【祝10周年】moo系総合エロパロスレ

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181名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 13:05:21 ID:IUpGoie2
此花のメイン3人で3Pが見たい
182名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 22:51:39 ID:T3BtIkf2
age
183名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 06:47:46 ID:um5m3bFz
誰もなにも投下しないので勢いづけに書いた。
主成分
楊雲100%(現代)
注意
この文章は凌辱成分が大変強く過去にアレルギー等ある方はお避けください
またこの文章は駄文ですので苦情など受け付けかねますのでご容赦ください
184名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 06:48:24 ID:um5m3bFz
「楊雲の友達に飲み会に誘われた?」
あの人はちょっと驚いたようにそして嬉しそうに声を上げる。
電話越しに私は頷く。
「はい、それで今日の帰りが遅くなってもいいですか?」
「わかった、飲み過ぎて動けなくなったら呼んでくれよ」
「もうっ、そんなに飲んだりしません」
受話器の向こうから嬉しそうな笑い。
「うん、ガンバって……じゃない、楽しんでこいよ」
「なんですか、それ」
私は苦笑しながら答える。
この世界に来たから私には友達と呼べる相手が皆無だった。
あの人の友達はみな私に良くしてくれるが私があの人の彼女だから。
大学というところに留学生として通っているが人付き合いの苦手な私は他の学生に
自分から声を掛けたり出来ないで居た。
私はあの人と一緒にいれればそれ以上は望まないのだがあの人はそれを気にしていた様だった。
この話を受けた理由も半分以上それだった。
「では、帰る頃にまた電話しますね」
そう言って携帯を折る。
「うわ、やんゆんちゃんってば同棲してるって噂本当だったんだ!」
びっくりして振り返ると私を誘った彼女が立っていた、待ちきれなくて迎えに来たのだろう
「立ち聞きは行儀が悪いですよ」
「ごめん、おこんないでよぉ、もうしないから」
「別に怒ってはいません」
「そ?よかったぁ、やんゆんちゃんに帰られちゃったら困るモン」
屈託なく笑われるとそれ以上なにも言う気がなくなる
「そうですか?私と飲んでもあまり面白くはありませんよ」
「ダメだってばっそういうこと言っちゃ!」
理由のもう半分はこうして気兼ねなく楽しそうに離してくれる彼女の誘いだったからだ。
「ね、みんな待ってるからさ、いこいこ」
「……はい」
私はしょうがないなぁという振りをして彼女に手を引かれてお店に入った。
テーブルには彼女といつも一緒にいる娘達と数人の見たことのない男達がいた
「合コンだっていったらやんゆんちゃん来なかったっしょ?」
個室の入り口で固まってる私に彼女がいたずらに成功した子供のような笑顔を向ける
私はどうやって帰る理由を見つけて早く切り上げようかと思案を始めた。
185名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 06:49:17 ID:um5m3bFz
4対4の合コンらしい、らしいというのは私の思考がまとまらなくなっているから
最初の乾杯に飲んだビール以外アルコールは摂取していないはずだけど……
眠くてしかたがない、お腹が空いているからこんなに回るのがはやいのだろうか?
私はみんなが楽しげに会話してるのを夢見心地で聞いている、みんなの大切な人に今日の相手が
なるといいな等と考えながらみんなの様子を見ているとテーブルを囲む全員が私をニヤニヤ見ている
涎でも垂らしているのかそれとも余程締まりのない顔をしているのかと不安になり
「そんなふうに見ないでください」
そう言おうとしているうちに意識が眠りの坂を転がりきってしまった。

何とも言えない心地よさの中で目覚めた
ずっちゅずっちゅと変な音が聞こえる、そして裸なのに体が熱い。
裸?
「お、目ぇ覚ましたか?」
「一巡する前に目覚ましたか、賭は俺の勝ちだな」
「ちぇ、しょうがねぇな」
男達の声がする
「クスリもう一本打っとく?」
「ばっか、これ以上打ったらヤバイだろ」
女達の声が聞こえる
「少しくらい抵抗してくれた方が俺は燃えるんだけどな」
私のすぐ近く……あの人が私を抱きしめながら囁いてくれたときと同じ聞こえ方で
見ず知らずの男の声が聞こえる
「やんゆんちゃん、慌てなくていいよもう2本咥えこんだあとなんだから」
ビデオカメラを覗きながら私を誘った彼女が声を掛ける
「それが3本目っ」
いつもと代わらない屈託のない笑顔を私に向ける
私は裸で、足を大きく拡げた姿勢で男にのし掛かられていた
当然のように私の女性器に男の男性器が根本まで突き込まれていてそれが出たり入ったりしている
「くっ、出る」
そう短く言うと私の上になって腰を激しく動かしていた男が私の肌に男の陰毛の感触を感じるほど
私に密着してから熱い液体を私の胎内に放出してる
「ひぁぁっ……あつい、あつい……」
私は熱病にでも罹ったかのようにうわずった声をあげてしまう。
出されたモノの正体は精液で、私は今見ず知らずの男とセックスしているのだった。
意識が混濁してはっきりとした思考は形作れなかったが嫌悪とそして……どうしようもない快楽が
私を満たしている。
「ふいー、コイツのまんこすっげぇな」
半ば痙攣するかのように振るえる私の体から肉棒を引き抜きながら満足そうに男が言っている
186名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 06:50:28 ID:um5m3bFz
「やっと俺の番かよ、今日ヤっていいのコイツだけなんて悪い冗談だぜ」
「今日はやんゆんちゃんのデビューなんだからみんなでたっぷり可愛がって欲しかったのよ」
そして無造作に4本目が私の胎内に入ってくる
精液と愛液にまみれた私の性器はそれをあっさりと受け入れ締め付け始める
「うはっ!コイツおまえ等よりいいマンコしてるぜ」
私の腰を掴みながらまるで物を扱うようにメチャクチャに腰を振らされる。
それがたまらなく気持ちいいと感じている!
「なによぉ、その娘ただのマグロじゃん!」
「どーせすぐにガバガバにして飽きちゃうんだろ、今までの娘みたいにさ」
「マグロでも…こんだけいいマンコならいいオナホになるぜ」
激しく私を揺すりながら腰を突きだして受け止める
硬い肉の棒が私の膣内を抉り捲り子宮を突き上げるたびに理性やプライドの様な物にひびが入る
「ひうひうっ、あん、ぁんあんんっ」
まるで別人の声を聞くように自分の喘ぎ声を聞いている
あの人とのセックスでもあげたことのないような卑猥な声。
「なんだぁイイ声で鳴いてるじゃないか、そんなにザーメン欲しいのか?」
私は欠片ほど残った理性で必死に声を殺して首を横に振る。
「遠慮すんな、受け取れよ」
下卑た笑いを浮かべながら4人目も私の子宮口に擦りつけるように突き込みながら射精した。
「はがっ、あぁぁあああんんっ」
先から精液が吹き出すたびに蠢く男性器の感触と叩きつけられる新鮮で熱い精液そのものに私は悦びを
感じてそれを隠すことが出来ずに卑猥な声をあげ名前も知らない男に抱きつきながら体を擦り寄せる
精液を出し切ってしぼんでいく男性器が哀しくてもったいないと、もっと欲しいと思う自分が止められない。
187名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 06:51:16 ID:um5m3bFz
「すっかりできあがっちゃってるぜ、コイツ」
「3本も打ったんだから当たり前よ、ほらクスリが効いてるうちにもっとやっちゃって」
「おっかねぇな、そんなにコイツのこと嫌いなのか?」
「別に、嫌いって訳じゃないけど……シャンとしたカッコイイ女がぐちゃぐちゃにされるのって興奮しない?」
「うわっ、そんだけの理由でコイツこんな目にあってるの?」
「不幸だねぇ」
開いた脚を閉じることも忘れて私が肉欲の余韻に浸っていると次の男が手を伸ばしてくる
この男が一人目だろうか?それとも二人目?
「んじゃ一通りマンツーマンで味見も済んだことだし」
「サンドイッチだな、ケツまで使用済みだったら笑うな」
前に回り込んだ男が私を抱え上げると無造作に挿入を始める、既に四人分の精液を注がれた膣はたやすく
肉棒を呑み込み奥まで導くように顫動を開始する。
「んはっ、あくっ、あ、あ、あ、あ……」
私はずるずると入り込む男性器に合わせてか細い鳴き声をあげる。
しっかりと前の男と結合すると今度は後ろの男が私のお尻をまさぐりはじめる。
「いいケツしてるよな、これでオッパイでかかったら俺が持ち帰っちゃうところだぜ」
勝手なことを言いながらお尻の割れ目をさぐりすぐに…お尻の穴を弄り始める。
私は前の男とのセックスに溺れ抵抗も抗議も出来ずにお尻に感じる違和感に鳥肌を立てていた。
「なんだよ、すんなり指入っちゃったぜ?」
「実は調教済みだったりしてなやんゆんチャン?」
「ちが…ひがぅ…はぁあんっ」
反論しようとすると腰を激しく上下に振られ子宮を責め立てられなにも言えなくされてしまう。
「入れちまうぞ」
言い終わると同時に一気に私のお尻の穴めがけて力がかかる
私のお尻の穴は驚くほど簡単にカリ首を呑み込み、そのまま肉茎を呑み込んでいった
「うわっ、コイツやっぱりケツまで経験済みだ!」
非難するようなあざけるような声。
「ちがいます、お尻で…したのは初めて、です」
「ってことはやんゆんちゃんの体はちんぽ咥わえ込む才能があるってことだな」
「その才能、俺達が活かしてやるよ!」
前後から激しい運動が始まった。
性器に挿入した男は長いストロークで力強く、子宮が振るえるような腰使い。
肛門に挿入した男はこなれてきた括約筋を掻きむしるように激しく短いストローク。
その二本の男性器が時折同時に私の奥を突き上げるたびに私は絶頂を迎えてみっともない叫びをあげる
ぐったりした私の体にお構いなしに性器を尻穴を貪り続ける2人の男。
「らめ、らめです…わたし…こわれ…ひぃひぃぃんん」
また精液を注がれ意識が灼けたようにぐったりとした私の性器から男性器が抜かれ
「次は俺な、楽しませてやるぜやんゆんちゃん」
新しいカチカチに硬い男性器が突き込まれます。
この後も出した方が入れ替わりで性器とお尻を突き上げられ続けました。
「仲間呼んでいーい?」
男の一人がそういったのを覚えています。
188名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 06:54:18 ID:um5m3bFz
「仲間」が来たときにはすでに部屋に何人入ってきたか数える知性も手放してしまいました。
すでに私の足下には空の注射器が二本。
「仲間」が加わった男達に何回入れ替わったのかわからないくらい挿入と射精を繰り返し繰り返しされました。
すべて中出しだったのですが私の下半身は精液でどろどろに汚れてしまって……
その頃には完全に心まで精液に浸ってしまいました。

「やんゆん、おまえが欲しいのはなんだ?どこに欲しいんだ?」
ニヤニヤ尋ねる男に私はだらしなく開いた口でこう答えます。
「チンポが欲しいです、オマンコに欲しいです、セックスして欲しいです」
そういわないとチンポが貰えないのですからしかたないのです。
そしてご褒美が私の膣の肉襞を抉って挿入されます。
今度は頑張って膣に力をいれてチンポを締め付けます。
そうしないとザーメンを貰えないのですから必死になってしまいます。
「オッパイ、揉んでください、舐め…させて…ぇ」
オマンコとケツ穴が気持ちよすぎて、チンポ大好きで、足りない…から
膨らんだ乳首をこねくり回されオッパイにチンポが擦りつけられると安心します。
差し出されたチンポにむしゃぶりつき汗とザーメンの味を堪能しながら息を荒くして首を振ります。
そしてまたお尻にザーメンを貰ったらまた言うのです
「チンポ、やんゆんのケツ穴にください、ザーメン中にどぴゅどぴゅしてください……」
チンポがあれば私は幸せです。
ビデオカメラを抱える彼女の向こうに何かを忘れてきた様な気もするのですが……
それがザーメンより価値があることとは思えないのです。

「たった二晩であの凛々しかったやんゆんちゃんがねぇ…つまんないわ」
「反抗するたびあのクスリ打ってたんだからまだ壊れてないことが奇跡だと思うけど?」
「で、ビデオはいい金になるとして、本人はどうするの?」
「そうね……このままでいいんじゃない、男どももやんゆんちゃんも幸せそうだし」
「ビデオ制作のギャラ現物支給ってことか」
「こんな美形の公衆便所なんてなかなかないんじゃない?」
「ま、納得しとくか…どこに囲うかねぇ」

私は彼女と彼らの言葉の意味を考えることなくセックスに溺れながら
ただみんなが笑っていることに幸福感を感じていた。
189名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 06:56:36 ID:um5m3bFz
一応終わりです
保守代わり位にはなると思われます。

どうかこのあとちゃんとしたSS書きのかたが来てくれますように。
190名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 13:06:24 ID:YN099eFF
GJです
191名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 15:44:51 ID:uDmGznQC
GJ
ついでに保守
192名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 12:41:46 ID:mryDWE0G
保守
193名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 00:59:02 ID:kNGrQpJO
死守
194名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 21:56:28 ID:zEFUZF8i
今日もまた、魔物・魔法がらみで事件がおきたらしい。
そして、このブルーフェザーに出動命令が出た。
たまには休日に事件が起きてもいいと思うんだが、なぜか起きはしない。犯罪者も
休みたいときぐらいあるのか?
「ルシードさん!出動命令です!!」
メルフィが大きな声で俺を呼ぶ。ったく、わかってるよ。
すでにメンバーは集まっていて、視線が一斉に俺に向かってくる。
・・・バーシアのやつ、サボってたけど、しっかり働いてくれるのか?
「メルフィ、今回の任務は?」
遅れたことなどはきにせずに任務の内容を確かめる。
だが、メルフィは
「・・・えっと・・・・・・その・・・」
などと俺の質問に答えない。
すると、服の趣味の悪い前リーダーが口を開いた。
「ルシード、俺から伝えよう」
と、ゼファー。急いで出動しないとまずいと思うんだが。
「なんだ?早く言え」
「まあ、そう慌てるな。時間はまだある」
なんだ?魔物がらみの事件だろ?だったら、早く動いた方がいいだろ。
室長としての勘がそう告げている。
「今回の任務は・・・」
「任務は?」
「・・・・・・だ」
なるほど。



というわけで「保守」
195名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 08:49:37 ID:9p/yWf+n
保守
196名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 01:30:09 ID:1CjKb1NG
召還ものの新作でるね。
197名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 21:59:27 ID:5B3B2R6D
保守

悠久で書きたいと思ってるんだけど主人公の名前どうすればいい?
198名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 23:33:54 ID:m73ecRZf
>>197
それよりも重要なのは、「誰と誰がえちぃことするか?」だよ!君!!
とりあえず、メロディに一票いれとくぜ?
199名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 23:39:46 ID:5B3B2R6D
いやすんません。
イヴでやりたいのですw
200名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 23:50:49 ID:sc5HF0X3
ユウキゥ、とか?<主人公の名前

何か良いデフォルトネームとかないかねー。
201名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 03:18:58 ID:8aFwi1ND
同人とかでは悠とかつけてるの何人か居たな
紅月とかもいたわけだし漢字名前でもいいんじゃね?
202名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 17:40:48 ID:JZMOBN84
ししとう で>主人公名
203名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 22:27:36 ID:0T3acx0R
1が悠
2が久

でいいんじゃね?
204名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 23:45:26 ID:paalxBrn
久だとちょっとアレだから久遠とか?なんか厨っぽいか
205名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 22:01:39 ID:whzcRS8y
悠(ゆう)と久(ひさし)って名前はよく見たなぁ
久遠は確かに厨っぽいかも。久世とか?
206名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 23:46:37 ID:p1jzhPUJ
できました。
だらだらと冗長でつまらないものですが、もしよろしければ読んでやってください。
では投下します。
207図書館は秘密の国:2006/11/19(日) 23:47:13 ID:p1jzhPUJ
「イヴ、子供の本はこっちでいいんだっけ?」
「もう、違うでしょう。それは四十二番。それと、そっちの本は貸し出し禁止ではないわ。
 開架の七十七番に持っていって」
「ごめんごめん、すぐやるよ」
ぱたぱたと忙しく、図書館の中を右往左往。
両手いっぱいの本を抱えて、悠とイヴは新しく入った本の整理に奔走していた。
今日の仕事はおよそ五百冊。これでも少ないほうである。
月に一度、どっさりと百冊単位。場合によっては千冊単位で入ってくるので、整理はかなりの
重労働だ。
「イヴ、少し持つよ」
「大丈夫よ、これくらい。それより中世魔法学の本、まだ手を付けてないでしょう。かなり量があるから
 はやめに終わらせたほうがいいわ」
「あ、うん」
イヴも自分の頭より高い位置まで本を積んで大急ぎだ。
いつもだったら大人数でこなすのだが、今日は運悪く仲間が出払ってしまっていたので二人だけの
作業。休館日で利用者がいないのがまだ救いだったが、それでも二人でこなすには相当あわただしいスケジュールだ。
朝はやくからの作業だったがすでに昼を少しまわり、二人の足音だけがするあまりに静かな館内に、
昼時の日差しが差し込んだ。鳥の声が遠くに聞こえた気がした。
「これで近代魔法学は終わりね。……悠さん、それが終わったら少し休憩しましょう」
「あ、うん。オッケー……おわ!」
どさどさどさ!
「……もう、何をしているの」
「ご、ごめん。すぐ終わるからさ、イヴは先に行っててよ」
「そういうわけにもいかないでしょう。手伝うわ」
その言葉を言い終わらないうちにぱっぱと本を拾い集め、かつかつとブーツの音を響かせて
所定の棚まで一直線。悠もあわてて後ろを追うが、イヴの足はその歩き方からは思いもよらないほど
早かった。
208図書館は秘密の国:2006/11/19(日) 23:47:55 ID:p1jzhPUJ
「い、イヴ!ちょ、待ってってば!」
「あなたのほうが持っている量は少ないわ。努力してほしいわね」
涼しい顔できっぱりと言い放つ。イヴについていこうと足をふらふらさせながら、悠は苦笑した。
……これが恋人同士の会話かなあ。
確かにイヴらしい、といえばイヴらしいけど。
「何をにやにやしているの。こっちよ。急いで」
少しだけ怒った顔をする。心なしか、歩く速度が速まった気がした。
「あ、ちょっと……な、なんでそんなに急いでるの」
「時間の無駄だからよ」
今度は振り向きもせずに言い切った。正論なので言い返すこともできなかった。
そんなイヴにまた苦笑しながら、しかしそんな彼女が愛しいと思う。
ようやく棚につくとイヴは信じられない速度でとんとん、と本を納めていく。
彼女のことだ、どこに何の本があるかほぼ完全に把握しているのだろう。
「……ぼうっとしていないであなたも動いて」
「あ、うん……」
中途半端に自分が動くよりイヴに全て任せたほうがはるかに早い気がする。
しかし、やり始めたことは自分できちんとやったほうがいい、とは悠も思う。
それはイヴのポリシーだった。なら、自分もそれに応えたい。
脚立に足をかけ、しどろもどろに一箇所一箇所を確認しながら本を納めていく。
「そこ、違うわ。あと二つ右よ」
「うえ。わ、ほんとだ。イヴ、よくわかるなあ」
「無駄口を叩かない」
きっぱりと言い放つ。一つため息をついて、あらためて棚の本を左から確認。
121-A、121-B、121-C、D、E……ここだ。
「よっし。これで……終わり!」
最後の本を納め、順番を確認。完璧に順番どおりだ。かなり疲れたが、なんとか
イヴに笑顔を向けた。
「お疲れ様。それじゃあ、休憩にしましょう」
ようやく、イヴが小さな笑顔を見せてくれた。
もう何度も見ているこの微笑に、胸が高鳴った。
209図書館は秘密の国:2006/11/19(日) 23:48:45 ID:p1jzhPUJ
「……美味しい」
「そう。よかったわ」
イヴの手製のサンドイッチは本当に美味しい。シャキシャキするレタスに新鮮なハム。スクランブルエッグに
ケチャップを少しだけ。オーソドックスなものこそ味の違いが如実に出るものだが、イヴの料理の腕前は
一級品だと、誇張ではなくそう思った。
「そんなに焦らなくてもなくなったりはしないわ」
「ん、でもさ……んぐ……本当に、おいしいよ。世界一だね」
「……褒めても何も出ないわよ」
ずず、と紅茶をすすりながらイヴの顔に少しだけ朱が差した。気がした。
上品なしぐさでカップを置くと、木々のさざめく音が聞こえる窓に目をやった。
太陽は少し西に傾きかけていたが、まだ温かい光がまぶしいくらいに入り込む。
「いい天気ね」
「そうだね。これで……」
んぐ、と喉元まで出かかった言葉を飲み込む。イヴが不思議そうな顔で振り向いた。
「『これで』、何かしら?」
「いや、その……」
「何?」
「これで、仕事じゃなくてイヴとデートだったらもっとよかったのに、って思ってさ……」
「……」
イヴの顔がさっきより少しだけはっきりと、赤くなった。視線に耐え切れず言ってしまったが
自分も恥ずかしくなる。
「何を言うのよ……」
「ご、ごめん……」
こち。こち。こち。こち。
風が止み、時計の音だけがやたら耳に響く。気恥ずかしい沈黙。でも、それがなんだか、いや全然、
嫌じゃない。久しぶりに二人っきりだと、はっきりわかる感覚。
210図書館は秘密の国:2006/11/19(日) 23:49:24 ID:p1jzhPUJ
悠とイヴが恋人同士になってから既に数ヶ月が経っていた。
あの日。イヴが自らの秘密を……自分がルーク=ギャラガーの遺した人形だと打ち明けたあの日。
そして悠がそんなイヴのすべてを受け止めてから、悠とイヴの距離は急速に縮まっていった。
二人でローズレイクまで出かけたり、図書館でゆったりとした語らいの時間を過ごしたり。そういえばイヴが
ファッションに少しだけ気を使い出したのもこのころだった気がする。
イヴに特別な感情を抱いているのに気づくのはそれほど遅くはなかった。
自分の気持ちを打ち明ける決心のついた悠はぎゅっと、少し強すぎるくらいの力で真正面からイヴの肩を抱き寄せた。

『あ、あの…イヴ、俺……』
『悠さん?』
『……俺、イヴが好きだ。他の誰より、イヴが大好きだよ』
『え!?』

大きく目を見開いて、顔を真っ赤にしていた。あんなに驚いたイヴの声を聞くのも初めてだった。
あのときも、今と同じように二人とも俯いて黙りこくってしまっていたような気がする。
やっぱり、ダメ、かな……
顔を上げようとしたとき、イヴの手が悠の頬に伸びた。

『私も……』
『私も、好き。あなたが好き』

満面の、花のような笑顔。あの顔も見たことがなかったと思う。
たまらなくなって、抱きしめた。イヴの体温をはっきり感じた。
少しだけ体を離すと目の前にイヴの潤んだ瞳が見えた。
今と同じような、昼の明かりが差す静かな図書館の中で、二人ははじめてキスをした。
二人が重なったシルエットが、木目の床に大きな影をつくった。
……あらためて思い返すと相当恥ずかしいシチュエーションじゃないか?これ。
211図書館は秘密の国:2006/11/19(日) 23:50:20 ID:p1jzhPUJ
「仕事……」
「あ……え?」
「整理、早く終わらせないと。遅くなると明日に響くわ」
記憶の逡巡は一瞬だったが、突然の声に驚いた。言うなり、イヴは本をしまうのと同じようにさっさと
手際よく食器を持って席を立った。
「あ、そ、そうだよな。はやく仕事終わらせないとまずいよな」
「わかってるなら早く食べて。時間が惜しいわ」
まだ頬に少し赤みを残したままどことなく拗ねたような、恥ずかしがっているような声でイヴが言う。
イヴも同じ記憶を思い返していたんだろうか。
そう思うとやっぱり恥ずかしいような気もしたが、嬉しくもあった。
「ん、ぐ……」
最後のサンドイッチを、もったいないとは思いながら一口でほおばった。つかえてしまって、思い切り
胸を叩いた。そんな様子を、イヴはあきれたような顔をして、しかし口元に微かな笑みを浮かべて見詰めていた。


「あー……つっかれたー!」
最後の本を棚にしまい、悠は読書スペースの椅子に大げさなアクションでへたりこんだ。
「今日入庫分の五百十一冊、確かに全部終わったわね。お疲れ様」
手元の入庫リストに最後のチェックをつけ、イヴもようやく肩の荷がおりたような声をあげた。
しかし悠とは違い、たたずまいはいつもと殆ど変わらない。
単にこの仕事に慣れているのか、それとも意外に体力があるのか悠にはよくわからなかった。
悠の隣の椅子に、やはり上品な仕草でゆっくりと腰掛けた。ひとつ、大きなため息をつくと
すっと目を閉じた。
そもそもの話だがやっぱり二人でやるには多すぎる仕事ではあった。
達成感はすばらしいものがあったが、もう動く気になれなかった。
「………」
「ん?どうしたの、イヴ」
「……仕事、終わったわね」
「え?う、うん」
「……わからないのかしら」
212図書館は秘密の国:2006/11/19(日) 23:51:50 ID:p1jzhPUJ
自分のほうをじ、と見詰めているイヴの視線に気がついた。
なぜか不満げなその様子に、悠はたじろいだ。他の人間にはわからないくらいの微妙な変化だが、
ジト目である。……な、なんだ?俺、何か悪いことしたか?
「……仕事を終えたら」
「え?」
「プライベートでの休息が必要だと思わないかしら」
さっきより少しだけはっきり、いらだたしげな声になる。
心なしか体を小刻みにふるわせて、そわそわしているようだ。……あ。
そうか。やっと悟って、悠は小さく笑った。
「そう、だね。……おいで、イヴ」
「……」
ようやくイヴの顔が元に戻った。戻ったというよりも、むしろ少し嬉しそう。
両手を広げるとイヴがゆっくりもたれかかってくる。
そのまま、正面から抱きしめるかたちになった。
「気持ちいい?」
「……そうね」
さっき照れ隠しに仕事を急かしたことを思い出しているのか、ちょっと恥ずかしそう。
肩に彼女の吐息がかかる。服ごしにぶわっと温かくなってなんだかヘンな感覚。
ぎゅっと腕に力をこめた。悠の顔もイヴの肩に埋もれた。
イヴのきめ細かい、美しい髪が頬に触れた。
女性特有のものか、香水の香りか。ふわっとした、いいにおいがした。
「……」
「……」
また、二人とも口を閉ざした。でもさっきとは少し違う。
お互いにこの沈黙を大事なものとして受け入れていた。
213図書館は秘密の国:2006/11/19(日) 23:52:33 ID:p1jzhPUJ
イヴは普段は顔にも態度にも出さないが、実はすごく甘えたがりだと悠は思う。
仕事をしているときは徹底的にクールにこなすが、プライベートのときはできるだけ悠のそばに
いたがる。切り替えがはっきりしすぎていて戸惑うこともあるけど、そのギャップがたまらなくかわいらしい。
そして自分にだけ見せてくれる顔があるということはそれ以上に嬉しかった。
「イヴ」
「ん……何?」
「キス、したいな」
ぽかん、というのがぴったりな顔。こんな顔をするのは珍しい。と、すぐにぼっと、さっきよりもっとはっきり
顔を赤くした。トマトか何かみたいだ。
「だめ?」
「……だめでは、ないけど。先に言うことがあるでしょう」
顔を赤くしたまま、しかしいつもの無表情でぷいっと視線をはずしてしまう。
あー……かわいいなあ、もう!
イヴの頬に手を伸ばし、耳元でそっとささやいた。
彼女が求めている言葉を、もっともストレートな言い方で。
「好きだよ、イヴ」
はっと、悠のほうに目を戻した。まだ紅潮した頬。とろけるような瞳。他の人間が見ればいつもと同じ、無表情な
イヴにしか見えなかっただろう。しかし悠には、悠だから、その顔に満面の嬉しさがあふれているのがわかった。
ふわっと、イヴの手が悠の頬に伸びた。
「え」
悠が認識するよりはやく、
イヴの唇が悠のそれに重なった。
214図書館は秘密の国:2006/11/19(日) 23:53:16 ID:p1jzhPUJ
「! ん……」
「……」
ちゅ。ちゅ、ちゅ。
そっと啄むようなキスを繰り返す。じきにイヴの舌が唇の間に割って入った。
「ん…!」
れる、ちゅ。ちゅく、ちゅ、ちゅく。
熱い湿りを帯びたそれが一個の意識を持った生き物のように口の中でうごめく。
舌の上で、下で、歯の裏で。
普段のイヴからは信じられないほど積極的な責め。危うく、椅子を後ろに倒しそうになった。
「ん、悠さん……はぷ、ん、ちゅ、ちゅ……」
「く、む……ちゅ、ん…イ、ヴ……」
ゆっくり手を伸ばし、イヴの体を思い切り抱きしめた。
彼女が人形であることなんて、趣味の悪い冗談であるようにしか思えなかった。
だって、こんなに温かい。ヒトの持つ体温というものを、ちゃんと持っている。心を持っている。
「ゆ、さん……好き……ん、ちゅく、れる、ん……」
「…イヴ……ん、ちゅ…ぷあ」
ようやく口をはなしてくれた。最後まで重なっていた二人の舌の上にてらてらと光る銀の橋がかかっていた。
途中から少し息苦しかったが、イヴがこんなに激しく求めてくるのは初めてだった。
小さく肩を上下させながら悠は照れくさそうに言った。
「イヴ、今日はちょっと……激しいね」
「……いけないかしら」
少し拗ねたような顔を見せた。
そういえば、二人っきりになれたのは随分久しぶりだったことに気がついた。普段は仕事であまり顔もあわせないし、
お互い忙しい身だから休日も会えないことが多い。
夕食を一緒に食べに行くことはよくあったけど、朝から一日二人だけというのは最近なかった。
……もしかして、ずっと我慢してたのかな。
「私だって、我慢できなることくらいあるわ」
悠の心を見透かしたように、イヴが言った。また、あの無表情に頬を真っ赤に染めて。
…うわ、ダメだ。……かわいすぎる。
215図書館は秘密の国:2006/11/19(日) 23:53:50 ID:p1jzhPUJ
「きゃ!?」
読書のためのテーブル。理性が歯止めがきかなくなって、イヴを押し倒した。
かたん、と番号札が倒れた。
「ごめん、イヴ。……今の、すっごくかわいい」
「……からかってるの?」
「ち、違うよ。……ほんとに、すごくかわいかった」
頭が情報を処理しきれないのか気の利いたことが言えない。われながらちょっと情けない。
「あ、あの……俺……」
イヴと、したい。そう言おうと思った。
その前にイヴが小さくくすりと笑い、もう一度軽く悠に口付けた。
「……いいわ。して。私、悠さんに抱いてほしい」
「え」
イヴから誘ってくるなんて、初めてだった。
返事を待たず、上着のすそを少しずつめくっていく。押し倒されたままのその格好がなんだか
すごくエロティックで、息をするのを忘れてしまった。
ぷるん、と綺麗な形の胸が揺れた。
ブラをつけていなかったのだ。赤みがかったそれを見るとぼふっと頭から煙が吹いた気がした。
「いいいいい、イヴ!!お、女の子が自分からとか、その」
「押し倒しておいて何を言っているの?……女の子に恥をかかせないで」
悠の手をとって、迷うことなく自分の胸に押し付けた。
むにゅっとしたマシュマロのような感覚。暖かなその感触に思わず体が硬直した。
「あ、ん……」
普段は絶対に聞けない艶っぽいイヴの声。わずかに肩眉が動いた気がした。
「……い、イヴ…」
本能がそうさせているのか、無意識に手が動く。やわらかなふくらみを揉みしだき、
頂点の突起を指で少し強くつねってみたり。
「あ、や……」
イヴも体を小刻みに痙攣させている。目を細めてとろんとした表情。
悠のどこかでスイッチが入った……いや、壊れた。
216図書館は秘密の国:2006/11/19(日) 23:54:23 ID:p1jzhPUJ
「イヴ……!」
こらえきれなくなってもう片方のふくらみにむしゃぶりついた。
舌と手で攻め立てながらスカートのすそに手を伸ばした。
「あ、ああ、あ、う……ゆ、さん、少し、待って……あ、ん」
両手を伸ばして悠のその手を静止する。
まだ胸で転がる彼の舌に体をふるわせながら、イヴはゆっくりと体を起こした。
「イヴ……?」
どうして?そんな表情を浮かべる。
もう体のセーブが限界近くにきている。しかしイヴは子供にそうするように、そっと悠の頭に手を乗せた。
「ものごとには順序があるでしょう。あわててはだめよ」
こんなときでも冷静極まりない声で言う。
服をはだけ、ぽーっとした表情でなければいつもと全く同じだ。
「私がしてあげるわ」
「え?」
「ほら、椅子に座って。楽にしていて」
言われるがまま、椅子に腰掛ける。楽にしていてといわれてももう悠の分身ははちきれそうに
なっている。なんだかあらためて見られるのが恥ずかしい。
「う、うわ!」
そんな悠にかまわず、イヴはズボンの紐を解くとためらわず前を開いた。
「きゃ……」
ぶるん、とテントを取り除かれた剛直が激しくそそり立つ。
まじまじと見詰められて、この上なく恥ずかしい。しかし悠の意識とは無関係に、それはますます怒張を
大きくしているようだった。
「……ちゃんと見るの、初めてだけど……その、ユニークな形をしてるのね」
「……」
それは褒められてるのか?
イヴらしい物言いに意識のどこかで苦笑していたがそんなものはすぐに掻き消えた。
ぎゅ、と少し強い力で握り締め、イヴはためらいなくそれを飲み込んだ。
217図書館は秘密の国:2006/11/19(日) 23:54:58 ID:p1jzhPUJ
「じゅ、じゅぷ、んぷ……本当に、おおき…じゅるる、ぷ…入りきらない……」
「ちょ、それ……!イヴ、それ、まずいって……気持ちよすぎて……!」
悠の言葉など聞こえていないように、イヴはますます激しく舌をからめる。
ときに激しく吸い上げ、ときに先端をれるれると軽く舐めまわす。一体どこで習得したのか、
経験のない悠にもそれはとんでもなく高度なテクニックに思えた。
「悠、さん……んぷぁ、じゅる、じゅぷ、……気持ち、いいのね……」
「う、うあ、ああ……」
あまりの快感に意識が真っ白になりそうになるのを必死にこらえ、悠は半ば無意識にイヴの
頭を押さえつけた。
「ん、ん……!ん、じゅる、じゅぷ、ちゅぷ……ん、ふあ…」
少し苦しそうに眉を寄せたが、奉仕をやめようとはしない。
二人の足音すらしなくなった閑静な図書館の中で、今度は隠微な水音だけが響いている。
その音がますます悠の興奮をあおり、一気に高みに押し上げていく。
手で押さえることすらできないほどに体から力が抜け、悠はだらしなく椅子によりかかるだけだった。
「は、はあ、はあ、はあ……イヴ…俺、もう……!」
「じゅ、じゅぷ、ちゅるる……れる…いいわ、好きなときに…ん、じゅる……出して……」
悠が限界に近いことを察したのか、イヴの責めがますます激しくなった。
口をすぼめ、悠の全体がまんべんなく強烈な刺激を受ける。
イヴの舌が尿道に入り込んだ瞬間、悠は絶頂に達した。
「ん、く、あああああ……!」
「んんんん……!ん、ぷ……!」
びゅるる、どく、どく!びゅる、びゅ…
白濁した欲望をイヴの口内にぶちまける。
長い射精だったが、イヴは口を離す事もなくすべてを喉に流し込んだ。
「……ん、ぷ……」
「は、はあ……はあ、はあ、はあ……」
218図書館は秘密の国:2006/11/19(日) 23:55:38 ID:p1jzhPUJ
信じられない快感だった。『そういうこと』があるとは知っていたが聞くとするとでは大違いだ。
ずるりとイヴの口から悠の分身が抜け落ちた。びくびくとまだ小さく震えていたが萎えてはいない。
「……あ、い、イヴ!ご、ごめん……大丈夫?」
「……あまり、美味しいものではないのね」
口から一筋、白い液体をこぼしながらいつも通り冷静に言う。
言いながらこぼれたそれを指で掬い取り、小さく舌をだしてぺろりと舐めとった。
「ほんとに、ごめん……無理して飲まなくてもよかったのに……」
「あなたが謝ることではないわ。私がしたかっただけ。……あなたが喜ぶならなんでもするわ」
「え?」
……今、何かものすごく嬉しいことを言われた気がする。小さい声でよく聞き取れなかったけど、
恥ずかしそうにまた視線をそらすイヴを見るとどうしようもなく愛しいと思った。
言葉にできない感慨に胸を震わせているとイヴがすっと立ち上がった。
「?」
悠の視線に構わずしゅる、とスカートの紐をゆるめる。
ぱさ、と床に布を落とすと、上着もするりと脱ぎ去ってしまった。何もまとっていない、白い裸身を悠にさらけ出した。
イヴは着やせするタイプというか、実はかなりスタイルがいい。
平均より少し大きな形のいい胸、くびれたウエスト、薄い毛に覆われた茂み。そして見るものを
惹きつけてやまない長く白い脚。
窓から入る月の光に照らされて、ひどく扇情的だった。
「……!い……」
「いいわ。まだ元気なんでしょう。好きなようにして」
机に手を突いて、悠の前に小ぶりなお尻を突き出した。ピンク色の割れ目から、はっきりわかるほど
透明な液が溢れ出していた。
ひくひくと小さくうずいて、悠の侵入を我慢しきれず待ちかねているようだった。
219図書館は秘密の国:2006/11/19(日) 23:56:14 ID:p1jzhPUJ
「うあ……」
「……はやく……して」
蚊のなくような小さくかすれる声。
窓から入り込む月の光がイヴの体の凹凸を強調する。目の前のイヴの真っ白なお尻に一筋汗がこぼれた。
「イヴ、いくよ……!」
ひどく興奮していた。自分の欲望に身を任せ、強すぎるくらいの力でイヴの腰を引き寄せる。
いつの間にかさっき以上に大きく屹立した剛直が、まっすぐにイヴのクレバスを貫いた。
「あ、あああああああああ、ああああん!!」
「う、く……」
びくびくと激しく身をよじらせた。図書館の中に響くイヴの絶叫が遠くに聞こえた。
ぱちゅ、ぱちゅ、じゅ、ずちゅ、ずちゅ!
激しく腰を前後させ、本能のままに快感をむさぼる。
下腹部に感じる快感がビリビリと電流のように体を貫き、脳を麻痺させてますます激しく腰を打ちつけた。
「い、イヴの中……っ きつくて、あったかい、よ……!」
「ゆ、ゆう、あ、あぅん……悠さん、気持ち、いい?気持ちいいの?」
「うん……き、気持ちよすぎる……!」
「あぅ、うううう、ん……うれ、しい……も、もっと、気持ちよくなって……!」
顔を半分だけこちらに向けたイヴの目から一筋の涙がこぼれた。
ぎゅうっと、イヴの締め付けが強くなる。結合部からあふれる液が床にぱたぱたと落ちて
淫靡な水溜りを作っていく。
ずちゅ、ずちゅ、ちゅく、ずる、じゅぷじゅぷ!
もう何度か経験している、イヴとのセックス。ルークがいつか出来るだろうイヴの恋人に配慮したのか、
その女性特有の器官は悠のモノによく馴染んだ。
熱の塊と化した悠の棒に、イヴのひだがそれ以上に熱い熱が伝える。
「あ、あ、あ、あぅ……悠、さん、少し、はげし……もっとぉ、あ、あん、ゆっくり……」
「はあ、はあ、は、あ……ごめん、それ、無理……!」
悠の腰の動きはますます激しさをまし、腰を叩きつける音も比例して大きくなっていく。
220図書館は秘密の国:2006/11/19(日) 23:56:59 ID:p1jzhPUJ
「あ、あん、あぅ、や……す、き……」
「え……?」
「ゆ、悠さん、あぅ、ん……好き…悠さん、好き、なの……大好きなの……っ」
「ん…あ、イヴ……っ」
好き。
イヴにそういわれるのなんて、告白されたときから今まで一度もなかった。
感情が高ぶったのか、近く外にいる人間にも聞こえてしまいそうな声で高らかに叫ぶ。
「イヴ、俺も……好きだ……!」
「好きなの……あ、あん…本当に、誰よりぃ…あう、あ、ん……」
ずぷ、ずぷ、じゅぷ、ぱぢゅ、じゅぷ!
イヴの言葉に一気に興奮が高まるのがわかる。
下腹部に熱が集中し、限界が近いのを告げていた。
「い…イヴ、俺、もう……出そう…」
「あぅ、ん……い、いいわ、好きなところに、出して……!あついの、頂戴……!」
ず、ずちゅ、じゅ、じゅぷ。
じゅぷぷぷ!ぱぢゅ!
「う……出すよ!イヴの……うく…中に出すよ!」
「あ、う……あ、ああああああああああああああああっ!!」
びゅるるるるるる!どぷどぷ、どくん!
体を後ろから思い切り抱きしめ、そのままの体勢でイヴの体内に熱い性を放出した。
「〜〜〜〜〜〜っっ!!」
イヴのしなやかな体が、ひときわ大きくのけぞった。
ぶるぶると震え、絶頂に達したようだった。
「あ、く……う…」
びゅるる。どく、どく……
最後にまた少しだけイヴの締め付けが強まり、残っていた精液も全てを出し切る。
結合部から精液と愛液の混じったものがだらだらと零れ落ちた。
221図書館は秘密の国:2006/11/19(日) 23:57:31 ID:p1jzhPUJ
「あ、は、はあああ……」
「はあ、はああ……」
イヴの背中におぶさる形になったまま、お互いに荒い息をつく。二人とも汗だくだ。
また、しばらくの沈黙。心地いい時間の流れ。お互いに心を開いているからこそ生まれる時間。
裸のままなのは恥ずかしかったが、そんなことはこの時間の大切さに比べればたいしたことはないと思った。
「……悠さん」
「……ん?」
とろんとしたイヴの声。
激しく愛し合った疲れからか、頭がうまく働かない。
「抜いて、ほしいのだけど」
「え?」
「あの、だから、その……悠さんの」
「……あ!ご、ごめん!」
ずるり。イヴの中に入ったままになっていた肉棒をあわてて引き抜く。
入れっぱなしなのを忘れるほどの快感だったが……情けない。
「悠さん」
「ん?」
もう一度同じ声でイヴが呼ぶ。悠の顔を正面からじっと見据え、裸の胸に手を当てて、
なにやら真剣な表情だ。まだ息が落ち着かず、それが切迫した様子に拍車をかけた。
「イヴ?……!あの、も、もしかして…中に出しちゃ、いけなかった?」
「そうではないわ。……その、私も気持ちよかったから、それはいいのだけど」
「そ、そう…?…あの、それじゃ何が?」
不安になってくる。何か彼女を傷つけることをしてしまったのだろうか。
つい今までの行為を忘れて、悠は息を飲んでイヴの言葉を待った。
222図書館は秘密の国:2006/11/19(日) 23:58:05 ID:p1jzhPUJ
「掃除」
「え?」
「机も床もこれだけ汚したんですもの。掃除しなければいけないわ。早くしないとシミになってしまうし」
「……」
ぷっ
「…はは、はははは!」
「何がおかしいの。私は真剣なのよ」
「ご、ごめ、でもさ……あ、はははは!」
あまりにいつものとおりのイヴに、笑いがこらえきれなかった。
あっという間にクールなお仕事モードに戻っていた。
やっぱり、イヴはこうでなくちゃ。確かにムードはぶち壊しだけど、こういうのもいいと思う。
服のボタンを全部止めるほど几帳面で、仕事に厳しくて、頑固なところがあって。
でも本当に優しい心を持っていて、かわいいところもあって、ちょっとズレてるところもある。
そして、悠はやっぱり、そんなイヴが大好きだった。
「……いいわ、一人でやるから」
「あ、は、はは…ご、ごめん、ほんと……俺もやる、やるよ!」
タオルで二人がつながっていた部分をさっさと拭いて散らかった服を纏う。
悠も手早く服を着て、またこつこつと足早に掃除用具入れに向かうイヴを追った。
223図書館は秘密の国:2006/11/19(日) 23:58:38 ID:p1jzhPUJ
「……さっきの、嘘じゃないから」
「え?」
二人の行為でできた水溜りを拭きながら、イヴがぽつりと言った。
もう顔の赤みはなくなっていて、何を言いたいのかよくわからない。
「嘘じゃないって、何が?」
「好き」
「へ?」
「私は……イヴ=ギャラガーは、あなたが好き。……いいえ、違う。愛してる」
今、自分は相当間抜けな顔をしているんだろうな、と悠は頭のどこかで思った。
いつものクールな顔で、理性的で冷静な声で、突然の愛の告白。『好き』じゃなく、『愛してる』と。
ぽかんとしている悠にかまわず、イヴは言葉を続ける。
「さっき、言ったと思うのだけど。忘れてしまった?」
イヴが言っているのは、さっきイヴが大きな声で叫んだことを言っているのだろう。
あのイヴが思い切り好きだと言ってくれたことを、忘れるわけなんてない。
「わ、忘れてなんか!……ただ、ちょっと突然言うからびっくりしただけだよ」
「そう。……それじゃ、あなたも言って」
「俺も?」
「『好き』と『愛してる』は少し違うと思う。『愛してる』のほうがより相手を想う気持ちが大きい気がするの。
 だから、言って。私だけが言うのは不公平だわ」
断る理由なんか、あるわけがない。
イヴの言葉に胸を感激に撃ち震わせながら、悠はイヴを力強く抱きしめた。
「あ……」
「俺も、だよ。愛してる、イヴ」
「……」
おずおずと、イヴが悠の肩に手を回した。
あのクールな顔にほんの少しだけ微笑をたたえて、悠の目をまっすぐに見詰めた。
「これからも、よろしくお願いします。悠さん」
「イ……」
悠の返事は待たなかった。
そっとかかとをあげて、もう一度キスをした。

224名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 23:59:12 ID:p1jzhPUJ
ご静読ありがとうございました。
225名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 12:18:19 ID:rGCAGl7J
最高に良かった、懐かしくてちょっとエロイというより感動しちゃったよ!
226名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 10:57:32 ID:erKGFt3+
age
227名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 21:47:29 ID:K5pb8yeG
おおイヴ・・・なんていい女なんだ
ラブラブものは読んでいて安心できる
乙そしてGJ!
228名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 00:03:18 ID:/+O9p9OF
保守age

トリーシャマダー?
229名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 19:10:42 ID:UodGTqz9
保守
230名無しさん@ピンキー
紅葉×楓の姉妹レズプレイ希望