【GS美神】椎名総合百貨店4階【絶対可憐チルドレン】
そうだなあ、そろそろ1話ものが見たいなあ
今回の澪の話が終わればしばらくまったりになるかも知れんけど
>>298 GSより断然面白いと個人的には思う
面白いというよりは「うわ、上手いな・・・」って感じがより正解に近いかな
302 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 22:21:42 ID:4yabNpyt
>>299-
>>301 絶対可憐チルドレン三冊買ってきて、読んだよー。
オモスレェェェェェェェェェ!!
なんか今までにない感じで新鮮。チルドレンカワユス。
でもこれも一巻で既に未来を見せてるから、なんとなく早く終わりそうな予感・・・。
ちゃんと終わらせてくれるにしても、あまり長くなさそうだなぁ・・。
ああいう未来の破局話はもっと中盤にやったほうが・・。
でも珍しく、かなりいい感じなんで楽しみ。
そういえば、四巻って今月出るの?
もう出てる
あとここは日記帳じゃない
1レス即興小ネタ〜。それはそうと澪はいろいろできそうやねーw
「なんでウチだけ耳責められたり足の裏くすぐられたりせなあかんねん!」
「んーリアクションいいから?」
「……ウチはリアクション芸人かいな」
「そうじゃなくて……感度がいいからじゃないかな……ふっ」
「あぁ! 耳だけはやめてーっ!」
「ん? 耳じゃないところならいいのんかなぁ?」
「……ちょ、ちょっと薫、手つき怪しすぎ……あーっ」
「たとえばこことか! げひゃげひゃげひゃー!」
「あひゃひゃーーーっ!? ちょっ! やめっ!?」
「薫ちゃんだけずるーい! 私も……」
「ってこら紫穂っ!? んぁっ」
「ここがええのんか? ん? ん?」
「ちょほんま……やめ……ひゃう……あ……」
「声がちょっと変わってきてるわね」
「感じてきてるんか喃、感じてしもうたんか喃」
「あほっ……ほんまやめ……んぁ……あっ」
「だめよー葵ちゃん。弱いところ全部わかってるんだから……」
「やっ……そないなとこ……んっ……あぁぁ……あっあっ」
「くーっ葵いい声で鳴くからっ! たまらん!」
「あ、あほぉ……」
「どう? 葵ちゃん……まだやめてほしい……」
「…………」
「続けて欲しいならぁ触って欲しい場所いって♪ じゃないとわかんないから」
いけしゃあしゃあと紫穂が言ってのける。
徹底的に責められた葵が上気した表情で潤んだ瞳を紫穂に向けていた。
サイコメトリーですでに結果を知っている紫穂が微笑む。
それにつられるかのように葵の唇が動く。
「……お…」
本編はまた暴走パターンですよ
お久しぶりです。それでは21・22号からのエロ妄想で。
今回は葵がピンで絡みナシということで……。
【絶対可憐チルドレン 38th Sence. パンドラの使者(3) Other Side】
P,A.N.D.R.Aの少女エスパー、澪に囚われた皆本を開放すべく賢木と共に山奥へと向かった薫。
しかし、焦燥感も相まっての連続飛行で疲労が重なり、賢木の勧めで一旦休憩することになる。
皆本の意を察し先行、未知の相手との戦いに突入する賢木。
――そして、入れ替わるように薫との合流を果たすチルドレン。
「仲間のピンチはすぐに判る」と。
眼鏡の位置を指先で直しながら頼もしい言葉を口にした葵の視線は、少し上向きに逸らされていた。
「ウソばっかり」
ぽつりと呟いた紫穂の一言に、葵の頬を汗がつっ――、とつたい落ちる。
「洗濯物の下着忘れて――、あわてて取りに戻ったら部屋が荒らされてて気づいたんでしょ?」
「うわ、マジ?」
目を細め、生暖かい憐憫の視線を送る紫穂と薫。
葵は情けなさと恥辱に苛まれ、両手で頭を抱えて滂沱の涙を流しながらしゃがみ込んでしまう。
「皆本はんに『ぱんつ』洗われてしもた……!! ……ウチ、もうお嫁に行かれへん……」
顔色が青ざめ――たかと思うと、何かを思い出したのか頬を赤らめ、また青ざめた。
まるで信号機のようにくるくると顔色が変化していく。
その頭の中では、つい先日の自身の行動がフラッシュバックしていた。
=============================================
「――っ、ン……ぅ、ぁ……っ……」
夜はふけて。
小学生の少女が一人で起きているには少々遅すぎる時間帯のこと。
トイレの中には、便座に腰掛けて脚を大きく開き、しどけない姿を晒す葵の姿があった。
皆本宅に転がり込んでからしばらく経つチルドレンの三人。
そこそこの高給取りである皆本が購入したマンションであるとはいえ、
さすがに三人の私室までがあるわけではない。
多感な時期であり、間もなく二時成長も始まろうかという年頃の少女である。
心を許しあったメンバーと一緒であるとはいえ、一人の時間がないとそれなりにストレスも溜まる。
――つい、欲求不満に駆られて。
こっそりと一人になれる空間に移動して自慰行為に励んでしまったとしても不思議はなかった。
ショーツを脱ぐ手間さえも惜しいのか、水玉柄の下着の上から性器に指を這わせる。
最初は生地のすべすべした肌触りが指にあたっていたが、
それも内側から分泌された愛液が溢れて湿り気を帯び始めた。
ちゅ…くちゅ、っ、くちゅ……っ。
「はぅ、っ……ん、ぁぁ……」
両足を限界まで開き、狭い個室の中で壁に足先を突っ張らせるようにする。
指で秘所を嬲るだけでは飽き足らないのか、自然と腰が動いてしまう。
やがて濡れて秘唇にへばりついた股布を強引に引き剥がしながら、指先が直に膣口に潜り込んだ。
「ひっ、ん、ぅぅ、っああっ!」
ぐじゅぐじゅと掻き回される葵の秘部。
単純な抜き差しから、陰唇をきつく引っ張るようにしたり、また陰核を爪先で引っかいたり。
――その行為には充分な錬度が感じられる手の動きであった。
未だ未開通の、狭くきつい媚肉を攪拌するたびにびちゃびちゃと愛液は飛び散り、
下着を濡らすだけに留まらず太腿を、尻をつたって便器に垂れ落ちていく。
「……あ、アカン、足りへん、ん……ぅっ……!」
秘所が焼け付くのではないかと思えるほどに激しく自慰をしながらも、まだ足りないのか。
葵はそう独りごちると、壁について身体を支えていたもう片方の手も股間へと持っていった。
背を背後の貯水タンクに預け、脚を目一杯に開く。
「こ、こっち……も……ぉ、っ――……!」
くちゅっ……。
洪水さながらに分泌液を撒き散らす秘所に指先をあてて、自身の愛液をすくい取る。
そのままゆっくりと腰を上げて二本目の手が目指した先は――、
本来、この場所でこそ使用する身体の器官。
性器から流れ落ちた愛液で淫らに濡れ光る、肛門であった。
「――ぁ、っ……」
伸ばした指先で、葵は尻穴の皺の数を確認するようにまずは下着の上からゆっくりと撫でていく。
身体はすぐにでも激しい愛撫を期待しているのだが、
それを先延ばしにして、焦らして悦楽を得ることを無意識に行っているのである。
前を触っているときとは別種の快楽。
排泄物をひり出すことにしか使わないはずの場所から得ているあり得ない気持ち良さに、
チルドレン1の常識人である葵は、自らが徹底的に貶められているさまを幻視して昂ぶりを覚える。
「や、ぁぁ、そんなぁっ、っ――、そっちばっかり、っ……やめぇ、み、みなも……」
うわ言のように、自身が責められているかのような台詞を呟く。
ともすれば、自分は『こっち』の方が好きなのではないか……、そんな思いを振り払うように。
自分に責任はないと言い聞かせるように。
ぐじゅぶううぅっ!!
「っ――――! ぁっ……!!」
程なくして、襞のひとつひとつを丹念にほぐし終わった指先が目的地へ向けて侵入を始める。
最初は下着を肛穴内にねじ込むように、
すぐにそれだけでは我慢できなくなって下着を横にずらし、直接自らの排泄孔へと。
ゆっくり確実に、スレンダーなお尻の中央の、放射線状に皺の伸びた箇所に沈み込んでいく白い指。
すべて自らの意思で行っているにも関わらず、葵はその行為に目を剥いて震えた。
開いた口から舌先までも出すほどに我を忘れて、指の抽送を繰り返す。
ぶじゅっ、じゅぶぶっ! じゅぶ、ぶじゅっ、ぐぢゃっ!!
「はぁ、ぅっ、くぅぅぅ!!」
両手がひっきりなしに陰部を弄りまわしていく。
陰核の包皮は剥けきり、裸になったそれは指でしごかれて天に向けてビクビクとそそり立つ。
男がペニスをしごくのと似たその挙動に合わせて、腰も上下に振りたくられる。
秘所の下でひくつく尻穴に突きこまれた指は、実に二本。
少女の細指であるとはいえ、それは充分な太さを持って葵の肛門を陵辱していた。
腸液にまみれた人差し指と中指が、バタ足をかくように腸壁をこねくり回して愉悦を生み出す。
ぐちぐちと、愛液よりも幾分か粘度の高そうな音が繰り返し体内から響く。
「は、ひぃ、おし、お尻っ、――ふぁ、ぁぁぁ!!」
既に人事不省に陥りかけた葵は、すぐそこまで迫った絶頂を予期して強く歯を噛み締める。
今更、という気もしないではないが、イッてしまったときの声を殺すために。
程なくして、その時が訪れた。
ぶるぶると震える身体。膣口からは尿水とは別の透明な液体が飛沫き、床のマットを汚す。
収縮した校門括約筋は自身の二本指を痛いほどに食い締め、暴れる動きを抑制した。
全身からぶわっ、と汗が噴き出る。
声が漏れないようにと食いしばった歯の、口の隙間からは殺しきれなかった絶叫が迸った。
「ん、んんぅうぅぅぅぅぅっっ!!」
痙攣するように跳ねる葵の身体。
黒髪もそれに合わせて揺れ、前髪は額にべったりと張り付く。
激しすぎる動きにズレた眼鏡は鼻に支えられ、
涎を零してしまったことにも気づかぬままに、葵は長い絶頂に浸り続けたのであった。
=============================================
……と、大体週に一回のペースでシていたそれは、
普段は自分で下着を洗濯していることもあって特に問題は無かった。
――しかし今回に限って実家に帰る際に股間部分のしとどに濡れたそれを持っていくのを忘れてしまい。
そうして葵は、悶々と恥辱に悶えることになっているのであった。
その羞恥に震える肩に、優しく置かれる手。
ぽむ。――――ビクッ!!
「っ!? な、何やっ!?」
葵がびっくりして振り返ると、そこにはいっそ清清しい顔をした紫穂の姿。
しかしその笑みは、多分にオトナの妖艶さを纏ったもので。
「オナニー……してたのね」
「よ、読むなやっ――!!」
秘密にしておいたことは当然のように紫穂に読まれ、悲鳴をあげながら身体をよじる葵。
その様を眺めて微笑ましげに佇む紫穂の背後では、薫が理解できないという表情をしていた。
「――大丈夫よ、葵ちゃん。お嫁になんて行く必要はないわ。
…………未来はきっと『三号さん』だから♪」
「つーかさー。別にあたしたちに隠れてオナニーする必要ないじゃん? 布団でシろよー。
おいちゃんが見ててやるからさー」
「薫ちゃん、ベッドの真ん中なのにしちゃうもんね……」
「〜〜っっ!!」
へっへっへ、と最近ご無沙汰なオヤジの表情をして、薫が追随して語りかける。
性的にあっけらかんとしすぎている二人に囲まれ、
葵は自身の性観念がガラガラと壊れていきそうになるのを感じていた。
おわり
以上、こんな感じでした。
早めに投下したかったのですが……ううむ。上手くいかないものです。
葵がお尻を弄りだすあたりから文章の進みが早くなりました。……いつものことですね。
それではまた。
GJ〜!!
もう最高です!
てぃんこ勃ちました。
314 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 23:12:58 ID:G7k3/pun
最近チルドレン読んでみた。面白かったので掲示板も覗いて見た。
( ・д・)・・・・・・・・・
相変わらずうまいなぁ。マジ楽しみにしてます。ガチです。
316 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 13:28:52 ID:q/nEz6EP
チルドレンにハマってるけど
なんか作品自体も煮え切らないまま終わっちゃいそうで欲求不満気味にカキコ。
チルドレン、話を詰め込むのは大歓迎なんだけど出し所を間違ってないすか?
終章の導入部にあたる能力女王化が3.4巻辺りからっていくらなんでも早すぎでしょ!
あそこは兵部登場の触りだけでガマンしてもらって、もっと薫葵紫三人組みの一話モノをやって欲しかった。
薫女王化したらやはり三人組もパワーバランスもどこか崩れるわけで
その後日常パートだからと言っても三人でわいわい喧嘩したり駄弁ったりがなんかぎこちなく感じてしまう。
未来予知では薫はエスパー側の神輿として担がれてる感じだったし、女王化よりも前に世界情勢が変わる事件起こったりと
うんと「ひき」を効かせた上で女王化最終章突入して欲しい。
最近のチルドレン読んでるとお膳立てできてないまま薫の能力開眼だけ先走って
女王化話しばらく封印した方がいいくらいに思う
「なりふりかまってられなくなった」みたいなこと作者HPで言ってた気がしたし連載ヤバいんだろうか?
もう少しチルドレン読みたいです。(・ω・)ガンバレー
>>316 「職人の次回作が今からすでにwktk」
まで読んだ
さわりってのは(ry
>>317 本スレでやると薫絶対主義者の腐女子がうざ過ぎる
>320人の名前語るようなレススンナ、勘違いされるだろ
薫って如何にも女性人気なさそうなんだが……皆本のおまけとしてか。
>>325 どうでもいいとか虚勢張ってるクセにこのヲタ必死杉
>>326 兵部と皆本両方から気をかけられてるところがポインツ
>>329わざわざ2PCかよwここまで粘着するって事はID:V9dI8Ik4は真性ロリだな
まあ原作からして薫至上主義だからなあ。
自分は逆にそういうところが気に触るけど
2PCと言い張る320がお前でも可笑しくないわけだが
ってレス早すぎだろ
どんだけ粘着してんだよ
このまま1000まで粘着すれば?ロリペド野郎
334 :
sage:2006/05/17(水) 23:15:14 ID:NlpTbrUi
自分の知り合いの同人女はみんな薫好きだなあ
元気系の女の子キャラってわりと女性受けするよ
335 :
334:2006/05/17(水) 23:16:28 ID:NlpTbrUi
sage入れる場所間違えた………_| ̄|○
自分の感性が変てことか。まあいいけど。
ロリペド釣れすぎ
まぁなんだ、今日は凄いことになっていたわけだが。
あの粘着ロリペドはID変えてまた来そうだなw
>334ドンマイ(・ω・)
>>341どんだけ悔しかったのか知らんが必死こいてスレ荒らししてんなよ、どっちも醜いぜ?
てか、おまえはこんなところで何を言っているんだ
わかった!おれがロリペドだ!
おれを責めるがいいッ!! ハァハァ
横島×メドーサ投下します。
「観念しなさい、メドーサ!」
「あたしに勝てる気でいるのかい?小竜姫!」
上を見れば知り合いの美少女神様と魔族だとかいう色っぺえ姉ちゃんが
それぞれの得物をかざして睨みあい
「こいつ既に理性を失っている!?」
「なんて気分がいいの、力が湧いてくる」
「こいつ完全に魔物化してる!」
目線を下げると上司とその仲間が変貌したオカマと対峙している。
(俺は一体どうしたらいいんだ?)
先日までなら発生しなかった悩み。
何しろ昨日までなら逃げ回っていても何の問題も無かった。
みんな、彼の事をただの丁稚だと思っていたし事実そうであったのだから
みっともなく狼狽たえて逃げ出しても良かったのだ。
だが、今はそうではない。
まがりなりにも力を手にしている。
ならば、出来る限り戦わねばならないのではないだろうか。
それが横島忠夫の出した結論であった。
「つーわけで俺の霊力の為に、ひいてはみんなの為に!
揉ませてくださ―――ぶっ!」
別に何も間違ってはいない。
みんなで生き残る為に彼の参戦は必要であり戦う為には煩悩が必要なのだ。
彼の不幸は直属の上司にサービス心が無かった事であり
飛び掛ろうとして宙を舞っていた事であり
上司が迎撃に繰り出した一撃が第七感に目覚めてそうなアッパーだった事だ。
いや、それが本当に不幸だったのかはわからない。
何しろ着地地点では気持ちよかったのだから。
「うっわぁっ!?」
意外にも可愛い悲鳴とドスっという鈍い音と共に彼が着地したのは
小竜姫と対峙していた(自称)上級魔族の身体。
つまり、メドーサの上だった。
(あーええ気持ちや、ふにょふにょや。
そんでもってふわふわで・・・ああっ!)
突然飛来した煩悩物体に反応が遅れたかつての竜神は
その罰を身体で償わされていた。
青年一人の落下エネルギーをもろに食らい倒れたメドーサは
煩悩をエネルギーとする男よりも立ち直るのが遅かった。
全く気付いていなかった女とぶっとばされながらもその豊かな乳に
ロックオンしていた男の差である。
そうして奇襲に成功した横島といえば男の夢空間とも言える
深い谷間で幸せそうに匂いを嗅いでいた。
「このっ!」
「そこまでです、メドーサ!」
怒りに任せて横島に鉄拳をお見舞いしようとしたメドーサだったが
小竜姫に剣を突きつけられ動きを止めた。
視線を移して睨みあうがどう考えても不利なのはメドーサの方だ。
(これは・・もしかして大チャンス!?)
メドーサの警戒の対象が変わった事に気付いた横島はすぐさま行動にうつした。
煩悩魔人の名は伊達じゃない。
自らの頭を包み込んでくれている二つの素敵な果実に頬擦りをしながら
両手を参戦させる。
元より露出度の高い服ではあったがそれをペロンと剥いて
メドーサの胸を完全に露出させてしまう。
そしてそのままメドーサの抗議よりも早く双丘を揉みしだき始めた。
「ひゃうっ!?」
(なんてやーらかいんや!
なんちゅうええ匂いや!
こりゃあ、たまらん!)
「よ、横島さん・・・」
「何やってんのっ!あんのっクソ馬鹿ぁっ!」
「で、でも、あの魔族の動きを封じ込めてますよ?」
「それはそうなんだけど、全く褒める気にはならないワケ」
(う、うらやましいとか言ったら殺されるかもしれんノー・・)
呆気にとられて動きを止めた元人間と上司の仲間達に見られているとも知らず
横島は抵抗できないメドーサの胸を弄んでいた。
「はうっ・・」
わしわしと胸をまさぐる手の動きにメドーサが眉をしかめる。
本能に従ってるだけの横島の動きは
生来の気質だろうか、意外にも力任せとは言えないものであった。
「くぅんっ・・・!」
乳首をしごきながら手のひらで胸全体を愛撫する。
片方には舌も這わせ吸い付いてくる。
がむしゃらに蠢く指が乳房の形を歪めさせる。
強烈に自分を求められるという事に不覚にも心が悦んでしまう。
ただ身体をまさぐられているだけでない、
快感を与えられるという屈辱をメドーサは味わっていた。
(や、やばい・・このままじゃマジで感じてしまいそうだ・・・
こんな・・こんな・・ボンクラに・・・!)
「い・・いい加減にしろーっ!!」
遂にキレたメドーサが谷間に顔を埋めていた横島の頭を剥がし突き飛ばした。
そして素早く立ち上がる。
そのまま矛を手に――
「メドーサ、覚悟!」
一閃。
小竜姫の剣が閃き、メドーサの手は宙に止まった。
メドーサの豊満な体から紫色の血が噴き出した。
(・・・死ぬ・・・このままじゃあたしは・・間違いなく・・)
死を目前にしてメドーサは掻き回されていた頭の中が静まった。
(死ぬわけにはいかない。
ならば取るべき手段は・・・!)
冷徹なプロ根性が出した答えに従う。
そこに感情が入る余地はない。
意を決するとメドーサは突き飛ばされて呆然をしている横島の上に覆いかぶさった。
先ほどまでとは逆の体勢である。
「むぐっ・・」
「んっ・・」
離れたと思ったら今度はメドーサの方から横島へディープキス。
先程は神速ともいえる動きを見せた小竜姫も止まってしまう。
誰も彼もが戸惑っていた。
誰よりも行動を起こした本人のメドーサが。
(ど、どういう事だい?
あたしを受け入れないなんて・・・!)
口同士の接触からメドーサ自身とも言える核を、
魔力に包んで魂を送りこみ横島の身体の中で再生する。
メドーサの正しく最後の手段。
それがさっき試験に合格したばかりのボンクラそうな男に抵抗されているのだ。
メドーサの混乱も仕方の無い事だろう。
(い、いや、これはむしろ押し返されて・・)
絡めあった舌の主導権が横島に奪われる。
メドーサの焦りは長い魔族人生において最大のものであった。
何故、横島がこんな事が出来るのか?
それは彼が特異な霊力を持っている事に起因している。
煩悩を霊力に変換する。
ついさっきまで豊満なメドーサの体をまさぐっていた横島は霊力十分である。
その上、彼女の方からのディープキス。
煩悩、つまり霊力はメドーサとの攻防の間ですら増え続けていた。
(な、なんなんだこいつ!?
こんな、圧倒的な霊力を人間が放出し続けるなんて・・)
繋ぎあわせた口から絶える事無く注がれる霊力。
暴力的なまでに強引に体内に入り込み
本人の気質のままに優しく広がっていく。
先程送り込もうとした為にむき出しになっていた魂が
横島の霊気に包まれ囚われていく。
メドーサは既に傷が治り始めている事にも気付かず
傷のせいで力が出ないという理由を作り
抵抗もせずに横島の下に身体を敷かれていた。
戦いは激しさを増していく。
完全に魔族と化した勘九朗はボスの指示が消えた事により
破壊衝動のままに暴れ出しGS達は数で対抗する。
その裏で繰り広げられている一騎打ちもまた新たな局面を迎え始めていた。
にゅる。
横島の指がたてた音はそんな音だった。
剥かれしまったメドーサの下半身が発した音でもある。
「けっ、毛が無い!」
メドーサは魔族でもあるが蛇の化身でもあるのだ。
毛が無いのも仕方が無い。
しかし、横島にはそんな事関係が無い。
匂い立つ程の色気を放つメドーサの成熟したあそこが無毛であるという意外性は
横島の暴走した劣情を加速させるに十分な事柄であった。
ごくり。
つばを飲み込んだのは暴走している事を自覚する横島だったか
何故かさしたる抵抗もせずに弄られているメドーサか。
もしかすると指の間から事態を見守っている小竜姫だったかもしれない。
音の発生源は不明だが、これが引き金であった。
「堪忍やでー!
もー辛抱たまらんっ!!」
小竜姫の剣裁きにも似た速さで横島は下半身を露出させると
メドーサの両膝を掴んで開かせ、いきり立つ息子をメドーサの娘さんへと突撃させた。
感情が平静で無い為、使えないがもしメドーサが超加速を使っていても
張れたのではないかと思わせる動きである。
「うぅっ」
「・・っ!」
いきなりの衝撃にメドーサは聞こえない悲鳴を上げた。
かつては龍神であった女の柔肉は押し返そうと試みるが
熱く固い肉剣の前に無残にも切り裂かれる。
「くぅっ・・・」
熱く柔く濡れて締め付けながら包み込む。
夢見続けていた感覚が想像以上に心地よく
横島はしばし動く事すら出来なかった。
その快感を与えている方といえば、
こちらは混乱の極みにあった。
(なんでだい?
確かにこの身体では初めてだけどなんでこんなに痛い?
なんでこんなに・・・感じる?なんで・・)
胸を張って豊富だといえる経験があるわけでもないが
純真な少女だった頃は種族すら違った頃だ。
身体の中に入り込まれた感触に思考を奪われるなど考えられない。
傍から見ればメドーサが大人しく横島に犯されている事や
事ここに至っても横島に殺意を抱いてすらいない事の方が
よほど考えられないのだが。
「・・・可愛い」
突然、横島がつぶやいた。
挿入した事によりほんの多少ではあるが理性が戻りメドーサを見たのだ。
犯され混乱し戸惑いながら自分を見つめる瞳を。
普通は自分がどんな事をしでかしているのかを思い出し、
過ちに気付くのだろう。
だが、そこは横島である。
目の前に横たわる美女の思いがけない表情に見惚れてしまった。
「へっ?」
メドーサが変な声を出すのと横島が抱き締めたのはほぼ同時だった。
そして、その身体の柔らかさに横島が再暴走するのも。
「あっあっぁっ・・」
メドーサの口から苦しそうな声がこぼれ出す。
荒々しく打ち下ろされる横島を何度と無く受け止め頭の中が白く染まる。
横島の胸板に挟まれた乳房が激しく揺れて擦れる。
無防備に開かれた口の中を舐め回される。
一方的に舌をしゃぶられるなどいつ以来だろう。
もしかすると初めてかもしれない。
(可愛いなんて言われたのは間違いなく初めてだね)
身体の中心を貫かれながら
メドーサは頭の片隅で横島の言葉を反芻していた。
「あっ、何っ!?あっ・・っいっ!?」
胎の中へ横島の欲望が注がれた瞬間、メドーサの目が見開いた。
熱い。
まるで溶岩を飲み込んだようにおなかの中が熱く燃えている。
その炎は熱く、メドーサの中を燃やし始める。
全身に広がっていくその熱さに、メドーサは遂に手を伸ばした。
射精しながらもまだ腰を動かし、
メドーサの肉壁に精液をこすり付ける横島に抱きついたのだ。
声にならない悲鳴をあげ、救いを求めるように横島にしがみつくメドーサ。
それは一つの契約が為った瞬間であった。
両手を地面に付けペタリと頭を付ける。
それはもう見事な土下座であった。
「いつかはやると思ってたけど・・本当にやっちゃうとはねぇ・・」
ため息と共に心から軽蔑した響きの声が美神からこぼれた。
確かにメドーサは魔族だが、女だ。
ぼろぼろの服の上に横島のジャケットを羽織り
どこか気の抜けているメドーサに同情の視線を送る。
横島はメドーサをレイプしたのだ。
なんの言い訳も出来ない。
相手が魔族だから許される訳でもない。
無論、メドーサを確実に捕らえられるというこの状況あっての怒りではあるが
今この瞬間メドーサが被害者なのは変わりない。
さあ、どういう風に殺そうか。
そんな事を美神やエミをはじめとする女性陣が考え出した時、
メドーサが口を開いた。
「頭を上げなよ、気にしちゃいないからさ」
「ゆ、許してくれるのか!?」
驚き顔を上げる横島。
その頭に美神のハイヒールが突き刺さる。
「ちょっと、許しちゃ駄目よ!
ここで許したりしたら、あんたまた犯られるわよ!」
美神の怒声に空気が震える。
だが、メドーサは聞いた風でもなく微笑んだ。
「でもねえ、あたしとしちゃご主人様になる人に頭を下げたりして欲しくないんだよ」
「ふぇ!?」
驚きの余り横島は踏みつける美神をもろともせずに立ち上がる。
「「「「「ご、ご主人様!?」」」」」
その場にいた人間全員がはもる。
人間でないメドーサは小竜姫を見、小竜姫もまた戸惑いがちにうなずいた。
「ええ、どういう訳かわかりませんが
メドーサはどうやら横島さんに括られてしまっているみたいなんです。
在り方が変わってしまったというか・・・
本当にどういうわけなんだかわかりませんが」
「そういう事。
本当になんでなんだか分かんないけど、
横島はこれからあたしのご主人様ってわけなんだよ」
ため息交じりにそういうメドーサ。
しかし、その表情は晴れやかで幸せそうですらある。
レイプした横島、瀕死の重傷を負わせた小竜姫、
かつてのメドーサなら間違いなく殺そうとしたであろう。
メドーサの人となりなど知らない美神達ですら
メドーサが微笑んでいるという事実は
小竜姫の言葉の裏づけに十分な説得力を持っていた。
「ってわけで、これからよろしく頼むよ」
「・・・小竜姫様・・」
「一応、妙神山まで来て貰って調べる事になるとは思いますが
在り方が変わってしまってるようなので大丈夫でしょう」
メドーサを最も目の敵にしていた小竜姫がいいというならそうなのだろう。
そんな風に空気が弛緩していくのを感じ取るとメドーサは
未だに呆気にとられている横島に抱きついた。
「め、メドーサ?」
「ってわけだから・・ね?」
ちょっぴり性格が変わったメドーサがちゅうっと音を立てて唇に吸い付く。
これが後に世界で最も有名なGSとなる横島忠夫の数ある逸話の一つ、
GS試験に受かった日に上級魔族を押し倒して使い魔にした伝説である。
投下終了です。
ggggじょ〜ぶ!!
展開の強引さがまったく気にならない怒涛の展開!
いやいや堪能させてもらいましたw
しかしメドーサ自身はともかく、横島自身の運命はおーはばに
変わるんでしょうなぁ。今後美神事務所にいられるかどうかw
gj!
面白いし新鮮だった。
いやあ、堪能しました。GJGJGJ!!!メドが凄い可愛いな。
この続きがあったら是非読みたいです。横×メドは面白いわー。
すると横島の初体験は魔族…
とりあえず横島は魅力的なおねーさまとヤれれば魔族だろうが神族だろうが幽霊だろうがお構いなしな気が。
GJ!勢いある作品やね
メドってロリ化したりとかハーレムの一員とかで
既存の扱いが酷かったのもあって
こいつは実にいいと思った次第であります。
要するにGJってことですよ!
魔族や神族の女なんかレイプしても罪には問われんだろ。
タタリや神罰はあるかもしれんけど…。
ただし、まわりの女声にドン引きされる。
妙な優先順位の学習してる変換ソフト使ってるなw
365 :
363:2006/05/20(土) 10:13:52 ID:kFFtIvPx
変換した中から選択すんのに間違えてしまった…ハズカシス orz
彼女は魔族なんだよ?人間の法律には縛られない!
どこが間違いなのか暫くわからなかった
皆本10歳化マダ〜
続編です。
ハァハァと荒い鼻息を顔に感じ目を覚ます。
開かれる視界に飛び込んでくるのは鼻の下を伸ばしきった横島の姿。
あの日から毎朝変わらぬ目覚め方にメドーサは思わず笑みを浮かべてしまう。
「おはよう」
「ああ、お、おはようぉぉっ!
くぅ〜、全く可愛いぞこんちくちょう!」
挨拶の途中で我慢の限界を迎えた横島はメドーサを抱きしめ
感動に打ち震えている。
全く飽きないものだとメドーサは呆れつつ
力強く抱きしめられる幸せを噛み締めていた。
「ああっ!夢じゃない!
だって暖かいし、やーらかいっ!
ああ、でももし夢なら一生覚めないでーっ!」
今日も今日とて横島は大騒ぎである。
初めはその奇行に驚いたメドーサだったがもう既に慣れた。
いや、いまだにこそばゆいのだが、それも悪くないと思えるというべきか。
何しろ横島と来たら「寝顔が可愛いから見ていたい」なんて馬鹿らしい理由で
いつも自分よりも早く起きているし、
散々堪能しているくせにちょっとしなを作れば鼻の下を伸ばし
上目遣いで見てやれば何でも言う事聞くし
あげくの果てには「こんな美人のねーちゃんが俺のものなんてーっ!」
と感動の涙を流す。
自分の存在をこんなにも喜んでくれると
メドーサとしても悪い気はしない。
というか、正直言って割りと気分がいい。
だから、マスターだって事を抜かしても優しくしてあげたくなるのだ。
「ふふ、夢なんかじゃないよ。
・・確かめてみる?」
「い、いいのか?」
横島の喉からぐびっと音が聞こえてくる。
メドーサはくすくす笑うと、艶めいた視線で答えた。
「あたしに拒否権なんて無いんだよ?」
魔性の笑み、というのだろうか。
メドーサの豊満な色気をのせて多少の媚と大人の余裕を感じさせる
ほのかな口元の歪み。
そんな破壊力抜群の攻撃にただでさえ脆い横島の理性が耐えられるはずも無く。
「可愛すぎるぞメドーサぁぁぁっ!」
「やぁん」
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
ごくりと唾を飲む音がする。
音をたてたのは横島ではない。
そして場所も横島のアパートではない。
「・・朝から元気すぎるのねー」
「ま、まったくですね・・・いくら修行になるからといってやりすぎです。
ちゅ、注意しなければいけませんね」
呆れたように、そしてほのかに羨望の響きを含ませてつぶやいたのは
神族の調査官、ヒャクメ。
顔を赤くしながらも食い入るように二人の様子を覗き見していたのは小竜姫。
二人は監視の為にヒャクメの千里眼で捕らえた映像をテレビで見ていたのだ。
メドーサが横島に括られた原因を調査にやってきたヒャクメだったが
結局、理由は見つける事が出来なかった。
横島の霊質とメドーサの魂の相性が良すぎたんじゃないかという
推論が出ただけに終わってしまったのだ。
(ちなみに、この妙にロマンチックな説はメドーサを喜ばせた)
わざわざ人界にまで来たのに何の役にも立たなかった。
このまま帰るわけにはいかない、とヒャクメは監視員として名乗り出た。
というわけでメドーサの動向を見張るというより
ヒャクメの名誉の為に横島家を覗く事になったのだ。
無論、無断でやっているのではない。
横島達の許可は得ている。
横島もメドーサも見られていると知っているのにお構いなしなのだ。
「でも、横島さんの霊力は天井知らずに上がっていってるのねー。
霊力だけならもう既に一流のGS並、下手するとそれ以上あるかもしれないのねー」
「そ、そうですか・・で、では仕方ありませんね。
しかし、そうなるとこれまで以上に警戒しなければいけません」
もぞもぞと内腿を擦りながらでは説得力が無いが言っている事は正しい。
そう、ヒャクメ達が言っているようにメドーサが使い魔になってからというもの
横島の霊力は桁違いに上がり続けているのだ。
それは使い魔の霊格が高すぎてマスターたる横島の霊格が引き上げられている
というのもあるが、何よりも毎日霊力を極限まで高め限界まで消費し超回復をする
という生活サイクルのおかげだろう。
普通、霊力を枯渇するまで使用すると死ぬ、しなずとも長い療養期間が必要となる。
だが横島の場合、メドーサの姿態を見るだけで回復する。
要するに、メドーサに興奮して霊力を高め
メドーサに注ぎ込む事で消費し
裸でいちゃついてるうちにまた興奮し・・
という爛れた生活が一種の加速空間になってしまっているのだ。
一見馬鹿にされがちな煩悩が霊力源という横島の体質は
受け入れてくれる美人なおねーさんがいれば恐るべき物になるのである。
「ま、また・・?」
「・・これで起きてから四回目なのねー・・」
横島の尽きる事無い精力に慄きながらも顔の赤い二人。
(でも、横島さん意外に優しいのねー。
情熱的なのに丁寧だし一杯キスしてくれるし・・物凄いタフだし・・
一回ぐらい貸して欲しいのねー)
(あ、あんな物が入るってだけで信じられないのに
あんなに激しく出入りさせて大丈夫なのでしょうか?
でもメドーサはすっごく嬉しそうだし・・)
神界からやってきた調査員が百個もある感覚器官を使い
メドーサの立場を脳内疑似体験しはじめた頃、
横島は幸せすぎて涙が止まらなくなっていた。
「ちょ、ちょっと、どうしたんだい?」
「ううっ、だって、だって、シャワー浴びてきたら飯が出来てるなんて・・
しかも超美人が作ってくれた手作りの朝食・・・」
メドーサは別に料理が得意ではない。
というより今までやった事が無かったのだからはっきり苦手といっていい。
ご飯は昨晩の残りだし味噌汁はおキヌちゃんが作ってるのを見て真似ただけ。
目玉焼きすら作れないから
卵をフライパンの上で引っ掻き回しただけのスクランブルエッグ。
まさかそれをこんなにも喜ばれるとは思いもよらず
メドーサの方が戸惑ってしまっていた。
実をいうと横島は料理そのものよりも
情事が終わった後、自分だけ風呂に行かせて裸エプロンならぬ下着エプロンで
料理を作ってくれていた健気さにこそ萌えていたのだが
そんな事を知る由も無いメドーサは
(こんなに喜んでくれるんなら本格的に頑張ってみようかねえ)
などと考えていた。
「そんで今日はどうすんだい?」
「んぐっ・・そうだなぁ、お尻の方を使いたいかな?
いきなりは無理だろうから、慣らしてく感じで。
ああ、しかしこりゃ美味いな」
「ば、馬鹿!そうじゃなくて今日は美神の所に行くのかって話だよ!」
美味い美味いと言いながら飯をかきこむ横島の姿に
頬を緩めていたメドーサは真っ赤になって怒鳴った。
「今日は日曜だし事務所には午後からだな」
「午後からかい。
じゃあ、午前中はゆっくり出来るねぇ」
目線を外し、そ知らぬ顔で頷くメドーサに横島の視線が注がれる。
沈黙が続き、そっぽを向いていたメドーサの顔にゆっくりと赤みが差してくる。
「・・・・どうしても?」
ちらりとだけ横島を見上げたメドーサがぽつりとつぶやく。
横島は無駄に男らしい顔で静かに頷いた。
「・・お風呂行ってくるから、覗くんじゃないよ!」
そう言うとメドーサは全身を桃色に染めたまま風呂場へと駆け込んでいった。
人間時代の名残で今は無用のものと化した器官でも
見せる前に綺麗にしておきたいのだろう。
さすがに洗うなとも言えず、横島は今すぐにでも飛び掛りたい衝動を
ご飯をかきこむ事でごまかした。
「お、お待たせ」
バスタオルだけではこぼれてしまいそうな肢体を手で押さえながら
メドーサが風呂場から出てきた。
注意深く身体だけを洗ったのだろう、肌は上気しているが長い髪は濡れていない。
横島は目をくわっと見開きながらでろーんと鼻の下を伸ばす。
「か、可愛い・・・」
(全く、この男は・・・)
メドーサは心の中で苦笑しつつ目で犯さんばかりに見惚れてくれる横島に微笑んだ。
横島は「可愛い」「綺麗だ」とよく言ってくれる。
一見、気障男なようだが実体はまるで違う。
いつだってみっともなく興奮し鼻息も荒くつぶやくのだ。
全然さりげなくないし格好悪いけどいつも本気で全力の「可愛い」なのだ。
それがたまらなく嬉しい。
(なんでこうもときめかせるんだろうかねぇ・・)
じわじわとにじり寄りながらくんかくんかと鼻を鳴らす横島の姿は
お世辞にも格好いいとは言えない。
だけど、どうしようもなく抱きしめたくなるのだ。
「っ!?」
いつだって抱きしめる前に抱きしめられてしまうけど。
メドーサの口の中でもどかしそうに横島の舌が蠢く。
メドーサの長い下を先端から根の方まで舐めまわし唾液をすする。
まだまだ上手とは言えなくて口の周りがべたべたになってしまうが
横島はメドーサの口を貪る。
舌の短さや経験などの不利な条件を熱心さでカバーし
同じくらいの丁寧さで抱いていたメドーサの身体を布団の上に寝かせてしまう。
「いい?」
「ぁぁ・・」
鼻を擦り合わせたまま問うとメドーサが囁き声で答える。
唾液でてらてらと光る薄紫の唇にもう一度吸い付き
横島はメドーサの太ももへと手を伸ばした。
むっちりとした感触を愉しみながらそっと掴んで持ち上げる。
唇を離し膝を胸に付くまで上げるともう片足も同じように持ってくる。
自らの両膝を乳房に付けられたメドーサはおずおずと手を伸ばし
横島の代わりに二つの脚を捕まえた。
自ずから秘所を丸見えにする格好にメドーサの白き裸身は薄桃色に染まってしまう。
横島は恥ずかしがるメドーサと丸見えになった秘所とを見比べ
どちらを食べようか悩んだ末、指を舐めた。
「んっ!」
皺の数を数えるように周辺を柔らかくなぞり、横島の中指が
メドーサの尻へ侵入し始める。
「はぅっ・・」
「い、痛いのか?」
心配そうに覗き込む横島にメドーサは首を振ってみせる。
一度として使った事のない器官に異物が挿入されたのだ。
指一本とはいえ痛みはある。
だが、優しく探るようにもたらされる痛みはメドーサにとって
痛みという概念を考え直させるぐらい嬉しかった。
(あんなビンビンにしてるくせに、あたしを気遣うんだねぇ・・)
ゆっくりとヌルヌルと入り込む指の為に全身から力を抜く。
身体の中に横島を感じる。
未開の肉までもが嬉しそうに絡みつくのをメドーサは自覚する。
指を奥まで受け入れた時、メドーサは女陰を潤ませていた。
「どう?」
「・・・ぁっぃ・・それに・・なんかピリピリして・・」
「痒い?」
「あぅっ!」
横島の指が中を掻くように動き出しメドーサは声を漏らした。
にゅくにゅくと穏やかにに出し入れされる指に
脚を掴んでいる腕が緩み出す。
「くっ、駄目だメドーサ、俺もう限界!
こっちはまた後でって事でーっ!」
「あぅんっ!」
大人しく尻を弄られているメドーサの表情に脆い忍耐が崩壊し
横島は指を抜くと女の子の穴へと己を突き挿れた。
「メドーサぁっ!」
最奥まで貫いて横島はメドーサを抱きしめた。
片手は乳房を掴みながらもう片手は頭の後ろを軽く握る。
圧し掛かる重みと激しく突かれる衝撃にメドーサはうっとりと目を閉じた。
満孔の幸福、所有される喜悦、支配される快感、愛されている実感。
その全てを感じられるメドーサにとって一番好きな体勢。
膣に放たれる霊力の塊は叫びたいほどに気持ちよかった。
「ちーっす」
「邪魔するよ」
二人が訪れたのは美神の事務所。
おキヌちゃんはいつも通り朗らかに挨拶をし
美神もまたいつも通り不機嫌そうに二人を見やる。
「おキヌちゃん、あんまり近づくとレイプされるわよ?」
「な、なんて事言うんすか!」
「ふん、あんたは前科があるからね」
「なんだい?まだ言ってんのかい。
あれは合意の上だったって言ってるだろう?」
「どこが合意よ!」
「本人が合意って言ってるんだから合意なんだよ!」
このやり取りもまたほぼいつも通りである。
横島がメドーサをレイプした件を美神は何故かメドーサ以上に気にしているのだ。
「くっ、バイトの分際で生意気な!」
「反論されんのが嫌ならさっさとダーリンにGS免許をあげればいいじゃないか」
「あんた達みたいな非常識なのにやれる訳ないじゃないの!
あんた達を野放しにしたら師匠筋の私にまで悪評がたつのよ!」
「まだ立ってないと思ってるのかい?おめでたいねぇ」
「ふわー、今日もですね〜」
「うーん、あれはあれで仲が良いんじゃないのかなって思えなくも無いよな」
こちらは離れた所で観戦する横島とおキヌ。
メドーサと美神の争いにも慣れたもので舌戦の間は見守るだけである。
といっても戦いになれば実力の差は明白なので美神も手は出さないし
メドーサはあしらっているだけなので元から遊んでるようなものだ。
今日のはいつもより長いし激しいがそれでも気にするほどでもないらしい。
「大体、なんであんたがカリカリしてんのさ。
あたしとダーリンの馴れ初めなんかあんたにゃどうだっていいだろう?」
「あんなの目の前で見たら、自分が被害者になるかもって心配するのは当然でしょ!?」
「そんな無駄な心配しなさんな。
あれはあたしの色気がありきの話さね」
「私の色気が足りないっての!?」
美神の剣幕をメドーサは鼻で笑った。
言うまでもなく美神は人が羨むようなプロポーションをしている。
だが、メドーサと比べるとやはり人間レベルだと言えてしまう。
歩くだけでたゆんたゆん揺れる程に大きいくせに
物理法則を無視しているかのように美しい胸。
ルーツが蛇の化身らしく全体的にほっそりしていながら
尻と太ももはきゅっと締まった肉を付けている。
なによりもマスターの霊気という最高の餌を毎日大量に注がれているおかげで
メドーサの肌はつやっつやである。
見るだけで肌触りが想像できるほど柔らかそうに輝いている。
今のメドーサを見れば、海神が強引に事に及んだり
戦女神がその美しさに嫉妬して怪物に変えたなんて話も納得できそうな程だ。
「ふんっ、蛇のくせに発情期?」
「処女くさい反論だねぇ。
そんなんだから蜘蛛の巣はっちゃうんだよ」
「誰が蜘蛛の巣張ってるですって!」
「くものす?くものすが張るってどういう事ですか?」
「あ〜っと・・・」
にらみ合う美神とメドーサ、解説を期待するおキヌと教えていいものか悩む横島。
事務所の中に二つの膠着状態が発生した時、にわかに雨の音がし始めた。
「雨?」
「・・みたいね」
どんどん暗くなる窓の外。
ざあざあと静かに響く音が事務所の中にまで染みてくる。
「・・仕事は?」
「あったけど・・・雨が降ったからやめにするわ」
「大名商売だねぇ」
そう言いつつなんだか白けてしまったメドーサは横島の所へと戻った。
美神も別に呼び止めて口論する気は無く力が抜けたように背もたれへ身体を預けた。
(なんだろう?
なんだか霊感がよくない感じで働くわ・・)
美神が探るように目を閉じると
メドーサは横島の膝の上へと腰を下ろした。
「ん?」
甘えて抱きついてくるメドーサにどことなく違和感を感じ横島は顔を覗きこんだ。
そんなちょっとした変化に気付いて貰ったメドーサは少し嬉しそうに口を開いた。
「なんか感じるんだよ・・
雨のせいかねぇ、妙にうずくのさ」
(私だけじゃなくメドーサも感じてる・・・!
装備を点検して精霊石をポケットに入れとこう)
いけ好かないとはいえ美神はメドーサの能力は認めている。
戦闘能力と霊格に関しては自分よりも圧倒的に上だとも。
そのメドーサまでも霊感に異変を感じているのだから用心に越した事は無い。
二人の霊感は正しかった。
一瞬にして只事では無いと悟らされるほどの轟音が鳴り響いたのだ。
「なんだ!?
「きゃー!!」
「雷!?」
三人の声がほとんど同時に上がる。
が、メドーサだけが横島を掴んだまま静かに驚いていた。
「すんごい音でしたねー」
「今、めっちゃ近かったなー」
慌てて飛び出していく美神とあくまでも呑気なおキヌと横島。
おキヌものほほんとしてるくせに、意外にタフである。
「メドーサ?」
目を見開いたままのメドーサに首をかしげ横島が声をかける。
「どういう事だい?これは・・
確かに美神玲子、でも・・」
意味の分からない事をつぶやくメドーサを横島がくっと軽く抱きしめる。
「ダーリン・・・」
(驚いてる顔もめっちゃ綺麗やなー)
「・・行こう!
なんだか分かんないけどとにかく何か起こってる!」
弾かれたように立ち上がるメドーサに横島も慌てて付いて行く。
当然、おキヌも。
降りしきる雨の中、美神除霊事務所の面子が見た物は
幼子を抱えて途方にくれる美神玲子の姿であった。
「な、なにやってんスか?美神さん」
「私だって分かんないわよ!
突然、ママが現れて私を預けて消えちゃうんだものー!」
半泣きの美神と寝てしまっている子供美神。
美神の気配が二つになった事で混乱していたメドーサも
目の前の光景を見て張り詰めていた緊張を解きかけた。
「ダーリン!」
「っ!!」
「横島さん!」
メドーサの声で襲い掛かる殺気に気付いた横島はサイキックソーサーを展開した。
そのサイズときたら半径2メートル近くある。
相も変わらず霊能はこれしか使えないがメドーサとの毎日の"修行"により
霊力だけはとんでもない事になってるのでサイズが馬鹿みたいに大きくなっているのだ。
「ちっ!しくったじゃん!
ここは出直―
ビルの陰から狙撃していたハーピーはフェザーブレットを防がれたのを悟った瞬間、
二度と言葉を発する事が出来なくなっていた。
「ふん、ハーピー程度のカスがあたしのご主人様に舐めた真似してくれるじゃないか」
ハーピーの首を刺又で捕らえると怒りを露にして恫喝する。
「ひっ、ひいっ!」
「あんた、まさかあたしを追ってきたのかい?」
「ちっ、ちがっ・・」
どうやって後ろに回りこまれたのかすら分からないハーピーは
圧倒的に自分よりも上の魔族の出現に心から脅えていた。
「だろうねぇ、じゃあ何しにきたんだい?
正直に言えば命は見逃してやってもいいんだよ」
魔族を辞めた事で裏切ったと追っ手がかかったのかと思ったが
どうやら違っていたらしい。
その事でメドーサの殺気がほんの少しだけ収まり、
ハーピーは安堵すると共に全てを素直に吐き出していた。
相手が魔族なら取引の余地があるだろうという計算と純粋な恐怖。
すでにハーピーは争う気を失っていた。
「ふぅん、じゃあ何かい。
美神を殺せって以来を受けただけであたしやご主人様には何の関係も無いんだね」
「は、はい」
「・・・その依頼、キャンセルできるかい?」
「は?」
「もう二度と姿を現さないって誓えるんなら逃がしてやっていいよ。
どうだい?」
「は、はい!もう狙わないじゃん!
命あってのモノダネとかいうじゃん!」
「・・行っていいよ」
小さなため息を吐いてメドーサは得物を消しハーピーを解放した。
(甘くなったのかね、あたしは・・・)
自嘲気味につぶやきながら口元は穏やかに歪んでいる。
(でも、超加速まで使うほどムキになった自分が嫌いじゃないんだよね)
「メドーサぁー!
メドーサ、無事かー!」
愛しい男の心配する声が聞こえる。
(いい匂いがするって言ってくれるからね。
血の匂いをさせて帰ったら抱きつけないじゃないか)
段々と呼ぶ声が悲痛になってきている横島の下へメドーサは帰っていく。
今日こそ先に抱きしめるという野望を胸に。
投下終了です。
前回レスくれた人ありがとうございました。
いつまで続くか分かりませんが多分後一回は続くと思います。
てぃんこ勃ちました。先っぽから透明なヌルヌルが…。
メドーサのパイパン設定に萌えましたでつ。
メドーサが小竜姫の一撃で深刻なダメージを受けたのを横島の霊気を
受け入れて再構成したから横島の強い影響を受けるようになったでつね。
横島の煩悩レイプ(決してお勧めしませんが)を自分から受け入れたことで
横島に括られるようになったという因果関係がとてもよく書けていると
思いまつ。
この世界の横島は女性に対する煩悩をエネルギーとして強くなっていくん
でしょう。
魔族、神族、そして人間の女性…あっちこっちにタネを蒔いて歩きそうでつね。
ところでメドーサが横島の子を孕むことはあるんでしょうかね。
メド可愛いよメド。いいなこれわ。
不覚・・・メドーサに萌える事になるとはッ!
つ、続いてるよママンっ!
GJです!!
後一度等とはいわずもっと読みたいですね〜w
今更だがメドーサキタ━(゚∀゚)━!!
おばはん最高
ひさしぶりに着たらこんなアマアマが読めるとは!!
横島がアホなことしてアマアマが壊れない事を祈る!
三話目投下します。
ズキズキと痛む頭を押さえ、美神は搾り出すようにため息を吐いた。
頭痛の原因は色々ある。
色々あるが、一つ大元の原因を言うならば目の前に存在する一人の幼児である。
「どーして子供って同じ絵本を百万回も読ませたりじっとしてなかったり
やかましかったり自己中心的だったりするの!?
いっそ子供なんかいなくなっちゃえばいいのに!」
美神の色んな意味で痛ましい悲鳴に横島もメドーサもおキヌちゃんですら
呆れたような視線を送る。
「初めて会った時は「さすが私!可愛い!」とか言ってたのになぁ・・」
「というよりさっき言った事、全部美神にあてはまるじゃないか」
「あの、美神さんれーこちゃんが起きちゃいますから・・」
三人の反撃にさすがの美神も言葉に詰まった。
特におキヌちゃんから穏やかに窘められたのがきつい。
「でも、本当に美神さんなのか?
ちょっとお転婆なぐらいで素直ないい子なんだが」
「本当だねぇ、この子が脱税するようになるなんて人間の神秘だよ」
「・・・・・えっと、その・・えへへ」
どうやらおキヌちゃんもフォローが思いつかなかったらしい。
美神は三人の様子を見てふんっとにらみつけた。
「そうよね、確かに私にしては危機管理がなってなさすぎるわ。
おキヌちゃんはともかく横島くんやメドーサになつくなんて・・信じられない!
もしかするとここに来たせいで悪い子になっちゃったのかもしれないわね」
美神の言葉通り、小さい玲子は甲斐甲斐しく世話してくれるおキヌや
積極的に遊んでくれる横島だけでなくメドーサにもなついてしまっているのだ。
やはり大きな胸は母性の象徴だからだろうか、
今もメドーサの胸を枕にしてすやすやと眠っている。
「・・・そうだね・・今はこんな風に出来てるけど
大きくなったら顔を見る度に文句ばっかり言うようになるんだよねぇ・・」
「うっ」
小さい玲子の背中をぽんぽんするメドーサの顔に寂しげな微笑が浮かぶ。
その様子は理不尽に傷つけられた儚い美女そのものであり
さすがの美神も反撃を封じられてしまう。
というより聡いがゆえに今反撃すると悪者にされるという考えが働いたとも言える。
「・・でも、メドーサさんて意外に子供あやすの上手いですよねー」
「そ、そうかい?
初めてなんだよ?」
「でも、れーこちゃん寝る時いっつもメドーサさんのとこ来るじゃないですか」
「メドーサのおっぱい枕は最高やからなー。
暖かくてやーらかくてええ匂いがして・・・」
「も、もうっ、何言ってるんだい!」
あはは、なんて笑い声が唱和する。
自分の事務所なのになんだか除け者にされてるようで美神は面白くない。
だから、何度目かも分からない訴えを小声で叫ぶ。
「ママー、もう迎えに来てよぅ・・・」
小さい玲子が預けられてもう二週間が過ぎようとしていた。
「でも、本当になんで迎えに来ないんスかね?
時間移動能力があるんなら預けてから五分後とかにでも来れるんじゃないっスか?」
「・・・詳しくは分からないけど一つは天候のせいでしょうね。
ママは雷を使って時間移動をしているみたいだから」
美神の顔色は優れない。
子供の煩さに疲れているだけでなく、母親の能力を今更ながらに知った事も大きい。
「ま、心配する事はないさ。
美神の記憶じゃ中学三年までは一緒に暮らしてたそうだから死んじゃいないよ」
「そうなんですか?」
「世界の修正力は矛盾を許さないからね。
もし、美神のママが死んだら
大きな美神からママと暮らしてた記憶がスパーンと消えるはずさ。
それがまだ残ってるってのは無事ってことなんだよ」
メドーサの意見があってるのかなんて美神も分からない。
時間移動能力についてすら知ったばかりでどんな事が出来て
どんな制約があるのかなんて分かるはずも無い。
だが、それはメドーサも変わらないのではないだろうか。
小さな玲子が来た日、メドーサは時間移動能力者なんて初めて見たと言っていた。
(もしかして私を慰めてくれたの?)
不意に思いついた事に美神は戸惑い、頭を振った。
まさかそんな事は無いだろう、と。
珍客万来。
美神除霊事務所を四字で表すならきっとこれが一番近いだろう。
今日の珍客さんは竜神族のお嬢さんと鬼二匹である。
「それで今日は何のご用件でしょう」
おほほ、なんて擬音が見えるような美神の営業スマイルに冷や汗を流しながら
小竜姫は実に言い辛そうに口を開いた。
「今日は横島さんとメドーサの二人に話があって来たんです」
「ちぇっ、なんだ、仕事じゃないの?
で、うちのバイトに何の用なの?」
神速ともいうべき変わり身を繰り出し美神は興味無さそうに聞き出した。
「二人に香港まで行って貰いたいのです」
「香港?」
メドーサの眉がぴくりと上がる。
その様子に目覚めた玲子ちゃんと遊んでいた横島とおキヌちゃんまでも顔を向けた。
「ええ、その様子だと心当たりがあるみたいですね」
「馬鹿にすんじゃないよ。
誰がどんな理由で出したのかも分からない命令を遂行する立場でもね、
察する事ぐらいは出来るんだよ。
あんたが態々頼みに来て、舞台が香港と来ちゃ嫌でも思い当たるさ」
メドーサが少し険しい顔で小竜姫を睨む。
最近じゃ滅多に見れなくなったメドーサの張り詰めた顔に事務所の中が緊張する。
「あたしが簡単に頷くと思ってるのかい?」
「人界であなた達より強力な方をわたしは他に知りません。
引き受けてくれなければ困ります。
それに報酬は保護観察処分の終了。
つまり自由です。
魔族が主体となって行われている計画を潰せば
上層部もあなたへの疑いを消してくれると思います。
悪くない話だと思うのですが」
それを聞いてメドーサは目を閉じてため息を吐いた。
実は今のメドーサと横島は行けない場所が非常に多い。
時間さえあればアパートの中で乳繰り合っているから実感は無いが
ほんの多少でも神気や魔力の強い場所には寄れないのだ。
下手をすると横島は修学旅行すら行かせてもらえない。
「あんた・・・」
「俺はメドーサの行く所ならどこでも付いて行く」
「相手は多分、魔族だよ。
あたしより上の奴が来る可能性だって」
「違うだろ、メドーサ?
そんな時は「チャイナ服でたっぷりサービスするから」とか言うべきだと思うぜ」
妙に男前に横島は言っているが中身は実に下らない。
だが何故かメドーサはうっとりとした表情で瞳を潤ませている。
ちなみに最近メドーサは横島を時々「あんた」と呼ぶ事がある。
テレビで長年連れ添った夫婦がそう呼んでいるのを見て影響を受けたらしい。
「ね、ねえ、なんか話聞いてると随分やばそうな話みたいだけど・・
横島くんなんか連れて行っていいの?
二・三週間ぐらい修行してからにしたらどう?」
「そ、そうですよ!
いくらメドーサさんが強くたって二人だけじゃ無理ですよ!」
二人の間に流れる空気が面白くないおキヌと
このまま二人を行かせては子供の面倒を見る破目になる、と美神が反発する。
「横島さん霊能の方は相変わらずですけど
霊力だけは既に相当凄い事になってますから大丈夫ですよ。
ですよね?」
「そうだね。
霊力量だけならもうあたしより上かもしれないからね」
「うそっ!」
「そんな・・」
「お、俺ってそんな凄かったのか!?」
にわかに騒がしくなる面々。
彼等は重要な人物の事を忘れていた。
「よこちまとおねえちゃんろっかいくの?
れーこもいくっ!」
しゅぱっと元気よく手を挙げて玲子が駆け寄ってくる。
「れ、れーこちゃん?
おにいちゃん達は遊びに行くんじゃないんだよ?」
「いーやー!れーこもいくのーっ!
あたちをおいていくきかーっ!」
しゃがみこんだ横島は前後にぶんぶんと揺さぶられながら
玲子が預けられた初日の事を思い出した。
「ママどこ?」と泣き叫ぶ玲子をなだめるのに半日近くかかった。
しかも、あの時と違って美神とおキヌちゃんは味方してくれないのだ。
(ううっ、なんて言えばいいんだ・・・
仕事だからなんて子供にはわかんねーだろーしなぁ・・)
説得の言葉も思いつかないまま横島が振り回されていると
不意に玲子の身体がふわりと持ち上げられた。
「ふぇ?」
柔らかい香りとひんやりと暖かいふくらみに包まれ玲子は顔を上げた。
メドーサの微笑に女の子ながらに見惚れてしまう。
「玲子、あたし達を引き止めてくれるんだね。
あたしと一緒にいたいって言ってくれるのかい?」
「・・いっちゃやだ・・」
抱きかかえられた玲子がぎゅっとメドーサを抱きしめる。
一緒に行く、と言っていたはずだが何となく流されている辺りがまだ子供である。
「引き止めてくれてありがとね。
それでも行かなくちゃいけないけど、嬉しかったよ」
「うれしい?」
「ああ、そうだよ。
あたしも玲子といたいからね。
同じ気持ちでいてくれたんだ、と思って嬉しいんだよ」
穏やかに優しく語りかけられる言葉に玲子はにっこりと笑って更に強く抱きついた。
何度も「れーこうれしい?れーこといたいの?」と聞き返し
メドーサはその小さな背中をぽんぽんと撫でている。
小竜姫が目を丸くするほど、ほのぼのとした光景に誰も言葉を挟めなかった。
(なによ、私の子供時代のくせにだらしないわね。
簡単に丸め込まれちゃって。
引き止めてくれて嬉しいなんて嘘に決まってるじゃないの。
メドーサは魔族だったんだから口が上手いのよ。
嘘に決まってるわ、そうよ嘘だわ、信じられるもんですか!)
美神は言い聞かせるように心の中で呟くと
玲子を抱っこしているメドーサに視線を叩きつけた。
睨む、睨みつける・・・・・睨んでるつもり。
眉を吊り上げても目の光には険が無い。
むしろ口元の方は緩んでいるように見えたのだが
美神が自分でそれに気付く事は無かった。
「「到着〜!!」」
星空の下、ドカンと派手な音がして鬼門がビルの屋上へと着地した。
籠がコンクリートの地面にぶつかってしまったのはご愛嬌である。
「ちっ、しっかりしなよ」
そうなるだろうと予測して横島と一緒に飛び降りていたメドーサが
鬼門に対して吐き捨てた。
「おお、すまん」
『もう、気をつけてくださいね。
あまり目立つわけにはいかないんですから』
「す、すいません、小竜姫さま・・」
小竜姫の叱責に鬼門の肩ががっくりと落ちる。
飛行機が面倒くさいと鬼門に送らせたのは自分達なので
横島は文句を言う気にはなれなかったのだが女性二人は全く容赦が無かった。
「で、ここはどこなんだい?」
「いや、人気の無い所を選んで降りたから
我らにもよく分からんのだ」
香港に鬼門が降り立っても目立たないような人気の無い場所などそうはない。
せいぜいがビルの屋上ぐらいのもので、そこを選んで降りただけなのだから
地名など分かるはずも無い。
「降りて聞くしかないんじゃないか?」
「そうだね。
じゃあ、ダーリンはあたしに掴まって」
すかさずメドーサに抱きつく横島。
抜かりなくお尻に手をあてがい首筋に顔を埋めるあたりさすがといえよう。
「ぁん・・もう・・それは二人っきりになってからだよぉ」
そう言いつつメドーサは嫌がるそぶりも無く甘えた声を出す。
鬼門の視線などまるで無視だ。
『あの、わたしその・・この状態でも聞こえてるんで・・その・・』
横島のポケットに入っている角姿の小竜姫も困って声を出す。
それでようやく二人は口を離した。
「あら、ごめんねぇ・・?
独り身にはきつかったかしら」
『くっ・・・』
別段、小竜姫は処女である事を恥だなんて思ってない。
むしろ、多淫で知られる竜族で純潔を守っている事を誇りにすら思っていた。
だが、勝ち誇ったような表情で言われると興味がある分だけ腹立たしい。
「じゃあ、早速ホテルに行こうか?
でかい音立てたから誰か来るかもしれないし
情報を集めるにしたってあんたらみたいないかつい黒服連れてちゃ無理だからね」
言葉に詰まる鬼門を鼻で笑い、飛び降りようかという時、
メドーサの瞳が宙を見つめたまま止まった。
「メドーサ?」
心配そうな表情を浮かべ横島はメドーサの言葉を待つ。
その視線は小竜姫をもってして「なんだかとてもちくしょー!」
と思わせる程に労わりに満ちている。
「・・・ここって何語話すんだい?」
彼等の中に英語や広東語を喋れる者はいなかった。
『全くもう、全然話せないならそう言ってください!
そしたら他に話せる人を雇ってきたんですから!』
「何いってんだい!
あんただって喋れないんじゃないか!」
『わたしは思念波で会話するからいいんですぅ!』
「思念波だったらあたしだってできんだよ!
一般人に思念波で話しかけるわけにはいかないから困ってんだろうが!
ダーリンが頑張ってくれなきゃホテルにも入れなかったんだからね!」
竜と蛇が睨みあう。
ホテルの部屋は横島のボディランゲージに頼りまくったカタコト英語で
なんとか取る事が出来た。
しかし、問題は何も解決していない。
風水師連続失踪事件(小竜姫とメドーサの間では既に原始風水盤事件だが)
に関して情報を集めなくてはならないのに、これではどうしようもないのだ。
『はぁ・・これでは先が思いやられます』
「それはこっちの台詞だよ!」
「まあまあ、二人とも。
あした日本語と広東語が話せる人を探せばいいだけなんですから喧嘩しないで、ね?」
角をなだめるというのも変だが横島はメドーサと
テーブルに置かれた角の間に入って睨みあいを遮った。
「ダーリンがそういうなら・・」
『でも、横島さん、そんな簡単に言いますけど何かあてはあるんですか?』
「ああ、ありますよ」
「えっ!?」
『なんです!?』
本当に驚いてる様子の二人に苦笑しつつ横島は自分の考えを話した。
「香港のGS協会に行くんですよ。
あそこなら思念波で話してもそう驚かないでしょうし
状況が状況だから協力してくれると思いますよ。
もしかすると小竜姫さまに話をつけて貰う事になるかもしれませんけど」
『・・・たしかに。
考えてみれば何故最初にそれを思いつかなかったんでしょう・・』
「さすがだねぇ・・惚れ直しちゃうよ」
単純な事でもテンパっていると気付きにくいものである。
ましてや、海外という非日常な環境で煽りあう相手がいればなおさら。
足手まといになるだろうと思っていたが
どうやら意外に役に立てそうで横島は少しほっとしていた。
でかい図体の二人が身を寄せ合って何事か話しているというのは
割と見苦しい光景である。
ましてやそれがはげ頭の大男ときたらえらい事になる。
「むぅ、左の、ここはどうだ?」
「右の、山に住む我らが今ぞろタワーなんぞに昇ってなんとする」
「高い所から街並みを見てみたいではないか」
「お主は女学生か」
『何をやっているのです』
とても見たくないモノを見せられて呆然と立ち尽くす横島の手の上から
呆れたような声が放たれる。
「あ、これは小竜姫さま」
「いや、我らはどうせ聞き込みにも戦闘にも参加できませんので観光をと・・」
「それが右の奴が何たらタワーに行きたいなどと申しまして」
「お主なぞ市場に行きたいなどと申したではないか!」
初めての海外滞在に浮かれたおしてる鬼門に小竜姫はため息を吐いた。
馬鹿馬鹿しくて怒る気にもなれない。
「なあ、なんでお前ら普通に動けんだ?
小竜姫様でさえ活動できなくてこんな姿なのに」
「ああ、わし等はもう妙神山に括られるのをやめたのだ」
「考えてみれば鬼のわし等が括られても何の利点も無かったからのう」
わはは、と声を揃える鬼門を見て横島は頭を抑えた。
「最初から気付いとけよ・・」
『もう、行っていいですよ横島さん・・・』
二人のため息が重なり、横島は小竜姫を置いて部屋を出た。
下らない話を聞いて脱力してしまったが、部屋ではメドーサが待ってるのだ。
時間はまだそんなに遅くない。
明日の為に早めに寝るとしてもたっぷりと愉しめるだろう。
さぁ今日は何したろうか、と考えるだけで心の奥底からエネルギーが湧いてくる。
「めっどっ〜お〜さちゃ〜ん、待ったぁ〜」
ウキウキとハイテンションに扉を開けた横島が見たものは
うずくまり苦悶の声をあげるメドーサの姿だった。
声が出せなかった。
何かを考える事すら出来なかった。
横島忠夫の知る限りメドーサが苦しんでいる姿は一度とて無い。
小竜姫に斬られた時ですらメドーサは苦しみはしなかった。
「メっ・・!」
現実だと認めた横島は己の声よりも早くメドーサの元め駆けつけた。
うずくまるメドーサは歯を食いしばりながらお腹を押さえている。
(腹・・・!)
それを見てとった横島の動きは素早かった。
メドーサの尻と背中を掴むとゆっくりと持ち上げ腕の中に収めた。
そして、そっと、布団に乗せる音すら立てないようにそぅっと
メドーサをベッドの上に横たえた。
「うっくぅ・・!」
「メドーサ・・!」
お尻から離した手を横島はメドーサのお腹の上へ重ねた。
腹を押さえる手の上に温もりを感じメドーサはうっすらと目を開いた。
その真っ青な顔色に横島の顔もまた感染したように青ざめる。
「どうしたんだ!?
しっかりしろ!元気だせ!」
そう叫んだ瞬間、横島自身ですら気付かぬうちに横島の手が淡い光を放った。
「あっ・・」
メドーサの口から気の抜けた声がこぼれる。
大きな胸が上下しているがメドーサの表情は
さっきまでの様子が嘘のように穏やかだ。
「え、えっと・・?」
さっぱり状況が飲み込めない横島にメドーサは微笑むと勢いよく身体を起こした。
そのまま中腰の姿勢になりスカートのホックを外す。
「め、メドーサ?」
スカートを千切るように放り投げるとメドーサはずるっとショーツを下ろした。
すかさず目をやった横島の前に丸く白い小さな珠がぽとぽととベッドの上に落ちる。
「・・・卵?」
拾い上げてみると粘液が付着していて卵のようにも見える。
「お、俺達の子かーーっ!?」
「馬鹿っ!違うよ!」
スパーンと横島の頭にメドーサの突っ込みが入った。
「いてて・・じゃあ一体・・」
「これは・・・・文殊だろうね。
あたしも初めて見たけどそれしか考えられない」
「文殊?」
「キーワードを込めて使えばその通りの効果が発現する万能の霊能アイテムさ」
ほえーっと感心しながら珠を見て横島はすぐにメドーサに視線を戻した。
「それがなんでメドーサから出てくるんだ?」
「それは・・つまり、あんたに文殊使いの才能があったからだろうねぇ」
白く輝く珠を見つめながらメドーサはしみじみと言った。
「あんたの霊力をその・・・ここで食べてただろう?
その残った奴というか、毎日満腹って以上に食べてたもんだから
残っちゃったというか・・そういうのがあたしの胎内で固まったんだろうさ」
「じゃ、つまり、これはメドーサのうん・・」
言い終えぬうちに横島はメドーサの拳で宙を舞っていた。
「下らない事いってんじゃないよ!」
「ううっ、すまん・・」
よろよろとふらつきながら横島はメドーサの傍へと戻ってくる。
「なあ、これ霊能アイテムだって言ったよな?」
「ああ、そうだよ。
伝説にしかその存在を確認されてないってほどの奴だよ!」
テンションが上がった様子のメドーサとは逆に
横島は文殊を冷めた目で見つめていた。
「どうしたんだい、嬉しくない?
あんたに文殊使いの才能があるって分かったんだよ?
一種の神器、使いこなせばほとんど何だって出来るんだよ?」
ちらっとメドーサを見やると横島はゆっくりと口を開いた。
「・・これがメドーサの胎内で出来るって事は・・
子供は?俺達には出来ないのか?」
横島の真剣な表情にメドーサはぽかんと口を開けた。
この男は何を言ってるんだろう?
あたしですら実物は初めて見る伝説級の霊能力を発現させておいて
俺達の子供?
子供?あたしの?