【濱中アイ】氏家ト全総合 16時間目【妹は思春期】

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1名無しさん@ピンキー
まったり行きましょう。

前スレ
【濱中アイ】氏家ト全総合 15時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1137258988/
過去スレ
【濱中アイ】氏家ト全総合 14時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1135925974/
【濱中アイ】氏家ト全総合 13時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1134125251/
【濱中アイ】氏家ト全総合 12時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1132404885/
【濱中アイ】氏家ト全総合 11時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1129514442/
【濱中アイ】氏家ト全総合 10時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1127110404/
【濱中アイ】氏家ト全総合 9時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1125079101/
【妹】氏家ト全総合 8時間目【濱中アイ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122381257/
【濱中アイ】氏家ト全総合 7時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120910446/
【濱中アイ】氏家ト全総合 6時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1118937114/
【女子大生】氏家ト全総合 5時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1117279379/
【家庭教師】氏家ト全総合 4時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1114597887/
【カテキョ】氏家ト全総合 3時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1109699736/
【濱中】氏家ト全総合 2時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1106563195/
家 庭 教 師 濱 中 ア イ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1095652398/

古田氏作のSS保管庫
ttp://yellow.ribbon.to/~hamanaka


【お願い】
作品の投下は以下のようにしてくれると助かります。
(1).投下します宣言
(2).本編投下
(3).ここまでです宣言

また、作品のタイトルは上記の(1)、(3)のどちらでも良いのですが、
1行独占で書いてくれると助かります。本文に紛れると見落としてしまうことがあるので。
↓こんな感じ
タイトル:「?????」
名前欄はこれまで通り作家さんのコテでよいです。
2名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 16:08:15 ID:MpOyr57e
2げと
3名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 17:30:31 ID:LRa6hlEg
華麗に2げっと
4名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 17:31:57 ID:/wYnIwb2
>>1
ありがとう乙
あとは古田氏の更新を待つばかりだが…
正直、更新には手間もかかるだろうに、我々は古田氏に頼りっぱなしだな
このスレの進行は異常ともいえるスピード&量だし
病気や仕事などのやむをえない理由で更新できない期間が続くこともありえるわけで、なんとか支援ができないものかと思うんだが…
5名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 17:32:19 ID:LRa6hlEg
うわ素で間違えた;3って書こうとしたのに・・・・・
6名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 17:51:44 ID:FmEAtDeh
>>1
乙したいんですがかまいませんね!!

>>4
気持ちは分かるがどうしようも出来ないだろ
職人さんでも難しそうなのにましてや一住人では
7名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 19:29:17 ID:Il903jP4
>>1
乙!!

8名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 20:09:21 ID:tiRMWrvh
8ゲト

>>1
9名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 20:35:37 ID:4miTmhRr
>>1
アヤナへありったけの愛情とミサキへ溢れんばかりの情熱をこの胸に秘めながら乙
10名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 21:57:46 ID:CY6Vtoff
10ゲト
11名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 21:58:34 ID:CJQjw92U
本編で報われなかった、
マサとアヤナの恋・・・

氏家スレで、二人の純愛なSSをお願いしたい。
12名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 22:11:32 ID:NJJJKa5y
報われなかったというか本編のアヤナはマサのこと好きじゃなかったんだけどな
マサ×アヤナが成立していいのはこの板だけだろ、だからこのスレ好きだし
13名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 22:32:28 ID:Y6awqoUx
>>1乙です。

そして古田氏、保管庫更新超乙です。
14名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 22:38:51 ID:NJJJKa5y
古田神超激乙
15名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 22:54:02 ID:BsFuDCbg
>>1卑猥

>>12
本当に好きじゃなかったらわざわざあんな話題ふらないと思うんだが。
「好きでもない」発言は素直になれない性格とミサキに対する気遣いから出た言葉と解釈しとります。
16名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 23:03:19 ID:NJJJKa5y
あれはアヤナなりの大事な好敵手への最後の挑発&応援だろ
好きでも無いし嫌いでもないというのはつまり興味がないということ
今までの話から考えても残念ながらアヤナに好意はない
まあ、スレ違いだからもうこの話題は終わりな
17名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 23:18:01 ID:CJQjw92U
アヤナはマサが好きだったのですよ。

彼女は素直になれないツンデレ娘ですから、
ミサキの前で照れ隠しで、好きじゃなく、嫌いでもないと言ってしまうのですよ。
アヤナの表情を見たら、
マサに恋心を抱いてたとしか見えないのですが…
18名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 23:30:54 ID:bqm3VD8s
マサのことを好きだという前提なら立派なツンデレだが、好きじゃないから厳密にはアヤナはツンデレですらない。
というかツンデレ的な描写はなかったろ。このスレはマサとアヤナのカプがあるから、自然とツンデレになるだけ。
19名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 23:43:25 ID:DHJRPnUY
まぁ本編はミサキエンドっぽいね
20名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 00:01:09 ID:FInK/Xma
マサヒコとアヤナものでマサヒコが中村に切っ掛けを与えられ淫の血が目覚めてきてアヤナとの純愛の間で葛藤する作品があったはずなんだけど作者とタイトル誰か覚えてませんか?
保管庫探したけど見つからなくて
21名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 00:04:20 ID:CVlpkq+S
つ【郭氏の『わるいひとたち』】
22名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 01:02:40 ID:He2oTQow
>>1
キンタマ〜
23名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 06:38:09 ID:1tHd+RXN
古田氏、各職人氏、そして>>1の人禿しく乙であります

アヤナに関しては本スレのカキコにあったが
「好きだったと思う奴はそう思えばいいしそうでないと思う奴はそう思えばいい」でFAだろ
もともと作者自身があんまりよく考えてないと言ってるくらいだし
俺は「好きになりかけだった」と勝手な自己解釈しておりますよ
「嫌いじゃ〜」に大ゴマ使用&その前後の台詞の不自然さ&俺の願望込みで勝手に思いこんでおります
……それで非常にぶしつけではありますが、アヤナの恋で一本お願いしたいと思ったり、いや失礼……
24そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/10(金) 07:08:06 ID:cO3owi3C
古田監督様更新お疲れ様です。一つ修正のお願いがありまして。
「ファイナルエピソード もう一度、自らの足で」がクロム様の作品に
なっておられますが、自分のですのでお手すきの時にでもお願いいたします。
25名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 07:18:51 ID:2RS61C2h
早いなぁ。
あ、早漏って意味じゃないよ!
26名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 11:17:05 ID:XhKcaJGC
古田さん本当に更新お疲れ様&ありがとうです

アヤナに関しては>>23の言う通り
思いたい人はそう思って思わない人は思わないでいいってことでもういいでしょ…
主観入ると絶対意見が食い違ってくるし、それで喧嘩してもつまんないっすよ

このスレ的に一番大事なのはあの流れをどう職人さんが味付けして
SSを書いて下さるかということではないかと思ったりなんかしちゃったりなんかして
27名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 19:05:07 ID:yx0oa8gr
古田氏更新乙です!
28名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 22:59:15 ID:bk84S5yc
嵐の前の静けさ…
29名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 23:17:00 ID:V3KkmpTp
いよいよ週末…
早く来ないかなぁ、黄金バッテリーのあの二人。
(*´∀`)ワクテカ
30名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 23:46:43 ID:3C7FQoDO
古田氏乙!
31そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/11(土) 00:53:46 ID:VAcb76ee
こんばんわ、そらです。古田監督様、修正ありがとうございます。
さて、投下ですが前スレでリクのあったアヤナとマサの初夜いきます。
2回にわけて投下するので今回はエロなしです。すいません。
それから式ですが・・・すいません子供のころに行っただけなので
手順がさっぱりで書けませんでした。自分も友人もまだするような年じゃ
ないのでお手上げです。本当に申し訳ありません。それでは、もう一度、自らの足で
「アフターエピソード アヤナと愉快な仲間達」です。どうぞ。
32そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/11(土) 00:54:59 ID:VAcb76ee
マサヒコとアヤナが結婚してから三ヶ月ほどが過ぎていた。この三ヶ月はかなり激動の期間だったようだ。
式、新婚旅行、そして引越し。当初はアパートを借りるつもりだったが若田部家がいつの間にか
家を建てていたのである。位置的には小久保家、天野家、若田部家のちょうど中心あたり。
一族に都合のいい位置にいとも簡単に家を建てるとはさすが若田部家である。
マサヒコも当然断りを入れたが、すでに建っていてむしろ断るほうが悪い状況になったので
ありがたくその家に住むことにした。ちなみに、期間無制限ローンという名目にはなっている。
住人は、マサヒコ、アヤナ、マサキ。そして愛犬のアマツである。もっとも、位置的にすべての家に
近いためしょっちゅう誰かしらが訪問に訪れてるのが現状ではあるが。

新居で一段落ついた祝日、新小久保家のリビングには人が集まっていた。
城島アイ、豊田リョーコ、的山リンコ、そして小久保アヤナである。ちなみにマサヒコはマサキを連れて
遊びに出かけている。
「やー、いい家だね〜。こんな家をぱっと作るなんてさすがって感じね〜。」
「本当ですよね、先輩。素敵なお家〜。」
リョーコとアイが率直な感想を述べる。
「私もびっくりしましたよ。新婚旅行から帰ってきたら父が、家作ってるからなって・・・・」
「あはは、それはびっくりするよね〜。私も今アトリエ作ろうかなって思ってるんだよ〜。」
4人分のお茶を用意しながらアヤナがリンコと話す。
33そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/11(土) 00:55:55 ID:VAcb76ee
「さてさて、アヤナ君。新婚の味はどうかな〜??ぶっちゃけ夜の生活はどうだ?やりまくりか?」
ニヤニヤしながらリョーコが聞いてくる。
「お姉様、少し親父クサイですよ・・・」
「あ、でも私も気になるな〜。2人目の予定とかないの?私はもう1人くらいは欲しいなって思うよ〜。」
「いいな〜。私も結婚して子供欲しいな〜・・・子供できると胸大きくなるって言うし・・・・」
中学時代から変わり映えのない自分の胸を見ながらため息をつくリンコ。
「まぁ、聞くまでもないか〜。嫁さんがこんな美人でおまけに巨乳でツンデレ。これで盛らなかったら
マサは本物のEDだな。」
はっはっはと笑うリョーコにアヤナは微妙な表情をする。
「・・・その・・・してません・・・1回も・・・・」
小声ではあったがアヤナの発言にみんなの目が点になる。
「私・・・魅力ないでしょうかね・・・?」
「はぁぁぁぁ!!?三ヶ月くらいたったろぉ?一回もしてないってなんじゃそら!!マサは本物のEDか?
それとも流行の(?)HGか?夜な夜なフォーとかやってるのか?」
「それは私もびっくりかな・・・?私もシンジ君もそれなりの年だけどまだまだお盛ん・・・わわ、私何言っちゃってる
んだろ。」
「その胸で魅力がないだとおおおお!!!イヤミかーーー!!胸でかいからって調子にのるなーーーーー!!
はっ!もしや小久保君はツルペタ好き!?確かミサキちゃんも・・・・」
一方、噂のマサヒコは大きなくしゃみを一つ。
「へぶしっ!!あー、風邪ひいたかな〜・・・」
「ぱぱ〜、大丈夫〜?おばあちゃんが噂されるとくしゃみが出るって言ってたよ〜?」
噂ねぇ・・・どうせろくなもんじゃないだろうな。特に今家にいる面子だとな・・・

34そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/11(土) 00:56:32 ID:VAcb76ee
「コホン・・・少し取り乱したけど・・・本当にまだなの?」
「はい・・・別に私が断ってるわけじゃないですよ?むしろ・・・その・・・したかったり・・・あ!その!
・・・そう、もう一人欲しいな〜なんて!か、勘違いしないでくださいよ?」
少し乱れた髪をなおしながら聞くリョーコとそれに答えしどろもどろなアヤナ。
「あはは、アヤナちゃん可愛いな〜。いいんじゃないかな?したいって気持ちは普通だとおもうよ?」
そんなアヤナにフォローをいれるアイ。
「アヤナちゃんはいつになってもツンデレだな〜。」
そして全く方向性の違うことを言うリンコ。
「とにかく・・・旦那とはまだ一回もしてないんですよ・・・その・・・エッチを・・・」
「ふ〜む・・・EDでもHGでもないとすると・・・あれかなぁ・・・」
後ろにいくにしたがって声を小さくするアヤナに少し目をつむりリョーコは言う。
「マサは恐らく少し恐怖感があるのかも知れないわね〜。実際、マサは中学卒業後ミサキと付き合って
そのままゴールイン。んで・・・あの堅物だから一人になってからもせいぜいオナニー止まりだったでしょうね。」
「あー、そういえばカナミちゃんも言ってましたね。結構女の子の社員に人気あったんだけど、誘いとかは
全部断ってたって。」
「だろぉ?つまりだ・・・マサはここ三年は一度もセックスをしていない。おまけに経験はミサキ一人だ。
ここまでくると、童貞みたいなもんて言ってもいいかもしれないな。処女膜も長い間セックスしてないと
再生するって聞くしな。」
これを聞いたリンコはびっくりする。
「ええええ〜、そうなんですか〜?うう・・・再生してたらどうしよぉ・・・あの痛いのはイヤだなぁ・・・・」
「あん?何だリン、処女じゃなかったのか。それも少しびっくりだな・・・えーと・・・アヤナはどうなんだ?」
話題をふられ少しビクッとするアヤナ。
「初めてではないですよ・・・私だって恋愛の一つや二つはしましたから・・・」
「お〜、アメリカ行ってたもんね〜。外人さんってやっぱ大きいのかな〜。」
能天気なアイにリョーコが鋭くつっこむ。
「でかいんじゃない?まぁ、旦那しか男を知らないアイには相手はムリだろうな。」
「なっ!!いいじゃないですか、シンジ君しか知らないでも。それに私アナルは結構開発されてるんですよ?」
勢いでかなり恥ずかしいことを言い出すアイ。その後真っ赤になっていたが。

35そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/11(土) 00:57:32 ID:VAcb76ee
「まぁあれだな・・・アヤナも結構シャイなトコあるからな。難しいかもだが・・・・あんたから迫ったら
どうだ?普段は真面目なアヤナが豹変して淫らに迫る・・・ギャップ萌えってやつね。」
「そんな・・・私から男の人に迫るなんて・・・恥ずかしいですよお姉様・・・・」
リョーコの提案に顔を赤く染めるアヤナ。
「つまりアヤナちゃんは女の子には迫れる百合な人なんだね?」
「あなたは黙ってジュース飲んでていいわ・・・・」
そしてリンコのボケを一蹴する。
「まぁまぁ・・・気持ちは分かるけどマサヒコ君はそんなのじゃアヤナちゃん嫌いにならないから大丈夫だよ。
それに・・・私も恥ずかしかったけど・・・それよりもシンジ君との赤ちゃん欲しかったからさ・・・・
アヤナちゃんはマサヒコ君との子供・・・欲しくない?」
相変わらず肝心な時は頼りになるアイ。
「欲しいです・・・彼との子供・・・私も彼との絆・・・作りたいです・・・・」
「じゃあ、決まりだな・・・・迫るは一時の恥、やらぬは一生の恥って言うからな。」
ケラケラ笑いながら、しかしそれでも真剣にアヤナを後押しするリョーコ。
「大丈夫だよ、アヤナちゃん。その胸で迫ればイチコロだよ!」
ぐっと親指を突き出すリンコ。アヤナは思う。
私は恵まれてる。こんな素晴らしい仲間がいる。好敵手もいる。最愛の旦那と、血はつながってなくても
最愛の息子もいる。ここで満足もいいだろう。でも・・・私は我侭だからさらに上を望む。
いや・・・上を望む事こそ生きるってことなんだろう。大袈裟だけど、きっとそれが人生。

話も終わり、解散したあと買い物に出かけるアヤナ。リョーコ特製レシピを手に材料を探す。
私は決意を決めた。例え彼に淫らな女と思われても、彼と交わりたい。
待ってなさいよ・・・必ず虜にしてあげるんだから・・・
36マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/11(土) 00:58:19 ID:ZJryWsHU
新スレ立て乙&古田氏非常に乙でした!
古田氏のおかげで盛り上がりが維持できるんですね。感謝感謝。

黄金バッテリー到着前に不束者が前スレでの約束通り投下させていただきます。
ママン女食いシリーズの第4弾、マサヒコ母×リョーコです。
前回のアヤナ編を読んでいないとわからない部分があるかもしれません。ご了承ください。
NGワードは「百合」です。
今話題のアヤナも登場しています。
それでは投下します。
37名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 01:03:53 ID:/0jJGrw2
んぁ?そら氏もマワリスト氏も互いに遠慮し合ってるんかな?
どちらかが声をかけたほうがよいのでは?
38名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 01:04:55 ID:WxMQvKpe
そら氏のおかげでマサヒコEDではなくHG疑惑が流行る予感
39そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/11(土) 01:05:13 ID:VAcb76ee
今回は以上です。近いうちに続きのエロあり投下します。誤字脱字は補完お願いします。
今までエロは1個しか書いてないので内容はイマイチかもですが・・・
というか、エロパロなのに次のでようやくエロ2個目な自分に疑問を抱き
考えた結果、ひたすらやりまくる連載を書いてみようかなと。
大筋はできてるんで後は腕とモチベーション次第ですが。
さしずめ、題名は「性闘士 マサヒコ」って感じで考えてます。
もちろん気分が変わる可能性もありますが、書けたらどうぞ読んでやってください。
40マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/11(土) 01:10:49 ID:ZJryWsHU
>>そら氏&読み手の方々
非常に申し訳ありませんでした。
いちおう書き込む前にリロードはしたのですが
書き込んでいる間にそら氏の投下宣言&投下が始まっていたようです。
本当にすみませんでした。
そら氏、続き期待しています。

では気を取り直して投下します。
41マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/11(土) 01:11:49 ID:ZJryWsHU

「あら、あの二人は……」
平日の午後3時。マサヒコ母はいつものように夕食の買い出しへ近所のスーパーへと赴いていた。
そこで、二つの姿を見かけた。スーパー付近のショッピングモールに、見覚えのある二人組。
(あれは……アヤナちゃんと中村先生じゃない)
珍しい姿を見たと思った。ミサキはよく見かけるが、この二人はなかなか街中で目撃しない。
ウィンドウショッピングを楽しんでいるのか、軒先の展示物をみて楽しそうに笑いあっている。
平日の昼間からなぜ二人がと思ったが、そういえばマサヒコの中学は今テスト期間で、半ドンだったということを思い出した。
(どうしよう。声をかけようかしら……でもアヤナちゃんとはこないだ、あんなことがあったばかりだし……)
『あんなこと』がフラッシュバックする。以前アヤナがマサヒコの留守中に小久保家に訪れた際、
マサヒコ母は性欲にかまけて、アヤナに対し口にするのもはばかるほどの『悪戯』をしたのだ。
あれから対して日数は経っていないものの、アヤナの姿を小久保家で見掛ける事はなくなった。
(アヤナちゃん、もしかして怒ったりしているかしら。ああ、でもあの時のアヤナちゃん、可愛かったわ〜)
(ん……あれは?)
リョーコもまた、スーパーの軒先で何かを考えているマサヒコ母の姿に気付いた。
「ねえ、アヤナ。あれ、マサのお母さんじゃないの?」
「へっ? ……えっ、あっ」
アヤナの様子が急変した。マサヒコ母の姿を捉えると、何かに怯えたように身をすくめた。
(ん?)
アヤナは身を隠すように、リョーコの背中に隠れた。明らかに不自然な態度だった。
「ほ、本当だ。き、奇遇ですねえお姉様……」
「……アヤナ?」
「な、なんですか?」
(なに……アヤナの様子がおかしいわね)
その姿を見逃さないリョーコだった。そういえばここ最近、アヤナの様子がおかしい。
以前、ミサキとの対決の際、なんだか訳のわからないことを言っていた。
(きっと二人になにかあったわね……)
リョーコの瞳の奥で、猜疑の光が鈍く光る。
「そういえばマサの家近いし、会えてもおかしくないわねえ」
「お、お姉様、そろそろ……」
アヤナはリョーコのパーカーの襟を、ぐっと握っている。
(これはちょっと面白そうね……)
「どうせだし、声かけていこうか」
「で、でも、むこうも買い物とか忙しそうだし……」
「ちょっとだけよ。別にいいじゃない」
「えっ、お姉様、ちょっ……」
リョーコはアヤナが嫌がっていることを知っていたが、強引にマサヒコ母の方へと歩み寄る。
アヤナは引っ張られて行く形でリョーコの後を追う形になった。
42マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/11(土) 01:13:12 ID:ZJryWsHU

「お母さーん。マサヒコのお母さーん」
「えっ……あら、中村先生」
マサヒコ母が振りかえると、アヤナを引きずるリョーコがぱたぱたと駆け寄る。
「こんにちは。奇遇ですね、こういうところで会うなんて」
「そうね、こんにちは」
アヤナはリョーコの後ろで、聞こえるか聞こえないか微妙な声で「こんにちは」と囁いた。
だがけして、マサヒコ母の方に顔を向けることはない。
「買い物ですか?」
「ええ、夕食の買い出しをね。そっちも買い物かなにかなの?」
「ああ、アヤナがちょっとほしい財布があるって言うもんで、見に来たんですよ」
そう言うと、リョーコはアヤナの身体を引き寄せ、マサヒコ母の前へと差し出す。
「お、お姉様……」
「そうよね、アヤナ」
「は、はい、そうなんですよ……」
そういうと、またリョーコの後ろへと戻って行った。
(う〜ん……アヤナちゃんに完璧に嫌われてるかも。仕方ないかもしれないけど……)
マサヒコ母は今になって、悪い事をしたなと本当にほんの少しだけ反省した。
「今日は私も大学が休みだし、アヤナもテスト期間で半ドンだから、どうせなら二人でイこうかってことになったんですよ」
「そういえばテストなのよね。アヤナちゃん、出来はどうだった?」
「あ……上出来だったと思います……」
「あら、そうなの? うらやましいわあ。マサヒコにもこのくらいのオツムがあれば良かったのにね〜」
「いやいや、マサは結構進んでますよ。周りに4人もいてあれだけ濃密な日々を過ごしてるんですから」
噛み合うような合わないような会話だった。
(早く終わらないかな……)
アヤナはこのまますぐに話がすんで、ここから離れられるだろうと思っていた。
しかし、誤算だった。思いのほかリョーコとマサヒコ母の井戸端会議が、思いのほか長引いたのだ。
ぎこちない笑顔で時折、相槌を打っていたが、居心地の悪さとマサヒコ母から離れたい気持ちとで挟まれ、
アヤナにとってとても息苦しい時間が続いていた。
(でも、あとちょっとガマンすれば、このあとお姉様の部屋で二人きり……)
実はこの日、買い物の後にリョーコの部屋で料理をする予定を入れていた。アヤナのこの日の一番の楽しみだった。
盛り上がっていた二人の会話は、そろそろ終わりに差しかかっていた。
「へえ、そんな作り方があったんですか」
「そうなのよ。具材にちょっと下味をつけるだけで相当変わるものよ。中村先生一人暮しでしょ? 
 覚えておいて損はないわよ。よかったら今度詳しく教えてあげるわね」
「はい、ありがとうございます。あ、お母さん今から時間ありますか?」
「ええ、ちょっとぐらいなら……」
「よかったら今から私の部屋に来ませんか? そこで詳しく教えてください。お茶飲みがてらでも」
リョーコのその言葉に、アヤナはバッと顔をあげた。
「あら、いいの? そういえばマサヒコも帰りが遅くなるし、お邪魔しちゃおうかしら」
「どうぞどうぞ。今日はこれからアヤナと料理をする予定だったんで」
「ちょっと、お姉様!」
43マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/11(土) 01:14:15 ID:ZJryWsHU

さっきとは逆に、今度はアヤナがリョーコを引っ張って行く。
マサヒコ母には聞こえないぐらいの小さな声で会話する。
「私と二人で料理するんじゃなかったんですか!」
「別にいいじゃない、一緒に教えてもらえば。得するじゃないの」
「そういう意味じゃなくて……」
「何、それともアヤナはお母さんがくると何かマズいことがあるの? それともそんなに二人きりがよかった?」
「うぐ、そ、そういうわけじゃ……」
実はエロいことをされたことがあるんです、などとは口が裂けても言えなかった。
リョーコはアヤナの耳に口を近づけて、そっと囁く。
「アヤナがいないと私も寂しいのよ。一緒にいてくれない?」
その言葉に、アヤナの中で何かが大きく揺れ動いた。
自我を揺さぶられるような甘美な感覚が、アヤナの全身に走りまわる。
(お、お姉様がそういうのなら……)
アヤナは少し途惑っていたが、やがて小さく首を振った。
「……わかりました、お姉様」
「ありがとう、アヤナ。さすがは乳が大きいだけあって心が広いわね」
(案外扱いやすいのね)
リョーコはマサヒコ母に駆け寄っていく。
「というわけなんで、早速向かいましょうか。むこうに車停めてあるんで」
「それじゃあ、お願いね」
三人は車に乗りこんだ。その間、リョーコは何かをふくむように、不適な笑みを浮かべていた。

リョーコ宅のテーブルに、面を向かえる三人。
リョーコはマサヒコ母の料理講義に真剣に耳を傾けていた。
アヤナも何もしない訳にはいかないので、とりあえず耳を傾けていたが、
やはり先人の意見はためになるようで、案外発見と驚きに満ちた参考になる話を聞くことが出来た。
「とまあ、こんな感じなのよ。ごめんなさい、トイレ借りてもいいかしら?」
「ああ、いいですよ。私はお茶のお代わり入れときますね。トイレ、そこの突き当たりにありますから」
「それじゃ、失礼して」
マサヒコ母は立ちあがり、トイレへと向かっていった。リョーコもまた、マサヒコ母の使っていたカップを持って立ちあがる。
「どう、アヤナ。結構ためになったんじゃない?」
「え、ああ、はい……根菜にあんな使い道があったなんて……」
「そうね。あれは驚きだったわ。それでね、アヤナ」
リョーコはカップにお茶を注ぐ。
「あの人と何があったの?」
「……あっ」
「気付かれないとでも思ってたの? あんなにわかりやすく動揺してて。
 何があったのかって、こっちがちょっとヒヤヒヤしたぐらいだわよ」
ちょっと楽しかったけど、とは言わなかった。
「……すみません。隠してしまって……でも、お姉様であっても、これだけは……」
「アヤナ、私はアンタがそうやってビクビクしてるところはあんまりみたくないわ。
 クリムゾンの同人誌じゃないんだから、ビクビクするのはイっているときだけにしなさい。
 アンタともあろう者がみっともないわよ、アヤナ。いつまでも不安は胸に溜めておけないでしょ」
「お、お姉様……」
「話してくれるわね?」
44マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/11(土) 01:15:28 ID:ZJryWsHU

アヤナは以前、小久保家であった出来事を、ためらいながらもリョーコに話した。
マサヒコ母に女として大事なものの教えを請おうとしたら、忍耐力の訓練だとそのまま激しいペッティングう責めをされたこと。
「そう、そんなことが……で、アヤナはお母さんのことが嫌いなの?」
「嫌い……ではないです。私にも責任はありますし。ただ、やっぱりコトがコトなのでどう接したらいいか……」
「ふむ、それはしょうがないわね。私も行きずりの男とやって対応に困ったことは多々あるし」
「流石です……」
「それに、アンタまだ中学生だしね」
「お姉様」
「大丈夫よ、アヤナ。私に任せておけば」
やがて、マサヒコ母が戻ってきた。
「おかえりなさい、ハーブティー煎れときました」
「あら、ありがとう。で、何のお話だったっけ」
マサヒコ母がハーブティーを口に運ぶ。その様子をみたリョーコの口に、勝利の笑みがこぼれた。
「……!」
カップが床に落ちて、ハーブティーの水溜りがダイニングに広がる。
マサヒコ母は口を抑えて、無言でリョーコを睨みつける。
「お、お母さん!?」
立ちあがったのはアヤナだった。
「アヤナ、落ち着いていいわ。これは私がやったのよ」
アヤナが振り向くと、リョーコがニヤニヤと腹黒い笑顔で立っていた。それからゆっくりとマサヒコ母に近づく。
「アヤナの反応をみてると、お母さんによってアヤナが何かされた、しかもエロい方向でというのは大体察しがついていたわ。
 お母さん、ちょっと羽目を外しすぎましたね。うちのアヤナにしたことを、あなたにも似たようにされてもらいましょうか」
「お、お姉様……」
「……」
マサヒコ母の目が潤んでいる。
「早速効いてきましたか? さっきのハーブティーに超即効性超持続性超強力な海外の催淫剤を入れたんです。
 お母さんの身体はもうムラムラで濡れ濡れのはずです。私がお母さんに愛撫をしてあげますよ。それでいいわね、アヤナ」
「そ、そんなこといわれても……」
「さて、お母さん。どこを愛撫してもらいた……」
そのとき電光石火のごとく、マサヒコ母の身体が素早く動いた。
そのままリョーコの頭を掴み、自らの唇でリョーコの唇を塞いだ。
「んむっ!? ……ん、ふうっ」
「ん……んむぅ……」
(何!? 何!?)
アヤナの目の前で、リョーコとマサヒコ母がキスをしている。おそらくディープな。
そのシーンだけでアヤナには強烈過ぎた。しかし、現状をはっきりと把握できていない。
リョーコは自分の口の中に、生温かい物が流れてくるのを感じた。
その香りと刺激によって、それが先ほどのハーブティーであることに気付き、慌ててマサヒコ母を引き剥がす。
45マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/11(土) 01:16:37 ID:ZJryWsHU

「ぷはあっ! ……何を」
(くそっ! ちょっと飲みこんじゃったじゃない!)
「ふふふ……こう見えても催淫剤には詳しくてね。それを口に含んだ瞬間、凡人には気付かれない程度の極微量だけど
 催淫剤が含まれていることに気付いたのよ。だからあえて飲みこまずに、ハーブティーを口に溜めこんでおいたの」
「……不覚だったわ。そんなところにまで精通しているほどエロいだなんて。流石はマサの母親ですね」
(な、なんなのこの戦いは!?)
一人混乱するアヤナ。
「しかし、これは味覚神経にも働く仕様になっているから、飲んでいないとしても効力は出てきているはずですよ」
「……それはどうかしらね」
図星だった。先ほどから下腹部の辺りが熱くなってきているのを、マサヒコ母は感じていた。
今ごろ、ショーツには愛液の大きな染みが広がっているはずだ。
「そういうあなたこそ、すでに乳首が固く張り詰めているんじゃないの?」
「ふふっ……何を言ってるのか」
事実だった。先ほどから両乳首が充血して固く張り詰めているのを、リョーコは感じていた。
「まあ、私の絶妙なテクニックで、すぐにそんなこと言えなくさせますよ」
「あら、あなた程度で私を満足させられるとでも? 逆にあなたを骨抜きにしてあげるわ」
「なにぃ……? 望むところです。ならば、どちらがより相手を絶頂へと導けるのか」
「勝負、ね……」
「アヤナ!」
「は、はい!」
あらたまったように、ぴんと背筋をはるアヤナ。
「私のテクニックをそこできちんと見ておきなさい。勉強になるわよ」
「え……あ、はい、わかり……えっ?」
(今だ!)
マサヒコ母が素早く、リョーコのバックをとった。
「しまった!」
そのままマサヒコの母の手が、リョーコのパーカー、Tシャツの中へと侵入する。
ブラに手を差し込むと、やや大きめの胸の先端が、痛々しいほどの膨れていた。
「あらぁ? こんなに固くしちゃって」
「な、何を……うあっ、あああっ!」
乳首を指で軽くつままれただけで、リョーコの身体に甘い痺れがかけ抜ける。
膝を落としそうになったが、なんとか耐えた。
「ほら、ほら、薬効きまくってるんじゃないの」
「いや、やめっ、あうっ、ひあ……」
「こんな風につねったらどんな声を出すのかしら?」
乳首をきゅっと軽くつねると、またリョーコの身体に強い刺激が走る。
「だ、だめっ、あっ、ふああっ……!」
(すごい……お姉様があんな声を……)
初めて聞くリョーコの喘ぎ声に、アヤナは謎の興奮を覚えた。
46マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/11(土) 01:17:33 ID:ZJryWsHU


マサヒコ母の乳首への愛撫は、薬の効果も手伝って相当な刺激をリョーコに与えていた。
足をガクガクと震わせながらも、必死に倒れまいとする。
「気持ちいいでしょ? 大人しく負けを認めたら?」
「だ、誰が……!」
その瞬間、リョーコの片手が背後に回り、素早くマサヒコ母のジーンズの中へと滑り込んだ。
「あっ!?」
「多少やりにくいけど……これなら私にだって責める事が出来る!」
マサヒコ母がリョーコの背後から胸を揉み、リョーコの手が二人の間に入りこみ、マサヒコ母のジーンズの中にあるという荒業だった。
手探りながらリョーコの指が、マサヒコ母のショーツの上から、秘裂のラインをなぞる。
「ああんっ! そんな、すごいっ……!」
「お母さんこそビショビショじゃないですか……こんなんじゃすぐイッちゃうんじゃないですか?」
「そ、そんなわけ……ひああっ!?」
すでにぐっしょり濡れているショーツの中に指を滑り込ませ、大き目のクリトリスを探り当てると、そこを軽くピンと弾いた。
「ああっ、クリはダメッ……あっ、ああん……」
「ふふふ、薬の効果抜群じゃないですか……んっ、うあっ!!」
胸を揉んでいたはずのマサヒコ母の手が片方、リョーコのジーンズの中へと侵入していた。
「あら、あなたのこっちもこんなに濡れてるじゃない……あなたは1ヶ所しか責められないけど、
 私はあなたの背後をとっているから、胸とアソコの二ヶ所を責められるのよ」
「し、しまったぁ……! あふぅ……ふあっ、あっ、あっ……」
マサヒコ母の指が、リョーコの膣内に侵入し、二本の指でクチュクチュと掻きまわす。
その度に部屋の中に、淫靡な蜜の音が響く。
「あっ、くぅ、この……あっ、あん……だめ、感じすぎちゃ……!」
「こんなにイヤらしい音をたてちゃって……アヤナちゃん、聞こえる? これが中村先生のエッチな音よ」
「お姉様の音、すごい……」
アヤナは顔を真っ赤にして、モジモジと気恥ずかしそうにしているが、その目はしっかりと目の前の痴態を見ていた。
(くっ、このままじゃイってしまう……こうなったら!)
リョーコの足が動いた。マサヒコ母の足に自分の足を引っかける。
「えっ? って、うわ、あわわ……」
バランスが不安定になったマサヒコ母は、そのまま床へと倒れこんだ。
「しまっ……」
「もう遅いですよ!」
形勢逆転だった。倒れこんだマサヒコ母の上にリョーコが覆い被さり、マウントを取る形になった。
そのまま神懸り的なスピードで、自分とマサヒコ母のジーンズとショーツを剥ぎ取った。
「何を……!」
「こういうときのため、ここに素晴らしい道具を用意したんですよ……」
近くの棚に手を伸ばすリョーコ。引出しを開けて何かをまさぐる。
「たしかこの中にペニスバンドが……あった!」
(しまった! 今ペニスバンドで貫かれたりなんかしたら……!)
焦るマサヒコ母。リョーコは棚の中からそれを取り出す。
「このペニスバンドで一気に……って、あ、あれ?」
「あ……そ、それは……」
リョーコが取り出したのはペニスバンドとは似て非なるもの。
ピンク色の隆々としたモデルが二本ついている『双頭ディルドー』だった。
(しまった! ペ二バンはこないだセージの家で使ったときに置いてきたんだ……!
 これを使うとなると私のほうも気持ちよくなってしまう、まさに両刀の、じゃなくて諸刃の剣……)
47マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/11(土) 01:18:21 ID:ZJryWsHU

マウントをとったまま、ディルドーを手に困っているリョーコの姿をみて、マサヒコ母はクスリを笑った。
「それを使うことにビビッてるの?」
「な、何を……」
「私を先にイカせる自信がないの? それを使うと私より先に自分がイッちゃうから?」
「言ってくれますね……いいでしょう。使ってあげますよ。絶頂に導いてあげます」
リョーコは自分の秘部にディルドーをあてがい、ゆっくりと侵入させてゆく。
「うああ……ふぅ……んっ……!」
それだけで敏感になっていた身体に快感が走る。リョーコの膣内はディルドーを簡単に飲みこんだ。
マサヒコ母の秘部にもディルドーがあてがわれると、リョーコはそのまま一気に突き上げた。
「あああっ……!!」
「ふふ……もう、イキそうなんですか……?」
「だ、誰が……」
(すごい……お姉様とお母さんが、繋がっちゃった……)
目の前の地獄曼荼羅を見ているうちに、アヤナは身体が火照っていくのを感じた。
下腹部に熱い痺れを感じ、身体をくねくねと動かしている。
「それじゃあ……動かしますよ」
そういうと、リョーコは激しく腰を揺らし始めた。
「ふあっ! ああんっ!! すごっ、ふああっ!! こすれちゃうぅっ!!」
「うああっ、奥に……奥に当たって……!」
二人が腰を動かすたびに、ディルドーが二人の膣内をズンズンと突き上げる。
「ひああっ、すごいっ! こんなの、初めてっ……!」
「だめ、らめぇ、あっ、ああんっ……!」
(お姉様……お姉様が、あんな姿で……!)
アヤナは熱い息を吐き、瞳を濡らしながら、二人の痴態を見ていた。
「あっ、いいっ、いいっ、ああっ……」
すでに二人は相手に快感を与えることより、自分が快感を貪ることに必死になっていた。
やがて二人の性感は頂点にまで近づき、絶頂の波がやってこようとした。
「あっ、も、もう、イッちゃ……!」
「ふああっ、ダメ、イクッ、イッちゃう……!」
浮いたような感覚が襲い、二人の身体が大きく仰け反る。
『あああっ……!』
二人はほぼ同時に、叫び声を揃えながら絶頂に達した。
ダイニングの床には、二人分の愛液が大きな水溜りを作っていた。
二人が息を荒げて床に倒れこむと、ディルドーがずるりと抜けて転がる。
「はあっ、はあっ、すごい……」
「これが……薬の効果……恐るべし……」
しばらく二人は快感の余韻に浸り、ぼーっと天井を見ていた。
「……あっ! そういえば勝負!」
「あら、そういえば誰が先にイッたのかしら?」
「アヤナ、見てたでしょ? 誰が先に……アヤナ」
アヤナは顔を真っ赤にして、床に倒れていた。
「アヤナ……一体何が……」
「きっと、興奮しすぎてのぼせちゃったんだわ……」
「……じゃあこの勝負は」
「……無効試合」
48マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/11(土) 01:19:46 ID:ZJryWsHU

テスト期間が終わり、アイはいつものように小久保家へと訪れた。
「マサヒコ君、テストお疲れ! 出来はどうだった?」
「まあ、上々かな……でもやっぱ一教科ひどいやつが」
「大変……じゃあ今日はそれを集中的に勉強しようね」
「ところで先生、聞きたいことがあるんですが」
「何?」
「よくわからないんすけど、テスト期間始まった頃ぐらいからやたらと中村先生と母さんの仲がいいんですよ。
 長電話でおしゃべりしたり、一緒にお酒飲んだり、なんか気持ち悪いんですけどアイ先生何か知ってますか?」
「……いや、知らない。でも、ほら、『類は友を呼ぶ』っていうじゃない?」
「俺の母さんはあの人の類友なのか……いや、わかってはいたが、でも……」
その事実は一介の男子中学生にはあまりに重く、
ガクリと肩を落とすマサヒコだった。
49マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/11(土) 01:23:22 ID:ZJryWsHU

以上です。
残すはリンコのみとなりました。近いうちに投下したいと思います。
今回のSSは書いている途中にデータが消滅して前スレの宣言より投下が遅れました。
すみませんでした。

また、今回のような他の職人さんのSSの投下中に書き込んでしまうという事態を
次からは起こさないよう、気を払いたいと思います。

50名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 01:43:41 ID:PhBUEsk1
お姉さま乙。
なんとなく、格ゲーキャラSSを読んでいる気分になったw
51名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 02:15:08 ID:IFlcpSJR
職人の方乙!

ママン対リョーコ、、、、、、、
なんか「ゴジラ対ガメラ」的な響きがあるなぁ
52名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 02:17:44 ID:g6PPGNUc
>そら氏
GJ!!続きが気になります
それにしても女性陣はみんな成長したなぁ

>マリリスト氏
頂上決戦テラスゴスwwwマサヒコもそろそろ気付けw
53名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 03:31:33 ID:+nlYTi0l
そら氏GJ!
リクエストして本当に良かった…。・゚・(ノД`)・゚・。
次回エロ、楽しみにしてます(*´Д`)
 
マリリスト氏もGJ!
一度消えてもまた創れるその精神に感服いたしました。
54名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 10:36:52 ID:V5kOTBvE
そら氏、マリリスト氏、とてもGJ&乙です
これからも禿しくエロいのをぜひお願いします

古田氏の保管庫の更新履歴を見てるとすごいな、職人さんの数とSSの量が…
しかも郭氏・518氏・ドミンゴ氏・ピンキリ氏辺りは常駐&投下一周年になるわけで
濱中が終わりそうな臭いプンプンですがこれからもがんがってください!
55名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 17:50:46 ID:GIdZl9hr
マサ×アヤナの処女喪失キボン
56名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 18:39:57 ID:cgdOSIMF
1のテンプレには書き手へのお願いしか書いてないけど
読み手へのお願いも書いたほうがいいんじゃないかな
例えば「クレクレは禁止」とか
57雪月花 ◆o4C1eXAgw2 :2006/02/11(土) 20:58:13 ID:oXyuWuwr
雪月花です。
アンケートで一番多かった
@マサヒコ×ミサキAシリアスB妊娠
でいかせてもらいます。最初からマサヒコとミサキが付き合っている設定なのはご了承ください。
58雪月花 ◆o4C1eXAgw2 :2006/02/11(土) 21:07:12 ID:oXyuWuwr
マサヒコ達が高校生になって早三年、その日は不吉な事が起こる前触れのように曇っていた。
「マサヒコじゃあなぁ〜」
「おう」
友人達と何時ものように挨拶を玄関へ向かうマサヒコ。外はとうとう雨が振り出していた。
「やべ傘持って来てなかったんだ。こりゃあ走るか」
びしょ濡れになって家に着き、タオルで体を拭いてふと携帯に見ると、中学卒業と同時に付き合い出したミサキからメールが着ていたのである。
「すぐに来てって何かあったのか?電話ではダメなのか?」
そう思い電話を掛けるマサヒコだが応答が無い。
流石に不安になって来てマサヒコは急いで天野家へ向かった。
「鍵が開いている」
マサヒコは家に入ると急いでミサキの部屋へと向かった
59雪月花 ◆o4C1eXAgw2 :2006/02/11(土) 21:17:56 ID:oXyuWuwr
「ミサキ!」
部屋に入るなり叫ぶマサヒコ
「あっマサちゃん。来てくれたんだ・・・」
とりあえずミサキの姿を見つけて安心する。しかし元気が無いので心配になって声を掛ける。
「一体何があったんだ?」
「・・・・・・・」
ミサキは向こうを向いて何も答えない。
「おいミサキ!」
マサヒコが自分の方を向かせるとそこには涙を必死にこらえているミサキの顔があった。
そしてミサキはマサヒコの胸に飛び込んで来たのだ。
「マサちゃん・・・グスン、グスン」
「ちょミサキだから一体何があったんだ?」
「グスン、グスン」
マサヒコはミサキの様子を見て今は問いただす事を止め彼女が泣き止むまで優しく見守ってあげようと思った。
「泣いてもいいぞ。俺の胸の中で良かったら好きなだけないてくれ」
ミサキは相変わらず泣いている。マサヒコはそっと頭を撫でる。
「(そういやよくガキの頃もこんなことやってたよな)」
マサヒコが昔の懐かしんでいるとミサキの泣き声が止み体を起こして来た。
60雪月花 ◆o4C1eXAgw2 :2006/02/11(土) 21:18:40 ID:oXyuWuwr
今回は以上。続きは今日の深夜か明日になります。
61名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 22:37:51 ID:uU1yntIy
リアルタイムキタコレwwwww
GJです。
62名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 22:55:23 ID:cgdOSIMF
まだ書き上げてないうちからのGJは失礼にならないか?
それはともかく続き期待してます!
63名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 00:56:56 ID:DgsLNIdi
なんか一昨日から三人も投下あるのに書き込み少なくないか?
昨日なんか花の土曜日だぞ
64名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 01:04:16 ID:STqIoV+t
マリリスト氏はクリムゾンのガイドラインを知ってるみたいだww
65名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 15:54:51 ID:lwPmBCot
雪月花氏乙です期待してます

>>63
確かに全盛時に比べると職人と住人の数は減った気はするね(それでも十分な数だが)
鯖移転の影響というわけでもないだろうし、カテキョが終了間近ということで活気がもう少しあってもいいんだが

…もしかして皆氏家に飽きてきた!?
66名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 16:04:05 ID:DgsLNIdi
濱中が終わったら
泣く
67名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 16:25:57 ID:hlcp0+dE
雪月花氏期待して待っております。

>>65
携帯で検索しづらくなって、書き込みもしにくいみたいだから
その影響は十分にあると思う。
68名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 16:34:43 ID:2se6DD1l
濱中はストーリーが終わったらいっそのこと4コマに移行してずっと続ければいいのに。
妹とかぶるからだめか
69名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 16:38:47 ID:qN1YQBEk
雪月花は早く妊娠とスカトロとレイプ書けや!
リクエストに答えてくれるんだろ!?
70名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 18:16:08 ID:NkCdAzum
痴女はいい
71名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 19:51:46 ID:iU4dFqa3
痴女は病気が怖い
72名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 21:35:10 ID:ILPhMtXV
>>69
妊娠モノは今書いてる最中だろ
リクエスト期間終ったぞ

雪月花氏は気にせず頑張ってください
73名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 23:03:03 ID:CXeV5HhM
ROM専の奴らもタダで楽しもうとしないで恥ずかしがらずどんどん書き込め
盛り上がらないことには始まらん
74名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 01:19:54 ID:7V99TnnS
携帯の人は迷わずこれ使って
http://i.i2ch.net/
75名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 03:27:47 ID:06Pp3+ui
クリムゾン同人ワロタ
76名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 10:06:24 ID:WwmCTyXg
最近人が少ないのはピンク板が使いにくくなったのが一番の理由だとオモ
それと濱中がラスト近くなってきて逆にテンション低くなってる部分があるのではないかと
アヤナ退場確定(受験しない・ミサキへの台詞から決定的)の青ランプが点灯し、
やっぱ終わるのかorzとガックリきてる可能性か…
何しろ続けるなら、人気一位になってネタ的にいじくりがいのあるキャラを編集や作者が離脱させるわけないし
職人にしても、最終回付近でマサヒコ周辺の女性関係にカタがついたら創作の入り込む余地が極端に減ってしまう
前々から危惧されてたけど、濱中連載終わったら過疎る恐れもなきにしもあらずか
くわばらくわばら…
77名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 10:15:11 ID:EhdtHUC7
>>74
サンクス!!使い易くなったよ
78名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 11:26:09 ID:Isi6mkia
>>76
盛者必衰。
それはそれでいいじゃないか。
79名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 11:41:42 ID:iweAyNXw
>>76
栄枯盛衰
連載が終わったりるとたいていそのスレは寂れるもんさ
ここは盛り上がった(16時間目だぞ、たかが毎週6〜8ページのショートギャグが)からそれでいいだろう
まだ職人さんしだいだよ
80名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 12:58:19 ID:eygycgc1
>>76
諸行無常
濱中が終わっても、作者が新しい連載をはじめたらそれでまた盛り上がればいいじゃないか。
あと女性関係、カタが付くとは思えんのだが、諸兄はどのようにお考えだろうか?
81名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 13:28:05 ID:8sBOT+s+
>>76
おいおい、「濱中」は終わりが見えたけど、「妹」はまだ終わらんだろう。

ここのスレは初代から読んでいるが、スレの雰囲気も投下作品も一周年祭りの頃が一番面白かったな。
82名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 13:32:43 ID:EhdtHUC7
>>79
エーコ聖水?
83名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 14:32:24 ID:QvXsDcut
>>82そんな風に変換して読めるなんて…w
もしや…あなたが神か?
84名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 16:14:21 ID:1QjdRS8o
卑猥?
姦淫?
何の事です?
85名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 17:27:19 ID:3hlrQ9De
神だ、やっと神と・・・
86名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 17:43:54 ID:tk3Z3qMf
>>79
DCプレイしたとみた!
87名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 19:41:25 ID:decpPnil
高校編は無いだろうなぁ。
88名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 20:09:40 ID:QvXsDcut
この静けさは、明日バレンタインSSが大量に投下される前触れと見たっ!!
 
…そう信じてもいいですよね?
89雪月花 ◆o4C1eXAgw2 :2006/02/13(月) 21:22:13 ID:m9ALkf5S
インフルエンザにやられてしまったので作品投下はしばらく待ってもらえると嬉しいです
90名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 21:32:58 ID:jyCLPyy2
>>88
信じるのだ。
91名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 23:57:33 ID:+ErdiT71
デスちゅう
92名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 00:20:57 ID:xtOmnlCL
>雪月花氏
正座して待ってます
無理はしないでくださいね お大事に
93名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 10:29:32 ID:LHXvx47I
静かな理由

 @特別な理由などない。単に静かな時期が続いているだけ
 A濱中終了を目前にしてテンションが下がっている
 BバレンタインSS投下前の静けさ
 C先週のアヤナ話で妄想暴走が関連スレで起こり、荒れ気味になったのでその波及を懸念して静観している
 D二月に入り、学生は就職、社会人は年度末等で忙しくてそれどころではない
 E活動が活発になってから一年が過ぎ、職人も住人も正直厭きてきた
94名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 11:10:25 ID:gSN5oIWn
6番だけは絶対にない・・・!
まだまだ書きたいネタあるのに・・・!
ビクッ
95名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 12:00:55 ID:EmioV76x
1〜5が絡み合ってってとこじゃないの
96ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/02/14(火) 12:16:21 ID:ptK7Ix4E
こんにちわ。ここが静かなうちに投下します。
今回も小ネタで、エロ無しです。
タイトルは「名づけ親」で。
97ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/02/14(火) 12:18:13 ID:ptK7Ix4E
ニャーン
「うわー、かわいいなあ」
マナカの家に遊びに来ているアキ。ネコのキンタマ(=チンチラゴールデンのタマ)と遊んでいる。
「ねぇ、マナカ。私もネコ飼おうと思っているの」
「あら、そうですか。ところで名前はもう考えてあるのですか?」
「え、いや、特に考えていないけど…」
「メスでしたらいい名前がありますよ。ラン、という名前はどうですか?」
「あー素敵、いい名前ねーそれ、いただくわ」
「ラン。いい名前ですよね



乱れる、って書いて」


98ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/02/14(火) 12:24:16 ID:ptK7Ix4E
以上です。本当に短くて失礼しました。
現在、長編に取り掛かっていますが、完成までにはもうちょっと
かかりそうです。完成次第、投下します。

あと、遅ればせながら古田氏、保管庫更新いつもお疲れ様です。
それでは失礼します。
99518 ◆8/MtyDeTiY :2006/02/14(火) 12:30:33 ID:h7+oPRtH
バレンタインなんで。
例によってエロ無しをひとつ。

風邪引いてもう大変です。
100518 ◆8/MtyDeTiY :2006/02/14(火) 12:32:24 ID:h7+oPRtH
ここに記そう。
二の月の第14番目の日に起こったあの出来事を。
後に。
血のバレンタインと呼ばれる出来事を。

………別に教室に核弾頭が打ち込まれたわけではないと言っておこう。
…………ホラー映画でもない。







2月14日。
男も女も落ち着きを無くす日。
どいつもこいつも製菓会社の陰謀に躍らされやがって。
お菓子産業はウハウハですな。
株でも買って儲けてやろうか?
「ふぁ〜…あ〜……ねむ」
そんな中マサヒコは普段通りの落ち着いた様子
「おーす、マサヒコ」
「ういーっす」
校門で出会った友人と挨拶。
「しかしなんだ。今日はあれだな、マサヒコ」
「ああ。数学の小テストだろ」
「そうじゃないだろバカ!」
「ん? 他になんかあったっけ? 英語の小テストか?」
「お前…今日はアニバーサリーだぞ! 日本語で言えば記念日だ!」
「記念日?……ああ、そっか。今日はバレンタインか」
ようやくそのことに思い至る。
「どーりで妙な雰囲気だと思ったよ」
周囲を歩く生徒達の妙に浮ついた雰囲気にも納得する。
そんなマサヒコの態度にカチンと来たのか、絡んでくる。
「おーおー。余裕だねぇ、ちみわ」
「余裕なんかないって。俺の成績だと英稜だってギリなんだから」
「誰が高校受験の話をしとるか! 今はバレンタインの話題だろーが!
そーゆーセリフをほざけるのが余裕の表れなんだよ!」
「いて! いててっ!」
ヘッドロックをかけられ、ぐりぐりと頭頂部を責められる。
「まったくよー! いいよな〜チョコ貰えるのが確定してるやつは」
「はぁ? 何の事だよ?」
「まだとぼけるかこのやろ!」
「だから痛えって!」
「若田部だろ? 的山だろ? んでとどめに天野! 三つ確定じゃねーか!!」
「んなことないって。俺チョコレート苦手だって知ってるだろ?」
「アレルギーとかで食べられないわけじゃないんだろ!? 貰ったら食べるんだろ!?」
「そりゃ……まあ」
「ちっくしょー! いっそ今この場でなにも食べられなくしてくれようか!!」
ヘッドロックがネックロックに変わり、さすがにマサヒコも本気で抵抗。
「や…めろっての!」
肘鉄砲を腹部へ。
ぐふぅ…とうめいて友人はその場にうずくまる。
101518 ◆8/MtyDeTiY :2006/02/14(火) 12:33:35 ID:h7+oPRtH
やれやれとため息をつきながら靴を履き替え――
「ん? なんだこれ?」
ようとした所で下駄箱の中に異物発見。
核弾頭か?
「んなもん! 今日この日に下駄箱にある物なんざチョコに決まってるじゃねーか!」
「下駄箱に食べ物ってのは衛生的にどうなんだ?」
「いや、そんなこと真顔で言われても……」
マサヒコの発言には友人も毒気を抜かれてしまう。
「まあいいや。教室行こうぜ」
「ああ」




「はよーす」
「おいーす。おう聞け野郎ども。マサヒコが早速戦利品を得たぞ」
「「んだとゴルァ!」」
教室に行ったら行ったで騒がしい。
「まだ天野も的山も若田部だって来てないのにか!?」
「ちくしょー! 何で小久保だけ! 顔か!? 顔なのか!?」
「憎しみで……憎しみで人が殺せたら!」
「誰か駅の伝言板にピンクのチョークでXYZって書きこんでこい!」
シティハンターを雇う気か!?
「ちくしょ〜………うらやましい」
ポロリと本音が漏れる。
マサヒコはどう反応したものかと戸惑いながら、とりあえず、
「別に義理チョコなんだからそううらやましがらなくても」
思ったままを言ったらクラスがしーんとしてしまった。
「あれ? 俺なんか変なこと言った?」
「いや……別に…」
友人は顔をそらす。
「(ひそひそ)ありゃなんだ? 素で言ってるのか?」
「(ひそひそ)そうなんだろうなぁ。マサヒコだし」
「(ひそひそ)だからモテるんだろうけど……ミサキちゃん大変だわこりゃ」
「(ひそひそ)キング・オブ・鈍感……鈍王(ドンキング)だもんね」
「……何ヒソヒソ話してるんだよ」
一人だけのけ者にされ、さすがにむっとする。
「何でもない何でもない。小さいこと気にすんなって色男」
「なんだよそれ……」
さらにむっとする。
「まあまあ。マサヒコ、そんなにイライラするな」
するとさすがに悪いと思ったのか数人がマサヒコの機嫌をとる。
「所でお前今日日直だろ? 日誌取りに行かなくていいのか?」
「うわっと! そうだったそうだった。忘れてたよ。悪い、カバン置いといてくれ」
カバンを友人に押し付けて慌てた様子で職員室へ。
「しかしなんだな……」
彼はマサヒコのカバンを机に置きつつ、引出しを探る。
「はい、さらに三つ追加〜っと……マサヒコの奴なんでモテるんだろうな?」
「ガツガツしてないからじゃない? なんて言うか…小久保君って他の男子みたいに脂ぎってないもん」
「なるほど」
女子生徒の言葉に年相応に脂ぎってる野郎どもはちょっと納得。
102518 ◆8/MtyDeTiY :2006/02/14(火) 12:34:13 ID:h7+oPRtH
「それに小久保君って保健委員でしょ?」
「そうだけど、それがモテるのとなんか関係あるのか?」
「保健委員ってさ、放課後の当番があるでしょ。
その時に手当てしてもらった女子生徒って結構いるのよ。部活で怪我したりして。
年下の子とか結構それで参っちゃうみたい」
「やけに詳しいな」
「うちの後輩にもいるのよ。小久保君のファンが」
そう言って彼女は肩を竦める。
「怪我して弱ってるときに優しくされるとやっぱりくらっと、ね。
まあ小久保君も下心があっての事じゃないと思うんだけど」
「普通にいい奴なんだよなぁ、マサヒコって」
彼の言葉にうんうんと皆頷く。
クラスメイトからもそれなりに好かれてるんです、マサヒコって。
ただ一点。
彼に問題があるとするならば。
「いい奴だけど……究極的に鈍いんだよな」
「そうなのよねぇ。全然気づいてないもんね、向けられる好意に」
「あの二人…いや、三人か?」
「うん」
なんて事を話していると、
「みんなおっはよ〜♪」
陽気な大声での挨拶に全員が振り返る。
リンコと、そしてアヤナとミサキ。
「おはよリンちゃん。今日は三人いっしょだったんだ」
「うん。校門でいっしょになったんだ」
いつも通りニコニコと笑顔のリンコ。
一方。
ミサキとアヤナは少し落ち着きがない。
「ところで小久保君は? まだ来てないのかな?」
リンコの無邪気な言葉にミサキとアヤナはピクッと傍目にもわかるほど反応した。
「小久保君? もう来てるけど、どうして?」
「今日バレンタインだからチョコ渡そうと思って」
リンコの無邪気な言葉にミサキとアヤナはピクッと傍目にもわかるほど反応した。
「あ、リンちゃんも渡すんだ」
「『も』って事は他にも誰かあげた人いるんだ」
リンコの無邪気な言葉にミサキとアヤナはピクッと傍目にもわかるほど反応した。
「うん。ほら、小久保君の机の上」
「わ! ほんとだ! 三つも貰ったんだ」
「カバンの中にもまだ入ってるぜ。下駄箱に入ってたやつがな」
「へ〜……小久保君モテるんだぁ」
リンコの無邪気な言葉にミサキとアヤナはピクッと傍目にもわかるほど反応した。
…………さすがにそんな二人の様子がちょっと怖くなってきた。
ので。
「ま、まあ、多分義理だと思うけどね」
一応フォローっぽい事をしてみた。
103518 ◆8/MtyDeTiY :2006/02/14(火) 12:34:50 ID:h7+oPRtH
「ふ〜ん…そうなんだ」
「リンちゃんはどんなチョコ渡すの?」
「手作りのだよ。ミサキちゃんとアヤナちゃんといっしょに作ったんだ」
「ほほう。でも、義理なのにわざわざ手作りなんて手間かけたな、的山」
「そうね。受験勉強もあるのに」
そんなもっともな意見にリンコはにっこり笑う。
「だって小久保君と仲良しだもん」
リンコの無邪気な言葉にミサキとアヤナはピククッと傍目にもわかるほど反応した。
「そっか、仲良しか」
「うん」
満面の笑みで頷き、ミサキとアヤナを見る。
「だから義理チョコいっしょに作ったんだもんね」
「「義理じゃないよ(わよ)!!」」
ミサキとアヤナ、同時に叫ぶ。
瞬間、教室が静まり返り。
言ってしまった言葉にミサキとアヤナは口を押さえ。
リンコが、首をかしげて一言。
「え? じゃあ本命?」
その瞬間。
「「うおおおおお!!!」」
教室は割れんばかりの歓声に包まれた。
「告白! 告白ですよ奥さん!」
「聞いた聞いた! 聞いちゃったわよ〜!」
「ちがっ! 今のは違うの!」
「無駄無駄、否定したって無駄よ! ちゃーんと聞いちゃったんだもん。ね?」
「ああ聞いたさ! 「義理じゃないわよ」って! 聞いてしまったさ!」
「ちっくしょぉぉ! なぜマサヒコだけおいしい思いを!?」
「違うの! そうじゃないの!」
「ゴルゴ13にコンタクトだ! 狙撃を依頼しろ!」
「狩りだ! マサヒコ狩りだ! 皆の者武器を持てぃ!」
「やめなさい男子! ここは温かく見守ってあげるのが男の度量ってもんでしょ!?」
「そうよ。小久保君がどっちを選ぶか賭け――見守ってあげましょうよ」
「若田部さんファイト! 幼馴染属性に勝るとも劣らないツンデレ属性で勝負よ!」
「ミサキちゃん! 幼馴染から恋人へのクラスチェンジはワールドスタンダードだから!
大丈夫! スタイルや料理スキルで負けても大丈夫!」
「「だから違うのー!!」」
「「違わない!!」」

と、まあそんなわけで。
天野ミサキ、若田部アヤナにとって。
とっても恥ずかしい思いをした一日になったそうです。



冒頭、一部表記に誤りがあったことをお詫びと共に訂正させていただきます。

 誤、血のバレンタイン → 正、恥のバレンタイン


余談。
「ん? どうした小久保? 職員室になにか用か?」
「今日日直だったんで日誌取りに来たんですけど」
「何で教室戻らないんだ?」
「シックスセンスが行っちゃダメだって言ってるんで」
「……は?」
104518 ◆8/MtyDeTiY :2006/02/14(火) 12:36:57 ID:h7+oPRtH
以上。
誤字脱字表現間違いには目をつぶってやって下さい。
さて。
Q、アニバーサリーで思い浮かぶものは?
 1、バレンタイン
 2、クリスマス
 3、スーパーテンションズ

自分は3ですが何か?
105名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 13:48:20 ID:+Ivs60IH
おおっ昼間から2作品も投下が!!さすがバレンタイン
>ペピトーン氏
ワロスwアキが飼ったペットがインコなら「インラン」ですな

>518氏
まさにタイムリー
モテ男マサヒコは結局いくつチョコもらったんだろう
二人ともGJです!
106名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 15:37:10 ID:2CtKgsGa
投下キタ━━━!!
ペピトーン氏&518氏GJです!
さすがバレンタイン…
というか、518氏も風邪ですか?雪花月氏といい、職人の皆さん、お体を大事にして下さいね。
 
…ハッ!そうか!この静けさは、職人さん達を一斉に襲い、スレを停滞させようとした未知なるウイルスによる宇宙から人類への攻撃だったんだよ!!(AA略
107名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 17:40:30 ID:o4yFIi0F
職人さんたちは「しっと団」に拉致されました。
彼等はラブラブSSなど許してはくれないのです…。
108名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 19:12:15 ID:IMSUlBHR
>>107
あー、じゃあしょうがないなぁ
109名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 20:10:17 ID:LIz17aoi
御ニ方ともGJ
>ペピトーン氏
アキはおちおちペットも飼えませんな
>518氏
バレンタインから精神的に果てしなくかけ離れたマサヒコワロス
110名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 21:08:09 ID:RX8grp8x
なんだかんだで毎週SS投下あるんだからここは幸せだろ。
スクランやみなみけ見てみろ。悲惨なもんだぜ
郭神の投下がないのだけが気がかりだが、
引退はしないと氏自ら宣言してるし漏れは大丈夫だと信じてる
111名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 21:49:52 ID:xK5pw4vL
何を言う。
スクランはたまにわけわからんきっかけで神リレーが出来たりするから油断ならんぞ。
しっかり毎日チェックしとけ。
112名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 21:50:55 ID:2/ULGaK8
相変わらずネ申の多いスレはここですか?
113名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 21:58:57 ID:DRkdmrir
神は今自由に動く事が出来ない…!?
114名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 22:29:50 ID:j+EuabXW
神はCHとゴルゴに撃ち殺されました・・・・
11572 ◆jQvWLkj232 :2006/02/14(火) 22:43:46 ID:ms8z4t9w
こんばんは。皆様いかがお過ごしでしょうか。

バレンタインネタです。
どうか薄目で見てください。ついでにエロも薄めです。

では投下。タイトルはそのまんま「シンジのバレンタインデー」で。
11672 ◆jQvWLkj232 :2006/02/14(火) 22:46:58 ID:ms8z4t9w
1.カナミのバレンタイン

さて、今日は2月14日バレンタイン。
朝食を食べ終わり俺が学校に出掛ける準備をしていると
カナミが何かを持って俺の部屋にやってきた。
「なんだ…カナミ?」
「今日はバレンタインだよね。」
「ああ、そう言えば…」
「だから…お兄ちゃんにバレンタインチョコあげるね。はい」
「おお、ありがとう…ってうおぉぉっ!!??」

妹が俺の前に差し出したその黒い物体。それはどう見ても―

「どう?名づけて…『使い込まれたイチモツ』!」

―どう見てもチ○コです。本当にありがとうございました。

「ど、どうって…コイツは…」
妹の手の上で黒光りする、そそり立つ立派な肉棒(まあ正確にはチョコ棒?だけど)。
思わず言葉に詰まる俺。
ご丁寧にも血管まで浮き出ており、無駄にリアルに作られている。
…カナミは一体これを俺にどうしろと言うのか。当の本人は俺の目の前でニコニコ笑ってるし。
「…しかし、これどうやって作った?」
「えっと、まずはバイブから型を取ってね…チョコを固めて…
その後でちょこっと整形して」
「…いや、やっぱいい。もう聞きたくない」
11772 ◆jQvWLkj232 :2006/02/14(火) 22:49:22 ID:ms8z4t9w
「じゃあ、早速食べてみて♪」
「食べろって…こ、こんなもん食えるか!」
いくらなんでも…こんなモノを口にほおりこむのは…ちょっと…どうなのさ。
「えー、だってこんなに美味しそうなのに…」
いや、確かに一部の女性にとっては大好物だろうけど…
…小宮山先生とか小宮山先生とか、あと小宮山先生とか。

「しかたないなあ…こうやって食べるんだよ、もう」
そう言ってチ○コチョコにしゃぶりつくカナミ。
舌を伸ばし、カリの部分から舐め上げていく。

"ちゅぱ…ちゅぷ…ちるう…ちろ…"

先から竿の部分をじっとりとこねくり回し、美味しそうにしゃぶりつく。
部屋中にカナミの口の中で溶け出したチョコの甘い香りが広がる。

…しかし処女の癖に…いやらしい舐めかたをするな…。
舌の動きが上手すぎる。手練かコイツは。
思わず見ているこっちの下半身まで熱く…いやいやいや、何考えてんだ俺。
「ぬちゅ…くふ…おいしい…」
俺に見られてカナミも恥ずかしいのか、次第にその顔が火照ってくる。
そして息も荒く…
「ちゅぷ…はあ…ふう…あれへ…なんふぁ…」


……荒く……?


…何かがおかしい。恥ずかしいから顔が真っ赤…にしては、明らかに様子が変だ。
11872 ◆jQvWLkj232 :2006/02/14(火) 22:50:50 ID:ms8z4t9w
「お…おい…カナミ?」
「なんふぁ…ひへほいた…ひやふがひいて…ひたみはい…
(訳:何か…入れといた…媚薬が効いて…きたみたい…)」

…ああ、媚薬ね…どおりで顔が赤くなるわけだ…

…なるほどね…

「…って媚薬をチョコの中に入れんなあ!!

…いや待て、そんなモンを俺に食わせる気だったのか」
「あふぁあ…もうだめぇ…」

"ぱたり…"

―その直後、床へと崩れ落ちるカナミ。
「おい、カナミ?カナミーッ!?」
「あは…大丈夫…でも…ちょっと学校には行けないや…」
うつろな目で俺に訴えるカナミ。どうやらまともに立ち上がることもできないようだ。
「あはは…くやしい…でも…全然身体が動かないよお…お兄ちゃん…」

…こりゃあ本当に駄目だな…カナミ。
全く、あきれて物が言えない。

仕方なく俺はそのままカナミをベッドに寝かせ、一人で学校へ向かうことになった。
カナミの世話でだいぶ遅れてしまったが、走っていけば遅刻はしないで済みそうだ。

…しっかし、あんな物を俺に渡してどうするつもりだったのだろうか?
男のイチモツだぞ…それを男に渡してどうすんだ。
しかも、俺の息子よりもサイズがかなりでかかったし。
大方俺のエロ本やAVを勝手に持ち出して研究したんだろうが…


…新手の嫌がらせか?
11972 ◆jQvWLkj232 :2006/02/14(火) 22:52:35 ID:ms8z4t9w
2.マナカのバレンタイン

―お昼休み。
繰り返すようだが、今日は2月14日バレンタイン。
うちのクラスでも誰がチョコを貰っただの、貰えなかっただのと話題には事欠かないようで。
…カズヤはカズヤで、さっきから今岡にチョコをねだっては返り討ちに遭っている。

そんなお昼休みに思わぬ来客が。
「―おーい、城島。一年の黒田ってのが呼んでるぞ。」

…え、もしかして…マナカちゃん?

いそいそと廊下に出ると、そこにはマナカちゃんが待っていた。
「あ、マナカちゃん。どうかしたの?」
「あの…お兄さん。カナミちゃんは大丈夫なんですか?」
かなり心配そうな顔のマナカちゃん。
一応、朝カナミのクラスには休む連絡をしておいたのだが。
…ま、そりゃそうだよな。昨日までなんともなかったのに、急に倒れたと聞けば…。
「ああ…まあ大丈夫だろ。心配してくれてありがとう、マナカちゃん」
「いえ…あ、そうだ…お兄さんにお渡ししたいものが」
そう言ってマナカちゃんは手に持ったカバンから箱を取り出した。
「…これ…どうぞ」
きれいにラッピングされた小箱。これはまさか…
「さあ、どうぞ開けてみてください」
「あ、いいの?じゃあ…」

まさかマナカちゃんからバレンタインチョコが貰えるとは…

"ガサゴソ…"

…ってあれ?

…中から出てきたのは、数冊の官能小説。…と、ちっぽけなチョコ。

「私が今までに書いた官能小説なんですけど…
身近な男の人の感想もちゃんと聞いてみたいと思いまして。
チョコはおまけです。せっかくのバレンタインなので」
「そう…ありがとう…」
「あ、食べすぎには注意してくださいね。チョコの中に…」
「…まさか媚薬でも入ってんの?」

「…よく分かりましたね。正確には精力剤ですが。
チョコを味わいつつ、ムラムラした気分で官能小説を楽しめるという画期的な…」

―はあ…カナミといい、マナカちゃんといい…

―このチョコを食べるのはやめておこう…
12072 ◆jQvWLkj232 :2006/02/14(火) 22:55:44 ID:ms8z4t9w
3.いたいけなバレンタイン

しつこいようだが、本日は2月14日バレンタイン。

…ちなみにカズヤはズボンのチャックを開け、
「俺のココにお前の熱いチョコを突っ込んでくれ!」と今岡に迫り、
望みどおり己の股間に、バレンタインチョコレートと鉄拳をぶち込まれていた。
当然ながらチョコは粉々に。だがカズヤは恍惚の表情を浮かべ悶絶していた。
…誰に渡すチョコだったのかは知らないが、貰うはずだった男は災難だな…。

―放課後。今度は小宮山先生からの呼び出しだ。
遅れたら何をされるか分からない。俺は急いで化学準備室に向かった。
…とは言うものの、呼び出しの時刻には若干遅れてしまった。

化学準備室では、小宮山先生は俺を待ちかねていた様子だった。
「…遅いわよ、城島君。」
「す、すみません」
「…まあ仕方ないわね。
じゃあ早速だけど…これ受け取って欲しいのよ」
「はあ…って…これ」
小宮山先生から渡されたのは―本日幾度となく見た―チョコレート。

…え、まさか小宮山先生が…?

「…残念だけど、それは私からのプレゼントじゃないわ。
…ちょっと事情があってね、代わりに渡して欲しいって頼まれたのよ」
「事情…ですか?」
「ええ、ちょっとね…」
ちらりと化学室を見る小宮山先生。
どうやらチョコを渡したかった子は化学室にいるらしい。

「あの、いるんだったら直接渡せば…」
「…ちょっと今はお取り込み中でね…無理なのよ」
「…そうですか」

…取り込み中じゃしょうがないか。
扉の向こうからは、さっきから怪しげな声が聞こえてるけど。
…ここは大人しく帰った方がいいかもしれない。

「―ありがたく貰っときなさいよ。作った子の愛情がたっぷり詰まってんだから」
「はあ…じゃあ俺はこれで…」
倒れたカナミの様子も心配になってきたので、
俺はチョコを受け取るとすぐに化学準備室を後にした。
12172 ◆jQvWLkj232 :2006/02/14(火) 22:59:46 ID:ms8z4t9w
―下校の時間。
心なしか、カップルで帰る生徒を多く見かける。
恋が実った成功者。チョコを貰えなかったと嘆く男子。
股間にチョコを突っ込まれた変態。今日は悲喜交々、いろんな人がいる。

しかし…今日は朝からいろいろあって疲れた…
…こういう疲れたときにこそ、甘いものだよな。
早速だが、さっき小宮山先生から受け取ったチョコの袋を開ける。
中からカカオの香りが漂ってくる。えーっと、中身は…トリュフか。
手作りだけあってか、ちょっと形が変だけど。
そのうちの一つを手に取り、口へと放り込む。


"ぱくり。"


…美味しい。

ほのかな甘みのチョコが、さらりと舌の上で溶けていく。
ちょっと不恰好だけど…本当に美味しいや、これ。

…これが「愛情が詰まってる」ってことなのかな。


そう言えば…今日初めてまともなチョコ貰ったな…
妹はチ○コチョコだし、マナカちゃんからは官能小説だし。

えっと…チョコをくれた子の名前…なんて言ってたっけ…
…やばい、聞いてないや。
明日小宮山先生に聞きに行こう。

…また今度ちゃんとお礼しなきゃな…

そんな事を考えながら、俺はカナミの待つ家路へと急いだ。
12272 ◆jQvWLkj232 :2006/02/14(火) 23:02:39 ID:ms8z4t9w
4.小宮山のバレンタイン

―城島君にチョコを渡して約一時間後。

…ようやく化学室からツヤツヤした顔のマリア先生が出てきた。
どうやらコトは済んだようだ。
「ソレデハ、ご馳走様デシタ。みほサンにヨロシク言っておいてクダサイ」
そう言うとマリア先生はそのまま満足げな表情で出て行った。

化学室に入ると、ミホが放心状態で天井を見上げたまま倒れていた。
その顔からは完全に生気が抜けている。

…やれやれ。今日もマリア先生に徹底的にヤられたみたいね…

「大丈夫?ミホ…あなたもつくづく災難ね。」
「あの…センパイには…チョコ…?」
「安心しなさい。ちゃんと渡しといてあげたわよ」
「ありがとうございます…小宮山先生」
心配事がなくなってほっとしたのか、疲れきったミホは
私に肩を預けてそのまま眠り始めてしまった。
「くぅ…すう…」
「こら、起きなさい…ミホ…あら、完全に寝ちゃったわ」

流石にこのまま置いていくわけにもいかない。
仕方ない。準備室のソファーまで運んであげるか。

しかし…この娘も大変だ。
なんと言っても、マリア先生に目を付けられてしまったのだから。

今日だってそうだ。
「今日こそ城島先輩にこのチョコと一緒に思いを伝えます!!」
とミホは意気揚々だったのに…
この日のために、昨日は徹夜でチョコを作ったとも言っていた。

そこに突然やってきましたマリア先生。
小脇にはチョコクリームの特大チューブを抱えて。
やけにそのテンションも高い。
そして何を言うかと思えば…
「みほサン!!今日はバレンタインデーデス!!
フロリダでは、愛し合う二人がハダカになってチョコを塗りたくり
それを舐めあうという風習がありマス!!」

…いや、そんな風習はないだろ。絶対。

「サア、今日はトコトン愛し合いまショウ!!」
「ええ、ああ…いやぁぁぁぁ…」

…私が止める間もなく、ミホの身体は化学室へと引きずり込まれてしまった。

そのすぐ後に城島君が来たのは、実にタイミングが悪かったとしかいいようがない。
もう少し早く来れば良かったのに…あの遅漏め。
…まあ一応ミホの手作りチョコは渡せたのだから、彼女の恋も一歩前に進めたのかしら。



…あ、そう言えば…城島君にミホの名前を教えとくの忘れてた。

…ま、いっか。

(おしまい)
12372 ◆jQvWLkj232 :2006/02/14(火) 23:03:24 ID:ms8z4t9w
終了です。お目汚し失礼しました。

それではまた。
124名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 23:29:57 ID:bVBT4wvi
カナミがシンジを襲う展開を期待したのは秘密だ。
125ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/15(水) 00:02:52 ID:fnaLnzTg
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です。
スルー対象ワードは「リョーコ×セイジ」、「本番描写無しのフェラチオあり」です。
題は「ご主人様と奴隷の幸せな関係エピソード6・気がついたらいつも不意打ち」でお願いします。
少しだけ、バレンタインネタも入っています。

では投下↓
126ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/15(水) 00:05:48 ID:fnaLnzTg
「……無いの」
 コーヒーを前に、中村リョーコが開口一番声にしたのはその言葉だった。

「は?」
 彼女の対面に座る豊田セイジは、目を丸くして呟いた。
「無いのよ」
「ひ?」
「だから、無いの」
「ふ?」
 別に二人は漫才をしているわけではない。
二人がいるのは、『KAWASAKI』という名前の喫茶店で、東が丘ではそれなりに名の知れた店だ。
元手品師のマスターが、週二度、土日の午後にその腕前を披露してくれるのがウリだ。
最近では都市情報誌にも取り上げられ、一部からは『KAWASAKI劇場』の呼び名を貰っていたりなんかする。
あと数分でそのマジックの時間になるということで、店内は客でいっぱいになっており、
その客それぞれが、期待でいっぱいといった感じの顔だった。
隅の席に座っている、セイジとリョーコを除いては、だが。
「だから、無いのよ」
「……」
 セイジはリョーコの顔をじっと見つめた。
表情があるかと言えばあるし、無いと言えば無い。
リョーコは計算高いように見えて、態度が結構素直な面がある。
隠し事や企み事があったなら、それが挙動に現われ易いのだ。
少なくとも、セイジはそう思っている。
「えー……」
 それで、だ。
この能面のようでいて、尚且つ微妙な感情の揺れがある顔はどうだ。
これは一体、何を表しているのか。
「……?」
 首をひとつ、セイジは捻った。
無いのよ、とリョーコは言った。
女の口から「無い」と出たら……。
「げ」
 手にしたコーヒーカップを、思わずセイジは落としそうになった。
女の口から「無い」と出たら。
それはすなわち、月のモノが来ていないことを指すのではないか。
よくマンガやドラマであるシーンだ。
女の口から「無いの」と言葉が出たら最後、大抵修羅場になって、ドロドロな展開に―――
「げ、げ、げ」
 セイジは震え始めた。コーヒーが、今にも零れ落ちそうなくらいに波打つ。
必死に動揺を抑えようとするのだが、これが上手くいかない。
落ち着けセイジ、落ち着くんだ、と心の中で叫んでも、身体が納得しないのだ。
「なななな、ななななななないないないとは?」
 さらに舌までもが麻痺し始めた。
「無いのよ、今日」
 リョーコの言葉ひとつひとつが、まるで巨大な岩石のような重さを伴ってセイジの上に落ちてくる。
セイジはそれに押しつぶされそうになるのを、全身全霊をの力を振り絞って耐えた。
セイジの頭の中で、ぐるぐるとリョーコの「無い」という台詞が渦を巻く。
「わわ、わわ」
「セイジ……?」
「そそそそ、そそそそれそれそれ」
 混乱する頭を無理矢理働かせて、セイジは答を出した。
リョーコの不審な言動、「無い」という言葉、それらを総合すると、導かれるのはひとつしかない。
デキたのだ。デキてしまったのだ。
今日は安全日だから大丈夫、と誘われるままに、否、強制されてナマでやったことがある。
中で出した覚えは無いが、泥酔状態でやったこともあったので、確信などない。
迂闊だった、と言わざるを得ないだろう。
だいたい、妊娠しにくい日はあっても、完全な安全日などは存在しない。
例え確率は低かろうと、ヒットする時はヒットしてしまうのだ。
127ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/15(水) 00:07:36 ID:fnaLnzTg
「こど、こどこどこどこどこどもこど」
 こういう場合、本当に自分に責任があろうとなかろうと、男は決断しなければならない。
デキてしまったのなら仕方がない。
産むか産まないかは取り合えず後にして、男が全てをひっかぷるという姿勢を取らなければならないのだ。
双方の思いはどうあれ、それが男としての誠意というものだ。
「……コモドオオトカゲがどうかした?」
「できできできでき、でき」
「……何泡食ってるのよ。ま、とにかくアンタ、持ってる?」
 リョーコは右手の親指と人差し指で輪っかを作ると、セイジの目の前に突き出した。
それはすなわち、お金、マネーのサインに他ならない。
「……!」
 セイジは胃の中に氷塊が滑り落ちたように感じた。
すなわち、リョーコは金で解決しようと言っている。そうとしかセイジには思えなかった。
「持ってるの?持ってないの?ハッキリ答えてよ」
「……は、はいぃぃい!」
 強い口調で迫られて、セイジは反射的に頷いた。
「そう、良かったー、安心した」
 と、ここでさっきまでの緊張を含んだ表情から一転、リョーコはにぱっと笑った。
「へっ?」
 態度を一変させたリョーコを見て、セイジは驚き、次に以外に思った。
「……?」
 深刻な話のはずなのに、その笑顔がやけに清々しいのはどうしてだろう。
どうして笑うのだろうか。悩んではいないのだろうか。
金で解決出来ると知って、嬉しいのか。
そんな、まさか。コイツはそんな女じゃ―――
「やー、どうしよっかと思ったけど、聞いてよかったわ」
 ニコニコ顔のまま、リョーコはまるでコーラの飲む時のように、ぐいっとコーヒーを呷った。
「……はぁ」
「じゃ、払ってね」
「げ?」
 セイジの背中を、冷たい汗が滑り落ちていく。
やっぱり、やっぱりか。
リョーコは金で全てを片付けようと考えているのか……。
「リョーコ、お前……」
 だが、次のリョーコの言葉を聞いて、セイジは椅子から転げ落ちそうになった。

「ん、ここの代金。私、財布忘れちゃったみたいなのよねー」
128ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/15(水) 00:10:16 ID:G7WwdXFO
 ……何のことはない、「無いの」というのは、お金の持ち合わせが無いということで、
幾分緊張した表情の理由は、代金の心配をしていたがゆえ。
もしセイジも財布を持っていなかったらどうしよう、というだけのことで。
「いやー、私から誘った手前、お金が無いなんて言い出しにくくって」
 話題になっている喫茶があるから行ってみようと、セイジを(無理矢理)誘ったのはリョーコだ。
最初から財布が無いのなら、行く前にそう言うだろうし(そしてセイジにおごらせようとするだろうし)、
ここに入ってから気付いたのだろうが、それにしても。
「ふ、ふへへえへええ」
 セイジは脱力し、テーブルの上に突っ伏した。
何と緊張し、混乱した数分だったことか。
結局、全てセイジの思い違いだったわけだが、これは微妙に主語を省いたリョーコが悪い。
「おま、おまおまん、お前なあ」
「ちょっとセイジ、大きな声でそんな卑猥な言葉言わないでよ」
「違ーう!」
 本来の男女関係なら、ここでセイジは怒っていい場面だったが、セイジはそうしなかった。
責めたところで、リョーコに「アンタが勝手に想像してただけじゃん!」と逆襲されるのは目に見えているからだ。
それに、“奴隷”のセイジにリョーコを怒る権利はそもそも無い。
「おっ、ほらほら、マスターのマジックショーが始まるみたいよ」
 リョーコはカウンターを指差した。
他の客も、首を、体を、そして椅子の向きを変えてマスターの方を見る。
「えー、たくさんのお客さんに来ていただきとても光栄です。出来ますれば、平日もこれくらいご利用していただきたく……」
 さすがに慣れたもので、マスターのトークは軽妙だった。喋り方のツボを心得ているのだ。
「まずは基本として、トランプのマジックからいきましょう。えー、それではそこのお客様……」
 店内の客の視線は、マスターの一挙手一投足に集中していた。
無論、リョーコも興味津々といった態だ。膝を組み、机に片肘をついてじっとマスターの手を見ている。
「それでは、私が後ろを向いている間にお客様のお好きなカードを引いて下さい。ああ、一枚だけですよ……」
 客の中でただ一人、セイジだけはマスターを、手品を見ていなかった。見る気力が無かった。
確かに早とちりとはいえ、セイジの今までの人生の中でこれほど精神を磨耗した時間はかつて無かった。
「まったく……はぁぁぁあ」
「そう、それが早合点なんですお客様。ほら、本当のカードはこっち……」
 セイジの溜め息に、客の拍手が重なった。
「もっとじっくり見て、考えなきゃいけませんよ。それじゃ、次のマジックに……」
 セイジは顔を起こすと、コーヒーカップに口をつけた。
そして、ヤケクソ気味に冷めてしまったコーヒーを喉の奥へと流し込んだ。

                        ◆                        ◆
129ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/15(水) 00:13:37 ID:fnaLnzTg
「あははは、飲め飲めセイジ、ほりゃ飲め」
「ぐふ、うっぷ。もう無理……」
「ああーん?ご主人様の言うことが聞けないっての?」
「ぎゃふ、無理なものは無理れしゅ……」
 時間は夜の七時過ぎ、まだまだ夜もこれからだというのに、すでにリョーコはデキあがっていた。
と言うか、日曜日を含む休日はほぼ、夕方五時以降は酒盛りタイムになる。
リョーコがセイジに家に押しかけようと、リョーコが自分のマンションにセイジを呼びつけようと、だ。
タバコはやめたリョーコだったが、酒の方はどうしてもやめられないらしい。
「ちょ、タンマ……」
「何よー、だらしない」
「げふ、ちゅか、お前今日ハイスパート過ぎ……」
「そお?いつもと同じくらいだと思うけど?」
 嘘つけ、とセイジは思った。
アルコールの霧が脳にかかっているが、普段よりペースが速いことぐらいさすがにわかる。
こたつの上、その下に立ち並ぶビール缶の柱の本数が明らかにいつもより多い。
「ぐぇ、ぷ」
「ちょっとー、どこ行くのよ。逃げる気?」
「熱い茶が欲しいんだよ、台所に用意しに行くだけ……つか、逃げるも何もここ俺の家なんだが」
「別に茶じゃなくて、ビール飲めばいいのに」
「……アルコールが嫌だから茶なんだが」
 と、ここでリョーコが不意に立ち上がった。
そして、つつつとセイジの側に近寄ると、大きく口を開けて酒臭い息をセイジに吐きかけた。
「ぐは、な、何するんだリョーコ」
「んー、んふふふ」
「お前、いったい……って、げげ」
 セイジの脳内にアラームが鳴り響いた。
今、目の前に立っているリョーコの右手には、缶ビールが握られている。
それは別にいい。
問題は左手だ。
左手の人差し指、それがくるくると円を描き、リョーコ自身の髪の毛を巻き取っている。
昔から変わらない、リョーコの癖。
何か、いらんことを考えている時の癖だ。
「んふふ、じゃ、お茶よりも熱いの飲ませてあげようか?」
「いえっ、結構でありますっ!」
 上官の質問に答える兵士のように、直立の姿勢で拒否するセイジ。
だが、無論悪逆非道な上官はそんなこと聞くわけもなく。
「遠慮する必要ないわ。じゃ、さっそく寝室に行きましょうか」
 リョーコはビール缶を床に転がすと、んしょっという感じにセーターを脱いだ。
「な、何で服を脱ごうとしているのでありますか!?」
 セイジは本気で逃げたかった。
ここが自分の家とかどうでもいい、本当に遁走したかった。
だが、蛇に睨まれた蛙のごとく、一歩もそこを動くことが出来ない。
「お茶より熱くておいしいモノを飲ませてあげるっつってんのよ」
「そっ、それはいったい何でありますか!?」
 もうすでに、リョーコは下着だけの姿になっている。
「あわ、あわわ」
 リョーコはさっきまで髪をいじくっていた人差し指を今度は自分の唇にそっとあて、
悪戯っ子のようにニマリと笑った。
「決まってるじゃん。私のラブジュース」
「ひえええええええ」
 セイジが望むと望まざるとに関わらず、酒盛り→セックスはもう定番コースになっている。
だが、いつもであればその間に入浴タイムがあるし、
何より、こんなに早い時間に精を搾り取られたことはない。
ヤるヤラないに時間と場所は関係ないかもしれないが、
今日の流れは全てが全てセイジにとって不意打ちと言えた。
「さ、行くわよ行くわよ」
「ちょ、ま、待て、待って、待って下さい」
「待たない」
 リョーコはセイジの首根っこを掴むと、引き摺りながら寝室へと移動した。
130ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/15(水) 00:17:53 ID:fnaLnzTg
「おま、やっぱ今日は飲み過ぎだろ、酔い過ぎてるだろ!」
「たまにはこーゆーのもオツじゃない?ヒック」
「オツじゃなーい!それにたまには、って月に何回も酔っ払ったままヤってるだろうが!」
「うっさい!奴隷が偉そうな口きかない!」
「いやいやいやいや、せせせ、せめて少しアルコール分を抜くために休憩をををを」
「ヌクぅ!?よーっし、それならラブジュース飲ませる前に私が先にヌイてやる!」
 寝室のドアの前、ひょいとリョーコはしゃがむと、セイジのズボンのファスナーに指をかけた。
「いやああ、ちょっと待ってぇぇぇ」
「やかましい、れろ、はむ」
 何という早技か。ファスナーを摘んでからモノを取り出し、くわえるまで実にその間一秒と少し。
酔っていてこれなのだから、本気(?)になったらどれだけのスピードを出せるのか。
もしその手の世界選手権があったらなら、上位入賞間違いなしだろう。
「わ、ああ、っ、ちょ、リョー……コッ!」
 いきなりなので、もちろんセイジのモノは通常の状態だった。
だがしかし、卓絶したリョーコの舌技によって、あっという間にその固さと大きさを増していった。
「はむ……っ、れろ……」
「あ、くっ……っ!」
 セイジはリョーコの頭に両の掌を置いた。
だが、引き剥がす程の力が無い。
「あむむ……ぷふ、うふふふふ、ほーら。嫌だとか言ってもチンコは正直」
「……うく、無理矢理なクセに……。つか、お前下品だぞ」
「やかまひゅいふむ」
「うわあああああああああ」
 セイジは知らず知らずのうちに前かがみになった。
それにより若干腰が後ろに移動したのだが、それで口からモノを逃がしてしまうリョーコでは当然ない。
「むひゅ……っぷ、ほらほら、もうこんなにカチンコチンコチンコ」
「あああああ、だから下品んんんん、っう、あう」
 時には唇で、時には舌で。竿の根元から、その先端まで。
微妙な強弱のコントロールは、さすがにこの道の大家(?)といった感じだった。
「はむ、ふむ……くじゅ、ぷ」
「あああああああああああ」
 セイジは頭をかっくりと下げた。
何度も体験しているというのに、この強烈さはどうか。
慣れる、ということがない。凄まじいまでに、キモチ良過ぎる。
女性器とはまた違った、温かく、そして柔らかい舌の感触。
そして。
「っ、ずず、ずっ」
「ああう、うぅ、うう」
 この吸い込み。
どこまでも連れて行かれるような錯覚に陥ってしまう。
「じゅ……っ、ふふ、何かセイジの、いつもより熱い感じがするわ。酔っ払ってるせいかしらね?」
「な、何を……」
 リョーコの問いかけに、セイジは言葉を返すことが出来ない。
その質問の意味すら正確に理解出来ない。
「むふ……はふ。でも酒が入った状態でヤるのなんてよくありゅ……しゅい、ぷ」
「があ、しゃ、喋りながら……っ、タ、タンマ……!」
「何?キンタマ?触って欲しいの?」
「ちが、あ、あああああ」
 リョーコの細い指が、セイジの睾丸をさわさわと撫でていく。
これはかなりセイジには効いた。
竿の部分は熱い舌と唇でもてあそばれ、袋は冷たい指先でいじくられる。
その差が、快感を加速させる。
131ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/15(水) 00:20:33 ID:fnaLnzTg
「れろぅ……っ、ふ。むふふー、また固くなった。もう近いかね?」
 その通りだった。セイジの中で、臨界点が近づいていた。
あと少し、刺激を与えられたら、間違いなく爆発してしまう。
「あー、ココが熱いの、あんたが酔っ払ってるせいじゃないわね、多分」
「う……?」
 リョーコは、一旦口を離すと、竿の根元をぎゅっと握り締めた。
「……私が酔っ払い過ぎてるせいだわ、きっと」
 そう言って妖しく微笑むと、また再びかぶりついた。
「う……っ、ぐうっ!」 
 突破した。軽々と突破した。
「リョ、リョーコぉぉ……ッ!」
 エレベーターに乗って、下に降りる時の、あのふわっとした感覚。
その何十倍、いや何百倍もの浮遊感。それがセイジを襲った。
そして浮遊感というシャボン玉が破裂すると、次に、海から上がったばかりの時のような、
体に重石をつけられたような疲労感が、覆いかぶさってきた。
「は、あ、ああ……」
 限界から放出まで、数秒の短いトリップを終え、セイジは現実世界に戻ってきた。
手足が異様に重い。その場にへたりこんでしまいたくなる程に。
「あは、一発目は濃いもんだけど、今日はまた濃い上に量が多い」
「うう……」
 セイジは揺れる頭を制御して、リョーコの方を見た。
「う」
 そこにあったのは、また扇情的な光景だった。
リョーコの前髪、眼鏡、頬、唇、そして胸元に至るまで飛び散った、セイジの精。
それは重力に従って、トロリと零れ落ちていき、桜色に染まった肌の上を装飾していく。
「んんー……」
 リョーコは顔に着いた精液を指で拭い、セイジのズボンに擦りつけた。
「これでちょっとは体軽くなったんじゃない?さ、本番行くわよ」
「……いや、逆に重たくなりまひは」
 セイジはストンとその場に尻餅をついた。
「む、何よーだらしない。立ちなさいよ」
「いや、いやいやいや、キツイって……」
「これは命令。立て」
「……命令でも無理なもんは無理でありましゅ」
「……反逆罪ねこれは。重罪よ」
 リョーコはそう言うと、またセイジの股間に顔を近づけた。
「ふへ?ま、待て、待ってくらさいリョーコ……」
「待たない。反逆罪により吸殺刑に処す。……咥えたまま寝室まで引っ張っていってやる。途中で千切れてもアンタのせい」
「ふは!?」
 恐ろしい。何と恐ろしい。
いくら何でも、吸引だけで大の男を引っ張っていけるはずがないが、リョーコならやりかねんと思わせるだけに恐ろしい。
セイジは戦慄した。慌てて立ち上がろうとしたが、逆にリョーコが股間にくっついているせいで出来ない。
「ちょ、おま、これじゃ立とうにも立てな、つか別のとこがまたたって、う、うわああああ、あああああああー」
「ほりゃ、ほひゃむぐ、れろ、ほひゃ、ひやにゃらひゅうことひけ、じゅ、ぷふ」
「あががあああああああああ」
「にゃんにゃら、ぷは、もう一発ヌイて今度こそ体を軽くして、はむ、ちゅ……りゃろうきゃ?」
「うわあああああああああああ」

 ……結局、セイジはそこでまた一発、ヌカれることになったのだった。

                        ◆                        ◆
132ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/15(水) 00:23:36 ID:fnaLnzTg
「あ、がが……」
 セイジは目覚めた。目覚めてしまったというべきか。
首と腰と頭、その三ヶ所にある鈍い痛みが、深い眠りの園への道に立ち塞がったのだ。
それらは、僅かな浅い眠りしか、セイジに許してくれなかった。
「あ、痛ててて……」
 セイジは体を起こすと、顔をしかめた。
首の痛みは、さんざんリョーコに奉仕したがゆえだ。
二十分以上、リョーコの秘所を舐めさせられたのだ。
よくもった、耐えたとセイジは自分でも思う。
腰の痛みは無論、激しい交合のせいである。
頭は、アルコールによるものだ。
「あががあ……」
 セイジは体に纏わりつく毛布を除けると、ドアの横にかかっている時計を見上げた。
針は、丁度深夜の二時を差そうかというところだった。
「アンタも相応に酔っ払わないとねえ。私のラブジュースとチャンポンだ」という、
あまりに勝手な理屈でリョーコが寝室に酒を持ち込んだのが、寝室に入ってすぐの七時半過ぎ。
それから飲まされたり舐めさせられたり腰振らされたりした挙句、いったい何発搾り取られたのか。
それは、毛布やシーツの湿り具合と絨毯の上に散らばったティッシュの数から想像する他ない。
何しろ、五本目の缶ビールを最後に、セイジの記憶はふっつりと切れている。
最低でも三時間ヤリ続けたとすれば、眠っていたのはだいたい四時間前後になる。
「……」
 セイジはベッドから這い出た。
暖房は一応効いているみたいだが(いつONにしたのかわからないが)、それでもヒンヤリとした空気を肌に感じた。
「ん〜、むにゃ……」
 ベッドの上、さっきまでセイジが寝ていたその横には、
リョーコが満足そうな顔で眠っていた。
それだけ見ると可愛らしいものだが、
実のところは、無理矢理舐めさせたりセックスを強要したり酒を飲ましたりと、まったくもってとんでもない女である。
「ふ、あ……」
 アクビをすると、セイジは頭を左右に数回振った。
「……まったく、あし……もう今日か、仕事がたんまりあるってのにコイツは……」
 セイジは改めて下着、そして寝巻き代わりのジャージを身につけ、
さらにその上にジャンパーを羽織ると、空き缶を踏まないよう気をつけ、寝室を出た。
足音を立てないように廊下を歩き、キッチンを抜け、居間を通り、ベランダへと向かう。
「……シャワーは、朝一番で浴びるか」
 冬だから当たり前なのだが、外は寒かった。
セイジは体を一揺すりすると、ジャンパーのポケットからタバコを取り出し、くわえるとライターで火をつけた。
普段、セイジはタバコを吸わない。
一週間に一度か二度、吸いたくなった時に吸う。その程度だ。
大学卒業の時の本格的にタバコをやめ、それ以来、そんな吸い方をしている。
「ふう……っ」
 一吹かし、二吹かしする。
紫煙が、すうっと夜の闇に溶け込んでいく。
「……っと」
 ニコチンの作用か、冬の夜風か。
セイジは寒気を感じ、体を震わせた。
133ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/15(水) 00:25:30 ID:fnaLnzTg
「ちょっと」
「ひゃう!」
 不意に背後から声をかけられ、セイジは素っ頓狂な声をあげた。
もう少し大きかったら、お隣さんを起こしていたかもしれない。
「ななな、なん」
 タイミングドンピシャでリョーコが起きてくるとは思っていなかったから、驚きもさらに倍だ。
「なん、じゃないわよ。トイレに行こうと思ったらアンタいないんだもん」
 リョーコはベランダに出ると、セイジの横に来て肩を並べた。
さすがに、すっぽんぽんではない。厚手のパジャマ、そして一番最初に脱ぎ捨てたセーターを着込んでいる。
ちなみにパジャマは、セイジに寝室に備えとして置かされているものだ。
他に下着や上着などいくつかが、寝室のタンスの棚ひとつを占拠している。
「ん」
 リョーコは髪を右手で梳かすと、次にセイジに向かって、その手を差し出した。
「は?」
「タバコ、一本くれない?」
「……お前、止めたんじゃなかったのか?」
「やめたわよ。だから一本だけ」
「……」
 本人が吸うというのだから、それを無理に止める理由もない。
そう思い、セイジはパッケージから一本抜き出すとリョーコに渡した。
リョーコがくわえたのを確認してから、ライターで火をつけてやる。
「ふぅー……」
「……」
 そのまま、二人してタバコを吸う。
セイジの住むマンションは高層というわけではないが、少し高台になったところに建っており、なかなかに見晴らしは良い。
時間も時間なので、灯りがついている家は少ない。
が、そのまばらな灯りの間に街灯が挟まり、それなりにキレイな光景となっていた。
「……」
「……」
 沈黙が、タバコの煙に乗って二人の周囲を包む。
「……」
「……」
 火がフィルターを焦がしそうになるまで、大事に大事に、二人はタバコを吸った。
「ね、セイジ」
 最後の灰が落ちようかという時、突然リョーコがセイジに話しかけた。
「ん、何だ?」
 だが、リョーコは続く言葉を口にしなかった。
リョーコはベランダのコンクリートにタバコを押し付け、火を消して、口をつぐんだ。
「……」
「……」
 リョーコが喋らない限り、セイジも尋ねることが出来ない。
また、二人は黙り込んだ。
「……」
「……」
 五秒、十秒、三十秒、一分。
リョーコは喋らない。セイジも喋らない。
「……」
「……」
 二分、三分。
さすがに本気で寒くなってきた、とセイジが思い始めた頃、ようやくリョーコは口を開いた。
「ね、セイジ」
「んあ?」
「……もっかい、しない?」
「はへええ?」
 セイジはズッコケそうになった。
これだけ焦らされて、結局「もう一回セックスしよう」と言われるとは、セイジは思ってもいなかった。
134ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/15(水) 00:28:54 ID:fnaLnzTg
「寒くなってきたし、ヤレば体もあったまるし」
「……お前、無茶苦茶だぞ」
「うっさいわね。いい加減酔いも覚めたでしょ?」
「でしょ、じゃない。俺はもう……」
 リョーコは右の掌をセイジの口に押し当て、反論を防いだ。
「アンタに拒否権は無いのよ」
 個人の権利をことごとく蹂躙され、反論すら許されず、ただ命令に従うのみ。
これを奴隷と言わずして何と言おうか。
「……むむむ、むぐう」
 セイジは肩を落とした。
リョーコが言い出したらテコでも動かない。余程のことが無い限り、ひっくり返すのは不可能だ。
セイジは、自分の首、腰、頭に心の中で謝った。スマン、もう少しだけふんばってくれ、と。
「オッケー♪決まりね。じゃ、第……えーと、何回戦だっけ?」
「……知るかよ」
「何よ、それぐらい覚えときなさいよ」
 物凄く身勝手なことを言うと、リョーコは吸殻をセイジに押し付け、鼻歌を歌いながら居間へと入った。
セイジはリョーコの後にトボトボと続いた。
「フンフン〜♪」
「……?」
 セイジは首を少し傾げた。
リョーコが歌っている鼻歌のメロディーに聞き覚えがあったからだ。
記憶の扉を叩いて思い出そうとするが、歌っている者も曲の名前も思い出せない。
ただ、歌詞だけは一部分、脳細胞の奥から引っ張りだすことが出来た。
「……気がつけばまた今夜も、同じ顔ぶれ」
 確かそんな歌詞だったか。その後どう続いたかまでは、セイジは思い出せなかった。
「なあ、リョーコ」
 その鼻歌、何て曲だったっけ。
そう問おうとして、セイジはやめた。
鼻歌ということは、リョーコも覚えていない可能性がある。迂闊に尋ねて、もしリョーコが知らなければ、
「私も気になるわねー、よし、アンタ次までに調べときなさい!」と命じられかねない。
インターネットを使えばすぐにわかるだろうが、なるべるくならリョーコの命令に時間を割くのは避けたいところだ。
「……いや、何でもない」
「……ヘンなヤツ」
「……お前に言われたかねえよ……」
「ああん?何か言った?」
「いえっ、何も言ってないであります」
「それならよし。さ、第何回戦か忘れたけど、もう一発イクわよー!」
「……げふぅ」
 セイジはまた一段と肩を落とした。
この分では、頭痛と腰痛に加え、寝不足の状態で仕事に行くことになるに違いない。
「……いったい」
 いったい、いつまでこの関係が続くのだろう。
リョーコが働きだしたら、少しは解放されるのだろうか。
今以上に、それぞれに違う生活をおくることになるはずだが、果たして。
「……」
 セイジは上を向いた。薄ぼんやりと、天井が見える。
ああ、笑いたいなあ。心の底から。
そんなわけのわからん願いが理由もなく、セイジの胸に沸き起こった。
「ちょっと、何ボケーとしてるのよ!」
「がふぅ!」
 セイジは鳩尾の辺りに鈍い痛みを感じた。
自分でも気づかないうちに立ち止まっていたらしく、それを見咎めたリョーコが肘鉄を食らわせたのだ。
「さっさと来ないからよ。犬はご主人様について歩くもんでしょうが」
「む、無茶言うな……」
「四の五の言うな!ほら、一発で勘弁してやるから来いっての!」
「うぐうううう」
 痛む脇腹を押さえつつ、セイジは思った。明日、いや今日は仕事を休もう。朝一番で電話しよう。
理由は病欠、頭と腰と首、そして脇腹の痛みだ―――
 
                        ◆                        ◆
135ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/15(水) 00:33:24 ID:fnaLnzTg
「……」
 その日二度目の目覚めは、悪くないものだった。
あくまで、一度目の目覚めに比べてだが。
「あが、痛てて……」
 カーテンの間から、朝の光が差し込んで、絨毯の上を照らしている。
セイジは腰に手をあて、擦りながら起きると、床の上に脱ぎっ放しになっているジャンパーに手を伸ばした。
そのポケットから携帯電話を取り出し、時間を確認した。その表示はAM7:09となっていた。
習慣とは恐ろしいもので、いくら体と精神が疲れていようとも、いつもの起床時間に目が覚めてしまう。
「……?」
 セイジは、普段なら絶対嗅ぐことのない匂いを感じた。
一人暮らしのマンションで、家主の自分が寝ていたのに、どうして味噌汁の匂いがするのか。
「まさか、リョーコか……?」
 いつもなら、すでにリョーコは帰宅しており、
キッチンのテーブルの上に菓子パンとメモがちょこっと乗っているというのがパターンだ。
「いや、しかし……でも」
 トントン、という包丁の音も聞こえてきた。
どうやらリョーコがいるのは間違いない、ということがわかり、セイジはジャージだけを身につけてキッチンへと向かった。
トランクスやシャツは、シャワーを浴びてから新しいのを着ればいいということで、あえて無視した。
床に散らばったリョーコの下着やビールの空き缶も、後で片付ければいい。
今日は仕事を休むことに決めたのだから、それらをやる時間はたっぷりある。
「……」
 キッチンに近づくにつれ、味噌汁の匂いと包丁の音は強く、大きくなってくる。
「おい、リョーコ?」
 入るなり、セイジは声をかけた。
もういるのは確定なのだから、迷うことはない。
「あらセイジ、案外早かったわね。あんだけ搾り取ったからもっとダウンしてるかと思ったのに」
「この時間に起きるのは習慣でな……って、そうじゃない。お前何してるんだよ?」
「何それ、ご主人様に対してエライ口のききようね?」
 セイジの詰問に、リョーコは包丁を止めると憤慨したようにふくれっ面で振り向いた。
「せっかく朝ごはん作ってやってるのに。味噌汁、玉子焼き、沢庵、味海苔よ?定番中の定番よ?」
「ああ、それはありがとうございます……いや、だから何でここにいるんだって聞いているんだが」
「だから、朝ごはん作るために」
「いや、だから……」
 どうにも、会話が噛みあわない。
「それよりもとっととシャワー浴びてきたら?出る頃にはもう出来てると思うから」
「いや、だーかーら」
 見れば、リョーコはすでにシャワーを浴びてきたのだろう、髪の肌もさっぱりとしていた。
服装もきちんとしている。これで可愛らしいエプロンでも着けていたら、立派な若妻だ。ただし口調の乱暴な。
「朝ごはんはありがたいが、リョーコがここに残っているのは何故かって……」
「しつこい、だから朝ごはん作ってあげるためだって言ってんでしょうが」
「ああ、はあ、だから何故……」
 とことん会話が噛みあわない。
どっちも、思ったことを口にしているだけなのだが。
「ええいうっさい、とっととシャワー行って来いこの犬!」
「はっ、はい!」
 ああ、悲しき条件反射。
リョーコの怒号に、セイジは回れ右をすると風呂場へと直行した。
「ああ、昨日の服とか、集めて洗濯機の中へ放り込んどきなさいよ?」
「はい」
 これでは、妻が主導権を握る若夫婦以外の何者でもない。
だが、実際は結婚しているわけでもないし、厳密に言えば恋人同士とも言いかねるのが滑稽なところだ。
136ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/15(水) 00:36:49 ID:fnaLnzTg
 風呂場から出たセイジが目にしたのは、キッチンのテーブルの上に並んだ朝ごはんと、
帰り支度をしているリョーコだった。
「リョーコ……?」
「朝ごはん机の上にあるから食べなさいよ。てか食べろ」
「……はい」
「私、朝一でゼミの教授のところに用事で行かなきゃなんないので、これで帰るから」
「……はあ」
「洗濯物は干しときなさいよ。また換えを持ってくるし」
「……はい」
「ゴミは居間だけ片付けといた。寝室はやっときなさいよ」
「……はあ」
「あ、あとコンドームの買い置きもきれてたわよ。買っときなさい」
「……はい」
「何か、えらく素直ね」
「……はあ」
「ま、いいや。ようやく立場がわかってきたみたいね」
 リョーコはセイジと会話しつつ、玄関に行き、靴を履いた。
セイジは、まだリョーコが朝ごはんを作ったという事実が理解出来ていない。
何故そこまでしてくれるのか。いつもはせいぜいパンと飲み物を買ってきて置いていくくらいなのに。
「……」
「じゃ、また連絡すっから」
「……」
 ビシ、とリョーコは手を挙げると、玄関のドアを開け、表に出た。
そして、セイジの方へ振り向くと、悪戯っ子のようにニヤリと笑った。
「あ、セイジ、学校には連絡しといたからね」
「はあ、どうも」
「それと、居間の机の上に昨日渡せなかったお土産置いといたから」
「ははあ、どうも」
「そいじゃね〜」
 ピコピコと手を振り、リョーコはドアをバタンと閉めた。
リョーコの姿が視界から消えてからも、セイジは玄関にしばらくボーッと立っていたが、
味噌汁の匂いが再び鼻に届き、我に帰った。
「……冷めないうちに食べるか」
 どういう思惑があったのかはわからないが、せっかく作ってくれたのだから、きちんと食べないと。
それは、ご主人様の命令も何も関係ない。食べ物を粗末にしてはいけない、は万国共通の金言だ。
「メシ食べて、寝室片付けて、洗濯物干して、そして学校に連絡を……」
 キッチンの椅子に座ろうとして、セイジは体の動きを止めた。
「学校に、れ、んらく、を……」
 ギギギ、と錆びたゼンマイのような動きで、セイジは玄関の方を見た。
さっき、帰り際にリョーコは何と言った?お土産云々の前だ。
学校には連絡しといたからね―――そう、確かにそう言った。
「げ、げげげげげげげげげげげげげ」
 セイジは震えだした。
嘘だ、リョーコは嘘を言ったんだと思い込もうとするが、
『リョーコならやる。そしていらんことを絶対言っている』と、脳の奥にいるもう一人の自分がその考えを打ち壊していく。
「げげげげえげげげええ」
 最早、朝ごはんは頭からぶっ飛んでいた。
キッチンのテーブルの横、カラーボックスの上にプッシュホンがあるのだが、
それに飛びつくとリダイヤルボタンを押した。
細い液晶の画面に表示された電話番号は―――


137ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/15(水) 00:40:05 ID:fnaLnzTg
「…………はふぅ」
 セイジは大きく安堵の息を吐いた。
違った。表示された番号は、『東が丘中学』のものではなかった。
「いや」
 まだ携帯電話がある。
乱暴にプッシュホンを置くと、寝室へとダッシュした。
携帯電話は、起きて時間を確認した後に置いた場所にあり、
触られていないようだったが、だからと言って安心出来るわけなどない。
携帯電話を取り上げ、震える手で発信履歴をチェックする。
「…………はへぇ」
 絨毯の上にストンとセイジは腰を下ろした。
最終の発信履歴、それもまた、『東が丘中学』ではなかった。
「……アイツ、驚かせやがって」
 セイジは手を伸ばし、ボックスティッシュを引き寄せると、何枚か引き抜いて額の汗を拭った。
それをゴミ箱に捨てようとして、周囲に散らばったたくさんのティッシュに改めて気づいた。
「……本当に、俺は何発搾り取られたんだ……」
 セイジまず窓を開け、換気をした。ベッドからシーツを剥がすと洗濯機に突っ込み、
そして市指定のゴミ袋をキッチンから持ってきて、ゴム手袋をはめ、ゴミを集め始めた。
「あれ?」
 セイジはゴミを拾い集める途中で、違和感を覚えた。何かおかしい、何か足りない気がする。
「あ」
 ポン、とセイジは手を打った。
コンドームだ。コンドームとそれを包む袋が少ないのだ。拾い集めたのは二つしかない。
「そう言えば、リョーコがきれたとか何とか言ってたっけ……」
 最初の挿入の時は着けた。で、最後の挿入の時も着けた。一番最初と一番最後、その二回は確実に着けてヤッた。
「……あれ、そうすると?」
 その間、つまり、酒で記憶が無い時はどうしていたのか。
まさか、ナマでやったのだろうか。今日が大丈夫な日とは、セイジはリョーコから聞いていない。
だからこそ、コンドームを使ったのだから。
「いや、まさかな……」
 ゴミ袋の半分程にもなった丸めたティッシュ、それが全てを物語っているではないか。
それだけティッシュを使ったということは、つまりはそれだけ外に出したということだ。
一抹の不安はあるものの、セイジは自分にそう言い聞かせた。
「さあ、さっさと片付けて学校に電話して、朝飯食うとするか」
 テイッシュを全部拾い終え、次にセイジはビールの空き缶を拾い始めた。
「ん?」
 缶ビールに、何かシールみたいなものが貼られているのに、セイジは気づいた。
「何だ?」
 顔を近づけて、そのシールを見てみる。
そこには、『三月に新発売、誕生!春味・生 お楽しみに!』と小さな文字で書かれていた。
その下に、さらに小さい文字で会社のホームページアドレスが記入されている。
「何だ、ただの宣伝用シールか……」
 興味を失うと、セイジはまたビール缶拾いに戻った。
職員朝礼が始まる前に電話すれば良いのだから、まだあと十数分は余裕があった。


 セイジは知らない。
リョーコが自分の携帯電話、つまりリョーコの携帯電話で学校に連絡を入れたのを。
その際、「豊田の妻ですが」と吹かしをこき、職員室が大騒ぎになっていることを。
 セイジは知らない。
居間のテーブルの上に、一日早いリョーコからのバレンタインデーのチョコが置かれているのを。
(そしてそれがガラナチョコだということを)
 セイジは知らない。
コンドームの数以上に、セックスをしたことを。
リョーコ自身も、何回ヤッたか、そして本当に外出しをしたかをわかっていないことを。


 セイジは、知らない。
 
   F     I     N
138名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 00:42:46 ID:ko6fgcCa

リアルタイムGJ! 

でもバレンタインである必然性が……
まあ中村には関係ないかw
139ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/15(水) 00:43:17 ID:fnaLnzTg
ここまでです。
このご主人様と奴隷、何か続きものになってエピソード6まできてしまいました。で、まだ続きます。
518氏の投下でスーパー!?テンションズを思い出し、
懐かしくなって文中に少し歌詞を使いました(無理矢理ですが)。

それでは、また。
140名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 00:44:26 ID:pf7WPbqp
バレンタインの奇跡を信じたかいがあった!
GJっす!!
141名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 00:53:25 ID:iZ+wukZr
72氏、ピンキリ氏GJです。

バレンタイン、今年も義理onlyでしたorz
シンジもセージもテラウラヤマシス
142名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 01:10:01 ID:C0FyQvTR
職人の皆様GJ!!バレンタイン祭りですな
>ペピトーン氏
こんな小ネタも大好きです 長編にも期待!

>518氏
マサマジウラヤマシス
下駄箱で1つ、机の中で3つ、ミサキアヤナリンで3つ、おそらくアイリョーコママンで更に3つもらえそうだから…
10個はもらえるのか…orz

>72氏
いまだ認知されないミホwwこの娘はホントに報われて欲しい

>ピンキリ氏
本編でも裏では本当にこのSSみたいになってそうだwww
このシリーズの最終話ではホントに妊娠でもいいかも
143名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 01:16:49 ID:HZ809OXX
ピンキリ氏、GJ
こういうのが読みたかった。先が読めない展開オモシロス。
「できちゃった」発言がいつ出るかと待ち構えつつ読み進んでいくと、外され、じらしプレイの気分でした。

ピンキリ氏の描くリョーコは、22歳の学生とは思えないな。28歳のOLのほうが違和感少ないです。でもそれがイイ。
144マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/15(水) 13:01:18 ID:iP+jRfGu

前SSに感想を下さった方々、ありがとうございました。

1日遅れになりましたが、短めのバレンタインSS投下します。
何かと話題のアヤナでリョーコ×アヤナになります。
NGワードはやはり「百合」になります。ややエロありです。

それでは投下します。
145マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/15(水) 13:03:00 ID:iP+jRfGu

「チョコ食いたいわねえ」
アヤナの部屋で、不満を溜めたような顔をしているのはリョーコだった。
歯ぎしりの音をギリギリと立てながら、足をパタパタを動かしている。
「また、禁煙ですか。お姉様」
「思い立ってはみたものの、しんどいわねえ」
「でも、どうしてチョコなんですか?」
「チョコとタバコは成分が似てんのよ。よくわかんないけど、タバコの代わりにチョコを食べると落ち着くのよ。
 まあ、タバコのペースでチョコんあんか食ってたら太っちゃうけど。それにアヤナ、明日はバレンタインじゃないの」
「それはそうですけど」
「ちょうだいよ、チョコ」
「そうですけど、今はまだ……」
もちろんアヤナは、リョーコにチョコをあげる気は満々だった。
この日も冷蔵庫に材料を用意して、夜にでもとっておきのチョコを作る予定だ。
ただ、今になってもまだ、どのようなチョコを作ればいいか考えあぐねていた。
リョーコのため、精一杯愛情のこもったチョコを作りたいが、果たしてどういったものが喜ばれるだろうか……。
「アンタ料理上手だからね。相当な代物を用意するんでしょうね」
「あまりハードルを上げられても……参考として聞いてみますけど、お姉様はどんなチョコがお好きなんですか?」
「タバコの葉っぱでも入れといてよ」
「死にますよ」
「隠し味程度なら多分死なないわよ。文字通りのタバコチョコじゃないの。わかるでしょ?」
「相当イラついているみたいですね」
あー、と唸り声をあげるリョーコ。アヤナはくるくるとペンを回し、チョコの構想をねる。
ふと、リョーコの視線に気付くアヤナ。その視線はじっとアヤナの豊満な胸へと集中している。
相手がリョーコなので別に嫌ではないが、なんだか気恥ずかしくなったアヤナは、やや身を縮込ませる。
「ねえ、アヤナ」
「なんですか?」
「オッパイチョコ食べたい」
アヤナの指からペンが落ちる。
「な、何を……」
「アンタのその立派なオッパイで型を取ってチョコを作るのよ。食べがいのある作品になりそうじゃない」
「お、お姉様のお願いでもそれは……」
「イライラしちゃってそうでもしないと面白くないのよ」
「そんな……」
するとリョーコは立ちあがり、アヤナの近くまで歩み寄ると、耳元で囁いた。
「お願いよ、アヤナ。アヤナの特製オリジナルチョコ、食べたくて仕方ないのよ」
本当は単にチョコを食べたいだけだった。
しかし、その言葉は『お姉様のお願い(命令)=絶対』の行動理念を持つアヤナにとって、
他の何よりも原動力へと変換される魔法の言葉だった。
「あ、で、でも……」
「お願い……アヤナを食べたいの」
アヤナの顔が、ボッと赤くなる。
「……し、仕方ないですね。わわ、わかりました」
(よっしゃ! これでチョコにありつける!)
心の中でガッツポーズをとるリョーコだった。
「早速善は急げね。材料は揃ってるんでしょ? 手伝ってあげるわよ」
146マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/15(水) 13:04:27 ID:iP+jRfGu

リョーコに見守られながら、湯せんでチョコを溶かすアヤナ。
「媚薬とか入れないの?」
「ないですね、それは……ていうか食べるのお姉様ですよ?」
おかしな事になった。あげる相手の目の前で、チョコを作ることになろうとは。
しかも、自分の型を取ったオッパイチョコをだ。
アヤナの顔が再び赤くなる。
「このチョコはどこで買ったの?」
「それはイギリスから取り寄せた特製のチョコです。小さい頃からうちの家族は、ここのチョコに目がなくて」
「世界一高級なオッパイチョコが食べれるのね」
オッパイチョコ、という言葉を聞くたびに、アヤナはなんだか気恥ずかしくなった。
「と……このくらいの温度で良いのかな。で、お姉様……」
アヤナは恐る恐る振りかえる。
「まさか本当に作るんですか?」
「ええ。さあ、脱いじゃいなさい」
「で、でも……」
「じゃあ私が脱がせてあげようか?」
「いえ、自分で……」
リョーコの目の前で、途惑いながらも静かに服を脱ぎ始めるアヤナ。衣擦れの音が、台所に響く。
ブラのホックを外すと、豊満な胸が零れ落ちそうになり、アヤナは急いで両手で覆った。
「やっぱり見事なものね。何食ったらこんな胸になるのかしら」
「あの……じゃあ、これを」
「チョコの中に、ね」
アヤナはふうと息を吐くと、観念したようにその胸をボウルの中の溶かされたチョコの中に、ゆっくりと沈める。
「んっ……ちょっと熱い……」
とろとろとした柔らかな感触を、アヤナの胸が弾くように、しかしどこか吸いつくように受け入れていく。
チョコの中に残る熱が、アヤナの乳を刺激する。乳首のほうには、ピリピリとした痺れを感じる。
「あっ……ふぅ……」
「アヤナ、大丈夫?」
「は、はい……はあ……入っちゃった……」
「あらすごい。見事にオッパイがチョコの中に」
「しばらくこのままにしないと……」
「こりゃ完成が楽しみだわね。いや〜いいもん拝ませてもらったわ」
そう言って、アヤナの乳をジロジロと眺めるリョーコ。
もしかしたら今自分は、とても間抜けな姿になっているのかもしれない。アヤナはそれに気付く。
「お、お姉様……その、あまりじろじろ見ないで……」
だんだんチョコの温度に慣れてくると、自分の胸がチョコの中に溶けて混ざるような感覚になってきた。
これがリョーコの口に入るのだと思うと、今の状況も悪くない気がしてきたアヤナだった。
しばらく時間が立つと、リョーコはガジガジと爪楊枝を噛み始める。
「まだチョコは出来ないのかしら」
「もうそろそろ型は取れたかと……」
「あ〜、ガマンできないわ」
「そろそろいいかな……」
147マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/15(水) 13:06:24 ID:iP+jRfGu

アヤナはゆっくりと、チョコから胸を身長に引き剥がしていく。
ボウルの中の半固形になったチョコには、アヤナの胸の大きさと同じ深いくぼみが生まれ、
その奥の方には乳首を形とった小さなくぼみがあった。とてもリアルな形だったので、アヤナは一瞬躊躇する。
「おー、完璧ね」
「あとはこれを冷蔵庫に入れて、十分固まったらナイフで削って形を整えていきます」
「どのくらい時間かかるの?」
「その……短くて3,4時間」
リョーコは深く肩を落とした。
そのときリョーコの視界は、チョコが大量に付着してしまったアヤナの胸を捉えた。
「アヤナ、それ……」
「あ、すぐに洗ってこなきゃ……すみませんお姉様、ちょっとシャワーを浴びてきます」
「いや、その必要はない。とりあえずそれでガマンしとくわ」
「え?」
そういうとリョーコは、アヤナの胸の谷間にそっと口付けた。
「な……!?」
一瞬何が怒ったのか把握できず、目を丸くするアヤナ。
リョーコはその間も、アヤナの胸にチュッチュッと何度も口付けていく。
「お、お姉様! 何をするんですかっ……!」
「チョコが固まるまで、これでなんとか間を持たせとくわ。安心しなさい、気持ちよくしといてあげるから」
「そ、そんな……」
リョーコの舌がちろちろと動き、アヤナの胸に付着したチョコを舐め取っていく。
「ひゃっ……お姉様っ、くすぐったい……です……」
アヤナの身体がぴくっと跳ねる。それを聞いていないのか、リョーコは舌の動きを止めなかった。
「お、お姉様っ……んんっ!」
「あんまり声出さないの」
「で、でも……あ、ふぁ……」
ぴったりを口を閉じると、アヤナはくすぐったさに耐えながら、身体をぷるぷると震わせる。
ペロペロとチョコを舐めとっていくリョーコ。舐め取られた部分からは、アヤナの真っ白な皮膚が姿を見せる。
「ふふ……すごく甘くて美味しいわよ。甘いのはチョコかしら、それとも……」
「あっ……くぅっ……!」
漏れそうになる声を必死に殺すアヤナ。
身体をくねくねと動かし、リョーコの艶めかしい舌の愛撫に耐える。
ついにリョーコの口が、アヤナの乳首を含んだ。舌で転がすように味わうと、アヤナの身体が大きく反応を示す。
「うあっ……いやぁ、お姉様……そこは……」
「んむ……これ以上吸っちゃうとミルクチョコレートになっちゃうかもね」
「んっ、ふあぁ……!」
すでにチョコは全て舐め取られていた。リョーコは口の中に残るチョコの甘味を感じつつ、アヤナの乳首を味わう。
「ひあっ、ダメぇ……お姉様、もっ、おかしくなっちゃうっ……!」
リョーコの頭を強く抱いて胸に押しつけるアヤナ。
「あっ、あっ、んんっ……! あ、ああああ……」
ぴんと両足を伸ばし、アヤナはそのまま絶頂に達していった。
胸だけでイカせる、リョーコの舌の超絶テクニックだった。
「ご馳走様……あら、アヤナイッちゃったの?」
「はあっ……お、お粗末様……でした……」
チョコだらけのテーブルに、くたっと倒れこむアヤナ。リョーコは一仕事終えた男のようにタバコに火をつける。
「あ、禁煙……まあいいか」

翌日、アヤナは丁寧にラッピングされたオッパイチョコをリョーコに手渡した。
「ありがとう、大事に食べるわ」
「お姉様に食べてもらえるなら、私は……」
頬を赤らめるアヤナだった。
(つったものの、一人じゃ食いきれないな……しょうがね、アイにでもあげるか)
その日の夜のアイ宅。リョーコからもらったオッパイチョコを嬉しそうに貪るアイ。
その存在を知ることもなく、アヤナはニコニコと眠りにつこうとしていた。
148マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/15(水) 13:09:34 ID:iP+jRfGu

以上です。
ピンキリ氏のように濃密にエロいリョーコを書くのは至難の業ですね・・・・・・。

最近、リンコ×ミサキ熱がヤバイな〜。
149マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/15(水) 13:12:18 ID:iP+jRfGu

あ、私も作品にタイトルをつけようと思います。
古田氏、タイトルは『チョコ喰わせろ!』でお願いします。
150名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 13:29:39 ID:l9WXzg0i
マリリスト殿

いやいやいやいや、これはこれで十二分にえろでございますぞ。
最後の方などは
俺も味わいてぇぇぇぇぇぇ!!!ガンガンガンガン!(机に頭打ちつけてる)
と、ついめり込み気分になるくらいでした。いやもうたまりませんな!おねえさまは。

リンコ×ミサキか、女食いママンシリーズのリンコ×ママンか、それとも変化してリンコ×ミサキ×ママンなのか。
そして何れもマサヒコはかやの外なのか。
次作を楽しみにしております。
151名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 14:57:59 ID:XtAewEx2
まずは職人さん全員に乙とGJと感謝を

>ペピトーン氏
一打席に全てをかける代打の切り札というか、短い中にスパッと切れがあるネタでした
マナカにかかればペットだろうが何だろうがエロワードになりますなw

>518氏
クラスメイトの会話がおもしろかったです、こういうのはさすが518氏だと思います
思わず本音が出てしまったミサキとアヤナかわいすぎる

>72氏
いたいけなミホ、そしてエロいカナミ…最高です
欲を言えば、媚薬カナミにシンジを襲ってほしかったw

>ピンキリ氏
相変わらずのピンキリ節ですな、セイジには正直私と交代してほしいですわ、エロいリョーコハァハァ
ただ、きっちりと“物語”を書こうとされているためか、少しクドく(喫茶店とかベランダのシーン)感じました
そこら辺をうまくまとめて、フェラだけじゃなく挿入シーンも書いてほしかったであります

>マリリスト氏
ええわあ…百合ええわあ…最強にエロいです、リョーコとアヤナ
それ以外に何も申し上げることはございません


最後にもう一回、職人さん乙でした

152名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 15:48:29 ID:2W1ZdEWJ
GJ!!
ってか一度マリリスト氏の百合以外を見てみたい…
153名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 15:55:50 ID:ihI7KLVy
ミサキが推薦合格ということはマサと同じ高校へ行くというのは無しですか、そうですか。

もしやマサ×リンコの時代?
154名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 17:21:38 ID:iA2I+9ld
>>72
GJ!ワロタ
155名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 01:32:42 ID:FYO5aDUB
当スレ的にはマサとシンジはモテモテさんだからやっぱ美形という認識だよな
マンガでもそれなりにハンサムさんに描かれてるけど、台詞や解説等で容姿についての説明はなかったっけ?
いや、ちと気になって
156名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 01:39:35 ID:lWepRrqW
マサはややイケメンだがモテるわけではない、シンジは普通だがなぜかモテる
157名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 05:12:09 ID:K1/2zTYB
そんなもん、言葉の上だけの設定・・・

絵で表現できるだけの画ちからは
158名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 08:54:34 ID:98vK+SEZ
しかし今週の布団めくるマサは美形だったな…ありゃミサキもアヤナもアイも落ちる訳だw
159名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 09:55:50 ID:SmbJLzjS
シンジは実際にミホやチカが惚れてるわけだし(チカは「かっこいいねぇ」と言ってた品)
年上への憧れとか初恋補正を除いてもまあまあイケメンさんなんだろう
マサは具体的に好意寄せられてるのが強烈な幼馴染補正の入ってるミサキチだけだしな
まあ特別クラスのイケメンさんじゃなくて普通にちょっと色着いたってとこじゃね?
このスレの職人にしてみればイケメンさんのほうが話組み立てやすいわな
双方同意のラブラブがスムーズにいくだろうし、ここは純愛色が強いスレだし


しかし、イケメンさんと聞いてプロレスラーの永田を思い出してしまう俺はちょっと駄目人間
160マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/16(木) 10:34:41 ID:cEU/GF4R

前SSに感想を下さった方々、ありがとうございます。かなり活力になります。
>>150さんの気持ち、良くわかりますw アヤナ味わいたいw

マサヒコプチイケメン説が騒がれている中、連続ですみませんが投下させていただきます。
今回は気分を変えてちょっと特殊、マサヒコ主体でいきたいと思います。
おそらく最初で最後のマサヒコSSになります。
NGワードは「女装」「百合(擬似)」です。
それでは投下します。
161マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/16(木) 10:35:54 ID:cEU/GF4R

「今日は先生これないって……どういうことです?」
それは突然の電話。今日はカテキョの日、アイが小久保家に訪れる予定だった。
いつものように部屋の準備をして、アイの到着を待っていたマサヒコだったが、
予定の時間、急にアイから電話がかかってきたのだ。
「うん、実は大学のレポートが急にやり直しになって……今日は友達とやらなきゃならなくなったの」
「そうですか……それじゃあ仕方ないですね」
「ごめんね、テストも近いっていうのに……」
「いや、仕方ないですよ」
そう言いながらも、マサヒコは心の中で軽くため息を吐く。
たしかにここにきてカテキョなしでの勉強は、少ししんどい。
一緒にいて掴める要領もあったが、今日はそれをひとりでこなさなくてはならない。
「じゃあ、今日はひとりでしますね」
「あ、それでねマサヒコ君。こんな大事な時期にカテキョ無しじゃキツイだろうし、
 先輩と話つけておいたから、今日は先輩とリンコちゃんと三人でお勉強してきて」
「中村先生と的山ですか?」
これはひとりで勉強するより、しんどい事態が待ちうけているとマサヒコの直感が悟る。
「うん、あれでも先輩の教え方が上手いのは、マサヒコ君も知ってるでしょ?
 時期も時期だし一緒にしておいた方が、マサヒコ君のためになるかなって思ったんだけど……」
リョーコの教え方が上手いのは、もちろん知っている。ただ、勉強が成立できるかが問題だった。
しかし、的山だってテスト前だ。こんな大事な時期におふざけ混じりの勉強はしないだろう。
「そうですね……わかりました」
「うん、ありがとう。リンコちゃんの家で待ってると思うから。本当にゴメンね」
「いえいえ、ここまで考えてくれてありがとうございます。レポート頑張ってくださいね」
電話を切ると、筆記用具・参考書ノート類と財布を持って、的山宅へと目指すマサヒコ。
だけどやっぱり少しばかり、嫌な予感はしていたのである。

「それじゃあちょっと休憩挟みましょうか」
「私、ココアもってきまーす」
勉強を始めてから1時間半が立ち、マサヒコはようやく息を抜いた。
(うん、やっぱり中村先生は教え方上手いな……効率よく覚えられた)
こりはじめの肩を慣らし、小さく息をつく。リンコはココアを作りに台所へと向かった。
「このペースなら今日中にだいたいの範囲までまとめられるわね」
「はい。中村先生のおかげですよ」
このままならたいした問題もなく、勉強を追われそうだ。
不安は杞憂に過ぎなかった……マサヒコは座ったまま肩を伸ばす。
パタパタと足音がして、扉からお盆を持ったリンコが姿を見せる。
「ココアもってきたよ〜」
「そんなに急いで、転ばないでよ。アンタドジなんだから」
「大丈夫、だいじょ、あっ!」
足を引っかけて盛大に転ぶリンコの姿と、吹っ飛ぶココアの姿を視界に捉えたとき、
やはり不安というものは的中するのだと思ったマサヒコだった。
162マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/16(木) 10:37:15 ID:cEU/GF4R

マサヒコのパーカーとズボンが、見事にココアでビショビショになった。
それだけに留まらず、巨大な茶色い染みで残念なほどに汚れてしまった。
「ごめんね、小久保君」
「いや、いいよ、うん……」
「なんか着替えを用意しないとね。リン、アンタなんか持ってる?」
「男の人にもはまりそうなのは……これしか」
リンコがごそごそとクローゼットから取り出したのは、ひらひらと可愛いフリルのついたピンクのスカート、
それにまたしてもひらひらフリルのついた上着だった。少女趣味爆発である。
「趣味で作ったんです」
リョーコの眼がキラリと光る。何か面白いものを見つけたときの瞳の輝きだった。
「あら、ちょうど良いじゃない。マサ、観念してこれを来なさい」
「いえ、俺は汚れたままでいいんで……」
「汚れたんだったら最後まで汚れなさい。そんな格好のままじゃ面白くないでしょ」
「面白くないってなんすか」
「着たくないんだったら私が無理やり着させてやる。リン、ちょっとコイツ押さえな」
「ラジャ!」
「えっ、ちょっ、やめ……的山!」
「リンは性別の垣根を問題としない(ジェンダーフリー)ようなところがあるから、乗り気だよ」
「いやぁぁぁ」
師弟の見事なスピードとコンビネーションにより、パンツ1枚にまで身包みを剥がされ、
ひらひらを着せられたマサヒコ。犯された女のように、自分の肩を抱いていた。
「あら……思いのほか似合う似合う」
「ほんとだ〜。小久保君かわいいよ」
「うう……ひどい。ひどすぎる」
リンコはクローゼットの奥から、金色のウィッグを取り出す。
「これも勉強用に買ったやつです」
それを、マサヒコの頭にかぶせる。マサヒコはもう抵抗を忘れていた。
「これは……ちょっとヤバいわね」
「きゃあ! 小久保君カワイイ〜!」
姿見を見るマサヒコ。そこにはれっきとしたひとりの美少女が映っていた。
「何これ……これが俺?」
「自分でもびっくりでしょ。もともと女顔みたいなところあったしねぇ」
「うう……ハマりすぎて自分でも気持ち悪い」
「『気持ち悪いわ』でしょうが、マサヒ子ちゃん」
マサヒ子。なんだか死刑宣告のような響きだった。
「マサヒ子ちゃん。お化粧してもいい?」
(もう好きにしてくれ)
ガンジーばりの無抵抗主義を貫くマサヒ子をいいことに、リンコは母親の化粧道具を持ち出して、
マサヒ子の顔にちょっと本格的なメイクを施していく。リンコは真剣そのものだった。
「できた……カワイイ!」
「もう完全に女の子じゃないの。化けたわねマサヒ子ちゃん」
メイクアップにより、ますます女性らしさを光らせるマサヒ子。
ただ、この時間が早く過ぎればと願っていた。
163マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/16(木) 10:39:55 ID:cEU/GF4R

「さて、リン、マサ、勉強再開するよ」
「このままでですか……」
何かを言えばドツボにはまるかもしれない。帰る時には着替えさせてもらえるだろう。
そう思ってマサヒ子は、今の自分の情けない姿を忘れて勉強に取り組むことにした。
「う〜ん……」
「どうしたんですか? 中村先生」
「う〜ん……」
「的山まで……」
二人の視線は、マサヒ子へと注がれている。
「やっぱりここまで着たからには」
「下着も変えちゃおっか、マサヒ子ちゃん」
マサヒ子が逃げるよりも早く、リンコとリョーコは超速でその姿を捕えた。
ベッドの上に寝かされたマサヒ子。リョーコが股の間に割って入り、リンコが両手を押さえている。
「ちょ、下着はマジで勘弁して……」
「観念しなさいマサヒ子ちゃん。それに言葉遣いが荒いわよ」
「まずはブラジャーからだね〜」
リンコは自分のブラを持ってきた。サイズ的にも安心なのだろう。
リョーコの指が、マサヒ子の上着をゆっくりとめくっていく。まるでレイプだった。
「マサヒ子ちゃん、肌白いね〜。本当は女の子なんじゃないの?」
「そんなわけないでしょう!」
とは言っても、その痴態は少女そのものだった。
「どれ、こっちのほうは女の子してるのかしら?」
そう言うと、リョーコはマサヒ子の胸板に顔を沈めた。
「な、何してんすか!?」
「ちょっと味見」
リョーコの舌が、マサヒ子の左乳首をちろりと舐め上げた。
右乳首の方は、指によってくりくりといじられている。
「ちょっ、それは、や、やめ……」
思いのほか簡単に、マサヒ子の身体が反応を示した。
「あうっ、な、中村せんせ……!」
もちろん乳首を舐められた経験などないマサヒ子。
リョーコのテクにより、マサヒ子の身体に初めての快感が走る。
こそばゆいのと気持ち良いのとが混ざり合い、マサヒ子はくねくねと身をよじる。
「男だって乳首は気持ち良いのよね。マサヒ子ちゃんはまだ知らなかったかな?」
「で、でもホントに……んっ、シャレになりませんって……」
リョーコはもちろん、舌による愛撫を止めない。
二人を振り払おうと、最初は抵抗の意志を見せていたマサヒ子だったが、
乳首を重点的に責められていくうちに、徐々に身体から力が抜けていった。
「や、やめ……んっ! ああっ、あっ、くぅ、ふぅ……」
「すごい! マサヒ子ちゃん、女の子みたいな声だしてるね!」
無邪気に喜ぶリンコだった。
マサヒ子にももう、自分の本来の性別を把握して対応するための自我が薄れてゆきつつあった。
まるで自分が本当に、女の子になって悪戯をされているような気分になってきた。
「やっぱりマサヒ子ちゃん、女の子……んっ?」
リョーコはマサヒ子のスカートが、妙に出っ張っていることに気付いた。
「……マサヒ子ちゃん? これはなんなのかな? 女の子らしからぬものだわね」
リョーコの手が『でっぱり』をスカート越しから握ると、マサヒ子の身体は大きく反応を示した。
「あっ、うああっ……!」
「女の子はこんなのついてないわよねえ、あん?」
なぜかちょいキレ気味のリョーコは、マサヒ子のその部分をスカート越しに揉んでいる。
「はあっ、そこは、だめっ……! 中村センセ、そこはマジで……!」
「女の子がそんなことじゃダメじゃない。私がヌいて小さくしてあげるわ。
 リン、アンタかわりに乳首を舐めといて。マサヒ子ちゃんを気持ちよくしてあげるわよ」
「ラジャーです先生!」
164マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/16(木) 10:43:25 ID:cEU/GF4R

マサヒ子の『でっぱり』を握るリョーコの手が、リズミカルに上下し始めた。
同時にリンコの小さな舌が、マサヒ子の乳首を舐め出す。
「あうっ、ふあっ! くっ、やめ……あう……」
乳首と陰部、両方からの刺激を受け、甘い声を漏らしながら身体を大きく揺らしている。
「いい声だすじゃないの、マサヒ子ちゃん」
「マサヒ子ちゃん、もう本当に女の子なっちゃいなよ!」
「そん、な……! あうっ、あっ、はあっ……!」
否定しているものの、身体はすっかり快感の虜になり、精神の方は安定を失ってきた。
刺激と同時に催眠術のように聞こえてくる『女の子』という言葉が、マサヒ子を壊していく。
マサヒ子のほうは、すでに限界が近づいていた。このまま絶頂に達しようとした。
「あっ、ふあっ、お、俺、もう出……!」
「おっと、危ない」
リョーコはそこで、手の動きを止めた。リンコの舌による愛撫も、同時にストップする。
「あっ、えっ……?」
「ねえマサヒ子ちゃん、イキたい?」
「えっ、は、はいっ……」
快感を受け損ねた『少女』は、切羽詰った様子で答える。
「じゃあ、言いなさい。『イかせてください、お姉様』と」
「え、や、やだ……」
「言いなさい。でないと、ここでもう終わりにするわよ」
「マサヒ子ちゃん、言いなさーい!」
リンコが叫ぶ。
その瞬間、マサヒ子の最後の理性が吹き飛んだ。
「あ・・・・・・イ、イかせてください、お姉様!」
「はい、『マサヒ子は淫らな女の子です!』」
「マサヒ子は淫らな女の子ですぅ!」
「はい、『ごきげんよう』」
「ごきげんようぅ!」
リョーコの手が、また律動を始める。しかも先程よりも早いスピードで、『でっぱり』をしごいていく。
「あっ、ふあっ、うあ、出、出るっ! うああああっ!」
マサヒ子は身体をぴんと伸ばすと、スカートの中で大量の精を放った。
ピンクのひらひらフリルスカートに、精液による染みが広がっていく。
身体をぶるぶると震わせ、快感の余韻に浸るマサヒ子。リョーコの手の中の『でっぱり』が、徐々に萎れていった。
「イッっちゃったのね、マサヒ子ちゃん。とっても可愛かったわよ」
「可愛かったよ、マサヒ子ちゃん!」
マサヒ子は何も考えず、ただぼーっと天井を眺めていた。

それからのこと。
マサヒコの部屋のクローゼットの奥には、誰にもバレないようにあるものが隠されていた。
それは年齢に応じた『エロ本』などではなく、女性用の衣装とウィッグである。
とはいってもその用途は、エロ本と何も変わりはなかった。
マサヒコも立派な『男の子』である。一人で性欲を処理することもある。
もっとも、その瞬間マサヒコは女性用衣装とウィッグを着けた『女の子』になるのだが……。
マサヒコはあの日から、オナニーの際に女装をすることで比べ様のない快感を得られることを発見してしまったのだ。
それが病みつきになってしまったマサヒコは、あの日のことを思い出しながら自慰をしてしまうようになった。
今夜もマサヒコはマサヒ子になり、ひとりの『女の子』は淫らな夜を過ごしていく……。
165マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/16(木) 10:50:20 ID:cEU/GF4R

以上です。軽くキモいネタで申し訳ありませんでした。
古田氏、タイトルは『M子の悲劇』でどうかお願いします。

リンコ×ミサキ、カナミ×アキ、ショーコ×カオルがあるので
近いうちに順次投下していきたいと思います。
166名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 11:24:24 ID:KgtERrCl
とうとう主役か!と思えばマサヒ子として倒錯の世界へ一歩踏み込んでしまったマサヒコ。
えろい、えろい、えろすぎるっすよ!マリリスト殿、いや、おねえさま!
リンコが中村の道具と化していたのがちょい惜しまれますな。
ここの場面にハードショタ・アイがいればそれはそれで倒錯した絡みで面白いでしょうなー。

リンコ×ミサキなんてとても興味のあるネタです。
次作期待してお待ちしております。
167117(´_ゝ`):2006/02/16(木) 13:30:39 ID:cs+5bfNo
マサが女装されるSSがあると聞いて飛んできますたw
うはっwwマリリスト氏、GJ!!
ハヤテの女装ハヤテきゅんに萌えるが、女装マサきゅんも萌えるじゃねーかwWwWw
マリリスト氏、あんたは、ネ申!!
168名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 18:31:44 ID:vTW+JALG
最終回どうなるかなー
169名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 20:54:26 ID:WrXarDf9
お…、俺にもそっちの需要があったのか…
170名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 21:02:32 ID:lWepRrqW
>>169
なんのだよ
171名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 01:17:31 ID:SySxRWE5
マサヒ子萌え。
たぶんママンそっくりなんだろうなぁ。
172名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 07:49:09 ID:w2Y5A42p
マサヒ子はきっとこんな感じなんだろうなと思いました(注:男です。っていうか主人公です)

http://erotaru.exblog.jp/2096393/
173名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 08:42:21 ID:fsJmohx4
マリリスト神は新参者神→乖離神とこのスレで引き継がれてきた“エロ本道派”の担い手ですな
すぱっとエロに入ってハァハァな場面を描いてすぱっと終わる、実にエロパロらしいエロパロ
萌エロ派、本格派、変化球派、ギャグエロ派と“文”から入る職人さんが多いこのスレで
百合といえど実用的なエロを魅せてくれるマリリスト神は実にすばらしい



もちろん、他の職人さんも全員すばらしい
174名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 19:18:31 ID:QoiaMt6r
>>173

本道派の先人達の作品もまた読みたいっすね
175名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 21:55:15 ID:Dd2cYcDv
マサヒ子がオカズにしたキャラクター1位に踊り出ました
176名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 21:55:45 ID:zwimaxbq
白帯侍氏の続きキボン。
177名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 06:46:10 ID:x7LeXII1
>>173
あなたのレスで興味が湧いて保管庫覗いたら新参者神の作品が激しく良かった。
教えてくれて有難う。そして、この方はもうご降臨なさらないのだろうか。
178名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 07:57:23 ID:hsdCLKEf
>>177
同じ人かどうかわからないが、ガン種のエロパロスレに同じ新参者というコテの人がいた
あと、おそらくだが自サイト持ちだと思う。不確かでスマン
ここに再降臨される可能性は低いんじゃないか、何しろ初期の職人だし。
そのエロさと「職人は自分語りより文で語るべき」という姿勢に住人一同ハァハァしたものよ
ああいう職人がいてこそエロパロスレだね(他の職人が駄目というわけではないので悪しからず)
179名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 08:36:09 ID:hSA7Gv9c
豊田とミサキの69まだですか
180名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 09:40:58 ID:LZ3OwAB8
お姉さまGJ!
女装男子フェチにはたまりませんな。
181名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 11:29:55 ID:DM8RSwbd
キボンヌする時も雪月花氏の時みたいに@カプAシチュBエロ内容みたいにしたほうがいいかもな
具体的な方が職人さんに伝わりやすいしそのまま採じゃなくても職人さんのネタにつながるかもしれない
クレクレオンリーじゃなくて職人さんに何かプラスにな方向がいいかと思ったり
@渡米後アヤナ×外人男性
A性の先進国アメリカで色男にコマされちゃって目覚めるMアヤナ
B激しいセクロス
え?過激杉でスレの雰囲気にあわない?
そりゃ失礼しますた・・・
182名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 13:01:55 ID:MBApDzPn
つーかここの住人はオリキャラの男が出てくることをどう思うだろうか?
183名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 13:29:54 ID:kIzNUwP/
んーオリキャラはどうだろ?
世界観から逸脱しない程度なら読んで見たい気もするが
184名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 16:31:54 ID:gb6z01bG
オリキャラを登場させる意義が薄いから歓迎はされないと思う。
18574:2006/02/18(土) 18:43:52 ID:LzgNwTun
>>74が止まっちゃったね
これ使って
http://s.s2ch.net/test/-/#top
186郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/18(土) 19:32:16 ID:JG4VgDsY
どうも郭です……お詫び。
先週は急遽出張決定のため投下できませんでした。
んで今回も無駄にケイの心理描写を広げた結果挿入までいきませんでした。
NGワードは当然「未完」「焦らし」「本番無し」
では、前スレ>>487の続き、投下。
187郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/18(土) 19:33:00 ID:JG4VgDsY
「あ…ああ……」
「……大丈夫、怖くないから……感じて?素直に、気持ち良くなってね、ケイ……」
"つる〜〜〜"
ナツミの舌が、私の胸の……おっぱいの、裏を這う。
「あ……ダメ、ナツミ……私、汗かいちゃってる……」
「うふ……そうね、少し……しょっぱいかな?でも、良い匂いだよ」
「木佐貫……恥ずかしい?」
「だ……だって、城島君……」
「へへ……恥ずかしがってる木佐貫も良いな」
"ちゅ〜〜〜〜ッ"
城島君は……乳首を舐めたあと、胸のうえをゆっくりとカーブを描くようにして舐めてきた。
恥ずかしくて、くすぐったくて、でもものすごく気持ち良い。
「コラ!シンジ君、ケイをいじめないの!真面目にヤりなさい!」
「へいへい、姉さん……」
ふたりがくすくすと笑い合う。こんなことをしているのに、
なんだか小さな子供がいたずらをしているみたいに無邪気な笑顔だった。
「じゃ……真面目にヤりますか、木佐貫?ちょっとゴメン……」
「え?あ………あッ、ン……ダメ、跡になっちゃう」
"ちゅ〜〜〜〜"
城島君が肩にキスをしてきた。今度は、少し強く吸い出すみたいに。
「へへ……見つかったらさ、蚊に刺された、ってことにしておいてよ。ここだけにしとくから」
「で、でもぉ……あ、ん……やん、城島君のイジワル」
「大丈夫……肩なんて、そんなに見えないから……それじゃ……」
"ちゅ……ちゅッ……かぷッ"
肩から……首を、顎を、頬を、丁寧にキスしていきながら……
城島君が、耳たぶを口に含んで甘噛みした。
「あ……」
彼の口の中の温かさと―――わずかに伝わる、甘い痛みに、ぞくぞくしてしまう。
「ふふ……上手になったねえ、シンジ君……それじゃ、私も遠慮無く……」
楽しそうに城島君と私を見ていたナツミが、舌先をまたゆっくりと下降させていった。
"つる〜〜〜〜〜〜ッ"
「あ………ふわああ……」
おなかの中心を沿うように舐められ、くすぐったさで震えた。
「ん〜〜〜、ケイらしいねえ……おヘソもキレイにしてるわ。毎日キチンと洗ってるのね?」
「う……ウン」
「感心感心。シンジ君なんてさ、おヘソのごまを取るとおなか壊すなんて子供みたいなこと言って、
汚いまんまにしてたのよ?おヘソのごまってただ垢が溜まってるだけなのにねえ〜〜〜」
「ちょ!な、ナツミ!木佐貫にそんなこと言わなくても……」
「あはは、慌てないの、シンジ君。いまさらカッコつけようとしても無駄だし」
「……ぷっ、くふふ、そうだったの?城島君」
「……かなわねえな、女ふたりがかりで俺を責めなくても……」
責められてるのは私だと思うんだけど。でもなんだか、
城島君をナツミとふたりでからかってるみたいで楽しい。それに照れてる彼の顔も可愛い。
「それじゃ、シンジ君のと違ってキレイなケイのおへそに……」
「え?……きゃあッ!くすぐったいよ、ナツミ」
ナツミが、ちろりと舌を出すと私のおヘソを舐めてきた。
「ふふ〜〜、匂いもしないし、本当にキレイにしてるのね、ケイ」
「あん……ダメよ、ナツミ」
「くすぐったいの?木佐貫」
「え……あの、くすぐったいだけじゃなくて……えっと……あん、城島君もそんな……」
城島君が後ろに回ると、肩を口に含んだまま、ゆっくりと私の胸を揉み始めた。
「気持いいでしょ?ケイ」
「だ、だから……」
「次は……ケイ、いいね?」
「え?あ……それだけは、ダメ……」
§
188郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/18(土) 19:34:07 ID:JG4VgDsY
ナツミが私のショーツに手をかける。
慌ててそれを止めようとするけど、あっという間にずり下ろされてしまった。
「んふふ〜〜。毛、薄いのね、ケイ」
「そ、そんな……」
「でもその方が見やすくていいわね……うふ、可愛いわ、ケイのあそこ……」
"ちゅる"
「あ……!だ、ダメ。そんなの……や、ん、はずか……しい」
そこを舐められるなんて、生まれて初めてのことだった。それに女の子にされるなんて……
あんまりに恥ずかしすぎて、思わずナツミの頭を両脚ではさんでしまった。
「ダメよ、ケイ?する前にはね、こういう風にキチンと前戯をしておかないと、痛いだけだよ?
……あれ?まさか前カレって、こういうの全然してくれなかったの?」
「う……ウン。だって恥ずかしいし。それに、私ってあの……濡れにくい体質みたいで……
指を使われても、痛いだけだったし……だから、えっと……ローションとか使って、
なんとかしてたんだけど……でもやっぱり私が痛いって言っても、無理にしようとしてきて……」
「なにソレ、最低じゃん!」
「……木佐貫、それってさ、精神的にキツくなかった?」
「でも、濡れない私が悪いんだし……」
「可哀想だな、ケイ……」
ものすごく……悲しそうな顔をしたナツミが、私を見上げていた。
「ケイ、そんなことで自分のことを責めなくていいのよ?
セックスってのは基本男と女の共同作業なんだし、
濡れなかったのはあんたの前カレがドヘタだっただけよ。ホラ……」
"つ……"
「あ……」
ナツミの指が、私の裂け目を沿うように撫でた。ちょっと冷たくて、ふわふわした指の腹の感触。
「ねえ分る、ケイ?もうちょっと湿ってきてるよ?ケイが濡れにくいなんてことないと思うよ」
「………私、あの……ずっと、自分がそういう体質だと思ってたからセックスが苦痛で……
オナニーとかしてみても全然気持ち良くなかったし、それでセックスも彼も嫌になっちゃって……
けど、ふたりがしてるの見てすごく気持ち良さそうで、生まれて初めてオナニーであの、
イクって感じになって……それでくせになっちゃって……ふたりを、見てたの。あの、ゴメ」
"ちゅ"
私の言葉が終わらないうちに、城島君が唇を重ねてきた。
「城島君……」
「もう謝らなくていいよ、木佐貫。俺らはさっきも言ったけど全然嫌じゃなかったし。
それに……ナツミじゃないけど、そういうの聞くと、俺も木佐貫にもっと気持ち良くなって欲しいよ」
「ケイ?だから私たちにまかせて。恥ずかしがらないで、怖がらないで。
ケイはただ感じて、気持ち良くなってくれればいいから……」
"ちゅぷ"
ナツミの舌が、再び私のそこにつけられる。もう抵抗する気はほとんどなくなっていた。
"ぴちゃ、ぴちゃ……"
「あ……ひあ……」
敏感な場所を舐める、ナツミの舌のざらりとした感触に声が漏れて全身が硬直してしまう。
「本当にキレイよ、ケイのココ……これでセックスが嫌いなんてもったいないくらい」
「……なあナツミ、それって関係ないんじゃないか?」
「ふふ〜〜、そんなこと言ってるけどシンジ君?本当にすごいキレイなんだよ?」
「ほう……どれどれ……イテッ!」
「まだダメ!!ケイだってシンジ君に見られるより、同じ女の私に見られた方が抵抗ないでしょ?」
「あの……男でも女でも、こんなところを見られるのはやっぱり恥ずかしいんだけど……」
「はは、そりゃそうだ……というわけで……イテッ!だから殴んなって、ナツミ!」
「ダメだって言ってるでしょう!シンジ君はまだおあずけ!」
「……へ〜〜〜〜い」
しょんぼりとしたシンジ君が可笑しい。
ナツミは彼を見て満足そうな表情をすると、また私の股間に顔をうずめてきた。
"ちゅ……ぷちゅ"
「あ……ひゃ、ひッ……」
§
189郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/18(土) 19:35:23 ID:JG4VgDsY
舌が私の中に入ってくる。そしてナツミの唇の柔らかな感触。軽く吸い出される。
ナツミがいったん口を離して舌先を出すと、それで敏感な場所をつんつん、とつついてきた。
「ひぅ……いッ……」
背中に電流が駆け上るみたいな感覚。それに城島君も、私の胸を揉みながら頬を舐めてきた。
「可愛いよ、木佐貫……すげえ……えっちな顔でカワイイ……」
「あ……い……ああ……」
ナツミが舌を丸めて私の隙間の奥を埋めるようにしてまさぐる。
「ホラ……溢れてくるよ、ケイのココから……自分でも分るでしょう?」
「や……そんなこと言わないで、ナツミ……」
「まったく、こんなに感度の良いケイを濡らさないなんて、男として失格ね。
シンジ君もそう思うでしょう?」
「……その前カレって人がさ、どんな人か知らないわけだし、簡単にその人のことを否定しちゃうと、
逆に木佐貫が可哀想だから言わないけど……でも、無理矢理するってのは酷いと思うぜ。
そのせいで男にもセックスにも嫌な感情を持つようになったんなら、なおさらさ」
「……ありがとう、城島君。私ね……このこと、ナツミにしか言ったことなかったんだ。
ずっとずっと……悩んでて。でも解決できなくて……」
「その……本当は俺も、気付いてたんだ。いや、なんとなくっつーか……」
「え?」
「ふふふ、シンジ君ね、こんな風にニブチンに見えて意外と鋭いところもあってね。
ホラ、5月くらいだったかな?ケイがさ、例のカレと別れて一時期落ち込んでたでしょう?」
「う、ウン………」
「もうあの頃私たち付き合ってたんだけど……シンジ君、ケイの様子に気付いて心配してて。
『なにかあったのか?』って何回も私に聞いたりしてね」
「……そうだったの」
「だってあの頃の木佐貫ってさ、俺やカズヤが話しかけても露骨にビクビクしてたろ?
そりゃ嫌でも気付くさ」
あの頃……前カレと別れた頃は精神的にもかなり参っていた。なにしろ最後に言われた言葉が
『お前といるとさ、白けるんだよな。特にセックスのとき。
痛がってばっかでこっちまで萎えてくるっつーか』
だったし。本当に……しばらく立ち直れなかったくらい、ショックだった。
いくら酷いことを言われても私は……まだやっぱり少しは好きだったから。
―――もし私が、もっとセックスのことを好きな女の子だったら、
もしかしたらあの人もずっと優しいままでいてくれたんだろうか?
もっとAVに出てる人みたいに乱れたり、気持ち良くなれたら―――
そんなことを毎日考えて、自分が嫌になってしまっていた。
「ゴメンね……城島君、私……私……」
あの頃のことを思い出して、私は……それ以上話すことができず、涙が出てきてしまっていた。
"ちゅ……"
城島君の唇が、頬を伝い落ちる前の私の涙を受けとめた。
「泣くなよ、木佐貫」
「城島君……」
「木佐貫はさ、本当にお世辞抜きで美人だから、もっと笑って欲しいってずっと俺も思ってたんだ。
昔のこととか思い出させて悪かったけど、でも俺は……そんなことを早く忘れて、笑って欲しい」
「うん……」
「ねえ、ケイ?もう大丈夫?」
「うん。ありがとう、ナツミ」
「本当にもう、ケイを泣かせちゃダメじゃん!シンジ君」
「悪い……ナツミ」
「ふふ、じゃ、そのお詫びとしてケイを思いっきり気持ち良くしてあげてね?はい!」
そう言ってナツミが城島君に差し出したのは、小さな四角形の包み。?あ、もしかして……
「で、でも……マジでいいの?今日いきなりだと木佐貫だって心のじゅ、準備が……」
「大丈夫だよね、ケイ?シンジ君なら……絶対怖くないし、痛くないからできるよね?」
迷うことはなかった。私は、出来る限りにっこりと笑って――でも多分泣き笑いの、
すごくマヌケな顔だったと思うけど――城島君に頷いた。
「よろしくお願いします、城島君……私の、セカンドバージン、もらって下さい」
§
190郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/18(土) 19:36:36 ID:JG4VgDsY
今回は以上。明日完結。
あと>>74氏、GJ!!でございます。見やすくなりました。
では股。
191名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 19:55:23 ID:x7LeXII1
>>178
情報thx!探してみます。
192名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 20:25:24 ID:WuB1kE/V
>>74、もしくは>>185様サンクス!!
いや、なんか携帯から見れないし、はてなから飛んで来てみたら見にくい事この上ないし…
使い易く見やすい所、ありがとうっす!
193名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 21:31:42 ID:j44vMP5x
郭氏GJ!!!!
体に気をつけてこれからも頑張って下さい!
194マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/18(土) 23:59:52 ID:w1bzOO03
前SSに感想をくださった方々、ありがとうございます。
マサヒ子、評判良かったようで何よりでした。
>>172氏、たしかにマサヒ子はプチミントをイメージして書きましたw

郭×伊東氏、最高に乙&GJ!
濃密エロ百合がたまらない・・・・・・!

今日リンコ×ミサキを投下する予定だったのですが、
PCが突然壊れてしまったため、しばらく投下ができなくなります。
戻ってこれたらリクエストも受け付けたいと思います。
古田氏、職人方々、いつもありがとうございます。頑張ってくださいませ。
195名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 01:05:05 ID:8sbkSSi5
「いけない!アイ先生」キボン
196クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/19(日) 06:50:37 ID:Q2cjwpnJ
クロムです。
職人の皆様、古田氏、お疲れ様です。

宣言致しました通り、ミホものを投下させていただきます。

タイトル「Get up after millions fallin' down」
197クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/19(日) 06:51:28 ID:Q2cjwpnJ
私は叶ミホ。
私は今、人生最大のチャンスを迎えています。
なんと、憧れの城島先輩に、私の想いを綴った手紙を渡すことができたのです!
放課後、城島先輩の下駄箱に手紙を入れてことの成り行きを見守っていたのですが、
先輩が私の手紙をカバンにしまうところを、この目でしっかりと確認しました。
手紙を渡したくらいで何を大騒ぎしてるんだと思われるかもしれませんが、私にしてみれば大金星なのです。
なにしろ、今までの私は告白どころか先輩とろくに言葉を交わすことすらできなかったのですから。
告白を決意するたびに邪魔が入り、小宮山先生には玩具にされ、マリア先生には弄ばれ、
おまけに出番まで減らされて、それでも諦めずに頑張ってきた甲斐がありました。
神様は私を見捨てはいなかったのです。
もちろん、この後先輩がどういう反応をするかはわかりません。
上手くいけばいいのですが、当然フラれることだって有り得るでしょう。
ですが、想いを伝えられないでやきもきしているよりよっぽどマシです。
ここからが本番、勝負はこれからだと思うとファイトが湧いてきて、拳をギュッと握り締めていました。
その時でした。
「ふふ、どうやら上手くいったみたいね」
「きゃっ!?」
声に驚いて振り向くと、背後に小宮山先生が立っていました。
「せ、先生、いつからそこに!?」
「ん?ああ、城島君が手紙をカバンにしまった辺りからね」
「それって…ほとんど最初からじゃないですか……ビックリさせないで下さいよ」
「何言ってんの。アンタが一人で悦に入ってて、私に気付かなかったんでしょ」
「うっ……」
それを言われるとどうしようもないんですが。
「まあいいわ。そんなことより、どうするの?」
「え?何をですか?」
「何をじゃないでしょ!手紙渡して、その後どうするのかって聞いてるの」
「はあ…一応明日の放課後返事をもらうことになってるんですけど……」
「ふうん……じゃ、まだ時間はあるわね。叶さん、ちょっといらっしゃい」
「えっ?でも私これから友達と約束が……」
「私が今から恋愛の最終奥義を伝授してあげるって言っても?」
「さ、最終奥義!?」
「そ。これを使えばどんな男だってイチコロよ」
「イ、イチコロ……」
イチコロ…ああ、なんて甘美な響きなのでしょう!私の中の天秤は、あっさり先生の側に傾きました。
友情も大事ですが、やっぱり恋の魔力には敵いません。
「先生、お願いします!!」
「ふふ、任せなさい。叶さんの恋、私が見事成就させてみせるわ」
先生の言葉に、思わず目頭が熱くなります。
いいかげん遊ばれてることに気付けよ、とか言わないで下さい。
「そ、それで先生…その最終奥義というのは……」
場所を化学準備室に移すと、私は早速尋ねました。
「ふふ…いい?恋愛の最終奥義―それは……」
「えっ、えええっ!?」
先生の言葉に、私は思わず大きな声をあげてしまいました。
「そ、そんなことを……」
「実行するかどうかは貴女次第よ。でもね、ここで頑張れば、貴女の今までの努力も全部報われるのよ」
今までの失敗の数々が脳裏に浮かんできました。あんな思いをするのはもう嫌です。
「そ、そうですよね…先生、私…私やります!!そして今までの自分に終止符を打ちます!!」
「そう!貴女ならそう言うと信じてたわ。じゃあ早速実戦に入りましょうか」
「え…実戦って……?」
先生は私の質問には答えず、パンパンと手を叩きました。
すると奥の扉が開いて、そこから満面の笑みを浮かべたマリア先生が……
ここから家に帰るまでの記憶がありません。なんででしょう……?
198クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/19(日) 06:52:10 ID:Q2cjwpnJ
今日、オレは生まれて初めてラブレターというモノをもらった。
最初はいつぞやのようなカナミの悪戯かと思ったが、どうやら違うみたいだ。
家に帰ると自室に籠り、早速手紙を開けてみた。
差出人の名前は叶ミホ。叶さんは、カナミたちと同じ一年生らしい。
なんでも入学当初からオレのことが気になっていて、今回手紙を書いたのだという。
『先輩さえよろしければ、ぜひ私とお付き合いして下さい。明日の放課後、化学準備室で待ってます』
手紙の最後にはそう綴られていた。
「まいったな……」
言葉とは裏腹に、顔はニヤけている。こんな手紙をもらってそうならない男がいるだろうか。
まして、生まれて初めてもらったラブレターである。嬉しくないわけがない。
(とは言うものの……)
一つだけ、気になる点が。
手紙を読んでわかったのは叶さんが一年生ということだけで、その他の彼女に関する情報は皆無なのだ。
いくら嬉しいからと言っても、オレはどこの誰ともわからない女性に懸想するほど愚かじゃない…はず。
いきなり付き合ってくれと言われても、はい喜んで、と即答するわけにはいかないだろう。
しかし、だからといって放っておくのも相手に失礼だし、そんな勿体ないことはできない。
「さて…どうしたもんかね……」
18年生きてきた中で一度も経験したことのない贅沢な悩みに、しばし頭を働かせる。
だがしかし。経験したことがない以上、当然答えの出し方も知らないわけで。
どれだけ頭を捻ってみたところで、良い考えなど浮かぶはずもなかった。
「これじゃダメだよなぁ…」
せめて何か、彼女に関する情報でもあればいいのだが…。
「何がダメなの?」
「おわッ!?」
突然背後から声をかけられ慌てて振り返ると、そこにカナミが立っていた。
「お、お前、何してるんだよ人の部屋で!!」
「何って、さっきから呼んでるのにお兄ちゃん全然気付いてくれないんだもん。
それより、お兄ちゃんこそさっきから何コソコソやってるの?」
「い、いや、別に…」
適当にごまかしながら手紙を隠す。こんなものこいつに見られたら後が面倒だ。
だが、その思いも虚しく手紙は見つかり、あっという間に取り上げられてしまった。
「やだ、何コレ、ひょっとしてラブレター!?」
「か、返せよ!!」
取り返そうと手を伸ばしたが、あっさり躱されてしまう。
「なになに…『拝啓、城島先輩。突然のお手紙で驚かせてごめんなさい』」
「こ、声に出すなぁぁーーッ!!」
オレの叫びを無視してカナミは続ける。
「『先輩のことがずっと気になっていました。こんな形でしか想いを伝えられないのは情けないですが、
先輩のことを想うと胸が張り裂けそうになります。先輩のことを考えると夜も眠れません』だって。
うわぁ〜、すごい。今時ベタだけど、こんなに想われてるなんて、お兄ちゃんも隅に置けないんだねぇ」
ニヤニヤ笑いながら肘でオレをつつく。オレはと言うと、気恥ずかしさのあまり力尽きていた。
こういったものを読んで聞かされるのは、一種の拷問ではないだろうか?
「で、どうするの?」
「どうするって、何がだよ」
「何がじゃないでしょ!OKするの?しないの?」
「んなこと言われても…だいたい、オレはその叶って娘をまったく知らないんだぞ。
それなのに付き合って下さいなんて言われても、なんて答えたらいいかわかんねーよ」
オレはカナミから手紙を奪い返した。
「う〜ん、叶さんかぁ…私もクラスが違うからよくは知らないんだけど…あ、そうだ!」
カナミは突然声を上げると、ちょっと待っててと言い残して部屋を出ていった。
かと思ったら、手に何枚かの写真を持って引き返してきた。
「これこの前の体育祭の写真なんだけど、確かどこかに叶さんが写ってたんだ」
「それはまた…なんとも都合のいい話だな」
「都合がいいのはいつものことでしょ。文句があるなら作者に言ってよ」
そう言って一枚ずつ写真を捲っていく。
「あっ、これこれ!ほら、この娘が叶さんだよ」
オレはカナミが示した写真を覗き込んだ。
並んでポーズをとるカナミ達の後方、写真の端に一人の少女が写り込んでいる。
199クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/19(日) 06:52:48 ID:Q2cjwpnJ
(か、かわいい…!)
一目見てそう思った。キレイな長い髪、整った顔立ち、清楚な雰囲気。どれを取ってもパーフェクト。
写真の少女は、はっきり言ってオレのストライクゾーンど真ん中だった。
「結構美人でしょ?お兄ちゃんにはちょっと勿体ないかなぁ」
カナミが何か言ってるが、オレには聞こえない。
(こんなかわいい娘がオレに……)
この手紙に書かれていることが本当だとすると、これは願ってもないことだ。
こんなにかわいい娘なら、むしろオレの方からお願いしたいくらいだ。
今まで周囲の女性陣にいいように振り回されてきたオレにも、ようやくツキが回ってきたということだろう。

と、普通ならこうなるのだが。

確かにかわいいと思うし、オレのタイプであるのも嘘ではない。嘘ではないのだけれど。
何故だろう。それと同時に、物凄く嫌な予感がする。
どこがどう、と上手く言い表すことはできないが、オレの第六感が警鐘を鳴らしているのだ。
(まさか…考え過ぎだよな……)
考え過ぎだとは思う。ただ、オレの予感は結構当たる。それも、あまり好ましくないことに限って。
「どうしたの?顔色悪いよ。もしかして女の子の日?」
「い、いや、大丈夫…なんでもない」
カナミのボケに反応できない時点であまり大丈夫ではないのだが。
「そう?ならいいんだけど。ね、それよりどうするか決めた?明日返事するんでしょ?」
「写真見ただけで決められるかよ。明日会うだけ会ってみるけどさ……」
「ふうん…ま、なんにしてもしっかりね!これを逃したら二度と彼女できないかもよ」
「大きなお世話だ」
まったく、自分を棚に上げて何を言ってやがる。
「あ、それと避妊だけはしっかりね。これあげるから」
カナミはそう言ってポケットの中のものをオレに押しつけた。それが何かを言う必要はないだろう。
「……お前、いつもこんなもの持ち歩いてるのか?」
「失礼ね!そんなわけないでしょ。たまたま持ってたのよ」
「ほう…オレにはたまたまでこんなものを持ち歩く状況が想像できないんだが」
「それ今日アキちゃんにあげようと思ったんだけど、突っ返されちゃったの」
「当たり前だ。オレもいらん」
「え〜ッ!?その辺はきっちりしとかないと、後で辛い目にあうのは女の子なんだよ!?」
「だからなんでそうなるんだッ!!」
カナミのボケなのかマジなのかわからない言葉にツッコミを返す。
その後しばらくここに記すのも憚られるような応酬が続いたので、そこは省略する。
ただ、この時オレは三つの間違いを犯していた。
一つは、ツッコミに夢中になって、叶さんの外見以外の情報を聞きそびれたこと。
一つは、化学準備室と聞いた時、すぐにアレの存在を連想しなかったこと。
そしてもう一つ、オレの予感はこと女難に関しては百発百中であるのを見落としていたこと、であった。

で、次の日。時刻は放課後。オレは化学準備室の前に立っていた。
さっきから中に入ろうとはしているのだが、いよいよとなるとなかなか決心が着かない。
もうかれこれ五分、扉に手をかけたり引っ込めたりを繰り返していた。
叶さんはもう来ているのだろうか?もし来ているのならあまり待たせるのもよろしくない。
大きく深呼吸をすると、覚悟を決めて戸を開ける。
部屋の中央には、昨日写真で見た少女が、一人ポツンとたたずんでいた。
「あの……叶さん、だよね?」
200クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/19(日) 06:53:23 ID:Q2cjwpnJ
「あの……叶さん、だよね?」
声をかけられても、私はしばらく反応できませんでした。
先輩が…今まで何故か近付くことすらできなかった城島先輩が、私の目の前にいるのです!!
手紙を渡すことができても、先輩が来てくれなかったらどうしよう。昨日からそのことばかり考えていました。
そのおかげで寝不足ですし、授業中もほとんど上の空。はっきり言って抜け殻状態でした。
でも…でも先輩は来てくれたのです。私なんかのために!
嬉しさで頭が一杯になり、思いっ切り舞い上がってしまいました。
「えっと…叶さん、で合ってるよね?」
二度目の呼び掛けでようやく我に返り、慌てて言葉を返します。
「は、はい、合ってます。すみません、こんな所に呼び出しちゃって……」
「いや、いいんだ……」
先輩は後ろ手に扉を閉めると、私の方へ近寄ってきました。
狭い部屋に先輩と二人っ切り…そう思うと私は…私は……
おっと、トリップしてる場合じゃありませんね。早く本題に入らなくては。
本当なら今すぐ先輩の胸に飛び込んで大声で愛を告白したいところですが、ここはあくまで冷静に……
今までの経験から、ここで焦ったら失敗するのは目に見えてます。とにかく気を鎮めて……
「あの…手紙、読んでいただけましたか…?」
多少声が上擦ってますが、なんとか自然な形で聞くことができました。
読んだからここに来てるんだろ、とかいうツッコミも、できればナシでお願いします。
「あ、うん、読ませてもらったよ。正直、ちょっと驚いてるかな……。
ああいう手紙もらったのって初めてだったから、何て言うかその……」
照れたような表情を浮かべて頬を掻く先輩。そんな先輩を見て、私の心拍数は跳ね上がりました。
ちょっとマズいかもしれません。初めて見る先輩の表情に、理性のタガが外れてしまいそうです。
正気を保っていられるうちに全てを終わらせなくては。
(落ち着け…大丈夫、きっと上手くいく……)
なんとか気持ちを落ち着かせ、先輩の方に向き直りました。
「あの、先輩…私……私、ずっと先輩のことが好きでした!!私と付き合って下さい!!」
最後の方はほとんど絶叫でした。それでも、自分の想いを直接伝えることができたのです。
いろんな感情がごちゃ雑ぜになって、涙が溢れてきます。それでも、私は先輩から目を逸らしませんでした。
そんな私に、先輩は優しく微笑みかけてくれました。
「叶さん…ちょっとオレの話を聞いてくれるかな…?」


「叶さん…ちょっとオレの話を聞いてくれるかな…?」
目の前の少女に、オレは言葉をかけた。
涙を湛え、それでもしっかりとこちらを見据える姿はあまりにも健気で、
その身体を抱き締めたい衝動に駆られるのを、オレは必死で抑えていた。
昨日、あれからオレは一つの結論を出していた。それを彼女に告げようと思う。
「叶さん…君の気持ちはとっても嬉しい。好きだなんて言われたのは生まれて初めてだしね。
でもね、オレは君のことをよく知らない。それなのに君と付き合うことはできないと思うんだ」
「それって…ダメ、ってことですか……?」
少女の顔が見る間に曇っていく。オレは彼女の陰りを払うように、ゆっくりと首を横に振った。
「違う、そうじゃない。オレは君のことをもっと知りたい。君にもオレのことをもっと知って欲しいんだ。」
オレはそこで一旦言葉を切り、彼女に一歩近付いた。
「いい加減な気持ちで付き合うとかは絶対に嫌なんだ。オレが君のことを好きになれて、
君がまだオレのことを好きでいてくれたら…その時改めて、オレの恋人になって欲しい」
201クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/19(日) 06:54:02 ID:Q2cjwpnJ
これが、オレの出した答えだった。
かわいいから、とか、彼女がその気だから、とか、そんないい加減な気持ちでそういう関係になるのは、
彼女の好意を利用した小手先だけの狡いやり方のような気がするし、何よりこの健気な少女に対して失礼だ。
彼女の気持ちに応えるのなら、こちらだってそれなりの態度で臨むべきだと思う。
もちろんこれはオレの独り善がりな考えでしかないし、こんなことを言うのだって失礼なのかもしれない。
だけど、これがオレの正直な気持ちだった。仮に嫌われたとしても、それはそれで仕方無いだろう。
「ハハ…ごめんね、なんか偉そうなこと言って……って、叶さん?」
そこでオレは異変に気付いた。オレの話を聞いていた叶さんの様子がおかしい。
顔を伏せて肩を震わせ、何やらブツブツと呟いている。
(ひょっとして怒らせちまったかな?)
慌ててフォローを入れようとしたのだが。
「そ……」
「そ?」
「そうですよねっ!!!」
「おわっ!?」
叶さんがガバッと顔を上げて叫ぶ。その勢いにオレは思わずのけ反ってしまった。
「そうですよね先輩!やっぱりお互いの全てを知ることから始めるべきですよね!!」
「え、あ、う、うん……」
彼女のあまりの豹変ぶりに間抜けな返事を返す。さっきまでの健気な姿が嘘のようだ。
その瞳には力強い意思の炎が宿り、さっきまでの涙も蒸発してしまっている。
「そうか…そうなんだ…やっぱり男と女はそうでないと……」
「あ、あの、叶さん?」
「先輩に…先輩に私の全てを知ってもらわないと……」
「いや、だから……」
「私の…私の全て…隅から隅まで……」
「おーい、もしも〜し」
どうやらオレの声は届いてないようだ。完全に自分の世界にはまり込んでいる。
そして向こうの世界に行ったまま、彼女はとんでもないことを口にした。
「先輩、私を抱いて下さい!!」
「………は?」
あまりに唐突過ぎて、16ビットのオレの脳では彼女の言葉の意味をすぐには処理できなかった。
情報処理完了まで3…2…1……
「な、な、な、なにぃぃぃーーーーッ!!!???」
脳が言葉の意味を理解したのと同時に、オレは絶叫した。
抱くという動詞がこの状況下で意味するのは、恐らくアレなわけで……
「先輩…あんまり大きな声を出すのは……」
叶さんが顔をしかめる。
「えっ、あ、ごめん……って、そうじゃないだろっ!」
思わずカナミ達にするようなツッコミを入れてしまった。
「だいたい…なんでいきなりそうなるの?」
「えっと、本当は小宮山先生にも言われてたんです。男女の関係はお互いを知ることから始まるって……」
「ああ、そう…小宮山先生に……」
小宮山の名前が出た時点でろくなことではないのだろうが、その部分はオレの主張と合致している。
「うん、なるほど……で、それと今の君の発言と、どういう関係が?」
「あの、それでその……お互いを知るのに一番いい方法は…その…せっ、せっくすだって…先生が……」
言いながら叶さんの顔が真っ赤に染まる。どうやら自分の言葉で回路がショートしてしまったようだ。
かく言うオレも、彼女の発言に少なからずダメージを受けていた。
(こ、小宮山…この娘に何吹き込んだんだよ……)
軽く目眩を覚えたが、それよりまずすべきなのは、あの変態の被害者を正しい道に戻してやることだろう。
オレは脱力する身体に鞭を打ち、残った気力を振り絞って彼女に向き直った。
202クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/19(日) 06:54:48 ID:Q2cjwpnJ
「あのね、叶さん。それは絶対間違ってるから。ダメだよあの人の言うこと真に受けちゃ。
それにそんなことしなくても、相手を知る方法はいくらでも…って、もう脱いでるし!?」
目の前の少女はいつの間にか下着姿になっていた。
「ちょっ、叶さん、何やってんの!?」
慌てて顔を逸らすが、彼女の白い肌が目にしっかりと焼き付いてしまった。
「先輩…私、先輩に私の全てを見て欲しいんです……」
声の穏やかさとは裏腹に、彼女が冷静さを欠いているのは明らかだった。
赤かった顔をさらに紅潮させ、ゆっくりとオレに迫ってくる。
先程のショートで行為に歯止めが効かなくなったようだ。目が正気じゃない。
(ヤバイ…ヤバイって!いくらなんでもこれはマズいだろ!早くなんとかしねーと……)
目の前の光景に慌てふためくオレを無視し、彼女はさらに近付いてくる。
「先輩…好きです……」
彼女がオレに抱き付いた。制服の上から女性特有の柔らかな感触が伝わってくる。
「ちょっ、ちょっと叶さん……」
「ミホって呼んで下さい」
「えっと、じゃあミホ…さすがにこれ以上はシャレにならないから……!」
「私はシャレのつもりでやってるんじゃありません」
「いや、だって、この状況を人に見られたら……」
「大丈夫です。小宮山先生が人払いをしてくれるって言ってましたから」
また小宮山か。アイツはこういう展開になるのも承知の上でこの娘を唆したんじゃないだろうか。
楽しそうだから、という極めて身勝手な思惑のために。
(ちくしょう、今後アイツがボケても二度とツッコまないからな!!)
頭の中で少々情けない復讐を誓うが、それで事態が改善されるわけではない。
いや、むしろマズい方向に進んでいる。
「先輩…私、先輩のことももっとよく知りたいです……」
彼女はそう言ってオレのズボンに手をかけた。
「のわっ、ちょっ、ストップストップ!!ちょっと、叶さん!」
「だからミホですって」
「じ、じゃあミホ、とりあえず一回落ち着いて…冷静になろう……」
「私は冷静です。落ち着いてます」
どこがだよ!とツッコむ余裕はオレにはなかった。
こうしている間にも彼女の手は澱みなく動き、オレのズボンを脱がしにかかる。
脱がされまいと抵抗してはいるのだが、有り得ない状況にテンパってしまい思うように動けない。
「もうっ、じっとしてて下さい!!」
「は、はいッ!!」
それどころか、迫力ある声に気圧されて思わず直立不動の姿勢をとってしまった。
その隙にファスナーとベルトを外され、ズボンを一気に膝まで下ろされる。
露わになったトランクスの下で、オレのモノは早くも固くなり始めていた。
そりゃそうだろう。下着姿の少女が目の前にいて、あまつさえその少女にしがみつかれているのだ。
シャンプーのいい香りが鼻孔をくすぐり、首筋には彼女の熱い吐息がかかる。
これで我慢しろというほうが無理だ。オレだって健全な男なのだから。
203クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/19(日) 06:55:30 ID:Q2cjwpnJ
「これが…先輩の……」
ミホは息を呑むと、その細い指でトランクス越しにオレのモノに触れた。
そしてそのまま優しくゆっくりと撫で上げていく。
「う、あっ……」
初めて他人に触られたオレの分身はあっという間に形を変え、布の下で痛いくらいに張り詰めている。
最後の一枚も、やがてミホの手によって下ろされてしまった。
「うわぁ、おっきい……」
反り返ったオレのモノを、興味深そうに見つめている。はっきり言って物凄く恥ずかしい。
そしてミホは両手を根元に添えると、柔らかな唇をチュッと先端に押しつけた。
そのまま唇が開き、かわいい舌が顔を覗かせる。ミホは躊躇うことなくオレのモノに舌を這わせた。
舌はまんべんなく動き、アイスキャンディーでも舐めるようにチロチロと全体を這い回る。
オレのモノが彼女の唾液に塗れていく。込み上げる衝動に、オレはいつしか抵抗するのを忘れていた。
「先輩…気持ちいいですか?」
「あ、ああ……」
ミホはオレの答えを聞いて満足そうに微笑むと、口を大きく開けてイチモツを呑み込んでいった。
「うわっ……」
狭い口腔内で全体が熱い粘膜に覆われ、自分でするのとは比べ物にならない快感に包まれる。
彼女はそんなオレの反応を楽しむように、口に含んだものを刺激した。
オレのモノに舌を絡め、頬をすぼめて吸引する。さらに顔を前後に動かし、より深くまで咥えていく。
そして時々思い出したように口を離し、唇と舌と指での愛撫を繰り返す。
ミホの動きに合わせて、口の中に溜まった唾液が唇の端から垂れていき、卑猥な滴になって床に落ちていった。
だがミホはそんなことも意に介さず、息を荒げながらその淫らな行為を続けていく。
(な、なんでこの娘こんなに上手いんだ…?)
これまでのやり取りから見ても、彼女には男と付き合った経験がないだろう。
それなのに、彼女のテクニックは素人のオレでもわかるほど熟練されたものだった。
あとで判明したことだが、これらは全てマリア先生によって、半ば強制的に覚えさせられたものであるらしい。
つまり、ミホは小宮山・マリアの色モノ変態コンビの弟子にして被害者なのであった。
「う、ぁッ……」
そんな彼女のテクニックに童貞のオレが敵うはずもなく、オレのモノは早くも限界に近付いていた。
さすがにこのまま出すわけにはいかないと思い身体を離そうとしたが、
「ふふ、先輩…いいですよ。そのまま出して下さい……」
ミホは妖しく笑うと、再び深く、そしてより強くオレのモノを咥え込んだ。
舌が亀頭を集中的に舐め上げていき、先端で尿道口を刺激する。
「うっ、ク…で、出るッ…!」
オレはミホの口腔内に自らを解き放った。熱い液体が彼女の口に注ぎ込まれる。
ミホは眉をひそめながらも全てを受け止め、ゴクリと喉を鳴らしてそれを嚥下した。
(うわっ…の、飲まれてる……)
AVでしか見たことのなかった光景が、目の前で繰り広げられている。
それはリアリティーを伴わず、むしろ夢の中の出来事のようだった。
204名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 07:04:41 ID:epaX07O3
支援
205クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/19(日) 07:06:08 ID:Q2cjwpnJ
そんなオレを尻目に、ミホは尿道に残った残滓まで吸い出し、最後の一滴まで飲み干そうとする。
しかしだいぶ無理をしていたらしく、途中でむせ始めた。
「だ、大丈夫?」
「はい……大丈夫です」
口ではそう言いながらも、床に手をつき苦しそうに咳込んでいる。
オレはどうしていいかわからず、とりあえずその背中を擦ってやった。
それがよかったのかはわからないが、しばらくするとどうにか落ち着いたようだ。
「大丈夫?」
「はい、もう大丈夫です。ありがとうございました」
そう言ってミホが顔を上げる。その唇の端には、僅かだが口から溢れた精液が付着していた。
それに気付いたミホは自らの指でそれを掬うと、その指を口に運び、舐めとってみせた。
その姿は先程の涙を流していた少女とは別人のように妖艶で、その光景にオレは思わず息を呑んだ。
そんなオレの中では、今天使と悪魔が激しい闘いを繰り広げている。
もうこれ以上少女を汚すような行為に走ってはいけない、と諭す天使の声と、
今すぐ目の前の少女を押し倒して自分のものにしてしまえ、と唆す悪魔の声。
決着はなかなかつかない。本来なら彼女を説得して服を着せて終わりにすべきなのだろうが、
先程の口淫でスイッチの入ってしまったこの状況では、そうスンナリとは諦められない。
さて、どうするのが正解か。
オレが究極の二択に頭を悩ませていると、突然ミホが立ち上がった。
頬を上気させ、潤んだ瞳でオレを見上げる。
「先輩…私、すっごくドキドキしてます……」
そう言うとミホはオレの手を取り、自分の左胸へと導いた。掌から少女の体温と鼓動が伝わってくる。
オレの中で、悪魔がやや優勢になった。
ミホはオレの手を放すと、ブラジャーに手をかけた。形の良い胸が露わになる。
オレの中で、悪魔がかなり優勢になった。
ミホはもう一度オレの手を取り、自分の胸に押し当てた。彼女の鼓動がよりはっきりと感じられる。
「先輩…好きです……」
天使は追いやられ、悪魔が全てを占領する。その瞬間、オレの中で何かが壊れた。
オレはミホを引き寄せ、その身体を強く抱き締めた。
「あ……」
ミホが小さく声を上げ、その身を強張らせる。オレは彼女を抱く腕にさらに力を込めた。
「ミホ…本当にいいんだな?後悔しない?」
「はい…しません。私を…先輩だけのものにして下さい……」
オレは彼女の言葉に無言で頷いた。そこまで言われて逃げたのでは男が廃る。
オレは一旦身体を離すと上着を脱いで床に敷き、その上にミホを横たわらせた。
いくらなんでも、彼女の綺麗な肌を冷たい床に直接触れさせることはできない。
「先輩……」
ミホが不安の混じった表情でオレを見つめる。やはりこれから起こることに対する不安があるのだろうか。
だがその表情とは裏腹に、上気した肌はアンバランスな色気を纏いっていた。
少女と女性の両方の魅力を備えた姿がオレの正常な思考能力を奪っていく。
オレは彼女の肌に触れようと手を伸ばした。
「あ、ま、待って……」
ミホがオレの手を掴み、動きを押し止どめた。
「どうかしたの?」
「あの、初めてだから…その…やさしく、して下さい……」
「ああ……大丈夫、わかってる」
やはり、男と女では『初めて』の持つ意味合いが異なるのだろう。
男のオレには異性に身を委ねることの不安というのはわからない。
だがもし彼女が不安を感じているのなら、それを少しでも軽くしてあげなくてはならないだろう。
オレは彼女の頬に手を添えると、その柔らかな肌をゆっくりと撫でていった。

206クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/19(日) 07:09:30 ID:Q2cjwpnJ
先輩の指が私のほっぺたに触れ、その部分を優しく撫でてくれました。
その感触が、今まで強張っていた身体の隅々まで弛緩させていきます。
先輩は指をゆっくりと動かし、次第に下へ下へと移動していきましす。
顎から首筋、そして肩へと指が這い、そのくすぐったいような刺激に私は酔い痴れていました。
その間も先輩の指は動きを止めず、さらに下へと移動し、私の胸に達しました。
「あっ……」
先輩が私の乳房に触れた途端、私ははしたない声をあげてしまいました。
慌てて口を押さえたのですが、先輩に聞かれてしまったでしょうか。
恐る恐る先輩の顔を見ましたが、先輩の表情からはそれを窺うことはできません。
だけど、先輩が私の胸を集中的に愛撫し始めると、それどころではなくなりました。
どれだけ抑えようとしても、込み上げてくる快感が声になって口から飛び出してしまいます。
「ん、っ…あ…ンッ……ぁッ…」
指の動きはだんだんと激しさを増していき、私の理性を奪っていきます。
食いしばった歯の隙間から洩れる声も、徐々に大きくなっていきました。
「あっ…ン…んンっ…あぁ…ウ…んッ」
頭の芯から蕩けるような感覚に襲われ、次第に思考が麻痺していきます。
「せんぱい…んッ、あぁ……あ…」
身体に力が入らなくなり、何時しか私は自分から先輩の愛撫を求めるようになっていました。
それが先輩にも伝わったのでしょうか。
先輩は胸への愛撫を止めると、その部分に口を付けてきました。
「ひあっ!?」
いきなりのことで驚き、思わず大きな声を出してしまいました。
先輩は私の乳首を口に含み、舌で転がし、奥歯で甘噛みにし、あらゆる方法でそれを弄びます。
「ふ、アッ…んんっ!…ぁぁ…くぅ…ああっ!」
どんなに身体を捩らせても、その刺激からは逃れられません。
それだけでなく、先輩は空いた手をゆっくりと私の下腹部へ伸ばしていきました。
(だ、ダメ…今触られたら……!)
先輩を止めようとしましたが、思うように声が出せません。
先輩の手がショーツの上から私の秘部に触れました。
「ひっ…あアぁッ!!!」
その瞬間私の身体が跳ね上がり、ビクビクと痙攣しました。触れられただけで絶頂に達してしまったのです。
(ウソ…私…イッちゃった……)
あまりのことに呆然としました。
マリア先生に襲われた時も、先輩のことを想って自分でしてしまった時でも、こんなことはなかったのに……。
「えーと、ミホ…ひょっとしてその…イッた…の?」
先輩も驚いた様子で私を見ています。
私は両手で顔を隠しました。だけど恥ずかしくて、顔から火が出そうです。
よりによって、一番恥ずかしい姿を見られてしまうなんて…。恥ずかしさと情けなさとで、涙が出そうです。
(先輩…私のこと、いやらしい娘だと思ってるかな……)
そう思うと、本当に涙が滲んできました。
でも、先輩の言葉はそうではありませんでした。
207クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/19(日) 07:10:02 ID:Q2cjwpnJ
「よかった……」
「えっ…?」
「いや…オレも初めてだったから、ひょっとしてミホが全然気持ち良くないんじゃないかなって…
イッたってことは、オレがミホを気持ち良くさせれたってことだろ?そう思ったら安心してさ」
やっぱりこの人は優しいんだ。私は先輩に抱き付きました。先輩は笑って私の髪を撫でてくれました。
先輩の胸は思ってたよりもずっと大きくて、がっしりしてて、温かくて…。
どれくらいそうしていたでしょう。私がようやく身体を離すと、先輩が真剣な面持ちで言いました。
「ミホ…もう、いいかな…?」
「……はい」
私は立ち上がると制服のポケットから小さな箱を出して、先輩に渡しました。
「これを使えって、小宮山先生が……」
「何から何まであの人は……」
先輩も呆れ顔でそれを受け取ります。その表情がおかしくて、クスッと笑ってしまいました。
先輩は付け方がよくわからないらしく四苦八苦していましたが、なんとか付け終え、私の方を向きました。
「えっと、じゃあ…ミホ、いくよ……」
私は無言で頷くと目を閉じました。私の秘所に熱いものが触れ、そしてゆっくりと私の中に入ってきます。
「くっ…い、た…ぁぁあっ……」
先輩が入ってくるのと同時に、身を裂かれるような痛みが全身に走りました。
声にならない声が洩れ、あまりの痛さに気を失ってしまいそうです。
「ミホ…大丈夫か…?やっぱりやめようか?」
先輩の心配そうな声が聞こえます。
「大丈夫…です…ッ…このまま…きて下さ…いッ」
先輩を心配させないよう、無理に笑顔を作りました。上手く笑えたかはわからないけど。
「わかった…ゆっくりやっても辛いだけだから、一気にいくよ…」
先輩はそう言うと、私のさらに奥まで入ってきました。
「あっ…クっ…ああッ…先輩ッ…」
私は先輩にしがみつき、絶え間ない痛みに必死で耐えました。
痛みよりも、大好きな人と一つになる喜びの方が大きいから。
「ミホ…!」
「せんぱい…先輩ッ!!」
頭の中がぐちゃぐちゃになって、視界が狭まります。
「先輩…キスして…!」
先輩の温かい唇が私の唇と重なりました。先輩の動きが速くなります。
「先輩…好き……大好き!!」
身体全体が宙に浮くような錯覚を覚え、目の前が真っ白になりました。
私の中で熱いものが弾け、私はそのままゆっくりと気を失いました。
208クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/19(日) 07:11:32 ID:Q2cjwpnJ
「大丈夫か?」
「ええ、なんとか……」
私が目を覚ますと、部屋の中はすでに綺麗に清掃されていました。
それに、私もいつの間にか制服を着ていました。先輩がやってくれたのでしょう。
ふらついて上手く立てない私を、先輩が抱き起こしてくれました。
「あの、先輩……」
「あのさ…その先輩っていうの、やめてくれないかな」
「え?」
「いや、だってさ…恋人同士なのに他人行儀だろ?シンジでいいから」
照れくさそうに頬を掻きながら、先輩…シンジさんが笑います。
私は今、どんな顔をしてるのでしょう。泣いてるでしょうか、笑ってるでしょうか。
「ハイ、シンジさん!!」
私はシンジさんの胸に飛び込みました。シンジさんが私を受け止めてくれます。
やっと叶った願い。やっと手に入れたもの。
私は今、とっても幸せです。


(fin)
209クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/19(日) 07:14:28 ID:Q2cjwpnJ
以上です。長々と失礼致しました。
210名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 07:19:49 ID:epaX07O3
クロム氏リアルタイムGJ!
ある意味王道のシンジ×ミホ、存分に堪能しました。

そして郭氏もGJ!3P!3P!
完結楽しみにしております。
211名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 09:57:56 ID:O2x4lp1R
>>210
感想ありがとうございます。

時間が空きましたが、ここで次回作およびお詫びを。

まずお詫び。前スレで重婚ものを書くと宣言致しましたが、諸事情により断念いたしました。
前スレにてアイディアまで頂いたのに、勝手を言ってすみません。
時間をおいてまた着手するつもりですので、何卒ご容赦下さい。

で、代わりというわけではないのですが、雪月花氏を見習ってカプ、シチュ、内容込みのリクエストを募集しようかと思います。
と言いますのも、私来週から極端に暇になるんです。
三月といえば皆様お忙しいことと思いますが、なぜかそこで怒涛の八連休。
なぜかは本人にもわからないのですが、とにかく時間があります。
しかし特にどこかへ出かける予定もなく、友人も普通に仕事で一緒に遊ぶ相手もいない状況です。
なので皆様にリクエストを頂いて、書けるだけ書いてみようかと思います。
と申しましても私の作品はこの程度のものなので、あまり過度の期待には応えられませんが・・・。
複数いただいた場合、ピンときたものから手を着けさせていただき、その中で順番は前後するかもしれません。
何かありましたら、ご協力お願いいたします。

212クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/19(日) 10:00:16 ID:O2x4lp1R
すみません、ミスりました。
たびたびで恐縮ですが、何かありましたらお願いいたします。
213名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 10:13:04 ID:esiKkgHX
うおおい!職人さん方々GJGJ!

>郭×伊東氏
やはり職人達のリーダー格だけあってかなりエロエロですね。
ヘソゴマあたりの描写の生々しさはヤバすぎるwww
続きに激しく期待。

>クロム氏
こっちもまたエロいwww
シンジにはミホ派としてはかなりお腹いっぱいになりました。
最高!さらなる飛躍を期待してます。

リクエストを受け付けるとのことなので
1:マサヒコ×アイ
2:結婚〜初夜で超甘々
3:初々しくいじらしいプレイ
をどうかよろしくお願いします。
214名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 12:11:25 ID:aVbvjXxN
>クロム氏
GJ!!!!!
ミホは本編じゃ散々なだけにSSで報われると涙がでそうになります
そんないたいけな姿を書ききってくれたクロム氏スバラスィ
そしてリクエスト
@シンジ×加藤先生
A旦那が浮気、落ち込む加藤先生をシンジが優しく励ますみたいな
B両者とも背徳感を持った感じのセックス
よろしくお願いします

>郭×伊東氏
ケイがカワエエ〜!!!完結に激しく期待

ぶっちゃけ氏家作品ではケイ、ミホ、加藤先生派なので郭×伊東氏→クロム氏の流れは非常に楽しめました
いい週末だ
215名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 13:09:01 ID:OyPRIuio
クロム氏&郭×伊東氏GJ!!!

>クロム氏
本編じゃ、ピエロなだけのミホを救ってもらって感動しました。
やっぱ本編でもいつか報われる日が来るといいです・・・
>郭×伊東氏
やっぱ3Pは最高ですー!!!
ケイもナツミもカワエエです。ラストすごい期待しておりますので頑張ってください。
216名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 13:13:49 ID:zgKa4ZPZ
週末で一気に読みました

>518氏
軽妙なノリは読んでて楽しいです。GJ!

>マリリスト氏
百合モノは大好物です。GJ!

>郭×伊東氏
さすが黄金バッテリー、完結を楽しみにしてます。GJ!

>クロム氏
いたいけな少女に救いをありがとうございます。GJ!
217名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 14:22:45 ID:7kGoxzU3
とにかくGJ!
GJ!GJ!GJ!GJ!GJっ!!
ぐっじょ───────ぶっっっ!!!!!
218名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 15:49:01 ID:TAbccQUy
ミホ好きには嬉しい限りです!GJ!
219名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 18:07:28 ID:jnglOegU
クロム氏GJ!ミホ来ないかなぁと思ってたら神が光臨しますた
自分は久しぶりにコラボが読みたいです
@マサヒコ×カナミ&シンジ×アイ
Aギャグ
B童貞&処女っぽく
ではお願いします
220マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/19(日) 19:53:41 ID:pculKmig
>クロム氏
最高でした!
シンミホ好きのツボを激しくつく傑作乙です!
途中から語り手が変わって、ミホの快楽がこっちまで伝わるようでした。
ミホはネタも似合いますがハッピーエンドが一番ですね。

リクエストの方ですが、
@マサヒコ×アイ(またはリョーコ)
Aマサの告白や初めてのデートで純愛
Bマサヒコが優しくリードされる
といった感じをよろしければお願いします。
221名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 20:54:00 ID:7kGoxzU3
>>クロム氏
ぐあっ。重婚断念ですか…(´・ω・`)ショボン
もしもいつ日か、重婚ネタで何か思いつく様な事があればその時は…またよろしくお願いします。
では、リクエストをば。
@マサ×アヤナ×ミサキ×リンコ
もしくは
@シンジ×カナミ×マナカ×アキ
A三人が勝手に結託、皆で同時に主人公と付き合う事になり…
Bハレームな4P…とにかくエロエロで。
といった感じで…お願いします。
 
スイマセン、ハーレムが好きなんです…orz
222名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 22:37:39 ID:y94TVjH8
んじゃ
@アヤナ×マサヒコ
A逆レイプ
B純愛
223名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 01:54:14 ID:on0kirGI
一時間レスがなかったらマサヒコママンは俺と不倫
224名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 02:07:23 ID:whvpJf4t
じゃあアヤナは俺が頂いて行きますノシ
225名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 08:14:50 ID:q26iZnag
痴女はイイ

1.マサ×アイ
2.シリアス大恋愛
3.愛のあるセクース
226名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 08:42:23 ID:G9CdtzC7
痴女はイイ

1.マサ×アヤナ
2.ツンデレ風シリアス大恋愛
3.愛のあるセクース
227名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 10:57:49 ID:anpKdz11
痴女はイイ

@マサ×アヤナ・ミサキ
A渡米後、アメリカ旅行中のマサミサに絡むアヤナ
B愛のある乱交

C読み易くお願いします(導入部やシメが長いと読むのツライし萎える…我儘ですんません)
228名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 16:13:44 ID:NlduLc7S
>>222と被っちゃいますが・・・。
1.アヤナ×マサ
2.マサが押し倒されて騎乗位で筆卸し
3.ラブラブ

もうですね、マサがアヤナに犯される場面しか想像できないんですよ。ええ。( ´・ω・)
229名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 16:13:47 ID:RI/HjNEA
痴女は性病がコワイ
230名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 16:26:23 ID:on0kirGI
1、マサヒコ×アイ
2、アイの誕生日、プレゼントに悩むマサヒコ、激ラブラブ
3、大食いプレイ

だってアイ先生物が最近めっきり少ないもん・・・・・・
よろしくお願いします。
231名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 17:08:11 ID:Tk6DiAkv
んじゃ俺も
>>222>>228に同意で
232名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 17:11:23 ID:MKUkq/nr
1.リョーコ×アイ×マサ
2.よくわかんない三角関係(笑
3.ラブラブ

アヤナとミサキならわかるが、こんな条件でかける人がいるのか(笑
233名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 17:31:47 ID:aYL49XI1
オイは>>225>>226がよかですたい!
234名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 17:37:27 ID:on0kirGI
>>231、233
テキトーにリクすんな
235名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 17:48:34 ID:+WeAi+Y5
リク始まってからクレクレやたら増えたな
236名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 18:40:49 ID:q26iZnag
リクした手前こんなこと言うと口をつねられそうだが、まあほどほどにってぐらいがいいんジャマイカ
クレクレは読み側の一直線な要求の表れだが、過度になるとさすがにマズイかもな
最終的な選択権は職人側にあるわけだが、職人が書き辛くなったら確かに本末転倒ではあるわな

個人的に以後気をつけることにしますわ
237名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 22:27:42 ID:aYL49XI1
とりあえず職人の方々が丹精込めて作ってくださったものを、しっかり頂く事だな。注文はその後。
238ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/21(火) 02:23:21 ID:v0EBHz2x
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です。
「マサヒコ×ミサキ・アヤナ・リンコ」で、
スルー対象ワードは「乱交」「最初から最後までヤリまくり」「状況説明も経過説明も無し」「超御都合主義」、
そして「だけど皆幸せ」です。
題は「ハッピー(セックス)ライフ」でお願いします。

では投下↓
239ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/21(火) 02:24:48 ID:v0EBHz2x
「はむっ……ちゅぷ、れろ……ぉ」
「あふ……ん、あふぅ……っ、じゅぅ……う」
「んんっ、あん……は……っ」
 ベッドの上で、三人の少女が一人の少年に絡み付いていた。
黒い髪の少女と、紅茶色の髪の少女は、少年の股間にそそり立ったペニスを。
栗色の髪の少女は、少年の唇を。
それぞれ、一心不乱に貪っている。
皆、身体に一糸も纏っていない。
汗と淫液に塗れ、それを不快とも不潔とも思わず、
ただ少年の快楽を引き出すためにのみ舌を、唇を動かしている。
「む、うぅ……」
 少年は眉根を寄せ、身体を少しだけよじった。
三人の少女は、それを少年の快感の証と見て、舌と唇の動きを止め、嬉しそうに微笑んだ。
「マサちゃん……若田部さんとリンちゃんに舐められて……気持ちイイんだ……」
「嬉しい、小久保君が私の舌で、気持ち良くなってくれて……」
「うふふ、もっと感じさせてあげるね、小久保君」
 少年、小久保マサヒコは返事をせず、ただ目を細めてコクリと頷いた。
「うふ……はむぅ、ぷふ……」
「ふぅ、かふぅ……ん……」
「ちゅっ、ちゅ、みゅぅ……」
 栗色の髪の少女の名は、天野ミサキ。マサヒコの幼馴染。
 黒い髪の少女は、的山リンコ。マサヒコの高校の同級生。
 茶色の髪の少女は、若田部アヤナ。マサヒコの中学時代からの友人。
「ふふ……若田部さんたちの次は、私がシテあげるね……」
「ちゅ……っ、ずるいわ天野さん、まだ……れろっ、小久保君はイってないのに……」
「あー、じゃあ私は小久保君の胸を舐めてあげるーっ」
 三人の表情に、4Pにという行為に対する、後ろめたさの影は全く無い。
「ふふ……好きだよ、マサちゃん……」
「愛してるわ……」
「小久保君、だーい好き」
 小久保マサヒコへの想い、そしてその愛する男を感じさせてあげたいという思い。
それが、彼女たちを淫らな行為へと走らせる。
互いに、嫉妬や競争心が完全に無いとは言えない。
人間である以上、それらは絶対に存在する。
だが、三人は仲の良い親友同士であり、何よりマサヒコへの愛の前ではそれらは些細なこと。
超越してしまった、と言っても良いだろう。
でなければ、こうして三人身体を並べて奉仕など出来はしない。
裏を返せば、彼女らをそこまでの境地に導いてしまったマサヒコ恐るべし、ということになる。
血の力は伊達ではないと言うべきか。
あのぶっちぎりエロスな母と、その母を満足させている父の子なのだから。
「ちょっと待って……そんなに頑張られたら、俺今夜持たないって……」
 マサヒコの声は弱々しい。
体力の消耗が激しいせいではなく、気持ちが良すぎて舌が上手くまわらないのだ。
「ダメだよぉ……私たちが三人揃うのってそうないんだからぁ」
「そうよ……ちゅ、ぷっ……満足させてくれなきゃ」
「ハッスルハッスルだよ、小久保君」
「……やれやれ」
 しょうがないな、という風にマサヒコは頭を二度三度、左右に振った。
彼女たちの言う通り、この四人が全員顔を合わせるの機会はなかなか無い。
ミサキはバリバリの進学校生徒である上に、午後から夜にかけて一週間の大半が予備校通い。
一年でアメリカから舞い戻ってきたアヤナが転入したのも、これまたガチガチの高偏差値お嬢様学校。
通学に加え、宿題やクラブ活動、委員会活動が重なると、どうしても会うタイミングが計れないのだ。
結果として、マサヒコと同じ英稜高校に通っているリンコだけが、マサヒコと身体を重ねる回数が一番多い。
ミサキとアヤナにしてみれば、それが残念でもあり不満でもあった。
もちろん、時間が合えばそれぞれ個人でマサヒコとセックスを楽しんではいるのだが、
愛する人とは毎日でもヤリたいというのが、彼女らの嘘偽らざる気持ちだ。
240ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/21(火) 02:27:36 ID:v0EBHz2x
「ねぇリンちゃん……代わってほしいよぉ……」
「はぷ……っ、いいよミサキちゃん、あと……れろ、十回舐めたら代わってあげ……りゅ、ぷ」
「ああん、ズルいよリンちゃん」
「うふふ……小久保君のモノが三つあったらいいんだけどね」
「……いや、それ妖怪か怪物だから」
 ずっとずっと溺れていたい。
マサヒコを気持ち良くさせたいし、また、マサヒコに気持ちよくしてほしい。
それが、三人の心からの願いだ。
 だが、耽りっぱなしにならないように、気持ちをセーブしなければならない。
自分とマサヒコだけで世界が構築されているわけではないからだ。
マサヒコが欲しいが、そのために全てを壊してしまっては元も子もない。
一度壊してしまえば、このように幸福な性生活は二度と送ることが出来なくなってしまう。
メリハリではないが、通常の生活と性生活は分けてこそ、周囲へのしわ寄せを軽減出来るというものだ。
「あぅ……う」
 突然、アヤナがマサヒコのモノから口を離し、首をカクリと落とした。
その息が、今まで以上に熱くて激しい。
「……れろぅ……っ、どうしたの、アヤナちゃん?」
 舌を止め、心配そうにリンコが尋ねる。
「若田部さん……」
 ミサキもマサヒコとのキスを中断し、アヤナの方を見る。
だが、ミサキはリンコと違って、アヤナの異変の原因を知っていた。
「相変わらず、若田部はいやらしいなー……」
 マサヒコも気付いていた。
数分前から、アヤナが我慢しきれずに、空いた方の手で自分の秘部を慰めていたのを。
「……だって、だって……一週間ぶりなんだもの……」
「私も同じなんだけど……」
 ちょっとあきれたような口調のミサキだったが、そこに軽蔑の色は無い。
ミサキとて、早くマサヒコにシテもらいたいのは同じだからだ。
「えへへー、私は昨日もシタよ」
 そこにリンコの天然発言炸裂。
それを受け、ミサキとアヤナはちょっとジト目でマサヒコを睨む。
リンコに対する羨望、若干の嫉妬、そしてマサヒコの甲斐性の無さに少しだけ腹が立ったのだ。
「もう……マサちゃん、シタくなったら、いつでも言ってきてくれたらいいのに……」
「そう、よ……クラブや委員会なんて、一度くらいなら……休んでも問題ないんだからね……」
「いや、ははは……」
 マサヒコとしては笑って誤魔化すしかないところだ。
彼女らが自分を愛してくれているように、自分も彼女らを愛している。
出来ることなら、平等に愛を注いであげたいとも思う。
 とはいえ、彼とて時間と空間に縛りつけられる人の身、体を三つに分けられない。
瞬間移動も使えないし、時を止めることも出来ない。
「ゴメンな、俺もここんところ忙しくってさ」
 まったく、見る人が見れば「許せねえ、そこに直れ叩っ斬る!」と言われても仕方ないだろう。
倫理観の強い人間からすれば、三人と関係を持つマサヒコは許されざる存在だ。
だが、マサヒコと三人の間には純粋な愛情のみがある。
皆が皆、納得した上での関係なのだ。
「もう……じゃ、リンちゃんは今日は一回だけだよっ」
「そうよ、独占禁止。私と天野さんに集中してもらうんだから」
「えー、そんなのないよー」
「おいおい、喧嘩するなよ」
 マサヒコはかわるがわる、三人の頭を優しく撫でた。
もとより、本気で言い争いをしているわけではない。
「マサちゃん……」
「あっ……」
「……えへへ」
 ただ頭をナデナデされただけなのに、一様にトロンとした表情になる三人。
直接敏感な部位に触れずに感じさせるとは、ゴッドフィンガー加藤某も真っ青だ。
それとも、これもまた愛の成せる技か。
241ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/21(火) 02:31:15 ID:v0EBHz2x
「あ……っ!」
「ひゃあ……!」
 ミサキとリンコが、身体を一瞬硬直させ、そしてビクリと跳ねた。
マサヒコが左右の手をそれぞれに回し、引き寄せたのだ。
さわさわとまるでそれ自体が生き物のように動くマサヒコの手。
肩口から背中の中央に行き、背骨の上を柔らかく擦り、腰を通過し、
そして小ぶりな尻へと到達する。
「あっ、あっ……!」
「あひゅ……、くすぐったいよぉ……」
 人差し指と中指、薬指の先で、円を描くように二人の尻を撫でるマサヒコ。
「あ、ああっ!」
「みゃ……っ!」
 ミサキとリンコは大きく身体を震わせた。
突如、マサヒコの指が移動して、菊座を触ったせいだ。
だが、「そこはダメ」「汚いよぉ」と文句を言う暇すら二人には与えられなかった。
マサヒコの指はそこを通り過ぎ、二人が一番感じる場所にすでに行き着いていた。
「かわいいな、二人とも……」
 マサヒコはそれぞれの太股の外側から腕を回し、秘所を、真珠をいじめてゆく。
「あ、あ、あ、マサ……ちゃあ、ん……!」
「はぁ、はぁ、いいよう……キモチイイよう、小久保くぅん……!」
 ミサキとリンコは、肩を震わせただただ快楽に悶える。
そんな二人の乱れる様を目の前にして、ついにアヤナも我慢出来なくなった。
マサヒコのモノを口から離し、媚びるような口調で迫る。
「ああん……ずるい小久保君っ、私にも、私にも……っ」
 半開きの口、ピンク色のモヤがかかった瞳。朱に染まった肌。
並みの男なら、問答無用で襲い掛かりたくなるほどの艶っぽさだが、
それで動揺するようなマサヒコではなかった。
「わかってるよ若田部……もう、準備は整ってるんだろ?」
「あ……」
 その言葉だけで、アヤナはマサヒコの言いたいことを理解した。
「ああ……ッ、い、いいの……?」
 顔を輝かせるアヤナに、マサヒコはコクリと頷いた。
「嬉しい……今日、私がはじめて……ぇ!」
 アヤナは身体を起こすと、改めて足をMの字に開き、手を降ろしてマサヒコの怒張をそっとつまんだ。
そして腰の位置を定めると、狙いをつけ、足の力をゆっくりと抜いていった。
「あ、あ、ああ、あ!」
 ズズ、ズズ、という感じに、ゆっくりとマサヒコのモノがアヤナの中に埋まっていく。
マサヒコは、アヤナの邪魔にならないようにと、ミサキとリンコの太股に回した腕に力を入れ、
より身体に密着するように引き寄せた。
「ふぁああん!」
「ああっ!」
 その動きが、結果としてミサキとリンコにより強い刺激を与えることになった。
そうしているうちに、マサヒコの先がアヤナの最奥にたどり着いた。
「さ……若田部、動いてみて……そうすれば……」
 その言葉の続きが何なのか、三人はほぼ同時にわかった。
アヤナが腰を揺すれば、マサヒコも揺れる。
そして、マサヒコの腕を通して、ミサキとリンコに伝わるのだ。
「うん、うん……ッ、小久、保君も、天野さんも的山さんも……一緒に、キモチヨク……っ!」
 最後まで言い終わる前に、アヤナは身体を上下させた。
「あっ、あ……!いい、いいよ……ぉ、こく、ぼくん、の……!」
「ああ、ああ、あああ……ぁ!」
「きゃ、ん、んん……くふぅ……!」
「ミサキ……若田部……まとや、まぁ……!」
242ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/21(火) 02:34:27 ID:v0EBHz2x
 四人が四人、淫らな欲望に全身を支配されていた。
彼らの性戯の師匠、リョーコが見たら肩をすくめて呟いたであろう。
「何て余裕の無いセックスだ」と。
 しかし、それも仕方のないことかもしれない。
目覚めたとは言え、まだまだ四人は経験不足。
欲望をコントロールする術を完全に身につけてはいない。
それに何より、マサヒコとミサキ、アヤナ、リンコは、身体の相性というものが抜群に良すぎた。
間に挟まるものが無い。ぴっちりはまったパズルのようなものだ。
一度没入してしまうと、理性や計算が割り入る隙間が無いのだ。
「ああ、っ、く、はぁ、はぁ……あ……こ、くぼく……んっ!」
「マサちゃん、はぁ……いい、マサちゃん……!」
「キモチ、いいよ、いいよ、いいよぉ……!」
 オスとメスの臭い。嬌声。荒い息。
それらが混然となり、部屋に充満していく。
徐々にそれらは膨れ上がり、やがて破裂、解放へと近づいていく。
「やあ、やあ……っ!らめ……ぇ、もう、もうぅ……!」
 頂点に向かって、アヤナは腰の速度を上げる。
「マサちゃあん、あふぅ、マ……サちゃ、んんっ!」
 愛する人の名前を叫び、ミサキはしがみつく。
「ああ、ううぅ……ひゃ、あ……!」
 凍える仔猫のように、リンコは身体を小刻みに震わせる。
「ミサキッ、若田部ぇ、的山ぁ……ッ!」
 そして。
マサヒコが動く。
両腕を、腰を、思い切り突き上げる。
「ああーっ!」
「んんっ!」
「や……あーっ!」
 一瞬にして、頂上へと連れて行かれる三人の少女。
桜色に染まる肩、首筋、胸元、お腹。
反り返る全身。斜め上に向かって延びる顎。
飛び散る汗、淫液、唾液、涙。
「あ、あああ……あ」
「……く、うぅ……」
「は……ぅ……」
 マサヒコの上に、ミサキ、アヤナ、リンコは重なるように身体を折る。
それから一拍、呼吸を置いて。
「ふ……ぅ……」
 マサヒコは精をアヤナの中へと放出した。


                 ◆                     ◆
243ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/21(火) 02:38:30 ID:v0EBHz2x
 ガチャガチャ、とドアの鍵が開く音で、マサヒコは目を覚ました。
傍らに眠る三人を起こさないように、そっと身を起こすと、タオルを腰に巻きつけて玄関へと向かう。
この部屋の本当の主を出迎えるために。
「……お帰りなさい、濱中先生」
「だだいま、マサヒコ君」
「お仕事、お疲れ様でした」
「ううん、マサヒコ君こそお疲れ様」
 マサヒコは照れたようにポリポリと頭をかいた。
そんなマサヒコを見て、アイはニコリと微笑むと、靴を脱ぎ中へと上がった。
「すいません、部屋を使わせてもらって」
「いいよ、一対一じゃともかく、三人を相手にするのは、さすがにマサヒコ君やミサキちゃんの家じゃ無理だしね」
 申し訳なさそうな顔をするマサヒコに、アイはパタパタと手を振って慰めるように言葉を返した。
「しかしタイヘンですね、塾の講師っていうのも。もう0時近いですよ」
「そうだね、仕事いっぱいだし、家庭教師とは違った緊張感もあるし……肩がこっちゃう」
 アイはそう言うと、寝室の方へと視線を移した。
「……皆寝てるの?」
「……ええ、はい」
 また、マサヒコは頭をかいた。
「久しぶりに全員揃ってヤッたんだね」
「ええ、そうで……いや、違います」
「え?」
「……先生がいませんでした」
「あ……」
 アイは顔を真っ赤にすると、内股をモゾモゾと動かした。
「もう……マサヒコ君のいじわる。仕事のこと知ってるくせにい……」
「はは……」
「うふふ……じゃあ、マサヒコ君……」
 アイはペロリ、と舌先で唇を舐めた。
「じゃ……私も、お願いしていいのカナ……?」
「……」
 マサヒコに否は無い。
言葉に出さずとも、腰にまとったタオルの下から、むっくりと起き上がったモノが如実に答を示している。
「……居間に行こっか。皆起こしちゃ悪いし……それとも、五人でする?」
 マサヒコは首を振った。
そしてアイに近づき、肩を抱いて唇を重ね、舌を捻じ込んだ。
「はむ……むぅ」
「んくぅ……う……」
 三十秒程、二人は舌を絡めあった。
「……それは、また今度にしましょう。何回か覚えてないくらい、皆とヤッたので……」
「……嬉しい、じゃあ、マサヒコ君を独占出来るんだね?」
 マサヒコは腕に力を込め、アイを抱き締めた。
押し付けられたマサヒコの怒張を感じ、アイはほうっと熱い息をひとつ吐いた。
「お疲れのところすいませんが……もう少しだけ、残業をお願いします先生」
「もう、そんな言い方しないでよぉ」
「はは……スイマセン、先生」
 マサヒコは笑うと、アイをひょいと抱えあげた。
「やん、マサヒコ君……」
「じゃあ、居間へ行きますよ……」
 マサヒコは足音をたてないように、摺り足で居間へと移動した。
同じく、音をたてずにドアを開け、中に滑り込むと、静かにドアを閉めた。


        F    I    N
244ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/21(火) 02:40:43 ID:v0EBHz2x
ここまでです。
今回はあえて起承転結を考えず『何がどうしてどうなってこうなったのか』を全て省きました。
それと陰の部分を無理矢理排除して、ひたすらご都合主義で明るいノリにしました(でも皆の性格が壊れ気味に……)。
導入部をまず考えて、次にオチを考えて、その中にエロを放り込んでいくというのが書く時の癖になっていますので、
ずーっとエロというのはえらいこと難しかったです。

またいつか、こういうノリで書いてみたいと思います。
245名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 02:43:18 ID:ogiNKG4Z
リアルタイムで読んだwww
これはGJ!ここまでエネルギーたっぷりに暴走するのは賞賛www
マサヒコテラスゴスwww
246名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 03:10:22 ID:jmHRNosK
淫乱少女達と性豪少年キタァァァァア
エロゲでもありえない明るい乱交実によし
これはシリーズ化してリョーコやママンも巻き込むべきでしょう
とはいえ氏には氏のスタイルがあるわけで、それを意図的に崩し続けると精神衛生上よくないと思われるので
普段はいつもの書き方で、そしてときたま今回のようなエロオンリー話で、それでバランスの取れた投下をお願いします

中田氏されたアヤナにハァハァつうか、
>「ああん……ずるい小久保君っ、私にも、私にも……っ」
>「ああ……ッ、い、いいの……?」
>「嬉しい……今日、私がはじめて……ぇ!」
↑反則すぎると思います、強烈です
247名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 03:12:07 ID:Mz8SjdjI
すげー…
あなたのエネルギー源はどこですか(゜Д゜;)
248名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 03:25:08 ID:Jq6Ra8UF
ピンキリ氏…もしや、貴方が神か?
GJ過ぎ!…皆エロカワいいよ(´д`)ハァアハァ
249名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 08:38:59 ID:LGcOUCO7
小久保の血が目覚めると……これほどとはな……

ピンキリ氏GJ!!
250名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 09:43:50 ID:k0DpcRub
>ピンキリ氏

まずは乙であります
これはまさに「やったもん勝ち!」ですなあ
皆が皆マサを好きで互いに嫉妬しないというのはまさにご都合主義
しかしだからこそ明るい乱交が可能になるという裏技的超設定
言ってみれば「ありえねー」わけですが、これはこれで
パラレルワールド的なものと見ればおおいにアリかと
続編もキボンヌします
251クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/21(火) 13:11:31 ID:LZmlrSj4
クロムです。

>ピンキリ氏 
GJ過ぎて言葉がありません。
最初から最後までこのテンションとクオリティーを途切れさせない文章の巧みさ。
だらだらと駄文を連ねるだけの私が、最も欲しい才能です。
また機会がありましたら、ぜひぜひこのような作品の投下をお願いいたします。


リクエストにご協力いただきました皆様。ありがとうございます。
どれも面白そうな内容で正直目移りしますが、可能な限りたくさんの作品をと思っています。
個人的にはアヤナの逆レイプとか、マサヒコ×カナミ&シンジ×アイのコラボとか興味深いですね。
ぜひ書かせていただきたいです。
他のリクエストも面白そうですが、>>232氏のリクなど、書けるかなぁ(笑

必要なさそうですが、一応リクエストにしばりを付けさせていただきます。
陵辱・スカトロ等、あまりに原作の雰囲気に沿わないものは、ちょっと私の手に負いかねますのでご了承ください。
基本的に純愛をメインにおくなら、妊娠や乱交などのちょっと過激なプレイでも書けると思います。
と言っても、せいぜいソフトSMくらいが私の天井なんですが・・・。

今週は一作の投下で、本格的に書き始められるのは来週からになりそうです。
リクエストは引き続き募集させていただきますので、なにかありましたらよろしくお願いいたします。
252名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 20:54:37 ID:UM3ClNPv
小久保家の血は勇者の系列かw
253名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 21:14:18 ID:aC1VAXo1
>>252
ママン→オルテガ
マサ→勇者
アイ→僧侶
ミサキ→武闘家
リンコ→魔法使い
アヤナ→戦士
リョーコ→遊び人→ある意味賢者

そして伝説へ…
254名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 21:37:33 ID:UPhkmewJ
遅れましたがピンキリ氏GJです!氏には毎回驚かされます!
255名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 21:43:02 ID:EdmRdFns
>>253
まてまてまて
リンコが魔法使いってやばくね?

いきなり「広域殲滅魔法」使ってパーティーあぼーんしそ
256名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 23:48:27 ID:h/WJDesS
ドラクエ3の女戦士の超絶コスが超似合いそうなんですが>アヤナ
257名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 00:02:50 ID:LGcOUCO7
>>256
kwsk
258郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/22(水) 00:53:38 ID:0cNLEdTb
どうも郭です……またも、お詫び。まとまらなくて日曜日に投下できず。
ダラダラしてこんな感じになっちゃいました。ああ……ピンキリ氏と比べると稚拙極まりなし。
というか、初めて3P書きましたが……ぶっちゃけ、難しいっす。
ピンキリ氏みたく視点をケイにしたりナツミにしたりシンジにしたりすれば解決できたかもですが、
今回はケイの視点で書きたかったので。でもやっぱりナツミの扱いがちょい淡泊ですね。
グダグダ言ってますが、>>189の続き、投下します。
259郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/22(水) 00:54:14 ID:0cNLEdTb
「んふふ〜〜〜♪どう、シンジ君?小笠原高校全男子生徒憧れの的、
ケイ姫がここまで言ってくれてるのよ?これを断るなんてできないよね〜〜?」
「そ、そんな……変なこと言わないでよ、ナツミ」
「だってホントのことじゃん。文化祭以来あんたを紹介しろって何人の男子に言われたか……」
「あれは……一時的なものだもん。ナツミだって二年の頃とか、
同級生や先輩にモテまくってたくせに……」
「それは中身を知らないからだろ?外見は確かに可愛いけど、
ナツミがどんだけ怖い女の子か知らないから……ごふッ!!!!!」
表情だけ笑顔のまま……ナツミの肘鉄がきれいに城島君のおなかに決まった。
「本当にぜいたくよね〜〜〜?こんな美人ふたりとエッチできるってのに、
それでも文句たれるわけ?シンジ君?」
「ごめんなさい、もう言いません、ナツミさん……ところで、なあマジで……いいの?木佐貫」
「うん……私、このままじゃ、いけないって思ってたの。だから……えっと、自分を変えるために……
ううん、それだけじゃなくて……私も、城島君が好きだから……抱いて欲しい、です」
上手く言えなくて、敬語が混じっちゃった。それでも城島君は、真剣な表情をして聞いてくれた。
「なら、遠慮なくするけど……前カレの時みたいに、痛いだけなら言ってくれよ?すぐに止めるから」
「う、うん……お願い、城島君」
城島君がナツミから例の包みを受け取って封を破り、中身を取り出す。
そしてなぜか私たちに背を向けてそれを装着しはじめた。
「???ねえ、ナツミ?城島君っていつもは普通につけてるよね、アレ?」
「あはは……照れてるのよ、シンジ君。ま、確かにアレをつけてる格好って結構マヌケだしね〜〜」
「分ってるなら勘弁してくれよ。お前俺がコレつけるときいつも面白そうに見てるだろ?」
恥ずかしそうな城島君の声が聞こえる。
「あ〜〜確かにね。でもね、私はアレをつけてるときのシンジ君の顔、嫌いじゃないよ?
なんだかすごく真剣なんだけど、やってることがアレっていうギャップに萌えるっていうか」
「そりゃ真剣にもなるさ。だって失敗しちゃったら、お前を傷つけるかもしれないわけだし」
私とナツミは顔を見合わせて、笑うのを堪えた。
――どうしてこの人は、こんな、ちょっとズレた優しさを堂々と口にできるのだろう?
そんな思いをふたりとも抱きながら、必死で笑うのを堪えた。
「よし、っと。木佐貫?いい?」
「う、ウン……あの、ナツミ?」
「あ、やっぱりまだ怖い?ケイ?」
「ううん……そうじゃなくて……あの、ゴメンね?城島君を、ちょっとだけ、借ります」
「うふ〜〜もう、可愛い!ケイ!」
そう言いながら、ナツミが抱き付いてきた。ナツミのからだは、すごくやわらかくて気持ち良かった。
「あのな……女同士であんまり盛り上がられると、俺、入って行きづらいんだが……」
「そこは男のテクニック次第でしょう〜〜?ま、シンジ君じゃまだ無理か……
じゃ、バッチコ――イ!ってことで、いいね?ケイ」
ナツミがそう言うと、シンジ君にウィンクした。
そのまま私は……彼を待った。恥ずかしいけど……でも……
「それじゃ……」
城島君がこっちに振り向く……!!!!わあ、やっぱり間近で見ると……
「ケイ??」
「あ、ゴメン……ねえ、ナツミ?」
なるべく城島君に聞こえないように、ナツミの耳元で囁く。
「?」
「偉いよね、ナツミは……こんなおっきい城島君のを毎日挿れられてるんだから」
「あのね、毎日ってわけじゃ……え?シンジ君のってやっぱ大きいの?」
「う、うん。少なくとも前カレのより全然大きいし、太いと思う」
「あ〜〜〜やっぱり?私もホラ、彼が最初の男の人なもんだから……
最初の頃はね、裂けるんじゃないかと思ったくらいで……そっか、アレは私のせいじゃないんだ……
って?じゃあ、私、シンジ君のせいでガバガバになっちゃったのかな?」
「……あのなあ、聞こえてるぞ、お前ら」
呆れたような顔をする城島君。
「ゴメ〜〜〜ン、でも、君のがご立派なのは確かみたいよ、シンジ君?」
§
260郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/22(水) 00:56:39 ID:0cNLEdTb
「喜んでいいのか悲しんでいいのか……」
「あ!ねえ、ケイ?前カレと最後にしたのいつ?」
「え?た、多分……半年前くらいだと思うけど」
「それは……危険かも?いい、シンジ君?なるべく……ううん、全力で優しくするのよ?
ただでさえ君のはデカイんだから、セックスに恐怖心を持っているケイには……」
「………俺はケダモノか?」
「ぷッ……くすくす」
情け無さそうな顔をする城島君が可笑しくて、思わず笑ってしまった。
「う〜〜ん、でもケイはリラックスしてるみたいだから良いか?じゃ、シンジ君?」
「あ、ああ……いくよ?木佐貫」
「はい………」
城島君が、私の両脚をゆっくりと開いた。そしてナツミが私のあそこに指を添えて開く。
「おわ……ホントだ、マジですげえキレイだな、木佐貫のココ……」
「でしょう〜〜〜?シンジ君?ほら、もうキチンと濡れてるから準備オッケーだし」
「や……嫌、恥ずかしいよ……そんなこと言わないで……」
「いや、ナツミのも可愛いと思ったけど、コレは……マジでピンク色なんだな」
「コラ!感心してるだけじゃダメでしょう、シンジ君!」
「わかった……じゃあ……」
小さく震えながら、彼が来るのを待つ。はじめにちょこん、と硬いものが私の先端に触れて――
"ぐッ………ず"
「あ……あああ!!!!」
城島君が、私の中に入ってきた。やっぱり、彼のが大きいせい?
まだ全部入ったわけじゃないのに、すごい圧迫感……
「ゴメン……痛い?木佐貫」
「う、ううん……違うの、城島君……あの……久しぶりのセックスで、
体がビックリしちゃったみたいな感じっていうか……」
「大丈夫?ケイ?」
きゅ、っとナツミが手を握ってくれた。
「うん……大丈夫、大丈夫だと……思う」
「えっと……しばらくこのままでいる?」
「無理しないで良いのよ、ケイ?」
「う、ううん……もう、大丈夫……来て、城島君」
「……いいのかな?」
確認するように私を見た後、心細そうな表情で城島君がナツミを見る。
「心配しないで、城島君。私……もっと、あなたとつながりたい」
ちょっと不安そうだったナツミが、私の言葉を聞いて―――
"ちゅ"
微笑んで、私に軽くキスしてくれた。そのまま、城島君に頷き返す。
「良いみたいだよ、シンジ君。ケイ、確かに痛そうだけど……でも、きちんと潤ってたし。
大丈夫だよ……私たちは……三人で、お互いに求め合っているんだから」
「あ、ああ……じゃあ、いいね?」
「うん。お願い、城島君……あなたを、早く。私の、中に」
切ない思いをこめて、上に重なった彼を見つめる。
「……あの、マジでやべえんだけど、木佐貫」
「?」
「前から思ってたけど、木佐貫の、その上目遣いって激萌えなんだよな……」
「あ、あの?どういう意味?」
「いや、お前のその視線って……すごく男の保護意欲そそられるっつーか。
冗談抜きでお姫様なんだよな」
「そ、そんなこと………」
「コラ!してる最中になに言ってるの、シンジ君!」
「あ……わりい。じゃ……あの、木佐貫?改めて……」
「はい……」
私は、静かに目を閉じた。城島君が、入ってくるのを待った。
"ぐッ……ずるぅ"
§
261郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/22(水) 00:58:43 ID:0cNLEdTb
「いッ……い……た………はああぁ!!!!」
彼が動いて、私の奥へと―――入ってくるのがわかった。
熱い塊が、私の体を裂く。唇を必死で噛みしめて、嗚咽を堪える。涙が、滲む。
初めてのときの痛みを思い出す。………痛い。
痛いけど、でもこれは―――痛さより、これは、なんなんだろう?
今までぽっかり空いていた、心とカラダの隙間をみっちり埋められてるみたいな、感覚?
「き、木佐貫……」
城島君が私の様子を心配して、腰を引こうとする。
「ダメ……止めないで、城島君……私、私……もう、逃げない。逃げたく……ない」
必死で痛みを堪えながら、彼の腰に両腕を回して力任せに引き寄せた。
"ぐ……ずぅッ!"
次の瞬間、城島君のが思いっきり私の中にめりこむのを感じた。
そして……私は、私の肉体全てが彼で埋め尽くされてしまうような錯覚を見た。
「城島君……あ……城島君……今……私と、あなた……」
痛みに耐えながら、聞いた。
「木佐貫……つながってるよ、俺とお前……溶けそうなくらい熱くて、ムチャクチャ気持良い」
「嬉しい……」
「ケイ、すごく……可愛い顔になってるよ?幸せそうな顔」
「ありがとう、ナツミ……ねえ、もう一回キスして」
"ちゅ……つぷっ"
にっこり笑うと、私と手をつないだままナツミはキスしてきてくれた。
優しくて、柔らかくて、嬉しくて………キスをしたまま、舌を出してナツミの口の中に入れた。
"ちゅ……る、るぅ"
ふたりで舌を絡め合う。
「木佐貫……動くよ?」
"るぅ〜〜〜、ぬぅ〜〜"
体中が悦びで弾ける。最初にあった股間の痛みがとろとろに溶けていく。
城島君が動くたび、ナツミと舌を絡めるたび、痛みが甘美な刺激に変わっていく。
私の体が、心が、その感覚でいっぱいに満たされていくのを感じる。
(あ、ああ………私……城島君、ナツミ……ああ………コレ?こうなるの?
いつも、ふたりを見てた……気持ち良さそうな、幸せそうなふたりを……見てたの。
あなたたちが、気持ち良くなっていくのを、見てた……今、私が……そうなってる……
お願い、城島君……もっと、来て……)
生まれて初めての経験に私は……わたしたちは、浸りきった。
ナツミが私の首に、おっぱいに、舌を這わせて吸いながら、
自分の股間に指を出し入れしている。くちゅくちゅと、えっちな水音が響く。
その音に和するように、城島君が私の中を貫く。
ぐちゅぐちゅと、ふたりの肉が擦れてざわめくリズミカルな音が聞こえる。
熱い。体の芯まで、痺れている。求め合う肉の悦びに酔いしれている。
三人が、解け合ってひとつになってしまうような一体感で満たされる。
やがて――私たちはつながり合いながら、頬を染めて体を寄せ合い、
最後のときを迎えようとしていた。
「うッ……木佐貫、俺……いくよ?」
「は……うぁッ……城島君、私も……あ……」
「ケイ……わ、私も……もう……」
「好き……ナツミ、城島君……私、好き……」
「俺も……あ、あッ………」
「はぁ―――っ、ああ―――ッ」
城島君の動きが止まる。
"びくっ……どく、どくッ"
薄い皮越しに、彼の体温が吐き出されるのを感じる。
ほんの数ミリの化学物質に防がれながら、城島君の分身が……
私の中へと何度も何度も解き放たれているのを感じる。ナツミの手のひらの熱さを感じる。
腰をガクガクと震わせながら、城島君を全力で受け止めようと必死で彼にしがみつく。
考えられない。何も。私には、なにもない。ただ、ナツミと彼が欲しかった。愛しかった。

END
262郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/22(水) 00:59:24 ID:0cNLEdTb
タイトル:三人の関係≠三角関係
で、お願いします。次回はシンジ×マナカです。では股。
263名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 01:04:39 ID:B7tFQQ92
すっげちんちんおっきおっき

もうねあんたたち夫婦は俺の琴線鳴らし過ぎw

これから出してくる
264名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 01:29:16 ID:4OlMWbqm
郭夫妻GJ!
ケイ&今岡にハァハァ

ベテラン陣がエロい話を連投でスレが温まってまいりました
後に続くのはさらに体温上昇するエロ話か
それとも一旦落ち着けクールダウンの微エロ萌系話か
265名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 01:35:39 ID:lgh8Ox5+
郭×伊東氏GJ!!!!!!
ヤバイ!ケイがかわいすぎる シンジがマジウラヤマシス
そしてケイの元カレが激しく憎い
次作も期待しております

>>253
ED勇者にセクハラされる巨乳女戦士…そして闘気を発する耳年増武闘家…ハァハァ(*´д`)
266名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 01:58:36 ID:olUsH2yo
GJっ!!何なんだこの夫婦はww
ある意味理想のカップル過ぎて軽く殺意を覚え…御免なさい、警察は勘弁して下さい!

余談ですが>>293、心の臓の琴線は三本しか無いらしいから大切に。
漏れはマジに一本切れてるから。
267名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 10:48:44 ID:ojVNP5HE
郭氏&伊東氏GJでございます
ケイと今岡メラエロス

次も期待しております
268名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 23:30:59 ID:hYi7H/4G
郭夫妻GJです。
これで週末毎の楽しみができました。
269郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/23(木) 00:02:16 ID:0cNLEdTb
どうも、郭です。チョコチョコと書いてたのです。予告先発、マナカ×シンジですが、、、
実はまだ導入部。NGワードは「微スカ?」「エロ無し」「ロリ」でお願いします。では、投下。
270郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/23(木) 00:04:14 ID:0cNLEdTb
「ただいま〜〜〜」
"シ―――――――ン"
(?……カナミの奴、いないのか?でも玄関開けっ放し……?トイレ?)
「おかえりなさい、シンジさん……」
「?あれ?マナカちゃん、カナミは?」
「カナミちゃんはお部屋ですが……なるべく静かにしてあげて下さいね?」
「?部屋って………そっち行って良い?」
「ええ、どうぞ……でも静かに、ですよ?」
「???ああ……」
"くぅ〜〜〜、すぅ〜〜〜"
階段を上ってカナミの部屋をのぞくと、カナミがベッドの中で気持ち良さそうに寝息をたてていた。
「???カナミの奴、どうしたの?」
「今日カナミちゃん体調悪かったみたいで……どうも風邪をひいたみたいなんです。
結局早退することになって、今ちょうど薬を飲んで寝たところだったんですよ」
「そうだったんだ……悪いね、マナカちゃん一緒についてきてくれたんだ?」
「ええ、心配でしたから。でもシンジさんが帰られたんなら、私はもうお暇しますけど……」
「いや、せめてお茶くらい飲んでいってよ、マナカちゃん?」
「そんな……お気遣いされなくても」
「いいから……お礼にもならないけど、さあ……」
「では……遠慮無く」
キッチンに行ってお茶を淹れる。――しばらくふたりでお茶を飲みながら世間話をした。
「………にしてもカナミ、具合が悪いんなら俺を呼んでくれれば良かったのに」
「いえ、カナミちゃんシンジさんには迷惑かけたくなかったみたいで……」
「そうだったんだ……本当に変なとこで遠慮するんだよな、アイツ。
マナカちゃんに頼るのもいいけど、兄妹なんだから遠慮せずに言えば良いのに……」
「………優しいんですね、シンジさん」
くすり、とマナカちゃんが微笑んだ。無表情な印象の強い彼女だけど、
笑顔はやっぱり年相応に幼い感じがして可愛いらしい。
「イヤ……そんなことないよ。まあさ、普段家事とかカナミに任せっきりだから、
ちょっと俺も引け目があるわけでね。こんなときぐらい頼って欲しいってのはあるんだよ」
「ふふ、でもやっぱり優しいですよ。ウチの兄なんて絶対そんなコト言ってくれないです」
「そう言えば、マナカちゃんのところもおにいさんがいるんだよね?」
「ええ。シンジさんとカナミちゃんを見てると仲が良くて羨ましいです。
ウチの兄なんて最近話しかけても全然答えてくれませんし」
「はは、そんなこともないよ。ホラ、俺とカナミはふたり暮らしだし、
いろいろと話し合わなきゃいけないことが多いから自然とこうなるんだろうね」
「そうですか?小さい頃もカナミちゃんっておにいさんっ子でシンジさんにべったりでしたよ」
「?なんで知ってるの?……あ、そっか。
マナカちゃんは幼稚園の頃、ウチに遊びに来てたんだもんね。知ってるわけだ……」
「ええ……でも少し悲しいですね」
「?なんで?」
「その頃のこと……シンジさん、もう覚えてないんですね……」
「あ!ゴメン、その……マナカちゃんが印象薄かったとかじゃないよ?
俺、記憶力なくてさ。カナミと仲の良かった可愛い子がいたなあ、
ってのは何となく覚えてるんだけど、それが上手く今のマナカちゃんに結びつかないっていうか……」
「もう……そんなお世辞言っても、許してあげませんよ?」
「ゴメンゴメン、マナカちゃん……」
普段あまり冗談なんて言わないマナカちゃんにしては珍しく、
ちょっとふざけて頬を膨らませるんで、こっちも冗談めかして謝った。
なんとなく、良い雰囲気だ。
「………でも………いえ、良いんです」
「?どうしたの、マナカちゃん?」
「いえ……覚えていませんよね、昔の事ですし」
「?ゴメン、いつくらいのこと?」
「………夏の終わり頃です。恥ずかしかったけど……私は覚えてます。シンジさんとの、約束」
§
271郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/23(木) 00:06:52 ID:0cNLEdTb
「?約束…………?あ………?」

その日は確か夏休みがもうすぐ終わる八月の終わりごろで―――ひどく暑い日だった。
マナカちゃんが遊びに来ていたのだけれど、
俺はたまりにたまっていた夏休みの宿題を朝から必死でやっていたところだった。
「ふう………あとは算数のドリルだけか……」
たっぷりと残っていた宿題もようやく一段落して、麦茶でも飲もうと階段を下りた。
「くすッ、ぐすッ………」
「………?」
階段のすぐ側にあるトイレから、なにか忍ぶような泣き声が聞こえてきた。
(カナミ………?でもさっき、今日は幼稚園でプールの授業があって疲れたから、
ふたりでおひるねするって言ってたよな?母さんは買い物に行くって言ってたし……?)
とりあえずキッチンに向かうと、隣のリビングでスヤスヤとカナミが寝ていた。
(やっぱりそうだよな……アレ、そう言えばマナカちゃんは?)
そんなことを考えながら麦茶を飲んでいたら、カナミの枕のあたりになにか光る物を見つけた。
「…………鍵?」
近寄って拾うと、それはなにかの鍵みたいだった。
(…………?とりあえず、トイレか?)
「ぐすッ、うう……くすん………」
心配になってトイレに向かうと、やっぱりそこからは泣き声がしていた。
「………マナカちゃん?」
「ぐすっ………………おにいさんですか?」
なんとなく見当をつけて声をかけると、やっぱりマナカちゃんだった。
「どうしたの?マナカちゃん?」
「…………………………」
でも、それから返事がない。
「?………俺でダメなら、カナミを起こしてこようか?マナカちゃん……」
「!それは、ダメです!おねがいです、やめてください、おにいさん!」
マナカちゃんが慌てて答える。拒絶されたことより、その勢いに少し驚いた。
「ならマナカちゃん、なにがあったのか教えてくれない?なんで泣いているの?」
「……………………ぜったいカナミちゃんにはいわないでくださいよ?」
「……?うん、わかったよ」
"ガチャ"
しばらくして、ゆっくりとドアが開いた。ちょっとためらったけど、中に入る。
「…………あ……………」
真っ赤な顔をした泣き顔のマナカちゃんが、立っていた。
なぜかスカートをたくしあげていて………黒いパンツが、ぐっしょり濡れていた。
「…………かぎが、なかったんです」
「………?」
「私のパンツ、『ていそうたい』っていう、とくしゅなものなんです。
かぎがないとあかないのに、どこかになくしてしまって……
おしっこしたかったのに、みつからなくて……ううッ、こんなことに……」
そう言いながら、また泣き出すマナカちゃん。目のやり場に困っていた俺だけど、
話を聞いて思い出した物があった。あれだ。あの鍵だ。
「マナカちゃん……その鍵ってこれ?」
「!!!そうです、それです!どこに……」
「カナミの枕のあたりに落ちてたんだけど……」
「ああ………そんなところにあったんですね……ありがとうございます」
マナカちゃんは急いで俺から鍵を受け取ると、
その『テイソウタイ』の脇あたりにある鍵穴に鍵をつっこんでカチャカチャと回した。
"カチッ"
小さな音がして、鍵が外れた。そそくさと『テイソウタイ』を脱ぐマナカちゃん。
慌てて俺は後ろを向いた。
「ああ……でも、どうしましょう……こんなところをカナミちゃんにみられたら、
ようちえんでいいふらされてしまいます……うう……」
§
272郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/23(木) 00:09:18 ID:ab+zbtzL
どうやらカナミは幼稚園では相当なおしゃべりで通っているらしい。
困り果てて涙ぐんでいるらしいマナカちゃんが気の毒になった俺は、声をかけた。
「大丈夫だよ、マナカちゃん。カナミなんてさ、去年までずっとおねしょしてたんだぜ?」
「え?そ、そうなんですか?」
「うん。なかなか直らないもんだから、母さん怒っちゃって。
カナミのやつ、毎日おしりをペンペン叩かれて真っ赤に腫れちゃったくらいだからね」
「ぷっ……ほんとうなんですか?カナミちゃん、
このまえヨシオ君がおひるねのじかんにおねしょしたのをすごくばかにしていたのに」
「本当だよ。ははは、アイツひとのこと言えねーのに……」
くすくすと、マナカちゃんの笑い声が聞こえる。ちょっと元気になってくれたみたいだ。
「でも……ほんとうに、どうしましょう。私、かえのパンツなんてもってきてないのに……」
「ねえマナカちゃん、ちょっと待っててくれる?
俺、カナミの部屋に行ってアイツのパンツ持ってくるから」
「え!で、でも……」
「一枚くらいなくなったって、わかんないよ。じゃあ、待っててね?」
「………はい、おねがいします、おにいさん」
トイレから出ると、急いでカナミの部屋に行った。幸い、まだカナミは起きてないみたいだ。
タンスの中を開けて探すと、すぐに下着の棚は見つかった。
……………見つかった、んだけど。
「???黒いのに、なんだこりゃ?へんなひもつき?」
当時八歳の俺には分るはずもなかったけど、カナミは母さんの下着をパクっていたらしく、
ガーター付きの勝負下着(それもパープルとか黒とかどぎつい色の)らしきものが、
いくつも入っていた。………と言うか、今思えば俺の母親の趣味も相当なものがある。
まあ、そんなことはさておき―――カナミの下着の中から適当なものを一枚物色した俺は
(しかしこの表現も相当不穏ではある)、マナカちゃんの待つトイレに戻った。
「マナカちゃん、パンツあったよ。ホラ……」
さすがにまた中に入るのも気まずかったので、ドア越しにパンツを手渡した。
「ありがとうございます、おにいさん……でも……」
「?でも?」
「あの…………『ていそうたい』がおしっこでびしょびしょになってるし、
私もすごくよごれてしまったんです。いくらかりものでも、もうしわけないです……」
「そんなのべつにいいよ、マナカちゃん」
「でも………」
「じゃあさ、マナカちゃん。出てきて、俺についてきてくれる?」
「……?」
「今なら大丈夫だから。それに早くしないと、カナミが起きちゃうよ」
「はい……」
おずおずと、マナカちゃんがトイレから出てきた。
泣きだしそうな顔のまま、持っているのは『テイソウタイ』とかいう変なパンツだ。
「こっち………マナカちゃん」
彼女の左手をとって、連れて行く。
「………おにいさん?ここは?」
「お風呂場だよ。シャワーで体を洗い流せばいいだろ?」
「!!でも、おにいさん……きたないし、わるいです……」
「だいじょうぶだよ。カナミがおねしょしたときにはね、
母さんにナイショであいつも体を洗ってたから平気さ。
『テイソウタイ』は後で洗ってあげるから、そこに置いておいて。じゃあ、元栓開けるから」
「はい………すいません。それで………」
「?どうしたの、マナカちゃん」
「あの……おにいさん、わるいんですけど私のからだを、あらってくれませんか?」
「!!?え!」
「私……いつもおにいちゃんやおとうさんといっしょにおふろにはいるんで、
じぶんであらったことがないんです。どうしたらいいかわからない……」
「で、でも……いいの?マナカちゃん」
「はい……私、おしっこでよごれてきたないですけど、おねがいします、おにいさん」
§
273郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/23(木) 00:13:09 ID:ab+zbtzL
「う、うん……俺でいいなら……」
「ありがとうございます……じゃあ……」
ぺこり、と頭を下げるとマナカちゃんが服を脱ぎ始めた。
いつもお風呂はカナミと一緒に入ってるけど、
妹以外の女の子の裸を見るのはさすがにちょっと恥ずかしかった。
見ないふりをして、シャワーをひねって温度を調節したりしてごまかした。
「あの……いいですか、おにいさん」
「う、うん……」
カナミも色白だけど、マナカちゃんの肌はもっと―――透き通るみたいに、白かった。
今日のプールに行ったので日焼けしたのか、肩や足だけ少し赤くなっていた。
"ジャアアアアア………"
「冷たくない?マナカちゃん……」
「あ……だいじょうぶです、おにいさん」
ひとまずシャワーの温水を彼女のからだにかけた。軽く流すと、
スポンジに石けんをつけて泡立る。マナカちゃんのからだをそれで洗っていく。
マナカちゃんも恥ずかしそうにしているけど、俺もやっぱり恥ずかしい。
足の裏、ふとももの周り、足のつけね、それにちいさなおしり………
丁寧に、洗っていった。カナミと洗いっこしたことはあるけど、
マナカちゃんの肌はつるつるですごくきれいだった。
「あの……すいません、おにいさん……すこしくすぐったいです……」
「あ……ごめん、マナカちゃん」
ぴくん、とマナカちゃんがからだを震わせた。慌てて手を離す俺。
性についての知識なんてまだ全然無かったけど、ガキなりに興奮していたのかも知れない。
最初は遠慮がちにしていたはずなのに、いつの間にか至近距離にきていた。
「あと……おにいさん、おしっこしたところも……」
「う、うん……」
マナカちゃんが少し、両脚を開いた。すじみたいなあそこに、スポンジをつけて洗う。
「んッ………」
「あ、ゴメン。くすぐったい?マナカちゃん」
「い、いえ……だいじょうぶです……」
顔を真っ赤にしてそう言うマナカちゃん―――可愛かった。
「ほんとうに……ほんとうに、すいません、おにいさん……」
「もういいよ、マナカちゃん……ホラ、もうおわった。じゃあ、流すよ?」
「はい……」
泡だらけになったマナカちゃんの下半身をシャワーで流す。
「きれいになったよ、マナカちゃん。もうだいじょうぶ……あとは、その『テイソウタイ』を洗って……」
「あ、あの……おにいさん?スーパーのビニールぶくろをもらえませんか?」
「?う、うん、別にいいけどなんで?」
「この『ていそうたい』はそざいがとくしゅなので、あらうのはたいへんみたいなんです。
なので、ここであらうよりはもってかえったほうがいいとおもうんです」
「??まあ、マナカちゃんがそう言うなら……いいけど」
彼女の体をきれいに流して、タオルを渡した。
「おにいさん……わるいですけど、ふいてくれます?」
「ああ……いいよ」
いつもカナミのからだを拭いてやってるから抵抗は無かった。
しかし今思うとマナカちゃんって結構お嬢様だったんだろうか?
なにからなにまでお兄さんやお父さんにやってもらってる感じだ。
「ごめんなさい、おにいさん……こんなおしっこたれのきたないからだを……」
「そんなこといわないで……マナカちゃんはきれいだよ」
「でも……ほんとうは、おにいさんも私のこと、おしっこたれだとおもってるんでしょう?」
「思ってないったら………そうだ、しょうこをみせてあげるよ」
「え?……きゃ……」
俺はかがんで……
"ちゅ"
マナカちゃんの、小さなあそこにキスをした。
§
274郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/23(木) 00:14:28 ID:ab+zbtzL
今回は以上。次回は挿入未満ラブラブモードの予定、、、
275名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 00:36:48 ID:uVjVzs64
ち、違うんです!!おれは普段は幼女になんか萌える男じゃないんです!!!!!
…ただ郭氏のせいで幼マナカに萌えてしまっただけなんです!!!




とゆー訳でGJ!!待ちに待ったマナカ しかもいい所で切ってしまって
続きが気になり過ぎます!!焦らせ上手だなぁ
276名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 00:36:51 ID:5H3o0z4E
GJ!
277名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 01:40:46 ID:+lY+Rbot
郭氏乙、あいかわらず仕事が速い

しかし、ここもここ以外もそうだが職人諸氏はよく“書ける”な
学生の頃作文でも感想文でも常に四苦八苦していた俺はとうてい無理だ
思ったこと考えたこと妄想したことを上手にまとめて
自分だけでなく他者が読めて理解できる文章にするって相当大変だと思うのだが
278117(´_ゝ`):2006/02/23(木) 04:01:16 ID:QRYVfZX0
ロリーターGO!GO♪
ロリーターGO!GO♪

幼児マナカたんに萌え萌えだお( ^ω^)

郭泰源氏 GJ!!GJ!!!!!!!!
279名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 11:10:31 ID:lVGWSTsE
…まさかこう来るとは想定外
乙です>郭氏
280名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 18:18:29 ID:JakXEatW
おしっこたれ
281そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/23(木) 19:49:08 ID:o+LcLN9P
こんばんは、そらです。職人の皆様超乙です。ニヤニヤしながら読んでると
あっちゅーまに時間が過ぎていってしまいます。
今回投下するのはもう一度、自らの足での外伝の続きです。これで完全完結って
感じになってると思います。視点はアヤナ視点でお読みください。それでは
もう一度、自らの足で「アフターエピソード2 マサヒコとアヤナとマサキと・・・」
です。どうぞ。
282そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/23(木) 19:50:14 ID:o+LcLN9P
決戦の時はきた。心の準備もできた。昼間一人で色々シチュエーションを考えて練習もした。
下着もオニューにした。精力のつくお姉さま特製レシピの料理も作った。後は彼の帰りを待つだけ・・・
「ただいま〜。」
玄関から彼の声が聞こえる。少しだけ・・・ほんの少しだけ心臓の鼓動が早まる。
「ぱぱ〜。おかえり〜〜!」
「お帰りなさい。食事にする?お風呂にする?それとも・・・・・」
さぁ、言うんだアヤナ。練習しただろ。古典的だがきっと効果はある・・・はず。
「そ・・それとも・・わ・・わ・・わさびにする?」
「は?」
彼は意味が分からないといった顔をする。ああもう、私の馬鹿。
「ぱぱ〜。一緒にお風呂はいろ〜。」
マサキが彼にお風呂をねだる。ちょうどいい、この間に気合を入れなおそう。
「そうだな、じゃあパパと入ろうか。んじゃあ、先に風呂に入るよ。」
「うん、ご飯すぐ食べれるようにしとくね。」
それだけ会話をすますと、彼はお風呂へ、私はリビングへ向かう。さっきの反省だ。
濱中先生は旦那さんにえ・・エッチを・・ねだる時ああ言ったりするそうだ・・・すいません、私は無理でした。
お姉さまは・・まぁ、あそこはお姉さまが主権握ってるんでお姉さまがすると言ったらするらしい。
まぁ、主権もチンコも握ってるんだけどね。とか言ってたがどうでもいいので忘れておく。
やっぱり私自身テレがあるんだろうか。キスは普通にできるんだけどなぁ。結婚してるとは言っても・・・
彼とは昔から友達だったし。今は夫婦だけど、友達とエッチするみたいな気恥ずかしさがやっぱりあるんだろうな。
駄目だ駄目だ、今日逃したら駄目だ。せっかく頑張って気合いれたんだから。なんとしても今日は彼と
エッチする!正直、もう一人くらい欲しいし・・・ね・・・それにしても・・・エッチしたくて必死になってる
私って・・・なんだかなぁ・・・濱中先生は普通の感情って言ってたけど、やっぱり少しお姉さまに似てきたかなぁ。

「いっただっきまーーす!」
風呂から出てきた彼とマサキと一緒に夕食だ。メニューは山芋、ウナギなど精力のつくものばかり。
ニンニクはなんかやばそうなんでやめておいた。口が匂うのは・・・ちょっと嫌だ。
みんなで夕食をとると、いい時間になった。マサキはそろそろオネムのようだ。大人しく寝かせよう。
普段私達は三人で寝ている。しかし・・・今日は来客用の布団の出番だ。さすがにマサキの隣で
エッチするほど度胸はない。
「マサキ寝ちゃう?じゃあ、歯磨いて、おトイレ行って寝ようね〜。」
「うん・・・眠い・・・歯磨いて・・おトイレ行って・・・寝る・・・」
すでに眠そうなマサキの手を引いて、洗面所、トイレへ誘導し、最後はベッドに寝かせる。
「ぱぱ、まま、お休みなさい〜。」
「ん、お休みマサキ。また明日な。」
ペコリとお辞儀をするマサキの頭をなでる彼。さぁ!さぁさぁさぁ!大人の時間ですよ。
283そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/23(木) 19:51:17 ID:o+LcLN9P
テレビを見ている彼を横目に隣の部屋で布団を敷く私。やっぱりドキドキしてしまう。
「ねぇ・・マサ君・・・こっち来て?」
私は彼のことをマサ君と呼んでいる。若干・・・天野さんと被ってるけど・・・それでもそう呼びたかった。
「ん?どうしたアヤナ?そっちに布団敷いて・・・」
テレビを消して私に近づいてくる彼。さぁ、言うんだ私。プロポーズに比べれば大した勇気いらないだろうに。
「うん・・あのね・・・その・・・・・ッチしたい・・・」
「ん?ごめん、聞こえなかった。もう一回いい?」
「あう・・だから・・・エッチしたい・・・」
言った。言ったぞ私、よくやった。しかし、彼の顔は浮かない気がする。やっぱりお姉さまの言ったとおりだろうか。
「うん・・・俺も・・したいけど・・・自信ないと言うか・・・もう何年もしてないから・・・っん」
私は彼が言い終わる前にキスをした。思い切り舌を絡める。彼もそれに答えてくる。でも、それだけだ。
これじゃあいつも通りだ。今日の私は積極的に・・・
「いいよ・・・自信ないなら・・・したくなるまで・・・私が気持ちよくしたげるから・・・」
我ながら恥ずかしい。いや、ここまできたらもうどうでもいい。
「アヤナ・・・うあぁ・・・っく・・」
私は彼の首筋に舌を這わせる。所々キスマークをつける要領で強めに吸う。その度に彼の体がビクビクと
震えた。そのまま服を脱がし乳首を舐める。
「うあ・・やべ・・気持ちいい・・・」
男の人も気持ちいいんだよな〜、なんて思いながらチロチロの小刻みに舐める。そういえば昔、お姉さまが
みんなの性感た・・もとい弱いところ探してたっけ。確か彼はー
「うぅ!ちょ・・・やばいって・・・ぐ!!」
確かワキ。無駄に覚えてるなー、私。手でワキを触り、ワキ付近を舐める。チラッと股間に目をやると
マウント富士になっている。よかった〜、一説のEDはとりあえず否定かな。ワキ付近を舐めながら手は
下へ下へ。お腹の辺も優しく触りながらズボンを脱がし・・・一気にトランクスも脱がす。
もちろん男性のモノを見るのは初めてではないけど・・・私はしばし見とれてしまった。やだな、もう。
モノを手で握る。とても熱く・・それにビクビク脈うっているのが分かる。そのまま上下にしごくと彼が
あえぎ声を上げる。よかった・・・気持ちいいんだ。少ししごいてから、私は口を近づけて・・・一気に咥えた。
少し顎が痛いけど、舌を動かすと彼を感じる。あったかい・・・
「んっ・・・気持ち・・・いい?」
私は彼のモノを舐めながら上目遣いで聞く。
「ああ・・すっげえ気持ちいいよ・・うぁ・・あぁ・・」
たっぷり唾をつけながら顔を上下させる。その度にじゅぷじゅぷと音が響く。そのエッチな音に私の下着も湿気を
帯びてくる。早く・・・彼のモノに満たしてもらいたい・・・・彼が欲しい・・・・
284そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/23(木) 19:52:25 ID:o+LcLN9P
「あ・・ぐう・・アヤナ・・・アヤナ!!」
彼もようやくやる気になったんだろうか、フェラチオをしていた私の顔をモノから引き離し強引にキスをした。
激しく舌をかき回してくる。それに私の意識もトロンとしてくる。彼の顔はそのまま、首筋から耳へ・・・
「ひゃ・・あう・・力が・・抜けちゃう・・・」
昔から弱い耳の裏。彼はそこを重点にせめてくる。私の体温も一気に上昇する。
彼は私の耳に顔をうずめながらも私のパジャマを脱がし、ブラも剥ぎ取る。まったく、せっかくオニューなのに・・・・
「アヤナの胸・・・とっても綺麗だ・・・」
そういって私の胸にむしゃぶりつく。荒々しいが、そこに確かなテクが存在している。
「ああ!・・んぁ・・はぁ・・んん・・・・」
私も思わず声を出す。仕方ない、気持ちいいんだから。それにしても綺麗って天野さんと比べてだろうか。
はたまた見たまんまかなぁ。どっちにしても嬉しいが、普段から垂れないように努力してるの甲斐ありだ。
彼は私がすでに準備OKなのが分かっているのか、しつこくない程度に胸への愛撫をとめて下へ向かう。
実際、すでに私も濡れまくってる・・・すぐに入れても大丈夫なくらいに。こんだけ待ち望んだんだ・・・
ショーツも脱ぎ、指が二本入ってるのが分かる。
「アヤナ・・・もう凄く濡れてる・・・ほら・・・」
彼はそういって私に入れてきた指をだして見せる。指はすでに私のイヤラシイ液でびしょびしょだった。
「ばか・・・見せないで・・・んぁん!!そこ・・・気持ちいい・・よぉ・・・」
少し激しく指のピストン運動される。ぐちょぐちょ音を立てながら私のアソコから愛液が流れ出てくる。
シーツにどんどんシミができてくる。どうやら、私は思ったよりかなり飢えていたみたいだ。頭がボオーッとしてくる。
「アン・・はぁ・・や・・あう・・・いっちゃう・・・いっちゃう・・よぉ・・・・」
彼は指での愛撫をやめることなく舌でクリトリスを刺激してくる。耐えられる訳もなく私は絶頂へ達してしまった。
「アヤナ・・・俺も・・・入れていいかな・・・」
「うん・・きてぇ・・私の中に・・マサ君の入れて・・・あ、ゴムはいらないから・・・私、もう一人欲しい・・・・」
「うん、俺も欲しい・・・じゃあ・・入れるよ・・・っしょ!」
彼のモノが私の中に入ってくる。ようやく・・・本当にようやく・・・彼とひとつになれた・・・
「アヤナ・・・ごめんな、泣かせるまで待たせちゃって・・・・」
「え・・?あれ・・?あはは・・違うよ・・これはきっと・・嬉しい涙・・・それより・・・もっと突いて・・お願い・・・」
もう自分が自分じゃないみたいだ。こんな恥ずかしい事言っちゃうんだから。でも、これも私の願い・・・
「ン・・アン・・アン・・はぁ・・・きも・・ち・・いいよ・・ぉ・・」
彼が腰を動かす。それにあわせて私も声が出てしまう。ずっと求めていた快感・・・ようやく手にいれた快感。
まだ私は涙を流してるだろうか・・・きっとひどい顔してるんだろうな・・・でもいいや。幸せだから・・・
285そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/23(木) 19:53:11 ID:o+LcLN9P
「ぐ・・アヤナ・・・俺もう・・・」
「いいよ・・・中に・・・出して・・いいよ・・・ん・・ああん・・は・・マサ君・・・好き・・・大好き・・」
彼の腰が加速する。それに伴い私も再び絶頂へと向かう。彼の汗が私の体に滴りおちる。そして汗と
ともに彼の顔も降りてきて私の唇をふさぐ。
「ん・・・マサ君・・マサ君・・・あう・・は・・」
「アヤナ・・・俺も・・俺も・・すきだ・・・アヤナ・・・うぅ・・出る・・!!」
勢いよく弾けた彼のモノは命の欠片を私の中で放出した。彼はまだモノを引き抜こうしない。
「アヤナ・・・もうちょっと・・このままで・・繋がってたい・・・」
「うん・・いいよ・・・ずっと・・・ずっと一緒に・・ね?」
再びキスをする。今度は唇を触れるだけのやさしいキス。それでも・・今は満足だ。
「マサ君・・・私ね・・今のでできちゃったと思うんだ。」
「そうなのか?んー・・・女の勘ってやつ?」
「女の勘かぁ・・・そうかもね。それでね、きっと女の子が生まれるよ。」
いじわるな言い方だろうか。でも・・・私はそう思っていた。自信がある・・・根拠はないが・・・
「それでね・・きっとその子は髪の色素が薄くて・・・でも物凄く可愛い子になるよ・・・」
「そうだな・・・なんせ俺達の子供だもんな・・・じゃあ、マサキに妹ができるのかぁ〜。」
鈍いのは変わらないか・・・きっと私の勘の内容に気づいてない気がする・・・
「名前まで決めてる・・・と言うか、今決めちゃった。」
「はははっ、そこまでは気が早いって。でも・・・やっぱ欲しいよな。」
ああ、駄目だこいつ。気づいてないな。でもいいや・・・彼といるのが私の幸せだから・・・
これからは私と彼とマサキと・・・・そして・・・・
「あのね・・・その子の名前はね・・・・・・」

FIN
286そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/23(木) 19:57:01 ID:o+LcLN9P
以上です。誤字脱字は脳内保管お願いします。アヤナ視点に気がいきすぎて
アヤナのキャラが違ってないかが心配です。やっぱりエロは難しいですね。
次の投下は想定はできてるんで後はどう書いていくか・・・ってトコです。
まぁ、書けたら気が向いたら読んでやってください。それでは全ての職人様に敬意を表して・・・
287638:2006/02/23(木) 21:47:51 ID:PPVsCLBh
そら氏GJ
>「そ・・それとも・・わ・・わ・・わさびにする?」
ワロタwそんなアヤナがカワイスギル!!
288トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/02/23(木) 23:02:15 ID:Xsw2lvHZ

トマソンです。

ピンキリ氏、郭氏、そら氏、その他職人の皆様、乙&GJ!です。
そら氏、新しい子供の名前はやっぱり「ミ〇〇」ですかな?


だいぶ間が空きましたが、実験作をひとつ。

妹、濱中、ひまわり組の三つの作品世界を無理やりつなげて一周させてみよう、
という発想です。エロあり、ただし小説オチおよび夢オチ×3。

では投下。

289トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/02/23(木) 23:03:30 ID:Xsw2lvHZ

 ピンポーン。
 ある穏やかな土曜日の午後、城島家のドアのベルが鳴った。
「宅配便でーす。ハンコお願いします。」
「はーい。どうも」
 応対に出た城島カナミが包みを受け取り、認め印を差し出す。
 作業服に身を包んだ若者は伝票に押印してハンコを返し、去っていった。
「ありがとうございました〜」
「お世話さまでーす」

(お、来た来た♪)
 カナミはそれが通販で買った抱き枕であると知り、さっそくガサガサと包みを開けて
みた。
 出てきたのは犬のぬいぐるみ型の抱き枕。
「へえ、写真で見たより可愛い……かな? 早速これでお昼寝してみよう」
 カナミはそれを抱え、居間のソファへ移動した。
「おやすみなさ〜い……えへへ、フカフカぁ……」
 カナミは居間のソファに体を横たえ、幸せそうな表情で抱き枕に腕を回す。ほどなく
彼女の意識は安らぎの中に深く溶けていった。

「ただい……ぉ……」
 外出から帰宅した城島シンジが居間に入っていくと、ソファの上で妹のカナミが
眠っているのが目に入った。シンジはただいまと言いかけた言葉を飲み込み、歩調を
抜き足差し足に変更。優しい兄だ。
 だが、見慣れぬ物体が妹の背中に乗っている、というより、妹の体が得体の知れない
何かに後ろから抱きつかれていることに気づき、ぎょっとした。
 茶色っぽい、丸っこいあれは一体、何だろうか? 
(……おかしな奴だったら、台所に包丁が、部屋に金属バットがある……)
 物騒なことを考えながら、シンジはおそるおそるソファに近づき、その物体に触れて
みた。
(なんだ、抱き枕か……)
 シンジはそれがぬいぐるみ風の抱き枕であることを確かめ、大きく息をついた。
(しっかし、抱き枕に逆に抱かれるか?)
 抱き枕にあべこべに抱きつかれたポーズで眠っている妹に、シンジは脳内で突っ込ん
だが、白河夜船のカナミに通じるはずもない。

290トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/02/23(木) 23:05:10 ID:Xsw2lvHZ

「く〜、す〜……」
 カナミは幸せそうな表情を浮かべて、ソファの上で安らかな寝息を立てていた。
(あ〜あ、パンツ丸見えで……)
 シンジは目の前に無防備に横たわった妹の体を眺めた。デニムのミニスカートを穿い
てソファにうつぶせに寝たカナミは、背中は抱き枕で隠れていたが、寝返りのはずみだ
ろうか、スカートの後ろの裾がまくれ上がり、膝上までの紺色のストッキングはおろか、
真っ白な太腿の裏側と、可愛いヒップを覆うショーツまでが丸見えになっていた。
 静脈さえ透けて見えるほど色の薄い、細めの太腿。サイズこそ控えめだが、むっちり
と盛り上がった、形のよい尻たぶ。その双丘を頼りなく覆う、純白の可愛いショーツ。
 シンジの視線はごく自然にその布切れに吸い寄せられた。
「ん〜……」
 そのとき、カナミがかすかに身じろぎし、シンジの鼓動が跳ね上がった。息をつめて
カナミの寝顔を見やったシンジだったが、カナミはそのまま目を開けることなく、再び
寝息を立て始めた。
「す〜、す〜……」
(……ふう……あ゛……)
 息を吐き出し、再び妹の下半身に目をやったシンジ。運命の悪戯か、それまでぴっち
りと閉じていたカナミの両脚は、今のかすかな身じろぎのせいか、わずかに左右に開い
ている。真っ白な内腿が、ショーツの幅が狭い部分までもがひそやかに覗いていた。
 シンジの視線が次第に熱を帯びてゆく。

 ゴクリ。
 シンジは生唾を飲み込んだ。胸の鼓動まで早くなってきたのがはっきり感じられる。
「カナミ、起きろよ……風邪ひくぞ……」
 シンジはささやくような声でカナミに語りかけてみたが、起こすつもりなど全くない
ことは言うまでもなかった。
「おい、カナミ……」
「す〜、す〜……」
 いくらか大きな声で呼びかけてみたが、カナミは何の反応も示さない。その間にも
シンジのギラついた視線は妹の下半身を這い回っていた。それがやがて、ショーツの
微妙な部分に息づく、なんとなく淫靡な膨らみに集中する。
 ついにたまらなくなったシンジは、目の前に横たわるカナミの太腿にそっと手を伸ば
していった。
291トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/02/23(木) 23:07:13 ID:Xsw2lvHZ

 柔らかく張った太腿の内側にかすかに指先を触れた瞬間、シンジは腕を引いた。
 指先に残る素肌の感触を反芻しながらも、息をつめて妹の反応をうかがったが、カナ
ミの寝息は全く変わりがない。シンジは再び腕を伸ばした。
 少女の太腿の内側の中ほどを、ゆっくりと輪を描いて男の指が這い回る。
(なんて……手触りだ……)
 しっとりとぬめって吸い付くような、それでいてすべすべの素肌の感触に、シンジは
陶然となった。
 丹念に撫で回しながら、彼の指先は妹の太腿を少しづつさかのぼってゆく。
 妹の息が乱れたら、または身動きしたらいつでも退却できるように、そちらにも注意
を振り向けていたシンジだったが、なんともいえぬ魅力的な手触りに、そんな意識も
次第に溶けてなくなり、欲望が彼を支配していった。
(た……たまんねえ……)
 シンジの指先はついにショーツに到達した。布一枚を通してかすかな盛り上がりを
優しくなぞると、指先に快い温もりが感じられる。
 くにゅっ。
 軽く押してやると、カナミの柔肉はシンジの指先にしたがってやすやすと凹み、指先
を包みこむかのように優しい弾力を返してきた。
 ゴクリ。
 シンジは再び生唾を飲み込んだ。
 目の前に全く無防備に横たわる少女の体。AVやエロ本では何度も女体を見ていたが、
所詮、それらは写真の中やテレビの向こうに存在するもので、手を伸ばそうにもどうに
もならぬものばかりだった。
 だが、実はずっと前から、目の前に飛び切りの実物があったのだ。ようやくにして
シンジはそのことに気づいた。
 ただ一つ問題なのは、それが実の妹であることだったが──。
292トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/02/23(木) 23:08:31 ID:Xsw2lvHZ

「はぁ……はぁ……」
 しばらくカナミの下着に指を蠢かせたシンジは、いまや目を血走らせ、荒い息をつい
ていた。
(……見てえ……なにもかも……)
 可愛いショーツのクロッチの縁に指をかけ、そっと横にずらしてやる。
 カナミの女の部分を頼りなく覆っていた布切れは、あっさりとシンジの指先によって
脇にのけられ、ついにカナミの秘奥がシンジの目の前に広がった。
 ぷっくりと膨らみ、だがまだ固い蕾を思わせるごく薄い色の大陰唇。その上に茂った
陰毛は少し薄めだが、やはり寒い季節とあって手入れが後回しなのだろう、土手の周囲
まで、産毛のような可愛い縮れっ毛があちらこちらに息づいていた。プリンとした桃の
ような尻の二つの丘の間に切れ込んだ溝は、下がるにしたがって深さを増し、割れ目の
すぐ上に恥ずかしげに覗くおちょぼ口までなだらかなラインを描いていた。
 シンジはそこに嘗めるような視線を注ぎ続けた。喉がカラカラだったが、それを気に
かける余裕もない。もう一度カナミの寝息を確かめると、シンジはそっと指先を柔肉に
絡ませた。
(これが……女の体……)
 指先が優しく割れ目を押し開いた。恥ずかしく開いた大陰唇の間から覗くピンク色の
襞々にギラつく男の視線が注がれ、いまだ未成熟な果実を思わせる媚肉をシンジの指が
そっと揉みほぐす。
 シンジはカナミの中に中指をそっと侵入させてみた。
「おうっ……」
 指先を暖かく優しく締め付け、吸い付いてくる襞々の感触にシンジは陶然となった。
 ついで中指はそのままに、シンジの人指し指は割れ目を上にたどり、小さな豆を探り
出した。
(これが……クリトリス……)
293トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/02/23(木) 23:11:46 ID:Xsw2lvHZ

 そっと撫でてみようとしたそのとき。
「何……してるの? お兄……ちゃん……」
 聞きなれた妹の声にシンジはたまらず固まった。ギリギリと油切れのロボットアーム
のような動きで顔を上げると、うつぶせで寝ていたはずのカナミが首をこちらに向け、
自分の下半身に指を食い込ませたシンジの顔を名状しがたい表情で見つめていた!
「あ……」
 シンジは何を言っていいのか分からなかった。寝ている妹のショーツをずらし、その
体を指先で犯していた今、何を言い訳しろというのだ。
「お兄……ちゃん……まさか……」
「カナミ……これは……その……えーと……」
 なむさん、明日はどっちだ。訴訟を起されて接近禁止判決を受けるのか、家庭崩壊か、
はたまた一家離散か。とりあえず慌てて腕を引いたシンジだが、頭の中では恐ろしい
結末がぐるぐると回っていた。

 カナミはのろのろと起き上がった。大きな黒目がちの瞳に涙をためて、今にも泣き
じゃくり始めそうな表情を浮かべながら、何を思ったか、カナミはゆっくりとストッキ
ングを下ろした。
「……か、カナミ?」
 ストッキングから脚を抜いたカナミは、ついでスカートのホックを外し、ファスナー
を下げる。手を離すと、するりとスカートが床に落ちた。
「お兄ちゃん……お兄ちゃんなら、いいよ……」
 カナミはシンジとは視線を合わせずに、最後の一枚に指をかけた。
「お、おいカナミ……待て……」
 さすがにためらいがあったのだろう、ショーツの縁に指をかけたまま、カナミはしば
し逡巡した。が、やがて可愛いショーツがするりと下に落ち、少女の下半身を覆うもの
は何もなくなった。
 カナミはソファに仰向けに横たわり、恥ずかしそうに股間を手で隠す。
「お兄ちゃん……やっと、私の体に興味を持ってくれた……」
 石になったままのシンジに潤んだ瞳を向け、カナミの独白が続く。
「一緒にお風呂に入ろうとしたり、電気アンマで起こしたり、コタツの中で足コキした
り、遅い朝はフェランチをリクエストしてみたり……それは……それはみんな、お兄
ちゃんに私が女だ、って意識させたかったから……」
 シンジは答えない。目の前にしおらしく横たわった少女は、本当にあのエロボケ全開
のカナミなのか? 恥じらいに顔を赤らめ、潤んだ視線を向け、はかなげに自分を誘惑
しているこの娘は?
「だから……ね? お兄ちゃんなら、いいの……来て、お兄ちゃん……」
 シンジが動こうとしないのを見て取ったカナミは、ためらった末、秘奥を隠していた
手をどけた。あまりの羞恥に顔を両手で隠して、だがそれでもシンジの焼け付くような
視線が自分の股間に注がれていることをはっきり知覚していた。
「ねえ……お兄ちゃん……」
 ぴっちりと閉じられていたスラリと伸びた脚が、おずおずと左右に開いてゆく。
「お、おいカナミ……」
 ようやく声が出るようになったシンジはようやくの思いで口を開いた。だが、一体何
を言えばいいのだ?
 寝ているカナミに出来心で悪戯をしかけたのはシンジだとは言え、兄と妹の性行為な
ど、許されることではない。今シンジがなすべきことは、兄である自分を誘惑してくる
カナミを諌め、注意してやることだ、頭ではそんなことは分かっている。
 だがそれまでの悪戯で、既にシンジの理性は半壊状態だった。そして、誘うような、
はかなげに潤んだ妹の瞳。目の前に無防備に広がる妹の体。
 やがて、欲望と理性の綱引きに勝負がついた。

294トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/02/23(木) 23:12:43 ID:Xsw2lvHZ

 シンジはぎこちなく歩を進め、わずかに開いたカナミの両脚をさらに押し広げ、その
間にどっしりと腰を下ろした。
「カナミ……」
 先ほどバックから悪戯したばかりの、まだ固い蕾を思わせる女性器。今度はそれを
正面からかぶりつきで見つめ、シンジの興奮はさらに高まってゆく。
「ああ……恥ずかしい、そんなに見ないで……」
「そうは行かない……見て、触って、俺のものにするんだ……」
「ああ……嬉しい、触って……いじって……」
 シンジの耳にはカナミの声はどこか遠いところで響いているようだった。頭がオーバ
ーヒートしているのをはっきり認識しながらも、シンジが再び手を伸ばす。
 指先が優しく少女の体を愛しはじめた。
「あっ……あっ……」
 ひそやかに息づく割れ目をそっとなぞり、媚肉を押し開き、再び指を侵入させて探り
をいれ、内部をそっとかき回す。
「あーっ……」
 眠っていたさっきとは違い、妹の体は何をしても敏感な反応を返してくる。顔を両手
で覆い、目を固く閉じてなすすべもなく愛撫を受け止めるカナミに、シンジの体が優し
くのしかかった。
「カナミ……」
 呼びかけられ、目を開けたカナミ。至近距離に兄の顔が近づいている。
「……お兄ちゃん……んっ……」
 ごく自然に、二人の唇が重なった。
「……カナミ」
 一旦離れた二人、しばらく見つめあうと、もう一度、シンジはカナミにそっと唇を
合わせ、今度は舌を侵入させていった。
「んーっ……」
 カナミもまた舌をそっと突き出し、シンジの行為に応える。ぴちゃぴちゃと、舌が
絡み合う音が響いた。
 そうしている間にも、シンジの指先は手探りでカナミの体の芯を刺戟していた。カナ
ミの細い体は時折ピクンと震え、流れる性感を物語る。
 既に秘肉からは蜜があふれ、食い込んだ指先をしっとりと濡らしていた。

295トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/02/23(木) 23:14:26 ID:Xsw2lvHZ

 やがてシンジの指が、小さな桜ん坊をつまみ出した。
 「むーっ! あっ、いやっ……」
 カナミの体が跳ね上がる。下半身から全身に流れる強烈な刺戟に、カナミはやっとの
ことで口腔に侵入していたシンジの舌から逃れ、身をよじって淫靡な指から逃れようと
したが、大股開きで両脚の間に男の体を受け入れ、のしかかられていては、それは全く
無力な抵抗であった。
「あああうっ……」
 カナミは上気した顔をそむけ、荒い息をつきつつ、固く目を閉じて必死で性感に耐え
ている。それならと、シンジの唇と舌がカナミの首筋を這い回った。
 残った腕がカナミの乳房に伸び、まだ固い、ほのかな隆起をシャツの上から強引に
揉みしだいた。
「んっ……あ、い、痛ぁいっ!」
 カナミが苦しげな声を上げた。秘奥に蠢いていた指につい力が入って、深めに侵入し
てしまったらしい。夢中になって妹の体を貪っていたシンジがはっと顔を上げると、
涙をたたえたカナミの瞳が責めるような目で彼を見ていた。
「ごめん、カナミ……お前にも、気持ちよくなってもらわないとな……」
 シンジは思うがままに処女の体を攻めていた手を休め、のしかかっていた体を一旦
浮かせて、ちょうどカナミの股間の辺りに顔が来る位置まで移動した。
「あ……いや、恥ずかしい……」
 至近距離から秘奥を見つめられ、カナミはあまりの羞恥に脚を閉じ合わせようとした
が、シンジの腕が膝をしっかり押さえ、それを許さない。
 シンジの眼前に、妹の女体の全てが広がった。
 それまでたっぷり愛撫を受け止めたカナミの花びらは、今や愛液をたたえててらてら
と光り、恥ずかしく開いていた。ソファーカバーにまで、熱いしたたりが垂れている。
「やぁ……そんなに見ないでぇ……」
 カナミの弱々しい抗議も空しく、シンジはそこに思い切って顔を埋めた。
「あ、あああっ……」
 微妙な凹みからとめどなく滲み出てくる液体をすすり、ゆっくりと味わう。ついで
舌を伸ばし、優しくクリトリスを舐ってやった。
「あっ、あああっ! だ、駄目ぇっ!」
 カナミの小さな体がまたも跳ね上がった。必死に両脚を閉じ合わせようと太腿に力を
入れたが、シンジに膝をがっちり押さえられていては、股間に埋められた頭を太腿で
暖かく包むのが精一杯だった。ひくひくと少女の太腿の付け根がつらそうに蠢く。
 シンジはカナミの激しい反応を楽しみつつ、しばらく舌で攻め続けた。あれこれと
動きを試しているうち、突起に舌先を当てて左右に小さく震わせてやるのが効果的だと
知り、集中的にその手で攻撃を加える。
「あっ、はあっ、ああああーっ……」
 不意に甘い声が高まり、シンジの頭を挟んだ太股が硬直する。やがて、少女の体は
がくりと脱力した。
296トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/02/23(木) 23:17:49 ID:Xsw2lvHZ

「……カナミ?」
「はぁ、はぁ……ああ……」
 カナミの全身はすっかり桜色に上気していた。荒い息をつきながら、体からは完全に
力が抜け、割られた脚を閉じることも出来ずにいるようだ。
「お兄ちゃん……はぁ……私、イッちゃったのかな……はぁ……目の前が真っ暗に
なって、はぁ、無重力で浮いているような感じ……」
「カナミ……」
 (俺の拙い愛撫で、カナミがイってくれた……)
 シンジは、男性としての自信が潮のように盛り上がるのを感じ、無残なポーズのまま
脱力して横たわるカナミの秘裂に目をやった。さっきまで固く閉じた蕾のようだった
そこは、いまや初めての男への期待に震える、濡れて恥ずかしく開きかけた大輪の花
だった。
 シンジの中に、強烈な欲望がこみ上げてくる。
 犯したい! 何もかも、俺のものにしたい!
「カナミ……いくぞ」
 シンジはズボンとトランクスを脱ぎ捨てた。股間の一物はもういつでも準備OKと
ばかりに、はちきれそうに怒張していた。
「あ……」
 カナミは屹立して血管を浮かび上がらせた男根を目にして、息を呑んだ。
(これが……私の中に、入ってくるんだ……とうとう、お兄ちゃんと……)
 もちろん、初めての挿入に不安を感じないわけではない。だが、ついに兄とひとつに
なれる、その喜びのほうがずっと大きい──カナミは自分にそう言い聞かせた。
 兄もまた荒い息をつきつつ、そっと腰を妹の体にあてがう。
「あ……お兄ちゃん待って、これ、つけて……」
 カナミがアルミのパックを差し出した。
「いやだ……」
 シンジは一旦はそれを受け取ったが、包みを破りもせずにテープルの上に放り投げて
しまった。
「お兄……ちゃん?」
「いやだ……こんなに可愛いのに、ゴム越しに破るなんて、勿体ないよ……」
「で、でも赤ちゃん出来ちゃう……私達、兄妹なんだから、それだけは駄目だよ……」
 シンジの体がぐいとカナミの体に覆いかぶさった。はっと身を固くするカナミだった
が、既に両脚を割られ、組み敷かれていてはもう手遅れだった。
「だ、駄目ぇ、お兄ちゃん! 赤ちゃん出来ちゃう……」
「カナミ……もう、我慢できない……」
 熱く燃える肉棒が、カナミの中に侵入していった。たっぷり濡れていたとはいえ、
男を知らぬ処女の体にははっきりと抵抗感があったが、シンジは容赦なくそれを一気に
突き破った。
「あーっ! 痛いっ! ううっ……」
 下腹部に鈍い痛みが走った。奇妙な硬さを持った熱い肉棒が、強引に侵入してくる!
やがて奥まで貫かれたと悟り、カナミの体からがくっと力が抜けた。
「お、おおうっ……カナミ……」
 カナミの体の中は熱く、狭かった。襞々の一枚一枚が、シンジの男性自身を離すまい
とするかのように絡み付き、締め付けてくる。
「い、痛ぁい……ああっ、ひいっ……赤ちゃんが……出来ちゃう……ううっ……」
 悲鳴ともあえぎ声ともつかぬ声を漏らし続けるカナミの反応を楽しみつつ、シンジは
そっと腰を動かし始める。
「い、痛ぁい……動かさないでぇ……」
息も絶え絶えになったカナミの哀願も空しく、シンジの動きは止まらなかった。

297トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/02/23(木) 23:18:52 ID:Xsw2lvHZ

『カナミの体内でシンジの男性自身が暴威を振るっている。
 実の兄に犯されている──それも生で──
 処女を失ったショックで半ば虚脱状態になりながら、カナミはそのことだけははっき
りと認識していた。背徳感に苛まされながらも、カナミは熱い肉棒に体の芯を突きたて
られ、絶頂へと追い上げられていった──』

「……ふう」
 中村リョーコは自室で、読んでいた本をパタンと閉じた。しゃれたカバーの掛かった
文庫本だが、中身は兄妹相姦もののエロ小説だ。
(……アタシも兄弟が欲しかったなあ……そして禁断のインセスト[近親相姦]!)
 リョーコは体の芯がうずき始めたのをはっきり感じながら、しばらく妄想を楽しむ。
(……うん、悪くないわね。……あ、そうだ)
 ポン。
 彼女はひとつ手を叩くとクローゼットを開き、聖光女学院の制服を取り出した。
(今日はこれで行こうかね)
 本当の兄を今から作るのは無理だが、気分を楽しむことは出来る。
 リョーコはちらりと時計に目をやった。もうすぐ彼女の奴隷兼セフレ兼元恋人の、
豊田セージが訪ねてくる時間だ。彼女は鏡台に向かった。

298トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/02/23(木) 23:20:38 ID:Xsw2lvHZ

「こんばんは……え? リョーコ……か?」
 リョーコのマンションの玄関に立った豊田セージは、迎えに出たリョーコの姿を見て
目を丸くした。
 聖光女学院の制服を着ているのはまあいい。時々楽しんでいるコスチュームだから。
 だが、これは本当にあの中村リョーコなのか?
 リョーコはメガネを外して、自慢の漆黒のロングヘアを三つ編みにし、裏表など何も
ないようなはにかんだ笑顔を浮かべている。普段の彼女を知らなければ、本当に純朴な
田舎娘とでも思いたくなるような表情だ。
 リョーコはセージを迎え、にっこりと微笑んだ。
「お帰りなさい、お兄ちゃん」
 その瞬間、セージは悟った。彼女が望んでいるのは、早い話が兄と妹プレイだ。どう
せ、近親相姦ものの映画でも見たのだろう。

(……ま、それもいいか)
 セージは覚悟を決めた。どのみち逃げようとしても捕まるだけだし、むしろいつもの
ような主導権をとられっぱなしのプレイよりも楽しめそうだ。
(それにしても……)
女は化け物だ。セージはこの頃、心底そう思うようになった。この女の本性がこんな
しおらしいものではないことは重々承知しているのだが、はにかみをたたえた微笑を
浮かべながら、お茶を運んできた女子高生姿のリョーコたるや……。
(……可愛い)
 それがセージの偽らざる感想だった。
(……純真な女子高生の役をしてくれるなら、俺としても願ったりだ)
 ならば、セージもリョーコの演技に応えねばなるまい。
(へえ、セージも役回りが分かったみたいね……楽しみだわあ)
 リョーコもまた既に心を決めていた。今夜は、しおらしい女子学生になりきるのだ。


※筆者注: これからの二人の行為はすべてイメージプレイで、リョーコとセージの
本性とは無関係です。ええもう、全く無関係です、はい。たぶん。
299トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/02/23(木) 23:22:03 ID:Xsw2lvHZ

 セージが座った食卓に、お盆を手にしたリョーコがしずしずと歩いてきた。
「お茶が入ったよ、お兄ちゃん」
 ことりとティーカップが食卓に置かれた。が、セージの視線はそこにはない。
「リョーコ」
「…? 何? お兄ちゃん」
「えいっ」
「きゃっ? ちょ、ちょっとお兄ちゃん?!」
 机の上に置かれた折角のティーカップもそのままに、セージはリョーコの体を強引に
姫抱えに抱き上げ、寝室へと運んでいった。
「お、おにい……ちゃん? 何、するの?」
 かすかな怯えをたたえた瞳が、セージの顔を見上げる。
「お前が……欲しくなった」
「えっ……ちょっと、それって……」
 セージが軽々とリョーコの体をベッドに横たえる。細い両腕を首の両側に押さえつけ
て固定すると、セージは女の体にのしかかっていった。
「お、お兄ちゃん?  いったいどうしちゃ、んーっ……」
 セージはリョーコに抗議の暇も与えず、その可憐な唇を塞いでやった。普段から化粧
は薄めのリョーコだが、今日は役回りを考えてか、また一段とナチュラルだ。
(口紅まで色の薄いものを選んでやがる……)
 セージはリョーコの徹底した役作りに感心していた。のみならず、普段とは違った
新鮮な反応を返すリョーコに、興奮の度合いが高まっていることも否定できない。
「んむうっ……だ、だめお兄ちゃん……私たち、兄妹なんだよ?!」
 首を左右にもがきやっとのことでセージの唇を逃れたリョーコは、必死の形相で男の
肩を押しやりなんとか逃れようとしたが、男の体を女の細腕で押したところで、どうに
もなるものではなかった。
「構うもんか……リョーコ……俺のものになれ……」
 耳元でささやいてやると、セージは制服の上から強引に胸の隆起を揉みしだいた。
 制服の上からでさえ見事な盛り上がりははっきり見て取れるが、ブラジャー、ワイ
シャツ、それにブレザーと三枚を通してでは、弾力を楽しむには至らない。身をよじり
弱々しい抵抗を示すリョーコの反応を楽しむのが精一杯だ。
(だが、そのもどかしさがまたいい……)
「だ、駄目ぇ……お兄ちゃん……どうしちゃったの、だめぇ、制服、シワになっちゃう
……あ、いやっ! 脱がさないでぇ……」
 制服のボタンに指をかけたセージに、リョーコが涙声で哀願する。
「……よし分かった……脱がずに着たままでしよう……」
「ええっ、そ、そんな……ああ……」
 セージはゆっくりと、だが容赦なくリョーコのブレザーとワイシャツのボタンを外し、
二枚まとめて前を思い切り開いてやった。一気に素肌の面積が広がり、可愛いブルーの
ブラジャーが露出した。
「ああっ! だめ、お兄ちゃん! 兄妹でなんて、駄目だったらっ!」
 必死に両腕で胸をガードして身をもがき、抵抗するリョーコだったが、セージは何の
ためらいもなく、リョーコの腕を力任せにどかせ、手を伸ばしてブラジャーの上から
隆起を鷲掴みにした。
「あっ、いやぁ……お兄ちゃぁん……あう……」
 セージの掌がやわやわとした乳房を楽しみ始める。
300トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/02/23(木) 23:25:43 ID:Xsw2lvHZ

 可愛いカップの上からしばらく柔肉を揉んでやったセージは、背中のホックを外す
手間も省いて、一気にカップを上にずらしてしまった。巨乳というほどのサイズでは
ないが、形のよい隆起がぷるんと弾け出た。
「おう……リョーコ……素敵なオッパイだな……」
 セージの左右の掌が、露出したリョーコの両の乳房をぐいとつかむ。
「ああ……お兄ちゃん、お願い、乱暴しないで……優しくしてぇ……」
 リョーコも覚悟を決めたのだろうか。いつの間にか抗議の内容が、行為を否定する
ものから、内容についての不満に変わってきていた。
 柔らかい隆起を揉んでいたセージは、ついで先端に息づく乳首を指先でつまみ、優し
く可愛がってやった。小さな突起を舐っては軽くはじき、転がす微妙な動きに、リョー
コは恥ずかしげに身をよじる。
「あっ……あっ……だめぇ、お兄ちゃん……あっ……」
「……リョーコ、下も見せてみろ……」
 セージの手が、タータンチェックのミニスカートの裾をつまんだ。組み敷かれて暴れ、
身をよじり続けたそれまでの動きで、それはもうすっかり乱れ、太股の付け根ぎりぎり
までがあらわになっていた。
「あっ、だ、駄目……あう……」
 散々身をもがいたリョーコはもう息が上がっている。弱々しい抵抗をものともせず、
セージはスカートを思い切りめくりあげた。
 広がった眺めに、さすがのセージもぎょっとした。
「おいおい、何だこのパンツは……お前、実は期待してたんじゃないか?」
 リョーコの股間を覆う白い布切れには、その微妙なところに穴が開いていた。漆黒
の縮れた繊毛がその穴から数本、飛び出している。純白の布地に黒々とした線が幾筋
か走っているのが、妙にエロチックだった。
「こんなエッチな下着を着けやがって……」
「いやぁ……見ないで……お兄ちゃぁん……」
 リョーコは顔を真っ赤にしてあまりの羞恥に耐えた。穴からわずかに覗く内側に男の
熱い視線が注がれていることを、彼女ははっきり感じていた。
 リョーコのか細い抵抗もかなわず、セージが強引にリョーコの両脚を割り、その間に
腰を落ち着けた。白磁の太股が大きく左右に開かれ、パンティの穴までもがそれに
引っ張られて恥ずかしく幅を広げ、媚肉が覗く。
 セージの右手が女の股間に伸びた。指先が、そっと頼りない布地の穴に忍びこむ。
「あ、あああっ! いやぁっ!」
 しっとりと湿った花びらに指先を食い込ませたセージが、卑下た嬌声をあげた。
「なんだ、濡れてるじゃないか……もう感じてたのか?」
 顔をそむけ、屈辱に耐えるリョーコだったが、やがて微妙な動きを開始したセージの
指先に、体が震えるのをどうすることも出来なかった。
「あっ、あっ……いやあっ……あう……」
 にゅるり。
 大陰唇をくつろげた男の指が、いとも簡単にリョーコの中に侵入し、中をかき混ぜ始
めた。
 淫靡なくぼみから女の蜜がとめどなく溢れ、過激なパンティを思うさま汚していく。
 二人きりの密室には、いまや淫靡な音までが響いていた。

301トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/02/23(木) 23:27:25 ID:Xsw2lvHZ

「あっ、あっ……嘘つきぃ……あっ……脱がさないって言ったのに……」
 桜色に上気した顔をセージに向け、精一杯咎めるような視線を投げるリョーコだった
が、セージは構わず指先で小さな豆を探り出し、リョーコの体がピクンと跳ね上がった。
「ああっ!」
「嘘じゃないさ……一枚も脱がしてない」
 確かに、厳密には一枚もリョーコの体から離れてはいなかったが……ブレザーとワイ
シャツは前を全開にされて腕と肩にまとわりついているだけだ。ブラジャーは思い切り
上にずらされて、首の下あたりにひっかかっている。下半身はといえば、上品なタータ
ンチェックのスカートは無残に捲り上げられ、臍のあたりをようやく隠しているのみ。
 かろうじて、股間を覆う最後の一枚はそのままではあったが……それの肝心なところ
には奇妙な穴が開き、その穴から既に男の指が侵入してきているのだ。
 衣服がそんな状態のうえ、割られた両脚の間に男の体を受け入れ、組み敷かれている
とあっては、リョーコの体はもはや全くの無防備といって良かった。
「あああっ……」
 小さな突起を優しく撫でる男の指に女の体がピクピクと震え、濡れた唇から甘い声が
漏れる。
「こりゃ、本当に一枚も脱がずに出来るな」
 セージもまた、速やかに興奮が高まりつつあった。あのお嬢様学校として知られる
聖光女学院の制服に身を包んだ女に、犯してといわんばかりの無残なポーズをとらせ、
その上にのしかかっているのだ! その眺めは抗いがたい誘惑となってセージの煩悩を
直撃した。本当の女子高生を犯しているような錯覚に陥りそうだった。
 セージはズボンのファスナーを下ろし、もうすっかり怒張し屹立している男根を
もどかしげに引き出した。
 手早く極薄スキンを装着する。この辺は大人のたしなみというものだ。
302トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/02/23(木) 23:31:06 ID:Xsw2lvHZ

「リョーコ……」 
 ぐっしょりと濡れ、恥ずかしく開いた肉体の門にセージはそっと肉棒をあてがう。
 それを感じたリョーコは半狂乱になって身をもがき始めた。
「お、お兄ちゃぁん! それだけは、それだけは駄目ぇ! 私たち、兄妹なんだよ?!」
「……構うもんか……」
 セージの言葉は断固とした決意に満ちていた。
「ああ……」
 やはり犯されるのだと知り、絶望に囚われたかのようにがくりと力が抜けたリョーコ
の体に、いきり立って血管を浮き出させたペニスがずぶずぶと侵入していく。
「ひぃーっ!」
「おおうっ……いい子だ、リョーコ……力を抜いて……」
 セージはたおやかな背中に腕を回し、力任せに女の体を起こして対面座位の体勢を
取った。するとリョーコの体重によってさらに結合が深まり、セージの肉体の先端に
コツンと何かが当たる感触が伝わってくるのだった。
「あうっ……お兄ちゃぁん……」
 リョーコもまた、男の体に腕を回す。涙で頬を濡らした彼女はもう息も絶え絶えで、
セージの体にしがみつくのが精一杯の様子だったが、その肉体は暴れはじめた男根を
しっかりと咥え込んでいた。

 リョーコの体を抱き締め、腰を使い始めたセージは、自らの男根を受け入れた、熱く
溶けた秘壷に陶然となった。
 初々しい反応を演じることは出来ても、体を演技で変えることは出来ない。
 今、彼のペニスを暖かく包みこむ女体は、青い果実を思わせる女子高生のそれでは
ない。程よく熟れた、数年の付き合いを経てすっかり馴染んだリョーコのそれだった。
サイズも相性もぴったりなら、お互いの弱いところ強いところも知り尽くした、パート
ナーである女の体である。
 だからこそ、今まで二人の関係が続いてきたのだ。
「おおうっ……リョーコ……最高だ……」
「おにいちゃ、あああ、あん……」
 リョーコの襞々の全てが、セージの精を最後の一滴まで絞りつくそうと絡みつき、
締め上げてくる。セージもまた、夢中になって目の前の女体を貪り、腰を振った。
 仮に今この瞬間に、教職をクビになるか、行為をやめるか選べと言われたら、彼は
ためらいなくクビを選ぶことだろう。
(駄目だ……たとえ奴隷扱いされようと、俺はこの体を手放せない……どんなにひどい
扱いを受けようと、俺は結局、リョーコを一生追い続けるのかも知れないな……)
 意識のほとんどを快楽にゆだねながら、そんな思いがセージの脳内によぎった。
303トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/02/23(木) 23:33:12 ID:Xsw2lvHZ

『「あっ、あっ、あああーっ! お兄……おにい、ちゃぁん!」
 リョーコもまた絶頂へと追いたてられていたが、理性などかなぐり捨てながらも、
いまだに妹になりきった演技を続けていた。
いや、彼女自身が、兄に犯される妹という状況に酔っているのかも知れなかった。
「お兄ちゃん、お兄ちゃぁん……」
 うわごとのように繰り返しつつ、リョーコはセージの熱い肉棒が体の芯を突き上げて
来るのを受け止め続ける。
 着衣のままの二人の荒い呼吸に加え、ベッドがきしむ音、男女の腰がぶつかりあう音
が寝室に響いた──』


 ここはひだまり幼稚園。ある日の読書の時間、園児たちが思い思いに絵本や童話を
読んでいるひまわり組の教室の片隅で、およそ幼稚園児らしからぬ幼稚園児である黒田
マナカは、椅子に座って官能小説を読んでいた。
(うーん……兄妹プレイですか。まだまだ勉強することはたくさんありそうですね)
 彼女は、イメージプレイの何たるかを理解するには、まだ幼すぎた。
(それにしても……兄さんとなんて……)

 マナカが本を閉じてため息をついたところへ、ひまわり組の担当、宮本レイコ先生が
入ってきた。
 ぱんぱんと手をたたいて、園児たちを見回す。
「はーいみんな、読書の時間は終わり。お昼寝の時間よ〜」
「はぁ〜い」
みるみるうちに教室に可愛い布団が並ぶ。それまではしゃいでいた園児達も、間もな
くおとなしく布団にもぐりこみ、やがてあちこちからかすかな寝息が立ち始めた。
(ふふ、子供達の寝顔って、本当に可愛いわね……)
 宮本先生はそちらこちらで子供達の布団を直してやりながら、子供達の中を抜き足
差し足で見て回った。
 そこへ、それまでおとなしく寝ていたマナカがむくりと上体を起こす。
「あら、どうしたのマナカちゃん? 眠れないの?」
「……ちょっと怖い夢を見てしまって……」
 マナカの小さな額には、冷たい汗が浮かんでいた。
304トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/02/23(木) 23:34:10 ID:Xsw2lvHZ

(あら、結構子供らしいところもあるのねぇ)
 妙に大人びた普段の姿からは想像できない、おびえた様子のマナカに、彼女にとっつ
きにくさを感じていた宮本先生は少し反省した。
(そりゃそうよね、幼稚園児なんだから……突き放さずに話を聞いてあげなきゃ)
「そう……どんな夢だったの?」
「兄にいきなり押し倒され、衣服を剥ぎ取られて純潔を穢される夢です」
「…………」
 たらーり。笑顔を凍りつかせたまま、宮本先生のこめかみに一筋、汗が浮かんだ。
「私には確かに兄はいますが、貞操帯をつけている以上、そんな心配はないはずなのに」
「……あ、い、いやあのね……」
「原因はわかっているんです。さっき兄妹ものの官能小説を読んだのが悪いんです」
「あ、あのねマナカちゃん……」
「そうか、考えてみれば、背徳感のないものなら問題ないわけですし」
「えええ、えーと……」
「そうだ、昨日読んだ夫婦調教モノなら安全ですね。おやすみなさい」
 自己解決にたどりついたマナカ、宮本先生の返事も待たず、再び布団にすっぽりと
潜ってしまった。
 さすが超幼稚園級幼稚園児、黒田マナカ。夫婦物の官能小説のことを思い出しなが
ら眠ろうというのだろうか?
(私……この子の卒園まで、神経がもつかしら……)
 宮本レイコの中でそんな不安が鎌口をもたげたが、悩んでも仕方がないことだ。
 彼女はぶんぶんと頭を振り、再び子供たちの布団を直して回り始めた。
305トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/02/23(木) 23:35:54 ID:Xsw2lvHZ

 見回りを再開した宮本先生、今度は城島カナミの布団の前でぎょっとして足を止めた。
 もともと寝相が悪いカナミだが、いまやその小さな体は布団と直角の向きにうつぶせ
に横たわっている。のみならず、まるでモミジのような小さな手が隣で寝ているヨシオ
君の布団に伸び、ヨシオ君の股間のあたりにニョッキリと立った何かを握っている!
(か、カナミちゃん……まさか……あっ、良かった、これはタカシ君の……)
 ヨシオ君の股間に立っているものがさらに隣の布団に寝ていたタカシ君の足先である
と気がつき、宮本先生は心底ほっとした。
 しかし、隣の布団に寝る男児の股間に手を伸ばすというのは……。
(……これは偶然……なのかしら?)
 まだ幼い子供とは言え、カナミの日頃の行いからして、偶然とは言い切れない。かと
いって意図的とは断言できないし、たとえそうだったところで、どうやって注意すれば
いいのだ?
(いくらなんでもこの寝相じゃ、お昼寝の時間だからって安心できない……あ、そうだ)
 宮本先生の頭の中で豆電球がピカリと光った。


 翌日の昼寝の時間。
 布団に入ろうとしたカナミに、宮本先生が可愛いクマのぬいぐるみを渡した。カナミ
のあどけない顔が笑顔ではちきれそうになる。
「わあ〜、かわいーい! せんせー、これは?」
「カナミちゃんは、寝相を少し直したほうがいいと思うの。だから、今日はこれを抱い
て寝てみましょうね」
「ふーん……こうやってねるの? わあ、きもちいい……」
 ぬいぐるみに腕を回し、カナミは目を閉じる。あっという間に、彼女の意識は遠く
なっていった。
306トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/02/23(木) 23:38:30 ID:Xsw2lvHZ

 ドタッ。
「……ん……あれ?」
 カナミは目を開けた。ソファに寝転んで雑誌を読んでいたはずなのに、いつの間にか
彼女の全身は床に落ちていた。胸と床の間にはクッションが挟まっている。
 どうやら、眠ってしまい、クッションに抱きついた末、下に落ちた時のショックで
目を覚ましたらしい。
(やだ、居眠りしちゃったんだ……なんで、あんな昔のことを夢に見たのかな?)
 ひだまり幼稚園に通っていたころ、あまりの寝相の悪さを心配した宮本先生が、ぬい
ぐるみを貸してくれたことがあるのは事実である。
 もっとも、試してみたところ、眠っているうちに抱きついたぬいぐるみごと隣の
ヨシオ君の布団に移動したうえ、ぬいぐるみに前から、ヨシオ君に後ろから挟まれて
寝ていた、という結果に終わったのだが。


 残念ながら、彼女の寝相は今でも良くはない。
(そうだ……あの時は駄目だったけど、今なら、抱き枕を使えばきっと……)
 幼い頃からひそかに悩みの種だった寝相の悪さを何とかできるかも知れない。カナミ
は楽しい希望に取り付かれた。
(善は急げ。そうだ、確かこの前見た通販のカタログにあったよね……あ、あった)
 カナミはカタログを探し出し、ページを繰った。
「あ、これなんか良いかも……えーと、電話で注文するんだ……」
 ぴっぽっぱ。
「あ、もしもし注文をお願いします。商品番号は……」
 カナミは犬のぬいぐるみタイプの抱き枕を選び、注文を済ませた。

「えへへ、楽しみ〜、早く来ないかな〜♪」
 カナミは期待に胸を膨らませ(あくまで精神的に、だが)荷物の到着を待ちわびた。
307トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/02/23(木) 23:39:54 ID:Xsw2lvHZ

以上。

 中村リョーコの「禁断のインセスト」の一言からの連想と、どうせなら三作品をつな
げてみようと思いついて書いたものです。
無理やり一周させてみましたが、時制が一体どうなっているのかはスルーしてください。

 ひまわり組でエロはきついですね。宮本レイコで書きたいという思いはあるのですが、
何せ相手がいないし、園児たちはさすがに問題外だし……と思ったら、郭氏が敢然と
挑戦されていますね。頑張ってください。

古田監督殿:
また妙なコラボで恐縮ですが、これは妹保管庫でお願いします。

タイトルは「兄と妹の輪廻」とでも。

308名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 00:08:09 ID:7HbRYpd6
トマソン氏乙です

しかしチャレンジャーな職人さんばかりで気が抜けないぜ!
309名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 01:03:28 ID:NYPzAO7X
>トマソン氏
まさかこう繋がるとは!?
というかこんな発想が出来る事に驚愕だ…
何はともわれ、GJでした!!
310名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 10:29:55 ID:3Sob3Avf
>そら氏
アヤナは濱中の中では一番ピュアっぽいから何才になってもカワエエ
妊娠してるといいな
GJでした!!!そして長編の完結乙であります
次作もきたいしてます

>トマソン氏
トリッキーですな  近親相姦というネタだけでここまで広げるとは
リョーコの変身っぷりがイイ&カワエエ!!
そんなリョーコにツッコミを入れず即座に状況を理解し役に入り込むセージはある意味凄ェ!!!
実に楽しめました
311名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 22:12:57 ID:Eunjou7u
>>そら氏
どこまでもいじらしいアヤナが最高です!
いいハッピーエンドですな。
長編完結GJです!

>>トマソン氏
技巧を凝らした作品ですね。
カナミ、リョーコ、マナカのそれぞれの話も充実していて、
それぞれ別の作品としても十分楽しめました。
ただ逆に3つの話の完成度が高すぎて、
一つの話として読むと、少々冗長気味ではないかと自分は感じました。
とは言えGJです。次回作も楽しみにしております。
312郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/24(金) 23:37:57 ID:Q88nq6Dd
そら氏&トマソン氏 WGJ!!

そら氏はアヤナが切ない。
アヤナはツンデレより意地っ張りピュア娘って感じがよく似合って可愛い。

トマソン氏は凝ってますね〜〜〜。
でもエロシーンは正当派の官能小説なのがギャップがあって面白いですな。

ところで>>クロム氏

>>214氏のリクエストをお借りしてもいいですか?

マナカ×シンジが終わらないうちになぜか突然触発されて導入部が出来ちゃいました。
今書いてるのが終わり次第投下したいのですが、なにせ元々はクロム氏に対してのリクエストなので、
横取りしちゃったら悪いですし………

もし氏が>>214氏の加藤先生×シンジで既に書いておられるのでしたら、
氏の投下まで控えるか没るかにしたいと思います。
313名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 13:20:34 ID:uxBAln+U
職人さん全員乙
このスレの職人さんはエロだけでなく物語をきっちり書く人ばかりだから嬉しい
314名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 13:44:13 ID:D5WYuNDu
濱中の連載が終わってもしばらくはこのスレで楽しめそうだな(妹は続くか)
氏家にはネタを充電してもらって1年後くらいにまた少マガでもどこでも新連載してほしいよ
315そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/25(土) 20:08:07 ID:nOnHsxlG
こんばんわ、そらです。トマソン様GJ!これまた素晴らしい繋げ方ですね。
今日は少し小ネタを投下します。スルーするくらいの軽い気持ちで呼んでください。
タイトルは「世界は・・・に溢れている。」です。
316そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/25(土) 20:09:07 ID:nOnHsxlG
「お兄ちゃ〜〜ん、朝だよ〜〜!!起きて〜〜!」
とある兄妹の家から女の子の声が聞こえてくる。
「ふあ・・もう朝か。ん?まだ十時じゃないか。まぁ、いいか・・・起きないと何されるか・・・」
目をこすりながらリビングへ向かうシンジ。それをカナミが出迎えた。
「おはよう、お兄ちゃん。今日は素直に起きてきたね〜。」
「ん、おはよう。まぁ、たまにはな・・・」
実際先週は起きてこなかったらいつのまにかしたのパジャマ脱がされてアナルが開発されかかってた。
貞操帯ってどこに売ってるんだろうなぁ・・・・
「そういえばお前も珍しいな。今日は遊びに行かないのか?」
「うん。アキちゃんは家族旅行だし、マナカちゃんは原稿が忙しいって。ショーコちゃんは彼氏と野外ぷr・・・
もといデートで金城ちゃんは試合なんだって。だから、今日は家にいようかなって。」
そう言ってニコッと笑うカナミ。しかしまぁ、結構できた妹なのになんで男の影がないかねぇ。
やっぱ、あの性格かなぁ・・・我が妹ながら悲しいぜ・・・
「ふ〜ん・・・まぁ、俺も今日は暇だし家にいるかな。」
そういってシンジは朝食を食べ始めた。カナミは言うとテレビを見ている。ふと、そのカナミが声を上げる。
「へぇーー、今の野球って夜のバットでも勝負するんだね〜。」
・・・はい?何言ってるんだこの妹は。シンジもテレビのテロップを見る。
「高校野球。エースがちんこ対決!!」となっていた。
あー・・・これはテロップが悪いな。普通カタカナだろ、ガチンコは。平仮名はまずい。カナミでなくても
そう思っちまうよ。いや、思わないかな・・・・
ぼけーっとしてると、再びカナミが声を出す。今度はなんだ?
「ぺ・・ペニス旅行ツアーって・・・処女捨てたい人のツアーかなぁ?」
「いや、ベニスだから・・・かなりベタベタだぞお前。」
ついつい突っ込んでしまう。いかん、なんか今日はこのパターンに乗せられそうな気がするぞ・・・お、CMだ。
なになに、今日のロードショーはル0ン三世カリオストロの城か。よくやるよなぁ、これ。
「なんかマニアックな映画なんだね・・・スカトロ状の城って・・・」
「そう聞こえたお前は耳掃除したほうがいいよ。しかも、かなり無理のあるボケだな・・・」
もはや無茶苦茶だ。いや、何故か語呂はいいがな。
「そういえば昔ウル0ラマンってあったよね〜。父と母がいて・・・・子供ってなんだっけ?えーと・・・確か
ウルトラ0ンの子だからウ0トラマンコだっけ?」
「お前わざとだろ?タロウだよ。しかも恥ずかしげもなく言うな。」
頭痛くなってくる・・・俺はいつまでこのエロボケの相手しなきゃいけないんだ?
317そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/25(土) 20:09:53 ID:nOnHsxlG
「そういえばマン湖って湖あるって聞いたことあるよね〜。」
「ああ、あるな・・・かなり危険な名前だと思う。」
どっかで聞いたことがあるけど・・・どこだったかなぁ。
「あれれ?そういえば湖って英語で言うと何だったっけ〜?」
首をかしげてカナミが聞いてくる。カナミくらい頭がよくてもど忘れがあるんだなぁと微笑ましくなる。
「湖はレイクだろ?まったく、どっか抜けてるな〜、お前は。」
「そっかそっか!じゃあ、お兄ちゃんが湖で私をレイプするって覚えとくね!」
前言撤回。これ狙ってやがったのか・・・それ学校で使うなよ?我が妹よ。
お?次はニュースか。国連なんとか?さっぱりわかんねぇや。
「わ、卑猥な名前・・・でもお兄ちゃんは好きかもね〜。アナ0さんだって〜。」
ニコニコしながら俺を見てくる。そんなまぶしい笑顔で俺を見ないでくれ・・・
「そういえば先日赤ちゃんが誘拐された病院の名前なんだっけ?」
「カナミ、それは駄目だ。不謹慎すぎる。いや、確かに俺の周りも爆笑してたが・・・とにかく駄目だ。」
うん、これは笑っちゃいけない話だ・・・友達と笑ってしまったが・・・お、ち0まる子ちゃんか・・・
この番組も長いよな〜。お、花0君だ。ボンボンだよな〜。じいがいるんだから。
「きゃ!!いや!駄目だよ!!」
急にカナミがそう言ってテレビを消した。また何かあったんだろう。
「だって自慰って!子供アニメでしかも小学生にオナニーさせちゃ駄目でしょう!!」
「ははぁ・・これもなかなかの耳年増っぷり・・・じいってそれじゃねえだろう。」
「ええ!?じゃあ手淫のほう!?マスターベーション!?とにかく卑猥だよ、お兄ちゃん。」
なんで俺が卑猥な人にされてるんだ?次はサ0エさんか。さすがにこれはボケようがないだろう。
「よく考えるとさ、波0さんとふ0さんてかなりお盛んだよね〜。娘のサ0エさんはもう結婚してて子供
いるのにワカ0ちゃんはまだ小学生だよ!?少子化のために頑張ったんだねぇ。」
「うん、それ素朴な疑問だけど、口に出すな。想像しても気持ち悪いだろう。」
ボケなのか何なのか・・・どっちにしろ想像したくないことだった。

結局こんな感じで俺の休みは過ぎていった。休みなにのに何故か疲れたが・・・
父さん、母さん・・・世界は淫語に溢れています・・・もはや末期でしょうか・・・
318そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/25(土) 20:11:15 ID:nOnHsxlG
以上です。誤字脱字は補完お願いします。ありがちっぽいので被ってたらすいません。
ふとこんなのが浮かんだ自分もかなり末期な気がします。
319名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 21:30:03 ID:QbUY3RH5
俺と兄貴の〜♪
320郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/25(土) 22:40:10 ID:Ugp0DOQJ
>>そら氏GJ!!!
こういう小ネタも良いですね。次回私も参考にw
さて、続きもの。シンジ×マナカの続き。一応次回本番有りで終わりの予定。
なので今回NGワードは「未完」「エロ手前」「若干ロリ」です。
では、>>273の続き投下。
321郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/25(土) 22:41:15 ID:Ugp0DOQJ
「お、おにいさん?」
「大丈夫……キレイだよ、マナカちゃん……においもしないし」
「や……はずかしいですよぉ……やめてください、おにいさん」
後退ろうとするマナカちゃんだったけど、俺はそのまま彼女の腰をつかまえて離そうとしなかった。
「マナカちゃんは……汚くなんか、ないよ。石けんのにおいがして……すごくきれいだ」
「おにいさん……ダメです……はずかしい……」
ぴっちりと閉じた小さなたてすじ。カナミのを見たことはあったけど……すごく、キレイだった。
ひどく興奮した俺は、舌をその隙間に入れた。
"くちゅ………"
閉じていたたてすじが、わずかに開いて生々しいピンク色の肉がほんの少し見えた。
舌先にしょっぱさを感じた。少し、おしっこのにおいがした。
「あ…………」
諦めたように小さな溜息を漏らすマナカちゃん。彼女の体から力が抜けるのが分った。
マナカちゃんも、そんなことをしている俺にも―――
まだそれが、性の営みだなんて意識は当然無かったはずだ。
ただ自分たちが、なにかすごくエッチなことをしているってのは本能的に感じていた。
「あ……ぁ……やぁ……」
"ぷちゅ……ちゅ"
透き通るようなピンク色のくぼみに、俺の唾液がまとわりついて光っていた。
「や……おにいさん……私……ほんとうに……いや。おねがいです……う、ううッ」
「あ………ゴメン、マナカちゃん」
夢中になってマナカちゃんのあそこを舐め続けていた俺だったけど、
泣き出すような彼女の声を聞いてやっと正気に戻った。慌てて口をそこから離す。
「あ………本当にゴメン、マナカちゃん、俺……」
「ひどいです……ぐすっ、私、いやだっていったのに……はずかしかったのに……くすん」
泣きべそをかくマナカちゃんだったけど、それが……すごく可愛かった。
「ゴメン……マナカちゃん……泣かないで……」
立ち上がって、マナカちゃんを抱きしめた。
「?お、おにいさん?」
「俺……マナカちゃんが可愛すぎて、すごく……それで……だから、泣かないで」
「………ぐす、くすん」
しばらく、弱々しい声で泣いていたマナカちゃんだけど……やっと、嗚咽が止まった。
「もう……大丈夫?マナカちゃん」
「………」
こくり、とマナカちゃんが無言でうなずいた。
そして―――キッ、と俺をにらむと、怒ったような表情になった。
(うわ〜〜〜マナカちゃん、怒ってるよ。こりゃ殴られるかな?)
泣きやんでくれたのはいいが、正直俺も調子に乗りすぎた。
殴られる覚悟を決めていたけど―――
「……やくそくですよ?おにいさん」
「……は?」
「せきにんを……とってください」
「……ひ?」
表情は怒ったようなままだったけど……どこか照れているような口調で、マナカちゃんが言った。
「私、おとうさんやおにいちゃんいがいのおとこのひとにはだかをみられたのは、
おにいさんがはじめてなんです。しかも………それだけじゃなく、あんなエッチなことまで……」
「あ、あれは………その」
「いいんです、もう。それに………おにいさんは、わたしをたすけてくれましたし」
「………」
「でも……それだけじゃ、ゆるしてあげません。おにいさんは、わたしのことがすきですか?」
「………………」
「きらいなのに……あんなことをしたんですか?さいていです!」
「……好き、だけど」
「………なら、いいですね?」
「?なにが?」
§
322郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/25(土) 22:42:03 ID:Ugp0DOQJ
「せきにんをとって、わたしをおよめさんにしてください」
「!!!!えええええ!」
「わたしのこと、すきだっていったじゃないですか?」
「で、でも……」
「おにいさんにもう、わたしの『じゅんけつ』はなかばうばわれたようなものですし。
………あそこを、なめられてしまったのですから」
「………ゴメン、マナカちゃん」
「けっこんしてくれますね?おにいさん」
「…………わ、わかったよ。そのかわり、誰にも言わないでね?」
「わかりました。やくそくですよ?ゆびきりしてください」
「う、うん」
俺とマナカちゃんは指を絡め合い、例のやつを歌った。

「「指切りげんまん、嘘ついたら針千本、飲〜〜〜ます、指切った!!」」

「いいですね?おにいさん、ぜったいですよ?それと……」
「ま、まだなにかあるの?」
「わたしが16さいになったら……おにいさんに、わたしのじゅんけつをあげます」
「??あのさ、さっきも言ってたけど、『じゅんけつ』ってなに?」
「ふふ……それはナイショです。16さいは"ハカ"ともいいますしね」
「墓?お墓参りのコト?」
「はかまいり……たしかに、おんなにとっていのちのつぎにたいせつなものをうしなうことですからね」
(???難しいことを知ってるな、マナカちゃんは)
呑気に感心する俺だったけど……
「おにいちゃ〜〜〜ん、マナカちゃ〜〜〜ん?どこいったのお〜〜〜?」
カナミの声が聞こえてきて、飛び上がった。そうだ、そんな場合じゃない!
「マズイ……カナミの奴、起きたな……マナカちゃんは、ここに隠れていて?
先に俺が出て行ってアイツを引きつけておくから、後から出てくればバレないし」
「は、はい……それと、『ていそうたい』を入れるビニールぶくろをよろしくおねがいします」
「ああ……それじゃ後で」

「思い出されましたか?シンジさん………」
「※@¢∇わッ!!いや、あ、あのッ!!」
物思いにふけっていた俺は、マナカちゃんに声を掛けられて慌ててしまった。
て言うか、いつの間にか彼女、俺のすぐ隣に移動してるんですけど?
おまけに、頬をちょっぴり赤く染めて俺を見上げてくる、その仕草……
上目遣いフェチとしては、その、実に、非常に、誠に、アレなわけで。
「その様子だと……やっぱり思い出されたんですね?」
「いや、ああ、あのだね、アレはガキの頃のことだし、それに、そんな良く覚えてないよッ!!」
「大丈夫ですよ、シンジさん。私、怒ってなんていませんから」
「いや……その、でも……」
「あの後すぐにお父さんの転勤が決まって……
でも私、シンジさんのことを忘れたことはありませんでした」
「ま、マナカちゃん?」
うっとりと、夢見るように話し続けるマナカちゃん。
「だってあんな恥ずかしいコトをされたうえ、将来の約束までしたんですから……」
「………」
それについては、弁明の余地がない。黙って彼女の言葉を聞くしかなかった。
「この町に戻ってくるって決まったときも、カナミちゃんに再会したときも、
もちろん嬉しかった。でもそれより……私、シンジさんに会えたときが、一番嬉しかった」
そう言われれば、俺だって悪い気はしない。
いつもはカナミと一緒のエロボケ担当なんで気付かないけど、
マナカちゃんだってこうして見れば……結構……いや、かなり可愛いコだし。、
「約束……しましたよね?私と、シンジさんは………」
「……結婚する、んだよね?」
§
323郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/25(土) 22:43:56 ID:Ugp0DOQJ
「はい。それと……」
「純潔を、くれるって……で、でもマナカちゃん?
そんな昔の約束で初めての相手を選んじゃっていいの?それもよりによって俺に……」
「いいんです。この町に戻ってきてシンジさんといて……私、いつも楽しかった。
今まで、男の人で友達とか仲良くしてくれる人って全然いなかったけど、
シンジさんは昔と変わらなかった。優しくて………ふふ、でも、ちょっとエッチで」
「それは………その」
「約束でしたね、シンジさん……純潔を捧げます、って。私……16歳になりましたよ?」
「あ、あの……マナカちゃん?」
「さあ……約束を、守って下さい」
「!!!!」
マナカちゃんが、そのまま俺に抱き付いてきた。
(…………柔らかい)
女の子のからだの感触に、思わず言葉を失う俺。すぐ目の下に彼女のつむじが見えて……
リンスか?シャンプーか?ともかく……その、すげえ良い匂いが俺の鼻をくすぐってきた。
「シンジさん……ずっと、ずっと待ってました……十年、私、待ちました……」
おいおい、いつもの無表情ぶりはどこに行ったんだ?
どこに君はそんな扇情的でドエロな表情を隠し持っていたんだ?
ぷっくりと濡れた唇と、ねっとりと潤んだ目が俺を誘う。
(………マズイ……マズすぎる……!!あ!!そう言えば!!!!!!!!!!!!!)
「あ、ああああの!ホラ、カナミが起きちゃうよ!ままま、マズイだろ、ソレ」
崩壊寸前の理性を最後にフル回転させて、思い出した。そうだ、
二階にまだカナミが寝てるんだ!よし、ここでストッパー、小林雅英登場!頼むぜ、セーブ王!
「ね?アイツに見られたら色々言いふらされたり大変だよ?
マナカちゃんの気持ちは分ったから、その、純潔ってのは後日ありがたくいただくことに……」
「大丈夫です……カナミちゃん、どんな物音がしても起きてくることはないです」
「??な、なんで言い切れるんだよ?」
「カナミちゃん、ここのところ不眠症だって言ってました。
シンジさんの夜の監視をまた再開したとかで……」
「ななななな、なにいいいい!でも、それとなんの関係が……」
「今日カナミちゃんの飲んだ風邪薬、睡眠効果の強い薬なんです。
寝不足のカナミちゃん、一発で安眠でしたから。しばらく起きてきませんよ」
………コバマサ劇場、終了。ツーアウトまでいったのに………
いつもどおり劇場で炎上でした。本当にありがとうございました。
しかし、もしやこれは、マナカちゃんの計画的な……
「ふふ……さあ、邪魔するものはなにもありませんよ?シンジさん」
「………で、でも……」
「いいですね……約束、ですから……」
そう言うと、マナカちゃんは……セーラー服を脱ぎはじめ……!!!!!!
「あの頃より……ほんの少しですけど、胸も大きくなりました。
アキさんには敵いませんけど、でも、シンジさんに揉まれれば大きくなるんじゃないかと思って、
私、ずっと待ってた……シンジさんに、触られる日をずっと……」
"ごくり"
確かに矢野ちゃんみたいな、グラビアアイドル並の巨乳には全然敵わないけど……
純白のブラに負けない、マナカちゃんの真っ白な肌が、蛍光灯に照らされていた。
そしてごくごく控えめに盛り上がったふたつのそこは、
逆に清純さを強調しているみたいで、眩しいくらいだった。
「シンジさん………」
「だ、ダメだよ……マナカちゃん……そんな……初めてのときってのは、
もっと……きちんとした、ふさわしい時と場所ってものが……こんなリビングでなんて……」
「良いんです……私が、して欲しいときが……その、ふさわしい時と場所じゃないですか?
それは……今なんですよ、シンジさん?」
そう言いながら、スカートも脱ぐマナカちゃん。折れそうなくらい、細いウエスト。
そしてこれまた純白のショーツ。胸や脚に比べると、いくらか豊かな腰回りが、どこかエッチだ。
「………守って下さい、約束を……この場所で、今……」
§
324郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/25(土) 22:44:38 ID:Ugp0DOQJ
今回は以上。では、股。
325名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 23:24:57 ID:my8pXYD9
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
326名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 01:15:50 ID:f6IzbxCB
そら氏、郭氏乙!
しかし郭氏は本当に鉄腕ですねえ…文字通り次から次にって感じだ
327名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 01:19:58 ID:ITI7DO54
>そら氏
こんな軽く読める話もいいですね
妹がカナミならちょっとシンジの立場になってみたいかも…
でも実の妹ならきついかw
GJでした!!

>郭氏
ロリ属性のないおれにここまで萌えさせるとは…
さすがエースその才能が怖い
超期待してます!!

あとクロム氏にシンジ×加藤先生リクしたのは私です!
郭氏に興味を持っていただいてマジ光栄です!
著作権(?)に関してはクロム氏と郭氏の判断に任せます
328名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 01:44:30 ID:zkgIIqtW
もうね、もうね…
貴方達GJ過ぎて何も言えませんw
329名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 02:10:48 ID:k3K2UW/8
週末恒例、氏家祭りの会場はここか!?

職人様、GJ!!!!


330名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 19:59:02 ID:/DkYHPHo
今日は静かな夜ですね…
331名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 20:51:33 ID:HCGqBuCj
だが、それは嵐の前の静けさだった。
332名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 20:54:53 ID:1uDvdmrB
静かな夜も良いもんだ

以前の作品ヲ読みかえしたりな
333名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 21:32:19 ID:stmyseWc
そうそう

保管庫も読み甲斐があるよね
334名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 22:55:34 ID:0BBLyB79
保管庫作品の感想を書いたらスレ伸びるかもしれない
335ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/02/26(日) 22:58:22 ID:cxDk0qU/
>トマソン氏
こんな話の展開の仕方があるのかと感心しました。

>そら氏
日曜日の6時台の1コマですね。普通は月曜日が来ると憂鬱になるものですが、
私はヤンマガの発売日なので結構楽しく迎えられます。

>郭泰源氏
マナカとシンジの過去に挑戦ですね。続編楽しみにしています。

>>327氏、クロム氏
実は私もシンジ×加藤に挑戦していて、半分くらいは出来ているんですよ。
これについては、機会があればということになりそうです。

作品のほうですが、近々投下したいと思います。あと久々に保管庫で自分が
初めて書き込んだ作品を読みました。
…この程度のこと書いていたんだなあと思いました。
最後に、保管庫の古田氏、いつもありがとうございます。
336クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/26(日) 23:51:24 ID:HSsfYT5I
クロムです。
職人の皆様、お疲れ様です。

>郭氏
お返事遅れて申し訳ありません。もちろんOKです。と言うより、お願いします。
加藤先生×シンジは、一応大まかな流れは考えたんですが、まだ一行も書いていない状況でして。
完成するまでにはもう少し時間がかかると思いますので、気にせずお書きになって下さい。
私も完成したら投下させていただきます。


募集させていただきましたリクエストのうち、まず最初に>>213氏にリクエスト頂いたものを投下いたします。

タイトル「My funny wedding night」
337クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/26(日) 23:52:06 ID:HSsfYT5I
(ど、どうしよう……)
ついにこの時がきてしまった。今にも心臓が破裂してしまいそうだ。
暗い部屋の中、私はベッドの上で何度も深呼吸を繰り返し、逸る気持ちを抑えようとした。
しかしこれから起こることを想像しただけで気が動転してしまい、思うようにいかない。
それどころか、かすかに聞こえてくるシャワーの音が私の想像をより生々しいなものにする。
いや、想像というのは間違いか。あと数分もすれば、私の頭の中にある映像は現実のものになるのだから。
私は部屋のドアに目を向けた。もう間もなく、あのドアを開けて彼が入ってくる。
その時私はなんと声をかけたらよいのだろう。
(うーん…遅いよ、かな?それとも…電気消して?…って、もともと電気付いてないや……。
早くきて、なんて言ってはしたない女だと思われたら嫌だし……うわ〜ん、どうしよう!?)
今の状態で冷静な思考などできるはずもない。考えれば考えるほど、頭の中はぐちゃぐちゃになっていく。
ぐちゃぐちゃついでに私の思考もどんどんおかしな方向に逸れていく。
(や、やっぱり服は脱がせてもらった方がいいのかな?あ、でも先に脱いでた方が手っ取り早いかも……
って、脱いで待ってるなんてやる気満々みたいじゃない!?わ、私は別にそんな期待してるとかじゃ…!
で、でも別にイヤとかそういうわけでもなくてそんなだって別に期待なんてしてなくもないわけで……!)
後半は自分でも何を言っているのかよくわからない。とにかくテンパっていた。
いったい何が私をここまで混乱させるのだろう?こうなることは初めからわかっていたことなのに。
いや、むしろ私はそれを望んでいたではないか。それなのに、今の私ときたら……。
「やっぱり…パジャマ、脱いでおこうかな……」
まるっきり、ただのアホなのであった……。

なぜ私がこれほどまでに取り乱しているのか。これには当然わけがある。
というのも、今夜は私と私の夫――マサヒコ君の、結婚初夜なのだ。


彼の中学卒業以来すっかり疎遠になっていた私達が偶然再会したのは、今から一年ほど前。
その時私はそこそこ大手の予備校講師、そして彼は卒業を控えた大学生だった。
そんな私がまず一番に驚かされたのは、マサヒコ君の目を見張るような成長振り。
背も伸び体付きもがっしりして、中性的な雰囲気を持っていた少年は大人の男性へと成長していた。
もし彼の方から声をかけてきてくれなかったら、きっと私はそれがマサヒコ君だと気付かなかっただろう。
それほどまでに外見が変わっていたのだ。いやはや、時の流れのなんと恐ろしいことか。
それでいて中身の方は相変わらずで、優しいところなどはむしろより洗練されていたのだから堪らない。
私も何人かの男性と付き合いはしたが、今のマサヒコ君に比べたら彼等なんて足下にも及ばなかった。
会話の端々で見せる何気ない笑顔がまた素敵で、私は彼にどんどん惹かれていった。
早い話が、私はこの年下の男性が持つ魅力にすっかりやられてしまったのだ。
いろいろあったが、私は彼に告白した。そして彼は笑って私を受け入れてくれた。
再会からここまでに要した時間は僅か一か月。自分でも呆れるほどのスピードだ。
そんなこんなで交際を始めて数か月。マサヒコ君が大学を卒業したところで、私は彼にプロポーズされた。
「オレがアナタを幸せにしてみせます。オレと結婚して下さい」
飾らない。気取らない。だけど彼らしいまっすぐな言葉。私の答えなど初めから決まっていた。
かくして私達は結婚し、多くの人々の祝福を受けて本日無事結ばれることができたのだ。
338クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/26(日) 23:52:56 ID:HSsfYT5I
そして今。結婚初夜の新枕を前にして、私は一人妄想に悶えているというわけ。
夫婦なら床を共にするのは当たり前だとは思うのだが、どうにも緊張してしまう。
と言うのも、実は私はマサヒコ君とセックスをしたことが一度もないのだ。
もちろん、今の私は大学時代のように男性経験ゼロ、というわけではない。
男の人と寝たことだって、人より回数は少ないかもしれないがあることはある。
一方のマサヒコ君も、その女性の扱いの巧みさを見た限りでは、それなりに経験があるのだろう。
それなのに、マサヒコ君は一度たりとも私に手を出そうとしなかった。
以前付き合っていた男達はみんなすぐそういうことをしたがったし、私もそれが普通だと思っていただけに、
ひょっとして私には魅力がないのか、とか、彼は本当にEDなのか、とか、当時は結構真剣に悩んでいた。
だが、その理由もやがて明らかになった。なんのことはない、彼は照れていただけなのだ。
恋人になったとはいえそれまでは先生と生徒、姉と弟のような関係だった。
そんな私を抱こうとしても、気恥ずかしさが先に立って結局後込みしていたのだという。
まあそれはそれで彼らしいと言えなくもないのだが、おかげで私はこの有様。
正直なところ、もっと早くに手を付けていてくれたら、随分と気が楽だったと思う。
今のご時世、結婚するまで一度も肌を重ねたことのない夫婦がどれほどいるというのだ。
もっとも、かく言う私も彼に対して何のアピールもできなかったのだから同罪か。
それだけに抗議のしようもなく、私は溜め息を吐くと、大の字になってベッドの上に寝転がった。
(あーあ…マサヒコ君、早くこないかなぁ……)
こうして一人身悶えているくらいなら、一思いに抱いてもらった方がよっぽどマシだ。
伸ばした手足を無駄にジタバタさせて気を紛らわしてみるが、すぐに馬鹿らしくなってやめた。
「マサヒコ君…あんまり待たせないでよぉ……」
今度は声に出して呟いてみる。
するとまるでタイミングを計ったかのようにドアが開き、私は慌てて飛び起きた。
ドアから廊下の光が差し込み、人型のシルエットが浮かび上がる。逆光のためにその表情は見えない。
「お待たせ……」
シルエットはそれだけ言うとドアを閉め、こちらに近付いてくる。私は思わず息を呑んだ。いよいよ、だ。
ベッドが軋む。彼の呼吸がゆっくりと近付いてくる。私達はベッドの中央で向かい合った。
「「……」」
顔を見合わせてはいるのだが、彼は何も言わない。私も何も言わない。相手が何か言うのを待っている。
(マサヒコ君…何でもいいからしゃべってよぉ……)
沈黙が痛い。静寂に押し潰されてしまいそうだ。
しかし、何か言おうと思っても緊張のためにいい言葉が浮かんでこない。
どうやら緊張しているのはマサヒコ君も同じであるらしく、目だけがあちこち泳いでいる。
明かりの消えた部屋。男と女が、同じベッドの上。お互いにその気はある。なのに先に進まない。
まったく、この歳にもなって初々しいカップルも何もないだろうに。
とにかく、何かきっかけを作らなくては。このままでは見つめ合ったままで夜が明けてしまいそうだ。
(やっぱり、私の方が年上だしね……)
きっかけは私の方から作ってあげることにしよう。
私は肩を竦めると、這うようにしてマサヒコ君に近付き、彼の肩に頭を預けた。
「ねえ、いつまでそうしてるの?」
339クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/26(日) 23:53:39 ID:HSsfYT5I
耳元で囁く。私から歩み寄れるのはここまで。後は彼次第だ。
その意図が通じたらしく、恐る恐るといった感じで彼が私の背中に腕を回した。
「アイ…いいかな……?」
「うん、いいよ……ふつつか者ですが、よろしくお願いします」
「こちらこそ」
彼の指が私の顎を軽く持ち上げ、目を閉じた私の唇に彼の唇が重ねられた。
唇を通して、柔らかく、温かく、優しい感触が伝わってくる。私達はどちらも動かなくなった。
一分だろうか。二分だろうか。いや、十秒かもしれないし、十分かもしれない。
時間という概念が溶けてなくなるくらいに、私達は甘いキスに没頭した。
やがてマサヒコ君が身体を離す。彼の表情は優しくもあり、また情熱的でもあった。
彼の両手が私の頬を挟み、再び唇が重ねられる。より激しく。より濃厚に。
彼は舌で私の上唇をくすぐり、歯の隙間からやや強引に舌を挿し入れてきた。
私の口腔内を彼の舌が這い回る。そのくすぐったいような刺激に、私は僅かに身を捩らせた。
「ん…んむっ…ンん……」
彼の舌が私の口を犯していく。それは決して不快ではなく、むしろ私を陶酔させた。
「ウ、んン……はッ…んっ…」
舌を吸われ、歯茎を撫でられ、唾液を啜られる。そのたびに全身の力が抜けていくのがわかった。
(マサヒコ君…キス、上手だな……)
されるがままになりながら、ぼんやりとそんなことを考える。
ここまで深いキスはあまりしたことがなかったけど、他の男のそれとは明らかに違った。
それとも、彼だから――マサヒコ君だから、そう感じるのだろうか?
蕩けるような感覚に酔い痴れながら、私は彼の愛を貪った。
永い永いキスを終え、彼が唇を離す。二人の間に一本の銀糸が引かれ、プツリと切れた。
「アイ……」
彼が私を巻き込んでベッドに倒れ込む。そして、私のパジャマに手をかけた。
私は抵抗しなかったが、それでも何も言わずに脱がすのは気が引けるらしく、目だけで私に許可を求める。
私がうなずくと、彼は少しだけ笑って再び手を動かし始めた。彼の指が私を裸にしていく。
あっという間に衣服は剥ぎ取られ、私は生まれたままの姿を彼の前にさらけ出した。
別に自信がないわけではないが、彼の目に今の私はどう映っているのだろう?
「マサヒコ君…私、変じゃないかな……?」
「ん?ああ、童顔だし大食いだし半天然だし、確かに変な人だとは思うけど」
彼の答えに私はずっこけた。
「もうっ、誰もそんなこと言ってないでしょっ!!」
憤慨する私を、しかし彼はニッコリと笑って軽く往なす。
「冗談だって。アイはかわいくて色っぽくて…それにキレイだと思うよ」
「なっ……!」
彼の言葉に思わず赤面してしまう。
六歳も下の男に手玉に取られ、いいようにあしらわれてしまう私って……。
いや、これは彼が悪いのだ。おとなしそうな顔をして、いとも簡単に女心を射止めてしまうのだから。
特にその笑顔。口の端を軽く持ち上げるちょっと独特の笑い方に、私は正常な思考ができなくなる。
340クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/26(日) 23:54:20 ID:HSsfYT5I
しかも、彼はこれを素でやっているのだから、余計に始末が悪い。
そんな私の胸の内なんて素知らぬ様子で、彼はもう一度私にキスをした。
そしてそのままの格好で私の胸の膨らみに掌を重ね、ゆっくりと撫で回していく。
「ン、あっ……」
彼の優しい愛撫を受けて、キスで塞がれた口の隙間から声が洩れる。
私の反応を楽しむように、彼は愛撫にアクセントをつけ始めた。
「あっ…あ、ン……ウんんッ」
掌で乳房全体を撫で、時に激しく揉みしだく。指先で乳首を弄び、時々軽く摘みあげる。
その間にも、私の唇や頬、鼻先や額、そして首筋へと、いたる所に口付けを繰り返す。
やり過ぎなくらいに丹念な愛撫が、次第に私の理性を奪っていった。
「はぁ……あっ…ん…んんっ…」
意思とは関係なくはしたない声が飛び出す。
(やだ……気持ち、い…イ……)
身体が熱い。熱に冒された脳が、彼に身を委ねる悦びをもっと欲している。
「アイ…気持ちいい?」
私の内側を見透かしたように、彼が耳元で囁く。
「うん…気持ちいい…もっとして……」
自分からさらなる快楽をねだる。それに応えるように、彼の愛撫が激しさを増した。
首筋に押し当てた唇を下の方へとずらしていき、私の胸にキスをする。
舌先で乳首を転がし、そしてゆっくりと口に含んだ。
「アッ…ん、はぁ…あ、あ……ああっ!」
指とは違う温かい感触が敏感な部分を刺激する。吸い付き、転がし、甘噛みにする。
私がして欲しいと思うことを、適格にこなしていく。彼は私の頭の中が読めるのではないだろうか?
「うン…あっ、ああぁ…んッ…ぁ…」
私は少しでも多くの快楽を貪ろうと、腕でマサヒコ君の頭を抱え、自分の胸に押し付けていた。
「マサヒコく…んっ!もっと…もっとしてっ!!」
自分が淫らなことを口走っているのに、それすらも気にならなくなっている。
マサヒコ君は私のお腹の上に手を置き、そっと擦った。
今の私は掌が皮膚の上を這い回る感触にさえ快感を覚えてしまい、激しく身を捩らせた。
マサヒコ君の手がお腹から脚へと手滑っていく。彼の手が私の内ももに触れた。
「ひゃッ!?」
その瞬間私の身体が大きく跳ねる。
「そうか…アイってココが弱かったんだっけ」
「う、うん…だからそこはあんまり…ああアッ!?」
マサヒコ君は私の言葉を無視して、その辺りを集中的に撫で始めた。
「だ…だめ……そこ…あっ…ああッ!や、やめっ…やぁぁッ!」
一番弱い部分を責められ、何も考えられなくなる。
マサヒコ君は内ももを撫であげると、その手をそのまま私の秘所に潜り込ませた。
「あっ、あああッ!!」
彼は膣口を指の先でなぞり、その部分が十分濡れているのを確認すると、そこに指を挿し入れた。
そのまま指を出し入れし、私の内側を掻き回す。
「やっ、あッ!あんっ…あっ、ああぁッ!!」
胸と秘所、上と下を同時に責められ、僅かに残った理性の一片まで消し飛んでいく。
341クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/26(日) 23:54:52 ID:HSsfYT5I
「アイ、スッゲーかわいい……」
彼の言葉に、全身が宙に浮くような錯覚を覚えた。もう、限界だ。
「マサヒコ君……もう我慢できない……」
マサヒコ君が身体を起こす。彼は着ているものを脱ぎ捨てた。
そして、どこからかゴムを取り出し、その包みを破ろうとする。私はその手を押し止どめた。
「待って…私達、もう夫婦なんだよ……」
彼の手から包みを取り、投げ捨てる。
「いいのか…?」
一度だけ首を振った私にキスをすると、マサヒコ君は自身を私の入口にあてがった。
「きて……」
うわ言のような呟き。それに応えるように、彼が入ってきた。
「あああぁぁーッ!!!」
身体の奥から込み上げてくる衝動が私を絶叫させる。
マサヒコ君が荒々しく腰を動かし、肌がぶつかるたびに身体が大きくのけ反った。
「ひあっ…あ、んんッ…あぁん…あッ!」
身体が疼く。喘ぎ声が次第に大きくなり、火の着いた情欲を抑えることができない。
「あっ、ンっ、ああッ!!マサヒコくん…いい…気持ちいいよぉっ!!!」
彼の動きに合わせて私の全身が跳ね上がり、口を吐く嬌声は淫らに空気を震わせる。
「アイ…アイッ!!」
彼が私の名前を呼ぶ。その腕が痛いくらいに強く私の身を抱き締める。
「あぁッ…あっ、はっ、あああッ!!」
私もマサヒコ君にしがみつき、自分の唇を彼の身体に押し付けた。
ちょっとだけ汗ばんだ彼の肌。伝わってくる体温が心地良い。
「アイ…オレ、もう……」
マサヒコ君の動きが激しくなり、乱れた呼吸音が私の耳をくすぐる。
私自身も、すでに限界に近付いていた。彼の腕の中で狂ったように身を捩らせる。
「いいよ…このままきて……」
マサヒコ君が動きにスパートをかける。
「あ、あ、っ…あああッ!きて…マサヒコ君ッ、きてッ!!」
「アイ……アイッ!!」
私の中に、マサヒコ君の熱いものが注ぎ込まれる。
私の中で快感が破裂し、私を絶頂の淵に追いやった。
「あっ、熱ッ…イクっ、イッ…ああああぁぁぁッ!!!」
絶頂の余韻が身体を支配し、頭の芯から痺れる感覚に、私の視界が霞んでいく。
マサヒコ君は、ビクビクと痙攣を繰り返す私の身体をそっと撫で、キスをしてくれた。
口の端を持ち上げる、ちょっと独特な――私の大好きな笑顔を浮かべながら。

342クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/26(日) 23:55:29 ID:HSsfYT5I
「マサヒコ君、起きてる?」
「ああ…起きてるよ」
私はマサヒコ君の腕に抱かれ、その温かさを感じていた。
「昔は…家庭教師してた頃は、君とこんなことになるなんて思いもしなかったよ」
「それはお互い様だろ。オレだってあの時の変な先生が自分の妻になるなんて思ってなかったさ」
「ちょっと、変な人って誰のこと!?」
私は飛び起きると、彼のほっぺたを抓って引っ張った。
「そんなこと言うのはこの口!?」
「イテテ……嘘です!アイ先生は今も昔も素敵な女性です!」
「うん、わかればいいの」
私は彼の頬を解放すると、その部分に掌を重ねた。
「じゃあマサヒコ君、アイ先生の英語の授業だよ。私の言った英文を日本語に直しなさい」
「な、なんだよ突然?」
彼の声を無視して、耳元で囁く。
「I swear eternal loyalty to you. さ、和訳してみて?」
マサヒコ君が困ったような顔を浮かべる。わからないからではなく、その意味に。
照れたように頬を掻き、私の耳元でその意味を呟く。
「……うん、正解」
「ん、よかった。間違えたら怒られそうだもんな」
「当たり前でしょ。間違えたら離婚だよ」
「そりゃまた極端な……」
「いいの!それより、言ったことには責任持つんだよ?」
「いや、言ったんじゃなくて言わせた……」
「なにか言った?」
「いえ、何も言ってません」
「そう?じゃ、ちゃんと責任持つんだよ?」
「わかってますよ、アイ先生」
顔を見合わせて笑う。そして、どちらからともなく唇を重ねた。
「もう一回しようか?」
私の言葉に、彼が笑って応える。
私達は再び唇を重ね、そのままベッドに倒れ込んだ。
新婚初夜の終わりは、もう少し先になりそうだ。


(fin)
343クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/27(月) 00:01:13 ID:HSsfYT5I
以上です。

>ペピトーン氏
氏の加藤先生も楽しみに待たせていただきます。


今回がリクエストいただいたものの第一弾になりますが、今日から二日に一作を目標に書かせていただきます。
なにしろ暇ですので・・・。
次はリョーコ×アイ×マサかアヤナ×マサになる予定です。
それでは、失礼しました。
344名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 00:04:26 ID:rg83NEWx
うおぉぉぉぉ!!GJです!てかもはやマサは最強ですなw
次回作も期待してます!
345名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 00:26:22 ID:epvy2pfk
クロム氏乙です

原作の鈍感マサもいいキャラだがこのスレの性豪レディキラーマサも実にナイスなキャラだ…
ある意味キャラ改編なのにそうは思えないのはマサヒコというキャラが奥深いのか、原作に弾力性があるのが、はたまた職人の腕か
346名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 00:29:07 ID:hC0f/l++
うわぁ、マサに萌えたw
347郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/27(月) 00:36:38 ID:itxYh5KM
ペピトーン氏&クロム氏
ありがとうございます。お言葉に甘えて、次作は加藤先生×シンジで行こうと思います。
元ネタを提供下さった、>>327氏に感謝。

ところで、以降チラシの裏もしくは職人控え室の雑談。ペピトーン氏の発言、むっちゃ分りますわ。

>あと久々に保管庫で自分が初めて書き込んだ作品を読みました。
>…この程度のこと書いていたんだなあと思いました。
>最後に、保管庫の古田氏、いつもありがとうございます。

自分も初期投下作とか読むと身悶えしますしね。
実は完全に個人的な趣味で気に入らないSSとか自分で修正してたりします。
「接吻」とか「BLUE MONDAY」とか「真夜中のバタ足」とか「再会の時〜十五年後の思い〜」とか。
他にも嫁にまかせて他の職人様作品とリミックスとかしたりね。まあ、、、夫婦してビョーキですわ。
他の職人様はどうだか分らないけど、自分の場合大体三作に一つは没が出るんで、
それでいじくって復活したりすることもあったりしますし。
348名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 01:04:03 ID:qS333UoN
職人の方々お疲れ様です
いつもwktkハアハアしながら読ませて頂いてます

>>347
ものすっげ個人的なんですが、その没作品まで読んでみたいっす
349名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 01:31:42 ID:hpr9HnFR
>>クロム氏
リクエストした本人です!
最高に乙&GJでした!
まさか本当に聞いてもらえるとは・・・・・・
あなたは現人神だw
アイが処女ならなおよかったのですが
それを差し引いても最高の作品でした!
アイ×リョーコ×マサも期待しています!
350名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 02:35:27 ID:6lQ5wRkN
氏家祭りの会場はここでつか?
思わずカレーを食うてが止まりますた。全ての職人さんに…GJっ!
351名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 08:18:48 ID:6SwS4tGx
>クロム氏
2人の初々しさとマサヒコの進化ぶりがイイ!
GJです!

これが、小久保の血が完全に覚醒を遂げた状態かwww

それとすいません…
自分…馬鹿なもんで…
最後のアイがマサに訳させた英文の意味が……(-"-;)
どなたか教えて下さい
352名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 13:00:39 ID:LDTX3bH/
英文の意味は「私はあなたに永遠の忠義を誓います」かな。違ってたらごめん。
353名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 13:55:33 ID:MQethLy4
ピンキリ氏のマサにしろクロム氏のマサにしろ、
キャラが原作と変わってても受け入れられるのは書かれてるマサに鬼畜分とか暗黒面が薄いせいだとオモ
あのママンの息子だから目覚めたらこれくらいしかねんなぁというのもある
そこら辺はシンジもそうかもしれんね、マサより普通の高校生らしくエロ少年だけど、
周りも周りだしやっぱり目覚めたらこれくらいするかもなーというある意味一種の「安心感」みたいなもんがあるのかも
354117(´_ゝ`):2006/02/27(月) 15:25:09 ID:CKGYlBPZ
濱中終わっても、氏家スレの勢いは終わらないな。

てゆーか、郭泰源氏が投下し続ける限り、氏家スレは安泰だね。
郭さん、あんたはホントにすげーよww
355名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 21:03:57 ID:E/yjDnlf
クロム氏超GJ!!

次はリョーコ×アイ×マサですか…
全く展開が想像できませんな…
356>351:2006/02/28(火) 00:25:13 ID:KwjgT3/J
>>352
トンクス

しかし、アイ…
旦那にすごい事言わせたなwww
357ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/28(火) 01:05:05 ID:Lo2z2G0N
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です。
前スレのしりとり埋め用(>>前スレ657の後)にダッシュで作ったのですが、
残りKB数を読み違えたようで無理っぽいので、こっちに投下します。
スルー対象ワードは「大急ぎで書いたために文が凄まじく荒い上に展開強引」「本番書けず」「小ネタ」です。
題は無題で。
では投下↓
358ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/28(火) 01:06:14 ID:Lo2z2G0N
「ぶーぶー言うなよ、そんなに」
「だって、だってマサちゃん……」
「そんなに怒るなよ、俺は知らないって何度も言ってるじゃないか」
「……でもぉ」
 小久保マサヒコと天野ミサキはかれこれ三十分程、こうして出口の見えない口論を続けていた。
何のことは無い、何処にでも転がってる恋人同士の口喧嘩というやつだ。
「……へっへっへ」
 二人の喧嘩を肴に、熱燗ならぬ熱い緑茶をすすっているのは中村リョーコだ。
たまの休みにマサヒコの家に遊びに来てみれば、思いもかけず楽しい場面に遭遇したというわけだ。
仲裁してやればいいものを、何と意地の悪い女であることか。
「んー、喧嘩のひとつやふたつしないと、つきあってるとは言わないわよねぇ」
 正論ではある。だが、湯呑み片手にニヤニヤ笑いながら言う台詞ではない。
喧嘩の原因は何とも些細なことで、マサヒコの部屋にエロ本があったというだけだ。
ミサキがそれを目にとめマサヒコに追求し、マサヒコはそれを知らないと言い張る。
「これは何」
「知らないよ」
「エッチな本でしょ」
「知らないって」
「嘘、ここにあったもの」
「だから知らないってば」
 これもまた仲が良い証拠なのだろうか、この程度のことで喧嘩出来るとは幸せなカップルであることよ。
「まぁまぁ、マサヒコだって男の子なんだから、エロ本が部屋にあっても不思議じゃないってもんよ」
 ようやくリョーコが横から口を挿んだが、これは事態の解決を願ってのことではない。
その表情が全てを物語っている。もっとこんがらがれもっと罵りあえと言わんばかりの悪い笑顔だ。
「中村先生までそんなことを。俺は知らないって言ってるでしょうが」
 ここで「そうだよ、ミサキ」と言えばまだ終結の糸口が見つかるのだろうが、そんな機転が効くマサヒコではない。
「嘘、嘘だよ。だって、だってここにあったじゃない……」
 半分泣きながら詰め寄るミサキ。こっちももう後に退くことは出来ない。
「それに、ほら、ほらぁ……このページ……」
 ミサキはエロ本を手に取ると、パラパラとめくり一枚のページをマサヒコとリョーコに見せた。
そこには裸で足を大きく開き、媚びるような表情の女性の写真が載っていた。
「これがどうしたってんだよ……」
「ここだけページが折れてる……それに、この女の人、若田部さんに似てる……」
 成る程、茶色で長めの髪に、ややツリ気味の目、そして大きな胸。
似てると言われれば似ているかもしれない。
「ちょ、何だよそれ、まさか俺がこのページを……」
「……使ってたんでしょ、マサちゃん」
「するかぁ!それにさっきから何度も言ってるだろうが、この本は俺んじゃねー!」
 大きく怒鳴るマサヒコ。
ここまで頑なに主張する以上、本当にマサヒコのものではないのだろう。
おそらく、マサヒコの母がいたずら心を働かせて置いていったというあたりが真実か。
そうリョーコは思ったし、ミサキも段々とそう感じ始めていた。
だが、ミサキの心の中では、マサヒコに謝ってほしいという気持ちが強かった。
言い換えれば、優しくしてほしかったのだ。嘘でもいいから「ゴメンな、ミサキ」と言ってほしかったのだ。
我侭に見えるが、ある意味恋する乙女の自然な感情とも言えた。
359ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/28(火) 01:08:01 ID:Lo2z2G0N
「うう……だって、だってぇ……うぅぅ」
 ついにミサキは本格的に泣き始めた。
涙は女の最終兵器とは言うが、マサヒコとて今更全てをひっくり返すわけにはいかない。
「ぶーぶーぶーぶー、うるさいんだからミサキは……」
「何よぉ……マサちゃんの馬鹿ぁ……」
 いよいよ場が険悪になってきた、と見て、リョーコはますます邪悪な笑みを浮かべた。
本格的に二人の仲が荒れる前に助け舟は出してやるつもりではいるが、そこまでは楽しませてもらおうというわけだ(←超悪女)。
で、二十数年間で溜めたエロボケ知識を発動させた。
「マサぁ、女は泣かしちゃだめよ鳴かせなきゃ。ミサキもブーブー言うなら雌豚みたいに後ろから突かれてからにしたら?」
「……」
「……」
 時が止まった。マサヒコとミサキは口をつぐむと、頬を赤らめてじっと視線を交し合う。
「……あり?」
 リョーコは首を捻った。ここで双方から突っ込みが入るものとばかり思っていたのだが、その気配がさっぱり無い。
「マサ、ちゃん……」
「ミサキ……」
 結論から言うと、リョーコの企みは完全に失敗した。むしろ、エロボケが空気を修復してしまった。
リョーコは知らなかった。前夜、マサヒコとミサキが激しく愛し合ったのを。
後背位でマサヒコが勢いよく責め、ミサキが快楽の余り悦び鳴いたのを。
そう、リョーコのエロボケが昨夜の記憶を二人の脳内に呼び戻したのだ。
「ゴメンな、ミサキ……」
「ううんマサちゃん、私こそ……」
 昨日の夜の熱い一時を思い出が、二人の間から澱んだ空気を一掃してしまった。
「…………」
 リョーコはぴくぴくとこめかみを引き攣らせた。
自らをエロの大家と目するリョーコにとって、これは痛恨事だった。
より悪化させるつもりが、かえってラブラブ化させてしまうとは。
「ミサキ!」
「マサちゃあん!」
 がっしと抱き合い、ねっとりとしたくちづけを交し合うマサヒコとミサキのバカップル。
ピキピキ、とリョーコの食いしばった歯から音がした。
「中村先生」
「あん?」
 キスを終えたマサヒコから話しかけられ、リョーコは不機嫌丸出しの声で答えた。
「せっかく遊びに来てもらったのに、悪いんですが……」
「…………」
「その、あの、俺とミサキ、これから、その……」
 皆まで聞かずとも、リョーコは理解した。
「ふっざけんじゃねー!今からちょっとヤッてくるってのかー!」
 リョーコは湯呑みを乱暴に机に置くと、パーカーを羽織った。
「てやんでー、もう一人で遊びに来るかあこんチクショー!」
「な、何怒ってるんですか?」
「これが怒らずにいられるか!」
 マサヒコはミサキの肩を抱きながら、ポリポリと頬を書いた。
「そんな……喧嘩してるんじゃないんですから。な、ミサキ?」
「そうですよ……先生」
「うっさあい、もう帰る、帰ってやるう!」
「先生……」
「何が純愛だ、むずがゆいわー!」
 怒筋をたて、リョーコはぶーぶー文句を言いながら、小久保邸を飛び出た。
その時、鳴いて、いや泣いていたかは―――定かではない。
360ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/02/28(火) 01:09:14 ID:Lo2z2G0N
これはここまで。

前に投下した乱交モノとは別に、「マサ×ミサキ・アヤナ・リンコ・アイ・ついでにリョーコ」でひとつ書きかけてます。
今度は前とは逆にエロと関係無い部分が長くなりそうなんで、色々削りながら進めてます。
出来ればまた近いうちにそれを。
361名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 01:39:34 ID:1hee6bRR
えーと、前スレの657が23:33:13
ピンキリ氏の>>357が01:05:05
確かに推敲が足りてないのか荒い部分もあるけど、正味一時間半でオチまでつけて一気に書いたってこと?
…マジで?
362名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 09:02:03 ID:KwjgT3/J
>ピンキリ氏
ワロタwwwwGJ!!



>>361
マジか!?
ピンキリ氏スゲェ!!
Σ(゚Д゚;)!?
363518 ◆8/MtyDeTiY :2006/02/28(火) 09:55:18 ID:gGqcfJfH
前略 クロム氏
>>230氏のネタを流用させてもらってもよろしいでしょうか?
364名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 11:00:35 ID:ZlgPNIFT
なんか作家神達の間でネタの化学反応が起きてきてるな
このスレは更なる成長を遂げるのか?
365名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 13:26:34 ID:qaZ5+CAR
相変わらずココは神スレですね
366名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 14:15:05 ID:CnnARm++
今更かもしれないけどマサ×ミサものの作品でよくマサが好意には気付いているけど今の関係を壊したくないからってあるけど何でミサキとマサが付き合うと関係が壊れるの?
マサは自意識過剰?
367名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 15:03:09 ID:X+v88neD
マサが好意に気付いていても
マサ自身が恋愛感情レベルの好意を抱いているかは別だからだろ
告られて振ったら関係が気まずくなるし、友達のままがいいとか
368名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 15:35:45 ID:Asz/NV+o
>>366
@>>367の理由。ラブ米によくある書かれ方
Aぬっちゃけ自意識過剰ですありがとうございます(リアルでもあの年頃はどっかしら自意識過剰なもん)
Bそういうことにしときゃ職人が話を作りやすい(悲恋絡みとか萌え絡みとか)
369名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 18:06:23 ID:3tqqA3SR
まぁ結論としては>>366はもっと色んな漫画を読みなさい。
もしくはエロゲーをやってみなさい。
370名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 20:59:50 ID:XzwxmKWY
前スレ埋まったみたいですな
乙です
371名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 21:25:14 ID:lADBEWD4
>>370 最後の堀江メール国会追及ネタはちと無理矢理すぎw
372弱味☆ ◆XXMrpYR9p6 :2006/02/28(火) 21:41:22 ID:CgY8YURE
皆様お疲れ様です。弱味☆です。

今言うのもなんですが投下宣言です。

来週の火曜までに次回作投下します。絶対です。絶対人間松本ハウスです。

そして3月はひとり濱中ご卒業スペシャルを予定しております。

よろしくお願いします。

たいしたことはありませんが以上です。
373名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 22:48:41 ID:zG9BEj3j
>>370
腹イテェ
374ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/02/28(火) 23:57:18 ID:brotEHEK
こんばんは。ようやく目途が立ったので投下します。
エロあり、本番なしです。
タイトルは「BLACK OR WHITE? 間奏」で。
375ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/03/01(水) 00:00:24 ID:h0v2BwL9
ある日の放課後−化学準備室
(男もいいけど、女もなかなか…)
あの日以来、小宮山は何度もマリアと身体を重ねていた。昨晩もマリアとのエッチを楽しんだのである。
椅子に座りながらその時のことを思い出していた。すると、小宮山は興奮してきて、つい下半身に手を伸ばす。
「あ…」
パンツの中に右手を差し入れ、股間の中でゆるやかな円を描くように動かし始めた。
左手も乳房に伸ばして揉みしだき始めた。熱い吐息が漏れる。
「…ふぅ、くふん」
放課後とはいえ、まだ学校には生徒が残っている、さすがに大声を上げるわけにはいかない。
それに、いつ生徒が入ってくるか分からない。しかし、そんなスリルが余計に小宮山を興奮させる。
「ふう、はぁ…う、ふ、あぁん」
指が湿り気を感じてきた。股間から水っぽい音がする。
「はぁん、ああっ、ああっ…」
小宮山は中指を半分ほど膣内に滑り込ませ、中をかき回す。
「ああっ、はっ、ああ、ああん…」
小宮山は次は指をクリトリスに集中させ手の動きを早める。小宮山は机の上に伏した。
そろそろ絶頂が近づいているのであろう。
「うっ、うっ、ああっ、ああ…!」
ひたすら手を動かして一番高い所へ登りつめようとしていた時、準備室の戸を開けて
入ってくる者(ドジ)が約一名。


ガラッ
「先生ー、今度の委員会の件なんすケド」
そんな事が行われているとは露知らず、シンジは準備室に入ってきた。しかも、ノックを
しなかったものだから、まあ、なんとタイミングの悪い(あるいは良い、見解による)事だろう。
シンジの視界に机に伏せて、右手を股間に突っ込み、左手を乳房に伸ばして着衣を乱し、
顔を赤く上気させている小宮山の姿が入った。
「すすすすすすみません!!!」
シンジは慌てて出て行こうとするが、小宮山がすばやく立ち上がりシンジの手を掴んだ。
376ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/03/01(水) 00:02:55 ID:h0v2BwL9
「待ちなさい、城島君」
小宮山が妖しい笑みを浮かべている。何か良くない事を思いついた時の顔だ。
「以前言ったよね?部屋に入るときはノックしなさいと」
「…」
そういうアンタは何をやっているんだと言いたかったが、ノックし忘れたのは自分の落ち度なので
シンジは黙っていた。
「しかも、イク寸前だったのよ」
「…」
シンジはなおも黙っていた。
「君には責任をとってもらうわよ」
小宮山は準備室の鍵をかけると、再びシンジに振り向いた。
「な、何をするんですか?」
「あらあら、そんな顔しないの。とっても気持ちいい事よ」
そう言いながら、小宮山はシンジのズボンのベルトをゆるめ、ズボンとトランクスを同時に下ろした。
シンジは下半身をむき出しにしたが、やはり恥ずかしいのか、股間を手で隠した。まだ日も高く、室内は明るい。
しかも小宮山が着衣のままだからよけいに恥ずかしかった。
「さ、手をどけて」
言われて、シンジは手をどけた。すると小宮山がすぐに、屹立している肉棒に屈み込んできたのだ。
「あう……」
いきなり含まれ、シンジは思わず声を洩らした。暖かい口の中で亀頭が唾液にまみれ、舌が大胆に触れてきた。
熱い息が下腹部をくすぐり、小宮山は頬をすぼめて強く吸いついてくる。
「あっ、も、もう…」
「まだよ、我慢しなさい」
シンジは急激に高まる快感の中、漏らしてはいけない、と思った。しかし、必死に思えば思うほど快感が高まった。
しかも、小宮山は顔全体を上下させ、スポスポと唇で激しく摩擦しはじめていたのである。
「くっ……、ダメだ…出るぅ…」
警告を発しても小宮山は動きを止めず、さらに指まで動員して根元や陰嚢を微妙なタッチで愛撫しはじめた。
もうたまらなかった。シンジは全身を脈打たせ、小宮山の喉の奥に向けて発射してしまったのである。
「ン…」
小宮山は息を弾ませ、キュッと唇を締めつけて、溢れる精液を口の中に溜めた。シンジは後から後から湧き上がる
快感に身悶え、ありったけの精液を放出してしまった。やがて最後の一滴まで吸い尽くすと、小宮山は唇でしごき、
ゆっくりと引き抜いていった。そして口を結んだまま移動し、上からピッタリとシンジに口づけしてきたのである。
「う……」
シンジの口に生暖かい精液が注ぎ込まれ、さらに小宮山のトロリとした唾液まで吐き出されてきた。
シンジは妖しい快感の中で喉を鳴らして飲み込み、生臭い匂いに混じって感じられる小宮山の大人の息の香りに
うっとりとしていた。小宮山の、口に発射された精液をシンジに飲ませるその様子はまるで何かの儀式のようにも思えた。
377ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/03/01(水) 00:03:58 ID:h0v2BwL9
シンジがズボンを上げてさっさと部屋を去ろうとすると、
「どう、今夜私のマンションに来ない?」
小宮山はシンジに誘いをかけた。シンジは断ろうと思った。しかし、行けばもしかしたら自分の童貞を
捨てる事が出来るかも知れない。小宮山が相手では何されるか分かったものじゃないが、こうなったらどうにでもなれ。
シンジは覚悟を決めた。
「わかりました、じゃ、うかがいます」
「OK,じゃあ八時に来てね」
「…そろそろ失礼します」
そそくさと部屋を出て行くシンジの姿を見送りながら、
(ふふっ、今夜は楽しい夜になりそうね)
心の中でほくそ笑む小宮山であった。
378ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/03/01(水) 00:08:05 ID:h0v2BwL9
以上です。これは続編がありますので、また近いうちに投下したいと
思います。今回はこれで失礼します。
それにしても、元の作品を投下したのって一体いつの事だったろうか…
379名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 00:59:20 ID:QMYAQ99v
GJ b””
自宅で2回戦、VSカナミはありッスか。
380名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 12:06:21 ID:kpHUchch
ふと思ったんだけど、
小宮山×マリアってどっちが攻めの方がしっくりくるんだろう…

個人的には小宮山×カズヤとか見てみたい気がするw
381名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 12:31:12 ID:YaAjYsr+
ペピトーン氏乙です
小宮山エロス



今週のカテキョはまさに最終回に向けて…って感じでアイ好きとしては申し分ない話でした
しかし本スレでも話題になってたが来週の「なごり雪」が気になる
もしやのもしやでミサキに何かあったら(悲恋になってしまったら)このスレにも影響が出るやも…
382名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 13:22:17 ID:1ZCJfXpt

>クロム氏、ペピトーン氏
乙ですGJです!

>郭氏、弱味☆氏、518氏
期待しております!

>>381
気にしすぎだって
氏家だぞ?瀬尾とかじゃないんだぞ?
なにかしらオチがついて終わるって
悲しい話は濱中には似合わないから
383名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 15:21:44 ID:IygU+cA8
しかしマサヒコイイ男全開だな。こりゃ皆やられる訳だ。
このスレでのマサヒコと同じ位レディキラーだよ。
384名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 15:27:51 ID:iThBMC0z
マサと誰がくっつくこうがこのスレには関係ねー

元々アヤナやリンコやリョーコといったそういう要素のないキャラとのカプも成立させてきたからだ
385郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/01(水) 21:20:29 ID:KNGRC6EQ
前スレでも宣言しましたが、卒業が本格的に見えてきたところで提案してもいいですか?

>>卒業祭り

私事ですが、異動があるので4月から一ヶ月ほど休暇を頂きたく思ってまして、
その前に全力を尽くして書きたいという思いがあります。
本編は来週くらいにマサミサ決着しそう?ですし。

今までここを支えて下さった住民諸兄に敬意を表してリクエストを募る、
たとえば雪月花氏方式に

@カプ
Aシチュ
Bプレイ

でどうでしょう?一応ルールとして
386郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/01(水) 21:22:41 ID:KNGRC6EQ
途中送信してしまいました、ごめんなさい!

一応基本ルールとして、「卒業」がキーワード。
濱中・妹・ひまわり組は問わず、ミクスチャーも問わず。

でどうでしょう?
387名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 22:22:08 ID:Ogxtg6Q1
いいと思いますがせっかく神々であられるから、皆さんの書きたい物を書いて下さるほうが個人的にはいいかも…
少しリク+職人さん達の好きなモノ、みたいな。
388郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/01(水) 22:35:06 ID:KNGRC6EQ
あ、言葉足らずだったかもですが、「卒業」キーワードはあくまで例ですよ?

4月、別れ、出会い、桜、春、などこのあたりお題募集しても楽しいかもですしね。
389名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 23:22:21 ID:+pqvSANj
>郭氏
住人が職人さんたちに対してカプやシチュまたはお題をレス
職人さんはその中から気に入ったもの、もしくは自分で書きたいものをを選ぶという形式がいいんじゃないんでしょうか?
最終的な選択は職人様次第という事で

あと郭氏にはご面倒かと思いますが祭りの音頭(日程など)をとってもらいたいと思っています
たくさんの職人、住人をまとめられるのはエースである郭氏しかいません
「ひとり濱中ご卒業スペシャル」を予定してる弱味☆氏も参加してもらえると思います
忙しい中生意気言ってしまいまして申し訳ありません
390名無しさん@ピンキー :2006/03/02(木) 00:05:15 ID:KNGRC6EQ
おK
391郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/02(木) 00:06:24 ID:KNGRC6EQ
あ、失敗してる!!!OKです>>389
392名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 00:07:52 ID:Yp+QDIWd
郭氏はVIPPERだったのか
393郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/02(木) 00:19:03 ID:8oC21q/r
嫁です。

VIPPERなのは私です。

失敗してるのも私です。

カキコがこんなになってOrzです。

亭主の尻を叩くつもりが後で叩かれそうでガクブル(((( ;゚Д゚)))です。
394名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 01:01:01 ID:4pZcn7QB
え、奥さん本人?疑うわけじゃないが俄かには信じがたいこの突然の出現


で、祭りですが郭氏が落ち着く五月あたりでもいいんじゃないですか?
いや、他職人諸氏も年度末進行に新年度移行で忙しい時期だから、慌てなくてもと思って…
395名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 01:15:07 ID:f7ltyhJl
>>亭主の尻を叩くつもりが後で叩かれそうでガクブル(((( ;゚Д゚)))です。
 
いかん、少し(*´Д`)ハァハァしてしまった…orz
御免なさい、郭夫妻氏…吊ってきまつ。
396名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 01:28:08 ID:Yp+QDIWd
もう抜いた
397名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 12:35:32 ID:Zl5tEANQ
卒業式は時事ネタだし旬を逃すとアレというのはあるが、
職人さんが一番余裕のあるときにやってもらえたらいい>卒業まつり
398クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/03/02(木) 16:24:23 ID:aWJA3uNd
クロムです。
職人の皆様、お疲れ様です。

>518氏 
お返事遅れましたが、もちろんOKです。よろしくお願いいたします。


遅くなりましたが、リクエストいただいたもののうち、>>222、228両氏に頂いた、
マサヒコ×アヤナものを投下いたします。

タイトル「Be bound by a love」
399クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/03/02(木) 16:25:11 ID:aWJA3uNd
「おはよう、マサヒコ君」
「……おはよう、アヤナ」
その日、起床したオレの視界に一番に飛び込んできたのは、ニッコリ微笑んだ若田部アヤナの顔だった。
「相変わらず寝起きが悪いのね。外はいい天気よ」
「ほう、そりゃよかった。外に出たらさぞ気持ちいいだろうな」
「ええ、そうでしょうね」
アヤナは笑顔のままベッドの縁に腰を下ろした。
「ところでアヤナ。変なこと聞くけど、ここはオレの下宿だよな?」
オレは大学進学と同時に家を出て、今はここで一人暮らしをしている。
夢遊病でも発病していない限り、寝ている間にどこかへ移動するなんてことはないだろう。
すなわち、ここはオレの下宿先であるはずなのだが。
「当たり前でしょ。私の部屋じゃないもの」
「じゃあなんでここにお前がいるんだ?」
「あら、私がいちゃ悪いの?」
「そうじゃなくて、どうやって入った?鍵かかってたろ」
「管理人さんに頼んだら開けてくれたわ」
「ああ、そう……」
それでいいのか、管理人?いくら頼まれたからって、住人に断りもなしに?
深く考えると頭痛がしそうなので、もう一つの疑問を解決することにしよう。
「なあアヤナ。もう一つ質問していいか?」
「先に私の質問に答えてくれるならね」
どうぞお先に、と目で合図する。どうせ拒否権はないのだから。
「私達って、付き合ってるのよね?」
「ああ、お前が日本に帰ってきた日からな」
アヤナは日本の大学に合格し、半年ほど前に帰国していた。オレたちはその時から付き合っている。
「あの時は私から告白したのよね?」
「世間一般であれを告白と呼ぶのか疑問だけど、まあそうだな」
アヤナが帰国した日、オレはコイツに呼び出された。
襟首をつかまれ物凄い形相で睨まれて、『私と付き合いなさい』だったか?
今思い出しても身震いする。あれは相当怖かった。
「で、アナタはOKしてくれた、と」
「まあ、そうなるな」
断りでもしたらそのまま括り殺されそうな勢いだった。
「ねえ、私のこと好き?」
「なんだよ急に…当たり前だろ」
400クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/03/02(木) 16:26:05 ID:aWJA3uNd
始まりはどうであれ、今のオレとアヤナはいわゆる彼氏と彼女である。
好きでもない女性とそういった関係になれるほど、オレは器用じゃない。
「そんな言い方じゃダメ。好きなら好きってちゃんと言いなさい!」
険しい表情でアヤナがオレを一喝する。ここは逆らわない方がいい。
「……好きだ」
「フフ、よかった。私もよ」
険しい表情から一転、満面の笑みを浮かべるアヤナ。この変わり身の早さはなんなのだろう?
「質問はそれで終わりか?」
「ええ、おしまい」
その質問にどんな意味があったのかわからないが、とりあえず目の前の問題を優先させることにする。
「ならオレから質問させてもらうけど…これは何だ?」
オレは寝転んだままその物体を顎で示した。
「見てわからない?それは世間一般でいうところのタオルっていう代物よ」
「そんなことはわかってる。オレが聞きたいのは、なんでオレが、そのタオルで縛られてるのかってことだ」
そう。オレの両手両足は、タオルでベッドの端にキツく縛り付けられていた。
目を覚ました時にはもう既に拘束済み。先程から何度も試しているが、まったく動くことができない。
「世間一般を納得させられるだけの説明をしてもらいたいな」
この状況で世間云々もないもんだが、さて、アヤナは何と答えるつもりだろう?
「決まってるでしょう?アナタが逃げないようにするためよ」
「それはそれは…実にシンプルなお答えで……」
実に単純明解、これ以上ないというくらいストレートな解答だ。だが……
「なんでそんなことを?」
当然の疑問が浮かぶ。改造されるのか?バッタの能力を持つ某ヒーローみたいに改造されるのか?
「あら、質問は一つのはずでしょ?」
「そんなことはどうでもいい。とりあえず現状を説明してくれ。それからこれをほどいてくれ」
「二つ目は却下ね。最初の質問は…今は答えたくないわ」
「それじゃなんの解決にもなってねーだろ」
まったく、なんだというのだ。オレは別にアヤナを怒らせるようなことはしていないはずだが。
というか、仮に怒らせたとしても、何故朝からこんな目に遭わなくてはいけないのだ。
いや、別に昼とか夜なら構わないってわけじゃないけどさ……。
「なあ、マジで教えてくれよ。なんで朝一で自分の彼女に縛られなきゃいけないんだよ?」
「本当にわからないの?」
「わからないから聞いてるんだが」
アヤナはやれやれといった風に首を振り、ベッドから立ち上がった。
そしてこちらに向き直り、ビシッとオレを指差す。
「じゃあ教えてあげるわよ。マサヒコ君、私達付き合ってどれくらいになる?」
「え…お前が帰国してからだから…ちょうど半年くらいだろ」
「ええ、そうね。じゃあ、私達何回くらいデートしたか覚えてる?」
「んなこと言われても…休みの度にデートしてたし、三十回くらいじゃないか?」
「正確には三十八回よ」
「ほお……いちいち数えてたのか?」
「べ、別にいいでしょそんなことは!それより、デートの内容は覚えてる?」
「内容って…だいたい映画観たり美術館に行ったり…あ、あとお前の買い物に付き合わされたり……」
「それが理由よ」
401クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/03/02(木) 16:26:38 ID:aWJA3uNd
「………は?」
アヤナの言葉に混乱する。デートしたことと縛られていることと、どんな関係が?
「まだわからないの?」
「ああ、まったくわかんねえ」
アヤナは怒りというよりも、むしろ呆れた表情でオレを見ている。
そんな目で見られても、わからないものはわからないんだから仕方がない。
「仕方ないわね……えいッ!!」
「グッ…!」
今の会話に意味はない。アヤナがかけ声と共にオレの上に飛び乗り、オレが呻き声をあげただけだ。
アヤナはオレの上に馬乗りになった。
「なっ……なにすんだよ!」
今のは結構効いた。ついつい声も大きくなってしまう。
しかしアヤナはまったく動じる様子もなく、妖しい笑みを浮かべた。
「フフ…こうするのよ……」
アヤナは両手でオレの顔をしっかりロックすると、いきなり唇を押し付けてきた。
「!!??」
何が起きたのか理解できないでいるオレを、間髪入れずに、何か湿った生暖かい感触が襲う。
その感触はオレの口の中に無遠慮に侵入してきた。そして口腔内を好き勝手に這い回っていく。
アヤナにキスをされていて、しかも舌まで入れられていることに気付くまでに、少し時間が必要だった。
「ん……ンん…はぁ…ん…」
アヤナの色っぽい吐息が耳をくすぐるが、オレの方はそれどころではない。
突然のディープなキスに全身が硬直し、アヤナのなすがままになってしまっている。
アヤナがようやく顔をあげたころには、酸欠とショックでグロッキー気味になっていた。
「フフ…おわかりになった?」
「なにがだよ……」
「あら、わからなかった?それじゃあもう一回……」
「なっ、ちょっ、まっ……んむッ!?」
抵抗する間もなく、というか抵抗できないのだが、再び唇を塞がれてしまった。
(もう好きにしてくれ……)
全てを諦める。半ば自暴自棄な気分になりながら、オレは押し付けに似たアヤナの愛を受け入れることにした。
たっぷり一分は唇を吸われ、ようやくアヤナが唇を離す。
アヤナの唇には二人分の唾液が付着し、妖しく光っていた。
「ウフフ……」
アヤナが笑う。いつものアヤナは『キレイ』だが、今はそれに『ヨウエン』が加わっている。
その姿は破壊力倍増で、それを見たらどんな男だって狂わされてしまうに違いない。
しかしこれ以上は命に関わってくる…というのは言い過ぎだが、もう遠慮したい。
「なあアヤナ、気が済んだか?気が済んだならそろそろ解放して欲しいんだけど……」
だが、そんなオレの願いはいとも簡単に打ち砕かれた。
「ダメよ、まだ終わってないわ」
「ああ、そうですか……」
次はなんだ?もう一度ディープキスか?骨休めにバードキスか?それとも今度こそ本当に改造されるのか?
だが、アヤナの口から出た言葉はそんなものではなかった。
「ウフフ…マサヒコ君……私ね、今からアナタをレイプするのよ」
402クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/03/02(木) 16:28:03 ID:aWJA3uNd
「ああ、なるほど、オレをレイプ…なるほど…なる?…な……な、なにィィィ!!!???」
あまりの衝撃に、思わず驚くのが時間差になってしまった。
そんなオレを、アヤナは悠然と、相変わらず妖しい笑みを浮かべたまま見下ろしている。
「フフ、驚いた?」
「あ、当たり前だろ!何の冗談だよ!?」
「あら、冗談なんかじゃないわよ。そのためにこんなことしたんだから」
そうなのか。改造するためではなかったのか。だが、事態はある意味それ以上に深刻だ。
「ち、ちょっと待てアヤナ、なんでそんな暴挙に出なきゃならんのか、まずその理由を説明しろ!」
「さっき言ったでしょ。デートの内容が原因だって」
「内容って…映画に美術館に、買い物がか?ますますわからんのだが……」
「マサヒコ君、さっき言ったわよね?私達付き合って半年になるって」
「あ、ああ、言ったけど……」
「付き合って半年も経つっていうのに、どうしてそんな健全なコースばかりなの?」
「え…健全って……」
どういうことだ?ごく当たり前の、スタンダードなコースだと思うのだが。
「その様子だとまだわからないみたいね」
「ああ、まったく見当もつかないんだけど……」
相変わらずオレの上に馬乗りになったまま、アヤナは小さく溜め息を吐いた。
「私が言いたいのはね、半年も付き合ってて、なんで一度も抱いてくれないのかってことよ」
「なっ、いや、抱くって……」
オレはアヤナの言葉に言葉を詰まらせた。
「なんで抱いてくれないの?」
「いや、なんでと言われても……」
アヤナの言う通り、オレはアヤナを抱いたことがない。
オレが女性と付き合うのは、アヤナが初めてだ。それだけに、その辺の知識は極めて乏しかった。
とりわけ、女性を抱くなどといった行為は、ビギナーのオレには荷が勝ち過ぎていた。
別にしたくなかったわけではない。いや、本音を言えばしたかった。
だが、何と言えばいいのかわからず、いいムードになりかけても結局いつも尻すぼみ。
代わりにアヤナをネタにした自家発電の回数だけが増えていった。
「なんでと言われても……」
「……まあいいわ。とにかく、そういうわけだから。私は今からアナタをレイプします」
「いや、待て、それとこれとは別問題……」
「何が別問題よ…いい?私は三年も待ったのよ?だからアナタがOKしてくれた時、すごく嬉しかった。
だけど、それだけじゃダメなのよ。アナタは三年間間の開いた分まで私を愛してくれなきゃいけないの。
なのにアナタときたら…最近までキスもしてくれなかったじゃない。お互いもう子供じゃないんだから。
私はね、アナタにもっと…もっとたくさん愛して欲しいし、アナタにだってそうする義務があるのよ!」
最後の部分で再びオレに指を突き付けた。
(そう言われてもな……)
アヤナの言いたいことはよくわかる。確かにオレはそうする義務があるだろう。
403クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/03/02(木) 16:29:09 ID:aWJA3uNd
だが、それとこれとでは話が違ってくる。なにかいい手は……
「言っておくけど、逃がさないわよ?それにアナタさっき私のこと好きって言ったわよね?
しっかり言質取らせてもらったから、どんなに抵抗しても無駄よ。もう観念しなさい」
どうやら完全に退路は絶たれているようだ。しかし、このままアヤナに好き放題されるのはよろしくない。
もちろんアヤナとそういうことをしたいとは思う。しかし今の状況は別だ。
なんとかしてアヤナを説得、あるいはこの場から逃走しなくては。
「なあアヤナ…お前の言いたいことはわかったよ。だけど、なにもこんな形でなくたっていいだろ?
なんて言うかその…もっとちゃんとした…ほら、デートの後でとかさ、いろいろあるじゃないか」
「ダメよ。そんなこと言って逃げようと思ってるんでしょ?絶対逃がさないわよ」
どうやらバレバレだったようだ。
(アヤナを説得するのは無理だ…だとしたら、この場からの逃走……)
オレは自分の手を拘束しているタオルを見た。どうやったのか知らないが、何をやってもほどけそうにない。
「それ、絶対にほどけないわよ?なにしろお姉様直伝なんだもの」
見透かされている。というか、中村の奴、アヤナに何教えてんだ?
(万事休す……)
もはやオレにはどうすることもできない。
それにしても、オレの初体験がこんな形になろうとは……。
「どうやら諦めたみたいね。フフ、それでいいのよ」
グッタリと動かなくなったオレを見て、アヤナが楽しそうに笑う。そして、オレの唇に軽くキスをした。
「マサヒコ君…好きよ……」
唇だけでなく、額、頬、鼻、瞼など、オレの顔のパーツのいたる所にキスの雨が降りつける。
動くことのできないオレは、アヤナの気が済むまで黙ってされるがままになっていた。
チュッチュッという音だけが、やけに大きく耳に響く。
どれくらいそうしていただろうか?アヤナがようやく顔を上げた。
「ねえマサヒコ君。アナタの着てるシャツって、高いものなの?」
オレがパジャマ代わりに着ているTシャツを摘んで、アヤナが唐突に尋ねる。
「いや…安物だけど……?」
「そう、ならかまわないわね。新しいの買ってあげるから」
そう言うと、アヤナはどこからかハサミを取り出した。
「なっ、ちょっ、待ってくれアヤナ!何するつもりだ!?」
慌てふためくオレの頬を、アヤナはハサミでピシャピシャと叩いた。
「大丈夫よ、痛くしないから」
物凄く楽しそうに笑ってる。
アヤナは笑顔のまま、オレのシャツにハサミを入れ始めた。
ジョキジョキと小気味のいい音を立てながら、シャツだったものがボロ切れに変わっていく。
「ウフフフフ……」
オレの上半身が露わになった。
「あのさ…なんか犯されてるみたいなんだけど……」
「現状が把握できてないみたいね。みたいじゃなくて、犯してるのよ」
「ああ、そうか……」
「それから先に断っておくけど、アナタの意見は全面的に無視するからそのつもりでね」
どうやらこの空間において、オレに人権はないらしい。
「マサヒコ君…肌キレイなのね」
アヤナはオレの上半身に指で触れ、撫で上げた。くすぐったくて逃げようとするが、ほとんど動けない。
404クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/03/02(木) 16:29:46 ID:aWJA3uNd
「ちょっ…くすぐった……」
抗議の声は本当に無視された。アヤナの指の動きはさらに激しくなる。
「うっ…ぁ…くぅ…やめ……」
アヤナがやめるはずがない。今度はオレの身体に舌を這わせ始めた。
「うわっ…!ストップストップ、やめてくれッ!」
「ダメ。やめない。ガマンしなさい」
上目遣いにこちらを見上げ、妖しい笑みと共に舌を動かしていく。
そのたびにオレは女性のような声をあげ、身体をくねらせた。
こんな情けない姿を人に見られたら、オレは一生を消えない十字架を背負って生きていくはめになるだろう。
「そういえば…マサヒコ君って、ワキが弱かったんだっけ?」
「え、あ…ちょっ、待て、そこはマジでダメだってやめてくれうわすとっぷダメやめろッ!」
アヤナは止まらない。アヤナの舌がオレの弱点に触れ、そのまま刺激していく。
「〒&%♂♀←∧※!??」
声にならない叫びをあげてのたうちまわるオレ。だが、そんな姿はアヤナの行為をさらにエスカレートさせた。
ゾッとするほど残忍な笑顔を浮かべてこちらを見ている。
「ふふ、すごい反応ね。じゃあこうしたらどうなるのかしら?」
「ああぁあぁ゛〜〜!?」
いい加減オレの意識が薄れてくるまで、アヤナの責めは終わらなかった。
ようやく解放された時にはオレの身体はアヤナの唾液に塗れ、ピクピクと痙攣を繰り返していた。
「フフフ……」
アヤナは一端立ち上がると着ているものを脱ぎ始めた。高そうな服が次々と床の上に落ちていく。
アヤナはためらうことなく最後の一枚まで脱ぎ捨て、オレの前にその裸身をさらした。
白く、瑕一つない肌。これ以上ないというくらいに完成された肢体。
その美しさに、オレは自分が今置かれている状況も忘れて息を呑んだ。
「マサヒコ君…さ、アナタも脱いで……」
「この状況でどうやって脱げと?」
両手両足縛られて、どうやって脱げと?
「しかたないわねぇ……」
アヤナが再びハサミを手にしたのを見て、慌ててとめた。
「待て!そっちは切らなくてもいいだろ!」
「ああ、それもそうねぇ……」
アヤナはハサミを置くとオレのズボンに手をかけ、一気に引き下ろした。
オレのモノは再三に渡る口撫により、痛いほどに張り詰めていた。それが覆いを失い、勢いよく飛び出す。
「あら、意外と立派なのね」
アヤナはそれを興味深そうに見つめ、その手でそっと触れた。
「うっ……」
その瞬間アヤナの手の中でオレのモノがビクッと跳ねる。
「フフ…かわいい……」
アヤナはベッドに上ると、オレのモノに柔らかな唇を押し付けた。
そして舌を出すと、先端から根元まで丹念に嘗めていく。
ピチャッ ピチャッ ピチュッ ピチャッ
卑猥な音が部屋を満たしていく。
「クッ…ぁ…あ……」
経験したことのない快感に、思わず声が洩れる。
405クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/03/02(木) 16:30:38 ID:aWJA3uNd
「マサヒコ君…気持ちいい?」
「あ、ああ……」
「ふふ、よかった…ねえ、私にもして……?」
シックスナインというやつだろうか?アヤナがオレの上に跨がった。
目の前に蠱惑的な光景が広がる。その部分はもう既に十分過ぎるほどの湿り気を帯びていた。
無意識のうちに、オレはその部分に舌を這わせていた。
「ん…はぁ…あッ……」
アヤナの口から甘い吐息が洩れ、それに合わせるように大量の蜜が溢れてくる。
秘裂に口をつけ、その熱い液体を音を立てて啜ると、アヤナの動きに変化が現れた。
「あッ…んんッ、ああッ……!」
今までオレのモノを刺激していた舌の動きが止まり、その声にも快楽の色がはっきりと見てとれる。
感じている、のだろうか?
それならと思い舌をさらに激しく動かそうとした途端、アヤナはその身を起こした。
「マサヒコくん……」
アヤナがこちらに向き直った。息が荒い。頬が上気している。口許がだらしなく弛んでいる。
初めて見るアヤナの表情は、ゾクッとする色気をまとっていた。
ハルピュイアという女神に魅入られたら、こんな感じだろうか?
その腕に抱かれ、快楽に酔い痴れて死んでいく男達の気持ちも、今ならわかる気がした。
「マサヒコ君……」
アヤナはもう一度オレの名を呼び、唇を無茶苦茶に押し付けてきた。
それが済むと再び身体を起こし、無言でオレのモノを手にとった。
「待てよアヤナ、そのままする気かよ?」
「平気よ…今日は大丈夫な日だから……」
「いや、だからって……」
「ゴチャゴチャ煩いわねぇ…アナタの意見は聞かないって言ったでしょ?」
そう言うとアヤナは自分の入口にオレのモノをあてがい、ゆっくりと腰を下ろしていった。
「はっ…ぁぁああ……」
アヤナの口から声が洩れる。オレのモノが熱い肉壁に包み込まれた。
ゆっくりゆっくり、アヤナの中に飲み込まれていく。
「うっ…あ、はっ……ああぁ…クッ……」
オレはそこで異変に気付いた。アヤナの口からこぼれる声が先程までのものと明らかに違う。
何かを耐えるような、苦痛を堪えるような、そんな感じ。
「アヤナ……?」
不審に思いアヤナの方を見て、オレは自分の目を疑った。
オレとアヤナのつながった部分から、紅い血が流れ出ていたのだ。
「アヤナ…まさかお前…初めて、だったのか?」
406クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/03/02(木) 16:31:46 ID:aWJA3uNd
「……ええ、そうよ」
「なんで…なんで言わなかったんだよ…オレはてっきり……」
「てっきり何よ…私がそんな安い女だと思う?」
「でも…だからって……」
まだ何か言おうとするオレの口を、アヤナは手で塞いだ。
「いいの…初めてはアナタに捧げるって決めてたんだもの……」
「アヤナ……」
アヤナはそれ以上何も言わなかった。そのままさらに深く、腰を沈めていく。
「ああ…い、た…ッ……」
アヤナの美しい顔が苦痛に歪む。だがアヤナはやめなかった。
徐々にだが、アヤナの中に飲み込まれていく。
「やっぱり痛いのね……」
「大丈夫なのか…やっぱりやめ……」
「やめない…大丈夫じゃないけど…平気だから……」
アヤナはそこから一気に腰を下ろした。
「アアアッ!!」
オレのモノが根元まで飲み込まれた途端、アヤナの身体が大きくのけ反る。
アヤナはそのまま動かなくなった。肩を上下させ、目許には涙を浮かべている。
「アヤナ…大丈夫か?」
「大丈夫じゃないって言ってるでしょ…もういいから何も言わないで……」
呼吸を整えると、アヤナは身体を上下させ始めた。
「あっ…ッ、はぁ…あッ……んんッ!」
アヤナの口から呻き声が洩れる。だがそれとは逆に、オレの身体は正直な反応を示していた。
アヤナの中は温かく、痛いくらいにオレのモノを締め付けてくる。
アヤナに苦痛を与えるだけとわかっているのに、アヤナを突き上げる腰の動きをとめられなかった。
「あぁ…あっ、あ…マサヒコ、くんッ…!」
「アヤナッ…!」
込み上げてくる衝動を抑えられない。
「アヤナ…もう……」
「うん、いいよ……そのままきて……」

アヤナとオレの動きが同調する。オレの中で何かが破裂した。
「クッ……!」
オレはアヤナの中に全てを吐き出した。
「あッ…あああぁぁッ!!」
内側に流れ込んでくる奔流がアヤナに悲鳴をあげさせる。アヤナは崩れ落ち、オレの上に覆い被さった。
オレの耳元で荒い息遣いが響く。
「マサヒコ君…愛してるわ……」
オレはアヤナの髪を撫でようとした。が、腕は縛られたままだった……。
407クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/03/02(木) 16:32:28 ID:aWJA3uNd
「ふう……」
ようやく解放された自分の手を擦り、オレは息を吐いた。
痛くはないが、縛られていた部分がやや赤くなっている。
「なあアヤナ…今更こんなこと言うのもなんだけど、何もこんな方法でなくてもよかったんじゃないか?」
オレは横で脱力しているアヤナに声をかけた。
「煩いわねぇ…普通に迫ったんじゃ逃げられるかもしれないでしょ。」
アヤナは気怠そうにこちらを向いた。
「それに、これはお姉様のアドバイスでもあったのよ」
「中村先生の?」
「そう。お姉様、昔この方法で豊田先生から主導権を奪取したんですって」
「ああ、そうですか……」
オレは中村・豊田両先生のやり取りを思い出した。
(ちょっと待て…ということは、オレ達もああなるのか……?)
自分の想像に思わず身震いする。
「どうかしたの?」
「あ…い、いや、何でもない……」
そうは言いながらも、不思議そうにこちらを見上げるアヤナの顔が、
あの眼鏡をかけた悪魔と重なって見えて、オレはもう一度小さく身震いした。


(fin)
408クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/03/02(木) 16:34:29 ID:aWJA3uNd
以上です。

それではまた。
409名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 16:40:39 ID:ynVdL20w
クロム氏GJ!!!!!!
リアルタイムで読ませていただきました
処女なのにカワエエロスなアヤナが…ハァハァ(*´д`)
410名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 16:42:10 ID:a1UKSya9
ちょっと汁が出た
411名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 17:34:57 ID:l5YDZQMd
GJ!!!!!!!!いやぁ、やっぱり処女はいいですなぁ!
412名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 17:41:02 ID:p9hOnhIM
さっき抜いたばかりだってのに…
やれやれだぜ
413名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 18:05:35 ID:4pZcn7QB
GJです!すばらしい!
クロム氏の書かれる話がいっとう好きです!
414名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 18:17:48 ID:5OTcajOG
かなり汁が出た
415518 ◆8/MtyDeTiY :2006/03/02(木) 18:50:42 ID:F1hzSxVc
無事許可もいただいたんで。
正確に言うと>>230っぽい話なので。
416518 ◆8/MtyDeTiY :2006/03/02(木) 18:51:43 ID:F1hzSxVc
曰く。
男は狼である。
是、真理なり。
マサヒコもその例に漏れることなし。
事実。
今、彼の目は狼。
飢えた狼…飢狼なり。
獲物を狙う狩猟者の目。
ゆえに彼の周りに人は無し。
遠巻きに彼を見守るのみ。
それでも、
「あの…」
一人の女性がマサヒコに近寄り、声をかける。
振りかえったマサヒコの視線の強さに彼女は気圧され………ない。
実ににこやかというかなんというか……微笑ましげ。
「どなたかへのプレゼントをお探しですか?」
「……はい」
「その様子ですと恋人さんに、ですね?」
その言葉に。
飢狼の如き目は落ち着きのないチワワかのような目に。
そして顔は恥ずかしさからか真っ赤に。
そんなマサヒコの様子に彼女は――店員さんは笑いを堪えるのに必死だった。

マサヒコがいるのは10代20代の女性が好みそうな雑貨を扱っている店。
店内の客層もそんなものだからマサヒコの存在は浮きそうなものなのだが。
狼のような目であれやこれやのかわいらしい雑貨を眺め、手に取り、
品定めするマサヒコの様子は誰かへのプレゼントを選んでいるというのがミエミエで。
その誰かが妙齢の女性ということもやはり店内の皆様にはお見通しで。
そんなマサヒコの必死さは彼よりもちょっと年上の女性達から見ればとてもかわいらしいものだから。
遠巻きに微笑ましい目で見られちゃってたわけなんです。

この店員さんもその一人。
「よろしければお手伝いさせていただけませんか?」
「……お願いします」
やはり恥ずかしげに小さな声でボソボソ答えるマサヒコの様子に。
堪え切れずにクスクスと笑ってしまった。
そんな店員さんをマサヒコは先ほどまでしていた、いわゆる狼の如き目で睨むのだが。
如何せん。
マサヒコの狼の如き目なんてたかが知れている。
ウルフと言われてたのにいつのまにかプリンスなんて呼ばれてたり。
嵐の夜でもないのに羊を襲えない狼。
そんなへたれな(失敬)狼なのだ、マサヒコは。
事実店員さんにはちっとも効いていない。
「ゴメンナサイね、笑ったりして。じゃあ……その彼女さんの年齢とか教えてくれるかな?」
「年……俺より六つ上です」
「姉さん女房かぁ…その人の好きなものは?」
「食べることと食べることと食べることとカラオケです」
「……なんで食べることを三回言ったの?」
「事実を言葉で表すとどうしても三回言う必要が」
「そ、そうなんだ」
視線がちょっと泳ぐ。
おそらく食べることの好きな彼女を想像しているのだろう。
417518 ◆8/MtyDeTiY :2006/03/02(木) 18:52:14 ID:F1hzSxVc
「でも、スタイルはいたって普通なんですよ。身長同じくらいで体重俺より軽いですから」
「………うらましい」
「は?」
「な、なんでもないわ! でもそれなら食事に連れていってあげたら?」
「いえ、ケーキにお金かけたからそんなに予算が」
「なるほど……」
彼女はあごに手をかけふ〜むと唸る。
食事に連れていくだけのお金はない、つまりあまりお金をかけずに。
さりとて誕生日らしく彼女を喜ばせることができるもの。
陳列されている商品から入荷したての未陳列品まであらゆる物を条件と照らし合わせる。
「ふむ……あれがよさそうね。ちょっとベタだけど」
そう言って店の奥に引っ込み、小さな箱を持ってくる。
「これはまだ店先には並んでない商品なんだけどね、これは――」
彼女の説明にマサヒコは顔を赤らめる。
「どうする? ちなみにこれ買ったらバカップルに認定してあげるわよ」
マサヒコはしばらく悩んでいたが、
「……買います」
「まいど〜♪」
御購入と相成った。



「こんにちは〜」
授業の日でもないのにアイが濃くボケ……もとい、小久保家を訪れる。
「先生いらっしゃい」
応対に出てきたマサヒコの母に「お邪魔します」と頭を下げつつ靴を脱ぐ。
「息子部屋で待ってますよ」
「そうですか」
「私出かけてきますから、ごゆっくり〜」
「はうぅっ!」
母のありがたい気遣いにアイは赤くなる。
そんなアイの様子を微笑ましく見つめながら母は玄関から出て行き。
アイは赤く火照った頬をぺちぺちと叩いて冷ましながら二階へ。
ガチャッとマサヒコの部屋のドアを開けたなら。
「先生、誕生日おめでとうございます」
にっこり微笑むマサヒコと、大きなケーキが出迎えてくれた。
「ありがとう、マサヒコ君」
アイも笑顔でマサヒコに応える。
「さあ先生、そんな所に立ってないで座ってください」
「うん」
満面の笑みでアイは部屋の中へ入ろうとした。
したのだが。
アイはマサヒコもケーキも大好きで、だから少し急ぎすぎたのだろう。
あるいは逆上せ上がってしまっていたのか。
いや、それ以上に重要なファクターはアイ自身だろう。
アイは、天然なのだ。
普段はリンコというワールドクラスの天然がいるから目立たないだけで。
アイ自身は立派なジャパンクラスの天然なのだ。
説明が長くなったが、要するに何が起こったのか?
……こけた。
418518 ◆8/MtyDeTiY :2006/03/02(木) 18:52:44 ID:F1hzSxVc
じゅうたんに足を取られたか、足が縺れたかどうか知らないが。
こけた。
マサヒコは咄嗟にアイを支えようとしたのだが、
如何せん彼は座していた為アイを支えることは出来なかった。
そしてアイは?
転びそうになったら手をつく……ワールドスタンダードだ。
しかし、手をつくべき場所にはケーキがあった。
とっさに手を広げてケーキの両横に手をついた。
頭は人体の中でも重い場所であり、非力なアイでは支えきれず。
顔面からケーキに突っ込んだ。
「……」
「……」
恐ろしいまでの沈黙が部屋を支配する。
「先生……」
飛び散った生クリームを顔につけたマサヒコが口を開く。
「そんなに焦らなくてもケーキは逃げませんよ」
「ち〜が〜う〜」
ケーキから顔を上げつつ、悲しそうな声でアイが言う。
「別に「ケーキにまっしぐら!」なわけじゃないよ〜」
「わかってます。転ぶ瞬間見てましたから。
ただ…先生の場合だと「ケーキにまっしぐら!」の可能性も否定できなかったもので」
「う〜…マサヒコ君酷い」
ぷくっと膨れて怒って見せるが。
「顔が生クリームだらけじゃまったく怖くないです」
まったくもってその通り。
アイはしばらく膨れていたが、やがてシュンと沈んだ表情になる。
「ごめんね。せっかくのケーキが……」
「いいんですよ。怪我が無くてなによりです」
そう言ってティッシュを差し出す。
「これで顔拭いてください。綺麗な顔が台無しですよ」
マサヒコの歯の浮くような言葉にアイは顔を赤らめる。
「マ、マサヒコ君だって顔中生クリームまみれで……おいしそう」
言うが早いか、マサヒコの顔についたクリームをぺろりと舐める。
「せっ先生!?」
「ん、甘いし……マサヒコ君の味がする」
「なんつー恥ずかしいことを」
「でもホントのことだよ。すごくおいしい」
そう言ってぺろぺろとマサヒコの顔を舐め始める。
こうなってくるとマサヒコも負けてはいられない。
アイの顔についた生クリームを舐める。
「ひゃっ!くすぐったぁい」
アイがなんと言おうとやめる気はさらさら無い。
愛しい彼女に顔を舐められ…………火がついた。
「ふぇ?あ、ちょっ!……んぁっ……」
服の上からアイの胸に手を這わせる。
やわらかな胸はマサヒコの手の動きに合わせ、自在に形を変える。
服の上からでは満足いかなくなったマサヒコはアイの服を脱がせにかかる。
裾をまくり、ブラをたくし上げる。
大きさも程よく、形も抜群の胸と御対面。
「マ、マサヒコ君……えと……するの?」
「……ダメですか?」
マサヒコに熱っぽい目で見られれ、アイは顔を赤らめる。
419518 ◆8/MtyDeTiY :2006/03/02(木) 18:53:21 ID:F1hzSxVc
掘れた弱みと言うやつで、彼にそんな目をされるとアイは拒否できない。
するつもりもない。
「……いいよ」
了承も取り、マサヒコの手の動きはいっそう激しくなる。
アイの柔らかいかな胸はマサヒコの手の中で形を自在に変え、
手を放すと丸くて張りのある形へと戻る。
マサヒコは手だけでなく、顔を近づけ、アイの胸に埋める。
「んっ!鼻息が……くすぐったぁい……」
ぴくぴくとアイの体が小刻みに震える。
マサヒコはアイの匂いを存分に吸い込む。
「先生っていい匂いしますよね」
「そう……かな?」
「はい。すっごく………いい匂いです」
「どんな匂い?」
「そうですね……おいしそうな匂いです」
舌を這わせ、アイを味わう。
「んぁ!お、おいしそうって……たべちゃやだよ?」
「さあ、どうでしょうね?」
かぷっと乳首を甘噛み。
「ひゃうっ!」
アイの身体全体がはねる。
マサヒコの手が下へと伸びていく。
「わっ!ひゃぅっ!……あうっ!…」
「先生ここ弱いですよね」
しっとりと手に吸い付くような、やわらかで滑らかなアイの足をマサヒコは撫でる。
特にアイの性感帯である内ももを中心に。
触れるか触れないかのソフトタッチから、抓る一歩手前まで。
ソフトに、そしてハードに。
「ふあっ!」
アイの身体がはねる。
マサヒコの指がショーツの上から割れ目をこする。
わずかに湿っているそこを押し入れるようにずぶずぶと指を埋めていく。
「あっあっああっ!」
深く埋まるにつれアイの声も甘く、高いものへと変化していく。
押し付けられたショーツはびしょびしょに濡れてしまっている。
脱がそうとショーツに手をかけるとアイもそれを察し、腰を浮かせる。
剥き出しにされた秘部はとろとろに濡れて、いつでもマサヒコを受け入れる事が出来る状態だ。
指を入れて軽く掻き混ぜる。
「あっ!あっ!ああっ!」
内側を軽く引っ掻くようにしてやるとアイの嬌声がいっそう高まる。
もう十分だろうとマサヒコは判断する。
つーか我慢の限界だ。
マサヒコは服を脱ぐ。
「先生…いれますよ」
「うん」
狙いを定め一気に挿入する。
「くっ!」
「ああっ!」
挿入と同時に声をあげる。
快楽に溺れそうになるのを理性の糸一本で繋ぎとめる。
420518 ◆8/MtyDeTiY :2006/03/02(木) 18:54:08 ID:F1hzSxVc
「マサヒコ君」
「何ですか?」
訪ねると、アイは両手を広げて、何かをねだるような目で。
「だっこ」
「……はい」
マサヒコはアイを抱きしめ、そのまま膝の上に抱え上げる。
対面座位。
密着率が高いこの体位がアイのお気に入りだった。
そしてマサヒコも。
「はぁ!……あん……ああっ!……はぁっ!」
激しく突き上げられ、アイの体がマサヒコの上で揺れる。
アイの内部は優しくマサヒコを締め付けてくる。
この体勢のもう一つの利点。
それは目の前にアイの胸がくること。
アイの胸に顔を埋め、夢中で吸い上げる。
「あんっ!ああっ!ふぁ!」
甘い声をあげるたびにアイの中はきゅっきゅとマサヒコを締め付ける。
マサヒコは夢中でアイを突き上げる。
アイはマサヒコにぎゅっとしがみつく。
「あふっ!あんっ!マサヒコ君…!マサヒコくぅん!」
結合部からはくちゃくちゃと淫猥な音。
アイもマサヒコに合わせるように夢中で腰を振る。
桜色に染まったアイの艶かしい肌に誘われるようにマサヒコは無心で突き上げつづける。
「せんせい…俺…そろそろ…」
「いいよっ……ふぁ!…なか、で!ああっ!」
了承を得たところでスパートをかける。
腰を突き上げ、胸を揉み、吸い上げ……。
「くっ!」
ビクンビクンと身体を震わせながら熱いものをアイの一番奥へと注ぎ込む。
「ふぁぁぁ……入ってくる…マサヒコ君の…熱いのが…」
恍惚の表情でアイはマサヒコを受け止めた。




421518 ◆8/MtyDeTiY :2006/03/02(木) 18:54:52 ID:F1hzSxVc
「え〜っとですね。これプレゼントです」
さらに二回戦ばかし戦って、落ち着いたところでアイへと小箱を差し出す。
「わ〜ありがとうマサヒコくん。開けていい?」
「どうぞ」
「なにかななにかな?」
出てきたのはチェーンのついたシルバーリング。
「わ〜…」
「ネックレスみたいにして使ってください」
「うん。ありがとうね」
アイは嬉しそうにリングを見つめる。
「ん?あれ?これなんかかわった模様入ってるね。何だろう?」
「気づいちゃいましたか……」
マサヒコは少々照れた様子。
「ねえ、これなにか意味がある模様なの?」
「まあ一応」
そう言って脱ぎ散らかした服のポケットをごそごそとあさる。
出てきたのはアイにプレゼントしたのと同じようなリング。
差し出され、アイは素直にそれを受け取る。
「ペアリングってこと?それだけじゃないよね……あ!」
何かに気づいたのか、自分が貰ったリングとマサヒコのリングを見比べる。
「もしかして……こーいうこと?」
アイのリングとマサヒコのリングを二つ組み合わせる。
単品だとただの模様だったものが、合わさると文字になる。
「『変わらぬ愛を君に誓う』……うわぁ……ベタだねマサヒコくん」
「言わんでください」
アイは真っ赤。
もちろんマサヒコも真っ赤。
「……えへへ」
「うお…っと」
ちょっと照れた様子のマサヒコに抱きつき、
「ありがとね、マサヒコくん」
ちゅっと頬にキス。
マサヒコは驚いた様子だったが、いつもの笑顔になると、
「…お誕生日、おめでとうございます、アイ先生」
そう言って。
今日1番優しいキスをした。


END
422518 ◆8/MtyDeTiY :2006/03/02(木) 18:56:11 ID:F1hzSxVc
終了。
誤字脱字表現違いはスルーを。

卒業スペシャルだか祭りだかは参加未定。
しばらくネット過疎地へ行くんで。
423名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 19:12:19 ID:Yp+QDIWd
>518氏




最高過ぎです・・・・・・
「だっこ」たまんねぇぇ!
乙&GJした!
424名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 22:12:20 ID:ynVdL20w
しかし518氏の書くアイせんせはなぜこんなにカワイイのか…

GJ!!!!!!
425名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 01:57:26 ID:UeW76ku1
518氏乙ですGJです!
426名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 16:40:57 ID:qffVpxsa
個人的に大好きな職人さんが二連投…
もうGJでありますハァハァであります
427名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 17:00:03 ID:vyyFi2Qp
アイ先生かわいいなぁ、、、、、、、、
518氏グッジョブ!!!!
428名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 18:00:47 ID:IzAqup54
このスレの神々が地球を治めれば平和で素晴らしい世界になるなあ……
と、真剣に思う今日この頃。
429名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 18:39:02 ID:QAgTdS/3
白帯侍氏最近見ないけど何かあったのかな…?
一ファンとして心配です。
430名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 19:18:11 ID:8BXLsOrn
俺もだ。氏の「warp」は話がよく出来ていて、アヤナスキーな俺を萌え殺したんだが…あの続き気になるしなぁ…
431白帯侍 ◆bhH/AtH.kc :2006/03/03(金) 19:23:43 ID:a140dAWk
お久しぶりです、白帯侍です
>>429氏、心配していただいてありがとうございます
前回投下してから今書いているアヤナものがあまり進まず
それまで他の作品も投下できないかなぁなどと思っていたら早3ヶ月・・・
仮にも続き物を書いてる者にとってあるまじき行為だと思います
少しでも待っていてくれる人には本当に申し訳ないです
近々書き終える予定ですが、そんなものでも読んでいただけるならば幸いです
432名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 20:03:07 ID:8BXLsOrn
>白帯侍氏
正座して待ちます!!!
433名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 20:06:27 ID:eP07LjrD
白帯侍氏期待してます!!
アヤナの送別会読んだ時WARPの続きが激しく気になってたんですよ
忙しい時期なので焦らずがんばって下さい
434429:2006/03/03(金) 20:31:00 ID:QAgTdS/3
まさか即レス頂けるとは…観極まりないです。
氏を焦らせるような真似をしてスイマセン。
自身の納得できる作品になったら投下をして下さい。どんなに先の事であっても、少なくとも自分は待ち続けますから。
435228:2006/03/03(金) 23:44:49 ID:MmyyfI7F
クロム氏も518氏もGJ!
特にクロム氏にはリクエストを受け付けて頂き、かなり感激です。
そして白帯侍氏の新作に期待をば。
436ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/03/04(土) 01:24:33 ID:g19U0ysg
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です。
また乱交?モノです。
「マサ×ミサキ・アヤナ・リンコ・アイ・ついでにリョーコ」……ではなくて、
以前投下した「ハッピー(セックス)ライフ」の続きみたいなものです。
スルー対象ワードは「マサヒコ×ミサキ・アヤナ」「挿入はなし」です。
題は「ハッピー(セックス)ライフ 2」でお願いします。

では投下↓
437ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/03/04(土) 01:27:11 ID:g19U0ysg
 太陽が西の空に傾き、建物の側面を赤く、逆側を影で黒く塗りつぶしていく。
丁度、会社帰りの社会人やクラブ帰りの学生などで午後の電車が一番込む辺りの時間だ。
 東が丘の一角にある天野邸の二階、
天野ミサキの部屋はカーテンがかかっており、外からは中が見えないようになっていた。
それ自体は別段不思議なことではない。
しかし、もし若干開いたカーテンの隙間から中を覗くことが出来る者がいたとしたら、
その人間は次の瞬間に間違いなく絶句することだろう。
灯りも点けられていないその部屋では、三人の男女が代わる代わる、濃厚なディープキスを交わしているからだ。
窓とカーテンを通して部屋に差し込む、夕焼けの朱を身体に受けながら。

「はむ……っ、ちゅ……っ」
「ん……ぷ……ふぅ、んん……」
「……あはぁ、はぁ……っ、むぅっ……」
 ベッドの上に、栗色の髪の少女と紅茶色の髪の少女が、黒い髪の少年を挟んで座っており、
それぞれがキスをせがんでいた。
少年、小久保マサヒコはそれに応え、
栗色の髪の少女、天野ミサキと、紅茶色の髪の少女、若田部アヤナに、
三十秒ぐらいの間隔で交互に口づけをし、舌を差し込んでいく。
「はあ、はあ……マサちゃあん……」
「小久保君、速くぅ……ふむぅ、はんっ……」
 それ以外にマサヒコは何もしていない。
二人の胸も秘部も、全く触れてはいなかった。
だが、すでにミサキとアヤナの目は潤んで蕩けており、
キスだけでかなりのエクスタシーを感じているようだった。
 その行為を、三人はもうかれこれ三十分近く繰り返しているのだが、
驚くべきは少年の口技と、その自制心だ。
マサヒコは二人の少女と同じ17歳、高校二年生なのだが、その歳にしてこの落ち着きぶり。
他の17歳男児なら、二人を前にしてとっくに衣服を脱ぎ、襲い掛かっていただろう。
「……ミサキも若田部も……すごくかわいい……」
「マサちゃん……」
「小久保くぅん……」
 実はマサヒコは決めていたのだ。
今日は、二人を焦らしに焦らし、はしたない言葉を言わせるまでは絶対に直接手は触れない、と。
愛しい彼女たちにちょっと悪さをしたい、そんなイジワル心によるものだったが、
少女たちからしてみれば、これは一種の拷問といえた。
何故、マサヒコは服を脱がないのか。そして、服を脱がせてくれないのか。
ミサキとアヤナは戸惑いながらも、マサヒコの卓絶した口技の前に、ただただ酔っていった。
精神的な快楽が層を重ねて積もっていき、心のダムを圧迫して決壊させようとする。
「んん、マサちゃ、ん……どうして……?」
 ついに、ミサキが我慢出来なくなった。
右手をマサヒコの服のボタンにかけ、外そうとする。
だが、それはマサヒコによって防がれた。
「ミサキ、まだ……」
「え……そんなぁ」
 マサヒコはミサキの右腕を押さえつつ、次にアヤナの右手首を掴んだ。
アヤナがスカートの中に自分の右手を潜りこませ、自慰を始めようとしたからだ。
「若田部も、ダメだよ……」
「やだ、やだぁ……何でよ……私、私……」
「ダメったらダメだって」
 マサヒコはそう言うと、アヤナの唇に吸い付いた。
アヤナの手から力が一気に抜けてゆく。
「……」
「……ぅ」
 マサヒコの舌先が、アヤナの前歯をまるでくすぐるかのように撫でた。
アヤナの唇の端からあふれた唾液がすっと一筋、線を描いて顎の下から首へと流れ落ちていく。
それが、カーテンの隙間から入る今日最後の太陽の光を反射し、てらてらと妖しく輝いた。
438ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/03/04(土) 01:30:59 ID:g19U0ysg
「……あ」
 その一種幻想的な光景を見て、ミサキは何の前触れも理由もなく、マサヒコの真意を理解した。
いや、理解したつもりになったのかもしれない。
羞恥心を包んでいた壁が欲求に耐え切れずに崩壊してしまった。
むしろ、そっちの方が真実に近いだろう。
ともかく、ミサキはマサヒコの耳元に顔を寄せると、恥ずかしさに顔を真っ赤に染めながら口を開いた。
「マサちゃん……もう私も若田部さんも我慢出来ないよぉ……お願い……」
 熱い息とともにその言葉がマサヒコの耳に入り、脳へと届く。
マサヒコはアヤナとのキスを中断し、ミサキに振り向くと問い返した。
「お願いはいいけど、ミサキはどうして欲しい?」
「あの……その……」
 最後に残った理性の欠片が、ミサキを躊躇させた。
だが、その一瞬の間に、アヤナも同じく羞恥心の衣を脱ぎ捨てた。それも、ミサキよりも思い切りよく。
「小久保君、小久保君……っ、私、私は小久保君に抱かれたい、いやらしいことされたい……!」
 マサヒコは満足そうに頷き、微笑んだ。
この辺り、双方の性格の違いが如実に出ていて、それがおもしろかったのだ。
最後の最後で優柔不断な面があるミサキと、一度決めたら即行動のアヤナと、その差が。
「あ、あっ、わ、私も。私もマサちゃんにいやらしいことされたい」
 慌ててミサキも続いた。
アヤナに先を越されてしまったという思いと、卑猥な言葉を言ってしまったという思いが混ざり、
頬だけでなく額や耳までが真っ赤になるミサキ。
「いやらしいなー、二人とも……」
 自分がそうするように仕向けておいていやらしいも何も無いものだが、マサヒコとしてはまずは成功だった。
マサヒコは腕をミサキとアヤナの肩にそれぞれ回し、ぎゅっと引き寄せた。
「それで、具体的にどうして欲しい?」
 恥ずかしさを押さえて、求めの言葉を口にしてくれた彼女たちに優しく報いたいとマサヒコは思ったが、
もう少しだけイジワルを続けようと考えた。
まあぶっちゃけた話、単にミサキとアヤナにもっと淫らな言葉を言って欲しかっただけなのだが。
「あ……え、と……」
「…………」
 二人は俯き、黙り込んだ。
すぐには思いつかない、といった感じだ。
だが、それも長くはなかった。
「あの……胸……」
 ここでも、先を制したのはアヤナだった。
「おっぱい……触って欲しい……」
 聞こえるか聞こえないかぐらい小さな声で、アヤナは乳房への愛撫を求めた。
ミサキも、「あ、わ、私も……」とこれまた蚊の泣くような声で呟く。
「へえ、胸を……」
 マサヒコはやや拍子抜けした。
あれだけ焦らしに焦らしたのだから、もっと極端な要求が二人の口から出ると思っていたからだ。
だが同時に、まだまだ恥じらいを捨てきれないその態度に、むしょうに愛しさを覚えた。
「いいよ……じゃあ、二人とも服の前を開いて……」
「あ……」
「う、うん」
 マサヒコはベッドの中央に移動すると、そこに胡坐をかいた。
それに対し、ミサキとアヤナはマサヒコの正面に来るように、ちょこんと可愛らしく正座の形で座った。
「……」
「……」
 二人は、順番に上のボタンから外していく。
やや指が震えているのは、やはり恥ずかしいからだろうか。
今までに何度も身体を重ねているとはいっても、そこはそれ、というやつだ。
「あ……!」
「や……っ!」
 最後のボタンが外されたその瞬間、マサヒコの手がすっと伸びた。
右の手はアヤナの右の胸を、左の手はミサキの左の胸を。
ブラジャーの上から、包み込むように揉みしだき始める。
時には激しく、時には優しく。
マサヒコの掌と指は、変幻自在に二人の右胸と左胸の上で踊っていく。
439ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/03/04(土) 01:33:41 ID:g19U0ysg
「あ……くぅ……!」
「……ああ、あん……!」
 ミサキとアヤナは、まるで操り人形のように上半身をくねくねと動かした。
直に肌に触られていないのに、凄まじいまでの快楽が胸から身体の奥へと浸透していく。
「かわいい、二人ともとてもかわいいよ……」
 マサヒコの賛辞に、ミサキとアヤナは蕩けきった笑顔を返した。
 かつて、二人は共に自分の胸にコンプレックスを持っていた。
ミサキは年齢に比べ小さいことに、アヤナは逆に大きいことに。
だが、今ではそんなコンプレックスは消え去っている。
マサヒコがそのどちらをも好きだと言ってくれたからだ。
ミサキはミサキのおっぱいで好きだし、若田部のは若田部ので好きだ。
大きい小さいじゃなくて、ミサキはミサキだから、若田部は若田部だから好きなんだ。
その言葉を聞いた時、二人の心に長い間燻っていたコンプレックスは雲散した。
「ああ……っ!」
「小久保君、こく、ぼくぅ……んっ」
 何というテクニックか、マサヒコは二人を感じさせつつ、ブラジャーを何時の間にか剥ぎ取っていた。
ミサキの小振りな胸が、アヤナの大きめの胸が、マサヒコの掌の中で形をふにふにと変える。
「ホント、やらしいんだな二人とも……ここもすっかり硬くなって……」
 マサヒコは人差し指と親指で、それぞれのピンク色の可愛らしい乳首を摘んだ。
「あーっ!」
「は……あ!」
 電気を流されたように、ミサキとアヤナはぶるぶると震えた。
実際、二人の身体には電気が流れていた。快感という名の電気が。
摘まれた乳首の先から、頭のてっぺん、そして爪先へとその電気が伝わっていく。
「あ……あ……」
「うう……あ……」
 ミサキとアヤナは、前に身体を傾げ、マサヒコの肩に額を乗せた。軽くだがイッたのだ。
だが、二人にその余韻に浸る余裕をマサヒコは与えなかった。
「……っく、きゃああ!」
「あーっ!」
 胸にやった手をさっと下に降ろし、それぞれのスカートの中へと移動させたのだ。
キスと胸の愛撫によって、じっとりと濡れ始めていた秘部を、
ショーツの上からトントンとノックするように指先で叩く。
「あ、あ、あ、あ、あ!」
「……っ!」
 ミサキとアヤナは勢いよく身体を跳ね上げた。
正座の体勢から、膝立ちの格好になる。
その激しい動きによって、二人の顔から涙と唾液が飛び、マサヒコの髪に少しだけ当たった。
「……どうして欲しい?ミサキも若田部も言ってみてよ」
 マサヒコは二人に聞いた。
もちろん、二人がまともに答えられるはずがない。
マサヒコもそこら辺をわかって聞いているのだが。
「ほら、二人とも」
「あ……そこ、そこ……ぉ!」
「ダメ、ダメ、ダメぇ……いい、よ、ぉ……!」
 会話にならなかった。
マサヒコは苦笑すると、指をショーツの中へと潜り込ませた。
ねっとりとした液体、熱くて柔らかい肉、そしてざらっとした陰毛がマサヒコの指先に絡みついていく。
「ひ、うぅ!」
「……やぁあ!」
 恥ずかしい言葉を言わせるのを、マサヒコは諦めた。
緩急をつけ、ちょっとづつイジワルをして楽しむつもりでいたのだが、どうも失敗したようだった。
焦らせ過ぎた上に急ぎ過ぎたということだ。
リョーコの指南を受け、技術的には相当なものを身につけたマサヒコだったが、
まだまだ修行が足りないということなのだろう。
「仕様がないな……と言うより、俺が悪いのか……。ゴメンな、二人とも」
440ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/03/04(土) 01:35:26 ID:g19U0ysg
 マサヒコはより一層指を激しく動かした。
「あああっ、マサちゃん、マサちゃあん……!」
「小久保君、そこぉ……良すぎるよぉ……っ!」
 膝立ちの状態で、快楽に蕩けた表情で、身体を揺らすミサキとアヤナ。
操り人形と言えば、確かに操り人形なのかもしれなかった。
マサヒコが指を微妙に動かすだけで、二人は身体を動かすのだから。
「はぁ、はぁはぁ……すごいよお……マサちゃあん……」
「ダメぇ、また、またイッちゃうぅ……」
「まあ……これはこれで、恥ずかしい言葉と言えなくもないかなあ」
 マサヒコは困ったような表情で微笑んだ。
そして、また「ゴメンな」と謝った。二人には届いていないだろうが、それでも謝った。
自分が聞きたかったのが第一だが、
ミサキとアヤナにも恥ずかしがってもらって、それで感じて欲しかった。
「ゴメンな……次はもっと、上手くやるから……」
 一度イカせてあげて、それからいつものように優しく抱いてあげよう。
困らせた分、焦らしまくった分、しっかりと気持ち良くなってもらおう。
そう決めて、マサヒコはさらに指を動かす勢いを強くした。
「あ、あ、あ、ああああーっ!」
「う、うっ、あ、んんーっ!」
 ミサキとアヤナは、ぐいっと身体を反らした。
その体勢のまま、肌を真っ赤に染め、全身を微細に震動させる。
一秒、二秒、三秒。
ミサキとアヤナの身体から、力がふっと抜けた。
反り返っていた上半身が、今度は逆に曲がり、そして、マサヒコの方へとゆっくりと倒れ掛かった。
「悪かった。ゴメン、ゴメンな」
 そう言いながら、マサヒコは肩と胸で、二人の身体を受け止めた。

 マサヒコは二人をベッドの上に寝かせ、自分はそこから降りた。
二人が気づくまで、数分はかかるだろう。
「やれやれ……」
 マサヒコは頬を人差し指でかいた。
余裕を持ったつもりで二人をイジメていたつもりが、結局自分も余裕が無かったということを知ったからだ。
マサヒコは電灯のスイッチを入れ、灯りを点けた。
夕陽はとっくに沈みきっており、部屋が暗くなっていたのだ。
―――マサヒコが気づかないうちに。


     F     I     N
441ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/03/04(土) 01:36:32 ID:g19U0ysg
ここまでです。
何か、パロじゃなくて原作からキャラの名前だけ借りたエロ話になってしまった感がありますが……ご容赦を。
この「ハッピー(セックス)ライフ」とは別の乱交モノですが、
あっちを書き足しこっちを削りしているうちにグチャグチャになってきたので、ちょっとストップしています。
何とかしてみますが、理由があっての乱交は予想以上に難しいものと知りました。
後は「ご主人様と奴隷〜」の続きですが、これは濱中が連載終了してからですかね……。

>郭氏
実は私も職場内ではありますが異動が4月にありまして……。
年度末進行とはいえ時間は取れないことはないと思うんですが、出張や宿泊研修が入っており、
日にちによっては卒業祭りに参加出来ないかもしれません。
リクエスト方式には問題はありません。

長々と自分語り、失礼しました。
442名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 01:56:13 ID:N+XgAKhe

ほぼリアルタイムでしたよ

原作からキャラの名前だけ云々〜についてはあまり気にしないほうがいいかと
パロやドジンはみんな基本的にそんなもんでしょ、邪神級までいかなきゃ無問題ですよ
しかし、この「小久保の血に目覚めたマサ」はジャンル化して各職人によってより飛躍させてほしいですな
443名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 02:08:48 ID:MJf+nVA1
ピンキリ氏GJ!!!!!!
マサ凄ェ!!!しっかりママンの血を受け継いでますね
こうなると覚醒マサ×淫猥女王リョーコの頂上決戦が見たいかも
444名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 02:09:23 ID:IzjTpa6y
覚醒マサ、テラ頼モシス(・∀・)
445名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 02:27:39 ID:25GOulh5
ピンキリ氏エロイよピンキリ氏(*´д`)ハァハァ…
アヤナもミサキもテラカワイス
たしかに文章で乱交を表すのは難しいと思いますがガンバってください
あとリョーコ×セージの完結も超期待!!!


覚醒マサヒコになりたい…
446名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 13:12:03 ID:Kh2OVyQu
乙であります
エロオンリーとはいえ、アヤナが一年でアメリカから戻ってきてたり
アイセンセが塾の講師してたり、マサの性指導がリョーコだったり
ミサキとアヤナの乳コンプレックスが無くなってたりと色々考えられてますな
妹バージョンも読んでみたい気もするけどアカボシ氏の4コマ改造設定と被るかな?
447アカボシ ◆Tev54wvsyE :2006/03/04(土) 15:29:11 ID:npF+oVP6
 被ったからって文句はいいませにょ?むしろ使ってくれた方が嬉しいです。
あと、卒業祭りは私は無理っぽいです。前回かいた思春期のやつがまんま卒業
ネタだったんで、ネタが無いです。濱中の方は…リクで何かネタが閃けばもしか
したらもしかするかも、と言ったところです。
 ピンキリ氏、乱交ネタGJ&乙でした。絵も文章も氏には敵わないですね。
それではまた。
448名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 17:13:01 ID:QEXcLJ89
このスレの勢いすごいね…
でも的山のが少なくて残念。

すみません、一人ごとです。
気にしないで。
449名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 23:15:42 ID:OSJO4nE3
今日は土曜日
450名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 12:00:45 ID:jGtaytpp
祭の日程ずらすべきかもだな…
451二岡 ◆iDHaR/T6NQ :2006/03/05(日) 14:09:28 ID:7mCE6tbj
テスト
452二岡 ◆iDHaR/T6NQ :2006/03/05(日) 14:10:34 ID:7mCE6tbj
初めまして>>448です。昨日、煽ってみましたが耐えられなくなって自分で作りました。

的山リンコの需要は少ないが供給は俺が満たす!
というわけで投下致します。
カップリングはマサヒコ×的山で題名は『的山リンコのひまつぶし』(リンコ視点)です。
453二岡 ◆iDHaR/T6NQ :2006/03/05(日) 14:13:00 ID:7mCE6tbj
夏の日差しが心地良い。
最近は猛暑が続いていたが今日は湿度も低く、暑いというよりはあたたかい。
時折吹く風は彼女のスカートの中をやさしく通り抜けた。


その日、的山リンコはめずらしく遅刻せずに小久保マサヒコの家の前に到着した。
最近アイ先生にもらったメモ帳のおかげだ。
遅刻だけでなく忘れ物も格段に減ったのはよかったのだが―
(ちょっと早く来すぎたかなぁ?)
中村先生達が来るまで軽く50分近くはある。
とりあえずここに居てもしょうがないので家に上がることにした。
「こーくーぼーく〜ん!」
………
玄関で呼びかけたが返事はない。どうやら家の住人は不在のようだ。
(ぶようじんだなぁーまぁいっか)
細かいことは気にせずにくつを脱ぐ。
「おじゃましまーす」
慌ただしく階段を上り、マサヒコの部屋のドアを開けた。
「ん?」
ベットを見るとマサヒコが寝息を立てている。
(なぁんだ寝てたのか〜)

「…う〜ん…なにしよ…」
自分の場所に荷物を置いたがやることがない。
ゲームでもしようかとも思ったが勝手にあれこれいじるのは気が引けた。
そこでなんとなくマサヒコの寝顔を眺めた。
「ふふ…小久保くんかわいい〜女の子みたい…」
小声でそう言ってはみたもののすぐに男の子だということを認識する、
布団がはだけてる部分からトランクスの中身の『モノ』が見えたのだ。
(こ、小久保くんはみ出てるって…)
好奇心旺盛な的山はだめだと思いながらもどうしても目がいってしまう。
幸いこの家には誰もいないし、当のマサヒコは熟睡している。
そういう考えに行き着くと的山の中の『良心』という名の天使は『欲望』という名の悪魔にあっさりと降伏した。
454二岡 ◆iDHaR/T6NQ :2006/03/05(日) 14:16:43 ID:7mCE6tbj
(どんな形してるのかなぁ…よく見えないや…――脱がしちゃえ…えい!)
さすがに天然の的山リンコだから成せる技である。
トランクスを脱がすとそれはプルンとバウンドしてから現れた。
(昔見たお父さんのよりおおきい…どんな感触なのかな?)
見るだけではつまらない、恐る恐るではあるが白く透き通るかのようなその指で軽く触れてみた。
(ぷにぷにしててやわらかーい…ここはどうなってるのかなぁ…)
夢中になって触る的山の指の刺激に耐えられなくなったのかマサヒコのペニスはしだいに大きさと硬さを増していった。
(小久保くんの…大きくなってる…私で感じてるの?確か中村先生の話だとこうすると気持ちいいんだよね?)
的山は両手でそれをしっかりと握り上下運動を開始した。
するとペニスはみるみる大きくなり、それは遥か天の頂を目指さんとばかりにマサヒコの腹を打ち付けていた。
「…すごい…ぁ― 」
突然、的山の内腿から秘苑に向けてざわめきが走り、思わず太腿を締め付けた。
スカートをめくりパンティの中を左手で触れるとズキンと膣がうずき、ジュクっと熱いものがあふれた。
「はぁはぁ私…濡れてるの?…うっ…はぁぁ…」
的山は右手でマサヒコのモノを扱きながら左手で自分の秘苑のまわりをなぞった。
さほど多くは無い草原に囲まれた秘唇と、濡れ光ったピンク色のそれは処女であることを容易に想像させた。
一方、マサヒコも息が荒くなり額にはうっすら汗が浮かんでいたが起きる様子はまったくない。
こんなことをされているのに寝ていられるのもなかなかのものである。
(好きな人のコトを考えると濡れるって先生から聞いたけど)
左手の中指でグッショリと濡れた秘唇をいじりながら改めてマサヒコの顔を見つめる。
「わたし、小久保君のことが好きみたい…小久保君が相手なら…いいよね?」
誰が聞いているわけでもないが確認するかのような口調で言った。
そして熟睡している彼の意思とは関係なく的山は次の段階に移行した。

的山はスカートとパンティを脱ぎ捨て、マサヒコの腰をまたいだ。
中腰のままそれを手にすると、その先をいやらしく濡れ光る膣口に当てがって、ゆっくりと腰を落していく。
ズリュ〜ッと、膣のなかを下からペニスが突き上げてくる。
いつもオナニーをしていたせいか、うわさに聞いていたほど痛みは感じない。
完全に腰を落しきると、貫かれた感覚と同時に背筋をしびれるような快感が駆け抜け、
それまでこらえていた息が喘ぎ声になってほとばしった。
455二岡 ◆iDHaR/T6NQ :2006/03/05(日) 14:18:54 ID:7mCE6tbj
「ああっ!はぁはぁ…すごい…小久保君が私の中に入ってるよぉ」
的山は呼吸を整えて前屈姿勢を取り、競馬の騎手のような姿勢のまま、股間を覗き込んで腰を上下させた。
的山の秘唇とマサヒコのペニスが結合するたびにクチュクチュっといやらしい音が静かな部屋に響きわたった。
「うん…ぁはぁはぁはぁ…」
自分の体液でヌラヌラと濡れ光っているマサヒコのペニスを咥えて上下する淫らな眺めを見て、
的山はめまいがするほど興奮していた。
秘唇はもう離さないといわんばかりにペニスを締め付けている。
「気持ちいいよ〜…あっ…はぁはっ」
腰の使い方になれてきた的山は腰をしゃくりあげるようにグラインドさせながら、執拗にペニスを刺激した。
ふとマサヒコの顔に目をやると少し頬が赤く染まっており、それを見てますます興奮した。
「あぁ〜すごいィ…ペニスが子宮にこすれてるよぉ〜」
羞恥心がなくなったのかイヤラシイ言葉を平然と口にする。
今まで味わったことのない感覚に、腰を振るスピードはしだいに増していった。
「あッ小久保君…私…わたし…もう…あッ」
的山の喘ぎ声はしだいに泣き声のようになっていき、狂ったように腰を上下させた。
「イクッ!」
「ああ、イクッ…〜ッ!」
その言葉を発するとほぼ同時に、マサヒコの体は一瞬硬直し、的山の中に勢い良く白い欲望を吐き出した。
役目を終えたそれを抜くと的山の中からドロッと白い液体が溢れ出た。

「あぁう…中に出しちゃだめだよ〜もう〜」
当たり前だがマサヒコは特に悪びれた様子もなく、幸せそうな顔で眠っている。
(まぁいっか〜小久保君のおかげで大人になれたし…えへへ…)
特に細かいことは気にしない的山だった。

ふと時計に目をやると先生達がくるまでまだ30分近くある。
久々に激しい運動をしたのでなんだか眠くなってきた…
「ふぁ〜…ちょっと寝よ…」
そう言ってメガネをはずし、マサヒコの寝ているベットに潜り込んだ。
的山が寝るのとほぼ同時にマサヒコの意識はしだいに覚醒していった。


つづく?。
456二岡 ◆iDHaR/T6NQ :2006/03/05(日) 14:21:52 ID:7mCE6tbj
とりあえず以上です。

クレクレ君だと何なので書いてみましたが
「マサヒコ×リンコ」誰か書いてくれないかなぁ?

駄文失礼いたしました。では。
457名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 16:09:41 ID:nMBVWAft
リンコ神キター!
すばらしすぎる、これは大物のヨカーンがするぞ!
458名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 17:11:53 ID:96eEms6A
ニ岡氏乙です
続きも期待してます
459郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/05(日) 17:51:08 ID:SPDbqnDy
>>二岡氏
初打席乙&GJです!!
リンコネタ、私もいくつかあるけどちょい間に合いそうに無し。
さて、>>323の続き。
NGワード「ダラダラ感満載」でしょうか。では、投下。
460郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/05(日) 17:52:05 ID:SPDbqnDy
目を逸らすこともできず、俺はマナカちゃんの下着姿を凝視した。
冷静になれ、と頭の中では一応考える。けど―――とてもじゃないが、ムリだ。
「シンジさん………見て下さい。あのときみたいに……私のあそこに……」
頬を染めながら、マナカちゃんが俺に見せつけるように純白のショーツに手をかけて……
「ま、マナカちゃん!そ、そこは!!!」
「………口づけを、して下さい。そして、舐めて下さい……」
"すッ"
ゆっくりとそれを下ろして、左足から抜いた。
「あ……」
溜息みたいな声が、自然と俺の口から漏れた。頭の中が、真っ白になった。
艶やかな黒い陰毛は、綺麗な正三角形に整えられていた。
それは透けるように白いマナカちゃんの肌と完璧な陰影をなし、
清楚でありながらたまらなく淫靡な光景だった。
そしてその下には………ごく控えめに、ちいさな、われめがのぞいていた。
"ごくッ"
もう一度、唾を飲み込んだ。心臓がどくッ、どくッと脈打つのを感じた。
「おにいさん………」
昔の呼び名で、マナカちゃんが俺を呼ぶ。だけどその表情は、あの頃のものじゃなかった。
16歳の少女とは思えないくらい、妖艶な……まるで娼婦のような表情だった。
「ま、マナカ……ちゃん………」
明かりに誘われる蛾みたいに、フラフラと彼女の視線に吸い寄せられる。
「あの頃……私、カナミちゃんのお家に遊びに行くのが楽しみでした。
カナミちゃんには、優しくて、かっこいいおにいさんがいて……いつも一緒に遊んでくれたから。
だからあのとき……本当は、本当は……私、嬉しかったんです」
マナカちゃんの両目から、涙が零れてふたすじの線になる。俺は、彼女の前で跪く。
「あそこに口づけされて、恥ずかしかったけど……私は思ったんです。
この人は、きっと私の運命の人だって。この人に、私はきっと純潔を捧げるんだって。
だから……約束しましたよね?今日はその日です……シンジ、さん……さあ……」
"ちゅ"
催眠術にかかったみたいに、俺は、彼女の言葉に従う。
あの頃の記憶をなぞるように、マナカちゃんのあそこにキスをした。
ふわふわと生い茂る陰毛が俺の顔面に触れ、くすぐる。
マナカちゃんの匂いが俺の鼻腔を満たす。

汗の少し蒸れたみたいな匂い。

女の子の匂い。

「あ……………」
ぴくん、とマナカちゃんの体がひとたび大きく震える。
それと一緒に彼女の陰毛がふわりと俺の顔をなぞる。口の中が唾でいっぱいになる。
"くにゅ……"
肉の壁に人差し指を添え、われめを広げる。マナカちゃんの匂いがさらに強く香ってくる。
その匂いに誘われるように、彼女の中に舌をこじ入れる。
"つ………"
「そうです……あのときみたいに、あッ……して、ください……シンジさん……」
言われるまでもなく、俺の舌はマナカちゃんの中芯を泳ぎ回っていた。
"ぴ……ぴちゃ、ぷちゅ……"
たっぷりと溜まっていた唾液をなすりつけるみたいに、マナカちゃんの肉襞を舐める。
あのとき以来、俺以外の誰も見たことも味わったこともないはずの桃色の肉の谷。
舌先に軽くしょっぱさを感じる。―――そうだ、こんな味だった。
「あ……シンジさん……そう……そうです……あん、ずっと私……
またこうされることを……あッ、思ってた。いつかシンジさんに会えるって……信じてた」
「………あのときと変わらないくらい……ううん、あのときよりずっと……キレイだよ、マナカちゃん」
「嬉しいです……シンジさん……好きです。ずっと好きでした」
§
461郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/05(日) 17:53:23 ID:SPDbqnDy
「俺も……大好きだよ、マナカちゃん……」
そんな言葉を交わし合いながらも、俺は彼女の中芯を舐めるのを止めなかった。
初めはただ俺の舌に嬲られるがまま、唾液で濡らされるだけだったそこからは、
少量ずつだけど彼女自身の液が漏れ、溢れ始めていた。
「あ……ああ……ふぁ……ん……」
色っぽい声をあげて俺の愛撫に応えるマナカちゃん。
興奮の度合いを強めてきた彼女の様子に勢いを得た俺は、
そのまま舌を上へと移動させた。そして―――小さな肉の芽を探り当てる。
"ち……ちゅ、つちゅッ"
「ひッ………はああ……はあン」
舌先で肉の芽をつつくたび、びくッ、びくッ、とスイッチが入るみたいにマナカちゃんが震える。
「弱いんだ……ここ?」
「や……シンジさん、ダメです……気持ち良すぎます………」
「あの頃より……大人になったね、マナカちゃん。すごく敏感で良い反応……」
「やん……イジワル……」
感じてしまっているのが恥ずかしいのか、両手で表情を隠してしまうマナカちゃん。
そんないじらしい仕草を見てたまらなく愛おしくなった俺は、ひたすら彼女のそこを舐め続けた。
"ちゅる……るる……ぷっちゅ……"
最初は控えめな流量だったけど、それを続けるうち、
とろとろとはしたないくらい愛液が溢れるようになった。
「すごく……濡れてきたよ……気持ちいいの?マナカちゃん……」
「あ……はい……私の陰唇を、クリトリスを、シンジさんが舐めてくれていると思うと……
あん、すごく……気持ち良くて、私も興奮して……あッ、濡れちゃいます……」
彼女の方が用語(?)に詳しいのは流石に官能小説家志望といったところか。
女の方が男よりそっち方面に精通していると男の方が萎えるって聞くけど、
(まあカナミを筆頭に俺の周りの女の子はそんな奴ばっかりだが)
むしろ俺は彼女の可憐な反応とその発言のギャップにより興奮していた。
………なんのことはない、やっぱり俺も好きな方だってことなんだろう。
「ふあ……ふぁああ…………ああ……いい……あ………」
彼女の吐息が、さらに切ないものに変わってきた。本能に突き動かされるように、俺は………
"じゅぷ……ぷ……"
「!?!きゃ……きゃあッ!」
彼女のわれめに口づけをしたまま、じゅるじゅるとそこを吸い上げた。
塗りたくった俺の唾液と、溢れたマナカちゃんの愛液が入り交じって俺の口の中に入ってくる。
「あ……ダメ……そんなの……イヤ。恥ずかしい……」
言葉では拒絶するマナカちゃんだけど、泉からは絶えず愛液が湧きだしてくる。
ひたすら、それを吸い続ける。マナカちゃんの愛液の味が口内を満たす。
舌を入れ、中をかき回す。くちゅくちゅと湿った音が漏れる。
「あ………ダメ……もう……ああ……私……わ、た……し……
おに、                         い、
              さ、
                                    ん」
"ぴゅッ……ぴゅッ"
大量の愛液が漏れ、幾筋もの線をつくる。ガクガクと彼女の体が激しく震え、膝が落ちてくる。
夢中で舐めていた俺は、とっさにそれをかわして両手で彼女の体を支えた。
全身から力が抜けたのか、マナカちゃんはそのままその場でへたりこんでしまう。
「……………」
無言のまま股間を隠すように手を添え、とろんと潤んだ目で彼女が俺を見つめていた。
―――身震いするほどに、色っぽかった。
「マナカちゃん…………」
「シンジさん……わたし……私……イっちゃいました……
シンジさんに舐められて……吸われて……イっちゃいました……」
絞り出すように、マナカちゃんが呟く。
照れているんだろうか?普段は見せない、彼女の表情。たまらなく可愛いかった。
「好きだよ……マナカちゃん」
§
462郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/05(日) 17:54:32 ID:SPDbqnDy
俺は彼女をそのまま抱きしめて……
"ちゅ……"
優しく、啄むようにキスをした。
「ゴメンね、マナカちゃん」
「?……なんで……謝るんですか?シンジさん」
「あのさ……普通、キスってこっちが先だよね?」
「!あ!……うふ、でも良いじゃないですか。
だって10年前だって、上の口より先に下の口にキスしてくれたんですし。
でも、ファーストキスが下の口って珍しいでしょうね……なるほど、これは次作のネタに……」
「………あのねえ、マナカちゃん……」
下ネタに微妙なオッサン臭さが混じるのが、マナカちゃんらしいところ、なんだけど……
それが真剣なものだからツッコむのに困ってしまう。しかもこんなシチュエーションだってのに。
「あ……すいません、つい……」
「あはは、いいよ……じゃ、もう一回、いいかな?」
「はい………」
"ちゅ、ちゅッ"
啄むように、唇を吸うように、軽く舌を絡め合うように……俺たちは、キスを続けた。
意外なんだけど、マナカちゃんは俺にリードされるまま、素直にそれに応えていた。
「……ふぅ……しかし、修行がたりませんね……」
「え、え?俺、ヘタだったかな?」
「いえ、シンジさんのことじゃないんです。……私が官能小説書いてるのは知ってますよね?」
「う、うん。カナミから『感想教えて〜〜』とか言われて渡されたんで、何度か読んだことあるけど」
「……正直、どうでした?」
「ど、どうでしたって……」
ぶっちゃけ、ムチャクチャ使えた。つか、正直三回ほど抜きました。
………なんて、言えるわけがないだろう。
「………その表情で分ります。ええ……全然ダメだったでしょう?」
「え?」
「やっぱり経験ゼロの処女の妄想では、文章に説得力がありませんよね。
今シンジさんにクンニやキスをされて、私、驚いてるんです。百聞は一見にしかずといいますが、
本当なんですね……こんな強烈なめくるめく体験なんですね……」
「………まあ、妄想でもあれだけ書ければたいしたもんだと思うよ」
「はい……これからも精進します」
納得したような表情で、二度三度とうなずくマナカちゃん。
………小説?……アレ、そう言えば?……なんだっけ?う〜〜ん、思い出せん……
どこか引っかかるけど、ま、今はそんなことどうでもいいや。
「へへ……じゃあ、さっそくふたりで精進しようか?」
「え?……きゃッ」
へたりこんだままの体勢だったマナカちゃんを、俺は抱きかかえた。
世の童貞男子の憧れ、お姫様だっこというやつだ。
「うわ〜〜〜、軽いねえ、マナカちゃん……あんまり太らない体質なの?」
「やだ……女の子に体重の話はタブーですよ、シンジさん」
「でもさ、おおげさじゃなく羽毛みたいに軽いよ」
「……どうせ私は、ガリガリでアキさんみたいな豊満な肉体ではないですので」
ちょっと拗ねたみたいな表情をつくるマナカちゃんだけど、それが可愛い。
「はは、マナカちゃん?世の中全ての男がおっぱい好きなわけじゃないから。むしろ俺は……」
「………お尻派なんですよね?」
「?なんで知ってるの?って、どうせまたカナミの奴なんだろうけど……」
「ええ、そうなんですが……シンジさん?いずれ私の後ろの純潔も……」
「……ま、それは一応保留ということで、今は……」
リビングのソファーの上に彼女の体を横たえた。
まだ外していなかった、純白のブラのホックに手をかける。
「あの………シンジさん?本当の本当に小さいですから、失望しないでくださいね」
「俺を信じて。こう見えてもお尻派のうえ微乳派なんだから」
なにがこう見えても、なのかは自分で言っておいて良く分らないのだが。
§
463郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/05(日) 17:56:14 ID:SPDbqnDy
とにかくブラのホックを外しにかかった。
"パチッ"
と、俺が外すのとほぼ同時、凄まじい早さでマナカちゃんが両手で胸を隠す。
「あの、マナカちゃん?」
「…………やっぱり、恥ずかしいです」
これがさっき自分からショーツを脱ぎ捨てた女の子のセリフだろうか?
しかし、その恥じらいの表情は本物で―――ぶっちゃけ、俺はムチャクチャ欲情していた。
「恥ずかしいんだ?」
「だって……」
「でも、見ちゃうからね?」
「あ!やん……」
少々強引に、マナカちゃんの手をどかす。
「うわあ………」
惚けたような声を出して、彼女の胸を見つめた。
未開の新雪のように白く、なだらかなカーブを描くマナカちゃんの胸。
確かに小振りだったけど、それはこれから春を迎えようとする雪解けの中、
顔をのぞかせるふきのとうのように健気で、愛らしかった。
そしてその先には、固い蕾を思わせる小さなピンク色の乳首。
"ちゅッ"
俺は夢中になって彼女の乳首にキスをした。
「あ…………」
ぶるり、とマナカちゃんが震えて俺の頭に両手を回す。
「キレイだよ、マナカちゃん……こんな、キレイなんだ……」
「それは……小さいうえに形まで崩れていたら、踏んだり蹴ったりじゃないですか」
「いや、そういう意味じゃなくて……すごいよ。なんていうか……処女雪、って感じ」
「………シンジさんも意外に詩人ですね」
そう言いながらも、マナカちゃんも満更じゃない表情だ。
"ちゅ、ちゅッ……ぷちゅ……つ〜〜〜、こりッ"
二回三回と、キスを繰り返す。乳首を舌先で転がしてみる。口に含む。甘く、噛む。
「あ……はぁ……あん……う……はぁ」
思いつく限り、ありとあらゆる愛撫を加えていく。
やがてマナカちゃんの乳首は、赤く色づいて花が咲いたようになる。
「肌、赤くなってきたよ……気持良い?マナカちゃん」
「あ……くッ………貧乳の方が感度が良いと言いますから、
やっぱり……あン、気持ち良いんですね……」
「さあ?でも、へえ……こんな風に勃つんだ、乳首って」
「あん……シンジさんが、舐めたからじゃないですか」
俺の唾液にまみれ、湿度を高めるうちに、ぷっくりとマナカちゃんの乳首が勃ちはじめた。
「あの、シンジさん?そろそろ服を……私ばっかり裸なのはズルイですよ」
「あ、ゴメンゴメン」
慌ててワイシャツのボタンを外そうとしたら―――マナカちゃんの、細い指がそこに伸びてきた。
「えへ……私が、脱がしてあげます」
「い、いいよそれは……子供じゃないんだから……」
「ダ・メ・で・す。今日は、私の好きなようにさせてもらます」
ぞくり、とくるくらい色っぽい目で俺を見上げながらマナカちゃんが囁く。
しかし彼女は俺のウィークポイントを全部つかんでるんだろうか?
上目遣いフェチの心臓をガッツリ鷲づかみだ。こんなの、逆らえるはずがない。
するすると、しなやかにマナカちゃんの指がボタンを外していく。
「シンジさん……海のときも思ってたけど、結構筋肉ついてますよね」
「え?あ、ああ……そんな、鍛えてる訳じゃないんだけどね」
そんなことを言いながら、下に来ていたTシャツも脱がしにかかって―――
"ちゅッ"
「ままま、マナカちゃん?」
そのまま、彼女が俺の乳首にキスをしてきた。
「うふ……さっきの、お返しです」
§
464郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/05(日) 17:56:50 ID:SPDbqnDy
「ち、ちょっとマナカちゃん、くすぐったいって……」
「あ、もしかしてシンジさん感じてます?」
「い、いや……その……」
「男の人も乳首感じるんだ……ふふ、じゃあ……」
"ちゅ……ちろ〜〜〜"
「う!ひゃあ!!ま、マナカちゃん!」
悪戯っぽく微笑むと、マナカちゃんが俺の乳首を口に含んで、
ちゅぷちゅぷと派手な音を立てながら舌先で転がした。
なんなんだろう?このむず痒いような、ぞくぞくくるような感覚は。
「あ………シンジさんの乳首も、勃っちゃってますよ」
「だ、だって君がさっきから……」
「嬉しい……気持ち良くなってくれたんですね?」
「………………………うん」
ここまできたら、恥ずかしいけど認めざるを得ない。素直に頷いた。
「じゃあ、次は………もっと、気持ち良くしてあげますからね?」
「え?」
と、マナカちゃんが俺のベルトに手を伸ばして………
「い、いいよ、そんなの!マナカちゃん!初体験なのにそんなの」
「それもダ・メ・で・す。今日はフルコースで色んなコトをするんですから」
かちゃかちゃ、とあっという間にベルトが外され、トランクスから俺のモノがピョコン、と敬礼する。
あんなことを言っておいてなんだが、さっきからもう完全に勃ちまくっていた。
「うわ……こんなになるんだ……じゃ、じゃあ、いきますよ?シンジさん」
少し緊張気味のマナカちゃんがそう宣言すると、丁寧に俺のモノに右手を添える。
ちょっと信じられないくらい、彼女の手はひんやりと冷たかった。
だけど灼けそうなくらい熱くなっていた俺のモノには、それがかえって気持ち良かった。
ゆっくり、ゆっくりと、マナカちゃんが俺のをさする。軽く握る。くにくに、と手のひらの中で動かす。
「ふあ…………」
情けない吐息を漏らす。マナカちゃんは興味津々の表情で俺のモノと俺の顔を見つめている。
「気持ち……良いですか?こうされると」
「う、うん。他人にされるのって、こんなに気持良いのかって思うくらい、気持良い」
「うふ……じゃあ、もっとしてあげますから」
小悪魔チックな微笑みを浮かべたまま、マナカちゃんが小さな舌を出して、
俺のモノの先っぽをちろちろと舐める。
「う………あ……」
「どうですか?シンジさん」
「き、気持ち……良いよ。さっきよりずっと」
俺の言葉に満足そうな顔をすると、小さな口を精一杯大きく開いて一気にそれを頬張った。
「ほおおおおおおぅ!!」
某芸人のような派手な叫び声を出す俺。
マナカちゃんの口の中は、ちっちゃくて、ぬるぬるしていて……俺を包み込んでいた。
それに、生まれて初めて女の子に自分のモノをくわえられているという興奮が加わる。
"じゅ……ぷっく"
マナカちゃんが首を上下に動かして、刺激を与えてきた。
ときどき歯の当たる感触があったりして、技巧そのものはまだ拙いものだったけど……
普段はクールで無表情な彼女が夢中になって俺のモノをくわえているその姿は、
見ているだけで快感を高めていくのに十分だった。
「ま……マナカちゃん、もう良いよ……それ以上すると、出ちゃうから……」
「ん……ふぅ、はい……」
素直に俺の言葉に従って口を離すマナカちゃん。目の下まで赤く染まっているのがエッチだ。
「あ!でも、ちょ、ちょっと待ってくれる?」
「………?どうしてですか、シンジさん?」
「あの……その、ほら、避妊とかさ、そういうグッズ俺持ってないし。
カナミの部屋に行けば多分あるんじゃないかと……」
「……ダメですよ?もしカナミちゃんが起きちゃったらどうするんですか?」
「で、でも……」
§
465郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/05(日) 17:57:33 ID:SPDbqnDy
「それに……私、いいです。シンジさんなら……」
「え?……って」
「もし赤ちゃんが出来ちゃったりしても……私、いいです」
「!@▲!だ、ダメだよ、マナカちゃん。俺らまだ学生だし、そんなことになったら」
「いいんです……学校なんて、中退してもまた入り直せばいいんですし。
それに、ウチの両親も実はできちゃった婚なので、理解はありますし」
「……で、でもね、責任ってものが……」
「責任、取って下さい」
「だ、だからそうならないように……」
「十年間も、私をこんなに好きにした責任です。私、シンジさんが欲しいんです。
避妊具越しにじゃなく、生のシンジさんが欲しい。……シンジさんの、赤ちゃんが欲しい」
「ま、マナカちゃん……」
男としてここまで言われれば……正直、俺は感激していた。
というか、まだこのときでも、頭の中では外出ししてしまえば、という甘い考えがあった。
「分った。でも………もしもがあるから、外で出すからね?」
「はい……それは、シンジさんに任せます」
"ちゅ"
もう一度、俺たちは抱き合ってキスをした。お互いの体温を感じた。
そして―――濡れたわれめの先端に、俺のを擦りつけた。
「いくよ?マナカちゃん……痛かったら、言ってね?」
「はい……」
少しずつ……押し込むみたいに、俺のを侵入させる。
"ぶ……ぬぅる"
最初は意外なほど滑らかに、ぬるり、とすべりこんだ。
だけどさすがに初めてだけあって、ものすごく締め付けがきつい。
「ああうッ……」
苦しげな、悩ましげな声をマナカちゃんが漏らす。
「や……やっぱり痛い?マナカちゃん」
「い、いえ……予想していたよりは、痛くないです」
「ムリしないで……ダメなら、そう言って」
「大丈夫です……処女のうち実は何割かは血も出ないし痛くないと言いますし」
……君たちはしかしいつもいったいどこでそんな知識を集めてくるのか、
とツッコミたいのはやまやまだが、俺だって余裕があるわけじゃない。
なにせ、ぬきゅぬきゅ、とマナカちゃんの中が俺のを締め付けているのだ。
「じゃ、じゃあ……動くよ?」
「は……はい」
ちょっと腰に力をこめる。めりめり、と押し開くようにして俺のが中に入っていく。
「ふ……うわ……ふ」
マヌケな声を出しながら……ようやく、奥まで達した。マナカちゃんは奥の方まであったかくて、
なんだか襞みたいなのが絡みついてきて入り口も狭かったけど中も狭くてきつくて。
「ん……くぁん………」
眉をひそめ、より苦しそうな……でも、切なげな喘ぎ声をマナカちゃんが漏らす。
間近で見つめ合う。
「ど、どう?大丈夫?」
「はい……ああ………確かに痛いけど……痛いけど………」
「?けど?」
「良いですね、セックスって……こんな近くに、シンジさんがいる。
私とつながってるのが分る。今、世界にふたりしかいないみたいな感じ。すごく……素敵です」
泣き笑いの表情で、彼女が微笑む。俺も、笑う。
"ぬう〜〜〜〜、ぬ、ぬるぅ〜〜〜"
ゆっくりとモノを引き抜き、完全に抜け出る直前で止め、再びゆっくりと押し込んだ。
「あ……ああんッ」
さらに悩ましげな声を出すと、マナカちゃんが俺の首に腕を回してきた。
俺は徐々に徐々に動きを早くしていく。
"ぬ……ぬぶ、じゅぷッ、んぬ〜〜"
§
466郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/05(日) 17:58:27 ID:SPDbqnDy
「はぁ……はッ、は――――ッ」
マナカちゃんが目を閉じたまま、更に切なげな吐息を漏らす。
彼女が感じてるのが痛みだけじゃない、ってことが俺にも分る。
一回一回、思いを込めて彼女の中芯を、奥を突く。
肉と肉が擦れ、打ち合わせる音が響く。
そのたびに、マナカちゃんの中が、きゅっ、きゅっと俺を締め付ける。
俺の拙い愛撫や挿入に、彼女の表情が面白いように変化する。……感じてくれている。
マナカちゃんの汗の匂いと俺の汗の匂いが混じる。甘くて、酸っぱくて、豊潤な香り。
そのすべてが、俺の肉体を優しく包んでいた。
「シンジさん……ああッ、シンジさん」
「マナカちゃん……うッ、マナカ……ちゃん」
意味もなく、何度も夢中で互いの名前を呼び合う。
(ああ……すげえ……身も心も満たされるって、こういうことだったんだ……)
ふと、そんなことを思う。マナカちゃんの中を突くたび、擦れるたび俺の心が、体が満たされていく。
やがてそれは、爆発寸前まで膨れあがってきた。
この至福のときを少しでも先延ばしにしたくて懸命に耐え続けた俺だったけど、
もう限界だった。だってマナカちゃんはあたたかくて柔らかくて気持ち良すぎて。
「ま、マナカちゃん……俺……もう……」
荒い息でマナカちゃんの耳元で囁く。
「あ、あぐッ……シンジさん。良いですよ……私ももう、限界……です……」
彼女もまた、荒い息で答えた。
名残惜しいけど、最初に言ったとおり中から引き抜こうと……
"ぎゅッ"
「ままま、マナカちゃん?」
彼女が両脚を俺の腰に強く巻き付け、それを阻止した。
「ダメ……ダメです。下さい。シンジさんのを、私の中に」
「あ!だ、ダメだよ、マナカちゃん……き、危険だって。できちゃうよ……」
「いい………欲しい、シンジさんの精液……シンジさんの、赤ちゃん…」
"きゅッ、くきゅッ"
脚を巻き付けたまま、彼女が強く俺のを締め付ける。奥の方がきつく収縮する。
中が痙攣するみたいに震える。汗ばみ、ほのかに赤く染まった肌が荒く息づいている。
「あッ!はあ――ッ、いって……シンジさん、私の中で……お願い、シンジさん……」
"どぷッ……ぴゅッ、ぴゅわッ"
辛抱できなかった。最高潮にまで高まっていた精が、彼女の奥の方まで迸るのを感じた。
一度、二度、三度………そこまで数えたところで、諦めた。
(やっちゃった……中出し………しちゃった……)
「あ……分る。シンジさんのが、今、私の……子宮の、奥まできてる……
嬉しい……シンジさん、あったかい……シンジさんの精液、あったかくて、気持いい……」
涙を流して俺の手を取りながら、マナカちゃんがうわごとのように呟いた。
がっくりとうなだれていた俺だけど、そんな彼女がたまらなく愛しかった。
「ゴメン……マナカちゃん。責任は、必ず……取るから」
「はい……きっとですよ?シンジさん」
£
「………ねえ、マナカちゃん、そう言えばふと思い出したんだけど?」
「?なんですか、シンジさん?」
「あの……例の君の小説。『兄も思春期』シリーズなんだけど、あの主人公って……」
「ああ、城所ケンジですね?そうですよ。シンジさんがモデルです」
「………やっぱり」
その『兄も思春期』ってのは奈良原学園という高校に通う城所ケンジっていう主人公が、
妹の友人で恋人の<鋼鉄の美処女>赤田マナミを満足させるだけの性技を身につけるべく、
妹の城所カナエを筆頭に、同じく妹の友人である矢作マキ・岩切ヨーコ・金石カオリ、
クラスメイトの今江ナツキ、クラス担任である変態物理教師・小檜山先生に、
清楚な人妻地理教師である佐藤先生、さらには両刀使いでアナルファックの達人・
外人教師マレン先生まで、とにかく周囲の女の子とヤりまくるっていうストーリーだった。
「一応聞くけど、あれ読んだのカナミと俺だけだよね?まさか、どこかで発表したとかは……?」
§
467郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/05(日) 17:59:41 ID:SPDbqnDy
「……実は、『日本エロティックノベル大賞』というのに応募してまして……」
「!?!!!そ、それってあの有名な……」
「ええ。『処女』の酒井賢一や『させる』の鈴木浩二、最近では『包茎異聞』の小野冬美、
『金玉の季節』の恩田イクを輩出した、官能小説界ではトップと言われる大賞です」
「ででででも、勿論たくさん応募があるから、そんな簡単には……」
「それが………実は私、去年も佳作に残ったんですが、
先日、今年の最優秀新人賞の最終候補に残ったって担当の方から連絡が……」
「※な☆な★な▽んあなななななな、なんだってーーーーーーー!!!!!!」
「大きな声を出さないで下さい……カナミちゃんが起きちゃいますよ……」
「だだだだだって……もしその、賞を取っちゃったりしたら……」
「安心して下さい。まだ候補に残ったってだけですから。
もし受賞したとしてもペンネームで応募してますし、バレないようにしますから」
「う、うん。絶対……バレないようにだよ?」

―――俺はまだ知らなかった。
よりにもよって、マナカちゃんのペンネームが作中のヒロイン<赤田マナミ>だってことを。
そして最優秀新人賞どころか大賞を受賞したマナカちゃんが、時の人となることを。

「エロ小説を純文学に昇華させる10年に一人の逸材」
「官能小説界の新たな鬼才」
「衝撃!エロ小説家はなんと現役美少女女子高生!!」
『兄も思春期』は、女子高生官能小説家である彼女のデビュー作という話題もあって、
ベストセラーになった。テレビや雑誌でも数多く取り上げられ、
普段は官能小説など読まない若者層にも圧倒的な支持を受けた。
さらに元来多作な彼女は『兄も思春期』をシリーズ化し、矢継ぎ早に新作を発表した。
その勢いは一ヶ月に一冊、正に月刊<赤田マナミ>状態で、それらがまた売れに売れまくった。
しかしデビューしてわずか半年後、『兄も思春期』シリーズ6作目『濡れなじむチカ』発表の直後、
その人気絶頂期に<赤田マナミ>は突如として引退を宣言する。
担当者にも一切の連絡を断ち、彼女は完全に雲隠れしてしまったのだった。

そして今………俺の目の前では、マナカちゃんと小さな赤ん坊が、スヤスヤと眠っている。
そう、俺とマナカちゃんの子供、シンイチだ。
「マナカとシンジの子供ですから。マンジというのは……」
「……絶対グレるな、その名前にしたら。と言うか、俺なら親を一生恨むね」
彼女から妊娠を告げられたとき、驚くよりも正直ほっとした。
あれから何度もセックスした俺たちだったけど……あのとき。
ふたりの初体験のときの子供だってのは、なんとなくの直感だけど悟っていた。
それより、その当時の彼女の超多忙スケジュールが俺は心配だった。
でもそれも全て彼女の計画通りだった。デビュー作から連続してベストセラーを叩き出し、
出産費用と俺の大学の学費、それにその後の生活費……全てを稼ぐだけ稼いだあと、
さっき言ったように作家を引退してとっくに籍だけになっていた高校も中退し、
既に進学して一人暮らしをしていた俺と同棲を始めたのだ。
マナカちゃんの両親も、ウチの両親もあっさり認めてくれたけど―――
ふたりだけの力で、いや、親子三人の力で暮らしたい。それが、彼女の望みだった。
「あ……すいません、授業終わったんですね、シンジさん」
「ウン、だけどまだ寝てなよ、マナカちゃん。昨日遅かったんだろ?」
「ええ。久しぶりに書くのは楽しいですけど、難しいですね。ジャンルが違うせいもあるんですけど」
最近彼女は執筆活動を再開している。とは言っても官能小説ではなく、童話作家としてだ。
元々短編では寓話的な話を好んで書いていた彼女だから、それも自然なことんなんだろう。
「いいよ、ゆっくり休んでな。シンイチもママと一緒の方がいいだろう。夕飯くらい俺が作るよ」
「ありがとうございます……シンジさん、じゃ……」
「ああ……」
"ちゅ"
マナカちゃんが目を閉じて唇を突き出し、キスをした。あの頃より、ずっと、優しくて親密なキスを。

end
468郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/05(日) 18:07:16 ID:SPDbqnDy
はい、今回は以上。
作中、『四コマ魔改造』のタイトルを借りました、すいません>>アカボシ氏

今回いつも以上にダラダラなのは実は嫁校正が無かったからで。
ええ、>>390以降、勝手に行動した罰として「一人でSSを書け」
の刑を与えているため、手が回らなかったんです。近々伊東名義で投下させます。
どんな出来かは私も分りませんが、なま温かい目で見守ってやってくださるとありがたいです。

卒業祭りは時期ずらしますか?職人諸氏の反応を見るとちょっと実現難しいかな、と。
>>450氏のお言葉通り、5月くらいにしますか?ネタの鮮度が心配ですけど。

では股
469名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 18:17:38 ID:96eEms6A
リアルタイム超GJ!!!!!
待望のマナカもの完結しかも妊娠出産付き!マジで最高でした
それにしてもマナカの計画性とそれを実現する才能が怖い…それ以上にカワイスギル

郭氏のお仕置きプレイによる奥様(伊東氏)の単独投下にも超期待しております!!!
470二岡 ◆iDHaR/T6NQ :2006/03/05(日) 18:40:59 ID:7mCE6tbj
>>457さん>>458さん
レスありがとうございます。

郭泰源氏、GJ!
それとリンコネタ首を長くしてお待ちしております!

来ただけでは何なので続きを投下します。

前回のつづきでカップリングはマサヒコ×リンコで
題名は『的山リンコのひまつぶし2nd』(マサヒコ視点)です。
471二岡 ◆iDHaR/T6NQ :2006/03/05(日) 18:43:38 ID:7mCE6tbj
全身から噴出す汗の気持ち悪さで、小久保マサヒコは夢の世界から現実世界へと引き戻された。
(あー…熱い…)
今すぐ着替えたい気分だったが、外から刺し込む夏の暖かい日差しがそれをためらわせた。
(先生が来るまでまだ時間あるし、もう少し…)
そう思い、左側に寝返りを打ったがそこには的山リンコの顔があった。
(…なんで的山が寝てるんだよ…)

知らない人だったらビックリするかも知れないが、マサヒコは中1の時からの付き合いである。
彼女の天然ぶりは嫌と言うほど理解している。
どうせ眠くなって潜り込んだんだろ、と極めて冷静に考察した。
(まったく…もう一寝入りしたかったのに)
彼の意識はすっかり覚醒してしまった、
しかたなく汗でびっしょりと濡れたシャツの着替えを取るためにベットから起き上がった。

「ふうぅ…熱いな…って…ええええぇぇ!?」
布団をはがすとそこには下半身になにも着けていない的山の姿があった。
「え?え??」
動揺を隠せないマサヒコを尻目に、彼の声で的山も目を覚ました。
「ふぁ、あっ小久保くんおはよ〜」
いつもと変わらぬふいんきで彼女は答えたが、…気になっていることを聞いてみた。
「あの…なん…でそん、な格好なのかな?」
そういいながらマサヒコの目線は的山の顔と初めてみる女性の性器を往復していた。
「ん〜?ヒマだったからHしたんだよ、小久保くんと!」
「いや…ヒマだからって―えッ…ちょ、えっ俺?」
次々に出てくる驚きについていけないマサヒコに的山はさらに畳み掛ける。
「小久保くんの…もう元気になってる…しょうがないなぁ…」

その言葉を理解するのに数秒を要したが、それに気づいたときにはマサヒコのペニスは的山の顔で埋まっていた。

「ままま、的山…うっ…」
目を瞑って亀頭に舌をからめ、ねっとりと舐めまわす。
そこには20分前まで処女だった的山リンコの姿はなかった。
「ふぉう?こくほくん?」
どう?小久保君?と言ったつもりだったが、吐き出した暖かい息はマサヒコのペニスを刺激するだけだった。
上半身だけを起こしたマサヒコにまたがる形で的山は必死に顔を上下させていた。
マサヒコのエレクトしたペニスは彼女の小さな口にすっぽりと収まり、
たまに上目づかいでこちらの反応を伺うそのつぶらな瞳はますます彼のモノを固くした。
(的山が…俺のペニスを扱いてる…す…すごい…)
息を荒くし、興奮のボルテージが上昇中の彼ではあったが微かに残っていた理性がこう言わせた。

「ま的山…だめだよ、こんなこと」
そう言って的山の動きを静止したが、
その手に力は入ってなく『肯定』とも『否定』とも受け取れた、
彼も欲望に身を任せようかどうか迷っていた。
しかし、人の心境を読むのが苦手な的山はそれを『否定』と受け取った。
チュポンっと音をさせながらマサヒコのペニスを離すと―

「小久保くん…わたしのことキライ?」
どうだろう…正直、好きだと思う。
だけど濱中先生やミサキ、若田部も同じくらい好きだ。中村はそうでもないが。
誰かを選ぶことなど考えたことはなかったが、必死に涙を堪えて上目遣いでこちらを見ている的山を見て、
かわいい…と素直に思った。そして迷いは晴れた。
472二岡 ◆iDHaR/T6NQ :2006/03/05(日) 18:45:43 ID:7mCE6tbj
「いや、好きだ…それもかなり」
「こ、こくぼくぅ〜ん…」
よほどうれしかったのか瞳に涙を溜めた的山はそのままマサヒコを押し倒す形で抱きついた。
(はぁはぁ…なんて魅力的なんだ…)
マサヒコは夢中で的山に唇を重ね、二人のいやらしい息遣いだけが部屋に響いた。
マサヒコのペニスは先ほどの口での奉仕にくわえ、
童貞ということも重なりすでにギンギンになっていた。
それは偶然に的山のクリトリスをこすった。
「うっ!」「ああぁ!」
自分だけではない、すでに的山も限界だった。

「はぁはぁ…もう入れていいか?」
的山は首を縦に振った。
「でもそのまえに二人とも上着脱がないか?」
それには首を横に振る。
「わたし…おっぱい小さいから恥ずかしいよ…」
そう言って伏し目がちになった的山の服を、マサヒコは強引に脱がした。
マサヒコも脱ぎ、二人とも一糸まとわぬ姿になった。

「俺は的山のすべてが好きなんだ…すべてを見たい…」
「小久保くん…」
またしても的山の目に感動の涙が浮かんでいる。
彼女はそれを腕で拭うと、にっこりと笑って
「わたしも小久保くんの顔、よくみたいからメガネかけるね!」
といってメガネをかけた。そのぎこちない姿も愛くるしい。
二人とも覚悟は決まった。今度は自然とマサヒコが上になり、的山の秘唇に狙いを定める。
マサヒコは何をしたわけでもなかったが的山のそれはすでにグッショリ濡れ光っていた。
ペニスを膣口に当てがいゆっくり腰を沈める、根元まで落しきったところで的山の口から甘い声が漏れた。

「あぁ…ぁ…あん」
中のヌル〜ッとする感触と暖かさですでにマサヒコは爆発寸前だった。
「まっ的山…すげえ気持ちいいよ。締め付けてきてる」
マサヒコは両手でヒップをつかみ、ドッキングした部分を見ながらピストン運動をしかけた。
もちろん小振りでかわいい胸を舐めまわすのも忘れない。
挿入してすぐ体じゅうの血液が下半身に集まるのを感じる。
(的山のが…絡み付いて…気持ちいい…)
さまざまな妄想と的山の喘ぐ姿を見て、マサヒコは今まで味わったことのない射精感に襲われた。

「はっはっ…だ…だめだ…!出る出る!!」
「はぁ…ああああぁ小久保君…!!」
的山は無意識のうちにマサヒコの尻を腰に押さえつける。
その瞬間、マサヒコは的山の中にビュッ、ビュッと勢い良く発射した。


「はぁ…よかったよ的山…でも中で出して大丈夫なのか?」
夢中になっていたが不安になったので聞いてみたが、

「はぁ〜ふぅ〜だいじょうぶ…さっきも中だしね!」
「あぁ…そう…へっ?」
「小久保くんの童貞は私がうばっちゃったからね!寝てる間に!!」
彼女は得意げに親指を立てて言ったが、マサヒコはだんだん頭が痛くなってきた。

二人とも気づいていなかったが先生達が来る時間まですでに十分を切っていた。


つづく?。。
473二岡 ◆iDHaR/T6NQ :2006/03/05(日) 18:47:35 ID:7mCE6tbj
とりあえず以上です。

もし次に書く機会があれば長文を心掛けます。

駄文失礼いたしました。では。
474名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 19:44:49 ID:BUXjhJvg
GJ
475名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 20:02:52 ID:LV3WsITy
>郭氏
すばらし過ぎます!!マナカに萌え尽きました!
祭りは日程ずらしたほうがよさそうですね

>二岡氏
新人さんキタ――!!
久しぶりのリンコ 続きがみたい!!
476アカボシ ◆Tev54wvsyE :2006/03/05(日) 21:45:20 ID:sDU2Cmna
>>二岡氏
 最近リンコ分が不足気味だった人達(私も)にとって、氏のSSはまさしく恵みの雨。
超GJです!
>>郭泰源氏
GJです。幼稚園の頃の回想から始まって、結婚ハッピーエンドまで
持っていくとは思いませんでした。
魔改造ネタ、本当に使ってくれるとは思いませんでしたw 有難う御座います。
「一人でSSを書け」の刑、結果を楽しみにしています。
 
477名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 00:21:13 ID:MWok8meJ
ファンタジーノベル大賞パロワロス
478名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 16:45:20 ID:jgGFbdoi
すばらしい実にすばらしい、新人王どころかMVP級>二岡神
さすが実にさすが、やはり不動のエース>郭神
479名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 22:45:37 ID:VRFarP7R
久しぶりに160氏の暴走ミサキが見たいな
480名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 13:08:44 ID:4l74eFG9
>>479
ああ、いいよねぇ妄想暴走ミサキチ
ミサキチだけでなくアヤナとアイとリンコの妄想暴走も読んでみたい
ママンとリョーコは常に暴走してるようなもんだからアレだけど

いっそ暴走マサ?
481名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 18:33:56 ID:ULIDJvqx
覚醒マサはあるけどね。
妹の方は普段から暴走しかけてるキャラ多いし。
482名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 21:19:10 ID:CMIAER0/
マサ暴走→全員その気になる、みたいなのキボン。
483名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 01:39:21 ID:td+Qf++3
結局卒業祭りは五月に延期?
まー、今週号を見るとほぼ確実に終わるだろうと思われるから、
最終回を確認してやや間をあけたほうがいいかもしんないね、メリハリつくだろうし
484名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 07:05:21 ID:1J/AcHY0
雪月花氏あれから音沙汰ないけど、大丈夫かな…?
485名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 08:53:23 ID:ENmXvqao
>>372
残念ながら弱味☆氏来なかったな…
少々遅れても待ってます!!
486名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 09:17:26 ID:NJ5SwrIk
この時期は何かと忙しいからな。またーり待ちませう。
487名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 11:14:01 ID:6IKuqpm8
祭りは四月の終わりから五月初めの連休の時がいいんジャマイカ、もしくはその直後か
そこまで待てば最終回の余韻も消えて餓えてるだろうし、職人が話を考えて書けるだけの時間も稼げる
488クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/03/08(水) 23:24:06 ID:Un+NnHMI
クロムです。

>>221氏 
現在氏に頂いたリクエストが8割完成というところまできているのですが、実は勘違いがありまして。
リクエストではシンジ×カナミ×マナカ×アキとなっていたのですが、カナミではなくカオルで書き進めていました。
完全に私の勘違いなんですが、このまま投下させていただいてもよろしいでしょうか?
よろしければ、近日中に投下させていただきます。
489名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 01:21:58 ID:0FZBwcTc
クロム氏期待してます


しかし今更ながら男子クラス委員とカチュ(だよな)の名字判明するとは…
ほんとこの種の設定は氏家は細かく考えてないっぽいな
以前にどの職人氏だかが隙が多くて逆にやりやすいみたいなことを言っていたが、こーゆーことか
490伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/09(木) 08:08:31 ID:ZzQVsrF2
嫁です。

半分くらい書いたのに、今週のラブ米展開と激しく雰囲気合わずにorzしてます。

マサヒコ君が大学生ホストになってリョーコちゃんとくっつく展開なんですが、

マサヒコ君が黒くなりすぎました。

旦那の蔑んだよな目が痛いです。
491名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 08:31:17 ID:4vLpiC32
旦那ワロスw
492名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 11:08:18 ID:9AZV1Uu1
それで夫人。
そんな目をされた感想は?
493名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 11:51:47 ID:chJi7LpO
>マサヒコ君が大学生ホストになってリョーコちゃんとくっつく展開

超期待!!
494伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/09(木) 12:32:05 ID:ZzQVsrF2
視姦に目覚め、、、、なかったです。

むかついたんで、眠る前に初期作品を旦那の前で朗読してやりました。

泣いて謝ってましたw
495名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 12:44:50 ID:detFmCTv
>郭夫人伊東女史
仲がよろしくて微笑ましいですなあw
初の単独当番、楽しみに待ってますよ
俺も今週の唐突過ぎるラブラブ展開にオイオイウジイエorzドウシチマッタンダとなりましたので
(あれを否定するわけじゃないですよ、本来のマターリ下ネタから外れてきたので寂しくなっただけ)
ちょっとブラックなマサをおながいします
496マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/03/09(木) 13:02:25 ID:t/YSB5hH
>伊東氏
お、昼下がりだというのにあいかわらず淫靡な雰囲気ですねw
マサ×リョーコは最近の一番のツボなので楽しみにしています。

パソコンが直ったので復帰します。
その間保管庫にある郭氏の「傷」を読んで号泣したりしてましたが
白昼ですが早速復帰投下させてもらいます。

リンコ×ミサキになります。
NGワードは「百合」「(ほんのちょっぴり?)無理矢理」「悲恋」です。
それでは投下します。
497マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/03/09(木) 13:03:45 ID:t/YSB5hH

「ねえ、ミサキちゃん」
「なあに?」
その日リンコは、テスト直前の追いこみのため、ミサキ宅へと勉強に来ていた。
リョーコは担当の日ではなく、マサヒコもひとりで集中してやりたいからと、この日は二人だけだった。
二人で教えあいっこをしながら勉強をはじめ、すでに一時間が経過しようとしている。
「ミサキちゃんってさあ……」
「ん?」
「オナニーする?」
紅茶の入ったカップを持ち上げて、口へと運ぼうとしていたミサキの手がピタリと止まる。
「ああ、ひとりエッチ? それは……ん? へ?」
一瞬、何を言われたのかわからなかったミサキ。
冷めかけた紅茶が、ボトボトと床にこぼれる。
「あー、カーペット汚れちゃうよ、ミサキちゃん」
「なっ、あ……!? リ、リンちゃ、今なんて……?」
「ミサキちゃんって、オナニーするの?」
「オ、オナ……!?」
そこまで言って、ミサキは自分の口を抑える。
「しないの?」
「……ちょっと待って、リンちゃん。そ、そういうことって、いくら女の子同士でも」
「……」
「わ、わかるでしょ? リンちゃんだってそういうこと訊かれちゃったら……」
「……特に」
「特に!?」
ミサキはこめかみを抑え、現状を整理するために思考回路を働かせる。
リンコはけして、不順な動機、悪意などがあってこのような事を訊いてきたのではないだろう。
いつもの天然のノリで軽く訊いてきたにちがいない、そこまではわかる。
しかし、いくらなんでも話題がハードではなかろうか。
リンコに視線を合わせると、いつものように子犬のごときつぶらな眼差しで、こっちを見ている。
本当にただ純粋に、尋ねただけなのだろう。ただ、質問の選定がおかしかっただけだ。
「ミサキちゃん?」
「あのね……あ〜、その……」
ミサキはテーブルの横のベッドに視線を移し、前夜を思い出す。
つい昨晩、このベッドの上で自分自身を慰めたばかりだった。
それだけではなく、ミサキはこの時期の忙しい中、ほぼ毎日自慰に耽っている。
オカズはもちろん、マサヒコである。
彼の笑顔を思い出して胸をときめかせ、彼の声を思い出して紅潮し、彼に抱かれる妄想に耽って秘部を虐める。
だがそれをここで、馬鹿正直に答えるつもりはなかった。自分の恥部をわざわざ曝け出すような趣味はない。
たとえそれが、自分の親友であり、妹分のような存在のリンコであってもだ。
「私は……答えられない。どうしてそういうこと訊くの?」
「え? うーん……リョーコ先生がね、好きな人のことを考えると濡れるって教えてくれたんだけど、
好きな人のことを考えるとオナニーするってのも教えてくれたんだよね。で、ミサキちゃんは小久保君好きなんでしょ?」
「うっ……! そ、それはそうだけど……」
「じゃあ、やっぱり小久保君のこと考えてしてるの?」
リンコが追い詰めるように、ずいっと鼻を近づける。
ミサキの顔が、耳まで真っ赤になる。
498マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/03/09(木) 13:05:04 ID:t/YSB5hH

「す、好きだからってしてるとは限らないよ!」
「えー……でもミサキちゃん、かなり爪短いよ? オナニーする人は爪を伸ばさないらしいし。
 ミサキちゃんが付け爪してるとこ、見たことないし。この部屋には付け爪見当たらないよ?」
「えっ、あっ……」
まるで名探偵だった。まさかの論詰め攻勢……リンコはときどき、こういう場面で頭が働く。
しかし、それで認めるわけにもいかない。認める理由などなく、
「だからって、やってるとは限らないでしょ! そ、そういうリンちゃんはどうなの?」
「え、私?」
リンコは突然の切り返しに慌てるでもなく、二コリと薄く笑って答えた。
「してるよ」
「え?」
「私も、好きな人のこと……考えながらしてるよ」
「……へっ? うそ……」
それはミサキにとって、あまりにも意外な回答だった。
吹き込まれた知識ばかりか先行してくる天然少女のリンコが、まさか自慰をすでに経験しているとは……。
言葉だけは知っていても、その実意味は理解していないというのがリンコのスタンダードだったはずだが……。
「リ、リンちゃん、それ、ほんと?」
「うん」
「え、でも……あ、そうなんだ、へ、へぇ……」
「?」
「あ、あのね、リンちゃん。そういうこと、他の人の前じゃ絶対言っちゃダメだよ?」
「やだな〜、こんなことミサキちゃんにしか言わないって!」
「私に言われても困っちゃうけど……あ、さっき『私も』って、私はしてなーい!」
嘘だけれど……。
それよりもミサキが気になるのは、先程のリンコの笑みに、少しばかり翳りがあったことだった。
気のせいかもしれないが、まるで答えることを苦痛にしているかのようだった。
「でも、それだとリンちゃん、好きな人がいるってことなんだよね?」
「うん!」
(マサ君のことじゃないよね……)
それもありえない話ではないと思った。最近とみに仲のいい二人だった。
「ミサキちゃんは、したくならないの? 好きな人のこと考えたら、胸がドキドキするでしょ?」
「う、うん……」
「私もすぐドキドキしちゃって、それでつい……エヘへ」
恥ずかしそうに、はにかむように微笑むリンコ。話している内容を除けば、十分可愛らしい恋する乙女。
「そっか〜、ミサキちゃん、してないんだ……」
「そうそう……さ、お勉強再開しよ?」
499マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/03/09(木) 13:06:47 ID:t/YSB5hH

「でもミサキちゃん、さっきベトベトで汚れたティッシュがごみ箱の近くで落ちてたよ」
「え、うそっ!?」
ミサキは急いで近くの小さなごみ箱へと向う。しかし、ごみ箱の中にも周囲にも何もない。
そういえば朝、登校する前にごみ箱の中を入れ替えたばかりであることに気付いた。
「あっ! やっぱりミサキちゃん、してるんだ!」
してやられた。まさに無邪気という満面の笑顔をするリンコ。
しかし、ミサキは何も言わない。空っぽのごみ箱に向ったまま、肩を震わせる。
「……ミサキちゃん?」
「……ひぐっ、ひどいよ、リンちゃん、ひっ……親友なのに、どうして、ぐすっ、こんなことするのぉ……?」
「ミサキちゃん、ミサキちゃん……」
「やだもぅ……ひっ、こんなの恥ずかしいよぉ……」
「ごめんね、ごめん……」
リンコは大粒の涙をぽろぽろと流すミサキへと、ゆっくりと近づく。
「ちょっと、意地悪しすぎちゃった……ミサキちゃんのこと大事なのに、ごめんね……」
リンコの両手が、ミサキの小さな肩にかけられる。スカートのポケットからハンカチを取り出した。
「ごめんね、ミサキちゃん、ごめんね」
「リ、リンちゃんだって……ぐすっ、こんなことされたらイヤでしょ……?
 ひぐっ、私、マサ君のこと好きなの……こんなことしたって、別にいいでしょ?
 リンちゃんだったら、私の気持ちわかるでしょ? リンちゃんだって、好きな人……」
「……ミサキちゃん」
その時、ミサキの鼻をリンスの香りがくすぐると、リンコの顔がミサキに接近し、そのまま頬に口付けた。
「ひゃっ! リ、リン……!」
「ごめんね、ミサキちゃん。私、鈍感だから、ミサキちゃんのことわかってあげられないんだ」
「へっ、あ、いやっ……」
リンコの舌がミサキの頬を流れる涙をペロペロと舐めとる。ミサキは身をよじり、抗っていた。
やがてすぐにミサキの身体はいともたやすく押し倒された。リンコは素早く、ミサキの両手をハンカチで縛る。
「リ、リンちゃん、何するの? やめて!」
「ミサキちゃんが悪いんだよ? 小久保君のこと好きだとかいうから。私……」
「リ、リンちゃん? まさかリンちゃんもマサ君のこと……」
「私、頑張ってるつもりだけど、ダメな女の子だから、ちゃんとしたやり方とか、わかんないんだ。先生にもすぐ怒られちゃう。
 こんなことしちゃうのが、自分でもイヤになっちゃうよ……でも、これ以外見当たらないんだ、ミサキちゃん」
そう言うと、リンコの唇がミサキの唇を塞いだ。桜の花びらのような柔らかな二つの唇が、重なり合う。
「ん……! むぅ、んむ……!」
ミサキには何がなんだか理解できなかった。なぜ親友の女の子に押し倒されているのか、なぜキスをされているのか。
それがファーストキスであることに気を配れないまま、ただ身体を動かして抗うしかなかった。
500マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/03/09(木) 13:08:31 ID:t/YSB5hH

唇が離れると、二人の間に唾液の糸が引いていた。
「んむぅ……ふ……ぷはっ! リンちゃん、なんで……」
「ミサキちゃんの唇、柔らかいね」
「な……!」
いつものように無邪気な表情。しかしリンコの瞳には、いつものようなつぶらな輝きは宿っていなかった。
悪意のようなものを孕んだ、濁った瞳だった。
「ミサキちゃんの胸、小さい……体操効いてないんだね。私も効いてないんケド……」
「リンちゃん、もうやめよ?」
「んーん、やめない」
リンコの手が、ミサキのスカートをゆっくりと引き上げていく。やがて、薄いピンクのショーツが露わになった。
恐怖からか、太ももはぴったりと閉じている。
「ミサキちゃん、ここ、触るね。ミサキちゃんの大事なトコロ……私、触っちゃうよ?」
「やだっ! お願いリンちゃん! やめて……今なら許してあげるからっ……」
「ごめんね、ミサキちゃん。ヘタクソかもしれないけど、私、絶対気持ちよくしてあげるから……」
そう言うと、リンコは右手をへその方からショーツの中へと忍ばせた。
「いやっ!」
「ミサキちゃん、いつもどうやってしてるの? ミサキちゃんはどこを触ったら気持ちよくなるの?」
「わかんない……! そんなのわかんないよ……」
リンコの指が、ミサキの秘部に触れる。生まれて初めて、他人に秘部を触られたミサキには、感触など感じる余裕もなかった。
「ミサキちゃん、濡らさないと痛いよ……? ミサキちゃんが痛い思いするのイヤだよ。気持ちよくなってほしいもん」
「そんなこと言われたって……やだよ、怖いよリンちゃん……」
リンコは決心したように、ミサキのショーツを素早く抜き取った。若草のようにうっすらと陰毛の生えたミサキの下腹部が外気に曝される。
羞恥のあまり声も出ず、ただ固く目を閉じて、ミサキは身体を強張らせる。
「リンちゃん、お願い……痛くしないで……」
「そのつもりだよ。私だって、ミサキちゃんを痛がらせたくない」
ぴったりと閉じていたミサキの太ももがゆっくりと開かれ、ミサキの小さな秘部がリンコの眼前に現れる。
「ミサキちゃんの、すごくキレイ」
リンコの舌が、ミサキの秘部をぺロぺロと舐める。リンコなりに、ミサキに快感を与えようと必死になっていた。
しかしミサキには、快感よりも違和感や異物感のほうが先行していた。
できることなら早く終わってほしい――。
今はただ我慢するしかない。その気持ちが快感からミサキを遠ざけていた。
リンコはしばらくの間、懸命に舌を動かした。しかし、ミサキが快感を得る事はなかった。
「やだ……ミサキちゃん、全然濡れない……どうしよう、私、へたっぴだ……ミサキちゃん、ごめんね……」
慌てる様子をみせるリンコ。口の周りを、唾液で汚している。
「あ、そうだ……ミサキちゃん。私じゃなくて、小久保君にされているって、考えて」
「へ……? マサ……君?」
「好きな人の事を考えると、濡れちゃうんだよ?」
再びミサキの秘部へと顔を沈めるリンコ。再び舌の愛撫を開始する。
(マサ君にって、そんな……でも……)
501マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/03/09(木) 13:09:39 ID:t/YSB5hH

ミサキは目を閉じ、マサヒコの笑顔を思い浮かべる。
(今日は……お話したな。ちょこっとだけど、勉強に頑張ってるって、大変そうだった)
ミサキの胸の鼓動が、いつものように高く高鳴った。
(マサ君って、やっぱり、細身だけど、身体とか大きくて……)
ミサキの胸中が、愛しい想いで膨れあがる。
リンコはミサキの異変を感じた。ミサキの秘部から、少量だが愛液が漏れてきたのだ。
それと同時に、ミサキの声が少しだけ荒くなっていた。それは、ミサキの中のマサヒコへの愛を示しているようだった。。
(ミサキちゃん、濡れてる。やっぱり小久保君のこと、すごく大好きなんだ……)
「んっ……あっ、ひあっ、ふああ……!」
ミサキの身体が小さくはねる。
自分の一番恥ずかしい部分を、マサヒコに舐められている様を思い浮かべながら、快感を受け止めていた。
ピチャピチャという卑猥な音が響く。ミサキの愛液は、時間と共に量を増していった。
「ひああっ! 気持ち……いいよぉ……!」
「んむ……ミサキちゃんのここ……すごくおいしい……」
太ももでリンコの頭を強くはさむ。身体をくねくねとよじらせ、自慰では得られない初めての快感に身をゆだねる。
リンコは顔を上げると、ミサキの上に覆い被さるように身体を持ち上げる。
「そろそろ挿れるね……?」
リンコの指が、ミサキの膣内に進入する。さすがに指が丸々一本入るなどということはできなかったが、
十分に濡らしていたおかげで第二間接まではすんなりと受けいられるようになっていた。
「ミサキちゃん、痛くない?」
「はあっ……だ、大丈夫……」
(ごめんね、ミサキちゃん)
リンコは指の律動を開始した。ミサキの中は熱く濡れぼそっている。
「あっ、あっ、ああん……」
指が動くたびにミサキの身体は反応を示し、リンコの指をきゅっと締め付ける。
処女と使いこなされた名器の間をさまようような絶妙な締まり具合だった。
「あっ、ひあっ、気持ちいいっ……私、おかしくなっちゃうよぉっ……!」
「そんなに気持ちいいんだ……いつでもイっていいからね、ミサキちゃん。
 よかったよ、私みたいなドジでマヌケな女の子でも、ミサキちゃんを悦ばせられて」
502マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/03/09(木) 13:11:14 ID:t/YSB5hH

「ひあっ……マサ、ちゃんっ……好き、マサちゃあん……!」
「……!」
「マサ……んむっ!」
リンコは再び、ミサキの唇を塞いだ。舌を挿入し、ミサキの口内を乱暴に掻き回す。
「むぅ……ぷはっ、はあっ、ああっ!」
「ミサキちゃんお願い……その名前は呼ばないで……!」
「ふえっ? な、なに? あっ、ひあっ、ああっ!」
「ミサキちゃん、今だけは……」
「あっ、ひあっ、も、もう、イッちゃ……」
「ミサキちゃん、イッていいよ、イッて!」
「だめぇっ、もう、ひあっ、ひゃああああっ……!!」
ミサキの身体が大きくはね、リンコの指がちぎれそうなほどに締め付けられる。
マサヒコに抱かれた妄想を抱いたまま、ミサキは大きな快感の波に飲まれ、果てていった。

「……ミサキちゃん、ごめんね」
ベッドに座って衣服の乱れを整えるミサキ。リンコは肩を落としたまま帰宅の準備をしている。
二人は全く目を合わせていない。
「……リンちゃん」
「……私みたいな女の子が、ごめんね。今日はとっても私の中の悪い心が、暴れちゃったみたい。
 ドジでマヌケなのに、こんなに悪い女の子で、本当にごめんね」
「いいよ……もう」
リンコはこぼれそうになった涙を、一生懸命堪えていた。
「ミサキちゃん、本当に小久保君のこと好きなんだね」
「……うん」
「私、ミサキちゃんのこと応援するから。マサヒコ君がミサキちゃんに振り向かないわけないよ」
「ありがとう……ねえ、リンちゃん。今日はちょっとおかしなことがあったけど、私達、親友だよね」
「……いいの?」
ミサキはにこりと微笑んだ。その顔をリンコがみることはなかったが、リンコにはなぜか、ミサキが微笑んでいる事がわかった。
「ありがとう、ミサキちゃん、ありがとう……私、そろそろ帰るね」
「あっ、リンちゃん……リンちゃんの好きな人って、もしかして……」
立ち上がろうとしたミサキ。リンコはくるっと振り返り、人差し指を立ててミサキの唇に当てる。
「それは言わないで……ね?」
リンコはそれだけ言い残すと、天野宅を後にした。
人差し指を自分の唇にそっと当てる。愛しい人の唇の感触を確かめながら、家路を歩いていく。
503マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/03/09(木) 13:16:52 ID:t/YSB5hH

以上です。長々とすみません。
最初は黒リンコのギャグタッチにするつもりだったのですが
書いてるうちになぜかこのような仕上がりに……。
>>吉田氏
タイトルは「悪い心」でどうかよろしくお願いします。
いそがしいときにすみません。

マサヒコママ×リンコ、カナミ×アキなどがあるので近々投下したいと思います。
最近は男女カプも書いてみようかな、とも思ったり。
それでは全職人&住人方々、吉田氏に敬意を表して。
504名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 14:30:05 ID:YBnBze7W
マリリスト氏GJです!
本編の図書室での百合(疑惑)の時とは立場が逆になってますな
505名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 16:36:24 ID:4vLpiC32
伊東さんおもろいな。

そしてマリリスト氏キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
506名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 20:26:35 ID:w2ERXVC7
マリリスト氏GJです!!!!
男女カプもおもしろそうですね!期待しますよ。
507名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 20:38:39 ID:chJi7LpO
マリリスト氏GJ!!!!
エロくてちょっぴり悲しいSS最高でした!

男女カプも期待してます
マサヒ子再登場してくれたらうれしいかも
508名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 23:22:20 ID:/EDbSvQN
…吉田氏?
509名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 23:45:32 ID:89gQPbUW
まあ職人さんでも間違えることはあるさ
マリリスト氏も何回か間違えられてたしな
それより郭氏の名前の読み方が分からないorz
510名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 01:31:00 ID:9mkBbPHn
>マリリスト氏
GJの二乗!
さすが期待を裏切りませんな!乙でした!

>>509
まんま「かくたいげん」だよ
元ネタはかつて「東洋(オリエンタル)超特急」と呼ばれ、
西武ライオンズ黄金期を支えた台湾出身のエースピッチャー
スレ違いになるので詳しくは書けないが、興味があるならぐぐってみれ
511名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 04:16:42 ID:UbyN2YSn
小学生時代、吉ちょむさんと書く所をを全て古ちょむさんと書いて、
100点取ってたテストを70点まで落とした俺が来ましたよ
512名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 04:48:03 ID:Cmg8GbDP
これもスレ違いになるのだが・・・
リアルの兼任監督がブログをやってるんだが、
そのブログとは別に吉田 淳也のブログという架空の人物のブログをやっている

マリリスト氏はそのことを踏まえたのかな?
513名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 08:17:49 ID:Dh+82Qw6
>>510
thx!

>>509
俺もわからなかった
ずっと「きょう」さんだと思っていた…
514名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 19:30:22 ID:IjHufml3
ずっと「かくそうげん」って読んでた俺が来ましたよ。

イヤモウホントスイマセンorz
515名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 22:03:23 ID:Wk8W9y9g
http://i.i2ch.net/
これ調子わるいんかな?拡散用のがあった気がするんだが教えてくれないか?
516名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 23:14:32 ID:o1j+nlvl
次回が卒業式だけど、最終回って描写はないな。
高校編あるってことかな?
でも、アイも卒業近いしな……
517名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 23:20:53 ID:ObR3Sczc
マリリスト氏GJGJGJGJ!
黒リンコハァハァハァハァハァハァ・・・!
できるならマサヒ子がまた見たいですぞ!

>>516
続編は・・・あらゆる面から見てもない
518名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 23:24:32 ID:yH4FitFx
卒業式=最終回って訳じゃないだろ
公立の合格発表は卒業式の後にあるのが普通だし
あとアイせんせはまだ大学卒業しない
519名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 00:07:23 ID:Zb3/Xo30
最終回は、みんなで花見かアヤナ見送りか入学式くらいでは。
最終回だけ数年後というのもありか。
520名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 00:09:41 ID:oBMS17Qn
アヤナ好き〜
521名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 00:13:49 ID:RbMPa1JZ
普通に選手入れ替えで続投しそうな気はする。
522名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 00:46:01 ID:1KRPVOWK
それだけは勘弁して欲しい
523名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 03:48:55 ID:I02zVzsF
このまま磯野時空へと突入して4コマへと突き進む
って妹とかぶるからだめか
524名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 10:46:26 ID:qm7eVr+G
入った高校でカナミ達に会うに一票投じてみる
525名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 13:25:25 ID:9pkAFaae
ブラックマサヒコキボン。
526名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 16:42:50 ID:jPQ0BpPz
「こんなこともあったね・・・」と回想シーンが始まり、そのまま次号から1年生に戻る。
527名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 18:58:38 ID:JX/D0rcc
本スレに次々回で最終回情報が…
最近のバレがことごとく当たってるからほぼ間違いないかと思われ

仕方ないけどさびしいねぇ…
528名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 21:09:07 ID:9cm3vTvn
寂しいがまた新連載が始まればここがまた賑わうんだからさ
俺は綺麗に終わってくれることに感謝したい
529名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 22:02:08 ID:9pkAFaae
今日は土曜日
530名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 22:02:15 ID:IP2O463G
新連載…あるのか?
さすがに下ネタは打ち止めだろー。
今でさえ同じネタを三つの連載で使いまわしているのに。
完全なラブコメなら有り得るかもねぇ。
531名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 22:10:59 ID:7xmeK+/H
それでも…氏家なら…氏家ならなんとかしてくれる
(AA略
532名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 22:22:18 ID:RbMPa1JZ
アイが給料をもらう教師になるまでやってもらいたいって気はするけどそれは難しいよなぁ。

それでも氏家なら、氏家ならな(ry
533名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 00:55:40 ID:UweLr7a8
大学生マサが家庭教師になって思春期中学生(エーコ辺り)を相手にする話とかどうだ。
534名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 01:13:49 ID:RYa9nMq4
ちょwww本スレにwww本バレが
こっち先に覗いた椰子は水曜まで本スレ見ないように(ここ数週バレは全て的中)



それにしても土日にまたがる夜だというのに職人さん来ないな、やっぱり仕事が忙しいのか
しかし祭を延期すると四月は発起人の郭氏が異動でバツ、五月は恐怖の黄金週間アク規制があるぞ?
どうするどうなる?
535名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 01:30:40 ID:V1Y8rhlY
>ここ数週バレは全て的山

に見えた
536名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 10:28:59 ID:YNYfB0W/
>>530
>三つの連載
kwsk
537名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 10:39:47 ID:gsJq3Uia
>>536
@妹は思春期(ヤンマガ)
A妹はひまわり組(別冊ヤンマガ)
B女子大生家庭教師濱中アイ(週マガ)
538名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 12:08:35 ID:6curBm6f
>>543
アイ本編が、連載終了間際で伏線回収が活発だからな。
539郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/12(日) 15:56:54 ID:5/+4O4Fw
どうも郭です。
初の嫁単体作、なんですが。添削とかしてたら、なぜか彼女いじけてまして。
「どうせ婦女子だから、あとは君に任せるよ」とか言ってます。デキは正直微妙ですね。
NGワードは「微エロ」、「挿入無し」、「というか、前戯にすらなってない?」
では、投下。
540伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/12(日) 15:58:47 ID:5/+4O4Fw
イライラしていた。
無能な上司、無茶ばかり言う融資先、プライドだけ糞高い同僚。
入行以来やっと念願のセクションに配属されたのに。

イライラしていた。
「・・・お高くとまりやがってよ、どうせお前らなんて、ただの金貸しだろうがよ、
なにが銀行員だ?バブルの尻ぬぐいに公務員より税金食って、
自分たちだけヌクヌク生き残ったクセに。お前らなんて、社会の屑だ・・・」

イライラしていた。
バブルの頃なんて、知らない。税金が使われたことだって、
本でしか、大学の授業でしか、知らない。私に言われたって、何も答えられるわけがない。
あんたの工場が潰れてあんたが首をくくったって、私は知らない。
そう思って、融資を打ち切った。上司だって、それを勧めたから。
どう計算したって、あんな借金まみれの工場に、これ以上カネを使えるはずがなかった。

でも、その次の日に実際に首をつるなんて、思わなかった。本当だ。本当に、本当だ。

上司に呼び出された。なにか言われるのかと覚悟していた。
「中村君は初めてだな、こういうの?気を落とすな、ま、そのうち慣れるよ。
三人殺して十人行方不明にしたらやっと一人前、なんて言葉がこの世界にあるくらいだから」
通常業務の報告が終わった後、ついでに思い出したみたいな感じでそいつは言った。
信じられないことに、そいつはそれで私に気を使っているつもりらしかった。

イライラしていた。
そうだ、こんな日は、あそこに行こう。
終業後、馬鹿上司が何か言いかけるのを無視して職場を飛び出した。
カツカツカツ
ヒールがアスファルトを削る甲高い音が響く。
(ムカツク・・・)
イライラしているときは、自分の足がたてるそんな音さえも耳障りだ。
「ねえねえ、モデルとか興味ない?」
馬鹿みたいにフニャフニャした顔のスカウトが声をかける。無視する。
「だからよ、俺は言ってやったんだっての」
私と同い年くらいの酔っぱらったリーマンが、低脳全開の大声で議論している。

ムカツクムカツクムカツクムカツクムカツクムカツクムカツクムカツクムカツクムカツクムカツクムカツクムカツクムカツクムカツクムカツクムカツクムカツクムカツクムカツクムカツクムカツクムカツクムカツクムカツク

頭の中が、その一言で塗りつぶされる。
もしもう一回スカウトに声をかけられたら、迷うことなくソイツの股間を蹴り上げるだろう。

殺気立ってるのが伝わったのか、目的の店に着くまで誰も声をかけてこなかった。

着いた。
相変わらず、愛想のない店だ。古ぼけた重そうな戸。
寝ぼけたような書体で書かれた、店のプレートがだらんとかかっている。
カラン
「あ、リョーコちゃん、いらっしゃ〜〜い!」
にこやかにイチローが声をかけてきた。
ベビーフェイスなんで若いんだか年食ってるんだか分らないが、年は私と変わらないはずだ。
顔立ちこそ整っているけど、地味だしホストにしては華が無いうえひたすら低姿勢なんで、
最初この店に来た人は誰もこいつがオーナー兼任ホストだとは思わないらしい。
「お疲れね、今飲み物作るから。今日は?」
「・・・・・・軽く間食しちゃったのよ。なんで軽いカクテルがいいな」
「うん、わかった。じゃ、おつまみは後で出すね」
541伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/12(日) 16:00:07 ID:5/+4O4Fw
初めて出会ったのは前の店にいた頃で、
そのときは私も外見や物腰で苦労知らずのボンボンかと思ってた。
でもいつの間にか独立してて、そのうえ結構お店を繁盛させているんだから、
意外に苦労人なのかもしれない。全然そうは見えないけど。
「でさ、イチロー君。今日あいつは?」
「あ、マー君ね?今一見さんについてるけど・・・」
「ならいいわ。カウンターでゆっくり飲ませてもらってからアイツが来るのを待つから」
「ゴメンね〜〜、リョーコちゃん」
カウンターに座って、イチローがカクテルを作るのを待つ。
前の店をやめてしばらくバーテンダーの修行をしていたとかで、
ホストクラブにしては本格的なカクテルを出すのがここ、「ホストクラブアイ」の売りのひとつだ。
でもシェイカーを振る動作があまりに馴染んでいるせいで、
いっそうイチローがホストに見えないのも実際のところだったりする。
「ハイ、どうぞ・・・お腹いっぱいのときにはこんなの、どう?」
「なにこれ?トマトジュースのカクテル?」
「違う違う。いいから飲んでみて」
苦笑するイチローの勧めるまま、一口飲んだ。
「・・・・美味しい・・・ちょっと酸っぱくて」
「でしょ?ジャックローズと言ってね、リンゴの発酵酒をベースにしたカクテルなの。
それにオリジナルでグレープフレーツジュースをちょっと加えたんだけど、後味爽やかでしょう?」
お世辞抜きで美味しかった。こんなに美味しいお酒を作れるんだから、
年相応に渋い雰囲気出せばもう少し威厳とか出てオーナーホストっぽくなるのに。
オネエ口調なんで、全然そう見えないのがイチローらしい。
「あ、リョーコさん!お久しぶりッす!」
やっと私に気づいたのか、マサが隣に座ってきた。
「・・・やっと気づいたの?」
「なんだかご機嫌斜めっすね・・・じゃ、イチローさん、俺にもリョーコ姫と同じの」
「あんたね・・・この店を紹介した、大恩人に向かってその態度はなに?
ゴチになりますくらい言えないわけ?」
「ゴチになりや〜〜〜す!!!」
おどけたように両手をブラブラさせてマサが頭を下げる。
「まったく・・・調子いいんだから」
「へいへい、リョーコ姉さんには逆らえません」
なんてことを言いながら、私がタバコを取り出すと一瞬でライターをかざして火をつけるマサ。
「・・・しかし、あんたもすっかり板に付いたわね・・・」
「お褒めにあずかり、光栄の至り」
「はい、マー君」
カクテルを作り終わったイチローがマサにグラスを差し出した。
「はい、ありがとうございます、リョーコさん、イチローさん!じゃかんぱ〜〜〜い!!!」
カチン
グラスとグラスのかち合う小さな音が響く。
マサがゆっくりとそれを飲みほす。
クイッ、クイッ
剃り跡ひとつない、女の子みたいに白いマサの喉仏が動いている。
それを見つめているだけで、私の中のわだかまりが少しずつほどけていく。
「ぷはぁ。相変わらず旨いっすねえ〜〜〜、イチローさんの作るカクテルはサイコーっすよ」
「あんたねえ・・・そう思うならイチローが精魂こめて作ったカクテルをビールみたいにガブ飲みするの、
やめなさい。バイトとはいえホストなんだから」
「でも美味しいものは美味しく飲まないと。なんで、おかわり!」
「・・・・・まあ、いいけどさ」
なんにせよ、若い男の子が元気に飲み食いするのを見て、
嬉しく思っちゃうのは私も老けたってことなんだろう、、、、、、認めたくないけどさ。
「ちょっと、マー君!誰よ、そこのオバサン・・・」
「オバサン?アンタ誰よ」
なんてことを考えていたものだから、いきなりの乱入に過剰に反応してしまった。
「マー君は、私とおしゃべりしてたんだもん!こっちに戻ってきてよ、マー君!」
542伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/12(日) 16:00:48 ID:5/+4O4Fw
流行っぽくしてるつもりの化粧がまだわざとらしい。口調の幼さからして大学生くらい?
目に涙までためて、必死でマサのジャケットの袖をつかんで自分の方に引き寄せようとしていた。
そこそこ可愛いけど、悪い意味で男ズレしてない雰囲気がプンプンしていた。
(あっちゃ〜〜こりゃ、一番相手にすると危険なタイプの女だわ。
オマケに完全にマサにいかれてる感じ・・・一見なのにここまで落とすか?相変わらずねえ、マサは・・・)
「あ〜〜〜、ゴメンね、ヨシコちゃん?でもね、この人を責めないでくれるかな?」
「!!ヒドイ、マー君・・・この人の方が、私より大事なの?」
「あはは、違うんだよ。この人はね、俺の中学生の頃の家庭教師で、
ま、俺にとっちゃお姉さんみたいなもんだよ」
「う、嘘!そんな・・・家庭教師が中学からずっと付き合うのなんておかしいじゃん!
それに、昔の家庭教師のがこんなところにまで来るなんてヘンだよ!」
「それが嘘じゃないんだな〜〜〜。この人、イチローさんとも古い付き合いでね。
実はイチローさんに俺を紹介してくれたのもこの人なんだ。
だもんで、紹介した手前俺がしっかり働いてるかこうしてたまに抜き打ちチェックに来るわけ」
「・・・ホントなんですか?」
しばらく私とマサを見比べたあと・・・敵意に満ちた視線がオドオドしたものに変り、
口調も敬語に変わった。ほほ、こりゃ完全に世間知らずの嬢ちゃんだ。
「本当よ、ヨシコちゃん。だからこの人がいなかったらマー君はウチで働くこともなかったし、
あなたとも出会わなかったかも知れないのよ?」
「あ〜〜〜、ま、そのとおりかしらね。デキの悪い生徒だったんで、苦労したわよ」
「ひでえな、リョーコさん。リョーコさんも問題の多い家庭教師だったっすよ?」
「なにナマ言ってんの、志望校に合格したのは誰のオカゲなわけ?」
「はい!その節は、ありがとうございました、中村先生!」
わざとらしく敬礼のポーズを決めながらマサが言って、その場の緊迫した空気が完全に和んだ。
「あ・・・あの、ごめんなさい、私・・・マサ君が、本当に好きで・・・すいません、あの・・・」
「俺、そういうヨシコちゃん好きだよ」
「え?」
「そういう風に素直に謝れるのは、ヨシコちゃんのすごく良いところだよ。
大丈夫、この人は外見怖くてとっつきにくいけど、すごく心の広い人だから」
「外見怖くてとっつきにくい、は余計だろ、マサ」
「ひえええ、ごめんなさい、中村お姉様〜〜〜」
(しかし相変わらず、女の扱いは上手いモンだわ)
ふざけて笑いをとるマサを見ながら、内心舌を巻いていた。
ひとつ間違えれば修羅場になりかねないところだったのに、
いつのまにか笑いの場にかえてしまっているコイツの手腕は予想以上のものだ。
「ま、そういうわけでさ。もしかしたら、君にもお姉さんみたいな人になるかもしれないわけ。
仲良くしておいてね?じゃ、挨拶して向こうで飲み直そうか?」
「は、はい・・・これからも、よろしくお願いします、あの・・・中村さん」
その子がペコリと頭を下げる。なんだか白けたような、哀れなような。
可哀想だけど、マサはあんたのことを100%なんとも思ってないよ。
「ああ・・・マサを頼むね、ヨシコちゃん」
お義理でたった一言そういっただけで、そのコの目がキラキラと輝く。
単純なものだ。恋する乙女の目だ。
ふたりが向こうの席に移動する。と、もう一杯さっきと同じカクテルが私の前に滑るように出された。
「ゴメンね・・・リョーコちゃん。これは、ボクのおごり」
片手で謝りながら、イチローがウィンクした。
「・・・イチローが悪い訳じゃないじゃん」
「でもこういう時、オーナーとしては不快に感じられた常連客様に謝るのが普通でしょ?
ボクの顔を立ててこの場はおごられてよ」
「・・・ありがと。じゃ、いただくわ」
(イチローはこういう気遣いが出来るから、マサを紹介したんだよな・・・・)
カクテルをちびちび味わいながら、私はそう思っていた。

「あ・・・・・そこ。そこ、いい・・・・」
「ここですか?リョーコさん」
「うん・・・・もっと、強く・・・・深く」
543伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/12(日) 16:02:13 ID:5/+4O4Fw
「はい、じゃあ・・・こんな感じ?」
「あくっ!そう、いい・・・・」
「へへ、上手くなったっしょ?リョーコさん」
「・・・・元々結構素質があったからね、あんた」
「でしょでしょ。向いてると自分でも思うし、転職すっかな」
「・・・・・・ってあんたはまだ学生だろうが」
「はは、そうだったっけ。どうです?リョーコさん」
「おお〜〜、ありがとさん、かなり腰の張りが取れたわ」
「マッサージ付きホストクラブってのもいいかな?でもあの店じゃ難しいか」
「やめとけ。今日来た馬鹿女みたいのがますます本気になって、
絶対本番したがるわよ?」
「本番って、リョーコさんやらしいな〜〜〜」
「ふん、撃墜王が何言ってるんだか」
「?撃墜王?」
「イチローから聞いたわよ。ついた客をほぼ100%落してしかも絶対に寝ない、
別名「撃墜王マー君」だって?」
「はあ〜〜〜、俺、そんなアダ名ついてるんだ?」
「そのすっとぼけた顔もムカツクわね」
「あだだだだ!痛い!マジで痛いっす、リョーコさん」
「・・・・しかしこんな男のどこが良いのかしらねえ」
「ひどいっすよ。客と絶対に寝ないのはホストの鉄則だってリョーコさんが言ったんじゃないっすか?」
「そうだっけ?」
「・・・・しまった、こういう人だった」
「ま、いいわ。マッサージ、続けなさい」
「へ〜〜〜い」
店が終わってから、片づけとかあるところをイチローに頼み込んでマサを私の部屋までラチった。
いつもどおり、飲みまくってから(なにせこいつの酒の強さは尋常じゃない)風呂に入り、
バスローブ越しにマッサージをさせている。勿論、下は全裸だ。
会話のやりとりだけ聞いていたらエロくもなんともないが、マサの指技がまた・・・・・
「・・・そこ」
「ここがいいの?リョーコさん」
細くてしなやかなマサの指が太腿の裏あたりを刺激する。
一転に集中するのでなく、あそこにいったらまたそっち、という風に高速で移動するみたいに、
マサの指が私のからだを滑っていく。
(・・・・・金魚につつかれる、餌になった気分だわ・・・)
ヘンなたとえだけど、マサの指使いはそうとしか表現できない。
今度は背中をくすぐるみたいに撫でられている。くすぐったい。それ以上にそこが熱く、溶けるみたい。
「どう?リョーコさん?」
耳元にマサの吐息がかかる。でもそれは熱くない。口調もそっけないし、感じる温度も冷たい。
マサは、醒めている。多分、他の女の子とするときも、そうなんだろう。見たことないけど。
「いいよ・・・・マサ、続けて」
ふう、と息を一つ吐いてそう答えるのがやっとだ。既に私の下の方はムズムズしてる。
そんなものあるわけないんだけど、体の中に一本タケノコが生えてそこを突き上げてくる感じ。
ジェットコースターに乗ってのろのろと高いところに上っていく感じ。
「リョーコさん、ねえ?ここはどう?」
「わっ!馬鹿、くすぐったいでしょ!」
マサの手が脇腹に触れられる。離れたり、くっついたり。絶妙のタッチ。
くすぐったさと、それ以上の気持ちよさを感じてしまった照れ隠しでどなってしまう私だけど、
「へへ、いっつもそう言いながらリョーコさんハマっていくから。
ここは開発の余地があるってことっすね?」
完全に、見破られている。
何度も何度も、しつこいくらいにそこを責められる。
(あ・・・・来る)
(・・・・今日は)
(だから・・・・)
(イチロー・・・・・・)
544伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/12(日) 16:05:10 ID:5/+4O4Fw
(・・・・・セージ)
(マサ・・・・アイ)
独り言が頭の中で渦巻く。見える。かげろう。オーロラ。
特濃のどろっとしたジュースのコップの底で泳いでいるみたいな感じ。
どろ〜〜〜んとしてどよ〜〜〜んとして、私が部屋いっぱいに溶けて広がっていく。
皮膚の感覚が無くなって体全体が痺れる。
感覚が無くなって、私は広がってるのに、でも細胞一個一個はマサの指に感じている。
ううん、細胞なんてものじゃない。私は肉だ。肉の集合だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

来た。目の前が一瞬真っ暗になった。
最初に見えたのは、昔散々みんなで入り浸ったマサの部屋。
その次に見えたのは職場の給湯室。
最後に見えたのは、通勤途中にある、気にとめたこともない駅のホーム。

「ふわぁ・・・・・・」
大きく息を吐く。きつく絞られた雑巾になった気分。
ジェットコースターを急降下する気分。

「どうっすか?リョーコさん?」
当たり前の口調で、マサが私を見下ろしている。ムカツクけど、イヤなムカツキじゃない。
「お見事・・・・・・・・ね、ねえ?マサ?」
「なんすか?」
マサは普段どおりの表情だった。勝ち誇っているわけでも、無表情なわけでもない。
(ダメだ・・・・これ以上は・・・・)
知っている。マサは、これ以上のことはどんなカネを積まれても、絶対にしない。
ホストだからじゃない。私が自分の欲望に負ける瞬間を、こいつは見定めている。
だから、このくらいにしている。本当なら、もっと・・・もっと凄い快楽を与えることもできるのに。
(もしかして・・・・私が負ける瞬間を待っているの、マサ?)
じっとマサが私を見つめていた。もしそうだとしたら、こいつは相当の悪だ。
でも違うだろう。そう信じるしかない。
「あ、あははは、ありがとう、マサ!いや〜〜〜〜すっきりしたわ〜〜〜、
・・・今日はこれからどうするの?泊まってく?」
「ダメでしょ、これからリョーコさん、お楽しみがあるんだから・・・邪魔者は、消えますよ」
・・・・・・コレも、見抜かれている。何手先まで見抜かれてるんだろう。
昔は私がこいつを散々手玉にとったのに・・・
「で、でもこんな時間だし」
「いや、アパートまでだと酔い覚ましにちょうどいいくらいの距離っすからね、そんじゃ・・・・」
軽やかにジャケットを羽織ると、マサが姿を消す。私はベッドの上で呆然とそれを見守るしかなかった。
「あ・・・・・ああ、糞・・・・・・」
奴にホストの素質があるのを見抜いたのは、私だ。
イチローに紹介したのも、私だ。
中学時代からの四股を続けるには、普通のバイトじゃとてもムリだから、
と言って最初は渋る奴を説得したのも私だ。
(でも・・・・でも、まさか)
奴があんな怪物に成長するとは思わなかった。最初はマサと会える時間が少なくなるって
ブーブー言っていた四人も、最近じゃ全員メロメロ状態らしい。
「私が・・・・・つくったのかな、アイツを・・・」
誰に言うでもなく呟いたあと、携帯を取り出して、呼び出した。
「・・・・来い」
「・・・勘弁してくれよ、リョーコ、今夜の3時だぞ?明日俺は顧問のサッカー部の試合が」
「来い」
もう一回、それだけ言って切った。中途半端にされた体が、まだ少しぬるい。
(でも本当に・・・・もどかしいのは・・・・・・)
心でもない。体でもない。また朝が来て、そして奴が私の手に入らないことだ。
ベッドの上でタバコをくわえながら、ずっとそんなことを思っていた。

END
545伊東 ◇5pkah5lH6:2006/03/12(日) 16:05:49 ID:Jm3a0tuC
「さぁ、遠慮なくやってちょうだい」
 真里はハンディカムを構えてユウキを促した。
 薬効は直ぐに現れ、ユウキの下半身が小刻みに震え始める。
「あっ……あぁぁっ」
 ユウキは耐え難い排泄感に苛まれ、全身が脂汗にまみれる。
 それでもビデオに排泄シーンを撮られるわけにはいかない。
 自分の行動には、姉のプライドも掛かっているのである。
「くっ……くぅぅぅ……」
 眉間に皺を寄せ、必死で歯を食いしばるユウキ。
 その色っぽい表情に、真里の興奮は最高潮に達する。

 やがてユウキに限界が訪れた。
 滑稽な音と共に生々しい臭気が発せられ、せまいボート小屋に充満した。
「キャハハハハ。やりやがったぁ〜っ」
 真里の会心の笑い声が響き小屋中に渡った。
546郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/03/12(日) 16:06:06 ID:5/+4O4Fw
以上。続編あるかもらしいので、生ぬる〜〜〜い目でみてやって下さい。
しかし人のSS添削って難しいし時間かかりますね。加藤先生×シンジをストップしてやったけど。
タイトルは「ホストシャッフル」だそうです。
あと、前作シンジ×マナカ(>>467)のタイトル忘れてました。
タイトル「約束」でお願いします>古田氏
547名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 16:42:06 ID:gsJq3Uia
伊東氏GJです!
是非続きが読みたい!!それにしてもマサすげえな…

>>545
誰だ?邪魔すんなよ
548名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 19:03:29 ID:RYa9nMq4
ほえええ、郭夫人伊東氏GJ
マサがすげえ性格変わってる気もするがこれも一種の覚醒マサか
なんかドラマみたいな感じですた

>>547
もう春休みだから…
549名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 20:05:35 ID:Ljt25Ppv
超GJです!!!
続編にワクテカさせてもらいます。是非メロメロの四人ともいろんな意味で絡んでほしいです!
550名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 20:15:58 ID:V1Y8rhlY
GJでした!
リョーコ何気に可愛い!
続きにかなり期待したいです!
ただ、マサヒコの性格が変わりすぎて別のキャラみたいで
いまいちストーリーに入りきれなかった・・・汗
それでもグイグイ読ませるのは流石ですな。
551ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/03/12(日) 20:37:22 ID:2ibfa4lx
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です。
小ネタです。スルー対象ワードは、「リョーコ×セイジ」「足コキ」「本番無し」です。
題は題は「ご主人様と奴隷の幸せな関係エピソード7・休息の意味」でお願いします。
では投下↓
552ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/03/12(日) 20:39:00 ID:2ibfa4lx
 ある雑誌が、未婚で彼女持ちの男性に、
『日頃の疲れを癒すために、あなたはどんなことをしていますか?』とアンケートを取ったところ、
「家でゆっくり寝る」「恋人と過ごす」という回答が大部分を占めたそうだ。
 寝る、ということは肉体的疲労を回復させ、恋人と過ごす、ということは精神的疲労を回復させる。
きっと、そういうことなのだろう。
普通の人々にとっては。


「はふぅ……」
 ベッドを背もたれにし、豊田セイジは大きく息を吐いた。
手を伸ばして飲料水のペットボトルを取ると、キャップを開けて勢いよく喉の奥へと流し込む。
風呂場からのバシャバシャという水音が、セイジの耳に届いてくる。
誰がシャワーを使っているかは、説明の必要はないだろう。
「……」
 空になったペットボトルを絨毯の上に投げ出すと、
セイジはだらしなく座った体勢のままで大きく伸びをした。
腰や手足の関節が重い。疲労が体の奥にどっさりと溜まっている証拠だ。
先日の公立高校の受験を持って、彼の三年生の担任としての仕事は一区切りがついた。
後は教え子たちの合否を確認するのと、次年度のために私立公立の出題傾向をまとめるだけだ。
この一年、初めての受験生担当ということで、常に緊張を強いられてきた。
一年という時間は長いものだと思ってはいたが、実際はあっという間だった。
そう、本当に。
「はー、いいお湯だった」
 廊下の向こうから声がした。
仕事以外でセイジに緊張を強いる原因となっている人物が、お風呂からあがったのだ。
ドタドタバタンと足音や物音がするのは、どうやらキッチンの冷蔵庫でビールを探しているらしい。
その人物こそ、セイジの四歳年下の恋人……ならぬ、ご主人様の中村リョーコだ。
彼女は大学をつつがなく卒業し、四月から某大手銀行に就職が決まっている。
「これ一本もらうわねー」
 缶ビール片手に部屋に入ってきたリョーコを見て、セイジは目を白黒させた。
バスタオルすらまとわぬ、完全な素っ裸だったからだ。
「ぶはっ」
「んー、風呂上りはこれに限る!」
 腰に手をあて、ビールをごきゅごきゅとあおるリョーコ。裸のまんまで。
「……せめて、その、お前……下着くらいつけてから、だな……」
「ぷはーっ、美味い!あ、後でドライヤー貸してね」
「だーっ、その前に何か着ろ!」
 顔を真っ赤にして叫ぶセイジに、リョーコはケタケタと笑ってみせた。
「なーに言ってんのよ、隅々はおろか中まで見せ合った仲じゃん。今更こんなんで恥ずかしがんないでよ」
「……いや、人間として最低限の羞恥心は保って……あてっ」
 空になったビールの缶が、セイジの額に跳ね返った。リョーコが投げつけたのだ。
「うっさいうっさい、ご主人様のすることに口を挿むなっての」
「いや、だからだな……ほぎゃあ!」
 セイジの全身に電気が走った。
リョーコが片足を上げて、股間を足の裏で踏みつけたせいだ。
「うり、うりうりうりうり」
「あああああああ、あああああ」
 足の指と裏を巧みに使い、リョーコはズボン越しにセイジの股間をイジメる。
その表情は楽しげで、何ともサディスティックだ。
「おらおらおら、お、ほーら硬くなってきたじゃーん♪」
「いやあああああ」
 リョーコを突き飛ばす、という選択肢はセイジにはない。
いや、あるにはあるのだが、実行出来ない。そういう風に体が動かない。
悲しいかな、『奴隷』という言葉が細胞の奥の奥にまでにまで染み付いている。
「よーし、今夜もヤルとしましょうか。まずは景気付けに……一発!」
 リョーコは足をセイジの股間から離すと、しゃがみ込んだ。
手際よくセイジのズボンとトランクスを脱がしていく。
553ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/03/12(日) 20:40:10 ID:2ibfa4lx
「んふふ」
 リョーコは半立ちになったセイジのモノを人差し指でピンと弾くと、
セイジの足に割り込むようにストンと腰を下ろした。
そして、自分の足を広げると、両の足の裏でセイジのモノを挟んだ。
「久しぶりに、足コキやってみましょ」
「いやあああああああ、って、う、うわ」
 セイジが止める間もなく、リョーコは足を動かし始めた。その速さは常人のそれではない。
しかも、ただ速く動かすだけではなく、微妙な強弱をつけてセイジに刺激を与えていく。
「おっ、いいねー、どんどん硬くなってくるじゃん」
「ああああ、あああああ」
 硬くなるに決まっている。
リョーコの卓越した技量に加え、視覚的刺激が尋常ではない。
リョーコは裸で、開脚しているということは、恥毛も秘部も丸見えなのだ。
「うりうりうりうりー♪」
「ひゃわあああああああ」
 リョーコが足を動かす度に、その豊かな胸と、生え整った逆三角形の毛も揺れる。
「おっ」
「……うはぁあ」
 限界はあっという間に訪れた。
セイジのモノの先から、白濁した精がびゅっと噴出し、リョーコの足に飛び散る。
「ありゃ、案外もたなかったわね」
「にゃ、にゃにを勝手なことを……」
「もう少し頑張って欲しかったんだけどねー。ま、一発目はこれでいいや……っと」
「うぇい!?」
 リョーコは今度は四つん這いになると、ドロリとした精液に塗れたセイジにモノにかぶりついた。
「はむ……ちゅ……」
 茎に着いた精液を舐め取り、尿道の奥に残ったものまでを吸い出そうとする。
「うわわわああ、やめ、やめて、やめてくださいぃぃぃ」
「ぷはっ、やめて……あげ、れろ……っ、にゃい」
「おおお、俺、疲れてるんだって。本当に!」
「ぷふふ……疲れてる時の方が、硬くなり易いし濃いもんよ。私にとっちゃ好都合」
 一端モノを解放すると、今度は舌先で袋の方から裏筋をつつつと舐めあげていく。
容赦は一切無い。何せ、リョーコはセイジのご主人様なのだから。
主人が奴隷に遠慮する必要など、欠片も無いのだ。
「ほぉら、また硬くなってきた」
「いやあああああああああ」
「次は胸でやったげる。そんで、本番にバコバコレッツゴー、よ」
「うひゃわあああああああ」
「心配するなって、ちゃんと寝るだけの時間は残してあげるからさ」
「のぉおぉぉぉおおぉおお」
「きっと、泥のように眠れるわよ?」
「そりゃ、絞りカスになってしまうからで、ああああああああ」


 寝る、ということは肉体的疲労を回復させ、恋人と過ごす、ということは精神的疲労を回復させる。
そういうことなのだろう。
普通の人々にとっては。
 だが、しかし。
ご主人様と奴隷の関係においては……。


「私もここんところ色々あって疲れてるから、五発で勘弁してあげるわ。ほりゃ、二発目!」
「わああああ、わああああああああー」



          F     I     N
554ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/03/12(日) 20:41:25 ID:2ibfa4lx
以上です。
で、祭りの日程ですが、お任せします。
情報に従えば22日のマガジンで濱中が最終回ですか、ちょっと寂しいですね。
ですが、ここまできたらどんな終わり方でも受け入れる準備は出来てます。
555名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 21:17:22 ID:Yik9Dbyg
連荘でセイジカワイソスw
お二人ともGJでした。
556名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 22:18:16 ID:gjrZgpwc
皆の衆。
祭りは良いがこのスレッドも480KBだ。
そろそろ次のスレッドへの移行時期だと思うがどうか?
557名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 22:20:28 ID:V1Y8rhlY
気になるのは古田氏
558名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 22:41:53 ID:+RSNvTrU
スレ名の氏家ト全と
戦国人物で西美濃三人衆の氏家ト全との関係は?
559名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 23:04:22 ID:smMBh3vC
>>558
んなこたー知らんし、読者にとってはまったく関係無い

少なくとも俺は氏家作品に笑かされ、ここの職人の作品にハアハアしたり、意表を付かれたりするのが好きなだけだ
560名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 23:16:59 ID:cJyjZksF
お二人共GJ!!!
>伊東氏ぜひ続編を!周りがどうなのかも面白そうです。
しかしブラックマサヒコオソロシスw
561558:2006/03/12(日) 23:57:57 ID:+RSNvTrU
作者名みたいスね。
562名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 01:26:25 ID:c42H/2o8
以前ワラタのが思春期と同じヤンマガで連載されてるセンゴクの1ページ目で『氏家ト全殿戦死!!』と信長に報告してるシーンがあったこと
わざとだよなw
563名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 01:28:46 ID:YoCicsjY
このレスを、見たら
7日後以内に死にます
無残な姿で死にます
回避する方法は1つ
このレスをコピペしてほかのスレに7つ張る事です。
100%これをやってください
ほんとうに、死にます
ごめんなさい怖いんです。
564名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 01:34:55 ID:0Xb4FPN5
うわー俺死んでもたー

>>ピンキリ氏
GJでした!
またよみたいと思わせますな。
565名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 12:22:18 ID:3j2JdXAW
春休みって感じだな・・・
早めに次スレたてて古田さんの更新を待ったほうがいいかもしれないな
566名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 15:07:36 ID:PM+MjRbA
もうそんなになったのか。テラスゴスw
567名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 15:52:48 ID:tHdKNSVe
去年のホワイトデーはなかなか萌える良い作品がありましたなぁ・・・
今年はどうなるのか、楽しみですなぁ・・・
568名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 16:23:59 ID:0Xb4FPN5
バレンタイン作品が少なかったのが鬱
569名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 20:52:10 ID:HXID78BZ
去年の全盛期と比べちゃな。
毎日投下がある恵まれたスレ、と考えて前向きに行こうや。
570名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 20:53:15 ID:ALNesNiO
誰か新スレ立てれる?
ケータイからなんで誰かお願いします
571名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 22:01:43 ID:7HRJ200g
プレイングマネージャー乙。
572名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 22:06:27 ID:Hl0zxa72
古田氏、更新お疲れ様です!!
573名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 22:10:49 ID:jtDfFSTj
古田氏乙です

そして新スレ立ててきます
574名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 22:24:14 ID:jtDfFSTj
濱中アイ】氏家ト全総合 17時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142255932/
575名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 22:29:23 ID:5rjvdTrM
>>573


>古田氏
いつもありがとうございます
感謝の言葉以外を贈ることはできませんが今後もどうぞよろしくお願いします
576名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 23:43:49 ID:Hdp46ri5
>古田氏
いつもありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。



残り容量はいかほどで?

そろそろいつものっすか?
577名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 23:48:11 ID:oF78TDrl
ただいま481KBですぅ
578名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 23:51:53 ID:f7rZs5aF
うなじが性感帯

579名無しさん@ピンキー :2006/03/13(月) 23:59:42 ID:6Oz4JNqt
「いいコトすると気持ちがいいわね」
「なら何で隠れているんですか?」

「か」
580名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 10:51:45 ID:C7ymJhaU
カナミ×マナカ…ハァハァ(*´д`)

「カ」
581名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 10:52:52 ID:C7ymJhaU
間違ったorz

「ア」
582名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 11:06:40 ID:wwf2Zgmz
アナルフィスト

「ト」
583名無しさん@ピンキー :2006/03/14(火) 12:25:34 ID:YTCwq1mP
「豊田先生は猫耳が好きって聞いたんですケド」
「俺の属性バラさないでーーーーーーーー!!」

「で」
584名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 23:32:03 ID:EbpXs1q4

そういえば、私達だけでパーティーとかやったこと無いよねー。
何気なくつぶやいたリンコの一言から、あれよと話は進み、カテキョ二人を抜いた三人娘+マサで
ちょっとしたパーティーをやろう、ということになった。
「お姉様達に内緒にするなんて、ちょっと心苦しいわ」
「まあ、そんなに深く考えるなよ」
エロボケに突っ込まなくてもいい分だけ気楽なもんだとマサヒコ。
「あ、どうせなら、皆で料理しない?」
「ええぇ!?」
これを聞いたミサキはうえぇっとしかめ面。
これまた何気なく、ていうか何も考えずに発言する天然娘。
いきなり何を言い出すんだこの天然娘。
「でも場所とか…食材とか」
「あら、それなら私の家でやればいいわ。キッチン広いから四人くらい大丈夫よ?」
にっこりとアヤナ。それはすでに勝利の笑み。料理はミサキに唯一勝っている分野。
「大丈夫だよミサキちゃん!万が一があっても、アヤナちゃんならきっと何とかしてくれるよ!」
無邪気な言葉の槍が刺さりまくる。だが、ミサキも座して死を待つつもりはさらさら無い。
あれから独学で鍛錬を積み、先学期、家庭科は3になったのだ。
それに、これはマサヒコに自分の料理の成長を見せるまたと無いチャンス。
「わかったわ、皆でやりましょう!」
「フフン、そうこなくちゃ」
「わーいごちそうだぁー!」
うおおぉっと気勢を上げる少女達。そして、
「ちょっと待て、俺もやるのか?」
一人蚊帳の外のマサヒコだった。
585名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 23:32:49 ID:EbpXs1q4

さて、時と場所は移って、ここは若田部邸の台所。ていうか厨房。
お気に入りのエプロンに身を包んだ三人娘達、何だかんだで和気藹々と下ごしらえ。
ちなみにメニューは中華。材料、ソースの下ごしらえを面倒くさがらずにやれば、見た目が悪くても
結構美味しく食べられるんです。
マサヒコは客間でテーブルのセッティング。さすが若田部家、りっぱな円卓があったりする。
てきぱきとリズム良く慣れた手つきのアヤナ、むぅと眉間にしわを寄せ秒を刻むがごとく包丁を
振るうミサキ、そして同じくたどたどしく包丁を使うリンコ…。
って、彼女に包丁を持たせて、事件が起こらないわけが無い。
「うわーん、指切ったぁー!」
痛いよぅと、左の人差し指を押さえてリンコはドタドタと走り回る。
「リンちゃん落ち着いて!」
「ああもう!とりあえず指を口にくわえなさい!」
「口って上?それとも下の方?」
「上に決まってるでしょ!」
下ネタを振られてキーッと憤るアヤナ、リンちゃん余裕あるんじゃと苦笑いするミサキ。
そこにセッティングを終え、騒ぎを聞きつけたマサヒコが、なんだどうしたと、
ひょこりと顔を出した。
「あ、小久保君!口開けて口ぃ!」
「はぁ?」
ワケワカラン状態で突っ立つマサヒコに向かってリンコは突進、血でうっすらとにじんだ指先を
マサヒコの口の中へと押し込んだ。そりゃもうちゅぽんって感じで。
「むがっ…いきなり何をする!」
リンコの左腕を掴んで強引に引き離す。
「だってアヤナちゃんが口にくわえろって…」
「自分の口を使え」
いつものようにクールに突っ込むマサヒコに、「あ、そっか」とリンコはマサヒコの唾液で濡れた
指先を咥え、ちゅーちゅー吸い始めた。
「で、おまえらは何やってんだ?」
マサヒコの視線の先には、包丁の切っ先を自分の人差し指に刺そうとして、プルプルと震えて
いるミサキとアヤナの姿があった。

586名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 23:33:21 ID:EbpXs1q4
つづくっ!!
587名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 01:36:40 ID:P25ZOP6u
この4枚のカードから選べばいいのかな?

[カテキョ2人加わって乱交]
[神が降臨]
[間違って包丁が腹に]
[ミサキアタック]
588名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 10:32:42 ID:C41tjzzR
>>584-586 埋めに良作投下きた。GJです。

「つづくっ!!」ってことは続き期待しいいのでしょうか。wktk
マサが3人に迫られて指を交互に吸い、次第に行為がエスカレートする展開キボン
589名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 10:37:28 ID:0cCWzC2j
だんだん際どいところを刺すようになるんでしょうな。
590名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 15:10:02 ID:YwvlAlgI
>>589
そ れ だ !
591名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 16:18:59 ID:seS4zmwT
>>583の「で」の続き

「で」も>>584-586はいったい誰なんだろう?

「う」
592名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 19:09:03 ID:f7+8Ywol
氏家ト全だよ

「よ」
593名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 23:36:40 ID:t7MTP69k
読んでみたよ、今週号のマガジン。
そしたら本当に来週が最終回でショックだったよ・・・。
まぁ、円満終了みたいだから嬉しいけどマガジンで好きなマンガ3本指に入ってたから悲しいよ・・・。
とりあえずエロ分は妹は思春期で補給する事にするわ。

「わ」
594593:2006/03/15(水) 23:37:54 ID:t7MTP69k
IDが69・・・。
ミサキタソとアヤナタソに「卑猥」だとか「風紀が乱れてる」とか
言葉攻めされてくるわ。
595名無しさん@ピンキー :2006/03/16(木) 07:48:33 ID:OUj7sQNa
「私も新しい水着なんだけど・・・・
どうかな・・?」

596名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 14:21:39 ID:E4TIL0nA

(なにっ!)
ズサァァァァァァァァ!!
ミサキの思わぬ反撃でアヤナは強く吹っ飛ばされ、壁に激突する。あまりの衝撃で、
壁は大きく凹み、アヤナは動かない。
「……いかなツンデレといえど四回も見せられれば、返し技の一つや二つ思いつくさ」
ミサキの口調がなぜか変わっていた。そして目はものすごい殺気を帯びていた。
「立て。三年ぶりの闘いの決着がこれしきではあっけないだろう」
見る者全てを破壊する、そんな目で壁にめり込んでいるアヤナに背を向けながら言った。
「フ、フフ」
ゆっくり、ゆっくりとアヤナが立ち上がった。体中ボロボロで、口からも出血している。
ただ、その目だけは、死んでいなかった。
「濱中先生や的山さんもライバルだし、宣戦布告だけにしとけってお姉様に言われてたけど、気が変わったわ」
顔についた血を拭い、最後に獰猛な笑みを浮かべた。
「もう殺す」
それは本気の声だった……しかしミサキは動揺しなかった。
「……もう殺すだと?……寝ぼけるな」
ミサキがゆっくりとアヤナの方を向く。
「もう殺すのは私の方だ」

597名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 15:40:55 ID:1UkuYhd1
ダメー!中に出しちゃダメー!!
598名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 18:23:02 ID:3DeiFblk
埋めるのは残り5kBくらいでいいと思うんだが。
また前みたいに一ヶ月近く埋まらないかもしれんし。
599名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 19:14:59 ID:lCd/FET5
話変えて悪いのだが
濱中の3巻についてたシールどうしてる?
俺は携帯にアイ先生とアヤナを貼ってる。
皆はどうかな?
600名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 20:33:23 ID:Kn1x1aiJ
>>598AAで埋めよう!       卑猥!                 梅よ!
             __         ____             /::::::::::::::::::::::::::::::::
          ,.  ´:.::.:.:.:.:.:` ヽ、   ,  ´    、 `ヽr、        /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
         /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:ヽ/           ヾ, | ヽ     /:::::::::::::::::::/l:::::::::::::::::::::::
       /;.:./、:/lハ:.:.:.ハ:.:l:.:.:.:.// / / l     l 、 | ヽ    /:::::::::::::::;::::/ l:::::::/l::ハ::::::::
     /イ:.:/:ハ/`ヽl:.:/-ヽl‐‐/イ L_/l/ l ハ __l_ l トヽ ヽ  /:::::::::::l::/l::/、 l::::/ ,.l/-l::::::
l\     .l:.:/:il―-、 l/ , -― l:.':l /l/ `l l / ´l ハ l トjiヽ  \/ l::::::::li/ l  l::/     l::::
ヽ \   l:il:.:.l ''     , 、、 l:.:l /l―-、  ,.-― ヽl l´ヽl ヽ  ヽ、l::::l::l   ┃   ┃  l::::
 ヽ / \ .iハ;.:ト  「 ̄ |   /:.:/ハl ''''     ,,、、 l l -‐:::::::ヽ   l/l::l/ハ          l::::
   \  `ヽl、`  |  l   'ィ:.::_」、   、 -┐   /::::;;:;::::::::::::ヽ  l:::l    r――┐/ハl:::::
    `ヽ lヽl ヽ、ヽ_ノ   _//フ/ ヽ、_ ヽ ノ   _l::::l ヽ:::lヽ::::::\l::::ヽ   l    l  l::::::
       \   l 「 ̄   _ /-'┴ ´ヽ li ̄ ̄ .l::::l 、_ ヽl \:::lヽl:::::::lヽ、_ヽ、_ノ __/::::::
        /\  _ ニ-‐ '´ ___ ヽl ヽ、 ´l::::l  `   ´ヽ;「l:、:::::lil:.:.:.ヽ  ̄ ̄ /::::::/
       /7:.:.:/:`ー、‐ヽフ´/ ヽl:.:l `〈/`== l:::::l   ┃  ┃  l:::ヽl l_l.:.:.:ヽ、ー--‐‐l:://
      / l:.:/l:.:il:l  \ `Y   l;.:.:l  l.:.:.:.:.:.:l::::::l`(_)‐ (__) /:::::「ヽ::l:.:.:.:.:.:`:loF´:':.:.:.:
    /  l:./ l:.il l     Y  l`ヽ、l_j  l.:.:.:.:.:.l:::::::l    r―┐ /:::::/_/::/ヽ:.:.:.:. l: :l:.:.:.:.:.:.:
       l/ l:il /     l   ヽ、_  ̄ ̄  iハ:::::lヽ、__ ヽ_ノ /::::::/l ljj j j jヽ.:.: l:ol.:.:.:.:.:.:.
          /      l     l ` ー--  ヽiヽヽヽ ̄ ̄  l::/ l jj / // /:.:.:.:l: :l.ー-:.:
                               産めよ〜!
601名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 21:26:51 ID:+AweKAPO
>>596
剣心かよw
602名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 23:11:06 ID:4GsSSt1d
>>600のAA萌え
603名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 23:34:09 ID:u0UMtHkm
>>586
続きまだ〜〜〜?書かないなら、勝手に書いちゃうぞ。
604名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 00:35:35 ID:6mvHc+1o
こっち埋まらないなぁ。しりとり飽きた?

>>603
某ゲームで遊んでいるとみた。
605名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 01:07:09 ID:5eQummF5
久しぶりに妄想を垂れ流してみる

マサとリンコも無事に英稜に合格しアヤナの渡米も差し迫ったある日。

アイの提案によりマサ宅で合格祝賀、アヤナ送別の宴会が本人の預かり知らぬ内に決定していた。

卒業式も終わっており、日々グータラと昼まで寝ているマサ

嬉々として準備をするママンとアイ

ミサキとアヤナ到着、リョーコとリンコは所用の為遅れるらしい

ママンが誰かマサを起こしてきてと提案

瞬時に固まる3人、ぶつかり合う視線

我先にとマサの部屋に向かう

ドアを開けたのは誰だったか、最初に辿り着いたのは誰かすらわからぬ程に切迫したレース

そこにマサは…寝ていた。そらもう、これから起こる事すら予想もしていなかったで有ろう程安らかな顔をして

誰が最初に声を掛けるのか?部屋に入るまでギスギスとしていた3人も一瞬目を奪われ釘付けとなる

なるほど、3人の視線の先に、テントが張っている。固まるのも無理は無いだろう
(メガネなら有無を言わさずにいじり始めるだろうが)

3人とも頬を赤らめながらお互いに牽制している




続け!ってか俺ってやっぱり文才無え
606名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 02:28:18 ID:UWI/Mtjv
>>604
確かにそんな感じだよな
ラスト5KBくらいから始めても良かったかも
607名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 12:39:47 ID:04gy3nst
>>599
剥がすのが勿体ないww
608名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 20:37:21 ID:dCvtq8ur
もうすぐ濱中最終回か・・・
609Torimaru@eroparo:2006/03/21(火) 00:45:15 ID:qcORezHI
本日ようやく卒研に関するすべてが終了
いやっはー
いや、ただそれだけですゴメンなさい酔っ払ってますはい
卒研にかかった時期の記録更新しちゃいました馬鹿です
と、それだけ報告して引越しの準備進めます
長かったなぁ・・・あ。UDは就職してからもやり続けますょ
金が溜まったら新しいマシン導入しようかとか・・・深みにはまる俺乙
610Torimaru@eroparo:2006/03/21(火) 00:46:46 ID:qcORezHI
ああっ、下げ忘れた上にスレ違いしたよ俺ダメだスマン吊ってくる('A`)
611名無しさん@ピンキー:2006/03/21(火) 01:52:06 ID:p46ZlLH9
>>609
ケイかわいいよケイ
…まで読んだ
612名無しさん@ピンキー:2006/03/21(火) 01:57:39 ID:TV0rtEfQ
…まで読んだ
…まで読んだ
613名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 02:31:39 ID:HBTIV3nA
埋め
614名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 11:42:23 ID:dLETgQyk
今日で最終回か……

中村「早いのね…」
マサ「どーゆー意味だ?」
615名無しさん@ピンキー :2006/03/22(水) 12:24:21 ID:q2RS6iFH
             -――-
       ,.  ´:::::::::::::::::::::::::::::::` 、
     /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
    /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
   /:::::::::::::::::::::/l::::::ハ:::::::/ヽ:::::lヽ::::::::::::::ヽ
   /::::::::::::::::::::/ _l:::/ノ l:::::lヽ、l:::::l ヽ:::::::::::::::l
  /:::::::::::::::::::/,.ニl/-、 .l:::l , ニヽ:l‐l::::::::::::::::l
  / l:::::::::::::::::l/ /´`ヽ   V /´`ヽヽl::::::::::::::l
   l::::::::::::::::l/´` r‐'     `ーr' ヽl::::::::lヽl
   .l::::/l::::::::l  ̄        `ー 'l::::::::l/:l
    l:::l l:::::::::l            l::::::::l:::l
    .l/ l::::::::::!   ,.-―--‐-、   .l:::::::::l:l!l
     ll:::::::::ト、           l::::::::::l:l
    ノ::;;l:::::::::l:::::ー- _  _, -‐ ´l:::::::::::l:l
    ̄  l::::::::l::ノl:;_ l  l__::::ヽ::l:ハ::::::l::::ヽ、
      l:lヽ:::l/ ヽー- ― /`ヽ/ l::::/  ̄
        `/   ヤー'‐'`/   l l/
         l    ヽ  /    l
         l   ゝi V</〈    !
         .l   /;イnl l \  l
          l   ヽィ| llー'    l

616名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 20:18:59 ID:DH4arGzi
ト全タソのやる気の無いオーラが滲み出てるインタビューに萌えた(*´д`)=3
617名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 21:33:22 ID:c7ilP1F5
早く読みたいな…最終回。
濱中最終回記念にマガジン買ってみようかな。
618名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 21:53:04 ID:4t/AIA3B
買えよ。
ト全先生のやる気ナッシングなインタビューは単行本に収録されないからな。俺も今週は買った。
619名無しさん@ピンキー :2006/03/22(水) 23:18:05 ID:q2RS6iFH
         ,,―‐.                  r-、    _,--,、
     ,―-、 .| ./''i、│  r-,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,―ー.    ゙l, `"゙゙゙゙゙ ̄^   \
    /   \ ヽ,゙'゙_,/   .゙l、         `i、   \ _,,―ー'''/  .,r'"
.,,,、.,,i´ .,/^'i、 `'i、``     `--‐'''''''''''''''"'''''''''''゙     `゛   .丿  .,/
{ ""  ,/`  ヽ、 `'i、                        丿  .,/`
.ヽ、 丿    \  .\                      ,/′ 、ヽ,,、
  ゙'ー'"      ゙'i、  ‘i、.r-、      __,,,,,,,,--、     / .,/\ `'-,、
           ヽ  .]゙l `゙゙゙゙"゙゙゙゙ ̄ ̄     `'i、  ,/ .,,/   .ヽ  \
            ゙ヽ_/ .ヽ_.,,,,--―――――ー-ノ_,/゙,,/′     ゙l   ,"
                 `             ゙‐''"`        ゙'ー'"

拾ったw
620名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 23:19:12 ID:cPQpJJBj
つーか次回作25号スタート予定ってまたすごい絶倫っぷりだな
621名無しさん@ピンキー:2006/03/23(木) 11:26:52 ID:RlwM3eSH
思春期もやってるから休みもないしな
今まで休載も(たぶん)一回しかなかったし
622名無しさん@ピンキー:2006/03/23(木) 13:19:54 ID:Aawsrfi3



、でもまた連載
623名無しさん@ピンキー :2006/03/24(金) 00:40:25 ID:38hrMpNk
1時間目からの生え抜きなら、リョーコ14歳氏こと541氏もそうだろ。
長寿職人がいるからこそここの繁栄があるのだよ。
ミセリ神、トモコト神、乖離神といったいまだ復活を望む声のある職人諸氏も素晴らしいが、
完結作品を投下している”不動のエース”郭神と”不動の四番”518神に改めて感謝。
624名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 01:49:07 ID:kYdOo7L5
控えめな言動も、それを支持してる住人もあるりがとう
625名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 11:37:47 ID:JrGbgz0Z
カナミ埋め
626名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 17:22:50 ID:qJTxd4rp
マナカ埋め
627名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 22:46:20 ID:GOJPqFIL
穴埋め
628名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 23:23:24 ID:MHRBiPlU
アナル埋め
629名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 23:28:23 ID:ENFvfblc
では、ツンデレアヤナの穴は自分が埋めますね。
630名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 10:49:25 ID:PVPzgHEE
ミサキチ埋め
500KB!
631名無しさん@ピンキー :2006/03/25(土) 11:06:46 ID:czqSxWKz
アイ埋め
632名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 11:33:52 ID:E/F1qc06
リンコ容量500KB
633名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 11:52:48 ID:/T0TGNrW
マサヒコ埋め
634名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 12:42:48 ID:NqbD5xRY
アヤナが埋められた・・・( ´;ω;`)
・・・ってなワケでリョーコ産め
ってか孕め
635名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 13:24:33 ID:Bg+f/meS
ママン・・・!
636名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 13:26:40 ID:MAR3A+qN
>>632
リンコ500KBしか容量ないのか…テラスクナス

加藤先生埋め
637名無しさん@ピンキー
            , -―-
          /  ‐┘  `ヽ
         /     /    ヽ
         l  丿L  l  /  / ハl
        .|  ⌒  l  //l /ii|l
         l     r l //  レ /i
         ヽ ,    >' ' ル l             _ノ"゙''')
         ヽj  l l    ^ ノ           , '´   /     ________
         _,,',.ヽハl/`_ー ´           l   /    /
       //::/    /:::/`ヽ、          r´l__i,,,   /  ちょwwww埋めよwwww
      / /::::レ-―'':::::::l    \        /    }  // \
     /  /:::::::::::::::::::::::::::|,_」ゝ、  \  _, -‐ ´ _  , /        ̄./ ̄ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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