学校であった怖い話・晦〜つきこもり〜でエロパロ

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1名無しさん@ピンキー
学校であった怖い話(SFC・PS)、晦〜つきこもり〜等のエロパロです
ホモさえなければ後はなんでもいいかと思います
2名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 00:14:22 ID:PJ7TaATw
懐かしいものを・・・

初恋が岩下だった俺は負け組・・・
3名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 01:15:46 ID:zMWVeHLd
早苗ちゃんと付き合うって難易度高くない?キスの一つも大勢に見られるようでできないだろう
4名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 07:48:22 ID:o4Z2FT/R
吸血鬼ver葉子はなかなかにエロい
5名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 15:09:16 ID:zMWVeHLd
保守的に坂上と早苗かきたいんだけど、ネタがないよね
6名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 18:26:47 ID:7qDk5pZr
age
7名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 18:01:23 ID:VXPGEbWU
age
8名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 11:15:09 ID:TwFXozyu
期待
9名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 14:38:36 ID:CNSNGWTR
age
10名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 22:32:16 ID:eSrBQhes
早苗たんage
11名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 04:25:42 ID:i4VIVwn6
まず語り手と日野様、妖怪軍団を擬人化
12名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 07:37:02 ID:LLVEQfGC
ちょw人間外かよw
13名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 01:50:49 ID:QUwg2uFM
保守
14名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 22:32:16 ID:2ZrRhYQS
書くならこっちの方がいいかと思われ。

【弟切草】サウンドノベル総合エロ小説【街】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1147014496/l50
15とろけた染井:2006/06/14(水) 22:59:28 ID:Z0ozdigg
倉田と荒井で一本。

「ここから先、叫んでも来てくれる大人はいませんよ・・・」
荒井さんはそんな事を言いながら私の少し先を歩いている。
その背中からは、彼が何を考えてそんな事を言っているのか読み取ることは
出来なかった。
暗い廊下に私たちの足音だけが響いている。
・・・視聴覚室って、こんなに遠かったかしら。
不意に荒井さんが足を止めた。背中に顔がぶつかりそうになる。
荒井さんは長い前髪の奥から、私をじっと見つめた。
「ここです。」
なるほど、プレートに「視聴覚室」とある。
「何をぼんやりしていたんです?」
「いえ・・・さっきのフィルムの話を思い出して・・・」
「・・・今なら引き返せますよ?」
荒井さんはそう言って微笑した。
「・・・いえ。大丈夫です」
内心帰りたい気持ちだった。
けれど、ここで引き返したら何の為の取材かわからないじゃない。
私は荒井さんに続いてゆっくりと室内に踏み込んだ。
16とろけた染井:2006/06/14(水) 23:09:49 ID:Z0ozdigg
ほとんど使われる事が無いのだろうか。
真っ暗な室内はかすかに埃の匂いがする。
「電気・・・何処ですかね」
暗闇にいる荒井さんの気配に呼びかけた。
不安さが浮き出ていたのだろうか。
クスリ、と闇の中から荒井さんの含み笑いが聞こえた。
・・・もう。
「意地悪しないでください・・・」
そう言って手探りした手が、そっと掴まれた。
驚いて手を引っ込めようとした。でも、出来なかった。
私はそのまま簡単に腕を引かれ、抱きしめられた。
息が止まった。
荒井さん?
頭が混乱した。ここには私と荒井さんしかいないのはわかっていても、
彼の陰鬱そうな態度と丸めた猫背から今の状況を照らし合わせるのが
困難に思えたから。
「ちょっと・・・からかってるんですかっ」
私は少し怒っていた。
先ほどから私を怖がらせて楽しんでいるようにしか思えない。
ううん、フィルムの話も、部室を出る時に他のみんなに待つように
言ったのも、最初から私を怖がらせる為だったんじゃないかしら。
「もう!いい加減にしてください!」
そう言って離れようとした私の背中に、荒井さんが手を回した。
えっ?
もっと、きつく抱きしめられる。心臓の音が感じ取れる位に・・・
何よ・・・これ・・・
少し暗闇に慣れた視界に、かすかに荒井さんの顔が見えた。
彼は笑っていなかった。いたって真面目な顔で私を見つめていた。
17とろけた染井:2006/06/14(水) 23:24:26 ID:Z0ozdigg
回された腕に手を重ねてみると、ひどく熱っぽい。
私は自然に顔が赤くなっていくのがわかった。
えっ・・・これって・・・
「・・・怒ってしまいましたか?」
突然、荒井さんの小さな声がした。
私はといえば、ただただびっくりして声も出ない。
「・・・フィルムの話は、嘘です。ただあなたをここへ誘い込むだけの
為の口実でした。」
「・・・どう、して・・・」
やっとそれだけを返す。
痩せっぽちな見た目からは想像もつかない力だった。
痛くはないけれど、「男の人なんだ」と思わせる、力。
「僕はあなたが入学してきた時から知っていました。機会があれば一度
話をしてみたいとも思っていました。
だから、日野さんからこの会に参加しないかと言われた時はふたつ返事
でOKしました・・・
さっきの、作り話を用意して。・・・」
荒井さんの腕が緩んだ。
私は胸の前で固く握っていた拳を、ゆっくりと下ろした。
心臓がどきどきしている。
荒井さんはゆっくりと私の手を握った。
「僕が怖いですか?・・・このまま逃げてもいいんですよ。」
かすかに眉を寄せた顔。泣きそうな顔だった。
見ると、握った手が震えていた。荒井さんも緊張していたんだわ。
「怖くなんて・・・ないです」
私の声も震えていた。暗くて良かったと心から思った。きっとすごく
赤くなっているのがわかっていたに違いないから。
荒井さんがゆっくりと私の手を引く。唇が近づいてくる。
私はそのまま抵抗しなかった。・・・
薄い唇が触れた。
そのまま握られた手を引かれ、また抱き寄せられた。私はもう何も考えられ
なかった。
荒井さんのもう一方の手が、私の腰を寄せる。
お腹とお腹がぴったりと吸い付く。
そのまま荒井さんの右足が、私の太腿を割り入った。
「・・・嫌じゃ、なかったら・・・このまま、座ってください」
少し離れた唇からそんな声が聞こえた。
私はそのまま腰が抜けたように座り込んでしまった。
そこは来賓者用の椅子がある場所だったらしい。革張りのソファーに
沈み込むようにして、そのまま倒れこんだ。

18とろけた染井:2006/06/14(水) 23:36:47 ID:Z0ozdigg
私たちはそのまま何度もキスをした。
最初はぎこちなかったのかも知れない。そのうち、何も考えないで
ひたすら唇を合わせた。
無人の室内に私たちの吐息が妙に大きく響く。
このまま窒息するんじゃないかしら。
そう思うくらい、ドラマみたいな激しいキスだった。
「・・・ひとつ・・・聞いていいですか」
「何ですか・・・?」
「ここに椅子がある事とか、全部・・・下見してたんですか」
その言葉に、荒井さんは苦笑した。
「・・・ここまでは、しないつもりでしたけどね・・・」
右手が制服の上から胸を触る。
「ん・・・っ」
自分の声に恥ずかしくておかしくなりそうだった。
私・・・こんな変な声出るの・・・!?
「や・・・荒井さん・・・ちょっと・・・」
羞恥心でもがく私の腕を、荒井さんは微妙な力加減で抑える。
「わたし、胸小さいから・・・あんまり・・・その・・・」
「・・・さぁ・・・僕は、倉田さん以外の女性の胸など意識した事が
ありませんから・・・」
私はとうとう涙目になった。嬉しいのか、恥ずかしいのか、・・・それとも
気持ちがいいのか・・・
もう自分でもよくわからない。
「あっ、あっ・・・あっ・・・」
ただしゃっくりのように声をあげるだけ。
「・・・なるべくあなたの前じゃ紳士的で居たかったんですけどね」
荒井さんは独り言のように呟くと、私の制服を捲り上げた。
「あなたと居ると、そう繕ってもいられないようです」
片手で器用に私の腕を抑えながら、ブラを外していく。
19とろけた染井:2006/06/15(木) 00:04:10 ID:xL5Q2XL3
そのまま胸が露になった。
私は顔を背ける。
親以外の異性になど見られた事が無い。
反応が怖かった。
指先が触れる。ビクッと背中を仰け反らせた私に、荒井さんが吐息を漏らした。
「僕も男ですね・・・」
両手を抑えていた腕が離れた。
右手を掴まれて、荒井さんがスラックスに導く。
一部分盛り上がったそこに、頭がクラクラした。
「そのまま手を添えるだけで結構です・・・」
少しそこが蠢いているような気がする。
「私で・・・興奮してるんですか」
いつか見たような台詞を言ってしまった。
だってあまりにも現実感が無いんだもの。
見慣れた学校でこんな事をしているのも、部室で退屈して待っているみんなの
事も、全てが別世界の事に思えた。
「・・・するに決まってるでしょう?」
うわずった声がした。私は荒井さんに先入観を持ちすぎているのかしら。
あまりにも中性的な雰囲気の人だったから、こうして男にとっては自然な反応
をしていても違和感を感じてしまうのかしら?
荒井さんに胸を触られているうち、私は変な気分になって添えていた右手を
ゆっくりと動かして、その部分を撫でてみた。
・・・跳ねてる・・・
私は右手の中の未知の感触に、驚きと興味を持った。
少しだけ力を込めて握ってみた。・・・それにも反応が返ってくる。
いつのまにか手を止めてしまった荒井さんが、私の肩に顔を埋めた。
「荒井さん?」
「・・・気持ち良くて・・・動けなくなってしまいますよ」
私はまた手を止めた。
荒井さんが弾んだ呼吸で、体を起こす。
今度は直接唇が胸に口付けられた。
「っ!」
「もう、止められないですよ」
胸が揉まれる。唇が乳首を捉えて、舐められた。
「あああっ!!」
思わず頭を掴んでしまう。荒井さんは何も言わずに、更に私の胸を弄ぶ。
「あっ・・・あっっ あぅっ!んん・・・あっ!!」
体をガクガク揺さぶる。私ももう止まらなかった。
ただ、荒井さんにしがみついて肌をすり寄せた。
手が太腿に伸びる。指がショーツへと近づいていく。
荒井さんは再び顔をあげ、キスをしてきた。
今度は、舌を絡めて。本能のまま唇を舐めた。
熱い。ぬるぬるとした感触に、私の体は喜んでいるらしい。
私は物欲しげな顔をして彼を見ているに違いない。
媚びた様な顔をしているのが自分でもわかった。誰に習ったのでもないのに、
そんな表情が出来る自分に少し驚く。
指がショーツを撫でる。
「あぁあああっ!!あっ!ぅんっ!!」
もう泣き声に近かった。私は快楽の声をあげている。彼に抱かれたいだけの女に
なってしまった。
撫でられた中が、熱い・・・
湿った感触がする。これが「濡れる」というものなのだろうか。
荒井さんが顔を下に向ける。2人とも呼吸を抑えた。
クチクチッ
本当にそんな音がした。
私は涙を零して、顎を仰け反らせた。
太腿が震えた。噛んだ唇から、喘ぎが零れた。
荒井さんの右手がショーツにかかる。私は自分から力を抜いて、足を引いた。
20とろけた染井:2006/06/15(木) 00:28:27 ID:xL5Q2XL3
空気がひんやりと撫でていく。
熱気が逃げたそこは、余計興奮しているという事を主張していた。
荒井さんの唇がお腹に降りていく。
私は両手を胸に押し付け、固く目を閉じた。
荒井さんの髪が太腿を撫でる感触に、背筋がぞくりとする。
太腿にキス。私はまた小さく喘ぎを零す。
「そのまま・・・何も考えないでじっとしていて下さいね」
そんな言葉とともに、指が触れた。
滑らかに表面を滑る指先。
少し上の部分に触れた。
「・・・痛くないですか?」
「・・・大丈夫・・・」
その部分はコリコリしているらしい。軽く触っただけでも、体が痙攣した。
電気が走っているようだった。
一度だけ自分で触れてみたことがあった。むず痒いだけで、その時はまんまと
本に騙されたのだと思っていた。
お尻に何かが伝っていく・・・
21とろけた染井:2006/06/15(木) 00:32:17 ID:xL5Q2XL3
指先が離れた。その代わり両手でしっかりと私の太腿を握り、そのままスカート
の中にすっぽりと頭を埋めるようにして、荒井さんの舌先が触れた。
太腿を合わせようとしても、出来なかった。私は見事に荒井さんに翻弄されて
いる。
「ふっ・・・う・・・く・・・」
胸に置いた手を力いっぱい握り締めた。頭が破裂しそうだった。
「・・・声・・・あげていいんですよ。・・・ここは防音なんですから」
計算尽くしだったのかしら。そんな事を思いながら、私は突然襲った快感に
叫びに似た声をあげた。
「あぅっ!!」
子猫がミルクを舐めているような音がする。
私は自分がすごく恥ずかしい女になってしまったような、妙な罪悪感に襲われた。
「あっ!!ぅっ・・・んんんんんんん!!!やぁっっ!!」
腰が跳ねた。荒井さんは止めてくれない。
このままじゃ体が何処までもソファーに沈んでしまう。
突然そんな感覚に襲われて、私は荒井さんの肩を握った。
荒井さんはそんな私の様子に気づいたのか、顔をあげ体を添えながら手で
行為を続けた。
「やっ、だめ・・・おち・・・」
「おち・・・?」
「おち・・・る・・・落ちる!」
私はそんな事を叫んでいた。本当にそんな気がしていたから。私の体は椅子を
突き抜けて、何処までも下に落ちようとしている。
「おち・・・おちちゃぅ・・・!!」
「・・・じゃあ、僕にしがみついて下さい」
荒井さんの言葉とどっちが先立ったのか、私はその通り彼の体を抱きしめた。
手が更に激しく私を攻め立てる。水音がした。まるでプールにいるよう。
「あーーーーー!!」
汗が出ていた。私はそのまま頭を振って、子供みたいに嫌々をした。
荒井さんをもっと強く抱きしめた。体が浮き上がる。
「!」
時間が止まった。
もう、荒井さんの体の感触以外全ての事が吹き飛んだ。
体中が震えている。涙が頬を伝って、流れ落ちた。
口を半開きにしたまま、私は息をする事すら忘れてしまったようにその感覚に
身を任せていた。
荒井さんが抱きしめ返している。私を捕まえているように。
そのままくたりと脱力した私に、荒井さんも少し涙目のようになりながら
スラックスのベルトを解いた。
私はぼやけた視界で、荒井さんの影を見ていた。
「倉田さん・・・好きですよ」
唇がまた触れた。

22とろけた染井:2006/06/15(木) 00:33:23 ID:xL5Q2XL3
うはwwwww頭腐ってきたwwwwww続きはまた今度
23名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 16:48:17 ID:q3wYLblN
GJ!!
続きwktkしてます
24とろけた染井:2006/06/15(木) 20:35:07 ID:xL5Q2XL3
ジッパーを下ろす音が聞こえた。
私はぼんやりと天井を見ている。
呼吸が涙混じりだった。
荒井さんのYシャツの裾が、太腿に被さる。
そこに確かに当たる感触。
私の体が自然に強張ったのがわかったのか、荒井さんは動きを止めて
もう一度私の顔を覗き込んだの。
「・・・今更、なんて言わないで下さいね。・・・本当に、良いんですか?」
不安げな顔だった。涙でぼやけたその輪郭に、両手を添える。
「・・・荒井さんは、はじめて?」
そう呟いていた。はじめてにしては、ソツなくこなされている感じがしていたから。
荒井さんは一瞬大きく目を見開いた後、逆に聞き返してきたわ。
「・・・もちろん。僕が女性に縁がある男に見えますか?」
私は吹きだしてしまった。
添えた両手を、首に回して引っ張った。
私から抱き寄せる形で、精一杯言ったわ。
「・・・痛がっても、やめないで・・・」

25とろけた染井:2006/06/15(木) 20:54:55 ID:xL5Q2XL3
私たちはそのまままた唇を重ねた。
太腿を押す荒井さんの一部。
まるで別の生き物のように思えた。
それとも、普段は冷静な人でも実際はこういうものなのかしら。
私が私じゃなくなってしまったように、荒井さんも・・・
私はそのまま背中に両手を回した。
入り口に当たる熱。
「・・・ここですか?」
「・・・もう少し、上・・・」
私は自分でそれを握って、入り口に当てた。
心臓が早鐘を打っている。いつのまにか唇を噛んでいた。
ぐっ
「っっ!!」
めり、という音が体の中でした気がした。
未知の痛み。自分の中に、誰かが入るという事。
裂けていく感覚。
「・・・倉田さん・・・っ」
荒井さんが眉を寄せていた。額から落ちた汗が、私の頬に落ちる。
「本当に・・・いいんですか?」
「・・・いや・・・やめないでっ・・・」
言葉とは裏腹に、私のお腹は攣りそうなくらい緊張してしまっていた。
腰が逃げているのが自分でもわかった。
「でも・・・」
「・・・しっかり、・・・捕まえて・・・」
「えっ」
「私が、荒井さんのものになるように・・・」

そう言うと、荒井さんは真剣な顔で私の腰に手を添えた。
更に深く、入ってくる。
「!っつ・・・」
私は懸命に声を止めた。それから、荒井さんに唇を押し付けた。
そのまま吐息を混じらせながら、荒井さんが少しずつ腰を沈めてくる。
「ふっ・・・」
また涙が出てきた。
はじめてって・・・こんな痛みなんだ・・・
そんな事を考えた。
「・・・こんな事言って良いのか・・・」
「・・・なんですか・・・?」
「倉田さんの今の顔・・・すごく可愛らしいですよ・・・」
更に赤くなったのが自分でもわかったわ。
でも、そう言った荒井さんの方が赤くなっていた。
私は懸命に力を抜いた。すると、
「あっ」
どちらともなくそんな事を言っていた。
一部分で引っかかっていたのかしら。そこを過ぎると、荒井さんの部分は
すっぽりと私の中に入ってしまったの。
痛みも、鈍いものに変わって・・・間違いなく体の中に入ってるという事が
わかり過ぎる位はっきりとわかった。

26とろけた染井:2006/06/15(木) 21:12:32 ID:xL5Q2XL3
私たちはポカンとお互いを見つめ合った。
「・・・入って、ますか?」
「・・・そう・・・みたいです」
間抜けかも知れなかった。
「・・・痛くないですか」
「・・・最初よりは」
荒井さんは上半身を起こした。
その場所からはきっと、入ってる部分が見えてしまったんだと思う。
荒井さんは少し困った顔になった。
「いけませんね・・・少し、出血しているようです」
「・・・少しなら、いいです・・・続けて・・・」
私の懇願するような声に、荒井さんは少しずつ体を揺らし始めた。
「うっ」
体の中が、前後する。
「・・・あっ、あっ・・・あっあっあっ!」
頭が揺れた。私はただ荒井さんにしがみついた。
「ぁっ・・・んぅっ!!うっ・・・ああああああ!!」
荒井さんはもう止めなかった。ただ、私を見つめていた。
少し紅潮した顔で、呼吸を早く・・・
「やぁああああ!!あっ・・・らいさ・・・」
くちっくちっくちっ
水音が響いた。痛みより、熱さを感じたの。
「あつぃ・・・熱いよぉ・・・」
泣きじゃくるようにそう言っていた気がする。
口が開いたままで、端から涎が零れた気がした。
けれど、もうそれを恥ずかしがる余裕も無かった。
「倉田さん・・・っ」
荒井さんももう何も言わなかった。
ただお互いの体温を分け合う事に没頭してしまったのかも知れない。
「荒井さ・・・あ・・・ダメ・・・っ」
「・・・僕ももうっ・・・うぁあっ!!」
搾り出すような声とともに、急速に私の中から荒井さんが出て行こうとした。
どうしてかしら。
私は荒井さんの腰に両足を回して、動けなくしてしまったの。
「!?倉田さ・・・」
「・・・抜いちゃ・・・やだ・・・」
ゆっくりと、私の中が温かくなっていった。
「だめだもう・・・っ」
荒井さんははじめてそんな口調になって、固く目を閉じて体を突っ張らせた。
震えた瞼にどきっとする。
・・・男の人って、こんな顔するんだ・・・
荒井さんはそのまま私を固く抱きしめた。
押し殺すようにうめきが零れる唇が、首筋に触れた。
私は何ともいえない満足感のようなものを感じていた。
生物の本能なのかしら?
荒井さんの部分が蠢いている。それが完全に収まるまで、私は両足の拘束を
解かなかった。
27とろけた染井:2006/06/15(木) 21:32:15 ID:xL5Q2XL3
「・・・倉田さん・・・」
荒井さんが激しい呼吸の中から、声を搾り出す。
「何ですか・・・」
「・・・中に・・・出てしまいましたよ」
「・・・そうですね」
「・・・そうですねって・・・」
私は絶句して顔をあげた荒井さんに、クスクスと笑い声をあげた。
「だって・・・私明日なんですもん」
「・・・何がですか?」
「・・・あの日。という事は・・・今日は安全日って事ですよね?」
その答えに荒井さんは驚いた顔になり、それから脱力したため息を漏らして
再び顔を埋めた。
「避妊しないで勢いに任せてしまった僕が悪いですね・・・」
「だって・・・私もしたかったんだから・・・いいんじゃないですか?」
荒井さんが突然キスをしてきた。私も、目を閉じて受け入れる。
「・・・本当に不思議な人ですね。・・・ますます好きになりそうですよ」
荒井さんが体を起こす。それに手を添えて、軽く腰を引いた。
くぽっ
「あっ!」
栓が抜けるような音がして、私の中からたらたらと液体が零れ落ちる。
「・・・血・・・」
知識で知ってはいたけれど、ほんの少量のそれが、私にこれは現実なんだという
認識をさせる。
「・・・傷つけちゃいましたね」
荒井さんはポケットティッシュを数枚出すと、私のそこにそっとあてがった。
私はゆっくりと体を起こした。
最中は気づかなかったけれど、体中が筋肉痛状態になっているみたい。
「いたた・・・」
私も上から押さえつける。くぷっと、また液体が出てきた。白っぽいような色。
これが荒井さんのだろうか。
私は制服のポケットからナプキンを取り出した。
思わず苦笑したわ。
・・・こういう使い道があるとはね。
「あっち、向いててください!」
そう言って背中を向けた。恥ずかしくて。
さっきは色々変な事を言っていた気がする。思い出すと死んでしまいそうだわ。
作業を終えた私に、荒井さんが苦笑して手を伸ばす。
「・・・立てますか?・・・」
28とろけた染井:2006/06/15(木) 21:33:13 ID:xL5Q2XL3
帰りの廊下、私は荒井さんの背中を観察する。
・・・いつもと変わりない背中。
丸めたような猫背で気づかなかったけれど、結構身長があるのだという事が
わかった。

・・・ちょっと、脅かしてやろうかしら。
私は無言で小走りすると、いきなり荒井さんの背中に抱きついた。
「わっ!」
体がびくりと跳ねる。
笑う私の腕を握り、荒井さんも笑っていた。
「フィルムの仕返しですか」
「そうですよ」
どちらともなくキスしようとしたその時、
「あ!いたいたー」
という福沢さんの声で、私たちははじかれた様に離れた。
「・・・行きますか」

「おっせーよ、ったく」
「何かあったのかって心配してたんだよ」
「大丈夫かい、恵美ちゃん?変な事されなかっただろうね?」
口々に感想を言うメンバーでただ1人、岩下さんは無言で笑ってこちらを見ていた。
・・・気づいているのかな。心臓に悪い笑い方だわ・・・

私は椅子に座って、ちらりと荒井さんを見た。
荒井さんも一瞬微笑んで、また俯く。

「えー、お待たせしてしまって申し訳ありませんでした。次の方は・・・」


終。
29名無しさん@ピンキー:2006/06/20(火) 22:47:18 ID:sWn6Mdp2
すっげーー!文章うまいな。
つ座布団十枚
30とろけた染井:2006/06/22(木) 19:57:13 ID:IQnkCj13
どうもです。
また書くかも知れないんで絡めて欲しいキャラとかあったらどうぞ。
読みたくねぇって方は「とろけた染井」をNGに
31名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 20:11:07 ID:y+PcqYx9
岩下が襲いかかったり襲いかかられたりすると嬉しいです
32名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 23:43:06 ID:FKvrY/vp
未だかつて見たことない組み合わせ見たいです。
細田×倉田とか。
降臨お待ちしてます
33名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 09:28:55 ID:gOZzJkY4
スンバラリア星人×倉田で触手責め
34とろけた染井:2006/06/25(日) 20:01:12 ID:64DjbBYE
岩下が襲う話をひとつ。


「・・・もうやめましょう」
僕はそう言うのが精一杯だった。
全員無言のままうなづく。

僕たちはそのまま解散した。
家に帰る。
母親が僕の顔色を見て驚いていたけれど、何も言えなかった。
食事をして、ベッドへ横になる。

中々寝付けなかった。
目を閉じると、瞼の裏に岩下さんの顔がちらつく。
・・・僕が、内山君を殺した。
寝返りを打った。枕に顔を埋めて、固く目を閉じる。
そうしてどれくらい過ぎた頃だろう。
・・・胸の上が重い・・・
半分夢の中、そんな事を思う。
ハエを振り払うように手を突き出すと、サラリと髪の毛の感触がした。
「!?」
一気に目が覚める。
薄闇の中、開いた窓から吹き込む風で舞い上がるカーテンと、胸の上に馬乗りになった
岩下さんの姿が見えた。
はぁ・・・はぁ・・・
吐息が僕の鼓膜を打つ。
岩下さんの赤い唇が、別の生き物のように笑っていた。
「・・・不用心ね・・・」
舌先がちらりと唇を舐めていく。僕は呆然とそれを見ていた。
あまりにも現実感が無かった。
岩下さんの右手に握られたカッターがチキチキと虫の羽音のような鳴き声をあげる。
「・・・こんな目に遭ったばかりなのに・・・あんたは・・・」
月の光が反射した。
僕は全身に汗をかいていくのを感じる。
毛穴という毛穴がいっぺんに開いているようだ。
・・・殺される・・・!!!
僕の首元に、つぅっと刃先が滑る。
口の中に唾が溜まっていく。
飲み込む時に喉が動いてしまうのが、恐ろしかったのだ。
「・・・どうしたの?汗びっしょりよ・・・?」
切れ長の目が、半月のように細められた。
35とろけた染井:2006/06/25(日) 21:54:23 ID:64DjbBYE
刃先が僕の首から肩へと移動した。
ビリリッ
Tシャツが裂けて行く。
「怖いの・・・?」
僕は何も言えなかった。
ただ丸見えになった腹筋に力を込めていた。
それをせせら笑うように、岩下さんはカッターを僕の腹部へとあてがった。
「や・・・やめ・・・」
「やっと口を聞いたのね。」
そう冷たくいい、彼女は僕を見下ろす。
僕は慌てて口を噤んだ。
何か下手な事を話して彼女が逆上しないとも限らないじゃないか。
体中が痛い。
限界まで突っ張った筋肉が悲鳴をあげている。
伝い落ちる汗も自分のものではないようだった。
上下する胸すら押えつけようとした。息を吐き出す事が出来ない。
口を開けばそのままとんでもないものが飛び出してしまいそうだった。
「・・・またダンマリ?・・・ふふ・・・そうよね。」
岩下さんは独り言のように言いながら、スカーフを解いた。
今まで彼女は何処にいたのだろう。
制服から草の匂いがした。
シュルッ
滑らかな感触と共に、視界が赤黒く染まった。
「そうやって浩太を見捨てたんだもんね?・・・」
岩下さんの長い髪が頬を撫でた。
冷たい手が僕の両頬を覆う・・・
「あんたのせいよね?・・・」
唇が肩筋に触れた。僕の体が緊張する。
「責任を取って浩太の変わりになりなさいよ」

え?
頭が真っ白になった瞬間、僕の唇を柔らかな冷たい唇が塞いだ。
36とろけた染井:2006/06/25(日) 22:09:56 ID:64DjbBYE
浩太の代わり・・・?
その疑問に答えが無いまま、岩下さんは僕の首筋にカッターをあてたまま
片手で僕の内股を撫でた。
驚いて体がびくりと跳ね上がる。
視界は塞がれて何も見えない。
ただ、ぼんやりと彼女の影が動いているのはわかった。
「夜中に女の子と2人きり。・・・声を出したらあんたが困るわよ」
自信たっぷりの口調だった。更に僕は萎縮する。
そうだ。今僕が大声を上げて家族が飛び込んできたらどうなる?
岩下さんは相当僕を恨んでいる。
そのカッターだって僕の格好だってどうとでも言い訳してみせるだろう。
くびり、と唾を飲み込む音に岩下さんの押し殺した笑い声がした。
「臆病者・・・人殺しの臆病者よ。あんたは」
その言葉が僕の体を冷たくしていく。・・・
と、突然。
僕の履いていたジャージがずり下ろされた。
「!?」
驚いて足を引くと、頬にチッと熱い痛みが走った。
頬が濡れていく。・・・
「ふふ・・・手が滑っちゃった」
うわずった、嬉しそうな声だった。・・・本当に、嬉しそうな。
僕は震えを抑えて足の力を抜いた。
僕には未だに彼女の真意も、言葉の意味も読み取ることが出来ない。
岩下さんは躊躇する事無く途中まで下がっていたジャージを引っ張った。





37名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 22:18:16 ID:CFVhk31m
うわぁGJ!続き気になる…
38とろけた染井:2006/06/28(水) 00:34:59 ID:k/Prb7pg
肌を直接外気が撫でていく。
生暖かい夏の風にも関わらず、僕は寒々とした気分になった。
視界が塞がれているせいだろうか、他の感覚がより鋭敏になったように感じる。
ぴちゃ・・・
水音がして、僕の頬を岩下さんが舐めた。
傷口を舌先で抉られる。・・・執拗な憎しみ。
体の両脇につけた手を握り締めた。
「浩太の時もこうだったわ」
低い声がした。
「あの子を発見したお母さんは、動転して私に連絡を入れてきたのよ。・・・先に救急車
を呼べば良かったのに。」
再びカッターが首筋に当たる。僕は人形のように成すがままだ。
「浩太、真っ赤だったわ。いいえ、部屋中が真っ赤だった。私が抱きしめたらね、すごく冷たかった。
・・・あの子、カッターを握ったままだった。取ろうとしたのよ。けど、取れなかった。
・・・わかる?あんたに。世界で一番大切な存在が、無くなってしまうという事が。」
彼女は僕を言葉で殺そうとしている。そう思えるほど、彼女の口調には痛さがあった。
岩下さんの手が太腿にかかる。・・・
「私、どうしたと思う?浩太の首を舐めたの。一生懸命、まるで猫みたいに。
愚かだと思う?意味の無い事だと笑うかしら?私だってわかってたわ。けれど、止められ
なかった。冷たい固まりが口の中で溶けていくの。死んでいる人間の味よ。」
岩下さんの唇が再び僕の口を塞いだ。・・・今度は舌先が入ってくる。
生温い、鉄の味がした。・・・僕の血の味だ。
「一生許さないから。殺してやろうかと思ったわ。いいえ、殺すだけじゃ飽き足らない。
あんたには死ぬその時まで苦しんで貰うわ。ずっと、ずっと」
ぎりっ・・・
爪を食い込ませて、僕の局部が力いっぱい握られた。
叫びそうになって必死に空気とともにそれを喉に押し込める。
うわずった通過音がした。シーツを握り締める。
「・・・私の浩太は何処?・・・」
岩下さんの囁きが、影が、揺れる。
「私の浩太がいなくなるはずがないじゃない。そうでしょ?どうしていなくならなきゃ
いけなかったの?
あの子を愛してた。私はずぅっとあの子といてあげるはずだったのよ。なのにどうして?
答えてよ。答えなさい。あんただろ?あんたが全部悪いんでしょ!!!!」
ズブッ!!!
力いっぱい押し込めたのだろう。カッターが僕の耳擦れ擦れで枕に食い込んだ。
岩下さんの髪がさらさらと僕の体を撫でていく。
それが太腿まで達した時、局部が冷たく柔らかいものに包まれた。
「ぅぁ・・・っ」
抑えてたつもりの声が出た。予想外の行動。岩下さんの舌が絡みつく。
「ぐ・・・」
「毎日、浩太とこうしていられれば良かったのよ。」
そんなくぐもった台詞が聞こえた。
「ずっとこうしてたかった。もう出来ないわ。あんたのせいよ。なら、あんたを
代わりにするしかないじゃない?」
太腿にポタリ、と何かが垂れた。・・・泣いている・・・?
見えない視界の向こうに、泣いている岩下さんの姿が浮かんだ。




39とろけた染井:2006/06/28(水) 01:02:26 ID:k/Prb7pg
岩下さんが激しく頭を動かす。前後する感触に僕は身を捩った。
岩下さんの唇から零れたのは、吐息としゃくりあげるような声だった。
唇が外れる。手が、唾液で濡れた局部を擦り上げた。
「浩太はもっと喜んでくれたわ、愛してるって言ってくれた。今すぐ言ってよ。
僕はずっと姉さんを愛してるって、・・・言ってよ・・・」
とうとう嗚咽になった。
僕は頭を枕に擦りつける。・・・しゅるっ、とスカーフが外れた。
岩下さんは濡れた目で僕を見ていた。僕と目が合う。
彼女は再び僕に馬乗りになった。解けたスカーフで今度は僕の両腕を縛り付けると、
膝立ちで下着を下ろし始めた。
「な・・・」
何か言おうとした。僕の腰にスカートが被さる。
岩下さんの手が僕の局部を握り締め、ゆっくりと濡れたそこにあてがった。
全体的に冷たかった体の中、そこだけが別の生き物のように熱い。
岩下さんの顔が僕の目の前に迫った。
「・・・私の事、愛してるわよね・・・?」
その口調は、まるで迷子になった子供のように弱弱しいものだった。
そうか。
彼女は僕に言ってるんじゃない。内山君に言ってるんだ。
いつものように、確認をしているんだ。・・・
「・・・姉さん、愛してるよ・・・」
自然に、そう呟いていた。岩下さんの顔が泣き笑いのように歪む。
「私も愛してるわ、浩太」
その一言とともに、僕は岩下さんの中に入った。
「うあっ!」
あまりの熱さに耐え切れず喘ぎが漏れた。
岩下さんはもう何も言わなかった。僕の胸に手を乗せ、腰を器用に前後させる。
「あっ・・・浩太っ!!」
涙が落ちた。岩下さんは泣きながら腰を振った。
「浩太、浩太、・・・浩太・・・っ」
何も見ていないような、熱に浮かされたような目つきだった。
淫猥な音が響く。岩下さんは更に足に力を込めると、僕を締め付けた。
「うあぁああっ!!」
「もっとよ・・・もっと感じて・・・」
岩下さんは言いながら片手を自分の唇に当てた。声を抑えているらしい。
僕はその行動に妙に興奮を覚えてしまった。ギャップのせいだろうか。
今の岩下さんはまるで甘えた普通の女の子に見えたのだ。
少しだけ腰を突き出す。
「あぅぅっ!!」
人差し指を噛んでいる。僕は次第に彼女と一緒になって腰を突き上げた。
40とろけた染井:2006/06/28(水) 01:03:11 ID:k/Prb7pg
「あぁああっ!!あぅっ!・・・たぁ・・・こうた・・・!!」
長い髪を揺らして、彼女は目を閉じた。半開きの唇から零れる声は次第に高くなり、
呼吸は荒くなっていく。
僕の尻が濡れていくのがわかった。岩下さんのものだ。
「呼んで浩太・・・明美、って・・・」
ほとんど力が抜けかけた彼女と真向かいになるように体を起こす。
そのまま結ばれた両腕で彼女を囲ってしまうと、僕は無茶苦茶に体を揺らした。
「明美・・・っ」
岩下さんの背中が反り始める。ついに彼女が僕を抱きしめた。
小型犬のように喚き、僕の背中に爪を立て、彼女は哀願した。
「中・・・中だからね・・・ッ」
僕は何も考える余裕はなかった。いつのまにか再び流れ出した頬の血を拭う事も
なく、僕は彼女の中に射精した。
岩下さんの体が驚くほどガクガクと揺れた。
僕は固く背中を抱く。・・・息が止まった。

完全に無音になった状態で、僕は再びベッドに倒れこんだ。
彼女の体もそのまま僕の胸の上へと倒れた。
局所から熱い液体が零れていく。・・・岩下さんの顔は髪で隠れてよく見えない。
僕は何か言おうとして、それからふと横に突き刺さったままのカッターに目を止めた。
それを引き抜き、刃を引っ込めて、それから・・・何を思ったか彼女のスカートの
ポケットにそれを仕舞った。

それから、何度か深呼吸を繰り返した。汗ばんだ肌が冷えていく。・・・
岩下さんは起き上がる気配が無い。
僕はそのまま気を失ってしまった。・・・
41とろけた染井:2006/06/28(水) 01:10:28 ID:k/Prb7pg
朝目覚めると岩下さんの姿はなかった。
僕はきちんと衣服を身に着けていたし、室内の様子もいつもと同じだった。
ただし・・・
着ていた服は僕の記憶のものとは別だったし、頬には傷が残っていた。
僕は頬にガーゼをあて、そのまま学校へと向かった。
そして、岩下さんが近くの公園で自殺していたという事を知った。

時刻は午前二時。・・・昨日の時間だ。
呆然として鞄を落とした僕の頬に、痛みが走った。
・・・そうだったんですか。
頬に手を添えて、心の中で呟く。傷は、ずっと消えることがなかった・・・


42名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 01:24:12 ID:nfyPCxrH
やっぱりうまい〜!!ブラボー!
43とろけた染井:2006/06/28(水) 14:21:30 ID:k/Prb7pg
続きが三日開いてしまったのはPCの調子が悪かったせいですorz
次のリクエストにもお答えしていきます
44名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 00:36:07 ID:ErkCXtU3
葉子×泰明

ナニゲにシチュエーションが思いうかばない
45名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 04:23:47 ID:foMmYesn
実は密かに願っていたスレが、まさか立ち上がるとは…
1と神様グッジョブ!

リクエストで、スンバラリア触手殺人ネタをお願いします。
46とろけた染井:2006/06/29(木) 21:19:14 ID:4tN9Led2
細田が倉田を襲う話をひとつ。

「ここは何か感じるかい?」
「・・・あ、はい」
「えっ!?」
細田さんが巨体を震わせる。
私は内心しまった・・・と思ったわ。
だって、いきなりトイレ巡りをしようだなんて言い出すから・・・
しかも何も感じないって言ってるのにしつこく連れまわすから・・・
つい・・・
「本当なの倉田さん!?」
細田さん、なんだか興奮しているみたい。胸が大きく上下している。
正直、気持ちが悪い・・・
「え、ええ・・・」
明らかにうろたえる私にも構わず、細田さんは大きな手を私の肩に乗せると
声高にメンバーに告げたの。
「みなさん、申し訳ありませんが倉田さんが何かを感じ取ったようなので、
これから彼女とトイレの中に入り確かめたいと思います」
「・・・はぁ?お前らだけで?」
新堂さんが壁に背中をつけて、不満そうに返す。
退屈しきってしまっているのかしら。他のメンバーもうんざりした顔をしている。
「そうです、僕と倉田さんだけで」
肩に置かれた手に力が込められる。
夏服を通してじっとりと湿った感触がした。・・・泣きたいわ・・・
「全員で入ればいいじゃねぇか」
新堂さんはなおも食い下がる。眉間の皺が深くなっていた。怒っているんだわ。
「いいえ、すみませんが僕と2人だけの方が集中出来ると思うんです」
細田さんはきっぱりと言い切った。・・・見ると鼻の頭に汗が浮かんでいる。
この人と男子トイレに入るの・・・?助けて・・・
「・・・くっだらねぇ。おい、部室で待ってようぜ」
願いも空しく、新堂さんが踵を返した。メンバーも無言のままそれに続く。
「ま・・・」
待って、そう言おうとした私は細田さんに肩を抱かれてトイレの中へと連れ込まれてしまった・・・
47とろけた染井:2006/06/29(木) 21:34:04 ID:4tN9Led2
勢いでもつれた私を掴み上げるように、細田さんが肩を握った。
「細田さん・・・痛いです・・・」
「あっ、ごめんごめん」
やっと手が離れた。体が軽く感じる。ふと肩に目をやるとそこはブラジャーの肩紐が
透けて見えるほど汗で濡れていた。
・・・いやーーーーーー!!!
叫びそうになるのを慌てて抑える。
トイレはツンと鼻をつくような臭いがしていた。
「さぁ、何処だい倉田さん」
細田さんがにたにたした笑顔で聞いてくる。・・・とりあえず適当に言おうかしら。
「・・・あの、奥の個室です」
ありきたりなのに、細田さんは目を輝かせる。
「そうかい!?やっぱりそうだよね!僕もそう思ってたよ!!」
・・・はぁ・・・本当かしら・・・
私の疑わしい目つきにも動じず、彼は私を押し込むようにして個室のドアを開けた。
「ちょ、細田さ・・・!?」
「直接入ってみればよりわかりやすいだろう?」
やめてーーーー!!!
私の絶叫は細田さんの体に押し潰されてしまった。・・・
苦しい・・・この人・・・体臭がひどい・・・
「さぁ、目を閉じて集中しよう」
囁きが聞こえる。目を閉じたらそのまま永遠の眠りにつきそうだわ。
「何してるの、早く」
・・・自己中な人・・・
私は言われるがまま目を閉じた。・・・
感じるのは、細田さんのじっとりと湿った感触と、ハァハァと耳につく生臭い吐息、
そして汗とトイレの臭いが交じり合った異臭、・・・
私は額に冷たい汗が浮かんでくるのがわかった。
貧血を起こしそうになっているらしい・・・
いや・・・吐きそう・・・!!
私の膝がかくんっと力無く折れ曲がる。
すると、細田さんの分厚い足がすとんと私の股間に足を挟む形で体を支えた。
・・・何か声がする・・・
もうやめてよ・・・
私は半分失神していたらしい。
だから、顔を触る不愉快な物体が細田さんの手だと言う事も、はじめは気づかなかった。


48とろけた染井:2006/06/29(木) 21:53:41 ID:4tN9Led2
水の中にいる気分だった。
誰かの声がくぐもって聞こえている。・・・何?誰・・・・・・?
私は突然自分の体ががくんっと揺れる感覚を覚えて、瞬間覚醒した。
自分のいる場所に頭が混乱した。
え・・・??ここ何処・・・!?
がくんっ
また体が揺れる。私は壁に手をつけ、ふと目の前を見てしまった。
「・・・・・・きゃーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
今度は本当に絶叫していた。
細田さんがいた。
細田さんは、口を半開きにしてだらしない笑顔で私を見ていた。
そのグローブのような手は激しく動いている。・・・ジッパーの中から出たものを
握り締めながら・・・
私の体が揺れていたのは、股間に挟まった足ががくがくと震えるせいだったのだ。
細田さんは私を見ながらオナニーをしている・・・
再び頭がくらっとした。それから慌てて彼から逃れようと、狭い個室で私は暴れ出す。
「あっ・・・まだ・・・ぅ・・・だめだよぉ・・・」
細田さんが上ずった声で囁く。
「いや!!!いや!!!退いて!!!止めてよ!!!」
私は泣きながら体をメチャクチャに捩った。
しかし、彼の体に面積を奪われ、ますます私の体は身動きが取れなっていく。
「ハァ・・・ハァ・・・えへへっ、君は本当に可愛いなぁ・・・まさかこんな風に
2人きりになれるなんて思わなかったよ・・・」
細田さんが手の動きを早める。
私の歯がガチガチと鳴り出した。
この人・・・何なの!?・・・怖い・・・!!!
「止めて!!出して!!ここから出してよ!!!」
壁を力任せに叩く。
かなり大きな音だけど、誰も来る気配は無かった。
・・・本当にみんな行ってしまったんだわ・・・
絶望的な気分になったところで、更に細田さんが追い打ちをかける。
「どうしたの、君だって望んでいた事なのにさ・・・ぁ・・・こんな滅多に人が使わない
トイレを選ぶなんて・・・ぁぁ・・・倉田さん・・・ぁぁ・・・気持ちいいよぅ・・・」
「誰があんたと2人きりになんかなりたがるの!?助けてーーーー!!誰かーーー!!」
どんどんどんどんどんっ!!!
ボロボロの壁に拳を叩きつける。棘が刺さったらしい。痛みが走った。
けれど私はそのままたたき続けた。
「ぁぁ・・・出ちゃう・・・ぅ・・・ママ・・・」
「う・・・」
自分でもわかった。今の私は最高に怯えた顔をしている。
「ママ、出るよ、ママ!!ママ、見て、あっ・・・ママ!!ママ!!ままままままままま
まままままままままままままままままままままままままままままままままま」
細田さんがガクガクと頭を揺らして、呆けた表情になる。
粘着質な涎が、口の端から襟元へと垂れた。
「キャッ!!!」
突然足が引き抜かれた。私はそのまま尻餅をつく。
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「いやぁぁぁああああああああああああああああああああ」
私の顔、髪、制服・・・全てが細田さんの中から排出された液体で塗れていく。
「うっ・・・ぁ・・・」
私はただ頭を抱えてうずくまった。悪夢だと思った。
酸っぱい臭いがする。
「倉田さん・・・愛してるよ・・・」
顔に性器を押し付けられた。
私は聞いたこともないような絶叫を発していた・・・
49とろけた染井:2006/06/29(木) 22:10:29 ID:4tN9Led2
「綺麗に舐めて・・・ママ・・・」
私はどんな顔をしているんだろう。
体が勝手に跳ねる。・・・痙攣のように。
もう口も利けなかった。頭を抱え込んで、いやいやをする子供のように彼の声から
耳を塞ぐ。
「わかんない人だなぁ」
がっしりと前髪を掴まれた。
「う・・・っ・・・」
「どんな美少女でも泣き顔は不細工なんだよねぇ。君もだ」
「うぐぅ!!」
細田さんの性器が口に押し込まれる。
ツンとした臭いに、喉がえづいた。また体が痙攣する。
その瞬間大きく開いた喉の奥へと、細田さんの性器が押し込まれた。
「ふっ!!げっ・・・」
カエルのような声が漏れた。私は必死に彼から体を引き離そうとした。
窒息しそう・・・!!
吐き出したくても吐き出せない。喉の奥でますます膨らんでいく。
「倉田さん、僕がトイレ好きだって事馬鹿にしてたでしょ?僕は本当にトイレが好き
なんだ。・・・君みたいな人間便器は、特に」
「ぐ・・ぶ・・・っっ」
私の喉は本能のまま煽動していたのだろうか。再び、生温くすっぱい液体が喉の奥へと
流れ始める。
「うーーーーーー!!!ぅぅうう!!!!う゛う゛!!!!!」
突然性器が引き抜かれた。
「げほっ!!げっ・・・げっ・・・」
私はそのまま便器に顔を近づけて液体を吐き出した。喉に指を入れて、掻きだす様に
強引に。
「ああもう、駄目じゃないか」
細田さんは言いながら、器用にしゃがみ込むと膝をついて便器の中へ溜まった吐癪物を
救い上げ、私の体を押えつけて口へと入れた!!!
「全部飲むんだよぉ・・・」
「むーーーーーーーーー!!ぇっ・・・」


私はついに意識を失った。・・・


50とろけた染井:2006/06/29(木) 22:32:49 ID:4tN9Led2

・・・誰か呼んでいる・・・
「おい、倉田!」
「倉田さん、しっかりして下さい」
「恵美ちゃん!」
ぺしぺし。
誰よ・・・痛いわ・・・

「起きろっての」
ほっぺたをつねられる・・・うーーーーーーーー
「痛いってば!!」
自分の怒鳴り声で目が覚めた。
「あ、起きた」
「無事でしたね」
「ああ、トイレの床に倒れていても君は可愛いねぇ」
男子メンバーが私の顔を覗き込んでいる。
ふと見ると新堂さんに抱きかかえられている事に気づいた。
えっ・・・??何?何??
「大丈夫ですか。あなた細田さんとトイレに入ってすぐ気を失っていたんですよ」
「まだ混乱してんのか、この間抜けは・・・」
「・・・えっ・・・」
私はゆっくりと体を起こした。・・・何の変哲も無い男子トイレ。
瞬間、先ほどの記憶が蘇った。
「いやぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!」
私の絶叫に、全員が驚いた顔になる。
「どうした!?」
「いやっ・・・いやぁ・・・」
「細田君、やっぱり何かしたんだろ!!」
「冗談!!何もしてないですよぅ」
すみで見守っていた細田さんがべそべそと泣き出す。泣き顔も気持ち悪い人だわ・・・
「落ち着いてください、倉田さん。何があったんです?」
荒井さんの冷静な声に、我に返る。・・・・それから私は自分を見て唖然とした。
先ほどあんなに汚された制服は、いつもと変わりなかった。
・・・え・・・
「細田お前・・・」
新堂さんが襟首を掴み上げる。
「ひぃぃいいい!!」
「や、止めて下さい!!」
私はそう叫んだ。
「あ?何だよ」
「私の・・・勘違い・・・いえ、夢見てたみたいです・・・あの、お騒がせしました・・・」
私の一言にメンバーが呆れ顔になる。
赤面していくのがわかった。
・・・だって・・・あんまりにも現実みたいだったから・・・
「・・・さ、行くよお姫様」
風間さんが差し出した手を取って、立ち上がる。

51とろけた染井:2006/06/29(木) 22:33:26 ID:4tN9Led2
ドアを開けると、福沢さんがはじかれたように顔を向けた。
「恵美ちゃん!大丈夫!?」
「は・・・はい」
「・・・顔色も落ち着いているわね・・・」
岩下さんが微笑した。私はますます体を縮める。
・・・恥ずかしい・・・何なのさっきの夢・・・私どうかしているのかしら・・・
「倉田さん・・・大丈夫かい」
細田さんがおずおずと聞いてくる。
私はちらりと一瞥し、ぷいっと顔を背けた。
元はと言えばやっぱり細田さんのせいよ。あんな苦しい事させるから、変な夢なんか
見るのよ。
そうよ。そうに決まってるわ。
私は細田さんより歩くスピードを早めた。その時。

「・・・そんな態度するとまた便器にしちゃうよ・・・」

私はその声に凍りついた。
え・・・?
私の背中に痛いほど執拗な視線が張り付いている。
「恵美ちゃん、どうしたの?」
福沢さんが振り向く。
「あ、今行きます・・・」
言いながら、私は鉛のように重い足を再び踏み出した。
背後が恐ろしくて振り返れない。
視線はずっと私の背中を見つめていた・・・


終。
52名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 22:39:08 ID:ErkCXtU3
ギャーーーーー
ガガガ・・・・ガクブルルル・・・・・ヒイイ〜〜!!!!
53名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 23:02:17 ID:8Ew7rCHz
坂上×早苗ちゃんを希望したいッ
54とろけた染井:2006/06/29(木) 23:50:11 ID:4tN9Led2
細田×倉田ってまともな話思いつかなかったorz
リクエストしてくれた方はこんな展開を望んでいたのでしょうか。違いますね。

次はスンバラリア星人触手責め、葉子×泰明、坂上×早苗の順でお送りしていきます。
ではまた
55名無しさん@ピンキー:2006/06/29(木) 23:51:28 ID:foMmYesn
>46
グッジョブ
まさしく18禁版細田第4話ですね
すっげぇ怖ぇよ
しかし細田シナリオは倉田でやると、マジで不愉快だ
第7話なんて深夜に不法侵入されるし
56名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 17:34:43 ID:nw06iXgU
倉田×細田のリクエストした者です。
とろけた染井さん、ありがとうございました。
まさか書いてもらえるとは・・・('A`)
特にどういう展開を希望してたわけじゃないけど、
一番細田っぽい展開になってるような・・・
皆様、申し訳ない。・゚・(ノД`)・゚・。
今後も楽しみにしてまつノシ
57名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 16:15:18 ID:E4qmx7em
(*・д・)ホシュ
58名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 00:23:48 ID:B5PMK+a9
ほす
59名無しさん@ピンキー:2006/07/09(日) 10:25:33 ID:9ibXlDRY
とうとう電池が切れた…
60とろけた染井:2006/07/09(日) 23:57:59 ID:GJcuKJk6
風間×倉田触手ネタで一本。

「じ・・・実は、記憶喪失なんです!」
私がそういうと、風間さんはキョトンとした顔になった。
・・・まずいわ。疑われているのかしら。
お願いだからもう何も突っ込まないで。私を家に帰して・・・
泣きそうな思いで祈っていると・・・
何と風間さんの方が泣き出してしまったの。
「可哀相に・・・記憶喪失だなんて・・・」
・・・嘘・・・信じてるわ・・・
「そ、そうなんです・・・星の事も、家族のことも何も思い出せなくて・・・」
「家族の事も忘れたのかい・・・そんな・・・」
風間さんはしばらくさめざめと泣き、私に同情するような言葉を繰り返した。
・・・・・・この人本当に危ないわ・・・
私が少しずつ後ずさりしはじめた時だった。
風間さんは急に顔をあげ、袖口で涙をぬぐうとこんな事を言い出したの。
「本当の事を話してくれて嬉しいよ。辛い思いをしてきたんだね。
だけどもう心配はいらないよ。今から僕が記憶を取り戻させてあげるから。」
・・・えぇーーーーーーーーーーーー!?
待って!取り戻すも何もそんな記憶最初からないわよ!!
「さぁ、目を瞑るんだ。」
私が躊躇していると、風間さんは更に満面の笑みになった。
「大丈夫、痛くも何ともないから。僕に身を任せるといい」
・・・痛くないとか何とか・・・一体何をする気なの?
私は半ば強引に目を閉じることになった。
・・・こうなればとことん付き合うしかないわ。
そのうち何とかなるわよ・・・
61とろけた染井:2006/07/10(月) 00:06:51 ID:nHli3jfv
「ここに腰を下ろして・・・」
私はパイプ椅子へと誘導された。
真っ暗な視界の中、風間さんの囁きが聞こえてくる。
「AWRnnLLLPQ‘*KJHH」
また変な言葉言ってるわ・・・
・・・ん?
私の頬に、何かつるりとしたものが触れた。
・・・何これ?
それは、つるつると私の頬を撫でる。
頭にも、手にもいくつも触れた。
・・・?
私は目を開けようとした。
・・・!!開かない・・・!?
驚いて声を出そうとしたけど、空気の音すら出せなかった。
嘘でしょ!?何で!?
金縛り状態の私に、つるつるとしたそれがいくつも巻きついてくる。
いや・・・何なのこれは・・・!
それが何なのか皆目見当がつかなかった。
それが首筋を這い、太腿の中へと侵入しはじめる。
ちょっと・・・やめて・・・!!
口がこじ開けられた。それが入ってくる。
上顎を撫でるように蠢いてくるその感触に、吐き気がした。
顎が・・・外れる・・・!


62とろけた染井:2006/07/10(月) 00:20:10 ID:nHli3jfv
耳の中にもそれが入ってきた。
鼻の中にも、顔中の穴という穴が塞がれる。
苦しかったのは一瞬で、やがて眠っているときのような心地よい感覚が私を包んだ。
何これ・・・気持ちいい・・・
ぼうっとした気分の中、私の体がふわりと持ち上がった。
太腿を撫でていた何本かのそれが、するすると奥へと入ってくる。
「ふぁっ!」
あまりの気持ちよさに思わず声が出てしまった・・・
先っぽがクニクニの下着の上をなぞりはじめる。
もう一本がお尻の方をグニグニと押し付けた。
「ん!」
突然口の中に入っていた方から、甘い液体が吐き出された。
喉の奥に落ちていく。
・・・何・・・?
そう思ったのも束の間・・・
私の体中が熱くなっていった。熱が出たのではないかと思うほど、火照った感覚。
何を飲まされたのか、これは何なのか。
そんなことが全て吹っ飛んだ。
「・・・君は地球人だね・・・嘘つきは重罪だよ」
風間さんの声が何処か遠くのことのように空ろに耳に届いた。・・・
63名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 14:54:18 ID:Ki3wTcWW
>染井氏
おかえりなさい!
待っていました!
またイイ所で切りましたねw
続き楽しみにしております。
64名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 23:20:26 ID:STrZvupu
GJ!GJ!
続きはあるのかな?これで『全ては闇の中へ…』?
65名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 15:23:40 ID:g5PhrlaN
age
66名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 19:23:37 ID:8gJgIpXe
>>15でむちゃくちゃ萌えてしまった……(゚∀゚*)恵美たんカワユス

また倉田と荒井で何か書いていただけるとウレシス
坂上と早苗たんのほのぼのエロも良いかもとか言ってみる
67名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 19:59:15 ID:ewdlYivZ
新井×倉田の続編も是非!
68名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 08:48:45 ID:LdifoEIF
ほしゅ
69名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 20:31:44 ID:qU3ZI1WZ
ホシュ
70とろけた染井:2006/08/03(木) 00:14:35 ID:xZkduSS0
「あぁぅ・・・」
私は甘い声を漏らす。
つるつると絡み付いていたそれは何時の間にか粘着質な感触に変わり、肌をぬらぬらと
侵食していく。
「地球人の女がとんなものか、味見するのも悪くない」
意地悪そうに言う風間さんの声がする。・・・
私は蕩けた頭でそれを聞いた。
「んん・・・」
自然に舌が、口に入ってきたそれにしゃぶりついていた。
ぴちゃ、と淫猥な音を響かせて。
美味しい・・・
そう考えていると、風間さんが静かに笑った。
「美味しいのかい?ほら」
ぐぐっ・・・
喉の奥深くまで侵入される。
「んむぅ・・・」
私は丸飲みするかのようにそれを器用に啜った。
ふと、目が開いた。膜がかかったような視界に、緑色のものが映る。
・・・?
そこに、風間さんはいなかった。
いたのは、アンモナイトのようなものを頭に乗せて学生服を着た物体。
その口元から伸びた大小様々の触手が、私の体を這いずり回っていたのだった。
・・・けれど、私は嫌悪感が湧くどころか何の疑問も感じる事はなかった。
ただ、この快楽に溺れていたい。素直にそう思った。

71とろけた染井:2006/08/03(木) 00:28:24 ID:xZkduSS0
胸の上をぬめぬめと這っていた触手が、乳房を揉みしだき、じらすように乳首を
避けて動き回る。
じれったい感覚に身を捩った。
スカートの中に伸びた2本の触手も、それぞれ下着の上から押したり擦ったりを繰り返す
だけで決定的な感覚は与えてくれない。
腰をくねらせる私に、風間さんが笑う。
「君は地球人でいうところの「処女」なんじやなかったのかい?すごい顔しているよ」
そんな侮蔑じみた言葉にも私の体は怯む事が無かった。
熱い。
熱くて、どうにかなりそう・・・!!
「いやぁ・・・もう・・・止めてぇ・・・」
涙声で懇願していた。
体中が鋭敏になって、少し触られただけでも下着が濡れていくのがわかる程。
さっきから口に吐き出されている液体のせいかしら。
そうは思っても、すぐにその思考は吹き飛んでしまう。
「はぁぁああ!!!」
胸の触手が中心に触れた瞬間、絶叫してしまった。
感電したように背中を反らせる。
「う・・・うぅ・・・」
触手が更に強く乳首を擦り上げた。お腹の奥がジンジンする。
「まだ音をあげて貰っちゃ困るよ」
「ひゃあああああ!!!」
下着の中に入った触手が、股間を撫で上げた。
その時、私はどうも失禁してしまったらしい・・・
ポタポタと太腿から足首まで、生温い液体が伝っていった。
「おやおや・・・全く地球人ってのはヤワだね・・・」
「やぁあああああ!!やめてぇぇえええええ!!!」
私の叫びにも構わず、触手は何度も股間を擦る。
体中がガクガクと揺れた。
頭がクラクラする程。どっちが上で下なのかもわからない。
もう、おしっこを漏らしたという事に羞恥心を覚える余裕も無かった。
自分がどんな顔をしているのかもわからなかった。
頬が濡れていく。・・・熱があるように、涙が肌よりも冷たく感じる。
股間にある触手も甘い液体を吐き出しているのだろうか。
どんどん、より深い何処かに引きずり込まれそうな感覚。
いいえ、恐怖すら覚えた。
自分がどうなるのかわからない程の快感。狂い死にしそうなくらい。
「いやぁぁああああああああ!!!」
体中をばたつかせて、逃れようとした。また何かの液体が下へと零れた。
72とろけた染井:2006/08/03(木) 00:38:33 ID:xZkduSS0
・・・・・・
「・・・うか・・・」
何・・・?
「大丈夫か?」
体がゆっくり揺さぶられる。
えっ?
真っ暗な視界の中、何か焦げた嫌な臭いが漂っている・・・
ハッと目を開けた。
「・・・きゃー!?」
「おっと!」
「んぅっ!!」
絶叫と同時に、口が塞がれる。
どうして絶叫したのって?さっきまで普通に話してた人間が、髪の毛から何から
全身ピンクに染まってたら・・・
誰だってビックリするわ!!
「大丈夫らしいな」
ピンク男・・・もとい新堂さんはそう言って微笑して見せた。
瞳までピンク色。見つめられると安堵感より奇異さの方が目に付く。
「危ないところだったな。もうすぐ風間のヤツに食糧にされちまうところだったんだぞ」
・・・えっ??
ふと彼の背後を見て、私はもはや言葉を失った。
アンモナイト頭の男・・・元は風間さんだつたのであろう物体が、異臭と煙を放ちながら
うつ伏せに倒れていた。
背中にはぽっかりと穴が開き、そこから緑色の液体が飛び出している。
先ほどまでうねうねと蠢いていた触手は、塩をかけたナメクジよろしく縮み上がっていた。
「な・・・」
押さえられた手の隙間から漏れた呟きを聞いて、新堂さんが苦笑する。
「君は冗談だと思っていたみたいだけど・・・ヤツは本物の宇宙人さ。スンバラリア星
ってところから来た、侵略者だ」
「あ・・・貴方は・・・」
「俺か?俺は・・・ウンタマル星人。ヤツを殺す任務でこの学校に潜り込んでいたのさ」
・・・頭がぐらぐらしてきたわ。

73とろけた染井:2006/08/03(木) 00:44:27 ID:xZkduSS0
「まぁこんな話一度にされても・・・」
そういう新堂さんの言葉に、私ははたと自分の姿を見た。
・・・そういえば私おしっこ漏らしてたんじゃなかった!?
慌てて新堂さんから離れた。
「どうした?」
「いや・・・来ないで!!」
突然ヒステリックに泣き出した私に、彼は狼狽していた。
「お、俺はお前を食べやしないぞ?」
「違うんですってば!!私っ・・・」
涙目で床に視線を落とす。釣られて新堂さんも気づいたようだった。
「ああ・・・大丈夫、地球人は・・・」
「地球人とかいうのじゃなく私は女の子ですっ!!見ないで!!」
そう叫んで体を縮こまらせた。
・・・よく見たら裸に近いじゃない私・・・
きつく肩を両腕で抱きしめた。・・・自然と震え出していた。
恥ずかしい・・・恥ずかしすぎて顔から火が出そう。
新堂さんは命の恩人だけど・・・でも・・・
私はどうしていいかわからず、そのまま膝に顔を伏せて泣き出してしまった。
74とろけた染井:2006/08/03(木) 00:59:51 ID:xZkduSS0
静けさを取り戻した部室内に、私の泣き声だけが響く。
しゃっくり上げ過ぎて、喉が痛い。

やがて、新堂さんが静かに私の肩に触れた。
「・・・泣くなよ・・・ちょっと、顔をあげて見ろ」
「・・・?」
涙に暮れて上げた顔を、彼は優しい目で見ていた。
「いいか、ほら」
彼の肩から、何か暖かいものが体中を走った。
一瞬、気が遠くなる。
「・・・あっ!」
驚いて声をあげた。制服も何もかも一瞬で綺麗に元に戻ってしまった。
「俺も動揺してて・・・馬鹿だな。気がつく前に戻してれば良かった。ごめんな」
新堂さんは苦笑して見せる。
「あ・・・有難う・・・」
やっと笑顔になった私に、彼もほっとしたようだった。
しかし、ふと風間さんに視線を移す。
「・・・こいつも始末しないとな」
冷酷な声とともに、彼がかざした手から眩しい光が放たれた。
風間さんの体が消し飛んだ。部室には傷ひとつ残さず。
「・・・殺しても憎たらしい。・・・畜生」
彼は苦々しく呟く。
「・・・あの・・・」
「ん?」
「風間さん・・・と何かあったんですか?」
新堂さんの顔が気色ばんだ。
一瞬胸元に手を当てる仕草の後、彼は私と同じ地球人と同じスタイルに変化した。
「・・・こいつの星、俺が母星を離れている間に戦争をはじめやがってな。
気がついたら俺は故郷も家族も無くしてた。俺はウンタマル星人の最後の生き残りって
わけさ。」
ぶっきらぼうな言い方だったけれど、彼の顔は気色ばんでいた。
私もその顔つきに思わず胸が締め付けられる。
「・・・ごめんなさい・・・」
「何、良いってことさ。君のおかげでこいつを発見出来たし。少しは同胞の敵討ちにも
なったろう。・・・巻き込まれた君には災難だったろうけどな」
新堂さんがぽんぽんと私の頭を叩く。
なんだか、無理をして笑顔を作っているみたい。
私は無言でじっと彼を見上げた。
「・・・何だよ?」
最初、彼はそう言って軽く笑った。
それでも私は、何も言えず彼を見つめ続けていた。
・・・新堂さんは、ずっと一人ぼっちなんだ・・・
口には出せなかった。きっと、本人が一番辛い事だろうから。
新堂さんの顔から笑顔が消えて、・・・少し顔が近づいた。
「よせよ。・・・そんな目で見るな」
私は目が離せなかった。・・・新堂さんの顔が近づいてくる・・・
私たちはそのまま唇を重ねていた。
75とろけた染井:2006/08/03(木) 01:17:12 ID:xZkduSS0
熱っぽい吐息が届いた。
「・・・ほら、言ったろうが」
低い、かすれた声がした。
私は黙って、自分から唇を塞いだ。
新堂さんは一瞬軽く押し返すような仕草をして、それからしっかり私の背中に腕を回すと
そのままずっと唇をつけた。
「・・・ばぁか。その気になっちまった」
震える声がした。
ミントの匂いが鼻先を掠める。
「・・・地球人の女でも?」
冗談のように言ってみる。彼は一瞬固まって、それから顔を伏せてくくくくと笑い声を
漏らした。
「ああ、地球人でもな。」
もう一度、唇を重ねた。軽く食むようにしていたのが、何時の間にか息すら忘れるほどに。
彼の体、全てがさっきまでの事が全部悪夢だったように思わせる。
それほど地球人と寸分たがわぬ感触、熱だった。
舌を絡めながら、彼の手が下着を下ろす。
指先が中心を捉えた。
外見からは想像もつかない手つきでそこを撫でられる。
思わず唇を離して喘いだ。
「・・・気持ち良いのか?」
彼の声は不安げだった。
「・・・気持ち・・・い・・・」
途切れ途切れに返す。彼は唇を移動させ、私の首筋にキスをした。
柔らかい舌が舐めていく。
体を弓なりに、彼の背中を抱いた。
「・・・地球人の女を好きになったって、仕方が無いって思ってたよ」
彼が独り言のように吐息とともに零す。
「俺より寿命が短いし、ちょっとしたことですぐ死ぬって・・・」

彼の指が侵入ってくる。
「・・・地球人は・・・だから、「忘れない」んですよ・・・」
私の掠れた声に、新堂さんは少し泣きそうな笑顔を見せた。

返事は無かった。
唇が再び重ねられて、片手でスラックスを引きずり下ろした彼の太腿が当たった。
下着が下ろされて、それが当たる。
「・・・熱い」
「地球人と同じか?」
「・・・貴方がはじめてだから、わかりません。」
2人とも少しだけ笑ってしまった。そうだ。彼が異星人だろうと、私にはわからない事だ。
「俺に出来るのは・・・痛くなくするって事かな」
その予告どおり、彼の部分はすんなりと私の中に入った。
76とろけた染井:2006/08/03(木) 01:24:54 ID:xZkduSS0
「・・・ほら、痛くないだろ?」
少しだけ得意げな、それでいて自嘲しているかのような顔。
私は精一杯の笑顔で抱きしめた。
「だから、いっぱい入れていいですよ・・・」
耳元で囁いた声に、新堂さんが腰を動かす。熱い。
「あっ」
思わず声が漏れた。痛みが無いどころか、ひどく気持ちが良かったから。
「あっ!!あぅん!!あっあっあっあっ!!!」
新堂さんが両腕を突っ張って、更に激しく腰を突き出す。
音が響く。
赤面した私を安心させるように、新堂さんが囁いた。
「気持ち良いぜ、倉田・・・」
さっき、みんなといた時と同じ口調で。
私は眉根を寄せて、思い切り足を開いた。
「あぅぅう!!!」
さっき、風間さんにされていた時とは違う、何かに抱きとめられるような快感だった。
私は思い切り安心してそれに身を任せた。
体を思い切り、力強く抱きしめられる。
「倉田ッ・・・」
私も、もう何も考えられなかった。
首筋に、彼の涙が零れ落ちたことだけは妙に感じ取る事が出来たのだけれど・・・

77とろけた染井:2006/08/03(木) 01:36:40 ID:xZkduSS0
・・・さあてと、そろそろ帰ろうかしら。
私はノートパソコンを閉じると、ディスクを引き抜き鞄に仕舞いこんだ。
うん、これでいい記事が書けそうだわ。

その時、部室のドアが開いた。
「おお、まだ残ってたのか」
「日野さん!」
先輩が、片手にコンビニの袋を持って現れた。
「流石に他の連中はもう帰ったのか」
「あ、はい!「ちゃんと七人全員が来て」たくさん怖い話が聞けたんで、必ずいい記事
にしますよ!」
「おいおい、えらく興奮してるな」
「だって・・・本当は怖かったんですもん・・・」
「わかったわかった。もう遅いし、帰ろうぜ。ほら」
ジュースを手渡される。
「帰りになんか奢ってやるよ。何がいい?」
「やった〜!もうお腹空いちゃって・・・」
「お母さんから俺に連絡あったぞ?恵美帰ってこないんですけどって」
「あっ!連絡するの忘れてた・・・」
「俺から言っておいたよ。飯食わせてから送っていくって」
そんな雑談をして、「七個」の椅子を片付ける。
「忘れ物無いな?」
「はい」
「電気消すぞ」
真っ暗な部室を後に、日野さん、続いて私が廊下に出る。

ふと、誰かに呼ばれた気がして部室を振り返った。
真っ暗な部室。
「倉田?置いていくぞ〜」
「あっ・・・待ってください」
「・・・?お前・・・何泣いてるんだ?」
えっ・・・
私は、いつのまにか涙を流していた。
「あれ???なんで???」
混乱して、慌ててポケットティッシュで拭う。
・・・どうしたのかしら私?
「おいおい、そんなに怖かったのか?仕方ない・・・ステーキ奢ってやるよ」
先輩が笑いながら肩を叩く。
部室の扉が閉められた。

非常灯の頼りない光の中、私と先輩だけの影が2つ長く廊下に伸びている。
2人。
2人しかいないはずのそこで、私の耳に確かに声がした。

『忘れないから』

私はまた立ち止まる。
誰?
知っている、懐かしいはずの、声。

「倉田〜」
私はまた歩き出す。

かすかに、ミントの匂いがしたような気がした。



78名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 19:54:38 ID:R5TmP3pH
うはーGJ!!!!いい話読ませていただきました!
79名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 21:22:03 ID:vRgs0Kcb
キターーーー今回のもGJ!
80とろけた染井:2006/08/04(金) 01:22:03 ID:FdaYOgOB
他の物書きさん降臨を願いつつ、葉子×泰明で一本。

・・・・・・ダメ。眠れないわ。
私は諦めて布団から起き上がった。時計を見ると午前2時。
・・・正美おばさんが「美容に悪い」って言ってたのに・・・
ちょっと泣きたい気持ちで、襖を開けた。

うう、ここの家の廊下は相変わらず怖いわ。
ミシッミシッ
一歩歩くたびに軋む音がする。昼間はひなたぼっこしたくなるくらい明るい場所なのに・・・

台所へ行き、水を一杯頂いた。
・・・ああ、美味しい。田舎ってお水が最高なのよね。
そんな事を思いながら、再び廊下を歩いていると・・・

「・・・・・・」
ん?
私は足を止めた。
話し声・・・??
見ると、襖から灯りが漏れていた。・・・確かここ泰明さんの・・・
私は自然に顔が緩んだ。
まだ起きてたのね。・・・怖いとか言って話し相手になって貰おうかな。
「ははっ、葉子ちゃん、そんなに怖かったの?じゃあ俺と一緒に寝る?」
なーんて・・・きゃーーー!!

・・・ダメ。落ち着いて私。
ゆっくりと襖に手をかけた。・・・深呼吸をひとつ置き、ゆっくりと体を滑り込ませた。
81とろけた染井:2006/08/04(金) 01:39:22 ID:FdaYOgOB
「そんなに言うならもう終わりにしよう」

・・・えっ!?

私は、一歩踏み込んでそのまま硬直してしまった。
泰明さんが、携帯を切る。そして、無造作に布団へ投げ出した。
「・・・葉子ちゃん?」
目を丸くして私を見る。動けない私に、バツの悪そうな顔を一瞬見せた後すぐにいつもの笑顔に戻った。
「こんな時間まで起きて。悪い子だなぁ」
少し、お酒の匂いがした。見ると枕元に2本缶ビールが置かれている。
「あ・・・あの・・・っ」
何か言おうとした私に、微笑して手招きをする。
「そんなところじゃ寒いだろう?こっちにおいでよ」
ポンポンと傍らの畳を叩く。・・・私は言葉を飲み込んで、促されるままそこへ腰を下ろした。

しばらく沈黙が続いた。
泰明さんはふと視線を落とし、ビールを口に当てると喉を鳴らして一気にそれを飲み干してしまった。
「・・・今の話、聞いちゃった?」
先に、泰明さんが沈黙を破る。
「・・・ちょっと、だけ」
人差し指と親指で幅を作って、笑顔を作ってみせる。・・・作り笑いなのは、バレてただろうけど。
「・・・彼女と別れちゃったよ。ははっ」
彼はそう言って髪をかきあげた。
私は電撃が走ったように体を突っ張らせる。
・・・『彼女』・・・
そのまま、何事も無かったように振舞えれば良かったのだけど。
実際の私は、うなだれてしまっていたわ。
・・・そうよね。・・・彼女くらい、いるわよね・・・
畳に置いた手が自然に握り拳になっていく。
「・・・俺が悪かったってことだよね。・・・まぁ、葉子ちゃんに格好悪いところ見られちゃったし、
結局俺はそういう男だってことだよ」
少し唇をゆがめて、ククッと喉を鳴らす。はじめて見る「嫌な」笑い方だった。
「・・・どうして、別れたんですか?」
私は畳の目を見つめたまま、そう呟いていた。
馬鹿みたい。聞いてどうなると言うのだろう。自分で傷口を広げる真似をしている。
「・・・葉子ちゃんには、言えないよ」
静かな声。
私はカッとなって顔をあげた。
「それって、どういう意味?」
「えっ?」
「私が、子供だから?」
いきなりの剣幕に、珍しく狼狽した顔の泰明さんが体勢を直す。
「どうしたの、俺はそんな意味で・・・」
私は飛ぶように、泰明さんにしがみついた。
一瞬、彼の動きが止まった。
そのまま押し倒す。酔っているのだろう。少し上気した息を吐きながら、泰明さんは呆気なく私の下になった。
そうでなければ、とても私の力では無理だったはずだから。
「葉子ちゃ・・・」
「私が子供じゃないって、証明してあげる」
そのまま唇を押し付けた。お酒の苦い味が、私の中にしみた・・・
82とろけた染井:2006/08/04(金) 01:51:42 ID:FdaYOgOB
「落ち着いて・・・!」
彼はうろたえて私の肩に両手をかけた。
こんな至近距離で見詰め合うのは、はじめてだった。
私の涙がポタポタと泰明さんの頬に落ちた。
続いて、視界がぼやける。私はそのまま嗚咽をあげて、両手で顔を覆った。
「好きだったのに・・・私の方が、ずぅっと昔から好きだったのに・・・」
自分でも、何を言っているのか良くわからなかった。
「ずるいよ・・・彼女・・・私は欲しくたって手に入らないのに・・・」
もう、止まらなかった。しゃっくり混じりで、途切れ途切れに言葉を吐き出す。
私は泰明さんに乗ったまま、懸命に唇を噛んで黙ろうとした。
けれど、胸から込み上げる声がそのまま空気とともに零れる。
・・・嫌だ私・・・やっぱり子供じゃない・・・
情けない気持ちと、・・・嫉妬。
その他にも色んな感情がゴチャゴチャになって、私は泣き続けた。
何がしたかったんだろう。
自分を殴りたい気分。最悪よ。
・・・そんな私の背中に、泰明さんの手が絡んだ。
えっ?
声になる暇も無かった。
そのまま抱き寄せられる。
私の濡れた頬に、泰明さんのシャツがくっついた。
私より少し熱い体から、ふんわりと彼の匂いが漂う。
「・・・子供じゃないよ。」
心音が、早い。
「君が子供なら、俺もこんなに悩まなかった」
力強く、・・・そのままくっつきそうな程彼の胸に押し付けられる。
泰明さんの胸が一際大きく膨らんで・・・
大きく呼吸を吐き出すと、彼のくぐもった声がした。
「俺も、好きだったよ。・・・ずっと」
私は、思わず呼吸を止めた。
83とろけた染井:2006/08/04(金) 02:10:01 ID:FdaYOgOB
「・・・葉子ちゃんは素直だね。・・・素直過ぎて、痛い」
手の力が、緩んだ。
私はゆっくりと顔だけをあげた。
泰明さんが、にこっと笑った。
右手が伸びて、私の頬を拭う。それから、濡れた前髪を優しく梳いた。
「・・・キスしたことないんでしょ」
「っ」
「・・・ぎこちないもの。・・・もう一回してごらん?」
ビックリして、思わず目を見開いた。
「・・・冷静になっちゃった?・・・」
右手が、私の後頭部に当てられて・・・
今度は、泰明さんに引き寄せられる形で唇を重ねた。
最初は、軽く。触れる、という感じで。・・・それから、斜めに合わせて・・・
ドラマみたいな、長いキスをした。

「・・・こうするんだよ」
唇が離れる。震える瞼をそっと開いた。
気づけば、全身が震えていたわ。
「・・・泰明さ・・・」
「・・・俺が怖くなっちゃった?・・・だから言ったじゃないか。男はオオカミなんだよって・・・」
「んっ」
もう一度、唇を塞がれる。今度は、吸い上げるように。唇と歯の隙間から、お酒の味がする舌先が滑り込んでくる。
「む・・・っふぅっ・・・」
呼吸をするタイミングすら掴めなかった。
「・・・葉子も舌を出して」
囁き。はじめての呼び捨てに、心臓が高鳴る。
少しだけ出した舌先を、彼の舌が捉えた。絡まるように、奥深くまで、私の口の中に。
84とろけた染井:2006/08/04(金) 02:26:45 ID:47DCmoSB
頭の中が痺れた。
背中に電気が走っていくみたい。キスだけで私の体は喜んでいた。
「ぅむ・・・ん・・・」
ぴちゃ、と音を立てて、唾液が混ざり合う。泰明さんは美味しそうに私の唇を吸った。
「・・・甘い」
「や・・・」
私はじれったいような気持ちになって、抵抗するような声を漏らす。
「止めないよ。葉子から誘ったんだから・・・」
低い声で、手が背中に滑り込んだ。背筋をなぞられて体が思わずビクッと跳ねる。
「感じやすいんだね・・・」
「ぁ・・・ダメぇっ・・・・」
喘ぐ声にも構わず、泰明さんの指先が腰を何度もなぞる。
「ふぁぁっ!」
「・・・お父さんたちに聞こえちゃうよ?」
「ん」
また唇を塞がれる。舌を絡めながら、泰明さんは何度も私の背中を触った。
反応を楽しむように、何度も。
「ダメだよ、俺を襲うくらいの勢いで来なきゃ・・・」
いたずらっぽい声がした。
「や・・・やめて・・・ぇっ」
「力抜けちゃう?葉子は背中が弱いのかな」
そのまま、右手が前へと滑った。
・・・そうだ私、寝る前にブラ外してたんだ・・・
そのまま胸を撫でられた。
「やっ!」
体が仰け反る。けど、泰明さんは離してくれない。
「もう子ども扱いはしないって言ったよね?・・・ずっと葉子としてみたかったんだ・・・」
彼の囁きに、もう私は完全に翻弄されている・・・


85とろけた染井:2006/08/04(金) 03:07:52 ID:47DCmoSB
「彼女と別れた原因・・・教えてあげるよ。葉子のことだよ。」
荒い呼吸混じりで、泰明さんが呟く。
私はもう何も言えず、ただ小さく喘いでいる。
「葉子の写真とメール保存してたのバレちゃった。・・・もう、いいけどね」
パジャマが捲り上げられる。
露になった肌に、泰明さんの唇が触れる。啄ばむ様に、点々と痕が付くほどキスされていった。
「俺のこと好き?」
「・・・好き・・・」
うわずった声に、彼は満足そうに私を抱きしめた。
首筋を舐め上げられる。耳たぶを噛まれて、身を捩った。
「ここにもキスマークつけたいけど・・・流石にマズイからね」
そう言って苦笑する。
「やだ・・・」
「え?」
「・・・胸に、もっと・・・」
自分から胸を押し付けた。
そのまま強く乳首を吸われる。
「んぁぁっ!」
髪を掴んだ。くしゃり、と柔らかい洗いざらしの匂いがする。
手が、するりと私のパンツに入ってくる。
「・・・濡れてる」
下着の上から一撫ですると、泰明さんは小さく笑った。
「だって・・・」
「いいよ。嬉しいよ」
隙間から、指が入る。お尻を通り過ぎて、そこに指が触れた。
「んっ・・・」
滑るような感覚。これが『濡れている』ということなのかしら。
そんな風に感じる。言葉では知っていても、自分がその状態なのかどうかは私には判断がつきかねた。
少しだけ腰を浮かせて、私は目を閉じた。
泰明さんが、ふと指を抜いた。
私の体を軽々と抱き上げて、そのまま電気を消してしまう。
完全な闇の中、彼の手が私に伸びる。そのままパジャマを脱がされた。
全裸になって、震える私を抱え上げる。
また私は泰明さんの上になった。
手を掴まれて、そのまま熱いものに手のひらが触れる。
ビクッとして手を引っ込めようとした。
・・・これ・・・
「触ってみて」
闇からの声。
完全に手探りで、それに触れる。脈打つその形は、見えなかったけれど。
再び泰明さんの手が私のお尻に触れた。そのまま指先が私のそこを擦る。
ジェルをいじるような音が響いた。
私の顔が熱くなって行く。指先が入り口を弄ぶ。
そのまま、指が中へと吸い込まれた。
痛みは無かった。
私は無我夢中で、懸命に泰明さんのそこを撫でさすった。
「・・・自分で、あてて見て」
泰明さんの指が抜かれる。私は、戸惑いながら呟いた。
「どうやって・・・?」
「俺が手を添えてるから、・・・」
2人で、泰明さんのそこに手を重ねて、私の入り口にあてがう。
「自分で痛くないところまでゆっくり腰を落として・・・」
言われるまま、少しだけ腰を落とす。
「・・・ッ・・・くぅ・・・」
自分の中心が、広がっていく感覚。膝立ちした足がガクガクと震えた。


86とろけた染井:2006/08/04(金) 03:24:17 ID:47DCmoSB
「痛い?」
「・・・うん・・・・・・」
「じゃあそこで止めて・・・」
泰明さんが私の腰に両手を添えて、支えてくれた。
「慣れたら、また腰を沈めて・・・」
「・・・っく・・・」
つぷっ
少しずつ、泰明さんが入ってくる。
「・・・ほら、俺葉子に襲われちゃってるよ?」
冗談交じりで言いながら、泰明さんが繋がった部分に指を当てた。
瞬間、腰が震えるような感覚に襲われる。
「やっ・・・!」
「・・・もう少し・・・」
そうして、完全に私の腰が落ちた。
「・・・やっぱ・・・きつい・・・」
泰明さんがうわずった声で言う。
「・・・気持ち・・・いい?」
「気持ちよくないわけ・・・ないじゃないか」
泰明さんが上半身を起こす。
「・・・葉子・・・」
私の背中を抱くようにして、体を前後させ始めた。
「あっ・・・ッ」
体が、軋む。
焼けるような痛みは、泰明さんのキスが薄れさせる。
2人で激しく唇を貪りながら、私たちは体を揺らした。
「ん・・・んっんっ・・・ああっ・・・」
布団が擦れる音以外私たちの吐息だけが混ざり合う音しか聞こえない。
「泰明さんっ・・・」
「好きだよ・・・葉子」
動きが速くなる。
体が倒されて、私が下になった。
少しだけ部屋が揺れている気がした。けれど、もう何も考えられなかった。
「泰明さ・・・あっ・・・!!!」
「ッ!」
いきなり、体から栓が抜けた。
数秒差で、お腹にポタポタと熱い液体が零れる。
少しだけ暗闇に慣れた視界の中、私の肌に白い雫が溜まっていた。
そして、それが吐き出されている場所も見えた。
「・・・ッはぁ・・・」
泰明さんの肩が揺れている。私はビクビクと脈打っているそこから目が離せなかった。
あまりにも生々しい光景だったせいなのかも知れない。
泰明さんは体を捩って、ティッシュを取ると私のお腹を拭いた。
「・・・少し、切れてるね」
見ると、確かにティッシュが少し染まっていた。


87とろけた染井:2006/08/04(金) 03:31:49 ID:47DCmoSB
もう3回引き出されたティッシュが、今度は私のそこに触れた。
ピリッとした痛みに、思わず顔を顰める。
「・・・激しくしすぎた・・・ごめんね」
泰明さんの声のトーンが落ちている。
「大丈夫・・・嬉しかったから」
私がそう言いながら体を起こすと、彼はまた私を抱きしめた。
「・・・自制してたけど、無理だった。」
「・・・いいよ・・・」
「・・・愛してる」
私たちはしばらく抱き合っていた。そうして、またキスをした。
それから私の服を着せてくれて、自分も服を着ると部屋を出て行った。
・・・何をしているのかしら??

と思っていると、間もなく私の布団を抱えて彼がやってきた。

「怖くて一緒に寝ていたって言えば、信用して貰えるだろうし」
と、彼は苦笑して呟いた。
そのまま2人で、兄妹のように眠った。
お酒が回ったのか、先に寝息を立て始めた彼の横顔を見ながら、ふと昔こうして一緒に寝たことがあったな
と思い出したりもした。
私も何時の間にか眠りに落ちていった。・・・


88とろけた染井:2006/08/04(金) 03:35:04 ID:47DCmoSB
朝は、泰明さんの言うとおりの展開だった。
お父さんもお母さんも「まだまだ子供ね」と呆れていたし、他のみんなも笑っていた。
誰も疑う人間はいなかった。・・・それはそれで、ちょっと複雑。

ただ1人、良夫だけは膨れっ面のままだったけれど。・・・

帰省するその日、泰明さんがこそっと耳打ちした。
「今度は、俺のところへ来てよ」

私は笑顔で手を振った。

帰りの車の中からは、綺麗な満月がぽっかりと浮いているのが見えていた。



終。
89名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 08:35:14 ID:hkpSWnVU
ぁ・・・朝からちょっとドキドキしてしまいました(;´д`)
うまいなー、本当に・・・。なんか無理がない展開っていうか。
90名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 19:12:42 ID:oTRcFzNP
一気に2本!
お疲れ様でした
スンバラリアだけでなく、次リクしようと思っていた新倉(ウン倉)まで書いて下さり満足です
切ないのがいい!
泰葉もキャラ崩さず、いい感じで良かったです
ありがとうございました!

以上長文失礼致しました
91とろけた染井:2006/08/08(火) 21:32:48 ID:ACeSY1YZ
あと「坂上×早苗」を書いて一応リクエスト終了にしますが、今後需要はありますか?
なんか似たり寄ったりな話になりそうで
92名無しさん@ピンキー
隠し早苗の倉田パラレルで、早倉なんて考えてみたが文に起こせん…
日野ホモオチ→倉田失恋→早倉みたいな感じ

>細田氏
少なくとも私には需要ありますw
書いて頂けるだけで充分です。