一つお伺いしますが、ここはネタバレおkですよね。次作からは地上波未放送分を含みます。
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19/ 壱参弐 柵
チャンイが言う。
「私、尚宮様のために頑張ります! 尚宮様、私を守ってください。」
「そうね、そういう時がきたらね。
これで手解きの基本は終わりだけど、あと道具を使って良くするとか、いろんな方法が
あるの。でもそれはもうちょっと後で教えることにするわ。それじゃ終わります。」
「ミン尚宮様、ありがとうございました。」
とチャンイ。
「尚宮様、ありがとうございます。私なんだか判ったような気がします。それに私、
いい方法を思いつきました。」
チャングムはそう言って、瞳を輝かせて部屋を去った。
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[カン・ドックの家]
「おじさん、お酒を分けていただけませんか。」
「どうしたチャングム。酒は飲まなかったんじゃないのか。」
「いえ、ハン最高尚宮様のお料理に使いたくって。」
「そうかい、感心だな。いつも最高尚宮様のお役に立つことを考えているんだな。
わしらにとっても大切な方だから、よろしくお伝えしてくれよ。そうだ、最近評判の
百歳酒はどうだ。最高尚宮様お得意のチャプチェにも合うんだぞ。詳しい説明は
ここに書いてあるから読んでおけよ
ttp://www.bekseju.co.jp/。」
「おじさん、ありがとう。」
「ねえあんた、チャングム見たかい? ちょっと見ない間にきれいになったね。」
「何言ってるんだ。チャングムは昔からきれいな子じゃないか。」
「いや、私には判るね。たぶんいい人ができたんだろう。眼差(まなざ)しが艶っぽく
なったね。」
「そうかなあ。俺にはそんな風に見えないんだけどな。 えっ、でもそれって。男か?」
「たぶん違うね。蔭(かげ)がないもの。相手は誰だろうね。内人様じゃないかね?」
「チャングムが対食してるのか。」
「そりゃ私だってどうかとは思うけど、宮の中、殿方と温もりを交わすこともなく一生
過ごすんだから、それぐらい大目にみてやりなよ。でもどうせだったら、ハン最高尚宮様
だといいんだけどね。だったら家は一生安泰だよ。」
「ハン尚宮様と? なんて羨ましいんだ。わしも一度でいいから・・・。」
「あんた! 何言ってんだよ!」
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