84 :
名無しさん@ピンキー:
小饂飩小説10
年頃の彼らは女子のこと、性に関する情報に敏感で、よくあたしに話を振ってきた。話しやすい
ということもあるが、あたしは当時では「あらゆるエロに精通している女子」として、男子には
重要な相談役だったらしい。確かにあたしは小さい頃からエロ本は読んでたし、それなりに経験
もあった。家庭も性には明るくオープンで、エロ本の出所が母の本棚だった。男子と語り合うの
も、本やビデオを交換し合うのも当たり前だったから、あたしは一般女子の感覚をもっていない
。元々我が家でも女として扱われていなかった。母親はあたしに「あんたは女としての感覚がな
さすぎる」と言われた。君にも原因が一理あるんだよ?と言ってやりたいが、否定するのがめん
どくさかったので言わなかった。あたしが持っている「違う感覚」。あたしはこれにだいぶ前か
ら気づいていた。