【涼宮ハルヒ】谷川 流 5章【学校を出よう!】

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1名無しさん@ピンキー
やあおひさしぶり。それともはじめましてと言うべきでしょうか。
そんな嫌な顔をされるのは少しばかり心外です。
僕はこの出会いを天に感謝したいと思っている位なんですよ。
とっととスレの説明をしろ?僕としては今の邂逅の瞬間を悠久の時をかけて味わっていたいのですがね。
しかし僕はあなたのその気持ちを斟酌できないほど自分が度量の小さい人間ではないと思っています。
手短に説明致しましょう。
此処に来たあなたの目的、そうそれが受身であるのかつくり出そうとするものなのかは僕にはわかりませんがね、
後者であれば特に喜ばしいことです − それが谷川流氏の二次創作に関するものであればきっとそれは果たされると僕は確信しています。
もしそれが果たされなかったとしたら、要するにあなたの望むような「作品」が見あたらなかったとすれば、
それこそあなたに与えられたチャンスです。
あなたのその思いを新たな「作品」にぶつければいい。此処の誰もがそれを歓迎するでしょう。

おっと、僕は少し喋り過ぎたかも知れません。このスレの子細に関することは、
我らが団長の所信表明を含む>>2以降の説明に任せるとしましょう。
2あぼーん:あぼーん
あぼーん
3名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 19:32:46 ID:pw/76zrN
谷川流スレッド設立に伴う所信表明

我がスレッドでは、谷川流作品のSSを広く募集しています。
過去にエロいSSを書いたことがある人
今現在、とても萌え萌えなSSを書いている人
遠からず、すばらしいSSを書く予定がある人
そういう人が居たら、このスレッドに書き込むと良いです。
たちどころにレスがつくでしょう。
ただし、他の作品のSSでは駄目です。
谷川流作品じゃないといけません。注意してください。

@前スレ
谷川流 第4章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1132324589/

@これまでに投下されたSSの保管場所
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/
4あぼーん:あぼーん
あぼーん
5名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 19:42:18 ID:TSLqZik8
>>1乙
6名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 20:44:40 ID:PgWEHlqi
>>1
おつ〜
7名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 21:32:24 ID:sGfAnHKC
1乙
8名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 22:29:45 ID:uQrY0ogw
1
乙カレー
9名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 22:53:19 ID:yurWi6TW
1乙
10名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 23:13:58 ID:Cd6eiEJs
>>1さん大好き!
11名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 23:48:09 ID:+EQKRyG2
>>1さん乙華麗
12名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 00:23:18 ID:x3tSL0dS
1乙
13名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 00:38:10 ID:dYLkJ2WG
14名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 03:07:46 ID:ifyZbMi4
1さん乙
15名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 04:03:44 ID:LX50LOZ5
いきなりあぼーんですか!!
何があったの?
16名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 06:38:37 ID:Q2elntFZ
>>15気にするな気にしたら負けだ
17名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 14:06:39 ID:GvvRpKoF
1乙にょろ!
18名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 19:53:11 ID:TaIzI+RK
キョンと長門朝倉にょろで4Pに挑戦する強者はおらぬか?
19名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 20:10:10 ID:glvQ9AC/
そんな物よりキョン×みくる を書いてくれる神はいないのか
20名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 20:11:20 ID:GVJWyfP4
やっぱりハルヒとキョンだろ
21名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 21:05:13 ID:+c0X33pU
とりあえず前スレ埋めろよ
22名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 22:17:22 ID:rsxEqqcS
お疲れ。
まぁとりあえずみんなあわてすぎだ。もちつけ。
23名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 23:31:26 ID:mV29mDP2
ハルヒ「ねえ、みんな。これからみんなでこの世の不思議を見つけに行かない?」

古泉「えっ!?いいですねぇ、それ。宇宙人とか未来人をさがせばいいんですね!?」

キョン「あ…それなら俺もう見つけたぞ」

ハルヒ「えっ!?どこで!?」

キョン「ここだ…!どこに行かなくとも未来人や宇宙人はいるのだから…」

ハルヒ「それ言ったら話終わっちゃうだろ この一般人が」

キョン「へナップもうごめんなさいホントもう言いません」
24名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 23:48:50 ID:+c0X33pU
.  ∩∩
   | | | |
  ( ゚ω゚) <さりげなく前スレ梅SSの続き待ってるずっと
  。ノДヽ。  
   bb
25名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 01:57:08 ID:0wt+DEf5
ウヒヒ。俺のせいで間に合いませんでした。
26名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 11:49:42 ID:+AQ2fQa1
>>25
氏ね
27名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 14:40:29 ID:BFORM2uU
とりあえず保守
28名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 15:27:26 ID:65qtQXgl
「普通のセックスには興味ありません。この中にSM、スカトロ、フィストファックがしたい人がいたら
あたしのところに来なさい。以上」
29名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 16:50:13 ID:ngVOEXYj
アナルがないとは何事だ
30名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 16:53:17 ID:Y5m5216d
>>29
十分普通の範疇に入るじゃん
31名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 16:59:02 ID:C3CFDH42
>>3
エロは過去で
萌えは現在で
すばらしいは未来か
奥が深いぜ
32名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 17:46:58 ID:K3MFWSD4
>>24
きっと1000に近づいたらまた来てくれるよ
33名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 21:23:28 ID:QH90wrjM
エロ無し 思いつき

 「ちわーっす」
 「あ、こんにちは。キョンくん」

 部室の扉を開けると、いつものようにメイドさん姿の朝比奈さんが笑顔で迎えてくれる。

 「今、お茶淹れますね」

 栗色の柔らかな髪を熱帯魚の尾の様にヒラヒラさせながらガスコンロに向かう。
いいねいいね、素晴らしいね。やっぱりメイドさんだよ、朝比奈さんは。
ラグビー部御用達的薬缶とメイドさんなんて、普通なら違和感ありまくり
だというのに、朝比奈さんがやると寧ろ自然だね。
ホント、このことだけはハルヒのアホを手放しで褒めれる。
 朝比奈さんはこちらに背を向け、薬缶とにらめっこ。
小さくハミングしながら肩をゆらしてます。
と、思ったら髪とスカート翻しながら振り返った。

34名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 21:36:23 ID:QH90wrjM
 「御免なさい。お湯沸かしてなかったから、もうちょっと待ってね?」
 
いくらでも待ちますとも、そんなことより、

 「朝比奈さんはポニテとかしないんですか?」
 「え?ポニーテールですか?この衣装だとカチューシャついてるし」
 「いやいや、ポニテにして、こう、漫画みたいなおっきりリボンしたら
 非常に素晴らしいですよ?」

 唇に指をあてて考え込む仕草がキュートです、朝比奈さん。

 「キョンくんがそう言うんだったら、今度やってみますね」

 そんな会話をした、次の日。
登校してみると、いつぞやのちょんまげにでっかいリボンしてるハルヒがいた。
・・・・・いつ聞いてた?

余談。昼休み部室に行った。
・・・・・・うん、幻だよな。
ってゆうか、長門。俺はポニテ萌えであって、リボン萌えじゃないから。

墜ち無し。
35名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 22:22:46 ID:Lm3DLJ9l
落ちてるんじゃないの?
36名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 22:49:07 ID:vGLxup5l
ヒント:朝比奈さんがなにもしてない
37名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 07:57:38 ID:qzb1OJ1d
突然だがアニメが溜息から入ったというのはマジか?
38名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 08:09:24 ID:LmZ2ly5v
第一話 朝比奈ミクルの冒険 Episode00
第二話 涼宮ハルヒの憂鬱 I  (ハルヒの自己紹介からSOS団結成まで)
第三話 涼宮ハルヒの憂鬱 U (PC強奪から長門の「普通の人間じゃない」まで)
今日放映
第四話 涼宮ハルヒの退屈

こんな感じ
39名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 08:35:16 ID:j4fZSUnO
狽トかいきなり朝比奈みくるの冒険からはいったんかww
原作読者以外完全無視だなオイw

…それはそうと前スレで埋めSSを思いついたものだがまたやっていいかな?
あとで見返してへたれな文章でやばいなと思ったんだが(´・ω・`)
40名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 10:34:55 ID:EdBIJnsh
なぁに、かえって免疫力がつく
41名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 11:01:07 ID:JrA+jra0
まとめサイトみれません。なんで?
42名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 11:10:44 ID:j8KYI1aN
>>39
是非やってくれ。
43名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 16:50:06 ID:P1GBBrLP
>>39
いや、このチョイスと作り方からするとむしろ原作未読者こそをターゲットとしているのでは無かろうか。
周りにいるひと皆電波?と思わせて実は本物でした、と言うのを最後の最後に持ってくるとか。
44名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 17:21:20 ID:+aa6gZx3
俺も憂鬱の最後が最終回に来ると思う。
45名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 18:02:05 ID:8WlKD2Kv
でもそうするとOPの伏線として使われないのも多くなるし、
最後はやっぱり消失じゃないかな?
しかし、消失を入れると尺が足りなくなりそうだな…。
46名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 18:04:32 ID:85i6xn3V
OPに伏線ってあったか?
47名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 19:16:40 ID:qzb1OJ1d
消失はほとんど長門メインでハルヒの出番がほぼないからな。
>>43
実は本物オチならOPに大人みくるはでないだろ
48名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 19:40:07 ID:LbzzGqA7
>>47
知らん奴にはあれが誰かなんてわからんわけで
49名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 20:04:56 ID:Gtgz3LMg
ハルヒが責めのSS(相手キョン)を見たいのであります・・。
50名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 21:34:38 ID:Fihi9OfX
DVDの全巻先行予約を見る限りだと、14話しかないようだが(´Д`;)
51名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 23:17:12 ID:JrA+jra0
そんなわけねぇだろ
52名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 23:21:50 ID:sHw+Wn1y
>>49
GWまで待ってくれたら書く。



かもしれない
53名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 23:37:18 ID:jAQveDhC
長門「あ、とってもマイルド」
54名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 23:45:46 ID:vkCDIiaB
長門「・・・多い」
55名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 00:26:21 ID:hS0HgQES
「…・・・ね、キョン?」
つくづく俺の都合を考えないヤツだ。
いくらなんでも、もう限界だっていうのにハルヒはまだ要求するのだ。
この後、俺は天使のような朝比奈さんと公園で待ち合わせしてるのに、
こいつときたらずっとこうやってるのだ。

「ちょっとキョン、聞いてるの?」
「…え?聞いてなかった。なんだ?」
「いいこと?もっと激しく腰を動かしなさい。わかったわね?」

>>49
こんな感じでどうか?
56名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 01:25:19 ID:RUlgQDKp
>>46
多分、長門が舞い落ちる雪に手をかざしているカットだろう。
あれ正確には消失のシーンではないんだけどな。
57名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 01:36:30 ID:+rfqLZ5T
一番最初の星空を眺めてるシーンは3年前の七夕のことだろう。
EDの方も入れれば、修正後のクリスマス会のシーンもあるね。
58名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 13:11:31 ID:bmiLXMFb
クリスマス界は鶴屋家別荘での合宿の前夜祭のようなものだから
やっぱり雪山症候群もやるのかなぁ?
59名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 15:10:49 ID:otfegjO6
>>56あのシーンってどの話?
原作で長門が雪に手をかざすシーンなんてあったっけ
60名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 15:14:56 ID:6H+mF+YP
問題はピアノいつ弾いたのか 俺の記憶にまったくにことだ
61名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 15:27:04 ID:qY+vGgwE
緑色のコビトが追いかけてくる!
62名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 17:03:55 ID:QLN3E6bA
村上春樹の真似だな。その表現
63名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 17:51:11 ID:6H+mF+YP
64名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 19:06:18 ID:60rbQ4Ee
>>59
5月発売の新刊を読めば多分わかる。
というかアニメのOPは、ザ・スニーカーに掲載された
文庫未収録のイラストを元にしたシーンが結構多いっぽい。
65名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 19:47:04 ID:SC/O5fFE
79 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日: 2006/04/24(月) 19:19:51.47 ID:aZu/rNkf0
キョン「なぜ俺をまた閉鎖空間へ連れて行く。もうさすがに見飽きたぞ。」
古泉「ハハハ、今日は神人を消滅させるためだけにあなたを呼んだわけではありません。」
その笑顔がいつもに増して怖い。一体今日は何をしようというのだ。
古泉「目を3秒ほど瞑って下さい。安心してください。あなたには何もしませんから。」
キョン「ああ。」
それを聞いて俺は目を瞑る。何もしないというのだから、少し安心した。

1,2,3.

俺は目を開けた。すると、


古泉が 生まれたままの姿でこっちを見ていた。


キョン「・・・お前何をしている。」
古泉「実は私は同性愛に興味がありましてね。ヤマジュン漫画の大抵は読破しています。
それに、ここなら誰にも目を付けられることなく堂々と行為に集中できますからね。」
俺は自分の全ての感覚を疑った。しかし目の前にいるのはどう見ても裸体の古泉だ。余談だが、俺より大きい。
キョン「・・・何か悪いものでも食ったのか?」
古泉「涼宮さんがホモ展開を望んだから、今があるのです。」
キョン「だからって何で俺とお前なんだ。気持ち悪い。」
こんな世界がハルヒの望んだ世界なのか?ふざけるな。俺は初めての人が古泉なんてお断りだ。
古泉「始めは誰でも驚くものです。私のイチモツを凝視してみてください。」
キョン「なぜそのようなことをしなければならない。」
古泉「見ているうちに自然と興味を持ってくるものです。男の子は誰でも大きなものに憧れるものですよ。」
キョン「・・・・・・。」
見てたら苛立ってきた。もう我慢できない。俺は憤慨を籠めて瞬時にして古泉を押し倒した。
古泉「おぉ。やっとやる気になったのですか。私のアナルは待ちくたびれて乾ききってしまいましたよ。」
よく見ると綺麗な形をしているな。こいつの穴。俺は不覚にも勃起してしまった。
66名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 20:11:21 ID:SKvaI1wy
>>65
テラワロスww
67名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 20:32:46 ID:me0Q+Wry
ガチでちょっとムラムラっときた
68名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 22:55:53 ID:DDXClO55
801板でやれって言いたい所だが腐女子なハルヒもいいかもしれない。
69名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 22:58:38 ID:/rcI1/Mo
長門もみくるも腐女子だったら…
70名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 23:07:51 ID:oYMJOQkE
                   . --‐‐‐ - .
                   /         \   ハルヒ  「誰もいない今のうちに着替えるのよみくるちゃん!!」 
                 . '  r‐ ァ'  /二二`ヽ     
               /   ,オ//  / i ヽ ヽ`ヽ  みくる  「ヤですぅ〜〜! あ、やぁぁぁ〜〜〜!!!」
                i    〈./r!  /ハj\ jヽ} ハ
                 ll i il K| l| r=ト ヽ.ノ / l}
                 |l l ll l/| l| if.ソ  fj.イ ! リ
              从へハj | l|  「 > ///´` ー - 、
             ∠ == 、 il レハト _/ /{へ\    \- 、 --‐‐‐-- 、
           /´ ̄ ̄`ヾ iー‐‐iVハノハ! >=へ/\    \\ ̄ ̄ `ヽ` ー -‐‐- 、
          / i!      ヾ}==='i|  `┐ {   j  \   \ヽ.     }       \
            レ'1         i!  リ   `ーj  /    l\   _\!    / \ _   _   '.
              } \   \ ji|fN/j〜 、 ;: {  ハ     ! !`ーヘ \li  /ゝ.__ __ rァ'//´ ̄ヽ
            ノ  ヽ.   \レ' /  __>_{ハ/´``ー‐r'      V .l|       / / イ  ハ
           く.    ヽ    jア´ ̄   il l |    rく  :    Vリj/i`ー! / /i必!/ /  }
          /´`\__ _ヽ         |l l トr==≦'´/ーi ` ー /' l.  レ'  c   jイ  / /
        /    「 ̄ ̄ \     _,.ォ‐‐'~´レ'´ ̄`V   `ー‐ /  { /i  / T´「イ / /
       /     l    ヽ `ー‐ '´ / /  { /i iト.ヽ〉    /   V レ' / i!ノイ イ
.     /      /      ヽ \ / /   レ' レ' i l|    i  i   ハ  /  }
   /       /        ヽ/  /         ト、.   |   | / リ /  /
71小ネタ:2006/04/25(火) 03:09:42 ID:MTmaJMVR
部室にて

「ああん!!スキ!!キョン!!大好き!!」
「俺もだ!!ハルヒ!!ハルヒ!!」
「ああん、ああん、いやああん!!」
「うっ!うぁああああ!」

ガラララ

「よっしゃーー!!お前らの痴態はこのカメラに押さえた!!」
「今まで散々コケにしてくれたな涼宮ハルヒ!!」
「あら、コンピ研、何の用」
「お前らの痴態はバッチリ撮った!
 この写真が学校中にばら撒かれればお前らのこの淫らな関係が瞬く間に広まるぞ!!」

「だと、ハルヒはイヤか?」
「全然イヤじゃないわ、ってかどんどんばら撒きなさい!!」
「と言う事なのでコンピ研の皆さんよろしくお願いします」
「「は、はぁああ!?」」
「あとばら撒くついでにその写真焼き増しして私たちにも頂戴」
「なるほど俺とハルヒの記念写真というわけか、流石ハルヒだ」
「もし私たちにこの写真焼き増ししてくれなきゃどうなるか・・・・・・ニヤリ」
「コンピ研の皆さん、ハルヒのやつまだあの朝比奈さんへのセクハラ写真大事に持ってるんですよ」
「もしそれがばら撒かれたらコンピ研はどうなるか・・・・・・ クックックww」
「「ひ、ひぃーーーー」」


「うまく撮れてると良いわねあの写真」
「そうだな」
「「クックックックックックッwwww」」


「何でこっちが脅されなきゃならないんだ!ちくしょー」
「部長、しっかりー!!」
72名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 04:48:07 ID:+8+QoLrK
>>71
「「クックックックックックッwwww」」

この含み笑いは誰?
まさか「機関」のたくらみ?
73名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 11:32:26 ID:u2Hd6avS
>>72
ハルヒとキョンの(勝ち誇った)笑いという事でよろ
74名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 14:59:49 ID:o0cguXIt
穏やかな風が窓から吹き込む。そんな風に吹かれながら外の景色を見ていた。
・・・
赤点戦線をくぐり抜け、なんとか無事2年に進級するすることができたが、あいも変わらずまたもやハルヒと同じクラスになった。そんなことは、もうどうでもいい。今は平和なのだから。
「・・・ョン、キョンったら!!ほら、テストの返却。呼ばれてるわよ」
うるいのがまた喚いている。
周りを見渡すとこれまたおなじみの国木田と谷口がにやにやと笑っている。
いや、こいつらだけではなくクラスのやつらの注目を集めていた。
こいつら絶対何かを勘違いしてやがる。
やれやれ。
俺は、黙って席を立ち、世界史のテストを回収しに行く。
「キョン!!何点だったの?みせなさい。低い点数だったらSOS団の名折れよ」
席に戻った瞬間、すぐこれだ。
抵抗しても無駄なので俺は解答用紙をハルヒに渡してやった。
「・・・9・・・4。・・・94点!? カンニングしたんじゃないでしょうね。」
失礼な。これでも毎日、長門に勉強を教わってんだ。
「なんですって。いつ?どこで?」
ハルヒはワナワナと震えながら自分の回答用紙を握り締め世界史教師の注意も聞かず俺を睨み付けていた。
75名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 15:00:32 ID:o0cguXIt
4時限目終了のチャイムが鳴り響く。
いつもなら、ハルヒは真っ先に教室を抜け出していくはずだ。
俺はハルヒがいないのを確認すると、
机の中から数学の教科書と青チャートを引っ張りだして、弁当を片手に部室へと向かった。
 やれやれ。
今日は、指数・対数か。

長門に勉強を教えてもらうのはいいのだが、勉強自体は乗り気になれない。
だが、谷口のように、微分は微妙な分数だから微分っていうんだぜ、
とか言ってるようなやつにはなりたくないからな。

部室のドアを開ける。
そこには見慣れた筈の、無表情で本を読む少女が・・・

居なかった。

「あら、ずいぶん早いじゃない?昼休みが始まったらすぐに部室にくるなんて、よっぽど熱心なのね?」
そこにはおどろおどろしい態度でこちらを睨みつけている、見かけは美人といっても過言ではない少女が、長門の席に鎮座していた。・・・まぁ、つまりはハルヒのことだが。

「同じクラスで、団長の私が勉強くらい・・・」
ハルヒが何かブツブツいっているが、俺はかまわず椅子に腰をおろした。
よくよく見るとハルヒは何故か、短い髪を無理やりポニーテールにした髪型だった。
76名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 15:01:59 ID:o0cguXIt
・・・ガラガラガラ・・・
後ろで戸が開く音が聞こえた。

振り返って見れば、長門が朝比奈さんを伴い佇んでいた。
「あら、めずらしい組み合わせね。有希とみくるちゃんが一緒にいるなんて」
長門は、ハルヒの声に一瞬ひるんだものの、ハルヒを一瞥すると俺の隣に音もなく腰をおろした。
「あっあっ・・・じゃあ、私はお茶でも入れちゃいますね。」
そう言いながら朝比奈さんはあたふたとハルヒの視界から逃れていった。

 重苦しい空気が流れている中、長門はじっと弁当を見つめ、その次に俺の顔を覗き込んできた。
あぁ、弁当を食いたいのか?
「・・・そう・・・」
長門は俺にだけわかるぐらいの程度で、わずかに顔を赤らめた。
俺が弁当の包みを解いてやると、長門はいつものようにどこからか箸を取りだして食べ始めた。

「有希!!何、勝手にキョンのお弁当たべてるのよ!?」
長門が俺の弁当を食べるのを見て呆けていたハルヒは、数秒後、理性が戻ったのかわめき始めた。
「あれ、知らなかったんですか?いつも、長門さんが勉強を教える日はこうですよ?」
天使のような微笑をしながら朝比奈さんがお茶を置いてくれた。
間が悪いですよ。朝比奈さん。心底そう思った。
「・・・キョ〜〜〜〜ん・・・。あたしに黙っていつもこんなことを・・・」
おいおい、何で知らせなきゃいけないんだよ。
だが、かつてないほどの形相をし、逆上したハルヒに何をいっても無駄であった。
ハルヒは俺の隣に最高速で移動し、俺の箸を取ると凄まじい勢いで弁当を貪り始めた。
77名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 15:02:29 ID:o0cguXIt
「・・・これ・・・」
ハルヒが猛スピードで弁当を平らげていく傍ら、長門は卵焼きを箸で摘み、俺の口に差し出してきた。

むぐむぐ。
俺が長門に差し出された卵焼きを食べていると、自分の分はもういいのであろうか。
次々とハルヒの魔の手からおかずを奪い俺に差し出してくれる。

「キョンくん。あたしの分もどうぞ。」
長門を見ていた朝比奈さんも自分の弁当からサンドイッチを差し出してくれる。
むぐむぐ・・・
差し出されたサンドイッチを咀嚼し終え、お茶をすする。
至福の午後のひとときを過ごす。時計を見てもまだまだ、昼休みは終わらない。
後、30分以上も残っている。

さて・・・ハルヒの機嫌をどうなだめるか・・・
そう、思いハルヒの方を見ると・・・
頭にいきなり、衝撃が走った。
78名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 15:04:15 ID:o0cguXIt
衝撃から目を覚ますと、ハルヒが俺に馬乗りになっていた。

「キョ〜ン!!あんたって人は。私がこんなにも想っているのに。このニブチン!!」
そう言うとハルヒはいきなり唇を重ねてきた。
弁当には鳥の唐揚げが入っていたはずなのに、ハルヒの唇はとてつもなく甘い香りがして・・・

「んん〜〜〜っ。ぷはっ。・・・」
永遠の時だったかのような長い長いキス。

「ふふふ・・・。キョン・・・あたってるわよ・・・」
ハルヒはズボン越しに弄びながら妖艶な笑みを浮かべた。
・・・
ハルヒはズボンをまさぐると、ベルトに手をかけチャックを下ろしていった。
そのハルヒの横顔はとても魅惑的で・・・俺の理性は吹き飛んでいた・・・
79名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 16:03:29 ID:o0cguXIt
「あっ、ふぁ・・・」
びくんと体を震わせるハルヒ。
構わずに軽いキスをくりかえす。うなじから、首筋や、喉にまで触れていく。
「あっ、ひゃんっ、あっ、ああっ」
ぴくん、ぴくんと小刻みな震えが、唇に伝わってくる。
ふれるかふれないかくらいの、かすかなキスにも、ハルヒは敏感に反応してしまうみたいだ。
内なる衝動につきうごかされるかのように、前から強く抱きしめ、耳にキスをした。
「あっ、だめ、キョン。そこは・・んっ」
腕の中のハルヒは本当にそこが弱いみたいで、続ければ続けるほど、声まで震えてしまっている。
そんな様子が俺をますます高ぶらせ、耳たぶを軽く噛みながら舌でゆっくりなぞり上げた。
「ひゃんっ、あっ、あっ、そこ・・・すごく・・・いい」
ハルヒは体をくねらせ体をこすり付ける。


息遣いとともに、かすかに上下する胸。
布越しにも、丸くやわらかなふくらみが豊かに息づいていることがわかる。
俺はハルヒの胸に手を置き、徐々に力をこめていく。
手のひらになんともいえない弾力が伝わってきた。
「ふあああっん、んやぁ、ふああっ・・・キョンっキョンっ・・・」
豊かな胸の膨らみに指を埋めるたび、互いの息遣いが乱れていくのが分かる。
頭の奥がしびれた様な感覚の中、欲望だけが高まっていく。
布越しでは我慢できなくなった俺は、ブラウスをめくりあげホックをはずす。
白い肩がなかばあらわになり、レースの白い下着がのぞく。
手の平にふれる、細やかなレースの手触り、指先にはたわわな乳房。
「ふああああんっ、ああん」
下から乳房をすくい上げるようにもちあげ、こねくりまわし
そっと、ブラをおしさげた。
80名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 16:04:00 ID:o0cguXIt
ぷるんっとした白くて丸い乳房があらわになる。
みずみずしい果実みたいなふくらみ。
先端に、淡い桃色の、つんとした突起。
小さいながらも、硬くなっているのを見つけた俺は、我慢できなくなって指を伸ばした。
「ひああっ」
指先でくにくにと乳首を刺激しながら乳房をもみしだく。
「いや、ああん。あん、あん」
白い乳房にゆびが食い込むたび、いやらしく形を変えて俺の興奮を掻き立てる。
「あん、あああん、ひゃっ、ふあああ」
何かに耐えるように、ぎゅうっと目を閉じるハルヒ。
半開きの口から、切なげな吐息があふれる。
「や・・・激し・・・キョンっ、キョンっ」
軽く達してしまったのかハルヒはしなだれかかった。

俺はぽちゃぽちゃした太股に手をのばし、その感触を楽しむ。
それから、ショーツ越しに彼女のおしりに触れて、さわさわとなで上げた。
「濡れてる・・・」
思わず声に出してしまう。
俺が漏らした声にハルヒは顔を真っ赤にした。
「あっ。だめ、何よ。キョンのくせに。さわっちゃ。あんっ」
 せいいっぱいの抗議はしているものの、全然嫌そうではない。
俺はかまわず愛撫を続け、先端をそっとあてがい、力をこめる。
「ん、ああっ。キョンと一つに。・・・ああん。」
亀裂を掻き分けて、先端をもぐりこませていく。
収縮を繰り返し、ぬるぬるしたハルヒの中に半ばまで呑み込まれた所で、先端が何か抵抗にぶつかった。
81名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 16:05:04 ID:o0cguXIt
「・・・つうっ」
ハルヒの顔が痛みに曇り、それが彼女が純血の証だと気づく。
ハルヒの顔を見ていると少し躊躇してしまう。
「痛くしていいから、最後までしなさいよ。このばかキョンっ!!」
・・・
俺は覚悟を決めると、腰に力をこめた。

「ひっ、んんっ!」
すぐにハルヒの抵抗に突き当たり、くぐもった痛みの声がもれる。
「いっ、つうう・・・」
さらに力をこめて・・・
と、思った瞬間・・・ぷつんっと抵抗がなくなって、一気に奥まで入った。
「つうっ・・・・・ああああああぅっつ」
涙声混じりに叫び声をあげるハルヒ。
「・・・だいじょうぶか?」
「・・・続けなさいよ・・・」

少しでも痛みが和らぐように、やさしく胸をもみながら、ゆっくりと腰を動かす。
それだけで、ぞくぞくするような快感が背筋を駆け上っていく。
しかし、まだ痛みを我慢しているハルヒに罪悪感を覚え・・・それ以上動かしたいのを懸命にこらえる。
「っつう。・・・ふあああっ。あん。あああんっ。」
やがて、少しづつ甘い声がもれはじめ・・・
なによりもハルヒの中があふれてくるのを感じた。
「大丈夫だから・・・キョン・・・動いて・・・」
哀願するような瞳でこちらをみてくる。
だめだ・・・すごく・・・かわいい・・・
「悪いな。ハルヒ。」
今まで抑えていたものが、一気に解き放たれた。

「えっ?
ひゃん、ああっ、ふああああんっ、ああん!!」
深く貫き、大きく抜いて、再び強く貫く。
ぬめぬめとハルヒの中が怪しく動き、しめつけてくる。

「ああっ、激し、や、あん、ひくっ。ああああんっ」
ハルヒは、切なげにあえぎをもらしながら、俺のすべてをうけいれてくれて、
・・・さらに俺を引き寄せぎゅうっと抱きしめてくれる。
「ああんっ。キョン。離れないで!!私をみて!!ずっと・・・んああっっ。」
溶け合い、交じり合い、一つになっていく。
ハルヒの中が、さらにヒクヒクとうごめきキュウキュウとしめつけてくる。
激しい快楽に飲まれていくハルヒ。
ハルヒ自身はさらに俺を深く深く俺を呑み込んで離そうとしない。
「ひあああん、ふあああああっ、ああん、キョン。好きっ好きっ」
艶めいた声をあげ、切なそうに喘ぐハルヒ。
俺に抱きつくことで、懸命に快楽に抗おうとする。
「だめっ・・・きちゃう。きちゅうのぉ」
さらに、ぎゅっと締め付けられ目もくらむ快楽が訪れる。
もう・・・・限界だ・・・・

「キョンがいっぱい。いっぱいなのぉ。・・・・
やあんっ。ああんっ。あゅ。あああああああああああああああああああっっぐ!!!!」
達してしまうハルヒ。
同時に俺も・・・
ありったけの精をハルヒの中に注ぎ込んでいた。
82名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 16:06:59 ID:o0cguXIt
前回分再掲示。それでは、長門編へ。いきますよ。
予定としては、長門編→みくる編→4P編→鶴屋さんが入ってくる
の予定ですよ。
83名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 16:07:34 ID:o0cguXIt
ツンツン・・・
体を突付かれて振り向く。そこには長門が目を潤ませてとろんとした表情をしていた。
その表情はなんともいえずまた擡げてくる。
ぴちゃっ・・・と頬に柔らかな唇の感触が触れた。
「んっ・・ぴちゃっ。はぅ」
耳元に熱い息遣いがはっきりと伝わってくる。
思わず長門の腰に手を回し、キュッと抱きしめた。
「あっ・・・」
ちょっと驚いたように一瞬身体を固くする長門。
・・・
それも一瞬のことで、すぐにうれしそうに?無表情のままペロペロとなめて来る。
この無表情を読み取れるのは誰にもいないだろうと思うと征服感が刺激される。

「くすぐったいぞ。」
そのくすぐったさに思わず長門から離れてしまう。
すると長門はおねだりするような小動物のようにじっと見つめてくる。

けっこう、甘えん坊だな・・・
84名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 16:08:12 ID:o0cguXIt
そんな長門が無性にかわいくなってお返しに長門の頬をぺろぺろ舐めた。
「あんっ」
その不意打ちに長門は驚いたように目を丸くする。
しかし、すぐに長門もなめ返してきて

ぺろぺろ

頬をなめあう互いの舌が段々と近づいてくる。
そしてどちらともなく互いの舌が絡み合った。
「ん・・・んぅ・・はふ」
唇が重なり唾液が水あめのように絡み合う。
「んぅぅう・・・んっ、んっ。」
その水飴を求めるように長門の喉がコクリとなる。

抱きしめた腕に長門のつめたさが気持ちいい。
長門の体、こんなに柔らかかったんだ。長門の感触がダイレクトに伝わってくる。

両手を伸ばし、長門の制服をたくしあげていく。
そのまま水色のブラの上から、その小さな胸を包み込むように手をおいた。
「あっ・・・」
長門の身体がびくっと震える。

小さいながらも、やわらかい感触。
そこからはとくん、とくん、小さな鼓動が伝わってくる。

「イヤだったら・・・いってくれよな。」
85名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 16:09:48 ID:o0cguXIt
「イヤ・・・じゃない。」
うつむきがちにそう言うと、小さな胸を突き出してきた。

布切れごしからでもたしかな感触がつたわってくる。
コリコリしてる。
指先でなでてみると乳首が固くなっているのが分かった。

「んっ、ん、あっ、あっぅぅ」
そこをこするたびに長門は、ぴくぴくと小刻みに震えた。

その仕草に情熱、ほとばしる

長門を抱きよせるように腰を浮かせ、もう一方の手でスカートのホックを外しファスナーをおろす。
そして、ブラの下のほうを指で引っ掛けるとそれを上にずらした。
「・・・あっ?」
長門の脚をスカートがずり落ち、覆われていた小さな胸が、かすかに揺れながら現れた。
86新刊マダー?:2006/04/25(火) 16:10:57 ID:o0cguXIt
朝比奈さんのように大きくはないけれど、女の子したふくらみと淡いピンク色の乳首。

こんどはその胸に両手で包むように触れて、そっと、そっとなでるように手を動かした。

「あっ、あっ。」
ちょっと小さいけれど、フニフニとマシュマロのより柔らかい。
それに硬くなっている先端の突起がポこポこと指の間で転がっている。
「んっ、んっ、・・・ぴりぴりする・・・ひゃうぁ」
先端を、親指と人差し指でコリッとつまむと、長門とは思えない程の声を出した。
そのまま長門の胸を弄んでいると、だんだんと長門の体が熱くなってきた。
特に、俺のふとももに密着している部分が蒸れるように熱くなっている。
長門は無意識に太もも擦りつけているのだった。
87名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 16:38:52 ID:o0cguXIt
「はぁ、はぁ・・・んっ」
不意に長門の顔が近づいてきた。
長門は甘えるように体を摺り寄せ、大胆に顔中をペロペロと舐めてきた。

ちょ・・・長門。
「あっ、あっ。・・・はぁぁぁ。」
うわ言のように呟きながら、首筋、肩、胸元にもペロペロと舐めていく。
その少しザラザラした感触や、髪が肌に触れるこそばゆさに背筋がゾクゾクする。

このままでは逝ってしまう。
もう一度長門の腰に手をあて、今度は強く押し当てるよう前後に大きく擦りつけた。

「ふぁああああ。んっ。ふぁっ、あっぁつ。」
その刺激に長門はモゾモゾと腰を震わせ逃れようとする。
しかし、こっちがそれを許さず、太ももをグリグリと揺さぶるように動かし、さらに刺激を強くする。
長門の腰が赫赫とゆれ、悶える様に背を仰け反らせた。

「ダメ・・・んぐぅ。なんか、なんかきちゃぅ・・・あっあぅうぅぅぅぅぅ。」

ビクン-----------

一際大きな声とともに強張っていた長門の身体がビクンと大きく跳ねる。

が、夢中になっていた俺は更にソコをグリグリと擦り続けた。
「うあ、あ、ぁぁぁぁダメ。ダメーーーーーーっう」
長門はしがみつくように身体を強張らせた。
動かすたびにクチュクチュと湿った音が響くほど、長門のソコは布の上からでも濡れすぼっていた。
ついには悲鳴のような声を上げた長門は数回、びくっ、ビクッと小刻みに身体を震わせると、糸が切れた様にグタッと脱力、そのまま身体を預けてきた。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・あぅあぅ・・・あぅぅぅ」
荒い呼吸に小さな胸を上下させ、その間も腰のあたりをヒクン、ヒクンと痙攣させている。

大丈夫か?

ちょっと、心配になって呼びかけても長門はほうけたように反応がない。
肩を軽く揺すると、長門は光悦な無表情の顔を向けてズルズルと下にずり落ちた。

「ちょっと、あんたたち。私の上でナニやってのんよ。」

そうだ、俺のはまだハルヒと繋がったままだったのだ。
88名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 18:06:21 ID:VxCHLoTu
長門……萌え
89名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 18:11:21 ID:sGzzpASl
果てしなくグッジョブ!!
長門イイね!
90名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 22:13:43 ID:Q4EhFypj
                   . --‐‐‐ - .
                   /         \   ハルヒ  「ホラみくるちゃんのオマンコ、糸ひくぐらい濡れてるじゃないの〜!!」 
                 . '  r‐ ァ'  /二二`ヽ     
               /   ,オ//  / i ヽ ヽ`ヽ  みくる  「ヤですぅ〜〜!はずかしいです〜〜〜!!!」
                i    〈./r!  /ハj\ jヽ} ハ
                 ll i il K| l| r=ト ヽ.ノ / l}
                 |l l ll l/| l| if.ソ  fj.イ ! リ
              从へハj | l|  「 > ///´` ー - 、
             ∠ == 、 il レハト _/ /{へ\    \- 、 --‐‐‐-- 、
           /´ ̄ ̄`ヾ iー‐‐iVハノハ! >=へ/\    \\ ̄ ̄ `ヽ` ー -‐‐- 、
          / i!      ヾ}==='i|  `┐ {   j  \   \ヽ.     }       \
            レ'1         i!  リ   `ーj  /    l\   _\!    / \ _   _   '.
              } \   \ ji|fN/j〜 、 ;: {  ハ     ! !`ーヘ \li  /ゝ.__ __ rァ'//´ ̄ヽ
            ノ  ヽ.   \レ' /  __>_{ハ/´``ー‐r'      V .l|       / / イ  ハ
           く.    ヽ    jア´ ̄   il l |    rく  :    Vリj/i`ー! / /i必!/ /  }
          /´`\__ _ヽ         |l l トr==≦'´/ーi ` ー /' l.  レ'  c   jイ  / /
        /    「 ̄ ̄ \     _,.ォ‐‐'~´レ'´ ̄`V   `ー‐ /  { /i  / T´「イ / /
       /     l    ヽ `ー‐ '´ / /  { /i iト.ヽ〉    /   V レ' / i!ノイ イ
.     /      /      ヽ \ / /   レ' レ' i l|    i  i   ハ  /  }
   /       /        ヽ/  /         ト、.   |   | / リ /  /

91名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 23:42:45 ID:jq2PHZdU
あぼーん!あぼーん!
92名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 05:03:32 ID:m0J6SbjG
途中ですが投下させてもらいます。
あの事故から一年になるのを機に書かせていただきました。
最終的にハルヒ×キョンになるはずです。
こういうのが苦手な人はメル欄に『脱線』と入れておいてスルーして下さい。
93名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 05:04:07 ID:m0J6SbjG

俺がこの高校に入学してから1年が経った。
俺は相変わらずハルヒが立ち上げた訳のわからない部活、
・・・とは言えない、いわば団体、SOS団の団員を続けていた。

もっとも1年も団員やっているともはや俺の生活の一部と化し
今では何という事か自分自身この部活・・・いや団活が俺の一番の楽しみとなってしまっていた。
勿論メイド姿の朝比奈さんがいるからとかそんな理由ではない。・・・まあそれもあるのだが。
そして週末には町の内外問わず色々な『不思議』や『超常』を求めて探検に出かけるのがSOS団の日課となっていた。
そして今週末も。

 「みんなぁー!あたしちょっと小耳に挟んじゃったんだけどね!!」
 「何をだハルヒ」
 「何でも空港の近くに幽霊が出るらしいんだって!!」
 「はあ? そんなの聞いた事無いぞ」
 「それは初耳ですね団長」
 「ゆ、幽霊ですかー・・・ もしかして涼宮さん」
 「そうよそのまさかよ」
 「まだ『まさか』も言っとらん」
 「キョンは黙ってなさい、そういう事だから今週末早速調査に行くわよ!」
 「はいはい、で今週の何曜日だ
  とりあえず次の月曜日は他の学年の遠足引率で教師がいなくなるとかで休みだが」
 「そうよキョン、冴えてるわね、その折角の休みを利用するのよ、あーもう、こういう所だけは学校に感謝ね!
  あ、ちなみにあたし土曜は別の用で行けないから
  行くのは日曜の夜から月曜の朝に掛けて、そう、野宿するのよ」

ハルヒに俺達SOS団以外の別の用事があるのか?というのはあえて突っ込まないでおく。

 「の、野宿ですかー!? ちょっと怖いですぅ」
 「・・・・・・野宿・・・・・・」
 「野宿ってどこでだ」
 「滑走路の横ー
  あ、安心して、敷地内には入らないわ、あたし刑務所には入りたくないから」

俺達もだ。
94名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 05:04:43 ID:m0J6SbjG

 「まあ解った行くとしよう、で、だ
  とりあえず詳細を教えてくれ」
 「解ったわ
  みんな、あの空港がつい最近まで騒音問題で揉めてたのは知ってるわよね」
 「・・・・・・知ってる」
 「はい、ニュースでもよくやってましたから」
 「そう、でね、昔その空港の近くに住んでた老夫婦がね、騒音に耐えかねて首吊って自殺したんだって」
 「あれまあ」
 「あらららららら」
 「その後その家は古かったので取り壊されたんだけど、そこに別の人が家建てようとしたら
  必ず『出てけー 出てけー』ってうめき声がするんだって
  で、そこの土地にはずっと家が建てられないで10年以上経った今もそこは空き地のまま」
 「なるほど、でその幽霊のおじいさんおばあさんに会いに行こうというわけだ」
 「そう言う訳、だから解ったわね!!集合時間は日曜夕方5時、北口の駅の改札で!
  あ、交通費と食事代はキョンの奢りだから」
 「いつも申し訳ありません、キョンくん」
 「お世話になります」
 「・・・・・・・・・よろしく」
 「またかよ・・・ トホホ」

かくしてまたも俺の出資で週末の街角探検が行われることとなった。
ちなみに野宿すると聞いて驚いてはいたが、実は最近そんなに珍しい事でもない。

しかしこの探検が俺達の運命を大きく変える事になるとはその時まだ思ってもいなかった。
いや、正確に言えば本来の目的である探検そのものは特に問題は起こらなかったのだ。
俺達SOS団はその探検の帰り道の朝に『事故』に巻き込まれる事になる。
今日は金曜日、4月22日だ。
95名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 05:05:25 ID:m0J6SbjG
  ――――――――――――

【月曜・朝】
 「あーもう結局今日も収穫ゼロだったじゃないのー、あーもうキョンのせいよー」
 「ダダこねるな、何でもかんでも俺のせいにするな」
 「まあまあ、団長はいつもこうじゃないですかw」
 「おい、あきらめるな」
 「ふぁ〜あ〜〜 眠いですー お家に帰って寝たいですー」
 「・・・・・・眠い、私も」
 「んーーそうね、明るくなったら幽霊は出ないわ」

その根拠を教えてくれハルヒさんよ。

 「だから今週の校外活動はおしまい!!さあ帰るわよ」
 「さあ俺たちどうやって帰る」
 「んーとね、ここからだったらどこが近いのかしら」
 「・・・・・・検索中・・・・・・

  ―――川西池田駅がここから西に3分」

俺達って空港から大分離れた所まで来てたんだなおい。

 「川西池田駅ね、じゃあ一旦JRに乗るわよ
  この辺りってあまり来ないからよく分からないけどとりあえず伊丹で阪急に乗り換えるのかしら
  まあ良いわ、さあ行きましょう」
 「おー・・・ ふぁ〜あ〜」
 「朝比奈さん、眠いんだったら俺がおんぶを」
 「・・・・・・キョ〜〜〜んーー?」
 「・・・・・・は、はい・・・」

そして俺達5人は眠い目を擦り川西池田駅へと向かった。


その後俺達はすぐに入ってきた東西線直通の快速列車に乗り込んだ。
座席に腰掛けると俺達は昨晩の疲れがどっと出たのかすぐに眠り込んでしまう。
そして俺達は本来乗り換える予定であるはずの伊丹を過ぎてしまう事になる。

 「ふぁーあぁ〜〜・・・ 今どこだ・・・  ――って・・・

  おい!!お前ら起きろ、起ーきーろ!!」
 「!!!え、私達寝ちゃったの?今どこ、え、い、伊丹!?」
 「大変だ、早く降りないt・・・ あー閉まっちゃった」
 「・・・・・・次の停車駅は尼崎・・・
  ――そこで東海道線に乗り換えて・・・」
 「あーもうこの私としたことが不覚だったわ、
  仕方ないわ、もうこうなったら有希の言ってるように尼崎で乗り換えましょう」
 「はい、解りました、では私はもう一眠り」
 「何言ってるのみくるちゃん!?次寝過ごしたら加島御幣島海老江新福島北新地!!
  間違って京都まで行っちゃったらどうするの!?」
 「ごめんなさーい(泣」

ハルヒ、お前よくそんな細かい駅名覚えてるな。俺は阪急線くらいしか知らないよ全く。
96名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 05:06:17 ID:m0J6SbjG

 「それにしてもこの列車スピード出てるわね」
 「どうも少し遅れているようですね」
 「まあ別にどうって事は無いんじゃないか?このくらい普通だろ」
 「んーん・・・むにゃむにゃ」
 「寝るなみくるーー!!(ポカッ)」
 「ごめんなさい涼宮さーん(泣」
 「・・・・・・・・・このままだと大変な事になる」
 「え、どうしたの有希?」


その時だった。

  ―――フワッ。

 ギギギギーーーーーッ!!!!!!!

俺達の体重が無くなった。
座席から落ちる乗客、つり革を持っていなかったために倒れる乗客、宙に浮かぶ乗客。

 「ちょ、何よ!?何、何なの!??」
 「どうなってるんでしょう、うゎっ」
 「古泉さん!?大丈夫ですか?」
 「大丈夫」

すると今度は物凄い重力が俺の体に掛かる。

 「うゎあああああああああああっ!!?????」
 「キョーーーン!!」
 「ハルヒーーーーーーーーーー!!」

俺は軽々と車両の端に飛ばされる。
ハルヒと長門と朝比奈さんと古泉の声が遠くなる。

 「キョン!!キョーン!!」
 「キョンくん!!」
 「キョン!!」
 「キョンくん!!」
 
俺はそのまま車両の連結部に叩きつけられる。
・・・痛い、物凄く痛い。
朝倉さんの時の比じゃない痛さだ。
体の節々が痛む。
やがて視界が真っ赤に染まる。出血しているのだ。


ハルヒが必死に俺に呼びかけている。
しかし声を返す気力が無い。
かくして俺は気を失った。

 「キョン!! しっかりしなさいよキョン、キョン!!キョン!!キョーーーーーーーーーーン!!!!」



――――そう、俺達SOS団は国内はおろか世界をも震撼させた『あの』事故に巻き込まれたのだ。
97名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 06:16:15 ID:DB3IcU+o
wktkwktk
朝からGJ
98名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 06:20:43 ID:PUbcjc+7
どうみてもJR脱線事件です本当にありg

wktk
99名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 07:57:00 ID:l1Evcfoh
アニメのOP見て、小ハルヒ(でも中学生だけど)に萌えている自分がいる。
さて、この守備範囲でどうしましょう。
ハルヒ妹かっ!
100名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 08:11:41 ID:2ew0xpyl
ハルヒ「キョン、あんたむけてんの?」
キョン「いや、当然仮性だ」
長門「私がズル向けにしましょうか」
朝比奈「え、ここでやるんですか?」
ハルヒ「暇だしやろうか」
キョン「ちょ、なんだ。この話の流れは」
長門「大丈夫です。カッターナイフもありますし」
キョン「おい、まて!」
朝比奈「大丈夫ですよ。キョン君。リッパな男になるところを見せてくださいね」
ハルヒ「じゃ、さっぱりばっさりむっくりいくか」
キョン「待て、待てーーーー!!」
ハルヒ「ちゃっちゃと切る切るーー!!」


わが地方では今日はハルヒだが、世界卓球のせいで時間ズレする可能性が
あるだと?起きておく必要が生じたな。
ホスト部もみたいのに。くそ。

ハルヒ「あ、なんかまちがえたわね」
長門「血塗れ」
朝比奈「かわいそう。キョン君」
といって無造作に出て行く長戸と朝比奈。
キョン「ひどい、ひどいよ。もうお婿にいけない」
ハルヒは俺の横にすわり、頬にキスしてきた。
ハルヒ「わかった。私が責任とってお婿さんにしてやるからな」
キョン「えっ?でも俺の×××は二つに割れて、もう立たないとおもうんだけど」 
ハルヒ「それは大丈夫。この薬を飲んで、あとは私が外科手術をすればその二つに
わかれた×××はそのまま二本のリッパな×××になるから」
キョン「はっ?」
ハルヒ「えへへへ。宇宙人×××。前も後ろもダブルピストン。しかもそんな奇形
×××じゃ浮気もできなしねぇ〜、キョン」


なるほど、宇宙人がいないから俺を宇宙人にしたのか・・・・・
101名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 09:29:36 ID:OMuKESeT
脱線事故はねーだろ('A`)
102名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 09:49:19 ID:mQNwPGls
                  _,ィ'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.``丶、
                /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、
              ,.イ´:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
              r'´.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.,イ:.,イ:../i:.:.l:.:.:ヽ:.:ヽ:.:.:.:.:.ヽ、
             /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!/ !:./.|:./ |:./ !:.:..ハ:.:.,|:.:.:.:.ト-、ゝ
            ,イ.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:/ !ナ-、_レ'  |ノ レ'ヽ:.ノ!:.!
              !:.:.:r‐i:.:.il:.:.:..!  こヒr`i`´  _ュ=-.,リ .リ
            |,イ !i^)レ'l:.:.:./    ´    l´ヒr /:.:.ノ
            ! !:ヤヽ、.ヽ/  u       ヽ  l:.:./
              k.l,`-ァi           '´  /∨
               k_N.l     r'´ ̄`ア  /   
              _,イj  ヽ     ヽ-―┘./    ハルヒってツンデレなのか??!!
            /´r'´\   \.    `´ /     
        _,.ィ=''7´;;;;;;;|   \   `ー-ェ-‐'´
    _,.ィ='''´;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;!    \   ノ \
-‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;:;:;:;:;:;:;:;:!    /トュ  ヤ Zト、
;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:く;:;:;:;:;:;:;:;:;:;!  /\ヽ! ノ _,,>!.ヾ.、
;:;:;:;:ヾ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\:;:;:;:;:;:;:;ト、/ `ー-、>--'''7 ト、|;:;:;:〉;\
:;:;:;:;:;:;:!;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/;:;:;:;:;:;:;:;:!    ヽ、_,__ノ |;:;:;:;く:;:;:;:;:;:\
;:;:;:;:;:;:;:!;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:!       ! ' .! |;:;:;:;:;:ヽ;:;:;:;:;:;:;:ヽ
:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\;:;:;:;:;:;:;:;:!.    |   | |:;:;:;:;:;:;:〉:;:;:;:;:;:;:;:li
;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:/i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\:;:;:;:;:;:;!   |.  | |;:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;:;:;:;:!.|

103名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 10:00:14 ID:QyadKUT7
デレデレです
104名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 10:06:23 ID:DLnJVXSI
◆新刊マダー?の続き

ハルヒの涙目に少したじろいだ瞬間
---------
グンッ-----------

手首の辺りに何かを結ばれ、バンザイをするように強く上に引っ張られた。

ちょ、なにをやっているんですか。朝比奈さん。
「ご、ごめんなさい。これも涼宮さんの命令なんです。」

・・・と
そのままハルヒが俺と繋がったまま、上下の位置を変えるように、ゴロリと横に回転してくる。
マウントポジションをとったハルヒは妖しげな笑みを浮かべた。

長門との行為のため既にモノは蠢いている。
俺をみて悪戯っぽく微笑むと、ハルヒは結合部分を見せ付けた。
「今度は、私が逝かしてやるんだから」
そう、高らかに宣言するとゆっくりと身体を動かし始める。
キュッとハルヒが俺の根元を締め付けてくる。
「ん、ぅ、変な感じ」
締め付けるだけでなく、今度はユサユサと体を揺らしてきた。
段々とその動きは大きく速くなって
「んっ、ちょっと気持ちいい。キョンだから・・・んくっ、きもちいい、ひゃんっ」
105新刊マダー?:2006/04/26(水) 10:07:26 ID:DLnJVXSI
ハルヒの涙目に少したじろいだ瞬間
---------
グンッ-----------

手首の辺りに何かを結ばれ、バンザイをするように強く上に引っ張られた。

ちょ、なにをやっているんですか。朝比奈さん。
「ご、ごめんなさい。これも涼宮さんの命令なんです。」

・・・と
そのままハルヒが俺と繋がったまま、上下の位置を変えるように、ゴロリと横に回転してくる。
マウントポジションをとったハルヒは妖しげな笑みを浮かべた。

長門との行為のため既にモノは蠢いている。
俺をみて悪戯っぽく微笑むと、ハルヒは結合部分を見せ付けた。
「今度は、私が逝かしてやるんだから」
そう、高らかに宣言するとゆっくりと身体を動かし始める。
キュッとハルヒが俺の根元を締め付けてくる。
「ん、ぅ、変な感じ」
締め付けるだけでなく、今度はユサユサと体を揺らしてきた。
段々とその動きは大きく速くなって
「んっ、ちょっと気持ちいい。キョンだから・・・んくっ、きもちいい、ひゃんっ」
106新刊マダー?:2006/04/26(水) 10:11:08 ID:DLnJVXSI
ハルヒの涙目に少したじろいだ瞬間
---------
グンッ-----------

手首の辺りに何かを結ばれ、バンザイをするように強く上に引っ張られた。

ちょ、なにをやっているんですか。朝比奈さん。
「ご、ごめんなさい。これも涼宮さんの命令なんです。」

・・・と
そのままハルヒが俺と繋がったまま、上下の位置を変えるように、ゴロリと横に回転してくる。
マウントポジションをとったハルヒは妖しげな笑みを浮かべた。

長門との行為のため既にモノは蠢いている。
俺をみて悪戯っぽく微笑むと、ハルヒは結合部分を見せ付けた。
「今度は、私が逝かしてやるんだから」
そう、高らかに宣言するとゆっくりと身体を動かし始める。
キュッとハルヒが俺の根元を締め付けてくる。
「ん、ぅ、変な感じ」
締め付けるだけでなく、今度はユサユサと体を揺らしてきた。
段々とその動きは大きく速くなって
「んっ、ちょっと気持ちいい。キョンだから・・・んくっ、きもちいい、ひゃんっ」
107新刊マダー?:2006/04/26(水) 10:12:28 ID:DLnJVXSI
2
おいハルヒ、そんなに動かれたらもう。

「うん来て、・・・ぁ・・・はぁ、キョンの好きなだけ・・・いっぱい出して。」
そうじゃ・・・なくて・・・
「はッはッ・・・んくぅ」
俺の声が聞こえないのかハルヒ動きはヒートアップしていく。
身体には珠のような汗が浮かび、それが身体の動きに合わせてユサユサと弾む胸から汗が飛び散った。
「あ・・・ぁ・・・はぁ、・・んっ、くぅ」
その声ももどかしい感じの物が段々と熱くなっていく。
「あっ、あは。あはぁ。キョンは私だけのモノ。誰にも、誰にも、渡さないんだから。
キョンのも、私が、気持ちよく・・・んゅ、しっ、してあげる」
ゴリゴリと子宮に押し付けられる。
108新刊マダー?:2006/04/26(水) 10:13:36 ID:DLnJVXSI
3

も、もうだめだ・・・抜いてくれ、ハルヒ・・・
「駄目に決まってるでしょ。膣内にだすのよ。膣内に。」
うぁうぁ・・・
ビュクッ、びゅくっ。
さらに同じところをゴリゴリされ止まることなく射精が続く。
強引にまるで搾り出されるように濁液が噴出し、子宮内に染み込んでいった。
その間、ハルヒは光悦とした表情を浮かべ、余韻を味わうように、ふるふると身体をふるわせる。

カハっ、何なんだ。
何もかも搾り取られたような感じだった。手を動かすのもおっくうな位、喉がカラカラだ。
つ、疲れた・・・

「はぁ、はぁ・・・キョン〜」
体の上にぐだっと覆い被さって来た。
「こんなこと今しか言えないから聞いて。
・・・キョン、あいしてる・・・」
ハルヒはそう言うと、顔を真っ赤にして俯いてしまった。

可愛いやつだ。
そう思いながら結合部分を引く抜く。白いネチャネチャした液体が絡みつき、達成感を感じる。
・・・「すか〜」
ふとハルヒを見ると、とびきりの寝顔で幸せそうに寝ていた。

しかし、孕んじまったらどうすんだ。これ。
109名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 10:14:43 ID:dCi6K3HK
とりああえずエロスレなので軌道修正しませう(・∀・)

ttp://pukasec.sakura.ne.jp/niji/img-box/1145775674372.jpg

(※パクリ歓迎w)
ハルヒ「さあ、みくるちゃん覚悟はいいわね!」
みくる「あぁ〜なんですかその妙な作り物のおちんちんは〜!?」
ハルヒ「いいからみくるちゃんさっさとお尻突き上げなさい!」
みくる「いやですぅぅ〜あぁっぁ〜」
(ズボっ)
ハルヒ「ほらほら〜ミクルちゃん気持ちいいでしょ〜」(グチュッ!グチュッ!)
みくる「あン!あン!いやぁぁ〜やめてぇぇ〜!」
ハルヒ「ほらほら〜早くイっちゃいなさいよ〜♥」
みくる「ああぁ〜イクっイクッイっちゃう〜!!!!!!!」
(プシャアア!!!)
ハルヒ「あらあらみくるちゃん悪い子ねぇ潮なんか吹いちゃって私までズブ濡れじゃないの〜あとでふいといてね♥」
みくる「は・・・・・はぅ・・・・」(完全に果ててるみくる)
110名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 10:16:39 ID:qgmFiiP1
>>100
長門の喋り方に違和感が・・・と思ったらまぁアニメだけじゃよくわかんねよな
111新刊マダー?:2006/04/26(水) 10:17:23 ID:DLnJVXSI
>>104-106
なんか同じの3つも書き込んでしまいました。すいません。

112名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 10:18:07 ID:dCi6K3HK
>>109ですが>>111氏、こちらこそスマぬ
113名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 10:24:26 ID:DLnJVXSI
今後
@みくるを食らう
Aもう一回長門
B鶴屋さん登場。みくるとドンブリ。
114名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 12:49:34 ID:zl3ruU1b
C古泉×キョン
115名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 13:07:27 ID:F4quKrfu
D国木田×谷口
116名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 13:09:03 ID:Nnfh8KS7
Dハーレムプレイ
117名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 13:20:27 ID:l1Evcfoh
Eキョン×妹
118名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 15:04:06 ID:qgmFiiP1
妹×シャミ
119名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 15:13:10 ID:2ew0xpyl
ハルヒ「やってしまった」
キョン「どうしよう」
ハルヒ「コンピ研部長始末してまった」
朝比奈「あー」
長門 「どうする?」
ハルヒ「そうだな〜。とりあえずばらばらにして捨てるか」
朝比奈「どうやるんですか?」
長門 「はい、のこぎり」
キョン「恐ろしい」
ハルヒ「じゃよろしく」
朝比奈「えー、私が」
そういうと朝比奈さんはエスカリボルグを取り出し、一瞬のうちに
部長はばらばらになった。あたり一帯は血ででべとべとになり、生臭い異臭
が大量にした。朝比奈さんはにこにこしてい。
キョン「ひでぇ」
ハルヒ「はい、じゃあゴミ袋にいれて捨てるか」
長門 「今は半透明しかない」
120名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 15:16:26 ID:2ew0xpyl
ハルヒ「困った」
朝比奈「じゃあ私、食べちゃいますね」
長門 「私は腕」
キョン「えー」
ハルヒ「しょうがないなぁ。とりあえずキョンも食っとけ」
キョン「嘘」
朝比奈さんは胴体にかぶりついている。そのよこで長門がゆびを
一本ずつ食べている。みんな口まわりがびちょびちょだぁ!
ハルヒは頭にストローを突き刺し、脳みそを吸っていた。
ハルヒ「さぁ、キョンも食べる」
そういうとハルヒは右腕を投げてきた。
「ひぃ」
121名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 15:18:06 ID:2ew0xpyl
ばりばり。
ごき。
ぼりぼり。


くちゃくちゃ。


ぐちょ。

ぎゅうっ。


変な音が響いていた。
キョン(食わないと俺が殺されそうだ)

そうしてキョンも人ではない道へと入っていった。
122名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 15:43:20 ID:8O1gZr1e
>>119-121どことなくモンスター
123名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 16:45:11 ID:zl3ruU1b
朝比奈さんがぴぴるぴして治せばよかったのでは?
124名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 16:52:55 ID:GxjD2IW8
作家よここはエロパロだ。
グロ小説はほかいけ。てかうざいしね
125名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 17:37:02 ID:2ew0xpyl
そうか。朝比奈さんがぴぴるぴるぴるすればよかったんだね。
次はそのネタいくよー^^
126名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 17:43:25 ID:v5zARyKj
ヴァイオレンスも年齢指定だとは思うしストレスも物語には必要だがもう少しエロスとカタルシスをよろしく。
127名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 18:07:30 ID:je2qmV+b
自分の気に入らない物は全部スレ違い、他でヤレってのは単なる我が儘。
そんなこと言ったらエロ無しSSだって”エロ”パロでやるような物じゃないよな。
128名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 18:14:01 ID:yQc+X+No
エロ無しSSだって”エロ”パロでやるような物じゃないと思うよ。
129名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 18:45:06 ID:UVyvvxIs
SOSのSS読めればそれでいいよ
読みたくないと思ったらスルーすればいいし

カニバリズムか・・・もう人の道じゃなくて獣道だね
130名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 19:24:49 ID:GWrRZKEm
>>113Aで…
131名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 20:47:16 ID:a42DSgze
>>113
もちろん 3.で。
132名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 21:40:38 ID:Nky4Gfi0
>>113
橘B
133名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 21:44:33 ID:qlMrcoTB
Aで
134名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 00:52:29 ID:bBxW5vi/
――――――――――――


 「・・・・・・ぅ・・・ うーん・・・
  ――――!! 皆は大丈夫!?」
 「私・・・は・・・ 大丈夫ですよ、涼宮さん・・・ 痛っ・・・」
 「みくるちゃんは無事なのね! あーもう折角のメイド服がー! まあみくるが無事ならそれで良いわ」
 「・・・・・・・・・何とか生きてる」
 「有希も無事なのね!!良かった・・・ホントに良かった」
 「私も・・・大丈夫ですよ・・・・・・ ちょっと体痛みますけどね」
 「古泉君も無事なのね――― って、ちょっと!!腕がとんでもない方向に曲がってるわよ!!!
  痛くないの?!」
 「まあ痛いですけど・・・ それよりキョン君のほうが」
 「そうよキョンよ!!!
  キョン!!キョン!!起きなさい、起きなさいって!団長の命令を聞きなさい! キョン、起きろって言ってるのが」
 「駄目ですよ団長、キョン君の息はかなり弱まっています」
 「・・・・・・・・・気持ちは解る・・・・・・ でも無理に動かすのはキョンの為ではない」
 「そんなぁ・・・ キョン・・・ キョン・・・・・・

  もう!!キョンがこんなに大変だってのに救助はまだなの!?何やってるの!?」
 「救助か何かは知らないですが外には既に人が来ているようです」
 「かなり騒がしいです・・・」
 「・・・・・・ヘリコプターの音がする」
 「でも私たちの車両は90度傾いちゃってますよ、救助が来るのは時間が掛かりますねこれは」
 「90度傾いてる!? え? じゃ私たちの座ってるのは」
 「割れた窓ガラスの上です、あ、団長は扉横のポスターの上みたいですね、安心して」
 「安心ですって!? 安心なんか出来ると思ってる!?」
 「・・・・・・落ち着いたほうがいい、涼宮」
 「落ち着けですって!? キョンや皆がこんなだってのに! 落ち着けですって!?
  あんたねえ、キョンや古泉君みたいに怪我してないからそんな事」
 「涼宮さん・・・ 背中、有希さんの背中」
 「背中!? 

  ―――――有希・・・」
 「凄い数の破片ですね、ごめんなさい、ちょっと僕でも気持ち悪く・・・うぷっ」
 「有希さん!大丈夫ですか、痛そうです、かなり痛そうですよ、破片を抜いたほうが」
 「今ここで破片を抜くのは私の体の為にも朝比奈の体の為にもならない
  私は大丈夫」
 「・・・・・・ゴメン、有希、こんな時にひどい事言って」
 「問題ない」
 「・・・・・・・・・・・あ、ああ、あぁああ」
 「どうしたのみくるちゃん」
 「私達の・・・ 周り・・・・・・」
 「周り・・・・・・?

            ――――――――・・・・・・・・・・・これって・・・」
 「――死体がいっぱい・・・・・・・・・ っ・・・うっ・・・ ううう・・・」
 「あまり見ないほうが良い、目の毒になる」
 「ちょっとこれは・・・・・・ 団長も見ないほうが」

 「・・・何なのよ、・・・・・・何なのよこれ・・・


   ―――――何なのよこれはぁーーー!!!!」
135名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 00:53:15 ID:bBxW5vi/


   プルルルルー!! プルルルルー!!

 「―――はい、・・・はい、―――はい、解りました」

  『古泉さん、今のは機関からですか!? まさか閉鎖空間の出現』
  『もっと大変な事になっているようです
   外の様子も変です、外にいる人達の声調も先ほどと変わっています
   恐らく神人が出現して暴れだしているのかも知れません
   このまま放っておくとさらに深刻な事態になります』
  『こんな時にそんな事って・・・・・・』
  『・・・・・・乗っていた列車が転覆するという通常ありえない事態、
   周りを死体に囲まれた車内、
   そして何よりもキョンが生命の危機に直面しているという状態、
   それでいて救助が来ない脱出も出来ない、神人出現はこれら様々なフラストレーションが合わさった結果によるもの』
 「そんなぁ・・・ 涼宮さん、落ち着いてください涼宮さん!!」
  『無駄、今の涼宮ハルヒは他人の言葉を聞き入れる余裕が無い』 
  『こうなったら仕方ないですね、乱暴なやり方ですが涼宮ハルヒを失神させます』
  『・・・止む終えない』
  『有希さん、古泉さん・・・』
  『心配しなくていい、殺す訳ではない』
  『有希さん・・・・・・

   ・・・・・・ホントごめんなさい、涼宮さん・・・』



 「団長、ごめんなさい、ちょっと眠っててもらいます」
 「何y――

    ドゴッ!! ウッ!! ・・・・・・バタン」
136名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 00:53:50 ID:bBxW5vi/


 「・・・気絶したようだ、閉鎖空間の拡大も収まった」
 「神人も消滅したようですね」
 「古泉さん、腹に膝蹴りなんて酷過ぎます!!」
 「ゴメンなさい、腕が使えたらもっと良い方法があるんですけど」
 「あ、そうでしたね、腕が・・・ ごめんなさい古泉さん」
 「いえ良いですよ、それよりこれからどうするか」
 「ホントにどうしましょう・・・・・・
  このままだとキョン君が・・・・・・ キョン君・・・」


   ギュイーーン!! ガガガガガガガガ・・・・・・ ギュギュギュギュィーーン!!!!


 「乗客の皆さんお待たせしました、救助隊です!今助け出しますからね!!」
 「救助隊が!! 救助隊です皆さん!!!」
 「すみません、僕達は大丈夫ですからキョン君を」
 「その方は重症ですか!?」
 「息はありますが意識不明です、一刻を争います」
 「解りました、――すみません担架をこっちに! 患者は男性!意識不明の重体!一刻を争う!!
  出来るだけ近くの病院にお願いします!!」
 「「「了解!!」」」
 「そちらもひどい怪我ですね・・・ あなた達も一緒の救急車に乗ってください、連れですよね」
 「「「はい」」」
 「あの、そちらに倒れている女の子は」
 「ああ・・・

  団長、団長、起きてください」
 「――ん・・・うん・・・ぅぅう・・・・・・

        ―――!!!!
  キョンは!? キョンはどうなったのよ!!キョン!!」 
 「涼宮さん、大丈夫ですよ!安心してください」
 「・・・・・・今救助隊が来ている、キョンは今先ほど救急車に乗せられた
  私たちも付き添いを兼ねて今から救急車に乗る、涼宮も早く準備をして欲しい」
 「キョンは救急車の中なのね!? わかった、行くわ」
 「では早くお願いします、皆さん救急車はこっt・・・うぁっ!?」
 「すみません!!○△通信のものですがインタビューお願いします!」
 「□※新聞社です!!事故が発生した時の状況について詳しくお聞かせください!!」
 「☆◇放送です、8時間ぶりに救出された感想を!!」
 「あ、すみません僕達も病院に行かなければ行けないんで・・・」
 「通してください!!お願いです、通してください!!」
 「・・・・・・通して・・・」
 「少しだけでも良いんでお願いします!!」
 「夕方のニュースで流したいんですよ!!」


 「あんた達ね!! 死にかけのキョンが救急車の中で私達を待ってるのよ!!
  インタビューとか取材とかヘリ飛ばす暇があったらあんた達も救助手伝いなさいよ!! どけ!バカ!」
 「そういう事なので、では失礼します」
 「失礼します、ごめんなさい」
 「・・・・・・・・・」
137名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 00:54:36 ID:bBxW5vi/
――――――――――――

【20:00 尼崎市内の病院】

 「・・・・・・っ・・・ うっ・・・ うう・・・涼宮さん」
 「大丈夫よみくるちゃん、それにしてもさっきのマスコミは最低ね
  こっちは命の瀬戸際なのよ」
 「・・・・・・しく・・・ へっく・・・ うう」
 「思う存分泣きなさい、でも私とみくるちゃんは奇跡だったって医者が、
  私は腰と腕の打撲で済んで、みくるちゃんは切り傷12箇所でしょ」
 「・・・・・・でも・・・キョン君と古泉君と有希さんが・・・」
 「―――そうよね・・・
  有希と古泉君は意識がはっきりしているからまだ良しとして・・・・・・   キョン・・・・・・」
 「涼宮さん・・・・・・ ハンカチ」
 「ありがと・・・ ゴメンねみくるちゃん・・・」

 「大丈夫でしたか、お二人とも」
 「・・・・・・」
 「有希さんに古泉さん!!」
 「有希!!古泉君!!結局どうだって!?」
 「長門さんは背中に80針のけが、でも破片は完全に取り除きましたから大丈夫です」
 「80針!?」
 「有希!!大丈夫!?ホントに大丈夫なの?」
 「大丈夫、問題ない」
 「それで古泉さんは・・・」
 「僕は左腕を複雑骨折で全治4ヶ月、あと右足の大腿骨骨折で全治2ヶ月です」
 「全治4ヶ月!?ちょっと、古泉くん!」
 「まあ幸い利き腕じゃないほうだったんで良かったですw」
 「・・・・・・にこやかにいう事ではない」
 「アハハ・・・ ってか一番心配なのはキョン君なのでは」
 「解ってる、解ってるわよ、そんな事・・・」
 「結局キョン君は・・・」

 「すみません、お連れの方ですか」
 「「「「あ、はい」」」」
 「こちらへどうぞ」
 「「「「・・・はい」」」」
138名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 00:55:13 ID:bBxW5vi/
―――――――――――― 

 「・・・・・・えーとですね、こちらの方先ほどICUからこちら一般病棟に移しました
  本当は是非ICUに入れて置きたいんですが」
 「じゃあ何でICUに入れないのよ!! キョンが死んだらどうしてくれるの!!」
 「いえ、こちら側も職員総動員でさらに近隣の県内外問わず各病院からも職員医師看護婦を集めて
  出来る限りの体制で治療を続けてまいります
  ICUに入れておけないのは先ほどの事故現場から更に症状の重い患者が次々運ばれてきているからなんです
  ・・・いわゆる『トリアージ』です、大変申し訳ないです」
 「「「「・・・・・・・・・」」」」
 「それで・・・ キョン君の病状はどうなんですか」
 「極めて深刻です、恐らく今夜がヤマでしょう」
 「うううっ・・・!!」
 「・・・・・・落ち着いて、涼宮」 
 「そんなにひどいんですか、キョンくん」
 「頭蓋骨骨折に肋骨や背骨を複雑骨折ですね、
  ただ幸いにも脳内に損傷はありませんでした、それだけが唯一の救いです
  ただ、山を越えたとしても、このまま意識が戻るかどうかは解りません」
 「あの、僕たちにできる事は」
 「声を掛けてあげてください
  キョンくん・・・ ですか、キョンくんの意識が回復する事を祈って声を掛けてあげてください
  それだけでも結構効果があります」


 「キョンくん!!キョンくんはここなの!?」
 「「「「!!」」」」
 「ねえハルにゃん!キョンくんは大丈夫なの!?生きてるの!?」
 「・・・・・・生きてるわよ、大丈夫、ほら、キョンは生きてる」
 「まさか一人で来たのかい」
 「そうだよ、でもお母さんもお父さんもすぐ来るって

  ・・・・・・あのね、12チャンでやってたの、
  忍○まつけたら画面の上にね、事故で病院に搬送された方って出ててね、
  そこにね、そこにね・・・ そこに・・・ キョンくんの・・・・・・   だから・・・ 貯金箱壊して、電車に乗ってね・・・」
 「・・・・・・言わなくていい・・・ 大丈夫、キョンはきっと良くなるから」
 「うぇーーん!!」
 「・・・・・・いい子だよ、キョンは大丈夫だから」
 「バカキョン・・・!! あんたね、わざわざ可愛い妹さんが貯金箱壊してまで一人で病院来たのよ・・・・・・
  だから起きなさいよ、妹に声掛けなさいよ・・・ 何でも良いから声掛けてやりなさいよ・・・・・・
  声掛けてよ・・・ キョン・・・」
 「団長、そろそろ病室に戻りましxy」
 「いい、私、キョンの妹と一緒にキョンのそばについてる
  古泉君も有希もみくるちゃんも今夜は病室に戻りなさい

  ・・・・・・ホントにゴメンねみんな、私が幽霊探しに行こうなんて言ったばっかりに」
 「そんなの関係ないです涼宮さん!! 私たちは行きたくて行ったんです!!」
 「僕もですよ団長」
 「・・・私も」
 「・・・・・・ありがと、ホントにゴメンね・・・ ゴメンね」 
 「では僕達は一旦病室に戻ります、でもまた夜中にでも来るかもしれません」
 「涼宮さんも体に気をつけてください」
 「では私もこれで失礼します、もし何かあった時はナースコールで呼んでください」
 「どうも有難うございます、

  じゃあ有希、みくるちゃん、古泉くん、またね」
 「「「おやすみなさい、団長」」」
139名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 00:57:36 ID:bBxW5vi/
とりあえず一旦ここまでです
もしかしたらこの後ウイルスによる大規模プロクシ規制に入るかもしれないので
しばらく書き込めないかもしれません
できるだけ規制に入るまでには書き終えたいです
140名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 01:51:21 ID:mKlR8dv3
ヌンバレ
141名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 02:01:20 ID:h8czibGB
>>139
とても乙。
142名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 03:09:49 ID:wvYvOWhU
>>139
wktk
143名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 05:01:33 ID:qnv4OK1e




 「ねえハルにゃん・・・」
 「なーに」
 「ハルにゃんはキョンくんのことがすきなの・・・?」
 「!!! ちょ、な、何言ってるのよいきなり!
  年上にそういう事訊いて良いと思ってるのアンタ!!」
 「でもね、寝ているキョンくんに一生懸命に声かけてるハルにゃん、とても悲しそうだったもん」
 「そ、そりゃ当然よ!!だって折角のたった5人しかいないSOS団の部員だもん、
  しかも元々は私が企画練ったせいでこんな目に遭わせたんだもん、責任感ってのがあるでしょ」

 「本当にそれだけなの?」
 「そ、それだけよ・・・」
 「さっきね、古泉くんが言ってたんだよ
  ハルにゃんが気を失ってるときにうわ言でずっとキョンくんの名前叫んでたって」
 「え!?私がキョンの名前を!?
  ってかそういや何で私気失ったんだろ・・・ あ、そうよ、いきなり古泉くんに足蹴にされて」
 「その事も謝ってたよ、団長にとんでもない事をした、ああ後が怖い、って」
 「そ、そう、
  まあ今度の探検のときに全部古泉君に奢って貰うって事で・・・・・・


  ―――そうよね・・・ 探検どころか活動できないのよね・・・・・・
  みくるちゃんも・・・有希も・・・私も・・・古泉くんも・・・・・・   ―――キョンもあんなボロボロ・・・
  もし・・・ もしキョンが・・・・・・死んだら・・・ 死んじゃったら・・・ SOS団は解s」

 「ハルにゃん、今度の探検の時はあたしとシャミも連れてってね」
 「あ、アンタ・・・」
 「SOS団は解散しないよ、だって死なないもん、死んじゃったりなんかしないもん、
  キョンくんは・・・ あんなのだけどあたしのお兄ちゃんは強いんだもん・・・ そんな事くらいじゃ死なないもん!!
  それにいつも楽しみにしてたんだもん・・・!SOS団の活動」
 「!!!」
 「キョンくんはいつもあたしに話してくれてるんだ、今日はみくるのメイド服が可愛かった、
  古泉くんと将棋して負けた、今度は勝ってやる! 有希が今日は珍しく恋愛小説読んでた

  

  ―――ハルヒにはブレーキがついてないから俺がこれからもブレーキになってやらないといけない、って」


 「キョン・・・・・・!


  ―――そうよ、私にはブレーキが無いのよ、私欠陥品だからブレーキが無いのよ!!
  だから! だから私にはキョンっていうブレーキが必要なの!!
  これは有希でもみくるちゃんでも古泉君でも駄目なの!! キョンじゃないと駄目なの!!
  だから、ねえキョン、キョン戻ってきて、戻ってきてよ!!


     ――――戻ってきなさいよ早くーー!!!」
 「・・・ハルにゃん、あたしちょっと古泉君のところ行ってるね」
 「あ、ちょっと!!

                    ねえ、 ・・・・・・キョン・・・」
144名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 05:02:06 ID:qnv4OK1e
――――――――――――  

 【22:00 古泉・長門病室】

  《今日は時間を延長してお伝えしてまいります
  《福知山線で起こった脱線事故はこれまでに350人以上が救出され、うち少なくとも40人が死亡、
   その他に怪我などでこれまでにおよそ250人以上が兵庫県内、一部大阪府内の病院に入院しました
  《車内にはまだ多数の乗客が閉じ込められており救出活動が続いています、現場から神戸放送局の・・・

 「・・・これはまだ増えますね」
 「そういや私たちは何両目に乗ってたんでしたっけ」
 「・・・・・・多分先頭」
 「あぁ・・・・・・ 見事に曲がっちゃってますね・・・これ」
 「でも、あれ?
  私の記憶が正しかったら確か2両目に乗ったと思うんですけど」
 「あの映像見る限り僕達の乗ってた車両は先頭だと」
 「・・・・・・1両足りない・・・」
 「「え?」」
 「あの型の車両は7両固定のはず」
 「そういえば僕達の乗った列車は7両でしたね」
 「えーと、あのビルに巻きついてるのが1両目、その後ろに斜めに脱線しているのが2両目と3両目、
  それで線路の上に4両目5両目6両目・・・・・・

   あれ? 」

 「あと1両どこいったんでしょうね・・・・・・」

 「・・・・・・」
 「・・・・・・解析不能」


   コンコン  コンコン


 「はいどうぞー」
 「みんな、来たよー、入ってもいい?」
 「・・・・・・おいで」
 「あ、妹さん! おいでこっちおいで」
 「キョンくんの所にいなくて良いんですか?」
 「大丈夫だよ、ハルにゃんがいるもん


   ・・・・・・ねえみくるちゃん、あのテレビのニュースってまさか」
 「・・・古泉、チャンネル変えt」
 「・・・・・・いい、お願い、つけててよ」
 「良いんですか、ちょっとショックが強すぎるかも知れませんよ」 

 「良いもん、だってみんなはついさっきまで実際にあの中にいたんでしょ」

 「「妹さん・・・」」
 「・・・・・・」

 「見たい、あたし、みんながどんな目にあったかみたいんだもん」
 「「「・・・・・・」」」
145名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 05:04:39 ID:qnv4OK1e

           ―――――
       ―――――
   ―――――

 「・・・・・・ひっく・・・ ぅぇーん・・・」
 「泣いちゃいましたね・・・やっぱり」
 「朝比奈さん、ティッシュを」
 「あ、はい、ほら、涙拭いてね」
 「ん・・・ありがとう」
 「・・・・・・落ち着いた?」
 「うん、ありがとう有希ちゃん、


  ―――ねえみんな、みんなはSOS団の事好き?」

 「「!!」」
 「ど、どうしたの妹さん」
 「そのまんまの意味、みんなはSOS団大好き?」



 「解っちゃいましたよ、僕、妹さんが何言いたいか」
 「え? 古泉くん・・・?」

 「今回の事故で涼宮ハルヒが団長としての自信を失っている

  もしこのままだったらSOS団を解散しなければいけないとハルヒが発言した、そんな所ですか」
 「そ、そんな!!SOS団解散ですか!?」
 「・・・・・・」
146名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 05:05:15 ID:qnv4OK1e
 「すごい、わかっちゃったね、古泉くん、その通りなんだ、
  ハルにゃんがね・・・ 今のハルにゃんがハルにゃんじゃ無いんだ」
 「「「・・・・・・」」」
 「あたしね、あんなハルにゃん見たくないの、
  ハルにゃんにはいつもの元気なハルにゃんでいて欲しいの、だからこの部屋に来たんだ

  ねえ、解散しないよね、SOS団は解散しないよね? ねー・・・!」



 「しませんよ、安心してください」
 「私卒業まで、いえ卒業してもずっとSOS団の団員でいますから」
 「・・・・・・解散、それは不可能」
 「もし団長が解散だ解散だってわめきだしても私はイヤでもしがみ付きますよ」
 「これでも・・・・・・ 最近わたしメイド服着るのが楽しみになってきちゃったんです」
 「・・・皆のいるSOS団の部室が一番落ち着いて本が読める」

 「でもね・・・ もし・・・ キョンくんが」
 「・・・・・・キョンが何」
 「キョンくんが・・・キョンくんが」

 「死なない・・・ キョンは」
 「何で・・・ 何でそんな事が言えるの?」
 「死なないで欲しいと皆が願うから」
 「キョンくんがSOS団を愛しているからです」
 「死なないとわたしが信じているから」

 「・・・・・・みんな・・・ みんな・・・・・・    うわああああん!!!」
 「・・・大丈夫、みんなここにいるから」
 「さあみんなで団長とキョンくんの巣へ行きましょうか」
 「おー!!」


 「静かにしてください!!今11時ですよ!!」

 「「「「・・・ごめんなさい」」」」
147名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 05:05:49 ID:qnv4OK1e
――――――――――――


  ・・・ねえキョン、私が始めてアンタと出会った時の事覚えてるわよね
  あの時アンタ目をぱちくりさせて私のほう見て
  ・・・まさかそれから私とキョンがこんな事になるなんて思っても無かったわよ
  
  ――そう、私はアンタの言葉をヒントにSOS団結成を思いついて
  それでアンタを無理やり引っ張り込んで部員にして・・・
  あんたは嫌がってた、SOS団に入ることを・・・
   まあ当然よ、私のワガママに付き合わされるなんて皆ゴメンでしょ
  でもアンタは何故か毎日毎日部室に着てくれた、まあ私が圧力掛けたのは大いにあるんだけどw

  それでも結局何だかんだいってキョンは私についてきてくれた
  こんな我侭で自己中な私にもついて来てくれた
  そう、野球の大会の時だってアンタは私の為にメンバーを集めてきてくれた
  ああ、毎週末の校外活動、その資金もほとんどアンタ持ちだった、そして今回もそうだった・・・

  ・・・・・・私って本当にみんなに迷惑ばかり掛けてたんだね
  その中でも一番迷惑掛けてたのは他の誰でもない、キョン、そう、あんたよ

  そうそう、可愛い妹さんから聞いたわよ、
  「ハルヒにはブレーキがついてないから俺がこれからもブレーキになってやらないといけない」って言ってたんだって?
  アンタも結構キザったい所あるのね

  ・・・・・・キョン、さっき言った言葉は訂正
  ・・・私、これから頑張って自前でブレーキ作るから、それを自分の体に着けるから
  だからこれからはキョンが私のブレーキになってくれなくても良いの、そばに居てくれればそれで良いの
  ずっとそばにいて欲しいの・・・



  私ね・・・ 大好きになっちゃった、キョンの事が・・・


  ねえ、だからお願い神様、大好きなキョンを私から奪わないで
  お願いだから・・・ ねえ、お願いだから・・・・・・
  
  
 「神様はそんな非情な方ではありませんよ」
 「・・・キョンがこの世から奪われたら私たちが奪い返す」
 「あ、あんた達!! いつからそこにいたのよ!!」
 「そうですね、ほとんど最初からいました」
148名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 05:06:57 ID:qnv4OK1e

 「団長、容易くSOS団を解散しようとか言わないで下さい」
 「ちょ!!あんた達・・・ ・・・妹さんから聞いたのね」
 「涼宮さん!!私、涼宮さんたちと離れたくないです」
 「キョンくんが死んだらSOS団解散、
  じゃあ死ななければ解散しないって事です、キョンくんは死なない、だからそれはありえない事なんです」
 「・・・・・・私はSOS団に入ったお陰で少しずつ感情が芽生え始めてきた
  だからSOS団が無くなってしまえば私のプログラムがどうなるかが解らない」
 「ねえハルにゃん、みんな大好きなんだよSOS団もハルにゃんも!!
  キョンくんだってそうだよ!


   キョンくんだってハルにゃんやSOS団のこと大好きなんだよ!!」

 「―――キョンが!! キョンが私のことを!?」
 「『俺がこれからもブレーキになってやらないといけない』なんてよっぽど好きでも無い限り言えませんからね」
 「だから、ね、ハルにゃん、SOS団を解散するなんて言わないで、お願いだから・・・ うぇええん」
 「みんな・・・・・・

  ごめんなさい、心配かけるような事言って・・・・・・


  ・・・そうよ!!私は『世界を大いに盛り上げる涼宮ハルヒの団』の団長、涼宮ハルヒ様なのよ!!
  大いに盛り下げてどうするの!盛り上げないと!!盛り上げないと!!!!」
 「わーいいつものハルにゃんだー!!」
 「これでこそ団長ですよ」
 「涼宮さん!!これからもどんどん色んな服着せてくださいね!!」
 「まっかせなさーい!! どんどん私が着せてあげる!!」
 「・・・・・・これで安心して本が読める」


 「あんた達ーーー!! 今1時よ!! なに騒いでんの!!」
 「「「「「ごめんなさい!!ごめんなさい!!」」」」」



 「・・・・・・ん・・・ ぅる・・・ さい・・・ ぞ お前・・・・・・ ら」


 「「「「「!!!」」」」」

 「キョン!!キョン!!解る!? 私よ涼宮ハルヒよ!!解る!?」
 「・・・・・・ハルヒ・・・ 何・・・・・・ やってるんだ・・・ おまえ・・・・・・」
 「キョンくん!キョンくん!!あたしだよ、わかるー!?」
 「お前・・・ 何でこんな所に・・・・・・」
 「キョンくんが!! キョンくんが目を覚ましました!!」
 「すみません、今すぐお医者さんをお願いします」
 「・・・・・・早くして」
 「は、はいわかりました!!!今すぐ!!」

 「は・・・ はぁ・・・・・・?」

俺が目を覚ますとびっくり仰天、なんとハルヒの顔がすぐ目の前にあるではないか!
しかも何故妹までいる!?
俺はどこだ、どこにいるんだ?! 何、病院だ!?何故病院にいる!?
ってかやっべーな、ハルヒの顔を間近で見たせいで心臓がバクバク言ってやがる。
149名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 05:07:58 ID:qnv4OK1e
とりあえず続きかけた分今日はここまでです
150名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 06:26:25 ID:SobGlix4
乙であります
151名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 08:02:31 ID:9DbdNqpu
乙なのであります
152名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 08:43:09 ID:dEyeeTPK
乙っさ
153名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 08:55:08 ID:USBPxVcN
めがっさ乙にょろ。

<チラシ裏>
>>144
鉄道板住人的にツッコミ入れると、
207系(=事故った車両)は↓みたいな編成で、7両"固定"じゃないんですが。
←同志社前     宝塚→
Mc-T-M-Tc+Mc-T-Tc
てか7両固定だと同志社前までいけません。
</チラシ裏>
154名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 09:50:36 ID:BQWl6FgK
同志社って大学のことなんだな、会社みたいだな。
155名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 10:04:12 ID:KZEI21WB
同志社大学は全国区の知名度だと思ってたが、違ったことにショック。
156名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 11:07:03 ID:ldd9OBci
みくるちゃんの性感帯ってここでしょ!
          __/  /         _  ヽ
        /     ヽ ,   -‐…- ヽ / >、   ______
      /       /  , ' " ̄ ヽ\二}ニニ!´      ol丶、
.     /     ,  //  /  ヽ ヽ ヽヽ ニ'ャ- 、]` ' ¨ ̄ ~¨└ 、ヘ
     /     l  |'  /,'   、 ヽ | ,Xヽ ! |   , ,  ,'   、  `くヘ
    /     ii ! /   !    ハ ハ!',z=| /.リ  ,' l  !    \  \ヘ
    ,' ,' ,'    l  !/!  |   / / /  ″ ,|ハ ! / / |  !   |   ヽ  、 ヽ ヽ
    |│ |    !  l |  ,ト ー/- レ'    イ  | | /|/ ,ムイ !  !    }  | | !
    |││ ! / ! ヽ\八/,z≠     _,!  レハl ̄    レヽ ム、  | l l リ |
    | |  ! |く ム>、 ヽ ヽ ″   、_ r'´`|\| r==z     ヽ!''く. /  !│ ! l
    | |  | |l //l| |ヽ   へ _ __ .... ヽ.」  ! .:::::::::..    r=z ∨  ハ/レ' ,'
    レヘ、| |// ! !ヾ`ー ... ,  >-、 ヽ、 │ |    , - 、.. .:::::::. /}/ /!  /
      ヽ! /Vハ ! | //       \|___.!    L    )   ノ |  |  /
       レ' リ V|〃/|          //.\    ` ー' , '、 ヽ レ'
              │/ !         ///   > , ー<¨  丶  ! !
              |ハ  ヽ.   rr、    | /イ !ヽ /       |  | ヽ
              | |   /l// /r、    r| | ト、ヽ|__r‐-、   ノレリ  \
              │ |  〈│!│| l   !ヽ\     `   }−¨      ヽ  ヽ
              | ヽ   ヽ! | l  ヽ --L`ニ- 、____  /  , '       !  ヽヽ
            ヽ/ ゝ  \   \  ,'    |   /  /      /   i ハ | あ〜ん
157名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 11:08:50 ID:ldd9OBci
>>155-156
`ヽ                        ,r‐'ァ 
 `ヽ::                      ::´
   ヽ ヽ        , -‐--、         / /
    ヽ \      I:::::::I_      _ / / ┌────────────
     ヽ  ヽ    i,(;;;ノI、;;;)l    ,,/  , '  < オレの母校だフォォォォー!!
      ヽ  ` ー 、.,,ゝ´ヮ`,ノュ_, - '   r'    └────────────
        ` 、_ /::: `山':::::    /
         ヽ:::::::::::|::::::::"",r‐'
          〉::::::::|::::::::::¨/
         /;;;;;;;/;;;;;;;;;;/
        /;;;;;;;/:::::::::::《
        <;;;;;;;《:::::::::::::ヽ   ))
      /   ヽI,r''"""^~ヽ
     /   ,/ ヽ    ヽ
158名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 15:02:56 ID:/b4bjLGJ
ハルヒ「ぐちゅばりばり」
キョン「なにくってんだ?ハルヒ」
ハルヒ「コンピケン部長」
キョン「まだ残っていたのか?」
ハルヒ「うん、最後の部分。お前も食うか?」
キョン「いや、いいよ」
ハルヒ「なぁ、キョン。私っておかしいのか?」
キョン(今頃、気づいたのか、こいつ。今食ってるもの考えろよ)
ハルヒ「なぁ、キョン、聞いているのか?」
キョン「あぁ、別におかしくないぞ」
ハルヒ「そうか。なら私の問題点いってみろ」
キョン「何?」
ハルヒ「おかしくないんだろ。問題点。みんなと一緒ってことだろ」
キョン「…そうだな」
(きっとこいつになり考えているのだろう。誰もがある欠点。その欠点が
普通なら自分も普通だということだな)
キョン「そうだな。ハルヒは本当は心の中で思ったことの一番深いことを
隠している気がするなぁ」
ハルヒ「え………」
キョン「違うのか?」
ハルヒ「キョン……」
そういうとハルヒは俺をぐぐっと見つめてくる。なんて可愛い顔なんだ。
口にはコンピケン部長の血がべったりついているけど。
ハルヒ「キョン」
そういうとハルヒはキスしてきた。キョンの口の中に部長の血が入ってくる。
すまん、部長。お前の死体を冒涜しているわけではないんだ。
ハルヒは少し切ない目でキョンを見つめ、手を後ろに回し、しばらく抱き合った。
ハルヒ「ありがとう、かえるね」


ハルヒは後ろをむいてさっさと走っていた。ちなみに俺は歩いて帰る際に
警察につかまった。口周りの血はおとしたのだが、ハルヒが俺の服の背中に
思いっきりの血をつけていきやがった。

ちなみにハルヒもつかまっていた。ハルヒはどうやらこの状況を楽しんでいるようだ。
死刑場も近く、幽霊を見たり、異常殺人者や頭が宇宙人になっているものが
たくさんいるから

俺はどうしたらいいのだろうか。せめて童貞捨てたかった……
159おもむろに投下:2006/04/27(木) 15:31:18 ID:jUMNrND9
世の中には不可抗力ってものがあると思う。
たとえばリンゴが木から落ちるのを見て発見したと言う「万有引力」。
フレミングの左手の法則だってそうだろう。
そう、今の俺の状況だってそれと何らかわらないはずなんだ。


目の前にいる無表情の中に微かな表情を見せるのは長門だ。
…何故か全裸だ。
そして俺は、飛び起きようとして、しかし体がピクリとも動かないことに
狼狽するでもなく、諦めの境地に入っている。

これが夢じゃない事は、のしかかってきた長門と直に触れ合った俺の肌が証明している。
きめ細かな肌が…ってそうじゃなくてだな。

一体全体これは何の余興なんだ、長門よ。

「…交尾。交合。性交。まぐわi」

すまん俺が悪かった。頼むから真顔でそんな事務的に答えないでくれ。

「…実験。」

その単語の意味するところを256通りくらい瞬時に想像してやめた。
どの想像も禄でもないものばかりだ。
これが情報統合思念体の意思か?

「私の体は月経という機能を有していない」

…はい?

「しかし交合の為の機能は有している」



「矛盾」

いや、その、なんだ、そりゃあ、、、あー何を言ったらいいんだ。

「だから、確認の為に実験」
160おもむろに投下:2006/04/27(木) 15:31:59 ID:jUMNrND9
長門の瞳。僅かに潤みがあるような…吸い込まれそうな黒い瞳。
見つめられるだけで、局部が膨張を開始したのがわかった。
だんだん思考能力が異常をきたしていく。

長門の目がそこに向く。

「勃起。正常な成人男性が性的欲求及び刺激により反射的に起こる反応」

これは一種の言葉責めプレイか?
しかし微かにかかる吐息がこう、、、情熱を持て余す。

「いただきます」

待て!待て待てその言葉は絶対にここでは適さな…

…あまりの快楽に、我を忘れそうになった。

長門の中に入る瞬間の熱過ぎる感触が局部から全身に回ったと思ったらもうすっぽりと中に包まれていた。
目しか動かせないこの身では、腰の上でへたりこみ、控えめな胸が微かに上下しているのが見えるだけだ。
しかしそれが見えた瞬間、俺の情熱は長門の中で更に膨張した。

「またおおきくなった」

淡々と言う長門の声すらも今は天使の囁きにしか聞こえない。
少しずつ腰を上げられ、局部が擦れて有り得ない絶頂感が飛来し、必死に抑える。
少しずつ腰が降り、長門の襞が射精を促す。

幾たびかの動きだけで、全身が快楽で満たされてしまう。
これは新手の拷問だ。目の前で微かに上気した長門がいるのに何も出来ない。

「快楽を得る機能を有しているのは確認できた」

その艶を帯びた声はやめてくれ。もう放出限界なんだ。

「実験は終了。…出して」

言った途端、熱湯と冷水をコンマ5秒ごとに交互に浴びせられるような、
めくるめく恍惚感が、長門と触れ合っている部分を通して全身に広がっていく…
脳に到達したと思った瞬間、マグマが隆起から噴出した…



そんな夢を見て、数年振りの夢精という奴をしてしまって。
余程溜まっていたのだろうか。しかも相手はよりによって長門だ。
朝から何となくブルーな気分で登校し、ハルヒは「なんかあった?」と顔を見るなり
不機嫌になって。顔に出てしまっているのか?
放課後は習性で部室に足を運んでしまう。お、今日は一番乗りか。

そしていつものようにPCをつけると。

「実験協力感謝」

と一文がBIOS起動画面の端に確かにあって。
いやアレは目の錯覚だ。
断じて錯覚なんだ。
あんな初体験など…


つづかない
161名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 15:58:21 ID:YDhphIMa
>>160
乙、長門は妊娠したのかな?
162名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 16:06:41 ID:jUMNrND9
>>161
ヒント:「つづかない」
163名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 16:47:12 ID:WD4O2ikw
wktk(・∀・)
164名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 17:02:21 ID:se6bkh4Z
>>117 氏に捧げる
それは蒸し暑い日だった。
一度家へ上がりこんだハルヒは味を占め、朝比奈さんと長門を従え、しばしば強襲をかけるようになっていた。
その日も、ベッドの上を占拠したハルヒが、もし宇宙人と未来人を捕まえるのに成功したらどうするかの夢を盛大に語っていた。

やれやれ、目の前の二人をどうこうすれば早いんじゃないのか?
「何いってるのよキョン。私は、宇宙人や未来人が欲しいの。人間は私とキョンで十分よ」

なにやら危なげなセリフが聞こえるが、それは流そう。
せっかく長門は私服姿(ハルヒのお古らしい)だし、朝比奈さんは家に来てまでメイドなのだから。
しかし・・・母親が帰ってきたら言い訳できんな。

「キョーン君。」
いきなり体当たりをかますな。
妹の体当たりを受け流してやる。妹はそのまま朝比奈さんにダイブ。
くそ、うらやましいやつめ。
「えへへ〜。みくるちゃん。この前、臨海学校へ行く前に面白い話をきいたんだ。」
「?それはなぁに?」
「男のって、女の子を思うと勃起しちゃうんだってー。勃起ってなに?」

・・・ポクポクポク・・・チーン・・・
「勃起とは陰茎海綿体の血液充満によっておこる陰茎の膨張で・・・」
おいおい、長門ナニを教えている。ナニを・・・
165名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 17:02:53 ID:se6bkh4Z
-------------------------------------------
その時、俺は長門を止めるのに精一杯でハルヒの唇が妖しく蠢いているのに気付かなかった。
-------------------------------------------
やれやれ・・・
結局、3人は夕飯まで居つき、尚且つ、ハルヒに至っては晩飯まで食い、妹と風呂にまで入っていきやがった。それに明日は10時に集合して市内パトロールだと?ふざけんな。
・・・悪態をついていてもしかたない。
さっさと寝て明日に備えるか・・・

ぺちゃ・・・ぺちゃ・・・
なにやら下半身に快楽を感じる。うぅ、この年で夢精か?

情熱もてあます。
166名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 17:03:34 ID:se6bkh4Z
って、ナニやってんだ。
「あー。キョンくん起きちゃった。あのね、キョンくんのおちんちんを舐めたら勃起するっておしえてくれたのー?この硬くなってるのが勃起?なんで大きくなるのー?」

・・・ハルヒのやろう、妹に何を教えやがったんだ。

「それでね、それでね。勃起したまま舐め続けると、白い液体がでるんだってー。だしてーキョンくん。みせてー。」

く、なんでこんなにうまいんだ。
「あのねー。お風呂で教えてくれたの。あ、なんかヌメヌメしたのがでてきた。これがせーし?」
ハルヒの奴、こんどあったら、タダじゃ
・・・う、だめだ。もう、
「ぴちゃ、はぅん。はぅ、はぅ。キョンくん出しちゃえー。」

どぴゅ、どぴゅ、どぴゅ・・・

その白い液体は無邪気な顔を白く染め・・・髪の毛までベタベタにしていた。

---------------------------------------------
やれやれ・・・
ほら動くな。うまく洗えん。
「えへへー。キョンくんとお風呂ー。」

その夜から、たびたび、布団に入り込むようになったとか。
167名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 17:30:00 ID:se6bkh4Z
SOS団の集会が今日も終わる。
夕暮れを背にさようなら。
私はこの喪失感がだぃっ嫌い。
キョンのヤツは最近、有希ばかり見てるし。
私が見ていることなんて、気づきもしないし。
168名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 17:31:26 ID:se6bkh4Z
「ただいま。」
そう言って今日も誰もいないだだっ広い家の玄関を開ける。
ダイニングキッチンのテーブルには、一人では食べきれないほどの食事が並べてある。

・・・あのホームヘルパーめ。
こんなにあったって食べきれないのよ。

そう思っても口にも出さなければ、態度にもださない。
電話をとってボタンをプッシュ。

その電話口からも、「ただいま電話にでられませ・・・」などという不快な電子音が聞こえるだけ。

「ハルヒです。ただいま帰りました。今日も一日問題ありません。」
義務付けられている報告の電話をこなし、シャワーを浴びる。
好きなものだけ2、3口摘まみ、早々と自分の部屋に引き上げる。
こんな所に一人でいたってさびしいだけじゃない。
169名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 17:32:26 ID:se6bkh4Z
部屋に鍵をかけ机にむかう。
これは、「こうあったらいいな」を書き綴ったノート。
このノートに書いてあることが、私のシタイコト。
みくるちゃんや有希それに古泉くんを仲間に入れてみんなでさわげたらイイナ。
そこにはそう書かれてある。ここまではみんな現実になったわ。
ですのーとって晴れ時々豚を絶対いんすぱいあ、してるわ。
これも現実になった。
170名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 17:33:38 ID:se6bkh4Z
だけど、ただひとつだけ現実にならないことがあるの。
その対象は、昔、ジョン=スミスだったけど。
今なら、そんな一度あった人じゃなくて、毎日あって私の心をときめかせるひと。

その人に甘えたい。大丈夫か。ハルヒ?っていわれたい。
野球のノックで苛められたら助けてほしい。
なのに、私にはしてくれなくて。

そう、思うと私は濡れてきてしまう。
勝手にリコーダーに手が伸びる。
この前は、勢い余って膜まで破いてしまったの。
これを知られたらもう・・・

だけどキョンの事を思うと、やめられない・・・
171名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 17:39:31 ID:tOZI/+4Q
連投支援
172名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 17:56:07 ID:gXr5WkGb
ktkr
173こねた:2006/04/27(木) 18:06:39 ID:se6bkh4Z
昼休み。それはハルヒが変貌を遂げるじかん・・・
------------------------
触っていいのか?
「いいって言ってるでしょ。グズグズするんじゃないの」
むぅ・・・
少し躊躇したがこのまま触っても触らなくても怒られるんなら仕方ない。

俺は、しかしハルヒのふっくらとした重みのある乳房を柔らかく握ってみて、
言い様のない快感を感じた。
それは何か値打ちのあるものに触れている感じだった。
軽く揺すると、気持ちのいい重さが手のひらに感ぜられる。
「キョン、キョン〜。」
ハルヒは猫撫で声をあげ気持ちよさげにする。
それを聞き、俺は幾度となくそれを揺すぶった。何か知れなかった。
が、とにかくそれはハルヒの空虚を満たしてくれる、何かしら唯一の貴重な物。
その象徴として俺には感ぜられるのだった。
-----------------------
き〜んこ〜んカンコン。
ウェストミンスターの鐘が聞こえ、ハルヒは名残惜しそうに立ち上がる。
そうして俺とハルヒはもとの関係に戻るのだ。
ハルヒが出ていく。誰もいない文芸部室から。
誰もいない?
そこには少し赤い顔をした(そう思うのは俺だけだろうか)無表情の少女が一人。

つかむほどのないちいさなちいさなむねをみつめていたのでした。
174名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 18:09:47 ID:se6bkh4Z
>>173は『暗夜行路』のパクリ
175名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 18:30:39 ID:se6bkh4Z
 それで私は昨晩、新学期のことを想像したの。
キョンはきっと気難しい顔をするだろうと思ったわ。
二人は他の人が見ない時に、ちょっと横目で見あって笑うだろうと思うわ。
それを他の人に見られたって、見られたら見られた時よ。
それから私はとてつもないことを考えたの。そして一人で笑っていたわ。
 それは皆が真面目でいるとき、パンツをみせたらどんなに驚くだろうと思ったからよ。
その時喜ぶのはキョンだけで、他の人は基地外だと思うわ。
しかし、そんなことはしないからご安心。
あなたがしろといえばしてもいいわよ。
しろという勇気がキョンにあれば。
176名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 18:58:00 ID:se6bkh4Z
>>173の続き
俺は二三歩退いた。出口はなかった。文芸部室の煤けた壁が俺の背中に触った。
「長門」
と俺は助けを求めた。
「その火を飛び越して。その火を飛び越したら」
長門は息せいてはいるが、清らかな弾んだ声で言った。

裸の若者は躊躇しなかった。
彼の炎に映えた体は、火のなかへまっしぐらに飛び込んだ。
次の刹那にその体は少女のすぐ前にあった。
彼の胸は乳房に軽く触れた。
彼は小さいながらも想像以上の弾力に下半身をいきり立てさせた。

二人は抱き合い、長門が先に柔らかく倒れた。
それは決して男を知った乳房ではなく、まだやっと綻びたばかりで、
それが一たん花を開いたらどんなに美しかろうと思われる胸なのである。
薔薇色の蕾をもちあげている小高い一双の丘のあいだには、
肌の繊細さと清らかさ、すこし冷たい早春の気を漂わせた谷間があった。

ハルヒや朝比奈さんが異常なだけで、
乳房の育ちも決して遅れをとっていなかった。
まだいくばくの固みを帯びたそのふくらみは、今や覚めぎわの眠りにいて、
ほんの羽毛の一触、ほんの微風の愛撫で、目をさましそうにも見えるのである。

ゆっくりと包み込むように触ってやると、もっと、もっと、と見据えた瞳でおねだりされる。

今度は、長門も触ってやるからな。
そう囁き、二人は文芸部室を後にした。

二人のの行方は誰も知らない。
177名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 19:46:15 ID:/b4bjLGJ
             ゙'.     ,ト `i、  `i、    .、″
                |    .,.:/""  ゙‐,. `    /
             `  .,-''ヽ"`    ヽ,,,、   !
                、,、‐'゙l‐、      .丿 : ':、
               、/ヽヽ‐ヽ、;,,,,,,,,,-.ッ:''`  .,"-、
              ,r"ツぃ丶  ``````   ../  `i、
          ,.イ:、ヽ/ー`-、-ヽヽヽ、−´    .l゙`-、
         _,,l゙-:ヽ,;、、             、、丶  ゙i、,,、
        ,<_ l_ヽ冫`'`-、;,,,、、、、.............,,,,、.-`":    │ `i、
      、、::|、、、ヽ,、、.    ```: : : ```      、.、'`  .|丶、
     .l","ヽ、,"、,"'、ぃ、、,、、、、.、、、.、、、_、.,,.ヽ´    l゙  ゙).._
    ,、':゙l:、、`:ヽ、`:、  : `"```¬――'''"`゙^`     : ..、丶  .l゙ `ヽ
   ,i´.、ヽ".、".、"'ヽヽ;,:、........、           、、...,,,、−‘`   、‐   |゙゙:‐,
  ,.-l,i´.、".`ヽ,,,.".`   `゙゙'"`'-ー"``"``r-ー`'":      _.‐′  丿  ,!
 j".、'ヽ,".、".、"`''`ー、._、、、           、._,、..-‐:'''′   .、,:"  丿
 ゙l,"`"`''ヽヽ"`"`  ```゙'''"ヽ∠、、、、ぃ-`''''": `      、._./`  ._/`
  `'i`ヽヽヽ`''ーi、、、: :                   、.,-‐'`   、/`
   ``ヽン'`"`  : `~``―ヽ::,,,,,,,,,,.....................,,,,.ー'``^    ,、‐'"`
      `"'゙―-、,,,,..、、                 : ..,、ー'"'`
           : `‘"`―---------‐ヽ``"''''''""
178名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 20:26:58 ID:4US2zaM/
>>158=>>177
何がしたい
179名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 20:35:04 ID:WD4O2ikw
人間喰ったらうんこが出たってことをいいたいんじゃないかなー
180名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 20:37:30 ID:/b4bjLGJ
思ったんだがこういうエロパロの間にうんこAAがあったら
みんなオナニーできないよな
181名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 20:39:27 ID:hf8qdkM3
NGすりゃいいだけじゃん
182名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 20:41:34 ID:/b4bjLGJ
それがもしかしてSS描いている人だったらどうするよ
183名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 20:43:09 ID:gnUbuuBD
グロはともかく、ID:se6bkh4Z乙
184名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 20:44:58 ID:/b4bjLGJ
ちょー神なSSの合間にうんちいれられたらどうよ。神自身が
185名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 20:46:57 ID:hL+ngvsF
そんなことするやつ自体、めったにいないんじゃないか?
186名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 20:47:44 ID:/b4bjLGJ
そうか、おもしろいとおもったのだが残念だな
187名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 20:49:40 ID:DNbQ0B4Z
そういや>>1のまとめサイトってちゃんと機能してんのか
188名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 20:50:18 ID:hf8qdkM3
ヒント:レスごとにNG指定
189名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 20:50:32 ID:/b4bjLGJ
してないよ。見たいんだけどね。
だれかまとめサイト作ろうぜ
190名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 20:53:25 ID:/b4bjLGJ
ヒント:レスごとにNG指定

その手があったのか!!
191名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 21:01:07 ID:B2xazHXL
おまえウザいよ
192名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 21:12:43 ID:/b4bjLGJ
さっさとNG指定しろよ。このカスが!
193名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 21:18:43 ID:CY/Rto0K
/b4bjLGJかまってほしいのは分かったからさっさと宿題でもしてろ、な?
ここは21歳より上の大人しか来てはダメなんだ。中学生はさっさと寝ような。

…そういえばキョンの消失ってどうなったんだろうか?あれなかなか楽しみにしてたんだが。
あと神々たち乙。アニメ効果かすばらしいのがいくつも来てるな。
それとまとめサイトはしっかり働いている。ただ更新が少し遅いだけ。
そりゃああれだけのSS管理してたらなぁ…
194名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 21:36:16 ID:qG/Rat20
うん、俺もキョンの喪失何気にwktkしながら待ってるな・・・
丁度いいところで終わってるし。
195名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 21:40:48 ID:hf8qdkM3
>>194
なんか童貞を(ry的な展開が浮かんだ
196名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 21:56:51 ID:se6bkh4Z
小ネタですまない>>49氏に捧げる
俺はハルヒの足元に身を投げ、跪いてこういった。
「ハルヒ。何故黙っている。何とか云ってくれ!嫌なら俺を殺してくれ!」
「気違い!」
「気違いで悪いか」
「誰がそんな基地外を、相手になんかしてやるもんか。じゃあ、キョン。
馬になりなさい。どうしてもっていうのなら、馬になったら乗ってあげるわ。」
俺はこう云われると、そこへ四つんばいになりました。
197名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 22:33:49 ID:6UHSPJ2v
俺は罰ゲームの続きが読みたい。

/* 何か会話がおかしいと思ったら、あぼ〜ん設定してたんだった。
876スレもこいつが荒らしてるみたいだし。*/
198名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 22:37:48 ID:se6bkh4Z
>>49氏様どうぞ。エロくないですが。
ハルヒの終了宣言とともに今日もSOS団は解散した。
だが、俺は文芸部室に忘れ物をしたため、黄昏の夕焼けの校舎のなか急ぎ足で歩いていた。

やれやれ・・・

封印したはずの口癖が自然にもれてしまう。こんなのはカウントにはいらないよな?

そう思いながら、部室の戸をあけ電気をつける。

・・・なにやってんだ?
そこにはメイド服を着込み、短い髪を一生懸命ポニーテールにしようとするハルヒがいた。
・・・しばらくの間、永遠とも思われる沈黙が続く。

その沈黙を破ったのはハルヒだった。
「・・・ねぇキョン。キスしていい?」
そうハルヒがたずねたとき、それははるか遠い夜のかなたから響いてくるように思われた。
遠い記憶を反芻させると、どうやら体育の授業の後の着替えのときに女子たちがそういう話をしていたような。ハルヒはそんなことは気にしてなさそうだったが、こいつは人一倍ロマンチストだもんな。
今でも、白馬に乗ったジョン=スミスが現れるのを心待ちにしてるんだろうよ。
まぁ、そんなものは現れないが・・・


ひとりそんな風に感慨に浸っていると
・・・
白い顔が近づいて来た。軽くにおう、ほどけた髪が、俺の額にさわった。
白い広いまぶたと黒いまつ毛におおわれた閉じた目が俺の目のすぐ前にあった。
遠慮がちなくちびるが俺の口に触れたとき、はげしい身ぶるいが俺のからだの上を走った。
俺は瞬間的にふるえてたじろいだが、ハルヒは俺の頭を両手でつかまえ、自分の顔を俺の顔に押しつけ
俺のくちびるを放さなかった。
俺は、ハルヒの口が燃えるのを、また俺の口をおしつけながら俺のいのちを飲みほそうとでもするように、むさぼり吸うのを感じた。

「っぷはぁ。・・・キョンの唇奪っちゃった。・・・みくるちゃんでも有希でもなく。この私が。
私がキョンの所有者なんだから」

そう叫ぶと、ハルヒは俺を押し倒し、飽きるまでのその精を貪りつくした。
199名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 23:13:12 ID:4ui5UUI4
不覚にもディオを思い出してしまった
200名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 23:40:43 ID:qH/Dp1tT
俺は水銀燈を思い出した
201名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 02:37:28 ID:pDnz5bOZ
>>195

みくる「あ、あなたのお嫁さんになってあげる」
キョン「俺は童貞だー!」

こうですかわか(ry
202名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 02:41:11 ID:pDnz5bOZ
くだらんネタでageちまった。スマン。
203名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 03:35:54 ID:Ylp8Lfga
本当にくだらないことでageてくれたわね
罰として部室で公開オナニーしなさい

ほらっ!さっさとする!!
204名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 03:36:38 ID:Ylp8Lfga
あ!俺もくだらんネタでageちまった……orz
205名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 04:01:09 ID:XCQBjXzP
>>202>>204
お前ら罰としてパンツをsageろ。
206148:2006/04/28(金) 04:44:24 ID:b6sQVrXb
 ―――――――――
 【午前4時 キョン病室】

 「・・・・・・古泉、お前その腕大丈夫なのか?」
 「複雑骨折で全治4ヶ月です、
  ていうか命の瀬戸際にいた人に言われて欲しくないな、その言葉w
  それにしても良かったです、あなたが意識を取り戻してくれて」
 「俺はそんなにやばかったのか・・・」
 「ええそりゃあもう
  幸い脳内に損傷は無かったもののもしかしたらこのまま意識が戻らないかもしれないって言われてましたから
  あと頭蓋骨骨折、肋骨と背骨を複雑骨折、あなたはSOS団のメンバーの中で一番酷い怪我を負ったんですよ
  意識を取り戻したからアレですけど、それでもやっぱり後数ヶ月は入院が必要って言われてましたね」
 「ああ・・・ そうか・・・ じゃあしばらくSOS団にも顔を出せなくなるの、か・・・ ・・・あーあ! ――・・・痛てて」
 「安静にしてないと団長に怒られますよ、

  ・・・・・・団長、心配してましたよ、他の誰よりも物凄く」
 「・・・・・・やっぱ責任感じてるのか、・・・言っておいてくれ、俺は行きたいから探検に行った、ハルヒが悔いる必要h」 

 
   「そんな理由ではありませんよ、団長があなたを心配していた理由」


 「――!?」
 「団長はあなたが意識を失ってからずっとあなたの手を握ってたんです、涙を堪えながらね
  あの潰れた電車の中でも、救急車の中でも、集中治療室で治療が終わってこの病室に移されてからはずっとですよ
  ・・・・・・まあ今は疲れて僕と長門さんの病室で寝ているはずですけどw 


  ――――あと、こうも言ってましたね


        『もしキョンが死んだらその時はSOS団を解散する』 って」
 「何!?あのハルヒがそんな事?!」
 「まあ結局こうやってあなたがこっちの世界に戻ってきたお陰でその可能性は無くなりましたけどね、ホントに良かった

  何だかんだ言って団長はあなたの事を頼りに、必要としている
  
  ――――それはあなたがSOS団の一員だから、ではない


      涼宮ハルヒが他の誰よりもあなたを愛しているからなんです」
 

     「!!!!!」
207名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 04:44:58 ID:b6sQVrXb

 「あなた普段妹さんに言ってたらしいですね」
 「何をだ」
 「『ハルヒにはブレーキがついて無いから俺が代わりにブレーキになっている』」
 「あいつはまたベラベラと・・・」
 「それを聞いて団長は何て言ったか」
 「何あいつハルヒに喋ったのか!? ・・・退院したらブツブツ」

 「―――『私、これから頑張って自前でブレーキ作るから、それを自分の体に着けるから
  だからこれからはキョンが私のブレーキになってくれなくても良いの、そばに居てくれればそれで良い』、と―――」

 「・・・・・・・・・」

 「あなたもあなたですね、『俺が代わりにブレーキに』なんて、
  余程団長の事を気に掛けていないとそんな言葉出ないですよ」
 「そんな・・・・・・ 俺はだな・・・」
 「もう夜も明けますね、ちょっとは眠っておかないと、僕もあなたも重症患者ですから
  では僕は自分の病室に戻りますよ、おやすみ」
 「お、おい・・・!!!」


  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


  ・・・ハルヒが俺を好きだと・・・!?

  俺は・・・ 俺はどうなんだ・・・・・・?

  ・・・確かにあいつは外見が物凄く良い、でもとにかく性格がアレだ・・・

  ならば何故俺は今まで1年間SOS団を続けてきたんだ・・・?

  ハルヒが強要するからか・・・ 俺がいないと朝比奈さんがやたらな目に遭うからか・・・
  俺がいないとハルヒが暴走するから仕方なく、か・・・・・・?

  ――――いや、違う。

  ハルヒといたら何故かとても満たされた気分になるんだ。
  おかしいと思われるが知らんがしかし実際そうなのだから仕方が無い。
  
  俺はハルヒと居たい・・・

  そうだ、俺は・・・―――――

208名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 04:45:36 ID:b6sQVrXb
 ―――――――――

そして翌朝。
それはそれは凄かった。

午前9時、
俺がまだ寝ているというのにいきなり谷口と国木田が大泣きしながら入ってきて騒ぎ出した。
「お前ら授業あるだろ」って言ったら「授業は休みになった、今そこに岡部も来ている」って言い出したからさあビックリだ。
そしてすぐに岡部、だけかと思ったら更にクラスメート全員が入ってきて病室大混乱。
それはすぐにハルヒの奴が追い出してくれて助かった・・・ ―――でも岡部や谷口らには大変感謝している。
谷口の奴自分の持ってたお気に入りのゲーム持ってきて置いていってくれた。本体無きゃプレイ出来ないだろ。


そしてクラスメートが帰ったかと思ったら今度は涙を黒四ダムのように流しながら鶴屋さん登場。
 「キョンくんっ!!生きてたんだね、本当に良かったよ!!あたしはめがっさ嬉しいよっ!!
  教育テレビで名前見たときは正直凍り付いちゃったよっ!! しかも意識不明だって聞いたからさっ!!
  でも良かったよっ、本当に良かったよっ!! うわああああん!!」
凍りつく鶴屋さんってものを一度見てみたい、いやマジで。 でも鶴屋さんあなたにも本当に感謝してます。謝謝。

すると今度はそこに意外や意外コンピ研連中が登場。
俺ら、お前らの所からパソコン強奪したってのにまさかお見舞いに来てくれるとは思わなかった。
そして部長が千羽鶴だっていうからどんなのかと期待したら何とノーパソに入った釧路湿原の丹頂鶴の動画だった。
テレビや電話に続いてついにお見舞い品もデジタル化か。うーん時代だ。でも最高に良い映像だ。感謝、いや感動。

そしたらそこに東京の朝のつくテレビ局が取材に入ってきていきなり「事故に遭われた感想は?」とか言い出した。
「大丈夫ですか?」とか「お見舞い申し上げます」とか言わないのか。
更には「特集番組で使う映像を撮りたいので出来るだけ苦しそうな顔をして下さい」とか言い出す始末。
俺はヤラセ捏造に加担する気はねえぞ。
そう言おうと思ったらコンピ研と鶴屋さんが先にキレてテレビカメラをぶち壊した。おいおいちょっとやばいだろそれは。
しかし鶴屋さんは気がおさまらないのか更に音声さんの持っていたマイクを取り上げてあのフサフサをむしりだした。
こんな恐ろしい鶴屋さんは当然初めてお目にかかる。覚醒鶴屋さんとでもお呼びしようか。
そしてこの後またハルヒが入って来て引きずり出した。 ハルヒ、お前ずっと部屋の前に居るのか。門番か。


テレビクルーが追い出された後すぐにJRの職員が登場。
職員は泣きながら床に頭をこすり付けて謝りだした。
コンピ研の部員の一人がその職員に飛び掛ろうとするも部長が何とか抑えて修羅場回避。
そして職員がお見舞い品を渡そうとするも取りあえずその時は上手い事言って帰ってもらう。
その職員自身が悪い訳では無いと言う事を解っていたからだ。



そして午後1時を過ぎて鶴屋さんもコンピ研連中も帰宅。
その後昼食の替わりの点滴を打ちながらハルヒらSOS団メンバーや妹や父母と会話。
3時を過ぎてハルヒ以外のメンバーは一旦病室に戻る。
家族は買物に出かける。妹もついて行く。
余談だがハルヒと朝比奈さんは今日退院。本当におめでとうございます。
でも2人とも家に帰る気は更々無いらしい。


 病室は俺とハルヒの2人きりとなった。
 事故以来意識のある俺とハルヒが2人きりになるのは初めてである。
209名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 04:47:57 ID:b6sQVrXb
取りあえず今日はここまでです。
もう残り少しなのでよければ最後までお付き合いください。m(_ _)m
210名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 05:58:03 ID:XCQBjXzP
グ  ッ  ジ  ョ  ブ  !  !
何処までも付き合います。
211名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 06:27:44 ID:Gp8e3hoe
GJ!!


病院・・と聞いて、ふとこんなこと思ったんだけど
涼宮ハルヒと君望の涼宮遥って、名前似てない?

警官『・・ガー 被害者指名確認、涼宮ハルヒ』
孝之「ええっ!?」
212名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 06:36:22 ID:QOV0M/3D
GJ!
最初はどうなんかナァ…って思っていたが正直ここまで面白いとは…
あとクラスメイトやらコンピ研やら鶴屋さんはいいんだが肝心の家族はどうなんだ?
消失のときは一応ハルヒも家族との対面を優先させたような…まぁ面白かったからいいや。
213名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 07:22:05 ID:rmnolTVZ
GJ!続き楽しみです
214名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 08:13:06 ID:9cFgn9nK
これはいいJRですね。
時事ネタでここまでかけるなんてクォリティ高いな。
215名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 08:56:44 ID:ghiOSPfx
>>159-160
続きまだー?
216名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 12:56:52 ID:3if4o9Z0
>>ID:b6sQVrXb
あんまり詳しく描写すると別のスレになってしまいそうだが…
とりあえずGJ!
217名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 14:38:07 ID:6TRfK+4A
呼び方が悉く(とまでは言わないが)違ってて違和感が…せっかくいい作品なのに勿体ない。
でもGJ
218名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 14:42:47 ID:j9WUTLc+
キャラの性格と口調に禿しく違和感があるのが気になるが
内容は悪くないのでGJ
219名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 15:53:51 ID:s0kG3/Xi
「よぉ、長門。今日は、何読んでるんだ?」

『心の中の叫びー多重人格について  霧間誠一』

・・・・・これ以上ハルヒのアホに謎設定が増えそうな本を読まないで下さい。
220名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 17:24:24 ID:Ol0z5jSX
回収かかってる本だろそれw
221名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 17:30:24 ID:ghiOSPfx
>>219
「私は自動的なんだ」

長門が言うとホントに思えてくるのが恐ろしい。
222名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 22:05:00 ID:WuM6w8Oc
霧間って何だっけな…ブギーポップだったっけ?読んだの大分前だから忘れちまった。

きっと入院生活中に心臓に重い病気を患ったツンデレ美少女が出てくるんだろうな。
でスクーターに乗って砲台山まで(ry

ハルヒが他の作品に殴りこみは面白いかもしれん。ちょっとネタ考えてくる。
223名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 22:28:58 ID:OnzHm8Cm
>>222
シャナとのコラボ小説は見たことがある
あとテレ東実況スレのカキコでは「ハルヒとアニ横のイヨは気が合いそう」ってのもあったw


でもハルヒを受け入れてくれそうな作品って基本的に思い浮かばんww ガンガレw
224名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 23:31:08 ID:T58mIvSt
>>211
お前ふざけるのもいい加減にしろ
225名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 00:18:29 ID:IDIsr5eC
罰ゲームとキョン消失のつつ゛き、みたいです〜
226名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 01:23:12 ID:r35w35e+
>>211
不謹慎だと気づけ
作者の意図を理解して自粛しろ
227名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 02:47:49 ID:BGdR+UR3
牙の塔あたりでもない限り受け入れてはくれなさそうだなw
228名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 03:19:39 ID:892MBE/W
不謹慎もなにも元のからしてどうしようもない位不謹慎だろうに
229名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 08:02:47 ID:4qVNlRJS
>>224>>226>>228
すまん、今わかった!(マジで今までわからんかった、名前似てるな…とは思ってたが)
「涼宮ハル」と「3年前」
謎が解けた!
…騒がせて失礼しました

ひょっとして、過去にも同じ質問した人とかいたんかな
230名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 08:32:36 ID:YkAQq0nc
なんだリアルに事故で死んだ人かと思ってたのか?
まあそりゃ不謹慎だわ・・・。
231名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 09:00:28 ID:V5JGYQ9I
229はとんでもないバカだな…
232名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 09:55:42 ID:sL0OPQao
229バカス
233名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 10:23:29 ID:cYAyUX9X
そしてまだわからん馬鹿がここにいるのだが…
君望はプレイ済みだがわからん…
だれか教えてください
234名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 10:33:38 ID:jahoqA3d
君望っておもしろいん?
マブラヴもってるけど途中でやめちゃった。
おいらはゲームより小説読むほうが楽でいいのう。
235名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 13:50:46 ID:J5Txu98E
水月ルートと妹ルートとあゆルートだけやればおもしろい。
遙(メインヒロイン)ルートは微妙。緑の悪魔には手を出すな。
236名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 14:10:59 ID:oxT8Jz7A
君望厨去れ
237名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 14:38:16 ID:ivORUqki
>>222
全アニメキャラを強引に同一世界に存在させるスレ2
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1123749962/l50
238キョンの消失、ハルヒの悪夢:2006/04/29(土) 16:59:39 ID:tWu2xC8I
長い間、お待たせしてすみませんでした。
次回で終わりとか言っときながら終われませんでした。もうちょっと続きます。
暇つぶしにどうぞ
239名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 17:00:06 ID:lFT/C1hF
キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!
240キョンの消失、ハルヒの悪夢:2006/04/29(土) 17:01:09 ID:tWu2xC8I
「ん?ハルヒ、お前泣いてるのか?」

しばらく突然のことに呆然としていると、チラリとこちらを見て言ってきた。

「な!?どうしてあたしがアンタのために泣かなきゃなんないのよ!!」
「別に俺のためにとは言ってないだろ・・・」
「!!!」

あたしの顔、たぶん今までにないくらいに真っ赤になってるかもしれない。
対してキョンの方はいつもの、少し呆れたような笑顔をしていた。
そう、いつもあたしに向けてくれる、あの笑顔だった。

「!!!お、おい、何でまた泣くんだよ。どっか痛むか?」
「違うわよ、アホキョン・・・」

今日で一生の内の半分近くの涙を出しちゃったかもしれない。

「そ、そうか。それなら今はそのまま大人しくしててくれ。今は・・・」

キョンはあたしから目を離して正面を向く。

「こいつを何とかしなきゃならん」

朝倉涼子。
キョンの登場で頭から吹っ飛んで忘れてたわ。

「全く今回も大掛かりな仕掛けだったな」
「くっ・・!」
「この前は世界全体の改変」
「・・・別にあれはあたしがやったことじゃないわ」
「結果お前に有利に働いたんだから同じことだ」
241キョンの消失、ハルヒの悪夢:2006/04/29(土) 17:08:08 ID:tWu2xC8I
「ねぇ、キョン。何のこと?」

話がよく見えないわ。
今も相当非日常的な事が連続的に起こってるけど、「世界を改変」とかいきなり話がぶっ飛びすぎな気がするんだけど・・・。

「ん?あ、ああ、それはだな」

急にキョンがしどろもどろし始める。

「そうだ。俺が階段から転げ落ちて、病院のベッドで寝てた時に、そんな夢を見てたんだ」

疑わしいわね

「疑ってくれても構わん。だが、今は少し黙っててくれ」

微妙にキョンが焦ってる気がして怪しいんだけど、状況が状況だから、言われた通りにする。

「話を戻すぞ」

朝倉は依然キョンのことを睨みつけたままだ。

「そして今回。今回は本当に危なかった。俺が1人だったら確実に気づいてなかった」
「・・・」
「まさかお前に世界をコピーできるほどの力があったとはな」

世界をコピー?
そんな事をこの朝倉がやってのけたの?
いや、さっきまでの朝倉の話や行動を見れば、何となく頷ける気もする。
でもそうなると、今の問題はそこじゃない。

あたしの目の前にいるのは本物のキョンなのか、それともコピーの方なのか。

コピーだったらどうした?って言われると、反論できないけれど、とても大事なことだわ。
もし目の前にいるキョンがコピーなら、本物のキョンはやはりさっき朝倉に消されたってことになる。
姿形はまるっきり同じ。見分けがつかない。
ありもしないSOS団の三原則でも聞いてみようかしら?
マンガとかの展開ならそれでわかるんだけど。

「安心しろ。俺はコピーじゃない」

考えていると、あたしの考えを予想していたのか、自称本物のキョンが答える。

「この世界、つまり俺が死んだことになってるこの世界がコピーされた方なんだ」
「どうやって信じろっていうのよ」
「信じてくれと言うしか、俺にはできん」

思えば、キョンはあたしを怒ることはあっても、嘘をついたことはない。

「いいわ、キョンの言う事だし。信じて・・・」



あれ?
ちょっと待ってよ。
つまり、それって・・・


「じゃあ、あたしって・・・コピーなの?」

あたしの声は震えていた。
242名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 17:39:34 ID:jahoqA3d
そうだよ、おまえはコピーだよ。だから妊娠して生まれてくる子もコピーだから堕胎しても別にいいんだ!!!

243名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 17:40:33 ID:3KcGjA3O
>>242
なんだその流れはwwwwwwwww
244名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 17:41:56 ID:J5Txu98E
>>242
吹いたwwwwwww
245208:2006/04/29(土) 18:29:54 ID:TM1tPTse
>>240
激しく乙です。
こちらもようやく書き終えましたので投下します
246名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 18:30:59 ID:TM1tPTse



 「・・・・・・・・・」
 「・・・・・・・・・・・・」
 
 「・・・・・・・・・」
 「・・・・・・・・・・・・」

・・・・・・中々言葉が出てこない。
お互いにかなり意識しちまっている。
ハルヒの方は先ほどからずっと顔を赤くしたまま俯いている。
俺も実際何と声を掛けたら良いのかわからない。

 「・・・・・・良かったな、退院できて」
 「アンタに言われたくないわよ・・・ ・・・・・・何か物凄く申し訳ない気分になるじゃない」
 「あっ、・・・すまん」
 「・・・ううん、こっちこそごめん、折角親切で言ってくれたのに」
 「いや、良いんだ別にそんな事」

はぁー、正直困った、この空気。
このままではとても耐えられないので取りあえずテレビを見よう。

 「ハルヒ、ちょっとそこのテレビのリモコン貸してk」
 「貸さない!! 見たくないの!! 見たくないのよ!!
  もし見たらまたあの時を思い出しそうで・・・! 
  切り傷だらけのみくるちゃん・・・ 腕があさっての方向に曲がった古泉くん・・・ 背中が血の海の有希・・・・・・ 

  ―――声を掛けてもピクリともしない・・・ 頭から血を出して死にそうになってるキョン・・・・・・

   ・・・もう見たくない・・・」

  「・・・すまん、今のは本当に俺が悪かった」
  「・・・いいの、・・・・・・おかしいよねわたし、 キョンも困っちゃうわよね」
  「・・・いや、大丈夫だ」 

  「でもホントに良かった・・・ 良かった・・・
   もしもキョンが死んだら私・・・ 私・・・・・・ SOS団を」
  「これ以上言うな!! 俺は死んどらん!! 俺はここにいるんだぞ!!


    ・・・・・・その事はもう古泉から聞いた、
   ―――お前って奴は全く・・・・・・ 自分で勝手に立ち上げといて・・・ そいでもって勝手に解散か!
   もし俺が居なくなってもSOS団は活動できるだろ!」
  「バカ!! 出来る訳無いじゃない!!
   ・・・・・・そりゃ、みくるちゃんがいなくても有希が居なくても古泉くんが居なくても今のSOS団は成り立たないけど

   でも・・・ SOS団にはアンタが特に必要なのよ・・・」
  「・・・週末の活動の交通費飲食費が出なくなるからか!? それとも雑用係が居なくなるからか!?」
  「違う!!! 違うに決まってんじゃないのよこのバカキョン!!」

俺だってそんな事言いたく無い、言いたくはないが言わないとこっちも身が持たないんだ!

  「交通費飲食費ですって・・・ 雑用係ですって・・・・・・!? 
   そんなのみくるちゃんだって有希だって古泉くんだっているのよ!! もしいざとなったら私がやるわよ!!

247名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 18:31:12 ID:cSRzgRBt
>>242
マジでそういう流れになるのかと思ったじゃねぇかwwwww
248名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 18:31:37 ID:TM1tPTse


   ――――私にはアンタが・・・ キョンが必要なのよ・・・ ・・・キョンが必要なのよ!!
   私にキョンが必要だから私が団長を務めるSOS団にキョンが必要なのよ!!

    ―――私はキョンの事が」

  「俺はハルヒの事が好きだ!!!」
  「キョン!!?」

  「俺だってずっと好きだったんだ!!俺が気を失ってる間ずっと付き添っていてくれたからとかそんな理由ではなくてだな、
   ・・・そんなのよりずっと前から俺はお前を愛していた!!」

とうとう俺はハルヒに言ってしまった。俺がハルヒを好きだったという事を。

ハルヒの言葉をぶった切ってまでこの言葉を言ったのは女の子に先に告白させてはならないという一種の昔風の観念と
何よりも俺がハルヒより先にこの言葉を言いたかったからに他ならない。


  「――俺はこの学校で誰よりも長くお前の事を見てきた、
   だから俺は知ってるんだ、
   お前は見かけは抜群にスタイル良くて、んでもって頭も良くて運動神経抜群で
   だが普段他人の話を全く聞き入れようとしない事も自分良ければ全て良し的な考えを持っているという事も」
  「そ、そんな事今さr」

  「でもそれ位だったら学校中の誰でも知っている事だろうな
   言っただろ、俺はこの学校で誰よりも長くお前の事を見てきた、とな

   だから知ってるんだ、お前が実は身内の不幸を放っておけない、実はとっても世話焼きで、バカがつくほど世話焼きで
   何よりも皆の幸せを心から願っているという事も」

だったらそんな親切なハルヒさんが何故最初に無理やり朝比奈さんを強制入部させたのか、とか
犯罪的手段を使ってまでコンピ研からパソコンを取り上げたのか、明らかに矛盾しているとかいう事は今は言わないでくれ。
でもハルヒに物凄く優しい所があるというのは今回の一件でも明らかになったであろう、ここは俺が保障する。

  「――だから俺はハルヒの事が好きになった、ハルヒはどうなんだ」
  「だから好きって言おうと思ったのをアンタがぶった切ったんでしょ!!
   人の話は最後まで聞きなさいって幼稚園や小学校で習わなかった!?」
  「はいはい、どうもすみませんでした」
  「バカ・・・  でも私より先にキョンが言ってくれて嬉しいわ、ホント

   好きよキョン、だからずっとこれからもそばに居てよね」
  「イヤと言われても俺はお前についていく」
  「キョン・・・・・・ 


   ――でも結局何だかんだ言って今回の事故のお陰で私とキョンが結ばれたのね、何かJRに感謝したくなっちゃったw」

おい、遺族が聞いたら顔を真っ赤にして怒るぞその発言。ってか俺も大怪我してるんだからな、本気で怒るぞ。

  「ゴメン、冗談よ」
249名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 18:32:10 ID:TM1tPTse




  「なあ、ハルヒ、お願いがある」
  「何よ、キョン、テレビは嫌よ」
  「違う、キスしてくれ」
  「・・・・・・喜んで」

そうして俺とハルヒは熱い口付けを交わした。
当然のことながら俺は動くことが出来ないのでハルヒが俺に跨る格好になってだ。
んー、いい匂いだ、こいつ香水使ってんのかな。

  「使ってないわよ」

じゃあどこにも売ってない天然の香水か。あー幸せだ、今なら死ねる。

  「今後しばらくは冗談でもそんな事言わないで」

そうだった、俺は本当に死にそうになってたんだな。 死んだらこうやってハルヒとキスすることも出来ないではないか。
よーしこうなったら80歳以上は生きてやる。その頃に歯は20本残っているかな。 


  「ねえキョン・・・ いきなりなんだけどね」
  「どうした、ハルヒ」
  「・・・・・・セックスしていい?」
  「なるほどいきなりだなおい、今は止めてくれ、本気でこっちの身が持たん
   まあそうだな、退院の前夜なら考えておく」
  「わかったわ、退院が楽しみね、キョンw」
  「そうだなw」



  「最後に一つ言っておく」
  「何よ、どんどん言いなさい」

  「・・・・・・二度とSOS団を解散するとか言うな
   同じ天秤にかける事はできないが俺はハルヒと同じくらいにSOS団やメンバーを愛している
   今度お前がSOS団を解散するとか言い出したらその時は容赦なくハルヒを殴る、殴り返されるの承知でな」

  「・・・解ってるわよ、二度とそんな事は言わないから、安心して、キョン」
  「解ってるならそれで良いんだ、 ・・・・・・またあいつらが来るまでこのままで居てくれ」
  「嫌がられても居座るわよ」


 【病室外】

  「まさか・・・ キョンくんと涼宮さんがあそこまで進んでいたなんて・・・・・・!」
  「・・・特におかしい事ではない、 ・・・・・・キョン・・・(涙」
  「・・・皮肉にも事故で結ばれる純粋な男女の恋ですか、団長が羨ましいな、キョンくんとあんな事出来るなんて」

    「「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ え゛っ ?」」
  「何でもありませんよ、
   ではそろそろお邪魔しましょうか、このままずっと2人のラブラブトークを聞かされるのは癪なのでw」
  「・・・・・・はい!!」
  「・・・・・・」
250名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 18:32:48 ID:TM1tPTse
 ―――――――――

あれから3ヶ月が経った。
長門はあれから3週間後に退院し、古泉もその3週間後に退院した。
よってSOS団メンバーで入院しているのは俺一人となった。
入院しているといってももう普通に食事も出来るし歩くことも出来る。

病院にはあの後も数日に渡って現場から乗客が運ばれて来た。
運ばれてきた乗客の呼び名は最初は「重傷者」だったのが次第に「死者」「遺体」へと変わっていった。
病院には暫くの間遺族のすすり泣く声があちこちから木霊しそれはそれは聞いててとても耐えられるものではなかった。
実際俺は一人でいる時に何回か涙を流した。 もしかしたら俺はあの中にいたのかもしれないと思うと余計にである。
しかし流石に数週間経つとそれも治まった。

俺の元にはそれからもたくさんの見舞い客が訪れた。
SOS団や家族は勿論、谷口らクラスメイト、更にマスコミやJRの職員や事故車両の乗客。
正直退屈する事が無かった。


そして現在我らSOS団は、俺が入院中だから活動休止中・・・  なんて事になる訳が無い。
現在SOS団の部室は俺の病室に一時移転している。
毎日学校が終わると意気揚々とハルヒが皆を引き連れ病院へやってくるのだ。
ハルヒらSOS団メンバー4人が毎日夕方病院を闊歩する姿はもはや病院の名物となっていた。
そして意外にもその闊歩する姿が同じ事故を負って俺と同じように現在も入院する人々に元気や勇気を与えているとか。
SOS団が発足以来初めて多くの人に役に立つ事をしているのだ。それも無意識に、だ。
そのせいか最近は病院全体にも少しずつ活気が出てきたのだ。これはとても凄い事だ。
251名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 18:33:51 ID:TM1tPTse
そしてもう一つ重要な事。

俺も明日の昼、退院することに決まったのだ。
つまり今日はSOS団の病院での最後の活動。
あさってからは再び北高手芸部室に本部を移転する。これは歴史に残る首都機能再移転である。


 「キョンー!! 本日も団長様と優秀なメンバー達のお出ましよー!! お茶用意しなさい!!」

優秀な、と聞いて何故かナ○トスクープを思い出した。まあやる事は似ている。

 「あ、涼宮さん、お茶なら私が」
 「良いのよ、これもキョンのリハビリの為よ、ほらキョン早く」
 「はいはい」

すっかりハルヒも元のハルヒに戻ったな。でも俺はそんな元気なハルヒのほうが好きだ。
何だかんだ言ってもハルヒはああで無いとな。

 「キョン、明日はいよいよ退院ね」
 「そうだな、長かった、ホントに」
 「今日でこの病室ともお別れですね、あさってからは再び北高での活動再開ですよ」
 「・・・・・・嬉しいけど何か寂しい」
 「でもこのままずっと入院なんて困りますから、それは嬉しいことです」
 「俺も早く手芸部室に行きたかったんだからな、
  ずっと俺だけベッドの上なんてたまったもんじゃ無い、ほいお茶だ」
 「「ありがとうございます」」
 「で、今日の議題は何なんだ」
 「キョンの復帰祝いパーティーについてよ」 
 「別にそんな気を使う事無いんだぞ、いや本当」
 「私達がやりたいからやるのよ、キョンは黙って付き合いなさい!
  まあ当然の事と言ったら当然の事だけどキョンには1円たりとも出資させないから
  お金は私達4人で出し合うから」
 「まあ、確かに当然の事だよな、でも本当に感謝してるぞ」
252名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 18:34:32 ID:TM1tPTse

           ―――――
       ―――――
   ―――――


そうして夏の空がようやく真っ暗になった頃、病院での最後の団活は幕を下ろした。

 「終わったわね」
 「終わりましたね」
 「終わりました」
 「・・・終わった」

 「・・・あさってからはようやく学校で活動できるんだな」
 「そうですね、明日は僕達は忙しくなりそうです」
 「一体何をやるんだ」
 「決まってるじゃない、アンタを迎え入れる為に部室の掃除よ
  結構埃溜まってるでしょうからね、何しろ3ヶ月間ほとんどほったらかしだったのよ」
 「・・・・・・お前らには3ヶ月間本当に色々お世話になった、
  わざわざ俺の為に病室で団活やってくれてな、本当に感謝しきれない
  あさってからは俺も学校復帰だ、勉強はハルヒに毎日その日の内容教えて貰ってたから多分大丈夫だ
  だが3ヶ月も学校行ってないと恐らく勝手が解らん、よってお前らにはまた色々世話になると思う
  ―――これからも本当によろしく頼む」
 「何改まっちゃってるのよキョン、私たちはSOS団なんだから遠慮なんかしなくていいのよ」
 「今日ここにSOS団があるのもキョンくんのお陰だと信じてますから」
 「・・・・・・こちらこそよろしく、これからも・・・ キョン」
 「僕でよければ幾らでも力になりますよ」
 「本当に・・・ ありがとうな、お前達・・・・・・」
 「染みったれてるんじゃないの、キョンらしくないわよ全く」
 「・・・今日でSOS団が終わる訳ではない」
 「そうだな、スマン」





そうして古泉と長門、それに朝比奈さんは病室を後にした。
病室には俺とハルヒの2人が残った。
ちなみにハルヒは今日は俺の病室に泊まる。


 「改めて言うわ・・・ 退院おめでとう、キョン」
 「有難う、ハルヒ」
 「・・・・・・キョン・・・ 3ヶ月前のあの約束、覚えてるわよね・・・?」
 「ああ、覚えている」
 「で、どうなの」

253名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 18:35:07 ID:TM1tPTse


 「・・・・・・あまり乱暴にはするな、本当に」
 「・・・解ってるわ」
 「ハルヒ・・・ 今まで本当に有難うな・・・ そして、これからもよろしくな」
 「よろしく・・・ よろしくね・・・ キョン」

そう言って俺とハルヒはあの時以来のキスを交わす。
お互いが今この場にいるという事を確かめ合い、そして、喜びを分かち合う為に。

 「キョン、まだアンタ完全に治った訳じゃないんだから無理はしないのよ」
 「解ってる」

俺はベッドから降りて病室の電気を消しに向かう。
ベッドに戻ってくるとすぐにハルヒが俺の寝間着をゆっくりと脱がしに掛かる。
俺もハルヒの制服を脱がそうとするがハルヒに制止される。

 「今私がアンタの服を脱がしてるのはあなたが一応病人だからよ、だから私、自分の服は自分で脱ぐわ
  もしキョンが完全に包帯も取れたらその時は・・・ ね」
 「わかったよ」

余談だがハルヒは本当にこの3ヶ月間で変わった。イヤ正直本当の事だ。

そして俺もハルヒも産まれたままの姿になる。もっとも俺は頭と胴体に包帯グルグル巻きだが。

 「キョン・・・ 何か凄い匂い」
 「臭いか・・・ まあほとんど入浴できてないからな」
 「仕方ないわよ、アンタの臭い、汗の匂いと包帯の臭いと薬の臭いと混ざって何か独特よ
  でも汗の臭いだけならいい匂いよ」
 「・・・このフェチが」
 「だってキョンの事好きなんだもの、
  ・・・包帯取れたら私がキョンの体、頭の先からつま先までごしごし洗ったげるわ、覚悟しなさい」
 「はい、覚悟しておきます」
 「宜しい」
 
 「キョン・・・ アンタのココ」
 「んっ・・・ 触るな」
 「感じるのねやっぱり、アンタずっとオナニーしてなかったでしょ、溜まってるわよきっと」
 「・・・・・・確かに、病院じゃあな・・・ って何言わせるんだ、おい」
 「誰で抜いてたの? 私? みくるちゃん? 有希? 鶴屋さん?妹さん?」
 「おい最後のは・・・  ・・・・・・お前だよ・・・///」
 「そう・・・ わかった、今私が楽にしてあげるわ」
 「お、おいハルヒ・・・! うっ・・・」

コイツ何のためらいもなく俺のモノを口に含みやがった・・・ ・・・気持ちいい。今すぐにでも果ててしまいそうだ。
―――でもココで簡単に果ててしまっては俺の男としての意地が・・・!
でもハルヒの奴ホントおいしそうにしゃぶってやがる。まるでアイスキャンデーを舐めているようだ。

 「キョン・・・ 早くイキなさい」
 「う・・・ っはぁ・・・ うあああっ!!!」

とうとうハルヒにイカされてしまった。やっぱり3ヶ月間も出してないといっぱい出るもんだな。まだまだ出る。
そしてそれをゴクゴクと飲み干していくハルヒの表情はとても幸せそうなものだった。

 「・・・イカ臭いわね、でも美味しかったわよ、キョン」
 「・・・・・・変態ハルヒ」
 「アンタに言われたくないわね、・・・今度は私を気持ちよくしなさい」
 「わかってるさ」
254名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 18:35:41 ID:TM1tPTse

・・・さてここで問題が発生する。
俺が上になるべきかハルヒが上になるべきか。
俺としてはこの体ではあまり激しく動きたくないのだが、だが女の子に動いてもらうというのは何とも情けない気がする。

 「大丈夫よキョン、私が上になるわ」
 「・・・・・・良いのかハルヒ」
 「・・・・・・完全に治ったらその時はあんたが上になって動きなさいよ、今日は私が誘った手前もあるし、特別なんだから」
 「すまないな・・・」

ハルヒが俺の上に馬乗りになる。

 「ハルヒ・・・ お前のも舐めさせてくれ」
 「やっぱりアンタも変態じゃないの、・・・・・・良いわよ、キョンだから」
 「どーも」

ハルヒが俺の顔の上に股間を持ってきた。 そこからは何ともいえない雌のとても良い匂いが漂ってくるではないか。
俺は構わずしゃぶりつく。

 「ああん!!キョン、ちょっと、いきなりなんて!!」
 「我慢できないんだ、許してくれ」
 「っ!! そ、んな・・・!あん、ああん!! 気持ち・・・ いいの!! キョン!!」
 「どんどん湧き出してくるぞ、俺がさっき出した精液とどっちが多いんだろうな」
 「キョンのいじわる!! あ、ぁああん!!」
 「お前、ここ病院だぞ、あまり大声出したら看護婦がやってくるぞ
  良いのかお前は、もっとも俺は構わないがな」
 「キョン・・・ のバカ・・・・・・!!」
 「バカで結構だ、俺には成績優秀なお前が居るからな」
 「何言ってるのよ・・・・・・キョン・・・ ・・・キョン!!」
 「そろそろこのピンクの大きい真珠を貰うか
  うむ、良い硬さだ、では戴きます」
 「あああああああああん!!! いきなりダメ!! ダメ!!! ダメぇええええ!!」

ハルヒのクレバスから間欠泉のごとく愛液が噴きだす。 イってしまったのだ。
俺はそれを上手い事口で受け止める。美味しい。今までに口にしたどのスープや飲み物より美味しい。
これは普通の人なら諭吉を何人犠牲にしても絶対に口にすることの出来ない味だ。ああ、なんて幸せ者なんだ俺は。 

 「っ・・・ はぁ・・・ キョン・・・・・・ 激しすぎなのよアンタ」
 「ハルヒにも弱点があったんだな、初めて知ったよ」
 「バカ」
 「だからバカで結構だ、お前が居てくれるんだからな」
 「居るわよ、いつまでもキョンの傍に・・・ でももうちょっとアンタも賢くなりなさいよ」
 「まあそのうちにな」
255名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 18:36:16 ID:TM1tPTse


 「ねえキョン、そろそろ挿れて」
 「わかった」

いよいよこれから俺とハルヒの既成事実作りに取り掛かる。 
ハルヒは股を大きく拡げて俺のギンギンになった股間の上に座る。

 「おいこらハルヒ・・・ 俺のモノの上に座るな・・・!! 潰れる」
 「あら、押さえつけられて気持ちよくないの?」
 「うっ・・・・・・」

解ってやがるこいつ。ギンギンに起ったモノを無理やり寝かされてその上に座られる、実はとても気持ち良いのだ。
こんな事を考えるようでは確かに俺も変態だな。

 「ほらキョンー、グリグリー グリグリー」
 「こらそこで動くな、うぅっ、駄目だ、駄目だ・・・ うああっ!!」

俺の本日2度目の絶頂だ。俺のミルクがハルヒと俺の股間とベッドをベトベトにする。

 「またイッちゃったのね、でもまだまだ元気よ、アンタ病人なのにこんな所だけはホントに」
 「仕方ないだろ、もしココが駄目になったものなら俺は男として生きていく自信を失くすぞ」
 「大丈夫よ、私は女の子のキョンも可愛いと思うわよ、そうね、アンタに今度みくるちゃんのメイド服着せてみようかしら」
 「マジで勘弁してくれ」
 「良いじゃないのよ別に、メイドのキョンを私が強姦する、こうゆうプレイも私はアリだと思うのよ
  あ、でも古泉くんが欲情しちゃったら駄目だからやっぱりやめた」
 「そうだやめておけ、これ以上お前に変な方向に走られたらこっちも堪ったもんじゃない
  ・・・・・・まあ走ったら俺が止めてやるがな」
 「あらホント!? じゃあそうね、私と古泉くん攻めのキョン受けってのも良いわね、いわゆる3P、ちょっとBLの要素も含んで
  今度の文化祭の自主制作映画はこれで行こうかしら」

ああ、確かにそれだと確かに客席は超満員だろうな、但しその後警察に連れて行かれるのは目に見えてるが。

 「冗談よ、でも楽しみにしてなさい」
 「おいどっちなんだハルヒ、・・・まあ良いか」
 「良いって事、ではいくわよ、それっ!! ――っあああん!!」 

おいいきなり前触れ無しに挿れるかよハルヒ!! それにブチブチって音聞こえたぞ!! これは・・・

 「膜貫通・・・っと、破れるときに痛いって聞いてたからどれくらい痛いのかと思ってたけどたいした事無いわね
  きっとさっきの会話で気が紛れたからよね」
 「そうかもな、でも凄い血だ」
 「大丈夫よそれくらい・・・ 動くわよ」
 「わかった、動いてくれ」

256名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 18:36:53 ID:TM1tPTse

 「・・・・・・っはあん・・・ あん・・・ キョン・・・ 気持ちいいよぅ・・・」
 「こっちもだ、ハルヒ・・・ ぅあっ・・・」
 「ああん・・・ ああ、ああん・・・・・・ ぅあああん・・・」
 「おい、ハルヒ、そろそろイキそうなんだが・・・」
 「早いわね、でもこっちもよ」
 「・・・・・・一緒に、ハルヒ・・・」
 「キョン・・・・・・ うぁあん!! うっ・・・ うああああ!!」
 「うっ! うぁあああああ!!」

 ドピュッ!! ドクドクドクッ!!


 「・・・・・・出しちゃったわね、中にいっぱい」
 「・・・そういやハルヒ、今日は」
 「・・・・・・実は危険日なのよ今日、嘘じゃなくて、でも良いわ、もし出来ちゃったら産むから私・・・ この病院で」
 「・・・ハルヒ、すまん」
 「こっちこそごめん、黙ってて」
 「良いんだ」

そしてそのまま俺とハルヒは再び舌を絡めあった。お互いが満足するまでな。




 「キョン、良かった・・・ 本当に元気になったわね」
 「ハルヒやSOS団の皆のお陰だ」
 「愛してるわ」
 「・・・愛してる」
 「・・・キョン、今日は一緒にこのベッドで寝ましょう、裸で」
 「病院のベッドで裸のままはやばいだろ、それは」
 「良いのよ、布団掛けてたらバレないわ、それに私窓側いくから」
 「・・・・・・わかったよ」  

そうして俺はハルヒと最後の病院の夜を過ごしたのだった。
恐らくこの夜の事は死ぬまで忘れないだろう・・・ あ、死ぬって言ったらハルヒに怒られるんだった。

 「・・・キョン!!」
 「すまん、すまんかった!!そこを掴むな!!そこを!! ぅああっ!!」
257名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 18:37:25 ID:TM1tPTse
 ―――――――――

翌朝。
俺が目を覚ますとハルヒはもう居なかった。俺の枕元にはノートの切れ端が置いてあった。

  [キョン、学校へ行ってくる、アンタの為にみんなで部室の掃除しなくちゃいけないから
   ちゃんと服は着せておいたわよ、では明日学校で待ってるから
   遅刻厳禁よ]

なるほど俺は今寝間着を着ている。ハルヒのやつ気遣い良いな。


そしてその後俺は朝食を食べ、父母妹と荷物をまとめ、昼前に病室を後にした。
病院の玄関の前には同じように事故で怪我を負った方や親戚などが花束を持って待っていてくれた。
俺がこんなに歓迎されるのは初めてなんだろうなきっと。

そして俺は帰宅の途へとついた。



 【翌日・学校】

 「―――おはようごz」
 「「「「「「「おかえりなさーい!!! キョン!!!」」」」」」」

うわ何だ凄い歓迎だなおい。
そりゃ多少は何かあるとは思ってたがココまでとは。しかもクラッカー飛んでるぞ。

 「キョン!!よく戻ってきたな!!待ってたぞ、待ってたぞ俺はー!!」

ただいま、谷口。暑苦しいぞ。


 「おかえりなさーい!!キョン!!」

ハルヒが飛びついてきた。おいおいクラスメイトの前でやばいだろ!!

 「良いのよそんな事はどうだって、・・・お帰り・・・ キョン」


 「ただいま、ハルヒ」 
258名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 18:38:11 ID:TM1tPTse
―――――――――

放課後、俺は部室へ向かう。
さてSOS団はどんなお出迎えをしてくれるのかな。俺はそんなことを考えながら部室へ向かった。

部室の前に着いた。戸をノックする。

 「どうぞー」

そして部室に入った俺が見た光景はある意味で想像を絶するものだったのだ。

何と何事も無かったかのようにハルヒが専用ソファーに腰掛け、朝比奈さんはメイド服でお茶を淹れ、
古泉は一人で詰め将棋をやっていたのだ。
確かに部屋は綺麗になっている。でもそれ以外はほとんどいつものSOS団の風景そのものだったのだ。

 「遅いわよ!キョン」
 「こんにちは、キョンくん、お茶入れますね」
 「ようやく来ましたね」
 「・・・・・・」

―――あまりにも普通の光景だ。まるで事故など無かったのではないかという錯覚にとらわれる。


しかし一つだけ違うものがあった。
長門が嬉しそうに新聞を読んでいたのだ。

 「おい珍しいな長門、何の記事読んでるんだ」
 「・・・これ」

そう言って長門が指差したのは社会面の記事だった。


そこには病室で決めポーズをする5人の集合写真が大きく載っていた。


 西宮 [脱線事故乗り越え 硬く結ばれる部活の絆] メンバー全員怪我の北高SOS団 きょう最後の一人無事退院


                                                   【終】
259名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 18:38:44 ID:TM1tPTse
これで終わりです。
最後は一気に書き終えました、かなり長かったですが。
途中でこれはエロ入れないほうが良いかなとも思いましたがここはエロパロ板なので結局入れました。

人物の言葉遣いが多少変になったのは申し訳ありません。
何しろ原作の小説はまだ読んだことが無くアニメ版と漫画版しか読んでません。
これを機に小説版の方も買ってみようかと思います。
260名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 18:42:16 ID:3KcGjA3O
>>259
乙です
261名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 18:59:41 ID:UFSwWN6b
>>259
乙です
エロパロ板ですけど別にエロしか求めてない訳ではないので
無理にエロを入れなくても職人さんの自由ですよ〜
テーマは重いのにこのハッピーエンドは流石だと思いました
次回作期待してます〜
262名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 19:08:21 ID:cSRzgRBt
>>259
乙!

割り込んですまんかった・・・orz
263名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 19:44:04 ID:xkY1TYi+
>>259
あんまりおもしろくなかった。
ちょっと強引すぎるよ
264名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 19:54:34 ID:JVcncMXx
>>259 処女膜って本当に膜はってるわけじゃないから ブチブチなんて音しないよ
265名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 20:00:26 ID:OA1Hzcmt
知らないのか?人によるんだ、あれは>264
266名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 20:04:05 ID:Zo4yMBe0
めがっさにょろにょろはないのかな
267名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 20:14:30 ID:MctngTu5
「よぉ、長門。今日は、何読んでるんだ?」

『マヤウルの贈り物』

・・・・空気読んで下さい、長門さん
268名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 20:16:58 ID:XXQe+fL6
>>259


>>241
GJ!!続き楽しみです。
269名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 20:35:24 ID:HZ0VBzAE
職人さんたちいつも乙です。
270名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 20:40:25 ID:ivORUqki
          __/  /         _  ヽ
        /     ヽ ,   -‐…- ヽ / >、   ______
      /       /  , ' " ̄ ヽ\二}ニニ!´      ol丶、
.     /     ,  //  /  ヽ ヽ ヽヽ ニ'ャ- 、]` ' ¨ ̄ ~¨└ 、ヘ
     /     l  |'  /,'   、 ヽ | ,Xヽ ! |   , ,  ,'   、  `くヘ
    /     ii ! /   !    ハ ハ!',z=| /.リ  ,' l  !    \  \ヘ
    ,' ,' ,'    l  !/!  |   / / /  ″ ,|ハ ! / / |  !   |   ヽ  、 ヽ ヽ
    |│ |    !  l |  ,ト ー/- レ'    イ  | | /|/ ,ムイ !  !    }  | | !
    |││ ! / ! ヽ\八/,z≠     _,!  レハl ̄    レヽ ム、  | l l リ |
    | |  ! |く ム>、 ヽ ヽ ″   、_ r'´`|\| r==z     ヽ!''く. /  !│ ! l .┏┓  ┏┓  ┏┓┏━━┓┏┓┏━━┓  ┏┓
    | |  | |l //l| |ヽ   へ _ __ .... ヽ.」  ! .:::::::::..    r=z ∨  ハ/レ' ,' ┃┃┏┛┗┓┃┃┗━━┛┃┃┠‐  ‐┨  ┃┃
    レヘ、| |// ! !ヾ`ー ... ,  >-、 ヽ、 │ |    , - 、.. .:::::::. /}/ /!  / .┃┃┗┓┏┛┃┃        ┃┃┗┓┏┛  ┃┃
      ヽ! /Vハ ! | //       \|___.!    L    )   ノ |  |  / ..┃┃┏┛┗┓┃┃        ┃┃┏┛┗┓  ┃┃
       レ' リ V|〃/|          //.\    ` ー' , '、 ヽ レ'  .┃┃┃─┏┛┃┃┏━━┓┃┃┃─┏┛  ┠┨
              │/ !         ///   > , ー<¨  丶  ! !  ....┗┛┗━┛  ┗┛┗━━┛┗┛┗━┛    ┗┛
              |ハ  ヽ.   rr、    | /イ !ヽ /       |  | ヽ
              | |   /l// /r、    r| | ト、ヽ|__r‐-、   ノレリ  \
              │ |  〈│!│| l   !ヽ\     `   }−¨      ヽ  ヽ
              | ヽ   ヽ! | l  ヽ --L`ニ- 、____  /  , '       !  ヽヽ
            ヽ/ ゝ  \   \  ,'    |   /  /      /   i ハ |

271キョンの消失、ハルヒの悪夢:2006/04/29(土) 21:43:44 ID:tWu2xC8I
>>242
それは断じてない
272名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 22:04:33 ID:oxT8Jz7A
>>脱線
まあこういうのもありでしょう
トンクス!
273名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 22:12:21 ID:mTnKbSav
そうだよ、おまえはコピーだよ。だから妊娠して生まれてくる子もコピーだか

<アスタリスク>

介入する。
実行。


終了。
274涼宮ハルヒのGW:2006/04/29(土) 22:18:38 ID:Uuj9sUja
新幹線の車内、俺を含めたSOS団全員は一路長野に向かっている。
何故かって?そんなのは単純だ。
だがそれを説明するには少し前に遡らないとならない。


明日から世間一般、つまり俺を含めて世の中は黄金週間に突入する。
黄金週間、直訳すればゴールデンウイークになる。多分。
なんと素晴らしい響きなんだと俺は思う。
何せ休日が足並み揃えて俺たちに休め休めとまくし立てる週間だ、そりゃ休まない方がおかしい。
だが休みの日は休まなくてはおかしいと思うのをおかしいと思うやつがいた。
そんな奴は俺の知り合いには地球が高速で逆回転した後に上下動を繰り返したあげく爆破四散したとしても一人しかいない。
涼宮ハルヒである。
「ゴールデンウイークは合宿に行くわよ!」
部室に来るなりのこの一声で俺の休息の日々である筈のゴールデンウイークは、一気にシャングリラからコキュートスに早変わりだ。
その発言に朝比奈さんはメイド姿でお茶をいれようとしたままポカーンとしているし長門は相変わらずハードカバーの鈍器にもなりそうな本を読んでいる。
あぁもう全くハルヒの馬鹿。
「何よ、嬉しくないの!?」
嬉しくない。
また要らん知恵をコイツに付けたな古泉。
「いえいえ、僕はただ圭一氏が長野の山の方に山荘を所有していてゴールデンウイークはそこで過ごすとこの前食堂でお会いしたときにお話しただけですよ」
そういうのを確信犯というんだこの野郎。お前の頭んなかはどうなってやがる。
「いい!?行くと決めたからにはもう明日から行くわよ!!」
急すぎる、いくら何でも急すぎだ。
本能寺の変を起こした明智光秀だってもう少し考えただろう。
だがどうやらハルヒが計画を実行に移すスピードは常人が自転車ならハルヒは大陸間弾道ミサイルなんだろう。
俺がこの部室に来てから恐らく四桁に突入したであろうという軽い頭痛を堪えているとハルヒはお構いなくに集合時間やら新幹線のチケットやらを全員に配りだした。
ていうか何で新幹線のチケットが人数分あるんだ。
話は既についてたのか古泉よ。
「えぇ、まぁ」
わかった、わかったからその微笑みとお手上げポーズを止めてくれ。将棋でコテンパンに叩きのめすだけじゃ我慢できなくなる。

まぁそんなこんなで俺たちは今新幹線に乗ってババ抜きをしている。
今回は妹に知られることなくスムーズに行けると思ったらのる電車を間違えて遅刻してしまった。
すまん妹よ、不甲斐ない兄を許せ。
275名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 22:37:27 ID:y0RyPugA
手芸部室・・・・・・誤字かな    勘違いかな   
276涼宮ハルヒのGWその2:2006/04/29(土) 23:46:23 ID:Uuj9sUja
お前への長野土産はコンビニのハイチュウになりそうだ。
ハルヒが奢りだからと一番高い駅弁を全員分買いやがったら俺の財布の中身はルーベンスの絵を見てしまったようだ。
しかも食いかけのエビフライをハルヒに食われたりと良いことが全くない。
だがデザートのさくらんぼを朝比奈さんに分けてもらったのはこの旅で最高の出来事の一つになるだろう。
このさくらんぼ一つだけで砂漠に一週間ほっぽりだされても生きていける。間違いね。
食後の腹ごなしにはトランプをやることになった。
案の定古泉のボロ負け続きなんだが、勝てないなりに勝負を楽しめる姿勢はある意味スゴいんじゃないだろうか。
しかしまぁ、ババ抜きを10回、ポーカーを15回、大富豪を30回もやればトランプもマンネリだ。
次の娯楽は何にしようかと思っていたときにハルヒがにやにやしながらくじを取り出した。
イヤな予感がする。
「じゃあ次は王様ゲームね!」
イヤな予感、的中。一等前後賞併せて三億円。やったね。
やってないよ!
「いいんじゃないですか?」
おいこら古泉この野郎、少しは否定しろ。
「えぇ…はぁ…」
あぁ朝比奈さん、そんな悪魔のくじを引いちゃダメだ、心が汚れちゃいますよ。
「……………」
長門よ、くじを引いた後にすぐ本に目を落とすのは否定なのか肯定なのかどっちなんだ。
そんなこんなで俺の番か。
やれやれ、何だってこうもドキドキしてるんだか。
残り物には福があれ。
番号は四番、王様を除いて最後の番号かよ。
またまたイヤな予感がする。
頼む、朝比奈さんが王様であってくれ、そして王様のいうことに四番は絶対服従とかいってくれ。
そうなればこの俺は天竺まで一時間で往復するもするし、エクスカリバー盗んでこいといわれたら舞い踊りながら盗みに行きましょう。
「それじゃいくわよ!王様だ〜れだ!?」
頼む、頼む、前世来世分のお願いまで使うからハルヒが王様だけは勘弁してく‐
「はいはーい!王様はあったしぃ!」
ハルヒ、分かったからそう騒ぐな。涙を堪える準備をさせてくれ。
しかし何ということだ。
運命とくじの神様は余程俺のことが嫌いらしい。
だがまだ希望はある。王様、この場合はハルヒが四番を指名しなければいいだけである。
頼むハルヒ、四番だけは指名してくれるな。
「じゃあ早速命令ね!、四番はこの合宿の間王様の命令に絶対服従!」
あぁなる程、ここは泣くところか。そうなんだな神様。



今日はこの辺まで
277名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 23:59:33 ID:6DJDvqIc
乙!期待してる。
278名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 00:16:32 ID:kY72aqkU
wktk
279名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 00:21:49 ID:YzANaqLe
乙。
文体にてるし激しくwktkしながら待つよ。
280致命的存在:2006/04/30(日) 00:36:36 ID:NL/c0U6S
新刊祝いに一つ書こうかと思うんだが
消失世界の長門×キョンの需要はありますか?
281名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 00:42:39 ID:XDFyBL3w
じっと見つめていると息が荒くなって帰ろうとすると袖をつまむ長門ですか?
ぜひ。にょろ。
282名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 00:51:48 ID:qYm6foLU
wktkして待つにょろよ
283名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 01:47:36 ID:mnUinR0H
>>280
読みたい
284名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 01:49:40 ID:3la9GUkK
>>280
是非
285名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 02:02:00 ID:63wCNnJz
>>259
タイトルは「涼宮ハルヒの脱線」でいいんですか?
「SOS団の一番長い日」とか「二〇〇五年四月二十五日」とか。

単なる偶然だが、その日は『絶望系 閉じられた世界』の初版発行日でもある。
286259:2006/04/30(日) 02:13:20 ID:KWWvfocR
>>285
タイトルとかは特に考えていなかったですけどね…
もしよければ最後の一文から[脱線事故乗り越え 硬く結ばれる部活の絆]でよろしくお願いします。
でも>>285さんの「SOS団の一番長い日」も捨てがたい…
287名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 02:24:21 ID:63wCNnJz
>>286
やっぱり259さんすごいわ。それをタイトルにするとは・・・
あらためてGJ。
288名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 02:29:48 ID:txahrDCj
>>280
めがっさあるよ
289名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 03:03:09 ID:XDFyBL3w
待ちわびつつ駄文投下。
お弁当・涼宮ハルヒの場合

「いい?キョン。明日のお昼までにお腹と背中がくっつくくらい空腹になりなさい。
そうね、朝食を抜いてくるのよ。辛い方がより有難味が増すんだからね」

なんてことを昨日の帰り際に言われて素直に従ったのも全てはハルヒの
手作り弁当を楽しみにしていたからなのだがその当人は何故か来ていない。
今日は学食で済ませるしかないのかとポケットを探ったが財布もない。
朝食は大切な朝の思考を冴えさせる重要な役目を背負っているようだ。
必死で空腹と戦いつつ四時間目の終わりまであと五、四、三、二、一、キ

チャイムと同時にバン、と乱暴に扉が開かれていつもの威勢のいい声がした。

「キョン!お待たせ!・・・って何死にそうな顔してるのよ。ほらほら起きなさい。
涼宮ハルヒ特製弁当を持ってきたわよ!」

空腹率0%、HP1の万策尽きた状況で画面を凝視して何かこれを打開する手はないかと
悪足掻きしているような状態で首を向けた俺が見たものは・・・

「結構早くから起きて作り始めたんだけど、作ってるうちに楽しくなっちゃって
今までかかっちゃったわ。さあさあ早く食べなさい。それじゃあね!」

言い終わると同時にいなくなったよ。教師も他の連中も呆気に取られてるぞ。
改めてその弁当を見てみるとそりゃ時間もかかるだろう、妹の身長くらいあるぞ
このコント用のせいろ。いや重箱。どうやって持ってきたんだか。

「さて」

覚悟を決めて一歩踏み出した所敵に攻撃され空腹に負けなかったと清々しい気分で
村に戻った俺はその巨大な物体に近付き、静かに天辺の蓋を開けた。


放課後。満ち足りすぎた顔で元文芸部室へ向かうと消えたハルヒがいた。

「やっぱここにいたか。午前はいいとして何で午後の授業にも出なかったんだ?」
「どうでもいいじゃない。そんなこと」

プイと顔を背けた。もしかして恥ずかしかったのか?

「そんなわけないでしょ。何よ、言いたいことがあるなら苦情以外言いなさいよ」
「うん、弁当美味かったぞ」
「・・・本当?」
「ああ」
「本当に本当?」
「本当だって。そんなことで嘘をついてどうするんだ。最高だったぞ」

まだ信じられないというような顔のまま一瞬の沈黙の後、ハルヒが口を開いた。

「・・・よかったぁ」

途端にハルヒの顔がほころんだ。気を良くした俺は更に畳み掛ける。

「ハルヒの弁当が食える俺は幸せ者だ。明日も俺のために作ってくれ」
「とっ、当然よ。キョンの昼食はこれからあたしが毎日作るんだからね!」

ズキンと来る一言。思わず抱きしめたくなる衝動を抑えつつ、一つだけ言わせてくれ。

「次からはできれば重箱一つ分で頼む」
290名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 03:12:41 ID:wfq0Io29
夜更かししてたら思わぬ良作が
291名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 03:38:16 ID:nmEcnrHH
この作品、原作よりエロパロのほうが面白い
292名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 10:37:30 ID:XyIem4Az
それは言いすぎだろう
293名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 11:14:45 ID:3ij+xBpH
まあ原作でこんなデレ書くわけにはいかないから隙間産業として美味しいところどりだからな。
294名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 12:43:19 ID:3QuVAse7
原作より二次創作のほうが面白いのはよくあること
とくに恋愛とかエロを絡めたものだと
295名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 12:47:01 ID:ZpRbYbA9
前スレとかの過去ログ持ってる人いない?
296名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 12:50:02 ID:e7bZ3/9Q
君望に過剰反応する以外は面白いな、実にハイレベル
297名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 12:57:05 ID:lPvAyj+l
ベクトルの方向が違ってきてる物を比べたところで意味があるとは思わんな
298名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 12:59:45 ID:uFOBK7SN
朝食を朝倉と読んだのは俺だけではないはず
299名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 13:14:23 ID:L1kbyXh1
朝食に朝倉が出てきてグリグリしてくれるのか。
それはまたマゾいな。
300名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 13:22:13 ID:sUCpP9pv
なあ、朝倉グリグリってのはマブイエグリ(スパロボIMPUCTのアルフィミィ)からでいいのか?
301名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 13:25:12 ID:BmukTOqR
キョン×朝倉 もしくは
朝倉×キョン を最後まで見たいオレガイル。。。
302名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 13:29:26 ID:yU6qPXQs
>>300
スパロボはよくわからんがとりあえず七巻冒頭嫁
あと300オメ
303名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 13:36:17 ID:mvUHFnAb
実は作者が普段書けないモノを書いていたりするのでは…ないか
304300:2006/04/30(日) 13:38:05 ID:sUCpP9pv
>>302
dクス
305名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 14:37:29 ID:95vMMtmg
爽やかな風が文芸部室を通り抜けていく。
・・・暇だ・・・
俺は何度目かのあくびを噛み締めていた。
まだ、ハルヒも朝比奈さんも古泉も来ておらず、長門が一人淡々とページを捲っていた。
・・・
ふいにお茶が飲みたくなり、おもむろに席を立つ。
長門、お前もお茶飲むか?
「・・・飲む。」
湯飲みにお茶を注ぎ、長門の席に持っていってやる。
ほらよ
「・・・ありがとう」
コト・・・机の上においてやる。
ん、なんだ・・・
長門が無垢な瞳で見つめてくる。
「・・・あなたの耳の中に異常物質がある。」
そういいネクタイをつかむと耳の中を覗き込んできた。
「取り除く?」
長門の無表情の目が爛々と輝いているのを俺は見逃さなかったね。
長門はおもむろに立ち上がりパイプ椅子を横に並べた。
「・・・来て・・・」
長門はそう呟いた。
せっかくだからやってもらうか。
俺はパイプ椅子に横たわった。
・・・
長門の冷たい膝が気持ちいい。俺は束の間の至福を味わう。
・・・
一通り耳掃除が終わると、長門はちらっとこちらを見つめまたすぐに目を伏せた。
なんだ、お前もやって欲しいのか?
「・・・そう・・・」
そうつぶやくと何も変わらないはずの長門の顔が赤くなるのを感じた。
長門を横たわらせ耳を覗き込む。だが、耳はほとんど綺麗だった。
だが、せっかく長門が甘えてきているんだし無下にしても酷だろう。
そう思い、梵天で軽く撫でてやることにした。
・・・
「・・・くすぐったい・・・」
長門がひざの上で顔をゆすぶらせる。
おいおい、長門あんまり顔を動かすなって。
膝の上で揺れる長門の顔が微笑ましい。
っておいおい、長門、ナニをする。
306名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 14:38:49 ID:95vMMtmg
長門はおもむろにズボンのチャックに手を掛け、おろし始める。
「人間の男性は性器を舐められると快感を得ると聞く。これはお礼。」
そう、つぶやくと瞬時に俺のモノをとりだし、まるでアイスキャンディーを舐めるかのように
チロチロと下を這わせ始めた。
・・・長門、やめろ・・・
「気持ち・・・よくない?」
少し長門の表情が翳る。
それは怯えるネコのようで・・・情熱、持て余す。
・・・そうだよな、こいつも善意でやってくれているんだよな。

気持ちいい。続けてくれ。
俺は後先考えず、そう長門にむかって呟いていた。

「ぺちゃ、くちゅ、はむはむ」
長門の舌先は、初めてとは言えないような、滑らかな舌づかいである。
俺がはじめてじゃないのか
「・・・あなたのために、バナナで練習した」
そう呟いたときの長門の顔で察した。照れているんだ。
長門はそれから本格的に、行為に集中しはじめた。
チロチロと舐められているかと思いきや、いきなり吸い取られるような感覚が断続に続く
この時はまさに永遠のように長く感ぜられた。
「ぺちゃ、ぺちゃ。はむぅ、くちゅ、くちゃっ・・」
逝きたいのに逝けないそんな快楽の狭間に苛まされる。
長門・・・そろそろ・・・
「わかった」
長門は一言ですべてを察してくれたようだった。
喉元までくわえ込むと、一気に絞りとるかのように吸い付いた。
うぁ・・・
どぴゅ、どぴゅ、どぴゅ
長門の喉奥に、かつてないほどの精液がそそがれる。
「こく、こく、・・く、けふけふ」
最初は飲んでくれていた長門だったが、あまりの量に飲みきれず・・・
俺は長門の顔にぶちまけていた。
・・・
長門の顔は俺の精液でベタベタだ。なんか征服感。
それをティッシュでぬぐってやる。
一方、長門はおいしそうに俺のモノを綺麗にしてくれる。
それをみるともう一度、硬くなってきてしまい。
「もう、一回する?」
長門に見つめられ、どうしてNOといえようか
・・・
が、そのとき
ガラっ・・・
「おくれてごめんね〜」
今日もハルヒが奇声をあげてはいってきた。
その声を聞き、長門は素早くチャックを引き上げる。
「ちょっと、キョン・有希、何やってるのよ」
ハルヒは目敏く長門の頭が俺の膝の上に乗っているのをみつけ、ズンズンこちらへ歩いてきた。
みみかきだ、みみかき。
「耳掻きですって〜?・・・」
ハルヒは長門の顔と机上のティッシュを峻別する。、
「団長命令よ。私にもやらせなさい!!」
そう命令したハルヒの横顔は満面の笑みを浮かべていた。
307名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 14:40:29 ID:BmukTOqR
>>306
0.2秒でおっきした
308名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 14:40:38 ID:3QuVAse7
アニメのハルヒはかわいい
小説は長門マンセー
みくるはどっちでもいらない子
309名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 14:42:47 ID:95vMMtmg
>>305-306
ハルヒは確信犯
310名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 15:11:20 ID:BmukTOqR
>>309
>「団長命令よ。私にもやらせなさい!!」
ココら辺は自分にフェラチオさせろという意見で受け取って良いですか?
311名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 15:32:45 ID:L1kbyXh1
ハルヒのことだからそれで終わるとは思えない。
312名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 16:07:14 ID:ElYcdnW/
そしてなぜか掃除用具入れに潜んでいたみくるも巻き込まれるわけだな
313名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 18:17:31 ID:3QuVAse7
長門に耳垢が溜まってるのが想像つかない
314名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 18:29:37 ID:BmukTOqR
>>313
同じく
315名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 18:34:41 ID:xdsCdVpn
>>314
きっと自分で作ったんだよ。
316名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 18:39:13 ID:BmukTOqR
>耳はほとんど綺麗だった。
ここを脳内補完で「耳は驚くほど綺麗だった。」になりました。
317名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 19:13:57 ID:1nWBR5Jy
>>308
なんだと
318名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 19:15:27 ID:+ZtWI3j2
>>317
みくるの魅力を原稿用紙20枚くらいにまとめて発表することを許す。
319名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 19:55:26 ID:Jjxx3d4g
>>318
§←このSOS団のエンブレムにはみくるの魅力について
広辞苑分くらいの情報が詰まっています
320名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 21:26:16 ID:3QuVAse7
みくるは外見と性格に魅力が集中しすぎてる感じ
装備は強力だけどレベルは低いみたいな
321名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 21:28:09 ID:7sOwFIr7
外見と性格に魅力があふれていれば
それで十分じゃないかと思うんだけど。
322涼宮ハルヒのGW3:2006/04/30(日) 21:38:34 ID:F9WBs5xQ
俺がどうにかこうにかしてそれだけは勘弁してくれないかというのをハルヒにも通じるように小学一年生でも分かる文章を考えているうちに長野についてしまった。
そんなわけで俺はこの合宿の間ハルヒのよく言えば小間使い、悪く言えば奴隷となることが確定した。
早速の指令はハルヒの分の荷物持ち。
しかし重い、あり得ない重さだ。
プラスチック爆薬やら自動小銃やら人の死体でも入っているのではないかと疑うほどの重量だ。
そのせいで俺の体の周りだけ重力が何倍かになっているような気がする。
何も修行したいわけでもないのに。
しかも別荘への道がまた酷い。
坂、坂、坂、坂のハーモニー、坂のウィーンヒルオーケストラ。
さっきから上っては下り上っては下りの繰り返しで俺の足腰はもう燃え尽きた真っ白な灰だ。立て、立つんだ俺。
「何よキョン、だらしないわね、私の奴隷の名が泣くわよ!」
お前の奴隷という時点で俺の心は婚約者がノルマンディー上陸作戦に行くことになった田舎娘並に大号泣だ。
重力三倍のまま何とか一時間以上かけて(主に俺のせいで)別荘についた直後、割り当てられた部屋のベッドにダイブする俺。
誰か、誰か腰をマッサージしてくれ、でないと俺の腰が二度と使いものにならなくなる。
しかしこの合宿中、俺に安息は訪れないらしい。
ノックも無しに部屋のドアを激しく蹴り開けて入ってきたのはやっぱりハルヒだった。
こいつは俺が休もうとするとそれを阻害する傾向にある。
エスパーかなんかなのかこいつは。まぁそれに準じたものではあるのだろうが。「何のようだ…」
出来るだけ機嫌が良くないように聞こえるようにうつ伏せのまま喋る。
「ほらキョン!寝てる場合じゃないわよ!罠よ罠!罠仕掛けに行くわよ!」
ん?いまこいつ罠とか言わなかったか。
罠ですと?
お前はどこの部族出身なんだ。
「何を…捕まえるんだ?」
恐らく答えは分かっている、それでも聞いておけばまだ助かる余地があるかもしれない。
「決まってるじゃない!UMAよ、UMA!」
こんな所で何を見つける気なんだお前は。ツチノコか?チュパカブラか?はたまたネッシーか?
「そんなもん簡単よ、見たこともない生き物ならいいのよ」あぁそうですか。
「勘弁してくれ、腰がもう臨界点を突破しそうなんだ」
これ以上腰を動かしたらチェルノブイリの悲劇がまた起きかねんからな。
「何よジジ臭いわね」
何とでも言え、とにかく腰が治るまで出かけないぞ。


323名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 21:56:11 ID:mnUinR0H
wktk
324名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 21:56:44 ID:+ZtWI3j2
あれ、wktkしてたけど今日はここまで?
325名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 22:35:45 ID:oFH+B+rR
>>322
もしかして、書きながら投稿してる?
メモ帳かなんかに全部書いてから、コピペして張り付けたほうがいいよ。
保存もできるし。

話は超王道っぽいんで期待してますよー
326名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 22:40:42 ID:lPvAyj+l
>322
長すぎて分割連投するとき・・・
例えば5つに分割するなら(1/5)(2/5)のように何本投稿するうちの何本目かを書いておくと
途中で割り込みとかが起こらなくていいぞ
3271:2006/04/30(日) 22:42:19 ID:mtF1QyUe
投下してもいい?
328名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 22:44:34 ID:+ZtWI3j2
好きにしろ
329キョンの消失、ハルヒの悪夢:2006/04/30(日) 22:58:50 ID:djb8CrYS
あたしは、コピー?
今までのあたしの思い出は全て作り物?

「ま、待て。落ち着け、ハルヒ!」

あたしは、偽物?
あたしの感じた事や物も結局は偽物なの?

「誰もそんなことは言ってねえ!」

あたしは・・・

「ハルヒ!」

視界が急に暗くなり、身体全体が何か暖かいものに包まれた。
キョンに抱き締められていた。

「落ち着け、ハルヒ!お前はコピーでも偽物でもない、本物の涼宮ハルヒだ!」

あたしを落ち着かせるように優しく、怒ったように強く、キョンはあたしの耳元で叫ぶ。

「で、でも」
「でももクソもあるか!俺が本物と言ったら、お前が本物なんだ!」
「・・・」

信じて、いいの?
あたしが本物って、信じていいのかしら?

「ああ、おまえは」



「でも、最初にこの世界がコピーだって言ったのはキョンくんよねぇ?それっておかしいんじゃない?っていうかハッキリ言うと、あなた、コピーよ」



「朝倉、お前!」
「だってそうでしょ?あたしは別におかしな事は言ってないわ。それにこの世界、あたしが作ったのよ?産みの親が自分の子供を忘れるわけないじゃない。あなたは本物の涼宮ハルヒじゃない、あたしが作ったただのコピーよ」

朝倉はあたしの方を見て高らかに笑った。
冷静になればなるほど、どちらの言うことの方が筋が通っているのか、嫌になるほどわかってくる。
悲しいくらい、わかってくる。

「ハ、ハルヒ・・・」
「・・・離して」

さっきまで心地よかった暖かさは、もう全然感じない。
むしろ、不快。

「あはは、ウソつきは嫌われて当然よね。あたしも女だから、よくわかるわ。フフフ」
「・・・ウソつき」
「お、俺は」
「ウソつき!」
330キョンの消失、ハルヒの悪夢:2006/04/30(日) 23:02:30 ID:djb8CrYS
この世界のあたしがコピーだとしても、偽物だとしても。
この世界で死んだキョンがコピーだとしても、偽物だとしても。
あたしはキョンが死んで悲しかった。
あたしはキョンの事が好きだった。
ケンカしても、何をしても、それでもキョンが好きだった。
なのに・・・

「大嫌い」
「ハルヒ・・・」
「キョンくん、言っておくと彼女にも相当チカラがあることを教えておいてあげるわ」

いなければよかった、最初から。
朝倉も、キョンも、あたしも、そしてこの世界も!
どうせコピーなら、こんな世界は消えればいい!
そうだ・・・

「ハルヒ」
「その名前で呼ばないで!ハルヒじゃないって、わかってるくせに!」

本物のキョンは困惑の表情で、本物なのか偽物なのかよくわからない朝倉は期待の表情で、あたしのことを見つめている。

「もういいわよ、こんな世界。偽物は消えるべきなのよね」
「そんなことは・・・」
「朝倉」
「ん?何かしら?」
「あたしにはチカラがあるの?」
「ええ、あるわよ。このコピーされた世界を消し去ることができるくらいのね」
「消した時にあんたやコイツはどうなるの?」
「そりゃあ、消えるわね」
「いいの?それで」
「あたしも元々はもう存在しちゃいけない存在だからね。あなたのおかげでいいデータも取れて、そのデータも既に上に送ったし。いい機会だわ、一緒に消えてあげる」
「あんた、なかなかいい奴ね」
「あら、ありがと」

朝倉との会話を終えてから、大きく息を吸う。

「こんな世界・・・」
「よせ!」
「消えてしま「ちょっと待ちなさああぁぁい!!!」
331キョンの消失、ハルヒの悪夢:2006/04/30(日) 23:04:33 ID:djb8CrYS
あたしの声が誰かの声にかき消される。
これは・・・あたしの声?

「ちょっとキョン!何やってんのよ、この役立たず!」

さっき本物のキョンが現れた穴から、再び誰か入ってくる。

「あんたも勝手なことしてんじゃないわよ!あたしの許可なくキョンを消そうとすんじゃないわよ!」

あれは・・・あたし?
本物の・・・あたし!

「涼宮ハルヒ!?どうしてあなたが・・・」
「お前、何で!?」
「あんたと有希が2人で一緒に女子トイレに入ってったから、あんたのこと張り飛ばそうとあたしも後をつけたのよ」
「女子トイレ?」
「見てたのかよ・・・」
「で、ちょっと影から様子を見てたら、あんたが突然消えるんだもん。あれはさすがにビックリしたわ」
「長門さんにしては珍しいミスね・・・」

本物の3人は偽物のあたしにはわからない会話をしている。
偽物のあたしにわかるのは「長門有希」の名だけ。
あたしが作ったSOS団のメンバーということになってる。
あたしの知る有希もやっぱりコピーで、あちらの世界の有希が本物なんだろう。

「で、慌てて有希を問いつめること約十分。やっとさっき有希が事情を説明してくれたのよ」
「何だと!?」
「何ですって!?」

本物にこの状況を伝えるのがそんなにマズいことなのかしら?
332キョンの消失、ハルヒの悪夢:2006/04/30(日) 23:05:18 ID:djb8CrYS
「バ、バカな!!」
「長門さん、あたしより重罪よ!?」
「よくもまぁ、こんな大事なことを黙ってたわねぇ。キョン?」
「当たり前だ!!」
「ん〜、まぁ、そうよね。有希の命に関わるんだもんね」
「???」

なぜかキョンと朝倉はどうも本物のあたしの言うことが理解できてないらしい。

「朝倉」
「・・・何?涼宮さん」
「あんたって・・・」
「・・・」

朝倉が息をのむ。

「悪の組織の人間だったのね」
「・・・確かにそういう言い方もできるわね」
「それにキョン」
「な、何だ?」
「まさか、あんたが・・・」

次は本物キョンが息をのんだ。

「改造された強化人間だったなんてね」
「・・・ギリギリでアリか?」
「あたしに聞かないでよ」
「さらに有希が・・・」
「「・・・」」

本物キョンと朝倉が同時に息をのむ。

「ある日突然、キョンを改造できるほどのチカラを手にしちゃったなんて!」
「「・・・」」

事情はわからないけど、本物のあたしが何か勘違いしてることくらいはわかる。

「そして最後。まさかあたしに・・・」

そう言いながら、なぜかゆっくりとあたしを指さす本物のあたし。

「双子の妹がいたなんて!!」

・・・。
コピーの次は・・・双子?
333名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 23:05:37 ID:VjxkTDG5
>>321
スペックの高さと萌えは必ずしも比例しない。
萌えには「実は…」という要素がいるのではないか。
ハルヒはいつもキョンにわがまま言ってるけど実は…
長門はキョンに対しても無感情のようにみえるけど実は…
みくるは「実は…」レベルが二人に比べると高くない。
「実は…」萌えをとっくの昔に通過した人にはみくるマジおすすめ。
334キョンの消失、ハルヒの悪夢:2006/04/30(日) 23:06:12 ID:djb8CrYS
だらだらと長文スンマセン。
文才のない俺には、文章をまとめるという技術がないんです。
エロがあるわけでもないのに。
どうかご了承ください
335名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 23:10:10 ID:NZ1jAYYB
いえいえ。GJですよ。
336名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 23:34:27 ID:3QuVAse7
憤慨のゲストキャラの阪中さんは天然系おっとりキャラっぽくていい感じなんだが
「〜のよね」って口調がキャシィ塚本を髣髴とさせてどうしても笑ってしまうのは俺だけか
337名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 23:35:27 ID:IWwYukgi
阪中は2年生編の準レギュですよ
338名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 23:38:01 ID:UTf14nw2
 「よぉ、長門。今日は、何読んでるんだ?」

 『君が僕を知ってる 菫川ねねね』

 三姉妹会議?!いや!大英図書館特殊工作部エージェントな朝比奈さんも捨てがたい!!
339涼宮ハルヒのGW4:2006/04/30(日) 23:40:53 ID:F9WBs5xQ
「…ふぅん、じゃあ腰が治ったらでかけるのね?」
あぁ、そんな事は実は織田信長は魔王でしたなんてことがあってもあり得ないだろうけどな。
そんな事を思いながら枕に顔をうずめると静かにドアが閉まる音がした。
珍しくハルヒが引き下がったかと思うとまだアイツは部屋にいた。
部屋の鍵を後ろ手に閉めて何やら意味深な笑みを浮かべている。
一体何の用なんだ。
さっきも言ったが腰が治るまでは死んでも動かないぞ。
死んだら動くも動かないもないけどな。「…じゃあ、あたしがマッサージしてあげる!」
そう言うとハルヒはいきなり俺の背中に飛び乗りやがった。「痛ってぇ!」
何の身構えもなく飛び乗られたもんだから一瞬呼吸が止まる。
何しやがんだと文句を言ってやろうと思ったがハルヒの体重が背中にかかってるせいでうまく動けない。
俺が首だけで振り向くとハルヒはすでに腰のマッサージを開始していた。
悔しいがこれがまた気持ちいい。ハルヒが調度良い力で的確にマッサージをしてくるとは予想だにしなかった。
「どうよ、気持ちいいでしょー、このあたしにマッサージしてもらえるなんて大変名誉なことなんだからね」
確かに天地が逆転してもハルヒが他人を癒す行為をするなどとあり得ないと思っていた。
「お陰様で大分楽になったよ、ありがとさん」
ハルヒのマッサージによりどうやら腰のご機嫌は良くなったらしい。
アルプスの少女が白いこやぎを引き連れてスキップをしている感じだ。
「あらそう?じゃあどくわね」
そう言うとハルヒは俺の背中から軽々と降りる。
実はハルヒのお尻が背中に当たっていてこれ以上乗られていると変な気分になりそうだったなんてことはない。断じてない。
しかしハルヒはまだ俺のベッドの傍らにいる。
「何だ?UMA探しだったら明日にしようぜ」
だが何かハルヒの様子がおかしい、ニヤニヤしながらこっちを見ている。
「キョン…私のマッサージで変な気分になったでしょ」
な、何を言い出すのだこのハルヒは。
「ば、馬鹿言うなよ、んなわけあるかよ」
本当はとても変な気分になりました。
「へぇ…じゃあ証拠を見せてよ」
証拠って何ですか、今仰向けを止めるとマジヤバいんですけど。
「ほらはやく、証拠、証拠よ」
わかった、わかったから深呼吸を50回して30分後に来い。
「いいわ、私が見てやるから」
待て待って待ってってば、その冷たい笑いを控えておくれ。

今日はここまで…
エロまで長くてすみません
340名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 23:43:05 ID:XyIem4Az
>>334
あわてずに次回作キボンヌ
341名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 23:45:50 ID:ZpRbYbA9
過去ログどっかない?
342GW書いてる人:2006/04/30(日) 23:46:22 ID:F9WBs5xQ
携帯で考えながら書き込んでるものですから進むスピードが遅くてスミマセン。
明日には完結させます!!多分!!…恐らく…きっと…
3431:2006/05/01(月) 00:04:09 ID:mtF1QyUe
エロくないのでエロがいい人はスルーよろ。

- - -

広い洞窟 暗がり明り
貴方の嫌いな 前奏曲

明日の私は 臆病みたい
貴方が屠って 夜想曲

貴方は知らない私を聴いて
私は貴方を見失う

私は髮で貴方を縛り
霞んだ瞳で囁くの


- - -


最悪の目覚め。
知らない夢の所為で目覚めが悪いなんて本当に最悪。
レム睡眠の時にだけヒットアンドアウェイなんてホントに男らしくないわ。
自分の存在をこれでもかと人に刻みつける位じゃないと男として失格よ。

寝汗でびっしょりのパジャマが肌に張りついて気持ち悪いわ。
シャワーを浴びてこよう。


 私はいつも朝に失望し、希望する。
 昨日と変わらない朝は、何も変わってない私を無理矢理見付けさせる。
 でもそんな今日だから、一生心に焼き付くような一日にしたくなる。

 そんな私の目覚めをダウナーにさせるのは多分夢。
 意識と意識の狭間に取り残された、世界から切り離された意識の断片。
 そしてこいつは私に良い想い出を残していない。
 高一の初夏に見たあの夢は、今も私を何かに縛り付けていて。

 でも今朝の夢はほとんど覚えていない。
 覚えていないけど、私の身体が都合の良いところだけ覚えてたみたい。
 キョンが、私を、やさしく、

 ああ、下着を替えなくちゃ。
 シャワーを浴びてこよう。



344名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 00:04:23 ID:kY72aqkU
GJ
神が多くていいね
3451:2006/05/01(月) 00:05:19 ID:5YHBgS1w
シャワーで寝汗を流しながら、少し思い出す。
バカキョンは昔私に普通の恋愛をしろと言ってた。
私は恋愛なんて病気だと思っているし、大体私が普通なんて私が許さない。
最近は、まあ、あまり言わなくなったし、団員としての自覚も育ってきたんだと思う。
でもみくるちゃんをニヤけた目で見ているし、やっぱり自覚が足りないんだと思う。
出来の悪い団員を持つと苦労するわ、ほんとに。


 シャワーで寝汗と夢の痕跡を洗い流しながら、少し思い出す。
 フロイトなんて時代遅れだし嘘っ八だけど、あんな夢を見るとやっぱり意識してしまう。
 でもキョンはどうなんだろう。
 キョンはみくるちゃんにはあからさまにデレデレしてるし、有希のことも満更じゃないみたい。
 みくるちゃんは、なんとなく、キョンを、少なくとも気には、していると思うし、
 有希なんかはキョンだけには心を許しているんじゃないかと思うときもあったりするし。
 本当はみんな何か分かってて、私を見て笑ってるんじゃないか、なんて。
 
 身体を拭いて服を着て、部屋に向かう。



どうも暗い気持ちになるなんて私らしくないと思う。
これだって朝見た夢の所為だわ。私もまだ若いということかしらね。
今日も一日SOS団の活動があるんだから、気持ちを入れ替えてビシッとしないと。
ドアを開けて部屋にはいると、メール着信のランプが光っていた。


発信者は朝倉涼子。入学して早々転校していったいわく付きのクラス委員長。
やっぱり彼女は事件に巻き込まれてたのよ。それで私に助けを求めているに違いないわ。
アドレスの交換を無理矢理してきたときには閉口したけど、ちゃんと見る目はあるんじゃないの。
さてどんな不思議をふっかけて来るのかしら。


 朝の陽射しに抗うように光を発する発光ダイオードは、やっぱり辺りを照らすにはか弱過ぎて、
 なんか私みたいだ、なんてどうしようもないことを考えたりしてる。
 でもそれだって意味はある。きっと不思議な何かがそんな私を見付けてくれる。
 彼がいてくれるのだって、きっと。
 
 謎と共に去っていった転校生は、もしかしたら私をダシにしてキョンに近付こうとしてたのかも知れない。
 そんな風に思う私はやっぱり彼女のことをあまり好きではなかったのかも知れない。
 けれども海の向こうからこうやって連絡をくれたりするのには悪い気はしない。
 そんな彼女のメールの本文には当たり障りの無い挨拶と一緒に、
 画像へジャンプするリンクが載せられてた。
 このお節介な委員長はクラスの女子みんなに海外の風景でも送ったんだろうか。
 それとも本当に不思議な写真が載っているかも。
 軽くブルーな気持ちも拡散して、私はリンクを開いた。
3461:2006/05/01(月) 00:06:12 ID:5YHBgS1w
「なんなの、これ…」




写真には、みくるちゃんと、裸で、有希が、跨って、キョンに、




セックスしてた。




軽い目眩は共振して増幅して脳髄を揺さぶり、


 注がれた氷のように熱い水が皮膚の内側を駆け抜けて私にひろがり、


私の視神経は目の前にあるものを拒絶するように景色を白濁で塗りつぶし、


 抑えていたはずの衝動を私の奥から引きずり出し、


私はベットの上に崩れ落ちた。


 私の手を無意識に下着の下に滑り込ませた。




「ああ、また下着替えなくちゃ」


347あぼーん:あぼーん
あぼーん
3481:2006/05/01(月) 00:07:01 ID:5YHBgS1w
- - -


世界とは一体何かなんて事は、退官も間近の暇な教授かそれとも古泉みたいな奴が考えればいいことであって、
俺は全く関与するつもりは無い。
ただ、世界からの隔絶を不安に思ったときのハルヒの顔は俺の脳裏に焼き付いて離れない。
根本的なところに確としてある常識がハルヒの真の暴走をかろうじて抑えているというのは古泉の弁であり、
どれほど信頼がおけるか分かったものではないが、
それでもあのときのハルヒの顔を思い出すと、ハルヒの中に存在する葛藤を完全に否定することは出来ない。

然して周囲にはそんな様子は微塵も見せずにハルヒはハルヒらしく振る舞い続け、
周囲に迷惑をバラまき俺には頭痛の種を植え付ける。
最近それでもいいのかも知れないと思っている自分を発見し愕然としたが、
やっぱりそれでいいのかも知れない。
少なくとも今の状況を俺は楽しんでるし、ハルヒのあの顔を俺は知っているんだから。


とはいえ俺の安寧と平安をここ一年ほど脅かし続けている張本人であるところのこの涼宮ハルヒは、
やはり今日も俺に安らぎを与えることは無いのだろうと、半ば達観した感じで極近い将来を予言しながら、
今日も今日とて心臓破りの坂を登っていく。
その最中にににへら顏の谷口が表れ、俺はヘレン・ケラーも斯くやというほどの三重苦に見舞われたため、
当然の反応として目の前のアホ面をどつき倒す。

「なにするんだキョン。人がせっかく幸せのおすそ分けをしてやろうと思ってたんだぜ」

お前から貰える幸せなんて妹の集めているシャミセンのヒゲ以上に価値があるとも思えんが、
どうせ昨日話していた「彼女」のことだろう。お前もつくづく学習しないやつだな。
いい加減無意味なことはやめて大人しくこっちに帰って来やがれ。

「お前の方がとうの昔に面白時空の彼方に逝っちまってるだろうが。
 俺はお前と違って健全な高校生活をエンジョイするんだ。
 まあお前は関係ねーんだろうけどな」

谷口の戯言を聞き流し、視線をふと前に向ける。そして、


俺は目をこすった。
目の前に、あの朝倉涼子が、一年前のように、手を降っているような気がしたからだ。

当然そんな人物などいるはずもなく、実際目をこすって再び目を上げてみるとやはり朝倉なんてどこにもいなかった。
ただ俺はこのとき、これから起こる異常事態の片鱗を既に見ていたのかも知れないのだが、
そんなことは当然知る由もなく、釈然としない気分の中俺は校門をくぐっていった。
3491:2006/05/01(月) 00:09:11 ID:mtF1QyUe
需要に沿うものかよく分からんので御意見を頂ければ。
でわ。
350名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 00:17:33 ID:ZwBaSh9H
>>341
>>3に書いてあるまとめサイトでも読めば?
351名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 00:17:52 ID:dH8wSM8C
>>349
需要がありまくるのでつづけてGOGO
>>338
こちらはどうですか?
つ黒の童話集
352名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 00:19:57 ID:oFhBl4Xi
GW編…長野県民なおれにはちょっぴり期待をもったり。
…最初だけだったがな。

アニメも見れない過疎地域だが4月23日に憤慨が購入できたのだけは感謝している。
キョンのあれはかなりワロタ。ネタばれになるからこれ以上はいわないがな。
スレ住人に話が浸透したらあれを元にしたのを投下するよ。
353名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 00:27:46 ID:sYfyzs8L
>>350
全部よんだよ
354名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 00:34:19 ID:SMQpy0l0
過去ログは保管庫の作品のリアルタイムの反応がわかって面白いな〜
他人の需要が無くても自分で作品を書く職人さんにはあこがれる
355名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 00:41:10 ID:y+fs6nNa
前スレと比べて進むのが早すぎる件について
356GW書いてる人:2006/05/01(月) 00:45:58 ID:NMwslen9
実は長野、行ったこと無いんですよね…
やっぱり知りもしない場所を舞台になんかするもんじゃありませんね…orz
357名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 02:15:57 ID:rI6v/a0S
国木田いわく、「キョンは昔から変な女が好き」という証言がある。
今回の憤慨のミヨキチは中3→高1の春休みだから国木田は知らないよな?
っつーことは、キョンの中学時代にはめくるめくロマンスがあったといえようか。
そうすれば、キョンのモトカノVSハルヒSSがかけるんじゃないかと。
358名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 03:23:52 ID:rI6v/a0S
4月とは思えないような蒸し暑い気候の中、今日も俺はシーシュポスのように
だらだらと長い坂道を登っていた。
・・・
俺たちは歩き続ける、長い長い坂道を・・・ってか?
・・・
変な詩を思いついちまうなんて俺も末期症状か

そう、俺は新学期に入ってからイマイチ調子が出なかった。
なぜなら・・・認めたくないが認めよう。
ハルヒと別のクラスになってしまったのだ。

古泉の野郎なんかは
「涼宮さんが落ち着いてきたいい証拠じゃないですか?」
とかなんとかニヤケスマイルを浮かべてきたが、
俺の喪失感は娘が思春期をむかえ親離れをしてしまった父親の心境だね。

いや、そもそも俺がハルヒを気にかけていたのは多分に父性本能のような気がするぞ。
そんなことを考えていたらもう、教室についちまった。
ガラガラと教室の戸を開けても無意識にハルヒを探しちまうなんて俺も過保護な父親だ・・・
そう自嘲しながら自分の席につく。
幸いだったのは長門とは同じクラスだったってことか。

やれやれ・・・
そう呟きながら溜息をついていると、これまたお馴染みの谷口と国木田がやってきた。
何のようだ
「何のようだ?じゃねーだろ、キョン。この前言ってたGWの予定だよ。一人寂しく過ごすきか?」
知るか、谷口。お前にゃ関係ない
「キョンは涼宮さんとどっか出かけるんだろ?」
おいおい、国木田。ハルヒと二人きりで過ごすわけなんてないだろ。
「そうよ、GWはSOS団で温泉に出かけるの!!」
・・・
ハルヒ、いつの間に来たんだ?それよりも団員の予定も聞かずに勝手に決めるな。
「あんた、以外には聞いたわよ。なによアンタのは予定があるっていうの?」
ねーよ。
「じゃあ、決まりね。ワクワクするわ。集合時間は後で電話するからー。」
そう叫ぶとハルヒは嵐のように去っていった。
「あれは照れ隠しだね。キョン。」
「お前も、完全に涼宮の愉快な仲間達になっちまったんだなぁ」
うるせぇ
二人の友達に同情されつつ、
俺はハルヒが誘ってくれたことに安堵している自分がいる事に気づき
・・・少し憂鬱になった。
359名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 03:26:10 ID:rI6v/a0S
その晩遅く電話が鳴り、ハルヒと少し長い会話を交わすと俺は床についた。
何を話したかについては割愛させてもらおう。
どうせ取るに足りないことさ。

翌朝早く、妹もつれ駅に集合する。
いつものようにそこにはお馴染みのメンツが揃っていた。
こいつら一体何時にきてるんだか。
「遅いわよ、キョン。罰として私たちの荷物を持ちなさい!!」
へいへい。
ハルヒの高圧的な命令にも慣れたもんだ、逆にどこか喜びを感じてしまうね。

・・・
電車に揺られること数時間、俺たちは草津に到着した。
うわ・・・草津独特の異臭に少し辟易する。
「すごいです。お湯が上から下に流れていきます」
「みくるちゃん、あれは湯畑っていうのよ。」
そんなダラダラとした会話をしながら旅館に到着する。
おい、古泉。今回も機関とやらの差し金か?
「いいえ、違いますよ。今回は涼宮さんが自分で選びました。まぁ、最もこの近くには」
そうかい。
俺は古泉の話を打ち切った。
・・・
女中さんに案内されだだっぴろい和室に通される。
今回はここで雑魚寝らしい。
「い〜い、キョン。変な気を起こしたりしたら許さないんだから。」
起こすか、しかも俺だけかよ。古泉のやつはどうなんだ。
「古泉君がそんなことするわけないじゃない。」
ふん
「さぁ、着いたからには温泉よ!かたっぱしから入りまくってやるわ。
みくるちゃん、有希。行くわよ。支度をしなさい。」
そう、叫ぶとハルヒは二人を従え、凄い勢いで温泉に走った。
やれやれ、せっかくだから俺も入ってくるかな。
その時、古泉の携帯が鳴り響いた。
「残念ですが、ちょっとこれから出かけなくてはなりません。
貴方とご一緒できないのは残念ですが。」
そう言うと、古泉は去っていった。
じゃあ、俺も行くか。
・・・
360名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 03:26:46 ID:rI6v/a0S
ガラガラ。裸になり戸をあける。
そこには、広い温泉が広がっていた。
「きゃあ、涼宮さん。やめてください!」
「ほらほら、みくるちゃん。まだまだいくわよ〜。」
どこからかハルヒたちの騒ぎ声が聞こえた。
ハルヒのやつめ、朝比奈さんと他のお客さんに迷惑だろうが。

やれやれ・・・
かけ湯をして温泉に入る。
そこには先客の集団がいて、ばちゃ、ばちゃ。とやっていた。

マナーのなっていない野郎たちだ。
そう思い、集団を覗うと・・・
そこには生まれたままの姿のハルヒたちがいた・・・
361名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 04:11:25 ID:suoElwWS
おぉ、なんかいっぱい来てる。
アニメ化で活気づいたか。
362名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 04:38:36 ID:K2xain5z
もう5月1日だからいうがおまいら。
今回のキョンはなにやらいろいろハルヒについて気がある独り言多すぎですよ。
363名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 06:22:19 ID:E9OWULaV
今回の話はハルヒがなんとなくかわいく表現されてた気がするな
いままではキョンフィルターを通してだとイマイチかわいく見えなかったものだが
364名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 09:31:40 ID:7N7LVC5a
>>358-360の続きに期待
365名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 09:35:48 ID:gi4jj3Yk
神の皆さん乙。期待してやすよ。

>憤慨
AMAZONに一昨日注文したから今日あたりくるんで読んでみる。
366名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 14:24:33 ID:uKhsko+N
wktk
367名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 14:42:33 ID:ZwBaSh9H
>>362
5月1日だからとは?
368名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 14:44:22 ID:zQMhDHBC
ラ板のルールを律儀に他板でも守ってるんだろう、きっと。
369名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 17:35:10 ID:XZw8drog
なぁ、鶴をだしてくれ。つるを
370名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 17:52:39 ID:s07e/24Q
ふすまを開けるとそこには…。
371名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 19:12:11 ID:vqlZdfuB
「キョンくん、あれだけ開けちゃダメだって言ったのにっ!! お姉さんめがっさ悲しいよ!」
372名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 19:41:44 ID:7Tv5E5Jh
昨日本屋を5〜6件回ったんだが憂鬱だけなかった(>_<。)
しかたないので溜息と退屈を買ってきた
373名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 21:18:21 ID:+xi3O2lK
昨日のアニメハルヒ、録画したつもりが録れてなかった・・・一回も録り逃してなかったからショックだ・・・orz
374名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 21:37:49 ID:z51g0iKa
 「朝比奈みくるからは謝って欲しいと言われました。
 長門有希からは、『パソコンの電源を入れるように』。では」

 古泉だった赤い光が消えた。
俺はもう一つの伝言に従ってパソコンのスイッチを押した。
真っ黒なモニタの中のカーソルが音もなく動き、素っ気なく文字を紡ぐ。

 <無数の自分に向けての通信文、ラーゼフォンを起動せよ>

 神林長平版かよ!!マニアック過ぎるぞ、長門!
375名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 21:38:43 ID:UAGv3Zcq
>373
「何てこと!今から、テレビ局に言って見せてもらって来なさい。あ、みくる、あんたも
一緒に行きなさい」
「えー、でもわたし看護婦さんの格好させられてるんですけど」
「色仕掛け要員だからそれでいいのよ。『見せてくれなきゃ、お注射しちゃうぞ』とか
言えばいいから」
「えーん」
376名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 21:39:14 ID:Xl5BF6S5
>>373
東京MXやTVKはダメなの?
377名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 22:34:22 ID:6gmNjrhf
>>374
アニメより面白い神林版だね
378名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 22:41:32 ID:eV6LuJW1
>374
ちょwwwww


何気に長門は神林読破してそうだよなぁ
379名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 22:46:22 ID:6gmNjrhf
ジャムに共感しつつ雪風に感情移入してるやもしれぬ
380名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 22:49:36 ID:d/6Aq4uM
『朝倉涼子の逆転』書かれないかなぁ……あれ好きなんだが。
381名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 22:55:21 ID:xR4wPnuj
情熱を 持て余す
382名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 23:28:19 ID:11UH7fAi
>380
逆転の朝倉涼子は4巻表紙のイメージで
すごくいい女に感じるな。

アニメの絵だとちょっとイメージ違う。
383名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 23:33:07 ID:Z4J8Hmgz
>>382
きっとこれから化けるんだよ
384名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 00:09:28 ID:1xJMVHT+
>>382
アニメはまだ皮かぶってるじゃん
385名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 00:44:55 ID:vXAKHW3P
ハルヒかわいいよハルヒ
386名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 00:53:53 ID:U2UMKE8J
>>73
勝ち誇ったキョンなんて想像がつかん
ていうかスレ消費早いな
387名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 01:00:37 ID:fah0Y/XG
アニメ人気もあると思うけど、一人称って作りやすいからだと推測。

TVKのをHDにキャプるんで再起動しまつ
388名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 01:37:23 ID:DxHa7AZ7
アニメよりも云々ていうより全然別物らしいが>神林版PON
389名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 01:50:37 ID:GaTRn7+7
>298-299で思い付いた駄文。

「おはよう」

俺が教室に入って席に着いてからしばらく、向こうで友人達と談笑していた
女が向かってきてそう言ったので投げやりにこちらも同じ言葉を返した。
こっちは毎朝毎朝坂を必死に登るだけで精神のゆとりが奪われるというのに
何をどうやったらこんな朝っぱらからそんなにいい表情が出来るのやら。

「あら、朝は一日が始まる大切な時間よ。今日がどんな日になるかって
考えただけでもわくわくするわ。あなたもそういう風に考えたら?」

そういうものですか。さすが優等生は違うね、全く。

「拗ねちゃって。そうそう、今日のお昼は期待しててね。少し奮発したのよ」
「へえ。そりゃ一日が楽しくなりそうな一言だ」

別に付き合っているというわけではないが、俺は毎日弁当を作ってもらっている。
世話好き女のお節介という天邪鬼な考えも出てくるが、正直言うと満更でもない。
なんといっても美味いしな。

「ふふ、ありがとう。お世辞でも嬉しいわ」

これはお世辞じゃなくて本音だ。それにしてもさすがはAAランクプラスに認定されてる
だけあって全く嫌味のない笑顔だ。見てるこっちも自然と気分が・・・

「う・・・?」

瞬間、俺は脇腹に妙な痛みを覚えた。

「どうかしたの?」

腹を抑えた俺に不安な表情でそう聞いてきたが、違和感はすぐに消えたので何でもない
と答え、それならいいのだけど。と、なお心配そうにしながら自分の席へ戻っていった。
何故あいつの・・・朝倉の笑顔を見た瞬間に脇腹が?
訳の分からぬまま、一時間目を告げるチャイムが鳴り響いた。

続かない。
390名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 02:00:44 ID:t5Ua1K5k
>>374が地味にツボなのだが
391名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 02:06:41 ID:fC03EByY
>>389
恐らく片手で数えられる程度であろう朝倉派の俺が萌えた。
392名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 03:17:27 ID:bY0MYa8g
>>389
続いてください。
393名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 07:23:08 ID:BDFL1PGT
>>391
俺もだ。
394名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 07:30:39 ID:KyRJhKHF
ここは同志が多いインターネッツですね
395名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 07:56:12 ID:BDFL1PGT
キョン×朝倉 が大好物な俺にピッタリのインターネッツですね。



色々生活していくうちに、強行派の使命より愛を取る的な内容が好きな俺は異端者
396名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 08:05:01 ID:ef9etL9S
>>390->>395
よう俺
397名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 08:29:36 ID:bHtUQo1G
朝倉派意外に多いな。もう片手じゃ数え切れん。

ちなみに俺は鶴屋さんがもう最高ですね。
早く下の名前が知りたい…谷川とスニーカーとラジオに要望出したりしちゃうくらいにな。
…もしかして知ったらそれは鶴屋さんではなくなってしまうのかもな。
それでも俺は求め続けるよ。
398名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 08:32:42 ID:BDFL1PGT
>>397
もし名前が鶴屋鶴子だったらどうする気だ?
399名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 08:34:58 ID:MLx6G8uQ
亀子とか
400名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 08:59:16 ID:h+pghOUP
>>395
>>色々生活していくうちに、強行派の使命より愛を取る的な内容が好きな俺は異端者
異端なものか、同志よ。俺も激しく読みたい。
401名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 09:16:42 ID:juN/bpiE
もし本名が『鶴屋 さん』d(ry
402名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 09:28:23 ID:BDFL1PGT
>>401
ΩΩΩ Ω < な、なんだtt(ry
403名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 10:07:40 ID:H5PVrxHf
朝倉「あなたを刺すのはこれで5度目よっ☆」
404名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 10:26:08 ID:ef9etL9S
ハルヒが部室でオナヌーしてるところにキョンがきちゃったとかいう
設定を読みたい
405名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 11:49:12 ID:zkkOBdmS
>>404
古泉「それも彼女が望んだ展開ですよ」
406名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 12:05:27 ID:gNH5XxnA
みくる「規定事項です」
407名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 13:10:04 ID:zkkOBdmS
長門「空間切断を完了」
408名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 14:26:05 ID:eaqCa9RE
>>404
あぁ、それ見たいなぁ。
望んでもなく、ハルヒは油断してたってことで

職人さんをお待ちしております
自分もいづれ、文章作り勉強しようかな…
409名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 14:33:01 ID:KTxKe+NA
夕日が赤く室内を照らす。いつか見た光景。これは私の記憶なのか。今私が立っているここはあの時の教室なのか。
「そうよ。ここはあなたが私を殺した場所」
教卓に腰掛けた、少女。その白い端正な横顔が、夕日に染められている。
「思い出した?」
少女はほほえむ。何を思い出せと言うのか。
「あなたの本当の願いを」
本当の願い。私に願い事などあったか。
私は観測者。ただ見つめるのみ。観測者はその観測対象に干渉してはならない。それ故私は何もしない。できない。
「そうかしら?あなたは望んだ。だから自ら殺した私を呼んだのよ」
私は唐突に彼女の名前を思い出す。
『朝倉凉子』
私の影。いやむしろ私が影なのか。私が殺した少女。
「私は二度殺された。二度とも『彼』を殺そうとしたときに、ね」
彼女は楽しそうにほほえむ。
「あなたの願いの中心にはいつも彼がいた。あなたは『彼』と『彼女』を見つめていた。本当は『彼女』だけを見ていればよかったのにね」
笑顔のまま、彼女は教卓から飛び降りる。
「あなたは気づいてしまったのよ。私と同じ。『人』の形に作られた私たちが人と同じ『心』を持つと言うことに」
彼女はこらえきれないように、くすくすと声を上げて笑い出した。
「私のは何だったのかしらね。『彼』を殺そうとした動機は。誰かに命じられたからなんて思いたくないわ。私は私の意志で『彼』を殺そうとしたのよ!」
唐突な怒りの表れ。私は彼女のその様子にとまどう。
「こんなのはどうかしらね、私はあなたの恋していたの。女性として私はあなたが好きだった。でもあなたには私の思いはとどかない。そんなとき私はあなたが『彼』を好きだと言うことに気づいてしまったの!」
足早に彼女は私に近づいてくる。
「私は嫉妬した。あなたの好きなあの人に!」
私の目の前まで来た彼女は強く私を抱きすくめる。
長い長い口づけ。彼女の舌が私に進入する。柔らかに私の中をまさぐる。不快ではない。彼女の腕は私の背に回され、腰や背を愛撫する。舌と舌が絡み合う。いつしか私はそれに答えていた。独立した生き物のように動く互いの柔らかな舌を絡ませる。
唇がゆっくりと離される。唾液が糸を引き、夕日に赤くきらめいた。
「どうかしら、誰かに言われて殺しました、なんて言うよりよっぽど楽しくない?」
潤んだ瞳で私を見つめる彼女。
「だから今、私はあなたを抱くの。思いを遂げるの」
私の制服に彼女の細い指が忍び込む。抵抗する間もなくたやすくスカートは脱がされ床に落ちる。下着に指が這わされる。
「くっ!」
410名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 14:34:00 ID:KTxKe+NA
思わず声が出る。彼女は私の敏感な線を正確になぞる。体は私の意志に反してその刺激に耐えられない。彼女は私の体を知り尽くしている。
「そう、もっと声を上げて。人は快楽には弱いもの」
いつしか彼女も自分のスカートを脱ぎ捨てている。レース飾りの付いた薄いピンクの下着が露わになっていた。
「あなたはいつも自分を殺しているわ。この下着もそうね」
飾り気のない私の白の下着。彼女のいかにも同年代の少女たちが好みそうなものとは対照的だ。その私の下着に彼女の指が進入する。指はたやすく私の中心を探り当てる。
「あっ!」
「かわいいわ、長門さん」
襞の中を中指が蠢く。すくい上げるように、掻き上げるように蠢き、私の中心をまさぐった。もう一方の手が後ろから進入する。敏感な後ろを彼女の爪が刺激する。
「い、や……」
「いやなの?違うでしょう?」
思わず漏らした声にも彼女の手は止まらない。クリトリスを摘むように刺激しながら後ろから差し込まれた手の指が、私の中に進入した。彼女の与える刺激から逃れようと私は体をひねる。しかしそれはさらなる快感の波を呼び起こした。
「ああああっ!」
下半身に力が入らない。私は床に落ちたスカートの上にしゃがみ込んでしまう。
「楽にして長門さん」
彼女の声はあくまで優しい。肩を抱きかかえるように、彼女は私を床に横たえ下着を脱がせる。私は抵抗できない。力の抜けた私の両腿を彼女は大きく広げる。
「きれいよ。とても、きれい」
彼女の吐息が私の股間に近づいた。私はそれによってもたらされるであろう快感を予測して身もだえする。クリトリスに彼女の舌が当たる。
「くっ!」
声を必死で押さえる。包皮を剥かれむき出しになった敏感なそこを、彼女が優しく噛む。それだけで失神しそうな刺激。
しかし彼女はそれだけではなく、舌をその周囲から肛門まで這わせる。襞の中をかきわけるように舌が蠢く。彼女の吐息すら刺激になり、私は息すらできない。唐突に刺激がやむ。私は両足の間にある彼女の顔に視線を向ける。
「これだけじゃ物足りないでしょう?」
彼女は立ち上がると、ゆっくりと下着を脱ぎ捨てる。上半身につけられたままの制服が背徳的な雰囲気を増幅する。ごく薄い陰影があらわになる。そこをかき分けるかのように自分の指で開く。
「せっかく便利な能力があるんだから使わないとね」
彼女はいたずらっぽく私にウインク。
広げられたピンクの襞、その真ん中に見えるクリトリス。それがゆっくりと大きくなってゆく。
「あ、あはあぁっ……」
彼女は悩ましげな吐息をつく。快感にあえぐように彼女は腰を引く。男性のそれよりもなめらかな肉の棒が、彼女の股間から屹立する。
「……どうかしら。これであなたと私は一つになれる」
彼女は再びひざまずき、股間のものを私の入り口にあてがった。
「長門さん、私があなたの初めての人になれるのね……」
411名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 14:39:41 ID:KTxKe+NA
一瞬、私の脳裏を『彼』の顔がかすめる。
「あっ……」
唐突に進入される。圧力が私の中をかき分けてゆく。私の奥の敏感な部分がこすられる。
「ううっ」
彼女は腰をふるわせながら、私の中に進入してくる。彼女の先端が奥に突き当たった。
「これでいっぱいね。長門さんの中とても狭くて熱い……」
彼女がゆっくりと腰を引く。それを逃がさないかのように私が彼女を締め上げる。
「はあ……っ、だめ、おかしくなりそう……」
端正な顔をしかめて彼女は快感に溺れる。腰の動きが速くなる。彼女の女性の中から流れ出た快感の印が私のそれと混ざり合い、腰の動きにあわせて粘つく水音を立てる。
「あっあっ……」
いつしか私も彼女の動きにあわせて声が漏れ出す。彼女が私に覆い被さってくる。背に手を回され抱き上げられた。私は彼女の膝の上に抱え上げられる。
「ああっ長門さぁん……」
彼女が泣きそうな声でささやきかけ、私の口をふさぐ。からみついてくる舌。下半身から突き上げられる律動と、口腔内の刺激に私は何も考えられない。
「長門さん、最後のお願い。私と一緒にイって……」
すすり上げるようなかすれ声。彼女目尻に快感か、それとも別の感情によるものか、涙が浮かぶ。私は彼女の膝の上で、下からの激しい突き上げに体を揺らす。
めくりあげられた制服の下、私のささやかなふくらみを彼女の唇が愛撫する。何かが発火するように体の奥から膨れあがるものを感じる。
「一緒に……」
412名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 14:58:45 ID:KTxKe+NA
私は初めて彼女『朝倉凉子』に自らの意志を伝えた。
「ありがとう長門さん……」
彼女はとても優しくほほえんだ。そして大きく私の中に突き入れた。
私の奥が激しく擦りあげられる。私の中いっぱいに広がった彼女がクリトリスを刺激する。
私の中が彼女を締め上げ、すべてを逃すまいと吸い上げる。
「あああっ!」
彼女と私は同時に達した。

私と彼女の声は夕日の射し込む教室に立っている。私は一人。
今のは私の夢だったのか。私は夢など見るのか。
あれは私の思い。消された私の半身。
私は人と同じ機能を持つように作られた。相手を理解するには相手と同じになればいい。人を理解するには人になればいい。そうして私は作られた。
人として作られた私は人として悲しみを知った。人に恋して恋の甘さと苦しみを同時に知った。『朝倉凉子』の叫びは私の叫びだった。
私は私。必死になってそう叫んだ彼女。あれは私。力を手にした私が望んだのは『彼』との平穏な生活。
人魚姫は恋した王子のために泡になった。観測者としての私が重なる。頭の奥で光がはじけ、子宮に何かが満たされる強い感覚があった。
413名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 15:01:04 ID:KTxKe+NA
私は夕日の射し込む教室に立っている。私は一人。
今のは私の夢だったのか。私は夢など見るのか。
あれは私の思い。消された私の半身。
私は人と同じ機能を持つように作られた。相手を理解するには相手と同じになればいい。人を理解するには人になればいい。そうして私は作られた。
人として作られた私は人として悲しみを知った。人に恋して恋の甘さと苦しみを同時に知った。『朝倉凉子』の叫びは私の叫びだった。
私は私。必死になってそう叫んだ彼女。あれは私。力を手にした私が望んだのは『彼』との平穏な生活。
人魚姫は恋した王子のために泡になった。観測者としての私は彼のために泡にすらなれない。彼は優しい。でもそれは……。
廊下からから声が聞こえてきた。
「問答無用!日曜日は全員集合!だいたいあんたは……」
『涼宮ハルヒ』そして『彼』。
涼宮ハルヒは教室に立ちつくす私を見つける。
「あれ、有希何やってんの?帰ったんじゃなかったの?」
彼女はいつものように私に話しかける。
「忘れ物」
私は本を手にして、いつものように簡潔に答える。
「あらそう。ちょうどいいから途中まで一緒に帰りましょ」
私は小さくうなずき、肯定の意志を伝える。涼宮ハルヒの後ろにはいつものように『彼』の姿。私は鞄を手にして教室を出る。夕日が私の体を照らす。最初に朝倉凉子を殺したあの時のように。
「有希は日曜日何してるの?何か特別な予定ある?」
私は自分のマンションを思い出す。この三年間私が暮らしたあの部屋。休日という概念も私に特別なものではない。そのとき私の股間から快感の残滓が流れ出る。自分の中からあふれ出たそれが私の腿をつたう。濡れた下着のことを考え、私は口を開く。
「・・・・・・洗濯」「はあ、せんたくぅ?それしかないの?もっと出かけなきゃだめよ!」
彼女のあきれたような声。
「キョンもあなたもうちでうだうだやってるくらいなら、もっと感覚を研ぎ澄まして町中を観察しなさい!何か見つかるわよ!」
「何がだ」
あきれたような、あきらめたような彼の声。彼女は彼の言葉を無視して歩いてゆく。私は濡れた下着のもたらす不快感を感じつつ、そのことがあまりにも場違いに感じられおかしくなった。
「おい、長門」
とまどったような『彼』の声。私は気づかずに笑っていたようだ。私は『彼』を見つめる。私はこの『彼』の表情に見覚えがあった。
「おまえ今笑って……」
ああそうだ、これはあの時の記憶。私と『彼』だけが持つ、偽りの時間の記憶。マンションでほほえんだ私に見せた『彼』のとまどいの顔。

……そう『彼』と『私』二人だけの記憶。

「何やってんの、早く来なさいよ!」
廊下の向こうから涼宮ハルヒの呼ぶ声がする。
「気のせいか……」
彼の言葉に私は首をかしげて疑問を表示。ささやかな嘘。そうして私は日常に戻ってゆく。
414名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 15:03:29 ID:bHtUQo1G
リアルタイム投下キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)ノД`)・゚・。━━━!!!!!
GJ!激しくGJ!!
415名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 15:03:32 ID:KTxKe+NA
勢いで書いた。今は反省している。



・・・・・・嘘。反省してません。「憤慨」読んだ勢いで書きました。
長門(の表紙)かわいいよ長門。
これから長門視点て増えそうだなあ。
長門スキーの長門スキーによる長門スキーのためのエロ小説です。朝倉VS長門。
長門危うし!朝倉もわりと好きなんで。少し神林入ってます。
「膚の下」「戦闘妖精・雪風〈改〉」の「インディアンサマー」かな。
416名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 15:04:42 ID:BDFL1PGT
GJ!!!!!!!!

出来れば朝倉スキーな俺の為に長倉×キョンを投下してくださいませんか?
417名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 15:05:20 ID:k4eyJ122
絶頂に達する瞬間は長門を名前で呼んであげて欲しかった。
418名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 15:12:59 ID:KTxKe+NA
四番目コピペ失敗している・・・。orz

彼女と私は同時に達した。
の前に
頭の奥で光がはじけ、子宮に何かが満たされる強い感覚があった。
が入ります。
 
失礼しました。そのうち今回の反省を交えてなんか書きます。
419416:2006/05/02(火) 15:14:00 ID:BDFL1PGT
長倉って誰やねん……。

朝倉 ○
長倉 ×
420名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 15:16:48 ID:KTxKe+NA
すまん。
見直したらいろいろぼろが出てきた。

鬱だ、氏のう。
421名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 15:17:56 ID:k4eyJ122
>長倉って誰やねん……。

漏れはてっきり長門と朝倉のことかと思った。
二人がかりでキョンを(以下略
422名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 15:19:18 ID:BDFL1PGT
>>421
ソレダ!

でも何故かどうしても最後は長門受けになるよなァ……。最初はキョン受けでも。
423名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 15:20:19 ID:k4eyJ122
どうしても朝倉主導で長門がキョンに一生懸命してあげるの図になってしまうんだが。
424名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 15:30:16 ID:bHtUQo1G
長門は受動的だから受けになるのは仕方ないよな。

能動的な長門なんて長門じゃないから俺は受けの長門でいい。
425名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 17:40:12 ID:uZAJDSC1
中河×キョンが見たいね 凄く
426名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 18:47:40 ID:syJV5tTo
浅井×長政派は肩身が狭いな
427名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 22:00:20 ID:iYZpPs/2
キョンの消失キボンヌ
428名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 22:11:52 ID:XqvpTRoL
キョン×長門を書いてたらエロがないうえに意味不明なものが出来上がってしまった……
429名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 22:16:31 ID:umpVCJBn
いいさっ!
貼っちまいなっ!!
430428:2006/05/02(火) 22:29:57 ID:XqvpTRoL
んじゃお言葉に甘えて。

毎度お馴染みの土曜のパトロール。今日も長門と組になったが、やる事は図書館で暇潰し。
最近長門と組になる確率が高い気がする。先週の午前と先々週の午後も同じ組になった気がせんでもない。

しかし毎度の事ながら暇だ。長門と二人っきりという状況には心踊るものがあるが、いかんせん会話が続かない。
長門は殺人的な厚さの本を読んでいるのでいいかもしれないが、俺は家事を終えた中年女性よりも暇を持て余しているのだ。
ハルヒはともかく、朝比奈さんや古泉が偶発的にやってこないだろうか。
どちらでも、いや是非とも朝比奈さんに来ていただいて両手に花を楽しみたいところだ。どちらの花も手に入りそうもないが。

「これ、よかったら」
「本? 読めって事か?」

そう聞き返すと長門は僅かに頷き、再び視線を本へと戻した。
長門から手渡されたそれは先ほど本と表現したが、本と呼ぶには少々貧相な、要するに以前俺たちが作った機関誌と同程度のレベルのもの、と言うかまさしくそれだ。
よくよく見れば著者のところに名前がない。……もしかしてこれ、長門が書いたのか?

「そう」

本人が答えてくれたので本の著者は分かったが、あの長門が自分から本を書く理由もそれを俺に読ませる理由も分からん。
そういや機関誌の発行は一年に一度か。ひょっとして来年の分も今から作ってるとかか?
いや、長門が自主的にそんな事をするとは思えんし、一体全体何が目的なんだ。
ハルヒの思考より謎で朝比奈さんのスリーサイズよりも、それよりは気にはならないが、どうしたものか。

そんな事を考えていて手渡された本の何も書かれていない簡素な表紙と睨めっこしていたが、先ほどから何やら視線を感じる。
この部屋には俺と長門しかいない。そうなれば視線の主は当然長門なわけだが、何が目的で俺を見ているのか。
視線を長門に向けると、偶然にも目が合う。改めて見ればやはり長門は美人だ。最近はちょっとした仕草から大分感情が分かるようになってきたし、
これで笑ったりしたら可愛いんじゃないかと思ったりもしているので、何時かは俺の手で笑わしてやろう。太陽が消滅するまで時間を掛けても無理そうだが。

そんなアホな事を考えていたら何時の間にか長門は何事もなかったかのように視線を本を向けていて、時折チラチラとこちらに目を向けてくる。
こんなソワソワしている長門を見るのは初めてだ。本を手渡される時声が若干上擦っていたのも合わせて気になるが、これは早く読めと言っているのだとは俺にも分かる。
ここまでされて読まないのも長門に失礼だろう。よって今から読む。

物語は途中で終わっていた。私は彼と、そう書かれた時点から続きがない。
中身の方は以前機関誌に載せたものと似ている。登場人物はどれもSOS団員を暗喩しているようだったし、そうでないとも取れる。
……何がしたいんだ。
長門の方は相変わらずチラチラとこちらの様子を伺っているようであるし、もしかして感想が欲しいのだろうか。
まさか長門が執筆に目覚めて、この作品を良くするために貴方の意見が欲しい! なんて言うのは俺がテストで満点取るくらいの確立しかないだろう。
431428:2006/05/02(火) 22:30:39 ID:XqvpTRoL
「なあ、長門。なんで途中で終わってるんだ?」
「そこから先は書いてないから」

ごもっとも。そりゃあ書いてなければそこで終わるな。
だが俺が聞きたいのはそういう事じゃないんだよ。

「書く事が、できなかったから」

そう告げた長門の瞳は何処か寂しげに見えた。どういう、事なのだろうか。
そう悩んでいた際に、以前古泉が言っていた事を思い出した。確か文章からそいつの考えている事が読み取れるとかなんとか。それを意識してもう一回読んで見よう。

物語は私、おそらくは長門が変な連中、要するにSOS団の奴らと出会って、ごく平凡な青年と一緒に出かける話。
これが俺の自信過剰じゃなければ、この平凡な青年、物語では彼とか青年で表される人物はひょっとして俺の事なのではないだろうか。
それをふまえて考えると、この話の内容は長門は俺と何処かに出掛けたい。なんて事になるんだが、まさかなあ。
長門が俺を誘うなど朝比奈さんが長門に戦って勝つくらいの確立もあるかどうか。自惚れ過ぎだろうか。

「なあ、長門。明日暇だったらどこか買い物でも行かないか?」
「……」

それでも、ダメ元で誘ってみたがやはり俺の自惚れだったか。分かってはいたが、改めてこうして現実を突き付けられると辛いものがある。
同意に推理もスタート地点に。そうなると何故長門がこれを俺に読ませたのかが分からん。

「……行く」

長い間三点リーダー製造機と化していた長門が可愛らしい口を開き、そう答えた。
相変わらず長門の思考は読めない。ひょっとしたらハルヒ以上に手強い相手かもしれん。
まあ、その声が嬉しそうに聞こえたのはやはり俺の自惚れなのか。
どちらせによ長門が行くと行ったのだ。あいつのマンションは殺風景だったし、何か買ってやるのも悪くないかもしれない。

そのまま集合時間となったが、長門から手渡された本は返した方がいいのだろうか?
まあ、返して欲しければ返せと言うだろうし、とりあえず何時でも返せるように鞄の中に突っ込んでおこう。
432428:2006/05/02(火) 22:32:43 ID:XqvpTRoL
「これなんかどうだ? 落ち着いた感じで長門に似合うと思うが」
「じゃあそれでいい」

二人でデパートまで来て部屋に飾る小物を揃えた。こっちも長門の部屋を飾ってやろうと変な意地があったのは事実だが、カーペットや座布団はともかく、
長門には似合いそうもない狐のぬいぐるみだとか色々な物を買ってしまった。買った物を全部置いたらさぞかし混沌とした部屋になるだろう。

そんな事を忘れるかのように、今は長門の服を見ている。正直俺には服の良し悪しなど分からんが、長門はもっと分からんので仕方がない。
先ほどから俺が選んだ物ならそれでいいと長門は言うので、既に五着も購入用に長門は持っているがイマイチ良い物を選んでいるか自信がない。

「あー、こんな事ならハルヒを連れてこればよかったな」

ハルヒが居れば長門に似合いそうな奴をパパッと見繕ってくれそうなものだが、こういう肝心な時に居ないんだよな。

「涼宮ハルヒは必要ない。これを買ってくる」
「おっ、おい長門。いいのか、それで?」
「さっきいいと言った」

そっけない言葉を返して、長門は一人でレジまで歩いて行く。その横顔は心なしか怒っているよう見えた。
結局長門は本当に服を購入してきて、袋を両手で抱えて俺の所までやってきた。
重いだろうから持ってやりたいところだが、さっき買い過ぎた小物のせいで両手が塞がっている。
と、言うか重さで腕が千切れそうだ。まったく、後先考えずに買い物はするもんじゃないな。

そんなこんなでデパートを出て、もう暗くなってきたので長門を家まで送っていく事に。
長門じゃあ反則技を使わないとこの荷物も持てないだろうし、丁度良いだろう。

「入って」
「それじゃあ、お邪魔します」

相変わらず生活感のない部屋だ。まあ、いきなり女の子らしく飾り付けられていても反応に困るが。
カーペットの様に重いものは後日配送される手筈になってるし、荷物もとりあえず運び込んだし、そろそろ帰るか。
しっかし、それほど会話があったわけでもないし、長門が今日の事をどう思っているか気になるところだ。

それはそうと肝心の長門がいないが何処に行ったんだ? さっきまで近くで服をいじってた様な気がしたんだが、まあいいか。
とりあえず見つけて帰る事を告げよう。流石に何も言わずに帰るのもアレだしな。

「食べてって」

――キッチンで見つけた長門はさっき買った似合わない花柄のエプロンを付けて何やら料理をしていた。
正直これはダメージがデカイ、いやポイントが高い。何のポイントかは知らんが溜まったらもう一着エプロンを差し上げたいほどだ。
普段からのギャップというかなんというか、エプロンを付けるだけで長門が家庭的に見えるのはどんな魔法だ。恐るべきエプロンの魔力。

っと、エプロン姿の長門に気を取られてたが何やら聞き捨てならない事を言っていた気がする。
食べてって、と。これは私を食べて、はーと。なんて展開では勿論なく、晩飯はここで食ってけと言う事だろうか。
何時もの長門なら間違ってもこんな事を言わないだろうし、兆が一言ったとしても命令形ではないだろう。

食べてって、って事は長門は俺にここで晩飯を食べてって欲しいんだよな?
礼、のつもりなのだろうか。いや、俺としても家での食事より長門と食った方が良いに決まってからそりゃあ答えはイエスだが
433428:2006/05/02(火) 22:33:17 ID:XqvpTRoL
「……」

今の今まで俺の方へ向けていた顔を鍋へと移し、長門は作業へと戻る。作業と言ってもこの前食べたのと同じレトルトのカレーのようだが、
可愛い女の子が作ってくれればそれだけでインド人も驚くほどの美味さに感じられる便利な機能が男にはある。無論俺にも搭載済みだ。
作業をしている長門の姿は何処か安心しているようで、何処か嬉しそうに見えるが気のせいだろう。
このまま長門の姿を見ていたい気もするが、流石に邪魔になるので大人しくしていよう。

しっかし、エプロンの魔力は本当に恐ろしい。これを付けただけで魅力のステータスがチートしたかの様に上昇しているのではないだろうか。
無言で料理をカレーを運ぶ長門の姿が緊張している新妻の様に見えるのは決して俺の妄想力のせいだけではない筈だ。

「いただきます」

手を合わせて長門お手製のカレーを戴く。二人っきりという状況がそうさせるのか、この前は気にならなかった長門の食べる姿が凄く気になる。
無表示であの小さな口にスプーンを入れる姿がたまらく色っぽい気がするのは気のせいだろうか。さっきから心臓の鼓動が早くなってしかたがない。

「ごちそうさまでした」

味などまったく分からん食事を終え、皿を水に浸しておく。こうしておかないと後で困る、と言っても長門なら全然困りそうもないが。
さて、腹も一杯になったしそろそろ帰るか。それじゃあ長門、また明日な。

「また明日」

そう言って部屋を出て自宅へと向かう。長門は結局今日の買い物を楽しんでくれたのか、楽しんだとは思わなくてもいいが有意義な事だと感じてくれただろうか。
明日またハルヒがうるさいだろうが、もしそう思ってくれたならこっちも誘った甲斐があったってもんだ。
まあ、明日会ったら感想でも聞いてみよう。
なんて事を考えながら、俺は夜道を一人歩いていた。



その後も俺の生活は何も変わらない。部室に言ってハルヒの我侭に付き合わされて、メイド服の朝比奈さんにお茶を貰って幸せな気分になって、古泉とゲームをして。
強いて変わった事があるとしたら――あれから毎週土曜の晩飯は、長門の家でご馳走になっている事くらいだろうか。
434428:2006/05/02(火) 22:34:05 ID:XqvpTRoL
これで終わり。凄い中途半端なものですまない
435名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 22:37:31 ID:lsAQuFcQ
な  ぜ  裸  エ  プ  ロ  ン  じ  ゃ  な  い  の  だ
436名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 22:40:50 ID:ef9etL9S
                        ,. ―‐- 、
                   /´`       ヽ、
                      ,'        、} ト.
.    rr、                ,'    '   ,.イ゙V }
  ,イ川、             ,' .!  ,' .i  〈_,イ「l/        フ ヽヽ         /
  |  !」_          / ,'::! .!,': ::! .:.:| ハ〉|     / J ヽ     ̄ ̄ ̄   Λ_丿
  l  //```ヽ、       l:i::!::! :::l:::l :::l ::::,`:!:i::|
  `ーl_{     ``丶、__ _从{::|:::::l::,':::::| ::::,':::'l::l::!                 ,.┐
     \_          `/ Λ!::/:ノ!::/!::ノ::/ノノノ                 /フ′
       `¨` ー- 、_   / /  ´ ´ ''´ '´7´/´ ̄`¨¨`¬……――''"´`>ーァ'´,イ__
             \! ..___    / /               / /  '´,.-┘
                 ...___   ̄´ /     ___ ___      {___j--‐'´
              |      ̄ ̄´ ´厂 ̄´        ̄`¨¨´
                /         ノ'´
                }___、      |
            /     ``¬―v‐'
            /        ,.   |
          //        /     !
         //      ,'      '、
        / /l         !        ヽ
        \,'|         !          >
437名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 22:44:44 ID:8RkwhbuI
GJ!!!
438名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 22:49:06 ID:umpVCJBn
良いっ!!!
439名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 22:49:14 ID:nAVnMR1y
>>428
意味不明というからもっと変なのを想像していたが
ちゃんとした話でよかった。ついでにこの流れで
エロまでなだれこむのを勝手に想像してしまったくらいだ。
440名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 23:00:17 ID:vui1Peur
               /:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.l:.:、:.:|:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.ヽ
            //:.:.:.:./:.:./:/ |:.:.|:.、:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.l|:.:.:.:ト!
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              |ハ:.:.:.:.:|:.:.|'| ̄ !:.:ト、\:.:.:.|l`ヽ|:.:.:|:.:/l:/ハ
              l! ヽ:.:.:.l:.:.l:|  ヽl  ヽ=≠-、:.l|:.:.:|//彡/:|\ よかったですよ♪
               \:|:.:.|=-‐    トしrハ|:.:ノ|/! |´|:.:|:.:.:ヽ
                 i`:.l     ,     ー‐' ,':.:.:.:トノ:!:.:l:.:|:.|:.l!|  
                 |:ノ:.\iヽ ー‐    /:.:.:.:/:|:.:.:.|:.:|:.:lソレ'
               //:.:.:.l「| ト、__,.. ィ/:.:.:.:斗-!:.:.:|:.:.:.:.ヽ
               /:.:/:.:.:./l/ ノ,へ ! /:.:./   \l:.:.:.:.:.:.',
             /:.:.:/:.:.:./|/ 'ー-ri /:.:.:.:/  ,    |ヽ:.:.:.:.:.:',
           /:.:.:.:.ノ!:.:./ !  二j´ /:.:.:.:/ /       l:.:.\:.:.:.:.',
          /:.:.:.:.:.:/ ∨ノ/  ,rノー|:.:/ノ´_,,. -‐  /!:.:.:.:.:ヽ:.:.:l
          !:.:.:.:/_, -‐' .〉 ,ィ´ ̄l:/ '´       /:.|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:|
441名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 23:03:31 ID:h69WmcWW
長門かわいいよ長門
442名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 23:08:04 ID:ef9etL9S
               /    //  /‐───- 、  \
              /x-─‐ァヘf/    /-────-、 \\ヽ
               /∧-―ン´7    /  / /      ヽ、厶. ヽヘ
.              /  \/_,〃   〃 ,{ l  | 、     ヘ ヘ Vハ
            /  _//〉‐/.   `八、/ | l  ! 丶    |  l ト、 ',
           ,'  f⌒∨ /    /ハ {\!. |l {   \   |  | トく l
            / ハ.  V   ,ィfテ女 ヽ八 ヽ   ヽ_ !  l |/ |
             l l 〈_∧   {   lハ{_f::j:リヾ ` ヽ{`> 爪 l  ! |_  |
             | l   _ム _ゝへ | V;之_        _ ヽハ ,' /  | \|
             | l  > '´    ヽ            ィ=气 ル /  l\/!
             | l  { ー- ―― ヘ   , 、   ヽ   〃/i  ∧. |
          j八 1 、    __}  {  ¨ア    ,ムイ /  ,イ_」 |
         ,r≦三ヘ   ̄    ト、 ` ー   ,. イ   lV  / | l リ
        /  /  ハ   _... --‐〈. >‐r<  /  | j/,/' / j!〃
          // /   | ハ     , イl    f  ヽ   ∧/〃 / /'
.        〆 /    い \ -<  }}/ ̄ ̄`ヽ>‐メイ、 /   
      〈  /     ∨ 弋ヽ   ハ、  -―‐-丶 //丁fヽ
      ∧/      ∨  `-〜 '彡' \′  __ ∨´  |│ l
      l |        \==彳│  \/  ` |   |│ l
      l |          `ー‐ ´ |    \.    |   |│ ヽ
443名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 23:16:59 ID:CFWBfJKV
.      /                ヽ    \  \
      ,'     /  /            l    \  ヽ
      !     /  /     /  ,'    |  l   ハ  ヘ、ヽ、_,
.     | !   l   l     /  /   ,イ !   i   ! l ヽ ',` ̄
.     l |   l   l  ,/  〃 ,/   /│ l  j   l│  ! l
    ノ | ! │   | /_// //  / ,' ∧ / |  / j   l│
     ノ l ァ|   |尢/‐=乞t/ / /∠ニ「厂! / ,/  / リ
     イ 八{´l  !レ<f{矛:下 'ヽ _〃イ孑代勹 イ } /
.        Vハ  |{  r';;_zj  f} ⌒{! r';;zリ /}, '//
        ヽ ',  | ` ー―‐‐ '  、 `ー-- チ' /
         `ヘ lヽ       _      厶 ./
             ', {.代ト、          , イ | /          そ・・・。
           \_'i| > 、 _ , イ/ V l./
            / ヽj       {`ヽ   ′
.        _ /  「´        ヽ} \
    _, -‐ ´     l‐--‐、 _ -‐ |   ` ー- 、
. r<\\        ヽ '´ ̄ ___ `ヽl|     / /ヽ
 y⌒ヽ \\      V  ̄ _ `ヽl|     / / ∧
./    ヽ. \\     ∨ ̄  `ヽ |     / / /  l
{      ヽ \\    ヽ     /    / / /  │
444名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 23:18:48 ID:LYRfHSKR
AA厨うざい
アニメスレかVIPに引き篭もってろ
445428:2006/05/02(火) 23:31:39 ID:XqvpTRoL
>>439

エロも考えたんだが、書けなかった
てかあれからエロ展開に入るのには積み重ねが足りないかと思ってしまって、
でもエロパロだしそれでもよかったかもしれん。エロも頑張ってこよう……
446名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 23:35:08 ID:67uS85vS
長門はエロより純愛だろ
447名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 23:36:25 ID:5vX9qIqi
>>428
マジでGJ! エロパロスレで言うのもなんだけど
日常の延長みたいな話ってすごくいい
448名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 23:48:38 ID:IsawKxOi
>>あれから毎週土曜の晩飯は、長門の家でご馳走になっている事くらいだろうか

すげえ変わり様じゃねえかチクショーGJ!!
449名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 01:31:54 ID:3t08j3vi
>445
正統派路線でエロに持っていくのは相当難易度高そうだから、踏みとどまったのが英断だった希ガス。
非常にGJ
450名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 01:40:19 ID:Yd6i1zir
>>434
エロ分が足りなくても、ここまで書いてくれれば
あとは脳内妄想で補完するさっ!
451名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 02:04:06 ID:Md5/We3b
その脳内妄想をSSにするんだ!
452名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 03:16:10 ID:MP4zpkqN
するんだ!
453名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 03:41:41 ID:dY6l2MnE
るんだ!
454名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 03:42:08 ID:6sMjv6ML
バカップルのハルヒとキョンがデート帰りに銭湯に行ったSS投下。
ハルヒもキョンも若干性格壊れ気味。



 「・・・・・・暑い」
 「・・・・・・暑いわね」


 「・・・・・・何か、こう、サッパリしたい」
 「・・・そうね」


 「噴水のある公園で水浴びするとかどうだ」
 「子供じゃないのよ私達」


 「コーラでも買うか」
 「ついさっきサイダー飲んだでしょ私達」


 「そうだお化け屋敷!!」
 「今遊園地からの帰りだろ」
 「・・・そうだったわね」


 「あ、そうだキョン! プール!」
 「やめておけ、水より人のほうが多い」
 「むぅ」




 「―――キョーンー!! あーつーいー!! 何とかしなさいよー!!」
 「俺は科学者でも超能力者でも無いんだ!! これ以上言うな!! 余計に暑くなる!!」

頼むハルヒ、そう言う事は古泉に言ってくれないか。もっともここに居ないがな。

今は大型連休の真っ最中。だが、テレビで言っていた今日の神戸の予想最高気温は30度近い。
もはや真夏だ。熱帯だ。どうしようもない暑さなのだ。

・・・まあこんな日に遊園地にデートに出かける俺とハルヒが馬鹿なのだが。
それは解っている。解ってはいるが3週間も前から約束していたのだ。
暑いからといって約束を反故にすることはできない。それを俺もハルヒも許さなかったのだから仕方が無い。


・・・・・・だが暑い、とにかく暑い。
解っていた事だが連休という事もあって遊園地は大混雑。
結局乗れたのはジェットコースターだけ。お約束の観覧車には乗れなかったのだ。

観覧車に乗れなかったという事もあって現在、俺もハルヒも不機嫌の最高潮だ。
早くどうにかしなくては。このままではまた閉鎖空間が発生してしまう。
あ、でも閉鎖空間が発生したら日光が弱まって涼しくなるか・・・・・・

―――何を馬鹿なこと考えているんだ俺は。とうとう頭イカれたか。
455名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 03:42:59 ID:6sMjv6ML

そう思っていたときだった。

通りの向こうにスーパー銭湯を見つけたのだ。

・・・・・・これはいい。



 「ハルヒ、冷たい水に浸かるのも良いがこういう時はいっそ暑いお湯に浸かったほうがサッパリするんだぞ」
 「お湯!? 温泉!?」
 「いや銭湯だ、ほらあそこだ」
 「あ、ホント」

 「ハルヒ、銭湯寄って行かないか」
 「・・・・・・そうね・・・ 良いわねそれ、そうしましょう」


俺とハルヒはスーパー銭湯に寄る事にした。

しかしなんとそこの銭湯は他の銭湯と少し違っていた。



 「「いらっしゃいませー」」

 「結構広いわねー、銭湯なんでしょここ」
 「スーパー銭湯ってのはだな、普通の銭湯とは違うんだ、
  食べる所があったり色々遊ぶことも出来る」
 「へえ、そうなの、最近って銭湯も色々あるのね」
 「そうだ、銭湯も色々やらないとやっていけないんだ」


俺とハルヒは入湯券を買ってそれぞれの脱衣場に入る。勿論俺とハルヒはここからは別行動になる。・・・一旦。

 「じゃあキョン、後でね」
 「のぼせるなよ」
 「解ってるわよ」

456名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 03:43:32 ID:6sMjv6ML


 「おお、これはいっぱいだ」

プールが駄目なら銭湯、と考えた俺が甘かった。
脱衣場は見渡す限り男、男、男。
しかもほとんどご老人。皆力なく伸びきったホースをぶら下げながら歩いている。

この市には老春手帳みたいなものはあったか・・・? 町によってはそれさえ持っていれば銭湯タダって所もあるのだ。

・・・さっさと服を脱ごう。 そう思ったのだが何とどこの籠もいっぱいだ!! ・・・・・・入れるところが無い。
とにかくどこか無いかー? 探したが全く無い。

 「・・・あーあ、どうする? アイフ・・・ ―――今言っちゃいけないネタだったな」

 
―――服を入れるところも無いのだから仕方がない。俺は一旦脱衣場の外へ出る。


・・・・・・・・・するとハルヒもそこに居た。


 「ハルヒ・・・・・・」
 「キョン・・・・・・」

 「そっちもだったのか・・・」
 「そっちもだったのね・・・」

 「どうするか」
 「どうしよっかしら」
 


   「「―――――あーあ!! どうしよーかなぁーこれから!!」」

周りの客が一斉にこっちを振り向く。

 「お客さん、お客さん」
 「何よ」
 「おい、ハルヒ、店員にあたるのはよせ」
 「だって仕方ないじゃない、金出したのに風呂入れないなんて」
 「まあそうなんだがな」
 「・・・・・・お二人はカップルの方ですよね」
 「どう見たってそうじゃない!」


 「混浴でよければ空いておりますが」
 「「・・・・・・え? ///」」
 「混浴です、はい」

 「・・・混浴ね・・・ そういや私達セックスはしたことあっても一緒に風呂入った事って無かったわよね」
 「そういやそうだな・・・ って店員の前で恥ずかしいこと言うな全く!」
 「良いじゃないキョン、そうね折角なんだから入りましょうよ混浴」

 「まあそうだな、折角だからな」


結局俺とハルヒは混浴風呂に入ることになってしまった。 ある意味とんでもないデートだ。
457名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 03:44:04 ID:6sMjv6ML
――――――――――

誰もいない。
隣の喧騒が嘘の様だ。

 「・・・・・・もしかして貸切?」
 「た、多分そうだな」

あーどうしようか、混浴風呂に二人きりとは。
まあ俺にとってはこれは願ってもいないシチュエーションなのだが。

 「服は一つの籠に入れたら良いわよね」
 「そうだな、さっきの所より籠大きいからな」

 「・・・・・・脱ぐわよ」
 「・・・俺も脱ぐぞ」

いざ明るい所で2人で服を脱ぐとなったらドキドキする物だ。暗い所では幾らでも脱ぐのにな、俺達。

俺とハルヒは互いの服を脱がしあう。横から見たらドのつくバカップルだな、これは。
その途中でお互いの手がかなり敏感な所に当たったりもしたが気にしないでおこう。

 「キョン、アンタのモノ物凄く勃ってるわよ、剥けてるわ、食べたい」
 「黙れ、乳首を勃たせたお前に言われたくない、あと俺のなら後で幾らでも喰わせてやる
  だからお前のその胸もよこせ」
 「考えておくわ」


馬鹿な言い合いをしてても仕方が無いのでさっさと浴場に入ることとしよう。


これは広い露天風呂だ。だがやはり誰もいない。

 「やっぱり貸切だったわね、でも良かった、これでキョンと二人っきりよ」
 「何だかんだ言って良かったな結局、デートに来て」
 「観覧車には乗れなかったけどね、でもこういうのも良いわね
  いつ誰が入ってくるかもしれない浴場でイチャつくってのも」
 「まさかココでやるのか」
 「キョンはイヤなの」
 「いやむしろヤりたいがな」
 「じゃあ決定よ」
 「だが取りあえず先にゆっくり浸からせてくれ」
 「何も初っ端からヤルって言って無いでしょ、私だって最初はどっぷ湯に浸かりたいわよ」
458名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 03:44:38 ID:6sMjv6ML

取りあえず身体の汗を流した俺とハルヒは背中をくっつけあって浴槽に浸かる。

 「熱いな」
 「でも気持ち良いわよ、これ後でコーヒー牛乳飲みたくなるわねきっと、その時は買ってよね、キョン」
 「ああ幾らでも奢ってやる、ただ飲みすぎるな」
 「解ってるわよ」

 「キョンの背中大きい」
 「ハルヒの背中は柔らかいぞ」

 「ずっとこうやって2人で浸かってようかしら」
 「茹蛸になったら俺が美味しく食べてやる、安心しろ」
 「アンタが先に茹蛸になるのよ、そうね、茹で上がったキョンもおいしそうね
  醤油が良いかしら、ポン酢が良いかしら、でもマヨネーズも捨てがたいわね」
 「俺はそんな物つけずにそのまま食うぞ、お前を」
 「あらそう、でもまあそうよね、何もつけないほうが一番美味しいわよきっと、素材の味が生きてるから」
 「そうだ、素材の味が一番だ」
 「そろそろキョンは茹で上がった頃かしら
  キョン、そこの岩の上に腰掛けて」
 「解った」

俺はハルヒに言われるまま縁石に腰掛ける。足は湯につけたままだ。

 「はい、股開きなさい」
 「いきなりそこ来るか」
 「当然よ」

ハルヒはさも当たり前かのように俺のモノにかぶりつく。
改めて確認しておくがここは銭湯だ。

 「はむ・・・ んむ・・・ ちょうど食べ頃よ、キョンのココ・・・ ぺろ」
 「んぁっ・・・ 俺は・・・ 食べられないからな・・・ 解らん・・・ んむ」
 「まだまだ・・・ 大きく、なるわよ・・・ ちょっと・・・! 大きすぎ!! 入りきらないわよ、いっぺん出すわ」

ハルヒは俺のモノを一旦口から出す。折角気持ち良かったのにな。

 「もう、いきなり大きくならないでよ」
 「そんなこと俺に言うな、お前のテクニックが気持ち良過ぎるんだ」
 「あら、褒めてくれてるの? ・・・・・・もう、しょうがないわね」

そう言ってハルヒは再び俺のモノを口に含んでくれる。
しかしあまりにも大きくなって全部は入りきらないので頭の部分だけだ。
更にハルヒは亀頭の下のくびれに歯を突き立てる。もうすぐにでもイってしまいそうだ。

 「・・・どぉ・・・ キョン・・・ 気持ち良い・・・?」
 「・・・あぁ、気持ち・・・ 良いぞ・・・ そろそろ、出そうだ・・・・・・」
 「出して・・・ この口に出してよ・・・ 飲みたいの・・・ もう喉カラカラよ、私・・・・・・」

ハルヒが舌で亀頭を舐めあげた、もう我慢の限界だ。
俺は一気に果てた。

 「キョン!! いっぱい、出てる・・・!! 凄いわよ、あ、ああん!!」
 「ハ、ハルヒ・・・・・・!! ぅああっ・・・!!」
459名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 03:45:11 ID:6sMjv6ML


 「ほら、口の中にキョンの精液がいっぱい」

ハルヒは俺に自分の精液がたっぷり溜まった口の中を見せつけてくる。

 「ハ、ハルヒ・・・!?」
 「キョン・・・」

おい、ハルヒが口を近づけてきたぞ!?
これはもしかして俺に自分の精液を飲ませようという魂胆か!?

 「そうよ、折角美味しいんだからキョンにも分けてあげようと思ったのよ、感謝しなさい」
 「するかー! おい、やめちょ、やめ」

ハルヒは俺の制止を聞かずに口付けてきた。
そのまま俺の口に舌を割り入れてくる。

俺の口に自分の精液が流れ込んできた。苦い。

 「どう・・・おいしいでしょ、自分の精液」
 「この・・・ 変態が・・・ ぅえっぷ」
 「ホラ飲みなさいよ」
 「ぅうう・・・ っ・・・ っう・・・ 苦い・・・」
 「あらキョンもしかして泣いてるの、良いわね、そうやって泣いてるキョンも、そそられるわ」
 「あ、後で・・・ 覚えときやがれ・・・鬼畜」
 「仕返し?やれるものならやってみなさいよ、泣き虫キョン」
 「このやろう・・・ ぉえっ」

ああ俺としたことが何とした失態だ、よりにもよって自分の出した精液を彼女に無理やり飲まされるとは。
覚えときやがれ、とにかく覚えときやがれハルヒめ。

460名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 03:46:25 ID:6sMjv6ML

 「もう、せっかくお湯浸かったのにまた汗掻いちゃったじゃないの」
 「お前が誘ったんだろうが」
 「まあ良いわ、じゃあ流しっこしない」
 「おお、流しっこか」

ハルヒも一旦風呂から上がる。
そのまま俺もハルヒも洗い場へ行き、そのまま向かい合って座る。

 「じゃあキョン、先に私を洗いなさい」

そう言ってハルヒは俺に背を向ける。よし、これはチャンスだ。

 「よし解った、丹念に心をこめて洗ってやる」
 
俺は手の平にボディソープをつける。横にスポンジが転がっているがそんな物はいらない。
そしてそのソープを馴染ませた手をそのままハルヒの巨乳にまわす。

 「ちょっと、キョン、いきなりそこはないでしょ!」
 「さっきのお返しだ、たっぷりマッサージしてやるからな、感謝しろ」

俺はハルヒの乳房を手加減無しに一気に揉みあげる。

 「あああん!!いやあん、キョン!!気持ち良過ぎ!!ダメ、ダメぇーーー!!」
 「気持ち良いだろハルヒ、もっとしてやるぞ」
 「ダメ!キョン、ダメ!!いや、あん・・・・・・!」
 「もう下の口が息切らしてるぞ」
 「イヤ、触ら・・・・・・ ないで・・・・・・ ああ、あぁ・・・ イヤ・・・!! 触らないで・・・ キョン!!」

 
そうか。そんなにハルヒは俺に触られるのがイヤなのか。
仕方ない。ならば触らないでやっておこう。

 「・・・・・・キョン、どうしたのよ・・・・・・」
 「いや、何だ、あまりにもハルヒが嫌がるもんだからな、これ以上続けるのも可哀想かと思ってな」
 「そ、そんな・・・ キョン・・・ 私は・・・」
 「だって触って欲しくないんだろ」
 「その・・・ 私は・・・ 私は・・・・・・」
 「どうしたハルヒ、何か言いたい事でもあるのか?」
 「・・・・・・――って」
 「もっと大きい声で言わないと聞こえないぞ、いつもみたいな大きい声で」

 「・・・触って・・・ 触って・・・! 私を・・・ もっと私をマッサージして・・・!!」

ハルヒ、俺はその言葉を待っていた。
可愛いハルヒのためだ。期待には答えてやらなければな。

 「キョン・・・・・・ 気持ち良いわよ・・・物凄く」
 「済まなかったハルヒ、さっきは意地悪して」
 「・・・死刑よ、後で死刑にするんだから」
 「俺はハルヒの行為ならどんな行為でも受け入れる」
 「・・・・・・バカキョン」

俺はボディソープを全身に馴染ませ、その身体をハルヒの身体に密着させ全体を使って洗い上げていく。
こうすると一人分の量で2人が同時に洗えるのだ。ソープの節約になる。さらには環境にも優しい。
461名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 03:47:01 ID:6sMjv6ML

 「キョン・・・ もっと胸揉んで・・・」
 「・・・・・・気持ちいい・・・ キョン」
 「キョン!そこはダメぇ!!こんな所に腕突っ込んじゃ!!」
 「あ、ああん、だ、ダメ・・・ キョン! キョン! キョン!!!」


――――――――――

 「・・・・・・さっきのでかなり疲れたわね、お湯の中でゆっくりしましょ」
 「ああ俺もだ、少しでいいからゆっくりさせてくれ」

 「ねえキョン」
 「何だ」
 「私とみくるちゃんだったらどっちが巨乳?」
 「そうだな、最初は朝比奈さんのほうが巨乳だったな
  でもお前も元々平均よりはでっかい方だったんだ」
 「今は?」
 「今は俺がしょっちゅう揉んでるお陰でお前のほうが大きい・・・・・・ か」
 「何でそこで言葉に詰まるのよキョン!」
 「いやなんだ、・・・・・・でもまああれだ、どっちも同じくらいだ」
 「そう、同じくらいなのね、じゃあ良いわどっちもでかいんだったら、
  でも問題は有希なのよ」
 「長門がどうした」
 「有希って私やみくるちゃんに比べたら明らかに貧乳でしょ」
 「んん・・・ まあ外見そう見えるな」
 「あれではいけないと思うのよ!! 絶対巨乳のほうがモテルと私は思うのよ!!」
 「いや、そんな事は無いと思うぞ、貧乳には貧乳の良さがあってだな」
 「そんなこと無いわよ!時代は巨乳なのよ!!」
 「お前は萌えを理解してない」
 「理解してないのはキョンでしょ!!巨乳って言ったら巨乳なの!!
  キョン!!今度のミーティングは有希を巨乳にする作戦に決めたわよ!!
  だからキョンも手伝って、分かった!?」
 「手伝うかんなもん!!」
 「大丈夫よ、だって私はキョンに揉まれて巨乳になったんだから!!」
 「いやお前は元々巨乳になりやすい体質だったんだ、長門の見た感じでは絶対あれは巨乳にはならない!!」
 「頑張ればなるの、だからキョン手伝いなさい!!」
 「お前以外の胸は揉まん!!」
 「揉みなさい!私が許すわ!!」
 「揉ーまーなーい!!」
 「揉 み な さ い !」
 「揉まん!」
 「揉め!」
 「揉まん!!」
 「揉め!!」
 「揉ま・・・・・・ ああ、もう、頭が」
 「もうダメ・・・ 私も・・・・・・ キョンの・・・ バカ・・・・・・」
 「貧乳には・・・ それはそれで・・・・・・」

 ばたんきゅー。


真っ赤に茹で上がった俺とハルヒが店員によって釜揚げされたのはそれから十数分後の事だった。       終
462名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 05:44:10 ID:1zNCX452
GJ!
早起きは三文の得とはこのことか。
463名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 07:26:14 ID:IzwotP21
GJ!
会話のテンポが良くて読んでいて楽しかった。少し会話が多く感じたけどな。

464名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 07:48:56 ID:DpBHh1Wf
確かに会話は多いがそんなことを細かく気にしてダメだしするやつなんかこの板にはいないから問題なす。
GJだ!

後428さんへ。
長門は純愛でおk。あそこで止めたのは大英断だ。
ここの住人の妄想補完能力はハルヒなみだからな
465名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 09:14:24 ID:ObTjAwzk
GJ!
バカップル最高ww
466名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 11:25:40 ID:wFVJW3jl
イチャイチャバカップルどころかある意味ほんとのバカップルGJw
467名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 11:33:33 ID:ujGIQzrZ
GJ

だがリアルでそんなバカップルを見たら殴り飛ばすよオレ
468409:2006/05/03(水) 11:40:45 ID:9PNLtJAV
長門朝倉連合軍VSキョンというのを考えているのだが、
えろいは多い方が良いのだろうか。
ほのぼのとシリアスも。
469名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 11:42:51 ID:3t08j3vi
どれもこれもOK
470名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 12:44:57 ID:8VAsiGBT
その連合軍に勝てる相手がいるのやら
471名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 13:55:59 ID:3t08j3vi
キョンが勝てるわけないので、一方的にヤラレてハッピーエンドでは。

嬉緑さんも加えて4人とか
472409:2006/05/03(水) 16:24:09 ID:4xohKUOx
もちろんVSというのは性的な意味な訳だが(w
上の書き込みを読んでいて

 裸エプロン

というのは最強ではないかなとオモタ。
長門の部屋で飯を食うというのはなかなかに萌なので、
そこへ朝倉が(性的な意味で)乱入かなと。
473名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 16:43:05 ID:3t08j3vi
勿論性的な意味で(積極性において)勝てるわけ無いという事で。朝倉がいるならば。
474名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 16:49:58 ID:n79UWHqW
朝倉さんをどう召還するかだが、長門の部屋に朝比奈さんが居るのなら
多少時間平面上の歪みが生じる・・・とか
なんせ、あの部屋、奥では誰かさんが三年寝てたし。
475名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 16:54:34 ID:mbXydSb6
長門朝倉と、挿しつ刺されつの乱交キボン!!
476名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 17:14:00 ID:n79UWHqW
朝倉さんには挿し返さないとな、一回やられた訳だし
特に長門さんは、その事に付いてある程度トラウマ・・・あるし。
で、長門さんも朝倉さんに挿し返し、朝倉さんはまたもや消滅。
その辺はプログラムでもいいかも。
477名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 18:12:51 ID:8VAsiGBT
週末のパトロールのときに
みくると長門のペアとかになったときにどんな会話するのかが気になる
478名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 18:28:36 ID:GPKB4ZYL
何も喋らないと思うんだが、、
479名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 18:35:12 ID:0cKI8yyW
キョンのことだと、比較的会話弾みそうな気がする。
比較的な。
480名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 18:47:49 ID:IzwotP21
饒舌な長門が見てみたい俺は駄目な子
481名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 18:48:23 ID:3t08j3vi
恋の鞘当で
482名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 19:27:07 ID:e41OYREt
【速報】夜9時ごろからNHK-FMに平野綾出演
483名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 19:36:32 ID:8VAsiGBT
中の人にはそれほど興味なかったり
484名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 20:05:32 ID:8VAsiGBT
面白いコピペみつけた

 先日、同じ学校に通うある男子生徒から電話がかかってきたのですが、受話器から聞こえてきた
とんでもない言葉に耳を疑いました。
「明日の午後の回と、明後日の初っぱな、俺とお前が組むようにしてくれないか?」
 彼は市内の探索を詐術を用いてでも私と行いたいと願うもので、とても私の観測対象に聞かせられる
内容ではありません。
 また彼はピンチになるといつも私を頼ってきます(元々の彼は頼れる性格をしています)。
 誘うなら誘うともっとはっきり言ってくれればいいのに、婉曲的表現につい沈黙してしまいましたが、
こういう所から二人が同じ歩調で歩き出すのかと思うと頬の辺りが緩んでくる気がします。
 そして当日、心地よい沈黙に包まれながら私たちは思い出の図書館へと向かったのですが、そこで私は
恐ろしい事実に直面しました。そこには未来人の少女が待ち受けている──そう利用されたのです。
 アリバイ工作のために職場の同僚を同行し、他の女と待ち合わせるという図式は浮気の構図そのもので、
その衝撃に呆然と立ち尽くしてしまいました。
 このような不安定な人間関係を内包した集団の中で気持ちに蓋をして過ごす毎日が非常に不安です。
 私たちはいったい何処へ進んでいくのでしょうか。

 対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェイス 3歳
485名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 20:11:34 ID:pXTB2Arn
そのコピペずいぶん前にはられたけど、当然のように3歳じゃない精神年齢300歳だとかいうつっこみが相次いだような
486名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 20:15:37 ID:CYRAWx6a
そもそも発祥はこのスレの過去スレだし
これが俗に言う逆輸入って奴ですか
487名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 20:20:16 ID:8VAsiGBT
そうなんか
すまん
488涼宮ハルヒのGW5:2006/05/03(水) 21:07:54 ID:u41rXGCn
遅くなったくせにまだ完結はしません。
なるべくエロを濃く書きますから勘弁してください


「じゃあいいわ、無理矢理見るからっ!」
そう言うとハルヒは俺のズボンをいきなりひっぺがす。
「お前っ!何考えてんだ!」
慌ててズボンを取り戻そうとするが時すでに遅し。
ハルヒは俺のズボンを遠くに放り投げると馬乗りになる。
「フフーン、嘘つきなのはここかしら?」
ハルヒはそう言いながら俺のアソコをトランクスごしに弄る。
イカン、スゴくイカン。大きくなってきた。
「ほらやっぱり、変な気分になってたんじゃない」
そりぁいきなり大事なところをまさぐられたら変な気分にもなります。
「全くエッチねぇキョンは」
半分、いや80パーセントはお前のせいなんだがな。
「そんなエッチなキョンには団長として罰を与えなきゃね」
そう言うとハルヒはトランクスから俺のナニを取り出すと直にさわり出す。
ハルヒの柔らかくて暖かい指がふにふにと俺のナニをいじくっていく。
ヤバい、本気で勃ってきた。
「さっきより固くなってきたわね、気持ちいい?」
素直に言えると思うのか。
えぇ大変気持ちよくございます。
だがそんな事を言葉に出すと何だか負けの気がする。
何よりやられっぱなしなのも男としてどうかとも思う。
俺はさっきから顔の前に配置されていたハルヒの大事な場所を引き寄せるとパンツ越しに
舌を這わせる。
そこは微かに湿り気を帯びていてハルヒも少しは変な気分になっていることが分かった。
「やっ…バカキョン…どこ…舐めてんのよっ!」
何処って、お前が触っているところの女の子Verだよ。
だが俺はハルヒの抗議の声もお構いなしに、今度はパンツをズラして直に舐める。
「んひゃあっ!あっ…ふぅ…」
途端にハルヒの口から今まで聞いたこともないような声が俺の耳を揺さぶる。
そんな声を聞かされたら俺の愚息もギンギンに反応しちゃいます。
するとハルヒも対抗意識を燃やしたのかどうかは知らんが俺のモノを口に含み出す。
いわゆる一つの69というやつだ。
しばらくの間、部屋にはお互いのモノを熱心に気持ちよくしあう粘着質の水音だけ響く。
「はふっ…ふぅ…はぁ…んぁっ…」
ハルヒの声にも大分艶が混じってきたがヤバい、そろそろ堤防が決壊する。
「ハルヒ、もうヤバい…出るっ!」
するとハルヒは顔をどかすどころかより激しくナニに吸いついてきた。
「うぁっ!」
出るかでないかの敏感な時にいきなり吸いつかれたもんだからハルヒの口の中に遠慮なく
ぶちまけてしまう。
489涼宮ハルヒのGW5:2006/05/03(水) 21:09:57 ID:u41rXGCn
「んんっ!…はむっ…くちゅ…」
ハルヒはいきなり出てきた精液に多少驚いたようだが嫌な顔をせずに出されたモノを飲み
干していく。
「ぷはっ…変な味ね、美味しいとは言いがたいわ」
だったら飲むんじゃありません。
「どうキョン…気持ち…良かった?」
ここで肯定はしたくなかったが否定も出来ん、今まで生きてきた中で最高に気持ちいい体
験だった。
俺は三十秒ほど躊躇ったが。
「あぁ…良かったよ」
こんな台詞は俺が言うもんじゃない。
顔から破壊光線が出るほど恥ずかしい。「そ、そう…な、ならいいけど」
そう言って顔を真っ赤にしながらうつむくハルヒ。
こうして見るとやっぱりすごくかわいい。
「ね、ねぇキョン…」
うつむいたままハルヒらしからぬぼそぼそした声でハルヒが呟く。
一体どうしたのだ。全くハルヒらしくない。
これじゃ恋いに恥じらう一途な乙女みたいじゃないか。
「あ、あのさ…」
どうした、早く言え、なんだかこっちまでドキドキしてきた。
ハルヒの真っ赤な顔が俺をじっと見つめる。
俺の顔も恐らく同じくらい真っ赤だろう。
次に言う言葉は多分分かる。
俺がどう答えるかも分かる。
「も、もしイヤじゃなかったらさ…その…最後まで…」
ハルヒがこんなに恥ずかしがるとは思わなかった。
最後まで言わすのは酷と言うものだろうか。
「いいのか?」
俺は一言だけ聞く。
やっぱりイヤと言われても我慢はできないだろうが。
「いいわ、キョンなら…ううん、キョンじゃなきゃイヤなの」
その言葉と同時に俺はハルヒをベッドに引き寄せる。
ハルヒは対して抵抗もしなかった。スルスルと自分の着ていた服を脱ぎ出す。
服の下には年頃の女の子の体があった。「キョン、ドキドキしてる?」
してるさ、しないほうがどうかしてる。「あたし、どうしよう、心臓が壊れちゃったみた
い。」
ハルヒは俺の手を取ると胸にそっと当てる。
その柔らかさにもドキドキしたが、ハルヒの鼓動の音が機関銃の乱射のように速く波打っ
ている。
「俺もさ、耳当ててみろよ」
ハルヒは素直に俺の胸に耳をピタリと当てる。
「本当ね…二人してドキドキしすぎてバカみたい」
バカでもアホでもかまうものか。
俺はハルヒを自分のものにしたいね、誰が何と言おうと。
490名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 21:42:42 ID:JYddZduf
憤慨よんだけど、キョンは偽長門を夢に見てるのか…
再登場マダー
491名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 22:13:28 ID:Y7iampgh
GWの人GJ!楽しみにしてるから頑張っててくれ。


長門アナザーはもう出ない気が。いつか再登場する時がくんのかな?
ふと思ったんだがハルヒってどこまで続くんだろうか?
陰謀読んだ辺りで「もうそろそろクライマックスかな?」って思ったら憤慨ではいつも通りだし…
正直先が読めん。
492名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 22:21:19 ID:WRA5pniF
ところでハルヒ非エロSSスレとかって立たないんだろうか
493名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 22:51:22 ID:8/iXGRS4
>>492
もし建っても需要少ないんじゃね?


いや、俺はもちろんあるけど。ハルヒ小説サイトって全く無いんだよねぇ…。何回ググッても無いし。
494名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 22:51:52 ID:oRXWXmUb
エロパロスレといってもエロも許容するって意味であって、
エロ以外不可って意味じゃないと思うんだ。
495名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 22:56:33 ID:5cgVf0Gd
というか普通に非エロも投下されてるじゃないか
496名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 23:06:10 ID:Md5/We3b
っていうか、俺もつい先日エロなしを投下したし。
ここに投下するんだ>>492
497名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 23:50:58 ID:j1n6Bzgs
ハルヒは巻が進むにつれ乙女回路が…
498名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 23:52:38 ID:e41OYREt
ところでこのスレ的には…



BLはどうなのよw
499名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 23:55:12 ID:8VAsiGBT
スレ的にはどうかは知らんが
俺個人としてはカンベンしてください
500名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 23:57:22 ID:5cgVf0Gd
>>498
801板にお帰りください
501名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 00:15:41 ID:EN892z4T
>>493
ここは知ってる?
ttp://www12.plala.or.jp/bandage-heart/
ttp://www.geocities.jp/yuki_nfan/Index.html
どちらもハルヒの非エロ小説サイト。知ってたらスマソ
502名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 00:19:38 ID:Y+NcW9VS
俺ハルヒ小説サイト作ろうかな
503名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 00:22:55 ID:m3brQ1d8
>>501
下のサイト管理人が学校小説書いてんだ。渋いな。
504名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 01:01:22 ID:J+Zv9msx
>>502
きぼんぬ
505名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 01:03:25 ID:A1nF7kCS
キョンとハルヒの組み合わせは話作りやすそうだね。
二人ともある種のツンデレだからか?
506名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 01:11:31 ID:PuBXLjZS
>>501
知らんかった。dクス!
507名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 01:53:17 ID:8sdWSTXh
テスト
508名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 01:57:58 ID:8sdWSTXh
あれ?携帯からなら書き込める。
俺のパソコン、変なのかな?
refererが変?ワケわかんないよ
509名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 02:24:55 ID:30lD9/1b
>>508
>>389にあるように
このスレは壊れてるらしい
早く埋めて次スレたてるべ
510名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 02:26:34 ID:TlmZ2H4K
しつこくお弁当の話。

「いかん。ピンチだ」

今朝に限ってシャミセンが俺の部屋にいなかったおかげで、妹の来襲を回避できたものの
その代償として寝坊をしてしまった。結局朝食こそ何とか腹に収められたがテーブルの上の
弁当を取り損ねてしまったのだった。明日から妹を目覚まし代わりに使うのはやめる。

さて、どうすべきか。俺は朝ならパンで構わないのだが昼と夜はある程度ちゃんとした
食事でなければじゃ無ければ満足できないタチなのだ。惣菜パンでなく惣菜そのものを
白い米と一緒にいただきたい。となれば仕方がない、なるべく余計な散財はしたくないが
今日は学食で我慢するか。と席を立とうとした俺のところに谷口のアホ面が。

「キョン、お客さんが来てるぞ」

気味の悪いニヤニヤ笑いが空腹の虫を煮え繰り返らせるが、わざわざ俺を尋ねてきたという
珍しい客人の姿を確かめようと入り口の方に目をやってみる。とこっちを見つめる小柄な
女子の姿が・・・って長門?

普段文芸部室の置物状態だからすっかり忘れてたが、よく考えたら俺たちは同じ学校に
通っている生徒同士なんだよな。しかし、放課後になれば部室で結局顔を合わせることに
なるのにわざわざここに来た訳は?まさかハルヒがまた何かしでかしたのか?

「これ」

俺の不審そうな顔を察したか、長門はさっと何かを突き出してきた。どうやら緊急事態
ではないようだが、この目の前の風呂敷に包まれた四角い物体は一体何だろう。
長門と包みに交互に目線を動かしつつ、なかなか二つが結びつかないので判断するまで
時間がかかったがこれってもしや・・・

「それじゃ」

長門は包みを俺に押し付けると同時に背を向け立ち去っていき、後には呆気にとられて
アホのように口を開けていたであろう俺だけが残った。



放課後、速攻で向かったつもりなのだが部屋の主は既にいつもの場所に座っていた。
ノックもせず入ってきた俺を一瞥すると、いつも通り長門はすぐに本へと顔を戻す。

「よ、よう長門。昼の事なんだが」
「・・・」

長門は顔をこっちに向けてきた。目と目が合い、気まずい沈黙。何と言うべきだろう。
ちなみに肝心の弁当の中身はというと、いたってシンプルなこれぞお弁当とでも呼びたく
なるような代物であった。ただ一つ、なぜか以前カレーと一緒にご馳走されたものと同じ
キャベツの千切りが多めに入ってたりしたが、味の方はいたって良好だった。
あえて不満をあげるとすれば谷口らクラスの連中の好奇の視線が妙に気になったくらいか。

長門は俺が弁当を忘れる事を知っててわざわざ持ってきたのか?いや、以前の長門自身の
発言からしてそれはないだろう。気まぐれ?そんな馬鹿な。ならまさか・・・

俺が何も言わない事を疑問に思ったのか、長門は瞬きも忘れじっとこちらを凝視している。
長門の感情を読む技術にかけては俺の右に出るものはいないと自負してるが、その目は
何だか不安そうに見えた。そんな長門を見ていたら余計な事ばかり考えている自分が
馬鹿馬鹿しく思えてきた。俺が言うべきこと、答えは簡単だ。それは――
511名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 03:57:54 ID:DsCJMssL
それは………
512名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 04:54:54 ID:BgVY96BH
…実は俺、ポニーテール萌えなんだ。

ごめん、嘘。OTL石投げないで…
513名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 07:38:49 ID:PuBXLjZS
投下から五時間……コレが噂に聞く放置プレイという奴か
514名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 09:09:13 ID:UH6xXCl3
GJ!
515名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 15:50:57 ID:+9rFmSdG
GWで暇なので書いてみた
SSなんて生まれて初めて書いた
連投するのが面倒くさいのでうp

涼宮ハルヒの喪失
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up104623.txt
516名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 15:57:38 ID:+9rFmSdG
ついでに

>>486
それ発祥はここじゃなくてラ板の本スレだよ
517名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 16:12:01 ID:1QVDK5/L
>>515
オーソドックスというか何というかしみじみしているな。
てかこれやったら絶対にハルヒ 灰色空間量産しまくるな、

こんなのイヤーとか嗚咽中で絞り出された叫び声と共に世界が暗転する。

また機関の登場か
518名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 16:19:35 ID:ngqje7ql
>>515
GJ!
なるほど意外な展開でした
519名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 16:28:31 ID:PO1WbJSd
キョン「有希とはビートが合うって言うか親近感を感じるんですよ、お父さんバーグ好きですかバーグ?」
520名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 16:42:55 ID:1QVDK5/L
長門のお父さんは……作られたのかな、その親類縁者も、そして記憶も。
キョンが、そんな背景を許容できるようになったのは
確かにハルヒのおかげでもあるが……これでは、ハルヒは道化ではないかっ!
521名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 16:53:53 ID:YpfMSI8P
>>515
なんとも切ない話だね、しんみりしてきた。
最初は、てっきり刺すか刺されるかのどろどろの三角関係にもつれ込むかと思ったよ。
522名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 17:12:33 ID:Jpxkkdf4
あれ?なんだろう目の前がゆがんで見えr
523名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 17:23:14 ID:X7yYEx7i
>>521

じゃあ俺がそんな君のためにみくるも入れて泥沼四角関係修羅場SSを……
524名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 17:24:20 ID:EIMfhO4u
懐か〜しくても会えずに〜ど〜こにいるのかも 分からずに〜、偶然〜街ですれ違っても〜、気づかずに〜お互いの道を目指してる〜♪
525名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 17:37:24 ID:E9QR9o+6
はて、とりあえずどこから話せばいいのかわからない状況にいる。

まず、現代ではない。4年前より以前には時間遡行できなかったんじゃないのか?
次に俺は年代物の甲冑を身にまとって馬上にいる。正直に言おう、重いぞこれ。

「敵は未だに我々の軍勢を把握していない模様。恭一郎殿、ご指示を」
顔が古泉そっくりな、しかし俺と同じく甲冑で馬上にいる男がそう促す。
ここでの俺の名前は『谷川恭一郎長龍』という。
我ながら眩暈を起こしそうな名前をもらっているなあ。
さらに周りを見回すと、谷口と国木田が俺と同じような格好をして馬に跨っている。
その回りに無数の足軽兵がぞろぞろ、俺の周りにもぞろぞろいるではないか。
いずれも血気盛んな様子だ。怖い。

「樹右衛門に任せる」
適当に言うと、樹右衛門―古泉樹右衛門伍季―とやらは即座に
谷口―谷口勘太郎友通―、国木田―国木田新兵衛長逸―の部隊を左右に散らせる。

なるほど、伏兵か。
「相手はあの中河、我々を見るなりこちらへ向かってくるでしょう。
 伏兵部隊で挟み撃ちにしてあとは煮るなり焼くなり」
樹右衛門は自身ありげな笑みを浮かべて答える。
だが相手とは以前も戦っている、こちらの出方もわかっているだろう。
「そのようで、相手の軍勢も斥候を出しているはずです」
じゃあ、谷口と国木田は無駄に動いたってことじゃないか。
「では恭一郎殿はどういたしますか」
そこでにこやかに俺に返すな。それに顔を近づけすぎだ。
「いやはや、すみませぬ」
とりあえず谷口と国木田は遊撃にして相手の数を分散させる。
その上で我々が敵の本陣を叩く。それしかあるまい。
「御衣」

疾きのこと風の如く。
その後、俺たちの部隊から出した伝令がうまく伝わったらしい。
半刻ほどしてから遊撃部隊が攻撃を仕掛け、相手の軍勢の半分がそちらの相手をしなくてはいけなくなった。
そのあとは数の勝負である。あちらの残り数よりもこちらのほうが多い。
相手が別働隊を本陣に戻している間に我が部隊が敵の本隊を撃破することに成功した。
今、捕らえられた敵将(にしても中河に似すぎだぞ)が悔しそうにこちらにガンたれている。

というわけで俺は今、戦国時代にいるようだ。しかも自分が戦国武将というおまけつきで。
時間遡行した上に命を懸けるなんて。こんな役、割に合わない、ホトトギス。
526涼宮ハルヒの戦国:2006/05/04(木) 17:38:10 ID:E9QR9o+6
3月末。桜の季節を迎えた頃。
ハルヒ教官殿のご講義のおかげで無事2年へと進級できた俺は、
新学期が始まるまでの猶予期間をのんびりと過ごしていた。

いや、本当にのんびりと過ごしたかったんだがなあ。

「こら、遅いぞキョン!」
ハルヒの叫び声がする方を向くとすでに俺以外のメンバーは集合していた。
毎度思うんだが、何分前に来ればこの4人よりも早く着けるのだろうか。

それはさておき今回の集合場所はいつもの駅前ではない。
以前、長門と一緒に行ったあの中央図書館である。

ハルヒ曰く
「これだけ捜し歩いても不思議なものが見つからないので文献から絞りましょう」とのことで。
南側を捜索する際に――大抵、長門と一緒になったら――暇つぶしにここを使っていたのだが、
最近は5人固まって行動する事が多く、ここしばらく図書館を利用した事が無かったのである。
どおりで長門の目が普段よりも3カラットほど輝いて見えるわけだ。

「今日もキョンのおごりだからね!」とハルヒが言った後に俺たちは図書館に入った。
中へ入るとすぐさまハルヒはみくる先輩を連れて過去の新聞を漁りに行った。
「では僕も少々見ておきたいモノがありますので」と言いつつ古泉は西洋文献の方へ、
「……私はこっち」長門は科学か。うれしいと歩き方が軽やかになるのは気のせいか。
俺はいつものように一眠り……とはいかないので適当に探しているフリをすることになる。

入ってから一時間ほど経ったであろうか、
館内をぐるぐる回ってるうちに日本史のコーナーに来ていた。
ただうろついてるのも何だし、何か適当な本を選んで落ち着きますか。

「えーと、源平、太平記、戦国、江戸文化……」
いろいろと指で追っているうちにふと誰かの手と取ろうとしている本が重なる。
なんだこの3流ラブコメの展開はと思い、未熟ながらも淡い期待を抱いてそちらを向くと――
527涼宮ハルヒの戦国:2006/05/04(木) 17:38:57 ID:E9QR9o+6
「なによ、その『ああ、なんだ』って顔は」
手を重ねた相手は何てこと無い、ハルヒだった。
「お前はみくる先輩と新聞を見てたんじゃなかったのか?」
「駄目駄目。もう、これといって変は記事はないしどれもありきたりだったわ」
思ったよりも収穫がなかったと落胆していたようで、仕方なく他の文献から探す事になったようだ。
「で、キョンはなにか収穫があったの?」
「いまからその本を読もうとしてたとこだ」と信長の本を指した。

男の子は少なからず征服者というものに興味を抱くものだ。
平原の覇権を争い、旧友と争った中国の武帝や今まさに読まんとしている信長。
敵国から奪った姫を父王が見ている前で絶頂せることは格別とか言った大ハーンとか
野望に惹かれる、何って言うんだ、男が男に惚れるってヤツがあるんだよ。

「ふうん、キョンにしては以外ね。貪欲そうにないから」
悪かったな。こう見えても人並みに野心とか言える物はある。
「な、なに言ってるのよキョン。私はそうそう安い女じゃないんだから!」
「別にお前をどうこうしようって話じゃないだろ」

他愛もない会話を繰り返すと、ハルヒが何か質問してきた。
「じゃあさあ、キョンに人並みの野心があるって言うなら一つ聞いていい?
 キョンが大名の家臣で、みくるちゃんや有希、もしくは私が姫様だったとして
 あなたは姫様をどうしようもなく好きになってしまう。けど姫様はすでに他国の嫡男との婚儀を決めている。
 その状況の中でキョンは下克上をしかけてでも、その姫様を奪ってくれるの?」
そんな松永久秀が聞いたら笑い転げそうな下克上を俺がしかけるとでも思っているのか?
ああいうのは斉藤道山しかり入念な準備をしてから行うものだ。一時の感情で動いてはいけない。

……のだが、みくる先輩や長門、そしてハルヒが姫様なら下克上してもいいかなあ。

そう考えていたら急にハルヒの表情が驚きに変わった。
どうした、何をそんなに驚いた顔をしているんだ?
何事かと思い後ろを振り向くと、本棚が俺たちの方に傾いてるではないか。
528涼宮ハルヒの戦国:2006/05/04(木) 17:39:43 ID:E9QR9o+6
本棚の中間地点にいた俺たちはそこから逃げ出す事は不可能に近かった。
考えるよりも早く俺はハルヒを抱きしめて庇うようにしてその場にかがむ。
「なに、ちょ、変なとこさわら」とハルヒがわめいてる。

黙ってろ、と思ったのか俺はハルヒの唇を自分の同じもので塞ぐ。
「んんンn――――!」
当然黙らすので舌を入れるようにして、もはやディープキスと変わらない。
落下してくる書物を背中に受けながら俺の舌はハルヒの中を無造作に動く。
ハルヒの息が荒くなっていくのがわかる。だかこのときの俺はそんなこと気にも留めていない。

すでに落下は収まっていたのかもしれない。だけどなぜか俺の暴走は止まらなかった。
ハルヒを抱きしめながら、熱く深いキスをしながら俺は彼女の膨らんだ乳房を揉みしだく。
「んぁぁ!」
彼女が嬌声を上げながらよがる。そんなことはお構いなしに俺の愛撫は止まらない。

ハルヒの声が俺をさらに熱くする。だが息が苦しくなってきた。

ふと唇を離して深呼吸をしたときに俺はようやく自分がしている事に気がついた。


「ハルヒ―――」
「……キョン……」
互いに目を見開きながら、興奮した面持ちで互いを見つめていた。
俺の頭から本がずり落ちる。二人とも行き絶え絶えでぜえぜえ言っている。
俺は自分が犯した行動を恥じており、罪悪感の虜であったが、ハルヒの顔を見て気を持ち直し
とりあえずここを出ようと、何も言わなかったが目で合図して俺たちは本棚のトンネルを潜り抜けた。


トンネルを抜けるとそこは人ごみでいっぱいだった。
朝比奈さんは今にも泣きそうな顔をして俺たちに駆け寄り言葉にならない言葉で俺たちを心配していた。
長門も普段は絶対見せないような悲しそうな顔をしており、「……よかった」と呟いた。
その後、係員の方が駆けつけて深々と謝罪しており念のため救急車を呼ぶ事になった。

「古泉君は?」
とハルヒが言った時に俺はやつが居ないことに気がついた。
俺も不思議に感じ、古泉がいないかと思い辺りを見回した。


そしてこちらを向いて悪態をつく人物を見たとき、俺の表情が怒りに変わった。
529525:2006/05/04(木) 17:43:53 ID:E9QR9o+6
お目汚しスマソな上、
>>515氏のGJ!な文のあとにこんなパロディでごめんなさい。
530名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 18:18:40 ID:jDbk+h8t
>>499
提案

「こら、遅いぞキョン!」→「遅い! 罰金!」
「これだけ捜し歩いても不思議なものが見つからないので文献から絞りましょう」
→「これだけ捜して見つからないなんて絶対におかしいわ!
  そうよ! 根源的な知識が不足してるんだわ。まずは文献からアタックよ!」

というのはどうか
531名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 18:24:45 ID:YpfMSI8P
>>529
これで終わりというわけじゃないんだよね?
続き期待しているよ。

というか、なんのパロディだか分からん…
532名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 18:25:19 ID:C5ht1iZv
>>515
GJ!
感動した。高校時代って絶対後から取り戻せないっていう切なさが出てて良かった。

>>525
こういう設定な話、俺は好きなので、期待してます
533名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 18:27:13 ID:2Ybi5fF1
>>みくる先輩
キョンは朝比奈さんをこう呼んだりなしない
原作100ぺん読んで出直して来い
534名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 18:39:57 ID:LEQBBFbF
札幌で憤慨が全然うって無いんだけど、まだ入荷してないのかな?
535名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 19:08:17 ID:1QVDK5/L
売り切れた線が濃厚。
536名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 19:08:50 ID:vXupylOw
金曜の放課後、俺はいつもようにSOS団の部室にいた。
日も落ちかけた頃、ハルヒ、朝比奈さん、古泉が帰り
部室は俺と長門の二人だけになっていた。
帰り支度をする俺に長門が珍しく自分から話し掛けてくる。
「私の家に来て」
長門の家に押しかけていった事は何度もあるが、誘われたのは初めて会った時以来だった。
断る理由は無く、とりあえずついて行く。
長門家の客間で、出されたお茶を飲みながらたずねる。
「またハルヒがらみの何かか?」
「そうじゃない」
相変わらず簡潔に答える奴だ。
「少しずつではあるが私の中にエラーデータが蓄積してきており、
そのせいか時折、非常に不安定な状態に陥る。しかしあなたといる時は安定する。」
「他のSOS団のメンバーじゃなく俺だけ?」
黙って頷く長門
「なぜ俺だけなんだ?」
「解らない。」
長門に解らない事が俺にわかるはずが無い。
「で、具体的に俺は何をすればいいんだ?」
「できるだけ長く私といて欲しい。」
「・・・それは泊まっていけという事か?」
長門は小さく頷いた。
537名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 19:29:21 ID:vXupylOw
長門が用意してくれた夕食(相変わらずレトルトオンリー)をとり、
とりあえず家に連絡をいれる。本当の事は言えないので、谷口の家に泊まると電話に出た妹に伝える。
見ると長門が布団を敷いてくれている。まずい。変な気をおこしそうだ。
不意に携帯が鳴り、意味も無くドキッとする。古泉からだった。
「こんばんわ。ひょっとしてお楽しみの最中でしたか?」
電話を切りたい衝動を抑えながら答える。
「お前の仕事はハルヒを見張る事だろ。俺らの事まで見張らんでいい。」
「若い男女がひとつ屋根の下・・・失礼。冗談はさておき、あなた方が何をしていても
我々は一向に構いませんが、くれぐれも涼宮さんには感ずかれないようにお願いしますね。」
余計なお世話だと言いつつ電話を切る。
長門を変に意識してしまうので、とっとと寝ることにした。
持っていたジャージに着替えて布団に潜り込む。
ふと、気配を感じ、目を開けると枕元に寝間着姿の長門が立っていた。
538名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 19:55:34 ID:vXupylOw
何と長門は俺の布団に潜り込み、俺の体にしがみついてきた。
必死で平静を装うが、心臓はとてつもなく速く鼓動を打っている。
そのとき、またも携帯が鳴った。ハルヒからだった。

ハルヒは開口一番言った。
「今どこに居る?」
別の意味で心臓がバクバク言っている。
「べ、別に、家に居るよ。」
「そう、じゃ妹さん出して。」
まさかバレてるのか?いや、そんなはずは無い。自分に言い聞かせた。
「もう寝てるけど・・・」
「うそでしょ?あんたの携帯、話し中だったから家にかけたら谷口ん家に泊まるって妹さんが。」
お前はどうしてそう短気なんだ。話し中だったら少し待ってからかけ直せ。
「そうなんだ。実は谷口の家に・・・」
「谷口に電話したら知らないって。」
万事休す。切り返すアドリブが思い浮かばん。ここで俺は最大のミスを犯した。
つい助けを求めるような目で長門を見てしまった。
俺は困るとネコ型ロボットよろしく、長門に頼る癖がついてしまっているようだ。
長門は俺の手から携帯をもぎ取って言った。
「私の家に二人で居る。だから心配いらない。」
相変わらず言っていることが微妙にズレている。
そんなことを頭の片隅で思いながら、慌てて携帯を取り返す。
「・・・今のまさか有希?」
「い・・・いや違うんだ。ええと、その」
電話が切れた。
539名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 20:23:48 ID:vXupylOw
とりあえず、古泉に電話して事情を説明。機関の力で何とかしてくれ。
そうこうしているうちに、長門の部屋のインターフォンが鳴る。
誰が来たかは出なくても判る。
部屋に乗り込んできたハルヒは肩で息をしていた。
無言で俺を殴り倒すハルヒ。目には涙をためている。
「有希ッ!このバカに変な事されなかった?どうせ強引に上がりこんできたんでしょう。」
「大丈夫。それに誘ったのは私。」
頼むから誤解を招くような発言は避けてくれ・・・
痛みに耐えながらそう願っていた。

その時玄関から誰かが入ってくる。古泉と朝比奈さんだった。
古泉は手にハンディカメラを持ち、ハルヒを写している。
呆然とするハルヒに古泉は例のスマイルでこう言った。 
「実はこれSOS団が企画したドッキリなんです。」
あとは舌先三寸、有る事無い事言ってハルヒを丸め込んでしまった。
ハルヒは「団長を騙すなんて信じられない!あんたら全員罰ゲームよ!」
と叫んで帰っていった。
悔しいが古泉に礼を言う。
「朝比奈さんにも言って下さい。寝ていたところを無理やり起こしてしまいましたし。」
朝比奈さんは気にしないで下さいとのジェスチャー
「しかし、助けてもらっておいて何だが、ドッキリって強引過ぎやしないか?」
「いざとなれば、例の最終手段をお願いするつもりでした。」

                            終


540名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 20:26:24 ID:v9UhtVXy
投下間隔的に書きながら投下か?
541名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 20:33:23 ID:/aEhR0r5
>>536
長門かわいいよ長門GJ!!

書きながら投下してるようですが、メモ帳などに全て書いてから、一気に投下した方がいいですよ。
542名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 20:46:48 ID:lj2GSbX0
GJ!!
543名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 20:49:59 ID:PuBXLjZS
>>536-539
長門大好きだよ長門GJ!
544名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 20:59:35 ID:oUn87BQe
>>536
GJ!長門良いよ長門。

初めてで勝手は分からないけど投入。
(注 憤慨ネタバレあり)

545涼宮ハルヒの対決:2006/05/04(木) 21:00:28 ID:oUn87BQe
 あれは、春休みを目前に控えた木曜日の夜のことだった。
「キョン君、電話ー」
 いつものようにベッドに寝転びながら、主にSOS団で生まれた一日の疲れを
癒していると、妹の賑やかな声が聞こえてきた。
 よっこらせっと、重くなった腰を上げてドアを開けると、満面の笑顔を
浮かべながら、弾むような足取りで転がってくる。
「誰からだ? 」
 妹から受け取りながら尋ねると。
「キョン君の彼女〜 」
 思わずどきりとすることを言いやがって、すぐに離れていく。
 子機に耳を当てると、聞き覚えがある細い声が聞こえてきた。
『こ、こんばんは。吉村美代子です』
「こんばんは」
 ミヨキチか。反射的に声を返した俺の耳朶に、鈴の鳴るような音が被さってくる。

『あの、お邪魔じゃなかったでしょうか』
「ああ、大丈夫」
『明後日、えっと、土曜日なんですけど。よろしければ私に一日付き合っていただけ
ませんでしょうか』
 躊躇い勝ちな声の裏に、強い願いが込められている。
 会誌づくりのドタバタ騒ぎはつい先日のことであり、図らずも彼女を
小説の登場人物にしてしまった為、記憶は褪せてはいなかった。
「暇だから。いいよ」
『あ、ありがとうございます』
 とても嬉しそうな声が聞こえる。壁に向かって頭を下げている姿が脳裏に浮かんで
くる。B級スプラッタ映画はそれほど好きではないが、ミヨキチの頼みを断るほど
無粋でもない。
「では―― 」
 しかし、彼女が言った場所は、俺の予想とは異なっていた
546涼宮ハルヒの対決:2006/05/04(木) 21:01:07 ID:oUn87BQe
 金曜日の夕方、SOS団でスタンダードとも言える麗しいメイド服を身に包んだ
朝比奈さんが出す玉露に喉を湿らせながら、俺は盤面を覗き込んでいる。
 古泉との三局目は既に終盤に入っており、敵陣深く切り込んだ馬と、前から抑えつける
桂馬によって、奴の王様には詰めろが掛かっているが。
 窓際の椅子では視線を固定させた長門が、思わず頭が痛くなるような分厚い本を
読んでいる。もっとも、題名を見ても日本語でも英語ではないことしか分からない。
 ごく見慣れた光景であるが、傍から見れば活動不明な団体ではあるんだよな。これは。
生徒会がいらぬ突っ込みをしたくなる気持ちも分からんでも無い。

 いつになくしんみりと現在の立ち位置を確認していると、勢いよく扉は開かれて、
傍若無人という四文字熟語が最も似合う女が入ってきた。
「最近、SOS団の活動が沈滞化してると思うわ」
 いきなり何を言い出すんだろう。こいつは。
「悪の生徒会の企みは見事阻止してみせたわ。だけど、SOS団の本来の役割を
果たしていないことも反省しないといけないわ! 」
 後ろを振り返る言動からは、百億パーセク程の遠い位置にあるハルヒにしては随分と
殊勝な台詞である。が、次の一言は俺の心臓を凍りつかせるに十分だった。

「原点に戻って、明日、土曜日にパトロールを行います」
547涼宮ハルヒの対決:2006/05/04(木) 21:02:17 ID:oUn87BQe
 今、何と言った?
「古泉君はいいわよね」
「もちろんですとも」
 たまには断れ。
「みくるちゃんは。」
「あ、あの。大丈夫です」
 時には、辞退されることがあってもいいんじゃないでしょうか。
「有希は?」
「ない」
 そりゃ、そうだな。
「決定。明日9時に駅前に集合よ! 」
「ちょっと待て」
「何、キョン。年中暇人のあんたが用事でもあるの? 」
 暇人ゆうな。
「まあ、ちょっとな」

 俺は口を濁した。普段ならやれやれと肩を竦ませながらも、ほいほいとハルヒの
後についていくのだが、明日ばかりは都合が悪い。しかし、何と言ったらいいものか。
「何よキョン。ちゃんといいなさいよ」
 ハルヒはずいっと近づくと、柔らかい髪を揺らして、俺の制服の襟を掴み、至近距離から
覗き込む。痛いし、その瞳の輝きは反則だぞ。
 とってつけたような嘘を延々と書き連ねることは、苦痛以外の何物ではないから
省略させて頂く。しかし、しどろもどろになりながらも、親戚が遊びに来るから相手をしなくて
いけないという、あまり信じてもらえるとは思えそうにもない言葉に対して、
「それなら、仕方が無いわね」
 軽く頷いただけで、ハルヒは襟を離してしまった。
「来週に延期にしましょ」
 やけにあっさりと引き下がったハルヒに多少の違和感を覚えながらも、窮地を逃れ得た
雛鳥としては、安堵のあまり深読みを忘れてしまったこともまた事実である。
548涼宮ハルヒの対決:2006/05/04(木) 21:02:50 ID:oUn87BQe
 翌日。自転車をこぎながら駅前に出ると、ホワイトのブラウスに花柄のカーディガン
そして、若草色のキュロットを身に纏った少女が軽く手を振っていた。
 同じ場所で会った一年前と比べて、背は7センチほど伸びて、細身のラインはほんの
少しだけ柔らかくなり、表情はどきりとするくらい大人びてきた。
「お久しぶりです」
 可憐というべき声で言うと、彼女は頭をさげた。
「あの、私の我が侭に付き合ってくれて、ありがとうございます」
「いいよ。気にしないで」
 やや堅かった美代子の口元から、ようやく年相応の笑顔が零れた。
「えっと、D駅まででいいのかな」
「はい。」
 微かに顔をあからめて美代子は頷くと、財布をポシェットから取り出した。
「自分の分は払いますから」
 少し背伸びした彼女に微笑ましさを感じながら、俺はボタンを押した。
 
「な、なによ。あの子!」
 あたしは、柱の影から思わず身を乗り出して、自動販売機で切符を買っている二人の前に
飛び出す寸前で止められた。
「まあまあ、涼宮さん。まだ早すぎますよ」
 古泉君が私の耳元でたしなめる。後ろは、みくるちゃんは不安げに、有希が無表情で
仲睦まじげな二人に視線を送っている。
「だって、キョンったら、親戚の子の相手をしなきゃいけないって言ったのよ。それなのに、
あんな娘とデートなんて! 」
「彼にも何らかの事情あるんですよ。それを確かめに後を付ける訳ですから」
 キョンの下手糞なその場逃れの嘘なんて、見破ることが出来ないわけが無い。
更に、必死に言い訳している姿を見て、女の子とデートをするのかって気づくのにも
時間はかからなかった。それなら、決定的な現場を抑えてしまえと思って、追求を止めて、
二人の後をつける事にしたのだ。
 だけど、この前の小説のモデルとなった子を見ただけで、あたしの胸は不安で動悸が
おさまらない。小学生と言っていたけど、結構可愛いし、キョンって基本的にロリコンだし。
全く油断できない。
 嵐のように泡立つ心を抑えながらも、即席探偵団となったあたしたちは、改札口を
くぐりぬけた。

(続く?)
549名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 21:14:15 ID:tKKvguiy
>>544-548
GJです!
 
疑問符なんぞ付けないで続けてください
550名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 21:17:14 ID:373NiRNX
とりあえずGJ。

憤慨のキョンの昔話で書いたとたんにこれだ(´・ω・`)
恥ずかしくてもう出せないよ。お蔵入りだな…

551名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 21:19:50 ID:PuBXLjZS
>>550
公開希望
552名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 21:25:43 ID:+fjzmZb+
>551
禿同
553名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 21:35:00 ID:0naWCrKk
>>551-552
me too
554名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 21:35:20 ID:LSrQ/Pdg
>>71
同じく禿同
555550:2006/05/04(木) 21:38:24 ID:373NiRNX
というか本当に同じ展開なものでorz
恥ずかしくてとてもとても…

ちょっとひねって他の話にしてきますね。
556名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 21:57:46 ID:KaQc+Yns
>>540-541
初めて書いたもので勝手が分からず、直接書いてしまいました。
>>548
ぜひ続きを
557名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 22:08:28 ID:jkkhm9B8
>>404 を参考に書いてみた。
他にこれを題材に書いてる人いなさそうだったんで。
初めてなんで自信ないのだが…
558涼宮ハルヒの願望:2006/05/04(木) 22:17:49 ID:jkkhm9B8



ああ、まただ。
あいつと出会ってから、形容できない何かが、あたしの体を狂わせている。
 その正体はあたしにも分からない。出どころは間違くあいつしかいない。だけどなんでこんな気分になるんだろう。
 最初は、ただ思っているだけで良かったのに。
 今は、こんなに欲っしている。


 文芸部部室…もといSOS団アジトのドアを勢いよく開け放ち、あたし涼宮ハルヒは勢いをそのままに、中にいるであろう団員達に元気よく恒例の挨拶をしようとして……
「……あら?」
 誰もいない事に気付き、入り口で足を止めた。
「変ね…」
 あたしが遅れたのは他でもない、掃除当番だったからなんだけど、みんなまで遅れてるのは何で?
 キョンは今週は当番じゃないのは分かってる。さてはあいつ、命よりも大切なSOS団のミューティングをサボったわね。
「とびっきりの罰ゲームを考えておきゃなきゃ」
 そうね、あいつメイド萌えっぽいから自分がメイドになってもらおうかしら。でもあいつ意外と綺麗な顔してるから案外似合うかも…って何考えてるの、あたし。
「……遅い」
 キョンがいないのはいいとして、みくるちゃんや有希がいないのは何でだろ。古泉くんはここに来る前に今日は用があるって聞いたけど…
 とりあえず、座ろう。みくるちゃんが来たらまずお茶を頼まなきゃね。
 そんな事を考えながら団長席に座り…デクストップパソコンに何気なく触れてみた。
 キーボードを意味もなく押してみる。あの時あいつの寝顔が押し当てられた部分をそっとなぞる。
 あたしが目を覚ました時、あいつもぐうすか眠りこけていた。一晩中頑張っていたんだろう、微かに疲労の痕が見える。
 あぁ…その時、既にあたしは惚れてたんだな。
 あたしはそっと寝息を立てるあいつの唇に…
「やだ」
 体がほてるのを感じる。ちょっとあの事を思い出しただけなのに。
 スカートの上から、ある部分に手をやる。胸がきゅん、と締め付けられるような思い。
「また、なの…?」
 それは主に家で一人きりの時。賑やかなSOS団の活動から離れ、周りが静かになったとき。
 それは、私の中にやって来る。
 そこではっと顔を上げ、周囲を見渡した。見慣れた文芸部の部室。誰もいない。だけどいつ誰かがやって来てもおかしくない。
 だけどあたしの胸のほてりは収まりそうにない。
「…あんたの、せいよ」
 小さく呟き、左手でスカートを巻き上げ、右手は下着の上から、じっとりと熱くなっている部分を軽くなぞった。

559涼宮ハルヒの願望 2:2006/05/04(木) 22:19:04 ID:jkkhm9B8

「っく…ぁ……」
 腰のあたりがびくん、と震えてしまう。
「ぁあ……」
 あいつへの満たされない想い。それはあたしの中で行き場所のない何かとなり、それを発散させるにはこうしないといけない。
 自分がひどくはしたない女に思える。どうしようもないインラン。いつだったかあいつに痴女呼ばわりされたっけ。
「あっ……」
 あいつの顔を思い浮かべたとたん、触っていた箇所に電撃が走る。
「んンッ」
 堪らなくなって、指を下着の中へ差し入れる。入れたとたんにヌルヌルとした愛液が指にからみついてきた。
 ぷっくりふくらんだ隠唇をかき分け、内部の粘膜をいじる。指を入れたりはしない。さすがにそれは怖くてできない。
「あぁ…」
 ため息のようなものがこぼれる。ここは学校。しかも部室。だけどそのスリルが興奮を高めている。
「っ、あぁぁぁ…」
 もうあたしは止められない。声はますます大きくなり、あたしの液はくちゅくちゅと音を立てるほどに溢れ、指の付け根までも濡らしている。
「キョン…」
 声にした途端、快さが倍増した。目の前に、キョンの優しい顔が浮かぶ。
 こんなあたしを見たら、キョンは何て言うだろう。きっと軽蔑する。もう、二度と口をきいてくれなくなるかもしれない。
 だけど…キョンは優しいから。誰よりも優しいから、もしかしたら…
「キョン…キョン…」
 クリトリスを上下に擦りたてる指は、液がなければ摩擦で焼けてしまいそう。止まらない。逆にあたしの指はラストスパートをかけ、一気に加速する。
「ううっ、ふぅ……あぁっ…はぁ、イクっ!」
 がくがくと身体が跳ねた。まるであたしの体じゃないみたい。今までにない快楽に、頭が真っ白になる。
「あぁぁ……キョン…」
 動悸がなかなか収まらない。いつまでも身体がヒクヒクと波打っている感じ。
「キョン…」
 もう何度目になるか分からない。また、あいつの名前を呼んだ。


 その時あたしは思いもしなかった。



 まさか、少し隙間の開いたドアの向こうに、人がいたなんて。
560名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 22:26:31 ID:373NiRNX
GJここでいったん終わりでいいのかな?
終わりなら終わりって書いてくれないとわからなす。

あと非エロですまんが長門とキョンの話を投下。
GWの暇にあかしてかいた奴だからあまり期待しないでください
561カレー:2006/05/04(木) 22:27:15 ID:373NiRNX
どうってことない土曜の昼下がり。
市内探索もなく暇だった俺はだらけきることに徹そうとしたわけだが、
その姿が母親の癪に障ったらしい。夕飯の買出しを命ぜられてしまった。
メニューはオーソドックスにカレー。というかうちの親は困ったらとにかくカレーだな。好きだからいいが。
というわけでママチャリをこいで早速近くのスーパーへと向かった。
というか久しぶりのスーパーだな。結構懐かしい感じがする。
そういや初めてのお使いもこのスーパーだったな。どうでもいい過去話だが。
にんじんやジャガイモなどをカートにつめて行きふとレトルト食品コーナーに目を向けると、
「……。」
無言でいつもの缶入りカレーを凝視していた長門がいた。
「おい。長門。」
声をかけるとゆっくりと顔を缶からこちらへと向けてくれた。
「お前も買い物か?奇遇だな。」
「……。」
長門のカートの中を見てみると缶入りのカレーを始め数々の冷凍食品やらレトルト食材のオンパレードだった。
唯一例外なのは丸ごとのキャベツくらいだ。
「そういえばお前っていつもレトルトなのか?たまには自分で作ったりとかしないのか?」
そうたずねると
「…しない。」
とつぶやいた後数泊置いて
「私の料理はそっけない…」
ということは前までは自炊してたことがあったということか。それにしてもそっけないか‥
「そうだ。今度ためしに作ってみてくれないか?迷惑なら別にいいんだが。」
長門の作ったご飯というのもぜひ一度食べてみたいものだ。
ただこの要求は少しあれだったかもな。やっぱり迷惑だろうか。
「……。」
長門は少し考え込んだあと俺を見上げて、
「私が作ったのでよければ…」
「本当にいいのか?ありがとな。」
来週の土曜日の6時にうちに来て、そういい残すと長門はカートをおしてレジへと進んでいった。
…どうでもいいが長門が無言でカートを押している姿はとてつもなくシュールだった。
562カレー:2006/05/04(木) 22:27:53 ID:373NiRNX
で、きたる土曜日。
親に友達の家に行くと言い長門のマンションへと向かう。
ついたのは5時30分。少し早すぎたかもしれない。
インターホンを押すといつもの「…はいって」ではなくて「…もう少し待ってて」と言われた。
…長門の声があわててたように聞こえたのは気のせいか?そんなような事態が起きているとは信じたくないが…
それから結局45分ほど待ったが一向に入れてくれる気配がなかった。
さすがに心配になった俺はいつぞやハルヒと一緒に進入したときの技でマンションの中にはいり、長門の部屋へと向かった。
インターホンを押すとややあってから無言の長門が迎えてくれた。
ただその姿は…
「おい、どうしたんだその格好は。」
エプロン姿なのはいい。料理する以上はエプロンぐらいつけるだろう。いつもの制服の上からなのも問題なしだ。
そのエプロンが妙にフリフリがついててどっちかと言うと朝比奈さんっぽいデザインのものだって事もこの際はいい。
問題は小指を除いたほぼ全ての指に絆創膏が痛々しいくらいにはられていることだったり、
なぜか髪に大量の小麦粉がかかってたりすることだ。
「一体どうしたんだ?」
「…あなたの為に料理を作ろうとしていたらどうしてもあなたのことが頭に浮かんでしまって料理に集中できない。」
それでこんなんになってしまったと言うわけか…なんというか、すまんかったな。
「…?あなたが謝る必要はない。全て私の責任。」
「いやな。やっぱり料理してもらうのがそもそも俺のわがままだったんだしな。本当にすまなかった。」
「…そう」
そうしてしばらく玄関先で頭を下げていると長門が、
「…あがって。もう料理は出来てる。」
といって奥へと俺を招き入れた。
本当に恐縮しつつ中へと入るとコタツ机の上にカレーといつかのレタスの千切りサラダがおいてあった。
長門の正面に座りしばらく待っていると「食べて」と長門が言い、おれは水が入ったコップに入ったスプーンを手に取りそのカレーを食べた。
「…どう?」
…長門。正直に言おう。本当にこれはうまい。たとえにんじんやジャガイモの形が多少いびつだろうが、
肉が中まで火が通ってなかろうがカレーが多少薄かろうがこれは文句なしに世界で一番うまい。
これをうまくないなんていう奴は俺が片っ端から殴り飛ばしていってやる。
「……。」
「長門が一生懸命作ってくれたのは長門の様子を見れば分かる。無理言ってほんとにすまなかったな。
これは本当にうまいよ。長門。ありがとな。」
そういうと長門は「そう」といい、しばらくたってからまた「そう」と呟いた。
鍋いっぱいの長門のカレーを食べ終わった後、俺は長門のマンションを跡にした。
あれ以来長門と俺との関係は特別変わらない。
ただ1週間に1回。俺が長門の家に行って料理を教えてやるようになったこと以外は。

<終わり>
563559:2006/05/04(木) 22:32:34 ID:jkkhm9B8
すいません。次はキョン視点からで続きます。
というか続けてよいものか…
564名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 22:33:34 ID:LSrQ/Pdg
>>563
続けてくれ
565名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 22:37:09 ID:PuBXLjZS
>>563
GOです
566名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 22:40:18 ID:QDKlDthR
長門が可愛くて仕方ありません。
キョンもカッコイイですつーか可愛い
567名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 22:47:03 ID:X7yYEx7i
>>563
続けるんだ。
で、ちょっと気になったがちょと前に投下されたのに最後の辺が似てるような。
作者の人同じ?
568名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 22:55:07 ID:373NiRNX
中の人は別です。すまん、他に終わり方が思いつかなかったんだ。
これは本当に悪かった。

569567:2006/05/04(木) 23:11:18 ID:X7yYEx7i
なんでもいいから続けようぜー。続けて挽回するんだ。
570名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 23:18:47 ID:6dHSflcu
何このGJの嵐ww
このスレの機関紙でも作る気かww
571名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 23:23:30 ID:3JGb43sX
このスレに入ってから、ものすごく速度が速い件
572名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 23:25:27 ID:m3brQ1d8
>>568
乙カレー
長門の非エロのオチは一週間に一回をデフォにすればいいんジャマイカ
573名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 23:40:38 ID:/9EUceP/
長門さんかわいすぎ!!GJ!!
574名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 23:42:44 ID:/aEhR0r5
>>あなたの為に料理を作ろうとしていたらどうしてもあなたのことが頭に浮かんでしまって料理に集中できない

うわああああああああ
575谷口:2006/05/04(木) 23:54:29 ID:6HpRPy2v
ちょっとキョンしばいてくる
576428:2006/05/05(金) 00:02:30 ID:Q1ZVymq4
ちょいと投下。一応前回の続きという事で。やっぱりエロはないが

本当にぼーっとしてしまった。気が付けば長門は鞄を膨らませて俺の隣に立っていた。慌てて時間を確認したら三時二十分。なんかすげー時間を無駄にした気がする。
っ長門、なんだその大荷物は。鞄から何かがはみ出るほど詰まってるが、何が詰まっているんだ。と言うか買い物に行っていたのか。

「なあ、長門。鞄がそんな状態だとサボってたハルヒにバレるから、中の本とかは俺が持つぞ」
「……」

ハルヒどころか朝比奈さんだってこんな鞄を見たら気付くわ。買い物袋がはみ出てるのに見逃してくれるとは思えんぞ。
少しでも中の物を減らせばなんとかいけるかもしれない。って言うかそもそもあの分厚い本が要領を取ってるに違いない。
長門が無言で差し出した本に手を伸ばす際に、ふと何時もとは違う雑誌がその上に乗っている事に気付く。これは――

とか思う前に光の速さでその本は俺の視界から消えた。そして速攻で長門の鞄へと吸い込まれていく。
……何の本か確認できなかった。何をそんなに隠したがってるかは知らんが、最近の長門はちょっとおかしいぞ。
本を隠そうとしたり、買った物を秘密にしようとしたり、部室でわざわざお茶を淹れてくれたり。
何か意図があるのか。まあ、長門には長門の考えがあるか。好きにさせておこう。

結局何時も通り何の収穫もないまま解散し、何時も通り長門のマンションへと向かう。
始めて食事に誘われてからは、土曜の度に声を掛けられていたのだが、今ではそれが当たり前となってしまっている。
何も言ってこないので迷惑や嫌がってはないとは思うが、長門は考えている事が分からんのでそろそろ止めておいた方がいいかもしれない。
それに毎週カレーは流石に辛い。確かに美味いのだが、カレーを毎週食うのはインド人だけで十分。俺は月に一度でいい。

マンションに上がり込んで、俺は何時もの如くカレーができるまで待機。
やる事がないと言えばそれまでだが、料理を作る長門の姿を観察しているだけで今日一日の苦労などあっという間に銀河の彼方へと飛んでいく。

何度見ても長門のエプロン姿は良いものだ。制服の上に着ているところも幼な妻を連想させてなお良い。
是非とも朝比奈さんにも着て貰いたいところだ。きっと似合うに違いない。
ちなみに長門が着ているのがあれから俺が新しく買った無地の白いエプロンを着ている。何と言うか清楚な感じがしてこれがまた長門に似合っているのだ。

最近ではこの長門のエプロン姿を見るのも、部室で朝比奈さんのメイド服を見るのと同じくらい楽しみになっている。
しかもこっちは他にもエプロンを買ったのでレパートリーも豊富だ。財布の中身は氷河期の恐竜並みに厳しいが、後悔など一片もない。むしろ胸を張って自分を褒めれる。

あまり見ていて気付かれるのもなんなのでとりあえず視線を別の方へと向けておく。
あとでまた隙を見て長門を見ようか。などと考えていると、平べったくなった長門の鞄が床に転がっている。
ふと、例の雑誌の事を思い出す。平べったくなっているので中身は入ってなさそうだが、万が一という可能性もある。
どうすべきか。

雑誌はひじょーに気になる。だが流石にそれは長門に失礼なんじゃないかと思いつつも、やはり溢れ出る知的好奇心には逆らう事はできない。
チラリと視線を長門に向けるが、気付いた様子はない。よし、すまない長門。ちょっとだけ覗かしてくれ。
577428:2006/05/05(金) 00:03:51 ID:Q1ZVymq4
って、全然変な部分から投下してしまった。すまん、これが最初

今日も今日とて特に変わった事などなく、特に目的もなく部室へ向かう。
大体そう何時も何時もそんな変が起きるようなら俺の身が持たん。そういった事には何故かハルヒではなく俺が巻き込まれるのだから。

いざ部室に入ってみるとそこには長門しかいなかった。ハルヒはともかく、朝比奈さんも古泉も何か用事でもあるんだろう。
長門は相変わらず何時もの様に本を読んでいる。ただ違うのは人を殺せそうな分厚い本ではなく、薄い雑誌だというだけか。
ああ、こら。俺が来たからって急に読むのを止めて隠すんじゃない。しかも何事もなかったように別の本を読み出すなよ。

「……」

ああ、くそっ。長門が何の雑誌を読んでたか凄い気になる。今度の土曜に家を探索してみようか。えらい身の危険を感じるが。
いや、それ以前に探すのは不味いだろう。なあ、長門。今何読んでたか教えてくれないか?

「……」

黙々と本を読み続けて三点リーダー製造機にならないでくれ。別に教えてくれたっていいだろう?

「ダメ」

キッパリと断られてしまった。
長門の事だから人に言えない様な、それこそ僕ら健全な青少年がお世話になるような本は読んでないと思うが、それだったら何故隠す必要があるのか。
まあいいさ。無理に人の秘密を知ろうとは思わないし、知らなくても生けていける。ひじょーに気にはなるが。

「あ、こんにちは、キョン君」

どうも朝比奈さん。今日はまた一段と素敵ですね。そうやって俺に笑顔で挨拶してくれるのは貴方と鶴屋さんくらいなものですよ。野郎は知らん。
っと、何時も通り朝比奈さんがメイド服に着替えるから俺は退散。
遅く来れば偶然着替えに遭遇するという素敵なアクシデントがあったかもしれないと考えると非情に惜しい事をしたかもしれない。

「キョン君もういいですよ」

いやー、メイド服姿が非情に素晴らしいです。それはもう家で連れて帰って世話をしてもらいほどに。

「はい、どうぞ。熱いから気をつけてくださいね」

どうも。いやー、美味しいです。この朝比奈さんからお茶を受け取るのを唯一の楽しみとして、いやSOS団の存在意義といっても過言ではない。
朝比奈さんが居なかったらこの部室に来るのも躊躇ってしまう。そんな美味しいお茶ですよ。何時もお疲れさまです。

と、お茶を飲んでいたら長門がこちらを見ている。なんだ、お前も朝比奈さんからお茶を貰っただろう。これはやらんぞ。
とか考えていると長門が立ち上がって何かやってる。ガスコンロの辺りに移動したが、何をやってるんだ、あいつは?
まあそんな事より朝比奈さんとの談笑を楽しもう。邪魔者もいないし、このまま古泉が来なかったらどんなに幸せな事か。
578428:2006/05/05(金) 00:04:32 ID:Q1ZVymq4
「飲んで」
「はあ?」

朝比奈さんと話している最中にいきなり声を掛けられたもんだから、我ながら間抜けな声を出してしまった。
視線の先には湯飲みを持った長門が。非情に熱そうに湯気が出ているが持っていて熱くないんだろうかとついいらん心配をしてしまう。
朝比奈さんもこの長門の行動に困惑している。そりゃあそうだ、俺だって何がしたいのかわからん。

「……」
「あっちぃ!」

渡すだけ渡すと長門はさっさと定位置に戻っていく。予想通り湯飲みは尋常にないくらい熱く、あと少し手放すところだったぞ。
しかも飲めと言われても熱くてとてもじゃないが飲めん。って言うか何度なんだよ。
お茶を貰ったところで咽も渇いてないし、まだ朝比奈さんから貰ったお茶が残っているのだが。
まあ、冷めるまでは放っておこう。一々冷ましていたのでは朝比奈さんと会話もできない。

「いいんですか、キョン君。せっかく長門さんが淹れてくれたのに」

いいんですよ、朝比奈さん。熱くて飲めませんし、こうして貴方と話している方が重要ですよ。

「そういう問題ではないんですが」

苦笑してる朝比奈さんに問い詰めようとしたその瞬間、ハルヒと古泉が現れてせいでうやむやになってしまった。
結局、長門の淹れたお茶は熱かったです。いや、お茶の味など分からんが、長門が淹れたんならきっと美味しかったのだろう。
男には例えカップラーメンでも女の子が作ったという要素が加えるだけでフランス料理のフルコース並みの味を感じる事ができるのだ。
毎週食ってる長門特製カレーだってそうだ。最近は飽きがきていて先週ついいらん事を言ってしまったが、美味い事には変わりはない。
明日は土曜日。また例のパトロールだが、なんとなく長門と組になりそうだ。最近ほぼ毎回なってるからな、あいつとは。


で、次の日。
予想通りと言うかなんと言うか、見事に午後は長門と組になった。こうも一緒になると長門が何か細工してるんじゃないかと思ってしまうが、偶然ってのは恐ろしい。
そして例の如く図書館へと行こうとしたが、長門の足は別の方向へと向かっている。って長門が図書館以外に何処に行く気だ?
ゲームセンターなんて全然似合わんし、まさかまた何かあったとか言わないだろうな、またハルヒが何かしでかすとか。

「それはない。涼宮ハルヒの精神は安定している」

じゃあ、そうなると何処に向かってるんだ。お前が図書館以外の所に行きたがるとは正直思ってもいなかったぞ。
てっきり鞄を持ってきてるのは借りた本を入れるためだと思っていたが、それなら何のために持ってきたんだ?

「三時半に、またここで」
「えっと、長門。それはついてくるなって事か?」
「そう」

ハッキリと言われてしまった。集合時間は四時なので確かにいいんだが、一体全体あいつは何処に行く気だ。
一人取り残されてしまった俺はどうすればいいのやら。とりあえず財布の中身も厳しいし、ここでボーっとしてよう。
しっかし、せっかくの休日が一人ってのも寂しいよな。今までは図書館でくつろいでいたが、長門が側にいたからそれなりの休日だった気もするが、
こうして一人で取り残されるとえらい空しい。何時も誰かとパトロールしてた分、そう感じるのだろうか。
579428:2006/05/05(金) 00:05:28 ID:Q1ZVymq4
本当にぼーっとしてしまった。気が付けば長門は鞄を膨らませて俺の隣に立っていた。慌てて時間を確認したら三時二十分。なんかすげー時間を無駄にした気がする。
っ長門、なんだその大荷物は。鞄から何かがはみ出るほど詰まってるが、何が詰まっているんだ。と言うか買い物に行っていたのか。

「なあ、長門。鞄がそんな状態だとサボってたハルヒにバレるから、中の本とかは俺が持つぞ」
「……」

ハルヒどころか朝比奈さんだってこんな鞄を見たら気付くわ。買い物袋がはみ出てるのに見逃してくれるとは思えんぞ。
少しでも中の物を減らせばなんとかいけるかもしれない。って言うかそもそもあの分厚い本が要領を取ってるに違いない。
長門が無言で差し出した本に手を伸ばす際に、ふと何時もとは違う雑誌がその上に乗っている事に気付く。これは――

とか思う前に光の速さでその本は俺の視界から消えた。そして速攻で長門の鞄へと吸い込まれていく。
……何の本か確認できなかった。何をそんなに隠したがってるかは知らんが、最近の長門はちょっとおかしいぞ。
本を隠そうとしたり、買った物を秘密にしようとしたり、部室でわざわざお茶を淹れてくれたり。
何か意図があるのか。まあ、長門には長門の考えがあるか。好きにさせておこう。

結局何時も通り何の収穫もないまま解散し、何時も通り長門のマンションへと向かう。
始めて食事に誘われてからは、土曜の度に声を掛けられていたのだが、今ではそれが当たり前となってしまっている。
何も言ってこないので迷惑や嫌がってはないとは思うが、長門は考えている事が分からんのでそろそろ止めておいた方がいいかもしれない。
それに毎週カレーは流石に辛い。確かに美味いのだが、カレーを毎週食うのはインド人だけで十分。俺は月に一度でいい。

マンションに上がり込んで、俺は何時もの如くカレーができるまで待機。
やる事がないと言えばそれまでだが、料理を作る長門の姿を観察しているだけで今日一日の苦労などあっという間に銀河の彼方へと飛んでいく。

何度見ても長門のエプロン姿は良いものだ。制服の上に着ているところも幼な妻を連想させてなお良い。
是非とも朝比奈さんにも着て貰いたいところだ。きっと似合うに違いない。
ちなみに長門が着ているのがあれから俺が新しく買った無地の白いエプロンを着ている。何と言うか清楚な感じがしてこれがまた長門に似合っているのだ。

最近ではこの長門のエプロン姿を見るのも、部室で朝比奈さんのメイド服を見るのと同じくらい楽しみになっている。
しかもこっちは他にもエプロンを買ったのでレパートリーも豊富だ。財布の中身は氷河期の恐竜並みに厳しいが、後悔など一片もない。むしろ胸を張って自分を褒めれる。

あまり見ていて気付かれるのもなんなのでとりあえず視線を別の方へと向けておく。
あとでまた隙を見て長門を見ようか。などと考えていると、平べったくなった長門の鞄が床に転がっている。
ふと、例の雑誌の事を思い出す。平べったくなっているので中身は入ってなさそうだが、万が一という可能性もある。
どうすべきか。

雑誌はひじょーに気になる。だが流石にそれは長門に失礼なんじゃないかと思いつつも、やはり溢れ出る知的好奇心には逆らう事はできない。
チラリと視線を長門に向けるが、気付いた様子はない。よし、すまない長門。ちょっとだけ覗かしてくれ。
580名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 00:05:48 ID:Ke7M02jC
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        his            world.
        heaven.    with the
            all's right
581428:2006/05/05(金) 00:07:25 ID:Q1ZVymq4
――何でだ?

「見たの?」
「いや、それは、まあ……見た」

俺は信じられないものを見たかもしれない。えらい動揺してしまった。長門が近づいてくる事にも気付けなかったほどに。
その本のタイトルは――初心者でもできる家庭の料理、だった。
そういえば今日は何時ものカレーの匂いがしない。長門の料理と言えばカレーだったのだが、もしかして今日は他の料理なのか?

長門の視線が珍しく責める様な目で俺を貫いている。いや、悪かったよ。覗く気は、あったんだが、その、すまん。
しっかし、まさか長門が料理の本を読んでいるとは。これは予想も付かない組み合わせ……でもないか? 毎週カレー作ってくれてるし。

そんな事を考えていると、長門は初心者でもできる家庭の料理を回収してキッチンへ戻っていってしまう。
出される料理が俄然楽しみになってきた。個人的には肉じゃがなんて作っていただけたらもうたまらんです。
上機嫌に鼻歌でも歌いたくなるが、ここがぐっと我慢しておく。
ただでさえポイントの高い長門の後姿はもはや神々しい。まさに天使の様だ。
あの時長門を誘っといて良かった。心の底からそう思う。グッジョブ、俺。

思えばあの時に買い物に行ってたんだろう。そう考えれば納得が行く。
それにしても、あの長門が料理か。いや、レトルトカレーも立派な料理なんだが、こうなんと言うか、手作り感に欠けていたのは否めない。
そこに料理の本と来たものだ。これはもう頬が緩まない方がおかしい、いや緩まない奴を俺は男だと認めない。



「できた」
「いただきます!」

運ばれてきた料理がテーブルの上に広げられ、俺は早速箸を伸ばす。
サンドウィッチと肉じゃがというありえない組み合わせだが、それがいかにも長門らしい。

「美味しい?」
「ああ、美味い。すげー美味いとしか言いようがない」

これで美味くない筈がない。長門がわざわざ本まで買って作ってくれたのだ、これで美味いと感じない奴は舌か頭がどうかしてる。
いや、お世辞抜きにも美味い。味がしっかり染み込んでいるし、中々いいデキだと素直に思う。

「長門は最近料理に凝ってるのか? 本まで買ってたようだが」
「料理に凝ってるわけではない。ただ上達したい理由があったから」
582428:2006/05/05(金) 00:08:42 ID:Q1ZVymq4
やはり先週毎回カレーは飽きたと言った事を気にしていたのだろうか。だがそれなら他にレトルトものはあると思うが、そこで自作に行くとは。
長門の行動はよく分からんが、こっちは美味しい物を戴けるので文句がある筈もない。むしろ感謝を通り越して感激です。

肉じゃがはともかく、サンドウィッチなんて誰が作ろうと味は同じの様な気もするが、長門の手作りという時点でキャビアよりも美味い事は決定済みだ。
キャビアなど食った事もないが。

「これ作るのに結構練習したのか? 本買ったって事は」
「たいした事はしていない」

と、言っても本を買ったと言う事は作り方が分からなかったか、作ってみても上手くできなかったかのちらかか。
しかし長門がわざわざ本を買ってまで肉じゃがを作ってくれるとは。今現在俺より幸せな奴はこの世に存在しないといっても過言ではないだろう。
今度何かリクエストしてみようか、ビーフシチューとか。
だが流石に毎週長門に作ってもらうのは何かたかっているみたいでアレだ。

「なあ、長門。良かったら、来週は俺が何か作ろうか? 何時も作ってもらってもアレだし」
「ダメ。私が作る」

速攻断られてしまった。しかし俺の家に呼べば面倒な事になりそうだし、なんとかいい案はないだろうか。
外食、は金が掛かりすぎる。今の俺に外食の余裕などまったくないのだ。

「明日作りに来て」
「明日か!? いや、全然構わないんだが」

俺が作るのはダメなんじゃなかったのか。でもまあ、いいと言うのなら遠慮なく作るが。
それにしても何を作ろうか。長門はこう見えてなんでも食べるってイメージがあるが、好みは分からんからな。
しかも俺が作れる物なんて限られてる。調理の簡単な麺類か、余り物を突っ込んだチャーハンか。そんなところだ。

なんて事を考えながら肉じゃがもサンドウィッチも食べ終わり、箸を皿の脇へと置いた。
いや、大変美味しかったです。これからも是非この調子でお願いします。
まあ、明日は醤油ラーメンでも作りにこよう。



そんなこんなで、日曜日は俺の担当になってしまって、休日の夜は長門の家に通うようになってしまった。
しまったと言ったが、まったく悪い気はしない。むしろ望むところである。
それにまだ他にも楽しみはある。
簡単! 編み物入門。
何があったかは知らないし、もうすっかり春なのだが、セーターやマフラーを着て過ごすのもいいかもしれない。
長門の部屋でそんな本を見つけた時、漠然とそう思ってしまった。

机の上には何時だったか長門がくれた本。私は彼と、そこで終わっている長門の書いた物語。
その続きとして、私は彼と手を取って共に歩き始めた。そんな言葉をシャーペンで書き加えた。

583428:2006/05/05(金) 00:10:08 ID:Q1ZVymq4
以上です。
最後の二行は余計かなと思いつつも、この文書きたくて書いてたんで入れてしまった。
あと投稿ミスってごめんなさい。
584名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 00:12:36 ID:OeWeEI25
GJとしかいいようがない
585名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 00:20:29 ID:tH69jWQ5
やばいぞ!どんどん長門と一緒にいる時間が増えてゆくじゃん!
428GJ!!
586名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 00:22:01 ID:BH4+DncL
GJ!!
最後二行でのまとめ方はすばらしいとオモタ
587名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 00:23:36 ID:IXMItsES
最近勢いあるなぁ!
GJ!!
588名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 00:35:19 ID:Ef2SmL/C
バイト終わって帰ってきたらなにこのGJの嵐www
マジこのスレ神すぎる!!!!
職人さんがたみんなGJ!!
589名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 00:39:39 ID:IxDacKXK
もう結婚すりゃいいだろうがどいつもこいつもGJ!!
590名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 00:57:30 ID:Ef2SmL/C
専用の保管庫がマジで欲しいと思った今日この頃
591名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 00:58:51 ID:CevVomB/
>>590
同じく
592名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 00:59:59 ID:+TC6TEvV
ちょっと同時進行が多すぎて混乱してくるwwwww
593キョンの消失、ハルヒの悪夢:2006/05/05(金) 01:00:31 ID:9sIRRc6I
うわ、神が多くて投下しにくい・・・。
まぁ、これで最後だし、投下して逃げればいいや
594キョンの消失、ハルヒの悪夢:2006/05/05(金) 01:01:52 ID:9sIRRc6I
「ホ・ン・ト・に!どうしてこんなおもしろそうで重大なことを隠してたのよ!」
「いや、隠すも何もだな・・・」
「涼宮さん、その話も長門さんから?」
「ええ、もちろん。あんたの悪巧みも全部知ってんだからね」
本物のあたしの話についていけないのは、あたしだけじゃないみたい。
キョンも朝倉も変な顔してる。
2人の反応を見る限り、あたしはやっぱり双子なんかじゃなくてコピーなのね。
でも、有希は何で本物のあたしにそんな回りくどい説明したのかしら?
「で、ハルヒ。お前はいったいここに何をしに来たんだ?まさかお前が、悪の組織の朝倉を倒すとか言うんじゃないだろうな?」
キョンがウンザリしながら本物のあたしに聞く。
「あら、キョン。よくわかってるじゃない」
・・・。
「長門よ、勘弁してくれ・・・」
「あははは、おもしろいわ、それ」
朝倉がおなかを抱えて笑いだした。別にあいつが笑ってるのは本物のあたしの方なんだろうけど、自分が笑われてるようでまたイライラしてきた。コピーのあたしがここまでいらついているんだから、本物のあたしはさぞかしご立腹でしょうね。
「何がおかしいのよ」
案の定、本物のあたしは心底気に食わないといった顔で朝倉を睨みつける。
それにしても見れば見るほどそっくりね。家で見ていた鏡の中のあたしが飛び出したみたいだわ。実際、鏡の中の存在はあたしの方なんだけど。
「あなたがあたしを倒すって?一体どうやって?一応あたし、悪の組織の人間なんだけど?ふふ」
「ふん、強がるのも今のうちね。あたしはちゃんと有希から聞いてきたんだから」
「何を?魔法の呪文かしら?」
自分で言ったセリフがおもしろかったのか、朝倉はまだ笑っている。
595キョンの消失、ハルヒの悪夢:2006/05/05(金) 01:02:54 ID:9sIRRc6I
ふとキョンの方に目を向けると、キョンがこちらに近づいてきた。
「ハル・・・」
本物の名前で呼ばれそうになったので、あたしもさっきの本物のあたしの表情を鏡に映すようにキョンを睨みつけた。
「す、涼宮?」
「・・・何よ」
一応、これくらいでよしとしようかしら。
「ハルヒがやるのかどうかはともかく、朝倉が消えるのは時間の問題だ」
「何でよ」
「長門が・・・ああ、俺達の世界の特殊なチカラを持った方だ。とにかく長門が準備を進めておいてくれてな。あいつが一言言えばそれでもうおしまいだ」
「ふぅん、そっちの有希は随分スゴいみたいね。で、それが?」
「いや、朝倉が消えたらお前も・・・」
キョンが言葉を濁らせる。何を言いたいのかはだいたい察することができる。
「別にいいわよ、あんたが気にすることでもないでしょ。もともと無かった世界が消えるだけなんだし」
「いや、そう言われるとそうなんだが・・・」
「ま、本物のあたしをよろしく頼むわね。コピーのあたしが言うのも変かもしれないけど、やっぱり本物には幸せになって欲しいのよ」
「ああ、それは任せろ。それだけは必ず」
「そ、そう」
これほど真剣に物を言うキョンは見たことがなかった(コピーの世界でだけど)。
あたしの肩を掴んで宣言するその顔には冗談の類のものを全く含んでいなかった。
正直、キョンにここまで思ってもらえる本物がうらやましい。大切に思われてるのは本物のあたしの方なのに、あたしまで照れてきた。
ヤバい、顔赤いかも。
「そ、それより!!」
「ん?何だ?」
「その一言って何なの?まさか本当に魔法の呪文?」
照れ隠しに(別にあたしのことじゃないのに)話題を変える。
「あ、ああ、それか。それはだな・・・」

「情報連結解除、開始!」

「そうそう、これ・・・何だと!?」
突然、部屋に響き渡った声の主はもちろん本物のあたし。手を腰に当てて胸を張って誇らしげな顔をして。
叫ばれた台詞の重大さを知らないあたしは特に何も反応できなかったが、キョンと朝倉が異常なまでの驚きっぷりをみせている。朝倉なんか震えだした。
「ハルヒよ、何でお前がそれを・・・」
「ここに入る前にね、有希が教えてくれたのよ。これを唱えれば万事解決だって」
596キョンの消失、ハルヒの悪夢:2006/05/05(金) 01:04:02 ID:9sIRRc6I
「う、うそ!?」
悲鳴に近い声を上げたのは朝倉。
見れば朝倉の腕が光る砂となっていく。さっきのキョン(コピー世界の方)と同じだ。
「うわ、すご・・・」
言った張本人も驚愕してる。
「何なのよ。いくらなんでもこんなのって・・・」
朝倉が戸惑っている間にも、彼女の身体はどんどん砂になっていく。
サラサラと風もないのにその光る砂は流れていく。
朝倉の身体も残すは顔だけになった。
「はあ、仕方ないわ。キョン君、長門さんに伝えて。またいつか会いましょう、って」
「覚えてたらな」
「じゃ、納得のいかないこともあるけど。とりあえず、さよなら」
そう言って朝倉涼子は完全に砂となって消え去った。
「ふん、あたしを過小評価するからよ。何、もうおしまい?」
「いや、まだみたいだ」
突然部屋全体が朝倉と同じように光る砂になり始めた。
当然、あたしも。
「ちょ、あんた!!」
砂になり始めたあたしを見て、本物のあたしが動揺する。
朝倉と違ってあたしは足から砂になっていた。
何で足がないのに立ってられんのかしら?というか、「立つ」っていうより浮いてんのね、あたし。
「こっちへ」
不意に新しい声が割れた壁の向こうから聞こえる。
「時間がない、早く」
有希だ。あちらの世界の特殊能力所持の長門有希。
「おお、長門か!ハルヒ、出るぞ!」
「で、でも!」
「早く行きなさいよ」
「あ、あんたね・・・」
あたしは当然の事を言ったつもりなんだけど、本物のあたしは大人しく帰ってくれない。
ま、当然か。あたしなんだから。
「双子の妹を置いてけるわけないでしょ!」
マジで言ってるの、それ・・・
「マジよ、大マジ!っていうか、あんまりそれは関係ないけど。とにかくこっちに来なさい!」
「いいわよ。あたしがそっちに行ったら、そっちの世界がおかしくなっちゃうし」
あたしの下半身はもうほとんど砂になっている。
「うるさいわね!!そんなのどうにでも何のよ!とにかくあたしが来いっつったら来るの!」
本物のあたしが手を差し伸べる。
その手を取るあたしの腕が砂になるのも時間の問題。
「あんたはそれでいいわけ?ううん、そんなはずないわ。だってあんたはあたしの妹なんだから!さぁ、早くここで消えたくなんかないでしょ!!」
もう時間がない・・・
「さあ、早く!」
あたしは・・・
597キョンの消失、ハルヒの悪夢:2006/05/05(金) 01:05:12 ID:9sIRRc6I
2週間後・・・

「ナツヒさん、放課後部室でミーティングだそうですよ」
「ん、わかった。ありがと、古泉君」

あの時、結局あたしは差し出されたハルヒの手を取った。
こっちの世界に出た瞬間、身体のほとんどが消えているあたしを見てパニクるハルヒとキョンを尻目に、有希があたしに近づいたかと思うと残っていた首筋に噛みついた。
すると次の瞬間、消えたはずの身体が全て元に戻っていた。
「情報の再構築。特に難しい事でもない」
難しいっていうか、意味が分かんない。
それを見て不思議がるハルヒにキョンが必死の事情説明をして、もうキョンや有希、そしてハルヒからもチカラが消えたことを説明した。実際、有希のチカラは消えてなんかないんだけど。
その後、変える場所のないことに気づいたあたしは、とりあえず有希の家に泊まらせてもらうことになった。
そして、有希からハルヒやこちらの世界の古泉君やみくるちゃんのことを説明された。驚く部分もあったけど、やっぱりなと思う部分も結構あった。
ちなみにあたしやコピー世界ができたのは、やっぱりあのケンカの時だそうだ。あたしはあの後、誰もいなくなった部室で目を覚ましたけど、ハルヒの方はすぐに目を覚ましてその場でキョンと仲直りしたんだって。・・・何それ。
朝倉については出現は感知できたけど、どこにいるのか特定に時間がかかったんだって。出現原因は目下捜査中らしい。

翌日は朝早くから部室に全員集合。
初対面だったこちらの古泉君とみくるちゃんは、2人とも予想通りの反応だった。あちら側と全然変わらない。
その日は団全員が学校をサボってあたしの今後について話し合ってくれた。
まず、古泉君の計らいであたしはハルヒ達と同じこの高校に通えるようになった。クラスは古泉君と同じ9組。
次にあたしの住む場所だけど、引き続き有希の家に居候することになった。
「あたしの妹があたしの家に住まなくてどうすんのよ!!」
と、力強く主張したんだけど、キョンの力強い反対がそれを退けた。
あたしは妹じゃないっていつ言えばいいんだろ?
そして、一番大事なあたしの新しい名前。

涼宮ナツヒ

単純かもしれないけど、ハルヒが考えてくれたこの名前が一番気に入ったのよ。
598キョンの消失、ハルヒの悪夢:2006/05/05(金) 01:06:25 ID:9sIRRc6I
「ただ僕はちょっと用事がありますので、涼宮さんに遅れると伝えてもらえますか?」
「オッケー、任せといて」
「ありがとうございます。助かります」

放課後、部室に入ると中にはまだキョンしかいなかった。
「おう、ハルヒか。掃除はもう終わったのか?」
「・・・」
あたしとハルヒを外見だけで見分けるのは不可能なこと。だって双子・・・じゃなくてコピーなんだもの。まあ、有希は「構築している情報が・・・」とか何とか言って一発で見分けちゃうんだけど。
古泉君やみくるちゃん達は、その場の運っていうのかしら?当たるも八卦、当たらぬも八卦?とにかくそんな感じで、当たってたり間違えたり。
そんな中でこのキョン。コイツの場合はたとえどんな場合であろうとハルヒの名前が先に出てくる。初めのうちはしょうがないかなって思ってたけど、だんだん腹が立ってきた。
ここ最近の激動の日々のせいで、頭から抜けていたキョンへの想い。
どうやらこっちの世界じゃキョンとハルヒがいい仲みたいだけど、それじゃあおもしろくない。
キョンを好きなのはハルヒだけじゃないのよ。
「・・・ええ。まったく使えない連中だったから、先に1人で済ませてきちゃったわよ」
「サボリと変わらんぞ、それじゃ」
そうかしら?と答えながら後ろ手に扉の鍵をかける。
「他のみんなはいないのね」
「長門はコンピ研に行ってる。朝比奈さんは鶴屋さんと日直だから遅れるそうだ。古泉は知らん」
古泉君も遅れるわと心の中で呟きつつ、座っているキョンに背後から近づく。
「今はナツヒが来るのを・・・」
後ろからキョンに抱きつく。
「おわ、何すんだ、ハルヒ!!」
何なのよ、顔真っ赤にして。ハルヒだったら嬉しいわけ?ムカつくわね。
やっぱりこのまま2人がくっつくより、いろいろ割り込んで三角四角五角関係ぐらいにでもしないとおもしろくない。
いけるとこまで・・・いくんだから。
「ん?もしかして、お前、ナツ・・・んむぅ!?」
ごちゃごちゃ考えるよりも行動に出た方が早いわ。

さてと、これからどうしようかしら?

終わり
599名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 01:10:35 ID:NtMvKAJf
最後の二行が超GJ!!
600名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 01:18:26 ID:+TC6TEvV
GJGJGJ!!!
601名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 01:24:54 ID:xAMdBgtr
みなさんGJ!
涼宮ハルヒの対決 も楽しみに待ってます。
602名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 01:27:07 ID:DZYzWfqM
もう全員でキョン争奪戦でも起こしちまえGJ
603名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 01:27:28 ID:Q1ZVymq4
GJ! だが・・・は…にして2個セットで、?や!の後はスペース開けるといいかもしれん。
604名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 01:27:35 ID:4C3BdHzN
GJっす!!
 
キョンの今後を考えると羨ましいやら大変そうやら(w
605名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 01:28:44 ID:aktwt4zW
ハルヒファンの俺としては天国だぜーヒッフッハ
みんなGJ
606525:2006/05/05(金) 02:54:25 ID:o1LRbgzQ
バイトから帰ってくるとスーパーすげえどすばい。
みなさんGJ!

>>530
>>533
修正しました。
もう一回チェックしてからアプロダにうpします。
>>531
頭の中は青缶どうしようかでいっぱいです。パロディではないですね。普通に同人です。
>>532
それじゃあ続き行きます。
607525:2006/05/05(金) 02:56:00 ID:o1LRbgzQ
「あの野郎……!」
奥歯を噛み締め、自然と俺の目線はその延長線上にいる奴を睨みつける。
忘れもしない、朝比奈さんがみちるだった時に出会った敵意むき出しの未来人がそこにいた。
睨みつける俺の様子に気がついたのか、奴は俺との目線を合わせる。

これもお前の仕業なのか、何とか言ったらどうだ。
その未来人は鼻で笑った。「フフン」という擬音が嫌らしいほど似合う。
そこで俺は確信した。本棚を倒したのが奴だという事を。
この前の時もそうだ、俺の体の中に苛々が溜まっていくのが判る。
どうしてお前は歴史の先輩である俺に要らない揺さぶりをかけてくる。
人はここまで他人を不快に感じるのだろうか。そんな御託は今、どうでもいい。
朝比奈さんを誘拐するだけじゃ物足りないって言うのかよ。そこのネガティブな空気を噴出する未来人はよ!

一瞬、俺の中で何かが切れたのを感じた。
「てめえ!」と叫ぶなり奴が立ち去ろうとするのを見逃さず、
「どけ!」と周りの野次馬どもはモーゼの十戒のように地面を表せる。
俺の常軌を逸した行動に奴は駆け足でその場を離れようとする。

逃がさん。
今の俺ならモーリスと鬼ごっこしても捕まえられる気がする。
奴は正面玄関へと向かっていった。当然俺は奴を追うべく同じ方向へと向かった。
もしこれが罠で、向かった先に朝倉のような宇宙人が俺を殺すべく待ち伏せしていようとも
ここで追わなかったらいつ追うんだ、というヒロイズムに似た感覚を抱いていた。
それよりも森さん、どうして朝比奈さんが誘拐されたときに俺の腕を放さなかったんですか。
あのときにこいつを殴っていればここまで苛立ちを抱えなくても済んだのに。
それが反社会的な行為で報復という名の挑戦だったとしても!

出口への曲がり角を奴は軽やかにシフトしていく。
俺は躊躇わずに「待ちやがれ」と怒号を上げて出口へと向かった。
袋小路に追い込まれようとも、朝倉なんざ何匹だって出てこいってんだ。

嫌悪感しか発しない未来人、お前は俺を怒らせた。
だが、このときの俺は頭に血が上っていて自分を見失っていた。
608525:2006/05/05(金) 02:57:14 ID:o1LRbgzQ
本棚を倒した張本人の胸倉を両手で掴み、壁へとたたきつける。
チェイスの結末は出入り口に待ち伏せしていた古泉が道を塞ぎ、
そして俺の後ろから高速移動してきた長門と怒り狂った俺の3人が挟み込んで幕を閉じる。

「てめえ、何てことしやがる!」
当然であろう、下手したら俺とハルヒは極楽浄土へと旅立っていたからな。
だが、未来人は臆することなく俺たちに挑戦的な態度を取り続ける。
「ふ、それはあんたから出る台詞か」
「どういう意味だ」
「むしろ感謝してもらいたいものだがね。
 そもそもあれはあんたがが望んだ状況じゃないのか」

俺の両手はよりいっそう力を込めて相手を締め上げる。
「あの状況を楽しんでいたじゃないか。それも狂った獣のように。」
「はっきり言いやがれ、このネガティブ未来人が!」
「それでははっきりと言わせてもらう。あんたはあの女、涼宮ハルヒに欲情を抱いている。」
その言葉が放たれると同時にあの事が頭に浮かんでくる。言霊ってやつか。
ハルヒの目を見開いた驚きと困惑が混在する表情がフラッシュバックしてきた。
「なんとも思わなかったのか、普通の人間は黙らせるなら手で塞ぐ。」
胸を愛撫したときのあいつの物とは思えないなまめかしい声が幻聴となって甦る。
「それをキスで塞ぐとは、僕としては失笑を禁じえなかった。」
止まらない、止められない。生まれてはじめての性欲の暴走。
「や、やめろ」
ハルヒがよがり、声を上げ、快感に酔いしれるのを感じ取り、己の欲望へを変換していく。
「大衆が騒動に目を向けている隙に二人だけの時間を作り出し」
「……お願いだ」手の震えが止まらない。
「愛しき相手を己の色に染めていく。枯れてるようで十分野心家じゃないか」
「やめろォォ―ッ!」

未来人の高笑いがあたりに響く。
ああ、久々に切れちまったよ。メーターを振り切った。屋上へいこうか。
俺は片手を離し、殴りかかろうとする。とびきりのコークスクリューを――――

グイッ!
その右手を長門が強力に掴んで離さない。
俺の右手はうんともすんとも言わなくなってしまった。
「っ、離せ長門っ!」
「だめ」
「いいからその手を離せ!」
「それはできない」
どうしてだ、こういう奴は殴らなきゃ判らないってお前だって理解できるはずだ。
「殴ったら」
そういいかけると、またしても壊れそうな表情で「あなたが壊れてしまう」

俺がコワレル。
その言葉がスイッチだったかのように俺は未来人から手を離した。
『俺らしくない』と頭の中でようやくその感情が出てきた。
一体、俺はどうしてしまったというのか、分からないがどうしようもない。
けど確かに今日の俺は何か変だ。ましてや人を黙らせるのにキス何て俺がすることじゃない。
俺はアイツのブレーキ係でなくてはならないのに。ああ、何やってんだろうか。みっともない。

俺の中からドス黒い悪魔が抜けていくと同時に普段の感情が俺に入ってくる。
「そう、それでいい」
すまない長門。どうやら俺はまたこの宇宙人の少女に助けられたようだ。
長門はいつもと違い、しっかりと首を上下させた。
609525:2006/05/05(金) 02:58:33 ID:o1LRbgzQ
「まったく、この時代は愚か者だらけだ」
未来人はその態度を変えることはない。
「では聞きますが、あなた方の今回の目的は何ですか?」
古泉があくまで紳士的に答えているが目を見開いていて怖い。
「今回の僕ただのサポートだ。主犯は別にいる」
「誰だ、その主犯は」
「あんたに離す義理はない」
俺はその癪に障る態度を叩き直してやるように殴りかかるが、
やっぱり長門が、しかも今度は両手を掴んで離さない。ごめんなさいもうしません。

「では、どうしても離す気はないのですね」と古泉は念を押す。
「いや、ここで僕が今行われている計画を話すのは規定事項だ」
話をする気ではあるらしい。それならとっとと話せキザ野郎。

俺に代わって古泉が尋問をするので俺と長門は一歩離れて奴が逃げ出さないように見張る。
「長門、主犯が分かるか?」
「………」
と無言で首を縦にも横にも振らずじっと未来人を見ている。
「おそらく我々と同様の存在が主犯」
「すると急進派ってやつらか」
「そうとも言い切れない」
急進派ではない情報思念体という事は長門の派閥から裏切り者でも出たのか?
「そもそも我々の派閥の敵対勢力は急進派だけではない。
 おそらく未来と結託して発言力を持たんとする存在。」
そこまで長門が話すと急にあたりがグラグラと揺れ始める。

「どうやら始まったようだ。」
未来人はつぶやくと、捨て台詞と意味深な言葉を残す。
「機関のあんたに言ったのは全て嘘だ。嘘をつくのが規定事項だからな」
なんて野郎だ。いやそもそもこいつの言う事を信頼してはいけないのかもしれない。
「それは心外だ、だがここからは信じていい。これは」
「規定事項だからか」 
「そうだ、今回のターゲットは涼宮ハルヒではなくキョンと言われるあんただ」
「俺がターゲットだと?!」
朝倉でもあるまいし、俺自身はなんの特徴もない一般人代表なのに何故狙われる。
「何度も聞いてるだろうがあんたは涼宮ハルヒに選ばれし存在だからだ。
 そしてあんた自身も涼宮ハルヒを選んだ、と言っておこう。
 どうやら退場の時間のようだ。敵ながら塩を贈らせてもらう。健闘を祈る」
未来人の男は言い切った後、忽然と姿を消した。
610525:2006/05/05(金) 02:59:24 ID:o1LRbgzQ
「すごいですね、これが情報思念体が作り出す閉鎖空間ですか」
古泉が驚いている。見慣れてるだろうに。
そもそも長門の説明では情報思念体ではないような雰囲気もあるが。
「まあ、時間遡行とかは仲間外れですからこういうのを楽しまないと」
おいおい、機関さん。こういう職務態度はどうなんですか。

「……ごめんなさい」
「どうして謝る?」
「今回、あなたの力になれない」
俺の中にある頼り癖を見抜いての発言なんだろうか。
「いいさ、いつも長門に頼りきりだったからな。
 今回はゆっくり休んでろ。俺がなんとかする」
「………うん」
人間じみた感覚を持ったその返事に俺は安堵した。
今回は俺に向けての挑戦状だからな。

「キョン!」
図書館があったであろう方向になんとハルヒと朝比奈さんがいるではないか。
「あわわわわ、ご、ごめんなさい!」
朝比奈さんはこの状況を理解したのか、ハルヒに異次元空間がばれてしまったのを謝っているようだった。
「あんた正面玄関で何してるのよ」
大丈夫ですよ朝比奈さん。ハルヒは気がついてません。
しかし不思議だな、俺は変化に気づいてるのにハルヒは全く気がついてない。
やっぱり俺も、いや俺のほうがこの不可思議な連中の仲間入りしてたのかな。
あれ、なんか力が入らないぞ。って倒れちまったぞ、おい。
仰向けになっているとハルヒが寄ってきて俺の名前を連呼する。
ああ、去年の末もこんな感じだったのだろうか。だんだん視界がぼやけてきた。
時間遡行するときは目を閉じろって朝比奈さん言ったけど、こいつを眺めながらってのも乙だな。
「手を伸ばしたら握り返してくれるかな」と思い、手を伸ばす。
そしてハルヒが俺の手を握り締めたところでブラックアウトした。


目を覚ますとハルヒが俺の手を握り締めていた。
いや、服装が違う。こんなに高価な和服を着たハルヒを見た事がない。
「恭一郎……よかった。」と俺が知らない名前を呼ぶ。
「……恭一郎って誰?」
「名を忘れてしもうたか。谷川恭一郎長龍、それがおぬしの名じゃ」
俺は何時、戦国武将のような名前を親から承ったんだ。
「何を馬鹿な事を申してる。時は応仁の乱から四拾年。戦国の世じゃ。
 おぬしは真の戦国武将なるぞ!」

え、まじですか。これって「あててんのよ」で有名な漫画ですか?
何か追いつけないんですが、どうやら俺は戦国時代に来てしまったようです。
よく似てる、どこか違うな、ホトトギス。
611525:2006/05/05(金) 03:12:11 ID:o1LRbgzQ
投下終わります。ありがとうございました。
修正版
ttp://sakuratan.ddo.jp/uploader/source/date13649.txt
612名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 03:19:55 ID:2Apvbti7
>>525も含め皆乙!!
自分も小説… 
では無くてハルヒとキョンがラジオやってる的なものを落とそうかと思ってるんだがそういうのってどう?
613名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 04:06:00 ID:oglTWqgp
>>612
やってくれ。



神様方、このスレには鶴屋さんが不足してると思うんだ。(みくるも殆ど出ないけど)
614名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 04:17:02 ID:/jUXA/0a
神に期待するよりも自分でひねり出す方がいいのかもしれないな
615名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 05:23:10 ID:fXAAYpXq
鶴屋さん大好きだし、書いてみたい気持ちはあるが本心見せないキャラだから書きにくいんだよね…
616名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 06:41:03 ID:mp0vOunV
>ああ、久々に切れちまったよ。メーターを振り切った。屋上へいこうか。
バロス
617名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 07:42:19 ID:+S/xr8Gu
駄目だ
考えれば考えるほどグロ猟奇ものになっていく…
俺の脳内は猟奇祭かっての
618名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 08:57:16 ID:N8396FaN
>>617「それは涼宮さんが望んだからです」
619涼宮ハルヒのGW6:2006/05/05(金) 10:09:53 ID:C9oO4EQx
さて、俺の愚息は既にハルヒと一緒になりたいと喚いているが、ハルヒのこんな顔を見る
機会なんか滅多にないだろう。
暫くは焦らしてみるか。
俺はハルヒの割れ目に指を這わせる。
既にトロトロにとろけているそこは容易く指を飲み込んでいく。
「はぁっ…はぁん…」
ハルヒは既に俺に身を任せているらしくロクに抵抗もしない。
くちゅくちゅと割れ目の中から愛液が溢れ出す。
愛撫に合わせて次第にぷっくりとクリトリスと乳首が自己主張を始める。
俺はハルヒの胸を優しく揉んでいく。
胸の先端は既にこれ以上はないと言うほど突っ張っていた。俺はその先っちょを指でくり
くりとこね回していく。
「やぁっ!キ…キョン…なんかエッチよ、その触り方ぁ…」
ハルヒの白い肌がさっきとは違う桜色に染まっている。呼吸にも喘ぎが多く混じり始め
た。
既に愛液でベッドのシーツはべっとりと濡れている。
ハルヒがもじもじと太ももをこすりあわせると水音が響くほどだ。
「…ねっ、ねぇキョン…んあっ…もう…我慢、できないのっ」
俺もそろそろ理性が吹き飛びそうだ。
「ああ、…入れるぞ」
俺はハルヒの体を下にすると大きく足を開かせる。
正直スゴい、今のハルヒの姿を見てるだけで暴発しそうだ。
俺はハルヒの割れ目に自分のナニを押し当てる。先走りと愛液が一つになる。
既に亀頭の先端はハルヒの中に飲み込まれている。
そのまま急がず、ゆっくりとハルヒの膣内に押し入っていく。
さしたる抵抗も感じなかったが、つながっている部分から流れる赤い血はハルヒの初めて
を奪った証であった。
「痛くないか?」
俺はゆっくりとハルヒの中を前後に動きながら訪ねる。
「ううん、キョンの…とってもあったかくて…気持ちいいの」
そう言ってハルヒは足を俺の腰に絡める。
「もっと動いて、気持ちよくなって……キョンが気持ちいいと、私も気持ちいいから…」
その一言で、理性が消し飛んだ。
そこからの俺らは発情期の獣のようだった。
俺は遠慮なくハルヒの中を蹂躙する。
ハルヒも負けじと拙いながらも腰を使い、締め付けをキツくする。
どちらともなくキスをねだり、互いの全てを飲み込もうとした。
やがて俺がハルヒと本当に一つになってしまったのではないかと錯覚しかけた時、限界が
訪れた。
620涼宮ハルヒのGW7:2006/05/05(金) 10:13:08 ID:C9oO4EQx
「ハルヒっ…もう…出るっ…!」
ハルヒは絡めた足に力を込めて引き抜こうとする動きを拒否する。
「中にっ!中に出してっ!キョンをっ!キョンを沢山ちょうだい!」
その言葉で最後のダムがトマホークミサイルで吹き飛んだ。
俺はハルヒの一番奥でたっぷりと濃い精液を吐き出す。
不思議と後悔はなかった。むしろこうするべきだったのかと思うくらいだ。
やがて荒い息を整えたハルヒが満足そうに微笑む。
「ふふっ…キョンが沢山、私の中で泳いでるわよ…」
その後悪戯っぽく笑って。
「今日が危ない日だったら、絶対妊娠しちゃってるわよ」
やれやれ、責任とって、と言われたらどうしようかとヒヤヒヤしてた所だ。
俺が内心安心しながらハルヒの中から引き抜こうとすると。
「あら、まだ抜いちゃダメよ、このままシャワーまで連れてってもらわなきゃねぇ」
不適な笑みで俺に向かってこれからの計画を語るハルヒ。
子供の数だとか結婚式だとかの話をするハルヒを後目に、俺は腰を痛めない行為の仕方を
真剣に考えていた。

621名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 10:17:02 ID:C9oO4EQx
曲がりなりにもなんとか完結させられました。
初めて書いた作品ですから今見返すとどうしようもない矛盾が盛りだくさんです。

お目汚し失礼しました。
622名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 10:49:30 ID:xAMdBgtr
>>621
GJでした!
623名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 12:00:47 ID:85JsYhzu
>>617
そんなに内臓バーンでウジ虫ぼーん、くびちょんぱなら

猟奇・鬼畜・グロ・嗜虐・リョナ系の総合スレ 第5章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1144720394/

に投稿して警告付きでリンクを張ったりしたらいいんじゃないでしょうか。
創作意欲を殺すのは勿体ないですよw
624名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 12:40:30 ID:Ef2SmL/C
警告つけるならこのスレにテキストでうpっても同じなんじゃ
625名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 13:17:56 ID:iz9i8Aon
103 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2006/05/05(金) 05:12:40 ID:rjQHB+gb
168-xxx 涼宮ハルヒの絶頂
高校生活最後の日、俺とハルヒは並んで帰り道を歩いていた。ハルヒが突然「キョン、そのさ、セ、セックスしたくない?」と尋ねてきた。
「高校でやりたいことはほとんどやったつもりだけど、まだセックスしてない。だから今日しかないの。キョン今から家に来なさい。」
そんな風に誘われたのはいいが、ハルヒの生物学的性交渉は全世界、全宇宙の注目の的であろう。
となればその相手となる俺も全宇宙的に観察の対象であるに違いない。そんな状況でまともに機能する男性がいたら御一報頂きたい。
当然ながら俺とハルヒの初体験は散々な結果に終わった。口では「全然気にしてないからキョンも気にしないで」
と言っていたハルヒであったが、世界の異変はその夜から起こり始めた。
小泉から電話がかかってきて、閉鎖空間が異常な規模で発生している事、神人もこれまでにないくらい強力で
自分たちではもう手に負えない事、自分も深手を負ってもう二度と会えないであろう事が伝えられた。
今まで聞いたことのない口調と雰囲気が事の深刻さを物語っていた。
長門に連絡すると今すぐマンションに来るように言われる。長門のマンションには朝比奈さん(大)もいた。
二人とも事情を完璧に把握しているらしく、俺はただうつむくしかなかった。朝比奈さん(大)はブラウスのボタンを1つずつ外しはじめ
「ふふ、私が教えてあげるから、今度は上手くしてね」とやさしく微笑んでいる。
長門とはというと、おもむろに近づいて来て俺のジーパンとパンツを勢いよく下ろし、
高速で何やら唱えるとペニスを咥え込むように咬んだ。「うっ」痛気持ち良い感覚が脳天を刺激する。
「これでもう萎えない」と言う長門の頬は薄紅色に染まり呼吸が通常の1.5倍位上がっていた。
長門が再びペニスを口に含むと同時に、朝比奈さん(大)口を塞がれその舌が俺の口腔内を蹂躙する。
んちゅ、じゅっじゅっぽじゅぽ、じゅるちゅっ、俺の上と下で淫靡な水音が響いている。朝まで3人は交わり続けた。
その後、朝比奈さん(小)との予行演習を経て(朝比奈さん(大)による強制命令)過去に戻る。
はたしてハルヒとの初体験を無事に済ませることができるのだろうか。
626涼宮ハルヒの願望:2006/05/05(金) 14:24:07 ID:VSXyXjy2
神の多さに混乱しつつとりあえず続きを…
まだ終わりませんが…
627名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 14:25:57 ID:jExkkk+I
エロパロ異空間で神人が大暴れ、小泉くんも大変だ。
628涼宮ハルヒの願望 3:2006/05/05(金) 14:27:45 ID:VSXyXjy2


 時が止まったかのように思われた。

 いや、それは単に俺の思考回路が一部区間通行止めになっただけであり、本当に止まったわけじゃない。
 自分で言うのも何だが、俺はこの一年で何があっても動じない、図太い神経を手に入れた。
 だが今の俺はそれを裏切るかのように直立姿勢を崩せない。言わば、絶句している。
 何故かというと、俺の目が確かならとんでもない情景が浮かんでいるわけで。…
何故こんな事になったのか、俺の脳はそもそもの原因へとフラッシュバックした。




629涼宮ハルヒの願望 4:2006/05/05(金) 14:36:21 ID:VSXyXjy2


「さてと」
 意味もなく呟きながら、俺は渡り廊下を歩いていた。
 HRも終わり、文芸部部室へと向かうべく廊下を歩いている所を古泉に捕まり、
 いつぞやのように野郎二人でお茶(呑んでたのはコーヒーだったが)しつつ、
解説好きの超能力者の話を永遠と(しかも内容の薄いヨタ話だった)
聞いてやっていたがために余計な時間を費やし、部室へ向かうのが遅れてしまったのはひたすら不愉快だ。
 あいつは用事があるとの事で帰ったからいいが、掃除当番であるハルヒよりも部室に行くのが遅れてしまったのは実に痛い。また何か突拍子もない事をやらされるんだろうな。
「やれやれ」
 ため息をつきつつ階段を上がった所で…意外な人物に出会った。

630涼宮ハルヒの願望 5:2006/05/05(金) 14:37:20 ID:VSXyXjy2


「長門?」
 間違えるはずがない、階段を上がりきった所に、長門有希の無表情度MAXの顔があった。
「…何をしてるんだ」
 この時間なら長門は誰よりも早く部室にいて、鈍器になりそうなハードカバーに没頭しているはずである。
 こんな所にいるのは何か意味があるんだろう。
「………」
 長門は答えようとせず、ただ廊下の先をじっと見ている。
 思わず目を追ってみたが、何もない。ずっと廊下が続いているだけである。
「部室、行かないのか?」
 凝視しないと分からないくらいの角度で頷く。短めの髪がわずかに揺れ、いい香りがした。
 シャンプーの香り?ちゃんと髪洗うんだな…案外シャンプーハットとか使ったりして…ってそんな事は後だ。
「何かあるのか?」
「……涼宮ハルヒがいる」
 あいつが部室にいても何らおかしくはない。鯉が川にいるのと同じだろう。
「対情報操作用遮蔽シールドが展開されている」
「すまん、なんだって?」 俺には早口言葉にしか聞こえなかった。
「入ろうとする者を拒む、直視できない防御壁」
「なんだってそんなもんが部室に?」
「涼宮ハルヒの能力」
 またか…てえことはあいつは誰も部屋に入ってこないで、と思ってるんだな。
「そう」
 雀の涙のような声。
「だけど、少し特殊」
 続きがあるとは思わず、俺はベタなコントのようにずっこけそうになる。フェイントを食らった気分だよ。
「防御壁を破る鍵…それは、あなた」
「…なぜだ」
「理由は言えない。だけどあなたにしかできない」
 そんな事言われてもな。
「がんばって」
 ……わかったよ。
 千人針でも縫ってほしい気分だ。長門と朝比奈さんとでな。それだと二人針になっちまうのだが、それだけで迫撃弾にも耐える自信があるね。
 くだらない事を考えているうちに、俺は問題の文芸部部室、もといSOS団アジトの前へやって来た。
 俺には何も感じないが、果たして防御壁とやらは何処にあるのか…はたまた、もう破った後なのか。
「ハ、ハルヒ?」
 恐る恐る呼んでみる。返事はない。見ると、ドアが少しばかり開いている。
 ハルヒは誰かが来ることを拒んでいる。だから誰も入れない…ただし、俺以外。
 意味が分からないが、ここは長門を信じて強行突破するしかないだろう。
「入るぜ」
 俺は何処かの団長の如く、一気にドアを開け放…とうとして踏みとどまった。微かだが、確かに中から声が聞こえたのだ。そりゃホラーじゃあるまいし中に人がいるから声も聞こえるのだが、それにしてはちょっと……俺の名前を呼んだような気も…

「キョン…」

 …やっぱりだ。
「あぁっ…キョン…」
「!?」
 今のは…ハルヒ?
「くぅ…あっ…キョン」



 回想終了。こうして俺の意思は冒頭へと戻る。

631涼宮ハルヒの願望 6:2006/05/05(金) 14:38:06 ID:VSXyXjy2


 俺が我に帰るまでにどれくらい経ったろうか。イスカンダルまでいっちまったんじゃないか。
 それほど、俺の受けた衝撃はでかかったんだ。
「くぅ……キョン…」
 まあ年頃の女の子だったら体を持て余したっておかしくはない。いつだったか、あいつはそんな事を言ってた気がする。だが、まさかあのハルヒが…?
 いや待て、問題はここが学校であるとかここからだとハルヒの指を這わせている部分が丸見えだとかそんな事はどうでもいい。
 ハルヒは、何と言って自分を慰めているか、だ。
 キョン。キョンキョンじゃないとすればそれは俺だ。そしてキョンキョンは女だ。
 まさか、ハルヒは俺に触ってもらっているつもりで……?
 俺も男だ。見てはいけないと知りつつ俺の目はハルヒのせわしなく動いている指を凝視してしまう。
 かすかで薄い恥毛。そして見えては隠れるハルヒの第二の唇は、ピンクと言うよりは赤色に近い。
 そこを激しすぎるくらい上下に擦りたてるハルヒの指は、溢れんばかりの愛液がなければ摩擦で焼けてしまいそうだ。
「あぁぁっ…キョン…」
 ハルヒの指がラストスパートをかけ、一気に加速する。
「ううっ、ふぅ……あぁっ…はぁ、イクっ!」
 ハルヒのスレンダーな身体が、まるで別物のようにがくがくと跳ねた。
 イッたのか…?俺の事を、考えながら?あのハルヒが、俺でイッた?
「あんたのせいよ…」
 息を落ち着かせながら、ハルヒは呟いた。
「バカキョン……」
 その言葉を聞くや否や、俺は今度こそ勢いよくドアを開いた。


632名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 15:28:06 ID:4PHVrjFa
>>594-598
まさかこれで終わりとか言わないよね?

633名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 15:29:16 ID:stakuCxq
>>632
言ってるじゃないか
634名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 15:37:44 ID:quJ41Wk9
>>631
とてもGJ
635名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 16:48:59 ID:aktwt4zW
>>631
GJ
636名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 16:49:50 ID:iwx91LP1
「暑い…」
思わず言葉が漏れる。
もう九月も終わりだってのにいったいこの惑星はどうしちまったって言うんだ。
俺はこの星が徐々に太陽に吸い込まれていく様を思い描き、頭を振った。
なんだかそんな馬鹿な考えすら今では洒落にならないような気がするからだ。
しかしそんな茹だるような暑さの中にあっても律儀に文芸部室に向かっている俺は何を考えているんだろうね。
当然部室にはクーラーなんて備え付けられてないし、あるのは最近どうも調子の悪い扇風機が一台だけだ。
まあいいさ。家に帰ったところで暑いのは同じなんだ。だったら朝比奈さんのお茶と笑顔を楽しめるこちらを選択するのもけっして間違いとはいえないだろう。

コンコンと部室の扉を二回ノック。朝比奈さんの着替え場面に遭遇してしまわないようにと習慣化してしまったが、そろそろそんなドッキリハプニングが懐かしくなってきた。

「はーい。どうぞ。」
いつもどうりの返事。きっと中ではメイド服の朝比奈さんがけなげに給仕活動に勤しんでいる事だろう。

果たしてそのとおり、中にはいるとメイド姿の朝比奈さんは
「今、お茶を入れますから少し待っていてくださいね。」
と明るく笑っていた。

ああ癒される…
今この瞬間、蒸し風呂のようなこの文芸部室はたとえどれほどの高級リゾートであろうと及びもしないパラダイスだ。
しかし朝比奈さん、あなたそんな恰好で暑くないんですか…
忠実にハルヒの命令を守り続ける朝比奈さんの忠義に目頭を熱くしていると、

「やあ、どうも」
と、この暑さの中でも関係ない古泉の爽やかスマイルが目に飛び込んできてしまった。
パラダイスが一転して元の文芸部室に戻った心地だ。
「涼宮さんは今日は来られないようですね。それでもしっかり部室にやって来るとは、あなたもご苦労な事ですね。」
そんな事は自分でも分かっているが、お前には言われたくないぞ。

さて、ハルヒが今日はいないという事は残りの団員はただ一人。
隅の方に目を向けてみると、分厚い本に目を落としていた少女がこちらを向き小さく会釈した。
我等が団員にして、唯一の文芸部員でもあるその少女、

喜緑江美里がそこにいた。
637名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 16:51:41 ID:iwx91LP1

何か言いようのない違和感を感じる。
しかしどれだけ考えたってその違和感の正体に行き着くことはできなくて、
「どうかしましたか?なにやら変な顔をなさっていますが。」
と古泉が尋ねてくる。
「いや、気のせいかも知れないが、なんか変な感じがしないか?」
「変な感じ…ですか?朝比奈さんの恰好もいつも通りですし、喜緑さんもいつもと変わりません。涼宮さんがおられないのが唯一の……ああ、そういうことですか。」
と、ニヤニヤという音が実際に聞こえてきそうな笑みを俺に向けてきやがった。

違うぞ!そういうんじゃないからな!
「まあ、そういうことにしておきましょうか。」
クソ、古泉なんかに話すんじゃなかった。

しかし実際にどうにも妙な感覚が絶えないのだ。
ちょうど去年の先月頃に体験したエンドレスサマーでのあの感覚に似ていて…
そういえばあの事件はどうやって解決したんだったか。
たしか朝比奈さんと古泉が異変に気づいて、でも確信を持ったのはあいつが…
??
駄目だ。咽元に引っかかった小骨がどうやっても取れないような…
いや、違う。小骨なんて言葉で済ませていい物じゃないはずだ。もっと大切な何か…

結局それからは、古泉は独りボードゲーム、朝比奈さんはすかさず空になった湯飲みに茶を注ぎ、喜緑さんは読書し続け、俺はウンウンうなって答えの出ない考え事をし続けるだけだった。
ハルヒのいない時の活動はこんなもんだ。いつも通り。
そう、俺以外はいつも通りのはずなのに…
638名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 16:54:14 ID:iwx91LP1
家に帰り自室に戻ってからも俺の疑問は続く。
なにかおかしいんだ。今日の部室はどこかおかしかった。
俺が一年と半分近くを過ごした思い出とはどこかが…

思い出…
「そうだ、アルバム!」
名案だ。思い出の中にある部室と違ったというのなら、その思い出と実際につき合わせてみればいい。
俺にアルバムを残すような趣味はなかったが、ハルヒが事あるごとにパシャパシャ撮っては現像して渡して来るのだ。
捨ててしまうのも忍びないので保存しておいたものがここに…

アルバムの中にある部室の景色、それは今日目にした風景となんら変わりのないものだった。
ハルヒがどの写真でもど真ん中に写っていて、古泉は変わらぬ爽やかスマイル。
朝比奈さんは控えめに、俺は憮然と。
そして端のほうで椅子に座りながら、本に落としていた目を少しだけ上げてはっきりと微笑んで写っている…喜緑江美里…



「違う」
そうだ、違う。今度ははっきり分かった。

喜緑さんが座っている辺りだけ安っぽい嵌め込み合成したような違和感がある。
例えどんなアイドルのアイコラ写真すら見破ってしまうような夢のない男に見せたところで、この写真は本物だと保証してくれるだろう。
そりゃそうだ。実際に本物なんだろうから。
これは俺だから気づくんだ。

俺の知ってる宇宙人はこいつじゃあない。無口で無表情で、でもけっして無感情ではなかった。
この写真のこいつのように、作ったような器用な笑い方はできなかったんだ。


今年の七夕頃、四年前の七夕の思い出を話していたのは…
その時、表情の作り方を知らなくて、不器用に、でもはっきりと微笑んでいたのは…
そうだ、忘れていいはずがない。
俺は驚きと喜びと共にその瞬間を脳裏に焼き付け、これからなにが起ころうとも今この瞬間のことは一生忘れないだろうと思っていたんじゃないか。

「長門っ!」
その名前は自然と唇から漏れ出した。
639名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 17:12:10 ID:NtMvKAJf
GJ!!
640名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 17:12:21 ID:iwx91LP1
タイトルはありきたりなところで「長門有希の消失」とでもしとくが、
これどうやってもエロになんねーな。

スレ違いだな。
消える。
641名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 17:13:22 ID:/jUXA/0a
投げっぱなしはエロ無しよりもだめだと思うが
642名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 17:17:48 ID:6xHemSqz
つーか、エロパロはエロ有りでも良いってなだけで、
エロ有りじゃないとダメなんて事は無いわけだが。
643名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 17:17:49 ID:InH6kIhJ
エロ無しは無罪 投げっぱなしはモラル的にちょっと グロは有罪
644名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 17:30:02 ID:iwx91LP1
分かった。書く。
でもまだできてないから、そのうち。
期待せずにエロの間の箸休め程度に思っといてくれ。
645名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 17:37:45 ID:jExkkk+I
大丈夫だにょろ、まってるっさ!
ハルヒの突拍子の無いイベントで
振り廻されて来た連中だから気は長い。
646名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 17:44:34 ID:jJuTdlfG
ある天気のいい日の真っ白なチャペル
白いハトも空を羽ばたいている。
そして俺は真っ白なタキシードを着て隣には純白のウェディングドレスを着た花嫁がいた。
これは俺の結婚式である。隣にいる花嫁は朝比奈さん・・・?
いや朝比奈さんは古泉や谷口や国木田らとともに参列者としてライスシャワーを投げている。
長門、朝倉もいてそして鶴屋さんもいる・・・・・・・
ていうことは隣にいる花嫁は、まさか・・・・・・・

涼宮ハルヒであった。

「キョン、これからはずーっと一緒だからね!覚悟しなさいよ!離婚なんて絶対許さないからね!」

「うわあああああああ!」
俺は幸福の絶頂から不幸のどん底へ一気に突き落とされた気分になった。

「はっ!?」

夢だった。気付いたら体中は冷や汗でビッショリぬれていた。
まさに悪夢だった、正夢にならないことを祈りたい。しかし花嫁姿のハルヒはキレイだったな・・・・・
「いかんいかん!」
不覚にもそう思った自分を呪いつつも汗を流すべく自室から風呂場へ向かったのだった。
647623:2006/05/05(金) 18:22:46 ID:85JsYhzu
>>624
うpローダーだと消えるのが早い場合が多いし、
どっかのスレならDAT落ちしてもファイルは残るし、保管庫に保存されればさらに安心と言うことです。

最高記録はたしか40レスくらい使って投下したこと有るけど、他に上げてあとで消えてるよりはなぁと。
面倒だったが…。
648名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 19:16:29 ID:EPzj0ih0
>>646
ベタなネタだがハルヒのセリフに萌えた
649名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 20:15:07 ID:Ef2SmL/C
誰か保管庫作ってくんないかなー
最近の流れと勢いを見るに専用のがないと勿体無い
650涼宮ハルヒの対決2:2006/05/05(金) 20:23:08 ID:BgaLqPl3
>>545-548の続き

 トンネルを抜けるとそこは雪国ではなく、御伽の国、即ち遊園地。楽しげで少し切ない
メロディが場内に響きわたる中、ミヨキチこと吉村美代子は、マスコットキャラを模した
着ぐるみが差し出すキャンディを嬉しそうに貰い、うち一つを俺に渡しながら可愛らしい
顔を綻ばせた。
「あのっ、良かったら食べてください」
「ああ、ありがと」
 肩に触れるか否かの微妙に保ちつつ、俺と彼女は寄り添うように遊園地のメインストリートを
闊歩していく。
「あれ、乗りましょう!」
 人差し指の先にあるのは、回り回るコーヒーカップ。スカートの裾を揺らして
抜けそうなくらい白い太腿を晒しつつも、はしゃいでいる少女は非常に眩しく見えた。

 相手が小学生とはいえ、これはデートをしているといっても良いのではないか。しかも、
輝き始めたダイヤの原石のような可憐な少女とだ。俺に不満のあろうはずもなかった。
 しかし、如何せん無邪気な好意を向けられることに、俺は慣れていなかった。
 ここ一年の間、SOS団の構成員として、随分とシニカルな体験をしてきた為か、物事に
対して慎重、いや単に前に進むことに対して臆病になってしまっているのかもしれん。
651涼宮ハルヒの対決2:2006/05/05(金) 20:23:55 ID:BgaLqPl3
 確かに朝比奈さんとは、茶葉を買いにいった時を含めて、幾度かデート気分で二人きりで街を
歩いたことはある。しかし結局のところ、朝比奈さんは未来人としての任務から枠を踏み越える
事はなく、その度に軽い失望を味わう反面、奇妙な安堵を覚えもしたのだ。
 一定の好意を寄せられながら、ある距離からは決して踏み込まない、踏み込ませないという、
常に安全圏にある関係は、物足りなくても居心地が悪いものではなかったからさ。
 長門はどうなんだろう。彼女は俺の生命の危機を幾度か救ってくれた恩人だ。よって長門の
危機を救う為なら、例え己の生命に危険が生じても逡巡することはないだろう。しかし、
恋という繋がりで結ばれることを望むか、といえば少し違うような気がする。
 敢えていえば厚い信頼関係、または親友と呼ばれる間柄になりたいとは望んでいるのだが。
 じゃあ、ハルヒは?
 答えたくないね。黙秘権を発動したい。 

 純真無垢な笑顔を見せる美代子が向ける感情がどんな物なのかは、いくら鈍感な俺とはいえ、
分からない訳ではない。しかし、彼女が何時、何処まで踏み込んでくるか分からないという
ことが、繊細な俺の心を途方も無く揺らしてしまう訳だった。
 かなりへそ曲がりでややこしい思考回路のおかげで、今ひとつ純粋に遊園地でのイベントを
を楽しみきれなかったが、それでもミヨキチが、家に遊びに来る時に見せる大人しさとは
うって変わってはしゃぎまくって、ジェットコースターや、絶叫マシーンに引っ張っていったり、
アイスクリーム屋でバニラの上にチョコとストロベリーを載せて喜んだりするのを眺めているのは、
決して悪い気分では無かった。
652涼宮ハルヒの対決2:2006/05/05(金) 20:25:08 ID:BgaLqPl3
「キョンの莫迦」
 連れ合いの女の子は、確か吉村美代子といってたっけ。
 仲良くお茶を飲んでいる二人から、少し離れた席であたしは不機嫌そうにストローの
端を噛んでいる。向かいに座っている古泉君は苦笑している。
「平凡ながら微笑ましい光景ですね」
「キョンは、誰にでも無駄に優しいから」
 あたしは知っている。キョンは不必要に他人を傷つけることを絶対にしない。
「さて、これからどうするんですか。涼宮さん 」
 古泉君は、こほんと軽い咳払いをした後で尋ねてくる。
「どうするって。そんなの決まっているじゃない。キョンが暴走しないように見張って
いるのよ」

「本気でおっしゃっているようには思えませんが」
 どういうこと?
「さてはて。申し訳ありませんが、急に用事が出来てしまいましてね。どうやら途中退場
しなくてはならなくなったようです」
 微笑を絶やさないまま謝ると、全員分の代金をテーブルに置く。
「あ…… あの。あ、あたしもちょっと。ゴメンナサイ。涼宮さん」
「私も」
 まるできっかけを待っていたかのように、両脇に座っている有希とみくるちゃんも同時に
腰を浮かせる。
「ちょ、ちょっと」
 言いかけてあたしはやめた。他人のデートの追跡はそれほど楽しい作業といえないと
心の底では分かっていたから。

「涼宮さんは、どうなさるんですか? 」
「もうちょっとだけ。見てる」
 あたしの生返事に、古泉君は顔を綻ばせたままで、有希は変化の読み取りにくい表情で、
みくるちゃんは申し訳なさそうに頭を下げながら、それぞれ席を立っていった。
 あたしは。どうしようか?
653涼宮ハルヒの対決2:2006/05/05(金) 20:25:58 ID:BgaLqPl3
 長くなった陽が西に沈む頃になると、楽しかった宴も終わりが訪れる。

 遊園地からの帰り道、いつのまにか美代子は俺の手を握っていた。電車から降りて
しばらく歩いたところにある公園の脇を通りかかった時、美代子は俺に囁いた。
「あの、少し休んでいきませんか? 」
「ああ。いいよ」
 公園の端にあるベンチに腰掛けて、自販機で買ったスポーツ飲料を差し出した。
「飲むか? 」
「あっ、ありがとうございます」
 美代子は小さな喉を鳴らして、ほっと息をつく。
「おいしかった」
 顔を綻ばせると彼女はうーんと伸びをした。今更ながらに思う。とても妹と
同い年とは思えんな。DNAの基礎理論を長門あたりに伺いたいところだ。
 少し汗ばんだ額を白いレース付きのハンカチで拭いながら、ミヨキチは小さな呪文を
となえるかのように囁くと、俺の方を向いた。
「あのっ、今日は本当にありがとうございました。とても楽しかったです」
「いいよ」
 真剣な表情で面と向かって言われると、こちらまで顔が赤くなる。

「そ、それでですね」
 ミヨキチはもじもじと身体を揺らしながら暫く逡巡していたが、ようやく決心がついた
ようで、あどけない顔をあげて、俺の目をじっと見つめると、喉の奥から振り絞るように
して声を出した。

「あ、あなたの事が好きなんです」

(続く)
654名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 20:32:08 ID:Ef2SmL/C
GJ
ミヨキチかわええ
655名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 20:34:59 ID:InH6kIhJ
ハルヒ→キョン←ミヨキチ、それは新たなベクトル
656409:2006/05/05(金) 20:46:01 ID:WJmjVT5O
「……」
この光景は見覚えがある。
俺はそう思って下駄箱の前で硬直していた。

いつものように部室でうだうだやった後だ。帰ろうと玄関で上履きを脱いで下駄箱のふたを開けた。
下駄箱の中。俺の靴の上に無造作に置かれたノートの切れ端。
ただ違うのはそこに書かれた文字。あの時はきれいな女文字で書かれていた。今回は文字フォントのような明朝体。間違えようもない長門の字。
そこには、

『明日十二時、家に来てほしい』

と、だけあった。
あの時の悪夢が脳裏にハイビジョン映像のように鮮明によみがえった。夕日に照らされた朝倉の笑顔。異空間と化した教室での出来事。
そしてあのねじれた時間の冬の校庭。脇腹に幻痛を感じる。冷たい金属が体内に侵入する違和感。痛みよりそっちの方が大きかったよな。痛みは後からくるんだ、あれ。
しかし何で長門がこんなまねを?
……考えるまでもないか、ハルヒに聞かれたくないことがあるんだろう。しかし、このノートの切れっ端は心臓に悪いのでやめてくれ。ほとんどトラウマだ。

んで翌日。
幸い今日はハルヒが用事があるとかでいつものパトロールはなかった。だからこそ長門も俺を呼び出したのだろう。
ママチャリをこいでいつものように長門のマンションへ向かう。到着してこれもいつものようにインターホンのナンバーキーを押す。繋がった気配はするが声はしない。
『……』
「俺だ」
『入って』
これもまたテンプレートのような会話を交わす。ロックが解除され俺はエントランスに入った。今日は一人なので気楽だ。部屋の前まで来てベルを鳴らす。すぐに扉が開いた。
「いらっしゃい。入って入って」
明るい楽しそうな声。え、……長門?扉が開かれ、隠されていたその姿が見えた。

実体化した悪夢がそこにいた。

俺はその姿を見て、ああ血の気が引くというのはこういう感じなんだな、と頭の隅で考える。視覚情報で人を殺すことが可能なら俺が今見ているものは致死性の情報だ。俺の脇腹にナイフをぶち込み、あまつさええぐってくれた女。
朝倉凉子が、ここにいた。
「何、呆けてるの?早く入りなさいよ」
6571/2:2006/05/05(金) 20:46:35 ID:+l/imrFr
昼休み。昼食の時間だ。
いつものように国木田、谷口の二人と共に弁当を食べようとしたわけなのだが。
「……キョン。それはなにか?新手の宗教かなにかなのか?」
何をバカな事を言うかねコイツは。
「じゃあなんで弁当箱を上下左右全方位から眺める必要がある?
いいかキョン。弁当箱ってのは蓋を開けて中身を食べる。
それこそが唯一無二の使用法だ。観察する必要性などない」
そんなこと分かってるよ。
「…あ、ひょっとして。箸が無いの?」
国木田、ビンゴだ。賞品は無いけどな。
「御愁傷様」
うるせー。くそっ、どうするかな。
「食堂行って割り箸貰ってくればいいんじゃない?」
なるほど。それにたまには食べる場所を変えるのもいいかもしれないな。
よし、食堂行こうぜ。
「やだね。今から行ったって席が無くってウロウロするのが目に見えてるからな」
「悪いね」
まあ友情なんてこんなもんだ。
仕方ない、一人で行くさ。
俺は弁当箱を持ち食堂へ行くことにした。
ついでに谷口の弁当からエビフライを素手で拝借。
「お、俺のメインディッシュがー!!」
谷口の絶叫が耳に心地いいぜ。

さて、予想通りに食堂の席はすでに埋まってしまっている。
いるのだが。
ぽっかり席が空いている場所があった。
その中心では見た目こそ悪くない……つーか実のところ超絶にいいのだが、その内面はイラクの情勢並に
不穏極まりない女がカツ丼をかきこんでいる。
つーかハルヒなんだけどな。
ため息をつきつつハルヒの正面に座ると、ハルヒの眉がぴくりと動いた。
「ここいいか?」
「珍しいじゃないの。あんたが食堂にくるなんて」
「箸を入れ忘れたらしくってな」
備え付けの箸入れから割り箸を取りつつ言ってやる。
「ふーん」
そう言ってハルヒは再びカツ丼をかきこみ始める。
まったく、よく食べるな。まあいつもアレだけエネルギーを使ってるんだ。
これぐらい食べて当然なのかもな。
6581/2:2006/05/05(金) 20:47:08 ID:+l/imrFr
「なに見てるのよ。私の顔になんかついてるの?」
ああ。ご飯粒がな。
「っ!」
ハルヒは顔を赤くして頬の辺りを拭う。
違う、逆だ。
「わかってるわよ!」
言うなり、俺の弁当箱から卵焼きを奪い去る。
ぬぅ。三切れしかない卵焼きを奪うとは。
どうせならこっちの獅子唐を奪ってはくれまいか。苦手なんだ。
「キョン、好き嫌いはダメよ」
わーってるよ。まったく。
……こら。だから卵焼きを食べるんじゃない。
後一つしか残ってないじゃないか。
「わかったわよ。ほら、カツあげる」
ふむ。それはなかなかの交換レートだ。
ついでに獅子唐も――
「好き嫌いしない!」
……はい。

まあそんなこんなで。
いつもと違う昼食時間ではあったが、まあ、悪くはない時間だったといっておこう。

翌日の昼休み。
「……」
「お前のおふくろさんも間抜けだなぁ。まさか二日連続とは」
ほざく谷口の弁当からミニハンバーグを奪い取る。
悲痛な叫びなんざ気にしないで食堂へと向かう。
しょうがないだろ? 箸がないんだから。
そして食堂では多分ハルヒはまた一人で食べていて、俺はその正面に座るだろうさ。
しょうがないだろ? 他に座る場所がないんだ。
そう、しょうがないことなんだよ。

朝、母親が確かに箸を包みに入れるところを見ていたとしても。
弁当の包みに妙な違和感を感じたとしても。
今箸はないんだ。

どっかで落としたか、あるいは誰かが隠したかなんて知りたくもないし、知るつもりもない。
食堂へ行きたいんだよ、俺は。
文句あるなら言ってくれ。
箸を隠した誰かさんにも一緒に、な。

659元409:2006/05/05(金) 20:48:32 ID:WJmjVT5O
朝倉は俺の腕を無造作につかむと室内に引きずり込んだ。俺の背に回り、扉に鍵をかける。その金属音が俺には銃殺隊が弾丸を銃に装填する音に聞こえた。がちゃり。
「ほら、すわってすわって」
俺は小学生がお楽しみ会で操る人形さながらの動きで、朝倉に背を押されこたつの前に強制的に座らされた。思考が全然追いつかん。妙に暑い。しかし暑さ以外の要因による汗が全身を覆っていた。
「……何で貴様がここにいる」
宇宙人の物まねのような声でやっと言葉を絞り出す。
「ここにいたら、おかしい?」
からかうような笑顔で朝倉は俺の質問を質問で返した。そら、おかしいだろうよ。
「おまえは誰だ」
朝倉は、ふんと鼻を鳴らして笑う。
「その質問が一番状況に的確かもね」
朝倉はこたつの対面にすわり俺を見る。相変わらず顔には笑みが張り付いている。俺は少しだけ懐かしさを感じた。あの春の教室。クラスの女子の中心で笑っていた美人のクラスメイト。
「以前のわたしと今のわたしは記憶を共有していることをのぞけば別人。新しく作られたと言うのが正しいわね」
何の感動もなく、朝倉は自分がここにいる状況を説明する。
こいつの言うことを要約すれば、以前朝倉を派遣した奴らと別の勢力が『朝倉』という端末を再利用したと言うことらしい。当然そこには朝倉という個体が周辺に及ぼす影響を利用しようという思惑があるようだ。効果はあるな、実際俺なんかちびりそうだったし。
だが、疑問が一つ。この朝倉にはあの時の記憶があるのか?あの改変された時間の中で俺を刺したあの時の記憶が。
「どっちだと思う?」
そう聞いてくるって事は記憶があるな。しかしあれは長門がバグったせいで構成された時間の……。ちょっと待て。大事なことを忘れているぞ。
長門はどうした?
「長門さん?キッチンにいるわよ」
朝倉はキッチンに視線を向ける。そういや何かいいにおいがしているな。まるで気づかなかった。
長門が居間に入ってくる。……エプロンをしてるぞ、おい。エプロンといっても飛行機を停めておく方じゃないぞ。料理をする時付けるアレだ。いつもの制服の上にエプロン。割と似合うな。
「もうすぐできる。待ってて」
できるって何が?
「お昼ご飯。まだでしょ?」
食ってない。いわれて俺は急に空腹を感ずる。が。それどころじゃねえって。
「いいから食べていきなさいよ。せっかく長門さんが作ったんだから」
長門の手料理。確かにそれはそそられるものがある。前に食ったのはレトルトのカレーだったしな。どんなもの作ったのやら。ん、もしかしておまえも手伝ったのか?
「ええ。長門さん一人じゃロクな食事をしないから」
……またあの時の記憶がよみがえる。そんな俺を見て朝倉はにやりと笑う。こいつ分かっててやってるな。
「先にお風呂でも入ってきたら?」
660名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 20:48:34 ID:+l/imrFr
409氏申し訳ない。
すまんかったorz
名前も1/2のままだし。
ほんとに申し訳ない。
661元409:2006/05/05(金) 20:49:34 ID:WJmjVT5O

「お・ふ・ろ。さっぱりしてきてから食事にすればいいわ。ちょうどいい湯加減よ」
唐突になんだ?その隙に飯に毒を盛るつもりじゃなかろうな。
「あなたを殺すならもっと効率のいい方法をとるわよ。そんなめんどくさい事するもんですか」
効率のいい方法、ね。俺はそのその言葉にひやりとしたものを感じる。朝倉は相変わらず笑顔。……まあいい。とりあえず入れというなら風呂でもガス室でも入るさ。

長門の部屋の風呂はマンションにしては広かった。洗い場も湯船もかなり余裕がある。俺は湯船の中で足を伸ばして顔をこする。
「極楽極楽」
じじくさいって?まあいいじゃないか。と、その時。衣擦れの音がして脱衣所に影が差した。長門?
「湯加減はどうかしら」
朝倉キター!俺は湯船の中から鍋に投入された伊勢エビもかくやという勢いで飛び出した。桶を持って股間をカバーするのが精一杯。って、落ち着け俺……あ゛?
そこには『全裸』の朝倉がタオルを手にして立っていた。
「何やってんのよ。ほら背中流してあげるからすわって」
「ちち、ちょっとまて!何のまねだ、それは!」
「あら、サービス満点だと思うけど?」
朝倉は腰に手を当てて胸を張る。形のいい胸が揺れた。朝比奈さんほどではないがボリュームは十分だ。うむ、いい形……ってそんな余裕ねー!
「ほらすわって」
と、朝倉はいすを床に置く。かん、と音を立てて床に置かれたそのいすには前後に伸びるくぼみがあった。
スケベいすキター!ってどっから出したそれー!
かっくん、と肩を押されて、俺強制的にスケベいすに着席。朝倉はボディソープを泡立てる。スポンジに泡をとり、俺の体に塗りつけた。後ろから手を回し慣れた手つきで俺の全身をこする。どこで覚えたそんなテク。
「う……」
背中に柔らかな二つのものが当たった。首筋に朝倉の吐息が掛かる。
「どう、気持ちいい?」
そりゃいいですともさ。と、いきなりいすの下から手が差し込まれ股間のものがつかまれた。わあ、なるほどスケベいすってこう使うのかあ。て、違う!しかし動揺する間もなく俺の根本に柔らかな指が這い回り、先端をこすりあげた。
「んふ、おおきい」
かすれたような朝倉の声が耳元にかかる。すでに、もうたまらん状態になっていた俺はあっという間にフルスケールに展開されてしまった。男って悲しいなあ。
「はい、じゃ今度は寝て」
「あ゛?」
「ね・て」
朝倉はぽんぽんと床を叩く。床には薄いウレタンのマットがひかれているから冷たくはない。抵抗むなしく俺はまな板の鯉状態で床に寝かされた。朝倉が覆い被さってくる。
「泡踊りって言うのよね、これ」
662元409:2006/05/05(金) 20:51:57 ID:WJmjVT5O
全身をボディローションの泡まみれにした朝倉が体をこすりつけてくる。長い髪にも泡が絡むが気にする様子はない。腿を挟むようにして体を動かす。この微かにざらつく感覚は……あれしかないよな。
「じゃ、今度は逆」
朝倉の体が逆を向いた。つまり頭が俺の下半身に両足が俺の頭の横。当然目の前には。朝倉は膝を曲げて俺の上を動く。……こんなんなってたのか。結構複雑な。初めて見る女性のナニに俺混乱。
「あら」
俺の視線に気付いた朝倉は起き上がってこちらを向く。体を戻して俺の腹にまたがった格好になる。軽いな、こいつ。
「もっとよく見たい?」
朝倉は俺の胸に手を置いて挑戦的な笑みを浮かべる。俺無言。はい見たいですとは言えねえじゃんかよ。
「まあ、いいわ。はいサービス」
朝倉は腰をずらすと膝を立てて俺の胸の上で大きく足を広げた。普段は隠されているそこが露わになった。
「ここが外陰唇でここがクリトリス」
朝倉は俺の胸の上で指でそこを押し広げ、しかも解説までしてくれた。……死にそう。朝倉の陰毛はごく薄く、かすかに生えている程度だ。そのせいでよけい奥がはっきり見える。
「ここが尿道ね。そっちの方が好きかしら」
「それだけはかんべんしてくれ」
やっとの事で俺はそれだけ言った。顔の真ん前でそれは、刺されるより怖い。ふふ、と朝倉は笑う。
「じゃ本番いきましょうか。長門さん」
え゛?ながと?
かた、と控えめな音がして風呂の扉が開く。
「やっぱり、長門さんが先よね」
そこにはこれまた全裸の長門が!おおおおおおお長門おまェェェェェェ!!
長門は想像通りのスリムな体型だった。しかし決して貧弱ではなく、むしろ思っていた以上に女っぽかった。
胸は確かに豊かとは言い難いが、全身が柔らかな曲線で形ずくられている。細い手足がきれいに伸び、背から腰にかけてのラインがなめらかに繋がる。庇護欲をそそられる体型だ。
「すまない」
何故か長門が謝る。どういう事だ?
長門は横になったままの俺の横に座り込む。表情はいつもの長門。しかし一年にわたって培った俺の長門観察眼は微かに差した首筋の赤みと僅かに開いた唇からこいつがとても緊張していることに気づいた。
「じゃあ長門さん」
朝倉と長門が俺の両脇にしゃがむ。両側から俺のナニに二人の顔が近づいた。これはまさかと思ったら。
「んっ」
いきなり先端から長門が俺をくわえた。朝倉は裏筋から舌を這わせる。うわあ……。長門はとても丁寧というか優しいというかおずおずといった感じで舌を這わせる。だが、舌の動きは巧妙で俺は瞬く間に我慢できなくなる。
「ちょ、長門もうだめだ……」
「あらもう?」
朝倉があきれたように声を出す。しかし長門はむしろ大きく俺をくわえ込んだ。刺激が強くなる。
「う、長門すまん!」
663元409:2006/05/05(金) 20:52:59 ID:WJmjVT5O
俺は凄まじい快感とともに射精した。腰全体が脈打つ。下半身自体から放出する感覚。
長門はそのすべてを口で受け止めた。あふれた白い粘液が口の脇からあごを伝う。いつもは清楚な長門の顔が上気している。長門は中に残った精液を吸い込むように飲み込んだ。細い喉が上下してそれを嚥下する。
罪悪感。それとともに清浄なものを汚したという背徳感に俺はとんでもなく興奮していた。
「もう少し我慢なさいよ。あら、でも問題ないわね、堅いまま」
朝倉は弄ぶように先端を刺激。一度ぐらいの射精では全く変化がない。溜まった童貞高校生をなめんなよ。
「何、いばってんのよ。じゃ長門さんこっち」
長門がふらりと立ち上がって俺にまたがる。朝倉の女らしい体とは違った線の細い体型。かよわいといった表現がぴったりだ。しかしこの体勢は。
長門が俺をつかんだ。そっと。そして探るように入り口にあてがう。
「ごめんなさい」
長門は俺を見つめて小さな声でそういった。え?
次の瞬間長門は腰をぐっと落とす。うわ……。何か微かな抵抗を感じながら俺は長門の中に入り込んだ。熱い。しびれるような締め付け。
「んんっ!」
長門は俺をすべて飲み込んだまま、体を止めて息を荒くしている。
「おめでとう長門さん。初めては彼にあげたかったんでしょ?」
え?長門おまえ……。すると今の中の抵抗感は……。
「わかっているでしょ?わからないはずはないわよね?あなたはあの校庭で思い知ったはずよ、長門さんの気持ちをね」
言葉はきつかったが朝倉の声は優しかった。俺の横に寝そべり、上半身を押しつけ耳元でささやく。吐息が耳朶をくすぐる。しかしおまえがそれを言うか。
「長門さんはね、こんな娘だからわたしが代わりに言ってあげるの。だってわたしは本来、有希の影だもの。表と裏。陰と陽。二つで一つ」
そういやこいつらはもともと同じ奴らに作られたんだったっけ。とのんきに考えていたら長門が体を動かした。うわ!
「あああっ!」
長門が声を上げる。膝を曲げて腰を動かす。締め付けがきつい。中がこすれる感覚に俺はあっという間に我慢できなくなる。
「さあ、有希の中に出してあげて。思いっきり」
朝倉は胸を俺の腕に押しつけ、耳たぶに舌を這わす。もうだめだ。
「いく……?」
俺の上の長門が俺を見つめる。上気した泣きそうな顔。ああ、こいつもこんな顔するんだな、そう思うととても長門が愛おしくなった。
「ああ、いくぞ」
俺は長門の細い腰に手を回し、下から突き上げる。
「ああっ?きゃ!?」
不意打ちに驚いた長門は小さな叫び声を上げる。かわいい悲鳴。ひりひりするような中の刺激。
俺は思いっきり長門の中に放出する。その瞬間俺は長門の腰を引き寄せ、奥へ叩きつけるように射精した。同時に長門の中がきゅっと締まる。奥がうねる。
「……!」
長門はのけぞり、こらえるように両手を握りしめ、俺の上に崩れ落ちてきた。
あまりの愛おしさに俺は長門の背に手を回して抱きしめる。長門はけいれんするように体をひくつかせ、荒い息を吐いている。俺は長門の顔をこちらに向かせてキス。舌を絡ませお互いをいつまでもむさぼった。
664元409:2006/05/05(金) 20:53:57 ID:WJmjVT5O
…二度も出してしまった。
長門はしばらく俺の上で繋がったまま余韻を惜しむかの様にしていたが、体を離して出て行った。食事の支度が残っていると言って。
「照れてるのよ」
朝倉が俺のナニを洗いつつ言う。そりゃわかるが何でおまえはまだここにいる?
「あら、あたしはまだしてもらってないわよ」
なんでせにゃならん。
「ふふふ、ここは正直だぜ」
朝倉は俺の股間に手を伸ばす。スデニカイフクシテイタ。
「いやなの?」
いやじゃねえ、しかし……。
「有希のことを考えているんでしょう?彼女は納得しているからいいのよ。変に義理堅いのよね、あなた」
朝倉は俺の股間を弄びながら体を押しつけてくる。立ち上がって俺の背におぶさるようにのしかかってきた。
「わたしが復活したのはこのためなのよ」
それはどういう事だ?と、質問を発しようとした時朝倉が俺の手を取った。指を伸ばさせて自分の股間に導く。中指が熱いものの中に突き入れられた。
「……んんっ!」
ゆっくりと中をかき回すように俺の指を動かす。狭い。腕ごと上下に動かし親指でクリトリスを刺激する。何度か指を変えた後、朝倉は俺の手をゆっくりと股間から引き離した。指先から粘液が糸を引く。
「じゃ、わたしは後ろからお願い」
朝倉は湯船に手をついて尻を突き出す。……なんか好いように流されているな俺。でもこんなもん見せられちゃ。谷口いうところのAAランクプラスの美少女が全裸で尻こっちに向けて『お願い』て。
「は・や・く」
朝倉に促されて俺はゆっくりと中に進入する。少し入ったところで長門と同じ様に抵抗感がある。こいつらもしかして。
「おまえ処女なのか?」
「挿れながらいう台詞じゃないわね」
息を弾ませ朝倉は答える。ごもっとも。
「そうよ。有希もわたしも。当たり前じゃない、わたし達は作られて三年の間ただ待機してたんだから。誰とつきあうっていうの?」
朝倉はそういいながら中に入った俺をぎゅっと締め付けた。うわ。
「泡踊り知ってる処女って何だよ」
「私たちはこう見えても『万能選手』なのよ。二人ともね」
どっかで聞いた台詞。ソープのテクも瞬時に会得かい。
「もっと激しくして」
俺は腰の動きを強める。長門の中とはまた違った締め付け。長門よりソフトだが動きは複雑のような。どっちにしてもすげえ気持ちいい。
「くうっ!」
俺の動きが激しくなるにつれ、朝倉の反応も大きくなった。俺は少しサディスティックな気持ちになる。
何せこいつには二度殺されかかっているからな。二度目なんぞクリティカルヒットだったし。今度は俺がきっついのを刺して、イヤイヤ挿してやる。
「もう少し尻を突き出せ」
俺の言葉に朝倉は素直に従う。俺は朝倉の豊かな胸をつかみ、強く腰を叩きつける。
665元409:2006/05/05(金) 20:54:48 ID:WJmjVT5O
「あああっ!強すぎるわよ……」
朝倉の声は途中で途切れる。乱暴に腰を前後に動かす。刺激が大きくなり俺はあっという間に限界が来た。
「よしいくぞ」
俺は腰を強く朝倉の尻に叩きつける。胸と腰を引き寄せ、後ろから抱きしめる。三度目の放出。
「んんんんっ!」
朝倉の中が複雑に動き、俺を締め上げた。腰をひくつかせながら、俺は朝倉の中に出した。

俺はこたつの前に座っている。腰にタオルを巻いただけの姿で。部屋の中の温度が妙に高いと思ったらこのためか。
「そのままでいいから、すわってすわって」
と服を着る間もなくすわらされた。体だけは念入りに拭いてくれたが。念入りすぎるくらいにな。舌まで使って。
こたつ机の上に並べられたのはオーソドックスな和食だった。ご飯に味噌汁、焼き魚。根菜の煮物とおひたし。意外というか何というか。
「おいしい?」
横に座った長門が聞く。ああうまいよ。お世辞抜きにな。て言うかおまえの作ったものなら何だってうまい。
「よかった」
……だが、その格好は何だ?
「いいでしょう?男のロマンだって言うじゃない」
俺は朝倉と長門の間に挟まれていた。食いにくいったら。しかし問題はそこじゃなく二人の格好だ。
『裸エプロン』
人類史上、類を見ない破壊力を持った格好で二人が座っている。しかも飯をよそってくれるわ魚の骨を取ってくれるわ、至れり尽くせりである。そのたびにエプロンの隙間から胸がちらつくわ、醤油を取りに行った長門の後ろ姿に硬直(どこが?)するわだが。
飯を食い終わり長門がお茶を入れてくれた。ほうじ茶。初めてここに来たときのことを思い出す。
長門が食器を台所に下げに行った。ぼーっとそれを眺めていると不意打ちが来た。ナニが急に柔らかで暖かいものに包まれた。視線を下げると朝倉が俺をしゃぶっている。
「いきなりかい」
「気持ちいいでしょ?」
髪を掻き上げて朝倉が言った。あっという間に俺は臨戦態勢に復帰。百里にスクランブル待機しているF15ですらこの速度にはかなうまい。
「じゃ第二回戦」
朝倉は腰のタオルをはぎ取ると俺の手を引いて台所に連れて行く。そこには裸エプロンのまま洗い物をする長門。朝倉は後ろから長門の胸に手を回す。
「あっ……」
長門が声を上げる。朝倉は胸を愛撫しながら耳に舌を這わせる。片方の手が股間に伸びた。俺はなすすべもなくそれを見つめる。長門は愛撫されながらも律儀に洗い物を続ける。……何故そんなにがんばる。
「準備完了。はいどうぞ」
朝倉が俺を手招きする。洗い物を続ける長門の両足を開かせ、後ろから腰を持ち上げるようにする。
「長門」
俺の声に長門は体をびくりとふるわせるが手は止まらない。俺は長門の耳を優しく噛む。エプロンの下に手を回す。すでにそこは熱く濡れている。俺はゆっくりと進入する。さっきあったはずの抵抗は弱くなっている。
「はああっ……」
666元409:2006/05/05(金) 20:56:17 ID:WJmjVT5O
進入するにつれ長門の吐息が荒くなった。すでに手は止まっている。しかし茶碗は持ったまま。
「長門……」
長門のささやかなふくらみを愛撫しながら俺は動く。止まらない。
「あっあっあ……」
俺は大きく突き挿れた。長門の小さな体が宙に浮く。
「あああっ!」
長門の手から茶碗が洗い場に落ちた。

「今日の本当の目的は何だったんだ?」
俺は帰り際に長門に尋ねた。長門もういつもの制服姿に戻っている。
「調査」
調査?何の?地球人の性生活か?
「あなたの」
俺?
「あなたが何故涼宮ハルヒの側にいるのか謎。そこで刺激を与えて様子を見ることにした」
「おまえの親玉か?」
長門がは首を振る。直接の上司ではないという。思索派とも言うべき一派がハルヒに影響を与えない範囲で最も強い刺激を俺に与えてみようと行動を起こしたらしい。
生死に関わる刺激は最初の朝倉の襲撃時に観測されている。それに匹敵する刺激は何か?
今度は『性的な刺激』を与えてみようと奴らは考えたそうだ。そこで朝倉が再生され送り込まれた。長門の親玉も観測には同意した。しかし長門はそれをよしとしなかった。それくらいなら私が。
なぜって?それを俺に言わせるのか?畜生。これは俺自身に対する声だ。長門が何故あんな事をしたか。それに気づかなかった俺の馬鹿さ加減にな。
「すまん」
俺の言葉に長門はぱちりと瞬きして目を伏せた。
「あやまらないで」
か細い声。
「あやまらないで」
俺は長門を抱きしめた。強く。

「最後に一つ聞きたいんだが」
俺は一緒に部屋を出た朝倉に尋ねた。
「なにかしら?」
「おまえら妊娠しないの?」
朝倉は少し驚いたような顔をした。そして、
「さあ、どうかしら」
すさまじく邪悪な笑みを浮かべた。
「一月もすればわかるわよ。有希があなたの所に行ってささやくの『生理がこない』ってね」
俺の腹の中に鉛のようなものがずしんと落ちた気がした。
「私はまたあなたと同じクラスに戻ると思うわ。よろしくね」
「……またくるのか」
俺はどつぼに嵌ったのかもしれん。もしこのことがハルヒにしれたら。
「じゃあまたね」
朝倉は玄関を出て歩いていった。こいつはまたこのマンションに戻ってきているらしい。この先のことを考えて俺はめまいがした。
まあいい。今日のことを思い出すだけで三杯はお変わりができる。先のことはそのときになってから考えよう。(これを現実逃避という。よい子はまねしないように)
俺は上を向いてつぶやいた。
「やれやれ」
667元409:2006/05/05(金) 21:00:59 ID:WJmjVT5O
ちょっと長すぎたかもしれん。
すまん。
感想求む。
時間もかかりすぎだ。1/2氏こっちこそすまん。
後エラーが出まくる。orz
668名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 21:18:29 ID:Ef2SmL/C
触れずに射精した
669名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 21:19:50 ID:4PHVrjFa
キョンの口調が砕け過ぎ
670名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 21:20:05 ID:aktwt4zW
korehaiikamidesune
minnaGJdesu
671名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 21:24:13 ID:6LfpBj4E
「すまない」って長門のセリフじゃねーだろと思った。「ごめんなさい」になりそうな希ガス。

それはそれとして良かった。ストーリー的なものもそうだが、性的な意味での続きも期待したい
672名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 21:29:55 ID:qSpF6I5I
あまりの神の多さに混乱中。
673名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 21:34:45 ID:Ef2SmL/C
だから保管庫いるって
674名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 21:35:38 ID:ntfSOGzw
神多杉。

ほんとに保管庫欲しいな。作ってみようかな。
675名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 21:36:36 ID:Ef2SmL/C
>>674に期待
676名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 21:38:11 ID:3yA+we+X
自分では何もしようとしない癖に声だけは人一倍大きい奴っているよな。
ID:Ef2SmL/Cみたいな。
677名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 21:38:32 ID:quJ41Wk9
>>674
君も神の仲間入りだな
678元409:2006/05/05(金) 21:38:52 ID:WJmjVT5O
なるほど。感想ありがとう。
キョンの口調が砕けているのは朝倉に反発しているのを表したつもりなんだが。
分かりにくかったか。長門はごめんなさいに統一すればよかったな。
また書こう。
679名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 21:40:57 ID:IXMItsES
乙だッ
680名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 21:43:19 ID:zWlcW71x
>>元409
でっかいGJ!

ところで
糸売々ネ申降臨はうれしいんだが飛んでて読みにくい
だれかまとめてくれ
681名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 21:44:15 ID:6LfpBj4E
>朝倉に反発しているのを表したつもりなんだが。

漏れは気にならなかったし、納得できるんだけど、長門との会話自体が少ないから全体がそういう感じなんだろうね。
長門に気を使うところを見せて、落差を感じさせると相乗効果で更に良いのかもしらん
682名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 21:48:26 ID:wAsXzaWB
ここ最近のSS投下率がすごい事になっているな。

>>409
そうか、端末の『再利用』って形で朝倉を再登場させる手があったか。
これなら変に設定こねくり回さなくても自然に登場させられるし、盲点だったよ。
「ふふふ、ここは正直だぜ」 とか気になったけど朝倉SSを待望していた身としては些細なこと。
是非この設定でまた続きを書いてほしいなぁ。何はともあれGJ!
683元409:2006/05/05(金) 21:51:29 ID:WJmjVT5O
書いててわかったんだが
長門と朝倉二人同時に出すと難しいな。
ノーマル長門は無口だし、朝倉は積極的だし。
……性格入れ替えてみるか。
684名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 22:01:29 ID:IxDacKXK
>>650
 問題は小学生ということだが……何も問題無しだGJ!!
>>657
 ハルヒ(?)の頭脳プレーグジョーヴ!!
>>409
 妊娠編をつい期待してしまう……gj!!
685名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 22:07:05 ID:4PHVrjFa
>>678
キター!を連発されると萎えるってこと
686名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 22:13:45 ID:F/UGgU67
>>674
おお作ってくれるか。

俺も作ろうと思って纏めてたんだけど、
アダルトコンテンツ(公序良俗に反する行為及び表現)禁止な所が多くて困ってた所だった。
687名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 22:15:49 ID:4PHVrjFa
>2chエロパロ板SS保管庫
>http://sslibrary.gozaru.jp/

ここは更新しないのだろうか?
688名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 22:27:34 ID:6LfpBj4E
>683
まあ導入部だし。
続きで、一人づつ相手にする話を書けばよいではないか。
3人同時でも、朝倉の口を物理的に塞いでしまって、長門がポツポツと会話するようにとか。
689686:2006/05/05(金) 22:27:58 ID:F/UGgU67
>>687
更新はされてるんだけど、このスレの早さが異常(一時的な物かもしれないけど)ってのと
多くのスレの保管をしてるため追いついて無いってのが現状。

新たに保管庫を作るんなら、まずそこの管理人さんに話しを通すのが筋かなと俺は思ってる。
690名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 22:33:32 ID:yz96jXro
>>689
いや、勢いで新しい保管庫を作ってしまった管理人が光の速さでマンドクセ状態になる可能性もあるから。
継続して更新しているエロパロ保管庫の管理人さんにはそのまま保管してもらった方がありがたいような。
691686:2006/05/05(金) 22:53:43 ID:F/UGgU67
>>690
俺もその危険性を考えてた。
今の保管庫の管理人さんは遅いながらもきちんとやってくれてたからな。

俺自身は現状維持でいい気がする。
ただこれ以上管理人さんの負担が増えたり、更新速度に問題が出れば
俺が責任を持って新しく作って管理しても良い(その前に>>674氏に期待だが。)
692名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 22:55:33 ID:YnUIr2ko
これだけ早いのもGW過ぎれば落ち着く可能性も高いし、もうしばらくは様子見でよいに俺も一票。
693名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 22:56:37 ID:6LfpBj4E
同一スレ内に関して言えば、リンク集レスをつければかなり使い勝手が改善する。
これだけなら外部を気にせずすぐ出来るし、保管庫管理人の負担軽減にもなるか。
694名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 22:57:18 ID:3yA+we+X
今まで何度も>>690の言うような自体を目の当たりにしてきた俺としても現状維持に一票。
695544:2006/05/05(金) 23:18:17 ID:BgaLqPl3
個人的には一期一会という考えなので、特に保管庫という形にはこだわらない。
あればそれに越したことはないけど、管理人氏に負担がかかるのは申し訳ない気もするし。

>>683
GJ 堪能させてもらいますた。
696名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 23:19:34 ID:6LfpBj4E
作業中のまとめ。タイトル、捨てハン無いものは続き物だろうがなんだろうがID単位でぶった切り。
QH90wrjM
>33-34

o0cguXIt
>74-81
>83-87

m0J6SbjG
>93-96

2ew0xpyl
>100

DLnJVXSI
>104

dCi6K3HK
>109

bBxW5vi/
>134-138

qnv4OK1e
>143-148

jUMNrND9
>159-160

se6bkh4Z
>164-170
>173-176
>196,>198
697名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 23:22:51 ID:6LfpBj4E
作品単位に並べ替えるのは他の人に任せたい

b6sQVrXb 148
>206-208

tWu2xC8I キョンの消失、ハルヒの悪夢
>240-241

TM1tPTse 208
>246-258

Uuj9sUja 涼宮ハルヒのGW
>274-276

XDFyBL3w お弁当・涼宮ハルヒの場合
>289

95vMMtmg
>305-306

F9WBs5xQ 涼宮ハルヒのGW3
>322
>339

djb8CrYS キョンの消失、ハルヒの悪夢
>329-332

mtF1QyUe 1
>343-348

rI6v/a0S
>358-360

GaTRn7+7
>389
698名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 23:34:20 ID:6LfpBj4E
KTxKe+NA
>409-413

XqvpTRoL 428
>430-434

6sMjv6ML
>454-461

u41rXGCn 涼宮ハルヒのGW5
>488-489

TlmZ2H4K
>510

E9QR9o+6 涼宮ハルヒの戦国
>525-528

vXupylOw
>536-539

oUn87BQe 涼宮ハルヒの対決
>545-548

jkkhm9B8 涼宮ハルヒの願望
>558-559

373NiRNX カレー
>561-563

Q1ZVymq4 428
>576-582

9sIRRc6I キョンの消失、ハルヒの悪夢
>594-598

o1LRbgzQ 525
>607-611

C9oO4EQx 涼宮ハルヒのGW6
>619-620
699名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 23:39:03 ID:6LfpBj4E
VSXyXjy2 涼宮ハルヒの願望 3
>628-631

iwx91LP1
>636-638

jJuTdlfG
>646

BgaLqPl3 涼宮ハルヒの対決2
>650-653

WJmjVT5O 409
>656
>659
>661-666

+l/imrFr 1/2
>657-658

漏れがあるかもしれんが、責任は負わない方向で
700名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 23:50:02 ID:6LfpBj4E
全作品のまとめは放棄するが、例として下のように各作品毎にするとアクセスしやすい

涼宮ハルヒの対決
>545-548
>650-653

409氏のSS
>409-413
>656
>659
>661-666

複数レスに渡る場合、
・タイトルか最低捨てハン(数字で構わない)が名前欄にあると見やすい。
・書上げてからまとめて投稿し、タイトル後に1/10,2/10,……と連番を入れてあると尚良し。
・投稿前の連張り予告、および終了時に上記のようにレスへのリンクがあると、読みやすい。
701名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 23:51:24 ID:EHJm+vJK
1/2マダァ-?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
702名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 00:13:34 ID:jwS3XWgz
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  ハルヒかわいいよハルヒ みんなGJ
  対決楽しみにしている

   ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ΛΛ
   (゚Д゚,,)
  φ   つ
√ ̄ (___ノ〜
||   ━┳┛
703INDEX:2006/05/06(土) 01:05:18 ID:9CjPdSUS
全作品のまとめはスレッドの一番最後でいいのかな?
自分が昔巡回していたところは、大抵最期にまとめがあったんだけど。
それとも中間まとめもあった方がいいのか…

とりあえず、>666の作品までのまとめは出来ている。
704674:2006/05/06(土) 01:19:26 ID:AjlxP698
>>703
いま作ってるんだけど、もうまとめ終わってるようならお任せしましようかと思います
705名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 01:27:43 ID:9CjPdSUS
>>704
このスレに投下されたSSへのアンカーはまとめましたが、
まとめサイトまで作る気力はありません。
できれば、まとめサイトの方をお願いします。
706名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 01:41:36 ID:r0GeULO+
ミヨキチって古泉がオチつけろっていったから小学生って事にしたんじゃないの?
国木田が知ってるんだからキョンの同級生だろ
知らない子を変な女なんて言わないだろうし
707名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 01:44:46 ID:C6j80mtq
>>704
とりあえず分散するのはめんどいんで、
エロパロ保管庫の人と話をつけて過去作品も引き取ってきてください。
途中で飽きて更新停止なんて事の無いよう期待してます。
708名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 01:44:49 ID:SymjEvNt
ミヨキチはキョン妹の友達
よって小学生
709名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 01:45:24 ID:rG1jVwMd
えっ?結局保管庫作るの?
710名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 01:52:43 ID:po3REF1e
>>706
変な女とミヨキチは別人。
よく読め。
711名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 01:56:05 ID:q6ZppJbS
保管庫つくって、いまあるほうと並行させるのはだめなのか
712名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 02:11:41 ID:TQUfdKzm
あんまり意味がないような…
結局同じ内容が収録されるんだよね?

今ある保管庫を、新しい保管庫の管理人が飽きたときの
バックアップにしようとしてるとしか思えない。
713名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 02:26:53 ID:q6ZppJbS
Wikiみたいにみんなで編集できる形式ならいいんだけどな
714名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 03:06:54 ID:BM3qJ1y7
アニメが終わったらまた閑散とするんだろうし
元々あった保管庫だけで十分だと思う。
715名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 07:10:06 ID:auuX8d+J
まあ管理人さんがまとめやすい形にしておくのはありだと思う
716名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 12:13:16 ID:pf5jC2x8
>>705
把握しました。

保存形態だけど、こっちは総合保管庫と違って更新停止という可能性がある以上
本家と並存の方がいいような気がします。(あくまで可能性です。無論やめるつもりはない)

>>714の言う通り、しばらくしたら更新の必要がなくなるかもしれないので、
とりあえずこの新保管庫はこのスレ以降のSSを迅速に収録、という方針で行こうと思っているのですがどうでしょう
717名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 12:14:10 ID:pf5jC2x8
>>716 =674です。
718名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 12:17:33 ID:q6ZppJbS
>>716


とりあえず、もとの保管庫にまだ保存されてない分を暫定的に保管するってことでいいんじゃない
719INDEX 1/2:2006/05/06(土) 13:27:37 ID:9CjPdSUS
もともと、この纏めは自分用に作っていたモノなので、少々手抜き気味です。
あと、2chブラウザでの閲覧を推奨します。


無題 01
>33-34

小ネタ
>71

◆新刊マダー?
>74-87 >104-108

脱線
>93-96 >134-139 >143-149 >206-209 >246-259 >285-286

無題 02 (長門×キョン)
>159-160

無題 03 (キョン×妹)
>164-166

無題 04
>167-170

小ネタ
>173,176 >175 >198

キョンの消失、ハルヒの悪夢
>238-241 >329-334 >593-598

涼宮ハルヒのGW
>274-276 >322,339 >488-489 >619-621

お弁当・涼宮ハルヒの場合
>289

無題 05 (耳掻き)
>305-306

1
>343-349

無題 06 (温泉)
>358-360

無題 07 (朝倉)
>389

無題 08 (朝倉×長門)
>409-413,415,418 >656,659-667

無題 09 (キョン×長門)
>430-434 >577-583

無題 10 (銭湯)
>454-461

無題 11 (弁当)
>510
720INDEX 2/2:2006/05/06(土) 13:34:22 ID:9CjPdSUS
涼宮ハルヒの喪失
>515

涼宮ハルヒの戦国
>525-529 >606-611

無題 12 (長門)
>536-539

涼宮ハルヒの対決
>545-548 >650-653

涼宮ハルヒの願望
>557-559,563 >626,628-631

カレー
>561-562

涼宮ハルヒの絶頂
>625

長門有希の消失
>636-638

無題 13
>646

無題 14
>657-658

以上
修正等ありましたら、お願いします。
721長門ユキの実験(>159-160の続き):2006/05/06(土) 14:10:48 ID:bRVPnQr7
暇すぎて書いたので、おもむろに投下。

ここ最近、俺は変な夢を見る。
変というか変態と言うか思春期の男子が見る類の者だ。

出演者は常に俺ともう一人だけ。
やけに広い部屋にベッドがぽつんとあるだけの殺風景な風景。
そこに溶け込むようにして存在している、裸体の少女。
見慣れるくらい見たというのに見るだけで心と局部がビクンと跳ねる。

いつもは無口で本を読んでいるだけなのに、この夢の中では
淡々と赤面するような学術的性関連単語を呟く少女。
長門、ユキ。


そして今も夢の中ってわけだ。もう何回目なのか数えてもいない。
…いつもと違うのは、俺が拘束されてないってことか。
今までの夢は全部拘束状態だったから自分でもしらない
性癖持ってるんじゃないかと本気で悩んでいたところだ。

そして少女はいつもの通りに口を開く。
「女性の乳房は男性を性的に惹きつけるフェロモンの効果を有している」
そう言われて俺はつい胸に目がいってしまう。
仕方が無い。俺も健全な男子だ。
あのおかしな団の団長や天使のような朝比奈さんのに比べれば
いたくつつましくそこに存在しているがしかしその形たるや
絶妙な膨らみ具合、そしてその頂点にある薄桃色の突起。

…なんかいつも以上に興奮してしまったらしい。
既に局部がガチガチになっていやがる。
722長門ユキの実験 2:2006/05/06(土) 14:11:31 ID:bRVPnQr7
「時代によって異なるが、概ねその乳房の豊かな女性の方が
その効果は高いという」

まぁそうだろうな…純粋に胸だけ比べれば、無いよりあった方が目は引くだろう。
俺? 俺は…

「そして古来より様々その研究が為されてきた」

長門の目に、全身が射すくめられたように感じるのは気のせいだろうか。
透き通るような瞳。ほんの微かに赤みを帯びた白い肌。
長門の声を聞きつつもついよからぬことばかり考えてしまうのは
きっといつもと違う、拘束が為されていないからだろうか。

「今日はその一つを実験する」

言うと、長門はベッドに横たわった。

「揉んで」

…状況を把握しよう。今長門はなんて

「揉んで。私の乳房を」

荒くなりそうな息を必死に抑えつつ、ベッドに向かう。
今までならば拘束された上、一方的に長門の「実験」にされてきた。
これが夢とするならば、俺が長門に対してこういう行為をしたいと
思ってるってことか?
あのニヤケ顔なら別の診断書出してくることだろう。
723長門ユキの実験 2:2006/05/06(土) 14:12:40 ID:bRVPnQr7
そんなことを思っても怒張は一層猛るばかりだ。
長門の目もそこに注がれているのがわかる。
恥ずかしいがそれはそれで快感になってしまう。

「…入れたい?」

きっと長門ならずしても、半径1kmくらいに響き渡るくらい、
唾を飲む音が聞こえただろう。もちろん俺のだ。
長門はあおむけ状態から起きて、その、意図的に伸ばした脚の幅を広げた。
その付け根がもたらす快楽の凄さを俺はいやというほど知っている。
…思い出すだけで、亀頭の先が濡れてしまうくらいにな…

そして長門は手を広げて、言った。

「来て」

俺の中の理性とかあらゆるものが、研究所のバリアを割るような音をたてて壊れた。
足早に近づき、手を広げたままの長門を両手に抱えながらベッドに乗る。
目と目が合う。視神経を通して性欲を刺激されているような気分になる。

と、俺は間の抜けた声を上げてしまった。
小さな手が、俺の怒張に絡みつくように触れているからだ。

「揉んで」

長門の手がもたらす悦楽に陥落しそうになりつつも、俺は両手を伸ばして
乳房に触れた。

…小さいけど、柔らかい。何と表現したらいいのだろう。
温かな綿に触っているとでも言えばいいのか。

「もっと。刺激が必要」
724長門ユキの実験 4:2006/05/06(土) 14:13:28 ID:bRVPnQr7
揉みながら、ピンと立つ突起に舌を這わせる…甘い、気がする。
長門が体を震わせる。キツかったか?

「ちょうどいい刺激」

頬が微かに赤い。瞳がやや潤んでいるような。
長門が、欲情している。
結果、もっと長門をよがらせたい衝動に駆られる。

その間、長門の左手は神の左手とも称すべき動きで俺を翻弄した。
亀頭を手のひらで包むようにされたかと思うと
竿の部分を強弱をつけて揉み解され、袋をやわやわと触られ、
根元の部分をひねるようにされる。
そして亀頭がぐしゃぐしゃに濡れるとまた亀頭に手が戻り、
ゆっくりと人差し指と中指で裏すじの神経一つ一つに触れるような
繊細な動きをする。

正直もう射精欲が出かかってるのを焦らされてる。
根元をぎゅっとされると気持ちよさと熱さだけが亀頭に残って
射精欲自体が締め付けられる。
これは何回か前の実験だったか…?

左手と舌で乳房を愛撫しつつ、右手を長門の下腹部に伸ばした。
入口から指を差し入れた瞬間、長門の両手が俺を強く引き寄せた。
長門の膣は、入れた指が溶けるんじゃないかって思ったくらいに熱く、
その指からじわっと快楽が脳に届く。

「気持ち…いい…」

呟くように、だがはっきりと、耳元に届いた。
725長門ユキの実験 5:2006/05/06(土) 14:14:39 ID:bRVPnQr7
そのまま指をゆっくり出し入れするたび、長門の中の複雑な凹凸を
指の腹がざらっと撫で、長門の腕が強く俺を抱き締める。
親指を下腹部の突起に当ててみた。同時に、胸の突起も舐めてみる。

長門の声なき声が確かに俺の全身を貫いた。
荒い息遣いが顔に当たる。目が合う。…一瞬の空白。

躊躇わずに、長門のぬかるむ秘所に、挿し入れた。

擦れる互いの粘膜。
細かな襞の一つ一つがサヨナラホームランをうった選手を迎え入れる図のように
俺の猛るモノに快楽の味を植え付ける。強く弱く。
襞を擦られる側もそうなのだろうか、長門がうわ言のように呟いている。
互いの凹凸がもたらす快楽に溺れ、壊れるほど強く抱き締めあいながら、
腰の動きは止まらない。

そして、今まで我慢に我慢を重ねていた射精欲が、一気に解き放たれる。
長門の膣部はそれを吸い込むかのように収縮する…
たまりにたまった快楽を長門に受け止められながら、意識すらも吸い込まれていく…


------------------------------------------


あれだけ激しい夢をみたというのに夢精どころか汗一つかいていない。
通院した方がいいのかもしれないが、その原因が周囲に知れ渡るのを
怖れるととてもできたものじゃない。

そして今日も放課後になり、部室に顔を出す。
無言で本を読む長門。

座るなり、聞いてはいけない言葉を、長門が発したような気がした。
いや待て。アレはあくまでも夢の中の実験で…

そんな俺のピンク色の妄想は、火災報知機以上のけたたましい音を
たてる我らが団長の一声にかき消されるのであった。



長門が何を言ったかって?
言うまでもないだろうさ。いや、これは俺の空耳なんだ。間違いない。

『実験協力感謝』

-----------------
おわる。
726長門ユキの実験:2006/05/06(土) 14:15:27 ID:bRVPnQr7
>>723は名前部分、実験2→3 だった。誤植。
727名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 14:18:36 ID:q6ZppJbS
GJ!
728名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 15:04:20 ID:beq5KoSr
GJ!有希の仕草がツボった。
思い付きのスレ汚し投下。

おかしい。
髪をばっさり切って以来ハルヒが髪型を変えたところを見た事がない。
あれだ、今のハルヒはいつものカチューシャの代わりに、
いつぞや見せたちょんまげポニーをしていた。腕章には―――

ドゴーン!と地鳴りを上げる校庭側を見ると
なにやらデッカいロボットが暴れてるではないか。いかにも悪役っぽい。
「さあ、いよいよお出ましって訳ね!」
俺たちが校庭で起こった現実に驚いている横で何を言っているんだハルヒ。
「みんな!1年5組、地球防衛組発進よ!」
なんだってー!。AAは省略させてもらうことにする。
ダブルショックを受けている俺たちを尻目にハルヒは星型のバッチを取り出して、机に埋め込む。

「おいハルヒ!おまっ」と言いかけた瞬間、
俺の体がイスとともにすとーんと落ちていくではないか!
おいおい、なんだなんだこの戦隊物の服装は!こら、せりあがってくんな!

そして俺は訳の分からんモーショントレース型のコクピットにいる。
「おいハルヒ、これは何だ、俺にわかるように説明しろ」
『なにってそれは剣王ってロボットよ。ちなみに谷口が乗っているのが鳳凰で国木田君が獣王』
「そうじゃない!この状況を説明しろといってるのだ!」
『えーっとねえ。昨日の帰りに光の戦士って奴が私の前に来て、
 なんでも5次元人との戦いで傷ついたから代わりに戦って欲しいんだって。
 もう異世界人に加えて戦隊ロボットよ!こんな超ォォーおいしい展開、逃す手は無いわ!!』
「やれやれ」といつものように嘆くが、今回はヘビー無差別級だ。

「さあ3人とも、無敵合体よ!」
この時俺は、ハルヒの腕章に書かれていた『絶対無敵』の文字を思い出した。
光の戦士、俺はあんたを許さない。

―涼宮ハルヒの絶対無敵―     続くわけが無い。
729名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 15:59:45 ID:q0Q4sMpJ
涼宮ハルヒ劇場
涼宮ハルヒの女神転生!
730名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 16:18:45 ID:KRXPfX/8
生まれて初めて書いてみた。
わかりにくい部分とか誤字とかあるかもですが
勘弁して。


その日はちょっと野暮用で部室に着くのがいつもより遅く、
俺がついたときにはすでに全員揃っていた。

「うぃーす」

どうでもいい挨拶的なものを交えつつ、入室。
いつも通り、メイド姿でお茶を淹れている朝比奈さん。
一人人生ゲームなんぞをやっている暇な古泉。
ブラウジングしているように見えるハルヒ。
そして窓際で分厚い本を読む長門。
今日も平和な一日だ。

朝比奈さんが淹れてくださったお茶を飲み、
古泉にちょっかいでも出そうとしていたところ
珍しく長門が席を立ち、俺の横に立った。
これは大変珍しい。理由を聞かずにはいられないね。
「・・・どうした?」
「お願いがある。」
長門が俺にお願いか。これはとてつもなく珍しい。
他のメンバーも大半が目をぱっちりと開き、
何事か。といわんばかりの目つきをしている。
なぁ古泉、お前なんでニヤニヤしてんだ。

ともあれ長門には色々と世話になりっぱなしで
恩返しがしたくてたまらない俺は当然即答だね。
「俺にできることならなんでも。」
「・・・」
どうやら溜めが必要だったらしく、長門が軽く息をする音が聞こえた。
なんか嫌な予感がしだしたぞ。ちょっと場所を変えて
二人で話したほうがいいのかもしれなかったが、
時すでに遅しというやつだ。

「わたしを名前で呼んで欲しい。」
「・・・・・・えっ?」
平和な午後がMiG-25のような速度で遠ざかっていく。

--------------------長門→有希--------------------
731名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 16:19:31 ID:KRXPfX/8
つづき

「えー・・・と」
「現在、あなたはわたしを長門と呼称している。」
「うん」
「今後は有希と呼称して欲しい。」
「・・・何故?」
「わからない、でももう限界。」
「・・・何が?」
「以前から名前で呼んで欲しかった。でも我慢してきた。それがもう限界」
「・・・そうですか」

長門からのはじめてのお願い。ぜひとも聞いてやりたいが
とてつもなくヘビーな内容だ。
俺的には別に問題はない。長門がそう望むなら応えたいのだ・・・が
これはまぁ普通に考えて、好意に対して好意で応じるということだろう。

ほら、タイピングの音が一切しなくなったあの馬鹿のことを考えると
おいそれと応じるわけにもいかない。ここは是が非でも慎重に行こう
なんせ世界がかかっている。
援軍を期待して周囲を見渡してみたが、
朝比奈さんはフリーズしてしまっている。
まぁ戦力外だ。フリーズしていなくても戦力外だった可能性も高いことを考慮すると
紛れもなく戦力外だ。

古泉はにやけ面も8割がた吹っ飛び、残り2割は乾いた愛想笑いだ。
まぁこのままでは閉鎖空間発生は間違いないし、
下手すりゃ世界が吹っ飛んでしまうだろうし、
にやけてもいられないだろう。
早く立ち直れこの野郎。こっちはヘルプミー状態だ。

テンパリ気味の俺が戦力分析なんぞをしている間に次弾が発射されてしまった。

「嫌?」
「そんなことはない」

即応する俺。
間を開けたり、適当なこと言って誤魔化すのも
長門を傷つける気がしてできなかったが、
迂闊といえば迂闊な行為だったのだろう。
今まで幸運にも呆け気味だった神様が目をお覚ましになられてしまった。
732名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 16:21:08 ID:KRXPfX/8
つづき


「えー・・・と」
「現在、あなたはわたしを長門と呼称している。」
「うん」
「今後は有希と呼称して欲しい。」
「・・・何故?」
「わからない、でももう限界。」
「・・・何が?」
「以前から名前で呼んで欲しかった。でも我慢してきた。それがもう限界」
「・・・そうですか」

長門からのはじめてのお願い。ぜひとも聞いてやりたいが
とてつもなくヘビーな内容だ。
俺的には別に問題はない。長門がそう望むなら応えたいのだ・・・が
これはまぁ普通に考えて、好意に対して好意で応じるということだろう。

ほら、タイピングの音が一切しなくなったあの馬鹿のことを考えると
おいそれと応じるわけにもいかない。ここは是が非でも慎重に行こう
なんせ世界がかかっている。
援軍を期待して周囲を見渡してみたが、
朝比奈さんはフリーズしてしまっている。
まぁ戦力外だ。フリーズしていなくても戦力外だった可能性も高いことを考慮すると
紛れもなく戦力外だ。

古泉はにやけ面も8割がた吹っ飛び、残り2割は乾いた愛想笑いだ。
まぁこのままでは閉鎖空間発生は間違いないし、
下手すりゃ世界が吹っ飛んでしまうだろうし、
にやけてもいられないだろう。
早く立ち直れこの野郎。こっちはヘルプミー状態だ。

テンパリ気味の俺が戦力分析なんぞをしている間に次弾が発射されてしまった。

「嫌?」
「そんなことはない」

即応する俺。
間を開けたり、適当なこと言って誤魔化すのも
長門を傷つける気がしてできなかったが、
迂闊といえば迂闊な行為だったのだろう。
今まで幸運にも呆け気味だった神様が目をお覚ましになられてしまった。
733名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 16:22:25 ID:KRXPfX/8
らすと


「ダメよ!!!」
でけー声だ・・・語尾に感嘆符が3つはついてるね。
「SOS団団長として見過ごせないわ!!」
「なぜ?」
速攻で切り返す長門。
「なぜってあんた・・・えーと」
明らかに取ってつけたような事を言おうとする神様。
「名前で呼ぶのは一般的には親密な関係性を示していると考えられる。」
「まぁ・・・そうだけど」
「団員同士が親密な関係を構築するのに何か不都合が?」
神様相手に一歩も引かない、むしろぐいぐい押していく宇宙人様。
というか親密とかズバズバ言ってますが、それはどういうことですか。

「あーもう・・わかったわよ。キョン!今後は長門じゃなくって有希って呼んであげなさい。
いいわよ別に・・。わたしだけハルヒって呼び捨てにされてることに優越感をもってたわけじゃないんだからっ。」
神様が折れた。後半は声が小さくて聞き取れなかったが許可がでたので良しとする。

「わかった。でも呼び捨ては抵抗あるからユッキーとで」
「ダメ」食い気味のタイミングで否定する長門。いや有希。
「・・・わかったよ、有希」
「・・・」
ぱっと見、変化は無いがすさまじく嬉しそうな気がするのは気のせいか。
まぁとりあえずそれは置いといて
俺はハルヒをなだめすかす作戦に尽力しなければならない。
早く立ち直ってくれ古泉。お前だけが頼りだ。
アイコンタクトで作戦の方向性を探ろうとしていた俺に再び有希の声が。

「もう一つお願いがある。」
「なんだ」
「あなたのことも名前を呼び捨てにしたい。許可を。」
「・・・」

ハルヒの方向からズゴゴゴゴとでも表現されそうなドス黒いオーラが感じられるが、
どーしたもんかなー

しかし外はいい天気だ。まさに五月晴れというやつだな。
あー現実逃避に原チャリでも盗んで2段階右折しなかったところを警察に見つかって
パトカーにでも乗せられたい気分だ。

おしまい
734名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 16:23:54 ID:KRXPfX/8
書くの忘れてた。
エロ無しですごめんなさい。
735名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 16:38:08 ID:IIEpZCC/
いや、むしろなくていい


GJ!!
736名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 17:23:00 ID:/z1xMTDz
エロなしでもオケーイ
737名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 17:28:49 ID:iKIjGJUy
GJ!!

それから
まとめた住人
かなり乙です
738名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 17:33:24 ID:LxNri271
>>731-732
二回言うな
二回言うな
739名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 17:37:31 ID:GEWbNhpx
>>738
ちょいとしたミスはよくある事さ
740名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 17:51:57 ID:C6j80mtq
GJ
投稿するとき名前欄に(1/3)みたいな感じで分割数を入れておくと
レス内で書かなくても見てる側に続き物とか、これで終わりだとか伝わるよ
741名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 18:07:59 ID:KRXPfX/8
2重書きごめん
次?からは気をつけるよ
名前に分割数も入れつつ。

書いてみて気がついたけどオチって難しいね。
途中はあんまし困らないんだが・・・
742名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 19:27:44 ID:9CjPdSUS
あと>721氏や>650氏の様に、前回の話へのリンクがあると非常に有難い。
それと、タイトルも出来れば欲しい。
纏めた時に、無題 01 などがずらずら並んでいても味気ないですしね。
743有キハ1/3(730-733)の続き?:2006/05/06(土) 19:29:16 ID:KRXPfX/8
また、ちょろっと書いてみました。
良かったら読んでください。


俺が長門のことを有希と呼ぶようになってから半月ほど過ぎた。
あの後の怒髪天ハルヒをなだめた時の記憶は俺の人生において汚点といって問題ないだろう。
やっと落ち着いてきたと思ったらまた長門、いや有希がやってくれたんだ。

別にやることもなくぼけーっと過ごしていたその日。
ハルヒが例のごとくこんなことを言い出した。

「暇。あんたたち今すぐやれそうなことがあったら言いなさい。」

誰が好き好んで面倒を増やさなければならないんだ。
俺は不平を言いながらも窓の外を見ながら考えているフリをしつつ、
有希の横顔をチラチラ見ていた。
相変わらず我関せずと言わんばかりの読書っぷりに尊敬の念すら抱いていると
パタンという本を閉じる音と共に有希がこう言った。

「席替え」

--------------有キハ --------------

普段は対した活動をしているわけでもないが、
席順なんてものはなんとなく決まるもので、
俺の左横は朝比奈さん。対面は古泉だ。
ハルヒは団長席として別机だし、有希は言わずもがな窓際だ。
俺としてはまぁ別に適材適所というかあまり考えてもいなかったが、
有希は何やら思うところがあるらしい。

「席替え?あーやってもいいんじゃない?別に。風景が変わると多少は新鮮でしょ」
団長の意見が全ての我がSOS団。有無を言わさず席替えを行う運びとなりました。

「俺も別にかまわんが、どうやって決める?」
本音ではやらなくてもいいかなと思うが、まぁやらなくてもいいかななんて意見は
やってもいいかなと対して変わらん。
どうせ暇だしな。

「そうねぇ・・」
「くじ引き」
待ってましたと言わんばかりのタイミングで有希が発言した。
「くじ?まぁいいかしらねそれで。」
「用意してある。」
744有キハ2/3(730-733)の続き?:2006/05/06(土) 19:30:15 ID:KRXPfX/8
・・・ちょっと待て、何だか嫌な予感がしてきた。
なんでくじなんかを有希が前もって用意しているんだ。
さらに言えばくじの引きなんて操作できるだろう。
どう思う?古泉
「なんでしょうね。長門さんがやけに積極的な点が非常に気になりますね。」
珍しくテキパキと動いている二人に面倒だしやめようぜーなどと抜かすと
今更何言ってんだ空気読め 的な目で見られてしまいそうで怖い。
つうかハルヒよ、お前が空気読め。
・・・違うな、空気を読んでいて尚、アレなんだ。
ほとほとすごい奴だ。伊達に神様といわれてねえ

「席はどういう配置なんだ?」
「今のあなたたちの机にわたしも移動する」
と有希。

「あーそういうことか。」
なんとなく先が見えてきた。
というかハルヒ以外見えてる気がするね。

「まず、わたしが引く。」
とそそくさとくじ箱に手を入れる有希。
「α」
アルファって言われてもわかんねーよ。
どうやら現在の朝比奈さんの席がαのようで、有希はそそくさと腰を下ろす。
「引いて」
と俺に箱を渡す。
なんとなく結果は見えているが引いてみることにする。
「β」
「ベータはわたしの右隣」
そうなんですか。
とりあえず、朝比奈さんに箱を渡し、腰掛ける。
「θです。」
「・・・」
何も答えない有希。
何やらやり遂げたような雰囲気を出しておられる。
「朝比奈さんはシータだそうだ。」
堪らず声をかける俺。
「どこでも。」
おい。
後はどうでもいいと思ってるのが丸解りだ。
朝比奈さんはなんとなく有希の対面、俺の斜向かいに腰を下ろす。
古泉も箱に手を入れはしたが、くじが1枚しかなかったのだろう。
有希の斜向かい、俺の対面に腰掛ける。
元からここにいた3人は対して変わっていない。
もっと言えば俺と古泉は移動すらしていない。
これは席替えと称していいのだろうか。
一人、窓際から移動してこられたお嬢さんは椅子の位置の調整にご熱心だ。
一歩後ろに下がってまでして、俺の椅子との間隔を微調整しておられる。
満足がいったようで腰を下ろしたが、以前、お隣だった朝比奈さんよりも明らかに近いように思える。
その事を小声で聞いてみると
「気のせい」
とご返答をいただいた。便利な言葉だなぁとズレた事を考えていると
斜向かいの朝比奈さんがカタカタと小動物のように震えているのに気がついた。
745有キハ3/3(730-733)の続き?:2006/05/06(土) 19:31:13 ID:KRXPfX/8
理由は聞かずともわかる。
くじを引き出したあたりから全員が窓の方向に目を向けていない。
まぁ俺もだが。
気のせいだと良いんだが俺からみて9時方向からナパーム弾でも落とされた
かのような熱が伝わってくる気がする。
例のごとくスゴゴゴゴゴゴと言わんばかりの暗黒オーラと共に。

「さて、キョン」
なんだ
「なんだか面白くないわ」
わかる気もするよ。
「私、団長よね?」
仰るとおり。
「くじ引いてないわよね?」
そのようで。
「ふざけんなーーーー!!!」

そういうのもごもっともだ。
空いてるとこでよければ、自由に座れ。
ダメ元で言ってみたが、効果はあったようだ。
ずりずりと机やらPCを移動しつつ、
古泉の斜向かいに移動してきた。
古泉の斜向かいは有希だろうって?
そっちじゃなく逆の斜向かいだ。


--------------有キハ --------------
おしまい
746名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 19:36:26 ID:vNYQav6I
なんだここは長門祭りか?

実験の人も席変えの人も超GJ!!
747涼宮ハルヒ と 誘拐。:2006/05/06(土) 19:52:07 ID:T1UDXyPr
注)ほとんどエロくない。 長い。           
748涼宮ハルヒ と 誘拐。:2006/05/06(土) 19:53:30 ID:T1UDXyPr
        1


 なぜこんなところにいるのだろう。天井で呑気に回転しているシーリングファンをぼんやりと眺めながら俺は自分の悪運の強さにいいかげん辟易していた。
「大丈夫ですよ。もうすぐ、警察がくるはずですから」
 隣で涙をながしている銀行員のお姉さん(美人)を俺は励ました。彼女の手首は俺と同様、荒縄できつく縛られている。
スカートからはみ出した真っ白な太股が恐怖に震えていた。
「そ、そこっ、なにをこそこそ話しているっ!」
 レスラー・マスクで顔を隠した黒ずくめの男が、手に持った黒っぽい筒を俺にむけた。雑誌でしか見たこのない、
そのアサルト・ライフルの銃口を睨みながら俺はふと考えた。
 実銃か、それともモデルガンか。
 黒ずくめの男たちはまだ一度も発砲していなかった。可能性はフィフティーン・フィフティーン。しかし、
「・・・・・・すんませんした」
 模範的チキンである俺はそう言って頭をさげると、萎縮したように肩を落とした。いや、映画や小説の主人公と一緒にしないでくれ。俺は一般人だ。
 広々とした銀行のロビー、そこに俺たち人質はひとまとめにされていた。すぐ傍には銃を持った見張り役の男がひかえている。
もうひとりの方はカウンターの内側で何やらごそごそと作業中だ。
 最悪だ。俺は心のなかでひそかに呟いた。
 ほんとうに最悪だった。 
 そもそも一学生たる俺がなぜ早朝の銀行に立ち寄りあまつさえ二人組みの銀行強盗に襲撃されたのかというと、
事の発端は道に迷った老婆が銀行の場所を俺に尋ねてきてそこで道徳心と親切心に溢れる俺が彼女を無事目的地に送り届けた矢先の出来事だった。
もしも神様がこの世にいるのなら一言いいたい。あんたの目はレンコンかと。
 それこそあっというまに、銀行はふたり組みの男に占拠された。俺が道案内をした老婆は忽然と姿を消していたが、
きっと事の起こる前に避難したのだろう。
 さてさて、最悪な展開には常日頃から慣れ親しんでいるはずの俺だったが、
それは宇宙人や未来人や超能力者によるある意味ファンタジーなものに対してのみの話だ。こういうリアルな展開にはめっぽう弱い。
誰だってそうだが。
 そのとき遠くからサイレンの音が聞こえてきた。黒ずくめの男たちはにわかに警戒心を強める。俺は安堵の息を吐いた。
そして隣でめそめそしているお姉さん(美人)に微笑みかけた。これで助かりますよ。だから言ったじゃないですか。大丈夫ですって。
ほら、泣かないでくださいよ。え、励ましてくれたお礼? いいですよ、気にしないでください。どうしても? 仕方ないなぁ、それじゃ携帯電話のアド
 そこで俺の甘美な現実逃避は断ち切れた。行内の空気がびりびりと振動している。連続する発砲音と、
ガラスの割れる音。黒ずくめの男達が、到着した警察車両に鉛の玉を次々と撃ち込んでいた。
 最悪だ。俺はふたたび思った。宇宙人でも超能力者でも未来人でも、とにかく誰でもいいから俺をこの窮地から救い出してくれ。
そして幸か不幸か、俺はそれらの人物に心当たりがないわけでもなかった。
749涼宮ハルヒ と 誘拐。:2006/05/06(土) 19:54:44 ID:T1UDXyPr
                 2


 二時限目を担当している盛岡教諭(54)は黒板にチョークで複雑な化学式を描き出しながら、
しかしさきほどから背中に感じている圧倒的な負のオーラに得意のオヤジギャクをはなつ隙もなかった。
「えー、それではこの化学式の穴埋めを――」
 振り返り、さて誰を当てようかと生徒たちに視線をめぐらせる。と、教諭の目は右斜め最後方でぴたりと止まった。
視線のさき――我が校きっての問題児、涼宮ハルヒが空前絶後の苛立ちを感じているのは明らかだった。
「それでは、涼宮くん、この問題を解きたまえ」
 盛岡教諭は熱血心溢れるいまどき珍しいタイプの人種だったが、だからこそ彼はみずから地雷原に足を踏み込んでしまった。
さわらぬ神にたたりなし。しかし彼の辞書にその言葉はなかった。
「どうしたのだね、涼宮くん?」
 涼宮ハルヒは激しく貧乏ゆすりをしながら目の前の空席――たしか、きょう無断欠席をした生徒だ――にむかって啖呵をきっている。
盛岡教諭はあろうことか進み出て涼宮ハルヒを見おろした。
「涼宮くん、具合でも悪いのかね」
 盛岡教諭は純粋な親切心溢れるいまどき珍しいタイプの人種だった。だからこそ彼はみずから地雷原に足を踏み込んでしまったのをまだ気づいていなかった。
彼がその大きな掌を涼宮ハルヒのおでこにそえようとした瞬間、
「キョンのやつ――団長に黙って欠席するなんて、絶対に許さないんだから!」
 涼宮ハルヒはモグラ叩きのモグラのように瞬然と立ち上がり、それからあっというまに教室の出口まですっとんでいった。
その一連の流れを呆然と見ていた盛岡教諭だったが、
ふと我に返り、いまにも廊下に飛び出していきそうな女生徒の背中にむかって叫んだ。
「す、涼宮くん。どこにいくのかね!」
 その声に、涼宮ハルヒの動きがぴたりと止まった。盛岡教諭はにわかに安堵した。しかし、「先生、わたし早退するから!」
 涼宮ハルヒは教諭を肩越しに振り返りそれだけ告げると、ふたたび猛然と廊下に飛び出していった。
「・・・・・・」
 盛岡教諭はしばし茫然自失といった態で立ちつくしていたが、ふと近くにいた生徒に肩を叩かれ、
そしてその深い同情心にみちた顔が「すみません。あきらめてください」と無言の謝罪を訴るのを見て取ると、また何事もなかったかのように授業を再開するのだった。
750涼宮ハルヒ と 誘拐。:2006/05/06(土) 19:55:38 ID:T1UDXyPr
               3

「朝からキョンがいないわ!」
 文芸部の部室である。団長机に仁王立ちながら、SOS団団長・涼宮ハルヒは厳かな面持ちで団員たちを見渡した。
「それで、授業中であるにもかかわらず、僕たちに任意同行を求めた、と」パイプ椅子に悠然と座っている整った顔立ちの少年――SOS団副部長・古泉一樹が答えた。
「まぁ、退屈極まりない授業でしたから。ね、朝比奈さん?」
「ふぁ、ふぁい!?」
 とつぜん話をふられたのは、小柄で童顔で巨乳なSOS団メイド兼マスコット兼書記・朝比奈みくるだった。
彼女は怯えた小動物のような瞳で涼宮ハルヒを見あげると、
「た、たいくつ、でした〜」
 となんとも嗜虐心をくすぶる声で返事をする。あきらかに不本意な様子だった。
「ところで、涼宮さん。僕たちを呼び集めた意図は?」
 ハムスターのように縮こまる朝比奈を横目に、古泉があいかわらずのニコニコ顔で言った。涼宮ハルヒは団長机から華麗に飛び降りると、
「いなくなったキョンを、みんなで探しに行くのよ!!」
 部室の空気がにわかに凍りついた。そのとき、ふと遠慮がちな挙手、
「はい、みくるちゃん。どうぞ!」
 涼宮ハルヒは教師がやるような仕草で朝比奈みくるを指さした。朝比奈は涼宮ハルヒと目をあわそうとはせず、あくまで顔を机と向かい合わせたまま質問する。
「あ、あの〜、涼宮さん。キョンくん、あの、その、ね、熱とかで、つまり、病欠、とかじゃないのかなぁ・・・・・・」 
 言ったあとで、朝比奈みくるは後悔した。涼宮ハルヒの手が、猛然と自分に向かって伸びてきたのである。「わひゃあ!」
「そんな”面白くない事”を言うみくるちゃんには、おしおきしないとねっ!」
朝比奈みくるのほっぺたをぶにぶにしながら涼宮ハルヒはじつに楽しそうだ。彼女は続ける。
「きっと、キョンは誘拐されたに違いないわ。それも銀行強盗によ。銀行強盗ってわかる? みくるちゃん。あたし昨日の夜映画で見たのよね〜、
だからわかるの。キョンは人質として捕まっているに違いないわ! そして最後にはものすごいカー・アクションを繰り広げるのよ。もちろん、あたし達と犯人一味とでね!」
 涼宮ハルヒは朝比奈みくるのほっぺたから戦線離脱すると、部屋の隅っこに顔を向けた。
そこにはSOS団部員・長門有希が分厚いハード・カバーの本に目を落としていた。その空気のような少女に、涼宮ハルヒは歩み寄った。
「有希もそう思うでしょ?」
 ぱさり。紙の擦れる音。長門が本のページをめくった音だ。少女はそのままの姿勢で「うん」とだけ短い返事をした。
「ほら、有希もそう言ってるじゃない!」
 涼宮ハルヒは嬉々として微笑む。「これで二対二ね。んで、キョンはきっとあたしに賛成してくれるだろうから、三対二、ということで、今日は皆で銀行強盗を――」
 涼宮ハルヒがなにやら演説しているなか、古泉樹は長門有希を無言の眼差しで見つめていた。ふと、その読書少女が顔をあげて、古泉の視線を捉えると、
『緊急』
 少女の唇は確かにそう言った。
751涼宮ハルヒ と 誘拐。:2006/05/06(土) 19:57:08 ID:T1UDXyPr
               4


 突撃銃のその圧倒的な破壊力を前に、銀行のガラス窓はものの見事に崩れ落ちていた。俺たち人質は一様に戦慄し――てはいたのだが、
その場にいた誰よりも驚いていたのは、なんと銃を撃った黒ずくめの男自身だった。
「う、うそ――ホンモノ!?」
 俺は確かにそう聞いた。するとなんだ。こいつらは、自分たちの銃がホンモノだってことを知らずに引き金を引いたわけか。んなこたないだろう。
聞き間違いに違いない。それにホンモノだったっていうことは、状況をさらに悪くするわけじゃないか。ということで、
「おい、サツ共! こいつらの命が惜しかったら、いますぐに車を用意しろ!」
 ほらね。さっそくつけあがってきたか。すると銀行前の道路にとまっている警察車両のあいだから、拡声器をもった交渉役の刑事が進み出てきた。おいおい、危ないですよー。
「要求には応える。車両はすでに用意してある! だから、人質を解放するんだ」
 なんとも気のきくことだ。
「どうしましょう、兄貴?」
 黒ずくめの男が不安げにうしろを振り向くと、兄貴といわれた男は、ずっしりとした戦利品を手に持ちながらカウンターのなかから出てきた。
「そうだな。人質は解放しよう」
 なんだ、けっこう話のわかるやつじゃないか。
「でも、人質がいなかったら、俺たち、車にたどり着くまえにおだぶつですぜ。ひとりだけ連れて行きましょうぜ」
 おい、子分! 余計な事を言うんじゃない!
「そ、それもそうだな・・・・・・」
 黒ずくめ(兄貴)は人質たちを見回した。するとその視線が、俺の隣で人生を嘆いているお姉さん(美人)にぴたりと止まった。
「ひっ」
 お姉さん(美人)は小さく悲鳴をあげる。黒ずくめ(兄貴)が、げひひ、となぜか指をいやらしく動かしながらこっちにやってくる。考えるまでもなかった。
大馬鹿野郎のギネスがあるのなら、俺は堂々と掲載されるだろう。俺はすすりなくお姉さんを庇うように、身を乗り出して、黒ずくめの男たちを睨んだ。
「連れて行くなら、俺を連れて行けよ」
752涼宮ハルヒ と 誘拐。:2006/05/06(土) 19:58:25 ID:T1UDXyPr

 というわけで俺はいま軽トラの荷台にいる。なぜ軽トラなのか。なぜ荷台なのか。なぜ犯人は軽トラに乗り込んだのか。様々な疑問が湧いてくるが、
諸君、この際ささいな事は気にしないでほしい。つまるところ、物事は常に結果の集積によって存在しているということだ。
 いつもは混んでいるのに今日はなぜかガラ空きの国道を軽トラックは猛スピードで走る。そのすぐうしろには、ファンファンと赤い点滅灯をまわしながら、数台の警察車両。
「くそっ」
 俺に銃口を突きつけている黒ずくめの男(子分)が毒づいた。するとそいつはなんと、銃を構えて警察車両に照準を狙いはじめた。おいおい、
まさか当たる訳ないだろう。それに手も震えているし、腰なんか生まれたての小鹿みたい――と、そこで子分はトリガーを引いた。そして俺はばっちり見ていた。
トリガーを引いた瞬間、なんと子分は両目をつぶっていたのだ! しかし、
「なんでだよ・・・・・・」
 俺は開いた口が塞がらなかった。どういうわけか、銃口から飛び出した鉛の玉は、ひとつ残らず、警察車両の”タイヤだけ”を綺麗に撃ち抜いていた。
「お、俺、もしかして・・・・・・すごい?」
 子分は、驚くべきか素直に自画自賛するべきか迷っているふうだ。やれやれ、と俺は思った。そして第三者の介入を感じずにはいられなかった。
いや、さすがの俺もここまでされたら、気づかないわけないだろう。忽然と姿を消した老婆、本物になった銃、あざやかすぎる射撃。
いまおもえば、不自然な事だらけだ。そしてそれらを結びつけるものといえば、
「”あいつ”しかいない」そう呟いた瞬間だった。脇道から一台の青いオープンカーが飛び出してきた。
「な、なんだ、あいつらは!」
 子分は驚愕を顔に張り付けている。どうしてか、俺はその表情に深い同情心を感じずにはいられなかったが、それは内緒にしておこう。
 間違いなくハルヒだった。しかも、なぜかハンドルを握っている長門の隣でふんぞり返っている。そしてそのとてつもなく楽しそうな表情に、
俺は一連の事件の裏づけを得るのだった。
「朝比奈さんもいる、古泉まで!」
 ふたりは後部座席にいた。古泉はいつもの笑顔で呑気に手をふっているし、朝比奈さんはいまにも泣き出しそうな顔をしている。
つーか、あいつら授業はどうしたんだ? それに車はどこから持ってきた? 長門のやつ、免許もってるのか? 
 次々とあふれ出す疑問の波を打ち破ったのはハルヒの声だった。
「キョン、いま助けに行くわよ!」
 つか、おい、だれのせいでこんなことになったと思っているんだ。とそのとき、オープンカーのスピードが急速に上がった。軽トラックとの差がぐいぐい縮まっていく。
「く、くるなぁ!」
 警察相手のときはあんなに態度がでかかったのに、相手がいち女子高生となると急に萎縮し始める子分。学生時代に辛い過去でもあったのだろうか。
それはさておき、その子分がふたたび銃を構えたとき、俺の心臓は、氷水を注がれたかのように収縮した。嘘だろ? おい――
「やめろ!」
 勢い込んで体当たりをしたが、遅かった。発射された鉛の玉は、オープンカーのフロント・ガラスを粉々に砕いたあとだった。
753涼宮ハルヒ と 誘拐。:2006/05/06(土) 19:59:31 ID:T1UDXyPr

「そんな――てめぇ、よくも――」
 しかし、復讐心に燃え始めた俺の言葉はハルヒの高笑いにかき消された。みると、オープンカーはいまだ健在だった。
ハルヒは団長机に立つときのように、助手席で立ち上がると、なぜか自信満々に言い放った。
「昔の偉い人は言いました――当たらなければ、どうということはない、と!」
 いや当たってるだろ。しかもフロントガラスに。つか、そんなところで立つな。危ないから。って、白いパンツが見えてますよー、ハルヒさん。
 それと、ありがとう、長門。
「キョン、こっちに飛び移りなさい!」
 ハルヒがその姿勢のまま手を広げる。なんですか。それは。暗に俺に死ねと言っているのか。「なにやってんの、早くしなさい!」
 ハルヒが急かす。しかし背中にあてられた冷たい銃口が、いま一歩の勇気を粉砕している。と、何かを思いついたのだろうか、ハルヒは後部座席に乗り込んだ。嫌な予感がする。
「な、なにをするつもりだ、あいつら・・・」
 いぶかしげに様子を窺う子分。ハルヒは嫌がる朝比奈さんを無理やり起立させると、もう天才的としかいえない手癖の悪さを発揮した。
「わひゃあああああああああああああああああ」
 皆の衆、その日の朝比奈さんのブラジャーは確かに水色だった。そしてそれがハルヒの手にがっつり握られ、どこかの国旗のようにゆらゆらとはためいている。
豊満な乳房と、その真ん中にちょこんと鎮座ましましている淡いピンク色の乳首が印象的でした。
「いまよ!」
 ハルヒが叫んだ。振り返ると、子分は朝比奈さんのあられもない姿に釘付けになっている。
俺はいますぐにでも朝比奈さんをハルヒの魔の手から救い出したいという崇高な建前を胸に、
軽トラの荷台から決死のダイブを決行するのだった。近くで朝比奈さんのおっぱいを見たいなどという邪な考えは、断じて、無い!
「頼んだぞ――長門」
 最後にそう呟くと、俺は目を閉じて重力に身を任せた。
754涼宮ハルヒ と 誘拐。:2006/05/06(土) 20:01:00 ID:T1UDXyPr
 エピローグ


 事件当日からちょうど一週間がすぎた。その間、俺には少しショッキングな出来事があったのを話しておかなければならない。
 朝比奈さんが俺を無視するようになったのだ。あいかわらず部室に律儀にも足を運ぶ彼女だが、
俺を見たとたん俯いて耳を真っ赤にする。そしてあとは脱兎のごとくだ。
 たしかに朝比奈さんの生おっぱいを見てしまったのだからこれは然るべき反応なのかもしれないが、
我がオアシスたる彼女にいつまでも無視されるのは辛い。辛すぎる。
 そこで俺は、ある日の放課後、朝比奈さんと話をすることにした。部室には俺たちふたりきりだった。
「あのときは、すいませんでした。俺が悪いのはわかってます。でも、朝比奈さんにいつまでもそんな態度をとられると、俺、辛いんです」
 SOS団唯一の癒しだからな。
「・・・・・・キョンくん」
 すると、いつものメイド服を着た朝比奈さんは、どうしてか、瞳をうるうる、足をもじもじさせる。なんか変なこと言ったか、俺。
「キョンくんが、そんなふうに、私のこと、想ってくれているなんて、嬉しい」 
 そりゃそうですよ。オアシスですから。これで、万事解決。よかった。
「誤解が解けたんで、俺、帰りますね。ああ、そうそう、よければ、一緒に、かえ、り、ません、か――」
 と、俺の言葉はそこでぶっつんと分断された。何を思ったのか、朝比奈さんがやおらメイド服を脱ぎはじめたのだ。
 あぁ、今日はピンク色の下着。そんな具合にゆるやかに下降しはじめた俺の思考。
「キョンくん」慣れた手つきでブラを脱ぐ朝比奈さん。豊かに盛りあがった双丘が、ぶるんとふるえた。「さわっても、いいよ」


 isoidekaita owari tudukukamo
755名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 20:03:25 ID:ZyeYQPAs
>>754
GJGJGJGGJGJGJGJG!
続けぇぇぇぇぇぇtっっっっっっっっっ!!!!
756名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 20:17:10 ID:y3gC12hL
今日は神がたくさんいる日だ
実験とかハルヒVS長門とか、長門好きにはたまらんwww

そして誘拐の続きまだーーー?
757名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 20:24:19 ID:b1foloaB
エロパロ板でここが今一番勢いあるだろうな
758名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 20:36:32 ID:eLwHYhTA
みくるのエロなんて久しぶりに見たような……
何はともあれGJ!
759名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 20:42:42 ID:9qe892z6
>>757
まさに、目を輝かせたSOS団団長ハルヒの暴走っぷりを彷彿とさせるな。
神人達の饗宴……つか、他の倦怠期のアニメパロ作者が退去して来ている風にも見える。
760名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 20:43:12 ID:9qe892z6
退去×
大挙○          吊ってくる
761名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 21:02:43 ID:94jfRlxC
>>748
50:50だよね?
15:15になってるよ。
762名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 21:15:47 ID:5XlP7eTG
細かいことはいいジャマイカ
とにかくGJ
俺も流れに乗って鶴屋さんものを書いてみる
763名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 21:19:48 ID:DS3yOTO3
なら俺は鶴屋さんとみくるのレズものを書いてみる
764名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 21:23:30 ID:U5s6z9+9
>721
ガンガレ
待ってます
765名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 21:25:17 ID:T1UDXyPr
>>761
ぜんぜん気づかなかったよ。ありがとね。
766名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 21:27:23 ID:Ah3WBUHp
>>763
wktk!!
767名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 21:28:21 ID:y3gC12hL
>>763
それは…凄そうだwwwwww
768名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 21:32:17 ID:94jfRlxC
>>765
揚げ足取りみたいでスマン。
面白かったよ。
続きも頑張って下さい。
769名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 21:33:40 ID:U5s6z9+9
>764
どうでもいいけどしまった!
721じゃなくて763だ
770名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 21:34:57 ID:9qe892z6
>>763
超期待するっさ!もうめろめろでさ!あたしが受けで、
ハルにゃんに玩具にされまくるのもOKなのさっ!
そうだ、あたしも書くにょろ!そうなると私も腐女子にょろか?
…ふじょ……ふあわっはははは←堪えきれず大笑い
771674:2006/05/06(土) 21:37:15 ID:ILAsCjxY

http://book.geocities.jp/haluhi9000/

とりあえず完成。ごめんね、クオリティ低くてごめんね。


作者の方で掲載してほしくない方居ましたら言ってください。
あとなんかマズイとこあったら指摘おながいします。
772名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 21:43:47 ID:9qe892z6
>>771
とりあえず、お疲れさまです。
773名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 21:44:34 ID:y3gC12hL
>>771
めがっさ乙にょろ〜〜〜〜〜
774名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 21:45:39 ID:rG1jVwMd
>>771
GJ!
とりあえず現行の保管庫の管理人との話し合いの結果を教えてくれ。
775名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 21:56:22 ID:54pcFiqt
>>771
d!GJ!乙!

>>涼宮ハルヒ と 誘拐。の人
銀行員のお姉さん(美人)の肉体的なお礼マダー?
776名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 22:05:28 ID:jwS3XWgz
ひそかに涼宮ハルヒの対決も楽しみです
777名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 22:16:36 ID:JJKfQQv/
このスレ活性化してるよなw
778名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 22:22:00 ID:9qe892z6
涼宮さんがそう望んでいるからですよ?分りますかキョンくん?
古泉の解説が始まったが、俺は華麗にスルーすることにした。
779674:2006/05/06(土) 22:25:51 ID:ILAsCjxY
>>774

返事待ちです。それゆえ、あちらに載っているSSは未掲載。


あと、>>716 あたりでいってる通り、こっちは更新早いだけの予備という形を取ろうと思っているのだけれど、
前スレの分も載せるべきか判断がつきません。本家に行ってもらえばよいので需要はないと思うのですが如何に
780409:2006/05/06(土) 22:26:16 ID:MrCd/8U+
>771
何もできないが、ありがとうございます。
本当に感謝。これしか言えないや。
またガンガッテ書きます。
781涼宮ハルヒの対決3:2006/05/06(土) 22:35:18 ID:f+/zAY1P
>>650-653の続き

「えっ」
 俺が驚く間もなく、ミヨキチは華奢な身体をぶつけてきた。
「美代子!? 」
 危なっかしげな歩調ながら瞬く間に距離を零にすると、ぎゅっと俺に抱きついて、
爪先立ちになって形の良い唇を近づけてくる。
「ちょ、ちょっと待て」
 急激な展開に動転しながらも、美代子を拒むことができなかった。懸命に自分の想いを
伝えようとする少女を、強引に振り払うことななんかできるはずがない。とにかく雰囲気に
流されやすい俺は、ほとんどされるがままに、人生二度目の口付けを交わすことに
なりそうだった。しかし。

「コラー、キョン、何やってんのよ! 」
 けたたましく鳴る朝の目覚まし時計のような怒声が響き渡り、薄暗がりの中から
よく見知った奴が乱入してきたことで、物語はラブストーリーからコメディへと急展開する。
 突然の闖入者に、美代子は目を白黒させており、俺は正直ほっとしていた。後から
思えば見当違いの最たるものになってしまうわけだが。

「キョン。あんた、本当にロリコンでヘンタイだわね。なに小学生とキスしようと
してるのよ」
 怒髪天を衝きながら、俺に向かって全速力で突っ走ると、胸倉をむんずと掴みあげる。
苦しいって。
「今日という今日は見損なったわよ。ずっとデレデレしちゃって。挙句の果てには淫行って
絶対に許せないわ。条例違反で死刑よ、死刑」
 死刑は勘弁してくれ。それにどうしてお前がここにいる。もしかしてずっと見てたのか?
「悪いっ!? 」
 口をアヒルのようにしてそっぽを向く。しかし、まる一日ストーキングされていたと
いうことが分かっても、俺はハルヒに対して怒る気にはなれなかった。何故だって? 
言葉にされなくても、ハルヒの想いにようやく気づいたからさ。
 思わず苦笑して、俺はハルヒのいからせた肩を軽く撫でてやる。しかし事態を余計
ややこしくしてくれたのが、大人しい性格だったはずのミヨキチだった。
782涼宮ハルヒの対決3:2006/05/06(土) 22:36:06 ID:f+/zAY1P
 どん。

 俺の胸倉をつかんでいたハルヒを強引に押しのけて割り込み、頭一つ分だけ高い、ハルヒを
見上げて顕然と言い放った。
「余計な真似をしないでください」
 可愛らしい眉を上げて、時間平面理論の発案者であり、世界の創造者であり、神である
という、あの涼宮ハルヒを敢然と睨みつける。

「なによ。あんた」
 喧嘩を売られて黙るはずもなく、ハルヒは低い声で威嚇する。そういえば近場の茶色の
野良猫もそんな声出していたっけ。
 いきなり訪れた修羅場に、対応能力を完全に雲散霧消させてしまった俺は、ただひたすら
無力な傍観者と化してしまっている。大変ヘタレで申し訳ない。
「本当に好きなんです。だから。私からキスをしようとしたんです」
 お下げを揺らしながら、普段は気弱なはずの美代子が断固とした口調で叫ぶ。
「なのに、それなのに、いきなり現われて邪魔しないでくださいっ」
 ハルヒを押し退けた勢いのまま、俺の唇を強引に奪いにかかる。

「わっ、待て。美代子」
 いくら華奢とは言え、勢いよくのしかけられて、バランスを崩して公園の芝生に倒れこむ。
「痛っ」
 悲鳴をあげる間もなく、彼女の柔らかい唇が触れてしまった。
「ふあっ」
 美代子の微かなあえぎ声とともに、軽いとはいえ全体重がかかってくる。美代子の体温と
少女特有の甘い香りが鼻腔に漂い、究極的なだめ人間になりそうだったが、なんとか理性に
総動員法を施行させて寸前で堪える。頑張れ俺。負けるな俺。そもそもここは住宅地の中に
ある公園だぞ。今のままなし崩しにいったらマジでヤバいって。
783涼宮ハルヒの対決3:2006/05/06(土) 22:37:10 ID:f+/zAY1P
「いい加減にしなさいっ! 」
 頭に血が上ったハルヒは、暴走しているミヨキチを、回航中のバルチック艦隊の底に
へばりついたカキ殻を取り出すロシアの潜水夫のような怒りを込めて、引き剥がそうと
むんずと背中を掴む。
「嫌です! 」
 しかし、美代子は飼い主から捨てられそうになった子猫のように、俺にしがみ付くことを
やめない。
「涼宮ハルヒさんって言いましたよね。あなたは、好きなんですか? 」
「このバカキョンのこと? 」
 酷い言われようだな。
「そ、そんな訳ないじゃない」
 顔を赤らめて、恥ずかしそうに身を捩る姿を見て、俺は深く安堵する。
「だったら、何故邪魔をするんですか? 好きでもない人がどうしようと、あなたに関係
ないんじゃないんですか? 」

「ふん。生意気な小娘ね。恋する女は盲目というけど、あんたはそれを通り越して単なる
おばかよ」
 ハルヒは腕を組んで、人生経験の差を見せ付けるように、五歳ほど年下の少女を悠然と
見下ろす。
「盛りのついた猫みたいに、住宅地のど真ん中の公園ではしたなく襲い掛かるマネはとても
出来ないわ」
「うっ」
 自分の仕出かしたことにようやく気づいて、美代子は声を詰まらせて数歩たじろいた。
そして、ハルヒが隙を逃すはずもなく、にまーと百万ボルトの微笑を投げかけて追撃をかける。
「一丁前に恋をするんだったら、せいぜい時と場所を選びなさい! 」
 それは遠まわしな告白と受け止めて良いんだな。ハルヒ。しかし、ある種の感慨に耽る
間もなく美代子が繰り出した言葉は、衝撃的の一言だった。

「だ、だったら、きちんとした場所で勝負しませんか? 」
784涼宮ハルヒの対決3:2006/05/06(土) 22:38:05 ID:f+/zAY1P
 おいおい。一体何を言い出すんだセニョール。勝負って全然話の流れとあってねー
じゃねーか。
「あたしとあなた。どちらが気持ちよくさせるか。それで決着をつけませんか? 」
 み、みよこさん? 
 意味分かって言っているのか。
「私だって、保健の授業受けていますし。ちゃんと知ってますっ」
 教科書には載っていないと思うぞ。たぶん。
「ふふん。いいわよ。受けてあげる。後で鳴き面見せても容赦しないわよ」
「望むところです」
 当事者を置き去りにして事態はどんどん進む。未読でいきなり朝比奈ミクルの冒険を
見せられた視聴者の皆さんのようにほとんど茫然自失の態だ。しかし見苦しい言い訳に
なってしまうが、菊水一号作戦発動時のような絶望的な状況で、己の意志を貫ける
性的嗜好と機能が正常な日本男子がいたら、是非ともご一報の程お願いしたい。金一封
くらい差し上げるのもやぶさかではない。

「折角だから、勝負の舞台は用意してあげるわ」
 なあハルヒ。お前もそろそろ暴走はやめにしないか。
 しかし、人の話を聞かないことで有名なこの女は、短めのスカートから携帯を取り出すと、
形の良い唇をあてて透き通った声を張り上げた。
「新川さん、森さん。かもんっ! 」
 通話ボタンを切るとともに、遠くから音が近づいてくると思ったら、シャープな
ブレーキ音とともに車種不明の黒塗りタクシーがあらわれた。
「お待たせいたしました。どうぞ」
 恭しく新川さんが礼をして、後部座席のドアを開けると、何が何だか分からない
まま車に乗せられる。続いてミヨキチとハルヒも、俺を挟み込むような形で乗り込む。
助手席には本家本元のメイド姿を纏った森さんが、妖艶な微笑を浮かべているのが非常に
恐いんですけど。

「レッツゴー! 」
 ハルヒが実に楽しそうに叫ぶと、執事姿の新川さんがうやうやしく頷いてアクセルを
踏みこみ、かくして黒塗りは夜の街を飛ぶように駆け抜けていったのさ。
(続く)
785名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 22:41:59 ID:y3gC12hL
うはwwww めがっさGJ!!!
エロシーンにwktkwww
786名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 22:50:15 ID:tR4EHvzC
おもわぬ展開にワロタw
GJ ! !
787名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 22:54:23 ID:P3T0iOmK
新川さん達はいつの間にハルヒの僕になったんだww
788名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 23:20:29 ID:gTbYUYK3
クオリティ高いですわ。
GJ!!
789名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 23:26:12 ID:LxNri271
>>771
GJ…と言いたい所だが、ジオってエロ可?
790名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 23:31:09 ID:AGEIJ3E3
不可。
通報されたら停止されることがあるよ。
というか、以前別作品の保管庫がそれで停止させられた…。
791686:2006/05/06(土) 23:46:19 ID:TQUfdKzm
>>789-790
俺は前もって>>771(=674)氏に警告してたつもりだったが、気づかれなかったようだ
792名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 23:46:57 ID:jwS3XWgz
言ってるそばから超GJです
793名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 23:48:19 ID:hbafaUJl
ttp://www.atwiki.jp/
wikiに直してみるとか?
たしかアダルトコンテンツ有りだったとオモ
794名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 23:49:44 ID:d8TAG7I/
ミヨキチの挿絵が無いことに憤慨
795名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 23:50:54 ID:bRVPnQr7
>>771
エロの可不可に問題があるっぽいが、その行動にGJを捧げる
796674:2006/05/06(土) 23:52:09 ID:ILAsCjxY
>>791
>>793

利用規約みた感じでは、なんとなくマズイ気がしないでもなかったのだけど、
他のSSスレも使っているから大丈夫かと踏んだわけでした。

現在移転作業中です。ご迷惑掛けます。
797686:2006/05/06(土) 23:56:02 ID:TQUfdKzm
>>793
そこはOKみたいだね。

Q.アダルト的な要素を含んだコンテンツを公開しても良いですか?
A.公開したいコンテンツが利用規約と国内法に抵触しない内容かご確認のうえ、責任をもって利用ください。
798名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 00:32:57 ID:8Hap+AXQ
そういやキョンの本名ってなんだっけ?
どうでもいいことだが気になってしまう…
799名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 00:33:07 ID:s4gWKBZh
昔の1日1スレもつかない頃を思い出すと今の速さはほんとうにすごい
なんか友人が「俺、あのバンド昔から目をつけていたんだぜ。俺って見る目ある〜」って言っていたのを不意に思い出した
アニメって凄いな。テレビって凄いよ
800名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 00:34:19 ID:75Dj7GZi
>>798
それがわかればもうちょっとSS書きやすいんだけどね・・・
801名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 00:34:27 ID:FYweJcky
ハルヒは最初から順風満帆でここまできてますが何か?
802名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 00:35:33 ID:jAxmzzMr
>>799
前はROMってるだけだったが、声が付いた事で想像力が喚起されて書けるようになった
アニメは、偉大。
803名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 00:42:49 ID:ZYKFOBU7
ちょっと前にキョンも自分の名前を思い出せないってネタあったけど
まじでありえるかもしれんね。
804名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 00:43:04 ID:wJ8QYAwX
>>771
   ノ      ノ        ノ       ノ      ノ  
  (゚听)  ヽゝ゚‐゚)ν    ('(゚▽゚)')   ノ(゚ヮ゚)(   (´ー`)
  (激(7    (し(7     (く(7      (乙(7   (!(7
  < ヽ    < ヽ     < ヽ      < ヽ  < ヽ
805名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 00:43:34 ID:GgA5rfXi
>>798
わかってたらキョン以外の呼ばれ方されてるわけで
806名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 00:46:24 ID:jAxmzzMr
苗字すら出てないんだよね
807名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 00:46:38 ID:qhha0E7y
>>798
分かるのは『す』を含めてそれより前の苗字ってことだけだな

スタッフに偶然一致する人材がいてEDで超編集とか遊んでいたな。
808名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 00:48:42 ID:qhha0E7y
どうでもいい連レス。
阪下よりも後ろだから「さ、し、す」で始まる苗字か。
809674:2006/05/07(日) 00:49:06 ID:tsnROYBV
http://haluhi9000.h.fc2.com/
こんどこそ大丈夫なはず。たぶん。
810名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 00:50:18 ID:y0zHpC/p
>>796
H.FC2に動かしたみたいだね乙! そこなら大丈夫か。

気になったんだけど
body {margin-left: 0px;(以下略)
は強制的に入るの? 非常に読みにくいのだが……
811名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 00:56:39 ID:3i6olhN4
最初は男女交互に並んでいたのだから
女生徒の苗字は含まないかもしれない
谷口が後ろにいたからそれよりは若い苗字である
谷川…もできないことはないな
812名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 01:06:53 ID:tsnROYBV
>>810
ソース確認しました。強制のようです。
うちの環境(PC)では見づらいということはなんですが、
もしかして携帯だとまずいのかもしれません。


813名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 01:11:40 ID:+Al30MJU
左ギリギリに寄りすぎ何だと思う。
たしかに読みにくくて、窮屈な感じ。(IE6)
814名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 01:16:51 ID:511zmcjQ
ここで
<BLOCKQUOTE>

(本文)

</BLOCKQUOTE>

出番ですよ 多分、引用タグとか言わないでお願いw
815名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 01:18:50 ID:y0zHpC/p
>>814
実際引用な訳だしある意味正しいかもね。(レイアウトの手段として使うのはどうかと思うが)
816409:2006/05/07(日) 01:21:02 ID:U/5uAgl9
ちょっと小ネタ投下します。
817409 1/1:2006/05/07(日) 01:22:04 ID:U/5uAgl9
『戦闘妖精“有希”風』永遠にグットラック?

「撃墜された貴部隊の生存者なし。こちら雪風。任務終了。帰投する」
雪風のパイロット長門有希中尉は感情のこもらない声で告げる。
戦術前線基地TAB-16所属、第666戦術戦闘飛行隊リーダーはその声を憤りと共に聞いた。
「あいつは死神だ」
彼の頭の中に黒いマントと鍔広のトンガリ帽子をかぶり、先端に星形の飾りのついた棒を持った少女のイメージが唐突に浮かぶ。
……?
脈絡なく浮かんだイメージを彼は頭を振って振り払った。
……疲れているようだ。

「なあ長門もう少し、愛想良くしたらどうだ?」
雪風の後席、電子戦オペレーターのキョン中尉が声をかける。
「無意味」
有希が返答する。
「いやまあ、そうかもしれないが……もう少し気配りというものをだな」
キョンは有希に対しまだ何か言っていたが彼女は聞いていなかった。
上空には血のように輝くブラッデイ・ロード。ここフェアリイの空には感情は無意味だ。
『統合思念体』と呼ばれる謎の存在と戦端が開かれてすでに三十年になる。以来フェアリイ空軍は戦い続けてきた。
特殊戦第五飛行戦隊。通称ブーメラン・ファイターズ。
『友軍機を見殺しにしてでも必ず帰投しろ』
絶対命令を受け、フェアリイ空軍最強の戦術戦闘電子偵察機スーパーシルフィードを操るパイロット。
それが長門有希だった。

「人間関係というものは……あ゛?」
キョンが滔々と有希に説教をしていたとき、唐突に警告音が鳴った。HUD上にTDボックスが浮かび、MTI上に表示が出る。識別信号無し。
「識別不明機接近中、速度M二・九かなり速い。IFF応答なし」
「敵」
有希は戦術コンピュータに不明機を敵として入力。
「ちょっと待て!長門、確認した方がいい、味方かもしれないぞ」
「この空域を味方機が飛行している確率は低い。敵と思われる」
「そりゃそうだが……まもなく目視確認可能」
雪風の横を高速で未確認機が飛び抜けた。有希の目はその姿を的確に捉える。
「長門!あれはシルフだ、シルフィードだ!」
「マーキングはなかった。統合思念体側の偽装の可能性が高い」
「そ、そうなのか?確認した方がいいんじゃ……」
「不要」
「おうわっ!」
818409 1/2:2006/05/07(日) 01:23:02 ID:U/5uAgl9
擦れ違った機体が急減速するのを見て有希は機体の速度を殺さずロール、急旋回。キョンは急激な機動に体を持っていかれる。
敵も同じく反転するが速度はこちらの方が速かった。敵機を追尾、急激に距離が詰まる。
RDY GUN。
HUD上に敵機が捕らえられる。地球型スーパーシルフにそっくりなその姿。しかし有希は何のためらいもなくトリガーを引く。機関砲を発砲、残弾カウンターが瞬く間に減る。命中しない。
スティックを引き、敵の旋回にあわせながら高度を上げる。ハイスピード・ヨーヨー。速度を生かし再度降下、敵は逃げる。
RDY HAM4。武装を短距離高速ミサイルに変更。ヘルメット内にトーンが響く。ロックオン。
有希はトリガーを引く。
ミサイルに誘導情報がインプットされ、発射。二発のミサイルが同時に放たれる。ロケットモータが点火、ミサイルが急激に加速。弾頭部のアクティブ・シーカーは自らのセンサーで敵機をとらえる。
有希はミサイルを発射すると同時に機体を急旋回、最大速度で離脱。キョンはその急激な機動に失神する。有希は全然平気。もしかしたらGを感じてないのかも。
二発のミサイルが敵機に追いつき近接信管が作動、爆発。拡散した破片と衝撃波がシルフの尾翼と右エンジンを破壊する。
有希はフェアリイ基地へ進路を向ける。後方に黒煙が一筋。キョンは失神したままだった。有希無言。

「困りますね、長門さん」
古泉一樹少佐は有希を目の前にしていった。彼は特殊戦の人員、スケジュール管理を行う有希達の直属の上司だった。妙にフレンドリーにしゃべるのは仕様。にやけ顔には傷はない。
「きちんと確認してもらわないと」
「だから俺が言ったじゃないか。味方かもしれないって。いや、おまえの目は信用してるけどさ」
キョンがしどろもどろになりながら言い訳をする。
「あれは味方ではない。味方でなければ敵」
有希は無表情で答える。
ガンカメラに捉えられた映像から雪風は味方を撃墜したのではないかと疑われた。そのため有希とキョンは特殊戦司令室に呼び出されたのだ。
「いいのよ、古泉少佐。有希のとった行動は正しいわ。立ち塞がるものあらばこれを討て!特殊戦の絶対命令『見方を見殺しにしても帰還せよ』は伊達じゃないのよ!」
椅子の上に立ち上がった涼宮ハルヒ准将は拳を握りしめ叫ぶ。もっとも核ボタンを持たせてはいけない女が特殊戦の司令官だった。人事部は何を考えているんだろう。
「なんかいろいろ混ざってないか、それ」
ぼそぼそとキョンがつぶやく。ハルヒ准将に聞かれでもしたら、間違いなく雪かき一週間だ。何で俺がハルヒの部下なんだよ、と考えるがあまり立場が変わっていないことに気づきキョンは落ち込んだ。
「確かにあの空域を飛行していた味方機の記録はありませんけどね」
古泉少佐が芝居じみた仕草で両手を広げる。
「ならばよし!我が特殊戦に敵は無いわ!」
ハルヒ准将が胸を張ったときだった。一人の男が入ってくる。
「そう簡単には行きませんな」
「あっ、こいつ何で勝手に入ってくんのよ!」
819409 1/3:2006/05/07(日) 01:23:55 ID:U/5uAgl9
男は情報軍ロンバート大佐。ハルヒ准将の天敵だ。大佐はやたらに細長いめがねをくい、と押し上げハルヒをにらむ。ちなみにあだ名は『会長』。何故会長かは誰も知らない。
「今回の事件に対して重大な疑問があります。この件については私が指揮を執ります」
「んー?大佐ごときが何言ってんのよ!特殊戦はね、あたしのものなの!ケツに高速ミサイルぶち込むわよ!ブラッディロードまで飛んで行ってから後悔しても遅いんだからね!」
「ええと、お止めしたんですけど勝手に入って来ちゃって」
大佐の後ろからおろおろと朝比奈みくる大尉が入ってきた。先日負傷した長門有希中尉の精神面でのリハビリを担当している医務官である。全然相手にされていなかったが。
「長門中尉の行動には重大な疑念があります。彼女は『統合思念体』側に通じている可能性があります」
「はあ?バッカじゃないの?どっからそんないかれた話が出てくんのよ!」
「先日彼女が撃墜され、救出されるまでの間に、報告されていない事実があるのではないかと思われるのですよ。そうじゃないかね、長門中尉」
「有希ほんとなの?」
「事実」
重大な事実をあっさりと認める有希。
「それは重大な違反だ。反逆罪に取られてもおかしくないぞ、中尉」
実にうれしそうに大佐は言った。
「報告済み」
「誰にだね。准将なら彼女も同罪だが?」
有希は視線をあげ、ハルヒの背後を見つめた。大型ディスプレイが点灯し、メッセージが表示される。
《我々は『統合思念体』側のメッセージを受け取った SSC》
「特殊戦の戦略コンピュータが?」
ハルヒが驚いてメッセージを見つめる。SSCとは特殊戦を統合する戦略コンピュータである。
《彼らは長門有希に対し共闘を求めている。返答せよ、長門有希中尉 SSC》
「拒否」
一言で有希は答えた。
《了解した。彼らに伝達する。長門中尉これより『統合思念体』は最大級の戦闘を仕掛けてくると思われる。待機せよ SSC》
「了解。ロンバート大佐」
「何だね長門中尉」
「あなたが統合思念体とコンタクトを取っているのはわかっている。戻った方がいい」
「なあんですってえ!このイカレめがね、人にけちつけると思ったら!射殺してやるっ!」
「まてまて!」
拳銃を振り回すハルヒをキョンが必死で止める。ハルヒの手の中の拳銃が強く握りしめられ、安全装置が外れる。
「長門中尉、私はどうも君を甘く見ていたようだ。それでは失敬する」
ロンバート大佐は素早く身を翻す。ハルヒの拳銃が発射され、弾丸が廊下にめり込んだ。みくるが悲鳴を上げてしゃがみ込む。
「待ちなさいよ!キョンあんたも放しなさい!絶対に撃ち殺してやるっ!」
なおも叫ぶハルヒの背後でディスプレイの表示が変化した。フェアリイ基地周辺の索敵データが表示される。
「准将、そちらをご覧ください」
古泉が背後を示す。空域が敵の表示で真っ赤になっていた。
「何よこの数。多けりゃいいってもんじゃないわよ!こうなったら……」
ハルヒは有希をにらむ。
「あたしも出撃するわよっ!」
「了解した」
「ええええー!」
室内にいた全員が驚愕に固まった。

フェアリイ基地から出撃した特殊戦三番機スーパーシルフィード、パーソナルネーム『雪風』は迫り来る『統合思念体』の戦闘機を(どうやってか)すべて撃墜した後、統合思念体そのものも撃破してしまった。(だからどうやって?)
ハルヒと有希が組んだら怖いもの無しって事だな、うん。(ソレデイイノカ?)
820728:2006/05/07(日) 01:25:46 ID:qhha0E7y
>>674
乙。
あと報告、戦国の>>525が抜けてます。
それと絶対無敵は入れないで下され。戦国以上に非常に香ばしいのでw
821409:2006/05/07(日) 01:27:21 ID:U/5uAgl9
ネタです。
わかる人だけ笑ってください。
有希と零って共通点あるな、てのが始まり。

後保管庫ですが私のに1/2氏のが混じっています。
822名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 01:27:45 ID:+Al30MJU
409氏乙。

分母が増加してて分数の意味がないっすw
823728:2006/05/07(日) 01:31:22 ID:qhha0E7y
>>821
乙。
自レスがニアミス。間に入ってスンマセン。
824409:2006/05/07(日) 01:32:28 ID:U/5uAgl9
ほんとだ……
氏のう……orz
825名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 01:39:43 ID:rC83gdV8
遅レスですが
私は http://www.x-beat.com/ で倉庫してます。
ミラーがあった方が良いなと(なんかで消えることはありがちなので…)
826674:2006/05/07(日) 01:41:20 ID:tsnROYBV
>>820
了解しました。

戦国については、
>>611 の修正版の最初に1と書いてあるので、載せるべきか迷って載せませんでした。



>>821
元ネタが分からない悲しみを越えて乙。
あと、保管庫修正しました。
827409:2006/05/07(日) 01:43:53 ID:U/5uAgl9
>647
ありがとうございました。
本当にお疲れ様です。
今度はもっとわかりやすくてえろいの書きます。
828544:2006/05/07(日) 01:53:05 ID:6X7ucdme
>>674
乙彼さまです。

対決を書いている香具師ですが、お手数ですが転載される保管庫では
誤字の修正をお願いしたいのですが。

>>651の下から5〜4行目

「遊園地でのイベントをを楽しみきれなかったが」 → ×

「遊園地でのイベントを楽しみきれなかったが」 → ○ です。


829名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 02:08:02 ID:osMD4Gb2
>>798
“キョ”ンだから……
清井、清川、清田、清原……
どっちにしろ下の名前はわからない。推測不能
830名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 02:09:39 ID:GgA5rfXi
>>829
つけたのはおばさんだから下の名前関連だと思われる
831名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 02:09:50 ID:y0zHpC/p
>>829
叔母が言い出したんだし、妹も言ってるわけだから名字はないと思う。
832名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 02:09:56 ID:jAxmzzMr
>>829
キョンという名は妹が広めたそうだから、苗字を基にはしていないはず

きょういちろう
とか
きょうすけ
とか、「きょ」が頭文字の名前だと思われる
833名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 02:10:01 ID:EgDJEbBZ
せっかく作って貰ってなんだが、>>3の保管庫が更新されてる件についてw
http://red.ribbon.to/~eroparo/ranobe8.html
高橋スレとも分割して個室にもなってるな。
834名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 02:12:24 ID:osMD4Gb2
>>830-832
そうだったのか……
アニメからの俺が出しゃばってしまった
835名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 02:14:05 ID:EZoZbnqU
保管庫、あっちゃー… ^^;

ハルヒの対決楽しみです。
836名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 02:15:30 ID:y1NO2LJr
収録済みのレス番を見ると、まだ保管庫の話が出る前みたいだなあ。
どうしよ?
837名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 02:16:31 ID:y0zHpC/p
>>834
三人がかりで突っ込み入れてスマンかった。

>>833
おお876と分離したか。
現行保管庫の中の人お疲れ様でした。
数多くのスレを抱えながらもきちんと更新していただきありがとうございます。

さて新保管庫は……
838名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 02:20:43 ID:XdJRS4mV
>>833
何気にラノベ系は個室を持ってるスレが多いな。
スレイヤーズにフォーチュンクエスト、876に谷川。
フォーセリア関連も個室みたいなもんだし。
キノや十二国みたいに独自の保管庫持ってるところもあるし、
やっぱ元が小説だとSS書く人も多いのかな。
839674:2006/05/07(日) 02:26:49 ID:tsnROYBV
>>833
(´・ω・`)


まあこれからもスレが加速し続けてあちらの更新が追いつかない時のために続けようかと思いますが


>>828
修正しました。


840名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 02:34:17 ID:Zpt8IF1c
http://www9.atwiki.jp/eroparo/pages/210.html
ここに過去ログが置いてあるね。
保管庫だけじゃなくて、こんなことまでしてくれてるんだ。
感謝感謝。
841544:2006/05/07(日) 02:36:21 ID:6X7ucdme
対決の感想を頂いた方、読んでくれている皆様方に無上の感謝を。

>>839
修正いただき、ありがとうございました。
842名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 02:44:24 ID:tISuT6Yf
>>833
まあ、二つあってもいいんじゃないの?
それより674氏には誤字修正を希望したい
843728:2006/05/07(日) 02:48:03 ID:qhha0E7y
>>826
>戦国について
完全にこちらにミスです。混乱させてごめんなさい。
844SOS団の気まずい日々 1/3:2006/05/07(日) 03:13:25 ID:OIwgDMTR
ここで空気を読めてない俺が523で宣言した通り微修羅場SSを投下。
エロくないうえに萌えないうえにセリフも少なくて申し訳ない。

最近部室の空気が重い。
具体的には言えないが、どこかピリピリしているような気がして落ち着かない。
古泉の野郎だけは相変わらずニヤケ面で変わっていないが、他の三人はどこか変だ。

正直部室に行くのを躊躇ってしまう。あの空間に足を運ぶのは気が重い。
それでも行かなければハルヒがうるさいのは分かりきっている。どうにかならんのだろうか、この状況。

「うぃーす」
「遅いわよ、キョン。何やってたのよ」

部室に入ると既にメンバー全員揃っていて到着早々団長に叱られてしまった。
まさか部室に来るのを躊躇ってたなんて言える筈もないし、適当に谷口と国木田に捕まったと言い訳しておく。
何かあったらすまん。お前らを言い訳にした俺を許してくれ。

とりあえず定位置へと足を運び椅子に腰掛ける。
何時からだったか朝比奈さんの右隣に座っていたが、今ではさらに右にお嬢さんが座っている。
ハルヒが団長席から動いていないうえに、我らがSOS団に新たな団員が入団したわけでもない。
そうなると俺の隣に座っているお嬢さんというのは必然的に長門という事になるわけで、
正直この狭い場所で三人も座るとお互いの距離がかなり近いのだが、何故か長門も朝比奈さんも何も言わない。
対面で何が楽しいのかニコニコしている古泉の顔が無性に腹が立ってくる。たまに口に出す事はもっと腹立つが。

「キョン君どうぞ」
「どうも。何時もありがとうございます、朝比奈さん」

そう言って天使の微笑を見せてくれる朝比奈さんからコーヒーを受け取る。
何時だったかお茶よりコーヒーが好きだと言ったら、俺に出される物はお茶からコーヒーに変わった。
俺の好みも覚えてくれてるらしく、可愛らしいカップと角砂糖を落とし、掻き混ぜながら渡してくれるので直ぐに飲める。
845& ◆fGor0e/4BI :2006/05/07(日) 03:14:57 ID:OIwgDMTR
……何時からこうなったのだろうか。
切欠は土曜のパトロールで朝比奈さんと一緒になって、そのなんだ。不幸な、いや幸福な。とにかく些細な事故でまあ、キスというか唇と唇が触れてしまったのだ。
それから互いに顔も見るのもできなかったのだが、朝比奈さんの方から話しかけてくれて、それを機に二人で色々と話して何処かに出掛けたりして、まあ元通りとなった。

いや、元通りと言うのは正しくないだろう。
その時からお茶がコーヒーに変わり、野暮ったい湯のみからヒヨコがプリントされた朝比奈さんのとお揃いのカップに変わった。
勿論コーヒーを飲んでるのもそのカップを使っているのも俺と朝比奈さんだけで、他のメンバーは昔通りお茶を飲んでいる。
あの気の弱い朝比奈さんが、ハルヒに文句を言われてもそれに従う事なく、だ。
なんと言うか、何かあったのだろうと鈍いステゴザウルスでも分かりそうなくらいの分かり易さであったためか、色々と問題もある。

まず長門。
長門とは別に不幸な事故があったわけでもなく、家にお邪魔したわけでもなく、特に何かをした覚えはない。
ただ土曜のパトロールで一緒になった際にカーテン以外の家具を選ぶのに付き合ったり、たまには図書館では公園でぼーっとしたり。

そんな事をしていたら、何時の間にか俺の隣に座るようになっていた。
正直何時が最初だったかは覚えていない。何時の間にか、本当に自然に俺の隣で本を読んでいたので、気付いた時にはそれはもう驚いた。

そもそもそれは朝比奈さんが俺にコーヒーを淹れてくれるようになったのよりも先で、思えばその辺りから異変は始まっていたのかもしれない。

朝比奈さんが俺にコーヒーを淹れてくれるようになって、それに対抗するかの様に長門は俺に何かくれるようになった。
何かと言うのは本当になんでもで、自作ケーキであったり、シュークリームであったり、とにかく何か食べ物を一品俺にくれる。
長門の料理の腕はバレタインの時に証明されているために非常に美味であり、最初は心の中で涙し、長門に感謝したものだ。
それは今でも続いているし、今も長門にモンブランを手渡されたばかりだ
846SOS団の気まずい日々 3/3:2006/05/07(日) 03:16:08 ID:OIwgDMTR
で、我らが団長ハルヒ。
あまりにも何も見つからないからパトロールの時間を増やすとか言い出して、日曜日もする事になっちまって、しかも俺とハルヒ以外は誰もこない。
まあ、誰だって貴重な休日を二日もハルヒのために無駄にしたくはないので正しい判断だとは思うが、未だに俺以外の誰も来た事がないのは流石にどうかと思う。
別に強制はしてないから他の奴を無理に誘わなくていいとハルヒは言っていたが、それなら何故俺がサボると朝早くから電話をかけてくるんだ。

そんなハルヒも長門が俺の隣に来て、朝比奈さんがコーヒーを淹れてくれるようになって、長門が俺に何かくれるようになって、
段々と眉が吊り上がっていき、それに比例して機嫌も斜めへと傾いていっており、古泉の話では閉鎖空間が発生する一歩手前らしい。
それは土曜が最も不安定らしく、日曜の夜からしばらくは安定するらしい。ハルヒが爆発する前にイベントがあればいいのだが、生憎何も起こらずごく平凡な毎日だ。

それに加えて部屋の空気が重いのもハルヒのせいだけではない。
朝比奈さんと長門もハルヒと同様に不機嫌そうな表情を浮かべる時もあるし、この三人はめったの事では会話をしなくなったのだ。
前から無口な長門はともかく、朝比奈さんとハルヒもあまり会話をしない。前までは朝比奈さんに色々とちょっかいだしていたハルヒも今は大人しい。

何と言うか色の違う水が互いに干渉し合っているというか、領地を奪いあっていると言うか。
部室というオアシスに身が成り、日陰も増えて水も美味しくなったのだが、下手にそれらに手を伸ばすと命を落としそうなデンジャラスな感じだ。

そんな空気をチキンな俺に打開する勇気などなく、今日も今日とてそうして時間は過ぎていく。
何とかしなければならない。そうは思うが具体的にどう行動していいか分からず、結局は周囲に流されてしまっている。
美味いコーヒーと美味い長門の手作りモンブランを口にしているのに、胃がキリキリと痛むのが罰なのか。
本来なら涙を流し喜ぶ筈のシチュエーションがでこんなにも気が重いのは何故なのか。
痛む胃に顔を歪めながら、どうしようかと俺は頭を抱えた。
847& ◆CQuvxCYrjU :2006/05/07(日) 03:18:46 ID:OIwgDMTR
短いけどこれで終わり。
修羅場と書いたのにあんまりキツイと引かれそうなのでソフトに。
848名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 03:22:07 ID:GgA5rfXi
この後からが一番おいしいところなんじゃなかろうかと思うしだいであります
つまりは続きにwktk
849名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 03:25:34 ID:nHhl3UvM
続き期待さっ
850名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 03:55:59 ID:tISuT6Yf
>>847
未完で結構
エロなしで修羅場は辛すぎるorz
851名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 04:05:00 ID:aRbl+/Zp
GJ ! !

どうか続きを恵んでくれ…
852名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 04:06:35 ID:wGJ9Dqy5
ちょwwwwwww
もまいら勢いありすぎwwwwww
853名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 04:19:30 ID:xFOAX2gk
今更だが「脱線」にガチ泣きした俺がいる
854名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 04:20:23 ID:xFOAX2gk
すまん・・・sageわすれた・・・
855名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 04:51:50 ID:qhha0E7y
>>853
イ`
お前は俺かと小一時間(ry
856名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 06:04:59 ID:3cbkzbrg
脱線はよかったな。またあんなのを読んでみたいよ。
857名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 06:12:31 ID:sRz/Gjj4
俺の涙腺も脱線しました
858名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 06:28:59 ID:07Wz5eBI
現在ログのサイズが480KBに到達です。
長編があと2本も投下されたら、完全に埋まってしまいそうですね。

そろそろ次スレを立てておかないと。
859名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 06:29:37 ID:xFOAX2gk
涼宮ハルヒの豹変

新学期、新しいクラス表を見て俺の心はタイタニックの如く轟沈した
また涼宮ハルヒと同じクラスだったのだ
あぁ、また今年もハルヒに振り回されるのか・・・教室でくらいは平和に過ごしたかったんだがな
今年も言うのかな、あの自己紹介
さてさて、それは置いておいてだが
オレは教室に到着して呆然とせずにはいられなかった!

「おはようキョンくん♪」

あのハルヒが愛想よく、しかも「くん」なんてつけながら挨拶してきたのだ
しかも新しいクラスメイトであろう女子数人と談笑しているではないか!

何かある・・・コレは絶対何かある!
860名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 06:31:04 ID:xFOAX2gk
はいまたsageわすれ・・・
前に某スレに投下したやつです
チラシ紹介文的なこの文しかありません

明日学校で少し考えてみようか・・・
861名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 06:38:27 ID:JY9f0Fiy
俺的にはキャラのエロ度、作品の面白さ共に、学校や閉鎖系の電撃作品のほうが
好みだからぜひお願いしたい。つかハルヒばっかで寂しい気持ちなのよー
アニメ化後はともかく、その前の売れ行きは大差ないはずなのに(´;ω;`)
862名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 06:44:53 ID:y7mayHZc
>>860
一応ローカルルールで20歳未満閲覧禁止なんだからさ。
自分が学生だってわかるようなレスはしないほうが…。
つか未成年は帰れ。
863名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 06:50:22 ID:a3HW5lud
専門学校とか大学かもしれんだろ。
そういう揚げ足取りレスもいらん。
スルーしとけ。
864名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 08:09:41 ID:wdi2KQS2
年齢を推してもらいたいみたいなレスは実年齢はともかく十分厨
大人になるまでROMれ
865名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 08:34:51 ID:pYxPIhg8
学校って学校を出ようじゃないかとマジレス。
みんな忘れてるかも知れんがここは涼宮ハルヒオンリーではない。
そんなことも察せ無いようなら頼むからROMしててくれ。

>>860 俺もぜひ電撃系で書いてもらいたい
866名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 08:58:00 ID:wqdNsu3m
実の所、学校までは手を出してないんだよ
作者のハルヒでの語り口は面白い。
多分学校も閉鎖も面白いんだろうね。

ちょっと買ってみるわ、でもあまり当てにしないでね。
867409:2006/05/07(日) 09:05:20 ID:AI5gW4af
学校もいいな。
次スレが立ったら書こうかな。


本当は「絶望系」で一本。
あれ直接描写はないものの、セックルシーンあるしなあ。
好きなんだ、俺。
868名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 10:13:53 ID:CDIjxr5y
実は佳由季真琴茉衣子の3Pをちょこちょこと書き進めている。
いつになるか分からんが待っててくれ(と自分にプレッシャーをかけてみる)
869名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 10:39:53 ID:pYxPIhg8
今憂鬱読み返してとんでもないことに気づいた。
ハルヒは親父って自分の父親のことを呼ぶんだな。
てっきり、お父さんか、パパだと思ってたよ。
てことはお母さんはお袋なんかな。正直イメージが違って驚いた。
870名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 11:06:34 ID:75Dj7GZi
なんとなくハルヒはいいとこのお嬢さんでイメージしてた
それかすこし冷めた父子家庭
871名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 11:15:31 ID:07Wz5eBI
涼宮ハルヒのSS保管庫 予備の管理人さんへ
以下の修正お願いします。

長門有希の消失
ttp://haluhi9000.h.fc2.com/26.html
途中に「名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日:」が入っている。

涼宮ハルヒのGW
ttp://haluhi9000.h.fc2.com/9b.html
「さて、俺の愚息は既に」の段落の文章がダブっている。
872名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 13:08:39 ID:qhha0E7y
未だにハルヒの家族構成が出てこないが
いいとこのお嬢さんって設定使いすぎではなかろうか。

鶴屋さん>江戸時代から続く名門の家柄
阪下>社長令嬢で兄が医者の卵
873名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 13:09:44 ID:IhgNOxpA
ハルヒが嫉妬する姿はいつ見てもいい
ここのSSみててそう思いました
874名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 13:32:50 ID:U+q4+ex0
>>872
阪下さんはマリみてに出てきそうだとおもた
875名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 13:38:26 ID:OIwgDMTR
てかどんな家庭で育ったらあんな性格になるのか。
金持ちの家で構ってもらえない寂しさでああいうふうになったとか。
色々と想像できるよな。
876名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 13:43:02 ID:+koU9o5m
本人の弁を聞く限り、自分のちっぽけな存在に気づくまでは至って普通の女の子だったらしいが。
877名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 13:48:27 ID:3huYYVD1
さらに憤慨を見る限りかなりカリスマ性を発揮した溌剌とした少女だったわけだな。
878名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 13:53:33 ID:lZ1G7CS5
天才が天才すぎて悩んでる感じか
879名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 14:27:47 ID:oZLTFG/F
「みくるは預かったっ!返して欲しくば取りに来いっ!!」



なんだこりゃ。

某月某日。
やたらファンシーなピンクの便箋に、女の子が書いたような丸文字で上記の言葉が書かれた手紙が下駄箱の中に入っていた。
文面を見る限り脅迫状なのだろう。間違ってもラブレターなどではあるまい。
1ミリも緊張感がないのはさておき、どうやら朝比奈さんは何者かの手によって誘拐されてしまったらしい。その驚きたるや、
あまりの唐突さとアホらしさに俺の頭がたっぷり数秒ストライキを起こしたぐらいだ。

便箋をよく観察してみる。表面には前述の文言、裏面には手書きの地図に目的地が星印で印してあった。
なんだか文面を見ただけで首謀者が想像できて怖いのだが、とにかく名指しで交渉相手に指名された以上は無視を決め込むわけにもいくまい。
朝比奈さんを拉致るという羨ましい、もとい許せない行為に出た犯人の真意を問いただすべく俺は便箋の後ろに手書きで書かれた地図を
数十秒ほど凝視し、目的地の位置を確認する。

目的地に心当たりがあったのが複雑な心境だった。



「やあっ!キョンくんっ!いらっしゃいっ!!お姉さん歓迎するよっ!!!」


地図に記してあった目的地、即ち鶴屋宅に到着した俺は鶴屋さんの熱烈ハイテンションな出迎えを受けた。やっぱりというか、なんというか。
早速ですが鶴屋さん、あの手紙はなんだったんですか。
「それは後で説明するよんっ!ささっ!みくるも首を長くして待ってるからっ!!早く早くっ!!!」

回答を保留されたまま、鶴屋さんは俺を先導し屋敷の離れに案内された。何度かお招きに与かったことがあるが、相変わらずこの家はだだっ広い。
例えばこの屋敷の中で悲鳴を上げても隣の住宅まで声が届きそうにないぐらいに広い。
…上手く説明できないが、とにかくものすごく嫌な予感がした。


「さあさあっ!キョンくんどうぞあがってっ!!」

そしてその予感は的中した。
俺が屋敷の離れで目撃したものは、まるで陵辱された少女のように泣きじゃくる朝比奈さんの姿だった。



「ぐすっ、ひっく、えぐ、ぐすん…」

着衣を乱し、頬を赤く染めながら泣きじゃくる朝比奈さん。肩から覗くブラジャーのヒモが何気に色っぽい。
じゃなくて、鼻の下伸ばして呑気に観察してる場合じゃないだろ俺。 鶴屋さん、俺が来るまでの間にナニしてたんだ。

「あははっ、キョンくんが来るの遅いからちょっと遊んでんだよっ!!」
あえてどんな遊びをしていたのは聞かないでおこう。
ところで鶴屋さん、そろそろあんな手紙まで寄越して俺を呼び出した理由を教えてください。


「ふふふっ!聞いて驚けっ!!」
未だ泣き止まない朝比奈さんを抱き寄せ、鶴屋さんが声高々に言う。



「キョンくんっ!あたしたちと3Pするにょろ!!!」
880名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 14:28:53 ID:oZLTFG/F

しばらく開いた口が塞がらなかった。
まあ、その、なんだ。要約すると「レイプ犯の共犯になれ」ってことですか。

「断る」
即答した。いくらなんでも本物の犯罪者になりたくはないし、怯え切った朝比奈さんの姿を見ていたら立つものも立たなくなりそうだ。

「ええーっ!?つまんないーっ!!!」
頬を膨らませ、不満を訴える鶴屋さん。あのですね、女同士のセクハラならギリギリ洒落ですむグレーゾーンかもしれませんが
俺が参加するとそれはもうブッチ切りのレッドゾーンですから。

「キョンくんっ!もったいないよっ!?こんなに柔らかいおっぱい揉み放題なのにっ!!
 さてはキョンくんてばハルにゃん一筋!!?それともホモなのかなっ!ゲイなのかなっ!!!」

「ふああああっ!!?」

朝比奈さんの胸を揉みしだく鶴屋さん。何だかデジャブを感じる。
あと色々変な邪推しないでください。俺はハルヒと付き合ってるわけでも何でもないし、ホモでもゲイでもペドフィリアでもありませんから。


「ふーん、じゃあいいよっ。あたしはみくると遊んでるから、キョンくんはそこでオナニーしてればいいさっ!!」
朝比奈さんの耳をかぷかぷしながら鶴屋さんが言う。ていうか、もう帰っていいですか。

「へー、キョンくんはみくるを見捨ててとっととしっぽ巻いて帰るんだねっ。別にいいよっ、お帰りはあちらだからっ」
「ぐすっ…キョンくん……」
しっしと手を振る鶴屋さんと、捨てられた子犬のような目でこっちを見てくる朝比奈さん。いや、あなたをここに置き去りにするつもりは
これっぽっちもありませんから安心してください。本当ですから。

「嫌なら目をつぶってればいいのさっ!!何なら耳もっ!でも部屋を出ちゃダメだよっ!!羞恥プレイにならないからねっ!!」
そういう趣向の3Pですか。マニアック、というかもういいです。強姦に積極的に参加しなかったからといっても
無罪にならないという判例もたくさんありますから、色々と手遅れになる前に止めに入らさせてもらいます。たとえ力づくでも朝比奈さんを連れて帰らせていただきますから。


有言実行。俺はそう宣言すると、鶴屋さんから朝比奈さんを取り戻そうと手を伸ばした。

「…激甘だねっ、キョンくんっ」
鶴屋さんは伸ばした俺の手の親指をつかみ取り、


ぐいっ



一瞬のうちに天地がひっくり返り、和室の畳の上に背中から叩きつけられていた。
881名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 14:29:44 ID:oZLTFG/F

どすんっ!!


凄まじい音がした。畳の上に叩きつけられるのと、マットの上で投げ飛ばされるとではこんなにも威力が違うものなのか。
受身をとることすらできなかった俺はあまりのダメージに身動きひとつ出来ず、大の字になってゲホゲホと咳き込んだ。
…ヤバい、マジで息が詰まる。


「…め、メンゴっ。もろに入っちゃったみたいねっ!!」
珍しく慌てたような表情で鶴屋さんが謝ってくる。あの、今のは合気道の技ですか。一瞬お花畑が見えたんですけど。

「ごめんねっ!キョンくん!!おわびにみくるとあたしでめがっさ気持ちよくしてあげるからねっ!!」
「はわわわっ!!!!」

もう好きにしてくれ。
投げやりな気持ちで、鶴屋さんが朝比奈さんを伴い俺の上にのしかかってくるのをまるで他人事のように見つめていた。

882名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 14:30:26 ID:oZLTFG/F
続くかも
883名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 14:37:54 ID:tISuT6Yf
つまらん
884名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 14:46:32 ID:75Dj7GZi
とりあえず阪下じゃなくて阪中さんですと突っ込んでおく
885名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 14:47:45 ID:KiaUV6v7
そろそろヤバいので新スレたててきます
886名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 14:49:33 ID:y0zHpC/p
>885
よろ。(俺も準備してたけど…)
887名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 14:55:09 ID:y0zHpC/p
次スレ立ったみたいなんで勝手に誘導

【涼宮ハルヒ】谷川 流 the 6章【学校を出よう!】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1146981122/
888名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 14:56:22 ID:KiaUV6v7
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1146981122/

>886 準備して頂いてたところを申し訳ない。
889名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 14:56:45 ID:75Dj7GZi
何このコント
890名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 15:00:13 ID:MXky+1KN
新スレはこれと同じで
【涼宮ハルヒ】谷川 流 6章【学校を出よう!】
でいいんじゃないか?
スレ立てた奴はURLよろ
891名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 15:01:14 ID:MXky+1KN
もう立てた奴がいたとわ・・・OTL

とりあえず書き込み
892名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 15:03:33 ID:y0zHpC/p
今気づいたけど保管庫予備の管理人は●持ってないのか。
893名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 15:22:43 ID:jAxmzzMr
鶴屋さんの暴走に期待
894INDEX 1/2:2006/05/07(日) 15:26:49 ID:07Wz5eBI
このスレも終わりのようなので、纏めをはっておきます。

無題 01
>33-34

小ネタ
>71

◆新刊マダー?
>74-87 >104-108

脱線
>93-96 >134-139 >143-149 >206-209 >246-259 >285-286

長門ユキの実験
>159-160 >721-725

無題 03 (キョン×妹)
>164-166

無題 04
>167-170

小ネタ
>173,176 >175 >198

キョンの消失、ハルヒの悪夢
>238-241 >329-334 >593-598

涼宮ハルヒのGW
>274-276 >322,339 >488-489 >619-621

お弁当・涼宮ハルヒの場合
>289

無題 05 (耳掻き)
>305-306

1
>343-349

無題 06 (温泉)
>358-360

無題 07 (朝倉)
>389

無題 08 (朝倉×長門)
>409-413,415,418 >656,659-667

無題 09 (キョン×長門)
>430-434 >577-583

無題 10 (銭湯)
>454-461

無題 11 (弁当)
>510
895名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 15:28:31 ID:07Wz5eBI
涼宮ハルヒの喪失
>515

涼宮ハルヒの戦国
>525-529 >606-611

無題 12 (長門)
>536-539

涼宮ハルヒの対決
>545-548 >650-653 >781-784

涼宮ハルヒの願望
>557-559,563 >626,628-631

カレー
>561-562

涼宮ハルヒの絶頂
>625

長門有希の消失
>636-638

無題 13
>646

無題 14
>657-658

涼宮ハルヒの絶対無敵 #不掲載
>728

長門→有希 有キハ
>730-733  >743-745

涼宮ハルヒ と 誘拐。
>747-754

『戦闘妖精“有希”風』永遠にグットラック?
>817-819,821

SOS団の気まずい日々
>844-847

涼宮ハルヒの豹変
>859

無題 15
>879-881

以上

あと次スレ
【涼宮ハルヒ】谷川 流 the 6章【学校を出よう!】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1146981122/
896名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 15:32:21 ID:fC62MDoI
話豚切
阪下じゃなくて阪中じゃね?
897名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 15:45:34 ID:eBdszC/E
>>894-895
898名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 15:59:07 ID:flTua0Tg
> 『戦闘妖精“有希”風』永遠にグットラック?
キョンがジャム空間でチキンブロスにされそうな悪寒。
899名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 16:28:35 ID:fqTd3Q7B
入り込んだ妖精空間で朝倉少佐とであうのか
900名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 16:35:49 ID:P4R/zAJU
埋めてもいいですか?
901674:2006/05/07(日) 16:46:48 ID:DVLechBM
更新しました。


>>892
持ってません。過去ログはモリタポで取得したもののファイルサイズ制限(250k)で
上げられませんでした。分割すればいいかとも思いましたが>>840 にもあるので
需要もないだろうと思ってます。
902名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 18:51:00 ID:aIwvLpcG
つーか、にくちゃん使えば全部見られるじゃん
903名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 19:14:06 ID:fqTd3Q7B
長門有紀の抜き打ちの一刀が朝倉涼子を捕らえた
手応えは十二分
あとは朝倉がどうと倒れる音を聞くばかりである
しかし、いくら待てども朝倉の倒れる音は届かない
(・・・?)
代わりに長門の耳に聞こえたものは、生あたたかい風の音であった
その場より這いずり去るべく踏んばった長門だが、体が鉛のごとく重く動かない

このとき、集会所の前に何者かの足音が近づいた
(誰だ?)
「朝倉──」
やってきたのはエウメネスであった
「キョンくん・・・」
ゆっくりと振り返る朝倉涼子
「これ。夢だよな・・・」
長門の一閃により朝倉はすでに顔半分を失っていた
風の音と思われたものは血泡の詰まった朝倉の呼吸音であった

朝倉涼子がゆっくりと地に手をついた

キョンの眼前で砂の如く半分になった頭蓋がくずれた


クラス一とうたわれた美少女の右顔面は、天上で空しくキョンを睨んでいた
904名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 19:44:50 ID:qWNnGE1d
岩明乙
905名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 20:41:06 ID:vYqbrP5C
うどん玉こぼれた
906名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 20:41:09 ID:s4gWKBZh
ぶっちゃけ、多すぎて全部読む暇がないなこれ
907名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 20:53:45 ID:jAxmzzMr
>>906
書く側としては、じっくりネタを練った方がいいかもわからんね
908名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 21:10:19 ID:zpwBCWDF
右顔面は砂にならんのかw
909名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 21:45:32 ID:+xzDBzBf
>>903
シグルイGJ
910名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 22:08:30 ID:p4Li6GDd
てすと
911名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 22:13:01 ID:6nhMcT+m
残り3KBだな……。絶対1000まで行かんね。このレスで残り2KBって所か?
912名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 22:35:38 ID:HqR3Zaqf
次スレ必要みたいだね                                            
誰か立てないと                                                
913名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 22:37:42 ID:jAxmzzMr
あるよwww
914名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 22:40:41 ID:6nhMcT+m
>>912
>>895の一番下
915名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 23:11:03 ID:bxhc4xOA
umeume
916名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 23:17:06 ID:qvKK5+0Z
生め
917名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 23:18:56 ID:leiC/mx0
917なら頑張ってSS書く!
918409:2006/05/07(日) 23:22:09 ID:AI5gW4af
918ナラ「絶望系」デカク
919名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 23:22:49 ID:TkQqQCst
919なら学校の続編書く
920名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 23:27:26 ID:AI5gW4af
↑ソレドコノタニガワ?
921名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 23:29:38 ID:TkQqQCst
学校を出そう!
922名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 23:32:34 ID:ilYwY0dq
Shall we Dance?
923名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 23:34:15 ID:AI5gW4af
「ガッコウ」ノシンカンヨミタイナア
924名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 23:35:52 ID:83bXzDqp
1000 マデ イッタラ オレ ケッコン スルンダ
925名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 23:38:40 ID:AI5gW4af
1000マデイッタラ「ゼツボウ」ノシンカンデル
ダメポ…
926名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 23:55:41 ID:6WOygNmZ
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