サイアリーズ様も15年前はょぅι゙ょですが何か?
ミアキスも10年前は(ry
ヒント:レックナートの声
普段神秘的なレクナート様がよがり狂うとこがみたい
目見えない彼女が
「いや!止めて姉さん!こんな事…もう、いやぁぁっ!」
でも本当は感じてるみたいな
だって何百年も男日照りだろうし、幼い頃から一緒だった姉と昔の悪ふざけみたいに
むしろ、レックナート様が、歴代の主人公達を夜這いしまくりんぐwww
3のみなさんと4主にも行って欲しかったなあ。
レック→クリスのレズなんか、ねっとりとやばい。
あれ、4主にきたっけ?石版無かったのは覚えてるんだけど。
レクナートって、主人公選びする時、鼻歌とか歌いそうだよな
「ふんふふ〜ん、次はどんな美少年にしようかしら…
いゃん困っちゃーう」
歳を考えて下さい!
>>664 4では、眠る4主の枕元に何度か現れてくれたぞ
レック様は。
Vではルックの回想とEDにしか出なかっただけか。
ヒューゴとゲドは好みじゃなかったのか?w
てんかいせいじゃないしな
トーマスの枕元にたってうぶなトーマスにあれやこれや…
うん、これイイ!!!
んでトーマスの貞操の危機に駆け付けたセシルを巻き込みww
やっぱ被凌辱ネタがいいよ
盲目の美女なら凌辱に最適でないの
>>671 実はネタ的にはおいしそうなんだよなあ…。
介護というか手助けしようと思ったらつい手がいけないとこに、
みたいなのが好みだが。
ツヴァイク先生がレク納豆に襲いかかったりとか
おまいらツヴァイクなら何してもいいってわけじゃないんだぞw
男は度胸!
なんでもやって
みるものさ
高和
主人公の睦ごとを覗き見しながらオナヌーする
レックナート様
レクナート様は盲目だとあれほどry
心の目があるじゃない
汁つきもいいが、あえて縛られて遠巻きに眺められるというシーンで…
たとえば発動前に捕らえられちゃったアルママンが玉座に縛られて視姦されたり
クリスが敵に捕らえられて連行されるシーンとか…
せっしゃはカミーユタンのエロスが読めれば、それで幸せナリヨ
酔って人格変わった(関所で坊ちゃんにゴルァしたみたいな)グレミオに
無理矢理押し倒されたりさ
2,3年前にT主とレックナートでH後の会話みたいなSS読んだ記憶がある
どこのサイトか忘れたがもう一度読んでみたいもんだよ
682 :
6スレ970:2006/07/03(月) 14:01:24 ID:0fAAqlgI
レックナート様のエロとは、お前らもまた無茶を言ってくれるぜ。
燃える故郷。矢で打ち抜かれる一族の者たち。
一族の紋章魔法をもってしても持ちこたえられない。
「もう諦めて、その紋章を渡せ。世界の安定のために。」
痛みでかすむ目でははっきりとは見えないが、相手は真の紋章を使おうとしている。
私たちよりも完全な紋章をはるかな昔から使ってきた男。敵うわけがない。逃げるしかない。
「いつか…いつかあんたにこの代償を払わせてやるわ!この紋章で!」
『姉』の手の甲に門の紋章が閃く。私も力を合わせ、転移魔法を発動した。
目が覚めると、いつもの寝室の中でいつものように寝ていた。
何のことはない。ただの夢だ。しかし、一瞬何が起きたのか分からないほど、
現実味のある夢だった。あの日の恐怖と屈辱がはっきりと蘇る。手のひらの汗を感じる。
とんとん、と軽いノックの音が聞こえた。それにも、体がびくっと反応する。
「おはようございます、レックナート様。お食事の用意ができました。」
「ええ、すぐ行きます。」
弟子の少年の声に応じて、寝台から身を起こした。
着替えて部屋から出ると、戸の先にはすぐにルックが立っていた。
私が出てきたのを見て、ゆっくりとした足取りで食事の間の方に歩いていく。
見えぬ目とは言え、長年暮らした塔でもあるし、精霊の声もあるから困ることはない。
しかし、前を歩くものの音があればよりわかりやすいのも確かだ。その心遣いが嬉しかった。
ふいに、先ほどの夢が頭をよぎった。
私達の村を焼いたあの男と、私の前を進むこの少年は、『同じ存在』なのだ。
歩を早くして、ルックの体に後ろから抱きついた。腕で、彼の両腕を封じる。
「レックナート様!?」
ルックが驚いた声をあげるが、構わない。首筋にふっと息をふきかけると、
彼の背中がぞくぞくと震えるのが抱きついた体に伝わる。
「や、やめてください!セラに見られたら!」
「彼女は今寝室で昼寝でもしているのでしょう?昨日は良く眠れなかったようだから。」
「け、けど!」
忌まわしいあの日、姉と私の故郷を涼しい顔をして焼いた男と同じ声。
黙らせてやりたくなって、顔をこちらに向かせて唇を奪った。
抵抗するように押し縮まっている舌を無理やり解いて絡めとる。
しばらくそうやって責めてやると、抵抗もしなくなりルックの舌も応じるようになった。
両手で彼の顔を探る。手のひらに伝わる感触と、精霊の声が彼の顔の造作を教えてくれる。
自分の写し身がこうして私に犯されていることをあの男が知ったら、どんな顔をするだろうか。
彼の衣の合わせ目から手を入れ、男根を軽く掴んだ。
「ん、んむぅ!?」
私の動きにルックは身をよじらせ抗おうとするが、
彼自身のものを握られていてはどうすることもできないだろう。
彼の口内を犯し続けながら、手で軽く男根をしごいてやる。
「はぁ、ん…」
興奮で息が荒くなり、それも少しずつ硬くなり出した。
かさを刺激するように、強く激しく手を動かす。彼の体も硬直していくのが分かる。
そろそろ限界だろう、と思ったところで、強く根元を握り締める。
「うぁっ、レックナート様!?」
口を離し、彼が抗議する。
「あなたが何をして欲しいのか、言うことができたら離してあげましょう。」
息をつめ、震えながら逡巡している彼の姿が『見える』。
当然だろう。これまでこんなことを要求したことはない。
彼をいたわるようなふりをしながら、受け入れただけだ。無理をさせたこともない。
しかし、今日は特別だった。この声が、私に従うところを聞きたいのだ。
「お願いします、い、イカせてください…!」
「よく言えましたね。」
手の力を緩め、おまけとばかりに擦ってやった。
「うっ…。」
息が漏れる程度の声で彼がつぶやき、果てるのが分かる。
どん、と、軽く突き放すように手を突き出し、彼の体を離すと、ルックは力なく床に沈みむ。
「食事の前に、着替えてきなさい。」
「は、はい、レックナート様。」
言い渡し、私はまた歩き出した。後ろで、よろよろと自室に戻るルックを感じる。
私も熱いものが溢れ、衣を汚しているのが分かったが、構う気にはなれなかった。
686 :
6スレ970:2006/07/03(月) 14:05:42 ID:0fAAqlgI
これで終わり。…書いたらレックナート様のエロというよりルック陵辱になった。すまん。
GJ!!こんなことしとるからルックはグレちゃうんだレックナート様エロいよ!レックナート様。
百年近く引きこもって世間知らずなレクナート様は
実はウブな処女だよ派な俺とは認識が決定的に違うが、エロいな
大人(過ぎ)の女の悪意溢れる悪戯に、普段クールなルッキュンもこのざまだ
昔のヤツ読んでたら面白いネタがあったので掘り起こしてみる
【ノーブラ】 リムスレーア、メルーン、エレシュ、シュンミン
【スポーツブラ】 スバル
【Aカプ】 ルクレティア、チサト
【Bカプ】 リオン、レレイ、ルウ、ウルダ、ラニア、フェイレン、ローレライ、ニフサーラ
【Cカプ】 アレニア、ルセリナ、シルヴァ、ハスワール、ビッキー、ノーマ、ハヅキ、キャザリー
【Dカプ】 マリノ、ユマ、サギリ、イザベル、ゼラセ、シャルミシタ
【Eカプ】 ミアキス、ラン、リンファ、ニケア、マハ
【Fカプ】 サイアリーズ、ネリス
【Gカプ】 アルシュタート、ズンダ、フヨウ、ジーン、ベルナデット
【奇跡】 キサラ
修正頼んだ。ケツは無理だった。
リオンBも無いだろ…
>690
スバルとどっこいだろうな。
>>686 モギャー!!
ヒクサクと絡めてくるとは思わなんだ。
GJ!
レックナートはウィンディのことを思いながら、ベッドの中で
声を殺して泣きながら自慰をしてそうな人派な俺も萌えた。
ハヅキはBだと思う
ランはもっと↓でもいい(・∀・)
695 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 15:11:34 ID:DsQSwWyS
マリノのDカプはどう考えてもただの脂ぼ(ry
アンダーがすごいサイズなんだなきっとw
ミアキスはEもないだろ
あの服は着膨れすると思う
ネタ投下したヤツだけども
リオンは迷ったんだけど設定資料見てたら別にないわけじゃないなと思ったんだ。スバルレベルだろうか。
ハヅキは鎧つけててあれだし鍛えてるからCかと思ったが確かにBかもしれない。確かにランはもっと上か
>>695言うな。笑
本拠地の人間がミアキスは隠れ巨乳だって言ってたから……巨乳ってEぐらいか?と安易な考えだったすまん
鍛えてると必然的にアンダーも大きk(ry
ハヅキもゲオルグみたいに日本人体型だとしたらなおさらじゃね。
ムラード先生ならみんなのサイズ知ってるよ。
本拠地でこないだ健康診断したから。
ゴガギーン
ドッカン
m ドッカン
=====) )) ☆
∧_∧ | | / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( )| |_____ ∧_∧ < おらっ!出てこいムラード
「 ⌒ ̄ | | || (´Д` ) \___________
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| | | | | へ//| | | |
| | | ロ|ロ |/,へ \| | | |
| ∧ | | | |/ \ / ( )
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リオンの女王岸姿は胸あての分を差し引くと…
私服もカシュクールはたるんだゆとり分で胸が大きく見える筈なんだが…
私服でビキニでカシュクールを選ぶその心の襞を汲み取ってあげようじゃないか
ほらサギリが表情無くしたように元カクリヨの影響で
性知識・性意識とか無くなっちゃったんだよきっと…
一部俺なりに改正。
みんなの意見も足してみた。
特にアンダーがでかそうな方々を修正。
【ノーブラ】 リムスレーア、ミルーン、メルーン、エレシュ、シュンミン
【スポーツブラ】 スバル
【Aカプ】 ルクレティア、チサト、リオン、ルウ
【Bカプ】 レレイ、フェイレン、ローレライ、ニフサーラ、ハズキ、ノーマ、ハスワール
【Cカプ】 アレニア、ルセリナ、シルヴァ、ラニア、ビッキー、キャザリー、ウルダ、マリノ
【Dカプ】 ユマ、サギリ、イザベル、マハ、シャルミシタ、ミアキス
【Eカプ】 ラン、リンファ、ニケア、ゼラセ、フヨウ、ズンダ
【Fカプ】 サイアリーズ、ネリス
【Gカプ】 アルシュタート、ジーン、ベルナデット
【奇跡】 キサラ
新意見求む。
新SSも求む。
704 :
ウィルボーン:2006/07/04(火) 21:01:43 ID:+0x6YPu9
乳談義豚切りスミマセン。
テオとソニア投下します。エロはほとんどないので、嗜好にあわない方は
お手数ですが、スルーお願いします。
遠征の前日にソニアの屋敷で過ごすことは、すでにテオの習慣になっていた。
数ヶ月前までは、それはほんの一時間ほどの短い逢瀬であった。父親として、
一家の大黒柱として、出征前の最後の夜を家族で過ごすのは至極当然のことだったからだ。
だが、今は家に帰っても迎えてくれる者はいない。
家政婦によって掃除され塵一つない部屋、コックが作る豪華な食事も、テオにとっては
無味乾燥のものでしかない。
あの雨の日を境に、全てが変わってしまったのだ。
テオが年若い恋人であるソニアに温もりを求めるのは自然の成り行きであった。
「どうしたソニア、今日はやけにおとなしいな」
食事を終えて寛ぎながら、テオはソニアに問いかけた。普段のソニアなら、たとえどんな
過酷な遠征の前日でも笑顔で接してくれていた。同じ武人として、残された者に悲しい顔を
されるほど滅入ることはないと分かっていたから。だが、今夜ばかりはそうもいかない。
「いつもは笑って送ってくれるじゃないか。今回も笑って見送ってくれ」
テオはいつもと変わらぬ笑顔でソニアの肩を抱いた。伝わってくる熱にうかされ、ソニアは
意を決して顔を上げた。
「テオ…。こんなこと言ってあなたを迷わせるのは本意ではないけれども、一度だけ言わせて。
今からでも間に合うわ。戦には行かないで」
「君らしくもない弱気な発言だな。私が負けるとでも思っているのか?」
「わたしは、あなたがティルを殺すのも、ティルに殺されるのも見たくないのよ」
ソニアは俯いて長い睫毛を震わせた。しばらくの沈黙の後、テオはソニアの手を取った。
「私は行かねばならぬ。ティルは私の息子である前に、陛下に弓引く反乱軍のリーダーだ。
私は帝国五将軍筆頭として、そのような輩を野放しにしておくわけにはいかぬ」
「でも、あなたの大事な息子よ」
「ソニア、君にも分かっているだろう。武人とは親子の情より優先すべき忠義があるということを」
テオに眼差しはゆるぎなく、ソニアはそれ以上言葉を紡ぐのを諦めた。何を言ってもテオの決意は
変わらない。言葉の代わりに涙が溢れ、頬を伝う。テオは困ったように頭を掻き、無骨な仕草で
頬の涙を拭った。
「すまない。私はこういう風にしか生きられぬ」
「分かっているわ。そんなあなただから、惹かれたのだもの」
ソニアは涙が滲む瞳を細め、精一杯の笑顔を浮かべた。
「わがままついでに、一つ頼まれてくれないか」
「なあに?」
「私が死んだら、ティルのことを頼む」
「テオ!!」
ソニアは顔を強張らせたが、テオはあくまでも普段と同じ、穏やかな顔だった。
「もちろん私とて負けるつもりで戦に臨みはしない。だがソニア、時代には流れがある。
帝国の腐敗はもはや我々も認めざるを得ない。新たな力の台頭は、起こるべくして起こったのだ。
その中心にいるのが私の息子であること、それは喜びでもある。よくぞ起ってくれた、と」
そう話すテオの表情は明るく、息子の成長を喜ぶ一人の父親だった。
「あれは周囲の人に恵まれている。だがまだ若い。側で苦言を呈す者がいなくては。
ソニア、私の代わりに君にその役目を託したい」
「いやよ!そんなの自分勝手だわ。自分の役目なら、自分で果たせばいいのよ」
ソニアは激しく頭を振って、テオの胸に縋りついた。
「そんなにティルが心配なら、帝国を出ればいいわ。クワンダ殿もミルイヒ殿もすでに解放軍と
共にあるというじゃない。わたしだって、あなたと一緒なら…」
「ソニア」
高ぶる言葉を、テオの感情を抑えた冷たい一言が遮った。
「ソニア、そのようなことは間違っても口にしてはならぬ。我々帝国五将軍は陛下のために
生きると誓った。その誓いを、いかなる理由があろうと破ることはできない。帝国をここまで
腐敗させてしまったのは、我らにも責任があるのだ。だから私は、たとえなんと言われようとも…」
テオは言葉を詰まらせた。実直で正義感溢れるテオにとっては、帝国が腐敗しきっていると
認めるのは辛いことだろう。だが、官吏が私腹を肥やし平民が無理な税と徴兵に苦しんでいる
という事実は、隠しようがない。
十年前の継承戦争で、そういった輩は一掃したはずなのに。歴史は繰り返すと言うのか。
いや、絶対のカリスマであった皇帝の威光に影が差しているということなのか。
数年前から亡き王妃に良く似た素性の知れぬ女を招きいれて以来、皇帝は変わってしまった。
あらゆることに無気力になり、たがが外れた国は一気に腐敗した。
それでも、テオにとって仕える主君はバルバロッサただ一人。たとえ歴史が解放軍を選んでも、
その軍門に下ることはない。それが滅びの道だと分かっていても。
「たとえ相手が自分の息子だろうと、ソニア、君だとしても。私は陛下をお守りする将軍として
全力で戦うのみだ。分かってくれとは言わない。許してくれとも言わない。私はこの役目に
誇りを持って立ち向かうだけだ」
一度収まった涙が、再びせりあがってきた。
「泣かないでくれ。その、君に泣かれると困る」
「あなたが泣かせるんじゃないの」
ソニアは口を尖らせて、涙を拭った。無骨で生真面目で男らしい、そんなテオに惹かれたのだ。
もう何も言うまい。戦う男の道を塞ぐことはすまい。残された女に出来る、ただ一つのことだ。
「わたし、待ってるわ。あなたの好きなもの作って、あなたの帰りを待っているから」
「特別な用意などいらないよ。ソニア、君の笑顔があればそれだけでいい」
普段は決してこんな甘い言葉を使うことはない。残されるソニアへの、テオの精一杯の優しさだった。
ソニアは微笑んでテオの頬にキスをした。お返しとばかりにテオの唇がソニアのまぶたに
触れる。まぶた、耳、頬と伝い、ふっくらとした唇に触れた。欠けたピースが重なるように
それはぴったりと符合する。
ソファに押し倒され、ソニアは全身でテオを受け入れた。今日を最後の夜になどしたくない。
でも、覚えておかなくちゃ。自分が愛した男の逞しさを、熱を、吐息を。
二人は飽くことなく互いを貪り、求め合い続けた。
テオの戦死の知らせが届いたのは、シャサラザードへ向かう行軍でのことだった。
ソニアはどこか遠い世界の出来事のように、その知らせを受け取った。心のどこかで
ああやっぱり、そんな風に思った。
息子との一騎打ちの末、壮絶な戦死を遂げたと言う。武人として父として、満足して
死んでいったのだろう。テオがそれを望んだのなら、それは悲しいことではない。
シャサラザードでの攻防戦は、解放軍の奇襲もあって、数の上では勝っているはずの帝国軍が
押されていた。五将軍のうち四人が抜けた今、軍の規律は大きく乱れ、脱走や寝返りも
後を絶たないのだ。
時代が変わる。テオの言っていた意味がソニアにも分かるような気がした。
ティルたち解放軍は今や日の出の勢いで驀進し、方や帝国軍は黄昏に追い立てられている。
解放軍の一群が、ソニアのいるところまで迫って来ている。
テオを殺したティルが憎いわけではない。ただ一人残った将軍として、ここで負けるわけには
いかないのだ。
「いたぞ!ソニア将軍だ!」
大声といくつかの足音が聞こえ、ソニアは立ち上がり剣を抜いた。角から数人の人影が現れる。
「あ…!」
その中の一人を見て、ソニアは驚きのあまり立ちすくんでしまった。テオに良く似た少年。
一年前はまだ幼さすら残す少年だったのが、少年の俤は残るものの、今では背も伸び、
筋肉もつき、なにより父と同じ強い眼差しでソニアを射る。
傍らにはテオの部下だったアレンとグレンシールがいる。カシムもクワンダもミルイヒも。
独特の額飾りをつけた少女は竜洞騎士団の者だ。エルフもコボルトもドワーフもいる。
一年前雨の中僅かな供人と都を追われた少年は、今や種族も派閥も超えた大勢の仲間を従えて、
目の前に立っている。
叶わない、素直にそう思った。時代の転換点が今、この瞬間なのだと思い知る。
ソニアは剣の切っ先を自分の方に向けた。
テオ。あなたの息子は大丈夫よ。大勢の仲間に見守られ、健やかに成長している。
あの子はわたしがいなくても大丈夫よ。だから、あなたのそばに行ってもいいかしら。
あなたのいない人生など、考えたくもないの。弱い女だと笑っても、いいわ。
だけど、わたしはもう疲れてしまったわ…。
「ソニア!」
喉を突こうと身を乗り出そうとしたソニアを、強い力が引きとめた。それはティルの声でも
あり、テオの声でもあった。
……少女の頃、母に連れられて行った宮中で、テオの指揮する軍事訓練を見るのが好きだった。
早くに父を亡くしたソニアにとって、テオは父親のような存在だった。
少女の憧れが、確かな恋に変わったのはいつのことだろう。
母が事故で亡くなったとき、一番に駆けつけて全てを取り仕切ってくれたのは、テオだった。
自身もその少し前に妻を病気で亡くしており、ソニアの悲しみをまるで我がことのように、
全身で受け止めてくれた。
しっかりしなければ。絶望と不安の中で家を守るために、歯を食いしばって立ち続けるソニアが
泣けたのは、そのテオの腕の中だけだった。
多分その時には、テオを一人の男として愛していたのだと思う。
片思いでも構わなかった。だけど、少しでも近づきたくて。側にいたくて。自らを厳しく律し、
少しでもテオに相応しい人間になりたかった。
テオが自分を受け入れてくれたのは、ずいぶん後になってからだった。お互いの立場や過去、
年齢が二人の間に壁となってそびえていたから。だから、テオが自分と同じ気持ちだと知った時。
初めて唇を重ね、体を重ねた時。愛していると囁かれた時。涙が出るほど嬉しかった。
この人と出会うために生まれたんだと。体の奥に熱いものを受け止めながらそう思った。
やっと自分の半身を見つけたような、そんな気さえした。
やっとみつけた片割れを失って、もう生きている意味などない。
だからテオ、あなたのそばに…。