【濱中アイ】氏家ト全総合 18時間目【妹は思春期】
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さっき次スレがどうのと書いたらもう次スレがたったw
向こうに書くと500KBになりそうなのでこっちに書こう
>>1、そしてトマソン氏乙&GJ!
>>1 素早いお仕事、乙です。
それから、前スレですがトマソン氏、相変らずのGJ!
とりあえず前スレはアレ以上書き込まないようにして、古田氏の更新があるまでは
一日一保守ぐらいでDAT落ちをふせぐという方法はどうでしょうか??
7 :
古田(ゝ○_○):2006/04/23(日) 08:37:49 ID:WaknBj19
更新しました。
8 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 08:40:56 ID:6bICcJZq
>7
乙です
古田氏毎度お疲れ様です!
10 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 09:35:05 ID:ltueVgbE
アヤナと戸田の百合が飲みたいな
古田氏乙です
古田氏、乙です
いつもありがとうございます
13 :
拓弥:2006/04/23(日) 10:36:19 ID:f41MQMcJ
>>1さん、トマソン氏、古田氏乙&お久しぶりです、拓弥です。
新スレ早々いきなりですが、一本投下いたします。
キーワードは「カナミ×シンジ」「本番なし、でもそれ以外は…」です。
では――
14 :
拓弥:2006/04/23(日) 10:36:51 ID:f41MQMcJ
「お兄ちゃん、朝だよ。起きてよ〜」
城島家の朝、兄シンジを起こすのは妹のカナミの役目だった。
「お兄ちゃん、朝だよ。起きてってば〜…あ、起きてきた♪起きてきた♪」
「カナミ…朝イチから俺の下半身に話しかけるのはやめろ…」
「だって、お兄ちゃん…なかなか起きてくれないじゃない…でも、ココだけは私が起こしたら
スグに起きてくれるんだもん…そんな素直なイイコにはごほうびあげないとね♪」
「おい、カナミ…」
「はむ…ちゅる、ちゅ…ちゅちゅ…んん〜んちゅ…」
おもむろにシンジのパジャマのズボンパンツごとずり下げると、半勃ち状態のペニスを取り出し
軽く手でしごいた後、口に含んでしゃぶり始める。そのカナミの馴れた手つきは、
二人の行為が昨日今日始まった事ではなく、それなりの回数を重ねている事を物語っていた。
「カナミ…―そろそろ…」
「んちゅ、んぷ…ん、イキそうなんだね?いいよ、いつもみたいに飲んであげる――ん…」
そう言ってカナミはシンジのペニスをひと際深く咥え込み、吸い上げながら亀頭を舌で包むように舐め上げていく。
「う、くぅっ…」
シンジが軽く唸り声を上げると、カナミの口の中にペニスが爆ぜ、大量の白濁液を迸らせる。
シンジの欲望の塊を口の中で受け止めたカナミは、そのまま舌で転がしながらゆっくりと飲み下していく。
15 :
拓弥:2006/04/23(日) 10:37:26 ID:f41MQMcJ
「――ん、んく、んく…はぁ〜…また、いっぱい出たね、お兄ちゃん。」
「あ、ああ…」
「ねえ、お兄ちゃん。最近、全然オナニーしてないんでしょ?」
「わかるのかよ、そんなの…」
「わかるわよ〜それくらい…だって、最初のときと比べて量も増えてるし、匂いも濃さも全然違うもん…
あ、もしかして…私のフェラが気持ちいいから、オナニー我慢して溜めてるの?」
「どうでもいいだろ、そんなこと…」
カナミに図星指されて憮然とするシンジだったが、カナミの手コキやフェラチオの味を知った今
自分の手でしごくことなど、実際虚しいだけというところなのだが…
とはいえ実の妹に性欲の処理をさせているという事実に、やはり複雑な感情も抱いてはいる。
「じゃあ、お兄ちゃん。早く支度してね♪」
「ああ、すぐ行く…」
(どうしてコイツは、こんなに平然としていられるのだろうか…)
実の兄妹でありながら一線を越えたこの淫らな行為――最初のきっかけは、いつもの
他愛の無いやり取りからだった…
16 :
拓弥:2006/04/23(日) 10:38:29 ID:f41MQMcJ
『お兄ちゃん、フェラチオしてあげようか?』
いつもならツッコむか流すところなのだが、その時は魔が差したのか…――
『ははっ。じゃあ、お願いしようかな♪』
もちろんホンの冗談のつもりで、いつもエロボケでからかってくる妹をちょっとからかってやろう
――そう思っていただけなのに…
カナミの返事は『お兄ちゃんのバカ!』でも『お兄ちゃんのエッチ!』でもなく…――
『ホントに…いいんだね?お兄ちゃん…』
シンジの返事も待たずに、カナミはいきなりズボンを下ろしてペニスを取り出すと
手で軽くしごきながら、愛しそうに"それ"眺める。
『これが…お兄ちゃんの…おチンチン…――じゃあ、始めるね…』
うっとりとした表情で、上目遣いに見上げながら、ゆっくりとペニスを舐め始めたカナミに
シンジは抗う術を持ってはいなかった。
ひんやりとした掌の感触、生温かい口の中の感触、そして柔らかい舌の感触…そのどれもが
シンジのペニスに心地良い刺激を与えてくる。そして気がついたときには、カナミの頭を押さえつけ
カナミの口の中に溜まりに溜まった欲望の塊を、ブチまけている自分の姿がそこにあった…
さすがにその時は非難めいた表情を浮かべていたカナミだったが…それから毎日、
シンジが求める求めないに関らず、ペニスを手でシゴき、口に含んで舐めたり、しゃぶったりしてくる…
そしてシンジはそんなカナミに逆らう事も出来ず、流されるままその現状を受け入れていた…
17 :
拓弥:2006/04/23(日) 10:39:34 ID:f41MQMcJ
――そんなある日、夕食を終え居間でくつろいでいるシンジに後片付けを終えたカナミが
神妙な顔つきで話しかけてくる…
「ねえ、お兄ちゃん。――見せてあげようか…」
「…な、何を?」
「…私の…アソコ…」
「ええっ!?」
「いつもお兄ちゃんのばっかり見せてもらってるから、たまには私のも見せてあげようと思って…」
呆気にとられているシンジの目の前で、カナミはスカートの中に手を入れて下着を下ろしていく。
そして両脚から抜き取って丸くなっている、飾り気の無い純白のショーツをシンジに手渡し
デニム地のミニスカートをたくし上げると、淡い繊毛に包まれた秘唇が姿を見せる。
そんな目の前にひろがる妹の痴態にシンジは思わず生唾を飲み込みながら見入ってしまっていた。
「どう…かな?私のココ…ヘンじゃない?」
「ゴメン…よく分からない。俺もナマで見るのは初めてだから…でも多分、
ほかの女の人のよりも綺麗だと思うぞ」
比較の対象が無修正のAV女優のモノだけなのだが、カナミの"ソコ"はビデオの中のモノと比べると、
よりすっきりとした形で色もまだ薄く、淫靡な中にも清楚な雰囲気をかもしだしており、
"綺麗だ"という感想も決してお世辞だけではなかった。
18 :
拓弥:2006/04/23(日) 10:40:30 ID:f41MQMcJ
「ありがと。私…いつもこうして、お兄ちゃんに見てもらうトコを想像しながらイジってたから…
ひょっとしたら形とか崩れてるんじゃないかって…でも私も、男の人に見て貰うのは
お兄ちゃんが初めてなんだよ…」
「カナミ…そうなんだ…」
「いまだって…ホントにお兄ちゃんに見られているって思うだけで…――ん、あっ…
ねぇ、お兄ちゃん…もっと…もっと奥まで…私の恥ずかしいトコ…奥までいっぱい見て…
んくっ…んあぁぅっ――…」
シンジに見せ付けるように両脚を開き、さらに奥まで見えるように秘唇を指で押し広げていく
木の葉型に広げられたカナミのそこは、外側のシンプルさと比べるとかなり複雑になっており
中の色も一段と濃いピンク色になっていた。そしてそのピンク色に染められていくように
シンジに秘処を見られている羞恥と興奮で、カナミの身体全体が朱みを増していた。
「…ねえ、お兄ちゃん…手、見せてくれる…?」
うわごとのように聞いてくるカナミに、ワケも分からずシンジが手を差し出すと
その手をとってじっと眺め…――
「うん…合格。ちゃんと爪切ってるね…――じゃあ…」
満足そうにそう答えると、おもむろにシンジの指をねぶり始める。上気した顔でシンジの指を
まるでフェラチオするように舐め、自分の唾液をまぶすように舌を這わせる。
「…これくらいで…いいかな…――ん…んっ――」
「えっ…!?おい、カナミ…!?」
自分の唾液でテラテラに光っているシンジの指を秘唇にあてがい、ゆっくりと膣内に沈めていく…
19 :
拓弥:2006/04/23(日) 10:41:23 ID:f41MQMcJ
「ああ…入ってる…お兄ちゃんの指が…私のアソコに…あ…あン…んくっ…」
「カナミ…」
カナミの膣内にすっかり納まってしまった自分の指を、シンジは動かす事も抜く事も出来ず
硬直したようにそこから動けなくなっていた。
「いいよ…お兄ちゃんの好きなように動かして…――お兄ちゃんの指で…私のアソコを…
グチャグチャにかき回して…―…は、ん…ひうっ…」
「でも…」
「大丈夫…私、一人でするときはいつも…指二本挿れてるから…ん…ふあ…」
シンジの指を、まるでペニスに見立てているかのように挿入したままカナミが腰をイヤらしくくねらせる。
シンジもまた、カナミの膣の感触を最も敏感な指先で味わい、そしてシンジの指の動きが速まるにつれ
カナミの中から溢れてきた蜜が、卑猥な水音を立て始める。
「カナミ…お前のアソコ…スゲェ濡れてきた…」
「やだ…でも…お兄ちゃんの指が…私の膣内に入ってきてると思うと…やだ…止まらない…
ふあっ…ん、んんっwww…もっと…もっと奥まで…」
「お、おい…カナミ!?」
20 :
拓弥:2006/04/23(日) 10:42:21 ID:f41MQMcJ
シンジの腕を掴み、さらに奥まで指をねじ込もうと腰を押し付けてくる…そして――
シンジの指が今まで無いくらい狭い部分に届き、その狭くなった部分を指が押し広げた瞬間――
"みちぃっ…"
「くうっ――…」
それまで快感に酔ったような表情を見せていたカナミが、一瞬眉根を寄せて苦悶の色を浮かべる。
その様子にシンジもまた、顔を真っ青にして…
「カナミ…お前、まさか…――」
「平気だよ…だって――お兄ちゃんの指で…処女を奪ってもらったんだもん…それに…
痛かったのは一瞬だけ…いまはもう、ホントに…」
その言葉を裏付けるように、再び恍惚の表情を浮かべながらシンジの指を自身の膣内に
激しく出入りさせていく。
「ああ…ン…もっと…もっと激しく…お兄ちゃん…私の膣を…メチャクチャに…
メチャクチャにかき回して…っ!――んっ…いい…ソコ、イイっ…ンふ…ん、あ…あ…あ…
ああぁ…あぁあぁぁ―――っ!!…・・・・・・」
カナミの嬌声と自身の膣を出入りする指のクチャクチャという水音が、段々と激しさを増していき
それが最高点まで達すると、カナミの身体がピンっとのけぞり、ひと際大きな嬌声を上げながら
そのまま、シンジの上に崩れ落ちてしまう。
21 :
拓弥:2006/04/23(日) 10:43:18 ID:f41MQMcJ
「カナミ…!?」
「イッちゃった…」
「えっ?」
「あは…驚かせちゃった?でも、私もこんなの初めてなんだよ…お兄ちゃんの指が…
私の中に入ってると思うと、すごく興奮しちゃって…――あ、お兄ちゃんもスゴイ…
ココすごくおっきくなってる…」
シンジの上に覆いかぶさるような姿勢のまま、カナミはズボンの上からシンジの股間をさすり始める
実の妹とはいえ、カナミのような美少女の秘処と痴態をまざまざと見せ付けられて、
シンジのソレはもう、爆発寸前にまで膨れ上がっていた。
「指…抜かないで…このまま…」
「ああ…う、くぅ…」
いつの間にかカナミの手がズボンの下に潜り込み、シンジのペニスを直にさすり始める。
そしてシンジもまた興奮しているのか、カナミの膣に深々と入っている指をさっきよりも
激しく大胆に動かし始めていた。
「お兄ちゃん…私、ヘンなのかな…?他の男の子とか…全然、興味ないのに…お兄ちゃんの事…
考えてるだけで…すごくエッチな気分になっちゃうの…」
「カナミ…」
返事の代わりにシンジはカナミの中を、より激しく指でかき回しはじめる。
「あン…それ、いい…ソコ…もっと…もっと激しく…あ…また…また、きちゃう…お兄ちゃんも…
お兄ちゃんも、一緒に…一緒に…――」
「――…う、くうぅっ…!」
22 :
拓弥:2006/04/23(日) 10:45:07 ID:f41MQMcJ
カナミが再び絶頂に達したと同時にシンジもまたカナミの手の中に大量の白濁液を吐き出していき、
お互いの性器を触りあったまま、心音と呼吸音を確かめるように身体を寄せ合っていた。
「お兄ちゃん…――」
そしてカナミは…上気した表情のままシンジに顔を近付け…
「…――大好き…」
…そのまま、唇を重ね合わせていく。
――そして、数日後…
「ねえ、お兄ちゃん。私、いい事思いついたんだけど…」
「な、なんだ…」
にっこりと満面の笑みを浮かべて話しかけてくるカナミに、シンジは思わず警戒心を高める
あれ以来、カナミはますます露骨にアプローチしてくるようになり、しかも一度始めると
シンジが一度や二度果てたくらいでは離してくれず、それこそカラカラになるまで搾り取られ
そんなカナミの貪欲さは、まるでシンジの精液を、全て独占しようとしてるようにすら感じられた。
そんなカナミがニッコリと話しかけてくれば、警戒もするというものなのだが…
もっとも、この期に及んでもまだ「本番」に至っていないのは、シンジの最後の理性の為せる業だった。
「…ちゃんとゴムつけて『すれ』ば…兄妹とか関係ないと…思わない?」
「 "#$%&'(=〜*@:!!!」
コンドームを口にくわえ、小首を傾げながらコケティッシュに微笑みかけてくるカナミの背中に…
シンジには黒い羽根と尻尾が生えているようにすら思えていた…
「ね?――お・兄・ちゃん♪」
(…父さん、母さん、神サマ…俺は…自分の理性に…自信が…持てません…)
自分の理性が最後まで持つ事を…シンジは神に祈るしかなかった…
―END―
23 :
拓弥:2006/04/23(日) 10:46:17 ID:f41MQMcJ
以上です。タイトルは「神サマ、ヘルプ!」でお願いします。
インモラル兄妹もの…いかがでしたでしょうか?
このジャンルは新参者氏の神作品がありましたので、できるだけネタが被らないように
その辺りは特に注意しました…あと、本番なしで何処までエロく出来るかとか…
>>1さん
素早いスレ立て有難うございました。
>古田氏
更新、毎度の事ながらご苦労様です。
>トマソン氏
GJ!です。ハアハアさせて頂きました。
それから…私も、氏と同類です。某M文庫の「奪われた教室」はいまだに私のバイブルだったり…
(わかる人だけ、わかって下さい)
それでは今回はこの辺で…祭りには参加したいと思っております。
失礼しました〜
新スレ早々にGJすぎるぜ!!
乙でした
王道カップル(*・∀・*)イイヨイイヨー
近親相姦が王道ですかそうですか
>>トマソン氏
>>拓弥氏
GJ!!
>>古田氏
いつもありがとうございます
ところで、前スレの最後の方からsage忘れまくってるやつが
何人かいるんだが…
祭りの日程はさておいて、参加職人は何人だ?
31 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 18:15:07 ID:feQ9Ho5M
>>27 「妹は思春期」って、城島兄妹の近親相姦寸止めギリギリエロ漫才じゃないのか?
33 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 22:25:54 ID:feQ9Ho5M
カナミ=近親相姦を狙っている
シンジ=それをとめる
という漫画
カナミはどこまで本気なのだろうか。
本心を包み隠しているのか。シンジの反応を楽しんでいるだけなのか、
ためしに一度、シンジにはカナミの挑発に逆襲して貰いたいところだ。
35 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 23:34:47 ID:feQ9Ho5M
シンジがアルバムを開いて思い出す話で、いっしょについてきたというのだから本気じゃないか?
反応を楽しむだけだったらアキで十分だし
36 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 00:21:27 ID:o5/z3Z2J
カナミがブラコンで近親相姦をかなり迫っているのにシンジがそれに
答えないのはおかしいよな。もう慣れてしまったのか?シンジはカナミを異性として思ってないのかなぁ?
現実世界では本当に兄ラブな妹がいるのか疑問だが。兄が発情するのもおかしいと思うし
ちなみに俺は弟君。
カナミはズーレー
アキもズーレー
ケイもズーレー
シンジもズーレー
>>37 よし!今度マリリスト氏にその四人の乱交百合モノをリクエストしよう!
……って、あれ?
シンジはカナミが、実は本気で自分に気があることに薄々感づいていると思う。
自分以外の同世代の男と没交渉なのも、シンジに迫る叶ミホを偶然に見せかけて
追っ払ったりという一連の行動は、カナミがシンジに気がなければ不自然に過ぎる。
・・・ということで、誰かこのあたりのカナミの想いなども絡めて、ひとつ何か書いて
くれないだろうか、キュンと切なくなるやつを(*´Д`)ハァハァ
>>27 少女マンガだと兄×妹は結構王道だったりする。
実の兄妹で最後までヤってしまうのなんてのも…
41 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 15:50:17 ID:o5/z3Z2J
>>39 俺もそう思う。なので切なくなるやつを誰か一つ!
42 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 15:54:21 ID:ZbJ4HOtm
すいません。
荒らしてイイですかwwww
>>39 まあ、身も蓋もない言い方をすれば、
氏家氏がそこまでマジに考えてるとは思えないけど…
そのシチュはそれで萌えるものがあるなw
カナミにしてみれば、身近に(それなりに)カッコイイ兄がいるから、
ほかの男には目が向かないとか…
あと、モテる兄に近付いてくるほかの女の子を牽制するために、
普段からベタベタしてるとか…
色々と妄想は膨らむなww
44 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 17:10:37 ID:o5/z3Z2J
シンジって1・6巻の顔はかっこいいと思う。確かにカナミが他の男子に興味を示さないのは、なんでも兄と比
較してしまってその上で兄の事を好きなのだろう。ベタベタして甘えたい年頃だしな。シンジが彼女作ったら大変だ!
・age厨がいる
・マンセーレス以外を否定、統制したがる自治厨がいる
・レスの内容が腐臭いし厨房臭い
・他のスレとここは違うという傲慢さがそこはかとなくある
・エロ無しとか自分語りとか職人が好き勝手やってて、それを誰もとがめない
・正直ぬるま湯杉、自浄作用とか何?本気?
これじゃ荒らされて当然
どこのスレにも荒らしはいるさ。ここは少ない方だと思うぞ
古田監督、更新お疲れ様です。
あのー、妹の雑談は妹スレでお願いします。
うざいんですけどwWwWwW
じゃあ職人さんが来るまで何について話せばいいのだ
>>47の言い方こそウザいが、雑談はスレ違いなのは事実。まぁある程度は容認だけどね。
職人さんが来るまではただひたすらに待つのみ!
じゃあ職人さんがやりやすいようにネタ考えるのはどうだ?
雑談の萌え話からヒントを得て文章を書く職人だっているんだ。
雑談ばっかりはまずいだろうが、全然雑談しないのもまた困るよ。
職人も住人も各自21歳以上の自覚を持ってほどほどにね、ってことか
あ、ここって中学生駄目なんだ!いや俺が中学生ではないわけで・・
感想を書いたらいいじゃん
拓弥氏のカナミとシンジの絡みが最kouだったのでもう一度兄弟物を・・・!
どもです。職人の皆様お疲れ様です。
早速ですが前回の続き投下します。
NGワード「本番なし」「自慰」
では投下。
タイトルは「兄は発情期〜第二章〜」で。
城島家のいつもと変わらぬ―いや、1ヶ月前とは明らかに何かが違う―静かな夜。
「今日は…コレか…?」
風呂上りのシンジが部屋に戻ると、いつものようにカナミのパンツが机の上に置かれていた。
「俺…もっとシンプルな方が好きなんだけどな…」
図々しくも貰ったパンツに文句を言いながらも、シンジは少しにやけた顔でそれを握り締める。
続いてすぐさまズボンとトランクスを脱ぎ、彼はいつも通り"日々の日課"の準備をはじめた。
―それが何故か、ほんのりと温もっている事については…深く考えずに。
―そして、その隣の部屋では―
「…まだかな…」
壁にじっと耳を当て、静かに耳を済ませるカナミ。
彼女は兄が自慰を始めるのを、今や遅しと待ち続けていた。
あの日―兄のとんでもない痴態を目にしたあの日の夜―カナミは考えた。
―お兄ちゃんも今年は受験生。きっとフラストレーションも溜まっているに違いない。
―今日はあれで済んだけれど…大げさかも知れないが、いつか性犯罪に手を染めないとも限らない。
―妹としてできることは…なに?
そしてカナミが考えに考えて出した結論が…
『オナニー用に自分の下着をプレゼントして、それでヌイてもらおう!』
…本来はここでツッコミを入れるべきなのだが、
肝心のツッコミを入れるべきシンジは自分の部屋に塞ぎこんでいたわけで…
残念ながら、その行動を止めるものがいなかった。
カナミはその夜シンジの部屋に忍び込み、自分のパンツを机に置いた。
―メモにひと言、「プレゼント」と書き残して。
―次の日の朝、シンジはカナミの行動に何も言わなかったが…
―その顔は実に晴れやかだった。
こうしてシンジがまんざらではない様子でそれを受け入れてしまったことで、
その日からカナミは同じことを繰り返すようになる。
そして…今夜のように「兄がちゃんと溜まったモノを抜いているか」という名目で、
カナミが毎晩聞き耳を立てるようになったのは、それからすぐのことだった。
そんな思惑にまんまと乗っているシンジもシンジなのだが…
…まあカナミもカナミで、シンジに提供するためのパンツを買い足したり、
隣の部屋の兄の声がよりよく聞こえる壁の位置を探し当てたり、
そしてまたある時は、黙って作った合鍵でシンジの部屋にこっそり忍び込み、
床にわずかに残った恥ずかしいシミと陰毛の量から
兄がちゃんとオナニーしているかを調べたりしていたので…
…つまりまあ、どっちもどっちというわけで。
「…あ…ふっ…くっ…」
シンジが部屋に入って数分後、壁の向こうからその荒い息遣いが聞こえてきた。
「わ…今日も…激しいなぁ…お兄ちゃん」
そしてその呼吸に合わせるかのように、兄の部屋の床もギシギシと軋み始める。
「くふう…くっ…うっ…はあ…」
"ギシッ…ギシッ…"
「へへ…お兄ちゃんたら…」
自分のパンツに夢中な兄の姿を想像して、愛おしさとも言える感情がこみ上げてくる。
そしてそんなカナミの身体も、次第に火照りを帯び始めていた。
「もう…お兄ちゃんのせいだからね…」
もぞもぞと下半身へと伸びたカナミの手は、スカートの裾をつまみそのままゆっくりと引き上げていく。
―さて…先程カナミがシンジの部屋に置いてきたのは、"脱ぎたて"のショーツ。
スカートをめくりあげると、汗ばんだ白い太ももと共に…剥き出しになった陰部が晒け出された。
「…うわぁ…もうこんなに濡れちゃってる…」
何も穿いていなかったせいもあるのか、いつも以上に過敏な反応を見せるカナミの秘裂。
少し戸惑いながらも、カナミはそこに優しく指で触れる。
"くちぃ…"
「あっ…!」
触れた瞬間にカナミを襲った、甘く痺れるような刺激。
思わず声が出てしまい、カナミははっと口を塞ぐ。
(き…聞こえちゃった…?)
焦ったカナミは、じっと兄の部屋へと耳を澄ます。
…どうやらシンジには気づかれなかったのか、
相変わらず壁の向こうからはリズミカルに床の軋む音が響いていた。
ほっとしたカナミは、今度は声を漏らすまいと左手でしっかりと口を塞ぎ
再び自らの秘所を弄り始めた。
―自分の渡した下着を、お兄ちゃんはどうやって楽しんでいるんだろう?
―パンツに頬ずりしたり、匂いを嗅いだり…もしかしたら、しゃぶったり…?
―そして…いつも最後には、白い精液で私のパンツを汚して…
―まったく…洗濯するのは私なのに…汚れ落とすの、結構大変なんだから…
―血を分けた兄が、妹の下着で自慰にふけっている…それを考えるだけで
カナミの欲情は増し、身体の奥底から何かが疼き始めるのだった。
(もうっ!…変態だよ…お兄ちゃんたらっ…!)
カナミは優しく秘唇の周囲をなぞった後、既に十分に濡れそぼった膣内にゆっくりと指を差し入れる。
"ずぷり…ぬちゅう…"
程なくして完全に奥へと沈み込んだ指は、カナミに快楽を伝えるべく
シンジの呼吸に合わせて蠢きはじめた。
「うんっ…くふう…ふぅん…!」
決して兄に気づかれるまいと、懸命に声を抑えるカナミ。
膣内はクチュクチュと淫靡な音を立て、そこを弄る彼女の指の動きも激しくなる。
(お兄ちゃんも…もう、イキそう…?)
次第に速まっていく兄の息遣いに、その行為の終焉を悟るカナミ。
(待って…待ってよ…私もすぐにイクからっ…!!)
「…んっ…ふっ…ひ…んくうううぅっ…!!」
―やがて訪れた絶頂に、耐え切れず声を漏らすカナミ。
快楽が全身を駆け巡り、彼女は一度背中をビクッと大きくのけぞらせた後
そのまま床へと崩れ落ちた。
カナミが指が引き抜くと、膣からあふれ出た愛液が絨毯の上に染みを作っていく。
そして兄も絶頂を迎えたのか、いつの間にか隣の部屋は静けさを取り戻していた。
「お兄ちゃんも…イッてくれたんだね…良かった…」
兄が今日も満足してくれたことに、カナミは嬉しそうな表情を浮かべた。
―しばしの休息の後、一仕事終えたシンジが静かに一階へと降りていく。
洗濯籠には、兄に思う存分汚されたショーツが放り込まれるに違いない。
「…そっか…そうだよ…ね…」
未だ全身に力が入らぬまま、部屋の天井をぼうっと眺めるカナミ。
―薄々は気づいていた。自分のしている行為が、既に軽い冗談では済まないということに。
―そして何よりも…カナミ自身が、"それ"を毎夜心待ちにするようになったことに。
「…私も…お兄ちゃんとおんなじ……変態だね……」
―快楽の余韻に浸りながら、カナミはどこか虚しそうにそう呟いた。
(つづく)
終了です。お目汚し失礼しました。
城島兄妹ネタということで、微妙に拓弥氏ともかぶってるような気も…
なんかすみません。
それではまた。次回はたぶん…祭りの時になると思います。
王道イィィィ!
さすが!やっぱり兄弟モノはいいなぁ。乙
義兄弟は?てゆーか65は兄妹もちだろ!?おれは兄貴いるけど6年上でかまってもらえなかったから兄弟と思ってないし
72氏GJ!です。
やっぱり城島兄妹モノはいいなww
この背徳感とギリギリ感がもう…(*´Д`)ハァハァ
兄妹モノはイイ・・・
72 ◆jQvWLkj232殿、乙!!
でも一回でイイからエロなしのブラコン気がある青春くさいものをやってほしい
72氏GJ!
しかし、流れが昨日辺りから妙なことになってるな
濱中おわったとたん妹は思春期の方がかなり多くなったな。量が
>>71 単に卒業祭りに備えて濱中ネタを溜めてるだけでは?
漏れはどっちも好きだから別に構わないけど…
73 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 09:29:54 ID:/Mi1XPIt
あーみんな死ねば良いのに(・ω・)/
永らくのご愛顧ありがとうございました
糸冬 了
どうも他エロパロスレから妬み馬鹿が来ているらしいので、スルーの方向で。
>>71 ネタは半分ぐらいは今週の話から生み出されたりするから、どうしても濱中は少なくなる。
妹の方はあまり関係なく考えられるけどね。
妹のキャラにバキュームフェラしてもらったけど最高だったよ
さすがだぜシンジ
どうも、郭です。職人諸氏にGJ!
空気が微妙なところですいませんが散々ひっぱった加藤×シンジ、前スレ
>>194の続き。
NGワードは「前フリ長すぎ」「加藤のキャラ途中で壊れ気味」「エロシーン淡泊」
では、投下。
冷たく言い放つと、加藤がさっさと鍵を突っ込んでドアを開ける。
“ガチャ”
そのまま玄関にヒールを乱暴に脱ぎ捨てると、スタスタと廊下を急いでいった。
「あの……先生?」
まだ躊躇しているシンジだが、加藤は振り返ると睨みつけるように彼を見て、言った。
「入って」
「でも………」
「いいから」
迷ったものの、仕方なくシンジは加藤の言葉に従った。
“ガチャ………パチッ”
加藤がドアを開けて灯りをつけると、そこは広々としたダイニングだった。
だが、そこには―――まるで、人のいる気配が、なかった。
(……………?)
いや、それだけではない。家具が存在するものの、
引き出しは半分程度開けられたままだし、食器棚もところどころ中身が抜けていた。
「先生?あの………ご家族は………」
恐る恐る尋ねるシンジだが、加藤は彼の言葉を完全に無視してキッチンに向かい、
冷蔵庫を開けると中から缶ビールを取り出した。
“プシュッ”
無言で勢いよくそれを開けると、加藤はビールを豪快に飲みほし始めた。
“ごくッ、ごくッ”
(…………先生?)
呆然と加藤の姿を見つめるしかないシンジ。
真っ白ですらりとした、陶芸品のような彼女の喉がビールを飲むたび、小さく動いていた。
それは、ひどく非現実的で――奇妙に、エロティックな風景だった。
「………………」
今更気付いたように加藤がシンジに視線を向けると……
“スッ”
無言のままもう一本、缶ビールを冷蔵庫から取り出して彼に向けた。
「あの………俺、一応未成年なんすけど………」
「いいのよ。どうせ、飲んだことあるんでしょう?」
冷笑気味に、加藤が言った。普段の彼女に似合わない口調だが、
シンジにはなぜかそれがひどく……痛々しく、見えていた。
「あの………先生?なにか、あったんですか?」
「………城島君が飲んだら、教えてあげる」
子供のようなワガママを言う加藤に少々呆れながら―――
“ぷしゅ……ごくッ”
意を決してシンジもビールを飲んだ。良く冷えてはいたが、
それはビールの味をひきたてるのではなく、むしろ飲む人間の体温を奪うだけの………
この部屋の寒々とした感じを、ただ強調するかのような、虚しい冷たさだった。
「…………飲みましたから、教えて下さい」
「………出てったのよ」
「…………?」
「子供を連れて、アイツ、出て行ったのよ」
「もしかして………」
「ダンナのこと」
「……………はあ」
ぐびぐび、とビールを飲みながら加藤が話すことには――ここ最近、夫の帰りが遅くなっていた。
遅いだけならば良いのだが、どうもそれだけではない雰囲気のうえ、
携帯に頻繁にメールが来ていた。疑った彼女がこっそりメールBOXを上から順に覗いてみると……
「琴絵でちゅ&hearts昨日はたのしかったでちゅ&heartsまたいっぱいエッチしまちょ&hearts」
………それはそれは、アホな内容のメールが見つかったという。
激怒した加藤が、夫を問いつめたのだが―――
「バレた?あははは、ま、そういうコト」
あっけらかんとした夫の反応に、逆に彼女は面食らった。
§
「なあ、いいだろ?どうせお前、大して俺のこと好きじゃないんだし」
「……なにを、言ってるのよ!!」
「今お前が怒ってるのもさ、浮気されて自分のプライドが傷ついたからだろ?
俺のことなんて、本当はどうでもいいんだろ?」
「開き直って、誤魔化す気?そうはいかな………」
「なあ……俺がさ、お前のこと、どんだけ我慢してきたか、お前、知らねーだろ?」
「!………」
「女が仕事することに理解があって、家事にも協力的で、ルックスも学歴もまあまで、
なおかつそこそこエリートで……お前が俺を選んだ理由、その程度だったんだろ?」
「そ、そんなコト………」
「あるんだよ。結局さ、お前って一度も俺の前で本音を言ったこと、ねーじゃん。
俺はさ……夫婦なんだから、弱音を吐いたり、助け合ったりしたかったんだよ。
でも、お前ってそういうこと、一切言わなかっただろ?」
「…………それは………だって……」
「そんでさ、俺がお前に愚痴とか言おうとすると、露骨に嫌そうな顔してたろ?
なあ………夫婦なんだし、愚痴ぐらい、言いたくなること、あるだろ?
馬鹿な上司や同僚や、顧客の悪口を、ずっと会社でいる間我慢して……
やっと家に帰って、嫁さんに愚痴を言いたいのに言えないときの気持ちって、お前、分るか?」
「……………」
「ま、お前はそういうの平気な強い女なんだろ〜けどな。俺はさ、悪いけど、もう無理なんだわ。
俺に大して感心のない女とこれ以上一緒にいるのが」
「………それは、違うわ。私は………あなたのことを……」
「ならさ、試しに言ってみてくれよ?俺の誕生日って、お前、いつだか覚えてるか?」
「…………」
「な?お前は別に俺じゃなくても良かったんだよ。……俺はお前のこと結構好きだったんだけどな。
ははは、未練がましいか。ま、いいや。てなわけで、終わりにしようぜ。もうお互い限界だろ?」
「ち、ちょっと待ってよ!たかが一回の浮気で………」
「断言するけど、お前はこの先さ、浮気した俺のことを許せねーと思うぜ?お前は、そういう女だよ」
「だけど……子供のことだって……」
「あ、それは任せて。慰謝料はキチンと払うし、親権で揉めることは無いようにしとくから」
「………で、でも………」
「そんなわけで、俺、もう寝るわ。お互い明日も仕事なんだし、
細かいところは後で決めるってことでOKな?」
快活に……まるでセールストークのように話を進める夫に、完全に煙に巻かれる加藤。
夫はひとり書斎に向かうと、そのまま出てこなかった。
(………悪い、夢でも見てるみたい………)
加藤が寝室で眠れない夜を過ごしたあと―――
「おはよう、あのさ、荷造りとかは今週末でいい?」
次の日の朝、夫は何事もなかったかのように……しかし、
昨日のやりとりが紛れもなく事実であったことを、やはり快活に話しかけてきた。
「………ねえ、あなた……やっぱり、もっと私たち、話し合った方が……」
「話したじゃん。昨日、あんだけ」
「……でも………」
「想像してみろよ」
「………なにを?」
「これから先のことだよ。お前はさ、これから先、俺とセックスしたり、子供育てたり、
もうひとり子供つくったり………一緒に生活していくの、想像できる?」
「…………」
「な?俺もできねーもん。実際のとこ、お互い限界だったんだって。
俺の浮気って、本当はただのきっかけだったんだよ。はは、でもこれは言い訳くせーけど。
ま、お前にわざと見つかるように浮気したってとこもあるんだけどな、あははははは……」
そして―――魂が抜けたような状態で、加藤が出勤したのが昨日のことだった。
授業も上の空で帰宅すると………そこは、ほとんどもぬけの殻だった。
夫の衣服、本、CD、パソコン………全てが、持ち去られていた。
念入りなことに、彼の気に入っていた食器までもが、消えていた。
§
「……………」
なぜか、加藤もそれを予想していた。ダイニングのテーブルには、置き手紙が残されていた。
「慰謝料として、このマンションを贈与します。今でも売れば一千万程度にはなると思います。
子供は俺が育てます。幼稚園から迎えにいったので、あとは任せて下さい。
親権について争うことになると面倒くさいですが、こちらとしても譲る気はありません。
なお、慰謝料に不足があるときは計算書等を添付のうえ、実家まで送って下さい。
可能な範囲で答えたいと思います。では」
事務的で、サバサバとした内容だった。しばし、加藤は呆然として………
「は……あはははっはははははははははは」
涙をこぼしながら、爆笑するしか、なかった。
「それが、昨日のことよ」
ぐびぐび、と二本目のビールを飲みほしながら、加藤が続ける。
「………先生……でも、それって………」
「ねえ、城島君?」
「………はい」
「……………」
シンジに呼びかけたまま、しばし加藤が口を閉ざした。
迷いながら……言葉にならない言葉を探すような……そんな、表情で。
「……私、両親とも教師の家庭で育ったのよね」
「…………そうなんですか?」
「で、私長女だったんだけど。自慢じゃないけど小さい頃から勉強も運動もそこそこ出来て、
高校も地元の進学校で。だから、親も私が教師になるもんだって期待……ううん、
あれは今思えば押しつけって言うか、勝手な決めつけだよね。とにかく、そんな環境で。
私も勉強はそんなに嫌いじゃなかったし、教師っていう職業に憧れもあって、
地元の国立の教育学部に進学して……それで大学のサークルでアイツと出会って。
付き合ってた頃はね、私の教職志望を理解して、応援してくれて。
私も……すごく頼りにしてたし………こんなことになって言うのは口惜しいけど、好きだったし。
でね、私は希望通り教師になって、アイツも働き初めて……子供も生まれて。
確かに大変だったけど、自分は幸せなんだって……そう思ってた。……思ってたのに………」
それまで―――抑えていた感情を、暴発させるように、一気に加藤が、話していた。
双眸からは涙が溢れ、酔いだけではなく………顔が、赤かった。
「ねえ、酷いと思わない?ずっと私のこと我慢できないって……そう思ってたんなら、
言ってくれればいいじゃない。私だって……アイツの変な癖とか、我慢していたこと、
いっぱいあったのよ?でも私は、言わなかったのに。もしアイツが言ってくれていれば……
私は、直したのに……ううん、今までずっと……直して、きたのに」
(先生……)
痛々しかった。加藤は……シンジに、感情をぶつけながら、自分自身を傷つけていた。
それは――彼女にとって、気持ちを整理する上で必要なものなのかもしれないが、
剃刀で頸動脈を自ら切るような、自傷的な行為だった。
「……教えてよ。私のなにが……そんなに、気に入らなかったのか。
味噌汁の味が口に合わないって言われれば、他の先生に聞いて出汁の取り方を変えたのに。
服の好みも、アイツに合わせたのに。クルマだって、女に似合うのは赤いプジョーだって言うから、
そうしたのに。ねえ………教えてよッ!!!!!」
そう言って髪を掻きむしると、加藤はその場で泣き崩れた。
シンジは………ただ、彼女を見つめていた。八つ当たりなのは分っていた。
しかし、なぜか――醒めている、というのとは違い、不思議なほど――冷静だった。
「…………うッ、ううッ………ううッ……」
「………先生」
嗚咽を漏らし、泣き続ける加藤の後ろに回ると、シンジは壊れ物に触れるように――
ぎこちなく、彼女の背中を抱いた。ひどく、冷たくて……小さく、柔らかな背中だった。
「俺………今まで女の子とつきあったこと、ないし。全然、分らないですけど……
先生は、頑張っていたと思います。それを……非難する資格なんて、誰にもないと思います。
それはたとえ……先生の、旦那さんでも」
「……………」
§
「俺は……変な言い方かもしれないですけど、先生を、尊敬してたんです。
家庭と仕事を両立させて。でも……えっと、全然すごく……その……キレイな女性っていうか。
それにいつも優しくて、落ち着いてて、真面目で……魅力的な、大人の女の人って感じで。
多分、学校でも先生みたいになりたいって思ってる女子や、
先生みたいな女の人と結婚したいって思ってる奴はいっぱいいて……だから………」
「………止めてよ、城島君」
涙で顔を濡らしながら……ようやく、加藤が顔をシンジに向けた。
ファンデーションは涙に溶け、先ほど自ら崩した髪はクシャクシャだった。
(…………先生………)
それでも、シンジは目の前の女性を美しいと思った。
普段の母性的でありながら毅然とした加藤とは全く違う表情だったが―――
ダダをこねる、少女のような彼女の表情を、愛しいと思った。
「私はね……最低の女なのよ。今日君のことを誘ったのも……昔の、アイツに……似ていたから。
普段、学校の子たちに偉そうなことを言っておいて……教え子である君にお酒を飲ませて、
自分の責任で壊れた家庭の愚痴をこぼす、そんな女なの。………あはは、ねえ、城島君?
私ね、昔……これでも、結構モテたのよ?さっきも言ったけど成績も良かったから、
学級委員とかに推薦されたこともあったし。でもね、それは全部……上辺だけなのよ。
本当の私は、そういう自分を内心鼻にかけてる……最低な女なのよ。だからアイツも……」
「違いますよ、先生」
「………」
「俺は、知ってます。俺たち生徒のために、頑張ってる先生を。
俺の相談に乗ってくれて……担任でもないのに、小論文の指導をしてくれた先生を。
旦那さんや、子供さんのために毎日頑張ってる先生を。
だから………自分で自分を、もう傷つけないで下さい。俺……俺……」
シンジは両腕に、力をこめた。強く強く、加藤を、抱きしめた。
その程度のことしかできない自分が……もどかしかった。
「…………」
「…………」
それからしばらく―――ふたりは無言のまま、抱き合っていた。
加藤はまだ小さく嗚咽を漏らし、シンジは彼女を、抱きしめ続けた。
(……いつ以来かしら?こんな風に、男の人に抱きしめられるのは………)
仕事と育児と家事で忙殺される中、夫とのすれ違いが増えてきていたのは彼女も感じていた。
しかし元々が生真面目な性格のせいか――それとも夫の言うとおり、プライドの高さのせいか――
夫に相談したり、甘えたり、夫婦の会話をすることを、無意識のうちに避けていた。
自然と会話も事務的なものが多くなり、“家族”としての帰属感はあっても、
パートナーとしての感情はいつしか薄らいでいった。
(最初は……好きで、好きあって……一緒になったのに、私……どこで、間違ったんだろう)
久しぶりに抱かれる、男の腕の力強さに心地よさを感じながら………
それが教え子のシンジのものであるということに、加藤は甘い罪悪感を抱いていた。
(先生………)
ようやく加藤が落ち着いてきたのを、シンジも感じていた。
荒かった息遣いも徐々にだが、小さくなってきていた。
(どうしてだろ……俺……このまま……ずっと……)
腕に吹きかけられる、生暖かい加藤の息の感触。全身から伝わってくる、彼女の体温。
そして先日の進路指導室で彼を悩ませた、香水の匂い。
全てが、愛おしかった。自分より十歳以上も年上の女性であり、
しかも教師であるということは頭で理解していたが………愛おしくて、胸が、苦しかった。
ふたりには、永遠とも思える時が過ぎた後―――ようやく、加藤が口を開いた。
「城島君ゴ、メンね。私、こんな風に感情を…他人にぶつけることが、ずっとできなかった。
『キョウコはお姉さんなんだから』とか、『加藤さんは委員だから』って言われ続けて……
いつの間にか、自分の感情を殺して、それが当たり前になっちゃってた。
人に弱いところを見せないのが正しいんだって……それが、夫でも……そう、思ってた。
でも………どうしてかしらね?君の前だと……こんな風になれるのは」
§
「………俺なんかで良かったら、いくらでも、その……」
「ふふ、でも怒られちゃうかな?今岡さんや、城島君のファンの子達に」
「な!なんで、い、今岡が……」
「結構有名よ?城島君がモテるって」
「………さっきも言いましたけど、俺、女の子と付き合ったことないんスけど」
「ふぅ〜〜ん、勿体ないわね。こんな、いい男なのに……」
ちょっと悪戯っぽく微笑むと……加藤は、優しくシンジの頬に手をのせた。
彼女の表情と手のひらの冷たい感触に、シンジの心臓は跳ね上がった。
「………先生……お、俺……あああ、あの……」
動揺しまくり、噛みまくるシンジ。
(………可愛い……城島君)
加藤の心にはまだ少し戸惑いが残っていたが……シンジへの愛情が、芽生え始めていた。
それはいつも夫に感じていた、どこか緊張した愛情ではなく――
愛玩動物を可愛がるような、幼いが純粋な感情だった。
「…………ねえ、キス………しちゃおっか?」
「!」
加藤のキャラクターからは想像もつかない、大胆な発言が飛び出した。
しかし彼女の表情はあくまで自然なもので、妙に楽しげだった。
「今日愚痴を聞いてくれて、励ましてくれた、お礼。それともこんなオバサンとじゃ……嫌?」
「い、いえ!あの、初めてなんですけど、よ、よろしくお願いします!」
「………声、大きい」
クスッ、と小さく加藤が笑いながらそう呟くと、シンジの鼻の頭にちょこん、と指先をのせる。
「………すいません」
大きな体を小さくしているシンジを楽しそうに見つめると、加藤は両腕を彼の背中に絡めた。
“ちゅ”
そしてそのまま―――一気に、唇を重ねた。
(……………んッ)
柔らかな肉と肉が触れ合う感触。より濃密に漂う、香水の匂い。
同時に加藤がシンジの背中に手を添わせ、指を優しく這わせる。
その指がしなやかに動くたび……シンジの脚から下が、痺れるような感覚で満たされる。
(う……うわ……すげえ……だけど、どうやって息すればいいの?)
ルーキーシンジは思わず息苦しくなって、小さく口を開いた。
“くちゅ……”
そのタイミングを狙い澄ましたかのように、加藤の舌がシンジの口内に侵入してきた。
(!?!???せ、先生?)
驚くシンジだが、加藤は顔を赤くしたまま、彼の口内を夢中になって吸う。
シンジの口の中で、微かに彼の体温より低めの加藤の舌が、うねるように動いていた。
“ぴちゃ……ぷちゅ、クチュ”
加藤の舌が動くたび、シンジの口内にふたりの唾液が溢れ、混ざってゆく。
その唾液を潤滑油にするようにして、彼女の舌がさらに滑らかに……縦横無尽に、動く。
“れるッ……くちゅッ、れろ、れるッ”
「はぁ……ふッ………んふッ」
加藤は全体重をシンジに預けるようにして、貪るようなディープキスを続けていた。
女性としてはやや大柄な彼女の責め立てるようなキスに、
シンジはたまらず背中に回していた腕をほどくと、後ろに回して床に手をついた。
「んふッ……はッ………」
加藤も絡めていた両手をほどき、いったん唇を離すと……。
「城島……君……」
潤んだ瞳でシンジを見つめ、彼の頬に両手を添えて再び唇を重ねた。
“ちゅむッ………ちゅ、ちゅる”
そして再び貪欲に……シンジの唇を、貪る。
(先生………先生が……こんな……)
普段は貞淑そのものである加藤の、大胆なキスに昂奮したシンジは……
“くちゅッ……ちゅッ”
彼女に応えようと、舌の動きを真似て自らも舌先を尖らせ、絡め始めた。
§
くちゅくちゅ、と湿った音をたてながら互いの唾液をかき混ぜるふたり。
舌の感覚が麻痺するほどに、吸い合い、絡め合い、つつき合う。
シンジの唾液と加藤の唾液が、完全にどろどろに混ざり、溶け合う。
“……ちゅッ”
快楽に溺れきった後……ようやくふたりの唇が、ゆっくりと離れた。
「…………」
「…………」
またも無言でふたりは、見つめ合った。
しかし先ほどの沈黙とは違い、そこには親密で、柔らかな体温が感じられた。
「………城島君、ゴメンね……」
「………謝る必要なんて……」
「違うの……私、スイッチ入っちゃった」
「へ?!!!わ、わッ、先生?」
突然加藤がシンジを押し倒した。
「しようよ……城島君」
「!!!!!!!そ、それは……さすがに、マズイんじゃ……」
「ここまでやっちゃった時点で、もう十分マズイと思うけど」
「………そうですけど……て言うか先生、十分冷静じゃないですか……」
「城島君……私、君が好き。十一歳も年上で、子持ちのオバサンだけど……でも、好き」
そう言った後、加藤はすりすり、と頬をシンジの頬に寄せた。
「で……でも……」
「城島君は……私のこと、嫌い?」
「嫌いなんて………先生は、俺の……憧れの……」
「いいよ……今日は、最後まで……」
「あの……でも、こんなことして、先生が傷つくのは……」
「ね、城島君?先週の放課後の指導のとき、私のこと見ながらエッチなこと考えてたでしょう?」
「@&5|¥!!!あああ、の、あの、それはッ!」
「ふふ、やっぱり?ね、男の子がそういう風になるのとおんなじように……女もね、
たまらなくなるときって……あるのよ。だから……」
「!!ちょ、せ、先生!?!」
加藤の手がシンジの股間に伸びてきて、もぞもぞとそこをさすった。
「城島君……今、付き合っている子、いないのよね?」
「そ、そうです。け、けど……でも、その……」
「いいでしょ……今はお互い独り身なんだし。今岡さんでも……矢野さんでも……。
君の好きな子の、代りでいいから」
“はむ………”
シンジの耳元に唇を寄せてそう囁くと、そのまま加藤が耳たぶを甘く噛んだ。
「あぁ……はッ」
「気持ち良く……してあげるから。ね?お願い……じっとしてて……」
するり、と加藤がシンジの制服のズボンを脱がすと、
トランクスの中に手をつっこみ、やわやわとその中身を揉みしだく。
「あ……先生……そんな……」
「おっきくなってるね……城島君……」
「だ、だって……」
「私……結婚してたけど……あんまり口でしたことなくて……慣れてないから、
ヘタかもしれないけど……一生懸命するから……」
“ちゅ”
「あ………」
きゅっ、きゅっ、と絞るようにシンジのペニスを擦りながら、加藤の唇が根元に触れた。
柔らかい唇の感触に、シンジの思考が一瞬、止まる。
“くりゅ〜〜〜、ちゅッ〜〜〜”
「は……ひぃッ、はは……」
少し下降して、陰嚢の皺に沿うように舌を這わせる加藤。
くすぐったさに、シンジは思わず笑ってしまっていた。
「城島君……ここ、ダメ?」
§
「い、いや……あの……その」
「じゃ……ここは?」
“ねろ〜〜〜〜〜”
竿を舐め上げるように、加藤が舌と唇を沿わせる。
シンジの視点からはハーモニカを吹く少女のように見えるが、
「はぁッ!!は………う゛ぁあッ!」
勿論されている本人には、そんな冷静な観察をする余裕などあるはずもなく。
ただただ、快楽の渦に巻き込まれていくのであった。
「はぁ……すごく………男の子の匂いがするのね、城島君……」
「あ……その……今日、体育とかあったし……すいません、汗臭いかも……」
さすがに職員用トイレでヌいてきたとは言えないシンジ。
「うふ……でも、私もエッチな気分に……なっちゃうかも……」
学校では決して見せるはずもない――生身の女としての淫らな笑みを浮かべながら、
加藤が上目遣いでシンジを見た。
「せ、先生………」
(う……うお……こ、これが……ギャップ萌えという奴ですか、ジーザス?)
アホな感想を抱きながら、シンジも更にペニスを隆起させる。
「ふ……ぴくぴくしてるよ?城島君の……じゃあ……」
“くぷッ……”
「うは……せ、先生………」
加藤が、シンジの亀頭をくわえ込んだ。
「あむッ……ふッ……」
ちゅぷちゅぷ、と加藤がシンジのペニスの先を舌で転がす。
愛おしそうに、首を前後に動かしては口襞で擦る。
(先生……あの、加藤先生が……俺のを……)
眼下に広がる、信じがたい光景にシンジの昂奮はさらに高まる。
(城島君の……おっきくて……生臭い。アイツのより……ずっと。
ああ……男の人の……匂い……)
今は過去のものと消えた、幸福な夫婦生活の舞台であったリビングで――
生徒であるシンジのペニスを愛しているという背徳感と、
久しぶりの性行為に、加藤は溺れ始めていた。
「んぷッ……は……ん……ねえ……城島君……」
「な、なんですか?」
「んふ……」
ぞくり、とするような淫奔な笑みを浮かべると……加藤がブラウスのボタンを外した。
「!“#&O!」
豊かな谷間を包む、ディープパープルのブラがシンジの目に映る。
“パチッ………”
加藤の下着姿に見惚れるシンジだが、あっという間に彼女はブラを外してしまっていた。
「!t&‘$“’E=!A」
シンジが散々夢想した、加藤の胸が……眼前に、現れた。
それは、予想どおり真っ白で……予想以上の、ボリュームだった。
重そうな……ぷるり、とした張りと弾力を感じさせる乳房。
やや大きめの乳曇には、薄茶色でぷっくりとした乳首がのっていた。
「は……胸で……して、あげる……から。城島君……んッ」
“むにゅう……”
「は……わ……」
ペニスが加藤の柔らかな乳房にくるまれる感触に、シンジは溜息を漏らした。
「ふッ…………」
シンジに応えるように、加藤が小さく溜息をつくと……
“とろ…………”
乳房の中に埋もれ、ほんの頭だけ覗かせているペニスのてっぺんに……唾液を、垂らした。
「!!っひ、ひッ!は、ひぃ……先生……」
思わず悶えるシンジだが、加藤は両手に力をこめてさらに強く……乳房で、彼のペニスを挟んだ。
“きゅうううッ”
§
(!あ……は、う、あッ……や、柔らかくて……あったかい……すげえ、気持いい……)
ふかふかと温かく柔らかな加藤の乳房に、絞られるように強く挟まれるシンジのペニス。
“むぎゅッ……むにゅ……”
加藤は乳房に手を添えてペニスをしごき続ける。シンジの先走り液と彼女の唾液が混ざり、
その先端は透明な液体でとろとろになっていた。
「はッ……れろ……ちゅッ、ちゅぱ……」
そして加藤は舌先でちゅるちゅる、とペニスの先端を舐め、吸い、くすぐる。
「う゛ぁッ!あッ!先生、俺、もう……んッ!で、出ちゃいま!」
“びゅぶッ!!びゅぴゅッ!!”
「きゃッ!」
引き抜くこともできず、シンジは加藤の乳房に包まれたまま、思いっきり射精した。
突然の暴発に驚いた加藤が思わず小さく叫び声をあげるが、
勢いよく放出されたそれは彼女の胸に、顎に、髪に、耳に……たっぷりと、かかってしまっていた。
“ぷ……ぶぴゅ……”
一回……二回……三回。少しずつ勢いを衰えさせながら、シンジのペニスが精を吐き出す。
ピクピクと小さく痙攣させて……射精は、やっと終わろうとしていた。
「せ……先生……すいません……お、俺……」
「は―――ッ、ん……たくさん出たね、城島君……」
「すいません……俺、気持ち良すぎて……気持ち良くて……止めらんなくて」
(かかってる……私の、顔に……おっぱいに……城島君の……精液)
べったりと乳房にはりついた、白い精。常日頃の加藤ならば、
それは汚らわしいもの以外のなにものでもなかったはずだが………
(あ……男の人の……精液の匂い……すっごくぬるぬるで……エッチな気分……)
既にシンジとの行為に浸りきっていた彼女には、更なる刺激にしかならなかった。
ようやくペニスを胸から解放して半身を起こすと、乳房にかかった精液を……
にちゅにちゅ、と谷間に擦りつけた後、愛おしそうに指ですくって口に含んだ。
「!せ、先生!?そ、そんな……」
「あふ……苦い……でも……美味し……城島君の……」
(やべ……先生……死ぬほどいろっぺえ……)
顔立ちだけは、間違いなく普段の清楚な加藤のものだった。だが、表情はまるで別人だった。
男の精気を吸って生きる娼婦のような、淫蕩な笑みを浮かべながら――
嬉しそうに……楽しそうに……シンジの精を、舌先で転がして味わっていた。
(これって……現実なのか?夢じゃ、ないのか?)
あまりに変貌した加藤の姿を、シンジはただ呆然と見つめていた。
「…………?城島君?」
うっとりとした表情で精液を味わっていた加藤だが、ようやく彼のそんな姿に気付くと……
「うふ………」
とろり、と溶けたような笑みを浮かべてシンジに近づき、
“ドサッ”
体をあずけ、馬乗りの体勢になった。
「せ……先生?」
シンジの目の前には、精液がたっぷりとかかった加藤の乳房が重そうに揺れていた。
「触ってみる?私の……おっぱい」
「え?ええ゛ぇッ!?!!!」
「いいよ……好きにしても」
「は……はいッ……」
加藤の言うがまま、震える手を伸ばすシンジ。
“むにゅ………”
たぷん、と実った二つの果実を、ぎこちなく揉んだ。
「ん………ッ」
(震えてる……城島君、緊張してるのね……)
シンジがガチガチに緊張しているのは加藤も感じていた。
しかしそんなシンジの初々しさは、逆に彼女の母性本能を刺激するだけだった。
「ねえ城島君……舐めてみる?」
「!は、はい!」
§
加藤の言葉に、素直に従うシンジ。
“れろ……”
「……んッ」
シンジの舌先が、乳房を這う。冷たい感触に、忍ぶような声をあげる加藤。
(ええと……AVとかだと、あと……)
ようやく少し余裕の出てきたシンジは、青少年の教科書を思い出しながら……
“はみッ……くきゅッ……”
「ふぁッ……く……ぅうん……」
加藤の右の乳首を軽く甘噛みした後、やや強めに吸い出した。
きゅうッ、と伸びる乳首。ぷるぷる、と震える大きな乳房。
“むに……ふにゅ……”
無意識のうちに、シンジは口にしていない左の乳房を揉みしだいていた。
(……女の人の乳首って、こんなに柔らかいのか……でも初めてなのに……なんでだろう?)
うっすらと残る幼子の頃の記憶。加藤の乳首をねぶりながら、
なぜかシンジは心地よい安心感に包まれていた。
(もっと……もっと味わいたい。先生をもっと……)
“ちゅぱッ……ちゅぅぅう………”
右の乳首から口を離すと、左の乳首も同じように強く吸い出す。
「はッ……ひゃ……ん」
(城島君……赤ちゃんみたい。あの子みたいに夢中になって……私のおっぱいに……)
飢えた子のように乳房を求めるシンジ。加藤は……我が子の面影を、思い出していた。
しかしそれは――淫らな激流に流されようとしている彼女のブレーキには、なり得なかった。
(お願い……今は、今だけは……。私を……女で、いさせて……)
罪の意識を感じながら……加藤は目を閉じ、そう思った。祈るように……思った。
“じゅぱッ……ちゅうッ、こり、くりッ”
シンジは乳首ひたすら舐め、噛み、口内で転がす。
口をつけていない右の乳首をつまむと、指先でこりこりと擦り、つねる。
「あッ……あんッ……城島君……あ……強い……そんな……」
“ちゅぷ……”
ようやくシンジが乳首から口を離す。両の乳首は強く吸われ、いじられ続けたために……
大きく赤く、腫れていた。
「城島君………ごめん………私……」
馬乗りの体勢のまま、ゆっくりと加藤がスカートを脱ぐ。
濃紺のストッキングが、彼女の白く豊かな太腿と見事な陰影を為していた。
そしてブラとおそろいの、ディープパープルのショーツ。
“ごくり”
シンジは思わず唾を飲み込んだ。妹であるカナミやその友人のアキやマナカ、
同級生である今岡やケイ……男子ならば誰もが羨む美少女に囲まれる、
恵まれた環境にいるシンジだが、改めて加藤から漂う、大人の色香に見惚れていた。
しっとりとした肉付きには、少女たちからは決して感じられない、成熟したエロスが宿っていた。
夢にまで見た彼女の艶姿を目にして……ついさっき射精した直後だというのにもかかわらず、
激しく……前回よりもいっそう激しく、痛いほどに、ペニスが勃起するのを感じていた。
「……私、我慢できない。……もう……挿れちゃうから……」
そう言って加藤が人差し指と中指でシンジのペニスを挟み込むと、
“くちゅ……くぷ”
既に先ほどの射精でぬるぬるになっていたペニスの先端を、
自分の裂け目の口に塗りたくるようにしてなすりつけた。
「せ、先生……は、あッ……」
ぶるぶる、とシンジの肩が震える。加藤も腰を震わせながら、体をおとしていく。
“くちッ……ぬ……ずちゅッ”
「ふぁ………うッ、あッ……」
「は……せ、先生……ああッ」
ゆっくりと、ペニスが加藤の中に呑み込まれる。
ちゅぷる、と湿った音を立てながら徐々に徐々に……沈んでゆく。
(ああ……俺のが……俺のが……う、あ……吸い込まれる……)
§
温かく、包まれていた。そしてきゅッ、と心地よく中で締めつけられる感触。
シンジは生まれて初めての体験に……しかも、相手が憧れ続けた加藤だということに、
夢見るような思いを抱きながら、本能のおもむくまま、腰を動かし始めた。
“……ぬちゅッ”
(あ……城島君の……入ってくる……おおきい……)
自ら誘い込んだペニスを、より深く味わおうと更に腰を下ろす加藤。
少し痛いような、自分の中から引っ掻かれるような……
それでいて、甘美な感覚。電流が伝うようにそれが、加藤の背中を走る。
小刻みにからだを震わせながら、やがて加藤は……
“ぎゅ……ぐちゅッ、ずぷぅ!”
ぎこちなく突き立てる、シンジの動きにリズムを合わせるように、自ら腰を振り始めた。
「あ……すごい、城島君……あ…………あ……熱い」
「うッ……先生も……すごい……熱くて……ひっぱられるみたい……です」
「城島君……もっと……もっと、いっぱい……」
「あ……先生、あ、うん゛ぁ……」
シンジは加藤の豊かな尻肉に手を回すと、力任せに引き寄せて更に深く……深く、突き立てる。
“ずる!……ずちゃッ……ぷずぅッ!”
「あ!ああッ……いい……城島君……あ、ああン」
「先生……せッ、先生……」
“ぷじゅ……ぬぷ”
ふたりは、夢中で動きを合わせようとしていた。からだのリズムを合わせるたび、
ふたりの溢れる液が混じる。混じりながら、ぐじゅぐじゅといやらしい音が響く。
響く――聞いたこともない鐘の音が、シンジの、加藤の、頭の裏で鳴る。
「ん……あ……ああッ」
“むにゅ……”
突き立てながら、シンジはふるふると揺れる加藤の乳房を揉む。
ぐにぐにと、爪先が柔らかな肉の中にめり込む。
たっぷりと脂の乗った乳房が、シンジの手の動きに合わせて形を変える。
「あ……う、ん……当たってる……奥の方に……当たってる……城島……くん」
「……ぅあッ……先生……俺、もう……い……きそうです……で、出そう……」
「あッ……ごめんなさい……城島君……さ、最後は……そ、外で……はぁあッ!あッ!」
「は……は、はぁわッ……はい、せ、せん……せい」
“じゅるッ……”
シンジは、必死の思いでペニスを引き抜いた。ほとんど間をおかず………
“ぷびゅッ!ぷじゅッ、どくッ!”
二度目の絶頂を、迎えていた。それは、加藤の腹部に――
“びゅう……ぴゅぷ、ぷちゅ!”
たっぷりと……壁に塗りたくるように、発射されていった。
「は………ぁ、あ……」
「はぁ……ふ……」
ふたりは……荒い息を吐きながら、それをただ、見つめていた……
「ゴメンね、城島君。私、私……君のことを」
「先生……俺。でも……俺は……マジで」
「……ダメよ、城島君」
悲しげ微笑むと、加藤がシンジの鼻先を、人差し指でつついた。
「こんな女に、真剣になっちゃダメよ。君には……きっとお似合いの……
素敵な女の子が現れるんだから。あは、もう……現れてるのかな?
今岡さんかな?それとも、矢野さんかな?」
「止めて下さい………俺は……俺は……」
「今日のことは……夢なのよ。そう、きっと……一回きりの……虚しい、夢」
「………先生……」
「私は……寂しかったの。悲しかったの。誰かに、いて欲しかったの。
でもそんなの、理由にならないよね?ごめんなさい、城島君……私、
君の気持ちのこと……全然考えてなかった。最低よね……」
§
シンジは、加藤を見つめた。……微笑んでいた。悲しげで、儚げな、笑顔だった。
「そうですね……夢ですね。でも……」
「?」
「きっと……俺の見た中で、最高の夢です。……絶対に、忘れません。
俺の……憧れの、最高の女の人と、ひとつになれた………そんな、夢です。
だから……一生、忘れません。これから……ずっと」
(城島……君……)
シンジの言葉を聞きながら――加藤は、思っていた。
(男と女は……話さないとダメなんだ……言葉だけじゃなくて、カラダでも話さないと、
ダメなんだ……セックスって……そういうことだったんだ……あはは、でもみっともないな……
結婚して、子供までいるのに、今更やっとそんなことが分ったなんて。
こんな私だから、アイツは……愛想を尽かして……)
笑いながら涙が、再び溢れた。後悔の涙なのか……自嘲の涙なのか……
どうしても彼女には、それが分らなかった。
(先生……)
“ぎゅッ”
シンジは……涙を流す加藤を、無言で抱き寄せた。
(夢だって……諦めるけど……だからこのまま……今だけ……このまま……)
そう思いながら……ただ、抱きしめ続けた。
END
今回は以上。アイデアを頂いた、16時間目
>>214氏に感謝を。
タイトル:「あだゆめ」でお願いします>>古田プレイングマネージャー殿
次回作は卒業記念でミサマサ、嫁はアヤナものになりそうです。自分としては、
ミホ×シンジも間に合えば。大筋出来てますが、皆様のリクがあれば反映できるかも。では股。
乙
>>源氏(読み方がわからなかったもので、名前を省略してしまいましたスイマセン)
GJっした!
加藤先生の本編では見れない姿、見てて切ない話の流れ……
卒業祭り&次回作も期待してます!
アヤナ好きな人間として、夫人も作品も期待してます!
93 :
宣銅烈:2006/04/25(火) 22:53:49 ID:vagMNSjB
>郭様
誠にGJです
>古田様
更新乙です
でも17・16あたりのレス300ぐらいのところに
私の愚作(2作目)が投下されてたのですが
GJ!神です!
誰か9歳ショタネタやらないだろうか
郭氏果てしなくGJ!
加藤先生が切なすぎます
郭氏のミホ×シンジみたいので祭りまでにがんばって間に合わせてください!
郭氏乙でした
ところで、祭り参加意志の職人は参加表明と郭氏の
>>90みたいにカポーをレスしたらどうだろう?
もう一回レスすることで誰が参加するかまたわかるし、カポーのバッティングもわかるかも
誰が音頭とるにしても、順番決めとかの目安にならないか?
仕切り屋みたいな書き方になってスマン
だれかカナミのエロなし・ブラコン・青春をお願いします
各職人様と古田監督お疲れ様です。
>>97 では参加表明をば。すでにアヤナの話書きあがってますので祭りはいつでも
どうぞです。エロなしですが、切なさ乱れ撃ちになってると思います。
それでは開催の日を楽しみに待っています。
早めにまつりやっちゃわない?前夜祭みたくさ
こんにちは。始めてみたのですがここでいいのかな?
ギャグ漫画をエロ漫画にするのには抵抗ありますが、私もマンガのエロ本
持ってるわけですし小説系も大好きです。
初めてのものですが応援でいいのかな?させていただきます。
今後も見させていただきます。では
エロは永遠に不滅。
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です
>>97 卒業祭はミサマサ、未来モノ、エロあり、ミサキ一人称、ベタ展開で一本投下したいと思います。
まだ書きあがっていませんが、今週中には何とかします。
もし他の職人さんと内容が重なりそうなら、緊急回避も考えています。
その場合代替作品は小ネタになると思います。
開催時期はお任せですが、連休本番中は色々と雑事があり難しいかもしれません(規制に巻き込まれる可能性もありますし)。
速くて来月の一日か二日、もしくは連休後になるかもしれません。
長々と失礼しました。
>>93 失礼しました。
履歴のほうにだけのってました。
104 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 22:18:18 ID:8tESIBTA
祭りが来るまであまり埋めないでおくか
ま、ボチボチと
え、祭りとは?
修羅場な話をキボンしてみたりする。
この本を部活中に読んでたら女の先生に見つかった。
お、先生と一線越えたのかな?
早く新巻出てほしい。
ヒント:【BBSPINKは21歳未満立ち入り禁止】
気にするな。
sG3K/MrZは大学生だという厳しい推論を立ててみる
そうなんだ!俺実は漫研のサークルには行ってて・・・そしてみられた!
うん、まあそういうことにしておくよ。
ここが21歳未満禁止の板と分かってて、
堂々と「俺は未成年の学生です」みたいな発言をする
高校生はいないよね、確かに。
まあそれはそうと、本題に戻ろうではないか。みなさんはどんな
ペアの組み合わせが一番好きですか?おれはマサヒコ×ミサキとシンジ×カナミです
わかったから無理に話振らなくていい
感想ついでに多少の雑談はかまわんかもしれんが
基本的にこのスレは(てかこのエロパロ板は)、職人がSSを書き読み手がそれを読むスレ(板)
ましてや極度の過疎スレでもないのだから、一人が何度もレスして流れを作る必要もない
そんなことしてるとその挙動だけで本当に厨房認定されるぞ?
前スレ埋め乙
大学生だがまだ19歳だった
完
俺はシンジ×マナカまたは加藤先生、マサヒコ×リョーコが好きだ
120 :
117(´_ゝ`):2006/04/28(金) 00:41:04 ID:YcGdZch9
ぬるぽ
ちょwホリックのCMで思春期がwwww
123 :
117(´_ゝ`):2006/04/28(金) 01:37:17 ID:YcGdZch9
あっそ、フーン…で?
まぁまぁ、もう祭りが近い
ここはあまり雑談をせず、順番も何もかも職人さんには任せようではないか
俺見てない。本当なのか?
個人的にはマナカ×アキが・・・・
なんてな。実現されてたかな?
カナミも好きだな
カナミ×マナカ×アキの3P希望。では、おやすみ
マサヒコ×濱中女性キャラ全員
シンジ×思春期女性キャラ全員
マサ&シンジ×女性キャラ全員
の神作品を望む
近親スキーとしては
シンジ×カナミ(エロ無しでもおk)
を希望
俺も近親をキボンヌ
ママン×マサヒコもおk
マリストのママンシリーズリンコ編はまだかよ
祭りでリンコ編やってくれるさ
シンジ×カナミ
アヤナ×アヤナ兄
マナカ×マナカ兄
をキボソヌ
つまり近親相姦がお好みと
風紀が乱れる!!
だがそれがいい
ってか、いずれ職人の誰かが本気で書いてくれそな気ガス
(そう思えるのがまた恐い)
>>131だけじゃなく、最近リクするにしても言い方を考えない香具師が多すぎる
お前が職人だったらそんな言われ方で書く気になるのか
139 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 10:34:21 ID:cSeb6x0K
マサヒコ父とミサキの近親相姦
どこが近親なんだw
そういや今日からゴールデンウィークだよな。祭りは今日からじゃなかったか?
>>140 逆に考えるんだ。
「マサヒコとミサキは腹違いの兄妹」
と。
マサヒコとシンジは腹違いの兄弟
ただし碇シンジ
んん? (@_@;)
妹2巻40ページ右の2コマ目の小宮山先生がネコ耳に見える
一身上の都合で連休の本祭に参加出来ないので、先に投下します。
スルー対象ワードは「ミサキ×マサヒコ」「ミサキ一人称」「ベタ気味展開」です。
題はそのまま「卒業」でお願いします。
では投下↓
「…………」
私が目を覚ました時、最初に飛び込んできたのは、
窓から差し込む明るい朝の光を受けてかすかに揺れるカーテンだった。
闇から明へ、まだ目が慣れず、透き通ってくる太陽光がとても眩しい。
「う、うーん……」
ベッドから体を起こし、大きく一伸びする。
それから前後左右を見回すが、どこにも人の姿はない。
「ああ……」
ああ、またやってしまった。
私はがっくりと肩を落とす。
今日こそは、と思っていのだが、また機会を逸してしまった。
「よいしょ」
我ながらオバサン臭い台詞を口にし、
床に散らばっている衣服の中から彼のYシャツを手に取り、それに袖を通す。
別に視覚効果を狙っているわけではないが、これが一番手っ取り早い。
どうせすぐにシャワーを浴びるので、それまでの繋ぎだ。
「ん……」
寝室を出て、キッチンに向かう。
睡眠の谷から体の機能が這い上がり、聴覚や嗅覚が覚醒してくる。
それにつれ、何かが焼ける匂いと、その音が体の中へと入ってくる。
「あ、えーと……」
そろそろと足音を鎮めてキッチンを覗く。
いた。彼が、そこに。
ジャージ姿で、エプロンも着けずに、フライパンを操っている。
「お、おは、よう……」
「お、ミサキ起きたのか。おはよう」
彼、小久保マサヒコはこちらを振り返ると、ニコリと笑った。
その間も、フライパンを握る手は疎かになっていない。
「シャワーでも浴びて待ってろよ、そしたら、朝メシが出来上がるから」
「あ、その、えーと」
「ん? 何だ?」
「う、ううん何でもない。そ、そうする」
私はくるりと回れ右をすると、キッチンから浴室へと向かった。
「……」
さっき着たばかりのYシャツを脱ぎながら、ちょっとした自己嫌悪に陥る私。
今日こそは、彼より早く起きて朝御飯を作ってあげるのだと、昨日からずっと思っていたのだ。
それがどうだろう。
またまた彼の後に目覚めてしまい、朝御飯も彼の手によって作られている。
これでは、恋人失格ではないだろうか?
いや、世間には色々な恋愛の形があるのだから、男が炊事をしたって別に変じゃない。
だけど、これは世間一般の問題ではなく、私個人の気持ちの問題だ。
やっぱり、男より先に起きて、かわいらしいエプロン姿でキッチンに立ち、
寝ぼけ眼の彼に「おはよマサちゃん、朝御飯出来てるよ」と言ってみたいではないか。
ベタでも何でもいい、一度でいいから、そんなカッコを彼に見せてみたいのだ。
我ながら馬鹿みたいだとは思わないでもないけど、やっぱり……ね。
「うー……」
ぬるめのお湯がシャワー口から出て、私の頭から爪先まで全身を濡らす。
汗やその他の液体の跡を、ゆっくりゆっくりと流し落としていく。
浴室の床が湿っているのは、きっとマサちゃんが先にここを使ったからだろう。
いったい、私はどれくらい朝寝坊したのやら。
起きてから時計を見ていないので、今が何時かはわからないが、
多分いつもの起床時間を一時間はオーバーしている頃だろう。
ああ、こんなことでは先が本当に思いやられる。
「……」
シャワーにより、キッチンの音は聞こえてこない。
聞こえてこないけど、色々とマサちゃんは用意しているに違いない。
マサちゃんは料理が上手だ。それは確かなこと。
結構不器用な面があるので、少し意外だったけど、
考えてみればあの家事万能のおばさんの血を引いているのだ。
カエルの子はカエル、駿馬の子に駄馬はナシ、とか何とか。
最初は私がおばさんに特訓してもらっているのを横目で見ているだけだったのに、
「ちょっとやってみようと思って」と同じく手ほどきを受けてみたら、グングンとその腕前が上達していった。
「ちょっとやってみようと」思ったぐらいで上手になっていくのだから、
中学生の頃から練習を積み重ねてきた私の立場というものが、まったくこれっぽっちも無い。
つくづく、料理の腕というのは才能の範疇なのだと思い知らされる次第。
「おーい、出来上がったぞー」
「あ、うん」
コックを捻り、お湯を止める。
シャワールームを出ると、一番上の棚から真っ白なバスタオルを取り出し、体を入念に拭く。
バスタオルを取り出したすぐ下の棚には、まっさらの下着や上着が入っている。
さすがに、真っ裸で出て行くようなはしたない真似はしたくない。
Yシャツを洗濯機に放り込み、格好だけは颯爽と浴室から出る。
気持ちの方はまだ少し落ち込んだままだけど。
「トーストと目玉焼き、そしてベーコンに野菜ジュースだけど、いいよな?」
キッチンでは、すでにマサちゃんが料理をテーブルの上に並べ始めていた。
……それくらいは手伝いたかった。一緒に皿を並べるのって、やっぱり憧れというか何というか。
いや、自己嫌悪に陥って、長々とシャワー浴びてた私が悪いのか。
ああ、また減点。
「やっぱりコーヒーにするか?」
「あ、うん。え、えっと、野菜ジュースでいいよ」
「そっか。じゃ、食べようぜ」
マサちゃんはそう言うと、ニコリと極上の笑みを私に見せてくれた。
あ、ダメだ。
もっとしっかりしなきゃとか、女の立場でもっとああしたいこうしたいとか、全て吹っ飛んでしまう。
反省点とか、注意点とか、自分の中でチェックしたものが薄く薄くなっていく。
こんなんだから、毎度毎度マサちゃんよりも遅く起きることになってしまうのだ。
わかっている、わかっているんだけれども。
「いただきます」
「……いた、いただきます」
あああ、愛しの彼の笑顔と手料理。
もう、それだけで頭がいっぱい胸いっぱいだ。
ホント、私は進歩が無いというか、何というか―――
幸せ、ではあるけど……ね。
私、天野ミサキ。二十二歳。
医者を目指して、県内の大学の医学部に通っている。
そして、私の目の前でおいしそうにトーストをぱくついているのは小久保マサヒコ。同じく二十二歳。
今年の春に大学を卒業し、英学グループの塾に講師をしている。
一応、私の彼氏だ。いや、一応じゃない、れっきとした彼氏だ。
私たち、現在、同棲中。
半分だけ、だけど。
半分だけ、というのには理由がある。
いや、理由なんて偉そうなもんじゃないんだけど……。
私とマサちゃんが今、朝御飯を食べているのが、私の家。と言うか部屋。
で、マサちゃんが住んでいるのが、私の部屋の隣の部屋。
つまり、私達は、同じマンションのお隣さん同士というわけなのだ。
はしょって言うと、私が通う大学は実家からかなり遠いので、家を離れなくてはならなくなった。
ので、このマンションに来た。
そして、自宅通学だったマサちゃん(ちなみに、私とは違う大学に行っていた)だけれど、
就職した英学の塾は、私のマンションのすぐ近くにあった。
まあ、そんなこんなで、意外なカタチではあるけれど、またこうやって『ご近所さん』になったというわけだ。
正直、縁の神様と、三月に引っ越していった旧お隣さんに感謝感謝。
えー、それで、その。
私とマサちゃんは、高校時代からずっと恋人としてつきあってきていたわけで、その。
親の目も無いし、お互いに昼間は忙しいけれど、夜は自由な時間がそれなりにあったりするし。
えーと、その、あの……ま、まぁこうして、同じベッドで朝を迎える回数が増えていったわけで。
い、いや、ちゃんと私は勉強しているし、マサちゃんも仕事を疎かになんかしてない。
こ、高校時代はせいぜい月に一回だったけど、い、今は週に二、三回になったくらいのことで。
晩御飯とか、私とマサちゃんが交代で作って、一緒に食べたりするけれど。
まぁ……そんな感じ、なのだ。
「で、今日はミサキはずっと家か?」
「うん、やらなきゃならないレポートがあるし……」
「そっか、俺も仕事だよ。まったく、連休の一番最初だってのに、せわしないことこの上ないな」
マサちゃんはネクタイの歪みを直すと、やれやれといった感じに肩をすくめた。
マサちゃんが受け持っているのは、小学校低学年の国語と社会だ。
低学年だから楽だというわけではなく、こうして休日にも出勤しないといけない。
塾の講師って、案外忙しいのだ。
「帰りは何時くらい……?」
「うーん、そうだなぁ……遅くても六時過ぎかな。ま、出来るだけ早く帰ってくるよ」
「ん、わかった」
「じゃ、行ってくる」
「いってらっしゃい」
……誤解を招かないように説明しておくけど、これは私の部屋の中での会話ではない。玄関でのものだ。
互いの部屋に、それぞれの服はあることはあるけど、だからと言ってマサちゃんがここから出勤するわけじゃない。
ちゃんと一度自分の部屋に戻って、仕度して仕事に出るのだ。
そうじゃないと、本当の同棲になってしまう。
……いや、それでもいいんだけど。
ほ、ほら、世間の目ってやつもあるし、まだ……ね、そこまで大胆になれないというか……。
あー、でも、「早く帰ってくるよ」に「いってらっしゃい」かぁ……。
ほ、本当の夫婦みたい……。
………、…………。
…………。
……って、呆けてちゃいけない。
レポート、レポートやらなきゃ。
「えーと、パソコンパソコン……っっっ、痛ーい!」
……ノートパソコンを手に取った瞬間、思い切り足の指先を壁にぶつけてしまった。
ああ、ほんと情けない。今日は朝から、反省のオンパレードだ。
「痛たた……」
こんなんじゃいけない、いけない。
気合をいれてレポート、しなきゃ。レポート、レポート。
◆ ◆
「あ……懐かしい」
私は熱い紅茶を飲みながら、パラパラと小学校の卒業アルバムをめくった。
レポートのために色々と本やらデータ類やらを漁っているうちに、書類入れの隅にあったのを見つけたのだ。
こんなもの持ってきてたなんて記憶に無いけれど、中学のや高校のもあったので、
きっとこっちに来るときに手違いでダンボール箱の中に紛れこんだのだろう。
で、すぐに表紙を開きたいのをグッと堪えて、レポートに取り組み、筋がだいたい出来上がったところで、
お茶休憩も兼ねてこうしてアルバムを見ているわけだ。
合唱コンクール、遠足、夏のプール……等々、写真とともに、当時の記憶が蘇ってくる。
えーと、合唱コンクールの時は最後の礼の時に勢いつけ過ぎて前に転んじゃったのよね。
遠足の時はトイレに行ってみんなとはぐれちゃって、夏のプールでは飛び込んだ時に頭を底にぶつけて……。
……えー、何か失敗した思い出ばっかりだ……。
確かに、勉強は私の方がマサちゃんより出来たことは出来たけれど、
肝心な部分ではいっつも失敗してた気がする。
「あ、運動会の時の写真だ……。この時、私が競争でコケちゃったんだっけ」
この後、マサちゃんが私をおんぶして保健室まで連れて行ってくれたんだ。
泣きじゃくる私を、慰めながら。
小学校の最後の方、気恥ずかしくて疎遠になっちゃってたけど、この時だけは違ったんだ。
「……しかし、どうしてこうミスってばっかりなのかしら、私」
あああ、また自己嫌悪。
はぁ、今朝の事といい、何か私、ホントに進歩してないな……。
中学生になって、ただの幼馴染から『卒業』して、もっと仲良しになって。
高校生になって、仲の良い幼馴染から『卒業』して、恋人になって。
大学生になって、そして……。
これから、私は恋人同士の関係を『卒業』出来るのだろうか。
もっともっと、親密な間柄になれるのだろうか。
その、ええと……婚約者になって、そして夫婦になって。
本当に、そうなれるのだろうか。
また、凡ミスして、疎遠な関係に逆戻りしないだろうか。
「ううう……」
ああ、ダメだダメだ、後ろ向きな考えになっちゃう。
マサちゃんは私のことを好きだと思うし、信じてくれてもいると思う。
私もそうだ。マサちゃんは大好きだし、信じている。
甘えちゃいけないんだ、今からもっと進んだ関係になるためには、
私がキチンと夢を叶えて、マサちゃんにふさわしい存在にならなければ。
そう、マサちゃんの好意に寄りかかってばかりじゃいけない。
今日の朝みたいな失敗は繰り返しちゃダメなんだ。
「よし!」
レポートも目鼻がついたことだし、今夜の夕食はマサちゃんのために豪勢なものを作ろう!
疲れが取れるようなものを!
「えーっと、今は……四時過ぎか」
丁度スーパーで特売をやっている時間だ。
今から材料を買いに行って、すぐに料理にとりかかろう。
料理の腕は私だって進歩してるんだ、おいしいものを作れるんだということを、マサちゃんに見てもらおう!
「そうと決まれば、善は急げよね」
ノートパソコンを片付けると、私は財布を掴み、勢いよく立ち上がった。
前向きに、前向きに。
そう、何事も前向きに考えて生きていかなきゃ。
◆ ◆
「ごちそうさま」
「……ごちそうさま」
「ん? 何でそんなに暗い顔してるんだ? もしかして、舌にあわなかったか?」
「う、ううん、違うの」
「そっか、もしかしてミサキの嫌いな味付けになったかと思ったよ」
「そ、そんなことないよ」
「あはは、そうか。じゃ、皿をよこしてくれ。ちゃっちゃと洗うから」
「え、そ、それは私がするよ」
「いや、出来るわけないだろ? その包帯巻いた指じゃ」
「あう……」
時は夜の七時過ぎ。
私はまたまた打ちひしがれて俯いていた。
疲れて帰ってくるマサちゃんのために、おいしい御飯を作ろうと思っていたのに……。
「……」
私の左手の人差し指には、ぐるぐると包帯が巻かれている。
肉やら野菜やら、材料を買ってきたまではいい。
で、あれこれと料理の本を見つつ、あれは出来ないこれも難しいと悩み、
とりあえず野菜だけでも切っておこうと包丁を握った次の瞬間。
私は指を切っていた。
「でも、たいした傷じゃなくて良かったよな」
で、私が指を押さえてうずくまったその時、マサちゃんが帰ってきた。
マサちゃんは大慌てで私の傷の状態を確認すると、救急箱を持ってきて、処置してくれた。
……それでまあ、結局、晩御飯もマサちゃんが作ることになったのだ。
「ゴメンね、何から何まで……」
ああ、またまたまた自己嫌悪。
ホント、今日は空回りしてばっかりだ。
「気にすんなよ、な?」
マサちゃんの笑顔が、妙に胸に痛い。
その笑みは私を癒してくれるけれども、同時に、深く突き刺さってくる。
マサちゃんのせいじゃない。
全部、私が悪いんだけれども。
「ミサキ、それ」
「え?」
「そのアルバム、小学校のか?」
「あ」
テレビ台の横、昼間に見てた卒業アルバムが転がっていた。
しまった、片付け忘れてた。
「う、うん……レポートも一段落したから、ちょっと見てたの」
「ふーん、そうか……」
マサちゃんはお皿を流しの中に置くと、タオルで手を拭いてこっちに戻ってきた。
「それじゃ、食後の休憩も兼ねて、一緒に見よう」
「え?」
「あ、もしかして全部見ちゃった後か?」
「う、ううん。ま、まだ最後まで見てないよ。それに、中学のもあるよ」
「そっか」
マサちゃんはアルバムを手に取ると、私の右に腰を下ろした。
私の肩とマサちゃんの肩が触れ合う。
マサちゃんの息づかいが、近くで聞こえる。
「あ、この写真に写ってるの、鈴木じゃないか?」
「え、あ、うん。そうかもしれない」
「アイツ、何やってるのかなー。まだ柴原とつきあってるのかな?」
「……う、うん。どう、かな」
あああ、ダメだ。
近くで聞こえる息づかいと声、そして肩越しに伝わってくる温かさ。
体の奥の方から、『幸せ』がトクントクンと湧き出てきて、頭がぼうっとしてくる。
甘えちゃ、甘え過ぎちゃダメだって、そう思ったのに。
結局、こうして……マサちゃんの優しさに、温かさに、浸かっちゃってる。
「……なぁ、ミサキ」
どれくらい時間が経っただろうか、マサちゃんが、ページをめくる手を不意に止めた。
「……ん、なあに?」
「あんまり、気負い過ぎるなよ? 俺は、何時でもそのままのミサキが好きなんだから……」
「あぅ……」
「ミサキは頑張り屋過ぎるところがあるからな。努力は大切だと思うけど、無理は禁物だって」
そう言うと、マサちゃんは怪我した私の人差し指をそっと擦った。
……み、見透かされてた? ぜ、全部?
「マ、マサちゃん……」
マサちゃんの顔が、そっと、だけど確実に、私の方に向かって近づいてきた。
「ミサキ……」
「マサ、ちゃん」
甘えちゃ、ダメなのに。
今日、改めてそう誓ったのに。
「……俺は信じてるし、わかってるよ。ミサキ」
「あ、あ……む……ふ……」
熱い、熱いキス。重ねた唇から、マサちゃんの優しさがどっと流れ込んでくる。
信じてるし、わかってる。
マサちゃんはそう行ってくれた。
甘い、甘いけれど、どこか同時に苦い。
私を癒してくれるけど、決してそれだけじゃない。
「む……ぅ……」
「……ちゅ……んん……」
そう、そうだ。
無理しちゃいけない。いけないけど、頑張らなきゃ。
信じてくれているのなら、それに応えなきゃ。
気負わずに、頼りすぎずに、やることをやらなきゃ。
マサちゃんのためだけじゃない、私のためだけじゃない、二人のために。
寄りかかるんじゃない、支えあって、そして。
「……は……ふぅ……ミ、サキ……」
「む……マ、サちゃん……」
マサちゃんの手が、私の胸へと伸びてくる。
私は、それを受け入れ、そして、ゆっくりと膝を開いた。
◆ ◆
「あっ……くぅ、はぁ……っ! マサ、ちゃ……っ!」
「ミサキ、可愛いよ……」
「ああ、いやぁ……」
マサちゃんは私の背後に回り、抱きかかえるような体勢で手を動かしている。
右手は、私の胸に。
左手は、私の秘所に。
それぞれ、下着越しに、敏感な突起を責め続ける。
「ひゃ……ダ、ダメ……!」
首筋に、一瞬ヒヤリとしたものを感じた。
だが、その冷たさはすぐに熱さに変わる。
マサちゃんの舌だ。
うなじから耳の後ろまで、まるで生き物のようにマサちゃんの舌は這い回る。
首、胸、そしてアソコ。
三点から、凄まじいまでの快感が、私の奥へ奥へと入り込んでいく。
「やぁ……っ!」
ダメ、ダメだ。
良過ぎる、感じ過ぎる。
これでは、すぐにイッちゃう。イッてしまう。
「あううう、っ!」
背骨に走る、強烈な電気。
マサちゃんが左手に力を込めたのだ。
濡れたショーツとマサちゃんの指がこすれあうイヤらしい音が、自分でもわかるくらいに大きくなる。
「マ、マサちゃ、も、もう……わ、わた……!」
「……いいよ、ミサキ」
「やだ、や……こ、んな、は、はずか……」
「後ろから責められて、こんなに感じて……ミサキはいやらしいな……」
「いやぁ、いや……くっ、あ、そ、そこぉ……はダ、メぇ……!」
マサちゃんの舌が、私の首すじの中でも、一番敏感な部分を舐めて、そして。
「あ、あ……っ!」
歯を立てる。
「……く……ッ!」
真っ白。
頭の中が真っ白になった。
体の節々が、ピリピリと痺れる。
「う……あ……あぁ、は……ぁ」
イッた。
イッてしまった。
思いっきり。
首すじを噛まれて。
「ミサキ……」
「あ……んん……」
マサちゃんの呼びかけに応えて、首をぐいと横へ向ける。
また、熱い熱いキス。
さっき、私を決壊させたマサちゃんの舌に、私の舌を絡める。
しょっぱいような、苦いような味が、口の中にほわっと広がっていく。
「ミサキ、このまま……」
「あ……マサちゃん……ん、ダメ、だよ……ぅ」
「何で……?」
「あふ……だ、ってここじゃ……」
「ん、そっか……。じゃ、寝室に行くよ?」
「あん……」
マサちゃんは体勢を変えずに、私を宙に持ち上げた。
「ちょ、マサちゃん、こ、こんな格好やだぁ」
「……そうか?」
「そうだよぉ……」
これじゃ、まるで小さい子どもにおしっこをさせているようなポーズだ。
恥ずかしいことこの上ない。
さっきまで恥ずかしい格好を見せていたじゃないかという突っ込みはナシだ。
その、気持ちの問題だ。
「ま、いいからさ。ほら」
マサちゃんは私の非難を聞き流し、そのまま歩き出した。
こういう時、マサちゃんは結構強引なところがある。
「え、やだぁ……あ! い、やぁ、首、舐めないで……ぇ!」
「……はむっ……ちゅ……」
「ズル、いよぉ……くっ!」
本当、強引なところがある。
それに毎度毎度寄り切られる自分も自分だとは思うけれど。
「じゃ……ここで入れてから運ぼうか?」
「え……?」
一瞬、マサちゃんの言っていることを理解出来なかった。
それが何を指すのかわかるまで、たっぷり十数秒かかった。
「や、や、やだぁ! マ、マサちゃんのエッチ!」
そう、つまり挿入した状態で移動しようか、とマサちゃんは言っているのだった。
「そう? だってミサキ、先週はほら、駅弁で」
「エ、エッチ! スケベ! 卑猥! 淫猥よーっ!」
私は手足をバタつかせようとしたが、マサちゃんにがっしりと掴まれて出来なかった。
「はは……。じゃ、行こうか」
「ううう、マサちゃんのイジワル……」
「あー、ごめんごめん」
「ごめんじゃないよぉ……」
マサちゃんは私の耳元に口を寄せると、囁くように呟いた。
「ごめんな……。さっきのミサキの乱れ方がすごく可愛かったから、イジワルしたくなったんだよ……」
「……う、ううぅ……」
ホント、強引で……優しいんだから……。
◆ ◆
マサちゃんの寝息が、小さくかすかに、私の耳に届く。
結局、あれから本番をヤったのは一回だけ。
もっとも、その一回が二時間くらいかかったんだけど。
徹底的にイジメぬかれてしまった。
首すじ、脇、腰、お尻、太股。
胸、乳首、おへそ、そしてアソコ。
指で、舌先で、何度も何度もイカされた。
その間、二度程、気を失ったかもしれない。
そして、満を持して(という言い方は変かもしれないけど)挿入。
マサちゃんの激しいも巧みな腰使いに、またここで数回イッてしまった。
マサちゃんは最後の一回、そして私は十回くらい。
イク時の快楽は、男よりも女の方が大きいとはよく聞くけど、
もしそうだとしたら何か申し訳ない気持ちになる。
「……」
体を起こし、マサちゃんの寝顔を覗き込む。
何度もイって、マサちゃん以上に体力を使ったハズなんだけど、何故か眠気は襲ってこなかった。
マサちゃんは穏やかな顔で寝息をたてている。
長い睫毛、女性みたいにキメの細かい肌、繊細な目鼻立ち。
それでいて、どこか逞しさを感じさせる。
別にマサちゃんの外見だけを好きになったわけじゃないけど、思わず見惚れてしまう。
マサちゃんは、信じてるしわかってる、と言ってくれた。
何て優しい言葉だろう。何て甘い響きだろう。
それは応援であり、叱咤。
私はそれに応えなければならない。
……無理はしないように、ね。
「マサちゃん……」
怪我した人差し指で、そっとマサちゃんの頬に触れてみる。
マサちゃんは少し目蓋を震わせたけど、目は覚まさない。
「いつか、そう、いつか……」
幼馴染から卒業して、恋人になって、そして。
いつか、恋人から卒業して、婚約者になって。
婚約者を卒業して、奥さんになって。そして、そして、そして……。
「マサちゃん、私も信じてるし、わかってるよ……」
まずは、普通の恋人からの卒業を。
そのために、まず私の夢を叶えよう。
医者になるための勉強を頑張ろう。
「ね、マサちゃ……ん」
ここで、ようやく眠りの精霊が私にも降りてきた。
大きな欠伸をひとつした後、マサちゃんの右腕を枕代わりにして横になる。
「そ……無理せず……がん、ば……」
まずは明日、いや、もう今日だけど、マサちゃんより早く起きて……。
あ、さご……はん……、つ、くろ……。
……う。
……。
F I N
以上です。
最初、エロシーンと直接関係ない場面ばっかりが多くなったので出来る限りバッサリ切りました。
結果短くはなったのですが、少しはしょり気味になったので、読みづらく感じられたかもしれません。
今後はエロが長くなるよう配分に気をつけたいと思います。
それでは、本祭の成功を祈りつつ失礼します。
ピンキリさんGJです
すばらしかったですよ
イマココ→マウンド整備
投球練習
始球式
先発
中継ぎ
セットアッパー
押さえ
祭りの開始でございます
おお、ついに一発目の花火が上がったか(*´Д`)ハァハァ
幼馴染王道カップル(・∀・)イイ!!!
あぁ、なんて上手い文章なんだ…超GJです!
乙でした!
氏家祭りの
開 催 じ ゃ ぁ ぁ !!
氏家祭りで
(゚∀゚) (゚∀゚)
〜( )〜〜( )〜
くく くく
ワッショイワッショイ♪
/■\ /■\
(゚∀゚) (゚∀゚)
〜( )〜〜( )〜
< > < >
>>ピンキリ氏
GJ!!!
健気なミサキイイ!
マサも良い男になって…
祭り一発目から大好投です!
GJ!
>>162 ズレてる…orz
なれない事するもんじゃないな……特に携帯から……
連レス汚しスンマセン
祭りは唐突に始まった・・
アキの放屁プレイに期待
カナミの放尿プレイに期待
放尿プレイはまだわかるが、放屁プレイってw
まぁそれはともかく、次は誰かなということでワクテカ
本格スタートは三日からか?
Festivalは昨日から
いや、言ってみれば前夜祭前々夜祭くらいじゃないか
前回は投下の順番と日時がしっかり決まってたけど今回はそうじゃないからな
次、次の次の職人が投下したあたりが多分本祭
どうも、そらです。
ピンキリ様1番手乙&GJっした。
それじゃあ自分も後に大物様もいることで前座代わりでもさせてもらいます。
エロなしなんで興味ない方はスルー推奨です。もちろんテーマは卒業で。
それじゃあ『濱中卒業祭り』の作品。タイトルは「オレンジの夕日」です。
初めて出会ってどれくらいだったろうか・・・窓の外の夕日はあの日と同じ、オレンジ色をしているだろうか。
さかのぼる事若田部アヤナが渡米する3日前。アヤナはほとんど整理の終わった部屋に中村リョーコと居た。
「いや、悪いわね。押し掛けちゃって・・・ど〜してもあんたに聞きたい事があってね。」
リョーコがアヤナから出された紅茶を口につけながら言う。
「いえ、お姉さまが会いに来てくれたのはとても嬉しいですから。」
アヤナも心底嬉しそうだ。この中学生活で手に入れた宝物の一つ・・・尊敬できる人。
高い紅茶なんだろう。流れてくる香りで分かる。外は香りを流すほど程よい風が吹いている。春・・・だ。
「それで・・・お姉さまが私に聞きたい事とは?」
カップを口につけてアヤナが言う。リョーコはう〜んと頭をかくと言った。
「回りくどい事は好きじゃないから単刀直入に言うわよ。あんた、マサ好きよね?」
「ぶふっ!?」
アヤナの口に入っていた紅茶が若干逆噴射する。それでも派手にやらないのはお嬢様の嗜みだろうか。
「んなっ・・・お姉さま一体何をーー」
「あんたは後3日でアメリカ行くんだろ?いいの?ケジメつけなくて。」
アヤナの言葉を遮ってリョーコが続ける。その目は真剣そのもの。いつものふざけた目ではない。
アヤナもリョーコの真剣さを悟り、目を瞑る。マサ・・・小久保マサヒコ。
アヤナの頭の中をマサヒコに関することが浮かんでは消えていく。
「ケジメもなにも・・・彼は天野さんと付き合い始めたんでは・・・」
アヤナの言うとおり、受験後マサヒコとミサキは付き合い始めていた。その話を聞いたとき胸が苦しくなった
のを思い出す。圧迫されるような・・・とにかく苦しかったのを覚えてる。
「そうねー。まぁミサキもあれで積極的だから今頃キスどころかイクトコまでいってるかもね〜。」
アヤナの胸が再びズキンと痛む。思い浮かべるつもりはなくても、思い浮かんでくるマサヒコとミサキのキス
するシーン。妄想にすぎない・・・しかし、その妄想がアヤナを苦しめていた。
「そんなの・・・私には関係・・・ないですから。」
精一杯強がってみせる。完全に嘘だ。きっとバレてる・・・それでもアヤナは強がるしかなかった。
自分はアメリカへ行く。万が一・・・そう万が一彼と恋仲になったとしてもそうそう会えなくなる。
そんなのは嫌だ、辛いから・・・だから自分の気持ちを押さえ込んで。
リョーコは完全にアヤナの心の内を察していた。伊達に何年も長く生きていない。
マサヒコとミサキの仲を引き裂く気はない。というか、リョーコにも引き裂くのは不可能だろう。
ただ・・・ただアヤナを考えると放っておけなかった。
今後も頻繁に会えるなら今のままでもいいだろう。いつか、時間と人がアヤナの気持ちを別の場所へ向かわせて
くれる。だが・・・3日後にはアヤナはアメリカだ。比較的頑固な所があるアヤナが向こうに行ってすぐ気持ちを
切り替えて開放的になれるなんてリョーコは思っていない。ただ、押さえ込んだ気持ちを伝える・・・
すべて吐き出して伝える。それが例え敗れても大事な事だとリョーコは考えていた。
「そう・・・まぁ、あんたがそう言うなら構わないけど・・・あんたは今後マサ引きずっていくわけ?」
少々強めの口調でリョーコが言う。アヤナは顔を伏せる。しかし、すぐに上げると声高に言う。
「そもそも・・・私は小久保君なんて好きじゃーー」
「好きじゃないって言えるか!?あんたそこまで捻くれてたか!?もう少し・・・素直になってもいいんじゃない?」
強く反論しようとするアヤナを再び遮り、言うリョーコ。アヤナの目はどこか潤んでいる。
「アヤナ・・・あんたの気持ちは分かるよ。辛いよな〜・・・きっと初めて好きになった奴だった。
しかし、自分はアメリカに行かなくてはならない。親に逆らってここに住むなんて不可能。
もし付き合えてもすぐに離れる運命・・・だから毎日好きじゃないと言い聞かせる。本当は好きなのに・・・」
アヤナはひたすら顔を伏せてリョーコの話を震えながら聞いている。リョーコは続ける。
「アヤナ・・・あんた告白が悪い事って思ってない?あんたは優しい子だよ。誰かが悲しむくらいなら自分が・・・
そんな感じかね。でもね、あんたも幸せになる権利はあんの。振られたっていいじゃない・・・気持ちを伝える。
それが今後のあんたの人生できっと何かのプラスになるわよ。」
いつの間にかアヤナに寄り添ってリョーコが言う。リョーコが優しく髪を撫でてやる。
「・・っ・・・私は・・・私は彼が・・・好きでした。いえ、好きです・・・今も。」
体を震わせながら、小さい・・・それでもはっきりした声でアヤナは言った。マサヒコが好き・・・それは変わらない。
顔を伏せているアヤナから膝に置いてある手に水がこぼれてくる。それを見ると、リョーコは優しく・・・
それは母親のような温かさでアヤナを抱きしめた。
「ふふ・・・ありきたりだけど・・・私の胸で泣きなさい・・・」
「お・・ねぇ・・さま・・・ぁ・・・っぁあああああああ」
少し照れくさそうに言うリョーコ。リョーコの胸の中でアヤナは声を上げて泣き出した。
「よしよし、よく我慢したわね・・・もう自分に素直になっていいんだからね・・・」
ただひたすらに泣きじゃくるアヤナを母親のようにあやすリョーコ。それはただ、美しい光景だった。
「ちったぁ落ち着いたか?」
どれだけ時間がたったんだろうか。すっかりは日が傾いている。少し目をはらしているアヤナにリョーコが言う。
「はい・・・有難う御座います、お姉さま。」
乱れた髪を直し、手で目尻の涙を拭いて言うアヤナ。
「んで・・・どうするんだ?結局はあんた次第だけど・・・」
尚もアヤナの頭を撫でながらリョーコがアヤナに問う。アヤナは、もう迷いのないまっすぐな瞳で言った。
「伝えます・・・この気持ちを。やらずに悔やむより・・・やって悔やめですよね。」
そう言ってにっこり笑った。リョーコもそれを聞くとニヤリと笑った。
「よし・・・そうと決まればマサに連絡とりな。あんたには時間がないんだから。」
確かに残された時間は後3日・・・最早猶予はなかった。言われたとおりにマサヒコの携帯にメールを
送る。結果、明日会えるとの事だった。
明日、アヤナはマサヒコに気持ちを伝える・・・その事実がアヤナの鼓動をひたすらに早めた。
何て言えばいいんだろう。どんな顔をすればいいんだろう。
告白するなんて初めてだ・・・言えるだろうか。でも・・・このままアメリカに行くのは嫌だった。
私は我侭な女だ・・・天野さんを応援しておきながら・・・今の二人を知りながらそれでも彼に告白しようと
している。でも、どれだけ人に罵倒されてもいい。後悔だけはしたくなかった。大事な初恋、だから。
窓から差し込むオレンジの夕日。それは決意の秘めたアヤナを照らしていた。
夜、アヤナは布団に埋もれていた。考えるのは明日のことばかりだ。マサヒコの事を考えては消えていく。
ついつい枕を思い切り抱きしめてしまう。好きな人を思うとつい人間がやってしまう行為だ。
心当たりはないでしょうか?アヤナだって年頃の女の子。ましてや今頭の中は好きな人の事でいっぱいだ。
それは人間が持つ本能的な行動なのかもしれない。
「小久保君・・・話があるの。う〜ん・・・何か高圧的かも・・・小久保君、聞いてほしい事があるの。
こっちのほうがいいかしら。でも、緊張するときっと準備してた言葉も出ないかも。」
アヤナは布団に包まりながら独り言のようにリハーサルを繰り返していた。再び枕に顔を埋める。
「小久保君・・・やだな私ったら。」
暗闇で見えはしないがアヤナの顔は朱に染まっているだろう。かなり気持ちが落ち着いていたアヤナだったが
再びある不安が去来する。それは関係の終焉・・・今まではクラスメイトで仲のいい友達だ。
だが・・・告白すればどうなるだろう。いくらアメリカに行くとはいっても、これきり・・・っていうのは嫌だった。
だがそれもあり得るだろう。告白するということは良くも悪くも今の関係は壊れてしまう。
アヤナは体を震わせる。怖い・・・今の関係が壊れる・・・嫌だ・・・でも・・・
でも、それをしなくては私は前へ進めない。止まったままなんて御免だ。一歩でいい・・・前に進む。
告白前の恐怖。それは誰にも訪れるものだ。そこで止まってしまうか、恐怖に打ち勝つか。
それは恋愛だけじゃない。人が生きるうえで大事な事なんだろう。
アヤナも完全に恐怖に打ち勝ってるわけじゃない・・・少しの勇気。今のアヤナにはそれだけで十分だった。
アヤナは気持ちを落ち着けるとそのまま闇の中に意識を落としていった。
朝日が差し込みアヤナの顔を照らす。それにより意識が覚醒したアヤナは携帯に目をやる。
待ち合わせはお昼の2時。今はまだ朝10時。準備には相当余裕がある。だが、時間いっぱい
使うくらいの気合を入れよう。後でこうすればよかったと思わないように。
アヤナは部屋を出るとバスルームへ向かう。シャワーの取っ手を回すと少し暑めにお湯が出る。
そのお湯を頭からかぶる。アヤナの栗色の髪が水気を帯びていく。体温が上がっていくのが分かる。
髪と体を丹念に洗うと再び頭からシャワーをあびる。決してそういう事を期待してではなく、身だしなみ・・だ。
アヤナの体からシャンプーがすべて流れ落ちる。しかし、アヤナはシャワーを浴びるのを止めない。
「全部・・・流れないかな・・・」
ポツリと声を漏らす。アヤナが流したい物は何なんだろうか。それは本人にしか分からない。
ふぅ、と一息つくと首を少し振る。髪についていた水がバスルームの壁に当たり、落ちていく。
バスルームを出るとバスタオルで体を包む。季節はまだ春少し前。シャワーの後は少し冷える。
アヤナは手早く髪と体を拭くとお気に入りの香水を少量つける。
アヤナの鼻を心地よい香りがつく。その香りに満足すると下着と部屋着を着て部屋に向かう。
昨日考える余裕のなかった服のコーディネイト。パンツスタイルにするかスカートにするか。
上はやっぱり重ね着がよさそうだ。部屋で試行錯誤を繰り返すアヤナ。
アヤナの服のセンスは普通にいい。しかし、それでも最高の状態で臨みたいんだろう。
そんなこんなで時間は過ぎていき待ち合わせまであと1時間。アヤナの胸が高鳴ってくる。
鏡の前に座ると深呼吸をして気持ちを落ち着かせてから薄く化粧をする。
本当に薄く・・・だ。それでも丁寧にやれば結構な時間がかかる。
「これでよしっと。」
最後にルージュを引く。気持ち程度の化粧ではあるが、鏡は今までで最高の顔をしたアヤナを映していた。
もう一度深呼吸をしてよしっと手を強く握るとアヤナは玄関へ向かった。
「あら、アヤナお出かけ?」
玄関に少し前の部屋にいたアヤナの母親が顔をだす。
「うん、ちょっと出かけてくるね。いってきま〜す。」
そう言うとアヤナは元気にドアを開けて家を出て行った。向かうは待ち合わせ場所、中学校の校門。
アヤナが校門につくとまだマサヒコはそこに居なかった。アヤナは木の影に入るともう一度深呼吸。
今日はどれだけ深呼吸しても足りないくらいかもしれない。少しするとアヤナの前に人影が現れた。
「わりぃ、待ったかな?」
アヤナの鼓動が早まる。その人影は当然マサヒコだった。
「全く、女の子待たせるなんて。まぁ、今日は許してあげるわ。」
ついつい毒づいてしまう。マサヒコは、ははっと頭をかく。
「悪いな。さて、とりあえず飯でも行くか?ファーストフードくらいなら奢るぞ?」
「そうね、じゃあご馳走になろうかしら。」
マサヒコとアヤナはファーストフード店に向かって歩き出した。傍から見れば恋人同士だろう。
だが、実際は違う。マサヒコにはミサキという彼女がいる。その事実がアヤナの胸を締め付けた。
「そう言えば明後日アメリカ行くんだっけ?寂しくなるな。」
店内のテーブルにつき話す。当たり障りのない話だ。
「ええ・・・よかったら見送りに来てくれないかしら?お姉さま達も来るし。」
リョーコがくると言うのは付け足した理由。本当はただ、マサヒコに来て欲しいだけだ。
「ああ、もちろん行くよ。中村先生が豊田先生の車でみんな連れてってくれるしな。」
マサヒコが笑いながら話す。ふと、マサヒコの指に違和感を感じた。
「あら・・・小久保君、それ・・・」
アヤナが指差した先。そこには右手の薬指にしている指輪。
「ああ、これか?これは・・・あれだ。ミサキがしたいって言うからさ。」
「そう・・・うまくいってるのね・・・」
分かっていた事、知っていた事。それでも自分の目で見る事実というのは時に残酷な事だ。
アヤナの心が渦を巻いていく。嫉妬の心。自分の勝手と分かっててもどうしようもないこと。
ただ今は・・・その事実から少しでも目をそらしたかった。
「そうだ、何だかんだであなたとは会ってからもう2年になるのね。長かったのか短かったのか。」
無理矢理話題を変えてみる。マサヒコはう〜んと考えて言った。
「時間としてはそんな長くはなかったかもな。でも、色々あったよな。」
「そうね、小久保君にはたくさんセクハラされたわ。」
そう言って笑ってみせるアヤナ。マサヒコも思い出して笑った。
その後も思い出話が進み、気がつけば夕方になっていた。
「さて・・・そろそろ帰ろうか?たくさん話せてよかったよ。」
マサヒコがにっこり笑う。アヤナもたくさん話せて嬉しかっただろう。だが、今日の目的はそれじゃない。
「あ、あの・・・もう少し時間あったら・・・その・・・中学見て行っていいかしら?」
中学、出会った場所での告白。それはアヤナが決めていた事だ。
「ん?ああ、母校だもんな。いいよ、行こうか。」
マサヒコは料金をはらうとアヤナと学校へ向かった。
日は傾き始めている。二人の影は長く伸びていた。
「いよっと・・・結構簡単に開くもんだな〜。入るか。」
マサヒコが裏門を空ける。鉄のさびた色をした門はゴゴゴと音をたてながら開いた。
マサヒコに続いてアヤナも入る。今までで一番鼓動が早くなっている。
アヤナの頭の中をリハーサルの言葉が浮かんでくる。しかし、声が出てこない。
「俺ももうすぐで高校生かぁ・・・中学楽しかったよな。」
「へ!?え、ええ、そうね。本当に・・・楽しかったわ。」
アヤナの頭に去来するたくさんの思い出。その中心にいたのはマサヒコだった。
マサヒコの顔を見る。とても整った顔だ。そういえば結構女子にも人気があった。
私もそのうちの1人か、とアヤナは少々自嘲気味に笑う。
ふぅ・・・と深呼吸。落ち着きようのない気持ちを少しでも落ち着けようとする。さぁ・・・言うんだ。
声が喉で止まって出ない。あと少し、あと少しと自分に言い聞かせるアヤナ。
「あ、そうだ。今のうちに言っておかないとな。」
アヤナが悪戦苦闘していると急にマサヒコが口を開いた。アヤナは少しびっくりする。
「俺さ、若田部と会えて友達になれてよかったよ。初めは怖い奴だなぁとか、すぐ殴る奴だと思ってたけど
なんて言うか本当はすげえいい奴でさ。お前に会えてよかったと思ってる。帰ってきたら・・・またみんなで会おう。」
照れくさそうに言うマサヒコ。その言葉のせいだろうか・・・アヤナの胸を打っていた鼓動は今は驚くほど
静かに、ただ時を待っていた。
「小久保君・・・私もあなたに言いたいことがあるの。」
アヤナは胸に手を置く。大丈夫、言える・・・伝えれる・・・
「私・・・私ね・・・あなたの事が好きだった。ううん・・・今でも好き・・・私は小久保君が好きです。」
言った・・・想いを伝えた・・・そして私はーーー
「えっと・・・」
マサヒコがゆっくり口を開く。
「ごめん、俺気づかなかった・・・それに今俺はー」
マサヒコが言いかけるとアヤナがマサヒコの口に手をやる。マサヒコの言葉が止まる。
「言わないで・・・分かってるから・・・分かってる・・・分かってる・・・から・・・」
涙は出ていない・・しかし言葉が詰まる。聞かなくても分かっている言葉。
「・・・分かった・・・言わない。」
マサヒコはアヤナの言われた通り言葉を飲み込んだ。ただ、静かな時間が流れた。
それは一瞬だったのか、あるいは永遠なのか。ただ、ひたすらに時間が流れた。
アヤナは顔を伏せている。体も震えている。今にも壊れてしまいそうだ。
どうして人間はこうも脆いのだろう。分かっていても、覚悟していても、その現実を直視すると壊れてしまいそうで。
ふと、アヤナの体が動いた。アヤナの体は次の瞬間マサヒコに抱きついていた。何でこんな事をしたのか
分からない。ただ、勝手に動いた。少しでも好きな人の温もりを覚えておきたかったのかもしれない。
「若田部・・・」
「ごめんなさい・・・少しだけ・・・ほんの少しだけ・・このままでお願い・・・」
確かに感じるマサヒコの体温。それを少し感じれただけでいい。アヤナはマサヒコから離れた。
逆光になってマサヒコからアヤナの表情は見えない。
「小久保君・・・ありがとう。私本当に好きだった・・・これだけは嘘じゃないから・・・」
小さい声で話すアヤナ。マサヒコはただただそれを聞いていた。
「ごめんさないじゃなくて・・・ありがとう・・・明後日来てね・・?それじゃあ今日はありがとう・・・」
アヤナはマサヒコに背を向けて帰路についた。マサヒコは何も言わずアヤナの後姿を見つめていた。
帰路につくアヤナの顔を照らすオレンジの夕日。照らされたアヤナの顔はどこか満足げだった。
翌日、アメリカへ行く一日前。もう準備はすべて終わっていた。後は明日を待つだけ・・・
殺風景になった部屋にアヤナはリョーコといた。
「頑張ってきたか?」
リョーコがアヤナに言う。アヤナは少し微笑んで言った。
「はい・・・気持ちは伝えました。もちろん振られちゃいましたけど・・・満足・・・です・・・」
満足とは言っているがアヤナの体が震えている。昨日からアヤナは泣いていない。
「満足・・・か・・・それでも泣きたいときは泣いていいんだぞ?人は泣けるんだからな・・・悲しければ泣きな。
人間はそんな強くない・・・そんな強くある必要もないんだよ。」
リョーコがアヤナの髪を撫でる。すると、今まで堪えていたんであろうドンドン涙が溢れてきた。
「っあ・・うぐ・・・後悔は・・してないんです・・よ?でも・・・でも・・・涙が・・・」
堪えきれなくなりしゃくり上げながらアヤナが話し出す。リョーコはそんなアヤナを抱きしめた。
「そら・・・全部出しちまいな。私が受け止めてやるからさ。振られて泣けるなんて幸せじゃないか。
それは・・・あんたがマサの事本当に好きだった証拠よ。初恋は実らなかったけどいいじゃん・・・
あんた手探りでだけど人を好きになれただろ?泣けるほど好きになれるってのは・・・なかなかないわよ。」
自分の経験を元に言っているんだろうか。
「は・・っい・・・好きでした・・・本当に・・・誰よりも・・・うあぁ・・・うぐ・・あああああ・・・・」
アヤナは泣き出した。そんなアヤナをただ、リョーコは優しく抱きしめた。
「お姉さま、お願いがあるんです。」
しばらくリョーコの胸で泣いていたアヤナは落ち着いたのか、顔をあげた。
「髪を・・・切って欲しいんです・・・新しい世界へ飛び込むためのケジメです。」
アヤナの決意。それは古臭くも、一番の決意表明。リョーコも驚きながらもアヤナの決意を感じる。
「私は資格もないし上手くはないが・・・でもあんたがそう言うなら切ってあげるわ。」
リョーコはアヤナを椅子に座らせ、シーツを被せる。そして鋏を手に取ると丁寧にアヤナの髪を切っていった。
ジョキジョキと音をたてながら鋏がアヤナの髪を切り落としていく。
「あんた髪綺麗よね〜。もったいないわ〜。」
リョーコがアヤナの髪をいじりながら言う。
「でも・・・髪はいつか伸びますから。それにまた伸ばします。」
切り落とされていく自分の栗色の髪を見ながらアヤナが言う。
「そうね・・・髪も失恋のショックも時間がどうでもしてくれるわよ・・・髪が同じ長さに戻ったとき
あんたはきっと・・・今より強くていい女になってるわよ。」
どんどん切り落とされていくアヤナの髪。アヤナはどんな気持ちで自分の髪を見ているのだろうか。
「よし・・・こんなもんでどうかな?これでも可愛いわよ。」
リョーコは手鏡を持って後ろの切り具合を見せる。胸の下近くまであったアヤナの髪は肩の辺りまでしかない。
切り口は少々荒いが、リョーコが切ってくれたんだ。気に入らない訳がない。
「これで・・・今までの私とはサヨナラ・・・ですね。」
髪を触りながらアヤナが言う。軽くなった髪が風に吹かれて揺れている。
「そうね・・・そして新しいアヤナさんこんにちは・・・かしら?」
リョーコがニヤリと笑う。アヤナもそうですね、と笑った。
毎日アヤナを照らしていた夕日。それは、今日からはまた新しいアヤナを照らしていた。
「アヤナちゃん!絶対絶対帰ってきてね!手紙も出すから!」
渡米当日、アヤナは仲間たちと空港にいた。リンコが泣きそうになりながらアヤナに言っている。
「大丈夫よ、的山さん・・・また必ず会えるから・・・」
また会える・・・お姉さまとも、濱中先生とも、的山さんとも、天野さんとも・・・小久保君とも・・・
「アヤナちゃんが帰ってきたら私絶対教師になってるから!見ててね!再会を楽しみにしてるから。」
アイがアヤナの手を握って言う。アヤナも嬉しそうに笑顔を返す。
「若田部さんがいなくなるのはやっぱり寂しいよ・・・私もメールとかするから・・・ずっと友達だよ。」
「ええ、もちろんよ。ずっとライバルで・・・ずっと友達よ。」
ミサキとがっちり握手を交わす。しばらくは停戦・・・また会う日まで。
「若田部・・・その・・・髪・・・」
小声でマサヒコが申し訳なさそうに言う。アヤナはクスっと笑うと同じように小声で言った。
「あなたが気にする事ないわ。これはケジメ。私の意志だから。また・・・会いましょう?」
アヤナがそう言うとマサヒコもにっこり笑った。
「アヤナ、あんたの人生は長い。これから色々あるだろう。だが、忘れるなよ。あんたにはこんないい友達
がいる。困ったら友達を頼れ。私を頼れ。いつだって力になる・・・頑張りなよ。」
リョーコがアヤナの髪を撫でる。アヤナは嬉しそうにするとリョーコに抱きついた。
「はい・・・お姉さま・・・みんな・・・ありがとう。また、絶対会いましょうね!」
アヤナはみんなに笑顔を見せると振り返らずに飛行機に乗った。
さようなら・・・私の大事な人達・・・また会う日を夢に・・・その日まで・・・
夢をみていた。楽しかった中学時代の夢。忘れることのない思い出。楽しかった日々。でも、それは過去だ。
私はこれから前に歩いていかなくてはならない。そして・・・私は歩ける・・・少しずつ、一歩ずつでも。
アヤナは目を覚ました。頬に水分を感じる。泣いていたんだろうか・・・
「起きたか?お前器用な事するよな〜。寝ながら泣いたりしてさ。」
アヤナの隣に座っていたアヤナの兄がアヤナに言う。アヤナは袖で涙をぬぐうと兄に言った。
「泣いてたけど・・・だけど私は笑ってたんじゃないかしら?兄さん。」
アヤナがそう言うと兄は驚きながらも言った。
「ああ・・・泣いてたけど、笑顔だったよ。俺たち家族が見たことないくらいにな。」
それを聞いてアヤナはふふっと笑った。
窓の外を見る。オレンジの夕日は変わらずアヤナを照らし続けている。
また、会えるかな・・・未来の私たち・・・
END
以上です。誤字・脱字は補完お願いします。
ちょっと痛々しいかなと思いつつ、いいのが書けたと思ってます。
卒業シーズンを思い出して読んでいただければ幸いです。
それでは全ての職人様に敬意と祭りの成功を祈って・・・
>>そら氏
もうGJとしか言えない……
アヤナがすごく切ないです……
未来の話、セイントと続き、自分はそら氏の作風好きです!
これからも頑張ってください!GJ!!
そら氏超GJ!
この手の感動系の書き方はあいかわらず天下一品ですな!
「そら節」と形容しても過言ではありませんなあ
さあ、早くもエースの登場で盛り上がってまいりました!
そら氏超GJ!エロなしなんて問題でもないですよ。
予告通り切なさ乱れうちです。前から言われてるとおり
そら氏の文はホンワカしてて好きです。今後も期待してます。
何より断髪アヤナに萌えました。
アヤナ・゚・(ノД`)・゚・
最後の最後まで、アヤナらしいというか・・・切ないな。
エロはなくとも(o^-')bグッジョブ
そら氏GJ!
これから祭が続いていくのだろうか。
自分としてはこの辺でドミンゴ神のデュエルの続きがよみたひなり
この美しき文言!
この美しき配列・韻律・音調
穏やかな行間に潜む萌え・健気・品格
切なさというものはエロパロにしやすいようでいて実際は難しいのだ
そら氏という才人の筆で卒業祭りが幕開けられたことは実に喜ばしい
と曹孟徳様もおっしゃっておられました
>>184 何かと思えば蒼天ネタかw
とにかくそら氏乙&GJでした
氏のおかげで祭りはすばらしいスタートをきれましたね
続く職人の方々、ガンガってください期待しています
ピンキリ氏といいそら氏といいレベルが高すぎる!
素晴らしくGJですた
久しぶりに来たのだが
話が進んでいたな。
それにしても
卑猥よ!!
静かだ・・・嵐の前の静けさなのか
忙しいだけじゃね?
まぁゴールデンウィークは日曜までが範囲内だしな
なつかしいにおいがする 突き動かされる男のにおい 睡眠不足で倒れる腐女子のにおい
書き狂う職人のにおい ビタミン剤のにおい 長期休暇のにおい 祭りのにおい
アーカード乙
諸君、私は痴女が好きだ…――
露出するのは女の人だけで十分だ!!
特に18歳から24歳!!
30代の良さがわからないとはいい度胸だ
中学生女子の良さが・・・―(ry
奨学生の・・・幼過ぎるか。
幼女
では総合して
痴女はイイ
ということでやらしい、もとい、よろしいか?
マサママはいくつだろう
推定33〜35歳。
じゃあマサを産んだのが十代後半から二十代前半になるなw
主婦歴15年だしできちゃった婚か
高校在学中か、あるいは卒業した直後にマサパパと知り合い、短期間の交際で
結婚した可能性が高いと思う(できちゃった婚ぽい)。
まさか高校在学中に妊娠したのではないだろうから、10代ギリギリか、20歳くらいで
マサを生んだのでは?
聖光みたいな進学校に行きながら、どうやら高校時代は成績がよくなかった(おそらくは
それゆえに大学進学も無理だったか)のも、もしやパパンとの大恋愛が原因か?
高校入って、聖光の近くの高校に通ってたマサパパと交際
↓
恋愛にばかり気がイってしまい、勉強に手がつかなくなる
↓
ついに勉強に追いつけなくなり、1年生終了と同時に退学。そして妊娠も発覚
↓
ktkr
マサパパは実は聖光の教員だったとなると、教師と生徒の禁断の愛って感じで(・∀・)イイ!!!
おおお、SSのネタ提供になりそうですな
ヤングマサママン話って確かなかったような気もするし
痴女バンザーイ♪
祭り本番は週末か……
>>206 確か聖光の受験生のマサママとカテキョのパパンの話がある
祭よ来い!あげっ!!
〜の話はないのか、と思ったら、まず保管庫を探すことだよな
格づけではないが、ベテラン多作系の郭氏・518氏・トマソン氏辺りの作品群に希望と近いのがたぶんある
7巻読んでシンジ×ミホ×チカの3Pもアリと思った
>>213 ,. -――- 、
,. ´::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::::::\
/:::::::::::::::::::::::::::/\::::::lヽ::::lヽ::::::ヽ
./::::::::::::::::::::i_::::/_ ヾ:l ,-ゞ「l:::::::::::l
l::::::::::::::::::::::l ,l/‐-` ` ,.-‐ l:::::lヽ;i
l::::::::::::::::::::::l -┸ ┸ l::::::l
l:::::::::::::::::::::l l::::::::l ________
,丿:::::::::::::::::::::ヽ ' l:::::::ヽ、 /
_,ノ:::::::::::::::::::::::、、;;;ゝ , -ュ ノ:::::::ヽ、'' < なに?この物体
 ̄/::;:::::::::::/、_  ̄ / `ー''''"´ \
'" /::::/  ̄l` r‐ ´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
' "´ /´j lヽ、_
_,,/l \ l ,.-`‐r,,、
/レヽ | , -、|、 l-ll トl ヽ
/ ヾ>/ レヾ,、 r' /i ljト| ヽ
/ ヽl ヾ<=7' ヽ、i ヽ
.l / ヽ ヽ
l / ......l ヽ
.l l ..::::::::::::/、 ヽ
l i l l \/ l
| l .l { ,ノ ノ l
.| l l, ヽ、-、_ l/ /
l ll `ヽ `l /
| |l ‐-、 __ ノ ヽ/
215 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 21:07:41 ID:0JF2lf8f
ここでエーコ×カズヤという接点の無いカップリングを提案してみる。
すまんageちまったorz
なかなか本祭がはじまらないね
だが待つ!
とりあえずマホ×伊藤あたりで
登場数が全くない2人の慰めあいって感じで
思春期7巻読んでミホが可愛くなってる事に気づいた。
アキとナツミもシンジとラブだし。
おれもミホが可愛かったと思ったよ!
きぐーですね!!
なんかそら氏の投下が本当に前夜祭みたいになっちゃったな
トマソンです。
ピンキリ氏、そら氏、乙&GJです。
拓弥氏:
まさか同好の士がいたとは。私は「白昼の衝動」とかいいですね、というのはチラシの
裏ですな。
古田監督殿:
いつも乙です。作品一覧のページで拙作の題名が『「暴走」イントロ編』になって
いますので、『イントロ編』をとっちゃって『暴走』だけにしてください。
お願いいたします。
>218,219
弱味☆氏の「その男の名は豊川悦司」ですな。マホものは貴重ですぞ。
今回は、いつが祭りと厳密に決められていないので、投下タイミングに迷いますな。
こういうのは誰かがリーダーシップを取らんとね。
ネタ切れに苦しむ一介の職人たる私では荷が重いのですが、でも投下のタイミングを
計っている職人さんもいるのかなあ。
ということで、勝手に祭り開幕を宣言しちゃいましょうか。
『こ こ に 祭 り の 開 幕 を 宣 言 し ま す』
タイミングを計っている職人さん方、今日明日の猛爆撃を期待します。
これで誰からも投下がなかったら、私は『一人上手トマソン』とハンドルを変えます(w
ということで早速、小ネタで一つ。
NGワードは「強引展開」「エロ寸止め」で。
では投下。
(マサヒコ君もとうとう卒業かあ……でも……)
ある春の夜のこと。濱中アイは自室で悩んでいた。
二年半にわたって家庭教師として面倒を見てきた小久保マサヒコが、もうすぐ中学を
卒業し、自分のもとを巣立っていく。
それはもちろんめでたいことなのだが……まだやり残したことがある、という思いに
アイは取り付かれていた。
(卒業といったら、やっぱり童○卒業よね……私がちゃんと責任持って、卒業させてあ
げたい……)
相変わらずアレな思考だが、家庭教師のアルバイトを始めたとき、先輩である中村
リョーコから
「ちゃんと卒業まで面倒みてあげなくちゃね。学校も童貞も」
といわれたのが頭に刷り込まれていたらしい。本人は意識していないが。
アイは責任感は強い。これは半天然やエロ発想とは別だ。マサヒコの女性遍歴がこれ
からどうなるか分からないが、そのスタートが素敵なものになるかどうか、その全てが
アイの肩に掛かっているのだ。
かといって、アイに自信があるわけでもなかった。
(……うまく指導出来るかな……私も一緒に処女卒業になるわけだけど……自信ないよ
……教えるどころじゃないかも……)
そこは家庭教師と生徒の間柄なのだから、面倒を見るのはあくまで自分であるべきだ
が、自分自身が処女のアイに、教えるほどの経験値があるはずもない、というか男性と
付き合った経験すらない。
いっそ、逆に教えてもらってもいいが、マサヒコも童貞だろうから事情は同じで、
教えるところではないはずだ。
(うまく行かなかったら傷つけちゃうかも知れないし……どうしよう……あっ)
悶々としていたアイの脳内で豆電球がピカリと光った。
(だったら、誰かにマサヒコ君を指導してもらえばいいんだ。マサヒコ君が上達した後、
私が教えてもらえば……)
一挙両得とはこのことだ。マサヒコの筆おろしは済むし、性技は上達するし、アイも
無事、処女を卒業できるというわけだ。
(マサヒコ君の初めてを私が面倒見られないのは残念だけど……でも失敗してマサヒコ
君が自信喪失なんてことになったら大変だし……うん、きっとこれが一番いいよね)
あまりにもアレな発想を経て、自分を納得させるアイだった。
だが、こんなことを誰に頼めばいいのか? 真っ先に頭に浮かんだのは、大学の先輩
である中村リョーコだったが、さすがにマサヒコも嫌だろうし、第一、マサヒコが
リョーコの奴隷にされかねない。
(もしマサヒコ君が、担任のあの人……えーと、豊田先生みたいになったら……)
実例を見ているだけに想像が生々しい。リョーコの言いなりになるマサヒコを思い浮
かべ、アイは背筋に冷たいものが上下した。
(そっか、その頼んだ人とマサヒコ君は肉体関係になるんだ……後を引かないように、
人選を考えないと……)
その数日後、今日はアイによる最後の授業である。
しばらくは普通に授業が行われたが、そのうちに少々しんみりした雰囲気になるのも
ごく自然な成り行きというものだろう。
「……ねえ、マサヒコ君。私、家庭教師としてどうだった?」
「……何ですか、急に」
「今日が最後の授業なのに……まだまだ教え足らないような気がして」
「そんな、大晦日にも言ったじゃないですか。先生のおかげでおつりくるほど学べまし
たよ」
「でも、マサヒコ君は私の最初の生徒だから、志望校行って欲しいし、立派に卒業して
欲しいし」
「いや中学は義務教育だから卒業できますよ」
「いやいや、そーじゃなくて」
何を思ったか、懐から毛筆とおろしガネを取り出すアイ。
ゴリゴリゴリ。
マサヒコの部屋に乾いた音が響いた。ていうか、なんでそんなものを持ってるんだ。
「はっきりいって、そーゆーところはホントに……」
すかさず突っ込むマサヒコ。
「そういうところは、なあに?」
マサヒコのセリフが終わるまえに、アイが勇気を振り絞って行動に移った。カーディ
ガンの胸元を開き、上体をマサヒコに向けて倒して、思い切りブラチラのサービスだ。
ついでに悪戯っぽい瞳を上目遣いにして、マサヒコを見つめる。
マサヒコとて思春期の男子、心臓が跳ね上がるのも当然。
「そ……そういうところは……」
「そういうところは?」
アイは羞恥に顔を赤らめながらも、今度はスカートをそっとめくってみせた。
むっちりと引き締まった健康的な太腿を、付け根ぎりぎりまで見せ付けてやる。
まるで超強力磁石で引き付けられたように、マサヒコの視線がそこに貼り付くのも、
これまた当然。
「……ところは………………たまらないです」
正直に答えるマサヒコ。ズボンの前が膨らみかけている。実に素直な少年なのだ。
「でも……先生」
マサヒコ、息を荒くして、アイの肩に手を置く。
「本当に先生が……その……いいんですか?」
ここまで誘惑されたら、甘い言葉でもささやいて押し倒してやればいいのだが、そこ
はマサヒコ、レベルは1、それも経験値ゼロ。これが……若さか!
「……マサヒコ君。それは駄目」
この後におよんで、アイはわずかに身を引き、申し訳なさそうな表情を浮かべた。
ここまで誘惑しておいて、そりゃないぜ不二子ちゃん。
「え? で、でも……先生が……」
あからさまに失望の表情を浮かべたマサヒコに、アイは微笑んだ。
「うふふ、ごめんね。本当は、私も自信がなくて……ほら、私も初めてだから……」
顔を真っ赤にするアイ。その様子たるや可愛いぜコンチクショー、なのだが、では
どうする気なのか?
「でも、ちゃんと面倒みるから、心配しないで」
「……?」
「信頼できる別の人に頼んだの。マサヒコ君の筆おろしをして、ベッドマナーを伝授し
てください、って」
「……あの……まさかとは思いますが……」
こんなことを頼めるほど経験豊富な、アイの知り合いの女性といえば?
マサヒコの脳内にもまた、中村リョーコの姿が浮かんだ。いつものように眼鏡をかけ
漆黒のロングヘアを垂らして、四つんばいにさせた豊田セージに嵌めた首輪から伸びる
紐を手にして、ニヤニヤと笑っている情景だ。
次の瞬間には、マサヒコ自身が豊田セージに代わって首輪をはめられているシーンが
頭に浮かび、彼はぞっとした。
「ううん、先輩じゃないよ?」
「……ふう」
マサヒコは心底ほっとした。
「だってマサヒコ君、豊田先生みたいになりたくないでしょ?」
アイも同じことを考えたらしい。担任の先生をこう表現されるのもすごい話だが、
まあ、事実その通りではある。
「……そうですね」
「だから、別のところで知り合った女の人にお願いしたの。あ、もちろんミサキちゃん
とか他の女の子には内緒だし、浮気だなんて騒がないから、心配しないで」
ミサキの名前を聞いて、マサヒコも多少は冷静に戻った。
「でもあの……俺、やっぱり、初めては好きな人と……だから、その……」
「あのね、マサヒコ君。うまくいかなくて大切な人を傷つけるくらいなら、練習して、
上達してから大切な人を愛してあげたほうがいいと思うの。だから、まず経験して、
うまくなって。それから私にエッチを教えて、ね?」
「……えーと、あの、最後の一言がものすごく気になるんですが……」
「ウフフ……だから、上手になってね」
悪戯っぽい表情でマサヒコを見つめるアイに、マサヒコもたまらず白旗を挙げた。
「……ま、それはそれとして……どんな人なんです」
「経験も外見も飛び切りの人を用意したから。ぱっと見た目は冷たく見えるかもしれな
いけど、本当は優しい人よ? 初体験とベッドマナー伝授のセットコースでよろしく、
ってお願いしてあるから、安心して身を任せてくれればいいはずよ」
「……どんなセットコースなんですか」
「だからそういうセットコースよ。じゃ、○時に○×ホテルの□△号室に行ってね」
てなわけで、指定された時間に指定されたホテルの部屋に到着したマサヒコ。
(えーと……ここか。はあ、結局来ちまった……俺も優柔不断だな……ていうか……)
ホテルの廊下で虚空を見つめ、マサヒコは思いを巡らせた。
(濱中先生って不思議だよな……行き当たりばったりの迷惑行動を取るけど、知らない
うちにいつもオレはそのペースに巻き込まれている……)
──などという多少は真面目な思考もここまでだった。
(……ていうか俺、どうしてこんなところにいるんだ? なんで会ったこともない人と
エッチしに来てるんだっけ?)
いまさらながらそんな真っ当な疑問を抱くマサヒコ。だが、既にホテルの部屋の前ま
で来ているのだ。サイは投げられた、とでもいうところか。
(ま、なるようになるさ……)
諦観の境地に達したマサヒコは、部屋のブザーを押してみた。
「はーい」
澄んだ声が響き、がっちりしたドアが内側に開く。
「こんにちは、アナタがマサヒコ君ね?」
迎えてくれた女性に、不覚にもマサヒコは見とれた。諦観の境地も、なんで好きでも
ない人とエッチするんだという疑問もどこかに吹き飛び、呆けたような表情でその人を
見つめてしまう。
長身の女性は、素肌の上に男物のワイシャツを着ていた。
ブラジャーはつけていないらしく、シャツの胸にはぷっくりと豊かな隆起が浮かび上
がっている。その先端には周りより色の濃い突起がかすかに透けて見え、マサヒコの
視線を捕えて離さない。
赤くなったマサヒコがあわてて顔を下に向けると、すらりと伸びた美しい脚、それに
しっとりと輝くような肌の太腿が目に飛び込んでくる。その付け根、シャツの裾から覗
く純白の、清楚だが洒落たショーツに、今度は視線を吸い寄せられてしまった。
普段から、妙に女性に囲まれているマサヒコだったが、目の前の女性のように色気を
全開にした女性に正面から迫られたことはない。さっきのアイがせいぜいだ。
もはや視線をそらすことすら出来ず、見とれるままに生唾を飲み込んだマサヒコに、
女性が拗ねたような表情を向けた。
「あん……初めはちゃんと目を見てお話しましょ……体はあとでゆっくり楽しませてあ
げるから……ね?」
可愛らしいショーツと、その薄い生地を通してかすかに伺える黒みに血走った目を
向けていたマサヒコだったが、女性の甘えたような声に、そこから視線を剥がして顔を
上げた。ベリベリと音がしたように思えたのはきっと気のせいだ。
女性の顔だちもまた美しかった。輝くようなセミロングの金髪がごく自然に垂れ、純
白のワイシャツの肩に映えている。
(なんて……綺麗な人……)
ぽっと顔を上気させ、恥じらいをたたえながら誘惑の瞳を向けてくるその女性の表情
に、マサヒコはごくりと唾を飲み込んだ。
マサヒコに、女性の顔がぐっと接近する。頬にそっと柔らかい唇が触れた。
「う……あの……」
「うふふ、リラックスして……」
鼻、頬、おでこにキスの雨を受け、荒い息をつき始めたマサヒコをその女性は優しく
脱衣所にいざなった。
「早速、授業に入ろうね。はじめは、一緒にお風呂に入ろ?」
女性の手が優しくマサヒコの服を脱がし始める。
たおやかな手が、マサヒコのズボンを下ろす。早くもトランクスの正面にはテントが
張っていた。
「はは、は、はい……あの……」
「私のことは、アヤって呼んでね」
「アヤさん……ですね……」
マサヒコをリードするその女性は、ご存知、佐々岡アヤ。
普段は幼稚園で先生をしている彼女は、日々が楽しくないわけではないにせよ、子供
たち相手の仕事に、なんとなくストレスがたまる日々を過ごしていた。そこへ、近所の
カラオケボックスで知り合った濱中アイから相談を受けて、マサヒコの筆おろしを引き
受けたわけだ。
(うふ、やっぱり私はこれが天職かな……童貞君を頂くのも久しぶり……それにこの子、
可愛い……)
「うっ……」
トランクスが落ちると、男根がピョコンと天を向いて現れた。見るからに未使用のピ
ンク色の亀頭を、アヤがツンとつついてやると、少年は恥ずかしそうに初々しい反応を
返してくる。
アヤはごく自然に心がウキウキと高揚してくるのを覚えた。弾む内心が表れたか、水
を得た魚のように、輝くばかりの幸せそうな表情を浮かべたアヤは、もう荒い息をつい
ているマサヒコに唇を合わせ、そっと舌を差し込んでいった。
必死にそれに応えようと、マサヒコもたどたどしく舌を動かす。
ぴちゃぴちゃと淫靡な音を立て、二人の粘膜が絡み合った。
(即DKも久しぶり……あん、気分が乗ってきちゃった……今日は思いっきりサービス
しちゃおうかしら……)
この日、マサヒコは桃源郷に足を踏み入れたのだった。
以上。
この後のエロシーンは各位で想像力をフル回転してください。
そのほうがきっとエロくなるはず。
タイトルは「○○卒業」とでも。
本祭キタ―――――!!
乙です!
ワッショイ(゜∀゜)ワッショイ
祭りじゃ祭りじゃ!う〜〜っ!
(f´∀`)f~~ワッショイワッショイ
>>トマソン氏
(*´∀`)GJですた。しかし生殺しはキツいっす…いつか続きを。
トマソン氏GJ!
そして本祭キタ━(゚∀゚)━ !!
トマソン氏GJです☆
佐々岡先生に鍛えられたマサヒコも見てみたい
トマソン氏GJ!
未完の完成ですか…
某ヴィーナス像の如く、途中で終わってるからこそ芸術になるんですね!
それと祭りの開催宣言もありがとうございます!
GJっした!
前回の祭りは恐ろしいくらいに足並みが揃っていたしな、あれは異常といえば異常
まあ卒業をテーマに読み手も書き手も楽しめたらそれでおkかな
祭りに参加します。
タイトル:戸川ユキが悩み相談2
舞台:125 卒業式
内容:戸川さん、魁!!クロマティ高校コラボ、黒魔術、エロなし
§戸川ユキが悩み相談2
名前:ユキさん
----------------------------------------
恋愛番長さん
また相談しても
いいですか
名前:恋愛番長さん
----------------------------------------
ユキさん、いらっしゃい。
百合については、的確なアドバイスが出来るが自信がありませんが、
話を聞くことぐらいはできます。
それで気が楽になるなら、どうぞ書き込んでください。
名前:ユキさん
----------------------------------------
ありがとう
では書きます
名前:名無しさん
----------------------------------------
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
名前:名無しさん
----------------------------------------
こいつ、以前の罰女?
wktk
名前:恋愛番長さん
----------------------------------------
煽りは禁止です。ユキさん、気にしないで書いてください。
名前:ユキさん
----------------------------------------
私の若田部さん
アメリカにいっちゃう
止めようとして
毎日
毎日
七星陣の中で
呪文を唱えたのに
効果がありません
やはり
白魔術では
だめなのでしょうか
黒魔術を
使うしか
ないのでしょうか
教えてください
名前:恋愛番長さん
----------------------------------------
ユキさん、話が良く見えないのですが。
黒魔術って何?
名前:ユキさん
----------------------------------------
黒魔術は
強力な魔法だけど
処女の血を捧げて
悪魔と契約しないと
使えないの
ちょっと怖いです
でも
明日は卒業式です
もう
時間がありません
たすけて
名前:名無しさん
----------------------------------------
うはー、罰女が魔法少女になってる〜〜〜
名前:名無しさん
----------------------------------------
ゲラゲラ、ハライテー、タスケテー
名前:恋愛番長さん
----------------------------------------
…手におえない orz
名前:ユキさん
----------------------------------------
まじめに
きいてください
名前:恋愛番長さん
----------------------------------------
ごめんなさい。続きをどうぞ
名前:ユキさん
----------------------------------------
悪魔と契約するには
血で描いた
五芒星陣の中央で
悪魔の依代が
生贄となった処女の
純潔を奪い
破瓜の血を
祭壇に捧げます
名前:ユキさん
----------------------------------------
私は
処女だから
生贄役をできます
依代役の男の人が
一人必要です
協力してください
名前:恋愛番長さん
----------------------------------------
マジですか?
名前:名無しさん
----------------------------------------
それって、協力すると、
ユキさんとエッチできるってこと?
名前:ユキさん
----------------------------------------
エッチではありません
儀式です
依代役の男の人には
私の処女膜を破って
血を集めて欲しいのです
名前:名無しさん
----------------------------------------
ユキさんの写メ希望〜
名前:ユキさん
----------------------------------------
写メです [yuki1130.jpg]
名前:名無しさん
----------------------------------------
おーーー、かわええ
名前:名無しさん
----------------------------------------
美少女キターーーーーー
名前:名無しさん
----------------------------------------
ねえ、マジ?こんな美少女とヤレるの?
名前:名無しさん
----------------------------------------
オレやる。協力する。絶対ヤル
名前:名無しさん
----------------------------------------
オレモオレモ
名前:名無しさん
----------------------------------------
おまえら、写真一枚で騙されやがって。
こんなのアイドル写真のコラに決まってるじゃん。
ユキはネカマでFA
名前:ユキさん
----------------------------------------
写メは本当に私の写真です
名前:名無しさん
----------------------------------------
本当なら、右目でウィンクして
左手の小指を鼻の穴に突っ込んだ写メを
いますぐアップしてみなよ。一分以内な。
名前:ユキさん
----------------------------------------
[yuki1135.jpg]
名前:名無しさん
----------------------------------------
うわ、本物だ。
ネカマ呼ばわりしてごめん。
おれも協力する。つーか、させてください。
名前:ユキさん
----------------------------------------
みなさん
ありがとう
でも依代は
一人だけで
いいです
名前:名無しさん
----------------------------------------
そんなことないって。
大勢の方が、効果あるって。
名前:名無しさん
----------------------------------------
そうそう。大勢の方が悪魔も喜ぶよ。
名前:ユキさん
----------------------------------------
そうかな
そうかもしれません
わかりました
では
みなさんに
お願いします
名前:名無しさん
----------------------------------------
ヒャッホーーーー
名前:恋愛番長さん
----------------------------------------
おまえら、いい加減にしろ。
ユキさん、騙されてはいけません。
こいつらは、ユキさんとエッチしたいだけです。
名前:名無しさん
----------------------------------------
うるせー、番長は引っ込んでろ。
ユキさん、場所と時間を打ち合わせようぜ。
名前:ユキさん
----------------------------------------
はい
場所は公園駅前の
カラオケボックスで
時間は今夜午前0時
皆さんは、
包帯と消毒薬を
もってきてください
名前:名無しさん
----------------------------------------
よっしゃー、了解した!
名前:名無しさん
----------------------------------------
うはぁーwwwwおっwwwwけwwwww
名前:名無しさん
----------------------------------------
マジか〜〜、俺も参加するぞ〜
名前:名無しさん
----------------------------------------
オレ、今からチンポ洗っとく
名前:名無しさん
----------------------------------------
ところで、包帯と消毒は何に使うの?
名前:ユキさん
----------------------------------------
召喚した悪魔を
魔界へ返すには
依り代の
男根を
根元から
切り取って
焼かないと
いけないのです
麻酔薬とハサミは
私が用意するので
みなさんは
消毒薬と包帯だけ
準備してください
名前:名無しさん
----------------------------------------
…
(END)
相談シリーズ第三弾です。
戸川ユキちゃん、正直すまんかった。
無地無色で弄りやすいのでつい。
以上です。
祭りなのに、かなり黒い話になってしまいました。
オチで軽く笑って流してください。
はい、どうも郭です。
>>トマソン氏、GGGGJJJJ!先頭打者HR、しかと。リレーしたいですよ、コレ。
>>541氏、G〜〜〜〜〜〜〜〜〜J!!!!!
最高にして最強にして最凶のブラックユーモア、腹抱えて笑わせてもらいました。
さて。予告ではGW明けでしたが、家族旅行から帰ってきましたんで本日投下しますよ。
花火一発目はミサキ×マサヒコ、本編「少年と少女のなごり雪」の続編です。
NGワードは……「いつものダラダラモード」「ワンパターン気味」「若干ミサキ壊れて猟期的」
ですかね。では、投下。
“ぎゅ…”
「これなら温かい」
マサヒコが、優しくミサキの手を握る。
「帰ろう」
「うん」
少し驚き、恥じらいながらも……ミサキは、マサヒコを見た。
「マサちゃん……」
ごく自然に、幼い頃の呼び方でそう言って微笑む。
ふたりは……手を握りながら、英稜高校からの帰路を歩いた。
“ゴリゴ……ゴリリ、ゴリ”
その背後で妙な音がしていたのは、とりあえず無視して。
(マサちゃん……)
いつ以来だろう、こんな風にふたりで歩くのは―――ミサキは、ずっとそんなことを考えていた。
右手から伝わるマサヒコの温もりが、懐かしくて、温かくて、愛しかった。
(好きな人と手を握りながら歩くのって……こんな気持ちなんだ……)
心も体もほっこりと温かくなるのを感じながら……ミサキは、隣を歩くマサヒコを見た。
ほんの一・二年前ならば、自分とほとんど変わらなかったはずの彼の視線は、
いつの間にか頭半分くらい、上にあった。
「…………?」
ミサキの様子に気付いたのだろう、マサヒコも彼女を見ると、無言で微笑んだ。
穏やかで、優しい笑顔だった。
(この人は………)
こんなに……こんな風に、優しく笑える人なんだ、とミサキは思った。
マサヒコのことなら、なんでも知っているつもりだった。
彼の一番の理解者は、自分だと思っていた。
(でも……マサちゃんには……)
まだ、自分の知らない顔があるんだ、と思った。それが、なぜか、ミサキには嬉しかった。
(ミサキ……)
マサヒコは、幼馴染みの少女を見つめていた。
一瞬、風が吹いた。金色の髪が、くすぐられるように、そよいだ。
「寒くない?ミサキ」
「大丈夫……あったかいよ」
ふたりはまた見つめ合うと、微笑んで歩き出した。
(はは……似合わないかな、こういうの……)
マサヒコは自分の取った、らしくない行動に心の中で苦笑していた。
(でも………)
自分でも驚くほど自然に……ミサキの手を、取っていた。
ほんの少ししょげていた幼馴染みを励まし、その手の温もりを、感じたい。
そう思った瞬間、マサヒコは既に彼女の手を握っていた。
ひんやりと冷たかったその小さな手は、一緒に歩くうち、少しずつ、少しずつ………
マサヒコの体温に馴染むように、温かくなっていった。
(………今日も付けてくれたんだな)
ミサキの胸元に光るのは、買い物に付き合ってくれたお礼にマサヒコが贈った、あのネックレス。
あの日以来、ミサキは私服のときに必ずそれをするようになった。
(………そんな、高いもんじゃなかったけど……)
マサヒコはもう一度、そっとミサキの胸元を見た。
ネックレスは真っ白な彼女の肌に映え、良く似合っていた。
“ふわ………”
そのとき偶然―――ひとひらの雪が、ミサキの胸元に落ちた。
やや季節はずれの銀の花は……ミサキの肌に溶けるように、消えていった。
(……俺は……ミサキを……)
物心ついた頃から一緒にいた、目の前の少女を、守りたいと思った。
大切にしたいと……ただ、マサヒコはそう思った。
§
「………今日はありがとうな、ミサキ」
「ううん……良いの、マサちゃん」
名残惜しかったが……やがてふたりは、互いの家の前に着いた。
「じゃ、ミサキ……」
結んでいた手を、ほどこうとするマサヒコだったが……
“ぎゅ……”
ミサキは、その手を離さず、逆に力をこめて、握り返してきた。
「?……ミサキ?」
「おばさま……今日、お母さんとね、買い物に行くって言ってたから……遅くなると思うの」
「ああ……悪いな、いつもウチの母さん、お前の母さんを巻き込んで……」
「ううん……それはいいんだけど……あの、私……私……」
「?ミサキ?」
「話が、あるって……昨日言ったよね?」
「ああ……そんなこと、言ってたな」
「これから……その話を…してもいい?」
「う、うん……別に、いいけど?」
「じゃあ……マサちゃんの部屋で……」
「うん……」
鍵を開け、ふたりは階段を上るとマサヒコの部屋に入った。
「ちょっと待ってて……あったかいもの、飲みたいだろ?俺、お茶を」
“きゅ”
ミサキを部屋に通し、そう言って後ろを向いたマサヒコの袖をミサキが引っ張った。
「待って……マサちゃん」
「?なんだよ、ミサキ」
「私……私……あなたが……好き」
「………」
「小さい頃からマサちゃんが好きで……いつか私、あなたと恋人になって、
それで……結婚するんだって、そう思ってたの。覚えてる?幼稚園くらいの頃、
私がお嫁さんにして下さい、ってお願いして……あなたは、いいよって言ってくれたの」
「………それは……」
「でも……四年生になって、私たちクラスも別々になって、話すこともなくなって……」
「あの頃は……俺もさ、サッカー部に入って夢中だったし……」
「それだけじゃ、なかったの」
「え?」
「あなたがね、クラスの女の子と仲良くしてるのを、私、見ちゃったんだ。
なんだか学校で会っても、冷たくてそっけなかったし。すごく……すごく、ショックだった。
マサちゃんは、約束なんて忘れちゃったんだ。もう私のこと好きじゃないんだって。そう……思ったの」
「それは……違うよ。俺もガキだったし。お前と……その、ベタベタしてるのも、
ちょっと恥ずかしくなったっていうかさ。ホラ、クラスの男連中が変にはやしたりしてさ」
「私は……あなたを、忘れようとした。きっとあれは、小さな頃の思い出でしかないんだって。
そう思って、無かったことにしようとしたんだ。でも、でも……」
ミサキは、泣いていた。溢れる涙を、止めることが、できなかった。
「私は……私は……気付いたんだ。あなたが、好き。ずっと、ずっと好き。
中学生になって、また同じクラスになって、一緒にいるようになって、気付いたの。
マサちゃんが、好き。今までも、これからも……好き。もう……二度と、離れたくない」
“ぎゅッ……”
マサヒコは振り返り、背中で泣いていたミサキを抱き寄せた。
(こんなに………)
細かったんだ、とマサヒコは思った。華奢で、折れそうな体だった。
「俺も………好きだよ、ミサキ」
「………」
「俺……言えなかった。ズルイかもしれないけど、みんなと仲間のままでいたかったから。
お前と特別な関係になると、そういうのが壊れそうだったから。
でも……俺も、気付いたんだ。お前は……ミサキだけは、特別だったんだ。
だから……ミサキ?俺の、恋人になってくれないか?」
§
「!……マサちゃん…」
「……お前がウチに泊まったあの日、ああ言われてからずっと……思ってた。
ミサキと別々の学校になって、また疎遠になるのはやっぱり寂しいし、嫌だって。
お前に会えるのが当たり前になって、それが普通だと思ってたけど……。
俺は……どんな些細なことでもいいんだ。
ミサキと一緒にいて、話して、それでお前の笑った顔や、怒った顔を、ずっと、見ていたい。
フラフラした足取りでもいいから、お前と、生きていきたい」
「マサちゃん………」
涙は、止まらないままだった。渇くこともなく、流れ続けた。
初めは伝えようとしても言葉にならない、自分へのもどかしさだった。混乱した感情の、迸りだった。
しかしそれはマサヒコの言葉を聞いて……嬉し涙へと、変化していった。
マサヒコの両腕の力強さと優しさを全身に感じながら、ミサキは……泣き続けた。
「ずっと……ずっと、側にいてくれ、ミサキ……」
「はい………私も、同じ。ずっと……マサちゃんの、隣にいたい……」
泣き続けていたミサキが顔をあげる。その頬は、涙で濡れていた。
マサヒコは、彼女の頬を伝うその涙を一粒、指ですくうと……
“ちゅ……”
口に、含んだ。
「!マサちゃん!」
「……ミサキの、涙……俺のせいだよな……俺は……お前を……だから……」
思いが言葉にならないもどかしさのまま、マサヒコは……ミサキと、唇を重ねた。
“ちゅ……”
ぎこちない、キスだった。歯と歯がぶつかりあう、かちり、という小さな音がした。
お互いにただ、唇を押しつけ合うだけの幼いキスだった。
(マサちゃん……)
(ミサキ……)
それでも……ふたりは、互いを愛おしむように、唇を重ね続けた。
やわらかな、その感触を忘れぬよう……ただ、重ね続けた。
“くちゅ……”
(!み、ミサキ?)
ミサキが顔をうっすらと赤くして……舌先を、唇の隙間から差し出してきた。
驚くマサヒコだが、彼女は目を閉じたまま、掬うように……舌をマサヒコの口内に、入れた。
“くちゅ……ぷちゅ……”
「は………あ……」
「…ぁ………ふ……ぅ……」
口襞をなぞるように、口内をくまなく舐め回すように、舌と舌を絡めるように。
ふたりの舌がまとわりついて、ねろりと溶け合うように……キスを、続けた。
ミサキのものか、マサヒコのものか……区別がつかないほど混じり合った唾液が溢れ、
マサヒコの唇の端から漏れるのも構わず、キスを続けた。
「マサちゃん……は……ぁ……マサちゃん……」
「ミサキ……」
“ちゅ。ちゅ……ぅちゅっ”
本能のおもむくまま、唇を貪り合うふたり。
やがてミサキが唇を離すと、マサヒコの耳元で熱っぽく囁いた。
「今日は……マサちゃんと、私が……恋人になった、記念日なんだよね?」
「うん……」
「そして……ファーストキスをした、記念日」
「う、うん……」
「それで……」
ミサキが、マサヒコの手を取って………自分の胸の上に押しつけた。
「!ミサキ?」
「ふたりが……初めて、ひとつになった、記念日に……」
「ちょ、ちょっと待てよ、そんないきなり………そこまでは……」
「どこか……行っちゃいそうなんだもん」
「え?」
§
「私……ずっと、不安だった。マサちゃんは、私以外の誰かを好きなんじゃないかって。
マサちゃんは……いつか、どこか、私の知らない世界に行っちゃいそうで……私、不安だった」
「………あのなあ……そんな信頼ねーの?俺」
なんとなく決まり悪そうなマサヒコだが、ミサキは小さく首を振る。
「そういうことじゃ、ないの。マサちゃんのことを信頼してないとかじゃなくて……
私は……あなたがいないと、ダメ。重い女だって思われちゃうかもしれないけど、
マサちゃんのいない世界なんて、私は想像できないの。でも……あなたはね、
私のいない世界でも、大丈夫な気がして……。普通に、生きていけそうな気がして……
だから……せめて、今一緒にいる瞬間だけでも、あなたを繋ぎとめておきたいの。だから……」
マサヒコの腰に回した両腕に、ミサキは力を込めた。
「お願い……不安を、消して。私のことが……好きなんだったら、
あなたが私を好きだっていう、証拠を、下さい。もう……こんな気持ちに、させないで」
ミサキは、じっとマサヒコを見つめた。涙は止まったが、その目はまだ潤んでいた。
少し熱を帯びた眼差しは―――なぜか、ひどく色っぽかった。
(………ミサキ……)
たおやかで、優しげで、健気で、笑顔が可愛い少女だった。
ただ――なぜだろう?ふとした瞬間に、儚げで、憂いを含んだ表情をつくることがあった。
それが自分への不安感からだったと聞いて……マサヒコは、心が揺さぶられていた。
「ミサキ……いいのか?」
「……お願い……愛して、下さい。それで、どこにも……行かないで」
「うん……」
マサヒコは、ミサキを抱き締めた後……彼女の手を、引いた。もう、迷わなかった。
ふたりで並び、すとん、とベッドの上に腰掛ける。
“ちゅ……”
再び、軽い口づけを交わすふたり。
“ふに……”
ゆっくりと……マサヒコは震える手で、ブラウスの上からミサキの胸を揉む。
「んッ……マサちゃん……服、皺になっちゃうし……」
「あ……そうだね、ゴメン」
「あの……脱ぐから……後ろ、向いて」
「う、うん……」
ガチガチになりながら、マサヒコはミサキの言うとおり後ろを向いた。
カサカサと、彼女が衣服を脱いでいるであろう音が聞こえた。
ミサキが一枚一枚、服を脱いでいく姿を想像しながら――
なぜかカラカラに喉が渇くのをマサヒコは感じていた。
「えっと……俺も、脱いだ方が……良いよね?」
「………ウン」
緊張感に耐えられなくなったマサヒコはそう言った後、勢いまかせに脱いだ。
学生服やシャツを脱ぎ、投げつけるように靴下をベッドの下に脱ぎ散らかすと、
あっという間にトランクスまで脱ぎ捨ててミサキの言葉を待った。
(……こういうの、なんて言うんだっけ?人事を尽くして……天命を待つ、だっけ?)
………若干違うような気がするが。それはともかく、マサヒコはひたすら、待った。
「………良いよ、マサちゃん……」
「う………うん……」
マサヒコは、後ろを振り返った。
「!ミサキ………」
そこには、ショーツ一枚で……胸も隠していない、ミサキの裸体があった。
腕も、胸も、太腿も、全身の真っ白な肌。小さいながらも円錐型にふっくらと立った乳房。
それらをマサヒコの目の前に晒しながら……頬を染めて、震えていた。
「見て……マサちゃん……私のことを……」
「………見て、るよ……」
「恥ずかしいけど……私の、カラダなんて、貧乳だし、全然たいしたことないけど……
私は、ずっと……あなたに、抱かれることを、夢見てた……だから……」
「……そんなこと、ないよ……キレイだ、ミサキ……」
マサヒコはミサキを、抱き寄せた。
§
肌と肌から直接伝わる体温。お互いの肌をわずかに湿らせる、汗の感触。
混じり合う、ふたりの匂い。初めての経験に、ふたりは―――沈黙したままだった。
「…………ミサキ……キスするぞ」
「……ウン」
“ちゅ……チュ、ちゅ、ちる………”
マサヒコは唇から……頬、額、耳たぶ、鼻筋、耳の裏へと、唇を移動させながら舌を這わせた。
「あ……あん……マサちゃん、キスが……エッチ……」
「こういうの嫌?ミサキ」
「……嫌じゃないけど……」
「あのさ……ミサキ?俺も初めてなわけだから、その……あんまり良く分んねーし。
お前のされたいこと、言ってくれない?」
「ウン……じゃ、マサちゃん……あの、おっぱいに……キスして……」
「あ、ああ……」
“ちゅッ”
ミサキの言うがまま、薄桃色の乳首にキスをするマサヒコ。
「ひゃん……」
声をあげるミサキだが、マサヒコはひたすら……
“ちゅぷ……ちゅ、ちュッ”
可愛い突起を、口で愛し続けた。そのたびにミサキは、小さく体を震わせる。
「マサちゃん……そこだけじゃなくて……」
“ちゅう〜〜〜”
彼女の言葉に従って乳首から口を離すと、まだ熟し切っていない可憐な乳房に舌を這わせる。
「ん……んッ……」
先ほどよりは少し控えめな反応ながら……ミサキは、溜息のような声を漏らした。
“すッ”
「!」
乳房に舌を這わせたまま、マサヒコはミサキのショーツの中に指を入れてきた。
驚くミサキだが、拒絶はしていなかった。
“じゅり……きゅり……”
「……んッ……」
初めは、恥毛を擦る程度だった。やがて徐々に指を……ミサキの中心へと、移動させる。
“ふにゅッ………”
指から伝わる、柔らかな肉丘の感触。そしてさらにその奥には………
“くちゅ”
(!……ミサキ?)
既に湿り始めていた、裂け目があった。
「ミサキ……もしかして……お前もう……」
「や……言わないで」
恥ずかしげに、ミサキが両手で顔を隠す。
そんな恋人の仕草に彼女がいっそう愛おしくなったマサヒコは、首筋に舌を這わせた。
“ちゅるッ……”
「!やン……あッ……」
「ミサキ……あと、して欲しいこと、ない?」
「………あの……マサちゃん……エッチなお願いでも、いい?」
「?別にいいけど……」
「あの……私の、あそこに……マサちゃんのお口でキスして欲しいの……」
「!う、うん……」
ミサキから体をいったん離し、ゆっくりとショーツを下ろす。
(!……はあ……ホントにキレイだよ、ミサキ……)
ごく薄目に、秘めやかな部分を隠す繊細な茂み。
それは彼女の髪と同じ金色で……白い肌に映え、鮮やかだった。
「……マサちゃん、恥ずかしいから……そんな見ないで……」
「あ、ゴメン……あんまキレイなんで、つい……」
「………もう……」
互いに照れながら、マサヒコはショーツをミサキの足から抜き、そこを軽く広げて顔を寄せる。
§
(ミサキの……あそこ……)
至近距離で眺める。先ほど指先で確認した、ふっくらとした肉丘。
ふわふわと生い茂る、恥毛。固くぴっちりと閉じられた、処女そのものの可愛らしい裂け目。
そしてそこには……ほんのわずかだがナメクジが這った後のような、てらてらと光る跡があった。
“ちゅッ”
「あ……」
ぷちぷちとしたそこに顔をつっこむと、ミサキのリクエスト通り、裂け目にキスをした。
“ちゅッ……ちゅ、ちゅろ”
そして閉じられた筋に沿わせるように、何度も何度も、舌を這わせる。
既に興奮状態にあったミサキのそこからは、豊富な愛液がとろとろと分泌される。
マサヒコの唾液とそれがぐちゅぐちゅに混じり合い、べとべとに濡れ、ふやける。
ゆっくりと、ゆっくりと、ミサキの肉門は口を開こうとしていた。
“くちゅ……”
「は――ッ……ん……」
開きかけたそこに、舌先を尖らせて侵入した。
“ちゅ、りる……りゅち”
ピンク色の、そこをくすぐる。くちゅくちゅと、中で舌を動かす。
柔らかな肉の中を、掻き回す。マサヒコは、ただ無我夢中でミサキの中心を貪った。
舌先に嬲られて、ミサキのそこはさらに愛液をとくとくと溢れさせる。
初めての快楽に堪え忍ぶように、ミサキがベッドのシーツを両手できゅっとつかむ。
「う………うぅん……」
「ミサキ……?大丈夫?」
「うん……マサちゃん……気持ち、ふン……良いよ……」
「ミサキ……あの……俺のも……もう……」
ミサキの股間から顔をあげると、マサヒコは自分のそれを指し示した。
完璧に……痛そうなほど、勃起しきったペニス。
「………私は……いつでも……」
「じゃ、じゃあ……OKだね?ミサキ」
「はい……して、下さい」
しかし――そんな言葉とは裏腹に、ミサキは頬を赤く染めたまま小さく震えていた。
拙いながらも続けられたマサヒコの口撫のおかげで、からだの準備は整ったように見えた。
だが初めての体験を前に彼女は――期待と恐怖のふたつの感情の間で、揺れ動いていた。
(ミサキ……)
一回、ぎゅっとミサキを抱きしめるマサヒコ。心臓の音が、肌越しに聞こえた。
不安を、消すように。温もりを、伝えるように。彼女の肌の記憶を、自分の肌に刻み込むように。
―――無言で彼女を、ただ、抱きしめ続けた。
「ミサキ……優しくできるかなんて、分らない。
俺は……お前を、大切だって本当にそう、思ってる。だから…………」
「ありがとう。でも、本当に私を……大切に、思ってくれるなら……
私のからだが、あなたのものになったっていう……しるしを……下さい」
「ミサキ……」
マサヒコはわずかに体を起こし、ふたりの間に空間を作る。
自分のペニスに手を添え、ミサキのそこにつくん、とのせる。
「……………」
その瞬間、ミサキが体を強ばらせる。口をきゅっと結ぶ。目を強く閉じる。
(………ココ、なんだよな?)
不安げな彼女を見ながら、マサヒコは必死で入り口を探る。
“ぐッ……ぬぅ!”
ようやくそこを見つけたマサヒコが、力任せに挿れる。
「あ!きゃあッ!!」
初めての痛みに、ミサキが叫ぶ。マサヒコの背中に手を回し、肩胛骨に爪を立てる。
「ご、ゴメン……ミサキ……」
「いい……平気……」
赤い顔で、うわの空めいた表情で、ミサキが答える。
マサヒコは………躊躇った挙げ句、もう一度、ゆっくりと突く。
§
“ぐッ……ぬぅぅ……”
「は―――ッ………あ……………」
(う……狭い……ミサキの……中……)
先端だけは入りかけたものの、あまりに小さくて狭いそこはマサヒコの侵入を跳ね返してしまう。
(ゆっくり……ゆっくり……)
“ず……ずぅる……ぬる……”
少しずつ、少しずつ。圧力を減じるように、少女の体をいたわるように、進む。
ぷちぷちと、裂けるような感触がペニスの先から伝わる。汗ばんだ皮膚と、鼓動を感じる。
まだ固く若い肉がきゅっと引き締まり、熱を帯びる。
「ミサキ……もう少し、あと少しだから……」
「…………ウン」
“う゛ぬッ……ぬしゅ……”
「あ……」
「入った……全部、入ったよ。ミサキ、分る?」
「……あ、ある。マサちゃん。……私の……奥に……あなたが」
肉の襞にくるまれた、実感としての体温。熱かった。呻くほどに。目眩が、するほどに。
打ち込まれた肉棒の、灼けるような異物感。そこから焦げてしまいそうな、淫らで甘い痛み。
ふたりは、お互いの熱さを感じながら、浅い呼吸を繰り返す。
息を吐くたびに、苦しくなる。魂までもが喉から零れ落ちそうな錯覚に、惑う。
「ミサキ?」
「ッは、はい」
「………動くぞ」
「………はい」
有無を言わさぬ口調で、マサヒコがそう囁いてミサキが頷く。
“ずッ……ずるぅぅ〜〜……ぬるぅッ”
ゆっくり、ゆっくりマサヒコが動く。肉と肉が擦れてぶつかる音。揺れて溶ける音。
「ふ―――あっ……あ………はァ………」
からだとからだが、熱を、思いを、共有し、奪い合う。
ミサキの中をマサヒコが奔り、マサヒコはミサキに包まれる。
“ずッ……ぐぅる〜〜、ずじゅ、ぬぅ〜〜”
最初は遠慮がちだったマサヒコの動きが、徐々に強いものへと変わる。
どろり、と粘るミサキの中に、何度も何度も体を絡め、杭を打ち込む。
「う……あ……ミサキ……あ……」
(あ……すげ……女の子の中って……あったかいんだ……)
「マサちゃん……あッ、うッ、マサちゃあん!」
痛み。眩暈。甘さ。覚醒。熱さ。愛しさ。寒さ。いくつもの思いが、ミサキの脳裏ではじける。
「ッはあッ、お願い……キスを……あッ、キスして……マサちゃん……」
「あ……ああ……」
交わったまま、唇を重ねる。ミサキが舌をマサヒコの口内に入れて動かす。煽るように、動く。
それに答えようと、舌を入れて………
「!?!うッ!」
その刹那、目の前で火花が散ったような痛みを感じて思わず身を引こうとするマサヒコ。
しかし、ミサキは体をつかんで離さない。―――噛み切られた。はっきりと、意識した。
口内に、錆びた鉄のような血の匂いが広がる。じりじり、と噛まれた舌先が痺れる。
「な、なに、すんだよ、ミサ……」
「…………これで……あなたも、一緒……私と……一緒。
気持ち良くて……痛いでしょう?一緒だから……私を、離さないで…忘れないで……」
唇をマサヒコの鮮血で少し濡らしながら、ミサキがうっとりと呟く。
(………ミサキ?)
壊れている、とマサヒコも思った。しかし―――そんなミサキの表情はとてつもなく妖艶で、
マサヒコは身震いするほど彼女に欲情してしまっている自分を、止められなかった。
「そうか……そうだな、ミサキだけ痛い目にあうのは、不公平だよな。
じゃあ……もう、遠慮しないぞ?今、お前はと俺の血が、混じったんだから」
「はい………いいよ、マサちゃん。好きに……して」
“ぐぅッ!ずッ、ぬる………ずッぶ!!”
§
マサヒコの動きは、言葉通り遠慮ないものになっていた。強く、抉る。突く。掻き回す。
「うッ……ぐッ……ああ……マサちゃん……マサちゃん」
ほとんど暴力的なマサヒコの挿入に、ミサキは痛みを通り越して被虐的な快楽を得ていた。
内臓が掻き回されるように。子宮の奥まで、みっちりと埋め尽くされるように。
「あ……ミサキ………あ……」
マサヒコも、強く挟まれ、圧迫される。ぎちぎち、と満たされ、搾り取られる。
本能のまま、からだをぶつけあっていたふたりだったが……やがて、マサヒコに限界が訪れる。
「み……ミサキ。俺……俺……もう……」
「マサちゃん………あッ、お願い……赤ちゃん、出来ちゃう……から……」
「あ、あ……わ、分った……」
マサヒコが限界間際で、ずるり、とミサキの中から引き抜く。その瞬間、
“びゅッ!びゅくッ!びゅうッ!!”
マサヒコのペニスが、白い……と言うより、黄色に近い白の精を吐き出していた。
ミサキのからだに、べっとりとした精がはりつき、零れ、広がる。
「あ……あ」
放心状態で、それを見つめるミサキ。白い彼女の裸身をキャンバスにして、
射精はまだ終わろうとしなかった。マサヒコも、自分の分身の暴発を惚けたように見つめていた――
「ミサキ……まだいてえよ、舌」
「ごめんなさい……私、夢中で……」
全てが終わり、後始末を終えると――ふたりは、改めてベッドの中で裸のまま、じゃれ合っていた。
「でもね、マサちゃん?」
「?なに?」
「あのときは……思ったの。あなたを傷つけないと、あなたは私を忘れちゃうって」
「……あのなあ、ミサキ。忘れるもなにも、俺はずっとお前に側にいて欲しいって……」
「だって……だって……いくら、言葉で言われたって私……」
またも涙ぐむミサキ。マサヒコはしばし思案顔でそれを見つめた後……
意を決したように、彼女の手を取った。
「?」
涙を目に浮かべたまま不思議そうな表情のミサキに構わず、マサヒコは言った。
「ミサキ……俺達さ、まだ学生だし、親の金で食ってる身分だし。
だから偉そうなこと言えないけど。でも……約束するよ。お前を、必ず……迎えに行く」
そこで言葉を切るとマサヒコはミサキの細い薬指を口にくわえ、その根本を……
“カリッ”
「!きゃッ!」
ほんの少し強く、噛んだ。
「ゴメン……痛かったかもしれないけど、ミサキ?ここが将来お前に贈るつもりの、
指輪の指定席。だから……絶対、他の奴に指輪を贈られても、ダメだからな?
ここには、俺の贈る指輪が入るんだから」
「マサちゃん………」
それは、不器用なマサヒコなりの、プロポーズ。
左の薬指の根本には、確かにマサヒコの歯形が指輪のように赤く、残っていた。
「……ミサキ……俺の指には、お前が……」
「ウン……」
マサヒコの薬指が差し出され、ミサキもそれを口に含む。目を閉じ、強く――噛む。
“コリッ”
「!ッつ………」
同じく、マサヒコの指にもミサキの痕跡が残される。
「絶対……だからな?」
「はい……誓います。あなたを……一生、愛することを。もう、迷わないことを」
「誓うよ。お前と……生きていく。どんなときでも」
手のひらを裏返し、歯形の跡を見せ合うふたり。
ただ、幸せそうに微笑んでいた。いつまでも……愛し合うことを、誓って。
END
一発目は以上。ミサマサは私、何回目でしょう?三回目くらいかな?
既視感出ないように気を付けてるつもりですけど、ワンパ気味なのは避けられませんね。
タイトル:「銀の花と赤い指輪」でお願いします、苦労をかけます>古田監督
んで花火二発目、続いては初めてのミホ×シンジ。一応短編で締めてはいますが、
これは皆さんのリクエスト募って今後展開させるつもりですので、
ご意見・ご希望・ご要望、ぜひとも下さい。
では、NGワードは「エロ無し」「イントロ?」でお願いします。投下。
「今日で、卒業か……なんだか三年間あっという間だったな……」
城島シンジは桜吹雪の舞う中、感慨深げに呟いた。
卒業式も終わり、クラスの友人達とも再会を約束して教室を後にしたところである。
このまま母校を去っていく、そのつもりだったのだが―――ふと思いついたシンジは、
風紀委員として除草や害虫駆除等、あれこれと手をかけてきた花壇にきていたのだった。
体育館裏の花壇の周りには桜の木々が十本ほど植えられており、
満開を過ぎた桜はシンジたちの卒業を祝うように最後の花を散らせていた。
(はは………よく小宮山先生に、木を大切にしろって言われたっけ……特に、この木……)
シンジが歩み寄ったそこには、ひときわ大きな桜の木があった。
(ウチの高校ができたときに植えられたって言う木なんだよな……)
なんとなく去りがたくその古木の表面に手をやって撫でるシンジだが、
手のひらから、なにか人の手で刻み込まれたような感触が伝わってきた。
「………?」
指で何度かなぞると、そこには確かに彫刻刀かなにかで彫られたあとがあった。
不思議に思って、目をこらすと―――
ぼ っ 木
(…………………………………………………)
確かに、そう刻まれていた。
(……小宮山先生か、カナミか、マナカちゃんか、それともカズヤがノリでやっちまったか……)
すらすらと、犯人候補を頭に思い浮かべるシンジ。
(最後の最後まで、アイツらだきゃあ………)
厳粛な気分をぶち壊しにされて溜息をついた、そのときだった。
「せせせせせ、せんぱいッ!!!!!」
「?………はい?」
後ろを振り向くと、そこには顔を赤くしてブルブルと震えている少女がいた。
「あ、あの。わ、私ッ!一年の、かか、叶ミホと言いますッ!あ、怪しいものでは、ありません!」
(いや、十分怪しいんだけど……)
「えっと、君確か、よく小宮山先生と一緒にいる子だよね?」
「!おおお、覚えていてくれたんですか!」
「うん……そりゃ、まあ………信号待ちしてたときに股間触られたりとか、
文化祭のときにいきなり『ヌいてあげます』って言われたりとか、
階段の上から落ちてきて下にいた俺が怪我してしばらくエライ目にあったりとか、
突然エロ小説をプレゼントされたりだとか、『千円で私を買いません?』って言われたりとか……」
「!!!!!!!!!!!!!」
「心配しなくても、君が変な子だなんて思ってないよ。
どうせ小宮山先生やマリア先生あたりが妙なことを吹き込んだんだろう?」
さすがに鋭いシンジだが、彼女達のアドバイスを実行するミホもどうかと思う。
「あ……あの、その……」
一方、ミホはしどろもどろになっていたが―――
(ダメ……今日を逃したら、絶対ダメよ……)
最後のチャンスと開き直った分、いつもより回復は早い。
「あの、せ、先輩!い、色々と……変なことをしたり、言ったりしてすいませんでしたッ!」
「だから、いいよ別に……もう、最後だし」
「…………最後だから、先輩……最後に、ひとつ……聞いて欲しいんです」
「?」
「私……先輩のことが、好きでした!一年間、あなただけを見てました!
あ、あの……もしよろしかったら、つ、付き合って下さい!」
(言えた……最後に、言えた……頑張ったよ、私)
やっと自分の想いをシンジに伝えることができて、思わず涙ぐんでしまうミホだが。
「………………………へ?」
完全に不意打ち状態のシンジは、ポカンと口を開け……彼女を、ただ見つめていた。
「あの……先輩?」
§
「あ、ああ、ご、ゴメン……」
ミホの言葉にようやく正気に戻ったシンジは、自分を心配そうに見つめている少女を見た。
顔立ちは、少し幼い感じがした。大きな瞳に比べて鼻と口はごく小振りで、
猫系の小顔にちんまりとおさまっていた。不安げな表情のせいか、道に迷った子猫のような……
どこか男の保護欲を刺激するような、そんな美少女だった。
(……そりゃ、俺だって願ってもない話なんだけど……)
「あのさ、叶……さん?」
「は、はい!」
「いきなり好きだって言われて、俺、ビックリしてる。一応聞いておくけど、
小宮山先生やマリア先生の仕組んだドッキリとかじゃないよね?」
「ち、違います!」
「はは、ゴメン………ありがとう、すごくその……嬉しいよ」
「……それで……先輩、お返事は……」
不安げに、ミホがシンジを見上げる。
「いや……俺としても、喜んでよろしくお願いします、って言いたいところなんだけど……」
「…………?」
「ひとつ、聞いておきたいんだ。君、なんで俺を好きになってくれたの?
先輩って言ってもさ、俺、部活に入ってなかったし。委員会でも一緒になったことないよね?
もし同じ中学とかだったら悪いんだけど、君の記憶がないんだよね。
それにまさかとは思うけど、一目惚れされるほど顔に自信もないし」
「!い、いえ、先輩は、素敵です!」
「……ってやっぱり一目惚れなの?」
「………覚えてないんですね……」
「?」
「私が……この高校に入学したときです。先輩、私を……助けてくれたんです」
「??」
「髪の色のことで、緒方先生に叱られてたときに、先輩が助けてくれたんです」
「………?あ!もしかして!」
「全く、入学早々こんな色に髪を染めてくるとは……」
「違うんです!せ、先生、私、地毛で……」
「ふん、ごまかされんぞ。入試のときはお前、黒髪だっただろうが。
私が試験監督のときに筆記用具をぶちまけてオロオロしてたから、覚えていたんだ」
「ほ、本当なんです!信じて下さい。実は……」
「聞く耳持たんわ!いくらこの高校が自由な校風だからと言って、
お前みたいなチャラチャラした奴を野放しにすると……」
「緒方先生〜〜それくらいにしておきましょうよ。彼女、泣いてるじゃないですか?」
「な、なんだ、城島!貴様、風紀委員の癖して校則違反を見逃すのかッ!」
「いえね、先生?確かに校則でも染めるのは禁止、とありますけど。
地毛の場合はなにも規定がありませんし、彼女の言うとおりなら校則違反にあたらないかと……」
「ふん。だからコイツは入試のときには……」
(小声で)「それより緒方先生……マズイですよ?」
「?な、なにがだッ!」
(小声で)「ホラ、先週、先生一年の矢野さんの髪の色のことで指導してたでしょう?
そのとき、泣きじゃくる彼女にパンツを下ろさせて下の毛と比べたっていう噂が……」
「!%‘&“+ああああ、あれはお前の妹がッ!!!!!」
「噂ってのは怖いですね〜〜、今日の風紀委員でもそれが話題で出まして。
いえ、俺は事実と違うって言ったんですよ?でも風紀委員の担任が例の小宮山先生でしょう?
にや〜〜〜って笑って、『その噂、私に任せてくれないかしら?』って言ってたんですけど……」
「※★☆@!!!!!なにいいいいいいいいいいいいい!!!!!!」
「それで小宮山先生、そのまま職員室に向かったんですが、今ならまだ間に合うかと………」
「!!!!わ、分った。すまん、城島!!!!!!!!!!!!!」
「あ〜〜あ、緒方先生すげえスピード……廊下は走るなって普段言ってるくせに……」
「………あの………」
§
「ん?ああ……はは、緒方先生ってさ、ウチの高校にしては珍しくお堅い先生なんだよね。
入学早々嫌な思いをしたかもしれないけど、気にしないでね?」
「は、はい!ありがとうございました!」
「はは、別にいいけど……にしても君、染めるなら二学期にすれば緒方先生だって……」
「!ち、違うんです。嘘じゃなくて、本当にこっちが地毛なんです!
……私の中学、校則が厳しくて。地毛なのに無理矢理黒に染めさせられてたんですけど、
小笠原高校は自由な高校だって聞いてたから、思い切って染めるの止めて……」
「へえ、本当に地毛なんだ……キレイだね、君の髪」
「!………あ……」
「!ご、ゴメン。あんまりキレイなんでつい、触っちゃった。セクハラだよね、ゴメン!」
「……い、いえ……あの……」
「お〜〜〜い、シンジ〜〜〜!!!早く行こうぜ〜〜!」
「ああ、わりいカズヤ……じゃ、ゴメンね〜〜」
「あ…………せん……ぱい……」
「そう言えば………あのとき……」
こくり、とミホが頷いて熱っぽい視線をシンジに向ける。
「私……あのときから、ずっと……ずっと、先輩のこと、素敵だなって思って」
「あ、あのね、叶さん?そうは言っても君、俺のことそれ以外は良く知らないだろう?」
「いいえ!知っています!」
強く……妙に自信ありげに頭を振るミホ。しかしシンジはその様子になぜか嫌な予感が。
「優しくて、たくましくて、笑顔が素敵で、妹思いの妹フェチで、アナル好きで、
右手が恋人で、メイドやナースのコスプレが大好物!そうですよね!」
―――そして、予感は的中した。
「………出来たら『妹思い』以降は君の記憶から削除して欲しいんだけど……」
「だ、大丈夫です!先輩!わ、私、小宮山先生とマリア先生から、
先輩の理想の女の子に近づくために、数々の特訓を受けてきました!
ですので、妹プレーも、コスプレも、せ、先輩が望むなら、お、お尻の穴も……OKです!」
「……叶さん、お願いだから、大きな声で言わないで………」
さすがに泣きそうになったシンジは両手を合わせ、拝むようにミホに言った。
「……………あの……叶さん?」
「はははは、はいッ!」
「ちょっと戸惑いもあるけど、正直すごく嬉しいよ。でも、俺、君のことよく知らないんだ。だから……」
「………私じゃ、ダメなんですね。私みたいなつまらない普通の女じゃ……わかりまし」
「違うよ。今話していても、どうも君の中で俺っていう人間が誤解されまくっている気がするし、
それをまあ、修正したいっていうか。それに君、自分で思ってるよりすごく面白い子だし。
なんていうか……俺も君のことを、もっと知りたいし、俺のことも、もっと良く知って欲しいっていうか」
「!!そ、それってもしかして………」
「だから……俺で良かったら、付き合ってくれない?」
「!!!!!ははははははは、はいッ!」
完全に舞い上がり、喜びのあまりその場でぶっ倒れそうなミホだが、
シンジはにっこりと微笑むと彼女の赤みがかった髪に手をやって優しく、撫でた。
「…そう言えば、覚えてたよ。すごく……すごく、髪のキレイな子がいたなあって」
「!…………先輩…………」
涙ぐみながら、うっとりとシンジの行為に身を任せるミホ。
ふたりは、そして………どちらともなく、体を寄せて、抱き合っていた。
「……叶さん、あのさ、俺、浪人しちゃったから時間だけはあるんだよね」
「で、できたらミホって、名前で呼んで下さい!」
「う、うん。なんでね、ミホちゃん?君の都合の良い日にでも、デートに行こうか?」
「!!!は、はい、よろしくお願いします!あの、ナースとメイドのコスプレの用意は!」
「……………しなくていい」
「でででではッ、避妊具の用意はッ!」
「………それも、しなくていい」
しかし、この子の中での自分像というのはどうなっているのか………
当分は誤解を解くのに時間がかかりそうだな、と先が思いやられるシンジであった。
(続く………?)
今作は以上、続編ありで。
さて、続きまして花火三発目、最後は嫁との共作、アヤナ×マサヒコ。
残念ながら、煮詰め不足で彼女がバンザイしちゃったんで、
構想:嫁、執筆ほぼ私になったうえ、未完作品です。
NGワードは「未完」、「エロ無し」、「その他大勢でオリキャラ登場」。では、投下。
「ニュース!ニュース!特報だぞ!」
「また特報?……杉内、お前いったい一週間に何回それを……」
「ま、正直聞き飽きたけど」
「どうせ尾花先生と金森先生が別れたとか、みんなが知ってるその程度のネタなんだろ?」
「ふふん、今回は正真正銘のとびきりのネタなのだよ……しかも、男子諸君には特に!」
「あ、2限の数学の宿題忘れてきちった。見せてくれない?川崎」
「しょーがねーな、マサヒコ。ならさ、購買の焼きそばパンとトレードでどう?」
「杉内や新垣じゃ不安だしな……わかった、川崎。それで手を打つわ」
「ってコラー!わざとらしく無視すんな、小久保に川崎!」
「……だって」
「……なあ」
英稜高校2−Aの教室の朝……マサヒコは始業前の短い時間、
級友達とダベりながらそんな話を続けていた。
「ふん、この情報を聞いて驚け!今日ウチのクラスに転入生が来るのだよ!」
「ほぉ……でも季節外れだな、こんな時期に」
「それがなんでも帰国子女っていうの?アメリカと日本だと学期の始まりが違うらしいぜ」
(…ん?)
「帰国子女か……!ちょっと待て、杉内!お前がそれだけ騒ぐってコトは……」
「ふふふ、良い勘をしてるね、新垣君!そう、その転入生は、女なのだよ!」
(……んん??)
「そそそそ、それで、どうなんだ?どんな感じなんだ?」
「慌てなさんな、和田。これがな、ロングヘアーの似合う、キツ目の超美人!」
(………んんん???)
「写メは……写メはぁぁぁぁあ!!!!!」
「おお〜〜っと、先生と一緒だったから、写すのはさすがにマズいべ?でもな、
職員室の前で聞き耳を立ててたんだけど、なんでも元々は東が丘中学出身とかで……」
(…………んんんん????)
「?どうしたんだマサヒコ?」
「いや、なんでもないんだが……杉内、その子さ、なんだか珍しい名字じゃなかった?」
「お!良い勘してるねえ、マサヒコ。そう、三文字でいかにも名門、って感じの名字だったぜ。
えーーーーっと、確か……わか……なんとかって……」
(……………決定)
級友の話を聞きながらなぜかひどく嫌な予感に襲われていたマサヒコは、
その予感を確信に変えてがっくりと肩を落した。
“ガラッ”
「おはよ〜〜う。じゃ、みんな席につけ〜〜〜」
「「「「は〜〜〜い」」」」
「出席を取る前に今日からウチのクラスの一員になる生徒を紹介する。
アメリカからの転校生だから分らないこともあると思うが、みんな助けてやってくれ。
じゃあ、入ってくれ、若田部」
「はい……秋山先生」
「「「「「「おおおおおおお!!!」」」」」」
男子のみならず、クラス全員がどよめきを漏らす。そう、教室に入ってきたのは……
「若田部アヤナです。今日から皆さん、よろしくお願いします!」
紅茶色に輝く、長い髪。すっきりと整った、上品な顔立ち。
制服の上からでも分る、細身でありながらも豊満な肢体。
紛れもない、「あの」若田部アヤナだった。
「わ〜〜〜〜ん、アヤナちゃ〜〜〜ん!!!!」
彼女の姿を認めるが早いか駆け寄ったのは……もちろん、我らが天然少女・的山リンコだ。
「うわ〜〜ん、なんで……なんで、教えてくれなかったの?うっく、ぐすッ……私……私」
「ごめんなさいね、的山さん……ちょっとみんなをびっくりさせようと思って……」
「アヤナ……私も、ビックリだよ〜〜〜」
いつの間にか柴原さんもアヤナの元に駆け寄り、手を握りしめて嬉しそうにニコニコしている。
「コラコラ、自己紹介もできんだろう、お前達は……。
しかしそうか、若田部はアメリカに行く前は東が丘中学に通っていたんだったな?」
§
「はい。ですから帰国子女なんて立派なものじゃないです。あっちでも英語で苦労しましたし。
二年間も日本の教育から離れちゃったので、不安でいっぱいです。
分らないことだらけですが、色々教えて下さい!」
可憐に微笑むと、ペコリ、と頭を下げるアヤナ。その姿を見て、
((((おおおお、教えてえ〜〜〜〜!!!!手とり、足とり、それ以外!!!!))))
クラス中の男子が色めき立つのも無理ないことで……そう、ただひとりをのぞいては。
「うっく……ぐす、アヤナちゃ〜〜〜ん!!!!」
「的山、嬉しいのは分るが、再会を喜ぶのはそれぐらいにしておけ。
まあ久しぶりに日本に戻ってきて、同じ中学の出身者がいるってのは心強いだろう。
そう言えばウチのクラスで的山と柴原以外に東が丘出身っていうと……」
(先生!!!!!!!!!!!!!アンタ、余計なことを!!!!!)
見つからないように小さくなっていたマサヒコは、エビのように体を折り曲げてさらに小さくなる。
「なあ、マサヒコぉ〜〜〜そういやお前も東が丘じゃね?ってイテッ!なにすんだよ、マサヒコ!」
(杉内!!更に余計なことをッ!!!!!!!!!!!!!おまけにでけえ声で俺の名前を呼ぶな!!!)
杉内少年の足を蹴飛ばすと、マサヒコは教科書で顔を覆って隠した。
「あら……うふ、小久保君も、お久しぶり……」
女子チームで再会を喜び合っていたアヤナが、にっこりとマサヒコに目を向ける。
「あ……ああ、ひ、久しぶりだね……若田部……」
諦めて顔を起こしてぎこちなく挨拶するマサヒコだが……
(若田部……口元だけ笑ってるけど、目、笑ってない……)
アヤナの目の奥底に宿る、残酷な光に心臓がキュ――ッと絞られるような気分を味わうマサヒコ。
「ほう、そう言えば小久保も東が丘だったな」
「そうだね、リンちゃんとアヤナと小久保、仲良かったもんね」
「うん!ミサキちゃんとアヤナちゃんと小久保君と私はいっつも一緒だったもん!仲良しだよ!」
((((………なにい?))))
一転、クラス中の男子……だけではない。
心秘かにマサヒコに思いを寄せている女子生徒までが、ぎろり、と彼をにらんだ。
「マサヒコっ!お前、あんな可愛い聖女の彼女がいるくせに!」
「どういうことよ、小久保君!」
「まままま、まさか、お前、あのミサキって子は現地妻って奴か?」
敵意むき出し……というか、敵意そのものの視線に囲まれたマサヒコは慌てて弁解する。
「お、落ち着け!だから、ただの友達だって!若田部、せ、説明してくれ……」
「ええ、そうです。私たちはいつも一緒でした。一緒に旅行に行ったり、
お祭りに行って金魚すくいで小久保君が私に金魚をプレゼントしてくれたり、
雪の日に押し倒されたり、水泳の授業で足をくじいた私を保健室までだっこしてくれたり……」
「!!!わわわわわ、若田部えええええええ!!!!!」
「「「「「「なにいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!」」」」」
凄まじい勢いでクラス中の生徒がマサヒコの元に押し寄せる。
本来はそれを止めるべき役割の担任教諭秋山も、
あまりに大胆なアヤナの発言にあんぐりと口を開けてそれをただ眺めるだけだった。
「ちょっとアヤナ……やりすぎじゃない?」
さすがに素早く状況を把握したのは、柴原さんだ。
「うふ……ちょっとイタズラが過ぎたかしら?」
「?アヤナちゃん、なんでみんなで小久保君をボコボコにしてるの?
わ〜〜ぶしゅって血が出てる〜〜!!わ〜〜赤い噴水みたいでキレ〜〜!」
「!お、おい、みんな!止めろ!それ以上は………傷害致死になりかねん!!!!」
はっと状況に気付いた秋山先生が生徒達を止める頃には…………
哀れマサヒコは、ほとんどボロ雑巾のようになっていた。
「ああ……お花畑だ……それに、川も……あ!根本のおじいちゃんに、杉浦のおじさん!
久しぶりだね……待ってて、俺も今、そっちに…………」
「こ・く・ぼ!!!大丈夫?生きてる?」
「わああああ!!!ごめんなさい、ごめんなさい!もうセクハラしません!」
「ああ……やっと気付いたのね、小久保君?」
「わ〜〜〜ん、大丈夫?小久保君?」
§
「……?柴原に若田部に的山?」
「大丈夫?まったく、転入初日にあなたの看病をすることになるとは思わなかったわ」
「アヤナが原因なんだから、しょーがないじゃん」
柴原さん・リンコ・アヤナの三人が、ベッドの周りにいた。
マサヒコは体の節々がまだ激しく痛かったものの、なんとか半身を起こして三人に聞いた。
「……なあ、俺、どうなったんだ?なにがなにやら……」
「あははは、アヤナが言った冗談のせいで、クラスのみんなにボロボロにされたの。
それで今日一日、保健室のベッドでぐっすりお休みだったってわけ。
放課後は保健の立花先生、用事があるとかで仕方ないからウチら三人で看病してたのよ」
「ちょっとしたアメリカン・ジョークだったんだけど」
「…………そのちょっとしたジョークで、フクロにされた俺の身になってくれ」
「大げさねえ〜〜〜。骨折もしてないし、全身打撲程度だって先生も……」
(………全身打撲『程度』って……)
思わず天を仰ぐマサヒコだが、そんな彼の心中など知るはずもないリンコは笑顔で語りかけてきた。
「ねえねえ、小久保君、体動かせる〜〜〜?」
「ん……今はちょっと、痛いけど……イテテテ!あちゃ……キツイかも」
「じゃあ、おしっこ行きたくなったら言ってね?ほら!」
「…………?」
「えへへへ〜このシビンね、特大のXLサイズなの!だから小久保君がどんな巨コンでも……」
「あ、歩ける!いやあ、自力で歩けるって素敵だなあ!」
無理に笑顔を作ってベッドから起きあがると、マサヒコは保健室内を軽快にスキップして見せた。
……関節や背中の裏でバキバキ、と音がしたような気がするのは、とりあえず忘れよう。
「な〜〜んだ、小久保君全然元気じゃない」
「……でも、なんだか脂汗かいてるよ?小久保、ホントに大丈夫?」
(柴原……今は、お前だけが頼りだ……)
“♪♯”
「あ!ダーリンからメール。……えへへ、これから会いたいって♪じゃあね、みんな〜〜」
(………とりあえず鈴木、殺す)
何の罪もないかつての級友・鈴木君に八つ当たり気味の殺意を抱きながら――
この場で唯一頼れる存在の柴原さんに、マサヒコは藁にすがる思いで頼みこんだ。
「し、柴原……待ってくれ。行く前に、頼む。俺の鞄を教室からこっそり持ってきてくれないか?」
「?別にいいけど……なんで?」
「いや……その、今俺が帰ったら、連中が待ちかまえている危険が……」
アヤナだと、男子連中に囲まれて質問責めにあうとも限らない。
リンコでは、ポロリとマサヒコが回復したことを皆に漏らしてしまいかねない。
柴原さんならば、教室に残る連中のことも適当にいなしてくれるだろう。
ベッドの上から切々とそう説明するマサヒコ。さすがに、冷静な判断だ。
「なるほど……わかったわ。バレないように持ってくるから」
納得した柴原さんは保健室から姿を消した。
「それはともかく……なあ若田部、なんでこんな中途半端な時期に戻ってきたんだ?」
「大学受験のために決まってるじゃない。高三の途中で戻ってきても、
日本の受験ペースに追いつかないし。二年生のこの時期からなら、リカバー可能だしね」
「せっかくアメリカに行ってたんだし〜〜。アヤナちゃんなら帰国子女の推薦枠だって……」
珍しく的確なことを言うリンコだがアヤナは手のひらをひらひらとさせて、首を振った。
「や・め・て・よ!私、そういうの嫌なのよ。帰国子女なんて言ったって、たった二年よ?
そんなお情けで推薦貰ったって、全然嬉しくないし。私は実力で勝負したいの」
「はああ……変わんねーな、若田部。俺なら推薦貰えるなら有難く……」
「なによ……皮肉?成長してないってこと?」
ぎろり、とアヤナがにらむが……どこか、ふざけたような表情だった。
「あはは、いや皮肉とかじゃなくて……ま、俺の願望だよ」
そう言った後、改めてマサヒコはアヤナを見つめた。―――眩しかった。
キレイに、なっていた。あの日空港で別れたときよりも、少し、背が伸びていた。
すっきりと通った鼻筋、形良く整った薄い唇。色白で彫りの深い顔立ちはそのままだったが、
勝ち気さと性格の強さをのぞかせていた切れ長の大きな瞳は、
あの頃より幾分柔らかいものに変わっていた。
§
そして少女の体にどこかアンバランスに、窮屈そうに実っていた豊かな胸は、
すらりと成長した四肢に相応しく収まっていた。元々大人びた表情を浮かべていた美少女は、
二年の歳月を経てさらなる輝きを放ち……大人の女性として、完成しつつあった。
「でもさ、なんで英稜のわけ?お前の成績なら、聖女だって楽勝で転入できたはずだろ?」
「………変わらないのは、そっちよ、小久保君」
「へ?」
「ま……見てなさい。リベンジよ、リベンジ……天野さんとの勝負、まだついてないわけだし」
「?まだそんなこと言ってんの?それこそ、聖女に行けばミサキと直接成績を競えるのに……」
「ふふ……成績の話じゃ……ないの」
アヤナがにやり、と笑みを……それもひどく獰猛な笑みを、浮かべた。
その表情を見て、背筋にぞくりと冷たいものが走るのをマサヒコは感じていた。
「ほ〜〜〜い!鞄取ってきたよ!じゃ、リンちゃんにアヤナ、悪いけど後は頼んだよ?
私はこれからデートなんで♪うふ♪」
「は〜〜〜い!」
「しょうがないわねえ………」
アヤナとリンコに後事を託し、柴原さんは軽やかに保健室から姿を消した。
「上手く行ってるんだ、あのふたり……確か鈴木君って小笠原高校よね?」
「柴原と鈴木のこと?うん、すごく仲良いよ。前にミサキや的山と一緒に水族館に行ったけど、
こっちが恥ずかしくなるくらいにベタベタしてて当てられちゃったしな」
「ふ〜〜〜ん……ダブルデートなんか……してるんだ……」
「ん?と、というかホラ、的山もいたから……」
「あの日、楽しかったね〜〜また行こうね〜〜小久保く〜〜ん!」
雲行きが怪しくなったところを、リンコの脳天気発言が救ってくれた。
「あ、ああ。良かったら、再会のお祝いに若田部とみんなで遊びに……」
しかし、ここで余計なフィルダースチョイスをかましてしまうのがマサヒコらしいところで。
「ふふ……そうね……小久保君……」
(…………!!!!)
さきほどよりも五割増しの残酷な笑みを浮かべるアヤナ。
マサヒコは凍てついたような愛想笑いを浮かべるしか、なかった。
「ねえねえ〜〜小久保く〜〜ん!そんな歩きにくそうだったら肩かしてあげよっか〜〜?」
「そうね、左は私で右は的山さんで挟んで……あは、正に両手に花ね」
「………遠慮しときます」
(そんなことされてる姿をクラスの連中に見つかったら……命が、危ない)
「でもペンギンさんみたいにヒョコヒョコ歩いてる小久保君、ちょっと可愛いケド〜〜」
(せやさけえ、股関節がワシの言うこと聞かんのじゃあああああああ!!!!!)
なぜかニワカ広島弁でマサヒコは心中、毒づいた。
身を隠すように……なんとか学校を脱出したまではいいが、歩くたびに関節の節々が痛い。
英稜が自宅のすぐ近くにあるという位置関係に、つくづく感謝するマサヒコであった。
「ああ……やっと着いた。送ってくれてありがとう……じゃ、じゃあ……(もし行けたら)また明日」
ようやく小久保邸の前に着き、マサヒコは安堵の声を漏らして言った。
「うん!じゃあね〜〜〜アヤナちゃん!小久保く〜〜ん!」
何事も無かったかのようにリンコは笑顔でぶんぶん、と手を振りながら去っていった。
「うふふ……相変わらずね、的山さんは。あの笑顔を見てると帰ってきたんだなって思うわ……」
「………いきなり感傷的だな、若田部」
「……私だって、そういう気分になることくらい……」
一瞬だがひどく寂しげな表情を浮かべたアヤナを、マサヒコはちょっと不思議な気持ちで見ていた。
「ま……転入初日から、ドタバタしてて俺も迷惑かけたかもな。明日から、またよろしく頼むよ」
「ウン……ねえ、小久保君?」
「?なんだ、若田部……」
「私……私ね、本当は………」
“ガチャ”
「ん?お帰り、マサヒコ。なにやってるの?」
「あ……ただいま、母さん」
「あれ?若田部さんちのお嬢さん?」
§
はい、今回は以上で終了。続編はいつになるやら。
こんなのんびりした祭りってのもいいですね。
前回の一周年祭りは二日に集中して読み手である読者の皆様から、
追いつかないって話もありましたし、これくらいのペースの方がいいかも。
>>トマソン氏
実は官能小説って読んだこと無いんです。
エロ本・エロ漫画の類はひとなり(だと思いますが)に読んだことあるんですけど。
なんで、私のSSって官能小説の雛形(あるのか、そんなもん)からは外れてるのかも、
って不安になることあるんです。結婚してからその類は見ることのできない環境だし。
ええ、ある日仕事から帰ってきたら、
秘蔵のエロDVDがベランダのプランターの中に半分埋まった状態で光っていましたから。
その日の夕食はいと味気なく……では、祭りの成功を祈って股〜〜〜
おお541氏に郭氏乙でした
前夜祭→そら氏
本祭→トマソン氏・541氏・郭氏
いまのとここういう流れかな?
マサ×ミサキの黄金カップル(・∀・)イイ!!!
ミホがやっと報われたみたいで嬉しい・゚・(ノД`)・゚・
アヤナ帰国編、続きが楽しみ。略奪愛はあるのだろうか(*´Д`)ハァハァ
まさかの三連投にマイハートが暴発寸前っす
とにかく G J っ !!!
久々なんでトリのテスト
郭氏、連投GJ!そして、ごめんなさい。スレの住人達にも。郭氏のSSの読後感ぶち壊しなもの投下します。
没ネタをくっつけた上、急場凌ぎで長くて雑です。登場キャラの殆どがブッ壊れてる上、これ以上ない
ほど色んなネタ混ぜ込んで読む人置いてけぼりですが、鼻で笑いながら見てください。
誤字脱字、なんか矛盾してる点とか、一応言ってくれると嬉しいです。
NGワードは「陵辱」「ネタに走りすぎ」
タイトルは
「妹は見た!卒業2時間スペシャル〜禁オナと陵辱と真の勝者!陰謀渦巻く城島家〜」
です。では投下。
小笠原高校の卒業式。3年間を過ごした母校に別れを…そんな事より聞いてくれ。卒業スペシャルだか
なんだか知らんが、ぶっかけ…ぶっちゃけどうでもいい。
俺、城島シンジはちょっと前に、恋人が出来たんですよ。同じクラスの、今岡ナツミ。
今までは、周りの目を気にして公然とデート出来なかったけど、それも今日まで。これからは堂々と
デートできるんです。ていうか、まだ肉体関係まで行ってないんです。デートの度、もしもの時のために
避妊具を用意して、持ち越すこと3回。次回こそはこいつに日の目を見せてやろうと思っている。
卒業式が終わり、最期のHRも終わった。
「シンジくん、私ちょっと用事があるから先に校門で待ってて。」
「わかった。」
席を立ち、廊下に出た瞬間。ものごっついスピードで横から女子が突撃してきた。すんでのところで
かわすと、その子は顔面から床にダイブした。
「ううぅ…折角の『出会い頭にぶつかってキス&騎乗位作戦』が…毎日血が滲む程練習したのに…
あ、好きです先輩。私と付き合ってください。」←最早挨拶と化している
起き上がっていつものように告白する叶さん。いい加減俺も名前覚えた。ブラックリストに入れるために。
「だが断る!この城島シンジの最も好きな事は、自分で健気と思っている女に対してNOといってやる事だ!!」
適当に断り、廊下でざわめく生徒達の間をデビルバット・ゴーストですりぬけて逃げた。
「私、諦めない…OKしてくれるまで、何回だって告白しに行くんだからー!」
周りの視線を一身に集めながら玄関に着くと、不安そうな表情のアキちゃんが俺の胸に飛び込んできた。
「お兄さん!」
「ど、どうしたのアキちゃん?」
「お願いですから、卒業しないで下さい…うっ…えぐッ…お兄さんが卒業しちゃったら、私、私…!」
ちょ、何だこの展開…!周りの視線が突き刺さってるし!さっきから刺さってたけど。
「アイツら相手に一人でツッこまなきゃいけないじゃないですかぁぁっ!!」
「…そうきたか。」
「絶望した!お兄さんのいない高校生活に絶望した!!」
・カナミ達と同類に見られて男子が近寄ってこない ・女子にも奇異の目で見られる
・いつかカナミ達にマジで犯されるかも ・ツッコミ疲れる毎日・どんどん毒されていく自分
・本人の意思とは裏腹に成長する胸に、嫉妬の目を向ける親友達 ・進学先まで同じ予感
・エスカレートしていくマリア先生の悪ふざけ ・結局あいつらと三年間同じクラスな予感
・来年度も同じクラスになる予感 ・マリア先生&小宮山先生の愛弟子が同じクラスになる予感
「俺がいてもどうしようもないのとか、今と変わらないが混ざってるんだけど…」
「それでも、あなたが傍にいてくれるだけで、どれだけ心強いか…!」
俺の胸板に顔を押し付けて泣くアキちゃん。できれば俺が君の胸に顔埋めたい。可哀想だとは思うけど、
俺ももうあいつらの相手するの疲れてんだよね。アキちゃんは学校で会うだけだろうけど、俺はカナミと二人
で何年も暮して来たんだぜ?ここいらで誰かにバトン渡してもいいよね?明らかにキラーパスだけどな。
「大丈夫だよ、アキちゃん。」
「…え?」
「朱に交われば赤くなる、っていうじゃないか。染まってしまえば楽になるよ?」
「お…鬼…むしろオーガ!!」
よろよろと崩れ落ち、がっくりと膝をつくアキちゃん。
「皆、違う道を歩むことになったとしても、互いが互いを忘れなければ、いつかまためぐり合うことが…」
「ちょ、その台詞マサヒ」
状況と関係ないけど格好いい台詞でお茶を濁し、立ち上がる気力もない彼女を置いて走り去る俺。
罪悪感を、花びら交じりの春風が爽やかに洗い流してくれる。そうさ、後ろを振り向いちゃいけない。
一人暮らしを始める俺には、ホワイトホール、白い明日が待ってるぜ!
「私を(見)捨てないでぇぇぇぇっ!!」
アキちゃんの叫びが俺の背中に浴びせられる。周りに誤解されるからよしてくれ。
「ごめんシンジ君、別れて。」
待ち合わせ場所に現れたナツミは、開口一番に別れの言葉を口にした。
「えっ…ははは、エイプリルフールはまだ先だぜ?」
「私、気付いたの…本当に好きなのは誰なのかって。」
「え、エイプリルフールは…」←しつこい
「私が本当に好きなのは…カズヤ君♡」
物陰から、ダークな雰囲気のカズヤが現れた。
「ゲェーーーーッ!?」
驚きのあまり俺は、ゆでたまご風に叫んでしまった。
「悪いな、シンジ。今岡は俺が貰った…」
くくく、と喉の奥で笑うカズヤ。これ「どっきりカメラ」だよな?騙されないぞ、カメラ何処だよ?
「彼を殴っているうちに気付いたの…心が満たされていくのを。きっと、これが愛なんだって…!」
「その愛は色々と間違ってると思うぞ!」
昔は俺も、「哀〜震える哀〜それは〜別れ歌〜♪」の「哀」を「愛」だと思っていた。
「ごめんね、シンジ君。例え間違いだとしても、カズヤ君と一緒なら…」
カズヤを見るナツミの目は、俺が向けられたことのないものだった。いや、愛情とかそういう意味じゃないよ?…あれは猛禽類が仔兎を狙う目だ。ナツミがカズヤの右腕に腕を絡ませる姿が、鷹が仔兎の柔肌に鋭い爪
を食い込ませているようにしか見えん。食う気だ。絶対に食う気だ。…間違いない!気をつけろ!!
「裏切ったな!俺の気持ちを裏切ったな!モザイク除去装置と同じに、俺の気持ちを裏切ったんだ!!」
「そうさ、ほとばしる熱いエロスでお前を裏切ったんだ。じゃあな、シンジ。恨んでくれても構わない。」
「さ、カズヤ君。ホテルいこっか♡」←狩場へ移動
「俺を捨てないでぇぇぇぇっ!!」
楽しそうにカズヤの腕に抱きつくナツミ。最早俺は眼中にないようだ。よりにもよってカズヤかよ…
大穴すぎるよ。ヤツは、とんでもないものを盗んでいきました。それは、俺の彼女です…
ふと気付くと、後ろにケイが立っていた。
「シンジ君…ごめん、私、こうゆう時どんな顔したらいいかわからないの。」
「…笑えばいいと思うよ。」
「ぷっ…うくくッ…『ゲェーッ』なんて言ってるヤシ初めて見たww惨め過ぎてテラワロスwww」
「うわぁぁぁぁぁぁんっ!!本当に笑いやがったよコイツ!!しかもお前2ちゃんねらーかよ!!」
きちんとツッコミを入れて、俺は走った。走る、走る、俺だけ。流れる涙そのままに。
疲れ果て、ゾンビのような足取りで家に帰り、俺は居間で飲んだくれていた。しばらくするとカナミがアキ
ちゃんとマナカちゃんを連れて帰ってきた。ビデオを見にきたらしいが、皆俺の自棄酒に付き合ってくれた。
が、カナミ達が飲んでいるのは「美少年」という酒だったからちょっとひいた。そのうち俺は、年下の女の子
達に腫れ物に触るように慰められ、惨めさが限界突破。心理グラフ反転しました。
数時間後
「情けない男を演出して母性本能をくすぐりながら、俺は酒の勢い&ドサクサ紛れにアキちゃんの胸に顔を
埋めて、眠ったフリ作戦を実行。彼女の俺に対する好感度が2上がり、アキちゃんルートのフラグが立った。」
zzz…zzz…もう食べられないよ、この肉まん。
「台詞とモノローグが逆!!人の胸甘噛みしないで下さい!!」
「oh!ミステイク!!心読まれた!」
「お兄さん本当は全然へこんでないんじゃないですか!?」
「本当は…一部膨らんでいる。」
「本当だ、お兄さんの股間がフルヘッヘンド…って擦り付けるな!!」
アキちゃんの連打が俺を襲う。この超密着状態からこれだけの威力のパンチ…!
「へぶぅっ、好感度が3下がった。ぐふぉあっ、選択肢をミスったので前回の記録からやり直そう。」
最後までボケ通そうと頑張る。向かいのソファーには、俺たちのやりとりを見て笑うカナミとマナカちゃん。
「シンジひゃんよいすぎれふよ〜。」
鏡を見ていいやがれ。あ、ちょっと催してきた。酒飲んだ後のションベンってくっさいよね。
「ちょっとトイ…レッ!?」
ソファから立ち上がった瞬間、アキちゃんに足を引っ掛けられて転んだ。アキちゃんのパンツは純白だった。カナミとマナカちゃんは俺が足を引っ掛けられた事に気付かなかった。アキちゃんに振り向くと、
「大丈夫ですか、シンジさん?トイレまで肩貸してあげますよ。」
とかいいながら俺の腕を肩に回し、トイレへ歩き出した。どさくさに紛れて耳甘噛みしたけど、彼女は
脇腹に拳を入れるだけで何も言わなかった。用を足してトイレから出ると、アキちゃんが相談してきた。
「…お兄さん、お願いです。あの二人を襲うのを手伝ってくれませんか?」
「ほほう、それでそれで?」←腕組みをしながら
「学校でも話しましたが、このままじゃ私、何されるか分かりません。っていうか、今日ここに来る時、カナミとマナカの様子がおかしかったんです!『面白いビデオあるから見よう』なんていってたけど、絶対嘘です!」
「あの二人の様子がおかしいのはいつものことだから、おかしくないんじゃないか?」
「いつも以上におかしいんですよ!!今日学校で二人が内緒話してるのが、断片的に聞こえたんです!」
回想開始
「ひそひそ…アキちゃん…騙して…私の家…拘束して…調教…性奴隷に…」
「ひそひそ…小説のネタに…ビデオ…脅迫…媚薬…ディルドー…2穴責め…」
回想終了
「断片的に肝心な所だけ聞いちゃったんだね…面白いビデオって、アキちゃんを撮るつもりだね、絶対…」
「もう時間がないんです、弱みを握って大人しくさせるの手伝って下さい!」
胸の谷間からハンディカムを取り出すアキちゃん。俺は今猛烈にそのハンディカムになりたいと思った。
「私はカナミを、お兄さんはマナカを襲う。それでどうです?」
「乗った。近々童貞卒業する予定だったんだが、アテが外れたから。…この際マナカちゃんでもいいや。」
「いくら酔ってても、いい事と悪い事がありますよ?」
「どっちにしろこれから悪いことするんだからいーじゃんか。いいだしっぺのくせにー。」
もうなりふり構ってられない。今夜俺は、(最低の)男になる!
「おっと、その前に一つ条件がある。」
「な、なんでしょう…?」
怯えた目の彼女が可愛い過ぎて嗜虐心が煽られる。この場で押し倒したいが、我慢した。汁はでた。
「アキたんの脱ぎたてパンツが欲しい、すぐ欲しい。これがなければ失敗する。むしろ俺が邪魔する。」
「…パンツですか。ちょっと待ってて下さい。」
アキちゃんは何故か一瞬不満そうな顔をしたが、すぐにパンツを持ってきた。冷え切った俺の心を溶かす、
湯気の立ちそうな程温かい純白パンツ。おーおーそーなたーを知−ってーエローがムーラムーラー♪
「よし、仕掛けよう。俺が隙を作るから、その間に自由を奪ってくれ。」
「はい。失敗したら倍返しされると思うんで、肝に銘じて置いてください。」
居間に戻り、何も知らない二人に近づいた。間合いを詰め、話しかける。
「カナミ、それにマナカちゃん…」
「何?」
「なんですか?お兄さん。」
「クロス・アウッ!!(脱衣)」
額で柿の種がパァァっと弾けるイメージとともに、一瞬で全裸になってアキちゃんのパンツを頭に被る。
(フォ、なんだこの皮膚の吸い付くようなフィット感は…気分はエクスタシー!)
変態仮面と化した俺は、二人に飛び掛った。
「「!?」」
二人が俺に気を取られた隙に、アキちゃんが下から迫った。
「貰った!!」
額で落花生がはじけるイメージ&スパロボばりの乳揺れカットイン。そして「援護攻撃」の表示とともに、
鉄球つきの足枷を胸の谷間から取り出し(ありえねぇ)二人の足にはめた。
「貰われた!」←割と余裕
「た、種割れ!?」
慌てふためく二人の手に手錠をかけ、余裕の表情を浮かべて優しく説明する俺。
「フフフ、これはゲホエホウェッ…くさっ、ちょ、パンツむせる!縮れ毛が鼻に!?」
俺には処女のアソコの匂いはきつくて、パンツを剥ぎ取った。アキちゃんがが悲しそうな瞳をしていた。
「げほ…ともかく、カナミ、マナカちゃん…詳しくは↑の文章を読め。」
「そんな手抜きが許されるんですか!?」
「お兄ちゃん達がこんなことするなんて!」
「敵が攻めてくるのが分かってるなら、先に攻撃するのは当然でしょう?」
「フフフ…性欲を持て余す!性欲を溜めたまま振られた男の熱いたぎりを、その身に受けるがいい!!」
素っ裸になり、そそりたつイチモツを見せ付けながら二人に迫ると、二人の顔が真っ赤になった。
「お兄ちゃんのそれ、お、お…」
「お・・・思ってたよりはるかに小さいです…しかも包け(ry」
↑ ↗ → ↘ ↓(角度)…まさか、マナカちゃんがザキを使えるとは…な…げふっ
「ウソみたいだろ。大した傷もないのに、ただちょっと気にしてること言われただけで…もう動かないんだぜ。」
「懐かしの名場面はいいですから、こいつの服引っぺがして下さい。どうせすぐ勃つんですから。
私が指示を出したらそれに従って下さい。それまでは好きにやってもいいので。」
「わかった、やってみる…」
制服をたくし上げ、スカートをずりおろすと貞操帯が現れた。アキちゃんがマナカちゃんのバッグの中を漁り、すぐに鍵を見つけて貞操帯を外し、カメラを回し始めた。
「あっ…」
秘部を晒されたマナカちゃんが眉をひそめた。俺の視線が、マナカちゃんの秘裂に注がれる。
「なんかグロい…」
初めて見るソレは、ちぇりーぼーいの夢を打ち砕いた。直視できねぇ、誰かモザイク入れてくれよ。
「ぐ、ぐろっ!?…言うに事欠いてなんてことを!!」
「それになんか臭う…アキちゃんより。」
「うわああぁぁぁんっ!!ちゃんと洗ってるのにぃ!!」
アキちゃんがちょっとだけ嬉しそうな表情になった。
「それよりこれこれ。こっちが本命だよ。ふふ…アナル…何と聞こえのいい言葉かーーーーっ!!」
俺の価値観では、女性器<アナル。それが俺の生きる道。足首を掴んで押さえつけ、ひっくり返す。
「…っ!」
流石のマナカちゃんも、アナルまで露にされるのは耐えられないのか、耳まで真っ赤にしている。
「キレイだよ、マナカちゃん(のアナルが)。」
「ピンポイントでそこだけ褒められても嬉しくないで…ひゃんんっ!」
小さくすぼまった菊門に舌が這う。たっぷりと唾液で湿らせると、俺は人差し指を沈めていった。
「あっ、待って…うぁッ…」
思いのほかすんなりと指が入り、人差し指を付け根まで埋め、関節を曲げて内側をこねくり回す。
「あっ、あぁぁん、は…んん…」
やけにマナカちゃんの反応がいい。ぐいぐい締め付けてくる粘膜の壁を強引に押し広げる。
「あ、っく…ぅあッ…」
徐々に甘い声を漏らすマナカちゃんを見ているうちに、俺の息子が復活していた。アキちゃん(監督)の
方を見ると、(やっちゃっていいです)と小声で返事が。ついに、メテオール(ゴム)を使う時が来た…!
「パーミッショントゥーシフト・マニューバー!!…あれ?」
ようやく日の目を見たコンドームだが、ぶかぶかしていて、こんなんじゃすっぽぬけそう…
「サイズ、見栄はるから…」
カナミがザキを唱えたが、今度は通じなかった。俺のが小さいんじゃない、ゴムが大きすぎただけさ…
「じゃ、ナマでやっちゃうけど、いい?」
「嫌だって言ってもそうするくせに…せめて、少しは愛撫してからじゃないと入らな…」
「入るとか入らないとかはどうでもいい。入れるんだ。大丈夫さ。俺のチンコ、思ってたよりはるかに
小さいんだろ?痛くない痛くない。」
アナルを愛撫されているうちに少しだけ濡れた淫裂にイチモツを押し当てる。ゴメン、コンドーム。もうお前
に用はない。亀頭に伝わってくる彼女の温もりに、俺は身震いした。
「そんなこと根に持ってるなんて、男としても小さいですよ!」
「小さい言うなぁぁっ!」
「っ!!」
正常位で、俺は力任せに腰を突き進めた。ぬるんっ
「もっと下ですってば…」
お約束どおり、入れるのに失敗した。今度は手を添えてゆっくりと微調整しながら入れた。
「うっ…!」
狭くて熱い、蠢く肉の壁に包まれていく感触。あまり濡れていない粘膜がひっついて痛い。
「あ…あぁぁ…」
肺の中の空気を押し出されるような声を上げるマナカちゃん。異物の侵入に、瞳を閉じて耐えている。
小さく震える彼女を見ていると、ムラムラと加虐心が沸き起こってきた。処女を失ったばかりの彼女を
気遣うこともなく、容赦のないピストンを開始した。
ぎちちっ ずぢゅっ ずぶぶっ ぬちゅっ ずりゅりゅっ ぱちゅっ…
マナカちゃんの膣内は思いのほか早く愛液に濡れ、湿った音を立てた。
「あっ!あぁっ!?やだ、こんなに気持ちいいなんて…!!」
あれ?なんか予想外の展開に…
「あんっ!あんっ!あっ!感じちゃうぅっ!!」
甲高い声を上げ、自ら腰を動かして求めてくるマナカちゃん。これはこれでたまらないものがある。
「初めてだってのに随分いやらしいな。そんなにこれがいいの?」
ぴっちりと奥まで肉棒を詰め込み、陰部をこすりつけるようにして膣内を撹拌する。
「はい…んっ…お兄さんのおちんちん、気持ちいいです…」
熱に浮かされた瞳で、結合部を覗き込むマナカちゃん。中から溢れ出た雫が、お腹の方へと垂れていく。
「かき回すだけじゃなく、突いて下さい…」
期待の篭もった目でおねだりしてくる。ここで、(焦らして)と監督の指示。俺は腰を引き、亀頭だけを埋めた
状態にしてクリトリスを愛撫した。既に隆起しているそれを、愛液をなすりつけるように撫でた。
「っ!」
鞭を打たれたように体を仰け反らせる。こっちも随分と敏感なようだ。
「やんっ、いじわる…」
クリトリスへの愛撫もそこそこに、胸を指の腹で撫でる。揉むことも舐めることもせずに、しっとりと吸い付く
ような肌を指先で味わう。マナカちゃんが不満気な表情を浮かべて抗議する。
「……焦らさないで下さい。」
イチモツを深く咥え込もうと腰を動かしてくるが、俺はそれを無視した。
「あっ…」
ちゅぽん、と音を立ててイチモツを引き抜くと、マナカちゃんは切なげな声を漏らした。物欲しげに蠢く孔
に指を入れると、痛いほどに締め付けてきた。
「どうして…?」
敏感なところを撫でたりわざと避けたりをくりかえす俺の拙い愛撫に、物足りないといった表情の彼女。
燃え上がることも冷ますこともできない中途半端な愛撫に、うっすらと涙を浮かべている。
「どうして欲しい?」
下卑た笑いを浮かべながら、くちゅくちゅと愛液を掻き出す。
「シンジさんのおちんちん、私のおま○こに入れて欲しいです…」
大して恥らう様子もなく、期待通りの言葉を口にするマナカちゃん。やっぱ官能小説書いてるだけあって、
こっちの考えなんかお見通しのようだ。(まだ焦らして)と指示が出たので、さらに引っ張ってみる。
「嫌だね。」
「えっ…?」
期待を裏切られ、失望の色を露にするマナカちゃん。
「そんな、お願いです、何でもしますから…」
「何でもって、例えば?」
「口でもお尻でもしてあげます。」
「それだけ?」
アナルにも指を入れて、肉壁を挟んだ膣内の指と一緒に動かす。
「え、SMとか露出調教とか、んっ…青姦やコスプレも…」
「他には?」
首筋をねっとりと舐めながら、乳首に触れないように胸を揉む。
「性奴隷でも何にでもなります、シンジさんが望むならなんだってしますから、だから…」
段々と必死になって、涙声になるマナカちゃん。イチモツで淫裂をなぞる様に擦り付ける。
「どうしよっかなー。ナマだから危ないし、スマタでも俺は構わないし。」
本当は早く入れたくて仕方がないが、我慢してにちゃにちゃと竿をすりつけるだけにする。
「な、中で出してもいいですから、お願い、入れて…」
「あー、やっぱスマタにしよう。」
マナカちゃんの言うことを無視して、ゆっくりと腰を動かした。マナカちゃんの瞳から涙が零れ落ちた。
「いや、いやぁ…どうして…なんでもするっていってるのにぃ…」
いやいやをするように体をくねらせる。そろそろ入れようかと思ったが、カメラを回してるアキちゃんが、
(もう少しだけ。)と指示を出す。アキちゃん、鬼だな…俺はそのままスマタを続けた。
「お願い、お願いですから!入れて、おちんちん入れて!おちんちん欲しいの!!」
泣き叫ぶ親友を見て、優しい微笑を浮かべているアキちゃん。その表情の裏にドス黒い感情が垣間
見えてマジ怖いッス。今まで相当腹に溜め込んでたものがあるんだろうな…
「おま○こ、おま○こしてぇっ!ぐすッ…おま○こ、おま○こぉ…!」
長い髪を振り乱して、淫語を連発。いたたまれなくなって、視線をアキちゃんに送ると、
(…何回かイかせてから中出し。)条件厳しいよ監督。俺さっきまで童貞だったんだぞ。
とりあえずマナカちゃんを起こして向かいあい、ゆっくりと膣内にイチモツを押し込んだ。
「ふぁっ…あ〜〜〜ッ♡」
歓喜の声をあげ、待ち望んだ屹立を受け入れるマナカちゃん。開きっぱなしの口から涎が零れ落ちた。
「あふぅ…おちんちん、おちんちん…♡」
大きく見開いてはいるが、その瞳は何も映していない。快楽に身を委ね、さらなる快楽を求めて貪欲に
腰を動かしている。浅く早く繰り返す呼吸が、どんどん短くなっていく。
「はっ、はっ、はっ、うッ…あぁッ、あぁぁっ!!」
絶頂に達したのか、きゅうぅ、っと膣内が俺を締め付けてくる。こみ上げてくる射精感を堪え、マナカちゃん
の敏感な所を探り当て、亀頭を擦り付ける。
「んっ、待って、そこは…ダメ、れす…イったばかりなのに、そんな…」
呂律が回らなくなり、過剰な快楽に流される彼女の膣内を容赦なくかき回す。
「いっ…!?イク、イっちゃう、またイっちゃう…!」
がくん、がくん、と体が跳ね、またしても絶頂を迎える。それでも俺はしつこく突き続けた。
「腰が、止まらな…?何回もッ…イってるのに、私、わらひ…!」
ずっちゃずっちゃと、結合部から淫らな音を立てて腰を振る。滴る愛液が陰毛に泡になって張り付いている。
上気した頬に黒髪が2、3本張り付いている。清楚(上辺は、だが)な彼女が乱れていく様に、一気に
射精感がこみ上げてきた。
「マナカちゃん、中に出すよ!」
彼女の腰を鷲摑みにして、恥骨を激しく打ちつけてラストスパートをかける。
「やら、激し…あっ、あ、ああ、あああぁぁ…」
子宮めがけて、溜めに溜め込んでいた熱い白濁液を噴出した。
ぶびゅる、びゅぶぶぶ…ごぼぼ…
「あッ…?あ、熱い…♡」
夢見心地で呟くマナカちゃんの膣内で、射精を終えた。溜め込んでた分、随分な量が出たようだ。
中出しが本当であることの証明のために、イチモツを引き抜くまで局部からカメラをはなさないアキちゃん。
(どこでそんなカメラワーク覚えたんだろ…)
名残惜しそうに絡み付いてくる膣内から、イチモツを引き抜く。が、精液は零れ落ちてこなかった。
(ぼけっとしてないで指で精液を掻き出して!)
監督の指示が飛ぶ。激しい初体験を終えて、ぐったりとしているマナカちゃんの孔に指を入れる。
ぐちゃぐちゃと膣内をかき回すが、マナカちゃんは何の反応もない。かなり奥に行ってしまったのか、
いくらかき回しても精液は零れなかった。アキちゃんに振り返って指示を仰ぐ。
(…もっかい中出しで。)
以上、前半です。後半は明日にでも完成させて投下します。
それではまた。
ぐおおおお!
ネタ満載GJ、ていうか分からないネタもたくさんあるぜ!
トリックスターここに健在ですな。
四連投……もうたまらんです
すばらしい!すばらしすぎる祭だ!!!
…てか実はアヤナ転校は私も書きかけてましたorz
541氏
黒魔術戸川さんテラワロスwww別のキャラでも見たい
郭氏
ミサキとミホが報われてよかった(ノ_<。)ミホは続きにも期待
アヤナは先が読めねぇ!!気になり過ぎる!
アカボシ氏
凌辱なのにそう見えないwww露伴先生いたなwww
(;´Д`) シコシコシコシコ
_(ヽηノ_
ヽ ヽ
( ゚д゚ ) !
_(ヽっノ_
ヽ ヽ
( ゚д゚ )っ
(彡ηr しこしこしこ・・・・・
. i_ノ┘
⊂( ゚д゚ )
. ヽ ηミ)
(⌒) |しこしこしこ・・・・・
三 `J
これだ!! これが見たかった!! ああ すごくいい
Gw終わったよ 読んでいる間に
ははは やっぱりな
仕事(学業)が始まったのだ 心が踊るな
愚かな人だ あなたは
たった一人(睡眠不足の足で)職場・学校に向かう気だ
祭りとはそれだ 祭りのツケとはそれだ
私は無限に(睡眠時間を)削り
無限に(睡眠時間を)奪われるのだ
そのために私は野心の昼と興奮の夜を越え今ここに立っている
見ろ 仕事が来るぞ 朝日と共に
先行投下※
>>147ー155 ピンキリ氏「卒業」
※氏の都合により祭り不参加のため
前夜祭
>>171ー177 そら氏「オレンジの夕日」
本祭
>>225ー229 トマソン氏「○○卒業」
>>239ー247 541氏「戸川ユキが悩み相談2」
>>251ー258 郭泰源氏「銀の花と赤い指輪」
>>260ー262 郭泰源氏「ミホ×シンジ」※1
>>264ー267 郭×伊東夫妻「アヤナ×マサ」※2
>>274ー280 アカボシ氏「妹は見た!卒業2時間スペシャル〜禁オナと凌辱と真の勝者!陰謀渦巻く城島家〜」
※1、2 未完作
GW終わりましたね。
みなさん、今後も現実を生き抜いていきましょう。
職人のみな様!
GJでした!
続きものの作者様も続き期待してます!
>>286 こっち見ん………Σ(゚Д゚;)!?
こっち来るな!!。・゚・(ノД`)・゚・。
マツリに参加した職人のかたがたGJ!
本屋で7巻見つけたけど表紙がスゲエ買いづらい(;´д`)
しかも、「放課後の教室で、すぐに使える下ネタ満載です♡」
って帯だしな・・・マジ恥ずかしかった。
作者による読者への羞恥プレイですね
氏家先生は異才だから
>>294 帯の売り文句は営業の仕事だから、ト全先生は関係ないのでは。
祭り参加した職人の皆様、GJでした。
連休中、不発に終わるのかと寂しい思いをしていたのですが、
最後の夜に古株職人による盛大な固め打ち、しかも似た打球は一つも無し。堪能しました。
>>291 漏れは表紙を表にして女性店員から買ったよ
俺もだ
299 :
拓弥:2006/05/08(月) 20:35:06 ID:KVi4oBnE
ピンキリ氏、そら氏、トマソン氏、541氏、郭泰源氏、伊東氏、アカボシ氏
皆様GJ!!!!!!です。
連休は終わり、祭りに乗り遅れた感じですけど、コソーリと一本投下行きます。
NGワードは「卒業パーティ」「5P?」「マサヒコ総受」
では――
300 :
拓弥:2006/05/08(月) 20:35:47 ID:KVi4oBnE
「「「「「「かんぱ――いっ!」」」」」」
春休みのある日、若田部の家でいつものメンバーが集まって、オレ達の卒業&合格祝いと
改めて若田部の送別会を開く事になり、中村先生の仕切りで、たったいま祝杯を挙げたところだった。
「それにしてもよく頑張ったわね〜マサヒコ君」
「ええ、ホントに…先生のお陰ですよ…」
「ありがとう。でも、合格できたのはやっぱりマサヒコ君が頑張ったからだから…
自信を持って…ね♪」
「はい。」
そんな感じで濱中先生から激励を受ける。色々と不可解な部分はあるヒトだけど、
こういったところは、やっぱりしっかりしてると思う。
「――で、次は童○の卒業を――」
「え〜と、的山。来年からもまた、よろしくな。」
筆とおろし金を取り出し始めた先生を無視して、中村先生と何やら話していた的山に声を掛ける
チョコチョコとこっちの方によってくるその姿はどこか犬チックで、歳よりも幼く見える。
…とりあえず、さっきから後ろでゴリゴリしてる音は気にしないでおこう。
「あ、小久保くん…うん、こっちこそよろしくね」
「ああ、今度も一緒のクラスになれるといいな。ところで中村先生と何話してたの?」
「高校生になったら、親しい男の子はみんなセッ○スフレンドになるから、
小久保君あたりとさっさと除膜式済ましときなさい、って」
「…――えーっと…的山…中村先生の言う事をあまり真に受けすぎるのも、どうかと思うぞ…」
「え〜〜っ…」
(あのメガネ、何てこと吹き込んでやがる…本気にする的山も的山だけど…)
ニヤニヤとこちらに意味ありげな視線を向ける中村先生に、思わず心の中で毒づいてしまう
さっき的山と『同じクラスになれれば…』とか言ったけど実際、的山が目の届かないところにいたら
高校生活にいらん心労が増えそうだ…
301 :
拓弥:2006/05/08(月) 20:37:11 ID:KVi4oBnE
「ハイ、小久保君。ジュース、空になってるわよ」
「ああ、悪い…若田部。ちょっと不安な未来予想してたから…」
「なによ…せっかく合格したんだから、もっと前向きになりなさいよ」
「ハハ、そうだな…若田部の方こそ、向こうの生活になんか不安はないのか?」
「誰にものを言ってるのかしら?別にそんな事に不安はないわよ。不安があるとすれば…――」
「…え、何?何の事…?」
「何でもないわよ、馬鹿!…父の仕事の都合で、多分…2年位したらまたこっちに戻ってくるから…
そ、それまで…ちゃんとオトコ磨いておきなさいよね!!」
一瞬、じぃ…とオレの顔を見ていたかと思うと、いきなりビシィッ――とゆびを指されて説教されてしまう。
う〜ん…なんか若田部にはいつも怒られてばっかりな気がする…
「あ〜〜マサひゃんら〜・・・えへ〜〜」
「おあっ!?おい、ミサキ…うわっ、酒臭えぇっ!」
いきなりベタベタとしなだれかかってきたミサキにびっくりしたけど、
ミサキの口から漂ってくるキツいアルコールの匂いに、犯人を確信する。
―っていうか、このメンバーの中でこんなマネをしでかすヤツは1人しか心当たりはない。
「――なに、飲ませたんですか?ミサキに…」
「いや〜酒って自白剤に使えるってホントだったのね〜…もっとも、このコの場合は
どっちかっていうと、言いたくて仕方なかったみたいだけど、ねぇ〜〜〜
…誰かさんが口止めしなければ」
「自白って…?ミサキから何を…」
「英稜受験の日?5発?何の事です?」
(それ、なんて新世界の神?――っていうか… バ レ て る ? )
薄笑いを浮かべながら一見、意味不明な事を話してくるメガネ女の様子に、
最も知られてはならない事が最も知られてはならない人物にバレてしまった事を実感してしまう…
「いや〜若いわね〜…ドーテーのクセにいきなり5発なんて…まあ、ちゃんとゴムだけは
付けてたみたいだから、そこは偉いと思うけど…」
背筋にいやな汗が流れていく…ミサキのヤツはいったい何処まで話したのか…?
「――で、卒業より一足先にドーテー卒業しちゃった気分はどう?」
一瞬呆然とした隙に、いつの間にか中村が背後に回りこんできて耳元に話しかけてくる。
首すじに吹きかけられる酒臭い息と背中に当るふくよかな感触がどうにも落ち着かない
ミサキは相変らず酔ったままで、こっちにしなだれかかったままだし…
そうしてる内に的山たちがこっちに興味を持ったみたいだった。
302 :
拓弥:2006/05/08(月) 20:37:51 ID:KVi4oBnE
「ねー中村先生〜小久保君がどうかしたんですか〜?」
「ん〜、マサとミサキがアンタより一足先にオトナになったってコトよ〜」
「小久保君と天野さんが…大人にって…まさか…」
「アヤナ〜…アンタ、いきなり出だしから差をつけられてるわよ〜…『2年先に〜』なんて
ヨユーこいてたら、もう挽回できないくらい差がついてるかもね〜」
「ちょっ!?な、何を言って――…」
「えへへ…まさひゃん…んんん〜〜〜…」
酔って抱きついてきていたミサキが、いきなりみんなの目の前でオレにキスしてくる。
あまりの光景に周りの様子も騒然として、濱中先生は顔を真っ赤にして恥ずかしそうに
こっちを見てるし、的山は目をきらきらさせて興味深そうにしてるし、若田部は――
なんか金魚みたいに口をパクパクさせて…しかもスゲー真っ赤になってるし…
ヒトってあんなに真っ赤になるんだな〜とか思わずこれから先に起こるであろう惨劇を予想しながらも、
何故かそんなどうでもいいコトが頭をよぎる。
「なっ!?あああぁあぁ、ああ、あま、あまあ…あ、あまの…天野さんっ!なんて事をっ!!」
「あらあら、おアツイことね〜〜」
「あ〜〜いーなーミサキちゃん…」
「マサヒコ君、ミサキちゃんをそこまで調教して…」
「まあ―何にせよ、マサ…ミサキ1人だけって不平等だとか思わない?」
「思いません」
「ちっ、このカタブツめ…いい、マサ。硬くていいモノなんて乳首とクリと…ココだけよ♪」
「うおあぉえぃいぃっ!?」
いきなり中村の手がオレの股間に伸びてきて、痛い様な気持ちいい様な…そんな絶妙の力加減で
股間のナニを握りこんでくる。
「ふふふ…クチでは否定してても、カラダは正直なものよね〜」
「くうっ…」
エロ親父のような中村の指摘どおりミサキと中村の2人の柔らかい体に挟まれ、
さらにそのゴッドハンドのような左手の愛撫で情けないほどオレのナニは、硬く張り詰めてしまっていた。
「さてと、暴れられると面倒だから…マサ、ちょっと大人しくしててね…」
「うぐっ!?んぐうぅうぅぅ〜〜っ!!」
口の中に流し込まれる高濃度のアルコール…その強烈な破壊力にオレの意識はなす術もなく
暗い闇の中に沈んでいく…
「アルコール度数70以上のウォッカは効くわね〜…さっすがアヤナん家、いいモン置いてるわ」
(ゴメン、ミサキ…オレもう、キレーな体じゃいられそうにないみたいだ…)
303 :
拓弥:2006/05/08(月) 20:38:36 ID:KVi4oBnE
・
・
・
「うう…けだもの〜〜〜」
「な〜に贅沢言ってるのよ。世の中にはン十万も出して処女買いたがるヤツもいるのに
極上の美女&美少女の処女を3人も一気食いなんて、なかなか味わえるモンじゃないわよ〜
こ〜の、幸せモンっ!」
どんなに美味しい料理でも、許容量をオーバーすれば味が分からなくなるって言うけど
アレに関しても同じような事がいえるのかもしれない…
もっとも…M男の素質もない自分にとっては、両手足を縛られて無理矢理コトに及んでも
快感も何もあったモンじゃないのだが…
「…まあ、ちょ〜っと一方的だったかもしれないけど…」
「オレが女だったら間違いなくゴーカンですよ、コレ…」
「これもあのコ達の一生の思い出作りの為だと思いなさい、アンタだってそう悪い思いはしてないんだし…」
「こっちは一生のトラウマに残りそうなんですけど…」
「そう言わないの、アヤナに渡米前に想いを遂げさせてやれたワケだし…アイだって初めての相手は
ちょっとでも心許せる相手の方がいいでしょうし…それに、アンタには高校入ったら
リンの面倒見てもらわないといけないし…」
「…的山の?」
「そ、あのコ…あんなコでしょ?中学のときはそうでもなかったみたいだけど、高校入ったら
ひょっとしたらクラスの中で浮いてしまうかもしれないと思うのよ、なまじ容姿とか…
そこそこ可愛いだけにね…だから、マサ…そんな時、アンタにはあの子の力になってあげて欲しいの…
正直、こんなコト頼めるのはアンタだけだし…一度でも身体重ねたら、情も移るでしょ?」
全く…この女狐は…やることはメチャクチャなクセに、こんな時だけしっかりしてやがる…
304 :
拓弥:2006/05/08(月) 20:40:19 ID:KVi4oBnE
「ワザワザこんな真似しなくても、それぐらい…一言、先に言ってくれたら…」
「バカね…アンタってホント、女心が分かってない。
アヤナもアイもこんな舞台でも用意してあげないと、なかなか自分の気持ちに素直になれないコだし、
リンも…アレで結構ミサキを気にして、自分の気持ちを抑えてたのよ…
ミサキも不承不承だけど了解してくれたし…」
「ズルイですよ…」
「何が?」
「そんな事言われたら、文句も言えなくなるじゃないですか…」
「そーよ、アンタにはこれからこのコ達を幸せにする責任があるんだから、文句言ってる暇があったら
しっかりオトコを磨きなさい」
「はは…」
「私は…アンタに器量と甲斐性があるのなら、三股でも四股でも…いくらでもかけて
構わないと思ってるわ」
「中村先生はその中に入ってないんですか?」
「ナマ言ってるんじゃないわよ。そーねー…アンタがあと十年早く生まれて、私の教え子の
担任の教師とかになってたら、考えてもいいわよ♪」
「…中村先生こそ、もうちょっと素直になったほうが…」
「…何〜か言った〜?」
「…いえ…何にも…」
中村の笑顔に危険なものを感じたオレは、とっさに何事もなかったようにごまかす…
触らぬ神になんとやら…ってことで…まあ、中村もそれ以上は突っ込んで来ないみたいだし…
「じゃあ、そろそろお開きってコトで…最後にマサ、ココまで付き合ってくれたご褒美に
天国の気分を味あわせてあげるわ。」
そう言って周りで休んでいたミサキ達を起こして、なにやらヒソヒソと打ち合わせし始める。
その様子に一抹の不安を感じないわけではないのだけど
305 :
拓弥:2006/05/08(月) 20:41:18 ID:KVi4oBnE
「マサ…とりあえずアンタはじっとして、このコ達に任せなさい」
中村がオレの手足を縛っていたロープをほどくと、それを合図にミサキと若田部が2人で
オレのナニに舌を這わせ始める。
「あの…中村先生、私と若田部さんだと、その…胸の大きさが違い過ぎるから…」
「そのアンバランスさがいいのよ。アヤナは胸で挟む感じで、アンタは胸と乳首を使って
マサのをこすり上げるようにするのよ…そうそう、口と舌もしっかり使って…」
「あ…小久保君の…ヒクヒクしてる…」
「マサちゃん…気持ちイイんだ…」
「そうよ、あんた達をオンナにしてくれた大事なモノなんだから、心を込めて奉仕しなさい」
「ん…んく…」
「はむ…んちゅ…」
「くうぅ…っ」
ミサキと若田部が互いにポジションを入れ替えながら、胸と口を使ってオレのナニを愛撫していく…
2人共、そうしていく内に興奮してきたのか、オレの足に自分のアソコをこすりつけ始める。
そしてしばらくそばで様子を見ていたアイ先生と的山も、それぞれオレの手をとって指を掴むと
そのまま自分のアソコに挿入し、ナニに見立てるように腰をくねらせる。
「ダメよリン、アイ…自分達だけ楽しんでたら…ちゃんとマサを気持ちよくさせてあげないと…
ふふ…マサってワキが弱いから、2人ともマサの両ワキから乳首を舐めてあげなさい」
「うおあっ!?…ちょ、ちょっと…それは…うあえぅえっ!??」
オナニーとかセックスとかそんな次元を超えた四人がかりの愛撫に、
オレは情けないくらいにあっさりと頂点に達し、ミサキと若田部の顔をめがけて白い砲弾を発射していく。
「んふ…いっぱい出たね、マサちゃん…」
「コレ…小久保君の…スゴイ…」
ミサキと若田部がお互いの顔についた白濁液を舐めあう、そんな美少女2人の淫靡な光景に
オレのナニは、自分でも驚くほどの勢いで回復していく…
「マサちゃん…あは…まだまだ元気だね…」
「小久保君…次は私に…」
「あ〜、ズルイよアヤナちゃん…今度は私の番だよ〜」
「マサヒコ君…私も…」
ヤバイ…オレまだ十五なのに、こんなの覚えてしまって…大丈夫なんだろうか…
「マサ、アンタにその気と甲斐性があれば、コレ位いつでも出来るんだから…
このコ達に振り回されないように、しっかりオトコを磨いときなさい」
「はは…がんばります…」
306 :
拓弥:2006/05/08(月) 20:42:11 ID:KVi4oBnE
――数日後――
若田部は予定通りアメリカに旅立ち、中村は某銀行に就職、アイ先生も卒業と就職活動で
忙しそうにしている。ミサキと的山は…
「あ、あ…あん…マサちゃん…もっと…もっとぉ…」
「小久保君…私も…んあっ…いいぅっ、はあぁあっ…」
抱き合ってる2人のアソコを後ろから交互に突き上げる。同じように突いても、
反応が違うところが面白い。
オレ達はあの日から、ほとんど毎日…誰かの家に寄っては、こうしてミサキ達と
身体を重ねるようになっていた。
今日はミサキと的山だけだけど、アイ先生も仲間に入るときもある。
「ミサキちゃんの言うとおりになったね〜」
「え、と…何のコト?」
「だって言ってたでしょ…中村先生達と一緒に勉強してたら、淫乱な夜の宴になるって―
今は昼だけど…」
「あはは…そ、そんなコトも言ってたわね〜」
「小久保君も…いつまでもみんなで仲良く一緒に居られるようにって…いってたよね…」
「ははは…」
(思ってたのとは、随分と違うけど…)
中村の言うとおり…オレがしっかりしてれば、みんなといつまでもこうしていられる…
ミサキたちに呆れられないように、しっかりオトコを磨いておかないとな。
「高校入ったら、サッカー部にでも入るか…」
「マサちゃん、何か言った?」
「いや、なんでもない…ミサキ、もう一回いけるな?」
「あ…もう、マサちゃん…ん…ばか…」
「うわ〜ゼツリンだね、小久保君〜」
「はは…」
今の状況に溺れないように…いつまでも彼女たちと笑顔で付き合えるように…
二人を抱きながら、そう決心する…
(END)
307 :
拓弥:2006/05/08(月) 20:44:04 ID:KVi4oBnE
何だか出遅れたような感じで気恥ずかしいものがありますが――以上です。
タイトルは『パーティーは終わらない』でお願いします。
では〜
拓弥氏GJ!
マサヒコウラヤマシス
ども。職人の皆様お疲れ様&GJでございました。
拓弥氏もGJです!
…で、「祭りに参加したい」だのとほざいていた私ですが…GW中も何だかんだで忙しかったり、
書きかけのSSもうまくまとまらなかったりで、結局投下できませんでした。どうもすみません。
…というわけで、テーマ『卒業』で構想時間1分くらいの超小ネタ投下。
カナミ「…ちゃん、卒業おめでとう!」
マナカ「おめでとうございます」
アキ 「おめでとう…って、あなた…誰だっけ?」
シンジ「えーっと…君のことよく知らないけど…とにかくおめでとう」
小宮山「さようなら。でも…ま、仕方ないわよね。」
マリア「トウゼンの結末デスカネ…」
ケイ 「あの…えっと…ごめんね…」
エーコ「…じゃね、バイバイ。
…私はまだまだ頑張るからね!」
ミホ 「残念だけど…せめて恋愛フラグが立ってれば…
…生き残れたのにね」
チカ 「そうですよね…
…じゃあ…
…『妹』から『卒業』おめでとう…
…マホ」
・
・
・
マホ 「……はっ!!
…ゆ、夢…か…?」
(マホ復帰を願って…おわり)
…はい、しょうもない小ネタでした。エロですらなく、本当に申し訳ございません。
七巻にて遂に影も形も無くなったマホ。妹の本編から本気で「卒業」しそうで…(つд`)
八巻にはせめて1コマだけでも出て欲しいんですが…
あ、タイトルは「たぶん彼女に明日はない」で。(オイ)
それではまた。
>>297,298さすがにここの住人はレベルが違うぜ
俺なんか結局他の本と一緒に買っちまったよ
遅れたけど拓也氏、72氏GJ!
拓弥氏、72氏、GJ!
ぎゃははは……は……は……・゜・(ノД`)・゜・ウワーン マホ……
あれ?何かレスでいいのかな?
数少なくなってない?
拓弥氏、ハッピーエンド物はイイ。
72氏、そうだよね。come back マホ! ってタイトルをそれにしますか。リョーコ並みのSですな。
マガジン新連載で、まさかのマホ復活を祈念しておきますです。
拓弥氏、72氏、乙でした
後夜祭という感じですね!
本来ならひとつひとつ感想とお礼を述べるべきところですが、
長々と書き連ねても迷惑になりかねないのでシンプルにいきます
祭り参加職人の方々にまとめてGJ!
317 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/09(火) 02:38:05 ID:27qkjLwI
部屋でケータイいじりながらTV見てたら、
「あにき…」
って風呂上りでバスタオル一枚の妹が、にやにやしながら部屋に入ってきた。
妹とは言えドキッとするんだけど、この手の悪戯は前もされててさ、
下にはちゃんと水着とか着てる。
またかよ芸がねぇな…とか思ったけど、コッチもふざけてやろうって気持ちに
なったわけ。
「うらっ」
って感じでバスタオル剥ぎ取ったら何も着てない、全裸の、まっぱの妹。
「きゃ!」
妹も俺がいきなりバスタオル剥ぎ取るとは思ってなかったみたいで、
手で体隠して、顔真っ赤にしながら俺に突っ込んできた。
妹も混乱してたんだろうけど、俺もパニクってたから妹を受け止め切れなくて、
もつれ合うように後ろにあったベッドに倒れた。
鼻先10cmくらいのところに妹のびっくりしてる赤い顔。
ベッドの上では俺が妹を押し倒してるような状態で、間近で見詰め合ってる。
動くに動けない、というかパニック続行中だから、頭真っ白。
びっくりしてる顔って新鮮だな…とか感がえちゃってる。
そしたら何考えたのか「ん…」とか言って、妹が目を閉じちゃったのよ。
そうなっちゃうと俺も自然に頭が降りていって、妹の唇に重なるように俺の唇が
長くなりそうなんで続きはこっちで↓
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1147076980/
>>317 このスレに貼るなら、せめて
あにき→おにいちゃん、妹→カナミ
ぐらいのコピペ改変の手間はかけてほしいと切に思いますww
行った先を軽く読んだけど、新たな展開にちと笑った
おはようございます。朝っぱらから投下します。前回の続きです。
古田氏、こっちは後編ということでお願いします。
では、後編どぞ。
数分後
…びゅぶぶぶ…びゅーっ…びゅくく…
「うぁ…あーッ…♡」
マナカちゃんの膣内に二回目の精液をぶちまけた。黄ばんだ白濁液が、鮮紅色の淫唇から落ちていく。
「これで終わり?」
「うん、今のが小宮山先生がリクエストした分。概ねシナリオ通りに撮れました。」
「なんでそこで小宮山先生が出てくるの?」
「マナカ達に太刀打ちするには、それ以上の人から手ほどきしてもらうのが一番じゃないですか。このカメラ
とその鉄球も先生から借りたんですよ。…で、次はカナミの番なんですけど、こっちはマリア先生の注文
なんで、シンジさんの出番はないです。そっちでマナカを好きにしてていいですよ。」
俺は遠慮なく、後背位でマナカちゃんのアナルに挿入した。
「んあっ…!?」
意識を取り戻すと同時に、ぎちち、とアナルがきつく締め上げてくる。一旦根元まで埋めてから腰を引くと、
粘膜が引きずられてきた。むぅ、アナルがこんなに気持ちいいとは。ポックル素晴らしい。
「あ、お尻、灼けちゃうぅ…」
アナルセックスを楽しみながら、アキちゃん達の様子を観賞することにした。
ごそごそと、胸の谷間に手を突っ込むアキちゃん。なんか色々と媚薬やローションを取り出した。
最初にマナカちゃんを襲ってから約30分、二時間推理物なら二人目の犠牲者が出る時間帯だ。
「覚悟はいい?よくなくてもヤッっちゃうけどさ…」
カナミへ歩み寄るアキちゃん。カナミの顔が引きつっている。
「まぁ待て、話せばわかる。」
「問答無用。」
犬養毅と青年将校のような会話の後、アキちゃんはカナミの鼻をつまんで媚薬を飲ませた。
「むっ…んぐ、んぐ…」
大人しくそれを飲み干すカナミ。次に、塗るタイプの媚薬を取り出してカナミを半脱ぎにさせた。
制服をはだけさせてブラを上にずらし、スカートをまくってパンツを引き摺り下ろして片足にぶら下げる。
そして、首輪をつけてソファーの上でM字開脚に縛った。
…これってもしかして、マリア先生の趣味なんだろうか?カナミの秘部に、アキちゃんの指が迫る。
「私も鬼じゃないから、少しでも痛みを和らげてあげようって思ってね。」
カナミの淫裂とアナルにたっぷりと媚薬を塗りたくる。
「もう濡れてるじゃない、カナミ。マナカが滅茶苦茶に犯されてるの見て、感じちゃったんだ?」
愛液を指に絡ませて、カナミに見せ付けるアキちゃん。人差し指と中指の間に透明な糸が出来ている。
次第に、カナミの体に目に見えて変化が出てきた。
顔、耳、首筋まで朱に染まってくる。ひくひくと収縮する淫裂。じっとりと汗ばむ体、隆起する乳首、
クリトリス。浅くて速い吐息は火のように熱く、何かに耐えるように細い体を震わせている。
眉を寄せ、潤んだ瞳を閉じて唇を噛み、太ももをすり合わせる。
「辛いの?カナミ…」
顔に冷たい微笑を貼り付けたまま、アキちゃんはカナミの頬に手を伸ばした。
「〜〜〜〜っ!?」
指先が耳を掠めただけで、カナミの息が詰まった。
「薬、効いてるみたいね。」
開きかけた花びらに、乱暴に指を突っ込む。カナミを気遣うこともなく、激しく指をピストンする。
「やぁん!あ、あ、あ、あくっ、あひぃっ!やめ、て、お願…っ!」
そんな愛撫でも気持ちいいのか、カナミは甘ったるい声で啼く。アキちゃんの指が出入りするたびに、
飛沫が飛び散って辺りを汚していく。
「気持ちいいんでしょ?遠慮なくイっちゃいなよ。」
そう言ってアキちゃんは、カナミのクリトリスに吸い付いた。
「いひゃあぁぁっ!?」
ただそれだけで、早くも一度目の絶頂を迎えるカナミ。全身を強張らせ、背筋をのけぞらせる。
「気持ちよかった?」
カナミを休ませるつもりはないのだろう。アキちゃんはそのまま指での愛撫を続けた。
「やめ、待っ、んくぅっ、こんな…!」
既に次の絶頂が近いのか、カナミの声が甲高くなっていく。
「ここ?ここが気持ちいいのね?」
アキちゃんの指が、カナミの敏感なところを探り当てたようだ。
「ひぃぃっ!?」
がくがくと腰を揺らし、絶頂に達するカナミ。きつく閉じた瞳から、涙が零れ落ちていく。アキちゃんは指を
抜き、淫唇を左右に広げてみた。
「これだけほぐれてれば大丈夫よね、多分…。」
カナミの奥を覗き込みながら呟く。
「え…何?何なの…?」
息も絶え絶えなカナミが、怯えている。アキちゃんは胸の中からバイブをとりだした。重厚で黒いボディ。
先端はオレンジのスケルトン。後部に謎のシリンダー。側面に、「汝ら罪なし」と書かれている。
「濡れ場を撮影することを条件にマリア先生から借りてきた、特大バイブ『大いなる王』よ。」
「何かもう…やりたい放題だね…」
アキちゃんがバイブのスイッチを入れると、後部のシリンダーがピストン運動を始めた。
「そんなとこまで再現しなくても…」
「そしてこれが、アナル用メガバイブ、ビッグアヌス。」
アキちゃんは、ネガ反転させたような色のバイブを取り出した。ごくん、とカナミの喉がなった。
「ちょ、そんな、まさかそれ一緒に入れようっていうんじゃ…?」
「ご名答♡」
バイブに唾液をたらして塗りつけ、まずはアナルに押し当てるアキちゃん。
「た、助け…お兄ちゃ…」
ぬぶっ ぐぶっ ぬこっ ぱんぱんぱんぱん…
「シンジさん、激しいです…お尻、めくれちゃうぅ…」
助けを求めるカナミから目を逸らし、激しくマナカちゃんを責め立てて聞こえないフリをした。許せ妹よ。
「カナミもすぐに、マナカみたいに気持ちよくなれるから、ね?ちょっとだけ我慢して。」
アキちゃんの手に力が込められる。ジュースの缶程の太さのそれが、カナミのアナルにめりこんでいく。
「ひっ…!ぐぅ、ううぅ…!!」
カナミの顔が恐怖で引きつる。いやいやをするように逃れようとするが、しっかりと押さえられままならない。
「ほら、暴れないの。あんまり反抗的だと、一気に入れちゃうよ?」
底冷えのする笑いが顔に浮かんでいる。いつの間にかアキちゃんはダークサイドに堕ちたようだ。
「……」
アキちゃんが本気だということがわかったのか、暴れるのを止めるカナミ。ゆっくりと入ってくるバイブを、
脂汗を浮かべながらアナルで飲み込んでいく。
「はー、はぁ…は…ッくぅ…はっ、あぁ…」
ソファーを握り締め、時折体を痛みに震わせ、呼吸を整えようとしている。
「ほら、一番太いトコは入ったから…」
ぐにぐにとバイブで掻き回すようにねじこんでいく。みちみちとアナルが限界まで押し広げられている。
じっくりと時間をかけ、裂けることなくバイブを押し込んだ時、既にカナミは息絶え絶えだった。
「次は前ね。ショーウ・タァーイム♡」
アキちゃんが、もう一本のバイブをカナミの膣口に押し当てる。
「ま、待って…あ、ン…」
カナミの声に、明らかに甘い響きが含まれている。既にアナルで感じているようだ。冷たいバイブが
カナミの奥深くへと飲み込まれていくが、媚薬の効きがいいのか苦痛の声をあげることはなかった。
「はぁん…ん、ああっ…」
痛々しいまでに変形した淫唇が、ぐっぽりとバイブを咥え込んでいく。はぁはぁと、浅い息を繰り返しながら
異物の侵入を受け入れている。
「お、お腹…おなか、が、ぁ…」
カナミの下腹部が、バイブの形にぽっこり膨らんでいる。
「全部入ったみたいね。それじゃあ、スイッチ入れるわよ?…アクション!」
アキちゃんが二つのバイブのスイッチを入れた。
「きゃああああっ!!」
シリンダーがピストン運動を始め、前方に衝撃を与える。その度にカナミが体をのけぞらせる。
「おおおああああぁぁっ!ああああああぁぁぁっ!!」
舌を突き出して獣のような雄たけびをあげるカナミと、それを見て薄ら寒い笑みを浮かべるアキちゃん。
正直引いた。少し萎えた。
「えぅ、かはッ…!あっ、ぐうぅ…死ぬ、死んじゃうぅっ!!」
だらだらと涎を零して喘ぐカナミだが、その声は苦痛ではなく快楽に震えている。
「死にはしないから大丈夫よ、カナミ。気を失う度に起こして、何度でもイかせてあげるから。」
下半身での激しい責めとは対照的に、優しく丁寧にカナミの胸を愛撫するアキちゃん。
「やだ、止めて止めて、怖い…っ!ああっ!?」
反応のいいカナミを見て、アキちゃんの顔がますます嬉しそうになる。
「カナミ、胸弱いのね…貧乳は敏感って、本当なんだ?じゃあ、こっちはどうかな?」
アキちゃんの手が、ゆっくりと胸から下へと動き出す。
「だめ、だめ…そこ、触らないで…!」
淫裂の上でぷっくりと自己主張をしているそれを、アキちゃんはそっとすりあげた。
「あぁーーーーっ!!!」
カナミの声が裏返る。拘束されている手足をふりまわして、アキちゃんの指を払いのけようとする。
「どう?気持ちいい?」
なおもアキちゃんはクリトリスを責め立てる。愛液を塗りつけるようにして擦り、指で押し込んだりする。
「いく、いく…私、もういくの…!」
弱弱しい声で呟くカナミ。意識が途切れ途切れになっているのか、かくん、かくんと船をこいでいる。
くちゅくちゅと音をたて、アキちゃんの愛撫が激しくなっていく。そして、カナミの体が何度もがくがくと揺れた。
「ふぁ、あ…」
ぷしゃあぁぁ…と、カナミが潮を吹いて、糸の切れた人形のように動かなくなった。
「まだまだこれからよ。カナミ、起きなさい…あれ…もう電池切れ?」
気を失ったカナミを起こそうとするアキちゃんだったが、バイブの電池がもう切れてしまったようだ。
スーパー系は燃費が悪いと相場が決まってるからな。
「しょうがない、この辺で止めときますか。撮るものは撮ったし。ところでお兄さん、マナカ気を失ってますよ?」
「あれ?」
ずっとアキちゃん達の方を見てた上、長く味わおうと射精しないようにしてたから、マナカちゃんが保たな
かったようだ。不完全燃焼気味だが、マナカちゃんからイチモツを引き抜いた。
カナミとマナカちゃんの戒めを解くアキちゃん。それを後ろから眺めている俺。…物足りない。溜め込んでた
性欲が発散しきれていない。俺は、耐え切れずに後ろからアキちゃんに襲い掛かった。
「チチシリフトモモーッ!!」
「きゃあっ!?お兄さん、何を…!」
胸を服の上から鷲摑みにして、乱暴に揉む。あぁ、ブラの感触が邪魔だ。早くナマで触りたい。
「待って、乱暴にしないで…お願い、優しくして…」
切なげに漏らすアキちゃんの哀願に、違和感を感じた。
「…優しくするなら、やっちゃってもいいの?」
「…ん」
こくん、と小さく頷くアキちゃん。
「俺、いつの間にアキちゃんルートに…?」
「私、ずっと…ずっと前からシンジさんのこと…狙ってました。」
「狙って…そうか、アキちゃんが俺ルートに入っていたのか!?」
「フラグ立ててはカナミに消され、マナカに潰され…本当に苦労しました。挙句、見知らぬ先輩にシンジ
さんを持ってかれた日には、襲って力ずくでモノにしようかとまで思いました。」
今思えば、そうしてくれた方が嬉しかったな…てか、過激なこと考えるな、この子。
「だからシンジさん…そんなにがっつかないで。私は逃げたりしませんから。」
「あ、あぁ…」
俺が手を離すと、アキちゃんはこっちに振り向いた。ゆっくりと顔を近づけ、目を瞑ると、
「好き…」
ちゅ、と軽く触れる程度に唇を合わせた。緊張しているのか、僅かに体を強張らせているのが愛らしい。
「私を、シンジさんの好きなようにして下さい…ただし、優しく、ですからね?」
上目遣い&震える声のアキちゃんが、自分で制服を脱いでいく。俺の好きなようにって、まぁとりあえず…
「…靴下は脱がないでくれ。」
これ、かなり重要。テストに出ます。裸靴下のアキちゃんをゆっくり床に押し倒すと、俺は胸に顔を埋めた。
そして、胸で顔を挟むように手で押した。
嗚呼、これがかの武天老師を瀕死にまで追い込んだ「ぱふぱふ」なのか!なんて心地よさなんだ!!
「シンジさん、それ、気持ちいいんですか?」
「実用性はなくとも男の浪漫に溢れている。」
全く持って答えになっていないが、どうでもいい。ひとしきり感触を楽しんだあと、俺は胸から顔を離した。
ぱふぱふを耐え抜いた…この瞬間俺は、武天老師を越えたのだ…!
「アキちゃん、フェラしてくんないかな?」
「え…マナカのお尻に入ったのをですか?」
やっぱり駄目か。と、俺が思った瞬間。
「美少女はトイレなんかいかないからアナルも綺麗なんですよ?」
と、マナカちゃんの声がした。同時に、俺とアキちゃんの手と手が、二つの手錠で繋げられた。
「マナカ…!?」
アキちゃんが勢いよく起き上がり、俺が押し倒される格好になった。その途端、カナミがアキちゃんの頭を
鷲摑みにした。
「カナミも…!?」
「じゃ、初フェラいってみよっか。」
カナミは俺の顔の上に跨って押さえつけ、マナカちゃんはアキちゃんの足を引っ張って、フェラをさせるため
に頭の位置を下に移動させる。
「いやっ…あむっ!?」
鼻をつまんで息が出来ないようにし、口をあけたところで俺のチンコを咥え込ませるカナミ。
「ほら、ちゃんと舌も使わないとお兄ちゃんが気持ち良く射精できないでしょ?」
乱暴にアキちゃんの頭を揺さぶり、イラマチオ…イマラチオだっけ?を始める。
「んぶっ…む、うぅーっ!」
アキちゃんが暴れて、ジャラジャラと鎖が鳴る。カナミが乱暴にしすぎるせいで、チンコに歯が当たった。
「痛っ…」
思わず痛みに声をあげる。それを聞いたマナカちゃんが、
「シンジさんを傷物にされても困りますし、さっさと終わらせますか。」
と、俺の尻に指を突っ込み、前立腺に刺激を加えた。
「ぬぉわっ!?」
俺は情けない声をあげ、反射的にアキちゃんの口の中に射精してしまった。
「うぶぶっ!?んぐっ…うぇっ、げほぉっ!」
精液の匂いにむせ、白濁液をびちゃびちゃと口から零すアキちゃん。
「あー、駄目だよ、ちゃんと飲まないと。勿体無いじゃない。」
「けほ…てか、なんでアンタ達処女失ったばかりで、そんなぴんぴんしてんのよ…!」
涙目で睨みつけるアキちゃんを、さも可笑しくてたまらないといったように、にやにやと笑う二人。
「私達、過激なオナニーのしすぎで膜破れてたんですよ。男の人としたことはありませんでしたから、
一応処女ではあったんですが。やっぱり、生身のおチンチンはいいですね。これからもよろしくお願いし
ますね?シンジさん♡」
「しょうがないから二人でガンガンレズってたもんねー。前も後ろもディルドーでお互い開発してたし。
フィストファックも一応やってたけど、流石にあのバイブの太さには焦ったね。」
「なんじゃそりゃぁぁっ!?」
なんかこう…眼底を破壊したと思ったのに、「とっくの昔に義眼じゃよ」と立ち上がられたような気分だ。
「というかアキちゃん…ビデオに痴態を撮るくらいで、私達を脅せると思ったの?」
だよな。こいつらなら、「学校にばれちゃったからAV女優になる。」とか言いそうだし。
「ちくしょーっ!一つ前の選択肢に戻せぇぇっ!!やっと、やっと上手くいったと思ったのに!!」
「私たちと出会う前からやりなおさないと駄目だと思うよ?」
あははは、と笑うカナミとマナカちゃん。が、一瞬にしてその笑顔がひいた。
「で…覚悟はできてるんだよね?」
「さっきは随分好き勝手やってくれましたね。」
「ひぃぃっ!?」
「私達アキちゃんの事甘く見てたみたいだから、本気でお礼させて貰うね?」
ドスの効いた声と凄みのある笑顔に、アキちゃんが怯えている。カナミはどこからか取り出したのか、
ペニスバンドを装着すると、アキちゃんの後ろに回りこんだ。ローションを塗りたくったそれを、アナルに
押し当てる。
「ま、待って、待ってよ!!」
じたばたと暴れるアキちゃんをマナカちゃんが押さえ込み、お尻の肉を掴んで開く。
「さーぁ、アキちゃん…豚のような悲鳴をあげろ!」
カナミが力任せに腰を推し進めた。
「ひぐうぅ…っ!!」
激しい異物感に耐えるように、アキちゃんの手が俺の手を握り締める。黒光りするペニスバンドを目一杯
押し込むと、カナミはアキちゃんの体を一旦起こして、そのまま後ろに倒れこんだ。仰向けになったカナミの
上に、アナルで繋がったアキちゃんも仰向けになる。手錠で繋がれているので、俺も起き上がる格好になる。
「ね、マナカちゃん。4Pしない?」
「いいですね。ついに念願の4Pが…♡」
マナカちゃんの目が輝いている。本当に嬉しそうにしている。ちょっとだけ可愛いと思った。マナカちゃんは
69の格好でアキちゃんの顔の上に跨り、俺の精液が滴る股間を擦り付けた。
「ほら、愛しのシンジさんのザーメンですよ。今度はちゃんと飲まなきゃ駄目ですよ?」
顔を股で挟み込んで逃げられないようにすると、観念したのかアキちゃんはクンニを始めた。
「後は、お兄さんだけですよ。」
マナカちゃんがアキちゃんの淫裂を指で左右に開く。髪よりも少し濃い黄色の陰毛の下で、淡いピンクの
唇が愛液に潤んでいる。もちろん、俺がその誘惑に勝てる訳もなく…
「ごめんな、アキちゃん…」
アキちゃんをサンドイッチにするようにのしかかり、温かい肉の中にイチモツを埋める。くぐもった悲鳴が
聞こえたが、マナカちゃんがアソコを押し付けているせいで、なんていってるのかわからなかった。
俺は腰を絶え間なく打ちつけながら、マナカちゃんと唇を貪りあった。
アキちゃんは、何故か抵抗する素振りも見せなかった。白くて細い手からも、殆ど力が抜けている。
「あ、あん、うっ…じゅぷ、んむ、んんっ、くぅ…」
水音に混じる、弱弱しい喘ぎ声。アキちゃんの中は溢れんばかりに潤っていて、血液と一緒に愛液が
溢れてきた。膣壁はイチモツによく馴染んで反応してくれる。たまらなく気持ちいいが、なんか変だ。
「あのさ、アキちゃん…もう感じてるの?」
アキちゃんの体がびくんと震えた。どうやら図星のようだ。マナカちゃんとカナミがにたっと笑った。
「あれー?アキちゃん初めてなのに感じちゃってるんだ?」
「三人がかりで滅茶苦茶に犯されてるのに、気持ちいいんですか?」
二人の言葉攻めが始まった。
「違う、違う…感じてなんかない…」
弱弱しい、引き絞るような声で反論するが、説得力がまるでない。三人がかりで無理矢理犯されてるのに、
痛みに体を強張らせることもないのだから。
「もしかして、痛いのが好きなの?」
「アキさん、Mなんですか?やっぱり総受け体質は違いますねー。」
「違う、違うってば…私、そんな変態じゃない…あんっ!」
カナミに乳首をつねられ、マナカちゃんにクリトリスを引っ張られて甘い声が零れているのに、口先だけの
否定を繰り返すアキちゃん。自分でも戸惑っているようだった。
「ほら、いつまでも意地張ってないで素直になりなよ。」
カナミがぐいぐいと腰を押し上げ、アキちゃんの直腸をぐちゃぐちゃにかき回す。ぬこっ、ぬこっ、という
音を立て、ディルドーが粘膜を引きずりだしながらアナルを行き来している。
「ひぃあっ、ふぁあうあぁッ!うぁああんッ、あああぁぁっ!!」
背筋を仰け反らせた後、アキちゃんの体が小刻みに痙攣した。カナミに容赦なく責め立てられ、絶頂を
迎えたようだ。
「どう?お尻気持ちいいでしょ?」
耳元でくすくす笑いながら、耳の穴に舌を差し込むカナミ。
「悔しい…っ!あんたなんかに、お尻でイかされるなんて…!」
あ、なんかクリムゾン風味になってきた…?
「ほら、口がお留守になってますよ。自分だけじゃなく私も気持ちよくしてください。」
マナカちゃんが自分のアソコをくちゅくちゅと弄びながら、愛液と精液の混じった体液をアキちゃんの口元に
垂れ流していく。
「苦い…」
そう言いながらも、大人しく口をつけてじゅるじゅるとすするアキちゃん。マナカちゃんはそれを見て満足
そうに微笑むと、俺の唇に貪りついてきた。歯茎、口蓋まで舐めまわし、顎を伝う涎を気にすることもない。
薄い肉の壁を隔てた向こうから、蠢くディルドーの感触が伝わってくる。負けじと押し返すように激しく腰を
振るうちに、限界が近づいてきた。
「もう出そうだ…」
「な、中は駄目・・・今日は本当に危ないんです…!」
掠れた声でアキちゃんが答える。
「じゃあ、胸にかけるよ。」
ぐっと、腰に力をいれてスパートをかける。湿った音を立てて肉棒をぶち込むと、溢れた雫がカナミの方に
まで滴っていく。腰を鷲摑みにして、ストロークを大きく荒々しくすると、アキちゃんの体はより一層反応が
良くなった。
「シンジさん、シンジさん、シンジさん・・・!」
「くっ、アキちゃん・・・出すよ!」
こみ上げる射精感に耐え切れず、俺がアキちゃんの中から肉棒をひきずりだそうとした瞬間。
がしっ、とカナミの足が俺の腰に巻きついた。同時にマナカちゃんの両手が俺の肩を押さえつけた。
「なっ…!?」
三日月のように目を細めて笑う二人に、何か言い返す暇もなかった。アキちゃんの中から出ることが
できないまま、俺はどろどろに溶けた肉の筒の中で果てた。
「えっ…そんな、駄目ぇ…!!」
びゅーっ、びゅぶぶぶ、びゅるるる…どくん、どくん…どぷっ…
白い奔流が尿道を駆け上がり、ダムが決壊したかのような勢いでアキちゃんの子宮へと注がれていく。
「待って、止めて、抜いて、赤ちゃん出来ちゃう…!!」
アキちゃんが俺を突き飛ばそうとするが、それも叶わない。しばらくして二人が俺たちの戒めを解いた後。
アキちゃんの中から肉棒を引き抜いても、余程奥にまで流れ込んでいったのか精液は零れ落ちなかった。
「ううぅ…」
アキちゃんが悔しそうに呻いている。手錠は外されているが、最早抵抗するだけの体力がないようだ。
だけど、その目には怒りが宿っている。下唇を噛んで、カナミとマナカちゃんを睨みつけている。
「あら、随分と反抗的な目をするんですね?まだ自分の立場がわかっていないんですか?」
にたにたと薄ら笑いを浮かべながら、アキちゃんの頬に手を伸ばすマナカちゃん。
「いいじゃない。そのぐらいのほうが調教のしがいがあるでしょ?」
ハンディカムをいじりながらマナカちゃんに微笑みかえるカナミ。どうやらさっきアキちゃんの痴態を、
いつの間にかカメラに収めていたようだ。
「そうですね。これからじっくり体に覚えこませてあげましょうか。春休みは始まったばかりですしね…」
マナカちゃんが媚薬を取り出して、アキちゃんの秘部に指を向かわせた。
あれから3ヶ月が過ぎた。
アキちゃんは中々の才能の持ち主だった。ドMでありながら結構なSの素養も持ち合わせ、カナミとマナカ
にイニシアチブを握らせまいと、一人で頑張っていた。…あ、俺?俺は最初から諦めて服従してた。
だが、そこにやつが現れた。いつまで立ってもアキちゃんを完全に屈服させられないことに焦ったカナミと
マナカちゃんは、戦況を打開すべく一人の助っ人を前線に投入したのだ。その名も…叶ミホ。
「城島先輩…私は帰ってきた!!」
2年生になってカナミ達と同じクラスになった彼女は、あっという間にカナミ達と仲良くなった。そして、
俺たちの爛れきった淫靡な性生活を知ると、自ら志願して参戦して来たのだ。
飼い犬に手を噛まれた、とでもいうべきか。彼女はあっという間にアキちゃんを服従させると、その牙を
カナミとマナカちゃんにも向けた。二人は連日のアキちゃんとのプレイで疲れきっていた。その上、彼女は
あのマリア先生の愛弟子だ。相手が女性である以上、負ける要因などどこにもなかった。
俺たち4人は叶さんの下僕と化した。薔薇の首輪繋げられ、銀の鎖咥えさせられ、跪いて苦い愛の
雫を舐めさせられたりしている。
「カナミ達は戦うべきではなかった…愛し合うべきだった!」
ベッドの上に仰向けに縛り付けられたまま、俺は呟いた。
「なんで古代進…?」
俺のイチモツに舌を這わせていたアキちゃんが、顔を上げて律儀にもこの状況でツッコミを入れる。
ちなみに首輪と鎖は標準装備です。アキちゃんは今、さっきミホちゃんに3回もイかせられた俺のイチモツを
回復させる仕事をしてるところ。カナミとマナカちゃんは、それまでの暇つぶしにミホちゃんに責め立てられて
悶絶してるところ。
「そんな…今まで左手で愛撫してたっていうの!?」
「しかも手首にウェイトをつけたままで…!」
あ、今叶さんが本気を出すところだ。ウェイトを外し、ついに黄金の右指が…
「きゃあああああっ!?」
「ふぁああああっ!!」
あっけなく潮をふかされる二人。ぐったりと動かなくなるのを見届けると、ミホちゃんはこっちに振り向いた。
「あ、先輩回復しました?それじゃ、アキちゃんにはご褒美あげないと。」
液体まみれの右手を、アキちゃんの秘部に差し込むミホちゃん。
「い、いえ、私はいいです、本当にもう…うわあああぁぁっ!!」
骨の髄まで上下関係を刷り込まれ、同級生に敬語を使うアキちゃん。あっという間に潮を吹かされ、
俺の足元に突っ伏して動かなくなった。…なんかの秘孔でも突いてるんじゃないか?
「それじゃあ先輩、頂きます♡」
俺の上に跨り、ゆっくりと腰を沈めていくミホちゃん。無理だよ、もう出ねえよ!!
「せーんぱい♡私の中、気持ちいいですか?」
うっとりと、恍惚な笑みを浮かべながら、俺の唇をついばむように何度もキスをしてくる。
「やりすぎて感覚が鈍感になってるんで、少し休ませてほしいな…」
んー、と、叶さんは考え込んで、
「鈍感ってことは、もっと激しくしないと気持ちよくないってことですよね?」
がしがしと激しく擦り付けるように腰を振り始めた。ベッドがものごっつい揺れる揺れる。
「ちょ…痛い、摩擦熱で熱い!股間が摩擦熱でまさちゅーせっちゅなのかしらっ!?」
「イきたくなったら我慢しないでイって下さいね?ただし、中出し以外は認めません。」
「だ、だめぇ、赤ちゃん出来ちゃうう!」←シンジ
「望むところです!出来るまで毎日やります!出来てもやります!!」
「そ、それなんてエロゲー!?」
より一層激しく腰を振るミホちゃん。高校&童貞を卒業して以来、こんな淫靡な非日常的光景が日常と
化している。…次は、大学生活と独身生活を卒業かなぁ、なんてことを疲れきった頭でぼんやり考えた。
以上です。一応いっておくと、小ネタの元ネタは、
濱中アイ、エヴァ、ヤマト、バキ、ヘルシング、種運命、絶望先生、ビッグオー、おじゃる丸、キン肉マン、
スパロボ、変態仮面、ローゼンメイデン、ギャグ漫画日和、タッチ、ジョジョ、アイシールド、道士郎でござる
テニプリ、GS美神とかです。
いつものことながら、ネタに頼り切ってすみませんでした。それではノシ
アカボシ氏GJ!
こんなおもしろいネタならむしろもっと思う存分やっちゃってください!
エロ分もギャグ分もしっかりあって楽しめました!
GJ!!
だが逆に「職人はノリノリで書いている」のに「読み手はついていけてない」という
ことにもなりかねないので、外部小ネタ乱打は爆弾でもある
怪作ということで乙&GJ
俺達は伝説の誕生に立ち会った…
トマソンです。
職人の皆様、祭りには多くの投稿をありがとうございました。
おかげさまで盛況、私も「一人上手トマソン」と改名せずにすみましたw
とくに驚異の三連投の郭氏と、ネタ満載のアカボシ氏には、なんだか無理に未完品を
投下させてしまったような気がして、少々申し訳なく思います。
それにしても郭氏、官能小説を読んだことなしにどうしてこんな作品が書けるんですか。
信じられん……(愕然)
そしてアカボシ氏、後半はこりゃちょっと同人向けですぜ……って、同人誌を作ろうと
なさっているわけですなw
ともあれ、皆様ありがとうございました。
これからまた通常のペースに戻るわけですが、今後ともマターリと卑猥に行きましょう。
愛し合うべきだったワロスwwwwwwww
砂糖水の某宇宙性感思い出した
むう、みんなGJだったけど「私的なベスト」はそら氏のオレンジかな
巧いし切ない
アカボシ氏、GJ!!です。
>>「だ、だめぇ、赤ちゃん出来ちゃうう!」←シンジ――のところで禿ワラw
氏のネタがほとんど理解できる自分にやや苦ワラ…
また、こちらの方にも顔を出してください。楽しみに待っておりますので。
,. -――-__ 、
/ `ヽ `ヽ
// / / ハ 、 ヽ ヽ
/, / /// / ヽ l l l
/ l l/ ̄l / `ー- j ll l
l / -― ―- l l! l
.l ll〃 ハ l. /lj / ごくり
V l ,、 / / l
ヽ、 ―‐'-' ´ _ィ'
ー- __ r‐7l ハ/
/ l ノ ヽl/ l
/ /_,ヘ / \
/ ! ヽV/ ´ l
,-、 / / / l―-、
| l // / .l ̄丶l
.Y / ヽ /. l | |
l! / - l 、 __ / /;;; | |
/ ̄Yヽ‐'`ヽ / ` / /;;;; | |
_l Y // ,-r‐-く /;;;;;; | |
`ー-'-- '  ̄ ̄ ̄ l_/ l / ̄ ̄ ̄ ̄
`ー ┴ '
次が楽しみだ♪
それでは祭りを一言感想で総括しようか。
ピンキリ氏「卒業」奇しくも前回の祭りと同じく先頭打者。あま〜〜〜い!!!!一時期の力みが取れて甘い感じがイイ!!
そら氏「オレンジの夕日」新世代のエースに相応しい力投。だが最近ちょっと登板過多なのか文章のノリが固いような場面場面は秀逸なのに全体で読むとあっさり、、、
トマソン氏「○○卒業」生殺しでハァハァ・・・郭氏にぜひコラボで後半エロ部分を補充キボn。童貞マサを食う佐々岡エロ井よ佐々岡
541氏「戸川ユキが悩み相談2 」これぞこのスレでしか読めない笑撃作。戸川さんシリーズ、最高じゃないでSKA!ある意味今回の祭りで一番萌えた。
郭泰源氏「銀の花と赤い指輪」オレが不動のエース、まだ若手にこの座は譲らんと言わんばかりの老獪な投球切なさと萌えとエロの三連打。。一番ヌいたw
「ミホ×シンジ」氏は一番書きにくいと以前言っていたミホだがさすが思春期のネタを上手く消化したSS。続編は初デートでアオカンで露出で童貞処女W喪失ものをリクしてみるw
「アヤナ×マサヒコ」夫婦共作、さりげなく野球ネタがまぶされて笑った。保健の立花先生ってw根本のおじいちゃんってw杉浦のおじさんってw
アカボシ氏「妹は見た!卒業2時間スペシャル〜禁オナと陵辱と真の勝者!陰謀渦巻く城島家〜」
↑タイトルなげえよ、二時間サスペンスかよw
忘れた頃にトリックスターはやってくるwエロと引用だけでこれだけ書ける、という驚異の作品でもある。これは元ネタ探す楽しみもあるwそしてエロエロ祭り。一番(
拓也氏「パーティーは終わらない」ちょっと変則、しかしラブで萌え。読んで意外に氏はエロSS作家正当派なんじゃないか、と思った。
72氏「たぶん彼女に明日はない」古株職人、相変わらずマイペースで復帰wでもマホ好き漏れには厳しいよおおおおおお
三十路な佐々岡
祭は…漏れは、エロが少なめで物足りなかった。
てゆーか、此処は普段でもいつも祭状態だと思うが…
まぁ、職人の皆様、乙。
エロなし投下の自由はあって然るべき
されど板的見地ではエロなしがデフォではおかしき
原作の雰囲気は考慮せども、いま少し過激なエロがありても不都合ならず
差し出がましき口とは存ぜど、善処を求む
氏家系のSSスレはここしかないから、必然的にエロなしも普通にあっていいと思うけどね。
もっとも余所に新しく作ってもらっても困るけどね。
痴女はイイ!(*´Д`)
345 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 19:00:23 ID:vqQzw014
何を言ってるか?
濃さはスレごとによって違うからな
ここはエロに関しては「ゆるい(まったり)」ほうだと思う
でもどんな作品書くかは職人次第だし、エロ無しから過激なものまで読める可能性があるということでイイジャマイカ
カナミちゃんがお兄ちゃん以外の男子に膣内射精されてしまうお話はありませんか?
マサヒコですか?
祭り参加の職人の皆様お疲れ様です。
またもや間隔を開けてしまいましたが、前作の続きを投下します。
タイトルは「BLACK OR WHITE? 解放」で。
「さあ、初体験させてあげたんだから、今度は私の番よ」
小宮山が、妖しげな笑みを浮かべて言った。マリアはロープを解かれてひとりで
シャワーを浴びに行っている。
解いたロープを手にしながら立っている小宮山の姿は妖しげな美しさを漂わせていた。
「ふふっ、もうこんなに立ってる。やっぱり若いわね」
小宮山は仰向けになっているシンジのペニスを柔らかい手のひらで撫で回しながら言った。
すると、小宮山は上からシンジに唇を重ねた。シンジは小宮山の甘い息と柔らかな感触を味わい、
舌を差し入れたりした。息苦しいほどの熱気を感じ、そのうちに小宮山はシンジの口に
自分の唾液を注ぎ込んできた。これは生暖かく、泡があって甘くまろやかな味覚だった。飲み込むと、
興奮と悦びが全身に広がっていくようだった。そして、シンジの頬に小宮山の舌が這い回りはじめた。
心地よい舌の感触に、シンジはやや緊張しながら愛撫を受けた。小宮山は大胆に、シンジの瞼から耳の穴、
果ては鼻の穴まで念入りに舐めて暖かい唾液でヌルヌルにした。今度は首筋を這い回り、左右の乳首に吸い付き、
歯まで立てた。さらに脇腹や臍のまわりも舐めるとくすぐったそうに身体をよじった。そして下腹部にいって
ペニスにたどり着いた。小宮山はシンジの股間に入り込み、陰嚢を舐め回した。熱い吐息を股間にかけ、睾丸を
アメ玉のように舌で転がした。
「ああっ…」
シンジは思わず喘ぎ、暴発させないように懸命にこらえた。その時マリアが、身体にバスタオルを巻いて
バスルームから出てきた。
「マリア、こっちにいらっしゃい」
シンジの股間から口を離すと小宮山はマリアを手招きした。そしてマリアの体からバスタオルを取って
全裸にするとベッドに上げ、小宮山に背を向ける形でシンジの顔を跨がせた。
「アアッ……」
マリアが声を洩らす。マリアの恥部は湯上りの匂いがし、それでも内から溢れる大量の愛液に濡れていた。
少し舐めるとビクッと肌が震え、もっと奥まで舐めて欲しいように股間をシンジの顔に押し付ける。
「いい?まだ出さないでよ」
暖かい空間に包み込まれシンジは懸命にこらえるが、小宮山は舌を大胆にうごめかせ、頬をすぼめて強く吸い付いてくるのだ。
「くっ…」
小宮山の舌がペニスを這う。容赦なく顔に座り込んでいるマリアの股間の圧迫に、辛うじて暴発を逃れている。
シンジは舌を伸ばし、必死にマリアの恥部の内側を舐め回した。そこは大量の蜜が溢れ、微妙な香りと味わいが感じられた。
舐めるうち快感からか、マリアがわずかに腰を浮かせてくれる。
「フゥ……」
マリアが悩ましい声を洩らす。ところが呼吸が楽になると、ペニスへの刺激が意識されて、どうにも我慢できなくなってきた。
小宮山の方も心得ており、シンジがいよいよ危うくなりそうになると、それを察して刺激を弱めるのだが、
それもやがて限界が近づいてきた。
「も、もうダメだ、我慢できない…!」
マリアの股間の下から、シンジは必死に声をあげた。
「そう、じゃあ、いかせてあげる。マリア、こっちを向いて」
「アアッ…」
小宮山はマリアを自分の方に向かせると、シンジの直立したペニスを自分の恥部に呑み込み、暖かく
濡れた内部で締め付けた。
「あう」
シンジはうめき、快感を紛らわそうとマリアの尻を両手で引き寄せ、クリトリスを舐めた。
膣内の感触ばかりでなく、股間全体に感じる小宮山の柔らかな尻の丸み、顔と下腹部に受ける
美女二人分の体重にシンジは身悶えた。見えるのはマリアの白い背中だけだが、どうやら二人は
シンジの上で向かい合い、熱っぽく唇を重ねているようだ。混じり合った熱い呼吸がくぐもり、
小宮山は腰を動かし、上下する。溢れる愛液が陰嚢に伝い、さらに内腿からシーツにまで滴っていった。
「ああっ!いいわ、気持ちいい!」
唇を離し、小宮山が大きな声を洩らした。同時に動きも激しくなり、シンジはペニスを引っ張られ、
吸い付かれるような感触に喘ぎ、懸命にマリアのクリトリスを吸い、歯を立てた。
「ハン、アア…!」
マリアが上体を起こしながら声を上げた。
「ああっ、あああん、ひゃあ!」
小宮山は腰をなおも上下させながら喘ぐ。シンジは両手でマリアの尻にしがみつきながら小宮山の
最奥へ腰を突き上げ、一気に絶頂へと向かっていった。
「イ、イク…!」
マリアが、異様な状況の中、真っ先に肌を震わせて上ずった声をあげた。
「ううっ、お、俺、もう……!」
続いてシンジも耐え切れず、激しい快感の渦に巻き込まれていった。ありったけの精液が尿道口から
噴き出す感覚が明らかに分かるほどの大きな快感だった。すると内部の一番奥を精液に直撃され、小宮山も昇りつめた。
三人がほぼ同時に絶頂に達し、三人分の体重と痙攣を受けてベッドが悲鳴をあげていた。
「あうーっ…!さ、最高…身体が、溶けそう…」
小宮山がガクガクと身を揺すって喘ぎ、マリアも上体を起こしていられず小宮山にもたれかかっていた。
シンジも最後の一滴まで噴出させ、ようやくグッタリと力を抜いた。やがて小宮山も動きを止め、
快感の余韻を噛みしめるように膣を締め付けてじっとしていた。マリアが力尽きたように、シンジの顔から
身を離して脇に横たわった。受けていた圧迫がなくなり視界が広がったのも束の間、小宮山が覆いかぶさってきた。
小宮山はシンジの耳元で熱い息をつき、なおも膣内をヒクヒクさせてペニスを味わっているようだった。
ようやく小宮山もノロノロと身を離し、マリアをどかしてシンジの隣に仰向けになった。
「マリア。二人をきれいにして」
小宮山がせわしい呼吸で言うと、マリアも身を起こして、精液の逆流する小宮山の股間に顔を埋めた。
しばしピチャピチャという舐める音が続き、やがてシンジのペニスにも柔らかな舌が這い回りはじめた。
先端から根元までベットリとまみれた、混じり合った精液と愛液がたちまち舐め取られていった。その刺激にシンジは
萎えることもできず、またペニスを膨らませてしまった。
小宮山が起き上がり、二人を促してバスルームへと行った。三人では入りきれないので、
先に小宮山とマリアがバスルームに入り、ドアを開けたままシンジを待たせた。
「マリア、今度はあなたが私にして」
小宮山は態勢を指示して言った。マリアは膝を震わせ、片足を浮かせてバスタブの縁に載せた。
小宮山はバスマットに座り込んでいる。彼女の前に大きく開かれたマリアの恥部があった。
「アア…、彼が見てマス…」
マリアが息を弾ませて言った。シンジはドキッとした。小宮山は、マリアに
放尿するように命じたのだろう。
「何言ってるの、いつもやってる事でしょう」
小宮山が冷たく言い放ち、マリアは再び努力して下腹に力を入れはじめた。シンジの視線が気になるのだろう。
「ア…出そう…」
ようやくマリアが小さく言い、少し遅れて股間から水流が漏れてきた。そして勢いを増して流れ、
小宮山の顔にかかった。小宮山は少し顔に浴びた後その液体を口で受け止め、喉を鳴らして飲み込んだ。
シンジはバスルームの外から二人の倒錯した妖しい世界を目の当たりにし、激しく興奮していた。
流れが収まると、小宮山はぷはっと息をしてシンジの方を向いた。
「どう?君にはちょっと刺激が強すぎたかしら」
シンジはもうたまらないという感じでバスルームに入り込み、座り込んでいる小宮山の身体を立たせ、
両手で小宮山の顔を押さえるとマリアの尿でびしょ濡れになった小宮山の顔に吸い付いた。独特の匂いや
しょっぱい味がさらにシンジを興奮させた。
「ふふっ、気に入ってくれたみたいね」
シンジに顔を舐め回されながら、羞恥と快感でやや赤らんだ顔で言った。
「城島サン、独り占めはいけまセン」
マリアも負けじと入り込んで参加しようとする。小宮山をバスタブの縁に座らせ、両脚を開かせると
股間に顔を埋め、恥部に吸い付いた。シンジはなおも小宮山の顔を舐め回しながら、胸を揉みしだいた。
「ああっ…二人とも…いいわぁ…」
小宮山の悩ましい喘ぎ声が、ピチャピチャと顔と恥部を舐め回す音と共に、バスルーム内に響きわたった。
以上です。何とか仕上げましたが、気に入っていただけると幸いです。
ちなみにもうちょっと続きますが、なるべく早く完成させるつもりですので、
今回はこの辺で失礼させて頂きます。
マリアと小宮山先生は萌えない…
…と言うオレの認識を覆したペピトーン氏に敬礼&GJ!
ペピトーン氏GJです!かなり見入ってしまいました
乙でした
郭氏や518氏は言うに及ばず、ペピトーン氏やトマソン氏、72氏にアカボシ氏、541氏‥‥、
このスレはベテランが非常に元気いいですね
ペピトーン氏GJ!!
エロくて実に良し!!
このスレにしてはのんびりした週末だね
のんびりもいいじゃない。
ただ急ぐだけが人生じゃないもの。
このまま消えてなくなればいいのに
マリアは野郎が嫌いだったのでは?
という疑問は愚問か?
___
____まったく・・・ , ´:::::::::::::::::::::` 、
__ 童貞が , ´:::::::::::::::::::::` 、 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
, ´:::::::::::::::::` 、 /::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ/:::::::::::;:::::::;ィ:::/ヽ:::::::::::::l
/:::::::;、;;、;::;;:::::::::::::::::ヽ'"7:::::::::/ l:::::ハ::::::::::::::::::::::/7::::::::/_l:::/ l /`ー、:::::::::::l
/;:::::::::/、_ _l::/i::::::::::::::::l.l:::::::/``l::/ '´l::ハ:::::::::::::::::ll::::::::l _ ___ l::::::::::::l 空気嫁
'´ l:::::::l l/ l::::::::::::::::ll::::;イ―‐ ' ―- l:::::::::::::::ll:::::::l ´┃ ┃ l::::::; -、::l
lハ::l | | ヾ;;-、:::::ll/ l ヽ,-、:::::l l:::ハ:、 l:::/l::::::!
.l::l l:::::l. l l::::l l/ l j/ィ:::::::l
l:::l -‐'::::l. lヽ、 ヘ , ‐ '::::::l ヽ、 _ O _ /:::::::::::l
l::::` ‐-ニ r ´::::::::::::l l::::::::`: ー, r ´::::::::::::::l. l:::::::::::: ̄ヽ L_:::::::::::::l
.l::::::::, -‐ィ' __ゝ 、::::::::::l l;/l:::: -‐ィ`ー' ゝ‐、;;:、:::l .l:::::::::, -‐ィ`ニ ´` ヽ:::::::l
l:::::/  ̄ ヽ:l /´  ̄ ヽ;/ / i:::::/ ,- ヽ:::l
.l::::l l j | / / l ヽ / .l:::::l j / l:::l
l:::;l / / l ト、,_l | __l / /:::::l l / |::::ヽ
.l/Lニノ -、 _ト- 、_ノ /`>,l 〉ニ-イ /:::::l l } .|:::::::ヽ、
/' |  ̄ ̄_,,,i`ーr' | l く l l l l /::/ヽニ.l ヽ- -ュ'ヾ,`ー--'''
`l ̄ ̄`‐- 、_/ | \ l }/ / /' | }‐- 、__ `「 l
l | / \ 、_ r' / | l ヽ、 | |
l l | ,> | 〉 | l __ > | |
さすがに全盛期に比べると職人数は減ったし投下ペースも落ちたな
いや、それでも祭り開けるくらいだから十分ではあるんだが
全盛期があまりにも強すぎた。今でも十分強い。
たった今カナミのメイド服で抜きました
みんなやったよな?
俺だけかな?
>>368 俺はそれを脳内でアヤナに着せて抜いた
ツンデレメイドアヤナタソハァハァ……
370 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 03:25:23 ID:15FgyEB4
368
君は俺か?
そういう話も読んでみたいな
職人の人は元の世界観から逸脱しない展開を基本的に書いているが、冒険したやつもいいかも
マサがモノホンのご主人様でアヤナがモノホンのメイドさんとか
いや、そういうのは邪道だってわかっちゃいるんだけどな
良いか悪いかは書いてみなくちゃわかんない
マサヒコ坊ちゃんに奉仕するミサキアヤナリンコアイリョーコのメイド軍団
うーん、それ何てエロゲ?みたいだw
アリか無しかでいえば、ギリギリアリかもしんないね
マナカのエロ小説ネタってことにすれば全て許されるのです。
なので、安心してエロ妄想をぶちまけるのです。大丈夫なのです。さあ!
その妄想が新たな一歩を作り出す!・・・かな?
ホストマサヒコの続きを待ってるのって俺だけ?
あ、見たいかも…
静かだ…
みんな忙しいよ、マターリいこうや
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です。
祭りの方も無事終わり、安堵しています。
スルー対象ワードは「3P」「マサ×アイ&リンコ」「エロオンリー」です。
題は「ハッピー(セックス)ライフ 3」でお願いします。
では投下↓
「あ……っ、や、やぁ……!」
マサヒコは前歯で軽く、リンコの薄いピンク色の乳首を噛んだ。
そして、歯で挟んだまま、舌先でそっとその乳首の頂を叩く。
「くうっ……!」
リンコが快楽にぶるぶると打ち震えた
マサヒコの舌だけではない。リンコの小さな乳房は、背後にいるアイによって優しく愛撫されている。
「あ、はぁ……! こ、小久保くぅん、い、いいよぉ……!」
アイはただ揉んでいるだけではない。
マサヒコが弄くり易いように、ぎゅっと前へ突き出すように突き出すようにと、手を動かしているのだ。
「は、はぁ、あ……!」
リンコの首と頭が、ガクンガクンと前後左右に揺れ動く。
快楽を与えられ、自分の身体を制御出来ていない。
「ふふ……」
マサヒコは微笑むと、舌と歯をそっと離した。
代わりに、右手の人差し指と中指で、下着越しにリンコの敏感な部分を上下になぞった。
「きゃ、あ……!」
連動して、アイがリンコの首筋にそっと歯を立てた。
そして乳房から手を放し、リンコの最も感じる場所である、へその辺りを優しく円を書くように擦っていく。
その動きは、マサヒコの手と見事なまでにシンクロしていた。
「ふぁ、あ、あ、ああ」
リンコの首の揺れが一層激しくなった。
瞳は焦点を結ばず、頬や胸元は赤みを帯び、だらしなく開いた口からは、唾液が粒となって飛ぶ。
「あ、あ!」
マサヒコとアイ、それぞれが指にかける力を増した。
リンコの鼻先から爪先まで、ピリピリとした“何か”が駆け抜け、弾けた。
「……!」
数秒、リンコは小刻みに体を震わせた。
唇の端からつぅっと垂れた唾液が、顎を伝って落ち、秘所にあてられたマサヒコの掌に、ポトンと落ちていった。
「は、あ……」
ガクリと体を折り、マサヒコの肩へと崩れるリンコ。
マサヒコはそっと、包むように優しく受け止め、ぎゅっと抱き締めた。
その体は、壊れるくらいに小さかったが、とても熱かった。
今、マサヒコとアイ、リンコが体を重ねている場所は、アイのマンションの部屋だ。
マサヒコたちは最近、ここを主に使うようになっている。
マサヒコやミサキ、リンコは学校へは自宅通いなので、家には常に誰かいる可能性がある。
アヤナは学校の寮なので、そもそも男であるマサヒコはその中へは入れない。
ラブホテルという手もあるが、一対一ならともかく、三人以上の人数ではそうもいかない。
人目を気にしなければ別にいいのだろうが、やはり、ぞろぞろと何人も連れて利用するのはさすがにちょっと気がひける。
まあ、そんなこんなで、本人以外は誰も住んでいないアイの部屋が、こうして多用されることになったというわけだ。
「ふふ……リンちゃん、イっちゃったね」
くすりと微笑むと、アイはリンコの体を放した。
ぐっとマサヒコにかかる重さが増すが、それでも男一人で支えるのにわけはない。
「的山は感じ易いですからね……」
気を失ったリンコを、マサヒコはそっとベッドの隅に横たえた。
目蓋がピクリピクリと微妙に揺れ、唾液に塗れた口から吐かれる息は熱を持っている。
意識こそ無いものの、リンコの体はまだ快楽の余韻の中にどっぷりと浸かっているようだった。
「先生……」
「あ……」
マサヒコはリンコの体に触れないように、そっとアイに手を伸ばすと、その肩を掴んだ。
そして、力を入れてやや乱暴に引き寄せた。
乱暴といっても、アイが傷つくようなものでは、決してない。
「む……」
「あ、ふ……ぅ」
引き寄せた勢いそのままに、顔を近づけ、アイの唇を奪った。
互いの前歯が少しだけぶつかり、小さくカチリと音をたてる。
「……っ」
「ちゅ……ふ……」
二人が唇に吸い付きあう度に、鼻と鼻が、頬と頬が、額と額が柔らかく触れ合う。
二人は、その格好で息が苦しくなるまで、唇と舌を貪りあった。
「あ……!」
唇が離れ、呼吸を整える間もなく、マサヒコは次の責め手に進んだ。
ベッドの端に腰掛けると、アイのお尻に手を回してその体を浮かせ、自分の太股の上に、跨ぐように座らせる。
「マサヒコくぅん……」
うっとりとした口調でアイは呟くと、両腕をマサヒコの首に回し、その耳の辺りに頬を摺り寄せた。
アイの髪とマサヒコの髪が、摺る動きに合わせてゆっくりと絡み合っていく。
「……先生」
「マサヒコ君のが、お腹に……」
マサヒコのモノが、猛々しくそそり立ち、アイのおへそ辺りにコツコツと当たっていた。
早くアイはそれを体内で感じたかったが、あえて急かさず、そのままの体勢でマサヒコを抱き締め、体を揺らした。
固いながらも弾力のあるマサヒコのそれが、アイのお腹を叩く度に、熱が波紋のようにアイの全身に広がっていく。
同時に、ギシギシとベッドの軋む音が、耳と肌を通じて、アイの淫らな気持ちを上へ上へと押し上げる。
「的山も感じ易いですけれど……先生も、そうですね」
アイの耳元で、小さくぽそりと囁くマサヒコ。
マサヒコは、ベッドの軋みに、何か濡れたものが擦れあうペチャペチャという音が混ざり合っているのに気づいていた。
それは、アイとマサヒコの太股の間で鳴っている音だった。
そう、直接は触れていないのに、先程からのこの行為で、アイは秘所を潤わせていたのだ。
「マサヒコく、ん……何か、すごいの……触られてないのに、おへそにマサヒコ君が当たってるだけなのに……」
「……?」
とくとくと零れたその液が、アイの太股を濡らし、マサヒコの太股も濡らしていく。
「すごく、すごく……感じてきちゃって……あ、あ、な、何か、もう、イッちゃいそう……」
トロンとした目で、アイはマサヒコを見た。
マサヒコも、じっとその目を見つめ返す。
「ダメですよ先生……まだ、入れてないのに……」
そう言うと、マサヒコは両腕に力を込めた。
アイの体を、壊れ物を扱うように、優しく上へと浮かす。
「あ……」
「本当に感じあうのは、これからですよ」
「あ、あ、あ!」
ぐっとアイの体を、密着するように寄せ、マサヒコは自身のモノをアイの秘所へとあてがった。
直に見なくても、どの辺りにアイの入り口があるかはわかる。
何度も、何度も、体を重ねてきたのだから。
「いきますよ……!」
両腕の力を、マサヒコは一気に抜いた。
それに伴い、マサヒコの怒張はアイを勢いよく貫いた。
「あーっ!」
アイは顎を上げ、背中を思い切り反らした。
すでに濡れていた、受け入れる準備は整っていたとは言え、いきなりの挿入に、感覚が追いついていかない。
快感というよりは熱さ、ただ熱さが、アイの膣内に広がり、子宮を叩き、そして全身を焦がしていく。
「あ……か……」
ぱくぱく、とアイは口を何度も開閉させた。
唾液があふれるだけで、言葉が喉の奥から出てこない。
「先生、先生……!」
頂点寸前まで、一瞬にして連れて行かれたアイ。
そのアイを、さっきまでの優しい動きと打って変わって、マサヒコは容赦なく突き上げた。
マサヒコも、我慢が出来なくなっていたのだ。
あの母の血を受け継ぎ、いくらその筋に才能があると言え、マサヒコはまだ十七歳の高校生だ。
性技の巧みさ、相手を感じさせる術は確かに同年齢の男子に比べれば長けている。
だが、感情のコントロールまで、完璧に制御出来るわけではない。
「あく、くぅ、はぅ……!」
アイは半ば無意識に、マサヒコの首と肩を強く抱き締めた。
アイの中で上下する、マサヒコの分身。
それが、アイから快楽を除いた全てを奪い去っていく。
「は、か、うっ……く! マ、サヒコ……くっ……んぁ!」
「せんせ、い、先生……っ!」
密着した胸や腹で、混ざり合う汗。
絡み合う熱い息。
ベッドの軋む音。
体がぶつかりあう音。
淫らな液体が弾けあう音。
それらが、混然一体となって爆発し、マサヒコとアイを悦びの最上段へと放り上げる。
「あく、うく、う……む……!?」
突然、アイは唇を何かに塞がれた。
「む、むー……!」
マサヒコは動きを緩めず、顔を少し傾けて、アイにキスをした者の顔を見た。
それは、さっき気を失ったリンコだった。
どれだけリンコにぶつからないようにしても、これだけ動きが激しければ、リンコも気を取り戻そうというものだ。
「ぷは……ぅ、アイ先生、すっごく、いやらしい顔してますよぅ……」
一度アイの唇を解放し、そしてまた吸いつく。
マサヒコの肩越しに行われる、女同士の、深くて熱い口づけのラリー。
「あ、あ、ちゅ、むぅ……っ……! く、はぁ、ああ!」
アイの声が、一段と高くなった。
それは、アイの限界が至近にある証拠だ。
「せ、先生……! お、俺、も……!」
限界が近いのは、マサヒコもまた同じだった。
腰を突き出すスピードをさらに上げ、欲望を突っ走らせる。
「あ、あ、ああ、ああ……っ、……く……ぅう!」
「あ……!」
ぎゅ、とアイはマサヒコを締め付けた。
ずん、とマサヒコはアイを貫いた。
爆発は、同時に訪れた。
「は……ぅ……」
「……」
マサヒコの欲望の証が、アイのお腹の最奥に勢いよく、長く、叩きつけられていく。
体の中にマサヒコ君が流れ込んでくる。
アイは、薄れゆく意識の中で、そう思った。
魂まで吸い上げられていきそうだ。
途切れそうになる思考の中で、マサヒコはそう感じた。
「ああ、んん……!」
斜め後ろにゆっくりと倒れていく二人に重なるように、リンコも体を折った。
マサヒコたちの動きにあわせて、手自慰をしていたのだ。
二人に遅れること僅か一、二秒で、リンコもまた頂点に達した。
「……」
「……く、ぅ……」
「あぁ……」
三人は残された体力と意識を総動員して、ぴったりと体を寄せ合った。
激しく動き、汗を流し、体が熱を持っているというのに、肌が重なりあった部分は奇妙に冷たかった。
あまりに快楽を感じ過ぎたがために、神経が少し狂ってしまったのだろうか。
感覚の逆転現象、とでも言うべきかもしれない。
だが、そんなことはどうでもよかった。
その冷たさは、過ぎるくらいに心地良かった。
◆ ◆
マサヒコはムクリ、と体を起こした。
窓の外が夕焼けで赤く染まっているところからして、
疲れと冷たさに身を任せて眠りについてから、まだ二時間とは経っていないようだった。
アイであろうとリンコであろうと誰であろうと、セックスの後の眠りで、一番最初に目を覚ますのは常にマサヒコだ。
多人数を相手にし、分割した命とも言うべき精を放っているのだから、本来なら最も疲れているのはマサヒコのはずだ。
だが、それでもマサヒコは、女性陣より先に意識が戻る。
若さのせいでもあるし、男ゆえの体力のせいでもあるだろう。
いや、もしかすると、マサヒコが与える快楽というのは、
自身が思っているより、アイたちには大きなものなのかもしれなかった。
深く幸せな疲労の淵へと誘う程に、大きな。
「ん……?」
マサヒコは顔を上げた。
脱ぎ捨てた服のポケットが、かすかに発光し、震動している。
どうやら、携帯電話に着信があるようだった。
「……」
マサヒコは躊躇ったが、結局携帯を取らなかった。
だいたいの見当はついている。
今日は休日だが、ミサキとアヤナは学校に委員会とクラブで用事があったのだ。
それゆえ、マサヒコはアイとリンコの二人を相手にするだけで良かったのだが―――
ほぼ間違いなく、今の着信はミサキかアヤナのどちらかのものだろう。
時間的にも、丁度それぞれの所用が終わる頃合だ。
「やれやれ」
マサヒコは二人を起こさないようにベッドから降りると、トランクスを穿き、キッチンへと向かった。
冷蔵庫から飲料水のペットボトルを取り出すと、直に口をつけるような真似はせずに、ちゃんとコップに移してから飲んだ。
自分のものだったら直接飲んでいただろうが、これはアイのだから、マナーは守らなければならない。
あれだけいやらしいことをしたのにマナーも何も無いのだが、
その辺りはきちんと守らなければならないものだと、マサヒコは考えていた。
「……ふぅ」
返信が無ければ無いで構わず、おそらく、発信した人物はここへやってくるだろう。
そうすれば、また愛を持って相手をしてあげなければならない。
マサヒコや彼女たちが望んだ関係とはいえ、これはこれで中々骨が折れるものだった。
もっとも、マサヒコは決して嫌がったりはしない。
複数の女性を相手にしようとも、その間にあるのは純粋な愛であり恋だ。
マサヒコはそう考えているし、信じていた。
例え他人からどれほど糾弾されようとも、その思いを変えるつもりはない。
将来のことは正直わからないし、ぼんやりとも見えてこない。
愛だけでは、間違いなく乗り切ってはいけないだろう。
だが、皆とならきっといい方法が見つかると、マサヒコはそうも信じていた。
「……」
マサヒコはもう一杯、水を飲むと、また寝室へと戻った。
アイとリンコは、目を覚ますことなく、抱き合うような格好で眠っている。
そんな二人に、マサヒコはそっと毛布をかけてあげた。
夏に近づき、気温が上がってきたとはいえ、夕方から夜はまだ涼しい日が続いている。
汗をかいた後でもあり、体全身を長く冷やすのは健康に良くない。
「よっと」
マサヒコは上着のシャツを手に取ると、ポケットから携帯を取り出した。
「……はは」
苦笑するような感じで、マサヒコは笑った。
最新の着信履歴、そこには、僅か数秒の差で、天野ミサキと若田部アヤナの名前があった。
そして、内容もまったく同じだった。
『すぐ行きます』と、メールに短く書かれていた、その一言。
「ははっ」
もう一度、マサヒコは笑った。
さっきより、明るく、大きく、優しげに。
F I N
以上です。
今後このソフト乱交な話は継続していければいいと思ってます。
ダラダラ必要あるのかないのかわからんことを書き連ねるのが癖になっているので、
逆にエロだけというのは難しいですね……。
386 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 01:14:24 ID:aEIAXqn5
GJ!!!!
これでヌイたひとこの指とーまれ
乙です
読み手の脳内妄想で補える部分まで丁寧に書こうとするから、ダラダラ長くなるんじゃないでしょうか?
細かく書きすぎなんだと思いますよ、今度の話でも自宅通いあれこれは特にいらないのでは?
削るところをしっかり削れば、エロ部分に力が割けるし読みにくくもならないかと
GJ!!!相変わらずエロいです!
ピンキリ氏GJです☆
続編も期待してます!
新連載は25号から始まらないっぽいね…
連載終わってから時間経つし、まつりは終わったしで停滞気味だな
この週末にスレを活性化させるような大物職人さんの投下キボンヌ
(゚听)イラネ
もうそろそろ潮時じゃね?
妹が続く限り潮時は来ないと思う
俺はこれが嵐の前の静けさだと信じてる。
だから俺は職人様を待ち続ける!
396 :
117(´_ゝ`):2006/05/20(土) 17:02:20 ID:CU+uHiNn
過疎防止age
398 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 19:53:03 ID:m3badndh
僕も待つよ(o´-`o)
399 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 20:49:41 ID:TiFugj2w
・・・リレーssやってみる?
400
新連載は28号からという情報があるぞ
新連載が25号じゃないなんて……くやしいっ!ビクッブルブルッ
なんでクリムゾンw
>>401 あと2週間と3日か・・・( ´・ω・`)
新連載が始まればまた盛り上がるよね、てか盛り上がって!
406 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 21:56:41 ID:J89Aviph
リレー始めようとか言ってみます。
415くらいまでに妹か濱中か決めようとか言ってみます。
いつものマサヒコの部屋。いつものメンバー。いつも通りの中村リョーコの奇妙な言葉。
そしてツッコミの言葉を入れたのは、いつも通りマサヒコだった。
「いや、意味わかりませんから。何ですかテスト中に」
「いやね、私ら6人でリレーみたいに順に問題を出してって、順に答えていくってのはどうかなと思ったのよ。
一瞬の判断力とか問題の整理とか、鍛えられそうだなと思ってさ」
「へぇ」
珍しく、普通にマサヒコが感心する。他の面々も乗り気な様子だが、まだマサヒコには確認すべき事があった。
「先生か妹かって?」
「問題出すにしても、何かテーマがあった方がいいと思うから、とりあえず最初はアイの性癖か、妹萌えについてかを」
「テスト中は黙ってて下さいね先生」
「ちっ」
そして、午後4時15分。テストが終わり、先程のリョーコが提案したトレーニングが始まろうとしたその時。
リンコが何気なく言った一言がいけなかった。
「罰ゲームはどうします?」
住人によるリレーは初期の頃一度あったが、職人が投下タイミング計れないし
ほかの住人にウザがられたしでもうやめようってことにならなかったっけ?
職人が一つのシチュなりテーマなりでリレーするのはありかもしれんが…
(…これはやばい)
リンコの言葉に、本能的に危険を感じたマサヒコは、先日見たネット掲示板の言葉を必死に思い出していた。
確か、リレーとやらに対する慎重論とか何とか…
「そう言えば、知り合いでリレー問題やろうとしたやつがいたんですけど、終わるタイミング掴めない上に
ノリ悪いやついるとダメらしいですよ。大丈夫でしょうか?」
「…マサヒコ君?やる気だったのにどうしたの?」
「そうだよ〜やろうよ〜」
ミサキとアヤナもマサヒコをキョトンと見つめている。…孤立無援だった。
「いやね、先生が問題出すのに徹してくれるならアリかなと」
「それリレーって言わねーし。そもそもそれじゃ罰ゲーム無いから面白くねーし」
マサヒコの言葉に反論するリョーコの目がキラリと光ったのを見て、マサヒコは本気でやばいと思った。
これ以上ゴネると、嫌がってる事に気付かれる。コイツの性格を考えれば、気付かれたら逆に容赦はしない…。
(…やるしか、ないのかよ…)
408
あれだけ職人方の立派なモノを見といて、自分でもヤってみたいとは思わないか?
はい、言ってみただけですすいません
総スカン喰らったら辞めにします、すんません。
408
あれだけ職人方の立派なモノを見といて、自分でもヤってみたいとは思わないか?
はい、言ってみただけですすいません
総スカン喰らったら辞めにします、すんません。
痴女はイイ!!
エースの皆さんも忙しいんだな。
ペースが落ち着いた、と思えばよい
今までここは駆け足すぎたよ
>>412 痴女は確かにいい。
だけど痴女とのラブラブセクロスはもっといい。
痴女と聞くと乖離氏のアヤナを思い出してしまうよ
むう、やっぱり無理か
新入りさんの敷居が低くなるかと思ったのだが
その内ヘタレ作品でも書かせていただきます
今は過渡期なんだな
去るものは去り来るものは来る
マターリマターリ
静かなのもいいものさ
全職人が撤退したわけでもないし、スレが今日明日で消えるってこともない
今は皆休息の時間なのさ、たぶん
そしてまた動き出して欲しい。
職人は新連載祭りに備えて静かだったのでは。
3週遅れたから、ネタある人は投下してくれるでしょう。
シンジ×カズヤでよければ投下するが・・・
まあ、濱中連載終了し卒業祭りも終わったし、で職人もモチベーションの問題があるんだろう
新連載でいきなり祭りになることはないだろうが、妹は連載中だしネタがある職人さんはいずれ投下されることだろうよ
住人としてはワクテカしながらおとなしく待つってだけだな
>>424 いや、フォモはさすがに勘弁してくれないかw
スターシステム導入するか否かが今後の課題
古田氏遅れましたが更新乙です。
古田氏、更新ありがとうございました。
久々にシリーズの続きを投下します。
前回から間が空きすぎて、書いている本人も忘れてしまいそうですが、
「逢瀬」編の直後の話になります。保管庫収納はその順番でお願いします。
タイトル:リョーコ14歳/幼妻
舞台:単行本1巻「014 乱入」の6年前
内容:過去、リョーコ×関根先生、ギャグなし、ストーリー主体、微エロ
§ 幼妻
金曜の朝、低い冬の日差しが食卓へ窓枠の影を落していた。
リョーコはトーストの最後の一片を口に入れると、カフェオレで飲み下す。
手軽で簡単な食事だが、毎朝これではさすがに飽きがくる。
「たまには、ご飯と味噌汁にしてみようかな」リョーコは一人で呟いた。
いつの頃からか、中村家の朝の食卓から家族の姿は消えていた。
母親は浮気相手の男が経営する店を手伝って夜明けに帰宅、父親は家族を捨て
て家を出ていった。最初は戸惑い、ヤケになって夜遊びを重ね、不良の真似事
もしてみたが、夜の街で知り合った連中には馴染めなった。中学生のリョーコ
の目から見ても、連中のやっていることは、くだらないことばかりだった。
音楽、暴力、薬、セックス、抗争、それらに囚われて破滅していく男や女を
リョーコは醒めた目で眺めていた。バカらしいが、退屈しのぎには丁度良い。
そう思っていた。
だが、そのような孤高の観察者という立場は永くは続かなかった。
リョーコ自身がレイプ未遂事件の被害者となり、体にも心にも傷を負った。
観察者から被観察者へと立場が一転してみると、それは不快なものだった。
リョーコは観察者を気取っていた過去の自分を苦々しく思い返す。
…渦中に身を置き、自分だけは安全に高見の見物をしようだなんて、連中の中
でも一番愚かだったわね、私は。
¶
リョーコは食器棚へ皿を片付けたついでに、ガラス扉に顔を映して容姿を確
認した。前髪が伸びて眼鏡の縁に掛かりそうだ。髪の脂がレンズを汚すように
なる前に、美容院に行かなくては。そんなことを考えている時、背後からいき
なり声をかけられた。
「リョーコ、朝食は?」
珍しく登校前の時間に起き出してきた母親だった。
「もう食べた。ママの分はそこ」
リョーコはそういって、テーブル脇のワゴンを指差す。そこには、タッパーに
入ったサラダと、ゆで卵、食パンが用意されていた。リョーコは自分の朝食と
ともに、後から起きてくる母親の分を用意していた。事件後、自宅療養中に始
めたことがそのまま日課になっていたのだ。
家族崩壊の原因である母親をリョーコは憎んでいたが、同時に自分に関心を
示さない母親に対して、自分の存在価値を示したい気持ちがあった。
「ああ、ありがと。ねえ、リョーコの学校、今週は土曜休みだったわよね?」
「休みだったら何?」
学校のことを聞いてくるとは、珍しいこともあるものだ。全く無関心だったの
に、今頃どうして。リョーコは期待を込めて答えを待った。
「彼のお店ね、土曜日に臨時休業するの。
それでリョーコと3人で週末を過ごさないかって、彼がいってくれたの」
「嫌よ!あんなヤツ、顔も見たくないっ」
…ママに一瞬でも期待した私がバカだった。リョーコは失望とともに怒りがこ
み上げてきた。その怒りは母親に対してものか、何かを期待をした自分に対し
てものか、よくわからなかった。
「リョーコは、彼のことを良く知らないからそう思うのよ」
「知りたくない」
「彼、素敵よ。逞しくて頼りになるし、夜も凄いのよ」
「そんなこと聞きたくない」
どうしてそんな話をするのか。さっぱり理解できない。
「一度でも抱かれれば、彼の良さがわかるわよ。
そうだわ、リョーコも抱いてもらいなさい。きっと満足するわよ」
「な、自分の娘に何いってるの」
頭おかしいよ、ママ。
「娘だからよ。他の女と寝るのは許せないけど、リョーコとならいいわ」
「し、信じられない」
「信じて。リョーコに嫉妬したりしないから」
「そういうことじゃなくて」
「気になるなら、リョーコと私、二人同時に抱いてもらいましょうよ。
そうだわ、そのほうがいいわ」
「…ありえない」
「あら、大丈夫よ。彼は精力絶倫だから」
まったく会話がかみ合っていなかった。
「そうじゃなくて。普通、母親は娘の純潔を護ろうとするものでしょ。
逆に、男に抱かせようとするなんて信じられない、って言ってるの!」
リョーコはキレそうになって叫んだ。だが母親の返答は予想外のものだった。
「純潔? あなた、もう処女じゃないでしょ」
「えっ」
「隠したって、わかるのよ」
¶
始業の予鈴が響く中、リョーコは急ぎ足で校門をくぐった。
校門に立ち、生徒の服装をチェックしていた生活指導の関根先生が、リョーコ
に声をかけた。
「中村、こんなに遅いとは珍しいな」
「先生、あの…」
リョーコは関根に近付き、周囲に聞こえないように声を低くして告げた
「…ママにバレちゃった」
関根は一瞬、驚いた様子を見せたが、平静な表情を取り繕い、小声で
「…ここではマズイ。詳しいことは後で」
とささやく。リョーコが小さく頷くと、関根はわざと大きな声で言った。
「教室に急げ、遅刻するぞ」
リョーコは駆け足で校舎に向った。
冬の北風が背中から吹きつけ、リョーコの長い髪をバラバラと乱していった。
リョーコと関根には、公にできない秘密の関係がある。
最初はただの生徒と生活指導教師の関係に過ぎなかったが、ある夜を境に二人
は男女の関係となった。リョーコにとっては初めての男性、関根にとっては歳
の離れた若すぎる恋人、二人は手に入れたものを味合うことに夢中になった。
だが、こんな関係は永くは続けられない。リョーコはこのとき、初めて終りを
予感した。
¶
昼休み、廊下をぶらぶら歩きながら、リョーコは今朝の母親との会話を思い
返していた。
あのにやけた下衆野郎の顔を見るだけでもぞっとするのに、母娘で3P?冗
談ではない。あんなヤツに体を触られ、胸を吸われて、クリトリスを弄られた
りするのか。ヤツの男根をママと一緒になって舐め上げ、堅く大きくなったそ
れを、自分の膣口にあてがって…嫌、何を想像してるの、私。
下半身に熱い疼きを感じた。下着にはねっとりとした湿り気の感触がある。
リョーコは、淫靡な想像にふけって濡れる自分に愕然とした。これでは、あの
淫乱な男狂いの母親と変わらないではないか。それはまさに母親の血を色濃く
受け継いでいることの証明であった。認めたくない現実。
「あら、中村さん。どうしたの?気分でも悪いのかしら」
いつの間にか廊下の真ん中でぼんやり立ち止まっていたリョーコに、学校医
が声をかけた。この学校医は30代の女性で、気さくな物言いで生徒には人気
があった。だが、リョーコはこの女医が苦手だった。
「いえ、何でもないです。失礼します」
そう言ってその場を離れようとしたが、女医は許さなかった。
「まあ、待ちなさいよ」
女医はわざとらしく顎に手をやり、リョーコの周囲をぐるぐる回りながら、
クンクンと匂いを嗅ぐ真似をした。こういう芝居がかった仕草が癇に障る。
何か言い返そうとしたとき、女医の方が先に口を開いた。
「あんた、女になったね」
「な、どうして」
「ふふーん、図星か」
「あっ」
単純な罠にひっかかり、自分から白状してしまった。なんたる失態。
…だから、この先生は苦手なのよ。
「わかるのよ。女の直感ってやつね。匂うのよ、フェロモンがね」
今朝の母親といい、この女医といい、どうしてこうも鋭いのか。
「中村さん、避妊はしっかりしないとダメよ」
セックスを止めさせようとするのではなく、避妊を勧めるのが、この女医ら
しいところだ。
「あんた達の年頃の男の子なんてお猿さんなんだから、
女の側がリードして避妊に気を配らないとね」
さすがに相手まではわからないらしい。
女の直感にも限界があることがわかって、リョーコはホッとした。
¶
「バレたというのは、そういうことか」
関根は自宅にリョーコを呼び、詳しい話を聞いて胸をなでおろした。
その様子にムッときたリョーコは、頬を膨らませた。
「何よ、私にとっては一大事なんだから」
「まあまあ」
「もう〜、相手は関根先生だってバラしちゃうぞ」
「おい」
「だったら、もっとマジに考えてよ」
「うーむ、バレてしまったことはどうしようもないだろ。
とりあえず今夜はここに泊まっていけ。家には帰りたくないだろ」
「うん、そうする」
母親の浮気相手とともに週末を過ごすなど、まっぴら御免だった。最初から
関根のところへ避難するつもりだったリョーコは、話がまとまると居間から続
きになっている台所へ向った。冷蔵庫の扉を開けて中を覗き込む。思ったとお
り、まともな食材はほとんど無かった。
「先生、夕飯どうする?」
「近所の飯屋でどうだ」
「私、制服なんだけど。一緒にいるところを他人に見られたらマズくない?
まあ、困るのは先生で、私じゃないけどね」
「それは困るな」
「じゃあ、私が作ってあげる。先生はスーパーへ買出しに行ってきて」
¶
リョーコは要領良く具材を刻み、鍋に入れて炒める。
程よく火が通ったところで、水と調味料を加えて煮立てに移る。部屋には食欲
をそそる匂いが充満した。手持ち無沙汰にTVを見ていた関根は、匂いに誘わ
れるように振り返ると、台所に立つリョーコに声をかける。
「なんか、美味そうな匂いだな」
「もう少しで出来上がるから、待ってて」
「ああ」
「えへへ、なんだか新婚生活みたい」
「おまえみたいなのを、なんていうか知ってるか」
「えーと、『幼な妻』かな」
「ハズレ。『押しかけ女房』って言うんだよ」
関根はリョーコにそっと近付き、背中から抱きすくめた。首筋に軽くキスを
して、制服の上から柔らかな乳房をゆっくり揉んでゆく。
「もう。料理が出来上がるまで待ってよ」
リョーコはそう言ったものの抵抗はせず、台所に立ったまま関根の愛撫に体
を任せた。胸から腰へ、再び胸へと、関根の手がリョーコの体の線を確かめる
ように移動する。やがてその手は、不器用に制服を解き始めた。
はじめにセーラー服のスカーフが床に落ち、続いてスカートが落ちて床に広
がった。関根の両手はリョーコの腰にかかり、秘部を覆う小さな布を掴むと、
膝まで引き下げた。関根は跪いて、先ほどまで布が隠してた部分に顔を近づけ
た。色々なものが混じった複雑な匂いが関根の鼻腔を刺激する。
「やだ、やめて。今日はお風呂で洗ってないからダメ」
リョーコは関根のクンニから逃れようとしたが、関根にがっちり腰を掴まれ
て体の自由が利かない。関根はリョーコの抗議を無視して、舌を彼女の陰裂に
差し入れる。
「いや、嫌よ、止めて…ぁ」
関根はちゅばちゅばと卑猥な水音をたてて、リョーコの陰核を吸い上げる。
「汚いよ、だめぇ」
「こっちの味もみてみるかな」
リョーコの肛門に、関根の舌が進入する。
「そこはダメッーー」
恥辱と性の興奮で、リョーコの全身が紅潮し始めた。
今日はここまでです。続きは後日投下します。
「魁!!クロマティ高校」も連載が終り、
あっちのシリーズもネタが厳しいっす。
おつかれさん
リアルタイムでGJでーす!
GJ!
541氏GJでした
そして古田氏も乙でした、いつもほんとうにありがとうございます
541氏、古田監督、乙でございました!
さあ週末ですよ
…( ̄□ ̄ )←氏家漫画に出てくる顔に見える顔文字
ごめん…意味はなかった…友人からのメールにあった顔文字見て…
Σ(゚ω゚;)キンタマ
(|□| )
こっちのほうが
わかるわかるw
Σ( ̄□ ̄ )…でも、おれはこの←顔文字をみると
アヤナの「嫌ですよ!恥ずかしい」って言うセリフを思い出す…
それって弱点の話のとき?
イエス
みんなはどのカポーが好きなんだい?
ナツミ×ケイとか言ってみる
マナカ×シンジ
アヤナ×マサ
アイ×マサ
擬似姉弟みたいで(・∀・)イイ!!!
濱中はマサ×ミサ
妹思はシンジ×アキ
そういえば今までにカズヤ×今岡ってSSあったっけ?
カナミ痴漢電車拘束プレイネタきぼん
んじゃアヤナキボン
今までが今までだったから異様に静かに感じてしまうな……
これで職人がごっそり撤退なんてことになってたら身も凍る
充電待機中だと信じたいが……
むしろ先細りを避けるために今あえて落とすのもアリ
そして連載が始まってからまたスレを立てるというのはどうか
今の状況ではどの職人が残っているのか判然としないし、あえて淘汰を試みるのも一手
でも、連載中の職人に対して失礼だからダメか・・・
ども、お久しぶりです。
最近になって自分の仕事が忙しくなり、
どうもしばらくは投下できない状況になってます。
(でもこういう時に限ってアイデアが…orz)
また2・3週間後くらいにふらりと投下する予定ですので、
その時は生暖かい目で見てください。では…。
こんばんは、そらです。卒業祭以降何故かファンタジー系のネタは無駄に浮かんでた
んですが、ようやく普通のネタが構成も完了したんで投下します。
タイトルは「影四つ 第一話 バッドタイミング」です。
今回は連載なのでよかったら全部読んでください〜。
「っつはぁ・・・やべぇ・・・イクかも・・・」
とある旅館の和室で、城島シンジは備えつきのテレビでAVを見ながら自慰にふけっていた。
隣には妹である城島カナミと友人の矢野アキ、黒田マナカがいるにもかかわらずだ。
元はと言えばこの旅行は女の子三人だけでは危ないかもということでカナミにお願いされて同行したのだ。
日中はなんともなかった。アキもマナカも年頃の女の子ではあるが、普段から見慣れてる。
しかし・・・急に興奮を覚えたのは日も落ちてからだった。温泉に入り、その後一緒に旅館で食事の時。
お風呂上りの濡れた艶やかな髪、赤くほてった体に、見慣れない浴衣姿に。不覚にもシンジは興奮を
覚えてしまったのである。浴衣から覗く白い肌。気付かずかはだける浴衣。それが目から離れなかった。
今、隣の部屋では妹と友人が楽しそうにしている。壁はフスマ一枚だ。少しでも注意がそれれば
彼女たちに自分の自慰行為を晒してしまうだろう。いや、もしかしたらどれだけ注意してもバレるかも知れない。
そんな極限状況のスリルがさらにシンジを駆り立てていた。
「あぁん・・はぁ・・いっちゃう・・・お兄さん・・・いっちゃいます・・・」
AV嬢が声を上げる。無論音量はギリギリシンジに聞こえる程度だ。隣の妹達には聞こえない。
偶然か、あるいは必然か。そのAVもシチュエーションは妹の友達としてるシーンだった。
本能的にアキとマナカで妄想してしまう。さっき見たばかりの本物の肌。手を伸ばせば触れれたくらいの距離。
想像する。不思議とAV女優の喘ぎ声がアキとマナカで脳内再生される。
シンジのペニスを擦る速度が徐々に上がっていく。
「く・・・やべぇ・・・そろそろ・・・」
イキそう・・・・そんな時だった。スッと音を立ててフスマが開かれたのだった。
「お兄さん、私達と遊びま・・・・」
冗談半分で浴衣の肩をはだけさせたマナカが部屋を見て・・・そして動きが止まる。
シンジの背中に一気に冷水が注がれる。ナニを握ったまま動けない。
見られた!見られた!見られた!見られた!見られた!マナカちゃんにオナニーを見られた!
ただその事実だけが頭の中をぐるぐる回っている。不幸はここでは終わらない。
「ん?マナカどうしたん?お兄さんもう寝てたと・・・か・・?」
全く動かないマナカを見て不思議に思ったアキがヒョイと顔を覗かせて、そして止まる。
アキは口をパクパクさせている。恐らく同年代のペニスを見るのは初めてだろう。
シンジがいきり立ったペニスを握っている。それが何を意味するかアキも分からないわけじゃなかった。
「も〜、二人ともどうしたの〜?お兄ちゃんが何か・・・し・・・て・・・」
そして・・・今まで実際にしてる所は見られたことがなかった・・・妹のカナミにも見られた。
「あ・・・えーと・・・その・・まぁ・・・うん・・・」
何とか取り繕うとするシンジ。しかし、何だか場は重い。最早冷静な判断力は失われている。
とりあえず逆ギレしてみるか、或いは何もなかったようにするか、或いはとりあえずペニスをしまうか。
様々な選択肢がグルグル回っていると、そこでようやくマナカの口が開いた。
「あの・・・お兄さん・・・その・・・急に入ったのはすみません。」
ペコリとマナカは頭を下げる。実際頭を下げられた所で状況は改善しそうもない。
一気に全ての信用を失った気さえする。だが、マナカが次に発した言葉は予想をはるかに超えたものだった。
「だから、その・・・私が続きを・・・してあげます。」
「え・・・・・」
マナカが何を言ったのかシンジは全く分からなかった。続き?何の?してあげる?何を?
「ちょ・・・マナカ?あんた何言って・・・」
ようやく我に返ったアキがマナカに言う。しかし、マナカはアキに
「いいんですよ。私の意志ですから。それに・・・お兄さんは・・・私の・・・」
マナカは少し顔を赤らめながらシンジに近づいてくる。そして、その白い綺麗な手でシンジのペニスを握った。
「うあ!!???」
生まれて初めて他人が自分のペニスを触った感覚がシンジを襲う。よく利き手じゃないほうで触ると
そんな感じと言うが・・・それどころじゃなかった。ただ、他の人が触っている。それだけなのに
シンジのペニスはさらに固さを増し、いきり立っていった。
「お兄さんの・・・凄いです・・・こうすると気持ちいいですか?」
マナカがゆっくりペニスをしごく。その度にシンジの背中には電流が走る感覚が生まれる。
「うっ・・・はぁ・・・く・・・ぅ・・・」
シンジの腰が浮いたり沈んだりする。初めての快感に体が戸惑っているらしい。
「ふふ・・・お兄さん可愛いです・・・ん・・・・」
マナカは右手でシンジのペニスをしごきながら、シンジのTシャツを脱がし乳首をチロチロと舐めた。
「うあぁ!やべ・・・気持ちいいかも・・・」
シンジの体がビクンと跳ねる。目は瞑りながらも息遣いが荒い。
そんな光景を見てアキの体も異変を感じていた。なぜか体が熱い。人の情事を生で見て興奮してるのだろうか。
「えへへ・・・じゃあアキちゃんは私としよっか・・?」
アキの体を後ろから包み込むカナミ。そのままアキの首筋に舌を這わせる。
「ひゃぁ!?ん・・・カナミ・・・何・・・を?」
「だって・・・お兄ちゃんとマナカちゃんの見てたら・・・アキちゃんだってそうでしょ?」
何がそうなのか。それは言わなくてもアキも分かっている。何とも言い表せない感じだ。
「へへ・・・アキちゃん柔らかくていい匂い・・・大好きだよぉ・・・ん・・・・」
カナミはキュッとアキの体を抱きしめて自分の体全体でアキを感じる。そしてトロンした目でアキにキスをした。
「はぁ・・ん・・・ふぅ・・・カナミ・・・」
いつもならこんなカナミには鉄拳でお仕置きが飛ぶのだが、今日に限ってはそれがない。
「えへへ・・・女の子同士はノーカウントだよ。」
カナミはにっこり笑ってもう一度、今度はネットリと舌を絡ませてアキとキスをした。
「ん・・・お兄さん・・・私達も・・・」
マナカが潤んだ瞳をシンジにむけ、顔を近づける。
「マナカちゃん・・・その・・・いいの?俺で。」
ここまで来てそんな情けない事を聞くシンジ。そんなシンジにマナカは何も言わずそのまま唇を重ねる。
「・・・ぅん・・・ちゅぷ・・・はぁ・・・んん・・・」
ただがむしゃらに。本能のままにお互いの口の中で舌を暴れさせ絡ませあう。
「ん・・・はぁ・・・マナカちゃん・・・」
シンジがマナカの頭を軽く抱きしめる。マナカはそれを感じた後ペニスに顔を近づけた。
「ふう・・・多少は勉強してますけど・・・実践は初めてです。いきます・・・はむ・・・ん・・・」
マナカはシンジのペニスを前に一度目を瞑り深呼吸をすると、そのまま躊躇なくかぶり付いた。
「ぐぅ!マジかよ・・・これやべぇ・・・うあ!」
シンジのペニスを這うマナカの舌。何か別の生き物のように這いずり回る。
「ん・・・ちゅぷ・・・ちゅぽ・・・ん・・・んぐ・・・」
本か何かで勉強した通りなのか、俗に男の感じる所を舐めていくマナカ。
シンジにはそれが上手いか下手なのかは分からない。ただ、ペニスを包む温かい感じとペニスを這う舌の
動きがただただ快感だった。さっきまでのオナニーの余韻なのか、すぐに頂点を迎えてしまった。
「く・・・やべ、マナカちゃん!イク!うああ!!」
シンジはそのままマナカの口の中に精液を放出する。恐らく自分の中でも最高レベルの量を
出した気がする。腰がまだビクビクと動いている。
「ほら、アキちゃん見て・・・お兄ちゃんイッちゃったみたいだよ・・・」
浴衣をはだけさせながらアキと体を絡ませていたカナミが言う。
アキも目が虚ろになりながらもソレをじっと見ている。
「ん・・・凄い量が出るんですね・・・本当に苦くて、ネバネバしてて・・・でもネタに使えます・・・」
シンジのペニスから顔を離し、口に中に出された精液をティッシュに出したマナカが言う。
精液と唾が入り混じりマナカの口とティッシュを繋ぐ糸がエロスを感じさせる。
「マナカちゃん・・・その・・・ごめん。」
少し息を荒げているマナカにシンジは言う。しかし、マナカはニコリと笑うと言った。
「いいですよ・・・私お兄さんの事・・・昔から好きでしたから・・・」
シンジの頭がハンマーで殴られたような衝撃を受ける。何だって?WHY?
「え・・・ええええええ!?いや、そんなの初めて聞いた・・・」
「それは初めて言いましたから♪だから・・・このまま私の初めて貰ってくれませんか・・・?」
貰う・・・何を?いや、そんな事決まっている。施錠で封印されていたマナカの秘境。
黒い真っ直ぐな瞳がシンジを見据える。シンジの頭は爆発状態だ。
オナニーしてたらマナカちゃんが入ってきて、フェラチオしてくれて、告白してくれて、セックスしようって?
順番が明らかにおかしい。おかしいけど、現にこうなっているのだ。
「いや、その未だに情けないことに混乱してるんだけどさ・・・つまり・・・しようってこと?」
「簡潔に言えば・・・ですけど。その・・・お兄さんは嫌ですか・・・?」
シュンとしおらしくなるマナカ。嫌な訳がない。そりゃあ胸は小さいけど、可愛らしいいい子だ。
「嫌なわけないよ。ただ、その・・・俺でいいのかなって・・・ん?」
シンジが言いかけるとその口をマナカが覆った。
「それは言っちゃダメですよ。私はお兄さんが好きですから・・ずっとずっと・・・」
そう言ってマナカは笑った。そこまで言われたら断れない。シンジはマナカの肩に手を置き、キスをしようとした。
「あ・・・・」
しようとした。しかし、それはシンジの腕をつかむ誰かによって阻まれたのだった。
「アキちゃん・・・?」
シンジの視線の先には腕をつかんでいるアキがあった。
「え・・・あ、あれ・・?何で私・・・あれ?」
自分でも何故二人のキスを止めようとしたのか分かってない様子だった。そんなアキに代わってカナミが言う。
「お兄ちゃん、アキちゃんもね、お兄ちゃんが好きなんだよ・・・さっきだってね・・・ずっとお兄ちゃんの事見てた。」
再び衝撃の告白だった。全く気付かなかった・・・と言うか、気付くはずなかった。
「え、ちょ・・・カナミ・・・違う、そんなんじゃ・・・違う・・・違うよ。その、ごめんなさい・・・何か二人の邪魔した
みたいで・・・・えっと、その・・・ごめんなさい!」
アキが深々と頭を下げる。そんなアキにマナカは近づくとキスをした。
「ん・・・マナカ・・・??」
「アキさん・・・アキさんもお兄さんの事好きだったんですね・・・なら・・・3人でしますか?」
かなりぶっ飛んだ提案だった。シンジはポカーンと口を開けている。
「あ、二人ともずるいよぉ〜。私だってお兄ちゃん大好きなんだからぁ〜!だから4Pで♪」
さらに話をややこしくするカナミ。しかし、アキは言った。
「ううん・・カナミはああ言ったけど、私は正直誰が好きか分からないんだ・・・何でさっき止めたのかも
分からない。分からないことだらけだから・・・だから今回はマナカ一人で・・・ね?初めてがその・・・
4人なんて嫌でしょ?だから・・・ね?」
アキがヘヘっと笑って言う。マナカはそれを聞くともう一度アキにキスをしてシンジも元へ行った。
「と、言うわけですので・・・すいませんお兄さん。やっぱりさっきの無しにしてくれませんか?」
マナカは頭を下げてシンジに言った。正直シンジにもこれは好都合だった。
「それはいいけど・・・どうして?」
当然の疑問をマナカに問う。するとマナカはこう言った。
「フェアじゃないですから。私はお兄さんの事・・・好きです。きっとアキさんもです。カナミちゃんだってです。
だから・・・私がここでフライングなんてできませんから。旅行が終わって、また日常に戻ったら・・・
そこで勝負します。お兄さんをかけて。もし、それでアキさんもカナミちゃんもお兄さんに何もモーション
かけなければ・・・その時はお兄さんは私が貰います。」
すでにシンジの意思は無視されてる気がする。それでもきっと・・・そうなればシンジはマナカを選ぶだろう。
「マナカ・・・いいの?絶好のチャンスだよ?」
アキがマナカに言う。しかし、マナカは不敵に笑って
「不意打ちでしか落とせないと思われたくないですから。」
と言った。ただ正々堂々の勝負を望んだだけなのだ。
「じゃあ決まりだね。誰がお兄ちゃんを手に入れるか、勝っても負けても文句なし!」
カナミが言う。ところでカナミも参加するつもりなんだろうか・・・
「それじゃあお兄さん・・・明日からが大変ですよ?それじゃあお休みなさい。」
マナカが浴衣をキチンと整えて部屋へ戻っていく。
「あの、お兄さん・・・私、その・・・何か気持ちに整理ついてませんけど・・・・よろしくお願いします。」
顔を真っ赤に染めてアキも部屋に戻っていく。
「お兄ちゃんのオナニーが大変な事に発展したね。体力つけてね、お兄ちゃん♪」
何故だかニコニコしながらカナミは部屋に戻っていった。
部屋が静かになる。自分のオナニーが原因で発展した今回の事件。なんだかひたすら受身になりそうだ。
カナミの言った通り体力はないとヤバイかもしれない。気持ちも落ち着いたシンジは布団に身を委ねた。
明日からまた日常に戻る。どうやらその日常も慌しい事になりそうだった。
今回はここまでです。脱字誤字は補完してください。
保管庫みたら余りにも妹系が少なかったので挑戦です。
シンジがこれなんてエロゲ?状態になりますが、ショーコ、ミホ、カオルは
攻略対象外なのを先に断っておきます。それでは次の投下でお会いしましょう。
アキとマナカは分かるが、カナミもシンジ争奪戦に参戦するのか(*´Д`)ハァハァ
エースそら氏がキター!
GJ!
そら氏GJ!連載楽しみにしてます。
個人的にはファンタジーも見たい気はします。
GJ!まだ他にもネタが浮かんでるんですか!頑張って仕上げてください!
そら氏GJ!!
待ち続けた甲斐がありました!
充電されてた分以上のGJを送ります!
G J !!
そら氏果てしなくGJ!
てか妹達とフスマ一枚でペイTVオナヌゥする超越者シンジテラスゴス!!
続きが気になります
そして72氏にも超期待!
473 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 05:38:32 ID:IyBuTtTF
そら氏GJ!!
下がり杉なのでage
下がっててもちゃんとカキコがあれば落ちないよ
そら氏まことにGJ!さすがエース!
475 :
拓弥:2006/06/01(木) 01:22:14 ID:PEQuwkdD
そら氏、GJ!古田氏更新、毎度ご苦労様です。
お久しぶりです、拓弥です。コソーリと新作投下…
NGワードは「2年後」「羞恥プレイ」「Mちっくアヤナ」「やや鬼畜風味マサヒコ」
状況説明すっ飛ばし、”そういうシーン”だけ切り取ったお話です。
内容がちょっとアレですので、ダーク系がダメな人はスルーしておいて下さい。
では――
476 :
拓弥:2006/06/01(木) 01:22:58 ID:PEQuwkdD
「や…ちゃんと云う事、聞いてくれたんだね…若田部…」
「こ、こんな事…アナタに言われなかったら、絶対しないわよっ」
放課後の英稜高校、3年A組の教室の中で小久保マサヒコと若田部アヤナが佇んでいた
涼しげな表情を浮かべながら、ゆったりと椅子に腰掛けているマサヒコと対照的に、
アヤナは顔を紅潮させ、自らの手で制服の上着を開きながら、マサヒコを睨み返すように立っている。
その開いた胸元からブラウス越しにもはっきりと分かるほどの豊かなふくらみが姿を見せていたが
本来その部分を覆っているはずのブラの姿はなく、代わりに桜色の小さな突起がブラウスに
くっきりと浮かび上がっていた。
「でも、ホントに言うとおりにするとは思ってなかったよ…――ねえ、若田部…ひょっとして――
乳首、勃ってるんじゃない?」
「――っ…ち、違うわよ!…そんな――…そんなこと…」
そんなマサヒコの指摘に、アヤナは顔をさらに真っ赤にして開いていた胸元を慌てて隠すように閉ざす。
マサヒコに背中を向けたアヤナの身体は怒りや屈辱ではなく、羞恥で小刻みに震えていた。
「アヤナ…――」
「――っ!?」
そんなアヤナの耳元にマサヒコはそっと息を吹きかけながら、呪文のように囁きかける。
不意に名前で呼ばれて、ビクリと反応したアヤナに…
「今度はナマで見たいな…アヤナのおっぱい…」
「あ…――…そんなに…見たいの…?」
「うん、見たい…――ダメ…?」
ニッコリと無邪気に微笑み、その後アヤナの顔色をうかがうように尋ねてくるマサヒコの言葉に
アヤナはまるで催眠術にかかったかのようにブラウスのボタンを外し、マサヒコの目の前に
自身の豊かなバストをさらけ出す。
477 :
拓弥:2006/06/01(木) 01:24:10 ID:PEQuwkdD
「スゴイよ、アヤナ…それにとってもキレイだ…」
「バカ…そんなこと…」
(ああ…小久保君が…見てる…)
ブラウスの胸元を開いたままマサヒコの視線を正面から受け、アヤナは羞恥と同時に
胸の奥から熱くこみ上げてくるモノを実感していた…
「でも、アヤナ…乳首、尖ってるよ…やっぱり勃起してるんじゃ――…」
(…や…ダメ…)
アヤナの乳首…それは胸全体のボリュームからすると控えめな大きさで、色もまだ淡い桜色だったが
マサヒコの指摘どおり乳輪から飛び出し、硬く尖り始めていた。
「アヤナ…これだけ尖ってたら痛いんじゃないか?――それとも…見られて興奮した?」
「――あ、う…違う…」
「ノーブラで授業を受けるのってどんな気分?優等生のアヤナがこんな格好で授業受けてる事を知ったら
みんな、どんな顔するだろうね…」
「そ、そんなこと…」
アヤナをからかうように話しかけてくるマサヒコだったが、悠然と椅子に腰掛けたまま
アヤナには指一本触れようとしない…
478 :
拓弥:2006/06/01(木) 01:25:15 ID:PEQuwkdD
「どうして…――」
「…」
「お願い…小久保君…私…私、もう…」
「ダメだよ、アヤナ。ちゃんと約束は守らないと…触って…"して"欲しかったら、
その気になるようにアヤナが頑張らないと…」
「…そんな…こと…言われても…」
「――ミサキは…もっとうまく…オレをその気にさせるよ」
「――っ…」
不意にミサキの名前を出されると、アヤナは胸の奥にチクリとした痛みを覚える。
それはマサヒコの心を掴んでいる彼女に対する嫉妬であり、同時に友人でもある彼女の目を盗んで
彼女の恋人であるマサヒコを誘惑しようとしてる事に対する良心の呵責でもあった。
(ゴメンなさい、天野さん…でも、私…)
「じゃあ、アヤナ。いつもみたいに始めて…」
「あ…うん…」
マサヒコの言葉に誘導されるようにアヤナはマサヒコの机に近付き、そのまま机の角に股間を押し当て…
そして、イヤらしく腰をくねらせながら自身の最も敏感な部分をこすり付け、刺激していく。
479 :
拓弥:2006/06/01(木) 01:25:58 ID:PEQuwkdD
「は…く、う…」
「いいよ、アヤナ…すごくエッチだ…次はもっとオッパイもいじって…ツンツンに尖った乳首が寂しそうだよ♪」
「ああ…いや…ふ、く…んんっ…!」
アヤナは開いたブラウスの胸元に手をやり、マサヒコの指摘どおりに硬く尖った先端の突起を指先で軽く摘む――
すると、アヤナの身体がまるで電流が迅ったように"ビクンッ"と撥ねる。
「乳首、そんなに良かったんだ…そんなに大きいのに敏感なんだね、アヤナのオッパイ…
知ってる?アヤナにみたいにこんなロケットみたいに尖った大きなオッパイを持ってる女の人って
みんなエッチでインランなんだよ、ヒトの机のカドでオナニーしちゃうアヤナみたいに…」
「あぁ…い、言わないで…」
普段なら…いや、マサヒコ以外の異性に言われたのなら、間違いなく激怒するであろう
侮蔑の言葉を受けながらも、アヤナはただ弱々しく否定の言葉を返すだけで、
胸元をいじる指先の動きも、机のカドに股間を擦り付ける腰の動きも止まらず、
むしろマサヒコのそんな言葉に興奮してますますその動きが激しさを増しているようだった。
「どう、アヤナ…気持ちイイ?」
「ふぁ…ん…だ、だめ…あ…いぃ…く、ふ…」
うわごとのような返事を返しながら、トロンとしたまなざしをマサヒコに向けるアヤナ…
ふと、その視線が『ある一点』で止まり――
480 :
拓弥:2006/06/01(木) 01:26:37 ID:PEQuwkdD
(小久保君の…あんなに膨らんでる…あれが…)
アヤナはその熱っぽい視線を男性としての反応をハッキリと示したマサヒコの"ソレ"に集め
机のカドを"ソレ"に見立てるかのように、より強く擦り付けていく…
(小久保君の…が、私の…に…)
元来が潔癖症なうえに、自分の早熟すぎる身体とそれを好色な目で見る異性に対する反発もあって、
アヤナは性的な事をどこか禁忌なものとして扱ってきており、自慰に関してもそれまで全く経験が無かったのだが、
ここ数日のマサヒコとの行為を続ける内にアヤナの性感は、身体の発育に追いつこうとするかのように、
急速に目覚め始めていた。
…もっとも、感度自体は元々良いことから、素質はあったというものだが…
(手や…机でもこんなに…気持ちイイのだから…小久保君に…直にされたら…どれだけ…――)
やがてコツを得たのか、自分の最も敏感な部分を押し当て、引っ掛けるように擦りあげる。
そうしてアヤナが頂点に達しようとし、その様子を受けてマサヒコがゆっくりと近付いてくると、
アヤナは期待と不安が入り混じったような表情を浮かべながらマサヒコを待つ。
――だが、マサヒコから発せられた言葉はアヤナの期待したものではなく…
481 :
拓弥:2006/06/01(木) 01:27:16 ID:PEQuwkdD
「――お疲れ様"若田部"。今日はもういいよ」
「――えっ…?」
突然終わりを告げるマサヒコの一言に、アヤナは思わず狼狽して聞き返してしまう。
「聞こえなかった?今日はもういいって言ったんだよ」
「そんな…どうして…」
「どうしたの?若田部…物足りないって言うのなら、グラウンドに残ってる運動部の連中呼んで来ようか?
みんな喜んでアヤナの相手をしてくれると思うよ♪」
「…い、いや…そんな…そんなの…」
見ず知らずの男達に自分の身体を嬲られるおぞましい光景を想像して、身を縮めガタガタと震えだすアヤナ…
そんな様子をマサヒコは面白そうに眺め――
「ウ・ソ♪ まだ処女のアヤナにそんなヒドイことするワケないだろ」
「うぅ…ばかぁ…」
「でも…いつまでもそんなカッコしてたら、ホントに襲われるかもしれないよ」
不釣り合いなほど優しげな表情でマサヒコが話しかけると、アヤナは普段の凛々しさからは想像も出来ないほど
目に涙を浮かべながら、拗ねた子供のような非難めいた視線をマサヒコに向ける。
482 :
拓弥:2006/06/01(木) 01:27:45 ID:PEQuwkdD
「…――ねえ、小久保君…ひとつだけ訊かせて…」
「何…?」
「小久保君は…その…天野さんとするときも、こんな…こんなコトしてるの?」
「――いや…ミサキとは…フツーだけど…」
「そう…―――」
そんなマサヒコの回答は、アヤナの心にミサキに対する軽い嫉妬心を生み出していたが
それと同時に奇妙な優越感と満足感もそこにはあった。それはつまり――
天野ミサキも知らない小久保マサヒコの闇の部分を…他でもない自分が知って、
さらにそれを独占しているという実感…
もちろん不満もある。それは今、自分に対してされている行為そのもののことではなく
ミサキがもうかなりの回数、マサヒコに抱かれているのに比べ、自分は未だ指一本すら
身体に触れられていないことだった。
そして今日もまた、マサヒコはただ自分に対してイヤらしい行為をさせ、イヤらしい言葉をかけてくるだけで、
結局自分からはなにもしてこない…
「…もう、いいかな?じゃあね、若田部…"明日"も楽しみにしてるから――」
「あ、まっ…――」
何も知らないウブな少女なら、間違いなく心を蕩けさせてしまいそうな笑顔をみせながら
まだ何か言いかけたアヤナの声も耳に入らなかったかのように、マサヒコはあっさり教室から出て行ってしまう。
そして、1人取り残されたアヤナは…
483 :
拓弥:2006/06/01(木) 01:28:36 ID:PEQuwkdD
"――ちゅ…ちゅぷ…ちゅく…"
「…んんっ…ダメ…なのに…こんな…こんな事…もし、誰かに…見られたら…――ん、ああっ…」
マサヒコが立ち去った教室に少女のくぐもった…それでいて艶を含んだ声が漏れていた。
絶頂に至る直前で行為を中断させられたこともあり、アヤナの身体は日に灼かれたかのように熱く火照っていて、
その熱を少しでも冷まそうと自身の身体を指で慰めている。
はしたないと思いつつも目に焼きついて離れない、マサヒコの――確かに反応を示していたアレ――
を思い浮かべながら、アヤナは下着の中に差し入れた指をより一層激しく動かしていく…
「あっ…あ、ダメ…んんっ!?…ん、く…ん…あ…あ、あん…く、ふ…――」
(こ、この指が…小久保くんの…だったら…私…小久保君にイヤらしい言葉をかけられて…
感じてる…?やだ…そんな…でも…でも…――)
マサヒコにイヤらしい言葉をかけられながら犯されている…そんな自分の姿を想像して、
アヤナは自分の身体がますます熱く、興奮してくるのを実感していた。
"イヤらしいよ、アヤナ…"
「…あ、ん…」
"乳首をビンビンに勃起させて…興奮してるんだね…?"
「…や…やぁ…そんな…」
"人前で…机のカドでオナニーするなんて…ヘンタイ…"
「ち…ちが…んうぅ…んん…」
"エッチでインランなアヤナ…"
「…そんな…あっ…あ、ああ…――」
484 :
拓弥:2006/06/01(木) 01:30:16 ID:PEQuwkdD
決して口汚く罵るわけではなく、むしろ穏やかに、まるで愛を語るようにマサヒコが
自分にかけてきたイヤらしい言葉を思い浮かべながら、アヤナは再び少しずつ絶頂に向かっていく。そして…
「…ん、く…んあぁ…く、ああぁっ…く、んん…――〜〜〜〜…」
胸元に這わせた指が硬く尖った先端を潰さんばかりに強く摘み上げ、一方のショーツの下に潜り込ませた指が
敏感な肉芽を擦りあげながら、たっぷりと濡れそぼった秘処を抉った瞬間――
漏れ出そうになる声を必死にかみ殺しながらも、アヤナの身体は快感という名の波に煽られて
びくっびくっ――と水揚げされた魚のように跳ね上がる…
「―…はぁ…はぁ…はぁ…――」
絶頂の余韻の気だるさに身を委ね、アヤナは机の上にぐったりと突っ伏していた。
"――くちゅ…"
(やだ…こんなに濡れて…下着の替え…どうしよう…)
まるでお漏らしをしたようにぐっしょりと濡れたショーツの感触に、少しばかし呆けていた
アヤナもさすがに不快感を覚える。
485 :
拓弥:2006/06/01(木) 01:30:47 ID:PEQuwkdD
(・・・――)
しばらくぼんやり考えていたアヤナだったが、おもむろにスカートの中に手を差し入れて
そのまま濡れそぼったショーツを脱ぎ捨てると、丸めてカバンの中にしまい込んでしまう。
「うふふ…」
なにも履いていない濡れた下半身が外気に触れ、アヤナの火照った身体を覚ましていく…
その心地良さと奇妙な開放感から、なぜか可笑しさがこみあげてくる…
(ふふ…誰かに見られたら、どうしよう…でも――)
英稜の制服のスカート丈はそれほど短くは無かったが、それでも少し低い位置からなら
中が見えないことも無く、アヤナのカバンの中には体育で使った短パンもあったのだが
何故かそれを替わりに履こうともしなかった。
(――私のこの姿を見たら…小久保君…どんな顔するのかな…)
スカートの下に何も履かずに表に出るなど、少し前のアヤナにとっては考えることもないことだったが
いま自分がこの状況を受け入れ、むしろ悦びすら覚えていることに軽い驚きを感じていた。
(やっぱり…私ってイヤらしいコなのかな?…小久保君の言うとおり…)
「――明日…この格好で一日過ごしたら…小久保君…喜んでくれるかしら…」
マサヒコとの淫らな逢瀬を夢想しながら口元を妖しく歪めるアヤナのその姿は、
凛とした優等生というには、あまりも淫靡な色香が漂いはじめていた。
「うふふ…」
(END)
486 :
拓弥:2006/06/01(木) 01:33:06 ID:PEQuwkdD
――以上です。タイトルは「たそがれどき」でお願いします。
では、失礼します〜
GJ!
エロいとこだけ、それこそが本当のエロパロですよ!
やっぱりエロはいい!!
モエラヴエロと三拍子そろっててたまりませんっ!
今朝からエロパロの真髄に触れた気分です。
拓哉GJ!
是非続きを!!
490 :
489:2006/06/01(木) 13:54:34 ID:P/BCVwS+
拓弥氏スミマセン(T-T)
名前を間違えしかも呼び捨てにしてしまいましたorz
↑拓弥氏の焦らしプレイに冷静さを失ってるw
ども、そらです。拓弥氏GJっす!
さて、案外早く書きあがったので続きを投下します。
それでは「影四つ 第二話 幼い頃の約束」です。どうぞ〜。
「む・・・・朝か・・・」
朝日を浴びてシンジは体を起こした。あの旅館での悪夢からすでに2週間程度たっていた。
あんなことがありながらも、カナミやマナカ、アキとの関係は何も変わっていない。むしろ、それが怖いくらいだ。
「おにいちゃーーーん!朝だよ〜〜〜!!」
階下からカナミの声が聞こえる。朝ご飯の用意ができたんだろう。
「ああ、すぐ行くから待っててくれ〜!」
とりあえず声をあげて答えておく。
「え!?すぐイクの!?お兄ちゃんって早漏!?」
アーアー何も聞こえな〜〜い。
「うぅ、さむ〜い・・・今日も相当気温低いらしいよ、お兄ちゃん。」
食事諸々を済ませ、カナミと玄関を出て登校する。季節は1月。まだまだ寒いのだ。
「いつも思うんだけどさ、女子はスカートって寒くないのか?」
突き刺さる風に身を縮ませながらシンジが言う。
「寒いに決まってるよ〜。ほら、女の子はストーブの前でたむろしたり、ジャージはいたりしてるでしょ?」
ああ、そういえばそうだった。確かにウチのクラスも女子はストーブの前でたむろしている。
それにしても、スカートの下にジャージってのは正直いただけない。
「お兄ちゃんはスカートの下にジャージってどう?萌える?萌えない?」
丁度考えていた質問にビクッと体を跳ねさせるシンジ。
「ん・・・まぁ、どっちでもいいんじゃね?あれはあれで好きな人いそうだし。まぁ、俺はないほうがいいけどな。」
とりあえず当たり障りなく答えておく。ちなみに、友人の新井カズヤは昔は断固反対派だったが、最近は
ジャージを履いてると油断してか胡坐かいたりする女子もいるとかでこれはこれで!らしい。
「ふ〜ん、そうなんだぁ。やっぱりパンチラないと学園生活つまらないモンね!」
グッと拳を握るカナミ。妹よ、俺の学園生活の楽しみはパンチラだと思ってるのか・・・?
「あ、カナミちゃんとお兄さん。お早う御座います。」
後ろから不意に声がかけられる。少しクセっ毛だが綺麗な黒い長い髪を揺らしたマナカだった。
「おはよ、マナカちゃん!今日も寒いね〜。」
ニコニコしながら挨拶を返すカナミ。いつも思うがこの二人はまるで姉妹のようだ。
「ええ、おかげで私のキンタマも縮こまってますよ。あ、ウチの猫の事ですよ?」
だったら、初めから猫って言いましょう。
「はぁ〜、ようやくお昼だぁ〜。さ、食べよ食べよ〜。」
お昼休みのカナミ達のクラス。カナミ、マナカ、アキ、ショーコの仲良し4人組は机を合わせて
お昼ごはんに興じていた。
「でね、その時彼ったら凄い攻めでね?」
飯時に彼氏との情事をしゃべるショーコ。もっともこれは見慣れた光景で、思春期なカナミとネタ仕入れに
余念のないマナカはとても興味深そうに話を聞いている。
アキは話を聞きながらも意識は別のところへ飛んでいた。2週間前の旅行でのこと。
まぁ、恥ずかしい出来事だったんだけど、いま考えるべき事はそこじゃない。
マナカとカナミはお兄さんが好きだと言った。でも、自分は分からない。ただ・・・ただお兄さんとマナカが
キスするのを止めてしまった。何故?自分が止める前にも二人はキスをしていたのに?
何故あの場面で?何かが・・・きっと何かがあったのだろう。自分が絶対に見たくなかった光景が。
「おーい、アキ?どうした〜?何かぽ〜っとしてるぞ〜?」
ふと、ショーコの呼ぶ声で我に戻った。
「ああ、ごめんごめん。何かボーっとしちゃってたね。」
ポリポリと頭をかくアキ。そんなアキにマナカは言う。
「ふふ、アキさんったら大胆ですね。こんな昼間からそんなぽーっとするほどオナニーを・・・」
「うん、それ以上言ったらプールに突き落とすから。」
アキがマナカに釘をさす。こうして少女たちのお昼は過ぎていくのだった。
「よし、これで今日の授業は終わり。テストもそんな遠くないから各自勉強するように!」
6時間目の小宮山先生の授業が終わり、シンジは一息ついていた。
「あ、城島君。今日さ、委員会の作業あるからちょっと残ってね?」
そこにクラスメイトであり、同じ風紀委員の今岡ナツミがやってきた。
「ん?ああ、そういえばそうだったな。OK,さっさと片付けちまうか。」
シンジが席を立つ。するとそこにカズヤが現れた。
「なんだ、シンジ委員会かよ。せっかくAVでも借りに行こうと思ったのによ〜。」
そういう事は思ってても小声で言えよ、と心の中でツッコミを入れる。
「しゃあねぇ、俺はAV借りに行くからお前は今岡とAVシチュでやっちゃ・・・へぶぅ!」
言わんこっちゃない、カズヤの言葉にナツミが鉄拳制裁をする。しかし、カズヤも懲りないよなぁ。
「あ、ナツミ今日仕事あるんだ〜。じゃあ、私部活あるから終わったら一緒に帰ろ〜。」
モザイクのかかったカズヤを華麗にスルーしてケイが言う。活動的なナツミに清楚なケイ。対極のような
二人は以外に息が合うのか、かなり仲がいい。
「ふ・・・つまりは百合シチュで・・・ひでぶ!」
そしてこの馬鹿も何だかんだで仲がいい気がする・・・
「やれやれ、ようやく終わったか・・・」
シンジとナツミが作業を終えたときにはもう夕方だった。少しお腹もすきだしている。
「お疲れ様、城島君。それじゃあまた明日ね〜。」
プラプラと手を振ってナツミが去っていく。
「ふぅ、俺も帰るか・・・」
シンジも帰ろうと昇降口に行こうとした時だった。遠めになにやら重そうな荷物を持った女生徒がいる。あれ・・・
「マナカちゃん、どうしたんだい?」
シンジはその女生徒、黒田マナカに近寄り言った。マナカはシンジと認識すると荷物を一度置いて言う。
「ええ、これを体育倉庫に持っていかなくてはならなくて。くっ!これで大胸筋を鍛えるといいって小宮山先生
に言われて乗ってしまった自分が悔しい・・・!!」
本当に悔しそうだった。大胸筋を鍛えるとどういいのかはとりあえず記憶にしまっておこう。
「全く、しょうがない先生だな。よっと・・・結構重いな。これ、体育倉庫だっけ?」
シンジが廊下に置いてあった荷物を持ち上げる。
「あ、お兄さん・・・悪いですよ。私が引き受けてしまいましたし・・・」
「いいよ、女の子にこんな重いの持たせるちゃいけないだろ。ほら、行こう?」
シンジが歩き出そうとすると、マナカはシンジの前に立ちふさがり、そしてシンジの手を覆うように荷物を持った。
「それでしたら・・・二人で行きましょう。」
そう言って歩いていくマナカ。シンジも特に何も言わずマナカと荷物を持ちながら体育倉庫へ向かって行った。
「もうすっかり冬ですね・・・外の部活動ももう帰る準備してます。」
マナカに言われて運動場を見る。そこでは野球部がグラウンドをトンボがけしているのが見えた。
「野球部もこの寒い中頑張るよなぁ。俺だったらすぐ中に引きこもっちゃいそうだよ。」
シンジが笑いながら言う。そうこうしている間に外の体育倉庫に到着する。
「えーっと・・・これと同じのは・・・っと。あった、あの奥ですね。」
とりあえず倉庫の電気をつけてマナカが仕舞うべき場所を見つける。その時だった。
ガガガガガガガガガガ ドン!!!!
背後から何か重いものがぶつかった音がする。シンジが後ろを振り向くと今まで少し差し込んでいた
光がいまはもう見えなくなっていた。つまり・・・倉庫の扉が閉められてしまったのである。
「え・・・ちょっと待った!くそ、まだいるってのに!」
シンジが荷物を置きドアを思い切り引っ張る。しかし、鍵がかかってるのか、或いはトンボが引っかかってるのか
ドアは重く閉じられたまま動かない。
「開きませんか?お兄さん。」
後ろからマナカが心配そうに聞いてくる。シンジもどうにか頑張ってみるがダメそうである。
「くそ・・・そうだ、携帯!カナミとかに電話して助けてもらおう!」
シンジが制服のポケットから携帯を取り出す。しかし・・・
「圏外・・・・くそ!マナカちゃんは?」
「すいません・・・私教室の鞄の中に携帯置きっぱなしで・・・」
マナカが申し訳なさそうに言う。シンジはもう一度ガンガンと音を立てて扉を叩いたが、気づくものはいなかった。
そうこうしてるうちにシンジとマナカが体育倉庫に閉じ込められて1時間ほどがたっていた。
「誰も・・・来ませんね・・・」
マナカがぽそりと言う。今現在二人は体操マットに座っている状況だ。マナカはただじっと待っていた。
しかし、シンジにしてみればこの状況は気が気じゃない状況だった。たった2週間前の出来事が頭の中で再生
されてしまう。マナカの白い肌が焼きついて離れない。
「あの、お兄さん・・・隣行っていいですか・・・?」
「へ?あ、うん・・・いいけど。」
マナカの言葉にシンジはビクッとする。正直近くに寄られたら色んな意味でやばいことになりそうだった。
「すいません・・・その・・・怖くて・・・」
マナカがすっとシンジの真横に座る。腕と腕が触れ合っている距離だ。シンジはマナカの横顔を見る。
改めて見なくてもマナカは美少女だ。釣り目のせいか少しキツメの印象を与えるが実際は普通・・・とは
微妙に言いがたいが可愛らしい子だ。マナカのシャンプーの匂いがシンジの鼻をくすぐる。
「そういえばあの時は言ってませんでしたね・・・」
急にマナカがシンジを見つめながら言う。その瞳にシンジは吸い込まれそうになる。
「私がお兄さんを・・・好きな理由・・・ちゃんとあるんですよ?」
そう言ってマナカはシンジの手をギュッと握る。二人の手に熱が篭る。
「り、理由って?」
マナカの手の柔らかさにドキドキしながらシンジは聞き返す。マナカは少し笑うと言った。
「昔・・・まだ私が幼稚園の頃です。約束・・・覚えてませんか?」
マナカはシンジの手を握りながらシンジの目に語りかける。
幼稚園・・・子供の頃・・・約束・・・?
「ごめん・・・ちょっと覚えてない。」
しかし、どうにも思い当たらない。確かに当時からカナミとマナカは仲が良く、自分を交えてよく三人で遊んで
いたのは覚えてる。その時の約束なんだろうか?しかし・・・どうにも覚えてなかった。
そんなシンジにマナカは怒る様子もなく、握っていた手を離しシンジの頬に当てて言った。
「ふふ・・・それじゃあ・・・あなたは健やかなる時も、病める時も、妻『マナカ』を永遠に愛し続ける事を
誓いますか・・・?」
シンジの記憶が遡る。そうだ・・・マナカちゃんが親御さんの都合でまた引っ越して行く時・・・
泣きじゃくるマナカちゃんに俺はカナミと・・・
「マナカちゃん・・・・それもしかして・・・」
シンジが手をマナカの頬に当てる。マナカの体温が伝わってくる。そうだ、あの時もこうして・・・お互いの手を
相手の頬に当てながら・・・
「はい。思い出してくれましたか?私はあの時からきっとお兄さんが好きだったんです。だから・・・再びここで
カナミちゃんと。そしてお兄さんと再会できたのが本当に・・・本当に嬉しかったんです。」
マナカが頬に当てていた手を徐々にシンジの首に回していき、そのまま華奢な体をシンジに預けていく。
「好きです・・・シンジさん。あの時の・・・幼い頃の約束を・・・果たしてください。」
そう言うとマナカはシンジにキスをした。ただ重ねるだけのキス。それを長い時間、長い時間続ける。
「ん・・・シンジさん・・・シンジ・・さん・・・大好き・・・です。」
マナカがシンジを抱きしめる。シンジはマナカを全身で感じていた。
髪がサラサラだ。肌がツルツルだ。体が柔らかい。そして唇も柔らかくて優しい。
「マナカちゃん・・・俺・・・」
シンジもマナカを優しく抱きしめる。何て言えばいいのか分からないが、ただ今は目の前の少女が愛しかった。
マナカは一度シンジから体を離し、リボンを外しセーターを脱ぎ、ブラウスのボタンに手を掛けながら言う。
「シンジさん・・・私もう16ですから・・・だから、抱いてください・・・」
プチンプチンと一つずつボタンが外れていきマナカの肌が露わになっていく。4つ目を外したくらいでマナカの
ブラウスの下から真っ白なブラと真っ白な胸がチラリと見える。
「あ・・・マナカちゃん・・・」
シンジは今までにないくらい興奮しながらも体が動かなかった。ただ、そのマナカの動きに目を奪われていた。
シュルと音とともにマナカがブラウスを脱ぐ。そして、一度深呼吸して背中に手をやると言った。
「あの・・・私胸小さいですけど・・・嫌いにならないでくださいね?」
上目遣いでシンジを覗き込むマナカ。シンジはガチガチに固まりながらも頷いた。それを見たマナカは躊躇
することなくブラをとった。露わになるマナカの胸。お世辞にも大きいとは言えない。言えないが・・・何か
神秘的なものを感じさせる。
「シンジさん・・・触ってください。」
マナカが未だに固まっているシンジの手をつかみ自分の胸に持っていく。シンジの手のひらはそのままマナカの胸
を包み込むように触れた。
「んっ・・・」
マナカの体が少し跳ねる。そのままシンジの手はマナカの胸を少しずつ、優しく揉みほぐしていく。まだ少し堅さが
あるものの、それはすでに女性の胸だった。少し体がほぐれたシンジは撫で回すようにマナカの胸をもみ
キュッと乳首をつまむ。
「はぁあ!ん・・・くぅ・・・」
さらにマナカの体がビクッとする。シンジはその反応を見ながら口を乳房に運んでいった。
ちゅぷ・・・と乳首を口に含む。それは遥か昔、記憶にはないが本能に残っている母親の味を思い出させる。
舌で乳輪を嘗め回し歯で軽く乳首を噛んでやる。
「やぁ・・・あぁ・・んん・・・気持ち・・・いい・・・」
マナカから甘ったるい声が漏れてくる。猫なで声と言うんだろうか、今まで聞いたことのないような甘い声だ。
シンジはマナカの胸を口で愛撫しながら手を下へゆっくり伸ばしていく。おへその辺りを撫で回すと
マナカは少し体を捻らせた。そのまま下へもって行きスカートを捲る。そこには鉄パンツがあると思っていた。
「あれ・・・マナカちゃんって・・・」
そう・・・あるはずの物、貞操帯がないのだった。マナカは顔を赤くしながら言う。
「その・・・貞操帯はめてると力が出なくて・・・荷物運ぶために外してたんです・・・」
何とも不思議な少女だった。まるで前張りがあると真の力が発揮できない某ジャングルの王者だ。
「そうなんだ・・・・その・・・開けていいかな?」
開ける・・・その言葉は適切なんだろうか。ただ、貞操帯こそないもののシンジにはまだマナカの股間には
閉ざされたドアのような物があるような気がしていた。
「はい・・・シンジさんが開いてください・・・」
マナカが目を伏せながら言う。自分で言いながら恥ずかしいんだろう。シンジはマナカの白のショーツを脱がす。
そこはビデオでしか見たことのない秘境だった。おそらく綺麗に処理しているんだろう。男とは違いマナカの
そこの毛は綺麗に形が整っていた。シンジはその茂みの奥、割れ目にツッと指を入れてみる。
「ん・・・指・・・入りましたよ・・?」
少し体をくねらせる。シンジはそのままゆっくり指を奥へ奥へ入れていく。シンジの指にマナカの液が絡まって
いく。これが濡れるって奴なんだろう。一度指を抜くとその指は透明の液で蛍光灯の光を反射していた。
「マナカちゃん・・・指2本入れてみるね?痛かったら無理しないで・・・」
マナカはコクリと頷く。シンジはそれを見るとゆっくり今度は2本の指をマナカの中に入れていった。
「はぅ・・・ん・・・さっきより・・・あん・・・んん〜・・・」
マナカの息遣いが荒くなる。シンジが入れているのは人差し指と中指。その2本の指の第一関節を
曲げてゆっくり中をかき混ぜる。あまった親指で割れ目の少し上、豆のようなものを刺激する。
「あぁん!はぁ・・・んんあぁ・・・変な・・・・感じ・・・です・・・ん・・・あ・・・」
マナカの中からじゅぷにゅちゅと卑猥な音が聞こえてくる。ブラウン管越でしか見てなかったのが
今こうして目の前にある。それがシンジのペニスをすでに120%膨張させている。
「はぁ・・ん・・・シンジさんの・・・すごくなってます・・・よ?窮屈そうなんで・・・ん・・・」
マナカが少し体を動かすとシンジのズボンのファスナーに手をやりそれをゆっくり下ろす。そのままズボンの中に
手を突っ込みトランクスを下ろすとシンジのペニスを握り外に出してやった。
窮屈なズボンから開放されたペニスは天に向かうようにいきり立っていた。
「シンジさん・・・今日もしましょうか・・?」
マナカがシンジのペニスをゆっくりしごきだす。しかし、シンジはマナカの手を止めると言った。
「今日は・・・このまま・・・その・・・入れたい。その・・・イッちゃいそうだからさ・・・」
ハハと頬をかきながらシンジが言う。マナカは分かりました、と言うとペニスから手を離すとその手に唾をツーっと
たらして手に馴染ませると、それでシンジのペニスを少しだけしごいた。
「っ・・・マナカちゃん、何を?」
「潤滑油みたいなものですよ・・・少しでも入りやすいように・・・」
そう言ってマナカはシンジのペニスを自分の入り口にあてがった。
「ん・・・ここ・・・ですよ・・・」
シンジはそのまま頭だけ入れてみる。マナカがシンジのペニスの頭だけを包み込む。
「うあ・・・っつ・・・あ。そうだ、マナカちゃん。その・・・・ゴムは・・・?」
よくよく考えれば生だ。いくらなんでもそれはヤバイ気がする。しかし、マナカはシンジにキスをすると
「今回だけは・・・・生でお願いします・・・初めてはそのまま・・・シンジさんを感じたいんです・・・
あ、でも出すのは外にしてくださいね?」
と言った。シンジは一度呼吸をすると腰を少し前に出す。
「いいい・・・づ・・・んあ・・・・・・」
想像よりかなりキツイ。マナカが目をつぶって堪えているのが分かる。
「あ・・・マナカちゃん大丈夫・・・?その・・・ごめん。」
とりあえず謝る。痛みが分からないが、とりあえず謝る。
「大丈夫ふぇす・・・よ・・・づ・・ん・・大丈・・・んあ・・・」
全然大丈夫そうではない。そんなマナカが痛々しくてシンジは一度ペニスを抜いてしまう。
「ごめん、マナカちゃん。何か見てられなくて・・・」
シュンとするシンジ。するとマナカは少し考えるとシンジを押し倒した。
「へ・・・マナカちゃん・・・何を?」
マナカはシンジの上に乗っている。まさか・・・・
「ふぅ・・・・いきます・・・タラタラ入れるより・・・・一気に・・・!」
一つ深呼吸。そしてそのまま腰を落とした。シンジのペニスに何かを突き破る感覚が走る。
「いい・・・づあああああ・・・・・んんんん・・・・・ああ・・・入っ・・・・た・・・・」
目をつぶり大粒の涙を浮かべているマナカ。破られた処女膜はペニスを伝い体操マットに染みていく。
「あ・・・マナカちゃん・・・・大丈夫・・・?」
シンジがマナカの頬に手を当て、そのまま目に溜まっている涙をぬぐう。マナカは目を開けると
「これで・・・私も大人の女性ですね・・・・」
と言うとそのままシンジの体に倒れこんできた。シンジはマナカを抱きとめると少しずつ腰を動かし始める。
「はぁ・・・あん・・・・あん・・・んん・・・・」
ゆっくりゆっくり動く。それだけでもシンジには強烈な刺激だ。
「く・・・ごめんマナカちゃん・・・俺もう・・・」
「ん・・・はぁん・・・いいですよ・・・ん・・・」
シンジはマナカを抱いたまま上体を起こすとそのままマナカを寝かせ、正常位をとりゆっくり腰を動かす。
「あん・・・あん・・あぁ・・・はぁ・・・シンジさん・・・ん・・・好き・・・」
少しずつ速度をあげるシンジ。シンジはマナカの胸に顔を埋めると絶頂を迎えそうになった。
「あ!マナカちゃん!いくよ・・・うあ、イク!!」
シンジはペニスを引き抜くとそのままマナカの胸に大量の精子を発射した。そのまま体操マットに体を
倒す。マナカはお腹で息をしながらシンジに体を寄せて小さな声で言った。
「誓いますか・・・・?誓いませんか・・・・?」
「おにいちゃーーーん!!マナカちゃーん!!!いるーーー!!!」
初めての性交から20分ほどたったくらいだろうか。おそらく連絡が途絶えて学校に戻ったカナミが
体育倉庫へ駆け込んできた。ちなみに、情事の後始末は済ませてある。
「お兄さん、マナカ!よかった・・・・無事だったんだ。」
必死に駆け回ってたんだろうか。アキは冬だと言うのに汗をかいて白い息を吐いていた。
「カナミちゃん、アキさん・・・・スイマセンでした。助かりました。」
柔らかい笑みを浮かべてマナカが言う。相当に心配だったんだろうか、カナミはマナカに抱きついてワンワン
泣いている。とにかく・・・・助かったようだった。
「ありがとう、アキちゃん。明日までこのままかと思ったよ。」
シンジもアキにお礼を言っておく。アハハと笑いながらアキはふと、ある奇妙なものを見つけた。
「あの・・・それ血痕・・・?」
ビクッとしながらアキの指差す先・・・すなわちマナカの血を含んだマットが目に入る。
「あ!あれは・・・あれはね。ここ電気つけないと暗いでしょ?それで俺が鼻うって鼻血出ちゃってさ。」
我ながら絶妙な言い訳だ!と思いながらシンジが言う。アキは多少不思議に思いながらも
「まぁ、どうでもいいですね。お兄さんもマナカも疲れてるでしょ?今日は早く帰りましょう!」
アキがそう言って倉庫を出て行く。カナミもそれについて行き、少しの間だけ再び倉庫は二人だけになった。
マナカは少し顔を伏せ、再び赤く染まった顔をシンジに向けると言った。
「まきますか?まきませんか?」
さっぱり意味がわからない。
「あ、違いました。シン・・・お兄さん、続きです。誓いますか?」
そう言ってマナカはクルリと方向転換して倉庫を出て行った。
シンジの記憶が少しだけその意味を呼び戻す。続き・・・誓いますか・・・記憶の中の
神父役のカナミが言う・・・「あなたは健やかなる時も、病める時も、妻『マナカ』を永遠に愛し続ける事を
誓いますか・・・?」と。続き・・・・そうだ・・・あの時は・・・
あの時は何だかんだで照れてた俺は少し答えなかったんだ・・・そしてその間に時間切れになって・・・
俺が答えられないままマナカちゃんは引っ越してしまって・・・そうか。約束はまだ守れてないんだ・・・
だから・・・だから俺は約束を守らなくちゃいけない。
「誓い・・・ます。」
誰もいない、誰も聞いていない無人の空間の中でシンジはそう言って、倉庫を後にした。
今回はここまでです。誤字脱字は補完お願いします。
そう簡単にはマナカルートにはいきません。お次はカナミがメインの予定です。
それでは次回にまたお会いしましょう〜。
そら氏GJです!次はカナミですか!近親相姦ですね楽しみです!
GOOD JOB
乙でした
祭り終わって過疎るかと思ったけど杞憂だったねえ
ペピトーン→ピンキリ→541→そら→拓弥→そらと続いて(失礼して敬称略)いつものスレだった、良かった
そら氏GJ!
このままあっさり行かないとな!?
先が気になるぜ……
そしてシンジの
「ごめん、おぼえてない」
で反応したロボゲ板住人な俺にorz
そら氏GJ!相変わらず展開が素晴らしすぎる!
アキの心情の伏線も気になるし、続きが気になりまくりです。
そら氏GJ!これからどうなるのかテカりながら待ってますw
そしてさりげなくローゼンネタがw
おおー、そら氏GJであります
>>503 そういう書き方だと継投リレーみたいだなw
言わばJFKか
氏家さんがコレ見たらどう思うんだろ?
氏家さんもエロ大好きな人種だと思うが・・・
職人の一人だったりして…
はい、どうもお久しぶりの郭です。拓弥氏、そら氏にGJを。
では
>>262の続き、
ミホ×シンジの中編です。リクのとおりアオカンまで持ってきたいトコだったんすけど………
いかんせん中途半端。後編はこのまま本番のみっていうすごくバランス悪い感じになりそうだし。
NGワードは「焦らし」、「アオカン一歩手前」。では、投下。
「……少し早く来過ぎちゃったかな?」
シンジは駅前のターミナルで欠伸をひとつかみ殺した後、一人ごちた。
ミホからの告白を受け、ふたりが付き合うようになってから一週間が過ぎた。
予備校生になり時間を持て余していたシンジはその間、
毎日のように彼女とメールや携帯で連絡を取り合っていた。
ミホはメールだけでなく直接シンジと会いたかったらしいのだが、
浪人生という立場とカナミの目もあってズルズルと会い続けるのがなんとなく気まずかったため、
ようやく今日がふたりの初デートとなったわけである。
(う〜〜ん、しかしこんなカッコで良かったのかな?)
普段服装にさほど凝る方ではないシンジだが、
今日は自分なりに気合いを入れてデート服を着てきたつもりだった。
(それで今日は映画を見て……そんでメシ食って、あとはブラリとショッピングして……)
なにせシンジにとっても人生初デートである。ミホを待つ時間、
不安になりながら頭の中でデートの予行演習を繰り返すのであった。
(一応財布の中身ももう一回……ん?)
出かける前に一度チェックしたはずの財布の中に、小さな白い紙の包みが入っていた。
とてつもなく嫌な予感がしたシンジがそれを恐る恐る取り出すと、
(………カナミの野郎…………)
予想通り、それはコンドームだった。包みの中には――
「おにいちゃん、頑張って!GOGO大人の階段!GOGO童貞喪失!」
文面に似合わない、カナミの可愛い文字が踊っていた。
(確か今年からミホちゃんとカナミ、同じクラスなんだよな〜〜。
妙なことを吹き込まれてなきゃいいけど……そう言えば、おととい矢野ちゃんからも……)
ミホとシンジの交際はあっという間にカナミたちの知るところとなった。
そして二年になってミホとカナミとアキは同じクラスになり、マナカとショーコは別のクラスになった。
カナミはふたりの交際を祝福し、ミホともすぐにうち解けて友人になった。
元々社交的なアキもミホと仲良くなった(彼女から受けた痴女行為は忘れてしまったらしい)。
――そこまでは、良かった。
「お兄さん!何とかして下さい!ツッコミ疲れで死にそうです、私!」
問題は――シンジの携帯にアキからの泣き言メールが凄まじい勢いで入ってくるようになった、
ということである。
「ミホちゃん!お兄ちゃんのアナル好きは筋金入りなんだから、これで毎日鍛えて!」
「!でででも、カナミちゃん!こんな太いの……私……私……」
「初心者には厳しいかもしれないけど、でもこれも試練だと思って……もし本当に無理なら、
ショーコちゃんが極細タイプのバイブを持ってるはずだから借りてこようか?」
「授業中なに話しとんじゃお前ら―――!!!!!!」
アキが言うには――マナカとカナミは似たタイプのため、対処法もほぼ同じ。
ショーコの場合はマナカナコンビのボケに乗っかってくることはあったとしても、
基本的に彼との変態行為についてのボケが多いため、彼女個人にツッコめば良かった。
しかし、ミホの場合はシンジのことを知りたいという純粋な恋心が暴走したうえで
カナミのエロボケに真剣にのってくるため、手に負えないらしい。
(アキちゃんには迷惑かけるけど………)
それでも彼女がいる限りはカナミがミホを焚きつけるのも少しはマシになるだろう、
とシンジはのんびりと思っていた。
(それにしても……ミホちゃん遅いな………)
「せ、先輩!」
「ん?あ、ああ……ミホちゃん、おはよ……」
「お、おはようございます!すいません、遅れてしまって!」
「はは……いいんだよ、俺もついたばっかだし」
一応待ち男の決まり文句を言うシンジだが、視線はミホに釘付けだった。
(へえ…………ミホちゃんって……)
私服でミホと会うのは、初めてだった。制服姿のときの彼女もなかなかの美少女ぶりだったのだが。
「………先輩?なにか変ですか、私?」
§
ピンク色の浅いパンプス、そしてそれに合わせた淡いピンク色のスカート。
白地のインナーと、その上に光沢のある黒のキャミ。
両手でバッグ持っている彼女の姿は、可憐そのものだった。
「い、いや……改めてさ、思ったんだけど……」
「?」
「ミホちゃんってキレイな子なんだなあって思って……見とれちゃったんだ、ゴメン」
「!や、やだ、先輩!」
お互い顔を赤くしてうつむくふたり。初々しい姿ではある。
「ゴメンね、変なこと言っちゃって……じゃ、行こうか?」
「あ……はい!」
ふたりは――少しぎこちなく微笑みあうと、並んで歩き始めた。
「今日はさ……映画でも見に行こうかと思うんだけど、ミホちゃんは好みのジャンルとか、ある?」
「は、はい!えっと……ら、ラブストーリーとか好きです!あと楽しいのとか……」
「あ〜じゃあちょうど良いかな?実は割引券貰ったんだ。
『ノッティングヒルマンの恋人』って言うラブストーリーらしいんだけど」
「わあ!それ見たかったんです、私!」
「はは……そんな、無理に合わせてくれなくても……」
「ホントに見たかったんですよ!私、主演のヒュー・ブライアントのファンで……」
「あ〜〜タレ目で福山雅治似の俳優だよね?そっか、ミホちゃんああいうタイプが好みなんだ?」
「!ちち、違います!だって……あのひと、先輩にちょっと似てるから……」
「似てないよ〜〜、ま、誉めてくれたんならありがとう」
「…………そういうところが、似てるんですよ」
「?どういうところ?」
「………もういいです!」
(親切で優しくてちょっとマヌケで……モテるのにドンカン……先輩そのもじゃないですか)
そう思って、ミホはちょっと怒ったような表情になってしまっていた。
シンジは彼女の様子を不思議そうに眺めた後……
“ぎゅ……”
「え?……先輩?」
不意に、彼女の手を握った。驚いてその場で固まってしまうミホ。
「ね、ミホちゃん?」
「は、はい」
「せっかくのふたりの初デートなんだしさ、楽しい時間を過ごしたいんだよね。
君のそういう怒った顔もそれはそれで可愛いんだけど。俺は………できたら、
君の笑った顔や楽しそうな顔を見ていたいんだよね。だから……そんな顔しないでよ?」
「先輩………」
ミホは、ただ嬉しかった。
(こんなに……幸せでいいの?)
初めて出会って恋に落ちたときから、シンジと恋人になることを夢見ていた。
それが現実のものとなっても、心の中ではどこか懐疑的だった。
(先輩は……モテるから)
シンジの周りには、常にと言って良いほど女の子がいた。それも、美少女達が。
(私は……アキちゃんみたいにスタイル良くないし、マナカちゃんみたいに美人じゃないし、
カオルちゃんみたいに可愛くないし、今岡先輩みたいに明るくてかっこいいわけじゃないし、
ケイ先輩みたいにキレイでおしとやかじゃないし……)
そんなことを思って自己嫌悪に陥ってしまうことさえ、あった。
それでも、シンジはミホの告白に答えてくれて、こうして隣にいてくれる。
ようやくシンジと恋人同士になったということを実感して―――ミホは、最高に幸福だった。
「ミホちゃん?」
幸せのあまり、ボ〜〜ッとしていたミホの顔を不思議そうにシンジがのぞきこむ。
「!あ!あのッ、すいません、先輩!」
「はは……別に謝らなくてもいいんだけど。でもなんだかミホちゃんってさ、
俺に話しかけられるといっつも慌ててるよね?まだ俺と話すの緊張する?」
「………緊張、しますよ。だって……」
「?」
§
「……ずっと……ずっと、先輩のことが大好きだったんですよ、私。だから……」
そう言ったまま、頬を染めて黙り込んでしまうミホ。
シンジは微笑みながらそんな彼女を見つめると、手を強く握って、言った。
「ミホちゃんにそんなに好きでいてもらったのは、すごく嬉しいよ。
だから……そのお礼に、俺も君のことをたくさん知りたいし、
これから楽しい時間をいっぱい過ごしたいって思う。今日はそのスタートってことで、いいかな?」
「はい。あの……私も、嬉しいです、先輩」
まだふたりの間でぎこちなさが消えたわけではないが、不自然さはなくなっていた。
映画館までの道を、手をつないだままふたりは、歩いた。
(やっぱり先輩って背が高い……それに、おっきくてあったかい手……)
(ミホちゃんっていい匂いだな……香水とかつけてんのかな?)
ふたりともなんとなく気恥ずかしいような、くすぐったいような思いを抱いていた。
「はい、先輩、ポテトです」
「あ〜〜、そんな気を使わなくても良かったのに」
「いえ、ホントは私が食べたかったんです」
そう言って、ミホがぺろりとピンク色の舌を出した。
(可愛いな……ミホちゃんは、やっぱりこういう顔が似合うよ……)
恋人の無邪気な仕草に見とれてしまうシンジ。映画館はじきに暗くなり、上映となった。
『ボクも……君のことは、好きだよ。でも……ボクと君とは、住む世界が……』
『逃げないで。私も、ただの女なの。ただの、恋する、女』
映画は、偶然知り合うことになった人気女優と小さな本屋を営む冴えない男との、
身分違いの恋愛をコミカルに描くラブストーリーだった。
最初こそ、ほの暗い映画館の中で隣の席にシンジがいるというシチュエーションに
ガチガチに緊張していたミホだったが、次第に映画のストーリーにのめり込んでいった。
(あ……ダメ。諦めちゃ、ダメ。絶対、恋は実るんだから)
主人公ふたりに感情移入しまくってうっすらと涙さえ浮かべてしまうミホ。
そしてシンジは……映画よりも、隣の彼女の表情ばかりが気になってしまっていた。
(しかし……ミホちゃんって、感情が豊かっていうか、のめり込むタイプっていうか……)
ストーリーの起承転結に合わせてくるくると変わる、ミホの表情。
涙ぐんだり、笑ったり、怒ったり、喜んだり……
そのたびに、彼女の少し赤みのかかった髪がふわふわと揺れていた。
シンジは、そんな彼女の様子をただ飽かずに見つめていた。
「ハッピーエンドで良かったですよね、先輩!」
「ん?ああ、そだね」
映画の内容そっちのけでミホを見ていたシンジは、生返事をするしかなかった。
「恋は、実るんですよね、やっぱり。思い続けていれば……きっと」
切なげな表情で見上げるミホの表情に、シンジはなぜか慌ててしまうのだった。
「えっと……ねえミホちゃん?そろそろ12時だしさ、飯食わない?」
「あ、はい!私も、ご飯食べたいです」
「ふわ〜〜、しかし、辛いね、タイラーメンって……」
「?先輩、知らないで注文したんですか?」
「うん。ラーメンは好きだから頼んでみたけど……こりゃ日本のラーメンとは別物だね」
シンジがランチの店に選んだのは、洒落た感じのアジアンカフェだった。
ラーメン好きのシンジはタイラーメンを、ミホはドネルケバブとココナッツジュースを注文した。
「うっは〜〜、汗止まらないよ……美味しいんだけど、こりゃすごいな」
「あ、あの先輩?ならココナッツジュース飲みます?冷えてて、お、美味しいですよッ!」
「?ああ、ならありがたく……」
(……先輩が私の口をつけたストローでジュースを……間接キス……)
いつもどおり、乙女心暴走中のミホ。
「ああ、生き返ったよ……?ねえ、ミホちゃんのその……ケバブだっけ?それも美味しそうだね」
§
「!なら、これもい、いかがですか?先輩!」
「いいの?ミホちゃん?」
「はい!あの……その代り、先輩のタイラーメンを頂いて良いですか?」
「ああ、交換しようか?」
互いの食べ物を交換するふたり。
(先輩の……タイラーメン……先輩の……食べたタイラーメン……)
乙女心炸裂中のミホは、夢中になってタイラーメンを口に入れていた。
「?ミホちゃん辛いの好きなんだ?」
「!!い、いえッ!その……」
がっつくミホを見て面白そうに聞くシンジだが、
(…………私が本当に好きなのは、タイラーメンじゃなくて先輩なんです。
でも……私、ちょっと食べ方汚かったかも……)
と、思いながらミホは顔を赤らめてしまうのだった。
「はは、でも美味しそうに食べる女の子は好きだよ、俺。
うん、初めて食べるけど美味しいね、このケバブって」
「!あ、おおお、美味しいですよねッ!ちょっとお肉の匂いにクセがありますけど……」
「多分羊の肉だろうけど……ハンバーガーみたいな感じだね」
もしゃもしゃとドネルケバブを頬張るシンジの様子を、ミホは夢見心地で眺めていた。
(先輩が私の口をつけたドネルケバブを食べてる………)
―――懲りない乙女心、引き続き妄想中。
その後もふたりは噛み合っているようないないような会話を続け、店を後にした。
「んっと、ミホちゃんなにか欲しいものとかある?」
「え?」
「実はさ、俺バイト代出たばっかなんだよね。あんま高いのは無理だけど………
初デートのお祝いになんかプレゼントしたいっつーか」
「!そそそ、そんなッ!い、いいですよ!」
「うん、良いんだね?じゃ、OKってことで」
悪戯っぽくそう言うと、シンジは少し強引にミホの手を引いて町を歩いた。
ミホは――慌てながらも、シンジの行為にうっとりと身を任せていた。
(やっぱり、男の人はリードしてくれた方が………良いかも)
結構ポイント稼いでるみたいです、シンジ君。
「どう?ミホちゃん、こんな感じのアクセサリーは?」
「えっと……あの……」
「あ、気に入らない?」
「お似合いですよ。彼女さん、色が白くて鎖骨がキレイだから、
これくらい大きめで主張する感じのブローチの方が……」
(彼女さん………他の人が見てもそう思うんだ……)
この状況で見れば、おそらくほとんどの人間がそう思うはずなのだが……
店員のセリフに、ミホは恍惚の表情を浮かべていた。正直、ちょっと危ない。
「う〜〜ん、でももう少し抑えめの感じが良いかもですね、じゃこっち……」
女の子のショッピングに付き合うのを嫌がる男は多いが、
カナミの買い物に付き合うのに慣れているせいかシンジも意外にノリが良かった。
面倒くさがることもなく、むしろ喜々としてミホへのプレゼントとなるアクセサリーを選んでいた。
「あ……あの、先輩からのプレゼントならなんでも嬉しいんですけど……
私、こっちの方がデザインとか好きかもです……」
「なるほど、こっちかあ……うん、これも良いよ。上品な感じで……」
いつの間にか、ミホ自身も自然と自分の好みを口にするようになり、
シンジとの会話もずっと滑らかなものになっていた。
その後も何軒かアクセサリー・ショップや雑貨店などをまわるうち、
ふたりはずっとうち解けた雰囲気になっていた。
「本当に……ありがとうございます、嬉しいです、先輩」
「はは、なんていうか……初めてのデートなんだしさ、それっぽいことを俺もしてみたかったっつーか」
ちょっと照れ気味の笑顔を浮かべるシンジだが、そんな表情もミホにとってはたまらないわけで。
§
「あ、でももう7時近いね。ミホちゃんの家って、門限とかある?」
「は、はい。あの……一応、8時前くらいって決まってます……」
「ふ〜〜ん、結構早いね。じゃ、そろそろ帰ろうか?」
「あ……あの、せ、先輩?」
「なに?ミホちゃん」
「えっと……私、行きたいところがあるんですけど……」
「?どこ?」
「公園なんですけど……ここから歩いてすぐ近くなんです。
ドラマで撮影されたこともあるっていうすごくキレイな公園で、それで……
あの、もう少し私、先輩とお話したいから……」
「うん、良いよ?じゃ、行こうか?」
恥ずかしそうなミホの手を握りながら、シンジが微笑む。
(うん、やっぱり最初はこういう健全なデートだよな。
……なんか一瞬小宮山先生の顔が見えて妙な予感がしたんだけど)
嫌な予感が外れ、安心するシンジだが―――
(しかし………ネーミングもストレートだけど、こりゃあ……)
ふたりがついたのは、『えきまえの公園』というヒネリもへったくれもない名前の公園だった。
名前だけなら、笑い話で済ますことが出来るのだが。
「ん……ッ、あッ……セイジ……」
「だ、だからリョーコ、こんなとこでそれは俺の立場上……」
「なによ……私に逆らう気?犬のクセに……」
ふたりの正面のベンチでは、髪の長い女とスーツ姿で一見勤め人風の男が
なにやら揉めながらも激しいキスを繰り返していた。
しかも彼女たちだけでは、ない。斜め向こうでもなにやら切なげな吐息が漏れ聞こえているし、
シンジたちの座るベンチの後ろでも、なにやらガサゴソと衣擦れする音が聞こえていた。
「あ……あの……み、ミホちゃん?」
気まずくなったシンジはミホに声をかけるが、彼女は顔を伏せて一言も発さないままだ。
(まさか夕方はこんな場所になるとは思わなかったからミホちゃんも気まずいんだろうな……)
「好きっ!!」
(!………おい、まさか……)
「好きなの、タケシの○×▲がっっ!!あああすご〜〜〜〜い!!」
(………始めやがったよ、後ろの連中……)
「あ、あのさ、ミホちゃん、そろそろ帰ろ………」
さすがに居たたまれなくなったシンジは強引にミホの手を取って席を立とうとしたが……
“ぎゅッ……”
「み、ミホちゃん?」
それを制するように、ミホが抱き付いてきた。
「先輩………」
「ちち、ちょっと?ミホちゃん?」
うるうると濡れた瞳でシンジを上目遣いで見るミホ。
ただでさえ男の保護欲を刺激しまくるタイプである彼女の行為に、
上目遣いフェチのシンジの理性は崩壊寸前だった。
「あの……私、私……ずっと先輩と恋人になりたいって……そう、思ってました。
それで……キスしてもらうなら……この公園だって、決めてたんです。だから……」
そう言って、ミホは目を閉じてピンク色に潤んだ唇をすぼめて突き出した。
「ミホちゃん………」
可愛い、と思った。今日一日一緒にいて、シンジは楽しかったし、
こんなに自分を純粋に好きでいてくれるミホのことを愛おしく思っていた。
ただ―――ミホが、自分と話すときにいまだ緊張が解けないままなのが少し不満だった。
(映画館で見せてくれたみたいな、ああいうミホちゃんの方が可愛いよ、絶対)
本当のミホは、表情も感情も豊かで、もっと可愛い少女のはずだとシンジは気付いていた。
それだけに、自分の目の前で硬い表情になるのが納得できないのだった。
「ねえ、ミホちゃん?キスの前に、お願いしても良いかな?」
「は、はい!なんですか?」
§
「ここでキスしたら……そっから君、俺に敬語使うの禁止」
「…………え?」
「それと、先輩って俺を呼ぶのも禁止」
「…………?あの……」
「恋人同士なんだしさ、もっとうち解けたいんだよね、俺。前も言ったけど、
ミホちゃんの色んなとこ知りたいっつーかさ。だから、俺の前ではもっとリラックスして欲しいんだよね」
「じゃあ……あの、なんて呼べば……」
「シンジでいいじゃん」
「し………シンジ……さん」
「……ま、それでも良いけど」
「け、敬語についても、努力します!だから……」
ミホはおねだりするように、再び目を閉じて唇を突き出した。
「そう言いながらさっそく敬語使ってるじゃん、ミホちゃん」
「あ!」
「ま、いきなりは無理か……でも少しずつでいいから、ね?」
「はい………」
シンジは、にっこりと微笑んでミホを見つめると―――
“ちゅ……”
小さな唇を、啄むようなキスをした。
(………やらけえ……ミホちゃん)
(あ……先輩の……キス……あ……本当に、先輩とキスしてるんだ、私)
ぎこちなくて、初々しいキス。慣れないふたりは、
唾液が唇の端から漏れそうになるのも構わず、唇を吸い合った。
――――そして夢中でキスを続けていた、そのときだった。
“ポツッ………”
(…………ん?冷て?)
“ざ…………ざああああああああああああ”
突然の大雨が、ふたりを――いや、公園で営みに励んでいた人々を襲った。
「?で?ど?わああ!み、ミホちゃん!」
「!あ、雨ですね、先輩!」
キスの真っ最中に降りしきるスコール並みの大雨に驚くふたり。
しばし、ふたりとも唇を離して呆然としていたが………
「!ずぶ濡れになっちゃうって!こっち、ミホちゃん!」
やっと正気に戻ったシンジが、ミホの手を引いて木々の中へと待避した。
「はあ〜〜、ま、こっちの方がまだマシだよね、しかしすげえ雨……?」
「あッ!いいッ!タケシッ!タケシィッ!いくッ!私、イクのおッ!」
(しかし天候の変化も気にないんかい、おまーら……)
例の青姦カップルは、この大雨にもかかわらず行為に励んでいたようだ。
ガサガサと、植え込みを激しく揺らせながら女が鋭い歓声をあげていた。
林の中へと移動したせいか、その声はより至近距離でふたりの耳に響いてきていた。
(コレは……マズイ……)
事態の悪化に慌てるシンジだが……ミホは、沈黙を守っていた。
「あのさ、ミホちゃん、あっちの方へ……え?」
“するッ……”
ミホは、シンジの手を取ると――キャミの中へと、それを導き入れた。
「っちちち、ちょっと?ミホちゃん?」
「唇だけじゃ……イヤ」
「………」
「もっと……私を、触って……感じて……シンジ、さん……」
雨に濡れ、べったりとミホのキャミもインナーも彼女の肌に張り付いていた。
うっすらと、ブラすらも透けて見えていた。
「ミホちゃん………」
「私………シンジさんにもっと、私を触って欲しい……私のカラダを、知って欲しいんです」
§
今回は以上。なんだかミホは性格がより壊れたミサキという感じで難しいですな。
ぶっちゃけ、ミサキと区別をつけるのが難しいです。
ホストマサヒコ、なんだか一部で好評のようで嫁は続編にとりかかりたいようですが、
今書いているアヤナの帰国SSに集中させるつもりなんでしばしお待ちを。
しかし元々共作してても人の作品の添削って難しいですね。
では股。
うおおおおGJ!ミホ可愛いです!
おおさすがに先発大黒柱の貫禄ですな、乙でした
読んでて夜勤のバイトで背負った疲れがとれた!
GJっす!
乙&GJ
無理をせずマイペースでこれからもガンガってください
クロムです。
職人の皆様、古田氏、お疲れ様です。
忙しくて祭りに参加できず、その後もバタバタしてたのですが、やっと余裕ができまして。
また投下させていただきます。
今回のは鬱気味な内容で、所謂ハッピーエンドにはならないので苦手な方はスルーして下さい。
NG「近親相姦」
タイトル「CORRUPTION」
オレは…何をしているのだろう……
オレの腕の中で、一人の少女が淫らな嬌声を上げていた。
オレはその少女の唇を吸い、肌を貪り、自分の欲望のままに彼女を汚していく。
「んあッ!あっ、うぅ……ひあぁッ!!」
少女の口から洩れる悲鳴にも似た淫声は正常な思考を奪い、オレをさらに狂わせていった。
「あっ…ふあッ、んんっ!やぁ…アっ…ンああっ!!」
快楽にもがく少女を押さえ付け、その身体を玩具にする。
熱を帯びた肌に舌を這わせ、あまり豊かではない胸の膨らみを指で弄ぶ。
「うぁあ…はぁ…あっ!ひゃっ!…あ、ン……」
少女の瞳は理性の光を失い、壊れた笑みを浮かべ、オレにしがみつく。
オレは少女の下腹部に手を伸ばし、汗と淫液に塗れた彼女の秘部に触れた。
「あっ……」
もっとも敏感な部分に触れられ、少女は僅かに身を強張らせる。
オレは少女の頬に軽く口付けをし、彼女の身体から力が抜けるのを待った。
少女の身体が程よく弛緩したところで、人差し指と中指を彼女の中にゆっくりと潜り込ませる。
「はっ…ああぁあッ!!」
少女が身体を大きくのけ反らせる。オレは構わず指を動かし、彼女の内側を掻き回す。
「やぁあ……だめっ…!あ、やっ…くっ、あ…はぁああッ!!」
指はさしたる抵抗もなく、すんなりと飲み込まれていく。
少女の肉壁はオレの指に熱く絡み付き、ギュウギュウと締め付ける。
オレが彼女から指を出し入れするたび、新たな愛液が溢れ、ベッドのシーツに染みを作っていった。
「ひゃッ!あっ!んあぁあッ!あぁぁん!」
少女はシーツの端をギュッと掴み、身を震わせてオレの愛撫に必死で耐えている。
オレはそんな彼女を愛しいと思いつつも、責めの手を緩めようとはしなかった。
「んンっ…ッ!あっ、あ…はああぁあッ!」
少女の悲鳴が、うるさいくらいに頭に響いてくる。
オレの中の一番動物的な部分が、オレにこの少女を犯せと命じる。
オレは少女から指を引き抜くと、代わりにゴムに覆われた自分のモノをあてがった。
目だけを彼女に向け、無言で許可を求める。
「いいよ…きて、お兄ちゃん……」
オレはカナミを…実の妹を、ゆっくりと貫いていった。
本来であれば、決して許されない行為。許されないと知りながら、オレはそれを繰り返す。
夜毎カナミを抱き、カナミと交わり、終わりのない快楽に溺れていく。
後悔、興奮。狂気、悦楽。背徳、欲望。
オレは…何をしているのだろう……
オレ達が兄妹の一線を越えてしまったのは、今から一月ほど前のことだ。
「お兄ちゃん、エッチしよ」
あの日、カナミはオレの部屋に入ってくるなりそう言った。
いつもと変わらないカナミの冗談。オレはそのくらいにしか考えていなかった。
だから普段どおりのツッコミを入れれば、そこで兄妹のコミュニケーションは完結するはずだった。
なのに……
「私は本気だよ。抱いて…お兄ちゃん……」
あの時…なぜオレは、カナミを止めることができなかったのだろう。
それが絶対に許されないということくらい、よくわかっていたはずなのに。
あの日……オレは誘われるままにカナミを抱き、この手で実の妹の純潔を奪った。
なぜそんなことをしたのか、自分でもよくわからない。
あまりに真剣なカナミの様子に気圧されたのか、それともカナミを女として見てしまったのか……。
いずれにせよ、オレがカナミを汚したのだという事実に変わりはない。
そして…一度道を踏み外してしまえば、堕ちるのは簡単だった。
あの日以来、オレ達は毎晩のように交わり、背徳塗れの行為を繰り返すようになった。
そこにはタブーを犯すことでしか得られない形容し難い快楽と、
タブーを犯すが故に生じる言い様のない恐怖とが混在していた。
オレは心のどこかで夜がくるのを待ち望み、心のどこかで夜がくるのを畏れている。
夜になれば、また罪を犯してしまうから…大切な妹を汚してしまうから……
しかしそう思う一方で、オレはカナミを拒むこともできずにいた。
意思とは無関係に、オレの身体がタブーを犯す快感を覚え、それを欲している。
矛盾した感情をどうすることもできないまま、一つ、また一つ、罪を重ねていくのだ。
そして、今日もまた、夜がやってくる……
明かりの消えた部屋。
カナミはオレの前に立ち、着ているものをゆっくりと脱いでいった。
一枚、また一枚…露になった白い肌が、暗い室内でぼんやりと浮かび上がる。
カナミは最後の一枚を脱ぎ捨てると、オレの首に腕を絡ませた。
「お兄ちゃん…キスして……」
オレは言われるままにカナミを抱き締め、その唇に自分のそれを重ねた。
「ん……」
柔らかい唇の感触。鼻先にかかる熱い吐息。密着した肌から伝わるカナミの体温。
カナミと唇を重ねた瞬間、また一つ、オレの中で大切な何かが壊れた気がした。
「お兄ちゃん……」
カナミの目に、歪な情欲の炎が燈る。
そしてその目は、オレを抗うことのできない狂気へと引き摺り込むのだ。
「お兄ちゃん…私のこと、好きにしていいよ」
カナミの声が、辛うじて残っていた理性とか道徳とかいったものを消し去っていく。
理性の剥がれ落ちた下から顔を出すのは、肉体的快楽を渇望する浅ましい欲望だ。
オレはカナミの身体を乱暴にベッドに横たえ、その上に覆い被さった。
頬。首筋。胸。腹部。順番に、ゆっくりと…撫でるように指を這わせていく。
すると白かった肌は赤みを帯びていき、官能的なデコレーションとなってオレの劣情を掻き立てた。
カナミを抱きたい。カナミの柔らかな肌を、欲望のままに貪りたい。
それ以外に何も考えられなかった。凶暴な衝動が、オレの全身を支配していく。
その衝動につき動かされ、オレはカナミの再び唇を塞いだ。ただし、今度はもっと乱暴に。
舌先でカナミの唇をこじ開け、わずかにできた隙間から舌を捩じ込んだ。
「んんっ…んむ……ッ」
カナミが苦しそうに眉を顰め、くぐもった声をあげる。
だがオレはそれを無視し、カナミの狭い口腔を一層激しく犯していった。
頬の内側をくすぐり、舌を吸い、流れ込んでくるカナミの唾液を嚥下する。
反対にオレの唾液をカナミの口の中に送り込み、二人分の唾液を混ぜて飲み込ませる。
重ねた唇の端から溢れ出た唾液は頬を伝って流れ落ち、カナミの可愛い顔を汚していく。
カナミの口腔を思う存分味わい、ようやく唇を離す頃には、オレもカナミも唾液塗れになっていた。
「お兄ちゃん…もっといっぱいエッチなことしよ?」
カナミの目に宿った歪な炎が、さらに大きく燃え上がる。
カナミはオレの手を取ると、そのまま自分の胸へと導いた。
「えへへ、お兄ちゃんが毎日揉んでくれるから、ちょっとは大きくなったでしょ?」
さしたる違いは見受けられない気もするが、その部分はやはり妹が女であることを主張していた。
女性特有の柔らかな感触。熱。心臓の鼓動。掌を通して、様々なものが伝わってくる。
ほとんど無意識のうちに、オレはカナミの胸への愛撫を開始していた。
「あっ…ん……」
片手で覆い隠せるサイズの乳房を丹念に揉みほぐすと、カナミの頬が見る間に上気していく。
続いて、乳房の先端を捏ねるように刺激すると、その突起は徐々に固くなっていった。
「んっ……ふぁ、くぅ……」
固くなった乳首を指先で弄ぶと、カナミの吐息に甘い喘ぎが混ざり始める。
その反応を楽しみながら、もう一方の乳房にも手を伸ばし、同様に弄ぶ。
「あっあっ…はあっ、あうっ…んっ、んああっ……」
左右の乳房を交互に愛撫し、時折乳首を指先で軽く摘み上げる。
そのたびにカナミは淫らな声をあげ、身をよじらせてオレの愛撫に耐えていた。
「んっ、あぁ…あっ…もっと…もっとして…ンッ……」
カナミがより大きな快楽をねだる。
オレはカナミの乳房に舌を這わせ、先端の突起を口に含んだ。
「あぁんっ!ふぁっ…ん…んっ、ああっ…!」
舌の先で乳首を転がし、強く吸い上げ、奥歯で甘噛みにする。
空いた手でもう一方の乳房にも愛撫を加え、左右を同時に責め立てる。
「はあぁっ!んっ、あ……ああッ!」
オレは胸を責め続けながら、目だけを動かしてカナミの表情を盗み見た。
口許はだらしなく弛緩し、唇の端からは涎が滴っている。
目に燈った情欲の炎は身を焦がかんばかりに燃え盛り、理性を退ける。
上気した肌にうっすら汗が滲み、暗い部屋の中で蠱惑的に輝く。
カナミの顔に浮かんでいるのは、明らかな悦楽の表情であった。
「うあぁっ…んっ!ふぁっ!あ…んッ!」
それを証明するかのように、カナミの淫声が部屋の空気を震わせる。
快楽に溺れていくカナミの姿は息を呑むほど美しく、そして妖艶だった。
しかし、まだ足りない……
もっと激しく、もっと深く…カナミが快楽の淵に沈み、二度と這い上がれなくなるまで……
オレは胸を弄んでいた手をカナミの下腹部へと滑らせていった。
カナミの下半身は愛液に塗れ、腿の内側だけでなくシーツにまでシミを作っている。
オレはその中心――カナミの秘裂に、そっと指を這わせた。
「ああぁっ!!」
軽く触れているだけなのに、カナミの淫声が一際甲高くなる。
秘裂に沿って指を上下させると、それに合わせてカナミが身を捩らせた。
「はぁあっ…うっ、あ…あぅッ!」
カナミの秘部から、さらに大量の愛液が溢れ出てくる。
オレはそれを掬い上げると、指を二本、カナミの中に潜り込ませた。
「ひぁあッ!?」
強過ぎる刺激にカナミが悲鳴をあげるが、構わず内側を掻き回す。「あぅっ!んあぁっ!はぁッ、ん…んンっ!」
カナミの秘部はグチュグチュと卑猥な水音を立てながら、オレの指を飲み込んでいく。
カナミの肉は指に熱く絡み付き、指を動かすたびに新たな愛液を撒き散らした。
「ふぁあっ!やぁっ…あっ、あぅっ!」
カナミの腰が浮き上がり、オレの責めから逃げようとする。
オレはカナミが逃げられないようしっかり押さえ付け、さらに激しく中を掻き回した。
「やぁっ…いくっ……いっちゃ……ッ!」
息も絶え絶えになりながら、カナミが絶頂が近いことを告げる。
オレは一度ギリギリまで指を引き抜くと、一気に根元まで挿し入れた。
「あああぁぁッ!!!」
次の瞬間カナミの身体が大きくのけ反り、続いてガクガクと痙攣し始めた。
絶頂の余韻に肌を震わせ、焦点の定まらない目が宙を泳いでいる。
オレはカナミから指を引き抜くと、カナミの呼吸が整うのを待った。
しばらくの間荒く不規則な息遣いが部屋を支配し、それもやがて消えていった。
二分ほどそうしていただろうか。
カナミがのろのろと起き上がり、オレの方ににじり寄ってきた。
「えへへ…すっごく感じちゃった。お兄ちゃん、テクニシャンだねぇ」
冗談めいた口調でそんなことを言いながら、オレの身体に腕を回す。
カナミはオレにキスをすると、そのままオレを押し倒した。
「お兄ちゃん……今度は一緒に気持ちよくなろ?」
カナミは一旦オレから離れると、脱ぎ捨てた服のポケットからゴムを取り出した。
「フフ…私が付けてあげるね」
カナミが慣れた手付きでオレのモノにゴムを装着させる。そして付け終わると再びオレの上に跨がった。
「お兄ちゃん、入れるよ……」
オレのモノを自分の入口に宛てがうと、ゆっくりと腰を沈めていった。
「はっ…ああぁぁッ!」
オレのモノを根元まで飲み込んだカナミが身体を硬直させる。
二度三度と肩で息を吐き、そして徐々に腰を上下させ始めた。
「あっ…ん、あ…ふあぁっ!ああっ!」
カナミが動くたびに、カナミの中でオレのモノが暴れ回る。
ゴムを隔てて絡み付く粘膜の感触が、痺れるような快感となって全身を駆け巡った。
「あァッ!んっ…お兄ちゃん…私の中、気持ちい…い?」
憑かれたように腰を上下させるカナミが、妖しい笑みをオレに向ける。
カナミの中は狭く、痛いくらいにオレのモノを締め付けていた。
込み上げてくる快感が脳味噌を麻痺させ、正常な思考を奪っていく。
もう、どうでもよかった。単純に、目の前の少女の肉体をメチャクチャにしたかった。
オレは身体を起こすとカナミを抱き締め、下から乱暴に突き上げた。
「うあぁっ!あッ、あんっ!おにいちゃん…いいッ…きもちいいよォっ!」
華奢な身体を突き上げるたびに、カナミの口から快楽の悲鳴が飛び出す。
オレは熱に浮かされたみたいに、ひたすらカナミを犯し続けた。
「ひあっ!あぁんッ!くふぅ…んンっ!」
カナミが嬌声を上げ、込み上げてくる快楽に全身を震わせる。
カナミの身体を突き上げるたびに汗が飛び散り、キラキラと蠱惑的な輝きを放っていた。
「うぁっ!あっ…お兄ちゃ…も…ダメ…またいっちゃうっ…!」
絶頂が近いのか、カナミの声が途切れがちになる。
その一方で、オレも自分の限界が近付いてきていることを感じていた。
「あ、んっ…おにいちゃんも…イきそうなの?いいよ…一緒にきて……ッ!」
カナミの膣が収縮し、オレのモノをさらにキツく締め付ける。
オレはカナミの身体を抱き締めると、一気にスパートをかけた。
「ふぁあッ!あんっ!あ…あッ!あぁッ!」
腰と腰が激しくぶつかり合い、そのたびにオレの上でカナミの身体が跳ねる。
強烈な快楽のうねりが身体の最も奥深い場所から爆発的にせり上がってくる。
「やっ…あぁッ!あんっ…いくっ…んあぁッ!」
そして、限界に達したオレはカナミの中で精を爆発させた。
「あ、あっ…うぁああああっっ!!!」
ドクドクと音がしそうなくらいの勢いで、ゴムの中に精液が吐き出される。
その瞬間カナミも絶頂をむかえ、身体をビクビクと小刻みに痙攣させた。
絶頂の余韻が全身に広がっていき、身体の力が抜けていく。
オレたちはつながったままの格好で抱き合い、しばらく動けなかった。
「お兄ちゃん…大好き……」
カナミが耳元で囁く。
しかし、欲望から解放された今のオレに、その言葉は、何故かひどく虚しく響いていた……。
オレは…何をしているのだろう……
今まで何度も浮かんでは消えを繰り返してきた疑問に憑かれ、オレは眠れないでいた。
いつもそうだ。
カナミを抱き、浅ましい欲望を解消した後はいつも、激しい自責の念に襲われる。
妹を汚すことへの罪悪感。欲望を抑えることのできない自分への嫌悪。そして、自分がしたことへの後悔。
様々な思いが頭の中でグルグルと渦を巻き、纏まり切らないうちに霧散していく。
やめなくては。こんな行為が、いつまでも許されるはずがない。
それはわかっていた。わかっていたからこそ、抗えない自分に腹が立った。
何度も自分に言い聞かせてきたのはずなのに……。
オレは起き上がり、隣りで静かな寝息を立てているカナミを見た。
どんな夢を見ているのだろう?カナミは安らかな寝顔を浮かべている。
昔と同じ――オレたちがどちらもガキだった頃と何一つ変わらない、幸せそうな寝顔。
それを見たオレは、ぼんやりと昔のことを思い出していた。
『わたし大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになる!』
仲のいい兄妹なら、一度は交わすであろう会話。オレたちもそうだった。
あの頃はカナミに…妹に慕われることが、ただ単純に嬉しかった。
しかし、オレたちはもう、あの頃のガキではない。社会のルールも理解しているはずだ。
それなのに、こんなことを繰り返している。明らかにルールから外れた行為を。
カナミはオレの大切な妹だ。それは今も昔も変わらない。
それなのに、オレのしていることは何だろう。
自分が、ひどく惨めに思えた。
―――終わりにしよう。
もう普通の兄妹には戻れないかもしれない。だけど、それでも……
オレがまだ、兄貴でいられるうちに。
オレたちが、兄妹でいられるうちに。
オレはカナミを起こさないように立上がると、そっと、部屋を後にした。
次の日の晩、オレはカナミの部屋を訪れた。
「お兄ちゃん、どうしたの?あ、ひょっとして待ち切れなくなった?もー、若いんだからぁ」
冗談めいた口調で笑うカナミに、オレは用件を告げた。
自分が何と言ったのかは覚えていない。ただ、カナミの笑顔が次第に強張っていくのは理解できた。
「え…どういうこと?アハハ…私に飽きちゃった……?」
カナミが無理に笑顔を作ろうとする。だが、その笑顔はひどく不自然だった。
「どうして……?わたし…お兄ちゃんのこと好きだよ……?」
カナミがノロノロとオレに近付いてくる。オレはカナミを直視できない。
「わたし…もっとエッチなことでも頑張るから…だから…そんなこと言わないでよ……」
カナミの声は次第に掠れていった。
「どうして…?お兄ちゃん、どうしてなの!?やだよ!!そんなのやだよ!!」
最後の方は絶叫に近く、うまく聞き取れなかった。
カナミはオレの胸にすがりつき、声を上げて泣き出した。
「やだよ…お兄ちゃん…そんなのやだよ……」
力なくそう呟き、肩を震わせて泣く。
その姿はあまりにも弱々しく、気が付くとオレはカナミを抱き締めていた。
「お兄ちゃん……」
カナミの泣き声は次第に大きくなり、終には号泣に変わった。
泣きじゃくるカナミの頭に手をやり、子供にするように、そっと髪を撫でる。
オレはカナミが泣きやむまで、ずっと、そうしていた。
どれくらい時間が経っただろう?
カナミの泣き声も今では啜り泣き程度になっていた。
「お兄ちゃん、ごめんね…もう大丈夫だから……」
そう言ってカナミがオレから身体を離した。
泣き腫らした目が、真っ赤になっている。涙は止まっていない。
それでもカナミは、涙を拭ってゆっくりと喋り出した。
「私たち…兄妹だもんね……。やっぱり、おかしいよね……」
一言一言区切るように、ゆっくりと内側を吐露していく。
「わかってた…こんなことしてちゃいけないって……。でも…でもわたし……」
オレはカナミの言葉を遮るように、もう一度カナミを抱き締めた。
それ以上聞くのが辛かったから。恐らく、オレもカナミと同じ気持ちだから。
カナミはオレの胸に顔をうずめたまま、ぽつりと口を開いた。
「お兄ちゃん…終わりにするから…これで最後にするから……
だから最後にもう一回だけ、私のわがまま…聞いてくれる?」
オレはしばし迷ったが、あの涙を見せられて、その願いを拒むことはできなかった。
オレは一度だけ頷いてみせた。
「じゃあ、先に部屋に行ってて…私もすぐ行くから……」
もう一度頷くと、オレは無言でカナミの部屋を出た。
これでいい。
恐らく、もう元通りにはならないだろう。だが、それでよかった。
オレはまだ、カナミの兄貴でいられるから。
オレたちはまだ、兄妹でいられるから。
お兄ちゃんが部屋を出ていくと、私は耐え切れずその場に泣き崩れた。
初めからわかっていた。私たちがしてるのは『イケナイコト』だって。
私たちは兄妹だから……それは許されないって、わかっていた。
だけど、それでも……
「私は…お兄ちゃんが好き……」
何もいらない。お兄ちゃんさえいてくれたら、他に何もいらない。
私はノロノロと立上がり、机の引き出しからコンドームを引っ張り出した。
全部で四つ…私は別の引き出しから縫針を取り出し、それをゴムに突き刺した。
針は思ったより簡単にゴムの膜を破っていく。
ちょっと見たくらいではわからない小さな穴。だけど、これでもう避妊具は意味を成さないだろう。
「お兄ちゃん、後でこれに気が付いたら、どんな顔するかな……」
その時のお兄ちゃんの顔を想像すると、自然と笑いが込み上げてくる。
四つ全部に穴を開け終え、それをポケットにしまった。
「フフ…お兄ちゃん、これでずっと一緒にいられるね……」
どうなったって構わない。私は、お兄ちゃんと一緒にいられればそれでいい。
どんな結果になったって、後悔なんかしない。どこまでも堕ちていけばいい。
「お兄ちゃん…一緒に堕ちよう……」
ふと顔を上げると、壁に掛けた鏡に私の顔が写っていた。
「大好きだよ、お兄ちゃん」
鏡に写った私は、自分でもゾッとするくらい、幸せな笑みを浮かべていた。
(fin)
以上です。お目汚し失礼しました。
自分で書いといてなんですが、こういう話は苦手です。
なので次はもっと軽い話を書こうと思います。
それではまた。
クロム氏GJです!
カナミが悲し過ぎてかわい過ぎて黒過ぎる…(ノ_<。)
これぞ近親相姦と言える名作ですた!
そしてこのスレも再び勢いを取り戻しましたな
携帯からエロパロ板が急に見えなくなったんだけど何で?
クロム氏GJ!
この後、二人の末路がどうなるかは脳内保管しておきます。
しかし……いつもの明るい近親相姦(どんなんだよ)もいいてらすが、時にはこうゆう黒いのもいいですね。
しかし…
今この板は最近の停滞で溜まっていたモノを勢い良くだしてるな〜
しかしそれがいい!
>>532 俺、携帯からだけど見れるよ
むしろこれ携帯から書いてる
>>533 携帯って一時期変なことになってなかった?
ごめん上げてしまった
しばらく来てなかったから伸びっぷりにビビった
正直このスレも潮時かと思ってたから喜びも格別だ
本スレに新連載ネタバレが来てるので知りたくない人はいかないほうがよろし
新連載でまだまだ勢いは持続しそうだね、スレ初期の頃はここまで活発化するとは正直思わなんだ
職人が職人を呼んだ良パターンとしても、氏家マンガはSSを創作しやすいタイプなのだろうか?
下手に細かく作るより創作しやすいな。
一作一作が短いのもそうだろう。
クロム氏(・∀・)イイ!!!
普段は能天気なエロボケ娘、カナミの心の闇を感じさせる作品ですな。
でも、シンジが1つ対応を間違えば、ありえない話ではないかもしれない。
カナミのシンジに対する接し方は、妹の分を超えているのは明白だからなあ(*´Д`)ハァハァ
クロム氏、GJ!!
まるで少女漫画かレディースの近親相姦モノみたいな展開に萌えました。
ラストの黒カナミに(*´Д`)ハァハァ
まあ、カナミがその気になったら、シンジの食事に媚薬とかシビレ薬とか入れ放題なんだが…
542 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 08:54:40 ID:dpnqM+Og
痴女はイイ
543 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 17:37:32 ID:7QIIzNi2
いい
こんばんは。そらです。郭氏、クロム氏乙&GJっす!
氏家先生の次回作のタイトルも明かされテンション上がりますね。
しばらくはネタにはできないでしょうが、楽しみです。
それじゃあ続き投下をさせてもらいます。
「影四つ 第三話 小さな頃から」です。どうぞ〜。
城島カナミはベッドの上で寝そべりながら思案を張り巡らせていた。
「あの時・・・お兄ちゃんとマナカちゃん・・・きっと・・・」
あの時。それは前回の体育倉庫イベントの事である。マナカに抱きついてわんわん泣いていた彼女は
一つの違和感を感じていた。いや、抱きついたから違和感を感じた。と言ったほうが正しい。
カナミとマナカはかなり仲がいい。それは周知の通りだろう。お互いの使ってるシャンプーの香り。
ボディソープの香り。そして香水の香りも知っている。あの時カナミの嗅覚が感じ取った異質の香り。それは・・・
「やっぱり・・・あそこであの匂いを出せるのはお兄ちゃんだけだもん・・・それに・・・血も・・・」
カナミが記憶をめぐらせる。アキが指摘した体操マットにあった血痕。お兄ちゃんは鼻血って言ってたけど。
それもおかしな話。血はマットにしかなかった。暗闇で鼻を打ったなら、制服についててもおかしくないし・・・
名探偵カナミの推理は確信へ向かっていく。
「謎は全て解けた・・・」
同じ出版社だから使わせてね。ほら、今やってる金○一少年に氏家先生ってキャラいるし、オアイコね?
と一人で心の中で思うカナミ。
「やっぱり・・・エッチしちゃったんだろうなぁ・・・」
枕をギュッと抱きながら導き出した結論を思う。そういえばあの日以来マナカはどこか綺麗になった気がする。
それは『大人の女』になった事による影響なんだろうか。
「ん・・・マナカちゃん・・・ずるいよ・・・私だって・・・ずっとずっと・・・ずぅ〜〜っと・・・お兄ちゃんが・・・」
カナミのか細い指が下に下に下がっていき、ショーツの上で止まる。
「ん・・・はぁ・・・んんん〜・・・・」
カナミは自分の指でショーツ越しに自分の性器を刺激する。徐々に性器から溢れ出す液が
カナミのショーツに染みを作っていく。
「あぁ・・んぅ・・・おにい・・・ちゃぁ・・ン・・・ハン・・・」
スッとショーツをずらし自分の秘部に指を入れるカナミ。出し入れされる人差し指と中指は悩ましい
透明な液に濡れ淫らな動きをしている。カナミの指の動きに呼応してジュプ・・・ジュプ・・・と
液が溢れ出す。オナニーするのは初めてな訳ない。何せ思春期だ。興味は人より倍あったから。
自分とシンジを妄想してオナニーのネタにすることはいくらでもあった。ただ・・・今日のように他人のセックスを
ネタに・・・つまりマナカとシンジのセックスをネタにオナニーすることは初めてだった。
「はぁん・・・あん・・・男の人が・・・AV見ながら・・はぁん・・・するのってこんな・・・感じかな・・んん・・」
クチュクチュと音を立てながらカナミの指は一層激しさを増していく。
「ん・・・やだ・・あん・・・イッちゃう・・・ん・・・お兄ちゃん・・・お兄・・・ちゃん・・・ああぁ!!」
カナミは絶頂に達すると、さっきまで淫らに動いていた手で涙を隠すように顔を覆うとぽつりと言った。
「お兄ちゃん・・・好きなのに・・・なんで兄妹なんだろ・・・」
一方、シンジは部屋でただただぼけーっとしていた。先日のマナカとの初めてのセックス。
実際のところ成り行きと言うか、勢いと言うか。よく使われる言葉なら若さゆえの過ちか。
マナカの事は嫌いじゃない。むしろ好きなほうだと思う。それでもあの時は完全に流されていた。
「責任・・・誓い・・・かぁ・・・」
シンジは椅子に背中を預ける。椅子はシンジの体重を支えギシっと音をたてる。
あの日以来探し出した昔のアルバムのページをめくる。主に幼い頃の自分とカナミがメインに写されている。
その中にマナカも写っている写真は数枚あった。カナミにしてもマナカにしても、幼少期からそのまま大きく
なった感じだ。それもそうかもしれない。彼女たちはまだ16の少女なんだから。
「あった・・・これ・・・だな・・・」
写真の中の1枚に、カナミが神父のような格好をしてシンジとマナカがお互いの頬に手を当てている写真が
あった。やっぱり間違いなかったんだ。シンジにとってはお遊びと変わらなかったかもしれない誓い。
しかし、マナカという少女は純粋にこの誓いを今まで守り、そしてシンジに純潔を渡した。
「あーもう!俺は何やってんだ!?」
シンジが頭をガリガリとかきむしる。あの旅行以来全てが変わってきているのだ。
「お兄ちゃん・・・入っていいかな?」
ふと、シンジの部屋のドアがコンコンとノックされカナミの声が聞こえる。
「カナミ?ああ、入っていいぞ。」
シンジが許可するとカナミが入ってくる。様子がどうもおかしい。何と言うか、大人しい感じだ。
「えへへ。じゃあ、お邪魔します。」
パタンとドアをしめてシンジのベッドに腰掛けるカナミ。ふと、シンジの机に目をやる。
「あ・・・昔のアルバム?懐かしいね〜。どれどれ〜?」
カナミはシンジの机に近づくとそのままアルバムをペラペラとめくりだし、所々で思い出し笑いをしていた。
「私とお兄ちゃん・・・いつも一緒だったよね。何をするにもさ。」
「ん?そうだな。もっとも・・・お前がいつも俺の後ろにくっついてたんだけどな。」
ハハハと笑うシンジ。カナミは昔から典型的なお兄ちゃんっ子だった。
「うん。何だかね、お兄ちゃんの側が一番心地よかったんだと思う。一番安心できるって言うのかな。
ほら、ウチのお父さんとお母さんは多忙だったからね。」
今でも兄妹に家を任せっきりで夫婦揃って仕事に忙しい城島夫婦。ある程度頻繁に電話はかかってくる
ものの、家に帰ってくることは滅多になかった。シンジとカナミが子供の頃からそうだったのもあるんだろう。
カナミにとって一番頼れる人は今も昔もシンジだけなのだ。
「あ・・・この写真マナカちゃんもいるね。こうやってみるとマナカちゃん・・・そんなに長くはここに居なかったんだね。」
アルバムにマナカが写っている写真はそんなに多くない。子供の頃だから記憶は曖昧だが実際黒田家は
そんなに長くこの街にいなかったんだろう。それでも、カナミとマナカの仲のよさは有名で二人で歩いていると
姉妹に思われることも珍しくは無かった。
「これマナカちゃんが引っ越すときの・・・そっか・・・こんな時もあったんだね・・・」
シンジが一瞬ピクリと反応する。できればカナミには気づいて欲しくなかったのかもしれない。
カナミの一番の親友と性交をした原因の写真だ。シンジがそんな事を考えているとふいにカナミがシンジの
膝にのって顔を近づけてきた。急な妹の行動に顔を紅く染めるシンジ。こんな近くでカナミを見たのは
相当に久しぶりだ。妹ながら可愛いな、とシンジは思う。
「ねぇお兄ちゃん・・・誓った?」
「な・・・何のこと・・・」
「嘘はやだよ・・・教えて・・・マナカちゃんと誓った?」
真剣の瞳がシンジを刺す。シンジはその瞳に圧されてかコクンと頷いた。
「そっか・・・やっぱりマナカちゃんとエッチしたんだ。マナカちゃん抱きしめたときイカ臭かったもん・・・」
そんな理由でシンジとマナカの情事を悟ったのだろうか。しかし、ある意味決定的な証拠でもある。
「あ〜、いや、そのだなカナミ・・・俺は・・・んん!?」
何か弁明をしようとしていたシンジの口をカナミが唇で塞ぐ。カナミの腕はそのままシンジの頭部に回されて
シンジは動くことが出来なかった。長いような短いようなキスを経てカナミはシンジに言った。
「ん・・・お兄ちゃん・・・私とも・・・エッチしよう?」
カナミの言葉にシンジの頭は混乱を極める。何を言ってるんだ?マイシスターは?
「ばっ・・・お前何言って・・・」
「だから・・・私とエッチしようって。お兄ちゃん私の事嫌い?」
私は何もおかしいこと言ってませんが何か?って感じでシンジの顔を覗き込むカナミ。
「いや、嫌いじゃないけど・・・お前、俺たちは兄妹でだな!?その、あれだ。とにかくダメだろ?」
シンジは手を意味不明に動かしながらもカナミの申し出を拒否する。
「何でダメなの?」
「え・・・だから何でって・・・その・・・ほ、法律とかか?そう、近親相姦だ!」
そう、近親相姦。身内との性交の事である。概念的に禁忌の感じはする。しかし・・・・だ。
「お兄ちゃん知らないんだね。近親相姦は言い方は悪いけど何も問題はないんだよ?」
へ?って感じの顔をするシンジ。説明を続けるカナミ。
「日本で禁止されてるのは3親等内の近親婚だけだよ。しかも、禁止と言っても婚姻届が受理されないだけ。
知ってる?兄妹でエッチして子供できても何の問題もないんだよ。そりゃあ遺伝的とか生物学上は
血が濃くなると色々いけないらしいけど・・・生まれた子は非嫡出子になるんだって。」
シンジが口をパクパクさせる。知らなかった・・・一般的に近親相姦って言葉はタブーだったり禁忌だ。
しかしだ・・・よぅ漢字の意味を取ればカナミの言うとおりかもしれない。近親は近い身内。相姦の相は
お互いの合意って事か。姦は強姦とかでイメージは悪いがつまりはするって事か?
ただ、シンジがそれで納得したわけではなかった。自分たちは血の繋がった兄妹だ。社会的道理から
外れることだ。
「それでも・・・・俺たちは兄妹だろ!?だから・・・できないよ。」
シンジはカナミの肩を掴みながら言う。するとカナミは顔を俯かせて小さな声で言った。
「そっか・・・お兄ちゃん知らないんだね・・・・そうだよね。私だって偶然見つけたんだから。」
何だか神妙そうな顔をするカナミ。するとカナミはとんでもない事を言い出した。
「私・・・養女なんだ・・・貰われた子なんだよ・・・」
シンジは目を見開く。そんなはずはない!そんなはずはない!でも・・・あまりに昔のことだからだろうか・・・
シンジにはカナミが生まれた時の記憶はなかった。正直な所いつのまにか家に居たって感じである。
「そ・・・んな・・・馬鹿な・・・そんな話聞いたこと・・・」
「私も信じられなかったよ・・・でもね?納得もしちゃうんだ。本当の兄妹じゃないから・・・きっとこんなに
お兄ちゃんの事好きなんだろうなって。」
カナミがエヘへと笑う。ただ、その笑顔が可愛くて、儚くて、壊れてしまいそうだった。
「カナミ・・・・」
シンジにはカナミにかける言葉がなかった。ただ、その肩を掴んでいるだけだ。
「お兄ちゃん・・・大好きだよ。小さな頃からずっとずうっと・・・マナカちゃんより前から・・・」
カナミが呆然としているシンジにキスをする。
「ほら・・・私もう大人の女だよ、お兄ちゃん・・・」
カナミはシンジの膝に乗っかったまま上着とブラを脱ぎ捨てた。カナミの白い肌、か細い腰、発展途上の胸。
その全てがシンジの瞳に写る。徐々にカナミの肩を握るシンジの力が強くなっていく。
「お兄ちゃんとずっと一緒にいるのが私の夢だったんだ・・・だから、その夢叶えたいの・・・
お兄ちゃん・・・抱いて・・・下さい・・・」
「っ・・・・カナミ!!」
シンジを抑えていた理性は完全に弾き飛んでしまった。膝に乗っていたカナミをベッドに押し倒すとカナミの胸に
むしゃぶりついた。少し乱暴に、その反面優しくカナミの胸を愛撫する。
「ひゃう・・・ん・・・ぁん・・・えへへ・・・お兄ちゃん・・・赤ちゃんみたいだよ・・・」
カナミは胸に顔をうずめるシンジの頭を愛しいように抱きしめる。シンジはカナミの乳首をチュプチュパと
音を立てながら吸い上げる。するとカナミの体もそれに呼応するように浮き上がった。
「んん・・・マナカちゃんとエッチして・・・・要領得たのかな・・・?」
少し意地悪をするカナミ。彼女は少し困った兄の顔をみるのが好きなのかもしれない。
「したって言っても・・・あの時だけだぞ?しかも、あん時も今みたいに訳わかんなかったし・・・」
シンジは手でカナミの胸を揉みしだきながらカナミのお腹を下で嘗め回す。
「ふふ、そっかぁ・・・はぁん・・・おにいちゃぁん・・・・そこ・・ん・・・」
ニコニコしながら体をピクリと跳ねさせるカナミ。シンジはすでにカナミのスカートを捲りショーツ越しに
カナミのヴァギナを刺激していた。カナミがオナニー慣れをしているせいか、マナカの時よりも体が反応して
愛液を流すのが早かった気がした。
「ひゃあ・・・ん・・・私もおにいちゃんの・・・ん・・はぁ・・・してあげる・・・ん・・・」
シンジは横になってカナミのショーツを脱がしカナミのヴァギナを直に刺激する。カナミのそこからあふれ出る
愛液はシンジの指に絡みつき光を反射していた。一方カナミもシンジが下のほうにご執着しているおかげで
体が自由に動かせるようになり、同じように横になってシンジのジーンズのファスナーを下ろした。
そこには所狭しと膨張したシンジのペニスが出番を今かと待ち望んでいた。
「ん・・・お兄ちゃんの・・・おっきい・・・今気持ちよく・・・あん・・・してあげる・・・むぐ・・ん・・」
カナミはシンジのペニスをトランクスから開放してやるとそのまま口に含んだ。
そのせいかシンジの背筋にも快感が走る。
「ジュプ・・ちゅぷ・・むぐ・・・ん・・・気持ちいい・・・お兄ちゃん・・?」
カナミが軽快なリズムで音を立てながらシンジのペニスを刺激する。カナミの唾液でぬっとりと濡れたシンジの
ペニスは何ともいえない妖艶さをかもし出していた。
「く・・・気持ちいい・・・お前は・・・どうだ・・?」
シンジはカナミのヴァギナに舌を入れて中をかき回す。カナミの中の肉ヒダと液がシンジの舌を絡める。
指は割れ目の少し上の豆をクリクリと刺激してやる。そのたびにカナミの体が跳ねるのが分かる。
「ああぁん!!ん・・・はぅ・・・いい・・よぉ・・・お兄ちゃん・・・ん・・・気持ちいい・・はんん・・」
シンジとカナミの息遣いが荒くなりお互いの体から汗が吹き出てくる。カナミがシンジの内腿についた
汗を舐め取る。それは酸っぱく塩辛かった。思わずカナミは目を細める。
「ん・・・お兄ちゃん・・・いいよ・・・入れて・・・欲しいな。」
カナミはシンジのペニスを口から離すと懇願した。シンジはそのままカナミを寝かせると・・・・気づく。
「あ・・・ゴム・・・」
「ふふ・・・はい、お兄ちゃん。」
カナミがスッとコンドームをシンジに差し出す。シンジはそれを受け取ると袋からコンドームを取り出し装着
しようとする。
「よ・・っと・・・あれ・・あ、こうか?結構難しい・・・よ・・・こうか!?」
しばらく四苦八苦しながらも何とかゴムを装着したシンジ。再びカナミの入り口にペニスをあてがう。
「カナミ・・・痛かったら言えよ?俺から入れるのは初めてだからさ。」
そう言って少し腰を前に入れる。ビッとした感じの感覚がペニスに伝わる。
「っづ・・・ん・・・だいじょ・・・ぶ・・・もうちょ・・・と・・」
カナミはぐっと目を閉じて涙を堪えながらシンジを受け入れようとする。
「く・・・こうか・・・大丈夫か・・・ごめんな。俺入れるの初めてだからさ・・・」
シンジがゆっくり腰を推し進めカナミの腰とぶつかろうとする。しかし、それを阻む堅固な門。
「あう!・・・え・・・?マナカ・・・ちゃん・・と・・づ・・はぁ?」
少しずつだが、カナミの中に入っていくシンジのペニス。
「ああ・・・情けないけどさ。俺どうしても入れれなくて・・・マナカちゃんが上に乗って・・・さ。」
ポリポリと頬をかくシンジ。もう少し、あと少しで全部入る。
「そう・・なん・・・だぁああああ!!っつ・・・はい・・・った・・・?」
カナミが荒い息遣いしながら自分の股間を見る。そこには完全にカナミの中にペニスが入った光景があった。
「ああ・・・入った・・・大丈夫・・・だったか?」
シンジがカナミの目尻にたまった涙をぬぐってやる。カナミは嬉しそうな顔で言った。
「えへへ・・・私はお兄ちゃんが初めて自分で処女を奪った娘だね。」
「う・・・まぁ、マナカちゃんのは俺が奪ったとは言えないって事か?」
「うん・・・マナカちゃんはお兄ちゃんの初めての相手。私はお兄ちゃんに奪われて初めての子♪
下らない事って思うかもだけど・・・女の子にとって『初めて』は大事なんだよ。」
そう言ってカナミはシンジに微笑みかけた。シンジもそれに納得したようにカナミの腰に手を当てると
ゆっくり腰を動かし始めた。
「はぁ・・ん・・・すご・・・あん・・・・ちょっと痛いけど・・・ん・・・はぁ・・・」
ベッドがギシギシと音を立てる。カナミは快楽と苦痛の狭間を彷徨っているようだ。
「ん・・・キツイから・・・すぐイキそ・・・はぁ・・はぁ・・」
シンジはカナミを気遣ってゆっくり腰を動かしているが、すでに興奮絶頂に近いようだ。
「はぁ・・んんん・・・いいよ、お兄ちゃん・・・いつでも・・・はぁ・・・イッテ・・・ん・・」
ベッドは尚もギシギシと音を立てる。単調に腰を打ち付けるだけのセックスだが、カナミには
それが何よりも心地よかった。大好きなシンジと今自分は一つになっている。シンジに・・・『嘘』を
ついてまで果たしたかった自分の幸せ。この『嘘』がばれたら自分はどうなるんだろう。
やっぱり嫌われてしまうんだろうか・・・でも・・・でも何を犠牲にしてでも果たしたかった。
「く・・・カナミ!カナミ!俺もう・・・うぁ、イク!!!」
シンジの腰の動きが早まる。
「ん・・いいよ・・・お兄ちゃん・・・きて・・・きてええ!!!」
だって・・・小さな頃から・・・ずっとずうっと・・・好きだったんだから・・・
情事を終えた二人は裸でシンジのベッドに寝転がっていた。またも勢いでカナミとセックスをしたシンジ。
そしてシンジを求めた本人のカナミですらどこか気まずい空気を出していた。
プルルルルルルルル プルルルルルルルル プルルルルルルルル
ふと、家の電話がなる。シンジとカナミの部屋。そして、リビングに備え付けてある家の電話機。
「はい、城島です・・・ああ、母さんか。元気だよ?・・・・うん・・・・うん・・・・」
どうやら電話の主は城島夫妻のようだった。どうやらいつもの近況報告のようだ。
「うん、大丈夫だよ。カナミも元気だし・・・あ・・・そういえばさ。一つ聞きたいんだけど・・・」
シンジの言葉にビクッとするカナミ。何てタイミングなんだろう・・・シンジが聞きたいこと・・・・
「俺とカナミってさ・・・血繋がってるよな・・・・うん、いや、何となくさ。そうだよな。
俺たち兄妹だしな。うん、いや、変な事聞いて悪かった。うん、気をつけてナ。」
ピッと子機の電源を切るとカナミを見つめるシンジ。カナミは悪さがばれた子供のように
体を小さく縮めて体育座りをしていた。
「カナミ・・・お前さ・・・何でだ?」
カナミを問い詰めるシンジ。当然といえば当然なのだが・・・シンジとカナミは血の繋がった実の兄妹だった。
「だって・・・」
体を小さくしたカナミがポツリと言う。カナミが顔を上げるとすでにその顔は涙に濡れていた。
「だって・・・私本気でお兄ちゃんが好きなんだもん・・・マナカちゃんに取られたくなかったんだもん。」
ぐっと涙を堪えようとするがカナミの目からは涙が止まる様子はない。
「好きなんだもん。大好きだもん・・・ずっとお兄ちゃんと一緒にいたいよ・・・ぐす・・・」
ついに本格的に泣き出してしまったカナミ。手を目にやりエッエッと泣くカナミ。
そんなカナミにシンジは怒る事もなく、ただ・・・ただ何故かカナミの頭を撫でてやり抱きしめていた。
「ぐす・・・おにい・・・ちゃん・・・?」
「やれやれ・・・お前は大人になっても泣き虫だな・・・俺がいないとピーピー泣いてさ。」
小さい頃、シンジにべったりだとシンジが居なくなるといつも泣いていた。そんな時いつもシンジはこうして
カナミを抱きしめてあやしていたのである。
「ぐす・・うん・・・私泣き虫で甘えん坊だよ・・・お兄ちゃんがいないと・・・ダメなんだよ。」
カナミがぎゅっとシンジを抱きしめる。
「でもよ、結婚はできないぞ?近親相姦は分かったけど、近親婚は禁止なんだろ?」
シンジはカナミの髪を手櫛でときながら言う。するとカナミは顔を上げて言う。
「えへ、それは大丈夫だよ♪お兄ちゃんがマナカちゃんと結婚して、私も一緒に住めばいいんだから。
よかったね、お兄ちゃん。私とは婚姻届がないだけで事実婚だよ。」
ニパっと一転微笑むカナミ。もしかしたら壮大に嵌められたんでは・・・・
「私もマナカちゃんもお兄ちゃん以外と一緒にいるつもりないから。責任とってね、お兄ちゃん♪」
カナミはそう言うと最高の笑顔でシンジにキスをした。
大変な事を言われた。それは社会的にはタブーに近い事だろう。ある意味重婚にある意味近親婚。
法律の隙間を縫っている感じだ。社会には蔑まれた目で見られるかもしれない。でも・・・
でも、そんな未来も悪くないかもな・・・シンジはカナミを抱きしめながらそう思っていた。
今回はここまでです。誤字脱字は補完お願いします。
次回はついにアキがメインの話になります。次回で最後まで書くか
二話に分けるかは分かりませんが読んでやってください。
それでは、次回の投下でお会いしましょう〜。
そら氏、GJですよ ♪
最終的には4Pになるのかな ?
いろいろと想像しながら楽しみにしてますよ
そら氏GJ!!
さぁこっからアキがどう行動をとるか!?
新連載の情報も出てきたことで、これからの氏スレが楽しみです!
何とも豊作な一週間になりましたな
残りKB数からいって後一、二作で古田氏の更新待ち、そして新スレか?
>>そら氏 & クロム氏
GJ
両極を楽しめてよかったwww
そういえば次々スレはスレタイどうなるんだろ
今までの傑作はどれだと思いますか?
マナカの次はカナミが攻勢をかけてきたか・・・
さあ、残るは思春期最強の胸を持つ巨乳戦士、アキがどう出るかだな。
_ ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい! おっぱい!
⊂彡
そら氏GJ!相変わらず読ませる感じが素晴らしいです。
連載ってのもありますが続きを常に気にさせるのもさすがです。
本格派から剛速球投手から変化球投手、軟投タイプにナックルボーラーまで揃っている投手王国のスレはここですか?
なぁ…
今週の思春期で、ミホがネット掲示板に相談するネタがあったが……
まさかな……
>>563 誰がうまいこと(ry
可能性がなくはないが、自分としてはクロ高が元ネタかと
いやぁ、もらい濡れしまくりんぐでタイヘン
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です。
「シンジ×ナツミ」ネタです。
スルー対象ワードは「本番あり」「ちょっとだけアナルあり」「今岡性格壊れ気味」です。
題は『お似合いの二人』でお願いします。
では投下↓
ぽかぽかと初夏の陽気がまことに気持ちよい、六月半ばの日曜日の午後。
城島シンジと今岡ナツミは連れ立って町へと遊びに出た。
「蒸し暑いけど、いい天気で良かったな」
「うん、そうだね」
今日の予定は決まっている。
これから駅前に出て、最近話題になっているイタリアンカフェでまず昼食。
次に映画を観に行って、その後はショッピングなどブラブラと。
そして、最後は恋人たちのホテルを一時利用、という計画だ。
まあ、よくあるデートの形である。
それで、何故この二人がデートをするのかというと、答は簡単。
二人がつきあっているからに他ならない。
小笠原高校を卒業するときにナツミがシンジに告白し、無事めでたく……というわけだ。
交際スタートからまだ数ヶ月しか経っておらず、
互いに名前を呼び合うのがまだまだ慣れないといった感じではあるものの、立派に恋愛しあっている。
高校では同じクラスに同じ委員だったわけで、気心は十分にわかっており、気後れはない。
それにもともと、恋人云々の前に二人は仲が良いのもある。
異性とは言え、自然に会話出来る関係だったのだ。
「映画なんて観に行くの、久しぶりだな……」
「そう? 私はこの前ケイと一緒に『海犬〜リミット・オブ・ラブラドール〜』を観に行ったけど」
「ああ、あの海難救助犬の話な」
「そうそう、それ」
シンジとナツミは、同じ大学を受験しともに無事合格。
今は通学するのも一緒、講義に出るのも一緒、昼食を食べるのも一緒。
違うのはトイレに行くときくらい。
もちろん、同性の友人と過ごすこともあるが、大学では常に一緒の行動が基本になっている。
キャンパスライフを満喫しまくり、青春謳歌の真っ最中という、まこと他人も羨む状況なのだった。
◆ ◆
イタリアンカフェは当たりだった。
狭くもなくだだっぴろくもなく、屋内と屋外にスペースが別れ、採光も風当たりも問題ナシ。
値段もそこそこでボリュームもまあまあ、味は舌が蕩けるとまではいかないが、ケチのつけるところがない。
全てにおいて十分に満足出来る中身だった。
しかし、その後の映画がいけなかった。
二人が悩んだ末に選んだのは、今世界で絶賛上映中の話題作、『駄ベンチ・コード』。
「モナリザ」と異名をとるくらいに微笑が素敵な大リーガー監督の指揮っぷりと、それに左右される人々を、
おもしろおかしく、そしてちょっぴり切なく描いたスポーツ感動巨編だ。
で、このモナリザ監督であるが、采配能力は極めて低く、人柄だけで監督になったような人物。
ヘッドコーチがしっかりしていたおかげで、元々弱い戦力でもないチームは連戦連勝するが、
地区優勝を決める大事な試合に、何とそのヘッドコーチが盲腸で緊急入院してしまう。
そこで全ての指揮をモナリザ監督がとることになったから、さあ大変。
ツーアウトなのに送りバントのサイン、左ピッチャーに左の代打と常識外れの采配、
さらには一球ごとに複雑なサインを出すのでチームは上へ下への大混乱。
だが、中心選手のミケランジェロは不意に気付く。モナリザ監督のサインに裏の意味があることに。
ミケランジェロとチームメイトはモナリザ監督の出す複雑怪奇なサインの意図を見抜けるか、
また何故モナリザ監督はそのようなチームが混乱するような采配を振るうのか、
そしてチームは優勝することが出来るのか……という内容。
盛りだくさんと言えば盛りだくさんであり、俳優の演技も熱が入っていて演出も迫力があったのだが、
いかんせん話の展開がまことに理解しづらいことこの上なかった。
映画館を出た二人は、新聞の評論欄に載っていた、
「原作を読破していないと完全に理解出来ない」という一文を思い出すハメとなったのだった。
◆ ◆
「……ここ、初めてだよね」
「ああ、初めてだな」
映画の後、ショッピングの予定を潰して、二人はラブホテルへと来た。
日曜日の昼間っから堂々と入っていくのも恥ずかしいので、大通りに面している店は全て却下。
裏通りへ裏通りへと進み、人の通行が少ないところを探し、ようやく一軒発見した。
建物自体はかなり年季の入ったもので、ペンキが剥げたり看板のランプがえらく昔風で悪趣味だったりと、
目につく問題は色々あったものの、入ってしまったからには文句は言えない。
「……ホントーに初めてだよね」
「いや、間違いないって」
しかし、部屋に通されてみて、ぐるりと見回してみた二人は、どこか懐かしさのようなものを感じた。
記憶をほじくりかえしてみても、ここに以前来たという覚えはない。
だが、妙に落ち着いた雰囲気があるのだ。
内装はホテルの外観に比べ、今時珍しいと言えるくらいにおとなしめで、ケバケバしいところは一切ない。
「わかんないね」
「ああ、わかんないな」
二人は首を傾げ、視線を交し合い、そして、どちらともなく微笑んだ。
ここに来た以上、することは一つだというのに、何を変なことで語り合っているのか。
「ふふ。じゃ、シャワー浴びてくるね」
「……いや、いい」
バスルームへと向きを変えたナツミを、両腕で引き寄せて強引に方向転換させるシンジ。
ナツミは抱きすくめられて、目をパチクリと何度か瞬かせた。
「……え、でも、汗かいたし……」
「たまにはいいだろ? いきなりってのも、さ」
「……シンジ君の『たまには』はホントたまにじゃないから」
「何だよ、それ」
ナツミは首を回し、斜め後ろのシンジの顔を見上げ、ジト目で言葉を続けた。
「たまには騎乗位で、とか、たまには服を着たまま、とか。どこがたまにはだっていうのよ」
「や、そ、それはその。で、でも連続して要求してないじゃないか」
「ふーんだ、服を着たままってのはもう今月に入ってから三回くらいヤったけど?」
「……あう」
シンジはナツミの視線から逃れるように顔を背け、天井を見た。
そして、何の関係も無しに、さっき感じた既視感の正体に気づいた。
落ち着いた部屋の中で、そこだけつい最近改装されたと思しき、埋め込み式の蛍光灯。
それが、大学の講義室にあるものとまったく同じ種類だったのだ。
どことなく柔らかいその光、それに見覚えがあったというわけだ。
「あー、それはその、だな」
「ふんだ」
ナツミはシンジの腕を解くと、真正面からシンジに向き合った。
ペロリ、と赤い舌を出して唇の周りを嘗め回し、上目遣いでシンジを見上げる。
「お、お」
扇情的なその仕草に、シンジは思わず息を飲んだ。
「いいよ、その代わり……」
「そ、その代わり?」
ナツミは艶やかに笑うと、戸惑うシンジの胸に抱きついた。
「たっぷり、感じさせてね……?」
◆ ◆
「ん、んん……」
「む、ふぅ……」
濃厚な口付け。
ただ重ね合わせるだけではない。
互いの唇を舐めあい、舌を絡めあい、口内の唾液を混ぜあう。
と、そこで二人は、ほわんと口の中から喉にかけて、不思議な感覚が広がっていくのを覚えた。
ブレンドされた唾液、それが二人を官能の淵へと導くクスリになっているかのようだった。
「シンジ、くぅん……」
「……ナツ、ミ」
真正面から抱き合い、体を密着させるシンジとナツミ。
シンジの胸下辺りに当たる、ナツミの乳房の何と柔らかいことか。
ナツミの乳房に触れる、シンジの胸板の何と広いことか。
相手に全てを委ねてもいいという、不思議な安堵感。
それが、シンジとナツミの全身を、温かく、そしてふんわりと包んでいく。
「脱がせてあげるね……」
ナツミはそう言うと、シンジの胸から一端離れ、その上着のボタンに細い指を伸ばした。
上からひとつひとつ外していくその指の動きが、奇妙にエロチックなものにシンジには感じられた。
「私ね」
ナツミは手を止めずに、シンジに語りかけた。
「シンジ君の胸、とても好き。シンジ君は全部好きだけど、この胸が特に好きなの」
「……え、えーと」
シンジは戸惑いの表情を顔に浮かべた。
妙に恥ずかしい上に、どう反応していいかわからないのだ。好きと言われて嬉しいことは嬉しいのだが。
「大きくて、広くて……ああ、男の人なんだなあ、って感じなの」
「そ、そうか、って、わわっ!」
ボタンを最後まで外しきると、ナツミが不意に強くシンジに抱きついた。
その勢いのままにシンジは、背後にあった大きなベッドに押し倒される。
「あはは、何か私が強引に迫ってるみたいだね」
「……いや、みたいじゃなくて、そのまんまだと思うんだけどな」
「何よ、最初の頃は私の意思を確認する前にバンバン押し倒してきたじゃない」
「……はあ、そりゃその、そ、そうだけど」
つきあい始めたとき、当然―――と言うのはアレだが、シンジは童貞でナツミは処女だった。
二人が本格的に恋人になった、つまりヤることをヤったのは、交際を始めて間もなくのことだ。
カズヤレベルには到底及ばないとはいえ、シンジはエロ方面の知識は豊富で、欲求もあった。
ナツミの方はもっとゆっくりと段階を踏んで深い仲にになりたかったようだが、
エロ少年の性の滾りはそこまで包み込んであげる余裕などなかったわけで。
ナツミの部屋で二人っきりになったその時、シンジの性欲は決壊してしまった。
だが、強引にレイプ紛いに事を成したわけではない。
何せ、ナツミの腕力は並大抵の男以上なのだ。
本気で抵抗されたら、シンジの手足の二本は確実にポキッといかれてしまう。
顔を赤くしたり青くしたりしながら、「抱きたい」という意思をシンジは必死に伝えようとし、
最終的にナツミがあきれながらも了解した、という次第。
ロマンティックの欠片も無いが、実際はどこもそんなものである。
少女マンガみたいにキレイに展開が流れて初セックス、なんてのはなかなかないのだ。
「うふふ……」
ナツミは妖艶に微笑むと、シンジに跨ったまま今度は自分の上着のボタンに手をかけた。
シンジにした時と同じように、上から順番に外していく。
ゴクリ、とシンジは唾を飲み込んだ。
ナツミが発散する、淫らな気を感じて。
「ナツミ……」
シンジは、自分の上で素肌をさらしていくナツミに見とれた。
かつてのナツミなら、考えられない行動だ。
だが、ナツミとてお花畑に囲まれたお屋敷の純情無垢な令嬢だったわけではない。
あのカズヤのエロボケに瞬時に反応出来る程、知識は持っていたのだ。
素養は十分にあった、ということなのだろう。
シンジと体を重ねる度に、ナツミは一枚一枚と本性を露わにしていった。
もっとも、普段の生活でそれを見せることはない。
その場になってこそ、表に出てくるナツミの姿なのだ。
「んん……」
「む……」
上着を脱ぎ、ブラジャーを取り、上半身裸になった状態でナツミはシンジにキスをした。
シンジも、その濃い口付けを受け止め、しっかりと返す。
一秒、口を重ねては離し、また重ねる。
その行為を何度も何度も繰り返す二人。
「や……ん」
「……すごくキレイだな、ナツミは……」
シンジは両の手をナツミの腰に伸ばし、腰から脇腹、脇腹から脇の下へと、擦るように動かした。
シンジの手が上へ上へと登っていくにつれて、ナツミの体がブルブルと波打つように震える。
「くすぐったいよ……」
「くすぐってるんだよ」
「何それ、イジワルなの……きゃっ!」
ナツミは悲鳴とも喜声ともつかない声を上げた。
シンジが脇の下から、乳房へと掌を移動させたのだ。
そのままふにふにと、ナツミのお椀型の乳房を、優しく、だがはっきりと指を動かして揉んでいくシンジ。
「あっ、や、やだ……ぁ」
シンジの上で、ナツミの体が跳ねる。
自身の手をシンジの腕に添えるが、引き剥がす程の力はそれに無い。
「ナツミ、柔らかい……」
「あっ、あ、ああ……んん、んっ!」
ナツミは巨乳とまでいかないが、スレンダーなこともあり、身体に比して十分な大きさを持っている。
そして引き締まった身体には、贅肉の欠片も見られない。
女性特有の丸みはもちろんある。
だが、二の腕も、腰周りも、太股も、弛みらしい弛みは一切無い。
高校時代はスポーツが得意だったのも関係しているのだろう。
何せ、運動部でもないのに体育祭で一着になったり、男のカズヤをパンチで吹っ飛ばしたりしてきたのだ。
一方のシンジも、立派な筋肉とまではいかないが、ナツミが言ったように、それなりに男らしい肉体を持っている。
妹のカナミと二人暮らしで、食生活が偏らないように気をつけていた影響が大きいのかもしれない。
「や……!」
ナツミの身体の震えがより大きくなった。
シンジがスカートの中に手を突っ込み、お尻をぐっと掴んだのだ。
胸と違い、形が変わる程に力を入れてシンジは強くナツミのお尻を揉む。
そして、その指先を徐々にお尻の谷間の中心にある、小さなすぼみへと移していく。
「だ、めぇ……!」
下着越しで、直接触れられているわけではないが、ナツミに衝撃を与えるには十分な動きだった。
指の動きに合わせて、ナツミの身体にピリピリと電流に似た何かが、お尻から背中を通じ、脳へと流れ走る。
「きたな、い、よぉ……」
「……でも、感じてるんだろ?」
少々イジワル気味に、シンジは言った。
シンジがアナル好きであるということは、ナツミも知っている。
最初の体験をしてから間もなく、シンジにアナルを要求された時は、彼女は全力で突っぱねた。
やはり、相当の抵抗があったのだ。
しかし、それで簡単に引き下がるシンジではない。
だいたい、素直にあきらめるようなら性癖とは言わないだろう。
とにかくシンジは、セックスする度に交渉を重ね、ナツミのアナルを『開発』していった。
「あ……だめ、だめ……って、ば……っ」
「抵抗してもいいんだぜ?」
「……バカァ」
先述したように、ナツミは性的に秘めたものを持っていた。
ただ、年頃の女の子として恥じらいもあったし、抵抗もあった。
カズヤのように露骨に性的行動を表す人間が側にいれば、拒否反応が出てしまうのも仕方がないと言えよう。
だが、一皮剥ければ、受け入れるだけの許容量をも持っていたのも、また事実。
カズヤに対する当たりの強さは、言ってみれば自身の淫らな部分を覆い隠す行為でもあったわけだ。
「やだ、お尻でなんて……ぇ、や、だぁ……!」
拒否の言葉とは裏腹に、ナツミの身体からはゆっくりと力が抜けていった。
がくり、と前傾姿勢になり、シンジの首の横に手をついてしまう。
アナルを責められて、明らかに感じているのだ。
「ナツミは感じやすいな……」
「バカ、バカ……私、お尻なんて……す、好きじゃない……よぉ……ッ」
シンジが念願の(?)ナツミのアナルを征服したのは、それ程前のことではない。
ゴールデンウィークが終わって、五月の半ば辺りのデートでのセックスで、初のアナルセックスに及んだ。
当然、ナツミは最初嫌がったし痛がった。
シンジは出来る限りにゆっくり、そして優しくしたつもりだったが、やはり最初から双方感じるというわけにはいかなかった。
膣とは違うきつい締め付けでシンジはすぐにイッてしまい、ナツミはただ涙を流すのみ。
考えてみれば当たり前なのだ。元々、お尻の穴というのは、繋がる場所ではないのだから。
ゼリー付きのゴムを着けるとか、ローションを使うとかで解決する問題ではない。
膣よりも収縮性が強く、そして傷つきやすく、デリケートな部分であり、
いくらか感じるようになってきたとはいえ、そう簡単にコトが行えるものではないのだ。
「なあ……今日、いいか?」
「え……?」
シンジはお伺いをたてた。
本当は強引にでも、ナツミのアナルを自身のペニスで貪りたいのだが、
初めての時と違って、今の彼には歯止めをかけるだけの理性がある。セックスに慣れてきた、とも言えるだろう。
「……お尻、だけど……」
最初の時は暴走してしまったが、シンジはそれ以降こうやってナツミに尋ねるようにしている。
無理をしてナツミを傷つけたくないし、また、ナツミにも十分に感じてほしいと思っている。
アナルセックスが最初の一回だけで、二回目に及んでいないのは、そういう理由があるからだ。
「……」
ナツミは数秒、逡巡し、そして、ゆっくりと首を横に振った。
「ゴメンね……その、私……」
指はともかく、大きなペニスで快感を得られる程には、まだナツミのアナルは開発されきっていない。
好奇の気持ちは正直、あると言えば彼女の中にある。だが、やはり恐怖や嫌悪がまだ先に立っている。
「……いや、いいよ。ゴメンな」
「ううん……私こそゴメン」
シンジは本当はしたかった。
だが、焦る必要はないと自分自身に言い聞かせた。
アナルセックスは双方の同意があって、尚且つノーマルなセックス以上に準備が整っていないと難しい。
「じゃあ……普通に、いくよ」
普通に、というのもおかしな表現ではあるのだが、シンジはナツミの言葉を受け入れ、アナルでのセックスをあきらめた。
まだまだ開発段階と考えれば、性癖を押さえ込めるというものだ。
いずれ、完全に後ろで感じてくれるようになってから。
そう、それからでも遅くはないのだ。まだまだ、二人の恋人としての未来は広がっているのだから。
シンジは上に覆いかぶさっていたナツミを優しく抱き、体勢を入れ替えると、うつ伏せにした。
次にナツミのスカートを取り去り、腰をそっと持ち上げ、お尻を突き出すような姿勢にする。
ナツミのショーツの中心辺りは薄っすらと濡れているのが、シンジには見て取れた。
胸とお尻への愛撫で、しっかりと身体が反応していたのだ。
「……ナツミ」
シンジはショーツを膝の辺りまでずらした。
露わになったナツミの秘所とお尻の穴、そして太股に引っかかった下着。
すさまじいまでに、男の欲望を刺激する光景だ。
「や、だ……見ないで……っ、くうううっ! やめ、て……ぇ」
顔はおろか、身体全体の肌を羞恥で赤く染まらせるナツミ。
もちろん、シンジはやめるつもりなどない。
口内に唾液を溜め、ナツミの菊座と秘所に舌先でつーっと垂らし、
中指と薬指の二本をナツミの秘所の中へと侵入させる。
「あ、はぁ……っ!」
ナツミは身体をぎゅっと縮こめた。
顔をベッドに押し付け、両の掌で皺が寄るくらいにシーツを掴む。
恥ずかしい格好で、恥ずかしい場所を見られ、恥ずかしい行為をされている。
そのことが、逆にナツミの心の奥の淫らな炎を、煌々と燃え上がらせていく。
「ああっ、あんっ、はぁ、やあ、あっあ……っ!」
シンジは掻き混ぜるように中指と薬指を回転させ、同時に親指でナツミの最も敏感な真珠の部分を攻めた。
快楽に悶え、ナツミは大きく開けた口から涎と嬌声を外へと流す。
はしたないから声を出さないようにしよう、感じてしまう身体を押し留めようという気持ちは、雲散してしまっている。
シンジの姿がはっきりと見れない、というのも、ナツミの心を昂ぶらせる一因になっていた。
シンジの指の動きだけが感じられ、ナツミは悦びの沼の奥へトロトロと沈んでいく。
「ナツミ、すごくいやらしいな……」
「はぁあっあ、いやっ……あ! ああっ……!」
ナツミの声が一段と高くなったのを、シンジは感じ取った。
それに伴い、指の動き加速させ、激しくしていく。
「あ、あ! あんっ! は……むぅ……あ!」
シンジの指、いや、指だけでなく手、そして腕に至るまで、ナツミの愛液でびしょびしょになっていた。
何滴か、小さい透明な玉となって飛び散り、シンジの顔や髪にかかる。
「は……あ、あ、あ……あーっ!」
ぶるぶるっと、まるで瘧のように大きく身体を震わせるナツミ。
シーツをぐいっと握り締め、顔半分をその歪んだシーツに押し付ける。
首筋から背中にかけて、まるで桜の花が咲いたかのように、さーっとピンクに染まっていく。
「ナツミ……」
シンジは思った。とてもキレイだ、と。
桃色の肌に浮かんだ、いくつも汗の粒。
部屋の灯りを受けてキラキラと輝き、実際、官能的な美しさを放っていた。
「……あ、あぁ……」
一際多量の淫液が溢れ出し、太股を伝って垂れ落ちて、膝で止まったショーツをさらにぐしょぐしょにしていく。
自分の腕とナツミの太股、そこにねっとりと絡みついたいやらしい液体を交互に見て、シンジは自身の腰を浮かした。
上着を取り、ベルトを外し、ズボンとトランクスを蹴り上げるように脱ぐ。
優しくしよう、傷つけないようにしようと心に誓っても、まだシンジは十九歳。
少年をやっと卒業したばかりの歳だ。
欲望を何時までも鉄の鎖で雁字搦めに縛りつけておくなど、出来はしない。
「ナツミ……」
それでも、シンジは一応ナツミに声をかけた。
だが、答えは返ってこなかった。
首を伸ばし、シンジはナツミの横顔を覗き込んでみる。
唾液に塗れた唇は閉じられておらず、頬と目蓋の辺りが時折ピクリピクリと震えているのが、シンジにはわかった。
ナツミの身体が、頂点に達した余韻の中にまだあるという証拠だった。
「……」
シンジの心に、少し黒い欲望が芽生えた。
この状態のまま、ナツミを犯したいという思い。
「……ナツミ、ナツミ」
シンジは、激しくいきり立った自身の怒張にコンドームを被せ、その先端を、ナツミの秘所にピタリと当てた。
視界に、ヒクヒクと僅かに小さく開閉するナツミのアヌスが入ってくる。
今なら、抵抗なくそちらに入れることも出来るが、シンジは理性を総動員してその欲求を抑え込んだ。
さすがに、それは卑怯だし、ナツミを痛めつけてしまうと考えたのだ。
「行く、よ……」
ぐっ、と腰に力を入れ、前へと進んでいくシンジ。
同時に、熱い肉の襞が、シンジの分身を包み込んでいく。
「……う、あ」
スゴイ、とシンジは思った。
ナツミはまだ意識が朦朧としており、自分の意思で締め付けをしていないというのに、
膣は自動的にシンジのペニスをぎゅっと受け止め、蠕動させて、射精を促してくる。
「ナツ……ミィ」
プチン、とシンジの頭の中で何かが切れた。
本当の限界だった。これ以上は、男としての獣欲を縛りつけておくことなど出来ない。
むしろ、それが当然で、よく今までナツミを思って我慢したと言えるだろう。
シンジはジゴロでも、場数を踏んだAV男優でもない。
余裕なんて無い、スケベな若い男なのだ。
「ナツミ!」
シンジはナツミの背中に覆いかぶさると、激しく腰を動かした。
バックの変形姿勢だ。
ナツミが腰を浮かせていないため、深い挿入感こそは無かったが、
意識が薄いゆえのダイレクトな膣内の締め付けが、シンジを高みへと登らせていく。
やがて、シンジのはぁはぁという荒い息に、もうひとつ別の息の音が絡みつき始めた。
「ナツ、ミ……ッ、」
「……っ、あ……、はぁ……ぁ」
「ナ、ツ……ミ?」
「……シン、ジくぅ……あっ、んんっ……」
ナツミの感じ易い身体は、彼女を眠らせてはおかなかった。
シンジから受けた快楽を強引に脳に送りこみ、覚醒させてゆく。
イッた後の気だるさを追い出し、また性の悦びを目覚めさせる。
もっとも、先の行為で体力を瞬間的に使い果たしていたので、シンジのリズムに合わせることがなかなか出来なかったが。
「ナツミ……ッ、手を……」
シンジはナツミの手首を掴み、斜め後方に引っ張り上げた。
シンジが膝立ちになるに伴い、ナツミの上半身も吊り上げられるように浮く。
「はっ……あ、ふぁあ……、かは……っ」
掠れた声がナツミの口から漏れ出て行く。
断続的にナツミの身体は小さくイき、一番大きな波へと飲み込まれていく。
「ナツミ……ナツミィ……ッ!」
「あ、ああっ、あぁ、あッ、くぅんッ、シン、あぁッ、はうっ」
言葉にならない声。そして、パンパンと腰と尻がぶつかりあう音。
身体から立ち上る、汗の匂い。
性器から脳へ、そして全神経の末端まで送り込まれていく、凄まじいまでの快感。
「……ッ!」
ナツミの締め付ける力が一段と強くなったのを、シンジは感じた。
「ア……!」
シンジの突きこむ勢いがより増したのを、ナツミは感じた。
「ナツ、ミィィッ!」
「シンジ君、シン、ジくん……っ、あぅ、イク、う、んんーッ!」
限界は突然に訪れた。
シンジは熱い精の塊を、コンドームの中に放出した。強く、長く。
「……かは、あッ……」
「……っあ、あ」
ナツミは顎を上げた。
強張った身体から力が抜けてゆき、乱れてぐしゃぐしゃになったシーツの中にその身を埋める。
その上に、同じように身体を被せていくシンジ。
耳元でシンジの息の音を聞きながら、ナツミはぼうっとした頭で思った。
吐き出されたシンジの精が自分の中を満たしていく、と。
コンドームを着けているのだから、実際は違う。
だが、ナツミはハッキリと感じていた。シンジの精が身体の中に広がっていくのを。
それは子宮からゆっくりゆっくりと身体に広がっていき、塗り潰していくのだ。
乳房を、肩を、太股を。
腕を、首を、頭を。
「……あ、あ」
フッ、とシンジの重さがナツミの上から無くなった。
シンジがどいたわけではない。
ナツミが感じなくなったのだ。
最高の快楽の代償として、身体は疲労しきっている。
「……」
薄れいく意識の中で、ナツミは思った。
ああ、自分の中を満たしていくのは、シンジくんの愛なんだ―――と。
「はぁ、はぁ……」
正直、身体を少し動かすのも、シンジにとっておっくうだった。
こんなに疲れるのなら、そのうちホントに腹上死するのではないかと思える程だ。
だが、シンジは全力でセックスする以外の方法を知らない。
自分を完全にコントロールする術も、相手を完全に支配化に置く技も体得していない。
「ナツミ……?」
右手の指を伸ばし、ナツミの髪を掻き分け、頬の辺りをトントンと叩いてみる。
だが、ナツミからは何の反応も返ってこない。
「……また、気を失っちゃったのか」
セックスでイク時、女の感じる快感は男のそれの数倍とも数十倍とも言われる。
確かめた人などいないだろうから、風説の類かもしれないが、
さっきの手による愛撫の時といい、今のセックスといい、ナツミが意識を失っているのを見ると、
あながち間違っていないようにシンジには思えた。
実際、シンジは疲れてはいるものの、気を失ってはいない。
「ん……」
シンジは重りをつけられたかのように鈍くなった身体を動かし、ナツミの上からどいた。
にゅる、と半分程柔らかくなった自身のペニスが、ナツミの中から抜け出てくる。
そして、コンドームを外すと、それを口のところで縛り、ティッシュで包んでゴミ箱へと放り投げた。
「あ、いててて」
腰と首に痛みを感じ、シンジは顔をしかめた。
無理もない、結構強引な姿勢で繋がったのだから。
「ふう……」
ここでタバコの一本でも吸えれば格好良いのかな、などとくだらないことを考えつつ、シンジはバスルームへと向かった。
ナツミが復帰するのは、もう少し後になるだろう。
とにかく、それまでに自分は身支度を整えておくべきだとシンジは考えた。
このままここで一夜を過ごしたいという思いもあるが、二人は学生であり、明日も講義がある。
それに、シンジはカナミが、ナツミは家族が家で帰りを待っているのだ。
何時までもここでちんたらとしているわけには、いかなかった。
◆ ◆
「すっかり暗くなっちゃったね」
「ああ、きっとカナミ怒ってるだろうなー」
既に夜の九時を回り、街には夜の闇が落ちてきていた。
「ゴメンね、私が起きなかったから」
「いや、ナツミのせいじゃないよ」
結局、ナツミが目を覚ましたのはコトが終わってからゆうに三時間は経った頃だった。
あまりにナツミがぐったりとして目を瞑っているので、シンジは声をかけるのを躊躇ったのだ。
で、目覚めたナツミは慌ててシャワーを浴び、帰り仕度をし、
二人して逃げ出すようにラブホテルから出てきたというわけだ。
ナツミが眠ったままだったら、下手したら休憩ではなくて宿泊扱いになっていたかもしれない。
「お、メールが……」
シンジの携帯が軽やかなメロディーを奏でる。
シンジは恐る恐るといった風に、携帯を取り出し、受信メールを見た。
「何? カナミちゃん?」
「……うん」
ナツミはシンジの手元にある携帯を覗き込んだ。
メールにはただ一言、『ご休憩ご苦労様』とだけ書かれてあった。
「……これって、カナミちゃん物凄く怒ってない?」
「……多分怒ってると思う」
「今日は遅くなるかもしれないって言ってあるんでしょ?」
「ああ、いや、九時までには帰るって言ってあったんだよ」
それじゃ仕方ないわね、という風にナツミは肩をすくめた。
ナツミの方はと言えば、「遅くなる」とハッキリ親に伝えてあるので、携帯に電話もメールも入っていない。
ナツミの親は厳しい方ではあるが、父母ともにシンジのことをいたく気に入っているので、
多少帰宅が遅れようとも、逆に歓迎の態度すら示すのだ。何なら泊まってこいと言ったことさえある。
今後二人が別れずに、いずれ結婚することになったとしても、
それはかなり先の話になるのだから、何とも気の早い両親ではある。
「ね、シンジ君、御飯どうする?」
「あー、そうだな。どうするって言っても、ここら辺りじゃファミレスかラーメン屋……って、またメール?」
「え、またカナミちゃん?」
「そう……。えーと、『晩御飯は食べましたか? 冷えたカレーならありますことよ、ホホホホ』だとさ」
「……ねえ、もしかしてカナミちゃん、カレー作って待ってたんじゃない?」
「……そうかもしれない。あれ、でも晩御飯は食べてくるって伝えたはずなのに」
首を傾げるシンジ。
その背中に、ナツミは思い切り平手を叩きつけた。
「いってー! 何するんだよ!」
「うふふ、丁度いいじゃない?」
「何が?」
「晩御飯よ。今からシンジ君の家に言って、そのカレー食べましょ?」
「え、本気か?」
シンジは驚いた。
確かに、シンジ一人で帰るより、ナツミと連れ立って帰った方が、カナミも怒りをぶつけにくいだろう。
幸い、カナミとナツミはとても仲が良い。
たった一人の兄を奪い取った憎いヤツ、と敵対視されてもおかしくなかったのだが、
カナミはスムーズにナツミの存在を受けれた。
ナツミが間に入れば、緩衝材として十分な役割を果たすだろう。
「でも、お前の帰りがもっと遅くなるぞ?」
「うふ、そしたらシンジ君、泊めてくれる?」
「いや、それはちょっと」
シンジは躊躇った。
自分と妹だけなら別に普通、自分と恋人でも問題ナシ。
だが、自分と妹と恋人の三人で一泊、というのはどうなのか。
問題が無いと言えば無いし、あると言えばある。
いくらナツミとカナミが仲良しとは言っても、物凄く微妙な空気が流れそうだ。
「じゃあ、ここからシンジ君の家まで競走して、シンジ君が勝ったら私は素直に帰るわ。私が勝ったら泊まるということで」
「な、ちょ、待て! 競走でお前に勝てるわけないだろ!」
「問答無用! よーい、ドン!」
「おい! 待て! 待ってくれー!」
あっという間にダッシュでシンジとの差を開いていくナツミ。
何と皮肉なことか、ここでシンジの優しさと思いやりが裏目に出てしまおうとは。
ラブホテルでさっさとナツミを叩き起こしていれば、ここで競走などというハメに陥らなかっただろう。
それが、ナツミを寝かせてしまったがために、気力と体力を回復させてしまったのだ。
ナツミが目を閉じている間、シンジはずっと手持ち無沙汰で起きていたわけで、回復の度合いは歴然としていた。
「待って、はぁはぁ、待ってくれぇ、ナツミ」
「待たない!」
シンジは必死で追いかけたが、追いつくはずがない。
星明かりと街灯に照らされたナツミの姿は、徐々にシンジの視界から小さくなり、やがて角の向こうに消えた。
「く、そっ。蒸し、暑いったら、はぁ、ありゃしない」
シンジは立ち止まると、膝に手をつき、大きく息を吐いた。
今日がいい天気だったことを、シンジはちょっとだけ、ほんのちょっとだけ恨んだ。
「おーい、シンジくーん、このまま行っちゃうわよ?」
シンジは顔を上げた。
角の向こうに消えたと思っていたナツミが引き返してきたのだ。
どうやら、全然ついてこないシンジに呆れて戻ってきたらしい。
「これじゃ競走にならないじゃない」
「はぁ、はぁ、だから言っただろ、勝てるわけない、って」
「……じゃ、自動的に私の勝ちってことでいいわね? それじゃ、先に言ってカナミちゃんに事情説明しておくから」
手をひらひらと振ると、ナツミはまた駆け足でシンジの前から去っていった。
「……今度ラブホテルでヤる時は、寝ても回復しなくらいに思いっきり何度もイカそう」
ナツミの後ろ姿を見ながら、シンジは心に決めた。
そして、一分程その場で立ち止まり、息を整えてから、また歩き出した。
ナツミが駆けていった、その道を追って。
F I N
ここまでです。
ここ最近、思ったような文章が捻り出せず、少しマンネリを感じてます。
マガジンで新連載も来ることですし、気合を入れなおして出来るところまで頑張りたいと思います。
では、また
ピンキリ氏GJ!!
マンネリだなんてとんでもない!
いつも読み手を楽しませてくれる貴方はすごいです!
新連載も始まるようですし、新しい風を受けてピンキリ氏が納得できる作品が出来るのをお待ちしてます!
GJでした!
最後に…
海犬〜リミット・オブ・ラブラドール〜
駄ベンチ・コード
普通に見てみたいと思ったwwww
ピンキリ氏GJです! ナツミのあの感じのキャラは自分としては大好きです。
駄ベンチ・コードみてーーーーーーーーー!!!!!!
乙でした
駄ベンチ・コードがどうにも気になってなかなかエロに集中できんかったw
ボール球を使って流れを作る(余文を書いて内容に厚みを持たせる)タイプの書き手さんって、そこらへんが損になったりしてしまうんだな
まあでもエロい今岡は大好きです
ピンキリ氏GJ&乙!!
駄ベンチ・コートの人気に嫉(ry
コードね↑
そら氏の続きマダー?
っていくらなんでも気がはやすぎるか
585 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 08:27:41 ID:HPc/pqCl
さて、新連載な訳だが。
何にせよ、いずれ新旧エースを中心にすばらしいSSが投下されることでしょう>新連載あかほん
>>584 あんまり早すぎてもダメだってアイ先生が言ってました。
>>584 __
_,.. -‐'':::::::::::::::::::`:::...、
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r‐- 、,_ヽ ,` l ヽ, /'::| l.;'.:.i.:l ' ., , . '/'.:/.:.:./ヽ
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'ー‐---、 ヽ `、 /.:.:.:.:.:.:ヾ`-'´/.:.:.:./ /
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l|| .| ||l ゴウン
i|| !_________||l ゴウン
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l|| \ ./;ω; 三 ;ω;ヽ \
i|| ゴウン\゙'〜〜〜〜〜〜'゙ \ ヽ
l|| ゴウン \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
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l;/ i lヽ::l /:::::::< よ 欲求不満?
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∠_,, 、 > / l ヽ
/ l ヽ- '´`ー' ヽ
AA貼ると残りKBが…
気にするな・・・気にするわなぁ
ごめん
次回作もやっぱエロイんすかね?
シモじゃなきゃト全じゃない
いかん…アヤナ分が不足してきた…
オレも不足してきたのかも
確かアヤナ話が投下予定に入ってる職人さんがいた(後書きでそう言ってた覚えが…)
まぁいずれ間違いなく誰かが書くだろうから心配無し
そもそも裏スジというものはだな、正確には「尿道海綿体」というのだ。表面のスジは「陰茎縫線」とも言うが。
盛大な誤爆…吊ってくる…
>>598 氏家スレでは誤爆かどうか分からないレスだなwww
とりあえず陰茎inケイ
次スレの季節?
次スレキボン
スレタイどーする?
やはり時期的に【祝・新連載】とか入るのかな?
【あかほん】氏家ト全 19【妹は思春期】【濱中アイ】
これでいいのでは?
まだあかほん入れなくてよくないか?
【あかほん濱中】氏家ト全総合19時間目【妹ひまわり】とか?
スレタイ決めてから立てたほうがいいッスかな
まあまだ後作品1〜2本は落とせる容量だとは思うけど
来週の氏家黄金週間に備えてそろそろ新スレの準備はしておいたほうがいいかな…
濱中の連載が終了したのに濱中作品の投下が全然減らない件
こんばんは、そらです。続き書きあがりました。
要領の関係上残りの話を半分に割って、残りは書きあがり次第新スレで投下します。
さて、今回はアキの話。一応自分的に1話目から伏線らしきものを
張って見たんですが・・・お気づきになられれば幸いです。
それでは「影四つ 第四話 First Kiss」です。どうぞ〜。
「そっかぁ・・・カナミもなんだ・・・」
ある日、矢野アキは自宅のベッドに腰掛けながら友人のカナミからのメールに目を通していた。
いつものふざけたエロメールではなく・・・いやある意味ふざけたメールなのかもしれない。世間的には。
それは前回の事をあらわしたメールだった。カナミの実の兄、シンジと関係を持ったこと。
アキはふぅと息をついて体をベッドに倒した。既にマナカもシンジと関係をを持った事は知っている。
話を聞いたとき、胸が痛んだ。理由は分からない。ただ、何だか胸が締め付けられる感じを覚えた。
しかし、アキにはその正体が何かは分からなかった。昔にしろ今にしろアキは何気に異性に人気がある。
顔だって可愛らしいし、スタイルもいい。なによりそのさっぱりした社交的な性格が受けているのだろう。
だが、アキはただの一度も恋愛を経験したことがなかった。別に興味がないわけじゃない。アキだって
年頃の女の子だ。興味がないわけじゃなかった。ただ、アキを恋に陥れる相手がいなかっただけ。
しかし・・・そんなアキにもついにそのような相手が現れる。カナミの兄のシンジ。あくまで「そのような」だ。
アキ自身は好きと気づいてないかもしれない。しかし、本能は確実にシンジを求めていた。
シンジがマナカにキスしようとしたのを止めた本能。マナカ、カナミがシンジと関係を持ったと聞いた時の
アキの胸を締め付けた気持ち。それは「嫉妬」だった。誰だって好きな人が他の異性と仲良くしてるのは
見たくないだろう。増してや、それが肉体的関係になれば特にだ。
その嫉妬の気持ちこそがアキがシンジに抱いてる気持ちを決定づける物だった。
「そりゃ嫉妬ね。ふふふ、そうかそうか〜。アキもついに・・・・うふふ〜。」
あくる日、アキは珍しく友人の岩瀬ショーコと帰り道寄り道をしていた。
「嫉妬・・・なのかなぁ?ただ、見たくなかったのよ。」
アキがハンバーガーをパクつきながら言う。ショーコは何だか嬉しそうに話を聞いている。
「でもさ、お兄さんとマナカはキスしてたんでしょ?何でその時だけ止めたの?」
アキ自身それが疑問であった。実際、あの時(1話目)シンジとマナカはアキが止める前にもキスをしていた。
もちろんあの時だって多少は胸が痛んだが、あの止めた時ほどじゃなかった。何か・・・きっと何かがあったのだ。
「まぁ、あんた自身がそれが分かれば自分の気持ちを分かるんじゃない?私はあんたはカナミのお兄さんが
好きなんだと思うけどね。」
ショーコがズズズとジュースを吸いながら言う。シンジが好き。自覚はしてないが・・・きっとそうなんだろう。
「何で止めたかかぁ・・・う〜ん・・・何か体が動いたんだよなぁ・・・」
「ふふ、もしかして疼いたとか?私もして欲しい!みたいな感じにさ。大丈夫よ、アキ。焦らしもなかなか・・・」
「私はそんな話はしていない。」
とハァハァ言い出したショーコにアキは鋭く突っ込みを入れた。アキはやれやれとため息をつきながら
ジュースをすする。そんなアキにショーコは髪をかき上げながら言った。
「ま!あんたら恋愛赤点生徒じゃない私は分かっちゃったけどね〜。」
「なにぃ!?だったら教えてくれても・・・」
しかしショーコはフフンと笑いながら
「ダメよ。これはアキが気づかないと。でもそうね・・・ヒントならあげるわ。アキが止めたキスと止めなかったキス。
アキが本能的に見たくなかったのは・・・誰からキスすることだったでしょう?」
と言った。アキは首を傾げる。正直意味が分からない。同じキスに変わりないんじゃ?
「ああもう・・・あんた本当鈍いわね・・・もう一個ヒントよ。例えば・・・これ。」
ショーコはアキの肩を掴む。アキは不思議そうに目を丸くしている。
「んで、次はアキ。あんたが私の肩を掴んで?」
アキは言われたようにショーコの肩ををつかんだ。そして、気づいた。
「あ・・・そうか・・・そうなんだ。」
アキの決して良くない・・・と言うか悪い方の頭が閃いた。それはもうサガシリーズの電球のように。
「そういうこと!さ、分かったら行動しなさいな。このままじゃマナカとカナミに追いつけないわよ?」
ショーコは笑いながら言った。アキもニッコリ笑うと
「うん。ありがとう、ショーコ。」
「やれやれ。今日はカナミもいないし、昼飯は自作すっかなぁ・・・」
日曜日。カナミはマナカと遊びに行くと言って出て行ってしまった。カナミはお昼作っとこうか?とシンジに
言ってはいたが、いつもカナミに頼る訳にはいかないとシンジはカナミの提案を断ったのである。
シンジが台所で何を作ろうか思案に暮れていたときだった。ピンポ〜ンとチャイムが鳴った。
「あん?宅急便か?はい、城島ですけど?」
「あ、こんにちは、矢野です。」
インターホン越しに聞こえてきたのはアキの声だった。シンジは少し不思議に思いながらも玄関をあける。
「あ、お兄さん。こんにちは。」
玄関を開けるとそこに居たのはやはり矢野アキだった。セーターにミニスカート。首にはマフラーを巻いて
多きめのコートを羽織っている。冬のなので厚着気味だが、それでもアキの豊満な胸が分かる。
「アキちゃん。どうしたの?てっきりカナミ達と一緒だと思ってたけど。ああ、外は寒いし上がってよ。」
シンジはアキを家の中に招き入れた。とりあえずリビングに通してシンジはソファに腰を下ろした。
「お邪魔します。ええっと・・・今日は少しお兄さんに用があって・・・」
アキは通されたリビングでマフラーとコートを脱ぎながらいう。コートを脱ぐときに否応なしに突き出された
胸がシンジをドキドキさせる。服を着ててもカナミやマナカとか比べ物にならないのが分かる。
「あの・・・お邪魔でしたか?」
アキがオズオズとシンジに聞いてくる。
「ああ、いや。大丈夫だよ。特にやることなくって暇だったし。」
シンジはハハと笑いながら答える。アキはそれを聞くと安堵の息を漏らし、次の瞬間には神妙な顔になった。
「それでですね・・・その・・・お話、聞いてもらえますか?」
「え、ああ。うん。聞くよ。」
シンジは何となく予感していた。いや、これは予感なんかじゃないかもしれない。分かっている。あの事だ。
無関係そうではあるが、アキだって当事者だ。
「あのですね。私、ずっと考えていたんです。何であの時・・・マナカとお兄さんのキスを止めたのかって。」
シンジは思い出す。確かにあの時、マナカとのキスをアキに止められた。
「ずっと不思議だったんです。あの時より前からお兄さんとマナカは・・・その・・・キスしてたのに。」
そうなのだ。アキが止めた時より前に、すでにマナカとシンジはキスをしているのである。
「うん・・・恥ずかしい話だけど、俺とマナカちゃんはキスしてたね・・・」
今思い出しても赤くなる。マナカからキスされた事。しっとりとした唇の感覚は今でも離れない。
「でも、私分かったんです・・・私が無意識に見たく無かったモノが何なのか・・・」
シンジはゴクリと息を呑む。
「私・・・お兄さんからキスするのが見たくなかったんです・・・自分からキスするって事は・・・その人が好き・・・
想っているって事・・・私はきっと、それが見たくなかったんです。」
シンジの頭にガツーンと衝撃がくる。些細といえば些細な理由だろう。でも・・・この少女はそれを良しと
しなかった。
「あはは。我ながらバカな理由ですよね。私、嫉妬してたんです。お兄さんからマナカにキスする事に。
それは、お兄さんがマナカが好きって事・・・・認める事になっちゃうから・・・」
アキが言葉を続ける。シンジはただただアキの言葉を聞いていた。
「私・・・好きみたいです・・・お兄さんの事。嫉妬するって事はその人が好きって事だから・・・」
そしてアキの口から出た告白。シンジはその言葉を聞くと、無意識に体が動いた。
「!?お兄・・・さん・・・?」
シンジはアキの肩をガシッと掴んでいる。アキは少しビックリした表情を浮かべている。
「だったら・・・これが俺のファーストキスになるのかな・・・」
「え・・・んんっ・・・・」
シンジはそのままアキの唇に自分の唇を押し付けた。アキの体がビクッとしたのが分かる。しかし、それは
拒絶ではなくただの驚きによるものだ。アキはそのままシンジに体を預けた。
長い時間が過ぎる。長い長い・・・本当に長い触れるだけにキス。
「ん・・・お兄さん・・・・」
どれだけキスしてただろうか、シンジが唇を離すと言った。
「軽蔑されるべき事なんだろうけどさ・・・知っての通り俺はマナカちゃんとも・・・カナミとも関係を持った。
たださ・・・その実一度も俺からキスはしなかったんだ・・・だから・・・今のが俺のファーストキス。」
少し頬を染めながらシンジは優しく言った。ただの詭弁かもしれない。だが、アキにはそれでも嬉しかった。
アキにとって重要なのはその人の意思で、その人の考えで関係を持つこと。シンジの言ってることが本当
とは限らない。でも、アキにとってシンジから・・・自発的にキスをしたのはアキが初めて・・・その言葉が
嬉しかった。
「だったら・・・私もです・・・」
アキは少しだけ顔を上げるとシンジの唇に自分の唇をくっつけた。そのまま腕をシンジの首に回す。
シンジもアキの肩を抱きしめる。伝わってくる互いの体温が心地よい。
「ん・・・っふ・・・」
息が漏れる声がする。しばらくするとアキは唇を離す。
「えへへ・・・私も・・・お兄さんがファーストキスの相手です。」
アキはそう言って自分で照れながらも笑った。そんなアキが愛しくてシンジはアキを抱きしめる。
「ひゃ・・・ん・・・温かい・・・男の人ってこんな温かいんですね。」
ビックリしながらもシンジを受け入れるアキ。シンジの胸の中で心地よさそうにしている。
「アキちゃん・・・キスしていいかな?その・・・もっと深い方・・・」
シンジがアキに言う。というのも、さっきの2回はただ触れるだけのキスだったのだ。
「あ、その・・・いいですよ。ファーストキスで・・・その・・・ディープは嫌ですけど・・・2回目ならいいです。」
アハハと髪をかきながら言う。シンジはアキの言葉を聞くとアキに顔を近づけていった。
アキもそのまま目をつぶりシンジの唇を待った。
「ン・・・ふ・・ちゅ・・・はぁ・・・」
シンジの舌がアキの口の中に入ってくる。アキも初めての経験に戸惑いながらも赴くままにシンジと舌を
絡ませる。徐々に息が荒くなり、顔が紅潮していくのが分かる。
「はん・・・ん・・・じゅ・・・ちゅる・・・」
二人の交換し合った唾液が滴り落ちる。しかし、二人はそれを気にする事もなくキスを続けた。
シンジはそのままアキの胸を包み込んだ。しかし、アキはそれにビックリしてかバッと体を引かせた。
「ひゃっ!!あ・・・ごめんなさい・・・その・・・」
「あ、俺の方こそごめん・・・その、つい・・・」
微妙に気まずい雰囲気が流れてしまう。それを断ち切ったのはアキだった。
「あの・・・その・・・お兄さんは好きです・・・ちょっとビックリしただけで・・・」
アキが手で何か意思表示しながら言う。
「うん、俺こそ何か調子乗ってた。ごめん・・・」
「いえその・・・お兄さんとするのは・・・嫌じゃないですよ?その・・・え、エッチ・・・」
最後の方はボソボソと小さい声になってしまう。男っぽいと言われ・・・と言うか実際それっぽい所が
あってもアキも女の子だった。シンジも思わずしおらしいアキに見惚れてしまう。
「お兄さんはしたいですか・・・・・エッチ。」
「・・・そりゃまぁ・・・男だし・・って。何か言い訳がましいかな。」
ハハとシンジは頭をかく。アキは顔を俯かせながら言う。
「だったら・・・いいですよ。お兄さんの事好きだから・・・私も全然知識とかないですけど・・・その、色々
頑張りますから・・・・」
アキが手をモジモジさせている。シンジはそれを見て本当に可愛らしい子だななんて思ってしまう。
「だから・・・一個だけお願いがあります・・・お兄さんから・・・言ってください。その・・・したいって。」
まだまだ顔を伏せているアキ。きっと彼女には「その人から」と言うのが大きい意味を持つのだろう。
シンジはアキの肩を掴むと顔を上げさせて言った。
「俺は・・・アキちゃんとエッチしたい。」
「ふぇ・・・は、はい・・・が、頑張ります。」
アキの体の筋肉が固まっていくのが分かる。どう見てもガチガチだ。シンジがゆっくりアキの体を撫で回して
リラックスさせようとしていた時だった。その敵は急にやってきた。
ぐ〜〜〜〜〜 ぎゅるるるるるる〜〜〜〜
「あ・・・・」
そう、アキがやってきたのはお昼。そしてシンジは昼食を作ろうとしていた。つまり・・・
「ぷ・・・はは・・・あはははははは!!お兄さん、お腹凄い音ですよ!?」
そう、シンジの腹の虫が盛大な音を立てて鳴ったのである。ここでちょっとばかしキザな男なら
「いいんだよ。なぜなら俺はこれから君を食べるんだから。」
なんてあま〜〜〜〜い言葉を言うのだろが、シンジはそうもいかない。もう、ムードはぶち壊しだった。
「お兄さん、お昼御飯作りましょうか?」
アキが笑いながら言っている。どうやら相当ツボだったようだ。シンジもやる気がなくなったのか
「・・・そうだね。アキちゃんも食べるかい?一緒にお昼作ろうか。」
と言ってソファーから腰を上げた。アキもそれに連れ添って台所へ向かう。
どうって事はない。これからでいいんだ・・・そう、これからで・・・
ここまでです。490にはちょっと届かずですね。脱字誤字は補完お願いします。
一応今までの話はシンジには受身になるように注意を払っていたんですが
どっかで矛盾してたらすいませぬ。
さて、次で今回の話も最後になります。そんな長くならないはずなので
お次は早めに投下できると思います。それでは次回の投下でお会いしましょう。
あま〜い!
甘すぎる!
そら氏GJ!しおらしいアキがかわいすぎる!
どんな結末になるか超期待してます
そして次スレキボン
ケータイからなんで誰か頼みます
相変わらずそら氏は最高だ……最高にGJすぎる……
このあふれんばかりの萌え切なさエロ……まさに堂々エースのピッチングだ……
俺もたてられんかった、スマネ後頼む
620 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 01:26:39 ID:aRqnfL69
アイドルのあかほん
主人公:飯田シホ(13)かみ癖
アヤナ風:如月カルナ(16)現代っ子
小さい娘:有銘(ありな)ユーリ(10)芸歴9年
「レイ・プリンセス」という芸能プロダクションは、当初1人だけ新人獲得の予定だったが、
間違って上の三人を同時に呼び出してしまう
社長である柏木レイコは、会社側の落ち度ということで、三人とも雇うことに、
ただし、ユニットとして。
ユニット名は「トリプル・ブッキング」
飯田「よしゃーー!! 私もこの身体売るぞーー!!」
飯田「キミ、大丈夫?ケガない?」
有銘「は はい…まだ生えてませんケド それが何か?」
飯田(変な奴に声かけちまった)
飯田「飯田と申すます!!」
有銘(かんだ)
こんな感じ
次回:♯2 こんにちわ マネージャ
そら氏GJです!アキ編の続きを楽しみに待ってます!
>私も全然知識とかないですけど
ここで反射的に「ウソこけ」とツッコミを入れてしまった俺は失格ですか?orz
いや、だってあれだけカナミ達に鍛えられてんだし…w
そら氏乙です!
ところで次スレはまだ立ってないの?
スレタイは
>>607の
【あかほん濱中】氏家ト全総合19時間目【妹ひまわり】とか
【あかほん】【濱中アイ】氏家ト全総合 19時間目【妹】かな?
>>625 イヤ、古田氏の更新が終わるまで保守しながら放置したほうがいいのでは?
しかしネタバレが
>>620にあるのはやっぱり馬鹿がいるからだろうか・・・・・
小ネタを期待している俺がいる
古田氏、更新お疲れさまです!
いつもありがとうございます!
実はワールドカップで小ネタがあるんですが、投下しようと思ったら日本があんな……。
ふざけんな胸糞悪いからやめろ、ということでしたら自粛します。どうでしょうか……。
ピンキリ氏ぜひ投下お願いします!
投下キボン
四年に一度、世界中が沸き立つイベントがある。
ひとつはオリンピック。
そしてもうひとつは……。
「祝! ワールドカップ開催〜! ということで飲むわよ!」
「中村先生は別にワールドカップでなくても飲んでますけどね、いつも」
場所は中村リョーコのマンション。
部屋の主たるリョーコの他に、濱中アイ、小久保マサヒコ、天野ミサキ、的山リンコの総勢五名が集まっていた。
若田部アヤナがいないが、さすがワールドカップだからと言ってもアメリカから飛んで帰ってくるわけにはいかない。
ちなみに、当然ながら未成年の三人は烏龍茶とジュースである。
「何よ、そんな細かいことにこだわってたら男が廃るわよ?」
「俺の男の廃り具合なんて中村先生に判断されたくありませんけどね」
リョーコが就職しようとも、マサヒコが高校生になろうとも、ボケと突っ込みの役どころは変わらない。
いつもの風景、というヤツだ。
「ワールドカップはお祭りよ? ガーッと飲んでガーッと盛り上がりましょう!」
「……盛り上がるのはいいんですけど、集まる必要があったんですか?」
「何よー、アンタサッカー好きなんでしょ? 何でそんなにノリ悪いわけ?」
そう、マサヒコはサッカー好き。
特にサッカー部に入っていたわけではないが、友達と広場で遊ぶ程度には嗜んでいる。
上背が高くないので、中盤から前線をチョコマカと走って飛び出しを狙うというプレースタイルだ。
セレッソ大阪の森島みたい、といえば聞こえが良すぎるが、まあそんな感じだ。
「好きなのは好きなんですけどね」
旗持って声枯らして応援する、とまでマサヒコは熱心ではなかったり。
Jリーグでも海外のリーグでも特に贔屓のチームを持っておらず、
スタープレーヤーの華麗なシュートやパス、ドリブルを純粋に楽しむタイプのファンだった。
「まあまあいいじゃない、せっかくなんだからパーッといこうよ」
アイが二人の間に割り込んだ。
その手には、ケンタッキーフライドチキンが握られている。
片手ではない、両手にだ。
「そうだよマサちゃん、皆が集まったのって久しぶりなんだから」
「やっぱりこうして揃うといいよねー、アヤナちゃんは残念だけど」
ミサキとリンコもアイに同意した。
もっとも、ミサキの本心はマサヒコと二人だけで観戦したかったのだろうが。
「……そうだな」
マサヒコは頷いた。
愚痴っぽいことを口にしても、こうして集まってワイワイやるのは本当は嫌いではない。
「よし、それじゃ乾杯だ! 皆コップを取れ!」
リョーコの音頭に従って、それぞれがコップを手に持った。
「はいっ、カンパーイ!」
「カンパーイ!」
「乾杯!」
「えへへ、かんぱーい!」
「……乾杯!」
かくして、宴は始まったのだった。
「そういえば先輩、えらく気合入ってますね」
「ん? そう?」
リョーコは上から下までばっちり、サッカーのユニフォームでキメていた。
イングランド代表のものだったりする辺り、結構ミーハーである。
そのわりに背中のネームが「NAKAMURA」になっていたりと、変にこだわるところはこだわっている。
「ま、カタチから入るのはジョーシキだからね。コレ新品よ新品、特注よ特注」
「……カタチだけでも駄目ですけどね」
「ふふん、カタチも真似出来ないようでは失格よ?」
マサヒコの突っ込みをロナウジーニョもかくやというドリブルでかわすリョーコ。
「あれ、でもこのユニフォーム、シワ寄ってませんかぁ?」
見てないようで以外に見ている少女、リンコが横合いから口を挟んだ。
マサヒコたちはその言葉を受けて、まじまじとリョーコを見つめた。
成る程、言われてみて気づいたが、新品の割りにはまっさら感が無い。
「あー、これ昨日使ったから」
「昨日?」
「うん、セイジと」
「……」
マサヒコとアイは詳細を尋ねるのをひかえた。大方の予想はついたからだ。
同じユニフォームを着てプレイするとは言っても、片やドイツで片やベッド。
その落差たるやマリアナ海溝のごときものがある。
「そ、そういえば豊田先生は呼ばなかったんですか?」
ミサキも感づいたので、話をキャプテン翼の日向君並に強引に切り替えようと試みた。
「んー、アイツは自宅で一人で見るって」
「へぇ、そうなんですか」
「一応声はかけたんだけどね、それが俺の観戦スタイルだからほっといてくれ、ってさ」
きっと日本中、いや世界中にそんな感じでテレビに噛り付いている人は多いに違いない。
全員が全員、賑やかに集まって応援するという人間ばかりではないのだ。
セイジはサッカー部の顧問でもあるわけで、リョーコやマサヒコたちよりも『真剣』なのだろう。
「無理矢理引っ張ってきても良かったんだけどさ、昨日シゴキまくったから勘弁してやったのよ」
「……は、はぁ」
「マラ十一回ヌキ、もといマラドーナ十一人ヌキって感じだったわね。ゴールの奥にドバッ、FKも華麗にピュッ……」
「はいはい、そこら辺にしときましょうね」
話が卑猥な方向へと流れはじめたので、マサヒコは宮本ばりにラインを操作してボールを取りにいった。
「むっ、何よう。私の伝説的ドリブルの話を聞きたくないのか?」
「聞きたくありません」
「あっちにタマを転がしてはシュート、時には左右からたわわに挟みこんで絡めとり、股ヌキだって……」
「つうかアンタ、ホントに真面目に観戦する気あるのか!」
あまりにあまりなリョーコの喋くりに、さすがにキレるマサヒコ。
実にワールドカップは戦争とはよく言ったものだ。
冷静を装っていても、知らず知らずのうちに感情がほとばしり始める。
まあ、この場合はサッカーのせいと言うより、リョーコのせいなのだが。
◆ ◆
「……結局、こうなるのか」
「……あはは」
マサヒコとミサキは顔を見合わせ、力無く溜め息をついた。
彼らの目の前には、荒れた試合終了後のグラウンドもかくやというくらいに色々なモノが散乱し広がっている。
欠けてしまったコップ、汚れたお手拭、唐揚げの骨、サラダの野菜の切れ端、ポテトフライの食べかす等々。
「仕方ない、このまま帰るわけにもいかないし、片付けるか」
「うん、そうだね」
マサヒコはキッチンからゴミ袋を取ってくるようにミサキに言うと、まずテーブルの上から掃除し始めた。
「あーあ、お酒もこぼしちゃって……」
アルコールを摂取しながらの試合を見るというのは、言ってみれば観戦の一番の醍醐味でもある。
問題は、熱狂的になるがあまりに、周囲が見えなくなってしまうことだ。
トイレ休憩ハーフタイムを挟んでの中盤以降の展開は、まさにそんな風に進んでいった。
リョーコがエロ発言する、酔っぱらったアイもボケる、リンコが天然ぶりを発揮をする、さらにリョーコが暴走する、といった具合。
いったいロングパスなのかそれともショートパスなのか、サイドチェンジなのか中央突破なのか。
縦横無尽と言うか傍若無人と言うか、いかにイタリアが鉄壁の守備を披露しようとも、
おそらく守りきれなかったであろう程に、三人はかっ飛ばした。
「やっぱり、理由つけて騒ぎたかっただけなんじゃ……」
今、三人は酔いと疲れでグースカと眠っている。
体を寄せ合って寝ているその姿は、微笑ましくはあるが、どこか小憎らしさも感じられた。
「マサちゃん、ゴミ袋あったよ」
「おう、サンキュ」
とりあえず、缶とビン類、そして燃えるものを分別してゴミ袋に放り込んでいく二人。
と、その動きのリズムが重なり、互いの手と手が触れ合った。
「あ」
「あ……」
マサヒコとミサキは慌てて腕を引っ込めた。
中学卒業を契機に正式につきあい始めた二人であり、手を繋ぐことくらいはすでに慣れたものだったが……。
「……」
「……」
デートする時はずっと手を握りあっているのだから、今更照れること自体がおかしい。
おかしいが、こういった不意の肌の触れ合いが、妙に恥ずかしかったりするのも事実。
「ミ、ミサキ……」
「マサちゃん……」
二人の周囲から、音が消えた。
正確には、二人が音を感じなくなった。
ただ、自分自身のトクントクンという心臓の動悸だけが、鼓膜でなく脳に直接響いていく。
「……ミサキ」
「マ、サ……ちゃん」
顔を朱に染め、マサヒコとミサキは1p、また1pを互いの距離を詰めていく。
トン、とミサキの手からゴミ袋が落ち、そのミサキの手を、マサヒコが今度はしっかりと握り締める。
ゆっくり、ゆっくりと、二人は顔を近づけ、唇を寄せ―――
「レッドカード」
「っへ?」
「わ、わわわっ!」
突然の声に、二人は驚いて思い切り後方に飛び退った。
「このフィールドでは純愛禁止。よってレッドカード」
そう呟きつつ、のそりとリョーコは起き上がった。
眉根を寄せているのは、不機嫌なためかアルコールによる頭痛のためか、それとも両方か。
「……ったく、マークを外すとすぐにコレとは、お調子乗りなことね」
「い、いや、その、ちょ、調子になんか」
「そ、そうですっ、乗ってなんかいません」
必死で否定するマサヒコとミサキだったが、見られてしまった以上は苦しい弁解に過ぎない。
「マサ!」
「は、はい?」
ビシ、と人差し指を突きつけられ、マサヒコはさらに後退した。
「ここはアウェーよ。どうしてもヤリたけりゃホームグラウンドでしなさい」
「え、あ、ヤ、ヤルなんて幾ら何でもそこまで考えてませんよ!」
「……あー、じゃあキスまではやるつもりだったわけね、やっぱり」
「……うげ」
リョーコの巧妙なオフサイドトラップにあっさりと引っかかるマサヒコ。
酔ってフラフラとはいえ、この辺りは流石にリョーコ、百戦錬磨である。
「そいでミサキ!」
「は、はいっ!」
次にリョーコはミサキを指差した。押されてミサキはぐっと背筋を伸ばしてしまう。
「アンタも空気に流されすぎ、もっと成長して女を磨きなさい」
「ううっ」
「油断して気を許さないことね。どこでスライディングされるかわかったもんじゃないわよ?」
「は、はい」
マサヒコとは変わって、諭すようにリョーコはミサキに語りかけた。思わず、ミサキは素直に頷いてしまう。
「ま、成長するのは中身だけじゃ駄目だけどね、ヒック」
「……へ?」
「ワールドカップ、世界クラスとまではいかなくても、まずはCカップを目指してね?」
「な!?」
「……!」
マサヒコは退いた。ずずずずいっと退いた。
見たのだ、見えてしまったのだ。ミサキの体から白いオーラのようなものが立ち上るのを。
「あわ、わわわ」
ピクシーと呼ばれた名選手、ドラガン・ストイコビッチは、自分にレッドカードを出した審判に対し、
カードを奪って逆にレッドカードを突きつけたことがある。
時と場所、そして状況が違えど、マサヒコは今、ピクシーと同じようにリョーコにレッドカード返しをしたい気分だった。
十分後、マサヒコはさらに散らかった部屋を一人で片付けるハメとなった。
ミサキに暴言を吐いたリョーコは自分勝手に眠りの園へと戻っていき、
ミサキはミサキで余ったお酒を自棄であおって不貞寝、アイとリンコは起きる気配もナシ。
「ああ……」
かつて、日本がワールドカップ初出場を決めたフランス大会。
そこで、使った紙吹雪等を試合後にキチンと片付ける日本サポーターの姿勢は世界的に評価された。
マサヒコは思った。
日本サポーターは、自分達のゴミを自分達で整理したから賞賛を受けた。
自分は、自分で汚したわけではないゴミを片付けているのに、誰からも褒められない。
この差は何なのだろう、と。
「ガンバレ、俺……」
顔を上げると、マサヒコは自らにエールを贈った。
どんなに理不尽な展開になっても、腐ることなく、気を鼓舞して立ち向かう。
それは、ドイツのスタジアムもここ日本の小さなマンションの部屋もかわらない。かわらないはずだ。
「はあ……」
のっそりと手を伸ばし、マサヒコは床の上に散らばったポテトチップスのカスを集め始めた。
まだまだ、キレイになるには時間がかかりそうだった。
時計の針は十時過ぎを指したばかり。
ロスタイムは、まだまだたっぷり残っている―――
F I N
空気嫁としかいえない
俺はピンキリ氏のこういう小ネタ好きだな
乙&GJ!