実は、他に姫SSを書いていたんだが、なかなか筆が進まないので気分転換に
書いてみただけなんだ。(´A`)
従者ものは初めて書いたんで、中身はたぶん需要から激しく外してるとは思うが、
せっかく書けたから投下するお
・題名【アスケア姫と侍従ケーニ】
・属性【女性上位】【ショタ】【近親相姦】【足フェチ】
◆ ◆ ◆
「…ケーニ、あなた、自分が何をしたか分かってる?」
そう言ったアスケア姫の声は落ち着いていたし、感情も込められていないが、
それこそが刺々しい感情の発露であった。
美しくも愛らしい童顔は凍り付いたようで、本来は子猫のように大きい吊り目は
細められて紺色の瞳が黒に沈み、軽蔑だけを浮かせていた。
肩に掛かったツインテールの、栗色がかった直毛の金髪をファサリと振りつつ、
考え込むように眼を閉じたアスケア姫は、改めて無表情な美貌で見下すのである。
「何とか言ってみなさいよ」
厚手の布ながら華奢な身体の線を露出させるほっそりとしたワンピースの
チュニックと、肩に掛けたベルベットのショール、そして頭上の小ティアラを
⇒
美しく着こなして佇立するアスケア姫。威厳さえあるその視線の先には細身の
少年が、少女のように正座を崩したあひる座りでうずくまっている。アスケア姫と
同じ髪の色、眼の色をしていて、男と見えないほど華奢で端正な顔立ちは、
青ざめた焦躁の表情だった。
名をケーニ。正妃を母に持つアスケア姫に対し、正式な認知もない侍女を母に
持つ、妾腹ですらない庶出の弟。もっとも、姉弟と言えど半年離れで同じ16才、
しかも互いに血縁がある事も知らないのだが。
侍従として宮内に登用された身で、今も侍従姿のケーニであるが、ズボンの
前は開いてペニスを覗かせている。しかも、大理石の床に置かれたハイヒールに
向けて欲望を放った事を物語るよう、その先端から銀色の糸を引いていた。
「あたしのお気に入りのハイヒールに、そんな変なの出して……、どういう罪に
問われると思ってるの?」
ケーニが侍従に登用されたのは、彼の血筋を知る宮内の高官の浅知恵ゆえである。
アスケア姫の傍に男を置いて色々と学ばせたいとの企図があり、しかしながら
普通の男では姫を犯される危険が常に付きまとう為、近親同士なら本能的に恋愛や
⇒
性的関係を避けるだろうという理由の選出──、まさに馬鹿役人の浅知恵だ。
認知はできないが身近に置いておきたい、との父王の意向もあった。
そうした事情はケーニにとり意味はなく、王国一の美少女であるアスケア姫に
対して当たり前のように恋慕した。欲情した。性の対象として見た。
──不敬である。
まして、その衣装や靴に精液を掛けるなど、性の罪に関する重罰を受けるのは
確実。宦官の慣習のない王国だが、去勢刑罰はある。実際はケーニが王統にある
事から赦免減刑されようが、そんな事を知らない彼本人は既に去勢を意識していた。
射精後という事もあろうがケーニのペニスは哀れに萎えていた。より萎えて
いるのは、それを隠すのも忘れている彼の心だろうか。
「………やっと暖まってきた。なるほど、あたしが帰ってくるのが早かったのね。
時間があると思って、こんな変態的な事を」
暖炉に火を入れられ、空気を暖めだして間もない大部屋はまだ少し寒々しい。
アスケア姫の見立て通り、ケーニは彼女の部屋の片付けや暖房などをしながら
ハイヒールを見つけ、我慢できずに欲情を吐瀉したのだ。
⇒
華美な装飾の抑えられた質素な室内を、ツインテールをふわりと振りながら
見渡すとアスケア姫は、おもむろに入口の扉までカツカツと歩み寄り、鍵を
掛ける。そして、近くにあった小さい椅子に手を掛けてケーニのすぐ前まで
動かし、長くなりそうだから、と呟いて座った。
「あたしはしつこいつもりはないわ、けど黙ったままで許して貰おう、
なんて人には容赦しないんだから。
繰り返すけど、ケーニ。何とか言いなさい、それ自慰行為ね? 射精でしょう?
それぐらいあたし、本で知ってるわ。いやらしい事よね?
どうしてあたしのハイヒールなんかに掛けたの? それが何を意味するか
分かってるの?」
くるぶし上までの丈の短いブーツを履いた脚をチュニックのスカートの中で
組む。と、アスケア姫は、上にした側の右足のつま先をケーニの華奢な顎に当てて、
くい、と持ち上げる。
酷い侮辱だった。
酷い侮辱だったが、おかしな点があった。一つは、こんな侮辱の仕方は
アスケア姫のような年少の娘が発想できるようなものではない、という事。
今一つは、ケーニの萎えたペニスが何かを送り込まれたように、ひくんと
動いた事。
⇒
更にもう一つ、アスケア姫はそれを目敏く観察して、得心納得したように
頷いた事。
「……も、申し訳ありません……」
ケーニの顔はアスケア姫に向けられ、動揺し、困惑し、双眸を潤ませている
表情をまともに曝した。眉尻を下げて半ば泣きながら言われた謝罪に対し、
「ようやく搾り出した言葉がそれ?」
アスケア姫は無表情だった相好を崩して笑った。脚組みを解いて上体を反らし、
ツインテールが跳ねる。ただ単に可笑しかったから、というニュアンスのほうが
大きい反応だが、ケーニには鋭さまで伴った嘲りと感じた。
それに対してケーニは無論、怒る立場にはない。つま先から開放されたが面貌を
下げる事なく、既に赤らんでいる頬や耳を殊更にカァッと熱くして、繰り返し
謝罪するしかない。
「謝るだけなら後でもできるし。
あたしのハイヒール、あなたの精液で汚れちゃったけど、まずこれがどういう
事なのか考えるのが当然でしょう?」
妖しい光を瞳に宿しながら言い放つアスケア姫。慌ててケーニは、アスケア姫
との間の床に置かれたハイヒールに手を伸ばしながら、洗ってきます、と言おう
⇒
とした。だが、その語尾は悲鳴で潰された。
「いッぎっ…!!?」
「そうじゃないでしょう?」
平然と言いながらアスケア姫は、ケーニの両ふとももの間に右足を突っ込んで、
剥き出しのままだったペニスをブーツで踏んでいた。冷たい大理石と硬い革の
間で、萎びたペニスが苦痛にへしゃげる。
「ア、アスケア姫…ッ、こんな…っ!! ぼ、僕は…っ」
しかし同時に、刺激を受けたペニスはむくむくと半勃ち状態になっていく。
アスケア姫はブーツの下のぐにぐにした肉の感触を確かめるようにつま先を
動かしながら、
「綺麗になさい、とは言ってないでしょ、まだ。
そのハイヒールにあなたが精液を掛けて汚した事で、更に何をケガす事に
なるかを認識しなさいと言ってるんだから」
苦悶の顔でケーニは、意味が解らない、と無言で困惑を訴えた。上目使いの、
犬のまなざしだ。それを見てアスケア姫は、胸のうちに熱いものが込み上げて
いるのを自覚した。
ケーニのペニスから足を離すと、ふふ…、と悪戯っ子のように微笑む。
「つまりね」
と言うと、椅子に座ったまま前屈みになる。うずくまるケーニの顔に、同じ
⇒
高さで尊顔を近づける。紅潮するケーニを無視してアスケア姫は、自分のブーツ
に手をやり、紐を解いて左右ともスルリと脱いだ。更にスカートをたくし上げ、
下半身用の肌着であるドロワーズを見せながらその裾を膝下で括る紐を解き、
ニーソックスをくるくると脱いでしまう。
ケーニの脳裏が白くなっているうちに、アスケア姫のスカートの裾から小さな
素足が二つ、生々しく覗く構図になった。
華奢で形のよい足の指と、手入れされた桜色の爪。美しく、清潔な肌。毎日の
入浴時に侍女衆からエステされている、輝くような瑞々しさ。まさしく高貴な
姫君然としていたが、清純さに色気が絡み付いていた。
「…………ッ」
ケーニの目に宿る欲情の色が高まり、美少年らしからぬ下品さで喉を鳴らした
のが、アスケア姫には丸分かりだった。半勃ちのペニスも、みなぎる欲情の角度
を示し始める。
そんな彼の目の前で左右の素足をすぅと前に伸ばすと、大量の精液を中に
こぼされているハイヒールを履いてみせた。
ぐちゅりと音を発て、ぬるりと不快感を発するその行為に少し顔をしかめる
⇒
アスケア姫。一方、ケーニは驚愕と陶酔が入り混じる複雑な表情をしてみせ、
まばたき一つしない。
「気持ち悪い…」
抑揚ない口調で言いながら、アスケア姫はハイヒールを左右とも脱いだ。再び
姿を見せた美しい素足は左右とも、かかと、つちふまずから、足の指、指の股
まで精液にまみれていた。特につま先が、ぬらぬらと垂れ下がるほど汚れている。
ハイヒールには傾斜がある為に、必然的に精液は先端に溜まっていたからだ。
「ほら。ハイヒールを汚した事で、更にあたしをケガす事になってる。象徴的に
だけでなく、実際に」
浮かせた素足を左右ともケーニの目の前に突き付けるはしたない姿勢で、少し
怒った抑揚で言うアスケア姫。
象徴的にはともかく実際に汚したのは御自分でしょう?──もはやその当たり前
の反論さえケーニの脳裏には出てこない。理不尽な言い分だが、その元凶は自分
なのだから仕方ない──そんな自虐的な思考が、むしろアスケア姫の言動を歓迎
していた。
「……罰よ、ケーニ。あたしの足、舐め取って綺麗になさい」
その時、アスケア姫の頬は微かに赤らみ、ケーニの張り詰めるほど勃起した
⇒
ペニスは透明の液を噴き出した。
君主から宝を拝領するように恭しく。
左右揃えられたアスケア姫の素足を両手で支えながらケーニは、下賎な自分の
汚らしい精液にまみれてしまった高貴なつま先を口唇で愛撫していた。
だが実際は、共に16才で半年差しかない異母姉弟。光の下の姉王女の素足を、
影に埋もれた弟王子が舐めている、舐めさせられているという自覚なき背徳。
ケーニは興奮と陶酔と畏怖と恭順の区別が付かなくなる中、その行為を続ける
のにまさしく夢中であった。
「……ん…、ふ…」
ちゅっちゅうっ、という、いかがわしい音と共にアスケア姫のくすぐったがる
息が部屋に静かに響いている。
彼女の美しい、しかし精液と唾液に汚れた十本の足指は、まさに真横に並べら
れた鍵盤だった。アスケア姫というオルガンの、淫靡な演奏…
「……あ…、ぅふ…」
右足の小指から口に含み、吸う。
「ん…、ぅ…」
小指と薬指の間の股を舌で撫で回す。
「んふ…、あっ…」
薬指を吸い、股を舐め、中指を吸い、股を舐め、人差し指を吸い、股を舐め、
親指を吸い……その全てにアスケア姫の吐息が伴っていく。
⇒
順に横へ移っていって左足の小指まで到達すると、ケーニは命じられもしない
のに名残惜しそうに折り返した。
アスケア姫の足指は、湯浴みしたように鮮やかな桜色に染まり、充血していく。
精液は舐め取られていくが代わりに唾液にまみれ、ぬらぬらと輝くように濡れて
いるのは変わらない。
それでもアスケア姫は、
「綺麗に舐め取れてきたみたい……ケーニ、その調子」
と満足げに褒めるのだ。ケーニは嬉しそうに愛おしそうにより丁寧に舐める。
持ち上げて足の裏と向かい合い、柔らかなかかとから舌全体を使ってねぶり上げる。
つま先が反ると、五指の腹を一気に横に舐め撫でる。
つま先がぎゅっと握られると五指の甲を。
つま先がパッと開かれると五指の股を。
繰り返し繰り返し、執拗に。
「……ケーニ。もういいから、離して」
あらかた精液が舐め取られるとアスケア姫は終わりを宣言した。
ケーニは露骨に残念そうな顔をするものの素直に従う。
宙に浮いた素足は、床に下ろされるかと思いきやケーニの肩に置かれた。一瞬
だけ困惑を抱いたケーニは、直後に足で押されるように蹴り倒されていた。
⇒
「あうっ…、姫っ…?」
仰向けに転倒し、見上げながら言ったケーニの視界にアスケア姫があった。
椅子から立ち上がって近付いてくる。その顔は紅潮し、凄惨ささえ匂う侮蔑的な
笑顔だった。
「ところであなた、何でこんなに勃起させてるわけ?」
噛んで含めるように言うや否や、アスケア姫はその右の素足でケーニのはち切れん
ばかりのペニスを踏み付けた。
「うぁあっ、アス…ケア姫、そんなっ…」
まずは苦痛があった。
「…あっ!? んぁっ…あっ、あっ!?」
次いで快感が襲ってきた。ぬらついた唾液と、充血した熱さを伴う少女の
柔らかい素肌が、ケーニのペニスの裏筋を絶妙に刺激したのだ。アスケア姫は
踏みにじるように素足を動かすが、実のところ快感を与える摩擦以外の何もの
でもない。
「あたしの足を美味しそうにしゃぶるし、自分の精液を啜るし…こうして足で
踏まれて更に熱さ固さを高めて、女の子みたいな声であんあん言うなんて……、
ケーニ、あなた、ほんとに最低の変態」
ねっとりとして粘り着くような声だった。これを16才の少女が発せられるもの
⇒
なのか、アスケア姫は処女ではないのかも、とケーニに思わせるに十分だった。
そして、変態と罵られて異常に性感と興奮が高まる自分もまた、貞節なる童貞
では決してありえないのかも知れない。
「ほら、変態さんはどう謝るの?」
言いつつアスケア姫は、右足の親指と人差し指の間でケーニのペニスのカリの
下辺りを挟みつつ、ペニス全体を足の裏全体で圧迫摩擦し、そのリズムを速めて
いった。
しかも、反り返ったペニスの亀頭がケーニのへその下辺りの布地に押し付けられ、
強すぎる痛痒から守られようと粘液にまみれて快感につなげる。強姦に対して女の
膣が粘液分泌で防御するが、これはまさしくその逆だ。
ケーニの心臓はどくどくと早鐘を打ち、全身が淡い快感に包まれていくような
感覚に襲われる…
「申し訳ありません、アスケア姫…っ!! 僕は…僕はごめんなさいっ、最低の変態
ですっ、アスケア姫の事が好きで堪らなかったんですっ、だから許し…てぇっ!!!」
悲鳴と共に、ケーニは全身を真っ直ぐに突っ張らせて絶頂した。感動さえ伴う
精通時の快感をも越えた、異常な快感。
⇒
ありえないほどの量の精液が、ケーニの上着に顔にと飛び散っていく。輸精管の
蠕動が十回以上続き、ケーニの脳裏を白く溶かし続けた。明らかに、普通の射精
と次元が違う強さの快感を刻まれてしまった。
絶対的な女君主アスケア姫によって。
「…はぁあー…、はぁあー……、あぁあー………」
ゆっくりと息を整えていくケーニを、頬を染め上げて見つめているアスケア姫。
彼女のドロワーズの裾からツゥと愛液がひとすじ垂れていき、性愛の君主として
振る舞う悦びに目覚めた事を表していた。
──そう、間違いなくアスケア姫は処女であった。ただ頭がよく、要領を掴む
のが上手く、事前に性知識を豊富に溜め込んでいただけの、特殊な耳年増に過ぎ
ない。ケーニが足に対して"フェティッシュな感情"を持っている事を看破したり
挑発したのも、性愛小説などをなぞっただけだ。
そうした知識の溜め込みも、単に一般的な向学欲からだ。オナニーの真似事
ぐらいの経験はあったが、性的嗜好が特殊に狭まっていた為にいまいち興奮が
高まらず、深みに嵌まらずにいた潔癖な姫君だったのだ。
⇒
既に今、過去のものとなった事ではあるが、それはアスケア姫の真実だった。
「…今、何を言ったの、ケーニ? あたしの事が好きで好きで堪らなかったの?」
処女らしからぬ婉然とした微笑みを湛えながらアスケア姫は、しかし浮わつき
そうになる声を押さえ込み、凍らせた口調で言うのだった。
「なんて不敬なの、あなたは。おおやけの存在であるあたしの事を性の対象として
見るなんて。
許さないんだから。覚悟なさい。ずっと許さないんだからね…っ」
──ケーニの不幸は、あるいは幸福はこの日から始まった。
おそらくは、異母姉弟でありながら交わった事が発覚し、王室の御家騒動に
なるその時まで。(終)
◆ ◆ ◆
二人を異母姉弟にしたのは、王女に男の侍従が付けるんかな、と思っての
後付けなので、その近親相姦要素を消化できてないけど、その代わり更に続き
そうな、様になってる終わりかたにできたのがイイかも知れないが、読む側に
とってはどうでもイイかも知れない。
あと、エロが少ないのは許してくれぽ(´A`)