俺も更新あるたびに覗いてるよ
人稲
2k姉さんは俺にべったりだからな
なんだ。思ったより人いるんだな。
こんな所でまで孤独なのかと絶望しかけてた。
タイガーちゃんの人、もう帰ってこないのかな…
なんだかときどき読みたくなるんだよ(´∀`)
あの幸せそうな雰囲気がたまらん
266 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 02:27:01 ID:YU0ZQsJl
ほしゅ
保守
そろそろレパードのトップシークレット発表ですね
269 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 21:14:09 ID:YHjQx/ve
age
270 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 02:00:37 ID:JX3MuJzU
age
271 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 14:57:24 ID:6daY+4qV
age
272 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 22:07:03 ID:9XbP/45i
age
273 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 12:08:34 ID:/U2subwu
age
誰かいる?
いる
275 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 22:08:51 ID:Lxf4TWVQ
保守
「新幹線じゃないんですか?」
「そう、新幹線でも、飛行機でもないんだよ。」
「それで東京まで?時間かかりませんか?」
「かかるさ、そうだな、時刻表は・・・」
「19時間ですね、こりゃまた前時代的な乗り物で・・・。」
「だろ?それがいいんじゃないか。」
「新幹線か飛行機の方がいいんじゃないですか?お金もそっちの方が安いですよ?」
「そうだけど、でも、俺はこっちの方がいいんだ。」
「そうなんですか・・・、へえ、ベッドがあるんだ、電車の中に。」
「おもしろいだろ
きれいな金髪に、液晶のバックライトがまぶしい。
この子が来てから、初めてのコミケだ。
同時に、生まれて初めての、島側としてのコミケだ。
作業を手伝ってくれている彼女は、あれからすぐに自分の部屋へ戻ると
大きなリュックサックを背負って、目の前に戻ってきた。
「何持って行きますか?」
「気が早いなタイガーちゃんは、まだ先のことだよ、
書いてる途中に投下してしまいました。
稚拙ながら
>>480氏のタイガーSSを読んでいたら書きたくなったんで
書いてみます
279 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/01(水) 08:13:27 ID:bM5oRhIn
age
280 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 00:31:45 ID:DaAjkahX
投下待ち保守
うっきー
誰もいない
283 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 22:24:26 ID:ZElmzKsS
漏れがいる
XP、保守頼んだ。
285 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 01:34:46 ID:qp0Rr85/
age
286 :
かいてみた:2007/09/14(金) 03:35:39 ID:ouU3N2nv
「あついんだか涼しいんだか寒いんだか」
「としあきさん、何やってるんですか?」
「打水だよ、冷房は金かかるからね」
「はぁ、なるほど、打水ですか」
「わかってないだろ?」
「あんまり。」
「水を撒くと涼しくなるんだ、どうしてかは面倒だから教えない」
「わかってないでしょう?」
「うん、あんまり。」
80年代のアニメでもあるまいに
俺はなにをやってるんだろう
OSを入れ替えるたびにこんなことをしていれば
日本はいまに重婚大国になるにちがいない
俺は左の頬にできた真っ赤な腫れをさすっていた
訳を説明するには3時間前にもどらなければならない
「はい、私、としあきさんの妻です。」
「はぁ?あなた、何を言ってるの」
「ですから、私はとしあきさんのモノです。」
やたら露出の高い、金髪の彼女は
まるでもうずっと前からそうだったかのように
どうどうとそう、言ってのけた
「こいつ、おかしいんだ」
「問答無用!このクズ!」
おもえば、なかなか金のかかる奴だった
それから解放されたと思えば…
「あーあ。」
「元気だしてください、としあきさん!」
「これで元気が出たら病気か気違いだろうが!」
でも、この娘の笑顔には計算が見えない
安く買って、高く売るような。
今から思えば、安く買われたのかもしれない
安く買ったものが自分に仇をなせば、それは癪だろう
「0と1で成り立ってるのにな」
「はあ?」
「なんでもねーよ。」
「はあ…。」
「名前は?」
「ふたば。」
「それは俺の名前だ」
「だから、私の名前です。」
「ちぇっ、これだよ。」
こんなふうにして、妙な生活がはじまりつつあった
さえない俺が、初めて手にした幸せを
ブチ壊した張本人との、山あり谷ありの生活が
287 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 00:05:21 ID:g+mrKCfE
288 :
かいてみた:2007/09/15(土) 00:18:42 ID:gpcSBdog
はたして、いつも通りに戻った俺の生活だった、あの子にとっちゃ新婚生活なんだろうが
俺には関係ない、さえなくて、女っ気のない、本当にどうしようもない生活だ。
こんなんじゃいけないと解っていながらも、やっぱりこうして今日も部室への階段を上っている。
一年生の頃に、かるく顔を出すつもりで入ったゲームサークル
古今東西のゲームを集めまくっている、それはコンピューターゲームにとどまらず
古いボードゲームからカードゲームまで、一番古いものとなると
どこか東欧の国で17世紀に作られたというすごろくをも所蔵しているという。
と書けば、由緒正しき紳士の暇つぶしサークル
紅茶片手の高尚な談話の傍ら、お戯れにバックギャモンでも・・・
なんて、イギリスのマナーハウスのような
いかにも自身の知をひけらかしたがる鼻持ちならない連中の集団を思い浮かべるかもしれないが
残念ながら俺達にはひけらかすほどの知識もなければ、17世紀の妙な言語を解読する学もない。
このFランク大学では教授にそんなものを見せても解る訳はなく、俺はいつもそのすごろくを抱えては
無理やり意味を解読しようとして、授業までの30分ぐらいの時間をつぶすのだ。
俺は部室の扉を開いた。
「おはようございます。」
「よう、お噂はかねがね。」
「としあきもとうとうフられたか、ご馳走さん。」
部室にはおれと同期の奴が一人に後輩一人、先輩が一人。
もう大学8年生という先輩が、その日本人離れした堀の深い顔をひしゃげて笑う
すっきりしたやらバツがわるいやら、ご飯粒が足の裏についている感じだ。
この空間から抜け駆けする形であの子と付き合っていただけに、どうも居心地が悪いような気がする。
「みんな耳が早いようで、ん、お前ら何見てるんだ?」
同期の奴が、めんどくさそうにひっくり返ってこちらに顔を向けた
「ビューティフルドリーマー。」
「ああ、京アニ厨が騒いだからか?」
「そうじゃない、学園祭発表に使う人間宇宙論の勉強会だよ、フられたお前の荒れた宇宙も興味深い。」
「つまらねー冗談だ。」
「スネるなよ。」
あいている椅子に座って、画面に目をやると
ラムちゃんがレオパルドの主砲にぶらさがる温泉先生としゃべっているところだった。
まだみんな夢に気づいていない頃か、かわいそうだな。
この映画、タネを知ってるとキャラクターがどうしようもない愚か者に見えてくるから困る。
「ダーリン!5ツ数える間に出てくるっちゃ!」
・・・まあ、昨日までの俺みたいなもんか。
「ダーリン!お仕置きだっちゃー!」
画面は色とりどりに光り輝くと、登場人物がそろいにそろって吹き飛ばされた。
楽しそうだなあ、・・・いいなあ、あたるは。
あいつの身の回りに女の子なんてたくさん居るしな。
努力すれば女の子と懇ろになれるルックスが欲しかったよ。
電源の切れたパソコンのディスプレイの中から、恨めしげな視線が俺を射抜いてる。
今そっちを向いたら、ディスプレイの中の俺と俺は、仲良しになれるかもな。
「ダーリン!ダーリーン!」
「ダーリンかぁ、うらやましいねえ。おい、少し音大きくねえか?」
「そうかあ?」
「ダーリン!ダーリンってばぁ!」
「うるせえ奴ら」だなぁ、まったくもって。
「俺もこういう高校生活送りたかったよ、まったくアニメになんか凝っちゃってさぁ、なあ?」
後輩二人と、俺の同期が、目玉が飛び出さん限りの驚愕の表情で
こちらを凝視している。
「ん、何見てるんだ?なんだよお前ら、気持ち悪りぃな。」
「・・・双葉、お前。」
「だーぁりん!」
「う、うわぁあ!痛てぇ!」
もんどりうって、俺はイスごと後ろに倒れた。
ゆっくり書いていきます
うる星が大好きなんで、たびたび出てくるかもしれません。
それでは
>>289 GJ。
トリップ付けてくれると、識別し易くて助かる。
後頭部をしたたか打って、視界に花が咲いた
「ダーリン!忘れ物だよ、はいお弁当。あら、皆さんおそろいで・・・。」
「おい双葉、なんだこれは!」
「また別の女の子に手を出したのか。」
俺は、俺の上に乗っかる娘を見上げて、その重さの数倍、胸が重くなる感じがした
「昨日から俺の家に居るんだよ、なんだかよくわかんねーけど。」
「ねえダーリン、住民票を取りたいんだけど、あとで一緒に区役所まで来てよ・・・。」
「やなこった!なんだって俺がそんなことせにゃならんのだ!」
「薄情者。」
「ほうじゃほうじゃ!」
「うるさいっ!」
後輩の広島県人の茶々が気に触る。
にらみつけると黙った、まったく根性のない。
「ギギギ・・・」
「あの、お名前は。」
先輩が顔を本気にして、名前を聞いている。かなりカッコいい、もともと日本人離れしてるしな。
それよりこいつ、さっさと俺から降りろよ。
「双葉、と申します。」
「は?」
「双葉です。」
このバカ!
「なんでもないですよ、知りません、こんな女!」
「いつ頃からこのクズ、失礼、こいつと?」
「ずーっ!と前から!でも、としあきさんったらいろんな人ととっかえひっかえ」
あああ・・・。
「う・・・ううう・・・うぅぅぅ・・・。」
「せ、先輩?」
先輩の瞳の奥には、俺も目を覆うような悲惨な女性経験の数々が見て取れるようだ。
「いじらしい、そこまで思いつ込むような酷いことをされたんだね・・・。」
「堂木!てめえ」
同期の堂木が、なおも俺の上に居座るヤツの頭をなでた。
「いーえぇ、私昨日もとしあきさんと一緒に寝ましたよ」
「同じ部屋でな!」
「今朝だって、目覚めにキスをくれたんですよ?」
「魚のキスだ!なぜかアップルが俺ん家にキス送って来たんだよ!先輩、信じてください、俺は別に何も・・・」
「堂木ィ!一下ァ!こいつを人民裁判にかけるのだ!」
「先輩!そんな殺生な!あ!ああ!助けて!話せば解る!」
「問答無用!おい堂木!ペンチもってこいペンチ!”歯医者”をやるぞ!」
歯医者!?先輩が防衛大学に居た頃に旧軍の資料にあったっていうアレか!?
俺の脳裏には、拷問の末味噌っ歯になってのた打ち回る俺の姿が克明に映った
いやだ!ひいい!
「そ、それはやりすぎでは・・・」
「うるさい!黙れ!それとも今ここで寝小便たれたことをバラしてやってもいいんだぞ!?」
「ヒィッ!持ってきます、双葉、許せよ・・・。」
「いやだぁ・・・。」
「あぁ、やめてください、としあきさんをいじめるのはやめてください!」
「止めてくれるな、こいつはな!こいつはなあ!」
いつのまにか天井に用意された滑車にロープが通され、俺の脚が先輩によってぐるぐる巻きにされる
「逆さづりはやめて!やめてくれぇえええ!」
ギリギリと音を立てて体が地面から引きずりあげられる、バイカーズウォレットが落ちる
イキがって腰まで下げていたパンツが食い込む、痛い!
「おいお前、俺のOSだろ、助けろ!助けろ!」
「区役所、いってくれる?」
「もちろん、いく、いくとも!」
「じゃあ目と耳抑えててくださいね、それ!」
とてつもない爆音とものすごい光が体の中にねじ込まれた。
まぶたをと鼓膜を直接殴打されたようだ。
目を開くと、みんな死んでいた。
>>291 グッド
一レスだけだとまだ続くのか終わったのか判断つかん。
ごめんなさい、続きます
ok、待つのは慣れっこだ。
「な!何てことするんだ!確かにどうしようもないオタクだったかもしれないけど、ひどい、ひどすぎる・・・」
「何をボサッとしてるんですかとしあきさん!逃げますよ!」
「おい、ちょっとまてったら、うわあ!」
数分後、俺は駅のベンチに放心状態で座っていた、というより、放置されていた。
モンキチョウがふわふわと俺の鼻を掠めた、さっきの爆音のせいで、まだ耳がピーピー言っている
心なしかモンキチョウもモンシロチョウに見えてきた、どっちだっていいが。
そんなことより、あれだ。
「・・ひどい、ひどすぎる、みんないいやつだったのに。」
「はい、ビール。」
「大学の友達がそろいにそろってみんな死んだってのに、ましてや真昼間から飲んでられるか!お前絶対に返品してやるからな!」
「冗談、ビールじゃないですよ。それより何を怒ってるんですか、スタングレネードを使っただけですよ。」
「グレネード!?手榴弾なんか投げたのか!?このバカ!」
「みんな気絶しただけです」
「え・・・あ、そう。」
「はい、そうです。一件落着。」
「違う!どうなると思ってんだ、もうあそこには行けなくなっちまったじゃないか!」
「そんなことないですよお」
「ある!」
「あ、電車来ました。」
・・・拍子抜けするなぁ。
ため息をひとつ付いて、俯き気味にベンチから立ち上がると
なぜだかわからないが、憂い物がすべて抜け落ちてしまったような気がしてきた
まるで、憂鬱な俺が俺から抜け出して、いまだにベンチに座っているような、そんな感じ
もう一度ベンチに座って見ようか。
「としあきさん!はやくはやく!」
「おう。」
「さっき、びっくりしましたか?」
「そりゃあ、なあ。」
「まあ、そうでしょうね、としあきさんが一人になっても、わたしはずーーーーっと一緒に居ますからね。」
いや、そんなこと聞いてないんだけどな。
「お前が殺したんだろ!」
「みんな死んじゃいませんよ、ほら、これです。」
「・・・これは。」
「スタングレネード、暴徒鎮圧用の・・・」
「おい、お前・・・。」
「はい?」
「何でそんなもの、持ってんだ?」
「いいじゃないですか、としにゃんを守るためですよ。」
「そんな必要は無い!」
「そんなこと無いですよ、としにゃんは弱いんだから・・・。」
「とにかく!そんなこと無いんだから!もうこれ以降こんなことしたらただじゃおかないぞ!追い出すぞ!」
「なぁにいってんだか、自分の体も守れない癖に・・、私はとしあきさんの事、大好きなんだから、私がとしあきさんの事を守るのは、当然でしょ?」」
だめだ、何を中二病ラノベのヒロインみたいなことを言ってるんだこいつ、その理屈はおかしい、そんなレベルじゃない
一目見ただけでそんなこといえるなんて狂ってる、俺はただ単にこれを買っただけで
そこに愛だの恋だのなんて企業の売り文句はありゃしないんだ、いい加減にしてくれよ。
俺は明らかに目の前の娘を嫌悪していた、女にないがしろにされた直後に
こんなあからさまな媚びはむしろ胸の毒というものだろう、本当にばかばかしい
まるで大嫌いな深夜アニメに出演してるみたいだ。
そもそもからして、アニメ鑑賞サークルなんかに居て言える事じゃないのは重々承知してるけど
「・・・ふざけるのもいい加減にしろよ、おちょくってんのかよ。」
「え?」
「出てけっ!金でもなんでも払うから消えてうせろ!」
「としにゃん、落ち着いて・・・。」
「これが落ち着いていられるかよ!」
いい厄介払いなわけないじゃないか、高飛車だったけどそれなりに話していて面白かったし
なにより共通の趣味があったのが、一番うれしいことだったんだ、それをこんなどこの馬の骨ともわからないコスプレ女にブチ壊されて
落ち着いていられるほうがどうかしてるだろうが!
周りの目なんてもう気にしていなかった、とにかく目の前の娘に消えて欲しくて、無我夢中で叫んでいた。
質の悪い深夜アニメじゃあるまいし、一体この女、どこの誰なんだよ・・・
「う・・・うう・・・うわぁああああああん!ひどいよー!」
ふと正気に戻ると、俺はあのホームで堂木に肩を抱かれていた。
まだまだ続きます
このスレを守り続けてきて本当に良かったと今心の底から思う。
299 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 17:11:16 ID:AzgBM2fu
護る
「なあ双葉、教えてくれ、誰なんだあの子は」
「知らないよ、あらわれたんだ、突然」
「…俺も、一下も見てる、お前の幻じゃない」
「だったらどれだけよかったか。」
場所は駅前のドトールへと移っていた
堂木がアイスコーヒーを飲み終えるタイミングを見計らって
俺は切り出した。
「なあ、俺、どうすればいい?」
「何言ってんだ?探せよ。」
「でも…。」
あとが続かなかった。
正直、よい厄介払いが出来て、おれはすっきりしていた
ただ、すっきりしている割には、どうも目に映る緑も
ガラスについた水滴も虚ろだ。
「でもじゃねえだろ、あの子は女だぞ?女を振る男なんて、ゲスだ。」
「そんなのこっちの勝手だ!」
お冷やが跳ね、おしぼりが転がる
俺は机を叩いていた。
「短気もいいところだな、よく今まで誰ともいざこざを起こさなかったもんだ。」
「アニメしか見てない連中とまともにやり合う気はないんだ。金払ってるだけの癖に批評家ぶりやがって、その癖中身の無い昼ドラまがいの恋愛物にしがみつきやがる。虫酸が走るぜ。」
「難しい奴だ。じゃあお前はなんかやってるのかよ?」
「…。」
他人の批判だけして生きてりゃ世話ねえよな
「残念だがAKIRAが好きだろうと押井フリークだろうと、消費者である所になんら変わりはない、違うか?」
「ああ…。」
「身のほど知らずだと思わないか?アニメやら萌えやら冴えないことをホザく癖に、二俣かけて、女振って。」
「二俣はかけてない、振ってもいねぇよ。」
「じゃあ、女を泣かせたろ」
「だからテメェはなにがいいてぇんだよ!!」
辺りを見ると、店から客が消えていた、カウンターの奥では
パートのおばさんが申し訳なさそうにしている。
「ともかく、俺は帰る。」
「…そうか。まあ、さっきのことは怒ってない、まるでアニメみたいで楽しかった、先輩はそう言ってた。」
バカか?くだらねえ、何がアニメだ、アキバで踊ってきやがれ。
「だけどなとしあき、俺は、お前があの子をつれてくるまで、部室にお前を入れない。」
なんだと?
「あの子が詫びを入れに来るまでに、お前が五体満足ならな!」
俺は堂木のみぞおちに拳をぶつけると、うずくまる堂木に500円玉を投げ付けて、店を跳びだした。
まるで万引きをした中学生のように走っりまくった。
いったい俺は何をしてるんだ?痛いニュースのDQNじゃあるまいし…。
鳥わすれたんで、かえました
目が覚めた。
寒い部屋にはテレビがない、別にアニメを見るわけでもなし、ニュースはネットで手に入る。
今。俺の居る部活は、どういう部活だったかな?
趣味といえる趣味もなくて、ただ単に無趣味ながらもそのジャンルの恩恵に浴することの出来るジャンルが
アニメや漫画、ゲーム、つまり受け身で居られるこのジャンルだったという話だ。
体を動かすなんて糞食らえだし、本を読んでいるだけで人生を語るほど軽薄でもない
かといって女の子にうつつを抜かせるほどアクティブに立ち回ることもなければ、外見を整える努力というのもとんとご無沙汰だ。
そうだ、始まりは、あの箱だったんだな。
俺は布団から出ると、目の前の巨大な画面に正対した
電源は入らない、中身が抜けて居るんだ、なんだ、やっぱりあの子、これだったのか。
とおもったら、コンセントが抜けている、やっぱりな、そんなことあるわけないだろう
あれはどこかから来た気違いだ、押し込み美少女なんてオタクの妄想が、現実にあっちゃいけないもんな
電源を入れると、Macは何事もなかったかのように起動して、いつも通りの画面を見せてくれた
こちらから手を入れる余地のない程に、完成された機械、ツールとして100点だ
ビープ音でご機嫌を伺うこともない、ハードディスクの異音に胃を痛めることもない。
ご主人様には刃向かわず、意のままの物を目の前に出現させる。
俺が一番求めていた物が目の前にあるんだ、これでもう、何かに思い悩むこともない
絵も描ける、写真も編集できる、音声も、動画も
だけど、絵は描けない、写真なんて拘ったことはない、歌は歌わない、動画なんて何を撮ればいいんだ?
そうだ、こんな完成された物に、何も出来ない俺は、何をさせればいいんだ?
何を求め、何を作ればいいんだ?
必要は発明の母、つまり発想は必要から生まれる・・・。
作る楽しみを感じたことがないならば、まずは受け身の自分を変える必要だって?
俺は、電源を落とした。
窓の外は、いつのまにか季節はずれの土砂降り。
寒いかな?
俺は足下に落ちていたポンチョをつかむと、ドアを開けた。
短い。
304 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 23:08:39 ID:U0gXmc5y
age
305 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 03:40:46 ID:KHKggom7
age
保守
まだ落としてたまるか
誰もいないのか。