897 :
快楽の虜:2006/07/24(月) 17:42:08 ID:RLU3BsXz
とりあえず夜の投下ラッシュ前に投下
あと2・3でChapter.1は終わりかな
ウホッ、いいハーレム・・・
続きも田之上にしています。
はう!仕事の合間に見た。まずい、仕事に戻れるのか、俺?
続き楽しみにしてます!
フフ…ハハハハハ!!
これなんてハーレムルート?
こいつァたまらん…続き、期待してますぜ
エロパロというより寸止めH漫画みたいな展開ですなw
これはこれでパワプロっぽくていです、GJ!
お金ないから決定版まで我慢しようと思ってたのに・・・
くやしいっ・・・!
でも・・・買っちゃう・・・!
クククク・・・
>>902。そうだ、それでいいんだよ・・・
何この桃色空間wすごい方向に突き進んでますね、いいぞもっとやれ。
904 :
638:2006/07/24(月) 21:28:22 ID:JP1Do1EN
やべぇ、しばらく来ないうちにこんなに進んでる・・・
ささやき破り編忙しくてなかなか書けなかったけどもうすぐ完成しそうなんだが
稚拙なもんで投下したらこの良い流れを止めてしまうかな
だから誘い受けはするなって言ってるだろうが。
人に背中押して貰えないと前に進めないのか?
おまいだって21歳以上なんだろ?ガキじゃないんだから自分の足で歩き出せ!
一見言い方はきつく見えるが、まぁその通りだな
投下してない段階でいろいろ言ったって俺等にはどうすることもできんぜ?
ここにはわざわざ書いてくれた職人を叩くような輩はいないようだし、そんな怖がるな
つまり投下してくださいと言うことだ
イメージ的にはあれだね 本スレでいうとこの
「3年目夏に禿きたわけだが行くべきだろうか…」質問
聞 く ま で も な い だ ろ
という。
>>904 お前、自分のレスの前と後でレス内容がどう変わってるか見てみろ、
既にそのカキコで流れ止めてんだよ。
次からは「テンプレ読め」で済むようにして欲しいな、誘い受けレスには。
(ボインボイン)
(ゆっさゆっさ)
スイカかよ!573ぃいいいいいいぃい
・基本的に、評価するのは著者ではなく作品。これ重要。
・「自分下手だけど書いたら叩かれないかな?」
「こんなSS書こうと思うんだが需要あります?」
といったの誘い受けレスはただウザいだけでなく流れも切るのでムード×。
特に(´・ω・`)などの顔文字を使うと余計に構ってちゃん度が上がって評価マイナス。
・過疎ってる時ならともかく、SSの投下直後に雑談をするとチームプレイ×。
上の誘い受けと重なると相乗効果で評価マイナス。
ここはあくまでSSスレなのでTPOはわきまえましょう。
・どんなに面白いと思っても、レスをしないと気持ちは作者に伝わらない。
ちゃんと読んでくれる人がいるとわかるのが作者にとって最高の報償。
GJレスにちょっとでもいいから感想をつけるとセンス○、いいやつ。
・もし気に入らない作品であっても、批評ではなく叩くことはしない。
このスレを見ているということは、貴方にとっても
作者さんにとって投稿しやすい雰囲気のスレになることが望ましいはず。
書き込む前に、そのレスが本当に書き込むべきものなのかどうか、
30…いや50秒考えましょう。
これぐらい書いておけば大体の空気読んでないカキコに対応できるかな。
厨叩きの方が盛り上がってて作者さん方は不満かもしれませんけど、
楽しく読ませてもらっていますよ。
801だとかグロ描写があるとか、人を選ぶような内容じゃなけりゃまず投稿だな。
914 :
ささやき破り:2006/07/25(火) 01:20:50 ID:HCEIXnfV
じゃあ投下逝かせて頂きます。
帝王、敗れるー このニュースが高校球界に流れたときは衝撃が走った。それも同じく強豪クラスのあかつき大付属や大東亜学園が勝つならまだしも、
ほぼ無名に近かった聖タチバナ学園という高校がこの帝王を破ったのだから。衝撃度からすれば、デビルレイズがヤンキースを3タテしたり、
WBCで南アフリカがカナダ相手に善戦したり、朝青龍が琴欧州に初めて負けたときぐらいの衝撃度であった。
そのタチバナ学園の次の相手、そよ風高校にとってはもっと衝撃的だったかも知れない。
昨年は意外といえる快進撃を続けベスト16まで進んだそよ風高校だったが、最強で有るはずの帝王実業を破った高校と対戦するとあってか、
または一部の選手達は帝王実業との力比べをしてみたいと開き直って意気込んでいた選手も居たためか、かなり意気消沈気味であった。
さて、その「聖タチバナ対そよ風」の試合が始まると、案の定そよ風打線はみずきの前に8回裏まで3安打0点に抑えられ、逆にタチバナ打線には効率よく点を取られ、
9回表を終わって3対0。
そよ風も力を付けてきているとはいえ、所詮は公立の中小高校。元々の貧打は相変わらずで頼みの上位打線もここまでは先発のみずきの前にいずれも3タコと元気がない。
9回裏も8番9番と早々に倒れ早くも2アウト。ここで、1番打者の小波の打順になった。
915 :
ささやき破り:2006/07/25(火) 01:22:20 ID:HCEIXnfV
(打てないかなぁ今日は)
この日不調、凡退の内容も3三振と悪い小波がそうつぶやきながら右バッターボックスに入り、よく場を踏んで軽く足場を固め、
いつものように適度に肩の力を抜きながらややオープン気味に構える。
(チーム全体で3安打、か。ずば抜けて「これは!」という球はないけど、四隅にうまく集められてる、しかしこの程度なら、あの帝王が敗れる程ではないと思うがなぁ。)
いろいろ考えながら軽くヤマを張って待つ。外に来るか内にくるか。今までの打席を思い出し、パターンを考える。恐らく、やや外目だろう。
初球、左腕から繰り出されたボールは小波の考えとは裏腹にインローに入ってくるストレートだった。(しまった、逆か!)
キン!
ファール!
何とか当てたものの、やや力のない打球が3塁側ファールゾーンを転々とする。
内角やや低めをえぐるボール。この3打席、この球にやられてきた。
(ちょっとあってないなぁ…ま、ウチが適度に打てないのはいつものことだよな)
そよ風の選手達は、決して野球に対して不真面目というわけではないのだが、自分たちの力や勢いに対して見切りを付けてしまうような癖がある。
この日もそのパターンだったし、打席の中の小波も例外ではなく、強豪校のレギュラーになれる実力はあるのだが3三振という結果もそれに結びついていた。
ベンチを見ても大抵の選手は諦めムードで、よそ見をしている者、あくびをしている者、帰り支度を始める者までいた。
一方タチバナバッテリーは小波のスキを見て、
その間にたがいにアイサインを送る。
(みずき、今日もやるのか?)
(あとひとりだし、やっちゃお♪)
ここまで本来のピッチングでそよ風打線を翻弄してきたため特に使う必要もなかったのだが、あと一人なので引き締めていきたいところ
そして帝王さえ沈めた、「ささやき戦術」を、今日初めて実行に移した。
916 :
ささやき破り:2006/07/25(火) 01:23:26 ID:HCEIXnfV
2球目、今度は外角やや高めのコース、小波にとってはヒットゾーンといえる得意なコースだった。
(しめたっ!)しかし、
「最近、摩れて痛いんだが、どうしたらいい?」
「……!?」
ズバァン!
ストゥラゥイック!
このいきなりのささやきに、小波は驚いて思わず得意なコースを見逃した。ここまでは前回の帝王戦と同じく、みずきと聖の狙い通りだったが、
普通の健全な男児なら顔を真っ赤にして狼狽するところ、小波はむしろ真剣に、深く考えていた。
(擦れてる……?確かに初球はこすった打球だったな…身体が前につっこみ気味でなかなか芯で捉えてないのか……?気持ち後ろに重心を置くか)
「よしっ!」
そう一声上げると、再び小波はバッターボックスに入った。しかも今度はうって変わって、かなり自信ありげに。
(打てる気がしてきた!)
その反応を見たバッテリーはかなり困惑する。
(げ、元気になった!?なんで?)
そして3球目。今度はかなり内角低めのシンカー。しかもギリギリストライクゾーンに入ってくる打者泣かせの球だった、しかし。
カッキーン!
彼本来の実力ならばこのぐらいの球を捌くことは容易く、打球は快音残してきれいに三遊間を破るヒットになった。
一塁上で手をポーンとたたき、思わず小波はキャッチャーの聖に対し「良いアドバイスをありがとう!」とさけぶ。
(ア、アドバイス?私のあの言葉がか?)聖はさらに困惑する。
そしてマウンド上のみずきも(ささやかれてもフォームを崩さずに……あの球をヒットにするなんて何者?)
普通の男ならばこの言葉でフォームを崩し、まともに自分のスイングが出来なくなる。実際それで何十人もの強者をプライドと共に打ち砕いてきた。
しかし、この小波という男は前途の通り、野球の実力はかなりの物で、2年生ながら打率7割台、通算本塁打と盗塁は共に20を超える。
タイプとしてはソリアーノに巧打力が加わった感じといえるが、しかし弱小校たる所以か、この選手もこの地区以外ではあまり名を知られていない。
おまけにかなりの天然ボケで、そのレベルは長島茂雄ばりである。しかしここではその天然ボケがうまく効いた?が
当然バッテリーはそんなこと知る由もない。
917 :
ささやき破り:2006/07/25(火) 01:25:07 ID:HCEIXnfV
続くバッターは2番円谷
無警戒の相手の守備陣形を見て、セーフティーかと思いベンチからの指示を確認するが特に何もない様子。
なんせ監督もチームメイトも4番を除けばほとんど諦め気味に試合運びを見ていた。
じゃ、自由にやらせてもらうか。そう思いながら軽く上段にバットを構え、そこからややクラウチング気味の構えに直す。
(これ以上出したらやっかいだし、あれでいこう)
(えっ?……あぁ)
よもやの事態にもアイコンタクトでバッテリー間で打合せをする。
久しぶりにセットでの初球は抜けたボール
しかし
背後から妖しい、「3D濁音」が聞こえた
(なんっすか?)円谷がその方向を見ると
聖が胸を揉みながら、指をしゃぶっていた
「ンッ…」(ジュパジュパ)
(!!!!!)
ズバァン !
ストォライック!
円谷は赤面した。なんだいまのは。そうか、これが天下の帝王が敗れた原因か。週刊誌のようなアクションをとられて、それにつられるのはさぞかし情けなかっただろう。
なるほど、女の子から黄色い歓声浴びまくってる割には、帝王にはチェリーボーイが多いんだな。
そんな考えや凄まじい煩悩やこの狡いアクションに対する憤りが頭の中で久御山ジャンクションのようにこんがらがっていた。
見逃したボールはすこし抜けた真ん中やや低め。しかし円谷の足なら転がせば内野安打にできそうな、見逃すにはもったいなさ過ぎるボールだった。
どうにかパニック状態の気持ちを落ち着かせ、深呼吸するも、動揺は治まらない。
(落ち着け落ち着け……つーかこれアドバイスじゃないっすか……)
高ぶる鼓動を抑え、努めて冷静に振る舞う。とはいってもやはり男の子。ピーンと張った緊張感を、しかもかなり不純な形で
切られて、それをすぐに戻すのは容易ではない。どんなに技術の高いアスリートでも気持ち次第でその技術は一気に崩れてしまう。
落ち着こうとすればするほど逆に動揺する。どうすればいいのか、しかしそのときある男の姿が彼の心の中に浮かんだ。そして決断した。
(そうだ、どうせダメなら、目には目を。)
あれこれと考えがまとまらないまま再び構える。しかしどう考えても動揺が見え見えだった。
918 :
ささやき破り:2006/07/25(火) 01:27:30 ID:HCEIXnfV
(……こっちがペースを握ったな)
そう確信した聖が追い打ちの言葉を口にしようとした寸前、つぶやいた。
「こんなに濡らして…………いけない子だ」
(!!!!!!!!!)
この予想だにしなかった円谷の一言に聖は一瞬動揺し、なんでもない球を横にそらし一塁走者小波の二塁進塁を許してしまう。
(ど、どうしたのよ聖!)(いや……)
(なによ?)(…………)
今度は逆に赤面する聖。まさかささやくことがあっても、逆に卑猥な言葉をささやかれるとは。
「(やっぱりまだまだ女の子だ。)これで五分っすね」
そうつぶやくと、これにより、冷静さと男のプライドを取り戻した円谷は逆に動揺の隠せないタチバナバッテリーから四球を選ぶ。
(さすがは土橋勝征の心得だ!)心の中で密かに『球界一エロかっこいい』選手に感謝する。
迎えるは主軸、3番阿畑
「どっこい、しょと」
バットの先を2・3回地面に付け、そこから少し重たそうにバットを構える。どこかやる気のなさそうなフォーム
言うならば元近鉄の梨田のようなフォームで、さぁこいと投手に対峙する。
この覇気のないフォームとアクションで相手を油断させ、その油断した球を左右に鋭く叩く、いわゆる「十八番」の体制に入ろうとしていた。
しかしタチバナバッテリーにはもはや、油断している余裕も無かった。なんせ2回もささやきが打ち砕かれたのだから。
(もうこうなったら奥の手よ!)(また?)
(こんな苦戦するとは思っても居なかったけどしょうがないじゃない!)
あれこれアイコンタクトで連絡をとり、そんなこんなで投球動作に入る。
阿畑の方は落ち着き払って、さぁ投球を待つ。内か外か、相手の攻めをじっくりと考え始めたそんな時、
阿畑にも、その『お声』が掛かった。
「私達……
今 日 ノ ー ブ ラ ノ ー パ ン な ん だ が ど う 思 う ?」
919 :
ささやき破り:2006/07/25(火) 01:29:02 ID:HCEIXnfV
「!」
ズバーン!
ストルァァイック!!
バッテリーの狙い通り、
普段の阿畑なら確実に捉えて居るであろう外角真ん中の打ち頃のボールを見送った。
しかし阿畑、動揺するどころか、逆に気持ち悪いほどニヤニヤしている。
そして満面の笑みのあと、一言、こうのたまった
「うん、 え え ズ リ ネ タ が で き た わ 」
(!!!!!!!!ぐううっ……!!!!!!!)
ささやきで動揺するどころか、逆に心の糧にされた。しかもこっちにはさっきのつぶやきのダメージまだが残っているのに
さらにこういわれては堪らない。何せ想像上とはいえタイプでもない男の性欲の足しに使われる。
元々野球を抜けば清楚なお嬢様である。そのお嬢様には耐えられない屈辱だろう。
「策士、策に溺れる」こうなってはもはや動揺は簡単には治まらない。
一方、俄然元気になってしまった阿畑は次のボール、内角低めの厳しいコースをうまく叩くと
それが二塁の頭の上を越えるライナーヒットとなり、かくしてランナー満塁。
あかん、ちんちんたってきたわ。一塁上でそうつぶやきながら、その阿畑やすしはこの晴れ渡る7月の青空のように爽やかな笑顔を浮かべていた。
920 :
ささやき破り:2006/07/25(火) 01:32:56 ID:HCEIXnfV
この出塁によって試合前から諦め気味だったベンチにもひさしぶりに、そしてこの試合では初めて「モチベーション」がだんだんと浮き出てきていた
盛んに声が出てバッターやランナーにベンチから声援が送られる。
そしてこの場面、打席に立つのは、先程からこの試合を悔しそうに見ていた、そよ風の四番にして台湾からの留学生、張羽和(チャン・ハンワ)だ。
この男、実力は折り紙付きで、若干17歳にして台湾(チャイニーズ・タイペイ)の五輪野球代表候補にも選ばれるほどの男である。既に高校通算でのHRは40本とずば抜けている。
しかし、なぜそんな逸材があかつきでもなく帝王でもなく、いわばそよ風のような公立の中小高校に入学したかというと、簡単な話公立校なので学費が安かったからである。
その、いわば将来の台湾のクリーンナップを確実に担うであろう男にとって、今日の試合はまさに屈辱的だった。
なんせここまでみずきの前に2三振にピッチャーゴロとほぼ完璧抑え込まれている。それに女の前に4タコではかなりかっこが悪い。当然彼は雪辱に燃えていた……
(なんだよテロ朝、台湾名物、持ち逃げ・ひったくり・くじ泥棒って……台湾人がセコい人種みたいじゃないか……オマケに犬は缶に首をつっこんでるし)
いや、ちがう意味での雪辱に燃えていた。ともかく雪辱に燃えていた。
少なくとも、彼が4番で有ること、2死ながら満塁というピンチであること、加えて雪辱に燃えるあまり傍目から分かるほど凄まじい気迫がみなぎって居たこと、
たまらずタイムをかけ、マウンド上で緊急の打合せをする。
(どうしたのよ聖!さっきかららしくないわよ!)
(いや……ささやきがきかないんだ……それどころか逆に相手を元気付けてしまっているような気がする…)
(な!?なんだってー!?)
確かにここまで3人塁に出したが、それがみんなささやいたあとに塁に出ている。しかもみんな塁上では元気そうだ。
しかし聖は張羽和を見ると、こう言った(でもこの人には効きそうなんだ。気迫はすごいが、追いつめられてる感じがある。)
確かに彼は雪辱に燃えるあまり、ある種自分で自分を追い込んでしまっていた。
精神的に追いつめられると、力を出せる人間はスキルも一時的にかなりUPするようではあるが同時に同じぐらいの焦りが出てくる。
焦りをうまくつき、実力を出させない。ささやきの有効性はそこにもあった。
(焦りをつく……か。やってみる価値は十分ね)
921 :
ささやき破り:2006/07/25(火) 01:45:49 ID:HCEIXnfV
タイムを解く。
張羽和はいつにもまして迫力の有る構えをとった。アトランタオリンピックのオマール・リナレスのような迫力すら感じられた。
気がつけば3点差、9回裏、2アウト満塁。しかも打順は4番。青春を謳歌する野球漫画でよくあるシチュエーションである。
当然1発出れば逆転サヨナラ勝ち。逆転サヨナラ満塁お釣り無し状態だ。
もっとも、泥臭さと爽やかさからはかけ離れた、不純さが中心となり、このシチュは実現したのだが。
「ねぇ……」
「ぬれてきちゃったよぅ……おにいちゃぁん……」
野球バカにして天然ボケの小波でも、また阿畑でもキツそうな一言だった。むろん、帝王男児ならば一瞬で粉々だろうが
しかし、史極単純な結果が、彼の口から返ってきた。
『日本語、ワカンネ』
そうだった、元々日本語の分からない相手に日本語でささやいても意味が無いじゃないか。
なにより、一番焦っているのは、そんなことに気がつかない自分たちじゃないか。
それに気がついたときには、もう遅かった。
グワァラゴワグァキーーーン!
凄まじい金属音が響いたあと、白球は恐ろしい速度と鋭い角度で伸びていった。左翼手は一瞬2歩追いかけたが、すぐにやめた。
白球は、場外に消えた。逆転サヨナラ満塁弾。
雪辱を晴らした4番打者はこの試合初めて、会心の笑みで1塁に走り出す。
規制か?
なんだこのセクハラ合戦w
野球ネタが豊富なのにちっとも真面目に野球やってないw
笑わせてもらいました、GJです
9と13の時間差を超えたコラボってのも面白いね。
924 :
ささやき破り:2006/07/25(火) 02:01:29 ID:HCEIXnfV
元近鉄の笑顔の素敵なアンパンマンではない。ライトに巨人の堀田は居ない、マウンドに160キロを投げる投手も居なければ打者は某番長キャラでもない。
ささやきが効かなかったのは相手選手全員がそんな事が気にならないほどエロティックな選手達だったのか、それともみんなTDNやTNOKのような人間だったのか。
いずれにしても、「ささやきが負けた」と言うことは事実であった。
みずきはまさにホームラン打たれて・・状態となり聖はホームベース上でおもわず四つんばいになった。
他のタチバナナイン達も呆然とその場に立ちすくむだけだった。
一方そよ風高校ナイン一転喜びを爆発させ、サヨナラのヒーローを選手全員で激しい祝福と
( ^ω^)おっ( ^ω^)おっ( ^ω^)おっ( ^ω^)おっ の嵐で出迎える。
まさに七夕と盆とクリスマスと正月が一緒に来たような大騒ぎ騒ぎだった。
喜びの輪が解け、笑いながら小波と阿畑が張に聞く「おまえどんなこといわれた?」
「オニイチャン、ヌレテキチャッタオ、って言われたよ」
その言葉を聞き、一気に赤面したり思わず吹くそよ風の選手達。しかし小波は「へぇ〜何がぬれてたんだろうなぁ」
ただ2人、小波と張波和だけはその意味を理解してないようであった。
(張はともかく小波がその意味を知るのは多分童貞無くしてからやな・・・・)そう心に思う阿畑だった。
925 :
ささやき破り:2006/07/25(火) 02:04:12 ID:HCEIXnfV
いやぁ稚拙ですんません・・・・まぁ『パワプロ男対聖』さんの作品の
外伝的に考えてくれりゃ幸いですが
突然本文送れなくなってびびったー
エロワロスwww
俺も聖ちゃんにセクハラ返ししてえwww
こういうネタはどんどん投下してくだされww
規制か。あれで終わったのかとw
しかし、TDNはともかくTNOKの名をここで見ることになるとはなアッー!
いや〜、エロ面白かったGJ!
エロいと言うよりは寧ろシモかもしれんがw
ちょww土橋さんに吹いたwwww
そしてTDNwwアッー!!!
929 :
820の続き:2006/07/25(火) 02:57:53 ID:11vhgCjF
ラーメン宴会のあと、郎は一人帰路についた。
…みずきちゃん、
…みずきちゃんは本当に…
――俺のこと、好きだって、恋人だって思ってたんだね――
先程、かわいいとささやかれ、キスされ、ズボンを脱がされたとき、郎はおぼろげながらも意識はあった。
彼はそのとき、これは夢だと認識していたため、何もしなかった。
しかし、原たちが入ってきたときに、今までの光景は夢ではなかったと気付いたのだ。
今思い出せば、あれは誘っていたのではないかと思う行動があった。
――――回想――――
数ヶ月前、二人きりで一緒に帰った。
その日は肌寒い日だったが、9月の頭だったので、二人とも夏服だった。
パワフル中央公園を通り過ぎようとしたとき、みずきは突然、公園の隅へ駆けて行った。
郎が追いかけていくと、そこにはダンボールの中で丸くなり、か細い声で鳴いている子猫がいた。
みずきは猫を抱き上げようとすると、爪を立てられた。
それでも彼女は、この子を助けると言って、ダンボールごと猫を抱えた。
もちろん、その状態では傘をもてない。ので、郎は彼女の傘をたたんであげ、
自分の傘の中に入れた。
そして、二人は郎の家に向かった。
郎は母親と共に暮らしているが、母子家庭のため、母は遅くまで仕事をしている。
ふにゃぁ…
タオルに包まれ、先程の猫は幸せそうな寝息を立てている。
「よかった…あのままだったらこのこ、死んじゃってたかも…。」
みずきは涙目になりながら、安堵の息を漏らした。
「うん…ひどいよね…。」
そう言って郎は猫をなでた。猫はぼんやりと目をあけ、軽く歯を立てた。
これは警戒しているのではなく、相手を信頼できるものと認識したからの行動である。
「でも…これからどうしよう…。」
「え、郎君が飼ってくれるんじゃないの!?」
みずきの目は真剣だった。しかもうるうるとしている。
郎はこの目に抵抗する術を知らなかった。
「わかった。この子の面倒は僕が見るよ。」
「…ありがとう…郎君…。」
みずきは大きな笑顔を見せた。
「…安心して気付いたけど…私達ビショ濡れ…。」
二人でひとつの傘に入り、しかも猫をぬらさないようにしてきたのだから、当然といえば当然だった。
「郎君…。」
そう言って、みずきは一旦間を空けた。
「シャワー…借りていい?」
郎は二つ返事で了承した。それは決して下心からではなかった。
乾燥機は脱衣所の中にあると教え、みずきが扉を閉めるのを確認した後、自分も着替えをした。
しばらくして、風呂場からみずきの声が聞こえた。バスタオルがないとのことだった。
郎はバスタオルを持ってきて、脱衣所に向かった。当然、ガラス戸の向こうにみずきの裸体のシルエットがある。
ガチャ
「ありがとー。」
「!?」
みずきはドアを半分ばかり開けた。
郎は焦った。自分が去ってから開けるものだとばかり思っていたのだ。
「ああああああああああああああああ!!!ごごごごg!!!ごめん!!!!」
郎は赤面して謝った。
「いいから、タオル。」
みずきは冷静だった。
郎はタオルをみずきに手渡し、まさしく一目散という感じに脱衣所から出ていった。
930 :
820の続き:2006/07/25(火) 02:58:59 ID:11vhgCjF
郎がしばらく悶々としていると、脱衣所のドアが開いた音がして、みずきがでてきた。
「!!!!!!!?????????」
みずきは郎のパジャマを着ていた。
「な、なんで俺のパジャマ着てんの!!!」
「だってまだ乾いてないもん。」
みずきはあっけらかんと答え、猫を抱き上げた。
「そういえば、この子の名前、どうしよう?」
「そ、そうだね…。ガンダー…は犬だし…。」
「うーん、なんか変だよね。どうしよう…。」
「…スキヤキ…。」
「え、スキヤキ?」
「あ、俺意味不明なこと言っちゃった…。」
これは、今彼がやってる野球ゲーム(?)の猫の名前からとったものである。
「いいじゃんスキヤキ!よし、決定!」
スキヤキがニャオンと声を上げた。
「はい、郎君、スキヤキを抱っこしてあげて。」
そういって、郎にスキヤキをさしだす。
(!?)
――今、パジャマの前にできた隙間から中が見えちゃったけど…もしかして…――
下 着 履 い て な い ! ?
「どうしたの、郎君?」
「いや、なんでもない。」
郎は平静を装いながらスキヤキを受け取った。
ここまでで何もないなんてありえないと、皆様は思うかもしれない。
(筆者もそう思う。自分のパジャマ着たとこらで襲ってる。)
しかし郎は母子家庭に育ち、女手一つで育てられたためか、ここまで潔癖な貞操観念を持っているのだ。
その後、服が乾いたのでみずきはそのまま帰った。
――――回想終わり――――
「ただいま。」
ニャオン。
家にいたのはスキヤキだけだった。
鞄を置き、スキヤキの寝床の前に転がって、スキヤキを見つめる。
「なあ、スキヤキ。」
郎はスキヤキに話しかける。幼いときから一人でいることが多かったので、彼にとって自然なことだ。
ウニャ?
「お前の命の恩人が、本当に俺のこと好きらしいよ。」
ガブリと指をかむ。
今更何言ってるんだといっているように思えた。
「そうだよな…。」
郎は自嘲気味に笑う。
「やっぱり、付き合うって言った以上、曲げちゃだめだよな。」
ニャ
「よし!気持ちが整理できた!」
ラーメン宴会でうやむやにしてしまったが、明日、絶対、麗菜ちゃんに謝ろう。
そして、みずきちゃんに本気で向かっていこう。
…それが自分にできるベストの選択だ…!
ニャオン
がぶり
「はは…スキヤキ…。」
その行動は、郎を勇気付けた。
931 :
820の続き:2006/07/25(火) 03:03:20 ID:11vhgCjF
今日もエロなくてゴメンナサイ。
どうか怒らないで見守ってください。
おkgj
そっからどうやって聖たんにも繋がっていくのかも楽しみでしょうがないwww
私は思うんだよ。セクロスだけがエロじゃないよね、と
胸とチンコがキュンとしたらエロだよね?と
そういうえすえすを わたしはかきたい
ククク・・・
>>931。そうだ、それでいいんだよ・・・
甘ずっぱーーーーーーーーい!!
30回…いや50回分はGJする
一つ聞きたいが、
>(筆者もそう思う。自分のパジャマ着たとこらで襲ってる。)
っていうのはラノベあたりで流行りなのか?
流行ってるなら許す。
流行ってないのなら、こういう書き方は今すぐやめろ。
そんな細かいところ何でも良いじゃん
グロや801でもないなら
作者の好きなように書くのがルールよ
まあ最近それなりに見かける手法だけどね
また脱線しとる…私怨荒らし認定するぞおまいら。
>>931 青春してる雰囲気が良いですね、13は面白いけど
高校野球にしてはぶっとんでるんでこういうのは逆に新鮮です。
そしてパワプロ世界にパワポケがあるという不思議w
まぁなんだ…
流れの速いエロパロスレじゃどうしても沸いちゃうから、気にせずいきましょ。
クールかつ情熱的に。
>>931 ちょうど最近神々が多数降臨していることですし、無理に急いでエロに
持っていこうとせずに、神が書きたいことを書きたいペースで
書いていけばいいと思います。
過程やキャラの性格、設定なんかをじっくり描いていくようなSSも
俺は好きです。頑張ってください(*´д`*)=3=3
>>935 >>912嫁。
このスレ何だか荒れるのを恐れすぎて息苦しい気がする
何事も程々に汁
そして神GJ!
>>941 前スレの荒れ位がトラウマになってるのよ
・・・折れ含めてorz
>>930 GJ
続きも楽しみです
書き終えたぜー!
でもなんていうか、糞長い。
ほんとに30レス…いや50レス分はあるかもしれん…。それはないかw
ちなみに主人公×聖ちゃんっす。
見てやってくださいなー
もう陽も沈みきり、照明の明かりがグラウンドを照らす。
「それじゃ、今日の練習はここまでにしようか。みんなお疲れ様」
「ありがとーございましたっ!」
監督に挨拶すると各々野球部員たちが散らばっていく。
手と顔だけ洗ってさっさと帰る人。シャワールームでしっかり汗を流す人。
小波も当然のようにシャワールームで汗を流して帰ろうと、
上着のボタンを外しつつシャワールームに向かった。
「待て」
ふと後ろから声がかけられた。
小波は振り返ると、聖タチバナ学園の正捕手・六道聖が立っていた。
いつからだったか、女性プロ野球選手が活躍しだしてから、
女性が野球をするのも珍しくなくなってきた。
彼女も同様。女の子だが野球をやっている。
どちらかというと身体は細くスレンダーな彼女が野球をする。
入部してきたときは、この先どうなることかと思ったが、十分通用している。
「?なに?俺シャワー浴びたいんだけど」
「…そうか、ならいい」
何か用があったんだろう。そう思った小波はすかさず言った。
「どうしたの、聖ちゃん。なにかあったなら話聞くけど?」
すると立ち去ろうとしていた聖は立ち止まると、少し考えてから振り向いて
「……今日じゃなくていい。小波先輩も疲れてるし」
「…?」
「明日…部活終わってから、練習に付き合ってくれると嬉しい…」
「えー…っと…。あぁ、自主練?いいけど、でも俺はピッチャーじゃないし…。
出来ることなんて限られてると思うけどなー」
だが、聖は少し頷いて
「先輩に色々教わりたいからな…」
「俺に?…まぁいいよ。でも練習後はちょっとつらいかもね。少し体力セーブしとかなきゃ」
「…先輩、サボりはダメだぞ」
「えっ!?あ、あはは…そ、そうだね…。んじゃ、明日ね?」
「…うん」
「(でも、なんで俺なんだろうな〜…)」
いきなり、自主練なんて言い出した聖に少し疑問を抱きつつシャワールームに向かった。
「…あ、タオル忘れた」
今日一日の勉強も終わり、終業の鐘が校舎内に響く。
「小波くん、起きるでやんすよ〜」
「ん〜…もうちょっと…」
「まったく、野球のこと以外はだらしないでやんすね〜」
「むにゃむにゃ…」
「いいでやんす。先に部活行ってるでやんすよ〜」
いつもだったら一番に部活に行く小波だったが、今日は時間ギリギリまで寝てるようだ。
どう見てもダラけてる様にしか見えないが、昨夜、約束したように自主練をしっかりこなすためらしい。
でも、そんな至福の時もすぐに終わってしまう。
「…小波くん!ちょっと、小波くーん!…起きろっつってんだろー!!!!」
「…むにゃ……」
「…。こーなったら実力行使しかないわね…喰らえ、精神注入棒!!」
「うぎゃっ!!?……ぬぁ!?…あれ?もう放課後?」
「ったく、何寝ぼけてんのよ。監督も怒ってるわよー、小波くん遅刻するんだもん」
「あ、みずきちゃん。おはよー」
「なにが「おはよー」よ!ほら、さっさと行くわよ。小波くんが居なきゃ部活始まらないんだからね」
「…はぁ〜い……」
眠い目をこすりながら立ち上がると、部活用のバックを背負い、教室から出る。
目の前を歩くのは橘みずき。ボーイッシュな髪型で、2年生エース。
この学校の経営者の孫娘であり、元生徒会長でもある。
押しが強くてワガママで。でも時々見せる女の子らしいところが魅力な子。
そんな彼女の後ろ姿を眺めつつ追いかけた。
「何ジロジロみてんのよ」
「あ、いや…なんでもないよ、なんでも」
「怪しいわ…小波くん、時々変な事考えるしねー」
「う、ま、まぁ否定はしないけど。あ、そうだ、ところでさ〜」
「必死で話変えようとするのね?」
自分の腹の内を言い当てられた小波は少し困惑したが、
話すべきこともあったのでなんのアクションもせず、続けた。
「昨日聖ちゃんがね。今日の練習後に付き合ってほしいって言ってきたんだ」
「ふぅん、聖がねぇ…」
「なんか俺に教わりたいことがある〜、って」
「…………」
「みずきちゃん?どしたの?」
「…あ。ううん、なんでも。へぇ〜…」
少し浮かない顔をしていたが、すぐにいつもの笑顔になる。
触れていいのか悪いのかわからない小波は
「うん。だから…みずきちゃんも一緒にやらない?」
やっぱりまだ聖ちゃんのことはよくわかんないからね、と付けたして。
だが、気に食わなかったのか、みずきはまた難しい表情をし始め
「…小波くんに教わりたいことがあるんでしょ。わたしは関係ないもん
うん、関係ないから。だからちゃんと教えてあげなさいよねー!」
言ったとたんたまらなくなったのか、
手に持った棒っきれ(矢部君曰く精神注入棒。軍人かよ…)で
小波の身体を強打し、一目散に駆けていく。
「ちょ…みずきちゃん…痛い……ぐふ」
その後よろけながら部活に参加した小波だが
大仙監督に遅刻したことについてたっぷり説教を受けて
フラフラになりつつ練習を開始する。
全体で少しウォーミングアップをして、メントレ、ストレッチなどをこなす。
それが終われば今日の練習が始まる。
「よしじゃあ、みんな集まってくれ!」
監督の笛の音と声に反応してグラウンドでストレッチを終えた部員達が集まる。
監督は全員集まったかどうか、見回してから今日のメニューを説明していく。
「今日一日は守備練習に当てたいとおもうぞ!
ちなみにみんなにはそれぞれ別のポジションについてもらおう。
それぞれ動きが異なってくるからな、そういう時の動きをみんなで練習したいと思う!」
これをやれば試合回しが、と言い出しはじめる。
こうなるともう手が付けられないのですかさず部員達が突っ込みを入れる。
「せんせー、じゃあポジションとか指名してくれるとうれしーです〜」
「おっと、そうだったな!よしじゃあ、座子崎、お前はサード…」
もともと部員数も少ない。
なのでポジションを変えて練習をするのはかなり効率がいい。試合でまわして使えるようになる。
程なく監督の指示が渡り、それぞれの守備位置に付く。
小波だけはショートを定位置にしたいという監督の意向か、ショートの守備位置に付く。
「(矢部君はランナー役か〜。
ん?あ、聖ちゃんはファースト守ってるんだ。確かにどんな悪送球にも反応できそうだけどね)」
「ランナーファーストに置いたときの対応を頼むぞー!!
いきなりは難しいだろうが、自分なりに考えて動いてみてくれ!じゃ、いくぞ!」
監督の掛け声に反応して、全員が打球に構える。
グラウンド内は緊張感に包まれるが、ファーストの聖ちゃんだけ少し落ち着かない感じだった。