投下します。
陵辱スレ用に書いたSSですが、プロローグがわりのラブラブのパートが長くなり過ぎたので、前半部分だけこちらに。
447 :
さくらの夢:2006/06/25(日) 22:51:11 ID:4v0uS+mY
菜月は素直で可愛らしい。とてもいい子だ。
さくらも菜月のことは好きだ。
菜月が何か失敗したり、子供っぽいことを口にすると、明るい笑い声が起きる。菜月が無邪気に甘えてくると、つい顔がほころんでしまう。
菜月が加わってから、ボウケンジャー全員の雰囲気が明るくなった。
だから何も気にならない。気にしていない。
そう思っていた。
菜月が真墨と顔を寄せ合ってクスクスと笑う。蒼太のパソコンのデータを誤まって消してしまって、蒼太が苦笑いをする。
チーフが夢中で古文書に見入っていると、菜月が後ろからチーフに抱きついて邪魔をする。チーフが古文書のことを菜月に説明してやる。頷きながら菜月がチーフの膝の上に乗る。
いつものことだ。いつもの菜月だ。いつもの無邪気で可愛い菜月。
さくらは、そう自分に言い聞かせる。
読んでいたファイルから目を上げて、さくらはチーフの方をチラチラと見る。菜月が入れてくれたココアに口をつける。いつもは甘いココアが、今日は苦い味がする。
チーフが菜月の肩越しに手を伸ばして古文書の一箇所を指差す。菜月の小さな身体がチーフの身体に密着する。
菜月がチーフの言葉に何か答える。菜月が可愛い目で、感心したようにチーフを見上げる。
チーフが照れ笑いをする。でも少し得意そう。親しげに菜月の額を小突く。
菜月が笑いながら逃げようとすると、チーフも笑顔を浮かべて菜月の手を掴んで引き止める。
もう一度菜月がチーフの膝の上に座りなおす。
にぎやかで明るくて、小鳥のように落ち着きのない菜月。
いつもの菜月だ。
だから、そう、どうってことはない。気にならない。
なんとか目をそらそうとする。カップに残ったココアを飲み干す。
読みかけたファイルに意識を向けようとする。だが、さくらの視線は、自然にチーフの方に向かう。
チーフの手が菜月の腰に置かれている。
さくらたち全員にとって、菜月は可愛い妹みたいなものだ。だから、チーフのあの手には、何の意味もない。
448 :
さくらの夢:2006/06/25(日) 22:51:51 ID:4v0uS+mY
温かいココアが胃の中に入ると、さくらの身体が何だか熱くなる。さくらの頭の中も、なんだかポカポカと温かくなって、冷静でいられない。
菜月が古文書を指で摘んで何か言う。チーフが笑って菜月の頭を撫でる。
嬉しそうな菜月。
菜月がニコニコ笑う。
甘えるようにチーフに言った言葉が、さくらにもはっきり聞こえる。
「チーフ、ご褒美にチューしてください!」
チーフが笑う。
「菜月ちゃんの頼みならしょうがないなあ」
チーフは、いつから菜月のことをちゃん付けで呼ぶようになったんだろう?
チーフが菜月に顔を近づける。チーフの後頭部が視野をさえぎり、さくらからは見えない。
見ているさくらは何も考えられない。さくらの胸が高鳴り、頭の中がカーッとなる。
菜月の甘え声が聞こえる。
「ダメですよチーフ、チューは、ほっぺたじゃなくて、ほらここ。菜月の口! はい、チューッ」
イラッとした。ホットココアで熱くなった身体が、さらに一段と熱くなったような気がした。
二人ともいい加減にして!
さくらは読みかけていたファイルを乱暴に閉じる。閉じたファイルでデスクを叩き、聞こえよがしにバンッ!と大きく音をたてる。立ち上がって、チーフと菜月を睨みつける。
部屋の全員が動きを止めて、さくらの方を見る。
「静かにしてください! 待機時間とはいえ、いまも勤務中です。菜月。ふざけるのもいい加減にしてください。チーフが迷惑しているのがわからないんですか?!」
さくらがピリピリした声で言う。
449 :
さくらの夢:2006/06/25(日) 22:52:52 ID:4v0uS+mY
菜月が拗ねたように頬を膨らませる。
「だってチーフだって……」
チーフが菜月の言葉をさえぎって、とりなすように言う。
「いや、さくら、俺は大丈夫、迷惑してないから」
菜月をかばうチーフに、さくらが言う。
「チーフもチーフです。菜月を甘やかしすぎです」
菜月が言い返す。
「そんなことないもん、だいたいさくらさん……」
チーフが慌てて菜月の口を塞ぐ。すばやく菜月と目を合わせて、何ごとか囁き合う。菜月がチーフの耳に口をつけて何か言う。二人で頷き合う。
あてつけがましいヒソヒソ話が気に入らない。
「なにコソコソ話しているんですか!」
チーフが首をすくめてから、さくらに向き直る。とってつけたような笑いを浮かべて言う。
「いや、悪かった、さくらの仕事の邪魔だったかな。菜月、ラウンジに行って続きを話そう」
チーフが立ち上がって古文書をたたむ。膝の上から菜月を下ろして、菜月の肩をやさしく叩く。
チーフがそんなふうにさくらの肩に触ってくれることはない。
さくらの苛立ちに切なさが混じる。突き刺すような声でチーフに言った。
「チーフ、気を使っていただなくて結構です。私が資料室に移動します。ちょうど調べたいことがありますから。こことは違って資料室は静かですし。チーフは菜月とお二人で、どうぞごゆっくり」
いつも冷静なさくらからは想像もつかないイヤミっぽい言葉に、蒼太と真墨が顔を見合わせている。
いたたまれなくなって、さくらは、足早に部屋を出た。
さくらの背中でドアが閉まる間際、菜月の声が聞こえた。
「チーフゥ、さくらさんたら、わたしにシットしてるんですよ〜。ねえ、チーフ、それって、わたしのほうがカワイイからですよねぇ?」
普段の無邪気な菜月とも思えない、棘のある声だった。
450 :
さくらの夢:2006/06/25(日) 22:53:55 ID:4v0uS+mY
資料室でさくらは、力なく調査机の椅子に座り込んでいた。机に肘をついて、ため息を繰り返していた。
私、なんであんなこと言ったんだろう? あんな、神経質で、ヒステリックで、イヤミっぽくて、独りよがりなことを口に出してしまうなんて。
自己嫌悪の苦い味を噛み締めながら、俯く。
勢いに任せて部屋を出たせいで、ファイルを持ってくるのを忘れた。だから目的だったはずの調べものはできない。
ファイルを取りに戻らないといけない。でも、気まずくてできない。
私って、ほんとダメな人間だ。
心が狭くて、余裕がない。
つい苛立ちに押し流されてしまった。仲間たちにイヤな態度をとってしまった。
"クソまじめで面白みのないさくらさん"
これで菜月に嫌われてしまった。
いや、でも菜月なら、すぐに忘れて、またいつもの通り無邪気に接してくれるに違いない。こんどお詫びに、ケーキでもご馳走してあげよう。
でも、チーフはどうだろう?
"冒険を楽しむ余裕のない、心の狭いオンナ"
そんなふうに思われてしまったんじゃないだろうか?
きっとチーフは、未知の冒険や神秘に無邪気に聞き入ってくれる菜月のような女の子のほうが好きなんじゃないだろうか?
たしかに菜月といるときのチーフは楽しそうだ。さくらの前では見せたことのないような、「男の子の表情」を見せている。菜月が来てから、チーフの笑い声をよく聞くようになったような気がする。
そういえば最近、菜月とチーフが二人で何か話しているのをよく見かける。
451 :
さくらの夢:2006/06/25(日) 22:54:44 ID:4v0uS+mY
「チーフ……」
そっと口に出す。
古文書を見ながら菜月と話していたチーフは、やっぱり楽しそうだった。私と話しているときとは、全然違って見えた。
私は、チーフの楽しい時間を邪魔してしまったのだろうか?
チーフは、私の言葉をやりすごすように作り笑いでごまかしていた。菜月とヒソヒソと、いったい何を話していたんだろうか? あのヒステリー女とか何とか?
被害妄想だろうか?
チーフがそんなこと言うわけがない。
でも、口にしないだけで、そう思っているかも。
口の中に苦い味が広がる。
私って、本当にダメな女……
さくらは、右手で髪の毛をかきむしる。肘を机についたまま両手で頭を抱えるようにして、目を瞑って下を向く。
深呼吸しようとしたら、身体が震えて声が漏れそうになった。
私、どうしちゃったんだろう? 自制心だけは取り柄だったのに。ほんとうに、ダメになってしまった。
その原因はわかっている。
チーフ……
どうして何も気づいてくれないんですか?
どうして私の方をもっと見てくれないんですか?
やっぱり私は、つまらない女ですか?
「チーフ……」
小さな声で祈るようにそう言った途端、チーフの声が聞こえた。
「さくら。どうした?」
一瞬、幻聴かと思った。さくらの想像の中で、チーフの幻が慰めているのかと思った。
すぐに正気に戻った。はっと顔を上げて振り返る。
チーフが立っていた。
「さくら、忘れ物だぞ。これ、必要なんじゃないか?」
チーフは、さくらが置き忘れたファイルを右手に持って、いつもの自信に満ちた笑顔でこちらを見ている。
さくらは、乱れた髪の毛を慌てて直す。表情を取り繕って、冷静な声を装う。
「チーフ、わざわざすいません」
立ち上がって、チーフからファイルを受け取る。すぐに目を伏せる。
452 :
さくらの夢:2006/06/25(日) 22:55:23 ID:4v0uS+mY
「どうした、さくら。疲れてるのか? 今もぼんやりしてたみたいだし」
チーフの声は、いつもと同じで、明るく生き生きしている。
さっきのさくらの態度を気にしている様子はない。
それだけにさくらは逆に、後ろめたく感じてしまう。
「いえ。チーフ、大丈夫です。その……」
なんだか言い出しづらくて、言葉を途切らせる。
さっきのこと謝らないと……
さくらは急に思い当たる。
チーフは、さくらの疲れを気遣ってくれている。
チーフが気遣ってくれているのは、さくらの身体のことだけではない。
疲れのせいにして、プライドの高いさくらが謝りやすくしてくれているんだ。さっさと謝ってしまって、さくらが罪悪感を感じずにすむように。
さくらは顔を上げて、チーフの顔を見つめた。
「チーフ、さっきはすいませんでした。私……」
チーフの思いやりに乗って、疲れたせいになんてしてはいけない。
ちゃんと謝ろう。
それから、ちゃんと話そう。どうしてあんなにイライラしてしまったのか。
ごまかさないで、ちゃんと言おう。
今が、そのときなのかもしれない。
はっきりと、話すべきときだ。
「私……さっきチーフや菜月に言ったこと……」
さくらは心の中で自分を励ます。
さあ、言うのよ。
私、菜月に嫉妬してたんです。私、チーフのことが好きだから。
……だめ。言えない。
「……さっきの私、大人げありませんでした。チーフにいやな思いをさせてしまいました。資料の分析がうまく行かなくて、ちょっとイライラしてたんだと思います。菜月、怒ってませんでした?」
453 :
さくらの夢:2006/06/25(日) 22:56:04 ID:4v0uS+mY
さくらは心の中で自分を罵る。気持ちがチーフにばれないように、自分に対する溜息はなんとか飲み込む。
勇気を奮う大事なチャンスを逃したことを、後で悔やむだろう。きっと今夜はいろいろ後悔する。
でも今は……今は、こんなふうにしか言えない。今はまだ、チーフに向き合う勇気が持てない。
そもそも、冒険のことしか頭にないこの人に、私の気持ちが伝わるなんて思えない。
チーフにとって、私の気持ちはわずらわしいだけだ、きっと。
だから、これでいいの。
謝りながらさくらは、チーフに頭を下げた。これでチーフの顔を見なくてもすむ。
顔を上げると、チーフの笑顔が引っ込んでいた。さくらが見たことのないような静かな表情に、驚いた。
「いや、本当は、謝らないといけないのは俺のほうだ」
「そんなことないです。私が大人げなくて……」
私は、大人げないだけでなく、勇気もないから……。
さくらは、ため息が出そうになるのをもう一度こらえる。
「そういうことじゃないんだ。実は、あれは、菜月とわざと騒いでいたんだ……」
チーフが申しわけなさそうにするので、かえってさくらは気が引ける。
「チーフ、気を使ってもらわなくていいんです。わざととか、そんなんじゃなくて、菜月はあんな子ですし、ふざけるのはいつものことです。私のほうこそ、普段は気にならないのに、今日に限ってこんなにイライラしてしまったのが、恥ずかしいです」
「そうじゃない。気を使ってるとかじゃなくて、本当に、菜月と前もって……」
「え?」
前もって?
さくらはやっと、チーフが何か別のことを言い出そうとしているのだと気づく。
チーフはいったん口をつぐむ。さくらのほうをじっと見つめる。
なんだかドキドキしてしまって、さくらは目をそらす。チーフが再び話し始める。
「その、菜月に言われて……いや、そうじゃないな、大事なのはそんなことじゃない」
「チーフ?」
「実はな、さくらの前でわざと、おれと菜月がじゃれて見ようって、そういう話で……」
「イタズラ……だったんですか?」
「いや、イタズラって言うか……たしかに、イタズラなんだが……」
「?」
チーフがまた言葉を切る。
454 :
さくらの夢:2006/06/25(日) 22:56:39 ID:4v0uS+mY
こんな回りくどい話し方、チーフらしくない。
「チーフ、よくわからないんですが? その、どういうことですか?」
いぶかしそうにさくらは聞き返す。さくらの真剣な表情を見て、チーフが照れたように頭の後ろを掻く。
「さくら。はっきり言うよ。おれ、さくらのことが好きなんだ」
さくらの頭が真っ白になった。
「でも、さくらがどう思っているかわからなくて。菜月は、さくらも俺のことが好きだって言うんだ。でも、とても信じられなかった。
菜月が、『さくらさんの前で菜月といちゃついて見せたら、きっとさくらさんはヤキモチ焼くから』って言うから、つい話に乗ってしまったんだ。
でも、さくらが真面目に調べ物してたのを、本当に邪魔してしまったみたいだな。
さくらの気持ちを知りたくて、つまらないことでさくらを煩わせてしまった。申しわけない。情けない。謝りたい。
だいたい、わざといちゃついて好きな女の反応を見るなんて、そんな男、きっとさくらは嫌だろう?
俺もさくらのことが好きなら、さくらにふさわしい男にならないとな。だから、正直にもう一度言うよ。おれ、さくらのことが好きだ。
ああ、言いたいこと言えてすっきりしたよ。言ってよかった。
……あれ? さくら? どうした?」
さくらには、チーフの言葉は、半分ほどしか頭に入らなかった。
信じられない。チーフが私のことを?
嬉しかった。
夢のようだった。
まさか、私のチーフへの気持ちがかなうことがあるなんて、思いもしなかった。
チーフは、きっと私みたいなくそ真面目でつまらない女のことは嫌いだと思っていた。
さくらの目に涙が浮かぶ。
ダメよ。人前で泣くなんて。私らしくない。
でも、チーフの前でなら、いいかもしれない。
チーフの顔を見たいのに、涙で曇ってよく見えない。
455 :
さくらの夢:2006/06/25(日) 22:57:19 ID:4v0uS+mY
さくらの涙を見てチーフが慌てている。
「さくら? どうした? ゴメン。驚かせたかな? 急にこんなこと言って。そんな、イヤだったら、それでいいんだ。俺は言いたいこといえてすっきりしたから。気にしないで」
チーフのばか。
女心もわからないんですか?
チーフって、本当に冒険のことしか知らない人なんだから。
でも、私も同じ。
私も、何もわかってなかったんだ。
こんなにチーフのことが好きで、毎日見てるつもりだったのに、チーフのこと、何も見てなかった。
ばかみたい。
でも、うれしい。
さくらの様子に戸惑って、チーフがまだオロオロしている。
あ、私、まだ何も答えてないからだ。
さくらの頬に微笑が浮かぶ。
さくらは、ほんのりと顔を赤らめて、顔を伏せる。
「チーフ……嬉しい。私も、チーフのことが好き。チーフ。本当に、いいんですか、私みたいな女で……?」
チーフははっとして、すぐに勢いよく答える。
「もちろんだよ。おれはさくらが好きなんだ」
何度聞いても、素敵な言葉だった。
「チーフ、私……私も……」
なんと言っていいのかわからなかった。
さくらはチーフに抱きついた。
チーフは一瞬驚いたように身をこわばらせるが、すぐにさくらの背中に手を回す。
さくらはチーフの胸に顔を押し付ける。
こんなふうにチーフの身体を感じることができるなんて、幸せ。
456 :
さくらの夢:2006/06/25(日) 22:58:33 ID:4v0uS+mY
さくらがチーフの胸元で顔をあげると、チーフが唇を重ねてきた。
「ンッ!?」
そんなつもりはなかったのでさくらは驚く。だが、チーフの暖かい唇に包まれ、舌で口元をつつかれると、さくらは目を閉じる。チーフの舌が大胆にさくらに口の中に侵入してくる。
さくらは驚いて目を開けるが、チーフの舌がさくらの舌に絡んでくると、再び目を閉じる。
チーフは大胆で遠慮しない。熱くて力強い。
チーフらしいキスだった。
チーフが唇を離す。
さくらが目を開けて、チーフに笑いかける。
チーフも笑いかけてくれる。
もう一度チーフがキスをしてくる。さくらがそれに答える。
チーフが強くさくらを抱きしめる。さくらもチーフの背中に回した腕に力を込める。
チーフはまたいったんキスを止めて、さくらの胸に右手を伸ばす。
「イヤです、チーフ。ダメです」
さくらの抗議の言葉はキスでさえぎられる。
チーフの手のひらが、ジャケット越しにさくらの胸の膨らみを包み込む。反対側の手がさくらのお尻を触る。それを避けようとさくらが腰を捻るが、いたずら好きなチーフの左手は、今度はスカートの裾から侵入する。
イヤ。チーフ、そんなところ触らないでください。恥ずかしい……
唇を塞がれているので、さくらの抗議は「ンフン」という声にしかならない。
チーフの指が、太ももに触れる。ショーツのラインに沿ってくすぐる。
こそばゆくてさくらは腰を揺さぶってしまう。
チーフの右手は、さくらのジャケットのファスナーを下ろして、シャツの上から胸の膨らみを掴みとる。
457 :
さくらの夢:2006/06/25(日) 22:59:08 ID:4v0uS+mY
やっとチーフのキスから逃れて、さくらが言う。
「チーフ、そんなところ触らないでください。今はまだ」
「『まだ』?」
チーフがさくらの言葉を反復するのを聞いて、さくらは、自分が言いかけた言葉の意味に気づく。顔が真っ赤になる。
「……いやだ、恥ずかしい」
チーフの胸元で、両手で顔を覆う。
チーフの前で、こんな女らしい仕草をするのは、初めてかもしれない。
そう思うと、ますます恥ずかしくなる。
そして、こんな女らしい瞬間を味わえている幸せを噛み締める。
「この後で、もっと触らせてくれるって意味なのかな? さくら?」
チーフは、さっきまでさくらの気持ちがわからなくて慌てていたくせに、今では自信ありげな声音でからかう。
「そんな、イヤです。恥ずかしい。チーフったら、もう」
そんなやり取りの間もチーフは、さくらの頬や首筋に口づけをし、さくらのお尻をやわらかく撫でる。
さくらが、身体をくねらせる。
「チーフ、ねえ、もうやめてください」
チーフはさくらの言葉を無視して、さくらの肩を抱いて床に座らせる。
「ダメです、チーフ」
口ではそう言うのだが、さくらは逆らわない。チーフと気持ちが通じ合ったこの幸せな時間を、終わらせたくない。
チーフがさくらのジャケットを脱がせ、シャツの裾をめくりあげようとする。
「え? チーフ、そんな?」
チーフの唇がさくらの唇を塞ぐ。
さくらの拒絶を封じるときの、それがチーフの常套手段のようだ。
チーフの癖。覚えましたからね。
なんだか嬉しい。
これからも、これまで知らなかったチーフの癖を1つ1つ知っていくことになるんだ。
でも、チーフったら、すこしイタズラが過ぎますね。
今日は特別な日だし、少しくらいなら大目に見てあげますけど。
さくらは、シャツの裾を押さえつけていた自分の手から力を抜く。さくらの許可が下りたとわかると、チーフはキスをやめて、さっさとさくらのシャツを脱がせてしまう。
458 :
さくらの夢:2006/06/25(日) 23:00:10 ID:4v0uS+mY
下着姿の上半身が露になって、さくらは慌てる。シャツの裾から胸を触られるのは仕方がないと諦めたけれど、資料室で服を脱がされるなんて、思いもしてなかった。慌てて両腕で胸元を隠した。チーフを睨むふりをする。
「ダメです。チーフ。ここ、基地の中ですよ。もう止めましょう」
かまわずチーフは、さくらの首の根元や肩先にキスをする。
チーフは、キスをすればさくらが抵抗を諦めると思っているらしい。
チーフって、単純ですね。
でも私、その単純な手に引っかかってしまいそう……。
もうさくらは一度言った。
「ダメです。チーフ」
「さくらのことが好きなんだ」
「私もチーフのことが好きですよ」
自然に、そんな言葉が出る。言ってしまってから、顔が真っ赤になる。
チーフがじっとさくらを見つめる。
さくらが見つめ返す。
ああ、チーフ……
笑みが浮かぶ。二人でぷっと吹き出した。
「大好きなさくらのことを、もっと感じたいんだ」
そう言ってチーフは唇を重ねてくる。
またキス。
もうチーフったら。
チーフは唇を離そうとしない。
さくらが呆れるくらいしつこく舌を絡ませて、キスを味わおうとする。
ためらうさくらの気持ちをほぐすように、さくらの舌を絡み取る。
いつのまにか、さくらもチーフの舌を吸い返している。
さくらはチーフの背中に腕を回して、チーフにしがみつく。うっとりとチーフとの時間を味わう。
459 :
さくらの夢:2006/06/25(日) 23:00:51 ID:4v0uS+mY
気がつくと、さくらの背中に回ったチーフの手で、ブラのホックを外されていた。
チーフはゆっくりとさくらを床に押し倒し、右手でブラのカップをずらしてさくらのオッパイを触る。
「ンング」
さくらが抗議の声を上げる。
かまわずチーフは、さくらの乳房の膨らみを手のひらで味わう。
「チーフ、ずるい。勝手に脱がせて」
チーフは答えない。いきなりさくらの右の乳首にキスをする。
「キャッ」
そのまま乳房を舐め始める。
「チーフ。ダメです。もうっ。さっきからダメだって言ってるじゃないですか」
「冒険者の心は誰にも止められないよ」
その子供のような言い訳がいとおしくて、さくらは笑い出してしまう。
「もうっチーフ。何言ってるんですか。ダメです。こんな場所で。ここどこだと思っているんですか? それに、今は勤務中」
「大丈夫だ。誰も入ってこないようにしてあるから」
「そういう意味じゃないです。チーフ。わかってるんでしょう? ああ……キャッ」
チーフの舌は、ゆっくりと乳房の根元から何度も掃き上げて、さくらの身体に期待感を植えつけた後で、ころあいを見計らって乳首をつつく。さくらが思わず声を上げる。
「アンンッ。ダメ。チーフ」
反対側の乳首を指でつままれて、くすぐられる。
「ンンッ」
長い間味わっていなかった男からの刺激に、さくらは自分でも意外なくらい、敏感な反応をしてしまう。
チーフは、胸を触りながら、胸元からわき腹へと舌を這わせる。
「やん。チーフ」
「ふふふ。さくら。かわいい。大好きだよ。いつも肉体を酷使しているのに、こんなに綺麗な肌をして」
そんなふうに囁かれて、さくらはうっとりとなる。
さくらは、資料室の床に身を横たえたまま、愛するチーフにされるがままになる。
460 :
さくらの夢:2006/06/25(日) 23:01:29 ID:4v0uS+mY
さくらの身体は、上半身は裸だが、下半身はショーツもスカートも身に着けたままだ。ブーツだって履いたままだ。
その下半身に、チーフの手が伸びる。太ももをそっと撫でる。
くすぐったくて、太ももをこすり合わせる。
両太ももの間に、チーフの手が割り込んでくる。やさしく暖かく、チーフの手が太ももを愛撫する。
「ンフン」
さくらが、ため息をつく。
さくらのへその周りを舐めていたチーフが顔をあげて、さくらの顔を見る。
チーフがいたずらっぽく笑う。
さくらは、桃色にくすんだ表情でチーフを見返す。
「ウフン。チーフ」
凛々しい美貌に官能の色が差している。さくらはもう、抵抗の言葉を口にしていない。
さくらには思いも寄らないことだったが、菜月の仕込が効き始めている。
さくらが飲んだココアには媚薬が入れてあった。真面目なさくらに火種を仕込むための、小悪魔菜月の仕掛けだ。
さくら相手ではあまり効いていないように見ていたのだが、やっと理性を麻痺させ始めたのかもしれない。
さくらの気持ちに駄目押しするように、もう一度チーフが言った。
「さくら。かわいいよ。愛してるよ」
「うふふ。チーフったら」
憧れていた男性に優しく囁かれて、冷静にいられる女はいない。
チーフの指がさくらの股間を、ショーツ越しにそっと押さえる。
「さくらは、俺の宝物だよ。こんな身近なところにプレシャスがあったなんて」
囁くチーフの指に力がこもる。ショーツに沿って指を上下に動かす。
そっとさくらの胸元に口づけをする。
チーフの甘い言葉、チーフの優しい愛撫、それに菜月の一滴の媚薬があいまって、さくらの下半身は温かく官能に包まれ始める。
さくらは、チーフの指の動きにあわせて、無意識のうちに、かすかに腰をくねらせる。
「ンフン……もう、チーフ、そんなお世辞言っても、なにもあげませんからね」
「お世辞なんかじゃないよ」
チーフは、さくらの気持ちを解きほぐすために、愛の言葉を囁き、指を動かし続ける。
じんわりとさくらが濡れ始める。
「ウソ。じゃあ、チーフの好きな冒険と、私と、どっちが好きですか」
「もちろんかわいいさくらのほうだよ」
461 :
さくらの夢:2006/06/25(日) 23:02:06 ID:4v0uS+mY
チーフの指が、濡れたショーツ越しに、さくらの割れ目を探り当てる。ショーツをつまんで、布地でさくらのアソコを刺激する。
「アンン……そこ、触んないで……ンン……もう、チーフが冒険より私が好きだなんて……そんなわけありません。チーフ、私を喜ばせようとして嘘をついてます」
チーフを困らせるように甘えながら、さくらは小さく腰を揺らす。両太ももをこすり合わせて、チーフの指の刺激を噛みしめる。
周りのことは何も見えなくなっている。ここが基地の資料室の中だということも忘れてしまっている。まだチーフに身体を許すつもりはなかったのに、なんだかもうどうでもよくなっている。
さくらが今感じているのは、チーフだけ。
チーフとの二人きりの時間。チーフがさくらを愛してくれているということ。さくらがチーフを大好きだと言うこと。
優しいチーフ。ステキなチーフ。キモチいい。
さくらは幸せと噛みしめ、快感を味わう。甘い吐息をつく。
「嘘なんかついてないよ」
チーフが真剣な顔でさくらを見つめる。
見つめられたさくらが、顔を赤らめて、目をそらす。
「本当? うれしい……」
「だから、さくら。俺を受け入れてくれるかい?」
さくらはこくりと頷く。
「もちろんです」
「ありがとう。それじゃあ早速見せてもらうよ。さくらの宝物」
「え?」
チーフがさっと、さくらのショーツをむしりとる。さくらの綺麗な足から、ブーツと一緒にショーツを奪い去る。
「え? チーフ?」
さくらは慌てて太ももを閉じ合わせる。めくり上げられていたスカートの裾を左手で押さえて、大事な場所を隠す。
チーフはさくらの太ももの間を優しく撫でる。さくらの乳首をまたかわいがり、さくらの目を見つめる。
「チーフ、そんな……アンン」
暖かくなったさくらの身体は、チーフに触られると敏感に反応する。
「俺を受け入れてくれるんだろう?」
「チーフ、そんな……」
そんな意味じゃなかったんです。チーフの気持ちを受け入れたって言うつもりだったんです……。
だが、チーフの熱い瞳に見つめられると、言いよどむ。
462 :
さくらの夢:2006/06/25(日) 23:05:38 ID:xY7ZT7OK
「俺のことが嫌いなのかい?」
そんなこと聞くなんてずるいです。
「もちろん大好きです」
「それじゃあ、愛し合おう」
「でもチーフ……」
またキスで言葉をさえぎられる。いったん唇を離して、こう囁く。
「さくら、好きだよ」
さくらを喜ばせるように暖かいキスを注ぎ込む。
チーフ、卑怯です。私の弱みにつけ込んで。チーフに好きだって言われたら、逆らえるわけありません。
心の中でさくらはそうこぼす。でも、全然いやな気持ちはない。
さくらは目を閉じた。体から力を抜いた。
それを感じ取ってチーフは、さくらの下半身へ向かう。おざなりに股間を隠していたさくらの左手をのけ、ユニフォームのミニスカートをめくり上げる。
「イヤです。こんな明るいところで」
「恥ずかしがることないよ。さくらのアソコは、とってもきれいだよ」
「もう、チーフったら、なんてこと言うんですか!」
上品なさくらは、明るいところで自分の性器の感想を男から言われたことなんてない。
慌てて両手で股間を隠そうとして、チーフにさえぎられる。さくらが余計なことをする前に、チーフは割れ目に沿って舌を這わす。
「アン。チーフ、そんな、恥ずかしいです」
さくらは両手で顔を覆って恥ずかしがる。かまわずチーフは、唾液をクリトリスに塗りつける。
「ンン」
さくらはビクリと身体を震わせる。
「感じやすいんだね」
「もう、チーフぅッ!」
さくらはチーフをたしなめる。イヤらしくからかわれても、さくらは、始まった行為は拒まない。
あの真面目なさくらが、基地の中で、こんなにあっさり身体を差し出すなんて、誰にも思いも寄らなかったことだ。
さくら自身、こんなに感じてしまうなんて信じられない。
きっと相手がチーフだからだ。
そう思うと、ますます身体が熱くなる。チーフへの愛が溢れ出てくる。
463 :
さくらの夢:2006/06/25(日) 23:06:20 ID:xY7ZT7OK
「チーフ、好きです」
今度はさくらも照れずにそう言えた。
「フフフ。この後、もっと俺のことが好きになるよ」
優しくゆるやかな刺激を続けていたチーフが、大胆に指を入れてきた。割れ目の中は激しくかき回す一方で、敏感なクリトリスは繊細に刺激する。
「アン。チーフっ、ンアン」
急激な緩急に、さくらの官能が一段持ち上げられる。
チーフは、さくらの身体が待ち侘びていた刺激を先回りして与えてくれる。
こんなに感じるのは初めてだった。
こんなに欲しくなったのは初めてだった。
こんなに切ない気持ち……
「ねえッ、チーフ。ンンッ」
チーフに告白されたのは、ほんのついさっきのことだ。
それとももう、何時間もチーフと二人でいたんだろうか?
チーフのことが好き。
チーフともっと愛し合いたい。
チーフは、どうしてまだこんな遠いところのいるの?
「チーフ。チーフ。アアン」
なんて言えばいいの? チーフに来て欲しい。
でも、そんなこと言えない。
「アアン、ねえ、チーフンン」
さくらは、くり返しチーフを呼ぶ。
「なんだいさくら?」
チーフはわざとらしく、手を止める。無意識のうちにさくらは腰をチーフに押し付けてしまう。
イヤだ。はしたない。
「ねえ、チーフ。お願いです」
なんて言えばいいの? 私、そんなはしたないこと言ったことない。
チーフにばかにされるんじゃないかしら?
淫らな女だと思われたくない……。
464 :
さくらの夢:2006/06/25(日) 23:07:04 ID:xY7ZT7OK
両手を伸ばしてチーフの腕にしがみつく。
「チーフッ!」
「欲しいんだね?」
さくらは頭を前後に揺らして頷く。はらりと長い黒髪が、潤んだ瞳にかかる。
「何が欲しいの?」
「チーフ。お願い」
インターバルを置いた後でチーフがまた指でくすぐる。初々しいクリトリスが、チーフの指に耐えられそうにない。
「アアン。ダメ。ねえ、チーフ」
「入れて欲しい?」
イヤ。恥ずかしい。
さくらは目をそらす。
「チンポ欲しいんだね」
やだ、チーフ。
「ちゃんと口に出して言ってごらんよ。お上品なさくらの口から」
「欲しいんです。入れてください。チーフ」
ああ。恥ずかしい。でも、もう我慢できないくらい、チーフのことが欲しい。
チーフ。早く。
チーフはニヤニヤ笑いながら、ズボンを脱いだ。
さくらはスカート一枚だけの恥ずかしい姿でチーフに触られていたのに、チーフは服を着たままだった。
なんだかズルイ。
ねえ、チーフ。早く。
「フフフ。かわいいよさくら。ほら、いま行くからね」
チーフがさくらにのしかかる。
「ああ……チーフ……」
さくらは恥ずかしげに顔をそむけて、目を閉じる。
指が遠ざかって寂しくなっていたそこへ、チーフの熱い感触が押し付けられる。
「アンッ」
さくらはの可愛い声は、任務中の冷静な声とは大違いだ。。
465 :
さくらの夢:2006/06/25(日) 23:07:41 ID:xY7ZT7OK
チーフがゆっくりと押し入ってくる。
痛みを想像して、さくらは身構える。
最初は抵抗感があって、さくらも強い圧迫を感じる。
だが、予想していたような痛みや違和感はなかった。一度沈み始めると、すっかりと潤んださくらの内壁は、絡み付いて招き入れる。
男が入ってくるときに、最初からこんなに濡れていたことは初めてだった。
あまりのスムーズさに、さくら自身が驚いている。
まさかあの無邪気な菜月が、ココアに妙な薬を入れたせいだなどとは夢にも思わない。
きっと、さくらがチーフのことをこんなに好きだからだ。チーフも同じくらいさくらのことを好きだからだ。
うれしい。
その喜びは、さくらの反応を高める。さくらの内壁がチーフのモノをしめつける。さくらはより深くチーフを感じる。
「ンンッ。チーフ」
「おおッ」
チーフが満足そうな声を上げる。
チーフの右手がさくらの太ももの間に入って、遠慮がちなさくらの足をもっと広げる。
そんな格好、恥ずかしい。
でも、チーフをもっと受け入れたい。もっと熱く感じたい……
さくらはチーフが深く押し入れるように、腰を浮かせる。チーフが促されるままに、すらりと伸びた脚を広げる。
「アンッ」
「ふふふ。やっとさくらと繋がったぞ」
チーフの口調が普段より少し乱暴なのが、オスの香りがしてなんだか刺激的だ。さくらも、普段の気丈なさくらから、女に戻れたような気持ちになる。
チーフが腰を動かし始める。
「ンフン」
ほんのちょっとの動きでも、さくらには敏感に伝わる。
チーフのものが、さくらの中で、やけに大きく感じられる。かすかな回転でも、全身をかき回されているように思えてしまう。
「アフン、チーフ、うれしい」
チーフは、すばやく抜き差しを繰り返す。一通り挨拶を済ませた後で、今度は深くゆっくりと押し込んでくる。
466 :
さくらの夢:2006/06/25(日) 23:08:19 ID:xY7ZT7OK
さくらの下半身から熱が溢れ出る。身体中が熱い。伝わってきた熱のせいで、思考も麻痺しそう。
もどかしく首を左右に振る。長い髪が左右に揺れる。腰をくねらせて、チーフに、自分の肉をなじまそうとする。1ミリだって隙間ができないよう、チーフを感じていたい。
「フフフ。普段のさくらともおもえないね。いやらしく腰振って」
「アンン。いやです。チーフ。そんな言い方」
わざといやらしい言い方をするのも、チーフの癖なんだろう。
うふふ。これも私の心の中のメモ帳に記録しておきますからね。
そのうちチーフの百科事典ができちゃうかも。
さくらの肉壁が密着してくるのに逆らって、チーフは小刻みにゆすりながら、いったん腰を引く。
さくらがそれを追うように腰を浮かせる。
チーフはさくらの入り口でグズグズとかき回し、壁肉をつつく。
「ンンッ」
さくらは身もだえして、その感触に咽ぶ。
「アアン、チーフっ、好きです。ねえ、チーフ、もっと、ンフッ」
昂ぶらされた官能が、普段のさくらの上品さを押し流す。
「あれ? さくらがそんなことを言う女だったなんてね」
「アンン、もう、チーフ。ねえ、お願いです」
もったいぶったチーフの動きに、さくらも焦れて細い腰を振る。唯一身にまとったミニスカートの裾が、チーフを招くように揺れる。
「そうか。それじゃ、さくら。そろそろ出すからな」
チーフが乱暴に突き入る。そのまま、ピストン運動を繰り返す。
「アアン、チーフ、チーフ!」
さくらも声を上げながら、チーフを貪る。息を合わせて腰を振り、チーフを擦り上げる。
「アアン、ステキ。チーフ、すごい」
熱いペニスに内側から掻き回されて、さくらの身体も官能も、高く突き上げられる。
「おうっ、さくら。さくらこそ、いいぞ。ほら、出る。さくら!」
さくらの中でチーフが一段と膨れ上がる。
「アアンン、チーフ……ンンーッ、うれしいッ」
さくらは自分の内側で、熱い液体が広がるのを感じる。それにあわせてさくらも高みを極めた。