ストロベリーパニック!でエロパロ

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610名無しさん@ピンキー

「では今夜のお茶会は♪ みんなで夜々さんのおっぱいをイジメてしまいましょう♪」

「「「へ……?」」」

私と蕾ちゃんと千代ちゃん。
ティーセットとお菓子が並んだテーブルを囲んでいる5人のうち、その3人が玉青さんの言葉を聞いて固まってしまった。
そう、全ては玉青さんのこの言葉から始まったんです。

「と、突然なに言ってるんですか? へ、変な冗談はやめてください……」

「うふふ♪ 冗談なんかではありませんわ……♪」

不気味に微笑む玉青さんは、私は本気です♪っといったにこやかな笑顔をすると……。
そのままグルリと私の背後に回りこんできた。

「た、玉青さん……?」

彼女の怪しげな行動に問いかけようとした……その時。
玉青さんの両腕が、私の体を羽交い絞めするように巻きついてきた。

「!? え、ええぇぇ! な、なに……」

「さぁ、今です渚砂ちゃん! 前から触りたいと言っていた夜々さんのおっぱい……思う存分イジメちゃってください♪」

「な……ちょ、ちょっと! 本気なんですか!」

突然のことに慌てる私を押さえつけながら、玉青さんはニコニコとした笑顔を渚砂さんに送る。

「え、えへへ♪ 夜々ちゃん……ごめんね?」

顔を赤くしながら、渚砂さんが四つん這いでちょこちょこと歩いてくる。
その少しはにかんだ顔を徐々に近づけてくると、そのまま私の胸をジロジロと見つめてくる。

「ふわぁ……や、夜々ちゃんのおっぱい、いつもおっきいなぁと思ってたんだけど……近くで見るとほんとおっきいねぇ♪」

「な、何言ってるんですか……って、あ、あぁ!」

いかにも興味津々といった様子で、渚砂さんはちゅうちょせず私の胸に手を伸ばしてきた。
パジャマがわりに着ている、薄いシャツごしの私の乳房……。
ツンっと大きく前に突き出た膨らみを、グニュゥ!と掴んでくる。

「や……な、渚砂さん……」
611名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 00:36:57 ID:dikeRUlo

「うわぁ♪ す、すっごくやわらかぁい♪」

小さく悲鳴をあげる私をよそに、彼女は胸の柔らかさに子供のような声を出して喜んだ。
そして片手だけでは飽き足らず、両手を二つの乳房にかぶせてモミモミと揉んでくる。

モミモミモミモミモミモミ……。

「や……ちょ、ちょっと待って……そんな揉まない、で……!」

「すっごぉい! すっごいおっきい♪ こんな……手におさまりきらないよぉ?」

モミュモミュモミュモミュモミュモミュ……。

「あ、あ、あ! ん! そ、そんなに激しく揉んだりしちゃダメ……」

「すっごくムニュムニュしてるぅ♪ 夜々ちゃんのおっぱい、おもちみたいにクニャクニャだよぉ……♪」

いくら女の子どうしとはいえ、遠慮なく私の胸を揉んでくる渚砂さん……。
好奇心旺盛な彼女らしい大胆な手つきに、私の口からついあえぎ声のようなものが漏れていってしまう。

「あ、あはぁう……な、渚砂さんやめて……あ、あぁん!」

「いいな、いいなぁ♪ 私も夜々ちゃんみたく、おっきなおっぱいになりたいよぉ〜♪」

かすかに感じる私に気づいているのかいないのか、渚砂さんはただ触っているものにしか興味がないといったふうに手をわきわき動かしている。
そのしなやかな指先を使って、乳房にグニグニと指を食い込ませてくる。

「あ、あん! ゆ、指を入れないで……あぁ……」

「むにゅむにゅ♪ むにゅうぅぅ〜♪ あは♪ あはははは♪ 見てみてぇ玉青ちゃん? 指がおっぱいに入ってっちゃうよぉ♪」

まるで私の大きな胸をおもちゃにでもするように、渚砂さんはキャハキャハと笑いながら指を動かしていく。

「うふふ……良かったですわねぇ、渚砂ちゃん♪」

「うん! 夜々ちゃんのおっぱい……とってもおっきくてやわらかくて、すっごくきもちいいよぉ♪」

二人は揉まれている私のことなどおかまいなしに、とても楽しそうに会話を続けていく。
女の子の大事な胸を……。
まだ光莉にも触らせたことのない私の胸が、渚砂さんと玉青さんによってもてあそばれていく……。
その激しい羞恥と屈辱に、顔がどんどん赤くなっていくのを感じた。
612名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 00:40:41 ID:dikeRUlo

「う……た、玉青さん……こ、こんなこと……渚砂さんをやめさせて……」

これ以上、好き勝手に弄ばれたくない……。
そんな私のすがるような言葉を聞いて、背後の玉青さんはニヤリっと口元を歪める。

「ふふ……それはダメですわ♪」

あっさりとそれを否定すると、彼女は耳元にフーっと息を吹きかけてくる。
そして、渚砂さんにも聞こえないほどの小さな声で……静かに言葉を続けていく。

「私の大事な大事な渚砂ちゃんが……このでっかいおっぱいを気に入ったみたいですから……」

嫌味を含んでいるような言い方をすると、彼女は私の耳にカリッと歯を立てる。

「い、痛!」

「……夜々さんのこのいやらしいおっぱいを、渚砂ちゃんが……『私の渚砂ちゃん』が……」

聞いたことのないような怖い声を出しながら、彼女はそのままギリギリギリ……っと私の耳に歯を食い込ませていく。

「渚砂ちゃん……大好きな大好きな渚砂ちゃんが……こんなおっぱいなんかに……」

「い、痛! 痛い! や、やめて玉青さ……」

耳が擦り切れていくような痛みにガマンできず、クルっと彼女の方に顔を向けると……そこには、ギラリっとした目つきで私を睨みつける瞳があった。
嫉妬の炎がメラメラと燃え上がっている……玉青さんの大きな瞳が。

「憎たらしいですわ……ちょっと人より大きいくらいで、渚砂ちゃんをこんな虜にして……」

渚砂さんへの想いをまるごと憎しみに変えたような目をして、彼女は更に咥えた耳をギリリイィィィっ!と噛み締める。

「い、いや、いやぁぁぁ……み、耳が取れちゃう……」

「純真な光莉さんをむりやり押し倒そうとしたくせに……このうえ、私の渚砂ちゃんまで取ろうとするなんて……」

「!? ど、どうして知って……あ、い、痛い!」

このままだと、ほんとに耳を食いちぎられる……。
そう思ったとき、私たちのやりとりを見ていた渚砂さんが口を開いた。

「ねぇねぇ玉青ちゃん♪ 玉青ちゃんも一緒に、夜々ちゃんのおっぱいイジメちゃおうよぉ♪」

何も気づいてない……。
少なくとも私の目にはそう見える彼女が話しかけてくると、玉青さんはパっと耳から口を離した。
613名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 00:41:30 ID:dikeRUlo

「……はい♪ 一緒にオシオキしちゃいましょう♪」

さっきの怖い目つきを急に和らげ、いつものニコニコとした笑顔を向ける玉青さん。
そのあまりの変わりように、私は彼女の中の表と裏……。
渚砂さんへの愛情と嫉妬を垣間見たような気がした。

「でも……どうせ触るなら、こっちのほうがいいですわ!」

そうやって声を張り上げると、玉青さんは私のシャツをグイっとつかみそれをめくりあげようとする。

「え……あ、あぁ! それはダメ……い、いやぁ!」

慌てて押さえようとしてもすでに手遅れで……。
グイっと上にめくりあげられたシャツから、二つのおっぱいがブルン!ブルンッ!と飛び出してしまった。
もちろんブラを付けていない、生の乳房が彼女達に露出される。

「ふわぁ……す、すっごい! お、おっぱい跳ねたよ? ぷるるん! ぷるるんって!」

「ほんとですね……夜々さんのでっかいおっぱいが飛び出してきましたわ♪」

「う……そんな言い方しないでください……」

渚砂さんの好奇の目線と、玉青さんのイジワルな目線が容赦なく胸に注がれていく。
しかもよく見ると、いままでずっと黙って見ているだけだったあの娘達までもが、私のおっぱいをジーッと見つめていた。

「あら……♪ ひょっとして蕾ちゃんも、夜々さんのおっぱいに興味あるんですか?」

「!? え、ええぇぇ! べ、べつに私は……」

急に玉青さんに声をかけられ、パタパタと手を振りながら慌てる蕾ちゃん。
興味がないといったことを言いながらも、彼女の目はチラチラと私の胸を覗き見ている。

「え、そうなの? もしかして……千代ちゃんもこのおっぱい触ってみたいのぉ?」

「あ、う……そ、そんなこと……」

渚砂さんに質問され、顔を真っ赤にさせてオドオドとする千代ちゃん。
普段は内気な彼女の目にまで、なにか熱っぽいような感情が込められていた。

「ならお二人も♪ 遠慮なくこの夜々さんのおっぱい、イジメちゃってください♪」

いまだ煮え切らない二人を後押しするように、玉青さんがグイっと私の胸を前に押し出す。
それを見た二人の喉が、ゴクンっとつばを飲み込んだように見えた。
614名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 00:42:17 ID:dikeRUlo

「う……か、勘違いしないで下さいね? べ、べつに私が夜々先輩のを触りたいとか……そ、そういうわけじゃないんですから!」

「わかってますわ♪ 蕾ちゃんはあくまで、私に言われたから……ですよね〜?」

「そ、そうです! 頼まれたから、し、しかたなくで……ほんとは触りたいからとかじゃ、な、ないんですから……」

ブツブツと文句を言いながら、蕾ちゃんはスーっと私の右胸に手を伸ばしてきた。
強気な態度のわりに、その手はかすかに震えている。

「ほらほらぁ♪ 千代ちゃんも触りたいんでしょ? とってもやわらかいよぉ、夜々ちゃんのおっぱい♪」

「あ……そ、そんな、渚砂お姉様……」

いまだ勇気がないといった千代ちゃんの手を、渚砂さんがゆっくりと私の左胸に運んでいく。
そのまま二人の手が、ほぼ同時にグニュっと両乳房にかぶさる。

「うわ……夜々先輩の、ほ、ほんとにおっきい……」

「あぁ……さ、触っちゃいました……」

自分の手がムニュっと乳房に埋まると、彼女達は小さく驚きの声をあげた。
そしてさっきの渚砂さんをお手本にするように、二つの手のひらがモミモミと胸を揉み始めていく。

「あ、あん! や、やめなさい蕾ちゃ……千代ちゃん、あ、あなたまで……」

「あぅ……ご、ごめんなさい、ごめんなさい夜々さん……」

「う、うるさいですよ! 夜々先輩は、だ、黙って私達にモミモミされてればいいんです!」

私の止める声も聞かず、彼女達はどんどん手の動きを激しいものに変えていく。
年上の女性の膨らみが羨ましい、あるいは憎たらしいとばかりに、グニャグニャと乳房が歪むほど乱暴な手つきをさせてくる。

グニュグニュグニュグニュ……!

「ふ、ふえぇぇ……千代ちゃん、けっこう大胆なんだね……♪」

「あ、ち、ちがうんです……て、手が勝手に動いちゃって……あの、その……」

オドオドする態度のわりに、千代ちゃんは私の左胸をこねるようにグニグニと手を動かしてくる。

615名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 00:43:00 ID:dikeRUlo

「ふふ♪ そんな強くしたら、夜々さんのおっぱいつぶれてしまいますわ♪」

「べ、べつにいいんです! 夜々先輩のおっぱいなんて……め、めちゃくちゃになっちゃえば!」

半ばやけになりながら、蕾ちゃんの方は手を押し付けるようにグイグイと右胸を押してくる。

同じ学園のちょっと生意気な後輩と、普段はおとなしい女の子の大胆な指の動き。
年下の女の子達に好き勝手に弄られる背徳感に、私の胸にジワジワと熱いものがこみあげてくる。

「あん……あ、あはぁ……ダ、ダメ……こんなのいけない……イケナイのに……」

自分に言い聞かせるようにしながら、私はとろけるような快感を必死に抑えようとする。
しかし目の前の二人の興奮したような表情が、伝染するように頭を熱くさせてしまう。

「こ、こんなおっきいのを……光莉先輩のとなりで……私の前でいっつもブルブル揺らして……はぁ、はぁ」

「あぁ……す、すごいです……私の手が食べられちゃうみたいにやわらかくて……は、はぁぁ……」

もはやそれしか頭にないのか、蕾ちゃんと千代ちゃんは一心不乱に指だけを動かしていった。
それに加わるように、別の場所からニョキニョキっと二本の腕が伸びてくる。

「ねぇねぇ夜々ちゃん♪ 蕾ちゃんと千代ちゃんにおっぱい触られて、きもちいい?」

「そ、そんなことない……光莉以外に触られて、き、きもちいいなんて……」

「嘘ですわ♪ 夜々さんは私達におっぱいをめちゃくちゃにされて喜ぶ、スケベな女の子なんですよぉ……♪」

「あ、あぁ……そんなこと言わないで……」

渚砂さんと玉青さんの声が、私の頭に催眠術をかけるように入り込んでくる。
敏感になった乳房の上では、四人の女の子の何本もの指がグニャグニャと這いまわっていて……。
もう誰がどこを触っているかもわからない。

「あぁ、光莉……ごめん……ごめんなさい……」

愛する光莉の顔がかすかによぎると、私の頭がその全てを受け入れるような熱さに包まれていった。

「ふ……ふふ♪ 今夜のお茶会、とっても楽しくなりそうですわ……♪」

ボヤけた頭にうっすらと見える玉青さんの妖しい瞳が、私にまだまだ続く終わりない夜を予感させた……。

616名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 00:48:02 ID:U+1SpPM8
流石玉青ちゃん!俺らにヤってできないことをやってのけ(ry

グッジョブ!
617名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 01:49:47 ID:xyvCWiOF
げげ、すげぇGJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJ!!!!!!!(*´Д`)ハァハァ
玉青ちゃんの狂気最高っす!!!

もしかして光莉のいないお茶会って14話のお茶会っすかねぇ
618名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 05:56:30 ID:tOIPKNwo
すっスゲぇ。リアルだっ…(*´Д`)ハァハァ。
GJ!!嫉妬する玉青ちゃんGJ!
619名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 09:27:38 ID:JZurjd/1
>>608
>・三人でイチャイチャ幸せミアトル

千代ちゃんに寝返りを打って欲しいと思ったやつは一万人を下るまい。
620名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 17:23:10 ID:Ri/dUEwj
玉青ちゃんすてき杉
やはり嫉妬に狂う女の子は(・∀・)イイ!
621名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 19:08:45 ID:u7UpYif8
夜々受けは良いものですなぁ(*´Д`)
622名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 20:15:55 ID:TVm0Qarq
玉青×夜々、堪能いたしました。
つーか玉青ちゃん怖ぇっすマジで
623名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 21:16:05 ID:H8r7HPSJ
玉青ちゃんが狂気をもっているのは感じていました
624名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 17:32:49 ID:rWaWrzwb
小説マダ
625477:2006/07/16(日) 21:14:59 ID:uOOSYI1A
>>471-475の続き、投下して良い? 暗くて長いので躊躇っている……。
626名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 21:19:04 ID:Jbs38xQZ
おk
627名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 21:51:53 ID:jt4X9XXK
お願いします!前進あるのみです!
628名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 21:51:55 ID:PO2fCawQ
暗いのもたまに読むと面白いので楽しみです。
大変でしょうが、がんばってください。
629名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 22:45:45 ID:uOOSYI1A
ありがとう。投下してみます。
#
それは蒸し暑い、初夏の夕暮れのことだった。
「六条様!」
ミアトル校舎からいちご舎へ続く道すがら、不意に名前を呼ばれる声がして私は足を止めた。
見ると、夕日を背にして立つ少女がじっとこちらを見つめている。
長い黒髪をサイドで三つ編みにした、いかにも内気そうな少女。
「わ、私、5年雪組の……」
せっかくの自己紹介は消え入るような声だったので、よく聞こえなかった。
もっとも、その顔にだけは僅かに見覚えがある。
前回の生徒会選挙の書記に立候補して落選した何人かの一人だった、と思う。
「あの……。こっ、これを……」
震える腕で彼女が差し出したのは少しだけ皺の寄った真白い封筒。
昨年まではたまに、静馬に近づきたい上級生が私に言付けや仲介役を依頼してくることがあった。
静馬と彼女たちの面会時間を調整したり、プレゼントの山を処分したりするのが
どれほどの苦労を伴うかも知らず、呑気で一途なお願いをする彼女たちに私は心中穏やかでなかった。
『恋敵への手助けはしません』
そう言ってやりたかったものの、無碍に断ることが静馬の評判を落とすことに
繋がりかねないとも思ったので、結局、私は黙々と『お使い』を果たしてきた。
そして今、最上級生になってからは全く無くなった『お使い』の煩わしさを思い出して
うんざりした私は露骨に溜息を吐いた。
「あなた……。気持ちを伝えたいのなら、静馬本人にそうなさい」
長引いた生徒会の会議で疲れていたせいもあったのかもしれない。
少し険のある声で言い放って脇をすれ違おうとすると、彼女は食い下がってきた。
「待ってください! これを読んでいただきたいのは六条様になんです」
「私、に……?」
「ずっと憧れていました……。六条様のお役に立ちたくて立候補した生徒会も、
 私、愚図だから落選しちゃって……。でも、諦めきれなくて……」
早とちりを心の中で詫びつつ、か細い声で紡がれる告白を聞いて私はわずかに戸惑った。
『六条院の姫君』という私が名乗ったわけでもない通り名が、
敬意だけを表しているものでないことは私も察している。
どちらかというと煙たがられているものと思っていた私に好意を
示してくれたことは素直に嬉しかった。けれど、私の心は決まっていた。
「ごめんなさい。受け取れないわ」
軽くかぶりを振って応えると、彼女はビクリと身を震わせた。
差し出した両腕がくったりと力なく下がっていく。
「……どうして………………」
「好きな人がいるから」
当たり障りのない言葉が、これほど的確に私の気持ちを表してくれるとは思わなかった。
しかし、目前の彼女はその言葉を更に拡大解釈したようだった。
630名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 22:48:11 ID:uOOSYI1A
「やっぱり……。六条様とエトワール様の間には私たちが入り込む余地など無いのですね」
「……あなた、何を?」
「みんな噂しています。エトワール様が真実の愛を捧げるのは六条様だけだって。
 エトワール様が次々と女の子を誘うのは、生徒会活動でお忙しい六条様に
 お逢いできない無聊を慰めているのに過ぎないって」
「噂で評価されるのは心外だわ。それに私と静馬はそんな麗しい関係じゃない」
「嘘です! いつも、あんなに親しく……」
「嘘じゃないわ。確かに静馬とのつきあいは長いけれど……」
(いつからか、身体だけの関係になったわ)
思わずそう言いかけて、私が口をつぐむと彼女もそれに倣った。
しばしの沈黙を破ったのは彼女の方だった。
「私、クラスに友達がいません……」
「…………」
「高等部から編入した私はクラスでも浮いちゃってひとりぼっち……。
 私の家、歴史は古いけれど父の事業がうまくいっていなくて……。
 無理にミアトルに入学させたのも箔をつけた私をどこかのお金持ちと結婚させるためだって……。
 せめて卒業するまでの間だけでも、好きな人の側にいたいんです。
 私の気持ち、六条様ならわかっていただけるかなって。そう思ったのに……」
「あなたの境遇はわかったけれど、何かをしてあげることはできないわ。
 それに、高等部からの編入でも周りと打ち解けている娘を私は知っている」
静馬が近頃ご執心の編入生と、顔も見たことのない許嫁の存在を思い出して
胸の奥にドロリとした黒い染みが拡がっていく。
門限も近い。
あらゆる意味で彼女との会話を打ち切るべきだと思った私は、硬直した彼女の脇を今度こそすり抜けた。
「待って! お願いです、私を独りにしないで……!」
背中にぶつかる彼女の声が痛い。
「……私だって、独りはつらい。でも、気持ちが繋がらないまま誰かの側にいることは
 独りで居続けることよりつらいことじゃないかしら」
振り返らずに告げると、私は足早にその場を去った。
有り体に言えば、逃げた。
631名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 22:52:30 ID:uOOSYI1A
「あまり罪作りなことはダメよ、深雪」
門限寸前に辛うじていちご舎の門をくぐり抜けたとき、豪奢な銀髪を揺らしつつ
門柱の影から現れたのは他でもない静馬だった。
「……あなたに言われたくないわ」
どこからか先程の様子を伺っていたらしい。
盗み聞きを咎める気力も無くて、静馬を半ば無視するようにして
下足箱へと歩みを進めると背後から静馬の声がした。
「さっきの娘、お気の毒ね」
「門限に遅れたことが?」
「はぐらかさないで。憧れの六条様に想いが届かなかったことが、よ。
 悔しいわ……。断るにしても、あの娘にはあんなに真っ直ぐ気持ちを伝えたのに……」
静馬が少し早足をして私を通せんぼするように回り込んだ。必然、私の足は止まる。
「私には、この唇は真実を告げてくれない」
静馬は私のあごを軽くつまみ上げると、素早く、触れるだけのキスをした。
静馬のファンが狂喜して卒倒せんばかりの行為も、私には少しも嬉しくなかった。
こんな時間になるまで外にいたのも、私以外の誰かと逢瀬を楽しんでいたからに違いない。
私のそれに触れる前から微かに濡れていた静馬の唇が、そのことを暗示していた。
「好きな人って、……私?」
(そうよ)
私の肩を抱く静馬の残酷な質問に心の中で答えつつ、私は鼻の奥がツンとなるのを堪えた。
静馬が私を抱くのは、食事をする間に水を飲んで口の中を改めるようなものだと私は思っている。
静馬が他の娘を抱くのは嫌だけど、それを口にして静馬が私の元から
完全に去ってしまうことを考えると恐ろしくてできなかった。
いっそこの想いを忘れられたらと学業や生徒会の仕事に励んだものの、今のように、
時折見せる静馬の真剣な眼差しを受けるとくすぶった情念はその都度燃え上がった。
愛しているのに近づけず、憎んでいるのに離れられない。
そんな微妙で一定の距離を保ったまま、5年もの時が過ぎてしまった。
「離してっ!」
静馬の手を乱暴に振り払って駆け出すと、背後から溜息混じりの静馬の呟きが聞こえた。
「……噂話は、意外と当を得てるのにね」
どうせいつもの戯言と思ったので、発言の真意を問う気にはなれなかった。
私はまたしても、逃げた。
632名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 22:56:38 ID:jt4X9XXK

        ,イ         ━┓¨
       / |         ━┛
   ,r‐、λノ  ゙i、_,、ノゝ     ━┓¨
  ゙l            ゙、_   ━┛
  .j´   ヽ('A`)ノ    (.  ━┓¨
  {     (  )      /   ━┛
   )    ノ |    ,l~
 うお゛お゛おぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!
 GJです!!!続きプリーズ!!!!
633名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 23:00:28 ID:uOOSYI1A
翌日の夕刻。
私がぼんやりしていたせいで生徒会会議を滞らせたのが申し訳なくて、
一人で後片付けを済ませた私はいちご舎への帰路を急いでいた。
入学以来、初めて門限を破る可能性を考えて足を速める私を呼ぶ声がした。
「六条様」
聞き覚えのある声で私を呼び止めたのは、見覚えのない少女だった。
いや、あった。
長かった髪をバッサリと切って肩口で揃えてあるせいで
気付かなかったけれど、昨日も出会った下級生だ。
「あなた、昨日の……」
「私のこと、わかっていただけるのですね。
 誰かしらって言うクラスの娘もいたのに……。嬉しい……」
私が彼女を別人と思うなら、髪型よりもむしろ生気の抜けた声と
虚ろで定まらない視線のせいだと思った。
まるで亡霊を思わせるような、彼女の佇まいだった。
「少しだけ、お話してもらえませんか?」
「ごめんなさい、急いでいるの」
門限が近いのも事実だし、告白を断った気まずさもあった。
脇を通り抜けようとすると行く手を塞がれて、ムッとする私に彼女は微笑みを向ける。
「私、莫迦ですよね。髪型を真似したって六条様みたいに素敵になれるわけないのに……」
名残を惜しむように、三つ編みで少しくせのついた髪の先を彼女はくるくるといじった。
「私もエトワール様みたいに素敵な人だったら、六条様のお側にいられたかなぁ……。
 ……私なんかじゃ六条様のパートナーになれっこないですよね。だから、せめて……」
ボソボソとした声が続く中、次の一言だけは奇妙な明瞭さで私の耳に聞こえた。
「いっしょに死んでください」
シンデクダサイ。
言葉の意味を理解した瞬間、彼女が昨日と同じく何かを差し出すような動作をしたので、
とっさに身を庇うように手をかざした。ナイフでも突き出してくるかと思ったら
彼女の右手には可愛らしい香水の小瓶が握られている。
それで私が一瞬でも拍子抜けしたのは間違いだった。
プシュッと小さな音と共に吹き出された霧状の気体が顔にかかって
目と鼻と喉に焼け付くような痛みが拡がる。
(………………!!)
涙と咳が止まらず、ケホケホと乾いた音を立てる喉は悲鳴を上げることもできない。
痴漢撃退用の防犯スプレーにこのような効果があると聞いていたものの、
まさか我が身で味わうことになるとは想像すらしていなかった。
顔を覆って痛みに悶える内、足がもつれて尻餅をついた私に彼女が歩み寄る気配がした。
「痛いですよね……。ごめんなさい。でも、六条様にはキレイなまま死んで欲しいですから。
 できるだけ身体に傷をつけずに」
(勝手なこと、言わないで!)
そう抗議したいものの、口と喉が脳の命令通りに動かない。
目を開くことも、立ち上がることもできず、尻餅をついたまま少しでも遠ざかろうとする
私を嘲笑うように、彼女は易々と私の肩を捕まえてそのまま押し倒した。
「暴れないでくださいね、六条様……」
シャッと鋭く乾いた音がした後、喉元に少しだけチクリとして冷たい感覚が走った。
今度こそ刃物でも抜いたのだろうと思うと、背中に冷たい汗がタラリと流れるのがわかる。
次に襲いかかる苦痛を想像して歯を食いしばると、凶刃は私の皮膚を破る代わりに
制服をビイッと音を立てて切り裂いた。バースデイプレゼントの包みを解くように
愉悦と興奮の混じった手つきで彼女は私の衣服をむしり取っていく。
やがて汗ばむ素肌が外気に晒されて、私は思わず顔を背けた。
634名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 23:05:52 ID:uOOSYI1A
「キレイです……。ああ……六条様ぁ……」
彼女は刃物を持っていない方の手で私の首筋から鎖骨を、鎖骨から乳房を撫で回した。
「ずっと、こうしたかった……」
うっとりと呟く彼女が唇で私の乳房に触れると、おぞましさで身の毛がよだつ。
「私は知りませんけれど、こういうの気持ちいいんですよね」
頬ずりをする彼女の呼吸が荒れて、生暖かい吐息が胸の尖端にかかった。
陵辱に耐える為に固く閉じた瞳から、私の意志に反して涙が零れた。
「いやぁっ……! 助けて、静馬……!」
我知らず呻き声を上げた時、自分がもう声を出せることに気付いたものの、
同じくそれに気付いた彼女は弾かれたように身を起こして私の首に細い指を絡めさせた。
「やっぱり……エトワール様を愛していらっしゃったのですね。嘘吐き……」
細腕のどこにそんな力があったのか、彼女の両手が恐ろしい強さで私の首を締め上げる。
「嘘吐き! 嘘吐き! 嘘吐きっ!」
狂ったように同じ言葉を繰り返しながら彼女が力を込める。
呼吸のできない苦しさで見開かれた瞳には狂気に歪んだ
下級生の形相が映されて、それも赤黒く染まって見えなくなっていく。
(静馬にもう会えない)
そう考えて絶望しかけたとき、低い、けれど、確かに同年代の少女の声がした。
「何をしているっ!?」
見ると帽子を目深に被り、白い服を着た背の高い誰かがこちらに駆け寄ってくる。
のしかかる彼女は私から身を離すと、あの禍々しい気体を吹きかけるつもりなのか
懐から小瓶を取り出した。が、次の瞬間には白い服の人が蹴り飛ばした小石が
正確に命中して、彼女の手元から小瓶は弾き飛ばされていた。
それに怒ったのか、彼女はキイィッと人ならぬ物の怪のような声をあげて、
白刃を滅茶苦茶に振り回しながら白い服の人物にジリジリとにじり寄る。
それでも、対峙する白い服の人は怯む様子が全く無い。
腰が引けるどころか、逆に身を低くして彼女の懐に飛び込んだかと思うと
あっという間に白刃を持つ方の腕を捻り上げた。刃物が地面に落ちる音がして私は我に返った。
「誰か! 誰か、来てください!!」
震える身体を励まして、あらん限りの大声で私は叫んだ。何度も叫んだ。
しばらくすると、遠くからいちご舎の重い門がガラガラと音を立てて開く音がした。
やがて、警備員二人を連れて現れたシスター浜坂は私の姿を見て、卒倒せんばかりに驚いた。
「これは何の騒ぎですか、六条さん! 鳳さん! それに……」
腕を押さえられた下級生は抵抗する様子もなく、項垂れたまま同じ言葉を繰り返していた。
「憧れていた……。憧れていたのに……」
彼女がが警備員に連れて行かれた後も、その小さな呟きはいつまでも私の耳に残って離れなかった。
(続)
635名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 23:09:02 ID:uOOSYI1A
前半ここまでです。
俺の中で六条会長は何かと苦労してるイメージなのでこうなりました。
長くて恐縮ですが、良かったら後半も近日中に投下したいです。
636635:2006/07/16(日) 23:10:54 ID:uOOSYI1A
>>634
×彼女がが警備員
○彼女が警備員
またしても、申し訳ない…!
637名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 23:26:17 ID:9csHCUMn
>>636
GJ〜!!
深雪様ラヴな私ですが感能させていただきました
でももう少し下級生の子に優しくして貰えたら萌え死んでますた(;´Д`)ハァハァ
638名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 23:50:23 ID:10nomoR2
玉「渚砂ちゃん渚砂チャンナギサちゃんなぎさチャン・・・・・・・」
渚「玉青ちゃん?」
玉「ZZZZZzzz・・・・」
渚「なんだ・・・寝言か」
玉「・・・・・・犯せろ」渚「!!!」
639名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 00:27:18 ID:hiOWWQd0
>>636 ものすごく先が気になります。がんばってください
640亜ばり:2006/07/17(月) 00:43:22 ID:vd7fNlJ5
GJ!夜やちゃん大好き〜
虐は大好き〜〜!!
641名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 02:00:19 ID:hiOWWQd0
夜々×蕾を書いてるのですが、近日書かせていただきます。
はじめてなので、自信はないですが、どうか読んでもらえるとうれしいです。
642名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 02:18:21 ID:2WYvWxOK
>>641
楽しみにしてますよ(;´Д`)ハァハァ
643名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 02:47:27 ID:jjcYkXi4
>>636
読んでてめちゃめちゃ引き込まれました。続き楽しみにしてます!

>>641
夜々×蕾大好物(*´Д`)ハァハァ
644名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 03:10:26 ID:8tj3h84W
>>636
上手い。
心理描写のみならず、人物の動作表現が実に巧い。
読んでいて情景がありありと目に浮かぶ。
続きを大いに期待しています。

しかし今更ながら、このスレも前スレ同様の名スレですな〜
645名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 04:46:10 ID:JYUeJ6x7
>>635
オリキャラの使い方が巧い!!
長さは全く気にならない、惹き込まれました。

深雪の想いが、どうなっていくのか気になってしょうがないです。
続き期待しています!
646名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 08:52:37 ID:kqXRd5Ce
久しぶりにこんなの書いてみました。過去話でif設定です。

「はじめてのお部屋番」

三年前。聖ミアトル女学園に新1年生が入学して間もなく、恒例のお部屋番を決める時期がやってきた。
新1年生達は皆、期待と不安で胸が一杯だ。涼水玉青もその一人だった。
「それでは次、涼水玉青さん!」
「は、はいっ!」
玉青は名前を呼ばれると、返事をして前に出る。
そして、目の前に置かれた箱の中から無作為にカードを一枚引く。
「花園静馬さんと、六条深雪さんのお部屋番よ。おめでとう!」
担当する上級生の名前が読み上げられ、カードが返される。
玉青はエプロン等を受け取ると、一先ず自室に戻る。
「花園静馬様に六条深雪様…素敵なお名前。どんな方なのでしょうか…」
エプロンを身につけ、色々と想像する玉青。
「優しい方だといいんですけど…」
アストラエアの丘の上に建つ三つの学園。
これらにはいずれも、他の女子校にはあまり見られない特色があった。
その最たるものが、属に言う百合。女性同士のカップルが普通に成立しているのだ。
幼稚園や初等部の頃からの生徒ならともかく、中等部から入学してきた者にとっては未知の領域。
入学してからしばらく経つと、1年生の間でもその手の話題で盛り上がる。
その気のない生徒でも、素敵なお姉様達を見ているうちに無意識にそちらに目覚めることもある。
ただ、玉青はどうもその手の話が苦手なようで、中々クラスに馴染めないでいた。
とても純情で、同性での恋愛など考えられなかったのだ。少なくともこの頃は…
「そろそろ、ご挨拶に行かなくちゃ…」
647名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 08:53:28 ID:kqXRd5Ce
「き、緊張しますわ」
静馬達の部屋の前に立つ玉青。周囲にも自分と同じように中々ドアを叩けない生徒もいた。
「大丈夫。大丈夫…」
そう自分に言い聞かせ、意を決してドアを叩く。
「どうぞ」
中からの言葉と同時に、玉青は部屋に入り深々と頭を下げる。
「こ、このたびこちらのお部屋番になりました!1年雪組の涼水玉青です!よろしくお願いしますっ!」
「私は3年花組の六条深雪よ。そしてこちらは…」
深雪は自分の名前を名乗ると、ベッドの方に目を向ける。誰かが寝ているようだった。
「静馬、起きなさい」
「うー…ん…お願い…寝かせて…」
「可愛いお部屋番の子が来たわよ」
それを聞いた瞬間、静馬は布団をはねのけて起き上がる。
「うわぁ…」
玉青は思わず見惚れてしまう。これだけ美しい女性は今までに見たことがなかった。
「貴方が…」
静馬は玉青を品定めでもするかのようにあちこち見つめる。
「ふふっ…可愛い子…」
「えっ?」
次の瞬間、玉青は信じられないような経験をする。
「(やだっ…体が…動かない!?)」
静馬に見つめられ、まるで金縛りにでもあったかのように体が動かなくなる。
「(この人の目を見てると…あれ?顔が…近づいて…)」
玉青は必死に訴えようと、目線だけを深雪の方に移すが、
深雪は『やれやれ、またか』と言った感じの表情で、とても助けてくれそうにない。
「(あっ……)んんっ!」
そうこうしている内に、玉青の唇はあっさりと静馬に奪われる。
「(い、いやっ…舌が…)」
静馬の舌が口の中に入ってきて、玉青の舌と絡まり合う。
玉青は必死に離れようとするが、力が入らない。
「(やっ…)やめてっ!」
しばらくして、ようやく動けるようになった玉青は必死に声を絞りだし、
両手で静馬を突き飛ばした。その目には涙を溜め込んでいる。
静間の方は、このような経験は初めてだったので呆然としていた。
「…………」
玉青は何を言うでもなく静間を睨み付けて、そのまま部屋から出ていった。
「嫌われたみたいね、静馬…」
深雪は静馬の肩をポンと叩き、手を差し出す。
「……本当に可愛いわ。あの子」
その手を取って立ち上がり、第一声にこの一言。全く懲りてはいないようだった。

〜つづく〜
648名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 09:00:47 ID:kqXRd5Ce
続きは現在執筆中。次で完結です。

それと一部の誤字訂正。また間違えた…

>>647
×静間
○静馬
649未来予想図―玉青と渚砂&千代ちゃん編:2006/07/17(月) 13:57:10 ID:JRa4aeD/
玉青ちゃん曰く元・愛の巣で、夜のご飯を食べ終えた時のこと。
「今日も一日、お疲れ様でした。
光莉先輩が引き受けられた資料です。」
千代ちゃんが、仕事のまとめをしておいてくれたらしい。
「ありがとう、千代ちゃん。助かっちゃった。」
嬉しくて、そっと抱き締める。
紅くなる千代ちゃんが可愛くて仕方がない。
「と、とんでもないです。お手伝いさせて頂けるだけで十分です。」
実際のところ、私も今の仕事は力不足?な気がしてしまう。
だけど、認められたなら、応えるために頑張らないとね。
「さすがは私の渚砂ちゃん、これも素晴らしいですわ。」
千代ちゃんから受け取った資料の予備を投げ出した玉青ちゃんに抱き締められる。
突然だけど、もう慣れてしまった。だって、この十数年の間、日常茶飯事だったから。
「開発部は社長直属なうえに、面白そうねと考えて頂けたからだし、
なにより玉青ちゃんの立案が良かったからだよ。」
だから、私もキスを返す。
「二人を中心とした愛と努力の結晶が、実ったんですわね…。」
それだけで、遠い目をする玉青ちゃん。
お礼のキスもなしだと千代ちゃんが可哀想だから、今のうちにしよう。
「千代ちゃん達の協力のおかげなのは
言うまでもないよ。ありがとうね。」
トリップしている玉青ちゃんは、
もしも今から千代ちゃんとコトに及んだとしても、気付きそうにないから。
「渚砂お姉さま、ありがとうございます。」
千代ちゃんも、頬におずおずと、キスを返してくれる。
「ゆっくり休んでね。」
定時退社は久しぶりだ。
千代ちゃんだって疲れているだろう。
「はい。お姉さま方も、どうぞごゆっくり。」
「…それはなにか違うんじゃないかな。」
「…いえ、お先に失礼します。」
照れつつお風呂場に向かう千代ちゃんを眺めつつ、ふと思った。
―思わず口にしてしまったけれど、無粋だっただろうか。と。
650名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 14:27:48 ID:ee2g3Nsh
渚砂って結構頭いいのかね?
一般的に編入試験って難しいし、
今までやってなかったフランス語でもなんとか及第点取れるし
他教科は一夜漬けで難なくクリア
651649:2006/07/17(月) 14:32:19 ID:f/DNKZUC
本番が(といっても百合ですから、
精々貝あわせか69ですけど)
ないというのはエロパロとしてどうかはさておき、
このところの良作続きに
触発されて書いてみました。
特に610-615氏の夜々ちゃん総?受け、
646氏の静×深←オリキャラ、
595-596の夜⇔光には、感慨のあまり
感想レスも浮かびませんでした。
ごめんなさい。
578で挙げた組のSSを書き始めてはみたもののまとまらず、
先にOPの3人や、自分の希望的観測からのカップリングを書いてみました。
微妙に冗長になってしまったけれど
次回に生かしたいです。
夜光&蕾編と本番、勿論578のうち特に夜玉も、
出来るだけ早く完成できるように頑張ります。
652名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 14:35:16 ID:f/DNKZUC
×646→○636
646は玉青のもしも話でしたねorz
653名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 15:23:11 ID:hiOWWQd0
>>641ですが、書かせていただきます。

光莉と天音が付き合い始めてから1ヶ月ほどたった・・・
『夜々ちゃんいってくるね♪』
『はいはい。そんなはしゃいじゃって、ばれないようにね』
『は〜い』
『いってらっしゃい』
そうして光莉は天音の部屋へと向かうのであった。
水曜日の夜はいつもこんな感じで夜々は部屋で一人
光莉は天音のところへ行くというのが習慣のようになりつつある
そして夜々にとって『いってらっしゃい』というこの言葉はとても重い言葉になった。
『はぁ〜』
ため息をつきながら夜々はベットで横になった。
そして、光莉のことを考えながら自分の秘部に手を伸ばした。
『はぁん…ぁ…ンっ…はぁん…ひ……ひかり……あぁ…………ンっ………ひゃ……』
光莉のいない辛さと寂しさで泣きそうになる自分を必死で慰めていた・・・
(光莉、どうして…どうしていなくなってしまうの)
光莉が悪いわけではないということを理解しつつも自分を選んでくれなかった、光莉に怒りを感じた。
また、そういう自分に対し、嫌気がさした。
『んふぅ〜……はぁん……ひっ……ひぃ……かぁ』
やめたくてもやめられない
(きっともうこの思いは伝わらない。光莉…)

するとドアを叩く音が聞こえた。
(光莉?)
そう思い夜々は服の乱れを軽く整えてすぐにドアのもとへ急いだ。
(光莉・・・光莉だよね。忘れ物かな?)
期待しながらドアを開けると
そこには蕾がいた
『光莉先輩いますか?』
(なんでこんなやつが……)
絶望した。倒れそうになった。
光莉のことを思い続け光莉が帰ってくるのを望み期待したが、その期待はもろくも崩れた。
『光莉ならいないわよ』
声を出すことでさえも辛かった。
『そうですか〜。では』
そういうと、蕾は部屋に入ってきた
『あんた光莉が目当てなんでしょ。なら用はないんじゃないの?』
そういうも、いつもの強気な感じは皆無に等しかった
『別にいいじゃないですか』
そういって蕾は光莉のベットに座った
(え?なに……なんなの?)
困惑しつつ夜々も自分のベットに座った。
654夜々×蕾(2):2006/07/17(月) 15:36:27 ID:hiOWWQd0
分かりやすくなるように、名前のところにタイトルのようなものを張りました。

『何も出さないんですね』
数分だろうか。時間が経ってから蕾は言った。
『あんたなんかに出すものなんてないわよ』
困惑と辛さで出た言葉は強気だが声が弱々しい
(夜々先輩は光莉先輩がいないと本当に弱い)
蕾はそう思った。
そしてまたしばらく沈黙が走る。
しかし沈黙は破れた。
『夜々先輩はいつまでそのままでいるつもりですか?
本当は弱いくせにずっと無理して光莉先輩にやさしくして・・・』
突然蕾は立ち上がり言った。
『・・・あんたに・・あんたに何が分かるの・・・』
今までの弱気な声はなかった。
(え?……なにいってるの?この子)
『わかりますよ。私はいままで光莉先輩を見てたわけじゃない夜々先輩もみてましたから』
『なら私にどうしろというの?私は何をすればいいの?わかるわよね。なにもできないのよ』
とっさに返す言葉。
このとき今までの弱々しい声はなかったのかのように、怒りを秘めた声。
(何もできないことを知っているくせに……私が一番辛いはずなのに……この女は私を罵りに来た)
とめどない怒りが、夜々を包みこんだ。
655夜々×蕾(3):2006/07/17(月) 15:49:05 ID:hiOWWQd0
怒り、絶望、つらさ、さまざまな感情に包まれる夜々を蕾は見ると
『夜々先輩。あなたって本当にバカ』
と言って、夜々を押し倒し上にのった。
『夜々先輩しつれいします』
すると蕾は軽く夜々の唇に唇をつけた
そして夜々の服を上げて胸をさわりはじめた
『…ぇ…ぁ…アンタ、やめ…』
突然のことで蕾を振り払おうとするが力が入らない
(きゃ……いや……どうして)
『夜々先輩の胸って本当に大きくてやらしいですね。いじめたくなります』
『…ちょ……ね……いや……いや…』
(この子なんなの……)
『そしてやっぱり感度がいい。もう乳首立ってきますよ』
『…あぁん……ん……えぇ…んっ』
なんで自分がこうなっているのか分からないく困惑しながらも声が出てしまう
ただ分かることはここから自分は逃れたいということのみ
だから必死でもがいた。
(やめて……いや……)
そして蕾を振り払い蕾の上にのった。
攻守逆転という感じであろうか
『あんた、私に何するの?』
夜々は思いっきり蕾をはたこうとした。殺意があったかもしれない。
しかし蕾が突然泣き出したため手を止めた。
『ないたってあんたは許さないわよ』
自分を襲おうとした目の前の後輩に対して、夜々は怒りをおさえられなかった。
『えぐ…ど…どうして…どうして…頼ってくれな…』
『え?』
『……わた……し……ひっく……………いたんで』
『な、なに言ってるかわからないわよ』
言っている言葉の意味は本当は分かっていたが、
予想外の言葉に戸惑い返す言葉がわからなかった。
(本当に何なの?この子は……)
656夜々×蕾(4):2006/07/17(月) 16:25:29 ID:hiOWWQd0
『夜々先輩ごめんなさい』
いつになく素直に謝った蕾に夜々は
『それでなんであんなことしたの?』
と冷静に聞いた。怒りが収まったわけではない。
ただ目の前の後輩に対する謎が多すぎたのだ。
『夜々先輩が悪いんですよ。いつまでも光莉先輩に優しくして無理に自分の気持ちを隠しているから
本当は光莉先輩のこと好きなのに光莉先輩のこと困らせたくないからって
一緒にいて、見てて辛かったんです。大好きな先輩が辛そうなところ見たくなかったんです
もしつらかったら頼ってもいいんです。私のこと頼ってほしかったです。
でも言えなくて。こうでもしないと伝えられなくて……』
夜々は今まで自分が蕾にここまで迷惑をかけてしまっていたことに気付かなかったことを悔いた。
さらに、今、蕾と一緒にいて、自分が愛していたはずの光莉のことをまったく考えていなかったことに気付いた。
そして、自分思ってくれた、隣にいる後輩にこういった。
『ごめんね。』
『夜々先輩謝らないでください。夜々先輩のこと大好きだからやっただけですから』
『うふふ……大好きねぇ〜』
さっきから何回も蕾の言う大好きという言葉をきいて、少しいじめてみた
『えぇ、あぁ、ちが、違います大好きなんていってないですよ〜
夜々先輩なんて好きになる人なんていないですよ』
『ふふ、じゃぁなんていったの?』
『……大好き……』
蕾の顔が膨らむ。
『あら〜照れるわね〜』
『そんなこといって、夜々先輩誰からも言われたことなかったりして〜
夜々先輩もてなさそうですものねぇ〜意地悪だし〜』
『うふふ。強がっちゃって、案外かわいいところもあるのねぇ〜意外だ〜』
『むぅ〜もう帰ります。夜々先輩にいうこといいましたから』
そういって蕾は立ち上がりドアのほうへ向かった。
(もっといたい。もっと夜々先輩と一緒にいたい。でもだめ……)
後ろ髪引かれる思いで、ゆっくりと歩く蕾
657夜々×蕾(5):2006/07/17(月) 16:32:16 ID:hiOWWQd0
『ちょっとまって』
そういって、ややはすかさず蕾を後ろから抱きしめた。
『こうやって止められたいんでしょ?』
軽い気持ちでふざけ半分に笑いながら言う夜々
『なんかベタなすぎです。でも……やめてください。これ以上されると悲しくなりますから』
(そう。これ以上好きになってはだめ。これ以上一緒にいちゃだめ。悲しくなるから。夜々先輩は光莉先輩が好きだから……)
蕾は自分の気持ちを明かしたもののやはり夜々は光莉のことを好きだと思ていると思っていた。
(……ばかね。蕾、ありがとう)
そして夜々は蕾を前から強く抱きしめ耳元でつぶやいた。
『大好き』
本心から出た言葉ではなかったかもしれない。
ただ『ありがとう』だけでは伝えきれない感謝の気持ちを、この言葉以外では表せなかった。
『え?』
『聞こえなかったの?だ・い・す・き』
『えっえ〜〜〜〜〜〜!?どうして?どうしてですか?え?なんで?え?いやあの…』
『なんでだと思う?』
『いじわるですね。夜々先輩みたいな人誰も好きになってくれませんよ』
そういうと蕾も夜々を強く抱きしめた。
大好きな先輩を、離したくないと思い必死にしがみついた。
不意に耳元でこんな声が聞こえた。
『さっきの続きしようか』
『ほぇ〜?』
『やられっぱなしってのは嫌なのよねぇ〜仕返しさせてよね』
さっきのことを夜々は忘れていなかった。
『……夜々先輩のエッチ…』
赤らめながらいう蕾。
ただ、二人に聞こえるのはお互いのドクンドクンという心臓の早くなる音だけであった。


今日はここまでにします。
下手で、長ったらしい文章ですが、
読んでくださった方がいらっしゃったらうれしいです。
658名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 16:34:55 ID:AKPizGXe
乙!

最高だぜ蕾夜々
659名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 17:02:33 ID:a780bIBc
>>657
正直に感想を言うと、一人称がちぐはぐで、非常に読み難い。
文章としては、致命傷なんじゃない?
そこら辺直せば、良くなると思う。
660夜々×蕾(5):2006/07/17(月) 18:10:53 ID:hiOWWQd0
>>658
ありがとうございます。
>>659
アドバイスありがとうございます。
これから、残りの分を修正します。
661名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 18:41:55 ID:JBru8QxG
>>600
続きに期待。
どうしても統一が難しい場合に一人称を分けたいとき、
僕の場合は
サイド××その○○話目とかで分けたりして打開する。
あと、作中の注書きは
もしも入れるなら、
※とか※注とかを足して、さらに()でくくった方が
より読みやすいような気がする。
662名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 18:43:54 ID:fjrLJquv
夜々×蕾(・∀・)イイ
663名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 18:46:54 ID:JBru8QxG
×>600
→○>>660 …orz
664名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 19:46:40 ID:56XZO9yk
>>646
>>649
>>653

GJ!!!!
お三方とも素晴らすぃですね
どれも次回が楽しみです (;´Д`)ハァハァ





ウッ
665夜々&蕾…仕事終了時の会話編:2006/07/17(月) 21:43:32 ID:19WgVVRU
「夜々部長、お疲れ様でした。」
「ご苦労様…って、なによ。
二人きりなんだから、普段通りでいいのに。」
「くっつかないで下さい。
管理職見習い(※)の先輩にも
負けない位には忙しいんです。
それに、勤務中は切り替えるって言いました。」
「つれないわね…蕾がその気なら、私も考えがあるわ。」
「な、なんですか、いきなり…。」
「光莉、大丈夫かな…。」
「…はい!?」
「通勤中に痴漢に遭ったりしてないかな…。
ただ有るのは勤務年数だけの無能な先輩に、
仕事押し付けられて泣いたりとかしてないかな…。」
「…。」
「女の武器使っても、セイコウさせなさいとか言われたり、セク…」
「分かりました、降参です、もう結構です。
夜々お姉さま、仕事が残っていないなら帰りましょうか。」
「…クスクス、帰りましょうか。
…さっきのことなら、実際には心配いらないわ。
千華留お姉さまが興された、
女性が大半の会社ですもの。」
「…全く、イジワルなところは相変わらずですよね。」
「そういう性分なのよ。」
「光莉お姉さま、もうお帰りかもしれませんね?」
「そうね…久しぶりに定時らしいから、
今頃ご飯作ってくれているかもね。」
(※夜々ちゃんは、実家の会社に難無く入社し、
将来会社を経営するうえで必要と思われる
ノウハウや技術を実務を通して学んでいる。
故に給与自体は大した額ではないが、
滅多なことでは解雇されることもない。
…という設定です。
実際こういう立場にある人を知らないので、
実態とは全く違うと思います。)
666名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 21:46:02 ID:j6ObKQaf
>>657
蕾「夜々先輩の決心を後押しする為にあえてこう取らせてもらいました。」
夜々(確かにそう言わなければ踏み込めなかった・・・・・。)
こんなやり取りをしてそうだな
667名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 18:25:29 ID:vwhNJt7s
空気を読まずに
ここで桃実×要がみたいです!
668夜々×蕾(6):2006/07/18(火) 22:41:46 ID:tw6usgFj
>>657 です。書き方を多少変えました。
○○『XXX』は、○○がXXXと言った。
○○(XXX)は、○○がXXXと思った。
と考えてください。
では、本編です。

2人は唇を重ね始めた。
さっきとは違う、やさしくてかつ激しいキス
『はむ………くちゅ、くちゃ…ちゃ…』
舌のざらつきを確かめあうかのようになめあう。
夜々は蕾の舌にすい、自分の舌を絡めた。

蕾『ぴちゅ……くちゅ、くちゃ…ちゃ……ややせん…ぱい』
蕾(今夜々先輩と繋がってる。同じ空気を吸っている。夜々先輩の唾液が伝わってくる)

夜々とのつながりを離したくないため蕾は必死に夜々の舌に自分の舌を絡めた。
『…ぴちゃ……ちゃ……ちゅ』
二人の唇が離れると白い糸が口から垂れて服についた。

夜々『はぁ…はぁ…長すぎ……なのよアンタ』
蕾『ふぅ………ふぅ…だって離して……くれないから』
夜々『離れても糸が繋がってる。ふふ』

この言葉に蕾はうれしさと恥ずかしさで顔を赤くせずにいられなかった。
蕾はベットに夜々を押したおした。

蕾『さっきと同じですね』

そういいながら夜々を脱がす蕾。
蕾(本当に大きい。本当にいやらしい。そして本当にいじめたい。)
さっき言葉に出てきたことが頭をよぎる。
今から大好きな先輩の胸に触る。
さっきはなかった言葉にできないような恥ずかしさを蕾は感じた。
669夜々×蕾(7):2006/07/18(火) 22:44:38 ID:tw6usgFj
夜々『早くしなさいよ。ね』

そう言って蕾の手をとって自分の胸に当てる。

蕾(ふわぁ〜やわらかい。そしてあったかい)
蕾『わかってますよ。では先輩いきますね。』

はずかしさから、手はガチガチだったが触れると

夜々『ひゃ……あぁん…………んふぅ』

夜々は、声を上げた。
蕾は感じてくれたと思いうれしくなる。

蕾『やっぱり感度高いんですね』
夜々『…さっ…さっき……おなじ…いわな』
蕾『あっ、また乳首立ってますよ』

蕾は少し笑うと、立った乳首をなめてみた。

夜々『いやぁ……あ…ん』
蕾(先輩のおっぱいプルプルして気持ちいい)

蕾は夜々の乳首を今度は吸ってみた。

夜々『ん…ひゃ…ん…らめ…』
蕾(夜々先輩感じすぎですよ。もっと声を聞きたい、なんかもっともっといじめたくなります。)

蕾はすでに自分を抑えきれなくなりそうだった。
夜々をいじめたくて仕方がない。

夜々『んひゃん……つよ……へん…へんになっちゃ…そんな……吸っちゃ』

蕾は激しく乳首を吸い上げた

夜々『はぁ〜ん…ひゃ…ん…やめ…』
蕾『え、やめてほしいんですか?』

いたずらに笑うとそういって夜々を開放した。
670夜々×蕾(8):2006/07/18(火) 22:49:39 ID:tw6usgFj
夜々『はぁ…はぁ……本当にやめちゃうの?』
蕾『はい』

満面の笑みでややを見つめる蕾
何か物足りなさそうに蕾を見つめる夜々

夜々『はぁ……はぁ…アンタ…いじわるね』
蕾『夜々先輩もっといいことしてほしいなら私に蕾様の奴隷にな……』
夜々『ば〜か。大体アンタ私のことせめてばっかで私何もしてないじゃない。仕返させなさい』

そういいながら蕾の服を脱がす夜々。そして蕾を全裸にする

夜々『だから今度は私がする番よ。あれ?もう下がぬれぬれじゃない』

そういって蕾の秘部にある赤い蕾を見つめながらやさしく触れた。

蕾『あひぃ……あふ……ひゃん……らめ…』

声が出るたびにしたの密の量が増えていく

夜々『うふふ…ここってこんなにいやらしい形してるのね〜。でもきれいなピンク色してる』
蕾『んっ……ひゃ……ひゃん……ダめ』
夜々(かわいい声だしちゃって、もっとしたい、もっといじめたい)

今度は蕾の赤い蕾をつまんでみた。

蕾『はぅん…んひゃ……いや…いぃ…つまんじゃ……らめ……いぃ』
夜々(かわいい、かわいいすぎる、これじゃぁ抑えられない)
夜々『変な声いっぱい出しちゃってこういう子にはお仕置きしないくちゃね』

そういって蕾の下の赤い蕾をなめようとすると

蕾『まっ、まってください』

そういって夜々の頭を必死で抑えた。


――――――――――――――――――
今日はここまでにさせていただきます。
昨日と書き方を多少変えたのですが、読みやすくなっていたでしょうか…?
671名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 23:56:38 ID:Vm34wlBJ
>>670
連日投稿する努力は買うのですが、もう少し推敲するのが良いのではないでしょうか。

>満面の笑みでややを見つめる蕾
→満面の笑みで夜々を見つめる蕾

>声が出るたびにしたの密の量が増えていく
→声が出るたびに舌 の蜜の量が増えていく

>夜々『変な声いっぱい出しちゃってこういう子にはお仕置きしないくちゃね』
→夜々『変な声いっぱい出しちゃってこういう子にはお仕置きしなくちゃね』

たびたび脳内で変換/修正しなくてはならないのは読み手として閉口します。
672610:2006/07/19(水) 02:10:57 ID:BnNqC8s6
ものすごくいまさらですが、感想くれたみなさんどうもありがとうございました。

続いて渚砂×玉青。『ふたなり』ものを投下します。
そっちが苦手な方はスルーして下さい。
けっこう長いのでご容赦を。
673名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 02:12:17 ID:BnNqC8s6

「すぅ……すぅ……ん、んん……」

目の前で、スゥスゥと息を繰り返している……ピンク色のクチビル。
かすかに濡れている髪からは、ほんのりとシャンプーの香りが漂ってきて……私の鼻をくすぐります。
その頭をナデナデと撫でてあげると、彼女はくすぐったそうに眉をひくつかせました。

(はぁ……なんてかわいらしい寝顔……♪)

そのあまりの愛らしさに、おもわずため息が漏れてしまいます。
今夜は、渚砂ちゃんと一緒に眠りたい……。
私のそんなお願いを、彼女はにこやかな笑顔で承諾してくれました。
でも……。

(こんな目の前に……渚砂ちゃんのかわいいお顔……♪ あぁ、ドキドキして眠れませんわ……♪)

その子供のように無邪気な寝顔が、いつまでたっても私に目を閉じさせてくれないんです。
彼女の方は、もうグッスリ夢の中に入ってしまっているようで……。
目を閉じている表情を見ているだけで、私の心臓がバクバクと速まってしまいます。

「んん……た……たまお……ちゃん……むにゃむにゃ……」

(!? そ、そんな……寝言で私の名前なんて言われたら……イ、イケナイ気分になっちゃいますわぁ……♪)

今の渚砂ちゃんになら……。
この深い眠りについている今なら、どんなことをしてもバレないかもしれない……。
そんなイケない欲望が、私の中にドロドロと染み渡っていきます。
そしてその私の願望を後押しするように……寝返りをうった渚砂ちゃんの顔が、ググっと近づいてきたんです。

(え!? ……い、いいんですか? こ、このかわいいお口に……キ、キス、しちゃっていいんですか? ハァハァ♪)

答えが返ってこないことを勝手に了承と受けとめて、私はそのまま彼女の唇に近づいていきました。
桃色のプックリとした膨らみが、だんだんと視界いっぱいに広がっていきます。

「ごっくん……♪ 渚砂ちゃん……い、いただきます♪」

おもわず生つばを飲み込むと、ついに私は……渚砂ちゃんの唇に吸いつきました。

「んんぅぅ!……ぅ……ん、ん……」

私の唇がムチュっとそこを塞ぐと、彼女は小さく悲鳴のようなものをあげました。
でも、キスの刺激だけで眠りが覚めるはずもなく……彼女は何も気づかず寝息を続けていきます。

「あむ……むぅ、ん、んん……むにゃむにゃ……」

(あぁ……♪ な、渚砂ちゃんのクチビル♪ ついに♪ ついについに♪  いただいちゃいましたわぁぁぁ♪)

プニュプニュっとしていて、まるでマシュマロのように柔らかい渚砂ちゃんの唇。
こっそりその口を開くと、彼女のほんのりと甘い吐息がチョコレートのように私の口をとろけさせていきます。
674名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 02:12:59 ID:BnNqC8s6

(はぁぁ……♪ ゆ、夢にまで見た……渚砂ちゃんとのファーストキス……♪)

そのまま唇をプニプニと甘噛みしたり、チロっと舌を入れてみたり……。
寝ている渚砂ちゃんの口に、私は好き放題に口を押し付けました。
そうして、しばらく渚砂ちゃんとの初めてのキスを堪能すると……ゆっくりと口を離します。

「ん……ぷちゅっ……すぅ、すぅ……むにゃむにゃ……」

寝込みに唇を奪われたというのに、彼女はただ可愛い寝息を立てているだけです。
何も知らない無垢な表情が、私の心にドクドクとした背徳心を生み出していきました。

(あぁ……渚砂ちゃん……私はイケない子ですね……♪)

続いてジワジワと湧き出てくる、罪悪感。
その黒い感情が、ドロドロと胸の中に広がっていきます。

(こんなにも純真で無邪気な……あなたの寝込みを襲ってしまった、悪い女の子なんですわぁ……♪)

しかし、その黒々とした感情がとても心地よく感じられました。
卑怯……醜い……いやらしい……。
そう自分を卑屈に思えば思うほど、マゾ的な感情が私の胸をキュンっとさせていくんです。
自分でももう気づいている、この胸をズキズキとさせてくる痛み……『快感』。

(渚砂ちゃん……♪ こんないやらしい私を……わたしを……♪)

そう……きっと私は、いま自分がした行為を彼女に知られたいんです。
この淫らな欲望を……非現実的なまでの妄想を……。
そしてそれを知られた後に……あなたにイジメられ……。

「玉青ちゃん……?」

「……っ!?」

ボーっとしていた中、突然聞こえてきたその声にドクンっと心臓が高鳴ります。
声のしてきた先……。
そこには、私のことをジッと見つめている真っ赤な瞳がありました。

「な……渚砂ちゃん……お、起きてらっしゃったんですか?」

「うん……『ずっと』、起きてたよ?」

ずっと……。
その言葉を意味するものがなんなのか、渚砂ちゃんの目を見ればわかりました。
彼女は、私のことを……いやらしい女だ、とでも言うような目で見つめていたんです。
675名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 02:13:44 ID:BnNqC8s6

「玉青ちゃん……そんなに私が欲しい?」

「……え?」

あの渚砂ちゃんの口から出たと思えない、大人びた口調。
まるで私の心に直接呼びかけてくるように、彼女は言葉を続けていきます。

「そんなに……私にシテ欲しいのぉ?」

「!? あぁ……な、渚砂ちゃん……♪」

そのゾクっとするような目つきに、私の背中を電気が走るような感覚が伝わりました。
さっき私が望んだ欲望……。
それが、渚砂ちゃんの口から次々と吐き出されていくんです。

「そんなにガマンできないなら……そんなに『欲しい』なら……シテあげるよぉ♪」

そして彼女は……ゆっくりと私の体に覆いかぶさってきました。

「あぁ……な、渚砂ちゃんなにを……♪」

「なにって……♪ 女の子の寝込みを襲っちゃう、イケない玉青ちゃんに……オシオキだよぉ♪」

イジワルな目を向けてくると、渚砂ちゃんは私のパジャマに手を差し込んできました。
その白魚のようにかわいい指が、私のおっぱいをグニュっと掴んできます。

「はぁん♪ あぁそんな……イ、イケません渚砂ちゃぁん……♪」

「ふふ……♪ 玉青ちゃんのおっぱい、このままめちゃくちゃにしてあげるねぇ……♪」

「な……そ、そんなのイケません、イケませんわぁ……♪」

言葉では拒みつつ、私はまったく抵抗せずにその手を受け入れていました。
パジャマの上着の中で、乱暴に動きまわる手のひら……。
今まで誰にも触らせたことのなかったおっぱいが、渚砂ちゃんの手に汚されるようにグニャグニャ揉まれていきます。

「あ、あ、あぁ♪ 渚砂ちゃんそんな……ら、乱暴すぎますぅ……」

「すっごぉい♪ 玉青ちゃんのおっぱい、すっごくドキドキしてるよぉ? きもちいいの?」

「そ、そんな……こんなむりやりモミモミされて、き、きもちいいなんて……そんなことぉ……♪」

プイっと顔をそむけながらも、私の心臓はドクドクとその鼓動を速めています。
乱暴に揉まれているおっぱいからは、ジワジワとした熱い快感が広がってきていて……。
先っぽの敏感なとこが、ピクンッと反応してしまいます。

「ん……あは♪ 玉青ちゃんのエッチなとこ、見つけちゃった♪」
676名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 02:14:38 ID:BnNqC8s6

おっぱいの中心で、ツンっと尖ってしまっている乳首。
そのひときわ硬くなっているとこに気づいた渚砂ちゃんは、それをキュっと摘み上げてきました。

「ひゃうんっ♪ あぁ……そ、そこは触ってはイケナイとこですわぁ……♪」

「ん〜? なんでダメなのぉ? もうこんな……ピンピンになっちゃってるのにぃ……♪」

「そ、そんなことありませ……あ、あはぁぁ♪ あぁ、あ、あぁん♪」

渚砂ちゃんの指が、続けてコリコリとその突起を弾いてきます。
そのたびにビリビリしたものがおっぱいに走ってきて……私はイヤイヤと首を振りながら快感に悶えていきます。

「あ、あん♪ あ、あ、あはんぅぅ♪ あぁ……き、きもち……ぃ……♪」

「え? 今なんて言ったのぉ? もしかして、きもちいいって言ったのかなぁ♪ た・ま・お・ちゃん?」

「!? な、なにも……乳首がきもちいいなんて、い、言ってませんわぁぁ……♪」

自分でももうバレバレだと思いながらも、私は快感を口にする気はありませんでした。
なぜならいま私は、渚砂ちゃんに犯されているんですから……。
無垢な仮面を脱ぎ去った少女に、むりやりレイプされる美少女を演じるんです。
だから必死に抵抗しないと……嫌がらないといけないんですわ……♪

「な、渚砂ちゃん……こんなことイケない、イケないんですわ……も、もうやめてぇ♪」

「ダ〜メ♪ そんなの、無理だよぉ? だってほら……」

そう言ってニヤリと微笑むと、渚砂ちゃんは自分のズボンに手をかけました。
そしてそこから、何か長い棒のようなものを……ブルンっと取り出したんです。

「だって私のコ・レ♪ 玉青ちゃんのせいで、もうビンビンになっちゃってるんだもん……♪」

「!?……え……え?」

唐突に目に飛び込んできた……その大きくて長いもの。
それはけっして、女の子に生えているはずがない……生えていてはイケナイものなのに……。
まるで私の『望み』そのままに……渚砂ちゃんの股から『ペニス』が伸びていたんです。

「あぁ……ど、どうして? な、渚砂ちゃんに……そんな……ものが……♪」

突然の光景に、頭がパニックになっていきます。
けれど、それは確かに私がいつも妄想していたことで……。
『渚砂ちゃんのペニス』を見ているだけで、熱くなった体がとても『イケない期待』をいだいてしまうんです。

「はぁぁ……♪ そ、そんな……渚砂ちゃんに、お、おちんちんがぁぁ……♪」

「そうだよぉ♪ これ、入れて欲しかったんだよね……? ここに……♪」
677名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 02:15:25 ID:BnNqC8s6

ニッコリと笑いながら、渚砂ちゃんは私の股の間をスリスリと撫でてきました。
目の前のペニスに興奮して、つい熱くなってしまっている股間に……指を這わせてきます。

「あ、あはぁん……♪ イ、イケませんわ……そこに……私のおまんこに、お、おちんちんを入れるなんてぇ……♪」

「どうしてぇ? もうこんなに熱くなっちゃてるのに……入れちゃダメなのぉ?」

「ダ、ダメですぅ……♪ 渚砂ちゃんが、わ、私の中に……おまんこに入ってくるなんてぇぇ……♪」

これがあれば……。
渚砂ちゃんにペニスがあれば、私達は愛し合うことができるんです。
めくるめく妄想をしながら、私は彼女がむりやりそれを入れてこようとするのを待っていました。
けれど……次に渚砂ちゃんがしてきた行動は、それよりもひどい行為だったんです。

「ダメなんだ……そっか……」

そうしてふぅっとため息をつくと、渚砂ちゃんは……私の体から離れました。

「え……?」

「ごめんね……こんなむりやりなんて、やっぱりひどいよね?」

そう一言謝ると、渚砂ちゃんはスっとベッドから起き上がっていきます。
そして……一歩一歩私の体から離れていくんです。

「あぁ……な、渚砂ちゃん……どうして……」

「友達なのに……親友なのに、こんなエッチなことしちゃダメだよね? もう……もうこれ以上『しない』から……♪」

「!? あ、あぁぁ……そ、そんな……」

申し訳なさそうな言葉とは裏腹に、渚砂ちゃんのその顔は……笑っていました。
たっぷりと胸を愛撫され、あんな大きなペニスを見せつけられ……もう私の体はおさまりがつかないとこまできているのに。
彼女はここにきて、急に焦らしてきたんです。
まるでいままで素直じゃなかった私に、逆にオシオキしてくるように……。
渚砂ちゃん……なんて……なんて恐ろしい娘……。

「あぁ……ま、待ってください……渚砂ちゃん……」

ドクドクと熱くなっている体にガマンできず、私は渚砂ちゃんの体にフラフラと近づいていきました。
しかし彼女は、スっと手で私の体をさえぎり……ニヤニヤとイジワルな顔を向けてきたんです。

「なぁに? なにか、言いたいことでもあるのかなぁ……?」

私との間にしっかりと『壁』を作りながら、渚砂ちゃんはちゃんと言葉にするようにと『命令』してきます。
こんなこと、口にするだけでも恥ずかしいのに……。
彼女は私から、更に『おねだり』させようというんです。
678名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 02:16:10 ID:BnNqC8s6

「お、おねがい……い、入れてください……渚砂ちゃんのお、おちんちん……ここに……」

「ここって、どこなのかなぁ? もっとちゃんと言ってくれないとわかんないよ……♪」

「あぁ、こ、この……この私の……」

「ふんふん……私のぉ?」

クイっと首をかしげながら、私の顔をかわいく覗き込んでくる渚砂ちゃん……。
小動物のようなその仕草を見た……瞬間、私の頭でプチっと何かが切れていきました。

「わ、私の……もうグチャグチャになってしまっているおまんこに! な、渚砂ちゃんのおちんちんをブチ込んでくださいぃぃぃっ!!!」

「……よくできました♪」

全ては、渚砂ちゃんの思惑どうり……。
私はついに、自ら快感を求める『メス』になってしまいました……。

「じゃあねぇ……♪ まずそのパジャマ、全部脱いじゃおっか?」

「ん……は、はい……」

すっかり快楽に魅入られながら、私は彼女の言うとおり服を脱いでいきました。
パジャマを脱ぎ上半身を裸にすると、合わせてズボンも脱ぎ去っていきます。
その下に履いているお気に入りのショーツも脱いでしまい……生まれたままの姿を渚砂ちゃんに見せていきます。

「ふふ……♪ やっぱり綺麗だねぇ? 玉青ちゃんのからだ……♪」

「あぁ……は、恥ずかしいですわ……」

いままで同じ部屋で着替えたり、一緒にお風呂に入ったことまであるというのに……。
今の私は、渚砂ちゃんに見られることにたまらない羞恥を感じていました。
きっとそれは、初めて愛する人に貫かれることへの……女の興奮からきているものだと思います。

「な、渚砂ちゃん……あ、あの、私……わたし……」

「なぁに? もうガマンできないの……?」

彼女の問いかけに、私はコクンっと首をうなづけました。
今すぐ渚砂ちゃんに抱かれたい……その大きくたぎったペニスで貫いてもらいたい……。
そんないやらしいことばかりが、頭の中を支配していきます。

「いいよ、入れてあげる♪ そこに……四つん這いになってくれたらねぇ……♪」

渚砂ちゃんが、指を差した先……。
そこはベッドの上などではなく、ただ絨毯を敷いてあるだけの『床』でした。
679名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 02:16:51 ID:BnNqC8s6

「え……こ、ここで……ですか?」

「うん♪ そこで……床の上で、後ろからおもいっきり貫いてあげる……♪」

ニヤっと口元を歪めて、渚砂ちゃんは支配者のような笑みで命令してきました。
その女王様のような言い方にゾクゾクしながら、私は言うとおり……床に四つん這いになりました。

「あぁ……こ、こんな格好でなんて、恥ずかしいですわ……♪」

「ほんとだねぇ♪ 玉青ちゃんのおまんこが……お尻の穴まで、ぜんぶ丸見えだよぉ……♪」

「はぁ……♪ そ、そんなこと言わないでください……♪」

ジロジロと見てくる渚砂ちゃんの視線が、私のいやらしいとこを更に熱くさせていきます。
膣口からは、もうネバついた液体がトロトロと流れだしていて……。
まるでよだれを垂らすように、渚砂ちゃんのペニスをいやらしく求めているんです。

「あぁ、な、渚砂ちゃん……はやく……はやく入れてくださいぃ……♪」

「うん……♪ 入れてあげるねぇ♪」

そうしてお尻にピタっと手が置かれると、膣口に何か固いものが押し当てられてきました。
彼女の……渚砂ちゃんのペニスが熱く感じられたかと思うと、それが一気に……ズブブゥゥッッ!と私を貫いてきました。

「は、はぁぁぁぁんっっ!!! あ、あぁぁぁ! あぁ……あ、あはぁ……♪」

熱い棒が、お腹をズグズグンっ!と突き刺してきたような感覚……。
そんな刺激が、私の下半身を砕けさせるように襲ってきました。

「あ、あはぁ……♪ お、おちんちんが……わ、私のなか、にぃ……♪」

突き刺された大きなペニスに、むりやり広げられている膣口……。
そこから、初めての貫通をあらわす赤い液体がにじみ出ていました。
それがツツーっとふとももを伝っていくと、私に処女を散らされた事実を突きつけてきます。

「あぁ……わ、私、渚砂ちゃんに……渚砂ちゃんに初めてを奪われて……は、はぁぁ♪」

「そうだよ……♪ 玉青ちゃんの処女まんこ、私がもらっちゃったんだよぉ……♪」

愛する人に、初めてを奪ってもらった喜び……。
一生に一度の神聖な行為を、こんな犬のような格好で迎えてしまった背徳感……。
そして何よりも、『女の子のおちんちん』に貫かれてしまったという非現実感……。
それらの入り混じった感覚が、私の体にとめどない快感を伝えてきました。

「あぁ、あぁう……♪ な、渚砂ちゃん、は、はやく……はやく動いてください……♪」

「うん……♪ このまま、おもいっきりおまんこ突いてあげるね……♪」
680名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 02:17:42 ID:BnNqC8s6

私の快感に拍車をかけるように、渚砂ちゃんがジュプジュプとペニスを出し入れしてきました。
ついさっき貫かれたばかりの敏感な膣を、大きなそれがズブズブと遠慮なく入り込み、お腹の中をかきまぜてきます。

「ひゃあう♪ あ、あ、あぁ♪ あぁ……き、きもちいい……♪ お、おなかがとろけちゃいますわぁ……♪」

「そんなにいい……? 初めて入れられたのに、もうおまんこきもちよくなっちゃう子なのぉ? 玉青ちゃんは……♪」

「そ、そうです……♪ 私は……玉青は処女まんこで感じてしまう、いやらしい女の子なんですわぁ♪ あ、あぁ♪ あん♪ あはぁ♪」

「ふぅ〜ん♪ いつもあんなに優等生ぶってるのに、こんな犬みたいにハメられて感じちゃうスケベっ娘だったんだぁ……♪」

「あ、あはぁ……♪ い、言わないでぇ……♪」

いやらしく言葉攻めをしてきながら、渚砂ちゃんは更に乱暴に腰を動かしてきます。
彼女のおなかと、私の大きなお尻が何度も何度もぶつかりあい、パンパンパンといやらしい音を部屋に響かせていきます。

「あ! あ! あん♪ あぁ! な、渚砂ちゃん……は、激しすぎですわぁ! あぁ! あ! あ!」

「そのほうが嬉しいくせにぃ……♪ もうわかってるんだよ? 玉青ちゃんがそういうの好きなの……♪」

全て見透かしたように言うと、渚砂ちゃんはグイっと私の両腕を掴んできました。
そして、床に付いていたその手をグイィィィッ!っと後ろにのけぞらせて……私の体を逆エビのようにさせて腰をぶつけてきます。

「はぁ! あぁぁぁっ♪ こ、こんな……わ、私の体が、お、おもちゃみたいにぃ……あ♪ あ♪ あぁ♪」

「玉青ちゃんは、こうやってむりやり……レイプされてるみたいにおまんこ突かれるのがいいんでしょ? 興奮するんでしょぉ?」

「あぁ♪ そ、そんなこと……私はそんなマゾな女の子じゃ……あ、あはぁぁ♪ あぁ♪」

「嘘つき……じゃあ、なんでこんなおまんこビチャビチャになっちゃってるの? 玉青ちゃんの嘘つきぃ!」 

パァァン!

「!? ひゃあぁぁぁんっ♪♪♪」

突然、お尻にビリビリとした痛みが走りました。
渚砂ちゃんがペニスの出し入れに加え、私のお尻をバチンバチンと叩いてきたんです。
まるで、いやらしい私をオシオキするように……。

「ほら、ほらぁ♪ こうやってお尻叩かれるときもちいいんでしょぉ? 変態マゾの玉青ちゃん……♪」

パァン!パァン!パァン!

「あ、い、いやぁいやぁぁ♪ な、渚砂ちゃんイケませんわぁ……あ♪ あはぁぁぁ♪」
681名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 02:18:18 ID:BnNqC8s6

私が(言葉では)拒んでも、渚砂ちゃんは何度も何度もお尻を叩いてきます。
そのたびに赤くなったお肉がブルンブルンっと揺れてしまって、たまらない羞恥心を感じさせていきます。

「いけません、じゃないでしょ? ほらぁ♪ もっと叩いてくださいって言わないと……♪」

パアァァァンッ!!!

「きゃふっ♪ あ、あはぁ……いやですぅ♪ そ、そんなはしたないこと言えませ……あ! あ、あはぁぁ♪」

より一層強く叩かれていって、私はおもわず下半身にキュっと力を入れてしまいました。
それと同時に膣もギュウゥゥっとペニスを締め上げてしまい……渚砂ちゃんを更にきもちよくさせてしまいます。

「あん♪ や、やっぱり……こんなに私のおちんちん咥えこんじゃってぇ♪ きもちいいんだねぇ?」

「あ、あふぅ♪ そんな……こ、これはちがうんです……はぁ♪ はぁぁ♪」

「ふふ♪ まだ素直じゃないんだ? それなら……♪」

何かを含んだようにささやくと、渚砂ちゃんは揺れている私のお尻をムッチリとわしづかみにしてきました。
そしていままでとはあきらかにちがう速さで、ズブズブとペニスを突き入れてきます。

「このまま……♪ このまま玉青ちゃんの中で、出しちゃうからねぇ……?」

「!? あぁ、そ、それだけは♪ そんなことされたら……私、に、妊娠してしまいますわぁ……♪」

「そうだよぉ……♪ 赤ちゃんできちゃったら、おなかをおっきくさせながらミアトル行くんだよぉ?」

「あ、あぁぁ♪ そ、そんな……渚砂ちゃんとの赤ちゃんを身篭っての、が、学園生活なんてぇ……♪」

つい自分がおなかを大きくさせてしまったとこを想像して、私はまたもやギュゥゥゥっと膣を締め上げてしまいました。
その刺激に渚砂ちゃんがブルブルと体を震わせはじめて……ペニスも同じようにビクビク震えていきます。

「あ♪ そ、そんな締め付けたら、で、出ちゃうよぉ♪ だ、射精しちゃうからね? このまま……玉青ちゃんのおまんこにぃ♪」

「あ、あふぅ♪ ま、待って……イケないですわ渚砂ちゃぁん♪ あ、あはぁ♪ あ、あ、あ♪」

「あ♪ あ♪ イ、イクよぉ……おちんちんから……ミ、ミルクでちゃうぅぅぅっっっ♪」

ドピュ! ドピュドピュドピュ! ドピュウゥゥゥゥッ!

渚砂ちゃんの可愛い絶叫が聞こえると、ペニスがビクビクとおなかの中で跳ねていきました。
先っぽから何か熱いドロドロしたものが出てきて、それが膣の中にベチャベチャと付いてくるのがわかります。

「ん、んはぁぁ♪ あ、あっついぃぃ♪ な、渚砂ちゃんの赤ちゃん……♪ あ、あはぁぁん……♪」

「た、玉青ちゃん……♪ あ、あん♪ あ……き、きもちいいよぉ……♪」

射精の快感に悶えながら、渚砂ちゃんは私の体をギュっと抱きしめてきます。
その暖かい腕に抱かれながら……私は心地よい快感に……身を任せていきました……。
682名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 02:18:52 ID:BnNqC8s6

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「え……あぁ、な、渚砂ちゃんそこは……そっちはさすがにイケませんわぁぁ♪ ……むにゃむにゃ……」

「玉青ちゃん、玉青ちゃんってば起きてよ……遅刻しちゃうよぉ?」

心地よい感覚に包まれながら、私はユサユサと体を揺らされゆっくりと目を開けていきました。
するとそこには、愛する渚砂ちゃん……いえ、渚砂お姉様のお顔がありました。

「ほらぁ〜、はやく起きてぇ〜」

「わ、わかりました……♪ ちょっと怖いですけど……お、お姉様が望むなら……♪」

「ふえ? な、なに寝ぼけてるの?」

「…………え?」

すっとんきょうな声をあげる彼女に何か違和感を感じ、私はキョロキョロと周りを確認しました。
ついさっきまで、床で犬のような格好をしていたはずなのに……。
私の体はちゃんとパジャマを着ていて、ベッドの上に横たわっていました。
一方の渚砂ちゃんも、すでにミアトルの制服を当たり前のように身に着けていて、その股間は……少しも盛り上がっていません。

「え……え、え? あの……な、渚砂ちゃん?」

「ふふ、でもめずらしいね? 玉青ちゃんがお寝坊さんなんて……いっつも私のほうが起こされてるのにねぇ♪」

さっきのイジワルな雰囲気とは正反対に、渚砂ちゃんはニヘヘっとドジっ娘笑顔を向けてきます。
その屈託のない表情が、だんだんと私の頭を冷静にさせていきます……。

そんな……ま、まさか……夢……?
さっきの……ちょっとイジワルで小悪魔的な、女王様っぽい渚砂ちゃん……。
渚砂お姉様による……玉青調教物語が……ぜ、全部まるごと……ゆめ……?

「玉青ちゃ〜ん? おーい、起きてるぅ?」

「……そです……」

「え? なに?」
683名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 02:19:23 ID:BnNqC8s6

「うそですぅぅぅっ!!!」

現実から目を反らしたくて、私は渚砂ちゃんのお腹にガバッと抱きつきました。
ついさっきまで私のお尻をいやらしく攻めてきた……攻めてきたはずのお腹に、グリグリと顔をこすりつけます。

「あん……玉青ちゃん、く、くすぐったいよぉ」

「あぁ……そ、そうやってまた私を突き放して、イジメて! そんなイジワルしないでください! 
 さ、さっきまであんなに愛してくれたじゃないですか! あんな激しく求めてくれたじゃないです
かぁ!」

「ふえ……ど、どうしたの? こ、怖い夢でも見たの?」

「いいえ! 夢じゃないんです! ゆ、夢なんかであってたまるもんですか! 
 あんなに、あんなに太くてたくましくてきもちよかった……な、渚砂ちゃんのおちんちんがぁ!!!」

「ふ、ふええぇぇっっ!? お、おちんち……って! な、何言ってるの玉青ちゃぁん!」

「ああ、どうして? どうして何も知らないふりをするんですか? 
 ま、まさか……私の処女だけが目当てだったんですか? 一度抱ければもうポイッ!ですか? 
 そ、そんなのあんまりですわ渚砂お姉様ぁぁぁ!」

「しょ、処女? だ、抱くって……お、お、お姉様ってぇぇぇっ!」

「なんでもしますから! な、舐めろと言われれば、いくらでもご奉仕します!
 お姉様の大好きな犬の格好もしますからぁ! 今度お尻を叩かれたら、ワンワン!って鳴いてみせますわ! 
 だ、だからだから……玉青を見捨てないでくださいぃぃ!!!」

「う、うわあぁぁーん! 玉青ちゃんやっぱり寝ぼけてるよぉぉっ!」

その後……。
嫌がる渚砂ちゃんをむりやり裸にひん剥き、『アレ』がないことを知った私は……ようやく現実を受け入れたのでした……。

終わり
684名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 04:43:24 ID:3nQCVdfb
GJ!!玉青が可愛かったです(;´Д`)ハァハァ
685名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 08:00:35 ID:+W5HG+Td
ちょwww夢オチかwwwでもGJ!
68637:2006/07/19(水) 11:57:35 ID:M5TZht65
どうもお久しぶりです、37です。
しばらく来ない間にまた多くのSSが…この場を借りて全ての作品にGJ!!皆さんもっとスレを盛り上げてください。
そして、自分も短いですが一作書き上げたのでここに投下したいと思います。
原作ベースの玉青×夜々です。

「…最近、私変なんです。」
開いた窓の外の夜空を見上げながら、パジャマ姿の夜々が呟く。
「どんな風に変なの?」
いつもはきっちり結い上げている髪をほどいて夜風になびかせた玉青が、柔らかな笑顔で問い返した。
「…光莉ちゃんのこと。私の中に、ね。二つの思いがあるのよ」
夜々は、自分の胸をそっと押さえながら言った。
「親友としての自分は、光莉ちゃんと天音先輩の事を、純粋に応援したいと思っている。でも…そうじゃない、もう一人の自分がいる」
「光莉ちゃんを、自分だけのものにしたい、って気持ちね」
玉青は、胸を押さえている夜々の手に自分の手を重ね、言葉を続ける。
「わかるわ、私も同じだもの。渚砂ちゃんと“親友”でいたいという気持ちと、それ以上の関係になりたいという気持ち。二つとも、偽りない私の本当の想い。」
「…“親友”って、難しいですね。ただの遊び友達でもない、だけど…どんなに特別でも、恋人にはなれない。私、親友が出来てこんなに辛い思いをするなんて思わなかった」
哀しげな瞳で言う夜々の身体をそっと抱きしめ、玉青は呟いた。
「本当に、ね…」
二人は、どちらからともなく、視線を重ね合わせ、そのままお互いの唇をそっと重ね合わせた。
一瞬、時が止まったような感覚。
「…傷の舐め合いなんて、ガラじゃないんだけどね」
唇を離し、自嘲気味に笑って言う夜々の頭を玉青はくしゃりと撫でた。
「あら、私は本当に夜々ちゃんのことを、可愛くて大切な後輩だと思っているのよ。だからこそ…夜々ちゃんが自分の想いに押しつぶされて壊れてしまわないか心配なの」
「玉青…先輩…」
呟く夜々の唇にそっと人差し指を当て、玉青は囁いた。
「違うわ。今は、“玉青お姉様”よ」
そう言って、その指を唇から首筋に下ろし、そして胸元へと滑らせてゆく。
「あっ…」
夜々の唇から、吐息交じりの声が発せられる。

68737:2006/07/19(水) 12:01:52 ID:M5TZht65
割合早くから自分の性癖を自覚し、性に目覚めていた夜々は、同性との性行為も何度か経験があった。
けれど、そんな夜々が、玉青の手と唇によって、今は初めて経験する無垢な少女のように喘いでいた。
玉青の愛撫は、まるで自分を慈しむかのように優しかった。
与えられる快楽に飲み込まれてしまいそうになりがらも、夜々はなんとか声を振り絞って玉青に言った。
「お…お姉様、私もお姉様のこと…気持ちよくさせてさしあげたいです…」
夜々は玉青の胸にそっと手を伸ばし、その膨らみをゆっくりと揉む。
「あっ…夜々ちゃん、そこ…気持ちいい…」
「お姉様の胸って、綺麗…肌もすべすべしていて、羨ましい…」
「あら、夜々ちゃんだって胸大きくて、形もいいし、羨ましいわ。」
そう言い合った後、二人は顔を見合わせて笑う。
「ねぇ…、もっともっと…愛し合いましょう?」
「はい、お姉様…」
二人の愛撫し合う手は、いつしか身体の秘めた部分に伸びていた。
「あ…っ…お姉様…もう…イク……っ!!」
「あ……私も…っ!!」
二人は、そのまま同時に絶頂を迎えた。

そして。二人は抱き合ったまま、ベッドに身体を横たえていた。
「ねぇ…夜々ちゃん。例えどんな壁があったって、気持ちが本物ならどんなに辛くても大丈夫だと思うの…私は、きっと渚砂ちゃんが他の誰かと家族になっても…その家族ごと愛してあげられる人になりたい」
「…そうね。私も…そうなれたら、いいな…」
二人の胸のうちにあるのは、それぞれの愛しい人。
その人との未来は、きっと明るいものであると信じながら、二人は眠りについた。

〜Fin〜

以上です。
この二人を書くとどうしても少し切ない話になってしまいます。
688名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 17:18:36 ID:+7LrAXij
>>646-647の続きです

「はじめてのお部屋番2」

翌日。放課後になると皆お部屋番の話で盛り上がっていた。
「私、お姉様達とすっごい仲良くなっちゃった!」
「私もー!」
「ねえ、涼水さんはどうだった?」
「えっ?」
突然話題を振られて、戸惑う玉青。
「貴方ってあの静馬お姉様のお部屋だったんでしょ?」
「え〜〜〜〜!静馬お姉様の!?」
「羨ましいわ〜!」
クラスメイト達は口々にそんなことを言い、玉青を羨望の眼差しで見つめる。
花園静馬…エトワール並の美貌を持ち、中等部全生徒の憧れの的。
ただ、上級生にあまり関心のない玉青は今日初めてそのことを知った。
「ねえ、どうだったの?涼水さん!」
「教えて!教えて!」
静馬の名前を聞くたびに、昨日の出来事が頭を過る。
「最低ですわ!あんな女!」
玉青は怒りを露にして机を叩く。そして、クラスメイトを無視して教室から出ていった。
「何なの、あの子!静馬様に向かって!」
「ねえ、これって噂なんだけどさ……」
「ええ〜〜〜!?し、静馬お姉様が、涼水さんに!?」
「生意気だわ!」
当の本人がいなくなった教室の中で、穏やかではない感情が渦巻いていた。

「そろそろ、お姉様達のお部屋に行かなくちゃ…でも…」
行きたくない…昨日の出来事を思い出してしまう。初めてのキスはお姉様に強引に奪われたもの。
同性愛に興味のない無垢な少女に与えた影響は計り知れない。
「…………」
玉青はベッドに大の時に身を投げ、そのまま寝てしまおうと努める。
しかし、そう簡単にいくわけもなく十数分後には諦めて起き上がる。
「…………」
周囲を見回すが誰もいない。当たり前だ。ルームメイトのいない相部屋。
一人で使うには広すぎる部屋。入寮の際、人数の都合上どうしても一人あぶれてしまうと言われた。
同性の干渉を嫌ったのか、玉青は進んで一人になることを選んだのだ。
「別に寂しくなんかありませんわ…」
誰に聞こえるでもなく呟き、エプロンを身につける玉青。
「一度は決まったお部屋番…例え嫌なお姉様でも務めは果たさなくちゃ…」
そう自分に言い聞かせて、玉青は静馬達の部屋に向かった。
寂しさを紛らわせるための口実なのかどうかは定かではない。
689名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 17:19:29 ID:+7LrAXij
静馬の部屋の前に立つ玉青。昨日以上に緊張していた。
「はぁ…」
意を決してドアをノックしようとした、刹那。
「きゃあっ!」
不意に大量の水を浴びる玉青。足元を見ると、バケツが転がっていた。
そして、エプロンを着けた女生徒が座り込んでいた。
客観的に見るなら、彼女が足を滑らせて転んでしまい、
持っていたバケツの水を不運にも玉青が被ってしまったという状況。
女生徒には見覚えがある。同じクラスの、ちょっと気が弱そうな感じの生徒。名前は出てこない。
「あ、あの…」
女生徒が何かを言おうとしたその時、静馬が部屋から出てくる。
「貴方…何のつもり?」
周囲を見回して状況を理解した静馬は、女生徒を威圧するように見下ろす。
一方、女生徒は震え上がってしまい声が出せない。その場は重い空気に包まれていた。
「えいっ!」
「…ッ!?」
雰囲気に耐えかねた玉青は、静馬を部屋の中に押し戻して即ドアを閉める。
そして、未だに何も言えないでいる女生徒に微笑みかける。
「あの、気にしないでくださいね。私、何ともないですから」
「あ、あの…涼水さん!ごめんなさいっ!」
女生徒はようやく立ち上がり、謝罪をする。
「だから気にする必要は…」
「本当に…ごめんなさい!」
彼女はもう一度深々と頭を下げると、バケツを拾ってそそくさと去っていった。
「静馬お姉様、着替えてからまた来ます」
ドア越しにそう伝え、その場を立ち去ろうとする玉青。
しかし、次の瞬間にはドアが開かれて一瞬にして部屋の中に引きずり込まれた。
「風邪引くわよ?シャワーでも浴びていきなさい」
「で、でも…着替えが…」
「それくらい貸してあげるわ。さっ、脱ぎなさい」
玉青の返事を待たずに服を脱がしていく静馬。
「わ、わかりましたから!自分で出来ますっ!」
逃げられないと悟った玉青は観念してシャワーを浴びていくことにした。
静馬に裸を見られないように浴室に入っていき、鍵を掛ける。
「そんなに警戒しなくても…」

「あの…これ、ありがとうございます…」
静馬から借りた服を着てみるが、当然サイズはかなり大きい。露出度も結構高い。
「可愛いわよ、玉青ちゃん」
玉青はその言葉に多少身構えてしまうが、静馬はすぐにこう続けた。
「昨日、深雪に聞いてみたわ。何がいけなかったのか…
 そしたら、小一時間正座させられて説教をされちゃった…
 私、貴方の気持ちを考えていなかったわね。ごめんなさい…」
「静馬お姉様…」
「もう二度とあんなことはしないと誓うわ」
「信じて…いいんですよね…?」
「私は、約束は大抵破るけどたまには守るわよ?」
「それ、誇らしげに言うことじゃないです…」
「さあ、そろそろお部屋番として働いてもらおうかしら」
突っ込みを入れる玉青をごく自然にスルーして言い放つ静馬。
690名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 17:20:39 ID:+7LrAXij
「ふぅ…お掃除、終わりました」
お部屋番としての初めての仕事。玉青は部屋の掃除を慣れた手つきで難なくこなす。
「早かったわね」
「お掃除とかは慣れてますから…」
「いい子ね…」
静馬はクスッと笑うと、昨日と同じように玉青を見つめる。
「あっ…い、いけませんわ!お姉様!」
そう訴える玉青を無視して、静馬は顔を近付ける。
「(ダメ…やっぱり、何も出来ない…!)」
玉青はまた奪われるかと思ったが、静馬の口付けは唇ではなく頬にされた。
「あっ…あの…」
「これも、嫌?」
「い、嫌じゃ…ない、です…」
静馬の目に見つめられて、思わずそう答えてしまう玉青。
「そう…これくらいならいいのね…」
まるで線引でもしたかのような言葉。玉青はこれから先、
『これくらいの事』はされるのかと思うとちょっと複雑な気持ちになる。
「あら…そろそろ夕食の時間ね。行きましょ…」
沈黙する玉青の気持ちを知る由もなく、静馬は食堂へ行くよう促す。
「あっ、静馬お姉様…私…」
玉青が今着ているのは静馬の私服。食堂へは制服で行くことが原則だし、
それでなくとも露出が高くサイズもブカブカなその服で人前に出るのは憚られた。
「そうね。貴方の制服もまだ乾いてないし…貸してあげるわ」
そう言うと静馬は、クローゼットを開けて夏服を取り出す。
確かにそれも制服には違いないし、多少目立つが今の服装よりはマシだ。
「それじゃあこれ、お借りします…」
「ええ。後で洗って返してくれればいいわ。別に洗わなくてもそれはそれでいいけど…」
「いいえ。洗って返させていただきます!」
玉青は夏服を受け取ると、着替えるために浴室へ入っていく。
「まったく…変な人…」
浴室の中で、着替えながら玉青は呟く。
「でも、面倒見はいいし優しいところも…」
玉青は静馬に対して昨日まで、いや、今日部屋に来るまでは最低という感情しかなかったが、今は違う。
好意なのかどうかはわからないが、少なくとも興味は抱いていた。

〜つづく〜
691名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 17:24:51 ID:+7LrAXij
今回で完結の予定でしたが書いてるうちにどんどん書きたいことが広がっていったので…
多分次で完結するものだと思われます。相変わらずエロ無しで申し訳ないです。
692名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 19:52:56 ID:DtQwHce3
ナニこの神の嵐
みなさんGGGGGGGGGGGGJJJJJJJJJJJJJJJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1
693名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 20:06:48 ID:V/52vEmN
なんというか神が大杉
激しくGJ!!
694名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 20:52:53 ID:8NZunSIQ
>>691
エロパロスレだけどエロに頼らない展開が素晴らしいです。

それに↓とか上手すぎ。
「私は、約束は大抵破るけどたまには守るわよ?」
「それ、誇らしげに言うことじゃないです…」


そうかと思うと、ここだけほんのり香ってくる↓とか、
「ええ。後で洗って返してくれればいいわ。別に洗わなくてもそれはそれでいいけど…」


続き楽しみ!
695名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 21:09:53 ID:VlUPlzdl
どの作品もGJ!!ですね
最近執筆されている神々が多いのでスレを見るのが
非常に楽しみであります(;´Д`)ハァハァ
696名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 01:00:12 ID:vPDLWpkp
649は、個人的には
オムニパスの1作品として完結済みなので、
665とその続きを書いていたのですが
…かなり難航してますorz
おまけに他の職人さんの神SSが続々と…
自分のはこんなんでいいのかよw
とか思わずにはいられません。
37さん、610さん、646さん、670さん、GJです。僕も頑張ります。
697名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 08:04:15 ID:3LibY3hy
書き手の近況なんか別にどうでもいいよ…長文でしつこすぎるのはね
698名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 10:56:45 ID:Vf1CzhM2
>>697
文句しか言えないなら来ない方が良いぞ
普通書いて貰ってありがとうございますじゃないのか?
君中心に世の中回っている訳ではないのだよ

俺は長文大歓迎だぞ
書いていただいてる神々また楽しみにしております
699名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 11:38:58 ID:NO1RmMVD
>>697
そこまで言うならお前が神作品書け
中の人の都合考えないお前は自己中か?
自分に文才無いからって羨んで荒らしたらダメだろ
700名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 13:24:40 ID:7fbtCQIV
SS以外の長文はどうせ読まん
701名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 14:13:40 ID:RVf6AJlC
玉青は眠れなかった。玉青はすぐそばで安らかな寝息を立てている渚沙を観察していた。
大きな目。長い睫。そして小さなかわいらしい唇・・・ すべてが本当に可愛くて、愛しい。
触れたい。渚沙ちゃんに。もっと、もっと。
同じベッドで寝ていてももう満たされない。
初めは手を繋いだだけで胸がいっぱいになった。 一緒の部屋でいられる事が嬉しかった。
渚沙の一番近くにいるのはこの私だと思っていた。
でも・・・今は苦しい。
こんなに近くにいるのに、渚沙は私のものじゃない。
いつも私の気持ちをそれとなく伝えているつもりだった。
私には渚沙ちゃんが一番だと。大切だと。その度に言われる。
「もぉ〜玉青ちゃんたら〜」
(渚沙ちゃん、なぜ気づいてくれないんですか?
私にとって渚沙ちゃんは、渚沙ちゃんはただのお友達じゃないんですよ?
特別なんですよ?)
これも、エトワールのせいなのだろうか。友達としての自分は、渚沙とエトワールの仲を応援するしかない。
でもほんとうの私は渚沙ちゃんが欲しい。欲しくて欲しくてたまらない。
右手で渚沙の髪に触れる。なんてなめらかな髪。全く痛んでいない。
そして左手は自分の秘所へ伸ばした。そこは既に湿っていた。
(見ているだけなのに・・・)
玉青は自分が欲情していることをはっきりと自覚し、恥じた。
(やはり私は、渚沙ちゃんの友達ではありませんわ・・・)
秘所に当てた指は割れ目をなぞる。下から上へ、自分の一番敏感なところへ。
(渚沙ちゃんが、すぐそばで寝ているのに・・・どうか、起きないで・・・)
渚沙の髪をなでるのは止め、小さな手を握る。 その手は冷たかった。自分が、熱いからだ。
「ハァ・・・は・・・ぁ」
寝ている渚沙の隣で自慰をしていることが逆に興奮をもたらす。
無防備な渚沙を欲望の肴にしている。まるで自分が渚沙を犯しているような気分になる。
玉青のそこはもう愛液で溢れていた。蜜壷に指を入れ、かき回す。
出し入れするとくちゅ、と卑猥な音を立てた。
(ダメ、渚沙ちゃんが起きてしまう)
指をくの字に曲げて、中のお腹側を刺激した。下腹部が熱を帯びる。
息が上がるのが分かる。だが、もう理性より欲望が勝っていた。
握った渚沙の手を、自分の胸に押し付けた。
(渚沙・・・ちゃん、の手が、私の・・・)
そのまま渚沙の手で胸を揉みしだく。渚沙の指で、胸の先端を刺激する。
たちまちそこは硬く勃ち上がる。押すと、下腹部にじわっと快感が広がっていく。
そこはますます熱くなり、愛液はもうアナルのほうまで滴っている。
玉青は喘ぐ声を抑えられなくなっていった。
「ハァあっハァ、はぁ…んァ、ハァハァあっあハんっ 」
(こんな・・・いけ、な、い)
702名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 21:34:35 ID:Jp9e+mPX
>>701
GJ!
続き期待してます(;´Д`)ハァハァ
703名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 01:36:13 ID:CEdhJgOc
ええと、エロなし。短め。水島×千早。
本編のあの「水島紀子」に悶えた人限定で。よろしければどうぞ。
704あなたは私を覚えている(1/2):2006/07/21(金) 01:36:55 ID:CEdhJgOc
水島紀子、聖ミアトル女学園4年。弓道部所属。
快晴の空の下、今日は弓道部の試合が行われている。
普段の言動からはあまり感じられないが、これでも紀子は、弓道部期待のエースだ。
今だって、4年生(他校から見れば高校1年生)ではただ一人、決勝に残っている。
最後の一射。これが的中すれば、紀子が勝ち。外せば紀子の負けだ。

矢を射るとき、一番大切なことはなんだろうか。
紀子は自問する。そして、自分の中で答えを出す。

それは、全てを忘れてしまえること。
ただ、矢を放ち、的に当てる。
それ以外のことは、考えてはならない。思い出してはならない。忘れてしまわねばならない。

口で言うのは簡単だが、実際にはとても難しい。
なぜか? それは、とても悲しいことだから。
全て忘れてしまったときのことを想像してみればわかる。
楽しかった出来事。苦労した体験。友人との語らい。喧嘩した夕暮れ。
美味しかった料理。涙した音楽。笑ったこと。泣いたこと。
全部忘れてしまったら、それは悲しいことだろう。
だから、普通は、全てを忘れてしまうことなど、できやしない。

しかし、私にはそれができる―――

「あのさ、私の名前ってなんだっけ?」
「はぁ? 何言ってんの、水島紀子。あんた、水島紀子の名前は水島紀子でしょ?
 ねぇ、水島紀子?」
「フルネーム、連呼しなくていいから」
「聞いたのそっちでしょうが」
「私の好きな食べ物ってなんだっけ?」
「あんたは、イチゴがのってれば、それで嬉しい奴だ」
「嫌いな食べ物は?」
「ピーマン」
「好きな音楽」
「……あんたの名前は水島紀子。聖ミアトル女学園4年。弓道部所属。
 10月9日生まれの15才。天秤座のA型。
 好きな球技はバトミントン。好きな花はガーベラ。好きな動物は犬と猫とハムスターと亀。
 好きな音楽は『Fictionjunction YUUKA』。好きな映画は『レオン』と『リトル・ニッキー』。
 性格は前向きで負けず嫌い、座右の銘は『努力は裏切らない』。これでどう?」
「私の好きな人は?」
「そんなの私に決まってるでしょ」

私は今朝の会話を思い出す。千早とのやりとりを思い出す。
道衣に縫いつけられたお守りに、そっと手を当てる。

大丈夫。私は全て、忘れてしまっていい。
私が全てを忘れてしまっても、千早が全部、覚えていてくれている。
楽しかった出来事。苦労した体験。友人との語らい。喧嘩した夕暮れ。
美味しかった料理。涙した音楽。笑ったこと。泣いたこと。
全部全部、千早と共にしたことだ。
私を私たらしめる、全ての出来事は、もれなく千早の中にある。
私が千早をどれだけ好きなのかも、ちゃんと千早は知っている。

さあ、最後の矢を射よう。
矢が自分の手元から、自然と離れていくまでに、私は全てのことを忘れる。
私には、簡単なことだ。
705あなたは私を覚えている(2/2):2006/07/21(金) 01:38:11 ID:CEdhJgOc
「水島っ、優勝おめでとう!」
試合後、観覧席にいた千早が、駆け寄ってきてくれた。
「ありがとう、千早。千早のおかげよ」
「何言ってるの? あなたの実力よ、実力」
「ううん、千早がいるから、私は矢を射ることができるんだわ」
「まあまあ、そんな謙遜しないで。とにかく、今日はごちそうねっ!」
「ごちそう……」
「水島、よだれ」
「えっ、あはは」
「あはは、もう、優勝しても食いしん坊なのは変わらないわねぇ」

いいながら、千早はばしばしと紀子の肩を叩く。
赤い顔をして、照れくさそうに笑う紀子だったが、なにかヒラヒラしたものが
目の前に落ちてきたのに気づいた。
紀子の肩を叩いたせいで、千早の肩にかけた鞄から、何か紙切れが落ちてきたのだ。
拾い上げる紀子。

「千早、落としたわよ。何、このメモみたいなの」
「あっ、それは」
「『10月9日。天秤座A型。バトミントン。ガーベラ。犬、猫、ハムスター、亀』……ってこれ」
「あはは、水島、たまに自分のプロフィール聞いてくるじゃない。
 いちいち覚えてられないから、メモ取っといたのよ」
「……がーん」
「水島っ!? どうしたのそんな遠い目をしてっ! 水島っ! ねぇ、聞いてるっ!?」

がくがくと肩を揺らす千早の声を、紀子は遠くに聞いていた。

しかし、落胆することはない、水島紀子よ。
紀子が試合前にそういう質問をすることを千早は知っている。
知っているから準備をしておける。
別にメモしておかなくても、千早はほとんど即答できるのだ。
完璧に答えてあげたいから、こんなカンニングペーパーを用意するのだ。
所詮君の考えることなど、千早にはお見通しなのだ。

さあ、落胆した肩を上げ、最愛の人と、ごちそうでもなんでも食べるがいい。
706703:2006/07/21(金) 01:39:52 ID:CEdhJgOc
せっかくお守り付けてもらったんだから、試合の話とかあるといいなぁと思いまして。
ではでは。
707名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 01:55:50 ID:qYvQXaaf
>>706
新鮮なうちに堪能させていただきましたよ。
和弓やったことあるんですけどね、全然当たらんかったです。そうですか、無心ですか。
と思って読み進んでいると、カンニングペーパーへと展開する意外性、アニメ作中とあわせると
パズルがかぽっとはまる様な感じのする二人の補い合う性格が短文の仲に読み取れて、GJでした。

もしかして「光莉さんはお勉強中」の作者の人?
708名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 01:56:58 ID:8DjIZeWt
リアルタイムグッジョブ!
709名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 02:13:45 ID:PGYalYQy
>>706
GJ!!!
水島タンと千早タンいいですよね。あの胴着を縫って貰って以来
萌え萌えな1人ですw
エロ無しと有りますが、こういうエロを連想させる物って
直接的なエロよりもエロチシズムを感じたりします

また次回が有れば楽しみにしてます(;´Д`)ハァハァ
710名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 02:23:59 ID:DwBTR6FU
>>706
水島ファンにとってありがたいかぎりでございます。
また書いてくださいっす!!
711703:2006/07/21(金) 02:36:15 ID:CEdhJgOc
>>707-710
さっそくのレス、ありがとうございました〜。
いやもう、本編のあの二人のじゃれ合いで悶えまくってしまったので、
何か書かねばなるまいと思いまして。
しかし、>>707さん、どうしてわかったの?ずばり正解。びっくりです。
712夜々×蕾(9):2006/07/22(土) 11:03:32 ID:6+rsRjnH
>>670 です。
―――――――本編――――――――

夜々『なによ?やってほしくないの』
蕾『そうじゃなくて、あの…その…私も…私だけじゃずるいですから』

顔を赤らめながら言った。

夜々『……そうね。だったらこんなのどう?』

そう言って全裸になって
夜々は右足を蕾の左足の上に
左足を蕾の右足の下にして組み
ゆっくり近づいてきた。

蕾『なんかとてもエッチな感じがします。』
夜々『うふふ』

そして2人の女性器はまるで貝をあわせるかのように引っ付いた。
と、同時に2人の体に刺激が走った。

蕾『ひゃん……ひっ……んふっ…や…せんぱ…ぃ』

夜々は蕾の足を持って蕾に下半身を押し付けてる。

夜々『あンっ……あぁ……んひ…つ…み』
蕾『…へん…あぁんっ……おかしく……なっちゃう』

とめどなく動く二人。
蕾は離れまいと必死に腰を動かし下半身を夜々に押し付ける。
それに答えるように夜々も腰の動きが強くなる。

夜々『つぼ……み……あぁん…ひゃ…』
夜々(離さない。でもダメこのままじゃ蕾より先に逝っちゃいそう)
蕾『や……せんぱ………い…』

二人の秘部はもうすでにびしょぬれでニチャニチャという音を立てている。
初めての感覚に心と体が離れてしまいそうになるため、蕾は必死に夜々の足につかまる。
蕾(夜々先輩大好き)
という気持ちが、刺激とともに蕾の体中をめぐる。
夜々(蕾、ありがとう)
という気持ちが、刺激とともに夜々の体中を包む。
713夜々×蕾(10):2006/07/22(土) 11:06:32 ID:6+rsRjnH
蕾『…あぁん…や…せん……ぱい……わたし…なんか……きちゃう』
夜々『…つぼ……み……まって………いっしょ……に………ひゃう………』

溢れそうな思いとともに堪えていたものが、
我慢できなくなる。

蕾『……だめ………もう………きちゃ……ややせんぱ』
夜々『……いぃ……いちゃ……あぁん……………つ…み』
夜々&蕾『んあぁ……ああああっ!!!』

『ピシャー!』

ほぼ同時に逝った
蕾も夜々も今までに感じた事のない程の刺激が体中をめぐった。
そして、蕾は夜々の上にぐったりと倒れた。
夜々は支えきれずベットに倒れた。

『はぁ…………はぁ……ハァ……あぁ』

動きたくても動けない。
でもこの密着した状態を2人は嫌だとは思わなかった。
むしろ永遠に続いてほしいと思った。
714夜々×蕾(11):2006/07/22(土) 11:14:35 ID:6+rsRjnH
しばらくの沈黙
数分後、蕾は夜々の顔を胸に押し付けた。

蕾『もし、もし辛くなったら、私を頼ってください。私が、夜々先輩を支えますから。ずっと一緒にいますから……』

夜々は強引に蕾の胸から顔を抜き、逆に蕾の顔を自分の胸に押し付けた。

夜々『あんたの小さい胸じゃ誰も喜ばないわよ』
蕾『んなっ。私だって夜々先輩みたく大きくなりますよ。』
夜々『んふふ、どうだろうねぇ〜。楽しみだなぁ〜』

夜々は笑った。

蕾『むぅ〜』

蕾の顔を膨らませた。

夜々『ありがとう。でもね。私もう頼らない。』
蕾『え?』
夜々『だってアンタがずっと一緒にいてくれるんでしょ。なら私はそれで十分よ。大好きよ。蕾』

そう耳元で囁いた。
蕾(夜々先輩……私も大好きです。でも、あえて言いません)
言葉で言わなくてもきっと伝わる。蕾はそう思った。

−−−−−−−−−−終−−−−−−−−−−−
これで終わりにさせていただきます。
長くて、下手糞ですが
読んで下さった方
感想を書いてくださった方
アドバイスしてくださった方
本当にありがとうございました。

ちなみに>>712 なのですが、貝合わせをしているの分かっていただけたでしょうか?
715名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 13:02:37 ID:xgAwQdnd
泣いた
716名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 13:45:56 ID:2A5JcNXc
GJ!
717名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 22:30:08 ID:wfN4eHl/
>>714
GJ!!蕾ちゃんいじらしくて良いですね
また次回あったら楽しみにしています(;´Д`)ハァハァ
718名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 15:01:15 ID:SpoDW9O6
まだ
719名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 17:37:10 ID:00DPxswY
ツンデレエロかわいいな!
720635:2006/07/23(日) 19:27:24 ID:uhiW9tso
>>629-634の続き、いきます。
#
着替えと怪我の手当。
事情聴取。
臨時職員会議。
実家への連絡。
これらの全てが終わってようやく私が解放されたのは、日付が改まる少し前だった。
「部屋まで、一人で帰れるのですね」
「はい。ご心配おかけしました。……シスター浜坂、一つだけお尋ねして良いでしょうか」
「彼女の処分のことですね」
「……はい」
「一週間の停学の後、自主退学を勧告するそうです」
「そう、ですか……」
行為の是非はともかく、彼女ほど剥き出しの感情を私にぶつけてきた人は他にいなかった。
心に隙間風が吹くのを感じつつ、一礼して踵を返した私は薄暗い通路を一人歩き出した。
まだ肌に馴染まない新しい制服は、身動きの度にざらついた感覚で私の心をささくれ立たせる。
夕刻まで私が身に付けていた全ての衣類はシスター浜坂が処分してしまっていた。
無惨に引き裂かれた制服を見て辛い思い出が甦らないようにとの
シスター浜坂の心遣いを頭では理解したけれど、長年袖を通した制服で
学園最後の夏を越せないことを思うとやるせない気持ちが胸を満たした。
消灯時間を過ぎた今、点在する非常灯だけを頼りにとぼとぼと歩く。
足が重い。
自室への道のりが遠い。
このままどこにも辿り着けず、闇に包まれたいちご舎を独りで彷徨い続けるのかもしれない。
そんな妄想に囚われながら自室に至る廊下の角を曲がった時、
月光も差し込まない通路の奥で、ほのかな銀の輝きを放つエトワールが見えた。
私の部屋のドアにもたれかかる静馬は、俯いてじっと虚空の一点を見つめている。
そこだけ時が止まったかのように微動だにしない静馬の横顔は、溜息を吐くほど美しかった。
その音で私の存在に気付いたのか、こちらに歩み寄った静馬は微かに安堵の表情を浮かべた。
「何をしていたの……? 門限破りどころか、夕食にも来ないなんて……」
言いかけた途中で、首に巻かれた包帯や消毒液の臭いから私の身に起こった異変を察したらしい。
驚愕に表情を凍り付かせた静馬は瞬きもせずに私を凝視した。
「深雪……。何があったというの……!?」
声を絞り出すような静馬からの問いに、私は返答に窮した。
『何でもないわ』と答えるには余りにも無理がある。
『昨日の彼女に殺されかけたわ』と言うのもどこか滑稽な気がした。
「ごめんなさい、疲れているの……。今度、話すわ」
何より、こんな私の姿を静馬にだけは見られたくなかった。
静馬をかわして部屋に逃げ込もうとドアノブに手を伸ばすと、その手首を静馬に掴まれた。
鳳さんに腕を捻り上げられる彼女の姿がフラッシュバックしたのを、慌てて脳裏から追い出す。
抗議しようと振り返った静馬の顔には、怒りとも悲しみともつかない表情が浮かんでいた。
唇を真一文字に結んだ静馬は、締め上げる私の手を引いて自らの部屋の方へ歩き出す。
常に典雅な態度を崩さない静馬から人攫いのような強引さを見せつけられて、
その異様な迫力に気圧されると共に暴力で自由を奪われる恐ろしさが生々しく甦った。
「お願い、放してっ……。逃げたりしないから!」
叫びも虚しく、哀訴を全く無視された私は静馬の部屋に連れ込まれた。
721名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 19:29:08 ID:uhiW9tso
壁際に追いやられて両肩を掴まれた私は観念して、静馬の意に身を任せることにした。
どのみち、この事件を静馬に隠し通すことなどできそうにない。
静馬の白い手が伸びて私の首に巻かれた包帯の留め具を外す。
するすると白い包帯が取り払われて、やがて露わにされた紅い刻印に静馬が息を飲むのがわかった。
私も保健室の鏡でその痕を見た時は、彼女の執念が肌に込められたようで寒気を覚えたものだった。
「こんな……。こんなことになるなんて……」
肩を掴む静馬の爪先が肌に深く食い込んでいく。
その痛みに悲鳴を上げようとした間際に、肩への圧力が唐突に消えた。
「ああぁっ……」
声にならない声をあげてその場にくず落ちた静馬は、美しく磨き上げられた爪を床に突き立てた。
「莫迦。私は莫迦だわ。あなたがこんな目に遭っていたのに……」
誇り高い静馬に似付かわしくない、四つん這いの姿勢で静馬は自責の言葉を吐き続ける。
床を掻く爪の先が白く変色して、このままではひび割れてしまうのではないかと思った。
「深雪……。お願いだからもう、自分を犠牲にするのはやめて……。
 辛いのなら、その気持ちを私に隠したりしないで……」
自責の言葉の意味も、静馬の懇願の意味もわかりきれないものの、
この紅い痕を気に病んでいるのは明らかなようだった。
「2〜3日もすれば痕は消えると、先生は言ったわ」
静馬の気持ちを軽くするつもりで声をかけた私を、顔を上げた静馬はキッと睨んだ。
「それが自分を犠牲にしているというのよ!
 どうして私を慰めることを先に考えるの!」
立ち上がって私の襟首を掴んだ静馬が、私の胸に顔を埋める。
「どうして、あなたはそんなに優しいの……」
興奮に身を震わせる静馬にどう声をかけていいのかわからなくて、
手持ちぶさたな私は眼下に拡がる銀の髪をそっと撫でた。

しばらくして、落ち着きを取り戻した静馬と私は並んでベッドに腰掛けていた。
服を着たままの二人でベッドを最後に使ったのは、何時のことだっただろう。
一人で眠るのが恐くて泣いていた私を、寝床が狭くなるのも厭わずに導いて、
温もりを分けてくれた静馬。帰らない日々を思ってシーツの感触を懐かしんでいると、
静馬もまた、感傷に浸っているようだった。
「5年前……。初めてあなたを抱いた後、私は恐くなった……。
 降り積もったばかりの新雪のように無垢なあなたを
 欲望の赴くまま踏みにじった自分は何と罪深いのだろうと思った……」
ポツリポツリと述懐を始めた静馬の姿は、何故だかとても小さく見えた。
「あなたが髪を切って私と距離を置くようになってからも、あなたと過ごした
 夜を思い出すと体中が疼いた。いっそ、あなたを忘れられたらと多くの子と
 肌を重ねたけれど、駄目だった。深雪の代わりなんているわけない……。
 過ちを繰り返す度に私にはあなたしかいないと後悔したけれど、
 いまさらそんなこと言っても信じてもらえないんじゃないかと思った……。
 そんな莫迦な私の求めに、あなたはいつも応えてくれた……。
 深雪は優しいから……」
「ちょっと待って。私はそんなに立派じゃない。静馬と同じ……」
反論を始めようとした私に向かって、静馬は小さくかぶりを振った。
722名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 19:32:42 ID:uhiW9tso
「生徒会に入って、生徒会長になって……。どんどん周囲に認められていく
 深雪に少しでも釣り合いたくてエトワール選に出るのを決意した。
 でも、やっぱり私は莫迦だった。エトワールの虚名に振り回されて
 あなたと過ごす時間が奪われることなんて考えてもいなかった。
 あなたが側にいるのに話ができないのが辛くて、おつとめからも何度も逃げた。
 それが深雪の立場を悪くすることもわかっていたのに、
 私、あなたの優しさにどこまでも甘えてた……」
シーツを固く握りしめる静馬の拳と同じように、私の心も震えた。
「何の衒いもなく深雪に告白できるあの娘が妬ましかった……。
 あの場に飛び出して『噂は本当よ』と言えば深雪が傷つくことも
 なかったかもしれないのに、深雪に否定されたらと思うと恐くてできなかった……。
 でも、こんなことになって、やっと目が覚めたわ……。
 ……もう深雪に本心を隠すなんて考えられない。だって……」
「だって……?」
「初めて、心から好きになった人だから」
5年間の時が遡って、エトワールと生徒会長から静馬と深雪に戻ったような気がした。
私たちは臆病で弱い心をひた隠しにして、背中合わせにもたれ合っていた。
互いに縋っていた相手の強さは、虚名に頼った脆いものだった。
「お願い、私に愛想が尽きたのならそう言って。
 それが深雪の本心なら、私はもうあなたの前に姿を見せないから……」
私の瞳を見つめる静馬の瞳を真っ直ぐに見つめ返して、私は一つの試問をした。
「きれいな雪の下には、泥が覆い隠されているかもしれないわ」
「それでも。深雪の全部が、好き」
私と静馬を隔てる透明な壁が音も無く崩れ去った。
「静馬……っ!」
堪えかねて静馬の胸に顔を埋めると、堰を切ったように歓喜の涙が溢れた。
静馬の本当の気持ちを知った今、身体を境界線にして向かい合う
相似形をした恋心がぴたりと重なり合ったのがわかった。
「あなたが好きって言ってくれるのをずっと待ってた。そう、ずっと……」
そのたった一言を聞くのに5年もかかったことを悔やむ気持ちは湧いてこなかった。
辛いこともあった5年間は偽り無く、二人で積み重ねた掛け替えのない時だった。
二人が今の気持ちを持ち続けていれば、残り僅かな学園生活はこれまで以上にきっと輝く。
私はそう思ったし、静馬もきっと同じはずだった。
723名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 19:35:29 ID:uhiW9tso

「何だか、恥ずかしいわね……」
照れくさそうに微笑みながら身に纏うものを一枚ずつ脱ぎ捨てていく静馬を後目に、
同じく服を脱いでいる私には別の気後れがあった。
点々と体中に残る痣や擦り傷の痕を見るにつれ、自分の身体が一番きれいな状態でないことが残念でならない。
「その……。また今度では駄目かしら」
「駄目よ。いますぐ、あなたが欲しい」
静馬は私の申し出を即座に却下した。
「それに言ったでしょう。深雪の全部が好き、って」
静馬がそう言ったので、もはや私に躊躇う理由は無くなった。
ありのままの私を全て、静馬に捧げたい。
「見て、深雪。これが私、花園静馬……」
私を導くように軽く腕を広げた静馬の裸身は、思春期が終わりかけて
完璧に近づきつつある女性の美しさを備えていた。いざなわれるままに
静馬の胸に吸い込まれた私が背中に回した腕に力を込めると、静馬も同じ動作で応えてくれた。
立ったまま狂おしく抱き締め合う内に、更なる灼熱を求めて私たちは口づけを交わした。
唇と舌だけで飽きたらず、指を、脚を深く絡め合う。
互いに弾力を持つ双丘が押し合って形を変え、ぷっくりと固くなったその先端が
擦りあわされる度にむず痒いような快感が私の全身を駆け巡った。
静馬と同じ性に生まれて、同じ時を過ごして、同じ快感を分かち合って。
一つに融け合うことはできなくても、同じ気持ちを重ね合うことができる喜びがあった。
いつしか、私の身体を這う静馬の唇が傷を負った箇所を重点的に巡っていることに気付いた。
「早く……この痕が消えますように」
静馬がそう言って唇で触れた場所は、奇しくもあの下級生に触れられた箇所だった。
「ふ……あぁっ……。い、やぁ……」
「嫌なら、やめるわ」
静馬は唐突に唇を離した。静馬がたまに使う、私を焦らして淫らな懇願の言葉を誘い出す
テクニックかと思ったけれど、不安げに眉を下げた静馬の顔を見て私はその可能性を打ち消した。
「もう二度と……深雪がいやがることはしたくない……」
静馬にこんな表情をさせてしまう私はどれほど罪深く、恵まれた存在なのだろう。
「嫌じゃないの……。静馬がしてくれることだから、嫌なわけない……。
 私が何を言っても、お願い。静馬が望むままに、して……」
その言葉に眉を開いた静馬は私の手を優しく引いてベッドに誘い、自らは仰向けになった。
「上に乗って、こっちにお尻を向けて」
「えっ……」
私は困惑した。これまで何度も肌を重ねた中で、私が上になったことは一度もなかった。
まして、静馬にお尻を向けるなんて想像しただけで身悶えしてしまう。
「背中、痛そうだから下になるのは辛いんじゃないかしら。
 それに、深雪にも私を愛して欲しい……」
「私も……静馬が欲しい」
意を決して静馬のしなやかな身体に跨り、おずおずと腰を降ろす。
「こう……かしら」
静馬の目と鼻の先にまる見えの秘所とお尻を晒しているかと思うと、恥ずかしさで気絶しそうになった。
724名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 19:39:47 ID:uhiW9tso
「そうね。これで良いわ」
「ひゃんっ!」
静馬が私の秘裂に舌を這わせた時、普段とは逆向きに走る感覚の妖しさに思わず身を跳ねさせた。
「ほら、深雪も……」
促されて、トロトロに蕩けたような静馬の秘所にそっと口づけると静馬の身体が少し揺れた。
「ん……。大丈夫だから……続けて」
そう言って静馬は私への愛撫を再開させたので、私もそれに倣った。
蜜が溢れる泉にぴちゃぴちゃと唇を這わせ、秘裂に舌を挿し込む。
もっと深く、もっと奥へ。
貪り合うように私と静馬はお互いを愛した。
「んっ……んむ……」
「はあっ……深雪、上手……」
快楽への許容量の限界が近いのを察して、私の心に高揚感と寂寥感が生まれた。
いつまでも静馬を感じていたいのに、もうすぐ終わりが来てしまう。
「大丈夫……。また、いつでも愛し合えるわ」
脚の方から静馬の声がする違和感にも、もう慣れた。
「私たちの心は一つになったんですもの」
それまで舌でこねていた私の花芯を口に含んで、静馬が甘く歯を立てた。
「はっ…あっ…んあぁああっ!」
僅かな痛みと引き替えに得た快楽で、私は頂に達した。

「何を考えていたの?」
「……これからのことよ」
―――静馬との情事の後はいつも、5年前に初めて抱かれた時のことを思い出していた。
それなのに今は、思い出そうとしても思い出すことができない。
もっとも、過去に思いを馳せるよりも、二人の未来図を描くことの方が今の私には重要だった。
「今までできなかったこと、静馬と二人でしていきたい」
「例えば、どういうことかしら」
「そうね……。このままお昼まで、二人で寝ていたいわ」
「生徒会長とエトワールが揃って学校をさぼる気?」
「前代未聞の事件になるわね」
二人並んでシスター浜坂にお説教される光景を想像するとおかしくて、
顔を合わせた私と静馬はクスクスと笑った。
「そうなればエトワールの称号も返上ね……。次は誰のものになるのかしら」
「スピカの鳳さんかしらね。彼女は本当に王子様だったわ」
「あら。それって浮気なの」
「どうかしらね」
窓から外を見ると、世界は白々と夜が明けようとする頃だった。
天空の月が沈み、星が姿を消しても私の胸の中には私だけのエトワールが燦然と輝いていた。
「まあ、次に誰がエトワールになってもどうでもいいことだわ……」
静馬は私の頬を優しく撫でて言った。
「私はもう、一番大切なものを手に入れたのだから」
静馬の言葉は窓から吹き込む初夏の風のように、私の胸を心地よい温かさで満たした。
(了)
725名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 19:42:09 ID:uhiW9tso
お終いです。前編ではエロ要素少ないのに応援レスをいただいて深く感謝です。
六条会長を幸せにするのが目標でしたがどうだったでしょう。
今作で桜木花織さんの存在は完全に無視していますが、彼女のもうちょっと
詳しいスペックがわかったら「深→静×花」の三角関係修羅場モノとか読みたいですね。
726名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 19:45:07 ID:SpoDW9O6
グッジョブ!
最高だ!
727名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 19:47:02 ID:/jnVyD0q
六条さんが幸せだ。・゚・(っД`)・゚・。 ありがとうありがとうGJ
728名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 19:52:23 ID:z73j5QBV
GJ。
729名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 20:01:12 ID:gaEyMXU5
ぐーっじょーーーっ!
730名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 23:44:45 ID:9X/hAJmA
神!!六条様を幸せにしてくれてありがとう、感動した。
731707:2006/07/24(月) 00:06:32 ID:fdGs1Zu0
>>711
ちょっと遅くなっちゃったけど、まだ見てるかしら。

気にしてるといけないと思ってレスすると、別に記号的な何か、誤字とか書き癖とか、
があるから分かったんじゃなく、単に読んでそう感じたってだけですよ。
732名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 00:39:17 ID:Zw9QuOuS
・生徒会役員もの
・7〜8回連続投下見込み

がありますけど如何でしょう?
神作品続出の直後で気後れしちゃうけど・・・
733名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 00:54:16 ID:ngIXT0da
>>725
GJ!!お疲れ様でした
深雪様とエトワール様命なので大変楽しく読ませていただきました
ただ下級生が学校を去る前に深雪様が何か彼女に
アクションを起こして貰えたら・・・と欲をかいてしまう私でしたw

>>732
よろしくお願いします
楽しみにしてますよ〜
734703:2006/07/24(月) 01:10:49 ID:dFsKmPcH
>>731
あ、ご丁寧にどうもです。
今回短編なのに、そこまで汲み取っていただけるなんて、
書き手としてこんなに嬉しいことはありません。
(といいますか、もしや名のある書き手さんだったり…)
735名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 05:52:33 ID:Zw9QuOuS
>>732です。
では、お言葉に甘えて。
キャラには相当主観が入っているので、あしからず。



「ちょっとよろしいかしら」

昼下がりの生徒会室。
三校合同生徒会の席上、エトワールこと花園静馬の挙手があった。

「どうぞ、エトワール」
心なし上機嫌に発言を許可する、ミアトル生徒会長六条深雪。
やっと仕事する気になったのね、感心感心。などと思いつつ・・・

「今日はいいお茶が手に入りましたから、皆で頂きましょう」
ガクッ。思わず静馬をハタきそうになる衝動を抑えつつも、そういえば
潮時かしらと思う深雪であった。

結局休息ということになり、珍しくテキパキと静馬自らが準備をして
ティータイムと相成った。
薫り高いお茶とリラックスした雰囲気。
この時ばかりは学校間のしがらみを越えて、年頃の少女達は仲良く語らうのだった。
密着しすぎの副会長&書記にハブられてイジケ気味の会長が痛々しい
スピカは別として・・・・

やがて休息は終わりを告げ、再び活発な議論が交わされた。
深雪はホワイトボードを前に熱心なプレゼンを展開していたが、
奇妙な光景を目にした。

スピカ生徒会の剣城副会長と鬼屋敷書記。非常に仲の良い二人。
だが、けじめはしっかりしている二人。
休息が終われば、どんなにイチャついていても会長を間に挟んだ
ポジションに戻るのであるが、今日に限っては未だ体を密着させて
乳繰り合っている。

(全く・・・!羨ま・・・だらしの無い・・!)
咳払いで注意を促そうとする深雪の視界には更に信じられない
光景が飛び込んできた―――
736名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 05:54:02 ID:Zw9QuOuS
斜め左:ル・リムの源会長が加賀野井副会長と梅小路書記のスカートに
    手を突っ込んでいる!
    しかもみんな顔を赤らめてる!

斜め右:我がミアトル生徒会の水無瀬副会長と高倉書記がディープキス!!
    あっあっ水無瀬さんの手が・・・・!!

そして、静馬がいそいそとドアに鍵を掛けている。

――――――貴女の仕業ね!!このエロワール!!!

「それでは後半の議題、『いかにして三校生徒会の友好を
深めるか』に入りたいと思います」
いつの間にか深雪の背後に回った静馬がわざとらしく深雪の
声色を真似て耳元でささやく。
常なら「ふざけないで」で終わるのに、何故か体に力が入らない。
そういえば体温も上がり調子だ。

「・・・静馬・あ・・・あの・・・お茶・・・」
「はい、ご推察の通り。温室特製『媚薬成分入り茶葉』よ」

最近温室に入り浸りだったのはこれだったか!と思い当たるも、
静馬の吐息が耳元を嬲り体を撫で回わすと頭の中にピンクの霞が
かかり思考が霞んでゆく。
「・・・静・・馬・・ハァ・・あぁん・・・や・・めなさいぃ・・」
静馬に抱きすくめられてもなお抵抗を試みる深雪だが、媚薬の効果と
静馬の手技の前では児戯に等しかった。
胸を揉みしだかれ、耳を甘噛みされ、深雪の表情はだらしなく涎を垂らし、
焦点の定まらない淫らなものに変わっていた。

「ほうら、詩音さん。深雪可愛いでしょう」
言うなり深雪のスカートをたくし上げる静馬。
白く艶かしい太腿と秘所を覆う薄布は汗ならぬ液体で潤み出していた。
737名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 05:55:22 ID:Zw9QuOuS
「あはァ・・・深雪さん・・美味しそう」
四つん這いでにじり寄って来たのはスピカ生徒会長の冬森詩音。
普段の強気な面影は鳴りを潜め、盛りのついた犬の様相であった。
そして正に犬の如く深雪の太腿と秘所を舐めだした。
「やああぁぁぁ・・・冬森会長!目を覚まして!」
「ねぇ・・詩音って呼んでぇ。ずぅっと貴女をこうしたかったの
我慢してたのよぉ」
「そんな・・・や・・・ダメ・・ハァハァ・・あ・・し・・詩音」
ダウン。床に崩れ落ちた深雪に詩音の執拗な舌技と抱擁が追い討ちを掛ける。
はだけたミアトルとスピカの制服が黒と白の淫らなコントラストを映していた。

「素晴らしい効果ね!この調子で次行ってみましょうか!」
普段の気だるげな様子からは想像もつかない活き活きとした静馬であった。

「うふふ・・・私知ってたわよ〜♪あやめちゃんってば、会議中に時々
私のこと見ながら・・・してたでしょ?」
ミアトル生徒会副会長水無瀬佐希子はル・リム生徒会書記梅小路あやめを
正面に見据えて尋問していた。

その手は愛らしい制服越しに胸や秘部を乱暴にまさぐり、サディスティックな
光景を演出していた。
「ひぃぃ・・!そ・・そんな、はしたないこと・・・ひゃぅ・・!?」
「素直じゃないわね〜。ぜーんぶお見通しなんだから。
ほらほら白状しなさいな♪」
熱を帯びた纏わりつくような責め言葉と、ついに到達した秘部への指責め。
そして佐希子の上気した表情。
すべてがあやめの性感を刺激し、昂ぶらせていた。
「ご、ごめんなさぁい。わ・・私はぁ・・・か・・会議中に佐希子さん・・見ながらオナニーしてましたぁ・・ぁぁ・」
「はい、よろしい♪正直な子にはご褒美です♪」
佐希子はあやめの口を塞ぎ、やがて執拗に舌でその口内を犯し始めた。
小柄で幼さの残るあやめは瞬く間にオンナの表情になり、かわいらしい
制服とのアンマッチがなんとも背徳的な空気を醸成していた。
738名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 05:56:15 ID:Zw9QuOuS
「桃実ぃ・・」
「ああん・・・要ぇ」
スピカの二人は相変わらずお盛んである。
いつもと違うシチュエーションのせいか、痴態に拍車が掛かっている。
今などは、辺りも憚らずシックスナインの最中だ。

「ふーむ・・いい眺めだけど、『交流』になってないわね」
静馬はやや不満げだ。やはり、各校跨いだ色々な絡みを堪能したいようである。

「それなら!」
「私達にお任せを!」
名乗り出たるはル・リム生徒会長の源千華留と副会長加賀野井小百合。
やや着乱れた制服と桃色がかった顔から、一戦終えていることが伺える。

二人は音も無くスピカコンビに近づくと、襲い掛かった。
千華留は桃実を、小百合は要を捕らえるとあっという間に二人を引き剥がした。

「・・・!!な、何をする!」
「要さんダメじゃない。今日の議題は『交流』なんだからぁ」
言いながら、たちまち指・舌・吐息で要を責めだす小百合。
対する要は必死に脱出と抵抗を試みるが、予想外の小百合の絶技に抵抗力を奪われてなすがままだった。

「ハァハァ・・ハ・・き・・気持ち・・イィ・・」
「うふふ・・・どう?桃実さん以外にこんなことされて?」
「ぁぁ・・言わない・・でぇ・・」
外観に合わない女々しい鳴き声と蕩けた顔の要に満足した小百合は更に責めを加速させた。
後ろから要の太腿を掴むと強引にこじ開け、向こう側で千華留に拘束されている桃実に見せつけるのだった。
「は〜い。桃実さんによーく見て貰いましょうね〜♪」
「い・・・いやああああああ!!!」
739名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 05:56:57 ID:Zw9QuOuS
「あらあら、小百合ちゃんったらヒドイわね〜。どう、桃実ちゃん?」
「か・・要ったら・・・私以外の子にあんなになって〜〜・・・」
桃実は千華留に動きを封じられ、先程から要の責められる様を
強制鑑賞させられていた。
いままで桃実だけのものだった要の艶姿が他人の手に渡って、屈辱に沸騰せんばかりの様相であった。

「ジャエラシーに燃えちゃって。可愛いわね〜桃実ちゃん♪」
そんな桃実を焚きつけるようにからかう千華留。ある意味肉体的な
屈辱よりも効果てきめんだ。

「だけど、要ちゃんだけじゃ不公平よね〜」
言うや否や今度は千華留が桃実の太腿を割り開き、要に晒した。
「いや!・・千華留さま・・やめてください!!」
「だけどほら、ここはベトベトよ。桃実ちゃんって恥ずかしいのがお好みなのね〜」
「ち・・違いま・・・あ・・あん・・・!!」
言葉での否定とは裏腹に、恥辱まみれの姿を愛しの要に見られ、その秘部は
潤み始めていた。要の熱い視線も感じる・・・・

「ねえ、小百合ちゃん。どっちが早くイカせられるか勝負しない?」
「あ、面白そうですね!よ〜し要さん。頑張ってー!」
「え?!ち・・ちょっと・・だ・・ダメ・・ひぅ・・あああん!」
「やるわね〜ほら、桃実ちゃんも!」
「やあああぁ・・・ん・・ひっ・・ふぁぁ・・アァァ!」
もはや、ヤリたい放題のル・リムコンビであった。

「こ・・これは・・・。敵に回すのは避けたほうが良いわね」
少々引き気味の静馬であった。
740名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 05:58:00 ID:Zw9QuOuS
「クスン・・・あぁん・・どうせ・・私なんか・・んん・・」
クチュクチュ
「一人だけ・・・4年生の・・ふぁぁ・・仲間外れですよぅ・・・」

メソメソしつつ手淫に耽っているのは、ミアトル生徒会書記
高倉瑞貴であった。
生徒会役員中、唯一の4年生(=最下級生)故に心労多いらしく、いつも困り顔の彼女だが、その困り顔が今日は特に冴えていた。

「ふふふ・・その切なげな顔・・いいわ・・もっと見せて頂戴。」
瑞貴の前に椅子を置き優雅に座る静馬。数多の生徒を虜にしたその眼力で瑞貴を
視姦している。
普通なら美味しく頂くところだが、この子に限ってはこうしてオナニーショウ
鑑賞としゃれ込んだほうが得策と判断したのだった。

「ハアハア・・・グスグス・・・下っ端はぁ・・ううう・・」
「こうやってぇ・・・あああん・・何でも・・ひとりで・・ひっく・・」
「やらなきゃぁ・・ぁぁん・・イケないんですぅ・・」
自分で自分を貶めつつ性的興奮を高める瑞貴。典型的なマゾヒストだ。
しかも、エトワールという絶対者に視姦されている相乗効果で興奮の
極みに達していた。

慎み深いデザインの制服をから控えめな胸を露出させ、弄り回す。
両股をはしたなく割り、静馬に見せるように弄り回す。

「はぁー・・はぁぁぁぁーエ・・エトワールさまぁぁん・・!!」
半ば白目を剥き出し、半開きの口からとめどなく涎を流しながら
瑞貴はイッた。


その後生徒会室の淫宴は相手を替え、攻受を替え延々最終下校時間まで
繰り返された。
741名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 06:01:56 ID:Zw9QuOuS
――――――数日後
「ねえねえ、聞いた?」
「うん、聞いた聞いた。エトワール様主催の三校合同お茶会でしょ?」
「そうそう、エトワール様自らがお育てになったお茶が振舞われるんですって」
「わ〜楽しみ!」


―――――さらに数日後
「あ〜怖かった〜」
「うん、アストラエア始まって以来の大惨事だって」
「ルルドの泉があんなになるなんて・・・」
「ここのところの大雨が原因の大氾濫だってさ」
「お御堂も図書館も床上浸水。特に温室なんて全壊でしょ?」
「そー。跡形もなくなっちゃってたわ」
「エトワール様、中の植物達を助けようとして溺れかけたらしいわ」
「まぁ!おいたわしい!」
「だけど、なんてお優しいのかしら!やっぱりエトワール様ね〜」

・・・・こうして静馬の評判は前にも増して高まったが、
深雪だけは(天罰ね)と冷ややかに思いつつ、ベッドで唸っている
静馬の手当てをするのであった。

終わり


一言もセリフのないキャラが多いうえ、相当主観入っていて??と思われる
部分が多いかもしれませんが、公式のキャラ紹介を見ながら読んで頂ければ
幸いです。
742名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 06:54:39 ID:ngIXT0da
>>741
GJ!!長編お疲れ様でした
しかしなんですかその乱交パーティw

扉の影からその光景を覗いてみたい・・・(;´Д`)ハァハァ
そして覗いてるところを深雪様に見つかりたい・・・
743名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 08:43:48 ID:/hHhU9qm
桃実と要エロいな・・・
( ´Д`)y──┛~
744名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 10:32:57 ID:Vj9uicSX
そりゃ蜜蜂コンビですから

GJ
745名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 11:02:07 ID:qgm+Lrpj
>>688-690の続き。今回で完結です。
今回名無しの生徒が複数出てきて若干判り難い構成になってます。
オリキャラの名前は出さない方がいいと思ったので。ご了承を。

「はじめてのお部屋番3」

あれから数日が経った。玉青は静馬とは大分打ち解け、色々な話をするようになった。
今では授業が終わってから静馬達の部屋に行くのが結構楽しみになってきている。
そんな中、玉青は自分を取り巻く周囲の環境が変わってきていることを思い知る羽目になる。
玉青が静馬に気に入られていることに嫉妬したクラスメイトの何人かが、
他の生徒達を扇動して嫌がらせをさせていたのだった。
従わなければ自分も標的にされる…そんな脅迫観念が働いて嫌々やっていた生徒もいた。
いや、むしろ主犯格の数人以外はみんなそうだったと言えるだろう。
最初の方はただ無視されるだけだったが、次第に陰口を叩かれたり、
所持品を隠されたりと嫌がらせは段々エスカレートしていた。
玉青は表面上では気にしてないように振る舞ってはいるが、やはり結構堪えているようだった。
それでも静馬に余計な心配は掛けたくないので、彼女には話していない。

「はぁ…」
放課後になってため息をつく玉青。今日は掃除当番だ。
当然、どんなことになるかは容易に想像がつく。
「さあ、皆さん帰りましょう」
先生が教室からいなくなったのを見計らって、生徒の一人が言い放つ。
彼女の言葉で他の掃除当番の者も含めて、生徒達は次々と教室を去っていく。
「ちゃんとやっていきなさいよね」
最後に残った主犯格の生徒も、玉青にそう言い残して教室から出ていった。
「…………」
どうせ反論するだけ無駄なので、玉青は黙って掃除を続ける。
746名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 11:03:02 ID:qgm+Lrpj
「予想以上に時間が掛かっちゃった…」
教室の掃除を終えた玉青は急いで静馬達の部屋へ向かう。
「失礼します」
「遅かったわね…」
「深雪お姉様は?」
玉青はベッドに腰を掛け、静馬に問い掛ける。
「今日も委員会の仕事みたいよ」
そう答えた後、静馬は玉青の隣に座り彼女の手を握る。
「静馬お姉様は、何か委員会とか入らないんですか?」
「わざわざ玉青ちゃんと会う時間を減らすことなんかないでしょ?」
「もう…お姉様ったら…」
ただ、今の状況が状況だけに静馬のそんな言葉は嬉しく思える。
この部屋は玉青にとって学園内では最も安らげる場所になっていた。
「…………」
「……玉青ちゃん?」
しばらくの沈黙を破って、静馬が口を開く。
「疲れてるんじゃないの?最近、顔色がよくないわよ?」
「そ、そうですか?」
玉青は少し驚いたように返す。
「何か悩みでもあるの?相談に乗るわよ」
この時の静馬はとても頼もしく見えたが、どうしてもクラスでのことを話す気にはなれなかった。
余計な心配を掛けたくないというのももちろんあるが、
原因は前述の通り静馬に憧れている生徒達の玉青への嫉妬。
話せば静馬自身が気に病んでしまうかもしれないと考えたからだ。
「何でも…ないんです」
明らかに無理をして、作り笑顔で答える玉青。
「貴方のそんな顔は見たくないの…話してくれない?」
静馬は玉青を見つめ、真剣な表情で問い詰める。
「……静馬お姉様…実は」
玉青はこれまでの経緯を静馬に話すが、話している内に自然と涙が零れてきた。
「あっ…あれ?わ、私…何で…泣いてるんでしょう…?
 こ、これくらいのことなんて…何でもないはずなのに…」
あふれる感情を抑えきれない玉青を、静馬はそっと抱きしめた。
「玉青ちゃん…泣いてもいいのよ…」
「お、お姉様ぁ…っ!うっ…うぅ…」
胸の中で泣いている玉青を、静馬はとても愛しく思っていた。
どれだけ辛かったか…どれだけ無理をしてきたのかが伝わってくる。
「玉青ちゃん…」
「お姉さ……んんっ!?」
唐突に、本当に不意打ち気味に静馬は玉青の唇を奪う。
そして、勢いで玉青をベッドに押し倒し、その上に覆い被さるような体勢になる。
「お、お姉様…何を…?」
静馬は妖艶な笑みを浮かべたまま、右手で玉青の制服のボタンを外していく。
「あぁっ…」
程なくして純白の下着に包まれた、まだ発達途中の控えめな胸が露になる。
「とても綺麗よ…玉青ちゃん…」
静馬は玉青の陶器のように白い肌を賛美し、下着の中に手を潜らせる。
「ぁっ…はぁっ…!」
「可愛い声ね…」
「いっ…いやッ!…お姉様!やめてッ!」
体験したことのない感覚のなかで、玉青が言い放った一言。
静馬は咄嗟に玉青から離れ、その顔を見つめる。とても哀しげな表情だった。
747名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 11:03:47 ID:qgm+Lrpj
「…………」
「…………ごめんなさい、お姉様」
長い沈黙のあと、玉青は起き上がって涙を拭い、そう呟いた。
「そういうのは…まだ心の準備ができてなくて…」
「私は…最低ね…」
静馬は玉青に背を向け、震えながら言う。
「ち、違うんです、お姉様!私、ちょっとびっくりしちゃって…
 こういう事、初めてでしたから…」
「でも…結局私は約束を破った…」
「嬉しかったんですよ?私」
「えっ?」
玉青のその言葉に、静馬は振り返る。
「静馬お姉様が、私をとても想ってくれて…愛してくれて…でも…」
「…………」
「そ、その…こういう事は…私が大人になるまでお預け…です!」
照れ臭そうに言う玉青。静馬は少し惜しい気持ちになるが、
とりあえず嫌われてはいなかったみたいなので安心する。
「玉青ちゃん、私、誓うわ…」
静馬はもう一度玉青を抱きしめながら言う。
「貴方が困っていたら、私はどんなことがあっても必ず貴方の力になる…」
「お姉様、ありがとう…嬉しい…です」
そして、今度は玉青の方から静馬に口付けをする。精一杯背伸びをして…
748名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 11:04:41 ID:qgm+Lrpj
翌日。本当に噂というのはどこから漏れてどう広がるのか、
静馬が玉青に手を出したという話が色々な場所に広がっていた。
当然、玉青に嫉妬していたクラスメイト達にとっては面白くない話だ。
「涼水さん、あんたちょっと来なさい」
放課後になって、玉青は嫌がらせの主犯格数人に声を掛けられる。
「……私、用事がありますから」
無駄だとは思ったが、一応断りを入れる玉青。
「いいから来なさいよ!」
いじめのリーダー格の一人が玉青の腕を掴み、人気のない校舎裏へと連れていく。

「手短にお願いしますわ」
校舎裏。壁を背に四人に囲まれて逃げ場はどこにもない状況。
そんな時でも玉青は強気に振る舞っていた。
「あんた、まだ自分の立場がわかってないみたいね」
「ちょっと静馬お姉様に気に入られてるからって…生意気なのよ!」
そう怒鳴り散らし、リーダー格の女生徒は鋏を取り出す。
「あんたのその長くて綺麗な髪。きっと静馬お姉様もお気に入りなのでしょうね…
 そうだわ。あんたが切ってあげなさいよ!」
「あ、貴方は…」
女生徒が指差した方向に目を向けると、見覚えのあるクラスメイトの顔が二人。
一人は嫌がらせの主犯だった生徒。もう一人は、数日前に静馬の部屋の前で会った気の弱そうな女生徒。
どうやら彼女も、玉青と同じように無理矢理連れてこられたみたいだった。
他の多くの生徒と同じように、自分が的にされるのを恐れて玉青への嫌がらせに加担していた生徒だ。
「す、涼水さん…」
「ほらぁ!やりなさいよ!」
リーダー格の女生徒が鋏を渡し、玉青の髪を切るように命令する。
「…………」
「どうしたの?まさか出来ないなんて言わないわよね?この前はちゃんとやったのに」
恐らくは静馬の部屋の前で水を掛けられたこと。玉青自身もあれが故意だとは薄々わかっていた。
「わ、私…」
鋏を渡されてから、ずっと黙っていた気の弱そうな女生徒が口を開く。
「私には出来ません!」
そうきっぱりと言い放ち、鋏を地面に投げ付ける。
「もう…こんなことはやめてください!」
「……面白くないわねぇ!」
リーダー格の女生徒は怒りを露にし、鋏を拾う。それと同時に女生徒二人が玉青の両手を押さえる。
「涼水の次はあんたも同じ目に遭わせてあげるわ」
そう言って鋏を持った女生徒が玉青に向かっていった、刹那。
「やめなさい!」
女生徒達が声のした方向を振り向くと、そこには静馬が立っていた。
「し、静馬お姉様!?」
「こんなことをして、誰が喜ぶの?」
「だって…」
静馬に詰め寄られ、女生徒が肩を落として力なく答える。
「だって…静馬お姉様が…涼水さんしか見てないから…!」
「そんなこと無いわよ?」
女生徒の訴えを、静馬はハッキリと否定した。
「私は…私を慕ってくれる妹達みんなを大切に思っているわ」
そう言って静馬は、女生徒の頭を優しく撫でる。
「誰かを陥れるようなことをしては駄目…もっとちゃんとした形でアプローチをしなさい。
 私がそれを、ちゃんと見ていてあげるから…」
「はい…静馬お姉様…」
「ふふ…いい子ね。それじゃあ貴方達が次にやることはわかってるでしょう?」
「……涼水さん、今までひどい事してきて本当にごめんなさいっ!」
静馬に促された女生徒達は次々に謝罪をし、玉青もそれを受け入れた。
749名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 11:05:42 ID:qgm+Lrpj
女生徒達が去っていった校舎裏。その場には玉青と静馬、
そして例の気の弱そうなクラスメイトの少女だけが残っていた。
「あの…涼水さん!」
唐突に彼女が口を開く。
「私、まだ貴方に謝っていませんでした…本当に…ごめんなさい!」
「もういいんですよ。今までのことは仕方ないことだと思うし…
 それに、貴方は先程あの方達の命令を拒否したじゃないですか…」
「そうね。貴方は立派だったわよ」
「そ、そんなこと…」
静馬に言われ、少女は照れ臭そうにする。
「あっ、そう言えば…名前、聞いてませんでしたよね?」
玉青は思い出したかのように問い掛ける。
「教えていただけませんか?友達の名前を知らないのも変ですから…」
「友達…?私なんかを、友達って思ってくれるんですか?」
「ええ、もちろんです…」
彼女は感激の余り胸が熱くなるが、その感情を抑えて名前を名乗る。
「私、名前は……」


750名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 11:06:25 ID:qgm+Lrpj
「静馬お姉様、今日は本当にありがとうございました」
静馬の部屋で、玉青は改めて助けてくれたことに対してお礼を言う。
「約束したでしょ?貴方が困っていたら必ず助けるって…お礼なんて言う必要はないわ」
「でも!私、嬉しくて…お友達もできたし…」
「まあ、貴方が幸せならそれでいいんだけど。それより…
 貴方はもう、大人になったのかしら?」
「えっ?」
あまりにも唐突な静馬の問い掛けに、一瞬思考停止する玉青。
しかし次の瞬間には、自分が昨日言った言葉を思い出す。要するにそういう事だ。
「ま、まだですっ!まだ全然子供…ですっ!」
「冗談よ…」
顔を真っ赤にして慌てる玉青を見て、静馬は微笑しながら言う。
「玉青ちゃんが可愛くて、つい…ね?」
「も、もう!静馬お姉様ったら!」
静馬と一緒にこうして笑っていられる時間が…この瞬間が、
いつの間にか玉青にとってとても大切なものになっていた。
ミアトルのお部屋番という制度に、そして静馬のお部屋番になれたことに、玉青は感謝した。
751名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 11:07:30 ID:qgm+Lrpj
〜そして、現在…〜

「だから何度も言ってるじゃないですか!渚砂ちゃんは私のものなんですから、
 ちょっかいを出すのはやめてくださいッ!」
「あら、玉青さん…私、渚砂を諦めたつもりはなくてよ?」
温室にて、玉青と静馬が口論をしている。
「た、玉青ちゃんもエトワール様ももうその辺に……うぅ…聞いてないし…」
二人を止めようとしていた渚砂は半ば諦めモードだった。
「そう言えば静馬様、あの時言いましたよね?どんなことがあっても、私を助けるって!」
玉青はお部屋番だった頃に静馬と交わした約束を思い出す。
「あら?そんなこと言ったかしら?」
静馬もそれを思い出すが、自分に不利なことなので忘れた振りをしてみる。
「確かに言いました!はっきりと覚えてますわ!」
「へぇ〜。玉青ちゃんとエトワール様って知り合いだったんだ。気付かなかったよ」
渚砂は二人のやりとりを興味深そうに見ていた。
「ふふ…知りたいの?私達の馴れ初めを…」
「あっ、だ、ダメです!」
玉青は慌てて静馬の口を手で塞ぐ。初キスや本番寸前まで行ってしまったこと、
友達がいなかったこと…どれも渚砂には知られたくないことばかりだった。
「静馬様!その…あの時のことは渚砂ちゃんには内緒に…」
静馬の耳元でこっそりと囁く玉青。同じように静馬も小声で返す。
「だったら貴方もあの約束のことは忘れなさい…」
「そ、それは…」
「二人とも実は仲良しだったんだね」
二人の様子を見て、渚砂が口を挟むが、玉青は真っ向から否定する。
「そ、そんなことありませんわ!」
「あら?何照れてるのよ?」
「もう!静馬お姉様っ!」
静馬の不意の一言に、つい当時の呼び方になってしまう玉青。言ってからちょっと後悔する。
「……そろそろ時間だわ。深雪と約束があるのよ」
そう言って静馬は話を打ち切り、席を立つ。
「渚砂、私と彼女のことが知りたければ、本人に直接聞いてみなさい」
「はい。そうします!」
「それじゃあまたね。玉青ちゃん…」
静馬はそう言い残して、温室から去っていった。
「ねえ玉青ちゃん?話聞かせてよ〜」
目を輝かせながら問い詰める渚砂。結局玉青はこの日、渚砂を説得するのに一日を費やした。
そして、翌日からは静馬の口止めをするために奔走する羽目になる。
「静馬お姉様…!この借りはいつかお返ししますわ!」

〜終〜
752名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 11:11:49 ID:qgm+Lrpj
以上です。長くて拙い文の上エロも薄めで申し訳ないです。

これまで感想をくれた方、本当にありがとうございます。
書き手にとっては本当に励みになるので大変感謝しています。
それではこの辺で。

P.S 現在使用容量は473KBです。
753名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 12:35:18 ID:wVp9c+Pe
754名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 14:28:51 ID:G4WF96Lv
次スレ立てていい?
755名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 17:12:48 ID:CsLtJpfg
>>752
GJ!

ここんとこ神作品続出で嬉しい限り
756名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 20:29:20 ID:UWThysdt
GJ!
で結局次スレは?
757名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 22:25:25 ID:IuCINoqG
次レスはまだいらないと思います
758名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 22:27:40 ID:pcH8Ae4I
立てたほうがイイ
759名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 23:12:39 ID:E17vIcr1
>>752
GJ!お疲れ様でした
皆を傷つけることなく促すとは
流石エトワール様ですね・・・(;´Д`)ハァハァ

有りそうで無い光莉×天音が見てみたい・・・
760名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 23:21:04 ID:aV3jAJra
それよりも蜜蜂コンビか深雪と玉青だな
761635:2006/07/25(火) 00:37:41 ID:fBiyTiTL
「六条様」
「あら、何かしら涼水さん」
「『カルメン』の脚本にリアリティを増すために協力していただきたいのです!」
「いいわよ。何をすればいいの?」
「ありがとうございます。 では、服を脱いでください」
「…………え?」
「私をホセだと思って、ホセを誘惑するカルメンを演じて見せてください」
「だからって、あなたまで脱ぐ必要はないでしょう。……きゃあぁっ!」
「『下着姿になった時、放胆な女と思っていたカルメンが
 初心な少女のように頬を染める様がホセの欲情を煽った』、と……。
 うふふ……。インスピレーションが湧いてきましたわ〜!」
「も、もう、やめてぇっ!」

>>760さんに触発されて思いついた玉青×深雪でした。
762名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 00:46:40 ID:t5KBaOvy
GJ
763名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 01:10:50 ID:/yZkKCaa
深雪と玉青って以外にいいかもしれんね
もっと読んでみたいよ
グッジョブ!
764名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 02:06:03 ID:6kTJEl0I
ここは本当に素晴らしいスレだな、神が沢山いらっしゃる。
ってかここ見て六条様にハマったよ(*´Д`)
765名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 23:19:35 ID:/yZkKCaa
( ´Д`)y──┛~作品まだ?
766名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 23:51:16 ID:ualXshUJ
保管庫って需要アル?
767名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 00:06:01 ID:QN/zYgd4
作っていただけるなら是非
768名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 00:08:49 ID:acXTsSdk
おk時間かかるかも知れぬがやってみる
創作中に良き作品が投下されることを祈る
769名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 02:02:01 ID:l+Uv3ZtE
>>768
超助かります(;´Д`)
770名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 20:54:35 ID:oSb/rSul
神が多いので嬉しい限りです
771名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 23:18:38 ID:tGzZk7FS
ドラマCDで興奮した。
全裸静馬を想像してハァハァする深雪が見たい。
772名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 23:21:23 ID:/GuWLdKS
むしろ渚砂のモノローグの最後の「そして・・・」
の後に何があったのか教えてくださいエロい人
773名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 23:31:19 ID:QmsP5TGh
小説キタ━━(゚∀゚)━━!!と思ったときめき返して
774名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 01:09:39 ID:0y1EhnwA
取り合えず待とうぜ
きっとGJが来る
775名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 11:00:10 ID:ItRQpXbb
書きたいとは思うんだが、好きな組み合わせがありすぎて書ききれないんだよな…。
どんなのが需要あるんだ?
776名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 12:26:31 ID:oN5sLkCO
地球温暖化、渚玉、玉青受け、光夜、夜々受けが需要ある
777名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 12:29:14 ID:VxcOvrKR
需要の有無より貴公の情熱がセミ
778名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 12:32:05 ID:in/ZPfda
>>775
蜜蜂コンビの陰謀にあっさりひっかかり
馬ならぬ木馬に乗せられよがる王子M開眼
779777:2006/07/27(木) 12:43:48 ID:VxcOvrKR
書きかけで送信してスマン。
情熱の赴くままに書いて欲しい、と言いたかった。
780名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 12:54:08 ID:jUl1AGO6
千華留×玉青、天音×夜々
とかみてみたいです
781名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 15:06:43 ID:prMTMTx7
夜々受けと静馬×深雪が大好きだ。
782名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 15:33:55 ID:g6XirVVz
玉青×渚砂とか渚砂×玉青かな
783名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 16:05:22 ID:/WtqJ16v
http://www.37vote.net/anime/1151434766/all-50-10

需要はこんなだけど
個人的には籠女の攻めとか、千華留の受けがみたい
784名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 19:47:26 ID:kFnS64xT
蜜蜂コンビの初夜とか
785名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 19:50:21 ID:+YQ2pxD9
蜜蜂コンビでどうかひとつ
786名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 00:50:20 ID:PavS1upd
まだー?
787名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 00:51:43 ID:CSOxin9T
>>778 その姿を全校生徒に晒される王子
「見られていると、恥ずかしい…じゃない…ぁぁん…いい…」
788名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 02:49:04 ID:xRLlkF8l
どうしましょう……需要にかすりもしないよ……
千華留お姉様×お姉様のペット2匹。出だしだけ。
欲望のままに書いてみました。よろしければどうぞ。
789世界は千華留で回り続ける(1):2006/07/28(金) 02:49:35 ID:xRLlkF8l
「変 身 部」
文化祭の翌週。黒板に大きくそう書いてあるので、今日は変身部の日だ。
部長および部員であるところの千華留、絆奈、檸檬の三人は、部室に集合していた。
部室といっても、実は空き教室を勝手に占拠しているだけで、そう主張しているのは、
上記三名と、黒板の文字だけではあるのだが……。

「千華留お姉様、今日の部活はお休みにされた方が……」

口を開いたのは檸檬だったが、絆奈も同じ意見であるのだろう、しきりに首を縦に振っている。
二人とも、心配そうに千華留の足に目を向けている。
当然だろう、座席に座っている彼女のそばには、まだ松葉杖があるのだ。

「そんな。二人とも、私の楽しみを奪わないでちょうだい。ただでさえ、退屈なのだから」

千華留は明るい笑顔で答える。自分でも大人しくしておいた方がいいというのは分かっている。
分かってはいるのだが、だめだ。退屈は、千華留を殺す。
手足は動かすために、頭は働かせるためについている。
動かないのは足一つ。他のところは問題ない。であれば、活用せざるを得ない。

妹二人は顔を見合わせる。敬愛してやまない姉の体が心配ではあるが、
この“暴走機関車(豪華客室付き)”をベッドの上にとどめておくのは、
文字通りに縛り付けておかない限りは不可能だろう。
それに、心配である反面、嬉しくもあるのだ。

せっかくの晴れ舞台を最後まで演じきれなかった千華留お姉様。
悔しくて残念で悲しい、という表情を見せたのは、妹二人の方だった。
お姉様だって、心中はそうだろうが、少なくとも妹たちの前では、そんな表情はおくびにも出さない。
“過ぎたことは過ぎたこと。私は前だけを向いて歩いていく”
気負った台詞を口に出すようなお姉様ではないが、
松葉杖をつきながらも、普通に登校し、笑顔で部活に出て、楽しく談笑するお姉様からは、
そういう意志を感じ取ることができる。

妹二人は、そんな姉が誇らしい。
私達の姉は、あらゆることが人並み外れて可能だ。
美貌と才能と技術を駆使し、慈愛に溢れながらも、謀略に余念がない。
しかし、本当に誇らしいのは、こういう、むやみに前向きなところだと、思う。

「まあ、そうは言ってもこの足だし、今日は新作の作成はなしにしようと思うの。
 絆奈ちゃんと檸檬ちゃんに、完成品の中からいくつか試着してもらって、
 問題点の洗い出しと、今後の方向性について検討してみたいのだけれど、どうかしら?」

絆奈と檸檬は安堵する。表現方法はともかく、お姉様は
“今日は絆奈ちゃんと檸檬ちゃんを思う存分、着せ替え人形にしたいなー”
と言っているのだ。
この姉は、妖艶なカルメンを演じられるほどに大人びているくせに、
いつまでたっても着せ替え遊びが大好きな、少女のままのところがある。
だからこその、妹二人の出番である。
愛する姉に、一時の娯楽を提供するのは、我らの役目であろう。

「はい。それでしたらいくらでも」
笑顔で檸檬が答える。絆奈もうんうんと言いながら、しきりに首を縦に振る。

「でも、千華留お姉様ぁ〜、衣装はどこにあるんですか?」
縦に振っていた首をかしげて、絆奈が問う。
いつもであれば、衣装の入った大きな鞄を千華留が用意しているのだが、
今日の彼女は、小さな手提げ鞄一つしか持っていない。

「衣装なら、ここに」
千華留は手提げ鞄を広げる。中には、一回り小さい巾着袋が入っており、
“お蔵入り”と刺繍してあった。
790世界は千華留で回り続ける(2):2006/07/28(金) 02:51:01 ID:xRLlkF8l
「そ……それはっ!」
「お……お蔵入り袋っ!」

妹二人は驚愕してブルブルと震え出す。
“お蔵入り袋”―――今まで千華留が作成したにもかかわらず、試着されることもなく、
封印された衣装がその中には入っている。

なぜそのような末路をたどったか。
ポイントは、“お蔵入り袋”がさほど大きくないことにある。
確かにこの中に入っている衣装の数は、そう多くはない。
しかし、それ以上に、袋が小さくてすむ理由があるのだ。
それはすなわち―――体を包む布地の面積が、極端に小さい―――ところにあった。

「ほら、これなんてどうかしら? 悪魔っ娘〜」

千華留が満面の笑みで取り出したのは、黒いパンツと黒いブラジャー。はい、終わり。
ブラジャーというか、見たままでいえば、単なる黒い革のベルトだ。
確かに、胸の先の大事な部分だけは隠せるだろうが、“だけ”でしかない。

「こっちはどう? ねこちゃん〜」

続けて千華留が満面の笑みで取り出したのは、猫のコスプレ衣装だ。
ただし、着ぐるみではない。くるむ部分など、ないに等しい。
ネコ耳がついたヘアバンド。肉球手袋に肉球足袋。
シッポ付きパンツ(ありえないほどローライズ)。ブラ(紐?)。以上。
確かに猫だと言われれば猫だが、裸だと言われれば裸だ。
街角でこれを着て、行き交う人に聞いてみれば、返ってくる答えはもれなく、
“猫”ではなくて“露出狂”であろう……。

「こっちもいいわね〜」

千華留は満面の笑みのまま、次々衣装を取り出すが、どれもその布面積に大差ない。
全ての衣装を机の上に広げたところで、千華留はようやく、妹二人が抱き合ったまま、
子羊のようにブルブルと震えていることに気がついた。

「ねえ? だめかな?」
祈るような仕草で、両手を胸の前で組み、ウルウルとした瞳で、絆奈と檸檬を見つめる千華留。

さすがにル・リム一の策士は違う。

いくら敬愛する姉の作成物であっても、妹二人は花も恥じらう少女であり、
丁重に(「千華留お姉様のエッチーっ!!」と叫んで)試着を断ることもある。
残念そうな顔はしても、姉は無理強いはしない。それで妹たちを邪険に扱うこともない。

今日だって、断れば、姉は残念そうな顔をするだけで、衣装は再び“お蔵入り”に戻るだろう。
しかし、今は、姉のそんな顔を見たくない。
姉にそんな顔をさせたくない。姉のリクエストに応えてあげたい。
そう思っている時点で、千華留の思う壺だということに、妹二人は気づいているやらいないやら。

「しょうがないですねぇ……今日だけ、ですよ」
「千華留お姉様っ! 本当は、恥ずかしいんですからねっ!」
「いいの? ありがと〜」
791788:2006/07/28(金) 02:52:52 ID:xRLlkF8l
妹二人を溺愛する千華留お姉様に需要はございますでしょうか?
792名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 02:53:58 ID:AlkYDj2j
あるので続き!
793名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 05:23:30 ID:FZwtknua
もちろん。だけど出来れば籠女も出してほしい。
794名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 07:03:47 ID:VnBZP0e+
>>790
需要大有りでんがな・・・(;´Д`)ハァハァ
795名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 07:31:32 ID:aAgMtZoO
>>791
需要ありまくりんぐ
wktkして待ってる
796名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 13:24:47 ID:Vvv6BdJl
需要あるのに供給されないから総員渇望しているぞ!!
797名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 13:33:37 ID:AyPHwUmW
>>790-791
これはまた上物が出てきましたね。

例の作者さんでしょうか、続き楽しみにしています
798名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 14:14:01 ID:+jwIZdYJ
    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( `Д´) < 神SS早く来てくれなきゃヤダヤダ!
       `ヽ_つ ⊂ノ
              ジタバタ
799名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 22:36:56 ID:IdBQXkuX
千華留が黒モードに入ったのか?
800名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 22:43:53 ID:YTILYYZQ
蜜蜂コンビの小説まだ?
801名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 03:31:19 ID:kJ6aXgyW
仕事で嫌な事があったので光莉×天音書いてる。
完成できるよう頑張る。
802788:2006/07/29(土) 07:22:36 ID:vLbBVCMF
やった。千華留お姉様に需要があって嬉しい限り。皆様どうもです。では続きなど。
803世界は千華留で回り続ける(3):2006/07/29(土) 07:23:09 ID:vLbBVCMF
しぶしぶ檸檬とぷりぷり絆奈は、教室の窓のカーテンをひいて、外から見えないようにする。
とはいっても、廊下側からは丸見えのままなのだが、この時間、通行するものはあまりいない。
それにまあ、仮に通行人があったとしても、それは女性だ。

それぞれに衣装を手に取る。
布地の少なさは、どれも変わらないのだし、素直に気に入ったのを選んでみた。

着替えると決めたらこの二人、テキパキと制服を脱いでいく。
いつもの布地が多い衣装だって、いったん下着姿にはなる。
目の前で着替えることなんて日常だし、実のところ裸だって見慣れたものだ。
……しかし、なぜだろうか、こういう衣装は、裸になるより恥ずかしい気がする。
下着姿になったところで、二人の手が止まる。

「お姉様……これ、下着も脱がないと、だめ、ですよね?」
困ったような顔をして、檸檬が問うてくる。
千華留は微笑んで答えようとしたが、絆奈に先を越された。

「何言ってるの、檸檬ちゃん? そのままじゃ、今着てるブラとショーツの方がはみ出ちゃうよ」
絆奈の方を見ると、もうブラジャーに手をかけている。

「絆奈ちゃん……恥ずかしいって、嘘でしょ?」
「えっ? あっ、あははっ。そっ、そんなことないよ?」
下着姿のまま、中途半端な姿勢で固まる二人。
微妙な空気が流れる。あれだ、先に動いた方が負けって感じだ。

「そうよね。二人とも、恥ずかしいわよね」
千華留が口を開いた。これは、何か提案をしてくれそうな口調だ。内心安堵する二人。

「二人が恥ずかしくないように、私、目を閉じているわね」
「……お姉様、それだけですか」
「千華留お姉様ぁ、ほんとですか〜? 薄目開けちゃったり、しない〜?」
「私は、後の幸せのために、今の不幸を我慢できる女よ」
「さっすがお姉様っ!」

檸檬の真っ当な反論は流され、絆奈のとんちんかんな発言だけが訂正された。
あまつさえ、賞賛されている。何か腑に落ちないものを檸檬は感じる。
まあいい。どのみち、下着を脱がないといけないことにかわりはない。

自分の胸元を見つめる。正直、姉に比ぶべくもない、慎ましやかなふくらみだ。
こんな扇情的な衣装は、姉のような女性らしい肢体にこそ似合うだろうに、
どうして私―――ちらりと絆奈に目をやる―――私達に着せようとするのか。

千華留お姉様を見る。笑みをたたえながら、既に目を閉じている。
見ようによっては、幸せそうな寝顔だ。

ため息をついて、覚悟を決める。
時折、姉の趣味は自分の理解の範疇を超えるが、それでお姉様が喜ぶなら、
自分の体を喜んでもらえるなら、我慢もしよう。
いや、正直に言おう。まんざらでもない。
口元に小さな笑みを作って、檸檬は下着に手をかけた。

「檸檬ちゃーん、脱ぐの、手伝ってあげようか?」
「わっ! 私はいいから、絆奈ちゃんは自分のことをしなさいっ!」
「そんな照れないで〜」
「照れてないっ!」

小動物が二人、じゃれ合う鳴き声を、千華留は目を閉じて聞いていた。
804世界は千華留で回り続ける(4):2006/07/29(土) 07:23:42 ID:vLbBVCMF
「お姉様、お待たせしました。すみましたよ」
「お姉様ぁ、見て見て〜」

目覚ましが鳴る前に自然に起きだしたときのように、千華留のまぶたがゆっくりと上がる。

「まぁっ! なんて可愛らしいのっ!!」
両手で口を隠すようにして、妹二人の姿を認めた千華留は、わなわなと震えだした。
彼女の背景には、いくつもの小さな花が咲き乱れるかのように見えるが、
それはきっと目の錯覚だろう。

耳まで真っ赤にして、背中を丸めて縮こまっている檸檬と、
普通に立っているが、さすがに照れくさそうな絆奈。

先に、千華留の視線に気づいたのは檸檬だった。
あぁ、お姉様はいつものあれをしてほしそう……。

普段、衣装を着たときは、その衣装の特徴、着心地、感想などを述べるのだ。
内容は、自由でいい。思ったことを素直に言うのが、お姉様のお望みだ。

「はぁ。では、私から。
 私は、猫の衣装にしてみました。えぇと、白猫ですね。
 ネコ耳、白いです。こほん。ちょっと鳴いてみますね」

軽くポーズを取って、檸檬がにゃんと鳴く。
恥ずかしさの先行したその仕草は、見ている方がよほど恥ずかしいような感じだったが、
千華留お姉様は、“ぐっ”と親指を突き出している。
息を長く吐いて、檸檬は続ける。

「少し悩みましたが、眼鏡は外してみました。
 手足にはめた、猫の手足は、可愛らしいですけれど、何も持てなくなってしまいますね。
 えっと、その、胸は……白いビキニですが……これじゃ単にテープを一巻きしてるだけみたいです……。
 パンツのお尻には、しっぽがついてて……その、重みでめくれてしまいそうで、ひやひやします。
 でも、せっかくですし、しっぽ振ってみますね」

檸檬はいったん背を向けて、首だけを千華留の方に回す。
軽くお尻を突き出して、にゃんにゃんと言いながら、腰を振る。
ゆれるお尻と、その先にあるしっぽ。
中に針金が入っているのだろう。しっぽはぴょこんと立ち上がったまま、ふりふりと振られる。
振られるたびに、パンツがしっぽに引っ張られ、小さなお尻の上の部分が、わずかに見え隠れする。

「……お姉様、どうでしたか? 可愛かったですか?」
少々やけくそ気味に、檸檬は問うてみたつもりだが、
消え入りそうな声では、痴態を褒めてもらいたがっているようにしか聞こえない。

真剣な顔で、檸檬のパフォーマンスを測っていた千華留。
眉間に手をやり、ロダンばりに考え込む。
思い出を反芻するような時間の後、おもむろに目を開き、口を開いた。
「まーべらす」

「……よく意味が分かりませんが、お褒めいただき、光栄です」
檸檬がぺこりと頭を下げる。同時に揺れるしっぽ。慌てて手で押さえる。

「はいはーいっ! 次は私の番っ!」
「きゃっ!」
檸檬を押し出すようにして、絆奈が千華留の前に踊り出る。

「もうっ!何するのよっ!」
「檸檬ちゃん、しっぽしっぽ。おしりおしり」
「わわっ!」
805世界は千華留で回り続ける(5):2006/07/29(土) 07:24:53 ID:vLbBVCMF
突っかかってきた檸檬をいなして、今度は絆奈の出番だ。

「今日の私の衣装は、悪魔っ娘ですっ! 小悪魔な絆奈には、ぴったりですねっ!
 ブラジャーとパンツは、どっちも黒い革製です。
 ブラは、ブラというか、完全にベルトですね。胸の前でとめるようになってます。
 パンツの方には、金具がいっぱいついてます。凝ってますねー」

絆奈は、銀色に光る小さなトゲトゲに指を這わせる。
これもお姉様のお手製なのだろうか? 既製品で満足するようなお姉様ではないから、
そうなのだろうが、一体どうやって作るのだろうかと思う。

「お姉様ぁ、これって、“女王様とお呼びっ!”っていう、ええと、何でしたっけ?」
「ボンテージ?」
千華留が答える。しかし、なぜそんなことを知っている? お嬢様学校に通っている二人よ。

「そうでしたっ! ボンテージ。でも、ムチがないから女王様じゃないですね。
 代わりに、背中に小さな黒い羽がついてます。悪魔の印ですね」
実際には、ブラジャーの背中部分に取り付けてあるのだ。

背中の羽をパタパタとはためかせて(これも目の錯覚だろう。たぶん)、
絆奈は千華留の元へと飛んでいき、千華留の耳元に口を寄せた。そっと囁く。

「千華留お姉様ぁ、絆奈は悪魔だから、お姉様を誘惑しちゃいます。
 ねぇ、絆奈と“悪いこと”しましょ? 気持ちいいこと、い〜っぱいしてあげるっ。ちゅっ」

絆奈は千華留の頬に口づけする。視界の外で檸檬がずるいぞ〜とか言っているが、気にしない。
千華留は笑顔で、絆奈の頭をなでながら、問いかける。

「悪魔さんは、私にどんな快楽を与えてくださるのかしら?」
にんまりと笑う絆奈。

「えっとぉ。とーっても気持ちいいんですけど、ちょっと恥ずかしくて、でも嬉しくて。
 胸がドキドキして、体が熱くなって、触ってほしくて、触りたくなって。
 その、うまく言えないけど、こんな感じです」
言い終わると、絆奈は千華留の首元に抱きついて、千華留の耳をはむはむと噛む。

「あんっ」
千華留の口から、甘い甘い吐息が漏れる。
気をよくした絆奈は、いっそうぺろぺろと、千華留の耳を舐めていく。

「ねぇ、お姉様ぁ、絆奈、どうでした?」
「……」
「あれ? だめ?」
困惑する絆奈をよそに、千華留は右手を上げると、ぱちんと指を鳴らした。
一瞬の静寂の後、地響きと共に、教室が揺れ始める。

「えっ?」
「地震っ?」
慌てる妹二人の目の前で床が割れ、中から何かがせり上がってきた。

「……ベッドだ」
「……ベッドね」
「あめいじんぐよっ! 絆奈ちゃんっ! さぁ、続きはベッドでねっ!」

千華留お姉様が仁王立ちしているように見えるのは、目の錯覚だろうが、
地の底からせり上がってきたベッドは、実物であるらしい……。

妹二人が呆けている間に、いつの間にやら、千華留は当のベッドの上で横になっている。
このご都合主義的ギミックに、妹二人が異論を差し挟む猶予は、与えられなさそうだ。
806788:2006/07/29(土) 07:27:59 ID:vLbBVCMF
えっと、千華留お姉様はいつでもどこでもベッドを出せるんです。そういう人なんです。
ではでは。
>>797さん、すでにバレバレとは、参りました……。
807名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 09:12:39 ID:yCd0F/yG
>>806
GJ!絆ちゃんと檸檬ちゃんいいですよね
私もその二人のコスプレを覗いてみたい・・・
あの二人はエロ過ぎる・・・(;´Д`)ハァハァ

>>801
個人的支援のカップリングです
楽しみにしております
808名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 12:43:26 ID:wVNYNtsC
>>806
GJそして乙です。
ギャグとチョイエロの融合に、思わず笑ってしまいましたw
809嵐の後に:2006/07/29(土) 20:46:03 ID:QRmPRJwy
あの子を連れて行った彼女は戻ってこない
昨日の嵐でもどって来れなくなったのか、それとも……
でもあの子はいた、連れていかれたあの子はいた
そして、あの子は私を避ける
目も合わせずに私を避ける
それとも、避けているのは私か……?
そして私は、静馬を見られるだろうか………
きっと彼女はいるはず
あの子が一人で戻ってこられるはずもなく
一人で帰す静馬でもない
それは私が知っている
たぶん一番知っている
あの子がいく前もいってからも私は彼女しか見えてはいない
ずっと側にいた……
でも、それは位置が近いだけで
心は分からない
昔は私が子供過ぎて、今は彼女が大人過ぎて
心が分からない
そして私はあの頃のように彼女を待つ
窓から星を見て彼女を待つ
昨晩から降り続いた雨はもう止んで、星が輝く
でも私の光は彼女の瞳
私が待つノックは鳴るはずもなく……
コンコン
音がした
私の部屋の扉を叩く音
あの子が消えたあの日と同じ音がする……
810名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 20:46:50 ID:QRmPRJwy
ごめんなさいごめんなさい
次回予告で勢いあまって書きました
続きいいですか?
多分終始深雪視点ですが……
ageてすいませんorz
811名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 20:54:11 ID:YJFSGz/K
おk
お願いしますタ
812名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 21:45:49 ID:r3PZ3rQ8
次スレの季節のようだな!
813名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 22:51:23 ID:kJ6aXgyW
ここは神様も多いし、雰囲気も良くて好きだ!
814名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 23:55:16 ID:+Ah+I+/a
>>810
お待ちしてます!
815名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 00:01:55 ID:YJFSGz/K
保管庫子のスレ落ちるまでに作ります…ORZ
次スレは早めに!
816名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 00:44:17 ID:hla/Htlz
次スレ、いきません?テンプレ案とか考えます?
(そんな凝ったのじゃなくていいでしょうけど)
817名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 01:05:59 ID:g0ogAmB5
まかせた
818名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 01:13:42 ID:hla/Htlz
まかせられた。

----------------------------------------
【タイトル】
ストロベリー・パニックでエロパロ その2

【本文】
巡り行く百合の世界。ここは「ストロベリー・パニック」のエロパロスレです。

◆公式   http://www.strawberrypanic.com/
◆電撃公式 http://www.mediaworks.co.jp/users_s/gs/strawberry/

◆前スレ
ストロベリーパニック!でエロパロ http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1145006281/

●お約束
・アニメ、小説、コミック、ゲーム、いずれの設定でも構いません。
・エロ無しでも問題ありません。ストパニへの愛があれば十分です。
・人を選ぶもの(陵辱など)は、投下前に警告の一文をお願いします。
----------------------------------------

こんなものでいいですか?
819名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 01:16:24 ID:g0ogAmB5
おけ!
ただいま499kb
820名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 01:24:59 ID:lNLYIcu2
お約束のところに
「投稿したものに文句を言わない。もし何かあるならばアドバイスをする」
みたいなもの入れるのはどうでしょう?
神様が多いのもあるけど>>813氏の言うとおりここは雰囲気がいいため
それを維持したいと思うので
821名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 01:29:22 ID:hla/Htlz
了解。
>・投稿作品への誹謗、中傷は厳禁です。アドバイスをお願いします。
を追加で。では、立てますよ?
822名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 01:42:32 ID:ot4ds/w6
>>821
まかせた
823名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 01:42:36 ID:7P9im9Eg
任せた
824名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 01:46:18 ID:hla/Htlz
では立ててみますね。
825名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 01:48:28 ID:hla/Htlz
立てました。

ストロベリー・パニックでエロパロ その2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1154191670/
826名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 01:51:24 ID:qgcQP1hE
いっぽんいっとく?
827825:2006/07/30(日) 02:14:14 ID:hla/Htlz
どもです。えっと、即死回避のため、向こうに何か書いてやってください(心配しなくていい?)
828名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 15:04:39 ID:3X7BBAb5
>>825
乙!
829名無しさん@ピンキー
神戸ってウンコ色の阪急電車が通っている所でしょ?ダサいよ