ちょおGJ(*゚Д゚)b
これぞ俺が待ち望んだエンディングです!!!!!!
本当にありがとうございました。
脳内で第3部が終わってしまったあとに、何度この妄想を繰り返したことか!
内容もアニメをよく観察して書かれていて違和感も全然なく読めました。
これでヴァルハラ星で重婚が認められるようになれば・・・・(*´д`)ハァハァ…
639 :
625:2006/05/12(金) 22:07:15 ID:hkfOqCtx
色々な感想やアドバイス、本当にありがとうございます。
この話はこのスレで読んできた和人×大ワルの真っ最中をワるきゅーレが見てしまったらどう反応するのだろう?
という素朴な疑問から生まれました。
最初は『修羅場』とか『3Pなだれ込み』とか考えたのですがどうもしっくりこない。
それがワるきゅーレもれっきとした一人の恋する女の子だ。というごく当たり前のことに気がついたとき、この話がすっと思い浮かんだのです。
それを思いつくままに文章に起こしたのが今回の作品です。
なので私自身、話がちょっと荒削り過ぎやしないかと懸念していたのですが、ご好評を頂けてほっとしています。
それでは個別レスを
>>636様
まず多くの丁寧なアドバイス、ありがとうございます。
特に真田さんを絡める実例など読んでいて大変参考になりました。以後精進したいと思います。
それとSS書きの経験ですが、学生の頃に少々かじっていた程度でして
最近はまったくやっていなかった為、少々ぎこちなさが残る結果となってしまいました。
私の場合、何かを書くときは上記のように話の大筋がすっと浮かぶ(私はこれを『ネタ天使の降臨』とよんでいます)が基本でして、
あとは思いつくがままに書いてるだけなんです。なのでご指摘のとおりちょっと急ぎすぎたかな?という点がかなりあるのです。
学生時代はもうちょっとマシだったはずなんですけどねぇ…
シリアスもラブコメに見せかけたギャグコメも書けたあの頃の自分がうらやましいです。
640 :
625:2006/05/12(金) 22:09:23 ID:hkfOqCtx
>>637様
というわけでして続くかどうかは『天使様』か『電波』次第、となっております。スイマセン・・・orz
>>638様
種明かしをしますとこの話を書くにあたって実は色々棚から引っ張り出してます。
家出皇女とか花嫁修業とか宇宙大歌劇とか・・・
なのでそう言って頂けると物書き冥利に尽きる思いです。
やっぱりワるきゅーレにもワルキューレにも幸せになってほしいですしね。
他の皆様の作品とネタの天使様を待ちつつ、今日はこの辺で失礼させていただきます。
読んでくださって本当にありがとうございました。
新たな職人さんが来られている!
625氏、始めまして&GJ!
前・359氏はとても忙しいようですね・・・
また再び投下してくださるのを楽しみにお待ちしてます。
そう言っていただくと嬉しいです。
おかげさまで、だいぶ余裕が出来ました。
ただ、週末に投下されたので、どれ位間隔を開けたら良いのか? とか解らなくて。
今後の事もあるし。
夜にでも前作の反省やら今後の事やらで皆様にお伺いをたてたいと考えてますので、お知恵を拝借出来れば幸いと思います。
>>642 前・359氏ですか?それとも625氏?
どちらにしてもお待ちしております。
>>643 多分、前・359氏ではないでしょうか間違ってたらすいません。
私は今週末にでも再開してくださると嬉しいのですが
645 :
森永凍らす:2006/05/15(月) 22:39:56 ID:pRT71D+P
コーラスです。
今は社会復帰しつつありますが、昔の名前で出ています。
>>642はボク…… じゃなかった前・359です。
え〜っと。 3人目の職人さんのお話も一段落したみたいなので、前回の「一番のおくすり」の反省会&緊急座談会を行いたいと思います。
出席者は出演者のハイドラ、ライネ、ファムに真田さんとワルキューレ。 司会進行はボク、コーラスでお送りします。
コーラス「さて、やっぱりと言うべきか、感染(うつ)ってしまいました」
ハイドラ「感染ったな」
ライネ「感染ってしまいましたわね」
ファム「そうね。感染ったわね」
真田さん「いや、むしろ感染ってしまったと言うべきでは?」
ワルキューレ「・・・・・・・・」
ライネ「しかし、どうして和人様に感染ってしまったのでしょう?」
ファム「風邪はウイルス性疾患だし、空気感染、つまりはワルキューレと同じ部屋にいても感染する事あるけど……」
ライネ「あるけど?」
ファム「やっぱり粘膜から感染しやすいのよねぇ」
ハイドラ「粘膜?」
ファム「そう。喉とか鼻とか耳とか目とか…… まあ、耳と目からは風邪は感染にくいけど・・・・」
ライネ「あと、粘膜と言えば……」
真田さん「粘膜と申せば?」
ライネ「ホラ。 ございますでしょう。 ねえワルキューレお姉様?」
ワルキューレ「わっ私に振られても…… 」
ライネ「んまぁ! 和人様のお注射をいただいてすっかり良くなったお姉様のお言葉とは思えませんわ。 ご不憫な和人様」
ワルキューレ「なっ何よ。 貴方達が和人様をけしかけたんじゃない!」
ハイドラ「しかしよ〜。 おめえがねだらなきゃこうはならなかったんじゃねぇか?」
ワルキューレ「そんな…… 私が和人様におねだりしたって言うの?」
コーラス「まあまあ、それでは検証してみようよ。 真田さん」
真田さん「はい。かしこまりました。・・・・・・ え〜っと「エロパロ」→「円盤皇女ワるきゅーレのエロ小説 第3期」→「
>>582〜」っと」
真田さん「あっこの辺りでございますね。・・・・・・ いや、何と申しましょうか。やたら「和人様に逢いたい」とか、お食事の時なんかも・・・・・」
ライネ「「あ〜ん」ですものね」
ワルキューレ「ちょ、ちょっと真田さん。 ライネも」
ハイドラ「アイスも食ってるな」
ファム「「冷たくて美味しい」かぁ」
コーラス「次に(これなら病気になるのもいいカナ?)とあるね」
真田さん「ややっ!
>>602で姫様が用を足そうとする所………」
ワルキューレ「いや〜! 皆、そこはダメぇ〜!」
ハイドラ「ん? 何だぁ・・・・・ ん!尿瓶って… 尿瓶って何だ?」
ライネ「オプショナルなプレイの際に使う道具ですわよ」
ファム「こらこら! 何が「オプショナルなプレイ」よ。 病人が立てない時とかに、寝たまま用を足す道具よ。 しかし、ワルキューレそんなんまで用意してたんだ?」
ライネ「準備万端ってヤツですわね」
ワルキューレ「ち、違うの。 これは真田さんが・・・・」
真田さん「姫様酷うございます。 わたくしの時はあんなに拒絶されましたのに、婿殿の時はこうもあっさりと……」
ハイドラ「おいおい。それは話が別だろ」
真田さん「コホン。 さようでございました」
コーラス「まあ、この話はちょっと別だね。 今はワルキューレが和人さんに「おねだり」しちゃったか否かが問題なんだから」
真田さん「さようでございますわ。 ではこちらは如何でしょう。
>>605〜の婿殿が姫様の体をふいてさしあげるくだりとか……」
ハイドラ「え〜っとなになに・・・・・」
ライネ「んまぁ! 」
ファム「え〜っとぉ……… 時野君も男の子なのねぇ」
ハイドラ「でもよ。 一週間もフロに入ってないアソコなんて良く舐めるよな。 和人も。臭くね〜か?」
真田さん「い〜え! 姫様のお体が臭いなんて事はあろうハズがございません」
ワルキューレ「あの… 真田さん?」
ライネ「真田さん、お姉様のお体を拭いてらしたでしょ? 汗臭くとかありませんでしたの?」
真田さん「い、いえ…… ええっ! ございませんでした!!!」
コーラス「引っ込みがつかなくなってしまったね」
ライネ「んじゃ、お姉様のアソコのニオイを嗅いだ事ございますの?」
ワルキューレ「あの… もうその話は止めない?」
真田さん「不本意ながらございません」
ファム「それじゃぁ解らないじゃない」
ワルキューレ「聞いてないし・・・・」
ライネ「それじゃあ確かめ様がございませんわね」
ハイドラ「そ〜だな。 和人を呼んで直接聞くか? お〜いかず……もがが!」
ワルキューレ「いやぁ〜! そんな事したら、ホントに貴方達とは縁を切るわよ!」
コーラス「怒ってるね」
ライネ「怒ってますわね」
ファム「まあ時野君なら臭くても、臭いとは言わないでしょうけど」
真田さん「さようでございます。 婿殿の姫様への愛の前には障害すら情熱を燃え上がらせる油でございます」
ライネ「和人様「匂いフェチ」なんでしょうか?」
真田さん「姫様の婿殿は違うのでは? わたくしの婿殿はそのケがあるようでございますが……」
ワルキューレ「ちょ、ちょっと真田さん。「わたくしの婿殿」ってなに?」
真田さん「い、いぃえぇ。 「わたくしのお話の婿殿の間違いでございました」
ワルキューレ「えっ! 真田さん。 真田にお任せ以外でも和人様と?」
真田さん「な、な、何のことでしょう。 わたくしにはさっぱり……」
コーラス「まあまあ。 あっ! ココだ!
>>608」
ハイドラ「ん? なになに「中略〜恥ずかしいけど、決してそんなつもりじゃ・・・・・」ってどんなつもりだったんだよ?」
ワルキューレ「いやぁ〜。お願い。 もう皆許して!」
ライネ「あ〜〜! ココですわ。
>>609。「あ、あの… その…… 和人様のお注射を、私にください。 ああっ………」 これってモロに……」
コーラス「おねだりしてるね」
ハイドラ「おねだりしてるな」
ライネ「ハッキリとしてますわね」
ファム「やっぱりしてるんじゃない」
真田さん「むしろ、おねだりしてると言うべきでは?」
じぃ〜〜〜
ワルキューレ「・・・・・・・ ええ、ええっ! しましたっ! おねだりしちゃいましたっ!」
「・・・・・・・」×5
コーラス「キレちゃったね」
ハイドラ「キレちまったな」
ライネ「キレちゃってますわねぇ」
ファム「どうみてもキレてるわね」
真田さん「見事な逆ギレでございます」
ワルキューレ「キレてないっすよ…… ええっ キレてない。 むしろキレさせたら大したモンですよ。 ええっ!」
「・・・・・・・・」×5
コーラス「微妙だね」
ファム「微妙ね」
ライネ「どちらかと言えば……」
ハイドラ「あんまり… と言うか……」
真田さん「むしろ似てらっしゃいませんわねぇ。 姫様の頑張りは素晴らしいのですが、いかんせん・・・・・」
ハイドラ「まあ、アレだな。 精進しろってこった」
コーラス「んで、おねだりしちゃったと」
ライネ「呆気ない幕切れ…… いや、お姉様の逆ギレと」
ハイドラ「誰が上手い事言えと言ったんだよ」
コーラス「そして和人さんが「お注射」しちゃうと」
ライネ「ああ〜っ! ココをご覧下さいましな! No614。 「いっいけません和人様。 風邪が… 感染っちゃう……」・・・・・・・ ホントにおっしゃったんですねぇお姉様」
ワルキューレ「・・・・・・・」
ファム「「良いよ。 ワルキューレの風邪だったら…… ボクは喜んで・・・・」って時野君まで」
ライネ「お熱いですこと」
ハイドラ「見てるのがバカらしくなるな」
ワルキューレ「だったら、見なきゃいいじゃない!」
真田さん「いえいえ、そうは参りません。 ヴァルハラ皇室関係者として、地球の方にご迷惑をおかけしたお詫びをする為に、その傾向と対策を考える上で・・・・・」
ハイドラ「おめぇはヤジ馬だろ?」
真田さん「とんでもない!」
コーラス「まあまあ。 それで和人さんからお注射を・・・・」
真田さん「ひい、ふう、みい…… 3発… じゃなかった。3本でございますか?」
ファム「ちょっと、真田さん。 「3本」ってちょっと生々し過ぎない?」
ライネ「そうですわね。 和人様には1本しか生えてらっしゃらないですし…… ね? お姉様」
ワルキューレ「も、もう、好きにして!」
コーラス「まあまあ。 これで考えられるのは、和人さんの風邪はワルキューレの風邪が感染ったのは間違い無さそうだね」
ワルキューレ「ちょっと! 何? そんな事検証する為だけに私にこんな恥ずかしい思いさせたの?」
ライネ「仕方ありませんわよ。 お姉様にも原因がございますのがいけないのですから」
ワルキューレ「原因って?」
ライネ「お姉様みたいに全身から「いじめてオーラ」が出まくってるとどうしても…… ねぇ?」
ハイドラ「まあ、そうっちゃそうだよな〜」
コーラス「うん」
ファム「そうよねぇ」
真田さん「こればかりは・・・・」
ワルキューレ「ちょっと… 誰かフォローしてよ!」
ワルキューレ「と、とにかく。私が責任を持って和人様を看病してさしあげるって言ってるじゃない!」
コーラス「う〜ん。その話なんだけどね。 やっぱり旬のモノだから早めにした方が良いと思うけど」
真田さん「それと、この2つのお話と微妙にリンクしてる「A09「こんにちは赤ちゃん」」と言うお話がございますが・・・・・」
ファム「だったら、今週と来週で2本続けてやれば?」
ライネ「ちょ、ちょっとぉ〜! 皆様、何かお忘れじゃございませんこと?」
「???」×5
ライネ「ええ〜っ! 信じられませんわ。 それでもあたくしの姉妹&ヴァルハラ皇家侍女長ですの?」
ライネ「来週土曜日27日はあたくしの誕生日ですわよ。 ホントにお忘れになられてますの?」
ハイドラ「んで?」
ライネ「ん〜ま失礼な! つまりは、あたくしのお誕生日のお話が用意されてるのでございますのよ」
コーラス「いいね。誕生日の話があって」
ファム「そうよねぇ」
ワルキューレ「わ、私のお誕生日のお話はあるみたいです」
真田さん「わたくしは既に発表させていただきました。 来年の分まで用意されてる様子でございますが・・・・・」
ハイドラ「おめえらは、既に用意されてるとか、リリースされたとか、誕生日の設定がされてないから仕方無いとかだろ」
ハイドラ「オレなんか、誕生日が設定されてるのに華麗にスルーだぜ!」
ライネ「3月13日なんてホワイトデーの前日なんて日に産まれるハイドラに問題があるんじゃございません事?」
ハイドラ「何だと〜! ・・・・・まあ、仕方ねえよなぁ」
コーラス「でも来年、バレンタインの話が無ければ、ホワイトデーの話も無いわけで、そうなればチャンスなんじゃないかな?」
ハイドラ「そうかな。やっぱりそうだよな!」
ライネ「しかし、バレンタインデー&ホワイトデーとハイドラの誕生日じゃネタにしやすさが段違いですわよ」
真田さん「まあ、それはございますかと」
ハイドラ「お〜お〜! ど〜せ、オレにはお色気話は向かねぇよ!」
コーラス「それと、今回はワルキューレは風邪って事でお腹を壊して… そのおしっこだけじゃなくて……」
ライネ「ま、まさか! 「大」の方も……」
コーラス「うん。 予定してたみたいなんだ。 あと「ゲ○」も」
ハイドラ「うっ! 「○ロ」それはオレだけの荒ワザだと思っていたけどよぅ」
ワルキューレ「いやっ イヤです。絶対にイヤ!」
コーラス「だから、皆様の判断を仰ぐ為に止めたんだってば」
ワルキューレ「絶対にイヤですからね!」
「ハイドラ「そう言ってもなぁ」
コーラス「この決議についても賛成か反対か。どこまでOKか意見くださると嬉しいそうです」
コーラス「まあまあ。 と言う訳でワルキューレが和人さんを看病する話とA09の2週連続はムリと」
真田さん「後は容量でございますね。 この座談会の前で457KB つまりはあと50KB程でオーバーと言う訳でございます」
コーラス「微妙だね。 コレとライネの話で次スレかな?」
真田さん「ただ、ライネ様のお話とかわたくしのお話とか続き物が多いですから……」
ファム「新スレになって読み出す方は置いてけぼりの可能性があるわね」
コーラス「その話はその時に考えるとして、とりあえず今週は「お熱を計りま〜す」で良いのかな?」
ライネ「だ〜か〜らぁ。 それではあたくしのお話がスレをまたぐ可能性がございますってば!」
ハイドラ「んじゃ ど〜するんだ?」
真田さん「姫様とわたくしのお話「真田にお任せ2」はこれまた長いですし……」
ファム「何か短編で行って、ライネの話で締めって事でしょ」
ライネ「と言う事で、今週はとにかく、来週27日はあたくしライネの誕生日の話でございますわよ」
ハイドラ「それは解ったから、今週はどうするんだよ!」
コーラス「ん〜! そろそろ、時間が無くなって来たから、その時までに考えると言う事で。今回はお開きと」
ワルキューレ「ちょっとぉ 私が恥ずかしい思いさせられただけじゃない!」
ファム「仕方ないわ。 ヒロインの宿命よ」
ハイドラ「だな」
コーラス「だね」
ライネ「ですわね」
真田さん「さようでございますわ」
ワルキューレ「ちょっと……」
コーラス「それでは緊急座談会「ワルキューレが和人さんにお注射されたら和人さんに風邪が感染ちゃった。困ったね会議&以後の展開を話し合おう会議」を終わらせていただきます」
この時間まで起きててよかった・・・・・・・Gj!
見てて笑いました
やっぱ姫様は 「M」 ですよね
Sの和人にいじられるのもまあ当然と言うわけで(笑)
返レスですが個人的にはスカやゲ○はNGですね・・・
短編とライネ話期待しております。
漏れもスカゲロはきついが つ わ り なら全然OK!
656 :
625:2006/05/18(木) 00:42:49 ID://Jrh4Pa
え〜皆様こんばんわ。
なんていうか2作目です。
上の緊急座談会を読んでいて何所からともなく『電波』が来たのでまた書いてしまいました。
『天使様』ではなく『電波』なので1作目と同じようなものを期待される方はスルーしてください。
また、構想3分製作4時間の為色々と壊れています。なのでそういうのを受け付けられない人もスルーしてください。
それでもOKだよ。という心の広いお方、またまた微妙な作品ですが、お付き合いくださいませ・・・
657 :
625:2006/05/18(木) 00:45:15 ID://Jrh4Pa
「和人様、お茶が・・・」
『かずと…本当にやるの?』
休日の昼下がり―、
開店準備前にちょっと一息入れようとお椀を片手に和人の部屋に入ろうとしたワルキューレは中から聞こえた声に思わず戸にかけた手を止めた。
(小さい・・・私?)
別段ワるきゅーレが和人の部屋にいること自体はたいして珍しくない。
むしろ遊びたい盛りな為かよくある事と言っても良い。
だがしかし何故か分からないがワルキューレは違和感を覚えていた。
気の所為かいつもよりワるきゅーレの声のトーンが低く聞こえる。
もっと具体的にいうならそれは怯え。そう、まるでなにかに怯えているような、そんな印象を受けたのだ。
『ワるきゅーレ…』
『ワルちゃん、やっぱり恐いよぉ』
『最初はちょっと痛いかもしれないけど、僕に任せて』
『・・・うん、わかった。…かずと、やさしくしてね』
中から聞こえてきた会話にワルキューレは思わず固まった。
と同時にワルキューレの脳裏をよくない想像がぐるぐるとめぐり始める。
具体的に色で例えるならピンク色な想像・・・もとい妄想である。
(えっ?今の会話ってもしかしてもしかしなくてもアレ!?そんな和人様、小さい私相手になんて事を…い、いいえ違いますよね。大抵こういうのは肩揉みか何かと相場が決まって・・・)
恐慌状態に陥りかけた精神を何とかなだめるべくそう思い込むワルキューレ。だが・・・
『わっ!?それを・・・入れるの?』
『うん、そうだよ。ワるきゅーレ、・・・・やっぱり止めるかい?』
『う、ううん、大丈夫だよ。でも…思ってたのより大きいんだね…』
(絶対違う!肩揉みじゃない!!入れるってなに!?大きいってなんですか!?答えてください和人様!)
思わず心の中で叫び声をあげてしまうワルキューレ。本当は声に出して叫びたいところなのだが言葉にならないのだ。
もはや冷静さなど光の99%の速さで宇宙の彼方へ消え去っていた。
『かずと、早くやっちゃおうよぉ』
『わかった。それじゃあワるきゅーレ、始めるよ』
(やっぱりアレなの!?和人様にそんな趣味が…それに小さい私もなんだかやる気満々だし…)
658 :
625:2006/05/18(木) 00:48:42 ID://Jrh4Pa
(確かに小さい私もあの日から夜も加わるようになったけどそれでもAだけだし、まさかBを飛び越してCまで行っちゃうなんて…)
もし誰かが聞いていたらいつの時代の人?と聞かれそうなことを考えている間にも戸の向こうでは展開が進んでいる。
『ん〜っ!いひゃいいひゃいいひゃいよぉ〜!ひゃずとやめふぇ〜!!』
『うわっ!?暴れないでワるきゅーレ!そんなに動いたら入らないよ』
『婿殿、一旦よろしいですか?ここはわたくしめにお任せを…』
(こ、この声は真田さん!?ま、まさか二人は真田さんが見ている前でそんなことを!?・・・ああっ、真田さん!見ているなら二人を止めて〜!!)
心のそこからそう願うワルキューレ。が、戸の向こうから聞こえてきた言葉はその希望をあっさりと打ち砕いた。
『姫様、いくら婿殿が慣れていて上手といってもそれではできるものもできませんよ。ここは耐えてください。姫様も婿殿をあまり困らせたくはないでございましょう?』
『う、うん・・・』
『ワるきゅーレ、すぐに楽にしてあげるから、我慢してくれないかな』
『う〜・・・・分かった。ワルちゃん我慢する』
(な、何でそうなっちゃうの!?ああ〜っ神様、私はいったいどうしたら良いのですか?)
『・・・婿殿、ほんとーに大丈夫でございますよね』
『ええ、大丈夫ですよ。任せてください』
『お兄ちゃん私がワルQぐらいのときも何度かやってるもんね〜。お風呂沸かすのとあれのテクニックだけはすごいんだよねぇ』
さらに聞こえてきた声がワルキューレに追い討ちをかけた。
声自体もそうだがその内容が何よりもショッキングだった。
(えっ!?ええっ!?リカ様までいるんですか!?そ、それよりもリカ様が小さい私ぐらいの時って!?テクニックって!?
ああ和人様、私とのが初めてというあの言葉はウソだったんですか!?)
『それじゃあワるきゅーレ、いくよ』
『うん・・・・』
(和人様っ!やっぱりダメっ!!)
そのとき、ワルキューレの中で何かが切れた。もはや限界だった。
今のワルキューレにはこれ以上このまま黙って聞いていることなどできなかった。
弾かれたかの様に戸の取っ手をぐわしと掴むと一気に戸をあけて部屋の中へと飛び出した。
659 :
625:2006/05/18(木) 00:51:03 ID://Jrh4Pa
「和人様っ!小さい私と一体なにを・・・」
「よしっ!取れたぞっ!」
「ほんほっ!?やっひゃ〜っ!」
その瞬間、時が止まった。
中に飛び込んだワルキューレと部屋の中にいた和人たち全員との視線が交錯し、次の瞬間異口同音で同じ言葉を口にしていた。
「「「「「へ?」」」」」
中に飛び込んだワルキューレの見たもの、
それはさっきまで頭の中を回っていたAやBやCではなかった。
部屋に布団は敷かれておらず、その代わりに椅子が一脚置かれていて、その上にちょっと涙目になったワるきゅーレがちょこんと腰をかけていた。
いつもの服は脱がされているどころかはだけてすらいない。
多少乱れてはいるがそれはワるきゅーレを押さえつけている手の周りだけで、しかもその手は真田さんとリカのものだった。
一方の和人はといえばその前に立ち尽くしたままこちらを見ている。
こちらも服はちゃんと着ている。手には何故か大きなペンチを持っていたが・・・
半ば止まりかけた思考の中、ワルキューレはやっとの思いで言葉を搾り出した。
「えっと、和人様…なにをなさってるんですか?」
660 :
625:2006/05/18(木) 00:53:14 ID://Jrh4Pa
「抜歯…ですか?」
一通り事のあらましを聞いていたワルキューレはその言葉に思わずそう尋ね返していた。
「うん、そうなんだ」
「ワルちゃんのね、ここの歯が抜けなかったの」
そう言うとワるきゅーレは口を大きく開けて中を指差してみせる。
綺麗にならんだ歯の中でそこだけぽっかりと穴が開いていて、ピンク色の歯ぐきからは小さいながらも白い永久歯がその姿を見せ始めていた。
「自然に抜けるのに越したことはないんだけど、永久歯が見え始めてるから抜いちゃった方がいいと思ってね」
「本当は歯医者さんに行くのが一番なんだけど、小ワルが嫌がっちゃって…。で、お兄ちゃんなら小ワルも言うことを聞くんじゃないか…って思ってね。私のときも何度か抜いてくれたことがあったから腕は問題ないし」
「そうだったんですか…」
和人とリカは口々にそういうと淹れ返られたお茶を口に運んだ。
「前々から姫様がそこの歯をしきりに気にしていたのでこのわたくしも気になっていたのですが…無事に抜けて何よりです」
「抜歯は久々だったから僕もちょっと心配だったけどね。あっ、そうだワるきゅーレ、今日抜いたところはよく歯磨きしなきゃだめだよ。生えたての歯は虫歯になりやすいからね」
「うんっ!ワルちゃん、一生懸命歯磨きするよ!」
そう言ってワるきゅーレは満面の笑みを浮かべる。一箇所だけ窓ができているのはご愛嬌だ。
その様子を見て、ワルキューレはほっと胸をなでおろした。
「ふぅ、よかった。私はてっきり和人様と小さい私が・・・」
言いかけてワルキューレは口をつぐんだ。ついうっかり口から出掛かったがまさか自分がそんなことを想像していたなど言えるはずもない。
だが周りがそれを許さなかった。
「そういえばワルキューレは入ってきたときずいぶんと慌ててたけどあれはどうしたの?」
「えっ!?えっと、それは…その…あっ!小さい私がとって食われちゃいそうに見えたから・・・」
「ワルQ、素直に言っちゃった方が身のためだよ」
見え見えのウソをつこうとしたワルキューレをリカがぴしゃりと封じた。
怪しくなりだした雲行きを察して真田さんはワるきゅーレをつれて退場を図る。
「さあさあ姫様、立派な大人の歯が生えてくるように縁の下に埋めてきましょうね」
「う、うん…」
真田さんにつれられてワるきゅーレが部屋を出て行った瞬間、ワルキューレはこのあと始まるであろう激しい追求に対して決して何も言うまいと硬く心に誓った。
とっとと終わる
661 :
625:2006/05/18(木) 01:05:05 ID://Jrh4Pa
さて皆様まずは謝ります。すいませんごめんなさい。
言ってみれば古典的な肩揉み系勘違いネタをやってみよう!という単純なコンセプトに基づいて始めたのですが、
相手が小ワルな為肩揉みや整体といった典型例が使えずない頭をひねってようやく出たのがちょっと(というか大分)無理のある抜歯と相成りました。
その為途中途中がかなり不自然です。大ワルとか今回暴走しすぎです。
その点重ね重ね謝らせてください。平にご容赦を・・・
それと最後に、小ワルの歯の生え変わり云々はあくま個人設定です。実際に成長するかどうかは確かではないのでその辺ご了承ください。
それでは皆様乙でし(PAM!PAM!
追伸:前・359様へ
私もやっぱりそういう系は苦手ですねぇ。あのぐらいが甘甘でエロエロだったのでちょうど良かったのではないかと思います。
う〜ん………
確かに微妙ですねぇ。
何度か、または、何日か頭の中で練り直せばいいデキ&いい作品になる可能性も上がりますが、今回は625さんが急ぎ過ぎましたか。
また例えですが、今回ですと、「耳かき」にすればもっとスムーズに行ったのではないでしょうか?
「かずとぉ 痛くしないでね」
「大丈夫ですよ。姫様。 婿殿ならやさしくしてくださいますから……」
とか
「わたくしも昨日、婿殿にしていただきましたが。それはもう気持ち良くって・・・」
「最近してもらってなかったから、後であたしにもしてもらおうかな?」
とか。いかにもなセリフが使えますし。
「ああんっ かずとぉ…… そこ…… もっとぉ」
「んふふ。 やはり姫様も気持ち良いようでございますね。 如何ですか? 中でかき回されるのは?」
「あっ ちょっとワるQ あんたヨダレ垂らしてるじゃないの」
「だって気持ち良いんだもん!」
とか。
>構想3分
コレを3日に変えれば、もっと良い出来&良い作品になったかも。
ワルキューレの心の声&セリフとかも洗練されると思います。
次回作に期待しますね。 次あたりはエロ入りでお願いします。
それと、スカ・ゲロは×と言う事みたいですねぇ。
おしっこ・おもらしはセーフでよろしいですよね? ね?
664 :
625:2006/05/18(木) 12:59:14 ID:+/N0oDJY
うぅっ、今回はすいませんでした。
なんというか自分の悪いところばかりがもろに出てしまいました。
昨夜のあれは黒歴史として忘れてください。
寝て起きた今、普通の掲示板なら投稿者削除かけたい位ですから・・・
本当、穴があったら入るどころかそのまま埋めて下さいと頼みたい気分です。
それと今現在一作目のちゃんとした続編を構想中です。
まだ基本コンセプトの段階ですがこちらはちゃんとした話に仕上げるつもりです。
今回のようなことにはまずならないはずですのであまり期待しないでお待ちくださいませ。
皆様、このたびは本当に申し訳ありませんでした。
お馴染みのネタですね、GJ!
自分は似たネタで耳かきと肩もみ、マッサージは見たことありましたが抜歯は初めてでした
自分の脳内では小ワルは成長し10年後ぐらいには大ワルが和人を独占されるかもしれないと恐れさせる第二夫人と
なっている予定なので成長してもまったく問題なしです
それと何も謝らなくてもよろしいかと・・・・・
(次スレの立て方がわかりません・・・申し訳ないですが自分は役に立てないです。限界まできたら誰かお願いします)
625さん
今、考えられてる話は投下されるのに来週の水曜日くらいまでかかります?
それ以降までズレ込むようでしたら、投下は少々待っていただけますか?
それと、来週の週末はワタクシめに下さい。ライネの話を書きたいので。
お願いばかりですみません。
さらに、ココどうしましょう?
前・389さんか625さん、さらには新たな職人さんの投下の予定が無ければ、少し短めのを1本行こうかと考えてるのですが。
それで埋めるか、625さんの話で埋めて、ライネ話は新スレで行こうと考えてますがいかがなモンでしょうか?
前・389さん、625さん、そして皆様の考えを聞かせてもらえると嬉しいのですが。
667 :
625:2006/05/20(土) 01:06:18 ID:78nR99F3
>>666様こと前・359様
え〜一作目の続編の件ですが只今具体構想兼執筆中です。
今のところ筆は進んではいるので多分来週の水曜まではかからないと思います。(多分)
とりあえず次の休みの日曜(土曜は出勤なのです・・・)あたりにはその辺の見通しも立つと思うので・・・
今のところ容量は8.8KB位ですので容量の都合と完成の見込みさえ立てば埋め立てに参りたいと思います。
いやはや頑張らねば・・・
とりあえずライネの話は次スレでよろしいかと私は思います。
ライネ話、期待しております。それでは
そろそろ次スレか
2人の職人様のどちらの投下もお待ちしております
669 :
前・389:2006/05/21(日) 03:33:14 ID:3mfrkUWe
前・359様、625様
私は今のところ、構想中ですので投下は次スレになります。
670 :
625:2006/05/21(日) 08:52:21 ID:kXWGAzHJ
671 :
前・359:2006/05/21(日) 09:43:15 ID:GuUeVoA9
スレ立てご苦労様でした。
埋めましょう。
13KBなら495KB位なので、残ると思います。
向こうの保守に使えば、こちらを埋めるのに苦心しますし。
新スレの保守は談話か、短編を投下すればOKでしょうから。
672 :
625:2006/05/21(日) 19:32:51 ID:052l2t/B
準備が整いましたので参りたいと思います。
エロは苦手(というか今まで甘甘orシリアス健全ものばっかり)なのでさじ加減が間違ってるかもしれませんが、ご容赦の程を
それでは最後までお付き合いくださいませ
673 :
625:2006/05/21(日) 19:35:04 ID:052l2t/B
「ねぇリカちゃん、ワルちゃん、かずとを気持ち良くさせたいんだけど何をしたら良いの?」
「へっ!?」
突然の思いもよらぬ質問にリカは思わず目を剥いた。
驚きのあまり石のように固まった指から今の今まで目で追っていた単語カードがぽとりと落ちる。
色々ありすぎて大抵のことには動じなくなってきたリカだがコレにはさすがに度肝を抜かされた。
リカの動揺などまるでわかっていないワるきゅーレはさらに尋ねてくる。
「ねぇリカちゃん、どうしたらいいの〜?」
「うっ・・・あ〜、えっと・・・」
「ねぇねぇ〜」
完全に虚をつかれたリカはとりあえずこの場をしのぐ為・・・
「そ、そういえばワルQ、何で急にそんな事言い出したのよ」
質問で質問に返してみることにした。
「えっ?えっと、それはね〜・・・」
ワるきゅーレはそういうと事の顛末を話し始めた。
674 :
625:2006/05/21(日) 19:37:09 ID:052l2t/B
あの夜以降、三人いっしょでやるようになった夜の情事。
といってもワるきゅーレはまだ子供、やれることには限度があるし、あまり遅い時間までは起きていられない。
たいてい最初のキスかもって次の愛撫の段階で夢の世界へと引きずり込まれてしまい、本番を見ることはない。
例え本番まで起きていたとしてもワるきゅーレにそれ以上させるわけにはいかず、
またワるきゅーレ自身もその辺は理解していたからその段階で寝るようにしていた。
最後までできるワルキューレに羨望や嫉妬を感じないといえばウソになるが、
無理を言って和人を困らせるのはもっと嫌なので『大きくなってからのお楽しみ』ということになっていた。
それでも和人とワルキューレのしていることに興味を抱かずにはいられず、つい先日、寝たふりをしてその様子を見てみることにした。
和人にかけてもらったタオルケットと枕で顔の半分を隠しながら隣の布団の方を覗くと、今まさに始まろうかというところだった。
「ワルキューレ…良いかい?」
「はい、和人様…」
まさかワるきゅーレが見ているとは露知らず、二人は激しく求め合い始める。
前に偶然覗き見てしまったときはショックが先走りすぎて他の感情など一切入り込む余地などなかったが、改めて見てみた感想は『凄い』の一言だけだった。
こんな凄いことを大人になったら自分もやるんだと思うと不安のような楽しみのような、なんとも複雑な気分だった。
そして・・・
「ああっ!和人様っ!わたしっ、わたしっ!」
「ワルキューレ、僕も、僕ももう・・・っ!!」
それまでの激しさがうそのように二人はゆっくりと布団の中に崩れ落ちた。結局ワるきゅーレは最後の最後まで視線をそらすことなく見届けてしまっていた。
そして、そのときワるきゅーレは気づいてしまったのだ。
675 :
625:2006/05/21(日) 19:39:16 ID:052l2t/B
「それでね。そのときのかずとがとっても気持ちよさそうな顔をしてたの。
ワルちゃんもキスしてもらったり撫でてもらったりすると気持ちいいんだけど、してもらうだけだとかずとは気持ちよくなれないでしょ?
だからどうやったらワルちゃんもかずとを気持ちよくさせらるのかなぁ・・・って思って」
「なるほど…そういうことね」
ワるきゅーレの考えは確かに一応筋道は通っている。
大好きな相手から与えられるだけじゃなくて与えたい、と言うのは至極当然の感情だ。
ただ内容が常識とか道徳を軽く超越してしまっているのが大いなる難点だったが・・・。
「は〜っ、あの二人も鈍いんだから。よりにもよって小ワルが見ているのに気づかないなんて…」
まさか騒音公害(リカはこう思うことでどうにか平静を保っている)の他にこんなところでとばっちり(?)がこようとは思っても見なかった。
さて一体どう答えたものか・・・・考えた挙句リカが出した結論は・・・
「・・・ああ、お兄ちゃんって、薪割りとか風呂焚きとかでよく肩がこってるって言うから肩揉みでもしてあげればいいんじゃないの?」
とりあえず健全な答え・・・つまり誤魔化すことにした。
当然誤魔化された側のワるきゅーレは不満の声を上げる。
「違うのぉ!ワルちゃんが言ってるのはそういうのじゃなくて・・・」
「はいはい、一応答えたんだからあっち行ってよね。わたしまだ勉強の途中なんだから忙しいの!」
「う〜っ・・・・」
結局、ワるきゅーレは何の収穫も得ないままリカの部屋を後にした。
676 :
625:2006/05/21(日) 19:42:16 ID:052l2t/B
「えっ?女の子が男の子を気持ちよくさせる方法?」
「うん、ワルちゃん、かずとにしてあげたいの」
リカの部屋を追い出されたワるきゅーレは次に開店準備中の時乃湯へとやってきていた。
今度の相手は時乃湯の頼れるお姉さん戦力こと猫耳侍女部隊の皆さんだった。
「えっと、姫様…それは肩揉みとかそういう類のものじゃ・・・」
「それはもうリカちゃんに聞いた〜。そうじゃなくて夜中にね、布団の中で出来ることの方のことだよ」
ワるきゅーレがきっぱりと言い切ると侍女部隊最精鋭と言われる彼女たちは一様に顔を赤らめた。
「ふ、布団の中って…」
「それっていうとやっぱりアレのこと?」
「アレだよねぇ、これって」
「間違いなくそういう類のことよね」
ワるきゅーレや侍女長である真田さん、ひいてはこの時乃湯に心身共に捧げる身である彼女たちもそういう話には興味津々なわけで、話は瞬く間に発展し始めた。
「ん〜、男の子を気持ちよくって言うと・・・やっぱり胸を使わない手はないよね〜」
「うんうん、なんたって胸は女の最大の武器だしね」
「胸?胸でなにをするの?」
初めて出てきた具体的な答えにワるきゅーレは思わず身を乗り出した。
「えっ?そうですねぇ、例えば胸で男の人のアソコを挟んで揉んであげるとか、胸で身体を洗ってあげるとか・・・」
「も〜、お約束というか古典的すぎるよ」
「そうですかぁ?」
「そうだよぉ、それだったら…」
ああでもないこうでもないと議論を始める侍女たち、すっかり蚊帳の外に追いやられてしまったワるきゅーレは自分の胸を見下ろしてみる。
「胸で・・・挟む・・・」
見下ろした自身の胸はとても小さくて、挟む込むことなど到底できそうもなかった。
「ワルちゃんには無理かも…」
ちょっぴり打ちひしがれながらワるきゅーレは次へと向かった。
677 :
625:2006/05/21(日) 19:44:21 ID:052l2t/B
「ひっ、姫様?い、今一体なんと・・・・」
「だからね、今のワルちゃんでもやれる方法を教えてほしいの」
次なる被害者、もとい難しい質問に答える立場になってしまったのは他でもないこの人だった。
「ねぇ真田さぁん、ねぇねぇ〜」
「うっ、そう申されましても・・・」
姫様の為ならなんでもござれな真田さんだがこれには流石に言葉がつまった。
(姫様がこうしてわたくしを頼ってきて下さっている・・・しかし姫様はまだ8歳、こういったことを教えてしまうのはちょっと・・・)
真田さんの中でワるきゅーレへの忠誠心と教育的・道徳的観念がせめぎあい、ぶつかりあってどうにもできないでいた。
が、次の一言がその拮抗を一気に崩し去った。
「真田さん、お願い。ワルちゃん、このまましてもらうだけなのはイヤなの。これじゃあワルちゃん、かずとのお荷物になっちゃう…」
すがるようなワるきゅーレの表情と"お荷物"と言う言葉が真田さんの中の使命感に火をつけ燃え上がらせた。
「お荷物などとはとんでもございません!わかりました、姫様、この真田にお任せを!」
「本当に!?」
今までの不安そうな顔が一転満面の笑顔になるワるきゅーレ。
泣く子と姫様にはかなわないと改めて実感しながら真田さんは胸を張ってみせる。
「もちろんです姫様、これよりこの真田が姫様にもできるヴァルハラ侍女流・口で殿方にご奉仕する方法を懇切丁寧に伝授して差し上・・・」
言いかけて、真田さんは固まった。
妙なデジャヴというか何かとんでもなく大きな引っ掛かりを覚えてしまったのだ。
一度は猛烈に燃え上がった使命感が見る見るうちに萎んでいく。
「口?口でならワルちゃんにもできるかも・・・あれ?真田さん?どうしたの?」
「・・・・・くっ、すみません不肖この真田、しばらくお暇を取らせていただきますっ!」
目の幅の涙を流しながら真田さんは脱兎のごとく駆け出した。
「えっ?真田さん!?真田さぁ〜ん!!待ってぇ〜!!」
(姫様、このふがいない真田をどうか許してくださいまし)
真田さん、痛恨の敵前ならぬ御前逃亡。
678 :
625:2006/05/21(日) 19:46:20 ID:052l2t/B
「で?めぐりめぐってあたくしの所へ来た、と?」
「うん・・・ライネ、"お口でごほーし"ってどうやってやるのか知らない?」
時乃湯の中で聞ける当てがなくなったワるきゅーレはとうとう時乃湯を飛び出してコーラスのアパートへとやってきていた。
「理由はどうであれどーしてあたくしなんですの?それにそういう話ならお姉様のほうが知識も経験も豊富なんですからお姉様に聞いたらどうですの?」
「う〜、それはそうなんだけど・・・でも・・・」
ライネの言葉にワるきゅーレの声が一気にトーンダウンする。
困り果てたような顔とあいまって『それだけはイヤ』オーラがぷんぷんと漂ってくる。
(はっは〜ん、さてはこのお子様、一丁前にワルキューレお姉様にライバル心とかなにかを抱いちゃってますわね)
そう思うとライネの中に小さないたずら心が芽生えた。
ライネはわざとらしく焦らすように言う。
「そうですわねぇ、口でご奉仕、ならあたくしも知らない事はないんですけどねぇ…」
「知ってるの!?お願い、やり方ワルちゃんに教えて」
「どうしましょう、教えて差し上げても別に構いませんが・・・やっぱりやめようかしら」
一瞬期待を持たせてさらに焦らす。典型的なおちょくりのパターン・・・だったはずなのだが今のワるきゅーレにはあまりにも酷だった。
「ライネぇ…お願い、お願いだからぁ…ぐすっ」
ワるきゅーレの瞳が潤み始め、目じりから大粒の涙がぽろりと零れ落ちた。
ライネとしてはちょっとからかっただけのつもりでいたのだが、まさか泣かせてしまうとは思っても見なかった。
流石に見かねたのかコーラスが言う、
「ライネ、ちょっとやりすぎだよ」
「・・・そのようですわね」
(まさかここまで真剣だったとは、あたくしもちょいとおふざけが過ぎましたわね)
ライネはため息を一つつくとワるきゅーレの方に向き直った。
「仕方ありませんことね。分かりましたわ、あたくしが口でご奉仕のいろはを教えて差し上げますわ」
「ぐすっ、ライネ、本当に?」
「あたくしがウソを申しまたことがありまして?コーラス、バナナは冷蔵庫にありましたわよね?」
「えっ?うん、あるけど・・・なにに使うの?」
わけが分からないという風なワるきゅーレとコーラスにライネはウィンクをして見せた。
「特訓ですわよ。特訓」
679 :
625:2006/05/21(日) 19:49:28 ID:052l2t/B
「うぅん…和人様・・・」
「おやすみ、ワルキューレ」
小さな寝息を立て始めたワルキューレの頭を撫でながら和人はさてどうしたものか、と思案していた。
なんと言えばいいのか少しばかり物足りない。
今日はワるきゅーレがいつもより早く寝付いてしまい、久々の二人だけの行為となった為、配分を間違えてしまったのだろう。
「仕方ない、明日もあることだし、とっとと処理して・・・」
「待って、かずと…」
「!?」
半ば諦めムードに入りかけていた和人は突然の声に思わずそちらを見、驚いた。
寝ていたはずのワるきゅーレが起きて、そこに立っていたのだ。
「ワるきゅーレ・・・どうしたの?あっ、もしかして起こしちゃった?」
「ううん、違うの…ワルちゃん、ホントはずっと起きてたの・・・」
「えっ?」
ワるきゅーレの言葉に和人はわが耳を疑った。
眠っていたと思っていたワるきゅーレが起きていた。と言うことはつまり・・・
「ワるきゅーレ、どうして寝たふりなんか・・・」
「大きいワルちゃんの見てる前だとやり辛いから…」
「やり辛い?ワるきゅーレ、さっきから何を・・・」
ワるきゅーレの意図が理解できず尋ね返そうとした和人は次の瞬間、わが耳を疑った。
「ワルちゃん、かずとを気持ちよくさせたくて…ずっと練習してたの・・・かずと、ワルちゃんにお口でごほーしさせて・・・」
ワるきゅーレはそう言いながら和人の前にちょこんと腰を下ろすと、和人のモノにその小さな舌を伸ばした。
「くっ…」
突然の刺激に和人は思わず声を漏らしそうになった。
何所で覚えてきたのかワるきゅーレの舌遣いは初めてとは思えないほど上手だった。
「かずと、気持ちいい?」
「うん、ワるきゅーレ、すごく気持ちいいよ」
「それじゃあもっと気持ちよくしてあげる」
そう言ってワるきゅーレは口を大きく開けると和人のモノをすっぽりと咥え込んだ。
正直、失礼な話だが、和人はこのとき思わず身構えていた。
舌遣いこそ上手であったが咥えてやるのは簡単なことではない。ワルキューレでさえ上手くいかないことのほうが多い。
ましてやワるきゅーレは今日が初めてだ。
咥え込む口も小さいし、歯があたってしまうのは仕方がない。
和人はそう考えて覚悟を決めたのだが、最後まで歯があたることはなかった。
そして・・・
「わ、ワるきゅーレ!」
和人は言い知れようのない快感に浸りながらワるきゅーレの口の中へと一気に迸らせた。
680 :
625:2006/05/21(日) 19:51:07 ID:052l2t/B
「かずと、ワルちゃんのごほーし、気持ちよかった?」
いつものようなご飯粒ではなく精液のついた口の周りを和人が拭きとっているとワるきゅーレが言った。
「うん、とっても気持ちよかったよ。ありがとう、ワるきゅーレ」
「えへへ・・・よかったぁ、上手くできて」
和人がそう答えるとワるきゅーレは顔を綻ばせた。和人はさっきからずっと思っていた疑問を口にする。
「ところでワるきゅーレ、あのやり方は何所で覚えてきたんだい?」
「・・・えっと、それはねぇ・・・ひみつ」
「えっ?ひみつって…」
思わず絶句する和人をよそにワるきゅーレは布団の中にもぐり込む。
「ひみつはひみつなの〜。それじゃあワルちゃんもう寝るね。おやすみ〜」
「あっ、おい・・・はぁ…おやすみ、ワるきゅーレ」
ちょっと困ったような和人の声を聞きながら、ワるきゅーレは眠りに落ちる直前に誓った。
(大きくなったらもっともっと気持ちよくさせてあげるから・・・それまで待っててね、かずと・・・)
681 :
625:2006/05/21(日) 19:52:17 ID:052l2t/B
数日後、外で干していた布団を持ってワルキューレの部屋に入ったリカは思いもよらぬものを見ることとなった。
ワルキューレがなにやら本を見ながらバナナを食べ・・・いや、咥え込んでいたのだ。
「・・・ワルQ、バナナなんか咥え込んでなにしてるの?」
リカが声をかけるとワルキューレは一瞬飛び上がり本とバナナを慌てて隠した。
「えっ?あっ、リカ様!?い、いいえ違うんですよこれは!決して小さい私に負けたくないとかそういうのじゃなくてですね…えっと、その・・・」
「はいはい、もう分かったから。わたしはここで何も見なかった言わなかったいなかった。そういうことにしといてあげる。じゃあ布団はここに置いておくからね」
そう言うとリカは顔を真っ赤にしているワルキューレをよそに戸を閉めた。
「はぁ・・・なにやらWワルQ抗争勃発の予感・・・」
リカはぽっと出にそうつぶやいたが、それはそう遠くないうちに現実のものとなりそうだった。
おしまい
682 :
625:2006/05/21(日) 20:10:50 ID:052l2t/B
はい、というわけで以上でございます。
前作から引き続き小ワルが主役であるためいきなりアレなのもどうかと思いこのようになりました。
また、ギャグじゃないエロはほぼ初めてな為、エロなんだかそうじゃないんだか正直自分では判断し難い代物となってしまいましたがどうだったでしょうか?
こんなものですがよろしければ感想やアドバイスなどあればいただけると幸いです。
最後まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
追記というかいいわけ
え〜実は今作、最初のプロットではライネではなく真田さんが小ワルを指導しちゃう、と言う展開だったのですが、
投下する側としても読者としても今スレからであったため、最初は気づかなかったのですが、改めてこのスレの作品を読んでいて
前・359氏が前スレで書いたという作品と内容が被ってしまうのではないか?という事実に気づき慌てて修正を加えています。
その為、誠に勝手ではありますが、真田さんパートでちょっとだけ前・359氏のネタ(?)を使わさせていただきました。
前・359様、勝手に使ってしまい本当にすいませんでした。
おおっ! コレはいいですよGJですよ。
お気遣いはありがたいでのですが…… 同じ事を考える方はおられるのですなぁ。 とも。
ご指摘の作品は「真田にお任せ 〜すべては姫様のために〜」ですが、実は、やっぱりライネがバナナを使って、コーチしてるんですよ。
口と胸の。
そのコーチを受けた真田さんが婿殿とホニャララという話でした。
そして、真田さんがワルキューレにコーチするのが、投票で万年2位の「真田にお任せ2 〜いや… しかし……〜」だったりするのですけど。
ちなみにネスティを除く全キャラを使った作品だった為、やたら長くてまとまりのないダラダラした作品になってしまいました。 個人的には思い入れがありますが。
しかし、ライネは偉大だなぁ。 これからはライネ先生と呼ばねば。
話の方ですが、ワタクシ的には全体的なバランスがとれてて良いと思います。
大ワルが苦手な口を小ワルをこなすのは、二人のバランスを考える上ではベストに近いのではないでしょうか。
最後にリカを使う所も上手い!
ワタクシなら真田さんを使うでしょうから、勉強になりました。
あとは、シリーズ化するなら、最後の心の声はセリフにして良かったかも。とは思います。
小悪魔的なイメージをつけられるかと。
しかも、手と言うか指を使わせれば
「ワるちゃんが大きくなるまで、ちゃんと出来るようになるまでニギニギとぺろぺろしてあげるね」
とか言わせてしまえば、主導権をワるQに握らせられるし、ワルQに対抗できる武器を持たせる事にもなるし。
まあ、あくまでワタクシめの個人的な意見ではありますが。
ともあれ、これは良く出来てますよ。 コレは新スレになっても期待してもよろしいですね。
ぐっじょぶ!
とうとう次回は3Pでつか?
猛烈に期待しております。