極上生徒会でエロパロpart4

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101奏×聖奈−1
・・・ガチャ

遠くでドアが開く音がする。
頭の奥がズキズキと痛み、聖奈はゆっくりと目を開けた。
「・・・ここは?」
ぼやける視界に飛込んで来たのは見慣れない天井だった。
すぐに自分の部屋でない事が解る。
『昨日の夜はお風呂に入った後、奏に呼ばれて、それから・・・っ!!』
体を起こそうとした時、自分の体の自由が奪われているのに気付いた。
手と足がきつく縛られ荒縄が食い込んでくる。
「おはよう、聖奈」
声のする方に目を向ける。無機質な照明に照らされた奏の姿があった。
顔に冷たい笑みを浮かべながら身動きの出来ない聖奈を見下ろしている。
「ふふ。カワイイ姿ね」
「どういう事なの?!」
聖奈は思わず声を荒げた。徐々に昨夜の記憶が蘇ってくる。
そうだ、奏の部屋に呼ばれて、お茶を御馳走になったところで急に眠くなって・・・。
「そんな怖い顔しないで・・・」
「・・・ひゃあっ!」
奏は聖奈の首筋に指を這わせて来た。
氷の様に冷たい指先の感触に思わず声を上げてしまう。
「私はずっとこの時を待っていたのよ。神宮司の当主になる事を定められた私を笑顔で傍観していたあなたに仕返しするのをね」
「・・・っ!」
―私じゃなくてよかった―
幼い頃に抱いたその感情が心に食い込み胸に痛みが走る。
「あなたは神宮司から逃れたと思っている様だけれど、そうは行かないわ。私がいなければ生きていけないようにしてあげる」
クスクスと無感情に笑う奏を聖奈は心の底から怖いと思った。
102奏×聖奈−2:2006/03/32(土) 01:18:44 ID:lxC1zifp
「大丈夫、脅えないで。やさしくしてあげるわ」
「ひゃんっ!」
奏は静かに囁きながら聖奈の耳元に息を吹き掛け、そのまま舌で耳たぶを舐め遊ぶ。
ぴちゃぴちゃといういやらしい音が聖奈の羞恥心を沸き上がらせる。
「言っておくけど、大きな声を出しても無駄よ。この部屋は私しか入れない様になってるの。だから・・・」
「いやぁ!!」
気持ちいい事をたくさんしましょう、と呟き奏は聖奈の着ていた衣服を強引に剥ぎ取り、聖奈の上に跨った。
ひんやりとした空気に触れた白い肢体が思わずすくむ。
「ふふ、キレイな体ね。うらやましいわ」
「お願い!奏、もうやめて・・・痛いっ!」
しなやかなで冷たい指が柔らかな胸のふくらみに食い込み、聖奈の顔が苦痛に歪む。
奏はそれを満足そうに見つめると今度はそれを胸全体に行う。
奏の指はまるで生き物の様に、聖奈の敏感な所を荒々しく這いずり回る。
「っく!・・・はぁん!・・・やぁん!」
最初は苦痛しかなかったが、徐々に体の奥から快感が襲ってくる。
汗がじんわりと滲み出てきて体が桜色に染まり始めた。
「んあ!や、ぁん・・・んくっ!」
何とか身をよじって刺激から逃れようとするが、その度に荒縄が白い肌に食い込み、新たな刺激となって聖奈を襲った。
103奏×聖奈−3:2006/03/32(土) 01:19:33 ID:lxC1zifp
「あら。聖奈ったら乱暴にされた方がいいのね」
「ちがっ、んっ!・・・・ふぁ・・・ダメっ!んあぁ!」
感度の上がった乳首を舌で持て遊ばれ聖奈の体が大きく震える。
紅潮した体はほんの少し触れられただけでも敏感に反応してしまう。
「ふふ。汗でびしょびしょになって来たわね・・・こちらはどうかしら?」
「いやぁ・・・はずかし・・・んんっ!」
指でショーツ越しに敏感なところをなぞる。
ショーツには汗とそれ以外の液体が滲み、しっとりと濡れていた。
「あらあら。こんなになっちゃって」
「そ、そんな・・・きゃっ!」
奏が乱暴に下着を下ろすと、そこは粘着質の液体で妖しく潤っていた。
「いやぁ・・・恥ずかしい。汚いわ・・・」
「汚れているならキレイにしなきゃダメでしょ。ねぇ?」
瞳に涙を溜めて懇願する聖奈をよそに奏は躊躇いなくそこに口をつけて愛液をすすった。
こぼれた愛液が床に落ち、甘酸っぱい匂いが辺りに漂う。
「・・・ぴちゃ・・・くちゅ・・・ふふ。おいしい」
「ひぁっ!そんなとこ・・・んぁ!や、やだぁ・・・」
自分の秘所から聴こえる水音に顔を真っ赤にさせる聖奈。
しかし、奏の口は容赦なく性感体を刺激し、嫌でも矯声が漏れてしまう。
「あぁぁん!ひゃっ!・・・はぁっ・・・だ、ダメ・・・」
「あらぁ?口では嫌がってるのにこちらは違うみたいだけど?」
奏は顔を上げて不思議そうに聖奈を見る。
奏の口唇は溢れる聖奈の愛液でいやらしく輝いていた。
104奏×聖奈−4:2006/03/32(土) 01:21:33 ID:lxC1zifp
「そろそろこちらも試してみようかしら」
「な、何をするの?きゃっ!」
奏は怯える聖奈を強引にうつ伏せにすると、後ろの谷間を割り開いた。
そこには小さなもう一つの秘所がある。
「そ、そこだけはやめて!・・・あぁ!い、痛いっ!」
愛液を絡ませると、蕾の中に長い指を一気に挿入する。
あまりの痛みに涙がこぼれ頬を伝う。
「かなりキツイわね。でも、大丈夫。すぐによくなるわ。」
「んっ!くっ!・・・い、いたっ!」
しなやかで長い指が聖奈を犯していく。
冷たいそれは聖奈の中を探るように、貫くように、激しくうごめく。
一向に収まる気配のない苦痛に聖奈は悲鳴をあげる。
「まだ痛いかしら?それならこちらの方もしてあげるわ」
奏は妖しげな笑みを浮かべると、空いている手を前の秘所へ進める。
陰核をなぞりながら、二本の指が秘所を貫いた。
「んあぁぁ!いやぁ!」
痛みと快感が同時に聖奈を襲った。突き上げてくる感覚が頭に響き、思考が真っ白になる。
「はぁん!いっ・・・や、やだぁ、おかしくなっちゃうぅ!」
「ふふ。前と後ろを一緒に攻められるってどんな感じなのかしらね」
冷たく微笑みながら、奏は聖奈の頬にキスをすると、そのまま舌を耳元まで這わせる。
いたぶる様な愛撫を繰り返しながら、聖奈に対して静かに囁く。
105奏×聖奈−5:2006/03/32(土) 01:23:44 ID:lxC1zifp
「私が背負った苦しみに比べれば大した事では無いはずよ・・・まぁ、これはいわゆる一つのお仕置きね」
「そ、そんな!ひゃぁん!・・・っあぁぁん!」
左右の指が激しく出し入れされ、その度にクチュクチュといやらしい音が漏れた。
ギリっと、荒縄が更に食い込んでくる。
奥から突き上げてくる痛みと快感に貫かれ、もはや限界寸前だった。
「ふふ。そろそろ、イッてもらおうかしら」
聖奈の限界が近い事を察した奏は指の動きを早めながら、とがりきった陰核を攻めたてた。
「いやぁ!・・・も、もう・・・やめて・・・んあぁぁぁぁぁぁ!!」
激しい快感が全身に走り、大きな矯声を上げながら聖奈は達した。
「あらあら。凄い締め付けね」
満足そうに呟きながら奏はゆっくりと指を引き抜き、指に絡んだ愛液を舐める。
「だけど、これで終りじゃないわ。もっともっとしてあげる」
肩で息をする聖奈を見下ろしながら、奏は再びしなやかな肢体に指を伸ばした
106奏×聖奈−6:2006/03/32(土) 01:25:21 ID:lxC1zifp
その後、数時間に渡り、奏は聖奈をあらゆる方法で攻め立て、その体を凌辱した。
全ての行為が終り、身も心も傷付いた聖奈はただ泣くしかなかった。
「ひっ・・・どうして・・・こんな事に・・・うぅ・・・」
幼い頃に自分は原罪を背負った。いつか、罰が下ると覚悟していた。しかし、親友だと思っていた人からこんなにも重い罰を与えられるとは思いもしなかった。
「ふぅ、流石に私も疲れたわ・・・泣いているの、聖奈?」
着替えを済ませた奏が聖奈の傍にやってきた。
聖奈の髪を梳きながら優しく呟く。
「ごめんなさい。少し、私がやりすぎたわ」
先程とはうって変わったいつもの穏やかな笑みを浮かべる奏。
「奏・・・」
これで解放される、聖奈が安堵の表情を浮かべようとした矢先、あの冷たい指に顎を掴まれた
「次はみなもちゃんも連れてきてあげるから。三人で気持ちいい事をしましょう」
「っ?!」
また氷の様な笑顔を見せる奏。
罪のない最愛の妹が自分への罰によって傷付けられようとしている。聖奈の心が悲鳴を上げる。
「それじゃあ、私はみんなの所に行くわ。戻って来るときには連れて来てあげるから。」
そういい残して奏はドアに向かう、
「待って!みなもちゃんは関係な・・・」

―ガチャン―

聖奈の悲痛な叫びが奏に届く前にドアは閉ざされ、部屋は暗闇に包まれた・・・

107奏×聖奈 作者:2006/03/32(土) 01:28:38 ID:lxC1zifp
以上です。変化球投げといてなんですが直球読みたいですね
108名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 11:31:40 ID:m52DoVO9
GJ
ダーク系は苦手だが、このくらいなら逆に(・∀・)イイ!
109名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 12:27:53 ID:qHtryUdN
GJ!たまにはダークも良いね!
110名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 17:46:31 ID:JWC89n9j
新鮮でいいね。GJ!
111名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 01:52:21 ID:C5zoFdYi
皆さんうまいですねぇ
GJ!です
久遠+聖奈×れいんて誰か書いてくれないんすかねぇ
112:2006/04/02(日) 05:07:56 ID:FMdp6rHR
>>107さん
GJです!!!
丁寧な文章で羨ましいです。

前回、感想を書いて下さった方々、ありがとうございます!
思ったよりも多くの感想があって驚き、とても嬉しいです!

変化球続きと言う事で、王道の奏×奈々穂を書いたのですが、
エロもないし短いし、おまけにCPと言うより奏→奈々穂みたいになってしまい…orz
空いた時間の中で思いついたまま書いてしまったので、若干物足りないかもしれませんが、思い切って投下します!
第十二話「それは雨の日に」の奏バージョンで。
113Everytime,Everywhere・1:2006/04/02(日) 05:10:01 ID:FMdp6rHR

   好きな色や言葉や景色
   胸をはって言えるようになって
   昨日よりも明日の事を
   思うようになってきた


     Everytime,Everywhere 〜奏×奈々穂〜


 幼い頃、私は全てを諦めていた。
 だからいつも、頭の中で空想を広げていた。
 いつか、きっと素敵な毎日が訪れる事をイメージして。
 朝を迎えて、外に出掛けて、時間が経つのも忘れて…。 
 そんな夢のような日々は、現実では簡単じゃない。
 そう分かっていたから、私は全てを諦めるしかなかった。
 だけど、その気持ち次第で、見えるものが変わってくるって、教えてくれたのはあなただった。

 月の第三日曜日。定期的に行われる神宮司の親族会議の日。
 その日は、憂鬱な私の心を映し出したように、雨が降っていた。
 朝、迎えに来てくれた車に奈々穂と一緒に乗り込んで、神宮司の本家へと向かった。
 りのと遊ぶ約束を反古してしまった事は申し訳なかったけれど、こればかりは仕方の無い事だから。
 淋しい気持ちにさせてしまったと落ち込む私を、奈々穂は優しく励ましてくれた。
 他のメンバーがいるから大丈夫だと。
 宮神半島から続く橋を渡って、予定の時間に到着すると、私は直ぐに本殿の方へと案内される。
 離れで待っていると言った奈々穂にお礼の言葉を残して、私は御爺様の待つ場所へと向かった。
 数歩進んだところで、僅かに後ろを振り返ると、離れへ向かう奈々穂の姿を見つめた。
 再び前を向き、先を歩く侍女の背中を見つめながら、私は少し、昔を思い出していた。
 それは、あの頃と変わらない神宮司の家にいるからだろうか。
 それとも、あの頃と少しは違う気持ちになれたからなのだろうか。
 本殿の屋根に降り注がれる雨の砕ける音を聞きながら、私は子供の頃を思い出していた。
 あの日も、雨が降っていた。

 私は今でも忘れない。
 あなたと出逢った、あの雨の日の事を…。
114Everytime,Everywhere・1:2006/04/02(日) 05:11:21 ID:FMdp6rHR

 神宮司に生まれ、神宮司の能力を持つ私には、もはや自由は無かった。
 生まれながらにして、もう人生は決められていた。
 敷かれたレールから外れる事は許されず、逃げ出しても直ぐに見つかる。
 私には選択肢も権限も無かった。
 与えられた命令に従う事しか出来なかった。
 この日常が変わる事はない。
 だから、私は心を殺して、全てを諦めたのだ。
 叶う事の無い願いを浮かべなければ、傷付く事もない。
 心を捨てて、心を何処か遠くに置き去りにして。
 あの頃の私は、自分自身にまで嘘を吐かなければ、心の均衡を保てなかった。

 そして、五年前の夏、雨が降るその日に、私は初めて奈々穂に出逢った。
 神宮司一族を護衛する金城家の長女として、私の前に現れた。
 対面する日が決まった時から、私はどんな子だろうと密かに想像を膨らませていた。
 他の金城家の人達のように、優しい人なのだろうか。
 それとも、私を憎んでいるのだろうか、と。
 恐らく、きっと後者だろう。
 決められた人生を歩かなければならない苦痛は、私が一番知っている。憎まないはずがない。
 だから、私は決意した。
 その子を、自由にしてあげたい、と。
 私と同じような気持ちを与える必要なんて、何処にも無いのだから。
 自由になれない自分が、誰かを自由にする力があったなら、そんな素敵な事はない。
 自己満足な想いかもしれないけれど、それは私の願いだった。
 自分の為だけじゃなく、誰かの為に。
 金城家夫妻と奈々穂が、私に挨拶をしに来た時に、私は確信をした。
 奈々穂の色の無い瞳を見て、この子は私を憎んでいるのだと分かったのだ。
 だから、私ははっきりとした声で言った。
「金城奈々穂さん。あなたは今から自由です。どうか、自由でいて下さい」
 願いを込めて。
「私の護衛をする必要はありません。好きなように、自分の思うように生きて下さい」
 精一杯の笑顔を見せて。
「それが、私があなたに発する、最初で最後の命令です」
 誰かに与えた事のない優しさを含めて。
「嘘じゃないからね」
 雨の音に消えないように。
「本当だからね」
 奈々穂は瞳を潤わせ、私に深く頭を下げた。
 これでいい。これで良かったんだ。
 けれど、本当は確かめたかったのかもしれない。
 こんな私にも、誰かの為に出来る事があるのかを。
 私は、誰かに憎まれるだけの存在じゃないって事を。
 窓の外を眺めながら、誰に言うわけでもなく、私は小さく呟いた。
「…雨…止まないね…」
 その日の夜に、雨は止んだ。
 私の心の雨は、まだ止まない…。
115Everytime,Everywhere・3:2006/04/02(日) 05:12:34 ID:FMdp6rHR

 奈々穂と再会した日も、同じように雨が降った日だった。
 あの日、私は家から逃げ出した。
 積み重なった苦しみに、私の心は限界だったのだ。
 能力を使って侍女を足止めして、目的も無く走った。
 もう力なんて使いたくない。
 どんなに全身が雨に濡れても、此処ではない何処かに行きたかった。
 無我夢中で走る私の腕を、誰かが突然掴んだ。
 神宮司の追っ手かと思った私は、懸命にその腕を振り解こうとした。
「落ち着いてっ!私を見てっ!」
 その声に目を開けると、私を追って来たのは奈々穂だった。
 何故、彼女が此処にいるのだろう。
 誰かの命令で私を追って来たのだろうか。
 自由にしていいと言ったのに。好きにしていいのに。
 私の願いは、やっぱり叶う事はないのだろうかと、軽い絶望感を味わった。
 所詮は神宮司に逆らえないのだろうか。
 そんな気持ちを全部彼女にぶつけるように言葉を並べると、奈々穂は優しい声で否定した。
 どれも違う、と。私の事が気になったから此処に来た、と。
 何かあったと訊かれても、答える事が出来ない私は、ただ涙を流す事しか出来なかった。
 奈々穂は何も訊かず、ただ傍にいてくれた。

 近くの神社で雨宿りをして、奈々穂が買って来てくれたアンパンを二人で食べた。
 初めて口にしたアンパンはとても美味しかった。
 私はあの味を、きっと一生忘れはしないだろう。
 夏の暖かい風が、濡れた服を乾かしてくれた。
 静かな雨の音に消えないような声で、奈々穂は私に言った。
「…ありがとう」
 私を自由にしてくれて。
 奈々穂の瞳は以前に見た時と違って、輝いて見えた。
 そして、捜していた夢を見つけた気がすると言った奈々穂の言葉に、私の方が嬉しくなった。
 奈々穂を自由にして良かった。
 誰かの夢を見つける手助けが出来たのだと、本当に嬉しかった。
 だから聴きたかった。奈々穂が見つけた夢の話を。
「あなたと一緒にいる」
 真っ直ぐな奈々穂の声が、私の死に掛けた心に優しく響いた。
「あなたを自由にする。あなたが私にしてくれたように、今度は私があなたを自由にする。それが私の夢になった」
 それは、何処かで聴いた言葉。誰にも言えなかった、私の本当の願い。
「嘘じゃないよ、本当だよ」
 最上級の微笑みを見せながら。
116Everytime,Everywhere・4:2006/04/02(日) 05:13:30 ID:FMdp6rHR

 その後、金城家の長男の一博さんの後押しもあって、私は学校へ通えるようになった。
 何がしたいかを考えて、一番最初に出た言葉だった。
 一族には、優秀な人材を神宮司に送り込むという名目をつけて説得した。
 そして、神宮司の所有する宮神半島に学園を作った。
 奈々穂は少し呆れていたけれど。
 あの日、一博さんは言ってくれた。
 私の隣りには、奈々穂がいる、と。親友がいる、と。
 奈々穂は私を奏と呼んでくれた。私も奈々穂と呼んだ。
 呼び捨てにする事もされる事もほとんどなかった私は、それが少し照れくさくて、嬉しかった。
 生まれて初めて出来た、友達だった。
 あの日。
 奈々穂と出逢ったあの日に降った雨は、空と大地を繋ぎ留めるように、私と奈々穂の心も繋ぎ留めてくれたのかもしれない。
 いつだって私の隣りに奈々穂はいてくれる。
 尽きない迷いから抜け出して、変わり始めてる私を見ていてくれる。
 だから、私も同じように、奈々穂の隣りに在り続けたい。
 この先に待っている、いろんな瞬間を一緒に感じたいから…。

 本殿から出ると、車の前にはもう奈々穂がいた。侍女が迎えに行ってくれたのだろう。
 奈々穂は、あの時と同じ笑顔を見せてくれた。
 見上げた空は、清々しい程晴れ渡っていた。
「…雨、上がったみたいね」
 同じように空を見上げた奈々穂は、穏やかに流れる雲を追いかけながら、どこか遠い目をしていた。
「…どうかした?」
「あぁ、ごめん、ちょっと昔の事を思い出してたの」
 雨を見て昔を思い出すなんて、私と同じだ。それが嬉しかった。
「…私もよ、奈々穂」
 二人で同じ場所を見つめるように、同じように空を見上げた。
 一つの姿を留める事が出来ずに、風に乗って形を変えていく雲のように、私達は同じ所でこのまま立ち止まれない。
 今はまだ、夢の途中。
 未知の経験は、今日も、これからもずっと続く。
 それでもまた、迷うかも知れないけれど。
 その時は、きっと奈々穂が私を救ってくれる。私が口にしなくても、きっと、何度でも。
 この先に広がるいろんな場所へ、一緒に行きたいから。

 言葉に出来るほど、簡単な想いではないけれど、心の底からあなたに伝えたい事がある。
 ありがとう、奈々穂。
 あなたが私の傍にいてくれた。
 あなたが私に居場所を与えてくれた。
 あなたが私を支えてくれた。
 あなたが私を絶望から救ってくれた。
 あなたが私の弱い心を掬い上げてくれた。
 本当に、ありがとう。
 もう、大丈夫。

 心に降り続いていた雨が、止んだ気がした……。
117:2006/04/02(日) 05:20:06 ID:FMdp6rHR
以上です。
>>114は1じゃなくて2ですね…すみません。変えるの忘れてました。

ある曲を聴いてて突発的に思いついて書いたので、読み返すとやっぱり中途半端な気がしてなりません。
消化不良気味で申し訳ありません。
と言うか、エロ書けよって感じですよね…エロパロなのにねぇ…orz

宜しければまた、感想を頂けると嬉しいです。
118名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 07:34:53 ID:8vEmD0DD
カップルと言うより強い友情に近い感じですね
たまにはこんなのもいいんですが惜しむらくは12話のあらすじになってることかな
オリジナル部分がもっとあればよかったかも
119:2006/04/02(日) 13:25:27 ID:6vakJZCJ
>>118さん
感想ありがとうございます!
書いてる自分でも「12話の内容そのままじゃん」とか思ったのですが、
この中にオリジナルを入れると、何か綺麗に纏まらなかったので、あえて話の内容を変えなかったのですが、
それが逆に徒となってしまったようですね。
申し訳ないっす(>_<)
次はもっと満足させるような作品を書きたいと思います!
120名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 13:34:47 ID:dCC4yck5
次回作もGJなのを頼みますよ

他の職人さんの登場もお待ちしてます
121名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 17:06:47 ID:C5Sn4oY2
転載

り「(ごくっごくっ)か、会長、、おいしい、、おいしいですぅ、、」
奏「あぁぁ、こんな、は、恥ずかしい、、」

聖奈は『りのちゃんの能力を抑えるために必要なことなの』という。
だからって、それが、私の尿に含まれるフェロモン類似物質だなんて、、。
それも排出して直ぐでなければならないなんて、、、。

最初は聖奈と二人がかりで浴びせるようにした。
暴れ嫌がりそれでも無理に口を開かされ、異臭を放ちながら呆然としていたりの。
しかしその成分は習慣性を持つのか、今ではあの笑顔でせがむまでになった。
最近では吸ったり舌を這わすことでその成分が濃くなることまで気付いたようだ。
でも、どうしても、、どうしても私には慣れることが出来ない。
この恥ずかしい行いにも、
ダメだと思いながら火照りを抑えられない身体にも、、、。
122名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 00:31:13 ID:mg5UrfDR
↑最高
123名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 22:50:44 ID:0LY6JrNp
琴葉祭りこないかなー
124:2006/04/05(水) 02:15:35 ID:TxCZEPZZ
他の職人さんの投下が少なく、自分の作品ばかりで申し訳ないですが、
前スレの琴葉×奈々穂シリーズの続きを書いたので投下します。
6作目の今回は久遠×まゆらの完結編です。
ちょい短いですが、良かったら読んで下さい。
125例えばこんな愛し方・1:2006/04/05(水) 02:17:49 ID:TxCZEPZZ
 算盤を弾く音が室内に響く。時々ペンの走る音も聞こえ、それが止むと再び算盤を弾く音がする。
 規則的な二つの音を奏でながら、まゆらは会計帳簿と睨めっこをしていた。
 毎月毎月、膨大な予算不足に悩まされていたが、ここ最近は予算に余裕が出来た。
 特に隠密に関しては、ほとんど支出がなく、寧ろ謝礼を貰うような仕事が続いていて、まゆらは上機嫌だった。
 理由は簡単な事で、隠密の統括である久遠と付き合いだしたからだ。
 遊撃とは比べ物にならないような金額を許可も無く使用していた頃が懐かしく感じるくらい、久遠の態度は変わった。
 何か大きな仕事の前には、きちんとまゆらに相談するようになった。
 始めは訝しげにしていた他のメンバーも、今ではそれを手本とするように、予算に対して模範的になった。
 会計としては、これほど嬉しい事はない。
「…よし、これで今月も予算足りそうね…」
 一通りの計算を終えて、まゆらはペンを置いた。
 二月ももう終わる。このままいけば、残った多くの予算を来月に回す事が出来そうだ。
 もう一度帳簿を見直してから、まゆらはそれを金庫に戻した。
 もう夜も遅い。後はお風呂に入って寝るだけだが、ここで問題が起きる。
「…それにしても、久遠さん、お風呂長過ぎ…」
 ちらりと浴室の方に視線を向ける。
 久遠が浴室に向かってからもう三十分近くが経過している。
 これも最近の習慣のようなものだった。
 二人が付き合いだしてから、久遠は頻繁にまゆらの部屋に泊まりにきている。
 最初こそ戸惑いがあったが、今では一緒にいない方が不自然に感じるほど、まゆらは久遠と過ごす時間を嬉しく思っていた。
 幅のないシングルベッドで二人で寝る事にも慣れてきたが、久遠の入浴時間の長さにはどうにも慣れない。
 日々、美容に関して久遠は人一倍の努力をしているのは知っているが、あまりに長いと何かあったのかと不安になる。
 初めて久遠がこの部屋の浴室を使用した時は、約一時間も出てこない久遠を心配して思わずドアを開けてしまったほどだ。
 単なる取り越し苦労だと分かっている今でさえ、まゆらは心配になってしまう。
 何時までも出て来ないと落ち着かない。まゆらは椅子から立ち上がり、静かな浴室に向かった。
 浴室の扉を開けて、洗面所に入ると、お風呂場の扉が見えてくる。
 曇り硝子の向こう側はぼやけていてよく見えないが、静かな空間に響く微かな水音が、まゆらの聴覚を刺激した。
 扉の前に立ち、軽く拳を握るような手でその扉を叩いた。
「久遠さーん、まだ掛かりますかー?」
 声を掛けると、中からエコーがかった声で返事が返された。
「ええ、もう少し…。どうしたんですの?」
「あ、その、私もそろそろ寝たいんで…」
 時間にしてみれば、それほど深夜と言う時間帯ではないが、ここ最近寝不足が続き、まゆらは少し疲れていた。
 その原因は、この扉の中にいる人物なのだが。
 たまには早く寝て、ゆっくり身体を癒したいと思っていた。
 しかし、相手が悪すぎた。
 急かせば久遠がすぐに出てくれると思ったのだろう、まゆらは完全に油断をしていた。

「でしたら御一緒しませんこと?」

 久遠のその言葉に、まゆらが絶句したのは言うまでもない。
126例えばこんな愛し方・2:2006/04/05(水) 02:19:48 ID:TxCZEPZZ

「…自室の浴室で、タオルを巻いて身体を隠す人、初めて見ましたわ」
 バスタブの温かいお湯に浸かっている久遠は、濡れた髪を掻き上げながら呆れた様に言った。
「誰だって隠すと思いますけど…」
 一人で使うなら兎も角、大浴場のように他の人もいる時は誰でも身体を隠すだろう。
 いくら女同士と言っても、恥ずかしいものは恥ずかしい。
「別に今更隠す必要もないんじゃなくて?」
 まゆらは柔らかいスポンジをボディソープで泡立たせた。
 久遠から完全に背を向けて、大事な部分を見られないようにゆっくりとバスタオルを脱いでいく。
「まゆらさんの裸なんて、もう見慣れましてよ?」
「ちょ、久遠さん!は、恥ずかしい事言わないで下さいよ!」
 腕を洗いながら、まゆらは顔を赤らめながら叫んだ。
 早く寝たいと思って、久遠の提案を呑んだ事に、まゆらは早くも後悔していた。
 シャワーで泡を落としながら、まゆらは横目で久遠を見つめる。
 すると、今までずっと見られていたのだろうか、久遠とバッチリ目が合ってしまった。
「っ!」
 急に恥ずかしくなり、まゆらは視線を反らし、再び正面を見た。
 背中からクスリと笑い声が聞こえて、まゆらは益々顔を紅潮させる。
 久遠に見られている事が、堪らなく恥ずかしい。
 久遠の言うとおり、互いの裸は見慣れているけど、こんなに明るい場所で見られる事は初めてだったから。
 恥ずかしがりやのまゆらは、夜に身体を重ねる時も、部屋の明かりを消してとせがんでいたくらいだ。

 髪も身体も何とか洗い終えたまゆらは悩んでいた。
 自室ではいつもシャワーだけ浴びてすぐに出るが、今夜は状況が違う。
 久遠が未だに浴槽にいるのに、先に出るのは問題があるような気がしたからだ。
 背中を向けていた久遠を振り返ると、気分が良いのか、鼻歌を歌っていた。
 身体を洗っている内に出る事を期待していたが、どうやら久遠はまだ上がる気はないようだった。
 やがてまゆらの視線に気付いた久遠は、悪戯に微笑んだ。
「どうしたんですの、まゆらさん?身体が冷えてしまいますわよ」
「え、あ、あの…やっぱり…一緒に入らなきゃ駄目…ですよね?」
「当然ですわね。じゃないと、どうして一緒に入ったのか分かりませんわ」
 そう言って優しく微笑む久遠。
 その笑顔に何度も騙されてきたまゆらは警戒するが、このままうじうじしていたら風邪を引いてしまう。
 まゆらは覚悟を決めて、片足をお湯に浸けた。
「…変な事、しないで下さいよ?」
「えぇ、約束しますわ」
 久遠の言葉に半信半疑になりながらも、まゆらは恐る恐る足を湯船に入れ始めた。
 バスタブに背を預ける久遠の前に陣取るように、背中を向けてゆっくりと浸かっていく。
 伸び伸びと身体を解放している久遠とは対照的に、まゆらは膝を抱えて体育座りのような姿勢になった。
 お湯加減はちょうどよく、少し冷えていたまゆらの身体を温めてくれた。
127例えばこんな愛し方・3:2006/04/05(水) 02:21:29 ID:TxCZEPZZ

 二人は何かを話す訳でもなく、ゆったりとした気分で入浴していた。
 温かいお湯に包まれて、まゆらの警戒心が解き掛けた時、久遠はまゆらの足の間に手を伸ばした。
 透明な水に揺らめく久遠の手に気付くと、まゆらは慌てて身じろいだ。
「ちょ、久遠さん!?」
 反射的に振り向くと、まゆらの目の前に露わになった美しく豊かな久遠の双丘があった。
「!」
 咄嗟に視線を正面に戻すが、紅くなった顔までもを隠す余裕はなかった。
「あら、まゆらさん。どうしたんですの?」
 つい、と身を寄せると、まゆらは背中に当たる二つの危険な感触を感じた。
「や、止めて下さいよ、久遠さん!お、お風呂でそんな事…」
「そんな事って、どんな事ですの?」
 言いながら久遠は手を更に伸ばし、まゆらの太腿に触れる。
 透き通ったお湯の中を動く白い手がまゆらの視界に入り、マッサージをするように太腿を揉みしだかれているのが分かった。
「…やっ、く、おんさ…」
 呼ばれた久遠は、紅く染まるまゆらの耳の裏をちろっと舐めて囁いた。
「そんな事ってどんな事ですの?まゆらさん」
 分かっているくせに、まゆらに直接言わせたいのだろう。
 それを分かっていても、まゆらは何も言えずに久遠の舌の動きに身を縮めて耐えようとする。
 久遠は耳朶を甘く噛み、舌で舐め上げ、息をふっと噴くと、まゆらの身体が震えたのに気付いた。
 なおも懸命に耐えようとするまゆらに愛おしげな眼差しを向けながら、久遠は動きを止めようとはしない。
 滑々の肌に指を這わせて中心に近づけ、太腿の付け根を軽く揉む。
 空いたもう一方の手も反対側の付け根に添えるように固定して、少し足を開かせる。
「ひゃっ!ちょ、久遠さん!な、何っ…」
 慌てて閉じようとするも、内側に柔らかく押されて、痺れるような感覚が背中を走り、まゆらは動けなくなる。
「っぁ…ん…!」
 身体の中心が熱く疼く。
 抵抗の無くなったまゆらの足をゆっくりと開かせる久遠。
 そしてその秘裂を人差し指で優しく撫でると、まゆらの口許から甘い声が漏れた。
「はぁっ…ん…」
「いつもながら可愛いですわ、まゆらさん」
 恥丘の感触を楽しむように、ゆっくりと指の腹を往復させる。
 まゆらの身体がピクンと反応する度に、小さな水飛沫が上がる。
「あ…んっ、はぁ…」
 力の入らなくなった身体を久遠に預けて、まゆらは息を荒げていた。
「くお、さん…ん…へ、変な事…しないって言ったじゃ…ないです、かぁ…」
「別に変ではありませんわよ。恋人同士の嗜みですもの」
 取って付けた様な理由を述べて、まゆらの抗議を阻んだ。
 つまりは、最初からこうする事を企んでいたのだろう。
 この人、絶対、絶対、確信犯だ!
 前にも同じ様な事があったのに、どうして自分は学習能力がないのだろう。
 軽い自己嫌悪に陥りながら、まゆらは諦めて久遠の手に身を委ねた。
128例えばこんな愛し方・4:2006/04/05(水) 02:22:37 ID:TxCZEPZZ

「ん…あ…」
 浴室に響く自分の嬌声に恥ずかしさを感じても、これ以上抑える自信はない。
 少しでも俯くと、久遠の手が自分の急所を嬲っている景色が、透明なお湯によって全部見えてしまう。
 その為に、まゆらは視点を定められず、白い湯煙を目で追うしかなかった。
「はぁ…は…ん…」
「気持ちいい?まゆらさん…」
「…ぁ…ん…」
 緩やかな快感は、まゆらの身体を徐々に蝕んでいく。
 けれど、素直に頷くのも癪に障り、ただ久遠の行為を受け入れるだけだった。
 そんなまゆらの態度を面白がってか、久遠は割れ目をなぞるだけで、それ以上の事はしてこない。
 少しずつ快楽を積み重ねていても、決定的な快感がなく、まゆらはもどかしさに苛まれる。
 指の動きをそのままに、久遠は顔をまゆらに寄せて、桜色の頬に口唇を触れさせた。
 僅かに熱を発する頬を舌先で擽り、小さな水滴をそっと舐め取った。
 肌をなぞる久遠の舌に、咽喉の渇きを覚えたまゆらは、ゆっくりと後ろを振り返る。
「んっ…」
「…ん…ん…」
 まゆらが振り向くと、久遠は大して驚きもせずに口唇を奪った。
 頬を撫でていた舌で口唇を割ると、既に入り口で待機していたまゆらのそれと絡み合った。
「っん、く…ふぅ…」
「んぁ…は…あ…ん…」
 舌同士を触れ合わせ、口内に溜まる互いの唾液を掻き交ぜながら、何度も顔の角度を変えて深く口付け合う。
 淫靡な水音を、浴室中に響かせ、二人の欲情が煽られる。
 二人の口から零れる唾液が湯船に滴り落ちる事に気にも留めず、ただ互いの口唇を貪り合った。
「んぁ、ん…っん…」
 重なる吐息と声にまゆらの理性も鈍くなり、淫裂を撫でる久遠の指に腰を僅かに押し付けた。
「…ん…どうして欲しいんですの?」
 まゆらの動きに気付き、思わず口角を上げる久遠。
 意地悪な質問だ。どうして欲しいかなんて、きっとまゆらよりも分かっているはずなのに。
「…言って、まゆらさん…。どうして欲しい?」
 割れ目をなぞる指で、膣口を優しく引っ掻いた。
「ん、くぅっ…さ…触って…くだ、さい…」
「もう触ってますわよ?」
「そ…じゃ、なく、て…!」
「ふふふ…冗談ですわ」
 瞳を潤わせて懇願するまゆらに微笑みかけると、久遠は人差し指をゆっくりと膣に沈めていく。
「ん…あぁっ!」
 待ち望んでいた強い刺激に、まゆらは歓喜にも似た声を上げる。
 指を沈めたその場所は、お湯の中よりも熱く、水の中でも濡れているのが分かった。
129例えばこんな愛し方・5:2006/04/05(水) 02:25:21 ID:TxCZEPZZ
 与えられる快感に、まゆらの身体は素直に反応し、水面を激しく揺らしていく。
「あ、ん…んぁッ…!」
 久遠は更に中指を埋没させて、細かな振動を与え続ける。
 快楽に暴れる身体を、空いた片手で押さえつけるように抱き締めた。
「あ…あっん…はぁ…」
 親指は器用に皮を剥いて、露出した肉豆を引っ掻くように弄る。
「あぁッ!!」
 ビクンと一際大きく振るえ、背中を弓なりに反らした。
 強烈な刺激に、まゆらは一気に絶頂へと押し上げられてしまったのだ。
「あら、もうイってしまいましたの?」
 指を締め付ける力が緩むのを待ってから、久遠はゆっくりと指を引き抜いた。
「んっ…はぁ…だ…だって…」
 荒い呼吸を正しながら、まゆらは久遠の方を振り返る。
 自然に口付けを交わすと、まゆらは身体を久遠の正面に向けた。
「久遠さん…意地悪なんですもん…」
「まゆらさんが可愛いからいけないんですわよ」
「ふぇ?」
「あまりにも可愛いから、つい意地悪をしてしまいますわね」
 快感とは違うもので紅潮したまゆらの頬をそっと撫でて、久遠は綺麗に微笑んだ。
「…そろそろ出ましょうか。まゆらさんのせいでのぼせてしまいますわ」
「えぇっ!?わ、私のせいですかぁ!?」
 反論される前にとっとと湯船から出て行く久遠の背中に、まゆらは急いで追いつこうとした。
 軽くシャワーを浴びて汗を流し、浴槽の栓を抜いてから、二人は浴室を出て行った。

 湯冷めしない内に寝間着に着替えて、髪を乾かす久遠の姿を見ながら、まゆらは口を開いた。
「意外にいいものかもしれないですね」
「え?」
 まゆらの言葉に、久遠はドライヤーを止めて振り返った。
「何?」
「まぁ、その…恥ずかしいですけど、一緒にお風呂に入るのも、たまにはいいかなぁ…なんて」
 そう言って、照れるように笑った。
 明るい場所で裸を見られるのは、まだ恥ずかしいものがあるけれど。
 互いの体温を、いつも以上に身近に感じる事が出来るから、たまにはいいのかもしれない。
 恋人の特権のようなものを感じたまゆらは、少し嬉しくて素直にそう口にした。
 しかし。
「狭い所でするのが好きなんですの?」
「…は?」
「嫌ですわ、まゆらさんったら。そう言う大事な事はきちんと言って下さらないと」
「え……っ!?ち、違いますよ!私は、ただ…!」
「別に照れる必要はありませんわ。そう…まゆらさんは狭い場所を好むのですわね」
 どうやら久遠に誤解を与えたようで、それに気付き、慌てて弁解しようとするが、再開したドライヤーの音に完全に遮断されてしまう。
 鏡越しに見えた表情は、楽しそうに笑っていた。
 もう何を言っても無駄だろう。きっと明日から一緒にお風呂に入る事になるかもしれない。
 そう考えると少し憂鬱で、でも少し、嬉しそうに溜息を吐いた。
 一足先に布団に潜り込むと、今夜も寝不足である事を覚悟しながら、まゆらは久遠の温もりを待っていた…。
130:2006/04/05(水) 02:30:04 ID:TxCZEPZZ
以上です。
次は琴葉×奈々穂の完結編です。
ただ、少し忙しくなるので暫くは書き上げられないと思うので、もう暫くお待ち下さい。

>>123
琴葉祭りはあれですか、
琴葉総受けとか書けばいいのですか(笑)?
131名無しさん@ピンキー:2006/04/05(水) 04:35:41 ID:jLeirA+i
銀さんGJ!です
銀さんの久遠×まゆらを読んでこの二人が自分のベストカップルになったんで楽しみに待ってました
まゆら可愛いです
でも完結編てことはもう続きはないんでしょうか?
よかったらまた久遠×まゆらを書いてください
琴葉×奈々穂も楽しみにしてます
頑張ってください!
132名無しさん@ピンキー:2006/04/05(水) 11:58:20 ID:6m+vi6gM
琴葉祭=琴葉総受けシリーズ
133:2006/04/07(金) 10:01:26 ID:ow5JUonH
>>131さん
ありがとうございます!
まさかそのようなお言葉を頂けるとは思ってもみませんでした。
感激です!とても嬉しいです(^_^)
おまけのつもりで思いついただけだったのですが、書いてて良かったです。
一応メインが琴葉×奈々穂だったので、二人の話が終わる前にこの二人の話は完結しようと考えていたのですが、
そのようなお言葉を頂いた以上、続けないわけにはいかない!
…と思ったのですが、やはり読んで下さった方々の感想が無いと、今後も書き続けるか正直迷っています。
今のところ、次の投下で最後にしようとも考えています。
まだはっきりとは決めてませんが、そうなった場合はすみませんorz
134名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 12:31:40 ID:H2voqWdV
やめてー!銀さんの作品を楽しみにしているひとはたくさんい居るんですよ
135名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 13:48:48 ID:rfi6zu/U
ヨカッタ!
136名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 15:01:12 ID:OK8R5T2u
>>133
見てますよー!ただ感想をなかなか書けなくてすいません。
今度からできるだけ書くのでやめるなんていわないでー
137名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 21:40:09 ID:H/4jNdMf
そうだ!銀さんはやめちゃダメだ!!!

138名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 22:09:42 ID:YpXranFu
なんだこの流れ
139名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 23:23:14 ID:kOw9inVp
なんだろね
140名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 16:36:14 ID:TmC0od4i
サクヒンマダー
141名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 21:46:54 ID:Lp3iyRGi
実習生SS続きマダー?
142名無しEMT:2006/04/10(月) 20:53:06 ID:z8sPBOUr
まあち×みなもキボンぬ
143名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 02:09:57 ID:j2VkHAJm
そんな流れを変えるために一作投下してみま〜す
144聖奈×まゆらー1:2006/04/11(火) 02:11:51 ID:j2VkHAJm
パチン・・・パチン・・・

そろばんの珠が軽やかに弾かれた。ここは放課後の生徒会室。
書類の作成に励むまゆらに黒い影が忍び寄る。
背後に回った影は腕を伸ばしてまゆらに抱きついた。
「う〜ん、やっぱりまゆらさんの抱き心地は最高ね♪」
「きゃっ!ちょ、ちょっと離して下さいよ!」
いきなり後ろから聖奈に抱き締められたまゆらは思わず抗議の声を上げる。
「いいから、いいから♪」
「良くないですよ!」
強引に聖奈の腕を振りほどいて立ち上がる。
ムッとした表情のまゆらに対して苦笑する聖奈。
「う〜ん、残念・・・」
「またですか!いきなり驚かさないで下さいよ!」
ここ最近、事ある事に聖奈はまゆらに絡んできた。
予算を使い過ぎたお詫びといっては抱きつき、学園行事を手伝ってくれたお礼といっては抱きつき。
その頻度は他人から見ても「・・・」という感じだ。
前から色々と聖奈には困らされてきたが、これには目立った解決策もなく流石のまゆらも頭を悩ませていた。
145聖奈×まゆら-2:2006/04/11(火) 02:12:57 ID:j2VkHAJm
「最近の聖奈さん、少しおかしいですよ。私に抱きついてばっかで・・・」
「好きだから・・・」
「えっ・・・」
いつになく真剣で切ない表情を浮かべて聖奈は小さく呟いた。
対してまゆらは言葉を聞き取れずに事態を呑み込めていない。
「まゆらさんの事が大好きだから。いつでも傍にいたいと思ってから」
「・・・な、何言ってるんですか?!私、女の子ですよ?それこそ、おかしいですよ」
突然の告白に真っ赤なりながらうろたえるまゆら。
誤魔化す様に聖奈から視線を反らし作業を再開しようと書類に手を伸ばした時、その手を不意に掴まれ強引に抱き寄せられる。
鋭い眼差しがまゆらを射抜いた。
「おかしいかしら・・・まゆらさんの笑顔、泣き顔、それにこの小さな体、全てが愛しいわ。そんな私はおかしいかしら?」
「ちょ、冗談はやめて下さい!」
「あら、私は本気よ?」
抱きしめる腕に力が入り、まゆらは身を強張らせる。
そんなまゆらを聖奈はお構い無しとばかりに机の上に押し倒した。
沢山の書類が辺りに舞い散り、そろばんが乾いた音を立てて床に落ちた。
146聖奈×まゆら-3:2006/04/11(火) 02:13:48 ID:j2VkHAJm
「せ、聖奈さん・・・んんっ?!」
必死に抵抗を試みたまゆらの口唇が強引に奪われる。
最初は優しく、次第に激しく口付けは続けられた。
強引に侵入してくる聖奈の舌がまゆらは拒む事が出来ずにいると、生暖かいそれはまゆらの舌に執拗に絡み付いてきた。
「ん・・・んん・・・ぷはっ」
ゆっくりと聖奈が口唇を離すと二人の混ざった唾液が糸を引きながら口元を汚した。
「っ?!」
慌ててまゆらは口元を拭おうとするが聖奈はそれを許さずに手首を押さえ付ける。
「ふふ。駄目よ」
再び口付けをし、それを綺麗に舐め取る。
同時に空いた手で器用にタイをほどきながらワイシャツのボタンに手を掛けた。
「きゃっ!や、やめて下さい!!大声出しますよ!」
「そんな事して、みんなにこの姿を見られる事になってもいいの?私は構わないけど?」
「そ、それは・・・」
「恥ずかしいでしょ?」
まゆらの抵抗が弱まったのを確認すると白いブラのホックを外し、首元に顔を埋める。
147聖奈×まゆら-4:2006/04/11(火) 02:14:41 ID:j2VkHAJm
「っっ!・・・ひゃ!」
少し汗ばんだ肌を舌先で突付く度にピクンピクンと体が反応する。
ざらついた舌は鎖骨のくぼみをなぞりながら胸の突起にたどり着く。
聖奈は愛しげにそれを口に含むと、舌と唇を使い器用に愛撫していく。
「あぁんっ!!や、やだぁ・・・」
「ふふ。尖ってきた。可愛い・・・」
手で胸を揉みながら、柔肌を強く吸い上げると桜色の肌に赤い跡が浮かび上がる。
「いっ・・・な、何してるんですか」
「まゆらさんへのマーキングよ」
不安そうな表情を浮かべるまゆらの首筋・肩・胸・脇腹と全身に同じモノを刻み始める。
「はぁん!んんっ・・・や、やめて下さい」
「だ〜め♪」
必死に耐えながら懇願するまゆらに悪戯っぽい笑みを返す聖奈。
「私はまゆらさんの全てが見たいの・・・だから、や〜めない♪」
「んあっ!!」
固く尖りきった乳首を甘噛みされ、まゆらは快感の入り混じった悲鳴を上げながら仰け反った。
148聖奈×まゆら-5:2006/04/11(火) 02:15:39 ID:j2VkHAJm
「ふふっ、本当に可愛いんだから♪」
息が荒くなってきたまゆらに頬に口付けすると、聖奈は下半身に移動する。
「だ、だめですよ!」
上半身を起こして必死に抵抗しようとするまゆら。
しかし聖奈は、素早く足を割り開きスカートの奥に顔を埋める。
「言ったでしょ。私は本気だって」
「きゃっ!」
くぐもった声の後に太ももに生暖かい吐息を感じ、必死に足を閉じようとするが聖奈はそれを許さない。
そのまま下着越しに陰核を吸い上げた。
甘ったるい匂いが聖奈の鼻をつく。
「ひゃん・・・あぁぁぁん!・・・だ、めき、たないです・・・」
「こんなに濡らしてエッチね」
手で聖奈の頭を押さえようとしても体に力が入らない。
意識がとんでしまいそうな錯覚すら覚える。
「も、もうダメ・・・ぁぁぁぁんんっ!!」
ガクガクと体を震わせるとまゆらは机にしなだれかかってしまった。
149聖奈×まゆら-6:2006/04/11(火) 02:16:19 ID:j2VkHAJm
「はぁ・・・はぁ・・・」
「あら、もうイッちゃったのね」
顔を上げた聖奈は焦点の定まっていないまゆらを見下ろしながら残念そうに呟く。
「私も満足したいんだけどなぁ」
まゆらの手を掴むと先程から熱く火照った自分の下半身にその手を誘う。
「お願い。私のも触って?」
聖奈の言葉を聞き、まゆらは無意識に下着を脱がすと濡れたその中に指を侵入させた。
「あぁぁぁ!い、いいわ、もっと・・・はぁんっ!」
まゆらの指を感じながら聖奈も同じ事をまゆらにし始める
「ひゃ・・・んんぁ!」
「あぁん!・・・や、やっぱり、まゆらさんは可愛い・・・んんっ」
悶えるまゆらを愛しく思い、激しい口付けをする聖奈。
空いた手も握り合いしっかりと指を絡ませながら、二人が一つになっていることを強く確かめ合う。
「はぁんんん!ま、まゆらさん・・・私もう・・・一緒に・・・」
聖奈の言葉を聞き、まゆらは指の動きを早め、聖奈もそれに同調する。
「まゆらさん!・・・はああああああんっ!!」
「だ、め・・・また・・・んんんんんんっ!!」
二人は体を仰け反らせながら同時に達すると、お互いの温もりを感じ合う様に強く抱き合いながら、口付けを交し続けた。
150聖奈×まゆら-7:2006/04/11(火) 02:18:14 ID:j2VkHAJm
―数十分後―

「ねぇ、まゆらさん?何でさっきから黙ってるの?」
「・・・」
情事が終わり、服装を整えるとまゆらは床に落ちた道具を拾い上げ、再び書類の作成に取り掛かった。
しかし、聖奈が作成の手伝いを申し出ても、売店で差し入れのドリンクを買ってきても、一言も返さずムスッとした表情のままである。
「もしかして、さっきの事怒ってる?」
「・・・」
おそるおそる聖奈が聞いても、表情一つ変える気配がない。
「そりゃあ、本気だったとはいえ、ちょっと強引だったし、下着も汚しちゃって悪いと思ってるわ・・・でも、まゆらさん最後は積極的だったし♪」
「・・・です」
「えっ・・・」
聖奈が聞き返すと、顔を赤らめながらまゆらは聖奈の方を向いて小さな声で話し始めた。
「一番好きな人との体験はもっとちゃんとしたかったです」
「それってどういう・・・?」
「だから、私が一番好きな聖奈さんとするなら、ドラマみたいにもっとちゃんとしたかったです!!」
大声で捲くし立てると、顔を更に赤くしながらまゆらは俯いてしまった。
“一番好きな聖奈さん”というフレーズが2、3度リフレインした後、聖奈は俯いたまゆらに飛びついた。
「まゆらさん・・・だ〜いすき♪」
「きゃあ!ちょっと、やめて下さいよ!」
「わかったわ!今度はふかふかのベットの上できちんとしましょう♪道具なんかも使ってみてもいいわよ♪」
「な、何言ってるんですが?!大声でそういう事言わないで下さいよ!というか、どいて下さいよ!」
「や〜だ♪」
困るまゆらの反応を楽しむようにじゃれつく聖奈。

その後数日間、まゆらは聖奈から「どんなプレイがしたい?」という恥ずかしい質問攻めにあったのは言うまでもない・・・。
151作者:2006/04/11(火) 02:23:52 ID:j2VkHAJm
終わりです。
攻めまゆら、受け聖奈さんを書いたんで今度は原点回帰で王道CPで行きました。
相変わらず、淡白な文章で恐縮ですが・・・。

>>133
やめるなんて言っちゃイヤだぁ!!
152名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 02:46:01 ID:EUB1HmvK
聖 ま ゆ キ タ コ レ G J !
153名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 12:18:08 ID:jYmznDPK
やめるなんて嫌だというより、感想を言った方がいい。
感想がないスレは結局誰も作者がいなくなるし。

>銀さん
Everytime〜の奏の話がGJでした。たまにはエロがなくてもいいw
会長分が補給できました。あ・あと奈々穂分もー。
154名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 17:34:38 ID:VcvATFGP
>>130
GJだぁ!!
久遠×まゆらが好きになりました。
久遠×まゆらを書いてくれたら嬉しいなぁー
155名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 23:45:45 ID:Zwxyz+zC
現金な奴らだ
156名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 01:31:32 ID:jHTHsFlj
>>151
GJ!
157名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 10:17:52 ID:IZh4e66K
おしり攻めきぼんぬ
158名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 11:24:22 ID:3lyzcHZp
いい加減、実習生ほか、男の登場を強く望みたい。
だがまゆら好きの俺としてはこの流れも大好きさ!
159名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 16:20:26 ID:dUJuddV6
最近業者やってるツレに聞いたら
ココが今かなり盛り上がってるらしい→http://wqqw225522.web.fc2.com/
男も女もずっとタダで遊べるし、mixiみたいな感じだな

160名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 23:43:46 ID:RH/VYYbV
歩×琴葉の純愛ってないね
161名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 16:39:42 ID:EshmcZPj
>>151
GJです!
聖奈さん分が補給できました
162:2006/04/15(土) 00:30:34 ID:babUYGmo
>>151さん
GJです!
まゆらが可愛いっす!聖奈さんがエロいっす!

自分の発言で微妙な流れを作ってしまって申し訳ありません!
感想が無くとも、多くの人が読んで下さるのなら、書かない訳にはいきませんっ!
これからも作品を投下していきたいと思います!

早速何か投下しようと思ったのですが、琴葉×奈々穂がまだ書き上がっていません(駄目じゃん orz
それで、何か無いかと探したところ、随分昔に書いたけれど、リクエストばかりを書きまくり、投下するのをすっかり忘れていたと言う作品を投下します。
久遠×琴葉です。
結構長くて、一気に読むのはしんどいかもしれないので、時間に余裕のある時にでも読んで下さい。
163素晴らしく冴えた計画・1:2006/04/15(土) 00:32:19 ID:babUYGmo
 日曜日の昼下がり、琴葉は久遠の部屋にいた。
 二人掛けのソファーに腰掛け、隣り合ったまま紅茶を飲んでいた。
「………」
 琴葉は思う。何故、自分は此処でまったりと紅茶を飲んでいるのだろう、と。
 そもそも、隠密である琴葉が何故、極上寮にいるのか。
 話は今日の早朝に遡る。

 朝早くに琴葉は久遠に電話で起こされた。話の内容は、昼頃に部屋に来て欲しいと。
 大方、いつものように隠密の任務であろうと考えた琴葉は、十二時を少し過ぎた頃にこの部屋にやって来た。
 休日だと言うのに制服を着ている琴葉に、久遠は呆れたような溜息を吐いた。
 久遠の顔を見るなり、琴葉は仕事の話かと問うと、久遠は苦笑し、ソファーに腰を掛けるように促した。
 琴葉がそれに素直に従うと、久遠は予め用意していた紅茶をカップに注いだ。
 テーブルの上には二つのティーカップが置かれていて、一つには既に琥珀色の液体が淹れられていた。
 琴葉が来る前に一人で飲んでいたのだろう。僅かに湯気が立っていた。
 新たに紅茶を注げれたカップを渡されてから、琴葉は話を切り出した。
「副会長、お話とは何でしょうか?」
 すると、久遠は優雅に微笑んだ
「あら、私は話があるなんて一言も言っていませんわよ?」
「え?」
「電話で言ったでしょう?此処に来てって…」
 そう言って、久遠は自分のカップを手にした。
 カップを傾けて、紅茶を飲む。片手はきちんとソーサーを持って。
 ただお茶を飲む仕草が、ここまで絵になる人もいないだろう。
 一瞬の動作に見とれていた琴葉だったが、直ぐに思考を切り替えて話を続けた。
「…で、ですが…」
「ですが、何?」
「仕事の話でなければ、私に一体何の用が…?」
 カップをテーブルに戻して、久遠は琴葉に向き合った。
「用がなければ、琴葉を呼んではいけないのかしら?」
「い、いえ、そう言う訳では…」
「なら、いいじゃありませんの」
 たまにはこんな日も。そう言って、久遠は再びカップを口につけた。
「………」
 それでも、琴葉は紅茶に手を出さなかった。
 何かちゃんとした理由でも無い限り、納得する事が出来ない。
 久遠が何を考えているのかが分からず、琴葉は俯くだけだった。
 いつまで経っても動かない琴葉に溜息を吐いて、久遠は口を開いた。
「琴葉はいつも仕事ばかりしているでしょう?」
「…え…」
「任務がある時は仕方ないけれど、そうじゃない時は何処にいるか分かりませんし…」
「…はぁ…」
「仕事の指示を出しているのは私ですけど、たまの休日くらいはきちんと休んだ方がよろしいですわ」
「…副会長」
「だから、たまにはこんな風に二人でお茶をするのも、悪くないでしょう?」
 そう言って久遠は綺麗な微笑みを見せた。
 そんな顔を見たら、それ以上何も言えなくて、琴葉は小さく苦笑しながら、冷めかけた紅茶を口にした。
164素晴らしく冴えた計画・2:2006/04/15(土) 00:33:34 ID:babUYGmo

 たまにはこんな風にゆっくりとした時間を過ごすのも悪くない。
 そう思う事は出来たが、未だに頭の片隅に疑問が浮かぶ。
 それは、互いの立場の事を考えているからだろうか。
 神宮司のお庭番である琴葉と、神宮司を探る組織に属する久遠。
 一時は対立したが、今はもう和解している。
 しかし、どんなに状況が変わっても、久遠の立場が変わる事はない。
 今でも二人は敵同士。ならば、こんな風に二人でゆっくりと紅茶を飲んでいるのはどこかおかしいのではないだろうか。
 いや、もしかしたらそんな事はどうでもいいのかもしれない。
 琴葉の中で渦巻く複雑な感情は、もっと深いところにあるのだ。
 久遠が優雅な一時を愛しているのは知っている。それも、誰にも邪魔されないような環境の中での時間だと言う事を。
 そんな穏やかな時間を、自分なんかと過ごしてもいいのだろうか。
「………」
 琴葉は久遠に惹かれていた。それはきっと、出逢った頃から。
 少しずつ大きくなる想いに戸惑いながらも、琴葉はそれを自覚していた。
 だから、久遠と二人きりでいるこの現実は、琴葉にとってこれ以上に嬉しい事はない。
 それなら、久遠はどうなのだろう。
 久遠は自分の事をどう想っているのだろう。
 この人はきっと、心を許す相手でなければ、休日にわざわざ呼び出したりもしないだろう。
 だから、自惚れてしまう。自分は久遠に心を許されているのではないか、と。
 だからこそ、久遠の気持ちが知りたかった。
 これはたんなる気まぐれなのか。それとも別の何かなのか。
 どちらにしても、琴葉にそれを確かめる術はない。
 久遠の隣にいられる事だけで、充分だったから。
 甘い芳香を味わって、カップをソーサーに戻すと、小さく陶器のぶつかる音がした。
 空になったカップを見て、久遠はまだ温かいティーポットに手を伸ばした。
「御代りはまだありますわよ」
 言うが早いか、久遠は琴葉のカップに紅茶を注いだ。
「あ、副会長。自分でします」
「いいから。今日はお客様ですもの」
 何度目かの笑顔を見ながら、きっとこの笑顔には一生敵わないのだろうと思った。
 湯気が立ち昇る紅茶を注いでから、久遠はポットを持ったまま立ち上がった。
「少なくなりましたわね。新しいのを淹れてきますわ」
 そんな言葉を残して、久遠は部屋を出て行った。
 僅かに開かれた扉の奥から、水の流れる音が聞こえた。
「……ふぅ…」
 温かい飲み物を飲んだせいか、身体が熱い。
 思わず吐いた溜息さえも熱を感じる。季節はもう冬だと言うのに。
 それとも、久遠と一緒にいる事で、身体の奥から熱が湧き上がっているのだろうか。
 窓の外に目を向けると、冷たく乾いた風が、森の木々を揺らしていた。
165素晴らしく冴えた計画・3:2006/04/15(土) 00:34:40 ID:babUYGmo
 久遠が新しく紅茶を淹れて来てから、数分が過ぎた頃だった。
 琴葉の身体は益々熱に浮かされていく。
「……はぁ…」
 気のせいか、息遣いまで荒くなったように感じる。
 心臓が激しく脈を打つ。
 頭がぼんやりしてきて、身体が浮遊しているような感覚。
 何かおかしい。
 鈍り始めた思考でそう判断した琴葉は、隣りに座る久遠を見つめる。
 いつの間に瞳が潤んでいたのか、久遠の表情が滲んで見えた。
「…あ、あの…副会長…」
「何かしら?」
 自分とは対照的に涼しい顔をしているのが、曇った視界からでも確認出来た。
 脳は相変わらずフワフワしているけれど、一つだけ、分かった事がある。
 異変が起きているのは自分だけだ。
 そして、この部屋に来てから琴葉がした事は、久遠が淹れた紅茶を飲んだ事。
 それに気付き、まさかと思いながら、恐る恐る久遠に訊ねた。
「ふ、副会長…こ、紅茶に、何か…?」
 すると久遠はふっと微笑み、琴葉の紅い頬に触れた。
「私がいつも飲むように、ブランデーを少し入れてみましたわ」
「ブ、ブランデー…?」
 そう言えば、どこかで聞いた事がある。
 紅茶に少量のブランデーを入れると、香りが良くなる、とか。
 冬の時期は、冷えた身体を温める作用もある、とか。
 琴葉は冴えない思考から、何とか一般的な知識を搾り出した。
 つまり、今、体内には微量のアルコールが入っている。
 しかし、それだけで、こんなにも影響があるのだろうか。
「で、ですが…」
「もっとも、いつもの量よりは少し多くしましたけれど」
 久遠は琴葉の紅潮した肌の上を、撫でるように滑らせた。
「ど、どの位、入れたのですか…?」
 流れる血液の音が分かる位、心臓が激しく動いている。
 どうしてこんなになるまで、自分は気付かなかったのだろう。匂いで分かれば事前に回避出来たのに。
「きちんと計った訳ではありませんけど、そうですわね…ちょっと酔っ払う位かしら」
 曖昧な返答をする久遠に、琴葉は思わず顔を顰めた。
 もっとも、久遠は自分のカップには一滴もブランデーを入れていない。酔い始めたのは琴葉だけだった。
「あら、怖い顔」
「…はぁ…あなたが何を考えているのか全然分かりません」
 琴葉は頭を抱えた。何を目的にしているのか、琴葉には理解出来なかった。
 自分を酔わせてどうする気なのだろう。
「…こうでもしないと、琴葉が大人しく甘えてくれないと思って」
「え…?」
 その声は、いつになく優しい音を奏でていた。
166素晴らしく冴えた計画・4:2006/04/15(土) 00:35:33 ID:babUYGmo
「いらっしゃい、琴葉」
 そう言って、久遠は両手を広げた。
 アルコールを含んでいる琴葉は、いつもと違って大人しくそれに従うように久遠に近付いた。
 冷静な判断が出来ないのだろう。
 自分の言葉に従順な琴葉に微笑しながら、久遠は琴葉を抱き上げて、膝の上に座らせた。
 いつも見下ろす琴葉の顔を見上げる、いつもと違う景色に、久遠は楽しげに笑った。
「副会長…」
 久遠の太腿に跨って、姿勢を安定させる為に、両手を久遠の両肩に添える。
「琴葉はいつも一人でいるから…こんな風に、誰かと触れ合った事もないでしょう?」
 久遠の言葉に、琴葉は何も言わずに俯いた。
「年下なんですもの。もっと甘えてくれていいんですのよ?」
 そう言って、久遠は琴葉の背中や腰に手を滑らせた。
 そっと抱き締め、その形を確かめるように優しく撫でる。
 それは、琴葉が今まで感じた事のない温もりだった。
 物心がつく前から、琴葉はずっと一人でいた。
 与えられた任務を忠実にこなし、誰にも頼らずにいた。
 誰かに甘えた事などない。だから、甘え方なんて知らない。
 それでも、琴葉はまだ幼い少女に過ぎない。
 本当は、ずっと誰かに甘えたかったのかもしれない。
 久遠の言葉に何も言わなかったけれど、琴葉は僅かにその身を寄せた。
 琴葉が素直な想いを曝け出したのは、アルコールのせいでも何でもない。
 相手が、他ならぬ久遠だからだろう。
 つまり、アルコールで騙す事などしなくても、琴葉は大人しく甘えたに違いないのだ。
 それをきっと、久遠も心のどこかで分かっている。
 それでも、二人はそれがアルコールによるものだと思ってしまう。
 想いを伝えるのが不器用な二人は、何かを利用しないと触れ合えない。
 こんな形でしか示せない、愛情もあるのだ。
 互いの距離を縮めるごとに、鼻腔を擽る僅かな酒気に嫌悪感は感じない。
 そればかりか、熱を帯びた吐息が首筋を掠める度に、久遠の気持ちもまた、高ぶっていった。
「副会長…あの、お、重くないですか?」
 久遠の太腿に乗る形になっているから、足が痺れたりしないだろうか、と心配そうに言った。
「大丈夫ですわよ」
 そう言って、琴葉を安心させるように笑顔を見せる。
 それから久遠は、制服の上から琴葉の胸に顔を埋めた。
「ふぇっ!?」
 久遠の突然の行動に、思わず悲鳴のような声が上がる。
「あ、あの、ふ、副会長…?」
 琴葉の声に顔を上げた久遠は、不思議な顔をしていた。
「何?」
「な、何って…それは私の科白です。何をしているのですか?」
「何って…甘えて、って言ったでしょう?」
 そう言って、久遠は再び琴葉の胸に顔を沈める。
167素晴らしく冴えた計画・5:2006/04/15(土) 00:36:24 ID:babUYGmo
「ちょ…!副会長!」
 琴葉は身体を離そうとするが、久遠の手に抱き締められている為に、それは叶わなかった。
 柔らかな檻に捕らわれて、身動きが出来ない。
 身を捩る動きは、意に反して久遠に擦り寄るような形になり、琴葉はどうしていいのか分からなくなる。
 そして、アルコールが身体全体に回ってきたのか、動きに力は無くなっていく。
「…っ」
 拒もうとする琴葉の身体に、久遠は刺激を与え続ける。
 腰に回した手を胸元に添え、円を描くように動かした。
「ふぁっ!」
 久遠は琴葉の胸の高まりを軽く噛んで、背中を撫でていた手で下着のホックを外した。
 制服の中でずれる下着の感触に、琴葉は少し戸惑った。
「ふ、ふくかいちょ…」
 呂律の回らない言葉がもどかしい。
 普段よりも高く、甘えるような声色に、久遠の鼓動が小さく跳ねた。
「…琴葉…」
 紅潮した肌。
 潤んだ瞳。
 その姿は、いつも冷徹で無表情な彼女からは想像出来ないほど可愛らしかった。
 こんな姿を、誰も見た事がないだろう。
 こんな姿を知っているのは自分だけだと思うと、久遠は上手く言葉に出来ないような優越感を感じた。
 琴葉の制服に手を掛けて、丁寧に釦を外していく。
 一枚一枚脱がされて、琴葉の裸体が曝け出されていく。
 息苦しさと、湧き上がる熱に苛まれ、抵抗する力が出てこない。
 上半身を露わにすると、久遠は床に制服と下着を落とし、琴葉の気分を高めるように、白い肌に手を這わす。
「んんっ!」
 熱い自分の肌とは対照的に冷たい久遠の手が触れて、琴葉は身を震わせた。
「可愛いですわよ…琴葉…」
 歳相応といった小さな胸に直接触れて、高鳴る鼓動を確かめる。
「っ…やぁ…」
 以前、大浴場で裸を見られた事もあるが、今とは状況が違いすぎる。
 休日の昼下がりの明るい部屋で裸を見られている事が恥ずかしくて堪らない琴葉は、瞳を硬く閉じた。
 久遠は琴葉の乳首を口唇で挟み、その先端を舌先で突っついた。
「ふ、あっ!」
 そして更に深く咥え込んで吸い込むと、琴葉の口から小さな嬌声が上がる。
「あっ…やぁ…」
「…うふふ…敏感ですのね、琴葉は」
 琴葉の反応を楽しむように、久遠はもう片方の乳房にも手を伸ばした。
 左手で器用に胸を揉みしだきながら、鎖骨をなぞるように舌を這わす。
 柔らかく湿った舌で身体を舐められ、その何とも言えない感触に、琴葉の身体はビクリと震える。
 琴葉は思わず肩を掴んでいた両手を、しがみ付くように久遠の首に回した。
168素晴らしく冴えた計画・6:2006/04/15(土) 00:38:17 ID:babUYGmo
 不意に久遠の動きが止まり、琴葉は思わず目を開いた。
 すると、見下ろしたすぐそこに、久遠の綺麗な顔があり、琴葉の顔は益々紅くなる。
「…あ…」
「…琴葉…キス、してもいい?」
 キス以上の事を先にしておいて、今更確認するのもどこかおかしいと思いながらも、琴葉は小さく頷いた。
 アルコールの効果なのか、それとも初めての快楽に身体と思考が支配され始めたからなのか、琴葉はそれを受け入れようとしていた。
 ゆっくりと近付いてくる久遠の顔を、目を反らさずに見つめていると、互いの息を感じる程の距離になって久遠が苦笑する。
「キスをする時は、目を閉じるものですわよ」
 言われてすぐに瞳を閉じると、一秒後には、久遠の口唇が琴葉のそれに触れた。
「…ん」
 静かに触れた後、反射的に離れようとする琴葉の口唇を追いかけるように口唇を重ねる。
 そのまま角度を変えて、もう一度口付ける。
 生まれて初めてのキスは、とても甘い味がした。
 微かに紅茶の残り香を感じながら、琴葉はされるがままになる。
「…ん…ふ…」
「ん、ぁ…」
 柔らかな琴葉の口唇から、アルコールが仄かに匂い、それで自分も酔ってしまったような感覚。
 それとも、琴葉の口唇に酔っているのだろうか。
 舌で口を割り開き、紅い舌が琴葉の中に入っていく。
 熱い口内を舌で味わうように、深くなる口付け。
 重なり合った色彩から、淫らな水音が零れ始める。
「んぁ…はっ…ん…」
「ぁ…んむ…ん…ちゅ…」
 呼吸をするのも忘れて、互いの口唇を求め合う。
 久遠は、琴葉の口内に溜まった唾液を吸い上げ、自分のそれと交じり合わせて嚥下する。
 ゴクリ、と言う音が、琴葉の耳にやけに大きく聴こえた。
 やがて息苦しさを感じ、やっとで二人の口唇は離れていった。
 酸欠からくるものか、琴葉の頭は益々ぼんやりしていた。
「…はぁ…ん…はぁ…」
「はぁ…っは…」
 乱れる呼吸はどちらのものか。
 久遠は琴葉の身体に触れていた手を再び動かし、汗ばんできた肌に舌を這わせた。
「んぁっ!」
 身体の中心から発せられる熱に抗えず、琴葉は無意識に声を上げた。
 久遠は上から降り注がれる嬌声に満足げな笑みを浮かべ、脇腹を揉むように撫でた。
「…っ…」
 そのまま手を下降させ、スカートのホックを外し、腰を浮かせて剥ぎ取っていく。
 白いショーツが目に映ると、久遠は思わず、可愛い、と呟いた。
 久遠は琴葉をソファーに膝で立たせて、最後の一枚を脱がしていく。
169素晴らしく冴えた計画・7:2006/04/15(土) 00:39:23 ID:babUYGmo
 明るい部屋に、琴葉の裸体が眩しく映える。
 下から上へと視線を巡らせ、綺麗な肢体を眺めていると、琴葉は片手を使って久遠の瞳を隠した。
「…琴葉、これじゃあ何も見えませんわよ?」
「あ、あまり…見ないで下さいっ…!」
 自分の身体だけ丸裸にされて、琴葉は羞恥心でいっぱいだ。
 琴葉は顔を真っ赤にして俯いた。
 両目を覆う手を剥がし、久遠は琴葉の脚の間に手を入れた。
「っ!?…あ、やっ!」
 股間の中心をそっと撫でると、微かに粘着質を含んだ水音がした。
「…濡れてますわね…」
 秘所の割れ目をなぞるように動かすと、零れていた愛液が指に絡まる。
「あ…やっ…ふ、かいちょ…!」
「嫌?何が嫌なの?ちゃんと言わないと分かりませんわよ、琴葉?」
「ん、あぁ…や、ら…!」
 意地悪な問い掛けに、呂律の回らない舌が邪魔して、上手く伝える事が出来ない。
 膝立ちになっている為に、脚を閉じる事も叶わず、身体は益々開かれていく。
 経験した事もない快感に抗うように、琴葉は必死に声を押し殺した。
「ふ…う、ん…」
 久遠は秘所を攻める指を速め、強弱をつけるようなストロークを繰り返す。
 愛液を纏った指が滑り、指先が僅かに膣に入ると、琴葉は背中を反らした。
「っあ、ぅ…!」
 痺れるような刺激に膝が震え、その振動でソファーが軋む。
 久遠は琴葉の反応を見ながら、ゆっくりと、焦らすように指を動かす。
 すると、その指を追うように、琴葉の腰が微かに揺れた。
 そっと中指の先端を膣口に添えて、第一関節を小刻みに動かして、微かな振動を与えると、ヌルリとした体液が溢れ出す。
「…はぁ…は…あ…」
 上を見上げると、悩ましげな琴葉の顔が目に映る。
 涙を浮かべて潤んだ瞳。
 経験がなくとも、すっかり快楽の虜になったようだ。
 一種の支配欲にも似た感情が満たされ、久遠の口角が僅かに上がる。
「…どうして欲しいの?」
 久遠の質問に、琴葉は何も答えない。
 真っ赤な顔で、無言で久遠を見つめるだけだった。
 瞬きをした拍子に、目尻に溜まった涙が一粒、頬を流れると、久遠は空いた左手で琴葉の腰を掴んだ。
 これ以上虐めたら、もっと泣いてしまうだろう。
 少し不満な点もあるけれど、今は琴葉を満足させる事を優先させた。
170素晴らしく冴えた計画・8:2006/04/15(土) 00:42:25 ID:babUYGmo

 膣口に中指をあてがったまま、掴んだ腰をゆっくりと沈める。
「ふ、ぁっ!…あぁ…!」
 淫靡な水音を立てながら、指が徐々に琴葉の中に入っていく。
「いっ…ぁ、ぅぐ…」
 内壁は初めての侵入者を拒むように閉ざすような動きをみせる。
 姿勢は先程のように、久遠の膝に乗る体勢に戻った。
 完全に中指が膣に埋まり、肉壁に締め付けられる痛みと、高鳴る鼓動の速さを感じていた。
「…痛い?」
 優しい音程に、琴葉は弱々しく首を横に振った。
「…あ…は、ぁ…」
 身体の奥の異物感に慣れ始め、呼吸を整えようとする琴葉。
 その呼吸に合わせるように、 優しく指を動かしていく。
「うっ、あ…!…ん…や…!」
 膣に浅く、深く出し入れを繰り返し、膣に溜まった愛液を掻き出すと、水音は更に大きくなる。
 他の指が秘所の突起に触れると、少しずつ硬くなるのが分かった。
 部屋に響く水音と、ソファーの軋む音、動物のような息遣いが、まるで一つの音楽のように奏でられる。
 厭らしい体液を塗し、滑りの良くなった指で、より深い場所に挿入する。
 指が激しく動く毎に、膣がひくひくと痙攣する。
「気持ちいい、琴葉?」
「あ、う…そ、んな…わ、かんなっ…!」
 口から熱い息を吐き出しながら、琴葉は頭が真っ白になりそうだった。
「は、ん…ん、ぁ…あぁ!」
「もっと甘えていいんですのよ」
 最早、甘えると言う行為ではないだろう。
 それでも琴葉はその言葉を聴いて、強く久遠を抱き締める。
「あ、あ…ふ…かい、ちょ…!」
「…こんな時は、名前で呼んで欲しいですわ」
「ぅんっ、く、ぁ…く、おん、さ…」
 吐息に途切れる言葉を必死に紡いで、琴葉は久遠の名前をよんだ。
「んぁ…久遠、さ…おんさん…!」
 小さな声で、琴葉は何度も久遠を呼んだ。
 名前を紡がれる度に、久遠の心の中で、不思議な気持ちが溢れてくる。
 湧き上がる優しい気持ちを、きっと愛しいと言うのだろう。
 久遠は微笑みを浮かべて、琴葉の耳元に口唇を寄せた。
「もっと、呼んで…」
 そのまま耳朶を甘噛みし、舌で耳の後ろを舐め上げる。
「ん、あぁっ!ふ、くお、ん…さん、あ、はぁっ!やぁ…!」
 今までで一番高い声。息は益々荒くなり、出てくる言葉は最早意味すら持たない。
 乱れ狂う琴葉の姿に、久遠も興奮を覚えていく。
「あぁ…とても可愛いですわよ、琴葉…」
「あっ!ん…くぅ…はぁっ…あぁ…んぁ、あ、あ!」
 喘ぐ声の感覚が短くなって、久遠は琴葉の限界が近い事が分かった。
171素晴らしく冴えた計画・9:2006/04/15(土) 00:44:10 ID:babUYGmo

 久遠は琴葉の中に入れる指の数を増やし、三つの指を不規則に動かした。
 膣を激しく掻き乱されて、琴葉の声も大きくなる。
 嬌声を抑える術はもう、ない。
 与えられる強い快感を、琴葉は受け入れる事しか出来なかった。
「あぁッ!は、あ…ふ…ん、んぁッ!や…!」
「嫌ならここで止めますわよ?」
「やぁっ!や、ら…らめ…やめ、ちゃ…ん…やっ!」
「うふふふ…我儘ですわね…琴葉は」
 揺れる腰を押さえ付けて、久遠は掌で陰核を覆った。
 勃起した陰核を掌で刺激を加えて、琴葉を絶頂へと導いていく。
「あぁっ!!あ、ん、あ…やぁっ!は、あ、あ、んッ!」
「琴葉…琴葉…」
「あ、あ、ん、はぁ、あぁッ!ん、ぅ、あ、あぁぁッ!!」
 頤を上げ、白い咽喉を後ろに大きく反らし、琴葉は絶頂に達した。
 強く指を締め付ける肉壁の力が弱まったのを見計らって、久遠は指を引き抜いた。
「ん、あ…はぁ…はぁ…」
 熱い息を吐く口許に、透明な唾液が垂れている。
 久遠はそれを舌で舐めながら、琴葉の口唇をなぞるように舌を這わした。
「…はぁ…は…あ、ん…」
 口唇同士を触れ合わせると、琴葉も舌を伸ばし、久遠の口唇を味わった。
 身体に力が入らずに、琴葉は久遠に寄り掛かる。
 抱き締めていた腕は力なく垂れ下がり、未だに荒い呼吸を整えようと意識する。
 背中を擦りながら、琴葉を抱き締めると、二人の汗の匂いが鼻腔を掠める。
 久遠は琴葉の愛液が付着した指を躊躇無く口に入れ、味わいながら、その全てを綺麗に舐め取ろうとする。
 目の前で行われる久遠の行為に、琴葉の顔が再び羞恥に染まる。
「…あ…く、久遠さん…」
 自分の体液を舐められて、汚いと思う反面、どこか嬉しくて、琴葉は複雑な表情をした。
「とても美味しいですわよ…琴葉の…」
 妖艶に揺れる瞳に、琴葉の頭はおかしくなりそうだった。
 久遠は琴葉の瞳を見つめながら、わざと音を立てる。
 濡れていく久遠の口唇に、琴葉の欲情が高ぶっていく。
「…久遠、さん…」
 一度だけ名前を囁いて、琴葉は両手を久遠の胸元に伸ばした。
 淡い水色のシャツの釦を、震える指で一つずつ外していく。
 拙い琴葉の指先の動きに、久遠は笑顔を浮かべ、それを黙って見つめていた。
 少しずつ肌蹴る衣の隙間から、久遠の素肌が現れる。
 透き通るような綺麗な肌に指が触れると、久遠の身体が小さく反応する。
「…久遠さん…」
 服を左右に開きながら、窺う様な視線を送る。
 琴葉の気持ちを掬い上げるように、久遠は頷いた。
「いいですわよ…触って…琴葉…」
172素晴らしく冴えた計画・10:2006/04/15(土) 00:45:36 ID:babUYGmo

 久遠の言葉が耳に届いてから、琴葉は右手で豊かな胸に触れた。
「ん…」
 吐息混じりの籠もった声が、久遠の口許から漏れた。
 黒い下着の硬い生地の上から、優しい力で揉んでいく。
 生地越しからでも、久遠の乳房の柔らかい感触が掌に伝わってくる。
 握るように指を動かし、掌全体を使って揺さぶる。
 熱に浮かされ続ける思考の中で、先程久遠にされた事を思い出しながら、琴葉は手を動かした。
 親指で下着を上にずらし、触れていた久遠の左の乳房に直に触れた。
 しっとりと汗ばむ肌に、掌が張り付いていく。
 五本の指を這わせながら、少しずつ中心に近づけさせる。
 淡い桃色の突起に触れると、久遠の身体が微かに震えた。
 急所を見つけた琴葉は、その場所に顔を寄せ、ふっと息を吹き掛けた。
 そして、舌を伸ばしてその突起をぺろりと舐め取る。
 そのまま舌先で、おずおずと触れていく。
「…はぁ…ん…」
 不慣れな琴葉の愛撫に、久遠はもどかしさを感じ、僅かに身を捩る。
 唾液で濡れた乳首を口唇で挟み、ちゅっ、と音を立てて吸う。
 豊かな白い乳房に顔を埋めて、子供のように乳首を吸い込む。
「…ん…ん、んむ…」
「…ん…まるで、赤ちゃんみたいですわね…」
 久遠は、母親の母乳を求める赤ん坊のように乳首を咥える琴葉の頭をそっと撫でた。
 拙い琴葉の愛撫だったが、少しずつ、けれど確実に久遠に快感を与えていた。
 その証拠とでも言うように、久遠は背中をソファーの背から浮かし、自ら乳房を琴葉に押し付けるように姿勢を変えた。
 すぐ傍にある久遠の表情は紅潮し、呼吸は不規則に乱れていった。
 性的な知識の乏しい琴葉でも、自分は久遠に快感を与えられてると分かり、琴葉は少し嬉しくなる。
 そして、もっと気持ちよくなってもらおうと、口の中で硬くしこる乳首を吸い、舌で扱く。
「ん、あぁ…はぁ…」
 髪を撫でていた手が、少し乱暴になる。
 小さな琴葉の頭を掴むように、今度は両手で抱き締める。
 片方の乳首をしゃぶったままに、もう片方の乳房にも刺激を与えようと手を伸ばす。
 すると、右の乳房にはまだ触れてもいないのに、先端はその存在を主張していた。
 親指と人差し指で乳首を摘まみ、残りの指と掌で乳房全体を揉み解す。
「あ…ん…ぁ…いいですわ…琴葉…」
 異なる刺激が同時に与えられ、久遠の口からは嬌声が零れる。
「あ…ことは…ん…そこ…」
 気持ちのいい場所を示されて、琴葉はそのまま強く吸い上げた。
「いっ!」
「あ、す、すみませんっ!」
 強く吸った弾みで、乳首を軽く噛んでしまい、琴葉は慌てて口を離した。
 狼狽する琴葉を安心させるように微笑んだ。
「大丈夫…続けて…?」
 両手で琴葉の顔を挟んで、鼻先にそっと口付けた。
173素晴らしく冴えた計画・11:2006/04/15(土) 00:46:37 ID:babUYGmo

 噛んでしまった場所を、癒すように舌で舐め上げる。
 軽く歯で乳首を挟み、優しく吸い上げ、舌で扱く。
 久遠の悩ましげな吐息に身を震わせながら、懸命に乳房を愛撫する。
「あぁ…ん…はぅ…」
 一度口唇を離し、充血して尖った先端を、琴葉はうっとりとした気持ちで眺めてから、舌で転がすように嬲った。
「ん…あ…もう…ダメ…」
 疼く身体の震えを抑えながら、久遠は琴葉を抱き締めた。
 琴葉の肩口に顔を埋め、そのままスペースの広い自分の右側に傾いて、琴葉をソファーに組み敷いた。
「く、久遠さん?」
 突然の行動に、半ば混乱する琴葉。
 そんな琴葉を構う余裕すら無くした久遠は、乱れた服をそのままに、スカートの中に手を差し入れてショーツだけを脱ぎ捨てた。
 全部脱ぐのももどかしく、片方の足に引っ掛けたまま、久遠は琴葉の脚を開かせる。
「っ!?あ、久遠さ、ん?」
 久遠もまた、脚を開き、互いの脚を交差させ、十字路のように絡ませた。
 腰を下ろすと、互いの秘所が重なり合う。
 まだ潤いを保つ琴葉の秘部に、久遠の愛液が滴り落ちる。
「あ、つっい…」
 久遠の熱い愛液を肌で感じ、琴葉は思わず声を上げる。
「…は…はぁ…こと、は…」
 僅かに身体を屈めると、二人の身体がぴったりと重なり合う。
「あぁ…あ…く、おん…さ…」
 琴葉は左手を伸ばすと、同じように近付いた久遠の右手を掴み、そっとその手を繋いだ。
 もう片方の手で互いの身体を抱き締め、口唇を深く重ねた。
「んぁ…ん…む…」
 口唇と舌で求め合いながら、久遠はゆっくりと身体を動かした。
 膣同士が、陰核同士が擦り合い、ぐちゅぐちゅとした大きな水音が、部屋中に響き渡る。
 強い快感と、愛液が混ざり合う音が、二人の性的な欲望を満たしていく。
「あぁ、んぁッ!あ、ぅ、はぁっ!」
「あぁ…あ!…ん…琴葉…あ…すご…いっ!」
 情欲した獣のように激しく腰を振り、ソファーがギシギシと軋む。
 襲い掛かる快感の波に、互いの姿がはぐれないように、繋いだ手の指を絡めた。
 ヒクヒクと膣が痙攣し、愛液は絶えず分泌をし続ける。
「んっあ、は…も、あ…や…あ、ん、あぁッ!」
「あんッ!あ…わたし、も…もぅ…あぁっこと、は!い、一緒にッ…!」
 限界が近付き、二人で高みに昇ろうと、更に激しく腰を振ると、潰し合う陰核が、二人に強い刺激を与えた。
「あ、ん、あ、あぁッ、ぅ、あ、あぁぁぁぁッ!!」
「はぁッあ、ん、あ、あっ、んぁあぁぁぁッ!!」
 爪先から脳天をかけて電流のような快感が走り、二人は同時に絶頂に達した。
 心も身体も溶け合うような幸福感に包まれて、二人はどちらとも無く口付けを交わした。
 荒い息を吐き、痙攣する身体を横たえたまま、琴葉の意識は白く染まっていった。
174素晴らしく冴えた計画・12:2006/04/15(土) 00:48:10 ID:babUYGmo

 それから、どれ位の時間が過ぎただろう。
 シーツに包まりながら目を覚ました琴葉の瞳には、見慣れない天井が映し出された。
「…あ、れ…?」
 体勢を変えずに窓の方に目を向けると、閉ざされたカーテンの隙間から、茜色に染まる空が見えた。
「…夕方?……痛っ!?」
 時間の経過に驚いて、反射的に起き上がると、頭に強い衝撃が走った。
 咄嗟に頭を押さえると、掛けられていたシーツが捲り上がり、自分の裸体が視界に入った。
「……っ!?」
 慌ててシーツを拾い上げ、さらさらとした布で身体を隠す。顔が一気に真っ赤になった。
「な、何故、私はこんな格好を…っ!?」
 必死になって思い出そうとするが、痛みが邪魔をして、何も思い出せない。
「お、落ち着け!確か私は、副会長に呼ばれて…それから…?」
 久遠に呼ばれ、この部屋に来た後の事を思い出せない。
 混乱する中、必死に今の状況を冷静に分析しようとするが、鈍る身体に残った疲労感しか分からない。
「こ、これはどういう事だ!?一体、私は何を…?」
「あら、目が覚めましたの?」
「副会長!!」
 扉の向こうから現れた、バスローブ姿の久遠を見て、琴葉は思わず叫んでしまった。
 シャワーを浴びていたのだろうか。久遠は濡れた髪を掻き上げながら、ゆっくりと琴葉に近付いた。
「ふ、副会長!これは、一体!?」
 自分の身に何が起きたのかを訊ねると、久遠は悲しげな表情を見せた。
「…何も、憶えていないんですの?」
「ふぇ?」
「酷いですわっ!二人であんなに激しく愛し合いましたのに…!」
「は?」
 久遠は自分の身体を抱き締め、大袈裟なリアクションを起こした。
「愛してるって何度も言ってくれたのに、あれは全部嘘だったんですのね!?」
「あ、あの…副会長…?」
「行為の最中は、ずっと久遠、って呼んでくれたのに…!」
 久遠の言葉と、今の二人の状況から推理を広げ、まさかと思いつつも、琴葉は事実を確かめようと勇気を出した。
「……ま、まさか…そ、その…私は、ふ、副会長…と…?」
「えぇ、しましたわよ。エッチ」
「――ッ!!!?」
 身体中の血液が、一斉に沸騰し、琴葉の身体がこれ以上無いという程、朱に染まる。
 まったく何も憶えておらず、思い出そうとすると頭痛がした。
「え?え?え?」
 痛む頭を押さえる琴葉の隣りに歩み寄り、混乱する姿を見下ろしながら、久遠は口を開いた。
「ですから、責任取って頂けますわね?」
「せ、責任?」
「えぇ。責任を取って、私の恋人になって頂きますわ」
 そう言って久遠はしゃがみ、琴葉にそっと口付けた。
 久遠の口唇が触れて、その感触にどこか憶えのある琴葉は、久遠の言葉が真実だと思い知った。
「…なって頂けますわよね?」
「…あ……は、はい」
 未だに混乱しながらも、琴葉は久遠の言葉に頷いた。
 事情は後で思い出す事にして、今は久遠の言葉に従おう。
 どんな経緯があったにしろ、久遠の恋人になれるなら、今はどうでもいい、と琴葉は思った。

 全ては久遠の計画の一つにしか過ぎない事を、この時の琴葉は、まだ何も知らなかった……。
175:2006/04/15(土) 00:54:49 ID:babUYGmo
以上です。
微妙に続きものですみません!
文章の下手さ加減は、今も数ヶ月前も変わらない事が証明されました(笑
むしろ、昔の方が良かった気さえも…orz
この二人が一番好きだから、書きやすいのかもしれませんが。
最後まで読んで下されば光栄です!

また少し時間を使ってしまうので、琴葉×奈々穂は今しばらくお待ち下さい。
書けなければ、この続きはもう出来上がっているので、時間が空き次第、そちらの方を投下させていただきます。
それでは!
176名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 02:02:17 ID:8+3dqALt
>>175
銀さんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!! ?

相変わらずいい仕事過ぎです!隠密エロいよ隠密
177名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 03:05:48 ID:VkGeiNGK
>>175
いいよ!
銀さんGJ!!
これからも頑張れぇw
178名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 13:23:58 ID:k5K5AUkr
>>155
現金な奴で結構じゃないかw
実際俺もここに来る理由の半分は実習生SSのためだし
あとは珍しいシチュやカプぐらいなもんだしなw

>>151
が良かったかな?できればもっとえっちくしてくれればなお良し!

>>158
俺も男絡みが見たいんだよな
でもここは百合ベースの純愛基準の物書きがほとんどだからしゃーないったらしゃねーが・・・
179名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 13:45:02 ID:NDOdWAKo
エローイ!!!!!!!!!!!!!!!!!
銀さんgj!!!!!
180名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 14:23:38 ID:VzpNuRsG
>>175
GJ!!!
銀さん最高!!!
181名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 17:07:18 ID:7xopaYWP
>>175
やばい、私久遠×琴葉派じゃなかったんだけど超萌えたよ!
銀さんGJ!!
182名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 22:22:44 ID:RYg07wMt
>>178
そこらへん書く職人さんの好みつうのもあるから仕方ないってことよ
俺は好みのカップリング以外は読み飛ばしてる
183名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 22:33:12 ID:FXqOW4NS
>>178
前に実習生の書いてた人のはあれで完結したのかね?
続きを匂わせるような感じだったので楽しみにしてたんだが
これだけ来ないともう駄目かな
184名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 23:34:21 ID:7hwGer6U
天才だな。
185名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 04:35:54 ID:2JMEHRmz
俺はずっと名無しで書いてきたんだが
実習生SSのあのエロさを見た後、さっぱり書けなくなった・・
百合ベースだとどうしても限界が・・

>>178
男絡み・・・か、書いてもいいんでつか?


186名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 16:41:25 ID:Jwn22JjA
実習生×管理人さんでひとつ
187名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 16:50:53 ID:fGEEq6BO
いきなり幼女www







実習生×管理人さんキボン
188名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 19:26:36 ID:OGYDk/gs
実習生×会長or久遠で
189名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 20:20:09 ID:rllWcVBK
いっそのことハーレムで
190名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 20:34:00 ID:mY4ysd1X
>>183
まぁまとめっぽいことは言ってたぽいが期待しちゃうんだよな・・
続く感じの内容だったし

>>185
別に俺は百合がわりーってわけじゃねーけどな!
百合にも魅力はあるしでもたまには男絡みも欲しいんだよ・・
俺のプッチャンが飢えてるんだ!

178だが書いてくれるんなら是非ともお願いしたい!
お前さんの書きやすいので良いからよw
191名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 00:36:11 ID:DNjnxCgD
>>175
素晴らしい。股座がいきりたつ!
192名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 11:48:57 ID:CVcDTldF
良スレage
193名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 01:53:42 ID:g+knmS46
実習生SSは生々しい迫力が素晴らしかった
あれだけ濃厚なエロは中々無い
194名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 18:36:02 ID:sv2r79sg
保管庫見たらPart3で男ありって実習生SSしかなかた('A`)
なんでこんな状態になっちゃったんだろ?
Part2とかはもっといっぱいあったのに
195名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 23:15:02 ID:SH+0+Eky
別に男が出ないことにそんなに悲観的になる必要はないんじゃない?
百合好きの人が書くことが多いから、男が少なくなってるんであって、
男を書きたい人がいるのに書くな、と言われてるわけじゃないんだし。
「なんでこんな状態に…」というほどではない気もす。
196名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 00:19:51 ID:x3FcaxlQ
上手い人の後だと出しにくいかもしれないけど
溢れんばかりの妄想はみんな持ってるはずなので
皆も書けば良いんだよ。
197名無しさん@ピンキー:2006/04/20(木) 01:05:52 ID:ZkGPEYUV
>>196
ヒント
文章力
198名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 02:05:24 ID:/oz6t+V2
銀さん降臨キボンヌ
199名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 01:06:05 ID:X2OVXS4e
とりあえず、スレを暖める為に一作投下してみます。百合ネタでスマンけど・・・
200奏×りの−1:2006/04/22(土) 01:07:18 ID:X2OVXS4e
それは湿った風の吹く生暖かい夜のお話・・

深夜、りのは寝苦しさのあまり珍しく目が覚めてしまった。
寝室の空気は季節に似合わずじっとりとした湿り気を帯びていて、異様に蒸し暑い。
不快感を紛らわせるために汗をかいた体を潤す為に水を飲もうと体を起こした時、ちょっとした異変に気付いた。
「・・・あれ、奏会長がいない?」
いつも隣で自分の事を見守ってくれている奏の姿がそこには無かった。
温もりを失っている冷たいシーツの感触が、一人取り残された時の暗い記憶を思い出させりのの心を不安にさせた。
『やだ・・・一人はやだよ・・・奏会長、何処行ったんだろう・・・』
とりあえず、机の上に置いてあるプッチャンを取ろうと暗い室内を見回す。
すると、わずかなドアの隙間からリビングの明かりが漏れているのが分かった。
『リビングにいるのかな・・・』
りのがゆっくりとベットから立ち上がりドアに近付いた、その時・・・
「は、ぅ・・・んっ・・・あんっ!」
『えっ・・・?』
ドアの向こうから艶っぽい矯声が聞え、りのは思わずドアの前で立ちすくんだ。
『い、今のって、奏会長の声?』
今まで聞いた事のない奏の色っぽい声に恐る恐るドアの隙間からリビングを覗いてみる。
りの見た光景、それは部屋の中央に置いてあるソファーに横たわり、苦悶とも悦びともとれる表情を浮かべている奏の姿だった