【濱中アイ】氏家ト全総合 15時間目【妹は思春期】

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1名無しさん@ピンキー
まったり行きましょう。

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【濱中アイ】氏家ト全総合 13時間目【妹は思春期】
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【濱中アイ】氏家ト全総合 12時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1132404885/
【濱中アイ】氏家ト全総合 11時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1129514442/
【濱中アイ】氏家ト全総合 10時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1127110404/
【濱中アイ】氏家ト全総合 9時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1125079101/
【妹】氏家ト全総合 8時間目【濱中アイ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122381257/
【濱中アイ】氏家ト全総合 7時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120910446/
【濱中アイ】氏家ト全総合 6時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1118937114/
【女子大生】氏家ト全総合 5時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1117279379/
【家庭教師】氏家ト全総合 4時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1114597887/
【カテキョ】氏家ト全総合 3時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1109699736/
【濱中】氏家ト全総合 2時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1106563195/
家 庭 教 師 濱 中 ア イ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1095652398/

古田氏作のSS保管庫
ttp://yellow.ribbon.to/~hamanaka


【お願い】
作品の投下は以下のようにしてくれると助かります。
(1).投下します宣言
(2).本編投下
(3).ここまでです宣言

また、作品のタイトルは上記の(1)、(3)のどちらでも良いのですが、
1行独占で書いてくれると助かります。本文に紛れると見落としてしまうことがあるので。
↓こんな感じ
タイトル:「?????」
名前欄はこれまで通り作家さんのコテでよいです。
2名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 02:22:57 ID:plvRy9oP
はつの2げっと
3名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 02:34:28 ID:ybToy18z
名誉あるこのスレで3ゲット
4名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 03:08:49 ID:y7XFJzQD
卑猥に4様ゲト
5名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 03:18:38 ID:F2YcfQNz
5げっと&>>1
6名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 04:01:37 ID:9opYTaqV
ねえ6げとって英語でどう書くんだっけ?
それはねSEX GETって書くんだよ
7名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 05:30:39 ID:/oy7ILwB
乙パイ!
>>1ムネ無いから絶対分からないよ〜
8名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 05:37:56 ID:yFd95IWL
一桁ゲット
そして>>1激乙
スレ消費のスピード半端じゃないな・・・
9名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 09:50:17 ID:vqyUdGbx
初の一桁ゲト
>>1
10名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 12:26:29 ID:HWnenPE9
>>1
キンタマ〜
11郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/15(日) 15:05:16 ID:n9QwAAfw
>>1
乙です!いや〜〜、マジでここの進行の早さには……驚きますって。
最近は500前半で終わるっていう異常事態!それでも雰囲気がほとんど昔と変わらず、
ほのぼのってのが素晴らしいです。住民の皆様、職人諸氏、古田氏に大感謝ですわ。
……でも正直1スレ以来のポンコツはここ最近の激しいローテーションに少しビビってます。
では、前スレ>>324の続き、投下。
12郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/15(日) 15:05:51 ID:n9QwAAfw
「うふへはは、しんりさ〜〜〜ん」
「ゴメン、カオルちゃん、ちょっと待って……」
しなだれかかってくるカオルをいったん布団の上に落ち着かせると、シンジはくまなく部屋の中を探った。
(電源タップに偽装して小型盗聴器をしかけたか?それとも掛け軸の裏に小型カメラか?
……どこだ、どこにしかけやがった、カナミ……)
「……しんりさん?なにをしてるんれしゅか?」
「いや、ゴメンねカオルちゃん……まだ見つかんねえ、クソ、どこだ……どこにしかけた……」
カナミが盗聴器・小型カメラの類を部屋内に仕込んだと微塵も疑わずに探し続けるシンジ。
………しかし、つくづくどういう兄妹だ。カオルはそんな彼の様子を不思議そうに見つめている。
「ん!ここか!」
そしてシンジはテーブルの下になにか紙らしきものが張ってあるのを発見した。
「はははは、俺の目をごまかせると思ったか、あめーんだよ……ん?」
そこには、カナミの丸っこい文字とは明らかに異なる端正な文字が並んでいた。

シンジさんへ

これを読まれているのはお部屋の中の探索がひととおり終わった頃だと思います。
ご安心下さい。カナミちゃんの仕掛けた器具は全て私が取り外し、
隣の隣の部屋(中年の夫婦らしき二人組でした)に仕掛け直しておきました。
おふたりの邪魔をするつもりはありませんので、心おきなくカオルさんと愛し合って下さい。
一応断っておきますが、カオルさんも私の大切な友達ですので、
いきなり危険なプレイをしたら許しませんよ?大切にしてあげて下さい。

                                  マナカ

(ありがとう、マナカちゃん。なんて良いコなんだ………)
マナカの気遣いに、心の底から感謝するシンジ。
見知らぬ人の部屋に盗聴器を仕掛け直す時点で(まあ見知った人の部屋でもだが)
十分に犯罪である。感動している場合ではない。シンジも少々感覚が麻痺しつつあるようだ。
(ん……裏にまだなにか書いてある?)

P.S.

枕元に例のものはおいてありますので、避妊についてもご安心下さい。お礼は結構ですが、
できましたら事後報告等して頂けると私の創作活動の一助となりますのでお願いします。

マナカより愛をこめて

(………やっぱ微妙)
気がききすぎるのも考えものだと思うシンジであった。
「しんじさ〜〜ん………」
「ああ………ご、ゴメンね、カオルちゃん……」
改めて自分の恋人に向き直るシンジ。酔いのためか頬は赤く染まり、
唇も蛍光灯の光に反射して、いつになくぷっくりと扇情的に光っていた。
(うわ………だけどこうしてみる見ると……やっぱりカオルちゃんってキレイなコなんだな……)
デートのときでも女のコっぽい格好をあまりせず、ジーンズ等のラフな服装の多いカオルだが、
しどけなく裾の乱れた浴衣姿というエロティックな姿をすればさすがに女のコらしかった。
シンジは魅入られたように自分の恋人の整った顔立ちを見つめていた。
「……?シンジさん、あの…………そんな風にまじまじと見られると……」
「……いや、カオルちゃんって……やっぱりキレイなコだなあ、って思って……」
「!……やだ、からかわないで下さい……恥ずかしい……」
アルコールで赤くなった顔をさらにリンゴのように赤くしてしまうカオル。
(う……カオルちゃん赤くなってる………可愛い……ああ、キスしてえ〜〜〜)
健全なる青少年ならば当然の欲望にかられたシンジは、カオルの側に体を寄せた。
「からかってなんて、ないよ。マジで……すっげえ可愛いくて、キレイだ。カオルちゃん……」
§
13郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/15(日) 15:06:54 ID:n9QwAAfw
「シンジさん………」
見つめ合うふたり。ゆっくりと、シンジがカオルの肩に手を回し……
彼女を抱き寄せて唇を近づけるが………
「あの……ダメですよ、シンジさん……」
「嫌?カオルちゃん、俺とキスするの……」
「嫌じゃないです。私もしたいですけど……その、子供ができちゃうし……」
「……………………………………………………………………………………………へ?」
「だって……キスをすると、赤ちゃんできちゃうんでしょう?」
(………ギャグ?)
一応笑ってあげようとカオルを見るシンジだが、
彼女があまりに心配そうな、真剣な表情なので笑うに笑えなくなった。
(カオルちゃんが……その、純朴な女の子だってのは俺も分ってるつもりだけど……)
初めて自分と会ったときもガチガチに緊張していたし、おまけにカオルが小学校から女子校育ちという、
超純粋培養少女だったという事実をシンジは思い出してた。
「え………っと、カオルちゃん?変な話してもいい?」
「?なんですか、シンジさん?」
「カオルちゃん、おしべとめしべって理科とか生物で習った?」
「……?はい。受粉とか、そういう話ですよね?」
「人間の男と女にも当然そういうのがあるんだけど、もしかしてカオルちゃんそれがキスだって思ってる?」
「?違うんですか?」
「あのね、その……セックスって、知ってる?」
「?英語で性別のコトですよね?パスポートで書いてある……」
(あちゃあ〜〜〜こりゃ、ホンマモンだ……)
さすがにカオルがここまでのピュアっ娘だとは思っていなかったシンジは驚くよりも落胆した。
この調子では、折角のマナカの心尽しの品も無駄になってしまいそうだ。

「んあっ……」
――――しかし、シンジが諦めかけた正にその瞬間――――
カオルとシンジは、隣の部屋からマサヒコのものらしい、呻き声を聞いた。
「?」
怪訝そうな顔をするカオル。
「!」
(って?ままままままままま、まさか……マサヒコ君?)
一方のシンジはあらぬ想像をして内心慌てた。いや、それは想像では無く―――現実だった。
「あ……ああ……ミサキ………」
「ん……う……んんう……マサちゃん……マサちゃん……」
「あ……ああ……いい……いい……ミサキ……」
「あん……すごい……いいのぉ……マサちゃん……」
「あッ……うッ……ぐッ……」
引き続き壁の向こうからは明らかにセックスをしていると思しき、
マサヒコとミサキの艶やかな喘ぎ声が漏れてきていた。
"ごくり"
シンジは思わず唾を飲み込んだ。唇が乾き、じっとりと手のひらが汗ばむのを感じていた。
(マサヒコ君……あんな真面目そうで、普通っぽいのに……
そ、それに……ミサキちゃん……あんな、清純そうで可愛いコが……こんな声を)
隣の部屋で繰り広げられているであろうマサヒコとミサキのふたりの痴態で、
もはや頭の中はいっぱいになってしまうシンジだが、
ふと横を見るとカオルは不思議そうな表情のまま固まってしまっていた。
「シンジさん……?ミサキとマサヒコ君、なにをしてるんですか?」
「な、なにって……」
さすがに返答に困るシンジだが、隣の部屋でなにが行われているかさっぱり分らない、
という表情のカオルを見ているうち、心の中にイタズラ心がムクムクと
……いや、ムラムラと、と言った方が正確かもしれないが……湧いてきてしまっていた。
「あのね、カオルちゃん?さっきの話の続きだけど……男と女は、キスじゃ受粉しないんだよ」
「?……え!ほほ、ホントですか!」
§
14郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/15(日) 15:07:43 ID:n9QwAAfw
「ああ。こう見えても生物は学校でも10番台だからね、間違いないよ」
さりげなくとんでもない嘘をつくシンジだが、カオルは素直に信じてしまっているようである。
「じゃじゃ、じゃあ?どうすれば受粉……っていうか、赤ちゃんができるんですか?」
「正確には受粉じゃなくて受胎だけどね。それが英語でセックス、
日本語だと……まあ、性交とか呼ばれるものなんだ。だから、キスじゃ子供はできないんだよ」
「そうなんですか……初めて知りました……」
ぱちくりと瞬き、シンジのことを感心したように見るカオル。
「だから………いいかい?カオルちゃん」
再びシンジがカオルを抱き寄せると、至近距離まで顔を近づけた。
「え……あの……でも……」
「好きだよ、カオルちゃん………」
"ちゅ……"
まだためらっているカオルだったが、シンジは少し強引に唇を重ねた。
カオルの薄く形の良い唇は触れていてもふわりとした感触で、心地よかった。
(あ…………)
突然の展開に驚き、体を固くするカオルだが―――――
(これが、キス……。本当は、甘くないんだ……)
幼い頃から乙女チックに思い描いてきたキスという行為に素朴な感想を抱きながら、
シンジの為すがまま…………それを受け入れた。
"ぷちゅ……"
しばらくして、唇を離すシンジ。カオルはポ―――ッと顔を赤らめ、とろりとした目でシンジを見ている。
「…………しんりさん……」
(うわ……やべえって、カオルちゃん……可愛すぎるよ……)
もはや止まらなくなったシンジは、カオルの両頬をそっと撫でた。
「あ……ん……シンジさん……」
そしてそんな小さな愛撫にも敏感に反応するカオル。
「カオルちゃん……じゃあ、次は大人のキスしようか?」
「……大人の、キスですか?」
「うん。いいだろ?恋人になってまだ一ヶ月だけど、俺……本当にカオルちゃんが、好きだよ。
だから……もっと、カオルちゃんのことを好きになって、可愛がってあげたいんだ。
それにさ、カオルちゃんだっていつまでもピュアだとかお嬢様だとか言われたくないだろ?」
「は、はい……お願いします、シンジさん……」
「…………じゃあ」
"ちゅ……"
再び、唇を重ねるシンジ。そして―――
"ちゅる……"
カオルの口の中へと、舌先を入れていった。一瞬驚き、びくん、と体を震わせたカオルだったが、
やがて覚悟を決めたように………顔を赤くして、シンジの舌の侵入を許した。
"ちゅ……くち、ぷりゅ……"
シンジの舌が、ゆるやかにカオルの口内を動き回る。差し込まれた舌の感触に戸惑うカオルだが、
やがて遠慮がちにシンジと舌を絡めあう。シンジは唾液を混じり合わせては舌を吸ってくねらせる。
最初は抵抗しようとさえ思っていたカオルだが、舌を吸われている内にそんな気持ちも失せた。
(シンジさん………)
いや、むしろいつまでもそうしていたくなってきていた。
気がつくと、からだ中がいままでに経験したことのない熱を帯びていた。しばらくして、シンジが唇を離す。
永遠とも感じられたそれが終わった瞬間、なぜかカオルは物足りない気持ちさえ抱いていた。
「……カオルちゃん?」
「は、はい……シンジさん」
「どうだった?大人のキス……」
「………わからないです……」
「ゴメン、良くなかった?」
「!ち、違うんです……その、頭の中が真っ白になっちゃって……わからないんです、私」
「気持ち悪くは無かったんだ?良かった……」
「は、はい。多分……すごく気持ち良かったんだと思うんですけど……
私、そういうの良く分らなくて……」
§
15郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/15(日) 15:09:04 ID:n9QwAAfw
「ねえ?カオルちゃん……もっと、大人のこと、してみない?」
「?……どんなことですか?」
「さっきのキスで気持ち良かったんなら、大丈夫だよ。………いいかな?」
「…………は、はい」
するり、とシンジの右手がカオルの懐にさしのべられた。
「!!!ちょ、ちょっとシンジさ……」
驚いて大きな声を出しかけるカオルだが、シンジはそのまま彼女の唇を塞いだ。
(ブラ、してないんだ、カオルちゃん……)
本人も気にしているようなのはシンジも気付いていた。
確かに自分の手のひらからも、小振りで、固い感触は伝わってきた。
「あ……ふぁん……らめ……しんりさん……」
恥ずかしさから、抗議の声を上げるも……その愛撫に応えてしまうカオル。
(巨乳より貧乳の方が感度が良いって……本当なのかな?)
そんな俗説をなぜか頭の隅で思い出すシンジだが、
目の前の恋人の可愛らしい姿には思いっきり興奮してしまっていた。
ゆっくりと浴衣の襟元を開き、カオルの裸の胸を露わにする。
「や……いや……お願い……見ないで。シンジさん……」
弱々しく両手を合わせて胸を隠そうとするカオルだが、シンジは強引にその手を引き剥がす。
生まれて初めて父親以外の男の目の前に晒される、カオルの裸の胸。
柔らかさよりもまだ固さを感じさせる薄い胸板だが、
その先端には小さな花の蕾のように愛らしい乳首がのっていた。
日に焼けたことのない肌がかすかに汗ばんで蛍光灯のもとで光る。
シンジは、大切なものを扱うようにゆっくりとこねまわした。
「ふ………あ……はぁ―――ッ」
「あ……ああ……」
ふたりの息が、切れ切れに乱れる。
"くに……"
「あ!きゃん!」
乳首を摘まれ、カオルの口からは思わず艶めかしい声が漏れた。
「かわいいよ……カオルちゃん……」
"ぷちゅ……"
シンジがそのままカオルの乳首を舐める。
「あ……ああぁッ!」
カオルは舐められて身がよじれるほど辛くなってきていた。うっすらと、涙が滲んできた。
やがてシンジの手が、カオルの浴衣の下部からショーツへと……潜り込んできた。
「!ダメ!そこだけは……絶対ダメえ!シンジさん……お願い……」
必死で抵抗するカオルだが、シンジは無理矢理その中へと手を突っ込んだ。
"す……ふにゅ"
(?…………え?えええ?)
しかしシンジは自分の手のひらの感触に一瞬疑問を抱き、次に驚いてしまっていた。
(?……生えて……ない?え?毛が、無い?)
そこにあるべき、ものがなかった。ふにり、と柔肉の感触のみが……シンジの手先に触れてきた。
「う……うう、だから……だからダメって言ったのに……シンジさんのバカ……」
そんな彼の表情に気付いたカオルの目に涙が浮かび、零れた。
「!!?あ、そんな……ゴメン、カオルちゃん」
「う……ひっく、私、全然生えてこなくて………修学旅行とか、ううッ、
今日みたいにみんなでお風呂に入るときとかは恥ずかしいからずっと隠してたのに……
それなのに……う、うわあああああん……」
本格的に泣き出してしまうカオルを、シンジはしばし呆然と見つめていた。
だがしばらくして自分を取り戻すと、ぎゅっ、と彼女を抱きしめた。
「?シンジさん……」
「恥ずかしいの?カオルちゃん……」
「だって……みんな、生えてるのに……私は……いつまでたっても……」
「大丈夫……カオルちゃん。そういう女の人もね、たまにいるんだって。
それは生まれつきのもので、全然異常とかじゃない。むしろキレイなんだよ」
§
16郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/15(日) 15:09:50 ID:n9QwAAfw
「………キレイって?」
「毛があることで、排泄物とか汚れとかが付着しちゃうことがあるんだよね。
だから毛が無いってことは、動物からより人間へと進化したって言えるくらいなんだ。
アメリカやヨーロッパでは、そうした人が最近多くなっているくらいだよ。
『ニュートウ』って言う科学雑誌で最近そういう学説が発表されたくらいだし、
学校でも科学5位内の俺が言うんだから、間違い無いって」
いつの間にか科目が違い、順位も上がっている。胡散臭い嘘をつくシンジだが、
「………本当ですか、シンジさん?」
相手は筋金入りのピュアっ娘・カオルである。あっさりと、その嘘を信じてしまっていた。
「だからね……カオルちゃん?俺がもっと……キレイにしてあげるよ」
「え?」
「俺と一緒に立って……後ろを向いて、カオルちゃん」
「………はい」
魔法にかかったように……大人しく、シンジの言うことを聞くカオル。
先に立ったシンジに手を取られると、その言葉通り背中をシンジに向けた。
「カオルちゃん……可愛いよ、すごく」
"する…………"
ゆっくりと、後ろからカオルの浴衣をずらし、それを脱がしていった。
普段運動しているからだろう、無駄な贅肉のない、しなやかな背中がシンジの目の前にあらわれた。
"ちゅ……"
「あ……あふぁんッ!」
シンジがカオルの肩にキスをする。ゆっくり、ゆっくりとカオルの帯をほどいていくと、
やがて彼女はショーツ一枚の姿になった。
"ちゅっ、ちゅう〜〜〜〜ちゅッ"
「あ……いや……ダメ………はぁ―――んッ、ふぁ……」
シンジの舌が、カオルの肩から背中から腰まで這い回る。
「!きゃ………あ!あふぁッ……」
シンジはいったん跪き、野生の羚羊のように引き締まったカオルの太腿の周りを、
円を描くように何度も何度も―――執拗なくらい、舐め続けた。
そして舌の這う感触を感じるたびにカオルは女の声を上げる。
"くッ……"
シンジの手が、カオルのショーツに触れた。
「あ……ダメ、シンジさん……」
「大丈夫……俺に、任せて……」
ゆっくりと、カオルのショーツを下ろす。染み一つない、白くまん丸なカオルのお尻が露わになる。
"ちゅ……れろ〜〜〜〜"
シンジの舌が、カオルのヒップラインを沿うように這う。
「あ……ああ……ん……だ、め…くぁ……」
未知の快楽に、抵抗の言葉を口にしながらやがてカオルは溺れていった。
「少し……脚を広げて、カオルちゃん……」
「でも……」
「もっと気持ち良くしてあげる……いいだろ?」
(あ……ダメ、私……もう……ダメ)
シンジの言葉に抵抗できなくなくなったカオルは、ゆっくりと太腿を開いた。
"くッ……"
そしてシンジが両のお尻の肉を開くと、そこからは可愛らしい花弁が顔を出した。
陰毛が無いためか、やや肉厚のふっくらしたそこからは既に愛液の跡が光っていた。
"くち……"
「あ…………」
シンジが人差し指を、その中に挿れる。しっとりと濡れて……熱かった。
「痛くない?カオルちゃん」
「少しだけ………」
「ゴメンね、でももう少し……我慢してね」
"くちゅ……くちゅ、ちゅる"
指でこねるように、後ろからカオルの中をかき混ぜるシンジ。とろり、と熱い液が溢れて漏れる。
§
17郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/15(日) 15:11:36 ID:n9QwAAfw
(匂いがするな………ちょっと酸っぱいような、匂い?でも……嫌じゃないな、なんでだろう)
カオルの中の香りにさらに気持ちが昂ぶってきたシンジは、
一番敏感な肉の芽の付近にもう一本の指を伸ばす。
「!あ……ダメ、そこ……やん、くすぐったい……」
熟れた果物から弾け出る汁のような液が、ぬるり、とさらに漏れてきて指先でぬめる。
"ちゅる"
「?ふぁッ!???あ!シンジさん……そんなの、いや……」
シンジが指を引き抜き、後ろから舌をカオルの花弁に侵入させた。
さすがに腰を引いて逃げようとするカオルだが、シンジはがっちりと彼女の腰をつかんで離そうとしない。
「キレイだよ……それに、美味しい……カオルちゃんの、あそこ……」
"ちゅ……ずる、じゅる"
「あ……ダメ……うあ……くあ」
なま暖かく湿ったそれが自分の中に滑るような感触。カオルは甘い刺激に思わず呻く。
舌先だけでなく、口いっぱいに頬張られているような錯覚。
シンジが自分の中心を味わい、歓ぶ感情が伝わってくる。
やがて―――カオルの体からも、今までに感じたことのない悦びがこみ上げてきた。

潤う。
熱くなる。
漏れる。
溢れる。
濡れる。
蕩ける。

シンジの舌で自分の中心を蹂躙されながら、
カオルは自分の肉体がまるでそこだけになったような………そんな思いを抱いた。
「カオルちゃん……気持ちいい?」
こくり、とカオルが頷きかえす。
「次は……ちょっと、痛いかもしれないけど……我慢してくれる?カオルちゃん」
「はい……」
カオルをうつぶせに寝かせると、シンジはマナカが枕元に用意してくれていたコンドームを取り出した。
童貞君ゆえ、先に空気が入ったりと少々手間取ったものの、なんとか装着を終える。
「カオルちゃん………」
全裸になったシンジが後ろから、重さをかけないよう……カオルに覆い被さる。
「シンジさん………あ………」
そして勃起しきった自分のペニスを、カオルのお尻に押しつけた。
(あ………私のお尻に、固いのが……)
肌から直に伝わる、固いシンジの感触にカオルは震えた。
そのままシンジが体を起こし、カオルの腰も軽く浮かせる。
ペニスの先をカオルの花弁につけると、ゆっくりとペニスをカオルの中に沈めていった。
"ずぅ……ぐじゅッ……"
「!!!!あッ!!あああッ」
自分の中に生まれて初めて侵入してくる異物の感触に、悲痛な叫び声を上げるカオル。
「痛い?カオルちゃん……」
「あ……痛い……です……」
「ゴメンね……でも……このままでいれば……多分、痛くなくなるから……我慢して」
入り口に先端だけを入れたまま……シンジは、カオル首筋を沿ってキスをして、舌を這わせる。
"ちゅ〜〜〜〜、ちゅ"
そして手をカオルの胸に伸ばし、小さな乳房をほぐすように揉む。固くしこり始めた乳首を、こねる。
"くに………くに"
「あ………ふぁ……シンジさん……ああ……」
まだ痛みが去ったわけではないが、カオルはそれと同時にシンジの愛撫にも感じてしまっていた。
「もう少し……いくよ、カオルちゃん……」
"ずる………ぬるぅ〜〜……ずぷッ"
少しずつ、少しずつ……シンジがカオルの中を優しくこじ開けるように、じりじりと分け入ってくる。
§
18郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/15(日) 15:13:08 ID:n9QwAAfw
「あ……ああ……あッ………」
痛みと共にカオルの神経が研ぎ澄まされ、肌がビリビリと感応する。
「カオルちゃん……あと少し、あと少しだから……」
シンジがカオルの耳元で呟く。熱い吐息が耳たぶをくすぐる。
"かぷッ"
「あ……ふぁ……あふぁ」
そのままシンジは耳たぶを口に含み、その柔らかな肉を、襞を、舌先でなぞる。
カオルの中はまだ狭くぴっちりと閉じられたままだが、シンジの愛撫に更なる潤いを増してきた。
"ぬ……ずる……りゅぷッ"
シンジはカオルの潤いを絡め取りながら、さらに深く挿してきた。
ペニスが濡れた壁を押し広げながらゆっくりと埋まっていく。
「入ったよ……分る?カオルちゃん?」
「は、はい……私の中に、シンジさんのが……あります」
「すごく……気持いいよ。俺のが……包まれてるみたいだ……」
「気持ち……良いですか?」
「ああ……凄く……気持いいよ」
(シンジさん……私で、感じてくれてる……嬉しい……)
恋人の言葉に、痛みよりも喜びを感じてしまうカオル。
「カオルちゃん、もう少し……力抜いて。俺、動くから……」
「は、はい……」
"ぬるぅ〜〜〜、ぬちゅ、くちゅ……"
「!あッ!ダメ……指もなんて……あッ!」
四方の壁をなぞるようにペニスで中をかき混ぜ、
同時に敏感になった蕾を狂おしいような指使いでふわふわと撫で回す。
ゆっくりと繰り返していた抜き差しのスピードを少しずつ上げ、やがて壁をしごくように動き始めた。
「あ……う……      ぐ         」
シーツを両手でぎゅっと握り、快楽と痛みに耐えるカオル。
頭の中が白くなり、熱い吐息が漏れて呻き声が布団にこもる。目の前の布団が霞む。
カオルは必死に瞼を持ち上げる。耳の奥でシンジの吐く荒い息を感じ続けた。
"ぐちゅ……ずしゅッ、ずッ"
(あ……なに?コレ……私……おかしくなっちゃう……あ……)
シンジに猛々しく突かれながら、カオルのからだからさきほどと同じ………
いや、それ以上の悦びがこみ上げてきた。熱く潤ってとろけてくる。
ふたりのつながったところが、淫らな音をたてて匂いを放つ。
(あ……あッ……ああ……私……私……)
「かおる……ちゃん………」
「あ……」
乱れる息の中で、先に果てたのはシンジの方だった。
汗ばんだ肌の起伏をまさぐられ、熱くとろけた場所に最後の衝動が突き抜けた。
"ぷッ……ぴゅッ、るぶッ"
それに応えてカオルが体をうねらす。閃光のような赤い歓喜が、カオルの頭の先まで一直線に走る。
(赤い………花………)
瞼の裏に、真っ赤な花が咲き誇っていた。そんな錯覚をカオルは見た。
"ずる……"
シンジがゆっくりと、カオルに預けていたからだを離し、ペニスを引き抜く。
「シンジさん……」
「……大丈夫?カオルちゃん……」
"ちゅ……"
正面に向き直ったカオルが恥ずかしげにシンジと唇を重ねてきた。
「いる……シンジさん、いてくれる……シンジさん……」
「?って……俺は、ずっとココにいたよ?」
「だって……さっきは、シンジさん、見えなかった……声と重さだけしか私、
分らなかったから……すごく不安だったけど……やっぱりシンジさんがいてくれる……嬉しい……」
"ちゅ"
そう言いながら、もう一度唇を重ねるカオル。
§
19郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/15(日) 15:14:02 ID:n9QwAAfw
(カオルちゃん……)
恋人の可愛らしい姿に胸がいっぱいになったシンジはそのままぎゅっと彼女を抱きしめた。
「えへ………まだ少し恥ずかしいけど、裸で抱き合うって……すごく、素敵ですね、シンジさん」
「ははは……そうだね」
「あの……今日は、このまま一緒に寝てくれますか?」
「いいよ、カオルちゃん?そうだ、手も握ったまま寝ちゃおうか?」
「はい!」

そして次の日の朝―――
「ふぁああ、おはよう、マサヒコく……え?」
「おはようございます……シンジさん……」
シンジが驚くのも無理のないところで、マサヒコの顔は明らかに疲労の色でどす黒く塗り固められていた。
「あ、おはようございますぅ〜〜♪シンジさん♪」
「あ、ああ……!?!おはよう、ミサキちゃん……」
そしてそれと対照的に……ミサキの顔は、ツヤツヤと弾けるようだ。
(そう言えば……昨日も、あれから物音がしてたし……このふたり、いったい何回……)
さすがにそれ以上追及などはできないシンジ。気の毒そうに、マサヒコを見るしかなかった。
「………おはよう、おにいちゃん」
「おはようございます、シンジさん……」
「??ああ、おはよう……カナミ、マナカちゃん……」
隣の部屋から出てきたマナカナコンビまで目の回りにクマをつくり、なぜかお疲れモードである。
(あれ?俺らは一回しただけですぐに寝たし……あ!もしかしてマサヒコ君達の部屋にも、
盗聴器とか仕掛けて一晩中付き合ってたのか?しょうがねーな、コイツら……)
「マナカちゃん、ちょっといいかい?」
「ふぁわ……?なんですか、シンジさん?私、眠いんですけど……」
「昨日はとりあえずありがとう。でも、良くないよ。マサヒコ君達の部屋にもそういうのを仕掛けるのは…」
「………?マサヒコ君達の部屋になんて仕掛けてませんよ?」
「へ?ならなんで……」
「隣の隣の部屋に仕掛けた、って書きましたよね?そこの中年夫婦が激しくて……
SM、幼児プレーetc……と正に昨夜は性の狂宴だったんですよ」
「………そうだったの?にしても、それも……」
「おまけにですね、シンジさん……勃たなかったんですよ」
「へ?」
「いや、最初はその夫婦もノリノリで私たちも面白がって見てたんですが……そのうち、
『あなた!やっぱり……ここまでしてもダメなの?』
『うう……すまない……ミナコ……』
なんて泣きが入ってきて……しかもそれでプレー終わると思いきや、逆に更に激しさを増して……
ふぅ〜〜、全く、昨日は人の性の奥深さというものを教えられましたね」
「はあ…………」
ここまで来ると、なにも言えずに呆れかえってしまうシンジだが、ちょうどそのとき……
「やあ、おはよう……」
「おはようございます……」
その、隣の隣の部屋から……くだんの中年夫婦が出てきた。
「あ、おはようございます!」
「おおおお、おはようございます!」
慌てて挨拶するマナカナだが、シンジはなぜかそのふたりに見覚えがあるような気がしていた。
(奥さんは……まだ30代半ばくらい?で、ダンナさんは70は過ぎてるよな……?)
夫婦だとしたら、随分年の離れた夫婦だな、と思った。
マナカの話からすれば親子ということはないだろうが、不倫の関係というのもありそうだ。
(ま……どっちにしたって俺には関係ねーし、いいか)
「じゃ……カオルちゃん、朝飯行こうか?」
「はい!シンジさん!」
記憶の奥底になぜか引っかかるものは残ったが、とりあえず無視して恋人に声をかけると
シンジは彼女と手をつなぎながら食堂へと向かった。
ふたりの未来を祝うような、爽やかに晴れた朝だった。

END
20郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/15(日) 15:15:48 ID:n9QwAAfw
今回は以上。

タイトル:「2×2+2あまり2」で、妹の方に収録お願いします>>古田氏

シンジ×カオル以外の要素を適当にぶっこんだんでちょっと落ち着きがないかな?
ってのが反省点。次回は軌道修正して加藤先生かマナカで行くつもりです。
シンジで妹キャラ全制覇を目指してますけど、マリアとミホが難しいかな・・・・
マナカがシンジの名前を呼ぶとき、「おにいさん」と「シンジさん」がまぜこぜで
結構困りますね。一応今回は「シンジさん」に統一したつもりですが。
ところでマリリスト氏の名前、私も間違えてました。あちゃあああああああ!失礼しました。
21名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 15:59:37 ID:csCgGSbQ
GJ。

本当のディープラブと言うのは課長島耕作のような中年のねっとりした性だと、先生も言ってましたw
22名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 16:31:45 ID:50eNMKXT
古田氏のまとめサイトを見つけて
「こんなのあるんだ!」
と思ってびっくりしております。

職人の皆様すげぇとしか言えません。
スレの雰囲気も良いし。

自分の言えることはただ一つ
「誰かリョーコ分を!!かわいいリョーコ分を補給してくれーー!!」

これからも古田氏、職人の皆様がんばってね!
23名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 21:08:42 ID:Xd1FN255
郭氏GJです!
パイパンカオルハァハァ…(*´д`)
24名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 23:06:58 ID:W+kr1qPc
パイパン…それは魂の休息…
25名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 00:29:42 ID:SQhk8gCQ
郭氏GJ!!!
ピュアすぎるカオル最高!!!
妹キャラ全制覇楽しみにしてます(特に加藤先生とケイ)
26そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/16(月) 01:04:46 ID:ICW3wlLh
こんばんは、そらです。郭様GJっす。投下トップには間に合わなかったかOTZ
今回は色々批評はありましたが2話目を投下します。
妹キャラがゲスト出演していたり・・・
それでは「もう一度、自らの足で」の2話目「エピソード2 マサヒコとアイ」
です。どうぞ〜。
27そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/16(月) 01:06:56 ID:ICW3wlLh
朝、もはや馴染みの目覚ましの音でマサヒコは目を覚ました。
ミサキが旅立ってから数ヶ月。当時よりはマシになったものの、マサヒコの顔は優れない。
ミサキと二人で写った写真を無意識に見る。二人で満面の笑みを浮かべている写真。
しかし、マサヒコには写真の中のミサキは笑っていないように感じていた。

「おはよう、母さん。マサキはまだ寝てる?」
会社へ行く身支度をしたマサヒコが食卓へつく。もともとはアパートで暮らしていたマサヒコだが
これからを考えると仕事を辞めるわけにもいかず、実家へ戻ってきたというわけだ。
ここなら日中は親がマサキを見てくれるし、なにより・・・ミサキの実家も近い。
「おはよう、マサヒコ。あんたねぇ、赤ん坊がこんな時間に起きなすか。」
「はは・・・それもそうだな。じゃあ、今日もマサキの事頼むね。」
マサヒコがそう言うとマサママは少しため息をつく。
「こら、マサ。最近少し育児放棄気味じゃねぇか〜?仕事は分かるけどマサキとコミュニケーションとってるか?」
「ん・・・何て言うか・・分からないんだ。どう接したらいいのか・・・」
マサママの言葉にそう言うマサヒコ。
「分からないって・・・あんたの子供だろぉ?まったくしょうがねぇなぁ。」
「しょうがいないだろ・・・正直言うと・・・怖いのかもしれない・・・」
怖い・・・マサヒコがどういう意味でこう言ったかは本人しか分からないが、きっとミサキと重ねているんだろう。
弱弱しい赤子とあの時のミサキ。すぐに壊れてしまいそうな感じが・・・
「じゃあ、行って来るから・・・マサキを頼む。」
そう言って家を後にするマサヒコ。それを見送るとマサママは再びため息をつきながら携帯を手にとった。
「あー、もしもし〜。私です。ええ、お久しぶりで・・・ええ、ええ。実はお願いがありまして・・・
ええ・・・そうです。お願いできませんかね?いいですか?ありがとうございます・・・アイ先生。」
マサママは思う。いつになっても、どんだけ年取っても子供は子供だなぁと。
感慨にふけっているとマサキの泣き声が聞こえた。どうやらお目覚めのようだ。
「お、起きたな〜。よしよし、今日もおばあちゃ・・・うおお、私はまだばあさんじゃねえ!!!」
事実を認められず一人のたうちまわるマサママ。今日も小久保家は平和だった。
28そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/16(月) 01:07:40 ID:ICW3wlLh
「あ、小久保君。ちょっと待って〜。」
時は過ぎ夕暮れ時。退社しようとするマサヒコをある女性の声が止める。
「城島さん?どうしたの?」
城島と呼ばれた女性。マサヒコと同期の社員、城島カナミ。女性ではあるが一番の有望株と
もっぱら評判だ。まぁ・・・多少性格に難があるらしいが・・・
「お義姉さんからの伝言。今日はウチに寄りなさい。お母さんには言ってあるから心配ありません。だって。」
お義姉さん・・・・そうそれはマサヒコの恩師、濱中アイである。
簡単に説明すれば、就職のため上京してきたカナミの兄であるシンジが縁あってアイと結婚。
その後同じように上京してきたカナミは会社に近いという理由で城島家へ居候しているのである。
ここで一番驚きなのはアイは姉さん女房だと言うことである。家庭教師時代の彼女を知る限り
想像もできないであろう。これにはあのリョーコもしばらく開いた口が塞がらなかった。
ちなみにこのとき「代わりに下の口はセイジに塞いでもらうか。」なんてギャグをとばしたのはどうでもいい話。
とにかく、今のアイは「女教師 姉さん女房 城島アイ」なのであった。
「えーっと・・・それは強制?」
「え?当たり前ジャン。お義姉さんに猿轡つけてでも連れてこいって言われてるし・・・何なら首輪にする?」
「自分の足で歩きます・・・・」
どこから取り出したのか、怪しいグッズを手に持つカナミにうなだれて歩くマサヒコ。
二人で夕暮れ時の町を歩く。ぱっと見は普通のカップルだろうか・・・マサヒコは思い出す。
よく大学の帰りに夕暮れ時、二人で町を歩いたことを。それももう・・・・叶わない・・・
そんな空気を察してかカナミはマサヒコに話題をふる。
「そういえばお義姉さんは小久保君の家庭教師だったんだよね?エロ系家庭教師だった?」
が、若干ズレている。マサヒコももう慣れっこのようで、普通に返す。
「ああ・・・変な人だったかなぁ。いい大人なのに童顔で半天然で・・・でも、何て言うか・・・
ここぞって時には凄く頼りになる人だったな。今でも・・・尊敬してる人だよ。」
尊敬してると言う部分で少し声が小さくなる。
「ははっ、照れちゃって。大丈夫大丈夫、お義姉さんには内緒にしといてあげるからよ。」
そう言って笑うカナミ。こうして談笑するうちに城島家へと到着するのであった。

29そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/16(月) 01:10:06 ID:ICW3wlLh
「ただいま〜。小久保君つれてきたよ〜〜〜。」
「お邪魔します。」
ドアをくぐると2歳ほどの女の子がトコトコ歩いていた。その後ろからアイが現れる。
「おかえり、カナミちゃん。それから、いらっしゃいマサヒコ君。よく来てくれたね〜。」
1年前から・・・と言うか学生時代からほとんど変わり映えしないアイ。恐らく同年代では
ブッチギリの若さを誇っているだろう。
「ただいま、お義姉さん。マナミちゃんもただいま〜〜。お姉ちゃんが帰ってきましたよ〜。」
「お前はお姉ちゃんじゃなくて叔母さんだろう。」
シンジとアイの娘、マナミに擦り寄るカナミに強烈な突っ込みを入れるこの家の家主、シンジ。
「いらっしゃい、マサヒコ君。その節は・・・行けなくてすまなかったな。出張先で話は聞いたよ。」
その節・・・当然ミサキの事だ。マサヒコとミサキは城島一家と浅からず交流はあった。
「いえ・・・シンジさんがお気になさる事じゃないですよ。お気持ちだけで充分です。」
そう言って笑うマサヒコ。カナミはと言えばマナミに夢中のようだ。
「さ、みんな揃ったしご飯にしようか。今日は腕によりをかけたからね〜!」
少し暗めになった雰囲気を吹き飛ばすアイ。昔から彼女はこういう空気には鋭かったのかもしれない。

夕食も食べ終わり片づけをするアイ。談笑をしているシンジとマサヒコ。マナミと遊んでいるカナミ。
みんながそれぞれの時間を過ごしていた。そこに片付けを終えたアイがやってくる。
「さてと・・・今日のメインイベントと行こうかな・・・シンジ君ちょっと外してもらっていいかな?」
「ああ・・・それじゃあマサヒコ君。俺は部屋に行くから・・・久々に授業うけていってくれ。」
そういって部屋に戻るシンジ。
「カナミちゃん、マナミの事ちょっとお願いね?」
「はいは〜い、ささマナミちゃん。カナミお姉ちゃんと遊びましょうね〜。」
恐らくアイに言われるまでもなくマナミと部屋を後にするカナミ。ちなみに、マナミの名付け親は
カナミである。女の子だったのでアイとカナミをくっつけてマナミにしたらしい。シンジも考えてはいたが
アイ自体マナミを気に入ったために却下された。カナミのマナミへの溺愛っぷりはここからきている。
さて、こうして部屋はマサヒコとアイの二人だけになる。
「えっと・・・先生。これは一体?」
当然の疑問を浮かべるマサヒコ。アイは答える。
「実は今日ね、マサヒコ君のお母さんから電話があってね。子育ての基本を教えてやって欲しいってね。
だから、今日は久々にマサヒコ君の家庭教師になります。」
そう言ってふふんと胸をはるアイ。

30そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/16(月) 01:13:00 ID:ICW3wlLh
「それじゃあ早速・・・マサヒコ君はマサキ君が嫌いなのかな?」
一気に核心に迫るアイ。昔から言われた事はやったマサヒコ。聞かれたことも答えます。
「嫌いなんかじゃないですよ。マサキは・・・ミサキとの絆ですから・・・ただ・・・分からないんです。
どう接してやったらいいのか。それに・・・ミサキの事どう言えばいいのか・・・」
「どう接したらいいか、か・・・マサヒコ君はお母さんにどうしてもらってきた?」
マサヒコの言葉にアイが答える。
「え・・・どうって・・・多分普通だと思いますけど。」
「うん、じゃあ普通でいいんじゃないかな?確かにマサキ君には・・・お母さんがいない。それはとっても
大きなこと。でも、マサヒコ君が普通に接してあげなかったらどうなるかな?お母さんの話だと
あんまりコミュニケーションとってないみたいだけど・・・このままじゃマサキ君は・・・お母さんも・・・
お父さんの愛情も感じずに育っちゃわないかな?赤ちゃんってね、何も考えていないように思うでしょ?
確かに考えていないもしれない。でも、しっかり感じてると思うんだ。」
マサヒコに優しく諭すように話すアイ。さらに続く。
「それに・・・ミサキちゃんの事は今考えることじゃないと思うよ。もっと大きくなってから・・・
その頃にはマサキ君は分かってくれるんじゃないかな。なんせマサヒコ君とミサキちゃんの子供だからね。」
長く話したせいかお茶をすするアイ。
「そうですよね・・・確かに俺があいつを感じてやらないとダメですよね・・・ミサキの分まで俺が愛してやらないと
・・・俺がしっかりしないと・・・!」
俯きながらマサヒコは言う。そんなマサヒコにアイは再び口を開く。
「マサヒコ君、気負いすぎはダメだよ。はじめから完璧な人なんていないんだから。ゆっくり・・・ゆっくりで
いいんだよ。きっと分かり合える。だって・・・二人は血のつながった親子でしょ?分かり合えないはずないよ。
それからね・・・マサキ君を育てるのは君だけじゃないんだよ。自分だけで育ててると思ったらそれは傲慢だよ。
マサキ君はみんなの力で育っていくんだから・・・」
そう言って微笑むアイ。俯きながらマサヒコは言う。
「そうですよね・・・俺本当にダメだな・・・いつまでたっても母さんや先生に迷惑かけて・・・
こんなんじゃ父親失格ですよね・・・」
「それで・・?私に何て言って欲しいの?」

31そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/16(月) 01:13:49 ID:ICW3wlLh
「え・・・??」
微笑んでいたアイはいつの間にか少し厳しい表情をする。それにマサヒコも驚く。
「じゃあ父親失格だね・・・とかそんなことないよとか言って欲しいの?そんな事言えばマサヒコ君はしっかり
する?しないよね?私にはマサキ君は育てられないんだよ?育てていくのはマサヒコ君なんだから。」
厳しい口調。なかなかアイがみせない一面だろう。すっかりうなだれるマサヒコ。
「でも・・・支えることはできるから・・・・マサヒコ君のお手伝いならしてあげれるから。
今日はね、何て言うか親の気持ちって言うのかな。そういうの共有したかったんだ。だって私は・・・
マサヒコ君の家庭教師だからね。」
そう言って再び微笑むアイ。マサヒコは思い出していた。昔、高校の学園祭に行ったとき
アイに言われた言葉。自分に勇気をくれた言葉。それにそっくりだ。
いつもそうだった・・・変な人で・・大人なのにボケてて・・・それでもとても頼りになって・・・
この人は・・・俺にとっていつまでも先生なんだ・・・・
マサヒコは俯きながら震えている。目から汗も流れ出る。言葉が出ない。いや、言葉にならないのか・・・
ただ、一言だけマサヒコはこう言った。
「それ・・・昔も聞きましたよ・・・でも・・・・凄く・・・勇気が出ました・・・・」
それだけ言うとマサヒコは手で顔を覆った。そんなマサヒコの頭をアイは泣き止むなで撫で続けた。
ありがとう、先生。俺はマサキから逃げてたのかもしれない。余りにミサキに似ているから。
でも、それも止めだ。ミサキに似てるんだ、可愛くないわけがない。帰ったらさっそく抱っこして
ほお擦りしてやろう。コミュニケーションの形なんてどうでもいい。お互いを感じれれば・・・・

32そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/16(月) 01:15:23 ID:ICW3wlLh
「ただいま〜。」
アイの授業を終え家へ戻ったマサヒコは真っ先にマサキの元へ向かう。
「おう、おかえり・・・しっかり授業・・・受けてきたみたいね。」
台所から顔を出したマサママが目にしたのはマサキを抱いてキスをしていたマサヒコだった。
マサヒコはとても嬉しそうだ。そして、マサキも・・・
「はぁ〜、やっぱり敵わないわねぇ。マサキ私にはそんな顔してくれないわよ。」
アイの言ったとおりか・・・マサキが今自分を抱いているのが父親か分かっているかは分からない。
だが・・・感じているんだろう。自分への、一番深い愛を・・・・
マサキとじゃれていたマサヒコも母を見つけると、照れながら一礼した。
「母さん・・・その・・ありがとう・・・」
「はぁ?あんたその年になってマザコンぽいわよ?我が息子ながらキモイ!」
そういって顔を引っ込めるマサママ。ただ、その顔はどこか嬉しそうであった。
マサキを抱いて自分の部屋に戻るマサヒコ。
「ほら、見ろマサキ。お前のママだぞ。綺麗だろ〜?」
それが母親と感じているのかはやぐマサキ。そんなマサキを見てマサヒコの顔もほころぶ。
「おら、マサ。風呂わいてるぞ。ガスもったいないから早く入れ!」
下からマサママの声が響く。部屋を後にしようとするマサヒコにふと、ミサキとの写真が目に入る。
写真の中のミサキは朝よりずっと、マサヒコとマサキに微笑みかけていた。

33そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/16(月) 01:20:56 ID:ICW3wlLh
2話目は以上です。アイとマサが慰めHなんてのもありかなぁとか思ったんですが
さすがに話に合わないので却下しました。
さて、すごいスピードの氏家スレですがもう1話くらい投下するつもりではいます。
でも、これだけ早いと間に合わないかもですね。いい事ですが。
次回はリンコが活躍する予定です。
それでは、全職人様に敬意を表して・・・・
34名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 01:26:23 ID:ccLYD6ak
いろいろと上手い!GJ!
35名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 02:07:21 ID:sIspeSnE
あ〜…
これは名作だなぁ
てーかエロ無くても全然よい
36名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 02:32:46 ID:zuDREZhW
そら氏GJ
しかしそら氏やトマソン氏、白帯侍氏とか文章うまいよなあ…
郭氏や518氏は話の空気というか雰囲気が抜群だし160氏は爆走ギャグがナイスだし
ほんといいスレやねえ…
37名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 02:37:51 ID:XOzqofmP
GJ!
職人様はみんなセンスあるよねぇ。
羨ましい。
38名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 02:44:57 ID:xgFEkPG0
そら氏GJ!
これからの展開が気になりますな。
今のところマサヒコ再婚のフラグは全然見えないけど、個人的にはリンコもしくはアヤナと結ばれるエンドであったら嬉しいっす。
そら氏の技術ならうまい事見せてくれそうですし。
39名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 02:54:14 ID:Ezt0ySet
そら氏GJ! しかし気がつけば15時間・・・1スレ一ヶ月もたないってのが恐い・・・
40117(´_ゝ`):2006/01/16(月) 03:53:42 ID:jdV45Ryg
突然だが、古田監督は大変だな…。
異常な早さの投下ペースでSS保管作業はキツイだろうなぁw
彼のお蔭で、職人のSSをいつでも、じっくり読めるからね。 

本当に古田監督に感謝!!GJ!!!!

郭泰源氏 GJ!です。
氏の新作を楽しみに待ってます!本当にGJ!!

そら氏 乙
41名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 13:10:59 ID:+jZFY6et
ぬっちゃけ、今までの投下分で本が一冊くらい作れそうだよな
相当分厚くなりそう
42名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 13:27:54 ID:lhPH3KH7
>>41
いや、今までの分量考えたら分厚くしたとしても1冊で収まるかな?
とりあえず、2冊に分けてそれでも1冊が結構な厚みになるのでは。
43名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 13:30:00 ID:iq7hUf4g
>>41
挿絵の分量にもよるかもだ。
もちろん氏家氏だが。
44マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/16(月) 17:32:27 ID:TC79/8UR
遅れましたが>>1乙です。

かなりの量の良作がすごいスピードで投下されてますね。
感想が書ききれないのが嬉しい悲鳴ですなw
前スレでも投下していた職人さん含め、
クロム氏、そら氏、541氏、ドミンゴ氏、ピンキリ氏、郭氏、オールGJです!
郭氏はこのスレに最高のスタートを与えてくれた・・・・・・。

以前投下したマサヒコ母の百合話の続きを投下します。
マサヒコ母×ミサキになっているので百合が苦手な方はお気をつけ下さい。
少々長いですが、箸休めとしてご覧下さい。
45マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/16(月) 17:34:41 ID:TC79/8UR

「え? 今日?」
母親から持ちかけられたその急な話は、ミサキが朝食を食べているときに語られた。
「そうなのよ。急な用事が入ってね。お父さんもお母さんもちょっと家を空けるのよ。
 最近って、ほら、物騒でしょ? ミサキを一人にするわけにもいかないし……。
 だからミサキ、今日は小久保さんのお宅に泊まってね? 小久保さんにも話はつけてあるから」
「そんないきなり……まあ、あっちに話がついてるなら、私はかまわないけど……」
「どうせならマサヒコ君と一緒に勉強でもしてきたら?」
「マ、マサ……」
ずいぶんといきなりな話だと思った。別に小久保家に泊まるのも一度や二度ではないので、
宿泊することそのものに抵抗は無い。しかし思春期のミサキとしては、せめてもうちょっと猶予が欲しかった。
知った家とはいえ、年頃の男の住む家、しかも自分が好きな男の子の家である。
親同士の勝手な執り行いに不満のあるミサキだったが、だからといってどうしようもない。
多少の不平を感じながらも、学校でマサヒコにあった際にはいつも通りの会話だった。
「今日、小久保君のところにお世話になっちゃうんだけど……ごめんね」
「ああ、母さんから聞いてるよ。うちの親も天野が来んの楽しみにしてるし、
 慣れたものだし、まあ、たまには大勢で飯食いたいしな。あんま気にすんなよ」
「うん……ありがとう。じゃあ今日一緒に勉強しよっか?」
「べ、勉強かぁ〜……俺はゲームのほうが」
「ダメ。私達受験生でしょ? こういうときこそ互いの苦手を補っていくの」
「は〜い……」
ミサキは思った。どうせ今回も、以前のように二人の間に進展はないだろう。
あきらめたら何も出来ないとはわかっているが、早くも先手必敗な気分だった。
適当に食事をして、適当に勉強をして、適当に寝る。自分が情けないとは思うが、生殺しのようなものだ。
(だって……どうしたらいいかわからないんだもん)
マサヒコと寝食を共にすることは嬉しいが、それ以上の虚しさを感じることになる。
こういうとき少しでも、自分に知恵があればと思う。

マサヒコ母掃除を終えて、仮眠から目を覚ましたのは4時半だった。
「いけない……つい寝過ごしちゃった。夕食の買い物行かないと……」
失態だった。この日はたしか、天野家のよく知った娘、ミサキが泊まりに来るはずだ。
冷蔵庫の中が心許無かった。家族だけならあまりものでさっと作れるのだが、
客人となればくる、しかもマサヒコの親友のミサキとなれば少しは豪勢な晩餐を作りたい。
「でも、このままでたら降られそうな天気ねえ。そういえば今日、お父さん接待で遅くなるって……。
 お父さんの分は心配無いから、遠くの酒屋に行く必要はないわね。近くのスーパーにでも行って……」
そのとき、電話のベルがなった。ソファーから身を起こして、電話の元へと駆け寄る。
「はい、小久保で……なんだ、マサヒコじゃない。はいはい、もう学校は終わったの?
 今日ミサキちゃんくるんだからあんたも早く帰って……え? 遅くなる?」
『うん、友達がどうしても付き合えってうるさくて……遅くなるっていっても、7時くらいには戻れるけど、
 天野来るし、一応連絡だけいれておこうと思って。そういうわけだから、よろしくお願いできるかな?」
「しょうがないわね……今日はご馳走なんだから、あんまり遅くならないでよね」
電話をきって鏡に向かい、身支度を整える。そういえばミサキは何時くらいにくるのだろうか。
留守中に来たら悪い、天気も気になり、早めに家を出ようと財布を手にした。
46マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/16(月) 17:35:38 ID:TC79/8UR

すると、インターフォンが鳴った。
「もしかして……はい、どうぞ〜」
「あ、おじゃましま〜す……」
予想通り、ミサキがドアからひょっこり顔を覗かせた。
「あら、いらっしゃい。結構早いわね?」
「あ……ごめんなさい。今日せっかくお世話になるんだし、なにかお手伝いしたいなって思って」
「そんなのいらないのに、気を使わせちゃって悪いわね〜。……あ、そうだ。
 ミサキちゃん、買い物に付き合ってくれない? 実はまだ夕食の買い出ししてなくって」
「あ、はい。わかりました」
「ごめんね〜。今日はミサキちゃん来るって聞いて、ご馳走作っちゃおうって思って。
 どうせならミサキちゃんいたら、好き嫌いや食べたいものがわかって便利でしょ?」
「そこまで気にしないでください……今から出るんですか?」
「うん、天気も心配だしね。ぱっと行ってぱっと戻れば、降られることはないでしょ」
女二人、並んで近所のスーパーを目指す。
ミサキがよく、このスーパーに通うということを知ってから、ここは何が安い、どの惣菜が美味しいか、
どんな野菜を選べばいいかなど、マサヒコ母の主婦の知恵も手伝って、楽しく会話をしながらの買い物となった。
気がつけばおしゃべりのほうが先行していて、予定よりも遅く、買い物を終えてスーパーを出ることになってしまった。
「いけない……急いでおうちに帰らないと」
「おうちに戻ったら、お料理手伝いますね」
二人はやや早歩きで小久保家へと帰路を辿る。しかしその途中で、雨粒がぽつりぽつりと二人の頬を濡らす。
まずい、と思ったころにはすでに、雨粒が急激に量を増して、ざあざあと急いている二人を打ち始めた。
「このままじゃびしょびしょよ……ミサキちゃん急いで! 足元に気をつけてね!」
「信じられない、こんな雨……」
二人は雨の中を全力で走り、やっと玄関へと辿りついたが、買い物袋含め、すでに全身がびしょ濡れになっちた。
玄関で立ったまま、身体からぽつぽつと水滴を垂らす二人。
「最悪……下着までびしょびしょだわ。ミサキちゃんここで待ってて、タオルとってくるから」
ぺちゃぺちゃと歩きながらタオルを持ってくるマサヒコ母。二人は髪や顔をタオルで拭った。
「お互い、お風呂はいったほうがいいわよね。ミサキちゃん先入って」
「あ、私はあとでいいです。ここで待っていますよ」
「そんなわけにもいかないわ。風邪をひかせちゃったらいけないし……」
マサヒコ母は少しだけ考えて、やがて名案といったふうに手を叩いた。
「あ、そうだ。二人で一緒に入らない? どうせ女同士なんだし」
「ふ、二人ですか?」
「そうよ。このままじゃ二人とも風邪ひいちゃうし、それにミサキちゃんとはもっと話したいこともあるしね」
どうしようか。恥ずかしいというのもあるが、このままでは二人とも風邪をひくというのも当たりだ。
自分が風邪をひいたら迷惑をかけるわけだし、相手に風邪をひかせるわけにもいかない。
女同士だから別に余計な心配をする必要も無いが……。
「……わ、わかりました」
「そう。じゃあ先にバスルームに行ってて。タオルと着替え、用意しておくから」
47マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/16(月) 17:36:47 ID:TC79/8UR

濡れた衣服を脱ぎながら、ミサキは思った。
おかしな事になった……まさかこんなことになろうなんて……。
蛇口をひねると温かいお湯が流れ、ミサキの冷えた身体をじわりじわりと温めてくれる。とても心地良かった。
「ミサキちゃん、入るわよ〜」
「あ、はい!」
とっさに身体を手で覆ったミサキだった。その必要はないとしても、やはり恥ずかしいことに変わりは無い。
「いや〜すっかり冷えちゃったわね……あら、ミサキちゃん、何をそんなに縮こまって」
「い、いえ……」
マサヒコ母はというと……やはり一糸纏わぬ姿で、恥じらう様子もなく。
シャワーを浴びて心地よさそうな顔をしている。
「気持ちいいわねぇ……ミサキちゃん、そんなところにいたら身体冷えちゃうわよ。お湯に浸かっちゃいなさい?」
「は、はい……あっ、そうだ。お母さん、背中流しましょうか?」
「あら、いいの?」
「はい。今日は色々とお手伝いしたいですし」
「そう? 悪いわね〜。じゃあ、お願いしちゃおうかしら」
手伝いをしたいという気持ちは本物だったが、そのほうが気が楽、というのもあった。
あまり裸体は見せたくないが、身を覆うタオルもなかった。コンプレックスの貧乳を含め、
人様に堂々と見せられるほど、自信のある身体ではない。また、マサヒコ母が意外とスタイルがよかったこともあった。
タオルにボディソープを塗り、マサヒコ母の背中をこする。
(この身体から、小久保君が生まれたんだ……)
それを考えると、なにか特別な身体のような気がしてきた。自分もいずれ、誰かの子供を生む身体なのだ。
念入りにこすり、シャワーで泡を洗い流すと、マサヒコ母は振り向いてにっこりと笑った。
「ありがとう、ミサキちゃん。お返しに私も背中流してあげる」
「えっ……! いや、その、大丈夫です」
「そんなわけにもいかないわよ〜。ささ、背中出しなさい」
「あ、あう……」
断る術もなく、ミサキはその小さな背中をマサヒコ母に差し出した。
(うわ〜、白くて綺麗な背中……しかもシャワーの水弾いちゃってるし、ちょっと羨ましいわね……)
割れ物を扱うように、ミサキの背中をタオルが優しくこする。
「ミサキちゃん、身体細いわね〜」
「そ、そうですか? これでもダイエット中なんですけど……」
「そんなこと気にしないでいいわよ。こういう年齢でのダイエットが、身体に悪かったりするのよ?
 肝心なところに栄養がいきわたらなかったりして、逆に後悔とかしちゃうんだから」
「そうなんですか?」
「そうよ〜。若いときに取る栄養は無駄じゃないのよ。特に女の子はしっかりとっておかないと」
「へぇ〜……勉強になります」
「そのせいかな〜……ミサキちゃん、結構胸が小さいわよね」
急に核心を突かれたことに、気付けなかった。やがてさきほどの言葉を認識すると、ミサキの心にグサリと突き刺さった。
「あ、あはは……そうですよね……」
自分の一番気にしているところだった。ためらいもなく言われると、ショックより諦めが先に来る。
「だめよ。きちんと胸にまで栄養をわたらせないと」
「が、頑張ってます……。あの、やっぱり胸って大きいほうがいいんでしょうか?」
「あら、そうでもないわよ? 私だって最初はあまり大きいほうじゃなかったけど、パパのおかげでね……あら、いやだわ」
やっぱりこういう返事が返ってくるか。しかし、大きくなくてもいいという言葉には、多少は救われた。
ただ、やはりマサヒコは大きい方が好きなのだろうか。誰にも聞けない質問は胸の奥で殺した。
48マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/16(月) 17:37:35 ID:TC79/8UR

「私は……もうちょっと大きくしたいんですけどね。さすがに小さすぎるっていうか……でも仕方ないですよね」
「仕方なくなんかないわよ。大きいのも悪くはないと思うけど、小さい胸にだって魅力はあるし、
 ミサキちゃんのは小さい割には形がいいし、乳輪の大きさも色も、他と比べてなかなか綺麗なものよ」
「ありがとうございます……って、何言ってるんですか!」
顔を耳まで真っ赤にしたミサキは、とっさに胸を覆い隠した。
「それよりもミサキちゃん。大事なのはその胸をどう活かすかなのよ。大きさは関係ないの。
 自分の胸に自信をもたないと、好きな人ができたときに余計にガッカリさせることになるわよ」
「す、好きな人……」
マサヒコの顔が、脳裏をかすめる。マサヒコもまた、この人の言うように大きさにこだわらないのだろうか。
もし、自信を持って、この胸を活かすことが出来れば、こんなささやかな胸でも、マサヒコを悦ばせられるだろうか……。
「で、でも……この胸をいかすって、どうすれば……」
「あ、ごめん。背中そのままにしてたわね。流してあげる」
再びタオルを動かすマサヒコ母。
(う〜ん、かなり胸にコンプレックスを持ってる感じね……多少強引にでも、私が直々に教えてあげるしかないわね)
タオルの動きにリズムをつけ、力に抑揚を与える。探るようにしてミサキの背中をこする。
ミサキの背中に、ゾクッとした感触が走る。
「んっ……!」
「あ、痛かった?」
「い、いえ……」
(小久保君のお母さん、背中流すの上手いんだ。なんか、ちょっとこそばゆいけど、気持ちいい……)
マサヒコ母には狙いがあった。ミサキの感度を確かめているのである。
それに、背中からじっくりと快感を与えていけば、そのうちミサキの身体の感度が高くなる。
その時が『教育』の始まりである。
ミサキの小さな背中を襲う、くすぐったさにも似た感覚。マサヒコ母の思惑も知らないまま、ミサキは身をよじる。
「んっ……ふぁっ……あの……くすぐったいです……」
「このくらいがちょうどいいのよ。それに気持ちいいでしょ?」
「そ、そうなんですけど……あっ……ん……」
マサヒコ母の愛撫に身を任せるミサキ。心音が早くなり、呼吸が徐々に不順になる。
頬がピンクに染まっていたが、けして湯に当たってのぼせているわけではなかった。
「ああ、そうそう。ミサキちゃん、胸を活かすっていうのはね、『感度』を鍛えることなのよ」
「か、感度……?」
ミサキの頭の中はもやがかかったように霞んでいる。
「そう。とくにミサキちゃんは感度がいいほうだから、なかなかスジがあるわね。ささ、前の方も洗っちゃおうかしら」
「えっ……ひあっ!?」
マサヒコ母の手が、ミサキの腋の下からすっと差し込まれる。泡だらけになった手で、ミサキの小さな胸に触れる。
「だ、だめですっ、そんな……」
「いいから、おとなしくしなさい」
抗おうと思ったが、力が抜けていてうまくいかない。
49マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/16(月) 17:38:39 ID:TC79/8UR

ミサキの小さな胸が、撫でるように愛撫される。しばらくそれを続けていると、ミサキの呼吸に変化が起きてきた。
(変な感じ……頭がモヤモヤして、うまく考えることが出来ない……)
ミサキは熱い息を漏らしながら、身体をもぞもぞと動かす。未知の感覚が小さな身体を襲っている。
時折マサヒコ母の指が、ミサキの小さな乳首をこねる。二本の指で挟んで、軽く引っ張り上げる。
「あっ……ん……あふぅ……」
ミサキの乳首は弄ばれて行くうちに、小さいながらもしっかりと固くなってきていた。
それを指でつまんだり、はじいたり、はさんで転がしたりと、マサヒコ母の動きは自在に変化する。
その度にミサキのリアクションも変わっていく。顔が上気し、赤くなっていた。
「ミサキちゃん、感じているのね。感度っていうのは鍛えることができるのよ」
「か、感じている……? 私が……?」
「そうよ。男の人は女の人が感じてくれると喜ぶものよ」
(こ、小久保君も……?)
(う〜ん、ミサキちゃんを見てると、私もムラムラしてきちゃったわ……)
マサヒコ母は手の動きを止めた。ミサキは息を荒げて、身体をくたっともたれさせている。
ミサキの手を取り、自分の胸にあてる。
「ほら、私だって胸の感度を鍛えることで、お父さんをモノにしたのよ……」
ミサキの手に、柔らかな弾力が伝わる。ミサキは何も言わず、手を動かしてそれを揉みしだく。
「どう? やわらかいでしょ?」
「はい……」
「んっ……はあっ……そう、ミサキちゃん、上手よ……」
ミサキの身体を抱き寄せ、自分の胸に顔を押し付ける。ミサキは何も考えるうことができなくなり、抵抗を止めていた。
「マサヒコはこの胸を吸って大きくなったのよ」
(小久保君が……この胸を……)
ミサキの小さな口が、マサヒコ母のすでに赤く張り詰めた乳首を頬張る。
ミサキはマサヒコ母の左の乳房を揉みながら、右の乳首をちろちろと舐めていた。
乳輪のラインに沿って舐めまわす。時折赤子のように強く吸い付くと、
口を離したとき、マサヒコ母の大き目の乳首がぷるんと跳ねる。
「はあっ……ミサキちゃん、気持ちいい……」
「お母さんのここ……固くなってる……」
「ああん……はあっ……すごいわ……」
テクニックも何もない、ミサキの舌による無邪気な愛撫は、マサヒコ母の身体に十分な快感を与えていた。
時折、ミサキの歯が敏感な乳首を軽く噛むと、身体中に甘い痺れが走る。
「あん……痛いわよ……」
「ご、ごめんなさい……」
ミサキの頭を強く抱きしめる。圧迫されながらもミサキは胸にむしゃぶりつき、味わっていた。
マサヒコ母は身体をくねらせる。
(このまま胸でもイケそうだけど……だめだめ、ミサキちゃんを気持ち良くしないと)
50マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/16(月) 17:40:03 ID:TC79/8UR

ミサキを胸から引き離す。とろんとした目つきで、マサヒコ母の胸を見ている。
「今度はミサキちゃんの番ね」
シャワーを止め、ミサキをゆっくりとタイルの上にに寝かしつける。
マサヒコ母の舌が、ミサキのへそに触れる。舌はゆっくりと上へと昇っていき、小さな双丘へと辿りつく。
ぴんと張り詰めた乳首に、ちろちろと舌を這わせると、ミサキの身体がぴくんと震える。
「あっ……ひあっ……お、お母さん……!」
「ミサキちゃんってば敏感なのね。気持ちイイでしょ?」
「ふあっ……だめっ、ふあぁ……」
乳輪のラインにそって舌で舐め上げる。前歯で軽く噛むと、全身を大きく震わせる。
「いやあっ! あっ、ひあっ、くぅ……」
太ももを擦り合わせるミサキ。下腹部に熱い痺れを感じていた。
「ミサキちゃんの胸……とても魅力的よ」
「お母さんっ……もう……ひあぁ……」
ミサキの頭に電流が走る。瞳からは涙が零れ、はしたなく涎を流していた。
「イキそうなの? そう……じゃあイってしまいなさい」
ラストスパートだろう。マサヒコ母はミサキの乳首を、強く吸い上げる。
「んっ、ひあっ……あっ、だめっ、だめぇっ……!」
何かから逃げるように、身体をくねくねと動かすミサキ。
大きな快感の波が、身体に押し寄せてくる。
右乳首に歯を立てる。左の乳首を軽くつねった。
ミサキの身体が大きくはね、足をぴんと伸ばして大きく仰け反った。
「うああっ! あっ、だめっ、ふあっ、ひっ、ひあぁぁんっ……!」
身体を二、三度大きく震わせると、ミサキは生まれて初めての絶頂へと達した。
快感の余韻に浸るミサキ。何も考えられず、息を荒げている。
「はあっ……はあっ……ん……」
瞳をうるませて倒れているミサキを見ると、マサヒコ母は妙な気分を感じた。
(なかなかかわいいじゃない……)
ミサキの耳元で、そっと囁く。
「ねえ、ミサキちゃん? よかったらこれからもたまに、私と『お勉強』しない?」
何も考えられないミサキ。ただ快感だけがはっきりとしている。
拒否するでもなく、ミサキは小さな声で「はい」、と答えた。
(あ〜OKしちゃった。こういうところからドツボにはまるのに。
 まあ、いいわ。ミサキちゃん可愛いし。また楽しみがひとつ増えちゃった……)

風呂から上がった二人は、手際良く夕食作りを済ませた。
風呂場での出来事などなかったかのように、普通におしゃべりなどをしながら作っていた。
マサヒコが帰宅して、三人で食卓を囲んでいると、マサヒコが気がついた。
「あれ、母さんと天野って、こんなに仲良かったけ?」
「えっ!? あ、ああ、ちょ、ちょっとね……」
「一緒にお買い物して、お風呂入って、お料理したんだもの。仲良くもなるわよ。ね、ミサキちゃん?」
「あっ、は、はい……そうですね……」
「なんだ、風呂まで一緒に入ったのかよ。まあいいけどさ」
「それよりマサヒコ。今日ミサキちゃんを襲っちゃだめよ」
「襲うか!」
翌日、玄関にてマサヒコに見送られるミサキ。
「あの、小久保君。もしかしたらこれからもたまにお世話になっちゃうかもしれないケド……」
「ん? ああ、いいよ全然。幼馴染だしな。いつでも気にせず遊びに来たらいいよ」
「それと、『お勉強』もね」
マサヒコ母の声を聞いたミサキの身体がぴくんと震えた。
「はいはい、勉強すればいいんだろ。うるさい母親だよなあ」
「あはは……」
マサヒコ母はミサキと目を合わせると、不敵な笑みを浮かべた。
51マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/16(月) 17:43:47 ID:TC79/8UR

今回は以上です。
マサヒコ母の喋り方がいまいち掴みきれない・・・・・・。

しかし、このようなスレに投下できるのは
職人としては大きな喜びです。
52名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 17:54:47 ID:iq7hUf4g
マリリスト氏GJ

またしても実用性高い作品でございますな!
知らぬはマサヒコのみっぷりもかなりいい感じ。
GJですぞ!!

風呂から台所までとか、色々想像も膨らみますねぇ!
53名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 19:15:35 ID:PL8qB0oP
(=゚ω゚)ノ小久保母親 キター
54名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 19:18:10 ID:d5Vhcq/R
ハァハァ…ママン…ハァ…エロス…ハァ…マリリスト氏GJ…です…ハァハァ(#´д`)
55名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 23:45:54 ID:WYou9wah
保管庫更新乙
56名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 00:32:47 ID:MnthZgyz
マリリスト氏実にGJ
そして古田氏いつもご苦労さまですありがとうございます

したらば前スレ埋めますか
57マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/17(火) 00:42:19 ID:MJEi9+xQ
感想をくださった方々ありがとうございます。
そして古田氏いつもお疲れ様です。
職人方々にならんで私の名前が。これは嬉しいw

妹の五巻の表紙見てたらカナミ×アキが・・・・・・
58名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 08:09:18 ID:Hza1ufbX
母シリーズ化
59ドミンゴ:2006/01/17(火) 09:34:34 ID:OKz/h9j+
 マリリストさんへ


今回もSS愉しく読ませていただきました。
アイに続いてミサキも軽くつまみ食いしたマサ母ですが、前回も結果だけだと軽い寝取りともみれるんですが、悪意からではなくあくまで
息子との付き合いの為の手助け、最後の一線は越えないというのが好印象です。
マサ母のキャラっていうのは原作でもチョイ役なので、掴むのが難しいとは思いますが、読んでいてまったく違和感は感じませんでした。

エロも定番ではありますが、ミサキのコンプレックスを突きつつ、マサ母との成熟度の違いも表現できてて、その辺りも良かったです。
他のキャラも気にはなりますが、ミサキの第二回お勉強会も大変気になるところですw

アヤナだったら今回の、ミサキが胸に持っているコンプレックス、その逆バージョンが読んでみたいです。

残りのキャラは原作ではマサ母と、ほとんどと言っていいくらいカラミがないので、書いていただけるのならご苦労なさると思いますが、
そちらも勝手に期待してお待ちしております。
60名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 10:45:20 ID:0Z+4XGL4
私は、マサママとリョーコの竜虎対決に期待している。エロなのに死闘になりそうw
61名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 11:07:35 ID:xv3UpMcc
強敵と書いて「とも」と読むって感じになって
周囲の女子を喰い荒らしてまわって
知らぬはマサヒコばかりなりけり。

次のターゲットはアヤナですかねー
よく家に来るのはリンコかリョーコでしょうけど
それだとペタンコが続くわけだし。
次はアヤナかと思うのですがどうでしょうか。
どうやって喰うのか次作がとても楽しみです。

先鋒:アイ(イメージプレイ)
次鋒:ミサキチ(お風呂プレイ) 

62名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 11:15:17 ID:lBk022lf
マサママンがパリパリの主人公話ってこれが何気にはじめてじゃね?
いつかママンVSリョーコVS小宮山VSマリアVS佐々岡の作品の枠を越えたバトルレズイヤルを書いてホシス
63名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 15:44:33 ID:WaCGR0hv
ちょwオマイらww百合の話だけで盛り上がりすぎwwww
64名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 16:25:42 ID:pi1zgmVs
今週号読んでシンジ×アキが見たくなった
65名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 17:03:02 ID:MnthZgyz
誰か投下する→スレ賑わう→また新たな職人さん来る→スレ賑わう→ベテラン職人さん投下する→スレ賑わう→また新たな(ry
いわゆる武豊の法則で年中祭り状態です
本当にありがとうございます
66弱味☆ ◆zSCWRO/RCU :2006/01/17(火) 19:55:47 ID:qVZW798m
マリリスト氏乙&GJです!次から次へと才能のある方が出てくるなあ、とにもうw

まあそんなことで皆さんあけおめ。握られると痛い、キンタマという者です。
年明け一発目から、いきなりのオヤジギャグで皆さんのご機嫌を損ねたわけですが、
どうも弱味☆です。予告のシンジxマナカのSMコンビをお届けします。
この翔ぶがごとき速度のスレで、もうそんなの誰も覚えてねーし、てゆーかお前誰?本当に完成してんの?とか思った奴!
 その通りw

というわけで、ほとんど書けていません……そこで、皆さんをお待たせするのも忘れられてしまうのも悲しいので、
今までは完結→投下という作戦を取っていましたが、これからは完成した分だけちょびっとずつ、
しかし間をオカズに投下する、という作戦で行きたいと思います。ってことで、どうかひとつ。
くだらねえゴタクはこのへんにして初回投下します。今回は初回なのでエロなしですが、
作品自体にはエロがあるので、期待していてくださいw
では行きます。
67弱味☆ ◆zSCWRO/RCU :2006/01/17(火) 19:59:12 ID:qVZW798m
俺の部屋から、またしてもエロ本が消えた。クローゼットの底板を二重底にし(構想期間1ヶ月、工事期間1週間)、その隙間に隠しておいた
「月刊エロ大魔王」の最新号が消えていたのだ。他にも、「ペンギンクラゲ」の先月号、「快楽点」の今週号も消えている。
 思春期の少年の部屋からエロ本を失敬するとは、なんとも許すべからざる怪盗であるが、その正体を推理するのはたやすいことだ。
何が面白いのかわからないが、とにかくエロ本から得た知識で次なるボケをかまそうと、日夜画策している=犯行の動機が十分・さらに
犯行時刻には現場付近にいてアリバイがない=犯行が可能だったという唯一の存在、そう、つまり怪盗の正体はーーーーー
「お兄ちゃん!」
「うわあ!」
 いきなり部屋のドアが開いて、カナミが俺の部屋に侵入してきた。しまった。テキの方からの来襲とは想定外だ。
しかし、俺の狼狽する姿などは意に介さない様子で、30cmほども厚みのある本の束を、カナミはどすんと積み上げた。
「はい、これ今週分」
 悪びれる様子などまったくない。いくらエロ本だって、決して高いとはいえない、俺の月の小遣いの1/3にもなるものを、
ずいぶん軽々しく扱ってくれるではないか。
「カナミ、お前なあ……」
 そう来るのは先刻承知とばかり、もうひとつ文庫本の分厚い束が、俺の目の前にすいっと差し出された。
見るからにいかがわしい、黒と金と蛍光ピンクの装丁と、汚れることをかたくなに拒むような、真新しい紙とインクの
清々しい匂いのアンバランスさが、俺の視覚と嗅覚を快く刺激してくれる。
 「ああっ!新刊が出たのか!」
 漆黒の背表紙に燦然と輝く、『黒光 ミナカ』のペンネーム。デビュー後3ヶ月で、すでにカリスマの名を欲しいままにしている
官能小説界の新星の名だ。ちなみに『黒光』は『くろびかり』と読む。
 その正体は……。
68弱味☆ ◆zSCWRO/RCU :2006/01/17(火) 20:00:30 ID:qVZW798m
初回は以上です。はたして黒光ミナカの正体は?うーむ、誰なんだろう?
 ヒント:まだ出てきてないキャラ

という、せこいクイズを作ってみましたw正解は次回!
それじゃあ今日はこのへんで。
69名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 20:46:31 ID:apExhG90
弱味☆氏乙です
楽しみにしてますよ
70名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 21:27:11 ID:CrEVtBmQ
マリリスト氏、弱味氏乙でっす。
もはやマリリスト氏はもはや百合の王、まさしく百合キングですな。
某子供に人気のゲームに語感が似てるのは気にしない。
71名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 21:29:31 ID:a4Foy9oO
百合の女王、のほうがしっくりする
72名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 21:36:46 ID:sx2B8ex+
>>70はムシキングにかけてるんジャマイカ
73名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 08:40:47 ID:oYtSM1Uv
監督→古田氏
不動のエース→郭氏
トリックスター→アカボシ氏
暴走王→160氏
百合キング→マリリスト氏

格付けと関係ない称号が実にこのスレ的でワロス&ナゴム
最終的に水滸伝のように称号持ち宿星職人108人勢揃いしたりして
74名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 15:29:15 ID:fQ0BgkoW
前スレ埋めの淫語しりとりワロスwww
このスレは住人のつながりも強いんだな
75マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/18(水) 15:40:43 ID:xY0Q3u0x
どうも、百合キング?です。
責任感重大な称号ありがとうございますw
前回感想を下さった方々、ありがとうございました。
評判良かったようでほっとしました。
ドミンゴ氏、勉強になる感想ありがとうございます。
弱味☆氏、続き期待しています。

前回から間もないですが、アヤナ×リョーコ寄りのユキ×アヤナ投下します。
百合話なので、百合が苦手な方はご注意してください。
また、多少SM要素を含みますので、苦手な方はお気をつけ下さい。
では、投下します。
76マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/18(水) 15:42:04 ID:xY0Q3u0x

(あれ……なんか苦しい。身体が動かない……)
アヤナの意識がゆっくりと覚醒していく。閉じられていた瞼をゆっくりと開く。
最初に気付いたのは、自分の身体が横に倒れていないこと。
眠りから目覚めたことはわかったのに、なぜ倒れていないのか。座ったまま寝たのだろうか。
それからもうひとつ、身体が思うように動かせない。何かに縛られている感覚がする。
(金縛り……? そんなわけ……)
やがて、自分の状況が把握できた。
椅子に座った状態で、両手を後ろに縛り付けられている。露骨なまでの軟禁状態だった。
「な、なに? どうしてこんなことに……」
辺りを見まわしてみた。見覚えのある風景だ……つい今しがたまで見ていた風景。
「あ、お姉様の部屋だ……」
自分の衣服を調べる。いつもの制服姿だった。汚れは無さそうだ。
身体に怪我の後がないのを確かめると、ゆっくりと記憶の糸を辿ってみた。
(たしか……お姉様から用があるって呼び出されて……うん、学校が終わってすぐにお姉様のお部屋に向かったのよね)
たしか昼頃だ。大学にいるリョーコから携帯に連絡が入った。大事な話があるから、放課後にでも来てほしいと。
敬愛するリョーコからの直々の誘いときたら、断る道理はどこにもない。浮き足立たせて部屋に向かったアヤナだった。
(で、しばらくお茶とお菓子を食べながら、勉強のこととか、学校のこととか、世間話をして……)
はっきりと思い出せた。たしか途中から強烈な眠気が襲い、リョーコのソファに寝かせてもらったのだ。
『あら、疲れてるんじゃないの? じゃあ大事な話は仮眠をとってからにしなさい』
(それから寝かせてもらって、気がつけばこれ……)
この姿はきっとリョーコがやったことだろう。それとも眠っている間に強盗でも入ったのだろうか?
「大事な話ってこういうこと? なにか新しい授業かしら……」
キイという音と共に、目の前の扉が開く。アヤナは顔をそこへ向け、睨みを効かせる。
「あ、アヤナ起きてたの? おはよう」
「お、おはようございます。お姉様……これはいったい……」
「そうよね。ごめんね、いきなりびっくりさせて。でもこれはアヤナのためには大事なことなのよ?」
「あの……さっぱりわからないんですけど……」
リョーコが一歩ずつ、アヤナの近づく。腰を屈めると、二人の顔は数センチほどにまで近づく。
アヤナの心臓が、ドキンと高鳴った。頬がピンクに染まる。
「あ、あの……」
「実は今日、アヤナに特別な授業をしようと思ってね。特別講師も呼んでんのよ」
「と、特別?」
「肛門! じゃなくてカモン!」
再びドアが開き、そこから見覚えのある一人の少女が顔を出す。
「あなたは……と、戸川さん?」
「……こんばんわ、若田部さん」
「聞いたわよアヤナ。アンタこの娘に憧れられてるんですって? バレンタインにチョコまでもらったらしいじゃない」
「そ、それは、そうですけど……」
リョーコがニヤニヤと不適な笑いを浮かべている。一方の戸川はというと、なにやらもじもじと気恥ずかしそうにしていた。
「こないだね。この娘が私の所に来たのよ。アンタとはどういう関係か、アヤナはどういう人間かって色々聞いてくんのよ」
「……で、お姉様はどうしたんですか?」
「出来る限り答えたわよ。あまりにも熱心に聞いてくるものだからね」
「そうですか……それで、どうしてこんなことになっているんですか?」
77マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/18(水) 15:43:44 ID:xY0Q3u0x

リョーコの目がキラリと光る。
「この娘はアンタの勉強に使える、と思ったのよ。話をしたら、この娘もノリノリでOKしてくれたわ」
「べ、勉強って……?」
「アヤナ……アンタ、私ともっと仲良くしたい? 私に近づきたいと思う?」
先程よりも少し、艶を秘めたリョーコの声に、アヤナの鼓動がまたも高鳴る。
「へっ? いや、あの、それは……は、はい」
「でしょ? 私みたいになりたいなって思ったから、あのとき作文にも書いてくれたんでしょ?」
「は、はい。私はお姉様に……憧れてます」
「アンタには十分、その素質があるわよ。ただ、圧倒的に足りないものがあるのよ」
「た、足りないもの?」
「……経験よ。女としての経験が足りないのよ。女としての悦びを、アンタはまだ知らないじゃない」
「よ、悦び……?」
アヤナの顔に戸惑いの色が浮かぶ。
「そう、悦びよ。私がアンタぐらいの頃には、もうイヤっていうほど女の悦びを味あわせられたものだわよ。
 簡単に身体を許せって言ってるわけじゃないけど、何事も若いうちから経験を積んで、人は成長するものよ。
 私が見る辺り、アンタには十分に素質があるわ。いい? これはアンタのために言っているのよ」
リョーコは、我ながらよくもまあポンポンと言葉がでるものだと思った。
「私に……素質が……」
その言葉は少し嬉しかった。お姉様に認められている気がしたからだ。
良くわからない持論も、リョーコが言っているのなら、きっと間違いはないのだろう。
しかし急な話についていけるほど、賢くも勇気もない。リョーコの言葉とはいえ、飲みこみがたい。
「……で、なんでこんな姿に」
身体を揺らして、現状を訴える。椅子がガタガタと渇いた音を立てる。
「そっちのほうが面白いからよ」
「面白いって……でもお姉様……私、怖いです……」
「大丈夫よ、アヤナ。アンタが傷つかないように、善処するわ」
優しい言葉だったが、拒否は受けつけないという力が込められていた。
迷った。このまま本当にリョーコの『勉強』を受け入れるべきなのだろうか。
心のどこかでアヤナは、リョーコだったら、敬愛するこの人だったら、身を任せてもいいかもしれないと思っていた。
何が起こるか想像も出来ない、不安や恐怖は拭いきれなかったが、経験豊富なリョーコだったら、きっと大丈夫なのでは……。
「私はアンタのために言ってんのよ。アヤナ、いいわね?」
「……はい。よろしくお願いします、お姉様!」
アヤナは意を決した。身を縮めて、瞼を固く閉じる。
「良く言ったわ。アヤナ」
「でもお姉様……優しくしてくださいね?」
「心配しないで。優しく“してくれるらしい”から」
78マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/18(水) 15:45:12 ID:xY0Q3u0x

「……“してくれるらしい”?」
リョーコが目の前のソファに座った。
合わせるように、さっきまで黙って話を聞いていたユキが、申し訳なさそうな顔で立ちあがる。
存在をすっかり忘れていた。
「わ、若田部さん……よろしくお願いします」
「それじゃ、お願いね」
「ちょ、ちょっとお姉様!? なんで戸川さんが?」
「いや〜この娘、相当アンタに入れ込んでるみたいでさ。この娘がアンタの相手をすれば、どっちもお得で一石二鳥じゃない」
「そ、そんな! 私はお姉様に……」
「ん? 何?」
「えっ、あっ……な、何でもないです」
アヤナの顔が真っ赤になる。今、自分は何を言おうとしたのか。とても淫らなことを言おうとしたのではないか。
「この娘なら、アンタに優しくしてくれるでしょうよ。それになにかあったら、私が仲裁に入るから」
「わ、若田部さん……」
ユキの声に、中学生とは思えない艶が込められている。頬をピンクに染めながら、濡れた瞳でアヤナを見つめる。
「い、イヤです……」
「アヤナ、ガマンよ」
「あ、あう……」
「若田部さんが……私の目の前で、こんな格好で……」
ユキの顔が、アヤナの流れるような髪に触れる。指で掻き分けながら、頭頂部から毛先にかけて柔らかな感触を味わう。
「ああっ……若田部さんの髪、シルクみたい……良い香りがする」
アヤナの髪からは、高級シャンプーの香りがした。ユキの鼻をくすぐる。ユキはくんくんと鼻を動かし、香りを吸い込んでいる。
「若田部さぁん……はあっ、夢見たい……」
「と、戸川さん……くすぐったいわよ……」
ユキの荒い息が、アヤナの耳に、うなじに吹きかかる。ぞっとする感覚に、アヤナは身をよじる。
一通りアヤナの髪を楽しむと、ユキは顔を髪から離し、ゆっくりと下降していった。
ユキの眼前には、アヤナの豊満な胸がある。制服越しからでもわかるボリュームだった。
「戸川さん、何を……えっ!? いやぁっ!」
そのままユキは倒れるように、アヤナの胸に顔を埋めた。アヤナは身体を動かして抵抗を示すが、ユキは全く離れない。
その柔らかな二つの弾力を、顔中で楽しむユキ。恍惚とした表情で、顔をぐりぐりと動かしている。
「ん……若田部さんの胸、柔らかくて気持ち良い……」
「ちょ、ちょっと戸川さん!? いい加減にしてよ! 頭おかしいんじゃないの!?」
怒声を飛ばすアヤナ。すると、ユキの身体がびくんと跳ねた。
「はあっ……! この声……いつもの若田部さんだぁ……もっと怒って……」
「ひいっ! お、お姉様……」
「アヤナ……耐えるのよ」
79マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/18(水) 15:47:08 ID:xY0Q3u0x

制服の下のブラの感触まで、ユキは堪能していた。
鼻をくんくんと動かし、制服に、下着に染みついたアヤナの体臭を感じる。
「んん……やっぱり若田部さん……甘い香りがする……」
「へ、変なこといわないでぇ……」
「このまま死んでもいい……」
「私の胸で死なれても……」
「あら、うらやましいわね。アヤナの胸だったら私も顔を埋めたいぐらいよ」
その言葉に敏感に反応したアヤナだった。
「あう……」
(お姉様だったら……別に構わないのに……)
胸から顔を離したユキは、またも下降していく。腹部、スカート、太もも、ふくらはぎとアヤナの身体を舐めるように見つめる。
「うう……戸川さん、もういいでしょ?」
ユキの顔はやがて、アヤナの紺のハイソックスへと辿りつく。指がハイソックスへと伸びると、ささっと取り払った。
アヤナの足が外気に晒される。アヤナは抵抗として足をばたつかせようとしたが、ユキによって止められていた。
「若田部さんの足……真っ白でキレイ……」
「お、お姉様……私、もう……ひゃっ!?」
アヤナは指になにか、濡れたような感覚がした。よくみるとユキが、アヤナの足の親指をちろちろと愛しそうに舐めている。
「きゃあっ! いやっ、やめて戸川さん! お姉様も何か……」
「アヤナ……私はアンタを信じてるわよ」
「そ、そんな……と、戸川さん? そんなところ舐めたら、病気になっちゃうわよ……?」
聞いているのかいないのか、ユキの舌は動きを止めない。
やがて舐めるだけにとどまらず、どうしてもその部分を奉仕したくなったユキは、
なんのためらいもなく、アヤナの真っ白な指を口に咥えた。
「ちょっ……ひあっ、く、くすぐったい……!」
アヤナは口を結んで、足もとのこそばゆさに堪える。ちゅちゅぷという淫靡な音が、部屋に響く。
「んむ……若田部さんの指……おいひぃ……」
「うあっ……戸川さん……あなた犬じゃないんだから……」
「ああっ……若田部さんが私のこと……犬って……はふぅ……」
「この娘、完全にアンタに参ってるわね」
だめだ。もう何を言っても通用しない。アヤナは諦めた。
ユキの舌が指だけではなく、足の裏、踵にまで伸びる。アヤナの足は唾液でべとべとなっていた。
「んっ……くぅ……ふあっ……!」
身体をぷるぷる揺らしながら、くすぐったさを堪える。ユキは何も言わずに奉仕を続ける。
屈んだ状態で天井に腰を突き出しながら、懸命に舌を動かすユキ。
まるでアヤナが本当の主人になり、飼い犬のユキに奉仕をさせているような構図だった。
80マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/18(水) 15:49:19 ID:xY0Q3u0x

「あんっ……あう……ん……」
アヤナは気付いてはいないが、奉仕を繰り返されるうちに、ただのこそばゆさとは違う感覚を覚えてきた。
結んだ口の隙間から、熱い息が漏れる。身をくねくねとよじり、太ももを擦り合わせている。
それにいち早く気付いたのはリョーコだった。
(アヤナのやつ、感じてきてるわね……)
ユキは指から口を離した。アヤナの指はすでにふやけているほど舐られ続けた。
ユキは下腹部に熱い痺れを感じていた。そっと自分のショーツに触れると、湿り気を感じた。
奉仕を続けたりアヤナに怒声を浴びせられるうちに、自らの愛液によってユキのショーツは汚されていたらしい。
「はあっ……戸川さん……もう許して?」
「もうすぐ……気持ち良くしてあげるからね、若田部さん……」
アヤナの足が開いていた一瞬の隙をついて、ユキはアヤナのスカートへと顔を突っ込んだ。
「なっ、きゃあああっ!」
「アヤナ! 大丈夫よ。何も心配しないで!」
身体をじたばた動かすアヤナ。椅子がガタガタと音を立てる。
むわっとしたスカートの中、ユキの目の前には、アヤナのショーツが姿を見せた。
水色の、絹の薄いショーツだった。ユキはまたも犬のように、鼻をくんくんと動かす。
「お姉様ぁ……なんとかしてぇ……」
アヤナは半泣きになっていた。
(こんなに面白い状況、途中で止められるわけないじゃない)
「アヤナ……良く聞いてよ。私はアンタが女としての悦びを感じてきていることが、素直に嬉しいのよ。
 アンタのそんな姿を見れることがとっても幸せなのよ。それでもイヤ?」
「で、でもぉ……恥ずかしいです……」
ふと、自分の下腹部がいきなり涼しくなったことに気付いたアヤナ。
目の前にはスカートから顔を出して、右手についさっきまでアヤナが吐いていたショーツを握っているユキがいた。
「いやあっ! 戸川さん、返して!」
アヤナはぴたりと股を閉じた。ユキに詰め寄ろうとしたが、縛られた身体が言うことを聞かない。
「あら、アヤナ。かわいい下着つけてるじゃないの」
「お、お姉様……」
「アヤナ、足を開きなさい」
リョーコの声を聞いたアヤナの身体が凍った。
「そ、そんな……お姉様……私、恥ずかしいです……」
「アヤナ……私、アンタの大事なところが見たいわ……」
「で、でも……」
「アンタをもっと気持ち良くしてあげたいのよ。アンタの成長の手助けをしてあげたいから、こう言うの。
 それに私は個人的にも、アヤナの大事な部分を見たい。アヤナは、私のことそんなに信用できない?」
「……」
アヤナは迷った。頭の中の整理がおぼつかない。
ただ、どこかでリョーコなら、自分の恥部を曝け出してもいいかもしれない、と思っていた。
上手く働かない頭で考えたアヤナだったが、やがて観念したように、ゆっくりと足を開いていった。
81マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/18(水) 15:50:27 ID:xY0Q3u0x

「……キレイよ、アヤナ」
「うう……恥ずかしいです……」
いつもの負けん気の強いアヤナからは考えられないほど、しおらしい姿だった。
薄くだが、しっかりと陰毛の生え揃ったその部分は、年齢相応にとても小さく、
ピンク色の襞に、少しばかり濡れているのか淡い輝きを持っていた。
「……やってあげなさい」
リョーコの声を聞いて、おあずけを食らっていたユキの身体が再び動く。
スカートの中に再度顔を潜り込ませ、アヤナの秘裂に傷つけぬようゆっくりと舌を這わせる。
「いやっ! ふああ、気持ち悪い……」
「大丈夫よ。すぐ気持ち良くなるから」
「んぷっ……若田部さんの……すごくキレイ……」
小陰唇に沿ってちろちろと舐め上げる。ユキの口にしょっぱさが広がる。
「ふあっ……んんっ……くぅ……!」
アヤナの身体に、少しずつ快感が広がる。甘い痺れが下腹部からこみ上げ、アヤナの額から汗が零れる。
微量だが、秘部からどんどん愛液が滲み出てきた。ユキはそれを舌ですくって舐め上げる。
「若田部さんの……美味しい……若田部さぁん!」
「ひあっ! だめっ……もっと優しく……うああっ!」
ガマンできないと言ったように、ユキの舌使いが乱暴になった。
息を荒くしながら、むしゃぶりつく様に秘部を吸い上げる。
愛液と唾液の絡む音が響く。アヤナは遠い意識の中で、その音を聞いていた。
「ふあっ、あんっ、あっ、あああ……」
テクニックのない奉仕だったが、たしかな快感がアヤナを襲う。
頭をガクガクと振りながら、今までに知らなかった快感に堪えていた。
「うああっ、お姉様ぁ……変なの、うわあぁぁん……」
瞳からぽろぽろと涙を溢している。リョーコの目の前であられもない姿を晒しているという状況が、アヤナの快感をより強くしていた。
「OK、アヤナ。確かに女の悦びを感じてきているわよ」
リョーコは気付いた。ユキの指が自分のショーツの中にあることを。
どうやらアヤナを奉仕しながら、堪えきれず自慰に及んでいるらしい。
リョーコから丸見えになっているユキのショーツは、すでに愛液でびしょびしょになっていた。
「うあっ、ふああっ……きゅう……んんっ……!」
「わ、若田部さん……私も……気持ちい……くぅ……」
何も考えられず、アヤナは涎と涙をはしたなく溢しながら、強烈な快感に身を委ねている。
82マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/18(水) 15:52:02 ID:xY0Q3u0x

「いやあ……おかしく、なっちゃう……お姉様ぁ……」
「アヤナ、イキそうなの?」
「イヤです……お姉様の前で……恥ずかしい……」
「アヤナ、イクところをみせな」
(お姉様に見られてる……恥ずかしいけど……もう……)
アヤナの身体に、絶頂が近づいてきた。
ユキのほうも同じらしく、動きがラストスパートにかかる。
「あっ、ひあっ……もう、だめぇ……なんか、くるっ……!」
「ああんっ、あっ、わ、若田部さぁん……!」
「ふあっ、ひああっ、あっ、うあっ、ふやあああんっ……!」
アヤナの身体が大きく仰け反り、二、三度ビクンと大きく跳ねた。
絶頂に達したらしく、ユキの顔に愛液がかかる。
アヤナは瞼を固く閉じて、しばらく快感の余韻に浸っていたが、波が去ると全身から力が抜け、くたっと倒れこんだ。
きれぎれになった荒い息を吐きながら、ぼおっとした瞳でリョーコを見つめている。
一方のユキも絶頂を迎え、スカートから顔をだすと地面に倒れこんだ。
「ふあ……お姉様……」
「……アヤナ、良く頑張ったわね」
リョーコは立ちあがり、アヤナに近づく。汗だくになったアヤナの額から髪を掻き分け、そっと頭を撫でる。
「上出来よ、アヤナ。さすがは私の妹分だわね」
「あ、ありがとうございまふ……」
「わ、若田部さん……」
くたくたになったユキが、地面を這いずっている。
「アンタもよくやるもんだね。本当の犬みたいだったよ」
「わ、わん……」
(それにしても、久しぶりにいいモンみせてもらったわ)
二人の姿を見ていると、リョーコのほうもなんだか落ちつかなくなってきた。
「じゃあ、アヤナ。うまくできたご褒美に……」
倒れこんだままのアヤナの耳元に、リョーコがそっと囁く。
「今度は私が相手してあげる。三人で気持ちよくなろっか?」
アヤナは頬をピンクに染めながらも、小さく頷いた。
83マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/18(水) 15:56:08 ID:xY0Q3u0x

以上です。

このスレは争い事もなく、住人さんもほのぼのとしてていいなあ。
非常に職人が投下しやすい環境で、嬉しいものです。
84名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 16:09:57 ID:+oe2Mp8q
GJGJ!
エロい
85アカボシ ♯sisyunki:2006/01/18(水) 18:28:40 ID:gq+iSF/I
てすとー
86アカボシ:2006/01/18(水) 18:30:22 ID:gq+iSF/I
 あけましておめでとうございます、(激しく今更)アカボシです。
またトリップ失敗したよ…アカボシ改めアカハジですね。
マリリスト氏、GJです!まさか百合で新境地を拓く人が現れるとは思いませんでした。
更新の早さも高ポイントですね。
 
 一応、HPできたのでお知らせにきました。手ぶらもなんなので、SS持って来ました。
妹は思春期で、NGワードは「エロなし」です。
「The end of "The younger sister is adolescence"」
タイトル、何のひねりもないですね。
んでは投下。
87アカボシ:2006/01/18(水) 18:32:05 ID:gq+iSF/I
一際強い風が、校庭を通り抜けた。桜の花びらが風に舞い、登校中の生徒達を包むように降り注ぐ。
在校生は春休みの始まりに浮かれ、卒業生は感慨深げに学び舎を仰ぎ見る。これから始まる卒業式
を前に、お兄ちゃんも寂寥感を漂わせていた。
 
 晴れ渡る空とは裏腹に、私は今にも泣きそうだった。
 アキちゃんも、マナカちゃんも、ショーコちゃんももういない。
 生徒達を無事卒業させた小宮山先生は、他の学校へ転任する。
 マリア先生はアメリカに帰る。
 お兄ちゃんも、来週には一人暮らしのために引っ越す。

 まるで、卒業生にでもなった気分だった。

88アカボシ:2006/01/18(水) 18:33:09 ID:gq+iSF/I
別れの発端は数ヶ月前の事だった。私は今日という日の幸せを、明日も享受できると信じて疑って
いなかった。その毎日が、どんなに儚く尊いものだったのかも知らずに。

 その日、私達は近くの喫茶店にパフェを食べに行った。アキちゃん達が妙に暗いので、甘いもの
でも食べて元気を出してもらおうと、私が誘ったのだった。
 トロピカルフルーツパフェ、チョコバナナパフェ、チーズクリームパフェ、抹茶つぶあん白玉パフェ、
新メニューの杏仁豆腐パフェ。皆が別々のパフェを頼んで、お互いのパフェをつつきあう。
「ね、マナカ、そのさくらんぼ頂戴。」
「じゃあ、代わりにその黒ずんだ棒を私の口にねじ込んで下さい。」
「その表現やめろよ。」
 自分のパフェからさくらんぼを取るマナカちゃん。カオルちゃんもパフェからチョコバナナを取り出す。
「マナカ、あーんして♡」
「カオルさんも、あ〜ん♡」
 お互いの口にスプーンを差し込む2人。
「幸せそうだな、金城…どうせ、それでキスの練習とかするんだろ?あとマナカ、発音おかしい。」
 ジャンボパフェを縦に掘り進んで、崩さないように食べているアキちゃん。この糖分も全部胸に
行くのかと思うと、少し腹が立つ。マナカちゃんと目が合う。向こうも同じことを考えているようだ。
 私たちは黒い笑みを浮かべ、(あとでまたアキちゃんをいじろう)と、目で会話した。
「なんでわかんの!?アキ、さては超度7のエスパーか!」
 もごもごと口の中で、さくらんぼを結ぼうとしているカオルちゃん。
「アキちゃんがエスパーなら、私たち全員エスパーじゃないかな。」
 そう言いながら、私もさくらんぼを口に含んだ。
「ノーマルは私だけ!?」
「ううん、私はアブノーマル。」
 ショーコちゃんがさくらんぼを持って、舌でレロレロやってる。
「それは皆が知っている。てか、レロレロすんのやめてくれ。」
「フ…」
 ニッと笑ったショーコちゃんは、さくらんぼを口にいれると、ものの数秒で結んで見せた。
「うわ、早っ!」
「ディ・モールト凄い!」
「そこまでいくと凄いっつーかキモイ。」
 
89アカボシ:2006/01/18(水) 18:34:22 ID:gq+iSF/I
 パフェを食べ終わって、とりとめのないお喋りをする。皆、とりあえず元気を出してくれたようだった。
話のネタも尽き、不意に会話が途切れる。そろそろ帰ろうかな、なんて思った時、マナカちゃんが
口を開いた。
「あ、あの…」
 伏し目気味に、氷だけが残ったコップを握り締めて言いよどむマナカちゃん。
「実は私、また引っ越すことがきまったんです。」
 賑やかだった空気が、引き潮のように去っていく。カラン、と氷が音を立てて割れた。
「引っ越すって…どこに?遠いの?」
 喉が一瞬で渇いた。瞬きも出来ず、上ずった声で聞き返す。
「H道…」
 H道?皆も不思議そうな顔をしている。
「都道府県で道って、北海道だけじゃん!道州制はまだ先なんだから!」
 アキちゃんのツッコミが炸裂する。S県とかN市みたいな使い回しか。
「せっかく伏字にしたのにバラさないで下さい。」
「そもそもなんで伏字にすんのさ!一瞬何の流派かと思ったよ!」
 満ち潮のように、賑やかな空気が戻ってきた。
「それで、いつ引っ越すの?」
「来月です。皆さん、短い間でしたがとても楽しかったです。」
「マナカ…」
「でも、高校卒業したらこっちで一人暮らしするつもりですから、すぐ会えますよ。それまで、この
『ダイエットSEX48手』…カナミちゃんに貸しておきます。」
「わかった。じゃ、これ預かっておくね。」
 すくなくとも、彼氏のいない私やマナカちゃんには必要ないものだけど。
90アカボシ:2006/01/18(水) 18:35:23 ID:gq+iSF/I
「あー…私もちょっと大事な話があるんだけど。」
 おずおずと挙手するショーコちゃん。
「大事な話?」
「うん。先週病院いったらさ、2ヶ月だって…それでさ、私学校辞めて結婚しようと思うんだ。」
「へ、ショーコ結婚すんの!?」
 大声を上げて驚くアキちゃん。
「アキさん静かに!胸が大きいですよ!」
 すかさずボケながら注意するマナカちゃん。ショーコちゃんの発言に驚きながら、嫌味とボケを飛ばせる
頭の回転の速さには正直感服する。
「じゃあ、しばらくお尻しか使えなくなるね。」
「飲食店でそーゆー話やめろよ。」
「家計を助けるために、色々と開発して特許とろうと思ってるの。」
「へぇ。どんなの?」
「試作品のこのエロ本…ちょっとそのページ、こすってみて。」
「何々?(こしこしこし…)」
「世界初、こすると匂いのでるエロ本よ!」
「イカくさっ!?」
「特殊な溶液に混ぜた愛液と精液が塗ってあるの。」
「んなもんに触らせるな!!」
 おしぼりで手を拭くアキちゃん。深いため息をつくと、頭を押さえて言った。

「ついでなんだけどさ、私も皆に言わなきゃいけないことがあるんだ。」
「今度はなんですか?もう多少のことでは驚きませ」
「この前街でスカウトされて、グラビアやることになったんだ。それで、ちょくちょく学校休むわ。」
「ばんなそかなっ!?」
 リアクション芸人並みの反応でのけぞるマナカちゃん。
「凄いじゃない、アキ!」
 純粋に喜ぶショーコちゃん。
「今のうちにサインもらっておいていいかな!?」
 カオルちゃんも無邪気にはしゃいでいる。
「ドイツもコイツもアキアキアキ!何故私を認めないんですか!」
 あみば?
「胸か、この胸か!」
 マナカちゃんと一緒に、私もアキちゃんの胸に攻撃を加えた。
「いたたたたた!!揉むな!ちぎるな!ひっぱるな!だからお前らには知らせたくなかったんだよ!」
「あんた達、祝福してあげなさいよ…」
「ちょ、噛むな!脱がすな!転がすなぁぁぁっ!!」
 調子に乗って騒いでたら、店を追い出された。
91アカボシ:2006/01/18(水) 18:36:47 ID:gq+iSF/I
そして、今に至る。アキちゃんは学校に来られなかったり、学校に来ても授業が終わるとすぐに
仕事で、殆ど遊べなくなった。 マナカちゃんは引っ越して、毎日メールのやりとりをしている。 
 ショーコちゃんは、両親を説得するのに苦労したようだが、この間結婚した。カオルちゃんと一緒に、
休日にショーコちゃんの新居に遊びに行ったりしている。カオルちゃんに子供のつくりかたを聞かれて困っていた。
 
「―先生が生徒の事で行きたくない所は3つある。それは―」
 式が終わり、HRで休みの間の注意等が告げられる。病院と警察とお寺。坪井先生が、夏休みや
冬休みの前にも言った言葉だ。小宮山先生にいじられて変な方向性に走ってたけど、元々は真面目
な先生だ。小宮山先生と離れれば、普通の先生になってしまうのだろう。
 HRが終わると、教室は喧騒に包まれた。
「ね、カラオケいこーよ。」
「悪い、あたしこれから部活の打ち上げなんだ。」
「親に見せらんねーよ、この成績…」
 クラスメイト達はすぐにいなくなり、静寂が支配する教室に私一人。何の予定もなかったので、一緒に帰ろうと思ってお兄ちゃんを探すと、校舎の裏に一人佇んでいるのを見つけた。
「あ、おに」
 声をかけようとした瞬間、後ろから誰かが
「フリーズ!!」
 と言って、背中に硬いものを押し付けてきた。思わず両手を挙げて、
「ど、どんときるみー…」
 と答えてしまった。ていうか、この本格的な発音は…
「人の背中にディルドー突きつけて、何してるんですかマリア先生?」
「あなたのお兄さんに、これから用がある人がいるから、邪魔してもらっちゃ困るのよ。…まさかと
思ったけど、来て見て正解だったわ。」
 いつからそこにいたのか、小宮山先生が口を出した。
「叶サンが何かしようとすると、肝心な時に邪魔が入りますカラ。それを防ぎに来たんデス。」
 叶さんって誰ですか?なんて聞く間もなく、2人は私を抱えて物陰に引きずり込んだ。同時に、
お兄ちゃんに走りよる女の子の姿が見えた。
 女の子がお兄ちゃんに何か話しているが、ここまで聞こえてはこない。だけど、あの女の子が何を
伝えているかなんて、考えるまでもない。見詰め合って沈黙すること数秒。お兄ちゃんが口を開くと、女の子がお兄ちゃんに抱きついた。
 お兄ちゃんも、恥ずかしそうにしながらその子の背に手を回した。
「これで心置きなく故郷へ帰れマス。」
「そうね、マリア…」
 泣いている二人を放っといて、私はそこを離れた。お兄ちゃんの新しい生活の始まりを、見せつけ
られた気がした。私は溢れる涙を拭いもせず、足早に帰路についた。

92アカボシ:2006/01/18(水) 18:38:24 ID:gq+iSF/I
 引越しを明日に控えた夜。準備も済ませ、床についたが寝付けなかった。私はお兄ちゃんの部屋に
向かった。ドアをノックして、ゆっくりと開ける。
「お兄ちゃん、起きてる?」
 小声で問いかけると、ベッドの上の影がむくりと起き上がった。
「カナミ?」
 はっきりとした声で返事が返る。どうやらお兄ちゃんも寝付けなかったみたいだ。
「お兄ちゃん、一緒に寝よう?」
 ただ純粋に、子供の頃のように同じ布団で眠りたかった。お兄ちゃんは一瞬驚いた顔をしたが、
「そうだな、それもいいか。」
 とだけ言って、布団を開けて端に寄った。中に潜り込むと、ベッドが狭く感じた。
「こうして寝るの、何年振りだろうな。」
 向かい合って寄り寄り添った。この季節、まだ夜は肌寒い。
「幼稚園の頃かな。ね、腕枕してよ。」
「まったく、幾つになっても甘ったれだな。」
 頭の下に右腕を差し込まれ、左手でくしゃくしゃと頭を撫でられる。
「変わってないようで、いつの間にかこんなに大きくなってたんだな。」
「背はもういいから、胸の方が育ってほしいよ。それより、お兄ちゃん彼女出来たんでしょ?」
「なんだ、みてたのかよ。明日引越しの手伝いに来るから、その時紹介するよ。」
「そう。いいな、私も早く彼氏欲しい。」
「お前黙ってれば可愛いんだから、人前でエロネタ振るの止めればすぐにできるだろ。」
「本当にそう思う?」
「そう思う。」
「じゃ、出来たらお兄ちゃんに紹介するから。」
「ああ、楽しみにしてるよ。」
 微笑んだお兄ちゃんの表情が、少し寂しげだった。なんだ、初めて彼女が出来たっていうのに、
お兄ちゃんも寂しいんだ。私と一緒に居たいって思ってくれているのだろうか。
「お兄ちゃん、私が居なくても平気?」
「少しだけ寂しいかな。」
 お兄ちゃんは恥ずかしそうに笑って、聞き返してきた。
「お前は、俺が居なくても平気か?」
93アカボシ:2006/01/18(水) 18:39:18 ID:gq+iSF/I
―お兄ちゃんが居なくても大丈夫だから、気にしないで―
 たったそれだけのことが言えない。言葉が詰まって返事ができない私を、心配そうに見つめる
お兄ちゃん。目頭に熱いものがこみ上げてくる。こんなに近くにいるのに、お兄ちゃんの顔が霞んで
見えなくなる。
 泣いたらきっと不安にさせてしまう。それなのに、分かっているのに堪えきれない。
「平気なわけ、ないじゃない…」
 強がりを言うこともできず、ぼろぼろと涙が零れ落ちた。
「アキちゃん達ともそんなに会えないのに、お兄ちゃんもそうなるなんて嫌だよ…」
 せめて、泣き顔だけは見せないように掌で顔を隠した。
「いつでも会えるって言っても、寂しくないわけじゃないもんな。」
 私の頭を抱き寄せて、髪を撫でるお兄ちゃん。
「お父さんやお母さんと一緒に住めなくたって、お兄ちゃんと居られれば良かったのに…私一人じゃ、
この家は広すぎるよ…」
「ついこないだまで、あんなに賑やかだったのにな。休みの度に誰かが泊まりに来てさ。」
「お願いだから置いてかないで、一人にしないでよ…」
 自分でも、無茶なことを言っていると思う。でもそれが、私の正直な気持ちだった。
「…………カナミ、それは」
「冗談だよ。ちょっと困らせたかっただけ。」
 お兄ちゃんの前で、弱音を吐いてしまった。でも、少しだけ気が楽になったような気がした。
 お兄ちゃんは、突然私を抱きしめた。
「ゴメンな、カナミ。俺にはこんなことくらいしかしてやれない。」
 本当に済まないといった表情で、子供をあやす様に私の背を撫ぜる。
 お兄ちゃんにそんな顔をして欲しくなくて、私はさっきは言えなかった強がりを口にした。
「やめてよ、子供じゃないんだから。本当に大丈夫だから心配しないで。私、一人でもやっていける
から…お兄ちゃんなんかいなくたって、全然平気なんだから…!」
 止めど無く溢れる涙。震える声でなんとか言い切ったが、こんなんじゃ誰も騙せる筈がない。
「ありがとう、カナミ…」
 何故お礼を言われなければならないのだろう。こんなにもお兄ちゃんを心配させているのに。その
答えが分からぬまま私は泣き続けた。空を照らす月も、草木を揺らす風も無い、悲しい程に静かな夜。
 私は懐かしい匂いと温もりに包まれ、お兄ちゃんの心臓の音を子守唄にして眠りについた。 
 
94アカボシ:2006/01/18(水) 18:40:27 ID:gq+iSF/I
 お兄ちゃんがいなくなってから、あっという間に一ヶ月が過ぎた。
 
 トントントントン。包丁のリズミカルな音がキッチンに響く。浮かれっぱなしの私は、いつの間にか
鼻歌を歌いだしている。
 今日は約束の日。私の恋人を、お兄ちゃんに紹介する日。お兄ちゃんを家に呼んで、一緒に
ご飯を食べて親睦を深め、家族公認の恋人になる腹積もり。
「カナミちゃん、顔がにやけてますよ。さっきから頬が緩みっぱなし。」
 いつの間にか台所にいたマナカちゃんが、私にボトルのお醤油を渡す。彼女は家族旅行を蹴って
まで、北海道からわざわざ会いに来てくれたのだ。『ダイエットSEX48手』は、マナカちゃんがこっちで
一人暮らしするまで預かる約束なので、まだ返していない。
 さっきまではミホちゃんもいたが、今はお兄ちゃんを迎えに出ている。
 他の皆は都合がつかなかったけど、それでも嬉しいことに変わりはない。アキちゃんはヤンマガの
表紙にも載って、仕事もまずまずらしい。ショーコちゃんはというと、新製品の特許を取ったらしい。
 足のツボに電気刺激を送ることで勃起力を増強させる、その名も「勃起力増強シューズ」
 特に、青カン好きな人に愛されているらしい。お兄ちゃんにもあげようと思う。
「あ、お帰りマナカちゃん。ごめんねお客様なのに。」
「気にしないで下さい…それより、お兄さんに彼を紹介するんでしたよね?」
「約束してたからね。それがどうかしたの?」
 私の返事に、眉をひそめるマナカちゃん。
「お兄さん、向こうの平穏な生活でツッコミが鈍ってなきゃいいんですが。」
「成るほど。彼見たら、普通に引いて『別れろ。』とか言うかもね。」
 その「彼」というのは、私たちの幼馴染のヨシオ君。ついこの間、街でばったり再開して付き合う
ようになったのだ。ちなみに今は、さっきマナカちゃんがお買い物に出て二人っきりになったら、
(料理&私を)つまみ食いしようとしたので罰(そろばん責め&放置プレイ)を与えている最中だ。
 筋金入りのドMな彼は、罵声を浴びせかけると至福の表情になり、重しの石板をいきりたつイチモツ
の力でひっくりかえすという荒業をやってのけた。畳に傷がついたので罰としてさらに石板を追加した。
「前途多難ですね…」
 マナカちゃんも少し引いている。北海道での生活は、彼女を幾分真人間にしてしまったようだ。
初登場の頃のような、クールで硬い表情になっている。そのことを突っ込むと本人は、
「友達の中に、カナミさんみたいなボケキャラも、アキさんのようないじりがいが在って尚且つ的確に
ツッコミできる人材もいないんですよ。周りは私のボケを聞くと引くので、自然とボケを控えるように
なって…」
 と言っていた。ボケをかませないことに悲しんでいるようだが、その方が彼氏は出来やすいと思う。
 会話が途切れたので、調理に専念する。今日の料理は私だけで作るといってあるので、マナカちゃん
も手出しはしない。殆ど出来ているので、後は盛り付けるだけだ。
「…辛くありませんでした?」
 マナカちゃんが不意に、独り言のようにぽつりと漏らした。
「辛かったよ…だけどそれは、皆も同じでしょ?」
 お皿に盛り付ける手を止めずに答える。
「家族とまで離れ離れになったのは、カナミちゃんだけですよ。アキさんは仕事で忙しくて、寂しい
なんて思う余裕ないですし、ショーコさんは新婚で幸せですし、私は転校するのに慣れっこですから。」
 苦笑を浮かべ、腕組みをするマナカちゃん。
「そっか…でも私、今は幸せだから。ヨシオ君が皆の代わりって訳じゃないけどさ。」
「なら良かったです。カナミちゃんの元気な姿みたら、お兄さんもきっと喜んでくれますよ。」
「そうだね。私、お兄ちゃんが出て行く時泣いちゃって、心配かけたままだから…」
 その時、インターホンが鳴った。
タンポーン♪
「何だこのインターホンっ!?」
 外からお兄ちゃんのツッコミが聞こえてくる。
「幸せすぎて心配いらないってトコ、見せ付けて上げないとね!」
 エプロンを脱いで、廊下に出る。既に玄関に入っているお兄ちゃんに駆け寄る。
インターホンで呆れた顔だったお兄ちゃんが、私を見て一瞬苦笑いを浮かべた。が、すぐに
優しい微笑みに変わった。ほんの一月前までは毎日見ることのできたその笑顔が、今はこんなにも
懐かしい。
「ただいま、カナミ。」
「おかえり、お兄ちゃん!」

95アカボシ:2006/01/18(水) 18:41:44 ID:gq+iSF/I
以上です。えー、今、相方のサイトに間借りしてる状態です。 闘開道って書いてある方が俺のページです。そこでは闘開道って名乗ってます。最初にhつけて下のURLで。
ttp://www.k5.dion.ne.jp/~meisya/
 以前の宣言後すぐに、バイト掛け持ちでやることになっちゃいました。間が悪い。
 仕事と移動時間合わせると、自由にならない時間が12時間くらいあるんですよ。仕事中は絵が
描けないから、こーしてまた話書いてしまいました。
 メインコンテンツが全部工事中で、BBSくらいしか機能してませんが、それでもいいという方は
来て下さい。相方のサイトも、まだ蜜柑星なんであまりみないでやって下さい…
応援や作品について石投げたい方、お待ちしています。
 こんなとこでCMして済みませんでした。HPを無難な名前にしたら、全くといって良いほど検索に
引っかからなくて、こうでもしないと人が来なくて…
 それでは。

96名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 19:06:48 ID:+oe2Mp8q
>胸が大きいですよ
ワロタw
97弱味☆ ◆zSCWRO/RCU :2006/01/18(水) 19:45:46 ID:X74NYv8J
やあやあ皆さんこんばんは。5月のオリエンタル小僧もとい弱味☆という者です。
SMコンビの第2回です。マリリスト氏とアカボシ氏の2台巨頭のあとで、もう冒頭のご挨拶も浮かびませんw

矢つぎ早で申し訳ないですが、時間が開かないんで投下させていただきます。
98弱味☆ ◆zSCWRO/RCU :2006/01/18(水) 19:48:38 ID:X74NYv8J
自慢じゃないが、俺は活字が大の苦手である。家で新聞を取ってはいるが
読んだことはないし、教科書に載ってる論説文は日本語じゃないと思っているし、
小説にいたっては「坊ちゃん」ですでに挫折した。
 だがそんな俺でも18歳の今日まで何とか生きてこられたのであり、
小ざかしい文章の百や二百読めずともなんら恥じることは無いのだと俺は痛切に訴えたい。
特に中学生ぐらいの奴に訴えたい。その中でも特に21歳の美人家庭教師に授業を受けている中学生に訴えたい。
 そんな俺を、少なくとも『黒光 ミナカ』の小説に限ってだけはとりあえず別、と思わせるに至ったほど、
カナミの盟友は小説家として優れていると俺は思う。
 あっ、思わず言ってしまったが、彼女の本名は黒田マナカ、誰よりも思春期な、貞操帯をつけた女子高生である。
まあ別に隠す必要もなかったけれど。

「しかし、マナカちゃんもすごいペースだなあ。デビューして三ヶ月ぐらいなのに、もう新刊がこんなに出てるのか?」
「うん、私もよくわかんないけど、一週間に一冊ぐらいの割合で書いてるんだって」
 俺に編集の知識はないが、こんな五百数ページもあるものを一週間で書くとすると、
単純計算でも一日七十ページぐらいだ。俺だったら三秒で投げ出しているだろう。
「しかしそんなんじゃ、学校に来るヒマもないんじゃないか?」
「毎日来てるよ?こないだ新しい貞操帯買ったからって、見せてもらったし。……よければお兄ちゃんにもつけてあげるけど?」
「『よければ』の意味がわからんが、とりあえず遠慮させてくれ。つーか何で持ってる………出さなくていい!」
「同じものがもう一つあるからって、貸してもらったの。レンタル料はカラダで支払いました♪」
「な、ななななな?お前、まさかマナカちゃんと……」
「やだなあ、お兄ちゃんの考えてるようなことはないよ。百合キング・マリリストさんならいざ知らず、
弱味☆にそんな才能あるわけないじゃない」
「それに関しては心配しとらんが……」
「本当に大丈夫だって、カラダっていうのはお兄ちゃんのだから」
「そうか、それなら安心……いやいやいや!」
 これをいつものカナミのエロボケと考えていたのは、俺の致命的うかつだった。
そう、結果的にはカナミの言うことが全てを物語っていた。俺は間違っていた。
これからはカナミ、いやカナミ様に使える忠実な奴隷として・・・・・・・・・・・・・・・
って人の思考に勝手に入りこんで来るなー!
 「・・・・・・ダメ?」
99弱味☆ ◆zSCWRO/RCU :2006/01/18(水) 19:53:41 ID:X74NYv8J
2回目終了。まずはおわびを。
マリリストさん、勝手にお名前使って申し訳ございませんでした。
貴方のデビュー作のクオリティがあまりにも高かったもんで、
凄いなあ、ついでに気が向いたらでいいんで、
カナミ×マナカを書いて欲しいなあ・・・・・・というリスペクトでリクエストな気分だったもんで。
ごめんなさいw
 
シンジ×マナカって言ったのに、マナカ出て来ねえじゃねえかよ!という住人の皆さんにもおわびを。
 マナカは次回から登場します。エロもオチもちゃんとシンジ×マナカでやりますんで、もう少々お待ちください。
直前のアカボシ氏に影響を受けすぎました。

その他お気づきの点がございましたら遠慮なくどうぞ。それじゃあ今日はこのへんで。

(前回のクイズの答えは本編のどこかに……って探す気起きないよなw)
100名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 19:59:04 ID:xlSeI3pm
ちびまる子ちゃん思い出したよ
101名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 20:30:36 ID:4Yj1LwT/
カムバックバンザ───────ッイ!!
GJっ!&お帰りなさいアカボシ氏!!
久々の訪問だけではなく、こんなウルウルさせる話まで…
一介の住人でしかない自分には応援しかできないですけど、頑張って下さい!!
102名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 21:36:38 ID:ZnhLBP4s
なぜだかわからんが感動した俺がいた
103名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 23:12:19 ID:9BpfkDZ8
とんでもないスピードだぜ!
104名無しさん@ピンキー :2006/01/18(水) 23:46:24 ID:ntRZ8FzV
アカボシ神復活GJ!!!!!だぜ!
エロはなくとも、泣きがある。変化球の多いアカボシ神にしては珍しいストレートに泣いた漏れがイル。
なんだか新たな旅立ちのカナミがアカボシ神の心境を語っているように思えるのは漏れの妄想さ。


>>73
北方水滸伝を昨日読み終えたんで、たとえてみよう。

古田氏→呼保義宋江
郭氏→花和尚魯智深
トマソン神→双鞭呼延灼
アカボシ神→入雲竜公孫勝
160神→黒旋風李逵
ピンキリ神→豹子頭林沖
518神→九紋竜史進
ドミンゴ神→青面獣楊志

・・・・神が多すぎて途中挫折
105名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 00:07:03 ID:a5Np14Tr
マリリスト氏、弱味氏、復活アカボシ氏GJ

>>104
前スレで言われてたけど実際60人以上職人さんいる(いた)わけだしな…
106名無しさん@ピンキー :2006/01/19(木) 01:03:04 ID:l3G5gF+X
追加。
82神→托塔天王晁蓋
541神→
マリリスト神→一丈青扈三娘
弱味☆神→神行太保戴宗
乖離神→智多星呉用
クロム神→大刀関勝
そら神→没遮闌穆弘
72神→小旋風柴進
ペピトーン神→霹靂火秦明
新参者神→双槍将董平
白帯侍神→小李広花栄

しかしアカボシ神のHP見たら職人諸氏はいい人ばっかで泣けてくる
107名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 14:23:28 ID:KfOu04oZ
よっしゃーーー!!!
アカボシ神が復活なさってる!!!
小説のほうも感動しました! カナミ・・・ええ子や・・・
ホームページの更新も楽しみに待っております。

弱味☆氏もGJ&乙です!
108名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 15:27:25 ID:IVrMDCAy
>>106
つまんねーんだよタコ
109名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 15:44:27 ID:y4U2ixk7
痴女はイイ
110マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/19(木) 16:09:02 ID:SEgZZPZC
感想くださった方、ありがとうございます。
弱味氏乙です!お誉めいただき光栄です。
カナミ×マナカは考えておきます。
アカボシ氏、おかえりなさい&超GJです!
目から愛液が流れました。

住人さん達に聞きたいのですが
このスレ的に「××は実は××に片思いだった」ぐらいの
原作にない設定改変は大丈夫です?
111名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 16:19:46 ID:7xL3hmx8
絶対・・


おk
112名無しさん@ピンキー :2006/01/19(木) 18:26:50 ID:l3G5gF+X
アカボシ神のHP、昨日から結構な勢いでカウンター増えてるw
ここの住人と職人は義理堅いね!
113名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 19:12:16 ID:TZBwiRsT
サイト頼む。
114名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 20:04:04 ID:DGWIGwl0
ここですか?地上の楽園と噂されているスレは?
115名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 21:50:53 ID:rXc7NtCk
前から思ったんだが、投下がある日は1日に2、3作投下あるのに、こない日は全く来ないよな。
某スレみたいに職人達は前の職人が投下したら、1日か短くても半日待って投下にしないか?
そのほうが毎日楽しめるし、ゆっくり読めるし、感想も書きやすいし、どうだろうか。
11672 ◆jQvWLkj232 :2006/01/19(木) 21:52:56 ID:YQ+ULS60
どうも。職人の皆様お疲れ様です。
早速ですが投下させていただきます。
NGワードは「直接的エロなし」

では投下。
タイトルは「兄の怒る理由(ワケ)」で。
11772 ◆jQvWLkj232 :2006/01/19(木) 21:54:17 ID:YQ+ULS60
シンジは怒っていた。
目の前のソファーには、カナミが気まずそうな顔で座っている。
二人とも黙りこくったまま、ただ時間だけが刻々と過ぎていた。

―さて、シンジの怒りの原因は何なのか。

今日の朝食のウィンナーに、カナミが卑猥な切れ込みを入れていたことか?
…いや、違う。

カナミがいつものように部屋に置いてあったシンジのAVを勝手に持ち出したことか?
…いや、それでもない。

なぜか床に落ちていたカナミ所有のバイブに、さっきシンジが足を滑らせて頭を打ったことか?
…いや、それも違う。

もちろん普段なら怒る理由には十分すぎるのだが…
…今日のシンジの怒りは、目の前のテーブルに置かれた一冊の雑誌が原因だった。

そしてその雑誌の名は―「エロリスト天国」。
「月刊アナルデー」「エロKING」などに並ぶ、シンジの愛読書の一つである。
11872 ◆jQvWLkj232 :2006/01/19(木) 21:55:31 ID:YQ+ULS60
「さて…カナミ」
重苦しい静寂の中、ようやくシンジが口を開いた。
「…説明してもらおうか?」
「…えっとね…その…」

テーブルの上に開かれていたページは―『街角エロエロ女子校生100連発!』―
―エロ雑誌によくある、街で見かけた素人のエッチな写真をカメラマンが撮るという企画ものだ。
どのページにも、自分の顔を手やマスクで隠した少女達の淫猥な写真が載っている。

シンジはその中の二枚の写真を指差す。
そこには、顔を覆い隠した黒いショートヘアの少女が写っていた。
一枚目の写真では立ったままスカートをめくり上げ、純白の下着をこちらに晒している。
もう一枚の写真では大胆に足を開いて座っている彼女。
その白い魅力的な太ももをあらわにし、カメラに向けて挑発的なポーズを取っている。
そしてその服装こそ私服だったが、そのページにはご丁寧にも
『県立O高校のエロカワイイ少女を劇撮!!』の文字が躍っていた。

「…これ…お前だよな?」
「……」
「…この写真を見て、すぐに気づいたよ。これが…カナミだってことがな…」
「……」

―これ以上はごまかせない―
再びのしばしの沈黙の後、流石にそう悟ったのかカナミは伏せていた顔を上げる。
そして、小さなか細い声で兄の問いに答える。普段の明るいカナミはそこにはいない。
「ええと…だからね…まさか本当に載るなんて思わなくて…。
ほら、私まだ未成年だし…
…こういうのってヤラセが多いって聞くし…ね」
11972 ◆jQvWLkj232 :2006/01/19(木) 21:57:14 ID:YQ+ULS60
「…じゃあやっぱりこの写真は…」
「うん…私です。…ごめんなさい…」
「…はぁ…」
大方覚悟していたことではあったが
カナミから改めて真実を聞かされ、シンジは大きく溜め息をついた。
「確か…一ヶ月くらい前だったかな…。
でもさ…結構キレイに撮れてるよね?」
…まあ確かにカメラマンの腕がいいのか、写真写りはかなり良い。
何とも言えぬエロさをかもし出す、二枚の写真。
カズヤなら『これをオカズにオレはあと十年は戦える!!』とでも言いそうだ。
…だが、今はそんな事は関係ない。
―というかそういう問題ではない。
そう言わんばかりにシンジはカナミの顔を"きっ"と睨み付けた。
「…お兄ちゃん?やっぱり…怒ってる?」
「…ああ、ツッコミたい所は山ほどある。
まずはだ、どうしてこんな写真を…?」
シンジの問いに、カナミは顔を俯かせたまま答える。
「えっと…その日はアキちゃんとマナカちゃんとの待ち合わせで…
二人とも一時間くらい遅れるって途中で連絡があって…
それで…適当に暇を潰してたら…」
「…声をかけられたと。そういうことか?」
「…うん」
「まさか本当に載るとは思わなかったと…」
「…うん」
カナミの告白に、シンジはただ呆れるしかない。
「…まあいいや。それはそれとして…」
そう言うと、シンジの指がその写真の下の文章に移る。

―さて…ここまでのシンジの怒りは至極もっともなものだ。
自分が愛用するオカズのエロ本に、身内の写真が載っていたら…誰だって衝撃を受ける。
しかし…今回彼が受けた衝撃は、その下の記事を読んだ時の方が強かった―

『Kちゃん(16)の大胆告白!』と銘打たれたそこには…


「…『私とお兄ちゃんの禁断の関係♪』

…なんだよこれ?」
12072 ◆jQvWLkj232 :2006/01/19(木) 21:58:23 ID:YQ+ULS60
「え…あの…えと…へへ」
ぺろりと舌を出しておどけるカナミを無視し、シンジはその先を読み進める。
「…『私とお兄ちゃんは実の兄妹。でも…今、私たちには身体の関係があります。
きっかけはささいなことだったけど…ある夜を境に結ばれてしまった私たち。
その日から、毎晩のように私の身体を求めてくるお兄ちゃんを私は拒めず…』」
「……」
再び黙ってしまったカナミ。シンジはなおもその先を読み進める。
「『週末になると、お兄ちゃんと私は一日中セックス三昧♪』…

えっと…『最近ではアナルも開発されちゃって、私の身体は完全にお兄ちゃんのモノ』…

…『でも私は、そんなお兄ちゃんが大好き♪』

…読んでるこっちが恥ずかしくなってくるな…」

「……」
呆れと困惑の入り混じった表情を浮かべながら、
シンジは黙りこくったままのカナミを問い詰める。
「…だから…何なんだよ…この記事は…」
「だって…写真撮った後で『簡単なインタビューも載せたいから、何か面白い話してよ』
って言われて…どうせ載らないと思ったから…」
「だからって…調子に乗りすぎだろ、これは…」
「…ごめんなさい」
「はあ…」
再び溜め息をつくシンジ。これで本日合わせて何度目になるのだろうか。
「もしマナカちゃんや小宮山先生がこの記事を読んだら…」
「…うん、きっとすぐ気づくよね…」
「ああ…絶対に余計な詮索してくるよな…」
「…本当にごめんなさい」
ただひたすらに謝り続けるカナミ。
深く反省した様子を見て、シンジはカナミの頭を優しく撫でる。
「もうこんなことしないな?」
「うん、絶対…しない」
「そうか…わかったよ。はあ…まったくもう…」
12172 ◆jQvWLkj232 :2006/01/19(木) 22:01:22 ID:YQ+ULS60
「…ありがとう、お兄ちゃん。
でもさぁ…」
「ん?なんだよ…カナミ」
「…確かお兄ちゃん言ったよね?
『この写真を見て、すぐにお前だって分かった』って」
「ああ…下の記事を読む前にな。」
「…どうして分かったの?
…確かにキレイには撮れてるけど、顔は完全に隠れてるし…」
ふと生まれたカナミの素朴な疑問にシンジは答える。
「まあ…お前の身体は見慣れてるしな…毎晩。
それに…気づいてないかもしれないけど…
…カナミの太ももの内側にはホクロがあるんだよ。ほら」
そう言ってシンジは写真を指差す。確かにその写真の少女の内股には、ぽつりと小さなホクロがある。
「…あ、本当だ…全然気がつかなかった…へえ…。
…やっぱりいつも私の裸を見てるだけのことはあるよね…お兄ちゃん」
「…うるさい。そんなことより、今日は『お仕置き』だからな。」
「え…許してくれたんじゃ…」
「俺は『わかった』って言っただけだ。誰も『許す』なんて一言も言ってないぞ。」
「そっか…そう言えば…
…でもちょっとずるいなあ、お兄ちゃん…」
頬を膨らませて、ちょっと怒った表情を見せるカナミだが。
残念ながら、今日はシンジの方が一枚上手。
「へっ…口ではそんなこと言っても、どうせ『お仕置き』を心待ちにしてるんだろ。
ほら、顔に書いてある…」
「え!!…そ、そんな…こと……ないよ…」
図星をつかれたのか、カナミの顔が見る見るうちに赤くなっていく。

「…今夜は寝かさないからな、カナミ」
「う、うん…分かってるよ…お兄ちゃん…」
「よし…じゃあオレの部屋に行こうか」
「…うん」
ただ言われるがままカナミは立ち上がり、シンジの後に続いて二階へと向かう。


「二度とこんなことするなよ…『お前は俺のモノ』…そうだよな?」
「…うん…」

こうして、城島家の背徳の宴の夜は更けていく…。

(おしまい)
12272 ◆jQvWLkj232 :2006/01/19(木) 22:02:40 ID:YQ+ULS60
終了です。お目汚し失礼しました。
最近忙しいので、おそらく今スレでの投下はこの一本だけになりそうです。

後、以前『ミホネタで一本書く』と宣言したんですが(誰も覚えちゃいないか)…
…全然筆が進みません…orz
次回こそミホネタで…たぶんみんな忘れてるだろうけど。

それではまた。
123名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 22:51:53 ID:9AjVb3mR
そーゆー落ちカヨ!!(゜Д゜;)
いやナイスな裏切りかたですGJ
124名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 22:56:14 ID:ffMKrknb
72氏GJ!
シンジ×カナミはやっぱり(°∀゜)イイ!

>>106
しかし俺水滸伝詳しくないからさっぱりわからん
誰がどんな奴なのか説明してくれ

>>115
そういう縛りはなくてもいいと思う
かえってこのスレの勢いを失速させてしまう希ガス
125名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 23:00:41 ID:a5Np14Tr
72氏乙&GJ
真面目なシンジかと思たらエロシンジでびっくり



>>115
それすると交通渋滞(職人順番待ちの便秘状態)&新規職人タイミング計れずという事態になりかねない
言いたいことはすごくわかる、俺も「はえーよ読むの追いつかないよ職人様!」になるときあるし
だが結局は職人の都合次第になるんじゃないかな、職人本人が投下しやすい時間帯がそれぞれにあるんだろうし
職人同士が決めるしかないかも
126名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 23:04:14 ID:R+FBkF48
>>115
書き上げて、推敲完了して、いざ投下となると重なることが多いです。
半日か一晩は待つようにしているけど、このスレはプチ祭りになると次から次へ降ってくるので、もうね。えいやと放流。

あと、スレの雰囲気がやばいときにドカッと投下したくなる。
127名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 23:13:00 ID:R+FBkF48
てなことを書き込んでいる間に、72氏の投下がーーー GJ!
つくづく油断のならないスレだぜ。
カキコの前にリロードリロード。
128名無しさん@ピンキー :2006/01/20(金) 00:02:56 ID:J8pmiSGa
test
129郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/20(金) 00:04:30 ID:J8pmiSGa
???失敗してますね、失礼!
どうも、郭です。
妹職人として修行中の身として、シンジの妹キャラ全攻略に挑戦中なのですが……
なぜか加藤先生・マナカ・ケイよりも先に大穴・ショーコが出来てしまいました。
にしても、このふたりってほとんど絡みが無いですよね?カナミが風邪引いたときくらいで。
会話してるとこもほとんどないし。その分妄想で埋めてますが、
ちょいショーコファンには厳しいSSかもしれません。
NGワードは「逆陵辱?」「微エロ?」「キャラクター変」
では、投下。
130郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/20(金) 00:05:18 ID:J8pmiSGa
"ピンポ〜〜〜〜ン"
「ん?誰だ?」
学校から帰ると、いつものメンツが妹のカナミの部屋でダベっていた。
俺も混じって矢野ちゃんと一緒に呆れたりツッコンだりして夕方まで過ごし、
もう遅いんで、ってみんながお暇した、そんな―――いつもの日常だったんだ、その日は。
カナミも夕飯の買い物に行くとかでみんなと一緒に家を出て、
俺は軽く後かたづけをして台所でお茶碗を洗ってたとこだった。
呼び鈴が鳴ったんで誰か忘れ物でもしたのかな?と思いながら玄関に出ると、
そこにはちょっと思案顔の岩瀬さんがいた。
「あれどうしたの?岩瀬さん、忘れ物?」
「おにいさん……ちょっと、いいですか?」
「へ?俺に?」
「はい……おにいさんに、ちょっとお願いっていうか……」
そう言ってモジモジする岩瀬さん。
カナミの友達の中でも唯一の彼氏持ちってこともあってか、
クールな感じの大人びたコだから、そういう仕草ってのは結構珍しい。
「………?ま、とりあえず家に上がりなよ、話くらい聞くけど……」
「ありがとうございます、おにいさん……」
上がってもらってしばらくしても、ボ――っとした様子でなかなか話そうとしない。
「あの……岩瀬さん、もしかしてカナミの奴が迷惑かけた?なら俺から言っておくけど……」
「あ………違うんです、カナミのことじゃ……」
そう言ってまた岩瀬さんは言いよどむ。――よっぽど言いにくいことなのか?
そう言えば、カナミの友達の中でも彼女とはあんまり話した記憶がない。
前にカナミが風邪で寝込んだときに料理を作ってくれて、そのときにちょっと話したくらいだ。
矢野ちゃんやマナカちゃん、それに最近知り合いになった金城さんよりも
下手したら話してないかもしれない。別に彼女がとっつきにくいタイプだとかじゃなく、
あの個性的なメンツの中では少し大人しめの感じがして、印象が薄いっていうか………
まあ、そんな彼女もしっかり媚薬入りの料理を作ってくれたわけで、
ああ、クールな美人系のコだけどやっぱりカナミの友達なんだなあ、って痛感したんだけど……。
「実は……おにいさんにお願いがあるんですけど………いいですか?」
「え……?あ、ああ、なにかな?」
そんなことを考えて俺もちょっとぼんやりしてたら、
真剣な表情で岩瀬さんが聞いてきたんでちょっと慌ててしまった。
「はい……こういうの、本当は……相談して良いかどうか迷ったんですけど……」
そう言いながら、ゆっくりと上着を脱いで、ブラウスを脱いではだけて……※!☆!★?って!
「ちょちょちょちょ、ちょっと、岩瀬さん!???」
「いえ……お願いです、見て下さい、おにいさん……」
するり、と岩瀬さんの肩が露わになる。
―――少し日焼けの残る肩に、赤っぽい跡がある。痣にしてはなんだか細い、跡。
「………?どこかに、ぶつけたとかじゃ……ないよね?」
「……違います。おにいさん……私にカレシがいるのは、知ってますよね?」
「あ、ああ……カナミからなんとなくだけど……」
「そのカレシなんですけど……最初は優しかったんです。でも最近マンネリだとか言い始めて。
……言いにくいんですけど、エッチのときに無理矢理縛ってきたり……あとそれに、
嫌だって言ってるのに外でエッチしようとしたり……逆らうと暴力を振るってきて……」
(……それってええと……EDじゃなくて、AVじゃなくて、DVって奴か?)
「酷い話だとは思うけど……別れちゃえばいいだけの話じゃ……」
「………もう嫌だって、私も散々言ったんです。別れたいって、何度も言ったんです。
それでも、絶対に別れないって……。もう……私、どうしたらいいのか……」
そう言ったまま、岩瀬さんは両手で自分の顔を覆って嗚咽を漏らし始めた。
確かカナミの話だと、その彼氏ってのは岩瀬さんが中学生の頃に家庭教師として来た人で、
その当時は大学生だったはずだ。今は金城さんの学校で非常勤講師をしているらしい。
……でもカナミの話だと、基本的にふたりはラブラブ状態ってはずじゃ?
それはともかく、目の前でこんな格好で泣かれているのは……非常にマズイ。
もしカナミの奴が帰ってきたら………
§
131郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/20(金) 00:06:21 ID:J8pmiSGa
「あ〜〜!!おにいちゃんがショーコちゃん泣かした!チカちゃんとアキちゃんに言ってやろ〜〜」
……絶対これくらい言うに決まってる。
またアイツって、こういう最悪のタイミングで現れるのが得意技なんだ。
「い、岩瀬さん?分ったから泣かないで……で、どうして俺に……」
「私……男の人の友達とかいなくて……相談できる人っていったら、おにいさんくらいなんです。
お姉ちゃんにも相談しにくいし、カナミやアキたちじゃ相談にならないだろうし……
それに、今までカレシとうまくいってるってことしか言ってなかったから、
嘘つきだって言われるのが怖くて……」
女の子同士だと、やっぱり見栄とかそういうのがあるのかな?
でも暴力をふるわれてるんだからそんなことを言っている場合じゃないだろう。
「岩瀬さん……俺に出来ることなら、助けてあげたいけど……でも、何をすればいいか……」
「うッ……ぐすッ、すいません……おにいさん……実は私、考えたんです。
私に他に好きな人ができたって言えば、あの人も諦めると思うんです。
だから……すごく悪いとは思うんですけど、おにいさんに、恋人のフリをして欲しいんです」
「え?で、でも……」
「お願いです……私、私………他に頼る人がいなくて……」
肩を震わせ、泣き続ける岩瀬さん。ここまで言われれば、男としては嫌とは言えない。
「分った……俺でいいんなら、力になるよ、岩瀬さん」
「……うッ、本当ですか?うっく、おにいさん……」
「ああ。ただ……俺はいいけど、君の安全もあるから聞いておきたいんだ。
彼氏って、キレやすいタイプ?もしそうなら他の人の目のある所で会った方が良いだろうし、
冷静に話し合えるなら三人だけで会った方が良いだろうし。どうだろう?」
「……ありがとうございます……三人だけで会っても大丈夫だと思います。
あの人、教師志望のせいか、職場での立場とか結構気にするタイプだし……
女子校の非常勤講師なのに高校生に手を出したってことにちょっとビビってるくらいですから」
「ふ〜〜ん、なら……岩瀬さんから、場所を指定した方がいいね?
あとは日にちを決めて、俺と岩瀬さんで会って話をしよう。
勿論その日までに色々と打ち合わせはしておかないといけないけど……」
「分りました……あの、おにいさん?」
「?」
「ありがとう……ございます。私……本当に……助かりました」
涙で濡れた瞳で、俺を見る岩瀬さん……やべえって、マジで色っぽい。
このまま本当に付き合っちゃうのもアリかなあ……なんてアホな妄想をしてしまう俺だったが、
さすがにその<当日>って奴が近づくにつれ、恐怖、というか緊張は高まっていくのだった――

「シンジさん……ここが、あの人のアパートです」
「あ……ああ……」
そして<当日>が来てしまった。岩瀬さんと訪れたのは、
いかにも一人暮らし用、って感じのアパートの前。
ガチガチに緊張する俺だけど、さすがに女の子の前で怖いとか言うわけにはいかない。
「大丈夫です……シンジさんの方が背も高いし、女の子にしか暴力は振るえないタイプですから」
「でも……それってさ、岩瀬さんの前で言うのもなんだけど、男として最低だよね」
「……そうですね、本当に。あと……もしあの人が襲ってきてもコレがあるんで安心して下さい」
「???あ、ソレって……」
「マナカに借りました。……スタンガンです。一発あてれば、気絶はほぼ確実らしいです」
「………マナカちゃんって、本当になんでも持ってるよね」
「ふふ、こういうときは頼りになる友達なんですけどね」
そう言って彼女は苦笑した。にしても……俺は、丸腰で来た自分のマヌケさをちょっと恨んだ。
怖かったら彼女みたいに武器みたいなものを持つべきだったんだ。
いざとなると女の方が慎重で腹が据わっているってのは本当みたいだ。
「できたらソレを使わずにすませたいところだね……岩瀬さん?」
「はい?でも、一応の備えですから……」
「いや……それのことだけじゃなくて。あのさ、俺……たいして腕力もないし、
頼りないと思うけど……絶対、君にケガをさせないようにするから……」
「………ありがとうございます、おにいさん……」
§
132郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/20(金) 00:07:14 ID:J8pmiSGa
目を潤ませて、岩瀬さんが俺を見る。うむ、こうこなくちゃ。ヒーローにはヒロインが必要なんだ。
………にしても、やっぱり岩瀬さんって美人だ。普段は意識したことが無かったけど……
こうして間近で見ると……マジで男の保護欲をそそられるって言うか……
「じゃあ……おにいさん、お願いします……」
「?%$!あ。ああ……」
妄想でトリップしかけていた俺に、そっと岩瀬さんが腕を組んできた。
頭一つ低い彼女の髪から、ふわりとシャンプーの香りがして俺の鼻腔をくすぐる。
おまけに……その……腕から伝わる、柔らかな感触に胸がバクバクとする。
「あの……一応、恋人同士っぽく……」
上目遣いで俺を見た後、そう言って頬を赤く染める彼女。……ムチャクチャ可愛い。
「あ、ああ……そうだね、それっぽく見えるかな……」
情けないけど、思いっきり声がうわずってしまっていた。矢野ちゃんほどじゃないけど、
彼女もそう言えばなかなかスタイルの良いコだったのを思い出した。
俺の肘には、ちょうど……彼女の胸が当たって、存在を主張してきていた。
「じゃあ……おにいさん………」
その言葉を最後に、俺たちは腕を組んで階段を上り、その部屋の前に来た。
無言で頷き合うと呼び鈴を鳴らす。
"ポ――――ン……"
「ああ、どうぞ……開いてるよ……」
「お邪魔します……」
「入るよ?セージ……」
ドアを開けて入ると、そこには……ちょっと緊張した表情の、<彼氏>がいた。
短めに揃えた髪、浅黒く日に焼けた整った顔立ち、
身長は……俺より少し低いくらいだけど、なにかスポーツをやっていたのか、
引き締まった感じの体つきなのが服の上からでも分る。
「まあ………緊張するのは分るけどさ、そう構えないで入ってくれよ」
「あ、はあ……」
「そうさせてもらうわ、いいよね?シンジ」
「うん……」
男の一人暮らしにしては片づいている方なんじゃないか?
雑誌やリモコンが散乱していたりするけど……俺の部屋なんかより、全然キレイだ。
セージさんは俺たちを部屋に通すと、コーヒーを淹れてくれた。
「ほい……ま、ラクにしてくれ。どうぞ、シンジ君……だよね?」
「はい……」
「そうね、じゃ、ありがたく頂くわ……」
「って言ってもインスタントだから、そんな大層なもんでもないけどな」
「今日の話は……分ってるわよね?」
「ああ……でもな、ショーコ……」
「……とにかく私、シンジさんと付き合うから。アンタとはもう別れたいの」
「あ、あの……複雑なのは分りますけど、セージさん、俺たち……」
「分ってる、分ってる……」
頭をボリボリとかきながら言うと、セージさんが苦笑した。
「しかし……ショーコ、お前……役者だよな?」
!!!!もうバレたのか?慌てて立ち上がってなにか言おうとした、その瞬間だった。
"バリバリッ!!!!!"
破裂音が耳元で響き、俺の首筋に鈍い衝撃が走った。



………………え?


「ふふ……アカデミー賞もんでしょう?ご主人様……」
ぐらり、と目の前が揺れる。なにか言おうとしたのに、言葉が出てこない。
立ち上がろうとした膝が震えて、体がそのまま崩れ落ちる。
§
133郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/20(金) 00:07:48 ID:J8pmiSGa
ん?あれ?なんだ?コレ?
しばらくして気がつくと、体が痺れて動かなかった。声も……出ない。
イスみたいなのに座ってるのか?全然からだの感覚が無いのはなんでだ?
でも、下半身に伝わる……鈍い疼痛、っていうか……なんか気持良い……?なんだ?
"ぷちゅ……ぺちゅ……"
「気がついたかい?シンジ君……」
セージさん?なにかビデオカメラみたいなものを持って……俺を撮影して?
「ちょっと我慢してて下さいね、おにいさん」
少し自由のきく首をなんとか動かして、岩瀬さんの声がした腹の下あたりを見ると……
え???ええええええ?????
全裸の岩瀬さんが……俺のモノを、しゃぶっていた。
「はは、悪いねえ、シンジ君。ショーコの奴のワガママにつきあわせて……」
「なによ……最初にスワップしたいなんて言ってきたのはご主人様の方のくせに……」
???話が、全然見えてこない。と言うか、岩瀬さん?君、
俺のモノから口を離したのはいいけど、タマを揉むのは……ちょっとその、気持ち良いんだけど……
「ああ、そりゃ訳がわかんないよね?一応説明しておくよ。剃毛・アナル・露出・SMと
ひととおりのプレーには挑戦したんだけど、俺とショーコの付き合いも最近マンネリでねえ……
そこで俺がスワップを提案したんだ。ところが………」
「見ず知らずの人と交換でヤるなんて、絶対嫌じゃないですか?病気も怖いし。
それに私の見ているところでご主人様が別の女の子とセックスしてるなんて耐えられないし」
「って感じでコイツに拒否されちゃって。でもね、スワップは無理でも……」
「妥協案として、私が他の男の人とセックスするところを鑑賞するのはOKって言ったんですよ。
ただし条件として、優しくて、病気の心配の無い童貞君で、私の気に入った人じゃなきゃダメ、
って言ったんです。検討の結果、おにいさんが選ばれたってわけです。
カナミから何度もおにいさんが童貞だってのは聞いてましたからね。分りました?」
ああ、なるほど、それで……じゃあなくてえええええええ!!!!!!!!!!!!!
「悪いけど、大声出されてお隣さんに迷惑かかると悪いからね。しばらく声は出ないよ。
体も一応縛っているけど、全然感覚は無いだろう?」
「うふふふ……でも、おにいさんのおちんちん素敵です……ピンク色でキレイ……
それに、すっごく固くてピクピク動いて……」
ぞくっとするくらい妖艶な笑みを浮かべて岩瀬さんが俺を見上げる。確かに体は動かせないけど、
ケツの裏あたりにじんじんとくる低温火傷みたいな感覚だけは残っていた。
「しかしシンジ君のモノもなかなか立派だねえ……ショーコもいい顔してるねえ」
「んッ……うふぁあ……おにいさんの……おっきくて……美味しいです……」
"ちゅつぷ、ずぷッ、"
再びなま温かい岩瀬さんの口に俺のが包まれる。彼女の舌先が俺のを舐める。
自分の意志とは別に、俺のモノが歓喜に震えながらさらに大きくなっていく
「よし……。じゃあ、ショーコ?そろそろ……」
「はい……ご主人様……おにいさん?悪いですけど、ゴムはつけさせてもらいますよ?」
小さな包みからそれを取り出すと、岩瀬さんが口に含んで……
俺のモノに口をつけ、くちゅくちゅとスケベな音をさせながら装着した。
「うふ……それじゃあ、おにいさん……」
岩瀬さんが俺のモノをつかむと、動けない俺の体に跨ってゆっくりとそれを……
"ぬッ………にゅうッ……"
彼女の中へと、沈めていった。何も出来ないままその様子を見つめるしかない俺は、
酸素不足の水槽の中で苦しむ金魚みたいに……ぱくぱくと、荒く息を吐いて悶える。
さっきのフェラチオのときの感覚なんて比べものにならない、凄まじい快感だった。
「ああ……素敵です……おにいさん……あっ」
"ぐぷッ、くぷあッ、ぬぢゅんッ!!"
取り憑かれたように、岩瀬さんが俺の上で腰を振る。
彼女の長い黒髪がほどけたように広がり、形の良い乳房が揺れる。
俺のが引っ張られて包まれて挟まれて締め付けられて中でごりごりしてぬるぬるして
「うわ〜〜〜、しかしエロい顔だねえ……ふたりとも……」
嬉しそうなセージさんの声が聞こえる。
アンタら、狂ってる。そう言おうと思ったとき、俺の目の前で火花が散った。

END
134郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/20(金) 00:09:03 ID:J8pmiSGa
以上。
タイトル:「アマイワナ」でお願いします>>古田氏
本編ではヨゴレ役の彼女ですが、実はどんな変態プレーをしていても
彼氏一筋っていうのが彼女の魅力だと思うんで、こういうのはキャラ違うかな?
思いついて3時間くらいで書いちゃいましたけど。

>>115
気持ちは分りますよ。書いてる方も、気付くと「うわ、こりゃやべえ」ってのが何回かありましたしね。
ただですねえ………個人的に、ちょっと雰囲気悪くなったときとかには>>126氏の言うとおり
焦って投下したくなりますね。前スレでもいたでしょ?
職人のSSに批評以前のイチャモンつけて暴れたり、住人の真剣な議論を茶化すようは発言した人が。
ああゆうのはハッキリ言って不快ですし、こっちも意地になって書いちゃうんですよ。

>>104
花和尚魯智深〜〜〜!!!!身に余る光栄です(喜)
実は学生時代中国文学専攻だったもんで、水滸伝は大好物なのですよ。
北方本は読んでないけど。エロパロ書く前は実は歴史モノを細々と書いていたくらいですし。
うほほほいという気分でございます。
では股。
135名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 00:47:05 ID:Jc9xb03H
シ…シンジかわいそー(゜Д゜;)
絶対トラウマになるなこれw
GJでした
136マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/20(金) 01:26:34 ID:gH2ig/ZD
72氏、郭氏、共に乙&GJです!
72氏はどんでん返しが楽しいし、
郭氏はやはり相変わらずエロかったw
毛色の違う良作を満喫。

>>111
了解です。
137名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 07:51:09 ID:dCPMBQiD
流石としか言えん!GJ!
138名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 18:54:53 ID:p3zchtW9
GJ
シンジカワイソス…
139ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/01/20(金) 20:39:13 ID:d9CRaxF0
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です。
さて、ひとつネタがあるんですが、またそれが自分で言うのも何ですが少し趣向を変えたものでして。
陵辱とかそっち系統ではないんですが、読む人によっては「ふざけてる」と受け付けないタイプの代物かもしれません。
ですので、一応投下の許可を取りたく今カキコします。
よろしければ、今夜にでも投下します。
ダメでしたらやめておきます。
その「ふざけてる」が何なのかは、ネタの内容に関わるのでここで詳しく書けないんですが……申し訳ありません。
140ナット ◆B.bFFQfI.o :2006/01/20(金) 20:41:18 ID:D39pzqee
お久です。
最近バイト&同人活動に忙しくなかなか時間が取れないナットです
今朝ふとこのネタが思いついたので一気に書きました。
ユレルキモチとかはネタが浮かびません。

NGワード「近親相姦」「野郎のオナニー」「人妻」
141ナット ◆B.bFFQfI.o :2006/01/20(金) 20:42:14 ID:D39pzqee
その日、マサヒコはなんとなくムラムラしていた。
普段真面目でも年頃の男子として性欲が溜まることもある。
ふとある物を思い出し、散らかった部屋の隅を探し始めた。
見つけ出したのは過去にアイが持ってきたエロ本。
表紙を開きパラパラとページをめくる。
胸などをさらした女性の姿がそこに浮かぶ。
冷静に考えると何でそんな格好で笑顔なのだと突っ込みたくなるが、今の状態のマサヒコにとってどうでもよかった。
豊満な胸の女性の裸の姿を何ページも見ている間にマサヒコの陰茎は血液を集め、大きく硬く勃起していた。

マサヒコはその雑誌を手にベッドへ寝転んだ。
ベルトをはずし、ズボンとパンツをずらす。
ズボンによって抑えられていたペニスはその押さえを解かれ天を衝く。
そのそそり立つものを自らの右手で握る。
そしてゆっくりと右手を上下へと動かす。
左手で雑誌を支え、もっとも興奮するページで固定する。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
脳は目に見えている女性の膣内の感触を写真と文章からイメージする。
『○○チャンの中はひだひだがねっとりと絡みついてくるみたい』
「ひだひだがねっとり・・・」

強くイメージする。
人間とは不思議なものだ。イメージすればなんとなくそういう風に感じてしまう。
シャドーボクシングしかり、範馬バ○はダメージまで再現してしまう。
さすがにそこまでいかないが、性感は何もイメージしないときよりはるかに気持ちがよく感じる。
次第に右手の動きが速くなる。1コキするたびに脳に気持ちよさが伝えられる。

「ふっ、んっ・・・」
そろそろフィニッシュが近い。ティッシュを手に取ろうとした。
そのときだった。
142ナット ◆B.bFFQfI.o :2006/01/20(金) 20:43:57 ID:D39pzqee
「マサヒコ〜、入るわよ。」
突然の母の乱入。
一瞬目が合ってしまった。
マサヒコはあわてて布団でむき出しの下半身を隠す。見られたとわかりつつも・・・
「な、な、なに?母さん?」
必死で普通を装う。だが、どう見ても挙動不審だ。

(この子、してたわね。)
この母親が気づかないはずがなかった。
その目はあの一瞬で息子の息子を捕らえていた。
「今何隠したの?出しなさい。」
「え?な、何も隠してないよ?」
「嘘言うな!ほら!」
無理やり布団を剥ぎ取ろうとする
下半身が裸なのをわかっていての行動。
マサヒコも必死で抵抗する。
が、しかし下半身をかばいながらでは思うようには動けず、剥ぎ取られてしまった。
剥ぎ取られた後にはペニスを勃起させている息子とエロリスト天国が目に移った。
マサ母はエロリスト天国には目もくれず、息子の息子に手を伸ばした。
「ほら、こんなの隠してた。」
両手で包むかのようにやさしく握る。
「イけなかったんでしょ?ビクビクしてるわよ。」
手を動かし、やさしく擦り上げる。
「ふふ、お父さんに似て大きいわね。こんなに育って母さんうれしいわよ。」
マサヒコのペニスを口に含む。
培った舌技で亀頭を舐る。
マサヒコは突然のことに頭が混乱していた。自慰を見つかってなぜ母とこんなことをしているのだろう。
そんな考えも目の前の快楽に麻痺していった。
そしてさっきイけなかったせいかあっという間に絶頂へと達した。
「うあ、あっ!」
「んん!」
マサ母の口の中に精液の味が広がる。
息子のペニスより吹き出る精液を受け止め、口内に溜まるものを飲み込む。
143ナット ◆B.bFFQfI.o :2006/01/20(金) 20:44:35 ID:D39pzqee
噴出が止まり、ペニスを口の中から引き出す。
だがすぐには放さない。亀頭に唇をつけたまま尿道に残った精液まで吸い出してからだ。

「んふ、お父さんの味にそっくり。」
最後に吸い出したものをこくんとのどを鳴らし飲み込む。
そしておもむろに服を脱ぎだした。
「あんたのザーメン飲んだら、こっちにも欲しくなっちゃった。
 マサヒコ、ここに挿れて・・・」
ベッドの上で股を開き、股間をあらわにさせる。
マサヒコはそこに誘われるかのようにペニスをあてがう。
ゆっくりと腰を動かし、母の膣へと埋め込ませてゆく。
「!? ふあ!あ!」
マサ母の膣口とマサヒコのペニスの間から白濁の液体があふれた。
挿れていく最中に絶頂に達してしまった。
「マ、マサヒコ、もうイっちゃったの?」
「ヒダヒダがねっとり・・」
さっきイメージしていたもの。それとはまるで比べ物にならないほど気持ちがよかった。
「あっ、ああっ・・・」
絶頂の余韻に浸る。ひざがガクガク震え力が入らない。
「まだいけるでしょ?こんなに堅いんだから。」
動かないマサヒコに痺れを切らし、マサ母自らが動き出した。
「!?うあっ!あっ!」
「んっ、マサヒコのが膣かき回してるっ!」

それから数時間たった。
いつの間にかマサ母はマサヒコに馬乗りになり、騎乗位の体位になっていた。
「はぁ、はぁ・・・ マサヒコぉ・・」
「か、母さん・・・」
マサ母は6度目の絶頂の余韻に浸っていた。
対するマサヒコは何度イったかわからない。
マサ母は腰を上げ膣からマサヒコのペニスを引き抜く。
「なんか・・・ 久しぶりに満足したわ・・・」
マサ父が単身赴任で家を空けて半月。もともとエロいマサ母がオナニーで満足できるはずもなかった。
そしてついに息子に手を出してしまった。
しかも膣に何度も出させた。
でも後悔はしない。もともと今日は安全日のはず。
もしできてしまっても愛する息子の子。
「ふっ、ん やっぱりいいわね、セックス。
 マサヒコまたやろうね。お父さんがいないときに。」
ふらつく足取りでマサ母は部屋を出て行こうとした。
「っと、今日もう夕飯作るの面倒だからなんか店屋物にするわよ。あんたいつもどおり天丼でいいわね。」
そういい部屋を出た。
一方マサヒコは搾り取られてぐったりと干からびていた。

144郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/20(金) 20:44:57 ID:J8pmiSGa
帰ってきたら・・・あらら、
>>ピンキリ氏
氏のファンの私としてはぜひ読みたいんですが・・・
エロ無しか微エロかエロ有りかを一応断っておけばそれで良いんじゃないですか?
趣向を変えた、と宣言している時点で正統派のエロパロSSで無いってのは分るけですし。
ギャグ系統や夢オチでも有りだと思うんですけどねえ・・・
145名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 20:47:34 ID:QvOKcgtS
こ、これがリアルタイムというモノか!!

GJ!!
146ナット ◆B.bFFQfI.o :2006/01/20(金) 20:48:17 ID:D39pzqee
タイトルは「欲求不満な母上」でお願いします。

>ピンキリ氏
自分は大いに歓迎します。
氏の変わった趣向の読んでみたいです。
147郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/20(金) 20:48:35 ID:J8pmiSGa
>>ナット氏
ありゃ、割込み失礼・・・・
148マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/20(金) 21:24:09 ID:gH2ig/ZD
お、祭りですか?

うわぁ〜・・・ナット氏超GJです!
マサヒコ母最高でした!

>ピンキリ氏
まずは投下して反応を見るのがいいと思いますね。
もしかしたら受け入れられるかもわかりませんし。
ダメだったら後々職人にも読み手にも参考になりますし。
149名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 21:52:49 ID:G0M2k3TR
>>もしできてしまっても愛する息子の子。
いやそのりくつはおかしくないがおかしい。
150名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 22:42:30 ID:o+DBjVlj
痴女はイイ
151名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 22:59:52 ID:Kdgd88+/
ナット氏乙&GJ!
マサ母エロス



>>139
許可も何も投下するかしないかは本人にしか決められないのでは
なんか先にいいわけしてるみたいでそれだけで読み手としてはマイナス印象になる
スレが荒れてしまいそうと思ったら投下しない、大丈夫と思ったら投下すればいい
初期からいる職人さんなんだからそこらへんわかってると思うのだが…

キビシメに書いたが、そゆことだと思う
以前新参者氏が言ってたでしょ、職人は書くだけだって
びびらずカモーン
152名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 23:28:33 ID:G++NU9cX
>びびらずカモーン
まぁ、結局はこの一言に尽きるな
153ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/01/21(土) 00:04:45 ID:d9CRaxF0
では日が替わったので投下します。
スルー対象ワードは「落語」で、題は「甘過ぎる」です。

投下↓
154ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/01/21(土) 00:06:08 ID:/LX1ge68
 小久保マサヒコと天野ミサキはね、これはつきあってんです。
何をいきなり言ってやがんでェ、と思われるでしょうが、これはれっきとした事実ってヤツで。
中学を卒業するまでは、幼馴染の枠からどうしても抜け出せない、
ほれ、粋な言い方をすると『近くて遠い二人』ってヤツだったわけですが、
高校入学、それぞれが別々の環境へというのが、天野ミサキにとって契機となったってことですな。
高校に入って無事にゴールイン、いやスタートをきれたというわけで。
いや、実にめでてえことです。
陳腐な表現を使わせてもらいますと、『運命の赤い糸』は最初からつながっていた、ということでしょうな。
ただ当人たちがなかなか手繰り寄せられなかっただけだ、と。
……言ってて背中がこそばゆくなってきますが。
似合わねェ台詞を使うもんじゃありませんな。
ま、天野の嬢ちゃんがどのように告白して、小久保の坊ちゃんがどう受け止めたかは、
ここで特に詳しく語りはいたしません。
皆様の想像にお任せすることにします。
お前偉そうにくっちゃべってるが実は知らないんだろう、って突っ込みはナシですよ。
これを語ると本題になかなか入れませんからねェ。
本題より前置きの方が長くなっちゃァ、興醒めってもんですから、どうかご勘弁の程を。

 さアて、その小久保マサヒコと天野ミサキでございますが、
まあこれがつきあってみるとえらく型にピッタシはまった恋人同士ってヤツで。
それも、「お前ら引っ付き過ぎ」と周囲から妬み半分にからかわれるてェ程の超弩級のベタベタバカップル。
休日の度にデートし、甘い甘い、甘すぎる時間を過ごすってんだからお天道様も赤面するってもんですよ。
どんな会話を交わしてるかって言いますと、
「あーんして」「いいよ恥ずかしい」
「いいから、あーんしてよ」「……しょうがないな、はい、あーん」とか、
「マサちゃん、ずっと側にいてくれる?」「何だよ、突然……もちろん、当たり前だろ」とか、
「……」「……」「……」「……」えー、これは手抜きじゃござんせん、二人が見つめあってんです。
えーと、「……」「……」「……うふふ」「ははは……」とか、
はあはあ、某中村女史でなくとも「ええ加減にせいやお前ら!」と叫びたくなるくらいでございます。
年中アツアツ、常夏という次第でして、二人の近くにいたらカップラーメンが作れますな。
逆にアイスクリームを持ってる人は寄らないほうがよござんす。

 それでまア、恋人同士ってことになると、ほれ、当然アレもあるわけです。
大昔の人間じゃあるまいし、結婚するまで清い体のままなんてこたァないわけですわ。
天野ミサキの方は、よーくご存知の人もおられるかとは思いますが、
耳年間で思い込みが激しいタイプの娘っこであります。
利発ではあるが、万事に不器用なもんで、思いだけがどうしても先に行ってしまうんですな。
で、小久保マサヒコの方はと言えば、周囲にあれ程キレイどころカワイイどころがおりながら、
また度々機会がありながらも一切手を出さなかった、ある意味異常なんじゃねェかって程の淡白少年でござんした。
小久保マサヒコは、あんた、勃たないんじゃねェのって親からも疑われる人間でしたが、
まあ自家発電はやってた様ですので、男としてそれなりに性欲ってヤツはあった模様です。
部屋のどこをさらってもエロ本もエロマンガも一冊も出てこなかったのに、
コイツは何をオカズにしてたんでしょうな。謎であります。
一方天野ミサキですが、えー、暴れん坊将軍でもないのにあんまり自慰自慰言いたくないんですが、
同年齢の娘っこと比較すれば、自慰の回数は多かったようでございますな。
ネタは何か、って、そらァ聞くのも野暮ってもんでしょう。
幼い頃から想いをずっとマサヒコに寄せていたんです、
何を想像して自分を慰めていたかって、言うまでもありませんな。
155ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/01/21(土) 00:08:47 ID:/LX1ge68
いや、天野ミサキは実にいい娘でありますよ。
学校ではクラス委員長も務める優等生でありながら、その実好色ってェのは、
いやはは、これはまた世の男どもにはたまらん話ですな。
まったく、早々にマサヒコも獣に目覚めてりゃあ良かったものを、貴重な中学時代をムザムザ……。
 えー、何が言いたいかってェと、まあまあ、つきあい始めてからさほど時も経たずに、
二人は心だけでなく身も無事につながったってことでございますよ。へえ。
ま、処女と童貞で最初は苦労したようですが、ほれ、先にも言いましたが、
ここでも二人はお似合いのカップルであるということをキチンと証明いたしましたんです。
相性がいい、ってヤツですな。
打てば響くと言うか、何をやっても二人はいい塩梅に燃え上がれるってなもんで。
え?好きあってるんだから問題なんかあるめェ、ですって?
いやお客さん、馬鹿言っちゃ困りますよ。
お互い片時も離れ難く想いあっているのに、いざ体を重ねてみるとひたすらすれ違いってこともあるんです。
これは本当のことでござんすよ。
またねえ、それが物凄く寂しいやら悲しいやら情けないやらで。
幸い、私は二人と同じく、心と体両方で相性十割な人と結ばれたんですが、えへへ。
……話が脇に逸れそうですな。
二人の甘い性生活に戻すとしましょう。

 さて、その極甘な二人のセックスってヤツを、ひとつここで語るといたしましょう。
ああ、残念かもしれませんが、この口調でやらしてもらいますよ。
それと、ここに座ってるのは私一人であるわけでして、
そうなると当然、天野ミサキと小久保マサヒコの一人二役をやることになるわけでして。
ああ、ああ、お客さん、そんなに嫌そうな顔をなさらないでください。
それ程嫌なら、どうぞ目を瞑って耳だけでお楽しみくださいな。
ご心配なさらずに、私も言葉だけでやりますんで、実際に私が脱いだりするわけじゃありませんので。
え?やってくれって?
いやはは、実は私もちっとばかりやってみたい気はあるんですが、ま、流石にそれはやめておきます。
……ではいきましょうかね。

 さて時は初夏、早くも蝉がミンミンと泣き声をあげる頃でございます。
小久保邸に天野ミサキと小久保マサヒコの二人がおりました。
今、家の中には二人しかいないということになっております。
さァそうなると若い二人のこと、ムラムラと体の奥から炎が立ち上ってきてもおかしくはないというヤツでして。
「……」
「……」
 見つめあう二人、その頬には朱がさしております。
天野ミサキは目を瞑ると、そっと顎をあげました。
準備はオーケー、ってなもんですな。
「……むぅ」
「ん……」
 逸る気持ちを抑えつつ、二人は愛を唇の上で確かめ合います。純ですねェ。
私にもこんな時があったんですが、ま、それはそれとして。
「マサちゃん……」
「ミサキ……」
 女は男をちゃんづけで呼ぶ、男は女を呼び捨てにする。
いいですねェ、幼馴染の真骨頂って感じでござんすねェ。
 さて、二人は唇を重ね、離してはまた重ねという行為をしばし続けます。
ある意味、焦らしプレイですな。
こうやってゆっくりゆっくり、ソロリソロリと本番に向けて高まっていく。
手順てェわけじゃありません。指南書じゃあるまいし、セックスに手順も着順も動機不純もありゃしません。
二人ともお互いに、そうした方が気持ちよくなれる、燃え上がれるとわかってるんでございます。
誰に教えられたでもなく、愛の交わりの回数を重ねるうちに、自得してったんですな。
いや、なかなかにセンスがいいと申せましょう。
156ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/01/21(土) 00:11:10 ID:/LX1ge68
「ミサキ……」
 マサヒコは体を起こすと、ミサキの体を愛撫しにかかります。
ここでマサヒコ、胸からではなく、いきなり股に手を持っていきます。
ポイントは、ミサキはスカートだったってところですかな。
服を着たままヤルのなら、胸を責めずに下から責める。
EDだとか仙人だとか言われてた割にマサヒコ、こういうところは血が争えないってヤツでしょうかな。
「マサちゃん……ちょっと、待って……」
 おや何と、何時もであればマサヒコの愛撫は拒否しない、むしろ進んで望むミサキでありますが、
今回は待ったをかけました。
下に伸びたマサヒコの手を押さえ、潤んだ瞳でマサヒコに何やら訴えかけます。
「え……どうかしたか?ミサキ」
 ああ残念、いかに隠し持ったセンスが良かろうが、体の相性が良かろうが、
こういうところで経験不足が表に出てきてしまいます。
ツーと言えばカー、海と言えば山、外と言えばううん中に出してという感じに、
以心伝心な仲になるにゃア、いま少しのレベルアップが必要なようであります。
「ちょっと、待って……」
 そう言うと、ミサキはマサヒコの下からもぞもぞと這い出ます。
スカートの乱れと直すと、クローゼットへとてくてく足を進めます。
で、ガチャとそこを開けると、はァ、まァ、あなたこれが高校一年生のクローゼットの中身でしょうかと。
いや、アメリカに引っ越した某若田部嬢のように、馬鹿高いブランド品の衣服があるわけじゃござんせん。
ええと、一気に言いますから聞き漏らしのないようにしてくださいよ。
途中で同じのを二度いったら注意してくださいな、私も少し自信がありませんので。
えーと、セーラー服にブレザー、ナース服にスチュワーデス、体操着、ウエスタンルック、
フリフリメイド服にスクール水着、チャイナ服にレオタード、テニスウェア、ボディコン、
エプロンにそして浴衣、次に巫女さん、ウェイトレスさん、チアガール、女王様、くのいち、
果ては某国風軍服から某アニメヒロインのコスチュームに至るまで、ずりゃずりゃとそこに並んでいたのでございます。
「ミサキ……」
 マサヒコも驚くのかと思いきや、目を瞠った程度で仰天した様子は見られません。
「今日は……また、着て……したいな……」
 はァ、何ですと?
「……ああ、いいよ」
 この会話、こっちの方がびっくりしてしまいますわな。
「マサちゃん、選んでいいよ……」
「いや、お前が着たい服にすればいいよ」
 さァて、ここまで来たらおわかりでございましょう。
そう、二人はコスチュームプレイ、略してコスプレをしようとしているんですな。
あああ、いやいや、そう眉間にシワを寄せられちゃあ困ります。
そりゃア、セックスってのは基本は裸と裸のぶつかりあいですよ。
ですがそれでも、服を着てヤリたいって思いはどっかにあるわけでして。
ええ、誰にでもありまさァね、私にもあなたにも。
とにかく女子高生のセーラー服にピクついてしまう男、
筋肉の上にピチッと貼り付いたTシャツに濡れてしまう女、
夫の帰りをメイド服で待つ妻等々、フェチッシュなものが心のどっかにある人ってなァ多いんです。
「じゃ、じゃあ……エプロンで……」
「お、おう」
 この場では結局、ミサキが選びまして、彼女が手に取ったのはエプロンです。
エプロンと言えばピーンと来られたかもしれませんが、こりゃアそのまま着るわけじゃあございません。
そうそう、アレです、素肌の上にエプロン、裸エプロンってヤツでございますよ。
「じゃ、その……着替えるから、あっち向いてて」
「ああ、わ、わかった」
 まだ恥じらいが強いのか、どっちもしどろもどろになって可愛らしいですな。
え、見られようが見られまいが着替えくらいパッパとやったらどうだ、ですと?
ってお客さん、そりゃあ興が無いってもんでしょう。
乙女心、それに応える男の思い。察しておくんなさい。どうかどうか。
157ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/01/21(土) 00:13:12 ID:/LX1ge68
「も、もういいよマサちゃん……」
「……っ」
 振り返ってマサヒコ、言葉を失います。
自分の恋人が裸エプロンでそこに立っている、いやいや、何と果報者なことでありましょうな。
神でも仏でもいいから、自身の幸福に感謝しなければバチがあたるってもんです。
……いや、ここでマサヒコがお礼を言うべきなのは、彼のよく知る二人の女性に対して、ですかな。
ほれ、裁縫の腕がからっきしなミサキにこんな衣服が作れるわけがございません。
で、マサヒコにしてもミサキにこんな服をプレゼントする程砕けちゃおりません。
思惑があって、これをミサキに渡した奴がいるんです。
さて、ここで言い渋っても仕方ありませんので、ちゃっちゃと言っちゃうことにいたしましょう。
このズラズラと並んだコスチュームをミサキにプレゼントした人物、
それは中村リョーコと、小久保マサヒコの実母でございます。
皆様知っての通り、この二人、性に関しては並ぶ者が無き程のツワモノでして。
で、マサヒコとミサキがつきあいだしたと聞いた時、
中村リョーコは嫌味で、マサヒコの母は祝福でこれらの衣服を贈ったってわけで。
ちなみに、メイド服とかチャイナ服とか可愛らしい系がマサヒコ母、
軍服とか女王様とかお前何考えてんだ系が中村リョーコのプレゼントと分かれております。
「ミサキ!」
 たまらなくなったのかマサヒコ、ミサキを抱き締めるとそのままベッドに直行、
ミサキをうつ伏せに寝かせると後ろから白い背中にむしゃぶりつきます。
「ああっ、あ……!」
 ミサキの首から肩口にかけて、
まるで花びらを散らされたかのようにさあっと赤く染まって、その艶やかなこと。
「ミサキ、ミサ……キ」
 肩甲骨の下辺りから、背中の真ん中、腰の上、そして臀部へと、動いていくマサヒコの舌。
舌が通った跡は、まるでカタツムリが歩いたかのようにテラテラと妖しく輝いております。
「は……ふ……マサ、ちゃあん……」
 ビクリビクリと体を奮わせるミサキ。
はい、感じております。かなり感じております。敏感ですな。
「れ……ちゅ……」
 じりじり、じりじりと、マサヒコの舌はミサキのお尻の谷間へと近づいていきます。
何分にも真後ろでの出来事、ミサキはマサヒコの動きを見ることは出来ませんが、
またそれが一層の快感を引き出してくれるということで。
「……っ、ひゃあぁぁぁぁ、くぅっ!」
 おおお、いやマサヒコ、成長したもですなァ。
さあ、今から尻を舐めまわすぞというところまで来て、
そこから逆に一気に背骨の上を通って首筋に吸い付くとは。
「あ、あ!」
 そして見事なコンビネーション。
ミサキが肘を突っ張って体を浮かせたその一瞬の間に、
マサヒコは両手をミサキの脇の下から通して、エプロンの下の乳房を直に掴み、揉みしだきます。
いや、やはり持って生まれたセンスは抜群なものがありますな。
「ひゃ……ぷ……」
 ベッドに顔を埋めるミサキ。
首の裏と両の乳首、三方向から快楽が脳天をチクチクと虐めます。
うつ伏せの場合、あんまり大きくない乳房の方が揉み易いですな。
掌を差し込み易いし動かし易い。
「くふぅ、はぁ」
 マサヒコ、固くなった股間を、ミサキのお尻の上に回転するような感じで擦りつけます。
いやらしいことをしている、されていると双方が実感出来る行為であります。
あんまり動かすと、そのまま出ちゃうことがあるんで注意は必要ですが。
「ミサキ……好きだ……」
「マサ、ちゃ、ん……っ」
158ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/01/21(土) 00:14:28 ID:/LX1ge68
マサヒコの右の手がミサキの乳房から『抜かれ』ます。
左は変わらずに、こねるように乳房の先のピンク色の突起をイジメ続けています。
で、右の手はつーっと下がっていき、ミサキの股の間を強引にこじ開けるようにして侵入していって。
こりゃアレですな、皆様言わずともお分かりでしょうて。
そうです、女の一番感じるところを弄ってやろうてんですな。
いやア、しかしこういう時は躊躇っちゃあ駄目なんです。
女を気持ちよくさせるのが男の大切な仕事のひとつなんですからねェ。
それに、女の方だって愛する男に気持ちよくさせてもらいたいもんなんですわ。
ここ人生のテストに何時か出ますからね、手帳でもチケットの裏でもいいからメモっといておくんなさい。
「やぁ、や、やあ……んんっ……」
 別に嫌がってるわけじゃないんです。
そう思わず口に出たってだけのことで。
「ミサ、キ……」
 マサヒコの指は、ミサキの一番敏感な真珠の部分から花びらまで縦横無尽に動き回ります。
まだミサキの背中や首の裏を舐めてますので、
マサヒコはミサキの女性の部分を見ずに手指を動かしてるわけですが、何度も言いますが才能でしょうかねェ、
本人は無我夢中で弄くってるんだと思うんですが、爪で柔らかい肉を傷つけることもなければ、
ミサキを気持ち悪がらせることもない。いやはや、私が言うのも何ですが、これァ天才ってヤツですな。
「……」
 不意にピタリとマサヒコの手が止まります。
ミサキは顔をシーツから剥がすと、ゆっくりと大きく息をひとつ、つきます。
「ミサキ……俺」
「ああ、マサちゃん……」
 『俺』に続く言葉と、『マサちゃん』に続く言葉が何か、言わんでもよろしいですな。
無粋な真似はよしておこうということで。
 マサヒコはミサキから離れると、ズボンのベルトを外し、ファスナーを開放しjます。
ここでズボンを全部脱いじゃアいけません。え、何でかって?
いやいや、とにかく駄目ったら駄目なんです。
コスプレの極意、それはですな、最終的に破けることになろうとも、ヤル時は着たままってところにあるんでございますから。
「あ……」
 体を斜めにし、枷から解き放たれたマサヒコのアレを見るミサキ。
その瞳は蕩けてうっとりといった感じでございます。
これからアレが、自分に素晴らしい快楽をくれるということを熟知してるわけですな。
いや、淫乱と言うなかれお客さん。
若くてラブラブなセックスってヤツは、時として周囲の一切が視界に入らなくなっちまうもんなんですって。
歳を経て経験を積む内に、冷静にセックスを楽しめるようになってくんです。
で、少し寂しくなるんですな。
ああ、あの時の新鮮な気持ちは何処へ……って。
……また話がズレましたかな。
いや、失敬。
「いくよ……」
 マサヒコがミサキの腰の両側に手を添えると、ミサキはそっと腰を浮かせる、つまりお尻とつきだします。
いやあいいですな、男だったら一度は好いた女にこんなことさせてみたいもんでさぁね。
汗とそれ以外の液で濡れたエプロンの裾が、ミサキのお腹からペリペリとゆっくり剥がれていきます。
マサヒコは自身の先っちょで、まるでノックするようにミサキの『入り口』を突付きます。
はい、とうとう本番、一番槍突入ってわけで。
「あ……あ……あ……」
 この、胃の下の方から漏れてくるような切ない、そしてはしたない声。
ゆるゆる、ゆるゆるとマサヒコはミサキに『侵入』していきます。
ガンガン飛ばしたいだろうに、なかなか自制がきいたもんです。
こっ恥ずかしいですが、これが相手を思いやる愛ってヤツでございますかねえ。
思い切りいくのは、根元まで埋まってからってのが基本ですな。
159ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/01/21(土) 00:16:37 ID:/LX1ge68
「は……ふぅ……」
「ああ……ミサキ……」
 はい、一名様ご到着。
お休みになられますか、って、ここで休んでちゃ男が廃るってもんですな。
いえ、まずは温泉に入ります。
包み込んでくれる、熱い温泉へ。
はいどうぞ、たっぷりお湯が出ています。
……我ながらオヤジ臭いですな。いやはは。
「ミサキ、くぅっ!」
「あう、マサちゃん、マサちゃん!」
 いいですなあ、若いって。
ほら、汗が弾けてますもん。
肉が輝いてますもん。
……。
……。
……。
……。
はっ、いかんいかん。
思い出に浸りそうになりました。
真に失礼を働いたようで、いやどうも申し訳ない。
「くっ、で、出るっ!」
 そう叫ぶと、慌ててマサヒコが身を引きます。
抜かれたアレがぷるんと揺れると、その刹那、勢いよく白濁の液が先端からほとばしり、
汗に濡れたミサキの背中に降り注いでいきます。
やあ、ここで『はやかったな』なんて言われちゃいけませんよお客様。
セックスの時一緒にイクなんてことは、いくら体の相性が良くても難しいってもんでございます。
何度も経験を積み、互いのタイミングを頭でなく体で覚えてから、
さらにもうひとつ高位のセックスに行くことが出来るんでさあね。
まだまだマサヒコとミサキじゃあ、経験の絶対値が低いってことですわ。
あ、そこ、端で俯いてる兄さん、『はやい』って言葉にそんなにガックリこない方がよござんす。
セックスでイクのは男の方が普通は先なんですから。
女を挿入後に先にイカせるのは、前戯でどれだけ女の体を昂ぶらせておくかが重要なんで。
ま、例外は多くありますが、そう覚えておいておくんなさい。
え、今までの彼女のアレは演技だったのかもしれない、って、
さア、流石にそこまでは私ゃ何とも言えませんな。
「ふぅ……」
「……」
 放出後しばらくして、マサヒコはミサキの背中に飛ばした己の種をティッシュで拭き取ります。
こういう優しさも大切ですよ。
ミサキも微笑みます。マサヒコの心づかいが嬉しいんでしょうなァ。
何となく微笑ましいもんがあります。
「マサちゃんも……キレイにしてあげる」
 人としてお返しは当然。倍返しだと古人は言ったとか言わないとか。
やや柔らかくなってしまったマサヒコのアレを、ミサキは片手でひょいと摘むと、
もう片方の手でティッシュを持ち、優しく円を描くように拭き取っていきます。
さあさあ、ま、そうなるとまた血がそこに集まってしまうのは悲しい雄の性というもんでございまして。
ミサキももちろんわかってやってるんでしょうがね。
自分はまだイッてないわけですから、そりゃやっぱり、満たして欲しいわけでありまさァな。
「マサちゃん、また大きくなってきたよ……かわいい……」
 そう言われて、先っぽにチュッとキスされて、二回目の突撃をやめちゃう男が果たしておりましょうかね?
いませんわなあ。いるわけありませんわなあ。
160ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/01/21(土) 00:18:44 ID:/LX1ge68
「もふっほ、ひへいにひて……あふぇ、ちゅ、むみゅ」
 ミサキが何してるか、何をし始めたか言わんでもわかりますわな。
「ちゅぷ……うふふ」
「ああ……ミサキ……」
 甘い甘い飴を舐めるように、ミサキはマサヒコのアレを口内に含んで転がします。 
同時に、自分の最も敏感な部分をそっと、マサヒコに気づかれないように弄ります。
一度落ちてしまった肉体のテンションを高め直そうってことでございますな。
「くっ……ミサキ……っ、駄目だ、また出る……」
 そう言いながらも、マサヒコの手はミサキの頭にしっかりと添えられているわけで。
言行不一致ってもんですが、まァ、これは仕方ないでございましょうて。
「ぷふっ、はむ」
「あうっ」
 ミサキはマサヒコのアレを口の外に出すと、今度は裏の部分を舌先でつつつと舐めあげます。
どこでこんな技を覚えたんでしょうな、この娘は。
「う、うわっ!」
 情けない声を出して、マサヒコ二回目の射精。
ミサキの髪の毛、そして顔面というキャンバスに、白い絵の具で色着けでございます。
シャセイ大会ですな。
……いや、ベタで申し訳ございません。
「ご……ごめん、ミサキ」
「いいよ……」
「え?」
「だって……マサちゃんが、私の舌で気持ちよくなってくれたってことだもん」
 かーっ、このやりとりだけで御飯三杯は軽くいけますな。
「でも……やっぱり、ごめん」
「ふふ、別にいいのに……」
「でも、俺ばっかり、その、気持ちよくなって、悪いって言うか」
 ま、これも優しさから生まれた言葉なんでしょうが、もうちっとデンと構えても良さそうなもんです。
「ミサキ……」
「マサちゃん……」
 抱擁。歓喜天の像のように抱き合う二人。
こうなると言葉はいりませんな。
ただ互いの体温を感じていれば、それだけでもう心は幸せいっぱい夢いっぱいてなもんで。
「ミサキ……」
「ん……?」
「シャワー、浴びようか」
「え、あ……うん」
「洗い流して、それから……」
「それから?」
「気持ちよくして……やるよ」
「……マサちゃん」
 御飯十杯、お腹いっぱいご馳走様でございます。
糖分高すぎて、見てるだけ喋ってるだけで糖尿病になりそうですな。
お客さんも、どうか今夜は甘いものをお控えになった方がよろしいかと、老婆心ながら。
いや、冗談じゃなく、この調子では近いうちに私、ばあさんはばあさんでも祖母さんになってしまうやもしれませんわ。
161ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/01/21(土) 00:20:12 ID:/LX1ge68
 えー、ここから第二回戦本番が風呂場で始まるんですが、残念なことにお時間になってしまいました。
どうでしたかねェ、甘い性活、性春だったでござんしょう?
これでまだ二人とも16歳になったばかりってんだから、末恐ろしいってもんであります。
 さあて、コスプレを満喫してる二人でありますが、
このセックスを見たら、そのコスチュームを贈った二人はどう思うことでございましょう。
中村リョーコは半分嫌がらせで贈った、つまり家庭教師時代のからかいの延長でございますな。
ほれほれ、生意気に恋人同士になったんだったらこれくらいはやってみろ、出来ないだろへへーん、てなもんです。
で、わた……っと、小久保母はどうかといいますと、流石にここまで二人が激しく萌えに燃えあがるとは思ってなかったと。
セックスだって楽しくやらなきゃ、そのためのスパイスとして使ってみたらって気持ちだったわけですが、これがまた、ハテ。
いやア、二人の見通しは甘かった、それ以上にマサヒコとミサキのベタベタっぷりは甘かった。
過ぎたるは何とかという諺もございますが、どちらも甘過ぎる程に甘かったということで、
これをオチにこの席を終わることにしたいと思います。

 出歯亀亭小久保屋真漫でした。
またどこかでお会いいたしましょう。
 ありがとうございました。


 つくてん。
162ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/01/21(土) 00:22:03 ID:/LX1ge68
ここまで。
書いてみたかったから書いたわけですが、羽目を外しすぎたかという思いはあります。
163名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 00:24:50 ID:1t1aYk/K
喋り方キモッ 何だその喋り方 「ござんす」とかお前どこの酔っ払いのオヤジだよ

小説の内容もお前の喋り方でどんな状況かさっぱり分からんわ
その喋り方はどうにかしろ
見ててイライラする
164マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/21(土) 00:27:02 ID:0JDqTNUJ
ピンキリ氏乙&超GJ!
エロ落語いいです!本気でムラムラっときましたお。
個人的にはもっと羽目を外してもいいほどだと思いましたよ。
165名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 00:34:52 ID:YYbxM0ly
最後でしゃべってんのが誰かわかる変化球久々にキタwww
しかしママンかよ、誰が落語してんのかわからんかったわい
しかし相変わらず地雷源を歩いてますな、よそのスレなら下手すりゃ邪神作あつかいになりますぜ


>>163
しょっぱなに落語ネタだと書かれてただろうが
読み終わって、ああこういう跳ばした話だったのかとわからんのか
166郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/21(土) 00:36:53 ID:Z6ShgpuD
ピンキリ氏、GJ!
ぶははっはははっははは、てゆーか実は私落語好きでもありまして。
学生時代落研には入らなかったものの、友人を介して入り浸ってたりしたんですわ。
あ〜〜〜懐かしいうえにエロい。

ま、確かにある程度知識が必要な分読み手を選んじゃうかもですけどねえ・・・・
こういう雑食性もありじゃないかと思うんですが。
167名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 00:59:45 ID:rszd7tyy
ピンキリ氏、面白すぎ!
風呂場での続きは中村の語りかな?
168名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 01:13:06 ID:E8yr4bOu
ピンキリ氏GJ&乙!!

氏らしいうまい変化球でしたよ!

エロ落語ハァハァ
169そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/21(土) 01:23:05 ID:AgVTIUhX
ピンキリ氏GJっす。出歯亀実況中継とはまた切り口が斬新ですな。
さて、投下します。なんだかごく普通の話になってしまいましたが・・・
「もう一度、自らの足で」第三話「エピソード3 マサヒコとリンコ」
です。では、どうぞ〜。
170そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/21(土) 01:23:48 ID:AgVTIUhX
マサキが生まれてもう2年がたっていた。初めはあったマサヒコとの溝も今はどこへやら、マサヒコも
すっかり親馬鹿状態である。マサキも誰に似たのか好奇心旺盛で何にでも興味も持ち始めた。
たまに訪れる、元淫猥家庭教師リョーコの言葉にも興味を持つのでなかなか躾が大変ではあるが。
例えば先日、マサヒコはマサキと出かけた先で
「パパ〜。パパっていーでぃーだってリョーコせんせえが言ってたけど、いーでぃーって何?」
なんて街中で聞いてきおった。運悪く某上Oクリニックの前でさぁ大変。
周りの人には哀れみの目で見られマサヒコはダッシュで逃げた事もあった。
また、人と話すのが好きなようで、さきほど出たリョーコはもちろん、アイやアヤナ、カナミやマナミとも
楽しそうに話している。その時の笑顔は親にはクリティカルヒットなほど愛らしい。
誰とも楽しそうに話すマサキだが、一番のお気に入りの人がいた。それが的山リンコ。
精神年齢が近いのか、或いは直感的なものなのか・・・とにかくマサキはリンコが好きなようでいつも
「パパ〜、リンちゃんと遊びたい〜。ナナコと遊びたい〜。」
と言っている。さすがにこれはマサヒコも軽く嫉妬しているようだが。
リンコが人気の理由。それは基本的に毎日でも遊べるのがあるだろう。
リンコは高校卒業後ファッション関係の専門学校に進学。そこでデザインした子供服が大当たり。
今ではそれなりに名の知れたデザイナーなのである。
リンコもよくマサキを被写体にしているらしく、しょちゅう着せ替えをしたりしている。
ともかく・・・リンコとマサキは一緒にいる時間が長いのだ。これは・・・ミサキとの約束でもあった。
「リンちゃん。この子とたくさん遊んであげてね。リンちゃんならきっとイイお友達になれるから。」
今はもういない、親友との約束。少なからずリンコはこれを意識していた。
171そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/21(土) 01:24:31 ID:AgVTIUhX
ある日、久々にみんなで集まることになった。提案者はリョーコ。昔からと言うのか、理由はなんとなくだ。
「みんないらっしゃ〜〜い。ゆっくりしていってね〜。」
リンコが言う。リンコは結構な収入であるが相変わらず実家暮らしであった。
理由の一つとして愛犬ナナコの存在である。中学時代は元気だったナナコも今では結構な歳である。
一度、マンション暮らしをしていたが二年前・・・つまりミサキの死以来は実家に戻っている。
ミサキの死は少なからずリンコに影響を与えている。リンコはほとんどと言っていいほどミサキの最後を
見守ることができなかった。そのせいだろう、例え辛くても大切な物の最後を見守ってやりたい気持ちが
人一倍強いのである。もっとも、ナナコはまだまだ元気で問題ないようではあるが・・・
「あら?リン、ナナコはどこいったのよ?」
「ああ、最近ナナコは一人で散歩行くのが好きみたいで・・・最近は私が連れてっても
引き連られちゃいますしね。」
リョーコの言葉にテヘ、と舌を出して答えるリンコ。それに不満そうなのはマサキである。
「えぇ〜、ナナコいないの?ナナコと遊びたいのに・・・・」
と、残念な声をあげる。それに対してアヤナが言う。
「あらあら、じゃあマサキ君。私と遊びましょうか。」
普段の凛々しいアヤナとは程遠い緩みきった顔。保育士にはならなかったが、今でも子供が好きなようだ。
マサキの手を引いて抱きしめるアヤナ。マサキも嬉しそうな顔をする。
「ん・・・アヤナおねえちゃん・・・あったかくてやわらかい・・・」
そう言ってアヤナの胸に顔をうずめるマサキ。
「わ〜、やっぱアヤナちゃんの胸はすごいなぁ〜。マサキ君の顔が挟まっちゃってるよ〜。」
「アヤナ・・・それは新しいプレイかしら・・私もセイジの顔挟んでみるかぁ・・?」
微笑ましい光景になんだか卑猥な言葉を投げかけるアイとリョーコ。
「いいなぁ〜、私全然成長しなかったし・・・小久保君も挟んでもらえば?ナニを。」
「いや、間違いなく殴られるから・・・はぁー、それにしてもマサキは可愛いな・・・」
危ないことを言うリンコに親馬鹿爆発のマサヒコ。そんな4人をよそにジャレあっているアヤナとマサキ。
「ふふ、マサキ君は甘えん坊ね・・・よしよし・・・いい子ね〜。」
明らかにミサキからの遺伝と分かる色素の薄い髪をなでる。マサキもくすぐったそうにする。
「ん・・・アヤナおねえちゃん・・・ママみたい・・・・」
ママみたい・・・マサキが感じた事がないであろう感覚。そんなマサキに母親の暖かさを感じさせるアヤナ。
普段はツンとしているアヤナも母性愛溢れる女性なんだろう。
172そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/21(土) 01:25:17 ID:AgVTIUhX
ふと、窓の外から犬の鳴き声が聞こえる。ナナコの鳴き声だ。もっとも、もう一つの鳴き声があったのだが。
「あ、ナナコ帰ってきたね〜。おかえりー・・・・・あれ・・・・?」
鳴き声を聞いて外へ出るリンコ。そこで目を丸くする。
「ナナコ〜、あそぼ〜〜・・・わ、ナナコの他にわんわんがいるよ〜。」
思う存分アヤナとジャレたマサキも外へ出る。そこにはナナコのほかにもう1匹、子犬がいた。
その子犬はナナコの後ろをついてまわり、ジャレついていた。
「このコ・・・捨て犬かしらね・・?首輪もないみたいだし・・・」
子犬を見ながらリョーコが言う。それにアイも同意する。
「そうみたいですね・・・可哀想に、まだこんな小さいのに・・・・」
その子犬はナナコを母親だと思っているのだろう。子が親に甘えるように懐いている。
ナナコもその子犬の境遇が分かっているのだろうか、優しくその子犬を舐めている。
「パパ、ナナコはこのコのママなの?とっても仲良さそうだね。」
マサキがマサヒコに問う。マサヒコは少し複雑そうな顔をしながら言う。
「いや・・・多分このコはお母さんがいないんじゃないかな。でも、ナナコは女の子だから・・・
だからこのコもきっとナナコをお母さんみたいに思ってるんだよ。」
「そうなんだぁ・・・じゃあ・・・このコは僕とおんなじだね〜。」
マサキの言葉にハッとするマサヒコ。母親がいない以外は恐らく恵まれた環境にいるマサキ。
それでも、きっと心のどこかでは母親を求めているのだろうか。
この言葉にはマサヒコだけでなくそれぞれが顔を伏せてしまう。
「パパ・・・お願いがあるんだ・・・」
マサキが口を開く。
「このコ・・・飼っちゃダメ?僕が遊んであげればきっと寂しくないよね?僕がたくさんたくさん
一緒に遊ぶから。そうすればきっとこのコも寂しくないよね?」
そう言って子犬に近寄るマサキ。ナナコにべったりだった子犬も今度はマサキに尻尾をふって擦り寄る。
マサキが子犬を抱く。マサキも、子犬もとても嬉しそうだった。それを見てマサヒコは言う。
「そうだな・・・マサキが一緒にいてやればそのコもきっと寂しくないよ・・・よし!今日から
そのコもうちの仲間だ!」
そう言ってマサキと子犬の頭をなでる。マサキがえへへと笑った。
173そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/21(土) 01:26:05 ID:AgVTIUhX
マサヒコは嬉しかった。自分と引き換えに母親を失ったマサキ。まだ小さいが多少なりともわかっているのだろう。
親のいない痛み。それが分かるからこそ、マサキは子犬を飼いたいと言ったんだろう。
マサヒコは思う。ミサキ・・・俺達の子供は他人の痛みの分かる立派な子に育っているぞ・・・・
「んで・・・このコはマサん家で飼うとして・・・名前はどうすんのよ?」
浸っていたマサヒコの横でリョーコが言う。
「お名前・・・?そっかぁ・・・このコまだお名前ないもんね〜。」
「吾輩は猫であるじゃないんですから名無しは可哀想ですもんね。」
マサキとアイがリョーコの言葉を返す。しかし、みんななかなか案が出てこないようだ。
腕組をして考えていたリョーコがポムと手を打ち言う。
「いい名前考えたわ。アマツなんてどうかしら?漢字で書くと・・・天・・・よ。」
アマツ・・・漢字で書くと天。果たしてその天が、ミサキの旧姓天野をさすのか、
はたまた天国の天なのか・・・それはリョーコ以外が知る由はない。
アマツとリョーコが呼んでやると子犬は尻尾を振ってワンと吠えた。
「ほら、尻尾振っちゃって嬉しそうじゃない。アマツで決まりよ。」
ほぼ独断で決めるリョーコ。
「尻尾振ってると嬉しいの?・・・じゃあ、君の名前はアマツだよ〜。」
アマツを抱きしめるマサキ。アマツも尻尾をふってマサキの顔を舐める。
「よかったね、アマツ。今日はたくさん大事なモノ手に入れたね。お友達に、お母さんに、それから名前に。」
リンコがアマツの頭を撫でる。
「ナナコは君のお母さんだからね・・・いつでもうちのナナコに会いにきてね。」

174そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/21(土) 01:26:53 ID:AgVTIUhX
「?アマツはママいないのに、ナナコがママなの?」
マサキがリンコに言う。
「そうだよ、マサキ君。確かにアマツはナナコの子供じゃないかもしれない。でもね、とっても仲良しでしょ?
きっと関係ないんだよ・・・血は繋がってなくてもそれより大事な絆があるんじゃないかな。」
今度はマサキの頭を撫でながらリンコはマサキに諭すように言った。
「・・よくわかんない・・・でも・・・アマツにはナナコってママができたんだね。よかったねアマツ!」
そういってニコッと笑うマサキ。
血は繋がってなくても大事な絆がある・・・か・・・・
リンコの言葉がマサヒコの頭を駆け巡る。今までミサキ以外の母親なんて考えてもみなかった。
それでもやはり、母親がいるほうがマサキにもいいのだろうか・・・
自分でもマサキの世話はできている。それでも・・・母親の代わりはできない。
いつも楽しそうに振るまってはいるが・・・やはり母親の愛に飢えているのだろうか・・・
ふと、マサヒコはマサキの頭に手をやり聞いた。
「マサキ・・・ママ・・・欲しいか・・??」
その言葉にマサキ以外が一斉にマサヒコに目を向ける。今まで出るなんて思ってなかった言葉。
「パパの事は大好き・・・でも・・・ママも欲しい・・・アマツもママができてとっても嬉しそう。
だから僕も・・・もっと嬉しくなりたい・・・」
マサキが答える。マサヒコは「そうか。」と空を見る。母親・・・か・・・ミサキ・・・・
新しい思いを胸に、今日も一日が過ぎていった。
175そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/21(土) 01:30:09 ID:AgVTIUhX
以上です。ええ、本当に普通の話です。おまけに題名の割りにリンコが
活躍してません。リンコファンの方には申し訳ないです。
さて、これで予定の半分は終わりました。次回から終わりに向けて話が
進んでいくと思います。最後まで読んでやってください。
今スレ中にもう1話投下できればいいなぁ〜。
176名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 01:33:33 ID:WH5WI0Ey
ピンキリ氏、乙です。
自分も落語スキーなんで面白く読ませて頂きましたw
ただ、落語の面白さが分からん人もいる訳でして…否定的な意見も耳を傾けるべきですが、あまり気にしすぎるのも良くないですからめげないで下さいね。
それに、今の所意見としては好感的な意見の方が多いですから、評判はいいみたいですよ?
あと、>>163礼儀というモノを知りなさい。
言葉は選んで使いましょう。その言い方は問題があります。
177名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 01:41:51 ID:WH5WI0Ey
そら氏GJ!
続き頑張って下さい♪
178名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 08:37:50 ID:OyfikJe+
そら氏乙GJ!
そこはかとなくさびしい、しかしあったかい空気を感じられるSSですね

そしてピンキリ氏
個人的に落語は好きなので、笑いました
オチも奇抜で氏らしいSSだと思います
ですが、これが氏家エロパロSSかというと違うような気がします(落語エロパロといったかんじですか)
書きたいから書いた、これは職人として当然の行為だと思います
ですが、やはりそれでも“スレの空気にあっているか?”という点は考慮すべきだと思うのです
実際、最初神と呼ばれていた職人が好きなように書きはじめ(住人の思いと離れ暴走しはじめ)
最終的に住人から邪神あつかいされて荒れてしまったスレを知っています(そこ常駐でした)
読み側は職人に個人的に好きなカプやエロを要求しすぎない、
書き側はスレや読み側のことを念頭に置いてあえて少しセーブする
この双方への配慮がスレの空気やふんいきを保つポイントではないかと思います



えらそうなこと言ってすいません
では次の卑猥へドゾ
179名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 08:39:08 ID:Oo1c0n5u
痴女はイイ
180名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 10:20:43 ID:h+4LEr8Z
>ピンキリ氏
落語とはまた……新しいジャンルを……
あんたはいったい何なんだ!
超GJっす!!

>そら氏
相変わらず素敵なお話を…
GJっすよ!
続き期待してます!



あ〜あ…
おいらも書きたいが…
良い電波が受信出来ない……(-"-;)
181名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 12:52:52 ID:ICfPW7iC
おおっ。
また祭りともいえる並に神々がこられてる!!!
やっぱりこのスレは最高すぎるぜ・・・

本当に皆様GJ&乙です!!!!!!!!!
182518 ◆8/MtyDeTiY :2006/01/21(土) 14:39:34 ID:knX/LKwS
またエロがありません。
おかしい。
エロが湧かない。
つーことでNGワードは「エロなし」「マサヒコ×アヤナ」
後タイトルは「前夜祭〜本祭」
183518 ◆8/MtyDeTiY :2006/01/21(土) 14:40:39 ID:knX/LKwS
月曜の学校というのは、何処か重たい雰囲気になるのは否めないだろう。
だって休日明けだから。
彼――小久保マサヒコもそうだった。
ボーっとした様子で頬杖をつき、気だるい感じでため息ついたりして。
しかし前述の通りそれは彼に限った事ではない。
クラス全体がそんな気だるい雰囲気で、どこか覇気が無かった。
過去形。
そう、彼女の一言がクラスの空気を変える事になったのだ。
彼女はクラスに入ってくると一直線にマサヒコの机の前へ。
「小久保君……」
「んあ?……ああ、若田部。おは――」
おはようと言うより早く、アヤナが衝撃の一撃を放つ。
「私の彼氏になって」
晴れ渡る大空を切り裂く一陣の雷光。
人、それを”青天の霹靂”と呼ぶ。
意味は各自調べておくよーに。
「あ〜……まあとにかく落ちつけ、若田部」
クラス全員が衝撃発言から立ち直らない内にマサヒコはいち早く正気になる。
慣れてるのだ。
青天の霹靂には。
「とりあえず、だ。俺まだ寝ぼけてるみたいだから改めて聞いてもいいか?」
「……私の恋人になってほしいのよ!」
顔を真っ赤にして、怒った様にそういう。
……怒っているのは照れ隠しか?
この頃になると教室がざわめき始める。

 おいおい、若田部がついにマサヒコに告白したぜ!
 うわ……天野さん大ピンチじゃん。
 俺小久保の事ひそかに狙ってたのに……超ショックなんですけど。
 おい、誰かとなりのクラスに知らせに行けよ。
 朝っぱら告白とは…やるわね若田部さん!

……めちゃめちゃ不穏当な発言があったのは気のせいにしておきたいマサヒコ。
そしてもうひとつ気のせいにしておきたい事が。
ちりちりと後頭部に焼けつくような視線を感じる。
このプレッシャー……シャアか?
……いや、ミサキだ!
恐ろしいまでの闘気を発している!
ざわめく教室。
感じる殺意。
先ほどまでの気だるい雰囲気は地平線の彼方までぶっ飛んでいってしまっている。
ざわざわと騒ぎが徐々に広がる。
マサヒコは大きく息を吸い、吐く。
「わけを聞こうか?」
しばしの躊躇の後、アヤナは口を開く。
「……それは――」
「よーし、ホームルームはじめるぞー!みんな席つけー」
「「先生間が悪過ぎ!!」」
「な、なんだよ!?」
クラス全員からシュプレヒコールを受けてちょっと泣きそうになる豊田先生だった。


184518 ◆8/MtyDeTiY :2006/01/21(土) 14:41:09 ID:knX/LKwS
時は流れてお昼。
楽しい楽しい給食の時間なのだが。
アヤナの真意を聞き出さんと全員がアヤナとマサヒコの会話に聞き耳を立てる。
それまでの休み時間には色々あって話をする事が出来なかったのだ。
「で、だ。若田部。わけを聞こうじゃないか」
異常に静まり返った教室にマサヒコの声が響く。
「なんでまた俺を恋人になんて言い出したわけだ? いきなり」
「……アナタの事が…す、好きだからに決まってるじゃない」
顔を赤らめて、恥ずかしげにマサヒコから視線を逸らして話すアヤナの姿。
それは正にマサに恋する乙女。
……くだらんシャレは聞き流せ。
とにかく。
そんなアヤナの姿に涙する男子達、そして一部女子達。
アヤナに懸想していた男子とマサヒコに心寄せていた女子達だ(一部性別逆もあり)
結構多い。
二人共人気あったんですな。
「若田部……ホントの事を話してくれないか?」
「……」
マサヒコの言葉に、アヤナは大きく息を吐き。
「実は――」
真実を話し始めた。

曰く。
昨日兄とちょっとした口論になったらしい。
原因は兄の後輩をアヤナに紹介するしないで。
アヤナの兄はアヤナと違い軽い性格で、お気楽な男。
その兄の紹介する男など兄と似たり寄ったりのとぼけた男だからとアヤナは激しく拒否。
しかし。
腐っても兄は日本の大学の最高峰、東京大学の学生。
即ち後輩も東大生のエリートだ。
将来東大を目指すだろうアヤナにとって悪い相手じゃないだろう?とは兄の言い分。
アヤナもあの手この手で兄の勧めを断ろうとするが。
そこは年の功と知力の差。
丸め込まれてしまいそうになったため、アヤナはジョーカーを切った。
私には付き合ってる彼氏がいるのよ!と。
効果は覿面であったが、リスクも大きかった。
じゃあ週末あわせてくれ、と。
言われちゃったわけだ、これが。

「なるほど。事情は大体飲み込めた。俺に恋人のフリをしてほしいと?」
「……ごめんなさい」
申し訳なさそうに謝るアヤナ。
ここで突っぱねる事が出来れば。
マサヒコはなんの苦労もしないのだろう。
しかし。
彼は小久保マサヒコなのだ。
「わかったよ。協力する」
「……いいの?」
困っている人を見捨てておけず。
結果、泥沼に足をつっこむ。
「もちろん。困ってたら助け合うのが友達ってもんだろ?」
そう言って笑うマサヒコ。
それが小久保マサヒコの魅力。
185518 ◆8/MtyDeTiY :2006/01/21(土) 14:41:40 ID:knX/LKwS
「……ありがとう、小久保君」
「いやいや。で、俺は具体的にどうすればいいんだ?」
「兄は結構カンが鋭い所があるから。とにかく兄に会うときまでに――今週末までに、
私を……その……恋人だって自然に振舞えるようにしてほしいの」
「難しいな、おい」
女性との交際経験がないマサヒコにとってはちょっとした難題だ。
「そんなの簡単だよ、小久保君」
「どうしろってんだよ的山?」
それまで他のクラスメートと一緒に成り行きを見守っていたリンコがお気楽に言う。
「これから週末までホントにアヤナちゃんの事を恋人だと思って行動すればいいんだよ」
「だから、それが難しいって言ってんだよ、俺は。具体的にどうしろと?」
「一緒に帰ったりとか。そんな感じでいいんじゃないかな?」
マサヒコの疑問に答えたのはミサキ。
つい先ほどまで魂も凍りそうな殺意をマサヒコに叩きつけていた張本人。
マサヒコの事が大好きな彼女ではあるが、アヤナもまた大切な友人の一人。
どうやら友のピンチにあえて恋愛感情を押さえ込んだらしい。
ええ娘や。
「それだけでいいのか?」
「まあ他にも色々ね。日常生活での恋人チックな行動、言動。
もろもろは私達でチェックするから」
そう言ったのはカチューシャをつけた女子生徒。
「クラスメートの危機はクラスの危機。
みんなで協力して若田部さんと小久保君を何処に出しても
文句のつけようがないカップルに仕立て上げましょう!」
彼女の言葉にクラス全員が鬨の声を上げる。
お祭り騒ぎだ。
どうやらクラス全体でアヤナ×マサヒコをバックアップするつもりのようだ。
……リアル電車男か?
「さささ、若田部さん。もっと小久保君にくっついて」
「え、ええ!?」
「だめよ。もっと仲睦ましげにしないと。ほら、給食食べさせてあげて」
「えと……はい、小久保君。あ、あ〜ん」
「……」
「堪えて! ここは堪えてミサキちゃん!」
「若田部さんのために堪えるのよ!」
鬼も裸足で逃げてくだろう闘気を発するミサキを数人がかりで宥める。
「ほら小久保君! 口開けて若田部さんを受け入れて!」
「いや……マジで付き合ってても給食でそんな事しないだろ?」
「「黙ってて!!」」
「……はい」
結局アヤナに全部食べさせてもらった。
弱いぞ小久保マサヒコ!
羨ましいぞ小久保マサヒコ!
明日はどっちだ小久保マサヒコ!



186518 ◆8/MtyDeTiY :2006/01/21(土) 14:42:10 ID:knX/LKwS
その後週末までの間は色々大変だった。
クラスメート+家庭教師の指導を受ける。
呼称が「若田部」から「アヤナ」へと変化させられたり。
アヤナファンに校舎裏に呼び出されちゃったり。
ミサキが何度か爆発したり。

嵐のような1週間だった。
ただ、クラス全体に妙なまとまりがあった。
一つの事をやり遂げようとする一体感。

その結果が今日出る。



「長い1週間だったなぁ……」
「なにしみじみしてるの。本番はこれからなんでしょう。しゃんとしなさい」
そう言ってリョーコがマサヒコの背をバンと叩く。
「つーか、中村先生がなぜここに?いや、中村先生に限った事じゃないんすけど」
ここは若田部家のリビング。
自宅であるアヤナと恋人役のマサヒコはわかるとして。
アイ、リョーコ、リンコ、ミサキの四人も何故か一緒に茶を啜っている。
「正直気が散るんですけど」
「あら、御挨拶ね。あんたがぼろを出しそうになったら助けてあげようと思ってたのに」
「そうそう。私達は君達のことをフォローするためにここにいるんだから。
決しておもしろ半分とか興味半分じゃないからね」
「……」
アイ先生はウソがつけない性格なんです。
「ただいま〜」
そうこうする内に、アヤナの兄が返ってくる。
「おお?なんだなんだ?かわいい子がこんなに」
「兄さん、そこに座って」
「アヤナの友達か? はじめまして。俺はアヤナの兄の――」
「兄さん!!」
なれなれしくアイ達に声をかけようとしていた兄をアヤナの鋭い声が制する。
「なんだよぉ」
「sit down!!」
「サー! イエス! サー!」
完璧な発音で命令され、素直にソファに腰をおろす。
「で、どうしたアヤナ?」
「前に話したでしょ? こ、恋人のこと」
「言ったっけ? そんな事?」
「ほら、1週間前に」
「……ああ。はいはい」
ポンと手を打つ兄の様子にホッと息をついたアヤナだが、
「覚えてない」
「は?」
「いや〜、あの日はベロンベロンに酔っ払ってさぁ。家に帰ってからの事なーんも覚えてないんだよ。
ほら、俺って酔っても顔に出ないから。いや、しかし……そうかそうか」
ポンポンとマサヒコの肩を叩く。
187518 ◆8/MtyDeTiY :2006/01/21(土) 14:42:44 ID:knX/LKwS
「身内の俺が言うのもなんだがアヤナはかわえ〜し、乳もでかいし。
その分なんかみょ〜に潔癖に育っちゃって。彼氏なんか到底出来ないと思ってたのにな。
まあ仲良くしてやってくれ少年」
そう言ってへらへらと笑う。
「ところで少年」
「はい?」
「もうヤッちゃった?」
「こ・の! バカ兄!!」
飲みかけのティーカップを投げつける。
兄、見事キャッチ。
「あっつぅ! おまっ…アヤナ! これマイセンだぞ! 割れたら母さんが怒るぞ」
「うるさい! ばか! 死んじゃえ!!」
置いてあった六つのティーカップを次々投げつける。
「わっ! とっ! ほっ! おいアヤナ!
なんかわからんが悪かった悪かった、俺が悪かったからもう――おごっ!」
ティーカップが弾ぎれしたので投げつけたクリスタルの灰皿が兄の腹部直撃。
腹部でよかった。
頭部直撃だったら逝っちゃってましたね。
人を殺める鈍器ナンバーワンですから、クリスタルの灰皿は(火サス調べ)。
「き、効いたぁ……こいつは効いたぜとっつぁん」
「とどめ!」
「おおおう!!」
「ま、待て若田部! テーブルはよせ!」
兄の小ボケもスルーしてテーブルを振り上げたアヤナを羽交い締めにするマサヒコ。
「でかした少年。後は任せた少年。全て君に託すぞ少年」
その隙に兄はマサヒコへの感謝だかよくわからないセリフを残して部屋から…いや、家から脱出。
「落ちつけって若田部。ほら、テーブル下ろせって。な?」
言われるままにテーブルを下ろすが、
「なんで……なんで兄さんはあんなに…あんな……」
兄の所業というかなんと言うかに涙ぐんでしまう。
「迷惑かけたのに……クラスのみんなにも……いっぱい、いっぱい迷惑……」
「なんだかんだ言ってみんな楽しんでたんだから、誰も迷惑だなんて思ってないって」
マサヒコに慰められ、アヤナは涙をいっぱい溜めた目をマサヒコへ向ける。
「本当?」
「本当だって。なあ?」
ミサキとリンコに同意を求める。
「そーだよアヤナちゃん。私楽しかったよ」
「的山さん……」
「まあミサキちゃんは面白くなかったかもね〜」
「ど、どーいう意味ですか中村先生!?」
「フリとは言え仲良くするアヤナとマサの姿に寂しさと切なさを覚えて、
その切なさを癒す為に夜毎指が敏感な所へと」
「してませんそんなこと!!」
「まあまあミサキちゃん。ウラスジできてるよ」
「青スジでしょ!!」
「お、落ちついてミサキちゃん」
ぎゃーぎゃー言い始めた四人に苦笑するマサヒコ。
「な? あんななんだからさ。気にするなよ。
クラスの連中には上手くいったって言っとけばいいさ」
「……そうね」
目元を拭い、いつもの凛としたアヤナへ。
188518 ◆8/MtyDeTiY :2006/01/21(土) 14:43:14 ID:knX/LKwS
「ありがと小久保君。それに天野さんも、的山さんも」
頭を下げる。
「それで、お礼ってわけじゃないんだけど、晩御飯を御馳走したいんだけど」
「ほんと!? わーい! アヤナちゃんの料理おいしーんだよね〜」
バンザイして大喜びのリンコ。
「それじゃあ御馳走になっちゃおうかな? ね、マサ君」
「そうだな」
ミサキとマサヒコももちろん快諾。
「おねえ様たちも是非食べていってくださいね」
「え? でも私達なんにもしてないよ」
「心配かけしましたから。是非」
「そうねぇ……」
「兄秘蔵のワインも出しますよ」
「ゴチになるわ」
アヤナの一言にリョーコは即座に反応。
相変わらず左党な人です。
「でもただ御馳走になるのもあれだから、私も手伝うよ」
「あ、じゃあ私も」
「わたしも〜」
アイの提案に乗っかるミサキとリンコだが。
「あんたらは足手まといだから」
「ひどっ!」
リョーコの一言で部屋の隅で影を背負ってしまった。
そんな二人を見てアヤナからも笑みがこぼれる。
「天野さんも的山さんも手伝ってもらえる?」
「え? でも中村先生の言う通り私達足手まといだよ?」
「野菜の皮むきとか、食器の準備とかお願いしたいから」
アヤナの言葉にミサキとリンコは顔を見合わせ、
「「うん!」」
笑顔で快諾。
三人仲良くキッチンへと向かった。
「あらあら。アヤナもずいぶん丸くなったものね」
「そうですね。今回のことはアヤナちゃんにとっていいことだったかもしれませんね」
リョーコと「手伝う」とは言ったがあえて同い年の三人にキッチンを任せたアイの会話。
「人からの優しさに触れることで自分も優しくなれた……ってとこね」
「はい」
「そしてその中心にいたのは……」
リョーコはキッチンから視線を転じる。
アイもまたリョーコの視線の先を見ていた。
こぼれた紅茶と、ティーカップの始末をしているマサヒコの姿。
「うわ〜ん! ゆびきったぁ!」
「だ、大丈夫リンちゃん!?」
「おねえ様! 手を貸してください!」
キッチンから聞こえてきた悲鳴やら焦った声に中リョーコとアイも顔を見合わせ笑った。
「行きましょう先輩」
「まったく……客に手伝わせるなんてね」
「まあまあ」
結局女5人で楽しく料理。
出来あがった料理は6人みんなで楽しく食べ。
ちょっとお酒が入ったりしつつも、やっぱり楽しい一時を過ごす6人だった。

END
189518 ◆8/MtyDeTiY :2006/01/21(土) 14:45:50 ID:knX/LKwS
終了。
誤字脱字表現間違いはスルーで。

後夜祭に続いたり続かなかったり。
そしてまたエロが無かったり無かったり。
ぐだぐだです。
190名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 15:07:38 ID:4EHQW7XT
>俺小久保の事ひそかに狙ってたのに……超ショックなんですけど。

マサヒコのクラスにホモが!!

まぁ多分ミスなんでしょうけど

>>518氏 ぐっじょぶです
191名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 15:09:38 ID:X/J2GRy1
518氏ナイス!
後夜祭があるのでしょうか?楽しみです
192名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 18:29:00 ID:VoBMch41
518のSS、エロなくても楽しいしドロドロしてないから面白いや。
193名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 18:29:38 ID:dzXXYtfs
>>190
> マサヒコのクラスにホモが!!まぁ多分ミスなんでしょうけど

いや、ミスではなく、それが意図だと思うよ。>>184にこうあるし

> アヤナに懸想していた男子とマサヒコに心寄せていた女子達だ(一部性別逆もあり)

前後したけど、518氏 GJ でした。
194名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 18:44:06 ID:TXm9Yfol
ああ、ネ申だ、ネ申がいる。
195名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 23:48:03 ID:6I9vUp8h
最近、妹は思春期にはまった。
保管庫のピンキリ氏の「小笠原高校第九番目の不思議」、
郭泰源氏の「もう一つのサマータイム・ブルース」
がよかった。今岡が好きですごめんなさい。
まだ全部読んでないけどたくさんありますな(〃 ̄ー ̄〃)
単行本しか読んでないんですが、年月たってるけどまだ完結とかしないですよね?
196弱味☆ ◆zSCWRO/RCU :2006/01/22(日) 00:42:18 ID:f4D/vba6
今晩は。つうことで弱味☆です。シンジ×マナカを待ってもらっているわけですが、本日00:40現在、完全に袋小路に追い込まれました。復旧の見通しは立っていません〇| ̄|_

んが!しかぁ〜し!俺は宣言する!火曜日つまり火曜日には完結編(エロあり)を投下すると!投下できなかったら大いに俺を罵りなさい!覚えとけよ!必ず投下するからな!

あと、テンションがおかしいのはお許しください!
197541 ◆05jvyNSqBM :2006/01/22(日) 00:49:07 ID:KTQdyDnf
弱味☆氏、そんなに自分を追い込まなくても。マイペースでいきましょう。

というわけで、前スレ 483-489 の続きを投下します。

タイトル:リョーコ14歳/初夜
舞台:単行本1巻「014 乱入」の6年前
内容:過去、リョーコ×関根先生、初体験
198リョーコ14歳/初夜 ◆05jvyNSqBM :2006/01/22(日) 00:51:08 ID:KTQdyDnf

リョーコは関根の腕に抱かれてうっとりしていた。
初めての夜、愛する人に抱かれる悦び、オナニーとは比べ物にならない快感。

中学二年生ともなれば、クラスメートの女子の間で、初エッチの体験談は人気
の高い話題である。痛いだけで良くなかったけど彼のために演技した、彼も初
めてで入れるのに苦労した、とかいう微笑ましいものから、初めてなのに潮を
吹いた、いきなり道具を使われた、お尻も同時に奪われた、といったどこまで
本当かわからない誇張した話まで多彩である。

リョーコも何度かそんな話を聞いていたが、興奮して話す級友達を醒めた目で
見ていた。自分は男とのセックスに夢中になったりしない、だいたい男に体を
触らせるのはゾッとする。体が寂しいときはオナニーで十分、安全だし。

そんな風に考えていたリョーコだったが、、、
199リョーコ14歳/初夜 ◆05jvyNSqBM :2006/01/22(日) 00:51:57 ID:KTQdyDnf

すごい、すごいよ、先生
 体中が感じる!
  先生の手が、腕が、肩が、私の肌が触れるたびにビリビリくる

いい、いい、おっぱい、もっと揉んで
 ああ、ああ、乳首、引っ張って
  うあ、うあ、おまんこ、そこ、クリを、もっと

私、おかしくなっちゃう
ううん、もうおかしいの

もっと、ぎゅっと、力を込めて抱きしめて
私、こわれちゃう、でも、そうしてほしいの

先生の力で、バラバラに、私を砕いてほしいの
外からも、中からも

ねえ、おちんちん、入れてほしい、最後まで、しよ

だいじょうぶ、もう痛くないから
いいの、平気だから
早くー、もう、がまんできない

ああ、さきっぽが
せんせいが、はいってくるー

いたい、
いたい、いたい
いたい、いたい、いたい
かみやすりで、すられてるみたい

いたいよ、いたいよ
しんじられない、いたいだけ、こんなの、どこがいいの
200リョーコ14歳/初夜 ◆05jvyNSqBM :2006/01/22(日) 00:53:46 ID:KTQdyDnf

関根はゆっくりとリョーコの中に入っていった。
彼女の中は狭く、関根のペニスは周囲から強く締め付けられた。
気を抜くと、すぐにも射精してしまいそうだ。
関根は慎重にゆっくり腰を動かす。

「はぁ、、くっ」

関根の腕のなかでリョーコが苦悶の声を漏らす。
リョーコは三浦との体験を思い返していた。
あの時の女同士の優しい交わりとは、なにもかもが違う。
痛く苦しい交わり、男の異質で破壊的な力。だが、それに惹かれる。

「痛くないか?」
「まだ痛い。痛いけど、男の人の方がいい」
「はぁ?」
「なんでもないの、続けて」

リョーコは眉間に皺を寄せて必死に痛みに耐える。

「お、奥まで、ちゃんと入れて」
「大丈夫か」
「いれて」

関根はリョーコの細い腰を掴み、ぐいっと自分の腰に密着させる。
関根の竿は根元までリョーコの中に沈み込んだ。

「ぐ、ひぃっ」
「おい、やっぱり奥はやめ…」
「抜かないでっ!」

目に涙を溜めて懇願するリョーコを見ているうちに、関根は心の奥から強烈な
衝動が湧き上がってくるのを感じた。黒く熱い情熱の塊。
この女をめちゃめちゃにしたい、内臓に届くまで突き入れたい、陰裂を引き裂
くほど激しく腰を上下させたい…処女を相手にそんなことをしてはいけないの
は判っているはずの関根であったが、知らずに腰の動きを加速させていた。

「あ…くっ」

リョーコの爪が関根の肩に食い込む。関根はその痛みを意識したが、腰の動き
は止まらない。もはや関根の意思とは無関係に体が動いていた。リョーコの体
もそれに反応したかのように、ぐいぐいと関根を締め付けてくる。

「はっ、はッ。ぁ中村、、俺はもう、、うっ」
「え、何?」

関根の体がビクビクと震えた。リョーコは体の内側でそれを感じた。

(出してるのね。私の中に)

リョーコの方は絶頂にはまだ遠い。痛みでそれどころではなかった。
しかし、

(私は女になったんだ。関根先生をいかせたんだ)

リョーコは満足し、誇らしい気持ちになった。
201リョーコ14歳/初夜 ◆05jvyNSqBM :2006/01/22(日) 00:55:55 ID:KTQdyDnf

関根はゆっくりとベッドから体を起こした。
年端もいかない少女を相手に我を忘れるようなセックスをしてしまった。
傍らで寝そべるその相手は、静かに寝息をたてていた。

その寝顔はあどけなく幼かった。なぜこの少女に欲情したのかわからない。
関根は少女の乱れた髪を手でとかしながら、ぼんやりと理由を考えていた。

「う、うぅん」
「あ、悪い。起こしてしまったな」

リョーコが薄目で関根に視線を投げる、関根はこれだなと思った。
艶っぽい女の目だった。

「先生、、、おはよ」
「まだ夜中だよ」
「私、先生とエッチしたんだよね。夢じゃないよね」
「ああ」

リョーコは関根の肩に手をかけて体を起こすと関根と向き合った。
顔を寄せ、お互いの瞳の奥を覗き込む。

「先生、後悔してない?」
「してない。中村こそどうなんだ」
「私も後悔してないよ、先生が好き」
「中村…」

二人はゆっくりと唇を重ねた。
優しい愛情のこもったキスだった。
リョーコは幸福だった、甘く素敵なファーストキス…

「あーーーっ!」
「おい、どうしたんだ」

「私バカだ。ファーストキスより先に初エッチしちゃった」
「なんだ、そんなことか。びっくりさせるなよ」

「そんなことって、、、先生はデリカシーないね」

リョーコはわざと大きなため息をついた。

(END)
202541 ◆05jvyNSqBM :2006/01/22(日) 00:56:37 ID:KTQdyDnf
以上、「初夜編」終了です。
完全に妄想で書きましたが、女性にとって初エッチの時の心理ってどんなでしょうね。

ではおやすみなさい。
203名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 01:24:14 ID:UWhq+Hi2
190氏GJ!!

やっぱ、マサはショタの部類に入るかな。
口紅つけたマサはエロいと思ったし。
204名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 02:26:45 ID:uM0Bifg3
職人の皆様GJ!!!

だれかリョーコ×マサヒコか小宮山×シンジの純愛書いてー
想像できないから(笑
205名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 08:12:14 ID:30GPozME
>>204
リョーコ×マサヒコの純愛ものは保管庫にあったろ?
なんか二人が結婚してるやつ。
206名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 14:02:40 ID:lFVy8QW5
541氏乙&GJです。
この「リョーコ14歳」シリーズも長いですね。
完結目指して頑張ってください。
207名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 18:23:58 ID:uM0Bifg3
>>205
いや、あれは夢落ちだったんで(笑
208マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/22(日) 21:00:57 ID:KAazvYJS
>そら氏
乙でした。胸に染み入るSSですね。素敵な結末を期待しています。
>518氏
乙&GJです! こうみるとアヤナは立派なツンデレですねw
>541氏
乙&GJです。リョーコの純潔がとうとう……リョーコテラカワイスwww

では、マサヒコ母女食いシリーズの続編を投下します。
マサヒコ母×アヤナになります。
NGワードは「百合」「恥辱プレイ」です。
また、以前のSS(母×ミサキ)を読んでないとわからない部分もあるかもしれません。
お気をつけください。では、よろしくお願いします。
209マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/22(日) 21:03:33 ID:KAazvYJS

「天野さん! 今再び、私と勝負よ!」
いつも通りの宣戦布告が叫ばれたのは、やはりいつも通りの普通の午後である。
場所はたったいま勝負を挑んだ少女、アヤナの部屋である。
そこには、アヤナ、ミサキ、リョーコの三人がいた。珍しい組み合わせだった。
(急に誘われたから、何かなと思ったら……まあ、ある程度予想はついていたけど。でもなんで中村先生が?)
見慣れた光景のはずだが、挑まれたほうの少女、ミサキはやはりどうも慣れることが出来ない。
「まあ、断っても無駄だから別に良いケド……今度は何で勝負するの? 若田部さん」
アヤナの自信に満ちた瞳が、ギラリと鋭い光に満ちた。射抜かれそうな視線に、途惑うミサキ。
(あれだけ練習したんだもの……私は絶対に勝てる!)
「いい、天野さん? 勝負の内容は――」
二人のやり取りを見ていたリョーコは思った。
私は悪くないよね、と。

発端はアヤナとリョーコの何気ない会話だった。
暇を持て余したリョーコは、一度アヤナの家に遊びに行こうと思い、断りの電話を入れた。
「あー。アヤナ? ちょっと暇でさ。アンタの家遊びに行ってもいい?」
金持ちのアヤナの家なら、何か面白いものがあるかもしれないという不純な動機である。
「は、はい! もちろんですよ、お姉様! 珍しいですね、お姉様からだなんて」
「ああ……たまにはこういう新鮮なのもいいじゃない」
「そうですね。誰か誘ってくるんですか?」
「いや、アイもリンコもマサヒコもミサキも忙しいみたいでさ。一人なんだ」
「そうなんですか……お姉様が私の家に一人で遊びに来るなんて……嬉しいです」
「そんな大層な客じゃないわよ。また家で一人だったの?」
「はい、一人です。はあ……二人きりだなんて滅多にないから、なんだかドキドキしてきました」
「何電話先で興奮してんのよ。テレホンHしてるんじゃないんだから……とりあえず、今すぐ行くから」
十数分後、リョーコを迎え入れるアヤナ。たくさんのお菓子を持ってきていた。
「タバコはベランダで吸うから。臭いが部屋に染みついちゃマズイでしょ」
「はい、ありがとうございます」
それから二人は世間話に花を咲かせた。女は年齢差はあれど、二人だけでも盛り上がることが出来る。
元々あまり話すほうではないアヤナも、リョーコ相手では積もる話もあるようだ。
色んな話をリョーコに投げかけては、時に大人の意見で、時にお得意の下ネタで返される。
分からない部分も多かったが(特に下ネタ)、外れの少ないリョーコの意見、実りのある話ばかりだった。
「そうなんですか……さすがはお姉様ですね」
「そういえばアヤナ……アンタ、よくミサキに勝負を挑むけど、どうしてなの?」
「それは……う〜ん……元来が負けず嫌いな性分っていうのもあるんですけど、近くにライバルがいると、なお燃えるんですよね」
ライバルだと思っているのはお前だけだ、だがリョーコはあえて言わないことにした。
「でも戦う戦うって、勉強も運動もさして差がないんだから決着もつかないじゃない。無効試合も多いし」
「それなんですよね……もっと重要な部分で、天野さんに勝ってみたいというか」
「勝ってんじゃないの。胸とか。女が胸で勝つのは素晴らしいことよ。胸」
「む、胸……まあ、スリーサイズの戦いはノーカウントになっちゃいましたけど……。
 でも女ってもっと、胸とかじゃなくてもっと大事な部分で勝負すべきだと思うんですよね」
「大事な部分?」
「そうです。女ならではの部分で……」
(胸以外は中学生のクセに)
ツッコミ甲斐のある娘だと思ったが、あえて何も言わない。
こういった部分がアヤナの面白いところでもあるし、ツッコミはマサヒコの役目だ。
210マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/22(日) 21:06:31 ID:KAazvYJS

「そうだ……お姉様。女ならではの大事な部分って、いったいなんですか?
 こういった部分は、女たるもの負けてはならない。そん部分があるのなら……教えてください」
「女ならでは……? う〜ん……やっぱり男へのテクニ……」
言いかけて、自分をまっすぐ見つめるアヤナの瞳に気付く。曇りのない、真剣な眼差しだった。こういう眼で見られると、ふざけ難い。
ふざけて答えているわけでは半分ないし、ふざけることは出来るのだが、生真面目な性格のこの少女に適当なことを教えられない気もする。
「う〜ん……そうね。強いてあげるなら、『忍耐力』かしらね」
「忍耐力ですか?」
「そう。女はいつも耐え忍ぶものなのよ。男と付き合うにしても、友達と付き合うにしても、女はいつも耐え忍ぶ立場にある。
 だからこそ、ちょっとやそっとのことじゃめげずに、笑っていられる忍耐力が必要なの。『女は愛嬌』って、よく言うでしょ」
「はあ……忍耐力……」
一瞬戸惑ったアヤナだったが、リョーコの言葉を聞いて、瞳をキラキラと輝かせた。
我ながら相変わらず、上手いことをいうと思ったリョーコだった。
「お姉様も、やはり忍耐力を必要としたことが?」
「もちろん。学生の頃なんかは忍耐の毎日だったわよ。特に高校生のときの48時間耐久セックスのときなんか……」

マサヒコ母は悩んでいた。
(このまま続けるってわけにもいかないわよね……)
今の彼女の悩みの種は、息子マサヒコの幼馴染であり、自分もよく知る少女、天野ミサキに関してである。
以前、自宅に泊まりに来たこの少女を、ひょんなことから「お勉強」と称して『つまみ食い』してしまい、
それ以来、定期的にミサキに「お勉強」を施しているのである。もちろん強引にではなく互いに同意の上でだった。
マサヒコのいない時間に一人で小久保家に訪れては、まだ少し怯えながらも、身体を差し出すミサキ。
ミサキ自身、目的が「お勉強」であることは忘れておらず、何かしら思うものあって小久保家に訪れるみたいだとマサヒコ母は知っていた。
もしかしたら、ミサキには誰か好きな人がいるのかもしれない。
委員長だったとマサヒコから聞いている。それほど真面目なミサキのことだから、こっちの「お勉強」にも熱心なのでは、とも思ったが
単に真面目なだけなら、きっとこんな「お勉強」には付き合うはずもない。誰か好きな人がいて、その人のために「お勉強」しているのだろう。
ただ、最近のミサキを見ていると、「お勉強」目的だけではなく、快楽を覚えてしまい、そこから抜け出せない状態でもあるとわかった。
(あの年頃は気持ちいいこと覚えちゃうとハマっちゃうし……)
「お勉強」の効果もあってか、ミサキは以前より敏感に快楽を感じるようになり、少しづつ「女」になってきている。
ミサキ自身は悪いことだとは思ってないかもしれないが、マサヒコ母にはさすがに良心が咎める部分が合あった。
それでも、ミサキが来てしまうと、性欲に身を任せてついつい『つまみ食い』しちゃうのだ。
(だってミサキちゃん可愛いんだもの……でも息子の幼馴染だしねぇ)
窓の外に眼をやると、強くて冷たい風が吹いている。そういえば今週は今年一番の寒波が到来するとテレビで言っていた。
「こんな日に外に出たくはないわよねぇ」
ピンポーンという音がした。玄関のベルの鳴る音だった。
「マサヒコ〜ちょっと出て……っていないんだったっけ」
マサヒコはこの日、友達と室内スキー場でスキーをやるのだと朝から勇んで出て行ったため、家にはマサヒコ母ひとりだけだった。
「ミサキちゃんだったらどうしよう……はいは〜い」
玄関を開けると、そこには珍しい顔があった。
「こんにちは」
「あら、あなたは……あ〜……マサヒコの友達の、若田部さんだっけ?」
「はい。いつもお世話になってます」
アヤナはぺこりと頭を下げる。
「いいのよ。マサヒコこそお世話になって」
珍しいこともあった。この娘はいつも他の顔に連れられてやってくる。
「マサヒコに何か用?」
「あの……小久保君、この間私の家に忘れ物していったみたいで……。これなんですけど」
211マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/22(日) 21:07:31 ID:KAazvYJS

コートのポケットからビデオショップの会員証を出す。それは確かにマサヒコのものだった。
「きっと財布から落としちゃったんだと思うんです」
「わざわざ届けにきてくれたの? こんな寒い中、ありがとうね。でもこんなときにあのバカ息子留守にしちゃって。
 よかったらあがって暖まっていったら? ココア作るから飲んでいきなさい。あとで車でおうちに送ってあげるから」
「あ……いえ、気にしないでください」
「でも……結構寒いでしょ?」
「本当に大丈……くしっ」
アヤナは小さくくしゃみをして、それからバツが悪そうな目でマサヒコ母を見つめる。
「ほら……うちの息子のためにあなたに風邪を引かせられないわ。あがっていったら?」
「そ、そうですね……すみません、失礼します」
テーブルに座ったアヤナの前に、湯気を立てた煎れたてのココアが置かれる。
「ありがとうございます。いただきます……」
(マサヒコったら、よくもこんな美人の女の子を友達に出来たわね。それにしても胸の大きい娘だわ……)
マサヒコ母にまで不純な目で見られているとは知らないアヤナは、ココアをそうっとすする。
「あ……美味しい」
「あら、ほんと?」
「はい……私の家でもココアを飲むんですけど、こっちのほうが全然美味しいです。
 うちのはイギリスから直接取り寄せるんですけど、それよりも美味しいココアがあるなんて……。
 なにか特別な場所で作られているんですか? それともなにか隠し味とか……」
「そんなことしてないわ。スーパーで売ってる普通のココアよ。ただ、粉とミルクの分量にコツがあってね……」

アヤナはどうも年上の女性と話を合わせることが上手いらしく、女二人やはり話が盛り上がった。
「へぇ〜……そんなことがあるんですか」
「そうなのよ……それにしてもマサヒコ遅いわね」
二人で話しこんでいるうちに、思っていたよりも時間が経っていた。
「でも、小久保君のお母さんのお話って、とってもためになりますね」
「だてに歳はとってないからね。それにここ数日、若い女の子となぜか縁があるみたいだし……」
特にミサキ、というよりミサキ限定なのだが。
「じゃあ、色々なアドバイスとかしてるんですね」
「ええ、まあ……特にミサキちゃんみたいなとか近所の子なんだけどね」
「ミサキちゃんって……天野さんですか?」
とたんにアヤナの顔色が変わる。マサヒコ母はその変化に気付いた。
「え、ええ。そうだけど……ちょっと色々『お勉強』をね」
(お勉強? 天野さんの成績がいいのはお母さんのおかげなのかしら)
「お勉強って、どんなお勉強なんですか?」
「そ、それは……まあ、女性として大事なことを、こう、色々と……」
「じょ、女性としてのお勉強……」
少ししゃべりすぎたかもしれない、マサヒコ母はささやかな後悔を抱く。
アヤナは思い出した。先日リョーコが自分の部屋に遊びに来た際、女として一番大事なのは何かを尋ねた。
女としての大事な部分でミサキに勝ちたいと、リョーコから教えを請うたばかりだった。
しかし、まさかミサキがこんなところでとっくに「女」としての勉強をしてただなんて……。
こんな部分まで、あの人は真面目だったのか。出しぬかれた、とアヤナは思った。
(ふ、不覚だわ……お母さんから直々に教えてもらったのなら、きっと天野さんは相当学を積んでいるはず……)
「あはは、でも私のことだからあまりためになるようなことは……」
「こ、小久保君のお母さん! そのお勉強、私にも施してください!」
「……へ?」
ミサキはいきり立ったように、テーブルに手をつきながら身を乗り出して、マサヒコ母の目をまっすぐに見つめている。
「私にも女性としての大事なことを、教えてください」
「ちょ、ちょっと待ってね……それ本気で言ってるの?」
「本気です」
(う……なんて真剣な瞳)
212マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/22(日) 21:08:51 ID:KAazvYJS

何の疑いもなく、マサヒコ母に懇願するアヤナ。マサヒコ母は迷った。
「それは嬉しいけど……いやいや、でも私の勉強はあなたにはちょっとハードかな……」
「大丈夫です。耐えます」
「本気……みたいね」
アヤナの瞳を見返すマサヒコ母。
(うわ……この娘、すっごくキレイ……ミサキちゃんとはまた違った可愛さが……
 しかも中学生とは思えないほどスタイルもいいし……実に食べがいはありそうだけど……)
「ダメですか……?」
今度は上目使いでマサヒコ母を見つめる。釣り目だとはいえ、もともとキレイなアヤナの瞳。
その美しさに、マサヒコ母の自制心が完全に崩壊した。
「……わかったわ。じゃあ、私の部屋にいきましょうか」
「……! 本当ですか!? ありがとうございます!」
「ええ、じっくり教えてあげるわね」

マサヒコ母の部屋に入った二人。厳密には小久保家両親二人の部屋である。
簡単な机と本棚、タンス、ダブルベッドがあるだけの簡素な部屋だった。
「ここがお母さんのお部屋ですか……。それで、お勉強というのは……」
「若田部さん、ひとつだけ言っておくけど……」
「あの……下の名前で大丈夫です」
「じゃあアヤナちゃん……ひとつだけ言っておくけど、お勉強はハードなものよ。突然何をされても驚かないでね」
「はい、大丈夫です……『何をされても』?」
突然、アヤナの背後からマサヒコ母の手が伸びた。そのまま、制服越しからでも分かるアヤナの豊満な胸に触れる。
「え……きゃあっ!」
マサヒコ母の急な行動に、一瞬何が起こったか分からなかったアヤナだったが、事態を把握すると大きく身をよじった。
「な、何をするんですかお母さん!」
「アヤナちゃん、これはお勉強よ」
「お勉強って、そんな……」
「これはちゃんとした女になるためには大事なことなのよ。ミサキちゃんもきちんとやっているの」
「あ、天野さんが……!?」
マサヒコ母の指が、アヤナの胸の弾力で揉むたびに押し戻される。
「ミサキちゃんはよくやっているわよ。あの娘は素質があるからね。アヤナちゃんはどうかしら……」
「で、でも……いえ、大丈夫です」
「そう、えらいわね」
マサヒコ母はもう片方の手を、アヤナのスカートへと伸ばした。その上から、小さなヒップを撫でる。
アヤナの身体がぴくりと震えた。仕方ないだろうがやはりどこか緊張と躊躇いがあるらしい。
「いい? どんな風に触られても、耐えるのよ?」
「た、耐える……?」
アヤナの脳裏に、あの日のリョーコの声が響いた。女は『忍耐力』――。
「あ、天野さんは耐えているんですか?」
「ええ。今では自分から求めてくるくらい……」
「が、頑張ります! 私も耐えます! 女は忍耐なんですよね?」
「そ、そうね」
何を言っているのかは分からなかったが、やる気になっているのならこれは逆に都合がいい。
(天野さんに出来て……私に出来ないわけがないわ!)
「アヤナちゃん。どんな風に触られても、声を出したらダメよ?」
「はい、わかりました。声は出しません……」
マサヒコ母の愛撫が始まった。アヤナの胸を制服越しに、円を描く様に揉む。
もう片方の手は、スカート越しにヒップを絶妙なリズムで撫でまわす。
(うう……やっぱり恥ずかしいわよ。お尻なんて、触られたことなんでもの……)
羞恥で顔を真っ赤に染めながら、マサヒコ母の愛撫に身を任せるアヤナ。
「アヤナちゃんの胸……大きいわね」
「あまり言わないでください……コンプレックスなんです」
「そんなことないわ。とても立派な胸」
とても立派か……あまり考えたこともないことだった。
「お尻も良い形してるし、アヤナちゃん可愛いしね」
「恥ずかしいです……言わないでください」
213マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/22(日) 21:09:41 ID:KAazvYJS

ふいに、マサヒコ母の息がアヤナの耳に吹きかけられた。
「ひあっ!」
アヤナの身体が、ビクンとはね、足から力が抜ける。
倒れそうになったのを、マサヒコ母がそれを支えて、何とか立ったままでいられた。
「あら? 声を出しちゃいけないって言ったでしょ?」
「で、でも……」
「ほら、まだ終わってないわよ」
マサヒコ母の手が、アヤナのセーターの中に挿し込まれる。
手馴れた動きでブラへと到着し、そのブラの中にまで手が侵入した。
「あっ、いやっ! お母さん、それは……」
マサヒコ母の手は、アヤナの胸の弾力を直に楽しんでいた。アヤナは初めて他人に、直接胸を触られている。
「うふふ……アヤナちゃんの胸、やっぱり大きいわね。うらやましいくらい」
「恥ずかしい……恥ずかしいです……」
「今度はここも、直接撫でてあげるわね」
アヤナのヒップを撫でていた方の手が、滑り込むようにスカートの中へと入った。
「お、お母さん……私、もう……」
「あら、いいの? ミサキちゃんに負けたくないんでしょ?」
「……え?」
マサヒコ母はすでに察していた。
先程からのやりとりで薄々感じてはいたが、この娘はミサキに何かしら対抗意識を抱いている、と。
このまま勉強を止めてしまえば、アヤナは敗北を引きずってしまうだろう。かといって強引に続けるのはあまりにも可哀想だ。
ならばアヤナが傷つかないためにも、その辺を上手く煽動すれば、アヤナは恐れを感じることなく身を任せられるのではないか。
マサヒコ母のささやかな思いやりだった。
「ミサキちゃんはすでに、かなりの忍耐力を覚えているわよ。アヤナちゃんは悔しくないの?」
「わ、私は……」
途惑いの表情を浮かべるアヤナ。少しばかりの迷いが駆け巡る。
やがて、決心したように目を閉じる。
「私は……負けたくありません。続けてください、お母さん」
「アヤナちゃん……優しくしてあげるからね」
そういうと、マサヒコ母はアヤナの耳にそっと口付けた。
「いい? 声を出さないでね……でもどうしてもダメだったら、出していいからね?」
腫れ物を扱うように優しく、しかし艶やかな動きで、胸と尻を撫で上げる。
アヤナはきゅっと目を閉じて、その愛撫に耐えていた。
時間が経つにつれて、アヤナの身体に変化が現れる。
熱い息を小さく漏らしながら、太ももを擦り合わせて身をよじっている。
「んっ……ふぅ……はあぁ……」
「アヤナちゃん、気持ち良いのかしら?」
アヤナは首を横に振るが、マサヒコ母は本音を敏感に感じ取っていた。
(結構声を出すのをガマンしているみたいね……じゃあ)
マサヒコ母はちろっと舌を出した。それをアヤナの耳の中へと挿しこむ。
アヤナの耳を、ぬるっとした感触が襲う。
「ふああっ!」
背筋にぞくっとした感触が走り、アヤナは堪えていた声を大きく上げる。
214マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/22(日) 21:10:43 ID:KAazvYJS

「アヤナちゃん、声は出しちゃだめでしょ?」
「はあっ……で、でもぉ……」
それでもマサヒコ母は胸と尻への愛撫を止めない。
どうもアヤナは耳が弱いらしい。それに気付いたマサヒコ母は、耳も集中的に責めることにした。
耳の中に再び舌を挿し入れ、ちろちろと優しく舐めまわす。
「あっ、ふあっ、お母さん、耳はダメですっ……!」
構わずに耳を舐めると、ぴちゃぴちゃという淫靡な音が鳴る。
時折耳たぶを甘噛みして、アヤナの中の官能を昂ぶらせていく。
「耳はダメぇ……! ああっ……ふやぁん……」
胸とヒップ、それに耳の三転責めで、ガマンするのも忘れ声を漏らすアヤナ。
「しかたないわね……」
そういうとマサヒコ母は愛撫の手を止めた。それからすたすたと窓のほうへ向かう。
「お、お母さん……?」
瞳をとろんとさせたまま、荒い息を吐くアヤナ。マサヒコ母は窓を大きく空けた。
「アヤナちゃん、声を出さないでねって言ってるのに、出しちゃっているもの……。
 だから窓を空けたまま続けましょう? そうすればイヤでも声をガマンできるでしょ?」
「そ、そんな……でも……」
「空気が乾いているから、声を出しちゃったら外まで響いちゃうわよ? 大丈夫、誰かに見られることはないわ」
アヤナに拒否権はないらしい。マサヒコ母はそういうと、再びアヤナの背後に回る。
「ミサキちゃんに近づかないとね」
(そうよ……私は天野さんに勝つんだから!)
それは魔法の呪文のように、アヤナの心にやる気を注いだ。
「アヤナちゃん……今度はここ、触るわね」
マサヒコ母の手が、アヤナのスカートに侵入し、ショーツ越しに秘部のスリットをなぞった。
「ひああっ!?」
アヤナの身体がびくっと震え、思わず大きな声を漏らしてしまった。
自分の口を急いで塞ぐアヤナ。さっきの声が外に漏れてはいないだろうか……。
アヤナは下半身に、ぬるぬるとしたものを感じた。その部分は長い愛撫によって、十分な湿り気を帯びていた。
「アヤナちゃん、濡れてる……。気持ちよかったのね」
「うう〜……」
アヤナは耳まで顔を真っ赤にした。
寒風が部屋に入っているはずだが、すっかり火照ってしまった二人の身体は寒さをまるで感じていなかった。
再び、愛撫を始めるマサヒコ母。スリットを擦るたびに、愛液がショーツに染みこんでいく。
「んっ、あううっ、んふぅ……」
「アヤナちゃんカワイイ……。もっと鳴いていいのよ?」
歯を食いしばり、漏れそうな声を必死に殺すアヤナ。
(この娘……かなりの負けず嫌いね)
スリットを擦るマサヒコ母の指が、徐々に速さを増していく。もちろん、胸や耳への愛撫も忘れていなかった。
「あうっ……! ふああっ……ひうっ……」
身体をぶるぶると震わせながら、快感を享受する。足からは力が抜けてゆき、立っているのもやっとの状態だった。
215マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/22(日) 21:11:50 ID:KAazvYJS

「アヤナちゃん、乳首立ってるわよ」
言葉でアヤナを責めるマサヒコ母。固く張り詰めた乳首を、指で軽くつねる。
「うああっ……!」
(どうしよう……気持ち良すぎて……声が漏れちゃう……でも、ガマンができないっ……!)
アヤナの全身に甘い痺れが走る。下腹部からこみ上げてくるものを感じた。
(アヤナちゃん、もうすぐイキそうね)
生まれて初めての絶頂が近づき、アヤナはガクガクと頭を振る。
「あっふうう……あんっ、ふあっ……」
(もうだめ、おかしくなっちゃう……! もう、もう……!)
『ただいま〜。母さんいるー?』
突然のその声に、二人の動きが止まる。
(うそっ……小久保君帰ってきた!?)
(ちっ……タイミングの悪い息子ね……)
アヤナは焦った。こんな姿を見られては、明日から学校にはいけなくなる。
『母さんいないの? ココア入れて欲しいんだけど』
(お、お母さん。見つかる前に放して……)
だがマサヒコ母はアヤナを解放するどころか、あろうことか再び愛撫を再開した。
「ひあっ!? ……あ、ううっ」
『……母さん? 部屋にいんのか?』
マサヒコ母は愛撫を止めない。アヤナは口を押さえ、必死に声を殺す。
「んっ……あふぅ……んん……!」
『母さん? いるんなら返事くらい……」
マサヒコの足音が、少しづつ部屋のドアへと近づいてくる。
(あれを開けられたら……! ダメ! 小久保君、こないで!)
声を殺したいが、一度絶頂に達しかけた身体は、必要以上に敏感になっていた。
マサヒコの足音がドアの前で止まった。
「んっ……だめっ……ふああっ……!」
『どうしたんだよ母さん。……開けるよ?」
「だっ、だめっ……!」
「こら、バカ息子。今着替えてんのよ! 開けんじゃないわよ!」
マサヒコ母が声を上げた。
『なんだ、やっぱりいるのか。子供の前で全裸でも平気なくせに……まあ、別に見たくないけど』
「それより冷えてきたでしょ? さっさとシャワーでも浴びなさい。ココア煎れとくから」
『ん、サンキュ』
足音が遠ざかる。やがて風呂場からシャワーの流れる音がした。
「はあっ……助かった……ひゃっ!?」
「アヤナちゃん、まだ終わってないわよ? 今度はちゃんとイカせてあげる」
先程よりも激しい愛撫だった。アヤナの身体に激しい快感の波が襲う。
「ああんっ! ひあっ、ふああっ!」
(アヤナちゃん、声抑えるの忘れてる……)
アヤナの頭に電流が走り、ラストスパートへと一気にかけあがる。
「ひあっ、ああっ、も、もうっ、はあっ、ふあああんっ!」
ガマンしていた分を一気に吐き出すように、アヤナは大きな嬌声をあげ、達した。
ショーツから大量の愛液が、足を伝うように滴り流れる。
足からは完全に力が抜け、崩れるように床へと倒れこんだ。
「あふぅ……はあ……はあ……」
何も考えることができず、ぼうっと天井を見つめるアヤナ。
「アヤナちゃん……とても可愛かったわよ。かなり忍耐力がついたかもね」
「……ありがとう……ございまふ……」
「このままじゃ風邪引いちゃうわ。ベッドで寝なさい。あとでおうちに送ってあげるからね」
「ひゃい……」
アヤナをベッドで寝かせるマサヒコ母。それからマサヒコにどう言い訳しようかと考えた。
216マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/22(日) 21:12:53 ID:KAazvYJS

時間は現在に戻る。
「いい、天野さん? 勝負の内容は、ガマン比べよ!」
決まったといわんばかりに誇らしげになるアヤナ。
一方のミサキはぽかんとしていた。
「ガ、ガマン比べ……? 急に原始的な競争になっちゃったけど……」
「あら、女は『忍耐力』なのよ? お姉様から教えてもらったもの」
「あ〜……すまんなミサキ。あまり悪気はない」
平謝りをするリョーコ。彼女が何かを吹きこんだのなら、どうせまともな勝負にはならなそうだった。
「いいけど……ガマンするってなにを……」
「そんなの決まっているじゃない。アナタだってさんざん勉強したはずよ」
「勉強?」
「そう、この勝負……声をたくさん出したほうの負け!」
部屋の空気が一気に冷えていった。それはけして外の寒波のせいではなかった。
これは面白い、と思ったリョーコだったが、ミサキが実に不便だとも思った。
それにしてもミサキがさんざん勉強したとはどういう意味だろうか。
そしてなぜアヤナは自信満々なのだろうか。

そのころ、マサヒコ母は隣の家の奥さんと何気ない会話をしていた。
「ところで小久保さん? その……ちょっと言いにくいことなんだけどね?」
「はい、何ですか?」
「そのね……小久保さんまだ若いし、旦那さんとも仲いいみたいだし? お盛んなのはわかるんだけど、
 昼間からするんだったら……せめて窓ぐらい閉めないと……声が外に漏れちゃうし、寒いしね?」
「あっ……は、はい。すみません……」
どうやらアヤナの喘ぎ声を、自分の声を勘違いしているらしい。
少し恥ずかしいが、アヤナの名誉は守れたので、別に良いかと思ったマサヒコ母だった。
217マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/22(日) 21:16:22 ID:KAazvYJS

以上です。
アヤナとママンの間に接点を見出すのが難しいw
多少強引ですがご了承ください。
本文が長いと規制をくらって気づいたのですが
エロシーンにいたるまでが長いようですね。
もう少し短くできるよう精進します。
他の職人方々はバランスいいなぁ〜。
現在カナミとアキのガチラブラブを執筆しているので
近いうちに投下します。
長々と失礼しました。
218名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 21:54:49 ID:pZolsXJB
>>217
お姉さまと呼んでいいですか?
219名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 22:16:18 ID:29DuMjfB
ええい、百合キングマリリストは化け物か!
気がつけば長いのをひたすらマジマジと呼んでしまいましたよGJ!
220名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 22:17:03 ID:GSdUhcOp
マリリストさんは通称をお姉さまにしてしまいたい今日この頃
221名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 22:36:28 ID:+tJ4Mnns
541氏にマリリスト氏乙
しかし呼称お姉さまワラスw
いや、気持ちはすごくわかるぞ
222名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 22:45:04 ID:VksPfJY2
 マリリストさんへ


今回もSS愉しく読ませていただきました。
アヤナとマサ母の接点を見出すのは難しかったでしょうが、リョーコとの会話のシーンでワンクッション置いた事で、私が想像してたより
もスンナリ入れてて、前フリが長いとお気にされてるようですが、大変丁寧でよかったです。
忍耐っていうワードはエロシーンで良く効いてたと思います。羞恥プレイがとても引き立ちました。

エロシーンは後ろから抱きすくめる、というシチュが好きなのでニンマリ。ドア越しの会話に二度ニンマリで美味しかったです。
ただ出来ればマサ母には、アヤナって娘が来たけどどう思ってるの? とかもっと突っ込んだエロトークをしてもらいたかったりw

それと今回チラッとだけ出たリョーコ。
彼女のバージョンがあるのなら、上位の者がさらに上位の者に、成すすべなく喰われちゃうってのが、私的には読んでみたいです。

次の投下も愉しみに期待してお待ちしてます。
223名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 08:01:08 ID:+4UvQSra
最近職人の自分語り多いな
職人も住人にかわりないし、スレの空気が穏やかなせいもあるんだろうが
嵐に余計な口実与えないためにも御自重を望む
先日ここが週間漫画板の本スレで晒されたのもあるし
224名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 08:15:46 ID:5uL5LP4D
ついに、アヤナとミサキがマサヒコ母によって百合に目覚めたな。
225名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 11:55:10 ID:8OS8T4RK
不便っつーか不憫っすよね?

マリリスト氏、登場時より中の人は実は女性じゃないかと思っているのは俺だけでしょうか。
226名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 12:58:06 ID:6x0Aqt3i
あれこれ詮索するなよ。本人が表明しない限りそっとしておこうよ。
職人を語るのではなく、投下された作品を語ろうぜ。
227名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 13:58:59 ID:8OS8T4RK
うぃーむっしゅー
私が不躾でございました。
228名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 15:00:24 ID:MUO4BJq5
はああ日曜挟んでの出張からやっと帰ってこれた
その間になにかプチ祭りになってるしw

>ピンキリ氏
落語とはまた、確かによそのスレなら下手すりゃ袋だたきな話ですなw
落語うんぬんはともかく、このミサマサの砂糖漬けカップルで続きを書いて欲しい

>そら氏
乙GJ!これは感動の名作になりそうなヨカーン
ピーコとおすぎがテレビCMで紹介しそうなくらいに!

>518氏
GJ!これまたニヤニヤしてしまいそうな話ですね
後夜祭も期待してます

>541氏
ああ、14歳リョーコカワイス・・・もうそれしか言えません。GJ!

>マリリスト氏
個人的に百合スキーなのでこういう話は嬉しいです
これからもがんばってGJ!

そして前スレ埋めネタの郭氏もGJ!
229トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/01/23(月) 20:42:54 ID:Ms8nKovJ

 トマソンです。

職人の皆様、乙です。多すぎて名前を挙げられませんが。
このスレは相変わらずすごい充実ぶりですね。ていうか流れ早!


 さて、アイのパンツせがみをネタに、小品を一つ。
微エロ。若干のスカトロ。小ネタというには少し長いかな。

では投下。


230トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/01/23(月) 20:44:18 ID:Ms8nKovJ

「今日のワーストさんは、乙女座のあなた! ちょっとした不注意が思わぬトラブルを
招きそう!」」
 濱中アイは自宅のアパートで、ヘアブラシで髪を整えながら食パンをかじり、同時に
テレビの占いをチェックしていた。忙しい朝における彼女の日課である。
(ありゃ……今日はあんまり運が良くないみたい……)
 テレビの中で描かれた天使が泣いている。不運を伝える占いの内容に、アイは表情を
曇らせた。かといって、家に閉じこもっているわけにもいかない。
「ま、しょせん占い、こんなの気の持ちようだよね〜」
 プラス思考に頭を切り替えて明るい表情に戻ったアイは、ちゃぶ台に向かい腰を下ろ
した。不運なことに、ちょうどアイの尻の下には、キャップ式の蜂蜜のビンが置いて
あった。
 ずぶり。
 円錐状に尖ったビンの注出口が、見事にアイの急所を貫いた。厚い生地のジーンズ
ごと、先端がアイの体内にわずかながら侵入し、普段触れることのない場所に遠慮なく
摩擦を加えた。
「───#$%&!?」
 声にならない悲鳴が響く。アイは弾かれたように腰を浮かした末、そのまま床に倒れ
こみ、悶絶した。肛門に残る異物感に、大きな黒目がちの瞳にじわっと涙が溜まる。
(……あう……やっぱりツイてないかも……笑っていれば、いいこともあると思ったの
に〜!!)
 人生そんなに甘くない。いやまあ、このジーンズの尻にかすかについたシミは、嘗め
れば甘いだろうが。
231トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/01/23(月) 20:45:08 ID:Ms8nKovJ

「……でも……出かけなきゃ……あ、ジーパンにシミが出来てる……」
 確かにアンラッキーではあったが、誰に文句を言えることでもない。まもなく立ち
上がったアイは、手近にあったスカートに穿き替え、部屋を出た。
 出掛けにポストを覗くと、そこには回覧板が入っていた。
(あ……なんだろ)
 取り出して見ると、それには物騒なことが書かれていた。

『〜変質者に注意〜
 最近、町内にて黒づくめの不審な人物が目撃されております。また、隣町では下着泥
棒の被害も発生しております。
 住民の皆様は十分に注意の上、不審な人物を目撃した場合は通報を。
 お出かけの際は、たとえ短くとも戸締りをして、お隣に声をかけて……』

(えーっ……いやあねえ、やっぱり女の一人暮らしって何かと不安……この前、パンツ
がなくなったときは怖かったなあ……)
 先日、ベランダに干してあったショーツが一枚無くなっていたことがあり、ここにま
で誰かが侵入してきたのかと、アイは心底震え上がったのだ。
 そのときは、一緒に干してあったほかの下着は無事であったことを不思議に思って
アイが回りを調べてみると、その一枚はエアコンの室外機の陰に落ちており、要するに
洗濯バサミがゆるくて風に落ちただけの話だったのだが。
(やっぱり……男物の下着を一緒に干せば、気休めにはなるよね……でも、自分で買う
のは恥ずかしいし、男の人の知り合いなんて……マサヒコ君しかいない……)
 年頃の娘として、それはそれで非常に情けない。が、当座は男物の下着を手に入れる
のが先決である。アイはぶんぶんと頭を振り、大学へ向かった。
232トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/01/23(月) 20:46:45 ID:Ms8nKovJ

 学校も終わり、帰宅した小久保マサヒコが自室で家庭教師の時間に備えているところ
へ、いつものように濱中アイが到着した。だが、アイの態度は普段とは違っていた。
「ま、マサヒコ君! おねがあああああい! マサヒコ君のパンツちょーだい!」
 部屋に入ってくるなり、挨拶もなしにマサヒコに潤んだ目を向けてパンツをせがむ
アイ。マサヒコはたまらず固まった。
 が、まあこの人の天然ボケは毎度のことだ。
「あ、あの濱中先生……とりあえず落ち着いて、はい深呼吸〜」
 普段のアイは、こういえば素直に深呼吸くらいしてくれるのだが、今日ばかりは聞い
ちゃいない。
「お願い、ちょーだい! ただでとは言わないわ、このパンツと交換で!」
「……」
 ハンドバックから取り出した女物のショーツをマサヒコに突き出すアイ。世間一般に
は、アイの下着のほうが圧倒的に価値があるのだが、というよりそもそも、マサヒコの
パンツなど誰も欲しがらない。いや、今のアイは別だが。
「いやあの、濱中先生……年頃の娘さんが、パンツ上げるなんて言っちゃあ駄目ですよ」
 アイはマサヒコの諫言など耳に入らない様子で、願いごとを繰り返すばかりだ。
「お願い……あの、これじゃ駄目?……そうだ、じゃ、今はいてるパンツと交換で……
おねがあい……」
 瞳に涙をためて懇願するアイの姿に、さしものマサヒコも降伏。彼とて男の子、女性
の涙にはかなわない。
「あの……分かりました、先生。僕のパンツくらい差し上げますから、泣き止んでくだ
さい。お礼なんか気にしなくても……って、おーい」
 セリフの後半をアイは聞いていなかった。マサヒコのセリフにぱっと顔を明るくした
アイは、既に部屋の戸口から外へ出かかっていた。
「あ、ありがとうマサヒコ君! それじゃ、今はいてるパンツ、脱いでくるね!」
「いや、だから先生……」
 アイの姿はもうなかった。軽やかに階段を下りていく足音が聞こえてくる。
(……まさか、本当に生パン持ってくるのかな?!)

233トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/01/23(月) 20:49:59 ID:Ms8nKovJ

 マサママに声をかけ、風呂場の脱衣所を借りたアイ。
(良かった、これで男物のパンツが手に入る……)
 自分のショーツがどうなるかは思い至らないのが、アイの半天然たるゆえんである。
 アイはスカートの左右からそっと手を差し入れると、ナチュラルカラーのパンストを
するりと下ろし、抜き取った。屋内とはいえ冬の冷たい空気が、素肌をすうっと撫でる。
(うう……やっぱ、パンストなしじゃ寒いわね……でも……マサヒコ君との約束……)
 アイはもう一度スカートの左右から手を差し入れた。一瞬ためらったが、意を決して
そっとショーツを下ろす。
 左右の脚を順に持ち上げて、つま先からそれを抜いてしまうと、まだ温もりの残る純
白の可愛いショーツに、アイは目をやった。
(これを……マサヒコ君にあげたら……)
 ここに至ってそんな思考が頭をよぎったが、ここでマサヒコの使用方法を想像して
体がジュンと熱くなるほど、アイのエロ経験値は高くない。いやそれ以前に、パンスト
もパンツもなしではアイ自身が寒くてたまらなかった。
 とりあえず、アイはさっきマサヒコに突き出した替えのショーツを穿き、もう一度
パンストに脚を通した。
(ふう、これで寒くない……マサヒコ君、これ自分で穿いたりするのかな……)
 そんなボケた妄想を抱きながら、脱ぎたてのショーツをもう一度眺める。内側を
チェックしたところで、アイは固まってしまった。

(……#$%&!? なっ……こっ、この汚れは……)

 布地が少し厚くなっているところ、微妙な部分を覆い隠す部分についたそれは、おり
ものにしては色が濃いし、位置も後ろに下がりすぎている。これは、まさか……。

 そこでようやく、アイは朝の出来事を思い出した。
 蜂蜜のビンの上に座りかけてしまい、強烈なかんちょう攻撃を食ってしまったこと。
 心ならずもビンの先端をずぶりと受け入れてしまったあの時、ジーパンごと、この
ショーツもアイのアナルの中に侵入したわけだ。では、この汚れは……。
(すっかり忘れてた……どうしよう、こんなの、男の子にあげられない……)
 汚れてなければいいのかという突っ込みは、この際、却下。
(あう……じゃ、着替えたこのパンツを……あ、でも、『今はいてるパンツ』って約束
しちゃった……仮にも家庭教師たる私が、マサヒコ君との約束を破るわけにはいかない
よう……)
 汚れたパンツを差し出すのはあまりにも恥ずかしい。かといって替えのパンツを出し
たのでは約束違反になってしまう。
(ど、どうしよう〜〜)
 かすかに茶色の汚れのついたパンツを手に、アイは七転八倒した。
234トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/01/23(月) 20:52:40 ID:Ms8nKovJ

「ちょっとアイ、何してるの? こんなところでサボってたら、職場放棄よ?」
 そこへ、脱衣所のドア越しに中村リョーコが声をかけてきた。
 的山リンコと共に後からマサヒコの部屋に到着した彼女だったが、アイがなかなか
戻ってこないため、心配して見に来てくれたらしい。
「せ、せんぱあい……とりあえず入ってください……実はこれこれこういうわけで……」
 アイは脱衣所にリョーコを導き入れ、わけを話した。
 しょうもない事情を聞いて息をつくリョーコ。が、年頃の娘が男の子にショーツなん
て渡しちゃいけないと諭すような、真っ当な性格の持ち主ではない。
「ん〜確かにキツいわねえ。でも約束だし、それ、上げるしかないじゃない」
 汚れたショーツを平気で指差すリョーコ。
「そ、そんな恥ずかしいです! こんなの、男の子に見せるわけには」
「でももしかしたら、マサの趣味に合うかも知れないし」
 一時は呆れたリョーコだったが、ここに至ってはもう完全に楽しんでいる。マサヒコ
の反応が楽しみで仕方ない、そんなニヤニヤ笑いを浮かべていた。
「そそそそそ、そんなまままま、まさかマサヒコ君が、この汚れを見て匂いを嗅いで
ハァハァなんて#$%&¥」
 パニックに陥り、真っ赤になった顔を両手で覆うアイ。その様子は可愛いのだが、頭
の中を駆け巡る思いはアレすぎる。
 焦りまくった様子のアイに、一方のリョーコもちょっとは反省したりして。
「……そこまで言ってないわよ。じゃ、代わりに今はいてるの、上げればいいじゃない。
もう、十分に暖まったでしょ?」
「でもそれじゃ、マサヒコ君に約束したときの『今はいてるパンツ』じゃないし……」
「そんなことマサに分かるわけないじゃない」
「でもでも……家庭教師たる私が約束を破るわけには行かないし……」
 相変わらずズレた真面目さだ。というか、真面目な女性はショーツを人に上げたりし
ないわけだが。 
 その瞬間、アイの脳内で豆電球が光った。
「そ、そうだ! 先輩お願いです、先輩が今はいてるパンツ、ください! 後で可愛い
やつをプレゼントしますから!」
「……だからそれじゃ『アンタが今はいてるパンツ』じゃないでしょ?」
「『私が』今はいてるパンツ、とは言ってないんです! お願いです! それに先輩、
今日は珍しくスカートだから脱ぐのも簡単でしょ?」
「……駄目よ」
「せ、先輩! 助けると思って!」
「駄目。だって今、穿いてないもん」

235トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/01/23(月) 20:54:35 ID:Ms8nKovJ

衝撃の告白に、今度はアイが固まった。
「……え?」
「ほらこの前、アンタ達に無理やりスカート穿かされたじゃない。あの時、新しい感覚
に目覚めちゃってね。通気もいいんだけどなにより、下ががら空きのスカートで、それ
でいてノーパンっていう危なっかしさが気持ちいいのよね〜。あ、もちろん寒いから
パンストは穿いてるわよ?」
「え、えーと……あの、先輩」
「だから、今はいてないから、ない袖は振れない、ないパンツは上げられないってわけ」
 まあ、確かにないものはもらえないのはもっともだ。それはアイも分かったが、さて
マサヒコに渡すショーツをどうするか、肝心の点は未解決のままだ。結局リョーコへの
相談は、何の役にも立たなかった。

「……うううぅ……どうしよう……」
「ま、好きにしなさい。さあ戻るわよ」
「ううう〜やっぱり、約束は守らなきゃ……コレをマサヒコ君に見られちゃうんだ……」
 汚れたショーツを涙目でハンドバックにしまうアイ。渡すのはリンコが帰ってからに
なるが、一体、どんな顔で渡せばいいのだろう? 茶色っぽい汚れを見たマサヒコは、
どう思うのだろうか?


「ちょっと」
 脱衣所を出た二人を、マサママが呼び止めた。手にした、薄いピンク色のショーツを
アイに差し出す。
「先生、これ上げるわ」
「えっ? あのお母さん……これは?」
「ごめんなさいね、話、聞こえちゃったの。誰のでもいいなら、私のでもいいわよね、
今まではいてたやつだから嘘にはならないし」
「あ……あ、ありがとうございます!! 助かりました!」
 恥ずかしく汚れた下着を、マサヒコの視線に晒さずに済む。その事実に限りなく安心
してしまったアイは、受け取ったマサヒコがそのショーツをどうするかなど、考えも及
ばなかった。
 もっとも、中村リョーコはニヤニヤ笑っていたが。
236トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/01/23(月) 20:58:40 ID:Ms8nKovJ

 そんなことがあってから二時間ほど経った後。授業も終わり、マサヒコのトランクス
を受け取ったアイは、嬉々として帰っていった。
(無理やり渡されたはいいが、こんなもの、どうすりゃいいんだ……)
 強引にアイから渡された女物のショーツを前にして、マサヒコは途方にくれていた。
(大体、ブルセラショップじゃあるまいし、こんなもの寄越す嫁入り前の娘さんがどこ
にいるってんだ……)
 始めはそんなまっとうな感想を抱いていたマサヒコだったが、彼とて思春期の男子、
眺めている間にちとおかしな方向に思考が行くのも無理はない。
(……でも、この布切れが……アイ先生の体を覆っていたのか……)
 念のため、彼以外に誰もいるはずのない自室を見回して誰もいないことを確認すると、
マサヒコはショーツを手に取り、まじまじと眺めた。
 薄いピンク色をした、可愛い下着だ。柔らかな手触り。前についているワンポイント
の飾り。縁についたちょっとした刺繍。アイの温もりが残っているような気さえして、
マサヒコの鼓動が次第に早くなっていった。
 股間を覆う、幅の狭い部分の内側にかすかにこびりついているこれは、一体なんだろ
うか? そっと指で触れてみたマサヒコだったが、おりものだの、愛液だのという知識
は彼にはまだない。だが、それでも──女体の芯から分泌されたものであろうその汚れ
から、マサヒコは視線を離せなかった。
 やがて、少年の下半身に血液が集中し始めた。
 我慢できなくなった彼は目を閉じて、思い切って柔らかい布切れに顔をうずめた。
「すぅー、はぁー……」
(これが……濱中先生の匂い……」)
 それが覆っていたはずの、柔らかく成熟しかけた、シミ一つないであろうアイの女体
を思い浮かべ、マサヒコの興奮がさらに高まっていく。
(先生………せんせえ!)
 たまらなくなったマサヒコは、既にいきり立って血管を浮かび上がらせている肉棒を
ズボンから引っ張り出すと、傍らのティッシュの箱に手を伸ばした。
「はぁ……はぁ……」
 マサヒコは幸せだった。それが、母の下着であるとは知らずに。
237トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/01/23(月) 21:00:02 ID:Ms8nKovJ

 以上。

 どうも変態チックな作品になりましたな。
 もう少し続けて
「自分のパンツに興奮する息子の行為を想像して、自慰にふけるマサママ」
もアリかと思いましたが……いかん変態そのものだ(オイ

タイトルは「下着騒動」で。

238名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 21:04:39 ID:HJyJxb9a
リアルタイムGJ!!
マサヒコカワイソスwww
239名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 21:24:04 ID:5uL5LP4D
今岡にもボッキ貝喰わさなきゃ
240名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 23:01:16 ID:1mSGNZ3V
ウンコ好きだなトマソン
241そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/24(火) 00:07:31 ID:YPXY9Als
ども、そらです。相変わらず凄いペースで投下されてますね。
すべての職人様、乙&GJっす。
さて、今回は「もう一度、自らの足で」の四話目です。
今回の主役はリョーコです。内容もこれはリョーコしかいないって
感じにできてると思います。
それでは、「エピソード4 マサヒコとリョーコ」です。どうぞ〜。
242そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/24(火) 00:12:16 ID:YPXY9Als
「よぉ、マサ。よく来たな。まぁ入れ入れ。」
開いたドアの先にいたのは中村・・・もとい豊田リョーコ。料理でもしていたのだろう
エプロンに長い髪をポニーテールにしていた。普段のリョーコからはなかなか想像しにくい姿である。
「もうすぐ食い物もできるし、そこで座って待ってな。」
言われたまま椅子に座るマサヒコ。そもそも、なんでこうなってるんだろう・・・・
事の経緯ははこうだ。ある日、マサヒコの携帯にリョーコから電話がきた。普段はメールでやり取りが
多いので電話は滅多にこない。つまり、電話がくるのは真面目な話。
さて、何の話かマサヒコが携帯をもって身構えていると次の休みはいつだ、じゃあその日に来い。
との事だった。そしてそのままなし崩し的に豊田邸へ・・・うん、すんごい普通の経緯だ。
「先生・・・今日は子供’Sと豊田先生はいないんですか?」
調理中のリョーコに話しかける。後ろから見る調理しているリョーコはとても家庭的な感じだ。
「ん?ああ、今日はマサと腹割って話したいからちょっと出てもらってんのよ。」
調理しながら答える。パチパチと油の音がする。鳥のから揚げあたりだろうか。
「そぉいやぁ、あんたんトコは?マサキ君どうしとるよ?」
相変わらずマサヒコを見ることなく話すリョーコ。
「ああ・・・今日は的山と若田部が遊びに来てるから見てもらってるよ。今頃ナナコとアマツの
散歩に公園でも行ってるんじゃないかな。」
出されたお茶を飲みながらマサヒコは答える。それにしても・・・・
この人がえらい真面目なのは珍しいな・・・・

243そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/24(火) 00:13:24 ID:YPXY9Als
「ほい、お待たせ。まぁ、食え食え。今日歩いてきたよな?んじゃあ酒も出すかぁ。」
「確かに歩きだが真昼間から飲む気かよ・・・・」
料理を次々と並べさらに冷蔵庫からビールを取り出すリョーコ。それをマサヒコに渡すと
嬉しそうに缶を開ける。プシュッといい音を立てる。
「ほんじゃ・・・とりあえずかんぱ〜〜〜い。」
マサヒコも缶を受け取り、開ける。そしてリョーコの缶と軽くぶつける。コツっという音が響く。
「んっんっんっ・・・・ぷは〜〜〜!!!昼間でも美味いな、おい。」
から揚げをつまみながら豪快にビールをあおるリョーコ。マサヒコもリアクションは大きくないが
ゲソをつまみにビールを飲む。
「それで・・・まさか今日は飲み会のために呼んだ訳じゃないですよね?」
「あんだよ〜〜、せっかく楽しく飲んでるのにノリわりぃのは昔から変わってねぇなぁ。」
マサヒコの言葉にいささか不満そうなリョーコ。1本目のビールを一気にあけると急に真剣な顔になる。
「んじゃあ・・・早速本題はいろっか。マサ、あんた再婚しないの?」
シンプルイズベスト。文字通り本題をズバっと言うリョーコ。
「某占い師並にズバリ言いますね・・・・再婚ですか・・・」
「そ・・・一応候補はいるだろぉ?リンにアヤナに・・・ああ、アイのトコの義妹さんとかも。」
言われた名前を頭に浮かべる。的山リンコ・・・相変わらずの天然っぷり。しかし、なにげに高給とり。
下手すればマサヒコより稼いでいる。ただ、マサキのことは気に入ってくれてるよなぁ・・・
若田部アヤナ・・・バリバリのエリートOLで色々飛び回って忙しそうだ。一段落ついた時は
必ずうちに寄ってくれている。そういえばこの前その理由を聞いたら「か、勘違いしないでよね!
私はあなたじゃなくてマサキ君に会いにきてるんだからね!」なんて言ってたな。
城島カナミ・・・完全に同期で一番接する機会が多い。家庭的で子供も好きみたいだ。
ただその・・・・最近分かってきたが性格が・・・・
「候補って・・・・確かに多少回りに女性はいますけど、相手の気持ちは知りませんし。」
一通り挙げられた名前の女性の確認をしてマサヒコが言う。
244そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/24(火) 00:15:03 ID:YPXY9Als
「はぁ?あんた昔っから鈍かったけど、今も鈍いわねぇ・・・少なくともみんなあんたに好意は
あると思うわよ?まったく、エロゲーの主人公状態ね。」
2本目もすでに半分空けながらリョーコが言う。
「そうですかね?でも・・・再婚は必要ないような気もしますよ。男手一つでもマサキは
育ってますしね。このままいけると思ってますよ、俺は。」
はははっ、と笑いながら答えるマサヒコにリョーコはグーでオデコを殴る。
「ったあ!いきなり何するんですか!?」
「私のボケをスルーするな・・・じゃなくて・・・あんた今なかなかとんでもない事言ったわよ?ったく
このままいけるだぁ?男手一つで育ててるだぁ?いつからそんな偉そうな口聞けるようになった!
昔アイに言われたの忘れたのか?自分一人で育ててると思ったらそれは傲慢でしかないって。
私はしっかり覚えてるわよ。あの日のアイは嬉しそうで全部教えてくれたからね。
子供はなぁ、親の手だけで育つんじゃないんだよ。身近に言えばばあちゃんの手で、
少し大きくなれば幼稚園や学校の先生の手で、同級生の手で、これから出会うであろう
たくさんの人の手で、いわば世界の手で育つんだよ。それをあんたは・・・・!」
鋭い目でマサヒコを睨みながら捲くし立てるリョーコ。マサヒコの頭に殴られたような衝撃が走る。
いや、実際殴られたんだが・・・事実、少なからずマサヒコには自惚れがあった。
日に日に成長していくマサキ。それは全て自分の力だと錯覚していた。
「・・・すいません・・・忘れてました。先生の言葉・・・あれだけ胸に染みたのに・・・」
自分の自惚れに気づき顔を伏せながらマサヒコが言う。
マサキとの溝を埋めてくれたアイの言葉。それを忘れてしまっていた自分。まったく、情けない。
「まだまだ俺も子供ですね・・・こんな歳になってまで先生達に教えられるなんて・・・」
「まぁ、いいんじゃない?あんた達はいつまでも私達の生徒だし・・・それに私だってまだ子供だわよ。
どっかで聞いた事あるんだけど・・・人は皆大人になろうと懸命に努力している子供なんだってよ。
例え子供でも、大人になろうって努力してればいいんじゃないか?あんたは立派になったよ、マサ。」
常に破天荒で変な先生だったリョーコ。それでも、やっぱりこの人にも敵わないなとマサヒコは思う。
照れなんだろうか、素直にアドバイスはできないがそれでも心底生徒の身を案じている・・・
やっぱりこの人も・・・俺の恩師だ。

245そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/24(火) 00:16:21 ID:YPXY9Als
「さて・・・なんだかしんみりしたがまだ終わりじゃないぞ。あんたが再婚に踏み出せない理由。まだあんでしょ?」
話は終わりじゃないらしい。リョーコが3本目に手をつける。ちなみにマサヒコはようやく1本飲み終えた。
「そうね・・・私が予想するに・・・愛せないってトコかしら?」
マサヒコがビクっと体を震わせる。それを見逃すほどリョーコは甘くない。
「トイレか?違うならビンゴね・・・・あんたらしいわ。再婚して嫁さんもらっても、ミサキ以上に愛せる自信
がないってか?よく分かるわよ。」
さすがはリョーコ、これまた本命にズドンだ。マサヒコが口を開く。
「そうですね・・・きっと俺はミサキ以上に愛する人なんていませんよ・・・そんな俺が再婚しても・・・
きっとその人は俺やマサキの面倒を見るだけ・・・お手伝いさんみたいになってしまいそうで。」
「そうか・・マサはメイド趣味じゃないのか・・・・まぁ、それは置いといて。確かに今のあんたじゃ
お手伝いさんにしかならないでしょうね。」
ゲソを手につけながらリョーコが言う。マサヒコが答える。
「はい・・・それじゃあ再婚相手に悪いですから・・・だから踏み出せないんです。」
2本目をあけ、から揚げを取るマサヒコ。リョーコは目を閉じ、腕を組んでいる。
「なるほどね・・・全く、あんたは甘ちゃんよねぇ。まぁ、そこがいいんだろうけど。自分とマサキ君の事の前に
相手に悪いか・・・じゃあ、それでも構わないって人がいたらどうするよ?」
へ・・・?と目を丸くするマサヒコ。普通に考えればいるわけない。夫は前妻への思いを募らせたまま。
子供は赤の他人。どれでも、一緒にいたいと言う女性。そうそういるもんじゃない。
「その子はね・・・ある意味あんたとマサキ君と一緒にいるのが宿命みたいなもんみたいでね・・・
約束・・・って言ってたかしら?例え今はミサキへの思いが捨てれなくても、同じくらい愛してもらえる
ようにするって。ライバルに追いついてみせるってね。ふふっ、そこで笑えるのは追い抜く気はないみたいでねぇ。
マサキ君にしても、自分の子みたいに可愛がる気満々よ。マサキ君もその子の事好きみたいだしね。」
モテッぷりもエロゲーの主人公並なら鈍さも主人公並、マサヒコにはその女性の姿が見えてこない。
ただ・・・同じくらい愛してもらえるように頑張る・・・それがマサヒコの心を少なからず動かした。
「なぁ、マサ。再婚はミサキに対する裏切りでもなんでもないぞ?あの子の事だ、むしろ再婚して
みんなで幸せになって欲しいと思ってるんじゃないか?あの子はそういう子だよ。」
「そうですね・・・それも考えてました。再婚はミサキに対する裏切りなんじゃないかって・・・
でも、ミサキなら先生の言ったように思ってる・・・そんな気がするんです・・・
ただ、先生の言うような人がいれば・・・ですけどね。」
頭を掻きながらははっと笑うマサヒコ。対してリョーコはため息をつく。こいつ、鈍すぎだ・・・・
246そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/24(火) 00:17:19 ID:YPXY9Als
どれくらい話していただろう、すでに結構な時間だ。
「それじゃあ・・・今日はありがとうございました。色々・・・教えてもらいました。」
玄関で靴を履きながらリョーコに一礼するマサヒコ。
「ああ・・・あんたの人生まだまだ色々あるだろうが・・・まぁ相談にくれば私なりに答えてやるよ。」
昼間から計5本飲み干したリョーコ。しかし、相変わらず素面のようだ。
「じゃあ、本当にありがとうございました、先生。」
「ああ、マサ、ちょいまち。」
ドアを開けようとするマサヒコを引き止めるリョーコ。
「再婚の話な・・・マサキ君のためにもいいと思う。言ってないかもだけど、私の家、家庭環境
よくなくてな・・・子供にとって母親の存在は大きいんだよ。だから・・・いたほうがいい。
そうじゃないと私みたいに捻くれた奴に育っちまうぞ?」
自嘲気味に笑って言うリョーコ。
「そうですね・・・それは困りまキから考えて見ます。」
「ああ!?そこは私のどこが捻くれてる?そこは否定するトコだろうがボンクラが。」
マサヒコの頭に1発チョップをお見舞いするリョーコ。
「いて・・・でも・・・先生はそんな環境だったからこそ・・・俺にアドバイスくれれたと思うんです・・・
だから・・・きっとそれも無駄じゃないですよ。はは、それじゃあまた会いましょう。おやすみなさい。」
バタンとドアが音をたてて閉まる。無駄じゃないか・・・マサも言うようになったなぁ・・・・
感慨深く思いながらリビングに向かうとリョーコは携帯を取る。
「ああ・・・もしもしアヤナ?・・・うん・・うん・・・後はあんた次第よ・・・うん・・・
そう・・・ミサキとの約束・・・しっかり守りなさいよ。」
そこまで話すと玄関から声が聞こえる。
「おーーい、リョーコーー!今帰ったぞ〜〜。」
セイジと子供達の帰還だ。リョーコは携帯をおくと玄関へ向かった。教え子の行く末を案じながら・・・
247そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/24(火) 00:19:26 ID:YPXY9Als
以上です。この時間は人大杉で投下も一苦労・・・時間ずらせばいいんですけどね。
さて、残りも予定では後2話となりました。ここまできたら完結目指して
もう一頑張りしたいと思います。
248名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 00:28:01 ID:1J6LNYIv
トマソン氏、そら氏乙
トマソン氏のマサ哀れw
そら氏の「もう一度〜」は読む度にGAOの「サヨナラ」という曲を思い出す
249名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 01:04:26 ID:YHjyyePO
そら氏GJーっ。
あと2話ですか…少し淋しい気もしますが、同じ位楽しみに待ってます!
しかし…アヤナEDかー…そっか〜。
(*´∀`)ワクテカ
250名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 01:16:37 ID:7pz2KjIT
>トマソン氏
ママンのおぱんつでマサが…真実を知ったら勃ちなおれないだろうなwww

ところでアイ先生はマサのパンツを使ってどんな格好でオナ━━

>そら氏
リョーコはやっぱいいですなぁ
完結を激しく期待!!!

>>249
アヤナがEDみたいに見えるw
251名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 01:42:11 ID:z0rlNY5i
良い話だなぁと思ったけど最後にアヤナとリョーコが繋がってるの知って結構やり手だと思った
252249:2006/01/24(火) 15:01:45 ID:YHjyyePO
>>250
うはw確かにww
少なくともこのスレではアヤナENDと書くべきだったw
253弱味☆ ◆zSCWRO/RCU :2006/01/24(火) 23:57:37 ID:+nX0BQ0r
やあやあ皆さんこんばんは。前日に騒ぎまわしたヨ銀※gヌ助#s”ア%&壕こと弱味☆という者です。
SMコンビの第3回目すなわち最終回です。当然エロありですw
では十日。
254弱味☆ ◆zSCWRO/RCU :2006/01/25(水) 00:01:29 ID:+nX0BQ0r
ドラキュラは日の光を浴びると灰になるという。吸血鬼ならぬ身の俺でも、
今だけはその恐怖がよくわかる。そりゃ熟睡してるときに(夜中の3時だぞ)、
いきなり部屋の明かりがともればそんな気にもなろうというものだ。
お天道様もかくやという量の光を浴びて、俺は眇目を開けた。
蛍光灯をさすひかりにして、誰かが立っている。
泥棒?強盗?
俺の頭に浮かんだのはまずそれだった。
「カナミっ」
 寝起きは良くないはずの体が反射的に動いた。
俺はともかく、カナミだけは何があっても守らなければならない。
「カナミちゃんならいませんよ」
 起き上がろうとする俺を、そいつが制した。
聞き覚えのあるその声と、光に慣れた眼に映るその姿。
「マナカちゃん?」
 艶のある漆黒の髪に、透き通るほど白い肌。
そのまま化粧品のCMに使えそうな、ツンと澄ました美貌。
 我が妹城島カナミとともに、小笠原高校女子の
思春期ツートップの一角にして現役官能小説家の、黒田マナカの姿が俺を見下ろしていた。
「おはようございます、シンジさん」
 夜中の3時にひとをたたき起こしておいて、おはようございますも何もないもんだと思うが、
さもそれが当然といわんばかりに、腕組みをしたまま俺を見下ろしてくる。
 それにしても今日のマナカちゃんはいつもと違う。人一倍体が細くて
寒がりな上に貧…アレなので、冬はいつ会っても、これでもかというくら
い厚着をしているのだが(それでもぜんぜん体のラインは崩れて見えないから不思議だ)、
今日の彼女は薄いベージュのスリップと、黒いミニのフレアースカートという露出度の高い出で立ちで、
もう少し背が高ければ、立派にファッションモデルとして通用しそうである。
いままで特に意識したことはなかったけれど、こうして見ると、マナカちゃんもなかなか……
はっ、そんなこと考えてる場合じゃなかった。カナミがいないって、どういうことだ?
なんでマナカちゃんがここにいるんだ?
 そんな俺の疑問を読んだかのように、マナカちゃんが口を開いた。
「今日は、債権の回収に来ました」
「???」
 意味がわからない……。
「カナミちゃんには色々貸してるんです。この間の貞操帯もそうだし、
新型バイブとか、耐火素材の革ムチとか」
 およそ女子高生が貸し借りするものではないようなものが、
マナカちゃんの口からぽんぽん飛び出してくる。……もっとも、そんなものを友達から
借りてくることでいちいち驚いているようでは、カナミの兄はやってられないというものだが。
「レンタル料はあとでまとめて払うっていう約束だったので、今夜こうして
シンジさんのところに請求に来たんです」
 あー、そういえば、カナミがそんなことを言っていた気もする……って!
「カラダで払ってくれるって約束でしたよね?」
 マナカちゃんの眼になぜか獰猛な光がともり、不敵な笑みが美貌に浮かぶ。ベッドの上の俺に向かって、じりっ、じりっと間合いを詰めてくる。
「いやいや、俺はそんな約束知らないし!カナミが勝手にしたもんだろ?」
 なぜかマナカちゃんの勢いにたじたじとなっている俺。目茶苦茶な論理なのに、なぜか無視することが出来ない。
「カナミちゃんには私がシンジさんに何をしてもいいっていう許可をもらってます。私も原稿が忙しくて、こんな時間しか来られないんです」
 「いや、それは……ていうかなんでカナミはいないの?」
 さては逃げやがったな、と直感したが、その隙を突いて、マナカちゃんが俺のベッドにするりともぐりこんできた。
有無を言わせない素早さだった。
「ちょっ……マナカちゃん、まさかカラダでって……」
「文字通りです。シンジさんの童貞で払ってもらいます」
 なんで俺が童貞だと知って……って問題はそこじゃなくて、違うだろ、
普通は仕事の手伝いとかをわざと「カラダで」って表現して、俺や矢野ちゃんが「それおかしいぞ」ってツッコむ、
それがいつものパターン、『妹は思春期』の真髄だろ!そうだろ?
「そういうのは今回はナシです」
 テレパシーでも使ったかのように、マナカちゃんは俺の考えを先回りした。
255弱味☆ ◆zSCWRO/RCU :2006/01/25(水) 00:10:53 ID:0/7t5WzU
呆然とする俺の顔に、細くて白い指がぴたりと張り付く。
「ああ、この顔、この肌、この温もり……ずっと、夢見てました」
艶っぽく濡れた、呆けたような眼差しで、じっと俺の眼の奥を見つめてくる。
その眼差しに呼び起こされたかのように、急に湧き起こった強い衝動で、俺の理性が
内側から壊されそうになる。
いまにも唇を近づけて来そうな表情のマナカちゃんと、牛丼一杯分ぐらいのエネルギーを
使って眼をそらす。
「あ、あのさ、やっぱりこういうことはマナカちゃんの好きな人とした方がいいよ、ね?
お金が必要なら払うし、やっぱり女の子にとって純潔は一生モノだし、そりゃ最近は処女膜再生とかもあるけど、
あ、いやそれはまた別の話で……」
 頭の中がうまく整理できずにしどろもどろになる俺を見たマナカちゃんの眼から、
突然大粒の涙があふれ出した。もはや抑えきれなくなったというように、嗚咽がだんだん大きなものに変わっていく。
どういうことだ。さっきまでの、淫らで妖艶で、熟女のような笑顔はすっかり姿を消し、
幼女のように泣きじゃくるマナカちゃんがそこにいた。つくづく女というものはわからない。
困惑する俺に、美貌を覆った手の隙間から、嗚咽まじりの声が漏れてくる。
「ごめんなさい……はじめて会ったときから、ずっと、ずっとシンジさんが好きで……でも、言い出す勇気なくて……
こんな方法しか取れなくて……せめて初めてをあげたいって思ったけど、やっぱり………だから、カナミちゃんをダシに使えば、
言い訳になるだろうって、思ったから……」
 白い肩を真っ赤に震わせ、むせび泣きとともにとめどなくあふれ出す突然の告白。本能よりも情動が激しく揺さぶられる。
 最強の思春期女子高生。稀代の才能を持つ若手官能小説家。どこか常人離れしたイメージを持たれる彼女だって、
まだ16歳なのだ。
 きっと、その繊細でデリケートな、生まれたての赤ん坊のように傷つきやすい心を守るために、大きくて重い鎧を着けて
生きてきたのだ。こんなに細い肩で。こんなに華奢な脚で。
 そのどんなにか辛く、どんなにか孤独だったか知れないマナカちゃんを想ったとき、俺の唇は自然に彼女の唇に重なっていた。
「・・・・・・!!」
 突然のキスに、眼を見開く彼女。この瞬間だけは、涙が止まる。心の揺れというよりは、ただ単にびっくりしているだけなのか、
俺の唇をやすやすと受け入れる。頬に触れんばかりの俺の鼻に、マナカちゃんの肌の匂いが香ってくる。その温かくて優しい香りを、俺は深々と吸い込んだ。
「むふぅ……はふぅ……」
「んっ……ううんっ……」
 一瞬だけ堅くなった身体も、腰に回した俺の手の中で、だんだん柔らかくなっていく。早くなっていく心臓の鼓動と荒くなる吐息が、
マナカちゃんも反応しているのだと確信させる。そのまま唇粘膜を擦り合わせ、嘗め回していく。
 お互いの唇を存分に味わうと、互いの唾液の交換が始まる。二人の喉が嚥下に動き、呑みきれない甘露が、口元にだらだらとあふれ出してくる。
 やがて俺の舌がマナカちゃんの口腔内に侵入する。それを待ちかねたようにマナカちゃんが絡みつき、舌粘膜を擦り付ける。たまらなく甘いその感触に、
俺は思わずパジャマの下で強張り始めたペニスの位置を、指でこっそり直す。
口を離してマナカちゃんの舌を唇で摘み、ちゅうちゅうと唾液を吸い上げる。
「あん、シンジさん、痛いです……」
「あ、ごめん……」
 口をきくのもつかの間、二人の唇はまた重なり合い、舌と舌とを絡ませあう。
じっとり濡れたマナカちゃんの舌は、いつまで味わっても飽きそうになかった。
256弱味☆ ◆zSCWRO/RCU :2006/01/25(水) 00:11:32 ID:0/7t5WzU
キスで乱れた着衣。マナカちゃんのスリップの肩紐は、とっくの昔にずり落ちていた。
何も言わずに手をかけると、うつむいたまま、俺のされるがままになる。ノーブラでいたためか、
乳肌の滑らかなたたずまいと、とがった乳首の柔らかくそして硬いさまが、なんとも扇情的だ。
 胸が小さいことを普段から気にしすぎなマナカちゃんだが、小さいから駄目とは必ずしもいえないと、マナカちゃんを見て思う。
まるで少年のごとくなだらかな胸は、ある種の気高ささえ感じさせる。色が白いせいか、乳首の桜色が際立って鮮やかだ。
滑らかな柔肌には産毛のきらめきさえまばらで、指でさわってもほとんど抵抗がない。乳首同士がそっぽを向いている愛らしい様を
見ているうちに、猛烈な欲求が湧き上がってきた。
「マナカちゃんのおっぱい、きれいだ」
「そんな事……」
乳房を二つとも両手でわしづかみ、俺は乳首を真ん中に寄せた。乳突起を両方ほおばって、猛烈な勢いで嘗め回してやる。
「あうぅっ、両方いっぺんに、な、めちゃ、ああっ!」
 ぴんぴんにとがった乳首は舌弾きに悶え、一層の勃起に身を引き締める。マナカちゃんが俺の後頭部を抱え込む力にぐっと
力がこもる。ぴんと四肢が伸び、ややあって力が抜けていった。
257弱味☆ ◆zSCWRO/RCU :2006/01/25(水) 00:15:57 ID:0/7t5WzU
マナカちゃんの肩を強く抱く俺の手に、冷たくて硬いものが押し付けられる。その感触を確かめる前に、
やわらかく、少しひんやりとしたマナカちゃんの手のひらの感触。俺の手に細い棒状のものが握らされた。
「これは……」
「鍵……です。シンジさんじゃなきゃ……開けられません」
 俺とマナカちゃんの手のひらの中で、鈍い金色に光る、真鍮製の棒鍵。マナカちゃんの貞操帯の鍵だった。
「これを……俺に?」
「……はい。今日は、そのために来たんですから」
 本当に俺でいいの、という言葉をぐっと飲み込んだ。いまさら言わない。もう俺は迷わない。
 俺の目の前で、マナカちゃんのスカートが、ゆっくりとたくし上げられていく。
 昼白色の蛍光灯の明かりを反射して輝く黒いそれは、まさに貞操帯の名にふさわしく、
光を浴びることすら拒んでいるように思える。
 「ここが……鍵穴です」
 貞操帯にも様々のタイプがあり、鍵穴の位置もそれこそ千差万別らしいが、
マナカちゃんの指の先にある鍵穴は、まさにその下の穴の真上だった。
「穴に……挿してください」
 こんな状況で、いつもならボケの10や20はすぐ飛び出すのだろうが、今回ばかりはそれどころではない。
手が震えすぎ、小さい鍵穴に上手く入らない。何度も失敗し、焦る俺に、マナカちゃんの手がそえられた。
「一緒に……開けましょう」
 黙ってうなずく俺。今度は上手く刺さった鍵を、おそるおそる左へ回す。

バクン、という意外に派手な音がして、貞操帯の股部が縦に割れる。同時にその中に閉じ込められていた、
汗と淫靡な液体が複雑に交じり合った匂いが、あたりにたちこめた。
 それだけで、俺のペニスに限界まで血流が集中する。頭で考えるより早く、俺の中の牡が反応する。
「シンジさん!そんな、いきなり……」
貞操帯が床に転がり落ち、大きな音を立てた。あらわになった淫裂上にある女の急所に狙いを定め、
キスと胸への愛撫で大量の悦汁をこぼれ出させている。
 何人もの男がほぼ同じように形容する、ピンク色のアワビのような大陰唇を舐めあげ、
人差し指を濡らして、そうっと陰核鞘に触れてみる。撫でるようにして、包皮をむいていく。
 すごく気をつけたつもりだったが、
「ふっ!?ふうぅぅん!」
背筋を大きくそらしながら、マナカちゃんは叫んでしまう。処女なだけに、些細な刺激にも慣れていないのだ。
 剥き出された女核に、今度は唇を寄せていく。またびくんと、マナカちゃんの身体が反応した。
 不器用で、しかも童貞な俺が、かつてないほど精密な手と舌の動きを見せていることに、自分でも驚く。
今までのどんないやらしい妄想よりもペニスがたぎっているのに、頭の中は驚くほど冷静だった。
いつか見た無修正のAV男優のテクどおりに身体が動いている。
 挟み込んだ女核に、俺はそうっと舌を乗せてみる。唾液がたっぷりの舌先でねっとりと転がし、唇でつまんで甘吸いする。
「あうぅっ、なんて……溶けちゃうっ!シンジ……さんっ!あひっ!」
 女核刺激の強烈過ぎる快感に、マナカちゃんはただあえぎ声を発するだけだった。無意識なのか、腰が勝手に動き出し、
俺の顔めがけて激しく突きあがり、俺の顔を太ももが思い切り締め付ける。
「あ……あ、ふぅっ!はぁ!ぁぁぁぁっ」
 それでなくとも軽いマナカちゃんの身体が海老反りにそり返り、どさりとベッドに落下した。
大股開きの内ももがぴくぴくと痙攣し、荒れた呼吸はいっこうに収まる気配がなかった。
258弱味☆ ◆zSCWRO/RCU :2006/01/25(水) 00:23:39 ID:0/7t5WzU
童貞を失うことの感慨は、まったく頭から消え失せていた。
ただ、全力で俺を求めてくるこのか細くやわらかい存在を、
いたわりながら思いを遂げさせてあげることだけだけしかなかった。
 予想外に上手くいった、執拗なまでの口唇刺激のおかげで、マナカちゃんの淫裂はすでに
充分すぎるほどやわらかくほぐされている。
 大量の恥かしい汁が膣口はおろか、尻の割れ目全体をぬるぬるにするほど沁み出ているので、
俺のペニスでも簡単に、マナカちゃんの初めての膜を裂き貫けるはずだ。
 さっきから刺激されるだけされて、いちども快感を味わっていないペニスは隆々とそそり勃ったまま、
下腹に張り付いてぴくりともしない。
肌を滴り落ちた我慢汁が、付け根の草むらをしとどに濡らしている。
 
259弱味☆ ◆zSCWRO/RCU :2006/01/25(水) 00:25:45 ID:0/7t5WzU
絶頂の余韻に未だ痙攣するマナカちゃんの裸身。真っ白な肌は汗にふやけ、熱くなった股間からは、
さっきよりもっと淫靡な匂いが立ち上ってくる。投げ出されたままのマナカちゃんの脚の間に座ると、
反り返っている勃起を無理矢理下向ける。
 割れ目に先端をあてがった。二人がかすかに触れ合って、くちゅ……と粘音が響く。
あてがわれたペニスに、マナカちゃんがすっかり熱っぽくなった視線を股間に向ける。
 俺に気づき、火照った顔で微笑した。
「とうとう、とうとうなんですね……」
 甘く熱いため息をついたマナカちゃんは、両脚に手をやり、M字開脚の体勢を取った。
見下ろす俺の目に、マナカちゃんのいやらしいピンク色をした淫裂が、
真っ白な太ももの間に外陰唇の間には、パンパンに張り切った亀頭が
打ち込まれる寸前の銛のように狙いを定めている。
 「この方が、しやすいですよね?恥かしいですけど……」
 まさかマナカちゃんの口から『恥かしい』という言葉が出てくるとは思わなかった。
あんな恥を知らなそうな女子高生でも、ベッドの上では立派に恥らう女なんだと思うと、
そのギャップに危うく力まかせにぶち込みたい衝動が沸き起こってくるのを、やっとのことで押さえる。
 上体を屈め、マナカちゃんの顔を間近に見つめた。右手はペニスに添えたまま、挿入にスタンバッている。
 「い、いくよ、マナカちゃん」
 返事を待たずに、腰を前に突き出していく。膣粘膜の柔らかい感触が、亀頭に優しい。
「あぁっ、し、し!シンジさん……あ、あうぅ!」
マナカちゃんの身体がずりあがらないよう、肩を両手でしっかり掴んだ。こんなところでも、
いつか見たエロ漫画の1シーンがよみがえっていた。
「……ちょっとぐらい痛くても、我慢します。シンジさんのおちんちん、私のおまんこに、入れてください・・・・・・」
到来する痛みを思ってか、マナカちゃんの喉が生唾を呑みこんだ。掴んだマナカちゃんの身体を押し下げるようにしながら、
腰を突き上げていく。
 亀頭先端が何かにあたる感触もつかの間、思い切り押し下げたマナカちゃんの身体はついに、俺のペニスに淫裂を串刺された。
「あぁっ!し、シンジさんのおちんちんっ!」
「あぁ、マナカちゃん、全部、入ったよ。マナカちゃんのおまんこに、全部入ったよ!」
「うれしい……です……シンジさんと……交われて……」
 唇を噛み締め、痛みを懸命にこらえているマナカちゃんが。
「大丈夫?もうやめておこうか?」
「駄目ですっ、私は大丈夫ですから……シンジさんが、気持よくなってください……」
 俺の首にしがみつき、自分から腰を押し付けてくる。そんな反応に勇気付けられ、
俺は再び腰を使い始める。
「くぅっ……ふぅっ……うぐっ……」
 突き出される腰に、抜き出されるペニスに、マナカちゃんの口から漏れる嗚咽。
しかし、うめき声に混じる甘い潤みは少しずつ増している。無意識に激しさを増す
俺の突き込みに合わせ、マナカちゃんの腰もくいくいと動き始めた。
「あぁ、あふぅ……うぅっ……あん」
 二人のつなぎ目に粘音がくちゅくちゅと、どんどんいやらしさを増していく。
「あぁ、恥ずかしい……初めてなのに、感じちゃってる……あぁっ!」
 俺もマナカちゃんも、互いの腰に恥骨を打ちつけるような、激しい腰使いで交わっている。
M字開脚の両脚はいつの間にか、俺の腰にまわされていた。
打ち込まれるペニスを奥で感じようとしているのか、両脚が力いっぱい俺の体を引き寄せる。
 いくら膣肉が愛液に溢れていても、初めての女のなかは俺にはつらすぎた。おまけに女の悦びを感じ始めたマナカちゃんは、積極的に腰を突き上げてくる。
「マ、マナカちゃん!俺もう……」
 二人の腰の動きはもちろん、激しさを増すばかりだ。
「あぁっ!シンジさん、イッて!イッて下さいっ!重いきり気持ちよくなって、私のなかにたくさん射精してくださいっ!あぁ、好き!シンジさんが大好きですっ!」
 「あぁっ、マナ、カ……ちゃんっ!」
マナカちゃんに優しく見上げられながら、俺は射精衝動を解放した。
どくんっ どくんっ どぴどぷぴゅるるる
 俺の分身である1億以上の精子が、マナカちゃんの処女子宮にしこまれて行く。
保健の授業で見たビデオの、成熟した卵子が精子を受精するイメージが頭をかすめた。
緩み始めた結合部分から、赤みを帯びた粘液がじっとりと垂れ落ち、
マナカちゃんを女にする儀式の完了を告げていた。
260弱味☆ ◆zSCWRO/RCU :2006/01/25(水) 00:34:37 ID:0/7t5WzU
1時間も寝ていないのに、俺は爽快に目覚めた。俺は気づいたのだ。自分を愛してくれる存在があるという事が、
こんなにも自信を与えてくれるものだということに。そしてその愛の倍、俺はその愛に応えなければならない。
その存在、そう、マ………ナカ…ちゃん……?……?
いない?
 俺の横で腕枕で寝ていなければならないはずの、マナカちゃんがいない……。

 机の引き出しからクローゼットの隠し扉まで探した挙句、見つかったのは、メモ用紙が一枚。俺にあてた手紙だった。
『 シンジさんへ

  すばらしい朝をお迎えのことと思います。昨晩はいい夢が見られましたか?愛情というものの重さを知っちゃったり
 しましたか? 
  まず謝っておきますが、昨晩の一部始終は、カナミちゃんの手で、DVDに録画済なのです。
  いったいどういう事かというと、実は今度の新作に処女を失う女子高生(モデル:女子高生A・Y)
が登場することになっているので、取材をしたというわけです。他にそんなこと頼める男性はいないし、
正面から言ってもシンジさんはOKしないだろうし……というわけでした。迫真の演技でしたでしょう?
  てなわけで、あれは取材上のお芝居です(膜が破れる時も、あそこまで痛くありませんでしたから)。映像は
作品を書き上げた後、私個人で観賞用のアダルトDVDとして使いますので、心配無用です。
処女は出演料ということで思い出にして下さい。シンジさんが気にするほどには、私は気にしてません。
 しかし、シンジさんが感じてる時の顔、かわいかったですよ。カナミちゃんは映像をキャプチャして保管しておくと言ってました。
何のためにかは知りませんよ?
 いま書いている新作が出来上がったら差し上げます。今度はカラダで払ってください、
なんてこと言わずに無料でお渡ししますので。
 ありがとうございました。』

俺のベッドの上に残った赤い染みが、にやりと笑ったように思えた。
(完)
261弱味☆ ◆zSCWRO/RCU :2006/01/25(水) 00:37:18 ID:0/7t5WzU
以上です。タイトルは『シンジよ、手紙とは改行後の下がった1文字目を逆から読むものだ』
でお願いします。
保管庫入庫の際は、全部一緒にして入庫してくださいますようお願いします>>古田氏
やっぱりこういう三文エロSSが性に合うなあ。ご意見、ご感想などお待ちしております。

といったところで次回作のお知らせです。
次回はリクエストランキン第2位のマサヒコ×アキ、略してマチャアキですね。
その次にランキン3位のマサヒコ×アイが来て、3月には濱中ご卒業スペシャルもやりたいし、
凍結状態のマサミサアヤナ話も決着つけなきゃならないし、なんだかんだで結末まで考えてしまった
シンジ×ミサキ、マサヒコ×加藤先生、さらにマサヒコ×南家三姉妹なんてのもあるし………
しかしなにしろ時間がないなんて言い訳_○/|_

まあとにかくそんなことで、こんな俺ですがよろしければ股のお突き合い、
じゃなかった又のお付き合いを願います。そりでぱ。
262名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 00:42:55 ID:IjXlO3tO
弱味☆氏リアルタイムGJ!!
最後の手紙はマナカの照れ隠しってとこかィィョィィョ

そして作品更には作者を越えたカップリング予定に激しく期待!!!!!!!
263名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 00:46:25 ID:LGG9NiTE
弱味☆氏GJっす!
久々のエロキタ━━(゚∀゚)━━!!
次回作もその又次回、さらには次次回も待ち続けてます。頑張って書き上げて下さいな!
個人的にはみなみけとのカプが見たいなぁ…
264名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 01:11:52 ID:Zu+/Sp60
弱味氏GJ

同じ氏家キャラでも、たとえば弱味☆氏のシンジと郭氏の書くシンジは少し違う
トマソン氏の書くマサヒコとそら氏のマサヒコは違う
ピンキリ氏のミサキと518氏のミサキは違う
同じキャラだけど違うしかし同じキャラ
その微妙な差異がまた楽しくおもしろいね
職人が多い贅沢なスレでこそ楽しめる味、ありがたやありがたや
265名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 01:13:11 ID:tPjT6TWw
GJ!エロス
266名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 01:27:31 ID:qyMVdm23
弱味☆氏乙&GJ
つうか何がGJって、エロ描写もさることながら、マナカの手紙をタイトルの指示どおり読んでいくと「あいしています」になるのな
素直に感心したよ
まさにGJ!次回作も期待してますぜ
267名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 01:38:01 ID:LGG9NiTE
>>266
!!!
うわ、本当だ!気付かんかった!!
サンクス!
しかし弱味☆氏、あんた凄ぇよ!俺、ちょっと感動しちまったよ。・゚・(ノД`)・゚・。
268名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 08:40:05 ID:QHqVISjK
>弱味氏
GJ!
シンジ切ないと思ったら
>266のさらに裏があるなんて……
次回作も期待してます!
269名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 13:36:13 ID:+BBiR6ad
そら氏、弱味☆氏乙乙乙GJGJGJ!
そら氏と弱味☆氏は勢いがあるなぁ
投球内容、投球間隔で新し目の職人がベテランをしのぎ台頭してくるというのは
現実の野球に似ていますな、これからもガンガってください
リクエストに応えてくれるという姿勢がまたいい
職人さんは自分が書きたいものを書くというのは確かに正論で当然のことですが
読者としてはリクエストに応じてくれるというのもまた嬉しいものであります
そこで、前々から時々話題にのぼっていたリクエスト大会を一度行うというのはどうでしょう
読者側が何を望んでいるか職人さんにも伝わるし、また書きがいもあるのではないかと
カプとシチュだけをリクエストしてもらって(誰々に書いてほしいという話になると偏りから格付けになる恐れありますし)
それを職人さんがチョイスして味付けしていくというやり方で
実際弱味☆氏のリクエストSSの反応レスも伸びがいいですし、もっと盛り上がるのではないかと愚考

長文すいません、半分以上戯言なのでスルーしてくださってもかまいません
これからも全職人さんを応援します
270名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 15:36:00 ID:Zu+/Sp60
>>269
あせらないあせらない
弱味氏のように個人でリク募集するならまだしもドカドカッとやると収集つきにくいしまた不満も表面に出てきやすい
やるとしたら濱中卒業記念とかの節目に誰かに音頭をとってもらって行なうのが無難じゃなかろうか
それにリクを募る受けるは職人のスタイルによるものだしな
271名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 21:25:29 ID:TB/o3SO3
こうなったら、そら氏×弱味☆氏みたいなカップリングを見たい
272名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 23:29:58 ID:6Trt+MN1
>271
それ何てエロゲ?
273トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/01/26(木) 00:07:35 ID:mc1AWqAd
トマソンです。

そら氏、弱味☆氏、乙&GJ!
お二人は勢いがありますね。弱味☆氏の手紙縦読みネタには感心しました。
こんな手があったか、と。


さて、「妹はひまわり組」Vol.29からの小ネタ。微エロ。
では投下。


274トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/01/26(木) 00:08:20 ID:mc1AWqAd

「だ〜る〜ま〜さ〜ん〜が〜こ〜ろ〜ん〜だ!」
 セリフが終わると同時に、落ち着いた雰囲気を持った美人が振り返った。セミロング
の輝くような金髪がひるがえり、鋭い視線が子供達に注がれる。
 だがその一瞬前に、にじり寄っていた子供たちはぴたりと動きを止めていた。

 ここはひだまり幼稚園。ある晴れた早春の一日のこと、いちょう組の担当の先生、
佐々岡アヤは子供たちの面倒を見ていた。というか一緒に遊んでいた。

「だ〜る〜ま〜さ〜ん〜が〜こ〜ろ〜ん〜だ!」
 もう一度、木の幹に顔を向けた佐々岡アヤ。セリフが終わると同時にバッと振り向く。
 再び、園児たちの動きがぴたっと止まった。
 どんな僅かな動きも見逃すまいと佐々岡アヤは子供達を見回したが、子供達は見事な
ストップモーションを披露している。息まで詰めているようで、腹さえ動かない。男の
子の一人に至っては、地面に降りる直前の脚が、魔法のように空中に止まっていた。
 弱冠5歳にして、難易度が高い技を身につけているものである。

「微動だにしないわね」
 子供達に流し目を飛ばし、ついでにシナを作る佐々岡アヤだが、所詮、相手は幼稚園
児。流し目に反応するはずもない。ていうか、いくらなんでも、「微動だにしない」な
んて言葉を知っている幼稚園児がいるのか?
275トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/01/26(木) 00:10:30 ID:mc1AWqAd

「……でも、次はどうかしら」
 自信ありげな微笑を浮かべた佐々岡アヤ、何を思ったか、そばで見ている女の子に
頼んでラジカセを持ってこさせると、何かのテープを再生した。ついで再び顔を木の
幹に向ける。
「だ〜る〜ま〜さ〜ん〜が〜」
 その刹那、ラジカセからおかしな雰囲気の曲が流れ始める。

じゃららーん。た〜り〜ら〜♪

 流れ出したのは、佐々岡アヤのお気に入りの曲。言うまでもなく、かつてストリップ
ダンサーだったときの十八番のメロディである。
「こ〜ろ〜ん〜だ(はあと)」

 佐々岡アヤが振り向く。ぽっと桜色に染まった顔が子供達の方を向いた。
 普段はどちらかといえばニヒルな彼女の、色白な細面のうりざね顔。だがこれが赤く
上気すると、通常の三倍の色気を発揮するのだ。ってシャ○専用かよ。

た〜ら〜り〜♪

 ラジカセから玄妙な音楽が流れ続ける。
 アヤのスラリとした長身がくねり、シナを作ったと思うまもなく、彼女はブラウスの
前を思いきり左右に開いた。木の幹のほうを向いていたわずかな間にボタンを全て外し
ていたとは、恐るべき早業。
 石になったかのように動かない園児達を前に、佐々岡アヤの真っ白な素肌が一気に面
積を広げた。この肌で何人の男を惑わしてきたのか、シミ一つないしっとりとした素肌
である。そしてあらわになった、胸の隆起をかろうじて隠す純白のプラジャー。
 彼女はそこで一瞬動きを止め、観衆に一人一人にアイコンタクトを送った。

ら〜る〜♪

 続いてアヤは、音楽に合わせて腰をくねらせながら背中に手を回し、ブラのホックを
プチンと外した。
 肩と腕にひっかかっただけのブラウスはそのままというあたりがフェチ心だ。
 整った形の隆起を頼りなく覆う二つのカップは、今や首からの紐でぶら下がっただけ
となり、今にも風に浮きそうだ。彼女は恥ずかしそうに掌でカップを押さえ、目を細め、
身をくねらせて甘い吐息を漏らした。
「ああ……」
 あとは彼女がほんのすこし両手をずらせば、幾多の男を夢中にさせてきた、柔らかく
張った乳房と、その先端に息づく可愛い乳首に、多くの視線が突き刺さるだろう。
 しゃれた花模様の刺繍がなされたカップが、押さえるたおやかな手ともども、ゆっく
りとずり上がっていった。

276トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/01/26(木) 00:12:26 ID:mc1AWqAd

 そのとき。
 ドガァッ!! 
 園庭のもう一方の端から全力疾走してきた宮本レイコ先生が、見事な踏み切りから
空中で体を一回転させつつ、脚を鉈のように振り回してアヤの胸板に叩き込んだ。
 フライングニールキックを食った佐々岡アヤの体は吹っ飛んで地面に倒れた。両腕で
地面を叩き、見事な受身を見せたアヤだったが、当然の結果として、ブラジャーを押さ
えるほうはお留守になり、純白のカップは柔肉から飛び散った。
 まだ寒い空気の中、見事なお椀型の隆起がぷるんと弾け出た。
「きゃあっ! ……ちょっと、何をするんです。見えそうで見えないところでやめて
おくつもりだったのに」
 いつのまにか頭に絆創膏を貼った佐々岡アヤが、上体を起こす。宮本レイコの運動能
力もすごいが、この攻撃を食らって平気な顔をしている佐々岡アヤもすごい。
「あ〜、ささおかせんせいのオッパイ〜」
 男の子達がたまらず、もっとよく見ようと佐々岡アヤに走り寄った。が、それを見逃
す佐々岡アヤではなかった。弾け出た乳房を腕で隠すと、子供達に勝ち誇った笑みを向
ける。
「あ、ヨシオ君にタカシ君、動いたね」
「あ〜っ! 負けちゃった〜!」
 この女性はイロモノであると同時に、本当に負けず嫌いなのだ。
277トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/01/26(木) 00:15:37 ID:mc1AWqAd

 一方の宮本レイコはそんなことより言うことがあった。
「そうじゃないだろおおお! 子供達に何を見せるんですか!」
「だって、子供達に動いてもらわないと負けちゃうし」
「だからってどうして上を脱いだりするんです!!」
「だって、このくらいの子供たちはまだ、下よりおっぱいのほうが興味があるでしょう
から下は脱がずに上を」
「そうじゃなくて! 脱ぐんじゃないと……あ……」
 幼稚園の門のすぐ外にいた、郵便配達の若い男の姿が宮本先生の目に入った。
 しばし石化したまま佐々岡アヤのストリップを凝視していたらしい彼は、宮本先生と
目が合い、あわてて立ち去ろうとした。
「あ、いやあの……失礼……」
 目が血走っている。そりゃ、若い男があんなもの見せられたらねえ。
「あああ、あの、これは違うんです〜」
 あわててフォローしようと走り寄った宮本だが。
「いいい、いや、なな、なにも見てません、はい。失礼します、はい……」
 郵便配達人は前かがみになりがら、キョドりつつ去っていった。
「ああ〜待って〜……行っちゃった……ど、ど、どうしよう〜?! ひだまり幼稚園に
変な噂が立って、子供達がこなくなっちゃったら……」
 泣きそうな表情で佐々岡アヤのところに戻ってきた宮本レイコ。
「あ〜あ、失敗しちゃった」
 佐々岡アヤは着衣を直して立ち上がり、残念そうにぺチンと自分の額を叩く。
「もうっ、やっと分かってもらえました? こんなところで服を脱いだら」
「子供達以外に見せるんだったら、お金取れたのに」
「だからそうじゃないだろおおおお!!」

 そこへ長渕ハジメ園長の妻、ミナコが走り寄ってきた。これまた目が血走っている。
(あ、奥様……園児が減ったら園長先生と奥様の生活だって危なくなるんだし、佐々岡
先生に注意してくれるよね、きっと)
 ───などという宮本レイコの期待は甘かった。

「佐々岡せんせえっ! どうか私を弟子に!!! ウチの主人がああなるなんて、なん
て久しぶりかしら? ぜひその秘訣を私にも!!!」
 ずっこける宮本先生の目に入ったのは、園舎の前で前かがみになって股間を押さえる
長渕ハジメ。この幼稚園の園長先生である。
「あ、いやあのこれは……何でもないんだ、うん。佐々岡先生、宮本先生が言うとおり、
こんなところで脱いでもらっちゃ困……」
 必死でごまかそうとするハジメだが、佐々岡アヤは聞いちゃいない。
「あら、園長先生でさえそうなるとは、光栄ですわ。私ったら、回春マッサージのお仕
事も出来そうね」
「お願い、どうか私にご指南を! 心構えとか視線の配り方とか、下着の選び方とか!」

(あああ……駄目だ……_| ̄|○)
 四つんばいになってヘコんだまま、立ち上がる気力もない宮本レイコ。
 今日も今日とてひだまり幼稚園は平和だった。
278トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/01/26(木) 00:16:19 ID:mc1AWqAd

以上。

 まだちっと寒そうなプレイですな。
 園児のカナミとマナカも出したかったが、うまくつながらず断念。

 では、またいずれ。
279トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/01/26(木) 00:23:11 ID:mc1AWqAd

おっと忘れてました。

タイトルは「佐々岡先生の遊び方」で。
280郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/26(木) 00:43:54 ID:5XLmQ9tK
>>トマソン氏GGGJJJ!
いやあ、ネタ枯れ無くて羨ましい。てか、ピンキリ氏といい佐々岡先生好きの職人結構いますね。
それと>>160氏、
すいません、前スレ埋め用小ネタに氏の『男の子』からセリフを少し引用してます、
向こうで断ろうと思ったら容量が………ここで謝っておきます、すいません!

さて。
>>269-270氏の発言にあるとおり、少し早いですが、
予告先発と言うことで「濱中アイ」連載終了?時に、卒業記念祭りというのはいかがでしょうか?
たとえばキーワードを「卒業」にしてカップリングを募集するとか。
(勿論妹でもひまわり組でも可能)
「この職人にこのカップリングを」というのも面白いのではと。

なぜこんな提案を今するかと言いますと………
自分語りで申し訳無いんですが、四月一日での転勤が決まりまして、
どうも一ヶ月ほど一軍登録を抹消することになりそうなんです(引退勧告か。。。)。
初代スレから先発の谷間を細々と投げてきたロートルですが、
ここいらで肩を休ませる頃かな、と。
本当に、ベテラン・中堅・若手と層の厚いスレに育ちました。
住民の皆様と職人諸氏に大感謝しています。
……なんだか引退宣言のようですが、まだ書きたいネタは山ほどありますので、
また必ず復帰しますし、まだまだ四月までは書きまくるつもりなのでよろしくお願いします。
次回投下は2月あたまでシンジ×ナツミ×ケイの予定。

では股。


281名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 00:55:45 ID:tYBf0cEr
>トマソン氏
GJです!佐々岡ワラスw
この人を保育士にしとくのは風俗界の重大な損失ではなかろうか

>郭氏
仕事関係なら仕方ないですね
引退勧告なんてとんでもない、その時は休息も兼ねて充電してください
祭りをやるなら、>>271さんの案も兼ねてリクエストを受けてから
前半そら氏、後半弱味☆とか、
起を郭氏、承をマリリスト氏、転を518氏、エロをトマソン氏、結をピンキリ氏とかみたいに役割分担してみてはどうでしょうか?
(すさまじく無茶で失礼なこと言ってる気もしますが、見てみたいですなあ)
282弱味☆ ◆zSCWRO/RCU :2006/01/26(木) 01:15:44 ID:j6ntkhWJ
トマソン氏GJ!そうなんです、俺にはこういうのが書けないんです〇| ̄|_
その才能が羨ましい……。

>郭氏
氏の一ファンでもある俺は何いぃぃ!と思いましたが、卒業まではご活躍されるということで、とりあえず安心していますw
また改めてがんがって下さい。


卒業祭りについては、まだそんなに急がなくてもいいんじゃないでしょうか。皆さん何かと忙しい時期ですし、第一肝心のマサ達がまだ合格してないしw
283名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 01:24:14 ID:1MtS/iXJ
昔ここに来た受験生はセンターでいい点を取っただろうか・・・
場の空気が微妙になるかもしれませんが幸運を祈るとします
284名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 01:38:53 ID:tYBf0cEr
ごめん、>>281だけど弱味☆氏だけ“氏”がぬけてました
弱味☆氏すいません
285117(´_ゝ`):2006/01/26(木) 02:35:22 ID:Is0iMdfI
郭泰源氏が、引退すると聞いて飛んで来ますた。
286名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 07:15:50 ID:W0kY+yCs
また来たのか・・・・・・。

郭神転勤おめでとうございます。栄転とでも言うべきか。
復帰はすると本人も宣言されてますし、仮に引退だとしても笑顔で送り出しましょう。
287名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 07:39:00 ID:UxRzR5QN
出会いも別れもeasy come easy go!ですよ。
288名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 08:44:44 ID:wTvMKpLQ
>287
英語学年最下位だった俺に意味を教えてください…
_| ̄|○..
289名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 09:16:35 ID:lFem2eDQ
>288
簡単に来て簡単に去ってく
って事です
290名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 09:35:47 ID:GH2nt0fu
さらに言うならば出会いも別れも簡単に訪れるってことかと
291名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 11:19:22 ID:SwIF3H1X
「どうにでもなれ」って意味だったかと
292名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 12:29:41 ID:GH2nt0fu
高校の頃のせんせは「悪銭身につかず」の英語verと言ってました

>>287はB’zっぽい
293マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/26(木) 13:09:45 ID:eDmJNpcP
>>職人方々
乙&GJ!
トマソン氏で笑って、そら氏でしんみりして、弱味☆氏でハァハァする。
全部補完できるなんて素晴らしいスレですねえ。

以前予告していたカナミ×アキを投下します。
相変わらず百合ですので、苦手な方はお気をつけ下さい。
また、エロシーンよりその前後のほうが長いのですが、御了承ください。
294マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/26(木) 13:11:03 ID:eDmJNpcP

「カナミ、今日出るから」
「え? お兄ちゃんから何が出るの?」
それはいつもの朝だった。眠りの中のシンジを叩き起こすのに一回、
朝食の際に一回、登校前にしてすでに二回、カナミの下ネタが炸裂していた。
「出すんじゃないんだよ出るんだよ。今日は友達の家で泊まるから」
「え……? それじゃあ私、一人になっちゃうじゃん」
「うん。すまないんだけど、お前も友達呼んだりしてくれないかな。
 さすがにお前を家にひとりにするのは気が引けるし……。かといって約束も破れないしな」
「そういうことは先に言ってよね」
「昨日の夜に決まったんだからしょうがないだろ。友達は呼べそうか?」
「う〜ん……わかんない。ていうかお兄ちゃんは、私がお兄ちゃんが留守の間に、
 おうちに誰か誘っていいのー? まあ、お兄ちゃんも朝帰りみたいだから?」
「何言ってんだ、彼氏もいないくせに……」
「まま、そのうちそのうち……」
「まあ、そうやって下ネタばっか言ってるうちはいつまでも無理だろうけどな」
カナミは相変わらずニコニコとしているが、頭の中では今晩誰を誘おうかとフル回転させている。
彼氏もなく、多少寂しくはあれど、友達がいれば女のカナミは大丈夫かもしれない。
そんなことを、男のシンジは思っていた。実際は逆なのだが。
「それにしてもお前は本当下ネタが好きだよな。お前の友達に申し訳ないよ」
「あ、結構ひどいことを」
「マナカちゃんや、えと、ショーコちゃんだっけ? あのあたりならまだいいとしても、
 あの金髪ショートの、アキちゃん? あのあたりは結構きっついんだろうなあ」
「えっ……や、やっぱり?」
笑みを浮かべ続けていたカナミの顔色が、急に曇る。
「まあ、あの娘はツッコミ役だから、お前のようなやつには一人ぐらい必要だろうけど。
 年頃の女の子が下ネタばっかり聞かされるのは、ハードなものがあるだろうさ」
「そ、そうかな……でもアキちゃん寛大だし……」
ハハハと笑うカナミだったが、その表情にはどこか翳りがあった。

「と、いうわけで。こうして皆が一堂に介したわけです」
シンジのいない城島家。カナミの部屋にはいつもの顔が揃っている。
もちろん、カナミ、アキ、マナカ、ショーコだった(カオルは親が煩かったため欠席)。
「まあ、あまり変わらない顔ぶれだけどね」
「せっかくシンジさんが友達の家で濃密な夜を過ごしてくるということなので、
 ここは女同士、腹を割って話そうじゃないですか」
「いまさら何を話すんだか」
295マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/26(木) 13:11:48 ID:eDmJNpcP

とはいっても女四人。積もる話は山ほどあり、話は弾んでいった。
ファッションからテレビ、世間話に花を咲かせ、その中にちょくちょく下ネタを織り交ぜ、
アキの鋭いツッコミもいつも以上に冴えながら、当然のように話題は、色恋沙汰へとシフトしていった。
「カナミは彼氏つくんないの?」
尋ねたのはショーコだった。
「へっ? ……そんなの作ろうと思って作れるわけじゃないし」
「クラスとか、学校に誰か好きな人がいるとかいないし」
「う〜ん、あまり……」
「こいつは耳年増のくせにそういうところに疎いんだからな〜」
アキが笑ってカナミをからかう。
「なによ、アキはいないの?」
「私は……別に」
「まあ、仮に好きな人がいたとしても言えないでしょう」
「どうしてよ」
「それはつまり、自分のオナペットを告白するのと同じだからです」
ショーコがなるほどという目でアキをみる。
「してねぇよ!」
「あるいはアキさんが何者かのオカズに……!」
「ま、まあまあ……」
「なによカナミ。妙に慌ててるんじゃない?」
ニヤニヤとしてささやかなツッコミをいれるショーコ。
カナミの心臓が、音が聞こえるのではないかという程鳴った。
「さてはカナミちゃんも好きな男の人を……」
「だから違うって……」
「そうそう。こいつは耳年増なだけだよ。そんなことわかってもないって。
 それに、自分が好きな人が周りにいたって、最初はよくわからないもんじゃない?」
「あ、それならいい方法がありますよ。とある雑誌で読んだのですが、
 自分とその人がキスしているシーンを想像して、嫌悪感を抱かなかったら、
 自分は心のどこかでその人を恋愛対象としてみることが可能だと思っているそうです」
「へえ……でも私は考える相手もいないなあ」
アキは感心しながらもカラカラと笑う。
「へえ、アキちゃんいないんだ」
「まあ、中にはキスを通り越してアッチで想像する人もいるんですけど」
「それをオナニーっていうのよ」
そんな話で夜が更けてゆき、時計の針が11時を指した頃だった。
296マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/26(木) 13:12:58 ID:eDmJNpcP

「あれ? マナカ、あんたのケータイ震えてるよ?」
「本当ですね……メールです。……えっ?」
「どうしたの?」
「……すいません。今日泊まれなくなりました。親からメールで、キンタマが急病で運ばれちゃったらしいんです」
「キン……って、あんたの家のネコだよね?」
「はい、キンタマが病気らしくて」
「性病だね!」
「はい!」
「はい!じゃねぇ〜」
「それじゃあ私は、いまからキンタマの様態が心配なのでこれで……」
「そっか。大事に至らなかったらいいね」
皆でマナカに別れを告げる。申し訳なさげに帰って行くマナカ。
すると、ショーコの携帯も鳴り出した。
「はいは……あれ、彼から電話だわ? ……もしもし? えっ? ……そうなの? ……しょうがないなあ」
ふぅ、とため息をつきながら電話をきるショーコ。
「どうしたの?」
「いや、彼がね? 栄養ドリンクと間違えてマムシドリンクを飲んだみたいで、ギンギンが止まらないんだって」
「ああ、そうですか」
果てしなくどうでもよかった。
「これじゃあ仕事の残りがはかどらないから、今すぐ来てくれって……彼からの頼みは断れないし、
 私も今日泊まれなくなっちゃった。二人には……特にカナミには悪いんだけどね……」
「気にしないで。彼氏が爆発しちゃったらショーコが困るしね」
「しないだろ……まあ、よく分からない理由だけど、しょうがないか。今日はカナミと二人きりになっちゃうね」
「えっ……あ、うん……」
ショーコに別れを告げ、二人は部屋に布団を敷いた。カナミのベッドの真横に、アキが寝るための布団を敷く。
「思えば私だけでカナミの部屋に泊まるのは初めてだね。それにいつもはお兄さんもいるわけだし」
「そうだね……アキちゃんもお兄ちゃんみたいに朝弱いしな〜。起こす方が辛いんだから」
「へえ? いつもどうやって起こしてんの?」
「電気アンマとか鞭で殴打とか」
「絶対止めてね」
「あのさ、アキちゃん。さっきの話の続きなんだけど……」
「ん?」
「好きな人……いるの?」
「なに……私はオナニーなんてしてないわよ」
「そうじゃなくてね、その、純粋に……」
「……正直にいうと、いないかな。カナミは?」
「私は……いるよ」
「……そっか」
アキは深く尋ねなかった。別にそうすることでカナミがそれをオカズにしていると考えないためではない。
ただ、カナミもその相手と自分がキスをしている場面を考えたのだろうか。それが少し気になった。
電灯を消し、二人は眠りについた。
297マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/26(木) 13:14:29 ID:eDmJNpcP

アキの意識がゆっくりと覚醒する。
うっすらとしたぼやけた視界は、暗くなった部屋の天井を映している。
(何か音が……それと声もする……)
ぼんやりとはしているが、確かにアキの意識はその物音を聴いている。
「はぁ……くぅっ……ん……」
(この声は……カナミ?)
意識が少しづつクリアになっていく。それと同時にアキの耳に、隣のベッドからの物音が入ってくる。
「あっ……ん……」
それは確かにカナミの声だった。うめいている調子でくぐもった声をだしている。
(どうしたんだろ……苦しいのかな?)
そこでアキは、カナミの声と同時になにか水音のようなものが聴こえることに気付いた。
ぴちゃりぴちゃりとした音が、カナミの声を絡み合うように、部屋に響いている。
「くっ……ああん……ふっ……」
アキの視界が冴えてきた。何事だろうと首だけを静かに曲げて、隣のベットを覗き見る。
カナミは布団に入らず、ベッドの上に座ったまま、壁に背中をかけていた。
アキはカナミが裸になっていることに気付く。たしかに寝る前に双方寝巻きに着替えたはずだが
カナミだけなぜかそれらを下着と共に全て脱ぎ去り、全裸になっているのだ。
(カ、カナミ、どうして……)
同級生の全裸姿に、アキは頭は混乱した。暗がりでもカナミの身体のラインが、
以前から自分の胸に嫉妬したり、開き直ったりしていた小さな胸の形状もはっきりと確認できる。
暗闇に目が慣れてくると、アキが何をしているのかがわかってきた。
「はあっ……ううん……」
カナミは自らの左手でそのささやかな胸を揉みしだき、またもう片方の手は秘部へと当てられていた。
水音はカナミの秘部から発せられていた。愛液が指に絡み、卑猥な音を立てている。
(カナミの奴、もしかして……オ、オナニー?)
カナミにだって性欲ぐらいある。しかも年頃の女の子だ。
そのうえ下ネタ大好きな女の子であり、別にすることがあったっておかしくはない。
(ど、どうして? 私すぐ隣にいるのに……)
もしかしたらあの恋バナでカナミは、好きな人を思い出し興奮してしまったのでは――――。
それを考えるとアキは急に恥ずかしくなってしまった。まさかカナミが発情するなど思いもしなかったからだ。
いつも下ネタを連発する存在だとはいえ、同級生の自慰を目撃するのはショックも大きかった。
どこかで幼稚な部分があると思っていたカナミが、こんなに乱れることがなんて……。
カナミの荒い息が徐々に激しくなってきた。もう隣にアキが寝ていることも忘れているのかもしれない。
298マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/26(木) 13:15:50 ID:eDmJNpcP

(や、やっぱりさっき言ってた『好きな人』のこと考えてるのかな……?)
アキが戸惑っている間にも、カナミは自分を慰める指の動きを早める。愛液の卑猥な音はさらに大きくなった。
(でも誰なんだろ……カナミの好きな人って……ああ、ダメ! そんな下世話なこと考えちゃ!)
「あふぅ……ああっ、ひああん……」
(いやー! これ以上喘がないで!)
同級生の喘ぎ声を隣で聞きつづけるのは、ちょっとした拷問のようなものだった。
これが見知らぬ顔だったら、アキの精神がどうかしてしまうだろう。
「ひあっ、アキ、ちゃあん……」
(いやあー! 私の名前を……ん? おい!)
驚きのあまり、思わず声が漏れそうになった。
「アキちゃん……おっぱい、おおきぃ……」
(こいつ、私の身体で変なこと考えてるー!)
アキは静かに枕を濡らした。胸の大きさから、ズリネタにされているのではないかとからかわれることは多かったが、
まさか、からかう当の本人であるカナミのオカズにされているとは、1ミリたりとも思いもしなかった。
「アキちゃんのすごぉい……こんなにおっきいの……んっ、奥まで入ってる……」
(私のどこに何を奥まで挿れたんだぁー!!)
身体をぶるぶる震わせるアキ。身体をガクガクと揺らすカナミ。
(ちくしょー! 私真横で思いっきり汚されてる! なんで私を想像するのよ!
 さっき言ってた好きな人を想像すりゃあいいでしょうよー! うえーん!)
カナミの想像の中で、散らされゆく己の純潔との別れを惜しむアキだった。
「ふあっ……アキちゃあん……好きっ……!」
(……えっ?)
カナミの口から漏れたその一言を、アキは聞き逃さなかった。
(今……『好き』って言ったよね?)
「アキ、ちゃんっ……好きっ……大好きっ……!」
(あ、愛の告白めっちゃ聞こえてる!)
アキの脳内は、計算が追いつかないほど混乱していた。
カナミの告白と喘ぎ声と、現状を把握するための脳内整理とが混ざり合い、なんだかわけのわからない状況になっている。
(えと……カナミは私が好きで、じゃあカナミがさっき言っていた好きな人がいるっていうのは嘘なわけで、
 ああ、でも好きな人が私なんだからそれは厳密には嘘じゃないわけで、でもカナミも私も女なわけで……!)
「ア、アキちゃんっ……! 私、もう……くぅっ……!」
(えっ、あっ、カナミってば……わ、私どうしたら……)
299マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/26(木) 13:16:59 ID:eDmJNpcP

カナミの言葉をゆっくりと飲みこんだら、突然鈍器で殴られたような衝撃。
カナミは私のことを、友達以上の存在として好いてくれている――それを認識すると、アキには成す術を考えることが出来なかった。
(だって、だって、急にそんなこと言われたって……!)
「アキちゃあん、気持ちいいよぉ……もっと、舐めてっ……!」
(私はどこも舐めてない!)
「あっ、ひあっ、あうっ、好きっ、大好きっ、アキちゃあん……! いっ、あっ……」
(ひー! 私どうしたらいいのよー!)
「ああんっ……! あっ、あっ、やあああんっ……!!」
カナミは身体を大きく仰け反らせ、足先をピンと伸ばしながら絶頂へと達した。
(カ、カナミ……もしかして……)
「はあっ……はあっ、よかったよ……アキちゃん……」
(そうですか……)
荒い息を吐いているカナミ。アキは途惑いながらもことが終わったことにとりあえず安心しておいた。
「あっ……アキちゃんに聞こえちゃったかな?」
アキは答えない。
「ほっ……よかった、聞こえてないみたい」
(しっかり聞こえてます……でもよかった……これで寝られる……)
「じゃあ、アキちゃん……もう一回戦」
(イヤぁーっ!)

「あ、アキちゃんおはよー」
「ああ……おはよう」
朝からツヤツヤと活力にみなぎっているカナミと比べ、アキはやつれていた。
昨日は結局、カナミが3回もしたあげく、朝型からロウソクを垂らされて寝不足のままの起床となった。
「アキちゃん、あいかわらず朝弱いね」
(誰のせいだと思ってるんだろ……)
カナミはパタパタと朝食の準備をしている。制服に着替えたアキはテーブルに座り、悩んでいた。
(これは……言うべきなのかな? でも、友情はぶち壊したくないし……。
 かといって、カナミの気持ちを知りながら普通に接する自信が、私にはない……)
「待っててね。もうすぐでご飯だから」
「あ、うん……」
朝食が用意されたテーブル。カナミは威勢良く、いただきますを言った。
300マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/26(木) 13:18:44 ID:eDmJNpcP

「……ねえ、カナミ。昨日のことなんだけど」
「なあに?」
「その……カナミだってそりゃあ、そういうときがあるからしょうがないとはわかってるんだけど」
「何が?」
「友達が寝てる横で、ひとりでしちゃうのはどうかと思うんだけど……」
カナミの箸が止まる。顔色を窺うように、恐る恐るアキを覗き見る。
「あ……アキちゃん、起きてたの?」
「そりゃ……あんな大声で喘がれたら、誰だって起きちゃうわよ」
その台詞を聞いたカナミの顔が、耳まで赤くなった。
「あ、あはは……ほら、今日お兄ちゃんいないし、ついついムラムラっと……。
 それにアキちゃん隣にいるから、バレそうでバレないスリルがまた快感っていうの?」
「バレてるんだってば……」
「いやあ〜起きているんだったら混ざってくれればよかったのに……」
笑ってはいるが、顔色が少しづつ思わしくなくなっていることが、アキにも気付けた。
「それとさ……している間、その、私の名前呼んでたよね?」
カナミの身体がびくっと震える。悪いことを咎められた子供のような顔になったが、やがてすぐに微笑んだ。
「それは……アキちゃんの身体エロいし、ついつい頭の中でアキちゃんを男の人とあんなことやこんなこと!
 あらぬ痴態を想像しちゃった。いや〜さすがアキちゃんの胸は揺れがすごいね! 騎乗位でぶるんぶるん……」
無理して下ネタに繋ごうとしているカナミ。だが、声が少しだけ震えていた。
アキはまるで、自分がカナミをいじめているような、そんな気分がしていた。
「いや〜、他意はなかったんだよ?」
「他意はないか……じゃあカナミは、他意がない相手に好きって言えちゃうの?」
言ってしまった……。アキは少しばかり後悔した。
「え……あっ……」
「……正直、ちょっと驚いたけどさ。気持ちはうれしいんだけど」
「あ、アキちゃん……」
「あ〜……なんて答えたらいいかわかんないな」
アキは頭をかきむしった。セットされたばかりのショートヘアの形が崩れる。
「その……カナミの想いにはきっと、返事をあげるから、だからこれからも友達で……」
「え、ああ、うん……あ、ありがとう……」
「ん、こっちこそゴメンね。……ご飯冷めちゃうし、さっさと食べちゃおうか?」
「アキちゃん! その……ごめんね。昨日アキちゃんで、変なことしちゃって……イヤだよね?」
「そりゃあ、いい気持ちじゃないよ。たとえ私のことを好きでいてくれても、そういうことはしてほしくないな……」
「や、やっぱり……そうだよね。あはは……ご、ごめんね」
301マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/26(木) 13:19:59 ID:eDmJNpcP

「まあ、もういいんだけど……カナミ?」
俯いているカナミの肩が、ぷるぷると震えていた。嗚咽が聞こえ、アキはカナミが泣いているという事がわかった。
「か、カナミ。何も泣くこと……」
「ご、ごめんね……こういうときこそ、いつもの下ネタで、ひっく、お茶を濁せばいいのに……。
 あ、アキちゃんはいつも……私が下ネタを言っても、嫌いにならないでいてくれるから、ううっ、
 こんなときも許してくれると思ってて……でも、アキちゃんだって、イヤなものはイヤだもん、
 ぐすっ、なのに私、アキちゃんのこと好きなのに、アキちゃんが嫌がるようなことして……」
大粒の涙をこぼし、嗚咽を繰り返していたカナミは、やがて堰を切ったように大声で泣き出した。
「カナミ、私もう気にしてないから……」
「あう……ごめんねぇ……アキちゃん、ごめんねぇ……」
泣き続けるカナミをどうすれば止められるか、アキには思いつかなかった。
もしかしたら泣かせ続けることが良いのかも知れないと思い、アキは席につく。
「カナミ、私は今考えてるよ」
「ぐずっ……何を?」
「……あんたと私がキスするところ。正直な話、そんなにイヤじゃない」
「あ、アキちゃん……」
「あんたの下ネタにはもう慣れちゃったから、オカズにされていたことぐらいで、嫌いになんかならないわよ。
 こんなことが言える相手なんて、いまのところあんただけなんだから……ここまでのこともきちんと受け入れて、
 あんたのこと、真剣に考えるから……だからもう、泣いたり、自分を責めたりするのやめてよ。そのほうが辛い」
カナミの嗚咽が止まる。アキの言葉を真正面から受けとめ、ゆっくりと噛み締める。
ああ、そういう人だった。自分のこういった下品な部分を、今まで受け入れてくれていたのだ。
だから自分は好きになったのだ。それに遅れて気付いたカナミ。
「アキちゃん、ありがとぉ……」
「ほら、早く涙と鼻水拭きなって」
「うん……ご飯冷めちゃったね。暖めよっか」
「完全に遅刻になっちゃうけどね」
「あはは……アキちゃんって、心が大きいね」
「そう?」
「おっぱいと心って比例するんだね」
「黙れ!」
いつものようなボケとツッコミを繰り返す二人。
この日のカナミは涙を拭いながらも、それがいつもより少し心地よかった。
302マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/26(木) 13:25:36 ID:eDmJNpcP

以上です。
自分の作品のくせに、書いていたらなんか萌えてきました。
エロ少な目を長々と読んでいただき。ありがとうございます。

>郭氏
名無し時代からのファンとしては、氏が少しの戦線離脱でも寂しい感じですね〜。
これからも素晴らしい作品を読ませてもらえることを、期待してます(プレッシャーw
祭りも面白そうです。リクエストしたいネタが山ほどw
303名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 13:41:11 ID:kKCHk6NO
おねえさまが投下してらっしゃる

あいかわらず…最高っす。
304名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 13:43:21 ID:T2qdIJOb
マリリスト氏GJ!
カナミ切ないけどほのぼのしてて良かったです。
305名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 16:42:29 ID:xAl8KqHN
GJ!萌えた
306名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 18:04:00 ID:x5LygsY3
>>266
今更だけど何処それ?
307名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 18:31:45 ID:miI6BBXw
人様の作品の解説ってちと無粋だけど。


タイトルは『シンジよ、手紙とは改行後の下がった1文字目を逆から読むものだ』
 『 シンジさんへ
 
→  すばらしい朝をお迎えのことと思います。昨晩はいい夢が見られましたか?愛情というものの重さを知っちゃったり
  しましたか? 
→  まず謝っておきますが、昨晩の一部始終は、カナミちゃんの手で、DVDに録画済なのです。
→  いったいどういう事かというと、実は今度の新作に処女を失う女子高生(モデル:女子高生A・Y)
 が登場することになっているので、取材をしたというわけです。他にそんなこと頼める男性はいないし、
 正面から言ってもシンジさんはOKしないだろうし……というわけでした。迫真の演技でしたでしょう?
→  てなわけで、あれは取材上のお芝居です(膜が破れる時も、あそこまで痛くありませんでしたから)。映像は
 作品を書き上げた後、私個人で観賞用のアダルトDVDとして使いますので、心配無用です。
 処女は出演料ということで思い出にして下さい。シンジさんが気にするほどには、私は気にしてません。
→ しかし、シンジさんが感じてる時の顔、かわいかったですよ。カナミちゃんは映像をキャプチャして保管しておくと言ってました。
 何のためにかは知りませんよ?
→ いま書いている新作が出来上がったら差し上げます。今度はカラダで払ってください、
 なんてこと言わずに無料でお渡ししますので。
→ ありがとうございました。』
308名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 22:24:12 ID:9yCmXWPd
>>306じゃないがようやく意味が分かった
最初見たときタイトルの日本語が理解できなくて・・・orz
309名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 23:27:55 ID:8SBLGdpM
俺も今わかった組ですた_| ̄|〇

つまりこの手紙でマナカの文才とSっぷり、そしてシンジへの思いが表現されているわけか
こいつはエロいだけじゃなく相当奥の深い作品だ

プレッシャーをかけるわけじゃないが、次回作もこういう作品だったら、いよいよ第二のトリックスター誕生かも知れん
310名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 00:10:34 ID:imvgg9j5
というかもうマリリストお姉さまとそら氏、弱味☆氏は質とペースからいって先発ローテ入り確定だろ
郭神・トマソン神・518神のベテラン三羽烏と並んでチームウジイエロパロの最強先発陣
311名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 08:49:33 ID:DYSZQMVY
しかし「あいしています」を逆さまに書いているのだから
意味も逆になるのでは……と考えてしまう私。
312名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 09:48:34 ID:NXKv/IVI
いや…それは考えすぎかと…
わかりにくくするためだけでしょ
313名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 10:21:31 ID:9t8XkCz8
というか俺らがこうやってあーだこーだ言ってること自体が弱味☆氏の計算なんじゃないか
314名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 10:31:47 ID:p933vWIK
また誰か本スレでここのスレを話題にした香具師がいるな
むこうは年齢制限なし、こっちは年齢制限ありなんだから
カキコしたのがもしここの住人だったら気をつけれ
過去別板でひょいと話題にしたばかりにアンダー21に突撃されて荒廃したエロパロスレがあるんだから
315名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 10:46:12 ID:BQs3t3F/
>>314
次スレからはテンプレに「本スレではエロパロ板の話題は出さない」って注意書きしといた方がいいかもな
316名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 11:24:56 ID:4J2g9hi/
マサ×アイ先生マダー?
317名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 13:48:23 ID:5OkOmUTy
リクエストはいいけどクレクレはイラッとするな
318名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 15:20:41 ID:8wON6IG2
まあ、マターリと待つ
他のエロパロスレなら一週間に一本作品が投下されればまだマシな方で
ひと月以上投下なしで過疎ってるスレもザラにあるんだから…
319マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/27(金) 17:56:57 ID:uFgSqqds
感想をくださった方云、ありがとうございます。
カナミ×アキは続編も書いたので近いうちに投下したいと思います。

カオルって誰かと百合できたかなぁ・・・・・・。
320名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 18:37:28 ID:wpNXhp9M
>>319
>マリリスト氏

つ【ショーコ】
つ【マリア先生】
つ【中村先生】
つ【カナミ&マカナ】
あたりなどいかがですか?
321マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/27(金) 21:39:01 ID:uFgSqqds
>>320
【ショーコ】
【マリア先生】

このあたりすごくいいですね〜。
322名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 03:36:44 ID:SVQVHRSB
カオル×ショーコ激しく見たいです>マリリスト氏
ピュアっ娘に性教育するエキスパートみたいな感じで
323名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 09:29:53 ID:/dsUM/aK
弱味☆氏やマリリスト氏はリクエストに応じることこそがマターリエロパロの本道だと教えてくれるなハァハァ
いやもちろんリクエスト以外がダメだってんじゃないよ、それはそれでまたグッドでハァハァ
324名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 10:28:47 ID:UT0e5Kx9
読む側にしてみれば、リクに応じて自分の好みのカプとシチュで職人さんが書いてくれたら
そりゃあ嬉しいしGJ以外のなにものでもないからな
逆に実験的作品とか職人の趣味が強めの話は文句が出たり反応が薄かったりするのは、
2ちゃんでSSやる上でどうしても避けがたいもんだから仕方ない
読む側としては、荒らし行為につながるようなレスは避けていくだけだよ

つまり職人さんは体に気をつけてマターリとガンガッてくださいということだ
なにがつまりなのかは自分でもよくわからんが痴女はイイということで
325名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 12:27:11 ID:ZkqxOTmh
イデの人はどうしたんだろう?
326郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/28(土) 14:21:59 ID:MDgLUMU+
どうも、郭です。今回は嫁さんとの完全共作なんで郭×伊東で。
では予告どおり、シンジ×ナツミ×ケイのSSイントロ投下。
327郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/28(土) 14:22:52 ID:MDgLUMU+
「んッ……はぁッ、いい……」
ナツミが悶えている。初めて見る、切なげな、女の顔で。
「あッ……いい……そこ、もっと……」
"ちゅッ……かぷッ"
「あ……ダメ……噛まないで……シンジ君、跡が残っちゃう」
城島君が、ナツミの首筋にキスをして……甘噛みした。
言葉では嫌がりながら、ナツミはひどく甘い表情をしている。
城島君はそのままナツミの胸を揉みしだきながら、スカートの中を掻き回している。
「うん……あッ……シンジ君……」
"ごくッ"
思わず唾を飲み込んで、それが実際よりずっと大きな音がしたような気がして私は慌てた。
(城島君…………ナツミ……)
私は、生まれて初めて、覗きなんて行為をしていた。
―――――それも、親友のナツミと友達の城島君が、しているところを。

その日は部活が結構遅くて……稽古を通しでやって、終わる頃には人も少なかったから、
私は一人で舞台関係の装置を旧体育倉庫に運ぶ最中だった。
そこは最近演劇部の倉庫に決定した所で、それまでどこの部活にも使われずに放置されていた。
なにせグランドからも体育館からも結構遠い上にボロボロなので、
誰からも半ば忘れ去られていたのを顧問の緒方先生が強引に演劇部の物にしたのだが、
古くて遠くて不便だというので部員からは大不評の施設で―――
いつの間にか副部長である私が主にここの管理をすることになってしまっていた。
まあ、貧乏くじを引かされたというわけだ。
もう日もすっかり暮れてしまい、元々真昼でも人通りの少ないこのあたりだから、
元々怖がりの私は少し気味の悪い思いを抱きながら倉庫に向かっていた。
そしたら………声が聞こえた。驚いて、最初は飛び上がった私だったけど……

「はあ……あっ………」
そう、そこで私が見たのは城島君とナツミが……倉庫の中で、エッチしているところだった。
「ナツミ……ブラ、脱がすよ?」
「うん……」
"する"
城島君がナツミのブラをとる。形が良くて大きなナツミの胸が露わになる。
体育の時間の前の着替えのときとかにふざけて下着の上から触りあいっことかしたことがあるけど、
生のナツミの胸は本当に、すごく……キレイだった。
城島君が両手でそのナツミの胸を、激しくこねるように揉む。
ぷるり、としたナツミの胸が城島君の手の動きに従って形を変える。
「あッ……くあ……触って……もっと、シンジ君……」
「ナツミ、声おっきいよ……聞かれちゃうって………」
「だって……シンジくぅん……」
潤んだ目で、ナツミが城島君を見つめる。普段なら、絶対誰にも見せない顔で。
ふたりが付き合っている、ってのは私もなんとなくだけど気付いていた。
それまでの、ただの仲の良い友達どうしっていう感じからやっぱり空気が違うっていうか……
ふとしたときに幸せそうに微笑みあうナツミと城島君の間には、
穏やかな愛情みたいなものが感じられたから。
(新井君はそんなことも気付かずに相変わらずナツミにボコボコにされていたけど)
でも、今私が見つめているのはそんないつもの教室で見ていたほんわかとしたふたりじゃなくて、
まるで見知らぬ人のような表情で激しく求め合うふたりだった。
「あッ……ねえ……お願い……シンジ君……」
「……欲しいの?ナツミ……」
「うん……お願い……シンジくうん……」
「なにが欲しいのか、言って……」
「欲しいよお……シンジ君のおちんちん……」
「……じゃあ………」
城島君が学生服を脱ぐ。トランクスをずらすと、中からすっかり大きくなったアレが出てきた。
§
328郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/28(土) 14:24:18 ID:MDgLUMU+
(!!うわぁ…………城島君って………あんなボ――ッとしている風に見えて……)
前カレのより、全然大きかった。初めてアレをみたとき、
グロテスクっていうよりなんだかマヌケなモノに見えたけど……城島君のは、すごく……
"じゅ……"
(え?わ、私……)
股間から、なにか湿った感じがして慌てた。
(嘘……そんな……濡れちゃったの?……)
そう、城島君とナツミのエッチを見ながら……私は、濡れ始めていた。
震える指でそこに添えると、明らかに熱を帯びていた。
(あ……違う……私は、そんないけない子じゃない……)
だけど私のそんな思いとは裏腹に、
私の指はショーツの中に入ると自分の意志を持った別の生き物のようにそこを撫で始めていた。
くちゅくちゅ、といやらしい水音が私のあそこから漏れる。
友達から聞いてオナニーってのを試したことはあるけど、そのときは全然良くなかったのに……
今私はごく当たり前のようにあそこをいじりながら体の芯まで痺れるような感覚で満たされていた。
(あ………はぁ……ダメ……城島君とナツミのえっちを見ながら、こんなことしちゃ、ダメ……私)
ナツミが床の上でよつんばいになると、後ろから城島君が貫いた。
"ず……"
「あ!あああああッ!いい……いい……」
「ちょ、ちょっとナツミ……挿れただけなのに、そんなに締め付けたら俺……」
「は……はぁああ ・ ・ ・ ・ だ、だって……シンジ君の、すっごく大きくて……」
「う……うわ……ダメだって、そんな腰動かすなよ」
「あんッ……うふ……ねえ、シンジ君?気持良い?私の中……」
「あ、ああ……すごく……良いよ、ナツミ……」
「じゃあ……お願い……」
「うん……」
"ぐッ、ずぷッ、ズッ"
「あ……中で……お……きくなって……あ!そこ……当たってる……ア!イイ… のぉ」
「すごいよ、ナツミ……お前の奥、びくびく動いて……あ、い、生きてるみたいに動いて……」
「気持ち……あッ、い……シンジ君……シンジ君」
「ナツミ……俺……もう、このままいっちゃうよ……」
「あッ……私も……イク……のぉッ!あああッ!」
(あ……ああッ!ダメ……私も……いく……イクぅ!!!!)
体中が震える。頭の裏が痺れる。瞼の裏で鋭い光が走る。
生まれて初めて……前カレとのエッチなんて痛いだけだったし、
オナニーでも一回もイッたこともなかったのに……私は、初めて「イク」っていうのを体験した。

「おっはよ〜〜〜ケイ!」
「あ……、おは……よう、ナツミ」
次の日、いつものとおり元気良く挨拶してくるナツミ。私は少しぎこちなくそれに答える。
「どうしたの?私の顔になんかついてる、ケイ?」
「う……ううん、ゴメン……なんでも……ないの」
「?元気ないね……風邪とか?」
ナツミが少し心配そうな表情になって、私のおでこに手をつける。
……優しい。そう、ナツミは優しくて美人で性格もさっぱりしててしっかりものでおまけに強くて……
下級生の女子の間で、ファンクラブがあるって噂があるくらい男女問わずに人気があった。
私も一年の頃から友達だけど、ずっと、ずっと……大好きだった。
でも………昨日の、あれを思い出すと、体の芯から火照ってしまいそうになっていた。
「う〜〜ん、顔も赤いしなんだか熱っぽいよ、ケイ?今日休んだ方が……」
「あ……だ、大丈夫……ゴメン、ナツミ……ちょっと昨日寝不足で……」
そんなことを考えながらちょっとボ―ッとしてたら、ナツミが本気で心配してきたんで慌ててしまった。
「そうなの?でも無理しちゃダメだよ?ケイは真面目すぎるんだから……」
とてもじゃないけど、昨日あなた達を見てオナニーしてましたなんて言えなかった。
……それに、寝不足の原因は……その、夜も……したからなんだけど。
それも、何回も、何回も………
§
329郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/28(土) 14:25:15 ID:MDgLUMU+
今回は以上。
では股。
330名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 14:45:01 ID:2Ra+/cCI
GJ!
331名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 15:23:16 ID:vruoPS9h
GJ!エロス
332名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 15:39:13 ID:/dsUM/aK
郭氏と奥様GJ!
郭氏が文とエロ、奥様がそれ以外の部分担当ですか?
333名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 17:25:04 ID:HobmppSK
黄金バッテリーキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
郭氏GJ!!奥様もGJ!!
334名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 17:40:02 ID:V6GJSbY8
素晴らしいです。GJ!
ただ、個人的には短すぎるのが残念…次は是非とも長編をば。
335名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 18:23:34 ID:g0Re6uKp
GJです!
妹の本編では最近ケイ見てないなぁ…
336名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 20:33:21 ID:E+vW8wL6
お二方GJです!さすがは不動のバッテリーですな
でも「前カレ」ってケイは誰かと付き合ってたのかorz
これからに期待!
337名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 23:48:34 ID:7OPkWQT1
妙に過疎ってる今日この頃
338名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 01:24:53 ID:e5AnyGVY
どこが過疎?
このスレの状況が当たり前だと思うなよ?
339518 ◆8/MtyDeTiY :2006/01/29(日) 03:12:01 ID:/LTtVUPx
NGワードは「エロなし」
タイトルは「後夜祭」
340518 ◆8/MtyDeTiY :2006/01/29(日) 03:15:34 ID:/LTtVUPx
深夜の若田部家のリビングは、まさに惨状だった。
アイは床に大の字に。
リョーコは酒瓶(アヤナ兄所蔵の高級ワイン)を抱えるようにして。
ミサキはソファーにうつ伏せになって。
アヤナはローテーブルに突っ伏して。
リンコは壁にもたれて。
以上、アルコール摂取(望むと望まざると)によるダウン者一覧。
あ、お酒は二十歳になってから♪僕と君との約束だ!
ただ一人健在のマサヒコ。
あたりを見回してため息。
「まるで嵐の過ぎ去った後だな」
それはあながち間違っていない。
この1週間はホントに嵐の様だったのだ。

1週間前からマサヒコはアヤナの彼氏になっていた。
正確には彼氏のフリをしていたのだ。
アヤナの兄が大学の後輩をアヤナに紹介しようとした為の対抗措置として。
アヤナもこっそりマサヒコにその旨を言えばよかったものなのだが。
彼女も混乱していたのだろう。
よりによって教室で「彼氏になって」と言ったものだからさあ大変。
あっという間にクラスのみならず学年中をこのビックニュースがかけまわる。
その後アヤナからの事の説明を受け納得したクラスメート達は、
アヤナへの全面協力をクラス会で可決。
「小久保君と若田部さんを何処に出しても恥ずかしくない恋人関係に仕立て上げて見せるわ!」
てな感じでもう大変。
そんなことがあった割に兄がなんにも覚えていないという大どんでん返し!
まあ、とりあえずめでたしめでたし……みたいな。
その後1週間の労をねぎらう意味での宴会と相成ったわけだ。
そして冒頭へ至る……。

説明長くなってすまんね。

改めてこの1週間を思い出していたマサヒコは、頬が緩んでいる事に気づいた。
確かに嵐のような1週間だった。
色々と大変な1週間だった。
けれど……けして不快ではなかった。
なんと言えばいいか……祭りの準備のような楽しさがあった。
だとしたら今は祭りの後、ということだろうか?
「だとしたら、納得いくかもな」
そう言って服の胸の辺りを掴む。
ぽっかり胸に穴が開いたような感覚。
そうだ。
これは祭りの後の寂寥感だ。
思わずしんみりしそうになったとき、
「んぅ〜……」
アイが寝返りをうちながら寝言を。
「もう食べられない――」
「なんてベタな……」
「なんて言わせないわよ〜」
「!!?」
ちょっとビックリ。
……ネタを使いまわした事への驚きではない、一応。
341518 ◆8/MtyDeTiY :2006/01/29(日) 03:16:30 ID:/LTtVUPx
「まったく先生は……」
笑いがこみ上げてきた。
先ほどまでの寂寥はもうない。
「そうだよな。祭りの後だなんて、なに考えてたんだか俺は。
毎日が祭りみたいなもんじゃないか」
そうだ。
いつかは終わるお祭り騒ぎな毎日だが、まだ続く。
もうしばらくは続くのだ。
このお祭りのような騒動の毎日は。
「まったく…気が重いな」
セリフとは裏腹に顔は笑顔。
ウソはつけない物だ。
誰が聞いてるわけでもないから嘘をつく必要もないのだが。
まあその辺りは自分に対して、といった所か。
「さて、と。このままってのもあれだし、片づけとくか」
テーブルの上の食器をまとめて流しへと運ぶ。
「ん?これって食器洗い乾燥機?ってことはここに入れればいいんだな。
しかしこんな物があるなんて、やっぱ若田部んちはブルジョアだな」
言いながら食器を次々入れていく。
「よし。さて……えっと……どうすれば動くんだ?」
「下のスイッチ押すのよ」
突然の声にギョッとして振り向く。
アルコールのせいか少し赤い顔をしたアヤナが壁にもたれるようにして立っていた。
「脅かすなよ」
「脅かすつもりなんて無いわよ。それとも」
すっと目を細め、マサヒコへ顔を近づける。
「聞かれちゃまずいことでも言ってたのかしら?」
「んな事無いって」
「人の家のことブルジョアだなんだって言ってたじゃない」
アヤナの言葉にマサヒコは苦笑する。
「聞いてたのかよ」
「ええ。ま、別に悪口ってわけじゃないから聞き流すけどね」
「ん、さんきゅ」
「恋人の言ったことだものね。多少の悪口も聞き流してあげるわよ」
マサヒコ、再び苦笑。
「それは今日までの約束だろ?」
「ええ。だからまだ恋人同士なんでしょ?」
アヤナの言葉通り。
今日が昨日になるにはまだあと30分ほどある。
つまり。
後30分はマサヒコとアヤナは恋人同士。
アヤナの手がマサヒコの手を掴む。
「小久保君」
「な、なんだ?」
「ゴメンナサイ」
改めて謝られてマサヒコはきょとんとする。
「私の身勝手な理由で振りまわしちゃって、ゴメンナサイ。
いっぱい迷惑かけちゃって、ゴメンナサイ」
「もういいって」
「小久保君がよくても私がよくないの。このお礼は、なんでもするから」
「若田部」
はあとため息をつき、マサヒコはアヤナの肩に手を置く。
342518 ◆8/MtyDeTiY :2006/01/29(日) 03:17:15 ID:/LTtVUPx
その際ビクリとアヤナが震えたが、その事は気にしない。
「言ったろ? みんな楽しんでたんだから。誰も迷惑だなんて思ってないよ」
「……入ってるの」
「え?」
「その「みんな」の中に小久保君は入ってるの?」
マサヒコは「みんな楽しんでいた」と言う。
じゃあマサヒコは?
実質騒動の中心であったマサヒコはこの1週間どんな思いでいた?
迷惑だと思っていながら、グッと堪えていたのではないか?
それこそがアヤナが気にかけていたこと。
「小久保君は……辛くなかった? 小久保君も楽しかった?」
不安げな面持ちでマサヒコを見つめるアヤナ。
マサヒコの答えは決まっていた。
「まあな。結構楽しかったぞ」
「本当?」
「ウソ言ってもしょうがないだろ? まあすこ〜し恥ずかしかったけどな」
「そう……」
アヤナは、マサヒコの胸に頭を預ける。
そんな突然の行動にうろたえるマサヒコ。
「お、おい若田部」
「楽しかったんだ」
「?? だからそうだって」
「私と恋人のフリするのが、楽しかったんだ」
「……」
なんだか、妙な方向に話が進んでいる気がした。
マサヒコのシックスセンスが訴える。
ヤバイヨヤバイヨと某永遠の若手芸人並に連呼する。
「私も、楽しかったわよ」
「…ふ〜ん」
「私も楽しかったし、小久保君も楽しかったのよね」
「そ、そうだな」
「ねえ。それならさ、フリじゃなくって……本当の、恋人になってみない?」
「!!?」
衝撃の告白。
そして気づく。
「若田部……お前酔ってるだろ?」
「ええ。酔ってるわよ」
あっさり肯定された。
「このシチュエーションにね」
しかもマサヒコの意図とは別の意味で。
厄介だ。
「ねえ……小久保君。私じゃだめ?」
「待て。落ちつけ若田部」
にじり寄るアヤナを肩を掴んで遠ざけようとしていると。
がたんと、音がした。
二人そろって音の出所を見て、
「天野さん?」
「ミサキ!?」
343518 ◆8/MtyDeTiY :2006/01/29(日) 03:18:05 ID:/LTtVUPx
幽鬼の様にたたずむミサキの姿に二人同時に声をあげた。
ミサキの真っ赤な顔は怒りのためか?
それとも酒が残っているのか?
頭部の角は闘気が凝縮したのか?
或いは指揮官の証か?
マサヒコは咄嗟に逃げようとした。
しかし。
「逃がさない」
「うおっ!」
通常の三倍の速度で肉薄され、逃げ場を失う。
やはり赤くて角があると速い!
「マサちゃん!!」
「ぐっ!」
そのまま胸に向かって強烈な体当たりをされる。
(3番と4番を持ってかれた!?)
そこまで強力ではない。
さすがに肋骨は折れてない。
「マサちゃん……あなたを殺して私も死ぬ!」
「なぜだ!?」
「二人はあの世で幸せに暮らすのよー!!」
彼女もまだまだ酒が残っているようだ。
厄介だ厄介だ。
「落ちつけ! とにかく落ちつけミサキ!」
「そうよ天野さん! 小久保君はわたしと一緒に死ぬのよ!!」
「お前もか!!」
二人にくびを絞められ辟易するマサヒコ。
「マサちゃんは私のものだもん! いっしょにお風呂入ったこともあるもん!」
「いつの話だよ。つーか俺は物扱いか?」
「私だって一緒の布団で寝たことあるわよ!」
「あれはお前が的山の布団と間違えたんだろ」
「結婚の約束だってしたもん!」
「したっけか?」
「私なんて押し倒されたのよ」
「あれは足が滑っただけだし」
さて。
くびを絞められているわりに余裕なマサヒコ。
それもそのはず。
ミサキとアヤナが「殺す〜」と言って絞めているのは。
くびはくびでも手首。
ああ、酔っ払い。
いくら絞められたって死にません。死ねません。
ちょっと痛いけど。
「マサちゃん! マサちゃんは誰と死にたいの!?」
「とーぜん私よね? 小久保君!」
「んなこといわれても……」
困り果てて、マサヒコは天を仰いだ。
「死ぬときくらいは静かに一人で死にたい」

こんな大騒ぎな毎日がまだまだ続くと思うとまったくもって気が重い。
マサヒコは大きなため息をつくのだった。


END
344518 ◆8/MtyDeTiY :2006/01/29(日) 03:18:43 ID:/LTtVUPx
終了。
誤字脱字表現間違いはスルーを。
345名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 03:26:19 ID:v0NSdyd0
まさか518神の作品にリアル更新ゲットとは起きてて良かった・゚・(ノД`)・゚・
やっぱりこの三角関係はホノボノとして楽しめます(当の本人にとってはかなりきついでしょうがW)
赤い三倍のミサキチGJ!!
346名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 04:11:31 ID:pV5NEUf6
518氏GJ!!
347名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 09:49:20 ID:E1VzeeNb
俺が勝手に妄想してた様な続きキタ━━(゚∀゚)━━!!
いや、本当にGJですよ。
できればシリーズ化してみませんか?(ヒソヒソ
348名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 13:37:49 ID:okt2aTNs
郭氏は話の空気が好きだ、甘酸っぱいというかそんな感じ
518氏はシンプルにして凝縮した感じ、説明的で長ったらしい文章以上に中身が豊か
不動のエースと主砲の力、見せてもらいました
感服であります
349マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/29(日) 14:06:03 ID:YNy1pFi+
>>郭氏&518氏
GJでした!
双方短いネタなのに、エロスもギャグもお腹いっぱいになりそうな密度ですw

>>322
そうですね。カオルは扱いがいがありそうなので検討します。

百合フィルタが今週号のマガジンで反応したので
リンコ×ミサキの短めのやつ投下します。
百合ですので苦手な方はご注意ください。
350マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/29(日) 14:07:27 ID:YNy1pFi+

「ミサキちゃん、一緒に寝て」
その日の夜はリンコが一人で、天野家へと泊まりに来ていた。
珍しい組み合わせだった。二人だけで遊ぶことはあったが、お泊まりとなると初めてのことだった。
アヤナに姉妹みたいだと言われてから、二人はさらに仲良くなった。
それ以来ついついリンコに、甘い顔を見せるようになったミサキ。
それが今回のお泊まりへと繋がったのだ。
「え……いいけど、うちのベッド狭いよ? 私は大丈夫だけど……それにどうして?」
「うう……実は、これを読んじゃったの」
それはミサキの部屋に置いてあったティーン雑誌だった。
カリスマ読者モデルが表紙を飾っていたその雑誌には、
『冬服のカワイイ着こなし方』『みんなに聞いた恋愛必勝テク!』などの見出しが踊っている。
「ああ、これ……もしかしてリンコちゃん」
「うん、読むつもりはなかったんだけど、たまたま目に入っちゃって……」
リンコが開いたページには、『季節外れの恐怖体験!』『身の回りの超常現象!』といったコピー。
普通に読者コーナーを読んでいたら、誤ってオカルト絡みの特集まで読んでしまったらしい。
「なんて天然……まあ、リンちゃんらしいというか」
「私、怖いの全然ダメなの〜……」
「そういえば、リンちゃんはこういうの苦手だったよね」
「……ねえ、お願いミサキちゃん」
潤んだ瞳で、上目遣いでミサキをじっと見つめるリンコ。
その無垢な表情を見たとき、ミサキの中であの日以来芽生えつつ、育ってきた姉性本能?がグラリと揺れた。
(う……放っておけない……)
別に断る理由もなかった。リンコがどうしてもというなら仕方のない話でもあった。
ミサキ自身、なんとかしてあげたいという気持ちもあったのだが。
「うん、わかった。じゃあ今日は一緒に寝ようね」
「わあい。よかったぁ〜」
二人はひとつのベッドに、並んで潜り込んだ。少しばかり狭いが、隣の体温はぬくぬくと心地よかった。
「えへへ、あったかいね」
「うん。おやすみ、リンちゃん」
リンコの手が、ミサキのパジャマの胸を掴み、ぐっと握っていた。
すでにリンコは寝息を立てている。不安から逃げるための動作といつも通りの眠気のアンバランスさ、ミサキには少しだけおかしかった。

「う〜、あう〜……」
隣からのうめき声で、ミサキは目を覚ました。まだ夜中なのだろう、外が暗い。
「リンちゃん?」
「う〜ん……怖いよ……」
(怖い夢でも見てるのかな?)
ミサキのパジャマをぐっと引き寄せ、胸に顔を押し付けるリンコ。
「リンちゃん、大丈夫?」
「うぅ……」
しょうがないなと呟いて小さくため息を吐き、ミサキはリンコの頭を撫でる。
(そんなに怖かったのかな……私はそういうのは普通なほうだから大丈夫だけど、
 リンちゃんみたいな子にはちょっと、刺激が強かったのかも。
 それにしても夢にまで怯えちゃうだなんて、リンちゃんもかわいそ……う?)
351マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/29(日) 14:08:52 ID:YNy1pFi+

なんだか胸がスースーする。リンコの指が、ミサキのパジャマのボタンをひとつひとつはずしていた。
「リ、リンちゃん? 何をして……」
「あう……」
「ちょ、リンちゃ……ひあっ!?」
リンコの指が手馴れた調子で、ミサキのスポーツブラをずらす。
そのままミサキの小さな乳首に、柔らかな唇で吸いついた。
「ちょっと、リンちゃん……!」
「むにゃ……あむぅ……」
「ね、寝ぼけてる……そういえばリンちゃん、何かを咥えてると落ち着くって言ってたような……」
乳飲み子のように、ミサキの胸に吸いつく。夢の中の不安から逃避するための無意識の行動なのだと察したミサキだったが、
いくらなんでも私の乳首をしゃぶらなくてもいいじゃないか、と思いながら、乳を吸われる羞恥で顔を赤くしていた。
「リンちゃん、ちょっと……恥ずかしいよ……」
リンコは目覚める様子もなく、ミサキの乳首を吸いつづける。
「リ、リンちゃ……んっ、くすぐったい……ふあ……」
適度の抑揚をつけるリンコの吸引。こそばゆさが身体に走り、ミサキは身をよじる。
「だめっ、リンちゃんっ……吸っちゃだめぇ……!」
「んむ……うにゅ……」
美味しいものをゆっくりと味わうように、ミサキの乳首をねぶる。舌まで器用に使い、ちろちろと這わせては舐めまわす。
身体にこそばゆさとは違う電流が走り、小さな乳首は少しづつ固くなってく。
「ダメだよ……ダメ……あうっ……くっ……」
(やだ、恥ずかしい……でも気持ち良いよぉ……)
気がつけばミサキはリンコの顔を引き剥がすとごろか、リンコの頭を抱え、自分から胸に押し付けていた。
ミサキの口から、熱い息が甘い声と一緒に漏れる。両足にぐっと力を込め、快感に耐えている。
「ふあっ、あああ……やだ、リンちゃん、やだぁ……」
「えへへ……ミシャキひゃ〜ん……」
「もう怖い夢見てないじゃないっ……ふあっ!?」
ミサキの乳首に、リンコの歯が軽く立てられる。小さな痛みと同時に、ミサキの身体に甘い痺れが襲う。
「リ、リン……もう、いいよ……もっと舐めても……」
寝ぼけたリンコにはもう説得が通用しないことわかると、ミサキの理性はついに快感に負けた。
今まで以上にぐっと、リンコの顔をそのささやかな胸に押し付ける。
「うああっ……リンちゃんっ……気持ちいいよぉ…………」
ミサキは身体中から汗を流して、快感を味わっていた。リンコの口の周りはすでに、唾液でベトベトになっている。
「リンちゃんっ、私、私もう……くぅ……ふああんっ……!」
身体をビクビクと弾ませ、ミサキは胸だけで達した。リンコの頭を抱きしめ、荒い息を吐いている。
「んむ……ぷはっ!」
さすがに息苦しくなったのか、リンコの顔がミサキの胸から離れた。
だがリンコは寝返りをうつと、またすやすやと安らかな寝息を立てた。
「はあはあ……ごめんねリンちゃん……」
ミサキの今のぼやけた頭ではきちんと考えることが出来ず、自分がリンコを使って快感を得たという罪悪感だけがはっきりとしていた。
ミサキは疲れて、そのまま眠りに落ちた。
352マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/29(日) 14:10:17 ID:YNy1pFi+

翌朝、リンコが珍しくミサキよりも早く起きていた。
「ミサキちゃん、寝相悪すぎだよ〜、眠りながらパジャマ脱いでるんだもん。胸はだけてたよ?」
「へ……そ、そう? ごめんね……」
リンコが脱がしたとは言わなかった。言ってどうなるものでもなかったからだ。
「私ね、昨日怖い夢見たんだ」
「こ、怖い夢を?」
「そう、すっごく大きい怪物に追いかけられる夢。でも途中でミサキちゃんが出てきて、怪獣おっぱらってくれたんだ。ありがとね!」
「どういたしまして……」
それがなぜあのおしゃぶりに繋がったのだろうか。
「ねえリンちゃん。リンちゃんのくわえ癖、今でも健在なの?」
「ん? あ〜、今でもときどきお口が寂しくなっちゃうんだよね」
「そういうときはどうしてるの?」
「あ〜、鉛筆とか、指とか、身近にあるものを咥えてた。でも最近は先生がおっぱい咥えさせてくれるから安心だよ!」
「ふ〜ん……え?」

「あれ? 先輩どうしたんですか? 胸を押さえて。痛いんですか?」
「ええ、最近ちょっと。教え子の面倒見ていたら乳首の方が痛くてね……教育って大変よね」
リョーコは自分の胸を、大事そうにさすっている。
353マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/29(日) 14:11:34 ID:YNy1pFi+

以上です。
マサヒコママシリーズとカナミ×アキも近い内に投下したいと思います。
354郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/29(日) 15:38:01 ID:OwHNvHZl
マリリスト氏、GGJJ!!でございます。さすがは百合キング。
しかし結局リョーコの仕業ですかい(爆笑)。黒いリンコかと思ってたら、上手く落としましたね。
で、昨日の
>>328の続き。これは嫁さんとも話したんですが短く土日連載で行こうかと。
なんで続きは次の土日で完結できるか、もう一週かかるかな?という感じです。では、投下。
355郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/29(日) 15:39:39 ID:OwHNvHZl
「お〜〜〜い、今岡ぁ、わりい、ココなんだけど……」
「もう……宿題くらいキチンとやってこないとダメじゃない、城島君……」
教室では、普段通りのふたりだった。確かに、以前より仲の良い感じだけど……
それでも、ふたりが付き合っているってのに気付いているのはクラスで私くらいだろう。
(………でも)
ナツミは城島君のドコが良かったんだろう、と私は思っていた。
確かに優しそうだけど……だってナツミは本当にもてるのだ。
去年の卒業式のときも何人かの先輩に告白されてるのを見てるし、
同級生に告白されたことだって一回や二回じゃないはずだ。
(?………どこが、良かったんだろう……)
そんなことを考えながら、城島君をじ――――っと見ていたら、
「?木佐貫、どったの?」
「わ!う、ううん……なんでもないの……」
突然彼に声をかけられて、また慌ててしまう私。
……ダメだ、あんなことがあったせいか今日は思いっきりキョドリまくってしまっている。
「あ〜〜今日ね、ちょっと調子悪いみたいなんだ、ケイ」
「あ……そうなのか、大丈夫?木佐貫」
「う……うん、城島君……」
ちょっと心配そうな顔をする城島君。……やっぱり優しい。それに………
(ふうん……でも、こうして見ると……)
普段そんな風に意識してなかった、っていうか私が全然男として見てなかったんだけど……
城島君って顔立ちは結構整ってるし、声も低めで男っぽい。
昨日見た感じだと、裸も案外筋肉質で……その、ソフトマッチョな感じっていうか……
それに……エッチも上手そうだし……もしかして、ナツミもそういうところが良くて……
(※!@?な、なによ、「ナツミも」って……「も」って……)
「……?なあ、本当に大丈夫か、木佐貫?お前赤くなったりブツブツ独り言言ったり……」
「察してやれよ、シンジ。きっと木佐貫、あの日だから……」
「カズヤあああああ!!!!!!!!!!」
"ドシャッ、ベッキ、ブシャアアアアァァァァァ!!!!"
私たちの目の前でいつもどおり新井君の公開処刑が始まる。
すっ、と城島君が私の前に立って目隠ししてくれた。
「こういう怖いのダメだったよな、木佐貫?」
「……ゴメンね、城島君……」
「いいんだけど……はは、しかしカズヤも懲りねえっつーか……」
そう言いながら、苦笑いする城島君。……やだ、本当に優しくて可愛い。
ちょっと気になりかけてきたじゃない……。
「お〜い、今岡、木佐貫の目もあるからそんぐらいで……
って、カズヤもう原型とどめてねーじゃん……しょうがねえな……」
「あ、ごめ〜〜〜ん、ケイ」
爽やかな笑顔のナツミだけど、その足下では新井君が血だるまになっているわけで。
「お〜〜〜い、授業始まるぞ〜〜〜」
小宮山先生が教室に入ってきて、科学の授業が始まった。席に着く私たち。
……でもいつも不思議なんだけど、
さっきまでほとんど再起不能なくらいボコボコにされていた新井君は、
なぜ当たり前のようにケロッとした顔で席に着けるんだろう?
小宮山先生も科学教師なら、彼の回復能力を解析すべきだと思うんだけど。
相変わらず先生の授業は下ネタ満載で始まって下ネタで終わるのだった。
「じゃあ金曜日は井川君からかけるから、しっかり予習しておくように。
あと顔にかけるのは精液だけにしておくように」
………しかしなんでこの人、教師になったんだろう。
それはともかく、放課後はいつも通り部活に行った。
中間試験が近いせいもあってか、今日も集まりが悪い。
そして………やっぱり、舞台装置を片付けるのは私の役割になってしまうのだった。
(……まさか、今日もってことは……だ、大丈夫だよ……ね?)
誰に言うでもなく、呟いていた。
§
356郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/29(日) 15:40:26 ID:OwHNvHZl
「はぁ………あ……はぁん……シンジく………ん」
「もう?………すげえよ、ナツミ……下、ぐっちょぐっちょ……」
「ヤダ……そんなこと言っちゃ、やだぁ………」
「へへ………ナツミってさ、乳首触ると一番反応するよな?感じるんだ?」
「や……そんなこと、ない……もん……」
「そう?じゃあ……」
"きゅッ……"
「あ…………あああッ!」
「へへへ……ほら、そんなすげえ反応してる……やっぱココ、弱いんだろ?」
「あん……やだ。シンジ君、なんでそんなイジワルするのぉ……」
「お前がそんなエッチな顔で可愛い声出すからだよ……なあ、ナツミ?そろそろ俺のも……」
「うん……」
ナツミが城島君の学生服のファスナーを下ろす。中から城島君のアレがまた顔を出す。
なんだか……昨日より、ずっとおっきく感じられるのは気のせいなのかな?
"ぷちゅ……"
ナツミが、一気に城島君のを口に含んだ。
普段のしっかりもので強気なナツミが嘘みたいに……うっとりと、目もうるうるさせちゃって。
「んッ……ふッ、ンぐ……ふ…あ……」
"ずッ……じゅぶ。じゅ……ずっ"
かげになって良く見えないけど、ナツミが私の想像以上にフェラチオ上手なのは分った。
口いっぱいに頬張りながら、涙目になって城島君を見上げている。
……可愛かった。すごく。女の私が見ても、キレイだった。
"ジュう……"
(あ……やだ、私、また………)
………もう認めてしまおう。私は、今日ここに来るとき、少し期待していた。
ナツミと城島君がエッチしているんじゃないか、って。
指をショーツの中に入れる。そこはやっぱりしっとりと熱く、濡れ始めていた。
(あ……あ……)
"くちゅ……ちゅく"
私の中を指が泳ぐ。体が熱くなる。震える。ぐるぐる頭の中が回る。
(ダメ……のぞきながらこんなことしちゃ……見つかったら、ヘンな子だと思われちゃう……)
そんな理性の声が全く聞こえないかのように、私の指はひたすら私の中を踊っていた。
"つぷ………"
ようやく、ナツミが城島君のを口から離す。
「ねえ……シンジ君、もう……我慢できない、私。お願い、ちょうだい……」
「ああ……」
城島君がコンドームの包みを取り出して破ると、それを自分のにつけた。
(あ……あ……おっきい……城島君の……)
城島君が私を貫くのを想像する。私が優しく城島君のものを口に含むのを思い描く。
「いくよ……ナツミ……」
"ず………"
「んッ……あ……はあああぁぁ」
「入ったよ……ナツミ」
「あッ……熱い……シンジ君の……おっきくて……熱いぃ……」
「う……熱いのは……ナツミの、体と……なかだよ……あ……」
ナツミがいやらしい顔で乱れる。城島君が切なげな声で喘ぐ。
(あ……いい……私も……いい)
二人が体を離すのを惜しむようにお互いの体を絡め合う。舌先をもつれさせるようにキスをする。
ナツミが彼の上に乗って縦横斜めに腰を振る。二人のつながったところからエッチな音が漏れる。
「ゴメン、俺…………そろそろ……いくよ、ナツミ……」
「………んっ、アッ、はああァ……私ももう……いい……来て、シンジ君…」
「あッ……ああッ!!!」
(ああッ!はあああッ!ナツミ……城島君ッ!!私も……私も、ああッ!!!)
ふたりが達したのとほとんど同時に、私も達していた。
指の股にべっとりとエッチな液がついていた。腰が抜けちゃうかと思うくらい、気持ちよかった。
§
357郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/29(日) 15:41:29 ID:OwHNvHZl
今回は以上。ちなみに、全体構想が嫁、細かいとこが私って感じですかね。
嫁は中高と女子校出身なのですが、そこでまあ……百合っぽいのを目撃したらしいんです。
それとマリリスト氏のSSを読んで刺激受けたらしく、今回も最初はナツミ×ケイで百合の予定が
なぜかこんな展開に(苦笑)。次回どうなることやら……では股。
358名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 15:53:41 ID:vfUHaPv7
マリリスト氏GJ!!なるほど、こういう百合へのアプローチもあるのか…。
郭氏GJ!!来週が待ち遠しい…。ケイが実にいいキャラですねえ。

日曜の午後にお二(三?)方の良作を堪能させていただきました。
359名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 15:55:29 ID:E1VzeeNb
最強夫婦コンビがまたキタ━━(゚∀゚)━━!!
土日連載ですか!?マジすか!?凄げぇ!やたー!
しかし…郭氏夫妻には失礼ですけど、こんな事普通の夫婦じゃやれないですよ?お二人とも仲良過ぎです!ふざけんな!
…以上、ひがみからくる中傷でした。
しかしまぁ伊東氏、学生時代いい物目撃しましたな…(´・ω・`)ウラヤマシス 
360そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/29(日) 16:00:23 ID:J9a3vbBT
うあ、投下が一気に被ってしまった。いやでも、いいことですよね。
職人様方には頭が下がりますよ。
さて、今回自分も投下します。ようやく元々書きたかった所にたどり着けました。
それはではもう一度、自らの足での5話目「エピソード5 マサヒコとアヤナ」です。
どうぞ〜。
361そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/29(日) 16:01:06 ID:J9a3vbBT
マサキがもうじき3歳になろうかとしているある日、若田部アヤナは小久保家へ向かっていた。
ビシッと決めたスーツでその瞳には頑なな決意が宿っている。事の始まりは一ヶ月ほど前だ。

その日、アヤナは敬愛するお姉様、リョーコの家へ行っていた。それはマサヒコの事の相談。
「んで・・・ミサキとの約束のためにマサと・・・結婚するって?」
「はい・・・今度話をしようと思ってます・・・でも・・なかなか決意ができなくて・・・」
ミサキとの約束。それはアヤナとミサキが最後に交わした言葉。ミサキがアヤナにマサヒコを
頼むと言った事。その時は断った。まさか・・・ミサキがあんなことになるとは思ってなかったから。
「つまり、私に背中を押してもらいに来た・・・ってわけね?」
コーヒーを飲みながらリョーコが言う。アヤナはこくりと頷く。
「んで・・・あんたはマサの事好きか?ああ、私に嘘はつくなよ?無駄だから。」
好き・・・その言葉に少々顔を朱に染めるアヤナ。
「もし・・・あんたが約束のためだけに結婚するなら・・・私は手を貸せないわ。無駄な事だから。
でももし・・・好きだって言うなら・・・」
「・・・き・・です・・・」
リョーコの言葉をさえぎり、かすかな声で答えるアヤナ。
「好きです・・・私は小久保君の事が・・・好きです。」
知ってのとおりアヤナは超一級の美人だ。今まで何人もの男に交際を申し込まれている。
しかしその実、自分から気持ちを告白したことはなかった。そのアヤナが好きと言う事。それはとても大きい事だ。
顔を真っ赤にして、それでもしっかり自分の気持ちを言ったアヤナにリョーコはにやりと笑う。
「ふふ・・・アヤナも可愛いトコあるわね〜。いいわ、多少なら手伝ってあげる・・・ただ最終的には
アヤナ自身と・・・マサの気持ち次第よ。それに・・・マサはミサキよりあんたを好きになるとは
限らない・・・いや無いかも知れないわよ。それでもいいの?」
マサヒコがミサキよりも人を好きになる・・・それは実際絶望的な事かもしれない。それでもアヤナは言う。
「それは分かってます・・・それでも私は彼が好きです。それに・・・天野さんに勝つことはできなくても・・・
並ぶことはできると思ってます。そして、私は並べれば満足です。」
未だに顔を赤らめながら答えるアヤナ。
「そっか・・・なら私は何も言わないわ・・・頑張っておいで・・・あんたの背中はいま押したから・・・
後はマサの背中押したら連絡するからさ。気合入れて待っときな。くれぐれも意地にならないように・・・
素直なあんたは・・・可愛いし素敵な女よ。」
と、これが前話の少し前の話。要するに・・・アヤナは人生初の、とんでもなく大きい告白をしに
小久保家へ向かっているのだ。気合が入らないわけがない。

362そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/29(日) 16:01:54 ID:J9a3vbBT
アヤナが小久保家につくと庭先で子供と犬の鳴き声がした。そちらを向くとマサキとアマツが遊んでいた。
「あらあら・・・こんにちは、マサキ君。アマツも元気そうね。」
「アヤナおねえちゃんだ〜!こんにちは〜〜〜。」
アヤナをみつけるなら駆けて行き抱きつくマサキ。それにアマツも尻尾をふって懐いてくる。
「あら、アヤナちゃんじゃないの・・・どうしたのよ?そんなビシッと決めちゃって〜。」
窓から顔をだしてマサママがアヤナに尋ねる。
「ええ・・・小久保君にお話があって・・・あの、彼は・・?」
「あ〜、マサはまだ帰ってないわよ。まぁ上がりなさいよ。もうじき帰ってくるだろうからさ〜。」
アヤナは一礼するとマサキを抱いたまま玄関へ向かい、そのままリビングへ招待される。
「はい、お茶。それで・・・今日はうちのマサにプロポーズでもしにきてくれた?」
出されたお茶をブフ〜ッと音と共に吹き出すアヤナ。それを見てマサママはにやつく。
「あらあら、冗談だったけどマジみたいね〜。ふむふむ・・・・」
「な・な・・・ごほん!ええっと・・・その・・・・」
思い切り図星をつかれて狼狽するアヤナ。
「おばあちゃん、ぷろぽーずってなぁに?」
「ん?そうね・・・つまりアヤナおねえちゃんはパパの事が好きだから一緒にいたいってことよ。」
「そうなんだ〜。アヤナおねえちゃんが僕のママになるんだ〜。」
ニコニコしながらアヤナを見るマサキ。
「えと・・まだ決まってないんだけどどね・・マサキ君のパパが嫌だっ言ったらダメだし・・ね?」
「えー・・・僕アヤナおねえちゃんがママだったらいいのに・・・アヤナおねえちゃんあったかくて・・・
ママみたいで好きだもん・・・」
尚もニコニコするマサキを見てアヤナは気を取り直して気合を入れなおす。私がこのコの・・・母親に・・・

363そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/29(日) 16:02:40 ID:J9a3vbBT
一方、噂のマサヒコは同僚の城島カナミと歩いていた。デート・・・などではなく来年からマサキが入園する
幼稚園の下見だ。
「来年からマサキ君も幼稚園かぁ〜。早いもんだね〜。」
「ああ・・・なんだかんだであっという間だったよ。色々あったしな・・・・」
二人で町を歩きながら話す。ぱっと見はカップルに見えなくもない。
「まぁ、あそこの幼稚園なら安心だよ。なんたって私の幼馴染が保母さんしてるからね。」
むしろそれが不安なんだが・・・とはさすがに突っ込めなかった。次第にその幼稚園が見えてくる。
「マナミちゃーーん!お待たせ〜〜、迎えにきたよ〜〜〜〜!」
幼稚園につくなり少し遠くに見える二つの人影に声をかけるカナミ。その二つの影はカナミを確認すると
ゆっくり近づいてきた。近づいてきたのはアイの娘、マナミ。もう一人は黒い、少し癖ッ毛ロングの髪。
そして少し釣り目の清楚な女性だった。
「こんばんわ、カナミちゃん。今日はカナミちゃんがお迎えなんですね。」
「うん、お兄ちゃんは仕事だし、お義姉さんも今日は残業だからね。マナミちゃん、いい子にしてた〜〜?」
保母さんと思われる女性と少し言葉を交わすと溺愛するマナミを抱きしめるカナミ。
「あ・・・そうだマナカちゃん。こちら、会社の同僚で来年から子供さんが入園予定の小久保君。」
マナカと呼ばれた保母さんはマサヒコを見ると一礼する。
「初めまして、カナミちゃんの幼馴染でこちらで保母をさせて頂いております黒田マナカと申します。」
「あ・・・ご丁寧に・・小久保マサヒコです・・来年からうちのマサキがお世話になると思います。」
上品な挨拶についつい丁寧に返すマサヒコ。
「うふ、マナカちゃんいいこと教えてあげる。小久保君の息子さんのマサキ君はとっても可愛いんだよ。
ああ、だからってつまみ食いはダメだからね〜?」
「そうですか・・・残念です。もしかしたら好みかもしれないのに・・・」
なんだか有り得ない会話に顔を青くするマサヒコ。・・・別の幼稚園にしようかなぁ・・・・
364そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/29(日) 16:03:44 ID:J9a3vbBT
「ただいま〜・・・・ん?誰か来てるの?」
マサヒコが家に帰ると見慣れない靴が目に付く。そのままリビングへ向かう。
「こんにちは小久保君・・・お邪魔してるわ。」
「若田部か・・いらっしゃい。どうしたんだ?」
「パパおかえり〜、あのね。アヤナおねえちゃんはね、パパに・・・もがががが」
いきなり本題を言おうとするマサキの口を慌てて塞ぐマサママ。
「あははは〜、まぁ私とマサキは席外すからごゆっくり・・それからマサ!アヤナちゃんの安全日のかくに・・・」
「分かったから出てくならは出てけ。」
マサママに最後まで言わせずドアを閉めるマサヒコ。そのままアヤナの前に腰をおろす。
「そんで・・・何か話あるのか?」
さぁ言えアヤナ!私の性格からして伸ばしたら言えそうにない・・言え、言うんだ!
「え・・ええ・・・その・・・・小久保君・・・私と再婚しないかしら・・??その・・・
そのほうがマサキ君のためにもいいでしょうし・・・・」
上出来だ、私。結構頑張った!顔を俯けながらマサヒコの答えを待つ。
「若田部・・・気持ちは嬉しいよ・・・でも・・・それじゃあ若田部がただのお手伝いさん
みたいだろ?そんなことさせれないよ・・・・」
ぐ・・・まぁ、これでいけるとは思って無かったわ。まだまだ畳み掛けるわよ。
「そんなことないわ・・・それに・・・天野さんとの約束でもあるの・・・私ね、天野さんにあなたの事頼むって
言われたから・・・だから・・・ね?」
自分でも顔が赤いのが分かる。顔が熱い。熱でもあるんじゃないかしら・・・
マサヒコの答えを待つ、ほんの少しの時間がとても長く感じる。ああもう、早く答え出しなさいよ。
それとも焦らし好き!?ああ、ダメだダメだ。頭がモヤモヤする・・・
そもそも・・・約束もマサキ君のことも言い訳に過ぎないじゃない・・・
どうしてこう私は素直じゃないんだろう・・・好きって言うだけなのに・・・本当に情けない。
「そうか・・・それでも・・・若田部が一生を棒に振る事ないよ・・・若田部は美人だからな。
もっといい男がいるのにミサキとの約束のためにそこまでさせれないよ。」
こ、この男はーーー!!!言わなきゃ気づかないのかしら・・・す・・好きって・・・
いや・・・私もダメだ・・・好きだって言えてない。言わなきゃ・・好きって言わなきゃ・・・きっと後悔する。
言え、言うんだアヤナ!勇気をだして・・・飾らないで・・・自分らしく気持ちを・・・!!
アヤナはギュッと目をつぶるとマサヒコの肩を掴む。
「だからっ!!!!!」
365そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/29(日) 16:04:35 ID:J9a3vbBT
あと少し・・・もう出掛かってる・・・誰か・・・最後の一押しを・・・・
ふと、アヤナの頭に声が響く。聞き覚えのある声。
大丈夫だよ・・・マサちゃんは分かってくれるよ・・・ありがとう若田部さん・・・最後の一言頑張って・・・
言うまでもない。この声の主は・・・全くお節介なのよ。
でも、ありがとう・・・あなたも私にこの声を届けるのに勇気が必要だったよね?
だから・・・私も勇気を振り絞るから・・・見ててね?
マサヒコの肩を掴んだまま・・・それでもしっかりと目を開いて、マサヒコの目を見つめて・・・
「私は・・・・っ!!あなたが好きなのよ!!!」
言った・・・言えた・・・最後はライバルに背中押してもらったけど・・・それでも・・・勇気を出した。
初めて・・・勇気を出して・・・本当の気持ちを伝えた・・・
「若田部・・・・」
アヤナの迫力に押され・・・それでもマサヒコの心に響いた声。
「馬鹿・・・・女の子に・・・言わせないでよ・・・」
結局またいつもの自分に戻ってしまう。素直になるのは難しい・・・・それでも、大事な事は伝えれた。
「俺・・・ミサキの事忘れてないぞ?きっと若田部の事一番とは思えないかもしれないぞ?」
「構わないわ・・・一番でなくて・・・私は・・・あの人に追いつければそれでいい・・・だから・・・」
そこまでアヤナの言葉を聞くとマサヒコはアヤナを抱きしめた。アヤナは少しびっくりしたように体を
震わせたが、すぐにマサヒコに体を預けた。マサヒコはアヤナを抱きしめながら言った。
「よろしく頼む・・・・アヤナ・・・」

366そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/29(日) 16:05:30 ID:J9a3vbBT
その後、身内だけでひっそりと式が行われた。大きな式ではなくても、それでもアヤナには一生の思い出。
小久保家、若田部家の喜びはその後身もとより、天野家もどこか嬉しそうであった。一度失った一人娘。
しかし、血は繋がっていなくても再び愛娘を手に入れたからであろうか。
マサヒコと若田部家。アヤナと小久保家、天野家、そしてマサキ。ここに血よりも濃い絆が生まれた。
ちなみに、式の最中アヤナの一世一代告白をデジカメで出歯亀していたマサママが流し、
再びアヤナの顔がこれ以上ないくらい紅潮したのはどうでもいい話。

ピリリという目覚ましの音で目を覚ましたマサヒコ。一度伸びをしてから写真立てに目をやる。
一枚はマサヒコとマサキとアヤナの写真。そしてもう一枚は・・・マサヒコとミサキの写真。
この写真、結婚直後アヤナに悪いと思ってか伏せていたのだが、逆に思いっきりグーで殴られた。
これは気を使うところじゃない。むしろ、これを伏せるのは天野さんが許しても私が許さないとの事。
「あなたーーー、朝ごはんできたわよ〜!!」
階下からアヤナの声が聞こえる。
「ああ、すぐ行くーーー!!」
大きめの声で返事をして再び写真に目をやる。
初めは笑ってくれなかったミサキの写真。それでも今は・・・笑ってくれている・・・・
マサキももうすぐ三歳。そして同時に・・・ミサキが旅立って三年・・・そろそろ俺も・・・
心に決意を秘めリビングへ向かうマサヒコ。
それは三年前とは比べられないほど成長したなによりの証拠。
367そら ◆nZAjIeoIZw :2006/01/29(日) 16:08:20 ID:J9a3vbBT
以上です。毎度毎度エロのえの字もなくて申し訳ないですが次回完結です。
今回もカナミとシンジに続き妹キャラのゲスト使ってみました。
文字通りゲストで絡みはないですけどね。
相変わらず進行はやいですがなんとか今スレ中に投下したいと思います。
それではすべての職人様に敬意を表して・・・
368名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 16:19:52 ID:N4xbM60i
そら氏GJ!!
この話は自分の中ですごく心にグッと来る作品です
次回完結ということでさみしい気もしますが楽しみにしてます
369名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 16:22:26 ID:E1VzeeNb
そら氏GJっ!
…成長したなぁ、マサヒコ(ノД`)
次回、楽しみに待ってますぜ!
…できたらエロがあればいいなぁ(ボソボソ
370名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 16:26:32 ID:okt2aTNs
マリリスト氏、そら氏GJ
なんか週末ごとにプチ祭りになってますね
371名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 20:03:08 ID:fUOQ5r/+
マリリスト氏、郭×伊東氏、そら氏GJ!!!!!!!!!!!
スゴスギルヨ
372名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 21:27:20 ID:Ls1pJSZR
職人の皆さん乙そしてGJです!
しかしマリリスト氏には住人が勝手に「百合キング」なる二つ名をつけてしまったわけだが、そうなると百合作品以外を投下しづらくなるのではないか…………。
373名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 21:40:55 ID:tKXPxq6A
神同士のコラボを一度見てみたい
374名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 21:49:59 ID:Rvgo3yQv
>>372
個人的にはおねえさまで定着しまってる俺がいるんですが
375名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 22:16:21 ID:1vB85Puo
>そら氏
GJ!心で泣いた!
ええ話や!今だにツンデレなアヤナや、最後に後押しをしたミサキ
あんたは天才だ!

>>372
>>374
決めるのは本人
376名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 22:31:20 ID:okt2aTNs
「百合キング」は最初の百合話のインパクトがすごかったからそのままついちゃった感じがありますな
郭氏の「不動のエース」、160氏の「暴走王」も作風からついたみたいなもんだし
野球関連の二つ名だと「一本足打法」「コンニャク打法」「月見草」「侍」「雑草魂」「ゴジラ」
「黄金の腕」「大魔神」「鉄人」「安打製造機」「ブンブン丸」「マサカリ投法」「サブマリン」
「だんじりファイター」「七色変化球」「精密機械」「赤鬼」「ザトペック投法」「大型扇風機」「炎のストッパー」
「八時半の男」「牛若丸」「絶好調男」「若大将」「代打の神様」「ハマの番長」等など
まあ職人に二つ名をつける必要があるのかといわれるとないわけだし
>>375の言う通り職人本人がどうするのかってことだし
377名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 22:33:08 ID:E1VzeeNb
>>375が良い事言った。
それから、個人的な意見で恐縮なんですが…そら氏にリクエストが。
完結してからでいいですからアヤナとの婚式&初夜をば改めて投下して頂けませんかね?(ヒソヒソ
正直、短くて物足りない感が…
378名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 23:12:48 ID:0Xr95v3g
まあ>>375の言う通りだろうな
どんな作品を投下するかを決める資格は住人にはないわけだし、最終的には職人の後をただついて行くだけなんだから

ただまあ>>372が言うこともわからんではない
住人はうかつな二つ名をつけたりしないよう気をつけろってこったな
379郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/29(日) 23:42:49 ID:OwHNvHZl
>>323
>>324
亀ですがリクエストは有りだと個人的に思ってます。
私は良く前・中・後で分けて投下しますが、
大体前編投下するあたりで2/3は書いてるかほぼ完成してることが多いんです。
ですが投下した後に頂く読者の皆さんの反応や感想を参考にして、
全然違う方向に行ったりすることが何回もありましたしね(最近でいくと「2×2+2あまり2」)。
後で元のSSと結果できあがったSSを比べると、明らかに後者の方が面白いんですよ。
こういうのは2ちゃんならではの読者の皆さんの素早い反応を活かしてより面白いモノを書ける美点だと思ってますし。
雑談を嫌う住人も居られますが、雑談は職人にしたらすごいヒントですしね。

あと・・・「不動のエース」って、これは自分で決めてませんよ(恥)
ポンコツロートルとか、ローテの谷間とか一応自分では言ってるんですけどね、、、

以上、なんかよーわけわからんこと言ってしまいましたが、長々自分語り失礼。
380ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/01/29(日) 23:50:37 ID:BuULnHiT
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です。
小ネタです。
スルー対象ワードは「直接的にはエロなし」。
題は「ロミオとジュリエットと」です。
では投下↓
381ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/01/29(日) 23:51:55 ID:BuULnHiT
「おお、光り輝く天使よ、もう一度口を利いておくれ」
「ああ、ロミオ様。あなたはどうしてロミオ様でいらっしゃいますの?」
 これは何か、と言えば、シェイクスピアの“ロミオとジュリエット”で、一番有名な台詞である。
で、それを喋っているロミオ役の少年と、ジュリエット役の少女が向かい合っているのは、演劇ホールでも体育館でもない。
小久保邸のマサヒコの部屋だ。
ロミオ役は部屋の主の小久保マサヒコ、ジュリエット役はその彼女の天野ミサキで、
先程から二人はこうやって、何度も何度も“ロミオとジュリエット”の台詞を繰り返しては演技をしている。
新手のイメージプレイ、ではない。
「恋とは溜め息の煙とともに立ち上る雲だ」
「『溜め息の雲とともに立ち上る煙だ』だよ、マサちゃん」
「……あー、ゴメン」
 何のことはない、劇の練習なのだ。
聖光女学院の文化祭は規模が大きいことで有名だが、その中でも目玉となるのが『クラス対抗演劇』である。
対抗と銘打ってはいるが、別に点数を競ったり演技を争ったりはしない。ぶっちゃけただの演劇発表会だ。
で、ミサキのクラスがやることになったのが“ロミオとジュリエット”であり、
ミサキがジュリエット役に選ばれたので、真面目なミサキはこうして練習をしているというわけだった。
ちなみに、ジュリエット役はミサキが望んでなったわけではない。単にくじ引きの結果である。
「じゃ、もう一度最初っからね」
「あー、うー、俺こういうの苦手なんだけどな」
「頑張ってマサちゃん」
「てか、ロミオ役のクラスメイトがちゃんといるんだろ?別に俺じゃなくても、そのコとやれば……」
 ついつい文句が口をついて出たマサヒコだが、実際その通りなわけで。
本番上手くやるためなら、ちゃんと役同士でやらないとしっかりとした練習にならないだろう。
「……」
 マサヒコの正論とも言える言葉に、ミサキは台本をギュッと握り締めて俯いた。
「……あ、ゴメン、責めてるわけじゃないんだ」
「……マサちゃんとやりたかったの」
「へ?」
「練習だけでも、大好きなマサちゃんとやりたかったの」
「は?」
「ロミオとジュリエットって、悲劇だけど恋の物語でしょ。だから、その……」
「……」
「恋人同士で練習したら、きっと本番でも迫真の演技が出来ると思って……」
「ミサキ……」
 マサヒコとミサキは、目を合わせると頬を真っ赤に染めた。
マサヒコも、こう言われてしまうと、最早「俺苦手だから」で逃げることは出来ない。
いや、逃げるなんてもっての他、“恋人”としてそのやる気に応えなければ。
「わかったよ、ミサキ」
「……うん、ありがとうマサちゃん」
「じゃ、いくよ。……ジュリエット、ただ一言だけ、僕を恋人と呼んでほしい」
「え、えっ!?あ、あ、せ、台詞よね。え、えーと」
「『しかしどうしてここに来られたのですか、家人に見つかればただではすみますまいに』のとこ」
「あ、え、うん。し、しかしどうしてここに来られたのですか」
「……そんなもの、恋の翼で飛び越えてみせる」
「……ふひゃあ」
「ジュリエット、僕は誓うよ。見渡す限りの世界を白銀色に染めているあの美しい月にかけて、君を愛すると」
「……はふぅ」
 頬どころか、耳まで真っ赤になるミサキ。
マサヒコではなく“ロミオ”が喋っているのだが、それでもこの台詞は心にズキュンと来る。
マサヒコが真剣になった分、余計にだ。
「マサちゃ……っと、ロミオ様いけませんわ。月は日によって形を変える不実なものです」
「ではジュリエット、僕自身にかけて、君を愛そう」
「……ほへぇ」
 “ロミオ”が喋っている。喋っているのだが、目の前に実際にいるのはマサヒコなわけで。
妄想力、もとい想像力の強い性質のミサキなだけに、どうしても切り離すことが出来ない。
自分から練習につきあわせておいて勝手なものだが、恋する乙女とはそんなもんだったりする。
382ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/01/29(日) 23:53:43 ID:BuULnHiT
「……なんか、この台詞照れるな」
「マサちゃん……」
「ん?」
「その、あの、もう一度言って、その部分」
 あ、ミサキついに公私混同。
「ではジュリエット、僕自身にかけて―――」
「ジュリエットの部分は除いて」
「僕自身にかけて、君を愛そう」
「もう一度」
「僕自身にかけて、君を愛そう。あ」
 マサヒコは気づいた。ミサキの目がトロンとしていることに。
「おい、ミサキ」
「……へにゃあ」
 ミサキ、只今旅の途中。
やれやれ、という感じにマサヒコは肩を上下させると、ミサキの頬に手を回し、そっと顔を寄せると唇を重ねた。
「……っ!」
 一気に現実に引き戻されるミサキ。
「しっかりしてくれよ、練習なんだろ?」
「あ、うん、ご、ゴメンナサイ……」
「休憩しようか、ちょっと」
「う、うん……あの」
「ん?まだ何かあるのか?」
「あの……もう一度、キスして……」
「へ?」
 なんでやねん、という突っ込みは無粋である。
マサヒコはミサキのお願いに応え、再び優しくキスをした。
重ねて、なんでやねんという突っ込みは無粋で無用である。
「マサちゃん……」
「ミサキ……」
 で、恋愛街道爆走中の二人がキスだけで終わるかと言うと、そんなわけがない。
マサヒコはひょいとミサキを抱えると、そのままベッドへと一直線。
ここでも、お前ら休憩すんじゃないのかよという突っ込みは無粋で以下略。
「ミサキ……」
「マサちゃ、ん……」
 ミサキのブラウスのボタンに手をかけると、マサヒコは上から順にそれを外していく。
ミサキは体の力を抜くと、マサヒコが脱がせ易いように体を少しずらした。
383ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/01/29(日) 23:54:48 ID:BuULnHiT


「……そう言えば、“ロミオとジュリエット”って結構性描写も露骨なのよねー」
「母さん、何をやってるんだ?」
「シッ!静かにしてよ父さん、これからがいいところなんだから」
「は?」
 息子の部屋の前、ドアの隙間から中を覗きつつ妙に納得したように頷いている妻。
そんな妻の様子を見て、不思議に思わない夫がおろうか。
いやいない。
いないだろう、多分。
「父さん、ちょっとお茶持ってきて」
「え、ここにか?」
「だから静かに喋ってよ。……そうよ、ここに持ってきて」
「お茶を飲むなら下の居間で」
「いいから早く。あ、階段はそっと下りてね」
「……」
 首を傾げながら、夫は妻に言われた通り足音をたてないように階段を下る。
いや、妻が何してるのかもっと問い質せよ、という突っ込みは以下略。

「あ……マサ、ちゃ、ん……ああ……気持ちイイよ……」
「ふふ、ミサキはここが弱いもんな……」
 ベッドの上で、若い性をぶつけあう二人。

「成長したねえロミオ、もといマサヒコ……。立派に女を鳴かせるようになって……」
 それを覗き見て悦に入る母。

「……廊下で、子どもの部屋の前でお茶を飲むのが最近奥様方の間で流行ってるのか?」
 そして鈍い善良な父。

 ロミオはロミオ、ジュリエットはジュリット。
マサヒコはマサヒコで、ミサキはミサキ、母は母、そして父は父。 
ま、それぞれに突っ込みは不要ということで。



   F     I     N
384ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/01/29(日) 23:55:59 ID:BuULnHiT
以上です。
次はまたエロ分がちゃんと入っているものを投下します。
385名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 00:17:01 ID:SfraAXbh
パパーーーン!!!!気づけーーーッwww
386マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/01/30(月) 00:21:47 ID:PA9tyBEY
うわぁ〜私が投下した後から軽く祭ですね〜。
郭氏&そら氏&ピンキリ氏、皆様乙&GJです!
郭氏作品はやはりエロい!
百合を目撃だなんて素晴らしい経験ですね・・・・・・。
続き期待しています。そら氏にも期待。

私の二つ名の話ですが、何でも構いません。
二つ名が付けてもらえるだけ有難いくらいですので・・・・・・。
>>376あたりを見ると色々あるんですねぇ。
「こんにゃく大作戦」とか「大型扇風機」とかいいですね。
387名無しさん@ピンキー :2006/01/30(月) 00:38:48 ID:fC5EfD7j
あまり定着してないが、
518神→主砲
も二つ名じゃないか?
あと最近ご無沙汰だが、
ヤギヒロシ神→代打の神様
もあるぞ。個人的に
ピンキリ神は七色変化球の二つ名を進呈したい。
388名無しさん@ピンキー :2006/01/30(月) 12:32:27 ID:+HkVsgsa
そら氏スゲエ、感動モノでは後にも先にもこれがスレ最高傑作になるのではないか、そんな悪寒
ピンキリ氏には、「マサとミサキのセクロス本番、そしてそれを覗きつつパパンと廊下でセクロスするママン」を書いてこそ
エロパロと言えるのではないかと小一時間(ry
でも>マサヒコはひょいとミサキを抱えると、そのままベッドへと一直線。
でシーンを想像したら妙におかしくて笑えてきたのでGJをさしあげる。ドゾー
389名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 23:14:04 ID:Cx3a7ol2
職人方々激しくGJ!

しかし、>>388
お前はなんでそんなに偉そうなんだ?
390名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 23:31:59 ID:oeuNDqPR
痴女はよい
391名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 23:36:45 ID:2QbQ8iB+
この早さ…
みんな意外と暇なんだなぁ…
392名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 00:27:03 ID:Mk+X24It
一昨日祭があったばかりなのに
昨日の書き込みは少ないね・・・・・・
393名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 01:02:29 ID:Hxdm5a4i
ここのペースに慣れちゃうと一日二日の静寂が不気味なものに感じられてしまうのが恐いな
神ラッシュで盛り上がるときもあれば、佳作単品で盛り上がることもある
逆に反応が鈍いことだってある、タイミングなんだねきっと
394名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 08:34:10 ID:3Tv7CQpi
痴女はイイ
395名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 08:38:51 ID:3wHQZ/8k
マターリマターリ
396郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/31(火) 20:36:36 ID:x4LzGTKK
どうも、郭です。
ヒマというか、、、現在通勤時間が片道1時間なので、
その時間に本を読んだり妄想したりしてネタを考えるんですわ。
てか通勤時間そんなことをしている私はダメ大人ですなorz

んなわけでダメ大人の筆の遊び。通勤中に思いついたのをチョコチョコと。
当初前スレ埋め用の小ネタだったモノですが、
ちょい向こうが容量微妙なんでこちらに投下。
NGワードは「パクリ有り」「エロ無し」では、投下。
397郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/31(火) 20:39:17 ID:x4LzGTKK
「よし、バンドやろう!」
「……いきなりなんでそうなるのよ、カナミ」
「コレコレ。今度の学園祭でバンドの勝ち抜きコンテストがあるんだって。
優勝バンドには学食無料券なんとひとり一万円分〜〜〜♪」
「カナミ、それ乗った!吹奏楽部だし、楽器なら私、ひととおりOKよ?」
「さすがは性のオールラウンドプレーヤーですね」
「………性の、は要らん」
「じゃあショーコちゃんはキーボードをお願いね♪」
「任せて!カレと鍛えたこの巧みな指さばきで……」
「明らかに指の動かし方がおかしいぞ、ショーコ」
「では私はドラム担当でお願いできますか?」
「?マナカ、あんた出来るの?」
「ええ。兄が昔バンドでドラムをやってまして、私も多少たしなむ程度ですが。
一度本格的にやってみたかったんですよ。こう見えてもスティック使いなら自信が……」
"バシッ"
「あ痛!コラ!鞭でケツを叩くな!それとドラムのスティックは全然関係無いだろうが!」
「じゃ〜、あとギターは私でベースはアキちゃんで決定だね!」
「勝手に決めるなって。……てゆーか、カナミ?あんた言い出しっぺだけどできるの?」
「ちっちゃい頃ピアノやってたし、ギターなら普通に弾けるよ」
「で、でも、肝心の楽器はどうするのよ?私持ってないし、買うお金なんて無いわよ?」
「それなら私に任せて下さい。私は兄のドラムを借りれば良いですし、
兄のツテを使えばベースとギターくらいなら調達できると思います」
「私もキーボードなら家にあるし」
「そ、それにボーカルはどうするのよ?」
「それならアキさんとカナミちゃんでしょう」
「前にみんなでカラオケ行ったとき、ふたりで一緒に歌ってムチャクチャ上手かったじゃん」
「じゃあ決定ね♪」
「あ、あのな、勝手に決められても、人前で歌うのとカラオケはちが………」
「多少歌詞間違ったりしても大丈夫ですよ、プロじゃないんだし」
「私とマナカもコーラスくらい付けられるから、ごまかしはきくし」
「それにツインボーカルなら私もフォローできるから」
「うん、なんだか意外に良い感じじゃないですか」
「そうね、ギャルバンドだから点数も多少甘くしてもらえそうじゃない?」
「わ〜〜い、じゃあ、衣装とか合わせちゃおっか♪」
「………あの、盛り上がってるところ悪いんだけど、私楽器できないし、ちょっと無理だよ……」
「大丈夫だよ、アキちゃん!そんな難しい曲をやる気なんてないから、
コードさえ押さえられればいいんだし、練習すればすぐにできるようになるって!」
「私達も教えますよ」
「大丈夫だよ、アキ、頑張ろうよ」
「……うん、わかった。ありがとう、ショーコ、マナカ………私、やってみる!」

「ふう。どうなることかと思ったけど、それなりに弾けるようになるもんだね……」
「偉いよ、アキちゃん頑張ったもんね!」
「2ヶ月程度の練習でこんなに上達するとは思いませんでしたよ」
「思ったよりみんなイキが合ってるしね」
「イキまくりだねッ♪」
「それは違う………でもカナミ、あんたの選んだこの曲、良い曲だよね。
歌詞も良いし、メロディーも良いし、弾きやすくて覚えやすいし……」
「でしょ〜〜?結構苦労したんだから」
「これってさ、私達が生まれたくらいの頃の曲なんだよね?」
「ちょっと古いけど、元気な感じで良い曲ですよね」
「うん、全然古い感じがしないし、キーボードとしてもやりやすいね。
ところでもう解散したんだっけ?このバンド?」
「確かあのバンドをやる前にやってたバンドなんでしょ?
ギターとボーカルは一緒だったらしいよね。あのバンドも最近活動休止したらしいけど」
§
398郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/31(火) 20:40:39 ID:x4LzGTKK
「へへ、好評で嬉しいよ。でも、当日は歌詞だけちょっと変えて歌うからね?」
「アレンジするんですか?」
「このまんまでも良い感じだけど……」
「ちょっと私達流に変えるのも面白いかもね」
「アキちゃんはサイドボーカルでお願いね。私がメインボーカルってことで♪」
「?ああ、分った……けど?」

――――――――そして小笠原高校、文化祭当日。
「かかかかかかカナミ!!!!なんなんだこの衣装は!」
「うちの高校の体操着じゃん。見れば分るでしょ、アキちゃん?」
「だからなにが悲しゅうて公衆の面前でブルマ姿のまま演奏せにゃならんのだ!」
「だって出演バンド表で私達のバンド名見たでしょ?」
「………あれ、そういう意味だったのか……」
「いいじゃないですか、アキさん。これは一部マニアの萌えを完全にいただきましたよ」
「カレシも激萌えだったわよ。いや〜〜〜コレなら元手要らずだし、良く考えたわ、カナミ」
「………アンタらには何も期待してなかったけど……それにしても、あんな真面目に練習したのに……」
「うふ、ホ・ラ♪アキちゃん、絶対受けるって」
「私はそういう受けをねらってたワケじゃ…………」
「いいから、次、私達の出番だよ!いくよ、みんな!」
「「おう!!」」
「………………………………………………………………………………おう」(涙声)
「じゃあいくよ〜〜〜!!!!ワン・ツウ・ズリー!!!!」
「スリーだろうがああ!!!」

エロも欲しい♪萌えも欲しい♪
もっと欲しい♪もっともっと欲しい♪
ここには夢がある両手でコスりきれない♪
ここには夢があるテカテカするような♪
趣旨から少し外れても♪十分読むに足りる♪
暗い夜に一人でも夢見心地でいるよ♪
妹でもカテキョでもコラボでもひまわりでも♪
限られた話の中で作られた書き手の腕で♪
ホンモノのエロを見るんだ♪
ホンモノの萌えを見るんだ♪
アイも見たい♪アキも見たい♪
アヤナ見たい♪カナミマナカ見たい♪
チカも見たい♪ミホも見たい♪
リョーコ見たいミサキリンコ見たい♪
ママン見たい♪ショーコ見たい♪マホも見たい♪エーコ見たい♪
今岡見たい♪小宮山見たい♪宮本見たい♪佐々岡見たい♪マリア見たい♪
もっともっと見たい♪
もっともっと見たい♪
<歌詞:6時間目732氏 作(The Blue Hearts 夢・改)>

カナミたちのバンド『ブルーマーズ』は大受けして見事優勝しましたとさ。

お  し  ま  い
399郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/01/31(火) 20:42:57 ID:x4LzGTKK
以上。文中にもありますが、6時間目の732氏より歌詞を頂きました。
ブルハ世代の私にはあまりに懐かしく、いつかこれで短編を書こうと思ってたんです。

タイトル:「イカすバンド天国」でお願いします>>古田氏

あと・・・なんだか今日携帯でココがつながらなくなってたんですが??
400名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 20:50:02 ID:xGFlRWAc
イマイチ
401名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 21:02:40 ID:ax3bkChl
郭氏乙&GJ!

前から思ってたけど>>398をフラッシュ作ってくれる神いないかな

>>郭氏
携帯は鯖移転したようです。
現在カテのとこまでは表示するけど
それ以降は表示されないorz
402名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 21:06:10 ID:Mk+X24It
乙でした!
改変応用、なかなか楽しませてもらいました。
こういうのも一種のコラボですな。

あと、携帯の大人の時間関係はみんな移転したみたいで
このスレはhttp://same.u.la/test/r.so/sakura03.bbspink.com/eroparo/1137258988/からいけます
403名無しさん@ピンキー :2006/02/01(水) 00:29:04 ID:IVP1Jgyf
なるほろ。それでレスが一気に減ったのか
404名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 00:38:16 ID:pPuAlQs8
てーか携帯から恐ろしく見ずらくなってしまった…
検索なくなってるし省略してくれないし…
405クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/01(水) 02:18:32 ID:YQPnl+38
クロムです。
職人の皆様、お疲れ様です。

以前宣言致しました通り、シンジ×ケイものを投下します。
なんとか一月中に投下したかったのですが、間に合いませんで・・・。
なんだか筆の進みがどんどん遅くなっている気がします。

タイトル「Love Junkie」
406クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/01(水) 02:19:19 ID:YQPnl+38
「シンジ君が入院!?」
日曜日。突然かかってきた一本の電話が、自宅でくつろいでいた私を驚かせた。
『そうなんですよ。家の階段から落ちちゃって…』
「階段からって…怪我の具合は?大丈夫なの?」
『ええ、それは大丈夫です。怪我って言っても、いくつか打撲があるだけで。
検査とかで入院するけど、それも一週間くらいで退院できるそうです』
電話の相手――カナミちゃんの声には、呆れたような響きが含まれていた。
『まったく、うちのお兄ちゃんときたら…やっぱりどこか抜けてるんですよね』
うん、それに関しては私も同感だ。
『階段でコケたなんて…恥ずかしくて人に言えませんよ』
「ハハ…でもよかったじゃない、大したことなくて。骨折なんてしてたら大変でしょ?」
『ええ、まあそれはそうなんですけどね。先輩、お時間あったら顔見に行ってやって下さい』
「うん、そうさせてもらう」
『ついでに思いっきりからかってやって下さいね』
「フフ、言われなくてもそのつもり。任せといて」
で、電話を切った私はさっそくシンジ君が入院している病院に向かった。
道中、どうやってからかってやろうか、なんて甘悪い考えを浮かべながら。


コンコン…
「失礼しま〜す」
病室のドアをノックし、ゆっくりと開ける。
病室には二つのベッドが置かれていて、シンジ君は左側のベッドに寝ていた。
右のベッドは今は使われていないらしく、布団がない。二人部屋だけど、今はシンジ君一人だけみたいだ。
「おっ、ケイ!来てくれたのか」
首や腕に湿布を貼ってはいるけど、シンジ君は思いの外元気そうだった。
「階段から落ちたんだって?災難だったね」
私は開いてるベッドに腰を下ろしながら、シンジ君に言葉を投げた。
「ああ、まったくだよ。気が付いたら病院のベッドの上だもんな」
「あ、寝たままでいいよ。それより大丈夫なの?」
「ああ。怪我も大したことないし、身体中あっちこっち痛いけど、すぐよくなるってさ」
その辺のことはカナミちゃんに確認済みだけど、やっぱり本人の口から聞くと安心する。
「何か変な後遺症とかは?頭悪くなったりとかしてない?」
「頭が悪いのはもとからだよ…」
「自分の名前言える?私の名前は?」
「言えるに決まってるだろ!別に記憶喪失になったわけじゃないんだから…」
「そう?じゃあ今日が私の誕生日ってこと、覚えてる?」
「えっ!?そ、そうだっけ?」
「フフ、冗談よ」
「冗談って…あのなぁ…オレ苛めて楽しいのかよ?」
「うん、すっごく楽しい」
私の言葉に、ガックリと肩を落とすシンジ君。
あまり苛めるのも可哀相なので、この辺で一旦やめておこう。
「まあそれは冗談にしても…あんまり人に心配かけないでね。これでも心配したんだよ」
「ああ、悪かったよ。以後気をつけます」
「うん、よろしい」
ちょっと芝居掛かった口調で頷き、立ち上がってシンジ君の側に近寄った。
「うわ〜、ここ痣になってる。イタそ〜」
首筋の辺りに大きな青痣ができている。私はそれを指でつついてみた。
「痛ッ!!痛いって!!」
途端にシンジ君が悲鳴を上げる。
「なにすんだよ…」
「ごめんね、面白そうだったから」
ペロッと舌を出して形だけ謝ってみた。悪いと思っていないのが丸分かりだけど。
「面白そうって…オレ一応怪我人だぞ?もうちょっと優しくしてくれよ」
情けない表情を浮かべるシンジ君。それを見て、ふと閃いた。それなら優しくしてみましょう。
407クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/01(水) 02:20:22 ID:YQPnl+38
シンジ君の頭に手を置き、ナデナデしてみる。
「シンくん、可哀相だったねー。早くよくなってねー」
子供をあやすような口調で言う。もちろんからかってるんだけど。
「なんだよシンくんって…」
「あれ?優しくしてみたんだけど。お気に召さなかった?」
「お気に召すわけないだろ…」
シンジ君は諦めたように溜息を吐き、ガックリとうなだれてしまった。
(うーん、楽しい♪)
シンくん、もといシンジ君には悪いけど、彼をからかうのはやっぱり楽しい。
最近では彼をどうからかえばどうリアクションが返ってくるかもわかってきた。
いじけてしまったシンジ君をニヤニヤと眺め、そのほっぺたを突っ突く。
シンジ君もそっぽを向いてるけど別に嫌がる様子はなく、私はしばらくその感触を楽しんだ。
そんなことをしていると、ノックの音が。ドアが開いて看護師さんが入ってきた。
「失礼します。城島さん、検査の準備ができたんで…」
途中で私に気付き、言葉を止める。
「あら?こちらは…ひょっとして、彼女さん?」
「え、ええ、まあ…」
照れた様子で吃りながら返事をするシンジ君。もっとちゃんと説明してくれればいいのに。
「いいわね、こんなステキな彼女がいて。でもごめんなさいね、検査を始めないといけないから…」
「あ、はい、わかりました。じゃあシンジ君、また明日来るから」
「おう、気をつけて帰れよ」
「…それ今のシンジ君が言っても全然説得力ないんだけど」
「うっ……」
固まってしまったシンジ君は放っておいて、私は看護師さんに挨拶した。
「じゃあお願いします。ついでに頭が悪いのも直してやって下さい」
「う〜ん、それは現代の医学では難しいかもしれないわね」
困ったような笑みを浮かべながらも、なかなかノリの良い看護師さん。
「いやいや、何言ってんですか。勘弁して下さいよ」
私たちのやりとりに、シンジ君も思わず苦笑を浮かべる。
私は彼に軽く手を振って、病室を後にした。


で、翌日月曜日。
学校が終わると、私はそのまま病院へ直行した。
「失礼しま〜す」
「おう、いらっしゃい」
シンジ君はベッドに腰掛けて雑誌を読んでいた。
「もう起き上がっても大丈夫なの?」
「ああ。一晩寝たらだいぶ痛みもとれたしな」
私はベッドではなく、隅に置かれたパイプ椅子を引っ張ってきて腰を下ろした。
「シンくん、ちゃんといい子にしてた?」
「だからシンくんはやめろって…」
「そう?私はこのフレーズ結構お気に入りなんだけど」
挨拶代わりにシンジ君をからかうと、私は鞄からお見舞いにと思って持ってきたリンゴを取り出した。
「リンゴ持ってきたんだ。食べるでしょ?」
「うん、悪いな」
「いえいえ」
持参した果物ナイフで皮を剥き、常備してある紙皿の上に並べる。
「シンジ君、フォークある?」
「ん?ああ、その辺にカナミが持ってきてくれたやつが…」
「あ、あったあった」
フォークを手に取り、リンゴを突き刺す。そしてそれを彼の前に差し出した。
408クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/01(水) 02:21:10 ID:YQPnl+38
「はい、あーん」
まあお決まりと言えばお決まり。これがやりたくてリンゴを持ってきたんだし。
「いや…自分で食べるから…」
この反応も予想済み。当然引き下がるつもりはない。
「あーん」
「いや、だから…」
「あーん」
「……」
再三に渡る攻撃で、ついにシンジ君が折れた。わかってたことだけど、シンジ君は押しに弱い。
溜息を吐き、私の差し出したリンゴに齧り付こうと口を大きく開ける。
その時だった。
「おーいシンジ!見舞いに来てやったぞ」
突然ドアが大きく開かれ、新井君が部屋に入ってきた。その後ろにナツミの姿も見える。
そして、私たち四人はそれぞれ固まった。
私はフォークを差し出したまま。シンジ君は口を大きく開けたまま。
そして、新井君とナツミはそんな私たちを見て目を丸くしたまま。
動くものはなく、奇妙な沈黙が部屋を支配する。そして…
パタン……
ドアが閉められた。少し間を置いて、控え目なノックの音。
「どうぞ…」
シンジ君が答える。
再びドアが開いて、二人が入ってきた。どちらもニヤニヤと笑っている。
「なんだかこの部屋暑いわねぇ。暖房効き過ぎなんじゃない、ケイ?」
「随分楽しそうなことやってるじゃないか。リンゴ旨いか、シンジ?」
開口一番、二人ががわざとらしく言う。
「いや、あのね、これはその…」
しどろもどろになって弁解を試みるが、上手い言い訳が浮かんでこない。やっぱりあんなところを見られちゃね…。
「いいからいいから。わかってるって」
「うぅぅ……」
もはやグウの音も出ない。
「羨ましいなぁ、ケイ。彼氏とアツアツで。バカップルの見本市、って感じ?」
「あうぅ……」
さっきまでシンジ君をからかっていた私が、今はナツミにからかわれている。
シンジ君の方を見ると、彼もまた、新井君にからかわれているようだ。
「あ〜あ、私も一緒にあんなことできる彼氏が欲しいなぁ」
「なんだ今岡、オレに言ってくれればいつでも相手に…グハッ!」
口を開いた新井君が、ナツミに殴られて悶絶する。まあいつものことなので誰も気にしない。
「ま、仲が良いのは結構なことよ。私も嬉しいわ。なんたって私は、二人の恋のキューピッドだもんね」
「あっ、オレもオレも…グフッ!!」
新井君が再び床に崩れ落ちた。っていうか、さっきのダメージからもう立ち直ったのだろうか?
キューピッド。確かに私たちが付き合うようになったのはナツミと新井君のお陰と言えなくはな。
言えなくはないんだけど…
「あれはキューピッドって言うのか?」
シンジ君がボソッと呟く。だけど、ナツミにはそれが聞こえたみたいだ。
「城島君、なにかおっしゃった?」
すっごい笑顔。その下で固く握られたこぶし…コワッ。
「な、何もおっしゃってません…」
シンジ君も身を震わせながら答える。まあ足下に転がる新井君を見れば、誰もナツミには逆らえないだろう。
「まあいいわ。お見舞いのつもりで来たんだけど、お邪魔だったみたいね。
お邪魔虫は退散するから、二人で続きを楽しんで。ほらカズヤ、帰るわよ」
「おう。じゃあ今岡、今から二人でホテルにでも…ゲフッ!!!」
ナツミは床に転がる新井君を引き摺って出ていってしまった。
ドアが閉められ、部屋には私とシンジ君が取り残された。
409クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/01(水) 02:22:01 ID:YQPnl+38
「…何しに来たんだ、アイツ等?」
「…さあ?お見舞いって言ってた気もするけど」
二人並んで閉められたドアを呆然と眺める。そういえば、私はフォークを握ったままだった。
視線はそのまま、無言でフォークだけをシンジ君の前に差し出す。
シンジ君も視線はそのまま、無言でリンゴに齧り付く。
私もフォークの先に残った半端なかけらを自分の口に放り込んだ。
しばらくの間、部屋にリンゴを咀嚼する間抜けな音だけが響く。
そして、その音もあらかたやんだ頃。その光景のあまりの間抜けさに、私たちは同時に吹き出した。
「ハハハ、なにやってんだよ、ケイ」
「そう言うシンジ君だって」
何故か笑いが止まらない。無意味に戯れ合い、笑い合った。
どれくらいそうしていただろう。私の目が、シンジ君の唇で止まった。
「ねえ、シンジ君…キスしようか」
「な、なんだよ急に…」
私の提案にシンジ君がうろたえる。
「もうっ、照れることないでしょ。バカップルは周知の事実になっちゃったんだから」
「いや、バカップルって…」
何か言おうとするシンジ君を無視して、ベッドに腰掛け目を瞑る。ついでに顎を軽く持ち上げた。
「やれやれ…」
そのままの格好で待っていると、シンジ君の手が私の肩にのせられた。
気配でシンジ君の顔が近付いてくるのがわかる。
その時だった。
「おーい、お兄ちゃん!アキちゃんもお見舞いに来てく…れた…よ…」
ドアが開き、カナミちゃんが部屋に飛び込んできた。その後ろには、ウチの制服を着た女の子の姿も。
そして、私たちはそれぞれ固まった。
私は顎をあげてシンジ君を待つ格好で。シンジ君は私の肩に手を置いた格好で。
そしてカナミちゃんたちは…もういいやこのパターン…。
とにかく。再びドアは閉められ、先程同様控え目なノック。
「どうぞ…」
カナミちゃんがドアから顔だけを覗かせる。意味ありげな笑みを浮かべていた。
「お兄ちゃん、本当にお邪魔していいの?いいところだったんじゃない?」
「……いいからさっさと入ってこい」
「じゃ、失礼しま〜す」
カナミちゃんともう一人、金髪の女の子が部屋に入ってきた。
(この娘は確か…矢野さん、だっけ?)
410クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/01(水) 02:22:42 ID:YQPnl+38
何度かシンジ君の家で顔を合わせたことがある。シンジ君とも仲が良いらしい。
「そう言えばさっきそこで今岡先輩と新井先輩に会ったよ」
「ああ、アイツ等もお見舞いに来てくれたんだよ」
「今岡先輩がここに来たら面白いものが見れるかもって言ってたけど、このことだったんだね」
「なっ……」
「なんなら続きをしてくれてもいいよ?私たちは邪魔にならないように見学してるから」
「で、できるわけねーだろっ!」
シンジ・カナミの兄妹漫才が繰り広げられている。その脇で、矢野さんが私に話しかけてきた。
「あの…すみませんでした。なんかお邪魔しちゃったみたいで…」
「は、はは、気にしないで…」
キスしようとしているのを見られた。もう笑うしかない。顔は引きつってるけど。
これで私たちも明日から正真正銘のバカップルだ。
「でも羨ましいですね、彼氏と仲良くできて」
「うん、まあね。矢野さんは彼氏いないの?」
「あ、アキでいいです。残念ながらそういった人はいませんね」
「そうなんだ…あ、私もケイでいいからね。でもアキちゃんかわいいしスタイルもいいから、モテそうなのに」
「ハハ、ありがとうございます。でもコレっていう出会いがないんですよ」
「へぇー、なんでだろうね?」
「まあ…原因は十中八九、アレとつるんでるからでしょうね」
そう言ってアキちゃんが指差した先にカナミちゃん。
「そうだお兄ちゃん、マナカちゃんから預かったものがあるんだ」
「だいたい予想がつくんだが…何を預かったんだ?」
「ちょっと待ってね…ほらコレ、マナカちゃんセレクトのナースもの官能小説十冊セット!」
「いらん。持って帰れ」
「ええっ!なんで!?お兄ちゃんこういうの大好物でしょ!?」
「そういう問題じゃない!」
こういうのが大好物ってところは否定しないんだろうか?
「しょうがないなぁ…じゃあこれはケイ先輩に…」
「やらんでいい!!」
「え〜、先輩に勉強してもらえばお兄ちゃんとのプレイの幅も増えるのに。もうこうなったらアキちゃんに…」
「私はいらんからな」
カナミちゃんがボケ切る前に的確なツッコミを入れ、アキちゃんがこちらを振り向く。
「アレですから。私も同類に見られちゃうんですよね…」
「は、ははは…」
すごい世界だ。凡人の私では到底生き残れそうにない。
シンジ君にしてもアキちゃんにしても、私とはかけ離れた次元にいるようだ。
その後も室内で繰り広げられるボケとツッコミの絶妙な応酬を、私はただ見ているしかなかった。


結局、カナミちゃんたちは二十分ほどで帰っていった。
「疲れた……」
部屋が再び静かになると、シンジ君はベッドに倒れ込み、電池が切れたように動かなくなってしまった。
「お疲れ様……」
初めてツッコミ疲れというのを目の当たりにした私には、それくらいしか言葉が思い浮かばない。
「まったくカナミのやつ……あれじゃ見舞いに来たのか邪魔しに来たのかわかんねーよな」
「大変なんだね、シンジ君も」
「まったくだ。でも、もっと大変なのは矢野ちゃんだろうな」
「……確かに」
411クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/01(水) 02:23:25 ID:YQPnl+38
シンジ君とアキちゃんは、カナミちゃんたちのグループにおけるツッコミのポジションにいるらしい。
その二人が、カナミちゃん一人にこれ程消耗させられたのだ。
まして、カナミちゃんの周りには彼女に引けを取らないツワモノがまだまだいるのだという。
シンジ君のいない今、ツッコミ役であるアキちゃんの苦労のほどは私には想像もつかない。
「矢野ちゃん…ツッコミ疲れで倒れなきゃいいけどな」
「ホントにねぇ……」
私は先程仲良くなったばかりの後輩のことを思い、そっと十字を切った。
それにしても。
「今日はなんだかバタバタしてたね」
「ん?ああ、そうだな。千客万来だったし、あんなとこも見られちまったしな…」
「明日学校に行くのが憂鬱だよ。ナツミたち、クラスで変なこと言い触らさなきゃいいんだけど」
「オレも…当分カナミにからかわれるんだろうな……」
「そんなに嫌?」
「ん…からかわれるのは疲れるけど、本当のことだし…嫌ってことはないさ。そう言うケイはどうなんだよ?」
「私も…嫌じゃない、かな」
顔を見合わせて笑う。ちょっと照れくさい。
「ねえ、シンジ君…さっきの続き、しよ?」
シンジ君が身体を起こし、ベッドの縁に腰掛ける。
「ケイ、こっち来いよ」
私もシンジ君の横に座った。肩同士が触れ合い、彼の指が私の頬を優しく撫でる。
そっと目を閉じたところに、彼の唇の感触が重ねられた。
触れ合った唇から彼の体温が伝わってくる。その感触が心地良い。
と、シンジ君とのキスに酔い痴れていたんだけど。
突然シンジ君が私の肩を掴み、私はそのままベッドに押し倒されてしまった。
「え…や、やだ、ちょっとシンジ君、何やってるの!?」
慌てて身体を起こそうとするが、押さえ付けられているため思う様に動けない。
「ごめん、ケイ…今のでその……我慢できなくなった。それに…溜ってたしさ」
「なっ……!」
キスで欲情しないでほしい。ああ、さっきまでのいい雰囲気は今いずこ?
「な、何考えてるの!?ダメだよ、今ゴム持ってな…じゃ、じゃなくてここ病院だし!」
「いや、ゴムならあるんだ…」
シンジ君がパジャマのポケットをゴソゴソやって、中のものを取り出してみせた。
「なんで持ってるのよ…」
「まあ…備えあれば憂いなしってことで…」
私は思わず泣きそうになった。耐えた自分を褒めてやりたい。
「だからって…また人が来たら困るでしょ!」
キスくらいならまだしも、エッチしてるところを見られたとなるとさすがにシャレにならない。
「あ…それもそうか」
気付いてなかったのだろうか?なにやら思案を始めるシンジ君。私はその隙に逃げ出そうとしたのだが。
「そうだ!ケイ、ちょっと来てくれ!」
シンジ君は飛び起きると、私の手を引き病室の外に出てしまった。
412クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/01(水) 02:24:12 ID:YQPnl+38
そのまま抵抗する間もなく連れて行かれたのは、同じ階の一番奥の部屋。
普段は物置として使われているらしく、中には様々な大きさの箱がいい加減に積まれている。
「ここなら滅多に人が来ないからさ」
そう言いながらドアにカギをかけるシンジ君。ひょっとしてもう逃げ場なし?
「まっ、待ってシンジ君!いくらなんでもこんな所で…」
ささやかな抵抗を試みるも、シンジ君には聞こえてないみたいだ。
某ゲームのゾンビみたいに、ジリジリと私に迫ってくる。
私はあっという間に壁際に追い詰められてしまった。
「ケイ……」
ゾンビ、じゃなくてシンくん、でもなくてシンジ君、が熱の籠った声で私の名前を呼ぶ。
「シ、シンジ君落ち着いて…やっぱりダメだよ…」
背中が壁に当たる。これ以上後ろに下がることはできない。
逃げ場を失った私を、シンジ君が抱き締める。不覚にもドキッとしてしまった。
(ダメ…いくらなんでもこんな所じゃ…)
これがホテルやお互いの自宅であれば、私はシンジ君をもっとすんなり受け入れていただろう。
だけど、ここは病院の一室である。人が滅多に来ないとは言っても、まったくないわけではないのだ。
「やめよう、シンジ君…退院したらその…いくらでも…」
あくまで抵抗を試みるのだが、そんな私の口を、シンジ君は強引にキスで塞いだ。
「んんっ…!」
キス自体はほんの二三秒だったが、私の身体の力を奪うにはそれで十分だった。
全身がフワフワと浮くような感覚を覚え、手足の先まで弛緩していく。
「かわいいよ、ケイ……愛してる」
アイシテル。耳元で囁かれ、最後の防衛線も軽く突破されてしまった。
シンジ君はずるい。そんなことを言われたら私が抵抗できなくなるのを知っているのだから。
もはや私に抵抗する気力は残されていなかった。
私の沈黙を肯定と受け取ったらしく、シンジ君が制服のリボンに手をかける。
「待って…全部脱ぐのは…」
さすかにここで全部脱ぐのはためらわれた。
「……わかった。でも下は脱がないと汚れるから…」
「う、うん…」
シンジ君がスカートとショーツをおろす。下だけを脱ぐのは、ある意味全部脱ぐより恥ずかしかった。
「シンジ君…恥ずかしいから……あんまり見ないで…」
セーターを引っ張り精一杯隠そうとするが、ほとんど効果はない。
「う〜ん、こういうのって結構そそられるよな。なんて言うか、スッゲーエロい」
「もうっ、イジワルしないでよぉ…」
「ん〜、どうしようかなぁ…最近はケイにからかわれっぱなしだからな」
「ば、ばかっ!」
シンジ君の言葉に顔が真っ赤になる。
「ははっ、冗談だって」
シンジ君が私を抱き寄せ、唇を塞ぐ。さっきより強く、さっきより濃厚に。
そして、シンジ君はキスをしたまま私の下腹部に手を伸ばしていった。
「んっ……」
直接触るのではなく、焦らすように周囲を撫で回し、その半端な感触が逆に私の快感を増長させた。
重ねた唇から洩れる吐息が、荒く不規則になっていく。
413クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/01(水) 02:24:56 ID:YQPnl+38
そんな私の反応を楽しむように、シンジ君は私の肌の上に指を這わせていった。
「ん…あぁ…っ」
痺れるような感覚に襲われ、自分の秘所が湿り気を帯びていくのがわかる。
そして、シンジ君は自分の指を私の秘所に滑り込ませた。
「あぁあッ!!」
シンジ君に触れられた途端に身体がのけ反り、思わず大きな声をあげてしまった。
「んっ…うぅ…あ…あンっ!」
必死に声を抑えようとするが、次々に込み上げてくる快感が私の口から嬌声を吐き出させる。
「クッ…ぁ…あ、んんッ…はぁ…」
「すごいな、ケイ…そんなに気持ちいい?」
「んっ……気持ち…い…いっ…」
「じゃあもっとよくしてやるよ」
「えっ…あ、あぁあっ!?」
シンジ君が指の動きを速める。
「んンッ…アっ、はっ……あぁ…ひあっ!」
クチュクチュと卑猥な音がたち、私を快楽の淵へと追いやっていく。
シンジ君にしがみつき、押し寄せる波を必死に耐えた。
「ケイ、あんまり大きな声出すと外に聞こえちまうぞ?」
「だ、だって…んっ…んあッ!」
そんなことを言いながらも、シンジ君は手を休めようとしない。
それどころか指の動きはいっそう激しさを増し、私を責め立てる。
「シン…ジくんッ…ダメ…も…イッちゃう…」
「我慢しないで…イッていいよ…」
「う…ん…あッ、あっ…イクッ…う…あああッ!!!」
全身がビクビクと痙攣する。シンジ君にしがみついていなければ立っているのも難しかった。
絶頂の余韻が身体中を駆け巡り、意識を朦朧とさせる。
「ケイ…見てみろよ」
シンジ君が自分の手を私の顔の前に突き出す。彼の手は私の愛液に塗れていた。
彼がわざとらしく指を動かすたびに、その液体は粘度を帯びた雫となって床に垂れていく。
雫は光を反射していやらしく輝き、私の目を犯していった。
「ケイも興奮してたんだな。いつもならここまではならないぞ」
「そんな…変なこと言わないでよ……」
羞恥心に耐え切れなくなり、思わず目を背ける。
シンジ君は私を壁に寄り掛からせ、その場にしゃがみ込んだ。
私の秘所から溢れる液体は腿の内側を伝い、足下へと流れ落ちていく。
シンジ君は私の脚に口を付けると、その跡に沿って舌を這わせ始めた。
「はぁ…ぁ…んっ……あ、あっ…」
意思とは無関係に、私の口から悦楽の声が飛び出す。
シンジ君は舌をゆっくりと動かし、止めどなく溢れる愛液を丹念に掬い上げていった。
シンジ君の舌は次第に上の方へと移動していき、ついに私の一番敏感な部分に到達した。
「ひあッ!?」
その瞬間身体が跳ね上がる。イッたばかりの身体に、その刺激は強過ぎた。
「シンジ君ッ…!ダメッ…ダメェッ!!」
しかし、シンジ君は私の声を無視して秘所を舐め続ける。
彼の舌が動くたび全身に電流が走るような感覚に襲われ、少しずつ理性が失われていく。
「ふぁあッ、あッ…も…やめ…んんッ……あッ、ああッ!!」
414クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/01(水) 02:25:39 ID:YQPnl+38
腰を両手でしっかりと掴まれ、逃げることすら許されない。
私にできるのは手で口を押え、声を殺して耐えることだけだった。
しかし、食いしばった歯の隙間から、口を塞ぐ指の間から、声にならない声が洩れる。
「やっ……だ…め…ヘ、ヘンになっちゃうっ…ぅ、くあァッ!」
身体中が小刻みに震え、呼吸は乱れる。視界はどんどん狭くなり、理性が失われていく。
その時、急にシンジ君が立ち上がった。ようやく解放された私は重心を失い、前方に倒れ込んだ。
「おっと…」
シンジ君が私を抱き留める。私は彼の腕の中で放心し、動けなくなってしまった。
「ケイ……もういいかな…?」
やや息を荒げたシンジ君が私に尋ねる。答えようとしたが、声が出せない。
やっとの思いで、首を一度だけ縦に振る。
シンジ君は一旦身を引くと手早くゴムを着け、私の額にキスをした。
「入れるよ…」
私の左脚を持ち上げて秘所に自身をあてがい、ゆっくりと腰を沈めていく。
「っ…ん、あぁッ……ぁぁああッ!!」
シンジ君の一部が私の内側を抉り、快感が私を狂わせる。
フワッと身が浮くような感覚と、どこまでも墜ちていくような感覚とが混ざり合い、頭の中で破裂する。
気が付くと私はシンジ君の唇に自分のそれを押しつけていた。
「うぅ…あッ、あッ…ああぁッ…、うぅん…」
シンジ君が私を貫くたびに、甘美な痺れが全身を駆け抜けていく。
「ひあっ!んっ…はッ、ああっ…ふあぁッ…!」
声を抑えることも忘れ、ただひたすらにシンジ君を求める。
ここが病院であるとか、誰かに聞かれるかもしれないとか、もうそんなことはどうでもいい。
彼と一つになる喜びに身を委ね、本能のままに快楽を貪った。
「シンジ君ッ…好き…大好きッ!!!」
「ケイ……ケイッ!!」
互いの名を呼び、そこに愛する人がいるのを確かめ合う。
互いの身体をしっかりと抱き締め、それでもたりないと言わんばかりに求め合う。
触れ合った部分から伝わってくる彼の温もりが、すごく心地よかった。
「ケイッ…オレ、もうっ…」
「うん……来て…来てェェッ!!!」
シンジ君が私の一番深いところに届く。
次の瞬間、私たちを取り巻く世界が爆発した。
「あ、あッ、あッ…ああああぁぁぁッ!!!」
目の前がホワイトアウトする。絶頂の余韻で意識に靄がかかる。
それでも、私たちはしばらくの間離れようとしなかった。
狭い室内に二人分の荒い呼吸音が響き、それが収まるまで、互いの身体を抱き締めていた。
415クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/01(水) 02:27:30 ID:YQPnl+38
「さてと…何か言いたいことがあるなら聞きましょうか?」
病室に戻った私は、来た時と同じように椅子に腰掛けていた。
シンジ君はと言うと、ベッドの上に正座して、叱られた子犬のようにうなだれている。
「いえ、ありません…」
小さな声でシンジ君が答える。
「毎度のことだけど…ちょっとシンジ君強引過ぎるんじゃない?」
「はい…ケイさんのおっしゃる通りです…」
シンジ君が小さくした身体をより一層小さくする。
その光景は見てて吹き出しそうだったけど、ここで甘やかしてはいけないので我慢した。
やっぱり彼氏の躾は彼女が責任をもってビシッとやらなきゃ、ね。
「シンジ君前にも似たようなこと言ってなかった?本当に反省してるの?」
「もう目一杯。これ以上ないってくらい反省してる」
「怪しいなぁ…じゃあ、形で示してよ」
「へ?形でって、どうやって?」
「愛してる、って、もう一回言って」
私の要求に、シンジ君は言葉を詰まらせる。やがてボソッと、聞こえるか聞こえないかの声で呟いた。
「ダメ。それじゃ聞こえない」
「……ケイ、愛してる」
それを聞いて、自然と顔が綻んだ。
「うん、まあ信じてあげましょう」
そう言って椅子から立ち上がる。
「じゃあ私そろそろ帰るから。また来るね」
「ああ。またな」
彼の言葉を聞きながらドアノブに手をかけたが、すぐに引き返す。
まだ正座したままのシンジ君に近付き、耳元で囁く。
「私もだよ」
そして、彼の頬に軽くキスをする。
「ばいばい」
顔を赤く染めたシンジ君を残し、私は病室を後にした。


(fin)
416クロム ◆IQnpwvmuPA :2006/02/01(水) 02:35:11 ID:YQPnl+38
以上です。
相変わらず文章がイマイチ。自分でもどうにかしたいんですが・・・。
他の職人様方の名文を読ませて頂き、勉強させてもらいます。

前スレでミホものをハッピーエンドで、とのリクエストをいただきましたので、次はそれでいきます。
それと、以前書いて過分な評価を頂いた重婚ものですが、調子に乗ってまた書かせていただこうかなと。
今度は妹キャラで書きます。男はシンジとして、女性キャラは誰にしよう。
せいぜい三人が限度なんですが。

なるべく早く投下できるよう努力いたします。
417名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 03:20:26 ID:y80NMqf8
久々にGJなのキタ──(゚∀゚)──────(∀゜)──────(゜ )──────(  ゚)──────( ゚∀)──────(゚∀゚)──!!
いや、ほんの二〜三日も経ってないのに久々ってのはおかしいかもしれんけど、このスレだけはなんかそんな気にさせられるんだよなぁ…
418417:2006/02/01(水) 03:27:09 ID:y80NMqf8
しまった!書き忘れてた。
重婚モノ楽しみにしてます!最近のニュースとかは気にしないで存分に書いて下さいな♪
419名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 08:10:35 ID:erL1DeaG
いやぁGJです。次回も楽しみにしてます。しかし携帯から見にくくなったなぁ。ブラウザ使ったけど。
420名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 08:40:20 ID:pDHg6VR3
クロム氏乙〜やはりエロィのがイイ
しかし今週のカテキョは最終回に向けて話をまとめに入ってるって感じで少し寂しいな
妹はまぁ、いつも通りの妹だが
421名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 09:36:15 ID:QuV25vzY
妹は永続ループ出来るけど濱中は勉強をメインに置いている以上
どうしても時間を進めざるをえないからな。
マサヒコに永遠に受験勉強させるわけにもいかんし……
422名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 09:59:48 ID:dqiPnPCS
中学一年からやったんなら大学受験に向けてマサヒコ高校生編があったっていいじゃないか!
423名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 12:21:41 ID:XjurH3yy
クロム氏GJです!
やっぱりクロム氏のケイはエロカワエエ…ハァハァ(*´д`)

そして、いたいけなハッピーエンドに激しく期待しております!!
424名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 12:34:31 ID:pDHg6VR3
携帯(ドコモ)からカキコできない、しかもすごく使いづらい…(朝と今は職場のPCから覗いてる)
外回り中に他のスレやここにカキコしようとしたらできなかった
425名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 15:46:36 ID:urTeS7Fi
携帯からならクラシックは?
426名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 16:12:01 ID:BQJ3er1d
ツンデレ>>>>>>>>>>>>>>>>>>天皇>>>>>>>>>>>
>>>小泉>>>>>>>>>>>>>>>>>あり>>>>>>>>>>>
>>>>>>>>>>>>>>>>俺
427名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 16:48:36 ID:jlM84xyk
428名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 17:01:39 ID:3hHnitHe
次週でアヤナラスト?
429名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 17:40:46 ID:jzPsfwT5
そうだとしたら
アヤナスキーにとって来週はたまったもんじゃないなぁ。
430名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 17:43:28 ID:9Kh98CLE
テスト
431名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 19:56:05 ID:FjtbCAWX
>>426
お前>>>>>>>>>>>>>>俺
432名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 20:05:34 ID:TWUEJwth
>>424
つーか、文句言う前に仕事しろよw
433名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 20:26:41 ID:HPsOzkmf
>>431
お前>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>[越えられない壁]>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>俺
434名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 21:09:26 ID:fbyGJcv4
>>429
何らかのイベントがあって勝逃げっぽく日本を飛び立っていくんじゃないか、と愚考。
でも、いつもどおりのエロギャグで淡々と流れていき、出国していくのが氏家クオリティだよな。
435そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/01(水) 21:33:53 ID:N0ileseX
こんばんわ、そらです。クロム氏GJ!ケイはいいなぁ。
ようやく全部書き終わりました。とりあえず読んでください。
それではもう一度、自らの足で最終話
「ファイナルエピソード もう一度、自らの足で」です。どぞどぞ〜。
436そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/01(水) 21:34:58 ID:N0ileseX
今日はマサキの三歳の誕生日だ。そしてそれは同時にミサキの三回忌を意味する。
「ぱぱ〜、どこいくの〜?」
チャイルドシートに座り、後ろの座席でアヤナと雑談していたマサキが言う。
「ん?そうだな・・・ミサキママの・・・ところだよ。今日はマサキが三歳になるだろ?だから
こんな大きくなったよって・・・お話に行くんだよ。」
「ふふ、心配しないでもいいわよマサキ。その後で今日はみんなでマサキのお誕生日
お祝いしてくれるからね。楽しみにしてなさい。」
そう言ってマサキの頭を撫でるアヤナ。そうするとマサキはくすぐったそうに笑った。
ミサキの眠る場所へ車を走らせるマサヒコ。それについて来る様に数台の車が走っている。
ふと窓越しに空を見る。雲一つない青空だ。ミサキ・・・三年も待たせちゃったな・・・・

しばらく車を走らせると霊園へつく。他の車も続々と到着し、一向は一つの墓標へ向かう。
「ミサキ・・・ただいま・・・・」
それはミサキの墓。みんなで少々掃除などをした後近況報告に入った。
「まずは・・・マサキ。ミサキママに挨拶しておいで。」
マサヒコがマサキに言う。マサキは言われるままにミサキの墓に近づいた。
「えっと・・・初めましてママ!ママとは会ったことないけど・・・僕のママなんだよね?僕ね
今凄く幸せだよ。みんなといれて凄く楽しいんだよ。だからね・・だから・・ママ、ありがとう!!」
ありがとう・・・ミサキが聞いてれば私はマサキに何もしてないよ?とでも言いそうだ。
でも、マサキは分かっているのだろう。ありがとうとは・・・生んでくれてありがとう・・・
ママが生んでくれたおかげで僕はいま凄く幸せ・・・だからありがとう・・・そう言うことなんだろう。
それだけ言うとマサキはアヤナのもとへ戻った。

437そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/01(水) 21:35:42 ID:N0ileseX
続いてアヤナが墓に近づく。
「久しぶりね天野さん・・・私は今あなたとの約束を果たしているわ・・・でも、果たしきったとは思ってない。
私は一生あなたとの約束胸に生きていくわ。小久保君とマサキのことは任せてね・・・ああ、でも
約束のために一緒にいるわけじゃないわよ・・・私はあなたに負けないくらい・・・彼の事好きだから。」
相変わらず照れからなのか、最後の方は小声になるアヤナ。少し目をつぶった後
栗色の髪をかきあげ、相変わらず大き目の胸を張る。
「とにかく!私とあなたは今も勝負中・・・ずっとライバルなのよ!それを忘れないでね。」
そう言うとマサキの元に戻る。

続いてアイが墓へ赴く。
「えへへ、お久しぶりミサキちゃん。元気にしてたかな?私は今は産休も終わって教職に戻ってるよ。
今年からね、地元の小学校に転勤になったんだ。おかげで10年勤続できればマサキ君の
小学校卒業を見送ることができるんだよ。なんとしても10年いないとね・・・それがミサキちゃんとの
約束だから・・・うちのマナミともマサキ君は仲良くさせてもらってるよ。まるで・・・幼馴染みたいに・・・
あはは・・・なんかまとまらなかったけど・・・ゆっくり休んでね・・・ミサキちゃん。」
そこまで言うとアイは目をつぶり手を合わせた。
438そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/01(水) 21:36:30 ID:N0ileseX
「よぉ、ミサキ・・・元気か?私は元気だぞ?ああ、セイジも元気だ・・・もちろん夜も元気だ。
私は意外と思われそうだけど専業主婦してるのよ。子供もうちらの中では一番大きくてな。
長男坊はもう小学生だぞ?子供の成長は早いもんだ。マサキ君もきっとすぐだ・・・
マサもアヤナの手を借りてしっかり育児してるよ・・・それでももし二人の手でも厳しそうな時は・・・
そのときはあんたが手を貸してやりな。そうすればどんな壁も越えれるだろうから・・・」
そこまで言うとリョーコは少し自嘲気味にハハッと笑う。
「まぁ、柄にも無いこと言っちゃったな。とにかく・・・マサもアヤナもマサキ君も心配いらないよ。
私達もいるからな・・だから安心しときな、ミサキ。」
そう言って墓を撫でるリョーコ。引き返すとリンコとハイタッチをかわす。

「ミサキちゃん!!!!」
リョーコと変わったリンコは墓の前にくるなり大声で叫んだ。
「ごめんね!!私、ミサキちゃんにお別れできなかった!!泣くことしかできなくて・・・お別れできなかった!
本当にごめんね!ミサキちゃん!」
後ろからは見えないが恐らく泣き顔でむちゃくちゃなんだろう。声が上ずっている。
「さよならは言えなかったけど・・・約束はきちんと守ってるよ・・忘れっぽい私だけど・・・ちゃんとマサキ君と
遊んでるよ!マサキ君はとってもいい子でね・・・まるでミサキちゃんと遊んでるみたいなんだ・・・
えへへ・・・言いたいこと沢山考えてきたんだけど・・・忘れちゃった・・・だから・・・
遅くなっちゃったけど・・・ばいばい、ミサキちゃん!また・・・会おうね!!」
服の袖で涙を拭うリンコ。拭い終わるといつもの笑顔で戻ってきた。

439そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/01(水) 21:37:15 ID:N0ileseX
さて、両親からの報告も終わり、最後は当然マサヒコ。マサヒコが墓へ向かう。すると
「ごほん!えー、マサは長くなりそうだからな。みんなで先に車へ戻っておこうか。さぁさぁ、早く早く。」
わざとらしく咳払いをしてリョーコが言う。
「え?いや、別にそんなことしなくても・・・・」
「いーや!二人でゆっくり話な・・・ほらほら、車戻るぞ、皆の衆。マサキ君の誕生会の準備しないとな。」
「わ〜い、リョーコせんせえありがと〜。」
そう言ってはしゃぐマサヒコ。その手を繋いでいたアヤナがマサヒコに目配せをする。
そのままマサヒコを置いてみんなは車へ戻っていった。さっきまでたくさんの人がいた墓の前も
今はマサヒコ一人。マサヒコは改めて墓に手をつく。言いたいことはきっとたくさんあるんだろう。
ミサキとの別れ・・・失意のどん底・・・マサキへの恐怖・・・アイの指導・・・アマツとマサキ・・・
リンコの優しさ・・・リョーコの教え・・・そしてアヤナとの再婚。本当に色々あった三年だった。
それでも、マサヒコが一番言いたいことは一つだった。三年越しの言葉だ。マサヒコは目をつぶる。
「ミサキ・・・・愛してる・・・・」
440そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/01(水) 21:38:00 ID:N0ileseX
幻影なんだろうか・・・いまだに目をつぶったままのマサヒコの眼前にミサキがいた。
マサちゃん・・・ありがとう・・・私もだよ・・・
ミサキ・・・ごめんな・・・三年も待たせて・・・
ううん・・・マサちゃんには・・・たくさん苦労かけちゃったね・・・
いや・・・俺にはみんながいたから・・・ミサキもずっと傍にいてくれたんだな・・・ずっと支えてくれてたんだな・・・
えへへ・・・マサちゃんは昔から世話がやけたからね・・・私が傍にいてあげないと・・・でも・・・
ああ・・・そろそろミサキにも休んでもらわないとな・・・三年も支えてくれてたんだからな・・・
うん・・・今は若田部さんもいるしね・・・
はは・・・妬いてるのか・・・
ううん・・・若田部さんなら安心できるよ・・・だからマサちゃん任せたんだから・・・
そうだったな・・・俺もそろそろ・・・一人で歩かないとな・・・
うん・・・もうマサちゃんは大丈夫だよ・・・きっと一人で歩けるよ・・・
ああ・・・俺はまだ生きていかないといけない・・アヤナと・・なによりマサキのためにな・・・
うん・・・私はずっと・・・ずっとマサちゃんとマサキちゃんと若田部さんの傍にいるから・・・
ああ・・・見ていてくれ・・・俺は・・・精一杯生きていく・・・だから・・・おやすみ・・・ミサキ・・・

マサヒコは目を開ける。もちろんミサキはいない。それでも、彼の傍にミサキはいた。
空を見上げる。雲ひとつない青空だ。きれいなそら。
さて、みんなの所に戻るか。マサキの誕生会してやらないとな。マサヒコは墓に背を向ける。

さぁ、歩き出そう・・・・もう一度、自らの足で

FIN
441そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/01(水) 21:46:38 ID:N0ileseX
以上です。ようやく終わりました〜。ちょっと短いのはご容赦を。
次回ですがリクエストのあったマサヒコとアヤナの婚礼&初夜でいこうと思います。
扱いとしては外伝みたいなものでしょうか。
婚礼は結婚式が子供の頃しか出てないので難しいかもですが・・・

さて、完結しました「もう一度、自らの足で」ですが、1話目から読んでもらえれば
うれしいです。ちなみに以下の推奨BGM聞きながらだといいかもです。
1話目 さよなら大好きな人 花*花
2話目 ひとりじゃない DEEN
3話目 君は僕に似ている See-Saw
4話目 絶望と希望 川嶋あい
5話目 そして僕にできるコト day after tomorrow
最終話 君を忘れない 松山千春
もちろん他にいいのあればそちらで。それではまた〜。
442名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 22:34:21 ID:tBtZxNYb
完結おめでとうございます、そら氏
外伝も楽しみにしています
443前スレ終了のお知らせ:2006/02/01(水) 23:21:26 ID:XFFMxjE/
そら氏、GJ
幅広い作品が読めるから、このスレ好きだよ。

前スレ661で501KB達成、埋め立て乙

>661 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/02/01(水) 23:05:04 ID:dIRRHNeI
>                          手コキしてよ…ハァハァ  

途中、見るに見かねたのであろう郭神の埋め用小ネタもあったけど、
515から661まで延々と「淫猥しりとり」を続けて埋めきったおまえ等、よくがんばった、感動した。
444名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 23:29:27 ID:dIRRHNeI
>クロム氏
バカップルシンジ×ケイ最高です!!!「妹」の本編で出番が少ないのにクロム氏のSSだけでケイファンになってしまいました
GJ!!!!

>そら氏
大作GJ!!!!全てを通してマサヒコの成長に感動しました
最終話の選曲「君を忘れない 松山千春」はベストチョイスだと思います

>前スレ埋め淫語しりとり
ってか、つながりすぎwwwこのスレの住民、職人の絆の強さを確認できましたよ
最後は私が埋めさせていただきました
445名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 23:31:36 ID:bVoWbjI/
前スレで「行ってみよ」って言ったの俺だったり…

つながって良かった…
446名無しさん@ピンキー :2006/02/01(水) 23:59:59 ID:IVP1Jgyf
前スレしりとりに参加した漏れが来ましたよ。

>>そら神
GJ!!!

感動系では郭神の「ずっとずっと…もっともっと」以来の傑作だと断言しよう(きっぱり)。
ピンキリ神もGJだしあ〜あ、ここ見てると他のスレ読む気がしなくなるのが欠点だよ、、、贅沢
447名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 02:17:16 ID:lGzEHsmC
そら氏GJ!!お疲れさまでした次のも期待しています。
「わ〜い、リョーコせんせえありがと〜。」そう言ってはしゃぐマサヒコ。
で吹いたのは自分の胸にしまっておきます
448そら ◆nZAjIeoIZw :2006/02/02(木) 07:06:01 ID:t3bah+uf
>>447 あわわわわ、なんて場面で間違えたんだ俺はOTZ
言うまでもなくマサキですねそこは。名前似させていつかやりそうと思ってたら
まさかこんなタイミングでやってしまいました・・・
449名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 11:17:12 ID:PGAiliQN
渡米直後マサのことを忘れられないアヤナであったが、一人の白人女性(マリアの姉)によって百合道に開眼、
手ほどきを受けるうちにモノホンのレズビアンになるという話はどうか
そして帰国後まずリンコをモノにし、すでにつきあっていたマサとミサキチの仲を裂き、
ミサキチをもヤッちゃって百合仲間に引き込むという話はどうか
説得にきたアイセンセをも牙にかけ、最後は尊敬するお姉さまことリョーコも喰っちゃうという話はどうか


職人さん、こんな話はどうですか?書いてみてくれませんか?と思うのだがどうか
いくら公休だからといって平日の昼間っからこんなこと言ってる俺は人間としてどうか
450名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 11:38:02 ID:yXW6vcFu
>>449
そこまでのビジョンが出来ているなら自分で挑戦してみては
そうやって何人もの職人さんが生まれているわけだし
451名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 15:04:31 ID:rBA0VPq9
クロム氏=シンジ×ケイ萌えすぎましたよ・・・マジで・・・
超GJです! やっぱりバカップルこそ正義だと感じました

前スレの淫語しりとりに俺も参加したが、まさかここまでつながるとは思わんかった・・・
この氏家スレは他スレとはレベルが違うと言うことが改めて解った
とりあえず皆様GJです!
452名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 15:46:31 ID:5qKZhCyv
僕らはまだ知らない。
この>>449が、後に数々の百合ファンを唸らせる大作を書き上げるであった事を。
そしてまだ僕らは知らない。
彼の存在がおねえさま、百合キングことあの人の百合魂に火を点けたことを…!
453名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 16:05:01 ID:PGAiliQN
ゴメン俺学生時代国語関係ダメだったのよ、_ですごめんなさい
ただ曖昧に「何なにキボンヌ」とクレクレするのも失礼かと思って…
結局やってることはクレクレなわけで、もうしわけないすんません
454名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 16:46:15 ID:TOeWcyPp
>>449よ、プレッシャーだなw
まあ書けないのなら無理して悩まなくてもいいんジャマイカ
職人さんへのネタになったのならそれで良しでしょ
455名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 16:50:05 ID:TOeWcyPp
あ、それと400KB越えたことだし、古田氏が更新されるまでゆっくり進めた方がいいかもしれない
456名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 16:59:40 ID:R5VdWiUE
450くらいまでは大丈夫じゃまいか?
結構容量残したまま淫語しりとりやれば前スレのようにかなりの量になるだろうし
まぁあれも楽しかったんだがwww
457名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 18:31:48 ID:8djcIC6g
前スレは、475KBで淫語シリトリに入った。
シリトリは 490KBからスタートでよさげ。
458名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 22:42:22 ID:O05GJj6g
古田氏のサーバーの容量が気になる。
作品も結構な数だし。
459名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 10:28:54 ID:9Rm+n+pn
最近古田氏自身の書き込みもみないな、心配だ
このスレの今があるのも古田氏の保管庫運営あってこそだし
本当、古田氏には感謝の一言に尽きる
460名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 12:32:42 ID:SLai5fG0
職人達の好きカプが聞きたい
461名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 13:07:03 ID:RhRfxNg+
>>458
このまま作品が増え続けたら第二保管庫ということも考えないといけないかも。
462名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 13:44:00 ID:a45Az3w/
>>458,461
容量的な事は大丈夫じゃないか?
まとめ以外の物を置いていれば別だけど、テキストしか無いわけだし。
監督のまとめサイトのファイル全部あわせても10MB無いと思うけど。

それよりも監督の手間削減のための事を考えたほうが良いかもね。
463名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 16:05:22 ID:W/fGoOTY
>>462
うーん、確かにそうだが何かいい方法ある?
古田氏が更新する時に手間がかからないように、住人や職人さんができることって
俺はまったく思い浮かばん、スマン………
464名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 22:41:29 ID:k0cFdGEq
次スレはどうする?
465名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 23:04:50 ID:88YMXG1y
まだ早いよ、480KBぐらまで待てよ。また長いシリトリしたいのかよw
466マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/04(土) 01:28:41 ID:c5uenF0+
郭氏、クロム氏、そら氏、激しく乙&GJでした!
特にそら氏は超大作お疲れさまです。
また新しい波を期待しています!

スレ進行が早いのは素晴らしいですが、古田氏の負担にもなりますからね。
しかし、更新してもらえるだけでも嬉しいです。

新しい作品を投下しようと思いましたが、容量が不明なうえ
土日は他の職人さんが投下されると思うので
新スレが立ったらそこに投下しようと思います。

>>460
リンコ×ミサキチ、カナミ×アキ、アイ×マサがツボです。
467名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 09:22:15 ID:A7HCbixR
皆様乙かれ様です。
>郭×伊東氏
お二人のコラボ、相変わらず素晴らしいできですね。
これからの展開を想像するだけでヌケマシタ。
3P本番ワクワクしながら愉しみにしております。

>クロム氏
やっぱり純愛こそが全てです!
こういうラブいのマジ大好きです。
ケイがかわいすぎます!!!!
いたいけなハッピーエンドも楽しみにしています。

シンジバージョンの重婚ですが、アキ、チカ、ミホあたりがいいんじゃないんでしょうか?
ああでも、クロム氏の書くカワエエケイも捨てがたいです
というか考えただけで遺精してしまいそうです・・・(;´Д`)ハァハァ

>そら氏
長編完成本当にお疲れ様です。
最後のシーンでちょっとホロリときてしまいました。
ただ、やっぱりマサヒコとマサキの名前のミスでは想像して笑ってしまったのは秘密です。
468名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 13:14:29 ID:BGysFC+W
皆は誰のどの話が好き?
いや、格付とか関係なくて、ふと気になったもんだから
469名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 13:21:03 ID:zWzf/r4v
いや、格付け関係ないとかいってもそういう感じは付きまとうぞ
470郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/04(土) 13:48:19 ID:oVTRmaMi
はいどうも郭です。買い物行く前に、
予告先発>>356の続き。
NGワードは「焦らし」、「手前」
では、投下。
471郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/04(土) 13:49:16 ID:oVTRmaMi
それからも………私は覗きを繰り返すようになった。
城島君とナツミがここでするのは風紀委員のある日って決めているらしく、
水曜日と木曜日の七時くらいになると、旧体育倉庫に来て………
(ダメ………ダメだよ、こんなの……今日で、終わりにしないと……)
ここに来る前は、いつもそう思っているのに。止めようと思っているのに。
私は、その日になるといつの間にかそこに足を運んでいるのだった。

「あッ……はああッ……、シンジ君……そこ、いい……」
「ナツミ……こう?」
「あぐッ、そう。そこ………ああ……」
(あ……あッ、ナツミ……城島君……いい…私も……)
そして、二人の激しいセックスを覗き見しながら、オナニーして果てるのが日課になっていた。
―――ふたりのセックスを見ていると―――
普段は頼れるお姉さんタイプのナツミが、実は結構甘えんぼなMっぽいセックスをするのだとか、
ちょっと頼りなさそうな城島君がセックスの時はムチャクチャ激しくてリードするタイプなのだとか……
普段教室では見せない、意外なふたりの顔が見れてそれでまた私は興奮してしまうのだった。

みんなの知らないふたりを、私だけが知っている。
みんなの知らないエッチなふたりを、私だけが………

そう思いながらするオナニーは、今までに感じたことが無いくらいのものすごい快感で―――
私はそれを繰り返しながら、いつしか自分が病みつきになり始めていることに気付いていた。

「はぁ………シンジ君……いい……そこ、擦れて……」
「こう?ナツミ……」
その日も、私はふたりのセックスを覗いていた。
(……ええと……あれって確か、松ぼっくりじゃなくて……そうだ、松葉崩しって……)
ふたりが、折り重なるような体位のまま交わっている。
「あ……はぁッ……そう……お願い……あッ、シンジ君、動かないで……」
「そう言ってもさ、ナツミ……お前の中、熱くって……溶けちゃいそうだから……」
「んっ……だってえ、シンジ君……」
甘えるような表情で、ナツミが城島君を見つめる。女の私から見ても、すごく色っぽい。
(ナツミ………こんな表情を、するんだ……)
あの日以来、何度もふたりのセックスを見てきたけど、
こんなにとろけるような顔をしたナツミは初めてだった。
………違う。私の前だけじゃない。友達の前でも、誰の前でも……
こんな表情を、ナツミは見せたことがないはずだ。ナツミのことを、私は……私は……
(…………………え?)
どきり、とした。城島君に、嫉妬していた。
(…………?違う、どっちに………)
親友のナツミをとったから?それとも、城島君のことが気になりかけているから?
でも、それでナツミに嫉妬するのは分るけど、私は、なんで城島君に………

「ねえ……ケイ?そこ、人が来たりしたら危ないよ?」
「!!!!!えッ?????」

そんなことを考えながら、混乱してしまっていた私だったけど………
気が付くと、ドアの手前……私のすぐ目の前に、ナツミが来ていた。
「??!?あ、あの……な、ナツミ………」
「ホラ……いいから、入って……」
いつの間にか下着をつけて軽く制服を羽織ったナツミは、
私の手を取ると倉庫の中に強引に引き入れた。
「あの……ナツミ、あの……私……ゴメン……」
「いいからいいから。いつも私たちのしてるの見てたでしょ、ケイ?」
!!!!!!!!!!バレてたんだ!
§
472郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/04(土) 13:51:06 ID:oVTRmaMi
「あ、あれは……えっと、演劇部の片づけにきたらね、あの……あなたたちが……」
「ふふ……でも、何回も……何回も見てたよね、ケイ?そうでしょ?」
「あ…………」
責めるような感じじゃなく、子供がイタズラしたのをからかうような口調だった。
それが全部事実なものだから、私は真っ赤になって言葉を失うしかなかった。
「それくらいにしとけって、ナツミ。木佐貫が可哀想だろ」
「いいから……うふ……ねえ、ケイ?怒ってなんてないから聞いてもいい?」
無言で私は頷く。
「ケイ………シンジ君のこと、好きなの?」
「!………私は…………私は……」
好きだった。あのことがあってから、ここでのふたりのセックスを覗き見るようになってから……
いつの間にか、私は教室で城島君のことを目で追うようになっていた。
自分の気持ちに気付いた私は、ナツミの言葉にこくり、とまた無言で頷き返す。
(でも………違う、それだけじゃ……)
「ホラ〜〜〜、やっぱそうだったじゃない、シンジ君?」
「え?」
「………そうだったの、木佐貫?」
「ははは、ゴメンね、ケイ。だってシンジ君たら、
ケイは自分じゃなくて私の方を見てるなんて言うから……」
「いや、だって木佐貫さ、なんだか俺じゃなくてナツミの方ばっか見てる感じだったから……」
胸が、痛かった。城島君には………分っていたんだ。この人は……鈍そうに見えて……
「違うの…………ナツミ」
「?どうしたの、ケイ?」
「私……私、城島君のことも好きだけど……ナツミのことも、好きなの」
「………え?」
ついに、言ってしまった。今まで喉につかえていたなにかを吐き出すように……私は、話した。
「どうしよう、って思ってたの。私……城島君のことが気になっていたのもほんとうだけど、
ナツミのこともずっと……ずっと、好きになってた。ふたりがするのを見て……
すごく……すごく、ドキドキして……ふたりとも好きで……城島君が好きで、ナツミも好きで……
どうしよう、私、ヘンなのかな……私、おかしいのかな……」
止まらなかった。涙を流しながら、話し続けるしかなかった。
"ちゅ"
「え?」
ナツミが、優しく私にキスしてきた。
「私も、好きだよ?ケイ」
「ナツミ……」
にっこりと微笑むナツミ。女の子にキスされたのは勿論初めてだったけど、全然嫌じゃなかった。
「俺も……俺たちも、木佐貫が好きだ」
そう言うと、城島君がふわり、と私の頭を撫でる。
「俺らさ、木佐貫が覗いてるのに気付いてたんだけど、でもなんか……嫌じゃなくて。
それどころか、見られてる、ってのでスゲー興奮したりして、その……良かったりしたんだ。
なんていうか……もしかして、俺らって変態なのかなって思ったりして……」
「ふふ……最初はさ、すごく驚いたんだけどね。あの清純派でお姫様のケイが、
私たちのセックスを覗きながらひとりエッチしてるなんて、って思って」
「あ……それも、バレてたの?」
かあああっ、と恥ずかしさで身が縮まる。体が熱くなる。
「俺はでもさ、やっぱり木佐貫はナツミのコトを見てるんじゃないかって……」
「私はシンジ君のことを好きなんじゃないかって思ってて……でも、そっか。
ケイは私のこともシンジ君のことも好きなんだ?ふふ、私たちのセックス、気持ち良さそうだった?」
「……う、うん」
「うふ、可愛い、ケイ……」
ナツミが私をぎゅっと抱きしめる。さっきまで城島君としていたせいか、
ほんのり汗ばんだ匂いと、レモンっぽいフレグランスの匂いが混じって、すごく良い香りがした。
「ねえ?ケイ……じゃあさ、三人で……してみよっか?」
「え?」
§
473郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/04(土) 13:51:51 ID:oVTRmaMi
今回は以上。次回(明日?)で完結できそうな感じ?では股。
474名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 14:24:30 ID:R04rJkU6
黄金バッテリーGJ!!!!!
ケイがカワエエ!!!完結を期待してます!!

郭×伊東氏のIDがVTRマミwww
475名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 15:24:23 ID:1hQI0HIo
ケイたんカワイス(*´д`)ハァハァ…
3P楽しみにしてますよ
476名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 16:37:13 ID:rB6q5a1Z
トモコト氏=102氏という気がしてきたこの頃。
477名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 17:08:04 ID:ceEi7yUT
郭氏&奥方GJ!ハァハァしますた

アカボシ氏(とその御友人)のHP見てきた
むこうもこれから期待できそうですね
職人さん一同、そして古田監督これからもガンガってください
478名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 20:20:28 ID:Ij1hkqiB
>>郭氏
GJ&乙!!
明日が楽しみハァハァ

>>476
ヒント:アカボシ氏のHP
479名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 21:57:36 ID:Yu/aLWJi
郭×伊東氏GJ!!!
ついに3Pキタコレ!み な ぎ っ て き た ぜwww
480名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 01:31:09 ID:9lorASCp
>(……ええと……あれって確か、松ぼっくりじゃなくて……そうだ、松葉崩しって……)
不覚にもここで一番萌えた

3P期待してます!!!!!
481名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 05:38:54 ID:z+g35ESM
すいません
アカボシ神のHPはどちらでしょうか?
ご存知の方どうかお教え下さい
482名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 06:36:54 ID:46irIhkb
>>481
検索とかソース使って調べてみる気はないんか?
ほれ つ>>65
483名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 06:39:41 ID:46irIhkb
偉そうな口叩いといて間違えた…orz
正しくは>>95
ていうか俺は悪くない。すぐに人に頼る481が悪いんだ!
484481:2006/02/05(日) 06:48:50 ID:z+g35ESM
すいません有難うございました
勘違いして前スレ前々スレを見ていて本スレを確認するのを忘れてました。
本当に有難うございました
485郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/05(日) 13:18:10 ID:o2E0KBXu
はいどうも郭です。まずはお詫び。
予告したのに……終わりませんでした。本番&完結は次週持ち越しで……すいません。
なのでNGワードは「未完」「焦らし」「本番無し」
では、投下。
486郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/05(日) 13:19:30 ID:o2E0KBXu
「お、おいナツミ!いくらなんでもソレは………」
「い・い・の。うふ……ケイ?」
"ちゅ……"
ナツミがもう一回キスをしてくる。うっとりとするくらい、柔らかい感触。
「ふふ、こんなこと言いながらさ〜〜、シンジ君ったら、
最近ケイのことが気になってしょうがないなんて私の前で言ったりしてるのよ?」
「!!!!!」
「※!&!!だ、だからナツミぃ!!!!」
「いいじゃん、ホントのことなんだし。失礼だよね〜〜?こんな可愛い恋人がいるってのに、
無神経に他のコが気になるなんて堂々と私の前で言うんだからさ〜〜〜」
「あ、あれは……その……」
楽しげに、ナツミが城島君を責める。でもそれは私に対する嫌味とかじゃなく……
純粋に、恋人同士がじゃれあってるみたいな、なんとなく微笑ましい光景だった。
「だからね、ケイ?私は前からケイのことが大好きだったし……
シンジ君も好きだって話なんだから、なにも問題無いと思わない?」
「……あのな、問題は大ありだと……」
「いいの!もう、うるさいこと言わないで……はい、シンジ君?」
くい、とナツミが私の顎の先をつまんでシンジ君に差し出す。
「ケイってさ、実は……一時期軽い男性恐怖症だったんだ」
「……え?そ、そうなの?」
「………うん」
少し迷ったけど……私は頷いた。
それは、親友のナツミにしか話したことがなかったけど……紛れもない事実だった.。
「前に付き合ってたヤローがね、キスもセックスも全部自分のしたいようにやるっていう、
すごい自己チュー野郎だったみたいなのよ。おまけに束縛もキツかったみたいでね。
ホラ、ケイって真面目で大人しいから、そいつの言いなりになって……
結局嫌になって別れたらしいんだけど、一時期男の子と話すのさえダメになってたんだから」
……二年の頃、付き合ってた演劇部の先輩のことだ。
部活で一緒にいる分には、そんな強引なところも男らしく思えたし、
少なくともふたりっきりでいる分には――特に、セックスをする前は優しくしてくれた。
けど、セックスが終わってしまうと面倒くさそうに冷たい目を向けるところや……
自分が合コンに行ったりするのは平気なのに、
私がナツミと遊びに行くのにさえいちいち報告を義務づけたりだとか。
そんな自分勝手なところに疲れて別れてしまったのだった。
それ以来、確かに私は恋愛に臆病になってしまったのかもしれない。
「………そうだったんだ、木佐貫」
「だからね、シンジ君と私がケイに教えてあげようよ?恋愛は楽しいってことや、
ホントはキスやセックスってすごく気持ち良いってことを」
「でも、それとこれは……」
「いいから!はい、ケイ……シンジ君、結構キス上手だから任せて………」
ためらったけど、ナツミの言葉に従って唇を突き出して城島君を待つ。
迷っている城島君だけど、私は目を閉じて彼が来るのを待つ。
"ちゅ"
いくらか時間が空いたけど、さっきのナツミの唇とは違う感触が私の唇に触れる。
少し冷たくて、固くて、でも心地よい。
"ちゅ……つ"
城島君のものだろう手が私の肩に回され、軽く抱かれる。
彼の唇が私の唇を弱く吸い出す。ちろり、と舌先が私の唇を舐める。
ちょっとくすぐったくて、気持いい。
"ちゅ……んむぅ……"
優しく舌先が私の口の中に入ってくる。舌と舌が絡まる。
彼の薄い舌がゆるやかに私を誘う。一転、貪るような勢いで舌を吸われたとたん、
私のなにかがくにゃり、と溶けたような気がした。
「あ………」
体中から力が抜けて、思わず城島君に体を預けてしまっていた。
§
487郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/05(日) 13:20:24 ID:o2E0KBXu
「ふふ……どうだった?ケイ、シンジ君のキス……」
「あ、あの………えっと……」
「気持ち良かったでしょ?最初っからキスだけはすごく上手だったのよね〜〜〜。
私の前に誰かに仕込まれたんじゃないかって疑ったくらい」
「あのなあ、ナツミ……俺はお前が初めてだってなんべんも……」
「ま、そんなことはどーでもいいから。良かったでしょ?私のキスも、シンジ君のキスも」
「……うん……」
「ふふ、やっぱり可愛い、ケイ……じゃ、続きしよっか?」
そう言いいながら、ナツミは服を脱ぎ始めた。
「で、でも……」
「いいから……あのね、ケイ?なんでシンジ君のキスが気持ち良かったか分る?」
「?」
「シンジ君はね、自分も気持ち良くなりたいけど、
ケイにも気持ち良くなって欲しいって思いながらキスしてるからなのよ。
多分ケイの前カレはさ、自分が気持ち良くなりたいだけだったんだと思うの。
セックスも一緒。私はね、ケイにもセックスで気持ち良くなって欲しいの。
シンジ君のセックスは優しくて、すごく気持ち良いよ?」
自分の服を脱ぎ終えると、ナツミは私の制服のリボンをほどき、
服を脱がしてゆく。シャツを、スカートを、ブラを……
「あの……ナツミ、でも、ヘンだよ……普通じゃないよ、さ、三人でなんて……」
「ヘンでも、いいじゃない」
にっこりと笑って、ナツミが言う。
「それに普通だから良いってもんじゃないでしょ?現にあんたの前カレだって、
世間の男からしたら普通だったかもしれないけど、ケイにとってはダメだったわけでしょ?
普通じゃなくたって良いのよ。ケイがセックスの良さに気付いてくれれば……ホラ、シンジ君」
「あ、ああ……」
"ちゅ……るぅ〜〜〜〜"
おずおずとだけど、城島君が私の首筋にキスをする。そのまま舌を這わす。
「は………はぁん……で、でも……」
「木佐貫……可愛いよ……感じてる木佐貫の顔、すごく可愛い」
城島君がそう言いながら私の胸を揉む。
"つう……"
城島君に揉まれながら、ナツミが私の乳首に舌を這わす。
「あ……ダメ、ナツミ……」
(女の子に……女の子にそんなとこ舐められてるなんて……)
頭ではそう思う私だけど、体は痺れたように動かなかった。
「可愛いわ……ケイのおっぱい。ふふ、良くさ、更衣室で触りっことかしたよね?」
「あ、あれは……でも……」
「いいな〜〜〜、女同士ってそんなことしてんのか……」
「あら?だったらシンジ君もカズヤとすればいいじゃない。おちんちんの触りっことか……」
「それは、マジで勘弁だ」
「……くすくす……」
なぜだろう、こんなにヘンなことをしているのに。ナツミと城島君のふたりにかかると、
全然緊張感が無くなってしまう。私も裸にされてふたりに撫でまわされているっていうのに、
城島君の言葉に思わず笑いを漏らしてしまっていた。
「ふふ、じゃあシンジ君?ふたりで……」
「ああ……」
"ちゅ"
"つッ"
ナツミと城島君が、それぞれ私の左右の乳首にキスをしてきた。
「ふわあ……」
からだが震え、言葉にならない吐息を漏らしてしまう。
"ちゅぷ、ねろ〜〜〜"
"ぷきゅ、つっぷ"
ふたりの舌が私の乳房を這い回る。あんまりに気持ち良くて、思わず弓なりにのけ反ってしまった。
§
488郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/05(日) 13:24:31 ID:o2E0KBXu
今回は以上。次回は必ず完結させますです。マジでごめんなさい。
では股。
489名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 14:01:56 ID:fArJ13mf
>>478
見たけど分からなかった。
どこがどうヒントなの?
490名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 15:52:38 ID:n94QHC6p
郭氏伊東氏乙そしてGJ!
完結楽しみにしてますよ!
>アカボシ氏のサイト
まだ建築途中でこれからだなーって感じだね
絵もまだ少ないし、ってかピンキリ氏が掲示板に絵をうpしてて驚いて思わず茶を吹いた
なんですかこのスレの職人さん同士の連帯というか絆の強さは
491雪月花 ◆o4C1eXAgw2 :2006/02/05(日) 19:02:42 ID:ACB+C/80
始めまして雪月花と言います。
新しい作品に挑戦しようと思い、丁度最終回の近い濱中にしました。
今週の金曜に投下しようと思っています。
基本的にリクエストで書くものなので下の項目で希望があれば言ってください。
@カプ(誰と誰が良いか)A内容(シリアス、連続、ギャグなど)Bプレイ(スカトロ、妊娠も一応可能です)
今週の水曜の午後十二時まで募集します。アンケート結果で多い順で上から三番まで作ります。
私の政策の手順は、アンケート募集→集計→上から三番まで書き投下→アンケート募集のループなので協力お願いします。
まだまだ未熟な者ですが、少しでも読んでもらえると嬉しいです。
また、作品に対する指摘や批判は参考になるので大歓迎です、どうかよろしくお願いします。
492名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 20:05:46 ID:sXz927z6
雪月花さん、はじめまして。
アンケとるより、得意なもの、書きたいものを投下したほうがいいと思う。
>>1 にある保管庫の作品に目を通せば、この氏家スレの傾向はわかると思うし、
なんというか、空気読んでね。作品投下を楽しみに待ってます。
493名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 20:06:54 ID:KYrjHZ/V
郭×伊東氏Gj&乙!!!!!!
焦らしプレイとは焦らされたら焦らされた分だけ興奮してしまうものなのですヨ!
続きワクテカしつつ待機していたいと思います。
シンジがうらやましい・・・

始めまして&こんばんわです雪月花氏。
早速ですがリクを・・・
@マサ×ミサキ Aシリアス 
B妊娠物で結末(ハッピーかバットか)は雪月花氏にお任せします。

99.99%原作ではありえない話ですね・・・
本当の中学生妊娠物は今までにこのスレではなかったものなので難しいとは思いますが、
可能ならばよろしくお願いします。
494名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 20:09:28 ID:9lorASCp
>郭×伊東氏
GJ!!!来週までじらされながら待っています!

>雪月花氏
はじめまして!さっそくリクエストさせてもらいます
@マサ×リョーコ Aシリアスな純愛で Bできればリョーコ受けで

あまり見たことないシチュなので是非見てみたいのでよろしくお願いします

あと、質問ですけど「濱中」のみですか?
495名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 20:18:57 ID:KYrjHZ/V
>>492
貴方の投下に気づきませんでした。
投下する前に更新するべきでした、マジで。
気分害してしまったらスマソ
ただ雪月花氏も参考になればしてもらえればうれしいです。
496名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 20:30:11 ID:n94QHC6p
わ、新リクエスト神降臨ですか!
>>492
雪月花氏のスタイルがリクエストあってのものだとしたらそれに応えるのが住人の礼儀では?
それで、最終的にどのような作品を書かれるかは雪月花氏の判断なわけで
空気と言っても、作者のやりたいことを制約するような空気のほうがまずいよ
ヤバすぎるかなと思ったら職人さん自身がそういう話を回避するだろうしね

個人的にはマサ×誰かの孕ませネタ(純愛ハッピーエンド)が読んでみたいですよ
497名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 20:32:12 ID:JW7dhYlV
@マサ×アヤナ
A昼ドラ展開
B陵辱スカ以外
498名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 20:42:27 ID:yVEaM+q0
郭伊東氏GJです!完結編が楽しみっす
しかしシンジウラヤマシス…クラスの男子に知られたら集団リンチにあうだろうなw

雪月花氏
@マサ×アイ×リョーコAちょっとギャグ展開
B処女&童貞喪失をリョーコが指導
リョーコはママンでも可 でお願いします!

どちらかというとこのスレはリクエストを受けてくれる職人さんは住人に喜ばれる傾向があると思います
>>492の方が空気読めてないような…
499名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 20:44:09 ID:yVEaM+q0
ageちゃいました…orz
すいません
500名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 20:51:52 ID:VZ3mpUVL
空気云々はまぁやめにしましょう。楽しめればよし。
華麗に500GETしつつマサ×ミサキに一票。
501名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 21:44:05 ID:95SD9AGW
じゃあ@6PAギャグBお任せ
502名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 22:00:42 ID:alFBxAn+
では
@マサ×ミサキ
Aほのぼの純愛系
B結婚後、子どもの目を盗んで(今までこういうパターンないよね?)
でお願いします。
503名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 22:13:13 ID:J1+cJxOI
あんま母親がハァハァしてるとマサに弟か妹ができるような
504名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 22:22:07 ID:46irIhkb
では、
@マサ×ミサキ×アヤナ
A未来。快楽に溺れるミサキとアヤナ、鬼畜なマサ。
BSMちっくな調教モノ(スカトロ勘弁)
雪月花氏、こんな感じでいいでしょうか?
 
つ以下↓、チラシの裏。
>>492に腹が立ったんで、迷惑だろうけど言わせてくれ。
>>498の言ってる通り。空気読めないのはオマイの方。
大体、空気読むなら保管庫よりもスレ見るべきかと。
保管庫は(言い方は悪いかもしれないけど)過去の作品を集めた場所であって、そこに交流はなく、いわば墓地の様なもの。
スレこそが今現在の状況、職人さんと住人の関係を物語る。
第一、保管庫には職人さんの後書きとかないんだから、それがリクを受けて書いたかどうかとか解る訳無いだろ。
そして、スレを見ればリクは普通に行なわれている事も解る。
そして>>492、言い方も考えよ。大人なんだから。
505名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 22:53:12 ID:K6OK2L1k
>>497 >>504
前スレで鬼畜や陵辱の是非の議論があったけど………
506492:2006/02/05(日) 22:59:13 ID:sXz927z6
うは、いっぱいレス貰ってしまった。

皆さんの気に触ったようで、すみません。
雪月花さんの書きたいものを読みたかっただけなので、許してちょ。
507名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 22:59:18 ID:alFBxAn+
>>497は「凌辱以外」じゃん。
508504:2006/02/05(日) 23:25:50 ID:46irIhkb
言葉足りず誤解を生みました。スマソorz
>>504は、例を挙げるならアカボシ氏の「いつものプレイを…」みたいな、愛あるやつのつもりで言ってみたんだけど…
とりあえず、凌辱とは違うんだ。皆スマソ_| ̄|○
509郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/02/05(日) 23:34:51 ID:o2E0KBXu
雪月花氏、初めまして。
リクエストに応える職人さんの登場、心強く思っています。

@アイ×マサAギャグBほのぼの純愛系

でリクお願いします。
510名無しさん@ピンキー :2006/02/06(月) 00:20:46 ID:loe5UhSR
>>489

102氏=井手の人=白髭の人

ってことじゃない?
511名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 07:08:37 ID:gqFDKL3L
>>510
あー。(納得)
じゃあ、あそこのサイトで頼みこんだら、
アヤナ婚約ものの続きを書いてくれるってこと?
512名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 13:24:20 ID:kCVYFu+M
エロ有りエロ無しと同じく凌辱系の是非は定期的に話題にのぼるな
それだけ職人さんと住人さんが多い証拠でもあるが
でもここはまだ自由なほうだと思うよ、他スレではエロ無しを絶対に認めないところとか
純愛モノはカプ厨扱いされちゃうようなとこもあるし
原作の雰囲気も含めて考えても、どっちが良い悪いというわけでもないだろうけどね
リクエストにしても書きたいものにしても職人さんにはマターリとがんばってほしいであります


>雪月花さん
では、@高校生マサヒコ×高校生リンコ Aほのぼのギャグ純愛 Bラブラブセクロス
でおながいします
513名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 13:50:42 ID:7jbnXLmB
マサヒコ×アヤナ×アイの3Pキボン
514名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 14:07:08 ID:EvC7Q0MK
マサヒコ×アヤナのテレフォン(スカイプ可)Hものキボン
515名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 14:48:48 ID:zW8lSpiR
@マサ×ミサキ
A甘ければなんでも
B軽い縛りプレイとか
で、ひとつ宜しく。
516名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 15:52:02 ID:Z83j/kVX
1.絶倫マサ&リョーコ&ママン&豊田×ミサキ&アヤナ&リンコ&アイ&戸川&カチューシャ娘
2.ライトな感じで全員同意の上での乱交
3.最初から最後までくんずほぐれつみんなでパコパコ

いや、このスレの職人さんは起承転結をキッチリ創られる傾向にあるので、
あえて物語性を薄くしてずーっとヤリ続ける話なんてどうかなーっと思って…
517名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 16:54:15 ID:9ia1FBlW
@マサ×アヤナAなんでもB陵辱スカ以外
518マリリスト ◆xQ7Due/8lc :2006/02/06(月) 19:53:49 ID:mWEB0rD7
>>郭氏
GJGJGJ!
職人として尊敬すらしますw

>雪月花氏
リク専職人は珍しいですね〜。頑張ってください。

1、マサ×アイ
2、歯が浮くほどの超激甘々ラブラブ
3、軽く羞恥
をよろしくお願いします。
519名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 22:26:50 ID:FOzzl/HJ
>雪月花氏
@マサ×リョーコAギャグ含めつつB風邪ひきリョーコに看病マサ、とかいうシチュでお願いします
520名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 22:47:35 ID:IKCFeT+C
おれも@マサ×リョーコみたいです Aリョーコはギャグっぽくいこうとするがマサはシリアスで
B最終的にハッピーエンドならプレイはなんでも   >雪月花氏お願いします

それと今週のアキはよかった…ハァハァ
521ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/02/06(月) 23:02:15 ID:2Q8RX6jh
お久しぶりです。
>>郭泰源氏
さすがですね。続編も期待しております。

>>そら氏
遅ればせながら長編完結お疲れ様です。こういうシリアスな作品も読めるのが
このスレのいいところです。

その他の職人様、どうもすみません。とても感想を書ききれません。
あらためてGJ!といわせて頂きます。

さて、久々に作品を投下させて頂きます。マリリスト氏の影響を受けました。
したがってNGワードは「百合」です。
タイトルは「奪・わき役 続編」で。
522ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/02/06(月) 23:05:53 ID:2Q8RX6jh
次の日の放課後−
学校の帰り道、マホは昨日借りたテープを返しにエーコの部屋に来ていた。内容が内容だけに
学校でやり取りをするのはまずいと思ったからである(しかし持ち物検査があったら一体どうする
つもりだったのだろう)。
「はい、これ昨日借りたやつね」
「ねえ、どうだった」
「ああ、やっぱりプロはサーブもレシーブも違うわね」
極力エロビデオの事には触れないマホ。そんなマホの気持ちなど知らず、
「じゃあ、もう一本のほうはどうだった?」
ニヤニヤしながら意地悪く聞くエーコ。マホは顔を赤くしながら
「あんたねー、あんな変なものを私に見せないの!」
「なあーんだ、やっぱり見たんじゃない、ね、ね、興奮した?」
「どうでもいいでしょそんなこと!じゃあ、もう帰るから」
「へへーん、実はね、もう一本あるんだ。せっかくだからマホも見ていきなよ」
そういうとエーコはビデオを再生させた。マホは帰ろうとするが、昨日の興奮を思い出してしまい、
ついテレビの画面が気になってしまう。
「興味あるんじゃない、さあさ、一緒に見よう」
エーコに手を引っ張られ、結局一緒に見てしまうマホ。エーコと共にベッドに腰掛けて画面を見る。
ビデオの内容については物語に関係ないので省略。昨日、マホが見たビデオよりさらに過激な
内容だったとだけ言っておこう。

「ねぇマホ、面白いでしょ?」
ひととおり見ながらエーコが振り返ると、
「……はああ…」
マホは顔を紅潮させ、両手で自分の身体を抱えている。もはやエーコの言葉も耳に入らないくらい
興奮してしまっている。エーコが思っていた以上に効果があったようだ。
「マホ、大丈夫?」
「…何だか、見てたら興奮してきちゃった…ねぇ、エーコ、あんなふうに胸…揉んでみて…」
「こう?」
エーコがマホの後ろに回り、胸を触ると
「ああん!」
マホが大声を上げた。
(あー、マホったら感じちゃってる、ようし、ちょっといたずらしてやるか)
エーコは更に胸を揉んでマホの後ろから責め続ける。
523ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/02/06(月) 23:08:52 ID:2Q8RX6jh
「ああ、いい…」
マホは目を閉じてエーコの行為に身を預け、消え入るような声であえぎ続けている。
さらにエーコがマホの首筋に息を吹きかけた時だった。
「ひゃあん!」
マホのあえぎ声が一際大きくなった。どうやら首筋がマホの性感帯らしい。それならと
エーコは更に首筋に息を吹きかけ、キスをして、時折舌を這わせる。
「う、う…そこ、だめ…」
マホは背中を反らして小刻みに震え続けている。そんなマホの感じた様子を見てエーコも
少し興奮し始めていたが、ここでエーコははっ、と我に返る。
「あ、マホ、ごめん。ちょっとやり過ぎちゃったね。もう、やめるから…」
エーコは手を止め離そうとすると、
「…やめないで、エーコ!」
マホはエーコの両手を手にとって自分の身体に押し付けて哀願する。もはやこのままでは
マホの興奮は収まりそうにもないのは明らかであった。エーコもそんなマホの様子を察した。
「うん、わかった。じゃあ、わたしも出来るだけマホの事、気持ちよくさせてあげるから…」
エーコはうつ伏せになっているマホの身体を仰向けにすると、顔を近づけて、
「マホ、キスするよ」
「うん」
「「んん」」
唇を重ねるふたりからくぐもった声がする。しばらく唇を重ねていたエーコだったが、やがて舌を
マホの口の中に侵入させる。
(…!ん、んん!?)
マホは一瞬驚いたが、口の中から伝わる柔らかい感触に更に興奮を高めていった。
エーコはマホのセーラー服に手を伸ばす。マホの目はトロンとして、焦点が定まっていない。
「マホ、服、脱がすよ…」
「うん、でもエーコも脱いでね…」
「わかってるよ」
エーコはマホのセーラー服のシャツ、スカート、ブラ、パンツをひとつひとつ脱がし、今度は自分が
服を脱いでいった。そしてふたりの少女は生まれたままの姿になった。エーコはマホの胸に
顔を近づけて両手でまだまだ少女のあどけなさの残る乳房を揉みながらつぶやく。
「いいなぁ…もう胸ふくらんでる、私なんかまだペチャンコなのに…」
エーコはやや嫉妬しながら舌でマホの乳首を転がすように軽く舐めまわす。
「ああん!」
ちゅうううう…
音をたてて吸いついたりする。マホの乳首は充血し、更に固くなった。
524ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/02/06(月) 23:12:03 ID:2Q8RX6jh
「はあはあ…」
エーコは胸からお腹、臍、下腹部へと舌を這わせる。さらにマホの股間に進もうとしたその時だった。
「あ、え、エーコ!?いや、そこはだめ!」
「ねぇ…さっき言ったよね…気持ちよくさせてあげるって…だから…私に任せて…」
「い、いや…、やめて!」
マホはかすれた悲鳴を漏らした。しかしエーコはマホの言葉には一切耳を貸さず、薄い恥毛が生えている
股間に顔を埋める。マホの恥部にエーコの舌がヌルッと触れた。
(ああ、ま、まさか…エーコったら、本当に舐めてる!ああっ)
マホは声を出しながらエーコの舌技から逃れようと必死になった。しかし、そのうちに腰から力が抜け、
声もツヤを帯びて、なまめかしい喘ぎ声にと変化した。柔らかいヒダの表面にエーコの舌がまともに触れては
左右にと舌先が振れ、恥ずかしい割れ目の底を舐め回す。
(ああ…なんていいのぅ…)
甘い痺れにマホは陶然となった。
「マホ…もうびしょ濡れじゃない…」
「むむうんっ、ああ…、ああーっ!」
マホの身体がベッドの上でぐったりとなった。乳房が疼きの為に固く締まり、乳首がキュッとくびれて
切ない痺れが、舐め回される一帯から四方へと伝い流れていく。やがて、エーコの舌先がマホのクリトリスの
根元へと、愛液を寄せ集め始めた。マホは本能で、次はクリトリスを舐められるのだと気づき、悔しいが
期待にゾクゾクとした。しかし、エーコは一旦恥部から口を離しマホに向かってつぶやく。
「マホのオマ○コって、垢がなくて綺麗…あー、わかった…普段からシャワーを股間に当ててオナニーしてるんでしょ…」
「いやぁ…してないよぉ…変な事言わないで、エーコ…」
いやらしい会話が交わされる。興奮しているのはエーコも同じであった。エーコは再び柔らかいヒダに舌を当て、
圧迫するように舐めた。舌がクリトリスをしゃぶり、愛液をまぶしつけてくる。ぬかるんだ縦長のヒダの間に
エーコの指が差し入り、処女膜を傷つけないように注意しながら膣穴の内部の愛液をかき混ぜた。
クリトリスにはエーコの舌がしつこく触れたままである。
「はあはあ、エーコ…あたし…なんだかおかしくなりそう…」
「そろそろね…マホ、遠慮なくイッていいよ…」
エーコの舌と指の動きが更に激しくなる。マホは腰を揺らして、ついに、快楽のスイッチを繋げてしまった。
「あっ、あっ、ひぃ、はあああ、ひゃああああああん!」
秘唇の表面と奥に熱い液体を溢れさせてひと際大きな声を上げ、目の前が真っ白になったと同時にマホは絶頂に達し、
しばしの間意識を失った。
525ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/02/06(月) 23:13:40 ID:2Q8RX6jh
「はあはあ…」
どのくらいの時間が経ったのだろうか。マホはようやく意識を取り戻した。仰向けになって
荒い呼吸を整えているマホの半開きの視界をエーコの股間がさえぎる。
「やっと気がついたね、今度は、マホが…私にして…」
そういってエーコはさらにマホの顔に自分の股間を近づける。マホは間近にみる同性の性器にしばし目が
釘付けになった。エーコも興奮しているのだろう、恥部を湿らせながら目はやや半開きで顔を赤くしている。
「ほら、早くぅ…」
もう我慢できない、と言わんばかりに尻を振るエーコ。マホは意を決したように両手で
エーコの尻を掴んで引き寄せると、恥部に口づけた。はじめは唇を触れる程度だったが、先程エーコが自分にしたように
徐々に舌で舐め回したり、吸い付いたりした。
「ああん…上手よ、マホ…気持ちいい…」
エーコも負けじと再びマホの恥部を舐め回した。ふたりの少女がお互いの恥部を舐め合い、愛液と唾液が混ざり合う、
いやらしい水音が部屋の中にこだまする。
(や、やだぁ…初体験の相手が女の子なんて……でも、気持ちいい…)
顔をエーコの股間に埋め、下半身からくる快感に半分朦朧とする頭の中でそんなことを思うマホであった。


526ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/02/06(月) 23:21:13 ID:2Q8RX6jh
以上です。細かい点、気づいた点がありましたら、遠慮なく指摘してください。
それにしてもマホが最後に登場したのっていつだろう。

>>雪月花氏
さらなる新人さんの登場ですね。では、早速
1、マサヒコ×ミサキ
2、マサヒコが主導権を握る形

でお願いします。
527名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 23:27:09 ID:NUyetqug
ペピトーン氏リアルタイムGJです。
ちょっと俺もそっちの方に目覚めてしまったかもしれません。

>雪月花氏
1リョーコ×アイ
2酒に酔ったアイがリョーコを襲う感じで。
お願いします。
528名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 23:36:55 ID:muL9pb9B
ペピトーンお久しぶりGJです!レアなマホものですな
楽しませていただきました

それにしても本誌でのマホの出番は……脇役にもなれてない……orz
529名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 00:09:32 ID:Au6lOvt4
アヤナ・ミサキ・アイ×マサヒコ
逆レイプ
妊娠
でお願いしたい
530名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 03:06:10 ID:DCs4KIVP
@アイかアヤナ×マサヒコA明るい逆レイプwB普通に
531名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 04:26:09 ID:SiT55Wed
さて皆の衆。
このスレッドも460KB位に育ったがそろそろ次のスレを考える時ではないか?
532名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 07:25:18 ID:zz+yFIHQ
雪月花氏のアンケートだが一部の人はもっと細かく答えたほうが良いと思う
533アカボシ ◆Tev54wvsyE :2006/02/07(火) 16:50:47 ID:VXmOdApI
てすと
534アカボシ ◆Tev54wvsyE :2006/02/07(火) 17:04:47 ID:VXmOdApI
 トリ、ようやく成功しました。七十二氏、本当に感謝してます。
ベビトーン氏GJです。マホは本編じゃホント出番少ないですからね。
ここで補充できて嬉しいです。
雪月花氏へ
 絶対に票が集まらないカプ&シチュだと分かりつつ…
@セージ×アイ
Aリョーコやマサヒコ達にばれて、どろどろの三角関係なシリアス
B傷を舐めあうようなH(抽象的…)
 でお願いしたいです。それではノシ
535名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 19:42:33 ID:yCcB2Jt7
アヤナさよなら確定
536名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 22:54:46 ID:jnFkTqfq
どっから次スレ?
537名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 23:15:29 ID:GwLmv7L0
次スレからのテンプレにアカボシ氏のサイト貼っちゃだめなのかな?
当然本人の許可がいるけど
538名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 23:51:41 ID:3C4iYqgK
>雪月花氏
@マサヒコ×ミサキAバカップルBソフトSM(ミサキがM)
でお願いします。
539名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 00:10:48 ID:8BhyZG5w
古田氏が更新を終えられてからでよくないか?次スレ
540雪月花 ◆o4C1eXAgw2 :2006/02/08(水) 00:48:32 ID:wyvXPztp
アンケート協力ありがとうございます。
アンケートは今日の午後十二時で締め切ります。
また、アンケートには明確に答えてください。
妹も書こうと思えば書けます。
コラボについてはリクエストしだいです。
541名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 03:23:28 ID:UaATE+HI
雪月花さん

@マサヒコ×リョーコ
A普段はリョーコが主導権を握り、H時はマサが主導権握るみたいな
Bマサ攻め

で、お願いしまする
542名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 08:45:06 ID:84WgNmYb
アヤナ祭りが起こりそうな悪寒
543名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 12:51:31 ID:Pji8hhic
アヤナ分を補完してくれ〜神様〜
544名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 14:46:31 ID:7eMYYblw
最後のアヤナ良かったなぁ、、、、、、
545名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 15:07:16 ID:0Q3t5s5c
今週の送別会の設定で、乖離神のアヤナ話が読みたい。
546名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 15:37:24 ID:8BhyZG5w
「天野さんにはああ言ったこど、やっぱり私…」みたいなif物か
もしくは東大入学で帰国して改めてミサキに宣戦布告する未来物か
正統派の郭氏かトマソン氏に書いてほしい…

嗚呼アヤナーァア
547名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 15:48:33 ID:84WgNmYb
>>546
俺もそれキボンだ
あと、訛ってるぞアヤナがw>「天野さんにはああ言ったこど
548名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 15:50:59 ID:nZgPmGrI
あやなあああああああああああああああああああああああああああ!
549名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 16:17:57 ID:qlFPc+uY
でもまだ一ヵ月先なんだから、そんなに嘆かなくても…
550名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 16:32:05 ID:fLoT+juI
雪月花氏へのリクエスト期間が1日後ろにずれてたらマサ×アヤナが一位とったかも…
551名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 16:51:37 ID:Mp/YHkMa
一位だれ?
ミサキ?リョーコ?
552名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 17:09:52 ID:PJ8PoKUF
遅れ馳せながら、雪月花氏へのリクエスト
@マサ×リョーコ
Aシリアス気味、ギャグも有りのノリで
Bマサ攻め
でお願いします
553雪月花 ◆o4C1eXAgw2 :2006/02/08(水) 19:40:26 ID:wyvXPztp
今夜十二時までです。皆さんのアンケート待っています。
作品は毎週土曜掲載でいこうと思ってます。
原作がアヤナ祭りで盛り上がっているので希望が出ればアヤナで何か企画をしたいと思っています。
ところで携帯では此処に書き込めなくなったのですが一体なぜでしょうか?
携帯リクエストと言うものを企画していただけに残念です。
554名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 19:56:33 ID:8BhyZG5w
>雪月花氏
鯖移転か何かの関係で直接行くと書き込めない携帯機種あり
ここしばらく人の流れが落ちたのはそのせいかと
で、某所で拾った分散型携帯用2chビュア↓

ttp://2chs.net/orz/top.cgi

これなら携帯で書き込める
投下は古田氏の更新→新スレになってからでしょうが、楽しみにしてますよー
555名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 20:24:03 ID:7HsNe24V
雪月花氏
マサ×アヤナで切なく涙モノおながいします
556名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 20:37:25 ID:DOuQFQ0T
投下します。スルー対象は「未来モノ」「アヤナ×マサ」です。
ムダに長いからスレが480超えたら中止します。
557名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 20:38:56 ID:DOuQFQ0T
「プルルルルルル プルルルルルル」
電話が鳴る。夕飯を作ってる最中に電話が鳴る。
腹が立つ。
日没後ほとんどの家庭持ちの女性ならこの気持ちが分かるだろう。
「うるさいわねー、誰よ夕飯時に電話かけてくる馬鹿は」
エプロン姿におたまを持ちつつとりあえず電話に出る。
「はい小久保です。あらマサヒコ……え?傘が無い?もう、傘ぐらい持っときなさいよ……あーはいはい分かったわよ迎えに行ったげるわよ」
ああ、ホントだ雨だ。気が付かなかった。それだけ料理に集中してたのだろうか。
まったく世話の焼けるヤツだ。この雨の中、わざわざ駅まで迎えに行かなくてはならなくなった。
まあちょうど夕飯も出来るトコだし、駅までそれ程は遠くないので傘を持って行ってやるか。
まず、その辺で遊んでいる筈の娘に声をかけねばならない。
「リョーコ!ちょっとお出かけするわよ」
「はーい」
ぱたぱたと可愛らしい音をたてて愛娘が寄ってきた。
「どこ行くの?」
「駅までパパお迎えにいくのよ」
とりあえず雨だし、暗めの色の上着を着させ、自身もエプロンを脱ぐ。
よし。ガスも止めたし電気も消した。準備オッケー。
「あれ?ごはんはどうするの?」
長靴を履きながら娘が尋ねてくる。
「悪いけど、パパが帰ってからね」
「えー」
心底残念そうな声。
「大丈夫。温めなおしてあげるわよ」
鍵をかけて家を出る。傘を三つ持って、二人は手を繋いで歩き出した。
558名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 20:41:05 ID:DOuQFQ0T
十分程度で駅についた。大人の足なら五、六分で着くのだが、やはり子供を連れて、しかも雨の中を歩けばまあそのぐらいはかかるものだ。
「さあて……パパはどこかしらねぇ」
そんなに広くない駅の出口周辺を探すこと数分。やれやれ、せっかくのカレーが冷めてしまうではないか、と思いつつ娘の手を引いてマサヒコを探す。
自分だって仕事して結構疲れてるのに今度はダンナの世話までしなけりゃならない。自分は完璧超人か?ネプチューンマンだったか?なんて思ってしまう。
(ったく……ラリアットでも喰らわしてやろうかしら)
なんて思っている間に娘がマサヒコ発見。
「パパー」
「おー。リョーコ!」
うれしそうに駆け寄る娘。『あーあー。こけるなよ』なんておもいながら自分も彼の元へと向かう。
「いやーゴメンゴメン。助かったよ。おりゃっ!」
リョーコを抱き上げながら言うマサヒコ。リョーコは嬉しそうにはしゃぐ。
「ゴメンな。きっと飯作ってたんだろ?」
「もういいわよ。一応もう出来てるし」
「そうか、今日は何?」
「アンタ達の好きなカレーよ」
おっ。マサヒコの目の色ちょっと変わった。
「リョーコ聞いたか?今日はカレーだってさ」
「しってるよー」
親子二人でカレーではしゃいでいる。周囲から見ればそれはとても微笑ましい。
「ホントごめんな。なんか埋め合わせでもするよ」
困ったかのような表情でいうマサヒコ。ずるい。コイツはいつもそれで周囲の女性を沈めていく。結婚した今も、コレを見るとドキッとしてしまう。やっぱりマグネットパワーをつかい、相手を動けなくするマサヒコの方が完璧超人なのだ。
そして自分はそれに見事につかまった一人なのだと改めて実感する。
「ん」
少し顔を赤らめながら、いつかの大雪の日と同じようにアヤナはマサヒコに傘を突き出した。
559名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 20:42:31 ID:DOuQFQ0T
なんだかんだで無事家に帰宅。
二人とも働いていて、しかも若田部父から
「家でも買いたまえ」
とポーンと大金を渡され、貯金は結構ある。
最初は結婚後すぐに中古の二階建て一軒家でも買おうと思ったのだが、まだまだ新婚だということでマンション(と言っても結構広い)に住んでいる。
もっとも、もう結婚して数年になるので近いうちに一軒家に引っ越す予定だが。
部屋着に着替えるマサヒコ。
一方アヤナはマサヒコの脱いだ背広をきっちりハンガーに掛けてゆく。
「パパー。こっち来て本読んでー」
「はいはい」
そう言うとマサヒコは娘の方へ行ってしまった。
「二人共もうすぐご飯だからすぐに来てよー」
「「わかってるー」」
本当に解っているのか怪しい返事が二つ。
(ホントにわかってんのかしらね。あの子もお父さんっ子っぽいしその辺なんかもうそっくりだわ)
アヤナは小さく、しかし幸せそうなため息をついた。
鍋の中ではアヤナ特製のカレーがおいしそうな香りを放っていた。
560名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 20:44:02 ID:DOuQFQ0T
二人の仕事のこともあり、小久保家の夕食はいつも七時半から八時ごろ。やはりまだリョーコは小さいので食べたらすぐに風呂に入れて寝かさないといけない。
よって大人が落ち着くのは十時過ぎになる。
「はい、アナタ。一週間お疲れ様でした」
「お疲れさん」
アヤナがワインを持って来てグラスに注ぐ。マサヒコが結構いけるクチなのを若田部父が喜んで、しょっちゅう海外からワインやらビールやらを送って来るのでこの家では晩酌が多い。
それでも飲みきれない場合は豊田家、元担任の豊田セイジと旧姓中村リョーコの家に輸出する。
ただあんまり輸出しすぎるとセイジがマサヒコに泣きながら抗議の電話を掛けてくるのだが。
結構なペースで飲みながら延々と話すアヤナ。その隣でテレビをみながらちびちびと飲むマサヒコ。目線はテレビに行っているものの、ちゃんと話は聞いている、これでいてなかなか器用である。
「それでさー、結局……なのよ」
「へー。でもそれって……だろ?」
アヤナはアルコールに強い方では無い。というか弱い。しかし明日は土曜日。
アヤナは休みの前になるといきなり酒豪となり、相当な量を飲むのだ。
飲み続けること一時間半。もうすっかり夜も更けてきた。
「あー。オレ風呂入るわ」
「そうね……お布団ひかないと」
二人とも真っ赤な顔でのろのろ動き出す。今日はかなり飲んだ。アヤナはもう千鳥足だ。

かぽーん
「あー……生き返る」
やけにオッサン臭いマサヒコの独り言。今日一日で一番平穏な時間ともなれば勝手に口から出てしまうのも仕方が無い。
明日は休日、アヤナは酔ってる、嫌な予感、この三つが揃えばきっとその……アレだろう。
(あー大丈夫かなオレ……)
これから普段より激しい深夜行事が始まるであろうことをマサヒコは確信した。
561名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 20:46:53 ID:DOuQFQ0T
風呂からあがりだんだん酔いも醒めた。パジャマに着替え、ドライヤーで紙を乾かす。
布団部屋に入る。部屋の電気は消されているものの、枕元のスタンドは点灯していて部屋全体が妖しげな明るさを持っている。
布団からアヤナが半身で寝ながら掛け布団の端を上げてマサヒコを誘った。
「さあアナタ?一緒に・ね・ま・しょ?」
アヤナはもう完全に酔っている。いつもならこんなに大胆ではない
水色が基調の鮮やかなパジャマを着てはいるものの、ボタンは全く留めていない。おかげで艶かしい谷間がはっきり見える。
(……やべ……鼻血出そう)
普通の男なら鼻血で気絶するであろうシチュエーションをグッと耐えて、アヤナのいる布団に潜り込む。コレもEDの成せる技か。
「んっ……」
「……」
入るなり口を塞がれる。情熱的なキス。そのまま上に乗ってくるが口は塞がったままなので抵抗はしない。という手が首にまわされていて出来ない。
アヤナの舌が割り込んで来て、マサヒコの口の中で好き勝手に暴れまわる。ピチャピチャという音しか聞こえなくなる。これでもかというほどキスをしてから、アヤナから口を離す。二人の口に透明な橋が架かっていた。
「……ねえ……マサヒコ」
甘い声で呼びかけるアヤナ。
「……何?」
「ちょっと両手あげてくれない?」
「……いいけど」
マサヒコはいわれた通りに両手をあげた。
アヤナがあげた両手になにかしようとしているのは分かる。が、アヤナの豊満な胸に顔を押さえられていて何も見えない。
……ガチャッ
(……ガチャッ?)
どうにか見えるようになった頃、マサヒコの両手には手錠が掛けられていた。
562名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 20:48:34 ID:DOuQFQ0T
「……何コレ?」
「手錠よね」
「んなこたーわかっとる。何でいきなり手錠なんか掛けるんだよ!?」
一瞬の静寂。
「だって、いっつも私ばっかりやられっ放しじゃない!たまにはこっちも一方的にやってみたいのよ」
拗ねたような口ぶりで言うアヤナ。一体どこから手錠など持って来たのだろうか。
「だからっていきな……」
「うるさいわねー。えいっ!」
もう一度口を塞がれ、上の服を脱がされる。そのままアヤナの舌が耳やら首筋やらを這い回る。もう普段マサヒコは愛撫をする側であって、される側では無い。
そのせいかくすぐったいような、ムズ痒いような感覚がマサヒコを襲った。
アヤナの唇が、舌が、指が、マサヒコの体を上からゆっくりと舐め回してゆく。もうアヤナのパジャマは自然と脱げていた。
ふとアヤナの動きが止まる。何か考えているようだ。
そしてそれはすぐに意地悪な笑みに変わった。
「そういえばアンタってココとか弱かったわよねー」
アヤナの舌がマサヒコの脇腹をなぞる。
「ちょ、おいアヤナ!ソコは駄……うわっ!」
マサヒコの顔がさらに激しく歪んでいく。その表情がアヤナをさらに昂らせていく
「んふふふふ〜可愛いわよ〜ア・ナ・タ」
「おま……酔いすぎ……ひゃっ!」
「いーじゃない。……アタシはアンタしか男知らないんだし、旦那の弱点くらい熟知してなきゃね〜」
そう言うと、アヤナはまたマサヒコの体にキスの雨を降らせていった。
「あーっ!ココも実は弱いんじゃないの〜?」
「ちょ……ヤバいって。なんで……うおっ……そんな上手いんだよ?」
「アンタのマネしてるだけよ」
「……マジかよ」
憐れマサヒコ。長い長い愛撫によって、一晩で新たに複数の弱点を見つけられたのであった。
563名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 20:50:21 ID:DOuQFQ0T
「それじゃ、次はこっちね」
そう言ってマサヒコのズボンとパンツを一気に脱がせた。マサヒコはかなり体力を消耗した様で、もう大して抵抗しない。
同時にアヤナも身に着けた物を全て脱いでいた。見事としか言いようのないプロポーションが露になった。
「胸でしてあげるね……」
マサヒコのモノを胸に挟み、ゆっくりと擦り始めた。
「ほら?気持ちいい?」
「ああ……いいよ」
そう、マサヒコはパイズリに弱かった。さらにそれをしているのはアヤナ。中学時代からまた一段と大きくなった胸は威力十分、破壊力満点だ。
アヤナも段々、強く激しく擦り付け、舌で舐める。
普段とちがう環境がマサヒコとアヤナをさらに昂らせていく。
「んっ……どう?イキそう?」
「ああ……イキそうだよアヤナ……」
「だーめ。ん……まだ我慢して」
マサヒコが必死に耐えている姿を見るとなんとなく嬉しくなる。自分がマサヒコをイカせられるのだ。これ以上の喜びがあろうか。
「うぁっ!」
思わず声が大きくなる
「もう、リョーコが起きちゃうわよ?」
アヤナが責めるような声で嬉しそうに言う
いよいよマサヒコでも堪えられなくなってきた。
「んむっ……出して……いいよ」
亀頭の部分を更に強く刺激していく。
堪えていた精液がもの凄い勢いでアヤナの胸に掛けられた。
半分放心状態のマサヒコ。それほどまでに気持ちよかったのだろう。
しかし、彼のモノはまた、高く反り返っていた。
「……ホント元気よねぇ」
「うるせー」
アヤナの窪みはもう十分に濡れていた。
564名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 20:54:44 ID:DOuQFQ0T
「それじゃ……挿れるわよ」
「……」
マサヒコの下腹部に、ゆっくりとアヤナが覆い被さっていく。
「あっ……入った……」
ゆっくり、ゆっくりとマサヒコのモノがアヤナの中に納まっていく。
快感がじわじわと二人の体を支配していく。だがそれはいつもと少し違った、柔らかい感触だった。
アヤナが少しずつ動き出す。マサヒコはされるがままだ。
「んっ……ああっ……どお?マサヒコ?気持ちいい?……んあっ……」
「ああ……いいよアヤナ」

確かに気持ちいい。それは事実だ。普段と違う快感がマサヒコの体に押し寄せている。
だがしかし!マサヒコは思った。
(確かに気持ちいいけど……)
(……こんなマヌケな格好で犯られていいのか?)
(……クソ……手錠さえ外せれば……)
漢のプライドが許さなかった。
マサヒコは必死で意識を保ちながら手錠の鍵を探した。
(……あった!!あれだ!!)
鍵を発見。そしてアヤナが俯いた瞬間、
「とう!」
物凄い力で鍵に向かって体を伸ばした。
「えっ!?ちょ、ちょっと何?」
突然のことに驚いてアヤナの体勢が崩れる。その一瞬の間に鍵をキャッチ、ルパン並みの器用さで鍵を開けてしまった。非常にマヌケな姿勢のままで……
「……ウソ」
あまりに突然のことに驚くアヤナ。まあ普通は驚くが。
晴れて自由の身になったマサヒコ。その目は妙な色に染まっている。
アヤナを見つめ恐ろしい笑顔でマサヒコは言った。
「ふっふっふ……反撃開始!」
565名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 20:56:42 ID:DOuQFQ0T
「よっ」
マサヒコはあっという間に上に乗っていたアヤナを押し倒した。
マサヒコはもう一度アヤナに挿入する。
「これじゃ……ああっ……ああああ……」
アヤナの抵抗もだんだん弱くなる。
もう酔いも抜けているようだ。アヤナの大胆さが無い。
「さっきの仕返しだ〜」
ピストン運動を行いながら、アヤナのたわわな胸にしゃぶりつく。
「ああああッ!……ダメェェェェェェ……んああ……」
アヤナの声が高く、大きくなっていく。
「んっ……おいおい……リョーコが起きちまうよ」
すでに真っ赤なアヤナの顔がさらに赤くなっていく。今度は目を閉じ、必死に声を出さないように耐えていた。
だが、その表情がマサヒコをさらに意地悪くする。
「んんんッ……うん……んぁんんんんん〜!」
動きが更に激しくなる。アヤナはもうマサヒコにしがみつくことしかできなかった。
「うっ……あぁ……そろそろヤバイ……」
時間的に見れば今日のマサヒコは長持ちしていた。アヤナの方ももう限界だ。
「んんっ……中に……出して……あああああ……」
もう何も考えられない。
マサヒコが最後に強くアヤナを貫き、二人はほぼ同時に達した。
そのまま布団に倒れこむ。
「はぁ……はぁ……結局……いつも通りじゃない……」
アヤナが息を整えながら拗ねる。
「せっかく……」
「せっかく……何?」
マサヒコがアヤナを抱きしめながら尋ねる。
「……もういいわよ」
アヤナもマサヒコに抱きついた。
566名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 20:58:13 ID:DOuQFQ0T
「パパー、起きて!」
「うーん……」
目が覚めると朝だった。いや、もう昼前だった。
娘が上に乗っている。結構重たい。
いつの間にか服が着せられている。多分アヤナが着せておいてくれたのだろう。
「ねえパパ」
「何?」
「昨夜はお楽しみでしたね」
「ぶっ!」
思わず吹き出してしまった。確かにあれだけ激しかったから、起こしてしまったかもしれない。
「って言えってリョーコおばさんに言われたの」
「あんのメガネめ……」
とりあえず安心。今度仕返しをしなければいけない
「で、結局ダメだったんですよ……」
「へぇ……次の手をかんがえないとね」
隣の部屋から声が聞こえる。どうやら中村が遊びにきているようだ。
(そうか……あれもメガネの入れ知恵か)
なんとなく昨日の成り行きが分かって来た。
こんな調子が続くのかと思うとマサヒコは複雑な気分になった。
ちなみにリョーコにすぐに弟ができたのは、また別の話……



   fin

                   
567名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 21:04:42 ID:DOuQFQ0T
ついカッとなってやった。今は反省している。

ということで修正点等よろしければご指摘ください。
題名は「楽しい我が家?」でおねがいします。
>雪月花氏
@アヤナ×マサ
A逆レイプ
Bラブラブがいいかなあ……
でお願いします。




568名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 21:31:36 ID:Mp/YHkMa
>556氏
GJ!
>雪月花氏
@ミサキ×マサ
AマサがドS
B出産後恒例、母乳プレイ
でよろ。
569名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 21:35:54 ID:ucj6NsR2
556氏GJ!!
結局マサヒコはリョーコの掌の上なのね…。

あと、そろそろ新スレ立てたほうが良くないですか?
ここは古田氏の更新までゆっくり埋めるということで。
570名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 21:52:38 ID:cMd/0dNH
556氏、GJです。
マサとアヤナの娘の名前が「リョーコ」というのにちょっくら混乱した。
名前の由来が書き込んであると、さらに面白かったように思います。

>>569 現在 478KBです。485KBぐらいまで待ってもよさげ。
前回 472KB ぐらいで次スレに移り埋めるの苦労したw
571名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 22:23:52 ID:MJYoKZai
556氏GJ!!
幸せなアヤナSSを見ると嬉しくなります
リョーコって名前をつけるときマサは反対しなかったのかなw

>雪月花氏
@マサ×アヤナ
A今週号の続きで気持ちに整理をつけたはずのアヤナだったがそれを知らないマサヒコから告白される
悩んだ末マサヒコを受け入れる
B遠距離になるのでお互いの気持ちを確かめるように激しく

今週号に影響されまくりですがよろしくお願いします
572名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 23:33:27 ID:d8wP8k7i
雪月花氏の手伝いでアンケートを纏めたらどうだろうか?
573名無しさん@ピンキー :2006/02/09(木) 00:05:14 ID:FsIV7GJo
今週は神展開、なのだが。

確信した。氏家氏はここをやはり見ている。
前スレの埋め用郭氏のネタとの異常なカブリ具合は決定的

@アメリカに憧れるマサヒコ
A順応に不安がるアヤナ

サイゴンに一回、作者の投下があったら神だ。
574名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 00:13:11 ID:NJJJKa5y
>確信した。氏家氏はここをやはり見ている。

アイタタタ
575名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 00:15:31 ID:ggiNiWPO
>>573
掲載される一ヶ月前には原稿はあがっているはず
つまり今週号は1月初旬には出来上がっているはずだから氏家先生がパクったわけではないだろ

そして@中学生男子がアメリカに憧れるA中学生女子が海外に住むことを不安がる
のは普通のことだと思うが…
576名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 00:17:23 ID:txmgErff
@アヤナ×マサヒコ
A最後の思い出にと押し切る形でセックス
B数年後、マサによく似た子供を連れたアヤナが(ry
577名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 01:31:54 ID:8caQ2CIO
>>575
>>573は今、思春期なんだよ。
暖かい目で見守ってやろうや。
578名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 07:07:39 ID:K487uvtx
亀だが>>556氏GJ!キン肉マンネタで微妙にワロタ
579名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 08:43:10 ID:04LldxTn
今夜にでも新スレたてたほうがいいかもな
マリリスト氏が待機しておられるし
そいで古田氏(いつもご苦労様です)のためにゆっくり埋めよう
580名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 08:53:33 ID:bLRExND6
前スレ落ちたけど…確か郭氏の埋めネタの分は更新されてなかったよね。
581名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 09:53:10 ID:DKGLFQVq
>>575
参考までに
某魔法先生作者のサイトの日記を見ると、大体1週間くらい前に原稿上げてるらしい

まぁ全員がそうだとも限らんが…(-"-;)
582名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 10:29:58 ID:9CGMSsiF
マガジンの巻末コメントで氏家は1ヶ月前と書いてた
まぁ自己申告だし、人によって違うだろうから参考にはならないだろうけど
583名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 10:33:50 ID:7mQpyU1+
>>581
原稿完成は一週間前でも、絵コンテはもっと前だと思う。

氏家先生は以前にインタビューかあとがきで
「製作時期と掲載時期に一ヶ月ぐらい時差があるので季節感がおかしくなる」
と述べていた記憶がある。
584名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 12:41:20 ID:NJJJKa5y
ワンピースの単行本には発売一ヶ月ちょっと前には原稿が出来てると書いてあった
585名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 14:48:26 ID:+UXhbJ9Y
冨樫先生は締め切りすぎても原稿が真っ白です
586名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 15:30:02 ID:R/mWcQi6
冨樫先生のは、なんであんなんでも平気で載せるんだろうね
587名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 15:47:46 ID:/wYnIwb2
なんで富樫話なんだw

とりあえず新スレたてようぜ(俺無理でした)
保管庫の更新が終わらないうちにここを使いきるわけにはいかない
588新スレ案内:2006/02/09(木) 16:07:19 ID:7mQpyU1+
>>587 EDめ、オレがかわりに勃ってやったぜ

【濱中アイ】氏家ト全総合 16時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1139468699/
589名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 16:20:54 ID:NJJJKa5y
俺も立てようと思ったがダメだった

そんな矢先、乙
590名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 16:28:00 ID:prj3nLJ/
>>588
すごく…乙です…
591雪月花 ◆o4C1eXAgw2 :2006/02/09(木) 20:01:17 ID:ZtI4gbwN
皆さんアンケート協力ありがとうございました。
それでは今夜にでもアンケートを纏めようと思います。
まだまだ未熟者ですがよろしくお願いします。
592名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 22:18:14 ID:NxnAZBHl
古田氏、更新お疲れ様です。
593名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 10:39:23 ID:V5kOTBvE
ではいつものアレいきますか

古田氏更新お疲れ様です の「す」
594名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 12:11:08 ID:e7mHU2nJ
すまた

「た」
595名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 20:10:07 ID:9hVEXcs1
立ちバック

「ク」
596名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 20:31:30 ID:3qRPFES8
クンニ

「ニ」
597名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 20:54:00 ID:1doaWn62
ニップレス

「ス」
598名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 21:15:40 ID:e7mHU2nJ
スクミズ

「ズ」                 (現在484KB、残り16KB。この調子で埋めようぜ)
599名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 21:33:19 ID:5EacnX4L
ズリネタ   「た」
600名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 16:24:51 ID:DgsLNIdi
タートルヘッド

「ド」
601名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 22:46:51 ID:ILPhMtXV
どうみても精子です

「ス」
602名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 01:10:00 ID:YhfkYc67
スケベ椅子で逆ソーププレイ
もちろんマサヒコ×アヤナでです

「ス」

603名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 10:41:01 ID:DJwWbaen
スカトロ

「ロ」
604名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 11:01:14 ID:6//CPtOX
ロリコン教師

「シ」
605名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 13:42:42 ID:IqXJyXs0
シリコダマ

「マ」
606名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 15:44:37 ID:eygycgc1
マスカキ

「キ」
607名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 01:17:19 ID:xtOmnlCL
キンタマが立ってました

「タ」
608名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 09:46:11 ID:zmhZOnNx
タマ舐め 「メ」
609名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 10:23:40 ID:6EIcKNS6
めくるめく官能の世界へ

「へ」
610名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 11:04:45 ID:/OdP+dmw
下手だけど愛のある愛撫「ぶ」
611名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 20:17:55 ID:moyIlTNV
ブーン…何処からか何か蠢く音がする

「ル」
612名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 22:29:18 ID:lWepRrqW
書き込む人が少なくなってることはこの隠語しりとりが進んでないことからよくわかる

ルーマニア産媚薬

「く」
613名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 22:55:35 ID:uEXIhxaJ
黒乳首

「び」
614名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 15:06:14 ID:if3cAe9A
敏感な部位

「い」
615名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 16:14:16 ID:95oXafMY
いたいけな少女

「よ」
616名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 18:40:38 ID:/ex6YDKL
よがり声

「え」                   (現在486KB 残り14KB。まだ先は遠い)
617名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 20:00:01 ID:R9dG0taS
エロほ…じゃなくってエロビデオ 「オ」
618名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 20:42:34 ID:FWf3Z7wG
おっぱいがいっぱい(昔こんな歌があった気がする…)

「い」
619名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 20:44:37 ID:/ex6YDKL
1192 = いいく ん に

「に」
620名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 20:56:23 ID:UDJ2ek/r
肉奴隷

「い」
621名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 02:38:31 ID:NIxmybSv
今ラジオ聞いてる・・・イマラチオ!?

「お」
622名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 09:56:07 ID:f9RibONh
おっぱい

「い」
623名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 00:10:16 ID:6s7l3fWc
いたいけ

「け」
624名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 01:02:02 ID:lzv6w34p
結婚初夜

「や」
625名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 02:29:55 ID:aAXLJe+J
やらないか

「か」
626名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 06:59:56 ID:epaX07O3
感じちゃう

「う」
627名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 20:04:09 ID:JpWKC2vK
氏家かわいいよ氏家

「え」
628名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 23:05:58 ID:/K4nDL+8
えっちな女の娘が嫌いな男子なんていませんっ!

「つ」
629名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 19:45:12 ID:0ficZq2k
ツンデレアヤナハァハァ

「あ」
630名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 22:21:15 ID:Uw4ebPNt
穴があったら入れたいな

「な」
631名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 00:40:11 ID:I7SMscdN
中出しを強要してくるアヤナはエロかわいい

「い」
632名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 10:07:40 ID:XSLcP/wk
淫猥!

「い」
633名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 20:03:57 ID:cWvob2Jc
淫獣触手責め
634名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 23:10:05 ID:ZtznqanM
雌ブタ

「た」
635名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 22:40:17 ID:LhLHHLSa
タマねぇとアヤナって何か似てる感じしない?

「い」
636名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 13:04:26 ID:UxO/fmXr
                          全然埋まらねぇぇぇぇぇぇぇ 
               ,-、             ,. -─‐- 、
           , -─‐ ! ! 、             /::::,、:、:::::::::::::\
        / , ヽ.  | l ヽ  _,.--、〃  ーァ':::// ヽ\:::::::::::::ヽ
       〃 /lト、 |l ! l  !  i { (⌒)   /:::/_j_,  、!__ヾ::::::::::::l       / )
  ( ヽ    !| ム┼'ヽ! H-l  lミ j /ラ  ノ   lハ:} -‐'  ー- |::i,ニ、::,ヽ     /./
  ヽ \  V1-r‐'  ー- l  Vミジヽ.  ゙、    !   r-┐.ノ( レ' Zハ!`    / /
    \ \  !  r‐┐  l   V   \ \   l  l  j ⌒ ,1N  ,...、/ /
     \  `ヽ  |_|  >ー'⌒!   \ 77ー` ‐゙=、′r≦-r<´ `! `!/
       \  i:.` ‐--‐ く::::::::::::〈       `1 |   ヾ、____ノノ    | |
        Y´:::::::::ヽ____)::::::::::|      | |   l `ー─''´     |_」
        ‘ー-、:::::::::::::::::::::::::::::|      Ll____!         r''´
            l::::::::::::::::::::::::::::ヽ           |         ゙、
             l:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ        |         ヽ
              l:::::::::::::::::::::::::::::::::::゙、       |           ヽ
             l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉       |
               !::::::::::::::::::::::::::::::::::/       |
             |::::::::::::::::::::____人        !
             ヽ _,.-r'´      \       L_____,...-
              |   |         ヽ     L____,...-
              |   ゙、       く〉     |レ1:.:.:.:.:.:.:
              |     ヽ     

イラマチオ

「お」
637名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 21:26:00 ID:v/BKdIAc
おっぱいの大きなアヤナ

「な」
638名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 21:39:24 ID:PPVsCLBh
,.. -―..-.. ._    ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!      「え」
:.:/:.:.:.:⌒:.:.`丶  cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・
/:.:.:.:.:./:.:.:l:.:.:.l:.:.:\             _
:l:.:.:.:./l:.:./!:.:.:ハ:.|:.ヽヽ      、_ ノ:´―::-.... 、
:.!|:.:/士く |:.:/__l:|!:.:.l:.:l       /::::::::::: ィ::::::::::::::\   , -―- 、
:l:.V´_┃ヽ|/ ┰く!:.:.!:..l     /::::::::::/-/く|:::/j:::l:::::ヽ/      \
:.!:.ヽ ̄`   ┸=j.:/\{    ´ l::::::::::〈 ―- |/ -lA:::::トl ,// /_/! ハ_j!ヽi
:.|\{      /イ       j::/rヽ:ト、  __   jィ:::! /イ ´l/`|!/´|/`| |
:.:l  , -‐ 7 /'ノ        / ヽー ヽ /  | /'ハ!lふ/   |  |  |ハ|
ヽヽ  ̄ ̄__ イ{           }ト、_ !___j ノ , 小._,        |
  ` `丁l:.:.{:.ヽ:.:\          /`ヽ /、 ̄ //l{ ヽ\ ⊂⊃ ノ
639638:2006/02/23(木) 21:40:31 ID:PPVsCLBh
まちがったorz 「て」です
640名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 21:52:38 ID:6eBlAws4
手コキ

「き」
641名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 23:32:25 ID:0DwMcmp/
キンタマー

「ま」
642名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 06:01:40 ID:dO8V7lOH
まんこ
「こ」
643名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 10:50:36 ID:3Sob3Avf


              ,,--、               __
              ' _ij_,         , ‐ ´:::::::::::::::`:::ヽ
             >´ ノ ,、ヽ      /:::::;;、;;、;::::::::::::::::::::::::ヽ
             l  `};; - l     .l::::::::|  l:ハ::::::lヽ:::::::::::l
      ト.´ヽ、  _, -、>ー く,_  l __.  l::::l,l::l、 ノ i ,l::/、|::::::::::::|   ________
     /〈 `  l´ li| ゝ-、/ ii` Y´  八 l::::| __   _ij_|::::::::::::|  /
     /::.:< - 、/ l レ、ヽ/へ/、  l _´ >ヽl:::::| ゞノ   ゞノ|:::::::::::::|<  これはエプロンよ 「よ」
   /::.:.:.:/´`  |>=;;;;O;;;;;;;;;<  |  〉:.:.:.|:::::| ''' __ '''l::::::::::::::|  \
   .l:..:.:.:.::ヽー  ヾ;;/-l_i__ヾノ  i`‐-、>:.:.l:::::l   l   l /:::::::::::::::|    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   l:.:.:.:.:.:く ,_, ,         = \}:.:.:.:/l::::::ヽ、, ヽ、ノ ハ:::::::::::::::|
   ヽ..:.:.:.:.ヽ l´         / l´:.:.:.::.:.:.l::/i、:::::l`「l_ヽ' l:ハ/‐`''-、
   `l'':.:.:/i    ヽ、      i<:.:.:.:.:./ ' 、 l`'i. l l ` //    l
    l:.:.:.:.l 〈      \    .| l:.:.:.:.:} ヽ、__ヽl | l V /    / |
   l:.:.:.:.:.}  }        、-、} 、 }:.:.:.:.l   `-/  ` ´/    /  |
   l:.:.:.:.〈 /   、_――-- __`ニ,`' \:.:l    /    ゝ、 _,  l ヽ l
   .l:.:.:.:.:/ \   ` ‐、 'ー-ッ   ` ー- 、_ヽ、,,,, / `ー,‐'-'  i |
   l:.:.:./    \      '- _っ _,. -- 、_   ` ー'   /     l l
    l:.:l  ---‐ ´  ヽ、   'ー ' ヽ:.:.:.:/ `ー- 、__  /     --ヽヽ
    l/                 ヽ;_<_,     l ´、       _,,l -ヽ
   /                 .l `o/     |  ` ヽ  _,.- _,,.-‐:.:ヽ
   /                  |‐-'      '、_―-―_,,/´:.:==.:l:.ヽ
  ,'                   .|          `{:`::´:.i:.:i:.:/,.:.:.:.:.:.:.ヽ:.ヽ
  l                   |          |.:.:.:..ヾ;.:/´:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:l
  .l                    |         .l:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:l
  l                    |         .l:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:l

644名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 15:24:16 ID:FBUMeodk
よがってくるアヤナかわいいよ'`ァ'`ァ(*´д`)=3

「あ」
645名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 16:02:12 ID:C/LpdbRt
「アヤナちゃん…どうしてそんなにおっぱい大きいの?」

「の」
646名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 22:52:52 ID:xWPgid+b
飲んでるから、ミルク

「く」
647名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 08:41:11 ID:RVe3Bhin
くやしいっ
あたしだってマサちゃんのを毎晩飲んでるのに…

「に」
648名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 11:32:04 ID:taNqJiKY
苦いけど
私は大好き
マサミルク by天野ミサキ
649名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 12:44:33 ID:p9AGwBDs
気持ち良いよ、アヤナのおっぱい

「い」
650名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 20:52:47 ID:HCGqBuCj
いつ見ても氏家マンガのキャラは萌えるなぁ(*´д`)

「あ」
651名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 16:36:07 ID:8msvab1W
飽きてきたこの埋め方 「た」
652117(´_ゝ`):2006/02/27(月) 18:14:58 ID:CKGYlBPZ
退屈な埋めだな、前は埋め用のSSが投下したりで最後まで楽しめて読めたのに、シリトリ埋めは楽しめないし、つまらない。
653名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 21:55:00 ID:jrvg8Tl4
色々言われてるけどオレはこのスレと氏家と氏家マンガが大好き

「き」
654名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 22:06:31 ID:KrBc3vku
嫌いじゃないが流石にマンネリぎみか、淫語しりとり
残り5KBとかから始めるのがよくない?

「い」
655名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 22:25:08 ID:YnVYEEMC
いま、495KB。のこり5KBだ。
まあ、いざとなったら濱中AAでさくっと埋めるさ。

「さ」
65672 ◆jQvWLkj232 :2006/02/27(月) 22:59:20 ID:E/yjDnlf
「『…逆手がらみ』」
「四十八手ですか…じゃあ…『乱れ牡丹』…じゃなくて『淫らな女性』」
「(チッ)…『飲尿プレイ』」
「…じゃあ『イマラチオ』」
「…ふん…ヤった経験もないくせに…」
「うるさいですね…次は先生ですよ。」
「分かってるわよ。じゃあ…『オナホール』」
「…先生の穴も相当使い込んでそうですけどね。」
「…アンタこそ黙りなさい。それより次は『る』よ。」

「『る』ですか…しりとりで『る』ってなかなか無いんですよね…

…えっと…じゃあ…

『ルマン…国際レース』」

「…ずいぶん強引ね。やっぱり経験ナシの処女じゃこの辺が限界かしら?」
「いえいえ…まだまだイケますよ。先生こそそろそろ限界じゃないですか?
さっきから『○○プレイ』ばっかりですし」

「私だってまだまだイケるわよ!『スカトロプレイ』!!
「…言ったそばから『プレイ』じゃないですか!
『淫乱な痴女』!!」
「アンタのも結構強引よ!『幼児退行プレイ』!!」
「『イ…イカせてっ』!!」
「『手ブラ』!!アンタの胸にはジャストサイズよねっ!!」
「『乱交パーティ』!!使い込んで乳首真っ黒の先生には言われたくないですっ!!」
「『イチジク浣腸』!!」
「『裏ビデオ』!!」
「『おっぱい』!!」
「『インポテンツ』!!」
「『ツンエロ委員長』!!」


「…カナミ…さっきから何やってんだ?あの二人」
「ああ、小宮山先生とマナカちゃんの決闘なんだって。
…もうかれこれ一時間くらい続いてるけど」
「…誰か止めてやれよ」
657名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 23:33:13 ID:YnVYEEMC
よかった、感動した、激ワロタ 72氏 GJ!!!

「ぶ」
658名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 13:18:14 ID:XzwxmKWY
_ -――- `ヽ __
      ,. ´::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ`
     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
   /::::::::::::::ハ::::::lヽ::::l、:::::::::::::::::::ヽ
   /ィ::::::::l_l::l‐ヽ:l `ヽトヽ:::::::::::::::::ハ
  ./ l:::::::::!    `  _ l::::::::::::::::::l
     !::::::l '⌒   ´ ,,`l:::::; -、:::/
    lハ/l ''       イ:/  //
      ヽ   _   l/,..-':/
        ヽ、_`ー'  rくィハ/     ブルマー盗んじゃった  「た」
   てへ    `ノゝr' /`_- 、
         /'ー、Vヽ/   `{  `ヽ、
       / ij  〉     ヽ   `ヽ、
      /   '  l  r==l ヽ、 _   ヽ、
    /   _, ´ l    l__」 / l  `ヽ、 ノ\
  /i _,.  ´   l  ヽ     '  l     \_ノ ヽ
 /、_ /      .l   〉      l      `ー'
 L_/        / 、 -― /   
659名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 15:44:43 ID:Asz/NV+o
「た」

溜まったら即放出

「つ」
660名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 18:26:26 ID:X+v88neD
リョーコの必殺バキュームフェラがマサヒコを襲う!

ギュポンギュポンギュポンギュポンギュポンギュポンギュポンギュポン
チュパッチュパッペロペロペロペロチュッチュッ
ジュプジュプチロチロチロガッポガッポペロペロペロ
ギュポンギュポンギュポンチロチロチロチロチロチロ
チュッチュッチュッチュッペロペロペロガッポガッポギュポンギュポン
ペロペロペロペロチュッチュッチュッチュッギュポンギュポン

マサのED、完・治☆
661名無しさん@ピンキー
ミサキチ「マサ君のアソコの皮を剥きます」
マサヒコ「・・・」
ミサキチ「早く隠茎を出したらどうなんですか」
リョーコ「いや、先に告白しろよ」
ミサキチ「この初恋は、最大限守ってあげたい」
アイ「本当は一番ヒワイなんじゃねえの」
ミサキチ「どのようにして、その先入観を打ち破る事が出来るのか。本当に悩ましい」
アヤナ「あんまり小久保君にショックを与えると本当にEDになるわよ」
ミサキチ「この一方的な攻撃。この風景。こんなことを巨乳に言われたらかなわないと感じるのは当然」
リンコ「だったら耳年増なだけの処女なのに経験豊富な女みたいなこと言うなよ」
ミサキチ「一言聞いただけで処女だと決め付ける、言論封殺、もっとも恥ずべき行為」
ママン「エロくないと小久保家の敷居を跨げないよ。早く脱げ」
ミサキチ「どのような条件をクリアすれば、真性なエロと認める事ができるのか、知恵を貸してください」
マサヒコ「おまえが皮剥くって言ってるんだろうが」