魔法先生ネギま!エロパロスレ22

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1名無しさん@ピンキー
◆原作の早売りネタバレは厳禁です、投稿時はご考慮を。
◆ネタバレ解禁は水曜日の午前0時からです。
◆450KBを越えたら新スレを立てて下さい。
◆新職人は常時募集中です。
◆酷評受けても泣かない、荒らし煽りは放置。
◆自分が不快に思うコテにはNGワードを、専用ブラウザ使用推奨。

前スレ
魔法先生ネギま!エロパロスレ20
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1126879631/
SS保管庫 (管理人 楽麻 ◆jjWTI8ewtY様)
ttp://rakuasa.hp.infoseek.co.jp/ss.html
テンプレ (管理人 ネギのテンプラ ◆8QfgUrRbos様)
ttp://negimagi.at.infoseek.co.jp
AI Love Network (作者公式HP)
ttp://www.ailove.net/
週刊少年マガジンWeb Site
ttp://www.shonenmagazine.com/
スターチャイルド「魔法先生ネギま!麻帆良学園中等部2-A」
ttp://www.starchild.co.jp/special/negima/
2名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 23:37:40 ID:5fT3MGVC
エロパロ過去ログ紹介

魔法先生ネギま!のエロパロスレッド1
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1046/10468/1046869279.html
【本屋ちゃん】魔法先生ネギま!エロスレ2【萌え】
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1058/10584/1058455646.html
魔法先生ネギま!エロパロスレッド3
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1065/10659/1065972768.html
魔法先生ネギま!エロパロスレッド4(・3・)
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1066/10662/1066297053.html
魔法先生ネギま! エロパロスレッド5
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073208431/
魔法先生ネギま! エロパロスレッド6
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1079113680/
魔法先生ネギま!エロパロスレッド 7
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1085239180/
魔法先生ねぎま!エロパロスレッド8
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1092655775/
魔法先生ネギま!エロパロスレッド9
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1097939983/
魔法先生ネギま!エロパロスレ10
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1104762057/
3名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 23:38:20 ID:5fT3MGVC
魔法先生ネギま!エロパロスレ11
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1109131625/
魔法先生ネギま!エロパロスレ12
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1111487438/
魔法先生ネギま!エロパロスレ13
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1113147190/
魔法先生ネギま! エロパロスレ14
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1114953142/
魔法先生ネギま! エロパロスレ15
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1117031841/
魔法先生ネギま! エロパロスレ16
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1119685200/
魔法先生ネギま!エロパロスレ17
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1121868625/l50
魔法先生ネギま!エロパロスレ18
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1123299534/
魔法先生ネギま!エロパロスレ19
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1124981739/
魔法先生ネギま!エロパロスレ20
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1126879631/

関連スレ
【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1107530925/
【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(2)
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1120395521/


4名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 00:08:22 ID:Cos+1gGy
1乙?
5名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 00:29:16 ID:Kx/st2rw
>>1
21が抜けてないか?
それに新スレ立つのに1日近くもかかるとは…
まぁ乙
6天丼:2005/12/17(土) 00:31:49 ID:1mXM5Na7
抜けてると思った人が補完すればよいし、
1日も放置されていたというのに、
たててくれた>>1の功績はなんら「まぁ」とかいわれるようなものではなかろうて。
7名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 01:45:08 ID:LsNa/fVL
GJついでに過去ログ補完

魔法先生ネギま!エロパロスレ21
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1129804586/

【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(3)
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1134562864/
8名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 03:34:39 ID:jM6jy+BW
tesu
9ゼロハイ ◆OOcb0Lb.R. :2005/12/17(土) 03:36:44 ID:jM6jy+BW
>>1さん乙です。SSを投下しようと思ったのですが、自分なんかが1番でよいのでしょうか…。
まぁ気にせず投下します。

※注【エロ無し 少々ダーク】が大丈夫という方はお読み下さい
10ゼロハイ ◆OOcb0Lb.R. :2005/12/17(土) 03:37:28 ID:jM6jy+BW
「マスター!こんばんは!」

ネギが勢い良くエヴァの家に駆け込んできた。茶々丸はおじきをして迎え入れ、エヴァは地下で待っていると告げた。
軽い足取りでネギは一気に地下へ下りていった。扉を開けるとそこは、別世界のようだった。
いかにもマンガに出てきそうな魔女の儀式の様子だった。部屋は薄暗く、真ん中に大人3人は入れるほどの大きな
鍋が置いてありぐつぐつと煮え立っている。怪しげな薬品が魔法薬がずらりと並んだ棚に並んでいた。
鍋の横には大きな斧が立てられていた。

「むっ、来たか。儀式を始めるぞ。」
「ぎ、ぎ儀式?」

エヴァがネギに気付き、早くしろと態度で示した。しかしネギは意味が分からないといった風で入口のところで
ボーっと突っ立っていた。状況がよく飲み込めていないようだ。

「取り合えず部屋に入れ!この儀式は今では禁止されているんだぞ。見つかったらオコジョどころじゃ済まんのだからな」
「は…はい…」

ネギは自分がミジンコか何かに変身させられてウェールズに連れ戻されるところを想像して身震いした。

「で?雪広あやかの骨は持ってきたんだろうな?」
「あっはい!生まれて初めて人のお墓から骨を盗みました…」
11ゼロハイ ◆OOcb0Lb.R. :2005/12/17(土) 03:37:48 ID:jM6jy+BW
ネギは罪悪感で押しつぶされそうな顔をして、骨の入っている箱をエヴァに手渡した。エヴァはその骨を煮え立っている鍋に
放り込んだ。そして棚のところまで歩き、数個の薬品を取り出して適当に鍋に入れた。

「あのマスター…?どうやってあやかを生き返らせるんですか…?」
「……。お前は『反魂の法』というものを知っているか?日本古来より語り継がれている死者を蘇らせる呪法だ。この儀式は
それを参考にして行われている。だがな、『反魂の法』とこの儀式では決定的な違いがある」
「違い…?」
「『反魂の法』で蘇らせた死者はただのゾンビとなって数時間でまたただの死体に戻ってしまう。だがこの儀式は完璧な
人間に蘇らせる事ができる。」

エヴァが淡々と語る内容にネギは目をキラキラさせて耳を傾けていた。完璧な人間に戻る―――なによりも嬉しい言葉だった。

「『反魂の法』とて、材料さえ間違えなければ完璧な人間を作ることは可能なのだ。だが、作れない理由がある」
「理由ですか?」
「あぁ。材料に『人魚の肝』さえ入れれば、完璧な人間として蘇るのだ。だが、人魚などそうそう取れるようなものではない。
だから、出来損ないのゾンビとして蘇る。」
「に、人魚の…肝ですか…。てことは、マスターは人魚の肝を手に入れたって事ですか!?」

エヴァの作業をしていた手がピタリと止まった。しばらく沈黙が二人を包んだ。ネギは聞いてはいけないことだったのかと
とてつもない不安にかられた。1時間よりも長い1分を過ぎた頃、エヴァが口を開いた。
12ゼロハイ ◆OOcb0Lb.R. :2005/12/17(土) 03:38:10 ID:jM6jy+BW
「言ったろ坊や。人魚の肝などそう簡単に手に入らんのだ。」
「えっ……じゃぁ、どうやって完璧な人間に…?」

エヴァはネギの質問に答えずに、最後の材料を入れ、鍋の横に立てていおた斧を掴んだ。ネギは切られると思い、一瞬
ブルッと震えた。しかし切られるはずもなく、エヴァはネギに斧を手渡した。

「私の首を切れ」

ネギは自分の耳を疑った。今目の前の少女は何と言ったのか、耳は受け付けなかったようだ。目を見開いてエヴァを見た。
間違いであってほしかった。自分の聞き間違いであってほしかった。斧を握る手が震えている。

「私の、首を切れ」

エヴァは再びさきほどの言葉を繰り返した。今度はネギの耳にも届いた。エヴァの首を切る意味が全く分からない。
ネギはただ無心に首を横に振り続けた。

「…人魚の肝にはな、不老不死になるものが含まれているんだ。だから、私の肝で代用できるだずだ。私も不老不死だし。
まぁ確証は無いがな。」

エヴァは淡々と語り出した。ネギの目がキラキラと輝く事はなかった。世界中の絶望を背負ったような目でエヴァを見ていた。
もうネギの手に斧は握られてはいない。下の床に落ちていた。
13ゼロハイ ◆OOcb0Lb.R. :2005/12/17(土) 03:38:37 ID:jM6jy+BW
「大丈夫だ坊や。今日は新月。首を切られても私が生き返る事は無い。今日は特別な新月でな、今日だけ私は普通の
人間なのだ。切った後も、肝は茶々丸が取ってくれる…。」
「……じゃぁ、茶々丸さんに…首を切ってもら…」
「私はお前に殺されたい。」

エヴァは真っ直ぐにネギを見つめた。力強くネギだけを見つめた。その大きなキリッと吊りあがった目には強い意志が
こめられていた。ネギはもうどうしていいのか分からず、大粒の涙を流して床にへたりこんだ。手も足もガクガクと震え、
まったく力が入らないようだ。ネギは静かに泣いた。

「チャンスは今日しか無いんだぞ坊や。雪広あやかのためなら何でもすると言ったのはウソだったのか?」

エヴァは子供をあやすように優しく語り掛ける。ネギは顔を床に伏せたまま首をゆっくりと横にふった。何の否定なのか
分からないが、多分さっきエヴァがネギにした質問であろう。エヴァはそうとらえた。

「何で……?何でボクのために…命まで、かけてくれるんですか…?分からないよ…僕には分からない…」
14ゼロハイ ◆OOcb0Lb.R. :2005/12/17(土) 03:39:20 ID:jM6jy+BW
ネギはぎゅっと頭を抱えてうずくまった。嗚咽がさらに強くなった。まるでだだをこねて母親を困らせている幼稚園児のようだ。
普段のエヴァならば「情けない!」といって蹴飛ばしたり、部屋を出て行くだろう。しかし今日のエヴァは別人であった。

「坊やが好きだからだよ。世界中の誰よりも…」

ネギは驚愕を貼り付けたようなグシャグシャの顔を上げた。再び自分の耳を疑った。エヴァの口からは絶対聞けないであろう
言葉No.1といってもいい言葉だった。ネギの胸に愛しさが急激に湧き上がってきた。そして再び一筋の涙が頬を伝った。
今度の涙は頭が混乱しきって流した涙ではなく、目の前の少女が愛しくて愛しくてたまらない涙だった。
ネギはエヴァの軽い体を自分の胸に抱き寄せた。エヴァも抵抗しなかった。ネギの胸で静かに涙を流した。
15ゼロハイ ◆OOcb0Lb.R. :2005/12/17(土) 03:42:44 ID:jM6jy+BW
反魂の法は昔読んだ本なのでうろ覚えです。間違えていれば教えて下さい。
人魚の肝というのもうろ覚えです。人魚の心臓だったかな?と迷っていました。
これも間違っていたら教えて下さい。
エロパロなのにエロ無しなんて…(´Д`)次にエロを入れるつもりです。あくまでも
つもりです。すみません。
16名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 11:08:46 ID:LkS13DEF
17名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 22:46:10 ID:7o1WUzrH
>>15
GJ! 
様々な点で他のネギま!キャラと異なる
エヴァンジェリンの性格を、上手く昇華させていると感じました。
18名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 23:42:21 ID:NKsoEL64
前スレ美砂GJ
突然だけどネギとくーふぇが朝練をしてる際に練習に身が入らないネギをくーふぇが指導と称してネギを襲い、そこをまき絵にみられて3Pというシチュ希望
19乳首の代わりに勃起したオチンチンがはえちゃうぅぅぅううぅぃ!!!!:2005/12/18(日) 11:46:25 ID:xKtAdMkH
突然だけど魔法でアスナの乳首がチンコに変わっちゃう話頼みますね
あふぅう
20823:2005/12/18(日) 12:03:46 ID:KzETWaUs
書き込み規制あったんですねOTZ
上の案を使いたいんですが大丈夫でしょか?
21名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 13:01:09 ID:rWbez9P3
>20
>18、>19?
アスナが魔法ってそれはちょっと最早、ギャグに近いだろw
22823:2005/12/18(日) 13:38:07 ID:KzETWaUs
>>21
あ、18っすOTZ
23名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 14:16:16 ID:kaUG1mZH

裸で待ってるぜ
24名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 15:34:40 ID:/UDnTAen
↑風邪引くなよw
25名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 17:04:02 ID:4TQsHmSd
>823
次からトリップお願いできますか?
26823 ◆ryVmhgzbQo :2005/12/18(日) 18:57:23 ID:KzETWaUs
「セイッ!シッ!ハッ!」
「踏み込みが甘いアル!もっとシェイプに!よりスポーティに動くアル!」
明らかに英語を間違えながら少年に檄を飛ばす色黒の少女。
「ハイ!くー師匠!」
くーと呼ばれた件の少女は自分と対した少年の方を見て訝しげな表情をした。
今日の少年は普段と違う。動きが散漫で心ここに在らず。といった感じだ。
「ほら!足元がお留守アル!」
スパン!と小気味よい音をたてたくーの足払いが少年の出足を払う。
ビタン!と激しい音をたて少年は大の字になりながら地面に叩きつけられた。
叩きつけられた少年は真っ赤になりながらバッと体をまるめた。おかしい。何か隠しているのだろうか?
「も、もう一回!もう一回お願いします!」
熱意は伝わってくるが…くーは活を入れる意味で軽く一発入れることにした。
「ハッ!」
少年のやはり気の抜けた一撃に反応し、くーは懐に潜り込むとそこそこの力で崩拳を見舞った。
こふっと息を吐き出した少年はくーの胸に顔を埋めるような形でもたれかかる。
やりすぎたかという顔でくーは少年の肩を掴む。
「ネギ坊主!?大丈夫アルか!?」
ネギ、と呼ばれた少年は拳をたたき込まれた所ではなく、咄嗟に自分の股間を隠した。
「…ネギ坊主。何をしてるアルか…?」

――続く――
27823 ◆ryVmhgzbQo :2005/12/18(日) 19:50:25 ID:KzETWaUs
「あ、あう、くー師匠違うんです!」
ネギは真っ赤になりながら必死に言い訳を絞りだしているがそれでも股間を覆い隠すようにしていた。
そんな姿を見てくーの中の悪戯心がむくむくと膨らんでいく。
「ネギ坊主…オッパイ触りたいアルか?」
ぐっと胸を寄せ、胸元のボタンを外しながらネギに迫るくー。
目を背けられず食い入るようにネギは谷間を凝視した。はりのある健康的な胸。
ごくりとネギが唾を飲む音が聞こえる。
いつのまにかそこを隠していた手が上にあがりくーの胸に向かっていた。
もう少し、というところでくーにその手を捕まれた。
「うあ、くーさんどうして…」
「本当に触ろうとするなんてネギ坊主は本当に変態アル」
そう言いながら腰帯を外すとそれを使ってネギの両手を縛る。
「ひっ!」
悲鳴をあげたのは一瞬。
ネギはくーに押し倒され、口を塞がれた。

――一旦中断――
こんな感じで大丈夫ですかね;エロ薄スマソ
28天丼:2005/12/18(日) 22:44:13 ID:r7SoJD6u
「くーさん」って呼び方が新鮮w


肉体改造ものが好きです。
といってもあまりハードなのはあれなので、
ある日、うす〜く陰毛がはえてきちゃって誇らしげな明日菜ちゃん。
でも明日菜はパイパン。パイパンではない明日菜は明日菜ではない別の生き物といえましょう。
と考えたパイパン愛好家学園長によって、永久脱毛されちゃう明日菜を書いてください。

せっかくはえた陰毛を全部きれいにそられてしまい、しかも永久脱毛されて
泣き出す明日菜に萌えさせて!
そしてパイパン鑑賞会を開いてパイパンソムリエであるタカミチを招待してやってください。
ワカメ酒とはいいますが、ノンワカメ酒もいいもんですよね? 
29名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 23:24:12 ID:rWbez9P3
ネギは確かくーふぇのことは老師とか古老師って呼んでるよ。
激しくないの希望。待ってます。
30823 ◆ryVmhgzbQo :2005/12/19(月) 01:03:32 ID:VN3SMU8p
「…静かにするアル。騒いだら…ワタシネギ坊主にイタズラされたって言い張るアルよ?」
目の前にいる少女は普段の溌剌としたと馬鹿っぽいくーふぇではないように見えてネギの体は知らず知らずの内に硬直していた。
しなやかな指がネギの服の襟の辺りから中に侵入してくる。
「ふぁっ、古老師、やめ…」
「ワタシの言った事聞こえなかったアルか?黙ってるアル」
絶望的な状況といえる。ネギは目を瞑り、必死に恐怖に耐える。
侵入してきた指がネギの胸の上で蠢いた。感じた事のないような感覚がネギを襲う。
くーふぇは手探りで目的の物を探し、ネギの反応を楽しんでいた。
「は、はひぃっ…くーふぇさん…だめ、ですっ」
息も絶え絶えなネギの反応にほくそ笑みながら、堅くなった乳首の周りを指でなぞる。
ふとどこかで冷静になったくーは思う。何故自分がこの少年にこんなことをしているのか?
自分はこの少年の事が嫌いではない。むしろ好き、な部類に入るだろう。
それなのに何故?
くーは知らない。好きな子ほど虐めたくなってしまうタイプの人間がいることを。
ネギも知らない。彼女が本当は少しそういったケがあることを。
「く、くーふぇさん、もう止めてくださいっ…へ、変になっちゃいますよ…!」
「ネギ坊主は本当に悪い子アルね…?自分がされてやな事を人にするアルか…?」

――一旦中断――
手探り感マンマンです…ユルシテOTZ
31名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 01:34:05 ID:qYkz78Av
>>28に一票
32小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2005/12/19(月) 17:20:47 ID:wLUFIQ6L
新スレ乙です。さよと朝倉のSSを投下します。
前スレに投下した朝倉SSのさよ視点という感じで。
33小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2005/12/19(月) 17:23:07 ID:wLUFIQ6L
「お年頃幽霊」



どうも、今晩は。
再びお邪魔します。
相坂さよです。
実は今日は、少し相談したいことが御座いまして。
相談と言っても、お話しするのもなんだかは恥ずかしいことなのですけど…。
その話をする前に。
長谷川さんがノオトパソコンを買い換えるのだそうで、今まで使っていたお古のものを私に(正確には朝倉さんに、ですけど)譲ってくださることになったんです。
長谷川さん、お金持ちです。
高いんですよね、このパソコン、って。よく知りませんけど。
あ、相談したいことって、そのことではないんです。
おかげで、私が自由にパソコンを使えるようになったんですけどね。
以前にお話したかも知れませんが、私が念じると、こういうパソコンとかも動かせるみたいなんですよ。
こんな能力が私にあったなんて、私自身、知ったのはごく最近なんですけどね。
念じるってどうやるかって?
それは…なんていうんでしょう、「はぁぁぁぁっ」って感じでしょうか。
すみません、なんとも説明しがたいです…。
ともかく、インタアネットって便利なものです。
…いけない、話が逸れすぎてしまいました。
本題に戻ります。
そう、先日あったことなんですけどね……。
34小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2005/12/19(月) 17:23:47 ID:wLUFIQ6L
報道部の部室には、放課後特有のゆったりとした空気が流れていた。
窓から差す西日の夕陽が、どこかノスタルジックな光景を、質素な造りの部室に作り出している。
部屋の中に一人の少女。
少女といっても、彼女は好い意味で歳相応には見えない。
朝倉和美。
そのスタイルと、報道部特有のというべきか、常に高いテンション。
ひたすらスクープを追うことで、学内では非常に有名な人物だった。
その和美は、今はテーブルの上の記事を編集している。
和美の他に部員の姿は無く、一人せっせと自分の仕事を進めていた。
本来なら和美の顔は、不満の募る顔がありありと見えるはずである。
が、待ち人が来るとわかっている和美には、むしろ口元の緩みを抑えることのほうが余程難しかった。
やがて、ガチャリと扉の開く音と共に現れた、和美の待ち人。
そちらを向いた和美の顔は、いつもの通りの余裕あるような微笑。
しかしその口調は、確かな和美の上機嫌を物語っていた。
歳相応な印象を与える飾らない口調。
そしてごく当然のように縮まる二人の距離。
そのままの流れで、深い口付け。
「ん……、ん、んぅ…」
舌と舌がちゅっ…、ちゅるっ…、と音を立てながら、別の生物のように交差しあう。
次第に、服がはだけていく。
陳腐な言葉を使うなら、それはまさしく放課後の情事。
そしてこの二人の行為を、一部始終目撃することになる存在が一人。
35小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2005/12/19(月) 17:25:46 ID:wLUFIQ6L
(あ、あわ、あわわわ……)
腕利きの霊能力者でも気づかないほど、影の薄い存在。
幽霊の中の幽霊と言えなくもない存在。
このところ和美によくとり憑いている、相坂さよだった。

(ど、どうしよう……。朝倉さん、私に気がついてないよね…)
普段なら、この二人は互いの目に見えていたはずだった。
しかしそういう時は、さよが意識して、和美の前に現れているに過ぎなかった。
今日のところは、まだ和美の前に姿を現わしてはいなかった。
和美に、さよの姿は認識できていない。そのはずだった。
といっても、和美が呼べばすぐに応えられるように近くで待機していたのだが、今日のところはそれが幸い(?)した。

「……はぁ、あっ、んう……」
中学生にしてはあまりに大人びたデザインの下着姿になっていた和美。
しかし、肌を覆うその僅かな布も、今は本来あるべき位置には無い。
「……ん…、はぁん…あん……」
指使いに和美は、これもまた中学生らしからぬ、鼻息がかった甘い声を漏らす。
横にずらされていたショーツも、和美の愛液でしっとりと濡れていた。
やがてそれも脱がされ、和美の性器が端から見ていたさよにもはっきりと露になった。
(すごい…、人のなんて初めて見た……自分のも、ちゃんとは見たこと無いけど)

愛撫によって柔らかく開きはじめた和美のそこに、指がゆっくりと挿入される。
「〜〜んんっ……」
肉の中を掻き回すように、指が、蜜の音を立てながら前後に動く。
「あっ!あっ、あうっ、あん、…いいっ、はぁ、……」
和美の息遣いがどんどん荒くなっていく。
皮をむいた陰核に、もう片手の指先が触れる。
「ひゃん!やあっ、あん、ちょ、そんな、強くしないで…」
強い快感の波に、和美の体がビクッと跳ねる。
脱いだ服をすがりつくように掴む。
床に、性器から滲み出た蜜が一筋垂れていた。
「お、おかしいよ今日……。なんだか、はぁ、すごい、……はぁ、……」
36小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2005/12/19(月) 17:26:54 ID:wLUFIQ6L
(あ、朝倉さん、いつもどこか大人っぽいと思ってたけど…なんだか、とってもいやらしい…)
座り込んださよのすぐ目前での情事。
まじまじと、和美のそこに目が釘づけになる。
和美の嬌声が、部室の中に響く。
さよには刺激の強すぎるともいえる行為は、蜜の掻き回される卑猥な音と共に、さらにエスカレートしていくようだった。
それと同時に、さよの、実体のない体に広がる感覚。
(なんだか…、私も変な気分になってきちゃいます……)
さよの手が自然と自らの、これまた実体の無い旧制の制服の上に伸び、胸の辺りを押さえる。
そしてつつましい形の胸を撫でる愛撫に、それは変わる。
スカートの、下着の内からも、熱い様な感覚が込み上げ、さよを平常のままにしておかない。
きゅっ、とスカートの上から片手で押さえるが、じっとりとした感覚は余計に熱さを増すばかり。
(はあ…、なんだろう…、これ…。おかしいよ……)
たまらず、下着の上からそこをおさえると、さよの手にしっとりとした愛液の感覚があった。
(うそ…!私…なんで、こんな…)
性の体験を知らないさよに、それはとても恥ずかしいことのように感じられた。
が、意思と反するように、さよの体はますます動悸を激しくしていった。


すぐ傍で動転しているさよを尻目に、和美たちは二人だけの時間を楽しんでいた。
じゅるっ、じゅるるっ、と舌が、和美のそこを音を立てて吸い上げる。
「ひゃうっ、あん、すごっ、いいっ……!」
愛液は床にこぼれ、一つの水溜りを形成していた。
舌は陰核へと動き、数を二本にした指が内部へと再び挿入される。
あふれ出す蜜の量がどんどんと増えて、その蜜がテラテラとぬめる花弁が一層柔軟になっていく。
「はん、あう、あん、あ、ああうっ、ふう…!」
びくっ、びくっと体が跳ね、甘い声が震えだす。
「んうっ、あっ、ダメっ、イク……!!」
強く押し寄せる快感の波に和美は堪らず、体を仰け反らせた。
ほんのり赤く上気した肌が、荒い息遣いに、上下する。
だが、閉じていた目を薄くキツネ目のように開けると、妖しいような、やはり色っぽいような笑みを浮かべた。
「今度は、私がしたげる…」
37小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2005/12/19(月) 17:28:18 ID:wLUFIQ6L
さよは目前の和美たちの行為にすっかりと興奮を覚えていた。
汗ばむから、と自らを納得させる理屈をつけて、さよは服をすっかりと脱いでいた。
誰にも見られることの無い、さよの線の細い体形。
今はとにかく体の疼きをなんとか押さえたかった。
そこに手を伸ばしてみると、ぬるぬるとした、今までに自分の体が見せたことの無い感触。
しかし、指を触れ、訳もわからず指を動かしていく。そうしていくうち。
(……なんだか、ちょっと、気持ちいい…?)
だんだんと快感を覚えた少女は止まらない。
自らがもっと快感を得られるように、自分の体を探るように、さよの自慰は止まらなかった。
「んっ、んっ、んむ、んぅ…」
和美が一心にフェラをしている。
(わわ、男の人のってああなってるんだ……。なんか、朝倉さんが食べてるみたい)
丁寧に唾液を絡ませ、和美のフェラはその速さを増す。
じゅっ、じゅぷ。
吸い上げていく。
「ぷは……、ど?いい?」
一旦口を離し、手でしごく。
それが、和美の唾液で濡れている。
和美の傍まで寄ってきていたさよは、驚き以上の奇妙な興奮を覚えた。
疼きを押さえるはずだった自らの指は、いつかより快感を求める指使いへと変わっていた。
(……んっ、ふう……、んぁ……)

やがて、互いに我慢が出来なかったのだろう、和美が上に跨り、ゆっくりと腰を下ろした。
にちゅっ、と結合部が粘っこい、卑猥な音を出した。
どちらともなく、相手に合わせて、しかし自らのより深い快感を求めて、腰を動かす。
「あっ、あん、あっ、あ、んううっ!」
互いの肌がぶつかる音と、和美のそこからあふれ出す愛液が混じりあい、小気味いいリズムの音を立てる。
そして、さよも我を忘れて、その光景に見入っていた。
(すごい……朝倉さん…、気持ちよさそう……ん、…ふぅん、…ん……)
秘所を自分の指で、無意識のうちに弄びながら。


年齢に合わない大きさの胸を揺らせながら夕陽を浴びる和美は、より一層の妖艶さを漂わせているようだった。

「ん、あっ、ダメっ、ま、また……イッちゃう……!!」
(はあ、ん、…な、なんだか私……!!)

共に達した二人。

和美が相手の胸元に寄りかかった。
息を荒くさせながらも、ようやくさよが落ち着いたとき、和美たちが深いキスをしているのが見えた。
日没前の燃えるような赤を浴びた二人が、さよにはあたかも、幻想的な者たちのように見えた。
38小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2005/12/19(月) 17:29:02 ID:wLUFIQ6L
……とまあ、そんなことがありまして。
朝倉さんのどこか大人びたような感じ。
それはやっぱり「ラヴ・シイン」のあのときも変わりありませんでした。

…私ったら、思い出したらまた顔が赤くなってきちゃいました。

そう、それで先に言ったお伺いしたいこと、なんですけど…。

接吻……、キス、のことです。
それって……、一体、目を閉じてするものなんでしょうか。
…それとも開いてするものなんでしょうか。

朝倉さんは半分開けていたようでしたけど。
…でも、私にはなんだかとても恥ずかしくて、開けていられそうにありません。
けれど、そうすると、その、お相手の顔がちゃんと見られませんよね…。
この半世紀、キスをする人たちは何度かこの真帆良学園の中で見てきました。
けれど、みんな一様に違っていて…。
結局まだ、わからないままです。

でも、私にはそのお相手もいないんですよね…。
ボーイ・フレンド。
この云い方は古かったっけ、今は彼氏っていうんでしょうか。

今日もまた、綺麗な星空が広がっています。
ああ、私にも、この空を一緒に眺めながら、私にそっとキスをしてくれる人がいれば好いんですけどね……。


(了)
39小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2005/12/19(月) 17:33:10 ID:wLUFIQ6L
自分が昔投下したさよSSとも微妙に絡んでいたりします。
それではまた。

>823氏
一度書き溜められてからの投下はいかがでしょうか。推敲もやりやすいかと思いますし。
ちょっといじめっ子な感じの古がいい感じです。続きをお待ちしております!
40乳首の代わりに勃起したオチンチンがはえちゃうぅぅぅううぅぃ!!!!:2005/12/20(火) 11:10:42 ID:ozTi69np
>>39
まあいつもどおり可もなく不可もなく…
乳首の代わりにおちんちんが生えてくる話とかを書いてみてはどうでしょうか?
そうすればもっといいものが書けますよ
41名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 16:16:24 ID:3rMBWtHX
>>40
厨帰れ
42名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 17:10:53 ID:r7yKcwwe
小笠氏テラGJ!!!
次は楓をキボンw
43名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 21:23:30 ID:9U6mvcHV
くーふぇリクエストした者ですが、とてもGJな雰囲気なので、頑張って書いて下さい。期待してます。
後コテつけてもらえると呼びやすい。
44天丼:2005/12/20(火) 23:10:46 ID:OifYJk/7
最近はケロロ軍曹の夏美ちゃんにはまり中。
なんだか女子中学生ばっかりだが、リアルではやはり女子大生が好きだ。
自分語りはやめろ? そうですか。

パイパン愛好家による明日菜の永久脱毛SS誰か書いて〜。
なんだかんだネギまのキャラでは明日菜が一番好きなんだ。
このかの黒い髪も捨てがたいが。
45名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 02:12:27 ID:R+KcvuGZ
リアル女子中生は、汚いだけ。
46名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 16:53:00 ID:caD+3YNj
胸にチンコが二本生えてる女子学生ってサイコーだよな!!
47名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 20:36:58 ID:gE1l9h+/
>>46
わかってるじゃねぇかw
48ゴンザレス:2005/12/21(水) 22:32:27 ID:LrVME0iJ
名前変わってるけど823です。
完結させてから投下した方がイイデスカね…?
書いてて思ったんですが自分のはエロ要素が少ない気がしま…OTZ
49名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 23:12:15 ID:qosB+65e
あんまり長くなければ、分けて投下しなくてもいいけど、とりあえず続きを読みたいな。
途中まで希望。
前回のはキツイんで甘いのを希望していたところ。
完結までガンガレ
50ゴンザレス:2005/12/21(水) 23:17:06 ID:LrVME0iJ
でわちょっと分けて投下シマス…

モゾモゾと足をすり合わせるネギを見て、くーふぇは自分の顔がほころんでいるのを感じた。
「ネギ坊主。これは何アルか?」
そう言いながらも左手でネギの乳首を弄び、右手は太ももの辺りから股間にかけてをなぞる。
「ひっ!…ふぁぁぁぁ!」
股間のそれが生意気にも自己主張している。必死でそれを隠そうとしているのだろうが、一向にそれを隠せそうな気配はない。
それどころかモゾモゾと動かしていた為に、少しづつ上を向こうとしている。
「本当に…ネギ坊主はどうしようもないアル…」
そう言いながらも目は釘付けで手を動かし続けるくーふぇ。
「う、ううぅ…う、うぁっ…」
堪えながらも息は荒くなりよりソレを固くするネギ。
二人の異常な時間が続く。
先に折れたのは
「ネギ坊主…もっと…もっとえっちな事したいアルか…?」
胸をはだけ、勃起した乳首をネギに見せ付けたくーふぇだった。
51ゴンザレス:2005/12/21(水) 23:21:24 ID:LrVME0iJ
返事はない。ネギは恐る恐る舌をくーふぇの乳首に向けて伸ばしていく。
くーふぇは近づいてきたネギの舌からのがれるように、少し後ろに下がった。
「ダメアル…ネギ坊主が“自分は変態です”って言わなきゃえっちな事はお預けアルよ…」
意地悪く笑うくーふぇの顔を見てネギは思わず泣き出してしまった。
「う、うえぇっ…ひ、酷いです、くーふぇさん…!」
くーふぇはネギに近づくと完全にソレを握った。
「別にワタシは構わないアルよ?このちんちんをこのままにしておいても」
「ひっく…違います…さっき、くーふぇさん、喋るなって言ったじゃないですか…!だから、僕、我慢したのに…」
その顔を見て、くーふぇの体が熱くなる。なんと言っていいのかはわからない。が、間違いなくくーふぇは興奮していた。
その証拠に、濡れそぼった割れ目からにじみ出る液によってくーふぇのパンティはぐしゃぐしゃになっていたのだ。
何度かソコに手をやって確認する。ぐしゃぐしゃになったパンティが気持ち悪い。
くーふぇはそれが当然だと言う様にパンティをするりと足から引き抜く。
「…スケベな坊主にプレゼントアル」
そういうとパンティを丸め、ネギの口の中に突っ込んだ。
52ゴンザレス:2005/12/21(水) 23:21:57 ID:LrVME0iJ
「むぐ、ぐ…!む、む゛―――――!!」
さて、こうなると困った。
残念ながら自分には性の知識なんて殆ど無い。
どうすれば男が喜ぶかなんて全く知らない訳で。
『まぁ、とりあえずちんちんをこねくり回せば問題ないアルか…?ワタシもあそこいじると気持ちいいアル…多分』
そう考えたくーふぇはネギのズボンに手を突っ込むとそれをわっしと掴んだ。そしてそのまま文字通りこねくり回す。
「む、むぐぅぅぅぅーーーー!!」
ネギの悲鳴にも近い声が響く。
「ネギ坊主…気持ちいいアルか…?」
ネギの眼から涙が零れ落ちる。
『ネギ坊主…気持ちいいアルな?』
ツメで引っかくようにしてネギのそれを擦り続ける。
暫くするとネギの反応が薄くなってきた。それでも尚続けようとするくーふぇ。
「あー!?くーふぇ、何やってるの!?」
そこに思いもよらぬ侵入者がやってきた。
くーふぇは胸を隠しながらそちらに振り向くとジャージ姿の少女がそこにいた。
53ゴンザレス:2005/12/21(水) 23:22:33 ID:LrVME0iJ
「ま、まき絵…」
くーふぇの口から思わずその少女の名前が零れる。
まき絵は二人の方に駆け寄ってきた。
その顔はまるで、新しいおもちゃを買ってもらった子供のようでもある。
二人が何をしていたのかを察知したのかどうかはわからないがその笑顔が一瞬淫蕩なモノに変わる。
「あー!くーふぇ、こんな所でそんな所に手入れて…何してたの〜?」
「あ、あー…なんでもないアル!こ、これも特訓…」
そう言ってしどろもどろするくーふぇに対し、まき絵は笑顔で
「嘘吐きー。ネギ君のおちんちん弄っておまんこ濡らしてたんでしょ〜?」
そんな事を言ってのけた。とてもじゃないが普段のまき絵の口から出るような台詞ではない。そもそもこの少女に性の知識などあったのだろうか?とくーふぇは思う。
「ねーねー、私も混ぜてよ〜〜。」
そういいながら擦り寄るまき絵。
「ま、まき絵は、その…こういう事知ってるアルか?」
キョトンとした顔でくーふぇをみながら、ああ、とまき絵はくーふぇの言おうとしている事に気づいた。
「あー、うん。実家に戻った時に弟が私のぱんつでごしごししてたのとか見たし〜、時々雑誌とかに載ってたやつもチェックしてるしね〜」
意外だった。そういう事とは全く無縁そうに見えたからくーふぇは驚きを隠せない。
まき絵は手早くネギのズボンを脱がすとまき絵の顔色がすっと変わった。
「ちょ、ちょっとくーふぇ!さっきまで何してたの!?」
「え、えと、普通にこねくり回してただけアルけど…」
「真っ赤になってるじゃん!ネギ君、痛かったよね?…あー…先っちょからちょっと血が出てるよ…」
それを聞いてくーふぇは事の重大さ(?)に気づく。
「ね、ネギ坊主…ゴメンア、な、まき絵何してるアルか!?」
驚いたのも無理は無い。まき絵は何を思ったかぱくりとネギのそれを咥え込んでいたのだから。
54ゴンザレス:2005/12/21(水) 23:23:19 ID:LrVME0iJ
スマン、なんか展開が無茶苦茶だ。吊って来るOTZ
55名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 23:24:45 ID:qosB+65e
リアルタイム遭遇GJ
ところでベン様最近いないね。
56ゴンサレス:2005/12/21(水) 23:40:16 ID:LYdk+70/
アナザーストーリー
>>50の続き

ネギは言葉を失ってしまった
その乳首はまるで勃起したチンコのようだったのだ
いや、それはまさにチンコそのものだった
くーふぇの控えめに膨らんだ胸からおよそ15cmはあろうかという図太くどす黒いチンコが生えていたのだった
「く、くーふぇさん…それって…」
「乳首アルよ!さあ、どんどんしゃぶるアル!」
そういってくーふぇは乳首、いやチンコを無理やりネギの口に押し付けた
「や、やめてください!こ、こんなの乳首じゃないです!明日菜さんのと全然違いますぅ!」
乳首、いやクーの胸に生えているチンコは先ほどよりも大きくなりビクビクと痙攣し始めていた
ネギは怖くて気持ち悪くてしかたなかった
「いやです!そんな気持ち悪いものいやですぅ!」
「ハァハァネギ坊主失礼あるね!ハァハァ!ほら、黙ってしゃぶるアルゥウウ!!!」
くーふぇはついにネギの口にチンコ乳首を押し込むことに成功した
「ネギ坊主の口の中気持ちいいアルウウウウウウウウゥウウ!!!!!!」
「うぶぅ!やめっんぐっ!んっ!んんぅ!んっ!んっ!」
くーふぇは余ったほうのチンコ乳首を自分でしごきながら、ネギの口を犯し続けた
「ふぎい!気持ちい!出るっ!出るあるよ!ミルク出るあるよっ!乳首からミルク出るアルゥウウウウ!!!!!」
「やめふぇっ!うぶぅ!んんんっ!んぐぅ!やめふぇえええ!!!」
「ぎぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!アル」
くーふぇは絶叫とともにネギの口の中に大量の母乳だか精子だかわからない正体不明の白濁液をぶちまけた
57名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 23:43:28 ID:qosB+65e
まぁ、落ち着こうかゴンサレス。
58名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 23:52:24 ID:S4F7ZY+8
座薬です
>>1乙の鬼畜短編
59座薬 ◆FePZUCQ9Q6 :2005/12/22(木) 00:00:25 ID:UxH82eLR
 龍宮真名が依頼された仕事は、とある時間、とある場所、関係ない者を近づけないようにすることだった。依頼
人に指定された男たちだけを通過させ、他の者は拒絶すること。必要ないという理由で、それ以上の情報は与えら
れなかった。
(仕事の割に報酬が多い。どうも怪しいな……)
 疑問に思うが、裏の世界において怪しくない仕事などない。真名はその依頼を受けた。
 仕事当日。
 その場所は学園の体育館、その時間はクラスメイトの佐々木まき絵が、来たるべき大会に備えて新体操の練習を
していることを、真名は初めて知った。依頼の内容からして、まき絵がたった一人でそこにいたのは偶然ではない
だろうが。
 しかし、仕事は仕事だ。真名はその体育館に男五人だけを通して、それ以外の者は誰も近付けなかった。
 体育館の中から、張り裂けるような悲鳴が聞こえてきた。
「…………!」
 まき絵を大の男たちが押さえ付けている姿は、不快を超えて滑稽ですらあった。鈍色に光るナイフで体操服や
短パンを切り裂く男の姿が。泣き叫んでいるまき絵の頬や唇にキスをしている男の姿が。露にされた幼い女性器
にカメラを近づける男の姿が。
 笑いながらそれをする男たちの姿が、不快を超えて滑稽だった。
「…………! …………! …………!」
 まき絵は処女だったようで、男に犯される花弁から赤い血が滲んでいた。覆いかぶさる男の腰使いに苦しげに呻き
ながら、それでも必死に辱めに耐えて男を睨んでいた。
 それは意地だった。思っていたよりも彼女は強かった。
 しかし、男の手にバリカンが握られているのを見て、まき絵は恐怖して許しを乞い始めた。それは男たちを欲情
させ、笑い声と泣き声が混じる中、
「いやあああああああああああああああああああああああああああああ!」
 バリカンがまるで森に道を造るように、まき絵の紙を奪っていく。
 来たるべき大会の、二日前に。


「ふふふ、これであいつは出場できないわ! ざまぁみろってのよ。優勝候補だ妖精だって、ちやほやされちゃって
…………これでも、出れるものなら出てみなさい!」
 その関東魔法協会と縁のある新体操選手であるがゆえに疑われるのが明白で、直接魔法でまき絵を攻撃できな
かったその少女は、勝ち誇ったように笑っていた。
 そこに一人の影が現われる。
「案外、それでもあいつは立ち直って、大会に出るかもしれないぞ」
 仕事を済ませた真名が、微笑んでいた。
「依頼の仕事は済んだ。ここからはサービスだ」


 それから、その少女と男たちを見た者はいない。
 数年後に世界の頂点に立つことになる、桃色のアホウドリの伝説は、二日後の大会で始まった。




60携帯座薬 ◆LsUrNEsQeQ :2005/12/22(木) 00:03:57 ID:S4F7ZY+8
家に帰れず久々に携帯から
長編は書く時間ないので休止中
ではまた
61名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 00:05:13 ID:dxc6xzr+
まぁ、IDが違うゴンザレスが居る件の釈明から聞こうか
62ゴンザレス:2005/12/22(木) 00:10:57 ID:su1GW30j
トリ付けた方がイイでしょうか?
63ゴンサレス:2005/12/22(木) 00:26:00 ID:7LZMqX0X
職人ってのは名前じゃなくて文章でアイデンティティを確立するもんだぜ兄弟
64名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 00:40:48 ID:7LZMqX0X
gomen
65天丼:2005/12/22(木) 00:52:18 ID:zovw5AQz
据え置き型座薬とかあったらいやだな
66名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 00:58:18 ID:nVR7OX39
よく見たら「 ゴンサレス 」なのねw

つーか、そういうことすると書く人がやる気なくすから
マジ死んで欲しい
67天丼:2005/12/22(木) 01:16:29 ID:zovw5AQz
しかしまき絵は、魔法使いに遅延型レイプをされて、あれ?わたしなにされたんだろう、ちょっとマンコが痒いな、
とそのまま新体操の特訓を続けて、
試合のときに観客の前で破瓜しちゃうだとエロいと思いました。

拙者は色黒は嫌いなので龍宮はどうでもいいです。ぽこぺん。
68名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 01:16:52 ID:UhsC/oMd
まぁ、騙りが出た以上、トリップつけた方がいいかもね。
69名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 07:32:17 ID:7xB1hLSP
私は“ゴンサレス”氏も応援しますよ。
何より文章が面白い

あと>>66みたいに遊び心の一つもわかんない頭の固いボーヤは、
豆腐の角に頭ぶつけて鼻血出して欲しい

エヴァ様より
70名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 19:46:04 ID:XbzbZHG8
自演厨氏ね。
71名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 23:03:07 ID:GlFji3U7
自演中止ね。
かと思った。
72名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 23:30:52 ID:UhsC/oMd
まぁ、どちらにしても自演はサヨウナラって事で



〜〜〜ここから正常な流れに〜〜〜
73名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 00:04:23 ID:QNBHXt3i
> 練習を積めば女の子のイク感じを得られます。
>
> 0.エロ画像・小説等で気分を高めます。(物理的刺激は無しで)←大事
> 1.綿棒を水にぬらします。
> 2.肛門の周りにローションをぬります。
> 3.綿棒を挿入します。(あまり奥には入れない。頭が入りきるくらい)
>   ゆっくりと綿棒をまわしチクッとするところに当てておきます。
> 4.5〜10分放置。この間体に触れてはいけません。
>   お知りに集中しつつエロ小説等で高めましょう
> 5.お尻全体がむずむずしてくるはずですが、力を抜いて我慢。
>   腰など振って物理的刺激を与えないように。(発射してしまう場合があります)
> 6.腰とお知りの境目にズーンと重たい快感が連続的にくるようになったら
>   いよいよ7へ。 頭の中がポーっとしてくるはずです。
> 7.乳首等をやさしく触ります。
>   太ももの付け根から腰の間にピリピリと電気が走るような感じがするはずです。
> 8.チンコは刺激してはいけません。この状態だと太ももと
>   こすれるだけでも発射にいたる場合があり、終了してしまいます。
> 9.肛門と下腹部が勝手に反応するようになります。
> 10.腰をゆっくりのけぞらせるように振ると快感が増します。
>
74僕は忘れない…うんち18歳FOREVER:2005/12/23(金) 01:27:12 ID:n40tQzC1
じゃあ、職人(笑)の駄文投下でも待ちましょうかw
75エロゲ屋正寿  ◆w7Q5ywREpw :2005/12/23(金) 13:21:28 ID:VYr93ond
おい そこのお前 なんかリクエストしてみろ
76名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 14:04:57 ID:5TPqZ1UV
つ「クソコテ二度と来るな」
77名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 15:15:51 ID:W69QhU+7
ここで殺伐としたスレに救世主が登場
その名も…

    ⌒●__●⌒
      ヽ|・∀・|ノ  クーフェイマン!
      |__|
       | |
78名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 17:01:24 ID:rBymgg/L
これは酷い・・・
79名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 18:12:01 ID:QNBHXt3i
文句ばっかり
せめてリクエストくらいしてみろよ。好みの職人に。
80名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 20:33:48 ID:Mhgg7x/b
*― ―) 亜子長編PART4「京都事変」
やっと再開ですので、鬼畜が苦手な人はスルーしてください
ちょっと夜は時間がとれないので、久々にネットカフェから


「結末――勝者と敗者」
81「結末――勝者と敗者」 ◆FePZUCQ9Q6 :2005/12/23(金) 20:34:42 ID:Mhgg7x/b
「お姉さま」
「どうしたの、メイ」
「私たち、これからどうなるのでしょう? 学園都市はもう駄目だろうし……」
「………」
 ゆらゆらと揺れる海の水面と、彼方で炎上する、学園都市ではない某都市を見ながら、2人の少女は身を寄せ合う。
 全てが崩壊してしまった後で、妙な諦めの気持ちと、不安が波のように押し寄せてくる。
 数日前に、東西の和解が成立したばかりの情勢で、このようなことになるとは思ってもみなかった。
 関東と同盟を組んでいたイギリスの崩壊は東西和解のすぐ後、そして今夜、関東魔法協会は瓦解した。
 暗殺され、また寝返る理事たち、テレビから流される洗脳魔法、数千数万の規模で怪物化する人々。
 もはや、どこで何が起こっているのかも分からない状況だった。学園都市から離れるよう非常命令が下されて、関東
の魔法使いたちは散り散りになりながら逃走した。
「……海外から助けがくるのを待つか、こちらからそっちに逃げて……なんとかするしか……」
「どこが助けてくれるんです? イギリスはもう存在しないですし、フランスはその処理で手一杯……。西洋術式の魔法
協会なんて、この近くじゃ香港ぐらいですけど……あそこ今は中国だし」
「………」
「それに、イギリスの例を見る限り、怪物化現象が起きた国の人間を、簡単に受け入れてくれるかどうか……。今のとこ
ろ、あれは「疫病」扱いですから。結局、フランスが受け入れたのは、逃げてきた魔法使いのほんの一部やイギリスの
臨時政府だけで、有名な魔法使いでもあっさり入国拒否されたって、mahoo!のトップに出てたじゃないですか……」
「……あなたが留学していた、アメリカは?」
「飛行機がないのに、どうやって行くんです? 箒や船で行くには遠すぎます……」
「………」
「お姉さま、これからどうするのか、私に教えてください……。いつもみたいに、私を安心させてください……!」
「………」
「お姉さま! 私、怖いんです。私たち、これからどうなっちゃうんです? 食べられちゃうんですか? それとも、怪物に
なっちゃうんですか? みんな、どこ行ったか分からないし、もう私たちだけなのに……逃げるんですか、隠れるんです
か? どうすればいいんです? 教えてください! ねえ、お姉さま……お願いします……教えて」
 少女の声が嗚咽に変わる。
 もう一人の少女は泣く少女を抱きしめ、じっと、その声に耐える。
「……いつもみたいに……お子様のメイを導いてください………!」
 かたかたと震えるその肩を引き寄せながら、気丈な姿勢だけは崩さない。いま、ここで自分まで崩れたら、本当に終
わりだということを理解しているから、何もできなくても、それだけは崩さない。
82「結末――勝者と敗者」 ◆FePZUCQ9Q6 :2005/12/23(金) 20:35:35 ID:Mhgg7x/b
「ごめんなさい」
 突然、そう呟いた。
「お姉さま……?」
「あの時、貴女が逃げようとしていたのを、止めなければ……こんなことにはならなかったわ。だから、せめて……貴女
だけは逃げなさい……」
「お、おねえ……さま……」
 そこで少女はようやく、それに気付いた。
 暗闇の中に、無数の気配がある。数にして200ほどで、既に囲まれていた。
「私が何とか、逃げ道を作って……食い止めるから、貴女は逃げて……とにかく逃げることだけ考えなさい」
 その時、闇から声が聞こえてきた。

「メイとお姉さま、みぃ〜つけた」

「あ……」
 闇に浮かび上がるように立っていたのは、前まで仲の良かった魔法使いの少女だった。
 学園から逃げるときに、離れ離れになってしまった友人である。
 おさげの少女は割れた眼鏡をかけていて、セーラー服だったがズタズタに引き裂かれており、血や白い液体でどろど
ろになっていた。しかし、怪我などをしている様子はなく、むしろ不自然なほどに目は活気に満ちている。

「あなたたちも、こっちにおいでよ? ねえ、みんな? 楽しいよね?」

 そう笑った少女の口から、にゅるり―――、と、赤い虫が顔を出した。
 そして、同時に、闇に塗り潰されていた無数の気配が、忽然として動き出したのを感じた。
 少女の背中はメキメキと膨れ上がり、やがて裏表が逆転するようにぐるりと背中に呑み込まれた。背中から噴き出し
たのはヌイグルミの綿のような物体で、それが雪達磨のような形に膨らみ、表面に無数の目と口が生まれる。
 怪物化現象―――友人がその犠牲になったことに、少女たちは呆然として立ち尽くした。
 無数の口が一斉に、一糸乱れぬ動作で動く。

「「「「「「「「前みたいに、いっしょに遊ぼうよ。何もかもを壊して」」」」」」」」

 震える少女たちは、自分たちに向けて無数の気配が迫ってくるのを感じ、ようやく悲鳴を上げた。


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83「結末――勝者と敗者」 ◆FePZUCQ9Q6 :2005/12/23(金) 20:36:29 ID:Mhgg7x/b
 同時刻、三条園地下街―――。
 かつて水族館だったその施設は、もう原型も留めていないほどに破壊されつくされていた。そして、そこで初めての
デートを行った2人の人物が、今は敵対する者同士として知力の結晶を身に纏い、睨み合っている。
 一方は青白い軽量の装甲を身に付けた少女。他方では甲殻類の表皮を思わせる漆黒の強化服を身に付けた人物
が、獣のような赤い目と蜘蛛の足のようなアームを背中から生やして、崩壊する建物の中で蠢いている。
「光仙さん。今日、私の科学は、貴女を超えます―――」
「………」
「本気できてください。そうしないと、私にとっても、貴女にとっても意味がありません」
「分かったわ。でもね聡美、貴女は勘違いをしているわ」
「何です?」
「衛星兵器を無力化したぐらいで、私に戦闘で勝てるとでも?」
 ―――金色が、迸った。
「聡美、死なないでね。あの時のメイド軍団では、これは使えなかったの」
 ―――金色が、凝集する。
「放出系魔法!」
 聡美が急いで光仙から離れていくその時、
 ―――金色が、全てを呑み込んだ。


 同時刻、三条園「三条第4ビル」―――。
 爆発が起こり高層ビルに衝撃がびりりと伝わる中、32階の窓から飛び出したチャオは、その高さをもろともせず、高
層ビルの側面に、重力に逆らう水平方向であるにもかかわらず、すたりと着地した。
 「重力平衡緩衝および感覚器平衡制御の理論」により、チャオを基準とする世界はぐるりと回転していた。ビルの側面
が地面となり、元の地面は崖となる。足を踏み外せば、そのまま夜空に落下してしまうだろう。
「ふう、成功ネ。使うのは初めてだったけど……」
「やれやれ、驚かしたろ思てたら、まさかこっちが驚くはめになるとはな」
 同じくビルの側面に、ディフォルメされた巨大なタコがいた。タコ型の護鬼を身に纏う小田原は、相変わらず飄々とし
ていて、どこがやる気が感じられない口調だった。
「約束やから一応聞いておくけどな、なんで裏切ったんや?」
 ビル風が静かに、しかし荒々しく、両者の間を吹き抜けていく。
「そうネ。三条がちょっとやり過ぎたことと、風香たちに手を出したことが10%ずつ、後の80%はネ―――負けたままで
いられるかってネ。私の歴史に二度目の敗北は存在しないヨ!」
「はっはっはっはっはーっ! そうかそうか、しかし俺の歴史にもな、一度負かした女相手に敗北はあらへん!」
「しかし一瞬で、どちらかの歴史は終えるわけネ」

「………形ある物は、いつかは滅びるものや。両親も、友人も、偶然接触しただけの人も、いつかは死んでしまう。もっ
といっしょにいたいと思う。しかし、それは叶わん。大切なのは共有した時間の長さやない、密度や。そういう意味では
「あなた」は一番やった、超鈴音。たとえ三十年ちょいの人生の、たった三週間でもな」

「私には、十年半の人生の中の、たった三週間。でも、敗北も味わい、魔法も学べて、有意義ではあったヨ」

 両者は妙に晴れやかな顔で、その瞬間を迎える―――激突の時を。


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84「結末――勝者と敗者」 ◆FePZUCQ9Q6 :2005/12/23(金) 20:37:13 ID:Mhgg7x/b
 残る右手の指は、3本になっていた。
 ごり、ごり、ごり、ごり、ごり……。
 皮膚が破れて肉が削げ、
 露出した中指の骨を、
 歯が上下からゆっくりと切断していく。
 ごり、ごり、ごり、ごり、ごり……。
 血混じりの唾液が滴り落ちる横には、
 すでに噛み切られた、小指と薬指が転がっている。
 ごり、ごり、ごり、ごり、ごり、ごり、ごり……。
 口の中に血と、肉と、骨の味がじんわりと広がっていく。
 石臼で穀物を磨り潰すかのような音を立てて、ゆっくりと、骨が潰れて柔らかくなっていく。
 指を噛んでいたのは、痛みによって快感を誤魔化すためだった。
 ぐちっ!
 それも既に意味をなくしている。
 しかし亜子は裸体を晒して、
 まるで時間が止まってしまったかのように、
 無意味化したその行動を続けていた。
「こうなってしまうと、哀れなものね。貴女がそれを続けたところで、彼らは戻ってこないし、ゲームも終わったのに」
 澄み切った空のような青色の世界の中で、
 夏美の顔と体を模した「巫女」は、
くすくすと無邪気に微笑んでいた。
「もっとも、もう聞こえてないのかしら?」
 亜子の目の前には、
 かつての母親や、
 父親や、
 実兄や、
 親族たちが、
 引き裂かれて、飛び散っていた。
 まるで血の海に島が浮かんでいるように、
 よく知った人たちの手や、
 足や、顔や、肉片が散乱している。
 それらは無秩序に散っていたが、
 全てがこちらに恨みを向けているように、亜子は思えた。
 なぜ彼らがそうなったかは簡単で、亜子が快楽に負けて絶頂に昇り続けたからである。
 指を噛もうが、歯を食いしばろうが、肉体はどうしようもなく快楽に隷従してしまい、亜子が天国を体感するたびに、親
族たちは一人、また一人と消えていった。ついに絶えた和泉家の血の海の前で、亜子は歯を噛むことだけを、壊れた
機械のように行い続けていた。
「今はこれ以上できないわね。本当に壊れて、戻ってこれなくなったら面白くないし、それに―――」
 巫女は壊れた亜子を冷たい目で見下ろしていた。
 その異能で亜子の心の限界を読んでいる巫女は、これ以上責めたてると、本当に亜子の精神が崩壊してしまうと理
解していた。だから今は何もしないで、休息を与えている。
 水系魔法で泉を召喚して、汚物塗れだった肉体を内外共に洗浄し、快適な暖かい空気で亜子を包んでさえいる。
 勿論、亜子の身体を気遣ってのことではない。体力の限界、極限を超えてまで責めたてるのは拷問などの一つの手
段ではあるが、それでは標的の命が尽きるのも早くなる。
 実際のところ、人間も機械と同じなのである。酷使すればすぐに故障するし、休息を与えながら使えば長持ちする。
 何かの情報を聞き出すための尋問や、長期間に渡って拷問する場合は、一度徹底的に虐げた後は、体力が回復す
るまで休息を与えるのが基本なのである。
 だから巫女は、亜子が正気に戻るまで休息させている。「現」より「夢」に近い存在の巫女の見立てでは、
亜子が正気を取り戻すまで、まだ数十分はかかる。
85「結末――勝者と敗者」 ◆FePZUCQ9Q6 :2005/12/23(金) 20:38:25 ID:Mhgg7x/b
「貴女はまだ、心の奥に何かを隠しているようね」

 亜子の心の奥には、巫女でさえ正体を知ることができない、得体の知れない「恐怖」が存在していた。
 それを、正気に戻った亜子の心から現実に「引き出す」ことこそ、亜子に止めを刺すのに相応しいと巫女は考えてい
る。そして何より、あの鬼畜趣味の遠藤真紀乃―――車持皇子の転生者もまた、亜子で遊びたがっている。
「まだまだ、貴女の運命は終わらないわ。これから、さらに過酷に、生まれてこなければ良かったと思うぐらいに、冷酷
に続いていくの」
「おやおや、闇の福音は休息中かい? これはまた、タイミングが悪いな」
 声が聞こえて意識を向けると、そこには車持皇子と、牢獄に入った楓が存在していた。楓は亜子の惨状を見て信じら
れないといった顔で、皇子は亜子の状態を冷静に観察して遊べないことを察した残念そうな笑みで。
「おやおや、可哀想に。ご両親は逝ってしまったのかい?」
 ふむ、と皇子は唸って、亜子の前に座った。そのとき、

「あれあれ〜。もう死んでしまわれましたか、和泉夫人。けっこう好みだったのに」

 と、妙にのほほんとした口調でその男―――三条12大幹部の宇島は、ばらばらになった亜子の親族たちを眺めて、
 ちょっと残念そうな感じにため息を付いた。ただ、数日前、夕食を作っている時に会った人物の死を悲しんでいるのでは
なく、単純に感想を述べただけかもしれなかった。
「……」
 亜子はそれを聞いてぴくりと動いた。
「ぐるるるるる……」
 その後ろでは、瓦礫の鎧を纏う巨漢、三条12大幹部の金守が唸り声を上げている。
「やれやれ、全員の緊急招集とはまた何事かと思えば……もう全てが終わったということですか? 巫女のプリンス?」
 そう言って笑う宇島の背後には、複数の黒フードの魔法使いが十名ほど並んでいる。それぞれ国籍も年齢も異なる
混成集団であり、お互いに接点があるようには見えない。しかしそれは、だからこそ、この勢力が表に出てこなかったこ
とを示しているのかもしれなかった。
「私たちは今、関東にいることになっているのですよ? 後でふけたことがばれて、司令官に怒られなければ良いので
すがねえ」
「ふふ、そんなことはさせんよ。御園生は巫女の信奉者だからね。さて、後は」
 皇子がぱちりと指を鳴らすと、目の前に二人の少女が現れる。
 鳴島さゆ、ふみの双子は目の光を失い、人形のようになって皇子の前に跪いた。
86「結末――勝者と敗者」 ◆FePZUCQ9Q6 :2005/12/23(金) 20:39:18 ID:Mhgg7x/b
「相変わらず綺麗だね、人間分裂に成功した、私の可愛いモルモットたち」
 皇子は、
 さゆを見て、
 ふみを見て、
 宇島を見て、
 金守を見て、
 さらに背後の10人の魔法使いを見て、
 最後に巫女を見て、
 笑い、そして言った。
「知ってのとおり、日本の東西戦争の結末が迫っている。つい先ほど、三条家は世界の魔法協会を集めて「召会」を開
催し、関西側の関東への勝利は確定的となった。「召会」が終わり次第、三条こずえはフランス魔法協会を核爆撃して
新たな戦争を引き起こす。そう、全ては私たちの計画通りに、この傀儡劇は進んでいるのだ!」
 皇子は呆然となる楓を見て、
 ふふっ、と口を歪め、
 そして宣言する。
「荒れた世界は巫女の奇跡で救われよう。救われた世界に必要なのは新たなる方向性。その時こそ、真の勝利者とし
て世界の裏に君臨し、新たな価値を創造せしめて世界を導く―――

 私たち、巫女と対等の立場にある魔法結社、『蓬莱学団』がな!」

「私は……」
 巫女が少しだけ不愉快そうに言う。
「貴方たちを認めているわけではないわ」
「しかし、私が死ねば君の肉体は滅びる。協力はしてくれてもいいだろう」
 楓は、この奇異なる集団を前に、
「お、お主らは……」
 呆然としながらも、呟いたのに対して、
「お察しの通り、私たちこそ、この戦争の勝者なのだよ」
 皇子は堂々と肯定する。
 それは―――三条家の内部に蔓延っていた、災いの元凶とも言うべき勢力がついに、その輪郭を顕にした瞬間でも
あった。


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87「結末――勝者と敗者」 ◆FePZUCQ9Q6 :2005/12/23(金) 20:40:17 ID:Mhgg7x/b
***麻帆良学園都市***

「お姉さん! さっきの双子の忍者を見つけたよ! ここから1320メートル先の廃墟の中にレーダ反応があり! 理由
不明だけど、近くにいた宇島さんや金守さんの反応もなくなってるし―――他の人に発見される前に行こうよ!」
「そうか……おったか、あいつら……無事やったか」
 暗闇の中、魔法ロボット「レスキュー君」にそう伝えられた黒尽くめの女性は、安心したように声を漏らした。しかし、
捜索していた敵を発見するという成果を上げたのに、女性の顔は曇ったままだった。
「お姉さん? どうしたの? もしかして生理? あちゃー」
「………」
 さっき女性は見てしまったのである―――あの双子の忍者の仲間である少女たちが、どのような陵辱をされて怪物
(苗床)に変えられていたかを。
 拷問としか言いようのない異物挿入と輪姦はもう悪夢のようで、その光景を見たとき、
 何かが頭の中ではじけるような感覚と共に、
 眠っていて目が覚めた時、あまりの光量にショックを受けるような―――
 そんな感覚に襲われていた。
 もとより、くすぶっていた疑問―――三条の今回の行動は、本当に正しいことなのか? 
 それは、自分は、このまま、三条の部下として、動いていて良いのかという思いだった。しかし、直接にそれを唱えれ
ば反逆罪で殺されてしまうだろう。三条家は裏切り者には容赦しない。12大幹部でさえ、スパイが発覚して処刑された
者がいるほどである。
 だから、彼女は、ささやかな抵抗を試みる。
「あいつら、このまま、見逃して……逃がしてやったら、アカンやろか……?」
「お姉さん、それってマジで言ってるの? そんなシリアスなこと」
 おどけるような口調の機械に対し、女性はあくまで真剣だった。
「うん、信じられへんかもしれんけど、本気や。最初は、任務こなしたら出世させたるって話しやったし、がんばって関東
やっつけるぞーってはりきっとたんやけど……実際にこうなったら、もう……」
「お姉さんったら、冗談きついよ」
 女性―――西野竹千代は頭を上げて、目に決意の色を浮かべて言った。
「もう、こんなことは止めたい……こんなんして、何になるんよ……あんたも、そう思わへん? こんな戦争なんかして何
になるんや? 考え方が違うのは仕方ないやん。それでこんな……あんな子供らに、酷いことして……」
 千代はぐす、ぐす、と泣き始めていた。
「ウチらは、間違うとる」
「………」
 それを聞いて、レスキュー君は、
<第1級反逆罪コードに抵触、よって機体名<Res9-ξ>は管理者権限を緊急削除しモード389に移行する>
 と、愛嬌も何もない合成音声でそう応えて、そして変形を開始した。それは機体の管理者が造反する行動をとった時
に自動的に発動し、リミッターが外れた特別な戦闘体制に移行して管理者を始末するコードで―――。


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88「結末――勝者と敗者」 ◆FePZUCQ9Q6 :2005/12/23(金) 20:41:09 ID:Mhgg7x/b
「何だろう、何か、音が聞こえる……」
 遠くから響いてくる爆発音に怯えながら、風香、史伽、桜子の3人は半壊した民家の中で息を潜めていた。姉妹は例
の忍者姿で、桜子は一人だけ黄色いチアリーディング衣装を纏っている。周りには仲間もおらず、まるで獲物から逃れ
る小動物のような姿で、3人は小さくなって身を寄せていた。
 あの巨躯の大鬼は遠くに行ったようだが、外には動く気配が無数に存在している。行方不明のまき絵や真名たちを
探しに行きたくても、3人だけでは出るに出られない。身体能力は高くとも戦闘は素人の双子と、チャオの発明品で異
能を得ているだけ、しかも味方の補助系能力で実質戦闘力はゼロの桜子では、とても敵の軍勢に敵いそうもない。
「お、お姉ちゃん……」
「大丈夫、大丈夫だって」
「……円や美砂は、大丈夫かな」
 笑顔が黒っていると、まるで太陽が隠されてしまったように、周囲の精神にまで影を落としてしまう。それは椎名桜子
の性であり、彼女の武器でもあったが、ここでは悪い方向に効果を発揮していた。疲労、焦燥、不安。あらゆるマイナス
の感情が3人の身体に、重く、そして、だるく絡み付いていた。
 その時、

 ドォン―――――――――!

 壁が爆風で吹き飛んだのはロケット弾による砲撃のものだった。その飛来音を敏感に聞き取った風香は桜子を連れ
て、史伽は自分自身を守りながら、間一髪でその廃墟から脱出した。
「な、何、何が起きたの!?」
 と叫ぶ桜子に、風香は
「分からないけど……」
 とだけ答える。
「見つかったってこと!?」
 史伽が暗闇を睨みながら叫ぶ。
 しかし、次の瞬間、警戒は驚愕に変わった。
 暗闇から飛び出してきたのは、前に風香たちと戦った、あのロボットを連れた女性だった。全身が煤けていて、身体
の所々から出血しており、そして左腕の肘から先が千切れている。明らかに何者かに襲われて、そして殺されかかって
いる者の姿だった。
「え……? ど、どうしたの!?」
「お前ら、無事やったか」
 千代は痛みに顔を引き攣らせながら笑う。
「けどな、ちょっと、やばいで」
 その時、水分が入り混じる固形物がひしゃげる、不快な音を立てて、千代の右腕が爆発した。
「きゃあああああああ!」
 赤く染まる視界に、肉片と悲鳴が乱れ飛んだ。
「ぐああああああっ! くっ、くそっ!」
 血塗れの史伽たちを見て、両腕を失った千代は鬼のような形相で、それでも3人を庇うように前に出る。
89「結末――勝者と敗者」 ◆FePZUCQ9Q6 :2005/12/23(金) 20:42:24 ID:Mhgg7x/b
 闇から現れたのは、異形のロボットと変わったレスキュー君だった。円柱の胴体を破って、臓物のような灰色のチュ
ーブがびちびちと動きながら噴き出しており、そのチューブの先には機関砲、ドリル、火炎放射器などの武器がそれぞ
れ独立して付いている。質量保存則を無視して膨張する触手の体積は本体の数倍にまでなっていて、変化のない頭部
だけはぼんやりとオレンジの光を発していた。
<標的を全員確認、これより排除行動に移行する>
「あんまり親しい口ばっか聞くから油断した……所詮は、心を持たん機械やったのに……考えてみれば、あの天才らを
関西に攫ったのやって、機械に心と言っていい高度な人工知能を持たせるのが目的やったのに……」
 ぶつぶつと呟かれる言葉の意味など、風香たちには分からない。しかし、
「え、ちょっと、待ってよ!」
「なんで、あんたまで攻撃されてるの?」
 敵である、いや、敵だった女性が今は自分たちと同じ側にいることは間違いない。
「…………」
 風香たちに、千代は何も答えなかった。
 機械の触手たちがぞわりと、千代の方に向かっていく。
「お前ら、逃げえ……ウチが時間を稼いだる」
「え?」
「どっか遠くに、できれば海外がええ………!」
 大怪我で血の気の引いた千代の顔は、どこか晴れ晴れとしていて、そして微笑んだ。
「みんなが平和に暮らせるために働く、最初はそんな立派な魔法使いへの憧れやった……」
「………」
「それが、いざ魔法使いの仕事を始めたら汚い仕事ばっかやらされて、そんでこのザマや」
「………」
「早う」
 風香たちは、そのまま走って逃げていく。
 足音が遠ざかっていくのを確認しながら、千代は、ふぅ、と天を仰いだ。
「ほんまに、ウチみたいになるなや……まだ若いんやから」
 千代は呪文を唱えながら、レスキュー君に突っ込んでいく。
「はあああああああああああああああああああ!」
 障壁に雷撃を塗し、機械が触ればショートすると思える電圧まで高めながら、走って体当たりしようとする。レスキュ
ー君は触手の機関砲を連射しながら、別の触手のノズルから火炎放射を千代に浴びせかけた。


<残存標的3体、レーダ追跡開始、距離589メートル、最短ルート選定……>
 かつてレスキュー君と呼ばれていた機械は、標的3体を効率的に追跡する準備を終了する。その前ではかつての管理者
が、黒焦げになって無残に散らばっていた。


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90「結末――勝者と敗者」 ◆FePZUCQ9Q6 :2005/12/23(金) 20:43:45 ID:Mhgg7x/b
「ふははははははっ! どんどんぶつかりたまえ、関西と関東、そして海の向こうの強国よ! お互いに削り合い、切り
裂け! 潰し合え! その傷が深ければ深いほど、巫女の影響力は有効になる。失った愛しい者を心から取り出して
やる。本当に大切に想うのなら、巫女の奇跡はそれを叶える! こずえを失った三条が簡単に巫女の信奉者になった
ように! そして、信奉者が増える裏で、「蓬莱学団」は日本どころか、イギリスとフランスまでその勢力を拡大するだろ
う!」
 嗤う声。
 召会を眺める、皇子と巫女と、学団の面々。
「関西を巻き込んで……お主には関西に友人がいないでござるか?」
 楓は怒気を込めて男にそう問うと、男は笑ってこう答えた。
「私の友人の小田原さんと光仙さんは私の同類だ。他人より己の欲を優先し、誰かが死んで悲しむこともなければ、誰
かのために死ぬこともない人間だ。そして強い。そんな彼らは、巫女の影響力とも無縁な、私の対等な友人だよ」
 男は―――嗤う。
「さあ、戦い合え愚民ども! 「蓬莱学団」が世界を手にするための生贄よ」


 亜子はぼんやりとして、その意識は虚無をさまよい続けている。
 その指からは血がぽたぽたと落下していて、
 その血がはねて、
 虫の涙ほどの一滴が、亜子の膝にかかった。
「………」
 それは誰にも気付かれず、意識されるようなこともない出来事だった。
 楓も、皇子も、巫女も、学団も、誰も気付かない―――。
 亜子のひざに付いた血が、
 すうっ、と、そのまま、皮膚に染み込んでいった。
 それは皇子の魔法により口から尻まで、消化器官を極端に短くされた肉体がそれに適応しようとして、そして、皮膚
 から血液を吸収できるように変質したものだが、亜子本人ですら気付いていない。


 最強種の変化に、誰も気付いていない。
 その空虚な最強種の眼前には、ちび散った肉親たちの血溜りが、赤く、赤く、広がっている……。
91名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 20:44:56 ID:Mhgg7x/b
*― ―) ではまた
92名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 23:36:31 ID:bwGg42W3
GJ
93名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 23:58:26 ID:QNBHXt3i
なんかひとつのエピソードをじっくりかけや
話がとびすぎな上に
どれもこれも中途半端
いくらなんでも亜子の家族全部ころして書いた内容じゃそれじゃあかんだろ
94名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 01:01:20 ID:0J5SVNsK
OK、じゃあコイツを読んでくれ

(く…もう限界アル…でももうちょっとで終了のチャイムネ。ここは我慢アル!)
授業終了のチャイムが鳴るまであと4分
くーふぇはもじもじと身体をくねらせて、時が過ぎるのを待っていた
そう、彼女は激しい便意と尿意に襲われていたのだ
普通の女生徒が授業中挙手のうえトイレに行くことを恥らうのはよくあることだ
しかし、そのような淑やかな思考はくーふぇの脳には存在しない
ではなぜ耐えているのか!?
肛門期という言葉がある。
幼児性欲の一つであり、排泄などの肛門への刺激に性的興奮を覚える時期をいう
幼児性欲の名が表すとおり、通常肛門期は幼児期に訪れる
しかし、なぜかくーふぇは中三の今、肛門期の真っ只中にいた
排泄を我慢することが気持ちよくて気持ちよくてしかたがなかったのだ
この日、くーふぇはかつてない快感を求め、今までにないほど長く排泄を我慢していた
(はふふぅ!ふぅふふふ、も、もう限界ね!でも気持ちいいアル!気持ちいいアルゥウ!)
括約筋に力を入れることを意識するあまり、太ももやふくらはぎの筋肉にも余計な負担が掛かり、もう脚を攣る寸前だった
短いはずの4分がとてつもなく長い
冷や汗がだらだらとくーふぇの顔面を伝う
息づかいもどこか奇妙なものになっていた
しかし、くーふぇは快感以外の何も感じなかった。このかつてない快感を楽しむことしか考えられなかった
つまり、くーふぇはいまや自身がクラス中の関心の的になっていることに気づいていなかったのだ
空ろな目をして口をだらしなく開け、よだれを垂らし、モジモジしながらハァハァハァハァと息を荒げる姿は異様の一言につきる
「ふあっ!ふぁああ…ハァハァ…んっ!んんっ!ふぁぁぁ…あんっ!ハァハァ!」
さすがの3Aの面々もこれには驚き、しばし言葉を失ってしまった
沈黙する教室でくーふぇがひとり卑猥な声を上げる
「ふぐっーーーーーー!ふぐぐぅううぅ!うぐぅう!ハァッ!ハァッ!ふうんっんぎゅううんん!!!ハァッ!」
そしてくーふぇはついに絶叫し始めた
白目を剥き、首を左右上下にぶん回しながら、胸を激しく掻き毟った
この時点で時間は3分を経過。残りは一分だった
くーふぇの絶叫をうけて、クラスメートたちを我に返った
「く、くーふぇさん!しっかりしてください!くーふぇさん!?」
「ちょっ!ちょっとクーフェ!どうしたのっ!?ねぇ!大丈夫っ!?ねえってば!」
「くーふぇ!くーふぇ!しっかりしてよぉ!ねぇ!?」
一転して騒然とする教室。しかしくーふぇだけは変わらずに絶叫し続ける
「ふんぎぃいいいいいいいいいい!うごぉんごおあん!!ぎゅん!ぎゅぎゅううぅうぅう!」
くーふぇは机の上に立って、露骨に両手で肛門を押さえながら、グネグネガクガクと身体を揺すった
そして突然飛び上がったかと思うと、あろうことか空中で大量のウンコと尿をぶちまけたのだ
「気持ちイイアルぅううぅぅぅぅぅう!!!!!!」
「うわぁあぁあぁあぁあぁあぁぁあぁぁ!!!!!!!!」
くーふぇがぶちまけた糞は不幸にもデブで反応が遅れた四葉五月に直撃した!
ぶちゃべちゃぶちゃぁあ!!!
四葉五月は頭から大量の糞をひっかぶってしまった
そしてくーふぇ本人も四葉のうえに落下した
ネギや他のクラスメートはこのあり得ない事件に完全に度肝を抜かれ、放心状態で糞にまみれた二人を見つめた
四葉にいたっては糞で顔の造形がまったくわからないほどだった
「あっ…ゴフッ…ゲフンッ!」
ウンコ団子と化した四葉の口と思しき位置から一塊のウンコが飛び出した


チャイムが鳴り、授業の終わりを告げる
時が止まった教室に空しくチャイムの余韻が響きわたっていた

                      第一部 〜デブと糞〜 完
95名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 01:28:27 ID:tfeeyGkE
>>94氏最高です!
いやオセジじゃなくてマジに
96のぼさん:2005/12/24(土) 03:17:51 ID:WJ7eiNNg
>>94
笑いを取りたいのか、それともエロを追求したいのかはっきりしろ。
どっちつかずの中途半端だ。
とりあえずこの程度の内容ならもっと短く書けよ。
65点
9794:2005/12/24(土) 10:25:23 ID:0J5SVNsK
のぼさんは相変わらず手厳しいw
追求したいのはウンコですよ
98名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 10:59:17 ID:6Y9xPGa+
>>97
糞GJ!!
99名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 11:52:51 ID:dEfNC3Ve
冒頭に作品傾向についての一言が欲しいですね。
100名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 14:57:40 ID:rSwGaUIh
トリップ付けないしスカトロ注意とも書かないし
はっきり言って普通の荒らしと何も変わらない

多分、確信犯なんだろうけど、別スレ行け
10194:2005/12/24(土) 15:19:58 ID:0J5SVNsK
>>100
やだよバカws知るかそんなことw
102名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 15:57:49 ID:ynKU45Yz
座薬氏は亜子ファンなのに、なぜ亜子陵辱SSを書くのだろう?
103名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 17:25:24 ID:t0fIT6i7
愛ゆえでは?
104名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 19:05:06 ID:rSwGaUIh
もういっそ新しいスレ立てるか
105のぼさん:2005/12/24(土) 21:49:09 ID:WJ7eiNNg
座薬の書いてるのは、亜子陵辱じゃなくて亜子虐待。
もう自分でも亜子をどこまでせめていいのかコントロールつかなくなってるんだろ。

レイプするつもりでつかまえた女子高生に、タバコ押し付けたり金属バットで殴ったり
最後はコンクリート詰めにしちゃうようなもんで、とても他人様に読ませるようなもんじゃねい。
ま、攻め方自体もありきたりだしな。
106名無し三等兵:2005/12/24(土) 21:56:05 ID:i0ODePRW
NGワードにしやすい点は有り難いですけれどね。
その点に関しては評価できると思いますよ。
107名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 23:09:42 ID:QcVgQple
収集がつかなくなってますねwww
108ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2005/12/24(土) 23:17:22 ID:LeV4Ea8m
お久しぶりです。
では、今回は宣言通りの髪コキネタで行きたいと思います。
髪は初めてなのでエロく書けているのかちょっと不安ですが。

=====================================
カタン、カタン……。
独特の音をたてて、麻帆良学園の路面電車が走る。
長く連なった車両のうちの一両の、さらに端の席。
──そこで逢瀬を重ねる少年少女がいると、誰が信じようか。


【リクエストSS 電車痴女・艶髪陰茎嬲り】

「ひゃ、あぁ、っんっ……」
漏れ出した喘ぎ声を必死に押し殺す。
両手を口に当てて、ただ視線だけで制止を訴えながら。
眼鏡の奥の理知的な瞳を涙に潤ませて、ネギはぶるぶると身体を震えさせた。

──翌週の授業に使う教材を買いに街へ出ようとしていた。
そこに、折角だから買い物をしようと明日菜と木乃香、刹那が着いてきたのである。
寮を出たときから、ネギは三人から自分に注がれる奇妙な視線に違和感を感じていた。
(刹那は若干戸惑い気味で、明日菜は不本意そうに顔をしかめているのはいつものこと)
敵意とは程遠く、向けられた自分が何か熱さを感じるような視線。
それが劣情であると瞬時に看破出来るほど、ネギはオトナではなく。
路面電車に乗り込んだ直後に、その甘い毒牙が牙を剥いた。

明日菜が車両の端の席に座る。
その前にネギが立ち、壁に手をついて電車の揺れに備えた。
ネギの背後には木乃香が立ち、背中から支える格好で。
──そして刹那が、ネギの姿を隠すように横に立った。
109ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2005/12/24(土) 23:18:51 ID:LeV4Ea8m
更に彼らの周りでは、他の乗客がぎゅうぎゅう詰めになっている。
堅牢な檻に入れられたように、ネギには感じられた。
「──っ……!?」
と、背中を支えてくれていた木乃香の片手がするりと前面に移動し、ネギの股間のチャックをゆっくりと降ろし始める。
ジジジ……と小さな音をたててチャックが下ろされきるや否や、その隙間から内部に入り込む細い指。
「っ、な、何するんで……すか、っ……?」
トランクスの上から揉みしだかれるペニスから走る甘い感覚に身をよじらせながら、ネギは背後の木乃香に問う。
すると、木乃香の口唇がネギの耳元に寄せられた。
「そんなに固くならんでええんよ、ネギ君? …ちょっと、キモチよくしたげるだけやから……」
「……ぁ、ぅぅっ……!!」

半勃ちのペニスが引き出され、外気に触れる。木乃香が指先でくすぐるようにしてそれを弄る。
亀頭が指先でつままれ、爪の先で尿道の入り口を柔らかく引っかかれ──、
そのどれもが、ネギに甘い痛みを与えていく。
みるみるうちにペニスは反り返っていった。

「ぁ……ひっ、や、やめてくださいっ……、あ、アスナさん、助けてくださ……っ」
目尻に涙を浮かばせて喘ぐネギ。
ちょうど目の前で座っている明日菜に助けを求めた。
きっと彼女は眼前の出来事に驚いて硬直しているだけで、怒りに震えているに違いない、と思い。

──その思いは、明日菜を視界に捉えた瞬間に打ち砕かれることになる。
目の前で座席に腰掛けていた明日菜の顔が、おずおずと震えながらネギのペニスに近づいていく。
左右で色の違う瞳は、同じ淫楽の色に染め上げられていた。
「……ネギ……」
「……っっ!」
熱い吐息がペニスに吹きかけられる。その刺激だけでネギの腰が跳ねた。
舌先だけを口唇からだし、ちろちろと舐めあげられるペニスの裏すじ。
「────っ! っん……!」
つい大きな声をあげてしまいそうになったネギの口は、後ろ手に伸ばされた刹那の手に塞がれた。
110ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2005/12/24(土) 23:20:09 ID:LeV4Ea8m
その顔は見えない。
しかし、恐らくはこの情事が露見しないように見張っているのであろう刹那の背が、
『すいません、ネギ先生。止めはしたのですが……』
と語っているように見えた。

逃げられないと悟り、ネギの表情から血の気が引く。
逆に、海綿体に流れ込んでいく血液。
電車の中でペニスを晒しているという感覚に、目が眩むような快楽を覚えた。
木乃香の指がシャフトをしごき、明日菜の舌が鈴口をほじるように舐めていく。

ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ……、しゅっ、しゅ、しゅ…っ……。
「ん、んぅっ、んんっ……」

「……今日はコレだけやないえ……?」
含みのある木乃香の声──と同時に、木乃香の手がまず止まった。
次に、その手に留められて明日菜の舌が止まる。
「……っ!?」
肉欲に逆らえずに喘いでいたネギのペニスが、突然止まった快楽を欲してピクピクと震える。
「っ、はぁっ……!」
自ら腰を動かして指に触れてもらおうとするネギのペニスを、手を引いてかわす木乃香。
そして、木乃香から明日菜にアイコンタクトが飛んだ。

──明日菜の手が、二本に結い分けた自身の長い髪の片方を摘み上げる。
ゆらゆら、と毛先が揺れた。

すっかり堪えの効かなくなったネギの亀頭に、刺さるように触れる髪の毛。
「っ!?」
針でも刺されたかのような突き立つ無数の感触に、ネギがビクンッ!と痙攣する。
痛みに目尻から涙がこぼれるが、ペニスは更に固くいきり勃った。
111ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2005/12/24(土) 23:22:14 ID:LeV4Ea8m
「──何よ、髪の毛でされてもよがるなんて、変態じゃないの……?」
明日菜の手に握られた髪が、言葉とは裏腹に積極的に、情熱的にネギのペニスを這い回る。
長い髪の束でネギのペニスをぐるぐる巻きにして締めつける。
それを緩衝材にするようにして手でペニスを擦りたてた。
髪の束が手とペニスの間に挟まれてシャリシャリと細かな音をさせる。

手で直接触れられるよりも温かみは少ない。
しかし、いつも明日菜の元で揺れている髪の毛で「されて」いると思うと、奇妙な昂りがあった。
時折、髪の毛が包皮の間に挟まって鋭い痛みが走るが、それもすぐに悦楽に変わる。

明日菜の眼は爛々と輝いていた。獣の舌なめずりのように、舌で乾いた口唇を潤す。
そんな明日菜とネギの様子に、木乃香も少し悪戯を思い立った。
「──ウチも、ちょっとだけ……」
ぷつり、と抜かれる艶やかな黒髪の一本。
シャフトに巻かれしごかれるペニスの頂点、ぱくりと口を開きながら透明の先走りを滲ませる「そこ」に、
針に糸を通すように。つぷり、と沈められていった。
ただ一息で、黒髪に穿たれた尿道。
灼熱感が一気にペニスを駆け抜け、「出る」箇所から「入った」ことでペニスが苦悶に脈打つ。
「っ、いっっ!!」
声にならない悲鳴が漏れ、膝が砕けるネギの身体。
そのせいで、幹の部分に巻きついていた髪の毛が乱れて広がる。
──それでも、明日菜の手は止まらなかった。
背後の木乃香に寄り掛かる体勢のままで、髪コキはヒートアップの一途を辿る。

ずしゅっ、ぢゅっ、ずしゅ、ずちゅっ……。
手や口とは異なる感触と、汚れたら洗い流すのが大変そうな箇所であること。
些細なことではあるが「取り返しのつかない」ようなことをしていることが背筋に悦びを伝えていく。
モラリストほど、内部に抱え込む闇が深いという俗説が事実であれば、
幼くして教職という聖職に就いたネギほどそれに合致した人間も居るまい。
「んぅ……、んッ、んん! ンッ!」
112ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2005/12/24(土) 23:24:26 ID:LeV4Ea8m
しなやかで強い髪の毛は、ペニスの肉に食い込んで断続的に痛みも与えていく。
本人も知らないうちに被虐の悦びを身体に覚えてしまったネギにとっては、その痛みも甘美で。
声も出せず、涙をふきこぼしながら、どんどんと昇り詰めさせられて行くネギ。
よほど切羽つまっているのか、息も出来ないほどにガクガクと震える身体。

その行為の終わりは、突然に訪れる。
小さな置き石でも踏み砕いたのか、不意に電車が縦に振動したのであった。
電車ががくんっと揺れた瞬間、亀頭の上を通っていた髪の毛が一際強く食い込んだ。
先の割れ目にあてがう様にさえ食い込み、走る痛み──という名の激しい快楽。
「ン、んぅぅぅっ!! あうッ……!!」
それが引き金になって、ネギは果てた。

びゅ、ぶびゅ、びゅぶうっ……!!
木乃香の手が、射出される精液が飛び散らないようにペニスの周りに添えられて。
狙いを過たずに、亀頭を覆う明日菜の髪の毛をどろどろと汚していく。
口を押さえる刹那の手に、絶息しそうに荒い、熱い息が吐かれた。
「ぁ、んっ……! ん、んぅぅ! んっ──……!!」
ぶびゅ、びゅっ、びゅっ……びゅ……。
幾度かの痙攣と共に白液を吐き出し、ようやくペニスはおさまりを見せた。
カチカチに勃起していたソレは半分くらいまで硬度を落とし、
明日菜の手を離れて、ずる……うっ……と付着した精液の重みで髪の毛がずり下がっていく。

ネギと同じように荒く息をつきながら、射精の標的となった自分の髪の毛を改めて手に取る明日菜。
腫れ物──もしくは大切な物を扱うかのように掴み、唾を飲み込むとまじまじと見つめる。
跳ねる鼓動を抑えつつ、へたり込みそうになって木乃香に支えられるネギを冷たい目つきで見上げた。
──それも、そういうプレイの一環か。

「うわ…っ、キタナい! 何よ、人の髪の毛ベッタベタにして……っ」
昂りと怒りの中間くらいの表情で、明日菜がそう呟いた。
事実、明日菜のツインテールの片方はまるでその先に練乳でもまぶしたように精液まみれになっている。
113ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2005/12/24(土) 23:26:04 ID:LeV4Ea8m
どろり……、と髪の房からゆっくりと垂れていく精液。
「──ご、ごめんな、さ──んぅっ……!?」

刹那の手が退けられ、謝意を口にしようと開かれたネギの口腔に、
自らが射精した液体に濡れた、明日菜の髪の毛の束がいきなり突っ込まれた。
「…ここに居たんじゃ洗いにも出れないし。舐めてキレイにしなさいよ、ネギ」

「んぶっ、んぇっ、──んんッッ……!!」

生臭い臭いと味、喉をちくちくと突く髪の毛の感触に何度も吐き出してしまいそうになりながら、
ネギは必死に自分の精液を舐め啜った。
ずずずっ、と頬をすぼめて吸いたてて、明日菜の髪をキレイにしようとする。
そうしている間のネギの表情は、まるでイラマチオをさせられる少女のようであった。

見下ろす木乃香は自分の手に少しだけついた精液を愛しげに舌で舐めとりながら、
もう片方の手を自身のスカートの中に入れて激しく動かす。
また、刹那は顔を赤くしてチラチラとしきりに背後を気にしていた。

──電車が目的地に着くまでは、まだ十分に時間がある。

次は、立ち位置を変えて木乃香も、刹那も参加するのかもしれない。
辿り着くまでにネギが服を着たままで、理性を保ったままでいられるかどうかは、
……あまりにも心細い賭けであった。


おわり

114ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2005/12/24(土) 23:28:05 ID:LeV4Ea8m
以上、髪コキSSでした。ついでなので少し痴漢(痴女か)分を含めてみました。
他スレではちょこちょこと書いていたのですが、
「柔らかい密室」が終わったらなんだかネギまのネタが出なくなりまして。
レスのリクエストから何か拾えないかなと見ていたら乳首ちんことか永久脱毛とかで。

何かいいネタがありましたらご教授ください。
それではまた。
115のぼさん:2005/12/24(土) 23:37:52 ID:WJ7eiNNg
すごい筆力だな。
たぶんここまで髪にこだわった小説はいままで存在しないと思う。
髪の触感的な描写の部分は、まるでリアル髪コキ体験者のようだ。
それを想像力で書いちゃうというところがすごいところなんだろうな。
92点。

個人的にはいやがるのに髪をつかわれちゃうというシチュも書いて欲しいところ。


ここまで髪にこだわったんだから、反対に次は毛のない明日菜。
明日菜のパイパン永久脱毛ショーを書くべきだ!

116名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 00:00:04 ID:rSwGaUIh
まぁ、変な人達は無視するのがいいのかもなあ・・・
117   ↑変な人:2005/12/25(日) 02:27:32 ID:bA8qbq7O
118名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 03:18:21 ID:LVK9oS4B
座薬作品は主要キャラに不殺リミッターが掛かってるとはいえ、
『〜〜でも生きてる』を実現させるのに力技使い過ぎなのが問題かと
そこまで無茶しなきゃならない位の虐待さえなければいいのだが
それじゃ本人は書く意味がないのでしょうな 個人的には早く結末が見たいのだが

ならばここは一つ、息抜きになりそーな亜子の甘々なSSをキボンしてみるw

・・・多分 やってくれねーだろうが
それでも俺は座薬さんの筆力で甘々でらぶらぶでえちぃのが見たいんだあ〜っ!
119名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 08:28:05 ID:mG1YdEsS
ベンヤミンさん!GJ!!
次はクリスマスの亜子の初ひとりエチィを書いてくだせぇ!!
120名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 09:27:15 ID:06p1DSCA
>内村さん

ちづ姉×いいんちょを希望したいです。
12194:2005/12/25(日) 12:39:10 ID:v2M0KsS8
座薬も内村もどう考えても俺には遠く及ばない
へたくそなんだよお前ら
俺がいるからもうこのスレには来ないでくれ
邪魔だし、お前らの気持ち悪い駄文でスレを汚して欲しくない
きもいんだよボケ
座薬も内村もクリスマスに何やってんだよwバーカ
みんなもそう思うだろ?
12294:2005/12/25(日) 14:09:11 ID:v2M0KsS8
とくにおめーだよ内村さんよ
てめー俺より上だと思ってんだろ?
寺ワロスwwwwwって感じだぜw世界はそれを勘違いって呼ぶんだぜ?
一つ俺とSSでタイマン張れや!題材はお前が決めろ
ただし、勝負の日にちは決めさせてもらうぜ
12月28日の6時に作品を投下しろ。俺も同時に投下すっからよ
ジャッジは公平に住民にしてもらおうぜ。有効票は最初の10票だ
逃げんなよ!俺は本気だぜ!洒落じゃねーぞ
てめーのすかした態度にゃ辟易だぜ!ぶっつぶしてやんよ
123名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 14:33:59 ID:8UisFLVe
>>122
スカトロはやめろよ糞野郎w
124名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 18:25:46 ID:JiYDX2lP
公正なジャッジなんて出来っこなくね
125名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 18:43:54 ID:YQA89icJ
SSでタイマン張れや!

テラワロスw
126のぼさん:2005/12/25(日) 20:09:07 ID:bA8qbq7O
主人公がなんとも思っていないのに、妙にライバル意識をむき出しにするのが
たとえば小太郎とか雑魚キャラの特徴だが、とりあえず面白いのでお題を与えよう。

ベンさんも天子も短い時間しかないし、こんな条件。

分量:最大2投稿以内
テーマ:耳に対するフェチックな取り組み(耳を舐めたり、耳に入れたり、耳でいかせる)
対象:近衛木乃香
場所:お見合い会場

これでよろしく。のぼさんが公平にジャッジしてあげるよ。

127名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 20:52:03 ID:mG1YdEsS
>>有効票は最初の10票だ


じゃあ俺はベンヤミンさん1票
128名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 20:54:23 ID:nSPkD7f4
じゃあ俺はベンさんに9票


〜〜〜〜〜〜〜終了〜〜〜〜〜〜〜
129名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 21:23:01 ID:3SGfFTXz
>>122
お前が勝てる気がしない
130名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 23:27:03 ID:9C+X3rkZ
ベンさんじゃないほうの奴は、自分で振っといてどうせSS投下しないんだから
勝負も何もないなw
131名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 23:37:44 ID:EgP4n/nQ
>>122
平日の昼間から何言ってんのこいつ…。
132名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 23:42:30 ID:EgP4n/nQ
内村って特に問題おこしてないけど、妙にからまれるよな。
エロゲ屋(本物)が引退した直後に登場した人だから
エロゲ屋に粘着している特非あたりが攻撃してんのかな?

エロゲ屋と内村は作風が違いすぎるから別人だと思われ。
っていうか内村が粘着される理由って、エロゲ屋 引退宣言直後の職人
だから、エロゲ屋だと間違えられて粘着されてるとしか思えん。

他に内村が攻撃される理由ってあるか?
133名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 00:15:22 ID:q3ngP5uD
粘着野郎についてなんぞ考察するだけ無意味だと思うが、そんなことを気にしてどうするのかね?
13494:2005/12/26(月) 00:29:32 ID:KqgKJjPF
SS投下しないとかエロゲ屋がどうとか寝ぼけたこと言ってんじゃねーよバカ

おう、内村テメー。俺が今何を一番心配してっかわかるかよ?
負けるかもとかそんなことじゃねぇ
お前がビビッて逃げるんじゃねーかってことだよ!
どうせお前のことだから、「このまま無視してやりすごしちゃえ」とか「相手にしないのがかっこいい」とか思ってんだろ
お前は今回の勝負をやり過ごした後ものうのうとSSを垂れ流すつもりだろーけどな
みんな口には出さないけどずっとこう思い続けるんだぜ
「ああ、またあの腰抜けがSS投下してるよwま、一応GJって言っておいてやるかww」ってな!
おう内村!もう一度言うぜ!俺と勝負しろ!!
男だろ!腰抜けとして新年迎えんのか!?違うだろ内村!
2005年を締めくくんのはボビーvs曙でも小川vs吉田でもねえ!
俺とお前のSSタイマンだろーが!勝負だ内村!!
135名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 00:40:34 ID:mtsMVWGr
>>94
確かにあなたの作品は素晴らしいです
これから先も頑張って貰いたいと思います

ところで、94だけでは、その名前を勝手に使って荒らしをする人が居るかもしれません
そうなった場合にも本人だと判るように、トリップを付ける事を強く推奨します

名前の後に#を置き、その後に好きな数字やアルファベットを入れるだけです
書き込んだ時には妙な文字の羅列になりますが、それはあなただけのものです
今後この板で活動を続けるなら、是非ともつけてもらいたいと願っています
136天丼:2005/12/26(月) 00:48:51 ID:DraEvcLN
> 艶髪陰茎嬲り

このカストリ誌みたいなアオリがとてもよいと思います。
漢字ってカタカナよりずっとエロいですよね。
拙者なんぞ、クリトリスとかいわれてもポカーンって感じで、
やはり陰核亀頭とかお豆と表現してくれないとなかなかハァハァできませぬ。


137特厨非FAN ◆AntiT24WoA :2005/12/26(月) 08:03:23 ID:jCsMM18o
おはようー。


>>132
>エロゲ屋に粘着している特非あたりが攻撃してんのかな?

捏造&情報操作乙。
僕がエロゲ屋に粘着しているというソースがあるなら、出してみなさい。
どーせ、捏造だからソースなんてある訳ないけど(笑)

僕は向こうが絡んできた時に返答することはあっても、
向こうが何もアクションを起こさないのにこちらからアクションを起こしたことは、
一度たりともありません(あるとしたら、No.2スレのエロゲ屋肯定レスぐらいだ)。


>>131
>平日の昼間から何言ってんのこいつ…。

お前は日曜のことを平日だと錯覚するぐらい、曜日感覚が欠如しているのか?(゜∇゜*)
おあいにく様、僕は休日出勤なので、お前と違ってヒマじゃないんだよ(ワラ
138特厨非FAN ◆AntiT24WoA :2005/12/26(月) 08:16:15 ID:jCsMM18o
>>132
>っていうか内村が粘着される理由って、エロゲ屋 引退宣言直後の職人
>だから、エロゲ屋だと間違えられて粘着されてるとしか思えん。

あの〜・・・脳内の妄想はほどほどにしてくれよ。もうお腹いっぱいちゃんです♪
今までにそんな指摘をしたのはお前が初めてだぞ?

お前の言ってるのは、「誕生日と年齢が同じ人間がいたら、生き別れた双子に違いない。それ以外に考えられない」
とか言ってるのと同じぐらい電波ユンユンだよん…{{ (>_<;) }} ブルブル]

誰もお前と同じように考えていないってことだよ。
推理狂もここまで劣化すると哀れですな( ゚,_・・゚)

「俺は闇の組織に電磁波攻撃されてるに違いない」とか「意味不明なこと」を呟きながら路上で人刺したりして、
新聞に載ったりしないように注意してくれたまえ。んじゃ

更正を祈る。
139名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 08:41:45 ID:ldoaUbJ4
冬だね
140名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 09:19:43 ID:mQ7LaFSv
冬だな。
141名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 13:13:37 ID:MVB7tClC
ああ冬だ
142エロゲ屋  ◆w7Q5ywREpw :2005/12/26(月) 13:32:32 ID:MVB7tClC
特非さん。
もう私に係わりあうのは辞めてください。お願いします。
内村=エロゲ屋なんてのは、あなたのような緩い頭をした厨房を煽る手段なのですから
ソースとか言わないでスルーを覚えてください。

私は今後もここで作品を投下することはないですし、レスもしません。
ただROMするばかりです。

お願いですから、特非を煽ってエロゲ屋を困らせてやろうという意図がみえみえのレスに反応しないでください。
誰が読んだって内村=エロゲ屋なんて妄言を信じる阿呆はいません。
「俺は闇の組織に電磁波攻撃されてるに違いない」
こんなの真面目に言ってる人を相手にしないでください。お願いします。

荒らしに反応する人も荒らし。
お互い、コテハン使うと場が極端に荒れることを過剰なくらい自覚して配慮することも必要だと思います。
わかってもらえないでしょうけど・・・。

住民のみなさまに大変なご迷惑をおかけしたことをお詫びします。
また、内村さんもクールに対応してこれからも投下してください。
長文失礼しました。
14394:2005/12/26(月) 14:19:59 ID:KqgKJjPF
>>142
お前と非がじゃれ合うのは勝手だよ。実にどうでもいいことだ
でも最後の一文だけは余計だったな

>また、内村さんもクールに対応してこれからも投下してください。

ふざけんなバカ野朗。わざわざ内村に逃げ道作るようなまねしてんじゃねーよ
そんなんはクールって言うんじゃねーよ。男のくせに勝負の一つも受けらんねぇただ腰抜け野朗だよ!
だいだい誰だよお前。引っ込んでろ!


座薬へ

おう座薬!エロパロ三強って言われながら、今回一人だけ置いてけぼりくらって沈んでんだろ?
ああ、ちなみに俺はこの「三強」って呼ばれ方大嫌いなんだよ
お前や内村と同列に語られんのは我慢なんねーよ!
で、なんだか内村の野朗がビビッてなかなか出てこねーからよ、お前にも宣戦布告だ!
お前とのタイマンは最後に取っておきたかったんだけど仕方ねー!
勝負だ、座薬!俺との勝負を受けろ!!偽りの玉座から引きずり下ろしてやるよ!
日時の変更は無し。題材はお前が決めろ。決めるのがめんどくせーなら、ぼのさん提起の設定でいくぞ!
座薬、お前はなかなか見所がある男だよ。俺を幻滅させんなよ!待ってるぜ

おう内村!お前もなんとか言えや!この際、三つ巴で完全決着といこうぜ
どうせお前のことだから「僕はクールに荒らしには係わらないのさ」とかなんだ敵前逃亡を正当化して安心してんだろうけどな
ふざけるなよ?この勝負から逃げたらお前は本物の腰抜けだぜ。腰抜け以外のなんでもねーよ
内村!俺と勝負しろ!俺と勝負だこの野朗!なんとか言いやがれこの腰抜け!金玉ついてんのかテメーは!
144名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 15:19:30 ID:UaSECcXJ
なんかプロレスみたいだな
145名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 15:29:48 ID:mtsMVWGr
それより94氏はトリップつけてください
146名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 15:31:11 ID:LiCN0V1U
まぁどうでもいい話ですな。
いや、傍迷惑ではあるか。
147名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 16:30:40 ID:Mn+H4ujh
×野朗→○野郎
148名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 16:33:27 ID:Z58J1nE5
三つ巴ちょっと見たい気もするな
座薬さん内村さんには迷惑この上ない話だろうが・・・

つーか94氏はスカSS一本書いただけで2方とはまだまだ格が違うぽ

とりあえずトリップ付けてください。
そのいつでも逃げれる態勢が非常にヘタレぽいです。
149名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 16:46:10 ID:uAYio4fI
どんなアングルなんだろ?
150天丼:2005/12/26(月) 17:24:31 ID:DraEvcLN
三つ巴といいつつ、かませ犬がまじっているような気がするけど、
楽しみなのには同意。
151名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 18:43:16 ID:6Fb+Nfwh
                ⊂ニ⊃
⊂⊃            ,r<⌒ヽ      ⊂⊃
               i 〃⌒ヾi 
        ⊂⊃    | i(|l ゚ヮ゚ノ|<誰か良作SSを投下するのよ〜
               |⊂|l丞l|つ   フワーリ
              从く/_|〉从
               (_/_ノ  ⊂⊃
             彡
152名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 22:20:27 ID:ldoaUbJ4
三強って誰か言ったっけ。
ベン様、座薬、小笠氏、ゼロハイ…
ところで94氏って今までSS投下したことあるんですか?
153名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 01:27:44 ID:8XZhjEEc
ぶっちゃけ勝負とかどうでもいい。
いつも通りベンさんや、座薬氏が投下してくれる作品をマターリ読めればそれでいいよ。
94も、ベンさん達みたいに良作投下し続ければ勝負なんかしなくても、自然と認められて人気出てくるんでないの?
154名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 01:29:49 ID:umJBDicu
94=おちんちん●●●=ミルク=天子
155名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 01:57:29 ID:1PFrUggX
確かに、94って言うだけだと逃げ腰っつーか自作自演臭さがあるよな・・・
作品の出来はともかく、そういう疑念を持たれる立場ってのは良くないかも

ID:mtsMVWGrの言う通り、トリップつければみんなにも認められると思うよ
156特厨非FAN ◆AntiT24WoA :2005/12/27(火) 02:38:49 ID:ubJIM3yj
(^0^)/(^0^)/(^0^)/


>>142
>もう私に係わりあうのは辞めてください。お願いします。

あのさー! いちいち嘘付かないでってば(笑)。

係わってきてるのは、あなたでしょ。
僕はそもそも、あなたという人物に興味関心があんまりないし、
強いて言えば過去にあなたと同一のハンドルをした人が投下したSSの一部に関心があったぐらい。SS、幾つかとっても面白かった。
ま、それはいいとして。

話を戻すっちゃ。
一応ここからの話は、「エロゲ屋」と名乗ってる人物が一人だと勝手に仮定して話をするけど
(まぁ公開トリなんだからすっごく微妙だけど、騙られるのが嫌ならトリ公開しなきゃいいだけの話だ)、
エロゲ屋という人が何もしない時に、僕の方から話しかけたとか、何かを要求したとかの事実は一切なかったはず。
例外を挙げるとすると、「エロゲ屋のSSマダー?」とか言ったことと、エロゲ屋ハンドルの人がコテ叩きをしていた時ぐらいかな。
逆にあなたの方は、わざわざ最悪板で議論してる時に、そっちから絡んできたり、
エロパロで一方的に「非が消えないと私が引退する」とか宣言してみたり。
要するに、係わろうとしてるのは、あなたじゃないのか、ってことv(^_^v)♪

というか、同じことを>>137で言ってるんだけど、直前のレスぐらい読んでから発言して欲しいな。


>内村=エロゲ屋なんてのは、あなたのような緩い頭をした厨房を煽る手段なのですから

そんなこと断言しちゃってさ、そんなの>>132の中の人、本人しか分かんないじゃん(笑)
僕は>>132については、そういう高等な釣り師というよりは、本気でそう思ってる単なる真性デンパに見えた。
人の行為の目的を、自分の脳内妄想で決め付けてしまってるという意味では、あなたも>>132も同類だわさわさ。
157特厨非FAN ◆AntiT24WoA :2005/12/27(火) 02:40:28 ID:ubJIM3yj
>>142
>ソースとか言わないでスルーを覚えてください。

・・・え?(驚
自分で何を言ってるか分かっていますか?
スルー出来てないあなた自身が他人に「スルーしろ」と言っても説得力無いんですけど(汗
それともまさか、「エロゲ屋はスルーせずにどんどん煽ってもいいけど、特非はスルーしなきゃダメ」とか言いたいんでしょうかー?

>私は今後もここで作品を投下することはないですし、レスもしません。

してるじゃん、嘘つき! >>142は何だよ(笑)
>>142ってさ、レスじゃない訳?(;¬_¬)

>特非を煽ってエロゲ屋を困らせてやろうという意図がみえみえのレスに反応しないでください。

そもそもROMだったら困らないんじゃん?
どちらかというと、迷惑してるのは、普段も同じハンドルで各スレに書き込みしている僕の方だと思うんですけど・・・。

>誰が読んだって内村=エロゲ屋なんて妄言を信じる阿呆はいません。

これは同意。

>荒らしに反応する人も荒らし。

つまりあなたの定義では、>>142で見事に反応しているあなた自身が荒らしになる訳ね?
自分で自分を批判して楽しい?( ̄□ ̄;)
158特厨非FAN ◆AntiT24WoA :2005/12/27(火) 02:42:46 ID:ubJIM3yj
>>142
>お互い、コテハン使うと場が極端に荒れることを過剰なくらい自覚して配慮することも必要だと思います。

正直、荒れるとか荒れないとか、どっちでもいいです。
積極的にこのスレで荒れを誘発しようとも思わないし、逆に、このスレの荒れを積極的に抑え込もうとも思わない。
荒れているスレと、荒れていないスレは、僕にとって「等価値」です。

だいたい、大の大人が、たかが2ちゃんのスレッドが荒れるとか荒れないとかで大騒ぎしてるなんて、
傍から見ると滑稽に思えるんですけど(笑)
くだらなすぎるって。

だいたい、匿名掲示板が荒れやすいのは、最初から分かってるでしょうから、
匿名掲示板が荒れてて嫌な思いをしても、そんなのは自己責任でしょ。
荒れるのが嫌ならば、荒らしがすぐにアク禁になる投稿サイトなんていくらでもあるだろうし。
専用ブラウザを使うとか、煽り合いはスクロールして見ないとか、回避手段はいくらでもある(ノ´▽`)ノ


>>143
じゃれ合いとか言うなよ。
何か知らないけど、彼が一方的にこっちに話しかけてきてるから仕方なくこっちもレスしてるだけで、
僕はエロゲ屋とかいう人のことなんて、それこそ興味ない。
じゃれ合うんなら、例えば天帝とか、もっと面白そうな相手にするってば(///▽///)

・・・で、三強って何?
初めて聞いたんだけどー。


>>153
そこまで民度が高けりゃいいんだけど、このスレは、
自分の趣味に合わない作品は徹底排除、作品評価は作品自体ではなく作者の態度や私怨が基準になる、
という厨房が何人かいるから、そんな生易しい話にはなんないだろうね。
例えば僕なんか、赤帽子たんのSSとか、そう簡単にはお目にかかれないぐらい面白いと思ってたけど。嗚呼・・・彼は・・・
159 ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:2005/12/27(火) 08:22:19 ID:F4pdqYji
.    ∧_∧
    (´;ω;)  
   /     \
__| |     | |_
||\          \
||\\          \
||  \\          \.    ∧_∧
.    \\          \   (    ) 引っ込め厨房!
.     \\          \ /    ヽ
.       \\         / |   | .|
.        \∧_∧   (⌒\|___/ /
         (    )しかもツマンネ‐んだよお前 .∧_∧
         _/   ヽ          \    (    ) ギャハハ泣かすなよオメーら
         |     ヽ           \   /    ヽ、
         |    |ヽ、二⌒)         / |    | 
160名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 11:28:21 ID:I74/wrly
冬だねえ
161名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 11:41:01 ID:OQTrQiJj
夏より短いぶんいくらかマシかもしれんがやっぱり冬だな。
自作自演の自意識過剰野郎には氏んでほしいよまったく。
162名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 12:38:53 ID:umJBDicu
このスレ、精神病院からアクセスできないようにしてくれよ
163名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 19:28:32 ID:VnLkDbuV
>>162
ワロタwwwwwwwwwwwwwwww
164小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2005/12/27(火) 20:56:44 ID:p76FBzUM
楓で、とのリクエストがありましたので楓二人称SSを投下します。
クリスマス仕様です。…二日も過ぎていますが。
お嫌いな方スルーしてやって下さい。
165小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2005/12/27(火) 20:57:48 ID:p76FBzUM
「楓」


冬空に一陣の風が音を立てて、人気の無い森を舞う。
人里離れた森の中、一軒ぽつんと建つコテージには古風な言葉遣いの少女がいた。


お主も大概、奇特でござるな。
こんな寒い冬空の中、拙者なぞに逢うためだけにやってくるとは。
寒かったでござろう。
まずは一杯いかがかな?
…なに、拙者からの「クリスマスプレゼント」でござるよ。
遠慮なく呑むでござる。

ふむ、いい呑みっぷりでござる。
…では拙者も失礼して一献。
…堅いことは言いっこなしでござるよ。

世間ではもうクリスマスなのでござるな。
拙者恥ずかしながら、真帆良学園に入るまではこの行事、知らなかったのでござるよ。
ただキリスト教の祝日ということぐらいしか、知らなかったでござる。
…それだけ修行に没頭していたでござるよ。
そのときは忍の修行こそが拙者の全てだと思っていたから。
真帆良学園に来てようやく、日本中全体のイベントだと知ったのでござるよ。
…いやはや、なんとも世間知らずで、恥知らずなことでござる。


それっきりしばらく会話は途切れた。
酒を注ぐ音が、木の香りのする部屋の中に響く。


そういえばお主が持ってきてくれたこの箱、そろそろ開けてもかまわぬかな?
…これは?
クリスマスケーキ、でござるかな。
ふむ、元々キリスト教では教会で祈りを捧げて過ごす一日らしいでござるが。
こういう風に二人っきりで過ごすのは日本でだけらしいでござるな。

これはこれで、悪くないでござるよ。
……お主と二人でなら。
166小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2005/12/27(火) 20:58:32 ID:p76FBzUM
コテージの中に新たなキャンドルの光が灯る。
余計な生活音は聞こえず、それだけに楓の存在を強く、暖かく感じる。


それでは。
メリークリスマス、でござる。

…なかなか美味なものでござるな。
プリンとはまた違った甘さでござる。

世間に疎い拙者には、お主の存在は…貴重でござるよ。
それだけ今までの拙者は視野が狭かったのでござろう。
…いつの間にやら、お主の影を追い続けるようになっていたでござるよ。
とはいえ、どうしたら好いものやら、皆目見当もつかなかったでござる。
拙者には、恋愛の経験は全くなかったでござるからな。
こうしてお主といるのが、今でもなんだか信じられない気分でござるよ。
…さ、もう一献。


夜は更けて日付も変わろうとしていた。


クリスマスの後は、年越しを待つばかりでござるな。
来年もよろしく頼むでござる。
…おっと。
少しばかり、呑みすぎたようでござる。
…すまないが、ちょっと介抱してはくれないか。

………。

…ベタベタでござるか。
ふふ、やはり酒を呑むだけでは大人にはなりきれないでござるな。
そう…拙者は、まだまだ未熟者の子供でござるよ。
…お主の手で、大人にしてくれ。

……お手柔らかに頼むでござるよ。
……ニンニン♪


(おわり)
167小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2005/12/27(火) 20:59:11 ID:p76FBzUM
本当はクリスマス当日に投下するはずが、所用で投下出来ませんでした…。
…なんだか暗い話を書きたくなってきましたので、次はそんな感じのを書くかもしれません。
それでは失礼しました。
168名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 23:46:07 ID:dsz2foXa
変な人がよく出るのって、春じゃなかったっけ?
169名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 00:12:42 ID:RDTF5+Zh
小笠氏GJ!
俺も楓姉とクリスマスすごしたかった…orz
170名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 00:13:50 ID:wJxJhtk9
>168
冬もいる。
だが冬すぎる。
171名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 00:15:26 ID:+yRgCKAG
特厨非FAN ◆AntiT24WoA ←こことか
(^0^)/(^0^)/(^0^)/      ←とか、電波ゆんゆん
172名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 01:35:45 ID:5CRF7j1q
小笠氏GJ!
ほんわかした雰囲気がなんとも…
173名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 03:04:56 ID:x+rWSvFJ
楓最高だー GJ!
174チンポコ94:2005/12/28(水) 17:06:21 ID:pIEW40Jj
結局誰も俺を相手にしてくれなかった
とんだピエロだぜ…
しかし今日中に作品は投下するぜ…本気だったことを示すために
あと俺のことはチンポコ94(ナインティフォー)って呼んでくれよな!
チンポコとかチンポでもいいぜ!チンポコ氏とか呼ぶなよ?氏はなしだぜ?
チンポコって気軽によんでくれよな!
俺のことが気に入らない奴は糞チンポコとか基地外チンポコって呼んでくれよな
糞チンポコ氏とか基地外チンポコ氏ってのはナシだぜ?

>>内村と座薬へ
無視すんな!この野郎!このトンチキ!ちくしょう!
悔しい!無視すんな!ちくしょう!バカ!
175名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 17:49:44 ID:wawpBPcv
>>174
ガキだな
176ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2005/12/28(水) 18:01:22 ID:r6TEyiqz
勝負はさておきまして。
耳だけでエロい表現が出来るか否かということに挑戦してみたく思いましたので一つ。
2レス限定なので展開が急ぎ気味で描写も省略気味ですが、宜しければご覧ください。
177ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2005/12/28(水) 18:02:33 ID:r6TEyiqz
「木乃香さんっ、こっちです……!」
和風の高級料亭の中を、ネギに手を引かれて晴れ着姿の木乃香が走る。

──学園長側の、というか東西の確執絡みの「大人の事情」で、どうしても断りきれないお見合いがあった。
どこか沈んだ風な木乃香の様子が心配になった3−Aの面々がお見合いの会場まで尾行してきた所、案の定──、
相手の男はその場で強引にモノにしてしまおうとしたのである。
3−A武闘派陣が攻め込んで相手側の取り巻きを押さえている間に、木乃香を連れ出すネギ。
魔法を使って逃げられれば楽だったのだが、相手もさる者。呪術協会の手練である。
多重に結界が敷かれて料亭は迷宮化、さらに魔法の使用も制限されてしまっていた。
少年少女の体力でいつまでも逃げおおせるはずもないと感じたネギと木乃香は、偶然見つけた物置の更に奥の狭いスペースへと身を潜める。
木乃香を先に中へ入れて、ネギが木乃香を護るように覆いかぶさって。
──もしも見つかったら、身体を呈してでも護ろうと。ネギはそう考えながら、小さい戸をばたん、と閉めた。

【テーマSS・部位特殊嗜好「耳」近衛木乃香編】

暗闇の中ではまるで視界が効かず、肌の温もりだけが伝わってくる。
自分が今どうしているのかもよく分からない。
ネギは、押し込めるようにしてしまった木乃香を慮った。
「──苦しくありませんか、このかさん……?」
「ひゃぁんっ!?」
ぼそりと。息を吐き出しながら声を発した瞬間、木乃香の素っ頓狂な声が上がった。
それは経験の少ないネギにも容易にそれと判る、快楽の喘ぎ。
同時に、ネギの口唇の先にふにゅりと柔らかい感触が感じられた。
すべすべとしている。周囲の髪の毛をかきわけて「それ」をすべて露出させてから、口唇で押してみる。ふにゅ、とたわんだ。
(……これ、耳たぶ…? だよね……)
女の子の身体がどこもかしこも柔らかいのは知っていたが、こんな末端までもそうであることにネギは驚いた。
そして同時に、酷く興味をそそられる。
耳に息を吹きかけられただけで色っぽく喘ぐ木乃香に、もっと悪戯をしたくなった。
口を大きく開けて、舌を伸ばして。表情は見えないが、まるで大好物を食べるように──。
「っ、ぅん……、だ、ダメやって、ネギ君……、ウチ、そこ弱くて……──ひっ!?」
178ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2005/12/28(水) 18:04:56 ID:r6TEyiqz
か細い木乃香の制止の声は、自身の嬌声に掻き消される。
ネギが、木乃香の左耳にしゃぶりついたのであった。
にゅるりと耳朶をねぶっていく熱い舌と口腔の感触に、全身が痺れるように震える。
「ひぁっ、ンっ、耳、熱ぃっ……!」
舌先が耳の奥深くまで突き込まれ、複雑な通路のようになっている耳孔を這いずるように舐めていく。
わざと唾液を多くたらし込み、ぴちゃぴちゃと卑猥な音をたててみせる。
耳元でじかに弾ける水音は、木乃香の羞恥心を強く刺激した。
服はどこも乱れていないし、晴れ着であるから肌の露出は限りなく少ない。
──なのに、まるで性器を口で慰められているように錯覚する。
「ンっ、ンあっ! ひぅっ、なんやの、これぇっ……!?」
暗く狭い物置の中に、年下の少年に組み敷かれるように押し込まれながら耳だけを愛撫され。
それだけで、晴れ着の下の秘所は熱く潤んでいた。耳に触れられるたびにどんどんと花開いていく木乃香のおまんこ。
下着を着けていないために遮るものはなく、こぼれた愛液は太腿をつたって垂れ落ち、着物の裏地に染み込んでいく。
ネギの愛撫は常軌を逸していた。身体の他のどこにも触れずに、木乃香の左耳だけを執拗に弄ぶ。
錯覚が実感に変わり、木乃香の身体が歓喜に奮える。──ぷしゅっ、と晴れ着の中で盛大に飛沫く潮が、木乃香の現状を如実に示した。
「ぅあ、あッ、ッッ──!!」
常識外の責めに絶頂を迎えた木乃香の身体が狭い空間の中で痙攣し、跳ねる。
にちゅっ…、と唾液の糸を引いてようやく解放された耳は、すっかり赤く腫れ上がっていた。

「はぁ、はぁ……。もう、ネギ君たら……、アカンていうたのに……」
幾分か眼の慣れた暗闇の中で、木乃香は羞恥に頬を真っ赤にして拗ねたようにネギを睨んだ。
ごちん、とネギの頭に鈍い衝撃が走り、眼から火花が散る。
──見えなかったが、多分どこからか取り出したトンカチで叩かれたのだろうと思った。
「ごめんなさい、このかさん…。その、つい……」
「つい、なんてことでこんなコトしたらあかんえ? もー……。ウチ、熱くてかなわんわ……」
ふう、と息をついて胸元をはだけた木乃香は、わずかに体勢を変えると髪をかきあげ、今度は右耳をネギに晒す。
「──片方だけなんて中途半端やのうて、こっちもちゃんと、シて……な?」
そして淫楽に爛れた笑顔で妖艶に微笑むと、今度は自分からネギを誘うのであった。

おわり
179ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2005/12/28(水) 18:07:02 ID:r6TEyiqz
以上、耳SSでした
──実際、耳が弱いという人はいらっしゃいますけど……、
耳への愛撫「だけ」でイケるかというと無理があるような気がしますが。
……そのあたりはファンタジーということでご理解ください。

2レスに収めるのは結構難しかったです。
もう少し長ければ耳の裏側まで舐める描写や噛む描写を入れられたのですが。
…でも長いとそれはそれで飽きが来るのでこれがちょうどいいのかもしれません。

恐らくこれが本年最後の投下になるかと思います。
皆さまよいお年を(まだ冬コミが残ってますけれども)。
それではまた。


>>136
ちょうどいいタイトルが浮かばないときは、つらつらと漢字を連ねてそれっぽくしています。
漢字は字面だけでエロくて重宝しますね。
180名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 18:41:09 ID:ZgfS65nE
エロゲ屋(本物)、帽子屋(馬鹿赤)あたりはもう書かないのかねえ。
今の職人さんも良いけど、たまに昔の職人が懐かしくなる。
181チンポコ94:2005/12/28(水) 18:44:07 ID:pIEW40Jj
ま、まじかきっかり6時に投稿しやがった…
この時点で俺の負けだ…やばいガクガク震えてきた
しかもちゃんと耳SS…
もうだめだ…俺今書いてるのも耳SSじゃないし
だって…内村勝負してくれないかと思って…
あ…だめだ…何言ってももうだめだ…格が違う…やばい震える
ごめんなさい…度重なる無礼を許してくれとは言わないが謝罪させてくれ
俺の負けだよ。完敗だよ

でもちんぴコも投下すっぜ
182名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 19:00:51 ID:xsB1LSmD
>>94

普通に投稿してくれれば素直に嬉しい。
良いものを願う。
183名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 21:13:34 ID:vmlzHOrz
ベ、ベンヤミン氏すげー!!!!
エロすぎる…
184名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 00:02:11 ID:c5j1IBLO
ちんぴコ落ち着いた?良作期待しとるよ
185のぼさん ◆Sg6zHIk7r6 :2005/12/29(木) 00:14:56 ID:qf40G+yo
>耳だけでエロい表現が出来るか否かということに

さりげに、あの有名な小説家の村上春樹さんは、
耳フェチのようです。
『ノルウェイの森』で直子の後ろを歩きながら形のいい耳ばっかり見てますし、
『羊をめぐる冒険』の娼婦とセックスするとき耳を出してもらうと特別なセックスができた
と書いています。

木乃香の耳は前からおいしそうなので気になっていたのです。
柔らかい耳たぶのグミ状の部分と、外側の固い骨のような部分のとりあわせがなんとも触覚的に
なめたくなる要素です。
もちろんベンヤミン氏が木乃香が耳を攻められるとマンコから蜜があふれ出すように
耳というのは性器の象徴的な意味をもっています。
ガロかなんかの漫画で、耳掃除をしていてエクスタシーという非常に良作がありました。
耳掃除もまたエロいですね。
痛いのに気持いい。痛いのがわかっているけど奥まで掃除しちゃう。エロいです。



ジャッジも何もベンヤミン氏の完全勝利ですが、
とりあえずおかげでベンヤミン氏謹製耳フェチ小説が読めたので、
チンポ子にもお礼をいっておくよ。
そしてベンヤミン氏、今年は大変お世話になりました。
来年もよろしくお願いします。
186名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 03:38:36 ID:p5wZnNj+
亀レスながら小笠氏GJ
187名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 20:35:58 ID:QOb4jpwR
問題 以下の文章の(A)、(B)、に好きな言葉を追加してください。

出席番号17番 椎名桜子
『私、(A)、ダーイスキなんです。
(A)だったら何時間でもぶっ通しOK!
ダレか私と一緒に(B)せんか?
188名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 20:44:03 ID:cMH1mwaH
『私、応援、ダーイスキなんです。
応援だったら何時間でもぶっ通しOK!
ダレか私と一緒にパラパラしませんか?』
189名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 21:45:59 ID:J1ndAeHL
(A)歯磨き
(B)歯茎から血が出るまで

駄目だ俺大喜利の才能ねぇ
190名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 22:00:34 ID:GUbe9KVC
(A)ジャズ
(B)聞き

・・・実はロマンチスト?って設定・・・・・・
191名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 22:38:44 ID:lHh8V32W
.>190は口マンチスト
192名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 22:48:51 ID:A95cyHK4
(A)麻雀
(B)4Pしま
193のぼさん ◆Sg6zHIk7r6 :2005/12/29(木) 23:04:33 ID:qf40G+yo
私、Hになると大きくなる棒、ダーイスキなんです。
Hになると大きくなる棒だったら何時間でもぶっ通しOK!
ダレか私と一緒に予習しませんか?
194のぼさん ◆Sg6zHIk7r6 :2005/12/30(金) 00:07:00 ID:gv03WK/O
Hになると硬くなる棒じゃった
195名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 01:50:08 ID:k39XUB/C
(A)ギャンブル
(B)カジノ行き
196名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 04:20:41 ID:fg+Snghr
(A)ナデナデ
(B)モルスァ
197名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 10:53:04 ID:JONoPibs
>193
どうせ鉛筆とか言うんじゃ?
198のぼさん ◆Sg6zHIk7r6 :2005/12/30(金) 14:30:37 ID:gv03WK/O
私、毛の生えた棒を口に出し入れして最後に白い液体を口からペッとするのが、ダーイスキなんです。
毛の生えた棒を口に出し入れして最後に白い液体を口からペッとするだったら何時間でもぶっ通しOK!
ダレか私と一緒に虫歯予防しませんか?
199名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 14:52:28 ID:uMbRYGJu
>>198
桜子のキチャナイお口
(;´Д`)ハァハァ
200名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 20:08:32 ID:BLctYgpA
*― ―) 亜子長編PART4「京都事変」
今日も泊まりなのでやはりネットカフェから

「決起」
201「決起」 ◆FePZUCQ9Q6 :2005/12/30(金) 20:09:40 ID:BLctYgpA
 ごううううぅっ、と紅蓮の炎の奔流が吹き荒れる前を、3人の少女、風香、史伽、桜子が走って逃げている。背後か
ら迫る異形の機械触手人形からの火炎放射をぎりぎりで避けながら、右へ左へと迷走しながら何とか機械を撒こうとし
ている。しかし―――機械は3人を完全に捉えて離れようとせず、すぐ後ろまで迫りつつあった。
「きゃー! 熱い熱い! 熱い! あっ、熱っ! 熱いよぉぉぉーっ!」
「このままじゃ、熱っ! 三人とも丸焼きにされちゃいます! あちっ!」
「熱っ、熱い! で、でも、あんな……あんなの……」
 背中に火傷を作りながら風香たちは逃げている。炎は背中の数センチ前まで迫っており、風香たちの背中の服は焦げ
て肌が露出していた。人外ならではの治癒力で姉妹の火傷はすぐに治癒していたが、桜子は焼けて黒焦げのチアのコス
が背中に張り付き悲惨な状態である。その下では真っ赤に爛れた肌がさらに熱に嬲られて、じんわり炭化しつつあった。
「もう駄目ぇ、もう走れないよぉ!」
 桜子の悲鳴が迸るのと、
「危ない!」
 風香が桜子に飛び掛ったのは同時だった。
 桜子のいた位置に着弾したロケット弾は鈍い音を残して爆発し、桜子と風香はごろごろと転がりながら衝撃を殺す。
「お姉ちゃ……きゃああっ!」
 機関銃の弾丸を足に食らった史伽は、それでも何とか物陰に身を隠した。右足の肉が削がれて骨が露出しているが、
今の史伽にとっては大した傷ではない。
「反撃したいけど……あ、あんなターミネーターみたいな奴、どうやって戦えばいいんだよ!」
「腕がいっぱいあるのは反則です!」
 そうなのである―――触手の塊と化したレスキュー君の触手先端の砲門は無数にあり、たとえ3人同時にかかっても
無数の火器から集中攻撃を食らってしまう。火炎放射やロケット弾を撃ってくる触手ノズルを100基以上相手にする
のは厳しい。
「誰だよ! あんなムチャクチャな奴作ったの!」
 集団で襲ってくる敵に対しては、大量の重火器で応戦する。
 5基の砲台で足りなければ30基設置すればいい。
 30基の砲台で足りなければ60基設置すればいい。
 60基の砲台で足りなければ200基設置すればいい。
 そう、敵を殲滅できるだけの量を設置すればいいのである。
 それは全身に大砲を設置したシューティング・ゲームのボスキャラのように、ひたすらに武装している、「1人で1
000000000人の敵と戦えるように100000000000発のミサイルを装備しました」というぐらいバカ
バカしくて、そして理には適うが非現実的な理屈を実現した光仙の傑作だったのである。
 内部には数百、数千、数万の魔方陣が組み込まれており、それらが互いに弾丸精製、燃料、シールドの役割を果たし
ながら作用して最大1200基の火器を稼動させる。「亜子人形」にも使われた空気中の元素から弾丸を作る魔法技術、
「KOSEN-04」にも採用された光学魔法と情報解析能力まで盛り込まれている。遠距離からの大規模攻撃を仕掛けられる
魔法使いならまだしも、接近戦を主とするだけの戦士相手には、そのロボットの飽和攻撃は反則的な強さを誇る。
 さらに―――いざとなれば全ての魔方陣が連動して圧縮巨大魔方陣系を形成する。
 自爆という名の最終手段。
 その爆発は大規模で―――同型機はかつて、関西呪術協会の「中国院」「四国院」「九州院」を消滅させた。
 最大の弱点は攻撃可能範囲が小さいことだったが、それでも一番射程の長い武器が風香たちに届きだした今、至近距
離になれば集中攻撃を受けるのは想像に難くない。
202「決起」 ◆FePZUCQ9Q6 :2005/12/30(金) 20:10:35 ID:BLctYgpA
 しかし、その攻撃がぴたりと止んだ。
「チャ、チャンス!」
 急いで逃げていく風香たちを監視しながら、
<………>
 触手の塊と化した中で原型を保っているレスキュー君の丸い頭は、ぼんやりと虚空を観察している。
 何かが接近してくる。
 その反応の正体は、
<中距離弾道ミサイル、着弾まで1.7……>
 最後まで言葉を発する前に―――関西の三条園にいたチャオが発射命令を出したミサイルは、寸分の狙いも外さずに、
学園都市を占拠する三条軍の本営がある、麻帆良学園都市の市庁舎を直撃した。
<……優先順位、変更なし>
 落ちてしまったものは仕方がない。レスキュー君はプログラム通りに判断し、改めて風香たちを標的にして行動を開
始した。


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 三条軍本営の学園都市市庁舎は黒煙を上げて炎上しており、無数の術者が右往左往しながら対処していた。対物理障
壁は張っていたのだが、どうやらミサイルにも細工があって中和されたらしい。
「油断……慢心……最大の敵はそれだと言うのに……」
 リョウメンスクナノカミの肩に乗った二階は無表情を崩し、不快げに顔を歪めてそう呟いた。
 市庁舎には三条軍指揮官の御園生と、統一魔法協会理事の高司がいる。御園生ほどの術者ならば、この程度の攻撃な
ら大丈夫だとは思う。しかし、組織のトップである二人がピンポイントで攻撃されたのは、関東侵攻軍の大失態に他な
らない。
「混乱に乗じて抵抗を続ける勢力が一斉攻勢に出る可能性がある。<幹部連>全メンバーに通達せよ。不審な動きをす
る者を捕える必要はない。その場で殺害せよ。下位の兵は市庁舎周辺に集結させろ」
 二階の背後でそれを聞いていた影は、静かに頷いて消えた。
「とは言え、下っ端の手には余るやも知れん」


 ちょうど、そのとき、関西では
「どうやら、間に合ったようネ」
 三条こずえがその―――亜子人形の携帯電話から現れた小さなチャオの存在に気付いた瞬間、ちびチャオはこずえの
中に突っ込んで、怪物化現象における巫女の影響力の媒体である式神、パラサイトレギオンごとその存在を焼き尽くし
て滅ぼした。


「何?」
 起こった変化に二階は眉を寄せた。
「こずえが……討たれたということか?」
 そんなことはありえないが、しかし、そうとしか考えられない。そうでなければ、都市に広がる異変の説明がつかな
い―――。
 妖気が迸るスクナをなだめながら、二階は所々から火の手が上がる都市を眺めて、誰にもみせたことがない―――好
戦的な笑みを浮かべる。
「最悪、この都市を廃墟にすることになるが、私が本気で出るしかないか……」


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203「決起」 ◆FePZUCQ9Q6 :2005/12/30(金) 20:11:36 ID:BLctYgpA
 それは今まで気付かなかった蜘蛛の巣が取り払われるような、何とも形容しがたい開放感と安堵感が入り混じる、悪
夢の静かな終焉であった。人々はぼろぼろの姿でお互いに手を取り合い、老若男女問わずに喜び合い、そして祝った。
彼らは今まで怪物と化させていた、その病巣とも言えるものが身体の中から消え去ったのを、彼らは本能的に感じ取っ
ていた。
 イギリスに政治的、経済的に壊滅的な打撃を与えた怪物化現象が終息したことを、飛び跳ね、そして謳い上げる。
「これならば、もう大丈夫じゃろう」
 そんな光景をクリスタルを用いて眺めている一人の老魔法使いは、ふむ、と唸って懐から封魔の壷を取り出した。今
は廃墟と化してしまった、ネギの出身校である魔法学校の校長である。そして彼は、ネギに縁ある二人の女性に対して、
ある処置を行っていた。その二人とは、ネギの幼馴染のアーニャと、姉のネカネである。
 第二波怪物化現象により怪物化したアーニャは、介抱していたネカネに襲い掛かった。近くにいた校長は咄嗟の判断
で、二人の時間を止めたまま封魔の壷に封印することにしたのである。そうすれば二人は少なくとも、襲おうとする状
態と襲われる寸前の状態で保存される。後は怪物化の対処法を発見した後で封印を解けばいい―――。
 肉親を何者かのテロ攻撃で石にされたネギがこれ以上の肉親を失わないように―――せめて少しでも希望が残るよう
に―――校長は決断した。
 そして、それはついに怪物化現象が終わったこの時を迎えた。
「………」
「………」
 壷から現れたアーニャとネカネは、ただ抱き合っているだけだった。怪物になっておらず、どちらも人間のままだ。
「ネカネさん……私……」
「良かった、アーニャちゃん!」
 呆然とするアーニャを、ネカネは強く抱きしめた。
「ネカネさん……ごめんなさい……私……」
「もう良いのよ。きっと、もう終わったんだから」
 嗚咽するアーニャの中に甦っていく忌まわしい記憶。友人のピーターが怪物になり、陵辱され、別の魔法使いに助け
られたこと。ロンドンが怪物と火の海と化していたこと。国家が崩壊し政府が海外に移るという非常事態。そして自分
もまた怪物となって、ネカネを―――。
「あ……だめ……どうして……」
 どうしたことか、そんな記憶は全て、まるで指の隙間から水が零れていくように消え去っていく。彼女は知る由もな
いが、その感覚は遥か海の彼方の島国にいる巫女に、心からそれそのものを取り出されてしまう行為に酷似していた。
パラサイトレギオンが消えて、巫女の影響力もまた、蝕まれた心といっしょに消え去っていき、酷い頭痛だけが副作用
のように残った。
「うむ、良かった良かった。しかしアーニャにネカネよ。そう喜んでばかりもいられんのじゃよ」
 校長は少し顔を曇らせながら、今、フランス沿岸で数十万の人々が溺死しかかっていることを二人に告げた。
「この卑劣な行為が、今回の事件の黒幕によって引き起こされたのは間違いない。一刻も早く英国魔法協会の復旧と怪
物化現象の終息を他の、世界中の魔法協会に伝えなければならん。そうしなければ、他の国の魔法使いも、助けた人々
の怪物化を恐れて手出しができん。今は協会の者は散り散りで組織は崩壊している。だからこそ、まずは結集を呼びか
ける。すまんが二人とも手伝って欲しい。ことは1分1秒を争う!」
「「は、はい!」」
 アーニャとネカネは、校長といっしょに慌しく部屋から出ていった。


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204「決起」 ◆FePZUCQ9Q6 :2005/12/30(金) 20:12:30 ID:BLctYgpA
(……あれ? 私?)
 五月は自分が何をしていたのか思い出せずに、全裸でぼんやりとした顔で立っている。目の前には赤い蛆虫がびちび
ちと跳ねていたが、すぐに息絶えてそのまま干からびていき、そして砂に変わって風に飛ばされていった。
 周囲の地面はまるで怪獣が暴れたように凸凹になってたが―――まさか自分が巨大化していた時の体重のせいだとは
想像もできなかった。
(な、なんで服着てないんだろう……それに、この騒ぎは……?)
 あちらこちらから上がる噴煙、喧騒の声。向こうに見える市庁舎は、まるで爆撃でも受けたように炎上していたが、
本当に爆撃を受けたとは思わなかった。
 それよりも―――五月は自分の目を疑った。
(な、何、あの、でっかいの……)
 その燃える市庁舎の横に、まるで漫画に出てくるような巨大な鬼が立っていたのである。
 そんな五月に、ふわり、と優しく上着をかけられる。
(……あ、あなたは……  …… …)
「…………」
 五月の意識はまるで靄でもかかるように薄れていき、そのまま上着をかけてくれた少女―――いつも無口でどういう
キャラか分からないために、色々な噂が流れていたりするクラスメイトのザジの胸に倒れこむ。
「…………」
 場に似合わない制服姿のザジは五月を軽々と抱きかかえると、その場にぱらぱらと何かを撒いて、すっ、と闇に姿を
消した。


 それから数秒もたたないうちに、その場に魔法使いたちが次々と着地した。関東遠征に加わった三条家<幹部連>の
メンバーであり、苗床巨大化実験のモルモットだった五月を回収しに来たのである。姿をみせている者は3人、気配だ
けの者が10人ほど―――彼らの一言で動く部下は学園都市にいるだけで数百に及ぶ。
「サンプルがおらへん。やっぱ、もうどっか遠くに逃げてもうたんやろか」
「足跡がないちゅうことは、もう元のサイズに戻ってるってことやねえ……匂いはどうかな……?」
 若い白衣の男が苦々しく呟くのを聞いた、数メートルはある巨大な犬怪にまたがる白衣の少女はそう答える。栗色の
犬怪はふんふんと鼻を鳴らして五月の匂いを覚えようとしているが、何かが撒かれていて匂いが撹乱されていた。
「ええい、くそ……小田原博士に何と報告すればいいんや」
「それより、」
 流れるような蒼い長髪が目立つ和装の女性が、間に割って入る。
「金守様と宇島様はどこにいったのや? この非常事態に……」
 その時、念話による命令変更の連絡が入る。「幹部連」にしか伝わらないようにした暗号術式である。
 曰く―――怪物化が解除された反乱分子が新たな行動を起こす可能性があるので、捕らえる必要はないので速やかに
始末せよ。徒党を組んで抵抗してくる前に潰せ、と。
「殺してまえとは、上層部も少し焦ってるようやなあ。司令部まで攻撃されて」
 白衣の男が笑うと、周囲の術者たちもざわざわと気配が、増す。
「反乱分子がおった場所は、「幹部連」では俺らが一番近い。いっちょ始末してくるか。捕まえずに、すぐにぶっ殺し
ていいなら、逆にやりやすいしな」
 男がそう言った次の瞬間、術者は全員、その場から消えていた。


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205「決起」 ◆FePZUCQ9Q6 :2005/12/30(金) 20:13:58 ID:BLctYgpA
「英国魔法協会が、安全宣言と救助要請を出しました!」
 画面ではイギリスの魔法協会の幹部である老人、若いシスター、そして幼い魔法使い見習いと思しき少女、その他数
名が怪物化現象の終息を宣言していた。英国からの映像を受信した水晶を見るのにフロアどころか建物内にいる全員が
集まっており、オーストラリア魔法協会のメルボルン支部は業務休止状態になっている。
「この若いシスター、ネカネ=スプリングフィールドって名乗ってるけど、先生の家族……いや、まさかね、そんな偶
然、あるわけないって」
 春日美空は出されたジュースを飲みながら、すっかり周りに溶け込んで宣言を見物している。
「あー、それにしても良かった。怪物化現象がおさまったなら、けっこう早く日本に帰れそう。やれやれ」
 美空は知らないし、これから先も知ることはない。もしも自分がオーストラリア魔法協会にいなくて、召会における
オーストラリアの決断を遅らせる情報を伝えてなければ、全ては今と真逆の展開になっていたことを。自分のちょっと
した行動が、未来に直接繋がっていくような巨大な流れを変えたことを―――しかし、知ることはなかった。


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「……………」
「……………………!」
 少女たちは最初、何が起こったか分からずに目を点にしていた。もう絶体絶命の大ピンチで、迫り来る怪物たちの前
で「来世でも姉妹の契りを結ぶこと」を誓い合いながら果てようとしていた少女たちだが、果てるちょっとだけ前に怪
物たちが人間に戻った。
「メイ、私たち……」
「助かったんですか?」
 次にお互いの顔を見て、ようやく理解した。自分たちが助かったということに。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん、お姉さま! 怖かったですぅぅぅぅぅぅっ!」
「メイ、わ、私も、私も……メイ、メイぃぃぃぃぃぃぃっ!」
 抱き合って泣く2人の姿を見るも、怪物として襲おうとしていた人々はその記憶も曖昧な状態で、何がなんだか分か
らない。覚醒と同時に夢が急速に形を失っていくように、忌まわしい記憶が消えうせていく。
「ああ、メイ、お姉さま……何がなんだかさっぱり分からないけれど、良かったわね。それで、そうやって、私の前で、
私なんて付け入る隙がない絆の深さを見せ付けるのね! ああ、メイ、なんて残酷な娘!」
 おさげの少女は潤む瞳をメガネで隠しながら、切ない笑みを作る。
 自分がメイたちを襲う先陣をきったことなど、綺麗さっぱりどこ吹く風だ。


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206「決起」 ◆FePZUCQ9Q6 :2005/12/30(金) 20:14:51 ID:BLctYgpA
 とある建物の屋上で、その3人は人間に戻っていた。
「さ、ほら、しっかりして」
「う、ううん……なんか、頭がぼぉー、っとしてる……」
 うずくまって頭を押さえているハルナを膝枕で介抱していた夏美も事情はよく分からない。ただ、ハルナよりは意識
がはっきりとするのが早かった。
「ちづ姉は大丈夫なの?」
「ええ、私はもう平気よ」ハルナの横の千鶴は少し辛そうに笑みを作って、心配する夏美に答えた。
「でも、これから……」
 その時、
 すたり、と足音が聞こえて、3人はぎょっとしてそちらを向いた。
「きゃああああああああっ! く、首が……」
 夏美が悲鳴を上げて、ハルナを放り出して千鶴の後ろに隠れた。立っていたのはエヴァと茶々丸、そして彼女たちに
は見えていないが、幽霊のさよの3人である。しかし茶々丸は首だけという無残な姿でエヴァに抱かれており、それは
夏美を恐怖させるのに十分な戦慄の光景だった。
「バカ者が! 静かにせんか!」
「マスターの声が、一番大きいです……」
「く、首だけになって減らず口を叩くな!」
「みなさんが無事で良かったです」
 聞こえないと理解していても、さよは皆に声をかけた。数時間ぶりの再会―――数時間とはいえ、まるで何年も経っ
たような錯覚すら感じる。あの悪夢のような光景の中で、クラスメイトが無事だったことが、さよはとても嬉しかった。
 しかし、横のエヴァはすぐに険しい顔になって呟く。
「ちっ……どうやら、招かれざる者まで来てしまったようだな」
 それぞれの視線がエヴァの後を追って、そして絶句する。

「みつけましたえ。エバンジェリン」
 妙な発音でエヴァの名を紡いだ蒼い長髪の女性が、巨大な―――数トン以上ありそうな無数の水の塊といっしょに、
ふわふわと空に浮かんでいた。
「みーんな、まとめて食べてまえ、ちゃっぴー!」
 向かいの屋上では、巨大な犬に乗った白衣の女性が、にこにこしながら物騒な言葉を吐いている。本人はともかく、
涎を滴らせている犬の方はやる気満々だ。

「ちっ、もう少し力が戻っていれば……」
 向こうはなかなかの力量の術者と犬の式神(とおまけが1人)、こちら側は一般人に瀕死の従者に幽霊一体。戦いが
不利なのは明白であった。


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207「決起」 ◆FePZUCQ9Q6 :2005/12/30(金) 20:15:47 ID:BLctYgpA
 その場には、頭を押さえてうずくまっている少女たちの集団がいた。
「ううん…うう……」
 全裸のまき絵やのどかたちが記憶障害に苦しんでいる中、クーと真名は冷静さを既に取り戻していて、前までまき絵
たちが使っていたチャオ製の変身道具や銃器を拾い集めていた。
「でも、マキエたちは素人だから、プロの人相手にそんなに戦えないアルよ?」
「戦う必要はないが、自分の身ぐらいは守れないと、ここでは危険だ」
 どういう理由かは不明だが怪物化現象は収束し、学園都市中の人々が怪物から元に戻れたらしい。いたる方向から困
惑する声が聞こえてくる。
 しかし、真名は必ずしもそれを良いこととは思えない。今は中枢が攻撃されて指揮系統が乱れている三条軍だが、こ
ちらが団結して抵抗しようとする動きを間違いなく挫こうとする。
 魔法使いたちが市民たちを無差別に攻撃する事態になれば、惨事はどこまでも拡大していくだろう。
「せめて、あと何人か使える術者がいれば……」
 チャオの変身道具はそれはそれですごいが、使う人間が訓練を受けていない素人では真価は発揮できない。まき絵や
アキラたちが徒党を組んだところで対抗できるのは理性のない怪物程度、思考能力が働いている術者が相手では話にも
ならない。

 ………そして、真名たちのすぐ近くで、その動きを観察している10の気配があった。ステルスバリアを張る特別な
魔法服を着込んだ暗殺部隊であり、既にのどかたちを完全に包囲しつつあった。後はタイミングを見計らい、少女たち
を全員、同時に暗殺する。
(ふん、楽な仕事やな)
 少し離れた物陰からその様子を伺っている白衣の男は、勝利を確信してにやりと笑った瞬間、
 ずどん―――、と、頭を弾丸で貫かれていた。

「きゃあああああああああああああ!」
 どん、どん、どん、と、真名が突然周辺に発砲し始めたのを受けて、まき絵たちは耳を塞いでその場に倒れるように
伏せる。その周囲では額を撃ち抜かれた不可視の存在が、倒れる音と飛び散る血だけ残してこの世から消え去っていく。
倒れる音は銃声にかき消され、血は暗闇に紛れて見えなくなった。
「ど、どうしちゃったの? 龍宮さん?」
 まき絵たちが不安げに尋ねると、真名は簡潔に、
「とても大きなゴキブリがたくさんいたから、追い払ったんだよ」
 とだけ答えた。
「ゴキブリ……?」
 まき絵たちが周囲を見渡すが、そこには目に留まるような存在はなかった。正確には見えなかった。
 クーがこっそりと近づいてきて、真名に耳打ちする。
「やはり真名はすごいアルな。私、7人しか気付けなかったアル」
「それだけ気付ければ上等だよ。さて、この場所から移動しないといけないな」
 真名は鋭い視線で、遠くで炎上している市庁舎と、その近くにいる大鬼を睨んだ。
「あの巨大な鬼の奇襲ならともかく、この程度でやられると思ったら大間違いだ」


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208「決起」 ◆FePZUCQ9Q6 :2005/12/30(金) 20:16:47 ID:BLctYgpA
「お、おのれ、おのれぇぇぇぇぇ! 私の計画が、台無しではないかっ!」
 車持皇子は顔を真っ赤にして地団太を踏んだ。血管は怒気のあまり浮かび上がり、いつ切れてもおかしくない状態
である。巫女は半分呆れ顔で、蓬莱学団のメンバーたちも複雑そうな表情をしている。さすがに、三条こずえをこの
時点で暗殺されたのは計画にとって大きな打撃だ。
「どうやら、お主の運もここまでのようでござるな」
 牢の中の楓に対して、しかし、皇子はまだ笑みを作る余裕があった。
「ふふふ、しかぁ―――し、核攻撃は不可能でも、まだ溺死する数十万の人間たちがいる! 大幅に効果は狭まって
しまうが、それだけの人間が犠牲になったイギリスには、何とか巫女を食い込ませることは可能だろう! なあに、
時間はたっぷりあるのだ! 三条ほど容易くなくとも、じわじわとイギリス及び周辺国を「蓬莱学団」の影響下に呑
み込んでやる!」

「…………」
 亜子は、まだ虚ろなままだ。

「さあ、悲劇を見せておくれ! 有史以来、最大の溺死ショーだ! 嘆き悲しめ残されし者よ! 無力を悲しめ喪失
を悲しめ! その想いを、巫女が進出するまでとっておけ!」


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「急ぎましょう! アーニャちゃん!」
「はい……」
 荒れたイギリスの都市の上を、杖や箒にまたがった数十人の魔法使いたちが飛んでいた。英国魔法協会の復旧を宣
言した後、フランス沖で溺れている人たちを救出に向かっているのである。今、救出活動をしているのはイギリスに
逃れた一部魔法使いと、フランスの魔法使い、後は口の堅い一部の海軍ぐらいだろう。しかし、たとえフランスが国
中の魔法使いを総動員したとしても、数十万人の人々を助けるのは至難の業だ。
「でもネカネさん……もう、間に合わないんじゃ……私たちが行っても、ほとんどの人は、きっと……」
「アーニャちゃん、でも私たちは、できることをするしかないわ。たとえ少しの人しか救えなくても、私たちがいか
ないと、その人たちも助からない」
 アーニャの顔は暗い。目的地でまっているであろう水死体だらけの地獄絵図を、容易に想像することができるから
だ。
「だから、みんな、辛い想いをするって分かっていても、そこに向かうの―――ほら、見て」
「あ……」
 アーニャが見たのは、他の都市や地域からやってきた、数百人ほどの魔法使いの集団だった。向こうから、さらに
その向こうからも、別の集団がやってくる。
 英国魔法協会の復旧や呼びかけによって、地下にもぐっていたり、戦闘を行う力の無い者たちも行動を起こすこと
を決意したのである。明らかに見習いといった感じの、アーニャより幼い魔法使いもいた。それでも、必死に、他の
魔法使いに付いていこうとしている。怪物化現象に直面し、その脅威に覚えながらも、目的は一つ―――。
「すごい……こんな……」
 魔法使いの集団は次々とアーニャたちに合流していって、まるで小さな川が合流して大河になっていくように、膨
れ上がっていく。それでもやってくる者は止まない。別の場所から集団でやってくる者たちや、フランス沖に向かう
アーニャたちを見て、覚悟を決めて合流してくれた者もいた。
 いつもは喧嘩ばかりしてる勢力同士が、今はお互いの状況を確認しあいながら行動を共にしている。政治的に対立
していて犬猿の仲の勢力が、今は再会できたことを祝いあっている。
 下界の都市では、怪物化から立ち直った人々が早くも都市を修復し始めており、再起を誓う声が聞こえてくる。
「私たちが、魔法使いができることを……私たちはする!」
 アーニャは決意を新たに沖に向かう。しかし、待っていたのは予想を超える驚愕の光景だった。
209「決起」 ◆FePZUCQ9Q6 :2005/12/30(金) 20:18:20 ID:BLctYgpA
 ドイツが、スペインが、ポルトガルが、トルコが、他の国々が、
 近隣の国の魔法使いたちが、何万人も集まって、
 溺れていた人を―――ほぼ救出し終えていた。
 惨事は、食い止められていた。


「目の前で起こる惨劇を、傍観することなどできない……その理由で……それは本当かね?」
 ネカネからの報告を受けた校長は、安堵したように表情を緩めた。
「他の国の魔法使いは、助けた人々が怪物化することを恐れて手出しができんと思っていたが、怪物化を恐れている
のは我々の方だったようじゃの……。いやいや、どうして、この歳でまだ、このような人の強さを学ぶことになると
は……そうか、皆、動いてくれたのか……良かった。本当に良かった……」
「私も改めてそのことを学びました。そして、今なら自信を持って言えます。

 私たちは、このような卑劣な攻撃を仕掛けてくる敵に、決して屈しはしないと」

 校長はネカネの言葉に、深く頷いた。
「後は、ネギのいる日本のことが心配です……」
 校長にとってもそれは頭が痛い問題である。日本では怪物化現象の混乱に乗じたと思われる対西洋強硬派がクーデ
ターを起こしているようで、近衛家と三条家を核とした東西統一魔法協会を設立したらしいが、「召会」の最中に何
者かの襲撃を受けて公式には認められなかったらしい。あくまで伝聞のみの情報だが、実質、日本の魔法社会は内戦
状態になっているとみて間違いない。
「我々は、ネギが無事でいることを祈るしかないのう……」


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「くそおぉぉぉぉぉぉ! 小賢しい連中め! よくも、よくも、私の計画をこけにしてくれたなっ!」
 皇子は髪を掻きながら、自分の計画が破綻したことを認めざるを得なかった。しかし、それでも自分の日本での優
位は変わっていないので、そこ点ではまだ余裕はある。巫女の信奉者である三条家が日本の魔法協会を掌握している
以上、これ以上のダメージは防げる。三条こずえはまた、三条千歳の心の中から「引き出して」しまえばそれで済む。
「まあいい。計画をじっくり練り直して、また―――」
 その時、亜子の瞳に光が戻った。


「お母ちゃん、お父ちゃん、兄貴……みんな」


 血色の瞳に愛する者たちの血を映しこみながら、静かに、巫女の読み通りに亜子はそれを、狂うことなく受け入れ
ていた。
 蓬莱学団は動揺していて、まだ、亜子のことに気付いていない。


 その場にいる総ての者が目撃することになる。
 その瞬間を―――破滅の時を。



(続)
210名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 20:20:11 ID:BLctYgpA
*― ―) 今回が一応、長編の大きな転換点になっとります
チャオとかの動きは、保管庫の方で確認できますので適当にどうぞ


それにしてもまあ、今年も亜子たんのメイン回が来ることなく終わってしまいました
ライブをやるということで期待してはいますが、大丈夫かな……


次はおそらく、というか絶対に年明けになりそうです
次回「新たな福音、覚醒めし時」


それでは皆様、良いお年を
ではまた
211名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 01:02:23 ID:InLH+wTN
GJでした!
この長さで転換点だなんてすごすぎます
212名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 02:26:58 ID:dG9g8oBO
まだ読んでないけど乙!
暇な新年を迎えそうだから後でじっくり読ませてもらうわ
213名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 11:56:20 ID:OAVeaT+k
やっと好転キター!
214特厨非FAN ◆AntiT24WoA :2006/01/01(日) 01:08:46 ID:KPgk9ORb
皆さんあけましておめでとうございます。特に裕奈。

今年こそは赤帽子タンの裕奈SSが見れますように(#⌒〇⌒#)
215名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 02:37:31 ID:/MHzuWOF
>>213
そうやって期待していると、後で酷い目に会う・・・・
216名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 03:40:49 ID:Ch6fFz1y
360度好転して元に戻る
217名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 12:09:01 ID:y00ag9Ox
>>215
orz
218無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/02(月) 13:44:05 ID:ZhENWlp/
はじめまして、初心者です。

ここに来るのは初めてなので、ルールが良く分からないのですが、既に発表済みの作品に
似ている内容でも投稿可でしょうか?
実はいま、「ネギ×のどか」を執筆中なのですが、保管庫に似たような作品があったので、
投下してよいのかどうか迷っています。多少似てても構わないというなら、投下します。

なにぶん、ネットも執筆も初心者なので、迷惑をかけるかもしれませんが、今後よろしく
お願いいたします。
219名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 14:12:16 ID:WsEt26BQ
コピペ盗作じゃなければよし。
・・・前にそれをしたドアホウがいたんだよな。
220名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 14:24:11 ID:pe5jTZum
>>218
面白いシチュエーションや良いシチュエーションを書こうとすると、
偶然他人の書いたモノと似てしまったりしますが、
原作のキャラクター性を尊重しつつ、自分オリジナルの要素を盛り込むのであれば問題ないと思います。
また、文法やノウハウがわからないのであれば、時には他人の技を盗んで
自分のものにする必要もあるということを覚えておいてください。
文法だったら下のサイトの様なサイトを見て研究するというのも手です。
ttp://www.asahi-net.or.jp/~mi9t-mttn/
221無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/02(月) 14:59:22 ID:YZDH3E3J
>>218さん、>>219さん
分かりました。アドバイス、ありがとうございます。

それでは「ネギ×のどか」、全力で書かせていただきます!
222名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 18:22:36 ID:+GavaE7x
*― ―) 亜子長編PART4「京都事変」
グロ苦手な方はスルーしてください

「新たな福音、覚醒めし時」
223「新たな福音、覚醒めし時」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/01/04(水) 18:23:36 ID:+GavaE7x
 未だ太陽の光が差さない空の雲をかき分け、赤色の小型ジェット機が猛スピードで飛んでいた。壁を
切り裂くように空気の抵抗を受け流して飛行するその姿は、赤色とも相成り不死鳥<フェニックス>すら
連想させる。しかし、デザインはさておき、この機が時代のいかなる戦闘機も及ばないオーバ・テクノ
ロジの産物だと気付けるレベルの者は世界でも少ない。
「なんかすごいわね、この飛行機……乗れるのはありがたいけど……お金とか、後で要求されないわよ
ね?」
 明日菜たちの座るソファからは操縦席にいる聡美の後ろ姿が見えている。イギリス議会のように左右
から中央に向いて配置された隣室で、右側に明日菜、千雨、あやか、左側にチャオが座っていた。そも
そも飛行機に乗る機会のない明日菜は妙に恐縮していて、千雨はいきなり登場した飛行機に呆れ顔、自
家用機を保有するあやかでさえ室内の広さに驚いた。
「心配いらないよ、明日菜サン、これは無料ネ。燃料は空気と大気中の魔力成分だからコストもかから
ない」
「チャオさん。これはまだ特許とってないですからー、そこらへんバラしちゃうのは駄目ですよー」
 操縦席の方から、聡美の笑う声がマイク越しに聞こえてくる。
「材料がある程度あれば、実体化モジュールですぐに出せるヨ。関西からの脱出用に、前もって準備し
てたから」
「逃げなくちゃいけなくても、さすがに新幹線で帰るわけにもいきませんからねー。当時は例の爆発事
件の余波で、関東行きは全部満席でしたし、こちら側はしっかりとチェックされていました」
 当時、三条家はマスコミを用いた情報操作を加熱させており、関東に逃げる人々と紛れ込んだ「苗床」
で交通機関は混雑を極めていた。
「飛行機の広さについては……」
「空間加工は魔法の技術、それを当方の技術でさらに広く感じさせているネ」
 チャオは自分たちが造った機の評判に上機嫌らしくニコニコしているが、千雨の「んじゃ、さっきの
全員で必死になって支えたぐらぐらアンテナは何だったんだよ?」との質問には「あれはちょっと、想
定外というか準備不足で、きちんと設計する時間なかったヨ……」と苦笑する場面もあった。
「でもさ、これってチャオさんとハカセちゃんだけで乗るには、ちょっと大きすぎるわよね?」
 明日菜の質問に、チャオの顔は見るからに曇った。
「あ、ごめん。なんか、聞いちゃいけないことだった?」
 急いで取り繕う明日菜。
 その前で、チャオはぽつぽつと語り始める。
「本当は、もっと沢山の人を連れていくことを想定していたネ。とある、ちょっと変な2人の研究者と、
彼らが連れて行きたいと望んだ人たちを、私たちは連れて行きたかった」
「でも、いっしょに来てはくれませんでした。けっこう早い段階から分かっていたことですが、もう少
しだけ早く出会えていれば……とは思います」
 聡美の声も、少しだけトーンが低くなっていた。
 しかし、突然明るくなった。
「でも、あの人たち、「やっぱりこっちに来ちゃったわー」とか言って、いきなり現れそうです」
「あー、有り得るヨ。あいつもアニメが映らないとかで、こちらに引っ越しをしたがってたし、いきな
り「こっちで雇ってくれーっ!」とか言って」
「あはは、目に浮かびます。けっこう簡単なノリで言うんですよね?」
「うむ。あいつら、ちょっとやそっとで死にそうにないからネ。可能性はある」
224「新たな福音、覚醒めし時」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/01/04(水) 18:24:20 ID:+GavaE7x
 明日菜は理解してしまった。チャオたちの言う2人の研究者が、最早この世には存在しないことを―
――これは偏見かもしれないが、天才を冠する人物が根拠無き願望にすがる滑稽さを。
 こうあって欲しいという願望は、新たな研究成果を出す原動力にこそなれ、それ自信が結実すること
はない。むしろ、そういった思考は、科学と根本的に相容れないものだ。魔法と科学は高次で融合せし
めても、曰く「神のみぞ真理を知る」信仰と真理を追求せし科学が交わらないように、科学に持ち込ん
だ瞬間、それは宗教に変わる。
 2人ともそれは理解しているだろうが―――彼女たちは一度、その分岐に立ったのだろう。
 その時、停滞した空気と空虚な笑いを打ち消すように、ドアが開いて一人の少年が姿を現した。
「みなさん、ご心配をかけました。もう大丈夫です」
 奥のトイレで顔を洗ってきたネギは、かつての鋭気を取り戻して、自分を心配してくれた教え子たち
にぺこりと頭を下げた。彼を立ち直らせたのは、つい先程英国から届いた、姉と幼馴染みの無事を伝え
る映像だった。
「………」
 明日菜は、ネギがどうして、雪降り燃える都市を見て取り乱したのかを知らない。きっと話したくな
いこともあるだろうし、その時が来ればネギが自分から話してくれるのだと思った。
 明日菜も積極的に皆に話していないことがある。それは明日菜が今回の戦いで、人を殺めたことであ
る。東西の魔法協会が戦争状態になった今、それは不可抗力かも知れないが、簡単に割り切れるような
問題でもない。明日菜に友人がいるのと同じで、彼らにも家族や友人がいたはずである。明日菜の友人
がもしも死ねば、嘆き悲しみ、憎悪か諦観に支配されるだろう。
 そして―――記憶が薄れゆくあやかの証言で知った。証言といっても、それはチャオたちが催眠療法
で無理をしない程度に聞き出した情報であるが、それでも、それは十分におぞましかった。
 ―――あやかは名罪姫と呼んだ、<玉創りの巫女>なる存在。

 それは人間の心の隙に入り込み、
 その想いの強い心を支配することで、
 その者を、操る―――。

 魔法無効化能力者の明日菜に有効かどうかは分からないが、おそらく巫女とやらは今の明日菜のよう
な心にこそ、つけこんでくるのだろう。それは恐るべき能力で、明日菜はそいつを邪悪とさえ思う。
 それに―――もうひとつ、気付かない、重い悩みがある。
 ネギがどうして、雪降り燃える都市を見て取り乱したのか。それを、ネギの口から最初に聞くことに
なるのは、明日菜ではなく亜子かもしれない。ネギはもう、亜子に対して責任をとることを一生の目標
にしている節もある。
 ―――ずきん。
 心に針を刺されるような痛みが、明日菜の心の奥底で蠢いていた。しかし、ネギは亜子のものなのだ
と、ネギ自身が認めているのである。ネギの意志を尊重する限り、明日菜に勝ち目はない。
「………どうしたんですか? 明日菜さん?」
「えっ? あ、ううん、何でもない。ちょっと、ぼぉーっとしちゃってた」
 一瞬よぎった少年への想いは、本人にすら気付かれることなく、再び心の深淵に沈んでいった。


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225「新たな福音、覚醒めし時」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/01/04(水) 18:25:07 ID:+GavaE7x
 そこはかつて三条園と呼ばれた、関東の某巨大学園都市に対抗するかのように造られた巨大都市の中
核であった。しかし今は破壊され尽くされて中央にはクレーターができ、7つの高層ビルは倒れており、
かつての栄華は欠片も存在しない空虚な廃墟が広がっているだけである。
「君は彼女たちといっしょに行かなかったのかい?」
 瓦礫の山に立つ白髪の少年は感情の無い声で、この寂れた場所に残っていた艶やかな着物の女性にそ
う問いかけた。女性―――天ヶ崎千草は再び現れた白髪の少年を見て、ふん、と笑った。
「やっぱり生きとったんか、お前」
「あの程度で、ボクは死なないようだね」
 白髪の少年はまるで自分のことではないかのようにそう言うと、鋭い視線を向けて千草を見る。
「君はこれから、このまま逃げて生きていくのかい?」
「はっ!」
 千草は小馬鹿にするようにそう笑うと、口元を歪めて叫んだ。
「これ以上、生き恥を晒すつもりなんかあらへん! よおく見ておくがええ! 代々関西呪術協会の理
事を務めてきた、我が天ヶ崎家の最後の代であるウチの、死に様をなっ! 」
 白髪の少年の表情は動かない。
「ボクは君を見届けることはできない。このままこの国から脱出するからね。でも、ボクの代わりに、
そこにいるオコジョくんが、君を見届けてくれるかもね」
「げっ! ばれてる!」
 慌ててカモが瓦礫の陰に隠れる。明日菜たちと行動を共にしていたはずが、いつも間にか置いていか
れてしまったのである。まさか忘れられているのだろうか?
「なんや、いっしょに行かへんだのは、お前もいっしょか」
 千草がカモの方を見て、再び少年の方を向く。
「ふん、あいつめ……」
 白髪の少年の姿は、
 まるでそんな人物はどこにも存在していなかったかのように、どこかに消え去っていた。


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226「新たな福音、覚醒めし時」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/01/04(水) 18:25:51 ID:+GavaE7x
 炭の塊になった上半身と焦げ跡が付いた足だけを残して、三条こずえは煙を立てながら召会が行われ
ていた場所に転がっていた。
「ど、どうするのだ……これは」
「こんなことになるなんて、こずえ様……」
「さゆ様とふみ様はどこに行かれたのだ!」
 側近たちが青ざめて今後の処置について考えている時も、暗殺の原因となった人形は極東アジア最強
の魔法使いの顔で、何が問題なのか分からないと言わんばかりに微笑んでいた。にっこりと。
 そこに、こつん、こつん、と杖を付く音が聞こえてきた。
 この総本山にいる者で杖を付いているのは一人しかいない。
 三条家現当主にして「怪仙」の異名を有する魔法使い。
 かつて関西呪術協会では近衛家に次ぐ権力を持ち、日本を動かす三条財閥の長―――。
「ご、ごご、御前様……その、なんと申し上げましょうか……」
 三条千歳。
 皺だらけの表皮には血管が無数に浮き上がっており、いつも丸まっている背は不気味に伸びていた。
 術者たちが怯えながら道をあける中、
 小さな老爺は静かに、
 一言も発さずに歩いていく。
 そして、孫の無惨な姿の前に立った。
「…………」
 術者たちに嫌な沈黙が降りる。
 老爺は動かない。
 人形は無邪気な笑顔を浮かべて、
 それを見守る。
 風が、止んだ。
 気配を察した術者たちが、一斉に逃げ出した。
「がぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああ――――っ!」
 老爺の顎が壊れんばかりに開かれた口から獣のような奇声が迸った。
「がぁあああああああああああぎあああああああああああああああああああああああああ!!! 」
 爆発するような風が周りから溢れ出して洪水のように辺りを薙ぐ。
「ぐがああああああああああががああああああああああああああがあああああああああああああ!」
 地面が風の刃に裂かれて舞い上がり、そのまま切り崩されていった。
「ごっ、御前様がキレたっ!」
「逃げろ! 早く!」
「ええ……? おじいちゃん、なんで怒ってるん?」
 微笑んでいるままの人形がそのまま風に巻き上げられ、
「あれれ?」
 手足が捻れながらボディにベキン、バキン、と叩き付けられて、腰がボキン、バキン、ボキ、ゴキキ、
と構造と逆にくの字に曲がり、首がベキキキキ、とへし折れて回転し、頭部が後ろからグシャ、と潰れ
て背中に張り付き、手足がボディの中にバリ、ベリ、バリボキ、とねじ込まれ、プチプチ、プチプチッ、
と筋や繊維が切れる音といっしょに、全身がゴキュ、ゴリ、ベキゴキ、ポキペキ、グシャ、と潰される。
227「新たな福音、覚醒めし時」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/01/04(水) 18:26:49 ID:+GavaE7x
 それでも風圧は止むことはなく、人形はさらに潰されていく。
「……ぎ………」
 人形は携帯電話といっしょにサイコロサイズの立方体にまで圧縮され、そのまま風に飛ばされていっ
た。再生機能ごと押し潰されたその人形が、再生を始めることはもうなかった。
 暴風に巻き込まれた術者たちもまた粉砕され、赤い粒子となって散る。悲鳴さえも風に流されて消え
ていった。
「おお……こずえや……可哀想なこずえや……こないな姿になってもうて……」
 暴風の中、炭と足だけのこずえを抱きしめながら、千歳は穏やかな顔で呟いた。
「熱かったやろう? 痛かったやろう? さあ、早う、巫女のところにいって、また生き返らせてもら
わんとなぁ……巫女がおれば、大丈夫じゃあ……ああ、有り難や、有り難や……」


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「きゃあああああああああああああああああああああああああああっ!」
 一同が亜子の異変に気付いたのは、学団のシンボルである巫女の悲鳴によるものだった。
「………」
 亜子は目から一筋の涙を流しながら、ゆっくりと周囲を見渡した。意識が空虚な場所を漂っていた間
も、外界のことは部分的に頭に入ってきている。この場にいる集団―――夏美の顔をした巫女なる化物、
蓬莱学団なる集団の首魁である車持皇子、生前の母親に会ったという宇島なる優男、金守なるゴリラの
ような巨人、そして亜子が一度敗れている鳴島さゆとふみの双子、そして学団に集った10人ほどのフ
ードの仲間。
「ご、ござ……和泉どの……お主はいったい……」
 楓も不安そうに亜子の方を見ていた。それは真意を測りかねている戸惑いの顔である
「……どうしたんだ、そいつは、狂ったのか?」
 車持皇子が怪訝な顔をして亜子を見た。その周囲にはずらりと蓬莱学団のメンバーが、皇子を庇うよ
うに並ぶ。亜子の明らかに異常な行動の目的が読めず、警戒の色を強めていた。
 亜子の行動に、巫女は少しだけ戸惑いを覚える。
 発狂したのかと思ったが、きちんと狂わないよう責めてきたのは巫女である。
 その場にいる全員が―――亜子の行動の意味が分からずに、ある種の恐怖に近い感情を覚えていた。

 亜子は笑いながら、自分の頬を10本の指で破り、爪先を口内に侵入させていた。

 指が埋もれた頬からおびただしい血液が流れ落ちる。
 しかし、亜子は気にならないようで、笑いながら指を引き抜いた。穴の開いた頬と、唇の間から黒い
血が溢れ出して、首から下をぬらぬらと染め上げていく。
 指が抜かれた亜子の頬は、白い骨が露出するほど抉られていた。亜子は、背筋をぐい、と反らせると、
肩から背中の方に血が流れていく。前に流れ落ちた血はまるで、スポンジに水が染みるように胸に消え
ていく。
228「新たな福音、覚醒めし時」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/01/04(水) 18:28:20 ID:+GavaE7x
「皮膚から、血を吸収している……」
 宇島の指摘に、誰もが驚いて亜子を見た。
 確かにそう見えるが信じられない。吸血鬼が血を吸うのは当然口からであって、皮膚から血液を吸収
する能力など聞いたことがない。それは魔法使いの知る吸血鬼の定義からは外れる。
 まさか―――車持皇子の魔法で消化器官を弄られ、口から肛門までの過程を異常に短くされた真祖が、
十分に栄養や血液を摂取するために、ほんの短時間で進化したことなど、この場にはもちろん、それを
専門としている魔法使いでも何人が思い至るだろう。
「しかし……」
 生き血を浴びて肌に精気を得る考えは存在している。
 効果があるかどうかは本人の感じ方次第だろうが、処女の生き血を浴槽で浴びて美容を維持していた
高貴な女性の話は、それほど珍しい物ではない。しかし、頬を傷つけて流れた血を、指や背中に飲ませ
てどうなるのか。
 そう誰かが言おうとする前に、亜子はその目的を達成していた。
 そして、全員がその狙いに気付くことになる。亜子はわざと、自分の頬を抉るまでして、平等に循環
していた自分の血を大量に、背中と口と指に回したのだ。
 血溜まりと化した口の歯茎からは、鋭い牙がぬるりと生えていた。
 血に浸された指からは、赤く鋭い爪が伸びている。
 そして血を吸った背中からは、血色の蝙蝠の翼が両脇にばさりと広がる。
 亜子は他の部分を犠牲にする代わりに、攻撃に使える部分だけを優先的に回復させていた。しなやか
な裸体に翼だけを生やし、顔に穴を開けた吸血鬼は、悪魔という単語を連想させる。
 それが可能だと分かったのは、最早本能としか言えないレベルかも知れない。

「もうかまわん! そいつを殺せぇ―――っ!」

 計画が破綻した動揺、そして言葉にならない脅威を感じ取った車持皇子の声が響き渡る。

「お父ちゃんもお母ちゃんも兄貴もみんな言うてるんが聞こえる。お前ら、全員、殺してまえって」

 顔に二つの穴を開けたまま、亜子は深紅の翼を広げて真上に飛び上がる。間髪入れずして炎と稲妻の
攻撃魔法が亜子のいた場所を撃った。さらに他の術者たちも呪文詠唱を開始する。

「かまわないわ。私が出ます」

 ばさりと麻帆良の制服のスカートを翻し、村上夏美の姿をした巫女が音もなく浮き上がる。
「そこまで追いつめられながら刃向かう心、敵ながら天晴だと思うわよ。だけど、魔力が回復したわけ
ではない。散らばっていた物を集めただけで、絶対量は変化していない」
 巫女は、微笑を浮かべながら亜子と同じ高度まで浮上する。
「そんな状態で、私たちに勝てるとでも?」
「それはやってみやんと、分からへんやろ?」
 頬から空気が漏れている亜子は、少し喋りにくそうに言う。
229「新たな福音、覚醒めし時」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/01/04(水) 18:29:52 ID:+GavaE7x
「愚かな―――」
 亜子が翼を動かして攻撃体制に入る前に、巫女の発した光が亜子を呑み込んでいた。
 心の中の想いを現に引きずり出してしまう、巫女の異能の光である。

「最後まで残すつもりでいた、私ですら正体の知れない貴女の「恐怖」、今こそ引き出してあげる」

 光の中で、巫女は会心の笑みを浮かべていた。亜子の心を支配している最大の恐怖を顕現させること
で、亜子を精神的にも肉体的にも嬲り殺せる愉悦の笑みである。
 たとえ「恐怖」であろうとも想いが本物ならば、巫女の異能でその「夢」は即ち「現」となる―――
 その「恐怖」を、
 亜子の心から掴み出して、
 ずるりと、こちら側に、引き出すのだ―――。
「えっ?」



 ………その時、遠く離れた関東の、
 半壊した麻帆良学園の、学園長室にあった金庫の封印が破れ、
 封じられていた「物」が、「所有されるべき者」たちの元に戻っていった。



「ぎゃああああああ―――――――――っ!」
 巫女の顔が激痛に歪み、耐えきれずに悲鳴を上げる。
「恐怖」を引き摺り出した腕が、その「恐怖」に食い千切られてしまい、巫女は血飛沫を上げながら落下
し、その場でのたうちまわる。巫女は魔法を維持できなくなり、夏美から、手足が無数にある醜い肉塊の
姿に戻る。
「な、何が起こったの……ぬおおおおおおおおおっ!」
 衝撃波が空間内に吹き荒れて、楓の檻と蓬莱学団たちをばらばらと吹き飛ばしていく。その衝撃場の爆
心地から吹き荒れる風に、白く発光する、魔力の塊が混じり始めて―――。



 ………その巫女の結界に向かって、三条千歳は、こずえの残骸を抱きながら進んでいく。
 以前のように、自分の中から取り出してもらって、再び孫娘を復活させるために。
 目に入れても痛くはない孫を、三条家の世継ぎを蘇らせるために。
 その結界から―――老爺は知るよしもないが、亜子から取り出された「恐怖」は飛び出してきた。
 悲鳴が聞こえる。
 しかし、千歳はそんなことはどうでも良い。
 最早、彼の老人の頭はこずえを蘇らせることで一杯になっていた。
「こずえ……待っとりやぁ、すぐに、蘇らせてやるさかい……」
 二度目の孫を失った、老人は、夢と現の狭間で巫女を求めてのみ動く。
 老人は―――こずえの残骸を見た瞬間、
 狂っていた。


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230「新たな福音、覚醒めし時」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/01/04(水) 18:31:09 ID:+GavaE7x
 レスキュー君は思わぬテクニックを使い、さらにリーチを伸ばしてきた。
「きゃあああああああああ―――っ!」
 ノズルからさらに伸びてきたマジックアーム、それに右足を掴まれた桜子がレスキュー君の方に引っ張
られていくのを、桜子の両腕を掴んだ風香と史伽が綱引き状態で支えていた。ぎちぎちと桜子の関節が軋
む音を聞こえてくるが、大岡裁きではないのでどちらも離すわけにはいかない。
「てぇ……手がちぎれちゃうよぉ―――っ! でも離さないでっ! お願いっ!」
 桜子の足先の背後からはゆらりと、火炎放射や機関砲のノズルを構えたレスキュー君が現れた。数百の
砲門が標準を合わせており、最小単位である細胞レベルで少女たちの存在を滅せんとチャージを開始する。
 双子は桜子を見捨てれば逃げることができる。
 それは双子は勿論、桜子本人も分かっている。しかし、桜子は自分を見捨ててくれとは言い出せなかっ
たし、双子もそれをできなかった。
<標的を抹消する>
 レスキュー君の巨大なシルエットから、こちらに向かってくるであろう無数の光が見えた。
「きゃああああああああああああああっ!」
「いやああああああああああああああっ!」
「かえで姉ぇ……! ごめん……!」
 桜子と史伽の悲鳴が重なり、風香が悔しげに叫ぶ。


 まさに3人が圧倒的火力で消されようとしている、まさにその時―――、
 上空から白い閃光が桜子の身体に降り注いできた。


<ぎ、いぎぎぎ、魔力測定……ふ、不能……!>
 一帯を白く塗りつぶしていく魔力の光に、レスキュー君の触手たちが怯んで後退する。数発発射した火
炎弾や機関砲は光に触れるや、まるで空気に融けるように掻き消されてしまった。
「さ、桜子……」
 渦巻く光の奔流の中で、桜子は両手を広げてその魔力を浴びていた。傷はみるみる完治していき、服も
復元されていく。髪留めが砕けて髪が荒々しく乱れているが、服は全く乱れることはない。
 すぅ、と桜子はその目を開ける。
 目の前には、一枚の仮契約カードが舞い踊っていた。
「これは……何だったかな……?」
 知っているが、記憶にない。確かに自分はこれに関わっていたはずだが、その記憶はすっぽりと抜け落
ちていて、どうしても思い出すことができなかった。
 しかし、桜子は、直感の赴くままに、再び目の前に現れたそれを手にする。
 そして、覚えのないはずのその呪文を、
もう存在しない知識の中で、身体が覚えていたその言葉を紡ぐ。

「アデアット―――」
231「新たな福音、覚醒めし時」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/01/04(水) 18:31:50 ID:+GavaE7x
<ぎ、いぎいいいいいいいいいいいいいいいい!>
 桜子を捕まえていたマジックアームが、まるで燃え尽きてゆく導火線のように綻びて消えていく。崩壊
はアームからノズル本体に及び、数十のノズルが粒子となって消え、火花が盛大に吹き出した。
<武装解除系魔法……全結界システム破損、修復開始、予備し……>
 それは驚異的な威力の武装解除魔法だった。設定されていた全ての魔法障壁を突破して、ノズルを構築
する魔法陣ごと砲門を武装解除される。
 そして―――全身が武装であるレスキュー君がこれを、直接食らえば―――。
「たあああああああああああああっ!」
 光の中から、巨大なピコピコハンマを握った桜子がレスキュー君の触手の海に突撃する。
 それは強力な魔力に庇護された魔法使いの術者の姿。火炎放射は障壁に阻まれ、物理的砲弾はハンマに
触れた瞬間に四散した。
<があ、あ、あああ、、ああ……がぎ……ぎ、ぃ……>
 触手の海の中で、桜子が力強く、巨大な円を描くようにハンマを振るう。
 圧倒的な魔力と武装解除の異能の奔流がレスキュー君を直撃し、ノズルを次々と粉砕して頭部へ向かう。
<…………機能……て、ぃ、しぃぃ・・……ぇ、ぃ……>
 レスキュー君の巨体が、その恐るべき機械が、儚い粒子と化して空気中に消えていく。
「………!?」
 双子の姉妹が呆然としている前で、レスキュー君を滅ぼした桜子は不思議そうな顔でピコピコハンマを
見つめていた。なぜ、自分がこの武器の使い方を知っているのか、それが分からない。
 桜子はもう思い出すことができない―――今、その瞬間、かつて麻帆良学園都市に危機をもたらした、
恐るべきアーティファクトを有する、近衛の姫の「5人の従者」の一人だったことなど。
 そして、カードが復活したということは、その魔力の「源」も復活したのだということも、思い至らな
い。

 さておき、ともかく勝利を祝う桜子と双子の上空を、
 残る4枚のカードが魔力を帯びながら、学園都市にいるそれぞれの主たちの元へ帰っていく―――。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
232「新たな福音、覚醒めし時」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/01/04(水) 18:34:15 ID:+GavaE7x
「………!?」
 総本山周辺に展開した三条・高司・東園寺・華山院の軍勢は、言葉もなく上空を見上げていた。
 空を埋め尽くす緑色に燃える隕石群と、その中央に蠢く魔力の大きさに。
 渦巻く天の中央で、ピコピコハンマーを持った椎名桜子、巨大な蜘蛛に乗った宮崎のどか、スケッチブ
ックを開いた早乙女ハルナ―――そして近衛木乃香の姿をした巨大な魔力の塊が、思考の働かぬ顔でにや
りと嗤った。
 下界にいるものは何が起きたか分からない。
 麻帆良学園都市を消滅の危機に追いやった魔力の塊が、巫女の力で亜子の悪夢そのままの姿で今、夢か
ら現へ、総本山上空に再び現れてしまったことなど。
 その禍々しい存在が何を引き起こすか知らぬまま、ただ、呆然と見上げるのみ―――。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「ははははは、見たか逆賊どもめ! これが、この国を代々動かしてきた、近衛家の力だ!」
 軟禁状態の近衛詠春は狂的な嗤いを浮かべながら、自身にも標的を合わせる隕石群を窓から見た。
「逆賊どもよ! 滅べ! 滅ぶのだ! 近衛家の力を思い知って、死ね死ね死ね!」
 記憶を無くした刹那はその男の後姿を、怯えた瞳で見つめていた。


(続)
233名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 18:35:23 ID:+GavaE7x
*― ―) 次回「闇の福音V.S.蓬莱学団」
ではまた
234名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 22:14:46 ID:KuBF7/f1
乙!超乙!
最近ペースあがってますねー
235名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 00:54:19 ID:IgAVeCVR
最近の座薬さんはすごい。
236名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 12:52:51 ID:Y8vNAi7w
流れ読まずにちづコタきぼん。
237名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 13:20:41 ID:vznyWVn/
このせつって需要無いのかな…
テラヨミタス
238名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 18:08:17 ID:WGRluu8q
>>237
百合スレじゃね?
239名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 18:31:01 ID:79shjHrU
>>237
これ【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(3)で同じ時間ぐらいに見た
240名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 23:47:50 ID:a5BZ7ZnA
くーふぇ×ネギの続き希望。
241名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 13:51:37 ID:iMWHOLeh
高音にお仕置きの人はもう書かないのか…
242職人志望者:2006/01/06(金) 23:10:22 ID:eIfk/fca
ここへ初めて訪れた。
自分で言うのはおかしい気がするが長い間職人を続けてる。
腕をふるう場所探してサーフィンしてたらここへたどり着いたというわけ。
まずは挨拶として 鳴滝姉妹×長瀬楓 出演の『恩返し』というエロ小説でも書いて
公開してみようと思うのだが・・・・
いきなり公開するってのになんとなく抵抗あるんで読みたい奴は
カキコしてくれ。
反応に応じて公開するかどうか決める。
243名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 23:14:32 ID:IzewTiIf
俺はいつでもなんでも期待している
244名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 00:08:26 ID:binJpkb/
どうでもいいけどこのスレって他スレより誘い受けとか多いよね
245名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 00:10:42 ID:JbLc6SFW
wktk
246名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 00:32:29 ID:pxVRqdgA
ワクテカ
247名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 02:02:12 ID:nf4oGyxl
sageた方がいいかもわからんね

期待sage
248名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 02:19:02 ID:xBaV6rM5
>>237
お前百合スレにも同じ事書いたろwあっちは需要ありまくりじゃんよww
249名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 12:20:54 ID:uK9vAC27
 雲隠れ

 くだらねぇ。
 日本情緒溢れる奥ゆかしくも雅な着物姿で、キャイキャイと妄想全開で騒ぐクラスメート達。
 その中で千雨だけが一人、むすっとした顔をしていた。
『逆・光源氏計画』
 どこまでアホなんだよオメェらは………。そりゃウチらの業界内じゃあ、んなのは珍しくもなんともねぇけどよ。
“チラッ”
 付き合いきれねぇ、そんな感じでつぶっていた目をこっそりと開けて、千雨は誰にもバレないように、その問題の光源氏を盗み見る。
「………………………………………」
 外人のくせにどこで覚えたのか完璧な作法で、茶碗をそっと亭主である茶々丸に返すネギの横顔。
 なるほど。
 悔しいがクラスメートの言ってる事もわからなくはない。確かにその顔は十歳とは思えない哀愁を帯びている。
 少年漫画では主人公が戦いを通して、僅かの短期間で成長する事はよくあるが、ネギにも同じ現象が起こったと認めざる得ない。
 元から顔の造形は悪くなく、どころかメチャメチャ良かったが、当たり前だがどうしても《カワイイ》というイメージが先行していた。
 でもだがしかし、武道会が終わってからのネギは。
「………………………………………」
 カッコい……!? い、いや、いやいや、くっそぅ、コイツらの馬鹿が伝染しちまったのか、た、ただのガ、ガキじゃねぇかよ!!
 千雨は寸でで出そうになった本音を、頭をブンブンと振って無理矢理消去しようとする。
 しかし思わずほや〜〜っと、ネギに見惚れていた顔は、耳まで真っ赤になっていて、千雨の心情を何よりも雄弁に物語っていた。
 違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う、違〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜う!!
 だがそんなものを千雨は断固として認めない。
 趣味こそ世間一般からすればちょっとアレだが、常識外れのこの魔帆羅学園で、千雨は自分の事を数少ない常識人だと思っている。
 五年後かぁ〜〜、なんて事はこれっぽっちも考えてはいない。
 頭を振るスピードは上がり、さらに真っ赤かにさせた顔で髪を掻き毟ったりするが、ちっとも考えたりなんかしてない。
 まあ説得力は限りなくゼロだが。
 そして事情を知らない他人が、その様子を見たならば、やはり心配になるのが普通だろう。
 先生と教え子という立場なら尚更だ。
250名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 12:21:56 ID:uK9vAC27
「千雨さん?」
「ん?」
 目をぎゅっとつぶって、違う、という単語で必死に頭の中を埋め尽くそうとしていた千雨だが、その努力は刹那で霧散してしまった。
 唇が触れそうなほどの至近距離。
 昔の漫画ならば、キリッ、と音がしそうな顔がある。
「カッコいい……」
 思わず千雨はあっさりと、それも口に出して、本音が飛び出してしまった。何であれ頑ななものほど脆かったりする。
 だがそれは、幸い小さな呟きだった。
 未だに柿崎を中心に馬鹿騒ぎしているクラスメート達の、誰一人にも聞かれた心配はないだろう。
 なにせ。
「あの、千雨さん、いま何か言いましたか?」
 最も近くにいるネギですら、きょとんとした顔で聞き返すくらいだ。
 どうでもいいが、カッコいいとカワイイの使い分けが、ネギの意図したものではないだろうが、いくらなんでも巧すぎて反則すぎる。
 ルールを守れよこのガキっ!!
 一体どこの誰がどこで決めたルールなのかは知らないが、ネギを非難する言葉がふっと千雨の頭をよぎった瞬間。
「!?」
 目が合ってしまった。
 さっきまではキッチリ正座をして、静かに目を閉じていたのに、いまは千雨の心を見透かすかのように、はっきりとこちらを見ている。
 あの妙な耳飾みたいなのは、高感度のセンサーか何かなんだろうか?
 見つめてくる茶々丸の視線は、聴こえました、そう伝えているかのようで、千雨の頬がまた新たな熱を帯びてくる。
 もしかしたらネギに聞かれるよりも、恥ずかしくて何だか嫌かもしれなかった。
「くっ!!」
 逃げるみたいに、否、まんま逃げてるのだが、千雨は茶々丸からぷプイッと、ふてくされた子供みたいに視線を逸らす。
「おっ!?」
 そして逸らした先にはネギが、まだ心配そうな顔を覗き込んでいて、にっこりと微笑まれてしまった。
 ムカつく。
 千雨はその可愛らしいだけでなく、男らしさをも秘めてる優しげな顔が、無性に腹立たしく、メチャクチャ猛烈に殴りたくなってきた。
251名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 12:23:04 ID:uK9vAC27
「ほんとに大丈夫ですか? 千雨さんの顔、どんどん赤くなってるんですけど?」
「……平気だよ…………ですよ」
 コイツ、わかってやってんじゃねぇだろうな?
 千雨はジト――ッと露骨に疑わしげな視線を、生まれてからこれまでで、親以外では自分に最も近づいた少年に向けてみる。
 結果としてその行動はあまりよくなかった。ぶっちゃけてしまうと失敗だった。
「ん? んん? なんですか?」
「うぉ!?」
 ぐいっとネギは小さな身体ごと、なんの予備動作なしで、さらに千雨へと顔を近づけてくる。
 咄嗟に仰け反らなければ、まだ誰にも許した事のない唇が、目の前にいる、まだあどけなさの残る少年に奪われていたのは疑いない。
 これが全て計算だというなら、何とも将来が、五年後が末恐ろしいガキである。
「………………………………………」
 だがネギはそういうタイプではない。
 胸を押さえながらハァハァと、マラソンでもしたみたいに荒くなってる呼吸を整えながら、千雨にはそれがちゃんとわかっていた。
 こ、このガキは天然だ。
 一番始末に終えない怖いタイプである。
 そして目の前の少年ばかりに集中してしまって、すっかり失念しているが、千雨にとって始末に終えないのは――――。
「あ〜〜〜〜っ!! 長谷川がネギくんを押し倒してる〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
 まだまだ大勢いたのだ。
「逆だろうがっ!! 良く見ろ馬鹿っ!! …………あれ? あっ!? い、いや、いやいや、み、見るな見るなっ!!」
 第一声が誰だったのか、千雨にはわからなかったが、いつの間にかこの場にいるクラスメート全員が、ぐるりと二人を取り囲んでいる。
 委員長だけが怒りに血走った目をしながら、手足はジタバタ、口はモガモガしているが、チア三人娘にガッチリ抑えられていた。
「オマェも早くどけっ!!」
「ぶぐっ!?」
 常識人としては気に入らなくとも、表向きは教師に対して敬語、などという事も、いまの千雨にとってはお空の彼方である。
 恥ずかしくて恥ずかしくて堪らない。穴があったら即、ネギをぶん殴って埋めてやりたい。
 そのくらいに千雨は恥ずかしい気持ちでいっぱいだった。
“グイッ”
 と、ネギのほっぺを強引に押し返して、千雨は立ち上がろうとする。
 ぷにぷにして気持ちいい。
 何て千雨の羞恥心を煽るような感想が、本人は頼んでもいないのに勝手に出てくるが、いまは憤るよりも立ち上がることが優先だ。
 しかし、正しい乙女のアクションとしてわからなくはないが、千雨は選択を誤ったと言うしかないだろう。
252名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 12:24:07 ID:uK9vAC27
「おっ!? おおっ!?」
 クラスメートの存在も失念していたが、自分の足の、慣れない正座していた足の、コンディションも失念していた。
“ドサッ”
 今度は間違ってない。
 絶対にこれは逆ではないし、クラスメート全員の目が、しっかりばっちり良く見てる。
「………………………………………」
「………………………………………」
 足のしびれがジ〜〜ンと、千雨は全身に回ったみたいだった。
 興味津々でじっくり良く見てるクラスメート達。でもそのうちの誰一人としても、多分おそらくきっと気づきはしなかったろう。
 刹那で起こった出来事を知ってるのは、目を見開いて見つめ合う、千雨とネギの二人だけ――――。
“カシャンッ”
 ではなさそうだった。
 乾いた音に千雨がそちらを見ると、落とした体勢そのままでフリーズしてしまったんだろう。
「……見えたのか?」
“こくん”
 何だか間抜けな格好の茶々丸と、またまた千雨は目が合ってしまった。このロボのイヤーは地獄耳、アイは千里眼のようである。
 しかし頷く仕草が妙に人間らしくて可愛らしい。
 だがそんな葉加瀬あたりなら飛び上がって喜びそうな事象も、千雨にとっては全然まったくどうでもよかった。
 自分の事でイッパイイッパイ。
 さっきからずっとず〜〜とそうだが、千雨は顔が燃えてるみたいに熱くなってきた。その炎は唇を中心に、全身へと広がっていく。
 そして人間は炎に魅入られ炎を恐れる生き物。
「千雨さん?」
 何でもないネギの一言がトドメだった。
「も、もう、もう、……も〜〜〜〜〜〜う!! ちう、ちうお家に帰る〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
 千雨は涙目になって、しびれている足を引きずりながら、四つん這いで脱兎…………否、カメみたいにその場から逃げ出そうとする。
 その後姿をぽか〜〜んと見送る一同に、ちうって誰? などとツッコむものは一人もいなかった。
「あ、えっと、その、ち、ちう、じゃなかった、千雨さ〜〜ん、ま、待ってくださ〜〜〜〜い!!」
 前々から事情を知っているネギだけが、いち早く正気に戻ると、まさにカメのように鈍い歩みの千雨を追いかける。
“ヒュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜……………………”
 吹いた風は身を切るように冷たく凍えるほど寒い。
 それでも結局、報道部突撃班が来るまで、残された者は誰一人として、金縛りの解けるものはいなかった。


今回はここまで。次からエロを入れます。
253名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 13:45:40 ID:YiXjISDw
GJ!千雨の慌てふためきぶりに大爆笑&萌えましたwwww
254名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 13:47:48 ID:nbx033Kx
うほっ、期待してるぜ。
あとデビル茶々丸ワロスw
255職人志望者:2006/01/07(土) 14:28:49 ID:HHLWCREZ
へぇ。自分とは傾向が違うけど上手いな。
さて・・・・挨拶として鳴滝姉妹と楓の「恩返し」でも公開っと。
今までこの掲示板で読んできたものと傾向まったく違うかもしれんが
そんなことは気にせずに読んでくれ。
でも今はちょっと時間ないんで今は無理だ。
今日の18時までには書き込みする予定。
スマソ
256名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 17:02:07 ID:pxVRqdgA
あと1h!!
257職人志望者:2006/01/07(土) 17:24:57 ID:HHLWCREZ
なんとか予定時間までに書き上げたんで投稿。

鳴滝姉妹×楓 『恩返し』
258職人志望者:2006/01/07(土) 17:25:27 ID:HHLWCREZ
部活にて 季節:春

「今日もいい天気だね〜」
「ん〜、そうでござるなぁ」
気の合った会話をしているのはさんぽ部所属の鳴滝姉妹と長瀬楓だ。
「お姉ちゃんはしゃぎすぎです〜」
テンションの高い姉"鳴滝風香"を見て妹の"鳴滝史伽"は笑いながら言う。
「だってこんなに天気がよくてポカポカしてるから・・・・あ〜っ!」
姉の風香は小さな子供のような声をあげて宙をヒラヒラと舞うチョウを追いかけて出した。
っとその直後に風香は足元にあった石につまずき転びそうになる。
「おっと、気をつけるでござるよ」
危機一髪で甲賀中忍の長瀬楓が中学生にしては幼すぎるその体を支えた。
「ん〜・・・・楓姉ありがとー」
「はしゃぎすぎて我を見失ってはダメでござるよ」
楓は優しい表情で言った。
「いつもいつも楓姉は私たちのこと助けてくれるね〜」
姉とは違い少し控えめな妹の史伽が姉の風香に言う。
「そういえばそうかも・・・・」
なぜか少し風香は考え込んでしまった。数々のピンチを救ってくれた楓の姿が浮かんでくる。
そんな様子を見ていた楓は
「気にしないで良いでござるよ。拙者は今の生活が嫌だなどとは思っておらぬ。」
楓の穏やかな表情を見ながら風香は納得のいかないような顔をする。
そんなこんなで部活動の時間が過ぎていった・・・・。
259職人志望者:2006/01/07(土) 17:26:30 ID:HHLWCREZ
自室にて

時刻は既に夜の11時を過ぎている。
風香は部活が終わってからずっとあることを悩んでいて眠れない。
楓はいつも夜になるとテーブルで精神統一をしているのでまだ起きている。
妹の史伽はウトウトしているがまだ寝てはいない。
(楓姉に僕らはいつもいろいろと助けてもらってるのに・・・・)
風香は何か"恩返し"をしようと考えていた・・・・だが
不意にイタズラ好きな彼女の心に眠る"イタズラ心"が動き始めた。
ある考えが頭に浮かんだのだ。
(これなら楓姉も喜んでくれるかも・・・・)
いろいろと思考をめぐらせる風香。
(最低限楓姉にとっては嫌なことじゃないと思うし・・・・)
思考が終了するとウトウトしている妹の史伽に渇を入れて目覚めさせた。
「んひゃっ!?」
史伽は突然の衝撃に驚きながらも姉のほうを見る。
すると風香は史伽にさきほど思い浮かんだ"恩返し"を打ち明ける。
「おもしろそう。 楓姉もきっと喜ぶんじゃないかな?」
どうやら史伽もその恩返しに賛成のようだ。
2人は怪しい笑みを浮かべた。
2人は同室のテーブルのイスで精神統一をして座っている楓のほうへ歩き出した。
研ぎ澄まされた感覚で2人の気配を瞬時に感じ取る楓。
(いつもならばもう2人とも寝ている時間でござるが・・・・)
不思議な表情をしてこちらに視線を向ける。
「こんな時間にどうしたのでござるか?」
「いつも僕らを助けてくれる楓姉にどうしても恩返しがしたくてさっ」
風香がいつものたんたんとしたリズムで言う。
260職人志望者:2006/01/07(土) 17:28:18 ID:HHLWCREZ
「恩返し?」
「そうっ!ね〜史伽〜」
「うんっ!」
笑顔で同意をする2人。
「余計な気遣いは無用でござるよ」
「僕らが好きでしようと思っていることだよっ」
そういうと風香は寝巻き姿の、中学三年生とは思えない楓の体全体を見た。
史伽は横でクスクスと笑っている。
2人の雰囲気がいつもと明らかに違うことはもうすでに悟っていた楓。
「ふむ。で、その恩返しとは一体何をしてくれ・・・・んっ!?・・・・」
風香が不意にその先の言葉を口でふさぐ。
楓はイスに座っているが、それでも風香は背伸びをしてやっとキスが出来るほどの身長しかない。
楓の身長が高すぎるというのもあるが・・・・。
楓は不意をつかれて何がおきているのかよくわからない混乱状態となる。
すると静かに風香は口を離した。
「んはぁ・・・・はぁ・・・・いきなり何のマネでござるか!」
楓は我に返り2人を見る。
しかし2人はクスクスと笑っているだけで答えない。
すると風香は顔で史伽に合図を出し史伽に"大人のキスをさせる"。
「楓姉・・・・おじゃまします」
楓の顔をつかみ史伽は口と口を重ねた。
楓はマズイと思ったのか素早くイスから立ち上がろうとしたが体が動かない。
「!?」
楓は風香の手により紐でイスにしばりつけられていた。
普段ならそのようなスキを与える彼女ではない。
しかし今回は付き合いの長い鳴滝姉妹が相手でなおかつ史伽によるキスを受けていたため体が油断していて反応出来なかったのだ。
楓の手はイスの後ろで縛り付けられてしまっているため楓は抵抗が出来ない。
(これが・・・・恩返しということでごさるか!?)
楓は混乱する意識の中思考をめぐらせた。
すると史伽の舌が楓の口内へと侵入してきた。
「んっ・・・・」
261職人志望者:2006/01/07(土) 17:29:30 ID:HHLWCREZ
歯列をなぞり、その裏側も優しく舐める。楓の舌を自らの舌で絡みとり口唇でしごく様に前後に動かし唾液を流しこんでゆく。
「んっんぁ・・・・」
楓の口の端から唾液が伝い始める。
すると突然体がスースーし始めた。
風香は楓の寝巻きを正面で左右に開いたのだ。
「楓姉・・・・大きい・・・・」
サラシの巻かれたその部分を見つめて風香は言う。
風香はゆっくりとサラシを留める金属のホックを探すため楓の肌を這いまわす。
「んんっ・・・・」
楓の口内は史伽の唾液でいっぱいになってきた。楓は必死にその唾液を飲んでゆく。
風香はサラシを留めている金属を手で探り合てそれを少しもたつきながら外した。
するとサラシはスルスルと楓の肌から離れてゆき楓の豊かな二つの丘をしだいに露にしてゆく。
「楓姉・・・・ココすごいキレイだね」
その声の直後に胸に小さく暖かいものが触れ、全体をマッサージするように揉んできた。
風香の手には収まりきらないほどの豊かな二つの丘を丹念に揉み解す。
「っぁぁ・・・・」
これまでに感じたことのない感覚に息を漏らすと史伽は唇を離し口の端の唾液をキレイに舐め取ってゆく。
「史伽も楓姉の感じる声聞きたいんだな〜」
史伽は頬を少し赤くした
「やっぱりそうなんだ〜 でも普段は絶対に聞けない声だし聞いて損はないかもね」
そういうと風香は豊かな右胸を人差し指で優しく撫で回す。
「ぁ・・・・っぁぁ」
楓は出したくないと言うのに声が勝手に口から漏れる症状に戸惑っていた。
苦痛な表情で唇噛み締め声を殺している。
ひとしきり撫で回すと次は乳輪を指の腹で擦り始める。
「ん・・・・」
262職人志望者:2006/01/07(土) 17:30:26 ID:HHLWCREZ
楓の豊かな右の膨らみは左の膨らみを取り残してしだいに自己主張をし始める。
「スゴイ・・・・どんどん硬くなってく・・・・」
風香の言う通り楓のその部分は硬く鋭く張っていた。
「お姉ちゃんばっかりズルイです」
そういうと史伽は空いている楓の左胸を愛撫し始める。
「くっ・・・・」
既に右胸の愛撫によって高められていた性感のせいで、左胸が硬く鋭く自己主張始めるのにそう時間はかからなかった。
風香はそれを見ると硬く尖った右胸の先端を口に含んだ。
「っぁ・・・・」
漏れ出す声をギリギリの所で押さえ込む楓。
舌で優しく転がしたり吸い付いたりとあらゆる手段で楓の快感を導く。
その頃左胸では右胸同様硬く張っている先端が史伽の手によって弄ばれていた。
軽くひっかいたり摘んだり・・・・そしてクリクリと転がされたり・・・・。
「ぐぅっ・・・・」
初めて体験する快感を楓は処理出来ずに二人の無邪気な手や舌の思うがままにされていた。
(くっ・・・・この気持ちはなんでござるか・・・・甲賀中忍であろう拙者がこのような醜態を晒すわけには・・・・)
と心の中では思い込んでみるも正直な体の反応は止まらない。
「楓姉なかなか声出さないねお姉ちゃん・・・・」
史伽が楓の硬く尖った左胸の先端をフニフニと摘みながら言う。
「楓姉もいつまでも我慢してないで声出したら? 自然な事なんだよぉ?」
硬く尖った右胸の先端を口から外しそんなことを言う。
楓は熱っぽい顔をして息を荒くさせながら
「拙者は・・・・はぁ・・・・決してそのような事は・・・・」
と力を振り絞って発言をする。
「気持ち良くないのかなぁ・・・・」
楓姉の発言に対して史伽は切ない声でそう呟く。
「そんなことないって。」
風香は史伽を慰めるように言う。
そして次第に風香の手は楓の下半身へと伸びてゆく。
「その証拠を見せてあげるよ・・・・」
史伽に強気な顔でそう言い放つ。
263職人志望者:2006/01/07(土) 17:31:23 ID:HHLWCREZ
「しょうこ?」
史伽はまだ体の仕組みがよくわかっていないのかそのような事を言う。
「そうだよっ」
そう言いながら風香は寝巻きの下半身を徐々に脱がしてゆく。
「やっ・・・・やめるでござっ・・・・そこだけは・・・・」
楓は力なくそう言うが風香がそれを聞き入れるはずもない。
楓は2人に胸を愛撫され続けていた時に初めて味わう下半身の異常に気づいていたのだ。
「楓姉?」
史伽はよくわからず風香のする行動を見ていた。
楓の少し大きめのサイズの寝巻きは完全に脱がされた。
その代わりに2人の目にはサイズの大きいショーツが映し出された。
「スゴイ・・・・」
「うわぁ・・・・」
2人は感嘆の声を上げた。
楓のその部分はショーツからでもハッキリと割れ目が見えるほどに濡れていたのだ。
「くっ・・・・そん・・・・な・・・・」
楓は思っていた以上のその部分の状況を見てなぜか涙がこぼれてきてしまう。
忍者としての・・・・いや、女の子としてのプライドが彼女の涙腺を緩ませたのであろう。
「ここが濡れてれば濡れてるほど感じてるってことなのさっ」
風香は史伽にそう教え込むと史伽は嬉しく思った。
私たちが楓姉を気持ちよくさせてる・・・・
そう思うと史伽に衝動がこみ上げてくる。
「楓姉声出してね?いっぱい楓姉のエッチな声聞かせてね?」
風香のその発言に楓は顔が青くなる。
楓は徐々に声を漏らさずに耐え切れるかどうかが不安になってきたのだ。
風香は楓姉のその様子を伺うとショーツの上から透かして見える割れ目を優しく撫で上げた。
「っ!!・・・・ぁぁっ・・・・」
楓の全身に電気が走る。今まで以上の刺激が体中を駆け巡る。
不覚にも喘ぎ声が少し口から漏れてしまったが下のほうにいる姉妹達には聞こえていなかったらしい。
「あれぇ?楓姉声出さないなぁ〜。」
不満げな顔をする風香に史伽は言う
「きっともっと気持ちよくさせてあげればいいんだよっ」
楓はその言葉を聞いて焦りに焦った。
(それ以上のことをするな・・・・これ以上されると・・・・拙者は・・・・)
もう我慢の限界が訪れていた。
おそらく次の刺激には耐えられないことであろう。
「よーし!」
264職人志望者:2006/01/07(土) 17:32:56 ID:HHLWCREZ
風香は史伽の言葉を受け入れグショグショのショーツに手をかける。
「やめっ・・・・やぁっ・・・・」
ショーツは風香の手によって透明な糸を引きながらおろされてゆく。
完全に生まれたままの姿にされてしまった楓。
恥じらいがこみ上げてくる。
「スゴーイ! もうトロットロッっ!」
楓の恥所は風香の言う通りすでにトロトロな液が溢れていて恥毛をテカテカと光らせている。
風香は顔を近づけて生暖かい吐息をその部分へ吹きかけた。
「ああぁぁぁっ・・・・」
ついに楓は声を漏らした。それも普段の彼女からは想像出来ないような色っぽい声で。
「楓姉やっと声出したねっ」
「楓姉のそんな声聞いたことないっ」
史伽は目を光らせていた。
風香は史伽が今の声をもう一度聞きたいということを悟ったらしくその小さな体で楓のキレイな長い足を割り、その間に体を入れて楓の最後の抵抗を未然に防いだ。
正面から見た楓の誰も触れたことがないであろう場所はヒクヒクと動き何かを迎え入れようとしているようだ。
「スゴイ・・・・こんなに・・・・」
思わず声に出して風香は言った。
すると史伽は我慢出来なくなったのか直接楓のその部分へと手を当てた。
「ひゃっ・・・・」
楓はビクッと体を震わせる。
「熱い・・・・」
史伽はしばらく手で楓の女の子としてのぬくもりの温度を感じた後あふれ出た愛液で恥所に貼り付いている恥毛を優しく手ですき始めた。
「っ!・・・・ぁ・・・・んっ・・・・」
楓は眉間にしわを寄せ、普段から細い目をさらに細くし歯を食いしばる。
未だに彼女はあふれ出る声を抑えようとしているのだ。
「そろそろ終わりにしよっか♪」
風香は一人でそう呟いた。
楓はそれを聞いて安心したのか史伽が自分の恥毛を手ですいている事を忘れ体の力を抜いてしまった。
しまった・・・・
もう手遅れだった。
風香は指を楓の恥所に進入させた。
「んはぁぁぁぁぁっっ!・・・・」
楓はすごい色っぽい声をあげた。
2人はそれに大満足。
265職人志望者:2006/01/07(土) 17:34:02 ID:HHLWCREZ
史伽は恥毛をすくのをやめその小さな手を再び楓の豊かな胸へ伸ばしていった。
「ぁぁっ・・・・」
硬く尖りきった楓の両方の胸の先端を再び指でいじくり始める。
楓の頭の中から"我慢"という命令を下す部分の機能が停止していく。
風香は指を中で曲げたりかき回したりと楓の一番敏感な部分に刺激を与え続ける。
「楓姉の中すごいキツイ・・・・」
進入を防ぐかのように楓の体内の汚れのない肉壁が指へまとわりついてくる。
「あぁ・・・・やぁ・・・・」
楓の漏らす声を聞きながら風香と史伽の手の動きはどんどん激しくなる。
楓の下半身からは恥ずかしいくらいに休むことなく愛液が分泌されている。
「あぁ、ん、はぁッ・・・・」
史伽は手を休め舌での愛撫へと変える。
「ッ・・・・!ん、んぁ、あ、や、もっ・・・・!」
楓は普段のおとなしくてほのぼのとした楓からは想像出来ないようなイヤラシイ声を出し続ける。
風香は指を抜き、舌で溢れ出る愛液をすくいつつ楓の恥所を舐めていく。
「あ、ん、あ、あ、あッ・・・・!」
絶頂に近い事を読み取った風香は舌を硬く尖ったクリトリスへと絡めて激しく刺激した。
「あ、あぁッく、くおッ…ああぁぁぁッ―――!!」
楓は体を弓なりに反らしものすごく高い声を上げて絶頂を迎えた。
266職人志望者:2006/01/07(土) 17:35:13 ID:HHLWCREZ
「楓姉すごく可愛いかったです・・・・」
「うん・・・・」
「恩返し・・・・ちゃんと出来たかな・・・・」
「きっと出来たよ」
風香は史伽の顔を見て微笑んだ。
そして2人はぐったりとしている楓の手を縛り付けていた紐を解いてゆく・・・・

「ん・・・・」
楓は意識を取り戻した。
自分の体にはきちんと寝巻きがきせられている。
下着もきちんと取り替えられているがサラシが巻かれていない。
鳴滝姉妹はサラシどころかブラジャーをしたことさえないのでつけ方がよくわからなかったのだ。
楓はその光景を思いフッと笑みをこぼしサラシを巻き始めた。
巻き終えた楓は静かに2人の眠る場所へと移動する。
楓は今までに感じたことのなかった快感をもたらしてくれた2人の小さな手を見ていた。
自然に楓の顔がぽぉっと赤くなる。
「拙者・・・・気持ち良かったでござるよ・・・・」
と正直な気持ちを寝ている2人に言う。
「恩返し・・・・でござるか・・・・」
楓はそう呟くと自分のベットへと入っていった。
スースーと2人の静かな寝息が聞こえる・・・・。


          完
267職人志望者:2006/01/07(土) 17:37:16 ID:HHLWCREZ
以上。
これが自分流の書き方なんで今までと傾向が違うのは気にしないでくれw
気に入ってくれれば満足。

他にも希望があれば言ってね。
時間の余裕が出来次第投稿していくんで。
268名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 17:38:41 ID:y/HgxfB8
読んでないけど一応乙
269名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 17:46:41 ID:NioLjgXK
百合、か…
270名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 18:15:07 ID:3KxviB8s
読んだけど、一応乙。普通にGJ。
でも、SSの最初に傾向を書いとくと、いいよ。
次回作に期待。
ちづ姉×小太郎が読みたいな。
271職人志望者:2006/01/07(土) 18:26:13 ID:HHLWCREZ
自分は男ありより百合のほうが経験多いんで百合を投稿させてもらった。
まぁ挨拶代わりってことなんでヨロ。
ここの住人は男あり希望かな?

270>>
考えてみるよ。
272名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 21:42:47 ID:pxVRqdgA
(゚∀゚)百合!!百合!!
273名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 23:07:46 ID:FkL8sHA2
>>271
できれば、このせつをお願いしたい
274名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 23:16:50 ID:lsjb8V2z
百合のほうが好きです。GJ
275名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 23:46:15 ID:ztfASRo4
ゆーなと亜子とアキラが出てきてくれれば余は満足じゃ
276名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 01:05:48 ID:v84eXKMB
のどせつを…
277名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 01:07:59 ID:ihuR8w2Z
>>276
某萌えスレ見てるやつか?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
278名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 03:42:59 ID:R6M0aI32
>>276
ナカーマ
279名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 09:21:32 ID:cbvaLngy
実はアキラ×亜子作成してたり。
280名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 13:16:46 ID:mAanGsW9
>>252
ここでなにが起きたかよく分からんかった。説明キボンヌ
>>267
百合モエス!
281名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 15:11:37 ID:eVPdnDNG
>>279
wktkしながら待ってます!
282名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 20:25:05 ID:ihWeYaLC
>>271
百合じゃないけど、クウネル×楓が読みたいなあ。
283名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 23:51:34 ID:LW1a5cjW
亜子のたゆんたゆんモノきぼんぬ!
284名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 00:19:57 ID:itzcbkVS
>>284
また某萌えスレから来たなw
285名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 00:21:06 ID:itzcbkVS
間違えた
>>284×
>>283
286名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 02:22:56 ID:e1YoqaN+
某萌えスレ・・・激しく気になる・・・
287名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 02:59:20 ID:cPJy6fUI
>>286
無理な人は無理なスレだよ
288名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 05:30:53 ID:9o/AKXDF
百合厨テラウザス
289名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 10:39:52 ID:FXR+JUZ5
>>286
専用ブラウザでも使って自分で探せ?な?

>>288
同じ漫画のファンと言っても楽しみ方は十人十色なんだから
あんまり噛み付くなよ。
290名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 14:46:47 ID:5SEyK2VX
クウネル×楓に一票!!

百合なら龍宮がらみきぼんぬ。

291小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/10(火) 17:26:41 ID:lKCur3OB
アキラ×亜子SSを投下します。
ちょっと長めの話になるかと思います。
暗めの展開になっていくと思いますので読みたくない方は読み飛ばしてやってください。
>279さん、何だかネタ被ったようで本当に申し訳ないです…。それでは。
292小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/10(火) 17:27:47 ID:lKCur3OB
「Freezing Rain / 人魚姫」

 一

夕飯時はとうに過ぎ、夜が街を覆う。
空は雨雲が覆い、ポツリポツリと、冷たい雨を降らせている。
が、真帆良学園都市の街並みが、街灯と窓からの明かりによって、点々とした夜空の星のような風景を作り出していた。
そしてその風景を傘も差さずに、虚ろな目で眺める長身の少女が一人。


(この、冷たい雨はいつ止むんだろう。
いや、止むことを私は一体望んでいない。
むしろ、私はこの雨足が強くなってくれとさえ願っている。
友情という名の誘惑と、快楽に屈した私自身を罰するこの雨が、できることなら私の過ちを洗い流してくれれば善いと思う。
…けれど。)


アキラの体を濡らす雨は冷たい。
長身のアキラの口から吐く息が白い。
雨の中立ち尽くす少女は、そのまま街灯と窓からの明かりが作り出す夜の風景に溶け込んでいくようだった。

(けれど、私は心のどこかで望んでいた。
彼女と、結ばれることを。
そもそも私は……私はこの雨に罰して欲しいと願いながら、そう思いながら、今も反省なんかしていない。
いや、それどころかもっと恐ろしいことも考えてる。
それに、この世界は…)

雨がちらり、ちらりとその落下の速度を落とし始め、やがて雪に変わった。
気温は氷点下へと転じ、加えて体に突き刺さるような夜風も吹き始めた
そんな中佇むアキラの服は厚着というには程遠い。
ただの学園指定の制服。
その僅かに防寒の効果をもたらすはずの服は、今や水分を大量に含んだ、体温を奪うだけのクーリングスーツとなっていた。
293小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/10(火) 17:28:48 ID:lKCur3OB
(……雪だ)
そう気づいた刹那、一気に気温が下がったような気がした。
そして、その雪は視界を霞ませるほどの猛烈な勢いで降り始めた。
びしょぬれになった服が凍りつく。
寒い。
痛い。
けれど。
(これで…いい。私ごと、いっそ凍ってしまえば。だって、この雪は)
心地好い。

(もっと。何もかも凍ってしまえば好い。誰も彼もいなくなれば……)
粉雪が街を次第に白く化粧していく。
それは、誰が見てもこの地方の季節に異常な大雪、寒波だった。
遠くの街頭を見る。
しかし異常と思うはずの第三者は、アキラの佇むこの世界に、誰一人として存在しなかった。
街は見る見る間に凍りつき、およそ人間が活動できない温度にまで下がる。
世界が白く凍りつき始めていた。
ぽつりぽつりと見えていた明かりが少しずつ生命の消失とともに消え、雪で白く覆われていた視界が今度は夜の暗闇で塞がれ始めた。
視界が完全な闇に覆われ、目覚めているのか、それとも死の淵の片瀬に立たされているのかもわからなくなった。
だが、アキラには未だ自らが生きている、意識を持っているということを立証できるものがあった。
すっと目を閉じる。
目蓋の裏に、彼女の姿。
愛らしい、どこまでも愛らしい彼女。
水色の髪に、大きな赤い瞳。
全然相反しそうな二つの色のパーツが融合し、アキラ自身も含めた、見る者を魅了してしまうような、その容姿。
柔らかそうなほっぺ。
実際に触れて、それが想像以上に柔らかいだけでなく、暖かいものであることがわかった。
紅く色づいた健康的な唇。
甘く、時折大人びた憂いの表情を見せる。
そんな時、共に漏れる吐息。
そして純真に笑う笑顔。
アキラに彼女が最も愛しいと思わせる、穢れを知らない笑顔。
そこまで亜子のことを想い、そしてゆっくりと目蓋を開く。
そこには。
294小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/10(火) 17:30:49 ID:lKCur3OB
「…アキラ」
亜子の、一糸纏わぬ姿があった。
「…アキラ」
アキラの、名前を呼び続けていた。
目蓋を閉じていたアキラを呼び起こすように、呼んでいた。
アキラの望む笑顔を満面に湛えて。
(…亜子)
アキラも彼女の名を呼び返す。
そっと手をとる。
この凍りついた世界で亜子の温もりは失われていなかった。
全身に触れる。
形のいい乳房に触れる。
程よい弾力の肌が手の平に吸い付くようで、しかしなんの抵抗も無く滑る。
「アキラ……アキラ……」
亜子はアキラの名だけを呼び続け、表情だけが凍ったように動かない。
やがてそっと、アキラの胸元に寄り添った。
背の高いアキラに、小柄な亜子はアキラの胸の中にそっと収まってしまう。
そんな亜子を、アキラは肩に両手をかけるように抱きとめた。
柔らかく、それでいて華奢な亜子の体。


この世界に、亜子以外の人間は必要なかった。
他者の存在を許さない世界。
例え誰であろうと。

(この世界に誰一人として、近づけさせない…亜子を傷つけるのなら)
295小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/10(火) 17:32:27 ID:lKCur3OB
 二


人魚姫。
水から上がった人魚姫に出来ることは少ない。
饒舌に喋ることもままならぬ、ただ最愛の人を見守ることしかできない。
無力な存在。
この世の中で何かを為すとも無く、ただ運命に従って己の生をまっとうするのみ。
しかし、そんな人魚姫が某かの力を得たとすれば?
世の中を、例え自らの周りだけの狭い世界であったとしても。
最愛の人を絶望の淵から救い、永遠なる世界に連れて行けるだけの力を得たとしたら?

人魚姫は、水の精霊。
しかし水は凍ったとしても、蒸発したとしても、その存在は形を変えるにせよ失われることの無いもの。
永遠なる存在。

人魚姫は、水の住人。
しかし、今は水から上がった無力な人間。
同じ無力なら、可能性のあるほうへ行くべきじゃないか?
水はこの丘の上にも、天からの恵みによってもたらされるものだということを、アキラは最近になって気がついた。

人魚姫は、悲恋の人。
失恋した彼女は海の雫となって消えた。
今の亜子は、あのアキラの好んだ明るい笑顔を見せることは無くなっていた。
時折見せるのは、消え入りそうな弱々しい、気丈に振舞っているのだろう、力の無い笑顔。
せめて、私が痛みの何分の一かでも代わってあげられたら、と言いかけたその言葉は喉元で詰まって消えた。

亜子が消えてしまいそう。そう思えてならなかった。
童話の人魚姫のように。
その容姿と相まって尚更、亜子のことが人魚姫と重なって見えた。
そしてそんな亜子を助けてやることの出来ない自らも、そう感じた。
気の利いた励ましの一言もわからない。
口が言葉を発しない。
自分自身が苛立たしかった。

(もし、私があの、最愛の人を助けることが出来るだけの力があったなら…)


アキラの願いは唯一つ。
この世界で亜子と、永遠に過ごせるように。
296小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/10(火) 17:34:23 ID:lKCur3OB
 三


「アキラって実はロマンチストなんやね。な?せやろ?」
亜子が、突然にそう言った。
寮への帰り道。
人気の無い通りにゆっくりと歩みを進めていた矢先のことだった。
「…どうしてそう思う?」
今日は比較的暖かい一日だった。
「んー、何て言うんかなぁ、…どことなく?うん、どことなくや」
「…何それ」
亜子の答えになっていない答え。
ふっとアキラは思わず軽く吹きださずにはいられなかった。
夜の帳がもうすぐ降りる。
桜通りに風が音を立てて吹く。
暖かい一日だったとはいえ、日没とともにだんだんと冷え込んできた。
「だって…な、ウチにはわかるで。アキラ、口に出さんだけで色々と一人で考えとるやろ?」
「色々って?」
「みんなのこととか。どうしたらクラスのみんな上手くやってけるか、とか、アキラが一番考えてくれてると、ウチは思うで」
「それは…考えすぎじゃないかな」
アキラは力なく答えた。
それは亜子の意見が的を射てもいたし、アキラ自身はそう思わないせいだった。
「…それに、それはロマンチストとは関係ないんじゃないかな」
「うーん、そう言われるとそうなんやけど…。なんかいい言葉が出てこないねん」
亜子がそう言うと、しばらく会話は途切れてしまった。
何故、亜子がロマンチストなどと言ったのかはわからなかった。
それにアキラが考えることは、正確にはクラスメイトのことではなかった。
「………」
亜子も口を開こうとしない。
普段ならこういう二人きりの時は、亜子が会話をリードするはずだった。
会話の潤滑油の役目をいつも果たしているまき絵と裕奈の二人も、今は一緒ではなかった。
アキラは、自身が苛立たしかった。
亜子が先輩に振られたのを引きずっているのは明白だった。
最近でこそ立ち直ったように見えていたが、それでもやはりこういう二人きりの時には思い出してしまうのだろう。
あれから随分な時間が経ち、皆亜子が立ち直ったものと思っているようだった。
亜子自身も時折おどけたように告白した時のことを語ることがあった。
しかし、アキラの目にそれは単なる強がりに見えた。
297小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/10(火) 17:35:13 ID:lKCur3OB
(今一番考えてるのは、亜子のことだよ…)
そう言おうとして、口が動かない。
苛立たしい。
自分が情けない。
亜子はこうしている間にも傷ついていく。
助けることが出来ない。
人は、アキラのことを「中等部に現れた人魚姫」などと呼んだ。
そのあだ名は道理だとアキラは思った。
こんな時に慰めの一言もかけられない。
喋ることができない。
情けない人魚姫。
亜子の顔に目をやる。
生気の消えたようなその顔がうつむいていた。
目元に前髪が掛かり、表情を隠していた。
が、アキラに今の亜子の心情を読み取らせるには十分な材料だった。
(…何か、何かできない?何か……)

「……実を言うとな…。ウチ、まだ……」
言いかけた亜子の唇をアキラは塞いだ。
亜子の紅い瞳にたまっていた涙が、一筋零れた。
298小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/10(火) 17:37:30 ID:lKCur3OB
続きは後日投下します。それでは失礼しました。
299名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 17:39:02 ID:qaQAbaq/
くぅ〜!いいとこで止めますね!GJです!
続きも期待しております!
300名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 20:52:36 ID:J8RpzgdC
そろそろ座薬アンチスレが必要だな。
301名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 21:30:39 ID:evnf0K52
某スレのせいで亜子=たゆんたゆんになっちまってる・・・
302名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 21:37:51 ID:O/yTgP4k
だがそれがいい
303名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 21:39:11 ID:J8RpzgdC
座薬アンチスレ、最悪板に誰か立てれ。
304名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 06:11:47 ID:HSRhwA3n
ちづコタマダー?
305名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 17:00:46 ID:75l6Cago
>>304
自分で希望のシチュエーションを書けば
誰かがそれを元にSS化してくれるかも知れないよ。
306名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 19:45:19 ID:Y/OSYJ8N
ネギちうの続きマダー?
307名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 01:43:42 ID:lGhwyZeQ
茶々ちうキボン
308名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 02:00:18 ID:U3DqYWnI
いいんちょさんはないのかね?
309名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 12:10:40 ID:/y9j9O82
まき四葉をこよなく愛したもう
310名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 14:05:56 ID:vZODLH6F
先日、青松健という名前(確か小説作家)を見かけた気がしたんだが
グーグル先生に聞いても知らないと仰られる。
311名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 14:23:42 ID:PhBukPwY
312名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 22:50:10 ID:mMhYUHkv
ゴンザレス期待age
313v3yaa ◆d4WtKA.Zvs :2006/01/14(土) 00:51:54 ID:FtqJLWNi
>>310
多分、朝松健の事ではないかと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E6%9D%BE%E5%81%A5
314名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 01:07:49 ID:69qSVAPH
いや、青松健はおれも聞いたことがある。
315ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/01/14(土) 20:37:21 ID:ZKOIYYFm
最近びっくりするほどネタが出ません。
そんな中で今週号はちょこっと書きたい題材が出来ましたので、一つ小ネタを。
茶々丸+ちう×ネギの軽めのモノです。


【魔法先生ネギま! 121時間目 ネギ・マジばれテル マギステル・マギ OTHER SIDE】

麻帆良祭──2日目──

まほら武道会での準優勝を受けて、子供先生であるネギに殺到するマスコミに野次馬、その他多数。
どこへ逃げても追ってくるマスコミたちに疲れきったネギ、千雨、茶々丸の三人は、
大観覧車へと乗り込んでようやく一息をつくことができた。

――と、緊張が解けたのかネギの身体がぐらりと傾ぐ。
武道会で限界まで魔力――精神力――を擦り減らしたネギは、
茶々丸に「休んだ方がいい」と促されるままに驚くほどあっさりと眠りに落ちた。
横に座る、ゴシックロリータ風の服を着た茶々丸の膝の上に。

普段、まるで接点のない茶々丸と千雨の会話が続く。
二人を繋ぐ一点は、まどろみの中にいる子供先生だけ。
時に途切れがちになりながらも、続いていく。
命をかけるような羽目になったこともあるという話、仮契約(パクティオー)についての話──と。
それでも、やはり話題の少ない二人はやがて押し黙ることになってしまう。
どこか気まずい雰囲気。
ここが地上ならば逃げ出すことも出来ようが、あいにく観覧車の中である。
千雨が対面に座っている茶々丸から微妙に眼を逸らすようにした、ちょうどそのとき。

ふと、茶々丸の手が──ネギの股間に触れた。
「っっ!?」
316ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/01/14(土) 20:39:18 ID:ZKOIYYFm
声を出さずに驚愕の表情を出す千雨。
しかし、茶々丸はそれにまるで頓着した様子を見せずにふにふにとズボンの上からネギのペニスを揉みしだく。
子猫を撫でるように優しく撫でさする。
「ふ、……ぁん……っ」
目を閉じたまま、眠ったままのネギがむずがるように甘い声をあげる。
その声に、茶々丸の表情が和らいだ。
──対照的に、千雨の表情は凍り付くように引き攣っていく。
(オ、オイオイ、こいついきなりナニしてんだっ──!?)
ガタンッ!
とうとう耐えきれずに二人の対面の席からずり落ちる千雨。
カチューシャで頭につけていたネコミミが、衝撃でズレた。

「あ、あんた何してんだよっ、いきなりっ……!! て、手コキって……っ!?」
つい大声をあげてしまった千雨に、茶々丸は人指し指を口元にあてて応えた。
「──お静かに。ネギ先生が起きてしまいます」
「っ、そりゃこっちのセリフだ……!」
いくら何でも寝てる子供にイタズラするなんて──、
そういうシチュエーションがあることは勿論判る。
だが、他の騒がしいクラスメートはともかくとしてロボットの茶々丸が。
慈しむような表情でネギの股間をさする茶々丸の姿に、千雨はすっかり硬直してしまっていた。
と、そんな千雨に向けて茶々丸が口を開く。

「──特訓のとき、お倒れになられたネギ先生をいつもこうして介抱しているのですが……」

『こう』とは膝枕のことを示しているのだろう、そう言いながら茶々丸は優しく手を動かす。
「ぁ、んぅっ、ん、っ……」
膝枕に顔をうずめたまま、ネギは頬を赤くして熱い吐息を吐く。
明らかに性的な悦びを感じている顔に、千雨はドキドキさせられた。
(……コイツ、なんでこんなエロい顔するんだよっ……!?)
317ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/01/14(土) 20:40:40 ID:ZKOIYYFm
「こうして撫でると、ネギ先生は喜ばれます」

その行為の意味を知っているのかいないのか、茶々丸は一定のリズムで手の平を動かし続ける。
ネギのペニスは、手が触れるごとに力を増していった。
ズボンの上からでも容易にソレと判るほどに突き上げていく。
テントを張る、という表現がこれほどに的を射ているものだと、千雨は知った。
「っ、っ……んぁ、ぁっ……」
ネギの痴態から、眼を離すことが出来ない。
股間から這い登る快楽にぷるぷると身を震わせ、額にうっすらと汗を浮かべて。
半開きになった口元からは、唾液に濡れた舌先が顔を覗かせている。
その艶かしい肉色に、眼を奪われた。
知識としてはいくらでも脳内にあることではあったが、実際に目にするのは初めてである。
鮮烈な衝撃に、声を出すのも忘れて見入ってしまった。

故に茶々丸からかけられた一言に内心を見透かされたような気がして、心臓が跳ねる。
「……千雨さんも、なさいますか?」
「なっ、なんで私がンなことっ!!」
不必要に声を荒らげ、今の状況の特異性を認識しようとする。
流されてはいけないと告げる理性に従って。

「てゆーか、こんなんしてたら起きちまうだろ!? フツー!!」

無理だ、駄目だ──と理由を並べる。
理詰めで普通に考えつく正論を喋る。

「いえ、魔力を消耗したネギ先生の眠りは深いので、ちょっとやそっとでは起きません。
 ────大丈夫です」

ヒートアップした千雨の言葉に冷水を浴びせかけるような、体温の籠もらない声。
『大丈夫』と。千雨の行動を促すように。
318ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/01/14(土) 20:42:06 ID:ZKOIYYFm
「………あ、う……」
目の前の光景に、どんどん追い詰められていく千雨。
そう言っている間も、茶々丸の手の平はズボンを突き上げる山となったペニスを円を描くように撫で続けていた。
疲れを知らないロボット特有の、一定のルーチンを持った愛撫。
ネギは眼を閉じたままで、はぁはぁと息を荒らげ続けている。
茶々丸の表情が優しげに、千雨を招くように微笑みの形になる。
──そして。

「──し、仕方ねーな! いいか、そんなヤリ方じゃ、男は生殺しなんだよ。
 わ、私が手本を見せてやるから……み、見てろよっ……」

「はい、お願いします」
かなりつっかえた言葉でそう言い訳をする千雨を、茶々丸は迎え入れた。
座席からずりおちた姿勢のまま、猫耳としっぽを付けたセーラー服姿の千雨が身を起こす。
茶々丸の手が引かれ、ネギのぱんぱんに膨れた股間を目のあたりにした。
「い、いくぞ…………」
震える指先を伸ばし、ベルトを外してズボンのチャックを何とか引き下ろす。
両手でズボンの前を掻き分けると、ついさっき茶室で見てしまったネギのトランクスが目に入った。
ドクン、ドクン……。
(……っ、オイオイ、いいのかよ、こ、こんなところでこんなマネして……っ)
理性がどこか遠い場所から最後の警鐘を鳴らしたようだったが、もう止まれるはずもなく。
張り裂けそうになる心臓を抑えて、トランクスに手をかけた。

──ぶるんっ……!
「っ!?」
「……」
反り返ってへそまでつきそうな勢いで、ネギのペニスが外気に晒される。
そして同時に、観覧車という密閉空間に牡の性臭が満ちた。
カチカチに勃起したペニスはまだその先端の包皮が若干剥けた程度のものであったが、
露出した亀頭には溢れんばかりの透明な先走りのアトがあった。
319ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/01/14(土) 20:43:12 ID:ZKOIYYFm
「…………っ……!」
眼前に突き付けられた牡の器官に絶句する千雨。
唾を飲み込む。臭いに鼻がひくつくのが自分でも判る。
──画像や動画で見たことがある何処ぞのペニスとは造りからして違うような、
──少年らしい、まだ半分以上皮かむりの──なのに凶悪にも見える──陰茎であった。

(だ、誰も見てないわけだし、大丈夫だよ……な……っ)
自然と口が開き、舌が伸ばされる。
鈴口から湧き出る先走りを舐めとるところから、千雨の口淫は始まった。

ちゅっ、ぶちゅ、っちゅ、っ……。
唾液と牡汁の混ざり合う音を響かせながら、千雨が熱心に口唇を動かす。
ネットで得た性知識を総動員しながら、口の中いっぱいにネギのペニスを頬張る。
熱い息で、眼鏡のレンズが薄く曇った。
(っ、なんだよコレぇっ、エグ……いなんてもんじゃ、っ……)
とめどなく出てくる先走りの青臭い味に涙が浮かぶ。えづきそうになる。
それでも、這わせる舌が、包み込む口腔が離れることはなかった。
ぐちゅっ、ずちゅ、ずちゅ、ずちゅうっ……!!

「んっ、んんんっ、んッ……」
初めての──恐らくは異性との性接触などまだの口唇に初めて触れたモノ。
すべてが初めて尽くしである中で、しかし卑猥な水音は加速度的に力を増していく。
千雨が目線を横にやると、眼を閉じたままのネギが顔を赤くして苦悶とも取れる表情を浮かべていた。
口唇で一吸いするたび、それに応じてネギの身体が震える。

「んぅっ、くぅん、ぁ、はぁ……!!」
びくびくと敏感に震えるネギの様子に、千雨の行為も一気にヒートアップする。
起こしてしまうのではないかという懸念など既に吹き飛んでしまっていた。
一心に、呼吸も忘れて吸いたてた。
320ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/01/14(土) 20:44:29 ID:ZKOIYYFm
ぢゅ、ぢゅずぢゅううううぅぅっ──!!

「あっ!! ──あうぅっっっ!!」
加減を失くしたその一吸いが、ネギに限界を迎えさせる。
女の子と紛うような悲鳴と共にペニスが弾け、千雨の口中に降り注ぐ白い熱塊。
ぶびゅっ! びゅっ、びゅるるるっ――!!

「んッ!? んぐっっ!! ――げほっ!?」
後のことを考えずに吸い立てていたせいで、千雨の喉に直撃してしまう精液。
「げほッ、ごほっ!! ゴホ、ゴホ……!! うぇ……ェっ……」
器官に入り込んでしまった精液を、口元に手を当ててげほげほと吐き出す。
びぢゃ、べちゃっ、――どろ…っ…。

「ゲホ、……うぇっ、き、気持ち悪い……っ」

期せず飲み込んでしまった精液以外の残滓のすべてを手に吐き出し、涙目で溜息をつく千雨。
はぁはぁと息をついているところで――ふと、上方から視線を感じた。
「……なんだよ、茶々丸さん」
まだ少し咳き込みながら、見下ろす茶々丸と眼鏡のレンズ越しに目が合う。
その視線は、何かこちらに伝えようとするような。
……やがて意を決したのか、口を開く茶々丸。

「――あの、千雨さん」
「……なんだよ」
「……」
「?」
「その、……ネギ、先生の、それを――」

『それ』と共にずらされた視線は、千雨の掌にある白濁液に注がれていた。
改めてそれを目にした千雨は、顔がまた熱くなってくるのを感じる。
321ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/01/14(土) 20:46:10 ID:ZKOIYYFm
(――これを……? これ、を……)
そしてすぐに茶々丸の望む所を悟る。『これ』を千雨がしたようにしたいのだと、理解出来た。

「っ、でも、あんた、モノ食えない――ん、だろ?」

千雨のその言葉に、茶々丸の目が僅かに伏せられる。
しかしすぐに強い意志を持って視線が上がった。


「お願いします」


わずかな逡巡の後。
手に吐き出したネギの精液をゆっくりと茶々丸に差し上げる千雨。
茶々丸は口を開きながら身をかがめ、白く濁った粘液を舌ですくい取っていく。
手に乗った精液をすべて余さずに舐めとってしまおうと、幾度も幾度も舌を這わせた。

──にちゅっ、くちゃ、くちゃ…くちゅっ……。

そして口の中に収めた精液を弄び、咀嚼する。
愛しげに。甘露を啜るように。

「……私には、千雨さんのように――ネギ先生の精液の味を感じることは出来ませんが――」

そう告げながら、ネギの精液を嚥下しようとする仕草も――フェイク。
実際にそうしているわけではなく、そう見える動作であるだけ。
その表情が、どこか拗ねているように千雨には見えた。
人とロボットの深い垣根に懊悩するようにも。
──だから、つい。
柄にもなく慰めの──言葉を吐いてしまう。
322ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/01/14(土) 20:47:08 ID:ZKOIYYFm
「――……その、まぁ、なんだ。あんたの創造主ってヤツは「天才」なんだろ?
 だったらそう遠くないうちにモノも食えるようになるんじゃねーのか?」

その言葉に、茶々丸の目が心なしか見開かれたように感じられた。
「……そう、でしょうか」
「多分な。いや、わかんねーけど」
ひねくれ気味の性根が、つい先の言葉をまぜ返してしまう。
──それでも、茶々丸には千雨の心遣いは正確に伝わったらしく。

「ありがとうございます、千雨さん」

穏やかな笑顔で、そう告げた。
気恥ずかしくなった千雨が、汚れていない方の手で頭をかきながら窓の外へ眼をやる。
眼下には、既にこの場所を嗅ぎつけたマスコミがごった返していた。
あちゃー、という表情で、今度は未だ茶々丸の膝で眠るネギを見やる。
ネギのペニスは茶々丸によっていつの間にか綺麗に拭き清められ、ズボンの中にきっちり収められていた。
何処か、力が抜けてしまう。
――なんだか色々と、考えるだけ詮無いことのような気がした。

「──ま、いいか……」

精液で汚れた手と口元をウエットティッシュで拭いながら、
千雨は今ようやく眼を覚まそうとしている十歳のプレイボーイを眺めて。
(テメエもちょっと痛い目にあえっての)

──イマイチ自分の本心がよく判らない、この状況の苛立ちをぶつけるように。
少しだけ意地の悪い笑みを、浮かべるのであった。


おわり
323ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/01/14(土) 20:48:30 ID:ZKOIYYFm
以上、茶々丸+千雨×ネギでした。フェラだけですが。
思いついたところまでは良かったのですが、…ううむ。あまりエロくなりませんでした。
千雨は難しいです。

次は未定ですが、何かとてもエロい物をちゃんと書きたいと思います。
それではまた。
324無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/15(日) 00:30:36 ID:vICbzMyM
お久しぶりです。二週間前、「ネギ×のどかを書く」と言った者です。
二週間かけてやっと完成したので、投下します。

>>315(ベンジャミン内村さん)
GJです! キャラの特徴が出ていて良いと思います!
次も期待してます!
325無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/15(日) 00:31:33 ID:vICbzMyM
 ツンと鼻を突く甘い香りが、部屋の中に充満していた。
 数十本の花の滴を濃縮したかのような、強烈な甘い香り。それは密閉された部屋の中で、渦を巻いていた。
 もしこの部屋に明日菜がいたら、彼女はきっと問答無用でネギに蹴りを入れているだろう。だが幸い、明日菜は
バイトに出ていて留守だった。木乃香も、祖父である学園長の家に行っており、部屋にいない。つまり今、この部
屋にいるのは、ネギ一人だけだった。
 白衣を着てマスクをしたネギは、額に浮かんだ汗を拭いながら、テーブルの上に置かれた試験管に手を伸ばした。
その中には紫色の液体が入っていて、白い煙を発していた。
「よし。あとは、これをこっちに混ぜれば‥‥」
 ネギは慎重な手つきで試験管を動かし、手元のフラスコに紫色の液体を注ぎ始めた。フラスコ内には赤黒い液体
が入っていたが、試験管の液体と混ざり合ったとたん、ボコボコと音を立て始めた。そして、さっきよりも強い刺
激臭がフラスコから漂い、赤色の怪しげな煙が立ち上った。その様子を、ネギは黙って見つめていた。
 やがて煙が収まると、赤黒かった液体が変色し始め、淡いピンク色の液体が姿を現した。
 それを見たネギは、大きく顔を頷かせた。
「‥‥よし、完成だ!」
 ネギはマスクを外し、満足げに笑みを浮かべた。ピンク色の液体をガラスの小瓶に移し変えると、ネギはコルク
の栓で蓋をした。その小瓶には、ご丁寧にも「ネギ特製秘薬」と書かれた紙が張ってあった。
 魔法使いとしてはまだ半人前のネギだが、得意魔法の一つや二つはある。薬作りは、そんな数少ない特技の一つ
だった。ネギは今日の朝早くから、一人で黙々と薬作りに没頭していた。そして、太陽が真南まで昇りきった今、
ようやく目的の薬が完成したのだった。
 そばの椅子に腰を下ろすと、ネギは大きく息を吐いた。作業で溜まった疲れが一気に噴き出し、全身が鉛のよう
に重たかった。
「それにしても‥‥まさか、宮崎さんがこんな薬を作ってほしいなんて言い出すとはなあ‥‥」


『ネギ先生。私、先生に作ってほしいものがあるんです』
 数日前。廊下でネギを呼び止めたのどかは、ネギに向かってそう言った。
326無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/15(日) 00:32:11 ID:vICbzMyM
 のどかは2年A組の中で、最も内気な性格の生徒だった。本当は可愛い顔立ちをしているのに、いつも前髪を垂
らし、人前で顔を晒さないようにしている。おまけに人と話をするのが不得手で、友人である夕映やハルナ以外と
は、あまり話をしない。特に男性は大の苦手で、家族以外の男性と会話をする機会はほとんどなかった。
 そんなのどかが、自分からネギに話しかけてくるのは、とても珍しいことだった。何か事件でも起きたのかと思っ
たネギは、真剣な面持ちになってのどかの話に耳を傾けた。
『こんなことを頼めるのは、ネギ先生しかいなくて‥‥お忙しいところ申し訳ありませんが、私の頼みを聞いてい
ただけないでしょうか?』
『ええ、いいですよ。それで、何を作ってほしいんですか?』
『はい、その‥‥媚薬です』
『び、媚薬う!?』
 のどかの言葉に、ネギは廊下じゅうに響きそうな声をあげた。その声を聞いた数人の女生徒が、何事かとネギの
方を振り向いた。
 それを見たのどかは、慌ててネギの口を手で塞いだ。
『ネ、ネギ先生、声が大きいです』
『すみません、ちょっとビックリしちゃって‥‥だけど、どうしてそんなものが必要なんですか?』
『実は‥‥私の知ってる女の子が、使いたいと言っているんです』
 ところどころ声を詰まらせそうになりながら、のどかは必死に言葉をつないだ。
『その子には好きな人がいるんですけど、とても口下手なので、告白できずにいるんです。もうずっと前から好き
なのに、想いを打ち明けられなくて、すごく悩んでいて‥‥それで思い切って、好きな相手に媚薬を飲ませて、自
分の気持ちを伝えようと決めたそうなんです』
『媚薬を飲ませて、気持ちを伝える‥‥?』
 のどかの言葉の意味を理解したネギは、思わず頬を赤らめた。媚薬とは、人の性欲を急激に高める薬だ。それを
好きな異性に飲ませる目的は、たった一つしかない。つまり、のどかの知り合いは、好きな男性に抱かれたいと考
えているのだ。
 ネギは腕を組み、どう返答すべきか考え込んだ。生徒の願いは叶えてあげたい。でも、薬を使って人の心を操る
のは、決して良いことではない。それに、薬の影響なんて一時的なものだ。望みどおりに抱かれたとしても、薬の
効き目が切れた後にどうなるか分からない。もしかしたらその女性は、相手の男性に嫌われて、一生消えない心の
傷を負うことになるかもしれない。
327無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/15(日) 00:32:55 ID:vICbzMyM
(やっぱりここは、断るべきなのかな‥‥いや、待てよ。僕はこの前、明日菜さんに惚れ薬を作ったじゃないか)
 ネギの脳裏に、数日前の出来事が浮かんだ。明日菜が高畑のことを好きであることを知ったネギは、その想いを
叶えさせるべく、惚れ薬を作成した。それを使って、高畑が明日菜を好きになるよう仕向けたのだ。もっともその
時は、ネギの腕を信用しない明日菜が、高畑ではなくネギに薬を飲ませたため、失敗に終わったが。
 考えてみれば、惚れ薬も媚薬も、大した違いはない。それに、女の子が自分の想いを遂げたいと願うのは、当然
のことだ。それに、生徒の要望に全力で応えるのは、教職に就く者の務めだ。
『分かりました宮崎さん、やってみます。ちょうど新しい薬の研究を始めたいと思っていたところですし。僕、全
力で頑張ります』
『ほ‥‥本当ですね? 本当に、薬を作ってくれるんですね?』
『ええ。三日くらい待っていてください、きっと期待に沿えるものを作りますから』
『あ、ありがとうございます、ネギ先生。私、楽しみに待っています‥‥それじゃ、失礼します』
 のどかは頭を倒して礼をすると、ネギに背中を向けて、廊下を走っていった。
 気のせいか‥‥振り返る直前、のどかの目の奥が、怪しく光ったような気がした。


(宮崎さんって偉いなあ、友達のためにわざわざ頼みごとをしに来るなんて。だけど、宮崎さんの知り合いって、
いったいどんな人なんだろう? もしかして、僕のクラスの生徒なんじゃ‥‥ま、そんなことはどうでもいいや。
せっかく完成したんだし、早く宮崎さんのところへ持っていこう)
 ネギは媚薬の入った小瓶を手に、のどかのいる部屋へ行こうとした。
 と、そのとき。トントンという、部屋の扉を叩く音が聞こえてきた。
「あれ、誰か来たのかな? はーい、誰ですかー?」
「‥‥私です、ネギ先生」
 扉の向こうから、ボソボソと呟くような声が聞こえてきた。どことなく、震えを帯びているような声だった。
「ああ、その声は宮崎さんですね? ちょうど良かった、入ってきてください」
「は、はい。失礼します‥‥」
 のどかは扉を開くと、ネギに向かってお辞儀をした。そしてネギのそばに歩み寄り、もう一度頭を下げた。
328無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/15(日) 00:34:10 ID:vICbzMyM
(‥‥‥?)
 のどかの顔を見たネギは、妙な違和感に襲われた。
 今日ののどかは、いつもと様子が違う。顔が少し強張っていて、白い頬が紅く染まっている。呼吸も乱れていて、
両肩が上下に揺れ動いている。そしてその顔には、なぜか緊張の色を浮かべているような感じだった。
 たぶん、初めて僕の部屋に入ったからだろうな‥‥ネギはそう思った。まだ10歳の子供とはいえ、ネギも一人
の男性だ。異性を苦手とするのどかにとって、この部屋に足を踏み入れるのは、とても勇気のいる行為だったに違
いない。その影響で、いつもと様子が違っているように見えるんだな‥‥そう思ったネギは、テーブルの上に置い
てあった小瓶を手に取り、のどかの前に差し出した。
「はい、宮崎さん。前に頼まれてた薬、完成しましたよ」
「ほ、本当に作ってくださったんですね。ありがとうございます、ネギ先生」
「そんな、お礼なんて言わないでください。僕も嬉しいです、宮崎さんのお役に立つことができて」
「ネギ先生‥‥」
 屈託のない笑みを浮かべるネギの顔を見ながら、のどかは頬をさらに赤らめた。
 一点の曇りもない、太陽のように眩い笑顔。この優しい顔に、のどかはどれだけ癒されてきたことだろう。どん
なに嫌なことが起こっても、辛い思いをしても、この笑顔を見るだけで気持ちが軽くなれた。そして、心が晴れや
かになった‥‥。
 小瓶を握り締めるのどかの手に、ギュッと力が込められた。何かを決意したかのように首をコクンと頷かせると、
のどかはネギに向かって言った。
「それじゃネギ先生、私にお礼をさせてください」
「えっ? いいですよ、お礼なんて。宮崎さんが感謝してくれるだけで、僕は満足です」
「いいえ、それでは私の気が済みません。ネギ先生、ちょっと目をつぶってください」
 少し語気を強めながら、のどかは言った。
 そんなのどかの様子を、ネギは訝しげな目つきで見つめた。やっぱり今日ののどかは、いつもと様子が違う。や
たらと自己主張をしたがるし、妙に積極的な感じがする。いつもはとても控えめで、相手の意見を最大限に尊重す
るはずなのに。
 だけど、お礼をされるのは悪い気分じゃない。この場は素直に受け取っておこう‥‥そう考えたネギは、のどか
に言われるまま、両目を閉ざした。
 それを見たのどかは、大きく息を吸って、吐き出した。そしてもう一度息を吸うと、ネギの両肩に手を置き、自
分の方へと抱き寄せた。
329無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/15(日) 00:39:11 ID:FwI2t2hy
(えっ‥‥な、なんだ?)
 のどかの息づかいを感じたかと思うと、ネギは唇に柔らかな感触を受けた。
 驚いて両目を見開くと、文字どおり目と鼻の先にのどかの顔があるのが見えた。のどかは両目を閉ざし、ネギの
唇に自分の唇を触れ合わせている。ネギの両肩に添えられた手は、かすかに震えていた。
(こ、これってまさか‥‥キ、キ、キス?)
 のどかのいきなりの行為に、ネギの頭の中はパニックになった。何が起きたのか理解できず、戸惑うネギの唇を、
のどかの舌がねじ開ける。わずかに開かれたネギの唇の隙間から、のどかは強引に舌を差し入れ、ネギの口の中に
何かを注ぎ始めた。
 それはさっき、ネギから渡されたばかりの媚薬だった。のどかは、ネギが目を閉じている隙に媚薬を口に含んで、
それを口移ししているのだ。口を塞がれた状態のネギは、媚薬を吐き出すこともできず、ただ喉へ押し流すしかな
かった。のどかの口内で温められた薬は、ネギの食道をつたい、胃の中へと落ちていった。
 薬を全て移し終えると、のどかはようやく口を離した。いきなり唇を奪われた驚きと息苦しさで、ネギの顔は耳
まで真っ赤になっていた。
「み‥‥宮崎さん‥‥?」
 ネギは足をふらつかせ、身体を机にもたれさせた。もう媚薬が効き始めたのか、心臓がバクバクと波打ち、身体
の奥がジンと痺れている。ネギを見つめるのどかも、目をトロンと蕩けさせ、苦しそうに肩を上下させていた。恐
らくのどかも、ネギと同じく、媚薬を飲んだのだろう。
「宮崎さん‥‥どうして、こんなことを‥‥?」
「言ったでしょう、この薬を必要としている女の子がいると。その女の子は、好きな男の人に媚薬を飲ませて、自
分の想いを遂げたがっていると。だから今、それを実行しているだけです」
「そ、それじゃ‥‥この薬を必要としている人というのは、まさか‥‥?」
「はい、私です。そして私が好きな人は、ネギ先生、あなたです」
 力強くはっきりとした声で、のどかは言った。
330無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/15(日) 00:40:21 ID:FwI2t2hy
「ネギ先生、私を助けてくれたことを覚えてますか? 私、本を何冊も運んでいるときに、階段から足を踏み外し
たことがありましたよね? あの時、地面にぶつかりそうになった私を、ネギ先生が受け止めてくれましたよね?」
「あ、ああ‥‥そんなこともありましたね」
 本当は魔法を使ったんだけどね、とネギは心の中で呟いた。のどかは気付いてないが、あのときネギは魔法を使
い、のどかの身体を空中で静止させた。その間に駆け寄り、のどかを受け止めたのだ。それを見ていた明日菜だけ
が、ネギが魔法使いであることに気付き、その後さまざまな騒動が起こるようになってしまったのである。
「あのとき私、ネギ先生に一目惚れしてしてしまったんです。私は男の人が苦手なので、小学校でもクラスの男の
子と接する機会はほとんどありませんでした。だから、ネギ先生に助けてもらったときは、すごく嬉しくて‥‥気
付いたら、ネギ先生に恋をしてました。そしていつしか、ネギ先生のことだけを考えるようになっていたんです」
「そうなんですか‥‥ぜんぜん気付かなかったです‥‥」
「最初は、遠くから見ているだけで満足だったんです。私は神楽坂さんや雪広さんみたいに魅力的な人間じゃない
し、性格だってこんなだし‥‥だから、告白なんてするだけ無駄だって思っていました。けれど、時間が経てば経
つほど、どんどん気持ちが強くなっていって、抑えきれなくなって‥‥それで思い切って、こういう手段をとらせ
てもらったんです」
 のどかは、ネギの片手に自分の両手を添え、ぎゅっと握り締めた。
「ネギ先生、私を抱いてください。私を生徒としてでなく、一人の女として、扱ってください」
「そんな、ダメですよ! 宮崎さんは、僕の生徒なんですよ! 教師と生徒が関係を持つなんて、そんなことが許
されるはずないでしょう!」
「そんなこと分かってます!」
 のどかは、部屋じゅうに響きそうな声を発した。今まで聞いたことのない、悲鳴のような声に、ネギはビクッと
身体を震わせた。
「生徒が先生を好きになってはいけないことくらい、分かっています‥‥だけど私、もう我慢ができないんです!
ネギ先生にだけは、私の想いを知ってほしい。そして、その想いを叶えることができないのなら‥‥せめてこの身
体を、ネギ先生に抱いてほしいんです」
「だ、だけど‥‥」
「お願いですネギ先生、私を抱いてください。たった一度でいいから、私を、宮崎のどかを、愛してください‥‥」
「ううっ‥‥」
 迫りくるのどかの顔に、ネギの心臓は早鐘のように鼓動を打ちつけた。
331無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/15(日) 00:42:17 ID:FwI2t2hy
 自分とのどかは、教師と生徒という関係だ。恋愛ですらご法度なのに、肉体関係を持ったら、大問題になるに違
いない。下手をすれば、ネギは解雇、のどかは退学処分になるだろう。自分だけならともかく、のどかにまで迷惑
をかけるなんて、出来るわけがない。
 しかし、理屈では分かっていても、沸々と込み上げる感情を制御することができなかった。媚薬を飲んだ影響で、
頭の中がボーッとなって、身体が疼いてくる。全身の感覚が薄れて、耳の奥がジンと痺れてくる。ネギの意思に反
して、のどかを求める気持ちが昂ぶっていく‥‥。
(ダ、ダメだ‥‥もう、抑えられない‥‥!)
 ネギの頭の中で、何かが弾け飛ぶような音が聞こえた。
 ネギは両腕を広げて、のどかの両肩を押さえつけた。バランスを崩したのどかは、床の上に仰向けになって倒れ
た。背中に軽い痛みを感じたのどかは、きゃっ、と小さな悲鳴を発した。
 ネギは、床に倒れたのどかの身体に覆いかぶさり、その唇に自分の唇を押し付けた。さっきとは逆に、ネギがの
どかの唇を奪った形だ。ネギは舌を伸ばし、既に開いていたのどかの唇から差し入れた。
 のどかの柔らかな舌に、ネギの舌が絡まる。のどかは戸惑いながらも、ネギに合わせて自分も舌を動かし始めた。
 のどかの口の中で、二つの舌が蛇のように蠢く。ざらついた感覚が二人の理性を薄れさせ、情欲の炎を燃え上が
らせた。
「んっ‥‥ん、んんっ‥‥!」
 喉の奥で声を鳴らしながら、二人は夢中で舌を絡ませあった。互いの熱い吐息を感じながら、唇を擦り合わせ、
舌を触れさせる。ネギの舌先から滴り落ちる唾液を、のどかは唇で吸い上げ、自分の喉へと流しこんでいった。
 やがて、二人の唇が離れた。舌と舌の間を唾液の糸が紡ぎ、陽光を浴びて銀色にきらめく。二人は互いの顔を見
つめあいながら、はあっ、はあっ、と息を吐いた。
「ネギ先生の唇‥‥すごく熱いです‥‥」
「宮崎さんのも、とても柔らかくて、気持ちいいです‥‥まるでマシュマロみたいに‥‥」
「ネギ先生‥‥」
 二人は再び目を閉ざし、唇を触れ合わせた。とたんに絡み合う、舌と舌。二人は我を忘れたかのように、あるい
は堰が切れたかのように、互いの唇を、舌を、唾液を貪りあった。
 ピチャピチャという淫靡な音が、二人きりの部屋に響き渡る。あまりに濃密すぎる口付けに、頭が真っ白になり
そうだった。恋愛経験など無く、もちろんキスをしたこともない二人にとって、海よりも深いディープキスはあま
りにも官能的で、刺激的だった。
332無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/15(日) 00:43:07 ID:FwI2t2hy
 ネギはのどかの肩に乗せていた右手を動かし、のどかの胸の膨らみの上に置いた。
 発育途上の大きさの胸を、ネギの右手が制服の上から包み込む。ネギはおそるおそる指に力を入れながら、のど
かの胸を掴んだ。そのとたん、
「ああっ、んっ‥‥!」
 のどかの喉の奥で、艶っぽい声が発せられた。唇を離したのどかは、眉根を歪め、悩ましげな表情を浮かべた。
 ネギはのどかの胸の上で、円を描くように掌を動かした。制服や下着の上からでも、胸の果実が固くなっている
のが分かる。生まれて初めて、母親以外の女性の乳房に触れたネギは、夢中になってのどかの胸に手を這わせた。
 のどかはネギにされるがままに、胸元を触れられ、声を震わせた。しかし、のどかは急に首を起こすと、ネギの
手首をつかみ、その手を自分の首の下へと導いた。ネギの指先が、制服のボタンに触れた。
「ネギ先生、脱がせてください」
「は、はい」
 ネギは、のどかの制服のボタンに指をかけ、上から順番に外していった。緊張のせいか、指先がガクガクと震え
ている。それでもなんとかボタンを外してブラウスを脱がし、アンダーシャツを剥ぎ取ると、ブラジャーが見えた。
おとなしい性格ののどからしい、薄青のシンプルなブラだった。フロントのホックを外すと、はらりと自然にはだ
け、のどかの上半身が露わになった。
 のどかの肌は、雪のように真っ白だった。いつも図書館に篭っているせいか、日焼けの跡もぜんぜんない。胸は
小ぶりで、楓や真名の半分くらいしかない。それでも形は整っていて、女の子らしい瑞々しさに満ちていた。
 しなやかで美しい肉体に、ネギは視線が釘付けになった。そんなネギに向かって、のどかは言った。
「ネギ先生‥‥私の身体って、貧弱ですよね?」
「貧弱、って?」
「私って、身体つきも華奢だし、胸だって全然ないし‥‥こんな身体、魅力ないですよね? ごめんなさい、子供
みたいな身体で‥‥」
「そんなこと言わないでください。宮崎さんの身体、とても素敵ですよ」
「で、でも‥‥」
「宮崎さんはまだ中学生でしょう? なら、これから成長していきますよ。それに、胸が大きいとか小さいとか、
そんなの僕には関係ありません。好きな人の身体なら、どんな体型であっても、それが僕にとっての一番ですよ」
「‥‥嬉しいです、ネギ先生‥‥」
 ネギの言葉に、のどかは瞳を潤ませた。愛する人からの誉め言葉は、他のどんな言葉よりも嬉しかった。
333無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/15(日) 00:43:46 ID:FwI2t2hy
 ネギは掌を広げ、のどかの胸に手をあてた。ネギの手でも収まるほどの、控えめな大きさの胸。その表面に手を
あてると、そこには汗が浮かんでいた。しっとりと汗ばんだ白い肌は、絹のように滑らかで、美しかった。
 ネギはせわしなく右手を動かし、両方の乳房を交互に揉みしだいた。あまり大きくないとは言え、女の子の胸だ。
それなりに膨らみがあるし、柔らかみもある。のどかの胸は、ネギの指の動きに合わせ、その形を変えていった。
そして、ネギの指が動き、爪先が乳房に食い込むたびに、のどかは呻くような声を発した。
「ふあっ、ああっ‥‥ネギ先生、私‥‥!」
「気持ちいいんですね、宮崎さん?」
「は、はい‥‥ああっ、どうして、どうして胸を触られてるだけなのに、こんなに気持ちいいの‥‥?」
 それは媚薬を飲んだせいですよ、という言葉を、ネギは慌てて飲み込んだ。こんな状況でそんな言葉を口にした
ら、ムードを壊してしまう。のどかも自分も、互いの身体を触れ合わせることに夢中になっている。そんな状況に
水を刺すような真似は、したくなかった。
 片手で乳房を弄びながら、ネギはのどかの乳房に顔を近付けた。膨らみの頂にある果実が、ヒクヒクと震えてい
る。ネギは唇を開いて、固くなった乳首の上にそっと舌を這わせた。
「あっ、あうっ‥‥!」
 敏感な部分にヌメッとした感触が走り、のどかは今までより大きな反応を示した。床から腰を浮かせ、弓の弦の
ように、背中をピクンと反らせた。ここがのどかの性感帯なのか、指先や舌が少し触れるだけで、敏感な反応を示
す。控えめな性格ゆえか、のどかは必死に声を押し殺そうとするが、身体が言うことを聞いてくれなかった。のど
かは全身をよじらせながら、イヤイヤと首を振った。
 のどかの反応を楽しむかのように、ネギは何度も胸に口付けをした。胸だけでなく、首筋や耳や頬にも唇を触れ
させ、舌を這わせていく。そしてそのたびに、のどかは身体をビクンと震わせ、声をあげた。媚薬の影響か、全身
がふだんの何倍も敏感になっている。そしてそれ以上に、ネギの愛撫が心地良かった。身体が熱くなり、心まで溶
けてしまいそうだった。
 ネギは、のどかの背中を抱いていた左手を動かし、下半身の方へと滑らせた。そしてスカートの裾をたくし上げ、
のどかの秘部を覆っている下着に触れた。麻帆良学園特有の短いスカートのおかげで、ネギは意外なほどあっさり
と、のどかの陰部に触れることができた。
334無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/15(日) 00:44:35 ID:FwI2t2hy
 指先で下着をなぞると、そこは既に湿り気を帯びていた。白い布地の奥に、うっすらとした茂みがあるのが感じ
られる。ネギは人差し指と中指を伸ばし、その指先を亀裂の上に触れさせた。もう充分に濡れているのか、少し指
を動かすだけで、クチュリという音を立てた。
 ネギは下着の端に手をかけると、のどかの顔を覗き込みながら、言った。
「宮崎さん、これも取っていいですか?」
「は、はい‥‥ネギ先生なら‥‥」
 羞恥心で顔を染めながら、のどかは言った。それを見たネギは、下着をずらし、足先から抜き取った。
 のどかは、ほとんど産まれたままの姿となった。彼女が身に着けているのは、丈の短いスカートと、膝下までの
長さの、黒いソックスだけ。眩いほどの肌の白さが、例えようもないほど美しい。スカートの奥に見える秘部は、
産毛のような薄い恥毛が生えているだけで、淡い桃色の亀裂が丸見えになっていた。
 生まれて初めて目にする扇情的な光景に、ネギはゴクリと唾を飲み込んだ。
「宮崎さん‥‥本当に、すごく綺麗です。僕、こんなに綺麗なもの、今まで見たことがありません‥‥」
 ネギはのどかの太股に両手をあてて、その奥の方へと顔を近付けた。のどかは慌てて脚を閉じようとしたが、そ
の前にネギはのどかの太股を握りしめ、股間に唇を付けた。
 亀裂の端から、透明の蜜が溢れ出ている。ネギはその蜜を吸い取るように、亀裂に舌を這わせた。
「ああ、あっ‥‥ネ、ネギ先生‥‥!」
 ネギの舌先が秘部をなぞると、のどかは喘ぎ声を発した。それに合わせるかのように、薄い茂みに覆われた亀裂
の奥から、粘っこい蜜が溢れてくる。亀裂にぴったりと唇を付けたネギは、舌を巧みに動かして、流れ出る蜜をす
くい上げた。だが、いくら吸い取っても、蜜は次々と溢れてくる。まるで、滾々と水を噴き出す泉のようだ。
 甘酸っぱい蜜の味を楽しむかのように、ネギは舌を駆使し、亀裂の上を何度もなぞった。舌だけでなく手も使っ
て、亀裂を押し広げたり、薄毛に息を吹きかけたり、肉芽を指先で突いたりした。そうしているうちに、のどかの
発する声が、甲高いものへと変化していった。
「ああっ‥‥な、何か、何かくるっ‥‥!」
「イキそうなんですか、宮崎さん? いいですよ、我慢しないで、イッてください」
「い、いやっ‥‥ああっ、あーっ!」
 のどかの身体が、ビクッ、ビクッ、と大きく震えた。
 声にならない声が発せられ、のどかの身体が石のように硬直する。その硬直が解けた直後、のどかは全身の力を
失って床に倒れこみ、両手足をだらりと伸ばした。胸の谷間に浮かんだ汗が、蛍光灯の明かりを浴びて淡く輝いた。
335無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/15(日) 00:47:16 ID:FwI2t2hy
 はあっ、はあっ、はあっ‥‥
 呆然とした表情を浮かべ、のどかは何度も息を吐いた。男の人が苦手で、性的な知識をほとんど持たない彼女に
は、自慰行為の経験さえもない。そんなのどかにとって、生まれて初めて感じるエクスタシーは、あまりにも強烈
な感覚だった。のどかは魂が抜け落ちたかのように、その場に昏倒した。
 そして十数秒後‥‥何の前触れもなく起き上がったのどかは、いきなり横にいたネギの身体に覆いかぶさった。
突然の行為にネギは押し倒され、床に尻餅を付いた。
「な‥‥何ですか、宮崎さん?」
「今度は私の番です。ネギ先生、そのまま動かないでください」
 のどかはネギのズボンに手をかけ、ファスナーを下ろした。慣れない手つきで、もどかしげにズボンと下着をず
らすと、屹立したネギの分身が露わとなった。年齢的にはまだ子供のネギだが、その部分だけは、顔つきに不釣合
いなほど成長していた。
 のどかはネギの分身に指を添えると、口元にかすかな笑みを浮かべた。
「ネギ先生のここ‥‥すごく素敵です。とても熱くて、とても硬くて‥‥」
「それは、宮崎さんのせいですよ。宮崎さんの顔や仕草が、あまりに可愛いから‥‥」
「嬉しいです。私のことを、こんなに感じてくれるなんて‥‥」
 のどかはネギの分身に唇を近付け、その先っぽを舌先でなぞった。二度、三度と舌を這わせたのどかは、口を大
きく開いて、唇で分身を包み込んだ。顔を前後に動かしながら、唇と舌を懸命に動かし、屹立したものを優しく愛
撫した。
「ううっ‥‥!」
 のどかが動くと同時に、ネギの喉から押し殺したような声が漏れた。こんな心地良い感覚は初めてだ。のどかの
口が包んでいるのは、ネギの身体の一部だけなのに、まるで全身がのどかの温もりに包まれているかのようだった。
 必死になって奉仕するのどかの顔を見つめながら、ネギは意識が朦朧としていくのを感じた。
 目の前の光景は、本当に現実のものなのだろうか? 大人しくて引っ込み思案で、弱気を絵に描いたような性格
ののどかが、こんな大胆な行為に及ぶなんて、信じられない。もしかしたら、これは全て夢なんだろうか? 目が
覚めたら、いつものように明日菜と木乃香が目の前にいて、学校へ行く準備をするようせかされるのでは‥‥?
 下半身に込み上げる感覚が、ネギを現実に引き戻した。のどかが咥えるものの先端が、今にも爆発しそうな勢い
で膨らんでいるのを感じたからだ。
336無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/15(日) 00:48:42 ID:FwI2t2hy
「宮崎さん‥‥そんなにされたら、僕‥‥!」
「出してください、私の口の中で‥‥!」
 のどかがそう言った瞬間、ネギの分身が波を打った。先端が大きく震え、真っ白な情欲の証が飛び跳ねる。それ
はのどかの口内に飛び散り、ピンク色の粘膜に張り付いた。
「んっ、んんっ‥‥」
 コクッ、コクッと懸命に喉を動かしながら、のどかは口の中に放たれたものを飲み込んでいった。清純そうな面
持ちののどかが、舌で精液を舐め取る仕草は、例えようもないほどミスマッチで、エロチックだった。
 精液を全て飲み干すと、のどかは再びネギの分身に手を伸ばした。
 あんなに放出したというのに、そこはもう固くなっている。赤く充血した先端に指を添えたのどかは、覗き込む
ようにネギの顔を見つめながら、言った。
「ネギ先生。今度はこれを、私にください」
「‥‥分かりました」
 断る理由は何もなかった。ネギはのどかの身体を床の上に寝かせると、太股に手をあて、両脚を開かせた。
 のどかの陰部からは、まだ透明の蜜が溢れ出ている。ネギの性器を口に含んでいるうちに、自分も感じてしまっ
たのかもしれない。そこは充分に潤っていて、もうネギを受け入れる準備ができていた。
 硬直したものの先を、のどかの亀裂にあてがう。そして、ネギは腰に力を集中させ、自分の分身をのどかの体内
へと押し沈めていった。
 のどかの中はきつくて、メリメリと音を立てているかのようだった。ネギは両手でのどかの腰を掴むと、一気に
腰を突き入れた。
「うああっ‥‥あっ、ああっ‥‥!」
 何かを破る感触がネギに伝わると同時に、のどかは苦痛に満ちた悲鳴を上げた。
 のどかの陰部から、真っ赤な鮮血が滴り落ちる。それはのどかの太股をつたって、シーツを紅く染め上げた。そ
の血の量に、ネギはギクリと背中を震わせた。
337無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/15(日) 00:51:22 ID:FwI2t2hy
「み、宮崎さん、大丈夫ですか?」
「だ‥‥大丈夫です‥‥!」
「で、でも、こんなに血が‥‥!」
「本当に大丈夫です。たぶん薬のおかげだと思いますけど、神経が麻痺しているみたいで、あまり痛くないんです。
それに私、相手がネギ先生なら、何をされても平気です。どうか気にしないで、続けてください」
「宮崎さん‥‥!」
 必死になって作り笑いをするのどかの姿に、ネギは胸が震えるのを感じた。
 媚薬が効いているとはいえ、生まれて初めて異性のものを受け入れたのだ。痛みを感じていないはずがない。事
実、のどかの表情は、苦痛の色に満ちている。それにもかかわらず、ネギに余計な心配をさせまいと、懸命に笑顔
を作ろうとしている‥‥そんな献身的な姿に、ネギは目頭が熱くなった。
 ネギはのどかの尻部に手を回し、腰を前後に動かし始めた。
 初めはゆっくりと、少しずつ早く‥‥のどかが今以上の痛みを感じないよう、慎重に腰を動かしていく。のどか
はまだ14歳の中学生で、身体も未発達だ。大きな負担をかけすぎると、彼女の身体に悪影響を及ぼしてしまう。
そうならないよう、焦らずじっくりと攻め立てた。
 生まれて初めて体感する女性器は、蕩けるように心地良かった。今まで感じたことのない温かさと柔らかさに満
ちている。まるで、穏やかな春の日差しのようだ。身体の一部を包む温もりが、ネギの全身に伝わっていた。
 声も出ないほどの心地良さに浸りながら、ネギはのどかの顔に目を移した。
 のどかもネギと同様、全身で悦楽を感じているようだった。悩ましげに眉根を曲げるその顔には、痛がってる様
子は見受けられない。のどかの言うとおり、媚薬で神経が麻痺しているのか、それともネギの愛撫のおかげか。何
にせよ、ついさっきまで感じていた苦痛は、既に収まっているようだった。
 それを見たネギは、さらに力を込め、腰の動きを速めた。腫れ物に触るような動きをやめ、のどかを突き上げる
力を一気に強めた。
「ひゃっ、あああっ‥‥!」
 ネギの動きが激しくなった瞬間、のどかは悲鳴のような声をあげた。
 誰も触れたことのない秘部の奥底で、怒張したネギの分身が暴れ動いている。柔らかな肉壁を、固くなった亀頭
が叩きつけ、下から刺し貫いた。子宮の奥にネギの分身が当たり、のどかは甘美な悲鳴を上げた。
338無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/15(日) 00:51:57 ID:FwI2t2hy
「宮崎さんの、僕のに絡み付いてきて‥‥す、すごい、気持ちいいです‥‥!」
「ネギ先生のも、私の中まで響いてますっ‥‥ああっ、ネギ先生、もっと私を、感じてください‥‥!」
 のどかは両腕をネギの背中に回し、ぴったりと抱きついた。ネギの激しい息づかい、小さな喘ぎ声、そして心臓
の鼓動までもが、のどかの耳に伝わってくる。固くなった胸の果実がネギの胸板にこすれ、心地良い感触が胸から
脳天へと響いた。
 二人はどちらからともなく顔を近付け、唇を重ね、差し出した舌を絡み合わせた。さっきから何度も繰り返して
きたキス。しかし、一つに繋がった状態でのキスは、これまで味わったことがないほど深くて熱かった。ほとんど
切れかかっている意識の中、二人は本能のままに唇をむさぼり、舌を絡ませた。
 接合した部分に、熱い何かが生じ始めた。それはマグマのように激しく滾り、今にも爆発しそうな勢いで膨張し
ていった。
「み、宮崎さんっ‥‥僕、もう‥‥!」
「私も‥‥ネギ先生、私と、私と一緒にっ‥‥!」
「あっ、くううっ‥‥!」
「ネギ先生、ネギ先生っ‥‥あ、ああっ、あああーっ!」
 鼓膜が震えるほどの絶叫とともに、のどかの身体がピーンと跳ねた。
 背中を反らした体勢で、のどかの全身が硬直した。それに合わせるかのように膣が収縮し、挿入されたネギの分
身を包み込む。その瞬間、ネギの先端が大きく震え、大量の精液が放出された。それはのどかの体内を舞い、肉壁
に飛び散った。
 ドクン、ドクンと脈打ちながら、果てることを知らないかのように射精が続いた。さっきのどかの口で放ったば
かりだというのに、さっきと同じくらい、いやそれ以上の量が放たれ、のどかの身体を汚していった。
「っ‥‥!」
 最後の一滴まで放ち終えたネギは、全身の力を失い、のどかの身体の上に倒れこんだ。
 身体を折り重ねた体勢で、二人は苦しげに息を吐いた。激しく全身を動かした後の疲労感、情欲が去った後の虚
脱感が二人を覆い包む。ネギものどかも、もう指一本動かす気力も残っていなかった。
339無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/15(日) 00:52:29 ID:FwI2t2hy
 行為の激しさを物語るかのように、二人の身体には大粒の汗が浮かんでいた。顔だけでなく、腕や背中や腰のあ
たりまで、汗でびっしょりだった。
 その汗が乾き始めた頃、のどかは急に起き上がった。のどかは裸のままで正座し、ネギに向かってお辞儀をした。
 何? と首をかしげるネギに、のどかは口を開いた。
「ネギ先生、私を抱いてくれて、ありがとうございました。そして‥‥私たち、これで終わりですよね?」
「終わりって‥‥どういうことですか?」
「ネギ先生、私のこと嫌いになったでしょう? そうですよね、薬を使って、無理矢理に生徒を抱かせるような人
間なんか、嫌いになって当然ですよね。私なんかに、ネギ先生を愛する資格なんて、ありませんよね‥‥」
 いつの間にか、のどかは涙声になっていた。指先で目元を何度も拭い、溢れそうになる涙を必死に抑えながら、
のどかは言葉を繋いだ。
「だけど私、すごく幸せです。大好きなネギ先生に、私の身体を抱いていただけたのですから。ただそれだけで、
私は満足です。今日のことは私、一生忘れません」
「宮崎さん‥‥あなた、何を言って‥‥?」
「明日から、私のことは無視してくださって結構です。内申書に何を書かれても、絶対に文句は言いません。けれ
どせめて、ネギ先生の姿を遠くから見つめさせてください。私はただ、それだけで満足ですから‥‥」
「宮崎さんっ!」
 突然、ネギは大声を出した。ガラスが震えるような怒号に、のどかはビクッと肩を震わせた。
 のどかを見つめるネギの目が、鋭く吊り上がっている。いつも柔和な表情を浮かべているネギが、こんなに険し
い顔を見せるのは、おそらく初めてのことだった。
「さっきから何を言ってるんですか? 僕がいつ、宮崎さんのことを嫌いになったんですか? 宮崎さんのように、
優しくて可愛い人を、嫌いになるわけがないでしょう!」
「だけど‥‥私はネギ先生に薬を飲ませて、無理矢理にあんなことをさせてしまったんですよ‥‥?」
「それが何だと言うんですか? 宮崎さんは、僕を愛しているんでしょう? だから、僕に薬を飲ませたんでしょ
う? 確かに、方法にはちょっと問題があったかもしれません。だけどそれは、宮崎さんの僕への愛情を示すため
の行為でしょう? ならば、後ろめたい気持ちを持つ必要なんてないでしょう。少なくとも僕は、そんなことで怒
るような人間ではありませんよ」
 そう言うとネギは、のどかの肩に手を置いて、優しく微笑みかけた。ついさっきまでの険しい表情は、どこかに
消え失せていた。
340無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/15(日) 00:53:28 ID:FwI2t2hy
「僕が宮崎さんを嫌いになるなんて、とんでもないです。こんなに僕のことを愛してくれている女性を、嫌いにな
るはずないじゃないですか。それに僕は、宮崎さんを抱いたんです。その相手を捨てるなんて、できるはずがない
ですよ」
「でも、それは‥‥私がネギ先生に、媚薬を飲ませたから‥‥」
「過程がどうであれ、僕が宮崎さんを抱いたのは事実です。ならばその責任を取るのが、英国紳士の務めです。僕
は、これからずっと、宮崎さんのそばにいます。宮崎さんが僕を好きでいてくれる限り、永遠にね」
「‥‥‥」
 のどかの目尻に、再び熱いものが込み上げる。だがそれは、悲しみの涙ではなく、嬉し涙だった。涙はのどかの
瞳に満ち、今にも溢れ出しそうになった。
 こんな状況で、泣き顔を見られたくない‥‥そう思ったのどかは、両手で顔を押さえてうずくまった。
「み、宮崎さん、大丈夫ですか?」
 ネギは腕を伸ばし、のどかを抱きしめた。崩れそうになるのどかの身体を、ネギが受け止める格好になった。
 のどかの頭が、ネギの裸の胸に触れている。ネギの身体の温もりを感じながら、のどかは囁くように言った。
「ネギ先生。もう少しだけ、このままでいてくれますか?」
「ええ、いいですよ。宮崎さんの気が済むまで、こうしていてください」
「嬉しい‥‥です‥‥」
 ネギの二の腕を握り締めるのどかの手に、ギュッと力が込められた。それはまるで、もう二度とこの人を離さな
いという、のどかの意思表示のようだった。
 ありがとう、ネギ先生。私、あなたを好きになって、本当に良かったです。
 私はあなたを愛し続けます。何が起こっても、命ある限り、ずっとずっと‥‥。
341無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/15(日) 00:55:53 ID:FwI2t2hy
以上、終わりであります!
342名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 03:45:14 ID:7bmuQZNV
GJと言いたいが、ここでGJなどと言ったら他の作家さんに失礼なので言わないでおく
まず改行しろ。せめてセリフのところでとか、ちょくちょく改行していかないと読みにくい
読者の読む気を根こそぎ奪うぞ。つか、俺実際読んでないしな。改行は基本だろ
基本もなっていないSSなんか読む気も無いぞ。みんな優しいから読んでくれるとは思うが
点数をつけるなら10点だな。以上
343名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 05:22:21 ID:orEOzRSG
お、俺は釣られないぞ!!
344名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 06:21:18 ID:HRMcd3xa
ここで流れをぶった切って
性知識皆無な小太郎をちづ姉がSっ気全開で犯っちゃう
そんなちづコタきぼん
345無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/15(日) 06:29:39 ID:n0y0Z2Yc
すみません。失礼いたしました。
たしかに一行一行が長すぎて、読みにくかったです。いちおう適当に改行をしたつもり
だったんですけど、読む人に負担を与える結果になったみたいです。
つたない文章で十数レスも消費してしまい、ごめんなさい。しばらく謹慎します。
346名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 10:05:26 ID:SFl3F5N8
>>345
楽しませてもらったよ。ちと読み難かったが、文は悪くない。
今後の活躍に期待する。
347名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 11:07:48 ID:gZf0SDHD
謹慎するほどの事ではないと思うよ
俺は別に気にならなかったし、感想なんて人それぞれなんだから
改行が気になるのだったら次から気をつけたらいいだけの事
俺は次回作も楽しみにしてます
348名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 11:13:47 ID:Mc6LLvRK
>>345
GJ。のどかのピュアな気持ちの表現が上手かったです。
これが処女作ならおまいはまだまだ伸びると思うけど、
とりあえずこの作品を後二週間後位に自分でまた見直してみて、
それで改行以外の点で反省点を見つけていけば良いと思うよ。
349名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 12:37:03 ID:xzPBo3dL
>>345
GJだった。
でも媚薬頼んだのに魔法を知らないってなんか矛盾じゃないか?
350名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 12:47:05 ID:S7ABI3mF
351名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 14:20:05 ID:lb1Eh6h4
>>345
二度とこのスレに来るな。
死ね。カス。
>>342,346-349
のどか信者乙。




ぽまえら時代は亜子たんよ(◎>ω<)♪ハァハァ
352名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 16:33:05 ID:CzeUYJ2t
>>351 厨房はこのスレにお呼びでないよ
353名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 18:48:19 ID:2J+iaPKC
>>352
まぁ世の中には頭のかわいそうな人もいますがな。

>>345
改行以外はよかったよ。基地外の意見は無視しれ。
354名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 19:19:31 ID:neW27naN
ベンさんの茶々丸に萌えますた
355名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 19:37:45 ID:ppTZdsV+
マンセー以外の書き込みは認めない、まるで北朝鮮のようです。
356名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 19:43:23 ID:lb1Eh6h4
>>353
禿しく同意。

この際ハッキリさせたいがおまえらの中には亜子萌えもたくさんいるんだろ?
亜子萌えのヤツ挙手だ!!
357名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 20:46:46 ID:DSP8Ut4X
>>356
萌えスレに行けばいっぱいいるんじゃね
358名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 22:59:30 ID:Mc6LLvRK
そういや亜子と綾波の顔の配色って似てね?
どうでもいいか…
359名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 00:54:32 ID:uU2fJ10b
だって亜子は綾波のパクr
360名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 01:05:07 ID:gqlH8CC6
きちがいがわいているようだな
361名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 01:06:14 ID:gqlH8CC6
きちがいがわいているようだな
362356:2006/01/16(月) 01:06:15 ID:eBdtbkQO
まどかとかあすかとかどこがいいのかわからん。
363名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 01:07:56 ID:gqlH8CC6
あすかってだれだよきちがい
364名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 01:11:42 ID:gqlH8CC6
きちがいがおれにびびってがたがたふるえてます
365名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 01:12:10 ID:zjx7MPEI
まどかってのも誰だよきちがい
366名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 01:34:45 ID:eBdtbkQO
まどかはおれのいもうとだよきちがいあすかってだれだ?きちがい
367名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 02:52:35 ID:yiQxH+gF
>>249の続きマダー?wktk
368負けた戦闘ヒロイン:2006/01/16(月) 03:22:05 ID:AJZjG61G
木立の中を12人に分かれて展開、ネギを追跡している。
ネギを見失って20分以上になる。半時間近くもネギの姿を喪失したままだ。状況は切迫している。

相手を撹乱するために分身の数を増やしたいのだが、増やしすぎると接近戦になった時に攻守両面がガタガタになる恐れがある。今のネギが相手では、12人以上増やすのはマズイ。

虫の音や鳥の鳴き声の他は風が吹いた時に葉の擦れる音が聞こえる程度だ。森の中の静寂とはこんなものだろう。風は巽の方角、南東から吹いている。

ネギがどの辺りに潜んでいるか見当はついているのだが、投具による攻撃が有効なほどその範囲を特定できずにいた。やっぱり接近戦でケリをつけるしかない。ネギが自分の索敵能力を超えつつあることを痛感させられる。
「…………」
長瀬楓は一人頷いた。
今のところ、風上を取っているはずだ。
攻撃を開始する。12分身で林を包囲して突入、ネギを発見したら分身を解いて一対一の近接戦闘に持ち込む。一回の接触で決着するだろう。

「!」
12人に分かれた時、風向きが変わったことに気づき楓は細い目を瞠った。風は南東からではなく北西から、つまり逆から吹いてきた。突如風下に立たされることになった楓の耳に、呟くようなかすかな声が聞こえてくる。風に乗って聞こえてくるのは聞きなれたネギの呪文だ。

声の方向に大型手裏剣を投げつけた。手裏剣は大きな唸り声を上げながら枝葉を切り裂き、木立の合間を縫って森の奥に消えてゆく。結果を見届けるまでもなく散開し、包囲を完成させた。
包囲を一気に狭めて決戦に持ち込もうとしたが、その矢先にネギが動いた。ガサガサッと木々が激しく揺れて杖にまたがったネギが分身の一人に突っ込んできた。楓は分身を解き、ネギの背後を取る。

369負けた戦闘ヒロイン:2006/01/16(月) 03:23:00 ID:AJZjG61G
後ろから捕まえようとしたがそれは果たせなかった。瞬動でかわされたのだ。
これは予想の範囲内だったので楓はすぐに次の行動に移った。瞬動は魔法の性質上、直進しかできない。ネギは林から出てきた時と同じ進路上にいることになる。
瞬動で消えた方向を振り返り猛追をかけようとした楓だったが、
「!?」
眼前にネギが飛び込んできた。全てを悟る。ネギはさっきの瞬動で一旦逃げ、瞬動後の位置からもう一度瞬動で跳躍し、楓との間合いを詰めてきたのだ。杖にまたがっていないということは拳法を使ってくるだろう。
まだ避けられる。でも一発喰らってみたいという気持ちがふと脳裏をよぎった。

「桜華崩拳!」
気合い一閃、かつてタカミチを撃破した拳を楓の腹部に打ち込む。
「ぐぁ……っ!」
まともに入り、2人の動きが止まった。後は重力にしたがって地表に落下していくだけだ。

2人はほとんど同時に落着した。楓は横たわり、ネギは立っている。
ネギが勝ったのだ。
「はぁはぁはぁはぁ……」
肩を激しく上下させてネギは楓を振り返った。仰向けに大の字に倒れている楓も荒い息を吐きながら胸を上下させていた。

370負けた戦闘ヒロイン:2006/01/16(月) 03:23:44 ID:AJZjG61G
午後4時にもなると西日が山々や森の木々を朱に染める。
小川の水面は夕陽を跳ね返しており、見る角度によってはキラキラ眩しいくらいだ。

長瀬楓の修行キャンプは岩肌剥き出しの崖上に設えられており、テントとドラム缶がわずかに文明の匂いを止め置くのみである。そのドラム缶は今湯が張られており白い湯気を立てている。

すぐ傍には滝が流れており崖下に豊かな水量を落とし込んでいる。もちろんすごくうるさいが細かい水粒子の瀑布となって流れ落ちる様子はプチ風光明媚とでも形容できるのではないか。

ドラム缶の中の湯を掻き回して下の方までぬくもっていることを確かめ、楓は振り返った。
「先生、風呂が沸けたでござるよ」
楓がこんなにも甲斐甲斐しく風呂の世話をする『先生』はネギ先生以外にはいない。楓の視線の先にネギ先生がいる。
「はい、じゃあお先に失礼します」
「あいあい♪」
歌でも歌うように楓は答えた。

371負けた戦闘ヒロイン:2006/01/16(月) 03:25:12 ID:AJZjG61G
「湯加減はどうでござるか?」
背後から楓が訊いた。ドラム缶の下に薪をくべたり必要があれば息を吹き込んで火力を調節する。
「はい、すごくいいですよ」
朗らかな返事が返ってきた。満ち足りて極楽極楽といった感じにネギはドラム缶風呂の中で蕩けていた。
溜まった疲労がお湯に熱されて体から抜け出ていく……非科学的だがそんな表現がぴったりの快感である。
ネギが入浴を敬遠しがちなのは風呂嫌いだからではなく洗髪が苦手だからだ。湯に浸していたタオルを絞って方形にすると自分の頭の上に載せた。

ドラム缶風呂に蕩けているネギに満足げに頷くと楓は立ち上がり、自らの腰帯に手をかけた。
するりと忍び装束が脱げ落ち、上着だけになる。腕をくねらせ袖を脱ぐとクラスでベスト3に入る豊乳が現われた。腰はくびれ尻はツンと張っている。肌は白く透明感があり、武闘派忍者とは思えないたおやかさだ。
いつもの飄々とした笑みを浮かべながらドラム缶に手をかけ、足を置き、身を乗り入れた。

楓の体積と引き換えに、ざぶんと小気味いい音を立てて湯が溢れ出す。ドラム缶風呂は直接缶底に尻をつくのではなくて、底に木製のすのこが敷かれている。ネギはもちろんすのこの上に座っているが、楓の座るところはすのこではない。
すのこに両足を着いてからネギと同じ向きに体を翻す。形のいい尻がネギの目の前で揺れる。

「先生、拙者の座るトコがないでござるよ」
後ろを振り返って楓は言った。明らかな非難なのに、声の調子は明るい。
楓の座るところはすのこではない。しかるにネギは三角座りをしている。
「すみません」
ネギは三角座りから胡坐に切り替えた。
「いいですよ」
「あいあい♪」
372負けた戦闘ヒロイン:2006/01/16(月) 03:25:56 ID:AJZjG61G
子供先生が胡坐をかいた上にゆっくり体を沈めてゆく。再び湯がざぶざぶと溢れ出る。
最後まで浸かるとちょうどネギの股間に楓の尻が当たった。ネギを壁だといわんばかりに自分の背中を押し付ける。
楓に背中を押し付けられても湯の比重と抵抗のため、衝撃は絶無に等しくむしろ楓の柔らかさが気持ちいいぐらいだ。
「ふぅ……」
ネギが思わず嘆息してしまったのを聞きつけ、楓が振り返った。
「ん? どうしたでござる?」
「楓さんって柔らかいですね……」
楓の背中に頬ずりする。絹のような、といえば陳腐なのかもしれないが、楓の肌はすべすべで、湯に濡れて上気しているため夕陽を受けて光って見える。

373負けた戦闘ヒロイン:2006/01/16(月) 03:26:57 ID:AJZjG61G
とりあえず以上です。続き書きます。
374歌うたい ◆musicLMbXc :2006/01/16(月) 03:32:19 ID:UP4+wp7+
こんな時間にリアルタイム遭遇するとは・・・w
何だか和みました 続きwktkです

これってエロでつか? このカンジでしたら非エロでも充分楽しみ〜
375名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 01:20:07 ID:J0Oe62n+
俺の名前は特田厨一、バイトに明け暮れる大学生だ。仲間内では「特厨師範」なんて呼ばれてる。
なぜ師範かって? それは、俺が通信空手黒帯の腕前の持ち主だからさ。
ま、茶化して言ってるんだろうけど正直悪い気はしない。俺はこの呼び名が気に入っている。
と、自己紹介はこのへんにして… 俺は今、電車に乗っている。深夜とはいえ、そこそこ人は多い。
目の前のおばあさんに席を譲り(人として当然の振る舞いだ)、ドアのそばに立つ俺。
横には中学生くらいの女の子が立っていた。伸ばした前髪が内気そうな印象を与える。
まあ、別に知り合いでもなんでもないし、俺は話し掛けるでもなく、ただ隣に立っていたんだが…。
やがて俺は異変に気付いた。その女の子が時折、ビクッと体を震わせているのだ。
うつむいているせいで女の子の表情はうかがえないが、どうやら尋常ではない様子。
見ると、その後ろにはサラリーマン風の男がニヤついた顔で立っていた。
俺はピンと来たね。卑劣な犯罪、痴漢だ。
俺はすぐに行動に移した。案の定、スカートの中に入れられていた男の手を捻り上げる。
「こいつ、痴漢だ!」
俺が腕にちょっと力を込めてやると、力の差がわかったのか、すぐに男は観念した。
次の駅で痴漢を引き渡すと、そのまま俺は電車を降りることにした。
車内はちょっとした騒ぎになっていて、このまま乗っていると俺はヒーロー扱い間違いなし。
それは俺みたいなアウトローにはちょっと居心地悪いからな(笑)
そんなわけで俺が駅を出ようとすると、改札のところで呼び止められた。
振り返ると、そう、あの女の子だ。
「…あ、あのー、ありがとうございます」
ぺこり。どうやらお礼が言いたかったらしい。
「当然のことをしたまでさ。じゃ、気を付けな」
俺は手を振って改札を通り抜けようとする。
「あっ、ま、待ってくださいー」
「!」
彼女が突然俺の手をぎゅっと握ってきた。俺はびっくりして振り返る。
「…あのー、…お、お礼をさせてください。わ、私、宮崎のどかと言います」
顔を真っ赤にしながら、俺のことを真っすぐに見つめるのどかちゃんは、とても可愛い女の子だった。
そう言えば、この子の顔を間近でちゃんと見たのは、これが初めてだったな…。
376名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 01:49:24 ID:J0Oe62n+
さて、この後どうしようか… 誰か続き書く?
377名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 11:30:18 ID:ot96dt8T
キモッ
378名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 14:17:45 ID:EPdYG98r
マジデキモッw
379名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 16:10:43 ID:/45JsPWZ
こういう所は作者やアンチには見せたくないもんだな。
380名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 16:49:23 ID:S0elHQgD
今週は亜子ファンが狂喜乱舞しそうな話だな
381名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 16:54:22 ID:/45JsPWZ
どうせ漫画板の方じゃそれが原因で、
亜子ファンとそれ以外のキャラのファン同士で小競り合いでも起きるんだろ?
亜子は嫌いでも無いが別にどうでもいーよ。

と云う考えしか浮かばない俺はネガティブかな。
382小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/17(火) 19:20:15 ID:ZtEBTtk+
アキラ×亜子SS続きです。
なんだか大分自分設定になっちゃってるのでお気に召さない方スルーしてください。
383小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/17(火) 19:21:04 ID:ZtEBTtk+



彼は、誰もが憧れる男だった。
甘いマスクに長身の伊達男。
朗らかな性格に、中等部の女子だけでなく、同じ部員からも好かれていた。
関西圏から真帆良学園に越してきて間も無く、サッカー部のマネージャーになった亜子は一気に彼の振りまく魅力の虜になった。
彼こそが、彼と出会うためにこの学園に越してきた運命だったに違いないと年頃特有の幻想も持った。

亜子のどこかほんわかとした雰囲気に、彼も好意を持っていた。
誰が見てもお似合いといえる二人だった。
彼らの仲は日を追うごと接近していった。
そしてある日、亜子は彼に持てる気持ちの告白をした。
が、彼には事情の在る為に、彼女と親密な関係をもつことは出来なかった。
故に断る以外の選択肢は、彼には無かった。
彼らの短い恋はあっけない終焉を迎えた。

傍目にはうまくいきそうだった彼らの恋だけに、彼らを取り巻く周囲の目線は同情の湿気を多分に帯びていた。
そんな同情が亜子には屈辱に似た悲しみをもたらした。
彼にあった理由など、亜子にはわからない。
或いは人と人との関係など、何でもそうと言えるかも知れない。
片方の都合など、もう片方の人間にしてみれば真には承諾し得ない。
しかし、まだまだ十代半ばの亜子にそんな理屈をも理解することは難しかった。


だからこそ、アキラが不意にもたらした慰めに亜子は驚きこそすれ、嫌とは感じなかった。
それは、同情だけの慰めではないような確信があった。
心の真ん中から嬉しさが湧き出てくるような感覚があった。
彼との逢い瀬を思い出してしまい、零れた涙はそれからその量を増やすことは無かった。


だからこそ、アキラのキスを甘んじて受け入れたのだった。
384小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/17(火) 19:23:01 ID:ZtEBTtk+
その涙が頬を伝い地面に落ちるまで、その雫の動きがまるでスローモーションのように見えた。
突然のことに亜子は驚いたように目を見開いていたが、やがて力が抜けたようにアキラに身を任せた。
キスはどちらからとも無く深く交じり合うものとなる。
水っぽいような粘り気があるようなどちらともいえない音が響く。
亜子の体を抱きとめる服越しの体温が伝わる。
だが、亜子の口内、舌、歯列、唾液から感じられる温かさは熱湯かのように感じられて、それが益々アキラの五感を刺激した。
どのくらいそうしていたのかは互いにわからなかった。
息苦しさが感じられるまでそうしていた。
ゆっくり、ゆっくりと離れると、糸を引く唾液が二人の間に残りそして重力に耐え切れず切れる。
「……ウチは…」
また何かを言おうとした亜子の口元を、今度は人差し指と中指で口止めをする。
「…言わないでいい」
「え……」
「亜子が辛そうな顔をしてると、私も辛くなるんだ…」
アキラはゆっくりと、一言一言噛み締めるように言葉を紡ぐ。
(私は、喋ることの出来ない人魚姫なんかじゃない…!)
自身の思いをただ率直に、自らに言い聞かせるように。

「亜子……、私は亜子のことが…好きだ」

例え、これで亜子との仲が壊れてしまっても本望のように思えた。
「……ア、アキラ……」
告白を受けた亜子の方は困惑しているようだった。
寡黙な友人の突然の告白。
そんな亜子にまるで教えを諭す教師のように、アキラは言葉を続ける。
「亜子が…、あの先輩に憧れたのはよく解る。けど…亜子には」
一度、瞬く間だけ口調を区切り、
「私を…見て欲しい…」
385小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/17(火) 19:25:17 ID:ZtEBTtk+
それから暫く間が空いた。
風がザザァ……と一陣舞う。

「それが…、私の率直な気持ち」
「……アキラ」

亜子の表情がただの困惑の表情から、頬に赤みを帯びた、恥らっているような、そんな顔に変わる。
アキラのお気に入りの一つであった、時折亜子が見せる大人っぽい表情にそれは似ていた。
しかし。
「亜子には…いつも笑っていて欲しい」
あの、純真な笑顔。
アキラだけでなく、他の者にも、見る者全てを癒すような亜子の笑顔。
今は到底そんな顔をしてくれるとは思えなかった。
だが、辛そうな表情をしている亜子にこれ以上何の力にもなってやれないのは、余程アキラには我慢ならなかった。
「………うん」
途切れ途切れの拙い会話。
が、亜子はアキラの気持ちを汲み取ったらしい。
短く答えた亜子に熱に浮かされた時のように頬を赤く染めた、可愛らしい笑顔が浮かんだ。
「…ふふ…アキラ、やっぱりロマンチストや」
こんなこと言うてくれるなんて、と言いながら、亜子の目にまた涙が浮かぶ。
そんな亜子が堪らなくアキラは愛しく、いじらしく感じた。
亜子をそっと両手で抱きとめる。
亜子の青い髪の中に、耳やうなじがあった。
彼女を構成するそれらのパーツさえも、アキラにはいとおしく思えた。
耳元に吐息混じりに甘噛みをする。
「…ひゃっ!?アキラ、ちょっ、ちょっと待って……」
「駄目。待たない」
アキラの心拍が一気に上がっていく。
とても抑えられる気がしていなかった。
かつての先輩も彼女にこんな感情を抱いていたのかと思い、少しだけ彼の気持ちを察し、そして同時に嫉妬した。
(この世界にこの子だけがいたら、他は…何も要らない。
何もかもなくなってしまえばいいのに。
…いっそ、まき絵も裕奈も。そうすれば…何も面倒なこと考えなくていいのに)
嫉妬に似た激情はアキラを強く動かした。
気温が一層下がった、そんな気がした。
386小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/17(火) 19:27:13 ID:ZtEBTtk+
亜子の柔らかく温かい耳たぶに舌を這わし、そのままうなじへとアキラの舌が下りていく。
「こ、ここじゃあ誰か来てまうよう……」
人気の無い通りだが確かに誰か通らないとも限らなかった。
ここまで来て邪魔が入るなど勿論論外だった。
「…こっち」
アキラは亜子の手を引き、木の覆い茂るほうへと足を踏み入れた。
通りからは直接見えない木と木の陰に移動する。
既に日没を過ぎ、星空が少しずつ見え始めていた。
ほんの僅か、亜子をここまで引き入れるこの僅かな時間もやけに煩わしく感じた。

「ま、待って、まさかここで……」
人目のつかないところに移動したのは違いなかったが、それでも亜子にはまだ抵抗を持たずにはいられないようだった。

「亜子……私が、怖い?」
確認するかのようにアキラは問う。
「怖いわけ…無いやん。アキラとなら……」
言い終わるか否かのうちに、アキラはまた亜子の唇を塞いだ。
奪う、という形容が似合うような激しい求め。
「……んっ、ちゅ、ん、…」
口を離し、亜子の制服のリボンに手を掛け、一思いに緩める。
亜子の舌と交じり合っていたアキラの口元は、先程舐めた逆の耳を這い回り始めた。
「………!……は……ん……ふぅ……」
声にならないような亜子の喘ぎが、アキラの耳元に届く。
奇妙な興奮だった。
冬服の制服の下にあるブラウス越しに、亜子の胸に触れる。
慎ましいサイズだが確かな柔らかさを感じる。
もっと直接触れたくなった。
制服とブラウスのボタンを外し、可愛らしいデザインのブラが露になる。
肌に直接触れる。
「ひんっ……アキラの手、冷た……」
知らぬうちにアキラの手が余程冷たくなっていたのであろう、亜子が悲鳴に似た声をあげる。
耳元への執拗な愛撫も休めることを忘れたかのように続ける。
ブラはいちいち外すのも億劫になり、上へずらした。
亜子が僅かに震えているのがわかった。
だんだんと荒くなる亜子の吐息。
先端がツンと固くなり始めていた。
387小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/17(火) 19:29:27 ID:ZtEBTtk+
耳元への刺激にも慣れていないのか、亜子の膝はガクガクと震えて力が入らないようだった。
が、亜子に余り酷な行為だけにはしたくなかった。
自らを諌めるように、まずは執拗に攻めていた耳元から口を離し、荒くなっていた呼吸を抑える。
「大丈夫……優しくするから……」

アキラの呟きは未だ恐怖心を拭えない亜子に対する気遣いと同時に、自らを落ち着かせる為のものでもあった。
アキラの左手がぎゅっと亜子の右手を握りしめた。
「アキラの手…冷たいな…」
「…亜子は、あったかいな」
アキラの手は不思議なほどに冷たく、亜子の手の体温が、アキラの手を温めていた。

残りのアキラの右手が亜子の乳房全体の愛撫から、先端へとその動きを集中させた。
こんなにも固くなるものかと、アキラはある種の妙な感心を得ていた。
コリコリとして指の先でつまむのになんとも言えず丁度いいサイズ。
「ひう……あ、ふ……やん、もう、そこばっか……」
先端から、乳房全体をまたほぐすかのように揉んでいく。
柔らかいばかりでなく、どこか奥に固いものがあるように感じられた。
まだ、これから大きくなるであろう亜子のバスト。
が、亜子のこの時を知ることができるのは自分だけであることに、いわゆる支配欲というものをアキラは実感していた。

亜子が、恥ずかしさからか顔をアキラから逸らすと、白い首筋が見えた。
新雪のような白さと、柔らかさを持っていそうなそこに、アキラは強く吸い付くようなキスをした。
「……んあっ!」
肌を堪能するかのように舌を離さず、そのまま亜子の胸部へと移行していく。
ピンと張った先を赤ちゃんにでもなったかのように口に含み、吸い上げる。
「あ、…ふぅ……、ふふ…なんかアキラ、赤ん坊みたいやぁ…」


先程から手を握り続けていたこともあって、亜子の緊張は徐々に解けているようであった。
だが、亜子はまだ一つだけ不安になることがあった。
388小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/17(火) 19:31:36 ID:ZtEBTtk+
(アキラ……舌ベロまで冷たい……?)

舐められた耳元や胸がひんやりとしている。
心なしかアキラの肌の色が悪いようにも見えた。
だが、間違いなくアキラ。
理由は無いがそれだけは何故かはっきりと言えた。
「アキラ……」
呼びかけてみた。
上目遣いのアキラと目が合った。
「…どうかした?…やっぱりやめる?」
ちょっと呼吸の荒くなったアキラがいた。
確かに普段はあまり見ない姿。
(そうや…今、アキラの違うとこ見てるんや)
もし目の前のアキラが夢であったとしても。
いや、このシチュエーションこそが、そもそも夢のようなことだった。
(せやから……ウチはアキラを信じてるで。…どこまでも)
ギュッと手を強く握った。


手を強く握られたアキラもまた、強く握り返す。
もう片手でショーツを下ろす。
下ろした下着に亜子から滲んできていた粘度の高い愛液が、糸をひいた。
アキラも予想以上の量に驚く。
「こんなに……亜子、気持ちよかった?」
「いやぁ…そんなん、聞かんといてよ……」
合っていた目線を、亜子はまた逸らした。

アキラの冷たい指が触れると、亜子は冷たさによるものか、単なる刺激によるものか、体をビクッ、と震わせた。
髪と同じ色の恥毛が薄く生えていた。
指が這うごとに秘部からくちゅっ、にちゅっ、と粘っこいような音がする。
亜子のそこは既に満面の蜜を湛え、開き始めていた
アキラとて、性の知識や経験が豊富にあるわけではない。
指が皮の下の陰核に偶然、触れる。
「んんっ…!」
小刻みに亜子の体がまた震えた。
389小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/17(火) 19:33:45 ID:ZtEBTtk+
「ごめん、痛かった?」
「ううん、ちゃう……けどそこ、触られると変な感じして……」
亜子の前に屈みこみ、皮を剥き陰核を露出させる。
指の先でつつくように触る。
直接的過ぎる刺激に慣れない亜子が素っ頓狂な声をあげる。
「ひゃうっ!?……やぁ、そこ、ダメ…やぁ……」
体が、先にも増してビクッ、ビクッと震える。
自らの指使い一つで亜子の反応があることに、アキラは子供のような一種のサディズムに目覚めかけていた。
亜子に、もっと感じて欲しい。
指に変わって舌を這わせる。
既に勃起していたクリトリスは、控えめながらコリコリと固くなっていた。
「あう、あんっ、あ、…アカン、汚いやん……んあっ!」
女の子の体が性交の時にはこうなるのだということを、アキラは亜子の反応から教えられていた。
体はふんわりとして柔らかく、だが相手を受け入れる過程に固くなっていくところがあるのだということ。
勿論アキラ自身女だが、亜子のような子の前にはそんなことを忘れてしまいそうだった。
クリトリスから舌を離し、太腿を伝うほどに溢れていた亜子の愛液を、そこにキスするように吸い取る。

「はぁ、はぁ、はぁ……」
亜子の呼吸が荒く、どこか苦しそうで、どこか切なくさせるものがあった。
アキラの口内と口元に亜子から滲み出た愛液が付着していた。
指に愛液交じりの唾を絡ませると亜子の中へ浅く挿入した。
「……んんっ……」
相変わらずアキラの指先が冷たかった。
冷たいアイスの棒でも入れられているかのような感覚。
しかし、亜子の中を愛撫する指先はどこまでも優しい。
火照った体を冷ます様に、はだけた服の前から冷たい風が入る。
だが、亜子は寒さがさほど気にならなかった。
指の冷たさも、そのまま受け入れていた。
アキラの導く世界へと、誘導されるように。
390小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/17(火) 19:36:33 ID:ZtEBTtk+
亜子を傷つけないように優しく気遣った指使い。
しかしそれは亜子を確かに快楽と安堵を得られる世界へと導くものだった。
「……あっ、んぅ、ん、んぅぅ……!」
アキラがもたらす別次元への、快楽へと。


アキラの指の腹が、亜子の中の敏感なポイントに当たる。
「……!!…あっ、…やぁんっ、んっ…」
奥よりも幾分手前の範囲。
なんだか心持ちザラザラしているようで、別の生き物のようだとアキラは思った。
「……ここ、いい?」
アキラらしくと言うべきか、短く尋ねる。
人気が無いとはいえ屋外で大きな声を出すわけにもいかない亜子は、首を縦に振るだけの動作で返事をした。
左手で声を殺すように口を押さえ、目尻に悲しみとは違う涙が浮かんでいる。
「……亜子、かわいい……」
アキラの口からつい漏れた呟き。
その呟きと同時にアキラに芽生える亜子への独占欲。
亜子を独り占めしたいという、子供じみた、ともいえる感情。
「もっともっと、よくなって…」
そう言うと、亜子の陰核にまた口をあて、スポイトのように吸い上げる。

「んんっ!?やぁ、も、もう、んあぁ……!!!」
抑えきれずに漏れる切なげな声と共に、亜子の体が何回も痙攣した。
やがて立ってもいられなくなったのか、くたっとアキラにもたれかかった。
絶頂へと達したようだった。
頬を上気させ、瞳を潤ませている様が最後まで、亜子の愛らしさを演出していた。
391小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/17(火) 19:38:02 ID:ZtEBTtk+
「亜子…本当にかわいい…」
口下手なアキラにそれ以外の言葉が見つからなかった。
もっと、亜子と二人きりで。
アキラの心中で途方も無いほどの独占欲が広がっていた。
いっそこの世界で二人きりになれれば、という思いが、それだけが広がって止まらない。
(この世界で、他の誰も、いっそいなくなれば……)
亜子が、自らの胸元で荒い呼吸を整えている。
小さく、儚いもののように息づく亜子。
他の誰も触れない世界。
傷つけることの無い世界。
時間さえも意味を成さない、彼女と共に永遠を過ごせる世界。
そんな世界さえあったなら。


ナイナラ、ツクレバイイ。


ドクン、と心臓が一つ、大きく跳ねたように感じた。
そしてアキラは、自らに眠っていた存在に気がつき、瞬時に理解した。
それは大量のデータが脳に直接送られてくるようで、しかしそれらはすぐに理解できた。

(そうか……私が……作り出せば、亜子を連れて行けばいいんだ……)
アキラは目が覚めた気分だった。
難問を解いた後のような、頭がすっきりと覚醒していく感覚。
力に、目覚めていた。
(ただ…使い方がわからなかっただけか……)
ようやく落ち着いた亜子が、背の高いアキラを心配そうに見上げていた。
「アキラ……どうしたん?」
遠くを眺めるように視点のあっていなかったアキラが、亜子に向き直った。
「亜子……私の目を見て……」
至近距離で交差する、赤い瞳と、黒い瞳。
赤い瞳はそれまでと変わりない、愛くるしい瞳だった。
が、黒い瞳にはそれまでにない光を奥に宿していた。
392小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/17(火) 19:41:21 ID:ZtEBTtk+
ちょっと今回の前半はベタにしすぎたかな、と思ったり。
…しかしそれを言ったらこのSS自体(ry
内村さん「耳」SSに感銘を受けまして、その影響で耳のポイント入れてみました。
それでは失礼しました。まだ続きます。
393名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 03:28:37 ID:Id7A8obm
誰か乙っていってやれよ
394名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 07:31:35 ID:DcbiJuvp
乙!アキラが攻めとは珍しいような
続きもwktkしながらまってる
395名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 14:18:41 ID:TTW/ZbYE
いいともにネギまのBGMが使われてる点について
396名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 14:29:09 ID:jFzNJWhU
よくある事だから華麗にスルー
397無名人 ◆aZ/xDnTRtw :2006/01/18(水) 18:07:42 ID:Oo6BPEmb
こんにちは、>>325-340を書いたものです。いくつも感想をくださり、本当に
ありがとうございます。
褒め言葉については素直に受け取り、批判については厳粛に受け止めたいと
思います。いずれにしても、今後の糧にしていきたいと考えています。

次は「和美×さよ」を書こうと思ってます。そのときはまたよろしくお願い
いたします。
398名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 18:49:25 ID:k3oSGX7H
小笠さんテラGJ!!

ところで内村さんの「耳」SSってなんですか??
耳のポイント萌です!!
399負けた戦闘ヒロイン:2006/01/18(水) 20:31:46 ID:tS1pdaQy
「こら、くすぐったいでござるよ」
じゃれてくる弟をたしなめるような口ぶりだが、ネギの手が自分の腹部を抱いた時、そっとその手に自分の手を重ねた。
「……すみません、痛かったですか?」
午前の戦いで思い切り殴った部分をさする。気遣わしげなネギだが楓はへっちゃらである。
「心配せずとも大丈夫でござる。……にしてもなかなかいい拳でござった。本当に強くなったでござるな、ネギ坊主……」
自分は負けてしまった。これまでは自分もネギが追いかける目標の一人だったが、それも今日まででおしまいだ。
彼は自分ではない何かを目標にさらに前へ進んでいくだろう。
いずれこうなるとわかっていたとはいえ、やはり寂しい。

楓の胸をチクチクと刺す寂寥感に、ネギは一向に気づいた様子もなく素直に感謝した。
「楓さんたちのおかげですよ。いっぱい武術のことを教えてくれましたしメンタル的な支えにもなってくれました。楓さん、これからもよろしくお願いします」
甘えるように抱きつく。
一方の楓は「……あいわかった」と短く答えただけだ。代わりにネギの手をぎゅっと握る。
400負けた戦闘ヒロイン:2006/01/18(水) 20:34:10 ID:NTKIrDZv
「楓さん……」
ネギは続けた。
「勝負に勝ったら何でもさせてくれる約束ですよ……」
言ってから舌をぺロリと出して楓の背中を舐め始めた。腹を抱いていた手を上昇させ、楓の乳房に触れる。
「……!」
いきなり背中を舐められて楓は一瞬目を見開いた。ビクッと震え思わず体をよじってしまう。

「相変わらず感じやすいですね……」
ペロペロと肩甲骨のでっぱりを舐め、それからかぷ……背中の柔らかいところに甘く歯を立てる。
乳房に触れた両手は、指がそれぞれ別の生き物であるかのように器用に、何より艶かしく蠢いて乳房を揉み、乳輪をなぞり、乳首を摘んだ。
「ぁっ! ン……」
早くも艶のある声を洩らし始める。羞恥で頬が染まるのを楓は自覚していたが、それが愛撫のためか、自分の声を聴いたためかわからなかった。
ネギの舌が背骨に沿って下から上に這う。
「はぁっ、ぁぁぁぁぁ……!」
ゾクゾクゾク……悪寒にも似た快感が背筋を走り、身震いしてしまった。バシャバシャ音を立ててドラム缶から湯がこぼれだす。

401負けた戦闘ヒロイン:2006/01/18(水) 20:35:41 ID:jCl5LraV
楓の爆乳の脆弱性を知り尽くしたネギの指の動きは巧みで、乳首を摘み、上にひねり、押し潰し、ぷくっと勃ったところをまた摘んでこね回した。
「ぅっ、ぁっ、くっ!」
乳首を弄され、痴れ酔ってしまいそうな甘い痺れに苛まれる。羞恥の故か忍びの業か、楓は洩れ出る声を何とか飲み込もうとする。
声は我慢するがネギの手を阻もうとはしない。むしろぎゅっと握ってさらなる愛撫を促している。

「んっ、ん……楓さん……もっと声出していいんですよ……」
背中を唇でなぞるように上がっていき、肩口にキスし、うなじを舐める。うなじは楓の急所の一つだ。
「ぁっ! ぁぁぁんっ!」
ついに不覚の声を上げてしまった。声も裏返ってしまい、ネギに聴かれたことを恥ずかしく思う。
「やっと聴けた、楓さんのかわいい鳴き声……」
「ハァハァハァ……な、生意気でござるぞ、ネギ坊主……」
なじりながらも愛おしげにネギの手の甲をさすり、握り締める。
「ありがとうございます」
尖り気味の乳突起をキュッと摘んでひねってあげた。
「ぁぅンっ! ぁっ、はぁン……!」
甘苦しい刺激にのけぞってしまう。柔らかい肌の下に隠した筋肉がしなやかに動く。

402負けた戦闘ヒロイン:2006/01/18(水) 20:37:56 ID:vM5rZRGA
出席番号20番の悶えっぷりに先生はまだまだご不満らしく、もう一つ深刻な弱点である耳元に唇を近づけてゆき、ふぅ……と息を吹きかけた。
「ひゃっ!?」
またもや電気が走ったようにビクビクッとカラダを震わせる。耳たぶを唇で咥えて食み、複雑な形に沿って舌を遊ばせる。
「ぅっ、ぁっ、そ、そこは、んっ、ぁぁぁ……っ!」
「気持ちいいですか楓さん……」
「はぁっはぁっはぁっ……う、うむ……気持ちいい……」
コクンと頷く。思わず腰が浮くほどよがっている。このなよなよしい媚態からは、あの恐ろしい戦闘力は想像できない。

楓の返事にネギは嬉しそうに笑った。でも声が切なそうだ。
「よかった……僕も……すごく興奮しちゃって……んっ、楓さん、こんなに……」
楓が腰を浮かせたのでネギも追うようにいきり勃ったモノを生徒の尻に押しつけた。
「っ!」
ペニスを尻にこすりつけられ、その生々しい肉的な感触に細い目を開く。
「はぁはぁはぁ……まだでござるネギ坊主……男は忍耐がなくては……」
言って後ろ手にネギのペニスを握る。ヌルヌルしている亀頭を舐めるように指で撫でた後、皮を剥いてやった。
「ひっ! ぅっ、ぁっ、か、楓さん……!」
悩ましげなネギの喘ぎに楓の女芯も熱くなる。握り締めたネギの陰茎は硬く棹立ちになってピクついていた。
「ふふふ……怒り狂っておるな、ネギ先生……」
にぎにぎされて腰を引いてしまうネギ。でもドラム缶風呂は狭く、果たせずに楓の為すままにされた。
「はぁっ、ぁぅぅ……っ!」
さっきまで楓の胸を弄んでいたネギの手はふるふる震えるばかりで全く機能しなくなった。
自らの股間も男根との逢着に期待を隠せず熱く潤ってきたのだが、もうすぐネギが逝く。だから今は我慢だ。
「か、楓さん、もう僕、はぁっぁっ、出ちゃいます、ぁぁぁ……っ!」
ビクビクッと全身を震わせた。震撼が全てペニスに収束し、精液を放出させる。スペルマは楓の手の平を思う存分に汚し、その熱くぬめった感触に楓は笑みを浮かべた。

403負けた戦闘ヒロイン:2006/01/18(水) 20:39:30 ID:MVyNpjlp
「はぁぁぁぁぁ……っ!」
放出感に打ち震えるネギ。楓は湯の中から手を出して指を動かした。ぬめぬめした液体が指の間で粘着質な糸を引く。男モノの臭いがツンと鼻腔をくすぐる。
「……たくさん出たな、ネギ坊主……」
しばらく自分の指をうっとりした目で眺めていた楓だったが、やがて正気に返ったようにネギを振り返った。
「ん……」
ちゅぶ……ネギの精液まみれの指を咥え、ちゅぶちゅば……とおいしそうに音を立てて舐め取る。
「はぁはぁはぁ……楓さん、すごくヤラシイです……」
ネギの視線を感じる。ネギの姦淫の視線が心地よい。
「ン……む、ン……はぁはぁ……もう終わりでござるか、ネギ先生……?」
楓は細い目を開けてネギを見遣り、蟲惑の嗤いを浮かべ二度目を誘った。

「今度は楓さんを気持ちよくさせてあげますね……」
股間の窮屈さからとりあえず解放されたネギ先生は再び後ろから楓を抱いた。ネギに体をまとわりつかれて楓は嬉しそうに目を細めている。
楓の意外に細い肩を両手で抱き、うなじにキスし、首筋に歯を立てる。
「ぁ……」
やっぱりうなじは弱いらしい。ふぅ……と息を吹きかけてみると「ひっ!」と肩を震わせた。豊かな双乳も湯の中でスローモーションに揺れる。

404負けた戦闘ヒロイン:2006/01/18(水) 20:40:38 ID:LkqDxM/j
両肩に置いていた手を湯に浸からせ、楓の鎖骨、乳房、腹部を撫でながら降下してゆく。
楓も快楽の焦点が爆乳から下降したことで次の段階に進んだことを知った。
引き締まった腹筋を女性らしい柔らかい肌が隠している。指に吸いつくようなすべすべの肌を優しく撫ぜ回し、それから右手を下腹部に潜り込ませた。
「ぁぁっ! はぁっ、くはぁぁぁ……っ!」
空閨の虚しさに潤み火照っていた秘部をいささか無遠慮にまさぐられ楓の体は跳ね上がった。突き抜けるような鋭い刺激に目を大きく見開く。

「そんなに良かったですか……? じゃあもっとしてあげますね……」
生徒思いの先生は淫靡に開いた花弁に中指の腹で触れてこすってあげた。
「ひっ、ぁっ、ぁぁぁぁぁっ!」
声が裏返り、歯を食いしばる口の端からよだれが垂れ出てくる。
「楓さんのいやらしいトコロ、熱くてぬるぬるしてます……。ねばっこい汁が出てますよ……?」
「あはぁンっ、はぁん、はぁっぁぁぁ……っ!」
下肢の官能の稠密したところを嬲られ激しくのたうつ。上肢の動きに湯がまたこぼれる。
ドラム缶風呂の中では下肢は自由に動くことができず、そのもどかしさが一層の悦苦へと楓を駆り立てた。

405負けた戦闘ヒロイン:2006/01/18(水) 20:43:29 ID:/n2r62VK
ネギは絹の肌を賞味しつつも暴れる楓の体を抱き押さえた。
それから左手の人差し指を楓の唇に押し当てて口の中に差し込む。
「んぶっ、ンっ、ふぅン……!」
ちゅばちゅば……と舐めてきたのでその舌を摘んでみた。
「んぁっ! ぐっ、むぅン……!」
親指と人差し指で挟むように摘んで愛撫する。開きっぱなしにされた口の端からよだれが垂れ落ちるのを止められない。
摘んでいた指から舌を解放する。
「んっ、んむっ、んふぅん……」
せっかく解放してあげたのに未練がましく楓の舌はネギの指を追い、淫靡な支配をせがんでくる。

自分の責めで生徒がこれほどによがってくれるなんて先生冥利に尽きるというものだ。
でもいつまでも生徒の口唇期的欲望の相手をするわけにはいかない。舌を弄んだ左手はさらなる重責を担わねばならない。
「楓さん……すごくキレイですよ……まるでイヤラシイ花が咲いてるみたいです……」
左手の指先にべっとりついた楓の唾液をちゅばちゅば……と舐めながらネギは絶賛した。
「はぁっはぁっはぁっ、ぁっ! はぁぁぁぁ……っ!」
クリトリスをぐりぐりこね回されてよがり狂う。少しイキそうになったがネギの指戯は巧みでさっと肉芽から離れた。
「!? はぁっはぁっはぁっ、ぁっ、くっ、ね、ネギ、はぁぁぁぁぁぁぁんっ!」
また陰核に触れ、忘我の境地に意識が飛びそうになる。するとまたネギは指を離した。
「っ! ね、ネギ坊主、くっ、い、いい加減に、ぁ……っ、ぅぅぅっ、ぁぁぁぁぁぁ……っ!」
焦れて怒り出すまでに仕上がったのでネギはクリトリスの包皮を剥いてあげることした。
淫核をほじくり出されたまらず楓はのけぞる。ドラム缶の縁を両手で掴んでガタガタ震えだす。
「はぁっ、ぁっ、ぁぁ……いく……はぁっはぁっはぁっ……!」
かすれ声で呟くが、ネギはまたもクリトリスを解放した。耐えられず楓は自分の手を湯に浸けようとしたが、その手首をネギは掴んで阻止した。

406負けた戦闘ヒロイン:2006/01/18(水) 20:45:52 ID:DNOdh82T
「はふぅっふぅっはぁっはぁっはぁっ……」
手淫を封じられた楓はドラム缶に抱きつくように寄りかかった。両腕を投げ出しドラム缶の表面を虚しく掴んでうち震える。
上半身がそんな調子でも下肢の淫性はますます盛ってきたらしく、さらなる悦苦を求めて尻をツンと背後に突き出した。

「こっちもいただきますね」
湯面にたゆたうおいしそうな尻を見てネギは左手を尻の下に滑り込ませた。
すべすべの尻の間を割って入り菊門を押さえる。
「ひっ! ぁっ、ぁん……っ!」
早速アナルをほじられて楓は体をくねらせた。そこへ再びネギの右手が陰部に触れてきた。
十分に潤っている秘裂に指を挿入し、同時に尻の穴にも指を突っ込む。
「あはぁぅっ! ぁっ、ぁぁっ!」
「ん……す、すごい、楓さんの中……どっちも熱くて、締めつけてくる……!」
「や、やめっ、ぁぅぁぁぁぁ……っ!」
「やめたら怒るでしょ……? 心にもないことを言うとこうですよ……」
指をもう一本ずつ増やしてあげた。

407負けた戦闘ヒロイン:2006/01/18(水) 20:47:02 ID:UD0JwZZs
「ひぐっ! ぅっ、くはっ、ぁぁぁぁ……っ!」
二本の指で蜜壺と尻穴の両方をいじくり倒す。秘肉を押し広げ、こすり、撫ぜながら直腸をかきまわす。
「はぁっぁっ、ぁんっ、はっぁっぁっぁっぁぅン……っ!」
悦楽の責め苦を免れようと必死に下肢をよじるがドラム缶の中ではネギの指戯を振り切ることは不可能だ。
「そろそろイッちゃいそうですね……」
いよいよな様子なのでネギはまた指戯を退けた。指の動きを止め、ゆっくりと引き抜く。
膣肉も菊門もネギの指に恋着しているのか、引きずられるように抜けていった。楓は内臓が引きずり出されるような快感に顔を歪ませる。
「はっ、はぁぁぁぁぁぁ……っ!」
はぁっはぁっはぁっはぁっ……荒い息を吐きながら無言でネギを振り返る。物欲しそうな恨めしげな複雑な表情だ。だが欲しているものは明瞭だった。

「楓さん……」
右手にまとわりつく女汁を舐めながらネギは楓におねだりさせようとして口を開きかけた。
「わっ!?」
口を開く前に楓が体をよじってネギに抱きついてきたのだ。今度はドラム缶にネギが押しつけられる番だった。
「楓さん?」
楓はピタッと体を密着させてくる。身悶えるように腰をくねらせているがわかった。
「はぁっはぁっネギ坊主……す、すまぬ、拙者はもう……はぁはぁはぁ……耐えられぬ……」
色に溺れ、欲に負けてしまったことを切なげな瞳で告白してくる。

408負けた戦闘ヒロイン:2006/01/18(水) 20:49:01 ID:TL5e6CCp
また続きを書きます
409名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 22:37:43 ID:/RQWiFbf
ひぎぃ
ぶるぶる
ビクッ
ビクビクッ
ビクン
410名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 23:06:44 ID:k3oSGX7H
>>負けた戦闘ヒロインさん

GJGJGJ!!!!

理性を保とうと必死な楓にハアハア。
じわじわ追い詰められていく楓にハアハア。
耳とかうなじとか背中のポイントへのねちっこい責めにハアハア。
411歌うたい ◆musicLMbXc :2006/01/19(木) 01:18:45 ID:u3Cb+Ox3
>>負けた戦闘ヒロインさま
ヤバい、地の分が面白すぎて笑ってしまった俺がw
続きもこのノリでお願いします

>>小笠さま
なんかもう、アキラの告白シーンは魂持ってかれますた
ダークなオチにガクブルしながら待ってますw
(二人からみれば)ハッピーエンドだといいな・・・
412名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 20:13:58 ID:UwRjPksp
*― ―) 亜子長編PART4「京都事変」

「闇の福音VS蓬莱学団(前)」
413「闇の福音VS蓬莱学団(前)」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/01/19(木) 20:15:26 ID:UwRjPksp
 吹き飛ばされた蓬莱学団はすぐに円陣を組んで、組織の核である巫女と皇子を守る態勢を敷いた。
「きゃ、ああああああ………あぐああああ!!!」
 醜い肉塊に戻りつつある巨大な下半身の上では、少女の姿をした巫女の上半身が、陸に打ち上げられ
た魚の如く苦しげに暴れていた。身体からは血塗れの肉塊がずるり、ずるり、と崩れ落ちていく。蠢く
無数の腕の半分が根から抉り取られ、崩壊はそこからじわじわと巫女全体に及びつつあった。
 それは完全な誤算だった。まさか、亜子の心中の「恐怖」が自分と同等以上の存在だとは思わず、そ
れを顕現させようとして、代償として腕を半分まるまる奪われた。巫女の肉体は、一日に多くの人間を
捕食しないと維持できない。そんな不安定な肉体にとって、そのダメージは致命的な打撃となる。
「おのれ……あのような化け物を心に飼っているとはな」
 車持皇子は巫女に回復魔法をかけ続けて、何とか肉体を維持させる。
 そして、ぎりりと口元を歪めて―――最早認めざるを得ないだろう、彼らにとって「玩具」ではなく
「敵」となった少女たちを睨みつける。宇島、金守、鳴島姉妹の顔も険が強い。
「やれやれ、やっと自由になれたでござるな。うーん、結界の外では身体が軽いでござる」
 壊れた檻から脱出して、あちらこちらの筋を伸ばしているのは、甲賀の中忍、長瀬楓。
 そして、かつて血が通い、生きていた、人間たちの破片の傍に。
 赤い瞳を揺らして立つ、白い髪の一人の少女。
「みんな……、ごちそうさま。とっても……とっても美味しかったで」
 少女が立つ場所には、少女の両親や実兄などの血溜まりが広がっていた。
 しかし、それは血を分けた少女の身体に吸収され、今はもう骨と肉片、乾いた臓器が残るだけだ。
 血は少女の肉に変わり、破れた頬は既に治っている。
「これまでは……血ぃ飲むって吐きそうやってんけど、今、初めて、美味しい思た」
 自身の魔力を凝集して創る、赤い―――家族の血のように赤いマントで裸体を隠し、
「ウチはもう化け物や」
 背中からは蝙蝠のような、血色の翼を生やして、
「でも、人間やった。お父さんやお母さんの子供で、兄貴の、妹……」
 血のように赤い眼と、唇を震わせる。
「そのこと、絶対に、無駄にはせーへんから」
 少女は右手で、学団の一人であるフードの男の首を掴んでいた。国籍は不明だが白人の男性である。
男は苦しげにしているが呪文の詠唱もできないようで、ただ命乞いの目で少女を見ていた。一瞬で首を
折られかねない状況では、無詠唱魔法の発動もリスクが大きい。
「ウチは戦う。みんなの無念を晴らすために」
 それはどこか吹っ切れた、迷いの無い言葉。
「これ以上、大切な人を失わんために」
 楓と、かつてクラスでいっしょだった友人たちに話すように、
「やる気がなくても狙われる―――力があるいうんがどういう意味か、ようやく分かった」
 家族だった、骨と肉片と臓器に語りかける。
「弱点として、ウチの周りの人が狙われるなら、ウチはそいつらを徹底的に叩き潰して、みんなを守る」
 少女の手に力が入り、フードの男が首を圧されて苦しげに呻く。
「そのためやったら、人やって、殺す」
 ごきり、と、男の首が折れた。
414「闇の福音VS蓬莱学団(前)」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/01/19(木) 20:16:31 ID:UwRjPksp
「悪いことでも、できる」
 破れた首から漏れた血は、吸血鬼である少女の手に染み込んでいく。
 瞬く間に男はミイラになっていった。

「―――ウチの名はエヴァンジェリン、目的のためなら人も殺す―――とっても悪い魔法使いや」

 亜子はばさりと血色のマントを翻し、静かに、しかし決意を込めて宣戦布告する。
「ならば拙者も、悪い忍者で結構でござる。既にこの手は血で汚れている」
 その横に、楓がゆっくりと歩いてきた。
 亜子は悲しげに微笑んで、楓を見る。
「それが正しいなら、悪であれど何がいけないでござろう」
 それは、あの女子寮の一件から常に事件の中心にいながら、ほとんど交わらなかった2人が、初めて
同じ場所に立った瞬間でもあった。
「もしも、正義の味方とやらがいるのなら、あのような連中は、ここまでのさばらぬでござるよ」
 楓は変わり果てた亜子を見て、クラスでいっしょに勉強していた時と同じ笑みで、そう応える。
「ふん、小癪なガキどもが言ってくれる」
 皇子は忌々しげにそう言いながら、ようやく回復してきた巫女に呟く。
「巫女よ。この結界内部の時間の流れを、可能なだけ外部より加速させるのだ」
 顕現した魔力の塊がすぐに攻撃を仕掛けてきても、外部がスローモーションで動くよう結界の時間を
加速させておけば、結界の内側にいる限りは余裕が生まれる。閉鎖的な空間で秒速を変えることは、高
位の魔法使いならば実行可能である。
「そういう手はすぐに思いつくのね」
 巫女は不満を浮かべながらも皇子の意見を肯定し、一気に時間の流れを加速させる。
「我々が逃げる準備を終えるまでに、そいつらを始末しておけ。さらばだ、吸血鬼、甲賀の忍よ」
 まるで空間という絵の具に塗り潰されるように、皇子と巫女の姿が消えていく。
「逃がさぬ!」
 楓の前に、ずらりとフードの集団が立ち塞がる。追跡を妨害する意図は明白だ。
「心配あらへん。あの魔力の塊は抵抗したり、逃げようとする奴を真っ先に狙う」
 亜子は冷めた口調で、目をすぅっと細めて嗤う。
「いくら、あの巫女がすごい魔法使いでも、魔力の塊に気付かれずに転移魔法を使うのは至難の業や。
あいつらも簡単には、この総本山から逃げれへん」
 そう言った亜子の前に、へらへらと笑みを浮かべた宇島が立った。
 妖刀だろうか、腰には長い刀が付いていた。
「しかし、貴女たちがここで生きるのも至難の業ですよ。福音とはいえ覚醒したばかりの魔法使いと、
たった一人の忍者が、三条12大幹部の4人に、そして学団フルメンバーを相手に勝てると思いか?」
「ごめんやけど、たぶん勝てるかなって」
 亜子が微笑む。
「ははは、そんなご冗談を」
415「闇の福音VS蓬莱学団(前)」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/01/19(木) 20:17:40 ID:UwRjPksp
 どん!

 真上から高速落下してきた金守の巨体を、楓と亜子はそれぞれ左右に避けた。
 金守はどこで調達したのか岩や金属を何重にも纏い、先程より二回りほど大きくなっていた。装甲で
固められた拳に重力加速度と「気」を加えた突撃は、二人がいた場所をぼこりと巨大なクレーターに変
える。その振動はびりびりと、辺り一面に伝わっていった。
「ありゃりゃ、奇襲失敗ですね。もしかして、わざと避けられたのかな?」
 宇島は身軽にひらりと飛んで後退し、代わりにフードの術者たちが亜子の方に向かう。
「五上院さん、布村さん、アペカさん、と三条12大幹部には欠員が出ています。その吸血鬼を仕留め
た者から優先して、巫女と皇子と通して御前様に取り立ててもらいますよ。では皆さん、がんばって」
 現時点での12大幹部の欠員は3人ではなく7人だが、宇島はそれを知らない。そして、その枠は非
常に魅力的な地位らしく、フードの術者たちの雰囲気も宇島の言葉でがらりと変わる。
 フードの下に見えるのは人種、年齢共にバラバラな顔ぶれだった。アジア系、アフリカ系、ヨーロッパ
系。亜子より年下と思しき少女から、数十倍は生きていると思しき老人もいる。言語も顔つきも、全てが
異なる。
 その多様な面々を、どうして蓬莱学団は必要としたのか―――。それは、日本、イギリス、フランスを
中心に起きた今回のような事件を、学団は世界中で起こすつもりだったことを意味していた。
 魔力の流れが変わる。
 フードを脱ぎ捨てた金髪碧眼の少女と青年が、ほぼ同時に呪文の詠唱を開始した。
 彼らの間に立つ別のフードの黒人の男が両手を挙げると、その背後からぬうっ、と、黒い岩でできた巨
大な手が現れた。全体に異様なペイントが施された、人間を平らにするのは容易いサイズの「手」。どう
やら呪文完成まで術者を守る盾のつもりらしい。
「漆黒の雷、雲の恋人よ。浄化の炎を今こそ……」
「大いなる水の精。氷の精。光を宿し聖水の吹雪をして、眼前の悪魔を……」
「あの者を叩き潰せ! 我らが岩の守護神……!」
 しかし、正面に立つ3人を見た亜子は
(できへんことはないかな)
 それはパンチとキックという普通の攻撃だったが、速すぎた。
 亜子のスピードを追えないフードたちの前で、黒人の男はミイラと化して倒れ、巨大な「岩の手」はガ
ラガラと崩れ去る。その横では胸が破れた金髪碧眼の魔法使いたちが、やはりミイラ化して倒れる。
「ふう、まずは3人、ごちそうさま」
 血を吸収し、赤い瞳をさらに輝かせながら、亜子はにっこりと学団のメンバーに嗤いかけて突撃する。
数十秒後には、フードの術者たちは全員が干からびて、亜子の足元に倒れ伏していた。
「こんな弱い人らをけしかけて、一体どういうつもりなん?」
 亜子は少し不快げに、その場に残る宇島と鳴島姉妹を見て言った。楓と金守は遠方で交戦しているよう
だ。宇島はやはり笑みを浮かべて、おどけるように亜子の前で肩を竦める。鳴島姉妹は何か呪文を詠唱し
ている最中だった。
「言うなれば時間稼ぎ。敵を観察したというべきですか。こちとらプロですから、特に貴女のような強敵
には、データ収集は欠かせないのですよ。彼らは言わば捨て駒、所詮は補充がきく人材です」
 宇島はへらへらしていた顔を沈め、すらりと腰の剣を抜いた。現れたのは薄い紅色がかかる刀身だった。
それがまるで生きているようにびちびちと脈動し、花弁が開く優雅さで刃先が八岐に割れる。
416「闇の福音VS蓬莱学団(前)」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/01/19(木) 20:18:32 ID:UwRjPksp
「それって、血の色……それに動いてる……?」
「所謂、妖刀と呼ばれる物ですよ。伝説の「ひな」程の業物ではありませんが、ほぉら」
 がつん!
「うぐうっ!」
 綺麗でしょう、と聞こえる前に、亜子は透明の「何か」に横殴りにされて吹き飛んでいた。普通の人間
ならば、この時点で身体が捻じ切れている。
 ごろごろと転がり、慌てて起き上がる亜子を、透明の「何か」が押し潰そうとする。
「なっ……障壁が、通じへん!?」
 ダメージから、自分の障壁が機能していないことに気付く亜子。頭上からは、見えない「何か」の攻撃
の息吹が寒気と共に伝わってくる。
「くっ!」
 亜子は翼を広げて、「透明な何か」に圧撃の隙間を狙い加速した。ぐしゃり、ぐしゃり、と亜子が逃げ
るのと紙一重で、何もない虚空から圧撃が繰り出される。
 背後で、透明な「何か」が巨体を震わせる音が聞こえてくる。亜子は目を凝らしてみるが、やはりその
姿を見ることはできない。
 気配は感じるが正確に感知できない。
「このっ!」
 亜子も勘で、「ここにいる」と思った場所に軽く蹴りを入れてみるが、どうしても攻撃が当たらない。
「私の護鬼「空鬼」は赤鬼にも青鬼にもあらず、無色透明の暴れん坊」
 宇島が目を細めて、薄っすらと嗤う。
「透明である以上は気配を読まれて攻撃される。しかし、「空鬼」はそういう攻撃に対処しながら進化し
た種族です。着色や体温感知は通じず、音によって場所を予想され攻撃を受けることを予想して動く」
「それに加え」「貴女の障壁は既に「ほーちゃん」により解析済みなの」「破る術式は既に実装済み」
 何かの呪文を唱えていた鳴島姉妹が、詠唱を終えてにっこりと嗤う。
「ろくに魔法が使えない魔法使いなど、型にはめてしまえば楽勝です」
 ぐしゃり、ぐしゃり、と、亜子に向かう圧撃の精度が上がってくる。完全に捉えられるのは時間の問題
だった。
「こうなったら―――」
 亜子の髪が魔力でざわりと動いた。
「うぐっ!」
 意を決した亜子の右腕が切り裂かれ、赤い血が飛んだ。
 高めていた集中力が霧散していく。やはり障壁は効いていない。
「い、今のは……」
 右腕の傷はすぐに治った。しかし、それは「空鬼」によるものではない。
「次に貴女が考えるのは、魔力の大放出により辺り一帯を「空鬼」ごと破壊すること」
 妖刀を構えた宇島は、余裕の笑みを崩さない。
「そうはさせません」
 亜子に向けて、宇島はすうっ、と刀を構える。
「空鬼」に追い立てられる亜子が回避しきれない、絶妙のタイミングを狙って―――。
417「闇の福音VS蓬莱学団(前)」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/01/19(木) 20:20:11 ID:UwRjPksp
「斬っ!」
 やはり攻撃は見えない。それは「気」による遠距離からの斬撃だった。神鳴流とは流派が異なるものだ。
直線上にいた亜子は身体をぐるりと回転させながら、直撃コースから何とかずれようとするが、
「くっ!」
 亜子の左腕がぱっくりと裂けて、綺麗な鮮血が飛び散った。
 気による障壁をもろともせず、骨や筋まで完全に切断されていた。
 だらりとした亜子の腕はゆっくりと再生を始めているが、ダメージは思うより大きい。魔力がこもる血
がぽたぽたと落下する。血液は完全に吸収しておきたいが、「空鬼」のせいで一箇所に留まれない。
 ぐしゃり、ぐしゃり、と、圧撃も連発される。
「斬っ!」
 新たな斬撃が繰り出されるが、「空鬼」と違って直線攻撃のみらしい。
 亜子はさらに翼を広げて上昇し、完全にそれを避けた―――はずだった。
「えっ!? そ、そんなアホな!」
 亜子が回避した方向には、既に別の斬撃に飛んできていた。
 今回の亜子は右、左、上の三方向のどこにでも逃げる選択肢を選ぶことができた。そして亜子は上に避
けたが、上にのみ、斬撃が既に発射されていたのである。発射されていたのはタイミング的に、亜子が上
昇し始めるのと同時だ。行動が完全に読まれていたとしか思えない。
 亜子の右肩から血が噴いた。
「ど、どうして……」
 どうして―――自分の動きが読まれたのか?
「ふふふ、どうやらゲームオーバーですね。鳴島姉妹の式神が本格発動したようだ」
 亜子は視界に、あの双子の姿を捉える。
「ふにぃ」「ほよよーん」「ぽーよよーん」「ぽっぽ」
 鳴島姉妹は可憐な衣を纏い、左右対称の舞を行いながら、ちょうど、その式神を召喚し終えていた。
「冥土への土産に、目と身体に刻み込むと良い」「三条最強の式神の一つ、能力は『運命制御』!」

(運命――――――)
 亜子はその言葉に、動揺する。

「「勝利の女神さまっ!」」

 黄金の光を放ちながら、白い羽衣に金色の王冠を被る10メートルの女性が、姉妹の背後にゆっくりと
現れる。巨人は神々しい微笑を浮かべながら、姉妹と宇島にキラキラとした光を浴びせかけていた。
「…………!」
「ふふふ、驚いたかしら」「私たちの式神『勝利の女神様』に」
「極地的に確率を変動させる、この恐るべき式神をここまで使いこなすとは、流石は式神使いの鳴島姉妹。
この式神がある限り、行動は必ず失敗して裏目に出る。これで我々の有利は揺るがない」
 宇島の言葉に鳴島姉妹は得意げに嗤った。
「『ほーちゃん』で12大幹部になったと思ったら」「大間違いなのよ」
418「闇の福音VS蓬莱学団(前)」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/01/19(木) 20:21:21 ID:UwRjPksp
「後は彼女を、再生不可能になるまで破壊するのみです」
 宇島がいつもの笑みを浮かべて、ムチャクチャに斬撃を繰り出してくる。
(ど、どっちに動こう……)
 攻撃が向かってきているが障壁が効かない以上、どこかに回避するしかない。
 しかし、あの式神の影響圏にいる限り、どう動いても攻撃は直撃することになる。

(運命――――――運命なんて――――――)

 亜子はその言葉が大嫌いだった。
 吸血鬼にされてから、そのことを考えない日はない。
 あの時、別のことをしていれば、今頃はきっと……普通の平凡な世界でも、もっと幸せな……。

(運命なんて――――――そんなもん――――――)

 亜子はとっさに左に避ける。
「きゃあああああああっ!」
 避けた後の位置で、胸元がマントごと切り裂かれて、乳房の間から血が噴き出した。どうやら左以外の
方向には攻撃が来ていなかったようである。左以外に動いていれば……。
 亜子はさらに右に動くと、今度は腹部が切り裂かれる。右以外に動いていれば……。
 何とか反撃しようと試みるが、動く方向、動く方向に―――既に攻撃が行われている。
 左以外に動いていれば……。右以外に動いていれば……。飛ばなければ……。
 全ての選択は裏目に出て、腕も、足も、次々に絶たれていく。
 有効距離から離れれば何とかなる、と思った亜子は、女神様から離れようとする。
「ぐうっ!」
 しかし、「空鬼」に殴られて、亜子の身体は赤い軌跡を残して舞い戻ってしまう。「空鬼」はしっかり
と亜子の退路を断っている。
「………!」
 亜子を嘲るように、鳴島姉妹は同じ顔で嗤った。

「前は私たちに指一本触れられなかった貴女に」
「一つの予言をしておくわ」

(運命なんて………)

「貴女は私たちには勝てないわ」
「どれだけ力を得ても、その運命は変えられない」
419「闇の福音VS蓬莱学団(前)」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/01/19(木) 20:22:25 ID:UwRjPksp
(そんな………)

 運命――――――。
 宇島と鳴島姉妹の背後では、勝利の女神が極上の笑みを浮かべてそれを護る―――。

「さらなる絶望を貴女にあげる」
「やっと、ここに呼び出す準備が整ったわ」

「「ほぉ――――――――――――ちゃ――――――――――――っん!!!」」

 姉妹の周囲に、あの禍々しい「銀」の植物が吹き出した。毒々しい花々が次々と、亜子を威圧するよう
に鎌首を擡げる。吸血鬼の弱点である「銀」の攻撃を受ければ、亜子の回復は極めて遅くなる。
 運命制御下にあるここで、それはまさに一番厄介な、天敵。

「さあ、吸血鬼」
「決着をつけましょう」

(運命………運命―――!)

 透明な怪物と遠距離斬撃による退路の遮断、確率変化による運命制御、そして天敵である「銀」の魔物。
 時間稼ぎと準備を効率よく行い、完成した罠。
 三条12大幹部3人の、複合戦術。
 運命。
 負ける。ここで終わる。運命。

「冗談やない……! さっき、決めたばかりやのに……悪いことをしてでも、やるって決めたのに……!」




 亜子はゆっくりと、立ち上がった。
 運命は、もうすぐ決まる。



(続)
420名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 20:23:28 ID:UwRjPksp
*― ―) やっと亜子たんがマガジン連載でメインになりました

自分は大騒ぎするだろうと思っていましたが、そういう気分は特になく
連載開始からずっと願っていたメイン回が来たことに、もう言葉も出ないです
今は亜子たんがどう描かれるのか、じっくりと見守りたいと思います

次は「闇の福音VS蓬莱学団(後)」
ではまた
421名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 02:12:46 ID:sNHouU3O
422歌うたい ◆musicLMbXc :2006/01/20(金) 07:33:40 ID:Z2laGcLU
乙です
言葉も出ないとおっしゃいましたが
実は座薬さんはさめざめと泣いてた、に一票(つーか、それは俺)
423名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 09:07:53 ID:OSAdGKma
座薬さん、がんば!
424名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 23:22:49 ID:6e8PPlcw
逆転無理だろw
425名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 16:07:02 ID:kdfnP6c2
なんか急に減速したな
426名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 17:43:47 ID:XcR/JoVw
         ∧ ∧
        (・∀・ )  今週分解禁マダカナー
        ノ(  )ヽ
         <  >
427ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/01/24(火) 18:53:59 ID:WeuR0KHi
亜子がやけにメインヒロインだったので何となしに書いてみました。
成長ネギ×亜子が今回のテーマです。


【魔法先生ネギま! 122時間目 フツーでムチューな恋物語 OTHER SIDE】


麻帆良祭二日目午後・一回目──。

チア三人組+亜子のバンドの演奏に(ネギの従兄弟という設定で)呼ばれていたネギは、
大成功に終わったライブの後に──亜子一人を連れ出した。
彼ら二人以外に人のいない噴水広場の前。とてもロマンチックなロケーションに。
そこで告げられる甘い告白。
戸惑う亜子の細くか弱い腕を引き、震える身体を自分に密着させる。
鼓動を重ね合わせるようにしながら、ゆっくりとネギの顔が亜子の口唇に近づいていく。

「あ……んっ!? だ、ダメぇ、ナギさん……ンっ……!」

柔らかな感触を楽しむように口唇で甘噛みされる口唇。
年齢詐称薬で十五歳の身体になったネギの手が、口づけをしながら亜子の身体を抱きしめた。
宵闇の中でライトアップされる噴水を背にして、離れることのない情熱的なキスが繰り返される。
舌を巧みに動かして亜子の舌を絡め捕り、自身の唾液を流し込み嚥下を促す。
そして同時に、亜子の口腔をねぶりながら彼女の口からこぼれそうにさえなる唾液を啜るようにした。

身体が大きくなると気も大きくなるのか、──それとも血筋のせいか。
いくら人気が無いとは言っても他の場所とは普通につながっている場所であるのに、
ネギの手は亜子のネクタイをほどきにかかっていた。
しゅるり、と解かれたネクタイが宙を舞い、ネギのポケットに収まる。
ステージ衣装であるノースリーブのワイシャツのボタンが上から順番にゆっくりと外されていく。
ぷち、ぷち…。
428ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/01/24(火) 18:56:42 ID:WeuR0KHi
「あっ、っ!? こ、こんなところで……! だ、だめっ…」
腕から逃れようともがく亜子の身体を日々の特訓で鍛えた膂力で押さえ込み、
ネギは亜子のワイシャツのボタンをすべて外してしまう。
脱がされようとしたワイシャツの胸を慌てて押さえる亜子。
その耳元にネギの顔が近づき、はっきりと通る声で囁きかけた。

「キレイですよ、亜子さん……」
「っ、そんなっ、嘘や、ぁっ……!」
さらりと言ってのけた一言に、亜子の顔が羞恥とは別の赤に染まる。
自らを脇役と断じている少女にとって、それはこの上ない殺し文句で。
それに連なる言葉を聞いているだけで頬が熱くなり、手に込めた力が緩んでいく。
しゅる……ふぁさ……っ。
力の抜けた手の平からこぼれ落ちるようにしてシャツがすり抜けていく。
亜子の上半身は、淡い水色のブラジャー一枚だけの格好にされてしまった。
中学三年生らしいまだ慎ましげな大きさの乳房を下着越しにとはいえ見られたことに、
羞恥心をさらに刺激される亜子。
「やぁ……やぁっ、恥ずかしいっ……」
いやいやとかぶりを振りながら胸を隠そうとする亜子の腕を、ネギは掴んで留める。
そうして、再び口唇を重ねた。
「ちゅっ……んっ、くちゅ、ちゅっ、……ぷはっ……」
口腔粘膜が触れ合うだけで、亜子の身体から抗いの気力が抜けていく。
ネギに掴まれた腕に体重を支えられ、くたりとへたり込みそうになる。
「……おっと」
──そこを、ネギに抱えられた。
『お姫様抱っこ』と呼ばれる形の抱えられ方に、亜子の頭はパニックに陥る。
その言葉の通りに自分がお姫様になったようで、夢見心地で。
──しかし自分の芯に残る、生々しい快楽への不安に駆られた。

「立ったまま……は流石になんですから、向こうに行きましょうか」
429ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/01/24(火) 18:58:41 ID:WeuR0KHi
軽々と亜子の身体を抱えあげたネギが向かった先は、噴水広場に設置されているベンチ。
「柔らかいベッドでなくてすいません」
そう言いながら、ネギは亜子を一旦立たせると器用にジャケットを脱いでそこに敷いた。
もう一度亜子を抱え上げると、ゆっくりそこに横たえる。

軽くついばむような口づけをしてから、ネギはブラジャーに手をかけた。
ぷつん、とフロントホックが外れ、小ぶりな胸が露わになる。
最初は輪郭を確かめるようにソフトに、やがてその柔らかさを楽しむように指を乳房に沈ませるネギ。
ふにゅ、ふにゅっ……。
触れられると同時に加速度的に固さを増す乳首に、ひっかくように爪が触れる。
「あうんっ! ふあっ!? ウチ、こ、こんなっ!」
「亜子さん……エッチな身体、してるんですね……」
走る悦楽に当惑する亜子に、ネギが少し意地悪そうに語りかけた。

「! っう……っ……」
真っ赤になった顔を逸らす亜子。
横を向いたせいでネギの目の前に来ることになった耳に、間髪入れずにネギの舌がもぐり込んだ。
にゅるり……ッ!!
「ひァぁぁっ!?」
あまりにも異質な感触、感覚に、ベンチに横たわった亜子の身体がびくんっと跳ねる。
無意識に逃れようとして、背もたれの方に身体を丸め込むようにしてしまう。

「────あ」
ネギが息を飲む気配。
それが、亜子に伝わった。
その瞬間、亜子は自分が何を──彼に晒してしまったかを悟る。

亜子の背中を斜めに走る大きな傷跡。
左脇の後ろから、右脇腹にかけての大きな──裂傷のアトを。
430ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/01/24(火) 19:01:19 ID:WeuR0KHi
「〜〜っっ!!」
声にならない叫びを上げる亜子。目から涙が落ちる。
一番見られたくないものを見られた──恥ずかしさに勝る、絶望感に塗りつぶされる。
きっと傷のある女の子を見て、彼は尻込みしてしまっているに違いない。
夢のような時間が、こんな、最悪の終わり方に──……。

亜子は傷跡を隠すことも忘れ、ただ強く目を閉じた。
(こんな短期間で……二回もフラれることになるやなんて……っ)
悲しくなる。閉じた目をこじ開けるようにして、涙が目尻から溢れる。

「────…………」
どのくらい時間が経っただろうか。
目を閉じた亜子には永劫にさえ感じられるほどであり、
しかし実際には一分もなかったかもしれない。

──そっ、と。ネギの手の平が優しく、亜子の背中に添えられた。
「…………あ……っ」
傷跡をさするように手が動かされる。
「ちょ、な、ナギさんっ!? なんでっ……」
「? ──いえ、なんとなく、なんですけど……」
目を白黒させる亜子に、ネギは指先で傷跡を擦りながら口を開く。
そう言いながらも、肌の上を動く指は果てしなく優しげだった。
「ふぁっ」
優しい触れ方に、亜子の口から喘ぎ声が漏れる。
そんな声をあげてしまった自分が信じられないという風に口を押さえると、
横目にネギを見上げる亜子。

「……あ、あの……、気持ち悪く、ないんですか……?」
「? 何がですか?」
「その、ウチの……背中の……」
431ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/01/24(火) 19:03:58 ID:WeuR0KHi
「どうしてですか?」
「どうして、って……。ウチ、女の子やのに、こんな大きな傷……」

自ら言い募りながら悲しくなってきたのか、表情を暗くする。
その言葉に返答を返すように──ネギは、背中の傷にゆっくりと口をつけて舌を這わせた。
ぴちゅ、ぴちゃ……。
「ひゃあんっ!? っ、はうっ、ナギさんっ!?」
傷跡のフチをなぞり、愛撫と同じように優しく。
ひとしきり傷跡のすべてを舐め慰めた後で、ゆっくりとネギは顔をあげる。

「──気持ち悪くなんて、ありませんよ。全部、可愛くて仕方ないくらいです」

そう、曇りの一切ない笑顔で告げた。
亜子の顔が一気に茹であげられたように真っ赤に染まり、次々と落ちていく涙の粒。
「ぁ──…………っ、うっ、ぁぁ……」
言葉にならない嗚咽。
それまでと質の違う、感情の堰をきったかのような号泣であった。
当然のことをネギは言ったつもりであったのだったが、
亜子にとってはあまりにも不意打ちの優しさであったようで。
本格的に泣き出した亜子にネギは狼狽する。

「あ、亜子さん!? ど、どうしたんで──……ん……ッ!?」

──と、次の瞬間。
身体を起こした亜子が、ネギに縋るように抱きついてそのまま口唇を求めた。
成されるがままだったさっきのキスとは違う、亜子から積極的に求める口づけ。
「ふぁ、んっ、んんっ……!!」
唾液が絡み合う水音。
感極まった情動と共になされたその口づけから身を離すと、
亜子は涙を浮かべたままでにっこりと微笑んだ。
432ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/01/24(火) 19:06:48 ID:WeuR0KHi
「……ありがとうございます。……ウチ、とっても嬉しいです」
涙の残滓で目尻を光らせたままの微笑に、ネギは見惚れさせられた。
亜子は身を一旦離すと、自らベンチの背もたれに身体を預けて腰に巻いた上着をほどく。
おずおずと震える身体でゆっくりと、しかし「自分がそうしたい」という確固たる意思を持って──
脚を、開いた。

すらりと伸びた細身の脚が周囲のライトに怪しく白さを浮かび上がらせる。
太腿の付け根、ブラと同じ水色のショーツのちょうど性器にあたる部分は楕円形に沁みが出来てしまっていた。
ネギの視線が自ら広げた脚の付け根に注がれていることを感じ、俯く亜子。
そこからゆっくりと顔を上げる。
ネギと目を合わせてから、一言ひとことを区切るように言葉を紡いだ。


「……抱いて、ください。ウチの初めて……貰ってください」


色素の薄い髪が、神秘的な色彩の瞳が。夜の闇に晒されてゆらぐ。
亜子が求めてくれて良かった、とネギは思った。
もし拒まれていたとして──そのときに自分を抑えられるかどうか、自信は無かったのである。

ネギの手が、亜子のショーツの脇にかけられた。
両足を高く上げさせられ、お尻の下を通して脱がされていく。
秘所から溢れ出した愛液が生地から糸を引き、次いでベンチにとろとろと流れ落ちた。
つぷっ……、とソコにネギの指が差し込まれる。
「んぁぅっ!?」
「亜子さん、すっかり……準備出来てるみたいですね」
くちっくちゅと膣の浅いところをネギの人指し指と中指が泳ぐ。
両足を上げた状態で抱えられた亜子は、自分の恥部がたてる音に羞恥で身をよじった。
「ひっ、ひゃうっ!? んぁっ!!」
433ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/01/24(火) 19:09:23 ID:WeuR0KHi
亜子の喘ぎが甲高い声に変わる。
今まで経験した事のない、強力な悦楽のパルスが脳を焼き始めたのだ。
その兆候を察し、ネギは片手でスラックスのジッパーを下ろしてペニスを露出する。
既にカチカチに張り詰めたそれを亜子の秘所に擦りつける。
「僕、……我慢できません。……そろそろ……」
ネギの言葉に、亜子は首だけを動かしてこっくりと頷く。
抱え上げた両足を開き、自分の肩に乗せるネギ。
勃起に手を添えて膣口の場所を探ると、ゆっくりと腰を押し進め始めた。
「亜子……さんっ……!」

つぷ……、ずぷぷぅぅ……っ!!
「は……ぅっ……!!」
多量の愛液に助けられるようにして、キツいながらもゆっくり確実に挿入り込んでいくペニス。
限界まで狭い膣穴を押し広げるようにして、そのすべてが埋まっていった。
「ぁ、ぅぁ……っ……!」
『初めては痛い』という通念は亜子も持っていたものだった。
──しかし、今感じていたのは圧倒的な、流されそうなほどの快楽。
結合部だけではなくネギに触れられた箇所すべてから発していく熱に翻弄される。
痛みを感じる暇すらないほどの多幸感が、亜子の全身を包み込んでいた。
「は、っあ、ぅぁぁっ……! ひぐっ、あうっ……!!」

「っ、亜子さん、亜子さ……んっ!!」
ネギの顔にも余裕はすっかり無くなっていた。
亜子の身体を折り曲げてベンチに押しつけ、叩きつけるように腰を動かす。
弾ける恥液がとめどなく流れ落ち、乾いたベンチを濡らしていった。
ねじ込むように奥の奥まで突き入れたかと思うと、亀頭の抜けるギリギリまで腰を引く。
じゅぷっ、じゅぷっ、ずちゅ、ずちゅ──……っ!!
「っ、ぅぅっ……!!」
今にも身体の中身が抜け出てしまいそうなほどの快感。
口唇を噛み、お尻を締めて必死で耐え、ピストン運動を繰り返す。
434ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/01/24(火) 19:11:02 ID:WeuR0KHi
片手はベンチの背もたれを掴んで引き寄せ、もっと奥深くへ到達しようと躍起になる。
もう片方の手で跡がつくほどに乳房を揉み込みながら、
突き破らんばかりの強さで膣内に向けて勃起を穿ち入れ続けた。

ずっ──、ずぶっ、ずぶぅっ、ずぶううっ!!

「はっ、はぁ、っ、っはぁ……っ……!」
小刻みに息を吐き、眉根を寄せてネギが快楽に苦悶の表情を浮かべる。
汗が飛び散り、ネギの下腹部と亜子の臀部から腿にかけての肌が
激しく打ちつけられてパンパンと軽快な音をたてた。
「くぅぅっ! ひ、ひぁぁっ!?」

体内をかきまわされる感覚が異物感だけであったのは最初の少しの間だけ。
すぐに順応したネギの肉棒の感触に、亜子は我を忘れて乱れていく。
間断のない性行為に、亜子の身体と心はバラバラになりそうな感覚を覚えた。
それは痛みではなく、むしろ例えようのない悦楽で。
背後から聞こえる、麻帆良祭を謳歌する人々の楽しそうな声。
快楽に霞みゆく視界と共に、その声がだんだん聞こえなくなっていく。
──そして、ついに果てる。

「あうっ、ぅぅっ! う、ウチ、初めてやのに……ふぁっ、あぁぁぁっ!!」

──ビクッ、ビクゥゥッ!!
ネギのペニスを包み込む膣口の痙攣は、亜子の絶頂を示すサイン。
初めてなのに信じられないほどの悦楽を得てしまっていることへの戸惑いと、
それを遙かに凌駕するオルガスムス。
意識は白く吹き飛びかけ、亜子の身体が陸に打ち上げられた魚のように跳ねる。
「っ──くぅっ……! 亜子さん…、僕も……イキます……っ!」
亜子の絶頂の締めつけに耐えきれず、膣内のネギのペニスも限界を迎えた。
びゅるびゅると放たれる白濁液の熱さに、更に強く快楽の淵に落とされる亜子。
435ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/01/24(火) 19:14:40 ID:WeuR0KHi
「あっ、あぁっ、あぁぁぁ────!!」
誰はばかることのない大きな嬌声と共に、視界は完全にホワイトアウトする。
絶頂に震えたまま、やがて亜子の意識は閉ざされていった。

============================================
「……子、…………亜子……!」
名前を呼ぶ声。微睡みから引き戻される。
オープンカフェのテーブルに突っ伏して寝ていた亜子を起こしたのはまき絵であった。
同じテーブルに座っていた裕奈が、亜子の寝言を聞き止めていたらしくにやついた笑みを浮かべている。
「……へ……?」


夢──にしては、あまりに現実感を伴ったものだった。
「んっ……」
無意識に、和服の上から秘所を押さえる。
処女の膣中深くで、じんじんと痛みに似た痺れがあった。
(夢……やったんか…………)
亜子はきゅっ、と服の上からそこを強めに一押しして、少し身震いをする。
太腿をつたう液体の感覚が、自分の感じたコトを示していた。
(…どっちでもええか……)

「……うん、頑張ろ」
そう独りごちて、前を歩く仲間たちに追いつこうと亜子は駆け出した。


……亜子がそうしていたちょうどその頃。
観覧車で眠っていたネギもまた、亜子との淫らな行為を夢に見ていたのだが──、
それは、当人の心だけにしまい込まれた秘密のお話。

おわり
436ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/01/24(火) 19:17:01 ID:WeuR0KHi
以上、ネギ亜子でした。
上半身裸でベースを弾く亜子はエロいと思いました。
次は未定ですが、ザジの呼び出した「仲間」にホラーハウスの中で
異形に変態的な恥辱の限りを尽くされるいいんちょとかは書いてみたい気もします。

それではまた。


>>398
このスレの>>177-178で書かせていただきましたSSが「耳」SSになります。
もう見つけていらっしゃるかもしれませんが、一応。
437名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 19:41:49 ID:ROgkwfjr
ベンヤミン氏GJGJGJGJ!!!!!

ネタバレだがクギミーに平手打ちされるSSキボン
438名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 19:44:22 ID:fHjhz7iz
ベンヤミンGJGJ!!!

>>437
俺も。ツンデレクギミーきぼん
439名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 23:59:37 ID:FYL2pSye
ベンジャミン氏GJ!

上の方で明日菜髪コキがあったけど妙にツボってしまったんで
いいんちょで同様シチュ(明日菜と逆に嬲り系でなく自主的にご奉仕する感じ)キボンです。
規制でずっと書けなかった……
440名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 00:36:48 ID:1O6wol+c
解禁

亜子って血が駄目で初めてのときとか大丈夫なのか?
441名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 03:18:46 ID:q2ifl5LF
寮で同室のまき絵に色々お願いしてる、とか。
442名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 03:30:45 ID:Nw1eo5vm
お約束で、コトが済んだ後に自分の血を見て失神とか。
443名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 11:31:59 ID:SiJAOv+S
いいんちょの鼻血がかかって発狂とか。
444小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/25(水) 11:50:40 ID:iaLuI2XH
アキラ×亜子これにて完結です。
もっと長くなる予定もありましたが、あまり長く続かせる話でも無いと思いましたので…。
本編でも亜子の話が始まってますし。
…あれだけ血に弱いとなにかと大変そうですよね…。何かの伏線でしょうか。
前書きが長くなりましたが、それでは。
445小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/25(水) 11:51:30 ID:iaLuI2XH
 五


生命が活動することの無い、凍った世界。
気温はますます下がり、絶対零度の域に達しようとしていた。
足元に以前は人間だったとみえる塊、それも恐らくは若い男が転がっていた。
記憶の断片に、見覚えのある顔。
この世界に他者の存在は必要としていなかった。
ぐっと足で頭らしいところを踏みつけると、あっけなくパリン、と砕けて散った。
(………)
アキラは不意に空を仰いだ。
空には変わらず暗雲が立ち込めていた。
変化の無い風景をアキラはぼんやりと眺め続けた。
突き刺すような吹雪、ダイアモンドダストも変わらず、アキラを取り巻く空間を支配していた。
(…これでいい。これで……)
そうして何時間、何日、何年、そうしていたのだろうか。
否、時間は錯覚かもしれない。
時が経ったと感じたのは幻想、そう感じただけに過ぎないのかもしれない。
否、時間という概念そのものが錯覚なのかもしれない。

(だけど、そんなことはもうどうでも好い)
以前の世界はアキラにしてみれば畢竟、進化前の猿たちの支配する王国と選ぶところは無かった。
いや、進化した者たちはより醜悪な世界を作り出した。
エゴとエゴのぶつかり合い。
それだけなら猿たちと同じでまだいい。
時に無関係の人間たちをも巻き込んだ争い。
何もかもがうるさい。
静寂を好むアキラには何もかも不快だった。
自らの未来に期待することは何も無かった。
未来を変える力は自らには無いと思えた。
(…あの世界にこれからの私達の居場所は無かった。だから…)
だからこの凍った世界は、アキラの「永遠」を象徴する楽園とも言うべき世界だった。
446小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/25(水) 11:52:45 ID:iaLuI2XH
(時間なんてものがあるなら、……それさえも凍ってしまえば好い)
いつまでも亜子と共に、傷つくことのない時を過ごすことが出来るこの世界から、離れる理由など何一つ無かった。
いつまでも亜子とこの世界で。
今一度、アキラは空を見上げた。
そこへ声が掛けられた。
(どうしたん、アキラ?)
この世界に生きることを許容された者は一人しかいない。
(何や、呆けてたで)
(…何でもない。何でもないよ)
彼女らは服を身に纏っていなかった。
アキラも知らぬうちに服を脱いでいた。
だが、抵抗は覚えなかった。
必要が無かった。
見られることを恥ずべき第三者はこの世界にいない。
極寒の地でありながら、寒さは感じなかった。
ここはアキラが創造した世界。
アキラが、亜子を引き入れた、己の世界。
本当ならもっとこの世の楽園とも言うべき大規模なものを造るはずだった。
だが、血の薄まった彼女にそれは出来なかった。
(私にはこれが限界だった。ごめん、亜子)
亜子は表情に笑みを浮かべたまま、首を横に振った。
(そんなん、ええよ。…アキラがおるもん。……なーんも、淋しいことあらへんで)
例えそれが本心ではないにせよ、そう言ってくれた事が嬉しかった。
もう、離さない。
目が合うと、もう何度目か、柔らかい唇を奪う。
(アキラとこうしてると、なんや、他のこともなんも考えられなくなるなぁ……)
(…何も考えなくていいよ。…忘れちゃえばいい)
唇を離して、亜子の瞳を見つめる。
(…他のことは全部、忘れていい……)
447小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/25(水) 11:53:32 ID:iaLuI2XH
人魚はその昔、船乗りの人間たちを海のなかへ引きずり込んでいったという。
美しい姿で船乗りたちを魅了し、その中で見初めた者を己がものとしていった。
が、連れ去られた者がどうなったのかを、今日に伝えるものは無い。
アキラはかつての彼女らのように美しい声を出すことは出来なかった。
だが、そんなことは問題では無かった。
人魚の連れ込む世界は、連れ込まれた者の望む世界でもある。
この何者も存在しない世界は、アキラ一人では創造することが出来なかった。
亜子が望まなければ、造ることは叶わなかった。
亜子の気持ちを確かめることの出来たアキラに迷いは無かった。
己の手が自然と亜子の性器の付近をなぞっているのに気がついた。
(……ん、アキラぁ、じらさんどいてよ……)
(ごめんごめん。…かわいい、亜子)
アキラは確かに童話で語られる人魚姫ではなくなっていた。
何も出来ない無力な存在では無い。
二人だけの世界。
終わりの無い凍った世界。
少なくとも道筋を見失った彼女を助けることは出来た。
亜子との情欲に溺れながら、アキラはこの世界で永遠を願っていた。
448小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/25(水) 11:56:27 ID:iaLuI2XH
 六


二人が発見されたのは数時間の後だった。
大河内アキラと和泉亜子。
二人は桜通りの人影の届かない木々の奥に倒れていた。
息はあった。
しかし、体温はおよそ生きているとは思えないほど冷め切っていた。
病院に担ぎ込まれた後も、意識を取り戻すことは無かった。
学園側は勿論、生徒たちに正式な情報を伝えなかった。
とはいえ、春先から噂の絶えなかった桜通りで起こった事件が、生徒たちの間に知られない筈はなかった。

このうち亜子の方は服の乱れていたことから、何者かにレイプされたのでは、という憶測も飛び交った。
しかしアキラには取り立てて何かされた様子がなく、それもまた新たな憶測の元になった。
こういった憶測も沈静化させようと学園側は躍起になった。
現場に僅かに残っていた魔力の残滓。
とはいえ、魔法のことを知る先生や生徒たちも、どういった経緯を彼女らが辿ったのか見当もついていないのであった。
ごく数人をを除いては。


事件翌日の日没の後、現場に二人の人影が在った。
一人は背の高い男。
くわえタバコから煙が上がっている。
もう一人は中学生かも疑わしい、小柄な少女。
「セイレーンが発現したか……。こうなるとわかっていたならなぜ放っておいた?」
最も早くに異常を察知したのが、このエヴァンジェリンだった。
隣の高畑に話しかけている。
「わかっていたわけじゃないさ」
問いかけられた高畑は苦笑でもって返した。
「全くの予想外だよ」
「だが、それなら何のためのAクラスだ」
「今の担任は僕じゃないからね」
「ぼーやが、あいつらを連れ戻すと?」
「ネギ君ならできるさ。もう病院に向かってる」
「無責任だな」
「ネギ君にはもっと色々な経験を積んで欲しいからね」
「ふん。それでぼーやが失敗したらどうする気だ?」
「時間はかかってもいい。ネギ君が成功させるのがポイントさ」
「悠長だな」
「あせっちゃいけないさ。…それにしても」
高畑が、短くなったマルボロを携帯灰皿に入れた。
「薄くなった血というのは厄介なものだね。諸共に意識を失ってしまうとは」
「…能力の制御が出来ないからな。確かに余程厄介だ」
449小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/25(水) 11:58:16 ID:iaLuI2XH
二人は適当に現場を見渡しただけでその場を去った。
この場所には何も見るものはないとわかっていたように。

「あいつらは戻ってくるかな…」
エヴァが帰り際、ポツリと呟いた。
「心配か?」
「…心配などしていない。クラスの空気が沈んでいて居心地が悪いだけだ。元とはいえ、下僕だったしな」
それさえも以前のエヴァなら言うことの無かったセリフだが、高畑がそれを言う事は無かった。



二つのベッドが並んだ病室。
そこに横たわる二人は静かに眠っていた。
見つかってからただの一度も目を覚まさないという。
仲良く、隣り合ったベッドで手を繋いでいた。
何度離しても意識の無い筈の二人が自然とそうするのだと、医者が言っていた。
ネギが二人の元へ寄ると、スースーという寝息と、医療器具の無機質な静音が僅かに鳴っていた。
(…感じる。今も二人から、違う、アキラさんの方から強い魔力を感じる)
血の為せる業か、アキラが亜子を引き込んで行ったのは間違いないようだった。
その昔、船乗りたちを魅了した者たちの子孫として。
かつての彼女らの魅了は強力で、一度掛けられた者の目を覚ますことは不可能だとされていた。
しかし力が弱まった現代の彼女なら、二人とも連れ戻すことも可能だとネギは考えた。
違う、連れ戻してみせる。
心に固く決めた彼は杖を握りしめ、呪文の詠唱を始めた。
450小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/25(水) 12:00:15 ID:iaLuI2XH
白銀の世界で二人の少女が互いの性器を愛撫しあっていた。
誰もいない世界で。
(…んっ、んあっ、イ、イク……!!)
亜子が何度目とも知れない絶頂を迎えていた。
(はぁ…はぁ…、アキラ……アキラばっかりずるいで……今度はウチが……な?)
その亜子のセリフに、アキラはニッコリとした微笑みで返した。
それは、アキラが今までで誰にも見せたことの極上の微笑み。

今しばらくは邪魔の入らない世界。
しかし、この後恐らく介入してくるのはネギ先生。
空を見上げた。
僅かに雲の隙間から薄日が差して来ていた。
或いはもうネギ先生は介入しようとしているのかも知れない。
ネギ先生の干渉を拒むことが出来るのか、少し自信が無かった。
全ては亜子次第。
(亜子……ずっと私と、ここにいてくれる?)
一抹の不安を払うように尋ねた。
(…そんなん聞かんでも、わかってるやろ?……ウチはアキラを信じてるで。どこまでも)
(…うん。ありがとう。ずっと、ここにいよう)
目を少しも逸らさず、やり取りされる会話。
その答えを聞いてアキラの内に広がる安堵ともう一つ、罪悪感。
人魚、セイレーンは魅了の魔物。
あらゆる方法で虜にさせることができる。
亜子はこの先も知ることはないだろう。

自らが、アキラの目を見たその瞬間に、肌に触れた瞬間に、魅了されているのだということを。

だが、この期に及んで引き返すことなどは考えられなかった。
もとい、引き返すことは出来なかった。
やっと手にした彼女との平穏。
静寂の世界。
(誰も近づけさせない…。だってここは)


二人だけの、偽りの楽園。


(END)
451小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/01/25(水) 12:01:16 ID:iaLuI2XH
年越しはスキー&スノボに行ってきて、その時に思いついた話なのですが。
色々と反省点の多いSSでした。
まだまだ修行が足りません…。
ご意見、ご感想、酷評頂けると幸いです。それでは失礼しました。
452名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 15:46:20 ID:SiJAOv+S
GJ!!

亜子が血に弱いのが何の伏線か?
……昔、亜子の目の前で両親が血を大量に噴出しながら死んだ…とか?
453名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 17:20:08 ID:dB/PgRpB
血が苦手な人間なんて山ほどいるし
454名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 17:40:53 ID:1O6wol+c
あー・・・
>>441
>>442のと同じ意図ね。
455名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 21:31:12 ID:MJNFOz8h
小笠氏GJ!
今週号読んで、二人称シリーズのクギミーが読みたくなった。少しツンデレの。
456名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 21:41:32 ID:hQAoZiPV
激しく同意!
二人称シリーズはイイ!

>>小笠様
しかし今回のは生殺しでつ・・・
457名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 22:55:14 ID:DUFpqaAm
コタとくぎみー希望。
458名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 16:44:21 ID:EYKKpfMZ
超Sな龍宮と超Mなネギ(もしくはコタ)希望
459名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 18:35:37 ID:lNVXnvur
Mといえばネギキュンだな
460名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 21:56:03 ID:DDx/xO+p
>>458-459
暴走した魔物(ショタ)を持ち帰って監禁、調教するたつみーと言うネタを考えたが



……何か危険な気がするので、やめておこう
461名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 23:00:26 ID:/7pzyCJ+
Sなたつみーもいいが、あえて可愛いいたつみーも見たい!!
462名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 23:34:08 ID:mLABtelK
>>249-252の続きをずっと待ってる俺
463名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 23:45:22 ID:EYKKpfMZ
>>461
タツミーはそのまま冷たい感じのほうがイィ…
あぁ、「何だ貴様は?」とか言われたいョ…
464名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 14:47:48 ID:qJ6VZjaY
>>463 それはエバたんに言われたい…「何だ貴様は?殺すぞ?」とか…
465名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 16:05:17 ID:OXcon0fj
水素ガスが詰まってると思われます>おっぱい
466名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 16:06:16 ID:OXcon0fj
うお、誤爆……orz
467名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 16:25:06 ID:n+5x6QG6
タツミーのオッパイに水素ガスが詰まっていたら、誘爆して大惨事。
素直に愛とミルクと優しさが詰まっていてほしいものです。
468名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 18:39:15 ID:0xgaugTZ
>>460

個人的に見たい。
469名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 20:09:16 ID:XiD9CFAo
>>468
地雷を踏んだぜ、お前……

書く気はあるけれど、もう少し読みたい人の数が増えたら書く
470名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 21:08:04 ID:5HzO8re3
漏れも読みたいぜ
471名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 11:56:21 ID:lsQn6cEq
>>469
いいから書きたいもん書きなさいな
ウジウジしてねーでズバッと書いちゃえよ
472名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 17:07:46 ID:Tjc/caS/
漏れも読みたい。
473名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 00:16:16 ID:Hrs/5JvF
私も読みたい
474名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 00:21:55 ID:Hrs/5JvF
龍宮って仕事ではひたすらクールだけど、
以外に優しく笑ったりもするよな。(特に対ネギ)
そのギャップがイイ!!
475名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 01:22:00 ID:5QsA+oEs
雪ちゃんでなんか読みたい
476名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 09:31:03 ID:Hrs/5JvF
たつみーがいい。
477名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 17:44:58 ID:CCq/4woh
クギコタがいい。
478名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 18:08:36 ID:8G122gbR
タツ×ネギ×コタ
龍宮が少年二人を調教……orz

479名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 23:44:09 ID:8G122gbR
龍宮「……ほらどうだ?気持ち良いだろう?」
龍宮が二人のペニスをしごく
ネギ「あっ、あぅ…」
コタ「あっ、あかん…俺・・・」
ドピュ!!
小太郎のペニスから精液が射精される
龍宮「もうイッタのか?君のはネギ先生のと比べて大きいが早漏なようだな。」
コタ「(ガ〜ン!!)」
龍宮「それに精液がベタベタし過ぎてて、臭いな。」
コタ「(ガ〜ン!!)」
龍宮「……良い子にしているネギ先生にはご褒美をあげよう。」
そう言うと龍宮はネギのペニスを口に含む
ネギ「アッ!!龍宮さん!!あぅ…もう…僕も…!!」






〜終了〜
480名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 22:21:29 ID:c0zVWg52
双子書いてくれる神は居らぬか
481名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 22:54:28 ID:gFxKvDzr
明日菜が双子のどっちかに試験管突っ込んで
腹パンしたのって何のSSだっけ?
482名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 02:18:39 ID:HXJLN33e
>>481
いじめスレのやつじゃね?
483名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 23:14:11 ID:q2RkETgu
懐かしいな
484名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 23:17:13 ID:tAArvnas
あれはいいスレだった…最初はな。
だんだんマンネリ化してきて…。
復活させられないかな…?

そうそう、今ここのスレが面白いね。
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1138421973/
485名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 00:43:44 ID:iPy4yJhH
宣伝乙・・・って言いたいトコだが

面白いじゃないか
他にオススメないか?
486天丼:2006/02/01(水) 01:11:49 ID:9crkvMzi
ひさしぶりにきてやったぞ。
とりあえずコタは、勝気な犬耳幼女に性転換するのがいいね。

ベンヤミン氏
奴隷戦士マヤみたいな人体改造ものSS書いてください。
ライトに明日菜の永久パイパン脱毛なんかどうでしょ。

座薬氏
最近、亜子攻めが手ぬるく感じます。
むかしネットで話題になった「終わらない夏休み」くらい攻めてやってほしいと思います。
487名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 13:54:16 ID:92v/W1NJ
雪ちゃんハァハァハァハァ
もう我慢できない!犯してやる!犯してやるぞ!
あ!こんにちは皆さん!突然見苦しいところをお見せして申し訳ない。新田です
今日は雪ちゃんを犯します。ちょうど明石を犯すのにも飽きてきたところなので!
雪ちゃんの小さいおマンコに私の極太のチンコを入れたいと思いますぅぅうううう!!!
あふぅっう!想像しただけでぇ!想像しただけなのにすごい勃起してきます!
あのかわいい顔が激痛に歪むところを見たいんですよ!どんなかわいい声で鳴いてくれるのか楽しみですようふふー
お、あの今あのガキと別れましたよ!では一人のところを拉致って強姦しようと思いますヒヒヒ

「こんにちは雪ちゃん」
「えっ…え…だ、誰ですか?」
「うん、私は今から君をレイプする男だよ」
「…れいぷ?」
「ジュルリ…ひひひ!教えてあげるからついて来なさい。じゃあ手を握ってあげるね」
「えっ…あの…今からクラスに行くんです」
「いんだよ、そんなことは!ほら!」
「えっ!い、いやです!やだ!」
「うるさい!来い!!」

怖がる雪ちゃんもまたかわいいなぁ!でもこれからもっと怖い目に遭わしてやる!
ひひひ!雪ちゃんの手を小さいなぁ!これじゃあマンコもすごい小さいんでしょうね!
ああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!もうすごく興奮してきましたよ!
これから私はっかつてない小ささのおマンコをっ!あああっ!しかもこんなかわいい幼女の!
ひひひひ――――――――――――!
ぐちゃぐちゃに雪ちゃんの小さいおマンコをかき回してやるぞぉおお!!
小さい雪ちゃんの小さいマンコ!小さい雪ちゃんの小さいマンコぉおおお!!
488名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 13:55:44 ID:92v/W1NJ
俺は絶対に新田を許さない!by春樹
489名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 16:36:40 ID:tA0gNRwN
今度書いてみようと思うんだが、
なんか見たいキャラとかいる?
からむキャラとシチュリクエスト募集。
490名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 16:58:04 ID:tFL8uJ8G
アキラと亜子の純愛モノきぼんぬ
491489:2006/02/01(水) 17:07:00 ID:tA0gNRwN
明日まで待つヨロシ。
1日くらいかかる・・・と思う。
492名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 20:23:51 ID:T3v5Xkij
>>488
新田は中学生じゃ満足できなくなったのか
493天丼:2006/02/02(木) 02:50:56 ID:OJcQl4et
雪ちゃんは、香港に売り飛ばされるといいね
10年後すっかり調教済みの雪ちゃんと春樹の出会いを読みたいな
494夕暮れ竜(489:2006/02/02(木) 15:31:45 ID:hY+bgq0q
とりあえず亜子とアキラのやつ前編。
もうちょっとだけ続くんじゃ。
放課後。
学校という、小さくも騒がしい世界で、この時間だけは違った雰囲気を持っている。
それは、まるでジュニア小説の魔法のように、そこにいる人々を包み込んで、
普段見えないものを見せてくれる。その放課後の話である。
その日、亜子は教師の言いつけで、職員室から資料室まで、資料運びをやっていた。
友人に迷惑をかけてはいけないと思い、先に帰るよう言ったのだが、
予想外に・・・いや、ある意味予想どうりに、かなり遅くまでかかってしまった。
「どうしよ、1人で帰るンかぁ・・・。なんかさびしいなぁ・・・。」
誰に言うともなくつぶやく。
暗くなってはまずいと思い、やや急ぎ足で教室に向かう。
教室のドアを開けると、なんと言うか・・・神秘的な光景が、そこにあった。
夕暮れが造る紅い光と長い影のコントラスト。
その窓辺に1人たたずんで夕日を見つめている少女。
すらりと細いまでも、水泳で無駄のない鍛え方をされた手足。
黒く、長く、美しい髪。
まるで・・・そこにいるために生まれたかのような・・・大河内アキラがいた。
「きれーやー・・・。」
亜子は思わず声に出していってしまった。
その声に気づいて、アキラが振り向く。
「あ・・・ゴメン。なんか、邪魔してもたみたいやな。」
亜子は謝ったが、アキラはううん、と首を横に振った。
「何してたん?こんな時間まで。」
亜子が話しかけると、アキラは少し微笑んで言った。
「・・・夕日が・・・きれいだったから。」
そういって、再び窓の外を見る。亜子も一緒にのぞいた。
「うわぁ・・・ホンマやぁ・・・。きれー・・・。」
うっとりと見入る亜子に、再び声がかけられた。
「あと・・・亜子がまだいるって言うから、待ってた。」
495夕暮れ竜(489:2006/02/02(木) 15:43:44 ID:hY+bgq0q
中編。
長気なヨカーン。じらすぜ!
え、と、亜子は驚いてアキラをみた。
正直、待ってくれている人がいるとは思っていなかった。
だが、アキラは優しい。それに、よく気が利く。
こういうところが素敵やんなー、と思いかけて、自分の考えたことに驚いた。
あれ、ウチ、何でアキラが素敵やなんて思ったんやろ。
ひょっとして・・・ウチ・・・アキラのこと・・・・・?
「・・・・・亜子。」
そんなことを考えていると、アキラが呼びかけてきた。
正直、すごくびっくりした。
「な、何?」
アキラが、独特のあいまいな笑顔をやめた。
きりっとした顔に代わったアキラは言った。
「亜子・・・変なこというけど」
そこで一度切り、困ったような顔になって・・・そして頬を紅く染めていった。
「私・・・亜子が好き。」
亜子は紅くなった。一瞬、さっきの考えを見抜かれたような気がしたからだ。
しかし、すぐ言葉の意味を理解し、それはそれでびっくりした。
「・・・え?」
アキラは紅くなったまま続けた。
「女の子が女の子を好きになるなんて変・・・かな?」
不安げな顔をして聞く、普段見られないアキラの姿。
そんな姿を、亜子はたまらなく愛しく思った。
そのとき。亜子の唇に、アキラの唇が重なった。
「・・・っ!?・・・・んっ・・・んぁっ・・・」
一瞬目を見開いて驚いたものの、すぐにおちついて、
今度はアキラの肩に腕をまわし、背伸びして抱きついた。
静かな時間が流れた。
教室には、二人の吐息だけが響く。
何度も何度も唇を重ねる。深い深いキスをする。
今度は、アキラが驚く番だった。
「んんっ!?ん・・・はぁっ・・」
496名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 15:50:18 ID:u/rr8/+O

             冫 ´.:::::::::.::.:::::::::::::::``丶 、   
             /.`:::::.::.::.:::::::::::::、::.:l::!::.::::::ヾ::.丶  
             ,'.::.:/:,イ::/l:|::.::N::.:ヽ::l::l::::::.::.::.ヽ::.::.丶  
          /イ::.,イ::./ レ' N、::lヾ 、::.ヾ::l::.::::::::.:l::!::.:::::ヽ
          '::/::l,イ レ'      ヾ  丶::i:|:::::.::::::::l::l::::::::.::i
           /〃.:/::j,. --、     -──-  l|::.i::.:::::.::l::l:i::::::::.l
        〃/イ::l::!                 ||::.l::.:::::.::l::l:l::::::::.l  
            l::l::.L二.    ニ二.. __   ||::.l:::::::::::l::l::l::::::::.l  
           |::!::.i !. l      i  l リ .|!::.l:::::.::.::l::l::.!::::::::.!  
           |::l ::} U     ゝ- '   }|::.l:::::.::::l::「.i::l:::::.::.l
            l::l::.!          Z    ||::.!::::::::.,'/ ,'、:l:::::.::.!
            l::l::ゝ   「 ヽ       ノ|::!:::::.::/lノ::.:l::.i:::::.:l  

「ロリウンコ」こと、ロリンコユエをよろしくです。
お漏らし、だっぷん、食糞が好きな方はぜひ!!

http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1137735513/

みんなロリ・ウンコ=ロリンコをよろしく!!
497夕暮れ竜(489:2006/02/02(木) 16:34:06 ID:hY+bgq0q
あとちょっと。
長くなった。スマソ。
亜子は、アキラの口内に舌を入れた。
自分でもなぜこんなに大胆なことが出来るのかわからなかった。
ただ、なんとなく、自分もアキラも幸せであることだけがわかった。
アキラの口内を、隅々まで舐める。
歯茎の裏、上顎、下顎。
そのうち、アキラの吐息の様子が代わってきた。
「んっ・・・っはぁ・・・んぁっ・・・あ・・・ふぅっ・・・」
亜子はそれを感じ、一度唇を離した。
それでも、アキラの呼吸は荒いままだった。
「アキラ・・・感じとん?」
アキラはさらに頬を紅く染める。
「男の子みたいにおもとったけど・・・やっぱ女の子やな。」
そういうと、力が抜けて立っていられないアキラを机に座らせた。
再び唇を合わせながら、制服のボタンをはずしていく。
徐々に、アキラの上半身が露になっていく。
『やっぱり、きれいやなぁ・・・。』
そんなことを考えながら、アキラの胸を優しくもむ。
そのたびにアキラは悩ましげな吐息をはく。
唇を離すと、名残惜しそうに唾液が一本筋を引いた。
「アキラ、もっと気持ちよおしたるからな。」
そういって、亜子は、アキラのブラジャーを上にずらし、
ピンと起った乳首を口に含んだ。
「あっ・・・・!んぅぅ・・・あんっ!」
亜子が与える刺激に、アキラは敏感に反応する。
見た目はまるで美形の男の子のようなアキラが見せる、女の子の反応だった。
紅く染まった頬と荒い吐息。
片方の手でもう片方の胸を刺激しながら、もう一方の手はアキラのスカートの中に向かっていた。
少し、その部分に触れてみる。
「あんっ!・・・ん・・・」
あまりに敏感な反応で、亜子は少しびっくりした。
『へぇ、アキラ、感度ええんや。』
アキラのアソコをゆっくりなでる。
そのたび、アキラは喘ぎ声を上げた。
一度、胸から口を離し、亜子は聞いた。
498夕暮れ竜(489:2006/02/02(木) 16:35:03 ID:hY+bgq0q
さいご。
長かったorz・・・
「ひょっとして・・・アキラ・・・いきそう・・・?」
だが、もはや息も絶え絶えといった感じのアキラは返事を出来なかった。
「へんじもできんかぁ・・・。もうげんかいってかんじやな。」
言いながらも、亜子の指は刺激を続けた。
強く、弱く、さまざまな角度、強さで刺激する。
そのたびあがる喘ぎ声が、アキラの限界が近いことを告げる。
「はぁっ!・・・あっ・・・あっ!・・・んぁっ!・・・あ・・・ああっ!」
そのとき、亜子の指が今まで触れなかった秘部の上・・・クリトリスに触れた。
そして少し引っ掻くように、下着越しではあるがそこを刺激する。
「あっ・・・あっ・・・あぁん・・・んぁぁっ!」
そして、アキラは体を弓なりにそらし、絶頂を迎えた。
亜子は、ゆっくり唇をはなした。
アキラは体中の力を抜き、ぐったりしていた。
・・・・・・・・
あたりは、少し薄暗くなってはいるものの、未だしぶとく落ちきらない夕日に照らされて、
暖かい色に包まれていた。
亜子たちはその中を、寮に向かって歩いていた。
「・・・遅なってしもたな。」
「・・・うん。」
「さっき言うてたこと、ホンマ?」
「・・・うん。」
いつものアキラだ。
「気持ち・・・よかった?」
アキラは少し紅くなったが、
「・・・・・・うん。」
とうなずいた。
亜子は少し膨れて、
「あーあ、つまらんなぁ、アキラばっか気持ちよなって。」
といった。アキラは目に見えて動揺して、
「え・・・!?ゴ、ゴメン。」
と謝った。
亜子はフフッと笑い、アキラの頬にキスをした。(背伸びをしなければ届かなかったが。)
「ええよ。今度ウチを気持ちよおしてくれたら!」
少し紅くなって照れるアキラを置いて、走り出す。
「・・・うん。」
後ろから、アキラの声が聞こえた。・・・気がした。

こんなんでどうでしょ。
未熟者ですが。
499夕暮れ竜(489:2006/02/02(木) 17:21:41 ID:hY+bgq0q
練習かねてもいっちょかいてみようと思うんだが・・・。
どう?かくべき?
キャラシチュ募集。
500名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 17:29:04 ID:z4lTD7an
チラシの裏にでも書いててください
501名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 18:01:27 ID:L+AlZvAC
いや、やればいいんじゃないか。好きに。どうせ誰も使ってないし
502名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 18:44:32 ID:vKqifM0t
良かったけど、心配するほど長くないので一つ一つコメントいらんと思う。
503ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/02(木) 20:54:23 ID:M+nODvN9
S龍宮×Mネギきゅんというリクエストが何かたぎるモノに満ちておりましたので小ネタをひとつ。
タイトルの安直さは眼をつぶってください。
(「M男」と書いて「マゾお」と読むことを推奨)


【M男先生ネギま! 〜ダメですぅ龍宮さん〜】

それは、ちょうど土日が休みになる週末のことだった。
いつものように騒がしい一週間は終わり、ひととき校舎が静かになる、その前日の金曜日。
先生としての仕事を終え、夕暮れの中を一人学園寮への帰途についていたネギが、

──自らの生徒である、龍宮真名に襲撃を受けることになったのは。

「悪く思うな、先生。これも依頼だ」
「──……ッ!?」
いかに才気溢れる子供であるとはいえ、未だ発展途上の10歳の少年である。
ただでさえ自分の生徒に襲われるという時点でネギは困惑していて、本来の全力も出せないというのに。
数多の戦場を駆けめぐった猛者に──叶うべくもなかった。

鳩尾に、首筋に連続で的確な打撃を食らい、ブラックアウトしていくネギの視界。
倒れるところを龍宮に受け止められたのだろう、柔らかい感触が伝わる。
閉じゆく意識の中、見上げた龍宮の表情は…どこか、加虐の笑みに歪んでいるように見えた。

======================================

どのくらいの時間が経過したか。目覚めたネギは、床に転がされていた。
冷たい、乾いた──窓のない部屋。外界と隔絶されているのが容易に判る。
外と部屋を繋ぐのは、ただ一つの鉄の扉だけであった。
自らの現状を確かめようと、一つ一つ確認していくネギ。
スーツの上着は脱がされ、外されたネクタイと共に壁にかけられていた。
504ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/02(木) 20:56:37 ID:M+nODvN9
靴とスラックスもなく、ネギの下半身はトランクスと靴下だけ。
そして杖はもちろん、エヴァンジェリンから貰った魔法発動体の指輪も手にはない。
──自分が、限りなく無力化されていることを知った。
そして、ネギの意識が回復するのを待ちかねていたように部屋の扉が開く。

「……目が醒めたみたいだな、先生」
長い黒髪に、褐色の肌。
到底中学三年生には見えない体躯と、報酬次第で依頼を確実にこなす鉄の精神。
龍宮が、いつもと同じ雰囲気で語りかけてきた。
「……た、龍宮さん……!? なんで、こ、こんなっ! ここ、何処ですか……!?」
まるで囚人のように閉じ込められたこともそうであったが、
信頼している生徒に──こんなことをされた、ということにネギはショックを隠しきれなかった。

「さっきも言った筈だ。……仕事だと、な」
目に涙さえ溜めて言い募るネギに、龍宮の冷たい断言が突き付けられる。
龍宮が仕事人であることをネギは知っている。
情になど流される人間でないことを麻帆良祭で知った。
諦観に流されそうになる意識を抑えて、目の前の龍宮に問う。
「──ぼ、僕は……、どうなっちゃうんでしょう……か……」
その言葉に、龍宮は抑揚のない声で決定事項を告げた。

「心配はしなくていい。命を取れという依頼ではないから日曜の夜には解放するさ。──ただし」

『ただし』と。
少しだけ安堵の息を漏らしたネギだったが、その言葉に再び身を固くした。
命は取られない。しかしその代価になるものを要求されると。
不安の表情で見上げるネギを、龍宮は零下の視線で見下ろした。

「──ただし。ここでネギ先生の本性を暴くことが条件だ」
505ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/02(木) 20:58:19 ID:M+nODvN9
「ほ、本、性……って」
呆然とするネギの視線に合わせて龍宮はかがみ込むと、その眼を覗き込んだ。
隠された物を見通す魔眼が、射抜くようにネギの瞳を──その奥まで貫き、見透かしていく。

口唇が触れてしまいそうなほどに近づかれ、ネギの顔は熱くなっていった。
気恥ずかしくなって眼を逸らそうと思ったのだが、
まるで魅入られてしまったように龍宮から視線を離せない。
やがてようやく龍宮が視線を離す。そして見下すように笑った。
「やはりな──……」
何を確認されたのか。
それを問おうとした矢先に、ネギのワイシャツの襟元に龍宮の指がかけられた。
ブチブチブチッ、ビ、ビリリリィィッ──!!
そのまま一息に凄まじい膂力で縦一文字に引き裂かれるワイシャツ。
ボタンは弾けとび、シャツは肌着ごとぼろきれに変わり、ネギのまだ華奢な胸板が露わになった。

「──っっ!!」
突然のことに、ネギはまるで反応が出来なかった。
ゆっくりと自分の胸元を見下ろし、引き裂かれたシャツを目にしてようやく事態を把握する。
「や……っ!?」
胸元を庇おうとした両腕を、龍宮の片手で捕まえられる。
そのまま頭の上でまとめて押さえつけられてしまった。
「うぁっ、は、離してくださいっ、龍宮さんっ……!!」

ネギの抗議などに聞く耳を持ち合わせていないという風に、龍宮の口が、手が動き始める。
口唇はネギの豆粒ほどの大きさの──乳首を捉えた。
小さな乳輪だけでなく周囲の肌ごと吸いつき、舌が絡むようにねぶっていく。
「はひィっ!? ひっ、ひゃぁっ!!」
ネギの内側を、電撃が駆けめぐる。
胸を愛撫される異質の悦楽に、高く細い悲鳴をあげた。
506ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/02(木) 21:00:04 ID:M+nODvN9
「ひぅっ! あぁっ!? む、胸、っ、ひっ! やぁっ!!」
ガクガクと身体全体が痙攣するように跳ねる。
やる場のない脚がばたつくのを、龍宮は脚を組み付かせて押さえた。
そして同時に、残る片手でネギのトランクスを器用に下ろしていく。
──ぶるん……っ。
「あ、ぅぅっ……!」
突如下半身に訪れた解放感。激しい羞恥に、ネギは身をよじらせた。
膝まで下ろされたトランクスの中から現れた牡の器官は、ひくひくとひくついて勃ち上がりかけている。
それに直接は触れず、龍宮はやわやわと周辺を揉みしだいた。
陰嚢の筋を指先でかすめ、触れるか触れないかのタッチでふにふにとペニスの皮を弄ぶ。
その一つ一つに、ネギは過敏に反応を見せて喘いだ。
「ひ、ぅぅっ、ダメ、ダメですっ……、ぼ、僕たち、先生とっ、生徒……でっ……」
額に汗を浮かばせ、頬を紅潮させながらもネギはそう言って自制を促す。
その言葉に、龍宮はネギの胸をねぶり続けていた顔をようやくあげた。
ちゅぱっ……、と多量の唾液が糸を引く。
そうして見せた龍宮の表情は、少しばかりの感嘆を含んだものだった。

「ここまで来てもまだそんなことが言えるのか。流石は先生、楽しませてくれる……」

言葉が終わるや否や、龍宮の空いている手がネギの下腹部に伸ばされた。
──ぎぢいいいぃぃっ!!
「ひぎィッ──!?」
その掌が、ネギの陰嚢を包み込むように握られた。
今までの繊細さがウソのように力を込められ、ネギは痛みに涙をこぼす。
「くぁっ、ひ、ひぐっ、あぁぁっ! 痛い、痛いですっ…!! 離してぇっ!」
しかしその声にもまるで意に介した様子を見せない龍宮。
身を再び沈めて、胸に顔を寄せる。
痛みを堪えながらおののくネギの眼を一度見てから、──乳首に、歯をたてた。
噛み千切られるのではないかというほどの鋭い痛みが加算される。
犬歯を突き立てられて、小さな胸の突起は痛々しくひしゃげた。
507ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/02(木) 21:02:52 ID:M+nODvN9
日々の特訓で鍛えていない──鍛えない箇所への痛みに、ネギは子供そのものの悲鳴をあげる。
「────本当か?」
泣き叫ぶネギの瞳を、龍宮が再度顔を上げて見据えた。
「……っ、っ……ぇ……?」
何を言われているのか解らない、という表情のネギ。
龍宮は呆れたように、陰嚢を握っていた手を離すと「そそり立つ」ペニスに手を添えた。

「さっきまで半勃ちだったはずだが……。痛いのに、どうしてこんなに硬くしているんだ?
 なぁ、ネギ先生」

ぎり、ぎり、と万力のように締め上げられるペニスのシャフト。
掴んだ指の一本が亀頭に伸び、今度は尿道にずぶり、と沈んでいった。
「あぐぅっ!? っ、あぅ、くぅぅっ!!」
勃起しきったペニスを容赦なく弄り倒され、ネギの悶絶が続く。
隆々と立ち上がり、硬さを失うどころか先走りを溢れさせていく。
その姿を無表情に見つめながら、龍宮は告げた。

「ネギ先生は──……痛くされればされる程感じるということだ。
 いわゆるマゾヒスト、……変態ということだな」

侮蔑しきった視線がネギのペニスに突き刺さる。
視線に焼かれることにさえ何かを感じたのか、ネギの背筋がぶるりと奮えた。
龍宮は尚も言葉を続けていく。

「大方、毎日教壇に立ちながら生徒に苛められるのを想像してココを膨らませていたんだろう?」
「……そんな、そんなことっ……な、ない……ですっ……」

「まだ皮も剥けきっていないくせに、変態的な性癖だけは一丁前とはな。
 ほら、こんな言われ方をしているのにどんどん硬くなっているぞ」
508ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/02(木) 21:04:39 ID:M+nODvN9
ネギのペニスは言葉の通りに反り返り、萎える気配など微塵も見せていなかった。
鈴口にあてがわれた人指し指はねちゃねちゃと溢れるカウパー液を弄ぶ。
「は、ぅぁっ、くぅぅっっ……! ち、違、違いますっ……!! 僕、そ、そんなことっ……!!」
喘ぎながらも、屈辱に歯噛みするネギ。快楽に悶えながらも龍宮の言葉を必死に否定しようとする。
そんなネギの様子を冷ややかに眺めていた龍宮は、何の前触れもなくネギのペニスから手を離した。
そして間髪入れずに、ネギの身体をぐるりと反転させる。
「……え、……――――っ!?」
足首からトランクスは抜き取られ、ネギの下半身は靴下一対だけになる。
その状態のままで、四つんばいの格好にさせられたのだ。
当然、背後の龍宮にはすべて――つい今まで弄られていたペニスも、そのすぐ上にある肛門までも、
余すところなく晒されてしまっていた。

「や、あぁぁっ! 龍宮さんっ!?」
狼狽するネギの脚に再度乗りかかって動きを封じ、
龍宮は自らの長い中指を濡らしもせずに強引にネギの尻穴に挿入していく。
「ひぃっ、あ、痛っ、ひっ、ぅぁあっ!!」
乾いた肌同士が擦れあうことなど気にも止めず、ただ一直線にネギの肛門を穿つ龍宮の指。
焼け付くような痛みがネギを襲った。
自由になる両手で這いずるようにして逃げようとするネギであったが、
基礎体力がまるで違ううえに、完全に脚を押さえられてしまっているせいで床を引っかくだけに留まった。
「ぁ! っぁぁぁっ! 抜いて、抜いてくださいっ、ひぁっ!!」
叫び続けるネギ。

ゆっくりと捻るようにネギの尻穴に指を挿れていきながら、龍宮はひとつの提案をする。

「いいか、ネギ先生? 私はコレが君の本性だと思っている。
 ――だが、君は違うと言う。……あくまで否定するならば、それを私に証明してみせてくれ。
 もしも君が、これから私がすることにまったく感じないというなら――……、
 依頼をすぐにでも取り止めて、君を返す事にしよう。……いいね?」
509ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/02(木) 21:07:23 ID:M+nODvN9
龍宮の持ちかけは、ネギにとってか細い一筋の光明であった。
リソースの伴わない状況で、彼女に面と向かって勝てる確立は限りなく低い。
それでも、ネギは頷いた。それは先生としての意地だったのかもしれない。

指を深々と突き刺された肛門の下では、
未だ屹立し続けているペニスが先走りを垂れ流してひくついていた。


つづく



以上、S龍宮×Mネギでした。あくまでも「プレイ」の域は出ていませんが……。
M系は好きですが、本当に苦痛を伴うものは苦手なのでこういった形に。
「物足りない」という方はご容赦下さい。次はお尻責めからスタートの予定です。
それではまた。

>>439
いいんちょの髪奉仕ですか…。色々混ぜて考えてみたいと思います。
ひとつ燃え立つようなシチュエーションがあると出来上がるのが早いので、
何か他のアブノーマルなプレイと混ぜてみようかなと。

>>486
>奴隷戦士マヤ
 石に両手足を埋め込まれて磔にされたままふたなりのちんちんしごかれたりとか、
 衆人環視の街中を全裸で走り抜けてから射精…なら解るんですが。むしろそれは楽しそうですが。
 「雌伏編」しか持ってませんのでその後の四肢切断とかは詳しくないです。
>明日菜の永久パイパン脱毛
 元が生えてない娘なので、ギャグになりそうな感もありますね。
 ……書くとしたら、そこをなんとかエロく出来るかは描写次第ということでしょうか。
510名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 22:12:23 ID:cGaPTeQ4
GJ!!
やっぱあんたはネ申だ!!
続き待ってます!!
511名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 22:41:21 ID:I396c+w9
神降臨!こいつぁ続きが楽しみっす!

>509
>他のアブノーマルなプレイ
いいんちょだと相応に胸あるので母乳ネタとかどうでっしゃろ。魔法誤作動とか理由つけて。
512夕暮れ竜(489:2006/02/03(金) 17:23:41 ID:4Tmci5bU
いつの間にやら神降臨!
続きに期待!
<<500<<501<<502
反応ありがとお。
<<500精進します・・・。
<<501つかってないって・・・ナニを?ナニに?
<<502アドバイスありがとうございます。
また今度なんか書いたときも「またバカ来たよ」ぐらいに思ってくだされ。
エヴァネギって需要あるのかなぁ・・・。
513夕暮れ竜(489:2006/02/03(金) 17:24:46 ID:4Tmci5bU
なぜか>>が<<にナテルヨォ・・・。
きにしないでくださいorz・・。
514名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 19:01:13 ID:XAP3h4Rt
はっきり言って、エヴァネギの需要はある。
だから、書いてくれ。
515名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 19:05:57 ID:Uq6UwgNh


         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『おれは節分に巻き寿司を食べると思ってたら
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        夕映が巻き糞を食ってたんだ』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも 何をされたのか わからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \     スカトロとか食糞だとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの 片鱗を味わったぜ…

516名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 00:13:54 ID:UouGiJrQ
流れぶった切って、龍宮とアキラのエロが見たい
517名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 00:27:03 ID:6EmMZRUX
毎晩夕食時にちづ・なつ・いんちょの部屋に行って
ザーメンとオシッコとウンコを供給して
それを3人が食べる
みたいな話を求む
518名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 01:29:32 ID:xXCtwgOx
 っ 童  L :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/     〉
    て  貞  」 ̄ ̄ ̄´ 'ー-   _:::::::::::::::::/       ]
    感  っ  L− ―┐ `'´, - 、  `ー-、:/     __ 〈   童   え
    じ て   」 ̄ ̄ ̄´''' ー-  . 二ヽ. ト/  /:.:.:.` 〉  貞    l
    で し   〈ー―ァ‐ァ‐t- ._::::::::::::´`' ト 、 /:.:.:.:.:.:.:く   !.?   マ
    す  っ   〉:://:/   l::::i::::::`'ー- 、::::::::__::`'ヽ、:.:.:./       ジ
    よ か  |ヽ l:/   l::, --- 、::::::l::`Y:::::ヽ::::::::`く
    ね り 〈    |'     リ  |ハ::丶::|::::::l⌒!::',:::::::::::´丶_,__ _
    l  者  」ヽヽ l       , 亠 、',::::::l:::::::ト:J::::l:::::::_ ィ':.:.:.:.:.:.:.:|/:.:
Y⌒Y⌒Y⌒Y ハ !      〃, - 、 ヾ_!::::::L_ノ ̄/:.∧:.:.:l:.:l\_,,.-\
ーイ   l  トzイリ      /、__ノ! ハヘ:リ:.:l:.:.:.:.:,ォー-、 l:.:.:トメ,'--、:.:.:.
:::::∧__∧_弋.Zノ         ヒZィリ 人._.人._.l:.:.:.:./ し'二ヾヽJ f_.ハ  !ヾ
 ̄       ̄フ          ゝ.Zソ.」      |l:.:.::ハY .ヒzリ     ゞzリ .ト
         〈       ,    ̄ .」   カ |レイ:.:.', 'ー , -、' , -- .  !
  い  今 〈 , '⌒' ー‐- 、    〈.  ッ  L:.:.:|:.:.Ll   (: : : : : : : :ノノ
  ま  彼 〈 ゝ ____ .ノ   ィ|  コ  〈:.:.:.:ゝ!:.:.:`zーゝ--zーイ´
  す  女 〈ゝ. __f二ユ¬ ''": : :l.〉 イ  〈−----イ: : : : : r--tイ
  か  と 〈:」,ィ |  ヽ |: : : :/7   l   〈       | : : : : : ヽ -L」-
  ?  か  〈:::l| ',    」: : /Z !! 」       弋: : : : : : :ケ´|ヽ
519名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 02:17:14 ID:7O9iqaZu
自分もたつみー×アキラが見たい
ていうか前投下されたやつの続きはもう来ないんだろうか
520夕暮れ竜(489:2006/02/04(土) 10:32:48 ID:KbglfyKX
エヴァネギ今日明日中に投下したいんだが・・・。
どんな感じにしようか・・・。
純愛・・・?それとも・・・。
正直なやんでる。
521名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 12:05:46 ID:soUtSuEm
>>520 純愛で頼む!
522名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 14:48:46 ID:qaG+V3jg
アキラの髪にべったり精液
523名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 18:06:21 ID:szwu81cK
ツンデレで
524ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/04(土) 19:19:27 ID:FP8KOtPv
それでは、S龍宮×Mネギの続きになります。
ネギきゅん四つんばいで、肛門に龍宮の中指が埋まっているところからスタートです。


【M男先生ネギま!〜ダメですぅ龍宮さん〜2】

ネギの直腸内に深々と入り込んだ龍宮の長い指がゆっくりと動き出す。
キツく締めつける肛門の圧迫感をものともせず、指は曲げられて肛孔粘膜を強く引っ掻いた。
「ひ、っっ、ぅぅぅぅっ……!!」
排泄物を出すためにしか使用したことのない部位から逆流するように、
──細長い指であるのに、太い棒にでも入り込まれているような感覚を、ネギは覚えた。
無意識にあがった叫び声を、口に手をあてて無理矢理押さえ込む。
「んんっ、んぅ、ぅ──……っっ!!」
そんなネギの努力を嘲笑うように、龍宮の指先はぐねぐねと腸内を蹂躙していく。
自在に指の間接を曲げていたかと思えば、不意に真っ直ぐに伸ばして抽送を繰り返す。
ネギがお尻の穴の刺激に慣れてしまわないように、巧みに快楽の矛先を変え続けていくのであった。

「──まだ、認めないか? 先生」
龍宮の声が、執拗な尻穴責めに息を荒らげるネギにかけられた。
股間では何よりも雄弁にネギの昂りを表すモノが反り立っているにも関わらず、
ネギはぶんぶんと首を横に振る。
「……か、感じてなんか、いま、せんっ……! 僕、感じてなんか……ぁっ」

「……強情だな」
呆れたような言葉とは裏腹に、龍宮の表情は喜悦に歪んでいた。
「強情な子供先生には──……」
途切れる言葉に、ネギが訝しみつつ首だけ振り返る。
視線の先には、片手を高々と振り上げる龍宮の姿があった。
ひゅんっ、と風を切る音さえさせて、振り下ろされる平手。
「────お仕置きだ」
525ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/04(土) 19:21:20 ID:FP8KOtPv
パシィィィンッ!!
「ひぃっ!?」
甲高い打擲音と共に、ネギの尻たぶには鮮やかな赤色の紅葉が刻まれた。
悪いことをした子供に親がそうするように──、
しかし、親がそうするのとは格段に威力の違う平手打ちが矢継ぎ早にネギのお尻に振り下ろされる。
パァン、パンッ、ピシャッ、パンッ!!
「ひっ、ひぎぅっ、や、あうううっ!!」
苛烈な尻叩きに、ネギのお尻はすぐに真っ赤に腫れ上がってしまう。
痛みにかたく瞑られた眼の端から涙が流れ落ちても、龍宮は平手打ちを止めようとしない。
それどころか、尻たぶを力いっぱい叩きながら尻穴への愛撫を再開したのである。

──叩かれるたび、ネギはお尻に破裂するような痛みと灼熱感を覚えた。
打たれた箇所がじんじんと熱をもって、言いようのない焼けつきを起こす。
「うぅぅっ、うぅっっー……!!」
言葉を紡ぐことさえ難しくなり、呻くことしか出来なくなっていく。
──しかし、これなら「感じる」ことなど出来ないと、ネギが安堵しかけたすぐ後。
「──く、ぅぁぁぁっ!?」
お尻の穴に限界まで突き入れられたままで放置されていた龍宮の指が、またうねり始めたのであった。

ずにゅ、ずにゅうううっ、ずちゅううっ!!

先程までとは段違いにスムーズに、龍宮の手が前後していく。
「は、はぅ、っひぃ! あああっ!? な、にこれぇっ!!」
ネギは、新たな感覚に困惑して尻たぶをぶるっ、と震わせた。
叩かれて激痛を感じていたはずのお尻が、再び始まった肛門への刺激と共に疼き始めたのである。
じりじりと弱火で焼かれるように、赤く腫れ上がったところが切ない痛痒感を生み出す。

それと同路に、龍宮の指にはねっとりとした液が絡みつき始めていた。
にちゅ、にちゃっ…と、ネギの尻穴から漏れ出す粘つく音。
ネギの腸内が腸液を分泌し始めたのであった。
526ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/04(土) 19:23:20 ID:FP8KOtPv
「どうした、ネギ先生? お尻の穴がだんだん柔らかくなってきたぞ……?
 まさか感じているわけじゃあないだろうな?」

殊更に意地悪な物言いをしてみせる龍宮。
ネギは歯を食いしばって、尻穴から湧き出る悦楽に耐えようとする。
──しかしそれも、一瞬のことに過ぎなかった。
龍宮の指が鉤状に曲げられて、狙いすましたようにネギの前立腺に触れていく。
そして同時にもう片方の手が、それまで延々と放置されてきたネギのペニスを握り締めたのである。
根元から牛の乳しぼりのようにペニスのシャフトを圧迫し、そして亀頭に爪を食い込ませる。
「い、いぁっ、はひぃっ、ひぎぃぃぃぃっっ!!」
痛みと同時に快楽を与えられ、ネギの意識はすっかり混濁してしまっていた。
どちらが痛みでどちらが快楽なのか解らない──、
否、すべてが混じりあって快楽に昇華されつつあった。
尻穴から指を出し入れされるたびに、入り口からはぶびゅっ、ぶびゅっと腸液が弾け飛び、
そこがまるで性器であるかのような乱れ方を見せ続けた。

「────射精をしてしまえば、もう言い訳はきかない。
 さあ、嫌なら我慢するんだ。いいね?」

最後通告に等しい声が、どこか遠くからのように聞こえる。
そして、容赦のない強さで、ネギの前立腺を押す龍宮の長い指。
陰嚢の中で濃縮された濁液に、その指が出口を与えるようにして押し出していく。
──そんな感覚を、ネギは感じた。
尻穴からペニスの先までが一直線に繋がり、直接的に押し出されるように。
射精してしまうネギのペニス。

「は、はひぃ、ひゃぁっ、も、もう、やめ、ぇ、ぇぇぇぇっ!!」

肩を床に落とした形での四つんばいのまま、腰だけが震えて高く突き上げられた。
ぎゅうぎゅうと龍宮の中指を括約筋が締めつけ、壊れた蛇口のように精液を吐き出す。
527ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/04(土) 19:24:34 ID:FP8KOtPv
ぶびゅびゅぶっ、びちゃびちゃっ、びゅるるるっ!!

「ひぁ、ああぁぁっ、で、出てぇっ、ぅぁぁぁっ!!」

びぢゃ、ぶびゅ、びゅっ、びゅびゅっ!!
本当に陰嚢二つにこれほどの量が入っていたのかと疑わしくなるほどに、射精は続く。
ペニスの真下の床は白い粘液の液溜まりになり、むわっ、と濃い性臭が立ちのぼった。
「ぁ、ぁぁぁ、ひ、はぁ………ぁっ……」

びゅ、びゅ──ぶびゅ、びゅっ……。
どれほどの量の精液をぶちまけたか間近で見ている龍宮にさえ解らなくなるほどの長い射精の末、
ようやく終わりを告げる絶頂。
それでもネギのペニスは射精の余韻にヒクついていた。
激しい運動の後のように、身体中を汗だくにしながら肩で息をするネギ。
口元はだらしなく開き、よだれさえも垂れ落ちていて、快楽の深さを物語っていた。

「──自分の本性は理解できたかな、先生」

「……っ」
背後からかかった声に、ネギは一瞬で我に返らされた。
『感じない』ということを示さなければならなかったのに、射精してしまった。
本性、という言葉を改めて突き付けられ、ネギは身を固くする。
「……で、でも、僕はっ……」
言い募ろうとするが、何を言ったら良いのか解らずに口ごもってしまう。
床に額をつけたままで、悲嘆と苦渋に顔をしかめた。
「……まだ、認めないか?」
「ううっ、ぼ、僕は……、せ、先生、なんですっ。な、なのに、あんな…ぁっ……」

生徒にお尻の穴を責められて射精してしまった。
──その事実が、ネギを強く苛み出した。既に認めるも認めないもなかった。
528ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/04(土) 19:26:32 ID:FP8KOtPv
「僕、僕っ、こんなっ、お、お尻でなんてっ……」
絶望感に打ちひしがれるネギ。
龍宮はやれやれという表情をしながら、未だネギの尻穴に挿されたままの中指を抜き放った。
にゅるっ……!!
「ひぁぅっ!?」
絶頂後の敏感なままの肛孔粘膜をこすられる感覚に、背筋を反らせ甘い声をあげてしまうネギ。
再び、悦楽の炎が身体の中で燻り始める。
「ひっ、な、何す、するんですか…ぁぁっ、龍宮さんっ……!!」
ネギの問い掛けに、龍宮は事も無げに答えた。

「ネギ先生は、自分がお尻で感じるマゾだということは理解したみたいだが……、
 どうやらその変態性欲を忌避しているみたいだったのでね。
 もっと、理性がトぶような──ヒドイことをしてあげよう」

ぞく……ぅっ。龍宮の深い、凄みのある声色にネギの背筋に悪寒が走る。
「……ほら、もう勃起しているじゃないか、先生」
「ぁ……っ……?」
悪寒は期待の現れであったのか、長い射精をして萎えていたはずのペニスがまた鎌首をもたげ出した。
精液まみれの亀頭を弄り回され、鼻にかかったような喘ぎをあげるネギ。
──ふと、龍宮が懐に手を入れている仕草がネギに伝わってきた。
「な、何、を……っ」

「もう指では物足りないだろうからな。ド変態のネギ先生には……、これを挿れてあげよう」
期待感の混じった恐怖に怯えながら背後に声をかけるネギに答えながら、
龍宮は懐に入れた手を抜き──それを、口を開けて収縮する尻穴に突き付ける。

──ひたり……。
529ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/04(土) 19:30:24 ID:FP8KOtPv
「――っっ!!」
火照った肌にあたる冷たい感触に声にならない悲鳴をあげるネギ。
しかしそれに反して、本心を示すようにペニスは嬉しそうに跳ねるのであった。


つづく



以上、S龍宮×Mネギでお尻責めの第二回でした。
次回は器具でのお尻責めからスタートの予定です。オチが見えて来ず不安ですが。
それではまた。

>>511
母乳…搾乳系はまだ未挑戦でした。なるほど。ご提案ありがとうございます。
530ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/04(土) 19:40:33 ID:FP8KOtPv
なんだか>>528の部分、主体と客体がおかしくなっていたので修正します。
以下のように脳内で読み替えてください。


期待感の混じった恐怖に怯えながら背後に声をかけるネギに答えながら、
龍宮は懐に入れた手を抜き──それを、口を開けて収縮する尻穴に突き付ける。
             ↓
恐怖の中に明らかに期待感を滲ませて背後の龍宮に問い掛けるネギにそう答えを返しながら、
龍宮は懐に入れた手を抜き──手に持ったそれを、口を開けて収縮する尻穴に突き付ける。
531名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 06:10:37 ID:H2corFpm
内村も、もっとがんばれよ
532名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 17:30:06 ID:u/tMHLOV
GJ!!!
>>531
内村様に失礼だぞ!!
533名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 14:59:25 ID:/26V2pkW
内村も、もっとがんばれよ
534名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 20:43:21 ID:QUTKkGfM
失礼だってば
535名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 01:19:22 ID:BE9aLcrf
もう、がんばらなくてもいいよ、内村
536名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 14:51:09 ID:y5BGtQJm
やっぱり失礼だぞ!
537名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 15:13:31 ID:6ZTgZtn/
>>531-536
( ゚д゚ )
538ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/07(火) 18:52:10 ID:rT3z1kX5
S龍宮×Mネギ、第三回目になります。
長々となってマンネリ化してしまいましたので、これにて終了ということで。


【M男先生ネギま!〜ダメですぅ龍宮さん〜3】


ひたり、とネギの尻穴に、冷たいモノが押し当てられる。
ずにゅうぅぅ……っっ!!
「ひぁぅっ!?」
次の瞬間、ネギのほぐれたお尻の穴を冷たい感触が襲った。
ぐりぐりとねじ込むように押し入れられる「それ」を首を捻って目の当たりにして、
ネギは恐怖に引き攣った声をあげる。

「ひっ!? あ、ぁあぁ、じ、銃……っ……!!」

背後から、ネギのお尻を覗き込む龍宮が手にしていたものは、拳銃であった。
その銃口を、先の絶頂で口を開けた肛門に挿れて、抽送を繰り返していたのである。
ごり、ごりっ……。
「あぐ、ぅぅっ! や、やめてくださ──ぁぅっ!?」
腸壁をこする、無骨な金属の筒。
抜き差しのたびに、ネギのお尻はひくついて収縮した。
溢れる腸液が銃をとめどなく汚していく。
「──ヤメテ、と言う割りには……感じているじゃないか、先生?」
龍宮の手が、爪が食い込んで跡が残るほどにネギの尻たぶを鷲掴みにする。
先の尻叩きで真っ赤になった尻たぶに与えられる、さらなる刺激。
そうして入り口をさらに開いた肛門に、容赦なくズブズブと銃口を突き立てていった。
「! は、ぁぁ、ぅぁぁっ!?」
『銃を突き付けられている』という緊張感に少し固さを取り戻していた尻穴は、ほどなくして柔らかく蕩け出す。
冷たい金属は分泌される腸液にぬるみ、抽送に明らかな水音が混じり始めた。
539ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/07(火) 18:54:06 ID:rT3z1kX5
「はひッ、ひぅぅっ! や、ぁぁっ、ひゃあぁっ!?」

ずぢゅ────!!

それまでの抜き差しよりもさらに強く、深く。
龍宮の手が銃を肛門に差し込み、そのまま手を離す。
肛門括約筋に締めつけられ、手を離しても銃は抜け落ちて来ない。
ネギの肛門から、引き金から後ろの部分がだらりと垂れ下がる格好になった。
「た、っ……、龍宮、さん……?」
ひくひくと括約筋を収縮させて、ネギが当惑の声をあげる。
それは、中途半端に快楽を与えられたまま放置されることへの戸惑いであった。

「ぁ、ぁぁっ……! っううっ……!!」
獣のような声を出しながら、肛門を締め、緩め、お尻を振りたくるネギ。
新たな刺激を欲しそうに、尻から生える銃の尻尾をふるふると揺らしていく。
その様をしばし眺めてから、龍宮は再び銃に手をかける。
──今度は、先程までとは雰囲気を大幅に変えて。

カチリ……。

ぞわっ────!!
その瞬間、ネギの背筋をそれまでとは別種の感覚が襲った。
悦楽による甘い痺れではない、もっと直接的な、強いて言うなら『死』のイメージ。
「ぁ、ぁぁ……、た、龍、宮……さ、ん……?」
四つんばいになった腕や足がガクガクと恐怖に振るえた。
冷たい汗が身体中から噴き出ていく。歯の根が合わないほどに、恐怖を感じる。

「──先生。今、私は引き金に指をかけている。解るね? 先生のお尻の穴に挿入っている銃にだ。
 あと少しこのまま力を込めれば──……」
540ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/07(火) 18:56:44 ID:rT3z1kX5
ネギが感じた恐怖感の正体は、殺気であった。
龍宮の言葉の一言一言が、脊髄を凍らせるような戦慄を走らせる。
きゅ……っ……。
「ひ……っ!!」
龍宮の指先が微かに動く感触が、肛腔粘膜を通してネギに痛いほど伝わる。
トリガーの遊びの部分が動くたび、ぞわぞわと恐怖に蝕まれていく。
「じょ、冗談……、冗談、で、です、よね……?」、
かすかな希望に縋りたいという表情で、ネギは肩ごしに振り向いた。
そこにあったのは、冷徹なヒットマンの貌。
「──私が、冗談を言うような人間に見えるか?」

ごりっ────!!
「あうぅぅっ、ひ、ひぎっっ!!」
龍宮の言葉と共に、さらに直腸の奥までねじ込まれる銃。
ハスキーさが一段と増したその声に、ネギは自分の発言が龍宮の機嫌を損ねたのだと感じた。

「ひっ! あ、ひぁっ、ご、ごめんなさ……ひっ、ふぁっ!!
 う、撃たないで、く、くださ……っ、ひぁっ!?」

ネギの懇願にも答えず、龍宮は無言のまま腸襞を銃でこすりあげるだけで。
恐怖心は一層煽られ、身体中が小刻みに震えた。
──それでもネギのペニスだけは別の生き物のように反り返り、脈動を繰り返しながら先走りを吐き。
──尻穴は本人の感じている恐怖感とは裏腹に、更に銃口を体内へ飲み込もうとしていた。

「〜〜ひっ、ひぁぁっ、抜いて、抜いてくださひぃぃっ!!」
悲鳴が響くたびにネギのペニスはびくんびくんと跳ね、
肛門は銃を龍宮の手から奪おうとでもするかのように締めつけを増す。

恐怖感になりふり構っていられないのか、龍宮から逃れようと床を引っかくネギ。
涙をぽろぽろとこぼし、半泣きになりながらも懇願を続ける。
541ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/07(火) 18:58:49 ID:rT3z1kX5
しかし、そんな行動とは逆に、ネギ自身の性感は確実に発展していった。
表情は恐怖に歪んでいるのに肌は耳まで紅潮し、明らかに絶頂の寸前であることを訴えている。

──そして、龍宮の指が微かに動いた。
「ひっ──!?」
喚いていたネギが、悲鳴をすべて飲み込んで絶句する。
恐怖のあまり、振り向くことも出来なかった。
「ぁ、ぁぁ、ぁぁぁぁっ……」
ただ、絶望にかすれた声が喉から出るだけ。

ずぶぶぶぅっ……、ぐじゅりっ…………!。
「ひぅんっ!!」
長めの銃身がいったん肛門の出口付近まで抜かれ、次の瞬間一息に、再度突き込まれる。
中の襞を容赦なく削るように擦りあげて、奥の奥まで到達した。
ぐり、ぐりっ……。
さっきまでの抽送とは違う「狙いを定める気配」が伝わる。完全な零距離射撃。
「や、ぁぅっ、ひっ、ひぁぁっ」
死の予感に全身を引き攣らせながら、ネギはそれでもA感覚に逆らえずに嬌声をあげた。

────…………。
ザッ────、と唐突に、背後の龍宮の雰囲気が変わった。
戦いに身を置いたネギには、それが──集中であることが痛いほどに理解できた。
血の気の退く感覚。
つまり、撃たれるのだと。

「ひゃ、ひぁぁっ、ダ、ダメぇぇっ、ぁぁぁぁああぁっ!!」
悪あがきに等しいが、そうせずにはいられないネギの叫び声。
それにも一顧だにせず、龍宮の指がトリガーを──引いた。

────────ガヂィ――――……ッ!!
542ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/07(火) 19:00:08 ID:rT3z1kX5
「ひぁ、っ────っっ……!!」

その瞬間、ネギのマゾ性が一気に爆発した。
脊髄を走る死の予感に、引き金に連動するようにペニスから精液が吐き出されたのである。
「あ゙っ、ぁぁぁぁっ、いやぁぁぁぁっ!?」
先の射精で床に吐き出され、すっかり熱を失ったゲル状の精液の上に更に吐きかけられる熱濁。

びゅぶぶっ、びゅるるるっ!! びゅぶうぅぅっ!!
勢いも、量も先程とは比べ物にならなかった。
床の一部だけが、酷く卑猥な白色に塗り固められていく。
「ぁぁぁああっ、イくっ、ひ、ぁぁぁぁっ!!」

ネギは、死まで追い込まれる自らの姿に──その被虐に、絶頂したのであった。


「────ぁ、はぁ、は……ぁ、っ……」
絶頂に疲れはて、床にうつ伏せにへたりこんだネギの荒い息が聞こえる。
肛門から突き抜けた弾丸も、ぶちまけられた内臓も、血の一滴もそこにはなかった。
あるのは、10歳のマゾ少年の汗と涙と──恥液だけ。

──結論を言うと。
引き金を引いた衝撃はネギに伝わったが、弾丸は出なかった。
実のところ、弾丸などは最初から入れられていなかったのである。
『私が、冗談を言うような人間に見えるか?』という龍宮の台詞は、
命を奪うということではない、ということに関してのことであった。

それでも、延々と銃口を突き付けられ続けたネギの緊張は極限に達していたらしく。
弾丸が発射されなかったことに、その緊張は一気に弛緩した。
「ぁ、ぁ────……」
543ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/07(火) 19:03:01 ID:rT3z1kX5
じょろっ……。
多量の精液を吐き出しながら未だ限界まで張り詰めたままのネギのペニスが決壊する。
その先から迸る、黄色の奔流。
じょろ、じょぼじょぼじょぼじょぼっ……!!
うつ伏せにへたり込む少年のペニスから、滝のように放たれるおしっこ。
床の精液溜まりを洗い流し、乾いた床にアトをつけて流れていく。

「ふぁ……ぁぁっ、止ま、らない……っ、ふぁっ、た、つみやさんんっ……」
絶頂による疲労で動けないのか、ネギは羞恥に満ちた声を出した。
かろうじて動く銃をくわえこんだままのお尻を僅かに揺らして、視線から逃れようともがく。
──が、勿論そのくらいで逃げられるはずもなく。
龍宮の加虐心を強く煽る効果しかなかった。

精液とおしっこの溶け込んだ水溜まりの中へとまるで躊躇せずに踏み込み、
龍宮はその靴でネギのお尻を踏みつけた。
「あひぃっ!?」

じょぼぼっ!!
止まらない放尿が、その瞬間悲鳴と共に漏れ出す量を殖やした。
ぐりぐりと靴で尻たぶを踏みつけるたび、ネギのペニスは水鉄砲のように尿を排出する。
膀胱の中身を絞り出したかのように、やがてお漏らしはおさまっていった。
後は僅かな雫を垂らすだけになったペニスは、しかし一向に小さくなる気配を見せず、
うつ伏せのネギの股の間から、勃起しながらむくりと顔を出していた。
「ふぁ、ぁぁっ……っ!!」
つま先で尻たぶを、カカトでネギの勃起したペニスを踏みにじる龍宮の足。
そして片手で自らの胸元を大きくはだけながら、もう片方の手でネギの尻穴に挿入されたままの銃を引き抜いていく。

にゅず、ず、ずにゅううぅぅ……。
尻穴の襞がめくれあがる感覚に、ネギは最早抗う素振りも見せなかった。
「ひぃ、お、お尻がぁっ、引っ張られて……ますっ……!」
544ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/07(火) 19:06:41 ID:rT3z1kX5
「──気持ちいいのか、先生?」
「は、はひ、ひぃ、お尻、きもち、いいです……っ」
先の射精と放尿で精神のタガが外れたのか、ネギは肯定を返した。
直腸を満たす金属の剛直抜かれることに物足りなさを感じつつも、ネギは終始喘ぎ通しであった。

そして、銃をネギの肛門から完全に抜き去る龍宮。
ぬぷり…と重そうな音をたてて抜き取られた銃は、融けてしまうのではないかと思うほどに熱をもっていた。
ひくつきながらも指一本分ほどの隙間を残して閉じきらないネギの尻穴を満足げに眺めると、
簡素な装飾のブラジャーを剥ぎ取って自らの乳房を露わにした。
重量感のある褐色の乳房と、肌の色より少し濃い色の乳輪、乳首がやけに艶かしい。
うつ伏せのネギに乗り掛かり、その胸を押しつけながら、龍宮はペニスと尻穴の愛撫を再開する。

「やっと素直になったな、先生? それが先生の本性というわけだ。
 ────それじゃあここからが本番だ。今度は私も……楽しませてくれよ……?」

暴かれた本性はこれから、そのまま大きく花開かれるまで嬲り倒される。
子供先生が人前でも従順に尻を開く牡奴隷になるのには、
──――今から約二日間。十分過ぎる時間であると言えた……。


おわり
545ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/07(火) 19:09:00 ID:rT3z1kX5
以上、S龍宮×Mネギでした。
実はお尻に銃突っ込まれて恐怖におもらしするネギが書きたかっただけだったりします。
思いついたところまでは良かったのですが、いざ書き始めると予想外に筆が進まず。
ちょっと首をひねる出来になってしまいました……難しいものです。
それではまた。

これからも適当にもっと頑張ったり頑張らなかったりします。
546名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 20:39:24 ID:TkCAdQje
内村さんお疲れ様です。

・・・さて、わしもいい加減書かなければ・・・・・・
547439:2006/02/07(火) 23:33:04 ID:sJD97yoo
ベンジャミンさんお疲れ様!楽しく読ませていただきました。
しかも自分の案、一考していただけるとの事なのでワクテカして待ってます。
548名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 00:41:27 ID:AreoVD6a
ベンヤミンGJ!


誰かをレイプキボンする
549名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 11:13:19 ID:HQ/MI5iF
男狩りのラストを思い出した。内村さんGJ!
550夕暮れ竜(489:2006/02/08(水) 15:57:10 ID:awuVFrOw
遅くなったが投下。
エヴァネギ、ソフトSMな感じ。

今日もエヴァンジェリンの別荘からは激しい戦いの音が聞こえていた。
雷鳴や金属の放つ独特の鋭い音。それはまるで音楽のように、不思議に美しく
幾度も繰り返し響いていた。
「違う!もっと集中しろ!たとえ何千と敵に囲まれていようと!今最も倒すべき敵を!
最短で!最小限のダメージで!倒すことだけ考えろ!」
「は・・・はいっ!」
エヴァンジェリンが雷の斧を放った。ネギはそれを避ける。
轟く爆音。砂塵が舞い上がる。ネギの視界が薄白い砂煙でふさがれる。
「・・・!見えないっ・・・!」
視界の端に何かを捕らえる。茶々丸の拳がすでに眼前に迫っていた。
「デ・・・風楯!」
何とか防ぐが、ゆっくり晴れていく砂塵の中から、間髪いれずにチャチャゼロが飛び出してきた。
「カワセルカナ!?」
ラッシュ。その小ささと機動性を生かしたすばやく細かい攻撃を繰り出してくる。
「ぐっ・・・がっ!」
ボディに一発被弾した。続けざまに殴打、殴打、殴打。
ふらつきながらも決定打をかわす。
一瞬のブラック・アウト。
気がつくとすぐ目の前にエヴァンジェリンが立っていた。
『しまった・・・!一瞬意識が・・・!』
エヴァンジェリンは人差し指を立てていった。
「まだまだ甘い。おやすみ、ぼうや。」
拳が自らの腹部にめり込んだ感触があり、ネギの意識は完全に途切れた。
・・・暗かった。何か音がした。いまだ靄のかかった脳を起こそうと、意識を集中する。
理解できたことは、自分が動けないこと、どうやら気絶していたらしいこと。
それだけだった。
「ぼうや。ぼうやには決定的に足りないものがある。それはタフネス。いうなれば我慢強さだ。」
ゆっくりと目を開けたネギにエヴァンジェリンは言った。
「さっきもたいしたダメージではなかったのに意識を失った。その原因になったダメージも、
ただ一撃もらっただけで隙を作ったからだ。多少の攻撃なら耐えることが出来るようにならねばイカン。」
ネギは自分の状態を確認した。・・・両手両足がベットの端に縛られている。
そして・・・なぜか全裸だった。
「ちょ・・・マスター!何ですかこれは!何の修行ですか!」
顔を真っ赤にして抗議するネギ。エヴァンジェリンはこともなげに説明した。
「そうわめくな。何も痛いことをしようってわけでも・・・痛くなるのもあるが。
いいか、今ぼうやは年齢の割りにほぼ限界まで肉体を鍛え上げている。それはいいことだ。
だが、痛みに耐える、というのは肉体だけでなく、精神の強さも必要なのだ。
腕がもげようと、目をえぐられようと、絶対に倒しきる、意志の強さがな。」
いまだ状態を把握し切れていないネギは恥ずかしさも忘れてぼーっとしている。
「つまり・・・ぼうやに今までにない刺激を与え、それに耐えてもらおうと思ってな。」
そういってさも愉快そうに笑う。ネギは恐怖に表情をゆがめた。
「それって・・・拷問とか・・・?」
エヴァンジェリンならやりかねない。これから起こることを想像し、ネギはおびえた。
が、予想に反し、エヴァンジェリンはキョトンとしている。
「何の話だ?痛くないといっただろ。」
そういうと、エヴァンジェリンはネギの股間に手を伸ばした。
「ぼうやには今までにない快感を味わってもらおうと思ってな。・・・たのしみだ。」
エヴァンジェリンはネギのそれを軽く握った。
551夕暮れ竜(489:2006/02/08(水) 16:41:52 ID:awuVFrOw
続き。

「うあぅっ!なにするんですか!」
何とか逃げようと試みるも、手足が縛られていては身動きは取れない。
むなしい抵抗をするネギを見て、エヴァンジェリンは相変わらず愉快そうに笑っている。
「なにって・・・決まってるだろ?快感を与える・・・そういっただろ?
痛くなるやり方もある・・・そうも言っただろ?
それに・・・本当に逃げて良いのか?どうなんだぼうや。」
そういうと、エヴァンジェリンは握っていたそれをゆっくりとシゴき出す。
「だ・・・駄目ですぅ・・・先生と生徒が・・・こんな・・・。」
少しずつ快感の度合いが増してゆく。何とか理性で対抗する。
いつまでたっても拒否を続けるネギに、エヴァンジェリンは少しいらだっていた。
「じゃあやめるのか!どうなんだ?ええぼうや!」
少し声を大きくして言う。ネギのそれを痛みが走るほど強く握る。
「あうっ・・・そんな・・・。」
思わず本音を漏らすネギ。が、エヴァンジェリンは別のことを考えていた。
『ぼうやの今の反応・・・もしかして・・・』
ためしにもう一度強く握ってみる。
「ぅあうっ・・・はぁっはぁっ・・・」
明らかに通常とは違う反応が返ってくる。
それに気づいたエヴァンジェリンは思わずにやりと笑った。
「ほう・・・ぼうや。痛くされて喜んでいるのか。とんだ変態君だなぁ!
あっはははははははは!」
涙が出るほど笑われて、恥ずかしさに顔が赤くなるネギ。
何よりすでに痛いほど勃起しているそれを放っておかれるのがいやだった。
「どうした?起ってるじゃないか。してほしいならそう言え。変態ぼうや。」
いまだニヤけたままで、本領発揮とばかりに攻め立てるエヴァンジェリン。
今度はベットの上・・・ちょうど大の字になっているネギの足の間にたった。
「気が変わった。最初は少しじゃれあうだけのつもりだったが・・・。」
そこまで出一度言葉を切り、腕を組んで見下ろしたまま言った。
「お前をいじめたくなった。完膚なきまでにな。」
そういうとエヴァンジェリンは、ネギのそれを足で踏んだ。
「あっ!マ・・・マスター・・・な、ナニを・・・」
「ぼうやのような変態に手はいらん。足で充分だ。」
ゆっくりと、時に激しく、見下ろす姿勢のまま足でしごく。
「あぅっ・・・マスター・・・」
エヴァンジェリンは笑っていた。さっきとは違う、冷たい笑い方だった。
「どうした、気持ちいいのか?生徒に足でいじられて気持ちいいのか!」
エヴァンジェリンは怖かった。特に怒っているわけでもなく、笑っているのに、
・・・恐怖を感じた。
その目は、子犬に石を投げて遊ぶ少年たちに似ていた。
弱い者をいたぶるのが楽しくて仕方ない、そんな目。
ネギは恐怖した。しかし、少女の足によって刺激され続け、もはや限界に達していた。
「マスター・・・っ・・・僕・・・僕ぅ・・・もうっ!」
それを聞いたエヴァンジェリンは笑った。声を上げて笑った。
「ハハハハハハハッ!本当か!足でしごかれて!もう出るのか!ぼうやは筋金入りの変態だな!
いいぞ!出せっ!さあっ!」
足の親指と人差し指で思い切り挟まれる。
ネギはその刺激に耐えることが出来なかった。
「あっ・・・でるっ!」
指を離されたネギは急激に射精した。
すさまじい勢いだった。自分の腹の上にまで、精液が降り注いだ。
「・・・フ・・・ハハハハハハハハハハハハハ!ほっ・・・本当にっ!本当に足で射精したのか!
ぼうや、情けないとか思わんのか?こんな小さな少女にいいように遊ばれて、
足でしごかれた上に・・・射精するなんてなぁっ!ハハハハハハハハ!」
552名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 22:22:00 ID:bXrcJMxO
エヴァ様のくせにナマイキ
553名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 22:28:52 ID:bPb4E/f8
>>552
だがそれがいいw
554小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/02/09(木) 15:10:45 ID:DOl27CIC
お久しぶりです。
二人称の少しツンデレのクギミー、リクエストということで了解しました。
…ですが今回はもう一つ別の話を。なんか自分らしくない作品が続いていたので、らしくないついでに一つ。
グロ、というかカニバルなキワモノですので大丈夫な方のみ。
555小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/02/09(木) 15:11:40 ID:DOl27CIC
「ぐちゃ、ぐちゃ」


その音は、エヴァンジェリンの口元から発せられていた。

ぐちゃ、じゅるっ、じゅるる……。

口元からとは言っても、声帯から発せられたものではない。
咀嚼し、味わう音。

ぐちゃっ、ぐじゅっ!

噛み切る音。
夜の闇の中で、エヴァンジェリンは何者かを喰らっていた。
夜空に星は見えず暗雲が立ち込めていた。

「私は、…私は、お前のことなんかなんでもない。……そうだ、たかが半妖の餓鬼一匹……」
取り憑かれたかのように時折、そんなことを口走る。
「私は、悪くない……。これは自然の摂理。私は、こうしなければ生きていけぬ体なのだ……。いや、私は……こんな餓鬼相手に何を言っている……」
自らを抑えきれないような口調。
瞳はその相手から魅入られたかのように離してはいない。
もっとも今となってはその相手が喋ることはない。
喰われているから。
誰に?
この、エヴァンジェリンに。
(それなのに何故、こんなに釈明を私はし続けてる…?何故こんな問答をしている)
地面に、彼女が横たわっている。
が、その不自然な、倒れたような姿勢は、彼女が自らの意思でそこに寝たのではないことを物語っていた。
その上に覆いかぶさり、未だ温いその体を貪り続ける。
腹の肉。
引き締まった筋肉。
だが、柔らかい。
男の筋張った固い筋肉ばかりのそれとは違う。
去年まで子供のようだった彼女は、女としての成長をここ最近めざましくしていた。

美味そうだった。
556小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/02/09(木) 15:12:25 ID:DOl27CIC
だからこそ、喰らいついた。
なぜ?
それが、生きる糧だから。
吸血鬼といえば、血を、血だけを吸うものといわれる。
が、実際には血だけではない。
血が美味いことに変わりは無い。
しかしながら本来は、己が僕とする行為。
不要な者は喰らう。
肉ごと。
相手を喰らうことは、その力を自らに取り込むこと。
美しく、かつ極めて自然の摂理だった。
(そうだ、だから私がこうしているのも、なんの問題もない……)
誇り高き吸血鬼の真祖。
探し続けてきた「奴」が生きているとわかった以上、一刻も早くこの学園から抜け出したかった。
力が欲しい。
それならば、力のある者を喰うのが手っ取り早い。
その相手が……。

「…………う…………」

かすかに声が漏れた。
その声にエヴァンジェリンは驚きの表情を隠さなかった。
が、相手に気取られる前に、その表情は闇の福音の名を冠する吸血鬼のそれに戻っていた。
「……これは驚いたな…。矢張り半妖とはいえ魔族ということか。……なぁ、刹那」
557小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/02/09(木) 15:13:28 ID:DOl27CIC
とはいえ、刹那の目は既に何者も捉えていないようだった。
虫の息。
いくら人あらざる者とはいえ、もう間も無く命の火は消え入るに違いなかった。
一度離したエヴァンジェリンの口元から鮮血がボタボタと垂れる。
歯の奥に腹筋の一部が絡まっていた。
口内にへばりつく血糊がべとべとの鉄の味をさせる。
美味い。極上の味。


(だが何故だ、……何故私はこいつを喰らうことにこんなに躊躇ってる。
確かに女子供は手に掛けないよう努めてきた。
だが、こいつは……戦士だった。戦場に立っていたならそれは等しく戦士。
ならば、私は間違いない。……間違ってなどいない)

刹那の腹は既に筋肉奥深くまで抉られ、真っ赤な鮮血が湧き水かのように噴出していた。
腸が引きずり出されようとしていた。
首元にもエヴァの歯型からなる傷跡があり、そこからも血が流れだしている。
一滴たりとも零したくない、至高の血液。
冷たくなっていく刹那。
エヴァにすっかり気を許して油断していた刹那を騙し、隙をつくのは魔力を失ったエヴァにも容易だった。
この世界に生きる家畜と、今の刹那は大差なかった。
他愛ない。
(そうだ、こいつが、こいつが戦士として生きていくのは、…不可能だ。
ならば、私の糧とするのみ)
「お前もそのほうが好いだろう。この腐った世界を生きていくのに、お前は甘すぎる」
腹部を抉られ、胸元だけを覆う布切れと化していた制服のブラウスを剥ぎ取る。
巻かれたサラシは刹那の胸の形をしっかりと現わしていた。
華奢な彼女らしい、慎ましく、しかし、このところ発達を続けて少女から女へと変わっていく過程の、そんな彼女に似合った形。
その奥にまだかすかに脈動を打つ心の臓があるはずだった。
最も魔素の濃い、赤いその臓器。
血を送る、生命のポンプ。

早く、喰らいたい。

エヴァンジェリンは一つ、舌なめずりをした。
558小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/02/09(木) 15:14:18 ID:DOl27CIC
私は真祖の吸血鬼。
闇の福音。
何故、女子供を殺さないことに固執した?
今更そんなことにこだわって、何になるというのだ?
くだらない。
それよりも、そんなことよりも。
今、目の前にある贄を喰らいたい。
そうだ、もっと素直になれ。
私は、力が欲しい。
力のある者を喰らう。
この最も単純で、美しい原理。
理由のわからない迷いを断ち切るように。

ぐるぐると巻かれたサラシをいちいち外すのは面倒で、エヴァンジェリンはそれごと喰らいついた。
布地の感触の下に、柔らかい刹那の乳房。
左胸。
「……!!」
刹那の体が、ビクッと跳ねたきり動かなくなった。
真ん中にあった乳首はコリコリとしているようで歯ごたえがあった。
乳房の下の脂肪の感触は昨日、茶々丸が作った肉料理の脂身の食感に似ていた。
薄い脂肪の下に程よく発達した乳腺があった。
刹那の胸のふくらみは乳腺の発達したタイプだったようだ。
血の飛沫が飛び散り、エヴァの顔を尚一層赤く染める。
そのさらに奥、目当てのものを探るようにエヴァの牙が穿つ。
そして酸素を送り出す肺の横に、未だ、か細くながら脈打つそれがあった。

周りの動脈を全て断ち切る。
また血飛沫が舞うかとエヴァは身構えたが、今までに多くの血が流失したためか、さほどでもなかった。
血のシャワーを半ば期待してもいたが、しかし目当ての「それ」を取り出すとまた、光悦とした表情を浮かべた。

赤くテラテラと光る心臓。
ひく、ひく、と最後の脈を打つ。
新鮮な血が断絶した血管の先から流れ出ている。

これだ、この感覚。
最高の瞬間。
はぁぁ…、と、久方ぶりの享楽に感嘆の吐息が漏れる。
そして、開いた口から伸びる牙を、


無慈悲に、突き立てた。
559小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/02/09(木) 15:15:11 ID:DOl27CIC
断末魔の悲鳴が聞こえた気がした。
刹那の持つ力の全てが溢れ出て、エヴァの中に入り込んでくるようだった。
熱い血と肉片がドロリと喉を通り、体の隅々まで浸透する。
全身が熱に浮かされて沸騰する。
メチャメチャな高揚感。
エヴァ自身の心拍が、これ以上血液を送れないと悲鳴を上げる。
セックスなどとは違う、比較にもならないエクスタシー。
最後の一片を喰い尽す。
目を見開く。
天を仰ぐ。
広がった分厚い雲の隙間から待っていたように、月が姿を見せる。
両手を大きく広げる。
とうに見捨てたはずの神を仰ぐかのように。


「……ァァァァァアアアアアアアアッッッッッ!!!!!」


エヴァンジェリンの吼える様な慟哭が響き渡った。
歓喜と悲哀が入り混じったような、獣の咆哮だった。



エヴァの姿が夜の闇に消えた後のことである。
夜には活動していない筈の生物の姿があった。
小鳥が一羽、刹那の無残に横たわった骸の横に寄り添っていた。
刹那は仰向けに倒れ、その瞳は天に逸らすことなく向けられていた。
空の雲からぽつり、ぽつり、と小雨が降り出していた。
やがて小鳥はちゅん、と一声鳴くと闇夜の彼方へと飛び去っていった。
後に残ったのはただ雨音と静寂が支配するのみだった。

その後のエヴァンジェリンの行方は誰も知らない。
飛び去った小鳥がどこへ行ったのかを知る者がないように。



(了)
560小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/02/09(木) 15:16:38 ID:DOl27CIC
なんだか今年に入ってイマイチ調子が狂ってるような…。
それでは失礼しました。


>夕暮れ竜さん
もし投下が続いているようでしたら、遮ってしまったようですみません…。
足コキっていうのがなんだか新鮮ですね。続きも期待しております。頑張ってください!
561名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 22:53:03 ID:XU7V9eTU
小笠も、もっとがんばれよ
562名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 00:21:12 ID:mHVJ1Kag
まだ引っ張るのかよ、そのレスw
いや、がんばれと言いたい気持ちは俺も同じだが

ともあれ、小笠さん乙! こういう締め方好きだ
563名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 23:55:56 ID:8UXq1TWF
小笠も、内村も、もっとがんばれよ
564名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 03:00:10 ID:zZlbFE53
*― ―) ちょっと事故で入院していました
よりによって亜子たんメインの時に・・・

「闇の福音VS蓬莱学団(後)」
565「闇の福音VS蓬莱学団(後)」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/02/11(土) 03:02:46 ID:zZlbFE53
 瓦礫が山積みにされた世界が広がる結界の中で、無数の影を持った少女と瓦礫の巨人が向かい合う。
「鳴島姉妹の運命制御の式神が発動した以上、あの吸血鬼に勝ち目はないな」
「和泉殿はあれでも相当な修羅場を潜り抜けてきた者、そんな物に左右されるとは思えぬでござるが」
 巨人の嘲りに、無数の影を持つ少女は微笑みながら答える。
 少女が立っているのは瓦礫の山の頂上で、それでようやく巨人と目線が同じになる。
 少女―――楓は、巨人―――金守にタイマンで勝負を申し込まれていた。以前の勝負は魔女アペカや三
条千歳などの介入で有耶無耶になっていたので、それの決着を付けようと相手から言ってきた。楓はその
巨人が理性的に話せることにまず驚かされる。
「まあよい、お主の言うことが真実ならば、我はお主を倒した後、あの吸血鬼と死合えるわけだ」
 金守は全身に巨大な瓦礫を纏い鎧を創りながら、獲物を見つけた獣のような歓喜の笑みを浮かべる。
「残念ながらそれは叶わぬ。なぜなら、ここで勝つのは拙者でござるから」
 少女の影が倍増していき、比例して少女も増殖していく。それは―――質量分身。
「ふん」
「ふふっ」
 二人はお互いを見合い、とても楽しそうに笑った。
「いざ!」
「勝負!」
 影と巨人がぶつかった。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 亜子に嗤いかける。
 これでもう終わりだと、それが運命なのだと、
 宇島と鳴島姉妹が嗤いかける。

「さあ、吸血鬼」
「決着をつけましょう」

 運命――――。
 しかし、それは逃げようとしても逃げられないもので、
 たとえどこに逃げようとも、必ずしも苦難を避けられるわけでもなく――――。

「冗談やない……! さっき、悪いことをしてでも、やるって決めたのに……!」

 それは苦しいことだ。
 そんなことは最初から、分かっていたはずなのに、
 だが、やはり、分かっているだけでは行動に繋がらない。
 それは一度はできても、二度、三度と続くたびに難しくなっていく。
 しかし、それでも、やらなければここで終わる。
566「闇の福音VS蓬莱学団(後)」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/02/11(土) 03:04:57 ID:zZlbFE53
(どうせ、どっちに逃げても攻撃が当たるんやったら……)

 10メートル以上はある、蓬莱の樹の触手が向かってくる。
 目の前で銀色の花が咲くように、無数に、展開される。
 それはまるで、銀の雨。

(覚悟したつもりでも、やっぱり、ウチは逃げてばっかりやった……)

 亜子は銀の触手を避けるべく、赤い翼を広げて一気に後ろに飛ぶ。上下左右に回避しても勝利の女神様
の能力が無効化するだろう。しかし、単純に攻撃から離れるべく後ろに逃げてしまえば、攻撃の軌跡上に
いるので確率は関係なくなる。
「そちらには私の護鬼がいるのをお忘れか!」
 宇島が嘲るように叫んだ。
 透明な怪物「空鬼」のことは、亜子ももちろん分かっている。不可視の外見と皆無に等しい気配を持っ
た巨躯の怪物で、亜子が逃走するのを妨害するのが役割だ。
 感じない気配、きっと何かを感じるとすれば、それは攻撃された瞬間だ。
 攻撃は、そろそろくるはず。

 ぐしゃり!

 見えない圧撃が、亜子を押し潰した。
 身体中が破れて、血が噴出す。
 そして、悲鳴が迸った。

「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

 亜子の真上にいる、不可視の魔物の声だった。最早気配を隠すこともできない。不可視の何かが苦しみ
に耐え切れずに暴れている気配が、素人目にもひしひしと伝わってくる。
 そして、それと比例するように、亜子の身体の傷はみるみる治癒していく。
「な、何……!?」
 何が起きたか理解できない宇島の視界の中で亜子は立ち上がり、そして
 くるくると丸めて先端を尖らせていた翼を、再びばさりと広げる。
「ま、まさか、翼から……空鬼の血を……!」
 亜子は潰される瞬間、翼を丸めて針のように鋭い形状に変えていた。さながら画鋲でも踏んだかのよう
な状態になった空鬼は、体内に侵入した亜子の翼から、体内の血液を全て亜子に吸い取られる。その血液
で亜子は傷を回復させた。
 結果として亜子の再生能力が、空鬼からのダメージに勝っていたということだった。
「わ、私の、空鬼が……」
 不可視の空鬼は、苦しげな声を残して、まるで空気に溶け込んだように気配を消した。
 攻撃はもうこない。
 亜子に攻撃は当たったが、亜子は敵に勝った。
567「闇の福音VS蓬莱学団(後)」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/02/11(土) 03:06:35 ID:zZlbFE53
「小賢しい」「吸血鬼め!」

「「串刺しにしてしまえ! ほぉ――ちゃ――っん」」

 銀の触手の奔流が亜子に向かう。
 宇島と鳴島姉妹の戦術は既に破綻している、しかし、
「い、いけない!」
 鳴島姉妹は気付かず、宇島が気付いて叫ぶが、間に合わない。
「遅いわ!」
 亜子は一気に魔力の放出して銀の触手に激突させる。
 魔法が使えない亜子にとって、制限なしに魔力を放出させるのは危険ながら、数少ない魔法的攻撃の一
つだった。
 それができなかったのは、姉妹の近くでは宇島の斬撃で邪魔されていたからだ。
 遠くでは空鬼に邪魔されていたからだった。
 その邪魔者は、もういない。
「え――――――いっ!」
 亜子の魔力の放出が爆発的な冷気を生み出して、銀の植物に浴びせかけられた。


「今度は、ウチの勝ちや」


 細胞は凍結すると内部の液体が膨張して壊れてしまう。
 金属は温度変化で急激に脆くなる。
 ほーちゃんと呼ばれる蓬莱の樹は先端から、まるで導火線に付いた火が進んでいくように凍結していく。
 そのまま根元まで広がって、ガラガラガラ、と一気に崩壊した。
「そ、そんな」「ほーちゃんがっ!」
 姉妹の悲鳴が聞こえてくる。
 宇島が刀を構えるのが見える。
 崩れ落ちる、蓬莱の樹が見える。
 しかし、崩壊したのは樹の端末に過ぎない。
 蓬莱の樹の本体が、逃げていくのが分かる。
 どうやらあの怪物は、予想外の深手に驚いて撤退したらしい。
 しかし、亜子はもう焦らない。
 勝負は既についているのだから。
568「闇の福音VS蓬莱学団(後)」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/02/11(土) 03:08:34 ID:zZlbFE53
 なぜなら、「そいつ」は既に、敵のすぐ近くにまで移動しているのだから。


「そいつらを、始末せい。――――――空鬼」


 空鬼は死んでおらず、亜子に血を吸われて操られているだけだった。
 敵のすぐ近くにまで移動していた空鬼は、一気に「勝利の女神様」を殴り倒した。
 神々しい女神様の顔がひしゃげて、鼻血を吹きながら倒れていく姿は、それでもどこか上品な感じでは
あった。
 動かない敵にゆっくりと近づいて、殴り倒す。直接的すぎる攻撃だけに、運命制御も関係なかった。
「え、ええ―――!?」「め、女神様が……ぐえっ!?」
 そう叫んだ鳴島姉妹が、奇声を上げて倒れた。
 空鬼に踏み潰された二人はびくんと震えて、大量の血を噴いて動かなくなった。
「お前も、死ね」
 亜子の命令は絶対だった。
 何もない空間から、潰れる音が聞こえた。
 自分で自分を潰すことで、鳴島姉妹を屠った空鬼は滅びた。
 見えないのでどうなったかは分からないが、死んだのは確かだ。
「………なんて、やな能力なんやろ……これが真祖」
 血生臭い空気が流れる中を、亜子はてくてくと歩いていく。
「あんたもそう思うやろ?」
 亜子は遠い目でそう呟く。
 視線の先には、ミイラ化した宇島が立ち尽くしていた。
 空鬼と、蓬莱の樹と、勝利の女神様がいなければ、宇島は単なる剣士である。
 一撃食らう覚悟で飛び込んでしまえば、簡単に血を吸うことができた。
 持っていた紅色の刀は、染み込んでいた血液を亜子に全て吸い取られ、色も戻ってぽきりと折れてしまった。
 宇島の身体もまた、さらさらとした砂に変わって風化していく。
 魔力と生命力を吸い取られただけが原因ではなく、結界内部の時間の流れが速いのも一因だ。

「ウチは、こんなところで終われへんのよ。もう一回、みんなのとこに帰るって、決めたから」

 亜子は血色のマントを翻して、その場から歩き始める。
 後には、世界の掌握を夢見た蓬莱学団の残骸が、ただただ、子供のおもちゃのように散らばっていた。



(続)
569座薬 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/02/11(土) 03:09:11 ID:zZlbFE53
*― ―) そろそろ三条との最終決戦なので、気合を入れ直し
ではまた
570名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 04:47:46 ID:ZYHKD5rD
座薬も、もっとがんばれよ
気合がたりんから事故ったりするんだろ?
571名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 01:04:07 ID:H0051KWN
GJ!ただ…そろそろエロが欲しいです><
572名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 01:22:42 ID:qDAz3u9m
しらじらしくGJとかいってんじゃねーYO
なにがどうGJなのか説明できないやつは帰れYO
そして座薬も座薬専用板へ帰れYO
573名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 15:47:07 ID:Jek1ED31
572=座薬の人気に嫉妬するへたれSS書き
574名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 16:00:17 ID:BFsFZRio
572=座薬の才能に嫉妬するへたれSS書き
575名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 19:10:48 ID:qDAz3u9m
>>572-574
座薬本人w
576名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 23:15:24 ID:BnhnIs0Y
あっさり勝つんだな>亜子
577名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 23:27:56 ID:BFsFZRio
>>575
レスアンカーに自分まで含めるとはずいぶん悔しそうですねwww
きっとぷるぷる震えながらレスしたんでしょうねwww
あ、へたれSS書きって図星だったんですか?w(プゲラリオット
578名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 23:31:46 ID:qDAz3u9m
まあ、とにかく座薬がいなくなりゃいいわけよ
おまえらもそう思うだろ?
579名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 23:41:37 ID:BFsFZRio
まったく思いませんよ。エロパロスレに永く貢献してきた座薬氏にそんなセリフが吐けるなんて
ID:qDAz3u9mの良識を疑います。bbspinkは21歳未満立ち入り禁止ですよ?w
個人的な嗜好で作家を排除しようとする幼児的エゴイストこそエロパロからいなくなってください。
580名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 23:44:41 ID:qDAz3u9m
おれさまは「?w(プゲラリオット」の良識を疑いますよ
581名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 23:47:50 ID:BFsFZRio
>>580
揚げ足取りが趣味なんですか?
友達いないんでしょうね。
582名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 23:49:46 ID:qDAz3u9m
   ∩___∩
   | ノ      ヽ/⌒)
  /⌒) (゚)   (゚) | .|
 / /   ( _●_)  ミ/
.(  ヽ  |∪|  / 揚げ足取りが趣味なんですか?
 \    ヽノ /
  /      /
 |   _つ  /
 |  /UJ\ \
 | /     )  )
 ∪     (  \
        \_)

良識をうったえる「?w(プゲラリオット」想像図
583名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 23:50:26 ID:BFsFZRio
もうちょっと論理的な反論をしてくださいよw
悔しいのはわかるけどさw
584名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 23:51:41 ID:qDAz3u9m
「?w(プゲラリオット」←「?w(プゲラリオット」世界における論理的な反論の具体例
585名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 23:52:06 ID:bDR+fAS/
どちらもいなくなってくれるとありがたい。
586名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 23:59:15 ID:qDAz3u9m
つまり座薬がいなくなればいいわけさ

1) エロパロなのにエロがないの書くなよ
2) グロはやめろよ
3) オリキャラはやめろよ

ってことさー
その上、つまらんわ、ぷるぷる悔しがるわ、「?w(プゲラリオット」な自作自演するわ、
一体なんなのさ
587名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 00:30:33 ID:ZJ1Tz7fp
座薬氏に関しては個人的な見解として・・・

文章力がある
構成は時折破綻する
グロ描写が強すぎる
古参で数少ない長編書き

という批評です
俺としては完結を待ちたい方だが、アンチの人多いね・・
588名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 00:34:36 ID:KHvfxIRM
実は短編もなかなかのもの

を追加
589名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 00:35:27 ID:ES86gXB8
座薬とその読者は専用板があるんだからそっちでやれYO
いつも座薬が出てくると荒れるんだから住み分けた方がよっぽど平和的だYO
590名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 00:36:37 ID:ktxSi0aL
つか、エロでもパロでもどっちでもいいんじゃないの?
591名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 00:49:20 ID:9NWTTF54
いつも荒れるわけでは無いがな

俺はもう大分前から、座薬氏のトリップをNGにしている。怖くて読めないから
彼の文は読んでて鬱になるし、自ら精神的ダメージを負うほど被虐的でもない
でも、それは単純に好みの問題だから、別に居なくなってしまえとは思わない

良いか悪いかは別として、このスレが座薬氏等の作品で保っているのは確かな訳で
座薬居なくなれとか言ってる連中は、間接的にこのスレを潰したがってるとしか思えん
或いは作品のない雑談だけの場(某ACスレみたいなの)にしたいとか、そんな感じ

読みたくないならここから立ち去れ……とまでは言わないが、読まなければいいだけ
まぁ、彼等のせいでここは大分特殊な趣味の話ばかりになってるのも事実だが……

長文で悪いけど。みんな頭冷やしてくれ
592名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 01:02:36 ID:ZJ1Tz7fp
>>588
なかなか、なんてものじゃない
俺は氏のハジケまくった短篇を1億と5千年前から待ってる
593名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 01:26:50 ID:5vImJEIa
まあ、あれじゃね?
座薬が亜子を虐めるように
おれらも座薬を虐めてもいいんじゃね?
いいよいいよで放置したら、調子にのるのは目にみえてるしさ。

おれは虐める気もおこらんほど、座薬にまったひとかけらも愛情がないので
まったく読まないだけだが。
別に無視登録する必要もないくらい華麗にスルーできるYO
594名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 11:52:42 ID:9NWTTF54
そのぐらいの手間は掛けろよ……スルー出来てねぇし
595夕暮れ竜(489:2006/02/13(月) 17:05:55 ID:QWLPKD79
やばいやばいやばい。
マシントラブル発生。
あらゆることが出来ぬ・・・。
データとんで投稿不可状態。
ので・・・。またしばらくお待ちください。待ってる人いたら(泣
596名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 17:55:31 ID:93YkslZi
そういやエロゲ板で「粘着アンチも信者の一人」って言葉があったな。
本当に興味がなく見るのも嫌ならスルーだろ。
5971:2006/02/13(月) 18:06:59 ID:+bzpveAk

 仄暗い雲が一面の空を埋めて、風が急に止んだと思ったら、次にはもう雪が降り出していた。


 麻帆良の寮は関東圏の建物であるから、雪国のように保温性を突き詰めた造りでは無論ない。
寒風吹きすさべば熱を奪われ、雪が降れば室内の空気も凍りつく。
当然のごとく寮生達は暖房を目一杯効かせ、この冷気から逃れんと試みる。
だが今夜ばかりはそうもいかない。
何故か?
理由は明快――夕方の五時を境に、麻帆良学園寮は原因不明の停電に陥っているからだ。


「んも〜、寒くてかなわんえ……なんでこないな時に停電するん?」
お嬢様が喉を小刻みに震わし振るわし仰った。
私の真横で先ほどから頻りに鼻を擦ってらっしゃるので、鼻頭がすっかり赤く滲んでしまっている。
私はそれが気がかりで仕方なかった。
場合によってはお体の異常とも分からない。
そうであれば大変だから、無礼を承知でお訊ねする事に決めた。
「お嬢様、失礼ですが……そのお鼻はどうかされたのですか?」
「ん。あぁ、これなぁ。
 気にせんといてえぇよ、ただの癖やから。
 あんまり寒うなると、どうも鼻の先が痒くて仕方なくなりよるん。
 かといってお医者にかかる程のものでもあらんし……」
お嬢様にそんな癖があるとは知らなかった。
よくよく考えれば、幼少の頃はこのようにお体を冷やされる由も無かったように思うから、
私が知らずにいたのは無理からぬ事である。
けれどもなにか胸の内がすっきりとしない。
癖の一つを知らないだけで、心細さをも感じているのかも知れなかった。
燭台に乗せられた蝋燭の火が頼りなく揺れている。

 燭台を支えるテーブルは木目の濃い年代ものであった。
お嬢様のお気に入りであるからと、
麻帆良の寮入りに合わせ京都の本家が送ってくれたものだ。
幼少の折、ままごと遊びにこのテーブルの上へお茶と菓子を並べ、
お嬢様が私を『持て成し』して下さった事を思い出した。
腫れ物扱いされる暮らしにまだ慣れていなかった私は、
あの時の笑顔にどれだけ救われた事か分からない。
ええい、心細さがなんだ、そんな事でお嬢様の笑顔が守りきれるかと思ったら、
先ほどの弱気が幾分遠のくようだった。
雪夜の静けさに溶けて薄らいでいった。

 壁時計の針音は妙に鈍い。
一秒間が闇の重さで引き延ばされてゆく。
ネギ先生と明日菜さんは未だ部屋に戻られてない。
あのお二人だから、ひょっとするとこの停電に関係あっての事かも知れない。
またトラブルにでも巻き込まれているのだとしたら……しかし、この部屋を出て行く訳にはいかない。
私は何より先立ってお嬢様の護衛である。
お嬢様を危険な目に遭わせてはならぬ、片時もお側を離れずその身をお守りせねばならぬ。

 床を擦る音がしたと思ったら、お嬢様が先よりも尚近くへと寄ってこられていた。
お嬢様は寝間着にたくさん上物を重ねられていた。
それらの上には更に毛布を掛けて、さながら十二単を纏った宮女のようである。
その毛布ごしに二人の腕がぶつかった。
緩やかな空気の流れが蝋燭の火を大きく揺らした時、お嬢様が私の肩に寄り掛かられて、
猫を撫でるように甘く囁かれた。
「せっちゃん……考え事してはるん?」
私を覗く眸が蝋の灯で艶やかに輝いている。
しかしその表情には微かな憂いが差し挟まれた。
そのお顔が目見えた時に、不安なのは自分ばかりではないのだと気づかされた。
停電の闇と雪夜の冷えが私達を臆病にさせる。
598名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 09:09:18 ID:qdoAaTkG
599小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/02/14(火) 18:51:38 ID:y+vT4MsZ
リク頂いていたシリーズ物のクギミーSSを投下します。
…前の方にレスつく前の投下ですみません…。
仕様って程では無いかもですが、バレンタインぽくしてみました。
600小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/02/14(火) 18:52:53 ID:y+vT4MsZ
「ペアリング」


某所にあるラブホテルの一室。
ベッドに共に寄り添っている耳たぶに輝くピアスが似合う黒髪の彼女は、どこか幸せそうな顔でこちらを見ていた。


このピアスってさ、ホントは校則で禁止なんだよね。
まあ、どこの学校もそうかもしれないんだけど……。
だからいつも学校行くときは外してるんだ。
桜子なんてこの間、新田を恐れるなー、なんて言いながらつけてったんだよね。
ま、案の定校門前で延々お説教くらってたよ。
…ほんとに懲りないヤツだから。
だけど、あたしの趣味のシルバーアクセのアイテムにピアスは欠かせないじゃん?
そもそも今日び、ちょっとくらいつけててもいいじゃん。
趣味なんだし。
そう思うよね?

あんたは最近どうなの?
…というかさ、あんたと最初に買い物行ったとき。
あれはないでしょ。
確かにまつ屋の牛丼、好きだとは言ったよ。
だからっていきなり牛丼屋連れてく?
ああ、私の初デートが、ってめちゃくちゃへこんでたよ……。
仕切りなおし。
明日またどっか行こ。
どーせヒマしてるでしょ?
…ま、牛丼は、好きなんだけど。

そうそう、はい、これ。
あげる。
今日はバレンタイン、でしょ。
…いや、義理じゃ、ないけどさ。
義理じゃないけど…。
…友チョコ。
友チョコだよ。
そーだよ。
…欲張ったこと言わないの。
男にあげる友チョコだってあってもいいでしょ?
601小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/02/14(火) 18:53:45 ID:y+vT4MsZ
合わせていた目線を逸らした。
瞬間によく手入れのされた艶のある短い黒髪がさらっ、と流れる。
彼女の好きなシルバーアクセのように。
一瞬の輝き。短い煌き。
枕に頬杖をつく。
シーツから覗く、まだほんのりと桜色に染まったままの上半身が艶かしい。
枕元に置かれていた箱に円は気がついた。


何これ?
開けていい……よね。
これ……ペアリング?
キレイ……これ、私に?
じ、じゃ、ちょっとつけてみるね……。
…なんか実際つける時になるとハズイ……。

ピタリ……だね。
しかもこれ、THE KISSの高いやつじゃないの?
こ、こんなのつけたことないよ……。
ほんとに、いいの?


円の右手の薬指に嵌ったシルバーのリングは、命を吹き込まれたように輝きだした。
小粒ながら、さりげなく中央のダイアが光る。
彼女が身につけるものは悉く本来以上の輝きを放つ、ように見えた。


ごめ、な、なんだか泣けてきた……。
な、なんで、だろ……。

…友チョコって言ってゴメン。
なんか私ってサイテーだよね…。
あんたは、ちゃんと私のこと考えてくれてくれてるのに…。

ありがとう。
602小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/02/14(火) 18:54:30 ID:y+vT4MsZ
リングを眺めながら、それでも円から流れる涙が止まらない。
どうしようもない感情を持て余しているかのように。
ややあって不意に円の唇が近づいた。
瑞々しいピンク色の、可愛らしい唇。


ちゅ、……ちゅるっ、……。


一ミリも離れない、激しい求め。
片時も離れない、そんな意思表示。
長い長いディープキスの後、ゆっくりと離れた。
もう一度嵌ったリングに目をやった。


…ね、貰ったばっかりでまたねだってるみたいだけど……。
今は、右手のだけどさ。
もうちょっとしたら、その……。
私じゃ、なんだかあんたに何もしてあげられてないけど……。

……ん、やっぱなんでもない。
…なんでもないの!


円が上に覆いかぶさった。
さらりとした黒髪がまた流れ、程よく発達したバストが柔らかく、肌に吸い付くようだった。
互いの心拍が上がっていくのを感じる。
やがてどちらからとも無く求めあおうとしていた。


もう一回…?
全く、エロいんだから…。
…バーカ。

(その……今度は左手のを……ね)


(おわり)
603小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2006/02/14(火) 18:56:50 ID:y+vT4MsZ
少しツンデレ、ということでツンデレ感は何とかうまくいった気もしますが、クギミー感はもうちょっと欲しかったかも。
というか毎回寸止めにしてる気も…。それでは失礼しました。
604名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 19:10:11 ID:D3a2Zo2j
これは…………………キタコレ!!!!!!!!
小笠氏GJ!!
605名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 21:48:13 ID:InEWK3Qb
流石……としか言いようがないっす。GJ!
606名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 17:25:53 ID:7ebGsN/7
座薬も小笠を見習えよ
607名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 21:36:32 ID:E0CYd6zw
ベンジャミン氏マダー?(AAry
608名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 00:22:49 ID:xojqsD5u
小笠さんGJ!

こーなるとゆーな二人称をリクしたい所存であります!
609名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 00:42:07 ID:99+LLhep
最近、ぜんぜんSSの投稿がないね。
とはいえ、グロSSやらが大量投下されても困るが。
610名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 01:07:50 ID:JTJiVlxs
投下しにくい雰囲気

書いてるけど

投下しにくい雰囲気
611名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 02:29:42 ID:MPjOw/4u
是非投下してください。
612NOBOSAN:2006/02/16(木) 19:51:09 ID:99+LLhep
いまはやりのクギミー×大人コタをかいてほしいですよ
613名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 21:27:01 ID:2XGPVm+E
*― ―) 亜子長編PART4 「京都事変」

「総本山、混乱す」
614「総本山、混乱す」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/02/16(木) 21:28:37 ID:2XGPVm+E
 瓦礫の世界にて、瓦礫を取り込むように身に纏い、巨大化していく影があった。そして、それと戯れるよう
に、10を超える数の少女が周囲を飛び回っている。
 巨人がその拳を振り下ろすと、地面は轟音を上げながら弾け、その場にいた3人の少女が潰れる。
 しかし、少女は余裕の笑みを崩さない。消し飛んだ少女を補うように、少女たちは分裂し、増えていく。
 まるで岩の巨人と黒い妖精がと戯れているような、奇怪な光景。
 潰されては増え、増えては増す。
 分身術の究極形態ともいえる質量分身を連発する楓に対抗すべく、金守は瓦礫を鎧と化して巨大化し、
もう優に30メートルはある巨躯になっていた。
 数名の楓が巨人の脚を軽やかに駆け上り、胸元の装甲の一転突破を狙い連続して脚撃を繰り出す。
 しかし、巨人の内部にいる術者本体までは届かず、胸の瓦礫を抉るだけに留まった。
「なかなか、頑丈でござるな」
 巨人の足が、ずしんと大地を揺らした。そこにいた楓の分身が、踏み潰される。
 しかし、攻撃は、速度で勝る楓の本体を捉えるまでは至らない。
 巨人はさらに瓦礫を吸収し、大きく、強固になっていく。
 そして―――。
「ぐ……がああぁぁぁあぁあ………!?」
 巨人が、突然苦しみの声を上げて、よろめく。
「頑丈だが、しかし―――内側はそうではないでござろう?」
 苦しむ巨人の前で、楓は微笑む。
 巨人の中にいる金守は意識していなかったが、彼は瓦礫を取り込んでいく時に、潰した楓の分身もいっし
ょに取り込んでしまっていた。
 楓の分身は―――彼女の気。
 それが、岩の隙間に染み込んでいく水のように、ゆっくりと装甲の内部を犯していた。
「滅」
 楓の一言で、巨人の動きはぴたりと止まる。瓦礫の装甲の内側で何が起きたのか、それは一切見えな
い。ただ、内部にいた術者の生命がぷつりと遮断されたのは確かだった。
「お終いでござる」
 ぐらりと巨人が揺らぎ、そして両腕がぼとりと落ちて、それを皮切に全体が崩壊し始めた。頭から脚まで、
まるで今まで動いていたのが嘘のようにがらがらと雪崩れていく。


 やがて音もの余韻も消え、楓はその場にてやっと肩の力を抜き、分身を消した。
「長瀬さんも、勝ったみたいやね」
 瓦礫の世界を、びりびりと紙を破くように空間を裂いて、白い頭がひょっりと出る。
 そして、無理やり裂け目を広げて、黒いマントを纏う少女がそこに降り立つ。
「うわー、なんや、すごいとこやなー、ここ」
 亜子はきょろきょろと、珍しげにその光景を眺めた。
「お主も無事でござったか」
 楓はくるりと振り返り、亜子にむけて歩いていく。
「ちょっと、手こずったかな。けっこう強かったし、あの人ら」
 白い髪の隙間から覗く亜子の瞳は、より血の色に近づいているように見えた。
 楓の姿が、まるで血の池に映っているように、揺らめく。


「長瀬さんはどうやったん? あのでっかい奴。ええ勝負やったん?」


「うむ」


 楓は満足げに、肯定した。
 その背中には、まるで墓標のように、巨人だった瓦礫の山がそびえている。



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615「総本山、混乱す」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/02/16(木) 21:29:33 ID:2XGPVm+E
 数万いた魔法使いの軍勢に、既に数千の巨大蜘蛛が降り注いでいる。突如として始まったその戦闘によ
って、呪文の詠唱する声は悲鳴に変わり、一面は血と攻撃魔法の嵐に塗り潰されていた。
「メテオ(小)」
 木乃香に庇護されて上空に浮かぶハルナのスケッチブックからは燃え盛る隕石が次々に飛び出し、地上
にいる魔法使いたちを数十名単位で抹殺していく。逆に、ハルナに向けて発射されている数千発の攻撃魔
法は、すべからく障壁にかき消されてしまい、わずかな空気の揺らぎすらも届かない。
 地上では地上で、次々と襲ってくる巨大蜘蛛の怪物たちの猛攻に、軍勢はじりじりと押されつつある。
「な、なんだ、こいつら……!」
「いったい、どんな障壁を張って……ぐぎゃあああっ!」
 一人の魔法使いを食い散らかしている巨大蜘蛛に向けて、一斉に攻撃魔法が放たれる。
 しかし、上空の魔力体と同様の障壁が張られており、攻撃魔法は蜘蛛に届く前に力を失くして風に変わる。
「う、あ……」
 一人の魔法使いが、蜘蛛の化け物たちを見て、一歩下がった。
 ばらばらばらと、隕石の合間をぬって、上空の少女のスケッチブックからは蜘蛛が生み出され、100匹単
位で落ちてくる。
「こんなの、どうしろって言うんや……」
 さらに上空には、地上を攻撃している物など比べ物にならないような巨大な隕石が、数百個も爛々と燃え
滾っている。
 数千の蜘蛛たちが押し寄せてくるのに対し、障壁を張り、それで囲い封じ込めようとする魔法使いたち。
 その一角が、魔力体の重力魔法の直撃を受けて、一瞬で潰される。まるでアリのように。
「あははははははははははははははは」
 総本山は沈黙しており、巨大な花の式神も動かない。
 指揮官もいない。
 ハルナが大きな笑い声を上げた。
 数千の蜘蛛からにょきにょきと羽が生えて、一斉に飛び立った。
 隕石と重力魔法が、地上に向けて乱射される。
 吹き飛ばされた魔法使いたちが見たのは、空を飛んで襲ってくる巨大蜘蛛の姿だった。
 蜘蛛が着地するだけで、下にいた数名の魔法使いが押し潰される。直接ではなく、障壁だけによって。
 誰かが、逃げ出した。
 横の者が、それに続いた。
 乱れながらも一定の陣形を維持していた魔法使いたちの軍勢は、ある瞬間を境に一気に崩壊した。
 蜘蛛たちはそれと同時に、一気に広がり始めた。
 亜子の心の中に、恐怖として残っていた軍勢は強固で、より強くなっていた。
 麻帆良学園都市で、亜子たちにより寸前のところで食い止められた危機は、巫女の能力通りに現実とな
った。

「ネギせんせーはいますかー?」

 混乱する魔法使いたちの前に、ひときわ巨大な蜘蛛が着地する。
 その上には一人の少女が、片手にはハルナが創った魔法銃を、片手には黒い本を持ってきょろきょろと
していた。その本は、かつて亜子が「それ」に対抗できるようにするために名前まで変えた、強力な魔法兵
器であるが、この場にいる者は誰も知らない。
 髪の毛が顔にかかっているので表情は読み取れないが、制服から関東の麻帆良の学生であることが分
かる。
「いませんかー、じゃあ、いいですよねー」
 何がいいのか、その疑問に答えるかのように、少女の魔法銃が火を噴いた。
 魔法銃の弾丸は障壁を貫通し、爆発を起こしながらどこまでも飛んでいく。
 まるで酸化現象そのものを飛ばしているように、なかなか衰えない。
 少女は華麗にポーズを取るでもなく、流麗な動作もなく、地味にくるくるくるくると360度回転しながら銃を
撃ち続ける。

「ふふふ……ふふふふふ……次は……次は負けませんよー。亜子さん、いえ、「エヴァンジェリン」さん」

 少女―――宮崎のどかは銃と本を手に持って、巨大な蜘蛛の上で肩を揺らす。
 周囲にいた数百名の魔法使いたちは、形も残さず消し飛んでいた。



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616「総本山、混乱す」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/02/16(木) 21:30:39 ID:2XGPVm+E
「こ、これはいったい……」
「ど、どど、どうなっているのだぁ! は、話が違う……」
 鳴島姉妹も三条千歳もいつの間にかいなくなってしまい、取り残された形の元関西呪術協会理事の華山
院と東園寺はただ混乱の渦中にいた。そもそも、総本山制圧、日本統一魔法協会設立、そして「召会」を終
えればもう安泰だったはずが、何かが決壊したように状況が不利になりつつある。
「く、くそっ、三条め、言うとおりにしていれば、全て上手くいくと、い、言っていたのにーっ!」
 喚き散らす東園寺の横で、華山院はその老いた顔に更に皴を増やす。
 巫女の張った結界だという黒いドームは敷地内にあるが、ある程度の魔力がないと入ることができないら
しい。2人とも見事に拒否されてしまった。
 後は、蓬莱の樹とかいう巨大な金属植物の怪物だけが頼りだが、

「ぎゃああああああああああああああああああああああああ!」

 蓬莱の樹がいきなり悲鳴を上げて暴れ始め、近くにいた人々は何事かとその様子を見る。
 よく見ると、花や茎の一部が凍結しており、みるみると崩れ落ちていく。その影響はゆっくりと怪物の中枢
に向かっているようだった。
 ぐねぐねと暴れていた樹怪は、やがて意を決したようにぴたりと止まる。
「………え?」
 そして、すごい早さで、元からいたように地下に潜ってしまった。
 余りにあっさりと、
 拍子抜けするぐらいに、
 逃げてしまった。
 蓬莱の樹を逃走させたのが、結界内での亜子の魔力放出によるものだとは、その場にいる者には想像も
及ばない。
「………おい、ちょっと」
 後にはただ、大きな、まるでトンネルのような穴が残されているだけだった。
「うわー、き、来おった!」
 術者の悲鳴のような声が響き渡る。
 華山院と東園寺が何事かとそちらを向いた―――その時、総本山の正面門が崩壊した。
 ただの崩壊ではなく、まるで武装解除の魔法を食らったかのように粒子と化して、空気中に流れるように
消えていく。
 同時に、総本山を守っていた結界も、再び消滅してしまう。
 正面門が消滅した場所に、たった一人で少女が立っていた。

「ひゃほーう! いっちばんのりー!」

 巨大ピコピコハンマーを持ち、麻帆良学園の制服を来た少女が、ぴょんぴょん飛び跳ねて周囲を見渡す。

「それじゃ、早速、遊ぼっか♪」

 椎名桜子はくるくるとピコピコハンマーを回転させて、にっこりと嗤う。
 その背後からは巨大な蜘蛛たちが、千本鳥居を踏み潰して押し寄せてきており、桜子の後ろにその姿が
見えた。
「ひ、ひいいいいいいいっ!」
「早く、そいつらを、し、しし、始末しろっ! そして、我々を守れぇーっ!」
 華山院、東園寺と桜子の間に、間髪いれず数十名の魔法使いが集まる。
 総本山付近にいた全ての術者たちが、総本山正面門に集まり始める。まだ、相当な人数が残っていた。
 ほどなくして、乱戦が始まった。



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617「総本山、混乱す」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/02/16(木) 21:31:45 ID:2XGPVm+E
 蓬莱の樹が地下に戻り、ようやく拘束から解放された木乃香は、苦しげに呼吸を開始した。
 仮死状態にして酸素の消費を極限まで抑え、魔力の分身を使って蓬莱の樹を食い止めるという荒業を使
っていたのである。いくら極東最強の魔法使いでも疲労は激しい。
「はあ、はあ、はあ、ふう……ふう……」
 ようやく落ち着きを取り戻した木乃香は、ゆっくりと歩を進め始める。
 何が起こっているのだろう、外はとても騒がしかった。
「せっちゃん……お父様」
 驚いた顔で木乃香を見る、刹那と近衛詠春。
 しかし、すぐに詠春の顔に満面の笑みが戻る。
「おお、木乃香! この時を待っていたのだ!」
 木乃香の肩を掴み、にっこりと笑った。
「今こそ逆賊どもに見せてやるのだ! 偉大なる近衛家の血のちか……ぐあああっ!」
 木乃香の髪が、ざわりと揺らめいた。
 見えない力で吹き飛ばされた詠春は、そのまま壁に叩きつけられてずるずると崩れ落ちる。
「こ、このかぁ……ぐふっ!」
 血を吐いた詠春は、そのまま力なくその場に伏した。
 腹部からも、亜子の人形から受けた傷が開き、ゆっくりと血が漏れ出している。
「………」
 無表情の木乃香は、ゆっくりと詠春に歩を進めていく。
「ま、待って!」
 その前に、戸惑った顔の刹那が立ち塞がる。
「せっちゃん?」
「止めてあげて……このおじさん、ちょっと怖いけど、お腹とかに、ひどい怪我してるさかい……」
 木乃香は驚いた顔で刹那を見る。
「せっちゃん……ウチが誰か、分かるよね?」
「ごめん、なさい」
 本当にすまなそうな顔をしながら、首をゆっくりと横に振る刹那。
「で、でも、知ってるような気は、してます……」
 その答えを聞いた木乃香の顔に、目に見える動揺が浮かんだ。
「そっか……」
「ごめん、なさい……」
 それを見た刹那も、さらに謝る。
「せっちゃんが謝らんでもええんよ。きっと、辛いことがあったんやろうね」
木乃香は優しく微笑んで刹那の頭を撫ぜる。
「安心して、ウチは、せっちゃんの味方やから」
 そして刹那といっしょに、詠春のところに歩いていく。
「この人に、そんなに酷いことなんかできへんよ。だって」
 刹那は不安げに、木乃香の顔を見る。
「この人は、たとえ許されへんことをしてしもたとしても、ウチの、お父様やから」
 木乃香の手にゆらりと、優しい回復魔法の光が灯った。



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618「総本山、混乱す」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/02/16(木) 21:32:44 ID:2XGPVm+E
 その老人に歩く足音は無く、虚ろな瞳はまるで幽鬼のようであった。
「おお、こずえ……待っとれや……すぐに、また、甦らせたるさかい……」
 少女の生脚を抱きながら、老人は灰色の世界、巫女の結界の内部をゆっくりと歩いていた。かつて孫を
甦らせた、奇跡の異能者を再び求めて。
 断面からはまだ生きているかのように血が流れ出しており、老人の服を赤く染めている。
 その前に、一人の男が現れる。かつて三条軍の司令官補佐という役職に就いており、その後に死亡した
はずの男―――遠藤真紀乃は、前と同じ笑みを浮かべて、三条千歳の元に立っていた。
「お久しぶりです。御前様」
「………お主が、どうして、ここにおる?」
 千歳の窪んだ眼が、ぎょろりと真紀乃を見る。

(三条家はとっておきのカードだったが、最早仕方あるまい。しかし、もう少しで上手くいったのに……)
 車持皇子の記憶を持った真紀乃は、内心で毒づきながらも、かつての主に忠実な姿勢を示す。
 どうやら上空の魔力塊が網のようなものを張っているらしく、転移魔法で逃げるにはもう少し時間がかか
ると巫女は言っている。結果内では時間を急激に早めているので、もう少し時間は稼げる。しかし、結界内
部に侵入している敵はどうしようもない。
 亜子と楓は蓬莱学団を倒したらしく、今、結界内部で巫女と真紀乃を探している。
(くそっ! くそっ、くそっ!)
 苦労して三条家を籠絡して地位を固めたというのに、今や三条家どころか自分の組織である学団さえも
壊滅した。
 しかし、巫女は転移魔法の準備で余裕はないし、蓬莱の樹もどういうわけか退却した今、亜子と楓相手に
自分一人では不安が残る。
 真紀乃はついに最後の切り札、三条家というジョーカーを切る決心をした。

「私が生きていることは、今は問題ではありません! 御前様……今、真に問題なのは、三条家そのものに
ついてでございましょう! 日本統一魔法協会も追い詰められ、御園生は不在、こずえ様も再びお亡くなり
になった今、このままでは三条家の滅亡は必死―――」
 男はゆっくりと跪く。
 この我侭な老人に跪くのも、これが最後だと思いながら。
「どうか、「怪仙」と名高きその御力を、今こそ私たちのためにお示しくださいませ―――!

 これは、三条家の存亡をかけた戦でございますぞ! 御前様!」



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「ねえ、長瀬さん」
 亜子はふと足を止め、黒いマントがふわりと揺らいでまた垂れ落ちた。
「どうしたでござるか? 急に」
 いつもと変わらない楓の笑顔に、亜子は少し言い難そうにしていたが、ゆっくりと口を開いた。
「ウチ、あの人らを、殺してしもた」
 亜子はそれを事実として、言い切る。
 瞳の中の楓の姿が、ゆらりと動いた。
 白い髪と血のように赤い眼が、さらに濃くなったような印象を受ける。だんだんと、人という存在から遠ざ
かっていくように。
 逆に赤い翼は活き活きとして、亜子と盾として、そして刃としての能力が高まっているようだった。
619「総本山、混乱す」 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/02/16(木) 21:33:46 ID:2XGPVm+E
「悪い人になってもええって思っとたけど、ほんまにもう、戻れへんのやね」
 白い髪がふわりと動いた。
 まだ戦闘の余韻を残している身体からは、今も魔力が溢れ出していた。
 思い切り暴れて、血を吸って、体調は逆に良くなった感すらある。
 昔は、いや、昔といっても2ヶ月も経っていない頃だが、血を見るだけで失神していたのに。
 あの忌まわしい背中の傷も、今では人間だったという唯一の証になってしまった。
「それに、お父さんとかお母さんとかみんな死んでもうたし、もう……今更……」

「しかし、戻りたいのでござろう? 元いた場所に」

 楓は亜子の顔を覗き込むと、亜子の目にじわじわと涙が溜まり始めていた。
「あ、あんまり、見やんといて……ウチ、人に見られてると逆に泣くの我慢できへんのよ」
 顔を隠して楓から離れようとする亜子を、楓はそっと胸元に寄せる。
「ん……」
「笑って過ごしていた、あの生活に、戻りたいのでござろう?」
 抱かれる感覚に、逆に戸惑ってしまう。
 忘れかけていた、妙な安堵感があった。
「確かに、前の生活はもうできないでござるが、これからの生き方は、お主次第でござろう?」
「そうやろか……」
 亜子の頭を、ぽんぽんと優しく叩く。
「当たり前でござる。お主のこれからの主役は、お主以外に誰がいるでござるか?」
「うん……」
 それを聞くと楓はすっと亜子から身体を離して、前に走り始めた。
「あ……」
 亜子は遠ざかってしまった感覚に、思わず恋しげな声を漏らした。
「今は浸っている暇はござらん。ただ、行動すべきでござるよ。拙者の大切な人を守るためにも、あやつら
は逃がすわけにはいかぬ」
 楓の背中を見ていた亜子は、はっと我にかえり楓を追う。

 ただ、楓に追いつくためだけではない。
 その一歩一歩が、人間としての生に、たとえ一瞬でも戻るための一歩だと思い、走る。

「なあ、長瀬さん」
「なんでござるか? 和泉殿」
「ウチ、こんなことになってなかったら、もしかしたら長瀬さんに惚れてたかも」
「それは光栄でござるなあ」
「冗談やないよ。本気で、そう思うんや」
「………」
「ごめん、変なこと言うたね」
「……もしも運命が変わって、拙者とお主が恋人だったりしたら、どんな風でござろう」
「何や、変な関係になってそう」
「まあ、皆におおっぴらには言えないかもしれない」
「まき絵がおらん時だけ、こっそり泊まりに来てもらったり」
「お主がたまにプリンとか作ってくれたり」
「何か、やっぱり変なトラブルも起きそうやなあ」


 多くの者の、過去と、今と、これからを、
 愛し、守り、あるいは、挫き、
 亜子の物語は流れていく。


 夜はまだ深い。
 夜明けまでは、あと、もう少し。



(続)
620座薬 ◆FePZUCQ9Q6 :2006/02/16(木) 21:34:53 ID:2XGPVm+E
*― ―) 亜子たんメイン回は、最初の話としては満足しました

次から、麻帆良学園都市で最後の攻防戦の予定
ではまた
621 ◆am/upXHX12 :2006/02/16(木) 22:38:00 ID:AzJeNo9A
「…あれ?」
亜子が目を覚ますと、そこは見たことの無い部屋の中だった。
「さっきまで公園におったような…てゆーか、ここはどこやろ」
どうも記憶がはっきりしない。直前まで誰かと話していて、それから急に意識が遠のいて…
「えーっと、確かナギさんが…」
「呼びましたか?」
「ひゃあああっ!」
背後から思いもよらぬ声を掛けられ、亜子は飛び上がって驚いた。
「な、ナギさん…!?」
「ど、どうしたんですか、亜子さん?」
「あ、あの…ウチ、なんでこんなとこに…どうしてナギさんが…」
パニックに陥りしどろもどろな亜子に、ナギ―大人になったネギが近づく。
「やだなぁ、僕たち、デートの途中じゃないですか」
「えっ…あ、あの」
思わず後ずさる亜子、追い掛けるネギ。亜子は壁際に追い詰められた。吐息がかかるような距離まで詰め寄り、
ネギはやさしく囁き掛ける。
「さぁ、デートの続きをしましょう」
亜子は今や、混乱の極みにあった。
こんなことあり得へん、ウチなんかとナギさんが、なんでデートなんか…。
! あっ、もしかして…。
「あの、ひとつ聞いてもいいですか?」
「あ、ハイ」
「あ、あの、ウチとナギさんって、…こここ恋人同士でしたっけ?」
「(えーっと、今はデート中だから、デートは恋人同士がするものだってお姉ちゃんが言ってたから…)
…ハイ、僕と亜子さんは恋人同士ですよ」
「…やっぱりそうや」
「?」
ウチとナギさんが恋人同士なんて、絶対あり得へん。ということは…これは夢や!
ようやく納得いく結論を得て、うんうんとうなずく亜子。
622 ◆am/upXHX12 :2006/02/16(木) 22:40:11 ID:AzJeNo9A
「あの、亜子さん?」
「あっ、こ、こっちの話です」
よくわからないという感じで首をかしげるネギ。亜子は、顔を真っ赤にしてうつむきつつ、少しずつ目だけで
見上げてネギの顔を見る。
やっぱかっこええ…。ナギさんと恋人同士やなんて、こんな素敵な夢、せっかくやから楽しまな損や。
「ねえ、ナギさん…」
どうせ夢だという認識が、亜子を普段では考えられないくらい大胆にする。
「キスしても、ええ?」
「えっ…」
「ダメなん?」
あわてて首を振るネギ。
「そ、そんなことないですよ」
その仕草がどことなく幼さを感じさせて、思わず亜子は笑みを漏らす。
「ふふっ、ナギさん、かわええなぁ…」
亜子が目を閉じて、唇をネギに向ける。ネギはちょっとだけためらうと(いいのかなぁ…まあ、いいか)、
優しく唇を重ねた。こう見えて経験豊富なネギのこと、それは完璧なキスだった。
とろけるような感覚に、亜子は脳の芯が痺れてぼうっとなる。
「…亜子さん」
唇を離して微笑みかけるネギに、亜子は思わずくらっとなり、寄り掛かった。
「亜子さん?」
「なんかウチ、体が火照ってきた…」
そういって上着を脱ぐ亜子。そうや、これは夢なんやから、もしかしてあの傷痕も…。亜子は視線を下に向ける。
「!」
しかし、当然ながら傷痕はそこに残ったままだ。あわててはだけた上着を掴んで、裸身を隠そうとする。
「だ、ダメッ」
「待って下さい、亜子さん」
ネギが亜子の手首を掴み、それを押し止める。亜子は抵抗するが、ネギの力は思いの外強く、振りほどく
ことができない。亜子は半泣きになって懇願する。
「放して、放して下さい…」
「(亜子さんに自信をつけさせないと…)聞いて下さい、亜子さん。亜子さんの体、とてもきれいですよ」
「えっ…」
「ほら、もっとよく見せてください」
そう言いながら、ネギは手早く亜子の上着を脱がせていった。
623 ◆am/upXHX12 :2006/02/16(木) 22:53:45 ID:AzJeNo9A
お久しぶり。今日はここまで、続きはまた後日に。
624名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 23:28:26 ID:TcfVCqef
>>623
wktk
625NOBOSAN:2006/02/17(金) 00:24:14 ID:6X9rEj2r
◆am/upXHX12さん

ほんのちょっとした違いのパラレルワールドが
ナイスな導入ですね。
626名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 03:56:15 ID:twlpoRCk
甘亜子連続は反則でつ・・
まさか座薬さんまで甘々とわ・・

お二方GJ!
627名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 04:17:26 ID:c7ksr+EV
座薬、自己満足のオナニーSS投下乙
もう来るなよ
628名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 14:20:11 ID:oAIYD36s
座薬は巣に帰ってください。
629NOBOSAN:2006/02/17(金) 17:36:58 ID:6X9rEj2r
ちょっと座薬氏はつらいものがあるね
630名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 00:48:16 ID:uHdNNavy
座薬氏の続きに期待
631名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 15:56:27 ID:3Zh6ejBe

632名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 18:12:35 ID:haN88NIU
座薬氏……もうちょっと読みやすく…………。
633名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 02:53:27 ID:Ej70IXF6
座薬は過去の栄光がなけりゃ、とっくに排斥されてるだろうなぁ
というかすでに排斥されてるか
634名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 18:24:45 ID:VIAZaVJu
どんなに批判されてもグロSSを投稿し続ける座薬氏。

オレには真似できないな
635名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 19:03:26 ID:Zf/j9flI
読んでる香具師いるのか?
636ISS:2006/02/19(日) 20:52:01 ID:2MuzjvTE
座薬氏はこのスレで最も長い間SSを書き続けておられる方の一人だと思う。
それがグロ系であるにせよ、純愛であるにせよ、何のSSも書かずに
手ひどく批判・排斥している奴らは間違ってると俺は思うが、どうだろうか?
みんなの意見聞かせてくれ。

637名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 21:29:13 ID:XqQss1yr
題名やトリップをNGワードに入れておけば済むので特に気にならない。
私の知らない、読めないところでならどれだけグロであろうと知ったことではない。
しかし、目にするようなことがあったら全力で批難するだろう。
638名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 21:43:57 ID:mqWRo7J6
>>591で冷静に宥めようとした俺だが、お前等の阿呆さ加減に嫌気が差してきた

ここで批判言う連中は、感想すら付けずに悪意ばかり垂れて悦に入ってるクソ共だ
具体的ならまだしも、一行程度の荒らしじみたレスしか付けてねぇのがいい証拠だろ

まぁ、こういう輩は『気に入らないならスルー』すら理解出来ないド低脳のクズだからな
座薬氏もそれが判るから華麗にシカトしてんだろうし、俺らもそれに倣えばいいだけだ
こいつらが果てしなく間違っているなんて台詞は、はっきり言って『今更』だろうぜ

確かに、座薬の作品読んでるのは一部だろうし。というかグロ要らんのは俺も同じだが
でも、その辺りは一緒にスレ使ってんだから、こっちが我慢するのがマナーじゃねえの?
奴の読者は少なからず居るんだ、俺達が華麗にNG登録するなりスレから出てくなりな
お前等は管理人でも何でもないのに、どうしてそう、偉そうに出てけとか言えるんだよ?
そんな権利があるとでも思ってるのなら、悪いが脳の医者に逝く事をオススメするね

座薬は巣に帰れとか言うアンチ座薬共に、そっくりその言葉返すぜ。お前らが消えろってな
普通の連中はスルーしてるのに、莫迦がでしゃばって色々言うから、空気悪くなっちまうのさ
639名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 21:57:01 ID:Fkyk+Y8f
嫌ならスルーすればいい。
座薬の作品が嫌なら2chブラウザいれて座薬のトリップをNGにして、
透明あぼーんしとけば読まなくて済む。

>>632のような建設的な批評をするならまだしも、叩いて何になる。
結局スレの雰囲気が荒廃するだけで、何にもならない。
640名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 22:13:51 ID:9lCf/Z2f
グロ苦手な人は座薬の短編読んでみるといいかも。
長編と短編で評価違うし。
641NOBOSAN:2006/02/19(日) 22:21:57 ID:Ej70IXF6
>嫌ならスルーすればいい。

とは、よく特厨非もいっていたしね

で、思うんですよ、スルーできない人もスルーすればいいじゃないか、と。
642名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 22:33:10 ID:mqWRo7J6
>>641
まぁ、いい加減にそうすべきなのかもな……

って、お前も座薬批判に加わってたじゃねぇか。阿呆か
643NOBOSAN:2006/02/19(日) 22:37:06 ID:Ej70IXF6
いや、ぼく自身は座薬嫌いじゃないんだけどもね。現状分析。
亜子長編を最後までちゃんと読んでる数少い(?)読者の一人だよ。
644NOBOSAN:2006/02/19(日) 22:38:19 ID:Ej70IXF6
というか誰のSSであってもちゃんときちんと読んでます。
645名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 22:42:08 ID:KI5QTxsM
気に入らない奴を排斥すれば、自分の好みのSSだけが読めるようになると
思ってるんだろうか。
646名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 23:54:17 ID:mqWRo7J6
まぁ、それが間違いって言うんだろうな

トリップ変わる前に何か言おうと思ったけどめどいからやめた

>>643-644
なるほど……でも、嫌いなら無理に読まなくても良いのでは?('A`;)
しかしそのコテは要らないのではないかと
647名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 00:00:38 ID:xaEMtYyb
のおおおおおおおおおおぼおおおおおおおおおおさあああああああん
のぼさん
648NOBOSAN:2006/02/20(月) 00:34:13 ID:0SL5d4TW
なにーー???
649名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 01:03:10 ID:10BtMDUs
>>642
のぼさんのはちゃんとした批判だからOKでしょ
煽り満点の一行レスで空気悪くする屑共と一緒にしてはいけない

つか、座薬氏の今回の投下は全然グロくないのにね
むしろザジちうスレを彷彿とさせるくらい甘いw
650名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 13:29:50 ID:KTEWaRva
651名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 13:41:27 ID:WEJA7yPX
>>623
続きまだですかー。楽しみにしております。
652愚かなのぼさんへ:2006/02/20(月) 14:52:25 ID:v9KnXFLB
のぼさんが消えなければこのスレを破壊します
このスレを思う気持ちがあるなら今すぐ消えてください
あなたの存在がこのスレを破滅へと導くことになります
のぼさんが消えるまで俺は何度でも何度でも徹底的にこのスレをめちゃくちゃにします
とてもSSの投下なんてできないようにしてやりますよ。ぐっちゃぐっちゃにしてね
なんのつもりで批評家気取ってるのかしりませんけど、あなたなんて誰も必要としてないんですよ
全くもっていらないんですよ、あなたは
この通達後、二日以内に明確な返答が得られない場合は攻撃を開始します
ぼくはしつこいですよ?あなたは絶対に排除します。どんな手段を使ってでもね
住民の皆さんや職人さん方はかわいそうですね
あなたがいるせいで大好きなスレがめちゃくちゃになってしまうんですから
それでは、よい返事を期待しております
653名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 15:02:40 ID:scadWFJe
のぼって誰だよwwww
654名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 16:08:48 ID:QROtQaCn
座薬氏…短編は良かったのに……orz
655名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 17:39:42 ID:/0q/MhOg
656名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 17:43:59 ID:aqw5dEOt
>>652
量書けばいいってものじゃない
あと、場所がある限りSSの投下ができないということはありえない。
最悪、空気読まなきゃいいわけだし。
657名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 18:47:25 ID:v9KnXFLB
>>656
やだな、何怒ってるんです?
僕はのぼさん以外を敵に回すつもりはないんですよ
それにね、投下できるできないの問題じゃないんですよ
誰も投下したくなくなるようにするって言ってるんですよ
それくらいわかるでしょうバカなんですかw?
658名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 19:13:09 ID:GLId0RLR
いいか、お前らスルーだぞ
659NOBOSAN:2006/02/20(月) 19:15:17 ID:0SL5d4TW
じゃあ、天丼にもどろうかな
660ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/20(月) 21:13:02 ID:8Z77+PsD
なんだか久しぶりの投下になります。
今回はリクエストに応える形で、いいんちょの髪コキ+αのSSです。


【リクエストSS・雪広あやか流房中術髪扱き/母乳絡み】

──懐中時計型タイムマシン・カシオペア。
ネギが生徒の超鈴音から借り受けた、魔法とオーバーテクノロジーの産物である。
魔力を媒介にして時を跳べるそのアイテムで、ネギは麻帆良祭を幾度となく繰り返していた。

──麻帆良祭2日目・夜──。
すっかり夜の帳が落ちた麻帆良学園都市。
3日間開催の中日ということもあって、この夜も賑やかさに暇はなかった。
闇を駆逐するかの勢いでそこかしこがライトアップされ、人々はそれを楽しむ。
そんな麻帆良祭の喧噪から少し離れた建物の陰で、カシオペアを手に佇む少年。
珍しいことに、ネギはたった一人で時間を跳ぼうとしていた。
大抵は生徒の誰かを伴って時間遡行していたが、このときは苦しくも独りであった。

そんな、今にもタイムマシンを起動しようとしているネギに近づく人影。
誰あろう、3−Aクラス委員長・雪広あやかであった。
麻帆良祭二日目・午前に行われた「まほら武闘会」を見るために
クラスの出し物であるホラーハウスの仕事をザジ一人に変わってもらった彼女は、
そのことにクラスで一番胸を痛めていた。
──故に、武闘会の後から先はずっとホラーハウスの手伝いをしていたのである。
後片付けやら何やらで時間を取られ、気付けばもう日付が変わってしまいそうな時分であった。
それも委員長としての責務──と自分を奮い立たせるも、疲労は隠しきれない。
ふらふらとふらついて建物の壁に寄り掛かり、偶然にもその奥を覗き込んだところで──、
あやかは、愛しいネギの姿を発見したのであった。

(ま、ままままあっ、な、何て運命的な……っっ!!)
661ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/20(月) 21:14:21 ID:8Z77+PsD
その瞬間、疲れが一気に吹き飛ぶ。ふらついていた足下が優雅に動き出す。
思考時間はノータイム。ネギの元へと向けて、一目散に駆け出した。
「ネ……ネギ先生ぇ────っ♪」

「っわぁぁああぁっっ!?」
練乳混じりのような、甘い、しかし大きな呼び声。
それはカシオペアを動かそうとしていたネギにとって、この上ない不意打ちで。
誰もいないと安心していたところに突然声をかけられたこともさることながら、
生徒への魔法バレが加速している件が、何よりネギを慌てさせた。

指が滑り、中途半端に押されてしまうタイムマシンのスイッチ。
──ネギの中に内在する膨大な魔力を媒介にして発動するそれが、
──恐らくは制作者である超鈴音でさえ想定外の暴走をしてしまった瞬間であった。

ギュオオォォォン……ッッ!!

カシオペアを持ったネギ中心に、あやかをも巻きこんで時流が捻じれ狂う。
「わぁぁぁぁぁっ!?」
「キャアアァァアアァァッ──!?」
悲鳴をあげる二人。しかしその声は時間を飛ばされて表通りには微塵も通らず。
時流を伴った嵐に巻かれて意識を刈り取られ、その場に倒れ伏すのであった。

=============================================

────ぽた。
──ぽたっ、ぽた……。

何か、雫のようなものが頬に当たる感覚に、ネギの意識は急速に覚醒していく。
とても懐かしい匂いが鼻孔を満たす。
心地良い、はるか昔に嗅いだような────。
662ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/20(月) 21:15:45 ID:8Z77+PsD
「ぅ、ぅぅ……んっ……」

まだクラクラとする頭を抱えながら、ネギはゆっくりと両目を開けた。
身体には固い感触が伝わってくるが、後頭部は柔らかいものに乗せられている。
(──あれ、何で……)
完全に覚醒しきっていない思考で考える。
(確か僕は、タイムマシンを使おうとして──……)

「……ぉ、お目覚めに、なりま……したのね、ネギ、先生……っ……」

ネギがそこまで思いだしかけたところに、不意に声が掛けられた。
声の出所を追って、ネギの視界がはっきりと焦点を結び始める。
そこにあったのは、ゆさゆさと重そうに揺れる肉の果実。
黒い生地にハーフカップのブラジャーのように押さえられて尚、今にもこぼれそうな乳房があった。
「……えっ?」
ここにいたって、ネギは初めて自分が膝枕をされている事実に気付く。
そして、目の前――膝枕をしてくれている相手の、大きな胸の先が濡れていることにも。
じわじわと胸を包む服の生地を濡らし、ネギの顔にそれは滴り落ちてくる。

「い、いいんちょ……さん……?」
恐る恐る問い掛けてみるネギ。サキュバスを模したこの服装と、高く甘い声には覚えがあった。
しかし、あやかの胸はこれほど大きかっただろうかという思いがネギの声を怪訝なものにさせたのである。
標準的な中学三年生よりは大き目の胸をしているあやかではあったが、
いつもネギが目にしているそれとはボリュームがあまりに異なっていた。
はちきれそうに張り詰めたそれは、まるで出産期の母親のようで――……。

「す、すいませんネギ先生っ、が、ガマンがぁ、ぁぁっ!!」
と、そこまでネギが思考を進めた瞬間、頭上からあやかの悲痛な声が響いた。
「ど、どうしました、いいんちょさん!?」
ネギの言葉に答える暇もないのか、あやかの手が服の胸元をつまむ。
663ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/20(月) 21:18:02 ID:8Z77+PsD
そして一息に、窮屈そうに胸を締め付けていたそれを引き下ろした。
ぶるんっ――! 
開放された勢いのままに上下に揺れる大きな乳房。
よほどキツかったのか、白い乳房には服の食い込んだアトが赤く残ってしまっていた。
同時に、硬くしこりきった乳首からはじける様に白い飛沫が飛び散る。

それは、紛れもない母乳であった。

「ふぁ、ぁ、ぁぁぁっ!!」
「んぶぶっ!?」
感極まったあやかの嬌声と共に、ネギの顔にぴちゃぴちゃと降り注ぐミルクの雨。
人肌の温もりを持ったそれの香りに、視界と思考が乳白色に染まる。

「む、胸がぁ、いきなり大きくなって……っっ。く、くるしくて……っ。ふぁっ!
 ネギ先生っ、は、はしたないあやかを許してく、くださいませ……ぇぇっ!!」

あやかが言葉を漏らすたびに、それに呼応するように乳房の先からびゅるびゅると噴出する母乳。
その淫靡さにしばし圧倒されていたネギであったが、思い至るところがあったのか唐突に身を起こす。
「……っ!」
振り向いて、路地裏の地べたに座り込んだままであやかに向き直るネギ。その顔は、焦りに満ちていた。
「? ど、どうしました……の……?」
「えっ、い、いえっ!!」
あふれ出る母乳に身体を快楽で震わせながらも問うあやか。
ネギは冷や汗をかきながら、あやかが「こう」なってしまったことにひとつの仮説を立てた。

――恐らくは、カシオペアの中途半端な起動による暴走が要因であると。
──ポケットの中に入っていたはずの年齢詐称薬が欠けていることは、現状の一因ではないかと。
──時間を移動する代わりに、あやかの身体の一部分に影響を与えてしまったのだ、と──。
664ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/20(月) 21:19:29 ID:8Z77+PsD
体機能をこんな風に操作したり、著しい成長を促すような魔法をネギは使えない。
しかし、今のあやかの状況は明らかに自然のモノとは一線を画した魔法のソレ。
自分が唱えたものでないことから、その出所は容易に予想がついた。
ネギに向かって走り寄ってきたあやかの、そのとき一番前にでていた箇所──胸だけが、
急激に、母乳を噴出するまでに成長してしまったのだと思えた。

普通、ネギの魔力でも一日を時間遡行するのが精一杯のそれ。
──それが奇しくも「胸」という一点に収束してしまったために、
あやかの胸だけが数年間の成長を遂げてしまったのであった。

剥き出しになったあやかの乳房は、もっちりとした張りのある巨乳に肥大化していた。
中学三年生の瑞々しい体躯の中に、胸だけが匂い立つような卑猥さを放つ。
乳輪を含めた乳首の赤色が鮮烈な色みを見せ、そこから溢れる濃い白色の母乳を際立たせていた。
「はぁ、ぁ、っ、ぅぁ……ンっ……!!」
指先も触れていないのに、びゅるびゅると噴き出すミルク。
黒い衣装のスカートや、正座したせいで肉感を強調されている太腿に降り注いで白い液溜まりを作る。
急激に成長させられてしまった胸と身体の整合性を取ろうとするかのように、止めどなく湧き出る母乳。

その様を呆然と見ていたネギの喉が、「ごくん」と独りでに唾を飲み込んで動いた。
誘蛾灯に向かう蛾のように、ふらふらと惹き寄せられていく。
十歳の少年の小さな掌が、躊躇なしで大きな胸に沈み込んでいった。
「ひゃぁぁぁっ──!?」
あやかの甲高い悲鳴と共に、沈み込んだネギの指の分だけ母乳が噴き出る。
汗と母乳で濡れ、しっとりと手に吸いつく重量級の乳房。
その心地いい重みと、触れるたびに先から出てくる母乳の匂いにネギは我を忘れた。

むにゅ、むにゅうっ、むにゅうううっ……!!
「ひぃっ、ふぁっ!? や、んぁぁっ!! ネギ先生っ、それ以上はぁぁっ!!」
あやかの切羽詰まった声は、乳房からビリビリと脳髄を焼く快楽に責め苛まれてのもの。
乳首からびちゃびちゃとこぼれ落ちる母乳はネギの顔を、首筋を、身体を次々と染めていく。
665ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/20(月) 21:21:39 ID:8Z77+PsD
それにも構わず、むにむにと遠慮なしにネギはあやかの胸を絞るように揉みしだいていく。
「あひ、ひぅっ! ネギ、せ、せんせ……ひっ!!」
乳房だけでなく、乳首をもねじるようにつまむネギ。
水を撒くホースの先を潰したときのように、母乳が遠くへ強く飛ぶ。
「わぁ……っ、すごいです、いいんちょさんの……おっぱい……」
「そ、そんなこと、おっしゃらないで──ひぃっ!!」
目を輝かせるネギに、あやかは激しい羞恥に焼かれた。

顔に飛び、頬を流れて口唇の端にたどり着いたミルクを、ネギの舌が無意識に舐めとる。
喉を通り嚥下されたそれに、まるで前後不覚に陥ったように息を荒くするネギ。
「いいんちょさん……」
「は、は……い……っ」
「──いいんちょさんの、おっぱい……。吸わせて、くれませんか……?」
「え、ええっ……!?」

あやかはネギの言葉にショックを受けた。
母乳を出してしまっているということだけでも恥ずかしさで倒れてしまいそうなのに、
胸をネギに触れられているというだけでも、歓喜のあまりにいつ気を失ってもおかしくないのに。
この上に、ネギの方から口で触れたいと言うのである。
相手から求められるという状況に、あやかの身体が多幸感にぶるっ、と震えた。

(あ……ああっ、こ、こんなっ、ゆ、夢のようですわっ…………!?)

羞恥と快楽に真っ赤になった顔で、あやかはがくがくと何度も頷く。
消えてしまいたいほどに恥ずかしいが、それ以上に胸が熱い。
そしてネギと二人きりで、ネギ自身がスキンシップを求めてきているのである。
そちらの方があやかにとっては重要であった。
「……や、やさしくっ……、優しくしてくださいませ、ネギ、先生……!」
「――――はい……!」
666名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 21:22:14 ID:EwqLdnEy
http://www.dff.jp/

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667ベンジャミン内村 ◆Q4Q0yKXgEE :2006/02/20(月) 21:23:15 ID:8Z77+PsD
待ちに待った承諾の声に、表情をこれまでになく明るくするネギ。
その嬉しそうな表情に触発されてか、指先につままれた乳首から一際盛大に母乳が飛沫いた。
「ふぁ……っ!!」
滴る白液を少しでも早く味わいたいと、ネギの口が大きく開かれる。
そして、あやかの呼吸に合わせてぴくぴくと震える胸の先端に、しゃぶりついていった。


つづく





以上、あやか髪コキ+搾乳SS導入部でした。──髪はまだ微塵も出ていませんが。
後編で何とか組み込みたいところです。……どうしたものかはこれから考えるのですが(汗)。
とりあえず、次回はネギがいいんちょのおっぱいを飲みます。

それではまた。
668NOBOSAN:2006/02/20(月) 21:24:56 ID:0SL5d4TW
委員長の母乳ってきっと高そうですね(原価が)。
庶民にはとても買えないな。
669名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 21:50:35 ID:NM2I+33Z
いいんちょモノだー!
本編でいまだに魔法バレもなく仮契約の気配も見えず悲しい思いをしていましたが、
このSSで大いに癒されますた。

搾乳万歳。飲乳期待。
670名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 23:04:25 ID:1DtbzLYD
内村氏GJ

やっぱり、もう普通の性癖ではみんな満足しないのか……

>>668
通報はしないけどNG登録した
671名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 23:59:09 ID:W3h9syJB
GJ!

>>670
普通のも変態なのも両方好きだ
672NOBOSAN:2006/02/21(火) 00:19:40 ID:qpqiQzlV
ベンヤミン氏なら、母乳の味にかかわるフェティッシュな取り組みが期待できますね。
その日食べたものの味がする母乳は最高にエロい。
あのパスタがぴゅるっと出そうになる日の委員長は、カルボナーラな味かもしれない。
どうせ飲むなら、そのままではなく、お茶とかにいれて飲むほうがエロい。

厨房のとき、三島由紀夫の『仮面の告白』の母乳いれたお茶飲むシーンで抜いたのは内緒ね。
673名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 15:34:22 ID:woS+lTnS
やべぇいいんちょ母乳エロ杉ハァハァ
胸が大きくなってるって事は自分で自分の乳首吸えそうだな……自分の母乳を飲むいいんちょ…ヤベチンコタッテキタ
後編の髪コキも濃いの期待してますぜ!
674名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 17:48:43 ID:43X99mfr
母乳が出るということは将来、いいんちょは誰かの子供を産むって事か…
やっぱりネギ先生かな?
675名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 19:34:29 ID:ZTB5qQON
いや大穴でこたろー
676NOBOSAN:2006/02/21(火) 23:40:52 ID:qpqiQzlV
乙女なのに、母乳だけ溢れるようにでてくる、それが漢の浪漫
677名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 02:16:36 ID:06iwY1+I
母乳ネタを提案したものですが予想以上のエロさにさっきから興奮しっぱなしです。
……付随ネタであったはずの自分の提案が先にきちゃって髪コキを最初にリクした方にはちょっと罪悪感ですが。
元々は千鶴嬢でリクしようかと迷ってたネタなのですがコレはいいんちょの人柄も相俟って凄まじくいいっす。
後編も楽しみにしてます!
678NOBOSAN:2006/02/22(水) 03:01:00 ID:JkEqaAJy
髪コキ提案したのってぼくだと思うけど、搾乳やって〜ともいってたからまったくもって無問題です
679 ◆am/upXHX12 :2006/02/23(木) 00:34:36 ID:NeMzczUK
「自信を持って下さい、亜子さん。亜子さんの肌はこんなに白くて、きれいで……」
「……でもっ、傷がっ」
(うーん、やっぱり気にしてるんだなぁ、どうしよう。……そうだ!)
「亜子さん、ちょっと目を閉じて下さい」
「?」
言われるままに目を閉じる亜子に、ネギが魔法をかける。
「……目を開けて下さい、亜子さん」
「えっ……き、傷が、傷がない!」
「ほら、こうすれば亜子さんの肌の綺麗さがよくわかるでしょう? これは幻術で、一時的なものですが……
って、あの、亜子さん?」
「……やっぱり」
「え?」
「これは、夢や」
「夢? あ、そうです、夢です」
調子に乗って魔法を使いすぎたネギだったが、夢だと思い込んでくれれば後始末の手間が省ける。
「夢だけど、亜子さんが綺麗なのは本当で…… って亜子さん、な、何を!」
「どうせ夢なら、楽しまな損や」
突然、亜子がブラジャーを外し始めて、ネギは大いにあわてた。
「こんなHな夢を見るなんて、ウチって結構エロエロやったんやなぁ……」
スカートを脱ぎ捨て、下着に指を掛ける。ネギはどうすることも出来ずただ、おろおろするばかりだ。
「あの、ちょっと、亜子さん!? 待っ……」
一糸まとわぬ姿で、亜子が強引にネギの唇を奪う。
(ああ、亜子さんの唇って柔らかいなぁ…… それになんだか、いい香りがする)
「……ナギさん」
「は、はいっ」
ちょっと恥ずかしそうに顔を赤らめながら、それでも普段からは考えられない大胆さで、
680 ◆am/upXHX12 :2006/02/23(木) 00:35:40 ID:NeMzczUK
「抱いてください」
亜子はネギに抱きついた。
「え、は、はい」
反射的にネギは亜子の肩を抱き締める。そのまま、しばらく時間が流れ、
「……あの、ナギさん?」
亜子が怪訝そうにネギの顔を見上げる。
「あの、抱くって、その……」
薬で大人の姿になっているとは言え、中身はしょせん十歳の子供。実は、亜子の言っていることがよく
わかっていなかったのだ。戸惑うネギを見て、どう勘違いしたのか亜子はくすっと笑い、
「もう、女の子にここまでさせるなんて、ナギさんはひどい人やなぁ」
そう言って、ネギの服も脱がせ始めた。
「わあっ、じ、自分で脱ぎますっ」
あっという間にネギも裸に剥かれる。何が何だかわからず、ネギは半分パニック状態だ。
「これが、男の人の……」
亜子が、興味深々といった様子でネギのペニスを見て、指でなぞる。半勃ち状態だったそれは、その刺激を
受けて、完全に硬くなった。
(うわ、おちんちんが熱い! ぼ、ぼく、どうなっちゃったんだろう)
亜子は、愛しげにそれを撫で回すと、ひざまずいて先端に軽く口づけをした。
「あうっ、あ、亜子さん、何をっ」
「ふふっ、何か可愛ええなあ」
どうやら男性器の造形が気に入ったらしく、亜子は興味深げに観察している。恥ずかしくなったネギが
後ずさりすると、ネギを追って亜子も迫っていく。そしてそのまま、壁ぎわまで追い詰めると、ネギのペニスを
パクっと口に含んだ。
(うひゃぁっ、な、何、この感じ、おちんちんが熱くて、くすぐったくて、変な感じだ)
ちゃぷちゃぷと音を立てて、ネギのペニスをしゃぶる亜子。
(あ、あっ、なんか、何か出るっ)
「あ、亜子さんっ、だ、ダメッ」
「んむっ!?」
慌ててネギが亜子を押して引き離す。その拍子にネギは勢い良く射精して、亜子の顔面にしこたま白濁液を
ぶちまけた。それは、ネギ初めての射精の瞬間であった。
「きゃあっ」
「ごごごごめんなさい亜子さん、ぼく、よくわからなくて、その……」
慌てて顔を拭おうとするネギの手を取る亜子。
「待って」
「えっ? で、でもその」
「それより、今度はナギさんの番でしょ」
「な、何でしょうか」
「もうっ、ナギさんってば、こんなことまで言わせて、恥ずかしいなぁ」
そう言いながら、亜子はネギの手を胸から、そのままゆっくりと下へと導き、自らの股間へと持っていく。
ネギの指先にぬるっとしたものが触れた。
「ウチを気持ち良くさせて下さいってことです」
681 ◆am/upXHX12 :2006/02/23(木) 00:52:48 ID:NeMzczUK
お待たせ、続きをお届けしました。完結してなくてごめんなさい。残りはまた後日に。
682名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 01:30:25 ID:j2YLR1VQ
GJ!!俺の室伏もスタンバイOKだぜっ!!
683名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 02:01:41 ID:N8tjyKlG
>>681
wktk
684名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 02:39:53 ID:xoN2F4Eb
>660-667
>679-680
両方ともGJ!!!俺的2大キャラなんで研修の疲れも吹っ飛ぶってもんでさ!

>667
>……どうしたものかはこれから考えるのですが(汗)。
ふと思いついたんですが
第一ラウンド:ネギに母乳飲ませながら髪コキ
第二ラウンド:折角胸大きいので髪コキ+パイズリの合わせ技(髪でペニス包み、手で扱く代わりにパイズリ)
なんてのはどうでっしゃろ?あくまでまだ推敲中でしたらですが。
685名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 17:38:46 ID:m8SRUftB
>>681
エロ亜子たん最高です!!
ネギ、初射精おめ
686NOBOSAN:2006/02/23(木) 19:32:31 ID:8PKb4lns
ネギ君、身長は大人だけど、ペニスのサイズは子供のままで
亜子びっくりでもおもしろかったなぁ。
「・・・・うわー、ナギさんのおちんちんかわいい! イギリス人って、おちんちん小さいんやろか」
687名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 23:37:54 ID:+emLfNUT
>>682 ウホッ
688 ◆am/upXHX12 :2006/02/24(金) 01:41:02 ID:9g6CtAlL
―――
「あっ、あのバカ、何てことをしやがる!」
双眼鏡を握り締めながら幼女が叫んだ。薬で子供になった千雨である。しょせん中身は子供のネギがうまく
亜子を元気づけてやれるかどうか、不安になって監視していたわけだが、どうやら予想していた展開とは
逆の意味でまずいことになってきたようだ。
「ガキのくせに、教師が生徒に手を出すとは……ってか、むしろ手を出したのは和泉の奴のようだが」
千雨がふるふると首を振る。
「……じゃなくって! どっちにしろヤバいだろこれは! おい、止めに行くぞ」
「はい、ですが……」
歯切れの悪い返事を返す茶々丸に、千雨はいらいらを隠せない。
「ですが、何だ?」
「ここは、飛行船の中ですので……」
「あっ」
ネギが亜子を連れていったホテルの部屋は、位置関係的に監視できるような場所がほかになく、千雨たちは
空の上からの監視を余儀なくされていたのだった。言うまでもなく飛行船の中は完全な密室、途中下船は
できるはずもない。
「しまった……」
がっくりとうなだれる千雨を、小太郎が覗き込んで尋ねる。
「何や、ネギの奴何しよったんや?」
「黙れ犬っころ」
「いっ……! 何を抜かす、このクソガキ!」
「ガキはお前だろーが!」
「あの、喧嘩は……」
「……!」
三人を乗せた飛行船は、ゆったりと空を流れていった。
689 ◆am/upXHX12 :2006/02/24(金) 01:42:56 ID:9g6CtAlL
―――
「あの、こうですか?」
「うん、そうや、そこを優しく……あっ」
「あ、す、すいません」
「ううん、今のよかったで、もっと……」
ベッドに横たわる亜子を、ぎこちなく愛撫するネギ。状況に流されるまま、亜子の秘所や乳首、首筋など
至る所を責め続けていた。
(うーん、ぼく、何をやってるんだろう……いいのかな、何だか先生としてすごくマズい気が……でも)
「ああっ、ナギさんっ」
(亜子さん、喜んでるみたいだし、いいのかな……?)
ネギが乳首を軽く捻ると、亜子が「ひんっ」と短く唸る。汗を浮かべ上気した顔は、普段とは違った大人の
魅力を感じさせた。ネギは亜子の顔を見つめ、優しく囁く。
「亜子さん、すごくカワイイですよ」
「ナギさん、嬉しい……!」
亜子がぎゅっとネギに抱きつき、熱い口づけを交わす。滑らかに濡れた唇、熱い息遣い、柔らかくも汗を含んで
しっとりとした二つのふくらみの感触、その全てがネギの感情を刺激する。
(あれ、ぼく、ドキドキしてきた……全身が熱くなって、息が苦しい……)
「ねえ、ナギさん……」
亜子が、恥ずかしそうに俯いて、小さな声で呟く。
「その……、ウチの初めて……貰って下さいっ」
恥ずかしさに顔を真っ赤にして、もじもじしている亜子。それでも最後の一言は、ありったけの勇気を
振り絞り、はっきりとネギを見つめながら言った。
―――
「やっと着いた、おい、急ぐぞ!」
「は、はい、千雨さん」
「何や姉ちゃん、そろそろ何があったのか教えてくれや」
小太郎の質問は完全に無視、着ぐるみを着た茶々丸の頭の上で振り向きもしない千雨。
「おいコラ、無視かい!」
「くそっ、間に合わないか……」
茶々丸の頭上で揺られ、親指を噛む千雨は焦りを隠さない。後ろで犬が騒いでいるが、千雨の耳にはまったく
届かない。頭にあるのは、一刻も早くネギの魔手から亜子を救う?ことだけであった。
「あれ、逆か……?」
何故だか胸の中がもやもやするが、これは気のせいだ。決してあのガキが心配なわけじゃないぞ、クラスメイトの和泉が心配なだけだ。
うん、そうだ、そうに決まってる……。
「ったく、あのバカ、状況に流されやがって……ああ、畜生!」
ぶつぶつ呟く千雨を乗せて、茶々丸は一路ネギの下へ駈けていった。
690名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 02:52:26 ID:4TB0RFMp
・・・えーと、今から5Pでつか?
つまりは俺を悶死させる気でつね?
これで死ぬなら本望でつ(*´Д`)ハァハァ
691うざかったらゴメソOTZ ◆L3FQAnIYM. :2006/02/25(土) 02:21:30 ID:Y4+9n+ld
 ぎしっぎしっと古びたベッドが揺れる。

 敷きっぱなしの薄汚れた布団の上で雄と雌がお互いの身体を貪りあう。

「はッ――はッ、う、く、ふあぁぁぁぁ!」

 雌の方は必死に腰を揺すり、少しでも多く、深く快楽を貪らんと動き

「――――!!」

 雄は媚びる肉に溺れるかのように己の腰を叩きつけ、時折雌の小ぶりな双丘を揉み、獣のように唸る。

 ぐいっと雌を抱き寄せ、唇を貪り、雄は雌の中で果てた。

 二度、三度と雌が痙攣し、唇が離れると双方の口からはぬるり、と雫が零れていく。その様をぼうっと雄は見つめていた。

 恍惚とした表情の雌と目が合う。

 雌は惚けたような微笑を浮かべ、雄の顔へ自分の顔を近づけていく。

 この部屋に入ってから交わす幾度目かのキスで消えかけた炎が再びくらくらと燃え上がる。

 雌の中でまた雄が硬く、太くなっていく。

 淫蕩な微笑を浮かべ、雌は雄を引き抜くと尻を突き出して雄を誘う。

 雌の肉から溶岩のように雄の名残がどろりと零れ落ちた。

 雄は雌に覆いかぶさると、また“交尾”を始める。

「い、ヒィ! くぁ、や、アカン、きも、ちぃぃぃ!」

 ふと、雄は目に飛び込んできたソレを手でなぞった。 

 じっとりと汗ばんだ肌にくっきりと浮かぶ醜い傷痕。

 雄はそれすらも愛おしげに舌を這わせる。

「あ、あぁう……お願い……ウチを、捨て、ないで! ウチを、愛して……!」

 雌、いや、少女の懇願が部屋に、響いた。
692うざかったらゴメソOTZ ◆L3FQAnIYM. :2006/02/25(土) 02:23:45 ID:Y4+9n+ld
うぉん、下げ忘れゴメソOTZ
693名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 03:18:20 ID:K/Jqp6j6
性転換スレからやってきました。
カモ♀×夕映♂のゆるめエロです。

781 :マロン名無しさん :2006/02/26(日) 00:26:14 ID:???

「違う…違うです!!」

夕映♂は一人で自問自答していた
「これが……なわけありません……ありえないです。ネギ先生ならまだしも……あいつに……!!」
その時何かが部屋に入ってきたようだが気がついていないようである
「なんで……僕が…あいつに…あいつに…ありえないです!!」
「なにがありえないの?」
「ありえ……エッ!!?」
夕映が後ろを振り向くとカモ♀が不思議そうにこちらを見ていた
急に振り返ったためか顔が近い、カモの息が夕映にかかっている
「ちっ、違います!!僕は貴方なんてす…(し、しまった。何を僕は慌ててるですか!!)」
「す…何?」
カモが問い詰める
「い…いえ…違うです、何でもありません…。」
「本当に〜?」
カモがじっと夕映を見つめる
思わず夕映は目をそらしてしまう
カモは何かに気づいたようだ
「……当ててみようか?私のことが好きなんでしょ?」
「なっ!!ちがうです!!ありえません!!」
「オコジョの特殊能力忘れたの?
 夕映君の私への愛情は今現在ダントツで一位だよ!!?」
「あ…う…違うです……。」
そう言うと夕映は耐え切れなくなり逃げ出そうとしたが、カモが後ろから抱きしめる

「もっと自分に素直に素直になったら……?]
694名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 03:19:19 ID:K/Jqp6j6
「はな、離してくださ・・・い・・・・・・」
「え?もっとくっつけって?」
カモは夕映を抱いた両腕にぎゅうっと力をいれた。
「ちがう・・・です・・・」
「よく聞こえないねえ。なに?脱がせろ?」
「なっ!!」
「え!?私が脱げ?」
「ちがっ!ちがうです!言ってないです!」
真っ赤になって否定する夕映に、カモは余裕の笑みを浮かべ、その耳元に唇を寄せる。
「さっきから、胸、当たってるよねえ」
「あ・・・う・・・・・・」
「もちろん気付いてたよね。もしかして感触味わっちゃってた?
見かけによらずえっちだねえ、夕映君」
「え・・・・・・いや・・・」
「ここもこんなに膨らましちゃってさ」
「な!!」
「ふふ。結構おおきい。ね、ファスナー下ろすよ」
695名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 03:19:56 ID:K/Jqp6j6
「だ、ダメです!!」
「なにがダメなのよぉー。おねえさん、優しくしてあげるよぉ?」
「あう。そ、そうじゃなくて、こういうのは・・・僕は・・・」
「んもぉ。煮え切らないなぁ」
カモは夕映の股間を撫でていた手を引っ込めた。「私のこと、好きなんでしょう?」
「う・・・・・・」
「好きなんだよねえ。愛しちゃってるのよねえ。あそこおっきくしちゃうぐらいにねえ」
「ううっ・・・・・・」
夕映は反論できずに、うつむいてしまっている。
カモはそんな夕映の表情を覗き込み、にっこりと微笑んでみせる。
「・・・・・・。カモさん、僕はっ!」
「このあいだまで、ネギの姉貴のこと好きだったくせにね」
「え・・・・・・」
696名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 03:20:26 ID:K/Jqp6j6
「忘れちゃったの?もう?あんなに好きだったのに?」
「カモ・・・・・・さん・・・」
「それとも気が多いのかねえ、夕映君は。姉貴のことが好きで、私も好きと」
「そんなんじゃ・・・・・・」
「どうちがうっていうの?ね、聞かせてみなよ」
カモが夕映に近づく。夕映はそれに後ずさる。
しかし徐々に、言葉と共に、彼は追い詰められてしまう。
「素直になれって言ってるのにさ」
ついに壁際までたどり着いてしまい、夕映はなんとか横に逃げようとした。
カモはその脚にしっぽを引っ掛け転ばして、上に覆いかぶさる。
「お友達の本屋の坊やはあんなに一途なのに、
夕映君はダメだねえ。移り気で。そのくせ頑固で。しかも・・・・・・」
カモは片手を再び夕映の股間にやる。
「えっち」
697名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 03:21:02 ID:K/Jqp6j6
「ひ・・・・・・あ・・・・・・」
片手で器用にズボンのホックとファスナーを下ろし、トランクスをずりさげ、
夕映のものを少し乱暴に掴む。
「いじめられるのが好きなんだよねえ、夕映君は。
そんな泣きそうな顔しちゃってさ。喜んでるんだよね」
「カモさん・・・。や、やめてください・・・」
「なんで?嫌じゃあないんでしょ?恥ずかしいの?感じちゃってるのが?」
「うっ・・・ううっ・・・・・・」
「ちゃんと言いなよ。気持ちいいって。もっとしごいて欲しいって。
息づかい荒いの、隠しとおせてないよ?」
「あ・・・・・・んぐっ・・・はぁ・・・・・・」
「女の子みたいな声出しちゃって。まったく変態さんなんだから」
ぬめりだした先端部を刺激しながら、カモはゆっくり舌なめずる。
「まあ。そういうとこ、きらいじゃないけど」
唾液で濡れた唇が、夕映の赤黒く起ったものを飲み込んでいった。
698名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 03:21:35 ID:K/Jqp6j6
「あう・・・・・・う・・・」
カモの舌はわざとあまり刺激を与えないよう、
夕映の陰茎の根元にねばこく絡みつく。
その緩慢な動き方が夕映にはじれったいが、
だからといって彼の性分ではイかせてくれと頼むこともできない。
カモはそれを知りつつ、ゆるやかに、嬲るように舌を這わせる。
「カモさん・・・・・」
夕映は手を伸ばしてカモの頭に触れた。だが彼女は顔を上げない。
「お願いです・・・・・・。もう・・・」
「イかせてほしい?」
カモの唇がペニスから外れる。「・・・・・・」。夕映は黙って小さく肯いた。
「しかたないなぁ、もう」
カモは大げさに肩をすくめた。
「ジャスト2分で連れてってあげるよ」
699名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 03:22:45 ID:K/Jqp6j6
「なっ!!」
おののく夕映を尻目に、カモは勢いよく夕映のものにむしゃぶりつき、
先ずは吸い、粘液を舐め取り、皮から顔を出した部位を積極的に攻め立てた。
「カ・・・・・・カモさん・・・。あ・・・んああっ・・・・・・!」
「んっ・・・・・・ぐ・・・」
あっという間に夕映は果て、カモはその口腔いっぱいに噴きだしたザーメンを受け、
ごくんと飲み込んでみせる。
「・・・・・・う〜ん」
「あのっ・・・。す、すみませんでした!あのっ、僕・・・」
「・・・・・・まだ余力ありそうだね」
「はあ。・・・はい?」
「やっぱり若さかなぁ。おねえさん、すっかりアゴ疲れちゃったよ」
「あ!・・・・・・ごめんなさい・・・です」
「だから次は夕映君の番ね」
「え・・・・・・ええっ!?」


ってなところで以上です。
お目汚し、失礼しました。
700名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 03:33:24 ID:klx+z6Uc
もう次スレたてないでいいかな・・・
701名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 11:38:17 ID:rjGuLBJj
関連スレ
【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1107530925/
【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(2)
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1120395521/
【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(3)
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1134562864/
702名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 11:42:14 ID:rjGuLBJj
↑はテンプレ誤爆……
容量が激しくヤバイので新スレ立てました

魔法先生ネギま!エロパロスレ23
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1140921349/

あと遅れましたがベンジャミン氏、私のリクエストに着手していただき本当にありがとうございます!
髪コキが出てくるのは後半だそうですが楽しみにしていますね。
703楽麻 ◆jjWTI8ewtY :2006/02/26(日) 21:10:14 ID:/o4eOFTE
ここまで更新。
704名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 21:21:31 ID:pQ99VdI8
>>703 乙です。
705名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 08:18:35 ID:FOx09hvg
おつ
706名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 17:40:13 ID:Txrv4a3y
よし、埋め立てるぞ
707名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 00:35:16 ID:QzkYEz4T
むめ
708名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 02:46:37 ID:Aaf9Ofr7
709名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 18:10:22 ID:RufWkJT+
埋め
710名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 18:49:55 ID:VVVndxjY
ume
711名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 00:53:45 ID:RWGhvkVs
712名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 18:21:25 ID:cb0MVCa0
生め
713名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 18:29:21 ID:wKBNjyHZ
埋め
714名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 17:42:20 ID:d7U5q1mP
ヴザマ駄な(@wぷ
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715名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 22:44:14 ID:xS7x91fv
膿め
716名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 13:06:22 ID:RaRA/9Da
ume
717名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 13:19:33 ID:3L+zY7kP
生め
718名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 14:14:38 ID:/GWMRMrM
UME
719名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 16:50:37 ID:EGLxyl0D
ume
720名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 10:32:14 ID:ft2NZBB3
宇目
721名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 17:57:21 ID:op2vHJJ9
保守age
722名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 20:06:21 ID:arLrKxTm
何のための保守???
723名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 21:34:15 ID:fdGt3dsJ
  U・M・E
724名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 00:40:21 ID:RFcte9tx
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'/`´ ,、 `ヽ              v '´へ`ヽv
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|,ハリ(l ゚ ヮ゚ノl  ノノノ         从i| ゚ ヮ゚ノjj  ノノノ
  /  つ∪___ ザックザック     /  つ∪___ ザックザック
  し'⌒∪  ̄M  ザックザック   し'⌒∪  ̄M  ザックザック
      '""''"~~              '""'''"~~
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     ノ/  つ∪___ ザックザック     /  つ∪___ ザックザック
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 γ´ ̄ソζ⌒ヽ           ..'´  ヽ
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 し'⌒∪  ̄M  ザックザック   し'⌒∪  ̄M  ザックザック
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725名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 12:02:33 ID:h9kCxT8w
    ⌒●__●⌒
      ヽ|・∀・|ノ  クーフェイマン!
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726名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 13:30:48 ID:RFcte9tx
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727名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 01:23:10 ID:Tka8rJJ6
一人だけ違うクーフェイバロスwwwww
728名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 01:56:13 ID:TNQGqkhT
. _._  __                 _
'/`´ ,、 `ヽ              v '´へ`ヽv
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  /  つ∪___ ザックザック     /  つ∪___ ザックザック
  し'⌒∪  ̄M  ザックザック   し'⌒∪  ̄M  ザックザック
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 γ´ ̄ソζ⌒ヽ           ..'´  ヽ
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 し'⌒∪  ̄M  ザックザック   し'⌒∪  ̄M  ザックザック
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     し'⌒∪  ̄M  ザックザック   し'⌒∪  ̄M  ザックザック
729名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 10:04:03 ID:MUkPyvG5
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           ;"!,:!, "''''"ノ: .ヽ---'" :l,,,/
            !, ;!,"""~::.,....::,:    .:l'    「とにかくパンチラ!」
             'l;  ,//l,l,l,l,ll::  .;l
              ヽ, "~---'"  ,;/!ヽ,
               ヽ,,    /;;;" ヽ,,,,,,,
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      田代はこのスレに興味津々のようです。
730名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 14:42:51 ID:4Gp4y0mZ
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 γ´ ̄ソζ⌒ヽ           ..'´  ヽ
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731名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 15:38:37 ID:O3khHuDd
                       / , ィ弋 ヽ  ヽ\ヽ \
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                    ,ィ7,1「i   ト ! >:ヘ  l r‐、i |│ト
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                      ! |!1| レ,ニ !  ´ ト7j '_/イ i|│ト
                        ! イ. ト:ヘソ`    |/〈| / く!| ||‖〈,       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
                         / j,〉lハ ゝ _,.ィ !六ト、   、j川 ハ!    /              Y
 君達とお姉さんとの約束だ!> /ム|ソ 丶、   j │'   ヽ |'//    /  全  荒  批   s i
                    / /7'¬' /  / ー-i   !,r'⌒ヽ、ヾ/    l   員  ら  判   a |
                  / /,イ / /  /  /,1  l'    ` 、    |   ス  し  ば  g |
                  /'/ /// ' /  /  //イ  !       i、  l  ル  だ  か  e |
                   /  / 〃'  ,' /  /  ///i| /        ヘ   !   |      り   ず |
             /  / ///  ,i/  /  ////7 i         i ゝ     そ  す  に | 
             /  /  ///!  ,″ /  ////ノ /     /    l ⌒ヽ     い  る      ! 
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732名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 21:27:25 ID:bNcYcqq3
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733名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 22:23:26 ID:g/ydtst8
神戸ってウンコ色の阪急電車が通っている所でしょ?ダサいよ
734名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 23:50:35 ID:q1vtk4rq
特急梅田行きです
停車駅は岡本、西宮北口、十三でございます
735名無しさん@ピンキー
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