コチラで連載させていただいた「振り向けばそこに……」を
数日前から自分のサイトに少しづつ載せはじめました
一応報告しておきますね
で、そのサイトはどこなのか教えてはくれないのか?
探してごらんなさい♪……そこにはあの女が……フフフ、アッハッハハ♪
ってことなんじゃない?
基本的にココに投下したのとあんまり変わりませんよ?
プロローグ書き足して加筆及び誤字修正してしてレイアウトしただけです
それでも興味を持たれたのでしたらメル覧で検索してみてください
/し, / _>.
/ { \レ/,二^ニ′,ハ
|'>`ー',' ヽ._,ノ ヽ|
|^ー'⌒l^へ~っ_と',!
__ ! u' | / しっとの炎がメラメラと
/´ ̄ `! ヽ | u' , イ
| `にこ匸'_ノ |\_!__.. -'/ /|
ノ u { _.. -―| :{ ,/ / \
. / l | __ / ̄ ̄`>'´ ノ' ´ {、 \
/ |/ {'´ `ヽ. " ̄\ U `ヽ. __,,.. -‐丶 u ヽ
| / ヾ、.. } u' 〉、 } `ー''´ /´ ̄ `ヽ '" ̄\
! :} )「` ノ、 ノ l\"´_,,ニ=-― <´ ヽ{ ノ( `、 |
l 、_,/j `ー一''" }, ノ , '''''"" \ ヽ ⌒ヾ v |
ヽ _ / } {. { l ┌n‐く ヽ/ ``\ ノ
`¨´ `¨¨¨¨´ ̄`{ 0 `'^┴'ー┘|ヾ }、 u' ` --‐r'′
630 :
埋めネタ:2006/06/18(日) 19:06:47 ID:q9Z0zLZO
埋まった♪埋まった♪埋まっちゃった♪
見て見て七誌君、あの小汚い9スレの姿!
9スレで旧スレなんておっかしぃよね!あはははは!!
うん、わかってるよ、七誌君。騙されたんだよね、可哀想・・・
私全然、怒ってないよ。だから、教えて?
昨日、一緒にいた子、だぁれ?
10スレって言うんだ、ふぅん・・・
ほぉ~んと、学習しないよねぇ、七誌君。
何で騙されてるってわっかんないかなぁ!!七誌君!!!
───うふふ、ごめんね、七誌君。痛かった?そう・・・
でも七誌君があのメス豚と一緒に歩いてるのを見たとき
私、心臓を直接掻き毟られたみたいに苦しかったんだから・・・
ううん、だから怒ってないよ。本当、そんなお馬鹿な七誌君も大好きよ。
でも、今度、同じ場面に出くわしたら、七誌君、殺しちゃうかもしれない。
だから・・・あの泥棒猫も、10スレの奴も───ふふ、なんでもないよ、七誌君。
私、ちょっと出かけてくるね?大丈夫、すぐ戻ってくるわ。
寂しいかもしれないけど我慢してね。七誌君のためなんだから・・・
何って決まってるでしょう。10スレをちょっと屠殺して埋めちゃうだけ♪
じゃ、逝って来まぁす♪
8スレが埋まる前に9スレが埋まるとか、まさかの大どんでん返し
さすが修羅場スレ。展開が読めないぜぇぇええ
しかしあれだな
殺すとか埋めるとか、埋めネタもみんな巧いなw
すばらしいですb
\ . :.:.i:.:.:k;//;;;;;;;:i : / :.;;;,;;ハヾ; i:.:.:.i !:.:! ! / . |: |A ≫
_ \ :.:.:!.:.:i ゙、;;;;;;;;::ノ; :;;;;;;:},.' ノ:.:.ノ !:ノ / / _ _ |: l ≫
'´/ ,、ヽ \:..!:.! ゞ''⌒ ゞ< イ:.ノ! ノ / '´/ ,゙|:丶_/
i (ノノ"))i ニヤー \.ヽ r、_ ' ヽ /:.:.:. / i (.ノ,) |言i
li l|#"ワノl| \ \ ヽ ̄ ̄/' /:.:.:.:.|i / li l|゚ ヮ゚|目|
リ /)允iヽ___ \\ 丶--', イ!:.:.:.:.:./ リ./(二つO
(=U=l|l,、,、,、,、l} \ ∧∧∧∧ / . ((゙く/_lj)目|
じフ < 予 言 > :::::::::::::::::::::::::::じフ|目|
―――――──―――――――< 感 葉 >―――――──―――――――
ホラホラ、サトイモクエー♪ < !!! 様 > | | | ||||ヒュウウ…
キャハハハハ♪ < の > | | | ||||
_ /∨∨∨∨\
'´/ ,、ヽ / | |_ \ ∩∩
i (ノノ"))i < . / | | ,、ヽ + . \ ((.くヾl!〉))
li l| "ワ,''´ `´ ゙ヾ / . | | ノ"))i . \ |i とj孕!つ
○=と)允リ_ ; ! / . |_|"ー ノl| \ . l! |。 A。Y|
(( く/_lj∩i、l)゙wwv'/ . |桂|【◎】0 \ i い),,))!
(ヽ__)___ノ/ . | ̄|_lj〉)) \.弋 ヽ ~_丿
/ | |'ノ \ ` ̄
633 :
埋めネタ:2006/06/19(月) 00:02:45 ID:UiIUWvUz
どうして、どうして、どうして。
私は彼に選ばれなかったのでしょうか。愛されなかったのでしょうか。
どうして、どうして、どうして。
彼はあなたを選んだのですか。愛したのですか。
私は彼の全てが愛おしかったのです。
貌も、眼も、唇も、腕も、指も、全て。望むなら、彼の足に接吻することすら厭いません。
私は彼に全てを捧げられます。
貌も、眼も、唇も、胸も、性器も、全て。望むなら、彼の玩具であってもいい。
私はあなたの全てが憎らしいのです。
貌も、眼も、唇も、腕も、指も、全て。許されるなら、あなたを手にかけることすら厭いません。
私はあなたに嫉妬しています。
貌も、眼も、唇も、胸も、性器も、全て。許されるなら、あなたの代わりであってもいい。
どうしようなく、どうしようもないのです。
彼が望むとは考えません。私が許されるとも思えません。
だけど。
本当に、どうしようもないのです。
だから――――あなたの恋はここで終わっていただきます。さようなら、
七誌お兄ちゃん・・・
ごめんね?痛かったよね?
でもね、お兄ちゃんが悪いんだよ?あの十スレとかいう牝豚と行こうとしたんだもん
だから、お兄ちゃんの手足切っちゃったけど別にいいよね?
私がなにもかもお世話してあげるから、ね♪
安心して、あの牝豚スレはすぐ埋めてくるから
その後で一緒に埋まろうね♪
そこで私がお兄ちゃんを永遠に愛し続けるの・・・
私だけを見て、私だけを感じて、私しか愛せない体にしてあげる
アハハハハハ!想像しただけでイッちゃいそう・・・・・♪♪♪
じゃあ、ちょっとだけ待っててね
すぐに埋めてくるから・・・アハハハハ・・・
_,;‐-、_ .______,
/,. ..::. 'i∠三;;;:.:`‐、.
し;;、"''./_,. ゛ `ヾミ;)
`"/ _C) . .:.:_.::;`ト-‐、
i.;'"゛ . : :.::C)::::!:.:;;` `i
,,イヾ、 .: : . `;::;ノし;:.. 丿
/ `‐、`'ー、,,___,.ノ;( し'゛ ちくしょう……
,ゞ、 ,,イ`マニヽ-‐".}
ノ`''ミヽ!_ ‐く,、:.::).:.:.ノ
__,冖__ ,、 __冖__ / //
`,-. -、'ヽ' └ァ --'、 〔/ /
ヽ_'_ノ)_ノ `r=_ノ /´ r'゚'=、
__,冖__ ,、 ,へ / / ̄`''''"'x、
`,-. -、'ヽ' く <´ 7_// ,-=''"`i, ,x'''''''v'" ̄`x,__,,,_
ヽ_'_ノ)_ノ \> /_,,/ i! i, ̄\ ` 、
n 「 | / | /ヽ /・l, l, \ ヽ
ll || .,ヘ / 1 i・ ノ く、ノ | i i,
ll ヽ二ノ__ { {, ニ , .| | i,
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ll __,冖__ ,、 > }, `ー--ー'''" / } i,
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|l ヽ_'_ノ)_ノ トー `ー'" iiJi_,ノ
ll __,冖__ ,、 |
ll `,-. -、'ヽ' iヾ
. n. n. n ヽ_'_ノ)_ノ {
|! |! |! へ l
o o o /
?「愛し合う恋人達を引き裂き己が醜い欲望を満たさんとする者よ、その行いを恥じと知りなさい!
人それを『泥棒猫』という」
世界「だ、だれよあなた! 名を名乗りなさい!」
?「貴女に名乗る名はないわ!」
?「女ある所に嫉妬あり、泥棒猫ある所に鮮血あり……修羅場よりの使者、コトノハ参上!」
ついかっとなってやった。今は反省してる。
殺る気満々だなw
,.. -ー―- ...,,_
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,|::::/::/::::::::| | `ー.、 リ::| サマーデイズ、買ってくださいね
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,イ/::::|:|::::::::::| t /" ノ"|::::|
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k tメ/|i i ∥ i ∥ i | i ∥ハ:::::ノ
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\/ ´Wリ(i!゚ ヮ゚ノv'` < ねるんよ
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.,Å、
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.|\__|`‐´`‐/|__/| パタン
|_, ─''''''''''''─ ,、 / _
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! ノ
丶_ _________ノ
636を悪乗りで改造
楓「返して!! 禀くんを返してよ!!!!」
緑「あははははは、無駄だよ! もう禀ちゃんはボクのものなんだから。負け犬さんは
さっさと家に帰って、空鍋でもかき混ぜてなさい!」
待ちなさい!!!!!
逆光を浴びて謎の人物が現れる。
?「性の匂いで他人の男を誑かし、己が欲望を満たそうとする者よ、その行いを恥と知りなさい!!
人の男を奪っていく卑しい雌犬を切り裂く刃……人、それを『鋸』と言う」
緑「だ、だれ!?名を名乗りなさいよ!」
?「雌犬に名乗る名はないわ!!」
(バイザークローズ)
?「鋸よ!! 私に力を!!」
空間から鮮血に染まった鋸が現れる。
?「女ある所に嫉妬あり、泥棒猫ある所に鮮血あり……修羅場よりの使者、コトノハ参上!」
コ「くらえ!! 修羅場鮮血鋸術! 雌犬両断ツイン鋸!!」
ブシャーーーー
ごめん、逆光じゃない、後光。
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修正内容不明の2.6Gの修正パッチA配布開始
↓
サイズにゴラァしながらダウンロード開始
↓
1.2Gの修正パッチB公開開始、修正パッチA配布は強制終了。修正パッチAが途中の人間が頓死
↓
このAとBの1G以上の差はいったい何だろうか
↓
この圧縮だと、流石にBはAより音質悪いのはガチ
↓
じゃあAの方をP2Pで落とすか
↓
Aには同じファイル(1G超)がダブって入ってるだけだよ、Bはそれを削ってインスコプログラムを修正しただけ
↓
(゚д゚) ←今ここ
あ る 晴 れ た 日 の こ と ~ ♪
〃^  ̄  ̄ '´ ̄ヽ、. /  ̄ ̄ '´ ̄ ̄ヽ、 -‐ー '´ ̄ ̄ ̄ヽ、
//. / ヽヽ ハ ノ/. /二二二ヽヽ \ < \
ノ八/, '/从 | 从ヽハ 人 <V/, '/ 人 | ヽハ夊 、 | //, '/ リ ヽハ 、 )
〃 {_{`レリ Vヽノリ| l リ. 〃 {_{`ヽ Vヽノリ| l >" i| し〃 {_{ノハ人ノソハリ| ノ ハ
{ハ人● ● レ|、ハ| ハ小l● ● レ|、 | | レ!小l● ● 从 .|、 |
| 从 ⊃ _ ⊂⊃|ノ |ri |│ l⊃ rー- ⊂⊃|ノ |│ ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃).|ノi(
/⌒ヽ. |ヘ j| /⌒i ./⌒ヽ.| .ヘ ヽ ノ jレ/⌒i !. ./⌒ヽノ|ヘ ゝ._) j/⌒i ヽ
\ /::::>レ>、 __, イァリ / \ /:::レ l>,、 __, イァ/ /ノ. \ /:::::| l>,、 __, イァ/ / .\
. /:::::/ / ヘ:::|三/::{ヘ、__∧ /:::::/ / ヘ:::|三/::{ヘ、__∧ /:::::/リハ ヾ:::|三/::{ヘ、__∧. ヽ
`ヽ< ヾ:∨:::/ヾ:::彡' `ヽ< ヾ:∨:::/ヾ:::彡'. `ヽ< ヾ∨:::/ヾ:::彡' |i ハ ソ
ま ほ う い じ ょ う の ゆ か い が ~ ♪
〃^  ̄  ̄ '´ ̄ヽ、. /  ̄ ̄ '´ ̄ ̄ヽ、 -‐ー '´ ̄ ̄ ̄ヽ、
//. / ヽヽ ハ ノ/. /二二二ヽヽ \ < \
ノ八/, '/从 | 从ヽハ 人 <V/, '/ 人 | ヽハ夊 、 | //, '/ リ ヽハ 、 )
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{ハ人● ● レ|、ハ| ハ小l● ● レ|、 | | レ!小l● ● 从 .|、 |
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か ぎ り な く ふ り そ そ ぐ ♪
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現状のまとめ
1)体験版を入れたPCはサポート対象外(*1)
2)162MBの追加修正パッチ1.02b配布中 (*2)
3)1.02b/Bを当てるとセーブデータ・回想・ルートマップは全部削除される
4)選択肢が勝手に選ばれるバグなどは1.02Bでもまだ残っている
まだまだ修正パッチは更新が必要な模様
*1:体験版はアンインストール推奨・でもちゃんと動いているという話
*2:1.02bは2.3GBの1.01A/1.3GBの1.01Bのいずれかを適用して更に追加するもの
*2a:BitTorrentでは1.01x/1.02bを統合した1.02B [summerdays101b.zip
1,346,348,517bytes/1.25GB]が公式に流通中
*3:オーバーフローのトップは重くて入れないのでパッチ入手は直接手近なミラーサイトへ
弥凪 祈深歌(やなぎ きみか)は年下の幼馴染の陽崎 流矢(ひざき りゅうや)の事が誰よりも好きだった。
だが其の思いが強ければ強いほどに自分に対する不満も大きかった。
どうして自分はこんなに背が高いのだろう。 こんなに高くちゃ流矢クンと一緒に歩けない
どうして自分はもう二年遅く生まれなかったのだろう。 そうすれば流矢クンと一緒の学年になれたのに。
どうして自分はこんなに引っ込み思案なのだろう。 お陰で流矢クンに私がどんなに好きなのかも伝えられない
どうして、どうして……そうすれば、そうすれば幼馴染の流矢クンともっと……。
祈深歌の心にとめどなく尽きることなく沸いてくるのは自分への不満。
そうして自虐的であるあまり祈深歌は自分の良い点すらも見えていなかった
確かに背丈は174と女性としてはかなりの長身であったが、其の分プロポーションも抜群だった。
顔だって十分美人であった。だから好意を抱き告白を試みた男子も何人も居た。
だが皆告げる前に祈深歌が脅えて逃げてしまった為想われてたことすら彼女は知らなかった。
2歳年上なのを気にしてるが、其のお陰で流矢に姉のように慕ってもらえた
引っ込み思案でもあったが、だからこそ流矢に何時も気遣ってもらえた
そうした事にすら気付けないほど自虐的であった。
特に身長に対するコンプレックスは大きかった。 ちなみに流矢の身長は163。
祈深歌にとってこの11センチ差はとてつもなく大きく感じられた
こんなに身長差があっては一緒に並んで歩くだけで流矢を傷つけてしまうのでは、そんな躊躇いの心が生じる。
本当は誰よりも好きで何時だって一緒に居たいくせに。
そのくせやっぱり一緒に居たくて、離れて見つめてるのを見つかって結局一緒に帰ってしまう。
一緒に並んで歩いてるとそれだけで幸せな気持になれる。
でも嬉しい反面膨らんでくるのはコンプレックスと自虐心。
一緒に並ぶと否応無く其の身長差を感じてしまうから。
陽崎 流矢に対し想いを寄せている女性が二人いた。
一人は先に述べた年上の幼馴染――弥凪 祈深歌。 もう一人はクラスメイトの三河 智依(みかわ ともえ)。
中学校の頃も同じ学校で、二年、三年の時は同じクラスだった事もあり最も気心の知れた仲同士であった。
共に過ごした二年間は智依の流矢に対する気持を友情から恋心へと昇華させるには十分だった。
だから高校でも同じ学校でしかも同じクラスになれことを知った時は天にも昇る心地であった。
だが、すぐ知ることになった。智依にとって大きな壁が、障害が、邪魔者が存在する事を。
中学の二年、三年の時には居なかった流矢の二つ年上の幼馴染――弥凪 祈深歌。
智依にとって祈深歌はとてつもなく目障りだった。
中学の頃、智依と流矢はいつも一緒だった。
お昼休みの時だって机を繋げて一緒に食べ、時には智依がお弁当を作ってあげてたほどだ。
だが高校に入り祈深歌が同じ学校に現れた途端に流矢は祈深歌にべったりになった。
祈深歌と流矢にしてみれば小学校から繰り返してきてた当たり前の事だったのだろう。
だが智依にしてみれば後からやってきて自分と流矢の二年間をあざ笑うかのように見えた。
悔しくて、憎くて、恨めしくて、妬ましくてしょうがなかった。 だが押さえた。
ココであからさまに気持をぶつけても多分悪い方向にしか働かない事が容易に想像できたから。
だから伺った。 何か自分が付入る隙が無いだろうかと。
そして気付いた。 祈深歌が自分の背の高さにコンプレックスを抱いている事を。
それが原因で心の内を明かせずにいることを。
このことを上手く使えば付け込む事が出来るのではないだろうか
そう思った智依は暫し熟考し、やがて行動に移す事にした。
「弥凪先輩。 ちょっと良いですか?」
ある日智依は祈深歌に声を掛けた。
「はい、なんでしょうか? えっと……」
「陽崎クンのクラスメイトの三河 智依と申します」
そう言って智依はにっこり微笑んだ。 そして続けた。
「お逢いした事ありませんでしたっけ? いつも陽崎クンと一緒に仲良くさせてもらってるんですけどね」
「そうですか。 流矢クンの……。 それで私に何の御用で?」
「ハイ、お聞きしたい事があるんです。 先輩と陽崎クンってどういう間柄なのかな、って」
「え、えっと……、その……幼馴染……です……」
祈深歌は消え入りそうな声で答えた。
「ふ~ん、幼馴染ですか。 本当にそれだけですか?」
笑顔で尚も訊く智依。 だが其の仕草は訊くと言うより詰め寄るかのような異質な迫力があった。
「何が……仰りたいの?」
祈深歌は自分よりも頭一つ分程も小さな年下の少女の浮かべる不敵な笑みに思わず気圧され、力なく聞き返す。
「いえ、若しかしたらお付き合いしてるのかな~なんて」
「な……! そ、そんな……」
智依の言葉に祈深歌は驚き思わず口ごもる。 そして智依は更に畳み掛けるように口を開く。
「そんなわけ有りませんよね~。 だって先輩と陽崎クンじゃ一緒に歩いたって不釣合いですもんね」
「な、何が仰りたいの……?」
其の声にいくらか怒気が含まれてるかのようだった。
当然であろう。 あからさまにヒトのコンプレックスを付いてくるような挑発的な言動。
だが智依はそんな祈深歌にまるで怯む様子は無く尚も不敵な笑みを浮かべそして一枚の写真を取り出して見せた。
それは祈深歌と流矢が二人並んでいる所を撮ったもの。
「凄い身長差ですよね~。 こんなんで街中歩いたら好奇の的でしょうね~」
言われて押し黙る祈深歌。 そんな祈深歌に向かって尚も口を智依は開く。
「そんな好奇の視線で見つめられちゃ陽崎クンも可哀相ですよね~」
押し黙り固まってしまった祈深歌に向かって智依はもう一枚の写真を取り出して見せた。
それは智依と流矢が中学三年の時、文化祭の後夜祭でフォークダンスを踊った時のもの。
並んで踊る二人の身長差はこぶし一つ分ほど。 勿論低いのは智依の方だ。
「どっちがより自然かなんて言うまでも有りませんよね」
返事は無い。 写真を見つめる其の顔は俯き、うなだれてるようでもあった。
「私の申したい事わかりますよね?」
尚も祈深歌は沈黙したままだ。
「分かりますよね? 先輩が陽崎クンを大事と思うならどうするのが一番いいのか」
そう言った智依の顔は勝利を確信し勝ち誇ってるかのようだった。 そして踵を返し立ち去る智依。
悠然と立ち去る智依とうなだれる祈深歌の二人は正に勝者と敗者のそれであった。
智依の言い放った言葉は確実に祈深歌の心に深く突き刺さり其の心を苛んだ。
言われた次の日から目に見えてはっきりと流矢を避け始めた。
だがそれは同時に流矢の心をも苛むことになった。
何故なら祈深歌が流矢を好いていたのと同じように、流矢もまた祈深歌を好いていたのだから。
そんな流矢の姿に智依も心が痛まない訳ではなかった。
だがそれよりも邪魔者が近づかなくなった事が嬉しく其の笑をかみ殺すのに必死だった。
だが、未だ足りなかった。 この程度では何時お互いの誤解が解けてもおかしくなかった。
現に未だ流矢の心の中には未練と、そして自分に何か落ち度があったのだろうか、仲直りできないだろうか
そんな想いで一杯だった。
だから智依は次の手を打つ事にした。
ある日の午後。
「ねぇ、陽崎クンお願いがあるんだけどいいかな?」
「いいぜ、俺に出来る事なら」
智依の言葉に流矢は笑顔で応える。
「あのね、放課後ちょっとでいいから付き合ってくれる? 実は校舎裏に落し物しちゃったみたいなんだ」
「校舎裏? そんな所になにを?」
「実はね栞落っことしちゃったんだ。 風にさらわれてぴゅ―って飛んでいっちゃって……」
「栞? そんな栞ぐらい……」
「とってもよく出来たお気に入りの押し花の栞なの……」
そう言った智依の沈んだ悲しそうなものだった。
「そうか……。 うん、分かったじゃぁ放課後に一緒に探しに行こう」
そして放課後、二人は裏庭へと向かう。 そして向かった先には二人の男女が居た。
一人は流矢が良く知る、そして心の中に秘めた思いを抱く女性――弥凪 祈深歌。
もう一人は流矢の知らない男。
だが祈深歌に負けないぐらいの長身で顔立ちも整っておりまるでモデルのようだった。
一体誰なんだあの男は――そんな事を流矢が考えてると智依が小さく囁きかけてきた。
「ねぇ、若しかしてコレって告白の場面に遭遇しちゃったのかな?」
告白――其の言葉を聞いた瞬間流矢の顔が引きつる。 そして其の変化を智依は見逃さなかった。
「二人共背が高くってまるでモデルみたいね。 そんな長身同士並んでると絵になるよね」
其の言葉に流矢はまるでハンマーで殴られたかのような衝撃を受ける。
「どっちから告白したんだろ? でもすごくお似合いよね。 そう思わない?」
その言葉を聞き終わるより先に流矢はその場を逃げ出すように駆け出していた。
其の顔は今にも泣き出しそうなほど、いや既に堪えきれなくなった涙が溢れ出していた。
すかさず其の後を追いかける智依。 智依もまた堪えていた。
だがそれは流矢のそれとは全く正反対で、嬉しくて笑い出したいのを必死で堪えてたのだった。
そう、あまりにも事が、謀ったことが思い通りに進んだ事が嬉しくって。
智依は調べ上げた。 祈深歌に対し恋心を抱いてる人間を。 其の中から選び出し告白するよう焚きつけた。
そして其の場面を流矢に目撃させる。
おそらく告白は間違い無く成就しない事は想像できた。
だが二人一緒であるところを見せればそれだけで十分な効果を得られる事も予想できた。
祈深歌が背の高さにコンプレックスを抱いてるように流矢も同じ様な悩みを抱いてるはずだ。
加えてここ数日間避けられてると感じさせる二人の間柄。
そんな所に
<二人共背が高くってまるでモデルみたいね。 そんな長身同士並んでると絵になるよね>
<どっちから告白したんだろ? でもすごくお似合いよね。 そう思わない?>
そんな言葉を聞かせれば脳内で勝手に一つの答えを組み立ててくれるだろう。
そして結果は予想通り。 おっと、未だことが全て完了したわけでない。
裏庭から十分に離れた事を確認した智依は追いかけるスピードを上げた。
そして流矢にしがみつくように捕まえる。 そして声色にありったけの演技を込める。
謝罪と哀願を含んだかのような色を載せそっと囁く。
「ゴメンね……。 私が裏庭になんて誘い出しちゃったばっかりに嫌な想いさせちゃって……」
「違う! ……違うよ。 三河は何も悪くなんか……」
そして流矢はそのまま泣き崩れた。
智依はそんな声を上げて泣きじゃくる流矢を優しく抱きしめる。
そして泣きじゃくる流矢からは見えない智依の顔には満面の笑顔が浮かんでいた。
勝利者としての余韻を噛締め喜びに浸る満面の笑顔が。
梅
なんかあまり長く無さそうなのが一本浮かんだので埋め用に投下します
多分次か其の次の投下で終りまでいけると思います
埋めの予感!
:|| 只 // | | ___
,. - ─── 、 ::|ヽム-' ヘ _,| ,. -─-- 、. | '⌒)>,. ────='´
ヽ.| /__N> ̄ ̄ ̄へ,//|/ 、_> |,.イ> \
:|/了>/ \ | >'ー _\\ |/| :ト、|\ | 'ーヽN\|
/レ'_,V,_レ\ | :| レ __ノ Vレ\N | | >/ ミ \\ |::ヽ| :| -' \ (__) J }
(__) (__)| | | | |.| | \ 丶:|\:| L| / __ } \:|: | :| (__) ''' イ
''' / ̄| '''イ :|/レ'ヽ|.| |,, ̄´__ <:|:| . | \ └' /\\|: | 〉 ''' <> ノ//
'ー-{____:|-‐' レV| _.´ト|、__/_ _| ''ノ |: | \ \___,. <__ \ト、 N ト、 __ /ソ
从/<)_)ソ人|::::| {:{ //>Yノ-|} ̄ レN: |\ \ \ マゝノノ_ . | \ト| レ' ム∧
//只-ヽ | ヽ=T\_/ハ} :| \ ヽ |ノVムゝ:::| ノケハ〉\
わぁ、驚いた。
十スレちゃんの余命もあと少しだって言うのにまだ
未練がましく残ってたんだね八スレちゃん。
九スレちゃんを見習ってあなたもこのエロパロ板から
潔く消えちゃった方が身の為よ。七誌君はもうあなたの
事なんか思い出しもしないんだから。ね?
心配しなくても七誌君は私と幸せになるから安心して
落ちなさい。うふ、うふふ、あはははははははははっ!
さ・よ・う・な・ら・負・け・犬・さ・ん。
埋めネタ投下します
帝国諜報員の朝は早い。
帝国の平和を守るため、昼夜問わずに己の全てを注ぎ込むのが常である。
もっとも。
今は諜報員としてではなく。
恋する女として、目的に向かい邁進中であったりするわけだが。
「――今日こそ!
今日こそは、ユウキさんに私の愛の籠もった朝食を……!」
出刃包丁を握りしめ、決死の面で食材に立ち向かおうとしているのは、怪物姉ことユメカ・ヒトヒラ。
「いや、普通にユウキさんお腹壊しちゃうから。
あの人、頼みを断れない質なんだから、そろそろ本気で死んじゃうよ?」
横からひょいとユメカの包丁を取り上げたのは、怪物妹ことセツノ・ヒトヒラ。
二人は現在、長期休暇の真っ只中。
姉妹揃って想い人のもとへ、毎日のように通っていた。
「いいもん。夜、ベッドの上でたくさん謝って、絆をより深めるんだから」
「失敗するの前提なの!?」
「……そういうセっちゃんこそ、台所に何の用? 今日は私の番じゃない」
「だから、私はユウキさんの身体を心配して――」
「――とか何とか言っちゃって、ホントは、
昨日の晩にお料理褒めて貰ったのが嬉しかったから張り切っちゃってるんでしょ」
「うぐぐ」
「もう、“私興味なんてないもーん”って顔しておいて油断も隙もないんだから!
いっつも私とユウキさんの邪魔ばっかりして、この泥棒猫さん!」
「む、ユウキさんが姉さんだけの人だなんて誰が決めたのよ!」
「だって、私の方がいっぱい中で射精してもらってるもん!」
「それは姉さんが無節操なだけでしょ!
最近ユウキさん、傍目にも分かるくらいやつれちゃってるじゃない!」
かく言う妹の方も、毎晩最低2回は強要していたりするが。
「とーにーかーくー。ユウキさんの朝ご飯は私が作るのー!」
ぶんぶんと両手を振り回して駄々をこねるユメカ。
可愛い仕草かもしれないが――そんなものは見慣れすぎて頭痛しか起きないセツノにとっては何の抑止力にもならない。
しかし、
「あー、はいはいわかったわかった。んじゃまあ、死なない程度のものにしてよね」
あっさり引いて、そのまま台所から出て行こうとするセツノ。
瞬間。
ひゅっ。
かつん。
セツノの頭が一瞬前まであった空間を包丁が貫き、そのまま壁に突き立った。
「危ないなあ、何するのよ姉さん」
「……セっちゃん、どこに行こうとしてるのかな?」
「ん? 寝室に」
「寝室は寝室でも、そっちはユウキさんの寝室じゃない?」
「いやあ、折角だから起こしてあげようかなあ、と。ほら、目覚めのキスなんて素敵じゃない?」
意外と少女趣味なセツノであった。
まあそれはそれとして。
「ふふふ……セっちゃん? 姉さんね、そろそろ決着を付ける頃かなあ、なんて思ったの」
「あら奇遇ね姉さん。私もそろそろ、ユウキさんが不憫でね。助けてあげようかなあ、なんて思ってるの」
姉はコキリと手首を鳴らし、
妹は足場を踏みしめる。
空気は軋み、其処には二匹の怪物が、いた。
どたんばたん、という騒々しい音が階下から響いている。
それで目覚めたユウキ・メイラーは「……またか」と呟き、そのまま手早く朝の支度をすることに。
こんな日常がいつまで続くんだろうなあ、と思った。
まあ、悪い気分ではないのだが。
本編が折り返し地点に到達したので、
息抜きも兼ねて、予想以上に好評だった怪物姉妹を書いてみました。
少しでも楽しんで頂ければ幸いです。
>>659 ちょwwwww予想外のGJwwwwwwwww
嬉しすぎる!!
まだこっちのタブ開いといて本当に良かった
和んだ そして癒されました
本編ではあまりにも可哀相過ぎたので(でもGJでした)
こんな幸せなシーンが見れて本当に心の底からお礼とエールを送りたいです
GoodJob!! 最っっ高でした!!! ありがとうございました!!!!
本編も引き続き楽しみにさせて頂きます
自分の書き掛けの
>>647-651は若しかしたらもう少し煮詰めなおして
投下しなおすかもしれません
阿修羅様ご覧になってたら暫し収録は保留して置いてください
待ってる
いつか続きが読めることを
スレが沈みゆく中で見る怪物姉妹の幸福な夢……なんと甘美なことか
>>663 待ってます
期待して待ってます(*´д`*)
俺にもこんな文才があったら・・・
妄想ならいくらでも沸いてくるのに」 ̄l○
怪物姉妹の夢に泣いた。
うむ、まさしくGJ!
ちょっ!!やたら豪華な埋めに感動!
/し, / _>.
/ { \レ/,二^ニ′,ハ
|'>`ー',' ヽ._,ノ ヽ|
|^ー'⌒l^へ~っ_と',!
__ ! u' | / 10スレの嫉妬の炎がメラメラと
/´ ̄ `! ヽ | u' , イ
| `にこ匸'_ノ |\_!__.. -'/ /|
ノ u { _.. -―| :{ ,/ / \
. / l | __ / ̄ ̄`>'´ ノ' ´ {、 \
/ |/ {'´ `ヽ. " ̄\ U `ヽ. __,,.. -‐丶 u ヽ
| / ヾ、.. } u' 〉、 } `ー''´ /´ ̄ `ヽ '" ̄\
! :} )「` ノ、 ノ l\"´_,,ニ=-― <´ ヽ{ ノ( `、 |
l 、_,/j `ー一''" }, ノ , '''''"" \ ヽ ⌒ヾ v |
ヽ _ / } {. { l ┌n‐く ヽ/ ``\ ノ
`¨´ `¨¨¨¨´ ̄`{ 0 `'^┴'ー┘|ヾ }、 u' ` --‐r'
うふふ
アッハハハッハ♪ もう終わりねぇ、8スレちゃん?
あ~ホント長かったわ、ここまでしぶとかった娘は貴方が始めてよ。
まさか10スレちゃんの終わりが近くなってもまだ生きてるなんて、ねぇ?
でも終わり、10スレちゃんももうすぐ死ぬわ、
これから七誌君は私と愛し合うの、貴方達のことなんかすっかり忘れてね。
じゃあね負け犬さん♪アハハッ♪
もう、、、、駄目か、、、、、
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{`ヽ ノリ| l │ i|
レ!小l● ● 从 |、i| うめにょろ
ヽ|l⊃ r‐‐v ⊂⊃ |ノ│
/⌒ヽ__|ヘ ヽ ノ j /⌒i !
\ /:::::| l>,、 __, イァ/ /│
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`ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |