1 :
名無しさん@ピンキー:
>>1 乙!
ネオスフィアもPS2移植されないかなあ。
トリスティアみたいなベタ移植じゃなしに、シナリオと登場アイテム大量追加で。
>>1 乙
あとは細々と神の降臨を待つだけ・・・
それまでフォーリィの水着挿絵でも眺めながらハァハァしておりまつ
>>1 遅くなったが乙
神降臨までエロ妄想でスレを保持してゆくかね
特典テレカを見る限り、先輩ってけっこうグラマーだよな
暴走したゴーレムに凌辱される先輩…
高飛車なのに恥辱攻めに弱かったりしたら…拙者の愚息はもう…もう!
>>1 乙!
>>6 あれ?
どうやら、このスレには俺がもう一人いるようだw
やっぱ先輩はちょっといぢめてみたいよな
ナノカを凌辱するゴーレムを作ろうとして、逆にそのゴーレムに犯られてしまう先輩。
―で、何故かついでに一緒に犯されてしまうフォーリィ…
フォーリィは処女を失ったあとからのほうが魅力開花な気がする。
フォーリィさんは、あのエロ水着で泳いでるところに、
なにかしらの巨大海洋生物に処女を散らされるとかして欲しい。
フォーリィは情に訴える理由があって土下座してお願いすれば、
「し、仕方がないわね。……さわるだけよ!」
とかいって一回くらいエチをさせてくれそう。
マガジンZのネオスフィア漫画に自分がまったく出演してないことに憤慨した
フェアリさんに検査と称して滅茶苦茶にされるエリンシエとか
13 :
1:2006/05/03(水) 06:20:22 ID:7eZLUxYn
スレタイに「2」って入れ忘れてることに今気づいた。
すんません。
いや、細々としたスレだしぜんぜん問題ないでしょ。
あー、神降臨してくれないかなあ。……ナノカさんハァハァ分が不足してきましたよ。
>>1 何回かカキコしてるのに
言われるまで気付かなかった・・・
ナノカの父親と母親が出てこない件について考えてみた。
1、死別している
2、忙しくてあえない
3、実はおじいさんが父親
4、実はナノカ自体Eテクの産物
人工オリハルコンの事故であぼーんしてたような
1、死別が正解。
公式に掲っとる。
19 :
16:2006/05/04(木) 23:16:45 ID:Y72v+aYv
20 :
16:2006/05/04(木) 23:40:09 ID:Y72v+aYv
・・・・17に書いてあった。O/tl
人工オリハルコンてあれか。
NHKのアニメに出てきた
反射衛星砲の事故か。
先輩物作成中
先輩と子供制作中
性教育教材の製作を依頼されたナノカが、フォーリィの体を使って女体実験とか
>22
職人がんばれ。
超がんばれ。
>>25 トリスティア住民に身元が割れないよう顔にモザイクをかけて性教育実習用ビデオ撮影。
乳首をつままれたりGスポットを探索されたり擬似精液を注ぎ込まれたり、
細部がよく見えるように剃毛とか……(;´Д`)ハアハア
>>27 でも知り合いにはバレバレ >モザイク
ネネ「ああ〜〜〜〜っ!? フォーリーさん!!」
しかもフォーリーにはモザイクかけてもナノカにはかけ忘れ・・・とか
「出生率低下に悩むトリスティアのために
この性教育ビデオは必要なんだよ、フォーリィ」
とか言われて説得されちゃうのかw
ナノカが作った男性ドール相手に、色んな体位の実演をやらされるフォーリィ。
「お願いですフォーリーさん、貴女の力(カラダ)が必要なんです!」
「そうですとも。 なにとぞ、なにとぞトリスティアのために・・!!」
↑ナノカにビデオ依頼した業者の人
でもって、最後にはみんなで土下座
「え・・・!? ちょ、ちょっとぉ〜・・・・・・・・・・
(まだ土下座)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・っ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・っ〜〜〜〜〜〜〜! あ〜もうっ!
仕方ないわね す、少しだけならゴニョゴニョ」
てな具合に上手いこと乗せられるフォーリーに萌えw
処女膜を破らなければ……という約束で折れるフォーリィ
しかし膜さえ破らなければ何をやっても構わないと解釈したナノカの手によって痴態の極致へ
疑似精液を処女膜に開いた細かい隙間から子宮にまで流し込んで
フォーリーさん処女懐胎の図・・・とか
カーテルですか。
フォーリィは何やっても似合うなあ
フォーリーとパナビアにリオのカーニバルのような格好させて
公衆の面前で踊らせたい
コミック版だと先輩は、衆人環視の元で全裸になってるんだよな…
フォーリーも先輩も犯られ体質っぽい。
kwsk
39 :
37:2006/05/12(金) 23:03:23 ID:4snXIyuT
>>38 スマン、いま読み返してみたら衆人環視の元じゃなかった(ナノカ・ネネ・フォーリ−だけっぽい)。
とりあえず話としては、ナノカが企画したファッションイベントを邪魔する為に
先輩がナノカがデザインした万能服を着て、その服の戦闘機能のミサイルを発射しようとする寸前で
ナノカが服の瞬間脱着機能を作動させて服だけ脱がせて、マッパになるという・・・
イヤ、正直話としては別にたいしたモンではないんだけど、
やっぱり衆人環視の元で全裸晒しの羞恥プレイにして欲しかったと…
ちなみに衆人環視の羞恥プレイに近いのは一話目のフォーリーか…
>一話目のフォーリー
それもkwsk
>>40 Eテクで生み出された巨大植物と触手プレイ
穴とう穴を埋められて、卵とか産み付けられるフォーリー
577 名無しさんの野望 sage 2006/05/14(日) 19:02:39 ID:zzrk1RWs
現役工房士とやらないか? 投稿者:天才工房士(1月12日 22時34分26秒)
私は80*60*82、前ジュニアアカデミー生徒会長、百年に一度の天才
日夜激しい徹夜と発明に明け暮れてる
だからフッケバインの物質反応炉はいつも暴走寸前だ!
見開きページで登場させろ!
14くらいの逆巻きカボチャのお気楽娘、もう一度勝負しなさい!
工房術の心得もあるので触手プレイを求めてる女会長歓迎だ!
特に希望があれば露出プレイも可
自爆も可
世界どこでも連絡寄越せばすぐ復興しに行く!
ゴーレム連れて神妙に待ってろ!
先輩のB80もそうだけど、フォーリーのB83はウソ申告だと思う。
まあフォーリーはもっとありそうだな
イヤらしい目で見られるのが嫌だから、ウソ申告したんじゃない?
でも重要なのはB何センチ・・じゃなくてトップとアンダーの差だよ
アイドルやモデルそこのけの容姿……という設定がありながら、
自分のダイナマイトバディに無頓着というか、周囲にそれを自慢
しないのが萌える>フォーリィ
ナノカさん×女キャラとの王道破瓜百合プレイSSを期待。
ナノカ×先輩とか希望
ナノカは攻めでも受けでも萌える。
ナノカはデフォで道具使いだからな。油断がならん。
TDNスレ見てたらネタが思い浮かんだ
万が一書けたら貼ってよろしいか
まってるよ
54 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 10:43:28 ID:GoMt8E8B
ふぉしゅ
ナノカの処女散華シーンを是非拝みたい。
……エロゲだったらねえ。
同感
「くまさんチーム」→「エッチなくまさんチーム」とか
微妙に名前変えて
それとも逆移植をどこかに依頼するとか
フォーリィか先輩の孕ませものとかが読みたいです、安西先生…
最近某アニメ見すぎたのか、ナノカと言おうとするとナノハと言ってしまう。
こんな困ったぼくに良く似合うステキアイテムを出してよナノハたん
つ【レイジングハート】
そういやレイジングハートは突っ込んだらきもちよさそうなのに
スプレンディッド・インパクトは突っ込むこと自体あぶなそうな形してるなあ
さきっぽ折れ曲がってるし
発明少女たちが魔法少女たちに戦いを挑む
ナノカVSなのは
パナビアVSフェイト
スツーカVSアルフ
テンザンVSザフィーラ
ラファルーVSシグナム
うーむ、神降臨なされないねえ…
ナノカの発明品
つ【エスカリボルグ】
─‐- 、 / ,/__ 厶イ/ 、 /
\ //^! ! / \
ゝ、 , -──‐- 、 ヽ // / / / /
, -─ァ'´ ,. -──-<}}j、∠_ / {ノ / / \ /
/ /'´ ̄ ̄ ̄`ヽV `く⌒ { ゝ-'/ /
/ ./ / / .j \ ゝ< rニミ、/
/// / / / /ハ ヽ ヽ ト、 フ/-/
レ/ / /、 // ./ V | | |. !} //-/
{ j. { l fヾ∠_,// ,. 彳i. | | l! | ./ハ‐L ネタがあっても書けない!
∨ヽリ lfゝ__‘ノ く_‘_ノイ/.,イノレ' fニヽく
┌─‐レリ::/V=- 、_,.ィ::::://ノ ノ .| `/
|/ ̄ /⌒ヽ、___ノイ〃フ7┐ | /
/二ニ| }\/、 f句ノ,.く r‐へ
/,イ __.∧ lV/。0。ヽ! 「/ ヽ 〈ニ |
〈〈 Y´r‐' ゝ イ∨´i^f.\j/ 〈、 {ニ |
`ーlrく \イL_| ゝ〈゙ / ヽ/7、イ
ノ \,.-‐`ヽ`ー<_/Y.// |
/` \ ! } 」ー-.、 `} {// ノ
ゝ、\ 、ノl`  ̄  ̄`┬人///
二>- 、_ー-'^ーニ´ー!L___,.ィイ //
__>/ ノ〉`ー-.、__/ |\//_
> '' ´ ̄ / // ヽ \ / ,イ //、  ̄ ─ _
/ //_ \ ./ | //\\ ヽ、  ̄ ‐- 、
>>64 こうなったら先輩に一肌脱いでもらうしかないと思うんですよ。
水着になったら意外に凄かったそのグラマーボディで、ひとつお願いします!
そういや先輩モノは何気になかた
新スレ立って一月か・・・もう削除したほうがいいかもね、このスレ
一月神降臨無し程度で削除したらこの板のスレが半減します
ほしゅ
神は……未だ降臨せず
パナビア先輩編、期待してます
パナビアにはきっと触手責めがよく似合うとマイ主観
72 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:45:01 ID:ZjK9owJZ
神に見放されたスレを晒しage
……悔しいなぁ
途中のを貼るのは許されないか
>>74 文末に↓でも貼っとけ
(省略されました。全て読むにはワッフルワッフルと書き込んで下さい)
貼ってもらえるのは活性につながるからいいんだけど・・・・
寸止めは勘弁な('A`)
ちょいと質問
長文てどこで区切れば宜しいのでしょうか
改行制限て何行だっけ?
まあ20〜30行くらいずつ文章のキリのいいところで区切っとけば間違いないと思うが。
「う〜ん・・・っ、ふぅ」
心地よい夜風を全身に受け、パナビア=トーネイドは大きく深呼吸をした。
空中国家ネオスフィアに訪れてからの期間は決して長くはなく、その上多くの時間を
地下での作業に費やしたので、こうして外気に触れるのは久し振りのことだった。
「さてと・・・」
久し振りの外界。ここに来てから、ゆっくりと街を回ることもなかったので、
いつか観光がてら散策してみたいと思っていた。それに、今は空腹だった。
「どこか食事にでも行こうかしら・・・。」
辺りは既に暗く、この時間ならどこか静かな店で落ち着けるだろう。
うん、やはりそういう所が私には似合う。
しかし、何というか・・・こう・・・落ち着かない。
見知らぬ地で一人で食事するというのも何というか・・・寂しい。
誰か誘おうか。しかし、ここに知り合いらしい知り合いは居ない。
でもまあ、誰かしらは付き合ってくれる人は居るだろう、うん。
そうしよう。私が一人さびしく食事するなど、とても似合わない。
そして・・・
「いや〜、私一度乗ってみたかったんだよ〜」
「あぁ、こうしてナノカさんと身を触れ合えるなんて、私・・・」
夜道を疾走するフッケバインの上で、パナビアは頭を抱えた。
頭が痛い。知り合いらしい知り合いを探してみたら、いつもの二人だった。
こんなことなら一人で行くべきだった。
「先輩、お寿司食べに行きましょう。先輩のおごりで」
「この風も全て、私達二人の物・・・」
二人はぴったりくっついた状態で言った。
「こんなところでイチャつくな!それに私が奢るなんていつ言ったのよ!」
「いや〜、お寿司なんて久し振りです」
「ナノカさん、私・・・もう・・・!」
「人の話を聞け!」
「あ、先輩!前!」
「え?」
言われて振り向くと、目の前に何か壁のような物が・・・!?
「フッケバイン!ブレーキ、ブレーキ!」
認識してから即座に命令を飛ばしたが、あまりにも距離が近すぎた。
バイクは石壁を破壊し、建造物の中に突っ込んで転倒した。
「うわあぁぁぁぁぁぁぁ!」
乗っていた三人は衝撃で中に吹き飛ばされた。
「痛!くぅ・・・」
パナビアは、頭を振り動かして埃を払った。
一瞬意識が飛んでいた。ここは何処?どのくらい飛ばされたのだろう。
痛む頭を抑えながら周囲の状況を確認しようと、首を上げた。
まず目に飛び込んで来たのは、何か靴のような黒い物体だった。
「え?」
背筋に冷たいものを感じながら、視界をゆっくりと上へと動かした。
首から上が見えた辺りで体が凍りついた。
男が見下ろしてこっちを睨みつけていた。
「え、あ・・・。あははは・・・」
この建物の所有者なのではないかと、その怒りをたたえた表情から容易につく
想像をして、顔が引きつったまま動かなくなった。
「正座しろ」
その建物の地下室と思しき部屋に連れられ、三人とも神妙に座した。
上目遣いにチラとみると、手には黒光りする物が握られていた。
旧式の軍用ハンド・ドグラノフだ。つまり、この男は間違いなく一般市民ではない。
「先輩、どうしたら・・・」
ネネが話しかけ、また俯いて考え始めた。落ち着け、落ち着いて・・・。
落ち着かせたつもりのパナビアの頭脳にまず思い浮かんだのは、以前に読んだ軍事スリラーだった。
相手を跪かせ、そしてこちらへ来いと示唆する・・・
「おい、お前」
来た!それから、頭に銃口を突きつけ・・・
「四つん這いになれ」
「は?」
頭の片隅にすらなかった言葉。どういうこと?これは・・・。
「早くしろ!」
男の怒声に体が飛び上がった。間違いなくこの男は本気だ。
そして、私達の、その・・・かっ、体を・・・。
体を震わせながら、現状を確認しようと試みた。
自分もナノカも工具は置いてきた。フッケバインは瓦礫の山に埋まって身動きが取れずにいる。
つまり、まったく抵抗不可能ということになる。
両隣に居るのは自身の後輩に当たる少女。確かに、ナノカは気に入らない。しかし、
私は二人の先輩で、責任を取らねばならない立場にいるのだ。
心細い決意で震えを止めた。考えは決まった、パナビアは顔を上げて言った
「・・・なれば帰していただけるんですね」
「!?、せ、先輩?」
横の二人から驚愕の視線が返って来た。自分でも驚いていた。
そして、男の前に出た。
「犬のくせに服を着てるのか、おい脱がせろ」
振り向くと、その言葉に二人は躊躇している様だった。
これから行われる、想像もつかない何かに怯えるパナビアは、二人に向かってゆっくりと頷いた。
正確には、想像しようと試みていた。今まさに欲情する人間の前に裸体をさらけ出し・・・
そこで思考が止まる。何度繰り返しても同じだった。
「うわ・・・先輩、胸おおきい・・・」
成熟した胸を見て、ナノカは感嘆の声を漏らしたが、パナビアは全く反応しなかった。
パナビアは歩み寄りながら男の顔をちらと見た。無表情にこちらの肢体を観ていた。
男に背を向けると、両膝と両手をつき、丁度尻を見せる格好になった。
「お前、学生のクセにぱんつはいてないのか」
男がスカートをめくりながら言った。
「う、うるさ・・・っ!」
言い終わらぬうちに、男の指が陰核に触れた。突然の事に体がびくりとはねた。
「ぐ・・・」
男は執拗に膣口の周りを責めたが、パナビアは小さく呻くだけだった。
年頃の娘にしてはあまりに薄い反応に、苛立ちを感じ始めていたが、
ふと、ある事に気づいた。
「お前、ここ初めてか。力抜けよ」
「そ、そんな・・・kと」
俯きながら、パナビアは小さく答えた。自分で触ったことすら無かった。
その反応が面白かったのか、男はしつこく膣の中へ侵入を試みた。
しかし、乙女の貞操と羞恥心がその侵入を必死に拒み続けていた。
「へー・・・先輩、初めてなんだ・・・」
「ナ、ナノカさん!?」
その言葉に驚き、顔を上げてナノカを見た。
――何を言ってるの、あのお気楽娘は!それはどういう――
乙女の守りが一瞬緩んだ。男はその瞬間を見逃さなかった。
「ひぁッ!」
異物の進入にパナビアの肢体が大きく跳ねた。正体不明の感覚が全身を襲った。
膣内に入り込んだ男の指は、性感帯を探して動き始めた。
「んぁッ!く・・・ぁっ」
確かな手応えがあった。愛撫を続けるうちに、液体の交じり合う音も聞こえ始めた。
「んっ、んくっ、ひぐッ!」
そろそろいいか。男は指を挿したまま、パナビアの体を持ち上げた。
「なに?いや、ダメッ!」
突然、パナビアの体が浮き上がり、男に抱きかかえられた。
「お前らもよく見とけよ」
そう言うと、空いていた左手で右の乳房を掴み乳首の上で指を転がしはじめた。
「んぁぁ・・・んっ、ぁん!」
寄せてくる性的快感の波は、パナビアにとっては全く謎の感覚だった。
正体不明の存在の進攻に対して、貞操が殆ど無力化していた。
「気持ちいいって言ってみろ」
「そんな、こと、あッ!」
パナビアがそう言うと、男の責めが一層激しくなった。此方に屈したことを意味する
その言葉を引き出すため、二つの手は容赦しなかった。
ついに、パナビアは折れた。
「はい・・・んっ!気持ちいい・・・ですんぁ!」
表情は恍惚としたものになり、膣からは愛液が溢れ始めていた。
全身の筋肉がしだいに弛緩し、意識が遠い所へと持っていかれ始めた
「んんっ!あッ、あッ、ああああああっー!」
パナビアの身体がびくんと大きく仰け反り、目の前には真っ白な空間が広がった。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・」
身体の束縛が解かれ、パナビアはそのまま床に突っ伏した。
虚脱状態から回復しつつある頭に、今まで抑え続けていた感情が込み上げてきた。
後輩の目の前であられもない姿を晒した自身への嫌悪感に苛まれた。
見ず知らずの男に犯された恥辱と悔しさに涙を湛え始めた。
二人は今も目前に居るのだろう。とても顔を上げられなかった。
目の前に黒い影が現れると、不意に髪を掴み上げられた。
男はパナビアの頭を股間の前に持っていくと、ファスナーを下ろし、気の悪い何かを引き摺り出した。
「しゃぶれよ」
それが男性の生殖器であることを記憶から引き出すのに数秒要し、
正体がわかるとパナビアの表情が凍りついた。
「え…これを・・・・・・えっ!?んぐっ、んんん!」
ぽかんと口を開けたまま固まっていると、男はパナビアの髪を
乱暴に引っ張り、性器を口内に無理矢理押し込めた。
口の中に臭気と苦味が広がった。
「しゃぶれ」
パナビアの困惑を意にかえさず、男は冷たく言い放った。
「ん・・・ちゅ、んぐっ、んちゅっ、んんん・・・」
パナビアは性器を握り、アイスキャンディーのように吸い付いた。
「よし。おい、こいつを使え」
男が何かを取り出すと、それをナノカに投げて渡した。
「これ・・・」
ナノカはそれを受け取ると、立ち上がってパナビアの後ろに回りこんだ。
――何なの・・・ナノカに何をさせるつもりなの?――
ナノカがしゃがみこんだ。
「・・・先輩、少しガマンして下さい」
そういうとナノカは、手に持ったモノをパナビアの膣にあてがった。
「ん!!!」
膣に硬くひやりとした感触し、そして異物が膣壁を押し広げながら少しづつ侵入し始めた。
「先輩のここ、ぐしょぐしょですね・・・」
そして、異物は壁に接触した。
「うわぁ・・・本当に初めてなんですね・・・」
パナビアの本能が、危険が迫りつつあることを知らせた。
そして、知能が何もできないことを知らせた。
「いきますよ、先輩・・・」
「ぷはっ!ナノカ、駄目ッ!やめて!んぐっ!?」
パナビアは必死に叫んだが、直ぐに引き摺り戻された。
ナノカは再び侵入を開始した。そして、ゆっくりと壁を突き破った。
「んんっ!ん!んんんー!!」
パナビアの身体に強烈な痛みが走り、全身を硬直させた。
ナノカは奥まで到達させると、ゆっくり前進と後退を始めた。
「続けろ」
もはや抵抗する気力は完全に失せていた。言われるままにパナビアはフェラチオを再開した。
瞳に溜まった涙が溢れ、パナビアの頬を伝った。
自分が古風な人間とは思わないないが、自分自身を捧げるのは、
いつか心に決めた人にすると決めていた。
だが、今こうして見知らぬ男の性器にしゃぶりつきながら、
後輩に後ろから犯されて無残に散らすことになるとは夢にも思わなかった。
「んちゅ・・・んんっ、んっ、んぅっ!」
膣の奥を突くたびに、パナビアの身体が小刻みに跳ねた。
そんなこともそ知らぬ風で、ナノカは頬を赤く染め、ピストン運動を続けた。
「いくぞ、飲み込めよ」
男性器の硬度が増し、少しづつ大きくなっていくような感じがした。
「先輩、そろそろ・・・ですか?」
ナノカの言葉を理解しようとする間もなく、パナビアノ目の前に再び白い世界が広がった。
「んんっ、んっー、んっー!んんんんっー!!」
パナビアの肢体が大きく仰け反るのとほとんど同時に、
口内の生殖器が跳ね上がり、液体が喉を襲った。
「んぐっ、こくん・・・げほっげほっ、うう・・・」
我に返ったパナビアに、強烈な苦味襲い掛かった。
臭気に耐えながらも何とか飲み干すと、その場でうなだれた。
強烈な悪寒に襲われ、絶頂で溢れた愛液とは比較にならないほどの涙が流れ、パナビアは口を押さえて嗚咽した。
泣いてもどうにもならないことは判っていたが、いつ終わるとも知らぬ悪夢に、泣き崩れるしかなかった。
しかし、その終焉は程なくして訪れた。
「二人から離れなさい!早く!」
くしゃくしゃになった顔を上げると、ネネがハンド・ドグラノフを握り締めて立っていた。
銃口を向けられて男は、意外そうな顔をして、両手を上げてゆっくりと離れた。
「落ち着け、せめてしまうことくらいさせろ」
「なら早くしなさい!」
男はファスナーを上げ、その場にひざをついた。
不意に、パナビアに今までと真逆の感情が沸き起こった。
絶望の表情に、徐々に怒りがこみ上げてきた。
(省略されました。全て読むにはわーいできたよー♪と書き込んで下さい)
寸止めでスマソ( ´・ω・`)
ぱんつはいてない ぱんつはいてない
>>80 GJ! (;´Д`)先輩ハァハァ
……当然続きは書かれるのですよね!?
気長にお待ちしておりんす。
時期は真夏に違いない(・∀・)ニヤニヤ
遂に神が降臨された!
その調子で頑張ってくだせえ。
ああ、神がカミングってわけだ
先輩は好きになった相手には目茶可愛らしくなるに違いない
パナビアとナノカで淫具の開発競争をやってほしい。
で、負けたほうが処女膜を破られるとか……
ナノカとネネのお風呂ぷれいキボン
ネオスフィアがエロゲーだったら、バッドエンドルートとして、
グリャマン議長と強制政略結婚させられたエリンシエと議長の
陵辱初夜シーンとかがあったんだろうな……惜し過ぎます
99 :
っていうか:2006/06/19(月) 20:38:48 ID:in1BnoHy
こつえのモロは売れないだろ。
>>99 じゃぁこつえーがモロ出したらお前は買わないというのか!
俺は多分買っちゃうぜ
101 :
99:2006/06/20(火) 18:08:17 ID:ONB9TAoD
まあ買うんだけどね。
……メカ少女ならなお良し…
フォーリィは健康そうだし、いい子供を産みそうだ。
明日までレスがなかったらナノカは俺の嫁な。
105 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 01:11:53 ID:cY02W83+
阻止
ペナルティとして
>>104はテンザンとタイマンな
ナノカさんが男性に処女を奪われるような日が来ないことを祈りたい。
処女喪失は、前スレにあったフタナリ女王陛下とかフェアアリさんのえっち診察みたいな、
同姓の手でぜひ。
同姓っつうと・・・・・・プロスペロ?
孫に手を出すとは……爺さん元気だな
フォーリィと一発やった代金に
船一隻くれてやるほど。
そこにしびれるあこがれるゥ!
プロスペロの巨根+Eテク製バイブでめろめろにされるフォーリィさんSSを希望
このスレへの神ご降臨はもう無いのかのう。。
工画堂スレがないんだけど、BRやBB、GT書きたいなら別スレ立てたほうが
いいのかな・・・(´・ω・`) 人集まりそうにないけど
|┃ /// / / / /ハ ヽ ヽ ト、 フ/-/
|┃三 レ/ / /、 // ./ V | | |. !} //-/
>>112 |┃. { j. { l fヾ∠_,// ,. 彳i. | | l! | ./ハ‐L
|┃ ∨ヽリ lfゝ__‘ノ く_‘_ノイ/.,イノレ' fニヽく 完結させるからもう少し待って!
|┃ ┌─‐レリ::/V=- 、_,.ィ::::://ノ ノ .| `/
ガラッ.|┃ |/ ̄ /⌒ヽ、___ノイ〃フ7┐ | / 終わったら好きにしろ!
|┃ /二ニ| }\/、 f句ノ,.く r‐へ
|┃三 /,イ __.∧ lV/。0。ヽ! 「/ ヽ 〈ニ |
|┃. 〈〈 Y´r‐' ゝ イ∨´i^f.\j/ 〈、 {ニ |
|┃三 `ーlrく \イL_| ゝ〈゙ / ヽ/7、イ
|┃ ノ \,.-‐`ヽ`ー<_/Y.// | いやむしろ建てて(´・ω・`)
|┃三 /` \ ! } 」ー-.、 `} {// ノ
|┃ ゝ、\ 、ノl`  ̄  ̄`┬人///
wktk
115 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 23:37:03 ID:JJlYFbZU
いや
いや、統合すべきだと思うぞ。
ナノカを滅茶苦茶にするパナビア先輩に期待。
いっそ工画堂総合にでもしちゃった方が活性化するとオモ
漏れはむしろ身も心もとろけるくらいに優しくする/される先輩キボン
パナビアはどう考えてもヤ(犯)られキャラだろ
うっお―――っ!! くっあ―――っ!! 朝だよ―――っ!
ぶどう園の使い道はまったくないぜ――っ!!てめぇ… だれだっけ?
ドラゴンに情けはいらねぇ!魂のはいったドグラノフなら―― どんなもんでも打ちぬくぜーっ!!!!
う… ぎゃああーっ!! ごが ごががあっ!!ぜったい復興させるから!!
自爆殺法か!観客席と街を攻撃するゴーレムを作ったてめぇこそ工房士じゃねぇだろ
工房士なら工具ひとつで勝負せんかい!なにがレンザンだ てめえのデザインはビーダマンだよ サニーテンザン!!
今日は貫徹ですよーっ!こんな生活じゃあ 嫁にも貰えねえぞ――っ!!
て…てめえは狼じゃねぇ…な… オ…狼なら… ただカレーのためだけの猫狩りはし…ねえ…
いったいフェアリさんはなにモンだ―――っ!?ばかぬかせーっ!?レプリカ風情がガーディアンに勝てるわけがない!!
太陽炉をほっといたら工房がふきとんだからね うっぎゃああっ!対爆姿勢!
すげえ物質転換炉をもってやがる うげら!!んならメガ・ドグラノフ受けてみろやーっ!!!!
間違えるんじゃねえ… わたしは狼だ 犬じゃねえ――っ!!!
家計はスツーカとネネちゃんにまかせる おじいちゃんの教えだーっ!!
いったいなんの精霊だよてめ―――っ!!ヒロインがあんな殺気をはなつわきゃね―――っ!!おもいあがるんじゃね―――っ!!
う… ぎゃああーっ!!悪いな おれは生徒会に興味はねぇ 先輩の名前は憶えられねぇ相談ってもんだ
うぎゃっ うぎゃっ うぎゃーっ!!今日も発明がんばるよ♪
他作品のSS投下はいいけどスレタイはこのままにしてもらいたい。
工画堂総合とかにするとギャルゲ板の工画堂スレのように悲惨なことになりそう。
グリャマン議長とエリンシエ女王の強制ケコーンるーとの話が読みたいです
議長の巨根に蹂躙されるエリンシエ幼膣にハァハァ
むしろ処女調教をキボン。
テンザンorフッケバインorレンザンのラブラブもの
と、
ラファルーorグリーペンのレイプもの
文章で書いたらどっちが難易度が高いかと考えて、ちょっと眠れなくなった。
ラファルーVSテンザン(巨大バイブ装備型)でよろしくお願いします。
形勢は逆転した。場の支配権は完全に移行していた。束縛し続けていた死の道具は男の手から離れ、
銃口は持ち主に向けられていた。
「・・・さて、と」
そういって、パナビアは男を睨みつけた。男は慣れっこだという風で、無表情を保ったまま神妙にしていた。
パナビアは思案した。この男のしでかしたことを考えれば、然るべき所へ突き出せば済む話だ。
しかし、この男にされたこと――犯され、散々に辱められたこと――を思うと・・・・・・足りない。全く足りない。
努めて冷たい表情を保っていたが、心の中では激しい怒りが渦巻いていた。この男には自分自身で制裁を加えたい。
ならば、どのようにするか。あれこれ考えを巡らしたが、最後には一つの方法に行き着いた。
パナビアは大きく息を吸い込み、ゆっくりと吐き出した。腹は決まった。目には目を、だ。
「・・・それじゃ、横になってもらおうかしら」
そう言うと、男は何も言わず従った。仰向けになると、微動だにせず視線だけパナビアを追従した。
男の真正面に行くと、その場にしゃがみこんだ。
そして、おもむろに男のズボンのベルトを外した。
「・・・!?お前、一体何を!」
「何してるんですか、先輩!」
この行為に、その場にいた全員が目を丸くした。周囲が静止した中で、パナビアは男の下半身を露出させた。
先ほどとはうって変わって、自分を襲ったときのような気味の悪い印象は薄く、男の股間は情けなくしおれていた。
「さっきはよくもこんな汚いモノ、私の口の中に押し込んでくれたわね」
パナビアは徐々に語気を荒げ、男を睨みつけた。
「あんたもしゃぶりなさい!!」
パナビアは首を動かし、視線をナノカに向けた。ナノカの体がびくんと跳ね上がった。
「は、はい!」
視線は動かさないまま、男に向かって顎で指し示した。何も言わなかったが、ナノカは合点がいった。
男の顔を跨ぐと、腰を落として股間を押し付けた。
「ぐむ!?んむぐぐぐ!」
男はナノカを引き離そうとしたが、脚でがっちりと挟まれて容易に引き剥がせなかった。
「んぁっ、はぁぁぁぁ・・・」
男が呼吸しようともがくたび、ナノカは吐息を漏らした。程なくして、男の股間が少しずつ勃起し始めた。
「あら、苦しくても身体は正直みたいね」
そう言うとパナビアは、隆起する男のモノを指でピンと弾いた。その刺激を受けて更に肥大する速度を速め、
それから殆ど時間を置かず、目の前にあの憎らしいグロテスクな物体が姿を表した。
それを見ると流石に息をのんだ。だが、パナビアは意を決し、男の腰の上を跨いだ。
パナビアは視線を落とし、男の性器を見た。目の前に出された時よりも大きく感じた。
パナビアは大きく息を吸い込み、少し吐いて止めた。そして、ゆっくりと腰を落とすと、膣口を男の性器にあてがった。
「苦しいなら・・・吐き出しなさい。私の中で」
呼吸を止めたまま、パナビアは少しずつ腰を沈め、男性器を膣の中へと入れた。
「あ、ぐぅ・・・・はぁんッ!あつ・・・い」
膝のつける位置まで腰を落とすと、男性器はほぼ完全に膣の中に隠れた。
大きさは先程の道具の比に非ず、そしてなによりもかなりの熱を帯びていた。
再び息を止め、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「ふあぁぁぁ!?うぁっ、n!」
溜めていた空気はあらかた吐き出し、直ぐ無駄になった。
「んッ!はぁっ、あっ、あッ!」
少しずつ、腰の上下運動を速めた。性器が膣を擦るにつれ愛液の分泌を促し、膣内を濡らした。
一人の男を上と下両方で犯すという異常な空間の中で、ネネの身体が変調し始めていた。
先程から手に余る様子でドグラノフを構えていたが、明らかに落ち着きが無くなっていた。
「ナノカさん・・・私、もうっ」
突然ドグラノフを放り出し、男の顔面の上で悶えているナノカに飛びつき、お互いの唇を押し当てた。
「んん・・・・はぁ、ネネちゃん、上手・・・」
狭い室内に異様な熱気が篭り始めた。パナビアはその空気に酔い、腰の動きを更に速く、そして大きくした。
「あんッ!あっ、あっ、ああッ」
お互いに限界が近づきつつあった。膣の中では男のモノがさらに大きくなり、パナビアの目の焦点が合わなくなっていた。
「せ、んぱいっ、わたし、もうッ」
そう言ってナノカは、身体を支えられずに前につんのめり、ネネに体重を預けて抱きかかえられる形になった。
「はンッ!あっ、イぐっ、あっ、あっ、ああぁぁぁッー!!!」
パナビアの肢体に、大きな波が襲い掛かった。直電流のような感覚が全身を走り、
一瞬目の前を、白一色の世界に変えた。
「あっ、あっ、ぁぁぁ・・・はぁ、はぁ、はぁ」
パナビアの身体を虚脱感が襲い、男の性器が萎びるとガクンと首をもたげた。
膣からは白い液体が流れ出た。勝利した喜びと脱力感で顔が緩んだ。
そうした余韻から即座に引き戻される事態が起こった。
パナビアがふと上をみると、天井がボロボロと埃を落としていた。なんとなくおかしい気がしていたが、
思考回路はあまり役に立たなかった。しかい、その直後に聞こえた爆音は全ての感覚を揺り動かし、
緩んだ力を一瞬で覚醒させた。
「離れろおぉぉぉぉ!」
ぐったりしているナノカとネネを抱きかかえ、雄叫びを上げて飛びのいた。
もう一度大きな爆音がすると、天井が崩れ、男の上に瓦礫が降り注いだ。
天井と一緒に、何かが降りてきた。
「グァァァ・・・・・」
紛れもない、瓦礫に埋まっていた我がフッケバインだった。飛び降りた姿は格好良かったが、来るのがかなり遅すぎる。
「ナノカさんっ。私、私っ!」
「いや〜、ネネちゃん、気持ちよかったね〜」
一緒に埋めてやればよかったか。こっちには見向きもしない二人を見て、パナビアは思った。
何とも変わり果てた姿となった我が家を見て、顔をしかめた。壁が砲弾を撃ち込んだように吹き飛んでいた。
中はさらに悲惨で、床が爆破したかのような大穴が開いていた。下に飛び降りて周りをみると、
部屋は完全に原型をとどめていなかった。もう一度使えるかどうかかなり怪しい。
ふと目線を下げると、瓦礫の中から腕が伸びていた。見慣れているものだとすぐに判った。
瓦礫を取り除くと、その腕を引っ張り上げた。現れたのはなぜか下半身裸のパートナーだった。
「いったい何があったんだ?BB」
「・・・・・・死ぬかと思った」
一応これで完です。お後がよろしいようで
( ´・ω・`)時間掛かっておもさげなござんす
>>133 GJ! パナビア先輩えろす。
リアルタイムでSSが張られてゆくのに遭遇してハァハァしますた。
また気が向いたら新作お願いします。
神が久しぶりに降臨してますよ!
>>133GJ!!
最後のオチはBBですかw
神に見放されたスレかと思ってたが…とにかくGJ!!
>>133 つーか、俺もこんな拷問にあいたいです…
パナビア先輩テラエロス
BBの敵討ちにやってきたラファルー(ちんこ装備)にめちゃくちゃにされる先輩とか
139 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 01:07:16 ID:bleTBH8n
ラファルーにはフォーリィを滅茶苦茶にしてもらいたし。
ほしゅ
バター犬になったスツーカさんが読みたいです
俺はネネ専用のバター犬になったナノカさんがすごく読みたいです。
143 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 17:29:48 ID:ExnBUfxs
衆人環視のなか、巨大タコに犯され乳首を吸盤責め&膣内射精されるフォーリィとか
市長に拉致られて孕ませられてしまうナノカとか妄想してハァハァ。
天空王国ネオスフィアに突如降り懸かった、未曾有の危機・・・
全宇宙最凶最悪の異星人「ゴカンマ星人」の襲撃である。
ネオスフィアとゴカンマ星人との熾烈を極めた戦闘から数カ月の時が流れた。
ようやく戦火も収まったある日、ネオスフィアの広場に一つの銅像が建てられた。
その銅像のモデルとなっていたのは一人の少女であった。
圧倒的な戦闘力を持つゴカンマ星人に対し、Eテクノロジーを駆使して勇敢に戦った若き工房士、「ナノカ・フランカ」である。
その銅像には、こう記されていた。
《我々の勝利の瞬間を此処に記す》
その表情は、苦痛と恥辱に歪んでいた。
その銅像のナノカ・フランカは
ゴカンマ星人に、両足を背後から抱え上げられ、
表面にブツブツと突起の付いた異星人の巨大なペニスに、まだ幼い秘部を貫かれた姿であった。
王国中から、悲鳴とも喘ぎ声ともつかない女達の声が聞こえてくる。
ネオスフィアの地は、宇宙一の性欲の赴くままに、ネオスフィアの女達との交尾に勤しむ、ゴカンマ星人達で溢れかえっていた・・・・・・
「BAD END」
深くにも勃起した
保守
フェアリ先生の性教育授業に期待。
>>149 モチロン授業の参考として
フォーリィがぬがあされるのですね
フェアリ「ちょっとあなた……毛が生えてないじゃないの!?」
ずっと秘密にしていたパイパンがばれてしまうフォーリィ。
そういや、ぱんつはいてない方たちは生理用品とかはどうしてるんだろう
>>152 目をこらせば
たむぽんのヒモが
君にも見えるはずさ
また神降臨しないかなあー
遊泳中にハッピーフィッシュに膣内射精されて、
そのあと処女膜検診&膣内洗浄されるフォーリィとか
フォーリィを膝の上に座らせて、オパーイを背後から滅茶苦茶に揉みしだきたいものだ・・・・
156 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 03:05:42 ID:WPqAbUgv
おれの脳内設定では、フォーリィは処女ではない。
でも心は処女。
>>156 実は何度もヤられてるけど
そのたびにナノカに記憶を消されているのだな
フォーリィは港の運営資金を援助してもらうために、
街の資産家オヤジに体を捧げてるというおれの脳内設定。
でも資産家オヤジは重度のオパーイマニアなので膜はかろうじて無事。
ネオスフィア関連にでも新展開が無い限り、神は降臨しそうにないね…
あぁぁ、寂しい…
ラファルー×BBをキボン
やはりラファルー×ナノカが王道だろう。
ナノカの膜をぶち抜くのに相応しいキャラは現状ではラファルーしかいない。
腹に見えて「ああ、そりゃ細身とはいえ人間の腹ぶち抜けるのなんかラファルーくらいしかいねーよな」とか妙に納得してしまった
百合推奨のトリ・ネオで膜をぶち抜く必要もないんだけどな。
そこはそれ、Eテク仕込みの極太バイブでぜひ。
ぶち抜くなんて乱暴な。
毎日すこしずつ
ゆっくりゆっくり広げていってあげてください
ナノカの処女膜をやわやわと愛撫したい。
処女膜ストッパーのついたヴイブを発明してもらって。
処女膜をすりぬけて子宮口をツンツンしたいぞ。
Eテクの力ならなんとかならないかね?
バルーン付きカテーテルみたいなのか?
クリトリスをあらゆる方法で徹底的にねぶる器具をあわせて開発して、
処女のままイカせまくるというのはどうだろう。
不感症の女の人に依頼されての、ナノカVSパナビア、
大人のおもちゃ開発競争とか・・・w
171 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 22:09:45 ID:wFDVdzAG
クリトリス重視のパナビアと、子宮口刺激一点突破のナノカ……両マシーンの激突か?
「ナノカ特製っ!アナルバイブです!」
「へー、アンタって…ナルホドナルホド…」
「え?なんですかセンパイ、なんでそんな目で見るんですか!?」
二人の開発した快感マシンの実験台として、
総受け状態になるパナビア先輩キボン
まずは快感ましーん開発のために、女性器データの収集ですよ。
ジャンケンに負けたパナビアが分娩台に固定されて、ナノカによる膣内検査。
まずは剃毛からスタート。
「ちょ、ちょっと!? 剃るの!?」
「でないと形がよくわかりませんから☆」
そのあと、シリコンでマン型を取られます。
たとえジャンケンでも、先輩がナノカに勝つところが想像できない…orz
あくまで学術的な見地から、ラファルーとグリーペンを徹底的に調査したい。
そう、あくまで学術的見地から。
その・・・「どのくらいまで造り込んであるのか」とか、
「同型機は胸のサイズも一緒なのか」とか。
悪役に捕まって拷問されるイベントとか作ってくれんかな。
あんまり痛いのやエロいは可哀想だしNGだからくすぐりマシーンとかうなぎ責めとか。
敵の基地にさらわれベッドに大の字で縛られているナノカ
悪「我々の研究に君の頭脳を貸してもらいたいのだが良い返事は聞けそうにないな」
ナノカ「絶対嫌!何されたってそんな悪い研究には協力しないよ!」
悪「仕方ないな。ま、どうせすぐに考えを改めることになるよ」
くすぐりマシーンが稼動しベッドの下から多数のマジックハンドが現れる
マジックハンド達は抵抗の出来ないナノカに群がり脇の下、胸、脇腹、首筋、腰、太もも、足の裏…
様々な場所を一斉にくすぐり始めた。
ナノカ「ふぇ?あっあはっ・・きゃはははは〜っ!!な、何これぇ!?いやぁ〜はははははは!」
悪「最新Eテク製くすぐりマシーンのお味はどうかね?君のような年頃の女の子には特に効くだろう?」
ナノカ「「あっあっ、あははははっはははは!や〜はははっ、ダメダメダメだってばぁ〜っ!!」
どう見ても俺の趣味です。本当にありがとうございました。
うなぎ攻めでクリトリスに吸い付かれてしまうナノカさん・・・
>>177 くすぐり責めも結構エロいと思うよ。
くすぐりまくってると笑い声が喘ぎ声みたいになってくるし。
さらに服がはだけて、顔が上気し、汗で艶かしく肌が光ると。
パナビア先輩の逆襲ということで、先輩からえっち拷問にあうナノカとか読みたいです
そこでナノカの膜の守護神ラファルーが登場。
逆にワレメを散々に舐られたあと、ラファルーにおしりを犯されてしまう先輩ですよ。
男に滅茶苦茶にされるナノカは見たくないが、
女に滅茶苦茶にされるならどんなハードプレイもおっけー
保守
貧乳とかナイチチとか言ってナノカをいじめたい。
あー、ナノカの処女をいただきたい。
あとラファルーの感度調査も。
「うっ・ふーん」に、「あっ・はーん」ね……。
ボクには性感が無いから……
____
/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ だからナノカたんを感じさせるお!
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
_ / ,. -‐ ニ二二.,___ _,.. -─┬ァ
//ヲ /'´ /./ :_,. -‐ニ -‐</´
/ ///`! |l // _ ,.::'´'´ :/'´::\
/ ///:/! ノ─‐--、ヽ/´ :|l .\
. / ,'//:.:!:| ,. '´ ̄  ̄ヽ===-、__ノ| ヽ
/ /_ノ:.:〈:ヽ /'/ ./ / //\ .\‐-、 ____.,,ア :',
>>188 |∠二ニヽ三l:.l:.:.! r─ァ/ / | | l/ ‐-ヽ ト=' < ̄ ヽ :', 超科学の
「 \ ヽ∨:.|:.:| / /| | | l | ハ l| r=、| トヽ. ヽ .! l おしおきだよ♪
「 ̄ | l /⊥、|/l / .Vヽ::|::.ヽlr‐ , " |:ノ:/ !| / l | |
入__ノ人_l_| / /\、 ̄ヽ\、 _>" く_) /::/ // / | l | l
. 人 .Tニ-‐'">-ト、_`ー-、ニニ、>┬‐'_」´ // ,..:' / / / /
. \`ー--ノ,. -─/ /人  ̄`丶、ーー(l ̄ヽ、!`ヽ、< / / / /
| ̄「 ̄ /人l/!__ `ヽ、:.:.:.l/\ r‐' トrー--、> /. /'´::.:://
| |l // / /`ヽ丶 ,. -// ヽ7\_/|〈 ト/.,υ:.,. '´,. '´
ヽ \ヽ/ ./ ,' / // r┴‐-、_人 kL__ノ_`ヽ、丶、´
\ \_| ,' /'/ /|三 ァ'´ >┬'i | 〉三! `丶 丶
`ー─l |´ <_/ \! / | ト┬‐' \ 〉 `丶 ヽ
| | ー<l|_ l_/ .ハ | `丶ヽ
`゙' / // ̄ ̄ ̄`く´ `ー'
/ // /|| l
/ !l ´ ノl| ヽ、
人 !| / l| `ー‐-、
〈\ヽ l。) !| //`!
ヽ. \ヽ l \ / ゚! // /
/\.\`ー`ヽ  ̄ ̄ ,/_//! /
ハイール!ナノカ!
ジーク・ハイル!
ナノカ労働組合
パナビアはネネよりかナノカに対して将来的に脈アリだと思うのですよ。
将来も何も、すでにそうなのでは
パナビアの策に嵌ってナニの生えたナノカとか、それをいたぶるパナビアとかの話が読みたいです。
神様ぷりーず。
ナノカを陥れようとして作ったちんちんの生える薬を、間違えて自分で飲んじゃって
ナノカにいたぶられちゃう(悪意はない)のが先輩クオリティ…
なぜかナノカの方が先輩を犯しつくす方向で。
197 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 01:09:18 ID:Y7BM/UrM
下がりすぎ
このスレの神たちは遠きどこかへ去ってしまったのか・・・
新作が出るまでゆっくり保守しようぜ。
神よ、ご降臨を
いあいあはすたー
202 :
◇シンクらぶ:2006/10/09(月) 00:54:32 ID:OT8FsW14
あ
203 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 19:31:00 ID:BNnK3zMm
こんなのでよければどうぞ
〜ここは空中王国ネオスフィアのホテル・ハンプデンズ〜
「ふぃーっ・・・・・・いやあ、極楽です♪
ようやく落ち着いたよ」
「ほんとうに昼間は大変だったみたいですね」
工房が吹き飛んでしまったナノカはネネ・ハンプデンが
経営するホテル・ハンプデンにお風呂を借りに来ていた。
「さあて十分にあったまったことだし、次は体を洗おっかな」
そういってナノカはバスタブから出ようとした
「う・・・・・・いたたた」
「どうなさったんですか?」
どうやら昼間の爆発で腰を痛めてしまったナノカ。
しかしそれでも体を洗おうとしています。
「完全回復までナノカさんは、なるべく体を動かさないほうがいいです。
お体ならわたくしが洗ってさしあげます・・・・・・隅々まで!」
そういってネネはここぞとばかりにナノカのからだを洗い始めた。
204 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 19:31:37 ID:BNnK3zMm
ごしごしごし・・・・・・
「うあ〜、気持ちいいね・・・・・・」
そう言ってお気楽にしているナノカとは裏腹に大好きなナノカのからだを
ほとんど直に触っているネネはすでに理性と言うものがほとんど吹き飛んでいた。
「ナ、ナノカさん、腕を・・・・・・腕を上にあげてください。はぁはぁ・・・。」
明らかに様子のおかしいネネにまったく気づかないナノカを
しり目に彼女の行動は段々とエスカレートしていく。
「あははは・・・・・・・・・!ネネちゃんくすぐったいよ!そこはいいから!」
そういって身をよじるナノカ。
しかし、ネネには既にそんなことは聞こえていなかった。
「はぁはぁはぁ・・・・・・ナノカさん、ここがいいんですか?」
「ひゃっ! ネ、ネネちゃん?」
ナノカが異変に気づいた時はすでにネネは臨戦態勢にはいっていた。
「ナノカさん!はぁはぁ・・・・・・というわけで次は・・・・・・
次は、もっと凄いことをっ・・・・・・!!」
そう言ってネネはタオルを捨て、直接ナノカの胸を触りだした。
「はぁはぁ・・・・・・手でっ、手でキレイに洗ってさしあげます!」
と言いながらネネの指はナノカの胸の突起を中心に
まだ幼いふたつのふくらみをくすぐり始めた。
205 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 19:32:11 ID:BNnK3zMm
ヌルヌル・・・・・
「ネ、ネネちゃん。そ・・・そこ・・・く、くすぐったいから・・・っ」
ネネのいやらしい指使いに敏感に反応するナノカ。
「はぁはぁはぁっ!ナノカさんのやわらかいっ!」
ナノカはバンザイの格好のまま胸をいいように弄られていた。
「はぁはぁ、ナノカさんっ!」
ガバッ!
そう言いながらネネはナノカの前にまわり、胸に吸いついた。
「ひゃわっ!やっ!」
はむはむ・・・・・・
「やっ!ネネちゃんっ、たッ食べちゃダメぇ!」
急なネネの甘噛みに耐えようと
ナノカは自分の胸にうずくまるネネの頭を必死に抱きかかえる。
「ナ、ナノカひゃん。ここもキレヒに。」
「はっ、はっ、ふっふえッ?」
ナノカが答えると同時にネネは胸をくわえながらナノカのおしりへと手を伸ばした。
ぬるにゅるぬるぬる・・・・・・
「はうっ、あッ、ひゃんッ!」
「ああ、ナノカひゃんのここ、すべすべれすぅわ!」
ナノカは執拗になぜられるおしりをピクピクさせながら悶えるしかなかった。
206 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 19:32:45 ID:BNnK3zMm
ぬるぬるぬるぅ・・・・・・・ビクッ
「アッ、アッ、あっ・・・アッ!そ、そこぉ!ほじっちゃダメぇぇッ!!」
突然の感覚にナノカは叫んだ。
ネネの中指がナノカのおしりの割れ目の小さな穴にぐりぐりに入り込んでいたのだ。
「ほらぁ、はぁはぁっ・・・ナノカさんの中もキレイにして差し上げますわッ!」
にゅるにゅる〜
「イッ、いやッ〜〜!はッ、はいっちゃうっ〜!!」
ナノカの悲鳴もむなしくネネの中指はずっぽりとナノカの中に埋まってしまった。
そして・・・・・ぐりぐりぐり!
「ひッ、ひゃあぁぁッ!かきまわしちゃめぇぇぇッ!」
ネネは、指をナノカの中でそれ自身が生き物のように動かしはじめた。
ぐりぐりぐりぐりぐり・・・・・・・
「はぁはぁッ!ナノカさんの中、ぐちゃぐちゃで熱いですわッ!」
そう言ってネネはさらに指を動かした。
「あっ・・・!あっ・・・アッ!アッ!も、もぉッ!」
ナノカの反応が一段と激しくなる。
それと共にネネは指に力を入れて・・・
207 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 19:33:22 ID:BNnK3zMm
「ナッ、ナノカさんっ!イッ、イッちゃって下さいッ!!」
ぐりぐりぐりッ!
「アッ!あアッ!くふぅぅッん!!!」
ビクンッ! ビクンッ! ビクンッ!!
ナノカは体をのけぞった後、ネネにもたれこんだ。
はぁはぁはぁ・・・・・・・
「はぁはぁ。ナノカさん・・・このあと・・もっとスゴイつづきがあるんですけど、
つづけませんか・・・?」
「はぁはぁはぁ・・・・・・つ、つづき?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・う、う・・ん。」
そういって、ナノカはネネの部屋に行くことにした。
<つづく・・・かも>
続けてくださいおながいします
わっふるわっふる
久々の神降臨ですか。
ぜひ続きをキボン。
もっとスゴイつづきに期待せずにはいられない
ついに、ついにキタ・・・!
>>207 がんばれネネ。ナノカさんをエロエロのグチャグチャにするんだ!
スツーカとテンザンついでに赤軍の魔手から死守するから書いてくれ!
ひっそりと神の再降臨をまちませう
216 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 00:05:49 ID:nquOP7l8
神再降臨までほしゅ
スゴイ続きは望み薄なのだろうか…(´・ω・`)
ここは神に見捨てられたスレ
じゃあ俺が新世界の紙になるわ。
デスノート ができたよ!
ネオスフィアPS2移植決定オメ
神の降臨を願って保守
パナ×ナノの純愛もの希望
商会の資金調達のため、資産家の巨根エロ親父に騎乗位でがんがん掘削されるフォーリィさんキボン
フォーリィは濡れやすい体質という俺の脳内設定
海にはよく落ちただろーからな>会長
>>226 ついでにナノカも巻き込んでデビルフィッシュに
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
ネオスフィアPS2移植決定オメ〜
これを機にまた何か書こうかしら…
何かアイディアおくれ〜
バーチャルマシンでナノカさん、ラファルーさんにより
イメージ世界での処女喪失の前後ろ同時挿入、
膣内射精というのはどうでしょう。
パナビア×ナノカ希望
拉致されたうえに、元老院議長にえっち拷問されるナノカとエリンシエ陛下とか・・・
好奇心旺盛なラファルーに、Eテクの力で身体の隅々まで女体検査されてしまうナノカ。
指をアソコに突っ込んで膣圧測定、アナルの締め付け数値測定、
乳首とクリトリスの弾力数値、処女膜の強度測定……その他もろもろ……ハァハァ
プロスペロに開発されたフォーリィが、欲求不満でナノカを襲うとか?
でもスツーカに返り討ち。触手攻撃で昇天。
職種・・・・・触手・・・・・スツーカの触手タコみたいだね。
カッチーンときて冷静さを失ったスツーカがドッチの触手が上かエロ勝負する
という話を求人情報を見て妄想してしまったのは俺だけでいい
>>233 ナノカの開発した極太の特殊バイブで鎮めてもらうフォーリィ。
巨乳&美乳万歳!
フォーリィさんとえちできるならしんでもいい…
「フフっ……ボクに処女膜は無いからね。
そのまま奥まで淹れて大丈夫だよ」
とか言われて、ぶっとり検査棒でラファルーの
子宮口をつんつんするナノカ。
完成! どうぞ。
舞台は真夜中の空中王国ネオスフィア。
ウォールサイド・JM通り・21MM392。
プロスペロ発明工房ネオスフィア支店。
「ナノカ〜 いる〜?」
どことなく控えめにドアを開けて入ってきたのは
プロポーションが犯罪的なキャラット商会の会長フォーリィ。
「あっ!フォーリィ〜。依頼のバイ・・・フグゥ!もがもが」
ナノカが全部言う前にフォーリィはナノカの口を押さえ込んだ。
「バッカッ!! 声に出すんじゃな〜い!」
「あはは、平気だよ〜今スツーカいないし。」
「そういう問題じゃな〜い!」
そう言って、なんだか挙動不審なフォーリィ。
「でっ!例のアレは?」
「はいっ、これで〜す。」
そう言ってナノカは机からある太い棒状の物を取り上げた。
それはまさしく男の・・・・・・
「これが・・・。 ゴクッ。」
そうそれはバイブ!
「いや〜、大変だったんだよコレ作るの。あっ、でもイロイロと
機能をね・・・あっ!」
「いっ、いやー、ありがとねーナノカ じゃ、じゃあ帰るね!」
話が長くなりそうだったのでバイブをナノカから奪い取り
早々に退却しようとするフォーリィ。
「あっ、だめだよぉフォーリィ!!まだ作動テストしてないから。」
「へっ? い、いや、いいわよそんなの。」
「ダメですっ!プロスペロ工房術にいい加減は許されませんっ!」
と言いながらフォーリィからバイブを奪い返すナノカ。
「でっ、でも!作動テストってなにするのよナノカ!」
・・・・・・・・・・・・・
「う〜ん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ フォーリィ?」
なぜかフォーリィの体をジロジロ眺めるナノカ
っていうか依頼主使ったら意味ないじゃんっ!と激しく思うフォーリィ。
・
・
・
・
時少ししてナノカの部屋、ふたりはナノカのベットのうえ。
「は〜い、じゃあ作動テストしまぁ〜す。」
なぜかダークな満面の笑みのナノカ。(ダーク・ナノカか??)
「ちょっ、ちょっと待ちなさいよナノカ!(しまった、雰囲気に流されて)
まっ、まだ準備がっ!」
チョット混乱ぎみに抵抗するフォーリィ。しかし、
「へいき、へいき。じゃ〜ん!そんな時にはコレッ!」
そう言ってバイブの黄色いボタンを押すナノカ。すると・・・
「なっ何??」
バイブが瞬く間にヌルヌルに。
「じゃ〜ん、媚薬ローション機能だよ!」
そう言ってスルッとバイブをフォーリィのアソコに滑り込ませるナノカ。
「 !!っ 」
ナノカ製媚薬ローションのせいなのか何の苦もなくフォーリィの中に
挿入されるバイブ。
そして、
「えいっ!」
ナノカはバイブの赤いボタンを押した。
ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶっ!
「ひやぁぁぁぁぁあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
ガクガクッと震えるフォーリィ。
「あれ?ゴメン強すぎたぁ ふぉーりぃ?? ・・・じゃあ。」
今度はポチッと蒼いボタンを・・・
ブウンブウンブウンッ!! 今度は無機質な音と共にバイブが回転しだした。
「あっあっああんっ! ダッ、ダメ ナノカぁ 止めてぇ!!」
「うわ〜ぁ!フォーリィのここえっちぃ〜!!」
その声に反応してフォーリィが自分のアソコの見ると、そこから半分埋まった
バイブがグリングリンと時計まわりに回転していた。
「 !!!! いっ、いや〜〜ぁ! ナノカぁ〜取ってぇ!」
そんなことは全く聞いていないナノカ。
「うわ〜、フォーリィの胸ふかふかだねぇ〜!」
そう言ってフォーリィの豊満な胸の谷間に顔を埋めるナノカ。そして、
ちゅうぅぅ〜〜。
「ひっ!ひゃぁぁぁあん!!す、吸っちゃだめぇぇ。」
ナノカに胸を弄ばれるフォーリィ。
そして度重なる上と下(舌)の刺激で・・・
「ああっ! イクッ イッちゃうぅぅぅぅぅう!!」
「イッちゃえフォーリィ!!」←(悪W
「あっ! ひゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ビクビクッと何度か体を仰け反らすフォーリィ。
・
・
・
・
・
「いや〜、近年稀に見る大成功です☆」
グッタリするフォーリィの横で一人満足げなナノカ。
「ふっふっ・・・ な〜の〜か〜・・・」
「へっ?」
ナノカが振り返るとそこにはヌルヌルのバイブを持ったフォーリィが
ニヤニヤしながら立っていた。
「あんたにも味あわせたあげる・・・・・・。」
「い・・・いや〜ぁ。私 まだ依頼があるから・・・。」
そう言って逃げようとするナノカの服をつかんで四つん這いにするフォーリィ。
「もう遅ぉ〜いい!!」
「 !!!! 」
そう言って。今度はフォーリィがナノカのまだツルツルなアソコに
バイブを押し付けた。
「ひゃわっ!」
「ほ〜ら、ほ〜ら。ここがいいのぉ〜? それともこっちぃぃ??」
フォーリィのいやらしい言葉と共にバイブがナノカのスジを滑る。
「あっ!やあん!ひゃわッ! ふぉ、ふぉーりーゆるしてぇ!」
自分の作った媚薬のせいで激しく感じるナノカ。
「まだ、まだよナノカ〜! これから私がされたみたいにしてあげる。」
その言葉に顔をひきつらせるナノカ。
「ま、まって!あんっ ふぉーりぃ 私まだぁ・・・。」
「安心してナノカ!痛くないから(たぶん)。 じゃっ、いくわよぉ〜!」
「ダッダメェェェェェェ〜〜〜〜!!!」
・
・
その瞬間、
「おまえら!何をやっているッ!!」
部屋の入り口の方からダンディーな怒鳴り声が聞こえてきた。
「スツーカ!!」
「ちっ、邪魔がはいった。」
Ju87シュ・・・おっと違った! スツーカがそこにはいた。
「このマセガキ共!とっととやめろっ!」
すごい剣幕でせまるスツーカ。
「いやよっ!ナノカに一発ぶち込むまではっ!」
それに必死に反抗するフォーリィ。
「どうやら、お仕置きが必要なようだな・・・。」
その瞬間スツーカがフォーリーの視界から消えた。
「 !!! 」
そして、・・・ ヌルッ!
「きゃぁぁぁぁ〜〜!」
なんと、スツーカの触手(?)がフォーリィのまだ媚薬で敏感なアソコに
入り込んでいた。
「あっあっあんっあんっああぁぁぁぁ!」
ズップズップと激しい音と共にフォーリィの胸が激しく揺れる。
「ほら、ほら!イってしまえっ!!」
その光景を見ながらアソコをモジモジさせるナノカ。
そしてスツーカをつっつく。
「す、すつーかぁ〜・・・わ・・・私もしてぇ・・・・・・。」
顔を赤らめてお願いするナノカ。
「ちっ、このマセガキが・・・。」
観念したかのように、スツーカはもう一つの触手でナノカの真っ赤になった
クリトリスを擦った。
「ひゃわっ! あっ! あっ! いい、いいよスツーカぁ!!」
今やナノカの部屋は凄まじい光景になっていた。
ズップズップズップズップ!
「あっ!あっ!ダメまたイッちゃうぅぅぅ〜〜!!!」
「ふぁぁぁ!だめ すつーかぁぁ いっちゃうぅぅぅ〜〜!!
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
・
・
・
・
・
「まったく・・・。」
疲れてすやすやと眠る二人を見て、
やれやれといった感じでスツーカは部屋から出て行った。
<蒼いバイブのネオスフィア=完=>
ありがとう!
気が向いたら次はラファルーさんものを微期待
ラファルーはエロいよな。
男役と女役、どっちが似合うか判断に迷うけど。
247 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 17:43:36 ID:jJ9+oJV+
ほしゅ
248 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 17:04:22 ID:EyT/BC/W
保守
PS2化決定で、すこしは活性化すると思ったのだが…
発売してからに期待しよう。
>>207 激しく続きを希望。
仮に続かなくても、湯船の中でネネによるナノカ攻め第二ラウンドでも…
そんなハァハァ話読みたいねえ……
神は遠くになりにけり
フォーリィを拘束して女体検査してえ
メインキャラで唯一、いんもーが生えてそうなフォーリィさんと剃毛プレイをしたい。
256 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 12:00:04 ID:XxWkDZhf
ほしゅ
257 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 00:54:08 ID:5xqVyJtT
ほっしゅ
工画堂総合スレにしていいんでないかいここ。
トリスティア以外は有名じゃないから…
ただ保守するのもつまらんから妄想でも書き殴るか。
このゲームがエロゲだったらナノカは何回犯されてたことか
グリフェンの屋敷で凌辱され、観覧車事件でトリスティア住民に輪姦され
元老院に捕まってエロ拷問を受け、グリーペンに押し倒され…
そしてナノカさんは、最後おれに犯され孕まされケコーン。
個人的にはガジェットトライアルのエロパロが欲しかったりする。
同じく、でもソフトが見つかんない。
ネットに資料もないし。
DL販売って無かったっけ?
それはそうとアイゼンのキャラ選択時の
「わったしはへーたい♪へーたい♪やっほ〜!」
は、未だに耳に残って離れない。
アイゼンさんは実にエロカワイイよな。
PCゲームであのキャラ絵の質…。そのくせエロゲじゃないって薦めてきた友人が言った瞬間の衝撃は凄かったです。
ラファルーと子作りしたいなあ。
「でもボクは妊娠できないよ……」
「鍛えればどーにでもなります!」
みたいな感じで。
>>267 「誰かから卵子の提供さえ受けられればボクのEテク子宮の『代理母機能』が使えるんだけどね」
「なぜそんな機能が」
「バカモーン!いくら優秀な兵器でも補給は必要不可欠!そして補給源は国民の生産にかかっている!
そして物資生産は、究極的には生産者の頭数によって決定する!
多目的兵器であるお前らが、それらの補充機能を持ってないわけがないだろう!」
ってことか?
>268
古代パシアテ文明の血を後世に残すため…‥とか。
実はナノカは(ry
取り敢えずEガーディアンズの設計者には GJ! を言いたい。
だがもし彼女等に性行為機能が付いているならば
一体なんのつもりでそんな超高性能ダッチワイフを作ったのか問い詰めたい。
そして心から G J !と言いたい。
ラファルーに乗られたら大変だろうけどな。体重80kgだし。
「人間と同等あるいはそれ以上にえっちい反応をさせるにはかなり高性能なEチップと演算回路が必要になるね……」
「もちろんそれらに安定した稼動をさせるためには高出力なジェネレーターが必要……っと」
「せっかくジェネレーターが高出力なんだから駆動系やフレームとかもそれに耐えうるくらい頑丈にして外部出力なんかも充実させちゃいます」
「ついでに人口筋肉と人口皮膚も強化してハードなプレイにも対応!よーし、ノってきたよー……」
「できたよー♪Eテク謹製愛玩人形、これで世の殿方たちも一人寝の寂しさとはオサラバです!」
「え?こんな物騒なダッチワイフ怖くて抱けない?えー、せっかく作ったのにー」
こうして嫁入り前に出戻りになってしまった彼女たちはラファルー、グリーペン、ラープタ、ベルクトゥーなどの名前を与えられ、
そのムダなオーバースペックを活かしてEプラントガーディアンとして活躍することになったのです。
(注:文中の工房士は遠い昔のパシアテ人の工房士であり現存する工房士とは一切関係ありません)
とりあえずラファルーさんとのプレイでは騎乗位は厳禁。
でも、そこをあえて上に乗ってもらいたいかも。
「や・・・やっぱり重いかい?」
とか言いながら、恥ずかしそうに顔を紅らめているラファルーを想像してみるんだ。
なんかアクシズくらいの質量でも耐えられそうな気がしないか。
でもなぁ…‥冷静に考えてみると華奢な娘もたいていヤローのそのくらいの体重に耐えてるんだよな。
(全体重かかってるわけじゃないにせよ)
愛があれば大丈夫…‥ナノカ
やはりバックからの挿入が一番安全とみた
体重かけられるとかなり痛いです
赤い顔してるのは気持ちいいからではなく、あなたの体重に耐えているのかも知れないですよ
つーかベッドでなら体重かけてもやわらかさで
重みがある程度軽く感じられるだろ。
だから上からのっても大丈夫なわけで。
ためしに畳の上に布団ひいてやってみろ。
ベッドでやるより重く感じるから。
こうなったらナノカに反重力ベッドを開発してもらうしかないな。
当然使って性能を試さないといけないから俺がナノカと一緒に実験台になるよ。
将来、ちゃんとネオスフィア王国の後継ぎが産めるように
エリンシエの膣内の定期検診したいものだ。
むしろ後継ぎを作りたいものだ
だが気をつけろ。相手はただの幼女じゃない。幾代にもわたる王族達の技と知識を受け継いでいるんだから。
つまり王家秘伝の房中術で小生の愚息も昇天と言うことだな?
エリンシエとネネがもてるエロ技の全てを駆使してナノカをいかせまくる話とか読みたいです
新春一発目になんか書こうかと思うのですが、
以外にもフォーリィさんのネタないのね
フォーリィさんほど、露出度の高い服が似合う純情キャラはそうはいない。
あのオパイを背後から揉みしだきあいです。
それだけでゴハンが食べられる理想のボディ徹底解明と称して
フォーリィを分娩台に拘束して隅々まで女体検診したい
アソコが裂けそうなほどの物凄い巨根で
がんがん突き上げられてる姿が似合いそう>フォーリィ
感じすぎて逝きまくり、メロメロの状態でしがみついてくるフォーリィ、というのはどうだろう?
ネオスフィア王室御用達の座を得るまでの、
フォーリィのエロエロ苦労話とか。
あるいは王室から帝国製の淫具調達の依頼が来て、
納品の前にその使用感を自らのぼでーでテストするフォーリィ・・・・
293 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 23:38:39 ID:cK6Vnk9g
保守
こんな俺もナノカさんで何かエロいの書いてみようかと思ったが・・・
ダメだ、百合とか俺には無理だ。全然書けねぇ・・・エロくなる気がしねぇ。
かといって、ナノカに男っ気は皆無に等しいから、余計にムズい気もする・・・
ごめんなみんな。
>>294 そんなこといわずにひとつ頼むますよ、兄貴。
百合がだめなら、暴走したスツーカでもテンザンでも、ひとりえちでもいいんだ。
>>295 まてまて、幾らなんでもテンザンは拙いだろ。某氏賀○太じゃあるまいし。
せめてスツーカにしといてくれ。獣姦アンド触手プレイなら、まだ救いがある。
>296
トンカチの柄を根元まで股間に突っ込まれた絵が咄嗟に思い浮かんだ漏れはもう終わっているな>×太
>>294 女しかいない作品でオリ男キャラで和姦を書く猛者もいる
なんでもいいから書いてくださいお願いします
げんろーいんとかぐりふぇんとかでいいではないか。
300get
301 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 02:17:51 ID:y/XPHJae
ほしゅ
ナノカが何かの拍子で男の子になったら…全キャラから逆レイープされて搾り取られる事請け合いだな。
市長も元老院もじいさんの代わりに美少女が来たんだから喜べよ。
市長「美少女キタ―――(゚∀゚)―――!」
元老院「トンカチ少女萌ぇ(´Д`)ぇえ!」
…スツーカとテンザンに爆破される両都市の光景が目に浮んだのだが?
スツーカは耳がいいからナノカが一人Hしてるのとか全部聞いてるんだろうな。
ナノカのドレス姿がお姫様みたいでテラカワイイ。
保守
あー、エリンシエ陛下のクリトリスに吸い付きたいのう
目標NがFとホテルへ入った。
これから尾行する
〜〜〜数分後〜〜〜
こっこいつは!
むう、ここは風呂場のようだな、NをFが襲っ基、掴んで放さないようだ。
湯気が邪魔だ!邪魔すぎるぞこの金網
風呂に落ちたようだ、ん?あれは、ピンキー同士ではないか
・・・・すまない、私にはこれ以上のことは言えない
オールオーバー
ナノカがあそこをEテク淫具で舐り倒される話が読みたいです
このスレの神は遠くへいってしまった。
>>316初めて知ったぜ…!
男キャラもいるようだし、エロパロは作りやすそうだ。
男子制服はやっぱりヒラヒラじゃなかったか
つーかここまで色もデザインもバラバラなものを制服と言って良いもんなのかw
まあ、アナーキーなほどカッコいいっていうのりらしいし、ナノカの母校は。
パナピア先輩とナノカのSSキボンヌ
陛下の水着は素晴らしい発明だと思うんだ。
おまいらPS2版ネオスフィア発売日ですよ
PS2版発売記念に神が再降臨せぬものだろうか……
ソフマップのエリンシエテレカのシーンをSSで読みたいです。
人外キャラに独逸第三帝国の航空機名が多い件
三作目でアレをやる気なんだな
パナピア先輩ネタマター
うーむ、プレステ版が出たら神が降臨するかと思ったが駄目でしたか…
>>322 エロシーンへの持っていき方が難しいな…その二人。
いや、別に書く気はないが。
諜報員が国の元首に工作活動をだな。
つまりPS2ネオスフィアのソフマップテレカ絵のようなシチュになるわけですかw
334 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 01:29:33 ID:fiZS38Q3
ほしゅ
335 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 23:42:21 ID:95YvURJz
ほしゅ
337 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 12:29:22 ID:uyvOgbG0
パナビア先輩がEテク触手に犯されるSSはまだでせうか
パナビア+ナノカのSSキボンヌ
あの二人な。絡み辛いんだよ。
なんか時間軸がずれているというか。
ごめんなさぁい><
ナノカ×ネネとかが一番しっくりくるんかな?
個人体にはフォーリィ絡みが読みたいですかも。
神が降臨して書きたいものを書いてくれるだけでもう(;´Д`)ハァハァ
「フォーリィ×パナビア」って組み合わせって微妙だよね?
ナノカさんに対する愚痴で盛り上がりそうな二人ではあるw
フォーリィとパナビアのおっぱい対決とか
フォーリィ→パナビア先輩
パナビア先輩→フォーリィ
二人はどのように相手を呼ぶのか詳細キボンヌ
きっとフォーリィはパナビアのことを「あんた」「パナビア」
パナビアはフォーリィのことを「あなた」「フォーリィ」
ではあるまいか。
初対面の自己紹介がすでに済んでいるという仮定ならば、
きっと名前は呼びつけだと思う。
初対面のときは、さすがに両方とも「あなた」、
苗字を「さん」付けで呼びそう。
自宅のお風呂が壊れたため、銭湯に来たフォーリィ。
そこで犬猿の仲であるパナビアが偶然にも脱衣場で着替えていた。
―5分後―
湯船の中で討論してたらフォーリィが突然パナビアの体を触りだした。
「え?ちょっと・・・・フォーリィ?」
「パナビアって不思議ね。負けず嫌いな性格のくせに肌がすべすべしてて・・・」
「あ、あたりまえかしらっ!私の肌は世界一ですから♪」
「うん、凄いわ!それに大きなおっぱい、綺麗な秘所・・・」
「え?え?何をするつもりなのフォーリィってば。」
「大丈夫よパナビア。やさしく…やさしくしてあげるから…」ってパナビアの秘所を
ワッフルワッフル
神キタコレ
ヒャッハー、ネタ投下されてるYO!
気の強い二人がここまで変わるとは・・・
今日もパナビアは、フォーリィのパンツを確認すべくため
入浴中に脱衣所に侵入する。
フォーリィが突然風呂場の戸を開けて言った。
「あんたさ〜、私のパンツ見てたでしょ?パンツばっかりじゃなくて本物のわたしを見なさいよ・・・」
と言って風呂に連れ込み
おい、ぱんつだど…!?
wktk
そもそも2人はパンツを履いているのかと・・・
>「あんたさ〜、私のパンツ見てたでしょ?パンツばっかりじゃなくて本物のわたしを見なさいよ・・・」
⊂⌒~⊃。Д。)⊃
盛り上がらないな〜。
勢いが無い・・・
マダー
対圧縮用Eテク機械
保守一号
フォーリィはツンデレだと思うから保守
>>353 ネタ投下期待キボンヌ
フォーリィが、商会の港湾労働者たちにねっとり犯されるシチュを読んでみたいです
「入れ」
「失礼します」
帝国海軍所属のスペシャルエージェント・・・名前はないが「GG」と呼ばれるその女性は
表情を崩さぬまま彼女の直属の上官にあたる対面の初老の男に略式の敬礼を交わした。
「早速だが今回のミッションについて、まずは机の上の資料を」
「その前に」
手を上げて相手の話を制止する。ここで言うべき事は言っておかなければ相手の男は
いつもの通りに淡々とした口調で必要な事だけを並べてそれで会話を終わりにするからだ。
「私は確か休暇中のはずよ。覚えていらっしゃいます?必要なら承認済みの書類をお見せしますけど」
「この不景気に仕事があるというのは大変結構な事だ。そうは思わんかね?GG」
「うちの場合は仕事がない方が世界は平和で結構な事じゃないかしら」
「労働という行為は高尚なものだ。何もせず無為に日々を過ごすよりかはずっと良い。
その内容が道徳的においてはどのような位置づけされるかはさて置いて、な」
これもいつもの事である。どうせ口に出して反論した所で無駄ではあるがしかし今回は事情が異なる。
休暇を申請して取り消されたりするのはよくある事だ。GGというエージェントでも最高位の称号を持つ
彼女の休暇の申請があっさり蹴られるのは”彼女にしかできない”高度なミッションがそこにあるからだ。
しかし休暇”中”に強引に引っ張られてくるのは初めてであり、また彼女はつい先日、別のミッションを遂行
したばかりであり、まだそう日は経っていない。
必要なだけの休息を取ってモチベーションを高める事で良い仕事ができる、彼女はそれを信条とし事実
彼女はそれだけの実績をあげてきたし上層部もそれは理解していてくれていた。
少なくとも今まではそうだった・・・余程の事態が起きたのだ。それは理解したくないが理解できる。
しかし今の彼女にとっては帝国の平和よりバカンスの方が重要だ。
美少女達が海で泳いでいる、その姿をウオッチングする事により自分達がこの国の平和を陰で支えている
のだという揺るぎない使命感と奇妙な満足感、そしてささやかな幸福感に包まれ・・・要するに至福のひと時を
邪魔されたのだ。文句の一つも言いたくもなるのが人情と言うものである。誰がそれを責めることができよう。
「先日のトリスティアにおける怪現象について君とBBの報告にあった例のプロスペロの孫娘だが」
「彼女は巻き込まれたクチであり被害者です。そう報告したはずですけど」
「・・・今更語るまでもないが帝国はプロスペロ・フランカを超法規的な人物として扱っている。
彼の超人的な才能とその常人離れした行動力は、その気になれば世界の一つや二つ程度は崩壊
しかねない、そう我々は判断し、そして今日まで彼を保護してきた」
「監視の間違いでしょ?」
”過去の偉い人より現在のバカンスだっつーの”素っ気無い彼女の態度を無視し男は続けた
「どう取ってくれても構わんが、彼が世界を動かせるだけの存在なのは誰も知っている事実だ。現在もな」
「でもトリスティアの時は自分の孫娘が危なかったにも関わらず何もできなかった。若い頃はともかく今は
もう引退したただのお爺さん。実際もうプロスペロの名前なんて教科書に載ってる程度の存在よ」
「・・・彼についてどれだけの知識を持っているかね」
「これと言って特別なものはないわ。『近代工房術の開祖』『失われたパシアテの遺産を復興させた奇跡の人』
あとそれから・・・ああ裏の非合法な工房士連中の組織やら秘密結社やらを崩壊させたってのもあったわね」
「世間ではあまり知られていないが彼が若い頃、先の大戦においてその実力を遺憾なく発揮させていた件。
そして今現在においても工房術において彼の右に出る者はないという事実。
老いて引退しても尚、政治・経済・軍などありとあらゆる方面において未だ彼に助言を求める者も少なくない。
さてそんな人物が何もできなかったと思えるかね?」
「何が言いたいの?」
「彼は何も出来なかったのではない。『知ってて何もしなかった』のだ」
「・・・?」
「彼は全てを最初から知っていた、その上で何もしなかった。そう言っている」
「それはうちが介入して即時解決するからその必要がなかった。信用されているわね」
「君には説明してなかったが上の方では最悪、プロスペロ氏に一時的ではあるが全権を委ねるという案も出されていた」
「それは・・・私達が万が一失敗した場合に備えて、という意味で?」
あまり愉快な話ではない。否、率直に言って不愉快である。
昔、活躍したからと言っても今はただのおじいちゃんに現役の自分達以上の事がどれほどできると言うのか。
そう思いはしたがさすがに口に出すのは憚られる。
今話している自分の上司もプロスペロと何らかの接点がないとは言い切れない。
「幸い我々の尽力によってそこまでの事態に至らなかった。よってその話はもう済んだことだ。
話の腰が折れたが孫娘のナノカ・フランカについてだが、氏の孫であるという点は決して見過してよい対象ではない。
我々とは別に他のセクションでは彼女についての過去の実績や能力についてのある程度調査を進め・・・
いや、結論から言おう。我が国は彼女を重要人物として認識することにした」
「才能?それともプロスペロの血縁だから?」
「両方だ。前回の様に彼女の身に何らかの現象が起きたと仮定してそれによりに彼女あるいはプロスペロ氏が
何者かの悪意で動かされる様な事態が発生してからでは遅すぎる」
「上層部が重い腰をようやく動かしたってわけね・・・」
「一応はな。だがいかんせん彼女の能力については未知数な部分が多い。仕方のない事だが実績が少なすぎる。
トリスティアの復興については彼女が非凡である事の証明にはなりえたが、我々としてはもっと彼女の能力を
十分に把握しておく必要がある。祖父以上の器かあるいはそこまで至らぬかだけでも、な」
公的な機関が一個人を保護、あるいは監視するのは余程の人物でもない限りその様なケースはまずありえない。
プロスペロ・フランカという人物はその稀なケースの一つである。
そして今回、その孫娘もまた祖父程でないにせよそれなりに重要な人物として選ばれたのだ。
尤も本人の意思とは全く無縁ではあり、選ばれたからと言って彼女にとっては喜ぶどころかはた迷惑な話ではあるだろうが。
彼女の興味の対象は俄然、バカンスからナノカ・フランカという一人の少女に移行された。
『うっわ可愛い!・・・やだこの子、腰細っ。抱きついたら折れちゃうかも(ジュルリ)やば、ヨダレ拭かなくちゃ
後でこの写真、焼き増ししてくんないかなあ・・・あ、自分で撮ればいいか・・・肌白いなあ・・・このポニテがまた』
上司の咳払いでハッと我に返る。心の声はとりあえず置いといて、話を逸らすようにふと沸いた疑問を口にした。
「プロスペロ氏本人の護衛の方もうちの担当?」
「彼に護衛の必要はない。あれはそういう存在だ。監視だけで事が足りるしそれ以上の干渉はしない」
「ナノカちゃんには個人的に立派な護衛がついていたと思いましたけど?犬と猿とキジだったかしら?」
「確かに立派な護衛には違いあるまいが、そういったレベルの話をしてるのではない。
いくつかの国の組織や企業が彼女の才能に気づき、接触を測ろうとしているとの情報が来ている。
我々帝国がそういった輩に先にイニシアチブを取られるような事は断じてあってはならん」
「ハンプデンは?資料だけ見ると随分と接触しているようですけど」
「ハンプデンには現在の当主もまた時期当主候補も帝国に二心はないと判断した」
「今回のミッションはそういう方面での対象のお守りがネックってわけね。護衛というより監視よね」
「今回に限り必要以上の接触を取っても構わん。友人として接触できればそれに越したことはない」
『悪くないミッションね』
今までの血生臭かったり危険極まりない荒事と比べれば今回は可愛い美少女とお友達、しかも上層部公認で
アンナコトやコンナコトしてもいい!(言ってません)という美味しいお仕事である。
休暇を返上するのだからこれくらい当然、むしろ足りないくらいと言うべきだろうか。
「本題はここからだ。たかが少女一人の護衛のためにわざわざ休暇中に呼び寄せたりなどせん。彼女の護衛云々は
あくまでもお前さんのやる気を出させるための方便に過ぎん。ミッションのおまけ程度に頭の隅っこにでも置いておけ」
『見透かされたか。サルオヤジめやるじゃない』
「ネオスフィアは知っているな?あそこの元老院がプロスペロに自国の復興を依頼してきたという報告があった」
「元老院?王国から直接ではなくて?」
「事実上あの国は元老院がほぼ全権を握っている。そしてそこの議長は帝国に対する心象は芳しくはない」
「今回のターゲットはその元老院ってわけね」
「そうだ。元老院が何を企んでいるかそれを探ってこい。プロスペロは今回の依頼に名代として自分の孫娘をよこすそうだ」
「それでナノカちゃんと仲良くなれというわけね・・・」
「その方が何かと動きやすいし護衛も兼ねてしかもお前もやる気が出る。一石三鳥だな」
「・・・直接プロスペロ氏に協力を要請した方が早いんじゃない?」
「既に引退している人間、それも老体にそこまで求めるのは酷と言うものだ」
「本音は?」
「上層部としてはあの老人にこれ以上貸しを作りたくはない。質問はそれだけか?」
「ナノカちゃんについての現状は?危険度としてはどの程度のレベル?」
「ナノカ・フランカの件に関しては現時点では監視程度に留めておいて問題ない。
先刻も言ったがマークされているとは言えあのプロスペロの孫娘だ。彼女に何かしようものならプロスペロの制裁が
待っているのは火を見るより明らかだし連中もそこまで直接的な行動に出るほど馬鹿ではあるまい。
保護者であるプロスペロ氏も我々に護衛等を要請してるわけではないのだからな。」
「私一人でも特に問題ないと思っていいわけね」
「必要なら人数を手配する。が、直接的な方面での護衛はそれこそ彼女のお付きの連中に任せればいい」
「必要以上の接触は構わないと仰いましたが、どの程度まで許容されます?
場合によっては本命のミッションの方でナノカちゃんに協力を要請する可能性もありますけど」
「その辺りの判断は任せる。必要なら身分を明かしても構わん。ネオスフィアでの君の仮の身分についてだが・・・」
そして私は昼はフェアリ・ハイヤフライという一介の町医者、夜はEスーツをまとう女エージェントとして活躍し・・・
・・・あれから1年が過ぎた。
ネオスフィアでの一件により、ナノカ・フランカの帝国における彼女の存在価値は確固たる物となっていた
・・・監視対象としてであり、その原因が私の報告書にあるのはおいといて。
「報告書は読ませてもらった。彼女が第三世代の工房士として現時点での最有力候補に挙げられるという意見に関しては私も同意見だ」
相変わらず淡々と語るお方。
「それで彼女に対する今後の我々の対応は?」
「これから先は彼女をプロスペロ氏の次に重要な人物として扱う事となるだろう。当人がどう思うかは別だが」
「女王についての処遇は・・・聞いてもいいのかしら?」
正直、胸が痛む。仕事とは言え結果的に彼女を国外追放の様な状態にしたのには私も一枚噛んでいるのだから
「留学生としてフルクラムへ招き、彼女はそこである程度の自由と生活の保障はされる・・・言うなれば事実上の軟禁・・・なのだが」
「何か問題でも発生した?」
「その件についてプロスペロ氏がまた横紙破りをやろうと画策をしているようだ。まあ恐らくは女王の身柄の自由等についてだろう。
が、これについてはうちは干渉はせん」
ナノカのお爺様ビバ!!・・・何よオヤジ。その目は何。今回は顔には出してないつもりだけど見透かされちゃった?
「好きにさせても構わないと?」、
「今回の件でプロスペロ・フランカの工房士としての実力は未だ衰える事知らず、引退など微塵もする気がないという事が判明した。
帝国としても彼のヘソを曲げるのは国益を損なう事になる。ある程度の要求を飲んでも彼とその孫娘を得られるなら安いものだ」
なるほど、そういう計算か。あれちょっと待って・・・それってあの女王様はじゃあダシに使われたって事にならない?
ていうかお爺様いいように動かされちゃってない?・・・ま、いっか別に。それであの子が助かるんならそれで。
「どうかしら?プロスペロ氏個人はともかくナノカちゃんの方はああいう子ですから・・・」
「率直に言って、我々は彼女の能力は高く評価している。しかしそれ以外の面で彼女にはどれだけ期待して良いか疑問がないわけではない」
え?いやちょっと待ってよ。うちのナノカは天才よ?ちょっとアンタ!うちの子にケチつけようっての?
「ナノカ・フランカは祖父に匹敵するだけの実力の持ち主と判断し、そう報告した私の見解が間違っていると仰りたいの?」
「これはあくまでも仮定に基づく話だが・・・プロスペロ工房術には表と裏の二つの面があるように思われる」
「仰っている意味がよくわかりませんわ」
「表とは・・・街の復興、人類の文化の発展、政・経・商、全ての分野における言わば平和な時世において発揮される。
裏とは・・・先の大戦におけるプロスペロ氏の資料を一度は目を通したはずだな?つまりそういう事だ」
・・・そういう事か。
「彼女は・・・ナノカ・フランカは確かに人を傷つけるような真似はできない、あの子は優しい子です」
「プロスペロ氏は必要と考えたら躊躇せず人を殺す」
「・・・・・・・・・・・・!!」
「彼の作ったビッグE然り、ファイアフォックス然り。戦時中というフィルターを通し彼はその才能を遺憾なく発揮させた。
彼の作った兵器は帝国に勝利をもたらすために確実に着実に念入りに必要な分だけ人を殺してきた。
そのおかげで先の大戦は我が帝国が勝利し、工房術の発展も飛躍的に進歩した。戦争の早期終結のために彼は尽力を尽くしてきた。
ではナノカ・フランカはどうか?」
あの子は虫だって殺せな・・・殺すわね、うん。研究が絡んだらそこら辺はドライなとこあるし。けど人間相手だと・・・
「・・・彼女には・・・できないでしょうね」
「上の方で問題にしている点はそこにある。そして帝国が未だに彼を必要としているのもな。なるほどナノカ・フランカは祖父を超える
天才かも知れん。だが彼女は非常の事態に非情に徹する事ができるのか、その才能を”使う”事ができるのか」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
返答に窮した、いや窮するとかそうじゃなくて!そんなの10代の女の子に求めるなっての!
「逆にいえば彼女がその方面に目覚めた場合、それが我々の手中なら良し。だが帝国以外ならば・・・それは脅威でしかない。
この場合、本人の意思はさほど問題ではない。拉致や洗脳など我々の世界ではそう珍しい話ではないからな」
!?・・・彼女の意思云々さえクリアすれば確かにそれは脅威かも知れない・・・ハイライトの消えた目をしたナノカちゃん・・・
ダメダメ!そういうのはベッドの上でお姉様であるアタシとだけでいいのよ!
『フェアリさん・・・』
『そうじゃないでしょナノカ、アタシの事は何て呼ぶんだっけ?』
『フェアリお・・・////。やだ・・・恥ずかしくて言えないよぉ・・・』
『ちゃんと言ってくれなきゃ・・・もう二度と可愛がってあげないわよ?』
『そ、そんなのイヤ!』
『じゃあ早く言いなさい』
『フェ、フェアリお・・・・・お姉様!』
『いい子ね・・・さ、こっちにいらっしゃい。貴女の大好きなお注射をしてあげるわ・・・フフフ』
『痛くしちゃ・・・やだよ?』
『あら?アタシが貴女の嫌がるようなことを一度でもした事があって?』
『ない・・・けどお注射怖いよぉ・・・』
『大丈夫、怖くないのよ。これはとっても気持ちよくしてくれるんだから・・・。さ、お尻を上げて』
これね!!
「聞こえてるかね?この際、彼女の意思や思想は二の次であって問題なのはその才能が国外へだな・・・」
「護衛役ってまだ決まってませんよね?ね?(ダラダラ・・・)」
「まずは鼻血を拭きたまえ。残念ながら優秀なエージェントには世界中方々を飛び回って頂くという重要な任務が待っておってな」
「酷っ!?」
「お互いにこの不景気に仕事があるのは結構な事だなGG。帝国内にいる分なら我々の目の届く範囲だ。誰にも手出しはさせん。
君の任務は彼女が帝国外へ飛んだ場合・・・」
「ねえスツーカって血液型何?」
「あのなナノカ・・・キミはワタシが何なのか理解して言っているのかね?」
「あ、ごっめーん。何ていうかスツーカって人間臭いんだもん。絶対人間だったらおヒゲが似合うダンディーな叔父様だよきっと」
「たまに思うがキミの感性はマスター以上にわけがわからないとこがあるな・・・ワタシは自分では学ランが似合うちょっとイカした
不良少年というレッテルを貼られているが吐き気のする『悪』に対して・・・いやそれより何故?今、そんな話を?」
「んっとね、今アカデミーの間で流行ってるんだよ”血液型占い”」
「ハァ?いったいキミらはいつの時代の生まれだ?流行ってるってワタシがマスターに作られた頃にはとっくに廃れてたぞそんなの」
「時代がまた一周してきたんだよ。流行り物ってそういうとこあるじゃない」
「ないない。キミらが古臭すぎるんだ・・・まあそれは置いといて。で、ナノカ。キミの占いはどうだったんだ?」
「ちょっと待って。うーんとね・・・今月は『懐かしい人に出会える』だって」
話の時系列や整合性が取れてないかも知れないのはご容赦
なにぶん何年も前の記憶を下にしてるんで・・・
久しぶりに神降臨GJ!
ぜひとも続きをば!
>>371乙
原作ゲーをかなりやりこんでるのを感じます
いつかフェアリ先生のお注射?でめろめろになってしまうナノカさんを希望します
ナノカの処女を奪えるのは、スツーカかフェアリさんだけだと思うんですよ・・・
というわけでがんばれフェアリさん!
>>371 GJ!
本当にひさしぶりの神だ…
是非にフェアリとナノカのバトルを書いてくんなもし
神が二人いるのも凄いなw
ナノカ×その他
パナビア先輩×フォーリィ
「よっ、ナーノカ!」
久し振りの平穏にあったプロスペロ発明工房ネオスフィア支店の扉を、フォーリィは勢いよく開けた。
「ナノカなら居らんよ」
「そ、即答って・・・そんなスッパリ言わなくても」
「滅多に無い平和な時間を邪魔されたら、機嫌も悪くなるさ」
「居ないんじゃ仕方ないか・・・ん?」
何気なく机に目を向けると、謎の球体が無造作に置かれていた。
(なんだろ・・・そうだ♪)
スツーカが見て居ない隙に、フォーリィは勝負師もびっくりの速さで球体を懐に忍ばせた。
「起こして悪かったわね。それじゃぁね」
(まっ、後で返せばいいよね)
数分後・・・
「ただいまー」
「おかえり。はぁ、楽しい時間はあっと言う間か」
スツーカの嘆きを気に止める事も無く、ナノカは机に向かった。
「あれ?ココにあった物何処にいったんだろ」
「グラマーな嬢ちゃんが持ってったんじゃないのか?」
「えっ、フォーリィ来てたの?」
「ついさっきな。えらく怒っていたぞ。これは絶交モノだな」
「む、ひどい事言うなー・・・ん?」
「どうした?」
「今誰か居たような・・・」
「それにしても何だろうコレ?」
大通りを歩きながら、先程工房から拝借した物体を眺めていた。何処から見ても何の変哲もない球体だった。
「何か面白いモノだと思ったんだけど・・・」
興味も無くなり、フォーリィはそれを再び懐にしまった。
「フォーリィさん」
振り返った先に、こちらに歩み寄ってくるネネがいた。
「どちらに行かれるんですか?」
「ついさっきナノカんとこから帰ってきた所」
「え・・・(まさか、まだナノカさんの事を諦めて・・・。やっぱりあの時・・・)」
「アンタの考えてる事なんてアタシは・・・!?」
突然フォーリィの秘所に、ひんやりとした得体の知れない感触が伝わってきた。
「どうしました?汗が・・・「な、なんでもない。それじゃ!」
「あっ」
声をかけるより早く、フォーリィはネネの視界から消えた。
「マッサージ機?」
「うん。ネネちゃんに頼まれてね。」
「ほぅ・・・」
スツーカは設計書を手に取り、目を通した。
「・・・なんだ?この液体金属ってのは。一体何作ったんだ?」
「コンパクトで身体のありとあらゆる部位の対応させる為に自然とそうなったの」
「自然とねぇ・・・君の頭は一般的に見たら不自然だらけだからなぁ・・・」
「はぁ、はぁ・・・んっ」
路地裏にダッシュで逃げ込んだフォーリィは、壁に寄り掛からなければ立てない程ふらついていた。
(な、何なのよコレ・・・)
依然として何かが股間にへばり付き、自身の性感体を撫で回していた。
「い、いい加減離れ・・・ひんっ!」
何度も引き剥がそうとするが、どれだけ力を加えても全く離れる気配がなく、それどころか
一層激しく秘所を攻め立て、脚まで濡れ始めていた。
(もしかしてさっきの・・・アイツ何作ってんのよ!)
自分の事を棚に上げ、壁にしがみ付いていると、
「・・・何見てんのよ」
「!!・・・よく見破ったわね。私のE光学迷彩を」
目の前の景色が布のようになびき、帝都ジュニアアカデミーの制服を来た少女が現れた。
「そんなでかい棒切れ浮いてたら誰でも疑うっての!あれ?取れた・・・」
「あ・・・」
初歩どころではないミスにパナビアは頬を赤らめた。
「とととと、とにかく!さっきナノカの所から持っていった物、渡してもらうわ!」
「や、やれるならとっくにこんなの上げてるわよ、類似品!」
「初めて言われたわよそんな事!それに私は天才工房士パナ・・・ひっ!?」
突然全身に高電圧の電流のような衝撃が走り、工具を地面に落とし、そのままへたり込んだ。
「何!?一体何なの・・・んぁっ!」
パナビアが身悶えする姿を見て、フォーリィの中の黒い部分が表に出てきた。
「ふふ・・・どうしたのかしら?そんなトコに座っちゃって」
パナビアが顔を上げた時、目の前に居たのは、顔を真っ赤に高潮させたフォーリィだった。
「こっちの方は元気みたいだけど」
フォーリィはパナビアの服の中に手を入れ、指で乳首をピンと弾いた。
「ひゃうっ!ちょっと、一体どこ触って・・・あっ!」
「ちょっと摘んだくらいで随分いやらしい声出すじゃない・・・もしかして初めて?」
「そんなこと・・・んあっ!もういい加減に・・・!」
「そう?じゃあ地面を濡らしてるコレは何なの?」
「そんなの知らな・・・いやっ!ダメっ、そんな所触るな!」
路地裏に異質な空気を作る二人に、影が近づいてきた。二人が見上げると、見知らぬ男が立っていた。
「君達の身体、俺が買おう」
「「は?」」
「なんか見た事無い化学式があるんだが・・・」
「ああ、それね。それネネちゃんから渡されたのだから私もよく解らないんだ」
「調べなかったのか?君らしくない」
「うーん、『詮索しないでください!』って凄い勢いで言われちゃってねぇ」
「・・・あの娘一体何作らせる気だったんだ?」
「ぐ・・・」
二人は、突然現れた男に四つん這いで尻を突き出した格好になっていた。
「あっ、んっ、はんっ!」
(ちょっと、何情け無い声出してんのよ!)
(そんなこと言われても・・・ひうっ!)
穢されたことの無い場所に指を入れられ、パナビアは普段からは想像のつかない
情けない声を出していた。
(くっ、こんな奴なんかに・・・)
何とかして反撃したいフォーリィ。ふと、ある事を思いついた。
(あのさ、アンタ。ごにょごにょ・・・)
(なっ・・・そんな事できるわけないわよ!)
(アンタ、こんな奴にいいようにされて黙ってる気!?)
(ぬ、それは・・・)
二人がうなずくと、すばやく起き上がり、振り向いて男を押し倒した。
「!?」
男が反応するより早く、フォーリィは男の下半身を暴き、男根を晒した。
「何よ・・・コレ」
それは、隆々としてあまりにも大きく、パナビアは絶句した。
「いつまで見てんの、ほらっ!」
物を目の前にして、二人は服を肌蹴させ、年齢には不相応な程の胸を露出した。
そして、胸で男根を挟み込んだ。
「む・・・」
(こうなったらこいつの足腰立たせなくさせてやるわ!)
(うわ・・・)
(ほら、アンタもやるの!)
(ううう、何で私がこんな事・・・しかも何か大きくなってる・・・)
更に隆起しつつある物を胸で擦り、フォーリィは舌も使い責め立てた。
「チロ・・・くちゅ、んっ」
「はぁ、なんか・・・変な気分になってきた・・・」
「よし・・・そろそろいくぞ」
「「はい?」」
「・・・おい、何だこの中枢制御オリハルコンってのは」
「何ってそのままだよ」
「そういうことじゃない。マッサージ機じゃなかったのか?」
「ふふふ・・・」
「んくっ、くちゅ・・・」
「はぁんっ、んぁ!はぁ・・・っ!」
フォーリィは後ろ向きで男に巨根で膣を突かれていた。
(あーもう・・・私なんでこんな事してるんだろ・・・)
理性を取り戻しつつあったものの、目の前のパナビアの秘所に顔を埋めていた。
自分の喘ぎ声を押し殺せることが唯一の救いで、代わりに喘ぐパナビアは、
羞恥心と違う、感じた事の無い感覚で顔を真っ赤にし、目は虚ろになっていた。
「あぐっ、いぃぃ・・・んあぁ!」
(やばっ・・・アタシもそろそろ限界かも・・・)
そして、男に異変が起きた。
「く・・・イクな、中に出すぞ」
(へ?)
考える間も無く、男は突く運動を一層激しくさせた。
「うぁぁあっ、ダメっ、ぃいいぐっ、ああああっ!!」
「んぐっ?んんんん!」
快感が大波のように押し寄せ、二人共に身体を硬直させた。そして、
フォーリィの中に濃い液体が大量に注ぎこまれた。男が男根を抜くと、膣から白く濁った物がドロドロと滴り落ちた。
「ふぅ・・・代金はフルクラム帝国海軍に「ぬおおぉぉらあぁぁぁ!!!」
怒りを全身行き渡らせ、フォーリィは男の顎に渾身の拳を突き刺した。
人知を超えた勢いで吹き飛び、男は視界から消え去った。
「はぁ、はぁ、はぁー・・・」
我に返って辺りを見渡した。パナビアは安らかな顔をして気を失っていた。
「ったく・・・ん?アレはどこいったんだろ・・・」
「ほー、オリハルコンの小型化ねぇ」
「永遠の刻に刻まれた人類の英知と、舞い降りた発明の神様によって、ついに実現しました!
人体のあらゆる筋肉や関節の痛みを自ら判断、形状を自由に変えてどんな場所でもバッチリフィット、
全てのコリを一発解消。名付けて、自立マッサージEユニット『グレイ・グー』です!」
「なんとも不吉な名前だな・・・それに」
「ナ、ナノカさん・・・た、助けて・・・」
扉が開き、そこにはネネが脚をガタガタと震わせながら立っていた。
「・・・やっぱりロクな物じゃ無かったか」
>>377 GJ!!
フォーリィと先輩テラエロス(;´Д`)ハァハァ
>>377 神乙
そういやフォーリィだけじゃなくてパナビアも結構なグラマーさんなのよねw
気が向いたときにまたSS書いてください。
>>377 ハァハァしますた
ぜひナノカ発明の淫具で、フォーリィには
もっと酷い目にあってホスィ
387 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 03:48:14 ID:TI8O8upW
なんだか職人さんが久々にきてくれてるようなので一度浮上
388 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 04:31:30 ID:aTkVjRXG
>>377 GJ!!
ハァハァ・・・形状を自由に・・・いかん無限の可能性が
>>377 いいですねぇ〜気が向いたらまたSS職人としてぜひとも降臨してくださいませ。
気長に期待しとります。
390 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 22:05:58 ID:/LpRtnfh
パナピア先輩の裸を見たい。
漫画だと服を脱がされて・・・ハァハァ
ナノカ陵辱ものを読みたいです
392 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 10:28:06 ID:cKPABlBo
エリンシエの幼膣がめちゃくちゃにされるシチュで神降臨キボン
誰でも良い!とりあえず犯せ保守!
いや、出来ればオニャノコがいい。
大蛸の触手に犯されるフォーリィさんを是非
396 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 00:37:55 ID:/4n+Hh6S
神の到来を信じてほしゅ
>>353 パナビア先輩ネタキボンヌ。エロは薄くてもいいから・・・
フェアリ先生の性教育をキボン
もちろん教材はナノカ
ナノカ×スツーカで是非。
400age
保守
保
守保
守保
守
フェアリ先生って、先輩のことなんて呼んでたっけ
とゆーか、この二人って作中で絡みなかったよね?
>>403 PS版でリメイクされて、パナビアも出演してるみたいだし、そっちではあるんじゃない?
未入手なんで確かめたわけじゃないけど。
いやあ、PS2版ネオスフィアは持ってるんだけど、確かなかったんだよね、絡み
どきアドEEは持ってないから、そっちもわかんないし
最後、フッケバインに撥ねられてぐちゃぐちゃになったパナビアをマイクロマシンて治療したのがフェアリ先生>ドキアドEE
でも短い接触だったし、確か「あなた」としか呼んでなかったような。
治療してる最中、先輩の身体をいたずらしまくってそうだw
治療が済んで目が覚めたら開発済みの体になってたりするわけですな
「今日も呼ばれてえんやこら〜っと」
やたらとジジくさいセリフを吐きながら、フェアリ・ハイヤフライはノースタウンにやってきた。
ここノースタウンは、ネオスフィアの工業を一手に引き受ける工業地区である。
Eテク機械の製造だけでなく鉱石の発掘までしているため、自然と怪我人の数は増える。
結果的に、庶民に優しいEテク医である彼女は、よくここに引っ張り出されると言うわけだ。
「常勤に緊急、出張まで一人でこなす、スーパーEテク医到着〜。
ハァ……さっさと終わらせて、帰ってビールでも引っかけて寝たいわ〜……」
「先生ぇ、ちゃんと仕事してくださいよ……」
フェアリのぼやきに、まだ若い作業員が情けない声を上げる。それに彼女は手をひらひらと振って見せた。
「まかされた仕事はちゃんとするから大丈夫。で、患者は?」
「はい、こっちです」
作業員の案内に、フェアリは足を速めた。
「これで機材の再補強は完了です。今回みたいなことも考えて、各場所の再点検をしたほうがいいと思います。
他の場所も、金属疲労がたまってると思うので」
「この際、全部Eテク素材に変えちまったほうがいいかもしれないなぁ」
機材をいじる手を止めた少女に対して、折れた脚をさすりながらそんなことをぼやく。
つい最近ノースタウンでEテク関係の仕事を始めたこの少女に、彼はある種の尊敬の念を感じ始めていた。
仕事は完璧、アフターケアも忘れない。ウォールサイドに居を構える工房士といい、帝都の工房士はレベルが高い。
それに比べて自分たちはどれほど未熟か。正直、この少女に弟子入りしたいところである。割りに可愛いし。
「そうですね。機材と時間さえあれば、そのほうが長持ちすると思います。
どうせなら、計画書のほうもこちらで用立てましょうか?」
「そいつはありがたい。
正直な話、君の手際や知識を見てると、こっちがどうにかするよりも確実で安全な気がしてたまらない」
「……まあ、その期待に応えられるだけのものは作ろうと思います」
そんな歯切れの悪い返事を彼女が返した辺りで、足音が二つ、二人に向かって近づいてくる。
「来たみたいね」
「だな」
彼女のもらしたつぶやきに、彼はそちらを振り向きながら答えた。
「おや? どこかで見たことのある女の子が一人」
現場に到着した彼女が漏らした言葉は、患者を気遣う言葉でも、仕事に挑む言葉でもなかった。
「あなたがEテク医ですか?」
「ええ。フェアリ・ハイヤフライよ。患者は座ってる彼?
応急処置はしてあるみたいだけど、あなたがしたの?」
答えながら患者に視線を注ぐ。さすがに医療器具がないため当て木を添えているだけだが、応急処置としては十分だ。
「はい、一応。軽く触診したところ、ただの皮下骨折みたいなので専門家が来るまではこれで十分かと」
(まあ、あたしも専門家ってわけじゃないけどね……)
少女の言葉に、フェアリは胸中で苦笑いを浮かべた。下手をすれば、彼女のほうが医療技術に詳しいかもしれない。
「あなた、工房士よね」
「ええ、まあ」
なんとなく歯切れの悪い返答に、フェアリは合点がいったという感じで口を開いた。
「やっぱり。イルカレースとかネオスフィアグランプリとかで見たことある顔だと思った」
「ぐ……あんまり思い出したくないので、その話はしないでもらえますか」
どうやら、自分の口だけでなく、彼女の古傷も開いてしまったようだ。
まあ、シャチに追われたり自爆したりした記憶など、出来れば触れたくもないだろう。
「そんなことより、診なくていいんですか」
「おっと、いけないいけない。そーだったわね」
そういや怪我人治療に呼び出されたんだっけ、と、フェアリは職務怠慢はなはだしい思い出し方をした。
まあ、どうせ仮の肩書きで、潜入するための嘘の職業だし、と、胸中で言い訳をする。理論武装というヤツだ。
「ふんふん、こいつはきれいなものね。ヴィタリウムプレートと万能軟膏でちょちょいのちょいと……」
処置そのものは意外なほどあっさりと終了した。鼻歌交じりに処置を終わらせ、フェアリは患者の肩をぽんと叩く。
「はい終了。多分すぐにくっつくわよ。力仕事は当分出来ないけど、歩くだけなら二ヶ月もすりゃできるんじゃない?」
「ありがとうございます、先生」
「はいはい、今度はヘマしないようにね」
ひらひらと手を振って答える。フェアリはどうにもこの『感謝』というヤツが苦手だった。照れ臭いことこの上ない。
「さて、じゃあ私もこれで」
「あ、ちょっと待ってお嬢ちゃん」
「……はい?」
まさか呼び止められるとは思っていなかったのだろう。帰ろうとした少女は、少し驚いた様子でこちらを向いた。
パナビア・トーネイド。
それが、この工房士の少女の名前だった。
(天才っていうのは、天より二物以上を与えられた存在のことを言うのかしらね)
そんなことを考えながら、フェアリはパナビアに茶の入ったカップを渡した。ちなみに、既に場所は診察所である。
パナビア・トーネイドの名前は、帝都にいたときに聞いている。帝都のEテク業界の将来を担う人物として、上層部がチェックしている一人だ。
Eテクに関する知識や技術は高く、才能にも溢れている。帝都でのコンテストでは常にナノカ・フランカにあと一歩遅れを取っているが、そのレベルは十分高い。
というか、ナノカ・フランカが規格外すぎるだけなのだが、それに張り合えるだけの逸材と考えれば、それは既に天才の領域である。
そして何より――
(どっちも美少女ってーのがポイント高いわよね……)
帝都の未来を担うのが見目麗しい少女たちとなれば、宣伝材料としても申し分ない。
何より、目の保養にいい。この仕事をやってよかったと思えるひと時である。
「……どうしました?」
不審そうな顔で覗き込まれる。そこで初めて、自分の顔が緩んでいることに気づいた。
慌てて表情を引き締め、軽く咳をしてごまかす。
「ああ、いや、なんでもないのよ。ちょっと過酷な仕事の中にあるささやかな役得に悦びを感じてただけ」
「……はぁ」
生返事。まあ、無理もないことだろう。自分でもよく分からない。いや、よく分かってはいるが、この場面で言われてもよく分からない。
「で、ここまで連れてきて、何か話でもあるんでしょうか」
「何だと思う?」
実は何にもありません。などと言うわけにもいかず、フェアリは適当な理由を考えるための時間を作ることにした。
処世術というヤツである。ただの時間稼ぎとも言うが。
「依頼ですか?」
「んー。今回は違うかな。早急に必要なものは特にないし」
ここで『そうそう、依頼』などと、頼むものも無いのに言えばぼろが出る。
その答えを聞いて再度考え込み始めたパナビアを眺めながら、フェアリはいつもの手でいくことにした。
「同郷の人間に、ちょっとサービスをしておこうかとね」
「サービス?」
「そそ」
聞き返してくるパナビアに、フェアリは軽い調子で答えた。
「サービスって、何ですか?」
「サービスはサービスよ。ちょっと待っててね」
そう言って、薬品棚から謎の液体と注射器を取り出す。
その薬品は、鮮やかな緑色をしていた。
「……凄く嫌な予感がするんですが」
「大丈夫よ〜。ちょっと秘伝の栄養剤をちゅーっと注ぎ込むだけだから」
「……遠慮します」
「平気平気。副作用なんか無いって。実験済みで実証済みよ?」
実証も何も、以前ナノカに打ち込んだ海軍秘蔵の物品である。
「せめて、構成素材を教えてください」
「それは企業ひ・み・つ♪」
じりじりと、一定の距離を保ちながら互いを牽制する。既にここは戦場となっていた。あまりにも間抜けな理由だが。
「と言うか、緑色の液体なんか体に入れたくないってーの!」
「お姉さんが大丈夫って言ってるんだから、大人しく従っておきなさいな!」
「今日会ったばかりの人間を信じられるかーっ! うわ、カギかかってる!? いつの間に!?」
「そうりゃあ! つかまえたぁ!
はぅ〜ん。天才ちゃんとはまた違った柔らかい感触……やっぱ若い女の子っていいわぁ」
「ちょ、こら、放して! 私にそんなケは――」
ぷす。
「はぅ……っ!?」
ちゅー……
「ぅ……ぁふ……っ」
「は〜い、終了〜♪」
「ううう……無理矢理なんて酷い……とゆーか、なんでそんなに嬉しそうなの……」
さめざめと、刺された腕を抑えながらパナビアは涙ながらにつぶやく。
その光景に、フェアリは気づかれないように舌なめずりをした。獲物を狙う目に変わる。ハンティングモードだ。そして――
(ちょっとぐらいつまみ食いしてもいいわよね。相手してくれないナノカが悪いんだから)
自分の欲望をナノカのせいにした。責任転嫁というヤツである。
「うーん。そんなに強くしたつもりは無いんだけど……痛かった?」
「そりゃ、痛いに決まって……」
「それは大変! 腕には自信があるけど、もしかしてミスっちゃったかも。傷口、見せて」
「いや……そりゃ注射器で刺されたら痛いに決まってるでしょうが……」
ぶつぶつと文句を言いながらも、素直に刺されたところを見せる。意外に律儀というか、お人好しである。
「ふんふん。腫れてはいないみたいね。でも一応舐めておきましょうか」
「ちょっと、何を……ひゃっ!?」
あまりにも唐突な展開に、パナビアは思わず声を上げてしまった。
慌てて腕を振り払おうとするが、びくともしない。さすがは特殊部隊のエリートと言ったところか。能力のムダ使いだが。
「唾液による簡易殺菌よ。立派な医療行為」
「その舐め方は、医療行為じゃない……ぁんっ」
その通りである。
医療行為とは程遠い、這い回るような感覚に、パナビアの口から声が漏れる。
こんなところでもエリート能力を発揮するのは何か間違っているが、フェアリ・ハイヤフライとはエリートの塊のような女だった。
「顔色が良くないわね。診察してあげましょうか?」
「い、いらない……てゆーか、さっき栄養剤とやらを注射されたばっかり……」
「大丈夫よ、優しくするから」
診察で優しくというのも変な話だが、言った当人にとってはどうでもいいことらしかった。
パナビアの拒否を無視して、フェアリは彼女の胸に手を当てた。
「ちょ、ちょっと……」
「程よく弾力もあって、形も良し……じゃなくて、心音や呼吸音に異常無し。多分。健康そのもの。おーいえー」
「おーいえー、じゃない! あ、ちょっと、揉むなぁっ!」
必死に剥がしにかかるが、そこはそれ、流石は帝都のスゴ腕エージェントと言うべきか。びくともしない。
それどころか、抵抗すればするだけフェアリのやる気があがっていく。正直迷惑である。
「ぅ……だめ、そんな……ぁ……許し――」
「だぁめ」
意地悪な笑みと共に、フェアリはパナビアの口を塞いだ。
「んーっ!?」
思わず声を上げるも、その声はフェアリの口で塞がれてしまっている。
しかもそのまま、舌で口の中を撫で回される。一瞬噛もうかとも思ったが、そんな抵抗の意志はその一瞬でかき消されてしまった。
それほどまでに、フェアリの愛撫は刺激的だった。碌な経験の無いパナビアには十分すぎるほどに。
「ん……ふ……んん……ぷは」
やっとその魔手から開放された時には、既にパナビアの思考力はその大半が奪われていた。
赤い顔で息を荒くつき、ぼぅっとした頭でフェアリを見る。そこには、先ほどまでの感触を確かめるように唇を舐める、彼女の姿があった。
「キスだけで感じちゃった?」
顔を見れば一目瞭然なくせに、わざわざ聞いてくるなんて意地悪だ――
そんなことを考えながら、パナビアは視線をそらした。精一杯の抵抗のつもりだったのだが、むしろその行動は逆効果だった。
こっちを見ていないことをいいことに、フェアリはパナビアの首に舌を這わせる。
「――っ!」
反射的に肩が跳ねる。声が出そうになるのを、パナビアは自分の手で口を塞いで我慢した。
「我慢は体にも心にも、美容にも良くないわよ?」
耳元で囁く様にフェアリが言う。その言葉に、パナビアは小さく首を横に振った。
その返事に、フェアリは意地悪な笑みを浮かべると、ゆっくりとその手をパナビアの脚へと這わせる。
まるで貴重な陶器でも撫でるかのように、内腿を丁寧に愛撫していく。
「……ふ……ぅ……っ」
閉じようとした脚からは力が抜け、抵抗する気力が霧散していく。
それどころか、何故自分はこんなに必死になって抵抗しているのだろうという疑念すら沸いてくる。
(ダメよパナビア、ここで堕ちたらダメ! 気を強く持って――)
慌てて自分を奮い立たせる。そう、ここで堕ちてはいけない。堕ちたら芋づる式に負け犬根性が――
「ひぅっ!?」
急に襲ってきた刺激に、思わず声を上げる。
先ほどまで脚を撫でていただけの手が、いつの間にか自分の女の部分を撫で上げていた。
「ふふ……もうこんなに濡れてる……」
うっとりとしたフェアリの声に、パナビアは顔が熱くなるのを感じた。
フェアリの愛撫は、丁寧で、念入りで――そして、まどろっこしかった。
最初に一度強く撫で上げた以降は、まるで臆病な動物が一歩一歩周囲を確認するかのような用心深さで、パナビアの秘所を探っていく。
ゆっくりと、しかし弱すぎない程度に土手をほぐし、刺激していく。
最初のうちはどうにか理性を保っていたパナビアだったが、その執拗な愛撫と絶妙な焦らし方で、その理性は陥落寸前になっていた。
「ひぅ……く……ふ……」
包皮の上から優しく肉芽を撫で擦り、決して直接触ろうとはしない。
既にパナビアは体重をフェアリに半分以上預けており、足元には彼女自身によって小さい水溜りが出来ていた。
「は……ぅ、ダメ……も……イク……」
下半身を震わせ、搾り出すような声でつぶやく。
とうとうと言うべきか、やっとと言うべきか。来るべき大きな快楽の波に、恐怖半分期待半分で心構えをし――だが、その波は来なかった。
「え……なん……で……?」
急にフェアリがその指を止め、こちらをあの意地悪な笑みで見つめている。
その顔に、パナビアは先ほど口走ってしまった言葉に気づき、慌てて頭ごと視線をそらした。
「……イキたい?」
まるで恋人に囁くかのような優しい声が、パナビアの耳に滑り込んでくる。
「我慢は良くないって、言ったわよね?」
そう続けながら、腰を優しく撫でてくる。違う、触って欲しいのはそこじゃなくて――
「言わないと、このままよ……?」
ゆっくりと臀部を掠め、下腹を撫でる。違う、違うの。もっと、もっと――
「そう……じゃあ、仕方ないか……」
「……たい」
離れていく指を引き止めるように、声が漏れる。小さくか細い声。だが、フェアリはそれを聞き逃さなかった。
「良く、聞こえないわよ?」
聞き逃しはしなかったが、しかし彼女はそう言った。その言葉に、パナビアは赤い顔をさらに赤くし――
「意地悪、しないで……イキたい……よぉ……」
「良く出来ました♪」
まるで生徒を褒める教師のような気軽さでそう答えると、フェアリは今までの慎重さが嘘のようにパナビアを攻めたて――
「イッ……ぁああぁあぁぁあぁっ!」
一際大きな嬌声を上げ、パナビアはその体をフェアリに預けてしまった。
「パナビア・トーネイド、一生の不覚……」
「いーじゃーん。人間素直が一番だって」
カラカラと笑うフェアリに、パナビアは泣きそうな気分で床を拭いていた。
「この私ともあろうものが、快楽に負けるなんて……ううう……ナノカに知れたら笑いものどころじゃ済まないわ……」
「あー、まあ、そうね。でもそれってあたしもバレるからやんないけどね。
そんなことで天才ちゃんにまたケーベツされたら、あたし生きてけないしー」
などと話しているうちに、パナビアの掃除が完了する。ロッカーに掃除道具を突っ込み、椅子に座る。
淹れ直されたお茶を手に取り――
「でもさ、キモチよかったでしょ?」
その言葉に、盛大に噴いた。折角掃除した床が、机と一緒にまた汚れる。
「うっわ。ちょっと、ちゃんと拭いてよ?」
「げっほげほ、げぇっほ! 急にそういうこと言わないで! ちゃんと掃除するから!」
「えー、いいじゃないの。ほら、素直にお姉さんに言ってみなさい?」
「そ……それはその……」
パナビアが言いよどんだところで、来客の呼び鈴が鳴る。その音を聞き、フェアリはあからさまに舌打ちした。
「ほらほら、患者かお客ですよ! 早く早く!」
「わ、わ、ちょっと、押さないでよ。……ちぇ」
どこの誰だか知らないが、パナビアは胸中で感謝の言葉を片っ端から並べ立てた。この時ばかりは神様を信じてもいい気分にすらなった。が――
「どうもフェアリさん、依頼の品……あれ、パナビア先輩?」
玄関先にいたのは、宿敵ナノカ・フランカであった。せめて患者だったら素直に感謝できたのにと、胸中で毒づく。
「先輩、どこか悪いんですか? あ、もしかしてまだ傷が治ってないとか?」
「い、いや、別にそういうわけじゃないんだけど……」
顔を赤くしながら視線をそらす。やたらと純真な目を向けられて、パナビアはなんとなくいたたまれない気分になった。
その彼女にナノカは疑問符を浮かべるが、それを遮るかのようにフェアリが口を開く。
「彼女とはちょっとノースタウンで会ってね。同郷の人間同士、コミュニケーションを取ってたわけよ。
それより、依頼の品は?」
「あ、そうそう、忘れるところでしたよ。はい、これ。理論上は上手くいくと思うんですけど、まだ臨床実験が済んでなくて……」
「じゃあ、こっちでやっておくわ。なぁに、あなたの作ったものが上手くいかないわけないから大丈夫だって」
「だといいんですけど……」
「大丈夫だって。ね?」
そう言いながら自分に向かってウインクをするフェアリに、パナビアは激しく嫌な予感を感じた。
これにて終了
あちこち間違いとかあるかもですが、見つけても目をつぶってください。指摘しちゃいやん
どっかにどきアドEE売ってないかなぁ……
おお、神よ。
ひさしぶりにご降臨乙!
>>417 GJ!
処女膜を破る勢いで、フェアリ先生のさらなる活躍に期待。
420 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 01:18:04 ID:C93Qafek
>>417 パナビア先輩in臨床試験に大期待ですw
フェアリのE(エロ)テクなら、膜を破らないままナノカたちの膣奥を蹂躙できそう…
423 :
417:2007/08/06(月) 18:35:53 ID:p735xxgS
色々あって八月過ぎないと投下出来ないけど、それでもいいなら。
あと、トリはつけた方がいいかな?
>>423 いつまでも待ってるよ
このシリーズ大好きだわ
今度はだれがエロエロな目に遭わされてしまうのか楽しみにしております。
個人的には、ナノカたちが処女を散らされてもおっけーです。
シリーズを通して最高のエロキャラはフォーリィだと思うんだ。
単に胸がでかいというのを超えたエロスを身にまとっている。
確かにそうかもしれない
だが、テンザンのフンドシも捨てがたい
429 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 00:18:15 ID:1fydq9+a
先輩は、フォーリィに勝るとも劣らない隠れグラマーなんだが
大丈夫だ。ネオスフィア住民なら皆知ってる。
徹夜で風呂に入ってないナノカをベッドに押し倒して舐め回したい。
あの生命力は異常。
まあ食い物も自分で発明しているわけだし、
恐ろしい効果がなにげに加わってそう。
あの雑草のソテーですら。
持ってねぇんだよ、ちくしょう……!(血涙
>>435 アマゾンとかネット通販で普通にゲトですよ
PCゲーの置いてある中古ショップが近くにあるならば、なお良いかも
うん、がんばる
がんばってさがす
フォーリィと先輩の豊かな乳を揉み倒したい
フォーリィとかパナビアみたいな苛められ系キャラには強制孕ませがよく似合うと思ふ
妊娠の恐怖に怯えるふたりをぜひ見たいものよ
ナノカかフェアリ頼めば中出しされても、
着床するまえに処置してもらえそうだが…
フォーリィ、パナビア絡みだと、失敗するのがナノカクオリティ…
442 :
417:2007/08/31(金) 00:06:10 ID:klBT0nbG
約一ヶ月の沈黙を破り――俺、復活!
これから投下するけどいいよね? 答えは聞いてない!
「で、何で私がナノカの作ったモノの実証をしなくちゃいけないんですか」
帝都の天才工房士、パナビア・トーネイドは顔中で不服の意思を示しながらそう言った。
ここはEテク医療師フェアリ・ハイヤフライの診療所。
そこで何故か彼女は、フェアリからある提案をされていた。
「いいじゃないの。同じ工房士からの意見なら、臨床実験としても申し分ないだろうし」
「私が聞きたいのは、何で私がナノカの手伝いみたいなことをしなくちゃならないのかってことです!」
まあ要するに彼女は、ナノカを手助けするのが気に食わないというわけである。
ちなみにその当人、既にお供のテンザンに乗って帰宅中である。
フェアリがお礼と称して注射をしようとしたが、それは鮮やかに断った。慣れたものである。
「いいじゃない」
「いやです」
間髪いれず即答する彼女に、フェアリはちょっとむっとした。そして、何やらよく分からない機械を取り出すと、そのスイッチを入れる。
『意地悪、しないで……』
「ぎゃわぁぁあぁああぁっ!?」
急に流れ始めた自分の恥ずかしい声に、パナビアは半狂乱になりながらフェアリの取り出した機械を奪った。
そのまま地面に叩きつけて、自分の巨大な工具で粉々に粉砕する。
「ああ、それコピーだから」
「いつの間にっ!? いつの間にこんなモノ録ったの!? しかもコピーまで!?」
「ひ・み・つ☆」
息を荒らげながら聞くパナビアに、フェアリは可愛く返事をした。流石はエージェント。抜け目が無い。
「ふふふ……それのマスターが欲しければ、協力するのよ」
「立派な脅迫よ! それは!」
「まあ、市場に流すなんて下衆なことはしないけど、寂しい夜のスパイスとして使わせてもらうわ」
「十分下衆よ! ヒトのぁ……声をヘンなコトに使わないでよ!」
「ああ……今から愉しみだわ。えっちな声で懇願する美少女の……」
「会話をしろぉぉおおぉぉおぉぉっ!」
トリップし始めたフェアリに、パナビアは魂が弾け飛ばんばかりに絶叫した。
「まあ、何のことは無い、小型マイクロ波治療器なんだけど」
「それよりも私は、何で椅子に座らせられてるのかのほうが気になりますが」
結局パナビアは、フィルムのマスターと交換条件で臨床実験を受けることにした。
もっとも、それよりもあの後輩の作った機器の精度が気になったというのが本当のところだが、それは悔しいので言わないでおく。
「しかもなんだか本格的な椅子だし……」
医療器具に関してはあまり詳しくは無いが、拘束用具のついた、本格的なものだということは分かる。
そう、まるで分娩椅子のような――
「まあ、ソレ用の椅子だし」
などと気軽に返事をしながら、手早くフェアリはパナビアの手足を拘束した。
あまりの手際の良さに、パナビアは反応することが出来なかった。疑問符を浮かべている間に、がっちりと拘束され、動くことが出来なくなる。
「え……あれ?」
間抜けな声を漏らすが、フェアリは聞いてないようだった。棚の奥から、何やら薬品や器具を取り出し始める。
フェアリが用意を済ませた辺りで、やっとパナビアは自分の状態に気づき、体を起こそうとして――ベルトに阻まれた。
仕方ないので、そのまま抗議の声を上げる。
「ちょ、ちょっと! なんでわざわざ拘束するわけ!?」
「いや、だってほら……暴れられても困るし、念のため」
「暴れそうなことをするのね!? これから!?」
「うーん。多分」
「多分って何よ多分って! ちょっと、こら!」
そこから先は、聞いてもらえなかった。制服の肩口をずらされ、よく分からないジェル状のモノを塗られる。
「ひゃ……っ」
「えーっと『患部に専用のジェルを塗り、発信機を当ててからスイッチを入れてください』ふむふむ……」
「ちょ、ちょっと……塗り方がやらしいんだけど……」
自分の肩を撫で回すフェアリに、顔を赤らめながら抗議する。
だが、相変わらずというかなんと言うか、全く意に介していない様子で、フェアリは丸い発信機をジェルの染み込んだ肩に当てた。
どういう機構になっているのか、ぴったりとフィットする。
「で、スイッチオン、と……」
フェアリがスイッチを入れると、ヴン……という低い音がして、マイクロ波治療器は稼動し始めた。
低音低振動のマイクロ波発信機は、接触している患部――具体的にはパナビアの肩に、丁度いい刺激を送ってくる。
ぽかぽかと、患部が中から熱を発し、ゆっくりと筋肉疲労をほぐしていた。
「あ……これ、いいかも……」
「ほほう」
うっとりとした声を漏らすパナビアに、フェアリはあごに手を当てて相槌を打った。
つんけんした顔も悪くないが、こういう顔も可愛くていいなぁなどと考えながら、心のアルバムに刻み込む。
「さすがはプロスペロ流工房術。こういった治療器もお手の物って感じ?」
「ま、まあ、ナノカが作ったにしては悪くない出来ね……」
ふっ、と顔をそらして平静を保とうとするが、それはあまりにも遅かった。
既にあの顔はフェアリの心のアルバムに刻まれている。しかも殿堂入り。ついでに今の顔もだ。
「なんだか今流行のツンデレみたいね」
「……何ソレ」
憮然とした表情で聞き返すパナビアに、フェアリは舌を出してそっぽを向いた。答えるつもりは無いらしい。
その代わり、別のことを聞いてきた。
「それより、機器としての出来はどう?」
「……まあ、悪くないと思います。問題点は、専用のジェルが必要なことくらいでしょうか。
医療機器として病院に置くならともかく、個人使用には不向きですね」
「ふむふむ。一応スペック上は、筋肉疲労以外にも内臓治療とかに使えるみたいだけど」
「そればかりは私じゃ無理ですね。一応これでも、健康には気を使ってるので」
ナノカの渡した説明書を読みながら、フェアリが続ける。
「あと、医療用マイクロマシンとの併用も可能らしいけど」
「……それは臨床実験しようにも出来ませんね。さすがにインプラントしてませんし」
「ふぅむ……」
あごに手を当てて考え込む。じろじろとパナビアの体を、まるで品定めするかのように眺める。
なんとなくイヤな予感がするが、拘束されている以上、どうしようもなかった。
「じゃ、じゃあ、これで臨床実験は……」
「インプラント、してみる?」
イヤな予感は、的中しそうだった。
「なんで!? どーして、一介のEテク医がマイクロマシンとか持ってるわけ!?」
ぎしぎしと、拘束されて動かない四肢を必死で動かそうとしながらパナビアは喚いていた。
別に、マイクロマシンを持ってるから喚いているのではない。もっと別の理由がある。
今パナビアは、変形した椅子によって、大きく脚を広げさせられていた。
何のことは無い、本当に分娩椅子だっただけのことである。
「てゆーか、このカッコにする意味無いわよね!? おいこらちょっと!?」
先ほど取り出した薬品を確認する。さっきはしっかり見てなかったから分からなかったが、あれは医薬品じゃない。もっと別の何かだ。
「てゆーか、ムダに高スペックな治療器なんか一日で確認できるわけ無いから!
臨床実験ってゆーのは、もっと多人数の普遍的データをですね! ちょっと聞いてる!?」
フェアリは全く聞いてない。残念。
棚の奥から、小さい箱を取り出してくる。あれに医療用マイクロマシンが入ってるのだろうか。
「古来より、人類の発展はその探究心と好奇心によって支えられてきた……」
「……え、ええ、まあ、そうね……
Eテクの普及や発展の影には、幾人もの探究心と、一握りの天才が確かにありはしたけど……」
急につぶやきだしたフェアリに、思わず同意する。一握りの天才とは、かのプロスペロ・フランカ――ナノカの祖父のことだ。
Eテクに関わり、工房士を目指すものならば、知らぬものはいない――神にも等しい名前。
その孫であるナノカ・フランカも、また神の子に等しいとすら言われている。だが、それがどうした。
そんな理由で頂点に立つことを諦めるほど、パナビアは卑屈な女ではなかった。むしろ、望むところだった。
パナビア・トーネイドという少女は、骨の髄まで工房士なのだ。出来ぬと言われればそれを成そうとし、壁があるならばそれを越えようとする。
オリハルコンの輝きさえあれば、工房士に不可能など無い――
それが、彼女のプライドであり、信念であり、生き様だった。
ただまあ、今はあまり関係ない。その強い意志を持った少女は今、分娩椅子で脚を広げられて、とてもはしたない姿を晒している。
しかもそれをした当人は、くつくつと邪悪な笑みすら浮かべている。
工房士パナビア・トーネイドは、無力だった。一部の隙も無く。完膚なきまでに。問答無用で。
「……そう、つまり、技術の発展は好奇心によって成り立ってるのよ」
「ええと、まあ、確かに、そーいう面も無きにしも非ずっていうか……」
無力であるがゆえに、今の彼女は工房士ではなかった。一人の少女として、危機を迎えていた。何故か医者の手で。無免許だけど。
「つまりこれも好奇心が成せる技術への発展がどーたらこーたらええい面倒よお姉さんに恥ずかしいところ見せなさい!」
「ただのスケベ心だそれわあぁぁあぁああぁぁっ!」
本日何度目になるか分からない叫び声が、診療所の壁を叩いた。
「ふふふ……女の子の秘密の花園へごー、よ」
「いやもう、なんてゆーか……勘弁して」
鼻息荒くつぶやくフェアリに、パナビアは泣きそうな気分でそう言い返した。
「大体、さっき散々弄ったクセに……」
「いやまあ、触ったけど見てないし。うん、絶景かな絶景かな。観音様ー」
「拝むなっ!」
オヤジ臭いことこの上ないフェアリに、パナビアは情けない気分になってきた。
こんなのが帝都のEテク医の基準と思われでもしたら困る。いや、さすがに誰も思わないか。
「だがな、大佐」
「誰よ!?」
「正直、性欲をもてあます」
「やかましいっ!」
前言撤回。こんなのが帝都にいると思われるのが困る。
そんな彼女の心情などお構い無しで、フェアリはスプレーのようなものを軽く振り出した。
「何それ」
「シェービングクリーム。ムースタイプ」
事も無げに返しながら、手に出す。なるほど確かにシェービングクリームのようだ。しかし、それを一体何に――
「え、ちょ、まさか――」
パナビアの言葉には一切耳を貸さず、フェアリはそれを露わになった茂みに塗りたくった。
丹念に引き伸ばし、じっくりと染み込ませると、今度はカミソリを取り出す。
「な、なんで剃るの!?」
「そりゃまあ、そのほうが興ふ……ごほごほ、装置取り付けにくいでしょ」
「言い直した! 今なんか言い直した!」
「細かいわねぇ。趣味よ趣味」
「開き直った! この人開き直った!」
「はいはい、動くと切っちゃうわよー」
さすがに大事なところに傷をつけられたくは無いので、パナビアは大人しく剃られるがままになった。
ベルトで拘束されて動けない以上、抵抗は自分を傷つけるだけである。
が――
「あ、あの……なんか余計なことしてない?」
「そーお?」
ニヤニヤとした笑みを浮かべながら、カミソリを動かす。もちろんこのEテク医、余計なことしまくりである。
丁寧に剃るために指を動かしているように見せて、ちゃんと弄っている。抜け目が無い。
微妙な刺激を与えられ続けた後、軽く一撫でして離れていく指に、パナビアは何故か名残惜しさを感じた。
が、すぐにその考えを振り払う。二度も三度も堕ちてたまるか。
「さて、じゃあインプラントしますか。大丈夫、イタいのは最初だけだから」
「いや、無針アンプルだし……」
半分諦めたような感じでつぶやくが、やっぱりフェアリは聞いてなかった。
これから行われることは予想される。が、自分はさっきとは違い、覚悟が出来てる。
来るなら来てみろ。真の工房士は諦めない、挫けない、折れたりしない……!
「ん……」
プシ、という小さな音を立て、マイクロマシンが注入される。
「さて、次々。早くしないとね」
そう言って、今度はジェルを手に取る。お願いだから、新しい料理に挑戦するかのような調子でやるのはやめて欲しい。
「おやぁ? 何か勃ってますよ?」
「気のせいです」
ぷい、と顔を背けながら答える。こんな状態では誤魔化しようも無いが、それでもパナビアは抵抗した。
(誘ってる!? 誘ってるでしょ!? お姉さんを誘惑するなんて、何て悪い子なの!?)
フェアリの頭の中では、こんな言葉が鳴り響いていることも知らずに。
「ふぅん……そっか、気のせいかぁ」
ニヤリ、と、口の端を大きく吊り上げる。眼鏡が蛍光灯の明かりを反射して、その奥にある瞳を隠した。
「そっかぁ、なんかこりこりしてるけど、気のせいかぁ。お姉さん、確認のために触診しちゃおー」
「あひぃっ!? ごめんなさいごめんなさい気のせいじゃないです弄らないでぇっ!」
守るものが無くなった急所を弄り回され、パナビアは慌てて謝った。
「最初っから素直になっておけばいいのよ」
「ううう……酷い……」
得意満面で言うフェアリに、パナビアは半泣きでつぶやいた。既にこの工房士、挫けそうである。
もはや抵抗の意思すら見せることも出来ず、マイクロ波発信機が設置される。
そのままスイッチが入れられ、低音低振動のマイクロ波が患部を中から治療しようと働きかける。
「あの……何かざわざわするんですけど……」
顔を赤らめながら、自分の大事な部分に設置された機械を眺める。
さっき肩にされた時とは、何か違う気がする。さっきはじんわりと暖かくなったが、今は何か別の刺激がある。
まるで、電気でも流れているような、そんな断続的な刺激がパナビアの下腹部に走っている。
「どんな感じ?」
「い、言うんですか……」
何の羞恥プレイか、とパナビアは胸中で毒づいた。が、ここで逆らっては何をされるか分からない。
既に工房士パナビア・トーネイドは、白旗をあげていた。
「ええと……血流に合わせて、断続的な刺激が。あと、何か痺れるような感じがします……」
「ほうほう。気持ちいい?」
「……医療レベルでなら」
これは本当だ。性的な快感は、あまり感じない。断続的な刺激と共に中から暖かくなってくるが、肩の時とあまり変わらない。
中途半端に刺激を与えられた今では、正直物足りないが――そこを我慢し切れてこそ、尊厳を取り戻せるとパナビアは思った。
だが、それを聞いたフェアリは残念そうに嘆息した。
「そっか……やっぱ医療器具にそーいうこと求めてもダメなのね……お姉さんしょんぼり」
「いやまあ、そりゃそうですけど」
どうにか諦めてくれそうな雰囲気に、パナビアは胸中で安堵しながら答えた。
その安堵がいけなかったのだろうか。気を抜いた瞬間、パナビアは嫌な感覚を覚えた。
「だから、早くこれ、解いてくれません?」
まずい。これは非常にまずい。早くこの拘束を解いてもらわないと、猛烈にまずい。
「……どしたの?」
わずかに変わったパナビアの様子に、フェアリは目ざとく気付いた。
「いや、ほら、いつまでもこの格好って嫌ですし……」
まずい。下手に態度を変えたら感づかれる。ここは慎重に。そうよパナビア・トーネイド、これくらいのピンチ、あなたなら乗り越えられる――
必死で自制し、ポーカーフェイスを保とうとする。だが、相手にしているのはただのEテク医ではなかった。
帝都の伝説的エージェント、グレイゴーストの名を継いだスゴ腕なのだ。……今はただのスケベ医者だが。
「……本当に、それだけ?」
スゴ腕であるが故に、相手が一番嫌がることを瞬時に見抜く眼力も持ち合わせていた。本当に能力のムダ使いである。
「お姉さん、素直になったほうがいいって言ったわよねー」
「あぅ……」
意地悪な笑みを浮かべるフェアリに、パナビアはもじもじと腰を動かした。だめだ、もう無理。やっぱり負けるのね、私……
「……レ……」
「うん?」
満面の笑みで聞き返してくる。その返事に、パナビアは半泣きになりながら声を絞り出した。
「……トイレ、行かせて……漏れちゃう……」
マイクロ波の起こす断続的な刺激は、パナビアの下腹部に確実に働きかけていた。医療用マイクロマシンとの併合的な効果か、強烈な尿意を引き起こしたのだ。
もしかしたら、マイクロマシンがマイクロ波に反応して、体内の自浄化作用を促進した結果、腎機能に――
などと、頭の冷静などこかが分析を始める。そんな余計なことを無意識に考え始めるほど、余裕の無い自分に気付く。
しかし、そんなパナビアをよそに、フェアリがまた棚の中をいじっていた。
「これでいいかな」
そう言いながら、メモリのついた容器を持ち出す。まさか――
「はいどうぞ」
そのままその容器を、パナビアのすぐ前に置く。つまりこれは、ここに『しろ』と――
「い、いや……恥ずかし……」
「うーん。でも、今から拘束解いてもトイレまでもたないでしょ? そこらで漏らしちゃうよりは、ね?」
確かにそうだった。既にもう、足に力を入れてられない。少しの刺激でも漏れてしまいそうだった。とはいえ――
「それに、我慢は体に良くないって、言ったわよね?」
そう言って、下腹部を撫でる。ダメ、止めて、もうそれだけでも……!
「ダメ、もう……我慢、できな……」
搾り出すような声を遮るかのように、フェアリの指がパナビアの尊厳を守っている出口を軽く引っかく。
「〜〜〜〜〜〜〜っ!」
その瞬間、声にならない声を上げ、パナビアの堤防は決壊した。
「もういい……もういいから、死なせて……」
「いやほら、その……可愛かったわよ?」
ベッドに突っ伏しながらつぶやくパナビアに、フェアリはフォローにならないフォローを入れた。
「恥ずかしくて……死んじゃう……」
「いやまあ、その、ちょっとやりすぎちゃったかなぁとは思う。ごめんね?」
でも、可愛すぎるあなたが悪いんだから、と、心の中で反論だけは忘れない。
「……撮ってないですよね?」
「……え?」
急にそんなことを言われて、フェアリは最初何のことだか分からなかった。が、すぐに思い当たり、首をぶんぶんと横に振る。
「撮ってない撮ってない! 大丈夫だから!」
「……あと、マスターフィルム」
「ああ、あれは嘘。あなたが壊したのがマスター。コピーなんか取ってない。ごめんね?」
もう一回謝る。嘘をついて騙したのだから、非はこちらにある。騙されるほうが悪いなんていうことはありえない。
どんなことであろうと、騙すほうが悪いに決まってるのだ。
「それならいいです」
それだけ言って、パナビアはベッドから身を起こした。小さく嘆息し、苦笑する。
「いつまでもクヨクヨするのも私らしくないですし、フェアリさんも反省してるみたいだから、今日のところはもういいです」
そのまま、よっ、という小さい掛け声と共に立ち上がる。
「でも、今日みたいな強引なのは二度とごめんですよ」
「え、あ、うん。分かった……」
玄関に向かうパナビアに、フェアリはこくこくと首を縦に振った。
「あ、でも……」
と、部屋から出る寸前に、足を止める。
「強引じゃないなら、別に、その……」
顔を少し赤らめながら何やらごにょごにょつぶやくと、パナビアは誤魔化すように大きな声で『さよなら』とだけ残して走り去ってしまった。
「……え? あれ? これって、もしかして……え? やだ、ちょっと、二股になっちゃうのかしら?」
赤くなっていく自分の顔を撫でながら、フェアリはそんなことをしばらくつぶやき続けていた。
というわけで、パナビア先輩第二弾です。次は誰かと期待していた方々、すいません
この『先輩が〜って話』シリーズは、作者の妄想が続くか、きりがいいところまで続きます。多分
もちろん、頭に先輩の二文字がついているため、基本的に先輩の話です
あと、実は自分的シリーズタイトルもこっそり考えました。ちなみに、蒼いシリーズらしく、枕詞は『蒼い』です
もし予想が当たったら、その人のリクエストで何か書くかも?
そうそう、トリップに関して特に意見が出なかったので、つけないことにしました
GJ! 思う存分に先輩で突き進んでホスィ
>>452 「蒼い髪のフェアリ先生」?
んー、自分、勘が悪いのでこういうのはよく分からないかも。
しかしパナビア先輩には分娩台拘束プレイがよく似合うというのが分かりましたw
ぜひ続きをば
455 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 03:46:44 ID:naJ+7TxO
>>452 剃毛プレイ(;´Д`)ハァハァ
蒼い空のニセ医者とか
原作でほとんど絡んでないのに違和感ないのが素晴らしい。
実際もっとイベントあったらこんな感じっぽい。
>>452 ハァハァしますた。
ぜひ、先輩をさらなるエロわーるどへ叩き込んでくださいませ。
>>452 ないすえろす
分娩台とか医療器具を使ってのプレイは脳内情景がえろ過ぎ
パナビアにはフェアリの劣情を存分に受け止めて、このまま分娩台プレイを極めてもらいたい
>>452 作家さん乙
ネオスフィアがエロゲだったらきっとこんなシーンがあったと思う出来ですよ
パナビアって、いじめて光線が大量に出てるよね
>>460 ナノカの発明の成功に影響を及ぼすほどだからな…>>先輩のいぢめて光線
何故か先輩がらみの発明だと失敗率高いしww
462 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 22:13:56 ID:ZR2pTEH2
ナノカたん×ネネたんのHキボンヌ
ナノカたんの発明品でまだ幼いアソコをメチャクチャにされるネネたん、ハァハァ…
作者来たこれ
朝は唐突だった。
いや、何がどう唐突かは説明しづらいのだが、唐突だった。
あまりにも理解を超えた現象に、パナビアは現実逃避に二度寝をするくらいだった。
だが、二度寝をしたところで現実は変わらなかった。というか、二度寝は出来なかった。
こういうときばかりは、規則正しい生活を心がけている自分が恨めしかった。
とりあえず、一人ではどうしようもないので、彼女はネオスフィアで今一番頼れる人に相談することにした。
というわけで――
「というわけで、フェアリさんしか相談できる人がいないんです」
「いや、うん……頼りにしてくれるのは、嬉しいんだけどね」
昨日の今日なので、微妙に後ろめたいような恥ずかしいような気分で、フェアリはそう答えた。
「いきなりそう言われても、こっちゃ何のことだか分からないわけよ。どしたの?」
「ええと、その……病気というか何というか、よく分からないんですが……」
と、顔を赤くして節目がちにぶつぶつつぶやく。
なんだか分からないが、どうやら当人にとってとても恥ずかしいことらしいことだけは分かった。
が、ちゃんと説明してもらわないことには、診察も出来ない。
「とりあえず、詳しく説明してもらえない?」
「い、言うんですか……」
「いやまあ、どこか異常があるなら、診せてくれるだけでもいいんだけど」
困ったように言うフェアリに、パナビアは意を決したかのようにうなずいた。
「わ、分かりました……笑わないでくださいね?」
「いや、さすがに患者の症状を笑ったりしないわよ」
フェアリがそう答えると、パナビアは自分のスカートの中に手を入れ――
「え? ちょ、ちょっと……?」
患部を、フェアリが見やすいように露出させた。
「はぁ……これはまた何というか……」
「あの、あんまりじろじろ見ないでください」
感心したように言うフェアリに、パナビアは居心地が悪そうに言った。
「しかし、こんな症状はさすがに初めてだわ」
「そ、そりゃ、私だって初めてですよ」
二人して言い合いながら、患部を覗き込む。
「まさかねぇ、こんなモノが生えるなんて――」
いいながら、フェアリはパナビアの股間に生えた男性器をつまんだ。ぴくりとパナビアが身じろぎする。
その反応に、フェアリは眉根を寄せた。
「むぅ……ちゃんと機能してるみたいね……」
「はい。あ、あんまり弄らないでください。あ、だめ、勃っちゃう……」
フェアリとしては他意無く触診をしていたのだが、それだけでも十分な刺激だったらしい。
むくむくと大きく硬くなり、天井向けて力強くそそり立ってしまった。
「……大きさは大体平均的――ちょっと大きいかしら。勃てば皮はちゃんと剥けるのね。立派立派」
「いや、そんな分析いらないから!」
「ふむふむ、女性器はちゃんとあるのね。尿道口は、女性器のほうに残ってるのか。
クリトリスが変形したみたいね、コレは。おお、硬さは申し分なし……」
「そこは感心するところじゃ……あ、あ、擦らないで……」
そそり立つそれをすりすりと撫でながら、フェアリは大体の外観を分析した。
ひくひくと脈動するそれを労わるように握ると、仕方ないといった様子で嘆息する。
「これは、あたしだけじゃちょっと分かんないわね」
「そ、そうですか……そうですよね……」
しょんぼりとした様子で、フェアリの言葉に相槌を打つ。
とはいえ、フェアリ・ハイヤフライと言う女性は、困っている美少女を放っておけるような女ではなかった。
「だから、ちょっと詳しい人間を呼ぶことにするわ。大丈夫、信頼できる人物だから」
でも、彼女は、ちょっとだけ……いや、結構……いや、かなり、意地悪な女だった。
「おじゃましま〜す」
赤いポニーテールをゆらゆら揺らしながら、ナノカ・フランカはフェアリの診療所に到着した。
愛用の工具スプレンディッド・インパクトが、太陽の光を反射してきらりと光る。
「やあやあ、待ってたわよ天才ちゃん」
「フェアリさん、その呼び方は……まあいいです。私に見て欲しいものって何ですか?」
「わざわざ呼び出したんだから、それ相応のものだろうな?」
ひょこりと、ナノカの後ろからお供の犬――もとい、狼型Eテク兵器であるスツーカが首を出す。
「あー、うん。出来ればステキな声のお犬様には、見ないであげて欲しいんだけど」
「うん? よく分からんが……ワタシが見ても分からん程度の専門的なものなのか?」
「まあ、間違っちゃいないわ。専門的過ぎて、困ってたから呼んだんだしね」
歯切れの悪い言い方をするフェアリに、スツーカは眉根を寄せた。が、何かを感じ取ったのか、軽く息を吐く。
「ふむ……じゃあワタシは、番狼でもしてるとするさ。用があったら呼んでくれ」
「はいはい。先輩の心遣いに感謝、感謝」
「言ってろ。ナノカ、そういうわけだから、ワタシぁここで待ってるよ」
「うん。スツーカ、またね」
そう言って、ナノカはフェアリに連れられて診療所の奥へと入っていった。
「詳しい人間、呼んできたわよ」
「ああ、どうも……って、ナノカ!?」
「あれ、パナビア先輩?」
意外な人物との再会に、両者は程度の差こそあれど驚いた。
椅子に座ったそのままで、パナビアはフェアリに抗議の目を向ける。
「ちょちょちょ、ちょっと! どーいうコト!? 何でナノカがここにいるのよ!?」
「いやあ、このネオスフィアで、こーいうコトに一番詳しい人間って言ったらこの子しかないでしょ」
苦笑しながら後頭部を掻く。確かにそれは理屈ではそうだ。だが、理屈ではそうでも、心情的には一番来て欲しくなかった人物でもある。
「で、でも、それは……」
「それに、この子はこーいうことに関しては口固いし、大丈夫だって」
パナビアにとってはそういう問題では無いのだが、フェアリは気にした様子も無くナノカの頭を撫でていた。
「……はあ、なるほど。見て欲しいっていうのは、パナビア先輩のことだったんですか」
「まあ、有り体に言うとそう。あたしじゃちょっと手に負えなくてね」
お手上げとばかりに肩をすくめる。そのフェアリに、ナノカはパナビアをじろじろと眺めた。
「でも、特に病気にかかってるようには見えませんけど……」
「うーん、病気というかなんというか……」
と、歯切れの悪い返事しか返せない。仕方ないことではあるが、事情を知らないナノカにとっては、疑問符しか浮かんでこない。
「まあ、見てみるのが早いわ。見せたげて」
「ううう……何で私がこんな目に……」
泣き言を言いながら、観念してパナビアは患部を見せた。ちなみに、しばらく経ったので平常時に戻っている。
その光景を半ば呆然と眺めた後、みるみるうちにナノカの顔が赤くなる。
「えぅ、あぅ、おぅ〜……?」
「あー、まあ、つまりそういうことなのよ」
頭で湯が沸かせそうなほど真っ赤になった顔で、よく分からない言葉を発するナノカに、フェアリは苦笑するようにそう言った。
ちなみに、見せているパナビアはパナビアで、泣きそうな顔でこちらを見ている。
「流石にこんな症状聞いたこと無いから、何か分からないかなぁと」
という名目で、ナノカとパナビアを一緒に弄ろうというのが、今回の趣旨である。本当に抜け目無いエロさである。
「え、ええと……と、とりあえず、色々試していいですか……?」
「うう……もう好きにすればいいじゃない……」
両者共顔を真っ赤にしながらそんな会話をする。それをフェアリは、遠目で心のアルバムに刻んでいた。
「わ、ふにゃってしてる……なんか、ちょっと可愛いかも……」
「あ、ちょっと、あんまり弄ると……」
「わ、わ……大きくなってきた! か、硬い……それになんか、ぴくぴくしてる……」
「ひゃぅっ……も、もうちょっと優しく……」
「あ、す、すいません!」
いかん、コレはちょっと破壊力高すぎるわ……そんなことを胸中でつぶやきながら、フェアリは鼻をすすった。
鉄の臭いが口内に充満する。混ざって弄りたい欲求をフェアリは驚異的な精神力で握りつぶし、出てきた鼻血を誤魔化すことに専念した。
「触診もいいけど、他にも色々確かめたほうがいいんじゃない?」
わざと呆れたような口調をよそおって言う。本当はもっとやれと言いたいのだが、そこは我慢。
案の定ナノカはその言葉に過剰反応し、首をがっくんがっくん縦に振った。
「そそそそそうですね、他にも色々確かめたほうがいいですよね!」
「そうね。じゃあとりあえず、何から確かめる?」
試すような口調で言うフェアリに、ナノカは目をぐるぐる回しながら考え始めた。
そして、一つの答えを導き出す。あまり言いたくなさそうにしていたが、それでも工房士のプライドか、口を開く。
「と、とりあえず……その、どこまで機能を有しているのかの分析を……」
「ほほう。具体的にはどうするの?」
「……まさか……」
二人の言葉に、赤い顔をさらに赤くして、指を一本立てる。
「えと、その……しゃ、しゃせーきのーがあるかどーかを……」
「おお、なるほど。いいところに目をつけたわ。やったげなさいな」
「ちょっと、フェアリさん!?」
「は、はひ、がんばりましゅ」
パナビアが抗議の声をあげるが、フェアリもナノカも既に聞いてはいなかった。フェアリはビーカーをナノカに渡し、パナビアを押さえにかかる。
「ちょっと、ストップストップ! それくらい自分で……ヤだけど自分でやるから!」
「だ、だめです! 任された以上、私が責任持って検査します!」
「ああ、折角だからその手袋はずして、素手でやったげなさい。そのほうが患部に優しいし」
「は、はい。準備完了です先輩。大丈夫、優しくしますから」
「いやそのほら、優しいとか優しくないとかの問題じゃなくて! あ、だめ、そんな、擦っちゃだめぇ……」
つたない仕草で、パナビアのそれを擦りあげる。力加減が分からないため、ナノカはとにかく上下にしごき続けた。
元々自分には無かった器官、しかもそれが他人の手によって刺激され、今まで感じたことの無い快感が、パナビアを攻め立てる。
しかし、それでも――それでも、パナビアにはプライドがあった。この後輩に、こんなコトで敗北するわけには……!
「ど、どうですか先輩、出そうですか!?」
「だめだめ許してお願いもう擦らないで出ちゃう出ちゃうなんか出ちゃうからぁぁあっ!」
結局パナビアは、敗北の証拠をビーカーにぶちまけてしまった。
「ええと、その……純粋な精液ではないみたいです」
顕微鏡での分析を終え、ナノカが口を開く。その報告に、フェアリはほぅ、と声を漏らした。
ちなみにパナビアは、ベッドに突っ伏して敗北の味を噛み締めている。
「ただ、中に極微細な機械部品らしきものが発見できました。多分、医療用マイクロマシンの破片だと思うんですけど」
「……う。それ、もしかしてあたしが昨日入れたやつじゃ……」
「……フェアリさん、何かしたんですか?」
「ええと、その、お、怒っちゃやぁよ……?」
言い訳をするように前置きをして、フェアリは昨日パナビアにしたことを洗いざらい話した。
「……とりあえず、フェアリさんがものすっ……ごく、えっちな人だっていうのは、よぉく分かりました」
「ほんの出来心だったのよぅ」
ぷくーっと頬を膨らませてそっぽを向くナノカに、フェアリは情けない声で弁解していた。
ちなみにパナビアは、あまりの恥ずかしさに撃沈している。一番不幸なのは、間違いなく彼女である。
「でも分かりました。どうも責任の一端は私の発明にあるみたいなので、私が何とかしてみます!」
ぐ、と拳を握り締め、高らかに宣言する。
彼女にしてみれば、自分の作ったものに何らかの原因があった可能性がある以上、それは自分の責任だということらしい。
「何とかって、どーするのよ……」
ベッドに突っ伏したまま、呻くように言うパナビアに、ナノカは気合を入れて振り向いた。
「とりあえず、恐らく中で独自のプラントを形成していると思われるマイクロマシンを全部出しちゃいます。
それから、専用のマイクロマシンを注入して、元の状態に戻す! これしかありません!」
「全部出すって、どうやって」
「え、ええと、その……」
パナビアの質問に、ナノカは顔を赤らめて、何かを握るようなジェスチャーをした。
「し、刺激を与えて、生理的に……」
その宣言に、パナビアは目の前が暗くなるのを感じた。
「ええと、つまり何? 出なくなるまで出しちゃえってわけ……?」
「はい、その、有り体に言うとそうです……」
ナノカの言葉に、パナビアは沈痛な面持ちで頭を抱えた。
見るのも嫌なのに、そんな恥ずかしいことを延々しろというのか。とはいえ――
「まあ、私もそれしかないかなぁとか思ってたから、仕方ないけど……」
泣きそうな気分で同意する。こんなことで意見が一致してしまうなんて、あまりにも情けなさ過ぎた。
「うーん。じゃあ、お姉さんが手伝ってあげましょうか?」
『…………』
上機嫌で言うフェアリに、ナノカとパナビアは全く同じ仕草で白い目を向けた。
ダブルジト目に小さくないダメージを受け、フェアリがあとずさる。
「うう……何も二人でそんな目を向けなくてもいいじゃない……」
『いえ、別に』
しかもハモった。完璧なタイミングで。ダメージは二倍どころか二乗だ。
あまりのダメージに床にのの字を書いていると、ドアをノックする音が響く。
「おぉい、おネェちゃん。出張の願いが来たんだが……どうした?」
暗い雰囲気のフェアリに、スツーカが追い討ちをかける一言を放った。
ガラスのように砕けたハートは、掃除されてどこかに持っていかれるらしい。
「うん? 何だ、工房士の嬢ちゃんまでいるのか」
「ううう……もうなんていうか、そのダンディな声で私を慰めて……」
「何だかよく分からんが、ここは専門家二人に任せて自分の職務を全うしに行ったほうがいいんじゃないかね?
なんだったらワタシもついて行ってやるというサービスもつけてやるが」
はらはらと涙を流すフェアリに、スツーカはその多目的義肢で肩を軽く叩いてやった。
「じゃあまあ、がんばってくださいフェアリさん。そうそうスツーカ、ちゃんとサポートしてあげるんだよ?」
「へいへい。専門家は専門家の仕事をやっとくれ。行くぞ。ほれ、ちゃんと自分で歩かんか!」
「うわぁぁん、混ざっておけばよかったぁ〜……あいしゃるりたぁ〜ん!」
泣き声で捨て台詞を残し、フェアリはスツーカに半ば引きずられる形で診療所を出て行った。
「さて、フェアリさんもいなくなったところで、始めましょうか」
「あ、あの……ホントに自分でやるから、もう勘弁して……」
気合を入れなおすナノカに、パナビアはその場所をかばいながら懇願した。もういい加減、こんな恥ずかしいことは許して欲しい。
だが、ナノカはそれで引き下がるような少女ではなかった。
「だめです。責任が私の発明にある以上、その収拾を自分でつけなければ、工房士としての沽券に関わります!
おじいちゃんが言ってました。自分の失敗は自分で取り戻せ。でないと人は本当の意味で前に進めないって!」
工房士としての沽券、とまで言われてしまっては、パナビアももう反論できなかった。恐らく自分も、同じことが起きたら同じようなことを言うだろうからだ。
この後輩は、色々と気に食わない所はあるが、工房士としての姿勢と実力は認めている。
その彼女の工房士としてのプライドに、パナビアは小さく嘆息した。
「分かった……分かったわよ。あんたのその工房士としてのプライドに免じて、治療されてあげる」
「ありがとうございます先輩!」
ぱあ、とナノカの表情が明るくなる。これでずっと自分の目の上にタンコブよろしく居座り続けていなければ、後輩として優しくしてやってもいいのだけれど。
「あの、それで、さっきの話と観察結果からすると、結構な量出さなくちゃいけないみたいなんです」
「う……それはちょっとキツいかも」
「あと、専用のマイクロマシンを作るだけの機材も必要ですから、出来れば工房に戻りたいんですけど……」
「じゃあ、私が間借りしてる工房がいいわ。一通りの機材はそろってるし、足りない材料はすぐそこで売ってるから」
「そうですね……治療してる最中にスツーカとか帰ってきたら、色々とちょっと……」
と、あごに手を当てて唸る。一応スツーカの性別モデルはオスなので、あんまりこういうものは見られたくない。
「分かりました。それじゃあ、先輩の工房にお世話になっちゃいます。
そうと決まったら……テンっザぁぁぁぁン!」
オリハルコンのペンダントをかざし、自らの鋼の従者を呼ぶ。
しばらくして、玄関先に何かが着地する、重い音が響いた。
「さ、行きましょう先輩!」
「え、ええ……」
ナノカに手を引かれ、よたよたと玄関に向かう。
玄関をくぐりながら、パナビアは何だか嫌な予感が胸をよぎっていくのを感じた。
to be continued
今度は前回からあまり間をおかずに登場してしまった筆者です
しかも、あんまり長くなったので前後編になってしまいました
しかしアレですね。パナビア先輩はM的な立ち位置が似合いますね
そういえば、どきアドEEをゲットしました
今更自分の見切り発車的な話に矛盾やらを見つけ、悶絶してます。特にフェアリさんと会う話とか。うおーっ!くあーっ!
まあ、その分収穫は多かったのですが。鉛筆とかとか頂上にアタックとか先輩の工具の名前とか
ここまで書いておいてなんですが、こういうあとがきみたいなのはどうなんだろうなぁとか思い始めました
がんばって縮小しようと思います。では……今日も執筆、がんばるよっ(ナノカ風に)
……しまった。生えてます注意を最初に入れるの、忘れてた……すいません
超期待。
ぜひ一時攻守逆転してナノカが先輩に責められる展開キボンヌ。
>>472 Eテクの限りを尽くして、彼女たちをエロスの極みに陥れてくだされ
期待
>>472 出来うるなら、パナビアとナノカに、より過激な運命が待ち受けていることを!
処女喪失しても、この状況ならマイクロマシンの治療効果で再生?できそうですし・・・
>>472 工房士二人の組んずほぐれつ、ぐっちゃんぐちゃんバトルに期待。
これはナノカとパナビア、どちらにとっての貞操の危機なのだろう・・・
先輩は童貞を奪われ
ナノカさんは処女を奪われる事を期待しているが
このまま爽やかエロスのまま進んで欲しいとも思っている
パンツを見たくても見えない
正にこつえーのような神SS!
SSの中でもパンツとか下着といった単語が全く出てこないのな。
作者さんもよく分かってますな。
>>472 パナビア先輩の巨根がナノカさんの幼いすじに炸裂する様を妄想しながら、
次の降臨までハァハァしております
〜前回までのあらすじ〜
パナビア先輩に人類史上稀にすら見るか分からない現象がおきました。
相談されたフェアリさんは、ナノカさんを呼びつけました。
驚くパナビア先輩をなだめすかしたうえに実力行使で、ナノカさんに調べさせます。
調べた結果、原因はナノカさんの発明と、フェアリ先生の医療行為とは名ばかりのセクハラのようです。
仕方ないので、ナノカさんはパナビア先輩を治すために、色々することになりました。
パナビア先輩は自分でやるといいましたが、それで引き下がるナノカさんではありませんでした。
結局、ナノカさんの『工房士として』の言葉に、パナビア先輩はしぶしぶ治療を任せたのですが……
パナビアの工房に着いた二人は、まず最初にマイクロマシンの製造から始めた。
工房には精密作業に必要な機器も一通りそろっており、必要なEマテリアルを用意するだけで事足りた。
ちなみに、運送に尽力したテンザンは、今はスツーカのいるところに向かっている。
『これから私はパナビア先輩と作業に入るから、先に二人で工房に戻っててね』
という言葉を伝えるのが、今回の仕事である。本当に仕事熱心な機動城塞兵だ。一家に一台テンザンが欲しい。
「よし、完成」
「こっちも完成しました」
二人で頭をつき合わせた結果出来たプランは、とても単純だった。
専用のマイクロマシンで体内の掃除を行い、カラにしてから再治療用のマイクロマシンをインプラントする。
「じゃあ、早速始めましょう」
「うう……まさか、こんな理由でマイクロマシンを造ることになるなんて……」
泣きそうな気分でつぶやく。こんなアホな理由でマイクロマシンを作ることになった工房士など、自分くらいなのではないだろうか。
「まあまあ、貴重な体験をしてると思って……」
「貴重って言うか、ありえないわ……」
うんざりとした口調でそう言うパナビアに、ナノカは困ったような表情で苦笑した。
正直、自分もまさかこんな体験をするとは思っていなかった。
「じゃあ、ええと……おち……出してください」
「う……はい」
さすがにまだ抵抗感があるが、治療のためには仕方ない。椅子に座って、パナビアは再三脚を開いて見せた。
患部を確認し、ナノカはジェルを手にとって塗り始める。
「ま、まず最初に、念のため高出力マイクロ波で、中のマイクロマシンを壊します。わ、わ、先輩の、硬くなってきた……」
「そ、そりゃ、そんなもの塗られたら……あ、先っぽはもうちょっと優しく……」
「す、すいません。それで、えと、発信機発信機……」
ぺたぺたと、中ほどから根元周辺まで発信機を取り付ける。取り付けが済んでからナノカは、こくりと喉を鳴らした。
「五分ほどガマンしてくださいね」
「ご、五分……分かったわ。やって」
「はい」
返事をして、ナノカはスイッチを入れた。
ヴィィィ……という、小さな電子音と共に、高出力のマイクロ波が発信される。
治療用の以前使ったものとは違い、今度はマイクロマシンには致命的な出力のマイクロ波が体内を蹂躙する。
その強い刺激に、パナビアに生えた異物――男性の象徴たるそれが、ぴくぴくと脈打ち始めた。
「うわ……」
その様子に、ナノカは我知らず見入っていた。
マイクロ波に晒され、血管を浮き上がらせてそそり立つそれを、じっと凝視する。
当のパナビアは、そんなナノカに指摘するような余裕は無かった。
「は……くぅ……」
先から根元にかけて、煮え切らない快感がじんわりと広がってくる。
自分の手で刺激して、満足するだけの快感を得たいという欲求を、意志力を総動員して押し殺す。
この後輩の目の前で、そんなみっともなくて恥ずかしい姿を見せるわけにはいかないというプライドが、彼女の精神を支えていた。
人生の中で最高に長い五分を耐え切り、タイマーに合わせて機械が止まった事を確認したパナビアの視界に最初に入ったのは、自分のモノを凝視するナノカの姿だった。
機械が止まったことにも気づかず、ひくひくと痙攣するそれを、瞬き一つせずに眺めている。
「ナノカ……ちょっと、ナノカ?」
「はっ!? あ、ええと、と、止まりましたね! じゃ、じゃあ、とりあえず装置を外して……」
「あ、ちょっ……」
パナビアの呼びかけに、ナノカははっと気を取り戻して、慌てて装置を取り外しにかかった。
制止の声も聞かず先端付近を無造作に握り、発信機のコードをつかむ。
「――!」
そのまま、普段の彼女ならばありえないほど乱暴に発信機を剥ぎ取る。
全体を痺れにも似た快感で支配され、敏感になっていたその部分は、ナノカの柔らかい手と沢山の引っ張られる感覚に耐え切れ無かった。
「ぅ……あぁ……っ!」
下半身を突き抜ける快感と、半強制的な開放感に、パナビアは思わず声を上げ――
「ひゃぁっ!?」
自分の顔面に向かって放出される液体に、ナノカは小さく悲鳴を上げた。
顔いっぱいに広がり、服にまで滴っているその液体を手に取り、ナノカが最初にとった行動は――
「あわわわわわわっ!?」
パニクることだった。目をぐるぐると回して、その場で右往左往する。
ひとしきり一人で騒いでから大きく深呼吸して、今度は手にべっとりとついたその液体を、まじまじと観察し始めた。
「うわ、うわあ……べとべとするぅ……」
「……てゆーか……さっき散々見たでしょ……」
「い、いやまあ、その、直接触れるのは初めてですから……」
肩で息をしながら言うパナビアに、情けない口調でそう返す。
さすがの天才工房士も、こういう事態が相手となっては、そこらの十四歳の少女とそう変わらないらしい。
「それより、大丈夫ですか先輩。何か凄い息切らしてますけど」
「う、うるさいっ! あんたが急に刺激しなかったらもうちょっと元気だったわよ!」
「はううっ!? す、すいません!?」
「ええい、もう。いいから早く終わらせてよ!?」
「は、はい! では、僭越ながら……えいっ!」
気合の掛け声と共に、ナノカは目標を握り締めた。
とくんとくんという脈動と想像以上の固い感触、じんわりと伝わってくる熱さに、頭が沸騰しているような錯覚を覚えつつ、一心不乱にしごき続ける。
(う……や、ヤバイ……この光景は色々とヤバイ……)
自分の肉棒を凝視しながら一心不乱にしごき続ける後輩に、パナビアは何やら倒錯的な思いが鎌首をもたげてくるのを感じた。
これがあれだろうか。女性を従わせ、奉仕させたいという男性的な支配欲という奴なのだろうか。
そんなことを考えていると、本日三度目の――これが射精感という奴なのだろう――が、込み上げてくる。
「……出る……っ!」
その宣言の直後、先ほどとほぼ同じ量の白濁した液体が勢い良く放出され、再度ナノカの顔と制服を白く染める。
ぼーっと自分の分身を眺めているナノカを見て、パナビアはある事に気付いた。
「……あのさ」
「は、はいっ!?」
まるでいたずらが見つかった子供のような驚き方で、ナノカが反応する。その彼女に、一つ咳払いをしてからあとを続けた。
「……その……服、脱がない?」
「え? はい? ええっと……?」
「いや、このままどろどろになったら、帰る時とか困るでしょう」
「ああ、なるほど。びっくりしちゃいました」
「……何だと思ったのよ……」
あはは、と苦笑するナノカに、半ば呆れたような口調で言う。
それを受けて、ナノカは顔を赤くして口ごもった。
「い、いや、それはその……やだ、先輩のえっち」
自分も、ちょっと言い方がまずかったかもしれないと思ったので、それについては特に何も言わなかった。
だが、コレだけは言える。この後輩も十分えっちだ。
「……とりあえず、お風呂場でやりましょ。そこなら、どれだけ汚れても大丈夫よ」
「そうですね。分かりました」
パナビアの提案に、ナノカはこくこくとうなずいた。
風呂場に到着して、パナビアは自分の提案に少し後悔した。
確かに、服を汚さないための選択肢としては、悪くなかっただろう。
裸なら、どれだけ汚れても風呂場で洗い流してしまえば問題ない。事後処理も簡単だ。
しかし――
(い、いかん……どういうわけか、ナノカの裸が気になって仕方ない……)
こんなモノが生えたせいで、考え方や嗜好も男性的になってきているのだろうか。
何故か、ナノカの未成熟な胸やら下腹部やらに目が行ってしまう。
(お、落ち着きなさい、パナビア・トーネイド! 相手は同じ女よ!? 体のスペックはこちらが問答無用で上!
ああ……でも、あの膨らみかけの胸、まだつるつるのあそこ……未熟な体が私の征服欲を……って、ちがぁーうっ!)
「あの……大丈夫ですか、先輩……?」
急に身悶え始めたパナビアに、ナノカは心配そうに顔を覗き込んだ。
その顔にはっとして、誤魔化すように咳払いをする。
「だ、大丈夫よ。ちょっと色々打ちひしがれてただけ」
「は、はぁ……」
パナビアの返事に、何だかよく分からないといった様子で、ナノカは生返事を返した。
「とりあえず、始めちゃいましょう」
「……分かったわよ」
なるべく意識しないように努めながら、風呂椅子に座る。
ナノカはそのすぐ正面にちょこんと座り、今度は強すぎないようにゆっくりとしごき始めた。
慣れてきたのか、彼女の小さくて柔らかい手は、丁寧に刺激を与えてくる。
「ど、どうですか……?」
「い、言わせないでよ! 恥ずかしいから!」
「はぅっ! す、すいません!」
覗き込むように聞いてきた後輩に、不覚にも一瞬どきりとする。
それを誤魔化すために言い放った言葉に、ナノカは慌てて視線を下に戻した。
そしてそこで何かに気付いたように手を止め、ある物に手を伸ばす。
「……何?」
「あ、いや……これ使ったほうがやりやすくなるかなぁと……」
そう答えて手に取ったのは、ボディソープだった。恐るべきは天才の発想力。それはソーププレイというヤツですナノカさん。
手のひらに少量取り、しごきながら全体に塗りつける。
なるほど確かに、滑りがよくなってしごきやすくなった。自分の発見に上機嫌になったのか、ナノカはペースをあげる。
「あ、く……ナノカ、もう出る……」
「は、はい。出しちゃってください」
我知らずナノカの肩を掴んだパナビアに、軽く動揺しながら返事をする。
程なくして、パナビアが小さく顔をしかめると同時に、ナノカの体を精液――厳密には違うが――が、白く染めた。
「わ、沢山出ましたよ、先輩。ほら」
ナノカの無邪気なセリフに、絶頂の余韻もそこそこにパナビアは視線を向けた。
そこには確かに、自分の放出した白い液体が、ナノカの下腹部を濡らし、足の付け根へと垂れて行く光景があった。
その扇情的な光景に、パナビアは自分の分身がぴくんと反応するのを感じる。
そのせいだろうか。ほとんど無意識に――まるでそれが当然であるかのように、パナビアはナノカへと手を伸ばした。
「せ、先輩っ!?」
驚いたようなナノカの声に、パナビアははっと我に返った。
気づいてみれば、自分の手がナノカの秘所に触れている。
(あ、あれ……? 何で私……?)
胸中で自問するが、その答えが出るよりも早く、パナビアはあることに気付いた。
「……濡れてる……?」
「…………っ!」
その言葉に、ナノカが顔を真っ赤にして黙り込んだ。
彼女の幼い割れ目は、自分の出した液体とは別の何かで、確かに濡れていた。
それに気付き、顔を赤くして視線を落としているナノカを眺めていると、パナビアは不公平感を感じ始めてきた。
そうだ。自分がこんな恥ずかしい思いをしているのに、何で目の前の後輩はこの程度で済んでいるのだろう。
自分の会った恥ずかしい目の何分の一かでもいいから、自分の手でこいつに味わわせてやりたい。
……断じて、この後輩にえっちなことがしたくなったわけではない。そこんところよろしく。
「私の弄ってて、感じてたの?」
「え、いや……その、それは……」
覗き込むようにして聞いてくるパナビアに、ナノカは視線をそらして口ごもった。
その態度に、パナビアはナノカの充血した肉芽を指の腹で転がした。
「こ・た・え・な・さ・い」
「ぁひぃっ! ご、ごめんなひゃい、感じてまひたぁ……! あっ、あっ、くりくりしちゃだめぇ……!」
急な刺激に、ナノカは慌てて白状した。その返事に満足して、パナビアは指の動きを一旦止める。
「うう……先輩のえっち……」
「どっちがよ。人の弄って濡らすとか、十分あんたもえっちじゃないの」
パナビアの言葉にナノカは反論できず、あぅ……と呻いて黙り込んでしまった。
「それに、さっきからずっと、手を放そうともしないじゃない。何? 気に入ったの?」
「あ、あぅ……」
図星だったのか、顔を真っ赤にしてナノカは俯いてしまった。
茹でダコのように赤くなったナノカに、パナビアは倒錯的な支配欲が沸き起こってくるのを感じた。
そうだ、このままこの後輩を困らせてやろう。いつもこちらが困らされてるのだ。その立場がちょっと逆転するだけ。何の問題があろうか。
そう思ったときには、既に指が動いていた。自然と口も開く。
「ねぇ、どうなの? そんなに興味があったの?」
「あ……はぅ、よ、よく分かりません……う、あ、そこ、だめ……」
上下になぞるだけの愛撫だが、今のナノカには十分な刺激だったようだ。体を震わせ、それでもやはりその手は放そうとしない。
「そうなの? ふぅん……ところでさ」
「あ、ふぁ……は、はい……?」
「してくれるんじゃなかったの?」
パナビアのその言葉に、ナノカは自分の目的を思い出した。ゆっくりと、パナビアへの刺激を再開する。
「そう……ちゃんと『治療』してよね……半分はあんたのせいなんだから」
「は、はい……」
パナビアの愛撫に体を震わせながら、一心不乱に手を動かす。
そしてやがて、パナビアに限界が訪れた。
「く……出すわよ……」
「はい……出して、ください……!」
五回目ともなるといい加減慣れてきたのか、パナビアは小さく身じろぎするだけで放出を終えた。
そのまま一息つくと、ナノカがこちらを物欲しそうに見つめていることに気付く。
「……何?」
「あ、あの……その……」
よく見ると、もじもじと床にこすりつけるようにして腰を震わせている。
そういえばと、いつの間にかナノカから放してしまっている手を眺める。そこでパナビアは、ちょっとした意地悪を思いついた。
「ちゃんと言ってくれないと、分からないんだけど」
何だか自分も言われたような記憶のあるセリフを吐く。そのセリフにナノカは何やら弁解するようにつぶやき、やがて意を決したように口を開いた。
「わ、私も……イキたいです、先輩……」
半泣き状態で言ってくる後輩に、パナビアはにやりと口の端を歪めると、再度手を伸ばした。
「欲しいなら、腰、上げなさい?」
「は、はい……」
パナビアの言葉に、素直に従う。余程気に入ったのか、それとも義務感なのか、それでもナノカはパナビアのそこから手を放さなかった。
入り口付近を擦りあげ、ぴんと張った肉芽を指の腹で転がしてやる。さすがに指を入れるのは気が引けた。
「せ、先輩……私、もう……」
パナビアの肩にもたれかかり、甘い声を漏らす。ナノカのその告白に、パナビアは彼女の肉芽を、直接引っ掻いてやった。
「イ……ふぁあっ!」
一際大きい嬌声を上げ、ナノカはやっと念願の絶頂に達した。そのままパナビアに体を預け、余韻に浸る。
「結局最後まで放さなかったわね?」
「だ、だってぇ……」
未だ自分のモノを放そうとしないナノカの手を、優しく撫でる。ここまで来ると、ほとんど執念に近かった。
「沢山出して、先輩を治さないと……」
手が全く動いていない以上、それは言い訳にしか聞こえなかった。
「じゃあ、もっとしてくれないとダメじゃないの」
「は、はい……」
パナビアの指摘に、ナノカは腰を下ろそうとして――
「ひゃあっ!?」
「あわっ!?」
足を滑らして、パナビアに向かって倒れ掛かってしまった。急にかかった体重を支えきれず、そのまま二人で転んでしまう。
かこんと風呂椅子の跳ねる音が響き、パナビアは床に打ち付けた後頭部を擦りながら上半身を起こした。
「ちょっと、気をつけなさいよね!」
「す、すいませ……!」
謝ろうとして、ナノカは自分の顔に押し付けられている肉棒に気付き、息を呑んだ。いや、この場合は、自分が顔を押し付けているのか。
パナビアも、その事実に気付いて口を閉じた。この体勢から考えられるのはアレだし、ちゃんとしろとも言った。だが、そこまでしろとは言っていない。
だが、ナノカは熱に浮かされたように肉棒を手に取ると、自分の顔にこすりつけ、舌を伸ばした。
根元近くから先端までを舐めあげ、キスをする。
(にがい……)
先ほど塗りつけたソープがまだ残っているためか、ナノカの舌は彼女に苦味を訴えてきた。
しかしナノカはそれを無視すると、真っ赤に充血している先端を口に含んだ。
「ぅは……っ」
咥えられた本人は、手とは違う濡れた感覚に、体を反らして悶えていた。
「な、ナノカ……あんた、こんなのドコで……ふぅ……っ!」
「はぷ……このほうが、へんぱいがきもひいいはと思っへ……ぷあ……」
咥えたり舐めたりしながら、パナビアの質問に答える。恐るべきは天才の発想力。それはフェラチオというヤツですナノカさん。
しかも、ただするのではなく、パナビアの反応を確かめながら、色々な所に積極的に舌を這わせていく。
恐るべき探究心。こんなところでもナノカ・フランカという少女は天才だった。どーなのよそれは。
「どうえふか、へんぱい……きもひいいえふか……?」
「ひぅっ、だめ、咥えながらしゃべらないで……はぅっ……!」
あまりの刺激に、パナビアはとうとう我慢が出来ずにナノカの頭を抑えて射精してしまった。
ぎりぎりまで押さえ込まれていた精液は、ナノカの喉をしこたま打ち据え、口内を汚していく。
「んん……っ!」
喉を打つ精液に驚きながらも、ナノカはその息苦しさに目を閉じて耐えた。意外に大量の精液が、いくらか喉を流れ落ちていくのを感じる。
やがて、腰を震わせていたパナビアの手から力が抜けた。
「……ぷぁっ。けほ、けほけほっ」
「あ……だ、大丈夫……?」
肉棒から口を離して咳き込むナノカに、さすがのパナビアも心配そうな目を向けた。
つい反射的に頭を抑えてしまったが、自分もそこまでやるつもりはなかった。今までのも、ちょっと困らせたかっただけで、別にそこまでは求めていない。
「けほけほ……大丈夫です。ちょっと飲んじゃいましたけど……
それより、気持ちよかったですか……?」
「…………」
それでもやはり、ナノカに対しては素直になれなかった。顔を赤くして、視線をそらす。
すると何を思ったのか、ナノカは膝立ちになってこちらに体を寄せてきた。
「ちょ、ちょっと、何するつもり!?」
自分に馬乗りになるような形になったナノカに、パナビアは慌てて声を上げた。
ちょっと待った、あんたもしかして、止め――
「これなら――」
ぬぷ……という、擬音にすればそんな感じの感触と共に、ナノカの肉壁を押しのけて、パナビアの先端が入り込んでいた。
「こ、こら! 止めなさい……!」
「んぅ〜……」
そのまま体重を預け、入り込んでいくに任せる。パナビアはその行為を止めさせようと手を伸ばしたが――それには、体勢が悪すぎる。
程なくして、ナノカはパナビアの上に腰を下ろしきってしまった。
「い、いったぁ……」
「当たり前でしょ! あんた、自分がしてること分かってるの!?」
こんなモノが生えてはいるが、自分も女である以上、彼女がした行為の大きさは分かる。
それをこんなことで散らしてしまった彼女に、パナビアは信じられないものを見たような表情で怒鳴りつけた。
「だって……先輩、私のせいで……だから、気持ちよくなってもらわないと……」
痛みに喘ぎながら、声を絞り出す。ああ、そうだ。そういえばそうだっけ……
「……って、別にここまでしろなんて言ってないわよバカ! ホント、あんたは――!」
そこまで言って、パナビアはナノカを抱きかかえるように上半身を起こした。
「いっつも、厄介なことばっかりするんだから……」
「先輩……?」
急に優しくなった声に、ナノカは驚いたようにつぶやいた。労わるように、パナビアの手がナノカの腰を撫でる。
「あんたね……あんたの目的は、私を治療することであって、私を気持ちよくさせることじゃないでしょ?」
「そ、そういえばそうでした……でも、それにはやっぱり気持ちよくなってもらわないと……」
「出せばいいんだから、こんなことまでする必要ないのよ。どうするのよ、こんなことで初めて失くしちゃって」
「あ、あぅ……えーっと……どうしましょう……」
「……やっぱり後先考えてなかったか……全く、本当にあんたはもう」
何でそうなのよ、と言うパナビアの声には、いつものトゲはどこにもなかった。
「ちょっとは楽になった?」
「あ、は、はい。楽になってきました」
パナビアの言葉に、ナノカは痛みが随分引いていることに気付いた。
自分が楽になるために、先輩はわざわざ抱きかかえて話しかけてくれたのだろうか。
「もうこうなっちゃったら仕方ないから、最後までするわよ……今日だけは優しくしたげる」
自分も、初めてが乱暴にされたら大きな心の傷になるだろう。それが分かるから、その相手がナノカであっても、乱暴にする気がしなかった。
確かにナノカは、後輩としても工房士としても目の上のタンコブで気に食わないが、女としてのそういうものは別だ。
「は、はい……じゃあ、動きますね……」
「無理しなくていいから、自分のペースでね。私はいいから、自分の事考えなさい」
「はい……」
答えながら、ゆっくりと自分の中から肉棒を引き抜く。先端近くまで引き抜いたら、今度は少し遅い速度で押し込んでいく。
自分をぎちぎちと締め付けてくる肉壁に、ゆっくり動いてくれてよかったと、パナビアはこっそり安堵のため息を漏らした。
これで一気に動かれたら、すぐにでもまた達してしまうところだった。
「どう、ですか、先輩……気持ち、いい、ですか?」
「ええ……締め付けてきて、気持ちいいから……言わせないでよ、もう……」
「す、すいません……んっく……」
謝りながら腰を動かす。もう痛みはほとんど無くなっていた。未だゆっくりだが、このペースが彼女にとっては一番いいようだ。
その彼女に、腰やら背中やらを擦ってやりながら、パナビアは呆れたように口を開いた。
「て言うかさ、さっきから気持ちいいかどうか散々聞いてくるけど」
「は、はい……んっ……ふ……」
「……出してるんだから気持ちいいに決まってるじゃない」
「そ、そういえば……」
パナビアのその言葉に、ナノカはようやくそこに気付いた。アレは気持ちいい証拠なのだから、聞く必要無いではないか。
「あ、あはは……うっかりしてました……」
何だかとても微妙な表情で苦笑するナノカに、パナビアは今度こそ本気で、呆れたように嘆息した。
「……ったく、そういうところがあるから諦め切れないのよね……」
ぼそりと、ナノカにも聞き取れないほど小さな声でつぶやく。諦め切れない、というのは、ナノカに勝つことだ。
本当に完璧で、付け入る隙も無いほど完成されているのであれば、まだ諦めがついたかもしれない。それこそプロスペロのように。
だがナノカは、未だにどこか抜けているところがあった。それは、人生経験の問題ということなのだろうが――
「……なんですか?」
「何でもないわよ。もう痛くないなら……それ!」
「あひゃぅっ!? せ、先輩っ、そんな、激しく……っ!」
誤魔化すように、ナノカの体を持ち上げて上下させる。自分の意思とは全く関係なく与えられる刺激に、ナノカは嬌声を上げた。
漏れ出してくる声を我慢しようと必死なナノカに、パナビアは意地悪くストロークを続ける。
ついでに、小さく張りのあるお尻を鷲掴み、ぐにぐにと揉みしだいてやる。
「せ、せんぱっ、ズルいっ!」
「うるさいっ。さっきまで散々色々やってくれたお返しよ!」
ナノカの抗議に、心底楽しそうにパナビアが返す。
その言葉にむっと来たのか、ナノカはパナビアにもたれかけていただけの腕を、肩に置いて体を支えると――
「ま、負けませんよっ!」
何の勝負をしているのか分からないが、そう宣言して下腹部に力を込めた。
ただでさえ狭いナノカの膣が、ぎゅっとパナビアの怒張を締め上げる。
「うひぁっ!? あ、あんたさっきからホントに、ドコからこーいう知識を……!」
「今思いつきましたっ!」
高らかに宣言するナノカは、いっそ清々しさに溢れていた。天才もここまで来るとどうかと思う。本当に。
しかし、だからといってパナビアも負けてはいなかった。お尻を揉んでいた指を一本、ナノカの菊門にあてがう。
「はひぃっ!? ひぇんぱい、それ、何かヘンっ!」
ありえない所からの異物の進入に、自然と下腹部に力が入る。妙な緊張に感覚が敏感になり、意識が下半身に集中する。
「あっ、ダメ……先輩、私、もう――」
「わ、私ももう少し――」
初めてにもかかわらず、ナノカは絶頂を迎えようとしていた。我知らず脚でパナビアを拘束し、その精を搾り出そうと締め付けてくる。
「だ、ダメ……中に、出しちゃ……」
「だ、出してください、せんぱ……」
引き抜こうとするパナビアに、ナノカは意外なほど強い力で抵抗した。がっちりと脚で絡め取られ、抜くに抜けない。そしてそのまま限界が来て――
「ぅはあ……っ!」
結局パナビアは、ナノカの中にその欲望を吐き出してしまった。ほぼ同時にナノカも絶頂に達する。
「……先輩のが、いっぱぁい……」
うっとりとした声でつぶやくナノカに、パナビアはちょっとだけ可愛いと思ってしまった。
「うわ、血が出てる」
「……当たり前でしょ」
今更のように言うナノカに、パナビアは本日何度目か分からないため息を吐いた。
結局あのあとしばらく抱き合っていた二人は、どうにか落ち着いてから体を洗うことにした。
いくら生殖能力の無い、膣内腺液に近いモノだとしても、やはり自分のせいで一人の女の子が穢れてしまったというのは、あまり気分のいいものではなかった。
シャワーをかけながら、指で丁寧に――出来るだけ優しく掻き出す。
「全く、もうちょっと後先考えなさいよね」
「あ、あはは……実はちょっと、ムキになっちゃってました……」
ぽりぽりと、頭を掻きながら申し訳なさそうに言うナノカに、パナビアは再度嘆息した。
「アホか。ムキになるとしても、もうちょっと自分の事考えなさい。それに、あんたのおじいさんだって泣くわよ?」
「そ、そうですね……あう、反省……」
しょんぼりするナノカに、頭からシャワーをかけてやる。
折角だからとそのままシャンプーをかけ、髪も洗ってやることにした。
「もう……このこと、誰にも言うんじゃないわよ。騒ぎになるから。
こんなヘンな事情で、ヘンな騒動に巻き込まれるの、私は嫌だからね?」
「はい。……えへへ」
「……何よ?」
急ににやにやとしだしたナノカに、パナビアは眉根を寄せた。何かヘンなことでも言っただろうか。
「先輩って、優しいですね」
だがナノカは、別にそういった理由で表情を緩めたわけではなかったようだ。
どこか嬉しそうに言う彼女に、パナビアは見られてもいないのに顔をそらし――
「今日だけよ」
そう言い返した。
その返事に、ナノカが小さくふきだす。
「何よ」
「い、いえ、何も……」
「何が『何も』よ! さっき笑ったでしょ!? 笑ったわね!? このっ、このっ!」
「あ、あわーっ! 泡が目にっ! すいません先輩、ごめんなさぁい!」
二人はしばらくそんな風に、風呂場でじゃれあっていた。
「ホントに大丈夫? あんたのお供たち、心配するんじゃない?」
「大丈夫ですよ。スツーカもテンザンも、合同作業で遅くなったから泊めてもらったって言ったら納得してくれます」
「そりゃ、確かに嘘は言ってないけどね……」
パナビアから借りたYシャツに身を包み、ナノカがそんな事を言う。なかなか苦しいが、確かに嘘は言ってない言い訳に、パナビアは呆れ気味につぶやいた。
実はマイクロマシンが完成したのは夕方だったということもあって、既に外は真っ暗。
パナビアは送っていくと言ったのだが、ナノカは夜にパナビアを一人で帰らせるのもダメだと言い出し、結局泊まることとなった。
お供にスツーカをつければいいことなのだが、それについてはナノカが黙殺してしまった。
「まあいいわ。今回だけよ? 明日からは、またいつも通りだからね」
「はい」
どこか嬉しそうに返事をする。
まさか、自分がヘンな方向に目覚めさせてしまったのではないかと不安になるが、とりあえずその考えは頭の隅に追いやった。
ちなみに、既に専用マイクロマシンはインプラントしてある。上手く機能すれば、一日程度で元通りになるはずだ。
「しっかし、今回は色々とハードだったわ……」
「そうですね。正直、自分の身に直接降りかからなくて、ちょっとほっとしてます」
ベッドに二人で潜り込みながら、しみじみと話し合う。
「あんたね……まあ、確かに他人事だけど、いくらかあんただって関係してんのよ?」
「ええ、まあ……」
「あ〜あ、でもこれで、またあんたに貸し一つか……バイトの紹介もだけど、何か最近ツイてないわ〜」
「そんな、気にしないでくださいよ。私が勝手にやったことですし」
「そうもいかないわよ。私はあんたに貸しがあるってだけでイヤなんだから」
「はぁ……じゃあ、そうですね……」
と、何やら考え込む。しばらくして、何かを思いついたのか、口を開いた。
「なら、私が今回みたいなコトになった時は、その……色々お願いできます?」
「……なんだかやたらと限定的だけど……まあ、それもいいかもね。いいわ、その時に私がいたらね」
「ふふ……約束ですよ? 忘れちゃダメですからね?」
「大丈夫よ。記憶力には自信があるから。ところで――」
と、視線を下に落とす。
「何で触ってるの……?」
「え、ええと……その、なんか名残惜しいなぁと」
すりすりと、両手でパナビアのモノを撫でる。既にそこは怒張と化し、熱くたぎっていた。
「あんたね……これ、どうしてくれんのよ」
「大丈夫ですよ。責任、取りますから……」
結局二人が眠りについたのは、それから一時間以上も経ってからだった。
>>479 気 付 か れ た !(嬉
というわけで、タイトルが前回と違いますが後編終了です
とりあえず、ファンの人とかハンプデン嬢とか、色々な人にごめんなさいです
前回から日数が開いてないのは、前回投下時点で大体出来てたからです。まあ、推敲にちょっと時間使いましたけど
とはいえ……うーん、まだまだ精進せねばなりませんね。やたら長いし
この長さで全編えちーなのはどうなんだ……
実はこの作者、何故かネネ×ナノカとかがなかなか思いつきません
やっぱり、ネネちゃんは寸止めされるイメージが強いからでしょうか。ごめんね、ネネちゃん……
……専ブラ入れてないから、途中何度か人大杉になって投下に時間がかかったのは秘密です……
リアルタイムにSS投下を見守っていました。
とりあえずGJ!! エロエロですね、すばらしい!!
フェアリ先生が、ナノカの処女喪失を知ってしまったりしたらどういう行動にでるのか今から楽しみですw
499 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 01:38:58 ID:1ypWmL6Q
ネオスフィアがエロゲだったら、きっとこんなイベントがあったにちがいない
素晴らしいお仕事GJ!
>>497 これはよいSSですね。GJ。
これくらいのほうが適度な読み応えありますし、
長さについては全然問題ないと思いますよ。
てゆうか最後ベッドの中での第二ラウンドの詳細が気になります(;´Д`)
性に覚醒したナノカたちの今後に期待。
501 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 04:13:38 ID:3IsBXKcz
激しくGJ!!
次回作に期待してます!
エロのみならず話の内容にも癒されたww
ナノカさんに優しい先輩テラモエスwww
>>497 パナビアとナノカがエロ愛らしすぎます。
続きが楽しみです。
折角のパナビアのちんちんが消えてしまったのが勿体無いぜ…
彼女には、またナノカをめろめろにしてほしいです
いやまだ消えてないだろw
まだ治療は続くのを期待してるぜ!
むしろ今度はマイクロマシンの混じった精をごっくんしたナノカさんの股間にだな・・・
なんという良スレ
フェアリに処女膜検査されたら、その後、
「もう処女じゃないからハードぷれいおっけーよね♪」
とリミッター解除で大変なことになる予感>ナノカ
極太のバイブを挿入されるナノカを想像しておっきした
ナノカは性に兆したら、すごいテクニシャンになりそう。
先輩、めろめろにされそうだw
>>497 ないすお仕事であります
このお話の続きでも、状況をリセットしての別のお話でも、
497氏の次の新作をまったりと期待しております
510 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 13:34:48 ID:cg9cFIpI
このあと、フェアリに処女膜再生されてしまうナノカとかw
何度も何度も処女幕破られちゃうわけでつか
>>496 あえて語らぬが華というのは百も承知ですけど、
それでも寝る前の一時間…ふたりの行動の詳細
が気になり過ぎます
期待保守
もしナノカにペニスが生えてしまったとき、
パナビア先輩がどこまでやってくれるかが興味あります。
そのときはもちろん
ちゃんと産んでくれると信じています
もうこのままどこまでも行って欲しいw
518 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 03:05:37 ID:B2HXGnXL
ほしゅあげ
パナビアはいいよね。
どんなに状況が不利でも、卑怯だったり姑息な手段をとらない根性と潔さが。
まさに漢だな
なによりも先輩は隠れグラマーなのが素晴らしい
「はい、これが例の計画書です」
「おお、ありがたい。ふむふむ……なるほど、これは助かった。はい、報酬」
「ありがとうございます。またごひいきに」
今日も平和なネオスフィア。その一角、工業地区ノースタウンで、そんなやり取りがあった。
紙の束を渡し、報酬を受け取っている少女は、いつものナノカではなくパナビアだった。
「……ふぅ。一時はどうなることかと思ったけど、無事依頼完了……どっかで休んでいこうかしら」
とんとんと肩を叩き、そんなことをつぶやく。すると向こう側から、でっかいトンカチを持ったポニーテールの少女が歩いてくるのが見えた。
「あ。パナビア先輩」
「うげ……」
何でまたこういうタイミングで……と、胸中で毒づく。
そんなパナビアの心情をよそに、ナノカはとてとてと近づいてきた。
「どうですか、あれから」
「ああ、あれね。無事、綺麗さっぱりよ」
思い出したくないことを聞かれ、パナビアはうんざりとした様子で額に手を当て、そう答えた。
当のナノカは『そっか、よかったぁ』と、上機嫌である。
「そっちはどうだったのよ」
「あはは……『ガキのクセに朝帰りか』って、怒られちゃいました」
恥ずかしそうに頭を掻きながら苦笑する。やっぱりかと思いながらも、何故かパナビアはそれだけで済んでほっとしていた。
「まあ、そりゃそうでしょうね。連絡の一つも無けりゃ心配もするわよ。
それで、あと……その、経過はどうなの。痛みとか」
そっぽを向きながら視線だけ向けて、パナビアは気になっていたことを聞いた。
「あ、はい。もう全然平気、ノープロブレムです」
「そう、よかった」
心配されたのが嬉しかったのか、満面の笑みで答えるナノカに、パナビアはちょっとだけ安心して息を吐いた。
と、急にナノカがぽんと手を打つ。
「そうそう、先輩。実はちょっと手伝って欲しいことがあるんですけど」
「……はあ?」
ナノカの言葉に、パナビアは間抜けな声を上げた。
「……ゴーレムプラモキャンペーン?」
「はい、そうです」
結局あのあと、パナビアはあーだこーだと理由をつけられ、ナノカの話を聞くこととなった。
近くの喫茶店に入り、適当に飲み物を注文して渡された企画原案を読む。
「この間、先輩と私でPGテンザンとPGフッケバイン作りましたよね」
「ああ、あれね……」
どこへとも無く視線を向け、つい数日前のことを思い出す。
偏執的なまでに凝ったディティールと、それがナノカの製作品だということで、ムキになって作ったモノだ。
元のフッケバインとは大きくかけ離れたデザインだが、それでもなかなかの出来だと自負している。
「それで、ネオスフィアの商業協会の玩具部門から、折角だから大々的に売り出そうって」
「なるほどね。名産の一つにでもしようって腹かしら。
でも何でそれで私に? あんた一人でも出来るでしょ」
ばさりと、一通り目を通した原案書を机上に放り投げる。
その辺りで、ウエイトレスが飲み物を運んできた。
「そうなんですけど、ほら、こーいうのはやっぱりコンパニオンて言うか、売り子って言うかが欲しいのですよ」
「サウスタウンの市長にでも任せれば? もしくはキャラット商会の会長……フォーリィ、だっけ?」
「ノキは今ちょっと、市長としての新任作業が忙しいらしいんです。さすがに無理をさせるわけには。
フォーリィには一応連絡は入れておきましたけど、来れるかどうか分からないって」
「あんたはどうなのよ。自分でやってみたら?」
「考えてはいるんですけど、やっぱりそういうのは見栄えのいい人じゃないとちょっと……」
その返答に、運ばれてきたレモンスカッシュを一口飲んでから口を開く。
「それで私?」
「はい。先輩は綺麗だしスタイルもいいから、文句なくバッチリですよ」
そこまで言われてしまうと、悪い気はしなかった。頬が緩むのを我慢し、もう一口レモンスカッシュを飲む。
一息ついてから、パナビアは口を開いた。
「……ギャラはもらうわよ?」
まあ、受けてやってもいいか。パナビアはそんなことを考え、不敵に笑って見せた。
「やっほーナノカぁー!」
「あ。いらっしゃい、フォーリィ」
「お客?」
プロスペロ発明工房ネオスフィア支店の扉を勢い良く開け、一人の少女が入り込んできた。
モデル顔負けの端正な顔を、活気に満ちた笑顔で飾りながら部屋を眺め――
「……ん?」
普段見慣れない人物に、疑問符を浮かべる。
「あれ、あんたもしかして……」
「今回は共同作業よ。よろしく」
作業のために手は放せないが、それでもパナビアは一応挨拶をしておいた。
疑問符を浮かべるフォーリィに、ナノカが声をかける。
「来たってことは、都合がついたの?」
「え、ええまあ。意外とこっちの処理が上手くいってね」
ナノカの仕事に間に合わせるために、いつもの三倍の速度で終わらせたのは秘密である。
「で、実は具体的な話は何も聞いてないんだけど、説明してもらえる?」
「うん。企画書もあがったし、説明するね。
先輩、ちょっと休みましょう。スツーカ、お茶出して」
「そうね、少し休みましょうか」
「了解。麦茶しかないが、それでいいかね。まあ、嫌だと言われても、あと出せるのは水くらいなんだが」
「……あいっかわらず質素な生活してんのね……ちょっとは生活費に回しなさいよ」
呆れたように言うフォーリィに、ナノカは腕を組んで抗議の意志を示した。
「研究費用はプロスペロ流工房術の聖域です! ビタ一文負かりません!」
「いや……それで倒れたら元も子もないでしょーが……」
つぶやくフォーリィに、パナビアは特に何も言わないでおいた。
自分もたまに生活費を削ったりするからだ。あんまり人のことは言えない。まあ、ナノカほどではないが。
「そら、もって来たぞ。聖域のおかげで薄いがね」
そんな軽口を叩きながら、スツーカが麦茶をお盆に載せて持って来た。
「……機動少女……?」
「機動少女フォーリィ・テンザン、だよ」
フォーリィのつぶやきに、ナノカが訂正を入れる。
確かに、企画書の一文――メインコンパニオンのところには、フォーリィ・テンザンと書かれていた。
ちなみに隣には、パナビア・フッケバインと書かれている。
「ちょっと、何でこんな企画書通したのよ!?」
「原案見たときにはただのコンパニオンだったのよ!」
ぼそぼそと、小声で文句を言い合うフォーリィとパナビア。
しかしナノカは、そんな二人そっちのけで説明を続けている。
「メカと人間の融合! Eテク技術をふんだんに使ったこのスーツで、その道の人の関心を引きます!
このスーツで売り子をすれば、もの珍しさで絶対人が集まるよ!」
確かに、人は集まるだろう。変な客層も引き寄せてしまいそうだが。
「しかし、正直なところマニアックな集客方法だな。
大体、そんな重いもの装備させて、この嬢ちゃんたちに日がな一日売り子させる気か?」
「そこは大丈夫。ちゃんとそういうことも考えて、パワーアシストアーマーとして製作するから」
と、テンザン・アーマーと書かれた設計書を机の上に広げる。
「ガッ?」
「ほほう、これはこれは……」
テンザンとスツーカが覗き込むと、そこにはびっしりとデータの書き込まれた設計書があった。
装甲素材は強化E鉄鋼を基盤とした三重ハニカム構造、胴体各所にバッテリーパックを内蔵し、スキン部分は強化E繊維を使用。
Eケーブルでスーツ全体をがっちりと連動させ、パワーを全身に送るシステムになっている。
更には胴体背部にブースターパックまで搭載されており、各種アタッチメントパーツで武器まで装備できる。
「まるで軍用のEスーツだな……」
「見栄えのために、あちこち防御力の薄いところがあるけどね。一応、素肌に見えるところも、バトルモード時には極薄のスキンで覆うように出来てるし。
更に、マキシマム時に想定している出力は――」
得意げに説明を続けるナノカの横で、フィーリィとパナビアは、まだ文句を言い合っていた。
がっちょんがっちょんと、まるでゴーレムのような足音を立てながら、フォーリィ――機動少女フォーリィ・テンザンが路上を歩く。
「さあ、いらはいいらはい。MGゴーレムシリーズの新作が、一挙販売だよーっ!」
「MGテンザン、MGフッケバインに続き、今回の目玉はネオスフィアのヒーロー、MGスピットファイアですよーっ!
そこの道行く奥さん、お子さんに一つどうですか? 今回はゴーレムキャンペーン実施により、二割引となってますよーっ!」
半分以上ヤケクソ気味に、フォーリィとパナビアが声を張り上げる。
確かにナノカの言うとおり、物珍しさで人だかりが出来るほどの盛況となっていた。
ちなみにMGウーラガンなどもあり、軍用作業用問わずのラインナップである。
「お疲れ様です、フォーリィさん、パナビア先輩」
そんな熱気溢れる店頭に、二人を労う少女が来ていた。
「ネネちゃん。来てたんだ」
「ええ、何でもこの通りで大掛かりなキャンペーンすると聞いたもので」
ナノカの驚いたようなセリフに、ネネ・ハンプデンは口に手を当ててそう答えた。
実際は、ハンプデンの情報網を使ってナノカの立案企画だと知ったのだが、そこは言わないでおく。
「ネネ、変わってくんない?」
「えっと……わたくし、そーいう売り子とかやったことありませんから……
それに、フォーリィさんの方が見栄えもいいですし、そのスーツもサイズ合わないと思うんですけど」
「Eテク素材による自動調整機能はあるから、私のフッケバイン着てみない?」
「こらこらガキども、早く客引きに戻れ。テンザンとワタシだけじゃあ、客は連れんぞ」
話し込んでいると、スツーカが文句を言いに輪に入ってきた。
「うわ、そーだった。じゃーね、ネネ。またね!」
「それじゃ、また後でね。ナノカ、こっちはいいからあんたが相手してあげなさいな!」
「あ、はい。がんばってください、パナビア先輩、フォーリィ」
慌てて戻るフォーリィとパナビアに、ナノカは手を振って応援を飛ばした。
その光景に、ネネがくすくすと微笑む。
「ああは言ってましたけど、お二人とも楽しそうですわね」
確かにネネの言うとおり、二人はどこか楽しそうではあった。
「うっわぁーっ! 本物のテンザンだーっ!」
「ガッ」
「今ならテンザンの肩にも乗れますよーっ!」
フッケバインがいればなぁなどと思いながら、パナビアは声を張り上げた。
ちなみにフッケバイン、帝都に送られっぱなしである。さすがに、ここまで飛んでくるだけの推進剤は保有していない。
「うっひゃぁっ! たっけーっ!」
「ガガッ」
どこか嬉しそうにちびっ子たちを肩に乗せる。基本的にテンザンは、子供が好きな心優しいゴーレムである。
ひとたび戦闘となれば発揮されるそのパワーは、今は子供たちを喜ばせることに使われていた。
と、その時――
「……ガ?」
「お前も気付いたか、テンザン」
ぼそりと、E通信でスツーカがつぶやく。
テンザンは肩に担いでいた子供を降ろすと、動力炉の出力を少しだけ――いつでも戦闘レベルに引き上げれるように高めた。
その剣呑な雰囲気に気付いたのか、フォーリィが口を開く。
「うん? どしたの犬っころ」
「……センサーをオンにしてみろ。団体さんがご来店だ」
言うが早いか、通りの向こうから喧騒を割るかのようにゴーレムの足音が聞こえてくる。
よく見ると、パナビアもいつの間にかそちらのほうに視線を向けていた。
がっちょんがっちょんと、三体ものゴーレム――ウーラガンを引き連れてやってきたのは、やっぱりというかなんと言うか、元老院の人間だった。
先頭に、貴族らしき耳の長い人物がいる。どこかで見たような気がするが、思い出せない。
「ふん。工房士であるこの私を差し置いて、ゴーレムキャンペーンだと?
やはり庶民は貴族に対する礼節というものが分かっていないようだ」
どうやら、工房士関連の人間らしい。だがやはり思い出せず、スツーカは首をひねった。
「誰だったかなァ」
「出て来いナノカ・フランカ! 今日こそ貴様の身の程というものを教えてやる!」
しかもナノカに何やら因縁があるらしい。とりあえずスツーカは、フォーリィに言ってナノカを呼んできてもらうことにした。
ウーラガン三体と元老院の兵士。その前に立つ工房士らしき貴族。
その貴族の顔に見覚えがあるような気がして、パナビアはあごに手を当てて考え込んでいた。それに気付いて、スツーカが話しかける。
「うん? 嬢ちゃんも何か引っかかってるのか?」
「うーん……どこかで見たような気がするんだけど……何か、ロクでもないことで」
「ロクでもないことなら、無理して思い出す必要はなかろうて。
適当に理由つけて難癖つけたがってるだけだ。いちいち相手などしてられん。丁重にお帰り願うさ」
ま、最悪実力行使だがね。と、テンザンにだけ聞こえるようにE通信でつぶやく。テンザンも、それには了解の意を示した。
ただ、三体相手では、街に被害を出さずに戦うのは少々骨が折れそうだ、とも答えてきた。
『確かに、折角のお客に被害が出ては、ナノカの評価に傷がつくからな。
向こうが無茶なことさえしてこなければ、ただのクレーマーで済むんだがねぇ』
などとテンザンと会話を続けていると、フォーリィに連れられてナノカが顔を出した。何故かネネも一緒である。
「えぇっと、私に何か御用でしょうか」
「ふん。何やら私を差し置いてゴーレムキャンペーンなど行っているようだな」
「は、はぁ……いやまあ、なにぶんオモチャですから」
「たかが玩具と言えど、ゴーレムに――Eテクに関わるキャンペーンで私を捨て置くか。
これだから余所者の庶民というものは、やはり礼節をわきまえておらん」
とりあえず分かったこととして、あの貴族は自分が放っておかれたことが気に食わないらしい。みみっちい貴族である。
いい加減営業妨害で文句を言ってもいいのではないかとスツーカが思ったところで、ナノカがある質問をした。
「は、はぁ……ところで、さっきから気になっていることなんですけど」
「ん? 何だ?」
「失礼ですが……どちら様なんでしょうか。元老院関係の方だということは分かるんですが……」
その瞬間、ビシリと空気に亀裂が入ったような緊張感が走る。その妙な空気に、スツーカ、パナビア、フォーリィは眉をひそめた。ちなみにテンザンは命令待ちである。
石のように固まっていた貴族は、よろよろと数歩あとずさると、急に不気味な笑みをこぼし始める。
その光景に驚きながらも、兵士の一人が怒鳴るように口を開いた。
「き、貴様! フランク・リード4世を知らんのか! この無礼者が!」
「はあ……すいません……」
でもやっぱり、ナノカは覚えていなかった。
「フランク・リード4世?」
「知ってるかね?」
「いや、全然。全く。これっぽっちも」
スツーカの質問に、パナビアはきっぱりと言い切った。
「まあ、地方のローカルヒーローだとは思うけど……」
「あたしも全然知らない」
「ま、まあ、あちこち飛び回っててEテクに関係ないフォーリィさんなら、知らなくても無理はありませんが……」
どうやらネネは一応知っているようだ。
「くくくくく……ふははははは……はーっはっはっはっはっはっは!」
「む。壊れたか」
急に大げさに笑い出したフランク・リード4世とやらに、スツーカがつぶやく。
すると、彼はやおらナノカを指差し――
「もう許さん! 数々の無礼、もはや許しがたし! ゆけい、ウーラガン改FZ!」
「えええええっ!? わ、私何か悪いことしましたっ!?」
「その態度が既に無礼だ! 死ね! 死んで詫びろ!」
血走った目で指令を下す。ウーラガンに迫られたナノカは、そこから慌てて逃げ出した。
「ちぃっ! 結局こうなったか! テンザン!」
「ガッ!」
「嬢ちゃんたちは住民を避難させてくれ!
君らのEアーマーは、軍用レベルの防御力が備わってる! 最悪壁になってもらうかもしれん!
ネネはナノカと安全なところに避難してろ!」
「ったく! ナノカと関わると、ほん……っとにロクな事が無いわね!」
「愚痴は後でワタシがまとめて聞いてやる! 今は働いてくれ!」
「あーもー、分かったわよ! 後で何か埋め合わせしてもらうかんね!?」
スツーカの指令に文句を言いながらも、パナビアとフォーリィは住人の避難に向かった。
テンザンはそのまま直進し、ウーラガンの前に立ちふさがる。一機を殴りつけ、もう一機につかみかかる。
だが、彼の手を逃れた一機が、ナノカとネネに向かって直進する。その光景に、パナビアはフッケバインがいないことを心底悔しく思った。
フッケバインがいれば、テンザンと協力してこいつらごとき捻じ伏せるのに。今は後輩も守れない――
『待てぇい!』
その瞬間、通りに大きな声が響き渡った。
声と共に、水色の機体が走る。
ナノカとネネの横を通り過ぎ、そのゴーレムはウーラガンに向かって突進した。
「スピットファイアだ!」
誰かが叫ぶ。ウーラガンと組み合い、不利ながらもその進行を止めたゴーレムは、確かにネオスフィアのヒーロー、スピットファイアだった。
『私が来たからには、街で好き勝手はさせんぞ!』
「ぬぅぅっ、邪魔をするか!」
『街中で暴れまわる以上、邪魔をさせてもらう!』
「ええい構わん、そいつも叩きのめせ! 邪魔をするやつは皆敵だぁっ!」
もはや錯乱しているかのような様子で、フランク・リードはそう命令した。組み合ったウーラガンのカメラ・アイが、怪しく光る。
『ぬ、ぬおおっ!?』
「ふはは! このウーラガン改FZは、以前までのウーラガンとはパワーも段違いだ! 潰れろっ!」
「そうはいかんね。こっちを向け、木偶の坊!」
叫びながら、スツーカがE鉄鋼で出来た牙を、頭部に向かって突き立てる。
装甲が少しへこんだ程度だが、もう何撃か与えて裂け目を作り、そこから内部の配線を切るつもりである。
「グォォォッ!」
「おっと、お前さんの手に捕まるわけにはいかんね」
自分の頭にいるスツーカを捕まえようと手を伸ばすが、スツーカはひらりとそれをかわす。その隙をつき、スピットファイアが体当たりをして、ウーラガンは数歩後ずさった。
『すまない、助かった』
「こんな状況じゃ、お前さんも貴重な戦力だ。どこのどいつか知らんが、加勢には感謝しておく」
油断無く間合いを計りながら、スツーカはそう返した。
あのテンザンも、二体を相手にナノカのところに行かせないためにするため、一機に集中できずに苦戦している。
あの貴族が言ったように、どうやら相当なパワーアップがされているようだ。
「その執念は褒めてやるがね……ちと、はしゃぎすぎだ!」
ウーラガンに向かって駆け出し、その機動力を生かして翻弄する。ただ問題は、スツーカにこれを止めるだけのパワーが無いことか。
スピットファイアのパワーも、このウーラガン相手には心もとなかった。二人がかりで足止めするのが精一杯だ。
「ちぃっ! だからこういう戦闘は、ワタシの管轄外だというに……!
仕方ない! 嬢ちゃんたち、命令者をとっ捕まえて止めさせろ!」
住民の避難もそこそこに、パナビアはスツーカの言に従った。
スピットファイアの乱入で、確かにナノカとネネは助かったが、今度は住民が上手く避難してくれない。
テンザンとスピットファイアの共同戦線を見ようと、足を止めてしまったのだ。
となれば、もはや出来るだけ早く収拾をつけるほうが、被害は少なくなるとパナビアは判断した。
「どけぇっ!」
アーマーによってパワーアシストされたキックが、兵士を吹き飛ばす。
かなりの重量と、それを負担無く動かせるパワーは、対人ゴーレムにも匹敵する。
「フランク・リードだかフランクフルトだか知らないけど、よくもまあ街中でこんな暴れてくれたわね……
さあ、さっさとあのゴーレムたちを止めなさい! さもないと、ここの兵士みたいになるわよ!」
どてっぱらに蹴りを入れられ、悶絶している兵士を指差す。だが、フランク・リードは素直に従いはしなかった。
「く……! ウーラガン!」
いつの間にかテンザンから離れ、こちらに来ていたウーラガンに指令を出す。
「しま……っ!?」
後ろから迫った影に慌てて振り向くが、時既に遅し。パナビアは、ウーラガンの手に捕まってしまった。
「こいつっ!」
「そっちの娘も捕まえろ!」
捕まったパナビアを助けようと飛び出したフォーリィにも、ウーラガンの手が伸びる。
程なくして、フォーリィも捕まってしまった。
「このっ! 放せぇっ!」
「ふははは! そのEスーツもなかなかの性能のようだが、流石にゴーレムには勝てまい!
ウーラガン、握りつぶしてしまえ!」
完全に理性を失っている。そんなことをすれば、一般人への軍事力による殺傷行為だ。いくら元老院だろうが、揉み消せる範囲を超えている。
それとも、それすらも『他国の人間が遭遇した不幸な事故』として処理するつもりだろうか。否定できる要素が無いことに、スツーカは小さく舌打ちをした。
「フォーリィ! 先輩!」
「出てくるなナノカ! 今キミが出てきたらヤツの思うつぼだ! テンザン頼む!」
「ガァァァァッ!」
スツーカの声に、テンザンが向かう。だが、もう一機のウーラガンが前に立ちふさがる。
そのウーラガンは、テンザンの渾身のタックルに耐え切って見せた。
「テンザンのタックルを止めただと!?」
「言っただろう! 今までのウーラガンとはパワーが違うと! さあ、そのスーツの耐久実験をしてやろうじゃないか!」
ぎりぎりと、押されてはいるが、それでもウーラガンはテンザンの進行を食い止めていた。
確かにこのパワーとバランスならば、テンザンが苦戦するのもうなずける。
(くそ、どうする? 今ここを抜ければ、この正義のヒーローとやらはやられかねん。
ワタシが行っても、二人を助け出せるか分からん。まさかテンザンを止めれるほどのパワーがあるとは……)
ナノカの友人をこのまま見殺しにするわけにもいかないが、ナノカに手を借りるわけにもいかない。
今ナノカを戦場に入れれば、三機がかりで襲わせてくるに違いない。そうなれば、止めれるかどうか分からない。
「う……あぁ……っ」
「く……ぁ……っ」
考えている間に、二人への締め付けが強くなり、Eアーマーの防御能力を超え始めた。このままでは本当に、二人とも絞め殺されかねない。
「くっ、考えていても始まらん! おいヒーロー! 少しの間一人で踏ん張れ!」
『わ、分かった!』
その返事も聞かず、スツーカは走り出した。二人を救出しようと、ウーラガンに飛び掛る。だが――
「ぅあ……っ!」
「うおっ!?」
ウーラガンは、二人をつかんだままスツーカを取り付かせまいと腕を振る。
フォーリィにぶつかりそうになってしまい、スツーカは慌てて飛び退った。
「くそ、これじゃあ迂闊に近づくことも出来ん!」
「フォーリィ! パナビア先輩!」
舌打ちするスツーカの後ろから、ナノカの声が響く。まるで何かを殴りつけるかのように拳を突き出し――
「マキシマムモードだよっ!」
「い、言われ……なくとも……っ!」
ぎりぎりと締め付けてくるウーラガンの指を掴みながら、パナビアは搾り出すように言い返した。
Eアーマーのパワーアシストシステムがマキシマムモードへと移行し、制御用オリハルコンがアーマーのリミッターを解除する。
「いくら、人間用の、Eアーマーだからって……!」
自由な両足でウーラガンの腕を抱え込む。制御用オリハルコンがパナビアの意志に反応するかのように輝き、アーマーの出力が上昇する――
「私のフッケバインが、こんなのに負けて……たまるかぁっ!」
その咆哮と共に、ウーラガンの腕が砕けて折れた。
「な……なんだとぉっ!?」
フランク・リードが驚愕の声を上げる。
それはそうだ。所詮Eスーツは、人間が扱うレベルの物。人間サイズの小型対人級ならばともかく、中軽量級戦闘用ゴーレムのパワーや装甲に、まともにかかって勝てるはずが無い。
特に、このウーラガンは今までのタイプの集大成とも言える機体だ。それが、いくら全身対腕一本とは言え、へし折られるなど――
「ブレードセットォ!」
『Roger, Blade set』
拘束から逃れ、着地すると共にパナビアが指令を飛ばす。
すると、電子音と共に腕部に装着されている裁断ブレードが展開され、ぎらりと太陽の光を反射した。
「せぇぇぇりゃぁぁぁああっ!」
気合と共に点火されたバックブースターが、パワーアシストされた跳躍を、更に加速させる。
まるで弾丸のようにウーラガンに迫り、アームブレードが残った腕を切り飛ばした――
「ぶぁ、ぶぁかなぁっ!?」
「今よ!」
「おぉりゃあっ!」
フランク・リードの叫びを無視し、フォーリィが締め付けの無くなった指を引きちぎって自由になる。
そして更に、ウーラガンに向かって拳を握り――
「ナックルセットォッ!」
『Roger, Knuckle set』
拳を保護するように装甲が変形し、装着される。パワーアシストシステムが、フォーリィのバネのように引き絞られた力を、数倍、数十倍に増幅する。
そして――
「うおぉぉりゃぁぁぁああっ!」
バックブースターによって追加速された弾丸のごとき鋼の拳が、重量で圧倒的に勝っているはずのウーラガンを宙に浮かせた。
「なんじゃあ……ありゃあ……」
その光景に、さすがのスツーカも口をあんぐりと開き、呆然としていた。観客と化した野次馬達も、呆然とその光景を眺めている。
しかし、そんなスツーカや住民たちをよそに、二人は更にウーラガンの両足を掴み――
『どぉっせぇぇぇえええいっ!』
「うおおおおおおおっ!?」
余程腹が立っていたのだろうか。フランク・リードに向かって、全力で投げつけた。
元老院の乱入などもあったが、ゴーレムプラモキャンペーンは概ね大成功に終わった。
ゴーレム同士の迫力ある戦闘と、ただのコスプレコンパニオンだと思われていた機動少女の大活躍に、記念として沢山の人がプラモを購入していったのである。
特に、MGテンザンとMGフッケバインは、機動少女の再現フィギュアパーツ用にと、そのスジの人たちが大量に購入していった。
「やったね。成功成功、大成功! フォーリィと先輩のおかげだね♪」
「しっかし、なんだあの戦闘力は。Eスーツってレベルじゃあないぞ」
「珍しいものだから、ちょっと先輩と二人で張り切っちゃいました」
「張り切りすぎだ。さすがのワタシも、開いた口がふさがらなかったぞ。まあ、今回はそれで助かったようなもんだから、文句は言えんが……」
「とは言っても、ボディの耐久性もバッテリー効率も完全に無視してのあの出力だからね。
瞬間的なパワーは確かにゴーレムにも匹敵するけど、整備性とか全然考えてないから、兵器としては欠陥品だよ。
さて、それじゃあ私は、今回の功労者二人を労ってくるね」
「ちゃんと礼を言っておけよ」
スツーカの言葉に、分かってるよと答えながら、ナノカは二人が着替えている控え室へと向かった。
「……まさか、乱闘までするハメになるとは思わなかったわ〜。あー、疲れた……」
「こっちも、まさかこんなムダ機能が本当に役立つとは思ってなかったわよ」
二人して、苦笑交じりの溜め息を吐く。
「でもさ、あの貴族の驚いた顔、笑えたよね〜」
「えっらそうにして、いい気味だわ。……思い出した。あいつ、ナノカと間違えて私をゴーレムで襲った奴じゃない」
「え? あいつ、そんなことしてたの? そりゃあまあなんと言うか……」
「まあ、フッケバインで返り討ちにしたんだけど……とぉっ!?」
そこまで言って、急にパナビアが後方に倒れこむ。じたばたと、まともに手足が動いてないが、もがき始めた。
「ちょっと、どうしたの!?」
「や、やばい……マキシマムモードなんか使ったから、バッテリーが切れた……ぬ、脱がしてくれない? 疲れてる上に重くて……」
「わ、分かった。ちょっと待ってなさいよ」
慌ててフォーリィがパナビアのスーツを脱がしにかかる。
電力の切れたアーマーは、ただの金属の塊だ。スーツに吸着する能力も失い、人の手でも取り外せる。重すぎて、自力では脱げなくなる事が弱点だが。
テンザンスーツのパワーアシストを受け、胴体部分のアーマーを取り外し、腕のパーツを外したところで――
「うぉわっ!?」
フォーリィの方のバッテリーも切れた。
どうにか手をつき、パナビアを押しつぶすのだけは免れる。
「ご、ごめん。ちょっとこのままがんばるから、先にこっち外してくんない……?」
「し、仕方ないわね。腕が外れてからで助かったわ。ん……よっと……」
スキンスーツから上半身を引きずり出す。汗に濡れた乳房が小さく揺れた。
そのまま一旦額の汗を拭き、フォーリィのパーツを外しにかかる。テンザンスーツはナノカが着る事も考えてゆるめに作ってあり、思ったより簡単に取り外せそうだった。
「よし、胴体部分のアーマーはパージ完了。腕部はもうちょっと待ってね」
「お願い。うー……腕が疲れてきたぁ」
「よし、腕部装甲パージ完了。いけるわ」
「あ、ありがと。よ……っと、よし、抜けた――」
「フォーリィ、パナビア先輩、お疲れ様でーす♪」
パナビアの言葉を遮るように、ナノカが労いの言葉と共に控え室に入ってくる。
上半身裸で、その上重なり合っている二人に、ナノカは――いや、当人らも含めた三人は動きを止める。
生ぬるい空気が流れ、静寂が辺りを包んだ。
「え、ええっと……」
最初に沈黙を破ったのは、ナノカだった。
ドアノブに手をつけ、後ろに下がりながら言う。
「れ、恋愛は人それぞれだからね。私は二人の門出を祝福するよ……でも、そのプレイはちょっとマニアック過ぎないかなぁとか思うんだけど――」
「ち、違うのよナノカ! これは、二人してバッテリーが切れたからで――」
「そ、そうよ! ていうか、何を盛大に勘違いしてんのよ!? こら、いいから話を聞け!」
慌てて手を首をぶんぶん振って弁解する。しかしナノカは、顔を赤らめながらかぶりを振った。
「ううん、誤魔化さなくてもいいよ。その、多分、凄くお似合いの二人だと思うから。邪魔して、ごめんね?
あ、誰にも言わないから、その……どうぞ、続きを。それじゃあ」
「ちょっと、ナノカ――」
「話を聞きなさいよ、この――」
その二人の声を無視し、ドアはあっさりと閉じられてしまった。
『待たんか、こんボケェェェェッ!』
息ぴったりな二人の叫びが、部屋中にこだました。
こつえーこと駒都えーじさんの十八番、メカ少女な話でした
この二人の絡みを考えたら、こんなんしか思い浮かばんかったとです……orz
えろえろな展開を期待してた人たち、ごめんよぅ。一ヶ月もあけたのにねー
……次回がんばりまふぅ
ちなみに、フランク・リード4世は、調べるまで全く名前が思い出せませんでした
結構シナリオのあちこちに出てくるのにねー……
>>537 乙、まさに原作でこんなイベントありそうな再現度。
てか、こつえー氏を起用しながら、PS2の追加イベントで
どんな形であれメカ少女を入れ込まなかった原作に猛省を促したいw
540 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 10:45:48 ID:TScoaMNJ
>>537 GJ! こつえーに挿絵を描いてもらいたいような話だ。
お次はえろえろを期待〜
>>537 GJ! 先輩とフォーリィ、ナノカのせいでひどい目に会う人対決ですな。
_,,:-ー''" ̄ ̄ ̄ `ヽ、
,.' ´ . . `ヽ、
/ . . :.:. ヽ
_,、/ _ ⌒ヽ . . :.: _, -ヽ、_
{ニj ´ . . :.:j彡 __ヲ
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544 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 01:48:07 ID:wDZU839V
>>537 今後の展開にフォーリィが継続して絡んでくると期待してよいのかしらん? GJ!
ある晴れた朝。
パナビア・トーネイドは、久しぶりに平和な朝を迎えていた。
ここ最近は、色々な事がありすぎて、まったくもって落ち着かなかった。
だが、その代わりか帰郷用の資金も貯まり、もう少しで帝都に帰ることが出来そうだ。
「はぁ〜。今日は一日休むのもいいかもね……」
そんなことを言いながら、トーストにかぶりつく。ゆっくりと咀嚼し、牛乳で流し込んだ。
と、そこにノックの音が割り込んでくる。早朝の急な訪問に眉をしかめながらも、パナビアは腰を上げた。
「はいはい、今開けるわよ。
全く、こんな朝早くから一体誰よ……」
ぶつぶつと文句を言いながらも、ドアノブに手をかける。
玄関を開いてみると、そこにはでっかいトンカチを持った、長いポニーテールの少女がいた。
むかつく後輩、目の上のタンコブ、能天気トンカチ娘、ナノカ・フランカである。
「せんぱぁ〜い!」
「おわぁっ!?」
しかも何やら、勢い余って抱きついてくる。
まるで体当たりでもするかのようなその勢いに、パナビアはそれを支えきれず二人で床に倒れて込んでしまった。
「ちょっと、急に何よ!?」
「助けてください先輩! もう何か私動揺しちゃってまともに対処できないんです!
この間の約束もあるので、お願いですから手伝ってくださいぃっ!」
「意味が分からん意味がっ! とりあえず私の上からどいてドアを閉めろっ! 近所迷惑だし恥ずかしいわっ!」
玄関が開きっぱなしなせいか、早朝だというのに何人かが覗き込むように二人を見ている。
こんな朝っぱらから、変な噂を立てられるのは非常にまずい。
「せんぱぁ〜い……」
「分かった、分かったから! 話聞いてやるから、お願いだからドア閉めて!」
泣きそうな顔で懇願するナノカに、自分も泣きそうな気分でパナビアは叫び返した。
事の発端は、つい昨日。ナノカがいつものように発明をしていた夜の事らしい。
プロスペロ発明工房のドアがノックされる。
ナノカは細かい作業中のため、スツーカが代わりにドアを開けた。
「やあ、スツーカ。久しぶりだね」
「ラファルー? お前さんが尋ねてくるとは、また珍しいな」
柔和な笑みを浮かべた来訪者に、スツーカが驚きの声を上げる。
その名前に、ナノカは驚いてそちらを振り向いた。
「え? ラファルー!?」
「やあ、ナノカ――」
ラファルーがそちらに視線を向けた瞬間――ナノカのエルボーが、作業中のビーカーやらフラスコやらに、クリーンヒットした。
「あ」
誰かが――いや、恐らくその場にいた三人が、同時にそんな声を発した。
次の瞬間、床にガラスと液体がぶちまけられ――
「うひゃあっ!?」
ナノカは、爆発に巻き込まれた。
「ナノカ!」
「だ、大丈夫かいっ!?」
慌てて駆け寄る。煙が晴れたそこには、口から煙を吐いて目を回したナノカが転がっていた。
「はらほろひれ……な、慣れてるから大丈夫だよ……」
ちっとも大丈夫そうではないが、確かに大事には至っていなかったようだ。ただ、あちこちに傷が出来ていたが。
「ごめんよナノカ。実験中にお邪魔しちゃったみたいだね」
「あたた。ううん、気にしないでよラファルー。今のは私の不注意だから」
「いつもの事とはいえ、あんまり驚かせんでくれよ。君に何かあったら、マスタープロスペロに申し訳が立たんのだからな」
スツーカの言葉に、ごめんごめんと苦笑しながらナノカは謝った。差し出されたラファルーの手をとり、立ち上がる。
「怪我、しちゃったね」
「コレくらい大丈夫だよ。いつものことだし」
「でも、いくらかはボクのせいだからね。そうだ、旅先で面白いものを見つけたんだ――」
そう言ってラファルーは、小さなベルトポーチからカプセル状の何かを取り出した。
「……というわけで、昨日それを飲んだんですが……」
「はぁ。カプセル飲用タイプの医療用マイクロマシンねぇ」
説明を聞きながら、パナビアは最後のトーストを飲み込んだ。牛乳を一口。
「で、それが何で私の工房に来ることになるわけ? 大体、約束って――」
そこまで言って、はたと気付く。そういえば自分は、以前ナノカとある約束をしていなかったか?
そして、その内容は確か――
「ま、まさか……嘘でしょ!?」
がたりと、椅子から思わず立ち上がるほど動揺して後ずさる。
確かに、自分は以前ナノカとある約束をした。しかしそれは、そんな事態など来ないと思ったからした約束だ。
元々別のことで借りを返すつもりだったため、覚えてはいたが気には留めていなかった。しかし――
「冗談よね!? タチの悪い冗談でしょ!? ねぇっ!?」
「うう……冗談じゃないですぅ」
パナビアの懇願にも似た叫びは、泣きそうな声で否定されてしまった。
そのままナノカは、自分のスカートに手を伸ばす。
そこには、当たって欲しくなかった予想が、現実を突きつけるかのように存在していた。
「うぁ……」
額に手を当てて天を仰ぐ。
神様。何故世界は私にこんなに厳しいんでしょうか。
胸中で一通り嘆いてから、パナビアは再度そこに視線を戻す。何だか眩暈がしてきた。
「仕方ないか……約束は約束だし……」
「すいません、先輩……」
本当に申し訳なさそうに言うナノカに、流石のパナビアも文句を言う気にはなれなかった。
かつて自分も、この後輩が勝手にやったとはいえ、その件では世話になったからだ。とはいえ――
「またこんなコトに関わるなんて……今年は厄年なのかしら……?」
うんざりとした口調で毒づきながら、パナビアはナノカに生えた男性器を眺めた。
「とりあえず、サンプルを採ってみましょうか」
「はい」
ビーカーを取り出しながら言うパナビアに、ナノカは素直に答えた。
ちなみに、聞いたらナノカは朝食も摂らずに来たという事なので、用意してやった。これからどれだけかかるか分からないからだ。
「あのお供の連中には言ったの?」
「ええと……ここに来るとは言いましたけど、さすがに理由までは……」
顔を少し赤くしながら答える。恐らく、共同作業があるとか、適当な理由をつけて誤魔化してきたのだろう。
「……まあ、そうよね。私でもそうするわ……」
うんざりとしながら、パナビアはその判断に同意した。そのまま、ナノカの前にビーカーを置く。
「とりあえず、この中に出して。出るならだけど」
「あ、はい……えと、やっぱり自分で……?」
困ったような顔で、覗き込むように聞いてくる。その視線に、多少の罪悪感を感じながらも――
「当たり前よ」
そう答える。前回は色々とアレだったが、今回は引ける線だけは引いておきたかった。
「分かりました。じゃあ、その……始めますね?」
何故疑問系なのかはさておいて、そう答えてからナノカは自分でそこに刺激を与え始めた。
前回でコツを掴んだのか、それともやはり敏感なのか、程なくして隆起し始める。
完全に立ち上がったそこは、以前パナビアに生えていたものよりも小さく、皮も被っていた。
勝敗をつけるならば、間違いなくパナビアの圧勝である。
(……こんなところで勝っても、ちっとも嬉しくない……)
うんざりとしながら頭を抱える。
「どうしました?」
「いや、なんでもない……続けなさい」
その様子に気付いたのか、不思議そうに聞いてきたナノカに手を振って答える。
その答えに、ナノカははいと答え、行為を再開した。
(大体、最近やたらと色々ありすぎなのよね……)
黙々と行為を続けるナノカをぼうっと眺めながら、パナビアは胸中でつぶやいた。
(変な機械の実験台にされたり、あんなモノが生えたり、変なEスーツ着て売り子やったり。
挙句が今日のこの騒ぎか……なんだかなぁ……)
ふぅ、と息を吐く。こんなに密度の高い日々は初めてかもしれない。
おかげで退屈はしないが、だからと言ってありがたいものでもなかった。
(まあそれでも、全部が全部嫌なことばっかりだったってわけでもないけど……なんかね)
少なくとも、確かに貴重な体験ではある。普通に生活していたのでは、なかなかお目にかかれないだろう。
考えもしていなかった、知りもしなかった知識や体験を得られるというのは、工房士としてはありがたいことではある。だが。
(その内容が、こういう関係ばっかりだっていうのがね……どうかと思うわけよ。
まあ、Eスーツ――じゃない、Eアーマーに関しては、確かに悪くない経験か。データも取れたし)
「あ、あの……」
「うん?」
そんなことを考えていると、急にナノカが声をかけてきた。
少し汗ばんだ顔を赤くし、軽く息も上がっている。だが、まだビーカーには何も入っていなかった。
「何? 出ないの?」
「い、いや……その、えと……」
パナビアの質問に、ナノカは自らのモノをしごきながら口を開いた。
「見られて緊張してるのか、その……い、イケないんです……」
恥ずかしそうにそう言うナノカに、パナビアは自分がナノカの自慰行為を観察しているも同然だということに気付いた。
それに気付いた瞬間、パナビアはさぁっと顔を赤くした。心臓の鼓動が速くなるのを自覚し、急に気恥ずかしさで一杯になる。
それと同時に、小さいながらも精一杯自己主張をするナノカの『男』に対し、強い関心が湧いてくるのを感じた。
「そ、そう……」
努めて平静を装いながら――それでもパナビアは、我知らず生唾を飲み込んでいた。椅子から立ち上がり、愛用のグローブを脱ぐ。
「仕方ないわね……じゃあ、やっぱり私がするしかないわね……」
そんな言い訳をしながら、パナビアはナノカの背中を抱くようにして、彼女の怒張に手を伸ばした。
「あ……っ」
ぴくりと体を震わせ、ナノカの口から声が漏れる。
その声を聞きながら、パナビアは自分の手の中で脈打つ肉の棒を、ゆっくりとしごき始めた。
(熱い……)
手を上下に動かすたびに漏れ聞こえてくる甘い声に、脳が痺れるような錯覚を覚える。
そういえば、いつぞやの時は自分ではまともに触っていなかった。
確かに、こうやって自分でやってみると、相手がちゃんと気持ちよくなっているか気になってくる。
声を我慢できずにいられる事を考えれば、十分気持ちいいのだろうが――
「せ、せんぱ……もう、出ちゃ……っ」
その告白の直後、ナノカは溜まりに溜まった熱をビーカーの中に吐き出した。
びくびくと手の中で跳ねながら白濁した液体を吐き出す肉棒を眺めながら、パナビアは自分もこんな風だったのかと考えた。
「沢山……出たわね」
「先輩の手、気持ちよかったですぅ……」
まだ余韻が残っているのか、熱に浮かされたような表情で振り向きながらナノカがそうつぶやく。
その顔に一瞬どきりとするが、それでもパナビアは平静を装ってナノカから離れた。
「検査しておくから、少し休んでおきなさい」
はい……と答えるナノカに、何故か後ろ髪を引かれるような思いを抱きつつ、パナビアは検査を始めた。
「純粋な……精液じゃないみたいね」
いくらかのサンプルを検査した結果出た結論は、いつぞやとほぼ同じものだった。
「精子も見つからなかったし……ただ、私の時みたいにマイクロマシンが見つかることも無かったわ」
「そうですか……」
意気消沈したようにナノカがつぶやく。ただ、別にそれが直接治療不可能というわけでもない。原因を探るために、他の検査をすればいい。
「まあ、最悪前回みたいにマイクロマシンで治療するしかないわね。少々乱暴だけど――」
そこまで言って、パナビアはナノカの様子がおかしいことに気付いた。
休んだはずにも関わらずじっとりと汗をかき、何かを我慢するように脚を擦り合わせている。
良く見れば、先ほどから両手でスカートの前を押さえつけ、どかそうともしない。
「せんぱぁい……」
やがて、ナノカの口から懇願するような甘い声が漏れ出してきた。
赤い顔に潤んだ瞳。喘ぐような――実際、喘いでいるのかもしれない――熱い吐息。
目病み男に風邪女とはよく言ったものだと、頭のどこか冷静なところが、的外れなことを考える。
「治まんないよぉ……」
そう言うナノカのスカートは、確かに内側から何かが生地を押し上げていた。何かは簡単に想像がつく。ナニだ。
脚を擦り合わせ、切なげな表情でこちらを見つめてくる。その扇情的な光景に、パナビアは我知らず喉を鳴らしていた。
「お、治まらないって……」
「分かんないです……さっきからずっと疼いて……」
本当なら、すぐにでも自分を慰めたいのだろう。自分も経験があるから、ある程度は理解できた。
だが、羞恥心が邪魔をしているのか、それともきっかけが欲しいのか、こちらを見つめるばかりで何もしようとはしない。
「先輩……お願い、助けて……」
自分の中で何かの折り合いをつけたのだろうか。涙目で懇願してくるナノカに、パナビアはためらいを隠せなかった。
いつぞや――自分の時は、まだ治療の一環だと言い訳することも出来た。状況が状況だったからだ。
しかし今は違う。立場が逆になっただけの話ではない。
今手を出すということは、単純に快楽を得ようとする行為に手を貸すということだ。
寝る前になにやらしたような記憶があるが、それは頭の隅へと追いやった。あれは何と言うか、その……勢いというヤツである。
(……何だかんだ言って、良い言い訳が欲しいだけなのよね……)
そこに行き着き、パナビアは胸中でため息をついた。
そう、自分は何か体の良い言い訳が欲しいだけなのだ。あの時は治療だったし、そのあとはナノカのせい。
だったらこの際、今回の言い訳は――
「……約束だからね。いいわ……面倒、見てあげる……」
この困ってる後輩との約束を果たす。同じ状況になった時、色々面倒を見るという約束を。
だったら、これもその一環だ。それに、弱気なナノカなど滅多に見れるものでもないし、それにお願いされるのも滅多に無い。
そう、ここで先輩の威厳というか、ありがたさというヤツを教え込んでやるのだ。
……決して、肉欲に負けたわけではない。苦しいのは承知の上だ。何せこれは言い訳なのだから。
「服……脱がすわよ?」
その言葉に、ナノカは小さくうなずいた。
いつも着ているアカデミーの制服を弛め、まだ未成熟な肌を外気に触れさせる。
別に、裸を見ることそのものに気が向いているわけではない。所詮は同じ女の裸だ。以前見たこともある。
問題は、何のために裸にしているのか、ということである。
「ぁふ……」
程なくして、ナノカの体を隠すものは無くなった。火照った体に外気が触れ、小さく声を漏らす。
前回とは全く逆の立場で――ただし状況は全く違う――パナビアは、ナノカの肉棒を優しく握った。
手の中でぴくぴくと脈動し、先端から透明な液をにじませている。その下にある女性の部分は、既に自身の体液で濡れそぼっていた。
(可愛い……)
赤い先端を覗かせ、先走りの溢れているそこに、パナビアはそんな感想を抱いた。
ちらりとナノカの顔を覗くと、期待と羞恥の入り混じった様子で、こちらを観察している。
その視線に、パナビアは意を決して目の前の怒張を口に含んだ。
「はぅ……っ」
がたりと椅子を揺らし、ナノカの体が小さく跳ねる。ぱし、という乾いた音に視線を向けると、両手でナノカが自分の口を塞いでいた。
その光景にちょっと満足感を得て、パナビアは口の中で跳ねる欲望の滾りを舌で転がしてやった。
吸い上げたり嘗め回したり、先端の穴を舌でつついてみたりと、色々やってみる。そのたびにナノカから声が漏れ、それが何だか楽しくなってくる。
「せんぱ……も……ダメ……っ」
搾り出すような声と共に、ナノカはその熱い欲望の塊をパナビアの口に吐き出した。
口内を汚す熱にむせそうになるが、パナビアはそれを無理やり飲み下した。前回咳き込んでしまったナノカへの、ちょっとした対抗心だ。
余韻も吸い出し、先端を綺麗に舐めて口を放す。
「……変な味……」
顔をしかめながら口の端をぬぐい、そうつぶやく。些細な対抗心で飲んでしまったが、とてもではないが飲みやすいものではなかった。
成分が違うので、正確な精液の味というわけではないだろうが、だからと言って本物がおいしいかと言われれば、多分違う。絶対不味い。
「あぅ……まだ……」
見ると、一度精を吐き出したというのに、そこはまだ衰えを見せず、むしろ破裂しそうなほど張り詰めていた。
「大丈夫……ちゃんと最後まで面倒見てあげるから」
そう答えながら、パナビアは自分の服に手をかけた。
ばさりと音を立て、服が落ちる。
普段裸になどならないようなところで肌を晒すというのは、奇妙な感じがした。
「先輩、綺麗……」
「お世辞はいいわよ」
綺麗と言われ、パナビアは照れくさくなってそう返した。そのままナノカの前に膝をつく。
「お世辞なんかじゃ……んっ」
その言葉を遮るように、パナビアは自分の乳房でナノカの肉棒を挟み込んだ。
そのまま乳房を揉みしだくようにして、熱く硬くなったそこに擦り付ける。
「ど、どう? あんたのその貧相な胸じゃ、こんなこと出来ないでしょ?」
「わ、私のは年相応――ぁふ……っ」
柔らかく弾力のある乳房に包まれ、ナノカの下半身は今にも爆発しそうなほど熱くなっていた。
その熱を感じながら、パナビアも自らの体が熱を帯びてくるのを自覚する。
これじゃあ人の事言えないわね、と胸中で苦笑しながら行為を続ける。やがてナノカは声を抑えきれなくなり――
「先輩……出る……っ」
その宣言とほぼ同時、ナノカは白濁の熱をパナビアの顔めがけて放出した。
二、三度痙攣するように残りを吐き出し、パナビアの乳房を白く汚す。まるでその液体が自分の情欲を掻き立てるような錯覚をパナビアは覚えた。
「はぁ、はぁ……ま、まだ……」
「まだ元気みたいね?」
顔を覗き込みながらそう聞くと、ナノカは熱に浮かされたような表情で小さくうなずいた。
椅子に背もたれがないせいか、姿勢を保てずにふらふらと上半身を揺らしている。
「無理せずに、椅子から降りたら?」
「は、はい……」
椅子から滑り落ちるようにして、ぺたん、と床に腰を下ろす。その勢いで、ナノカの腹を肉棒がぺちんと叩いた。
何かを期待するかのような視線を投げかけてくるナノカを眺めながら、パナビアは次にどうしてやろうかと考え込んでいた。
ナノカが満足するまでしごき続けてもいいが、それは何か負けた気分になる。それに何より、さっきからもう我慢できなくなってきていた。
(……さよなら、羞恥心)
その言葉は今更な気もするが、結局パナビアは自分の欲求に素直になることにした。
「ねぇ、ナノカ」
「はい……?」
ぼうっとした様子で返事をするナノカに、パナビアはこっそりと唇を舐め、机の縁に座る。
「そろそろ、お返しがあっても……いいんじゃない?」
そう言いながら、脚を開いてみせる。既にそこはしっとりと濡れ、熱く充血していた。
具体的に何をしろとは言ってないが、ナノカは迷わずそこに口付けをした。
そのままパナビアの中に侵入しようと、舌を伸ばして肉壁をかき分ける。
「はっ……あ……そう、そこ……もっと……!」
まるでその働きを褒めるようにナノカの頭を撫でる。それが嬉しかったのか、ナノカはより激しくパナビアの秘裂にしゃぶりついた。
内側からあふれ出てくる液体を掬い取るようにして舐めあげ、真っ赤に充血した陰核を思い切り吸い上げる。
「ひぁう……っ!」
その強い刺激に、パナビアは倒れそうなほど大きく背を反らした。形のいい乳房が、その勢いで小さく跳ねる。
だがナノカは、そんな彼女の様子などお構い無しで、取り憑かれたかのように陰核を攻め立てた。
最も敏感な部分への執拗な愛撫に、パナビアは目の前と頭が真っ白になるような錯覚を覚え――
「……ぅぁあっ……!」
今度こそ机に倒れ込み、絶頂に達する。
二、三度痙攣するように腰を震わせ、パナビアは息をついた。落ち着いてから、ゆっくりと上半身を起こす。
そこには、物欲しそうにこちらを見ながら、自らを慰めているナノカの姿があった。
「先輩……先輩……私……っ」
うわごとのようにつぶやきながら、こちらを――いや、正確には、こちらの秘部を凝視している。
「……もしかして……入れたいの……?」
そう聞くと、ナノカはためらいがちに、だがはっきりとうなずいてきた。
その返事に、パナビアは何故か承諾してもいい気分になっている自分に気付いた。
確かに、自分はまだ経験が無い。それは自分にとって大切なものだし、出来れば納得のいく相手に捧げたいという願望もある。
だが何故か――何故かパナビアは、この目の上のタンコブである後輩にあげてやってもいい気分になってきていた。
いつぞやの時の引け目があるわけではない。そんな理由で初めてを捧げるつもりなど無い。だが――
「……いいわよ……」
気付けば、何故か自分はその言葉を口にしていた。
「ここよ……間違えないでね」
そう言いながら、自分の指で左右に広げて見せる。くちゅ、という水っぽい音がした気がした。
机に乗り上げ、自らの入り口へと近づいてくるナノカに、パナビアは心臓が爆発しそうなほどの緊張を感じた。
ただ見るだけならば、さほど大きいとも思えなかったその怒張が、今は本当に自分の中に入るのかと思えるほど大きく見える。
「い……入れます、よ……?」
先端をあてがいながら聞いてくる。この期に及んでまだためらいがちなナノカに、パナビアは自然と苦笑を漏らした。
「もう……本当は入れたくてたまんないくせに」
その言葉に耳まで真っ赤にしながら、ナノカは侵入を始めた。
今まで男を受け入れたことの無いその場所に、抵抗する肉を押しのけて異物が侵入してくる。
「…………っ!」
声を出さなかったのは、奇跡かもしれない。突き抜けるような痛みに、歯を食いしばり、下腹に力を入れて耐える。
その瞬間――
「ぅ……あ……っ」
一番奥まで侵入を果たした瞬間、ナノカは我慢できずにパナビアの中へと熱を吐き出してしまった。
だらしなく口を開け、大きく体を反らし、その余韻に体を震わせている。
やがてその衝撃から立ち直ると、ナノカは結合部から流れる鮮血に気付いた。
「せ、先輩……初めてだったんですか……!?」
「そ、そうよ……だから、ありがたく思いなさいよ……?」
精一杯強がって見せる。だが、未だ痺れるような痛みは執拗にパナビアを攻め立て、それに彼女は顔を小さくしかめた。
痛いとは聞いていたし、個人差があるとも聞いてはいた。とはいえ、これはなかなか――いや、かなり痛い。
(……優しくしといてよかった……)
脳が痺れるような錯覚を感じながら、パナビアはいつぞやの時のことを思い出していた。
これほどナノカが痛かったかは分からないが、少なくともこんな痛みを受けている者を、乱暴に扱う気にはなれない。
「それより、何よ……入れた途端出すなんて。そんなに我慢できなかったの?」
「だ、だって……先輩の中、気持ちよすぎて……」
恥ずかしそうに答えるナノカに、パナビアはその頬を優しく撫でてやった。
「まあいいわ……どうせ妊娠なんかしないし。その代わり、私がイクまで付き合ってもらうわよ?」
「あ、はい……多分大丈夫です。その……何かまだ足りないですし……」
後半部分はぼそぼそとつぶやくように言っていたが、パナビアにはちゃんと聞こえていた。
その様子に小さく微笑み、口を開く。
「ところで、ちょっと顔寄せなさい?」
「は、はい……?」
素直に顔を近づけてきたナノカに、パナビアは優しくキスをした。
いつだったかの診療所では奪われるような形だったが、今回は違う。自分の意思で唇を重ねる。
「前の時、しなかったから……ね」
唇を重ねるだけのソフトなものだったが、それで十分だった。愛欲を求めてのキスではないのだから。
「今回だけよ?……て、ちょっと、中で大きく……」
「だ、だって……」
パナビアの指摘に、ナノカは言い訳をするようにつぶやいた。そのナノカに、頭を撫でてやりながら苦笑交じりに口を開く。
「……もう動いていいわよ。あんた、動きたくてたまらないって顔、してる」
少し話していたら、幾分か楽になった。その様子に安心したのか、ナノカは言われた通り動き始めた。
最初はあまり速くなく、少しずつ速度を上げていく。角度を変えたり動きを変えたりして、ナノカはパナビアの感じるところを探っていった。
だがそれでも、先にナノカのほうに限界が来る。
「……ん……っ!」
背筋を伸ばし、白濁した熱の塊をパナビアの中に注ぎ込む。しかしそのまま、さほども休まずナノカは動きを再開した。
「ちょ、ちょっと……少しは、休んだら……」
「せ、先輩を……気持ちよく、するまでは、休みたく……ない、です……っ」
ぐちゃぐちゃと中をかき混ぜながら、ナノカは一心不乱に腰を打ちつけ続けた。
パナビアの感じるところを見つけ出し、そこを重点的に攻めながら、自らを高めていく。
「ナ、ナノカ……私、もう……っ!」
やがて、パナビアにも限界が近づいてくる。
その言葉に、ナノカはよりいっそう大きく腰をグラインドさせた。彼女も幾度目かの限界を迎えようとしている。
「ナノカ、ナノカ! ナノカぁっ!」
「先輩、先輩! せんぱぁいっ!」
まるで恋人同士のように互いの名前を呼び合い、二人は同時に体を大きく反らして果てた。
余韻に体を震わせ、二人は抱き合いながらキスをした。
まだ息は切れていたが、互いを求め合うように舌を絡ませる。
「ぷぁ……先輩、えっちぃ……」
「お互い様よ。このエロ娘」
そう言いあってから、軽く唇を触れ合わせる。そこでナノカは何かに気付き、体を起こした。
「どうしたの?」
「先輩! おちんちん無くなってます!」
よたよたとしながら机を降りるナノカに視線を向けると、そこには確かに違和感の無い少女の体があった。
何が何だかよく分からなくなり、パナビアはとりあえず上半身を起こした。どろりとした何かが、自分の中から出て行くのを感じる。
「……これ、なんだろ……」
ナノカが、白濁色の液体の中から、小さい何かを取り出す。
じろじろとそれを観察し、ナノカはうーんと唸った。
「……昨日、ラファルーにもらったカプセルです、これ……」
「……何よ、それ……」
今度こそ本当にわけが分からなくなり、パナビアは頭を抱えた。
色々と後片付けをし、ナノカを送り返してから、パナビアは一息ついた。
別にまた泊めてやってもよかったのだが、今度はまだ早い時間だったこともあり、カプセルの調査に帰ったのだ。
もしかしたら、またラファルーが訪ねてくるかもしれないし、分からなければその時に聞いてみるそうだ。
そんなわけでその夜。パナビアは、下腹部に違和感を感じながら夕食を摂っていた。
と、そこにノックの音がする。
「……はいはい、今出ますよ。
ったく、今日はもう休みたいのに……」
ぶつくさ文句を言いながらドアノブに手をかける。開いてみると、そこには朝訪ねてきた長いポニーテールの後輩がいた。
「す、すいません、先輩」
何があったかはわからないが、とりあえずパナビアは家に入れてやった。
「で、どうしたの?」
コーヒーの入ったカップを差し出しながら、パナビアはナノカにそう尋ねた。
まさか、もうあのカプセルの調査が終わったのだろうか。
「はい、実は帰ったらラファルーがもういたんです。それで、あのカプセルについて話をしてくれたんですけど――」
差し出されたコーヒーをすすりながら、ナノカは説明を始めた。
「ごめんね、ナノカ。君にあげたあのカプセル、間違えちゃったみたいで」
ナノカの部屋。そこの椅子に座りながら、ラファルーは申し訳なさそうにそう言った。
あんまりおおっぴらに話すものでもないと言って、スツーカには下にいてもらっている。
「やっぱりそうだったんだ。あはは……なんかおかしいと思ったよ……結局あれって、何だったの?」
「うん、ボクも見つけてどうしようかと思ってね。とりあえず何かの参考になるかと思って持ってたんだけど……
まあ、多分君が体験して、感じた用途そのままの物品だよ」
その言葉に、昼間のことを思い出して赤くなる。そのナノカに、ラファルーは優しく微笑んだ。
「古代パシアテ文明人が、一体何を考えて――いや、考えるまでも無いね。こんなものを作った意図なんて、たかが知れてる。
問題は、コレにはそれのために、いくらか余分な機能がついてるってことだね」
「余分な機能?」
カプセルをもてあそびながら言うラファルーに、ナノカは首をかしげながら聞いた。
「うん。コレは、飲用した女性に男性器を生やすだけじゃなくて、神経系に作用して快楽中枢を刺激するんだ。
簡単に言うと、ずっと欲情してる状態にするんだね。しかもそこから出る分泌物も、催淫作用と思考麻痺を引き起こす。
これを飲用して行うことに対し、万全の状態を用意するってわけだね。技術の無駄遣いと言うか何と言うか……
古代パシアテ文明人には、相当な好き者がいたみたいだ。しかも、多分女性」
肩をすくめて言うラファルーに、曖昧な表情でナノカはうなずいた。
なんと言うか、古代パシアテ文明人の別の側面を見た気がする。つまりこれも、Eテクの結晶というわけだ。
「ところで、これが機能を全うして元に戻るには色々条件があるけど、基本的に性交渉が必要なんだよね……」
と、こちらを見る。まるで蛇にでも睨まれたかのように、ナノカはびくりと肩を震わせ、硬直した。
「別に、その相手をどうこうしようってわけじゃないよ。言いふらそうってわけでもない。ナノカのためにならないしね。
でも、ちょっと気になるね。教えてくれないかな……ナノカが一体、誰に『手伝って』もらったのか――」
結局ナノカカエルは、ラファルーヘビの視線に勝てなかった。
「……で、結局全部話しちゃったわけ?」
「はい……」
しょんぼりとしながらうなずいてくる。今日のナノカは本当にいいところ無しだ。
そのナノカに、大きくため息を吐く。
「もういいわ……信用できるんでしょうね?」
「は、はい。約束は、守ってくれます」
ナノカのその言葉をとりあえず信用することにして、パナビアはもう一度大きく息を吐いた。
コーヒーを一口飲む。少し熱くしすぎたかもしれない。
「しっかし……まさか、そういう機能のEテクマシンとはね……
古代パシアテ文明人も、技術力を要らんところに集約させてまあ……」
発明の母は、憤りであり、探究心であり、好奇心であり、欲求である。
出来ないからしたい。何故そうなのかが知りたい。こうすればどうなるのかを見たい。そして、こういうことをしたいから作る。
そういったものが、技術を発展させ、新しい物を作り出していく。
性欲も欲求である以上、それを求めるために技術を磨くのも、決して否定しきれるものではない。
「スケベ心は果てしなく……か。まあ、人間が種として存続するために不可欠な要素とは言え……
なんと言うかまあ、もうちょっと何か無かったのかしら。そもそもあれ、女性用でしょ?」
「パシアテ文明の女の人たちは、色々とハゲしかったんですねぇ……」
あはは……と、ナノカは困ったように苦笑した。特別な例だとは思いたいが。
「まあ、合点がいったからもういいけど……」
ずず、とコーヒーをすする。やっぱり少し熱くしすぎたようだ。小さく顔をしかめる。
「ところで先輩」
「ん?」
熱さに舌を出したところで呼ばれ、パナビアは疑問符を浮かべた。ナノカの手が、彼女の服のポケットに伸びる。
「実は、もう一個もらってきたんですけど……」
ポケットから出されたナノカの手には、見た事があるカプセルが二個、握られていた。
「一緒に『研究』しませんか……?」
何かを期待するかのようなナノカの視線に、パナビアの喉がこくりと鳴った。
以上、ネオスフィアらしく、ぎんぎんでびんびんなナノカさんでした
やっぱり先輩の相手にはナノカさんしか。むしろナノカさんの相手には先輩しか?
というか、どこから見つけてきたラファルー。そして間違えるのかラファルー。セルフツッコミか自分
そういや、やっぱり投下前に一言あったほうがいいんですかね?
神、グッジョブ!
あとラファルーもね! これこそまさに夢の薬・・・
>>561 >そういや、やっぱり投下前に一言あったほうがいいんですかね?
これはその時の書き手の気分次第、でなければ作品に前フリ説明が必要だと思われる場合のみででいいのではないでしょうか
>>561 GJJJJJJJJJJJJJJJJJJJ!
この薬つかえば、だれでも愛し合えるね…気長に、続きまってますぜえ!
>>561 毎度GJ!
個人的には、ここで登場したラファルーさんに
お次は活躍してもらいたところ
てか、今回の文中からは、ラファルーが近々、
ナノカか先輩に対してアクションを起こし
そうな気配が……
>>561 GJ!
まるで俺の夢の中を覗いたようだ
568 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 01:24:57 ID:LF1lPKqw
>>561 Gj!
とにかくパナビア先輩えろす。
次は、処女用のミニサイズじゃなくてもっと大きいサイズに挑戦だ!
フォーリィがこの薬を飲んだら、すごい巨根が生えてきそう……
ていうかそれを鎮めるナノカさんという展開に密かに期待したいw
570 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 18:35:32 ID:CNEKoJci
>>561 GJ!やはり期待を裏切らない!
ネネ嬢がこのクスリに手を出したら最強のクリーチャーと化す気がしてならないw
大逆襲の予感w
ネネはナノカを挿したいのか、それとも挿されたいのか…?
両方に決まってんだろ
クリーチャーってwもはや人間ではないとでも言うのか?
ネネは、実際のゲーム中では意図的なのか冷遇されてるよな。
メイン女キャラのなかで、ナノカとちゅーできてないのはネネくらいだろう。
描写されてないという面では、一応フェアリさんもでしたっけ?
ただ、あの人はちゅーと言うか、注射器の中身をちゅーっと……
……ごほん。こんな時間ですが投下します
パナビア・トーネイドは頭を抱えていた。
小脇にバッグを抱え、右手にはいつもの工具と、両手がふさがってはいたが――気分的には頭を抱えていた。
小さくため息をつき、視線を前に戻す。そこには、でっかいトンカチを持ってポニーテールをゆらゆら揺らす後輩がいた。
「おっふろ、おっふろ、みんなでおっふろ、わふぅ〜♪」
らんらんるーと音頭を取りながら先頭を歩くナノカの姿に、パナビアはもう一度ため息をついた。
何故自分がこんなことに付き合わなくてはならないのか。同時に、結局付き合ってしまう自分もどうなんだと、自問する。
「ご機嫌だね、ナノカ」
軽快なステップを刻むナノカに、脇からラファルーが声をかける。それに対し、ナノカはくるりと振り返って見せた。
「スパに行くのは久しぶりだからね。
ネオスフィアの仕事納めと考えると、気分もちょっと上向きになるよ」
「そっかぁ。もうそんな時期なのね……」
ナノカのその弁に、フェアリはしんみりとつぶやいた。
つまりそれは、自分の仕事が終わり、フェアリ・ハイヤフライという人間が世界から消える時期が迫っているということだ。
そうなれば、自分はコードネームGGを持つエージェントに戻り、彼女たちの前から消えなくてはならない。恐らく永久に。
しかし、今はあまり関係なかった。その暗い考えと冷たい任務を頭から消し去り、眼鏡をかけ直す。
「じゃあ、お姉さんが念入りに洗ってあげないとねぇ。むふふふ……」
「フェアリさん、目が凄いえっちぃです」
「何と言うか、狼の目ですわね」
困ったように苦笑しながら、ナノカとネネが口々に言う。その言い草に、フェアリは目いっぱい可愛く頬を膨らませた。
「むぅ。あたしは単にネオスフィアでの仕事を労ってやろうと思ってるだけなのに」
「……全然説得力無いよ」
ラファルーにまで言われ、フェアリはしょぼんと肩を落とした。最近ちっともいいところ無しである。
「そういえば先輩、いつごろ帝都に戻るんですか?」
「へ? あ、ああ……もう旅費は貯まってるから、身の回り整理したらすぐよ」
急に声をかけられ、パナビアは慌てて返事を返した。自分とした事が、ぼーっとしていたらしい。
「そっか……じゃあ、一緒にスパ行くのはこれが最後になりそうですね……」
ちょっと残念そうなナノカに、パナビアは小さく息を吐いた。と言うか、興味はあったがまさか一緒に行くとは思わなかった。
「あんたの仕事中にはね。別に、ネオスフィアに来るのが最後ってわけでもないでしょ」
ネオスフィアはまだまだ発展途上中だ。また仕事か何かで呼ばれるかもしれないし、観光目的で立ち寄ってもいい。
パナビアのその返事に、ナノカはそうですねと答えた。
「ノキさん、残念でしたね」
「仕方ないよ、ノキは区長の仕事が色々と詰まってるらしいから」
湯船に浸かりながら、ナノカはネネにそう返した。
新任作業の一環で、今日中に処理しておきたい書類が結構溜まっているらしい。ついでに宿題も。
『あう〜、終わんないよ〜。ナノカちゃん手伝って〜』
『ダメだよノキ、さすがにそういう書類は自分でやんなきゃ』
などという会話があったのは、ついさっきのことだ。宿題については、秘書さんが見るとの事。働き者である。
まあ、割と突発的に誘ったので、こうなるのではないかという予測はあったのだが、残念は残念だ。
「また誘えばいいんじゃないのぉ」
「そうですね……って、先輩、気持ちよさそうですね……」
「あー……うん……最近、色々と立て込んでたから……」
ぐでーっと四肢を伸ばし、ゆるゆるの顔で返事をする。この時ばかりはパナビアも、気を緩ませていた。
最近は本当に色々あった。まるで年中行事がぎゅっと圧縮されたような忙しさに、思わぬ疲れが溜まっていたらしい。
「は、はあ……そうですか……」
その当事者の一人であるナノカとしては、生返事を返すしかなかった。今度お詫びにバハネイロカレーでも作りに行こうか。
「なかなかお疲れみたいね。あたしがマッサージでもしたげようか?」
「手がえっちです、手が」
わきわきと両手を動かすフェアリに、ナノカが困ったように言う。
そのナノカに指圧のジェスチャーよと返すが、どう見ても指圧には見えない。むしろ何かを揉みしだくような動作だ。
「と、ところでナノカさん、お背中、流しましょうか?」
「え? うん、じゃあお願いしちゃおうかな」
微妙に鼻息の荒いネネに気圧されながら、そう返事する。それをフェアリは、手をひらひらと振って見送った。
(まあ、最後くらいちっちゃな友人に塩を送ってやりますか。それより気になるのは――)
と、視線を移す。だらりと伸びたパナビアに、ラファルーが声をかけていた。
「折角だから、背中流そうか?」
「うん……? いいの?」
「うん。ちょっと話したいこともあるし、ね」
そう答えながら、ちらりとこちらに意味ありげな視線を送ってくる。
さて、何か面白いことでもするのだろうか。そう思いながら、フェアリはその二人も見送った。
「綺麗な肌だね。すべすべしてて触り心地がいい」
「いや、あの……」
背中を撫でられ、パナビアは小さく身じろぎした。
ナノカから話は聞いていたが、会うのは初めての相手にそう言われ、パナビアは複雑な思いを抱いた。
「ふふ……ごめんごめん、誰かとお風呂に入るのなんて久しぶりだからね。ちょっとした冗談だよ。
あ、でも、綺麗なのはお世辞でも冗談でも無いよ。髪から洗うね?」
そう答えながら、シャンプーを手に取る。軽く手で泡立て、パナビアの髪を洗い始めた。
絶妙な力加減に、パナビアの体から力が抜ける。
「綺麗な髪だね。ナノカみたいに長くすれば、陽光に映えていいと思うけど」
「……短いほうが、好きなの」
ラファルーの頭皮マッサージに半分呆けながら、そう答える。
そのパナビアにくすりと微笑みながら、ラファルーは口を開いた。
「そうなんだ。そうそう、ナノカと言えば、最近色々とキミにお世話になってるそうじゃないか」
「お世話と言うか……巻き込まれてるだけだけど……」
「そうなんだ? でも、つい先日も――」
と、シャワーを手に取る。
「困ってるナノカを助けてくれたらしいね。ちょっと嫉妬しちゃうかな」
言いながら、泡を流す。その言葉に、パナビアはぴくりと反応してしまった。
つい先日の困っているナノカと言えば、一つしかない。まさかと思考をめぐらせていると、スポンジが背に当たる。
「聞いたよ、ナノカに。アレの処理を手伝ってもらったって」
「そ、それは――」
思わず声を上げそうになり、慌てて声量を抑える。ここは公衆浴場だ。自分たち以外にも人がいる。
「別に、聞いてどうしようってわけじゃないよ。言いふらすつもりも無い。ナノカのためにならないしね。
ただボクは、ちょっと興味があるだけなんだ。なかなかこういう体験談は聞けないからね……」
囁くようなラファルーの言葉に、パナビアは何故か身動きが出来なくなっていた。
まるで、蛇に睨まれた蛙のような――
「だから、ちょっと色々聞きたいな。その時のことを」
パナビアの耳元で、ラファルーはそう囁いた。
「で、でわっ。洗いまひゅねっ」
「うん。あは、あははっ、くすぐったいよネネちゃんっ」
「ああ……ナノカさんの肌、すべすべして……」
などと、ネネが役得を得ている所から少し離れた場所で、パナビアは背中を流されていた。
いや、既に背中を流すというのは、名目でしかない。
「そうだね……アレの効果は個人差があるけど、ナノカはどうだったんだい?」
その質問に、記憶がよみがえる。不意にネネと戯れているナノカを見て、その部分を幻視してしまう。
慌てて頭を振り、脳裏から追い出そうと試みるが――
「ふふ……思い出しちゃったかい? まあ答えなくてもいいよ。独り占めしたいという気持ちは、理解できるからね」
「ち、ちが……」
弁解の言葉は、途中で打ち切られた。脇を撫でられ、肩が跳ねる。
「ごめんね、くすぐったかった? でも、そんなつもりは無かったんだけど……くすぐったがりなのかな?」
思い出して敏感になったなどとは言えなかった。いつの間に自分は、こんなになってしまったのだろう。
「まあいいけどね。それより、ナノカのを受け入れたんだよね。そっちの感想を聞きたいかな」
その言葉に、さっと顔を赤くする。全部言ってしまったとナノカは答えたが、いざ直接聞かれると反応に困った。
「実を言うとね、ちょっと悔しいんだ。ボクがいたら相手をしてあげたかったんだけど、丁度その時はいなくてね」
ラファルーの手が、するすると太腿にまで下りてくる。漏れそうになる声を、パナビアは必死で押しとどめた。
「本当にくすぐったがりだね。それとも、もしかして……思い出して敏感になってるとか?」
その質問に、思わずぴくりと身じろぎしてしまう。図星であるが故の反応だが、今それはまずかった。
平静を保ちきれない自分を叱咤するが、既に遅かった。頬を伝う液体が、ぽたりと下に落ちる。
「……おっといけない。折角背中を流してあげると言ったのに、いじめてばかりじゃダメだね」
だが、覚悟していた攻めはこなかった。急に言葉攻めを止め、ラファルーが背中を流しだす。
呑んでいた息を、安堵とともに吐き出す。最近はこういう事がありすぎて、過敏になっているのかもしれない。
パナビアがそう思って気を抜いたその時だった。
「ひゃ……っ」
「……でも、こっちをやめるとは、言って無いよ?」
まるで狙いすましたかのようなタイミングで、ラファルーはパナビアの乳房を持ち上げた。
ゆっくりと丹念に、スポンジで揉み洗う。
そういえば、こんなに丁寧に胸を触られたのは無かったかもしれないと、そんなことが頭をよぎる。
とはいえ――
「案外と大きいね。弾力もあって、触り心地がいい」
「ちょ、ちょっと……」
抗議の声を上げるも、全く聞いていないようだった。これでちゃんと洗えているのだから、逆に始末が悪い。
「これでナノカを挟んであげたのかい?」
「な、何でそんなことまで――」
思わず口にして、しまったと言葉を切る。こんな初歩的な引っかけにかかるなんて。
「先が硬くなってきたよ。感じてる?」
そりゃあそれだけ弄れば、と胸中でつぶやくが、さすがに言えるわけはなかった。
代わりに、拒絶の意味も込めて腕を引き剥がそうとするが――びくともしない。
「ムダだよ。キミの腕力じゃ、ボクの腕は一ミリだって動かせやしない。
大丈夫、悪いようにはしないよ。安心して座ってるといい」
既にこの状況が悪いようにしているようなものだが、平然とラファルーはそう言ってきた。
ムキになって腕を剥がそうとするが――駄目だ、びくともしない。フェアリの時は技術的なものだったが、ラファルーはまるで鉄骨のようだ。
「……よく考えたら、この状況って襲ってるようなものだから、悪いようにしてるか」
「そ、そうよ。だからもうやめて……!」
「じゃあ、前言撤回。悪いようにはするけど、出来るだけ穏便にするから」
あっさりと前言を撤回し、ラファルーの手が腹部へと滑り落ちる。丁寧にスポンジで擦り、少しずつ下へと向かう。
「なんだってこんなこと……」
「さっきも言ったけど、ちょっと嫉妬してるんだよ。仕方ないとはいえ、ナノカとそういうことをしたキミに、ね。
だから、ちょっと意地悪してる。まあ、犬に噛まれたと思って我慢してくれないかな? ちゃんと責任は取るから」
「せ、責任って……」
するすると下腹へ伸びていく手に、慌てて脚を閉じ、手でかばう。だが、ラファルーの手は腰をなぞって脚へと進んでいった。
「もちろん、ちゃんと最後までするってことさ」
そんな責任取らなくていいと、パナビアは泣きそうな気分でそう言ったが――ラファルーは許してくれなかった。
ラファルーの手は、とても丁寧にパナビアの体を洗っていった。
ガラス細工を扱うように繊細に、戦場の切り込み頭のように大胆に、パナビアの緊張を揉み解していく。
「ナノカにあのカプセル、もらったよね?」
「そ、それは……」
内腿を丹念に洗いながら質問され、パナビアは言いよどんだ。正直に言ってしまえば、受け取った。
色々と理由をつけたが、結局のところ理由など一つしかなく、ほかは全て――というわけでもないが、言い訳だ。
しかし、だからと言って正直に言うことなど、それこそ出来なかった。
「……試して、みた?」
「――!」
ラファルーの言葉に、パナビアは心臓が跳ねるような錯覚を覚えた。
心臓が早鐘を打ち、思わず目の前の鏡に映るラファルーから目をそらす。
「相手はやっぱり、ナノカかな?」
それにもやはり、無言で答える。そのパナビアに、ラファルーは目を細めると、右手で何かを握るような仕草をした。
そのまま、パナビアの下腹部の近くに持ってくる。
「ナノカの中に、入れたんだね?」
まるでそこに何かがあるかのような生々しい手の動きに、パナビアは自らの欲望を幻視した。
同時に、その感覚を思い出す。今、そこには何も無いというのに。
「やめ……て……」
「ボクは何もして無いよ?」
搾り出すようなパナビアの声に、ラファルーは事も無げに言った。確かにそうだ。彼女はただ、虚空を撫でているだけだ。
だがパナビアは、思い出さずにはいられなかった。あの感覚と、快楽と、堕落を。
「でも、そうだな……ちょっと、鏡の左側を見てみるといいよ」
ラファルーに言われ、正面から左側に向けて視線を巡らせる。
「気付いてた? さっきからずっと彼女――フェアリだったね。彼女が、こっちを見てるの」
言われて初めて、パナビアはその事に気付いた。湯船のふちに肘を立て、じっとこちらを見ている彼女と、鏡越しに目が合った気がする。
パナビアの心臓が、先ほどとは別の理由でとくんと跳ねた。
「キミの顔、キミの反応、キミの仕草――最初からずっと、全部見てたよ」
全部……つまり、今の顔も、さっきの反応も、今までされていたことも、全部見られていたということだ。
その事実に、パナビアは鏡から視線を外した。下を向いたまま、熱くなっていく顔を手で覆う。
「ぜ……全部……見られ……」
「聞こえてはいないと思うけどね」
フォローになっていないフォローを入れながら、ラファルーはパナビアの下腹部に手を侵入させた。
茂みをかき分け、優しく核心部分に触れると――そこは何故か、熱くなっていた。
「……あれ? 濡れてるよ?」
その一言に、パナビアの肩が小さく跳ねる。その肩に顎を乗せるようにして、ラファルーは口を開いた。
「そんなに強く刺激した覚えは無いんだけどな。それとも――」
そう言いながら、指の先端をゆっくりと差し込む。パナビアの口から吐息が漏れた。
「もしかして、見られて感じてる?」
どくん、と、心臓の音が大きく響く。
鏡の中のラファルーが、小さく笑みを浮かべた。
「やっぱり。そうなんだ」
違う。そう言おうとして口を開き――しかし、声が出ない。
「急に抵抗も弱くなったし」
違う、それは――
「キミは、恥ずかしいのがスキなんだね」
「ち、違う……」
言葉とは裏腹に、下腹部が熱くなっていく。パナビアは、自分の中に芽生えた感情を必死に否定した。
だが――
「こんなにして……説得力、無いよ?」
ラファルーが指を抜く。透明な何かが、細く糸を引いた。
「……あぅ……」
その光景に、パナビアは小さく呻くことしか出来なかった。
「ここは特に念入りに洗わないと……ね?」
そんな確認を入れながら愛撫を続けるラファルーに、パナビアは返事を返すことが出来なかった。
漏れそうになる声を抑え込むのに必死で、返事をする余裕などない。下手に口を開けば喘ぎ声が漏れそうだからだ。
洗剤が粘液を刺激し、微弱な痛みを訴えてくる。しかしそれよりも、ラファルーの技のほうが勝っていた。
まるで神経を直接撫でられているかのような感覚に、パナビアの思考が白濁していく。
「ひぅ……ふ……っ」
しかしそれでも、パナビアは驚異的な精神力で声を抑え込んでいた。
楽になりたいという欲求を、公衆の面前という事実を脳裏で何度も反復することで、思いとどまらせる。
しかし逆に、その行為が彼女の否定したい性癖を刺激する。
人生の中でも最悪に近い悪循環に、パナビアは泣きそうな――いや、既にもう半分以上泣きが入っていた。
もう許して欲しい。自分が悪かったのなら謝る。だから、もう許して――
「ああ、ダメだ」
何故かその一言が、麻痺しかかった思考の中でも鮮明に聞こえる。
申し訳なさそうな、嬉しそうな、諦めにも似た――甘い声。
「これ以上は、ボクが本気になりそうだから――ゴメン」
意味は分からなかった。何故彼女がそんな言葉を紡いだのか、パナビアには分からなかった。
ただその瞬間、ラファルーがパナビアの敏感な肉芽を強く、しかし愛しげに撫で上げる。
その瞬間――
「ぅ……ぁは……っ!」
大きな快楽の波がパナビアを襲い、彼女は脱力してラファルーに身体の一切を預けてしまった。
白い闇に沈んでいく思考の中で、下腹に開放感を覚える。
(ああ……出ちゃった……)
排泄の快楽と同時に、パナビアは意識を保つことを放棄した。何も考えられなくなり、思考が薄れていく。
「後はボクがどうにかしておくから、お休み」
ただ、その言葉に、何故かひどく安心した。
「う……ん……」
「あ。先輩、気がつきましたか」
重いまぶたが自然と開いた先にあったのは、いつものポニーテールを下ろしている後輩の顔だった。
全身を倦怠感が包み、体を動かすのが億劫に感じる。
「あれ……私……」
ふと、自分の頭がナノカの太腿を枕にしていることに気付く。いわゆる膝枕という奴だ。
なんとなくそのまま周囲を見渡す。
もう一人の後輩の、心配しているような、しかし少し妬ましいような微妙な視線に気付き、パナビアはだるい体を起こした。
「先輩、のぼせて倒れちゃったんですよ」
ナノカのその言葉に、そういえばと周囲を再度見渡す。
目標の相手は、何もなかったかのような顔で、ビン牛乳に口をつけていた。
「そう……」
ナノカのこの様子からすると、最後の言葉通り、どうにか誤魔化してくれたようだ。
元はといえば向こうがしてきたことなので、どうにも感謝の念は抱けないが――
(……いや、どう考えてもこっちが被害者なんだけど……)
とりあえずまあ、今言及するのはやめておく。ナノカたちもいるし。
「大丈夫ですか?」
「ええ、もう大丈夫」
後で二人きりになったら文句言ってやる、と、胸中で固く誓いながらそう答える。
そんな機会が今後あるのかわからなかったが、パナビアは考えないことにした。
「……あんた、意外と惚れっぽいのね。ナノカとかBBとか」
「……そうかな?」
帰り道。フェアリの呆れたような声に、ラファルーは小首をかしげた。
やいのやいのと会話をしながら前を歩く三人を眺め、自嘲気味に苦笑する。
「……そうかもしれない。おかしいな、こういうのはボクのキャラじゃないはずなんだけど」
「あんまり不思議には思わないけどね。何考えてんのか分からないあんたが、何考えても」
そう言って肩をすくめる。
「……投げやりな言葉だね」
「何考えてるか分からない奴の考えなんか、推してみるだけ労力の無駄よ」
「何だかひどい事を言われた気がする」
「リアリストは物言いがシビアなのよ。覚えときなさい」
そう溜め息交じりに返され、ラファルーは微妙に腑に落ちない様子でうなずいた。
「ああ、でも……」
と、不意にフェアリが口を開く。
「あの顔はいい感じだったわ。私の心のアルバムに永久保存ね」
「……お気に召したようで。と言うか、もしかして君もなのかい?」
むふーと鼻から息を吐くフェアリに、半ば呆れながらラファルーが言う。
自分もあまり人の事は言えないが、それでも自慢げに言うことではないのは明らかだった。
「てゆーか、もう半月くらいであの子らとはお別れなんだから、邪魔しないでよね?」
「そのつもりはないけど……そうか、もうあと半月で君はオバケに戻るのか」
「ええ。もう半月でフェアリ・ハイヤフライはこの世から消えるのよ。
まあ、最初からそんな人物いなかったんだから、当たり前のことなんだけど」
「でも、その前に最後の仕事が残ってるんだろう?」
ごく自然なその言葉に、フェアリはす……と目を細めた。射抜くような瞳でラファルーを見つめる。だが――
「<BB&ラファルー>――適当な面倒仕事引き受けます。大きすぎる仕事はダメ、小さすぎる仕事もダメ。
ドラゴンも契約によりみな殺し、満足は保証、報酬は先払い。他の仕事も見積もり無料。
宝捜し、娘さんの救出、世界の秘密見つけます――」
そんな視線もどこ吹く風。すらすらと、ラファルーが言葉を紡ぐ。
「……今なら特別価格だけど、どうする?」
微笑すら浮かべて言うラファルーに、フェアリは毒気を抜かれたように大きく息を吐いた。
「……考えとくわ、何でも屋さん」
苦笑しながらそう答え、彼女は前を歩く三人に視線を戻した。
というわけで、ラファルーさん大活躍の巻でした
さて、またノキがヒドい理由で出てきませんでした。エリンシエに至っては、名前すら
別に嫌いじゃないんです。でも、なんか使いにくいんです。すいませんorz
ネネちゃんは今回ちょっと役得ですが、人目もあるので頂上にはアタックしませんでした
大体六合目くらいかな?
彼女が頂を制覇する日は来るんでしょうか……
なんだか最後は全然先輩と関係ない話が展開されたのは秘密です
587 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 11:25:43 ID:gb0HQzmL
激しくGJ!
なんだか話も賑やかしくなってきましたな
>>586 仕事先でおっきしてきた……GJ!
つかラファルーさん、遠慮なく本気になってくれてよかったのにぃぃぃ!!
寸止めプレイで、われわれを悶々とさせる気でしょうかw
>>586 相変わらずGJ!!
でも先輩帰っちゃうのですか……?
もしそうなるなら、その前にもう一回ナノカとの濃厚ならぶらぶえっちを見せてほすぃ。
>>586 キタ!!GJ!!!
この最後の意味深なやりとり、
次回はラファルーとフェアリさんが共闘してナノカ責めですか?w
どうなるにせよ、とにかく続き、続き、楽しみにしてますよー!
おっきしたお!GJ!
眠気が一気に吹っ飛びました
>>586 GJ!
>「ナノカの中に、入れたんだね?」
これの台詞にゾクっときたので、個人的にはラファルーには、
今度はナノカさん相手に活躍してほしいぜ。
Eテクちんちん装備で、ナノカさんをめろめろにしてほしい。
でも、ナノカに入れていいのは先輩だけなのかしらん・・・?
なんであれ、続き期待してまっす。
ラファルーえろいなあ。今回、例のカプセルでちんこが付いてないのはもったいなさすぎる。
揉んで揉んで揉んで揉んで揉んで揉んで揉んで揉んで揉んで
触って触って触ってラファル〜♪
ごめんなんか急に思い浮かんだ。
神様最近投下ペースが一気に上がったなwwww
無理しないで頑張ってください
先輩、いい女だなあ…
>>586 いつのまにやらSSがぞろぞろとw
先輩スキーなので嬉限り
続き期待してまっす
もうすぐアマネカの発売となるけど名前だけでもいいからナノカ達を出現させて欲しいものだなぁ
来年3月に発売延期らしいっす>アマネカ
>>586 当初は夏発売だったのにな…まあその分内容が濃くなることを信じて待つしかないか
「よし、こんなもんでしょう」
さっぱりとした工房の中、パナビア・トーネイドは満足気にうなずいた。
今この工房には、彼女の私物は手元の荷物以外何もない。
残っているのは、備え付けの家具が数点と、元からあった工房設備だけだ。
「長くいたわけでもないし、ただの仮住まいだけど……ちょっと名残惜しいわね」
この工房を借りてからの短い日々を思い出す。色々とあったが、今となっては楽しい――
「……いや、全然楽しくないから。大変でしかなかったから」
胸中の自分の言葉に、思わず突っ込む。
そう、ここで美しい思い出にしてしまってはだめだ。どう考えても美しくないし。
ひとしきりうなずいてから、パナビアは大きく息を吐いた。ここでこうしていても意味がない。
「とりあえず、挨拶くらいはしていきましょうかね……」
今日こそは何も無く進むといいな、などと思いながら、パナビアは愛用の工具――エンチャンテッド・ジーニアスを手に取った。
「というわけで、一応挨拶にね」
「はあ、そうなんですか」
パナビアの言葉に、ナノカは気の抜けたような返事を返した。
場所はプロスペロ発明工房ネオスフィア支店。昼を過ぎ、夕方にはまだ早い微妙な時間。
とりあえずまあ、一応バイトの件で世話になったしと、挨拶に来たのだ。
「ちょっと、寂しくなりますね」
「いや、どうせ帝都でまた会えるでしょうが」
残念そうに言う後輩に、少し呆れたように返す。
ナノカの仕事も、あと半月程度で終了する。そうなれば彼女は帝都に戻り、またアカデミーに顔を出すようになるだろう。
帝都が広いとは言ってもたかが知れているし、なんだったらアカデミーでも会える。
「そう、ですね」
パナビアの言葉に、ナノカは明るい顔でうなずいた。
「それで、よ。悪いんだけど、フェアリ先生に会ったらよろしく言っておいてくれる?」
「はぇ? フェアリさんですか?」
間の抜けた声で聞き返すナノカに、パナビアはうなずいた。よく分からないといった様子で眉根を寄せる。
「いや、一応挨拶に行ったんだけど、何か休業してて……呼んでも返事は無いし、人の気配も無かったから」
「は、はあ……なるほど、分かりました」
恐らく、本業のほうの仕事に行っているのだろうと思い、ナノカはその頼みを引き受けた。
どうやら彼女の素性は知らないようだし、わざわざ教えることでもない。
「それで、先輩はこれからすぐに帰るんですか?」
「いや、今日は挨拶と片付けだけね。明日の午前の便で帝都に帰る予定」
「そうなんですか。よかった」
パナビアの答えに、ナノカがほっと胸をなでおろす。
その言葉に疑問を覚え、パナビアは訝しげに口を開いた。
「よかったって……何がよ?」
「ええっと……先輩、夕飯のアテはありますか?」
「いや、適当に済ませようかと……それと何が関係あるの?」
疑問符を浮かべながらの返答に、ナノカは満足気にうなずいた。
まるで名案を思い浮かんだとばかりの顔で口を開く。
「何か精のつくごはんでも、ここ数日のお返しに作ろうかと」
「……はぁ」
急な話に、パナビアは生返事を返した。
まあ、確かにここ数日、ナノカには色々と大変な目に会わされた。それの詫びのつもりというならば、殊勝な心がけなので、わざわざ断る理由も無い。
この後輩と夕飯を同席するというのが少々アレだが、一人で食べるよりはいいだろう。
やはり一人の食事というのは、どうにも寂しい。せめて隣にフッケバインでもいれば話は別なのだが。
(アホくさ。何を今更)
弱気なものの考え方に、自分で自分に呆れかえる。いつから自分はこんな弱い考え方をするようになったのか。
とはいえ――
「まあ、どうしてもって言うんなら、もらってやってもいいけど」
作ってくれるんなら馳走になってもいいかと、パナビアはそう考えた。
「それで、何を作ってくれるわけ?」
パナビアの借り工房。
夕方になって食材やらの荷物を手にやってきたナノカに、パナビアは椅子に座ってそう聞いた。
「ナノカ特製、スタミナバハネイロカレーです」
じゃがいもを袋から取り出してそう答える。
「いや〜、よかったですよ。先輩が帝都に帰る前にお返しが出来そうで」
帝都に帰るころには忘れそうだったからと、ナノカはそんなことを言いながら台所に向かった。
確かに、この後輩には間の抜けたところがある。
まあ今回に関しては、別に忘れられても実害は無いどころか、そんな殊勝なことを考えていたのかとちょっと驚いているくらいだが。
「スタミナねぇ」
「ほら、先輩、昨日のスパの時に言ってたじゃないですか。色々立て込んでたからって。
最近のことに関しては確かに私が結構お世話になりましたし、協力に感謝の意味も込めて」
「あんたにしては意外と殊勝な考え方ね。変なものでも食べた?」
「うう……スツーカと同じこと言われた……」
どうやら出てくる時にも言われたらしい。あの狼とは意外に気が合うかもしれない。
そんなことを思いながら、パナビアは呆れたように息を吐いた。
「つまり、いつもそーいう目で見られてるわけよ。ちょっとは自覚して直すよう心がけなさいな」
「むぅ……」
納得いかない様子だが、それでも二人以上から言われれば多少は気にかかるのか、ナノカは眉根を寄せた。
「分かりました、がんばってみます。それじゃあ、とりあえず作りますね」
とりあえずうなずくだけうなずいて、厨房に立つ。程なくして、包丁の音と調子の外れた歌が聞こえてきた。
「おっ料理〜おっ料理〜、じゃがいもむきむき丸裸〜。たまねぎにんじんざっくざく〜。
包丁様に切れぬ物無し〜。うそごめんちょっとある」
……なかなかでたらめな歌詞である。
調子の外れた声と合わさって、破壊力はうなぎのぼりだった。
天才の巻き起こす天災のような歌に、これは何の拷問なのだろうかと、パナビアはうんざりしながら机に突っ伏した。
「か〜んせ〜」
上機嫌に鍋を抱えるナノカを、パナビアは疲れた顔で見返した。
その完成の時までずっとあの調子の歌を聞き続け、彼女の精神力は大幅に削り取られていた。
「そう、よかった……もうこれであのヒドイ呻き声は聞かなくて済むのね……」
「う、呻き声……」
パナビアのうんざりとした声に、ナノカはショックを隠しきれない様子でつぶやいた。
確か前にもそんな評価をされたことがあった。ちょっと泣きそうな気分になるが、苦笑いで自分をごまかす。
そのまま皿に炊いたご飯を盛り付け、ルーをかける。
「ま、まあ、とりあえず完成したので、どうぞ召し上がれ」
「はいはい。いただきます」
皿を受け取り、スプーンを挿し込む。赤みの強いルーがとろりと流れ、白米を染めた。
ぱっと見は、どこにでもあるカレーライスのように見えた。スプーンで一口分を掬い上げると、ふわりと湯気が立つ。
バハネイロという単語を頭に浮かべ、相応の辛さを覚悟しながら口に運ぶ。
だが、想定していたほどの辛さは無く、むしろ口当たりの良ささえ感じた。とろみのあるルーが、白米に絡んで口内を豊かにする。
「おいしい……」
思わずそう漏らす。少なくとも、それだけの存在感がこのカレーライスにはあった。
パナビアのその言葉にナノカは満足そうに微笑むと、自分の分を用意し始める。
「おかわり沢山ありますから、どうぞじゃんじゃん食べちゃってください」
ナノカのその言葉に、パナビアはやっと自分が漏らした言葉に気づいた。
その事実に顔を赤らめ、慌てて視線をそらして咳払いをする。
「ま、まあ、中々悪くないわね」
「好みに合ったみたいで良かったですよ。先輩が辛いものダメだったらとか、ちょっと心配しちゃって」
「いやまあ、その、普通よりはおいしいから、その……」
「? なんですか?」
「……なんでもないわよ」
結局パナビアは素直にナノカを褒められず、カレーを口に運び始めた。
夕飯も食べ終わり、食器も洗って一休み。
自分がやるから休んでてくださいと言うナノカを黙殺し、一緒に食器を洗い終えたパナビアは、食後のコーヒーを飲んでいた。
「何か……調子狂うわ……」
困ったように眉根を寄せて、そうつぶやく。
今日のそれは、いつものような騒がしいものではなく、どうにも落ち着かない類のものだった。
そもそも今日は、挨拶だけで夕飯など作ってもらうつもりもなかったし、今までの自分なら突っぱねていただろう。
だが今日は、この通りご馳走になり、後片付けまで手伝って、挙句風呂まで沸かしてもらっている。
「何が理由か、今回ばかりは分からないのよね……」
別に、ナノカが何かしたわけではない。むしろ今までのことを考えれば、及第点である。
あとこれで、工房士として目の上のタンコブでなければ完璧だが、それは自分で勝ち取るべきものだ。
別に、ナノカのことが話すのも嫌と言うほど嫌いなわけではない。ただちょっと、気に食わないだけだ。
しかし、その理由も正直――
「先輩、お風呂沸きましたよ」
「ああ、ありがと」
陰鬱になりそうな胸中に待ったをかけるようなタイミングで呼ばれ、パナビアは二重の意味で礼を言った。
やはり、自分の心理分析などするものではない。
息を一つ吐いてコーヒーを飲み干すと、脱衣所に向かう。今日はまだここを使う予定だったので、着替えやタオルは置いてある。
そのまま脱衣所のドアを開き、中に入ってから――
「……ん?」
パナビアは、妙な違和感を覚えた。
眉根を寄せながら、その感覚をたどっていく。ゆっくりと視線をめぐらせ、自分の後ろに行き着いた。
「どうしました?」
そこには何故か、ナノカが立っていた。
手にタオルと着替えらしき衣類を持ち、小首をかしげている。
「……何で入ってきてるわけ?」
「ああ、なるほど」
パナビアの質問に、ナノカは納得いったようにうなずいて――
「お背中も、流しちゃおうかと」
満面の笑みでそう答えた。
「先輩の肌、やっぱり綺麗ですねぇ」
「はぁ、まあ、ありがと……」
結局、お礼の一環だと押し切られ、パナビアは背中を流してもらうことになった。
つい先日、あんなことがあったばかりなので、人に背中を流してもらうことには微妙に抵抗感があるのだが――
「じゃあ、髪から洗いますね。
先輩の髪、綺麗ですよねぇ。長くしたら、太陽の光が綺麗に反射するんだろうなぁ」
そんなセリフまで似せなくていいと、パナビアはうんざりと胸中でつぶやいた。
「ふんふ〜ん。痒いところはありますか〜」
「ん……もうちょっと下」
だが、始まってしまえば悪くは無かった。
先日の――ラファルーと言ったか――彼女程ではないが、なかなか気持ちいい。
「はい、流しますよ〜」
その宣言と共に、シャワーが泡を流し落とす。手櫛で髪を梳かれ、パナビアは小さく息を吐いて力を抜いた。
「人にやってもらうと、ちょっと気分いいわね」
「じゃあ、がんがん洗っちゃいますね」
ただ洗ってもらうだけなら、と、胸中で付け足すパナビアの背中に、泡立てたスポンジを押し当てる。
わしわしとそれなりの強さで――しかし、強すぎない程度で擦りつけ、洗っていく。
「ふんふふ〜ん。折角なのでこの辺も」
「え、ちょっと、そこは自分で……ぁんっ」
脇腹から乳房にかけてを撫で上げるように擦られ、思わずパナビアは声を漏らしてしまった。
だが、ナノカはそんなことはお構い無しに、その二つのふくらみを持ち上げた。
「おお、これはかなりのボリュームですよ。先輩、やっぱりサイズ詐称してませんか?」
「してないわよ! てゆーか放しなさいっ! こら、揉むなっ!」
「むむむ……成長過程の女の子としては、なかなかうらやましい限りです。ちょっと嫉妬」
そう言って手を放す。素直に手を放され、パナビアは安堵の息を吐いた。フェアリやラファルーの例を考えると、ナノカはまだマシだった。
「あんたまだ十四でしょ? まだまだこれから……」
と、落ち着いてから後ろを振り向く。目の前には、お世辞にも豊かとは言えない――もっと端的に言えば、貧相な胸があった。
あごに手を当て、パナビアは神妙な表情でそこに指を立てた。ふに、と、わずかな反発を受ける。
「あんたのころには、私ももうちょっとあったような……」
「がーん! 先輩、今のフェイントは大打撃でしたよ……」
前言をあっさりと撤回するパナビアに、ナノカはショックを隠しきれずにうなだれてしまった。
とはいえ、こればっかりは個人差なのでどうしようもない。願わくは、ナノカが自分で満足する程度に成長することくらいか。
「そんなこと言われてもねぇ」
と、呆れたようにパナビアは頭を抱えた。この後輩のコンプレックスが見れて、嬉しいようなアホらしいような、微妙な気分になる。
「まあ、そのうち育つでしょ。気長に待ちなさい」
「はい……」
いまいち納得していない様子で、自分の胸を撫でる。どうやら意外に気にしているらしい。
いつだったかは年相応だと言い張っていたが、あれは要するに強がりとか見栄とか、そういう類のものだったようだ。
「それより、ちゃんと流してよね」
「あ、そうでした」
背を向けられ、慌てて再開する。
念入りにスポンジで擦り、シャワーで泡を流すと、ハリのある肌を水滴が流れ落ちていった。
「はい、終了です」
「ん、ありがと。今度は私が流したげる」
「え? いや、いいですよ。自分でやれますから」
「あんたに世話になりっぱなしってのは気持ち悪いのよ」
そう答えるとナノカは、そうですかと、意外に素直に従った。
素直に従う後輩に気をよくして、パナビアは懇切丁寧に髪を洗ってやる。なんだかんだと世話焼きだ。
(こうやって素直に大人しくしてれば、別に文句は無いんだけどね)
とはいえ、それでは張り合いが無いなどと、矛盾したことを考える自分に胸中で苦笑する。やはり、ライバルがいてこその向上意欲か。
そんなことを考えながら、パナビアはナノカの背中を流してやった。
「やっぱりお風呂はいいですねぇ」
などと、しみじみ言う後輩の下で、パナビアは小さく息を吐いた。
大衆浴場ならともかく、こういった家庭レベルのバスタブでは、人二人が入ることを考慮されていない。
必然的に、身体を寄せ合ってどうにか入り込まなくてはならない。
というわけで、ナノカよりは大きいパナビアが、下になって入り込むわけだが……
「先輩の胸柔らかいですねぇ」
「……そりゃそうでしょ」
「脚もすらっとしてきれいですねぇ」
「……ありがと」
これは軽くセクハラなのではないかと、そんなことを考える。
とはいえ、この程度のスキンシップは――
「ここで先輩にあげちゃったんですよねぇ……」
前言撤回。セクハラより性質が悪かった。
何も、今ここでそんな話を持ち出さなくても。
「……後悔してる?」
どう返事をしたものかと考えたが、結局そんな言葉しか出てこなかった。
つい数日前のことだ。記憶にも新しいし、忘れられるほど印象も薄くない。
だがナノカは、思いのほか明るい声で、
「いえ、あんまり」
そう答えた。
「先輩なら別にいいかなって。おかしいですよね、女の子同士なのに」
そもそも状況が異常だったので、あまり当てはめにくいとは思うのだが、確かに女同士でのことである。
普通に考えればおかしいと思う。だが、パナビアも同じようなことがあったため、一概に否定できなかった。
「まあ、人それぞれだし、状況もおかしかったし……それでいいならいいけど」
と、結局そんな返答しか出来ない。少し負い目もあったかもしれない。
「あ、でも……」
パナビアが我知らず安堵の息を吐いていると、ナノカが何か思いついたようにこちらを向いた。
「先輩がよければ、またしたいな……」
ちょっと顔を赤らめて言う後輩に、パナビアは息を呑んだ。
「ま、またって……」
その言葉の意味に、パナビアは顔を赤くして視線を泳がせた。
今までの経緯を思い出すと、自然と頬が熱くなる。正直なところ、勢いなども手伝っていたところが大きく、今でも恥ずかしい。
それに、多分本気で求められたら断れない。相手がナノカでも――いや、今までのことを考えると、逆にナノカだからこそ。
「ダメ、ですか?」
猫なで声で聞かれ、パナビアは硬直するより他無かった。
期待するような、そんな視線。その目はずるい。いつもは憎たらしいその顔が、愛らしく見えるから。
「し、仕方ないわね……」
結局パナビアは、視線の誘惑に勝てなかった。頬を朱に染めながら顔をそらし、言い訳がましくそう答える。
その返事に恥ずかしそうに、だが嬉しそうにうなずくナノカに、パナビアはさらに顔を赤くする。
「今回だけよ?」
一体何回このセリフを言えばいいのだろうか。ナノカを抱きかかえながら、パナビアはそんなことを考えていた。
これからことに及ぶにも準備というものがあるわけで。
「ん……ふぅ」
パナビアは、その準備の時点で既に切羽詰っていた。
もう明日からは使わなくなるベッドのシーツを自らの体液で濡らしながら、だらしなく腰を震わせる。
「あ、だめ……ナノカ、そんな、出ちゃ……っ」
例のカプセルで生えた男性器を執拗に刺激され、パナビアは恥も外聞も無く身悶えていた。
ナノカの小さな口で丹念にねちっこく弄られ、まるでもう一つ心臓が出来たように跳ね回る。
どくんどくんという血流の音が、自分の耳にまで届いているような錯覚すら覚えた。
「はぷ……いいですよ、出しちゃって……先輩の、ください」
そう言って、パナビアのそこを口に含む。先端を舌で包むように舐め回し、堤防を決壊させようと攻め立てる。
「もうだめ……出るぅ……っ!」
その宣言と共に、パナビアは白濁の熱をナノカの口に吐き出した。
絶頂の余韻に全身を弛緩させ、そのままベッドに仰向けに倒れこむ。未だ硬さを失わない肉棒が、ぶるんと揺れた。
「はぁ、はぁ……」
「せんぱぁい……」
甘ったるい声と共に、自らの先端に何かが触れる。息を整えるのもそこそこに、パナビアが視線を向けると――
「私にも、してくださいよぉ……」
破裂しそうなほどに滾っているナノカの怒張が、自己主張するかのように脈打っていた。
互いの先端が触れ合い、溢れてくる汁を交換するように擦り付けあう。
本来存在し得ない器官同士の接触に、パナビアは奇妙な倒錯感に襲われていた。
(ナノカのが、私のをつついてる……)
その事実に、パナビアはそこに意識が集中していく錯覚に陥った。
「ねえ、せんぱい」
甘ったるい声に誘われ、上半身を起こす。
そのまま、近づいてきた彼女の唇に、吸い込まれるようにかぶりついた。
「ん、ふ……ちゅ……」
舌を差し込み、口内を撫で回す。それに答えるように、ナノカは舌を絡めてきた。
「はぷ……ん……」
互いの唾液を交換するように絡め合い、全てを奪おうと吸い上げる。
そんな濃厚なキスに酔いしれながら、パナビアはナノカの怒張をそっと握った。
「ひゃぷ……っ!?」
一瞬唇を離しそうになるナノカを、放すまいと思い切り吸い上げながら擦りあげる。
信じられないほど硬くなっているそこは、欲望の熱をパナビアに伝えてくる。
その怒張を丁寧に擦りあげながら、自らの先端を絡めてねだってみせる。
それが通じたのか、虚空を泳いでいたナノカの手が、パナビアの怒張を握った。
「ん、ふ……っ」
ナノカとは違い、更に強く深く唇を重ねる。何故自分がそんな行動をしたのか分からないが、気づいたときにはそうやって求めていた。
互いにかみ合うように唇を重ねながら、互いを攻め合う。
やがて、二人の限界が近づき――
「ふ……むぅ……!」
「んむ……ぅ……!」
一際強く吸い合い、その熱の欲望で互いの腹を汚した。
「……ぷはぁ」
絶頂の余韻に浸りながら、ようやく唇を離す。たっぷりと絡み合った唾液が糸を引き、光を反射する。
「先輩、えっちぃ……」
未だ熱を失わないそこを握り合い、ナノカは期待するような甘い声を吐いた。
「……どっちがよ。まだこんなに硬くしてるくせに」
そう言い返しながら、まだ余韻に震えるそこを擦りあげる。
まだ敏感なそこを攻められ、ナノカの肩が小さく跳ねた。
「あ、せんぱっ、ズルいっ。私も……っ」
そう返して、同じように扱き返す。一瞬パナビアの腰が引かれるが、ナノカはそこを掴んで放さなかった。
「ちょっと、私、イッたばっか……っ」
「私も、です、よっ」
「だって、して欲しいって、言ってたじゃないのっ」
「私も、したいんですっ」
扱き扱かれながら言い合う。まるで争うような攻め合いに、まだ敏感なままの二人の身体が長くもつはずも無く――
「この、ワガママむす……ぅあはっ!」
「ま、また……はぁうっ!」
先ほどと同じように、しかし先ほどとは比べ物にならない快楽と共に互いを白く汚す。
二人もつれ合ってベッドに倒れ、大きく肩で息を切らせて余韻に浸る。
しかし、あれだけ激しく達しながらも、二人の肉棒は硬さと熱さを失っていなかった。むしろ、更に硬く熱く滾っていく。
これが、このEテク品による催淫効果によるものなのか、互いを求めてなのかは分からなかった。
もうそんなことはどうでもいい。とにかく相手を求めることだけが、頭の中をうねるように渦巻く。
「先輩……」
甘く囁く後輩の声に、視線を向ける。
ゆっくりと身体を起こし、彼女は未だうつ伏せになって起き上がれないパナビアを、後ろから抱きしめる。
「入れて、いいですよね?」
熱を持った硬いモノが、パナビアの臀部を撫でる。
その言葉に、パナビアは腰を上げて押し返すと、自分でも驚くような猫なで声で返事をした。
「早くしなさいよぅ……」
もう、相手が誰だとか自分から求めるのは恥ずかしいとか、そういったことはどうでもよくなっていた。
甘い声に誘われ、滴るほどに濡れそぼったそこへと、一気に突き込む。
包み込むような柔らかさと、搾り取ろうとする締め付けに、ナノカは危うく熱を吐き出しそうになった。
「くぅ……ぁ……やっぱり先輩の中、気持ち、いい……」
下腹部に力を込め、こみ上げてくる射精感をどうにか押しとどめることに成功すると、ナノカはゆっくりとパナビアの中を堪能し始めた。
何か別の生き物のように締め付けてくるパナビアの中を、その潤いを絡め取るようにかき回す。
早く吐き出したいという欲求と、もっと長く味わいたいというジレンマに苛まされながら、ナノカは腰を擦り合わせた。
「ナノカぁ……もっと……」
もっと強く、と締め付けてくるパナビアに、ナノカは脳が痺れるような錯覚を覚えた。
我慢しきれない程の波が押し寄せ、腰が震える。
「先輩、だめぇ……っ!」
搾り出すような声と共に、パナビアの最奥へと熱を吐き出す。
自らの最深部を白濁色に汚された事実に、パナビアの欲望の象徴がぴくりと跳ねた。
「ナノカ、ずるい……私も、私のも……!」
腰を擦りつけてせがむパナビアに、ナノカはほとんど本能的にその怒張を握り締めた。
びくびくと脈打つそこを扱きながら、自らも腰の動きを再開する。
ペース配分も何も無い、ただ快楽を求めるだけの乱暴な動きに合わせ、ナノカはとにかくパナビアを攻め立てた。
「先輩、どうですか!? 気持ちいいですか!? おちんちん気持ちいいですか!?」
「気持ちいい! 気持ちいいから、もっと扱いて! もっと突いて!」
みっともなく腰を振り、口から唾液が溢れるのも構わず、快楽を貪り合う。
思考の大半を肉の欲望に支配され、二人はまるで獣のように身体を重ねていた。
「先輩、私……またぁ……っ!」
「わ、私も……出るぅっ!」
幾度目かの絶頂と共に、精を吐き出す。ナノカはパナビアの中を、パナビアはベッドのシーツを思う存分白く汚す。
だが、既に相当な量を吐き出していると言うのに、二人の精は全く衰える様子がなかった。
自らの吐き出した白濁の池に身を沈め、なお求めるように脈打つパナビアの怒張に、ナノカがうっとりとした様子で口を開く。
「……先輩、あんなに出したのに、まだ元気なんですね?」
「だ、だって……」
普段では絶対に人に見せない、言い訳をする子供のような口調。
余程恥ずかしいのか、パナビアは一旦口ごもる。だが、それでも意を決したように再度口を開いた。
「だって、まだナノカの中に出してないもの……」
恥ずかしそうに言うパナビアに、ナノカは一瞬言葉を失ってしまった。
目に涙すら浮かべ、ねだるような視線を向ける。
どれだけ扱かれようと、どれだけ精を吐き出そうと、パナビアのそこは満足してくれなかった。
理由は至極簡単だ。まだ女に包まれていない。たったそれだけのことである。
たったそれだけだが、今のパナビアにとってはとても大切なことだった。
自分のモノを、あの未熟な身体に突き込んで、思う存分蹂躙したい。
その奥を、自分がしてもらったように、自分の精で思う存分汚したい。
その欲求だけが、ただひたすらに膨れ上がる。
「ねえ、だからぁ……」
もう、理性的な思考など浮かんでこない。
既にナノカと何度も交わった事のある経験が、彼女のタガを完全に外していた。
自分で自分の怒張を握りながら、懇願するように口を開く。
「入れて、いいでしょう?」
パナビアの甘い声に、ナノカは眩暈のような錯覚を覚えた。
いつも強気で厳しい先輩に、こんな風に甘えられて、断れるはずがない――
「もう、先輩ってば……」
甘い息を吐きながら、ナノカはうっとりと微笑んだ。
未だあどけなさの残る顔に悦楽の笑みを浮かべ、ゆっくりと脚を開く。
溶けているのではないかと錯覚するほどに濡れそぼった秘裂を自身の指で押し開き、ナノカは甘えるような声を漏らした。
「早く、くださいよぅ……」
その声に、ただでさえ擦り切れてほとんど残っていなかったパナビアの理性が、今度こそ本当に消え去る。
獲物を襲う肉食獣のような勢いでナノカを押し倒し、彼女の幼いクレバスに自身の先端をあてがうと――
「ふぅ……んぁあ……っ!」
肉の壁を引き裂かんばかりに押し込んだ。
「ひぁ……ぁあん……っ!」
快楽と歓喜に打ち震えるような声と共に、ナノカの身体が跳ねるように反り返る。
その衝撃にナノカの怒張が跳ね上がり、吹き出た先走りがナノカの顔を小さく叩いた。
「先輩の、おっきいよぉ……っ!」
ただでさえ狭い肉壁を乱暴に掻き回され、ナノカは蹂躙される悦びに打ち震えた。
パナビアが腰を打ち付けるたび、その精を搾り出そうと締め付けてくる。
「だめぇ……そんなに、締めたらぁ……っ!」
そう言いながらも、パナビアはペースを落とそうとはしなかった。
ナノカの腰を持ち上げ、その幼い肉壁を自身の怒張で抉るように掻き回す。
その大きな動きに合わせて、パナビアの腹を何かが叩く。
「……忘れてた」
ナノカの喘ぎを聞きながら、ポツリとつぶやいてそこに視線を向ける。
パナビアが自分の腹を叩く肉の棒を優しく握ると、ナノカの口から一際大きい嬌声が飛び出した。
「先輩だめぇっ! 今そこ弄られたら……あはぁっ!」
「ナノカ、私、もう……!」
ナノカの内と外を激しく追い詰めながら、パナビアはとうとう本懐を遂げようとしていた。
こみ上げてくる射精感を歯を食いしばって耐え、少しでも長く感じようと、絶頂への時間を引き延ばす。
「先輩、私も……っ!」
その宣言と共に、ナノカの肉壁がパナビアの怒張をよりいっそう強く締め上げた。
「ナノカ……ぁあっ!」
限界を知らせる肉壁の脈動に、既に限界を迎えていたパナビアの怒張が熱を吐き出す。
それとほぼ同時に、ナノカも限界を迎え――
「出るぅ……っ!」
大きく背を反らし、その可愛らしいサイズからは想像出来ないほどの量の白濁で自身を汚す。
その扇情的な光景に、パナビアは絶頂の余韻もそこそこにナノカの唇を奪った。
互いに息も切れているというのに、そんなことはお構い無しに舌を絡めあう。
「ぷは……先輩、私、まだ……」
あれだけしてまだ足りないと言うナノカに、パナビアは仕方ないといった様子で苦笑を浮かべた。
「もう、ホントあんたはえっちよね……」
「えへへ……お恥ずかしい。でも、先輩だって――」
恥ずかしそうに反論するナノカの口を、パナビアは有無を言わせず自分の口で塞いで黙らせる。
二人の夜は、まだ始まったばかりだった――
ゆっくりと意識が浮かび上がり、目が覚める。
まず最初に感じたのは、全身を襲う倦怠感と、すぐ隣から聞こえてくる小さな寝息だった。
上手く開いてくれないまぶたを擦り、隣に視線を向ける。
そこには、一糸纏わぬまま気持ちよさそうに眠る、ナノカの顔があった。
「……ああ、そうだっけ……」
くらくらする頭を起こしながら、そうつぶやく。
昨晩のことを思い出そうとするが、記憶にもやがかかったようになって思い出せない。
ナノカとまた交わっていたのは覚えているが、途中からの記憶がなくなっていた。
「悪いこと覚えた猿かっつーの……」
うんざりとしながら頭を抱える。自分はここまで理性の利かない人間だったのだろうか。
いくらEテクの効果があったとはいえ、記憶が飛ぶほど続けるとは――
「いやいや、猿みたいにサカって来たナノカが悪いのよ、うん。
私はそれの面倒見てやっただけ。仕方なく。そう、仕方なくなのよ。つまりそーいうことで」
などと、誰にともなく言い訳をする。そんな自分もアホらしく感じ、パナビアは視線をめぐらせた。
そして、ある一点に視線が止まる。
「あ……あああああああああっ!?」
視線の先にある事実に、パナビアは思わず悲鳴にも似た声を上げていた。いや、それは既に悲鳴だったかもしれない。
隣で発生したその声に、ナノカは億劫そうに眠りから覚めた。
「……どうしました?」
そう聞くが、パナビアは答えない。何かに視線を釘付けにし、わなわなと震えている。
仕方ないのでナノカはその視線の先に目を向けた。
「うわぁ……私たち、凄い寝てたんですね。もう昼過……ぎ……」
口に出しながら、ナノカは血の気が引いていく音を確かに聞いた。昨日パナビアは何と言っていただろうか?
確か、昨日の時点で『明日の午前の便で帰る』と――
「せ、せんぱい……まさか……」
「ま……また乗り遅れた……」
乾いた笑いを浮かべながら、呆然とつぶやく。
どうやら彼女が帝都に帰るのは、もう少し先になりそうだった。
先輩帝都に帰ってNEEEEEEEEE!
というわけで、タイトルに偽りありのらぶらぶえっちでした
続きを期待して待っていて下さった方々、お待たせしました。いや、ホント申し訳ない
しかし……アマネカ……orz
>>617 ナイス、GJ!
先輩にはまだまだ帰ってもらうわけにはいかんでしょう。
GJ!GJ!ぐっ、じょおぉぉぉぶ!!
なにこの先輩の嫁状態ww
ナノカ「計 画 ど お り !」
登場人物総淫乱化wwwwwwwwwwww
ここはエリンシエにももう少し頑張ってもらわないとwwwwwwwwww
>>617 相変わらずのGJ!ふたなりプレイエロ杉です。
ナノカと先輩、この二人の仲に、さらに割って入れるキャラはおるのだろうか?
ヤンデレ化したネネちゃんとかw
625 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 10:55:37 ID:VvU4wN5R
>>617 GJ! ただ、もしラファルーやフェアリがこの事態を知ったら、
どういうえっちな手段に出てくるのか期待・・・いや心配ですw
626 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 10:45:59 ID:D5dbmCzv
二人の間に割って入ってえっちまで持っていけそうなのはラファルーとフェアリ先生だけかなあ。
いや、むしろ割って入ってみてほしいw
ここでまさかのノキですよ
…いやまあエロパロだとほとんど出番ないからなあ
ノキ・ウェルキンは多忙である。
齢16歳――未だ学生の身でありながら、ネオスフィア・サウスタウン区長の顔も持っている。
それだけ聞けば、まるでティーンズ向け小説のキャラクターのような設定である。
だが、これは事実であった。事実は小説より奇なりという言葉があるが、これこそその典型であろう。
そして、その二足の草鞋をふらふらしながらも履き続けている彼女は、今とても忙しかった。
「あ〜う〜……終わんないよ〜……」
筆記具を放り出し、ノキは机にぐでーっと体を広げて呻いた。
目の前にあるのは、学校の宿題。区長の仕事である、書類へのサインやチェックなども残っており、ノキは久しぶりにピンチだった。
「手が痛い〜。肩が痛い〜。ついでに頭も痛いよ〜……」
弱音をこれでもかと吐きながら、ノキは机の上で体をよじった。
ごろごろと机の上で上半身を転がしてみるが、宿題はちっとも進まなかった。まあ、当たり前だが。
「……ナノカちゃん、今何してるのかなぁ……」
ぼんやりと、そんなことを考える。
『だめだめ。ノキは区長さんなんだから、お仕事優先です』
『……宿題があるなら、なおさら無理させられないよ。大丈夫、こっちで何とかするから』
昼間に尋ねてきたナノカとの会話を思い出す。
あるイベントのキャンペーンガールに誘われたのだが、ぽろっともらしてしまった一言で、向こうから取り下げられてしまったのだ。
「はぁ……区長の仕事が嫌ってわけじゃないけど、ちょっとは息抜きしたいなぁ」
大きく上体を反らし、今度は椅子の背もたれに体重を預ける。ギ、と小さくきしむ音が聞こえた。
椅子にもたれながら息を吐くと、不意に部屋の静けさを感じる。しばらくそのまま沈黙。
(……今なら誰も来ないよね……)
そんな確認をして、彼女はゆっくりとスカートの中に手を――
「区長」
「ひゃはいっ!?」
ノックの音に、心臓が飛び跳ねるような錯覚を覚えながら、ノキは変な声で返事を返した。
ドアを振り向くと、怪訝そうな声が返ってくる。
「どうしました?」
「い、いや、その、ちょっとびっくりして……」
律儀にドアを開けずに待っている自分の秘書に、ノキはそんな返事を返した。
「あ、どうぞ、入って」
「はい」
短い答えと共に、ドアノブが回された。
「失礼します」
律儀にそんな断りまで入れて、彼女は部屋に足を踏み入れた。
「お疲れのようですね」
「うん、さすがにちょっとね」
たはは、と、苦笑するノキに、彼女は少し憂鬱な気分で机に視線を移す。
うずたかく積まれた書類と宿題は、ノキでなくとも悪戦苦闘することは必至だと感じる。
(まだまだ敵が多すぎる……)
あの工房士の少女――ナノカの働きで、これでも相当動きやすくはなった。
今までこちらを通しもせずに決定されていた事が、いくらかこちらにも回ってくるようになり、区役所としての機能も回復しつつある。
しかし逆に、そのせいで今まで隠蔽されていた問題が明らかとなってしまった。
結果、今度こそ本当にサウスタウンの区長となったノキのところには、今まで放っておかれた問題が押し寄せてきたのだ。
更に、区長の地位を奪えなかった元老院からの、意図的な圧力もある。
(今度は仕事量を増やし、根を上げさせて能力の無さを問題視させる……よくもまあ、思いつくものですね)
そこまで考え、もう一度こっそりとため息をつく。
疑問符を浮かべる年下の上司に、彼女は自分の無力さと申し訳なさを感じた。
自分がもっと有能ならば、この子にこんな苦労をさせることも無かったのではないだろうか。
せめて、区役所の仕事を減らして、学業に力を傾けさせてやりたかった。だが、今は区長でなければダメな仕事が多すぎる。
それに――と、陰鬱な気分で彼女は口を開いた。
「お疲れのところ、まことに申し訳ないのですが……緊急区長会議の日程連絡が来ました」
「うむぅ……」
差し出された書類を受け取り、ノキは小さく呻いた。
日程は丁度、ナノカがキャンペーン予定として教えてくれた日にちと合致する。これで完全に手伝えなくなってしまった。
「手伝えなくなっちゃったなぁ」
「……まずは御自分の事を心配してください」
ナノカとの会話は横で聞いていたので、何を惜しんでいるのかはすぐに分かった。
「そうでした……でも、いい加減疲れたよ……」
「無理もありません。一旦休憩して、お風呂にでも入ってきてはどうでしょう。用意はできていますので」
「うん、そうする……」
ノキはそう返事をして、のろのろと立ち上がった。
「お湯加減はどうですか」
「ばっちり〜。う〜ん、効く〜」
湯船の中でだらりと体を弛緩させながら返事をする。
「それはよかった。折角なので、お背中も流しましょうか」
「え。いいの? じゃあ、お願いしちゃおうかな」
ノキがそう言うと、脱衣所の扉が開いてタオル一枚になった彼女が入ってくる。返事は分かっていたのだろうか。準備のいいことだ。
その彼女がイスを用意して膝をつく。ちょっとした王様気分になりながら、ノキはそのイスに腰掛けた。
「ではまず髪から」
その一言を告げると、彼女はノキの髪につけたシャンプーをゆっくりと泡立て始めた。
頭皮や髪に負担をかけないよう、ゆっくりと丁寧に揉み洗う。
「ん〜。気持ちい〜」
「恐れ入ります」
指で丁寧に髪を梳き、全体に染み渡らせてから一度シャワーで洗い流す。
ノキの髪は、少し癖がある代わりに、さほど長くは無い。そのまま手で押すようにして軽く水を切ると、今度は丁寧にリンスを染み渡らせていく。
全体に染み渡らせると、一旦手を洗ってリンスを落とし、スポンジを手に取る。
泡立てたボディソープを背中から全身へと、丁寧に擦り込み洗っていく。
「んふ〜。ちょっとした王様気分〜」
「区長という仕事は、ネオスフィアにおいては領主みたいなものですから、あながち間違ってはいませんよ」
それは、真実でもあり、彼女なりの元老院への皮肉でもあった。
各地区の長は、その権限において地区の領主とさほど変わらない。地区の一切を取り仕切るのだから、当然ではある。
問題は、それが直接王国執政への権力になりうるということだ。そして実際、貴族連盟のとりなす元老院は、権力として使用してきた。
民を治めるのではなく、国を押さえる手段としてきたのだ。
「まあそうなんだけどね。でも、やっぱり王様じゃないし」
そんなノキのなんでもない一言は、元老院とは一線を隔する意思の表れでもあった。
彼女に自覚は恐らく無いだろう。だが、その一種の謙虚さとも言える考え方は、自らの分をわきまえた、彼女の自己判断力を表している。
(この人は、人を使う才能がある。個人の持つ能力を、正しく見極める目を持っている)
その才能は、人を引っ張って導いていく父性的な才能ではない。人を包み、皆で進む母性的な才能だ。
「その考え方は大切ですよ」
ノキの言葉にそう答えながら、彼女は自らの上司を誇らしく思った。
体も洗い終わり、リンスと一緒に泡を洗い流す。
「ふぃ〜。ありがと〜」
全てが終わり、ノキは満足気に息を吐いた。とてもさっぱりした気分になり、心なしか疲れも取れた気がする。
だが、彼女の秘書は、それだけでは自らの献身に納得しなかった。
「肩も、凝っておられますね」
きゅ、と、擬音にすればそんな感じで軽く肩を握る。
確かにそこは、若い少女に似つかわしくなく凝り固まっていた。
「え? い、いいよ、そこまでしなくても」
「いえ、これから区長は、しばらく多忙な日々を送ることになるでしょう。取れる疲れは取れるうちに取っておくべきです」
あの女王がいくら優秀で切れ者だと言っても、未だ元老院を抑え切れているわけではない。
特にノキは、エリンシエ女王の側近であるウェルキン宰相の一人娘だ。元老院が目をつけていないわけが無い。
実際、サウスタウンへの圧力や嫌がらせは、他の区と比べても追随を許さない。
特に先月の区長選挙など、露骨にノキ潰しをしてきたくらいである。これからも、元老院の力が残っている間は続くだろう。
彼女の立場は、彼女が考えているよりも重要で、しかも厳しいものなのだ。
「ですので、取れるうちに取っておきましょう」
「う〜ん……了解。体調管理も区長の仕事だしね」
「ええ。というわけで、うつ伏せになって下さい」
至極自然な口調で放たれたその言葉に、ノキは一瞬何のことかよく分からなかった。
ゆっくりと視線を虚空に泳がせ、たっぷり時間をかけて意味を考える。
彼女の秘書は、そんな彼女を律儀に待っていた。
とりあえず、自分の理解力の無さで彼女を待たせるのもどうかと思い、ノキは口を開いた。
「……ええと……なんで?」
「最近、オイルマッサージというものを覚えまして。全身の疲れを取るいい機会ですので」
「そ、そおですか……」
自分の秘書はとても有能だ。有能すぎて自分に釣り合わないのではないかと思っていた。
だがこの人も、案外と変な人なんだなぁと、ノキはそんな事を考えながらうつ伏せになった。
割と変な人ではあるが、その能力は一級品だった。
非凡な才能を、うぬぼれることなく磨いていくその姿勢は、自分のアドバイザーでもある工房士の友人にも似ている。
そういえばその友人も、あちこち変なところがある。
天は二物を与えずと言うが、二物以上を与えられた者は、その代わりにどこか取られてるのだろうか。
まあ、それはともかく――
「どうですか?」
「はふぅん……気持ちいい〜……」
このオイルマッサージとかいうものは、想像以上に気持ちよかった。
彼女の腕もあるのだろうが、体が芯から温まってくると共に、疲れが抜けていく快感を自覚できる。
何より、このオイルで滑る肌の感覚がなかなか気持ちいい。
「それはよかった。私も、本格的にやるのは初めてでしたので」
「初めてでこれは凄いよ〜。
う〜ん、私は有能な秘書を持って幸せ者だぁ」
「ありがとうございます」
そう答え、マッサージを続ける。しかし、こんなもの一体どこで覚えたのやら。
そんなことを考えていると、ノキは自分の背の上を滑っているはずの手が止まっていることに気付いた。
「前面も行うので、仰向けになっていただけますか?」
なるほど、そういうことか。
とはいえ、自分だけこんなに楽になっていいのだろうか。彼女も秘書業務で疲れているだろうに。
「私は大丈夫ですので、お気になさらず。正直に告白しますと、これを覚えるために体験してきましたので」
「あ、そうなんだ」
いつ体験してきたのかはともかくとして、それならばと仰向けになる。
まるでこちらの頭の中を覗き見たような反応に関しては、気にしないことにした。
何せ自分は単純なので、顔にでも出ていたのだろう。嬉しいような恥ずかしいような。
「では」
そう一言だけ断って、彼女はノキの腹部に手を置いた。
運動もしているし、あちこち精力的に出歩いてもいるノキの体には、余分な肉はあまりついていない。
そもそも、学業をしながら区長の仕事もするということが既に脅威なのだが、彼女はそれに輪をかけて動いていた。
正直な話、外に直接出て区内を自らパトロールする区長など、このネオスフィアには彼女一人しかいない。
まあ、そんなわけで、彼女の体は程よく引き締まっていた。
ゆっくりと丁寧に、ノキの腹部から胸部へとマッサージの手を伸ばす。
彼女の意外に大きな乳房を、ゆっくりと揉みしだくように――
「……ぁんっ」
思わず漏れた声に、ノキは慌てて口を閉じてあることを確認する。
だが、視線の先の彼女は気付いた様子も無く、黙々とマッサージを続けていた。
「どうしました?」
「い、いや、なんでも……」
こちらの様子に気づいたのか、疑問符を浮かべてくる。適当にお茶を濁すと、彼女はそうですかとだけ答えて、マッサージを再開した。
(……よかった。気づいてない……う〜、さっきやろうとして止めたからかなぁ……)
意識し始めると、そこから先はすぐだった。丁寧なマッサージに、今までとは違う快感を覚え始める。
(……勃ってきちゃった……)
目を閉じて、せめて顔は見ないようにして羞恥に耐える。今まさに触っている彼女は気づいているはずだ。
だから、これは自分を誤魔化すための行為でしかない。
(あ、でも……もうちょっと強く……って、ちっがーうっ! どうせ後ででき……それも違うっ!?)
脳内で繰り広げられる一人相撲に、ノキの顔がぐにぐにと変化する。
声に出さずとも、声以上にモノを語っているその顔に、さすがの彼女も怪訝な様子で口を開いた。
「……どうしました、区長」
「へっ!? あ、いや、何でもないの、何でも! あはははっ!
いや、気持ちいいからちょっと我慢してると顔がねー! わはわは!」
首と腕をぶんぶか横に振りながら、ノキは自分がドツボにはまっていくのを感じた。
これでは何かあったと宣言しているようなものだ。いや、実際何かあったのだが。心の中で。
「そうですか。そういえば――」
そんなノキにも、彼女は冷静に返答を返した。本当に優秀な秘書である。ただ――
「こちらも、ほぐしておいたほうがよろしいみたいですね?」
そう言う彼女の手は、ノキの下腹部を愛しげに撫でていた。
本当に優秀な秘書である。優秀すぎるのもどうかと思うが。
「……え?」
彼女が一体何を言っているのか分からず、ノキは疑問符を浮かべた。
頭のどこかで警鐘が鳴っているが、何故それが起きているのかが分からない。
そんなノキに対し、彼女は至極冷静に口を開いた。
「いえ、先ほどは邪魔をしてしまったようですので」
先ほど? 先ほどって何?
などと胸中で問うが、それが聞こえるはずも無い。
困惑するノキを尻目に、彼女は宣言通りに指を下へと滑らせた。
「ぁふぅっ!?」
全く覚悟が出来ていない状態だったため、思わず声を出してしまう。
巧みな技でノキのそこをほぐし、高みへと導いていく。
既にマッサージの影響で敏感になっていたこともあり、ノキはさほどもかからず限界へと近づいていった。
「とりあえず、一度イッておきましょう」
ノキの反応に限界を感じ取り、攻めを強くする。
入り口を指で押し広げ、充血した肉芽を擦りあげる――
「は……ぁ……っ!?」
その瞬間、声にならない声を発しながら、ノキの身体が大きく反り返る。
痙攣するように身体を震わせ、息が止まるほどの快楽に、ノキの視界が白く染まる。
どうにか落ち着くと、彼女は大きく息を吐いて余韻に震えながら、焦点の合わない瞳で呆けたように口を開いた。
「なん……で……?」
「マッサージの一環です」
さらりと言ってのける彼女に、ノキはそっかぁとよく回らない頭で納得してしまった。
マッサージなら仕方ない。仕方ないよ……ね?
「大丈夫です。破らないように気をつけますので、安心して任せてください」
何を、と聞くより早く、彼女の『マッサージ』が再開される。
「ぁふ……あ……っ! ま、まだびんか……ふぅ……っ!」
有能な秘書は、こんなところでも有能だった。
未だ敏感なそこを攻め立てられ、身体をくねらせる。
それでも本格的な抵抗をしないのは、その技が巧みゆえか、それとも彼女もそれなりに溜まっていたのだろうか。
実際のところは本人にもよく分からないが、ノキはその一切を自分の秘書に預けていた。
「は、ひぅ……ま、またぁっ!」
二度目の絶頂の予感に、ノキの腰が浮く。
がくがくと体を震わせ、こらえきれないほどの快楽の波に、意識が一瞬白く染まる。
限界に際し緊張した体を弛緩させ、浮いた腰が下ろされると、ノキは絶頂の余韻に小さく体を震わせた。
「はぁ……はふ……は……」
乱れた呼吸を整えようと、大きく肩を上下させる。
そうやって息を整えながらゆっくりと目を開くと、そこにはこちらを覗き込んでいる視線があった。
「満足、していただけましたか?」
ノキにあてられたのか、うっすらと頬を紅潮させて聞いてくる。
その顔に少しだけ見惚れてから、質問の意味を考える。その意図に気づき、ノキはさっと顔を赤らめると視線を外した。
何かしらの言い訳を考えて――だが、その顔と行動が、彼女の気持ちを代弁していた。
「別に、恥ずかしいことではありません」
とは言っても、恥ずかしいものは恥ずかしかった。大体、その質問は卑怯だ。
肯定すれば十分感じていたことになるし、否定すればまだ足りないということだ。そして、自分の本音は――
「大丈夫、ここにいるのは私とあなただけです。
誰も見ていませんし、誰も聞いていません。必要があれば忘れましょう。ですから――」
そこまで言って、一旦言葉を切る。そしてそのまま、耳元に口を近づけ――
「今だけ、素直に」
そう囁く。
ずるい、とノキはそう思った。先にあんなことをしておいて、今更そんな風に言うなんて。
そんな誘惑されたら――
「……もう、ちょっと……」
素直になるしか、ないじゃない。
大丈夫。だってこれは、マッサージだもん。
「かしこまりました」
そう答えながら、彼女は柔和な笑みを浮かべる。
何故かノキは、その笑顔に大きな期待を抱いていた。
それから少し経ったある日。
「あう〜、終わんないよ〜。ナノカちゃん手伝って〜」
「ダメだよノキ、さすがにそういう書類は自分でやんなきゃ」
机に突っ伏しながら弱音を吐くノキに、ナノカは諭すような口調でそう返した。
みんなでスパに行こうと、割と突発的に誘いに来たのだが、どうも区長会議で渡された書類が沢山あるらしい。
それの処理と宿題に追われ、ノキはグロッキー寸前だった。
「うん……分かってる。やっぱダメだよね。はぁ〜……」
とはいえ、それでごねるほどノキはワガママでもなかった。
ちょっと弱音を吐いて、叱咤して欲しかっただけである。素直にそう答えると、ナノカは幾分か満足したようだった。
「でも、宿題くらいなら……」
「ご心配なく。そちらも私がフォローしますので」
ナノカがいつものお人好しを発揮しようとした瞬間、まるでそれが分かっていたかのようにそう答える。
身近にいる人間にやると言われてしまっては、ナノカもそれ以上言うわけにもいかなかった。
「ですので、安心して楽しんできてください」
しかも、こちらへの気遣いも忘れない。そこまで言われては、下手に心配するのも失礼に当たる。
結局ナノカは、その言葉に素直に従うことにした。それでは、と、軽く会釈して扉に向かう。
「そういえばナノカちゃん」
「うん?」
不意に呼び止められ、疑問符を浮かべる。
「ええと、その……急な話でアレなんだけど、オイルマッサージって知ってる?」
「うーん……一応、全身マッサージの方式の一種だって事くらいは知ってるけど……それがどうかしたの?」
本当に急な話に、ナノカは疑問符を浮かべた。また何か、そういったサービス的なものを立ち上げようという話になったのだろうか。
となれば、詳しく聞く必要がある。確かにネオスフィアにはまだまだサービス業が少なく、何事も貪欲に試していく必要があるのだから。
「ああ、いや、なんでもないの。ちょっとそういうのがあるって、小耳に挟んだだけだから。
ナノカちゃんなら知ってるかな〜って。あは、あはははは……」
だが、ノキは何かを誤魔化すかのようにそう答えた。その反応に、ナノカは眉根を寄せるが――ノキにも何か事情があるのだろうと、それ以上聞くことはやめた。
「そっか。でも、サービス系を開拓するのもいいかもね。ちょっと勉強してみようかな」
ヒントありがとう、またね。と言って、ナノカは部屋から出て行った。
それをノキは、曖昧な笑みを浮かべながら見送るしか出来なかった。がんばって自然な笑みを作ろうとするが、どうしても顔が引きつる。
「区長」
不意に、声がかかる。その声に、ノキはそのままの表情と姿勢で動きを止めた。
「また、しましょうか?」
自分の秘書のそのセリフに、ノキは小さくうなずいた。
今回は番外編でノキの話。一応先輩シリーズの外伝扱いですが、読んでなくても大丈夫……かなぁ
とりあえずまあ、あの秘書さんは色々と謎だということで。名前も分からないし
といったところで、ではでは〜
>>637 まさかノキがくるとは思わなんだ……GJ!
外伝といわずに、いっそノキもナノカさんの餌食にしてほしいw
改めてノキも可愛すぎる
毎度ながらGJ!ちっきしょー、ノキかわいいなぁー!もうっ!是非ともノキもレギュラー入りをば!
640 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 10:43:02 ID:yOP9RkjW
>>637 Gj!!
しかし、むしろ秘書さんが破ってしまうのを期待したのはオイラだけだろうかw
>>637 早いペースの投下GJです!!
外伝ということですけど、もし気が向かれたらノキ×秘書さんもいつかまた読みたいっす。
この秘書さんになら、ノキの純潔を破られてもイイ
保守
ノキが処女を捧げても良さそうなのはナノカだけかと思ってたが、この秘書さんも負けちゃいなさそうな
ここはひとつ、エリンシエに捧げて欲しい。
逆にエリンシエのはじめてを貰ってしまうのも可だけどw
エリンシエの性教育係に任命されるノキ、とか
649 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 02:44:21 ID:Fcu5+3/u
年内にパナビア先輩シリーズを書いてる神の登板はあるのかしらん?…まあ気長にお待ちしてまっす
オイラも気長に職人さんの登板を待つぜ…
ここのSSのせいでパナビア先輩がマイフェイバリットキャラになっちまった(;´Д`)ハァハァ
651 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 13:59:31 ID:o1k01LfL
ネチっこく責められて何度も何度も絶頂を繰り返す先輩かナノカさんのSSが読みたいです
652 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 18:19:34 ID:ViNVEZzd
板の状況がとんでもないので保守あげ
653 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 22:22:53 ID:ViNVEZzd
もう一回保守あげ
なんか分からんが保守しとくか
ノキ女王のメモリークリスタルが被虐王のモノという電波が。
忘れ去られたお城の地下深くにある、もう何十年も使われていない拷問室。
そこに眠っていた捕虜尋問用ゴーレムたちは、ノキ女王によって新たな使命を与えられました。
「ひゃんっ!スゴっ、スゴいっ、コレっ、回りながらっ、ズンっ、ズンってっ」
犬のようによつんばいに這わされ、ゴーレムのマシンペニスに貫かれるノキ女王。
モーター駆動でうぃんうぃんと回転するイボ付きカリ高のマシンペニスを力強いストロークでズンズンと突きこまれ、
普段の快活な彼女からは想像もできないような淫らでだらしない表情を浮かべてよがり、乱れ狂わされてしまいます。
「もおっ、もおっ、こんなにされたらっ、わたしっ、わたしっ!」
ゴーレムはノキ女王の絶頂が近いと見るやその右手を振り上げ、女王のお尻に勢いよく打ち下ろしました。
「ヒィッ!?」
二度、三度と平手が打ち下ろされ、パチィン、パチィーンという乾いた音が拷問室に響きわたり、
そのたびに健康的なお尻は赤く染まっていくのですが……
「ヒッ!ヒィんっ!いいっ、痛いのもオチンチンもいいっ!イクっ!イクぅ〜〜っ!」
そう、お尻を叩かれながらアクメを貪るのがノキ女王のお気に入りなのです。
「ああ……あ…」
女王は上半身を床に突っ伏して絶頂に震えますが、疲れ知らずのゴーレムは容赦なく腰を振り続け、
イったばかりで敏感な性器を蹂躙されるたびにノキ女王の全身はビクッ、ビクンッと震えます。
こんなふうにして毎晩ゴーレムたちは、ノキ女王が疲れ果て気を失うまで彼女を悦ばせ続けるのです。
うわあああ、こっちにまで電波が
>>656 ぜひそれをベースに、お話をふくらませてください(・∀・)
>>656 ノキは実は弄られ系エロ属性が強いのかもとこれまた再確認
>>656 うぃんうぃんの続編に期待せずに入られない
どうか今年も職人さんが、ないすSSを投下してくれますように・・・
662 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 21:57:05 ID:wYKSdeiv
ラファルーにねちねち責められるナノカとか見てみたいかも
ナノカとパナビアのさらなる濃厚らぶらぶエチをまた読みたいです。
パナビア側がちんちんを生やしてるモードが個人的にはより好み。
先輩シリーズを書いてる職人さんのSSのなかでいうなら、機動兵少女とかエロ無し話もけっこうおいらは好き
ラファルー参戦で、ちんちん装備のナノカとラファルーから
濃厚な同時攻撃を受ける先輩とか読みたいなぁ
最後は、ふた穴同時挿入でめろめろとか
>>665 「フェアリ先生に見られながら」というのも追加して欲しいw
24時間書き込みが無かったら先輩はナノカの嫁
>>667 俺としては一向にかまわんがネネちゃんが泣くから阻止
ネネを先輩の嫁にしてナノカをネネの嫁にすればいいじゃない
そんな家畜でもつがわせるみたいにw
先輩がナノカさんの婿で、ネネちゃんがナノカさんの嫁に決まってるじゃないですか常識的に考えて
それはともかく、投下しまーす
「……まさか、またきみと組むことになるとはね」
「それは私のセリフよ」
星空がまばらに陰る夜空の下、男と女がそんな風に言い合う。
互いに軽く息を吐き、苦笑気味に笑いあう。やれやれといった様子で互いに視線を絡め、二人は同時に視線を変えた。
その先には、ネオスフィアの代表的な建物の一つ――元老院宮があった。
「元相棒の手伝いをするんだ。悪くない仕事だろう?」
「そりゃあそうだがね……こいつは軍の機密レベルの仕事だぞ。きみもいいのか、GG?」
別の方向から聞こえてきた静かな――しかし通る声に、そう返して女を見やる。
だが聞かれた女は肩をすくめて息を吐いた。
「構いやしないわよ。現地戦力は現場の判断で徴用できる程度の権限は与えられてるわ。
いくら退職した……いえ、退職者だからこそ逆に、軍も面倒な『後始末』をしなくて済むって話よ」
「まあ、内情を知ってる者ならば、それだけ御しやすいってことなんだろうがね。
温厚に見えて、なんとも脅迫的なお話だ。OK、協力――もとい、仕事を引き受けよう」
そう言って、男は彼女の『方便』に乗ってやることにした。
いくらそれなりの権限が与えられているからといって、この仕事は『そんな話ではない』はずだ。
それは自分がエージェントだった経験からも、容易に想像がつく。ならば何故――
(協力者が私だから使うことも出来る……逆を言えば、その程度にはキツい任務だって事だ)
端的に言えば、自分が元エージェントだからだ。
帝国の恐ろしさを知っている人間ならば、彼の国に逆らうようなことは、死を意味することくらいは容易に想像がつく。
そして彼は――正直な話、まだ死にたくは無かった。たったこれだけだ。しかし――
(しかし、帝国上層部もひどいことをする。いくら伝説の称号『グレイゴースト』を継ぐ者と言っても、こいつはいくらなんでも無茶だろう)
やにわに、目の前の女に対する同情の念が湧き上がってくる。侮辱になるとは思っても、その感情を抑えることは出来なかった。
簡単に聞いた状況からすれば、彼女の働きはまさに伝説の名を継ぐに値するものだ。
ほとんど一人で、小さいとはいえ一国の情報と動きの詳細をかき集めるなど、正気の沙汰とは思えない。
「……まさか同情してる? やめてよね」
顔に出ていたのだろうか。不機嫌な様子の彼女に弁解するように、彼は口を開いた。
「すまない。分かってはいるんだ。許してくれ」
素直に謝ると、さすがに彼女もそれ以上は何も言わなかった。
「そういや、報酬の話をしてなかったな」
「ち……気づいたか」
ぼんやりと口に出すと、なにやら不穏なセリフが聞こえてきたが、男――BBは聞かなかったことにしてやった。
その代わり、視線をそちらに向ける。まだここなら、多少の会話は大丈夫だ。
「で、どれくらいを提示してもらえるのかね」
「……先払いじゃなかったの?」
払う気は無いと言外に言っているようなものだが、BBは小さく肩をすくめるだけだった。
その光景に、静かな声の少女が申し訳なさそうに口を開く。
「ごめんよBB。キミに決めてもらおうと思ってたから」
「……ラファルー。きみが引っ張ってきた仕事なんだから、きみが決めなきゃ意味が無いだろう」
ため息混じりにそう言うと、ラファルーは再度頭を下げた。
これ以上責めても仕方ないので、BBは視線を戻しながら口を開いた。
「まあいいさ。次からは頼むよ。それで、問題は報酬なわけだが」
「出世払い……は、さすがにダメよね?」
「払われる見込みが無いからね。軍からも落ちないだろう?」
それを言われると、グレイゴースト――GGは二の句をつげなくなってしまう。
こんなことで経費は落ちない。そもそも、この任務で彼らの存在は『無い』のだ。無いものの経費は払えない。
となるとポケットマネーだが……正直、仕事に見合うだけの報酬を払うには少々心もとない。
ホテルで贅沢をする程度の金額はあるのだが……
「仕方ないか。BB、あなた最近、夜はどうしてる?」
「は? おいおい、急に何の話だ?」
「その年齢で使い物にならないってわけでもないでしょう。それとも何? 役立たずなの?」
あまりにも急な話に、BBは困惑を隠せずにいた。何を言いたいのかは分かるが、何を言ってるのか分からない。
「……正直、ボクも少々疑ってる。相手をしても構わないと言ってはいるけど、かたくなに拒むんだ」
「……勘弁してくれ」
年若い女性二人に不能を疑われ、BBは泣きそうな気分でつぶやいた。
「だから、私はホモでも不能でもないと言うに」
ぶつくさと文句を言いながら歩を進める。
監視カメラをかいくぐり、巡回をやり過ごし、センサーの目を逃れながら会話が出来る程度には、この男もプロフェッショナルだった。
「とは言ってもねぇ」
「うん。証拠がね」
「……いつからきみらはそんなに仲が良くなったんだ」
軽やかに相槌を打ち合う二人に、うんざりとしながらつぶやく。
女というのは、こうも簡単に協力し合えるものなのだろうか。
以前の――トリスティアでの一件を考えると、とても信じられない光景だが、目の前に存在している事実だった。
「というか、きみはいいのか? そんなホイホイ男に抱かれても」
「何のために、私が腰にマイクロマシンをインプラントしてあると思う?」
その一言に、BBは今度こそ本当に頭を抱えたくなった。
そんな備えまでしてあるのか。知識としてはあったが、それは専門のエージェントがすべきことではないか?
そう考えながら渋面を作っていると、GGが小さく噴き出す。
「冗談よ。さすがにそんな備えはしてないから」
「……担いだのか。ひどいな」
不満げにそう言うと、GGは悪びれた様子も無く謝ってきた。そしてそのまま、でも、と後を続ける。
「でも、報酬はそれでもいいって言うのは本当よ? 一応言っておくけど、誰でもってわけじゃないからね?」
「そりゃありがたい話だがね……」
「受けなかったら不能認定よ?」
「……勘弁してくれ。そんなに現金を払いたくないのか」
それとも余程溜まっているのか――さすがに言うのは自重する。
だが、そんな気遣いも、目の前のエージェントは全力で無視してくれた。
「最近、寸止め食らったり見せ付けられたりで、欲求不満気味なのよ」
「……きみはもうちょっと遠慮をしてくれると完璧なんだが……」
あんまりにもあんまりな物言いに、結局BBは頭を抱えることになった。
「……にわかには信じがたいが、まさか本気とはね。
ここの元老院と言うのは、本当に政治を学んでるのか?」
うんざりとした様子でつぶやきながら、ミニョックスカメラで書類を写す。
碌な政治学を学んでいない自分でも、今現在元老院が計画していることは、英雄的に過ぎると感じた。
――つまりは、無謀だと言うことだ。
「さて、GGとラファルーのほうはどうなってるかね。
ラファルーが迷惑かけてなきゃいいが……」
つぶやいて、彼は夜闇に溶け込んだ黒鳥のように、至極自然に部屋を出た。
「……頭に血が上ってるとはいえ、まさかここまでとはね……」
集音マイクが拾う音声に耳を傾けながら、呆れたようにGGがつぶやく。
その隣ではラファルーが、彼女の代わりに周囲を警戒していた。
「……よし、離脱しましょう」
「もういいのかい?」
「ええ。必要な証拠音声は十分よ。スーツも無いんじゃ、これ以上は危険だわ」
そう、少し悔しそうに答える。現在彼女のEスーツは、その過酷な任務による酷使でガラクタ同然になってしまっていた。
それもあって、ラファルーの協力提案を呑んだわけである。
「伝説のエージェントGGも、スーツが無ければちょっと腕利きなだけの人間か……さすがに少しへこむわね」
「……キミは十分優秀だと、そういったことに疎いボクでもそう思うんだけどね」
「私たちみたいなエージェントはね、あれが無いとかこれが無いとかは言い訳にならないのよ」
そう言って息を吐く。帝国のエージェントは、プロフェッショナルだ。条件は言い訳にならない。
言い訳をしていいのは、死んだ後だけである。死ぬまでは、言い訳は許されない。
ともかく、GGはラファルーをつれてその場を離れた。いつセンサーに引っかかるか分からないし、暇人が夜空を見上げないとも限らない。
こんな高い場所にいる人影など、不審者以外の何者でもない。
とにもかくにもBBと合流するために、彼女たちは闇夜に溶け込んだ。
「さて、これが一応計画書の写しだ。
で、これによると、きみが破壊したと言っていたEプラントは生き残ってると推測できる」
「……あれはダミーか……いや、同じものをもう一つ用意していたと考えるべきね。
グレイゴースト一生モノの失敗だわね、こりゃ……」
BBの報告に、心底悔しそうにGGが言う。
そのGGのプロフェッショナル魂に、BBは半ば呆れながらも感心した。
「あのEスーツがスクラップ寸前になるほどの働きをして『失敗』だなんて言われた日にゃ、他のエージェントは即日解雇さ」
「褒めてくれるのは嬉しいけどね。帝国工作員に言い訳は許されない。
あなたもエージェントだったなら、それくらいは分かってるでしょう?」
それは分かってるがね、と、ため息をつくように答える。
なるほど、この鋼のような精神が、グレイゴーストの名をこの年若い女性に継がせることになった要因か――
「しかし、どうするか……もう手持ちの爆薬は前の時に全部使ったし、今の装備じゃ破壊も出来ない……
Eマテリアル徹鋼弾が数発じゃあ、ラインを一本潰せるかも怪しいわね……」
「とりあえず、今日のところは確認だけにしておかないか?
大体、詳しい場所も分かってないんだ。場所を確認して、対策を練ればいいじゃないか」
考え込み始めたGGに、ため息をつきながら言う。仕事熱心なのはいいが、これは少々荷が勝ちすぎている。
そのBBの提案に、仕方ないといった様子でGGがうなずく。
「まあ、あなたたちを破壊工作にまで付き合わせるわけにはいかないものね」
「追加で依頼してくれれば、後日やってもいいがね。もちろん追加料金付きで」
「……体じゃダメ?」
「潜入に金は使わないが、破壊には使うんでね」
そう答えて肩をすくめる。
「とりあえずは、確認と報告だけでいいだろう?
上層部だってバカじゃあない。この資料を突きつけてやれば、Eシップのエンジンくらいは温めておいてくれるさ」
「……出来れば、そんな事態にはしたくないからなんだけどね……」
溜め息混じりに、GGはそう答えた。
「なんだったらボクが壊しに行ってもいいんだけど」
「きみの力は……なんというか、反則だと思うんだがね。
だが、だからこそあまりおおっぴらに使いたくないな。特にこういった、情報が重要なファクターを占める事態ではね」
ラファルーの提案は、確かに魅力的な話ではあった。
だが、だからこそ頼るわけにはいかない。彼女は存在自体が既にトップシークレットだと言っても差し支えない。
あの上層部の情報網をかいくぐれているかはさすがに自信が無いが、それでも隠せる間は隠しておきたいのが本音だ。
「よく話が分からないけど、壊せるなら壊しに行って欲しいんだけど?」
「……あー、うん……ただまあ、今日はこの辺りで終わりにしよう。
仕事の内容は諜報の手伝いだし、破壊工作までは別途だ。それに、時間的にもそろそろまずい」
これは言い訳でもなんでもなく、厳然たる事実だった。
既にそれなりの時間が過ぎ、もうそれほども経たない間に空が白み始めるだろう。
こういった潜入は、暗いうちに切り上げなくてはならない。誰もがまだ夢の中に居る間に、隠れ家へと帰りつかなければならないのだ。
闇に溶け込むためには、影が生まれてはならない。
「……そうね。つくづく今日はスーツの恩恵を思い出させてくれる日だわ」
「それはいいことだ。たまには技術者のありがたみを思い出さないとな。
まあ、スペック限界ぎりぎりまで使い倒したんだ。技術部も本望だろう。
それで文句を言ってくるようなら、だったら壊れないスーツを造ってくれと言ってやればいいさ」
今日の成果に歯噛みするGGを、BBは軽口で和ませようとした。
焦る気持ちは分かるが、それで思いつめてしまっては意味がない。
「まあ、そういうことで妥協しておくわ。
それに、まだあなたへの報酬も残ってるしね?」
そう言って、茶目っ気たっぷりにウインクを返してくる。
和んでくれたのはいいが、少々効きすぎたようだ。
「本当にするのか……」
理不尽な二択を思い出し、BBは頭を抱えた。
どうして自分の関わる女性は色々とこう、アレなのだろう。もしかしてこれが女難という奴か?
そんなことを考えながら、BBは二人と一緒に帰路に着いた。
「……考え直さないか?」
もう何度目になるだろう。そんなことを考えながら、BBは視線をめぐらせる。
「どうして?」
しかし彼女は、平然とそんな返事を返してきた。
ベッドに座って頭を抱える自分は、さぞ滑稽だろう――そんなことを考えるが、頭を抱えざるを得なかった。
「どうしても何も……」
後を続けようとして、BBは口をつぐんだ。
結局のところ、踏ん切りがついていないのは自分だけだ。彼女が、それがどういうことか理解していないはずはない。
何故なら彼女は、生粋のリアリストなのだから。
「分かった。もう何も言うまい。それよりも気になるのは――」
と、視線を動かす。そこには、当然のようにたたずむ少女の姿があった。
「ラファルー、何できみまで参加するんだ」
「ボクにも報酬を受け取る権利はあるはずだよ?」
いけしゃあしゃあと言い放つ。こういう時、いつもすまし顔なヤツはうらやましいなと、BBは胸中で毒づいた。
セリフそのものは正論だけに、逆にタチが悪い。
「ああ、ボクのそういった事に関しては、気にしなくていいよ。
一応これでも、どういう事かくらいは分かってるつもりさ。前も言ったよね? ボクにも人を選ぶ権利くらいはあるって」
生死ぎりぎりのラインでの話と、今を同列に並べるのはどうかと思う――
BBはそう思ったが、すぐにその考えを投げ捨てた。彼女にとっては、つまるところ同じだということなのだろう。
それを考えれば、逆にそれはそれで悪いことではないのかもしれない。つまり、重要性をちゃんと理解しているということだからだ。
とはいえ――
「光栄なことだがね。気にするなというほうが無茶というものさ」
とはいえ、それとこれとは別だった。いくら気にするなと言われても、気になるものは気になる。
「まあアレよ。どうしても気が引けるってのなら、今日のことは夢だとでも思って忘れちゃえばいいのよ」
元凶のきみが言うかね。それで済ませられるほど、私は無神経じゃないつもりなのだが。
BBは余程そう反論してやろうとも思ったが、やめておいた。この優秀な女性二人に、口で勝てるとは思えなかったからだ。
するりと衣服が肩の上を滑り、豊満な乳房が顔を見せる。
形もよく、ハリもあるそこを持ち上げながら、彼女――GGはふと何かに気づいたように動きを止めた。
「脱がしてもらったほうが良かったかしら?」
「いや、構わない。その辺りにこだわりは無いよ」
そう答えて、自分も上着を脱ぐ。これは単純に邪魔だったからだ。
返事を聞いて、GGはちょっとだけ残念そうに息を吐いたが、すぐに手を進めた。
上半身を包む衣服を床に落とす。引き締まったその上半身は、贔屓目を除いても美しいと感じた。
「どう? ちょっと自信あるわよ?」
「陳腐になりがちであまり言いたくないが……とても魅力的だよ。美辞麗句は逆に野暮なくらいさ」
その返答に、満足そうにうなずく。その横で、ラファルーが少し不満そうにGGを見つめていた。
「どうした?」
「……ボクにも、人並みに女の子としての感情はあるって事だよ」
そう答えて、自分を見下ろす。その行為で、BBは彼女が何を感じているのかは分かった。
だが、下手な慰めは逆効果だということも分かっている。本人にしてみれば、そういう問題ではないのだ。
それよりも、何故自分がこんなことで気を使わねばならないのかのほうが、重要な問題だ。
「まあ、ボクも大きさはともかく、バランスには自信がある」
そう言い放って、上着を脱ぐ。
確かにそこには、均整の取れた上半身が存在していた。
大きすぎず、かといって小さいわけでもない形のいいバスト。意外に小さい肩からすらりと伸びる、引き締まった腕。
ウエスト……は、いつもヘソ出しルックなので、今更語る必要は無いだろう。
ともかくまあ、言うだけのことはある体だ。
「どうだい、BB?」
「…………」
とりあえず、そのむやみな対抗心はどうにかして欲しい。
やはり口に出すわけにはいかず、BBは曖昧な笑みを浮かべた。
「ふむ……」
大きさの違う乳房を両手で持ち上げたり揉んだりしながら、BBはそうつぶやいた。
「……女性の胸を触りながら吐く言葉じゃないわよ、それ」
「そうだね。もうちょっとムードの出るセリフはないのかい?」
「……そのムードを自分たちで壊しておいてそれを言うのか」
そう言い返して、手を放す。
「そういうのが欲しいなら、私をその気にさせてくれないとね」
そう肩をすくめるBBに、GGは不満気に頬を膨らませて口を開いた。
「こんな美人が脱いで誘ってるのに、その気にならないっての? ちょっと傷つくわね」
「そういったことに対する訓練はしてるさ。わかるだろう?」
それはわかるけど、と、GGはつまらなそうに答えた。
帝国のエージェントは、あらゆる状況に対応するために、様々な訓練を受ける。
その中には、そういったことに対する精神制御も含まれている。
「つまり、その気にさせればいいんだよね?」
「まあ、結局はそういうことだ」
ラファルーの問いにそう答えて、その胸に触れなおす。つ……とその中心を指でなでおろすと、彼女はぴくりと身じろぎした。
「くすぐったいよ、BB」
「そりゃそうさ」
そうでないと困る、と、BBは胸中でだけつぶやいた。こうやって少しずつ敏感にしていくのが彼のやり方だ。
まあ、エージェントとして磨いた技術でもあるのが、少々寂しいことではあるのだが。
「ちょっと、私には?」
「……私には腕が二本ある。だが、頭は一つしかないんだ」
ちょっと困った風にそう言い返す。その返事に、GGはふぅんと不満気に息を吐いた。
「つまり、相手をして欲しかったら振り向かせろと?」
別にそういう意味で言ったわけではないのだが、否定するのはやめておいた。
正直、そのほうが話が早い。さすがにこういった駆け引きは、まだ自分のほうが上のようだと、内心こっそり安堵する。
「じゃあ、嫌でもこっちを向くようにしてやろうじゃない」
そう言って、GGはBBのベルトに手をかけた。
「どう? こういうのも嫌いじゃないでしょ?」
挑戦的な笑みでBBを見上げながら、GGがそう聞いてくる。
怒張と化したBBの男の部分を、GGはそのボリュームのある乳房で優しく包み込んでいた。
「ああ、悪くない」
「……むぅ。何よその反応」
「挟むくらいじゃダメだって事じゃないかな?」
そう挑発するように言い放ち、今度はラファルーがそこに向かってしゃがみこむ。
横から割り込むように上半身を寄せると、ためらいもせずにBBのそこを口に含んだ。
「あ、こら。割り込みするなっ」
「んぷ……早い者勝ちさ。はむ……」
「おいおい……」
自分の分身を奪い合うように争う二人に、呆れたようにつぶやく。
こういった状況は、確かに男冥利に尽きるものだが……なんというか、素直に喜ぶことは出来なかった。
何より、このままでは何もしないうちに限界を迎えてしまいそうだ。それはさすがに少し悔しい。
「……ひゃ……っ」
なので、とりあえず攻勢に出ることにした。ラファルーの脇から、背中を経由して首筋へと指を滑らせる。
彼女は普段からは想像できない可愛い声を上げると、反射的にBBの怒張から口を離してしまった。
「BB、今のはずるい……っ」
「そうか、きみはその辺りが弱いのか」
「というか、くすぐっただろう」
何せ触りやすい位置にいるからね、と、悪びれもせずに答える。
「それより、私を攻めるよりは彼女を攻めて妨害したほうが早いんじゃないかね?」
「……それもそうか」
「……ちょっとBB。何を変な入れ知恵して……あ、こらっ」
不意に自分の下半身に伸びた腕に、制止の声を上げる。だが、そんなことでその腕が止まるわけはなかった。
「よく考えたら、報酬はキミからもらわなくちゃいけないんだったよね」
そう言って、ラファルーは獲物を狙うかのような目で、自身の唇をなめた。
深く唇を重ね、唾液を奪うように吸い上げる。
舌を入れて口内を撫で回し、互いの唾液を味わうように舌を絡ませる。
ひとしきり柔らかい感触を楽しんでから、ラファルーはゆっくりと唇を離した。
「BB&ラファルーはコンビなんだ。だから、報酬も二人にくれないといけない」
「いやまあ、理屈としては確かにそうだけど、こういう場合なんか違うでしょ……」
そういうGGも、言葉とは裏腹に抵抗らしい抵抗はしていなかった。それに、心なしか頬も赤く染まっている。
「てーか、ほとんどBBがおいしいところ総取りじゃないの、これじゃ」
「……いやまあ、確かにそうなるが」
痛いところをつかれ、BBは申し訳なさそうにつぶやいた。
何せ、このまま放っておけばラファルーが勝手にGGの準備を済ませてくれる。正直楽だ。
「別にいいさ。どうせボクの相手もしてもらうんだ。少しは楽をさせてあげないと」
やっぱりそうなのかと、BBは半分諦めたような気分で頭を抱えた。
まあ、ここでこんなことに参加している時点でその答えは出ていたようなものだから、まだショックは少ないが。
「というわけで、ちょっとキミの準備をさせてもらうよ」
「ふん。小娘のテクニックで私をどうにかしようって?」
不敵な笑みを浮かべるラファルーに、GGは挑戦的な瞳で言い返す。
多少は心得があるようだが、こちらも帝国のトップエージェント。主導権など握らせるものかと、GGはコキコキと指を鳴らした。
(何だかよく分からんが、ここは成り行きを見守ったほうがよさそうだな……)
目の前で散る火花に、BBは静観を決め込むことにした。
ケンカするほど仲がいいという言葉があるが、これはそういう類のものなのだろうかと、そんなことをぼんやり考える。
(君子危うきに近寄らず……楽が出来るんだから好きにさせよう)
まあ、結局はそういう腹積もりなわけだが。
「ふふ……姿形が小娘だからって、侮ると痛い目を見るよ。いや、この場合は気持ちいい目かな?」
「言ってくれるわね。伝説の称号を継ぐエージェントの力、クセになるくらい刻み込んでやるわ。覚悟なさい」
そう言い合う二人の背後に、BBは何故か獲物を狙う蛇のような幻影を見た気がした。
結論から言えば、ほぼ互角といわざるを得なかった。
帝国の誇るトップエージェントと、どこの者とも知れない謎の少女の腕が互角。
これはあまりにも度し難い事実であった。
(……と言うか、何故私はこんなアホなことを分析しているんだ)
有り体に言えば、蚊帳の外だからである。
「だめだめ、そこはだめだって……ぁんっ!」
「ふふ……君はここが弱あぅっ!? そ、そこは入れるところじゃなぁあっ……!」
ラファルーがGGの肉壁を押し広げれば、逆にGGがラファルーの菊門に指を突き込む。
互いに嬌声を漏らしながらも、その手は相手を攻めることを止めようとはしない。
ある意味互いの意地が、彼女らを更なる高みへと引き上げていた。
「……何の拷問だ、これは」
その光景を眺めながら、BBは呻くような声を漏らした。
既に二人はBBの事を忘れたかのように、行為に没頭している。その光景を見せ付けられている身としては、据え膳を喰らった犬のような気分だ。
特に、先ほど出してしまう前に二人を煽ったせいで股間の物足りなさが酷い。とはいえ、目の前のこれをオカズにするというのも情けない。
そんなことを考えているうちに、そろそろ二人にも限界が近づいてきたようだ。
相手の愛撫に耐えながら、先に相手を果てさせようと攻めを強くする。
「さ、さっきからキミはそんなトコロばかり……! ぅあぁっ! も、漏れ……!」
ラファルーの顔が苦悶に歪み、腰が絶頂への予兆に震える。
本来ならばリサイクルされるはずの彼女の冷却溶剤は、快楽というノイズのせいで上手く処理されず、廃棄スペースへと蓄積されていた。
そして、有機体である人間を模して造られた彼女の不要物廃棄用器官は、その模造元と同じ場所に存在する。つまり――
「だめぇ……っ!」
普段からは想像できないような可愛らしい声と共に、ラファルーは腰を仰け反らして絶頂を迎えた。
それと同時に、彼女の秘裂から透明な液体が勢い良く排出される。
「か、勝った……」
絶頂と同時に失禁してしまったラファルーを、余裕無く――しかし無理やりに不敵な笑みを浮かべながら、そんな事をつぶやく。
なんとも不毛な勝負だったなぁと思いつつ、そんなGGの腰を、BBは抱え込むように掴んだ。
「え、ちょっと、BB……!?」
驚いたように振り向き、抗議の声を上げるGGを無視し、自らの分身を彼女の秘裂へとあてがう。
普段ならばもう少し抵抗できるのだろうが、残念ながら今のGGにそれほどの余裕は無かった。
「お預けされてたからね」
「ま、待って! 今入れられたら――!」
その抗議を完璧に無視し、BBは一気にGGの中へと自らのそれを突き込んだ。
うねるように肉壁が異物を締め付け、GGが仰け反るように背を伸ばす。
声にならない声を漏らし、彼女は力無くベッドへとその顔をうずめ、小さく痙攣した。
「く……屈辱……入れられただけでイクなんて……」
心底悔しそうにそうつぶやく。その様子に、BBはやれやれとため息をついた。
「まあ、これでケンカ両成敗ということで」
「そんな言い分――ふぁあっ!? ま、まだ動かないでっ!」
三度目の抗議の声を遮るように、BBは腰を打ちつける。
未だ絶頂の余韻から醒めていないGGは、敏感なままのそこを攻められ、堪らず嬌声を上げた。
「ずるい、BB……ボクにも……」
「後で、ちゃんと、する。少し、待ってくれ」
どうにか復活したラファルーに、腰を動かしながら返す。
余裕の無いGGの締め付けに、BBは早くも限界を迎えようとしていた。
普段ならまだもつのだが、いかんせんお預けを喰らった上に、GGのそこは名器と言って差し支えないものだった。
それが、一切の余裕も容赦も無く自分を締め付けてくるのだ。長くもつはずが無い。
(こんなところでもエリートか……ッ!)
少しでも長くもたせようと、下半身に力を込めながらそんなことを思う。
だが、やはりそれほどももちそうに無い。
「く……出る……!」
「私も、またぁ……っ!」
言うが早いか、BBは一際強く腰を打ち付けると、彼女の奥底でその熱を吐き出した。
しばらく余韻に浸り、落ち着いてからゆっくりと肉棒を引き抜く。
ずるり、と、音にすればそんな感じの動きで、秘裂から抜き出されたそこは、薄いゴムに包まれていた。
それを器用に外すと、中身が出ないように縛ってティッシュに包んでゴミ箱に放り投げる。
「……何よ、つけてたの……?」
その一部始終を、息を整えながら眺めていたGGは、不満気にそうつぶやいた。
その彼女に、小さく肩をすくめて、BBは口を開いた。
「エチケットだよ。最低限のね」
「別にいらないのに……」
そうはいかないさ、と、そう答えたその時だ。不意にベッドに引き倒され、BBは慌てて視線をめぐらせた。
そして、自分にのしかかるように脚を開くラファルーを発見する。
「約束だよ……次はボクだって……」
「そ、それはそうだが……」
自分の上に馬乗りになるラファルーに、軽い戦慄を覚える。
その目は普段とは違い、感情を丸出しにして快楽を求める、淫らな光を放っていた。
「妊娠する心配は無いから大丈夫だよ。何せ『そういう風になってる』からね」
そう言いながら、BBの分身を握る。
回復したそれを自らの入り口へとあてがい、彼女は獲物を狙う肉食獣のように舌なめずりをした。
「……獲物を前に舌なめずりは、三流のすることだぞ、ラファルー」
「戦場なら、ね。ベッドの上なら関係無いさ」
BBの軽口にそう答え、ラファルーは一気に腰を落とした。
異物が自身の中を抉る快感に打ち震えるが、BBの上げた小さな呻き声に、ラファルーは一転して顔を赤らめた。
「あ……やっぱり、重いかい……?」
「い、いや……」
確かに、見た目よりは重い。が、彼女の素性を知っていれば、この程度はむしろ軽いくらいだと思えた。
彼が呻き声を上げたのは、それとは別の要因だった。
「きみの中が気持ちよすぎてね」
そう素直に言ってやると、ラファルーは少し嬉しそうに微笑んだ。
「お世辞でも嬉しいよ。じゃあ、動くけどいいよね?」
「お世辞じゃないんだがね……出来ればお手柔らかに」
苦笑するBBに笑い返し、ラファルーは腰を動かし始めた。
ゆっくりと丹念に、腰をこすりつけてBBを締め付ける。水っぽい摩擦音に、BBは脳が痺れたような錯覚を覚えた。
「ふふ……BB、気持ちいいんだね。いいんだよ、出しちゃっても」
いつもとは違う妖艶な微笑を浮かべるラファルーに、BBは胸中を悟られた気分になった。
実際、このままではそれほどもたないだろう。どうしようかと思案していると、不意にラファルーの腰に手が伸びる。
「ぅあ……っ!?」
「ふふん。お困りのようね、BB。手伝いましょうか?」
「……そろそろきみがそう言い出す頃だと思ってたよ」
嘘っぱちだが、そう言って余裕を見せておく。GGの顔を見れば、我慢できなくなってきたことなど丸分かりだ。
その証拠に、何も言わなくともラファルーへの攻めを始めている。
「あ、だめ、またそんなところ……っ!」
……どうやら、また普通では無い場所を弄っているようだ。
「ぬふふ……口ではそう言っても、体は正直じゃのう」
「どこの成年向け漫画のエロオヤジだきみは……」
あんまりにもあんまりなGGのセリフに、思わず突っ込みを入れる。全くもってムードぶち壊しだ。
とは言え、攻められているほうは堪ったものではないようだ。ラファルーは逃げるように腰をくねらせ、それが丁度いい刺激となっている。
「ふ……く、もう……!」
ぎゅっと目を閉じて、ラファルーは自らの限界が近いことを告白した。
その予兆に彼女の肉壁がうねり、BBの精を搾り出そうと締め付けてくる。
「く……出すぞ……!」
「早く、はや……ぁあっ!」
びくん、と跳ねるようにラファルーが背をそらし、一際強くBBを締め付ける。
彼女に遅れること数瞬、BBもまたその熱を、彼女の中へと存分に吐き出した。
どくんどくんと自分の中に流し込まれる絶頂の証に、ラファルーが打ち震える。
苦悶と恍惚が入り混じった顔を天井に向け、中でまだ暴れている肉の棒を堪能する。
ひとしきり味わってから全身の力を抜いて、彼女はBBの上に倒れ込んだ。
「よかったよ、BB……」
「……それはよかった」
満足そうに言うラファルーに、BBは軽い倦怠感に包まれながらそう答えた。
まるで精気を吸われたかのような錯覚に、大きく吐息して自分を落ち着ける。
そのついでにラファルーの頭を撫でてやると、彼女はくすぐったそうに目を細めた。
まあ、たまにはこういうのもいいかもしれない。
「よかったのはいいんだけどさ」
と、そんなことを考えていると、GGがこちらを覗き込むようにして覆いかぶさってくる。
少し不満そうな彼女の顔に、BBはどうしたんだい、と聞き返した。
「次は私の番よね?」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。まだするのか?」
慌てて聞く彼に、GGは当然よ、と返してきた。
冗談じゃない。こんな二人にいつまでも付き合っていたら身がもたない。
何より男には回数制限があるのだ。勘弁して欲しい。
「この小娘だけ生でだなんて、ずるいと思わない?」
「い、いや、しかしそれは……」
しどろもどろになりながら弁解の言葉を探す。
助けを求めてラファルーを見ると、彼女は棒を引き抜いて、中から溢れてくる白濁液を見せ付けるように掬い取った。
「ふふ……BBのがいっぱいだ」
今その行為は勘弁してください。というか、面白がってるだろうラファルー!
BBの胸中の叫びも空しく、それを見たGGが噛み付くような勢いで口を開く。
「やっぱり納得いかないわ! もう一回私とヤりなさい! ゴムなんて許さないわよ!?」
「待て待て待て! それはヤバイ! きみだって行きずりの男の子供なんか孕みたく無いだろう!?」
「何のために私が腰にマイクロマシンをインプラントしてあると思ってんのっ!?」
「マジかああああああっ!?」
どうやらBBの女難は、まだ始まったばかりのようだった。
ええと……ごめんなさい、また先輩シリーズの番外編です。しかも二ヶ月近く空けました
下手にバックストーリーなんか考えるもんじゃないですね
よくよく作品を見返したら、今回がネームド男性初登場です(スツーカは狼なのでノーカン)
ホント蒼いシリーズは百合の園だぜ。フゥーハハー
ていうか、コピペミスってるよ……orz(
>>682一行目一文字目。全角スペース入ってない)
保管庫に保管される場合は、直しておいてくれると嬉しいですぅ……
……ん? そういえば、誰か忘れてるような……おいしそうな名前だったような気がするぞ?
……まあいいか。思い出せないならそんなたいしたこと無い人なんだろうし
689 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 18:13:42 ID:9FHjXHzl
神キタコレ!
てかこのスレ的に直接的なエロと縁遠そうだったフェアリとラファルーが可愛い杉
久しぶりのGJ!
BB男キャラのくせに美味しすぎる・・・
超GJ
男のチンコがあると抜け具合が段違いだぜ
>>688 Gj!!
もうここにSS投下してくれないのかと思ってアセアセしてましたよ。
まさかBBが出てくるとは思わんかったですw
BBウラヤマシス
ググググGJ!!
ちょっとティッシュ買ってくる
>>688 今年最初のGJ! しかしハァハァしつつも、ラファルーが男にやられるというのは痛がゆいぜ!
ぜひ近々、ナノカさんとも一戦交えてほしいっす
先輩シリーズに、エリンシエ陛下の登場はないのでしょうか。
先輩をもっとえろえろな目にあわせてくださいませ、SS職人さま
さすがに、このスレでの先輩シリーズのナノカさんは、
「あのー、だれでしたっけ?」みたいな感じで、
もう先輩のことを忘れたりしないでしょうねw
処女まで奪った相手を忘れるとか若年性健忘症だろwwwww
仮に先輩のことを忘れても
もっかい繋がったら思い出すよきっと
忘れたフリやつれない態度で相手のキモチを自分に向けさせるのは乙女キラーナノカさんの十八番だろう
本人はまったく自覚がないみたいだが
最新作のBBと一戦交えるラファルーとフェアリさんを読んで、
なぜだかナノカさんが、男相手ににいたされてるところを見てみたいという禁断の欲望が…
704 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 15:06:58 ID:DXMiKwFE
ナノカさんとえちすることが許されるのは、女性か、でなければEテク仕掛けのツール類だけにきまっとる。
でもナノカさんてゲーム本編で街のあちこちを移動してイベント起こしたり素材集めたりするじゃない?
あのモードで夜人気のない場所をたった一人で考え事しながら歩いているナノカさんを見てると
いつレイプされても不思議はないって気がする
つーか襲いたいw
一瞬暗黒ナノカさんとかりりかるナノカさんとか変な電波が飛んできたけど忘れる事にするわ
でもナノカさんは兵士を殴り倒したりして結構強いからな。
まず後ろから気付かれないように近づき眠らせないと。
後はお持ち帰りして抵抗出来ないようにベッドに縛り付けてしまえばHな悪戯し放題。
フヒヒ…書いてるだけで興奮してきたw
ナノカさんと男の和姦は見たいけど
手頃な男がいないしオリは反感あるだろうし
凌辱!凌辱!
トリスティア市民に市長、グリフェン、元老院、ファイアフォックス…
和姦相手はいないけど凌辱相手はいっぱいいるぜ。
スツーカを人間にするという最終手段はどうだろう
スツーカなら触手プレイのほうが…
男にデレるナノカが想像しにくいぜ
>>714 なら軽い気持ちでせくロスしちゃう(ry
716 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 11:36:44 ID:Id2lfYjd
ナノカは、スツーカ、もしくはプロスペロおジイちゃんに惚れていると想像
つーかナノカさんて割と薄情なところがあるからな、
スツーカみたいに四六時中そばにいないと惚れた相手でも平気で忘れちまいそうだw
ナノカさんは隠れオナニーマニアなキガス
鉛筆と絆創膏を駆使した・・・
ナノカをオナヌーのおかずにして2年経つけど全然飽きんわぁ〜(;´д`)
今日もすでにナノカ見ながら2回抜いたし
>>709 ヒロインのうち誰かをEテクで性転換しちゃえばいいじゃない
蒼シリーズ最高のエロスはフォーリィだと思うんだ
声がおばさんくさくさえなかったらのう
「やたらアニメ声」言われたり「声がおばさんくさい」言われたりフォーリィの中の人もたいへんだな
今までのキャラの中でナノカ以上にキレイな生足を見た事が無い!
おかずにしまくってる!
公式の漫画化や小説化は、ナノカ×フォーリィやナノカ×エリンシエが殆どで
ナノカ×ネネが少ないのが残念だな
それはそうと、アマネカにナノカ達は出るんだろうかね
>>726 天才発明家の孫娘があっちこっちで女を虜にしてるって
噂程度なら出てくるかもな
パナビア以外の先輩に可愛がられてそうだし
728 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:06:36 ID:O9GGz2EG
ナノカがアカデミーの女性徒たちから総受けになってる光景が眼に浮かんだ
何だか最近はペースが落ちてきて申し訳ないです
ということで、投下しまぁす
帝都に戻って数ヶ月。状況は特に変わりなく、いつものように彼女は自らの研鑽に励んでいた。
たった一つの例外を除いては。
「先輩、お邪魔しまーす」
長いポニーテールにでっかいトンカチ、髪に負けず劣らず大きなリボンがトレードマークの、能天気な後輩の声がする。
無遠慮に――逆を言えば、それだけ親しげな足取りで、パナビアの工房へと上がりこんで来る。
それを彼女は、仕方ないと言った様子で小さく息を吐くと、図面を引く手を止めてそちらに振り向いた。
「どうしたのナノカ?」
どうしたも何も、この後輩がうちを訪れる理由など、さほども無い。
そのことに小さく苦笑しながらも、返事を待つ。
「えと……お茶でも、どうかと」
そう言いながら、ケーキボックスを前に出す。
帝都でもそこそこ有名なブランドのロゴが、ボックスの隅に見えた。
「そうね、折角可愛い後輩がもって来てくれたんだから、少し休憩にしましょうか」
「や、やだもう、先輩ったら……」
柔和な笑みを浮かべるパナビアに、ナノカは嬉しそうに頬を紅潮させた。
そのナノカからボックスを受け取り、机の上に置く。
じゃあ、お茶を淹れますね、と言いながらキッチンに向かおうとする後輩を引きとめ、パナビアはその腕に抱いた。
「お茶もいいけど、先に、ね?」
「あ……せ、先輩、だめ……」
そう言いながらも、ナノカは抵抗らしい抵抗はしていなかった。ただ腕の中で頬を染め、期待半分といった視線を返す。
そのいじらしい姿に、パナビアは意地悪な笑みを浮かべた。
「二人きりの時は、何て呼ぶんだった?」
「あ……ぁぅ……お姉……様……」
蚊の鳴くような小さな声で、ぼそぼそとつぶやく。
その返答に、パナビアは満足したように笑みを返した。
「よく出来ました」
そう言って、ナノカの唇を――
がばり、と上半身を起こす。
そのまま周囲を見渡し、自分の状態を確認する。
動悸の治まらない胸を掴むように押さえ、パナビアはゆっくりと、大きく息を吐いた。
「……ゆ……夢……」
頬を、嫌な汗が流れ落ちるのを感じる。
「なんちゅー夢を……」
つぶやいて頭を振る。夢の内容などなかなか覚えていないものだが、今回は何故か鮮明に覚えていた。
最後――頬を染めながら目を閉じるナノカの顔を思い出し、頭を抱える。
いかん。おかしい。何もかもが激しく間違っている。
そもそもナノカと自分は、そういう関係ではない。そうなることも望んでいない。
それとも、あれが自分の深層意識下での願望なのだろうか。
よく考えれば、最近はほとんど夢の中と状況は変わらない――
「……頭痛くなってきた」
うんざりといった様子でつぶやき、時計を見る。
あんなことになってしまった昨日とは違い、今日はちゃんと朝に起きることができたようだ。
そして、そのことを思い出して再度気分が滅入ってくるのを感じる。
今日のように朝に起きることができれば、未だにネオスフィアにいることもなかっただろう。
しかも、朝に起きられなかった理由というのが――
「ええい、やめやめ! さっさと朝食食べて仕事に行く!」
ばふん、と布団を叩き、跳ぶようにベッドから降りる。
どちらにせよやることは変わらないのだ。今ここでうだうだしていても埒があかない。
頬を叩いて気合を入れ、パジャマを乱暴に脱いでベッドに放り投げ、いつもの制服に着替える。
愛用の工具、エンチャンテッド・ジーニアスを手に取ると、パナビアはよし、と気合の声を吐いた。
「さっさとお金貯めて、帝都に戻るぞ、と!
待っててね、フッケバイン。もうちょっとかかるけど、すぐ戻るから!」
そう言って彼女は、拳をぐ、と天井に向けた。
成果そのものは上々だった。
午前中だけで四件の修理を終わらせ、多少疲れはしたものの足取りは軽い。
うち一件は特に、得意分野の一つでもあるゴーレムの修理だったこともあり、気分は上々だ。
やはりゴーレムはいい。あれこそ正に、Eテク技術の結晶たる兵器だ。直したのは作業用だけど。
「蓄えもあるし、今回は早く貯まりそうね」
上機嫌でそうつぶやく。少なくとも、無一文から始めた前回よりは早く済みそうだ。
さて、昼食はどうしようかと、街道を歩いていると――
「あ。先輩」
「…………」
でっかいトンカチの後輩に出会った。
「これからお昼ですか?」
「え、ええ、そうだけど……」
ナノカの質問に答えながら、パナビアは彼女の隣に見知らぬ少女がいるのに気づいた。
年の頃はネネと同じかもう少し下くらいだろうか。ネオスフィアの学院風ブレザーに、長いハニーブロンド。
顔立ちは整っていて、もう何年かすれば美人になるだろう。
耳がとがっているところを見ると、貴族だろうか。
「あんた、貴族の友達なんていたのね」
「え? ああ、貴族と言いますかそのー……」
と、何やら言いよどむ。その態度に疑問符を浮かべていると、話題の少女が一歩前に出る。
「ナノカ、こちらの方は信用できる方よな?」
「え? うん、その辺りはバッチリだけど……」
「お主がそう言うのなら、言ってしまってよかろう」
何だかよく分からない会話の後、その少女が軽く一礼をする。
「初めまして、になるのかな? お主を見るのは、余は初めてではないが……」
「はぁ……」
何だか古臭い物言いをする子だなぁ、と、そんなことを考える。
「余の名は、エリンシエ・ヤースロップと申す。以後、お見知りおきを」
「はあ、パナビア・トーネイドで……え?」
聞いたことのある名前が脳を揺さぶり、パナビアはしばらく呆けることしか出来なかった。
「うむ、やはりネオスフィアバーガーはパンチが効いておって美味いのう」
もしゃもしゃと、口いっぱいにバーガーを頬張りながらエリンシエが舌鼓を打つ。
たまの外出にこうやって、ファーストフードをつまむのが彼女の数少ない趣味の一つらしい。
(どんな庶民派の王女よ……)
エリンシエの名は聞いたことがあるし、遠目に見たこともある。
若干十一歳でネオスフィア王位についた、稀代の才女――それが、世間での彼女の評価だった。
始めのうちは傀儡政治との声も上がったが、今までの王室の政策からは考えられない動きに、その声も次第に小さくなった。
そして何より、彼女が王位についてから、確実にネオスフィアは復興の道を辿っている。
ナノカという人材が、その要因の一つではあるのだが――それを早い段階で見出した彼女の目には着目すべきところだ。
「最近、巷で噂になっておってな。帝都の工房士が、あちこちを修理して回っておると」
ちゅるちゅるとオレンジジュースを飲みながら、そんな話を切り出す。
ぷは、と息を小さく吐いて、彼女は後を続けた。
「ナノカかとも思ったが、聞けば違うという話ではないか。
それで興味が湧いたのだ。何せ、直った所は以前より増して具合がいいということだからのう」
そう言ってポテトを頬張る。どうやらこの王女、ファーストフードがいたくお気に入りらしい。
あんまりにもおいしそうに食べているのを見ると、何だか微笑ましくなってくる。
「フルクラム帝国がうらやましい。こんな優秀な工房士を二人も輩出しておる。どっちか欲しいものよ」
「いやまあ、それほどでも……あるけど」
エリンシエの褒め殺しに、パナビアは上機嫌にそう返した。
おだてられると弱いのは相変わらずである。
「先輩ならネオスフィアのイベントで主催もしたことあるし、文句無しの手腕だと思うよ。
どうです、先輩。ネオスフィア王宮つきの工房士とか」
「……悪いけど、まだしばらくはフリーでやってくつもりなの。
若いうちに根を下ろすと、見かたが凝り固まって何もいいこと無いもの」
その返答に、エリンシエはこっそりとため息をついた。
自分の知る若くて優秀な工房士は、皆ひとところに留まろうとしない。
先ほどのセリフも、どっちか、というよりは――
「ケチャップついてるわよ、みっともない」
視線をナノカに戻すと、彼女の口の端についたケチャップをパナビアが拭っているのが見えた。
世間話がてらの食休みを終え、彼女らは何故か三人でノースファームへと向かっていた。
午後にも仕事をすると言ったら、何故かエリンシエがそれを見たいと言ってきたのだ。
何でも、市井の様子を確認しておきたいということだが、パナビアには珍しいものに興味を覚えた猫のようにしか見えなかった。
さすがに本人の手前、そんなことを言うわけにはいかないが。
「で、何であんたまで見に来るわけ?」
「いやほら、さすがにエリンシエ一人だけ放っておくわけにも行きませんし、私も何かお手伝いできるかもと。
他人の仕事ぶりを見ることで得られるものもあると、おじいちゃんも言ってましたし」
確かに、元々エリンシエの相手はナノカだったので、ここで自分に丸投げは不義理だろう。
とは言え、自分の技術を盗まれるというのもあまりいい気分では無い。逆も可能ではあるが。
そんなことを考えつつ、それでも口に出さずに生返事だけ返しておく。
言ったら聞かないのは、最近の騒ぎで骨身に染みた。無駄な体力を使うのも馬鹿らしい。
「いいけど、邪魔だけはしないでよね」
「はい、頑張ります」
最近は私も妥協が多くなったなぁと思いながら、ナノカの返事を聞く。
「けど、意外とあちこち故障してるんですねぇ」
「どうもネオスフィアは、置いてあるEテク機器と工房士のレベルが釣り合ってないのよね。
壊れたら壊れっぱなしなところが結構あるから、今後の事を考えるとあまりいい傾向とは言えないわね」
「一応、Eテク職業用の訓練プログラムは学院に導入してもらったんですけど、効果が出るのはもっと後ですしね……」
眉を寄せながら言うナノカ。ちゃんと後のことを考えていたのかと、パナビアは心の中でだけ感心した。
「ふむ……人を育てるというのは大仕事であるからな。
短く見積もってもあと一年は、現状でどうにかやりくりしてもらう他ないであろう……」
エリンシエが悔しそうにつぶやくが、こればかりは今すぐどうにかなるものでもない。
既に種も撒き、芽を出すための条件は整えてある。後は芽吹くまで待つしかないのだ。
「まあ、メンテを小まめにやっておけば現状でもまだまだもつわよ」
とりあえずパナビアは、そんな気休めを言っておいた。
ノースタウンを通り抜け、ノースファームにたどり着く。
牧歌的な雰囲気に、スキーに来る客のための宿泊施設が混在する、不思議な空気のエリアだ。
そのエリアの一角に、パナビアの目的の場所があった。
「助かります。農業プラントが水を汲み上げられないとなっては、死活問題ですから」
修理依頼をしたプラント責任者は、深刻な表情でそう言った。
何でも、ここの汲み上げ機は以前から放置されていたものを流用していたらしい。
そしてそれが突然の不調を訴えて機能を停止し、慌てて水道局がノースタウンの工房士組合に修理依頼を出したということだ。
そういうわけで、最近調子よく修理をして回っているパナビアにお鉢が回ってきたのである。
責任者と簡単な話をして、問題の汲み上げ機の修理に取り掛かる。
ちなみに、ナノカは手伝い、エリンシエは見習いという形で同行を許可させてもらった。
「大方こういうのって、基礎がしっかり出来てないから直せないのよね」
ガチャガチャと、故障部分を弄りながら言う。
Eテクノロジーは、現在の文明からすれば明らかにオーバーテクノロジーだ。
発掘された技術を体系化したプロスペロは確かに天才だっただろう。だが、その才が皆にあるかと言われればそれはノーである。
体系化されたと言っても、それを完全に扱える者は多くは無い。何せ今ある技術でさえ、手探りなのだから。
「ネオスフィアの工房士の大半は、自らが本流だと驕り高ぶっておるか、あるものを食いつぶしておるのが現状であるからな……」
「昔の人の遺産と偉業にあぐらかいてるってわけね。でもそれ、あなたが言ったらまずくない?」
「事実なのだから仕方あるまい。今と未来のためなら、過去の威光なぞ知ったことではない」
きっぱりと言い切るエリンシエに、確かにこの王女ならばネオスフィアを立て直せたのも偶然では無いと思った。
天は才あるものに啓を下す。運命というものを信じているわけではないが、必然はあるのだ。
「まあ、その姿勢は大事よね。向上心がなくなったら、人は堕ちてくだけだもの」
ナノカから工具とパーツを受け取り、息を吐く。自覚の無い落伍者。それが今のネオスフィアだ。
その態度を改めぬ限り、この女王がどれだけ身を削っても、落ち込むところは変わらないだろう。
今は単に、外からの手で作られた波に乗っているだけだ。それを維持できるかは、これからの彼らしだいである。
「よし、これでいいでしょ。すいませーん。水、出してくださーい」
工具をそろえ、係の人間に呼びかける。それにうなずいて、彼は水路の弁を開けた。
次の瞬間、がり、という嫌な音が聞こえ、彼女達の視界一杯に水が広がった。
「ぶえっくし!」
ずず、と鼻をすすり、パナビアはうんざりとした様子でため息をついた。
詰まっていたのか整備不良か、開通した水路は弁を吹き飛ばし、三人を濡れ鼠へと変身させた。
慌てて水を止め、吹き飛んだ部分を急いで直し、今はゆっくりと三人で風呂に浸かっている。
「何だか最近、いいとこないわ……」
「あ、あはは……ドンマイですよ」
拗ねたようにそう言うと、ナノカが苦笑いを浮かべる。
自分もよく失敗しますし、と言われても、あまりいいフォローにはなっていない。
「貴重な体験が出来ておるから構わんが」
何せ公衆浴場に入るのは初めてだから、と後に続けるエリンシエ。
依頼主が手配してくれたホテルは、スキー客も来るとあってそれなりのところだった。
何でも依頼主がオーナーと知り合いらしく、更にそのオーナーは帝都の工房士を贔屓しているとのことで、二つ返事で部屋を用意してくれたのだ。
曰く、ネオスフィアが立ち直ったのは、帝都から来てくれた工房士のおかげだとか。
間違いなくナノカのことを指しているのだろう。それを思うと、パナビアは少しこの後輩を羨ましく思った。
町興しでなくとも、自分ももう少し人のためになる仕事が来て欲しいものだ。
最近は町のあちこちを修理して回ったりと、それなりに満足してはいるのだが。
「根本的な解決になってないのよね」
「何の話ですか?」
ぽつり、とつぶやいた言葉に、ナノカが疑問符を浮かべる。
それには何でもないと答え、湯船から出る。
「もう上がるんですか?」
「まだよ。暖まったから髪を洗いたいの」
「じゃあ私が流しますよ」
そう言って、ナノカも後に続く。
その様子を、エリンシエは自分の顔を湯に沈ませながら見守っていた。
「うーん、相変わらず先輩の胸は羨ましいボリュームですね」
相変わらず? それはどういうことだ、と、思わずそんなことを胸中で問う。
普通に考えて、スパにでも一緒に行ったのだろう。少々羨ましいが、付き合いがあればそれほど不思議でもない。
水辺に遊びに行ったのかもしれない。そんな一言で動揺するほうがおかしいと、エリンシエは自分に言って聞かせた。
「いや、私より大きい人とかいるでしょ、フェアリ先生とか」
「いやまあそうなんですけど、今のところ一番身近なものですから」
身近? この話題で身近とはどういうことだナノカ?
思わず口をついて出そうになったその言葉を、湯船に埋めることで押しとどめる。
同じ帝都のアカデミーの、先輩と後輩なのだ。身近でないはずが無い。
「ふんふ〜ん。痒いところはありませんか〜」
「ん……もうちょっと上」
「ここか、ここがええのんか〜」
「……どこのエロオヤジよ……」
呆れたような、苦笑するような様子でそう返す。
仲がいい。率直な意見として、エリンシエはそう感じた。
まるで、仲のいい姉妹がじゃれあうようにも見える。同じ工房士同士、どこか通じるところがあるのかもしれない。
「仲が良いな」
「んー?」
ぽつりとつぶやいたその言葉に、ナノカが反応する。
パナビアは聞こえなかったのか、そのナノカにどうしたの、と尋ねていた。
「いや、まるで姉妹のようだと思ってな」
「そうかなー」
えへへ、と、何故か嬉しそうなナノカの下で、パナビアは今朝の夢を思い出して硬直していた。
自分の事を『お姉様』などと呼ぶナノカ。そして、そう呼ばせている自分。
想像したくも無いが、人に言われるよりも先に夢で見てしまった。正直勘弁して欲しい。
「うーん、でも姉妹かぁ。パナビアお姉ちゃん、なんちて」
「……勘弁してよ……」
ふざけてそう呼ぶナノカに、パナビアはうんざりとした表情でそう言った。
「大きなベッドだねぇ」
事前に指定された部屋に行ってみると、そこには大きなベッドがあった。
いわゆるキングサイズと言われるもので、枕もご丁寧に大きなものが備え付けてある。
「キングサイズか。
まあ、どうせ服が乾くまでの借り宿。丁度余っておったのがこの部屋だったのだろう」
ナノカの言葉を受けて、エリンシエがそう言う。
その言に間違いは無いだろう。何せ急の用立てである。すぐに用意してもらえただけでも、十分贔屓だろう。
だが、どうせ服が乾くまでの借り部屋なのに、こんないいところを使ってしまっていいのだろうかとも思う。
そんなパナビアの胸中などお構い無しに、ナノカはベッドにダイブした。
ばふん、と彼女の体が沈み込み、スプリングの反発力で軽く跳ね上がる。
「えへへー。ふかふかだぁ」
「……小さな子供みたいなことしないの。恥ずかしいわね」
「一度やってみたかったんですよ、大きなベッドにばふーんって」
非常に子供っぽい事を言うナノカに、呆れ半分で苦笑する。
「まあ、こんなところに泊まるなんて事、なかなか無いでしょうしね」
「うむ。折角じゃから堪能しようかのう」
上機嫌にそう言って、エリンシエもベッドに乗った。
ぽよんころんと跳ねて転んで、ナノカに抱きついて一回転。
「うむ、なかなか良いスプリングを使っている」
そう言って、ナノカの肩越しにこちらを見る。来いと言っているのだろうか。それにしては挑戦的な視線だ。
何故そんな視線を向けられるのか分からなかったが、とりあえずベッドに向かう。
一人だけぽつんと立っているのも馬鹿らしいし、自分もベッドの調子は気になっていた。
座ってみると、なるほど確かにこれは悪くない。
「結構いいベッドね」
「ええ。何だか眠くなっちゃいます」
ふああ、とナノカが小さなあくびを漏らす。
そんな彼女にパナビアは、起こしてあげるから寝ちゃえば、と言ってやった。
なんだかんだと疲れていたのか、ナノカは程なくして寝息を立て始めた。
無理も無い話だ。どれだけタフだろうと、まだ彼女は体が出来ていない。
そんな時期に、これだけ自分を酷使しているのだ。本人は大丈夫だと思っていても、疲労は確実に蓄積している。
だからこそスツーカもしつこく『休め』と言っているのだが、あいにく彼女は自分よりも優先しているものが多すぎた。
「……ナノカには本当に助けられておる」
ぼんやりと寝顔を見ていると、エリンシエがぽつりとそう漏らした。
ふとそちらを見ると、彼女もナノカに視線を向けている。その顔は、どこか申し分けなさそうだった。
「ナノカがいなければ、ネオスフィアはとうに落ちていたであろう。
余の政策もここまで上手くは行かなかったであろうし、もしかすれば今頃失脚していたやもしれん」
「それは――」
それは過大評価ではないか。そう言いかけて、やめた。
彼女がネオスフィアに来てから立ち直ったのは事実だろうし、目の前の少女の瞳には、唯の感謝よりも深い何かが浮かんでいたから。
「でも、失脚していたかも、は言いすぎじゃない?
ナノカがいなくても、話に聞いたあなたの才なら……」
「余の才など、どれほどあろうものか」
パナビアの言葉を遮るようにそう言う。
「お主やナノカに比べれば、余はいかほどの才を持っていたかも怪しい存在。
全て外からの貰い物よ。何せ余は、酷い反則行為でスタートラインを誤魔化しておるからの」
「よく分からないけど……」
分からないが、聞かないほうがいいのだろう、と思う。
何故かは分からないが、彼女から理由を言い出すまでは聞くべきではないとパナビアは思った。
だから。
「あなたがナノカに相当感謝してるってのだけは分かったわ」
そう言って、この話題はもう終わらせる。
むにゃ、と、ナノカが意味の無い寝言を漏らした。
「……仲の良いお主らを見ると、軽い嫉妬を覚える程度には感謝しておるよ」
「……もうその話題は勘弁してくれない?」
少し羨ましそうに言うエリンシエに、うんざりとした表情でそう返す。
仲がいい? 冗談ではない。確かに最近やたらと付き合いがあるが、ほとんど不可抗力だ。
いつも巻き込まれる身としてはたまったものではない……はずである。
「今日だって、仕方なく付き合ってるだけなんだから」
「ふむ……」
ため息混じりにそう言うと、何やら思案顔でエリンシエは黙り込んだ。
微妙に嫌な予感がするが、何ができるわけでもない。
どうしたものかと彼女を見守っていると、やがて小さく口を開いた。
「……まあ、自覚が無いなら別に良いか……」
「……はい?」
何だかよく分からないことを言われ、パナビアは眉根を寄せた。
その様子に、何故か彼女は呆れたようにため息をつく。
「何でもない。工房士という人間は、皆ニブチンなのかと思っただけだ」
そう言って、ころんと寝転がる。
何か言い返そうと思ったが、エリンシエは聞くつもりもなさそうだった。
もう聞く耳持たないといった様子で目を閉じている。
「何なのよ……」
つぶやくが、やはり返事は返ってこなかった。
仕方ないのでパナビアも寝転がってしまうことにする。何だか今日は妙に疲れた。
横になると、急に睡魔が襲ってくる。どうやら自分も、それなりに疲れがたまっていたようだ。
連日の騒ぎを思い浮かべれば、無理もないかと自分でも思う。
出来れば今朝のような夢は見ないことを祈ろう。
「……抜け駆けは許さんぞ?」
何か小さなつぶやきが聞こえたが、パナビアは気にしないことにした。
その後。乾いた服を持ってきた女性従業員が、ベッドで寄り添って寝ている三人を見て、
『仲がいいのね』
と、微笑混じりに評するが、それはまた別のお話。
エロがありません
エロパロ板は、エロを入れなくてはならない所ではなく、エロも入れていい所、と偉い人が言いました
などという見苦しい言い訳は置いといて、やっとエリンシエです。難産でした。
……ごめんなさい、エロは次がんばりまふぅ
あと私が出してない人は「れいぐれっとさんじゅうきゅうさい」ぐらいですかね?
やるなら番外かなぁ。といったところで、ではまた
742 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 23:51:12 ID:GZoj61h7
GJ! エリンシエも今後メインに絡んでくることを期待
エロイのは超期待w
743 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 23:53:06 ID:oWjzQfIU
>>741 GJ!
相変わらず原作再現度高ぇ…
ぜひエリンシエ陛下にもナノカとえちをさせてあげてください。
>>741 Gj!
エリンシエの登場に歓喜。さらに続きを気長にお待ちしまっす。
エロ入れなくても普通にSSとして面白いので好きなように書いてください。
ネオスフィア本編では、エリンシエ陛下は幼い身でエロす担当要員でしたねえ……
エリンシエは醸し出す雰囲気がエロい。
エリンシエ陛下は、メモリークローンのおかげで大人のエロ知識が豊富
今日も設定資料集2のスク水ラファルーの程よいデカ乳姿とナノカの生足見ながらシコシコしました(;´д`)
もう毎日ナノカとラファルーで抜けるよ(;´д`)
753 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 11:09:34 ID:uRJmgoIp
先輩シリーズのナノカさんは、エリンシエやフォーリィ等の先輩意外の人の挿入を可とするのだろうか…
個人的にはして欲しいですけども
ネネの挿入は不可。
これだけは譲れないでしょう。
ネネは可哀想な姿がよく似合うから…
ネネちゃんのナノカさんに対する一途さとその報われなさからはオトナの女の色香を感じる
言ってねーよ、誰も昭和歌謡の世界だなんて言ってねーよ
ネネちゃん、おれは好きだぞ
ナノカと最終的に一緒になれるのは彼女だけだとおもってるぜ
ナノカで抜いたし!
ナノカ×フォーリィが読みたい。
俺漏れも
ナノカのマンコにペニス挿入したいヨー(;´д`)
男に犯されるナノカさんなど想像できない…
ナノカさんは天然ビッチだからスツーカがいつも影で男を追い払ってるんだよ多分
スツー力×ナノカ
>>764 獣姦と触手プレイのコンボとはマニアックな
最近嫌な事ばかりで本気で泣けてたけどここのSS見て少し
和めた。ちょっと買ってくるよネオスフィア
ナノカ×エリンシエを書きながら保守
投下予告w
久々の職人さん降臨に期待
「ええ――――っ!結婚する―――――――っっ!!??」
放課後のアカデミーに素っ頓狂な叫びが響き渡った。
「馬鹿者!声が大きい!」と小柄な少女がそれを制する。
大声の主はナノカ・フランカ。アカデミー随一の工房術の持ち主にして
屈指の変わり者としても名を知られている彼女のこと、今更この程度で学友たちは動じない。
もう一人はエリンシエ・ヤースロップ。アカデミー内では「ネオスフィアから留学してきた超天才児」程度の認識だが、
その実はネオスフィア存続のための、体のいい人質のようなものであった。
が、かのプロスペロ・フランカが半ば強引に身元引受人に付き、
彼との無用な摩擦を避けたい帝国行政府が軟禁を解除したため、今は一学生としてアカデミーに籍を置いている。
「…で、なんでまた急にそんなこと?」
声を潜めてナノカが聞き直す。
「おおかた、余を容易に監視しうる環境を構築しようというところであろう。相手はエグザシオ皇帝の縁者だという話であるからの」
「でも、エリンシエのことだったらおじいちゃんが」
「身元引受人の孫娘と昵懇の仲である以上、帝国にとっての透明性は期待できないということであろうな」
「だからって、エリンシエまだ11歳でしょ?」
「年齢は問題ではなかろう、目的は余の監視であるからな。それに王族自ら帝国の皇族と縁を繋ぐのはネオスフィア王家の存続にとって損はあるまい」
元とは言え女王、結婚観も一般人とは違うのか平然たる態度のエリンシエである。
「でもねぇ… あ、ところで頼み事って?」
元々、ナノカが学年の違うエリンシエと教室で会っているのは今朝の出がけに頼まれたからであった。
「うむ。工房師としてのそなたに作ってもらいたいものがあるのだ」
他人に聞かれるとまずいのか、ナノカの耳に口を寄せる。
「え゛――っ!それって要するに」「うわわわわっ!」エリンシエがとっさにナノカの口をふさぐ。
「と、とにかくだ!詳細についてはここに書いてあるから頼んだぞ!!」
とメモ帳を押しつけると口と鼻をふさがれて酸欠寸前のナノカを解放し、教室から走り去る。
あとには呆然と立ちつくすナノカと、怪訝そうに見守るクラスメートが残された。
一週間後の夜半。ナノカの自室にて、複雑きわまる表情のナノカと、思い詰めたような表情のエリンシエが対峙していた。
「一応、仕様は満たしたつもりなんだけど…」
ナノカが手にしているのは男性器を模した棒状の物体に固定バンドが付いたもの、つまりペニスバンドである。
「えー、サイズは特に指定がなかったんで資料にあった平均値の全長13cm、周囲長11cmにしてみました。
突起部には各種センサーがついてて圧力や摩擦、温度なんかを信号に変えて装着者にフィードバックするようになってます。
あと逆に装着者の状態を判断して先端から疑似精液が射出されるようにもなってます、ハイ。
疑似精液にはもちろん精子は含まれていないけど、見た目と機能を似せるために増粘剤とプロスタグランジンF2を」
「あー、技術的な話はわからんのでいい。ともあれ、これを装着すれば女性でも男性と変わらぬ性機能を持てるということでいいのだな?」
「うん…まあ。でもエリンシエ、こんなのどうするの?もしかして新郎ってなんかそーゆー趣味の人?」
「馬鹿を言うな、余が付けてどうする!これはそなたにつけてもらってだな」
「え?」「あ…」つい言いそびれていた思惑を口走ったエリンシエが押し黙る。
「え?え?どゆこと??」混乱するナノカ。
エリンシエは深呼吸をひとつし、ナノカの目を見据えると本当の依頼を口にした。
「ナノカ、今晩だけ、余の夫になってくれ」
そこから堰を切ったようにエリンシエは語り出した。
女王の重責から解放されたはずなのに逃れならない公人としての責務、顔を見たこともない相手に身を捧げなければならない苦痛。
後ろ盾のマドラスやウェルキンとも引き離されたエリンシエに耐えられるはずがないことだった。
「余の生涯最後の我が儘だ。今だけでいい、余の夫となり、全てを奪ってくれ…」
嗚咽を漏らしながら訴えるエリンシエにナノカは言葉もなく、ただ抱き締めることしかできなかった。
ナノカがゆっくりとエリンシエの制服に手をかける。
「や…やはりどうにも気恥ずかしいものであるな」
「いや、わたしなんて初体験が男の人モードなわけで、なんというか複雑です、ハイ」
「う…すまん、世の我が儘のせいで」
「いやいいんだよ、滅多にない経験とでも申しましょうか」
と、ふとエリンシエのブラウスを脱がしたとき、ナノカは見慣れない物に気がついた。
ブラジャー。
自分もまだ必要としていない物を3歳年下の少女がすでに身につけている。
その事実に落胆とともに嫉妬心を感じたナノカは、やにわにエリンシエの背後をとると両胸を鷲掴みする。
「むー、フォーリィは規格外としてもエリンシエは仲間だと思ってたのにー!」と愚痴りながら揉みしだく。
「わっ、くっ、くすぐったい!やめろナノカ!!」
「むー、このこのこの!」
ナノカも最初はふざけ半分で揉んでいたが、その感触の心地よさに手を離す気になれず
そのまま続けていると、エリンシエの声が変化していることに気づいた。
「く…ふっ…ナ、ナノカ…そ、そんなに…」
改めてエリンシエを見ると息を荒げ、太股をぴったりと閉じ、身体を震わせている。
朴念仁として名高いナノカであってもエリンシエに変化が起きていることはすぐわかった。
「エリンシエ、気持ちいいの?」直球で聞くあたり、やっぱりナノカである。
「う…」さすがに口ごもるエリンシエ。が、すぐに正直な心の内を告白する。
「う、うむ。強くされると少々痛むが、最愛の者にこうされていると思うと、それすらも心地よい」
その言葉に、ナノカの中で何かのスイッチが切り替わった。
ブラをまくり上げ、圧迫から解放された胸を優しくさするように愛撫し、先端をそっと転がす。
「ふあっ!?」エリンシエの悲鳴が急に艶を帯びる。
長い耳を甘噛みし、頬を撫で、背筋を舐め、、首筋に口づける。
「あっ、ナノカっ、ダメ、そんな、おかしく…ッ」
まるで楽器のように、愛撫に反応して喘ぎ声を上げるエリンシエを見て、ナノカの中に愛しさとも情欲ともつかぬ気持ちが膨れあがってきた。
すでに立っていることもままならないエリンシエを抱え込むようにして責め続けるナノカが、手を股間に滑り込ませた瞬間、
「あっ、ああああ―――――っ!!」エリンシエが泣き声のような悲鳴を上げた。
ナノカの手にじわりと濡れた温かさが伝わる。
自分の手によって少女が絶頂に達した。その光景がナノカの黒い衝動を呼び覚ましていく。
「イッちゃったの、エリンシエ?」ひくひくと震える秘裂をゆっくりとさすりながら耳元で囁くナノカ。
「うぅ、バ、バカ者ぉ…そのようなことを聞く奴がおるか…」半べそをかきながらエリンシエが睨む。
だが嗜虐のスイッチが入ってしまったナノカはエリンシエをわざとらしく非難する。
「ひどいなぁ、わたしはまだ全然気持ち良くなってないのに、一人だけイッちゃうなんて」
「う…で、ではどうすればいいと言うのだ」
その言葉を待っていたかのようにナノカはいつの間にか装着していたペニスバンドを見せつけた。
スカートをはね除けて屹立している、その威容にひるむエリンシエにナノカが容赦なく要求を突きつける。
「これをエリンシエのお口で気持ち良くしてもらおっかな」
「く、口でっ!?」一応記憶転送により基礎知識程度はあるがフェラチオのやり方など知るわけがない。
が、先ほどの負い目がある以上、むげに断ることもできない。
「し、しかしだな、どうすればいいのか余は知らんぞ?」
「大丈夫だよ、ちゃんと教えてあげるから」あっさりと退路を断たれる。
工房士というのはそんな知識も備えているのか、と
よくわからない感心をしながらエリンシエは心の中で白旗を揚げた。
「ん…んふっ…」ナノカに命じられるままにエリンシエがその屹立を口に含む。
「あっ…」ディルドウからもたらされる温かさと快感に、ナノカが思わず声を漏らす。
「いいよ、エリンシエ…そこ、くびれてるところにも舌を這わせて…」
知識のないエリンシエは、ナノカの指示に従うしかない。必死にペニスを口にくわえ、舌と唇で愛撫し続けると、手持ちぶさたなのかナノカが頭を撫でてきた。
成就するはずがなかった最愛の少女との初体験。
しかも自分はいま、その少女の前にひざまづき、ペットのように頭を撫でられながらペニスに奉仕させられている。
その異常な状況がエリンシエの理性をゆるゆると麻痺させていく。
いつのまにかエリンシエは、ナノカの反応を窺いながら巧みにペニスを刺激していた。
鈴口を舌でつつき、竿を唇でしごき、裏側を舐めあげる。
思わぬ反撃にナノカからは余裕が消え、あっという間に上り詰めさせられた。
「うわ、だ、ダメ、いっちゃう!」と言うなりナノカはエリンシエの口内に射精する。
突然注ぎ込まれた粘液の感触にエリンシエは目を白黒させながらも、とっさにそれを飲み込む。
「な、なんだ、今のがその、アレ…なのか??」ペニスから口を離し、問いかけるエリンシエに答える余裕もなく息を荒げるナノカ。
と、いきなりエリンシエの顔を両手で挟み込むと唇を奪う。
「〜〜〜〜〜〜〜!?」混乱するエリンシエの口内をナノカの舌が執拗に犯す。
しばらくしてようやく口を離すと、そのまま今度はエリンシエをベッドに運んで仰向けに押し倒す。
「なななナノカ?いったい何がどうしたと言うのだ!?」
「すごく良かったよ、エリンシエ。だから今度はわたしがしてあげる番」
「いや、よい、遠慮する!そもそも余はさっき先に…」脱力気味の身体をよじって抵抗するが、重機械も取り扱うナノカは見た目より腕力がある。
あっという間に半脱ぎ状態だった服を全て剥かれ、そのうえ脚を持ち上げられてM字開脚状態にされてしまう。
「な、ナノカ、やめろ、一体なにを…ふあっ!?」むき出しになったエリンシエの秘裂にナノカの舌が這う。
「や、やだあっ!そんな、恥ずかしい…あぁっ!」
エリンシエの弱々しい抵抗を楽しむかのようにナノカは幼い縦筋を指で軽く開いて舐め、さすり、舌を突き入れる。
「ああ…あああ……ダメ…ダメぇ……」恥ずかしさと快感で息も絶え絶えのエリンシエ。
そして、ナノカの指が秘裂の上の包皮を剥き、未熟なクリトリスを舌でねぶった瞬間、
「やああぁあぁあぁぁぁ――――っ!」エリンシエは2度目の絶頂に達した。
しばらく後、やっと絶頂の余韻から回復したエリンシエを再度仰向けに寝かせ、ナノカが覆い被さる。
「無理そうだったらちゃんと言ってね?」
胸と違って年相応の幼さを見せるエリンシエの秘裂にナノカは少し不安を覚える。
「いや、逆だ。もし余が痛がって止めろといっても止めないでくれ」 「でも…」
「頼む。いずれ避けられぬ破瓜の痛みなら、知らぬ男などよりそなたによって与えられたい」
強い意志を秘めた瞳で正面から見つめてくるエリンシエに、ナノカも心を決めた。
「じゃ…いくよ」単なる1本の線にしか見えないエリンシエの膣口にペニスをあてがい、ゆっくりと押し入れていく。
「〜〜〜〜っ」ナノカを躊躇させまいと、エリンシエは必死に声を押し殺す。
が、本人の意志とは関係なく、身体は痛みから逃れようとベッドを上へ上へとずり上がってしまう。
しかしすぐに行き止まり、エリンシエの両手はすがるようにベッドの柱を掴んだ。
逃げ場を失った少女の膣内を大きく押し広げて侵入した屹立は、あまりにあっけなくエリンシエの処女膜を貫通した。
「――――」数秒間、大きく目を見開いたエリンシエの呼吸が止まる。
「――――いた、いたい、痛い、痛いよお…っ!!」
まだ初潮の来ていない、つまり性行為を想定していない少女の身体にとって、
成人男性サイズのペニスはあまりに大きすぎた。
エリンシエの秘裂は大きく拡げられ、その結合部からは鮮血が痛々しくにじんでいた。
「痛いよぉ、やだ、やだぁ、うわああああん!」
普段の言葉遣いもすべて吹き飛び、幼い少女の口調に戻ったエリンシエが泣きじゃくりながらナノカにしがみつく。
「入ったよ。よく頑張ったね…」ナノカはその身体を優しく抱きしめながら頭をゆっくりと撫で、そのまま動かずにエリンシエが落ち着くのを待った。
しばらくたち、エリンシエの呼吸が落ち着くのを待ってナノカが声を問いかける。
「大丈夫?一応目的は達成したし、もう止めよっか?」
「…入れて終わりでは夜伽にならぬではないか。頼む、最後まで続けてくれ」痛みに涙ぐみながらもエリンシエは懇願する。
その決意に腹を据えたナノカは、ゆっくりとエリンシエの奥まで突き入れていたものを引き抜く。
「〜〜〜〜っ!」必死に声を押し殺してはいるが、エリンシエの顔が苦痛にゆがむ。
エリンシエの膣内は異物の侵入を拒もうと激しく締め付け、排除しようとうごめく。
ナノカはその凄まじい快感に翻弄されていた。
学術書に「男性器は女性の陰核が変化したもの」と書かれていたので、
センサーからのフィードバックは直接そこに送られるようにしていたのだが
自分で慰めることもほとんどしたことのないナノカにとってその刺激はあまりに強すぎた。
エリンシエの処女を女である自分が奪うという倒錯したシチュエーションから来る興奮と、
脳髄が痺れるような肉体的快楽が徐々にナノカの理性を奪っていく。
知らず知らずのうちにナノカはエリンシエの腰に打ち付けるように激しく突き入れ、痛みに耐えかねてあげる泣き声さえも快楽のスパイスに変えて幼い肢体を揺さぶり続けた。
身勝手なピストン運動の果てにナノカの忍耐はすぐに限界に達する。
「あっ、イク、イッちゃう!!」
ひときわ深くペニスを突き入れ、ナノカは悲鳴をあげた。
先端から疑似精液が二度、三度と放たれ、エリンシエの膣内に注がれる。
「あっ、ああっ、ああああ…」全身を貫く射精の快感に身を震わせ、ようやく冷静さを取り戻したナノカは眼前の光景に言葉を失った。
エリンシエは仰向けのまま焦点の合わない瞳で力なく喘ぎ、痛々しく拡がった秘裂からは破瓜の血と精液の混じった桃色の液が流れ落ちていた。
「ご、ごめんエリンシエ!大丈夫!?大丈夫!!?」
あわててゆさぶると、エリンシエの瞳に光が戻ってくる。
「…あ…」 「エリンシエ!気がついた!?」
「…もう、終わったの…?」うつろな目で問いかける。
「ごめん、ごめんね、わたしエリンシエのこと何も考えずにひどいことしちゃって…!」
泣きながら謝るナノカの頬に意識の戻ってきたエリンシエがそっと手を添える。
「余が頼んだことだ、ナノカのせいではない。それより、ナノカは気持ち良かったのか…?」少し弱々しい声でナノカを気遣う。
「ごめん、ほんとにごめんね、エリンシエ…」しばらくの間、二人は抱き合ったまま時を過ごした。
「もう、落ち着いたか?」だいぶ回復したエリンシエがナノカに話しかける。
「うん…ほんとにごめんね、エリンシエ」
「だからそれはもうよい。それより、それは一度しか使えぬのか?」
ナノカの股間から生えたものを指さしてエリンシエが尋ねる。
「いや、本物と違って硬度は変化しないから体力のある限りは可能だし、内蔵の疑似精液もあと2,3回分ぐらいあるけど…」
「ならば話は早い。次はもちろん余を満足させてくれるのであろうな?」
「え゛?で、でもさっきの今で大丈夫なの??」
「うむ、まだ痛いことは痛いが今度は優しくしてくれるのだろう?…それに、今度はナノカと一緒に果てたい」
さきほど手荒に処女を奪ってしまった少女からの健気な言葉に、ナノカの気力が再び奮い立つ。
「とはいえ、処女膜損傷ってのは傷口みたいなものだから…あ、ちょっと待ってて」
ベッドサイドの引き出しに手を突っ込んで軟膏のようなものを取り出すとたっぷりと指に取り、それをエリンシエの膣口に塗り始めた。
「ひゃっ、つ、冷たい、なんだそれは」
「鎮痛剤だよ、せめて痛みだけでもと思って」答えながらも軟膏を塗りたくるナノカ。
中にまで指を入れて塗るものだから、指で責められるのと変わらない。
「これで大丈夫かな?」
「だ、大丈夫だから、それよりも、あまりいじらないでくれ…」
「あ、ゴメンゴメン」引き抜いた指には薬とは違う滑りが糸を引いていた。
「それじゃ…いくよ」ナノカの腰がゆっくりと進み、ペニスがエリンシエの中に入っていく。
「うあ…あああっ…」先ほどの行為で拡げられたエリンシエの膣口は、さほど強い抵抗も見せずにナノカを受け入れた。
幼く浅い膣はすぐに行き止まり、ナノカのものが子宮口をノックする。
しばらくそのままエリンシエの中が慣れるのを待ってから、ナノカはゆっくりと腰を使い始めた。
「あ…いい…気持ちいいよぉ…ナノカ、ナノカぁ…」薬の効果かあまり痛みを感じなくなったエリンシエが、うわごとのようにナノカを呼ぶ。
だらしなく開いたその口を塞ぐようにナノカが口づけ、舌を口内に差し入れてかき回す。
「す、すごいよ、エリンシエの中、気持ちいい…っ」つい達しそうになる衝動を抑えながらナノカはエリンシエの中を往復する。
先ほどは痛みのあまり実感する余裕もなかった、最愛の人に純潔を捧げた喜びが
自分の膣内に突き入れながら快感に喘ぐナノカの嬌態を見るうちに湧き上がり、
エリンシエの全身を性感帯に変えていく。
いつしかエリンシエは無意識にナノカにしがみつき、肌が触れ合う感触さえも快感に変えて上り詰めていった。
「ナノカぁ…ダメ、もうダメぇ…」すすり泣くような声でナノカに哀願する。
それを聞いたナノカはラストスパートとばかりにエリンシエを強く抱き締め、大きく腰をストロークさせた。
エリンシエの狭い膣壁はナノカのペニスにくまなく擦りあげられ、いやがうえにもその性感を高められていく。
「あ、ああっ、ダメ、イク、イッちゃう!」「ナノカ、ナノカ、ナノカぁっ!」二人の喘ぎ声が熱を帯びる。
エリンシエの締め付けに限界を感じたナノカがひときわ深くペニスを突き入れた。
「〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!」声にならない悲鳴を上げ、ナノカがエリンシエの膣内に再び精を放つ。
膣内は注ぎ込まれた疑似精液に反応して激しく収縮し、すべてを搾り取るように締め付ける。
「ああああ―――――――っ!!」
両足でナノカの腰にしがみつき、奥に注ぎ込まれる熱さを感じながら
エリンシエも背中をのけぞらせ、汗と涙の粒を散らしながら絶頂に達した。
わずかに遅れて、絶頂に身を震わせるエリンシエに覆い被さるようにナノカが倒れ込む。
二人はそのまま少しの間、荒い息を整え続けていた。
少し間をおいて、ゆっくりとペニスをエリンシエの中から引き抜くと
押し拡げられた膣口から白濁液がこぼれ落ちた。
「今度は、ちゃんと一緒だったね?」エリンシエの頭を撫でながらナノカが語りかける。
「う、うむ…それよりあまりじろじろ見るな、恥ずかしい」
「どして?さっきまであんなにえっちな声だしてしがみついてたのに」
「だから、どーしてそなたはそうデリカシーに欠けるのだ!」
ふくれっ面で寝返りを打ち、ナノカに背を向けるエリンシエ。
失笑しながらエリンシエの方を見るナノカだが、その滑らかなおしりの曲線に目を止め、ふと悪戯心がわき上がった。
不意打ち気味にエリンシエのおしりに指を伸ばし、後ろの窄まりを軽く突っつく。
「ひゃあっ!?」思わぬ奇襲攻撃にエリンシエが悲鳴を上げた。
「ね、エリンシエ…?」後ろから抱きすくめながらナノカが囁く。
「ま、まさか、そのようなところを使うつもりではあるまいな!?い、いかん、いかんぞ、そこはそのようなことをするところでは」
「エリンシエ、『全部奪って』って言ったよね?」
その言葉にエリンシエの抵抗が弱まる。
「エリンシエの初めて、全部欲しいな」駄目押しの一言。
「……やさしくして、くれるか?」ナノカにすべてを捧げたい気持ちが理性を押さえ込む。
ナノカはエリンシエの顔を自分の方へ向かせて優しく口づけた。
「ほ、本当に大丈夫なのだろうな?痛いのはもうイヤだぞ?」四つん這いになったエリンシエが不安げに首を回して振り返る。
「大丈夫だいじょーぶ、でも力を入れるとおしりが切れちゃうこともあるらしーから力抜いててね?」
予防策のつもりか、先ほどの軟膏をペニスに塗りたくったナノカがさらりと物騒なことを言う。
「き、切れ…っ!?」ぎょっとするエリンシエに拒否する暇を与えず、ナノカがペニスを窄まりにあてがう。
「や、やっぱりだめ、やめ…っ!?」思わず這って逃げようとするエリンシエの腰をナノカはしっかり掴み、じわじわとペニスを押し込んでいく。
「あ、ああ、やだ、入っちゃう、入っちゃうよぉ…」異物の挿入感にエリンシエがふるふると震える。
ペニスは亀頭を過ぎたところでずるりと一気に根本まで入り込んだ。エリンシエの尻とナノカの腰がぶつかって音を立てる。
「う、嘘ぉ…入っちゃった…」うわごとのようにエリンシエがつぶやく。
その口調に苦痛がないことを見て取ったナノカは、ゆるゆると腰を前後させてエリンシエを責め始めた。
「や…っ!すご…そんな…ああっ…ダメ…っ!」
もともと素質があったのか、さっきまでの行為で火がついていたのか、あっという間にエリンシエは甘い声をあげ始める。
膣内に挿入していた時より余裕があるのか、ナノカはぷるぷると揺れるエリンシエの胸に手をあてがい、
そっと触れるように撫で、乳首をくりくりとこね回す。
「ああっ、な、ナノカ、気持ちいい、ダメっ、それ、イイよぉ!」矛盾した悲鳴を上げるエリンシエ。
それを聞いたナノカはエリンシエのお腹に沿わせたもう片手を下へ滑らせて膣口をさすり、つぷりと中指を挿入する。
「あっ、ダメ、イッちゃう、そこダメぇ!」
前と後ろを同時に責められ、限度を超えそうな快感にエリンシエが拒絶の悲鳴を上げる。
だがいっぺんスイッチの入ったナノカはなかなか止められない。
「そこってどこ?いってくれないとわからないよ?」しらばくれながら中指を軽く曲げ、膣内を擦りあげる。
「ひあっ、あ、あそこ、あそこいじっちゃやだあ…」「だめですよー、あそこじゃどこだかわかりませ〜ん♪」
乳首と膣内を指で、ペニスで後ろを責め続けながら、意地の悪い笑みを浮かべたナノカがさらに追い詰める。
「…っ!……お、おま○こ、おま○こいじらないでぇ!!」
エリンシエはついに理性も節度もかなぐり捨て、その出自にあるまじき淫語を叫んだ。
が。「ブっブーっ、時間切れでーす♪」
ナノカは中指の背とペニスで挟みこむようにして、ぐりぐりとエリンシエの膣壁をこすりあげる。
「やぁ、ダメ、許して、死んじゃう、死んじゃう!!」
度を過ぎた快感は苦痛に等しい。
腕で体を支えることもままならず、ベッドに突っ伏したまま腰だけ持ち上げられたエリンシエは
豊かな金髪を振り乱し、言葉にならない悲鳴を上げ続けた。
嗜虐心の赴くまま年端もゆかぬ少女を心身共に責めつづけるナノカであったが、さすがに限界が近づいてきた。
膣内と胸を責め立てていた両手を引っ込めるとエリンシエの軽い身体を持ち上げ、
挿入したままくるりと器用に半回転させて屈曲位に持ち込む。
「や…ぁん!」さらに奥を突かれる感覚に、エリンシエが鼻にかかった泣き声をあげた。
ナノカはエリンシエの背中に手を回し、抱きかかえるようにしてスパートをかける。
「あっ、あっ、あっ、ああっ、あああっ」もう言葉を発することすらできなくなったエリンシエが一突きごとに喘ぎ声を上げる。
その声のトーンが上がっていくにつれ、段々と切羽詰まった響きが混じってくる。
ついに悲鳴にも似た叫びになった時、ぎゅっと全身を縮こまらせて
「ああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!」エリンシエは再度絶頂に達した。
激しくペニスを締め付けてくるその感触に、ナノカもたまらず腸内へ精液を放つ。
「ああっ、あっ、熱い……」浮かされたような声でエリンシエがつぶやいた。
「だからホントに悪かったってばー」
「もうそなたなど知らぬ!仮にも王族に対して数々の仕打ち、破廉恥にもほどがある!」
痴態を尽くした夜の終わり、シャワーを浴びたあと全裸のままふたり布団にくるまってからのエリンシエはたいそうおかんむりだった。
「だいたい優しくすると言っておきながら、後ろは使うわ淫猥な言葉を強要するわ…」
「でもホラ、好きな娘ほどいぢめたくなるっていうじゃない?」
その言葉にまたエリンシエの顔が赤くなる。
「…そ…そうか?ナノカはそんなにも余が愛しかったのか?」
「うんうん、特に顔真っ赤にして泣きながらしがみついてくるエリンシエ、可愛かったなー」
「まっ、またそんな…ッ! …まあ良いか。もともと余の頼みごとが発端だったのだしな」
と渋々ながら矛を収めたエリンシエがナノカに抱きつく。
「…ナノカは良い匂いがする…眠るまでこのままでいてよいか?」
「うん、いいよ。わたしもエリンシエの頭撫でてるとなんか落ち着くし」
「なんだか子供扱いされているような気もするが、まあ良い………ナノカ」
身体を離し、少し堅い口調でエリンシエが話しかける。
「今宵は余の我が儘を聞いてくれて礼を言う。これでもう、余に思い残すことはない。この先いかな試練が待ち構えようとも、余は今夜の思い出を胸に耐えられる」
そこにいるのは、先程までナノカの腕の中で嬌声を上げていた少女ではなく、ネオスフィア前女王エリンシエV世だった。
「さ、もう寝よう。明日は1限から授業があったろう?」
かけるべき言葉を探すナノカを制するようにエリンシエはそう言い切ると、ナノカの胸に潜り込むように背を丸めて目を閉じた。
さすがに疲れていたのか、ほどなく静かに寝息を立て始めたエリンシエだが、その目にはうっすらと涙が光っている。
その姿を見て、ナノカは心の中にある決意を固めていた。
約1ヶ月後。
「ナ――ノ――カああぁぁ――――――――っっっ!!!」
ナノカが教室で昼食の刺身弁当(試作品)の酸味に眉をひそめていると、
ドップラー効果により高音域に変調した叫び声が聞こえてきた。
トリスティア時代にはお馴染みだったシチュエーションに、ナノカはふとフォーリィを思い出す。
数秒後、扉を破壊せんばかりの勢いでエリンシエが飛び込んできた。
「あ、エリンシエ。だめだよ身体弱いんだからそんなに走っちゃ」
「それどころではない!たった今、先方から連絡があって、婚姻について無かったことにと」
「あ、もう来たんだ。意外に早かったねー」
「や、やっぱりお主か!?お主のしわざナノカ!!??」
「うっわオヤジギャグ。スツーカ並みだよそれ」
「そんなことはいい!この話に要らぬ横やりを入れてはネオスフィアの将来がどうなるか」
「あ、それは大丈夫。フルクラム帝国は法治国家ですから」
「は????」関連性が見えない謎の発言に思考が混乱するエリンシエ。
「いやー、わたしも今回の話はあんまりだと思ってね、なんとかならないかと思ったんだよ。
で、法律のことは詳しくないからネネちゃんに聞いてみたらなんだかすごい乗り気で。
『それでしたら若年者の結婚を禁止するよう民法を改正すればオッケーですわ。
ちょうどかねてより温めていた法律案がありますからこれを焼き直して議会に提出しましょう、ええそうしましょう』って」
「はあ……」
「で、ネネちゃんちのコネとロビー活動を総動員して、ちょうど開催中だった帝国定例議会にねじ込んだ、とそういうわけです」
「だが、それは議題にあがっただけで可決したというわけではなかろうに」
「心配ご無用!10年間の遡及法にしてあるので廃案にならない限り、
議題にあがった時点で抑止力として効果を発揮するのです!」
「…フルクラム帝国は本当に法治国家なのか…?」
法の不遡及原則への挑戦を100点満点の笑顔で語るナノカに戦慄を覚えるエリンシエであった。
「ま、まあ、ともあれまたナノカに救われてしまったな。ハンプデン殿にも後で礼を言わねばなるまい
…そういえば、その法律とやらはどのような内容なのだ?」
「あ、ちょうど骨子があるから、見る?」
「おお、すまぬな。どれ…」
1.14歳未満の婚姻については、その理由の如何を問わずこれを認めない。
2.14歳以上18歳未満の婚姻ならびに同性の婚姻については、保護者またはそれに類する者の承諾があればこれを認める。
第2項の途中にさりげなく挟まれている単語を見て、軽い貧血に襲われるエリンシエ。
(…ハンプデン殿ご自身が作られた素案はおそらく第2項だけであったのだろうな…)
ネネの真意に気づき怖気をふるうエリンシエであったが、
今まさに自分の背後でどす黒いオーラを噴き上げながら二人を凝視している人影には気付いていなかった。
「わたくしたちの戦いは、これからですわ!!」
(打ち切り)
だらだら長文を気合いで読んでくださった方はありがとう、そうじゃない人ごめんなさい。
近頃excelのVBと業務連絡しか書かないせいで語彙も表記もgdgdになってきたので、
昔取った杵柄でリハビリになんか書くかと思ったんですが気がついたらエロSS書いてました氏ね俺。
こつえー儲なので蒼いシリーズも全部買ってるんですが、
某ま○らほと違ってこっちはキャラと舞台がしっかり立ってるいて作中世界全体に魅力があるので好きです。
どれぐらい好きかというと抱き枕カバー全部2枚ずつ持ってます氏ね俺(2回目)。
「ナノカさんは受け攻めで言うなら攻め」が私のモットーなので
ナノカさんは入れる方。あと永遠に14歳の処女。しかも割とS。
これは譲れない俺のジャスティス。
あと1回目は大変鬼畜プレイとなっておりますが、
「好きな人にレイプされる」は男前な可憐先輩(「らくえん」より)
一押しシチュエーションなのではずせません氏ね俺(ファイナル)。
フタナリは邪道!
だがありがとう、ありがとう。
>>784 ふたなりじゃないよ、おちんこバンドだよ。
てゆーか、見返してみたらすげえ長い。
2回に分けるべきだったような気がしたりしなかったり。
786 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 00:23:28 ID:eV6hNC9p
Gj!
ネネのオチがイイヨイイヨ
最近ネオスフィア買ってネネの暴走ぶりが面白かったので更にイイヨ
GJダヨ
・・・・・ふう
もう男なんていらないよねあの世界
>>783 GJ!! ないすエロす!
また気が向いたら、ぜひ新作おながいします。
お次はノキでもフォーリィでもラファルーでも、ぜひナノカさんの手により撃沈させてやってください。
>>783 仕事なんかより俺達に愛をください!GJ!
792 :
783:2008/04/21(月) 22:53:50 ID:tvViWkC3
>>784-791 拙作へのレスありがとうございます。
今回の処女作はエリンシエ追放編ED後のサイドストーリー的に
ガチガチに設定を固めてから書き出した代物なので、
ここから先のハッテンもとい発展は難しいかな、と。
ノキキンはもう女王陛下だからエロ担当にしづらいし。
まあ別シナリオでも今回の延長でも、
いいプロット思いついたら書こうと思ってます。
ただアンチやおい(語源的な意味で)指向なので
「起承転結が整合しないとイヤ」という難物でして。
それでは新たな職人さんの参戦&職人諸兄の新ネタ披露を期待しつつ、
ひとまずROMに戻ります。
・・・・・・・・・・・・ふう
GJ!!
>>783 GJ!
ぜひいつの日か、フォーリィ×ナノカを書いて欲しいです
ネオスフィアの最後で、帝都にキャラット商会の支店を
造るっぽいこと言ってましたし
そういえばフォーリィの産みのママンは、帝都で人気女優やってるんだよね。
本編では二度と語られない設定だと思うけど・・・バレたら何気に大スキャンダル。
・・・むう。アマネカ発売もう少しの上
凄いマイナーという訳でもないのに
以外とこう沈静化してやすね それともそんな時期?
もうダメだ…と思った瞬間に職人さんがSSを投下してくれる油断のならないこのスレ
先輩シリーズとかも続き気長に期待してまっす
ネネちゃんを簀巻きにしてすっころがした目の前で
ナノカを押し倒し、泣き叫ぶまでくすぐり倒したい
先輩もナノカもネネもフォーリィも皆イジり甲斐あって
可愛いよなぁ (´∀`)
フォーリィ、あんあ美少女が商売の世界なんぞにいたら、
いつか取引先の有力者たちにエロ接待を強要される日が来そう。
>>801 わかるぜ。もしもナノカさんがトリスティアにやって来なかったらとか考えると…
トリスティアの衰退と共に傾くキャラット商会の経営
金策に走るフォーリィの極上の肢体に注がれる資本家たちの好色な視線、そして…
ハァハァが止まらなくなる
>>783 遅ればせながらGJ!!
読み応えたっぷりで良かったです。
ぜひ気が向きましたら、二人の愛欲の日々を描いた続きか、今度はナノカがエリンシエに責められるようなのが読みたいです。
エリンシエ陛下なら、ナノカとケコーンしても許す
805 :
D,C,ダ・麻枝准:2008/05/03(土) 04:37:54 ID:I1F+WloF
詩織上げ
御年11歳エリンシエのエロ可愛さは異常。
ノキを虐待したい
ついにブチ切れたネネちゃんに監禁拘束され、ねちねちとえっちなことをされてしまうナノカさん……
……トリスティアがエロゲだったら、こんなバッドエンドがあったに違いない
そうなったらまずは、他の女どもにナノカさんが悪戯されてないか
開脚具に拘束して処女膜チェックを開始だな。
>>239 どうしてフォーリィがネオスフィアに居るの?
キャラット商会の支店がネオスフィアに出来てるやん。
てか、もしネオスフィアやってないならプレイするんだ!
>810
ナノカの嫁だから
ナノカと一番お似合いなのは、結局ネネだと思うんだ
包容力、理解力、資金力…隙が無い
友達が百合とロボしか愛せない俺にこの作品を薦めてくれたんだ
内容はどう?ホントに百合百合してる?
モブ以外で野郎が出てくるなら買うの止めようと思うんだ
っとスレ違いスマン。ハマったらSSなり落書きなり投下するわ
人間の男は敵のおっさん数名とモブしかいないが
よく一緒にいる喋るメカ犬が野郎に入るなら無理だな。
百合度はあんまり露骨なのはないけどキスくらいはある。
なぜ友人を信じないのかっ!
工画堂の出す百合ゲーは神
818 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 21:43:04 ID:EwEN+viV
ナノカを拘束してEテク器具を使った女体検査をしたい
むしろSTUDIOふぁん的展開で致して欲しい。
お兄ちゃん!と叫びながらあえぐノキ、ナノカさん…そんな同人があったら…orz
>>819 > お兄ちゃん!
野郎とか死ねよ
汚らしい
俺はその手の二次創作大好き
トリスティアキャラでやってくれたら3冊買うわ
原作に年頃の使いやすいキャラがいれば一番いいんだけど
ネットで氏ねって言っちゃいけないんだよー
彼女らにお兄ちゃんお兄ちゃんとか喘がれたら
どんな洗脳されたのかと疑ってしまうな
ごめん。実は俺、妹云々のスレにも出入りしてんだ
だからナノカさんにお兄ちゃんと喘がれるのも悪くは無いとは思うんだ
悪くは無いんだ
ホントダヨ
だが何かが違うと思ったんだ
思ったんだが
…ナノカさんがふとお兄ちゃんを欲しくなって作ってしまったとか
そういうSSならアリかもしれないとさっきから思い始めてしまったどうしよう
お兄ちゃんは無理だけど息子か娘なら作ってあげるよ。
お兄ちゃんは何か違うな
〜さんとかだと他人行儀かな
野郎×女の子とかマジ萎えるわ
野郎のチンポなぞ見とうない、野郎のセリフなんぞ聴きとうない
可愛い女の子のチンポを見て可愛い女の子のセリフを聴いたほうがええ
何故かって?
女の子が大好きだからだッッッッッ!!
でもアマネカにはガチムチとショタとフツメンがいるじゃないか。
>>829 ガチムチフツメンショタ に見えた。
んでもってどんなヤツだろうかと想像して吹いた。
>>828の言いたいことはよくわかるし同意
だがガチムチもいいものだぞ?茶色いし
828的にはスツーカもなしなのかね
ナノカとの夫婦漫才が作品の面白さの
4割くらいを占めてると個人的に思ってるのだが
>>828 気持ちはわかるwwww
ましてそのチンポのでかいことといったら……
10cm以上は奇形だよね!
ああああああトリスティア欲しいいいいい!!!
アキバの電気屋にゃネオスフィアしか置いてないし
かと言って中古屋どこにあるかわからんし…orz
>>834 素直に通販すればいいと思うんだが
…調べてみたらPS2版って品薄なんだな
廉価版ならオムニに在庫あるけどな。
アマネカ×メイルを書いてくれる猛者はおられないかしらん
本スレの惨状がみるにたえん…
良質のこつえー絵に、同じく良質のシナリオ…
肝腎要の中枢部分がちゃんとしっかりしてるのに、
なんであんなギャアギャア鬼の首をとったみたいに…
アマネカはアドベンチャーゲームなのになあ
マニュアルのない割れ厨がうるさいのとそれに便乗した嵐が多いな。
そんなエロくない話はいいからいつものようにエロ妄想をシェアしつつ神降臨を待とうぜ
容量的に、ぼちぼち新スレを立てたほうが無難かもしれんが、
まだ大丈夫かな?
アマネカさんに、ゲスト出演してたナノカさんの乳も揉んでほしかった
俺のだからダメ
本スレ、すっかり荒らしの巣窟になっちゃって…
一人が埋め埋め言ってるだけで大して害がないからみんなスルーしてるだろ。
埋まりそうになったら次スレを立てればいい。
巨大AAやスクリプトでも使いだしたら運営に通報できるんだがな。
ねちっこい批判が多くて今の本スレはカキコする気もおきぬ
それはともかく神降臨してくれぬかのう
ねちっこいエロスなら大歓迎なんじゃがのう
それはともかく神降臨してくれぬかのう
オフィシャルでもエリンシエがアカデミーに留学してきているみたいで笑った
職人さん、ナイス先読み
先輩シリーズの新作、気長に待ってまふ
850 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 01:21:14 ID:aGx9UpVO
先輩とナノカのエロエロをまた読みたいです
夕陽も落ちかけ人影もほとんどない旧校舎、その一室であるパシ研の部室。
私とオーギが部室のソファーに並んで座っている。
「アマネカ」
いつものやる気のない感じではなく真剣な様子で私の名前を呼ぶ。
普段から聞き慣れた渋い声、なのに心臓の鼓動が早まる。
それを気取られるのも癪なのでつい「なんだ?」とそっけない返事をしてしまう。
「なあ……いいか?」
何が?と問い返すほど空気が読めない私ではない。
私だって一応思春期の女の子だ、オーギが何をしたいのかくらい分かる。
真っ赤になっているであろう自分の顔を見せるのが恥ずかしい、うつむきながらまごついている私を
オーギがゆっくりと抱き寄せ、向き直させる。
やがて二人の距離が縮まり唇が触れる…オーギの大きな手が私の小さな胸を撫で回し…
「ああああぁ!また私はぁ!!」
自室で我に返った私は火照った顔を枕に埋め、足をバタつかせベッドをボフボフと蹴る。
そうして妄想を頭から離し、天井を見つめながら何度目か分からない溜め息をつく。
無茶な命令で危ない目にあっても、ファイアフォックスの一員であるという事実を知っても
オーギは私から離れず、いつも助けてくれた。
あの時…ゾーンダースを倒すため宇宙に上がる前、オーギは私に好きだと言ってくれた。
「親愛の情は持っている」という少し曖昧な表現なので本気かどうかは分からない。
現に私とオーギの関係は今までと変わることなくいつもの調子だ。
しかし無事にゾーンダースを倒し帰ってきてからは私は妙にオーギを意識してしまい、今のような妄想に浸ってしまう。
オーギに押し倒されこんなことやあんなことをされて…
「だあああああぁ!もうっ!!」
マジで今の私はおかしいみたいだ。枕をギュッと抱きしめしっかりと目を閉じる。
私はファイアフォックスの幹部候補なんだ…そしてオーギは元帝国軍人で今は平和な暮らしを求めている…
アカデミー卒業後に訪れるオーギとの別れを考えると胸が締め付けられ、モヤモヤした不安でいっぱいになる。
しかしそんな不安に反比例するようにおかしな妄想が湧き出てきて、頭の中をピンク色に染めてしまう。
「くそっ…こんなのオーギや他のメンバーに知られたら自殺ものだな…」
しかし困ったことに身体は正直なものでそのピンク色の妄想を望んでいるようだ。
足の付け根の秘部が疼き、胸がギュンギュンする切ない感覚が押し寄せてくる。
「はぅぅ…オーギ…」
悔しいがこうなってしまってはもうあれしかないな。その…あの…オナ…いや自慰だ。
そりゃ私だって年頃の健全な女の子なわけだからそういうこともする!だ…だいたいオーギが悪いんだぞ!
親愛の情?はっきり好きなら好きと言ってくれ、お前がそんなんだから私がこんな目に…
それにメイルとばっかり仲良くして、私より小さいメイルの方がいいのか!?この真性ロリコンオヤジ!
と自慰という背徳感のある行為を始めようとする自分を自己弁護しつつオーギに責任転嫁する。
そして自分の中の葛藤が落ち着いたところで布団を頭まですっぽりと被り、パジャマの中へ手を伸ばす
「うぁ…もうこんなになってる…」
まだ誰にも許したこともなく、薄っすらと産毛が生え始めているがまだまだ幼い割れ目。
しかし妄想のおかげでそこは既に熱く、しっとりと濡れていた。
「んっ!はぁ…はぁ…」
ゆっくりと撫でるように花びらを弄る。
「ひゃ…なんかいつもより凄い…!あぁぁっ…きもちいぃ……」
快楽が背筋を伝って身体を支配していく。
さらに激しい快楽を求め臍に近い突起を優しく引っ掻くように刺激する。
「ひぃん!やぁ…あ、あ…んぁぁぁ!」
右手で秘部を弄りながら、左手は胸を揉み始める。
揉むというより撫でているという方が正しいような小さな胸、しかし頂点は硬く勃起し敏感に反応する。
「ああ…あっ、はぁっ!あぁっ…!オーギぃ!」
愛しい人の名前を呟きその人に責められているという想像が加速させる、快楽がより強くなり限界が近づく。
「あ……あっ…ああ…あ、ふぁああああっ…!もう、もう…だめぇぇ!!」
身体がビクビクと痙攣しはぁはぁと激しく息をつく…力が入らない…
なんとか布団をはぐり火照った身体を冷ましながら絶頂の余韻に浸る。
「はぁ…はぁ…オーギぃ…明日覚えてろぉ…」
やがて冷静さを取り戻し、またやってしまったと後悔しつつ
ここにはいないオーギに小さく啖呵を切るが、素直になれない自分が少し嫌になる。
そして快楽と睡魔に身を任せ眠りについた。
おお!
アマネカさんで新作っすか? GJ!
この展開だと、ぜひとも続きを所望いたしたい!
855 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 00:37:49 ID:oA2zfb6L
>>853 アマネカ来たかw GJ!
こうなるとオーギとの本番編も期待したくなるなぁ
858 :
851:2008/06/20(金) 11:23:55 ID:mLMyPXgp
職人だなんてとんでもない。
SSとか書いたの初めてなんだ、アマネカも脳内補正掛けまくりのオーギLOVEだし。
他の方みたいに上手くないのに読んでくれてありがとう。
アマネカ×オーギ、続き気長に待ってるっす
てか容量的に新スレ立てたほうがいいかも?
過疎スレだから大丈夫だろ
いや、もう容量はかなりギリギリ近い
自分でやればいいのだけど今マシン環境無しの携帯なんでスレの建方がよく分からない・・・
862 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 02:48:22 ID:u0jbFrjm
新スレ移行前の当スレ最後の神登場に期待・・・
パナビア×ナノカはぽかぽかしてて好きだ
エロじゃないとダメなのかな
やっぱエロパロ板だからダメか
ダメじゃないよ。
知ってるスレじゃ別にエロ無しでも普通に稼動してたけどね
あくまでエロSSだって拘ったり叫んだりする堅いのがいないんなら
別に良いと思うんだけどねえノーマル投下しても
じゃあそういうスレ立てろとかHPとかでやれと言われりゃそうだけど
自分明かさず練習的にノビノビ書けるのが2chの強みでもあり。
チキンで御免なさい
エロなしだが突撃してみる。
「・・・ん・・・ここは・・・?」
気づいたらベッドに横たわっていた。
窓の方を見ると綺麗な星空に月の光。
その光をさえぎる1つの人影。
「・・・オーギ・・・?わたしは・・・」
声に気づいた影の正体は少し心配そうに
「お、気づいたか。大丈夫か?無理するからだぞ」
・・・そうだ、今日は朝から体調がイマイチだったんだ。
それなのに無理してサークル活動やってて、それで・・・
そこから記憶がない、おそらく倒れたのだろう。
「ここは保健室だ、いきなり倒れたからびっくりしたぞ」
”ありがとう”と言おうと思った、でも素直になれない私は
「・・・寝てる間に変なことしなかっただろうな・・・」
と、つい思ってもないことを言ってしまう。
「お前みたいなお子様にそんなことするか。オレはもっと美人のおねーちゃんがいい」
「なんだと!」
頭にきて飛び起きようとする私の頭を片手で押さえつけるオーギ。
手足をジタバタさせても相手は元軍人、簡単に押さえ込まれる。
「ほらほら、病人なんだから寝てなさい」
ムカついたのでそっぽを向くと時計が目に入った。
深夜1時か・・・結構寝てたんだな・・・その間オーギはずっと看病しててくれたのかな・・・
「なぁオーギ、ずっと私の看病しててくれたのか?」
「あぁ、病人ほっとくわけにもいかんだろう。他のみんなも途中までいたんだが夜だしな。家に帰ったよ」
何時間もついててくれたのか・・・と思うと”すまない”という気持ちがこみ上げてくるが、
”うれしい”という気持ちもあった。
「さてと・・・」
そう言いながら立ち上がるオーギを見て私は不安になった。
「お前も・・・その・・・帰るのか・・・?」
そばにいて欲しい、素直にそう思う。
「ちょっとタバコすってくるだけだ、5分でもどる」
その言葉に安心し、わかった と答える私。
オーギが出て行ったあと、私はぽつりとつぶやいた。
「もっと素直になりたいなぁ・・・」
しかしそういう性格だから仕方ない、性格なんてそう簡単に変えられないしなぁ・・・
5分と言っていたが3分もたたないうちにオーギは帰ってきた。
「アマネカ、今日はもうここへ泊まるか?明日寮まで運んでやるから」
「そーだな、私も歩く元気はない」
「歩けなきゃおぶってやるけど」
それを想像した私は顔が真っ赤になる。
「い、いらん!歩けるようになったら自分でかえる!」
「そうか、ならもう寝ろよ?体、よくならないぞ」
そう言われ眠りにつこうとするがなかなか寝付けない。
昔のトラウマでなかなか寝付けないのだ。
「・・・なぁ、オーギ・・・1つ頼みがあるんだが・・・・」
「なんだ?添い寝でもして欲しいのか?」
「ち、ち・・・ちがーう!そうじゃなくて!・・・あの、その・・・・」
私はモジモジしながら小声で
「その・・・寝付くまで手を・・・握っててほしいんだ」
オーギはちょっと驚いている様子。そりゃそうだろう・・・まさか私がそんなこと言うなんて思ってもみなかっただろう。
「キミも結構子供っぽいところがあるんだな、まぁそれぐらいの方が歳相応でよろしい」
「ちがうんだ・・・私は昔路上生活してたことがあってな、路上生活なんて寝たら次の日に目が覚める保障なんてないからな・・・」
そのまま死んでしまうかもしれない、その恐怖を何度味わったことか。
「なるほど、トラウマというやつか」
そう言うと今にも泣きそうな声を出している私の手を握ってくれた。
「これでいいか?」
暖かくて大きな手だ・・・
「ありがとう、オーギ」
やっと素直になれた。
そして眠りに着く私。
今日はいい夢が見れそうだ・・・
デレアマネカはツンデレっぽくて萌える。
>>869 本編でもこんなラブいイベント欲しかったねえ…GJ
GJ!!
これは・・・・ある!
>>869 GJ!! 気が向いたら続編おながいします
文章書くのは得意じゃないけど、少しでも気に入ってもらえたなら幸いです。
続きはなんか思いついたときにでも。
カル×トアラをさりげなくキボン
一応続きー。
「や、やめろ・・・やめてくれ・・・」
抵抗しようとするが手足は拘束され動くことができない。
「それを私にさす気か・・・?いやだ、やめて・・・」
周りからは 観念しろ などという声が聞こえてくる。
そして少しずつ「それ」は近づいてくる。
「や、やめ・・・い、いたっ・・・・・・痛いっ!!」
ついに「それ」は私に突き刺さった。
そして液体が流れ込んでくるのが分かる。
液体がすべて流れ込んだ後、私はただ泣きじゃくるしかなかった。
今日は最悪の1日だった。
それは熱で倒れた翌日のことだ。
朝起きるとまだ体がだるい、熱があるようだ。
「おう、おはよう。よく眠れたか?」
オーギ、一晩中見ててくれたのか・・・ありがとな。
そう思いつつ おはよう と返す。
するとオーギは私の額に手を当てる。
「うーむ、まだ熱が下がってないな。仕方ない、寮までおぶっていくわ」
「ば、ばか。自分で帰るって言ったろう!」
必死に拒否する。だって恥ずかしいじゃないか・・・
「でもなぁ、キミ。その状態でまともに歩けるか?途中で倒れるのがオチだぞ」
「だから歩けるようになったらって言ってるだろうが!」
そんなやり取りをしていると他の面子が来た。
「アマネカー、少しはよくなったー?」
「会長、大丈夫ですか?」
「オーギさん、一晩中お疲れ様です。あ、お茶いれてきますね」
「あんだけ暴れまわっても大丈夫なアマネカが倒れるなんて珍しいよねー」
各々いろいろなことを言っている。
「みんな、おはよう。アマネカはまだ熱が下がらないんだ。だから寮まで運んでやろうと思うんだが、本人がなぁ」
と私の方を見る。
「オーギ君に運んでもらえばいいじゃない、何がダメなの?」
リエが少しにやけ気味に私を見てくる。
・・・こ、こいつめ・・・
「おぶってやるって言ってるのに駄々っ子みたいに拒否するんだよ」
・・・こっちを見ているリエの目は明らかに笑っている・・・くそぅ・・・
「あのー、おぶるのがダメならお姫様だっことかどうでしょう?アハハー」
フ、フツーの奴!いらんこと言うな!!
「あー、それはいい考えねー。ねぇ?アマネカ」
こいつ・・・絶対楽しんでるだろ!むかつくー!
「そんな恥ずかしいことできるかー!」
「じゃぁ、おぶってもらうしかないわね。少なくとも寮には戻らないとね。いつまでもここに居ても良くならないわよ」
・・・・もうあきらめるしかないか・・・観念してオーギの背中につかまる私。
私を背負ったまま街中を歩くオーギ。
パシ研メンバーも同行している。
私は恥ずかしくてオーギの背中に顔をうずめていた。
「ところでオーギ・カットラス。医者には診せたのか?」
む、無駄美人!医者なんて言うな!医者に連れて行かれたら・・・たぶん・・・
「あー、そういや医者に診せてないな。寮に連れて行く前に医者に行くか」
その言葉に私は過剰反応する。
「医者はいい!大丈夫だから寮につれていってくれ」
「でも会長、熱もさがってないですし医者には診てもらった方が」
「そうですよ会長、お薬ももらわないと」
トアラ、メイル!いらんフォローするんじゃない!
そして医者に行こうとするオーギの背中で暴れる私。
「寮にいけと言ってるだろー!!」
しかし、やはり簡単に押さえ込まれてしまう。
「昨日から熱が下がらないのですか。しかしまぁ特に異常はないし、体調を崩しただけでしょう」
医者の言い方からするに重症というわけではないらしい。
よしよし、それなら早く薬をくれ。早くここから脱出しないと・・・あれが・・・
「お薬を出しましょう。それと注射を一本打っときましょうか」
ちゅ、ちゅ、ちゅ・・・注射だと・・・!?
「いーーーーやーーーーーだーーーーー!!!!注射はいーーーやーーーーだーーーーー!!!」
注射は大嫌いなんだ!!!!
アレだけはイヤだ!絶対イヤだ!!
「アマネカ、暴れるんじゃない!一発打ってもらっておけばだいぶ楽になるんだぞ」
「ヤダヤダヤダ!アレだけはイヤだー!!」
オーギが押さえ込もうとするが、今回だけは私も必死だ。
「リエ、エアナ!お前ら両足を押さえろ!カルは左手だ、オレは右手を押さえる!」
指示された場所を押さえ込むパシ研メンバー。
組織戦とは卑怯な!!
「メイル嬢ちゃんは袖をまくってくれ」
メ、メイル!お前まで私を裏切るのか!?
「ごめんなさい会長。でも会長のためですから・・・」
「や、やめろ・・・やめてくれ・・・」
抵抗しようとするが手足はパシ研メンバーに拘束され動くことができない。
「それを私にさす気か・・・?いやだ、やめて・・・」
顔が引きつり、声がかすれていく私。
「観念するんだな、アマネカ・マッハバスター」
「こうでもしないと、絶対注射から逃げるでしょう?」
「アマネカも子供ねー、注射が怖いなんてさー」
「痛いのは一瞬ですよ アハハー」
そして少しずつ注射針が近づいてくる。そして・・・
「や、やめ・・・い、いたっ・・・・・・痛いっ!!」
ついに私に突き刺さり、薬がが流れ込んでくるのが分かる。
「・・・ひっく・・・・・・ひっく・・・うぇ・・・・・・」
寮への帰り道、オーギの背中で泣きじゃくる私。
「キミなぁ・・・注射一本でそこまで泣くこともないだろう?」
オーギが呆れ気味に話しかけてくる。
「・・・うっ・・・うっ・・・・だって嫌いなものは嫌いなんだ・・・うわぁぁん」
我ながらかっこ悪すぎる・・・
そんな私の頭を優しくなでてくれるオーギ。
やっぱり大きくて暖かい手だなぁ・・・それに背中も。
もう少しこの背中にいたいが寮までもうすぐだ。
それをを残念に思う私だった。
GJ!これはシリーズ化期待していいんだろうか
もしそうならぜひ苦しくならないペースで投下期待
>>881 GJ! こんなイベント、ゲームの裏でも本当にありそうだわ
しかしこのスレ、容量ヤバくねか? 今スレ立てられる環境の方、もう新スレを立ててくれたほうが…
エロなしで申し訳ない。
しかしオレの中だとあの二人はそっち方面には行きそうにもないんで
こういう半ギャグっぽい話になってしまう。
また何か思いつけば投稿します。
カル&トアラは白銀のカル(だっけ?小説)を読んでないんで
設定がよく分からなくてかけないんだ。
というか、このシリーズをプレイしたのが初めてだったり。
続き気長に期待してまっす
アマネカがおっぱいでなく愛液好きとかだったら、パシ研はすごいことになってたハズ
887 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 09:27:28 ID:ULxhjLYv
エロゲだったらその設定、即採用だろうw
888 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 02:43:01 ID:v3J/MGC7
保守
先輩シリーズ、もう続きないのですかのう……
誰もいない……投下するなら今のうち……
自然というものには、人の心を癒す効果がある。
全てがそうと言うわけではないが、そういった要素があることは心理学的にも立証されている。
だからと言うわけではないが――
「何だか懐かしいわねぇ……」
ぼへーっとした表情で湖面を眺めながら、パナビア・トーネイドはつぶやいた。
ネオスフィアの貯水湖の縁に腰掛け、何をするでもなく寝転がる。
ふと、イルカレースの思い出が走馬灯のように――
「……いやいやいやいや、確かに走馬灯を見そうな出来事だったけど」
ぶんぶんと首を振り、胸中の言葉に自分で突っ込みを入れる。
シャチとサメの水中大決戦の真ん中にいてよく無事だったとは思うが、自分はまだ生きている。
「あれー? 先輩?」
「……んぁ?」
と、不意に聞こえた後輩の声に、首をそらして視線を向ける。
さかさまになった視界の先で、でっかいトンカチを持った憎たらしい後輩が、てててと走ってくる姿が見えた。
「何でまたこんなところで……」
うんざりとした様子でつぶやくが、彼女には聞こえていなかったようだ。
不思議なものを見つけた、といった様子で、こちらを覗き込んで来る。
「こんなところで何してるんです?」
「別に何も。強いて言うなら、散歩の途中の小休止。あんたこそこんなところに何の用よ?」
「何か良いアイデアが降りてこないかと、散歩をば」
えへへ、と恥ずかしげに笑うナノカに、パナビアは小さく苦笑を漏らした。
何だ、自分と同じか。胸中でそうつぶやくが、口には出さない。
「あとちょっとしかいないのに、熱心ねぇ」
「そりゃもう。仕事はきっちり終わるまで、一切手は抜きません」
「良い心がけね」
そう答えて、上半身を起こす。振り向いてみると、ぽかんとした顔のナノカがいた。
「……どうしたの?」
「何か、初めて先輩に褒められたような……」
ぼんやりとした彼女のつぶやきに、パナビアは頬を赤くした。
「べ、別に褒めたとかそういうわけじゃないわよ!?
ただその、ええと……工房士として大事な心がけだもの、ちゃんと持ってて安心しただけよ!」
「は、はぁ……」
あまり言い訳にならないことを慌ててまくし立てるパナビアに、ナノカは目を白黒させながら生返事を返した。
何か悪いことでも言ったのだろうか。そう思うが、特に思い当たらない。
そうやってナノカが驚いていると、急にパナビアは大きくため息をついて、自分の頭を乱暴に掻いた。
「ああ、もう、やっぱりアンタといると調子狂うわ……」
「ええと……すいません」
うんざりとした様子でつぶやくと、ナノカはよく分かっていない様子で謝ってきた。
分からないのは当たり前だ。調子が狂っているのは、今回ばかりはナノカのせいではない。
どちらかと言えば、パナビア自身に原因があった。
(考えたくないから会わないようにしてたのに……)
自分の中でのナノカの評価は、間違いなく変わっていた。
今でも、工房士としては目の上のタンコブであることは違いない。
超えるべき存在であり、憎たらしいライバルであると言える。
だが――
「先輩?」
立ち上がったパナビアに、どうしたのかとナノカが問う。
彼女のその問いに、パナビアはがしがしと頭を掻いて、面倒くさそうに口を開いた。
「十分休んだし、散歩の続き」
「はぁ」
生返事を返すナノカとすれ違い、数歩。大きなため息をついて、パナビアは自分の肩越しに口を開いた。
「……あんたも来る?」
「いいんですか?」
「まあ、話し相手くらいにはなるでしょ」
そう言うと、ナノカは心底嬉しそうな顔で、はい、と答えてパナビアの後に続いた。
そんな彼女の仕草に苦笑して、パナビアはある事実を認めることにした。
自分は彼女に、甘くなっている。
(こんなんでも後輩だものね……)
ちら、と、隣を歩くナノカを覗き見る。
よく考えてみれば、あまり話したことなどない。
それがここ最近でよく会うようになれば、情が移っても不思議ではないのかもしれない。
何故なら自分は、ナノカ・フランカという人間を、よく知らずに敵視していたのだから。
(でもまあ、普通、敵視するような人間のことは、よく知ってるわけがないのよね)
それを考えれば、知りすぎてしまったからこそ、情が移ったとも考えられた。
とはいえ、憎たらしい後輩に違いはないはずなのだが。
(いや、うん、一番の理由は察しがつくんだけど……)
と、思い出したくない、しかし忘れようもない出来事が脳裏をよぎる。
恐らく――いや、確実にこれが、その理由の大半を占めているだろう。
「それで、またスツーカが……先輩?」
「え? ああ、ごめん、何の話だったかしら」
考え事をして、すっかりナノカの話を聞くのを忘れていた。
自分から誘ったと言うのにこれでは、訝しがられても仕方が無い。
「スツーカがまた、嫁の貰い手がどーとか言うんですよ」
「あー……」
なるほど、と胸中でつぶやく。どうやらあの狼、相当苦労しているようだ。
この歳でそんなことを言われるということは、よっぽどなのだろう。
「でもあんた、そういうのに興味とか無いわけ?」
「別に、皆無と言うわけでは無いですよ。ただ、今はそれよりも興味のあることが目の前にあるんです」
その返事に関しては、パナビアも同意するところがあった。
工房技術の向上――その一点においては、彼女達は同じ道を進む同士だ。
「それに――」
と、こちらに視線を移し、頬を赤くする。
「何と言うか、割と間に合ってしまったと言いますか……」
そう言うナノカに、パナビアは視線を外して、誤魔化すように咳払いをした。
「と言うか、大事な工程をすっ飛ばして行き着いてしまったと言いますか……」
「ああ、うん、この話題はお互いのためにもここで終了。OK?」
気まずい空気が流れ、慌ててパナビアは話を打ち切った。
ナノカは素直にはいと答えてくれたが、それでこの空気が収まるわけではない。
しばらく無言で並んで歩き、互いに羞恥で話題が出せずにいた。
(き……気まずい。誘っておきながらこれは、先輩として面目が……)
胸中で焦りの声を漏らすが、だからといってそれを打破する妙案が思い浮かぶわけではない。
どうしたものかと頭を悩ませていると、どこからか呻き声の様なものが聞こえてきた。
「先輩、何か聞こえませんか?」
「人の呻き声……かしら」
眉根を寄せて、耳を澄ます。それは確かに、人の呻き声のようだった。
苦悶の吐息で、何かを我慢するように吐き出される、そんな声。
「怪我人とか病人とかでしょうか」
「……こんな、貯水湖の隣にあるような森で?」
こんな場所に人が来るなど、自分達の様な物好きでもない限りありえない。それが病人だと言うならなおさらだ。
だが、もし本当にその類だったら? 早期に治療すべき状態だったら?
「……テンザンは呼べるわね?」
用心とは、最悪の結果を避けるための心構えだ。
面倒なことに巻き込まれるかもしれない。だが、苦しんでいる人間を見捨ててしまうよりは余程マシだ。
もし大事に至らなかったとしても、ならばそれを喜べばいい。
「はい、いつでも」
「OK。一応警戒して行くわよ」
ちゃきり、と、愛用の工具を用心深く構え、二人は声のするほうへ歩みだした。
周囲の気配を感じ取ろうと、感覚を鋭敏に、意識を集中しながら森を進む。
うっそうと生い茂る木の陰に、彼女らは――
「は……ぁ、ん、ふぅ……っ」
重なり合う男女の姿を確認した。
「…………っ!?」
木に背を預けた女性に、押し付けるように腰を重ねる男性。
恍惚の表情でそれを受け入れ、呻き声を漏らす彼女の姿を確認し、パナビアは思わず出かかった声を無理やり飲み込んだ。
すぐに隣に視線を移し、自分と同じように目を丸くしている後輩を確認する。
それを見てパナビアは、今にも声を出しそうなナノカの口を乱暴に塞ぎ、引きずり倒すような形で木の陰へと身を隠した。
(せ、先輩っ!?)
(いいから黙って! このまま姿勢低くして離脱! 反論は無し!)
(りょ、了解!)
パニック寸前になりながらも、二人は迅速にその場から撤退した。
三十六計逃げるにしかず。と言うか、誰があんな事態を想定できるものか。
四つん這いになって逃げ回り、いい加減息が切れてきた辺りで、二人は大きく息をついて地面に突っ伏した。
「び……びっくりしたー……」
「昼間っから外で紛らわしいっちゅーの……」
ぜはぜはと息を整えながら、口々に漏らす。
真面目に怪我人や病人の可能性を考えていた自分が馬鹿らしかった。
「外でする人、いるんですね……」
「有名なデートスポットとかじゃ、よくある話らしいわね。見るのは初めてだけど」
「そ、そうなんですか」
パナビアの返答に、ナノカは、へぇ、と感心したように声を漏らした。
うんざりとしながら頭を掻いたパナビアに、ちらちらと視線を向ける。
「……何?」
何となく嫌な予感はしながらも、挙動の怪しい後輩に聞き返す。
また例のアレかなと思いながらも、パナビアは半分観念したようにナノカの返事を待った。
「ええと、その……外でしてみたいなー、なんて……」
ええ、分かってました。あんたがそう言い出すことくらい、分かってましたとも。
ついでに言ってしまえば、自分がそれを拒否できないことも、パナビアは分かっていた。
「てゆーかあんた、ホントにアレよね。ヤリたい盛りの中等学生よね」
「反論の余地もありません……」
木にもたれながら呆れたように言うパナビアに、恥ずかしそうにナノカはそう答えた。
「……まあ、承諾しちゃう私も私だけど」
そう言って苦笑すると、パナビアはナノカの顔を引き寄せた。
唇が重なりそうなほど近くまで寄せてから、ささやくように口を開く。
「ま、あんたに気になる相手が出来るまで、面倒見てやるのもやぶさかじゃないわ。感謝なさい?」
「あはは。じゃあ、当分先輩のお世話になりそうです」
「あんたね……本当ならこんな面倒、私が見てやる義理は無いのよ?」
困ったように苦笑するナノカに、呆れ半分でそう返す。
自分もそうだが、年若い少女がこんなただれた関係を続けるのは褒められたものではない。
「とは言われましても……
私って小さい頃からおじいちゃんと一緒にいたもので、男の人の基準がおじいちゃんなんですよね」
「プロスペロ・フランカが基準……世の男の大半がアウトじゃない……」
これでは余程の男が現れない限り、彼女に嫁に行く当てはないだろう。
なるほど、あの狼が嘆くのも無理は無い。
「まあ、相手がいなかったらスツーカが候補なのですが」
「狼がモデルのEテク兵器を候補にするなっつーの。マニアックにも程があるわ」
「先輩が男の人だったら、結構いいセンいってるんですけどねぇ」
「…………」
ナノカの不意打ちに、パナビアは言葉を失った。自分も、考えたことはあったからだ。
もしどちらかの性別が違っていたら、どうなっていただろう。もしかしたら、別の意味でこんな関係になったかもしれない。
だが、その仮定は無意味だ。事実として今の関係がある以上、もし、は意味を成さない。
仮定が意味を成すのは、公式と物語の中だけである。
「高レベルのEテク技術に、溢れるガッツ。不屈の心に妥協の無いクオリティ。何よりも、失敗を恐れない大胆不敵な向上心。
なんて言うか、おじいちゃんのミニチュア版って感じがポイント高いですね」
「……あんたの基準って、ホントにおじいさんなのね……」
無邪気なナノカの言葉に、呆れ半分でパナビアは苦笑した。
「ですからまあ、先輩ならしばらくお世話になってもいいかなーって」
えへへ、と誤魔化し笑いを浮かべるナノカに、パナビアは仕方ないと言った様子で息を吐いた。
つい最近までなら、いい迷惑だと感じただろう。だが今では、それも悪くないかと考えている自分に気付く。
きっかけはどうあれ、確かに自分は変わった。
少なくとも、工房士としての勝負に手心を加える気は毛頭無いが、プライベートでの付き合いも悪くないと考えている。
「それに私、先輩のこと好きですから」
恋愛感情としての『好き』ではないと分かっていながら、パナビアは心臓が跳ねるような錯覚を覚えた。
全くもってこの後輩、心臓に悪いことばかりしてくれる。
「……そりゃどーも。まあ、あんたの我侭にはいい加減慣れてきたわ」
「ふふ、お世話になります。んー、先輩の胸、やーらかーい」
パナビアの胸に顔を埋め、その感触を楽しむナノカ。
その頭を撫でてやりながら、パナビアはやれやれと小さく息を吐いた。
「まあ、せいぜい無い物ねだりで存分に堪能しなさい」
「むむむ……私だってこれから大きくなります。今だって年相応には……あるはずです」
微妙に自信無さ気に反論しながら、パナビアの乳房を持ち上げるように揉みしだく。
圧倒的なまでの戦力差にへこたれそうになりながらも、ナノカはその重量を直に感じようとパナビアの服に手をかけた。
制服を緩め、パナビアの白い肌を外気に晒す。しっとりと汗ばんだその肌を確認すると、ナノカはグローブを外して乳房に掴みかかった。
弾力のある肌の感触を愉しみ、そのままゆっくりと押しつぶす。
まるでマッサージでもするかのような丹念な愛撫に、既にその先端は硬く尖っていた。
「……どこで覚えたの、こんなの」
「先輩以外の相手、したこと無いですよ?」
つまり、覚えたのは自分のせいだということか。
微妙に反論しづらい返事に、パナビアは閉口した。ただ言わせてもらうなら、こちらもナノカ以外、相手したことなど――
「あー、そうね……」
強引に『された』ことは何度かあったなぁ、と思い出し、パナビアは曖昧に言葉を濁した。
「んふふ。先輩のここ、もう硬くなってる」
そう言いながら、硬くなった先端を指で引っ掻く。それに反応するように、パナビアの肩がぴくりと跳ねた。
「こ、こら。そーいう恥ずかしいこと、口に出すなっ」
かぁ、と頬を赤くしてナノカを嗜める。だが彼女は、そんなことはお構いなしにスカートのほうへと手を伸ばした。
「上がこうってことは、下も硬くなってきてるんじゃないですか?」
「……いつからあんたはそんなシモネタするようになったのよ。つーかキャラが違うし」
「んふぅ。出来ますよぉ、必要とあらばぁ」
妖艶な、と言うよりはいたずらっ子の様な笑みを浮かべ、ナノカが答える。
と言うか、今は必要な時なのだろうかと思うが、それは言わないほうがいいのだろう。
「で、どうなんですか、先輩?」
「じ、自分で確かめればいいじゃない」
さすがに自分で言うのははばかられ、パナビアはそう言い返した。
それには、じゃあ、と答え、ナノカはスカートの中へとその小さな手を滑り込ませた。
脚の付け根を指で撫で上げ、パナビアがじれったそうに目を細めたのを見計らって、その核心へと指を這わせる。
「あ……っ」
不意打ちの様な形での接触に、思わず声が漏れてしまう。慌てて口を閉じるが、既にナノカはその顔を確認してしまっていた。
「先輩、可愛い」
そう言って、パナビアの首筋に唇を這わせる。その顔は、いたずらが成功した子供のように得意気だった。
ナノカ・フランカ、14歳。サディストへの階段を、一歩踏み出した瞬間である。
「こ、後輩にいいようにされてそんなこと言われても、嬉しくないっつーの……」
「何度か先輩とこういうことして、分かったことがあるんですよ」
搾り出すように言うパナビアに、ナノカは愛撫の手を止めずに口を開いた。
「先輩って、いじめると、す……っごく可愛いんです」
「う、嬉しくない……っ」
うっとりとした表情で言うナノカに、パナビアは泣きそうな気分でそう返した。
パナビアの豊満な果実にかぶりつき、その先端を赤子のように吸い上げる。
舌で転がしたり軽く噛んだりしながら、ナノカは時折漏れるパナビアの甘い声に聞き入っていた。
この声を聞くたびに、心の奥底からふつふつと湧き上がってくる感情がある。
その感情のままに、ナノカはパナビアへの愛撫を強くした。
「ん、ふ……っ」
どうにか声を押さえ込もうとするが、上手くいかない。
ナノカの指が、舌が、肌を撫でるたびに、堪えようの無い快感がパナビアの全身を駆け巡る。
ひくひくと痙攣するように震えるパナビアの肌を、ナノカは愛しそうに腹部まで舐め下ろすと、スカートの中に頭を突っ込んだ。
「はひっ!?」
そのまま無遠慮にそこを吸い上げると、パナビアは変な声を上げて一瞬膝を落とした。
ナノカはそんな彼女には目もくれず、充血した肉芽を舌で転がし、それを守る包皮の間へと舌を潜り込ませる。
「あ、ひゃ、ひ、そこばっか、だめ、剥くの、禁止……っ」
前のめりに体を折り曲げ、ナノカの責めに声を漏らす。
守るものを無くした敏感な部分を執拗に責め立てられ、パナビアは懇願するように口を開いた。
「ダメ、許して、そんな弄ったら、我慢、できな……っ」
だが、そんな懇願には耳を貸さず、ナノカはパナビアの中へと指を差し込んだ。
突然の侵入に、驚いたようにナノカの指を締め付ける。
それを押し広げるように中を擦り、止めとばかりにクリトリスを吸い上げる。
「ぁああっ!」
襲い来る快楽の波に、パナビアは嬌声を上げて体を硬直させた。
視界が一瞬白く染まり、痙攣するように腰が震える。
だが、そんなパナビアを無視するかのように、ナノカは責めの手を休めなかった。
「ひぅ、あっ……イったばっか……まだびんかぁ……っ!」
ナノカを引き離そうとするが、思ったように力が入らない。
腰をくねらせて逃れようとするも、既に膝が笑っていてそれもかなわない。
結局、抵抗らしい抵抗も出来ぬまま――
「またイっちゃ……ああぁっ!?」
大きく背を反らし、パナビアは一際大きな声を上げた。
ずるずると、力なくその場に崩れ落ちる。
木にもたれるように座り込み、ようやく開放された安堵に、パナビアは大きく息をついた。
「先輩」
後輩の声に、自分の涙と唾液でぐちゃぐちゃになった顔を向ける。
そこには、ほんのりと紅潮した顔でこちらを見下ろす、ナノカの姿があった。
「この、鬼畜ぅ……」
「先輩が、可愛いのがいけないんです」
精一杯の恨み言に、うっとりとした表情でそう言い返してくる。
本当に、こいつは――
「それに――」
一瞬口元を隠したかと思うと、噛み付くような勢いで唇を重ねてくる。
反射的にそれに答えると、何かが口の中に押し込まれた。
「――!?」
思わずそれを飲み込んでしまい、慌てて口を離す。
口の中に残った感触から、パナビアはまさかとナノカに視線を向けた。
「……好きな子ほど、いじめたくなるって言うじゃないですか」
その言葉に、パナビアは心臓が跳ねるような錯覚を覚えた。
だが、その言葉の意味を考えるよりも早く、下腹部に新しい熱が生まれる。
スカートを持ち上げて、これでもかと自己主張をしてくる熱の原因に、パナビアの思考は中断させられてしまった。
その上――
「えへへ……先輩、えっちぃ」
「だ、誰のせい……ぅああっ、しごくなぁっ」
慣れた手つきで慣れない部分をしごかれてしまっては、ものを考えることなど出来はしなかった。
「先輩のおちんちん、すごい熱い」
うっとりとした様子でつぶやいて、先端を舌で舐め回す。
敏感な部分への急な刺激に、パナビアは声にならない声を上げた。
「先輩、気持ちいいえふか?」
「き、気持ちいい、気持ちいいから……っ」
いつの間にこんな悪いことを覚えたのだろう。
それが自分の所為だという事実に、パナビアは頭をくらくらさせながら下腹部に力を込めた。
少しでも気を抜けば、すぐにでも達してしまいそうな程の刺激が、腰から脳髄にまで突き上がってくる。
「気持ちいいから、もう許してぇっ!」
「んんー♪」
だめ、と言ったのだろうか。
破裂しそうなほどに張り詰めた怒張をその小さな口に咥え込み、追い討ちをかけるように先端を舐め回す。
その一舐めで、必死で押し留めてきたパナビアの堤防は、あっけなく決壊した。
「出、るぅ……っ!」
ぎりぎりまで我慢していた分、それの開放は半端ではなかった。
何かが弾けるような感覚と共に視界が白濁し、吐き出された熱がナノカの咥内を叩く。
全ての熱を吐き出し、ナノカが口を離したところで、ようやくパナビアは拷問じみた快楽から開放された。
肩で息をしながら、自分の精液――正確には違うが――を、口の中で持て余しているナノカに視線を移す。
「んー……」
何やら虚空に視線を泳がせ、こちらを見る。
そして、何かを思いついたように表情を明るくさせ――
「……んむっ!?」
不意に、唇を重ねてきた。
そのまま舌をねじ込み、先ほどカプセルを押し込んだように、今度は口の中で持て余していた白濁液を押し込んでくる。
「ん、ぷぁ、んふっ」
同時に行われる口内への愛撫に、思わず舌を絡ませてしまう。
だが、ナノカの次の行動には、さすがにパナビアも口を離した。
「ちょっと、私もう三回目――」
その言葉を遮るように、ナノカはパナビアの上に腰を下ろした。
既に濡れそぼっていたそこを、押し広げるようにして侵入する。
こちらを責めながらも感じていたのか、ナノカのそこは思いのほかすんなりとパナビアを受け入れた。
「う……くぅっ」
ナノカの肉壁に締め付けられ、苦悶の声を上げる。
危うく意識を手放しかけるが、それには歯を食いしばって耐えた。
「やっぱり先輩の……おっきぃ……」
うっとりとした表情でそう言って、小さく体を震わせる。
自分の中に侵入した異物をひとしきり堪能してから、ゆっくりと口を開く。
「動きますよ、先輩……」
言うが早いか、ナノカは腰を動かし始めた。
肉壁がうねるように脈動し、精を吸い上げようと侵入者を締め上げる。
腰が打ち下ろされるたびに、結合部分からは蜜が溢れ、水っぽい音が響き渡る。
「うあぁっ……ナノカ、お願いっ、もっとゆっくり……っ」
ただでさえ狭いというのに更に激しく締め付けられ、パナビアは思わず声を上げた。
堪えようのない快感が下半身を襲い、脳が痺れるような錯覚に目が眩む。
少しでも気を抜けば、すぐにでも限界を迎えてしまいそうだった。
「イヤ、です……っ!」
「そんなにしたら、すぐ出ちゃうからぁっ! お願い、許してぇっ!」
「じゃあ、先輩の、沢山、ください……っ!」
そう言って、ナノカは締め付けを強くした。
限界まで張り詰めたパナビアの怒張を締め上げ、溜まりに溜まった熱を搾り取ろうと脈動する。
容赦の無い官能のリズムに、パナビアの下腹に集まった熱が出口を求めて荒れ狂う。
やがて、それを押し留めていた堤防は限界を迎え――
「もうダメ……出るぅ……っ!」
白濁の熱が、ナノカの中に吐き出された。
「先輩のが……いっぱい……」
自分の中に吐き出される熱に震えながら、堪能するように目を細める。
最後の一滴まで味わおうと、ナノカは自分の中で跳ねる怒張を締め上げた。
「ひぅ……っ!」
絶頂の余韻も冷めぬうちに責め立てられ、パナビアは思わず声を漏らした。
その声を遮るように、ナノカはその唇をキスで塞ぐ。
「んむ……ふ」
「……ぅん……んっ」
互いに舌を絡ませながら、唇を重ねあう。
パナビアが黙ったのを確認し、ナノカは再度腰を動かし始めた。
「……ぷぁっ。ちょっと待って、まだ敏感……っ」
「だって、私、まだ、ですからっ」
そう答えながら、快楽を得ようと腰を擦り合わせる。
その動きに少しでも反撃しようと、パナビアはナノカを抱きしめ、その小ぶりなお尻を揉みしだいた。
互いに互いを責め合いながら、奪い合うように唇を重ねる。
互いの体液でどろどろになった下腹部は、二人が動くたびにぐちゃぐちゃといやらしい音を立てていた。
「先輩のが、暴れてるっ! 私の中で、びくんびくんって、暴れてるぅっ!」
「うぁあっ、ナノカ、そんなに締めたら、また出ちゃうっ!」
「出してください! 先輩のが、欲しいんですっ! 先輩の、沢山、ちょうだぁいっ!」
ナノカの懇願に、パナビアは抗いがたい欲求が膨らむのを感じた。
溜まりに溜まった熱が、爆発するかのような勢いで再度込み上げてくる。
「出……るぅ……っ!」
目の前が真っ白になるような錯覚と共に、白濁の熱が吐き出される。
「……っくぁあ……っ!」
自分の中を汚す欲望の熱を受け、ナノカもようやく絶頂へと到達した。
ぽかぽかとした日差しが、木々の間を縫って差し込んでくる。
草葉のざわめきに耳を傾け、パナビアは優しげな風の抱擁に目を細めた。
木に背を預け、自分にもたれかかってくる後輩の体温が、優しい気分にさせてくれる。
ゆったりとした雰囲気の中、ナノカが恥ずかしそうに口を開いた。
「外だってこと、すっかり忘れてましたね」
「黙らっしゃい」
ナノカの言葉に、頬を染めて言い返す。
すっかり外だということを忘れて乱れてしまったが、よくあのカップルに見つからなかったものだ。
まあ、森の奥で人気もないようなところを選んだのだ。見つからなくとも不思議ではないが。
「つーか、あんなの常備してるとは思わなかったわ……」
「先輩のせいですよー」
ふふ、と、自然な笑みを浮かべながらナノカが返す。
何故か嬉しそうに言う彼女に、パナビアはうんざりとした気分で頭を抱えた。
「ちょっとは自重しなさいよね」
「えへへ」
ナノカは少し照れたように笑みを返すだけで、それには答えなかった。
その代わりか、小さな欠伸を一つ漏らす。
「あふ……ちょっと眠くなってきましたね」
「今日は割りに暖かいものね。ネオスフィアにも四季はあるみたいだし」
空中都市であるネオスフィアは、住人が年月の感覚を忘れないために四季がセッティングされている。
今のネオスフィアは、そろそろ春に差し掛かろうといった辺りで、陽気な気候になりつつあった。
「まあ、眠いなら一休みしたら? 夕方になったら起こしてあげる」
「じゃあ、お言葉に甘えて……」
そう言って、ナノカは体を横にして膝に乗せてきた。
何か言ってやろうと思ったが、やめた。膝枕くらいは許してやろう。
「せんぱい……」
「うん?」
聞き返すが、既にナノカは寝息を立て始めていた。
そんな彼女にパナビアは苦笑を漏らし、優しく頭を撫でてやった。
タイトルが意味不明な今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
お久しぶり、417って『しいな』って読めるよねって今頃思い始めた先輩シリーズ作者です。
四ヶ月……ふはは、なんという焦らしプレイ。マジすいません。
何か1レス目のIDがおかしいですが、何ででしょうね。
といったところで、今日はこの辺で。それではまた……?
>>905 久しぶりGJ!!
自分的には、パナビアが男役のこのパターン、好みだぁ…
いつもここぞというときに投下してくれますね。
続き楽しみにしてます。
>>905 相変わらず素晴らしい
先輩可愛い
しかしネネに知られたら・・・
>>905 GJ!! 先輩虐められ属性に開眼っすか。 なにげにラジオトリスティアネタが入ってるのはワラタw
>>905 先輩かわいい GJ!
ゲームのほうでも、いつかまた再登場してほしいですなあ
>>905 おしさしぶりGJ!
また気長に続きまってるっす
しかし本スレは荒らしが居なくならんし、心休まるのこここくらいだな…
本スレ、流れが完全に荒らしのマッチポンプだからねえ・・・まともなスレ進行を妨害する目的が見え見えだし
まあ本スレが穏やかになるまで、放置してゆっくり待つさ
あっちは荒らしが消えるまで放置してしばらくここに避難しようぜ。
アマネカに先輩出て欲しかったな。
でも下手に出番増やしたら収集付かなくなりそうなパワーキャラだから、出さんで正解かもしらんけどw
915 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 14:16:57 ID:ry561E/H
先輩とアマネカは、顔会わせたら衝突するのか仲良くなるのか・・・
どっちの要素もありそうで想像がつかぬ
フォーリィ、ネオスフィアではプロスペロに墜とされかかってたよな。
帝都で執り行われたフランカ家とキャラット家の結婚式。
「これからもよろしくね、フォーリィ。…あ、今日からは『おばあちゃん』か」
「…てンめぇ―――――!!!!」
抱き枕のアマネカかわええなぁ。
スク水半分脱がされて恥じらいながらおっぱい隠してる普段とのギャップがいい。
路上生活経験ありというのも鑑みても、ナノカより実践的な性知識をもってそうな雰囲気が彼女にはある
>>905GJ!!!!パナビア先輩はやっぱり可愛いわ(*´Д`*)
気長に続き期待しときます!
『アマネカにお仕置き』
ここは帝国ジュニアアカデミー旧校舎にあるパシ研の部室。
「うーん、今日はグリン街あたりの遺跡に行ってみるか」
アマネカはEプラント遺跡に関する資料を読むのをやめて時計に目をやる。
「それにしても遅い。あいつらにはパシ研の部員としての自覚が足りないな、何かペナルティでも…」
などとつぶやいているとバタバタという足音が近づいてきて勢いよくドアが開いた。
「ごめーん!遅れたぁ!」
ドアの方を見るとそこにはリエ、メイル、エアナの3人のいた。
「遅ーい!こうしてる間にもお宝は盗掘者どもに狙われてるんだぞ!」
そこまで怒っているというわけでもないので3人は各々遅れた理由を話しながら軽く謝る。
続いてアマネカの矛先はまだ来ない男性メンバーに向けられる。
「カルはしょうがないとしても男共は何してるんだ。まったく…」
アマネカの疑問にリエが答える。
「今日は男子は来なわよ?放課後、男子生徒は全員身体測定だから」
リエの言葉にアマネカはあっけに取られたような表情を浮かべる。
「え…?そ、そうだったっけ…?」
「昨日男子達が言ってたけど。アマネカも結構抜けてるねぇ」
ニヤニヤしながらエアナが普段の恨みを晴らすかのようにからかう。
「うるさい!私は考えることがたくさんあるんだ!」
(くそ、エアナの奴…今度そのグレープフルーツを泣くまで揉んでやるから覚えてろよ…)
復讐をそっと心に誓いながらアマネカはエアナの胸を睨む。
「会長、私がオーギさん達の分まで頑張りますから」
メイルにオーギの代わりが勤まるとは思えないがその素直な言葉には癒される。
(ま、来ないものは仕方ないか。それに今回の遺跡は小さいからこのメンツでも大丈夫だろ)
「よーし、じゃあ私達だけで行くぞ!遅れるなー!」
………
「はぁー、疲れたぁ…」
「ふぅ…あ、冷たいコーヒーでも淹れますね」
「ありがとー。ごめんね、メイルも疲れてるのに」
数時間後、四人は遺跡の探索を終えて部室に帰ってきた。
「アマネカ小さいわりに案外体力あるね、まだ余裕ありそうじゃん。」
エアナがメイルの淹れたコーヒーを飲みながら言う。
「小さいは余計だ。まぁ、これでも昔は結構苦労してたからな」
余計な詮索をされないように冗談のように答えるが苦労していたというのは嘘ではない。
「あの…会長肩でも揉みましょうか?」
それに気づいたというわけではなく尊敬するアマネカへの気遣いでメイルは肩揉みを提案する。
「おー、ありがとう。メイルは優しいなぁ」
メイルが座っているアマネカの後ろに回り、その小さな手で肩を揉み始める。
「ど、どうですか?会長?」
「いやぁ、極楽極楽…にしてもメイルは気が利くのにお前達ときたら…」
その視線の先にはだらしなく机に伏せるエアナとリエがいた。
「なにぃ、そんなことまでさせるなんて職権乱用だぞー」
少し傲慢なアマネカの言葉に思わずエアナが反論するが
「そうねぇ、じゃあみんなでアマネカをマッサージしてあげましょうか」
リエは何か面白いことを思いついたようで素直にそう提案しエアナに目配せする。
エアナもそれに気づいたようでリエの提案に渋々ながらも賛同した。
「よしよし、会長を労わるというのはいい心掛けだぞ」
「じゃあ、そこのソファーに横になって」
そんなリエの思惑に気づくはずもなくアマネカは満足げにソファーに寝転がった。
「はじめるわよ」
全員が各々担当する部位のマッサージを始める。
「ふぁ…あ…!」
「ごめんなさい、痛かったですか?」
「い、いやちょうどいい…気持ちいいぞ…」
「結構こってるじゃん。ちゃんと休まないとダメだぞ」
3人はしばらく普通にマッサージを続けていたがリエの一言で悪戯が始まった。
「ねぇ、誰のマッサージが一番気持ちいい?」
「ん…いや、みんな上手だぞ…」
その質問にアマネカは答えを出せないようだ。
「そんな曖昧な返事じゃダメよ、ちゃんと答えて」
そう言いながらリエはアマネカの腰の辺りに馬乗りになった。
「あ…ちょっと…おい…何を…!」
「ほーら、私のが一番でしょう?」
「ひゃ……んっ!?くふふ…ふふふっ…あははっ!」
エアナとメイルは突然笑い声を上げはじめたアマネカに驚くがその原因にはすぐに判明した。
リエがアマネカの脇腹に手を回しモミモミとくすぐっていたのだ。
「どう?私のマッサージ?」
「きゃははははっ…!やっ、やめろ!はっ…ははは…ど、どこがマッサージだ!」
リエはアマネカを問い詰めながらその反応を楽しむ。
さらに悶えさせようと両手を広げくっつけるようにして振動させる。
「ああああぁ!おい!こ、こらぁぁ!あっ…はぁはぁ…!やめっ!ひゃはははは…やめろってばぁ!」
暴れてリエの手から逃げようとするが馬乗りになられていてはうまく逃げられない。
「リエ、無理やり言わせるのはずるいなー」
エアナはリエの考えを理解したようで少しわざとらしくそう言う。
「ずるくないわよ、これが私のマッサージなんだから。ほらあなた達手が止まってるわよ。」
と悪戯っぽい笑みを浮かべながら2人にそのマッサージを促した。