シムーンーsimoun-でエロパロ

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529528 ドミ×リモ (1/5)
 リモネたちは、雨が止んだばかりの夜空を見上げて敵が去っていくのを待っていた。
「ドミヌーラの気持ち、わかる。なんでわかるのか、わかんない……」
「パルだから……、でしょう」
 静かに返すドミヌーラの言葉が腑に落ちた。リモネは人の心の動きを言葉で表すのが苦手
だった。だからだろう、パルというわかりやすい言葉はストレートに響いた。
 リモネは空を見上げる。雲の隙間からは星が覗き、冷えた空気が身体に冷たく感じられた。その肌寒さにロードレアモンのぬいぐるみを抱きしめる。
「リモネ」とドミヌーラが呼びかけてきた。「寒いのならこちらへいらっしゃい。まだしばら
く飛び立てそうにないわ」
 差し伸べてくる手を取り、リモネはシムーン球を越えて後席へ転がり込む。
「寒くない?」
「うん。暖かい」
 リモネはドミヌーラに背後から抱きすくめられるようにして膝に座った。さらにその上から
ドミヌーラの脱いだ飛行服を被せられる。寒くてもキャノピは閉じられなかった。礁国の飛行
機械の動勢を音で確かめなくてはいけない。
「爪、切ったんだ」
 被された上着の上からリモネを抱きかかえるドミヌーラの赤い爪は、常よりも大分短く切り
詰められていた。その手を取ってリモネ自身の指でなぞると、ドミヌーラは明らかに動揺を見
せた。
「あたし、ドミヌーラに触れて、嬉しかった。感じている姿を見て、嬉しかった」
「リモネ……」
「だから、ドミヌーラにもこの手で触れて欲しいの」
 確信があった。爪を整えたのはリモネに触れるためなのだと。出撃前のあの情事――リモネ
が一方的にドミヌーラの身体に触れたのだが――に対する答えがこの指先なのだ、と。
「なんでもわかってしまうのね、あなたには」
 リモネの髪にキスの音を響かせてドミヌーラは笑う。
「パル、だから」
 ドミヌーラとの間ではそれですべてが伝わる気がした。
「身体を重ねなくても、わたしたちはすでにパルなのよ」
「でも、ドミヌーラに触れて欲しい」
 リモネはそう言って頭上を見上げる。いつもの赤い唇があった。
「……おませさん」
 リモネは上体を捻って軽く横を向き、ドミヌーラを振り返る。わずかに白み始めた空の色を
受けて血の色の瞳がリモネを見つめた。
「実はね」と真剣な表情のドミヌーラ。「あなたがそう言い出すのを心待ちにしていたの」
 そう告げて破顔したドミヌーラは額に軽く接吻した。
「こうしてあなたを抱きしめているだけで、期待で胸が破れそう。変ね。わたしの方がずっと
年上なのに、あなたの方が落ちついているなんて」
 リモネが薄物だけの胸に手を沿わせてみると確かに力強い鼓動が伝わってきた。その、リモ
ネの手のひらには到底収まりきらない乳房の重みを実感する。
「もう」
 仕方ないわね、と呟くドミヌーラの口調は甘い。細く長い指がリモネの顎に添えられて上を
向かされた。その仕草に、とくん、と胸が音を立てる。喉を曝して仰向かされるのがひどく照
れくさかった。その恥ずかしさから逃れようと瞼を閉じたところに、肉感的な何かが唇に押し
当てられた。すでによく知るドミヌーラの唇。口紅の感触と香りですぐにそれとわかる。
 触れては離れ、離れては触れ。押しつけるだけの口づけが繰り返される。リモネが薄く唇を
開いてドミヌーラの唇を啄んでみせると、同じようにドミヌーラが啄み返してきた。上唇、唇
の端、下唇。小鼻や瞼まで啄まれてリモネは不思議な気持ちになる。
 ――こういうの、本に、なかった。
 けれどそれは悪い気分ではなかった。丹念にリモネの顔を、髪を、首筋を唇で辿るドミヌー
530528 ドミ×リモ (2/6):2006/09/19(火) 22:30:53 ID:8il4oSB+
ラの仕草はどこまでも優しく、慈しみを感じさせた。リモネは目を閉じたままドミヌーラの唇
がどこへ移動していくのか、落ちついた気持ちで待ち受けることができた。
 愛される、と言うのがこれほどくすぐったく、安らげるものだとは思いもしなかった。あち
こちへの口づけを受けるだけで幸せなこの気持ち。
 ――パル、だから?
 リモネは自分が自失状態のドミヌーラに行った愛撫を思い出す。手引書の記憶を頼りに唇を
吸ったり肌に触れたりはしたものの、今、ドミヌーラから感じられるような細やかな気遣いと
は無縁のまま接してしまったような気がした。とにかく、何もかもが手探りで型どおりの愛撫
を繰り返すのが精一杯だった。
 もう、これ以上顔の周囲で接吻していない場所などないというくらいのキスの雨を降らせた
ドミヌーラはその対象を唇へと戻すと、躊躇いがちに舌を割り込ませてきた。下唇の内側を探
るように侵入してきた舌を舌先で迎えると驚いたかのように逃げ出していく。再びおずおずと
訪れた舌にリモネはそっと自らの舌を沿わせる。初めは戸惑いを見せていたドミヌーラの舌先
も、絡め合うことで出撃前の情事を思い出したらしい。急速にその動きの呼吸が合い始める。
「んっ、んっ、んっ、んはっ……」
 ドミヌーラの舌が長く、悩ましげにリモネの舌に巻き付く。深く隈無く口腔内を嬲られ、大
量の唾液を流し込まれてリモネは流される快感を知った。相手に身を託し、受け身に回ること
で翻弄されることに興奮を覚える自分。命じられるままに従うことの多かった練習生時代の過
ごし方とも少し異なる。相手を信じ、委ねるからこそ訪れる安堵感。
 ――もっと触れられたい。
 その思いは手を載せていたドミヌーラの乳房への愛撫となって現れた。自分の身体もこうし
て探って欲しいとの無意識の動き……。
「んふっ」
 いきなり捉えた突起への刺激がドミヌーラから強い反応を引き出した。ドミヌーラも興奮し
ているのだ、と気づく。腕には力が込められ、絡みつく舌がさらに強くリモネを求める。そし
ていつの間にか飛行服の留め具が外され、前が開かれていた。
「触れて、いい?」
 頷いたときにはすでにドミヌーラの指先はリモネの薄い胸をブラウスの上からなぞっていた。
なぞりながら再び舌が口腔内へと忍び込んでくる。
 ――変な感じ。
 着ているものの上から体をまさぐられるのはくすぐったくもあり、幸せでもあり、堪えがた
いじれったさがあった。乳首は確かに鋭敏になってはいたけれど、それが性的な快感なのかど
うかは判断しがたかった。服の上から時折、胸の突起をかすめていく指先に背筋や指先がぴく
りと反応する。絡めた舌を思わず強く吸ってしまったりもした。
「んっ。ドミヌーラ、痛い……」
「え? ああ、ごめんなさい」
 乳首の下に潜むしこりを圧され、痛みが走った。
「発育期なのね。すっかり忘れていたわ。大丈夫、胸が膨らみ始める徴よ」
「大きく、なるのかな」
「なるわよ」と耳元に口づけして囁くドミヌーラ。「もう少し膨らんでくればしこりも痛みも
消えるわ」
 リモネは手のひらに受けている重みに頷いた。
「このくらいなら痛くない?」
 布地越しにそっと触れられてリモネは背筋を震わせる。
「うん。ドミヌーラの手、好き」
「爪を切り詰めた甲斐があったわ」
 ふふ、と二人で忍び笑う。痛みで消えかけていた淫靡な雰囲気が少し戻った。
「直に触れたいわ……。いい?」
「……うん」
 ドミヌーラの濃厚なキスが再開される。キスの傍らでシヴュラ服がゆるゆると剥ぎ取られ、
531528 ドミ×リモ (3/6):2006/09/19(火) 22:31:33 ID:8il4oSB+
肩が露わになった。雨上がりの空気が冷たい。上着は完全には脱がされずに袖で溜まる。シ
ヴュラ服の下に付けていたブラウスも同じように腕で止まり、リモネは身動きができなくなっ
てしまった。どことなく囚われているような気分になったが、ブラウスの下につけたタンクト
ップのアンダーの肩紐を腕に落とされ、胸までを捲るように露出させられてさすがに心細くな
った。
「ドミヌーラ?」
「大丈夫よ。信じてちょうだい」
 うん、と頷いてキスを求める。肌が、唇が触れ合っていれば不安はなかった。
 唇へのキスが頬へ移り、耳元、首筋へと這う。露わになった鎖骨にかかる息が甘美に肌をざ
わめかさせる。
「う……んん……」
 いつの間にか呼吸が速く荒くなってきていた。それが唇をふさがれていたことによるものな
のか、肌を這う舌の感触によるものなのかは判然としない。熱くなる身体と何とも言い難いも
どかしさに耐えるので精一杯だった。そのもどかしさを堪えたくてドミヌーラに縋ろうとした
が、脱ぎかけの服に絡め取られた腕は自由が利かない。
 そして、ドミヌーラの唇と舌がリモネの胸の突起を捉える。
「んんっ」
 呑み込もうとした声が僅かに漏れた。唇で挟まれ、舌で周囲をなぞられ、吸い上げられる。
もどかしさはさらに高まり耐え難いほどになった。
「んうっ。ん、ん、ん……ふぁっ」
 左右の乳首を交互に口に含んだドミヌーラは今度は胸の谷間――と言いたいところだがリモ
ネの平らな胸板では胸骨の上としかいいようのない場所を強く吸う。それは先の情事でリモネ
がドミヌーラに刻んだ唇の印と同じ場所だった。
「んっ」
 ぷちゅりと唇を鳴らして胸から顔を上げたドミヌーラの笑みは満足げで、濡れた唇が淫蕩だっ
た。リモネが動かしづらい手でそっとドミヌーラの胸の谷間を指し示すと艶やかなアルトが囁
く。
「そうよ。これはわたしがリモネのものである印。そしてこっちが」と接吻で場所を示す。「リモネがわたしのものである印」
「もっと……。もっと、あちこちにつけて。ドミヌーラ」
 リモネの声に赤い唇が笑みを浮かべた。
 首筋に、肩口に、そして背中へとドミヌーラはキスを繰り返す。絡みつくように抱きすくめ
られながら、リモネはその唇の感触を熱く感じていた。
 そして気づけばいつの間にかホットパンツを釣るサスペンダーが外され、するりとドミヌー
ラの手が下着の中に忍び込む。腰骨の両横を包むように差し込まれた両手でドミヌーラの意図
がわかった。微かに腰を浮かせると、ドミヌーラの手が滑るように腰から太腿へと走り、下着ごとホットパンツを脱がされてしまった。
「ドミ……ヌーラ」
 白み始めた空を見上げてリモネは心細さに震える。見下ろす自分の下腹部は陰毛にさえ隠さ
れてはいない。割れ目をそのまま空へ曝しているのだ、と気づくと羞恥で身もだえしたくなっ
た。
「こんな綺麗な肌なのだもの。隠すことはないわ」
 膝をきつく閉じた太腿をドミヌーラの手がなぞる。腿の外側から腰を伝った手は二度、三度
と往復すると内腿に触れてきた。
「ああ……」
 甘やかな溜息を漏らしたのはドミヌーラだった。
「なんて滑らかな肌。柔らかな腿」
 撫でさするその手付きは見ている方が恥ずかしくなる艶めかしさがあった。その長い指が腿
を離れて腹部に伸びるのを見て目を瞑る。
「大丈夫よ、リモネ」
 下腹部を撫でる指先が恥骨を探り、陰裂の上端に達した。触れられる触感自体には快感と思
えるものは何もなかったが、鋭敏になった感覚がもたらすもどかしさは、さらにリモネの肌を
532528 ドミ×リモ (4/6):2006/09/19(火) 22:32:52 ID:8il4oSB+
敏感にさせていた。
「痛くは、ない?」
「う……ん」
 恥丘から股間へと延ばされた指が女性器全体を覆うように這う。その触れ方の優しさにリモ
ネは安堵の息を吐いた。
「感じている……のよね?」
 包み込ように愛撫される秘所からは露が広がり、揉まれる度にくちゅりと襞の擦れ合う感触
がしていた。ドミヌーラの指にもそれは明らかなのだろう。
「わかん……ない。んっ。ドミヌーラの、意地悪……。んふっ」
 股間を這う指先は陰裂の隙間へと進もうとしていた。割れ目をなぞる指先の感覚にもどかし
さは高まるばかりで呼吸はいよいよ苦しく、熱くなる。斜めに抱きかかえられていたはずの姿
勢も、いつの間にか背中をドミヌーラの胸に預けていた。そしてこれ以上は上を向けない、と
言う角度にまで首を反らされて口腔を蹂躙される感触は、衣服に絡め取られて自由の利かない
手足と相俟ってリモネを昂ぶらせる。リモネがドミヌーラを愛撫したときには得られなかった
感覚だ。
 ――ドミヌーラのものになっていく。
 陰裂の内側を指先がそっと探る。大陰唇と小陰唇の間隙を丹念に辿る指が恥丘に近い小さな
突起の鞘――小陰唇の起点――を圧されると、その刺激の強さに全身がぴくりと反応した。
「痛かった?」
 額を合わせながら囁かれる声に頭を振る。痛くは無かった。単に刺激が強く感じられただけ
だ。それは今、身体を熱くしている感覚に繋がりそうな刺激ではあった。
 ――自分で触れてみてもただ不快なだけだったのに。
 好奇心で自ら触ってみた陰核も、膣も、確かに鋭敏な場所であるのは実感できたが、快感と
はほど遠いおぞましさを感じるばかりだった。ドミヌーラに触れたときはそのことが頭から離
れず、快感が得られるのか半信半疑なままで触れていた。それだけにドミヌーラの乱れようは
不思議だったのだが。
 今のリモネは性器の触覚に神経を凝らし、強い刺激を待ち受けていた。最初は強すぎるよう
に感じられても、乳首の時のようにいつの間にかそれに翻弄されるようになれる。そんな予感
がした。
 果たして、小陰唇の外と内とを繰り返し嬲られ、膣前庭を隈無く探られ、陰核を柔らかく刺
激が繰り返されると、強すぎたはずの愛撫もいつしか身体に馴染んだ。荒げた息と食いしばる
歯の隙間から時折漏れるリモネ自身の声が掠れた悲鳴のように響いてくる。
「んっ、んっ、んんーっ。ん……ふぁっ」
 ドミヌーラが漏らしていた艶めかしい嬌声とは違った。激しい呼吸に喉が鳴っている、そん
な喘鳴のような音がリモネの喉を鳴らす。
 強くクリトリスを圧されると息を呑む音が笛のように喉を鳴らす。
「――ひっ」
 そして繰り返される陰核への刺激。次第に早まる刺激に呼吸は浅く、乱れていく。先ほどは
痛みさえ感じた乳首への刺激もリモネの呼吸をさらに不自由なものへと押し上げていく。そし
て唐突に下腹部に走る痙攣――。
「んんんっ!」
 この感覚には覚えがあった。ドミヌーラを愛撫していたときにやはり、今と同じように唐突
にやってきた痺れだ。下腹部から背筋に沿って走ったその震えはごく短かった。
「達したのね……」
 ドミヌーラが優しい声音でそっと囁く。その指先はすでにクリトリスを刺激することはやめてい
たが柔らかに女性器全体を揉みほぐし、膣前庭へ、小陰唇へのゆったりとした愛撫を続け
ていた。
 ちう、と押しつけられる唇にリモネはドミヌーラを見上げる。
「ドミヌーラ?」
 これで終わりなのだ、と思ったのだがドミヌーラの愛撫は止む気配を見せない。
「ふふ。だめよ。まだ一番大事な部分に触れていないもの」
533528 ドミ×リモ (5/6):2006/09/19(火) 22:33:44 ID:8il4oSB+
 つぷり、と再び陰裂に割って入る指先。その指先が目指したのは小陰唇のさらに内側、膣前
庭の下端に位置する膣口だった。
「んうぅっ」
 心構えができていないところに触れられておかしな声が出た。重ねて胸の突起を柔らかに手
のひらで擦られ、身をよじる。鎖骨の上へのキスも開始されて吐息に自分のものとは思われな
い甘美な響きが混じった。
「ふぁぁ……」
 膣口への刺激はごく短い時間にリモネの息を再び熱くする。指先に掻き回されて小陰唇は水
音を立てたし、膣前庭の上端に位置する突起を指がかすめる度に下腹部全体がぴくりと反応し
た。そして膣口を探り回していた指が奥深くへと沈み始める。
「ふ……うぅ……ん……んふぅ」
 その感触は先ほどまでの焦らされるような切なさとは違った。一言で言えば「異物感」だ。
喉の奥に大きすぎる肉片を呑み込んでしまったときのような、それでいてぞわりと背筋を逆な
でするかのような感覚が走る。これは明らかに――不快だ。漏れる声も詰まった息を吐き出す
かのように苦しい。
「リモネ。大丈夫? 辛い?」
 ドミヌーラの指が止まったが、リモネは首を振る。
「少し、苦しい。でも、すぐに慣れる、と思う」
 それだけを口にしてリモネはキスを求める。ドミヌーラと舌を絡めていればこの異物感も不
安も払拭できるような気がしたのだ。けれど、膣の中を這い進む指の感触には口づけだけでは
足りなかった。
「ドミヌーラ、向き合いたい。後ろ向きは、不安……」
 そうね、とドミヌーラの指がゆっくりと引き抜かれる。異物感は消えたが、代わりにぽっか
りと隙間が空いたような、そんな気がした。
「脚を抜いて……そう、そのまま跨るようにして」
 膝に引っかかったままのホットパンツと下着から片足を抜き、ドミヌーラの腰を跨ぐように
して向きを変える。シヴュラの上着からも片袖を完全に抜いてリモネはドミヌーラに抱きつき、
胸に顔を埋めた。豊かな乳房に包まれてリモネは安堵の息を吐く。
「安心できた?」
 ドミヌーラがリモネを覗き込む。明るさを増しつつある東の空を映すドミヌーラの瞳は鮮や
かな血の色をしていた。
「こうして見上げるドミヌーラ、好き」
 片手で二の腕を掴み、もう一方の手を乳房に載せて膝立ちになったリモネはドミヌーラに口
づけする。積極的に舌を絡め、誘い込み、唾液を受けるとそれは媚薬のようにすぐにリモネを
昂ぶらせた。自らの意志でドミヌーラの腰に下腹部を押しつけて、身体全体で寄り添えるのが
嬉しい。やはり自分たちはパルなのだ、とドミヌーラの手のひらに背筋をまさぐられながら熱
い吐息を漏らす。螺旋を描く黒髪に囲まれて、束の間、それがリモネ自身の髪であるかのよう
な錯覚を覚えた。裸の肩に触れるその髪の感触がこそばゆい。
 雨上がりの空気に曝された裸の腰にドミヌーラの手が回る。背中から臀部へと撫で回される
その感触は太腿や背筋を撫で上げられるのとはまた違ったざわめきをリモネにもたらした。
「可愛いお尻」
 鼻を擦り合わせながら呟くドミヌーラ。
「……子供扱い」
 リモネが不満げに呟くとドミヌーラは悪戯っぽく笑った。
「ここをこんなにしているのは――」と指が後ろから湿った股間に滑り込む。「――子供と言え
るのかしら」
「あんっ」
「ふふ。ようやく可愛らしい声を聞かせてくれたのね。悲鳴みたいな声しか漏れてこないから
不安だったのよ」
 ドミヌーラにしなだれかかり、腰を跨いだリモネの女性器はうすく割れ目を開いて陰門を曝
534528 ドミ×リモ (6/6):2006/09/19(火) 22:37:51 ID:8il4oSB+
してしまっている。包み込むようにあてがわれたドミヌーラの中指に、その陰門の溝を前後に
擦られリモネはドミヌーラにしがみついた。小陰唇の表面をなぞりながら陰核を撫でていく指
先に大きく息を弾ませる。やがて、露の絡んだ指先は、膣の中へと二度目の侵入を果たしてい
く。
 異物感はつきまとったが苦しさを伴うほどではなかった。それでもやはり息を吐き出すように
しなければ指が進まない。中指をようやく根本まで呑み込んだときには肩で息をしていた。
「無理をしていない?」
「平気……」
 痛み自体は無かったものの、大きく動かされれば痛みを生じそうな気配が漂っていた。粘膜
の感覚も、入口近くはそれなりに敏感な気もしたけれど、奥の方はひたすらに鈍い。
「奥まで、届いてる」
「ここね。どんな感じ?」
「……わかんない。んふっ」
 もぞり、と身体の奥深くで蠢く指。息苦しさに鼻から息が漏れる。
 リモネはドミヌーラにしがみつき、ドミヌーラの香りを胸一杯に吸い込んだ。身体の芯でゆっ
くりと蠢かされる指に貫かれながら、リモネはドミヌーラの重たげな乳房を揉み上げる。内側
から蹂躙される動きをそのまま真似るように、そして、時折互いの胸を合わせてその膨らみを
押しつぶすように。
 ゆっくりと互いに触れ合う二人の上に時間が過ぎてゆく。
 いつしか二人は大きく息を弾ませていた。リモネは唇同士が触れそうな距離でドミヌーラの
吐息を感じるのが気に入っていた。こうして身体を重ねるはまだ二度目ではあったけれど、下
腹部に痙攣を走らせた瞬間よりも、ドミヌーラが身体を弓なりにしてリモネを持ち上げたとき
よりも、乱れた熱い呼吸を共有しているこの感覚に幸せを感じた。そして今はたぶん、リモネ
の方がドミヌーラよりも激しく呼吸を乱している。
「ふぁっ……はっ……はぁぁっ……はぁんっ」
「いいわ、いいわよ、リモネ。その声をもっと聞かせて」
 慎重に蠢かされていたはずのドミヌーラの中指も、今では湿った音を立てて抽挿されている。
リモネの腰もドミヌーラの指の動きに応じて微妙にその角度を変えて受け入れることを覚えつ
つあった。そして、明確に官能の昂ぶりを認識してもいた。
「ドミヌーラ、ドミヌーラ、ドミヌーラ……」
 胸の下に潜んだしこりを押されてもすでに痛みは感じない。それどころか胸の先を摘まれる
ことでひときわ高い声を漏らし、身体をくねらせてしまう。ドミヌーラの腕の中で小魚のよう
に身を躍らせる自分に、リモネ自身も驚きを隠せなかった。
 出し入れされる度に膣壁をなぞり、付け根まで沈められる度に女性器全体を揉むように圧迫
されてリモネはさらにきつくドミヌーラに縋る。指の動きに合わせて上下する身体がドミヌー
ラの柔らかく量感のある乳房を捏ねることになり、さらに指の動きが昂ぶっていく。
 覚えているのはドミヌーラの指を膣が強く締め上げ始めたところまでだった。何かを予感し
て力一杯抱きつき、力強く抱き返されたのは覚えている。細い声が絞り出し――。
 ふと気づくとドミヌーラがリモネを抱きしめたまま、そっと髪を撫でているところだった。
「目が、覚めた?」
「あたし、寝ちゃった……?」
「わずかな時間よ。でも、そろそろメッシスに戻った方がいいわね」
 日の出はまだだったが、明るくなった空が身体の下に影を作り始めていた。もう、間もなく
太陽が顔を見せるだろう。それまでにはメッシスに戻らなくてはいけない。
 ドミヌーラに軽い口づけをして、リモネは膝の上でそそくさと衣服を身につけた。そしてふ
と、最後の昂ぶりの中で感じ取ったものを思い出した。
「ドミヌーラ」
「なあに?」
「あたし、わかった。あたしにとってシムーンはドミヌーラで、ドミヌーラにとってシムーン
はあたし。パルが結ばれることは空に祈りを捧げることに等しいんだ、って」
「…………」
「あたし、できるよ。翠玉のリ・マージョン。ドミヌーラとなら、できる」
「そうね……。そうだわ。あなたの言う通り」
「あたしのため、じゃなくて二人のために」
 ドミヌーラがリモネの頬に手を添える。
「パル、だから?」
「パルだから」
「二人のため?」
「二人のため」
 沈黙が降りた二人の頭上を、アーエル機が横切っていった。