PART1・ゴメンナサイ!真さん!!
「真さん、いってらっしゃい・・・」
私の見送りに、彼はにこやかな笑顔を返して出ていきました。
ドアを閉めたあと、玄関の姿見に映る私の表情からは、さっきまで浮かべていたはずの笑顔は、もう消えていました。
そればかりか、ぽろり、と涙がこぼれてきちゃいました。
ずっと私を信じて、愛してくれている彼を想うと、彼を裏切っている自分が許せなくなります。
でも、もう私は『あの人』には逆らえないんです。
ごめんなさい真さん。
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亭主の真を見送ったあと、その妻の優良は、そのまま玄関であわてて服を脱ぎ始めた。
若く瑞々しい肌、豊満な乳房と、均整のとれたプロポーション。
外の通路とドア一枚を挟んだ玄関という場所で、彼女はすべての衣服を脱ぎ捨てた。
もちろん下着も着けない、全裸である。
彼女はそのまま、ぺたりと尻を床につき、足を大きくM字に広げた浅ましい姿勢をとった。
ガチャ。
優良が亭主を送り出してから僅か三分少々。鍵のかかっていないドアが開けられた。
「おはよう、優良。フフ、ちゃんと今朝も言いつけ通りにして待っていたようだな」
その初老の男は、そのアパートの住人になんの断りもなくドアを開け、中に入った。
髪には白いものが多く混ざっていて、相応の年齢であることが窺えるのだが、その反面体格はがっしりしていて、老人らしい脆弱さはない。
それもそのはず、数十年前に帰化して日本人として暮らしてはいるが、彼の身体は日本人ではなく、体格の良い欧米人の血を引き、青い目をもっているのだ。
彼の目の前には、若い人妻が、自分の主人以外の男にその美しい裸身を晒していた。
しかも、ポルノグラビアのようなはしたないM字開脚で、豊満な乳房や、まだ若々しい性器はもとより、尻のすぼまりまですべてが丸見えになる姿勢だった。
そして驚くべきは、そんな卑しい姿を夫以外の男に晒して羞恥しながらも、その若妻の瞳には、情欲の炎が宿っているということだ。
「・・・はい、御主人様。今朝も優良のオ・・・オマンコの、具合を確認しにおいで下さり、ありがとうございます。
どうぞ、存分にお確かめください・・・」
全身の白い肌を興奮のピンク色に染め、優良は、何度目になるか分からない毎朝の口上で、自分の本当の主人を出迎えた。
ここ最近の彼女の朝は、真を会社に送りだしたあと、こうしてこの男を出迎えるのが習慣になっていた。