「あ〜あ、はじめちゃん遅いなぁー。晩ごはん、いらないなら電話くれればいいのにー」
ルポライター・柴田一の娘、少女・つぐみは自宅であるアパートで父を待っていた。
早くに母を亡くし兄弟もいない少女は話し相手もなく、一人時間を持て余している。
小学生とはいえ身の回りの事は一通りできるつぐみだったが、自分の分だけでは夕食を作る気がしない。
かといって家の経済状態を考えるとデリバリーを頼むこともできない。
とりあえず空腹が我慢できなくなるまでは、大して面白くもないテレビ番組で時間をつぶそうとしていた。
その時、つぐみの身に異変が起こった。
(!)
つぐみはいつもの奇妙な感覚に囚われていた。
自分ではない者の目に映った光景が、自分の脳裏に映し出されるという超科学的な体験。
それが今また、つぐみの身に起きた。
しかも二重に非現実的な事に、その自分ではない者と言うのが、
インターネットで飛び交う都市伝説の主役「地獄少女」なのだ。
地獄少女と巷で呼ばれている謎の女の子の名前は「閻魔あい」と言う。
そのあいの見ている物がつぐみの目に見える事があるのだ。
なぜこの現象が起きるのか、それは彼女にもわからなかったが、
これまでの経験でそれが事実という事は間違いなかった。
いつも前触れ無く訪れる地獄少女とつぐみのシンクロは、この時も突然やってきた。
ところがその日の「地獄少女が見た光景」はいつもと違っていた。
視界に入ってくるのはどこかの山中らしき森の緑だけ。
依頼人や復讐の標的を始めとして人間の姿はまったく見えない一面の緑の海だ。
いや、よく見ると木々の緑に埋もれて所々に廃屋があった。
それは世間で心霊スポットと騒がれるような廃墟と化したホテルなどではなく純和風の古びた家屋だ。
平成の時代しか見たことのないつぐみには見当もつかなかったが、
ここは昭和初期かそれ以前に廃村となった場所らしい。
その風景の中、目を引く物があった。
それは大きな羽で宙を舞う黒揚羽蝶。
地獄少女の視線はその優雅な昆虫の後を追っていったが、やがて蝶は木々の間に姿を消した。
次の瞬間、目の前の光景がぐるりと動く。
おそらく閻魔あいが体の向きを変えたのだ。
その視線の先に人間がいた。
もしつぐみに意識があったら驚いたことだろう。
なぜならそこにいたのは地獄少女だったからだ。
つぐみが見るのは「閻魔あいが見ている物」のはず。
それなのになぜ地獄少女の姿が見えるのか?
その答えは簡単なことだった。
大きな鏡が地獄少女の正面に置いてあり、彼女は鏡に映った自分を見ているのだ。
人から「地獄少女」と呼ばれているが、その容姿に名前のようなおどろおどろしさはうかがえない。
ベーシックなデザインの冬用のセーラー服に身を包み、つややかな黒髪は腰まで伸びている。
前髪は額の所でまっすぐ真横に切りそろえられていた。
女学生の制服を着ているが、仮に中学生だとしても小柄な方だろう。
特に変哲のない外見の中で一つ印象的なのがその表情だった。
整った顔立ちは間違いなく美少女のたぐいに入るが、喜怒哀楽の感情がまったくうかがえず、
顔の作りが端正な事で、それがかえって作り物めいて見えてしまう。
今も閻魔あいは何の感情も読みとれない瞳で鏡の中の自分をじっと見つめていた。
閻魔あいは時代に忘れられ、捨てられた山中の廃村に一人いた。
目の前には朽ちた家から持ち出した大きな鏡台が置いてある。
あいの視線は鏡に映った自分自身から片時も動かない。
目を鏡に向けたまま、少女は片足立ちになり靴を脱ぎ、続いて紺色のソックスも足首から抜き取った。
もう一方の足からも靴・くつ下を脱ぐと、ようやく視線を鏡から外し、それらを少し離れた場所にそろえて置く。
そして再び鏡の所にやってくると自分の足下をちらりと見た。
地面の上に直接置かれた二つの素足、その前に何のためか直径四十センチ、深さ二十センチほどの穴があいている。
それはあいがついさっき掘った穴だった。
しかし足下を見たのも一瞬の事、地獄少女は先程までと同じく鏡の前に直立し、静かなまなざしを鏡面の自分に向ける。
あいの両手がゆっくり動き、スカートの下にもぐり込んだ。
ショーツのゴムに指をかけると、そのまま下に降ろして交互に左右の足から抜き取る。
あいは体温の残る白い布を靴の上に置いて、三度鏡の前に立った。
そしてスカートのすそを指でつまんで静かに上へとあげていく。
森に降り注ぐ陽光の下で閻魔あいの白い太ももが徐々にあらわになっていった。
形のいいひざ頭から肉付きの薄い内ももまでのラインが露出した。
華奢な印象の体を支える二本の足もまた同様に繊細で、未成熟な年頃特有の青い情感をたたえている。
あとほんのわずかスカートを持ち上げただけで少女の秘所が鏡に映ってしまう。
それでも鏡の中の閻魔あいの表情に羞恥の色はまったく見えなかった。
地獄少女は顔色一つ変えず、下着を失い隠す物のない下半身を露呈させてゆく。
ついに足の付け根があらわになり、下腹部が陽に晒された。
へその下にゆるやかに盛り上がった白い丘。
その中央をひとつまみの細い縮れ毛が、つつましやかにその部分を飾っていた。
その草むらの下にある性器はあいの顔同様、整った形で生々しさがなく、まるでその部位までが
作り物のように見える。
あいの視線は鏡に映った自分の秘部にそそがれたまま動く事はなかった。
彼女は背中を反らせて上体を少し後ろに傾けた。
そのため下腹部がこれみよがしに前に突き出た格好になる。
「ん……」
地獄少女は軽く息を吸うと腰に力を入れた。
彼女の白い太ももに緊張が走る。
「んん……」
あいがくぐもった声を喉の奥から絞り出すと同時に、あらわになった秘裂から水流があふれ出した。
はじめはおずおずとしたたり始めた水の流れはすぐに勢いを増し、空中に弧を描いて地面に落ちる。
あらかじめ地面に掘っておいた穴に放たれた尿が音を立てて飲み込まれてゆく。
あいの足下にかすかに湯気と異臭が広がった。
そんな浅ましい行為をさらしながら、それでもあいの視線は鏡の中の自分から、そらされる事はない。
女子の身で立ったまま放尿を続けるおのれの姿を見つめる地獄少女の瞳にこれまでにはなかった、
ある種の感情が宿っていた。
そのまなざしは何かに酔ったように妖しく潤み、真っ白な頬もわずかに紅潮している。
よほど長時間生理の欲求を我慢していたのか、あいの排尿は長かった。
腰の高さから落ちた水流は地面ではね、飛び散ったしずくがあいの足を汚していく。
体内から排出されたもので汚れているのは足下だけではない。
男と違って女の場合、体の表面から尿がほとばしるため、あふれ出た一部は太ももの内側を
何本もの小さな川となって流れ落ちてゆく。
皮膚の表面を排水が流れていく、普通なら気持ち悪いはずの感触を、閻魔あいはどう感じているのか?
いつまで続くのかと思われたあいの排泄行為もようやく終わろうとしていた。
こぼれ落ちる水流の勢いは弱くなり、二度、三度、尿道の筋肉が引きつって体内に残ったしずくを絞り出すと、
放尿はようやく終わった。
「ふぅ……」
下腹にこめた力を抜いて、あいは小さくため息をついた。
若い女性にとってたまらなく恥ずかしい行為をさらした後だというのに、
閻魔あいはいつもの超然としたまなざしに戻って、下半身をびしょ濡れにした自分の鏡像を見つめている。
地獄少女はめくりあげたスカートのすそを口でくわえると、自由になった手で制服のポケットから
ちり紙の束を取り出し、放尿で汚れた下腹部をふき始めた。
黒い茂みに残ったしずくがちり紙に吸収され広がっていく。
少女は紙を取り替えては、恥毛・陰唇・内もも・ふくらはぎなどを順番にぬぐった。
足の先まできれいにすると使い終わったちり紙を地面に掘った穴の中に放り込み、その穴を土で埋める。
そして靴・くつ下・下着を手に持つと口にくわえたスカートのすそを放した。
何事もなかったかのごとくその場を立ち去ろうとするあいだったが、その前にちらりと鏡に目をやる。
まるで鏡の向こうに誰かの姿が見えているように。
「はっ!」
始まった時と同じく、地獄少女との共振は突然終わった。
今つぐみの目に映っているのはいつもと何も変わらないアパートの自室だ。
「あ…、あぁ……」
こわばっていた全身の筋肉から一気に力が抜けて、つぐみは自分の体重を支えることができず、
その場にしゃがみこんでしまった。
「地獄少女……、どうしてあんな事をしたの……?」
つぐみには閻魔あいの考えていることがまったくわからなかった。
混乱した頭の中ではっきりしているのは、自分が汚されたような嫌悪感だけだ。
「気持ち悪い……」
地獄少女の足下ではねた小水のしぶきが足にかかった感触が、同調が断たれた今も生々しく残っている。
自分の足が汚れたわけではない。それでもつぐみは体を洗いたくて浴室に行き、浴槽に水をはり始めた。
水がたまるとガスに火をつけてお湯をわかす。
少女は一刻も早く体を清めたくて、浴槽の湯が適温になると同時に服を脱いでバスルームに入っていった。
湯船に入る前に体に湯をかけようとして風呂桶に手をのばしたつぐみだったが、突然ビクッと震えて固まってしまう。
(今、一瞬誰かと目があった……?)
おびえるつぐみが怖々と浴室の中を見回してみると、視線の正体はすぐに判明した。
バスルーム用の小さな鏡につぐみ自身の引きつった顔が映っている。
それが一瞬視界の端をよぎった、ただそれだけの事だった。
しかしただそれだけの事なのに、少女の表情は安堵のそれにはならなかった。
鏡の中の自分の顔から目が離せない。
心臓の鼓動が激しくなり、呼吸も荒くなっていく。
(鏡の中のあたし…、裸のあたし…、あたし、裸を見られてる……)
鏡に映った自分を見つめていると、自然と先程の閻魔あいの恥態が思い出されてくる。
スカートをまくりあげて見せつける様に突き出した下腹部からほとばしる一条の水流。
鏡に映った自分の浅ましい姿を見つめるあいの表情はいつもと同じくもの静かだったが、頬を熱く火照らせていた。
今のつぐみの様に……
つぐみはためらいながら、小さな鏡をつかむと自分の正面にそれを置いた。
鏡の中ではつぐみと同じ顔をした少女が興奮に潤んだ目でじっとこちらを見つめている。
鏡の角度を変えると顔から下が映し出された。
まだ男の子と見分けのつかない平らな胸。
すべすべした白い腹の中央にある形のいいへそ。
そして無毛の丘に縦に一本、すじが走っているだけの幼い性器……
つぐみは今、鏡の中の見知らぬ女の子の恥ずかしい部分を見つめている。
つぐみは今、鏡の中の見知らぬ女の子に恥ずかしい部分を見られている。
(あたしは、何を……?)
自分のしている事が理解できない。
ただわかるのは息苦しいほどに気持ちが高ぶっているという事だけだ。
つぐみの中で、ある欲求が急速に膨れ上がってきた。
(やだ、どうしよう。こんな時に……)
下腹の奥からこみ上げてくる切ないうずきに少女の体が震える。
一度気がついてしまうとその感覚はあっという間に耐え難いくらい大きな物になった。
今すぐ立ち上がって浴室から出ていかなくてはならない。
この欲求を解放していいのはトイレの中だけだ。
理性ではそれが充分わかっていながら、どういうわけかつぐみの体は動いてはくれない。
脳裏に浮かぶのは、先程のあいの恥態。
鏡の前で下半身をあらわにして股間から水流をほとばしらせる地獄少女。
その姿が今の自分と二重写しになる。
(いやぁ、恥ずかしい! トイレに行かなくちゃ、で、でも。もう!)
内股で腰をもじもじと動かせて生理的欲求をこらえようとするつぐみだったが、すでに我慢の限界を越えていた。
「だめぇ! 出ちゃうぅっ!」
(見ないでぇ!)
鏡の中から見つめている少女に懇願しながら、つぐみは抵抗をあきらめた。
体の中心に走る割れ目からみるみる水があふれ始めたかと思うと、それは宙に向かって噴き出した。
放水がいきおいよく浴室の床に叩きつけられる。
音を立ててはじけた飛沫は少女の愛らしい体を汚した。
(いやぁ! 恥ずかしい! 汚い!)
裸身が汚されるおぞましさに震えるつぐみ。
しかしその一方で、みじめに恥をさらしている自分がたまらなく切なく感じられていた。
自分の恥ずかしい姿を誰かに見られる悦び。
誰かの恥ずかしい姿を覗き見る悦び。
自分が誰かから汚される悦び。
誰かを容赦なく汚し辱める悦び。
そういった恥辱の快感があることを、幼い性知識しか持たない少女が知るはずもない。
しかし今つぐみは間違いなく気持ちいいと感じていた。
バスルームに水音が響き、床に薄く色のついた水たまりが広がっていく。
鏡に映った自分の姿を―――割れ目から水を吹き出している自分の姿をつぐみは放心したように見つめていた。
やがて放水の勢いは弱くなり、尿道から流れ出ては双臀の間を通って床にこぼれ落ちていくだけとなる。
「ん……」
そして何回か少量の水が体内から押し出されたのを最後に長い排尿は終わった。
つぐみはとろけた様な表情で、尿意から解放された心地よさにひたっている。
「ふぅ……」
しばらく排泄の余韻を楽しんだ後、少女はシャワーの湯で壁や床を洗い始めた。
そうして後かたづけをしていると、冷静さが戻ってきて、なぜ自分はこんなことをしたのかわからなくなってくる。
鏡に映った自分のおしっこをする姿を見てうっとりするなんて、どう考えても普通じゃない。
自分はどうにかなってしまったのか?
不安があどけない表情を曇らせる。
その時、鏡に映った少女の姿がふと、つぐみではない誰かに変わったような気がした。
つぐみははっとして鏡を見てみるが、鏡の中にいるのは当然ながら彼女自身だ。
ただの見間違い……だった?
でも確かに一瞬ではあったが、感情の読めない二つの赤い瞳がじっと自分を見ていような気がしたのだ。
いや、錯覚だ、そう自分に言い聞かせてつぐみは浴室内の掃除を再開した。
でも……
次に地獄少女が見た物を見る時が来たら、その時あたしは何を見せられるのだろう?
つぐみの中に恐れと…、ぼんやりとした期待の波紋が広がっていった。
【 つづく ? 】
一応続く予定です。
後編はもう少し実用的なエロになるはず。
それにしても放送がキッズステーションより今の時点で二週間遅れの東京MXテレビ視聴組なので
すでにテレビで放送されている内容とSSとで整合性をもたせられないのが残念。
それでは失礼します。
俺は放尿系は無関心だったけど・・・・・・
あんた、ぐっじょぶだよ
128 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 23:31:35 ID:OP27lGOc
キタコレ!
続きに期待
閻魔あいは襦袢一枚という姿で家の前を流れる川のほとりに立っていた。
足先からゆっくりと澄んだ水の中に体を沈めていく。
水温は決して温かいとは言えず、冷たさで皮膚の表面が粟立った。
あいは首まで水につかると、体を後ろに傾ける。
足の先が水底から離れ、少女の体は水面に仰向けになって浮かんだ。
そのまましばらく水の感触を全身で感じる。
視界に広がるのは赤く染まった黄昏の空。
川の流れがあいの体を押し、小さな四肢は水面に浮かんだまますべる様に水面を移動した。
やがて彼女は家からかなり離れた岸にたどりつく。
あいは横になった体を起こすと川から陸へと上がり、しずくをしたたらせながら林の中に入っていった。
この先に彼女の目指す場所がある。
そこには幹が一抱えもある大きな木が生え、その横に古びた鏡が置かれていた。
あいはその前に立ち、鏡に映った自分を見つめた。
ぐっしょりと濡れた襦袢は少女の体に貼りつき肌を透かしている。
ささやかな膨らみを見せる胸の形も、その先端にある薄紅色の乳首も、
下腹部をいろどる薄い茂みも、布越しに見てとれた。
「う…、ああ……」
父からは今晩は帰らないと連絡もあったし、夜も遅い。
今日はもう寝よう、そう思ってテーブルの前から立ち上がった瞬間、柴田つぐみの体は固まってしまった。
地獄少女の見ている物が見える、あの超常現象がまた始まったのだ。
今つぐみの目の前に映る光景は見慣れた自宅の壁ではない。
見えている物は、水に濡れて重そうに体にまとわりつく浴衣のような和服を着た閻魔あいだった。
地獄少女の視界に彼女自身が入っているという事は、また彼女は鏡の前に立っているという事を意味している。
地獄少女はつぐみに今度は一体何を見せようとしているのだろうか?
地獄少女は鏡の横に生えている木に寄り添うと、両手で幹を抱きしめた。
そしてゆっくりと腰を上下に揺らして、木の表面に体をこすりつけ始める。
わずかに膨らんだ胸の頂点にある乳首は水の冷たさによってすでに固くなっていたが、
それが樹皮との摩擦でますます充血し、ピンッと膨れあがっていった。
もし直接肌と木をこすり合わせたら痛いだろうが、布を間にはさんでいるため適度に刺激がやわらげられ、
心地よい物として触覚に伝わる。
何度か乳首を木の表面でこすっただけで、敏感な器官は襦袢の上からでもはっきりわかる位にとがってきた。
その木はちょうど腰の高さの所が盛り上がってこぶができている。
このこぶこそが地獄少女がこの木を選んだ理由だった。
あいは閉じていた両足を肩幅の広さに開くと、股間を木のこぶに押し当てる。
「あ…、はぁ……」
少女の唇の間から、かすかに漏れる甘い息。
そのまま布越しに恥丘を木のこぶにすりつけると、刺激を受けた部分から全身に甘いうずきが広がっていった。
腰を上下に動かす速度は快感に突き立てられてあがっていく。
もっと激しく、もっと強く……
あいは貪欲に性の悦びを求め続けた。
しかし快楽に溺れながらもその瞳が鏡から離れることはない。
木のこぶに股間をこすりつけて自慰にひたる己の姿をうっとりとした目で見つめていた。
「いやらしい……」
あいはぽつりとつぶやくと、木を抱きかかえていた両手の内、右手だけを放して、
その指の先で襦袢の上から屹立した乳首をつまんだ。
「ん、くふ……」
無意識の内に切ない喘ぎ声が半開きの口から漏れた。
引っ張るように、転がすように、熱をはらんだ胸の先を指で執拗にいじり続ける。
地獄少女と同調しているつぐみに、今までにない変化が起きていた。
つぐみの体が、閻魔あいの行為を真似るようにテーブルの角に股間を押し当て、ゆっくり腰を前後に振り始める。
これまで地獄少女が口にした言葉を、そのままつぐみもしゃべった事はあった。
しかしこのように体の動きまで同調するのは初めてだ。
スカートと下着を通してテーブルの固い感触が幼い性器に伝わってくる。
未知の感覚で甘く痺れていくつぐみの小さな肉体。
今まで知らなかった肉の快楽が少しずつ、しかし確実に少女の体に刻まれていった。
あいは木の幹から体を離すと襦袢の前を開いた。
しみ一つない白い肌、ささやかに隆起した胸があらわになる。
そして左右の腕を交互に着物のすそから抜くと、水に濡れて体にまとわりつくそれを引きはがし、
頭上にはりだした枝へかけた。
右手首の数珠以外、何も身にまとわぬ姿になったあいは右腕で両の乳房を隠し、
左手で足の付け根を覆って鏡の前に立つ。
小さな手で懸命に裸体を隠すしぐさは、誰かの視線を意識しての物。
その視線の主は鏡の中の自分なのか?
今度は先程とは逆に木を背にすると、体を後方に傾けて幹に寄りかかった。
夕闇に紅く染まる世界で一人立つ裸身の少女、それはひどく現実味を欠いた幻想的な光景だった。
何かを訴えるような意味深な視線を鏡に送りながら地獄少女はゆっくりと胸を隠した右手を降ろしてゆく。
一方、股間に貼りついていた左手もためらいがちに体の横へと移動していった。
ついに両腕ともだらりと下に伸びきり、華奢な印象の裸体が鏡の前にさらけ出された。
そのままあいは身じろぎもせず、その場に立ち続ける。
あまりに長い時間その状態なので、もし呼吸にあわせて肉付きの薄い胸がゆるやかに動いていなければ、
精巧な人形が置いてあるようにしか見えなかっただろう。
まるで一枚の絵の様に静止した世界が再び動き出した。
閻魔あいは両足を少し広げて、今までまっすぐに伸びていたひざを折り、その場で少しずつ体を沈めていく。
不安定な体勢になるが、背後の木が彼女の体重を支えてくれるので、後ろに倒れ込む心配はなかった。
上体を後方に反らせた姿勢で中腰になると、垂らしていた両腕を腰の高さまであげた。
その左右の手を、股間を縦に割って走る裂け目の両側に置く。
そして指先に力を入れて、ぴったりと口を閉じた陰唇を両側に広げていった。
肉の扉が徐々に開いていく様子は鏡にはっきりと映っており、あいの目はそれを食い入るように見つめている。
少女のもっとも恥ずかしい生殖のための器官が、まるで解剖のように冷酷にあばかれていく……
繊細な女体を腑分けさながらに扱われるみじめさによるものか、耐え難い羞恥によるものか、
日頃感情を表に出さないあいの長いまつげがこの時は弱々しくふるえていた。
「はぁ……」
秘められた果肉は今や限界まで広げられ、地獄少女はその部分に冷たい外気を感じていた。
これ見よがしに腰を前に突きだした姿勢で、鏡に映る自分の体の内側をあいは酔ったようなまなざしで見つめ続ける。
それは一種の「視姦」であった。
あいは今、自分の視線に凌辱されているのだ。
地獄少女は陰唇を割り開いていた二本の手の内、右手をそこから離して、
割れ目の上端に隠された小さな突起に触れてみた。
「ん……」
指の腹で数回なでさするだけで、その部分は敏感に反応する。
肉芽が充血し、硬くなっていくのが指に伝わってきた。
包皮からわずかに顔をのぞかせる陰核をこすることで、全身の性感帯が連鎖反応を示し、
左手で広げられ内部をさらしている膣孔からも粘液があふれ出てくる。
「濡れてる……」
その様を鏡で見ていたあいがうわごとのようにつぶやく。
官能の高まりが地獄少女の自慰行為を次の段階へといざなう。
あいは割れ目を開くのに使われていた細い指を、そっと肉穴のとば口にもぐりこませた。
指先に肉ヒダの温かさ、柔らかさが伝わってくる。
彼女の生殖器は小柄な体格に比例して、そこもまた小ぶりな造りだった。
指一本が侵入しただけで狭い肉道はきつくなってしまう。
あいは右手で陰核を愛撫しながら、左手で肉洞の浅い所をかきまわし始めた。
その部位から愛液で濡れた指と肉がこすれあう淫らな水音が立ち、それがあいの情欲に油を注ぐ。
指先の感触から、自分の体がほぐれてきたと見た地獄少女は
入り口近くで遊ばせていた指をもっと深い所までもぐりこませた。
ズブズブと指が沈んでいくと、それを包む肉ヒダが甘えるようにからみついてくる。
いったん指を膣道の半ばまで入れた後、ゆっくりと浅い所まで引き抜く。
そして今度はさっきより深い所まで入れて、また引き抜く。
さらにもっと深い所まで入れる。引き抜く。入れる。引き抜く。
何回か繰り返すうち、まだ固さが残っていた女性器は柔軟性を発揮して侵入してくる異物を受け入れていった。
その頃にはさんざんねぶられ続けていたクリトリスは限界まで膨らんで包皮から露出している。
その陰核の根本あたりを指でこすると、左手の指をくわえた膣孔が淫らに収縮し、粘り気のある体液をあふれさせた。
あいはクリトリスをもてあそんでいた右手を胸へ移動させると、その指で固くなっている乳首をつまむ。
そのまま引っ張ったり、ねじったり、指の腹でころがしたり、飽きることなくいじり回した。
普段は肌よりやや色が濃い程度の乳首が、今は充血して熱をおび、色も赤みを増している。
閻魔あいと同調しているつぐみもまた無意識の内に生まれて初めて味わう性的な快楽におぼれていた。
恥丘の中心に走る割れ目を白いパンティの上から執拗に指で上下にこする。
もう一方の手は上着の内側にもぐり込み、小さな乳首をなぶっていた。
虚ろに開いた目には涙がにじみ、だらしなく半開きになった口から漏れるのは甘いよがり声。
「あ、はぁ…、気持ち…、いい……」
やがてパンティの真ん中の部分にうっすらとしみが浮かび始める。
たどたどしい指技ではあったが、くりかえし刺激するうちに女としての機能が目覚め、
幼い性器が体液を分泌しはじめたのだ。
鏡の前で行われているあいのオナニーはますます激しさを増していた。
膣孔をえぐる指は二本に増え、切なく収縮する媚肉を容赦なくかきまわす。
その指使いの激しさは、あふれでる愛液がしずくとなって飛び散るほどであった。
しかもそれと並行して親指が勃起した陰核をこする。
膣とクリトリスへの同時攻撃にあいの性感は燃え上がり、細くくびれた腰がなまめかしく踊った。
これほど激しく肉欲を求めながら、あいの表情にはそれほど変化が見られない。
上気して紅く染まった頬。潤んだ瞳。薄く開いた唇。
ふだんの表情との差異はそれくらいだ。
しかし表情の代わりに少女が発情しているのを如実に物語っている部分があった。
いつもはきれいに整えられた長い黒髪が、今はおどろに乱れて広がっている。
そのうちの数本は川の水と汗に濡れた頬に貼りつき、端正なあいの顔を妖艶に見せる化粧の役目をはたしていた。
「ああ……、もう……」
無意識の内に限界を訴える言葉が口をついて出た。
クライマックスへと少女の性感が高まっていく。
なだらかな曲線を描く胸のふくらみを乱暴に揉みしだいていた右手が上半身から離れて股間へと移動する。
しかし目指す先は愛液にまみれて光る秘裂ではなく、その下に息づく器官だった。
右手の指がそっと排泄のための小穴に触れる。
あいは指先でそこの筋肉を慎重に、そして念入りにマッサージして揉みほぐした。
肉が練れてきたと感じた少女は指をすぼまった穴の上に置き、少しずつ力を入れていく。
「んん……、くぅ……」
いくらあいの指が細くしなやかでも、後門は異物を受け入れるための器官ではない。
指を入れて行くのも、痛みを生じさせないように慎重に行われた。
「あぁ……、くうぅ……」
鏡の中では前の穴に左手の指二本、後ろの穴に右手の指一本を入れて悶えている女が映っていた。
「いやらしい……」
その姿はどう見ても浅ましくオナニーにふける淫乱女にしか見えない。
あいは鏡の中の女をなじる言葉を口にした。
「そう……、あたしは…、いやらしい……」
自分をののしる嗜虐の言葉を、被虐に酔った自分が甘受する。
そんな倒錯した性の悦びによって、官能をのほむらがさらに大きくなった。
左手が肉洞をこねまわす動きがいっそう激しくなる。
右手もつられた様に腸腔の中でうごめきはじめた。
前後の穴から突き上げてくる快感が脳の中ではじけて、人間らしい思考を焼き尽くしていく。
「うぅ…、も、もう……」
腰部が激しく跳ね上がり、濡れた肉ヒダが収縮して指を締め付ける。
白い裸身をなまめかしく悶えさせながら、あいは一気に快楽の絶頂を極めた。
「くっ! うぅ…、くうぅぅ――――っ!」
ひときわ激しく腰が振られ、背中が反り返って硬直する。
持ち上がった腰が、押し寄せるオルガスムスの第二波、第三波を受けてビクッ、ビクッとはねあがった。
女陰の内部では、指にからみついた媚肉が脈打つように何度も収縮を繰り返している。
「あ、ああ……」
あいの意識はしばしの間、陶酔の頂点をただよい続ける。
やがてエクスタシーの波は静かに引いていき、こわばった裸身から力が抜けていった。
きついくらいに指を締め付けていた膣壁も徐々に弛緩していき、やがてそれを解放した。
愛液まみれの指が膣腔から抜け落ち、重力に引かれてだらりと垂れ下がる。
強烈な快美感で脱力した体は体重を支えることができず、ゆっくりと土の上に崩れ落ちていく。
横になったあいは、だるい四肢を地面に投げ出して絶頂の余韻を味わった。
一方つぐみもまた、絶頂に達しようとしていた。
結局最後まで下着の上から割れ目を指でこするだけという、あいの行為にくらべたら
児戯にも等しいつたないオナニーだったが、それでもつぐみは体をのけぞらせて頂点へ昇りつめた。
「あ…、あぁ! ん…、あああぁぁ――――っ!」
弓なりになった体がガクッガクッと震える。
上を向いた真っ平らな胸はうっすらと汗で湿り、痛々しいくらいに固くなった乳首が天を向いてふるえている。
白い下着の内側に隠された幼いスリット。
その間からどっと粘液があふれ出て、パンティに浮かんだしみの面積を一気に広げていった。
「はあぁ〜〜っ」
つぐみは熱病患者の様な熱い息を吐き出すと、その場にへたりこんでしまった。
そのまま、まるで魂が抜けてしまったのかと思わせる姿でぐったりして動かない。
少女は理性の光を失った目をぼんやりと見開いて、いつまでも初めてのアクメにひたり続けていた。
「え……?」
放心状態のつぐみがようやく我に返った。
気がついてみれば、ここは自分の家だ。
時間も前回時計を見てからさほどたっていない。
(そっか。あたし、また地獄少女の見ていた物を見たんだ……)
そこまで考えて、彼女はいままで大変な物を見ていた事を思い出した。
(あっ! 地獄少女、また鏡の前で恥ずかしい事してた……)
たちまちつぐみの顔が真っ赤に染まる。
「あ、あたし……、やだ、どうしよう……」
自分が見られたわけではなく、見せられた側だというのに、あまりの恥ずかしさで思わずうろたえてしまう。
もっともつぐみはまだオナニーという言葉さえ知らない。
それでもさっき地獄少女がやっていたのが『隠れてする恥ずかしいこと』だとは察しがつく。
(地獄少女はどうしてあんな物を見せたんだろう?)
人に見せてはいけない事をどうして望んで自分に見せるのか。
まったくわからない。
とまどいながら少女は気だるい体を起こす。
「え……?」
その時になってやっと違和感に気がついた。
股間が妙に冷たい。
つぐみはスカートをまくりあげて下着に目をやると、パンツの真ん中の部分が濡れてしみになっている。
(やだ。あたし気づかないうちにお漏らししちゃったのかな? でもそれならもっと濡れているはず。どうしたんだろ?)
地獄少女と同調していた間に自分がオナニーにふけり、絶頂に達した事を知らないつぐみは不思議がった。
とにかく汚れた下着は取り替えなくてはならない。
つぐみはスカートを降ろして、パンティを足から抜き取った。
家に自分しかいない気楽さから下半身を露出させた無防備な姿で替えの下着を取りにタンスへ向かう。
しかしそんな日常的な行動をとっていても、つぐみの頭からは先程の閻魔あいの行為が頭から離れなかった。
(地獄少女、ここを触ってた……)
少女の視線が自然と下腹部へ行く。
(気持ち…、いいのかな……?)
つぐみの恥ずかしい場所は、あいと違い一本の毛も生えていない。
つるんとしたなめらかな肉の丘だ。
そこに縦に割れ目が走っているだけのシンプルな情景。
(さっきの地獄少女の顔……、ここを触ると気持ちいいんだ……)
未知の行為に対する恐れや、『いけないこと』をする罪悪感より、子供らしい好奇心が勝った。
おそるおそる指先をそこにのばしていく。
五本の指をそろえて円を描くように陰部をなでさすった。
つぐみの小さな体がピクッとふるえる。
「くすぐったい……」
確かに、これまで経験した事のない種類の気持ち良さがそこから生まれた。
さらなる快感を得ようとして、つぐみは緊張した面もちで指を使い続ける。
しかし意に反して、性に対して未成熟な肉体は最初に感じた以上の官能を返してはくれない。
(だめ、くすぐったいだけ。さっきの地獄少女と同じ事をしているのに気持ちよくならない。どうして……?)
思うような快感が得られない事が、快楽への飢えをあおった。
心の中では肉欲への欲求がどんどん膨らんでいくのに、体は少しも応えてくれない。
心と体。広がる一方の差によってつぐみの精神はバランスを失っていく。
平衡を欠いた精神には、つけいる隙ができる。
こんな状態で普段ならとてもやらないような行動をとった時、人は『魔がさす』と言うのだろうか?
つぐみの脳裏を冷淡な二つの赤い瞳がよぎった。
それはまさしく『魔』がさした瞬間だった。
(そうだ、まださっきの地獄少女と同じじゃなかった……)
何かの暗示にかけられたかの様なぼんやりした表情で、つぐみは部屋の中を移動してスタンド付きの鏡を持ってきた。
そして畳の上にしゃがみこむと、大きく左右の足を広げ、その間に鏡を置いた。
鏡の正面に少女の幼い性器がはっきりと映っている。
さらに自分を辱めようと、つぐみは両手を陰唇の左右にそえ、そっと縦すじを割ってみた。
陰部の内側に秘められた鮭肉色の構造が鏡の前にさらされる。
(見てる…、きっと見ている。地獄少女があたしの目に映った物、鏡に映ったアソコを見ている。
あたし、恥ずかしいことをしているとこ、地獄少女に見られてるんだ……)
閻魔あいの冷たい視線が自分の恥部にそそがれていると想像した途端、
体が内側から熱くなり、理性が溶け崩れていく。
大きく広げられた陰部が切なくうずき、刺激を求めている。
つぐみはそっと指先で割れ目に触れてみた。
「あっ……」
その瞬間ゾクッとした甘い感覚が腰の奥から背筋を走り抜けた。
閻魔あいの視線を意識しなかった時に触ったのとは比べ物にならないくらい体が敏感に反応する。
(地獄少女が見てる。あたしが指で自分のアソコにいやらしい事しているのを。
でも地獄少女だって恥ずかしい所をあたしに見せた。見せながらエッチな事して気持ちよくなってた。
だからこれでおあいこ。つぐみは悪くない、同じ事をしてるだけ……)
まるで何かに酔ったようなとろけた表情でつぐみは自分を慰め続ける。
まだ初恋も知らない無垢な少女の瞳の中に、いつしか淫婦を思わせる妖しい光が宿っていた。
夕闇に染まる世界。
家に帰ってきた閻魔あいを、いつも通り祖母の優しい声が出迎える。
「あい、どこへ行ってたんだい?」
「森の中」
「なんだか、ご機嫌な様だけど、いい事でもあったのかい?」
「森の中で蝶のさなぎを見つけたの。可愛らしいモンシロチョウ。それが羽化する所を見てた」
「そうかい、いい物が見られたんだねえ」
「うん。でも近くに蜘蛛が巣を張っていたから、もしかしたら今頃は蜘蛛の糸にからめ取られているかも……」
【 END 】
これでおしまいです。
前編を誉めてくださった方、ここまで読んでくれた方、ありがとうございました。
キタ━━(゚∀゚)━━!!
あいたんのオナニーは激しくて良いですね、GJです
150 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 19:01:41 ID:9OlVTTPX
保守
ほしゅ
つぐみって7歳だったのか。。。orz
7歳ときいて萌えた
154 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 03:38:14 ID:odQO2LI9
捕手
155 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 03:45:50 ID:O7nXIpxV
期待age
157 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 07:03:16 ID:cwmyZ1Gh
浮上
はじめちゃん×あいで一つ
159 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 02:35:45 ID:lT110WJL
あいを徹底的に陵辱するSS希望
160 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 22:30:39 ID:9nBuEXD1
期待age
161 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 01:17:09 ID:wZ+bVz8a
保守
162 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 03:29:00 ID:3nG9nF9e
保守
163 :
名無しさん@ピンキー:
age