4:
「・・・私・・・なんでこんなことしちゃったんだろ・・・。」
体がやけに熱い。まさか、勝手に手が動き出すなんて信じられない。
それも、これって噂に聞くオナニーってやつなの?
普通の人もこうやっていきなり始めるものなのかな・・・?
やっぱりあの時、頭打ったのかなぁ。
それでこんなふうに意味不明な行動とっちゃったの?
などと、アホな思考がオレの中に流れてくる。
かんべんしてほしい。
脳で考えていることが垂れ流しというのはすごく困る。
まあ、こっちの考えていることが知られていないだけマシだが。
しかし、なんとかする手立てはないものか・・・。
やっぱり直接話すしか方法は無いのか。
「あぁっ・・・病院行けば治るのかなぁ・・・・。」
「治るわけないじゃん。」
「そうよね・・・・・って、きゃぁぁっ!!」
「ウルサイッ!あんま叫ぶな。」
「いやぁぁっ!!・・・やっぱり、私病気なのっ?!病気?!」
「はい、落ち着いて。落ち着いて。」
「あぅっ・・・・。」
女ってなんでこんな叫ぶ生き物なのか・・・。
それに、こんなポスターだらけの部屋ってことはオレのファンだろ。
すぐ気付いても良さそうじゃん。
とりあえず、今の状況からちゃんと理解させなくては
この先やっていけない。
「なあ、気付かないの?オレの声さぁ。」
「えっ?!えと・・・・・・あっ!二重人格?!」
「〜〜・・・・・・・ッ」
大げさにため息をついてやった。
天然ボケかよ。
「ええっ・・じゃあ、なんだろう。」
「あのさ、病気とか、二重人格とか、そんな科学的なモンじゃないから。
どちらかというと、オカルトっぽ・・」
「ええええっ?!おっ・・・お化け?!」
「最後まで聞け!」
「はいっ・・・。」
また慌て始める彼女に一喝する。
もしかして、素性を話すのは余計混乱させるのか・・・。
気付いてないうちに、粗方の説明をするか。
「いいか、静かに聞いてもらいたい。」
コクコクと首が縦に揺れる。
「よし、多分今のこの状態をオレのほうが理解している。
だから説明するが、お前の体に、とりあえずオレは寄生しているようだ。
何故、そうなったのか分からないが、それだけは事実だ。
死んだ霊では無いと思う。多分。」
死んでいたら、TVですぐニュースになって
こいつも友達からとかのツテで聞くだろうしな・・・。
「そんなだから、しばらくはお前の中に入りっぱなしだと思う。
そこで、お願いというか決め事をしたいんだけど。」
コクコクとまた頷く。
「お前の考えていることはオレに筒抜けだ。はっきり言って煩い。
だから、できるだけ何も考えないでほしい。
そして、大声で喚くな。
さらに、オレが元に戻れるようになるべく言うことを聞いてくれ。
以上。わかった?」
コクコクとまた馬鹿のひとつ覚えのように頷いた。
「・・・・」
「・・・・・・分かった。静かにするの解除だ。」
「はぁっ・・・苦しかったぁ!黙っているのって辛いのねぇ。」
多分、隣に自分がいたら後ろ頭を殴っていたかもしれない。
「分かったわ。もうあまり考え事しない。騒がない。
あなたが元にもどれるよう協力する。だよね?」
ニコニコと笑っている。
こいつを本当に操って元に戻れるだろうかと、一抹の不安を感じていた。
そんな時、突然テレビがついた。
まあ、こいつがつけたわけなんだが。
すると、見覚えのある顔が映っている。オレだ。
「あっ・・NATSU・・・!」
テレビに映ったオレの顔を見て、こいつが反応した。
ば、バレタか?オレの声・・・・・・。
《《はい、次のニュースです。
本日、人気ボーカリストのNASTUさんが、ライブ中に転倒をし、
頭部を打ち付けた状態になり、現在意識不明とのことです。
命には別状がありませんが、予断を許せない状況であることを、事務所側が・・・》》
「えっ!!そんなっ・・・・あの時マネージャーさんは平気だって!!」
突然、目に熱いものがあふれる。
何年ぶりだろうか。泣いたのは。こんな不本意な形で泣かされるなんて非常に腹立たしい。
「どうしよぉぉ〜・・・私のせいなのかなぁ〜・・・
あっ!NATSUがもし死んじゃったら!!いやぁぁぁ!!!!
そんなこと、私生きていけないよぉぉっ・・・・!!」
なきじゃくりながら喚きちらす。
さっきの決め事は無かったことになっているのか。
「う・る・さ・い!!」
「ひゃうっ・・・!!ごっ・・・ごめんなさいっ・・・。でもっ・・・でもねっ・・・」
「大丈夫だ。大丈夫。生きてる。死なない。だから喚くな。泣くな。」
「なっ、なんで分かるのよぅっ〜・・・・わたしっ・・・あの時支えきれなくって・・・
あの時っ・・・NATSUの下敷きになっていればぁ〜っっ・・・」
また大泣きする。
そういえば落ちた時、目の前に誰かがいたっけ。
それにしても、ビービーとよく泣きやがる。どうせ入るなら清楚な美女に入りたかった。
この調子じゃやっぱり身元は明かさないでおくか。
「とにかく、大丈夫なんだよ。保障する。
なんていうか今のオレは魂通信ができるんだ。うん。」
「ええっ?!たましいつうしん????」
「そ、魂だけしかない存在だから、自由にその他の魂の状況が分かるわけ。」
もちろん真っ赤な嘘だ。
「ええええっ!!すごいっ!すごぉい!!」
「だから、静かにしてくれ。」
「あっ・・・はぁい・・・・。分かりました。」
しょんぼりとした様子になったが、これでしばらくおとなしくなるだろう。
「あのっ・・そういえば、あなた誰なんですか?」
「だっ・・・・誰って・・・・サテ・・・記憶がどうもね・・・。」
「じゃあ、じゃあ、魂のたまちゃん!」
「たっ・・・・・・・」
「決まりね!私の名前は遥!宜しくね。たまちゃん!」
「・・・・・・・あぁ・・・。」
お先真っ暗とはこの状態を言うのだろうか・・・。
本日終了。
47 :
M:2006/06/15(木) 00:55:57 ID:3kaA20kt
お疲れ様でした。
たまちゃん。
吹き出しちゃいました。
いいですねー。
こういうの。
48 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 02:24:34 ID:WspcGjOU
投下お疲れ様です!
エロから一転コミカルに展開ですね。
たまちゃんwそう来ましたか。遙ちゃんの天然さが可愛いです。
この先はどうなるのでしょうか楽しみです!
>>47>>48 レスありがとうございます。しかし、なかなか進まず。
本当導入部分だけでコメントありがたいです。頑張ります!
では、久々に投下です。
5:
時計の針は二十三時を回る。
酒の入ったグラスがタイルモザイクの床にたたき付けられた。
破片が壁に当たるほどの勢いだった。
若い女が爪を噛みながら険しい眼差しを時を刻む物質に送る。
「・・・いくらなんでも、おかしいわ・・・。遅すぎる。やはり、計画は失敗したの?」
「あの話は嘘だったの・・・。私はまんまとあいつらに嵌められたというわけ?
・・・こんなもの・・・・・。」
見下ろす先の右手には赤く鈍い光りを放つ珠が握られている。
その時急に部屋の電話が青く点滅する。
コールは耳障りなのでいつも光だけの設定にしていた。
ただ、今の彼女にはその光さえも腹立たしく感じる。
「嘘つき!!」
悔しげに叫びながら握りしめた珠を電話機に投げ付ける。
ガチッと留守電のボタンに当たり、床に転がった。
「・・・こんばんは。留守、なのかな?ま、いいや。香月さん。僕です、菅原です。
今テレビ見ましたよ。どうやら成功したようで、良かったですよ。」
穏やかな口調の声がスピーカーから流れてくる。
その話を聞いて、香月と呼ばれた女は慌ててリモコンを操りテレビをつけチャンネルを切り替える。
三回で目的の画面が現れた。
「なっ・・・・!」
緊張した面持ちのアナウンサーが彼女の望んでいたことの半分を告げた。
NATSUの意識が不明だと・・・。
だが、自分にとって重要なのはそれではない。
そう思うと、今にも切れそうな菅原からの電話を繋いだ。
「あたしよ。」
「なんだ、やっぱりいたんですね。居留守なんて人が悪いな。」
あなたからもらった珠、使用したわ。」
菅原の冗談めかした話を遮るように、香月はイラついた口調で告げる。
「じゃあ、今頃例の彼と楽しく会話中ですか?お邪魔だったかな。」
「馬鹿言わないで!言っていたことと違うわ。
今になってもあいつの気配すら感じないわよ?」
「え・・・。それはおかしいな。長くても三時間後には確実に目覚めるはずですが。
しっかりと、もう一度心の中で呼んでみてく・・・」
「さっきから何度もやってるわよ!でも、何も変わらないわ。頭の中に声なんて聞こえない。」
硝子の破片をヒールの先で踏みにじりながら彼女は現状の出来事を伝えると、
受話器からは息を呑む音が聞こえてくる。
「そんなっ!入魂の儀式が失敗したのでしょうか?
彼と接触した時にすぐ間近に誰かいましたか?」
「間近って・・・あ・・・・・そういえば、彼が落下してあたしにぶつかった時・・・
いたわ!隣の女が飛び出してきたの。って・・・まさか・・・」
「そのまさかですよ・・・きっと。」
ため息交じりで言う。
「失敗ってことなのっ?」
彼女の色白な顔が、更に青白く変色する。
「説明したじゃないですか。その珠を使用する時は、細心の注意をと。」
「分かっているわよ!それよりこれは失敗で、取り返しがつかないの?」
「それは・・・。ううん・・・・。」
男は渋ったような声で考えている様子だった。
「じゃあ、残りの金は振り込み中止ね。」
「あっ、待った。待ってください、大丈夫ですよ。
その女の行方が掴めればきっと再度儀式が行えるはずです。ただ・・・・」
「調べるための資金?出すわよ。明日振り込むから、必ず探し出してちょうだい。」
「はい、了解しました。」
「ふふ・・・頼んだわよ。」
先ほどまでの焦りが嘘のように香月の表情から消え去り、
長い睫に縁取られたその瞳には邪悪な光が生まれる。
「それにしても、香月さん・・・。夏樹さんと同じバッカスのメンバーだったじゃないですか。
なんでまた、こんなにも執着するんです?」
「仲間だったからこそよ・・・あなた、余計な詮索はしないって約束しなかったかしら?」
「そ、そうでしたね・・・。では、進展があり次第またご連絡しますね。」
ガチャリと最後の言葉尻を待たずに受話器を置く。
「夏樹・・・。他の女の体に・・・・・許せないわね・・・・その女も・・・。」
ショートボブの髪の間から美しい顔を覗かせ上目遣いに宙を睨みながら
彼がステージから落ちてくる瞬間を思い出していた。
酒井里美は、学校に行けるような気分では無かった。
今や、彼女の生きがいでもある、歌手のNATSUが意識不明だなんて。
しかも、昨日のライブは急用で行くことが出来ず、遥に譲ってしまったので
余計に気がかりでしかたがない。
本当は夜中にでも遥に電話したかったが、さすがに非常識だと思い留まった。
「ひどいよ!たまちゃん・・・あんな所でっ!!
何っ・・笑ってるのよっ!恥ずかしかったんだからね!」
顔を真っ赤にしながらひとりごとをつぶやく友人が背後から歩いてくる。
「はるか!何ひとりごと言ってるの?」
「あっ!おはよう。里美ちゃん。」
遥は大きく手を振りながら美里のもとへ駆け出した。
「オハヨ!ねえ・・NATSUのこと・・・」
「あのね、里美ちゃん。そのことなんだけど、大丈夫なんだってぇ。」
里美と呼ばれる子はなかなかの美少女だった。
この遥とは違う感じのシャープなイメージ。癖っけの無い黒髪を
後ろで器用にまとめてあるせいか・・・。
かなり細身だが、胸は大きい。こっちの子の方が好みだ。
ていうか、ここは女子校なんだろうか・・・。通り過ぎる生徒が皆女の子だ。
どの子もそれなりに可愛い。なかなかこの年代の女の子も捨てたもんじゃないな。
中身は別として。
「って、たまちゃんが言ってたの!」
「はぁ・・・??何っ?遥・・・あなたまで頭打っておかしくなっちゃったの?」
驚くような戸惑うような恐れるような。という複雑な顔を里美がした。
そりゃそうだろう。今までのオレ達の話を一通り聞かされているわけだ。
信じられるわけがない。
「ち、ちがうよー!大丈夫、正気よ。全部本当のことなのっ!」
「そんなの・・・信じられないよ・・・。NATSUのことでショックになっちゃったんじゃ・・・。」
哀れむような眼差しをこちらに向ける。
「うぅぅ・・・・・どう説明したら分かってもらえるのかなぁ・・・。」
「とにかく、学校行こうよ。遅刻しちゃう!」
「う、うん!」
教室に入り授業開始のチャイムが鳴る。
懐かしい音だった。
「オレが証明してやるよ。その里美って子信用出来るんだろ?」
席でそわそわとしている遥に話しかける。
「ど・・・どうやって?」
「良い案がある。お前に出来ないようなことをあの子の前でやればいいんじゃないか。」
「あぁ・・そっかぁ。そうだよね!私いっぱい出来ないことがあるから分かりやすいかも!」
自分がどうしようもない人間だと告白しながら笑っている。
オレの腹黒い欲望も気付かずに。
「仲間は多いほうが何かと役立つからな。是非、あの子にもきちんと分かってもらおうか。」
「うん!たまちゃん頭良い!それで、どうするの?」
「放課後、誰もいない場所へあの子を呼び出せ。」
「ん・・・、じゃあ多分視聴覚室かな。部活とかも無いし。」
それを聞いてついついニヤリと彼女の口元を動かしてしまった。
「どうしたの?こんな所に呼び出して。」
戸惑ったような顔をしながら里美は遥のもとへ歩いてくる。
遥には、体を自由に操らせることを約束させた。
それと、事前の行動は教えてある。
「あ、うん、今朝の話の続きを静かな場所でって思ってね。」
「あー・・・たまちゃんだっけ?ごめんね、朝は私も気が立ってたのかも。そっけなくしちゃった。」
照れたような笑みを浮かべながら、遥に謝る。真面目で律儀な娘なのかもしれない。
「あ、いいの。いいのぉ!ただ、たまちゃんが本当にいるって、
里美ちゃんに信じてもらいたくって。」
一生懸命に話しかける遥の顔を見ながら里美は少し悲しげな表情になる。
「うん・・・ゴメン。遥がそう思いたいのは分かる。ケド・・・やっぱり・・・。」
「し、信じられない・・・?じゃあ、あの・・・。
それでもいいから、一度だけ証明するために協力してほしいの。」
うっすらと涙を浮かべながら遥は祈るように指を組み、深々と頭を下げお願いをする。
親友に自分を理解してほしいというのもあるのだろうが、
オレの為に行動を起こしているのかもしれないと思うと少しいじらしくもあった。
「もうっ・・・遥ったら、こんなことしないでってば!ちゃんと付き合うよー。
さあ、何をすればいいの?」
里美は優しく微笑みながら遥の顔を覗き込む。まるで妹を想う姉のようだった。
「んっ・・・ありがとうっ。あのっ、あのねっ。ここに座って、目を閉じてほしいの。」
大きくゼスチャーをしながらイスを指差す。
「ここに?・・・・これでいいの?」
里美は素直にイスに腰掛け、目を閉じ、顔をこちらへ向ける。
「うん。」
さて、腕の見せ所だ・・・。ここで、仕損じてはいけない。
なぜか真面目にそう想った。
「遥・・・ここからは何が起こっても口出しするなよ。」
うん・・・。と頭の中で返事が返ってくる。
その答えの後、入れ替わったように体中の動きを支配していく。
神経を研ぎ澄まし、彼女の指の動きを想像する。
ゆっくりと、里美の頬を両手で包み込むと、やや上を向かせた。
安心しきった表情で、遥の手に自分を預けている。
薄く開いた唇が可愛らしい。
その下唇をそっと挟むようについばんだ。
「はっ・・はる・・・・・」
しゃべりだそうとするのを制するように、そのまま彼女の口を口で塞ぐ。
そして、並びの良い前歯を軽くなぞり、口中へ舌を忍ばせる。
「ンッ・・・・・・・。」
里美は、驚いたまま目を見開き体を強張らせ動かない。
その首の後ろへ頬を固定した手をすべらせ、更に彼女の唇を貪る。
口の奥にある萎縮した舌へ進入した舌を絡ませ
吸い出しながら引きずり出す。
「ンンッァ・・・・」
濃厚な舌の絡みに里美は目を閉じ眉根を寄せる。
逃げ惑う彼女の舌裏を舐め、ザラザラとした表面同士を合わせ絡め獲る。
上顎の奥の敏感な部分を舌先で何度もなぞり、また舌を合わせる。
「ゥンンンッ・・・・」
甘く里美の鼻から声が漏れ、首を左右にふりながら逃れようとする。
多分、飲まれそうになる意識を留めようとしているのだろう。
優しく、しっかりと絡ませていた舌を離し、今度は彼女の上下の唇を
交互にわざと音を立てながら吸い上げる。
柔らかい唇が唾液で妖しく淫らに紅く光る。
そして、置き去りにした舌の先を軽く触れる程度に嘗め回す。
里美の舌がぴくりと反応し、緩やかにこちらの動きに合わせ
舌先を尖らせ動かし始める。
「ッ・・ハッ・・・・ンッ・・・・・」
荒い息と、湿った音が防音の効いた部屋の中にこだまする。
お互いの舌を絡ませ、吸い上げる。
いつのまにか、里美の腕が背に回ってきていた。
絡んでいた舌を外し、唇と唇を押し当て顔を動かして
柔らかさを堪能し、最後に上唇をなぞるように一舐めして、
ゆっくり顔を離した。
「・・・ハァッ・・・・ハァッ・・・・・・」
目の前の里美の顔は、先ほどの健康な少女の表情から
瞼を薄く開け惚けた様な眼差しで、頬をピンク色に上気させ
恍惚とした表情に変化していた。
「ッ・・・キス・・・・・・・・すごいっ・・・・。」
まだ荒い息をしながら、その合間に呟く。
その彼女の瞳が見ている表情は、きっと遥がしない表情を浮かべていたに違いない。
「こんなの・・・未経験の遥に出来るわけ・・・・・ないよね・・・・・。」
「・・・な・・ん・・なら・・・・・この・・さきも・・・・する?」
発声を操るのは難しい。棒読み状態で遥の声帯を振るわせる。
「えっ・・・・・?」
切れ長の大きな目を不思議そうに開いて、見つめてくる。
まだ、大きく上下する里美の胸のブレザーのボタンを外していく。
「あっ・・・」
さすがに驚き身を引くが、薄いブラウスを押し上げる大きな胸を遠慮せず揉み上げる。
そのまま、長いイスへ横に押し倒した。
「やっ・・・・・・・」
柔らかな胸を揉む両腕を、里美は退かそうと掴んできたが、
体の上に体重を乗せ覆いかぶさったので下からではうまく力が入らないようだった。
下半身を密着させつつ、指を淫らに動かし、左右の乳房を同時に押し上げたり
または、別々に揺らしたりしてみる。
「んっ・・・!やだっっ・・・!っ・・はるかっ・・・・!!」
顔に落ちる髪を揺らしながら首を左右に振る。
仰け反った首筋が色香をただよわせる。
その、白い首筋を舐め上げながら、ブラウスのボタンを2、3外し手を進入させていく。
ブラの上からでも分かるほどに、里美の乳首は突起していた。
それを指先で軽くつまみ転がす。
「アッ・・・アァッ・・・・!!」
ピクピクと体が動いたが、かまわずに首筋を吸い上げながら、
親指で突起を乳房に埋め込んだり引っ張ったりした。
その度に、絡み合った太腿が僅かに動く。
直に大きな胸を拝見するべく、残りのボタンを外し目前にさらけ出す。
「いやっ・・・・」
里美は顔を真っ赤にさせながら両手で胸を覆い隠す。
その手からもはみ出すほどの大きさだった。
男の体なら力で手を払いのけることもできたが、多分今は面倒だろう。
そう思い体をずらして、いきなり彼女のスカートの中へと手を入れる。
「キャッ・・・!やっ!!こんなことっ・・・アッ!!」
太腿に沿わせた手をどけようと彼女は胸から腕を離す。
その隙に、先ほど悪戯しブラからはみ出ていた
ピンク色の乳首を咥え、吸い上げてやった。
「ハッ・・・アアッ・・・・!!!」
ぐいっと背を反らせて感じている。
宙に迷っていた手が硬く握られていく。
大きな胸に不釣合いの小さな乳輪を円を描くように舌を這わせ、
わざと先端への刺激を送らない。
その代わりスカートへもぐらせた手を進め、彼女の中心を触った。
予想したとおり、そこはもう既に湿り気を帯びていた。
「んっ・・・やっ・・ァハッ・・・・・・」
声にも艶っぽさがだいぶ含まれている。
乳首の先端を舌で弾きながら、指先を濡れた場所を確かめるように触っていく。
「いやっ・・あっ・・・恥ずかしっ・・・・んんっ・・・」
快楽の涙がふいに頬を伝う。
その時、急に大きな音が聞こえた。
「やだやだやだぁぁぁ!!!もうやめよーーー!!」
それは、色気も何も無い遥の声が口から発せられたものだった。
おいおい・・・今が一番の楽しい所なのに!!!
オレは内心舌打ちをしまくった。
「ごっ・・・ごめんねえ・・・・里美ちゃんっ・・・ヒックッ・・・あううっ・・・」
「・・・ハァッ・・・ハァッ・・・・は・・遥・・・・。」
遥は、乱れた里美を抱き起こしながら泣いて謝っている。
多分、今中断したことを謝った方がいいのではないかと思うけどな。
「ヒック・・・たっ・・・たまちゃんがっ・・・こんなことするなんてぇっ・・・!」
「・・・遥ぁ・・・・泣かないでよっ・・・・ね?」
服を正しながら里美は複雑な顔で微笑みながら遥に話し掛ける。
「ごめんねぇっ・・・もう、たまちゃんなんてっ!!」
はいはい。怒ってろよ。
「でっ・・・でも、遥とは違う誰かがいたってことは、分かったよ・・・。」
「えっ・・・・ホント?信じてくれるのっっ??」
急に泣き止み、満面の笑みを浮かべながら里美の手を取る。
「あ、うん。だって、こんなこと遥に出来ないだろうし・・・そのっ・・・元彼よりもね、
キスも・・・あれも、ずっと上手だったし・・・。」
真っ赤になりながら、そっぽを向き、そんなことを言う。
そりゃあ、そんじょそこらのガキと比べられても困る。
「そうなの・・・?」
きょとんとした表情で遥は里美を見た。
「うん、あっ・・・でも、もう、たまちゃん出さなくていいからね!」
焦ったように、遥に言う。確かに友達である人間からそう何度も迫られても困るだろうな。
「うん!分かった。もうたまちゃんに好き勝手させないから、安心してね。」
「う、うん・・・・。でも、本当、さっき別人だったよ・・・。」
「えへへ〜。そっかぁ。だって本当に別人だったんだもん。」
好き勝手させない。ってなぁ・・・。まあ、いいや。
これで、色々調べることもできるようになったしな。
「・・・でも・・・偶になら、出てきても良いかな・・・・。」
視聴覚室を出ながら小さな声で里美がつぶやいた言葉を
オレだけは聞き逃さなかった。
本日投下終了です。
次は何とか早めに投下したいです。
グッジョブ!!
59 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/22(木) 13:38:38 ID:5S6H2Yf9
GJ! お忙しそうですが次も楽しみにしています。
60 :
M:2006/06/22(木) 17:50:29 ID:YfV6aSCg
お疲れ様です。
偶然の作用ではなく、裏があったんですね。
これからの展開も面白そうですー。
期待して待ってます。
61 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 02:45:40 ID:xow7YhZd
GJ!不定期投下ですね。
展開がだんだん明かされていくのが楽しいです。
続きが気になります。無理せずがんばってくださいね。
続き待ちage!
>>58-62 ありがとうございます。すみません〜なかなか進まなくて。
でも、最後までちゃんと書き上げますです!
ちょっとだけ投下します。
6:
都市近郊に比較的大規模な土地を持つ、製薬会社がある。
敷地には多くの木々が鬱蒼としていて、中の建物は近寄るほど逆に見え辛い。
その、隠されるように立つ四角い白いビルの一角には
午後9時を過ぎようというのに、数人の社員らしき人々が忙しなく動いていた。
「よし、発見した!!くっそー…。苦労かけやがって」
二十代後半くらいの男が興奮した面持ちで携帯電話の画面を見て叫ぶ。
「ああ、例の件?」
隣のデスクに座る男が寝ぼけたような顔を書類の山の隙間から覗かせる。
「そう。お客さんに調査料もらっちゃったんでね。急いで探さなきゃいけなかったんだ」
ネクタイを緩めながら、表情も緩んでいく。
「大変だねえ。菅原さん。でもさ、そんな深入りしちゃって大丈夫なの?」
「深入りって?」
「だってさ、あの珠渡して普通はそれまででしょ?なのに次の要求まで受けちゃって…」
「んー…まあ、そうだな普通はな。でも、大丈夫。
だいたい、あんな大物久々だし、絞れるギリギリまでやってやるよ」
座っていた椅子の背もたれにギィと体重を預け、菅原は伸びをした。
「でも、調べるのだって足付きそうじゃない?現に携帯のアドレス教えてるんでしょう?」
「大丈夫だって!今回は調査班に行動してもらってるから」
「ふぅん。あんな高額請求する組織をねえ」
「ま、調査費用で500万ポンとお振込み頂いたからね。お安いものだ」
机の上に乗る伝票を指で弾きながら、楽しそうに同僚の寝ぼけた顔を見る。
「それにしても、今回相手の人ヤバイらしいじゃない。どういうことなの?」
「え、ああNATSUっていう歌手ね。どうせ落ちた拍子に頭でもぶつけたんでしょ。いい気味だ」
「だよねえ。うちのコレが作用するわけないもんね」
同僚の男の手の中に香月が握っていた赤い珠と同じものが転がる。
「何、お前信じそうになったの?馬鹿だなぁ。こんな胡散臭いものあるわけないじゃん!」
「でもさあ、会社の創設期頃は事実、教祖のあの人が入れ替わりさせてたって聞いたからさぁ…」
菅原はその丸い珠を無造作に同僚から取り上げ、ケースにしまい込む。
「商売道具で遊ぶなよ。その話はな、働く俺らをその気にさせるために上層部が作り出したんだよ。
多少は不思議なことがあったほうが、働きやすいだろう。詐欺だとしてもさ」
「ああ、ズバリと言うねえ。夢も何も無い…。まあ、確かにうちの会社は、
表向き製薬会社を名乗る宗教団体で、その実在は詐欺集団だものね」
「はは、分かってるじゃない。誰一人、飾りの教祖なんか信じてないって!
俺も最初は変な会社入っちゃったと思ったけどさ、
その分、自分への跳ね返りの金は大きいからね。
そんじょそこらの営業なんか馬鹿らしくてやってられないよ」
「菅原さんは本当に現実主義者だなぁ。でも、本当にヤバイことにならないように気をつけなよ」
「はいはい。ありがとさん。そんじゃ、対象者に会いに行って来るから」
同僚に手を軽く振りながら、菅原はオフィスを出て行く。
「多少、危険がなくちゃ面白くないんだよね…」
これから行動することを想像しながら、彼は不気味に笑った。
「里美ちゃんが味方についてくれて良かったねえ!」
ベットにダイブしながら体の中のオレに話しかけてくる。
もっと、おちついて行動できないものか。
「ああ、そうだな」
「親戚に霊能者さんがいるなんて、すごいよねえ!!」
「うさんくさいけどな」
あれから帰り道中、里美にしたことについて遥はずっと怒っていた。
しかし、家に着き夕食を食べ終わったらケロリとその話を止めた。
案外、さっぱりした性格なのか、オレが面倒で返事を止めたからなのかは分からない。
「あっ、ひどぉい!信じるものは救われるのよぉ?」
「まあ、藁をも縋る状態ってやつだな」
「もう、せっかく里美ちゃんが動いてくれてるのにぃ……」
膨れっ面になりながら、自分の頭を軽くポカスカと殴っている。
傍から見たら病んだ人間に見えることだろう。
「さて、そろそろ寝るんだろ。着替え手伝ってやろうか?」
「自分でできますー!そのくらい〜!
もう、たまちゃんはいつでもエッチなんだからぁ!!
目つぶって着替えよ〜」
そう言い、タンスからパジャマを取り出し、本当に目を閉じる。
「お好きにどうぞ。どうせ見えてても、平たい板だしな…」
「大きなお世話ですぅ〜!!どうせ、里美ちゃんみたい…な……あれれ……?」
ぐらりと地面が揺れる。
違う、遥が急に立ちくらんだようだった。
床にへにゃりと座り込む。
「どうした?」
「ん……何か、変みたいなの〜急に力が抜けちゃって……」
脱いで掴んでいた服も床に落ちてしまっている。
「今日はオレが動きすぎたから、そのせいで負荷でもかかってるのか?」
「うう〜ん、分かんないけどぉ、とにかく寝れば治るよ!きっと!」
空元気な声を出して立ち上がろうとするが、まだ無理なようだった。
「あ、オレは動けるみたいだ。仕方ない……
まさか本当に着替えを手伝うことになるとはね…」
想像すると普通に動けた。立ち上がりさっさとパジャマを身につける。
変なこともあるものだ。宿主が具合が悪ければ、
自分も動けなくなりそうな気がするのだが。
「ごめんねぇ…ありがと…」
ベットに入り込んだ所で遥は小さな声でお礼を言う。
「お前に寝込まれても困るからな。さっさと寝て元気になれ」
「うん、分かった。お休みなさい……」
遥の意識の存在が薄くなる。すぐに寝たという証拠だ。
彼女が寝入ると熱のようなものが水が引いていく様に消えていく。
どういう状態なのかはわからないが、起きると熱が戻ってくる。
オレの存在もまた、遥はこうやって感じているのだろうか。
そんなことを考えながら、つられてまどろみの淵に落ちていく。
睡眠もシンクロしているのだろうか……
NATSUと大きく文字が躍るポスターが廊下に何枚も貼られている。
そこへ本来聞こえるはずの無くなった声が響いていた。
「いいのね?そんなことを言っても!!」
「いえ…でも、先ほどから言っているように、お教えできませんっ」
「へぇ……ずいぶんと偉くなったものねえ。たかがマネージャーごときが……」
黒いコスチュームを纏った妖艶な女と真面目そうなメガネをかけた清楚な女が対峙していた。
静かな事務所にはもう誰も残っていなかった。
NATSUのマネージャーである、坂口ひとみが帰ろうとした時に、
以前同じ事務所でNATSUとグループを組んでいた香月が現れたのだ。
「香月さんっ、夏樹さんの入院先を知ってどうするんですか?」
誠実な眼差しに少し怒りが含まれて、香月に送られる。
「さぁね、アンタの知ったことじゃないでしょう?」
腕を組みながらひとみを睨み返す。
「理由もなしに、教えろと言われても困ります!」
「ふふ、じゃあ、教えてあげる……」
「はい、一応聞きます!」
持った鞄を抱きしめながら、ひとみは怒った表情で大きく頷く。
「あたしはねえ、あいつが憎いの。それは分かってるわね?」
「ええ、まあ。でも、それは香月さんの逆恨みです!
あなたの好意が夏樹さんを苦しめた結果じゃないですか!」
「煩いわね。黙って聞きなさいよ……」
「はい、それで?」
「それでね、憎いのもあるけれど、まだ愛してるのよ。夏樹を……
だから、独り占めにしたいの。彼の全てを……あたしのものにね!」
「……そんなこと、出来るわけないじゃないですか!」
「出来るわよ!!」
頑なに、NATSUを守ろうとするひとみに確信を持った言葉を言い放つ。
「おかしいです。そんなのっ!」
「まあ、あなたには理解できないわよ。しなくても良いし、それより入院先の病院と……
夏樹と一緒に運ばれていった女の情報を教えなさい!」
「い…嫌ですっ!あなたは狂ってます!」
必死に恐怖と戦うように叫ぶ。
その彼女を馬鹿にしたような目つきで香月は一瞥すると、頷いた。
「あ、そぉ。分かったわ。あなたがそういう態度をとるのなら、こっちにも考えがあるわ。
来月……あなた、婚約パーティーがあるんですってねえ?楽しみねえ……」
綺麗に整頓された、雑誌の束を机の上から払い落としながら言った。
「なっ……何故…そのことを……」
「さぁねえ?何故でしょうね……お相手はこの業界の人じゃないんですってねぇ…」
「ひ、卑怯です!脅迫する気ですかっ?!」
この狂人である香月に婚約のことを知られたからには、何をされるか分からない。
自分が被害に合うのならまだ良い。
しかし、婚約者にまで被害が及ぶことになるかもしれない。
そのことと、マネージャーとしての仕事の責任が一瞬脳裏を過ぎる。
「さあ、教えてくれる気になったかしら?」
払い落とした雑誌の上を器用に歩きながら、震えるひとみに近寄り顔を覗き込む。
「だっ…だめです!!やっぱり、教えることはできません!!」
目を閉じ必死に自分の弱さを振り払うように首を振り、責任を全うしようと抗った。
「馬鹿な女!!そんなに仕事が大事なの?!それとも、夏樹に抱いてもらったの?
何でもいいけどねえ、さっさと白状しなさいよ!!」
壁際に追い詰めたひとみの髪の毛を掴み上げ、彼女の頭を揺さぶった。
「いっ…!痛いっ!!止めてくださいっ!!!」
強引な行為を振りほどこうとした彼女の腕から鞄が落ち、衝撃で中身が床にばら撒かれた。
その中にあった書類を素早く香月が拾い上げる。
「ウフフフ……!」
「いやっ!返して下さい!!見ないでっ!!」
伸びてくる手を舞うように避けながら愉快に笑う。
「ふぅん、案外近場に入院しているのねえ……」
手にした紙をはらりと足元へ落とす。その紙を追う様にひとみは床へ滑り込む。
「ちっ、違います!もう移動させましたから!!この病院にはいません!!」
「じゃあ、この目で確かめてくるわ……。
あと、女の情報は他からも入手できそうだから、あんたにはもう用は無いわ……」
床に這う彼女に冷たい侮蔑の視線を投げながら
香月は軽やかにヒールを鳴らし事務所のドアを出て行く。
「あなたは、間違ってるわーーー!!!」
悲痛に泣き叫ぶようなひとみの声が廊下中に響き渡った。
今日はここまでです。
エロ無し申し訳ない。
69 :
SJ:2006/07/05(水) 17:29:12 ID:EPlKmP38
うはっ、こんなところにマビさんがっww
どこのスレでもいい書きっぷりですな(・∀・)
SJさんどうもwついつい遅筆でアレですが。
投下します。
7:
遥に連絡をしなくては…
里美は、焦る心を抑えながらそっと家を出る。
真夜0時頃、霊能者である親戚からの返事が携帯にメールで返っていていた。
そのことを伝えるために、家族が起きないよう配慮して庭先で携帯を操る。
遥は1時頃まで起きていると以前確かに言っていた。
だとしたら、すぐにこの情報を伝えてあげたかった。
彼女の中に入ってしまった魂を救うことが出来る人物がいるということを…。
その時、遠くから一台の車のエンジン音が近づいて来た。
携帯に夢中になっていた彼女は、近隣の人が帰って来たのだろう。
とくらいにしか思わず、自分の家の前に停車されたことも気付かなかった。
「酒井里美さん?」
「えっ…?」
里美は背後からいきなり声をかけられ、飛び上がるほど驚きながら振り向いた。
そこには、夜中だというのに濃い黒のサングラスをかけたスーツ姿の若い男と、
隣にやはり同じ服装の小山のような大男が街灯に照らされ
垣根越しに立っていた。
「そ、そうですけれど、何か?」
怪訝そうな表情を隠さずに返答する。
男達は彼女の言葉を確認すると一瞬視線を交わし合い
次の瞬間、大男が信じられないような素早さで
里美の口を手でふさぎ、横抱きに細い体を抱え上げ
そして、無言のまま車の中へ乗り込み静かに鉄の塊は走り出した。
「すみませんね。ちょっと野暮用でね。我々に付き合っていただきますよ」
ハンドルを握る若い男のほうが、口を塞がれたパジャマ姿の里美に話しかける。
「んーーー!!!」
じたばたと暴れるが、太い腕に押さえ込まれどうにもすることも出来ない。
それどころか、手で塞がれていた口にはボールギャグを噛まされ、
アイマスクを無理やりかけさせられる。そして、後ろ手に手錠まで嵌められてしまった。
その動作は流れるように慣れた手つきだった。
「もうすぐ落ち着いた場所に着きますからね、静かにしていて下さいね…」
その言葉どおり20分くらい走った所で、停車する。
「さ、到着です」
車から抱え出されると、里美の耳には水の音と、タタタタ…という船の音が聞こえた。
波の音は聞こえない海ではなく川の近くなのかもしれない。
ガチャンと鉄の重たい音がする。
足音が反響する。何かの室内に入ったようだった。
「そこに寝かせて…」
指示されたとおり、里美の体は平らな冷ややかな場所に寝かされ、
手錠は外されて両手両足を金属の何かに繋がれてしまう。
目隠しはそのままで猿轡代わりのボールギャグを外される。
「ッ…!放して!!なんでこんなことをっ?!」
里美は声が出せると同時に叫び、問いただす。
何とか手足が枷から外せないかと暴れるが、
冷たい金属音が室内に反響するだけだった。
その様子を見ている人間には柔らかな生地のパジャマ越しに
スタイルの良いシルエットが魚が陸に上がり跳ね踊るようにくねる
扇情的で妖しげな生き物に見えていた。
「さて、それはあなたの中の人に聞かなくてはねえ……」
「な…中の人……?」
「そうよ……いるんでしょう?あたしの声、分かるでしょう?」
カツカツというヒールの音と共に今まで聞かなかった女の声が混じる。
目隠しをされているので、いったい何人の人間がいるのか分からない。
ここは、倉庫のような建物だ。大きな空間に足音はよく響く。
「何を言っているのか分からないわ……私、何も分からないわ……」
得体の知れない何者かに拉致され、そして自分の分からない話をされている。
その、どうすることもできないような恐怖に声が震えてしまう。
「彼を隠しているんでしょうかね?稀にそういうケースもありますし……」
「小賢しいわね……。聞いているんでしょう?答えなさいよ!夏樹!!」
そう言って女の黒い皮手袋をした手が里美の顎をとらえ、上を向かせる。
「な、なつき……?NATSU………?あっ……あなたの声……KAZZ?」
そう、昔、憧れのNATSUと一緒に歌っていた彼女の声に間違いない。
何故、その彼女が自分を捕らえてこんなことを?
「あっ!名前出しちゃだめじゃないですか。」
「いいのよっ!そうよ、あたしは香月。そんなことより、あなたの中に夏樹がいるはずよ。
表に出して頂戴。話がしたいの…おねがいよぉ……」
猫なで声の香月の声に里美は戦慄を覚える。
昔のテレビの中では、サバサバとしたカッコイイ女性だった。
それなのに、今は雌丸出しの様子を惜しげもなく晒している。
「…ほ、本当にっ……何を言っているのか分かりません……」
香月の手の中にある細い顎が、震えながら答える。
「フン……強情ねぇ……痛いめに合わないと分からないのかしら?」
そう言うと、彼女の顎を放し喉元を通りぬけ、ブラのつけていない胸へと滑っていく。
ゆっくりとその豊満な丘をなで、いきなり鷲掴みにした。
「ん…あっ!いっ……!イタッ…痛いっ!!やめてっ!!」
アイマスクをしていても分かるほどに眉根を寄せ、痛みを堪える。
「ふふっ……あなたが、あのチケットを購入したのは分かってるのよ……」
「うっ…くっ………チ、チケット?んっやぁあっっ!!!」
更に搾り取るように里美の乳房を乱暴に掴み上げる。
「とぼけないで……あのライブの時、あなた夏樹と接触したでしょぉ?」
「………!!!」
香月の言葉に里美は思わずピクリと反応してしまった。
パズルのピースが埋められていくように、里美の中のチグハグな部分が合致していく。
自分の代わりに遥がライブに行った。
そして、次の日には自分の中に別な人格が入ってしまったと………
「ふぅん、どうやら心当たりがあるようねえ……」
香月の片眉がピンと跳ね上がり、残虐な表情が更に増していく。
「あぐっ!ああぁぁっ!!」
乳房に立てられた指先が移動し、
パジャマの上から里美の小さな乳首を探り当て捻り上げた。
「どう?夏樹を呼び出す気になった?この痛みを彼も共有してるんでしょう?ほらっ……!」
「やああああっ!!いたいっ!!」
里美の背が浮くほど掴んだ乳首を上に引っ張り上げる。
「し、しらないわぁぁ!!あうぅっ!!わっ…私っ…行ってないものっ!!」
里美は、遥のことは言わないでおこうと思った。
もし、言ってしまったら彼女も自分と同じ酷い目にあうことは明白だからだ。
「なんですって?!そんなはずはないわ!こいつらが調べたのよ!あなたのチケットの半券をね!」
香月は、里美の腹に馬乗りになり、開いているほうの乳首までも捻り上げる。
「やああぁぁぁっ!!!知らないものぉぉぉっ!!!」
彼女の額に汗が浮かび、髪を振り乱して首を振り痛みに耐える。
「アンタ達、本当にあったんでしょうねえ?」
背後にいる黒服の男達を香月は睨みながら見回した。
「そ、そりゃ、ありましたよ!うちの優秀な人材を惜しみなく使いましたし……
ほら、これがその娘の購入した券と席番号が一緒の半券です。」
差し出された半券を香月は奪い取るようにして見た。
「……確かに、私の席の隣だわ……だとしたら、あなたの中にいるはずなのよ!!
そうじゃないと………!」
半券を放り投げ、里美に向き直る。
「夏樹!!出てきなさい!!!」
激高した香月は、里美の細い首へ両手をかけ締め上げる。
「うっ!!…ぐぅぅっ!!!!」
里美の顔はみるみるうちに赤くなり、アイマスクの目じりから透明な涙が伝う。
「ちょ、ちょっと!香月さん!それはまずいですよ!!」
さすがに、焦ったのか背後で傍観していた男が彼女の腕を掴み上げ静止させる。
「あたしは!何としても、夏樹を奪いたいの!!どんな手段を使っても!!」
熱り立つ香月を、とりあえず里美の上から下ろした。
「わかってますって、この先は僕たちに任せてくださいよ。ね?」
「菅原さん……」
自信まんまんに笑顔で諭され、香月も憤りの勢いを抑えられてしまう。
「わ、分かったわ……1日だけ時間をあげるわ……。
それまでにあたしに夏樹と話をさせてちょうだい。それが出来なければ、契約は無効よ?」
「はい、分かりました。お任せ下さい……」
うやうやしく、菅原は香月に礼の格好を取る。
腹の中では、適当にこの娘に演技でもさせようと思っていた。
「さあさ、早くしゃべったほうが身のためだよ。里美ちゃん?」
首を絞められ、咽込んでいた里美の顔を見下ろしながら声をかける。
「…ッ…何もっ……知らないものっ………」
掠れた声を出しながら、彼女は否定の言葉を述べた。
「そう、じゃあ、仕方が無いね。おい、アレ持ってきてる?」
菅原は中指を立て、配下の男に尋ねた。
「はい、ございます。どうぞ……」
黒い小ぶりのアタッシュケースを菅原に手渡した。
「用意がいいねえ……」
ニヤリと笑いながら、ケースを開くとそこには数点の道具が入っていた。
そこから彼は、透明な液体の入った小瓶と注射器を取り出す。
「ちょっとチクリとするけど、動かないでね……動いたら血まみれだよ……」
金具で固定された彼女の細い腕を掴み、プスリと針先を青く透ける血管に差し込む。
「いやっ!!何をっ!!何をするのっ?!」
暴れる腕をしっかりと押さえ込み、筒の中身を最後まで注入してしまう。
「ただの、自白剤だよ……それと、オマケも少々ね……」
「なっ……わ、私っ何もしゃべらないっ!何も知らない!!」
自白剤と聞いて里美は焦る。実際は遥のことを知っているからだ。
それを言ってしまうわけにはいかない。
死んでも親友と、大好きなNATSUを守らなくてはいけない。
私は貝。何ももうしゃべらない。
そう心の中で誓った直後、鼓動の高鳴りがいきなり太鼓のように鳴り出した。
お腹の中で小さな炎が着火したような感覚に襲われる。
「さて、根競べですかね。香月さん、しばらくお待ち下さい。
別室にいて下さっても結構ですよ?」
そのほうが、娘に情報を仕込むのに都合がいい。
「ふん、面白そうじゃない。せっかくだから飽きるまで見学させていただくわ…」
楽しそうに腕を組み、壁沿いにある手すりに腰掛ける。
「そ、そうですか……。じゃあ、余興を始めますか…」
残念な気持ちを表情裏に隠しながら、部屋の隅で控えていた大男に合図する。
男は頷くと隣にいた太った男を連れ立って里美に近寄って行った。
「じゃ、適当によろしくね。僕は見てるから……」
「はい、お任せ下さい……」
そう言いながら早速里美の淡い黄色の花柄をちりばめた白いパジャマのボタンに手を伸ばす。
先ほど香月に虐められたせいか、パジャマの上からでもはっきりと分かるほどに
乳首が突起している。それを見ながらひとつひとつボタンを外していく。
「やっ!やめてっ!!」
里美はパジャマを脱がされていることを自覚して焦った。
それでなくとも、体の奥に燈った疼きが今、体中の血管を通り抜け
彼女を恐ろしい感覚が支配していこうとしているのだ。
「やめてよっ!!いやっ!!脱がさないでぇっ!!」
もう一人の太った男も、鼻息を荒げながらパジャマのズボンを
彼女の細い腰から引きちぎり取り去ってしまう。
布を裂く音が里美の恐怖心を煽った。
「良い眺めだね。オマケの効果は徐々にもっと激しくなるよ……」
「オマケっていったい何なの?」
横に座った菅原を怪訝そうな眼差しで見つめながら尋ねた。
「ふふ、媚薬ですよ。び・や・く!自白剤と一緒に使うと堕ちるのが早いんです!」
「へぇ……そう、怖いのね……」
「どうです?香月さんも、媚薬手配しましょうか?」
下卑た笑みを口元に浮かべながら、香月を覗き込む。
「よしてよ…そんなもの必要ないわ……」
彼女は鼻で笑い、ショーのステージに視線を戻す。
里美は男達の手によって、金属のベットの上で半裸の姿を晒されてしまっている。
パジャマは上着が肩にかかっているのみで、その豊かな両の乳房は
彼女の悶えるような動きにあわせ、ゆさゆさと揺れる。
そして、閉じることを許されない足の突き当りには、白く可愛らしい下着だけがまだ残っていた。
「いやぁっ…なんでっ?……変なのっ……熱いっ……!!」
白い喉を反らしながら、彼女はもじもじと動いてしまう。
その蠢く桃色に染まった足を左右から男達が更に開いていく。
まるでカエルの解剖実験の時のような格好だった。
「やっ!!やだっ!触らないでっ!!」
半分泣きながらも、気丈に抵抗を叫ぶ。
しかし、その叫んだ体に合わせ揺れる乳房が、男達の鼻息を荒くする効果にしか繋がらなかった。
小山のような男が身を屈ませ、挑発的とも取れる乳房を脇の下から
舌を這わせ、徐々に舐め上げていく。
「ひっ…やぁっ!!いやっ!!」
気持ち悪く滑る舌の感覚に嫌悪した。
太った男は、その悲鳴に興奮したのかフーッフーッと息を吐きながら
里美の残った下着へ手を伸ばす。左右の足の付け根の部分へ指をひっかけ
ぐぃと臍方向へ持ち上げると、彼女の柔らかな肉が左右にはみ出てしまい
中心へと下着が食い込んでいく。
「あっ!いやっ!!やめてぇっ!!!」
食い込んだ場所と指が掴んでいる間に、下着の中でぷっくりとクリトリスが盛り上がる。
そこへ、擦るように太い指先で何度も行き来させる。
「んんっ!!!」
ビクリとその指の動きに反応するように彼女の体が戦慄く。
最も敏感ともいえる部分を布越しとはいえ、擦られてはたまらない。
胸を嘗め回していた男も、やっと頂点にたどり着き、
舌先を器用に尖らせ乳輪をなぞる。
そしてこれ以上無いほどに硬くなった乳首に吸い付き歯を立てる。
「ああぁぁっ!!いやぁぁっっ!!」
香月に虐められていた時とは明らかに違う快感が乳首を伝い、
下半身を熱く充血させていくのが、里美にも分かった。
体中が異様に熱い。少しでも敏感な部分を触られてしまうと、勝手に動いてしまう。
こんな感覚は初めてだった。
これも、あの男の打った薬が原因なのだと分かっていても
自分自身では止められない状態にまで急速に堕ちてしまった。
こんなに気持ち悪いことをされているのに、どうして?!
そう心の葛藤と戦いながら、どんどん落下していく。
「やめっ……あっ…んんっ!やっ……あぁぁっ……はぁっ……んっ」
下着を食い込ませ興奮していた男が、それを横にずらし、直に彼女の秘部を舐め始める。
その緩やかな快感に里美は甘い吐息を漏らしてしまう。
こんな、顔も知らない男の愛撫に反応してしまう体が悔しかったが、
どうすることも出来なかった。
音を立てるように乳首に吸い付き舌で捏ねられながら、もう片方の乳房も
大きな手で乱暴に揉まれ、香月ほど乱暴ではなかったが、
普段なら痛いであろうほどに乳首も抓られる。
それすらも、今の里美には狂おしいほどの快感になり脊椎を通り脳へと伝わった。
「ふっ…あっ!!ぁっんんっ……やっ!!はっあぁっ……いやぁ……」
下半身を舐めているうちに、その奥から徐々にではあるが確実に
蜜が漏れ始めてきていた。
男はそれを確認すると、脂肪の乗った太い中指を舐め、彼女の中に埋めていく。
「ああぁっ!!!やぁぁっ!!」
熱い解けた鉄をそこに押し入れられたかのような焼け付くほどの快感が
里美の局部にまきおこる。大きく口を開き、言葉にならない悲鳴を上げた。
「くっ……あっんっ!!ああっ!!んぅうっ……あっ…」
ゆっくりと指を出し入れするたびに、喘ぎが漏れ彼女の腰が揺れ始める。
もう既に、濡れた淫音がし始めていた。
その度にかき出される愛液が後ろの穴にも流れていく。
男はそこへ、中指よりも太い親指を突き当て、捻り込んでいった。
「は…やあああっ!!いたっいたいぃぃっ!!!」
太腿が衝撃のためにガクガクと揺れる。
泣き叫び出す、里美を更に追い込むように、両穴に挿入された
中指と親指で肉壁を挟み込むようにして彼女の腰を上下に揺らしていく。
「あああっ!!いやぁぁっ!!!ああっ!!」
クチャクチャといやらしい音を立てながら激しく細い腰が揺らめく。
もう片方の手でクリトリスの上の皮を剥き直接につまみ上げ、
小刻みに揺らした。
「ひぃぃっあぁあ!!やああぁぁっ!!!」
もう、里美の脳には、下半身や乳首から伝わる痺れるような快感で満たされ、
他に何も考えられなくなってきていた。
鼓膜すらも熱く、自分の喘ぎ声と下半身の淫音に支配される。
「そろそろ、聞いてみましょうかね…」
菅原は冷静を装い、泣き叫ぶほど快感に悶える里美に近づいていく。
そして、太った男と位置を変わるように、指示を出す。
「あっ…あぁ…はぁっ……」
激しく動く指を急に抜かれ、里美は荒く息をつきつつも放心状態になっていた。
「さあ、里美ちゃん……そろそろ答えてもらおうか?」
彼女のだらしなく開いた太腿に両手を乗せ、身を乗り出しながら尋ねる。
「夏樹さんを…出してくれるかな…?」
「ハァ…ハァッ……な…なつ?………」
「そう、NATSUだ。君の中にいるんでしょ?」
唾液で艶やかに光る紅い唇を震わせながら、
里美は何かを答えようとして口を閉じてしまう。
何度か、そんな動きを見せた。
自白剤が効いている現象だと菅原は感づいた。
いったいこの娘は何を言おうとしているのか?
「正直に言いなさい。嘘はいけないよ……」
「…いっ、いないの……NATSUは……いないっ……」
「そうか、残念だなぁ。ここで言ってくれないとなると……」
困ったような、にやけたような表情を作り、菅原はベットの横にあるボタンを押す。
すると、足枷が外れ、彼女の腰から下の鉄板がゆっくりと機械音と共に下がっていく。
その分、菅原が彼女の足の間に詰め寄れる体制になった。
「…な……なにっ?」
菅原は前のファスナーを下ろし、滾った自らの肉棒を取り出した。
そして、アイマスクで何も状況が分かっていない彼女の両足を抱え
濡れた秘部へと勢い良く挿入をしていく。
「ひっあぁっ!!ああぁぁぁっ!!!」
いきなり先ほどの指とは比べ物にならない大きさ、長さのモノが
彼女の中をかき回していく。
奥にまでガツガツと打ちつけるようなピストン運動をされて
里美は変な悲鳴を漏らすことしか出来なかった。
「あぐっ!いぅっ!!いぁっ…!!」
「さあ、どんどんこのまま狂おしいほどの、快楽が襲うよっ…!」
彼女のそこを壊すような勢いで突き上げながら尋ねる。
十分に充血した内部は、彼のものを押し出すような勢いで締め付け、
そこに擦り込む菅原も狂おしいほどの快楽を味わうことになった。
「ああっ!!ああああっ!!!いやぁっ!!」
大きく円を描くように、突き上げられるたびに彼女の大きな胸が揺れる。
「さあ!さっき…言いあぐねていたことをっ…言って…」
突き上げられる衝撃でまた里美の脳裏は痺れ真っ白になってしまっていた。
今の彼女には体を貫く、菅原の肉棒が全てだった。
そして、その持ち主の言葉だけが、脳裏を甘く掠めていく。
言っちゃいたい…でも、言ってはいけない気がする……
何を言うの?なんでいけなかったんだっけ…?
徐々に、理性の壁が、ピストンの衝撃と共に壊されていく。
「あぁっ!うっんんっ!!……わっ……わたしっ…あうっ!!」
「…うん?…なに?」
「あはっ……ああぁっ…と、友達にっ……!はっ…あぁっ…チケット…!」
「…友達に!?チケット…?……譲ったのか?!」
「あああっ!!ひあっ!!あっ!!」
更に激しくなった突き上げに、揺らされながら、菅原の言葉に里美は頷いてしまった。
「はは…そうか……それで、その友達の名は?」
抱え込んだ足を彼女の体の脇に沿わせるように持ち上げ押さえつけ、
今度は奥深くの壁を突き上げる。
「ぅっああぁんっっ!!あっあっあっ!!…はっはる……」
里美は名を言いかけて、唇を噛み締めてしまう。
もう一押しなのに、と菅原は焦り、大きく腰をグラインドさせた。
えぐるような衝撃に里美の体が大きく痙攣する。
「名前は?!なあ!なまえ!!」
「ああああっ!!は、はるかっ!!はるかよっ!!!」
涙と鼻水、涎に顔をまみれさせながら、彼女はついに親友の名前を口に出してしまった。
「よし、良く言った!!」
菅原はそう言うと、射精もせずに里美の体から自分を抜き去った。
ちょうどその時、小山のような男が彼女の携帯を弄って
身なりを整える菅原に差し出した。
「車の中に落ちてました。ハルカという登録がありました…」
「うん、よし。これで先に進めるぞ……」
「あの、俺たちもあの娘に…その、してもいいですか?」
鼻息が上司に届かないように抑えながら、男はお伺いを立てる。
「ああ、そうだな……香月さん、ちょっとだけ時間もらえます?」
今まで、鬼畜な表情で里美を攻めていたとは思えないほどの
爽やかな表情で香月に問いかける。
「ふふ、いいわよ。進展あったみたいだしね…ちょっとくらい楽しんだら?」
タバコを片手にした彼女は肩をすくめながら返答した。
「だそうだ。なるべく早くすませてくれよ…」
「あっ、ありがとうございます!!」
巨漢の体を弾ませながら二人の男は再び里美の体に取り付いていく。
そして、上下の口から極太の肉棒を突き立て、彼女を激しく攻め立てた。
「まるで、野獣ね……」
「そうですね、あんな若い可愛い女の子は珍しいですしね…」
「んふふ、あなたはいいの?さっきまであんなに激しかったじゃない?」
「ははは、僕のはお仕事ですからね……」
「そぉ……」
満足する結果を得ることが出来たふたりは
陵辱シーンを目の当たりにしながら、談笑を重ねた。
------------
今日はこれで終了です。
GJ!
なんで誰も何も書かないんだw
マイナーだからか?
いいねえ
>>79 マイナーだからだろうなww
さて、俺が投稿するか?
82 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/16(日) 20:16:39 ID:noBeh9AS
ずっと待つ!
83 :
駄文書き:2006/07/17(月) 22:28:35 ID:91q72yCH
駄文ですが投稿してみます。
84 :
駄文書き:2006/07/17(月) 22:54:27 ID:91q72yCH
「『突発的入れ替り症候群』ですな」
「は?」
高校の健康診断を受けた俺は、医者の言葉に耳を疑った
俺の名前は高梨隆也、高校2年男子学生だ。
「簡単に説明しますと『精神の入れ替り』が突発的に起こる病気ですな」
「・・・」
簡単もなにも意味が解らない。
そんな病気があったのか程度の驚きがあるくらいだ。
「え〜っと、それはどういう?と言うか治るんですか?」
「治りませんな。いわゆる不治の病というやつです」
俺の問いにキッパリと答えを返しやがった。しかも考えうる最悪の答えを
「でも気にする事はありませんよ、この病はですないわゆる『バイオリズム』というものが一致した人間に近付きさえしなければなんにも起こらないんですよ」
「はぁ」
医者の説明ではそのリズムが他人と合うなんて事はほぼ皆無、万馬券連続で当てるほうが遥かに簡単だということらしい。
「でも・・・入れ替りねぇ・・・」
学校帰りの駅のホームで電車を待ちながら医者に言われた事を反芻していた。
「まっ、カッコイイ奴とか有名人ならなっても良かったかね」
そんな調子の良い事を考えていると電車がやって来た。
「っとと、特急か・・・」
思わず立ち上がり、特急電車を見送ろうとした瞬間、視界が反転した。
85 :
駄文書き:2006/07/17(月) 23:37:58 ID:91q72yCH
「う・・・ん・・・?」
視界が反転したのも束の間、気が付くと電車の中で吊革を握って立っていた。
「(さっきのはなんだったんだろう・・・)」
ボンヤリとする頭で流れる景色を眺める。
「(たしか特急電車が来て・・・)」
と、そこまで思いだし意識が一気に覚醒した。
「(たしか俺ホームにいたよな?なんで吊革握ってるんだ?)」
そう思い思わず腕を見る。
細い。そして白い。
「??」
自分の腕をしげしげと眺めていると、電車がトンネルに入った。
ふと、鏡のようになった窓に髪の長い、年は同じぐらいの美少女が写っている事に気付いた。
うわ、かわいいなぁ〜と思い振り返るとお婆ちゃんが座っているのが見えた。
「?」
おかしい。たしかに窓には美少女が写っている。だけど後ろにはお婆ちゃんしかいない。
「・・・・・・」
ハッと下を見る。
するとそこには見事に盛り上がった双丘。女子高生の制服の胸もとを見事に押し上げ深い谷間を作り上げている。
電車の揺れに反応して軽く揺れる感覚が本当に自分にくっついているものだという確信を持たせる。
ゴクッと生唾を飲み込み、自分の頭に浮かんだ仮説の最終的な証明を行おうと、吊革を握っていない方の手を恐る恐る自分の両足の着け根、詰まるところ股間に軽く押し当てた。
「無い〜〜!!!!」
狭い電車内に女子高生の高い声が響きわたった。
86 :
駄文書き:2006/07/17(月) 23:40:42 ID:91q72yCH
こんな感じですがどうでしょ?
つづきを期待して待ってる。
age
何かがきっかけ(転倒とか)で種付け用の牝馬と精神が入れ替わり、そのまま種付けとか、
豚や鶏等の家畜に精神を交換されて復讐、というネタを妄想。
90 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 05:16:18 ID:MecFsBnn
それいい
91 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 04:04:58 ID:ubGZ8n8Q
素直にフタナリネタやれ
92 :
名無しさん@ピンキー:
どの辺りが素直なのかと(ry