スレが無い作品のエロSSを書くスレ 5

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33真夏の夜の淫夢(サイカチ)
(あぁ、今日は菌糸瓶の掃除の日だったっけか・・・)
ふと日課を思い出し、目を醒ます。けだるい体を起こし、榎稲穂は呟いた。
しばらく着っぱなしであったのであろうパジャマはヨレヨレ、髪は普段異常にくしゃくしゃ、
元々身なりには無頓着な彼女ではあるがそれでもなお、といった風体である。

(・・・夏風邪をひくなんて、何年ぶりだろうか)
去年から彼女の生活は変わった。あまり人とかかわりを持たぬよう心がけ、ひとりクワガタの相手をしているのが日常だった。
それが去年の夏休み、同じ趣味を持つ小学生と出会い、何の因果か彼のクワガタの師匠になってしまったのだ。
以後、彼のクワガタ相撲の指導なり彼の連れのとプールに行ったりとめっきり他人と
過ごす時間が増えた。まあ総じて小学生相手ではあるが。
(人間、慣れないことはするもんじゃない・・・か。)
そう自嘲しながら、目覚めの一杯の水を淹れる。これから一仕事だと思い立ったところで、けたたましく部屋のドアを叩く音がする。
昆虫の飼育にちょうどよいと、実家の博物館の植物園内に設けられた自室。
知ってる人間でなければ扉の『関係者以外立入禁止』の文字で躊躇するロケーションである。
となれば親か知り合いであるが、親はまさに夏休みで大入の博物館で大忙しだろう。となれば・・・
稲穂がドアのカギを開けると、予想通りの人物が飛び込んできた。
「し、師匠!!大丈夫ですか!・・・オレ!!風邪がって・・・電話で・・・!!それで!!」
「と、とりあえず落ち着け少年!」
先程入れた水を差し渡す。『少年』はそれを一気に飲み干し大きく息をついた。
この『少年』が、先程の彼女に師事する小学生・小笠原真夏である。

「いきなりでびっくりしたぞ少年。今日は力王を休ませる日だから練習は無いはずだが。」
「いや、白眼力の様子がちょっと気になってさっき電話したんですよ。
そしたらおばさんが『稲穂は今風邪で寝込んでる』って言うんでオレ、
何か手伝えることないかと思って・・・師匠!オレに何かできること無いですか!?」
「少年・・・」
他人とのかかわりを避けてきた稲穂にとっては当然、他人からの親切にも慣れてはいない。
戸惑うばかりで思わず条件反射で断ってしまうところだったが、こちらをじっと見つめる
真夏のいじましくも真剣な表情を見て心が動く。
「・・・わかった、少年。じゃあお言葉に甘えて私は休ませてもらうから、少年には
今からやろうと思っていた菌糸瓶の掃除でもやってもらおうか。黄色いラベルの貼った瓶だけでいいし、
特に特別な処置を施さなきゃならない個体もいないから、普通のやり方でやってもらって構わない。」
「・・・はい!!」
ぱあっと明るい表情とともに、元気な返事が返ってきた。
「あ、ちなみに黄色いラベルの瓶だけで30個以上あるから。頑張ってくれ。」
「・・・はい」
・・・そして先程とはうってかわってしょんぼりとした返事が返ってきた。


(成程、横着な話だが弟子を持つとこういうところで楽できるのか・・・)
横で必死に瓶を洗う音を聞きながら布団に潜る稲穂。そしていつしか眠りについていくのだった・・・。
34名無しさん@ピンキー:2006/07/14(金) 23:40:03 ID:Ul6ZsKS/
「・・・師匠?・・・師匠!?」
眠りから呼び覚ます声が聞こえる。ぼーっとした頭を起こすと目の前には弟子の少年・小笠原真夏。
一瞬何故ここに少年が?と思ったがすぐに瓶掃除をやってもらっていたことを思い出した。
「すいませんわざわざ起こしちゃって。菌糸瓶の掃除が終わったんですけど一応チェックしてもらいたくて・・・」
「・・・んん、ああ、気にするな・・・じゃあすぐにでも見に行くか。」
布団を払い上体を起こす。すると目の前の少年の顔がはっとなり真っ赤になる。
何かと思って下のほうを見ると、寝汗をかきすぎたのか、濡れたパジャマがびっちりと体に張り付いていたのだ。
ボディラインはもちろんのこと、素っ気無いブラの模様までくっきり丸見え状態だ。

「う、うわあああああああああ!!!!」

恥ずかしさのあまり叫び声を上げて再び布団に潜り込む。顔は日を吹き出しそうなくらい真っ赤になり
心臓は破裂しそうなほどの鼓動を刻む。当然の如く、今まで他人に肌を晒したことのない稲穂としては
まあ厳密には肌を晒してはいないのだが、これまでに味わったことの無い羞恥に襲われていた。
しかしそんな稲穂に対し、意外にも真夏の対応はびっくりするくらい冷静なものだった。
「し、師匠・・・とりあえず寝汗はかいたままにしとくと風邪ぶりかえしますよ・・・
よかったら体拭きましょうか?」
「い、いや大丈夫だ!大丈夫だから!!」
「いや大丈夫じゃないですよ!早く!」
「・・・じゃ、じゃあ拭きにくい背中だけでも・・・」
またも彼の真剣さに押される形で親切に甘えることになった稲穂。真夏に背を向けパジャマをたくし上げる。
汗を拭いてもらうさ中で、さっきの瞬間を反芻しまた胸の鼓動が高まる。
(まさかあんな形で、少年に恥ずかしい姿を晒す羽目になってしまうなんて・・・
いや、でもアレは不可抗力だし・・・それに幸い少年も気にしてないし・・・
何よりもまだ布越しに見られただけだし・・・)
と、心音も収まり、次第に落ち着いていく中でふと気付く。
『今まさに背中とはいえ少年の前に肌を晒している』という事実に。

この倒錯したシュチュエーションにはっとして心臓の鼓動が再び高鳴る。頭の中が真っ白になる。
と、瞬間、更に彼女を混乱させる事態が起きた。

バツンッ

ブラのホックがふいに外れたのだ。見た目以上にたわわなバストが拘束を解かれぶるんと揺れる。
「・・・なっ!?」
びっくりした稲穂が胸を押さえるよりも早く、真夏の手が掴みあげる。
そしてその感触を堪能するかのように、むっちりと揉みしだき始める。
胸を掴むと同時に密着した真夏の口から荒立った呼吸音が耳に響く。
稲穂は経験したことの無い事態の連続にすっかり混乱していた。
「ちょ・・・少年!!一体何を・・・!?」
「・・・知ってました師匠?タカアキから聞いたんですけど、風邪を一番早く治すには
『アレ』が一番効くそうですよ・・・」