「お兄ちゃん…」
「きらは…」
その日の夜…桐原邸の一室ではベッドの上で生まれたままの姿となった少年と少女が向かいあっていた。
窓から漏れた月光が少女の裸身を照らし、そのまだ幼い容姿を残す小柄の女体と綺麗な白い肌を、
より鮮やかに妖艶に少年の眼にへと焼きつかせていく…
「やだ、恥ずかしい…そんなにジロジロ見ちゃ駄目…」
「ご、ごめん…でも、久しぶりに見たきらはの裸…凄く変わっていたから」
「そ、そうかな…だって、おっぱいだって小さいし…生えてないし」
「ううん、変わったよ…すごく女性の身体つきになってる、昔…一緒にお風呂に入ってた時とは全然違ってる」
「そんな小さな頃と一緒にしないでよ…もう」
頬を紅く染める少女、少年も顔を赤らめている…恐らく二人とも心臓の鼓動は今、破裂しそうな程に
激しい高鳴りを奏でているのであろう。
少年は年頃に成長した少女の身体に、そして少女も久しく見た少年の裸身に興奮してたからだ。
ちなみに、この二人…桐原有人と桐原きらはは、血の繋がった実の兄妹の関係である。
しかし互いを見る目は家族としてでなく、今は男女としての目で見てた…。
それゆえに性的興奮を感じているのだ、兄は妹でなく一人の女として、そして妹も兄を一人の男として見ている。
そんな二人がいつまでもベッドの上で硬直してるわけは無い、やがて向き合っていた兄妹は互いに手を伸ばし、
相手の身体を抱きしめ密着し合ってゆく…
「お兄ちゃん…お兄ちゃんの身体…温かい」
「きらはの身体だって…とっても温かいよ、それにいい匂いがする…」
「だって、さっき高い石鹸を使って丹念に身体を洗ったもん」
「きらは…んっ」
「んっ…お兄ちゃん…んんっ…」
互いの顔が接近し…やがて触れ合う唇同士、それが重なると一旦離して、また重ねていく。
「んっ…ん〜…」
やがて重ねた口が少し開き、そこから舌を出していた…二人は互いの舌をも絡め合わせて、
さらに奥まで口元を重ねてゆくのだ、互いの唾液を流し込み合いしながらに…
「んあ…お兄ちゃん…もっと…んっ」
「きらは…ずっとこうしたかったんだ」
「私も…お兄ちゃんとこんな風にしたかったの、あ…ねぇ今度はきらはの胸を触って…」
有人は妹の胸へ手のひらを乗せ、そしてまるでフワフワのクッションにでも掴むように、
その膨らみを揉みほぐしていく、最愛の女性に痛みを与えないように優しく丁寧に気を配らせながらに。
「あ…あぁ!お兄ちゃん…あぁん…お兄ちゃん…きらは気持ちいいよぉ〜」
「僕も…きらはの胸…凄く気持ちいい感触だよ」
「あんっ…あ…嬉しい…もっと強くしていいからね」
「うん…きらは…」
その心地良さを堪能しつつ手の力を少しずつ強めていく有人、もちろん少しでも妹の顔が痛みで歪むものなら、
瞬時に手の力を緩めるつもりでいるようだった。
だがその心配も徒労のようで形を歪めるくらいに強く揉み弄っても、きらはは苦痛を感じる事はなく、
むしろただその兄の愛撫を快く堪能し浸り、感じる快楽のままに口から甘い喘ぎを漏らしていました。
「あ…あぁぁ〜〜!お兄ちゃん…いいの、きらはとっても気持ちいいよぉ!」
「んっ…きらは…」
快楽に酔いしれる妹の淫らな表情に有人は更に興奮が高まっていく、そして彼の股間の男性器は
その興奮に比例するように勃起し、自分が使われる時だと象徴させていた。
きらはの視線はいつしかその脈打ち変化してる兄のそれへと向けられている、下半身に先程から
何か当たっているように感じていたからだ。
「あん…あっ…お兄ちゃん、もう…いいよ、それ…きらはに入れたいんでしょ?」
「あっ…いいかな?」
「うん、きらはの恥ずかしいとこも…もう疼きまくってるし、ほら」
きらはは兄にその同じく変化した股間部を晒し見せつける、
そこは何時の間にか粘った液体で濡らされ潤っていたのだった。
きらはの身体もまた、興奮によりその女性器の内から分泌液を沸き出していたようだ。
「きらはのここ…こんなになって…」
「うん、洪水になってるの…だからいいよ、このままお兄ちゃんのおちんちんを入れても」
「きらは…」
妹の言葉に有人は更に胸を高鳴らしてた、押さえ切れないその性の欲望は、
まだこの時点でも彼の中にあった兄妹としての一線の最後の壁を壊していく。
「わかったよ、なるべく優しくするから」
「うん、お兄ちゃん…きらはの初めて…あげる」
有人は自分のその股間の肉竿を持つと、妹のその濡れ潤った恥部へと向け当てる。
ピチャ…
「あんっ…あ…キスしてる、お兄ちゃんのおちんちんときらはのアソコがキスしてるよ」
「いくよ、きらは」
「お兄ちゃん…きて」
まるで妹の秘裂に包まれるように触れていた亀頭部が、有人の腰の動きとともに徐々に秘所の奥へと潜っていく、
そこから染み出ていた分泌液を潤滑液とし、太い兄の肉竿が未開の妹の膣内へと入っていくのだ。
ズブゥ…ズブズブゥゥ…
「あ…あぁ!!入ってくる…お兄ちゃんのおちんちん…きらはの中に入ってる!」
「うわっ…あ…こ、これがきらはの中なんだ…凄く温かで気持ちいい…あぁ!」
まだ先しか入ってないが、確かに女性の内に入る心地良さを有人は感じていた。
膣壁を擦らせながらに通していく妹の秘所内の感触に、有人も…そしてきらはも敏感に快感を得て感じていく、
だからもっとこの快楽を感じたいと奥へ挿入していく有人…すると瞬間、きらはの顔が歪んだ。
「あうっ!あ…痛っ!!」
「きらは!?」
いよいよその有人の亀頭部は、処女膜と呼ばれる箇所を貫き始めたのだった。
その為、きらはは苦痛に顔を歪ます、さっきまでの恍惚してた表情が嘘のように…
「痛いのかきらは?」
「うん…凄く痛い…あぅ!」
ベッドのシーツを握りしめ、苦痛に耐えるきらは…痛みで歪む表情はかなりの痛々しさを表現させている。
顔色も真っ青になっており、心配のあまり有人はこのまま続けてもいいものか途方に暮れてしまうのだった。
「きらは、辛いなら…ここで今日は止めようか?」
「だ、駄目!!私は平気だから…続きして」
妹の体の心配をする有人だったが、当のきらはは行為の続行を望む。
その時すでに、少しは破っているのか、二人の繋がった結合部から一筋の鮮血が垂れてました。
「このままお兄ちゃんに破ってほしいの、だってきらはの初めてだもの…だから最後までちゃんとして」
「わかったよ、なるべく優しくするから、だけど…無理するな」
「うん…あっ…」
再び入っていく兄のモノに、きらはは身体を反らせながら挿入感による痛みに耐えていく、
彼女の頭の中では聞こえるはずの無い、ブチブチという膜が裂け破れていく音が響いているのだ、
結合部からの出血も、挿入と共に増えベッドのシーツに赤い染みを作ってゆく。
「痛っ…あぁ…うぅぅ」
「もう少しだ、頑張れきらは」
「うん…あぁ…」
ゆっくりだがそれでも有人の肉竿はきらはの身体に深々と入り込んでいく、そして…ついに。
「うは…あぁ…」
「うっ!…入ったよきらは…僕の先がきらはの奥に当たってる…」
「入ったの?きらは…とうとうお兄ちゃんと一つになったんだね…嬉しい」
痛みで辛い現状だが、きらはは薄っすら笑みを浮かべる、最愛の人と結ばれた幸福感が、
処女喪失の激痛よりも今は勝っていたのだろう、むしろその痛みも一つになった証と感じ、
きらはの喜びとなっていたかもしれない。
そして、これを一つの達成と感じ、二人はそのまましばらく繋がったままでいました。
「ねぇ…動いていいよお兄ちゃん、このまま出し入れ繰り返すものなんでしょ?」
「いいのか?もう少しこのままで休んでてもいいだよ」
「もう平気だから…それにこのままだと、お兄ちゃんのおちんちん小さくなっちゃうかもしれないし」
もちろんまだ痛みが収まったわけでは無いだろう、しかしそれでもきらはは動いて欲しかったのだ、
兄にもっと自分の身体を感じ気持ちよくなってほしかったから。
「じゃあ、動かすよ…力を抜いて僕に身を任せて」
「うん…あっ…」
ズチュゥ…グチュグチュゥゥ…
有人の腰が前後に動き始め、きらはの膣内で肉竿が壁を擦らせてゆく、
この時のきらはの膣内は分泌液で溢れており、その中で行き来していく事により
卑猥な弾ける水音が結合部から鳴り出して、部屋内に響き渡ってゆく。
「あん…あぁ…お兄ちゃんの中で暴れて…あぁ!」
「きらは、きらは!」
妹の身体を貫く兄の有人はこの交わる行為に快楽を得ていた、
当然に背徳感は感じてるが、愛する女性と一つになった達成感と喜び、
そして肉体的な心地良さが加わり、徐々に行為に夢中になっていく。
まるで彼が好きなアリス物語を執筆している時のように…
ズチュゥ!ズブゥゥゥゥ!!
やがて最初は手加減した優しい腰使いだったものが、段々と大胆に激しいものになっていき、
より深く…そして力強くきらはを犯していくのだった。
心優しい少年を遠慮の無い本能に忠実な獣へと、性の快楽は有人を変えていく…
「あん!あぁ…お兄ちゃん激しい…んはぁ!」
そんな暴走しかける兄の行為を受け止めるきらはの方は、少し前の時よりも顔の苦しさが薄れたようだ。
苦痛は感じている、しかし…幾分かは和らいでいる様子がだった、
それは何故か…膣内の分泌液が増量し、それが潤滑の役目を果たし挿入を楽にさせていたのが原因なのかもしれない。
「はぁ…あぁ…痛っ…でも…あぁ…」
何にしろきらはは感じている、まだ痛みは残るもの、別の感覚…本来の交わる快楽を感じていく。
「あん…きらは…あぁ…頭が変になってきてる…あぁ」
「きらは…きらはの中…とっても気持ちいいよ!はぁ…あぁ!!」
「きらはも…気持ちいい…痛いけど気持ちいいよぉ!!」
腰を動かし、きらはと交わりつつ、有人は再び唇を重ねる…
そしてそのまま妹の顔の肌を舌で舐め這いまわし唾液の跡を付けていく…
「お兄ちゃん…好き…大好き!あぁ…」
「好きだ…きらは!あぁ…」
手を胸へと伸ばし、妹の胸の膨らみをまた揉みつつ…有人はその先の乳首を指腹で弄ってもいた。
「あんっ!あぁ…」
興奮し勃起したピンクの突起に衝撃を加えると、きらはは甘い喘ぎを出し反応する、
その快感によって、膣の痛みを少しでも和らげようと有人は本能的に察したのかもしれない。
「はぁ…あぁ…変、頭…馬鹿になっちゃう!あぁ…お兄ちゃん…きらは…もう!」
「僕も…きらは…僕ももう…!!」
結果的に、二人はほぼ同時に高みへと上り詰めていく、兄は限界まで腰のピストン運動を行い、
妹と交わり…その瞬間を待つ、そして
「イク…あぁ!!」
「お兄ちゃん…あぁ──────────…」
ドブゥ!ドクドクドクゥゥゥゥ!!
兄妹は絶頂を迎えたのだった…きらはの膣奥に有人は射精していく…
「熱い…あぁ…お兄ちゃんのが注がれてるよ…」
「出してるんだ、本当にきらはに…妹に出してる…」
奥深くに出された精液は、そのまま子宮へ流れ込む…妹の胎内に兄の精子を溜めていた。
「うん、お兄ちゃんの赤ちゃんの素が、きらはの…赤ちゃん作る場所に入ってるよ」
「子供できるかもしれないのに…僕はきらはに…」
まだそのまま射精の快感に酔う有人だったが、その表情に今更ながらの迷いの色が薄っすら表れていた、
後悔は無いと頭で思っていても、心には罪悪感を感じているのだろう。
そして逆にきらはは、恍惚した表情で十分に幸福を堪能している。
絶頂の余韻でまだ身体は細かく震えながらに、最愛の人の精をその身に受けとめた事に満足してたのだ。
「これからもお兄ちゃんの赤ちゃんの素は全部…ここで受け止めてあげるからね…んっ」
「……そうだね、もう二人で選んだ道なんだから」
「うん…愛してるよお兄ちゃん…んんっ」
まだ、その身体は繋がったまま、唇を重ねる二人…窓から漏れる月光は淫らな兄と妹の姿を照らしていた。
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「な、なんですのぉ〜〜〜〜〜〜!!!これは…」
しばしの硬直状態が解け、ようやく見た光景に対し私の横に居る彼女…御咲キサは叫ぶ。
「何と言われても…見ての通り、桐原兄妹の初セックスだが?」
「な、なんで…二人がこんな事になってますの〜!」
「君も知ってるはずだが?あの二人が兄妹の関係で愛し合っていた事実を」
「し、知ってますの…」
ちなみに、ここは有人君の部屋の様子が覗ける場所だ、たまに盗撮…もとい観察に使用している。
私…篝木キリカは、盗聴…もといある筋から得た情報により、今晩結ばれるであろう二人を観察していたのだった。
「キリカ先輩に呼ばれて来てみれば…こんな光景を見せられるなんて酷いですの〜」
あの二人を見守ってきた仲として彼女を誘ったのだが、まずかっただろうか?
「うう…でも、よくこんな簡単に結ばれてしまったですの、あんなに悩んでましたのに」
「ああ、それは恐らく…私の助言を聞いたからだろ」
「はい?」
「実はこの間にな…」
『はぁ…』
『どうしたきらは、考え事かね?』
『あっ、キリカ先輩…ええ、まぁそんなとこです』
『ふむ…ずばりその悩みとは、アリスロワイヤルを通して両思いが発覚した兄の有人君との関係の事かな?』
『!?ど、どうしてわかっちゃうんです!』
『ふっ、愚問だ…君達を見てればわかるさ、それで…あれから夜伽くらいはしたのかな?』
『し、してません!そ、そんなお兄ちゃんとエッチな事だなんて…結婚もできないのに、結ばれたらいけない…のだもん』
『なるほど…血の繋がった兄妹同士、例え思いが通じても越えてはいけない一線に悩むのだな』
『…はい、どんなにお兄ちゃんの事が好きでも愛してても、結婚しちゃいけないから…』
『ふむ、確かに法で血縁同士の結婚は禁じられはいる、だが…所詮は戸籍上の結婚という行為が禁止なだけだ』
『え?』
『よく考えてみたまえ、男女の特性上で例え血縁同士でも性交すれば子は授かるのは常識だぞ』
『そ、そうですけども…』
『つまり籍こそ入れられないもの、その気になれば子もできて一つ屋根の下で暮らすのは可能というわけだ』
『それってまさか…結婚してるのと同じって事ですか!』
『うむ、しかも兄妹なら同苗字だからな、何も知らない人からは夫婦にさえ見られるだろう』
『そ、そうか…そうですよね!黙っていれば、結ばれてもいいのよ』
『籍さえ入れないならば真似事としての結婚式も可能だしな、まぁ後に多少書類関係で面倒かかるが…』
『そのくらいなら十分ですよ!私…やってみます!』
「とまぁ…そんなわけだ、私のアドバイスを素直に受け止めて、彼女はめでたく思いを遂げたわけだな」
「な、なんて非道徳的な事を言いますの!!」
「ちなみに、何となく思いついた提案なので…実際に通用するかの責任は私はもてない」
「しかも無責任ですの!」
「というわけで興味本位に、こうやって観察しているわけだよ」
「きらはちゃん…幸せそうですけども、キサは複雑ですの〜はっ!」
「どうした?」
「きらはちゃんの初めてで流した血の染みが付いたシーツ…お宝に欲しいですの!」
「…君も少しは自重したまえ」
とまぁ、そんな感じで彼らは結ばれた…
そして数ヶ月の時が流れる。
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「あんっ!あぁ…お兄ちゃん…もっと!」
「きらは…また出すよ!今度は…お尻に!」
ドブゥ!ドブドブ…
「あぁぁ───────っ!お兄ちゃんの精子…きらはのお尻の中に入ってる…あぁ」
あれからも、この桐原兄妹は夜な夜な関係を持ち続けていた、
痛みも無くなり素で快楽を感じられるようになったきらはは、より卑猥な行為まで望むようになり
二人の関係はより深い淫らなものへ変化している…
「お兄ちゃん、今度は束縛プレイてのしない?きらはね…ちょっと興味あるの」
「え…ちょっと休ませてよ、今日だけでもう4回目なんだけど…」
「ぶ〜!駄目、若いんだから、もっと出せるでしょ、お兄ちゃん!」
「それに、今はあまり無理しない方がいいと思うんだ、ほら…きらはの身体は今が大事な時だろ?」
「そうだけど…この程度、大丈夫だもん」
だが変化は関係だけでは無かったようだ。
話し終えると有人は神妙な目つきで、その妹のある箇所を見る。
「…それにしても、そのお腹…だいぶ目立つようになってきたね」
「うん…この中に居るのね、お兄ちゃんときらはの赤ちゃん」
「そうだよ…僕達の子がね」
そう…きらはは兄の有人の子を身篭ってしまってたのだ、彼女の望んだ通りに…
有人は複雑な心境でそのお腹を膨らませた妹を見る、同時にその…幸せそうな表情の妹を。
「お兄ちゃん、もしね…この子が女の子なら、もう名前決めてるの」
「え?」
きらはは、自分のお腹を優しく摩りながら、その決めたいずれ生まれる赤子の名を口にした。
「『ありす』!平仮名の『ありす』…いいでしょ?」
屈託のない笑顔で微笑む彼女と、その兄がこの先に本当に幸福の未来があるのか、
それは今はわからない…だが、それでも今現在なら…
「幸せ…だよね、お兄ちゃん」
「ああ、そうだね…きらは」
【おしまい】