【孕ませ】■ 孕ませ・種付け・出産 ■【種付け】

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 名南市、天道。
 高級住宅の並ぶこの街に『矢野(やの)』家と『戸鳴(となり)』家は並ん
で建っている。
 ――この夜、矢野家では狂宴が催されていた。
 テレビではいまだに墜落した航空機のニュースが流れ続け、電話の受話器は
棚から垂れ落ちている。
 宴の参加者は四人だったが、主催者はといえば不幸を運んできた電話といえ
よう。
「あっ、あっ、あっ、お兄ちゃん、もっと、もっと奥までちょうだいっ……あ、
ああっ!」
「すえちゃん、こうか?」
 少年の声と共に、幼い少女の声が跳ね上がる。
「ふあっ、ん、それぇっ! それがいいのっ! 奥、奥に当たるの、気持ちい
いのぉ!」
 小柄で黒髪おかっぱ頭の少女、矢野すえは、幼馴染の少年である戸鳴均(と
なり ひとし)に懸命にしがみつきながら、ついさっき覚えた拙い腰使いを駆
使して、自分の官能をさらに引き起こそうとする。
 涙と涎で顔をぐしょぐしょにしながらも、すえの可憐な顔立ちは損なわれる
事はない。
 どちらも全裸だ。ソファや絨毯の敷かれた床のあちこちに衣服や下着が散ら
ばっている。