今週の雛を見て、異様に藍桃を書きたくなった。
あの狂信っつーか心酔っぷり?が、痛々しいのに萌えて仕方ない。
石織降臨待ち
922 :
828:2006/04/25(火) 22:39:39 ID:CRlaqiT3
こないだ石織書いた者ですが、元々続ける予定なかったものなので、詰まりつつぼちぼち書いてます。
っていうか、自分普段読み手なので。
数年ぶりにSSとか書いたので…。
カプの希望とかだけ呟くんじゃなくて、萌えとかエロとか語ったり、
短文とかセリフの断片でも投下する方がスレ的に潤うんじゃないかなーと思ったので。
シチュの妄想でも希望でも、一言あるだけで書き手のモチベーションは上がるっしょ。
感想以外の、マダーとかキボンだけのレスは結構プレッシャーだね…。
書いてみて気付いたです
自分も他の人が石織書いてくれないか待ってるクチだしw 笹葉神のストック読みてぇええ
石織好きな人が結構いるのがわかったのはうれしかったすー
せかさずお待ちくださいw
>920
今週は日雛・藍桃の関係が凝縮されててえらいことでしたな
まぁ、シチュの妄想や希望を書いても必ず反映されるわけじゃないからな。
華麗にスルーされると書く意味なしって感じだし。
職人のやる気削ぐよりマシじゃん。
実際〇〇キボンだけでスレが伸びるよりマシだし、好きなシチュ書くのなんかいくらも労力使わないべ?
妄想力くらいで。
それで書いてもらえたらラッキーくらいだし
「ラブラブ前立線調教」ってどんなんだろう…
しかも石田が調教されんのか(笑)
age
もう雛森って聞くと、調教とか洗脳とかいう言葉しか思い浮かばない
洗脳ちゅーか、DV男から離れられずに
「彼は悪い人じゃないの、前は優しかったし、
今はちょっと荒れてるけどきっと理由があると思うの(ry」
って言ってるダメ女しか思い浮かばない。
一護×たつきで小ネタ投下エロはなし
文章慣れないんで妙な所あったらスマソ
一たつ自給自足妄想をおすそ分け
中学最後の夏休み、一護の家にたつきが遊びに、もとい夏休みの宿題を片付けるための
助太刀として来ていた。どちらが助っ人かはあえて問わないことにしておく。
しばらくの間はカリカリとシャープペンシルの走る音と、ブツブツと単語を呟きながら参考書をめくる音、
稀に解き方のヒントを聞く声がするだけの、全く真面目な午後の勉強会だった。
「…静かだね」
「…ああ」
「一護、おじさんは?」
「学会とかで出てる」
三時を回ったころ、たつきの集中力が切れだしたのか、ぽつぽつと無駄話が始まる。
「あーっ、いいなぁ夏梨ちゃん達は」
とうとう一護のベッドにどさりと身を投げ出し、水色と白の対比が美しい夏の空を見上げながらたつきが叫んだ。
夏梨と遊子は共に連れ立って遊びに出てしまった。今頃この青空の下、肌を焼きながら駆け回っているだろう。
「ヒトのベッドに寝るんじゃねえよ、つーか自業自得だろオマエは」
椅子をぐるりと回して呆れたようにぼやく一護だったが、時計を見上げるとまあ、休憩にするか、と立ち上がった。
一護が飲み物とスナック菓子を持って部屋に帰って来ると、たつきはベッドにもたれて雑誌をめくっていた。
一護の目当ては超人同士が戦う格闘漫画だったが、青年雑誌でエロスな描写が多い為、
ベッドの下に押し込んであったものだ。無論その漫画以外のページも見ていたが、そこは思春期中学三年生のサガだ。
たつきの足元にコップを置いて、自分のジュースを口に含んだ瞬間、たつきが口を開いて言った。
「ねえ、一護もこーゆーコトしてみたい?」
一護には一瞬意味が分からなかったが、合点が行くとブッとジュースを噴き出した。
たつきの言葉と、鼻に逆流したオレンジジュースに目を白黒させていた一護に、さらに言葉が浴びせられる。
「エッチってどんだけ気持ちいいのかね?つーか女だけ痛いって不公平じゃない?」
コップを置いて鼻をかみ、ようやく体勢を立て直した一護にたつきがさらりと言い放った。
「ねえ、あたしとしてみない?」
エッチ、と一護を見上げるその顔は小学校のころの、悪戯を思いついたときの顔とそっくり重なった。
「ば、馬鹿言ってんじゃねえよおまえ…」
「なんで?いーじゃん、予行演習…つーか実験?」
目を泳がせて情けないほどにうろたえる一護とは対照的に、
オレンジジュースを飲み干しながら、遊びに行こうと言うような気軽さでたつきは誘う。
「大体ゴムなしじゃアブねえ…つーか何言ってんだ」
しどろもどろに必死で逃げ口を探す一護の目の前に、ジャーンとたつきの手が掲げられた。
四角いギザギザした薄っぺらい物体を摘んでいる。
「持ってるよ」
「何でだよ!?」
「この前歩いてたら変なおっさんに声かけられてさー。無視してたらムリヤリ腕組んできやがんの。
気持ち悪いからブッ飛ばしたんだけど、うち帰ってポッケ見たら入ってた。多分あの時入れられたんだと思うけど」
「ああそうかよ」
こんな暴力女でもオンナとして見るような奴がいるのかと、一護は半眼でたつきを見やった。
たしかに顔の造りは悪くない、と思わないでもない。でも自分もそのように見れるかというと、と少し想像してみる。
自分の隣でゲーム画面に映るゾンビに嬉々として銃を向け、UFOキャッチャーを真剣に覗き込むその顔が、
青年雑誌の広告に載っているAV女優のような艶っぽい表情で、甲高くいやらしい声を上げる。
一緒にゲーセンに行くような仲であるたつきをそういう対象として見るには、何というかすごく抵抗がある。
たつきを睨むように見ながら一護が葛藤している。オレンジ色の髪をがしがしと掻いた。
しかしそんな視線に全く気づかずに、たつきの注意は手の中の薄い物体に注がれていた。
おもむろにぴり、と袋を破ると中から例のゴム製品が出てくる。
摘むように手に取ると、びろっと伸びてナニにぴったりなサイズになる。
「おお…」
一護とたつきの声が重なった。二人とも実物を見るのは初めてだ。
「これをアレにハメるんだよね…」
「アレってお前…」
コンドームを両手で摘んで引っ張っているたつきに軽く一護が突っ込むが、視線はたつきの手元に注がれたままだ。
クリーム色をしたそれは妊娠するかしないか、という超重要事項を左右する代物にしては、随分と頼りない感じだと思う。
「ふーん…よし、ハメてみるか!一護!アレ出して!」
「お、おう!」
思わずズボンのベルトに手をかけてかちゃかちゃやり出したが、はっと動きが止まった。
「ってやるかンなコトぉ!」
ノリ突っ込み専用机をドバァンとひっくり返してぜえぜえと肩で息をする。
「一緒にお風呂入ったじゃん、今更気にすることないって」
「何年前の話だコラァ!」
「…忘れたけど、結構前?」
「止めとけって、な?」
どうどう、とたつきを抑える。人相悪くむっとしていると思ったら、にやぁっと口の端を吊り上げて笑った。
次の瞬間、一護の喉にたつきのラリアートが決まる。突然の攻撃にごふっと苦悶の息を吐き出して倒れる一護。
ゴツッと、不幸なことにベッドの足が後頭部に直撃した。
「ぐあぁっ」
頭を押さえて悶絶する一護のベルトにたつきが噛り付く。
ベルトとボタンを外し、ジッパーまで降ろされ、ズボンと下着を同時に引き摺り下ろしにかかる。
あわやといった所で回復した一護がたつきの脳天にチョップを振り下ろした。
「いたっ」
「ヤメロって言ってんだろこのチカン女!」
「あぁん?ビビってんの?このヘタレ!」
「このヤロ人が大人しくしてりゃチョーシに…」
言うが早いか股の間にいたたつきに足を絡めてひっくり返す。ちょうど馬乗りの体勢になった。
男の力で無理矢理押さえ付けられているたつきは心底悔しそうで、不愉快だというように顔を歪めている。
思い切り睨みつけるたつきの視線を受けながら、一護はたつきの顔の横にばんっと手をつく。
「どうだ、思い知ったか?」
一層鋭くなるたつきの瞳に優越感を覚え、一護はずいっと顔を寄せてにやりと笑った。
一護がさらに言い募ろうと、たつきが罵倒と反撃に出ようと口を開いたその瞬間。
「なに騒いでんの一兄?」
「駄目だよちゃんと宿題やんなきゃ…」
ノック無しで部屋のドアが開けられ、夏梨と遊子が顔を覗かせた。いつの間にか帰って来ていたらしい。
その場を支配する静寂。外の道路を走る車のエンジン音まではっきり聞こえた。
「…お邪魔しましたっ」
「きゃあっ、ごめんなさいっ」
二人揃って顔を真っ赤に染め、大慌てでドアをバタンと閉めた。
ドタドタと階段を下りる音を響かせながら、わあわあと意味不明な事を喚いている。
たつきを押し倒したように見える一護、ベルトが外されて微妙にパンチラなズボン、更にそばに落ちたコンドーム。
どう言い訳しても言い逃れ不可能な状況。事実は全くのおふざけなのに。というか一護が襲われていたのに。
「あいつら…ノックしろってあれほど…」
一護は遊子と夏梨の物凄い表情を思い出しながら、絶望的な響きで呟くとがっくりと首を垂れた。
ゴンッと傷心の一護に更なる痛手が降りかかる。頭突きをかましたたつきが一護の股間を蹴り上げた。
「さっさと退けってこのバカ!」
「おうっ!?」
どさっと横倒しになり、体を丸めて深手を負った股間を押さえて悶え苦しむ。
たつきはそんな一護をげしっと踏んづけると、イライラと肩を怒らせながら部屋を出て行った。
「さっきのは違うんだって!」
階下に小さくたつきの叫び声を聞きながら、一護は込み上げて来るものを押さえることが出来なかった。
そもそもの原因はたつきなのに。どうして自分がこんな目に遭っているのか。
ちょっぴり涙の浮かんだ顔に、風に吹かれて舞って来たコンドームがぺたりと張り付いた。
「ああチクショー!」
一護はコンドームを引っ掴むと床にぺしりと叩きつけ、夏梨たちの誤解を解くべく階段を駆け下りていった。
おしまい
前スレだかに書き込まれてた「思春期に偶々そばにいた相手とヤッちゃいました」な
一たつを書こうとしたのにどうしてかエロな方向に進まないorz
読んでくれた方ありがとう。少しでもリビドーの足しになれば幸い。
GJ
だけど、エロなしなら
たつきスレに投下した方がうけがいいと思うよ。
GJ
たつきイイネ!
乙〜
やっぱこの二人好きだw
937 :
933:2006/04/30(日) 12:45:40 ID:wJWKR2RN
おお読んでくれた人がいたw
ありがdすげー嬉しい
>>934 そうだよな気づくの遅かった…
誘導より転載の方がいいかね
転載するとマルチ感が漂うから
誘導して感想はあちらに、って方がいいかも。
939 :
933:2006/04/30(日) 19:46:55 ID:wJWKR2RN
>>938 アドヴァイスサンクス
そうさせていただきます。スレ汚しスマソ
センセ―マダー?
一たつと石織で温泉旅行ネタとか読みたい
手違いで部屋割りが一たつ・石織になってしまうというお約束展開でひとつ
>>941 一たつ編と石織編で職人分けてやっても面白そうだな
混浴の温泉で一緒にってのも有りだぞ
お互い競い合ってみたりw
ちょw競い合い読みてえww
何を競い合うんだw
ナニかw
石織しか書けなす
一たつとのコラボ読みてー!
競い合うって乳かと思ったww競う以前か…
ナニだと普通に一護が勝ちそあwせdrftgy
828ですがSCCに行ってくるので終わったら続き書きにきます
次スレになってそうだ…
どっちのペアが先にイクかとか
モノの感触の自慢合戦とか面白そうだな
セクロスを競い合うにきまってるじゃないかw
知識だけは豊富な雨竜が色々体位変えながらやって、
対抗して一護も…
みたいな感じでww
それでたつきと織姫がチュウすれば最高かな
一護と石田がチュウしたら最低だな。
951 :
鶯:2006/05/03(水) 13:22:54 ID:5L/ATxRO
松本副隊長×日番谷隊長
その@
「失礼します隊長」
「松本か、どうした?」
時が夜中の一時を回ろうかという時間、松本乱菊が日番谷冬獅郎の部屋を訪ねると彼は寝巻きに身を包みベッドの上で難しげな書籍を広げていた。
乱菊もまたその身を寝巻きに包み冬獅郎よりはかなり高い視点から自らの隊長を見つめる。冬獅郎の鋭い眼光に貫かれても彼女はひるまない。
冬獅郎には彼女の視線が憂いに満ちているように思われた。
普段は能天気な彼女の眼に宿るその光に冬獅郎は眉を顰めた。
「どうしたんだ? 松本」
「隊長…………」
乱菊の声は含みを持っていた。相手に何かを伝えなくてはいけないのにそれを伝えていいのか分からない。そんな遠慮が滲み出ていた。
もちろんそれは違和感として確かに相手に伝わった。
「どうした。何かあったのか?」
「その……隊長、こんなこと言っていいのか……」
「言え。隊長命令だ」
優しさをかけても彼女が自分に従わないことが分かっている冬獅郎は、彼女の立場を明確にさせることで彼女の抱いている負を隊長として受け止めるようにした。
予想通り、乱菊は少しだけ悩んでからその重い口を開いた。
「隊長…………あの」
「…………」
「あのですね」
「…………」
「……良い子はもう寝る時間ですよ?」
「は?」
訳が分からない。そう冬獅朗は表情で伝える。
952 :
鶯:2006/05/03(水) 13:23:46 ID:5L/ATxRO
「もう一時です。良い子はもう寝ましょう」
「…………何が良い子だ。俺がこの時間まで起きてる事なんて珍しくもないだろうが」
「え、いや、はあ、それは、そうですけど」
「そうだろ。なんだ? それだけを言いに来たのか?」
「いえ、あの、その、他に用が、無きにしも非ずって言うか」
もじもじと後ろで手を組んでいる乱菊を冬獅郎の視線が厳しくねめつける。
ふと、冬獅郎は乱菊が後ろでくんでいるその手に持つ物を見つけた。
そうして彼女が何故自分の所に来たのか理解した。
そしてため息をつく。
「…………お前、まさか眠れないのか?」
「え?」
「なんなんだ……その手に持ってる枕は」
「えあ? これですか?」
「大方おかしな夢でも見たんだろう」
「そ、そうなるのかな……」
「霊圧が乱れてる。こっちに来い松本」
乱菊は言われるがままに自分より見た目の幼い冬獅郎の元に寄った。その見た目とは相反する彼の存在感が乱菊を優しく包み込む。
乱菊が冬獅郎の前に立つと彼はその凛々しい瞳のまま笑った。
「手を出せ」
「…………はい」
片手で枕を持ち、残った手を差し出す乱菊。冬獅郎はその手を握る。
「どうだ?」
「どう、とは?」
「人に触れると、落ち着くだろ」
「…………」
「今日は特別だ。お前はこのベッドで寝てろ。俺は布団を借りてきて隣で寝てやるから」
そう言って笑った冬獅朗はその場で立ち上がり乱菊の横をすり抜けるように部屋を出て行こうとした。乱菊の横をすらりとした存在が抜けていく。彼女を、冬獅朗は部屋に取り残そうとした。
しかしその行動を乱菊の震えた声が押しとどめた。
「待ってください。隊長」
その声に冬獅朗は振り返る。それを確認して乱菊は続けた。
「その…………今日は、一緒に寝てください」
「……だから隣で寝てやるといってるだろ」
「違うんです……一緒の布団で、寝てください」
暗がりの中でも分かるほど顔を紅くした乱菊の顔を見て、冬獅郎はまたも眉を潜めた。
(続)
中書き:すいません、まだエロありません。しかも駄文です。
続きます。次はエロに突入したいと思います。
954 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 21:55:20 ID:owcQDuco
期待してます!早く続き読みたい…
955 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 22:05:12 ID:HY7o9MXW
何かエロ無しで行ったほうがいいと思う
厨房の意見だスルーしてくれ・・・
つーかsageようぜ・・・
>>951-952 GJ!
エロ無しでも萌えた
>>948 死神と滅却師でセクロス競い合いかw
2人比較して見られると面白いかもな
石田はテク、一護はパワーで持ってくイメージ
958 :
鶯:2006/05/04(木) 16:47:04 ID:pn/lHaxG
日番谷隊長×松本副隊長
そのA
冬獅郎のベッドは当然のように一人で眠るために作られたものだ。
隊長たちの中には妙に趣味のいい部屋を使用している者もいるが、彼の部屋には必要最低限のものしか置かれていない。しかも外見年齢に比例して小さなその体に大きな寝床が必要とされるはずがないのだ。
乱菊と冬獅郎が同じベッドに入ると、二人の体の間隔はほぼ無に等しかった
お互いに背を向けてはいるが、少し体を折ると二人の背中や腰の辺りがすぐに接触し否応無しにお互いの存在を知らしめる。
乱菊の、戦場に出るものには似つかわしくない柔らかな体が、
冬獅郎の、その外見には似つかわしくない角張った体が、
二人がそこにいることをお互いに確かめさせる。
目をつぶっていると、自分の後ろにいるはずの人間の呼吸音だけをそこに見つけた。
ふと、乱菊が声帯を震わせる。
「隊長……」
「…………なんだ」
「…………こんなことしてるの、私たちだけですかね?」
「……どうだろうな。少なくとも副隊長以上なら、そうじゃないか」
「はは、そりゃそうですよね」
乱菊の笑いに合わせて、二人で共有する掛け布団が揺れる。
「あ、でも、意外と五番隊なんて」
「雛森か」
「とは言っても隊長副隊長が男女のところなんてあとは二、八、十一、十二番隊しかないんですよね。
しかも二番隊は砕蜂隊長さんがすごく厳しい方だと聞くし、八番隊は副隊長がああですし、十二番隊は……ないでしょう。
まあ十一番隊くらいですかねえ、やちるが更木隊長にべったりですから」
「なあ、松本」
「そういえばあれらしいですよ。何番隊かは知りませんがどこかで隊員どうしの恋愛事が」
「おい、聞け、松本」
「…………」
ぺらぺらと、何かを振り払うかのように喋る松本の言葉を冬獅郎が止めた。
目を閉じたまま、背を向けたままだが、その意識の全てを冬獅郎は松本に向ける。
「…………どうした」
それだけしか聞かなかった。
でも、それでも、松本を貫く言葉だった。
959 :
鶯:2006/05/04(木) 16:47:54 ID:pn/lHaxG
「……………………」
冬獅労の背後で、松本が寝返りをうった音が聞こえた。
その吐息と声が、冬獅郎の背に直接当たった。
「…………夢を、見ました」
「…………」
冬獅郎はいちいち相槌をうたない、そんなものを乱菊が望んでいない事くらい分かっていた。
乱菊は続ける。
「夢の中で私は子供でした。1人ぼっちでした。周りには、だれもいませんでした。来る日も来る日も、私は泣いていました。
寂しかったんです。助けて欲しかったんです。誰かに、側にいて欲しかった。そしたら、1人の人が私に手を差し伸べてくれました。私は喜んでついていきました。
その人を信じてたんです。なのに、その人も突然私の前からいなくなりました。また独りぼっちになりました」
乱菊の声は震えていた。
「私は、独りぼっちが、怖いんです」
「…………」
「たまに同じような夢を見るんです。それでも近頃はなかったんですけどね。久しぶりに同じ夢を見たら、急に不安になって、皆、皆がいなくなってるんじゃないかって思いました。隊長も、みんなみんなみんな」
冬獅郎の体は乱菊の体温を感じた。気がつけば乱菊が冬獅郎の体に腕を回していた。自分の隊長が、自分の前から消えるのではないか、その不安が起こした行動だった。
乱菊は冬獅郎の小さな体を抱え込むように抱きしめる。
冬獅郎はいまだ目をつぶったまま乱菊の行動を拒否しなかった。
ただ、呟いた。
「俺は、消えねえ」
「…………」
胸の前で組まれる乱菊の両手を冬獅郎はその手で握った。
「俺は、お前の前から消えねえよ」
「…………隊長」
「…………」
「……………………ありがとうございます」
960 :
鶯:2006/05/04(木) 16:49:09 ID:pn/lHaxG
そう言って乱菊は口元で笑った。冬獅郎にもそれが分かった。
「……だからもう寝ろ。明日も早い」
普段の戦場での姿からは想像も出来ないほどに優しい声色が乱菊の耳に届いた。
本当に自分の事を大事に思ってくれている、それが確認できるような声音。
いつでも、自分を安心させてくれる声音。
(ああ、この人が隊長でよかった)
乱菊は心の底から思った。
乱菊は冬獅郎の体に絡ませていた腕を解いた。
「隊長、寝る前に少しいいですか?」
「なんだ?」
「ちょっとこっちを向いてください」
「ん」
言われたとおり、冬獅郎は乱菊の方にむくために寝返りを打った。そして二秒後、はめられた、そう思った。
彼が振り向いた瞬間、彼の唇に乱菊の唇が押し当てられたのだ。チュッという音がして、二人の唇は正常な間隔を取り戻した。冬獅郎がその鋭い瞳で乱菊を睨む。
「何のマネだ」
その様子は人を震え上がらせるのに充分なものだったが、当然、乱菊はそんなことでは怯まない。
「さっき隊長、私がおかしな夢を見たんじゃないかって言いましたよね」
「……言ったな」
「見たんですよ、おかしな夢を」
その言葉が合図だった。その言葉と同時に乱菊の手が動いた。乱菊の手は冬獅郎の寝巻きの隙間を縫って入り彼の体に触れた。そして最終的には彼のモノに手をやり、その手でつかんだ。その一瞬の動きに反応できなかった冬獅郎が叫ぶ。
「やめろ! 何のマネだ!」
「しー! 隊長、皆が起きちゃいます」
「……とにかくやめろ」
「あららら、隊長のって以外と可愛いんですね」
「黙れ、その手を離せ」
冬獅郎は殺気も露に乱菊を睨みつける。
しかし、乱菊はその視線を正面から受け止めた。この行動の本位を彼に告げるため。
「隊長、女が一番寂しさを紛らわせられる事知ってますか?」
「あ?」
「大切な人に、抱いてもらうことです」
乱菊はもう一度、冬獅郎に口付けた。
「日番谷冬獅郎隊長、私を抱いてください」
(続)
中書き:ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。まだエロ無しです
次こそは必ず!!
961 :
鶯:2006/05/04(木) 19:48:02 ID:pn/lHaxG
すみません、途中の松本は乱菊と読んでいただくと嬉しいです
GJ!!!熱い!早く続き読みたいっす!
963 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 00:24:52 ID:B4HxYbMr
ksk
GJ!!松本も日番谷も最高だー!!1
GJ!!
やべぇ超wktk
ワクテカワクテカ
ワクワクテカテカ