ファントム×メグ
SM風味。
かなり長くなってしまいましたが、思い切って投下します。
733 :
1:2006/09/15(金) 23:14:24 ID:ZPoD1Mzq
メグ・ジリーは、自分の好奇心を止めることができなかった。
カルロッタの楽屋の鏡に、あんな仕掛けがあっただなんて!
部屋のこちら側からはただの姿見にしか見えないのに、ちょっと引くとそれは扉のように
開き、暗くじめじめとした通路への入口になっていた。
蜘蛛が巣を作り、鼠が地を這う湿った道はとても恐ろしく、母にはもう二度とあそこへ
足を踏み入れないようきつく叱られたけれど……一体あの道はどこへ繋がっているのか
……噂好きの若い娘は、どうしても確かめずにはいられなかった。
それに、クリスティーヌが楽屋から忽然と姿を消してしまい、支配人やパトロンたちを
巻き込んだ大騒ぎになったあのガラの夜から、クリスティーヌはなんだかいつもぼんやり
としていて、その訳を親友の自分にも決して語ってはくれない。
きっと、あの鏡の奥に、彼女の秘密が隠されているんだ……メグは「親友のために」と
自分に理由を作って、深夜のたった一人での冒険を決行した。
管理室からこっそりと鍵を拝借し、一番奥の楽屋へ向かう。もう劇場の明かりはほとんど
消されていて、昼間の喧騒が嘘のように廊下は暗く静まりかえっている。
こんな時間に楽屋に来る人などいるはずはない……そう思いながらも、メグは手に持った
ランプを高く掲げて、辺りを慎重に窺った。
音を立てないように、ゆっくりと鍵を回す。かちゃり、という冷たい金属音とともに、
ドアが開く。大量の花や化粧品、煙草や香水が入り混じった不透明な匂いが鼻をつく。
ランプを持った自分の姿が正面に写っている。……今夜も、あの鏡は簡単に開いてくれる
だろうか。
足音を忍ばせて鏡へ向かう。
自分の鼓動が激しくなっているのが分かる。
「オペラ座には恐ろしい怪人が住み着いている」――そんな噂話が頭をよぎった。
もしかしたら、いや、きっとそうに違いない……この通路は、「怪人」の棲家へ続いて
いるんじゃないだろうか……。
734 :
2:2006/09/15(金) 23:15:01 ID:ZPoD1Mzq
ガラの夜にそうしたように、鏡にそっと手を掛ける。
ズズ……と重い音をさせて、鏡は横に動いた。
開く!
冒険が半分成功したような喜びと、ここからはもう引き返せないという怯臆の気持ちが
交差する。
ごく、と唾を飲み込んで、メグは奥へと続いている石張りの通路へ爪先を差し入れた。
一歩、また一歩と暗い道を進んでゆく。
時々、水がしたたり落ちるような音が響く。頼りになるのは、この小さなランプだけ……
心もとない灯は、道の終焉を示してはくれない。もしかしたら、噂で聞くように、怪人の
姿を見たものは生きてその住処から出ることはできないのかもしれない。クリスティーヌ
は命を取られこそしなかったが、その代わりに魂を吸い取られてしまったのでは……
バレエシューズの底が水を吸って冷たくなってきた。もう帰ろうか……。
メグがそう思った瞬間、背後の鏡がひとりでに音を立てて閉まった。
「!!」
振り返る間もなく、彼女の口を大きな手が覆った。
体は後ろから太い腕で強く抱えられており、思うように動かせない。
「……! ……!!」
悲鳴を上げようとするが、皮手袋をはいたその手は、彼女の声を漏らしてはくれない。
ランプがけたたましい音を立てて転がり落ちた。
殺される!
メグは必死で息を吸おうとする。すると、薬品の匂いが肺に飛び込んできた。
その匂いと未曾有の恐怖に翻弄され、メグの意識はだんだんと遠のいていった。
朦朧とする意識の中で、「少々悪戯が過ぎるようだ……メグ・ジリー」という男の声を
聞いた気がした。
735 :
3:2006/09/15(金) 23:15:36 ID:ZPoD1Mzq
夢か現実か分からないまま、メグは目を開けようとした。
何かに邪魔をされて、瞼がなかなか持ち上がらない。睫毛が擦れる嫌な感覚が瞼を突く。
ぼんやりとした光しか目に入ってこない……目隠し?
両目を覆っているそれを外そうと試みる。手が動かない!
メグの両手は後ろ手に縛られているのだ。
自分の身に何が起こっているのか把握できないまま、メグは身を捩ろうとした。――うまく
動けない。足首も縄のようなもので固定されている……それも、着ていた服をすべて脱がされ
両脚をMの形に開かされた格好で。
「気がついたようだね? メグ」
遠くの方から、先ほどの男の声が聞こえる。
「好奇心が旺盛なのは良いことだ。ひとりでここへ来ようとした勇気も認めよう。しかし」
その声は、ゆっくりと近づいてきた。目隠しを通した光が遮られ、男が目の前に来たことが
分かる。
「このオペラ座には、見てはいけないものもあるのだよ……知っているだろう? 時々、
詮索好きな裏方や踊り子が姿を消してしまうのを。そして、彼らが決して戻っては来ない
ことを……?」
男の言葉を理解する余裕は、今のメグにはない。
けれど、とても恐ろしいことを話しているということだけは分かる。
裸にされている寒さも手伝い、ガクガクと体が震え始めた。
「本当なら、おまえもその仲間に入れてやるところだが……」
そう言いながら、男の手はメグの顎を持ち、少しだけ上に向けさせた。
「その美しさと気丈さに敬意を表して、チャンスを与えることにしよう」
メグは唇を開いたが、言葉を発することはできなかった。
奥歯がガチガチと音を立てる。
男は「チャンス」と言った。一体何をする気なのだろう?
男の手が顎から外され、彼は軽く笑ったように見えた。――見えた、といっても、メグ
がその様子を目にした訳ではなく、男から発せられる空気がそんな風に感じさせたのだ。
「そんなに震えなくてもいい。簡単なことだ……」
男はメグに覆いかぶさるようにして、耳元で囁いた。
「私の“問い”に答えるのだ……拒まず、抗わず」
736 :
4:2006/09/15(金) 23:16:10 ID:ZPoD1Mzq
男は、思ったよりも難しいことを要求してはいないようだ。
けれど、「問い」とは何だろう。常人にはとても答えられないような難解な謎掛けだろうか?
私は何か知ってはいけないことを知ってしまったのだろうか? メグの脳裏を不安と恐怖が
交互によぎる。
「返事は?」
男の唇がメグの耳に触れた。
「……はい」
ようやく発した彼女の声はかすれていた。
男はゆっくりと彼女から身を離すと、何かをテーブルの上から取り上げた。
この部屋の灯りは、すべて蝋燭なのだろうか……? 男の影が行き来する間から漏れる光は
絶えずゆらゆらと揺れていて、蝋の燃える匂いが充満している。メグは男の動きに目を凝らし
ながら、自分が拘束されている場所を把握しようと努めた。
しかし次の瞬間、メグの思考は完全に止まってしまった。
男はメグに再び近づき、「何か」で、彼女の胸元をなぞり上げたのだ。
「きゃあっ!」
メグは体を跳躍させた。
「抗うな、と言ったはずだ」
男はそう言い、手に持ったそれでメグの張り出した乳房を辿る。
ふわふわとした感触がメグの胸をくすぐる。軽くて柔らかいもので撫でられているようだ。
「おまえの体に触れているものは何だと思う?」
それはメグの乳首で意地悪く震えた。
「あ、い、いやっ」
メグの口から高い声が漏れる。
「“これ”は何だと問うているのだ、答えなさい」
男はそれを胸から腰、太腿へと滑らせていった。
メグの肌の上を、くすぐったいようなゾクゾクとするような、奇妙な感覚が渡ってゆく。
それが再びメグの腰を渡り、寒さに尖った乳首に触れた時、彼女の身体はぴくんと反応した。
これは……これは……?
「は、羽根?」
メグは怯えた声色で言った。
737 :
5:2006/09/15(金) 23:16:50 ID:ZPoD1Mzq
男はそれを聞いて、鼻で軽く笑った。
「さすがに簡単すぎたようだ……そう、鵞鳥の尾だ」
どうやら自分は「問い」に正解することができたらしい。もしかして、これで終わり……?
そんなメグの密かな期待は、次の刺激で断ち切られてしまった。
「あ……何っ……」
メグの臍の下あたりに、冷たい何かが垂らされた。
それは一本の線を描きながら、下へと伝い落ちてゆく。細い糸のようだったそれはどんどん
太くなり、ついにはメグの秘所のあたりにとろりとした水溜りを作ってしまった。
覚えのある香りが漂っている……けれど、混乱しているメグは、何の香りだったかすぐ
には思い出せない。
男は衣擦れの音をさせながら、メグの背後に回り込んだ。きゅ、と皮の擦れる音がする。
手袋を外しているのだろうか。
「では、これは……?」
垂らした液体を指先でたどる。
その指はメグの下腹を垂直に降りてゆき、恥毛の手前で止まった。
メグの喉がごくりと音を立てる。唇をわずかに開いたところへ、その指先が触れた。
はっとして顎を下に振ろうとすると、男の手が伸びてきてそれを制した。
細い顎をつまむように持ち上げ、親指で下唇を開けさせる。液体をすくった指が、口中に
差し込まれた。
メグの舌に液体が触れる。……甘い……?
早く、早くこの味と香りを思い出して答えなくては。
焦れば焦るほどメグの思考は麻痺して、簡単なはずの謎掛けを解くことができなくなって
しまう。彼女は夢中でその指を舐めた。
「まだ分からないのか?」
男はメグの口元から指を引き抜く。唾液の糸が伸びたのが分かった。
口を開けたまま必死で記憶をたどるメグの前に、男が屈み込んだ。
738 :
6:2006/09/15(金) 23:18:02 ID:ZPoD1Mzq
「あぁぁっ」
彼女の乾いた唇から、悲鳴のような高い声が発せられた。
男がメグの腰に手を沿え、秘所に舌を這わせたのだ。
金色の恥毛に絡みついた冷たいそれを拭うように舐め、割れ目に舌先を差し入れる。
「いや……何をっ……」
メグが腰を捻ろうとすると、男の手が腰をぐっと掴み、メグの動きを阻止してしまった。
男はそのまま、執拗にメグのそこを舐め続ける。
メグは動物に虐められているようなその感覚に、最初は抵抗し、苦痛に感じていたが、
男の舌が割れ目の中の突起に到達した時、甘い刺激に変わるのを認めないわけにはいかな
かった。
卑猥な水音をさせながら、男の舌がメグの小さな突起を回すように舐める。
「や、いやぁ……あぁん」
抵抗しているつもりが、自分の口からよがるような声が出てしまった。メグは顔を赤くして
唇を噛んだ。
「さぁ……おまえの体を汚したものは何だと思う……?」
男の舌は、メグの突起を舐るのを止めない。
「あぁ、だめぇっ……やめて、お願い、やめてぇ……」
メグが身悶えする度、彼女が縛り付けられている椅子のようなものがギシギシと音を
立てる。
「あまり動かないでほしいのだが? おまえがその恥ずかしい格好で腰掛けているのは、
ルモンという職人が作った美しいベルソーなのだよ……本来なら、幼子の揺り籠に使う
ものだ。その繊細な美術品を、おまえの淫らな尻で壊されては堪らん」
メグを咎めながらも、男は舐る動きをどんどん淫猥にしてゆく。
「ひいぃ……いやぁぁ」
「さぁ、早く答えないと、全部舐め取ってしまうぞ……」
ちゅうっという音をさせて、濡れた花びらを吸いたてた。
739 :
7:2006/09/15(金) 23:18:47 ID:ZPoD1Mzq
「おや? 違う蜜が溢れてきたようだが……?」
男の舌先が、秘裂の奥へと侵入してきた。
「うぅぅ、くふぅぅっ」
メグの理性は止まりかけた思考を元に戻そうと努めているのに、口をついて出てくるのは
いやらしい喘ぎ声だ。
膣の入り口がひくひくと痙攣し始めているのが分かる。メグは、自分が官能の沼に引きずり
込まれてゆくのを認めない訳にはいかなかった。
「さぁ……」
男の熱い息がメグの秘所にかかる。
「それでは、お前の蜜をじっくり味わわせてもらうとしよう」
そう言うと、男は指でメグの秘裂を広げ、さらに奥へと舌を差し込んだ。
じゅぷっという淫らな音が響く。
あぁ、そんな音を立てないで……私のそこは、そんなに濡れてしまっているの……
「んんっ、や、やめて……もう……」
目隠しをされ、手足を縛り付けられた格好で、恥ずかしい場所を男の舌でまさぐられる屈辱。
怖いのに、すぐに逃げ出したいのに、すべてを拒絶したいのに……意思とは反対に、身体は
熱く潤んで、淫靡な刺激を受け入れてしまっている。
ぴちゃぴちゃと猫がミルクを啜るような音を立てて、男はメグの花びらを舐め、太い指を
膣内に進入させた。
「あふぅぅ……だめぇっ」
中で襞を掻き回すように円をかき、途中まで抜いてはまた奥まで突き入れる。
激しく往復させ、一番感じやすい箇所を指の腹で刺激する。
「お願い、お願いぃ……もうやめてぇ……あぁっ」
メグはかすれた声を振り絞って喘いでいる。理性は完全に失われ、男の指に秘所を任せ
きっている。
そして、男が指を往復させながら、下唇を恥ずかしい突起に這わせた瞬間、メグのそこ
から熱い液体が噴水のように溢れ出た。
「あ、あぁ……あ」
740 :
8:2006/09/15(金) 23:19:26 ID:ZPoD1Mzq
メグは、一筋の湧き水のように噴出する体液と、抑えられなかった欲情が流れ出してゆく
のを感じていた。
火照っていた身体から、ゆっくりと体温が引いてゆく。閉じた瞼から染み出した涙が、両目
を覆う布に吸い込まれる。
「……まだ答えてはいないだろう?」
男は微笑を含んだような声でメグに囁きかけ、両手でメグの頭を挟み、少し上に向けさせた。
冷たい金属と、その上のねっとりとした液体が唇に触れる。小さなスプーンのようだ。
ぼうっとした頭の中で、メグはやっとそれが何であるのかを思い出した。
「蜂蜜、ね……?」
「随分と時間が掛かったものだ」
男は馬鹿にしたような声色で言い捨て、メグの傍を離れていった。
まだ何かをされるのだろうか……こんなのはもう嫌だ。早く帰りたい。
思考が戻ってくると、メグの心に再び恐怖が蘇ってきた。しかし、背後から男が何かを取り
出しているような物音が聞こえると、わずかに心臓が高鳴るのを感じた。
男の舌と手によって開花させられた愛欲は、メグの身体に微かな期待を与える。
「さて、淫乱な娘よ……これで最後だ」
男の口から、「最後」という言葉が発せられた。聞き間違いではないはずだ。何をされるのか
分からないけれど……解放はしてもらえるようだ。
不意に男の手がメグの足首に触れ、器用に縄を解いていった。急に血が通い始めたことに
戸惑っている間に、続いて手首の縄も外された。
突然自由になった両手を動かそうとすると、長時間きつく縛られていたせいか、肩が少し
痛んだ。それでもどうにかして手を上げようとした直後、メグの身体は宙に浮いた。
「きゃあっ!」
何が起こっているのか理解できないメグは、男の腕の中で身を捩った。手足をばたばたと
動かして、がっしりとした腕から逃れようとする。
そんな抵抗を物ともせず、男は黙って歩みを進める。メグが目隠しに手を伸ばすと、男は
柔らかいベッドの上に彼女を放り投げ、彼女が体勢を立て直す前に、再び手首を縛り上げた。
「いやっ、い、痛いっ!」
「騒ぐな」
男は強い口調で言った。その言葉は、メグの身体を硬直させるのに充分な恐気を含んでいた。
741 :
9:2006/09/15(金) 23:20:01 ID:ZPoD1Mzq
「最初に言ったことを忘れたわけではないだろう? 私は聞き分けのない人間を好かない」
メグは身体をくの字に曲げて、声を上げずにすすり泣いた。
男は、その言葉の厳しさとは裏腹な優しい手つきでメグに触れると、身体を起こすように
促した。脱力したメグは、されるがままに両肘で上体を支え、膝を付いて、四つん這いの
格好になった。
「よろしい」
男は満足そうに言って、自分もベッドの上に片膝を乗せた。男が体重を掛けた分だけ、
ベッドが歪む。
すると突然、メグの背中に強烈な刺激が走った。
「ひっ!」
熱い雫が、ぽたぽたと数滴垂らされたのだ。
「あうぅ……いや……あ」
痛いような刺激の後、熱いという感覚がむき出しにされた皮膚に伝わってくる。雫は流れ
落ちようとはせず、そのまま一点に留まってじわじわと肌に焼き付く。
再び、ぽたっ、ぽたっ、と背中に同じ雫が落とされた。メグの身体はその度にびくんと波
打つ。
「蝋……蝋ね……そうでしょう?」
泣き出しそうなメグの言葉に、男が答える。
「まだ何も問いかけていない」
え……?
メグは男の意図していることが理解できない。
蝋じゃなかったのだろうか? でもこの感じは、溶けた蝋燭を触ってしまった時の刺激と
そっくりなのに。聞かれる前に答えてしまったのが気に障ったのだろうか?
目隠しをされたまま、メグはあれこれと考えを巡らせた。
ぎし、という音とともにベッドが歪み、男がメグの背後からベッドに乗り込んできたのが
分かった。膝を立てた両脚を広げさせ、自分の身体をその間に割り込ませてきた。
……今度は一体何をする気……?
男は大きな手で、メグの尻に触れた。形の良い丸みを辿り、揉み解すように撫でまわす。
「あ、ああ……ん」
淫靡なその手つきに、メグはつい甘い溜息を吐いてしまう。
男の息が蝋燭を吹き消す気配がした。
742 :
10:2006/09/15(金) 23:20:32 ID:ZPoD1Mzq
男は手に持っていた棒状のそれ――細い蝋燭のようだ――を、メグの秘所へ触れさせた。
ペンで線を引くように、つぅ、と秘裂をなぞる。
「んっ」
ついさっき絶頂に達したばかりのメグのそこは、そんな僅かな刺激にも反応してしまう。
それは意地悪く、湿った入り口のあたりを上下に行き来する。その動きはだんだんと滑らか
になり、メグの愛蜜が染み出したのを彼女自身に自覚させた。
「淫らな娘だ」
言いながら、男は蝋燭を少しずつ内部へ挿入していった。それは男の指よりも細く、すんなり
とメグの膣へ入り込んでしまった。
円を描くように捏ねると、メグのそこはくちゅくちゅと音を立てる。
メグは自分でも知らないうちに、その棒の先端が敏感な部分に触れるように腰を回していた。
何回かそうして動かされた後、それはぬるりとメグの胎内から引き抜かれた。
先端を僅かに触れさせたまま、秘裂から尻の割れ目を辿る。
愛蜜にまみれたその先端が、丸みの奥に潜む肛孔に達した時、男の片手が尻頬に添えられた。
メグの身体がぴくんと震える。ほんの一瞬、時が止まったように思えた。
男は吐息をメグの尻に吹きかけた。
そして、蝋燭を持つ手に少しだけ力を入れて、きつく閉じられた肛孔にその先端を進入させた。
「あ、うぅぅっ!」
それはメグにとって初めての刺激だった。
今まで自分ですら触れたことのない禁断の場所、絶対に他人に晒すことなどないはずの不浄
の場所……そんな所に、物を入れられている……!
「いやっ、いやぁぁぁ!!」
メグは悲鳴を上げた。
「声を上げるな……」
男は低く囁いて、挿入したものを軽く上下に動かした。
「ひぃ……い……っ」
メグは縛られた手でシーツを掴み、かつて経験したことのない刺激に耐えている。
それは痛みでも、摩擦でもなく……刺すような圧迫感と、怒涛のような弛緩と緊張とが一気に
攻め入ってくるような……不思議な感覚だった。
743 :
11:2006/09/15(金) 23:21:07 ID:ZPoD1Mzq
「んうぅっ……くぅぅ」
身体中から汗が吹き出し、一気に引いてゆくような凄艶がメグを翻弄している。
男は細い棒をくるりと回転させ、その絞襞に新たな刺激を加えた。
「ああ……あ……もうやめて……許してぇ……お願、い……」
メグは懇願するように叫んだ。もう咽ぶような声しか出てこない。
「駄目だ」
「うっ、うぅぅ……」
男はさらにそれを奥まで進め、少し後退させて、入り口のあたりでまた上下させた。ゆっくり
と円を描き、奥まで入れては回転させる。
そうされているうち、メグは自分の恥ずかしい孔に与えられているその刺激が、壮絶な官能
に変わってゆくのを感じていた――その下の秘裂からは蜜がたらたらと溢れ出し、彼女の白い
太腿のあたりまで流れ落ちていた。
「では……最後の“問い”だ」
男は蝋燭でくりくりとメグの秘孔を弄びながら言った。
メグは息を荒くし、涙と自分の唾液で汚れきった顔を後ろに向けた。濡れた目隠しは、薄明るい
光を通してはいるものの、男の姿をはっきりと映してはくれない。
男は、細い蝋燭をそのままに、もう片方の手の指をメグの秘所へ滑らせた。
くちゅ、と音をさせながら、いっぺんに二本の指を挿入する。
「んはあっ」
メグは両肘で身体を支えながら背中を反らせた。
尻孔を弄られながら、奥まで差し入れた二本の指で、柔らかく膨らんだ内襞をくちゃくちゃと
舐られる。
「ひぁあ……やっ、あああ……ぁん……あああ……!!」
メグにもう理性は残っていない。下半身は官能と恥辱と愛蜜でどろどろに溶け、腰は動物のように
びくびくと痙攣している。大きく開けられた口からは、性急な息と唾液、淫らな喘ぎ声だけが
放出されている。
男は汗ばんだメグの尻頬に唇を付けるようにして、舐めるような声で言った。
「お前にもっと好いものをやろう……さぁ、どちらの孔に入れて欲しい?」
744 :
12:2006/09/15(金) 23:21:56 ID:ZPoD1Mzq
いつの間にか、メグの尻からは、あの細い蝋燭が外されていた。
男は親指の腹で、その敏感な絞目を丸く撫でた。
「ここか……? それとも」
親指を緩やかに動かしながら、長い中指で膣内を弄る。
「こちらの方か……?」
「はぁ……くぅぅ……」
その指が引き抜かれると、メグの秘所から大量の蜜が流れ出した。
男はメグに後ろから覆いかぶさるようにして、べとべとに濡れた指をメグの口元へ持って
いった。彼女の耳の内側に唇を這わせながら、指先を上下の歯の間に滑り込ませる。
「ここも、孔だな」
指はメグの口中を探るように動く。メグは反射的に、その指に舌を絡ませてしまう。
餌を待ちかねていた小動物のように、懸命に指を舐める。彼女の身体はもう、男に完全に
屈服していた。
「さぁ、答えなさい。どこの孔がいいんだ?」
男の手が、メグの背筋をたどり、尻の間を滑り降りた。
メグの秘所がぴくぴくと震える。
その動きを制するかのように、男の指が外陰をそっと抑えた。メグが咥えていた指が、
答えを求める合図のように外された。
「そ、そこに……私のそこに、入れて……ください……」
男は満足げに微笑したようだった。
メグの胴のくびれに、男の大きな両手がかかった。
メグは背中に、男の体温と熱い息を感じた。
溶けそうなほど熱く潤んだ入り口に、男の硬い肉棒の先が触れる。そしてメグが少しだけ
腰を浮かせた瞬間、それは、ずん、とメグの膣内に突き入れられた、
「はあぁぁっ」
メグはたまらず大きな息を吐いた。
内奥に、熱い塊を感じる。硬く、大きく、吸い付くような欲望の塊……あまりの官能に、
目が回りそうだ……胎内に男の躍動を受け入れて、メグは全身を性感に委ねていた。
745 :
13:2006/09/15(金) 23:22:54 ID:ZPoD1Mzq
それはメグの深奥まで達したかと思うと、またすぐに引き抜かれる。その動きはどんどん
激しさを増し、息をつく暇もないほど、メグの欲情を攻め立てる。
メグはシーツを握り締め、歯を食いしばって、身体が崩れてしまわないように耐えていた。
力を抜いて、この官能に押し流されてしまったら、命までも溶けてなくなってしまいそうな
気がしていた。
男はメグのすべてを貫き、その反動で退く。そしてまた奥まで攻め入ってくる。
男の腰とメグの尻がぶつかり合う音が響いている。メグの膣から溢れ出した蜜は、彼女の
内腿を滝のように伝い落ちていった。
メグは男の動きに身を任せながら、逃れようのない激しい絶頂感が近づいているのを意識
していた。全身が痺れ、男が往復するその中心部から、緩んだ土砂のように崩壊してしまい
そうだ。大量の放水のような快感は、恐ろしい力でメグを押し流そうと侵攻してくる。
「あぅぅぅっ、あぅっ、あ、あ……」
肉棒が突き入れられる度に、メグの喉から雌犬のような声が搾り出される。
男は容赦なくメグを穿つ。びりびりとした震えが下腹を駆け上ってくる。
「あ……あぁ…・・・あぁぁあああっっっ!!!」
男が力強く腰を突き入れた瞬間、メグは地獄に引きずりこまれるような激しい絶頂に見舞われ、
そのまま崩れ落ちてしまった。
倒れこんだベッドの上で、目をきつく覆っていた布が緩んだのを感じた。閉じかけた睫毛の
隙間から見えたものは、真っ白な仮面だった。
メグが目を覚ますと、そこは見慣れた寄宿舎のベッドの上だった。
はっとして身を起こすと、明け方の淡い光の中で、同輩達がすやすやと寝息を立てている。
慌てて自分の身体に目を落としたが、いつもの寝着を身に付けたいつもの身体がそこにある
だけだった。両方の手首にも、何の痕もついていない……あれは夢だったのだろうか?
メグはベッドから起き上がり、部屋の小さな鏡まで歩いていった。寝着をはだけて、身体を
確かめてみる……縄の痕などどこにもない。やはり夢だったのか……メグは混乱した気持ち
で身を捩った。そして、しばらくの時間、鏡の前に釘付けになった。
彼女の白い背中には、点々とした火傷の痕が残っていたのだ。
そして、足元に置かれたそれを見た瞬間、あの出来事は夢ではなかったと確信した。
そこにあったのは、黒いリボンを結んだ真っ赤な薔薇だった。
メグはその薔薇を拾うと、誰にも見られないように、そっと引き出しの奥へとしまいこんだ。
以上です。長々と失礼いたしました。
ぐ…GJ……!!!!!
縄も蝋燭もフル出動、最後の問いはソレはズルいよ、先生!
メグも、薔薇しまっちゃうんだ…
天使サマGJ!GJ!GJ!!
奴隷化してくメグがえろい。
ありがとう。
うわっ、うわっ、ウワアアアァァァッァァァァァ!!!!!
グッジョブ!!!!!!
GJ!ハラハラエロエロしながら読ませていただきました。
原作や映画ではファントムとクリスが関わる場面が無いから
とても嬉しい。ここでしか楽しめない良作にハァハァしました。
読書の秋です、もっと長くてもカモーンって感じです天使様
えろいー!マスター静かにえろいー!!
こんなんじゃメグタンまた入ってくるyo!
753 :
750:2006/09/18(月) 00:23:39 ID:JpQRnz0C
天使様またメグたんよろしく!
新スレたったし少しお話でも。
本スレでも話題に上っていますが、びっくりするくらいこれからあちこちで上映されるんですね。
しかもワンコインで結構音響設備の良い映画館で。
自分も近いところがあるので観にいくつもり。
てか正直、上映してくれない限り全編通して観ない・・・(DVDで気に入ったシーンばかり抜き出して観てる)
GJ!
鬼畜風味、ハァハァしました。
メグたん癖になりそう。
気がつくと夢だったのかと思わせるくらいにキレイに後始末しているマスターを想像。
・・・次スレで言われていたけど、このスレ早く消化しないと。
GJ! GJ! GJ!
崩壊していくメグがエロい!
抑えた口調で責めていく先生がエロい!
続き or 別バージョンキボンヌ
縛りの後は 若いからすぐ消えたのかもw
さすがにやけどはむりね。
私もDVDだと、飛ばしてるシーンもあるよw
幸いにも関東住人なので、秋の上映祭りはがんがるぞ〜!
片道2時間くらいは、なんのその、だ!
おいらもがんがるぞっ
この映画はやはり大画面でみないとね
ところで、少し気になっていることが。
まとめサイトの管理人さんはお元気でいらっしゃるんだろうか?
御多忙で更新に手が回らないのだったら安心なんだけど、もしかしたら病気とかで
体調崩されているのではないかと心配。
この夏も暑かった・・・
自分も気になってた。
確か更新が7月初旬でストップしてたような。
それまでコンスタントにうpして下さってただけに心配...
>759
お元気だといいね。
いつも読み返してモエモエさせていただいてます!
うん、自分も気になってた。
背景画像がなかなか探せないのかなとかも思ってみたり……。
いつも素敵にupして下さっているもんね。
ご病気とかじゃないことを祈っています。
それでは埋めましょうか。
放課後キャンパスのど飴エロはどうなりましたでしょうか天使様w
口移しとか・・・ポ
スレ立てから約5ヶ月かぁ〜。
次スレはどんくらいで消化されるのかな。
>764
のど飴を?
619-620的効能のあるのど飴を、先生自らも舐めると?
それグッド!>m9(・∀・)ビシッ!!
ウシシ
英語圏のファンフィクションサイトをつらつら眺めてたけど
結構あるぞ、どきどきキャンパスモノw
ファントムが先生、クリスがハイスクールの生徒とかあって
洋の東西を問わないもんだなとオモタwww
r'゚'=、 ∧_∧
/ ̄`''''"'x、 ( ´∀`) 早く埋めよう!
,-=''"`i, ,x'''''''v'" ̄`x,__,,,_
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__x-='" | /ヽ /・l, l, \ ヽ
/( 1 i・ ノ く、ノ |((( ))) i,
| i, {, ニ , .|(; ´Д`) i,
.l, i, } 人 ノヽ | { {
}, '、 T`'''i, `ー" \__,/ .} |
.} , .,'、 }, `ー--ー'''" / } i,
| ,i_,iJ `x, _,,.x=" .| ,}
`" `ー'" iiJi_,ノ
ちょw何故そのクリーチャーを持ってくるw
今495KB。あとちょいだね。
ぴーてぃふる くりーちゃーおぶ だーくねーす♪
のところでクリスの視線の先にそいつがいる図を想像してしまった。
さすがにキスできまい。
ということはアレか、先生もラウルも既にヤツに喰われて…(((((((( ;゚Д゚)))))))
r'゚'=、 _, ,_
/ ̄`''''"'x、 ( ゜ノゝ゜) ←ファントム
,-=''"`i, ,x'''''''v'" ̄`x,__,,,_
__,,/ i! i, ̄\ ` 、
__x-='" | /ヽ /・l, l, \ ヽ
/( 1 i・ ノ く、ノ | i,
| i, {, ニ , .| J; ´Д`)←ラウル
.l, i, } 人 ノヽ | { {
}, '、 T`'''i, `ー" \__,/ .} |
.} , .,'、 }, `ー--ー'''" / } i,
| ,i_,iJ `x, _,,.x=" .| ,}
`" `ー'" iiJi_,ノ
>>772 こういうことでよろしいでしょうか
これにチューすると感動してラウルとマスターを返してくれたりしませんか?
だめですかそうですか。
マスターもジーニアスならこのくらい飼い慣らしてもらいたいものですな
もしかしてあまりにすごい造形を目にしてこれまでのコンプレックスに
終止符を打ってたり…
残り消費に投下。獣姦アリマスター変態w
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朝目覚めると、愛しい新妻は犬になっていた。
待て、こういう時に慌ててはいかん。
昨夜飲み過ぎたためなのか、はっきりしない頭でどうしてこんなことになったのかをよくよく思い返してみる。
自分をきちんと律することも出来ず、ふつか酔いとはなんたる失態!
しかし昨日は特別な日だったのだ。
クリスティーヌのためにこの3年ひたすら働き、作曲し、クライアントに姿を曝す苦痛にも耐えた。
これまでの傲慢さを償うかのように。
彼女を私の暗い世界に閉じこめたくない一心で小さな愛らしい家も買い、ようやく身内だけの簡素な式を挙げたのが昨日…
昨晩のクリスティーヌの愛らしさを思い返すと自然に頬が緩んだ。
始めは怯え、ぎこちなかった彼女のその愛らしい蕾は、私の我慢強い慎重な愛撫に少しずつ綻び、艶やかな花弁を晒し、その内側の蜜を滴らせ…
長いことレッスンを施してきた師たる私でも聞いたことのなかった甘い声を思い返して放心していたことに気付き、慌てて頭を振る。
そんなことを考えている場合ではない。
目の前にいる彼女は、これまでと変わらぬ愛らしい瞳と濃い茶の巻き毛を持っていた。
これは確か、最近人気のあるプティ・キャニッシュという犬種だ。
元々優秀な猟犬であったものが優れた品種改良の結果こうして愛玩に相応しい小さなサイズとなり、ご婦人方に人気がある。
庶民にはなかなか手の届かぬ高価な犬で、確かカルロッタが贈られて鼻高々で飼っていたような…
いかん、犬に関してまで豊富な私の蘊蓄を傾けている場合でもない。
どうも先程から私は現実から逃避しようとしているようだ。しかも裸で寝台の上にへたり込んで。
「ああ、クリスティーヌ…」
変わり果てた彼女を抱き上げると、その軽さに涙が溢れてきた。
さんざん愛を交わして私の腕枕で眠るとき、幸福に酔ったような瞳を上げて「明日目覚めるときも、マスターのお側にいますわ…」
と優しく囁いたお前。
だが目覚めると、腕の中にいたのはこの小さな小犬だったのだ!
これは罰なのだろうか。
これまで多くの罪を犯してきた私が幸せになることは許されず、幸福の絶頂で愛する者を奪われたのだろうか。
ならば、なぜ優しく汚れのない私のクリスティーヌがこのような目に遭わなくてはならないのだ?
状況をよく判っていないのか、丸い瞳を潤ませて小首を傾げるクリスティーヌが哀れで、私は涙を流しながら口付けた。
かつて、心を閉ざしていた私に彼女がそうして救ってくれたように。
ああそうとも、お前の姿がどう変わろうと私の愛は変わらない。
神が私の愛を試すというなら、私はこのままのお前を妻として愛そう!
いつもしていたように優しく頬を包み込むようになぞると、クリスティーヌはうっとりと目を細めてぱたんぱたんとしっぽを振った。
顎を擽るとベッドの上に横たわり、しどけなく腹を曝して足を開く。
ああ、私を誘っているのか、クリスティーヌ!?
私の愛は究極の試練を迎えているようだった。
この姿の妻を愛せるか。
もちろん、これがクリスティーヌだと思えば否やはない。しかし…
「駄目だ、クリスティーヌ、お前がこんなに小さいのではお前を壊してしまう…。」
囁くと彼女はその媚態のまま、不満そうに私を見つめる。
「仕方がない、ほんの真似事だけだぞ…?」
言い聞かせると私はクリスティーヌをシーツに押しつけ、昨夜のように上に覆い被さると、今更大胆な自分が恥ずかしくなったのかもがき始めた彼女に濃密な口付けをした。
「悪い娘だ…。」
口付けに没頭していた私は、ぱたぱたと響いてきた足音と話し声に気付かなかった。
「ごめんねクリスティーヌ、新婚早々朝から付き合わせて…」
「いいのよ、マスターもまだお寝みだったし、それより素敵なお祝いをありがとう。
私の代わりに置いてきたけれど、起きたらどんな顔をなさるかしら?」
勢いよくドアが開き、全裸で犬を組み敷いている私とメグ・ジリーとの目が合う。
朝のパリに、悲鳴が響き渡った。
500
いやwwwおかし〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ww
超 笑えるww
一日の疲れがぶっ飛んださんくす笑いの天使さま
m(_ _m)ペコリ
せ、先生の愛の深さを思い知ったよwwwGJ!!!!