北斗の拳のエロパロ

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257名無しさん@ピンキー
こ…これが死環白を突かれた女
なんと美しい。
悪党のサモトさま一行を打ち倒し、そのスケベエな魔の手から
リンを救い出した哀戦士ヌメリ様。

リンを抱きかかえたまま、ヌメリ様は思わずその美しい顔に見とれていた。
「…美しい」
そっと顔に手を伸ばし、思わず女の頬に触れてみる。
白磁のような滑らかな肌。優しい心と愛を胸に抱きながらも、
その外見ゆえに女達に忌み嫌われてきた哀しき戦士ヌメリ様の胸が高鳴った。
その時、
「ん・・・」
リンが目を覚ました。
「ここは・・・」
「ぬっ・・・いかん!!」
ヌメリ様はさっとリンの瞳を手で塞いだ。
「目を開けてはいかん!死環白を突かれた女よ」
「あ…あなたは誰?!」
「俺のことはどうでもいい。お前はカイオウに死環白という破孔を突かれたのだ。
よく聞け、この破孔『死環白』を突かれた物は、一切の情愛を失い、
破孔を突かれてから、最初に目をした者を全身全霊をもって愛するようになるのだ!!」
「え・・・!!」
ヌメリ様の言葉を聞き、リンの体に慄きが走った。
「良いな。わかったら目を閉じておくのだ」
「わ…分かりました」
「掌を除けるぞ」
リンが目を瞑ったまま、そこに立っていた。
258名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 19:19:49 ID:ywf/hiG+

やはり美しいと思った。
ヌメリ様の心に、角と尻尾を生やした悪魔ヌメリが囁きかける。
いい女だよなぁ、お前みたいな男にこんないい女を手に入れる機会なんて、
二度とないぜぇ。目を開かせちまえよ。

悪魔ヌメリの誘惑を退ける哀戦士ヌメリ様
黙れ!!この過酷な修羅の大地、せめて目に留まった女くらい、
愛するものと結ばせてやらずしてどうする?

奇麗事言ってないでやっちまえよ、ヌメリ。この俺もあやかりたいもんだぜ
黙れ下種が!!貴様に男の気持ちは分からぬ!!

もぽえ〜!!ぺいっ!!

悪魔の誘惑を退けると、ヌメリ様はリンに尋ねた。
「女よ、お前には好きな男がいないのか」
リンに目隠しの鉢巻をしながら、男らしくヌメリ様は言った。
「いるなら、せめてその男の下へ送ってやろう」


259名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 19:21:05 ID:ywf/hiG+

少年漫画だとすれば、どう見ても悪党にしか見えない外見のヌメリ様。
不幸にもお馬鹿さんのヒョウは、リンを連れたヌメリ様を悪党だと誤解してしまった。
本来まともに戦えば、ヌメリ様といえども羅将には太刀打ちできないであろう。
だが幸か不幸か、消耗しきった手負いのヒョウなら、ヌメリ様でも戦えないことはない。
「ふん!!」
「ブベッ!!」
ヌメリ様のデコピンを喰らったヒョウが、吹き飛んで地面に叩きつけられた。
手負いとは言えヒョウはさすがに手ごわく、殺さないように手加減するのは
ヌメリ様にも骨であった。
ヒョウを気絶させると、ヌメリ様は岩に寄りかかった。
ヒョウの北斗琉拳により、腹部から激しく出血している。
さすがのヌメリ様もこの傷では動けない。
「む…無念。すまん。女よ。送っていってやれそうにはない」
苦しい息の下から、それでもリンの身を案じて詫びるヌメリ様。男らしい。
「何処にいるのですか。怪我をしているのですか?」
ヌメリ様を探す為に、目隠しをはずそうとするリン。
ヌメリ様は慌ててそれを押し止める
「いかん、目を開けてはならん。
俺のような醜い男などに、心を奪われることになっても良いのか?!」
「いいえ、あなたは強く、そして優しい人
私には分かります。私が愛していたのも貴方のような人だったのでしょう」
リンの胸の中に、強く哀しげな瞳を宿した、男の面影が甦る。
「私の為に怪我をした貴方を放って置く訳にはいきません」
リンは目隠しを取った。ヌメリ様を見つめた。
そのまっすぐな視線に耐えられず、ヌメリ様は思わず顔を背けた。
恐らくリンの想像の中の自分とは似ても似つかぬ現実の自分。
例え、リンが優しい言葉を掛けてくれたとしてもそれは死環白の効果。
偽りの愛、心からの言葉ではないのだ。
そのヌメリ様の顔に、リンの手がそっと指し伸ばされる。
「ああ…なんて哀しい瞳。でも思っていたとおりの人。
「なんて…真似を…」
「名前を…教えてください」
「ヌメリ…だ」
「ヌメリ…ああ、なんて素敵な名前」
愛しい男の名を知り、リンが耐え難いように形のいい胸に手を当て長いと息をついた。
その息の匂いまで香ばしい。ヌメリ様は呆然とリンを見ている。
頬を桜の花弁の様に紅潮させ、リンはヌメリ様を真摯な視線で見つめる。
「私はリンです、ヌメリ」
リンは首を傾けると、そっと愛しい男の両頬に手を伸ばして、
ヌメリ様の唇にそっと優しく口づけした。
「やはり貴方のことを好きになってしまったようです。
これからよろしくお願いします。ヌメリ」
リンが、咲き誇る大輪の花のような明るく恥らう表情で、ヌメリ様に微笑み掛けた。