【こわしや我聞】藤木俊作品全般でエロパロ4

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1名無しさん@ピンキー
このスレは藤木俊先生によりサンデー連載中の漫画
『こわしや我聞』および、きっとすぐに始まるに違いない藤木先生の次回作のエロパロスレです。

あくまで藤木作品のエロパレスレですので、
他作品とのクロスオーバーはご遠慮ください。

・950レスこえる、もしくは450KBを越えたら新スレを立てて下さい。
・新職人は常時募集中。
・酷評受けても泣かない、荒らし煽りは放置。
・ちなみにこのスレで言われる「低能」とは「GJ」の意。褒め言葉なので怒らないでね。
・801は禁止。専用スレにてどうぞ。
・陵辱、ダーク、鬼畜、百合は不快に感じる人もいるので、ちゃんと予告しましょう。
・投下しおわった場合、その旨を書きましょう。

前スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1127734607/

2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.arings2.com/

関連スレ
こわしや我聞 女性キャラ萌え総合スレ8
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1128816904/
『工具楽屋』こわしや我聞ブレイク10弾目!
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1128249407/
こわしや我聞の桃子・A・ラインフォードに萌えるスレ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1122707581/
☆こわしや我聞の我聞&斗馬に萌えるスレ☆
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1116491861/
2名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 00:39:19 ID:OISnx2KB
スレ立て乙です。

ころがる準備はバッチリだぜっ!
3名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 03:52:46 ID:CphOFW52
>1乙です
4名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 07:38:10 ID:QB9XgkC1
499さんいつもご苦労さんです。
前スレのつづきなのですが、
次の週末と言わず出来れば早い
投稿を期待してます。
5名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 10:03:50 ID:eyaIUPpv
というか、書き込まないと落ちちまうな。
誰か支援物資を!
6名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 12:06:26 ID:OMGUeojE
>>1乙にして低脳。
7名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 12:47:46 ID:2ER4zbHN
>1(前々スレ499)氏おツ

なんていおうか・・・ていのうッッッ!!?
8名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 16:19:37 ID:gLViy0Wv
r'⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒ヽ ⊂゙⌒゙、∩
ヽ.__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__ノ  ⊂(。Д。)  この低脳め! 乙!
9名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 17:02:52 ID:qsSqAx99
よーし、いつ低脳攻撃されても大丈夫だ。
バッチコーイ!
10名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 17:30:46 ID:qsSqAx99
>前スレ499氏

転がりすぎて、バイク事故並に負傷しました。
11名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 19:54:43 ID:LvfPY1Ug
>>499

超低脳!

とりあえず転がりながら保守
12名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 21:07:01 ID:CQGpu0QZ
ふと思ったんだが、國生さんって我也がまだ社長の時、
我聞のこと、何て呼んでいたんだろう?

皆さんの意見を!
13名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 21:09:34 ID:J200+vm9
つ息子さん
14名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 21:58:37 ID:2ER4zbHN
>12
ガッコでは普通に「工具楽はいますか?」て尋ねていたから、
中学・高校では工具楽さん(くん)、 会社〜自宅周辺では我聞・・さん、だろうかのぉ
15名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 22:01:59 ID:puXOHW2i
>>12
それは若かりし頃の二人のお話を期待して良いということですか・・・!?

それはともかくとして、
果歩や珠、斗馬と同じ扱いとすると、”我聞さん”になるのかな。

ただ、工具楽家を(我聞にトレーニングさせようと)訪ねた際の果歩の対応が”面識はある”程度だったし、
学校生活を無価値と思ってる頃の國生さんだと隣のクラスの我聞とも接する機会とかあまりなさそうなんで、
会っても会釈する程度でそもそも呼んだりしなかったかも・・・
16名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 22:24:54 ID:OMGUeojE
唐突に電波着信。

壊してはいけなかったのだろうか。
母さんが死に、親父が消え、俺たちは家に残された。
四人で暮らす大きくて、小さかった家。
家族を守るために積んだ修行。覚えた仙術。
壊す。そのための力。
だけど…俺は、こんなものを壊すために力を欲したわけじゃなかった。
「おにい、ちゃん…」
かけがえのない人。
かけがえのない妹。
壊れそうになった心を。壊れそうになった絆を。
俺は。
俺は、壊して、しまった。
「ふぁ、おに、い、ちゃ……」
俺の下で喘ぐ少女。
家族という繋がりを、壁を、壊してしまった妹。
離れない。離れたくはない。それだけで俺たちは貪りあう。
快楽を求めることはなく、重なることだけをただ続けている。
それは絆。
壊れてしまった、強い、脆い、家族のキズナ―――


電波終了。
果歩はエロ可愛いと思います。
17名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 23:31:11 ID:33UNTG22
>>16
あなたは神ですか?
18名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 23:41:41 ID:puXOHW2i
>>16
果歩はエロ可愛いと思います!
もっと電波受信してくださいオネガイシマス
19名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 23:45:29 ID:VIsj7zNU
前スレ呼んで、
ゴロゴロし過ぎてすね打った・・・痛い・・・orz
20名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 23:53:50 ID:ky1sod8t
20ゲト
21名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 00:41:02 ID:xtxAy1pv
遠慮して前スレで転がろうとしたら容量超えてて転がれませんでした。
だからここで少しだけゴロゴロ。


それにしても投下と新スレの以降後、1レスしかつかないとはえらく
絶妙なタイミングで新スレに移ったものですなw
22名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 10:37:51 ID:FOXx7lxp
 いっそ、これからはああいうタイミングで大作投下の場合は、新スレ立ててから
新スレのほうに投下してもらった方がいいかもな。旧スレは小品と雑談で埋める感じで。
新スレの即死防止になるし。
>>499
神!神!最近頭の中で499國生さんがデフォになってきましただよ!

>>低脳な怪我人ども
待ってろ!今俺が救急車と医者を転がしてくるっ!
23名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 17:14:56 ID:DZhvNjS4
ふと、幸せそうなボテ腹國生さんを想像

脳が、脳が焼き切れそうだよパパン・・・・。
24名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 21:46:28 ID:dkcALVn2
>>23
に触発されて何か低能なシチュを考えようとしたが……。


我聞の事を「あなた」って呼ぶ國生さんを妄想した時点で、
心の阻止限界点を突破してしまいました……。

ゴロゴロ
25名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 22:25:31 ID:qV38pL7F
みんな…
一緒にお風呂はいろうよシチュを忘れてないか!!!!!


國生さんが恥ずかしがりながら
社長…お背中流してもいいでしょうか…


とか言うんだぞコンチキショー
26名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 22:25:47 ID:pOub3oxj
オレは>23からさらに妄想して子供に母乳をあげながら微笑む國生さんを想像して萌え苦しんだ
27名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 22:50:50 ID:ihBM/LbN
エプロンドレスプレイの一環として
「御主人様、お背中お流しいたします・・・」
は考えた・・・もちろん我聞にとっては不意打ちで
28名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 22:53:34 ID:BCckkYkL
やきもちを焼く國生さんだけで十分な私は沸点が低いですか?
29名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 23:10:34 ID:qV38pL7F
>>28
誰に妬くんですかね
桃子?オリキャラ?
30名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 23:20:48 ID:xtxAy1pv
我門が大好きな俺に。
31名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 00:03:46 ID:32JtRhSB
>>14
ヒント:謙譲語
32名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 02:14:16 ID:kYpCgtz2
>29
バレンタインデーに我聞にチョコを渡す桃子(しかも口移しで食べさせようとする)
せっかくの手作りなのに恥ずかしくてなかなか渡せない國生さん
積極的な桃子を見て嫉妬してしまう
そんな國生さんの様子を見て変だと気付く我聞
手を見ると軽い火傷の後が…まさかオレに?
放課後、部室で二人きりになる我聞と國生さん。はたしてチョコを渡せるのか?
こんなのどう?
33名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 07:15:16 ID:tGL2NmJx
>>32
おお、いいね〜。
追加で桃子がつまずいたかなんかで我聞が抱きかかえた
所を国生さんに勘違いされたとか。
放課後も誤解が解けて二人の世界へとか。
34名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 20:19:21 ID:higL/hj7
落ちないうちに誰か投下して欲しいですね

だれかお願い〜

そろそろ時期がきたということでクリスマスシチュはどうだろう
35名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 21:30:07 ID:+Z7pT9Qg
お二人の最初の共同作業です
36名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 23:09:01 ID:y75ccwaW
既に共同作業はヤッちゃってま(ry
37名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 23:12:25 ID:69r3z8PE
最終回がSSのネタになるような話だといいなぁ・・・
要するにラヴだ!ラヴをくれ!
次回作待ってるからさ・・・
38名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 23:21:51 ID:PSxtcnmy
ラクロス屋がもん
39名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 00:46:10 ID:u1Rqy3yb
辻生きてたー!!!!1
40名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 10:11:17 ID:XFL5fxH8
SS書くほどのゆとりはないが。
時期ネタをいくつかメモしてみる。
クリスマス、年末の締め、年末調整、大晦日、初詣、冬休みの宿題
むー。イベントてんこもりじゃのぉ…
41名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 19:37:40 ID:nF/5twW1
誰か投下してほしいっすね
42名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 19:44:32 ID:JuLk1vY2
即死回避にちょっと雑談を。
とあるサイトで見たネタなんだけど、我聞と國生さんの子供って仙術と反仙術のどっちを使うんだろうね?
43名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 20:23:05 ID:P/1gyEf6
>42
ごうせい。出し入れ自在
44名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 20:32:49 ID:nF/5twW1
最強じゃないっすか(゜Д゜;)
45名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 20:50:40 ID:SWqBy4w8
>>42
中和
平凡な人間
46名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 20:54:11 ID:F+vbs8kB
双子が生まれて、片方は爆発の理、片方は反仙術

ちなみに、だ
”血”で能力が決定されるなら、
果歩と番司でも似たような状況にはなる可能性があると思うんだけど、どうなるんだろう
47名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 21:46:52 ID:eDALlBrW
ありきたりだが我聞×國生キボンヌ!!!!!
48名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 21:52:55 ID:JuLk1vY2
>>46
某DQマンガの賢王のように一人で合体仙術が可能になります。
49名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 22:00:47 ID:P/1gyEf6
>46

あー、そうか。
水+爆発で水蒸気ナントカつったらめちゃくちゃな膨張率だし破壊の力はすごいかも
50名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 23:05:15 ID:HToyOafr
先日のハンマーのときに國生さんが手を添えた理由は今週の合成術の感触を掴んでたってことなんでしょうかね。
51名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 23:46:10 ID:JqAEoe29
今週号の桃子の出番の少なさに泣いているのは俺だけでいい
52名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 23:48:17 ID:nF/5twW1
辻〜が生きてたということで辻〜とかなちん無いっすかね
53名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 23:49:43 ID:JuLk1vY2
山薙くんと優さんの話はやっぱりスルーなんだろうな…。
54名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 13:13:20 ID:VuTrIU/Q
>>48
右手に爆砕、左手に水刃・・・爆水合成・・・・!とかそんな感じですな
55名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 13:58:13 ID:tVFM9ipt
>54
背中にじんせいを。嗚呼
56名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 19:56:41 ID:oTyufXCu
つまりメドローアか>子供
57名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 20:03:03 ID:hkCaopqt
神はおらぬのか
58名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 22:17:22 ID:naREOeJk
初代スレでSSを書いてたのに途中で入院しちまって
戻ってきたら4スレ目だった俺がきましたよ。つかスレ進むの早ぇぇ!

>>42
双子が生まれて、國生さん似の反仙術娘と我聞似の爆発娘だったら良いなと思います。
59名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 22:39:38 ID:JfbPDiZ8
>>58
退院オメ!
進行が早いといわれますが打ち切りショックでどうみても過疎スレです
本当にありがとうございました
60名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 23:44:19 ID:wkT/iDIx
>>58
おかいりなさいませ、入院とは大変でしたね
落ち着いたらまた作品投下していただけると嬉しいっす!
61名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 23:47:49 ID:tVFM9ipt
>58
反仙術男の子に仙術使い双子か三つ子で・・絶対●憐・・・うw亜0くs&
62名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 06:52:42 ID:lSxNd1aX
>>61
黙れ。そのまま闇の中へ消えるが良いです。
63名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 09:22:28 ID:5P2jGWKO
雑談もそろそろキツくなってきたね
64名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 12:02:34 ID:RVOpQAh+
499さん、待ちきれないよ〜
65名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 16:33:11 ID:5P2jGWKO
過疎ってますなぁ…
66名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 17:27:42 ID:+LcgcgB6
まあ、しょうがないといえばしょうがない。
最終回ショックが過ぎれば、またちらほら集まるような気もするよ。
67名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 18:09:06 ID:712eSHoq
あれ? 社長と秘書の合体技でいろいろ妄想してるのって俺だけ?
68名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 18:22:43 ID:82GT0u0F
>>67
俺を含め18万人はいると見た
69前々スレ449:2005/11/19(土) 18:43:37 ID:yuWF4myb
最終話に、妄想の種を色々期待してますよ・・・

てなわけで、遅くなりましたが
前スレ>>http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1127734607/581-589の続きってことで
投下させて頂きます。
70名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 18:44:33 ID:5P2jGWKO
キター
71前々スレ449 1/12:2005/11/19(土) 18:44:34 ID:yuWF4myb
胸が破裂しそうなくらい、ドキドキする。
軽く触れただけなのに・・・

その唇の感触が、消える。
あ、待って・・・まだ・・・

目を開くと、お兄ちゃんの顔が真正面にある。
真っ赤になってて、ちょっときまりが悪そう。
でも・・・まだダメなの、お兄ちゃん・・・

「ね、お兄ちゃん・・・」
「ん・・・?」
「・・・・・・もっと」

口を開いたまま、そうねだる私の意図は、すぐに通じてくれた。
お兄ちゃんは、今度は口を開いたまま、私の唇に唇を被せる。
私の舌に舌を絡めて、口の中を蠢きまわる。
ちょっと強引な、でも身も心も委ねてしまうような、ディープ・キス。

「ん・・・っ・・・んふ・・・ふぅう・・・・・・ふっ・・・・・・んん・・・」

本当は、ありえないこと、いけないことなのに・・・蕩けそうなほど、気持ちいい・・・
キスの上手なお兄ちゃんって、なんか違和感あるけど・・・それだけ、上手になるくらい、何度もしてるんだ・・・
陽菜さん、いつもこれ、してもらってるんだ・・・いいな・・・
そんな風に快楽に身を委ねて、意識がとろん、としていたときに―――

「んふっ!?」

ぞくぞくっ、と背筋が震える。
ちゅ、ちゅ・・・と音がして、濡れた感触が耳や、うなじを滑る・・・陽菜さんが、後ろからキスしてくれてる・・・
気が付いたら、パジャマもブラも脱がされて、耳や首筋やうなじや裸になった背中を、
陽菜さんの舌が這っている・・・と思う。
お兄ちゃんのキスとは違う、ぞくぞくする快感が、背骨を走り脳髄に抜ける。
その舌が、今度は背中を登って、首筋を経て、私の頬まで来て・・・

「ね・・・社ちょ・・・我聞さん・・・今度は、私も・・・」

そう言うと、私とお兄ちゃんの唇の隙間から垂れる涎を舐めとって、唇を寄せる。
・・・あ、また我聞さんって呼んだ・・・えっちするときは、そう呼ぶことにしたのかな・・・?
それとも、私とキスしてるのに嫉妬して、わざと親密そうにしてるのかな・・・
そんなふうに思っていたら、いつのまにかお兄ちゃんの唇は離れて、
私の目の前で、今度はお兄ちゃんと陽菜さんがキスをする・・・陽菜さん・・・ずるい・・・
でも、それが済むと今度は・・・陽菜さんが、私にキスをしてくれた。

「ふっ・・・ん・・・ちゅ・・・んふ・・・ふぁ・・・・・・」

やっぱり、私の舌を絡めとって、口の中を、余すところ無く舐めまわす。
けど、お兄ちゃんみたいに強引な感じじゃない・・・優しくて、少し遠慮がちで・・・でも、繊細な、そんな感じ。
多分、お兄ちゃんとするときは、さっきの私みたいに、されるがまま、なんだろうな・・・
そんなことを思いながら、私は陽菜さんに負けじと舌を動かして、陽菜さんの口を貪る。
キスって、こんなに、気持ちよくなるんだ・・・

でも、気持ちよさに没頭してたら、また不意打ちを受けた。

「ん・・・ふぅぅ・・・ふ!? んむ! んむむ〜〜〜!」

お兄ちゃんが、わたしの胸・・・吸ってる・・・指でも弄って・・・や、だめ・・・
一気にびくびくと震え出した私の身体を、ぎゅ、と抱きしめて、陽菜さんはキスを続ける。
・・・今、気付いた。
ずるい・・・これって・・・二人がかりだ・・・
72前々スレ449 2/12:2005/11/19(土) 18:45:40 ID:yuWF4myb
「んふ! ふーっ! ん! んん―――!! ぷあっ! うぁ、や・・・むねぇ・・・だめ・・・」

未知の快感に身体を震えさせて、口を塞がれたまま呻き声をしばらく上げさせられてから、
陽菜さんは私の唇を解放する。

「果歩さん・・・社長に胸、触られて・・・舐められて・・・感じているのですね・・・可愛い声・・・」
「ふぁ・・・そ、んな・・・ことぉ・・・ふぁあ・・・」

陽菜さんはそう言うとまた、私のうなじにキスをして、背筋に舌を這わせる。
さらに、お兄ちゃんに指で弄られてるほうの胸に、陽菜さんも後ろから手を回して、
二人で10本の指が、私の胸を捻り蠢く。

「やあ・・・っ・・・だめ・・・二人で・・・ずるいよぉ・・・ゆび・・・うごきすぎ・・・てぇ・・・
 おにいちゃ・・・や! だめだからぁ・・・そんなに・・・吸っちゃやぁ・・・はぅぅ・・・」

自分で胸を触ったこと、気持ちよくなりたくて触ったことも、無いことはない、けど・・・
全然違う・・・気持ちよすぎて・・・どうしよう、どんどん・・・身体・・・昂ぶってる・・・

「果歩さん、すごく気持ちよさそう・・・胸、感じやすいんですね・・・私と一緒・・・」
「い、一緒じゃない・・・もん・・・わたし・・・っ、陽菜さんくらいになるまでには・・・
 もっと・・・おおきくっ・・・なるもん・・・」
「あら・・・・・・・・・それじゃあ、まるでもう、私、育たないとでも?」
「あ・・・そ、その・・・え、ええと・・・っひあ! や、やあ! は、陽菜さんっ、ちょ、や!
 と、取り消すから、取り消しますから! だめ、強くしないでぇ!」

陽菜さんは後ろにいるから顔は見えないけど・・・私の胸を弄る、お兄ちゃんより優しかった指の感触が、
いきなり強くなって・・・乳首をきゅ、って・・・ぐりぐり、って・・・その度に電気が走るみたいで・・・

「ま、まあいいですけど!? しゃちょ・・・が、我聞さんは、丁度いい大きさって言ってくれましたから!」

実は、気にしてるんだ・・・・・・拗ねられちゃった・・・

「ま、まあまあ二人とも、どっちの胸もかわいいから!」

お兄ちゃん・・・そのまとめ方は間違ってるよ・・・

「・・・もう・・・」

陽菜さんもそう思ってそうだけど、あえて突っ込んだりはしないみたいで、それ以上は何も言わない。
代わりに、二人は同時に、動き出す。
私の胸を弄っていたお兄ちゃんの手と、私の方に添えられていた陽菜さんの手が下へすべり・・・

「ふぁ・・・ひゃ!・・・や・・・そこ・・・はぁ・・・っ」

身体の前と後ろから、私の足の間の、女の子のところに、同時にたどり着く。
あわせて10本の指は示し合わせたようにパジャマの下へ潜り込むと、キスと胸への愛撫ですっかり湿ってしまった下着越しに、
そこをぐにゅぐにゅと揉みしだき、ぐいぐいと押しほぐし、さわさわと触れ焦らす。

「ひ・・・ふぁあ! や・・・は・・・んっ・・・うぁ・・・ひああ・・・あああっ・・・・・・!」

二人がかりで大事なところを触られて、私は何も抵抗できない。
身体をびくびく震わせながら、熱に浮かされたみたいにはしたない声を上げることしかできない・・・

「ね・・・社長」
「ん?」
「果歩さん、もっと、気持ちよくさせてあげましょうか・・・」
「・・・ああ、そうだね・・・」

え・・・これ以上・・・?
73前々スレ449 3/12:2005/11/19(土) 18:46:55 ID:yuWF4myb
ぐぃ、と身体が横に押されて、私は布団の上に倒される。

「ひゃ・・・あ、ちょ・・・っと・・・ま・・・」

驚いている間に、二人がかりでパジャマのズボンも、ショーツも、ずるずると下げられてしまって・・・
びくびく感じるばかりで力の入らない身体に二人がかりで手出しされたら、抵抗なんて何も出来ない。
私の身体を覆う衣服は全て剥ぎ取られ、ただでさえ剥き出しになった下半身は、
片足をお兄ちゃんに持ち上げられて、大事なところを思い切り二人の目に晒すことになった。

「や・・・だ・・・お兄ちゃん! こんな格好やだ!・・・やだよぉ・・・恥ずかしいよ・・・」
「何言ってるんだ、人のことは覗いてたくせに・・・」
「そうですよ、果歩さん・・・私たちの恥ずかしいところ、こっそり見てたんですからね・・・
 果歩さんの恥ずかしいところも、しっかり見せていただきますからね?」
「そ・・・んなぁ・・・・・・っひ!」

恥ずかしさで頭の中まで茹だってしまいそうなこの格好だけでも辛いのに、
そこにお兄ちゃんが・・・私のそこに・・・唇をつけて・・・

「ひぅ・・・や、あ、ふああ! やぁ、だめ、そこ汚いっ! だめ・・・やだよぉ・・・おにいちゃ・・・うあ!?」

お兄ちゃんの舌が私のあそこを・・・やだ・・・恥ずかしすぎるけど・・・自分で、指でするより
・・・柔らかくて・・・温かくて、ぬるぬるして・・・気持ちいい、本当に、どうかなっちゃうくらい・・・
なのに、お兄ちゃんのだけでもそうなのに・・・もうひとつ、別の舌の感触が・・・

「ひゃあああ! だめ、陽菜さんまでだめえ! そんな、二人でされたら、わたし! わたしいぃ!」

お兄ちゃんが私の片足を抱え上げたのってこの為なんだ・・・後ろから、足の間から陽菜さんが首を伸ばして、
二人で一緒に私のそこを苛められるように・・・

「こんなっ、二人がかりで、ずる、ずるいよお! や、うあ、ふぁああ! だめ、二人で舐めちゃだめえ!」

それぞれ別々に動く二人の舌が、私のそこを、ねっとりと弄り回す。
ちゅぷ、ちゃぷ、ぴちゅ・・・じゅる、じゅるる・・・と、聞いてるだけで恥ずかしくなるような音を立てて、
二人で貪るように、びらびらもその奥も、お豆も、全部余すところ無く・・・徹底的に・・・

「ふぁあ! や、らめ、だめええ! とけるっ、とけちゃううう! ほんとに、や、あぅう! らめ、もう、やあ!」

感じすぎて、身体に力が入らない。
気持ちよすぎて怖くて、逃げようとしても二人に足をしっかり捕まえられてて、すこしだって逃げられない。

「らめぇ・・・おにいちゃ・・・はるなさ・・・ん・・・らめ、ひやぁ・・・とけちゃう・・・とけちゃうよお・・・」

珠や斗馬に聞かれないようにって一生懸命抑えてた喘ぎ声が、もう抑えられない。
それなのに、自分の声はよく聞こえなくて、
二人の口と私のあそこが立てる、ぴちゃぴちゃってえっちな音ばっかり凄くよく聞こえる。

「ひぐ・・・らめ・・・もう・・・もうっ・・・らめ・・・きちゃう・・・らめぇ・・・ふぁあ・・・ぁぁ・・・」
「果歩さん・・・もう、そろそろみたい・・・ね、社長・・・」
「・・・ああ、じゃあ・・・そろそろ・・・」
「ふぁ・・・なに・・・ひ・・・っひあ!? や、あ、や、やだ! うぁ、あああ! ひ! らめ、や、うあああ!!」

もう、そのままでもイきそうなくらいに感じてた私の限界を察知した二人は・・・さらに、舌を激しく使いだす。
二人の舌は二匹の生き物みたいにうねうねと暴れまわって、あそこの中までぐりぐりとえぐり込んできて、
陰核を、挟み込むみたいにぎちぎちと舐って、貪りあうみたいに私の蜜を音を立てて啜って・・・
二人に抑えられていなかったら暴れ出しそうなくらい、私の身体は快楽の荒波に翻弄される。

「い・・・! ひや! はげしっ! らめ! おにいちゃ・・・! はるなさんもっ! おねが、らめ、
 もうやぁあ! おかしく、おかしくなっちゃうう! そんなにうごかさないでえええ!」
74前々スレ449 4/12:2005/11/19(土) 18:48:23 ID:yuWF4myb
じゅぶぶっ、じゅるる、ぶちゅ・・・ちゅ、ちゅっ・・・ぢゅ・・・ぢゅぶっ・・・ぶちゅ・・・

私の下の唇と、おにいちゃんと陽菜さんがディープキスしてる・・・そんな感じ・・・
でも、私の唇には舌がなくて、感じすぎる突起があって・・・
だから、もう・・・私は髪を振り乱して、涙も涎も流れるに任せて、
身体の自由になるところ全部で感じてますって表現するみたいに全身でを震わせて、
恥ずかしいくらいの裏声で叫びまくって・・・

「は! あはあっ! らめ、もう! イく・・・イっちゃう、イっちゃうの、おにいちゃ、はるなさああん!」

えっちなんて経験のない私が、豊富とはいえなくても経験をつんだ二人に組んでかかられたら・・・
どうにも出来るわけないじゃない・・・こんなにされたら・・・もう・・・

「や、だめだめだめ! や、ほんとにっ! イく、イっちゃう! おねがっ、強すぎて! もう、もう、もう・・・!
 っく、イく、イくのイっちゃう、イっちゃ、い、いや、やあああああああああああ!!!!」

身も世も無く、はしたなく喘ぎ叫び、
いつのまにか二人の頭に置いていた手でぎゅっと自分のあそこに押し付けるように力を込めて、
私は初めて、絶頂を経験した・・・させられた・・・
私のあそこは、もうふやけて溶けちゃったんじゃないかってくらいに執拗に舐めしゃぶられて、
身体はまだびくびく震えてて・・・

「果歩さん、イっちゃいましたね・・・気持ちよかったですか・・・?」
「放心しちゃってるかな・・・初めて、だったろうし・・・あ、國生さん、口に、果歩のが垂れて・・・」
「え・・・あ・・・ん! ん・・・んむぅ・・・」

イった余韻で、朦朧として動けない私の前で、二人はキスしている・・・
二人がかりでイかせておいて、動けないうちに二人だけでそんなことするなんて・・・やっぱりずるい・・・

「國生さん・・・その、俺・・・」
「あ・・・社長・・・でも・・・果歩さんが・・・」

なんだろう・・・どこのAVだ、みたいな感じのやり取り・・・私が邪魔なのは、わかってる・・・
けど・・・なんか二人がかりで一方的にイかされたのが悔しくて・・・引き下がりたくない・・・

「ひゃ・・・社長・・・だめ・・・果歩さん、まだ起きてる・・・まって・・・ね・・・ひあ・・・」

わ・・・お兄ちゃんのあれ・・・すごい・・・男の人のって、あんなになるんだ・・・私のを舐めてて、ああなったのかな?
お兄ちゃん、あれを陽菜さんのに・・・入れたいんだ・・・あんなの、本当に入るのかな・・・?
あ、陽菜さん・・・押し倒されてる・・・すごく恥ずかしそうにしてるけど、でも、抵抗してない。
お兄ちゃん、普段は陽菜さんに頭が上がらなそうだけど、えっちのときだけは、主導権はお兄ちゃんなんだ・・・

「やぁ・・・社長、だめ・・・まって・・・ね・・・ひぅ・・・果歩さん・・・見てる・・・恥ずかしいです・・・」
「わかってる・・・けど、ごめん國生さん・・・俺、もう、我慢が・・・」

そう言って、お兄ちゃんの指が陽菜さんのそこを、くちゅくちゅと音を立ててかき回してる。
最初からそんな音がしてたから、きっと陽菜さんも私のあそこを舐めて、自分まで感じてたんだ・・・

「ひゃ・・・だめ! ね、まって・・・社長・・・やぁ・・・指・・・だめぇ・・・恥ずかしいですよぉ・・・」
「でも、國生さんのここも準備できてるみたいだし・・・ほら、こんな・・・さ、いくよ・・・」
「ふえぇ・・・や、やだぁ・・・まって、だめぇ・・・あ、や・・・ふぁあ! あはあぁぁぁあっぁあぁ・・・」

膝立ちのお兄ちゃんが、布団に仰向けに倒された陽菜さんの腰を抱え込んで、あの大きいのを押し付けて・・・
すごい・・・本当に、入ってる・・・あんなに大きいのが、全部・・・でも、陽菜さん・・・
嫌がってたのに、あんなに気持ちよさそう・・・ここからじゃ顔は見えないけど、えっちな声・・・
顔も、見たいな・・・身体、もう・・・動く・・・
75前々スレ449 5/12:2005/11/19(土) 18:49:25 ID:yuWF4myb
「あ、だめ、だめなのにい! しゃちょ・・・ふぁあ! あ、あ! うあぁあ! ひぅ・・・・・・ふぁあ!」
「國生さん・・・嫌がってたけど、凄い・・・気持ちよさそうだよ・・・それに・・・いつもより・・・締まる・・・」
「そ、そんなことっ! な、ない・・・っうああ! ひゃあ、あぅ、ふああ! らめ・・・え、か、かほさっ!」

二人の世界に没頭しつつあった陽菜さんだけど、やっぱり私のことは気にしてたみたい・・・
近づく私にすぐに気付いた。

「や・・・! 果歩さん、だめ、見ちゃダメえ!」

月明かりではよくわからないけど、多分今の陽菜さん、真っ赤な顔をしていると思う。
お兄ちゃんに抱かれて、ただでさえ赤くなってたのが、さらに真っ赤に。
恥ずかしくて泣き出しそうな顔、それに声・・・さっきまで、私のこといじめてたのに・・・
そう思うと、だんだんヘンな気分になってくる・・・陽菜さんのこと・・・今度は私がいじめちゃおうって・・・

「陽菜さん・・・すごい可愛い顔・・・お兄ちゃんの入れられて・・・感じてるんだ・・・」
「そ、そんな!? ちが・・・ふぁ、や! らめ、しゃちょっ! 止めて、らめ、らめええ!」
「くっ・・・だ、だけど・・・っ」
「良いわよお兄ちゃん、陽菜さん、すっごく気持ちよさそうだし、続けてあげなよ」
「や!? らめ、しゃちょお、だめですっ・・・ひぅ! か・・・果歩さんもっ・・・ね、おねが・・・ひぁあ!」

今度は私が、身動きできない陽菜さんの上にかぶさって、可愛い胸を、私の指と口でいじめてあげる・・・
最初はやさしく・・・舌先で触れるか触れないかのタッチで、緩やかな胸の起伏を麓から頂きに向けて舐めあげて、
反対の胸は5本の指で、こっちも触れるだけの微妙な力で、不規則に撫でまわす。

「ひはっ!? や、ぅあああっ! らめ、らめぇええ! しゃちょ・・・っ、かほさん・・・だめえ・・・っ!」

陽菜さん、ほんとうに可愛い声・・・もっと、なかせてあげよう・・・
今度は乳首を口に含んで、赤ちゃんみたいに吸ってあげる・・・さっき私がお兄ちゃんにされたみたいに。

「っくぁあ! や、やああ! らめ、こんなっ、いつもと、ちが、ふああぁあ!」

いつも襖越しに聞いてた声はすごくすごく甘ったるくて、蕩けるような、快楽に溺れているような声だったけど、
今はちょっと切羽詰ってる、そんな響き。
いつもと違って私がいるから・・・ちょっとだけ罪悪感もあるけど、でも・・・
さっき二人がかりでいじめてくれたんだし、やっぱり、今度は私が陽菜さんをいじめてあげないと、不公平よね・・・?

「く・・・國生さん・・・ほんとに・・・いつもより・・・締まる・・・っ」
「ふゃああ! そんなぁ・・・あぅ! あ・・・わたし・・・もぉっ、かほさんに・・・されて・・・いつもより・・・ぃ」

あれだけお兄ちゃんに突き回されてても、ちゃんと私のこと感じてくれてる・・・でも、もっと感じてもらおう・・・
指で触れるだけだった方の胸を、今度はちゃんと揉みしだく。
私の胸より、やっぱりちょっとだけ大きくて、少しだけ柔らかいかな。
控えめだけど、ちゃんと勃ってる乳首が可愛い・・・ここも、ちゃんと弄ってあげないと、ね。

「うぁあっ、や、だめえ! かほさ・・・っ、さきっぽ、そんなつまんじゃ・・・ひゃ! 噛んじゃらめええ!」

さっきから陽菜さんの身体はびくびく揺れ続けてるけど、更に激しくなった気がする。
本当に陽菜さんの胸、敏感なんだなぁ・・・
それにしても、陽菜さんの鳴き声、本当に可愛いな、普段の凛々しい陽菜さんからじゃ絶対に想像できない・・・
パンツマンあたりは、きっとこんな陽菜さんを想像しようとしてるんだろうけど、
絶対にあんたの想像は超えてるわよ、ざまぁみろだわ。

「らめえ! ・・・もう、イきそう・・・イっちゃ・・・らめ! ・・・かほさ・・・っ、見ちゃ、だめ・・・ぇ」

お兄ちゃんは良くても、私はダメなんだ・・・でも

「ダメですよ、私のこと、イかせてくれたんですから!
 それに、もともと誘ったのは陽菜さんですよね?
 だ・か・ら! ・・・陽菜さんのイくところ、ちゃ〜んと見せてもらいますから、ね♪」
76前々スレ449 6/12:2005/11/19(土) 18:50:30 ID:yuWF4myb
「そん・・・なぁ・・・ふぁあ! や、しゃちょ・・・っも・・・っらめ、ほんとに! わたし、わたしいい!」

もう、このままでもすぐにイっちゃいそう・・・そうよね、お兄ちゃんに、ずっとされてるんだし、当然か。
じゅぶじゅぶって、すごくいやらしい音が二人の接合点からBGMみたいに絶え間なく響いている。
あそこにあんな大きいの入れられたら、あんなに激しく動かれたら、どんな気持ちなんだろう・・・
陽菜さんが虜になっちゃうくらいだから、本当に気持ちいいのかもしれないけど、最初は、やっぱり痛かったのかな?

まあ、いいや・・・今は、陽菜さんを気持ちよくさせてあげなきゃ・・・
お兄ちゃんがイかせちゃう前に、私の指と、舌で。
きゅ、と少しだけ痛いかなってくらいに乳首を噛んで、思い切り吸って、
ぎゅ、とやっぱり痛いかなってくらいに乳首を摘んで、ぐにぐにと揉み転がして・・・

「い! あ! だめ! つよっ! かほさ、いた、や、うぁあ! イ、あ、イひゃ! い、イっちゃ、うああああ!」

私がちょっと力を込める度に特に高い声を上げて、
何度か繰り返した後に思い切りおとがいを反らし、ひときわ高い声でないて、陽菜さんはぐたっと脱力した。
やっぱりちょっと痛かったみたいだけど、でも感じちゃうなんて、陽菜さんってもしかしてマゾっ気あるのかも。

「・・・ぁ・・・ぅあ・・・あ、やぁ・・・あああ! らめ、しゃちょ・・・っ、また・・・まだ、あああ!」

え・・・ちょっと・・・?

「や、だめ、わた・・・し・・・っ、まだ、まだイって、イったのに、まって、ちょ、やぁあ!」

お兄ちゃん? 陽菜さんイったの、気付いてない・・・?

「ちょ・・・お兄ちゃん? 陽菜さん、もう・・・」
「や、やああ! だめ、また、またああ! イく、イきっぱなしにされちゃ・・・っ、らめ、ゆるし・・・ひぁあ!」
「っく・・・國生さん・・・っ、もう少し・・・だから・・・すぐ、俺もイくから・・・っ!」
「ふぁ、やぁあ! はやく、はやくしてぇ! もう、わたし、こわれちゃ・・・や、うぁああ、またイっちゃ!」

すごい・・・陽菜さんが、信じられないくらい、乱れてる、乱されてる。
イってるのに、されつづけて、何度も何度もイかされてる・・・気持ちよすぎて・・・辛くないのかな・・・
あ、でも・・・こうやって苛められるのが気持ちいいのかな・・・やっぱり、マゾっ気、あるのかな・・・

「あ! うぁああっ!! らめ、しゃちょ、また! またイ・・・っ、おねが、もう・・・はや・・・んあああ!」

すごいな、陽菜さん・・・その声、顔・・・えっちすぎるよ・・・女の私まで・・・もっと苛めたくなっちゃう・・・
今度は、もっと、滅茶苦茶に、感じさせてあげよう・・・壊れちゃうくらい。

「っひ!? あ! や! かほさ・・・っ! だめ、そこだめ! イ、し、しんじゃう、こわれちゃあああああ!」

陽菜さんとお兄ちゃんが繋がってるところ・・・見てるだけでドキドキする。
お兄ちゃんのが陽菜さんの中に、何度も何度も入って出て、
その度に秘唇が捲れて、蜜が掻き出されて、陽菜さんが悲鳴みたいな声で喘ぐ。
そんな繋がってるところのちょっと上で、ぷくっと膨れたところを、指で押してみて、抓ってあげる。

「こわれっ、あ、やああ! だめ、ほんとだめえええ! かほさ、やめ、いやああ! だめええええ!」

本当にダメそうな、壊れちゃいそうな声。
お兄ちゃん、早くイってあげないと、陽菜さん壊れちゃうよ・・・?

「くぁ・・・! すご・・・締め付けて・・・もう、もうイく・・・出すよ・・・こく・・・陽菜あっ!」
「ひ・・・ひゃ・・・ああ! は、はいっ! きて、我聞さ・・・んっ! 出して、ったしの・・・なか・・・
 出してぇっ! 我聞さん、わたしも、わたしもぉ・・・っ、なかに・・・っんあああああ!!」

すぐだった。
お兄ちゃんが思い切り陽菜さんの腰に腰を押し付けて、ぎゅっと背中を丸めて、断続的にぶるぶるって震えて、
多分その度に、陽菜さんの中に、精液を注ぎ込んでいた・・・んだと思う。
77前々スレ449 7/12:2005/11/19(土) 18:51:37 ID:yuWF4myb
「ああ! あ―――――っ!! ああああああっ!!!」

陽菜さんは背中が浮き上がるくらいに、何度も上体を跳ねさせて、
目をぎゅっと瞑ってあられもなく泣き叫んでから、完全に脱力したように布団に沈み込んだ。
荒い息を吐きながら、普段より激しくなってしまったえっちの余韻に浸っているみたい。
目はとろんと、薄く開いて、口もだらしなく開いたままで、多分また頬は真っ赤で、
汗と涙と涎にまみれた顔には髪の毛が幾筋もへばりついている、
そんな疲れきったような、でもすごくいやらしい顔で、
お兄ちゃんに膣に出されたものの感触でも、味わってるのかな・・・。

お兄ちゃんはそんな陽菜さんとつながったままで、
体を陽菜さんに覆い被せるように倒すと、開いたままの陽菜さんの唇を奪う。

「ん・・・んふ・・・んん・・・」「ふむ・・・む・・・ん・・・んく・・・」

二人の鼻から、聞いてるだけでくすぐったくなるような息が漏れてくる。
この二人・・・普段は朴念仁と無関心なのに・・・だったのに、今はもう・・・どうしようもなく、えっちだ・・・。
そばに居る私まで、また・・・混ざったはずなのに、一人だけ、満たされてない・・・
疼く・・・どうしよう・・・

ちゅく・・・ちゅ・・・ちゅぱ・・・っ

二人のキスの音が耳につく。
ずるい・・・ずるいよ・・・
理不尽だってわかっていても、そう思わずに居られないくらい、身体が疼く・・・飢えている。
お兄ちゃんと陽菜さん・・・まだ、繋がったまま・・・
私のここも・・・すごく、濡れてる・・・でも、どうにもならない・・・だから、仕方ないから、指で・・・

「・・・は・・・ぁ・・・くぁ・・・・・・ぁぅぅ・・・」

二人に気付かれないように、また私は、自分自身を慰め始める。
指を湿りきった自分のあそこに当てて、筋をなぞるようにしてちょっと強めに上下にこすりあげて・・・
気持ちいいけど・・・でも・・・さっき二人がかりでされたのに比べたら全然足りない・・・
強くしても強くしても・・・だめ・・・足りないよ・・・
もっと、もっと強く・・・どうしよう・・・指・・・もっと、深く入れてみちゃおうか・・・でも、怖い・・・
でもでも・・・このままじゃ・・・足りないよ・・・

そんな風に、私は自分を慰めることに没頭してしまって・・・
二人のことを意識から外してしまって、だから、どうしても気持ちよくなりきれなくて諦めて前を向くまで、
二人がじーっとこっちを見てるのに気付かなかった。

「な・・・お、おに・・・は・・・あ、あの・・・あの・・・その・・・」

妹の自慰行為を覗くなんて何考えてるのよ! とか言いたかったけど、そんな気力もなくて、
ただ恥じ入るばかり・・・大体、そんなこと言える立場でもないし・・・
どうしよう、本当に、死ぬほど恥ずかしい・・・!

「果歩さん・・・また、私たちの、見て・・・私のこと、苛めてたら・・・感じちゃいましたか・・・?」
「・・・べ、べつに・・・そんな・・・・・・」

陽菜さん、さっきよりはだいぶ回復したみたいで、ちょっと息は荒いけど普通に話せてる。
その陽菜さんがこっちへ寄って来る・・・なんだろう・・・あ・・・
と、思っている間に、私は陽菜さんに押し倒された。

「え・・・陽菜さ・・・んむ・・・っ」

布団に仰向けに寝かされて、陽菜さんがその上から覆い被さってきて、唇を奪われてしまう。
気持ちよくなりきれなくて焦れた頭は鈍感になっているけど、それでも・・・それ以上に貪欲になっている身体は、
この続きを期待してしまう。
78前々スレ449 8/12:2005/11/19(土) 18:52:55 ID:yuWF4myb
「ふむ・・・ぅ・・・む・・・っふぁあ・・・陽菜さ・・・なにを・・・・・・ひゃう!?」

陽菜さんに舌で舌を愛撫されて、ただでさえ疼いていた身体が余計に熱くなってしまって、
刺激が欲しくてたまらなかったところに、ぬちゃ、と何かが触れる・・・というより、押し付けられる。
陽菜さんの手・・・? 違う、私に体重がかからないように腕で身体を支えてるから・・・
じゃあ、お兄ちゃん? これも、違う・・・そんなに近くにいない・・・
それに、指って感じじゃない・・・なんだろう、これ・・・濡れた感じ・・・
凹んだ物同士をちょっとずらしてはめ込んだような・・・私の足を開いて、そこに陽菜さんの足が絡められて・・・
そうだ・・・わたしのあそこに・・・はるなさんのあそこが・・・押し付けられてる・・・

「ひゃ・・・はるなさっ・・・ちょ・・・こんな・・・ふぁあ・・・っ!」
「どうです・・・か・・・っ・・・はぁ・・・ちょっと・・・きもち・・・いい、ですよ・・・ね?」

なんでだろう・・・指でするよりも、深くできないのに・・・感じちゃう・・・どうして・・・
すごくえっちなこと・・・してるって感じがするから・・・かな・・・あ・・・

「ふぁ・・・ごめん・・・なさい・・・果歩さ・・・んっ・・・わたし・・・あまり、もう・・・」

最初はぐりぐりと、私のそこに、自分のそれを押し付けてくれていた陽菜さんだったけど、
すぐに動きが緩慢になって、鮮烈だった感触が、徐々にぼやけてきてしまう。
さっき、お兄ちゃんと私にめちゃくちゃにイかされてたから、まだあまり力が入らないんだと思う。
そんな状態なのに、私のこと気にして、こんなこと、してくれたんだ・・・
身体の疼きは消えないけど、少し、嬉しくなった。

でも、陽菜さんの考えは、ちょっと違ってた。

「あの・・・っ・・・は・・・ぁ・・・しゃちょ・・・まだ・・・っ・・・いけます・・・よね・・・?」
「え・・・? あ、ああ・・・でも・・・」
「え・・・陽菜・・・さん?」

私も、お兄ちゃんも、戸惑ってる。
まだ、いける・・・って言うのは、多分・・・その・・・お兄ちゃんの、それが・・・ってことだと思うけど、
この体勢で、なにを・・・?

「ね・・・しゃちょ・・・お・・・っ・・・果歩さん・・・すごく・・・焦れてるから・・・
 社長ので・・・感じさせてあげて・・・ください・・・」
「こ・・・國生さん・・・一体・・・?」
「・・・陽菜、さん?」

お兄ちゃんので、私を・・・? ちょ、ちょっとまって・・・? それって・・・それは・・・ちょっと・・・
私の・・・はじめて、を・・・お兄ちゃんに・・・?

そんな私の唖然とした顔を見て、か、陽菜さんがクスっと笑う。

「ごめんなさい、二人とも・・・そういうんじゃ、ないですから・・・ええと・・・ふ・・・ぅぁ・・・
 あの・・・しゃちょ・・・私と、果歩さんの・・・そこの・・・間に挟んで・・・って、ダメですか・・・?」

え・・・?
ええと、それは・・・つまり・・・今、わたしと、陽菜さんでこすり合わせてるそこに、お兄ちゃんのを挟んで・・・?
それって・・・どんな・・・

「―――ふぁああ!?」
「っひゃああ!」

想像する前に、実感させられてしまった・・・お兄ちゃんの・・・それが・・・私のそこに・・・!

「あ! うぁああ! ちょ、おにいちゃ・・・っ! や、そんな、こすっちゃ・・・ふぁ、うあああ!」
「ひ・・・っぁああっ! そ・・・そう、そうですっ・・・! しゃちょ・・・、そのまま・・・っひぁあ!」
79前々スレ449 9/12:2005/11/19(土) 18:54:10 ID:yuWF4myb
押し付けあってた私のそこと、陽菜さんのそこの、二人の間を割くように、
お兄ちゃんのそれが強引に割り込んでくる。
上になった陽菜さんは力が尽きかけていたから、そこには陽菜さんの体重がかなりかかっていたはずなのに、
そんなことモノともしないくらいに、お兄ちゃんのそれは固くて、熱くて・・・
絡み合っていた二人の秘肉にえぐり込むように突き込まれ、二人の秘唇を掻き分けるように突き通り、
二人の陰核を擦り上げて、腰があたったところで、止まる。

「國生さん・・・果歩・・・これ、俺のに二人のが絡んで・・・凄く、気持ちいい・・・!」
「ふぁ・・・おにいちゃ・・・あつ・・・固いし・・・これ・・・すごいよぉ・・・」
「あぁ・・・よかった・・・ひぅ・・・じゃあ・・・これで・・・果歩さん・・・を・・・っ」
「ああ・・・じゃあ、動くよ・・・」
「うん・・・うぁ・・・あ! ふぁあ、あ、あああ! あ、擦れて、こすれて、ぅああああ!」
「は、はい・・・ぃああっ! うぁ、すご、これ・・・あ、こんな、ひぁあああ!」

言葉を合図にお兄ちゃんの腰は動き出して、同時に私と陽菜さんは、すぐに喘ぎはじめる。
彼女と妹の秘唇をめくり上げながら、溢れ出る二人の蜜を潤滑油にして、
お兄ちゃんの熱くて固いモノがすごい速さで動いている。
ぢゅくっ、ずちゅっ、ぐちゅ、じゅぷぷ・・・っ・・・
お兄ちゃんの動きに合わせて、溢れた蜜がかき回されて泡立って、卑猥な水音がそこから響く。

「ひぁ・・・あ、もう・・・や、また! あ、イ・・・! ぃあ、や、ひぁあああ! もう、もう・・・!」

陽菜さんはさっきお兄ちゃん(と私)にあれだけイかされ続けたから、身体が敏感になりすぎてるみたいで、
お兄ちゃんが動き始めてすぐに、限界を思わせる泣き声のような喘ぎを漏らす。
私の目の前にある顔も、本当に泣きそうな、でもそこには間違いなく艶やかな色もあって、
お兄ちゃんのペースで強引に、何度も何度もイかされちゃうことが、苦しいけど嬉しい、そんな風に思ってるって、
なんとなくわかる。
だからきっと、いつもそうやって、お兄ちゃんの思う様にめちゃくちゃにされちゃてるんだろうな・・・。
でも、そういう私も・・・

「あ・・・ふぁあ! おにいちゃ・・・あ、あああ! お兄ちゃんの、おちんち・・・っ、固くて・・・ふぁああ!」

お兄ちゃんのそれが・・・私のそこに・・・妹の私のそこに、ぐりぐりと押し付けられて、暴れまわってる。
挿れられてこそいないけど・・・もう、私、お兄ちゃんとえっちしちゃってる・・・
あそこの襞を掻き分けられてお兄ちゃんを感じて、その上のお豆をこすり上げられてお兄ちゃんを感じてる・・・
お兄ちゃんのおちんちんが・・・私のあそこを・・・犯してる・・・!

「ふぁ、おにいちゃ・・・お兄ちゃん! わたし、わたし・・・っ、感じてる・・・お兄ちゃんの感じてるよぉっ!」

私も、きっと陽菜さんみたいな、えっちな顔をしてると思う・・・
物凄く気持ちよくて・・・でも、なんか少し切なくて、泣きそうで・・・
だって、これは、一夜限りの・・・

「ひぁ・・・あ・・・ぁぁ・・・か・・・ほ・・・さん・・・っ・・・今は・・・ね・・・ん・・・」
「っぁあ! ・・・っ・・・あ・・・陽菜・・・さ・・・ん・・・んむ・・・・っ!」

私の心を見透かされちゃったみたいな、そんなタイミングで、陽菜さんがキスしてくれる。
自分だって色々限界な筈なのに、ちゃんと見ててくれてる・・・優しい人・・・
きっと、ううん、間違いなく、お兄ちゃんのいいお嫁さんになってくれる・・・
だから私も甘えることにして、頭の中を空にして、今のこと、気持ちよくなることだけを考えることにして、
下の方でお兄ちゃんの感触を、上の方で陽菜さんの感触を、与えられるがままに受け入れる。

「んふっ・・・ん! ンんん――――――っ!! んむ! んむぅ!」
「・・・っ、んふ・・・っ・・・! んん!! ・・・ん・・・・・・んふ・・・っ」

キスをしてくれたけど、陽菜さんはお兄ちゃんので感じまくってて、舌を思うように動かせないみたい。
だから、その分私が陽菜さんの舌を絡めとって、貪欲に口の中を貪らせてもらう。
遠慮なんてしない・・・だってこれは、一夜限りの、今宵限りの、夢だから・・・
80前々スレ449 10/12:2005/11/19(土) 18:55:24 ID:yuWF4myb
「ん・・・んむ・・・んむぅ! ・・・っぷぁ・・・ぁ・・・ひぁあ・・・っ、もう、もうらめぇ・・・」
「・・・はぁっ、ふぁあ・・・うぁああ! っはぁ・・・あは・・・はるなさん・・・かわいい・・・」
「や・・・かほさ・・・いわないでぇ・・・もう・・・わた・・イきすぎて・・・ぇ・・・あ、ああああっ!」

お兄ちゃんに後ろから、私に前から責められて、陽菜さんは弱々しく身体を振り乱しながら、
キスしている間にも、何度も細かく身体を震わせていた。
言葉の通り、何度も何度も絶頂を迎えて、本当に限界が近いのかもしれない。
最初は高かったイくときの悲鳴のような喘ぎ声も、今は普段の声とあまり変わらない高さで、力なく響く。

「は・・・ぁあ! おにいちゃ・・・はるなさん、もう・・・わたしも・・・あ、うぁあ! ふぁ、あ! あああ!」

私も私で、限界は近かった・・・
ずっと燻っていたのが、お兄ちゃんのそれで散々に責められて、敏感なお豆までめちゃくちゃにこすられて、

「あ・・・もう・・・わた・・・ぅああ! や、もう! わたしも・・・わたしもおっ! イきそう・・・
 イっちゃいそうだよお! おにいちゃ・・・お兄ちゃんっ! ふぁ、もう、もうだめ! だめええ!」

極限まで高まったものが、破裂するのは、もうすぐだった。

「く・・・っ・・・俺も・・・もう・・・出そう・・・だっ・・・く・・・このままっ・・・」
「は・・・はひ・・・っ・・・きて・・・きてぇ・・・がもん・・・さ・・・ん・・・ぁ・・・ひぁぁ・・・っ」
「ふぁああ! おにいちゃ・・・っ! もうらめ! うぁあ! ね、はやく! おねがいっ、はやくううっ!」

お兄ちゃんのそれが、これで最後と言わんばかりに、激しく動いて、私と陽菜さんをめちゃくちゃに狂わせて・・・

「っぐぅ・・・イく・・・出すぞ! く・・・くぁあああっ! 陽菜っ・・・果歩っ・・・!!」
「ひ・・・あ! あ、うぁ! がもんさんっ! わたしも・・・また、もう・・・ふあああ! がもんさぁあんっ!」
「や! うあああ! でてるよお! おにいちゃっ! イく・・・お兄ちゃん、イっちゃう! おにいちゃああっ!」

腰を思い切り打ち付けて動きを止め、
お兄ちゃんのそこがびくっと震える度に、
びゅくっ!びゅく!びゅるる!、と何度も何度も、熱い粘液が飛び出す。
その熱い・・・お兄ちゃんの精液は、私と陽菜さんのお腹に、胸に、そして顔にまで飛んできて、
白濁した粘液で私たちをどろどろに汚す。
その間、私たちは・・・射精するたびにびくびく震えるお兄ちゃんのそれに繰り返しトドメを刺されつづけて、

「っぁあああぁあ! がもんさ・・・っ、でてる・・・っ、まだ出て・・・ぁあ! ひぁああああ!」
「や、らめぇ! あつ・・・あついよぉっ! とまらない、イくのとまらないのっ、や、あ! うぁ、ふぁあああ!」

お兄ちゃんの射精が完全に終わるまで、二人ともイかされ続けてしまった・・・。
焼け焦げたようなかすれる意識で、顔から垂れて流れるお兄ちゃんの精液の熱さがうっすらと伝わってくる。
ああ・・・私・・・お兄ちゃんとえっちして、イかされて・・・せいえき、顔にかけられちゃった・・・

そんな私の顔に、別の、もっと温かい感触がして、ぴちゃぴちゃと音がして、なんだろうと思って目をあけると、
陽菜さんが私の顔を舐めていた・・・ううん、正確には、私の顔についた、おにいちゃんの精液を・・・

「果歩さん・・・お顔・・・綺麗にして、あげますね・・・」
「陽菜さん・・・ん・・・それ・・・すごく・・・えっちぃですよ・・・でも、じゃあ、わたしも・・・」

そうやって未来の義姉と義妹は、二人の顔を淫らに彩る白濁を、ぴちゃぴちゃと卑猥な音と共に舐めあった。
凄く苦い・・・お兄ちゃんの、味・・・。
それが済むと陽菜さんは私から降りて、すこし間を開けて隣に横になると、お兄ちゃんに目で合図を送る。
お兄ちゃんは少しだけ躊躇してから(二人とも身体はお兄ちゃんので汚れっぱなしだから?)苦笑して、
二人の間に横たわった。
私と陽菜さんは、何も言わずにお兄ちゃんに左右から抱きついて、温かい感触に身を委ねた。

こうして、一夜限りの夢は、そのまま、夢の世界へ・・・

おやすみなさい、陽菜さん。 おやすみなさい、お兄ちゃん。
二人とも、大好きだよ。
81前々スレ449 11/12:2005/11/19(土) 18:56:57 ID:yuWF4myb
翌朝。

ばたばたばたばた・・・
なんか、うるさいなぁ・・・なんの音?
がらっ!
もう・・・なんだっけ、そうだ・・・襖を開く音・・・

「兄ちゃん! お姉ちゃんいないんだけど、どこいったか知って・・・あ―――!!」

・・・・・・・・・あ・・・珠か・・・うるさ・・・あ・・・
・・・やば・・・この状況は・・・すごいやばい!!
私は布団をかき寄せてがばっと身を起こして、

「あ、た、たた珠! こ、これはね、その、あの、一種のスキンシップであって、そのやましい事とか・・・」
「お、珠、まあ見てのとおりだから安心しろ、じゃあトレーニング行くか!」
「へ・・・?」
「お姉ちゃん、兄ちゃんと陽菜お姉ちゃんの部屋で寝てたんだ、ずるいー! 今度は私も一緒に寝る!」
「ふふ・・・そうですね、今度は珠さんも一緒のお布団で寝ましょうね・・・じゃあ、二人とも気をつけて」
「あ、あれ・・・?」
「ああ、國生さん、ありがとう・・・よし、珠、いくぞ!」
「うんっ! 今日は負けないから!!」
「はっはっは! 10年早いわ!」

ってな感じで、とっても何事もなく過ぎていった訳だけど・・・

「・・・あの・・・陽菜・・・さん?」
「ふふ・・・お目覚めですか? おはようございます!」
「あ、はい、おはようございます・・・って、私、てっきり珠にものすごい危険な現場を抑えられてしまったかと・・・」

裸で三人で抱き合って眠っているところを早起きの珠に見られたら・・・
私がGHKの標的にされてしまう! というより優さんが面白がって何をしでかすか・・・
考えるだに恐ろしい・・・

「気持ちはわかりますよ、私も、その・・・初めてここで、ええと・・・社長と一緒に寝たとき・・・
 まあ、似たような気分を味わいましたから・・・」

・・・してる時以外は、相変わらず初心な感じだなぁ、陽菜さん・・・まあ、その落差がまたいいのかな・・・

「じゃあ、その時もお兄ちゃんは普通に?」
「ええ、流石に毎朝、珠さんとトレーニングされてるからということで、自然と早めに目が覚めるそうなんです・・・
 まあでも、初めてのときは、やはり相当焦りはしたそうですが」
「あはは・・・でも、珠が鈍い子でよかったわ・・・斗馬だとなんか気付かれそうで・・・」

それにしても・・・本当に、しちゃったんだな・・・
陽菜さん・・・可愛かったな・・・それに、お兄ちゃん・・・激しかった・・・すごかった、な・・・

「・・・果歩さん、気分はいかがです?」
「え! あ、その・・・ちょっと、思い出すと、恥ずかしい・・・かな・・・」
「社長もそう言ってましたよ、まさか妹とこんなことになるとはなぁ、とか」
「ですよね・・・ああ・・・一夜限りとはいえ・・・むぅぅ・・・」
「こうも言ってましたよ、あいつが彼氏でも作れば、安心なんだがなぁ、って、ふふふ」
「か・・・彼氏って・・・あ、安心って、お兄ちゃんと陽菜さんが安心ってことなんじゃないんですか!?」
「へ・・・いや、その・・・」
「私に邪魔されたくないですもんね!? だったら、二人こそ結婚しちゃえばいいじゃないですか!
 そしたら私の方こそ、夫婦生活にまで割り込みませんし、大安心ですよ!?」
「え・・・け、けけ・・・そ、それは・・・って、まだ私たち高校生ですから・・・」
「あ〜ら? まだ高校生の割には、なかなか夜の生活は充実してそうな感じでしたけど〜?」
「い、いや・・・そ、それは・・・その・・・あの・・・」
82前々スレ449 12/12(了):2005/11/19(土) 18:58:17 ID:yuWF4myb
ああ・・・相変わらずだ・・・
相変わらずすぎて・・・ほっとする。
昨日の、一夜限りの出来事は、少なくとも私と陽菜さんの絆に、おかしな溝を作ったりはしなかった。
お兄ちゃんとは話していないけど、陽菜さんの話を聞く限りは平気そうだ。
あの朴念仁がそんな溝を残すなんてそもそも考えていなかったし、陽菜さんの方が心配だった分だけ、
心底ほっとした。
ほっとしたから、勢いがつく。

「でもでも、本当に高校生のうちに、行き着くところまで行っちゃう可能性、無くもないんじゃないですか〜?」
「え、ええと・・・」
「だってほら! 陽菜さん、お兄ちゃんの・・・思いっきり出されてましたよね? 生で!」
「う・・・あ・・・ええと・・・」

あはははは、ダメだ、この人もう真っ赤だ・・・陽菜さん・・・可愛すぎるよ・・・

「でもまあ、安心してくださいよ、もし赤ちゃんできちゃっても、きっと仲之井さんとか優さんが、
 学校の間は面倒見てくれますからね!」
「あか・・・いや・・・その・・・でも、それだと・・・社長が・・・仲之井さんに・・・酷いことに・・・」
「あ・・・・・・・・・そうかも・・・」

鬼神の如く怒りそうだからなぁ、あの人・・・いい人なんだけど、お兄ちゃんの命が危ない。

「そ、そうですね・・・じゃあ、まあ、なんというか・・・ゴム、買ってきましょうか?」
「え、ええと・・・いや、それは、私たちで・・・」

と、お互いになんとも間の抜けたびびり顔をつき合わせて・・・

「・・・ぷ・・・ぷく・・・あははははっ!」
「・・・ふふ・・・くす・・・あははっ!」

二人で大笑いしてしまった・・・。
ああ、いいなぁ・・・
二人とも早く結婚してくれたらいいのに、そしたら、陽菜さんもうちにきて、いつもこんな風になれるのに、な・・・

決めた・・・やはりここは・・・実力行使だわ・・・
優さんお待たせしました、GHK活動再開ですよ!
ご飯に精のつくもの増やしてみるとか、お酒飲ませてみるとか、もっと直接的に・・・穴あけたゴムを渡すとか!
仲之井さんだって実力で何とかしてみせるから!
ふふふ・・・もう逃さないからね・・・お兄ちゃんも、陽菜さんも・・・ふふふふふ・・・

「か、果歩さん・・・?」

私の目が怪しく光ったのを見逃さなかったらしく、一転ちょっと不安げになる陽菜さん。
むぅ、こういうところだけは鋭いか・・・まあいい・・・

「べ、別に何でもないですよ? それじゃあ、お兄ちゃん達が帰ってくる前に、食事の準備しちゃいますね!」
「あ、それじゃあ私も手伝います!」

まさかそんな企みが私の頭の中で練られているなど知るはずもなく、
近い将来の義姉は義妹たる私と仲良さげに台所へ歩いていく。
あ、なんか本当に姉妹みたい。
そう思って

「ねぇ・・・お義姉ちゃん」
「え・・・と、何ですか、果歩さん?」
「ううん、なんでもない」

私も、早くこう呼べるようになりたいな。
だから、覚悟してよね、お兄ちゃん、お義姉ちゃん♪
83名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 19:01:54 ID:5P2jGWKO
GGGGGGGGGGJJJJJJJJJJJJJ!!!!!!!!!!!!!!
兄貴〜
ついていきますぜ〜!!!!!
84前々スレ499:2005/11/19(土) 19:03:31 ID:yuWF4myb
今回投下分は以上です。

そして今気付きました、449じゃなくて499ですね・・・前にも間違った気がします・・・。

とりあえず、GHKで突っ走ってる果歩じゃない、ちょっと儚げな妹としての果歩が書きたかったのですが、
結局突っ走ってしまいました・・・
果歩は可愛いですね、自分的には國生さんに次いで二番目に好きなキャラですわー。

とりあえず、最終話を心安らかに待つとします。
妄想のタネが沢山植えられているといいな・・・。
ではでは、駄文お付き合いありがとうございましたってことで。
85名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 19:24:03 ID:mWtgy/K2
499氏、
やはりあなたは、超低能だよ。
今回も良い作品、ありがと。
86名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 23:52:15 ID:wHkgxDTQ
このド低能め!!!!!
寒空の中転がってくる。
明日ニュースになっても知らないからな!!!
87名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 23:54:19 ID:3++imdK1
うおおおお!!転がる転がるゥゥゥ!!
速い!凄い速さだ!まさに、ボクは今、一陣の風!!って感じだ!
とにかく499氏低能GJ!!
88名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 00:56:39 ID:mKAyC/YU
転がり速度のギネス記録達成ですよ。
いやはや、499氏マジスゲェっす!
89名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 01:02:06 ID:YNeiQWHv
降りしきるみぞれの中、全裸で転がらざるを得なくなった我々の気持ちを知るがいい、低脳神めぇぇぇ!!
90名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 01:21:23 ID:iIi9LGJk
キタ---------------(・▽・)------------------!!

いや、もうド低脳すぎて…幸せ(悶絶)
同じ物書きですが、この速さとレベルと言い、足元にも及ばない
です。499さん、本当に良い物をありがとうございました!!
91名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 02:26:19 ID:06wU3V2X
あぁ‥‥低脳GJしか言えない俺が悲しいorz
92名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 02:58:28 ID:WnQFht+L
一足先に合体技キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
93名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 20:46:50 ID:d8ChiJ4Q
デルタ2、みごとなコワレっぷりですな。 Gj低脳! >69>84 >前々スレ499師
94名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 21:13:27 ID:w+tR+KDw
499さん、
次回作も期待してます。
GJ!
95名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 10:10:50 ID:gsVhMBQ8
ヲレに転がる時間と場所をくれぇぇぇ。

エロ可愛い果歩りんが、もう最高です。
499さんの低脳ジョブには毎度の事ながら驚かされますね。
96名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 21:26:02 ID:KfPQ/Xoz
そして数年後・・・         という最終回を幻視sした
97名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 22:49:07 ID:cu/IZx8b
最終回一応見たけど、正式発売の明日から参戦するぞ〜
98名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 22:57:30 ID:s3yuAIvr
新刊の巻末4コマを見て卓球部ネタを投下してくれる人は居ないかな?
99名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 23:05:35 ID:N/5ViyUk
前スレのdatかHtml持ってる人いませんか?
100名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 23:07:40 ID:u7n5HmL6
>>98
恵姐さん×佐々やんネタで書きたいが煩悩が炸裂しない
何故だ!?
101名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 23:22:11 ID:KfPQ/Xoz
>100

「おおードツキマンザイだー」てコメントついてたけど、その前に

「夫婦善哉・・じゃねえ漫才」をいって冷やかさないとイケマセンねぇ
102名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 23:24:00 ID:zE6kKVUe
>>98
卓球部の話も入れつつなんか書きたいと思うんだけど、最終話読むまではイマイチ意欲が・・・

>>99
ttp://ranobe.sakuratan.com/up/src/up70957.lzh
これでいいかな?
103名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 23:29:27 ID:N/5ViyUk
>>102
サンクス!
104名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 12:04:25 ID:sOAkHS0n
はぁ…終わってしまいました…
サンデーで読んでるものがまた一つ消えたよ…

よし桃子は我聞のとこに戻っているというていでいきましょう
105名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 12:17:01 ID:z5oKEdUJ
とりあえず國生パパGJ、と言っておこう。
106名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 13:23:37 ID:7/+a3KaR
子作り承認!!
107名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 16:57:04 ID:sOAkHS0n
これで孕んでも大丈夫だね
108女高男低:2005/11/22(火) 18:14:48 ID:3yRwLnnZ
國生パパ走りすぎw
いいねぇ、最終回って無難にまとまる場合があるから
こういう暴走セリフがあると嬉しくなる。感動はしなかっ
た(いつも漫画って感動の最終回!って煽るが感動し
た事は一回も無い)が、非常に望める限りの最終回
だったのでは?とりあえず障害無くなったから2人し
て励めw
109名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 18:15:27 ID:3yRwLnnZ
間違ったorz
110名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 18:32:32 ID:IbDggeUS
>108
しばらくは若い二人がナニをしでかそうとした寸前のタイミングで
我也パパンが(地球の裏側からでも)戻ってきて暴れますぞ。

國生さんは、冷静なのにおおらかな実パパンと
大人気ない&○ートネイチャーな工具楽パパンの二人の父がいるようなもん

そうか、GHKは我也オサーンを〆上げるために存在するということで(特にデルタ3とデルタ4)
111名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 20:11:15 ID:7/+a3KaR
この最終回の後の話に499さんのSSが続いても、ぜんぜん違和感無い。
112名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 20:14:26 ID:JdaM29PF
>>111
激しく同意。
113名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 20:45:42 ID:sOAkHS0n
同じく
・・・・・・ハァハァしますな
114sage:2005/11/23(水) 03:52:15 ID:4/Gwdq71
保存庫ナイの〜
115名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 09:08:39 ID:ZBqN2g0v
116名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 09:46:32 ID:4/Gwdq71
〉〉115      トンクス
117名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 11:22:05 ID:uW3bV0/8
>>115携帯からだとF-adultというページに飛ぶんだが…
118115:2005/11/23(水) 11:58:05 ID:ZBqN2g0v
>>117
こっちも携帯からだが、普通につながる…何故だろうか。
119名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 12:18:16 ID:x6OeE407
>>1にある、ss保管所のtopからいけば、いくつかミラーがある。
それぞれを試してみてはいいんじゃないか?

ちなみに俺は、miniSDに入れたtxtデータを読めるビューアーがついてる機種なんで、
パソでコピーしたtxtデータをケータイで読んでる。
仕事でむしゃくしゃしたときにトイレで読んで癒されてる。
120名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 12:55:52 ID:S288QtFF
トイレで転がるのは危険だと思います
121名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 15:27:56 ID:UImourkP
馬鹿だな。
トイレに閉じ込められた時に壁を駆け上って逃げるための練習だと思うぞ。
122名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 20:36:43 ID:J3bJDyMU
国章パパ具所おおおぶぶうううううううあかいはるな
かわいいよはるなはぁはぁ

>>121
駆け上がっても壁なんですがどうすればいいでしょうか?
123名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 20:41:28 ID:UImourkP
爆 砕 で 打 ち 破 れ o
124名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 21:01:13 ID:J3bJDyMU
穴が爆砕しました。
どうみても痔です。
ほんとうにry
125最終話から即興で、えっちなし 1/2:2005/11/23(水) 22:03:13 ID:FJWnuZvP

ああ・・・なんでこんなことに・・・。
目の前では、社長と先代、そして何故か乱入された番司さん、仲之井さん、珠さん、斗馬さんの、
6つ巴の闘いが展開されています・・・。
それもこれも、先代が

「娘が欲しくばこの俺を倒してからにせいや―――!!」

なんていうから・・・。
しかも出発前だというのに、なかなか収まりそうにありません・・・。
ここは一つ、
“わたしのために争うのはやめて!”
とか言った方がいいのでしょうか・・・でも、なんか違う気がします。
そもそもこの闘い、間違って仲之井さんや珠さんが勝ったりしたら、私どうなっちゃうのでしょう・・・。

「ところで陽菜」
「あ、お父さん・・・ええと・・・これは・・・」
「まあ、気にするな。 我也がバカなのは昔からだし、本格的に口出しするようならまた吸って動かなくしてやる」
「は、はぁ・・・」
「それより、孫のことなのだが・・・」
「・・・え」
「私が戻るまでには最低2年はかかると思う・・・準備期間としては充分だと思うのだが、どうだろうか?」
「え、ええと、ちょっとまって・・・そ、それは、本当に・・・私と・・・しゃ・・・ちょう、の・・・?」
「なんだ、他に想い人でもいるのか?」
「い、いないです! いないけど・・・でも・・・まだ、わたし・・・社長も・・・高校生だし・・・その・・・」
「む・・・そうだったな・・・そうか、いや、折角再会できた娘が幸せそうな顔をしていたから、
 ついつい期待してしまったのだが・・・そうか、いや、そうだな・・・残念だが・・・
 孫の顔を見られると思えば危険な旅も必ず無事に遂げられると思っていたが、いや・・・そうか・・・」
「あ、お、お父さん?」

もの凄い凹んでます・・・ああ、どうしよう・・・無茶苦茶言ってるけど、でも、
娘として親孝行しなくちゃいけないとも思うし・・・ああ・・・ええい、もう!

「わ、分かりました、お父さんが次に帰ってきたときには、孫の顔をお見せできるよう善処しますから・・・」
「な・・・ほ、本当か! 約束できるのか!?」
「え・・・や、約束は・・・」
「できないのか・・・」
「し、します、約束します! ええと、では、その・・・の、納期は本日より2年、ということで・・・」
「うむ、わかった。 納品数は多いほどいいが・・・まあ、数は規約からは外しておこう。
 命名権も陽菜と我聞君に譲るから、いい名前を付けるようにな。 では、これで成約でよいかな?」
「は、はい・・・」

・・・とんでもない約束をしてしまった気がします・・・。
社長・・・どうしましょう・・・

「ふふふ・・・心配そうだね、はーるるん?」
「ゆ、優さん・・・それは・・・その・・・ま、まだ、経験のないことなので・・・」
「陽菜。 それでも、約束は約束。 約束したからには、全力を尽くさねばならんぞ、わかっているな?」
「は、はい・・・」

お父さん・・・昔から約束には厳しい人だったけど・・・こんなにズレてたっけ・・・

「だーいじょうぶっ! はるるんも、武文さんも、ご安心ください!」
「へ?」
「む?」
「陽菜ちゃんも我聞君も、私の大事な同僚だし、二人が結ばれてくれるなら工具楽屋としても万々歳!
 そして私、不肖・森永優は言うなれば二人の姉のような存在!
 人生の先輩として、あんなことからこんなことまで徹底指導して、必ずや二人を立派な大人にしてみせますとも!
 それに、支援体制もばっちりですからね・・・ね、果歩ちゃん?」
126最終話から即興で 2/2:2005/11/23(水) 22:04:26 ID:FJWnuZvP

「もちろんですとも! 早速今晩からでも、陽菜さんを我が家に受け入れる体制は整っていますから!
 ていうか、寮なんか引き払ってウチでお兄ちゃんと同棲しちゃいましょうよ、どうせ親公認なんですから!」
「ええと・・・優さん・・・果歩さん・・・? ちょっとそれは急すぎ・・・」
「お、おお・・・優くん・・・果歩くん・・・ありがとう!
 陽菜、お前は良い友人に囲まれているな・・・ますます安心して旅立てるというものだ・・・。
 二人とも、不肖の娘だが、どうか宜しく指導してやって欲しい・・・この通りだ、お願いする」
「お任せください! 武文さんが戻られた頃には、何処に出しても恥ずかしくない夫婦にしておきますからね!」
「そうそう! それじゃあ早速、陽菜さんのお部屋のお引越しから始めましょうか〜♪」
「お、お父さん、なんか騙されてるから! そんな頭下げてないで!
 っていうか、果歩さんそれちょっと早すぎですから!」

なんで優さんと果歩さんはこんなに息があってるのでしょう・・・まるで、昔から準備してたみたいです・・・
それにしてもお父さん・・・乗せられすぎです・・・絶対騙されてます・・・

「あら、早すぎなんてことはないわよ〜? そもそも、夜の生活が前提になるお話なんだし、
 二人が一つの部屋にいないことには、ねぇ?」
「ですよね〜! それに、十月十日って言いますし、そんなに準備期間があるわけでもないんですから、ね♪」
「うむ、果歩くんの言うとおりだ、若いのにしっかりしているな。
 いいか陽菜、納期が長いからといって仕事を先延ばしにするのは悪い例の典型だぞ。
 今日出来ることは今日済ます、それが仕事の基本だ。」

気が付いたら、私vs優さん・果歩さん・お父さんになってます・・・
味方になってくれそうな社長は・・・加勢してもらえる状況にないし、
居てくれても・・・私と一緒に流されるだけ、だろうなぁ・・・

「そ、それはそうだけど・・・でも、高校だってあるし・・・」
「ふっふっふ、大丈夫、その点をこの優さんが考えてない訳がない!
 ちゃーんと卒業式まではお腹が目立たない理想のスケジュールを、既にこの頭脳がはじき出しておるわ!
 でもね、完璧な計画があっても、計画通りにこなすには、やっぱり準備が必要なのよね〜
 スケジュールをこなすための予行演習、これは早いに越したことはない!
 我聞君のスケジュールを組んでた秘書の陽菜ちゃんなら、わかるよね?」
「そ・・・それはそうですが・・・」

予行演習って・・・その・・・やっぱり・・・
あわわわわ・・・

「あらあら、はるるん今から真っ赤になっちゃって、これは仕込み甲斐がありますな〜?」
「大丈夫ですよ、陽菜さん! 誰もが通る道なんですから!」

いや・・・果歩さんはまだ、ご存知ないのでは・・・

「じゃあ決着もついたみたいだし、引越し開始と行きましょうか!
 珠、斗馬! それにお兄ちゃんものびてないで早速お仕事よ!
 あ、それとも、陽菜さんの部屋で二人っきりで同棲、のがいいかしら?
 ねぇ陽菜さんはどっちがいいです?」
「え・・・い、いや・・・その・・・二人っきりは・・・あ、でも・・・うぅ・・・社長・・・」
「よし、これで思い残すことはない! では二年後を楽しみにしているぞ、達者でな陽菜!
 ほら、遊んでないで行くぞ我也!」
「「いってらっしゃいお父さん〜!」」

こうしてお父さんと先代は、旅立って行かれました。
残されたのは、とても楽しそうな優さん達と、倒れ伏した社長たち、勝ち名乗りを上げる珠さんと斗馬さん。
楽しそうに見守ってる辻原さんに、何故か終止果歩さんに羽交い絞めにされて口をふさがれていた桃子さん。
ああ・・・優さんと果歩さんがとても楽しそうに話し込んでます・・・そして時々こっちをみて笑ってます・・・
・・・・・・社長・・・私たち、どうなっちゃうんでしょうね・・・
127125-126:2005/11/23(水) 22:10:11 ID:FJWnuZvP
最終話がよかったので、ついつい即興で書いちゃいました。
國生パパ・・・最後にいい仕事してくれましたよね・・・偉すぎる。

エロパロスレなのにえっちなしで済みません、
えっちのある続き、少し先になるかもですが書く予定です。
ではでは駄文失礼。
128名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 22:58:37 ID:JuQWbFwh
>>127
ぐっじょーぶ、ぐっじょーーーぶ!!
もう最終話から直のノリですげえ楽しいし、面白いw
思わず約束してしまったはるるん激萌え。

本誌連載が終了した今、ここはほんに聖地や。
とりあえずロンダート→バック転から萌え転がってきます。
129名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 23:42:42 ID:uW3bV0/8
もっとだ〜!!!!!!!!
終わってしまったからには弔いSSの投下を切に願っております〜!!!!!!!
130名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 00:17:29 ID:lfD1zSaw
第一研の所長は話がスッポ抜けちゃったので、

ツジーとかなちんと優さんで三つ巴に。ぜひ。
131名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 07:09:14 ID:dzFu8hBb
えっと、初めてなんすが、鬼怒間×皇 序文だけ書いてみたんで落としてみます。
こんな稚拙な文章でも、もし需要があれば続きを。
つーか職人さん凄すぎる・・・・どうしたらあんなクオリティー高い文が書けるのだろう・・・
132名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 07:11:21 ID:dzFu8hBb
・・・・あー皆さん。私の事を知っているだろうか?・・・・
・・・そう、「メガネで知的」でお馴染みの生徒会長、鬼怒間 リンだ。
え、この上なく背が低いが抜けている?
誰だそんなこと言ったのはっ!
はーはー。まあいい。
実は今回この様な形で皆さんに来てもらったのは、・・私の・・その・・・こ・・恋の話を聞いて欲しいからなんだ。・・・えっと、もしイヤでないなら、聞いてもらえるだろうか・・・ありがとう。
では、聞いて欲しい。


その始まりは、自分でもよく分からない。
一目惚れだったのかもしれないし、そいつや、そいつの仲間たちとじゃれあっているうちに、好きになっていたのかもしれない。
そいつの名前は、皇 翔馬といった。
私はいつしか、そいつの見かけに合わない繊細な優しさと、決して裏切られない誠実さに惹かれていた・・・
しかし、この恋には、思わぬ障害が立ちはだかった。それは
・・・・・筋肉・・・・だった・・・・
私は、生まれてこのかた、筋肉というものがこの上なく嫌いだった・・・あれがピクピク動いているところを想像しただけで鳥肌がたってしまう。
一度は、克服のため修行までしたのだが、努力虚しく効果はなかった・・・
133名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 08:20:59 ID:MrXMvVm/
>>131
卑屈な態度は嫌われるだけだぞ。
書きたければ書け、書きたくなければ書くな。
顔色窺って書いて貰ったって嬉しくない。

というと、ROMの遠吠えと言われそうなんで俺も何か書くか…
134名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 10:15:43 ID:3Nuqdhxv
>>125
「今日出来ることは今日済ます」
「今日出来ることは今日済ます」
「今日出来ることは今日済ます」
つまりそれは國生さんが今日その日からふぉぉぉぉぉぉ!!!

>>131
需要も何も、その分量じゃ判断できない。
ここの住人は、あまりにもかけ離れたカップルだったり、
1のルールを守ってなかったりするもの以外は、
許容範囲大きいから、要は燃えられるか萌えられるかだ。
もうちっと長く投下してからの反応をみるよろし。
135名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 12:21:35 ID:R53HGyGh
>131
続き期待してますよ
ただある程度まとめて書いたほうがいいと思います
その方が後で修正したりできますからね

では、転がる準備して待ってますよ
136名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 19:16:03 ID:5+SE82ep
皆、マット敷いとけーーーー!!!
137名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 21:12:19 ID:SBqdwB2Y
>>131-132
迷ったときはとりあえず書いてみるといいと思う
決して職人の多いスレではないし、基本的に歓迎されるはず!
138名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 21:25:11 ID:IbK2Ht0F
ぶっちゃけ、皇って何処のオリキャラかと思ってしまいました。
ごめんなさい。
139131:2005/11/24(木) 22:21:25 ID:dzFu8hBb
えーと、今日1日暇な時間を見つけては書いた分です
悪いとこはどんどん指摘してください。エロは次から入れようと…
140131:2005/11/24(木) 22:22:44 ID:dzFu8hBb
しかし、いかに嫌いだからといっても、逃げてばかりはいられない。
あいつ・・皇もわたしも、もう三年・・きっと、志望する所も違うだろうから、卒業すると離れ離れになってしまう。
時間がない。
そう考えた私は、思い切って皇に声をかけた。幸い今は昼休みで人が少ない。ここで皇を連れ出して・・・・
「お、おい皇!」
緊張しすぎて怒鳴るようになってしまった。
皇がビクッとこちらを振り向く。
「うおっ、ど どうした鬼怒間」
意識している相手に見つめられたので、更に緊張して、言葉が続かなくなってしまった。
「ぅ・・・その・・えーと・・・そう!生徒会の仕事がたまってしまって困ってるんだ!放課後手伝ってくれないか?」
「ん、なんだそんな事か。ワシで良ければいつでも手伝うぞ。ハッハッハ」
「そ、そうかそれは助かる。では、放課後図書室で」
「ああ。わかった」
当初の目的とは少し違うが、何とかこいつを誘い出す事が出来た。勝負は図書室でだ。
しかし・・・もし、図書室で私が思いの丈をあいつに伝えることが出来たら、愛しているとあいつにいうことが出来たら、あいつはどう答えてくれるのだろう・・・
私の願うとおりの答えを返してくれるだろうか・・・それとも・・・
141131:2005/11/24(木) 22:23:54 ID:dzFu8hBb
そこまで考えると私は、思考を止めた。
このままでは、嫌な方へ、嫌な方へと考えが向かってしまう。
そして私は、悲しみの未来へと向かう考えを振り切るようにして午後を過ごすのだった。


そして、放課後。
私は、約束通り図書室で待っていた。
少し人は居たが、歩き回ってみてひとけの無い棚もあったので安心した。
あいつが来るまではまたさっきのネガティブな妄想におそわれた。そんな思いを頭から追い出そうとして必死になっていると、不意にあいつが数冊の本を抱えてやって来た。
「スマン。ついでに借りていた本を返そうと思って部室に戻っていたら、遅れてしまった。」
「わたしも今来たところだ。気にするな。」
「そうか、なら良いんだが・・それじゃあコレ返して来るから、少し待っててくれ」
「わかった」
私がそう答えると皇は、図書委員のいるカウンターへと向かっていった。
さっきの会話が、まるでデートでの待ち合わせのようでなんだか嬉しかった。
そして、私が頬を緩ませていると皇が戻ってきた。私は急いでにやけ顔をいつものぴしっとした表情に戻す。
「おお、待たせたな。ところで、生徒会の仕事と言うのは?」
「あ・ああ、こっちだ」
私はさっきの下調べで目を付けていた誰もいない「図鑑」のコーナーに連れて行く。
142131:2005/11/24(木) 22:27:05 ID:dzFu8hBb
「で、ワシはなにを手伝えばいい?」
仕事の内容について聞いてくる皇に思い切って質問する。
「そ、その前に訊きたいことがあるのだが・・・」
「ん、なんだ?」
「お・・お前の・・・その・・・す・・す、好きなタイプの女性とはどのような人だ?」
「好きなタイプ?」
また、遠回しなってしまった。
けれど、コレでだいぶ絞られるはずだ。私はじっと答えをまつ。
すると、皇が口を開いた。
「うーん、ヤッパリ」
ゴクリと唾を飲む
「國生さんかのう」
え・・・こく・・しょ・・う・・・・?
「ウム、清楚で可憐で、エプロンドレスも魅力的だったしそれに・・・」
皇の國生に対する賛辞は続いていたが、私は聞いていなかった。いや、聞きたくなかった。
好きな人が自分以外の女性を想って紡ぐ言葉など聞けるはずもなかった。
ただ、悲しかった。
皇が他の女性を想っている事が。
そうとわかった今も自分が皇を想っている事が。
幸せな片思いをしていた今までが。
自分と皇に関するすべてが悲しかった。
つうっと、頬から熱いものが流れ落ちる。
私は、私が泣いていることにきずいた。

止めようとは想わなかった

いっそ、今までの想いも流れてしまえばいいとすら想った。
143131:2005/11/24(木) 22:32:04 ID:dzFu8hBb
えーと最初の文にレスしてくれた皆さんありがとうございます
まず頑張ってコレを書こうと思います
それではまた
ノシ
144名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 22:38:32 ID:SBqdwB2Y
>>131
GJ!
先の展開が気になりますわ、続き期待させてください!
145名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 08:07:16 ID:H9zUy0Zh
>131
ハァハァするじゃねぇか!この低能!
146134:2005/11/25(金) 11:07:11 ID:gHrMq9nr
>>131
OK.萌えた。
俺の脳内で

委員長が顔をちょっとそらしぎみにうつむいて
>「お・・お前の・・・その・・・す・・す、好きなタイプの女性とはどのような人だ?」

とかいう情景がハイビジョンで再生されてふぉーーーーーー
ごろごろごろごろごろごろ
147名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 11:12:36 ID:YNILQ+7n
ちと欲を言うならば好きになる過程の方が萌えたかな?
148名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 15:41:59 ID:ENIpY+He
藤木屋での、先生のコメント。


15. Posted by ふじき 2005年11月24日 22:28
結婚エピソード?
んー・・・。
9巻をお楽しみに。


ドキドキだぜ!
9感のおまけページが楽しみだ。
149名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 21:41:48 ID:3FslydYL
ナイス低能! 工具楽屋に来てハゲ社長とファックしていいぞ。

つか、結婚エピソード……き、期待していんだよな!?
150名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 23:07:37 ID:AIA8ibvI
ながれムシしてわるいがわりこみ。
↓でこわしや我門のアニメ化企画立ててみた。

賛同者求む!!

ttp://www.tanomi.com/
TOP>DVD(アニメ)

151名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 23:21:41 ID:sZByGz7S
何故本スレでもキャラスレでもなくここにw
152名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 23:59:51 ID:AIA8ibvI
理由。本スレが何処なのか分からなかった(泣)
153名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 00:09:56 ID:3uI0kmFv
>150
主題歌はともかくエンディングは「希望の丘陵/萬Z」鉄板ぬ
154名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 00:21:21 ID:tVYfztht
>>152
週刊少年板と漫画キャラ板で「こわしや」で検索するとみつかるハズ
155名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 03:01:36 ID:1yFSWyzh
國生さんの我聞への心情の変化は丁寧に描かれてきたけど、
肝心の我聞の方はどうなんだろう
最終回だと、意外と内心意識してたように見えるが
それとも國生パパの爆弾発言で
ようやく國生さんを異性として意識しはじめた所なんだろうか
156名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 03:50:16 ID:3uI0kmFv
>155

「社長としてそんな不埒はできん・・・!」とゆーヤシだからね。
本来おおらかで異性だとか上下関係とか気を回すタイプではないのだろうが
ほっちゃんに嬲られてからセクハラには気をつけていたっぽいからなあ
157131:2005/11/26(土) 04:39:01 ID:FzvxYuG2
ふう。
鬼怒間×皇の続き書けたんで、投下します。
158131:2005/11/26(土) 04:40:27 ID:FzvxYuG2
ここで泣いていたら、きっと誰かに見つかってしまうだろうけど、どうでもよかった。
ふときずくと、泣いてる私にきずいた皇がオロオロしていた。少し申し訳なかったが、私は泣き続けた。泣きたかった。
と、急に皇にだきかかえられ、けっこうなスピードで走り出した。
「なっ何をするっ!」
私は、泣いていることも忘れ声を上げる。
「い、いや、大勢の前で泣き続けるのはワシもお前も恥ずかしいと思うんだが・・・」
いや、私をだいて走るのは恥ずかしくないのだろうか。
しかし、どうやら私のためでもあるらしい。
愛しい人が私のために行動してくれている。しかも、抱きかかえられているという、それこそ涙が流れるほど嬉しいシチュエーションのハズなのに、溢れる涙は、悲しみからだ。
と、皇が立ち止まった。目的地に着いたらしい。少し見回してみる。
なんだか見覚えがある。
私も何度か訪れたことがあるここは、卓球部の・・・・
「・・・・・部室?」
「ああ。ここなら部員以外まず来ないし、その部員たちも今は部活動中。まず人の目はないだろう。」
微笑みながらそう言って、私の方へ向き直る。
「なあ、そろそろ泣いていた理由教えてくれないか?」
私の心の中を整理する。
159131:2005/11/26(土) 04:41:21 ID:FzvxYuG2
私は私の心の内全てをこいつに語ろうと思った。
たとえこいつの心の人が私でなくても、後悔は、したくなかったから。
「実は・・生徒会の仕事と言うのは嘘で・・・・」
皇は黙って聞いている。
覚悟を決めても、こいつの前では、遠回しになってしまう。
私はこいつが好きだということを強く実感させられ、また悲しくなる。
「本当は・・・図書室でした・・質問がしたかったから・・で・・・」
皇はきょとんとしている。
「質問と言うとあのワシのタイプの・・・?」
また涙が流れてしまっている私は、うつむきながらうなずき答える。
「おまえがっ・・こく・・・國生が・・好きと・・言うからっ・・・」
うつむく私に皇の困った様な声が降ってくる。
「スマン、そのーまだ話が見えてこんのだが・・」
鈍いこいつに私は、泣き顔を上げ、言ってやる。
「わ・・私はっ!・・おまえ・・皇のことがっ・・・す、好きなんだっ!。・・・でもっ・・おまっ・・・おまえがっ・・好きなのはっ・・」
言えた。
あんなに遠回しになっていた言葉が。
まさか、こんな形で言うことになるとは思っても見なかったが。
私は涙を止められず、皇は沈黙する。
少しの間、私のすすり泣く声だけの時が流れる。
160131:2005/11/26(土) 04:43:16 ID:FzvxYuG2
暫くして私は落ち着いてきて、涙も収まったので、未だ沈黙する皇を見上げる。
するとそこにあったのは、何故か真っ赤に染まった、皇の顔だった。
私に、見つめられている事にきずいたようで赤い顔のまま喋り出す。
「その・・・なんだ・・鬼怒間は・・・その・・ワシのことが・・・好・き・・なんだよな・・・ワシ・・も・・・えっと・・お前のことが・好き・・だから・・・その・・つ・・付き合って・くれないだろうか・・・」
・・・は?・・えーと・・・それは・・・・・頭が正常に働かない。
私が皇を好きで、
皇は國生が好きで、
私が皇に好きだと言って、
皇が私に好きだと言って、
付き合って欲しいとも言って・・・
・・混乱してきた。
そして私は、混乱する頭を使いやっとの事で、言葉を紡ぐ。
「えーと、お前は、國生が好きなのだろう?それなのに私が好きとは・・・?」
「そうは言ってもワシが國生さんに持ってる気持ちは、恋愛感情とはまた別物だしのう。」
「は?どういうことだ?だってさっきおまえが、好きな女性のタイプは國生と・・・」
また混乱し始めた私に、皇は腕を組み、考えながら答えてくれる。
161131:2005/11/26(土) 04:46:52 ID:FzvxYuG2
結局、エロ入れれませんでした。
流れからして、次かその次に、なってしまうと思われ。
それでは、おやすみなさい
162名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 08:58:14 ID:6DgbHg8T
こら131!てめえ生殺しか!生殺しなのか!ならいっそ一思いに殺してくれぇ〜畜生!この低能が!

では箱根峠を転がって越えてきます。GJ!
163名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 12:00:39 ID:6tqnuxic
131、良い仕事してますねえ。
GJ過ぎて俺の頭の中がヤヴァイ事になっちゃてるよ。
164名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 12:38:03 ID:tVYfztht
>>131
GJ!
高飛車と脳まで筋肉な感じの二人なのに、実はすごい純情そうなのがいいッス
すげー続き気になりますよ!
165名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 15:36:41 ID:SX7LxGy+
イイね!

サブキャラにもっと愛を!!
166名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 17:17:40 ID:giYJ8SOV
俺はやっぱり我聞×国生がいいなぁ

499さんとか来ないかなワクワク
167名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 18:40:18 ID:FzvxYuG2
》166
ホント、待ち遠しいっすね
168名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 21:39:30 ID:EQjc58Vc
しっかし、低能がそのまま誉め言葉っちゅーのも凄いのうw
169名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 23:39:09 ID:1yFSWyzh
俺は508さんのエロとユーモアが混じったSSも好きだなあ
復活キボン
170131:2005/11/27(日) 17:29:29 ID:Q4X0ZK+M
499氏、506氏が期待されてる中、続き投下します。
171131:2005/11/27(日) 17:31:25 ID:Q4X0ZK+M
そうだなぁ、と皇は話し始めた。
「さっきも言った通り、國生さんはタイプではあるが恋愛対象にはならんのだよ。」
訳が分からない。
タイプと言うのは、その人の理想の相手なハズだ。その理想の人その人が恋愛の対象にならないとはどういうことだろう。
そう思った私は、そのまま聞いてみた。
「わからん。タイプだと言うなら、理想の相手なハズだろう。」
皇は深く考えて、答えてくれる。
「む、ぅ。そうだな・・、そういえばお前はポップスの歌が好きだったな。例えばそのポップスの歌手がお前のタイプだったとする。そのタイプと言うのは、その歌手に似ている人であって、テレビにでている歌手本人に恋する事はなかなかないじゃろう。
それと同じ事だとワシは思う。」
・・・・そう・・なの、だろう・・か?
・・確かに・・言われてみると・・・そんな気が・・しないでも・・ない。
でも・・・
「・・・しかしっ、お前は、他にも想う人がいるというのに、私とつきあうなんてっそんな、そんなのはっ・・・」
想像してみる。
皇と私が付き合っているとする。
皇と一緒にいる時間はもっと、ずっと増えるだろう。
それは、とても幸せな事だと想う。
でも、だとしても・・・
172131:2005/11/27(日) 17:32:07 ID:Q4X0ZK+M
私が一緒にいる時も、そうでない時も、皇の心の中には私だけでなくもう一人居るのだ。そう思うと、胸が締め付けられる。とても痛い。
それは、悲しく、辛く、嫌だ。
我が儘かもしれない。でも、そんな想いをするくらいなら、ここですっかり諦めたい、諦めさせて欲しい。
私がそう言葉にしようとした時、先に皇が話し出していた。
「確かにワシは國生さんの事を、可愛いとか綺麗だと度々思う。けど、そこまでなんだ。ワシが、ずっと一緒にいたいとか守ってやりたいとか、そう想うのは、鬼怒間だけなんだ・・」
「皇・・・」
その時の私は、幸せで少しの間頭に言葉が浮かばなかった。
本当に、幸せだった。
けど、私は
「本当、だろうな?」
「ああ。勿論だ」
そんな皇に、
「もし、國生に好きだと言われてもか?」
「う・・大丈夫だ」
少しだけ、甘えたくなった。
「なら、証明して見せろ」
「・・目を、瞑ってくれないか?」
皇は少し考えて、そう言った。
私は言われた通りにする。
私の体が優しく持ち上げられる。
そして、私の唇に柔らかいものが重なる。
私がそっと目を開けるとそこには、愛しい人の顔がある。
安心した。
そして、私がもう一度目を瞑ろうとした次の瞬間。
173131:2005/11/27(日) 17:35:51 ID:Q4X0ZK+M
バッ、バン、バタン
目を瞑った訳でも無いのに視界が真っ暗になる。
いや、真っ暗ではなかった。上の方に少しだけ開いた隙間から、少しだけ光が覗いていた。ここは、
ロッカーの中だった。
「なっお、おいすめら・・・」
声を上げかて、ハッとして止める。
少し離れたところでガヤガヤと声がする。
卓球部連中が戻って来たのだ。
皇は2人っきりでいるところを見られるのが恥ずかしかったのだろう。それにしても、タイミングの悪い連中だ。もう少し後だったら・・・いや、それでも同じだったかもしれないと思い直した。
そして、外の会話に耳を傾ける。
「・・あれ〜、元部長。一人っきりでこんなところに居て、な〜にやってたんすか〜(一年生女子)」
「ひょっとして、生徒会長と一緒だったんじゃ〜(天野)」
な、なんて勘の鋭い連中だ・・・
皇のオロオロと反論する声が聞こえる。「そ、そんなことは・・ちょっと忘れ物してな。ん、工具楽と佐々木、中村が見あたらんが」
「あ、佐々木君なら『部長として次の文化祭の為、メイド喫茶行ってくる』っていって出ていこうとしたところに、恵のアッパーカット受けて中村君に保健室に連れて行かれて・・(住)」
「あはは、ちょっとやりすぎちゃって(天野)」
174131:2005/11/27(日) 17:42:15 ID:Q4X0ZK+M
ズルズル長引きそうです
409氏、506氏頑張って下さーい
今回はコレくらいで
ノシ
175名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 19:10:24 ID:Gpu0dFsl
>>131
GJ!
いい雰囲気になってきてますね、続き期待させて頂きますよ〜
176131:2005/11/27(日) 21:54:00 ID:Q4X0ZK+M
≫174
あぁぁっ
ごめんなさい。
499氏を間違えて409と・・・orz
とにかく、499氏と506氏は物書きの先輩として職人としてネ申として、尊敬してます。
頑張って下さい
177名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 23:07:52 ID:GTDOssZw
低脳最高!
このズルズル感もまた堪らんですな。(ある種の放置プレイ?)
178名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 01:03:31 ID:qe4V47Ig
女性キャラ萌えスレの422さんのアイデアから、SSのさわりの部分だけとりあえず描いて見たんすけどどうでしょう?
一応投下です
179178 1/2:2005/11/28(月) 01:06:20 ID:qe4V47Ig
 あっという間に冬がやってきました。街は色とりどりの光で埋め尽くされる、今日はクリスマス・イブ。毎年この時期の喧噪には積極的には加わらず、ただただ圧倒されてしまう私なのですが…。
 申し遅れました、私の名前は國生陽菜。解体業者「工具楽屋(株)」で秘書兼経理を務めています。真芝グループの壊滅と同時に、本業の数もめっきり減り、私たちは解体業をやりつつどこか落ち着いた日々を過ごしていました。
そしてクリスマス・イブのこの日、久しぶりに本業の依頼が入り、いつもの私なら赤字を埋められると喜ぶところなのですが、今日は事情が違いました。それは今朝のこと・・・

「陽菜さん、陽菜さん!大変ですよ!」
工具楽屋の事務所に工具楽家長女である果歩の声が響く。
「おはようございます果歩さん。どうされたんですか朝から?」
冬休みということで早朝から事務所にいた陽菜が訊く。
「陽菜さん・・・今日が何の日か、知らないとは言わせませんよ!」
「え、えと・・・クリスマス・イブですよね?」何故か気圧されつつ答える。
「正解でもあり、不正解でもある。といったところですね」
果歩の瞳が怪しげに光る。
(また何か企みがあるのでしょうか?)と思いつつも訊いてどうすることもないので
「どういうことでしょう?」とだけ聞く。
「今年はただのクリスマス・イブにはならない、ということですよ。陽菜さんにとってね」
「・・・?」
「な、なんと、あの朴念仁の兄からデートのお誘いがっっ!!」
果歩が豪語する後ろで、いつの間にか現れた斗馬と珠が紙吹雪をばら撒いている。
当の陽菜はというと、
「デ、デート・・・ですか?」と呆然している。
「なんすかー、陽菜さん!その反応のなさは!?イブにデートですよ!やったじゃないですか!」
180178 2/2:2005/11/28(月) 01:06:48 ID:qe4V47Ig
と、言われても・・・我聞や自分と「デート」という響きはあまりにもしっくりこないし、そもそも自分たちは別にそういう関係ではないのであって・・・、と、陽菜の思考は思いのほか激しく巡っていたのだが、表情に表れないので果歩は
「陽菜さんのおじ様も言ってたじゃないですか、ねぇ」
と最後の攻撃を仕掛ける。
「!!!」陽菜は今日本にはいない父が、去り際に放った爆弾発言を、つい最近まで意識しないように務め、忘れかけていた言葉を思い出す。
『陽菜を嫁に貰って欲しいといっているのだが・・・』
「〜〜〜〜〜!」思い出して顔がこれ以上ないほど真っ赤に染まる。それを見て満足すると果歩は、
「今日の6時、駅前のツリーの下で待ってるそうですから〜。頑張ってくださいね?」
と残して去った。
 午前中の陽菜の仕事は、手に付かなかった。
181名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 02:43:10 ID:sfSD5eum
続きが気になるGJ
182名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 03:02:08 ID:2L9ucTiR
あのネタは俺も気になってたので、SS書いてくれてすげぇ嬉しい。
続きもぜひ!
183名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 16:59:36 ID:nVA/dOz6
ぬおぉ!
続きが気になって悶え転げだぜ!
184名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 18:58:33 ID:1pqRpsH/
GJ!
続きも頼んだ
185178 続き:2005/11/28(月) 21:06:00 ID:qe4V47Ig
正直、私はこの誘いが嬉しかったのです。
あの父の言葉の後、特に何事もなく過ごしていた日々の中で、悶々とした想いを抱いていたのは私だけじゃなかったんだ、と。社長も社長なりに真剣に考えて、そして私を誘ってくれたのだ、と。そう考えると溜まった仕事も驚くように進む気がしました。ですが…

「本業です。久しぶりに」
工具楽屋の営業部長の辻原がいつもの胡散臭い表情で告げたのは、午後も3時が過ぎた頃だった。
「ぉお、本当に久しぶりですな」と専務の中之井が腰を上げる。だが、陽菜は一人、身を固まらせていた。
(そ、そんな…よりによってこんな日に…)
秘書としては、久々の本業、ここ最近の赤字も埋まり…と、喜ぶべきではあるのだが、今朝の果歩の知らせの時から、彼女はただの一人の少女であった。
(いけないいけない!仕事はちゃんとこなす。…できるだけ早く!)
「辻原さん、現場はどこですか?早速向かいましょう!」
186178 続き:2005/11/28(月) 21:06:50 ID:qe4V47Ig
「おや、あなたにしては凄い気合の入りようですね。現場は隣町の廃ビル。真芝から流れた兵器を多数抱えてる輩がいるという情報があるので、とりあえず兵器の破壊とできれば所有者の確保、ですが…夜を待ってからでも構いませんよ?」
「いえ、兵器を抱えてるならそれこそ直ちに向かった方が…」
夜を潰すわけにはいかない。我聞がせっかく誘ってくれたのだから…。しかし、その我聞から、
「特に予定も入ってないんだし、夜までに準備を整えて行くのでもいいんじゃないか?」
と言われたとき、陽菜は自分のどこかがプチンと切れる音を聞いた。
「…社長、あなたは、私のことなどどうでもいいと…つまりそういうことを言いたいのですか?」
社内が南極並みの冷気に包まれる。
「ぇ!?いや、べ、別に國生さんをどうでもいいなどと言った覚えは…」
久々の陽菜の冷ややかな(多少怒りも加わった)言葉にたじろぐ我聞。
陽菜自身も、今の発言が我聞への個人的な怒りであることに気付き、その同様を誰にも悟られまいと
「迅速な行動は“こわしや”の基本です!早く準備をなさってください!」
と一喝してトラックの方へ向かって、去った。
「こ、國生さん・・・?」
我聞はわけもわからず、妙な罪悪感を抱いていた。

「もしもーし、果歩ちん…じゃなくてデルタ2、応答頼む」
「デルタ1、首尾はどうです?」
「いやー…それがどうもかくかくじかじかで…」
「……おかしいなぁ、確かにお兄ちゃんには今朝、『家族で食事があるから』て言ったんだけどなぁ…。とにかく、優さん誘導ヨロシク!」
「ラジャー!」
187178:2005/11/28(月) 21:10:49 ID:qe4V47Ig
思いのほか続きを期待してくださる声があったので嬉しい限りです。
割とエンディングまで時間がかかりそうな気がしてきたんすけど、小出しに出していければ…
188名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 21:36:54 ID:6PqB38jV
がんがって〜〜〜
189名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 21:47:21 ID:f1+4giTA
うおぉ、続きが激しく気になりますな。GJです!楽しみにしてますよ。
190名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 21:57:12 ID:FYY03jK0
ああっ潤いの水がふってきた…
続き期待してます
191名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 23:14:05 ID:E0TXVcL/
178さんGJ。
続き、期待してます。
499さんもそろそろこないかな〜。
192名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 00:13:36 ID:dOStljCv
さてと、マットマット、転がる準備っと。
193名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 00:16:52 ID:IhgifgFA
でわ私もイソイソ
194前々スレ499:2005/11/29(火) 00:41:41 ID:J47dfCl3
>>131氏と>>178氏と、低脳なお二方の作品の続きが気になってしかたありません・・・!

お二人の続きを待つ間にってことで、
>>125-126の即興文の続きを書きましたので、投下させて頂きます。
当然ながら我聞×國生さんで。
195前々スレ499 1/15:2005/11/29(火) 00:42:29 ID:J47dfCl3

「えーまあそういうわけで、武文さんより講師役を承りました森永優さんです。 以後、お見知り置きを」
「は、はぁ・・・」
「承ったっていうより、買って出てたような・・・」
「ええい、細かいことは気にしない! そして我聞君は気合いれなさい!」
「は、はいっ!」「へいっ!」

あれからしばらく経っていつの間にか夜、そしてここは工具楽家の6畳間。
部屋には布団が敷かれ、その横で我聞と陽菜は正座して、優の話を聞いていた。
優と果歩曰くの “予行演習”のために。
陽菜の引越しやら我聞との同居等の話はなんとか先送りにした二人だったが、
この “予行演習”だけは、“最初が肝心”とか適当な理由をつけて迫るGHKの圧力に屈し、
この状況まで追い詰められていた。

「まー、そんな固くなることはないから、リラックスしなさい? ちゃんと私もいなくなるから、ね!」
「ええと、その・・・優さん」
「ん、なんだね、はるるん」
「た、確かに、お父さんと約束はしちゃいましたけど・・・
 まだ、その、私たち、二人でそう言うこと話したことなくて・・・できれば、先に二人だけで・・・」
「そ、そうですよ優さん! いきなり予行演習って言われても、俺たち・・・」
「なああに甘ったれたこと言いますかっ! さっきはるるんのパパに違うのかって確かめられたときの二人の言葉!顔!
 お姐さんしかと聞き届けたし見届けたですからね!?
 あれは間違いなくお互いに好意をもっている、そういうことでしょう! お姐さんの目は誤魔化せないよ!?」
「い、いや、まあ、それはそうですが・・・」

さっきもそうだったが、陽菜だけでなく、我聞もこのことを否定はしない。
それが陽菜には、嬉しかった。
陽菜は桃子から嫁候補の話を振られて以来、我聞のことをどうしても意識せずにいられなかった。
そんな思いを抱いたまま、辻原が消息を絶ったときの我聞の涙を見て、第一研での闘いを通して・・・
その思いが、勘違いや気のせいではないと、確信していたから。
そして、そう思っていながらも、我聞との今までの関係が壊れるを恐れて、伝えることができなかったから。
だから、嬉しかった。

「ほら、はるるんを御覧! 既に気分は二人の夜、って顔してるんだから、我聞君も男として見習いなさい!」
「こ、國生さん?」
「え、あ、あわ、ち、ちがいますっ!」
「ふぅ、まったく・・・まあいいわ、確かにいきなりだしねぇ・・・
 とりあえず、大事なことはこの冊子にまとめておいたから、二人でよーく読んで、
 ちゃーんと“実践”するように、ね!
 じゃあ、お姐さんは別室でじっくり観さ・・・じゃない、のんびり待たせてもらうから、ふたりともしっかりね!」
「「はあ・・・」」

最後まで不吉な笑みを絶やすことなく、優は二人を残し、部屋を出て行った。
そして残されたのは、我聞と陽菜・・・二人きり。
陽菜としては、嬉しくないと言えば嘘になる・・・が、余りにも突飛というか、急展開すぎる。
どうしていいか分からず、俯いたままちらりと我聞を見ると、やはり顔を真っ赤にさせてうつむいていて、
その顔が不意に陽菜の方を向く。
お互いに同じようなことを考えていた訳で、同じように相手の様子を窺おうとして目を合わせてしまい、
慌てて目を逸らす。
そんな停滞した状況をなんとかしようと、意を決して我聞が口を開く。

「え、ええと、とりあえず國生さん」
「は、はい社長、なんでしょう・・・」
「なんとなく・・・事情を説明してもらえると、ありがたいかなー、とか・・・」
「あぅ・・・その・・・す、すみません・・・実は・・・」

我聞が先代達と乱闘している間にあった、國生父や優達とのやり取りを、陽菜はまだ説明していなかった。
いろいろ騒がしくその時間が取れなかった訳でもあり、話し難い内容でもあったが、
事ここへ至っては我聞に伝えないわけにも行かなかず、概要をなんとか説明する。
196前々スレ499 2/15:2005/11/29(火) 00:43:29 ID:J47dfCl3
―――そんな訳で、話し難いところも含めてなんとか伝え終え・・・

「それにしても・・・孫と言われても、俺たち・・・そんな話すら、したこと、ないんだよな・・・」
「そ、そうですよね・・・と言いますか・・・まだ、私たち、そもそも付き合っても・・・」
「全く・・・おっちゃんのあの発言・・・ああいうのこそ爆弾発言って言うんだろうな」
「ですね、本当に爆弾でした・・・もう、恥ずかしい・・・」
「まあ、でも・・・なんだ、その・・・」
「はい?」

お互いに照れながらも、一応は会話を続けていたのだが、ここで我聞は黙ってしまう。
陽菜は不思議そうに我聞の顔を見るが、予想外に真剣な顔をした我聞に声をかけられない。

「國生さん・・・これはさ、別におっちゃんがああ言ったからとか、こんな状況になったからじゃなくてさ、
 俺の気持ち・・・第一研から帰って、その頃にやっと気付いた気持ちだけどさ・・・
 まず、一つはっきりさせておきたいんだ」

我聞の顔はさっき以上に真っ赤だったが、真剣な目で陽菜を正面から見据えていた。
陽菜も真剣に受け止めなければならない雰囲気を感じとり、姿勢を正して我聞と向き合う。

「俺・・・國生さんのこと、好きだよ」

どきん、と陽菜の胸が高鳴った。
そう、これが欠けていたのだ・・・本人同士の意思を完全放置で話が進んでいたから、
実感が全然湧かなくて恥ずかしいばかりだった・・・だが、今・・・

「わたしも・・・」

陽菜は、思う―――
私も、気持ちを伝えなきゃ・・・社長より前から、私の方が前から、意識してたのだから・・・
私は、誰よりも社長のことを・・・

「わたしも、社長のこと、大好きですから・・・!」

今度は、互いの口から自身の言葉で気持ちを伝えられたし、ギャラリーもいない。
人目を憚ることなく自由に、存分に思いの丈を表現できるはずの二人は・・・

「じゃあ、そういうことで、まあ、とりあえず・・・よろしく、國生さん」
「はい、こちらこそ・・・ええと、不束者ですが・・・宜しくおねがいします、社長」

深々とお辞儀などしていた。

同時刻、工具楽家・居間。

「なんだそりゃあああ! やる気あんのかこらああああああ!!」
「ゆ、優さん向こうまで聞こえる! 落ち着いて!」
「折角空気を読んで外してやったというのに! 両想いの二人が告白し合って、キスはおろかハグすらないなんて、
 お前ら本当に17歳かあああ!」

当然といえば当然の仕込みと言うべきか、我聞と陽菜が二人きりで愛を語らう姿も声も、
優さんの技術提供で全て居間のテレビに垂れ流されていた。
それを囲むのはGHKのメンバー4人に、今度は簀巻きにされた桃子、
それと茶に仕込んだクスリで弱ったところを優さん発明の捕獲ネットで緊縛された番司であった。
束縛された二名はさっきまでギャーギャー喚いていたわけだが、
流石に二人の告白場面を目の当たりにしてしまい意気消沈。
かわりに、今度は優が騒ぎ出したところであった。

「ほら、優さん! また動きがありそうですから! そんな時のための優さんのマニュアルじゃないですか!
 さ、落ち着いて続きを見守りましょう!」
「むぅー。 もしこの先も不甲斐ない真似を見せるようなら、どうしてくれよう・・・」
197前々スレ499 3/15:2005/11/29(火) 00:44:36 ID:J47dfCl3
そんな不穏な空気など、本人たちなりにはラブの真っ最中の二人には、察知できるはずもなく・・・

「えーと、それじゃあ・・・どうしよう」
「そ、そうですね・・・そ、そうだ、こんな時のために優さんがマニュアルを置いて行ってくれたわけですし・・・」
「そ、そうだったか、じゃあ読んでみようか」

二人は共に恋愛下手というか、そもそもそういう方面の話には疎く、
学校生活も仕事で削られがちだったために同級生からそんな話を聞く機会もあまりなかった。
我聞はそんなことより身体を動かす方が好きだったし、陽菜にそんな話を振れる猛者はいない。
そんな二人だからこそGHKの活動も空回りし続けたわけで、
今も実は、お互いに告白しあっただけで満足してしまっていて、
流れに乗ってキスしちゃえ、とかそんな発想はナチュラルに湧いてこないのだ。
だが、今の二人にはそれでは済まされない事情がある。
そんな二人にいきなり孫を要求すること自体に無理があるのだが、長年娘と隔離されていた父故に、
仕方あるまいという他はなかった。
まさにそんな、仕方なし、という感じで二人して優に渡された冊子をめくってみると・・・

『明日のために 前書き
 本書は、我らが社長・工具楽我聞と、その未来の嫁たる國生陽菜に致命的に欠けていると思われる、
 夜の生活に関する知識について指導し、二人の性に対する興味を盛り上げて、愛ある性生活を実現、
 気付いた時には否定のしようもない既成事実を作らせることを目的とする。
 恥も恐れも捨てて、欲望の赴くままに行動すべし。
 されば、気が付いたらできちゃってるから。
 では、二人とも、大人の階段をてっぺんまで転がり登るように、レッツ・ゴー!
                                          森永 優』
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「ねぇ、國生さん」
「な、なんでしょう、社長」
「俺たち、これを信じていいのか・・・?」
「どうでしょうか・・・先を読んでみないことにはですが・・・正直、もの凄く不安です・・・」
「ま、まあでも、他に頼るものもないか」
「そうですね、実践するかどうかは別として・・・と、とにかく読んでみましょう・・・」

こんなあからさまにいかがわしい冊子でも、頼らざるを得ないほどにその手の知識に乏しい二人は、
この局面に限ってはGHKに踊らされるために存在しているようなものであった。
そして、たった1枚ページをめくったところで早速、二人の顔が引き攣って止まる。

「えーと、まず・・・え・・・」
「う・・・」

そこに書かれていたのは―――

『明日のために 第一章 A
 Aが何か、わかるよね? あーでも初心な二人は分からない可能性があるから、ちゃんと書いておこう。
 “キス”ですよ、“kiss”。
 本書を二人に渡している頃には、既に告白はしているはずだから、当然一度は済ませていると思うけど!
 キスも極めようとすると深いのよ〜?
 たった一度のキスで満足してるそこの若造なキミタチに、本当のキスを教えてあげよう!』

「き・・・きす、ですか・・・」
「き・・・きす、みたいです・・・」

告白してから少し落ち着いていた顔色が、また真っ赤に逆戻りしていた。
冊子の方はその先に、テクニックの詳細などが書かれているのだが、その先を読む気になれず一旦放置すると、
真っ赤な顔のまま、なんとなく二人は向き合ってみる。
知識はないけど、興味がない訳ではない。
意識はしていなかったけど、好きな相手と―――好き合っている相手とのキス・・・
考えると、それは決して・・・悪くない。
そう思った二人は、自然と、無言のまま顔を寄せていた。
198前々スレ499 4/15:2005/11/29(火) 00:45:46 ID:J47dfCl3

「國生さん・・・」
「はい・・・社長」
「き・・・キス、してみる?」
「そ、そうですね・・・モノは試って、いいますし・・・」
「そ、そうだね・・・じゃ、じゃあ、いくよ・・・」
「はい・・・」

ぎゅ、と陽菜は目を閉じて、我聞を待つ。
我聞は緊張でガチガチになりながら、首を伸ばして陽菜の顔に己の顔を近づけ、
ここなら多分大丈夫、というところで自分も目を閉じて、そのまま顔を前に進めて、
ふ、と。
二人の唇が、触れ合った。


同時刻、工具楽家・居間。

「きゃああああ! やった! やったわお兄ちゃん! ついに、あの朴念仁がついにキスですよ優さん!
 これで工具楽家の未来は安泰だわ!」
「チュウだ!」「はじめてのチュウだ!」
「ぬぉおおお! 工具楽め・・・許さん、許さんぞおおおお!」
「き・・・キスぐらいで騒いでるんじゃないわようす胸っ! す、すぐにこれくらい、取り返してやるんだから!」
「あっはっは、やれるものならやってみなさい控えめ胸!」

当人達が少しでも冷静なら絶対に聞きつけられそうな大騒ぎだったが、
優だけはイマイチ納得の行かない顔でディスプレイを見守る。

「あ・・・アレでキスですって・・・この優さんをナメるのも大概にしないと・・・本気で乗り込むわよ・・・?」
「ゆ、優さん、ちょっと? ど、どうしたんですか」
「あのガキャども・・・恥ずかしがるのも度を越えると・・・イラついてくるのよね〜?
 あんな唇の先端だけギリギリ触れさせるのがキスだなんて、お姐さんは認めないからね!?」
「優さん、おちついて、おちついてー!」


等と外野がおかしな方向にヒートアップしているとは露知らず・・・

「ええと・・・なんか、ちょっと・・・想像してたのと違ったかな・・・」
「そう、ですね・・・なんというか・・・もう少し、湿った感じかと・・・思ってましたが・・・」

極度に緊張した二人が唇の先端を、本当に軽く触れ合わせただけなので、
当然ながら緊張で乾いて、カサカサした唇の感触しかない。

「そうだよな・・・漫画とかでも、そうだ、“ちゅ”とかそんな音がしてたしな・・・」
「ですよね・・・ちょ、ちょっと、浅かった、ってことでしょうか・・・?」
「じゃ、じゃあ、今度はもうちょっと、深く、というか・・・」
「は、はい・・・恥ずかしいけど・・・お、おねがいします」

さっき以上に緊張しながら、再び目を閉じる陽菜。
我聞も我聞で緊張しきりだが、今度はとにかく “深く・・・深く・・・”と念じながら、
もう一度陽菜の顔へ顔を寄せる。
充分に近寄って、目を瞑って、再び唇が軽く触れ合う。
陽菜がびくっと震えたのが分かったが、ここで止めてはさっきと同じ。
そのまま唇を押し付けようとするが、二人とも緊張しまくっていて唇に力がはいっているものだから、
唇同士が押し付けられるだけで、絡み合ったりもせず、さっきより圧力を感じるだけ。

(こ・・・これではさっきと変わらん・・・なんとか、男としてなんとかしないと・・・!)

焦りに焦った我聞はなかば無意識に腕を伸ばし、陽菜の肩と頭を抱き寄せた。
いきなりの行動に驚いた陽菜は一瞬、唇の力を抜いてしまい、薄く口が開く。
強く押し付けていた上に引き寄せまでした我聞だから、その開いた口に思い切り突っ込む形になって・・・
199前々スレ499 5/15:2005/11/29(火) 00:46:58 ID:J47dfCl3
いきなり抵抗がなくなって我聞も口を緩めてしまい、緩めたまま、陽菜の緩んだ口に押し付けたものだから、
結果、二人は口を開いたまま、深く繋がることになる。
事態がイマイチ呑み込めないままに、二人の舌と舌が、触れ合う。

「―――――!!!」
「――――――っ!!」

お互い同時に、声にならない声を上げて口を離す。
予想外の事態に慌てふためいて、バクバクと暴れる心臓を必死で抑えようと、二人ともしばし無言のまま。

(國生さんの舌に舌で・・・さ、触ってしまった・・・でも、あれか・・・今のがキスなのか・・・?)
(社長に・・・口の中に入られちゃった・・・こ、これが・・・は、恥ずかしい・・・けど・・・)

普通に考えたらとんでもないことだが、想いを寄せ合う二人にとっては、恥ずかしくとも、嫌な感じはしない。
とりあえず相手に気取られないように鼓動が落ち着くのを待って、

「こ、國生さん・・・ちょっと、びっくりしちゃったけど・・・い、今のが多分・・・」
「は、はい・・・思わず離しちゃいましたが・・・なんとなく、わかりました・・・じゃ、じゃあ・・・」
「あ、ああ、今度こそ・・・」

ファーストキスの三度目のやり直し。
傍から見たら滑稽なやり取りではあるが、本人たちは至って真剣。
三たび陽菜は目を閉じて、今度は唇を柔らかく、薄く開いて、抑えても抑えきれない鼓動を気にしながらも、
我聞の唇の感触を待つ。
今度は、唇より先に我聞の腕が肩と頭に添えられる。
軽く引き寄せられる感触に逆らわず、陽菜は我聞の腕に身を任せる。
陽菜を軽く引き寄せておいて、我聞は目を瞑ると、柔らかく、陽菜の唇に自らの唇を重ねる。

(柔らかい・・・國生さんのくちびる・・・少し湿っていて、それに、温かい・・・)

今度は、陽菜の唇の感触をしっかりと確かめながら、すこしずつ、すこしずつ舌を進め、
陽菜の唇に触れた。

(キス・・・しちゃった・・・社長と・・・嬉しい・・・でも、もっと・・・私も、しなきゃ・・・)

背筋を駆け上がるようなぞくりとする刺激に震えながら、陽菜もおずおずと舌を伸ばす。
少しずつ慣れてきた我聞に比べ、恥ずかしさが先立ってなかなか舌を伸ばしきれないうちに、
すでに陽菜の口腔へ侵入していた我聞の舌と、再び触れ合う。

(――――!)

予想以上に伸びていた我聞の舌の感触に驚いて一度は舌を離してしまうが、
すぐに気を取り直して控えめに、おずおずと舌と舌とを触れ合わせる。
温かくぬめる、柔らかな肉のかたまり・・・これまで感じたことの無いような、生々しい感触。
それが、自分の舌を絡めとり、うねうねと口腔内を蠢く感触に、
奇妙な甘さを伴う、鈍い電撃のような震えが体の芯を走り、下腹部へと墜ちる。

(なに・・・これぇ・・・っ きもち・・・わるい? ちがう・・・社長の舌・・・嫌じゃない・・・けど・・・
 なんだろう・・・すごく、ぞくぞくして・・・っ・・・なんか・・・変になる・・・ジンジンする・・・)

感じたことの無い甘い刺激と微かな不安に震えながらも、
陽菜は我聞の舌による愛撫に徐々に捕らえられていく。
不安が薄れ、変わりに陶酔感が膨らんできて、
震える身体はいつの間にか脱力し、舌は我聞の思うがままに弄ばれていた。

(やだ・・・どうしよう・・・しゃちょうのキス・・・きもちいいです・・・流されちゃう・・・)

初めてのキスであり、初めてのディープ・キス。
その想像し得なかった快楽に、陽菜は心と身体が蕩け出すような、錯覚を覚えた。
200前々スレ499 6/15:2005/11/29(火) 00:48:06 ID:J47dfCl3

「―――んん・・・っ、ぷぁ・・・はぁ・・・っ、はぁ・・・はぁ・・・ふぁあ・・・っ」
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・っ」

思うままに陽菜の舌を貪っていた我聞だったが、陽菜の呼吸が徐々に荒くなったので、
陽菜を苦しめているのではないかと彼女の身を案じ、その唇を解放する。
頬を真っ赤に染めて、虚ろに潤んだ目で我聞を見つめる陽菜の顔に言いようの無い艶を感じつつ、
我聞は陽菜の唇の、舌の、口腔の粘膜の感触を思い返していた。
それはあまりにも柔らかく温かく、それがおどおどした感じで震えたり逃げたりして、
無理やり追いすがり絡め取ると、遠慮がちに応えてくれる。
その極上の甘い感触と、怯える獲物を弄ぶような錯覚を呼び起こす嗜虐的な悦びは、
陽菜と同様に初心であったはずの我聞の、本人すら認識し得ない意識下に根を下ろしていた。

「國生さん・・・大丈夫?」
「は・・・い・・・ひゃちょう・・・っはぁ・・・はぁ・・・っ」
「國生さんの唇も、舌も・・・すごい、柔らかくて・・・なんか、すごく・・・気持ちよかったよ・・・」
「う・・・嬉しいです・・・でも、わたし・・・なんか・・・変です・・・気持ちよすぎて・・・」

そう言って蕩けたような表情を浮かべる陽菜は、
いつも我聞が見ていた頼もしくも厳しい、冷静で凛々しい彼女とはあまりにもかけ離れた、
どうしようもなく艶やかで、男としての欲望を掻き立てずにいられない―――そんな色気に満ちていた。

(うわ・・・國生さん・・・こんな顔、するんだ・・・綺麗だけど・・・えっちな、顔・・・)

我聞の執拗なキスが陽菜にそんな顔をさせた訳だが、それは欲求に任せた結果であって意図したものではない。
だから、見ている我聞の方までドギマギとしてしまう。

(と、とにかく、男として國生さんをリードしてあげねば・・・だが、どうすれば・・・って、そうだ)
「じゃ、じゃあ國生さん、き、キスも済ませたし、また・・・優さんのマニュアル、読んでみようか」
「・・・あ、はい、社長・・・そうですね・・・」

我聞が優のマニュアルを広げ、それを陽菜が横から覗き込むのだが、

「え、こ、國生さん!?」
「社長・・・なにか・・・?」
「い、いや、なんでもない・・・」

相変わらず紅潮して蕩けた表情の陽菜は、我聞の身体にしな垂れかかり、肩に頭を乗せるようにしていた。
我聞に抱き寄せられてキスをされ、その甘い感触に痺れてしまった陽菜としては、
こんなふうに我聞に甘える素振りを見せるのは自然なことだったが、
まだ照れの残る我聞には嬉しい反面、恥ずかしくてつい固くなってしまう。

「え、ええと、じゃあさっきの続き・・・キスの続き、か・・・・・・・・・うわ・・・」
「わ・・・・・・」

そこに記されていたのは、それはもうディープなキスの詳細あれこれ。

(唇の裏とか歯茎まで舐めるって・・・こ、濃いですよこれ・・・優さん・・・大人ってここまでするのか・・・)
(唾液を混ぜて飲み合うって・・・え、えっちすぎます・・・こんなのされたら・・・おかしくなっちゃう・・・)

「えーと、國生さん」
「は、はい・・・」
「次、いこうか、これはまた、今度ということにして・・・」
「そ、そうですね・・・次のとき・・・た、楽しみに、してますから・・・」
「・・・え?」
「・・・なんでもないです・・・」

そしてページをめくると、当然のごとく内容はより過激になるわけだが、
そういうところにはイマイチ気付かない二人。
201前々スレ499 7/15:2005/11/29(火) 00:49:24 ID:J47dfCl3

同時刻、工具楽家・居間。

「ふ・・・ふふふふふ・・・やれば出来るじゃない! お姐さん、二人を見直しちゃったよ!
 さあ、この勢いで次よ次! ねぇ果歩りん! ・・・あれ?」
「い・・・いやぁ・・・分かっていたとはいえ、兄のこんなシーンを見ると・・・恥ずかしいというか・・・」
「陽菜さん・・・・・・! 工具楽め・・・許さん、絶対に許さんぞおおぶっ」
「騒がしい!」
「ハルナ・・・いいなぁ・・・私もガモンと・・・・・・いいなぁ・・・」

ふと振り返ると、果歩だけでなく、番司も桃子もディスプレイの中の二人に負けず劣らず真っ赤な顔をしている。
珠と斗馬は相変わらずキスだチュウだと騒いでいるが。

(そういえばこの子達も、というかこの子達の方がお子様よね・・・この先を見せていいものかどうか・・・
 ま、いっか! どうせ最中の当人達も高校生のお子様だし!
 この子達の反応を見るのもまた一興ってね、うむ、私ってば冴えてる!)

楽しければそれでOK、優さん節炸裂であった。

「こ、この次は、やっぱり・・・その、あれですよね・・・?」
「ん? まあ、やっぱAが終わったら当然Bに決まってるからね! マニュアルもそうなってるし〜」
「じゃ、じゃあ・・・珠! 斗馬! あんたたちはもう寝なさい!」
「え〜! 兄ちゃんと陽菜ねえちゃんもっと見たいー!」「そうです大姉上、社会勉強として・・・」
「い・い・か・ら・・・それとも、私がやさし〜く、寝かせつけてあげようか? 珠ちゃん、斗馬ちゃん?」
「「おおおやすみなさーい!」」
「・・・さ、流石ね、果歩りん・・・」
「さて、まだやっとかないといけないことがあったわね・・・ねえパンツマン?」
「な、なんだこのクソガキャあ! いい加減この束縛を外しやが・・・っておい!? 何しやがる! 見えねェよ!」
「何って当然でしょ? ここから先の展開を考えたら・・・あんたに陽菜さんの素肌を見せられるわけないでしょ!」
「こ、このクソガキャあああ! ちきしょーっ! 許さんぞ、絶対ゆるさんぞ工具楽ああ!」
「め・・・目隠し・・・私にもするつもり、カホ!?」
「んー、あんたはいいわ、陽菜さんの身体はパンツマンに見られたら減る気がするけど、
 お兄ちゃんのは別に減りそうもないし・・・むしろ二人の愛し合う様をしっかり目に焼き付けなさい?」
「こんのうす胸は・・・本気で性格悪いわね!」
「ま、お子様のあんたに見せるのは正直早いけど、特別だからね、じっくり見て諦めるがい〜わ♪」
(まぁ・・・果歩ちゃんもお子様・・・というかあなたたち同い年でしょうに・・・ま、いいか・・・)


そんな風に自分たちが凝視されてるなど思うはずもなく―――
二人は寄り添ったまま・・・・・・固まっていた。

『明日のために 第二章 B
 Bがなんのことか・・・多分わからないよね〜。 これはね、愛撫のこと、ペッティングってやつだね。
 もっと平たく言うなら、ボディータッチだね、指や舌で、相手の身体を直接撫でたり弄ったり舐めたりして、
 いい気持ちにさせてあげようってこと!
 いいかい? ここは我聞君が主役だから、よーく読んでおくこと!
 陽菜ちゃんも、彼の未来の伴侶として、ちゃんと目は通しておくように!
 
 では前置きはこれくらいにして、実践編に入ろうか。
 我聞君には未知のセカイだろうけど、女の子の身体には、性感帯っていって、
 刺激されるとすごく気持ちよくなるポイントがあるのよね。
 そこを優しく苛めてあげると、女の子はどんどん気持ちが良くなってくるからね、腕の見せ所よ?
 性感帯は人によって様々だけど、まずは君も気になっているだろう、おっぱいかな!
 それに首筋とかうなじとか耳とか、本当に人それぞれ、キスで敏感に感じちゃう子もいるしね〜
 あとはもちろん、あ・そ・こ♪ え、どこだって? いや〜んお姐さん恥ずかしくて書けないわ♪
 とにかく、“そこ”を苛めてあげると、いつもと違う声が出たり、身体が違う反応したりするから、
 陽菜ちゃんの弱点、じっくり探してあげるといいよ〜?
 ただし! 女の子の身体は繊細で敏感だからね! 最初は優しく! そしてちょっとずつ強く!
 お姐さんとの約束だよ!
 では、健闘を祈る!』
202前々スレ499 8/15:2005/11/29(火) 00:50:36 ID:J47dfCl3

「・・・・・・これはまた・・・なんというか・・・」
「・・・ゆ・・・優さん・・・」

その先のページを試しにめくってみると、
各論ということで、それぞれのポイントの詳細な責め方まで書かれていたが、とても目を通す気になれなかった。
最初に書かれたことを実践する・・・ことを想像するだけで、二人とも頭の中がオーバーヒートしそうである。
だが、我聞はキスした時の感触と、その後の陽菜の表情を思い出してもいた。
自分が思う様に陽菜の身体を触り、舐め・・・陽菜を、悦ばせる・・・感じさせる・・・
陽菜の弱点を見つけ出して、そこを苛めてあげたら、今度はどんな風に悦んでくれるだろうか。
ある意味オーバーヒートしている我聞の最優先事項は、陽菜を気持ちよくさせること―――これに決定した。

「ね、國生さん・・・」
「はい・・・社長」
「もし、國生さんが、その・・・嫌じゃなければ・・・だけど、続き、いいかな・・・?」
「は・・・はい・・・マニュアルにも、社長が主役だってありましたし・・・社長の思うように・・・」
「そ、そうか、そうだね・・・じゃあ、ええと、まずは・・・直接触る・・・だから・・・ふ、服を・・・」

言ってる傍から真っ赤になってしまう我聞だが、伺いを立てるように陽菜を見ると、
陽菜も負けず劣らず真っ赤になっている。

「そ、そうですよね・・・あ、平気です・・・自分で・・・脱ぎますから・・・」

そう言って寄り添っていた我聞の身体から離れると、上着のボタンを、一つ一つと外しだす。
緊張のあまり指が震えて、なかなか上手く外せない。
好きな相手、キスまでした相手とはいえ、異性の前で服を脱ぐ行為が恥ずかしくない訳が無い。
なんでもないボタンが、どうしてもスムーズに外せなくて、つい我聞の方を見てしまう。
我聞は、やはり真っ赤な顔をしていたが、自分の方をじっと・・・凝視していた。

「しゃ、社長・・・そんな見ないで・・・恥ずかし・・・きゃ!?」
「こ・・・國生さんっ!」

恥ずかしさで真っ赤になりながら、自分の前で服を脱いでいく陽菜を見て、我聞の欲求は、更に高まる。
この子を、脱がせたい、裸にしたい・・・そして俺の手で悦ばせて・・・!
その欲求は理性が抑える間もなく弾けて、陽菜を布団に押し倒した。

「しゃ、社長! ちょ、ちょっと、お、おちついてくださ・・・あ、あの!」
「え・・・あ! す、すまん! そ・・・その・・・俺が・・・ぬ、脱がして・・・あげるから・・・」
「え・・・は・・・はい・・・」

陽菜の叫び声で我聞の理性が行動に追いたとき、彼は陽菜に馬乗りになって、その服に手をかけていた。
自分の中に生まれていた衝動的な欲求の暴走に戸惑いながら、我聞はやや乱暴に、陽菜の上着のボタンを外す。

(お・・・おちつけ! 俺が、國生さんをリードしなきゃならないのに、不安にさせてどうする・・・!)

だが、我聞に押し倒された陽菜は、不安とともに、自分でもわからない、期待のようなものを感じていた。

(私・・・今、何考えてた・・・? 期待? どうして・・・驚いたのに・・・社長に・・・わたし・・・
 乱暴に、されたいの? ・・・やだ・・・そんなの・・・変だよ・・・ですよね・・・? 社長・・・)

お互いに、意識下から這い出すおぼろげな己の欲求の形に戸惑っていたが、
我聞がボタンを全て外し終え上着の前をはだけさせ、下に着ていたシャツの裾に手をかけたところでそれは止まる。

「こっちも・・・いいかな?」
「は・・・・・・はい・・・おねがい・・・します・・・」

それをめくられたら、あとは下着しかない。
着ている本人はもちろん、脱がす方もなんとなく分かっていたから、思わず確認を取ってみた。
そして許可が下りた以上、もう躊躇う必要はないはずだ。
203前々スレ499 9/15:2005/11/29(火) 00:51:46 ID:J47dfCl3
陽菜のシャツに手をかけて少しずつめくりあげるが、その手は胸すら露出させることなく、止まってしまう。

(うわ・・・こ・・・國生さんのおなか・・・おへそ・・・白くて・・・透き通るような肌・・・綺麗だ・・・)

かつて合宿でビキニ着用の陽菜のおなかは見たことがあるはずだったが、あの時は陽菜を避けていたし、
もともと水着姿の女性を凝視する我聞ではない。
それに、二人っきりで自分が脱がせた相手の素肌を見るのは、まったくと言っていい程にワケが違う。
思わず息を呑んで陽菜のおなかを見つめてしまうが・・・

「しゃ・・・社長・・・あの・・・」

例え水着で露出していた部分とはいえ、これだけ凝視されたら恥ずかしくない訳が無く、思わず声を出してしまう。
が・・・

「あ、す、すまん! すぐに脱がすから!」
「え・・・え!?」

結果的には―――我聞に身を任せたとはいえ―――墓穴を掘ってしまったと言えよう。
勢いだけで我聞は陽菜のシャツをめくり上げ・・・白いブラに包まれた胸が、剥き出しになる。
心の準備をする間もなくいきなり下着を見られてしまった陽菜は極度の羞恥と緊張で絶句するばかり。
そんな陽菜に容赦なく・・・というか陽菜の気持ちに気づく余裕も無く、

「じゃ、じゃあ、これも・・・脱がすから・・・」
「え・・・あ・・・え・・・」

勢いに任せてブラまで外そうとはするが、当然のごとく我聞はブラの本来の外し方など知る由もない。
・・・となると、どうしても強引にずらすしかないわけで、
そこで我聞が思いつくのは “直に触ってずらす”という至極単純な方法だけだった。
直に陽菜の胸に触れる・・・そこに思い至って、ふたたび我聞は停止してしまう。
男としての純粋な欲求に従うなら、正直、陽菜の胸を思い切り触ってみたい、ぎゅっと掴んでみたいと思う。
だが、朴念仁故の奥手な感覚が、彼女の胸に触れることさえ恥ずべき事である、とも思わせてしまう。
背反した気持ちにしばし葛藤し、その結論は
―――間をとって優しく触れるという、無難というか、何の捻りもないモノだった。
とにかく、方針が決まったことで踏ん切りがついた我聞はおずおずと陽菜の胸に腕を伸ばし、
極々優しく、柔らかく・・・本当に軽く、双丘に触れた。

「っ・・・ひぅ・・・」

思わず陽菜は声を上げてしまうが、緊張した我聞はその声を認識するどころではなく、
少しずつ、少しずつ手のひらに力を加え、徐々に上の方へずらすと、
思った以上に呆気なくブラは外れ、陽菜の胸は、我聞の目の前で露わになった。
同年代の女の子の生の胸を初めて目の当たりにして・・・しかもそれが好意を寄せる子の胸で・・・
その光景に我聞の中の朴念仁は影を潜め、男としての純粋な欲求が前面に押し出される。
急な展開についてこれず、極度の羞恥でまともに言葉を紡げない陽菜の怯えた表情を敢えて無視して、
我聞はたった今、彼女のブラを外した時と同様に、今度は直に、陽菜の胸に両手で触れる。

「っ・・・ひぁ・・・ゃ・・・」

素肌に・・・裸の胸に直に触れられる感触に陽菜は怯えた声を上げて身体を震わせるが、
もはや、それを気にする我聞ではなかった。
下着越しでは感じられなかった、陽菜の胸の柔らかい感触、温かな体温・・・
手のひらを通して感じられる陽菜の小さな胸の確実な存在感に、我聞の意識は吸い寄せられる。
そして、その感触を確かめるように、少しずつ手に力を込めて、手の内の双丘の揉み心地を確認する。
それはとても柔らかく、そして思ったより弾力があり・・・その感触に我聞は我を忘れて没頭する。

「や・・・! ちょ、しゃちょ・・・ひ・・・ぁ・・・やっ、ぁ・・・」

直に胸を揉みしだかれる恥ずかしくも甘い感触に、陽菜は切なげな声をあげる。
生々しい刺激に声は上擦り、身体がびくびくと震えてしまうのを自分の意志で抑えられない。
204前々スレ499 10/15:2005/11/29(火) 00:52:54 ID:J47dfCl3

そんな陽菜の反応は、キスの時に我聞の意識下に芽生えた嗜虐的な欲求を、少しずつ膨張させる。
だが、陽菜の胸の感触に酔い痴れている我聞は当然、無意識の欲求よりも手中の双丘の方に心奪われており、
その感触を更に堪能すべく、陽菜の乳房へ加える力をじわじわと強めていく。

「っうぁ・・・や・・・だ・・・しゃちょ・・・つよ・・・つよく・・・しないでぇ・・・ひぅぅ・・・」

胸から背筋を通して全身を巡る鈍く甘い感覚に怯え、
陽菜は切なげな喘ぎに近い声で必死に抗議する。
そんな声を上げる陽菜の表情には、我聞にこれまで見たせたことのない艶が浮かんでいた。
恥じ、怯え、戸惑う表情、紅潮した頬、潤みきって涙を浮かべる目、額に張り付いた髪・・・
普段の有能で頼りになる、冷静で凛とした彼女のイメージからあまりにもかけ離れたその顔・・・声・・・
そして両手を虜にする柔らかな胸の感触に、我聞の嗜虐欲は少しずつ、増大していく・・・

(國生さんの顔、普段と全然違う・・・すごい、かわいい・・・
 もっと、感じさせたら、どんな顔をするだろう・・・どんな声、あげるだろう・・・
 そうだ・・・俺は、俺が國生さんをリードしなきゃ・・・もっと、気持ちよくさせてあげなきゃ・・・)

そんなことを考えながら、彼は気付く―――ぐにぐにと胸を揉んでいる両手のひらを突き上げる、突起の感触に。
最初からそこにそれがあるのは分かっていたけど、最初より、確実に自己主張している・・・充血し、肥大している。
新たに責め立てるべきところを認識した我聞は、陽菜の胸をほんのわずかな時間だけ解放する。
数瞬先に迫る新たな仕打ちを知らない陽菜は、ひそめていた眉を緩めて安堵の表情を見せるが―――

「っひ! や、あ、やだ、しゃちょお! そこだめっ、ひああ!」

再度陽菜の胸に手を被せると両手のひらと指で揉みしだきつつ、人差し指と親指で尖った乳首をきゅっと摘む。
陽菜は敏感に反応して、びくんと肩を竦めるようにして首を仰け反らせ、喘ぎ声は一段と高まる。
陽菜の期待通りの反応に気を良くした我聞は、指に少しだけ力を込めて、乳首をこりこりと転がすように弄る。

「あ! や・・・あ! あ! ひっ・・・や! やあっ!」

我聞の指の動きに合わせて、陽菜は髪を振り乱して上擦った声で喘ぐ。
乳首を刺激される度に、電撃のように鋭く、異様に甘美な感覚が身体を駆け巡り全身を痺れさせる。
脳髄は羞恥と快楽で思考もままならず、下腹部に走った電撃は陽菜の知らない、甘い疼きを呼び起こす。

「しゃちょ・・・だめ! つよ・・・っ、や・・・うぁ、あああっ! だめ、変に、なっちゃいますっ!」

続けざまに与えられる愛撫とそこから湧き出る甘美すぎる感覚は、
強烈な快楽だけでなく未知への不安をも生み出し、それが声に出てしまう。
だが、いくら拒絶しようと言葉を発しても、その声を彩る官能的な響きは隠し様がなかった。
陽菜を気持ちよくさせることを何よりも優先と考える我聞は今の陽菜の状況を、
“恥ずかしがっているけど、気持ちいいのが隠し切れていない”と勝手に判断する。
そんな我聞のある意味間違った思い込みのせいで、陽菜の声は更なる責めへの呼び水としかならなかった。

「國生さん・・・おっぱい弄られて、気持ちいいんだね・・・いつもと全然違う、えっちな顔、それに声・・・
 すごく、可愛いよ・・・だから、もっと苛めてあげるよ・・・もっと、もっと感じさせてあげる・・・」
「え!? や、ちが・・・っ、しゃちょおっ! 待って、ちょっとま・・・っぅあああっ!?」

陽菜の胸を責め苛んでいた片方の手をどけると、すかさず顔を寄せて、乳房にキスをする。
全体に舌を這わせてから先端を口に含むと、乳輪を舐めまわし、舌先で乳首を転がし、赤子のように吸いたてる。

「っふぁあああ! やだ、やだあ! だめ、しゃちょ、吸っちゃだめええ!」

キスの時にも味わった、温かく柔らかな肉塊による愛撫は、指でのそれを上回る甘美さで乳首を弄び、
強烈な快楽と羞恥で動転した陽菜は泣き叫ぶような、それでいて上擦った声を上げ、身体をガクガクと震わせる。
だが、愛撫すればするほど陽菜が可愛くなると思い込み、意識下では嗜虐的な欲求を満たさんとしている我聞は、
決して責め手を緩めることは無く、その指で、舌で、徐々に強く、執拗に、陽菜の急所を苛み続けた。
205前々スレ499 11/15:2005/11/29(火) 00:53:55 ID:J47dfCl3
上擦り震える声を上げ、身体ががくがくと揺れるのが抑えられない・・・まさに、陽菜は乱れていた。
だが、乱れる陽菜には普段とは違う魅力があり、可愛いくて、儚げで・・・
だからもっと、気持ちよくさせてやりたい―――我聞はそう思わずにいられない。

(優さんによれば、優しく、そしてだんだん強く、だったよな・・・じゃあ、今度は・・・)

我聞としてはちょっとした悪戯心こそあっても、陽菜を愛しいと思うが故の行為、
だが陽菜にとっては、心の準備が整う前に快楽と言う濁流に呑まれたようなもの。
気持ちよすぎて怖い・・・そんな彼女に、我聞は容赦なく次の責めを加える。
既に敏感になってしまっている部分に、爪と歯を、痛みを感じないギリギリの圧力で突き立てる。

「っひあああっ!? や! だめ! だめダメだめえっ! やあ! あ、あ、ああああああああっ!」

片方の乳首を甘噛みされて、もう片方の乳首を二指の爪で挟まれて、鋭すぎる刺激が陽菜の全身を駆け巡る。
強烈な快感に更に全身を震わせて、泣き叫ぶような喘ぎ声を上げながら、更なる愛撫を受けつづける。
そして、はっきりと感じる・・・身体の奥で、女としての部分が、どうしようもなく疼かされていることに。
胸から送り込まれる強烈な快楽に反応して、そこがきゅうっ、と締め付けられるように切ないのだ。
そして、その切なさは、自分が怯えている強烈な快楽を、貪欲に求めている、そんな感覚だった。

(や・・・私・・・やだ、どうしよう・・・身体、疼いてる・・・でも、なんか怖い・・・やだ、社長・・・)

敏感な部分を執拗に責められ続けているのだから当然の反応なのだが、
自慰の経験すらない陽菜は初めて知る感覚に酷く狼狽してしまう。
頭では怯えているのに、拒否しているのに、身体が求めてしまう・・・そんな感覚が、不安だった。
心が、気持ちが満たされないまま、身体だけが気持ちよくなっていくのが、怖かった。

「だめ! あ、やああああっ! ・・・ほんと、だめえ! わたし・・・おかしく・・・なっちゃぅぁああっ!」

我聞に責め立てられるうちに、身体の奥底の疼きは着実に強まり、
そこから何とも言えない、身体の内側でざわつくような何か・・・予感のようなものが沸きあがってくる。

(やだ・・・なにか、なにか来る・・・変だ、わたしの身体・・・おかしいです、社長・・・やだ、やだ・・・)

と、突然、我聞の責め手が止まる。
というより、胸を弄りまわしていた我聞の手と口の感覚が、消える。
散々に焦らされて突然放置された、という状況だが、身体を焼く快楽の“その先”があることを知らない陽菜は、
“社長が赦してくれた”という思い込んで、ため息と共に強張らせていた身体の力を抜く。
我聞はそんな陽菜の顔を覗き込むように見つめて、

「國生さん・・・大丈夫?」
「はっ・・・はぁ、はい・・・ら、だいじょぶ、です・・・たぶん・・・」
「そか、じゃあ今度は・・・下、脱がすよ・・・」
「・・・・・・え・・・?」

我聞の言葉の意味が理解できない。
下? 何の下?
が、それは我聞の行動ですぐに理解した、というかさせられた―――彼が、陽菜のズボンのベルトを外したから。
そしてズボンのホックを外し、ファスナーを下げ、ずるりと腰から引き抜く。
余りに予想外の自体に呆然としているうちに、ズボンはそのまま足から抜かれて、完全に脱がされてしまった。
そして引き続きショーツにも手をかけられそうになって・・・

「ちょ、ま、待って! 待ってください社長! いや、やだ、やですっ! い、いああっ!?」

必死で拒絶しようとする陽菜を、身体の芯に直に響くような刺激が襲う。
ショーツ越しに、秘所を我聞の指がなぞり上げていた。

「わ・・・國生さんのここ・・・すごい・・・濡れてる・・・」
「・・・え・・・?」
206前々スレ499 12/15:2005/11/29(火) 00:54:53 ID:J47dfCl3

予想外の言葉に、陽菜は言葉が出ない。

(濡れてる? ・・・うそ・・・私が? ・・・そんな!)

「國生さん・・・俺ので、感じてくれたんだ・・・嬉しいな・・・」
「そ、そんなこと・・・! そんな、違う・・・ちがいますっ!」
「そう? じゃあ、確かめてみようか・・・ほら」
「え・・・っひぁあ! や、ちょ、しゃちょおっ!?」

もう一度、ぐに、と指をショーツの上から濡れそぼった“そこ”に押し当てられ、陽菜の身体が跳ねる。
我聞に知られたくなかった恥ずかしい感覚を、陽菜は言葉よりも雄弁に、身体で表現してしまっていた。
それが余りにショックで泣き出したいくらいに恥ずかしいが、そんな猶予を我聞は与えてくれなかった。
恥ずかしがって必死に事実を否定しようとする陽菜の姿は、一層、我聞の嗜虐欲を掻き立てて、
下着越しに陽菜の秘所を強引にさすり、その身体の奥底に快感を擦り込んでゆく。

「や、あ! うぁあっ! やだ、だめ、だめですうっ! しゃちょ、ほんと、だめえええ!」
「國生さんのここ・・・どんどん溢れてくるよ・・・やっぱり、感じてくれてるんだね・・・」
「う、うそ・・・うそです・・・ぅぁあっ! や・・・そんな・・・ひぅ・・・そんなこと・・・」
「事実を事実として認めないなんて、いつもの冷静な國生さんらしくないなあ・・・」
「しゃ・・・社長の・・・い、い、意地わ・・・る・・・っひゃあああっ!」
「そう言われると、余計に意地悪したくなっちゃうな・・・」
「そ・・・そんなぁ・・・や、うぁああっ!」

不意にショーツを引っ張り上げて、陽菜の秘唇に食い込ませ、陽菜を悶えさせる。
もはや完全に床の中での主従は決定し、陽菜は我聞の意のままに、乱れ狂わされるばかりだった。

「じゃあ、國生さん・・・続けるから・・・下着、脱がすから・・・腰、浮かして・・・」
「そ・・・そんな・・・やぁ・・・しゃちょ・・・まって・・・ぇ」
「ダメだよ、國生さんだって、ここ・・・直に、触られた方が気持ちいいって、思うでしょ?」
「そんな・・・そんなぁ・・・」

陽菜の哀願を聞き捨てて、我聞は陽菜のショーツに手をかけると、するりと引き下ろす。
陽菜はろくな抵抗もできず、ショーツは完全に足から抜かれ、秘められていた場所が露わになった。
肉付きこそ薄いものの均整が取れて、瑞々しいツヤのある肌色は我聞の視線を釘付けにする。
あまりにじっくり見られるものだから、膝を立てて我聞の視線を遮ろうとするが、
その膝は押さえられ逆に足を割り裂かれて、そこを余計に晒す羽目になってしまう。

「や! しゃちょっ、だめ! 足、開いちゃいやです! 恥ずかしいです、そ、そんな・・・見ないで・・・」
「ごめん・・・でも、國生さんのここ・・・すごく、綺麗だよ・・・」
「そ、そんなぁ・・・や、やだ! そんな、顔近づけないでくださ・・・社長・・・? ちょ、まって、や・・・」

足を開かれて我聞の腕で固定され、そのまま露わになった秘所に顔を寄せられて、
それだけでも恥ずかしいのに、秘所と顔との距離が、あまりに近すぎる・・・我聞の息がかかって、
それだけでもびくびくと震えてしまう・・・そんな距離で、されることを考えて、背筋が震える。
そして、その考えは、見事に的中してしまう。

「優さんのマニュアルをぱらっとめくった時にあったんだ、ここを気持ちよくさせてあげるには・・・って
 指でもいいみたいだったけど、胸を弄ったとき、舌の方が気持ちよさそうだったから・・・
 ここも、こっちでしてあげるよ・・・」
「え、ま、まって、ま・・・っやああああああ! だめ、だめ! ほんと、や、うぁ、ひゃああああああ!!」

ちゅ・・・ちゅうっ、じゅ、ぢゅるる・・・ぢゅっ・・・にちゅ・・・にゅぷ・・・っ

陽菜の濡れそぼった秘所に唇を当てて、とろとろと垂れる愛液を、音を立てて啜る。
そのどうしようもない強烈な刺激と、恥ずかしすぎる音が、陽菜の脳髄を焼き焦がす。
207前々スレ499 13/15:2005/11/29(火) 00:56:14 ID:J47dfCl3
「や、やあああっ! だめ、らめ、ほんと、しゃちょ、や、いあ、らめ、らめえっ! うぁ、うあああああっ!」

舌で外側の襞をぐるりと舐めまわし、内側の襞にも舌先を這わす。
絶え間なく蜜を湧かせる狭く深い穴にも舌を軽く突き入れ、身体の内側から陽菜をくすぐる。
これまでの刺激が子供だましだったかのような、敏感すぎるところへの容赦ない責めに、
陽菜は悲鳴さながらの、極限まで上擦った声で喘ぎ泣き、頭を、髪を振り乱し、上体を何度も跳ねさせて、
まさに身も世もなく、といった感じで、乱れに乱れまくる。

「らめ、らめえっ!・・・なにか、くる、きちゃう!・・・やだ、こわれちゃう・・・わたし、こわれちゃうよお!」

我聞の舌で直接に刺激されつづける秘所から子宮を通して今や抑えられない疼きが、
脳にまで達したかのように頭がチカチカする。
身体中が、気持ちよすぎる甘い疼きに、流される・・・支配される・・・
陽菜の反応が、いよいよ激しくなって、我聞にも彼女の限界が近いのが感じられた。
女の子は快感が限界まで高まると、“イく”ということは、我聞も知っている。
男が射精するような感じらしいけど、女の子はそういう“区切り”がないから、何度でもイける、とかなんとか。
曖昧な知識で、それこそ優のマニュアルを見ればさぞかし詳述されているのだろうが・・・それは後でいい。
陽菜の限界が近い―――それはつまり、イきそうになっている―――今はそれがわかればいい。

「しゃちょ、とめ、とめてええっ! わたし、おかしくな・・・っ、なんか、きちゃうっ、きちゃいますっ!」

ほとんど泣き叫ぶような陽菜の嬌声が、どれだけ切羽詰った状況かを教えてくれる。
それでも容赦なく、我聞は陽菜の秘所を舌で弄る。
溢れる蜜を掻き出すように舌を上下に激しく這わせ、その源泉へ突き入れる。
そうやって激しく責めたかと思えば、今度はわざと焦らすような微妙な触り方で秘唇を撫で這わす。

「あ、ああっ! うああああっ! だめらめらめっ、しゃちょ、もう、もう、わたしいっ、ひ、いひゃあああっ!」

悲鳴のような嬌声は快楽の為なのか、恐怖の為なのか、判断しにくくなってくる。
だが、我聞はとにかく、陽菜を気持ちよくさせてあげなくてはならないと思い込んでいるから、
苛め抜いてイかせてあげたら、それが一番気持ちよくなるはず・・・と決め付けて、徹底的に苛め抜くことにする。

「っひああああっ! や!? あ、うあ、うああああっ! っひあ、きちゃ・・・きちゃう、イ、いああああっ」

舌使いをさらに激しくして、乱暴なくらいに強く動かし、陽菜の理性を飛ばす。
陽菜は乱れ悶え、言う事のきかない身体では抵抗もできず、ただただ快楽の叫びをあげることしかできない。
何かが来て、どこかへ飛ぶ・・・イく・・・そんな、未知の感覚に翻弄されて、
無意識にそんな台詞を、何度も繰り返し口走る。

「ひゃあああっ、くるっ! きちゃう! しゃちょ、もう、もうっ! きちゃう、イっちゃう、うああ、やあっ!」

もはや裏声に近い声も、身体全体でガクガクと震える様からも、陽菜が限界なのはわかった。
限界が近いのなら、限界を迎えさせてあげようと思う
―――その限界の先こそが、我聞が陽菜に与えてあげたい極上の快楽のはずだから。
だから、我聞は用意していた、最後の責めにとりかかる。
それは、極々簡単・・・優のマニュアルにあった
“ここは弄られると気持ちいいけど、敏感すぎるところだから、本当に優しくね! お姐さんとの約束だよ!?”
そんなところ―――そこへ指を這わせると、包皮を剥く。 それだけで、

「っひああああ!? らめ、そこ、そこはほんとに、ほんとにらめえええ! しんじゃう、しんじゃいますっ!」

陽菜も、混濁した意識で、次に何をされるかわかったようだった。
が、そんな台詞を聞いても、我聞は意に介さなかった。
ただ、陽菜にトドメを・・・絶頂を・・・最大の快感を・・・その為なら・・・
包皮を剥がされてひくひくと震える敏感すぎる肉の芽に、我聞は容赦なく舌を這わせる。
這わせて、押し捏ねて、舐め転がして・・・。

「あ、あ、あああああああ!! らめ、きちゃう! イっちゃう、イっちゃ、うあああああ―――――――っ!!」

それが陽菜へのトドメになった。
208前々スレ499 14/15:2005/11/29(火) 00:57:34 ID:J47dfCl3

完全に裏返った声で泣き叫び、背中を仰け反らせて激しく震えて、陽菜は絶頂に達した。
そして身体の激しい揺れが収まると、仰け反らせていた上体を布団に埋もれさせた。
表情は呆然として、涙と涎を垂らし、真っ赤に上気した顔に髪を貼りつかせて、荒い息を吐くばかり。
そのほとんど薄れきった視界に、我聞の顔が映る。

「國生さん・・・その・・・大丈夫・・・?」
「・・・っ・・・しゃちょ・・・ひどい・・・です・・・わたし・・・こわれちゃう・・・」
「え・・・も、もしかして、キ、キモチよくなかった? 俺はてっきり・・・」
「ち・・・ちがいます・・・っ、きもちは・・・、よかったけど・・・でも・・・」
「じゃあ・・・」
「しゃ・・・社長は・・・ずっと楽しそうな、ちょっとえっちな顔してて・・・
 わたしばっかり、はしたない声出させられて、わたしひとりだけ脱がされて・・・イかされて・・・
 苛められたみたいです・・・・・・全然・・・愛されてるって感じられないですっ!」
「え・・・で、でも優さんのに、俺が君を気持ちよくって・・・」
「・・・私の気持ちより・・・優さんの・・・マニュアルのが、大事ですか・・・?」
「う・・・」
「前にもありましたよね、こういうこと・・・社長はいつも、ひとりで思い込んじゃって・・・
 もう・・・これじゃあ、全然進歩してないじゃないですか・・・」

我聞は今更ながらに、自分の見当違いの暴挙に気付いて、愕然とする。
これでは、陽菜を気持ちよくさせるという自己満足のために、彼女を陵辱したようなものではないか・・・

「た、確かに・・・その・・・す、スマン!!
 ・・・俺、確かに、君を気持ちよくさせて上げなきゃならないって、そればっかり考えてた・・・
 君の気持ち・・・君が望んでいること・・・考えようとしてなかった・・・本当に、すまん・・・
 こんなんじゃ・・・俺、君のことを・・・好きだなんて・・・」

うなだれる我聞を、陽菜は仕事の時のような、厳しい目で見つめていたが、
その瞬間に、一層険しい目つきをして

「・・・じゃあ、私のこと、嫌いですか? その言葉は・・・嘘でしたか?」
「そ、そんな訳ない! そんな軽い気持ちじゃない! 本当なんだ!!」

思わず真剣な表情で、叫ぶように我聞は答える。
それを聞いて、陽菜は思う
―――そう、わかっていた・・・自分を想ってくれているからこそ、気持ちよくしてくれようとしたのは。
やり方がおかしいだけで、ちゃんと思いは通じている。
でも、それでは一方通行、二人の想いは、交わらない。
自分も、悪かった。
この人は、残念ながら鈍い人・・・大事なことは、言わなきゃいけない、それは分かっていたハズなのに。
だから、今度はちゃんと伝えよう・・・私の気持ちを、言葉にして。

「社長」
「ん・・・?」
「私のこと、本当に好きだと言って下さるのでしたら・・・私のお願い、聞いて頂けますか?」
「あ、ああ! それで償えるなら、なんだって!」
「では、お願いです・・・」

陽菜は腕を伸ばし、自分を覗き込む我聞の首に手を回す。
厳しかった表情が少し緩んで、少し照れを含んだような、そんな顔になって、そして

「その・・・今度は、私と一緒に・・・きもちよく・・・なって下さい・・・」
「いっしょに・・・・・・?」
「・・・私のこと、本当に好きだと思って下さるのなら・・・
 私は、社長と・・・あなたと・・・感じあいたい・・・愛し合いたい・・・です・・・」
「そ、それは、つまり・・・その・・・だけど・・・」
「・・・なんでもしてくださるって、おっしゃいましたよね・・・」
「あ、ああ、確かに言った、言ったけど」
「嫌、ですか・・・?」
209前々スレ499 15/15(前編了):2005/11/29(火) 00:59:19 ID:J47dfCl3

「いや、嫌じゃない、全然嫌じゃない! ・・・けど・・・初めてのときは、痛いって・・・」
「大丈夫です・・・さっき、誰かさんに散々ほぐされましたから・・・・・・多分」
「う・・・」
「・・・身体は・・・平気です・・・少しくらい痛くっても、はじめから、覚悟してます・・・
 本当に、身体だけじゃなくて、気持ちも社長と一緒なら、きっと我慢できます・・・だから・・・」

陽菜の、照れてはいるが真剣な目に、我聞も応えねばならないと思う。
酷い目に遭わされても、それでも自分を信じてくれている陽菜に、応えねばならないと思う。

「今度は、社長も気持ちよくなれるように・・・私も、頑張りますから・・・
 今度は、私の心も・・・ちゃんと・・・気持ちよくさせてくださいね」
「わかった・・・今度は、俺も気持ちよくさせて貰うよ、それで、君にも・・・
 身体に痛い思いをさせたとしても・・・気持ちは・・・心は・・・俺が必ず、満たすから・・・」

そう言って、我聞は陽菜の前に片手を差し出す。
その手を見て、陽菜はにこっと笑うと、同じように片手を差し出す。

「・・・約束、ですよ?」
「ああ、約束するよ・・・」

互いに笑みを交わして、差し出した手の、小指を絡める。
それは、言葉以上の重みで二人の想いを示す、
二人だけの神聖な行為・・・

210前々スレ499:2005/11/29(火) 01:05:48 ID:J47dfCl3
今回の投下分は以上です。
週末くらいには残りも投下させて頂く予定です。
本番と別室のGHKがちょっと騒ぐくらいだから、あまり長くはならない予定です。

期待レス下さった皆様、ありがとうございます、
期待に添えているかはわかりませんが、有難い限りです。
ではでは、駄文失礼。
211名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 01:08:35 ID:dOStljCv
うっひょーい!!!!
転がりすぎて敷いたマットなんか軽くはみ出しちまったぜ。
499氏GJ!!!!!この低脳め!!!
212名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 01:29:48 ID:IhgifgFA
うっひゃひゃ〜あばれすぎてマットが破れたよ〜

も〜499さんすごすぎます
213名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 02:05:45 ID:7Z4wLpjH
GJが何個あっても足りないくらいGJです。
214名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 02:13:58 ID:Ii0XFogv
499さん、相変わらずの低脳ぶりっ!

我聞×陽菜の傍ら、優さん×果歩×桃子なんか展開されたら
マットがいくら有っても足りないッス。
215名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 02:52:22 ID:Q+p/qpI0
ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロ ドテッ
216名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 03:07:34 ID:1s1a3gCe
あまりに低脳過ぎて咳き込んだじゃないか!!
それじゃ、股間のバールのようなものを支点に回転してくる。
217名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 08:25:55 ID:75aBrICI
499さん乙です。
相変わらずの超低能ですね。
週末と言わず、早い投稿を待ってます。
218名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 08:47:20 ID:ptOzKcqz
GJ!
個人的に「…いいなぁ」と言う桃子が妙に愛おしかったデスよ。
いつか成就させてあげたい。でも國生さんという最大のカベが…ああっ!
219名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 13:12:41 ID:e1wl//g2
こんな、こんな物を見せられたら転がりすぎてマットが擦りきれちゃうじゃないか、この低脳め!
次はマット10枚敷いて待ってますよ!
220名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 17:37:00 ID:8CcZ9DAc
499さん、強すぎるよぅ。
今回の投下分は、核爆弾クラスの破壊力ですよ。
うわぁぁ、脳が、俺の脳がァァァ!
221名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 17:56:09 ID:sNXp5FA2
うおおお!!転がりすぎて、中国雑技団にも負けない奥技をゲットォー!
ちょっとサーカス設立してくる!
222名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 18:55:48 ID:qgZSK2S6
はじめての すごい ぜっちょう       >194-209  

転がる石には苔が生えませんぜ、499師

>221 いってらっさーい。

223名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 18:59:31 ID:+mEL67u5
今、とある長い坂登ってたのにそんな低能なの書かれたら・・・転がり上るしか無いじゃないですか!
ぬぅりゃぁああぁぁ
成功しました!
224名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 19:08:06 ID:izY80ZFe
499さんGJ!!
俺の頭があああああ
225名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 00:52:59 ID:UhmkJZ3x
先生!
>>131さんと >>178さんの続きが気になります!
正座して投下お待ちしております!
226131:2005/11/30(水) 18:53:50 ID:Z85eXtjV
どうも131です
今回はちょっと
無りある展開ですが
投下します
それでは鬼怒間×皇の続きをどうぞ〜
227131:2005/11/30(水) 18:54:52 ID:Z85eXtjV
「で、工具楽は?」
「あ、工具楽君なら國生さんと・・(住)」
ここで私は外の会話を聞くのを止めた。
本当はもっと聞いていたかったが、体に異変を感じたのだ。
妙に熱い。妙に火照る。
始めは密閉された空間に居るからだと思ったがどうも違うらしい。
金属でできたロッカーの壁はひんやりとして気持ちいい。
それに、この火照りは体の奥から来るような感じがする。
と、その時両脇のロッカーから物音がした。どうやら荷物を取り出しているらしい。
私はこのロッカーが開けられるかと、一瞬ビクッとした。
そして、秘所から尿とは別の液が滲むのを感じた。
私はその事に驚愕し狼狽する。
自分の晒している恥態に悩むが、答えも解決方法も出てこない。
ただ、自分の居るロッカーが開けられないのを祈るばかりだった。


●○●○●○●○
「優姉さんの説明しよう!!≠フコーナー!司会は私GHKデルタ1こと、森永優お姉さんとぉっ」
「デルタ2工具楽果歩です。」
「さて今回の問題、『何故かいちょーさんがこうなったか?』です!」
「思いっきりエッチになっちゃってますよねあの会長さん。
はぁコレが陽菜さんで相手がお兄ちゃんだった
228131:2005/11/30(水) 18:56:11 ID:Z85eXtjV
間違いました。
すんません
改めて落とします
229131:2005/11/30(水) 18:57:39 ID:Z85eXtjV
「で、工具楽は?」
「あ、工具楽君なら國生さんと・・(住)」
ここで私は外の会話を聞くのを止めた。
本当はもっと聞いていたかったが、体に異変を感じたのだ。
妙に熱い。妙に火照る。
始めは密閉された空間に居るからだと思ったがどうも違うらしい。
金属でできたロッカーの壁はひんやりとして気持ちいい。
それに、この火照りは体の奥から来るような感じがする。
と、その時両脇のロッカーから物音がした。どうやら荷物を取り出しているらしい。
私はこのロッカーが開けられるかと、一瞬ビクッとした。
そして、秘所から尿とは別の液が滲むのを感じた。
私はその事に驚愕し狼狽する。
自分の晒している恥態に悩むが、答えも解決方法も出てこない。
ただ、自分の居るロッカーが開けられないのを祈るばかりだった。


●○●○●○●○
「優姉さんの説明しよう!!≠フコーナー!司会は私GHKデルタ1こと、森永優お姉さんとぉっ」
「デルタ2工具楽果歩です。」
「さて今回の問題、『何故かいちょーさんがこうなったか?』です!」
「思いっきりエッチになっちゃってますよねあの会長さん。
はぁコレが陽菜さんで相手がお兄ちゃんだったら・・」
230131:2005/11/30(水) 19:00:09 ID:Z85eXtjV
「そう、それなのだよデルタ2!」
「へっ?」
「実は今の会長さんの状態は我々GHKが引き金となっているのです!」
「えぇーっ、ど、どういう事ですか?」
「実は先日、私は部活でかいた汗の臭いを消すものとしてある香水をはるるんに渡していたのです。」
「普通の、じゃまずないですよね・・・優さんですし・・・」
「モチロン!その香水はね、はるるんが使って彼女の汗とか体液と混ざれば、特別な香りを放出する。
その香りを嗅いだ男共は心が敏感になり、相手の想いにきずき易くなるのです!」
「おぉーっ」
「そしてはるるんが使って体液と混ざったうちの幾らかは、汗腺から脳に侵入。
ここ数ヶ月間で異性として意識した相手をさらに強く意識させるのです!!」
「す、凄い。ですけど、今の会長さんとどういう関係が?」
「んー実はコレ別の人が臭い嗅ぐと単なる媚薬になっちゃうんだなこれが〜
うーん、卓球部連中は我聞くんと陽菜ちゃん騙して抗体を飲ませたんだけど、盲点だったよ〜」
「けど、待ってください。と言うことだと、今会長さんが居るのは、陽菜さんのロッカーということですよね?」
「うん、そういうことになるね。」
231131:2005/11/30(水) 19:00:53 ID:Z85eXtjV
「陽菜さんらしくないですよね、ロッカーの鍵閉め忘れるなんて。」
「そうだね〜きっと何かがあって、注意力が落ちてた・・・ってああっ!」
「わっ、どうしたんですか急に声なんか上げて」
「さっきの薬の副作用に“注意力の緩慢”ってのがあったんだったー!」
「え?じゃあその症状が出てるってことは・・・」
「うん。確証はないけど多分使っちゃってるよ、はるるん」
「と言うことは、きっと・・・ムフフな事が・・
ふ、ふふふ、ふはははっ
やりましたね優さん!今日は奢ってください!珠と斗馬も一緒に!」
「えっ私が?!まっいいか。今日は飲むぞー!」
「おーっ!」
○●○●○●○●

私の体は原因が解らないまま敏感になり、体の奥が疼くような感覚に襲われた。
頭もぼーっとしている。
トントン
ロッカーの戸が叩かれる。
私の体はまたビクッと反応する
「大丈夫か鬼怒間?みんな居なくなったからもう出てきていいぞ」
そう言われたが腰がガクガクして戸に寄っかかる事しかできない。
「どうした?開けるぞ?」
「あっちょっと待っ」
私の制止も虚しく戸は開かれる。
「キャッ」
私と皇の体格が近かったら私が押し倒していただろう。
232131:2005/11/30(水) 19:01:27 ID:Z85eXtjV
「なっ、だっ大丈夫か?」
しかし、私と皇の背丈はまるで違った。
当然私は皇に抱き止められる形になる。
私の目線と皇の目線が同じ高さで向き合う事になる。ちょうど、さっきのキスの時のように・・・・
それを思い出した途端、私の体が更に熱くなり皇の唇を求めた。
今度は私から唇を寄せる。
私と皇の顔が、唇が、再び重なる。
さっきのキスもとても良かったが今の私は、重ねるだけでは満足出来なかった。
私は唇をそっと口の中に入れる。
「!」
皇は少し驚いたようだが、受け入れてくれた。
私は皇の舌を、歯を、歯茎を、私の舌が触れるもの全てを舐めまわし、愛撫する。
また体の奥が熱くなる。
と、急に足が床についた。いつの間にか皇がひざ立ちになっていた。
どうやら皇の方も火が付いてしまった様で、服の上から私の胸を揉みだした。
「っちょっと待て。今、服脱ぐから」
そう言って皇に少し待ってもらうと、私は制服とブラウスを脱ぐ。
今度は皇の手の感触が直接私の胸に伝わる。
無骨な手だがとても優しく私の胸を揉みほぐす。
「んっ、あっ、はぁ」
その心地よさに思わず声が出てしまう。
233131:2005/11/30(水) 19:05:22 ID:Z85eXtjV
すんません
ミスした事と
すんごい中途半端なことをお詫びします
ご意見ご感想等はぜひ!ぜひ!!ぜひ!!!ください。(必死)
それではまた。
234名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 21:20:19 ID:Ib3YTEhk
ごめん、回転しすぎた。茨城県沖に竜巻が発生してたら、俺のせいだわ。
235名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 22:14:31 ID:UhmkJZ3x
>>131
GJ!・・・なのですが・・・ものすごい生殺しなんですが(血涙
急いで続きを・・・続きを!
236名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 02:06:27 ID:DM+h6WMe
499氏,>>131
ちょっと所用で帰ってた田舎から思わず7時間も転がって帰ってきたぞい。

脳が溶けそうで背中も痛いが……
G...J...(ガクッ
237名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 23:26:07 ID:5xcHjvFG
GJGJGJ
238名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 01:13:55 ID:FjAlUrUl
誰か〜
投下プリ〜ズ
239名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 01:14:21 ID:mMo10NVC
>>178氏の続きもそわそわしながら待っています!

+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +
240名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 01:49:25 ID:nicFJTeA
えちぃ薬すきですね・・優さん
さすが;というか相変わらず「タチわるくて」素敵ですじゃ〜〜〜
241名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 19:26:36 ID:ihVJtb22
続き投下まだかな?
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +
242名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 00:35:29 ID:IJgSKjiF
投下まだかな〜
243名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 01:20:28 ID:kUqIToco
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +
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  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +
244名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 02:17:23 ID:wmf6Z1mg
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +
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  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
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 と__)__) +
245名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 18:28:38 ID:e0/k07HZ
>>239-244
お前ら気持ちはわかるが神を焦らせるな
246名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 18:32:17 ID:kMONslW6
我聞×桃子たん(國生さん)支援。
官能小説はあまり慣れてはいないのですが、桃子たんスキーとして
桃子たん中心色々小説を支援します。感想、要望、ツッコミ大歓迎です。
これからよろしくお願いします。
247246:2005/12/03(土) 18:33:26 ID:kMONslW6
「・・・・」

桃子・A・ラインフォードは困惑していた。

確かに工具楽我聞と國生陽菜は両親公認の交際を行っている。
しかしお互いまだドギマギしてデートらしいデートもしていない。

その様子を見て、九州の静馬が管理する神社に身を潜めていた桃子はまだ自分にもチャンスがあると踏んだのだ。

だから無理をいってまで工具楽屋に就職させてもらったのだ。
真芝グループ壊滅もあり、危険が減ったからという理由での容認である。

----見てなさいよハルナっ!私はまだあきらめてないんだから!

そんな思いで意気揚々と工具楽屋へと赴いた。
諸事情で夜10時にヘリでの空輸という形をとった。そこはまだいいとする。

まず専務の中之井千住に携帯で事情を説明すると、我聞と陽菜は残業で会社に残っているという。
話は社長の一存で決めて良いという、もうほぼ容認されたと言うことだ。

桃子は胸が高鳴った。
これで自分にもチャンスが巡る。そう確信したのだ。

(・・・ん?)

そして、いざ工具楽屋のドアをあけようとしたとき、なにか言いようのない不安に駆られた。
どうやら天才故の第六感らしい。自分の勘を信じて、少しだけドアを開けて中をのぞき見た。そこには。




「あ、あ、んはっ・・・しゃ、ちょう、・・・!」
「っ・・・!くっ・・・國生さんっ・・・!」



「っ----------!!」
心臓が引き抜かれるような感覚。

そこには、我聞と陽菜とのセックスが繰り広げられていた。
248246:2005/12/03(土) 18:34:26 ID:kMONslW6
(なっ・・・!ななななななっ!!)
声が出そうになるのを必至で押さえる。

我聞が自分のモノを、陽菜の秘部に入れている。そして激しさはないものの、確かに動かしていた。
・・・桃子は無知ではない。これが性交という行為で意味も知っている。

「しゃちょっう・・・!はぁん・・・も、すこしだけ、激しくしてもっ・・」
「あ、ああ、スマン、加減があまり分からなくて・・・」
「あ、っ!んぅ、・・・!!」

先ほどより激しく、我聞のモノが挿入される。
まだ慣れていないのか、陽菜の顔には苦痛が見え隠れするが、決して嫌がってなどいない。
陽菜は我聞を受け入れ、優しく包み込んでいた。


(もう・・・しちゃってたんだ・・・しかもこんなところで・・・)


桃子はGHKというよく分からない団体があったりとかはなんとなく知っていた。
もしかしたら二人はそのGHKにそそのかされてしているかのしれない。

だが。

「あ、しゃちょ、うっ!好き・・・ですっ」
「俺もだ・・・國生さん・・・ぐっ・・」

二人が愛し合っているのも。紛れもない事実だったのだ。




続きはもう少し書けたらで。
249名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 19:49:14 ID:IJgSKjiF
ぐはぁ(゜Д゜;)
GJでふ
250246:2005/12/03(土) 20:26:10 ID:kMONslW6
二人はお互いを確かめ合うように指を絡める。もどかしく動くお互いの腰は初々しさを醸し出していた。
そしてキスを交わす。舌を絡め合うが、やはり慣れていないのか、吐息同士の交換になっていた。

「しゃちょ・・う・・・ちゅっ・・ふん、ん、ふぅあ・・・」
「うくっ・・・ん・・・ちゅ・・・ん・・・」

社長用の机の身体を預け、二人はただただお互いを求めて加速していく。

「あ、あ、あ、社長っ・・・もうっ・・・出してもっ大丈夫ですよ・・・っ」
「ス、スマン、もうちょっと保たせたかったんだが、くっ・・・」
より一層ストロークが速くなる。
ちゅぷちゅぷと、水気と粘りけの混ざったような独特の音を奏でながら二人は果てようとしていた。

「あ、あ、あ、あ、あ、あ!しゃちょっあっ!ぅん!」
「くぅ・・・!っ!」
二人はのけぞり、我聞は陽菜の中で絶頂に達した。

「・・・」
音こそはしないものの、陽菜の中には、我聞の精液が注がれている。
その一部始終を、桃子は見てしまった。二人の、セックスをだ。

気づかれないようにドアを閉める。目には、うっすらと涙が浮かんでいた。
甘かった。
きっと、二人の間に自分が入り込める隙間なんて、1mmもないと、思い知った。

「・・・かえろ・・・」
今更二人の顔なんて見れるはずがない。そんなの辛すぎるから。
自分がものすごく愚かで、今まで何をやっていたのかと思うと、涙があふれてくる。

階段を下り、静馬へ連絡を入れようとしたその時。
251246:2005/12/03(土) 20:26:42 ID:kMONslW6
「わりーごはいねがー!!」
「ひぃっ!!!」
急に桃子は何者かに羽交い締めにされた。
「リミッター解除!プチプリズムシェル展開っ!」
「うははは!テキストなど研究済みよ!」
桃子は護身用のプリズムシェルを展開する、が、その犯人にプリズムシェルが触れた瞬間、
テキストで成立するプリズムシェルは見事に霧散した。

「なっ!」
「桃子ちゃーん、盗み見は良くないにゃー♪」

羽交い締めにした犯人というのは、森永優だった。
胸にはいつもしているペンダントの他に、仙核、タリズマンに似たものをぶら下げていた。
「ユウ!?」
「そーよー、優しい優おねーさんだよ♪実験成功〜、これでテキストも私が解読できたってことよねー」
ほくほくと優が実験に成功したことに満悦していると。
「離してよ!私はもう九州に帰るんだから!」
「やっぱり見ちゃったんだ〜・・・人払いしといたから安心して盗撮してたんだけど、桃子ちゃんは想定外でね・・・」
「とうさっ・・・」
「あはははは、まぁそこは聞き流して貰うとして、今日はもう遅いから、一度私の部屋においで。」
「で、でも・・・」
「いいから♪」

そのまま桃子は、優に強引に拉致されてしまったのである。
252246:2005/12/03(土) 20:28:56 ID:kMONslW6
キリがいいので今日はこのへんで。
続きは近いうちにうpしたいと思いますが、ちょいと優さんととーこたんとの
小話が挟まれるのでちょいとエチが遅くなるかもデス。申し訳ない。
>249さんどうもですw これからもよろしくお願いします。
253名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 20:51:04 ID:EYZu/W43
頑張れ!!
姫の本番も見たいぞ
254246:2005/12/03(土) 22:08:35 ID:kMONslW6
「で、なんでユウは私が覗いてた事わかったの?」
「あー、簡単な理由よ、リアルタイムで盗撮画面見てたらドアが開いて桃子ちゃんが覗いてるの見えたから。」
「う・・・本当に簡単な理由で悪質・・・」
「まぁまぁ♪」

優の部屋。マッドなものだらけと思えば意外と整理が行き届いている。

「・・・」
「そりゃ凹んじゃうよねぇ・・・いきなりあんなもの見ちゃ・・・GHKデルタ1としてはしてやったりだけど少し同情しちゃうな・・・」
「じーえいちけー?」
「あーこっちの話。それで桃子ちゃんどうするの?」
「どーするって・・・もうここにいてもしょうがないから九州に帰る。」
「そんな簡単にあきらめちゃっていいの?そんなの桃子ちゃんらしくないぞ〜?」

「そんな事言ってもしかたないじゃない!だってガモン・・・ハルナと・・・せ、せ、・・・セックスしてた・・・!」

恥ずかしさと悔しさと怒りで、自分でもどうしていいんだかわからなくなる。桃子は混乱していた。

(・・・流石にやりすぎちゃたかなあ。面白いと思ったけどうまく行き過ぎちゃってるし・・・)

実は我聞と陽菜が急接近したのも、GHKデルタ1の活躍のおかげである。
主に優がそそのかし、キスからセックスまでさせていった。しかし、優的にはうまく行き過ぎるのも考え物である。
何故かというと

(面白くないのよねー・・・)

そんな理由である。そんなとき。優の頭にみちっと筋肉マンがひらめいた。

「悔しくないの?あきらめちゃっていいのかなー?」
「悔しいに決まってるじゃない!でも、でも・・・」
「んふー、この優おねーさん、協力してあげてもよろしくってよ?」
「え・・・?」

優はまっかせなさいとDもある頼もしい胸をたたく。当然口元は邪悪にゆがんでいたが。

「どういう・・・事?」
「我聞くんとの仲、とりもってあげよっかなーって。恋なんてとったもん勝ちよー♪」
「え、え、でも・・・」
「へー、悔しくないんだ桃子ちゃん。じゃあ私が我聞くんとっちゃおっかなー♪すごい作戦なんだけどな〜」
「う・・・そんなにすごい作戦なの・・・?」
「ふふん、やる気になったわね?やってみる?♪」
「も、もちろんよ!可能性があるならそれに全部かけてやるんだから!」

その瞬間、森永優という悪魔がその鎌首をもたげた。
255246:2005/12/03(土) 22:09:02 ID:kMONslW6
・・・・


「そ、そんな事するの・・・・?」
「そーよー♪我聞くんなら間違いないわね。一発でごろんよ♪」

桃子は顔を真っ赤にしながら訪ねると、優はまた楽しそうに答えた。
桃子は確信した。この森永優という女は、酒で酔うより色恋沙汰など人の心を弄ることに酔うと。

「で、でも、そんな大胆な事・・・は、恥ずかしいし・・・」
「そんなの関係ないわよー、女は度胸よ♪あ、あとこれを着て・・・」
「えぇぇ!!これはやりすぎっ・・・・」
「まぁまぁ桃子ちゃん・・・ぎゅう♪」
「わぷっ」

豊満な優の胸に桃子の顔が埋まる。柔らかい感覚に桃子の思考が一瞬とろけた。
そして、優が言葉巧みに桃子の思考を陵辱していく。

「想像して・・・さっき見た光景を自分に置き換えてごらんなさいな・・・」
「ん・・・」

白ける桃子の思考に、自分のあられのない姿を晒す光景が広がっていく。

「あ・・・にゃ・・・ガモン・・・」
「桃子・・・ん・・・」
我聞の舌が、桃子の口内に進入していく。唾液がからまり、暖かい人の吐息が混ざり合う。
「ふにゃあ・・・ガモン・・・ん・・・もっとキス・・・」
「ああ・・・ん・・・」
繰り返されるキス。唇が唇を犯し合い、唾液がお互いを浸食していく。
そのたびに頭がぼーっと浮かび上がる感覚に襲われる。
「ちゅ・・・んふ・・・ガモン・・・ちゅ・・・見て・・・ハルナじゃなくて私を見て・・・」
「ああ、好きだぞ・・・桃子・・・」
一番言ってほしかった言葉。自分にだけ向けられる愛の歌。
それだけで桃子は絶頂にも達するほどの幸福を得られた気がした。そして・・・

「・・・あ・・・にゃあ・・・ガモンの入って・・・」


「はいって・・・」
「おーい・・・桃子ちゃーん、帰ってこーい、ほら、よだれよだれ。」
「にゃああ!?わ、わたし!?」
「想像力豊かみたい・・・面白い。」
「え?」
「まぁまぁ、こっちの話。ふふふ、じゃあ明日の夜実行しちゃおうかしら♪」
「う、うん・・・」
「よーし、今宵限りのGTK(我聞桃子くっつけ以下略)デルタ1として頑張っちゃおうかしら!腕がなるわー!」
「・・・・なんかすごい不安・・・」

桃子は
悪魔に魂を売ったのかと後悔をしたが、もう遅いのは言うまでもない。合掌。
256名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 23:00:52 ID:w+5NN9XW
246さんGJ!!
続きも期待してます!!
257名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 00:47:24 ID:yIaSKEzp
GJ!!!。
すごすぎるぞ!!!
258名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 01:20:51 ID:1fW35ySF
>>246
きさまぁ!手加減しておれば低脳になりおってぇえ!(褒め言葉
259131:2005/12/04(日) 06:18:04 ID:4YqfgACN
ああ
鬼怒間×皇
続き
落とします
260131:2005/12/04(日) 06:19:07 ID:4YqfgACN
「・・そんなに気持ちいいのか?」
「勿論だ。お前に揉んでもらってるんだから」
私はそう答えると、また唇を求めた。
今度は、ピチャピチャという卑猥な音まで聞こえたような気がして、私の性欲を更に刺激した。
「はっあっ皇ぃ」
「きっ鬼怒間っ」
私が名を呼ぶと、呼び返してくれた。
私は皇の方も我慢出来なくなっているだろうと思い、ズボンとパンツをおろした。
「うおっ、お、大きいな・・・」
「一応、恥ずかしいからあんまりまじまじと見ないでくれ・・」
そこにあったのは、とても太く、大きい皇の分身だった。
(こんな、こんなのが私の中に入るのだろうか・・・・)
その時、私の心に少しの恐怖と、それを上回る期待が生まれた。
硬いのだろうか?
私は恐る恐る触れてみる。
熱い
そして、硬さを確かめてみるためぐにっと少し握ってみる。
結構硬かった。
それと、私が握ったとき、はぅっと皇が声を漏らしていたのが聞こえた。
気持ち良いのだろうか?
私は何度か握ってみる。
ぐにぐにぐにぐに・・・
はあはあと荒い息使いが聞こえる。
やはり気持ち良いようだ。
それなら、と私は両手を使ってみる。
ぐにぐにぐにぐに・・・
と、私がぐにぐにしていると、皇が声を上げた。
「はあはあ、くっ、す、スマン鬼怒間いっかい止めてくれ」
何故だろう?やはり気持ちよく無かったのだろうか?
「どうした?やっぱり気持ちよく無かったのか?」
少し不安になり、訊いてみる。
「いや、気持ちよかったが、気持ちよすぎて、その・・もう、出そうになってしまって・・」
何だ、そう言うことか。
それなら、と私はまだ身につけていたスカートと下着を脱ぐ。
「なっ、鬼怒間まさか・・」
「当然だ。お互いここまで熱くなってしまったのだ。最後までやらないと収まりも付くまい・・・」
「・・・わかった。少し待っててくれ」
そう言うと皇は着ていたタンクトップを脱ぐ。
私たちは一糸纏わぬ姿で寄り添う。
「鬼怒間・・・」
「皇・・・」
皇が私をそっと押し倒す。
皇の大きく反りたったモノが私の秘所に当てられる。
一方、私のそこはさっきまでの興奮で十分に濡れていた。
その時私はきずいた。
余りに皇の背が大きくて、
余りに私が小さくて、
私の視界は見事に皇の胸だけだった。
見事に鍛え上げられた筋肉に今更ながら私は怯んでしまった。
261131:2005/12/04(日) 06:20:04 ID:4YqfgACN
そんな私を不審に思ったのか皇が声をかけてくる。
「どうした?鬼怒間」
「い、いや・・わ、私はその・・初めてだから・・優しく頼む」
「ああ。わかった。」
皇の優しい答えに私は覚悟を決める。
酷く嫌な物を克服する覚悟と、恐らく酷い激痛が伴うであろう事に耐え抜く覚悟を。
どちらも私と皇との間でとても大切なことだ。
しかし、だからこそ私は絶対大丈夫な気がした。
「じゃあ、入れるぞ」
「ああ」
私に皇の先が入ってくる。
私のそこは濡れていたが、それでも少し痛かった。
入ってきた先端が私の純潔の印に当たる。
「・・・いいか?」
それは、続けてもいいか?の意味だろう。
入れただけでも痛かったのに、破くとなるとどんな痛みなのか想像もつかなかったがしかし
「・・・ああ。ひと思いにやってくれ」
さっきの覚悟は嘘ではない。
そして、皇のに力が入ったかと思うと、先に進んできた。
「っっっ!!!」
想像以上だった。
私はさっきとは逆に背が違ってよかったと思った。
今顔を見られるのはとても恥ずかしいし、見られて止められるのも嫌だった。
せっかく一つに成れたのだから、本当に最後までやりたかった、やってほしかった。
そして、皇のモノが奥に着くと、少し後退ゆっくり前進を繰り返す。
すると、段々痛みが薄れ気持ちよくなってきた。
「んっあぁっはふぅん」
たまらず声まで出てしまう。
と、その声が聞こえてしまったのだろう。
皇の動きが急に速くなる。
「ふゎっすっすめら・・ちょっはやっああぁぁ!!!」
私は耐えきれず絶頂に達してしまう。
「はぁ、はぁ、はぁ、」
私の中で皇のモノがまだ硬いのを感じる。
が、私は達したばかりでまだうまく動けなかった。
しかし、皇はお構いなしとでも言うようにまた動く。
「鬼怒間っ鬼怒間ぁっ!!」
「なっ、わ、ま、まだあぁああぁぁあ!!」
感じすぎてしまって言葉がうまく伝えれない。
「ぅっでっでるっ!」
「っあぁあっああぁぁっ?!わ私もまたっあああっ!!」
今度は皇と私同時に達した。
「あぁ、はああぁ、はあはあ」
私はさっきまでとはまた違う熱さを感じていた。
まるで、さっき体内に入った皇の精液が熱を発しているかのような・・・・

それからしばらく余韻に浸って、私たちは理性を取り戻す。
「・・まさか、告白したその日に繋がってしまうなんてなぁ・・・」
皇が苦笑いしながら穏やかに言う。
262131:2005/12/04(日) 06:24:06 ID:4YqfgACN
「こっ告白したのは私だろ!それに、中に出しおって・・・子供が出来たらどうするんだ!!」
何となく強い口調でいってしまった・・
「ム?その時は勿論責任をとるが?」
な・・・よくそんな恥ずかしいことをさらりと言える・・・
そう私が言葉もなく呆れていると、不意に、そして遠慮がちに、話し出す。
「・・・なあ、鬼怒間」
「なんだ?」
「ワシと・・お前は、志望先が別だから、卒業すると逢い難くなるんだよな・・・」
ズキッと心が小さく痛む。
「・・ああ」
告白した理由の一つで、告白が成功したとて変えられない事実なのだ。
「その・・なんだ、ワシの親が、
『高校卒業したら一人暮らししてみろ』
と、言ってな」
私は黙って聞く
「少し離れたとこにアパート借りる手筈になっている
物は相談なんだが・・・お前もその・・一緒にソコで暮らさないかっ?」
「ぶっっ!!」
あまりのインパクトに吹き出してしまった。
一緒に・・暮らす?
それは、つまりどっどどどっどう同棲ということで・・・
頭がショートしそうだ
「・・鬼怒間?」
怖ず怖ずと聞いてくる皇。
正直この申し出はとても恥ずかしい・・・
「そっそんな恥ずかしい事でっ出来るわけ無いだろっ!
よりにもよって同棲なんて・・・」
「・・そうか・・・」
しかし・・・
「しっしかしお前の一人暮らしなんて不安すぎる!
だ、だから監視の意味もこめて、ど、どうしてもと言うなら行ってやらんこともないが・・」
くっどうして私はいつもいつも遠回しにっ!
「・・・プッ、ハッハッハッハ!
なら、『どうしても』たのむよワシの監視役を」
「う、うむ、そこまで言われては仕方あるまい」
この時私は心底ほっとしたものだ


と、どうだっただろうか?
勿論この後まあ色々合ったものだが、ここでは略と言うことで。
む?もうこんな時間か・・・
あいつが食事を作って待っているだろうから、私はこれで。
ここまで話を聞いてくれてありがとう。
それでは、さらばだ。



〜END〜
263131:2005/12/04(日) 06:25:11 ID:4YqfgACN
ああ、やっと初めて書き終えた・・・
だらだらな文章(それがいいと言ってくれる人もいますがヤッパリ自分では納得行かない)や
淡泊と言うか、インパクトが無いというか、まだまだ未熟なエロシーン
などなど課題が多々ありますが、ネタ思い付いたらまた書こうと思います。
それでは
ノシ
264名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 09:40:42 ID:e0/qCJfw
次はぜひ王道またはサブでも上のほうを使って書いてほしいです

正直私は途中からこの漫画にハマった人なので皇とか誰かわから(ry
265名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 10:26:17 ID:Mkc0YEzD
>>131
GJかつ乙です、ナイス低脳!
締めの生徒会長がいい味出してますなw

>>246
これまで我聞×桃子で本番まで行くのってありませんでしたよね、
続き、期待させて頂下さい!
266名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 11:09:31 ID:EsKTa3mU
工具楽家は“爆発”を操り、西音寺家は“木”を操る。
同様に“人”を操る輪繰手家に生まれた邪悪なはぐれ仙術使い。
男子禁制の女学校に潜入操作に入った國生さんと桃子に危機が迫る!
で、二人がレズらされる直前、娘に起こされ夢から覚めたウワァァアン
267名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 11:34:49 ID:jFpqCQJB
>>264
今すぐ書店に行って単行本全巻買ってくるのだ!面白いぞ。
ちなみに皇=マッチョな卓球部部長、鬼怒間=文化祭編などで出てきたメガネの生徒会長ディス
268246:2005/12/04(日) 12:54:47 ID:5cM7nkrj
どうも、>>246です。今日の分のあげます。
ちょいと明日から忙しくなるのでペース落ちると思いますが、
なるべくはやく提供しようと思っています。
皆さんGJありがとうございます。ゴロゴロレベルまでがんばりますw
269246:2005/12/04(日) 12:55:36 ID:5cM7nkrj
「・・・」

優の部屋。時刻は既に3時を回っている。
優から色々とレクチャーを受け、明日の夜に備えた。そこまではまだいい。
しかし、優から酒を進められ、断ると優は独りでカパカパと酒を飲み始め、酔いつぶれて寝てしまった。
桃子は寝られずにいた。
・・・それもそうだろう。いろんな事が錯綜したから頭がパニック状態にある。
そんな中。桃子は自分を慰めるために、ソファーに横になる。


「ぅあ・・・ん・・・っ・・・」

処女の桃子にとって、オナニーは少し痛いモノである。
性行為によってまだほぐされていない桃子の秘部は、指が這わされるたびにヒリヒリと痛みを覚える。
愛液の分泌がほぼないので仕方のないこと。それが、いつも感じることだったはずだった。
桃子にとって、オナニーはほぼ日課であり、快楽が無くとも我聞を想えるこの時間が桃子にとっての喜びだった。だが。

「やっ・・・なんで・・・」

桃子の秘部からは、しっとりと愛液が流れ始めていた。
精神的なものなのだろうか。先ほどの我聞と陽菜とのセックスを見た桃子は衝撃を覚えた。
その光景は今も鮮明に残っている。桃子が秘部に指を這わすたび、二人の性交シーンが浮かび上がる。
そして、そのたびに愛液があふれ、感じたこともない快楽が桃子の脳を焦がした。

「あふっ・・・や・・・なんで・・・あ・・・気持ちいいっよぉ・・・」

指が止まらない。背徳を覚えるのに止まらない。
クリトリスをさわると気持ちいい。びらびらしている部分をさわると気持ちいい。
ここにガモンのがはいると思うと気持ちいい。おっきいのほしい。

ガモンが、ほしい。
270246:2005/12/04(日) 12:56:29 ID:5cM7nkrj
「やだ・・・あっ・・・んんっぁ・・・あっ」

ストッキングをずらし、ショーツをずらし。おしりをあらわにしながら。獣のように自慰にふけった。
いないはずのガモンを求める。いないはずのガモンを想い腰を振る。
ソファーの角に秘部をこすりつけ、狂ったように自慰にふける。

「ほしぃよぉ、ガモン、がもぉん・・・ふにゃぁあっ・・・あっ」

声を殺すことも既に忘れている。優の部屋からは騒音が激しいという理由で防音構造になっているため、
外に声がもれることはないが、それでも激しい羞恥心にかられた。でも、とまらない。水音がとまらない。
ぬちゅ、ぬちゅ、ぴちゃ、と。粘液の混ざる音と、艶のある彼女の声だけが響く。そして、彼女は激しく背中をそり上げた。


「あっぁつ、あ、あ、あ、ふやぁああぁっ・・・!」


そうして桃子は、独り静かに絶頂を迎えた。
彼女はよだれをたらし、目を潤ませ、秘部をあらわにしたそのままの状態で、ただ横になっていた。

息が、荒い。

「天才・・・美少女のっ・・・わたしが・・・っん・・・こんな・・・ぁ・・・」

指にからみついた愛液を見つめる。

こんなにえっちなにおいしてる・・・

そんなことを思いながら、愛液をぴちゃぴちゃと舐め始めた。
初めての絶頂で得たけだるさを噛みしめながら、彼女はただただ余韻に浸っていた。


「んふ〜、いいもの見ちゃった〜」
「にゃあっ!」

桃子が疲れて寝そうになっていると、背後から声がした。
そこには・・・

「・・・プチプリズムシェル展開ぃ!!この低脳ぅぅううう!!ムキィーーー!!」
「うはははは!!無駄無駄ぁ!!」

バッチリとハンディカムを構え、いつ作ったのか「桃子ちゃん初絶頂記念」という立て看板を
携えながら、してやったりという顔の優がたっていた。
271名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 14:36:44 ID:4YqfgACN
246さん
グッジョーヴ!!
おなにー桃子最高に低能です!
つづき期待してます!
272名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:03:07 ID:iSht/bs1
 はじめまして。突然ですが、未熟ながらも作品を投下したいと思います。
 思えば、こわしやの最終回があまりにも良かったため、こちらや保管庫に赴き、
職人さんの作品を読ませてもらい、どっぷりとハマってしまいました。
 なんとかその恩返しをしたいと思い、「職人さんを労うには作品しかない。」
 と、勝手に思い込んだ次第です。
 
 まだ実は書いている最中なんですが、あまりにも長いので、投下を始めます。
 多分、H無しです。自分の腕じゃまだとても書けません。
 カプは我聞×陽菜です。
273名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:03:50 ID:iSht/bs1

 とある水曜日の朝

 陽菜はパタンと折り畳み式携帯電話を閉じた
 「・・・以上が本日の仕事の日程です」
 「うん、わかった。ありがとう、國生さん」
 我聞が礼を言うと、「いえ、これも仕事ですから」と返ってきた
 それから陽菜は我聞と中村達に一礼し、すたすたと教室を出ていってしまった
 「・・・なぁ、お前らまた何かあったのか?」
 やけに重苦しい雰囲気の中で中村がぼそりと言うと、佐々木が憤った
 「そうだ、我らが國生さんに何をした! 言え!」
 「ここ10日の内は、むしろ機嫌良かったのにな。昨日辺りから、急にまたよそよそしくなった」
 「むぅ、やっぱりわかるか・・・」
 我聞が神妙そうな顔つきで言うと、更に佐々木がヒートアップした
 「貴様ァ、あれか、嬉し恥ずかしセクハラか! セクハラなのか!」
 「な、馬鹿言うな、社長たる者そんなことは絶対にせん!」
 「じゃあ、何なんだ?」
 中村は臆せずに聞くと、我聞は返事せず、ぼーっと窓の外を眺めた
 元気が取り柄とも言えるこの男の反応に、2人は顔を見合わせそれ以上は何も聞けなかった

 ・・・・・・
274名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:04:24 ID:iSht/bs1

 「(いけなかったな、さっきの社長への態度・・・)」
 陽菜はふぅとため息をひとつ吐いた
 自分でもわかっていることなのに、どうしても態度で表れてしまう
 「・・・私は社長秘書なんだから、しっかりしなきゃ・・・」
 ぽつりとそう言うと、廊下の窓から青空を眺めた
 
 事の発端は一昨日の夜のことだった

 ・・・・・・
275名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:05:05 ID:iSht/bs1

 先代社長こと我也とその秘書だった陽菜の父・武文が旅立ってから10日程経ったある月曜日の夜
 実はまだ未決算という書類が今頃見つかり、その処理に大分時間がかかってしまった
 終業時刻はとっくに3時間も前に過ぎ、今社に残っているのは手伝ってくれている中之井さんだけだ
 我聞は別の仕事で現場に赴き、今日は直帰すると言っていたし、優さんはいつのまにかいなくなっていた
 「・・・よし、こちらは終わりました」
 「ウム、こっちもじゃ」
 トントンと書類の束を揃え、今度は無くさないように決算済みの棚にしっかりと入れたことを確認する
 それから、ひと仕事を終えた陽菜が帰ろうとするのを、中之井さんが「ちょっといいかね」止めた
 「何でしょうか?」
 中之井さんの眉間にはシワが寄せられ、明らかに渋っている表情だ
 「実はの、國生君に縁談が来ていての」
 「・・・」
 「要するに見合いの話が持ち上がっているんじゃよ」
 陽菜は一瞬だけ唖然としたが、すぐにきびきびとした声で応対した
 「でしたら、お断り願いますか。そもそも私はまだ高校生で・・・」
 「出来ることなら、もうやっておる」
 中之井の表情は曇っており、陽菜は「どういうことでしょうか」と聞いた
 「この見合いは辻原君が持ってきたもの、と言ってくれればわかるかの」
 陽菜ははっとした
 あの工具楽の営業部長が断り切れず、持ってきてしまう程の相手と言うことか
 工具楽は解体業としては零細企業であり、その上をいくような企業は沢山ある
 また本業との関わりで国や政府との繋がりもあり、辻原は主にそこを中心に営業をしている
 おそらくはその筋からの話・・・ということだ
 「先方はあの辻原君を押し切る程、えらく國生君のことを気に入っているという話じゃ。
 なんでも、高校卒業まで、いや大学に行きたいのならその援助をし、その上で卒業まで待つとまで言ってきているらしい。
 更に、この見合いは決して工具楽の損にはならない、むしろ得・・・発展に繋がるもの、じゃと」
 「そんな・・・」
 勿論、陽菜はこの見合いを受ける気はさらさら無い
 しかし、最後の言葉は明らかに脅しが入っているではないか
 中之井は陽菜に頭を下げた
 「頼む。見合いは今度の日曜日。無理を承知で、会うだけ会って、それから國生君の方から断りの旨を伝えてはくれんか」
 陽菜は動揺を隠しきれない、総てが急すぎる
 そんな陽菜の口から出た言葉は
 「あ、あの・・・社長はこのことをご存じで?」
 中之井は顔を上げた
 「・・・辻原君が伝えておく、とは言っておったが・・・やはり気になるか」
 「い、いえ! 私は秘書ですから!」
 陽菜がそう言うと、はっと我に返った
「(そうだ、私は工具楽の社長秘書なんだ)」
 ここで下手に話をこじらせ、ただでさえ赤字経営の会社に波風を立てるわけにもいかない
 やがて意を決し言った
 「・・・・・・わかりました。この見合い、お受けします」
「おぉ・・・すまん、すまん國生君!」
 中之井は涙を流し、ぎゅっと震える陽菜の手を握りしめた
 「ただし、お断りを前提に・・・ということになりそうですが」
 「構わん! 儂とて、こんな見合い望んではおらぬからな!」
 孫同然に想う陽菜の手を握りしめ、うっうっうっと泣き続けた
 しかし、陽菜の胸中は違ったものだった
 
 「(社長。もしかしたら、これが私に出来る最後のお仕事かもしれません・・・)」

 静かに夜は更けていったが、誰も気づかなかった
 優の机の盗聴器に、中之井の机の上の盗聴器に

 ・・・・・・
276名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:05:59 ID:iSht/bs1

 「・・・と、言うわけです」
まるで悪の秘密結社のような雰囲気の中、優さんが口を開いた
 「デルタ1、首尾は上々のようですね」
 ふっと工具楽家の長女・果歩(デルタ2)がにやりと笑った
 「見合いだー!」
 無邪気に珠(デルタ3)が言うのを、斗馬(デルタ4)が抑えるように言った
 「しかし、辻原さんや中之井さんまで巻き込むとは思いもしませんでした」
 「ん、あ・・・あははー、その辺は流してくれちゃっていいから」
 優さんが手をヒラヒラさせながら言った
 「これで『ラブラブ・愛と嫉妬の兄嫁奪還作戦』の成功に一歩近づいたわけですね」
 
 ここで『ラブラブ・愛と嫉妬の兄嫁奪還作戦』の概要を説明しよう
 と言ったものの、話は単純だ
 要するに陽菜に見合い話を持ちかけ、我聞にそれを『こわして』貰うのだ
 そうして、2人は互いの愛に気づき・・・といったものだ
 勿論、見合い話はでっち上げであり、優さんが適当に見つくろった工具楽屋(株)とは縁もゆかりもない相手である

 「流石にこれなら、我聞君も動くでしょー」
 「ええ、あとはお兄ちゃんにそれとなく知らせ、そそのかすはずだったのですが・・・辻原さんがやってくれるようなので、私達の役目は『家族』としてそそのかすだけとなりました」
 ここでのキーワードはずばり『家族』だ
 そもそもGHK(我聞と陽菜をくっつけよう委員会)は、我聞が陽菜のことを家族同然扱いしたことから立ち上がった組織
 果歩の方はもう陽菜以外、兄嫁には考えられないこともあり、今現在も活動は続いている
 そして、10日前の陽菜の父親の爆弾発言
 もはや親公認となったこの組織は留まることなく躍進を続けている
・・・が、肝心の2人はどうにもこうにもない
 確かにあの発言以来から、より親密になったものの、なかなかお付き合いなどの発展に至らない
 「まーまー、少なくとも高校を卒業するまで待つしかないんじゃない」
 と言う優さんののんびり発言に果歩はとうとうぶち切れ、このような無茶苦茶な作戦の決行に踏み切った次第である

 「いざ、2人を大人の世界へ!!」
 「「「おーーー!」」」

 ・・・・・・
277名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:07:11 ID:iSht/bs1

 一方、此方はとあるプレハブ小屋・・・失礼、薄汚い部屋
 ここで人知れず、謎の組織が立ち上がっていた
 「聞いた?」
 「おう」
 そこまで言ったところで、男は立ち上がり、うおおおおおと悶絶した
 「陽菜さんが見合いだとおぉぉおおお! 許せん!」
 「うっさい!」
 ガンと鍋で男の頭を叩いて、その叫びを止めさせる
 「これは私達GHWにとって、2人共チャンスなのよ」
 「・・・チャンス・・・」
 部屋の中にいたのは天才少女・桃子と水の仙術使い・番司、そしてキノピーだった
 がばっと起き上がり、番司は「どういうことだ?」と聞いた
 「確かにお前にとっちゃ都合の良い展開だが、俺には最悪の展開でしかねーぞ?」 
 「やっぱド低脳ね、アンタ」
 桃子はふっと笑い、ぐるりと番司の狭い部屋の中を一周した
 「この組織の目的は何?」
 「GHW(我聞と陽菜を別れさせよう委員会)のか?
 そりゃ勿論、もはや親公認の仲になりつつある2人を引き離して、お互いがGETしようと目論む共同戦線じゃねーかよ」
 「そう。今の2人を見て、まだつけいるスキはあると、私がアンタに持ちかけたのよね」
 番司が「で、それが?」と聞くと、桃子はハァと大きくため息を吐いた
 「アンタね、あの盗聴聞いて何にも思わなかったわけ?」
 「ん?」
 「不自然でしょ、幾ら何でも! あのアゴヒゲメガネが断り切れない縁談って何よ!
 あの真芝の第一研に単身で乗り込んで、生還した男よ!? そんなもん、相手企業を壊滅させて無かったことにしそうなものじゃない!」
 酷い言われようではあるが、番司も「な、成る程、確かに・・・」と納得してしまっている
 「し、しかしだな、それが何の関係が・・・」
 「大アリよ! ド低脳!
 そもそも工具楽屋(株)の『本業』を知った上で、提携出来る企業じゃなきゃお話しにならないでしょ。
 でも、そんな企業が他にあるとは思えない。従って、この話はこの国や政府が関わっているとみたわ」
 「じゃ、じゃあ益々俺の立場が・・・」
 桃子がぎらりと目を光らせ、もう一度鍋で番司の頭を叩いた
 「ッ! 痛ぇッ!」
 「まだわかんないの? アゴヒゲメガネが断り切れず、かつ国や政府が関わっているところと言えば、答えは一つよ!」
 桃子は堂々と宣言した
278名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:08:24 ID:iSht/bs1

 「この縁談の大元はこわしや協会よ!」

 番司が「まさか姉貴が!?」と唖然とするのを後目に、桃子が続けた
 「いい? アゴヒゲメガネはガナリに恩があったって話だし、必然的にこわしや協会には頭が上がらないはずよ。
 断りを入れようにも、相手がこわしや協会では壊滅させようにも出来るはずがない。
 縁談がうまくいけば、こわしや協会から仕事をまわしてもらえるし、工具楽屋(株)の赤字経営も無くなるわ」
 「となると、相手は・・・」

 光の仙術使い・帖佐理玖は・・・・・・真っ先に候補から外した
 鉄の仙術使い・如月勇次郎は番司の姉であるかなえにぞっこんだ
木の仙術使い・西園寺進はよくわからない上、もしかしたらもう相手がいるのかもしれない
 炎の仙術使い・奥津太一は歳が離れすぎている上、確か結婚していたはず・・・

 「こんのド低脳! まだわかんないの!?」
 「うっせぇ! 黙って聞いてりゃ調子に乗りやがって! 仙術使いにはあんまり知り合いがいねーんだよ!」
 桃子がガンと番司の頭を思い切り叩き、どんと言った

 「アンタしかいないでしょ!」

 はっと番司の目が覚めた
 「ハルナと歳もつり合うし、こわしや協会の弟となれば申し分なし! アゴヒゲメガネも断れない!
 で、聞きたいんだけど、そういう話はあれ・・・本人の意向を無視するわけにもいかないでしょうし、なんか打診はなかった?」
 「お、俺が陽菜さんの婿候補・・・」
 もはや番司は桃子の話を聞いていない
 それから、部屋のドアをバンと開け、一気に駆け出し・・・飛び出していった
 「・・・ちょ、ちょっとアンタ・・・!」
 「九州行って、礼服取りに行くついでに、直接姉貴に聞いてくるッ!!」
 仙術は究極の肉体コントロール、物凄いスピードで走って行ってしまう
 この興奮度や調子から、もしかしたらこのまま走って向かうつもりかもしれない
 「このド低脳! 電話ってモンがあるでしょうが!」
 桃子の肩の上に乗ったキノピーは「やれやれだぜ」と呟き、そして「追いかけていった方が良いんじゃねぇか?」と言った 
 「・・・いいわ。こっちはこっちでガモンを何があっても動かさないようにしないといけないし、先に場所なんかも調べておかないとね」
 どうせ盗るものもないだろうと思い、桃子は鍵を開け放しにしたまま番司の部屋を後にした
 
 勿論、この2人(+1体?)はこの見合い自体がGHKの策略とは知らない
 GHWの迷走は続く

 ・・・・・・
279名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:08:56 ID:iSht/bs1

 そして、話は水曜日に戻る

 こういった次第のことがあり、陽菜は我聞にあのような態度を取っているのだった
 何しろ、火曜日はまだ辻原から聞いていないものだと思い、何気ともなかったように勤めた
 が、あの辻原が我聞に伝えそびれるわけもないと、陽菜は考えてしまったのだ
 要するに、我聞は知った上で、こうして自分と接しているのだ、と
 「(・・・何を期待していたんでしょうか、私は)」
 そもそもこの見合いは、半ば脅されてとはいえ、自分から受けたものであり、我聞には全く関係のない話だ
 社員が寿退社しようが、社長は構わないのだから
 「(それでも、秘書として・・・どうとも思われていなかったのか)」 
 いや、自分の代わりはもう決まっているのかもしれない
 そう社長と秘書の関係を考えていくたびに、どんどん深みにはまっていくことに陽菜は気づかない

 陽菜は1時間目のチャイムが鳴ったことにさえ、気づかなかった

 ・・・・・・
280名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:09:24 ID:iSht/bs1

 その日の夜、我聞はまた会社には寄らず、直帰という形を取った
 出迎えてくれたのは夕飯の支度が出来ていると言う果歩や、おみやげはあるかと聞いてくる珠や斗馬だ
 「おう、ただいま!」
 「ねーねー、お兄ちゃん! 知ってた、はるなさんが見合いするって話!」
 機を見計らい、果歩が珠と斗馬に目配せしてから、我聞に言った
 作戦決行である
 「うん」
 と、ここで拍子抜けするような我聞の声がした
 確かにぴくりと靴を脱ぐのが止まるなど、反応は見せてくれたのだが・・・どうもとっつきにくい雰囲気が漂っている
 「このままでいいの、お兄ちゃんは? はるなさんは『家族』も同然なんだし、色々と話が・・・」
 「・・・果歩。『家族』同然だからこそ、口出しちゃいけない時だってあるんだ」
 3人は唖然とした、これはどういう心境の変化か
 「ともかく、飯にしてくれないか? お腹空いているんだ」
 「あ、うん」
 我聞は鞄を置きに部屋に戻るのを見届けてから、3人はガシッと肩を組み円陣を組んだ
 「どう思う? さっきの反応」
 「なんか変!」
 「おかしいということは確かですな」
 「・・・ということは、やはり・・・」
 果歩は円陣から離れ、コブシを握ってガッツポーズを取った
 「お兄ちゃんはもう動揺しまくり! 陽菜さんへの想いに気づいたってことですな!」 「「お〜〜〜!」」 
 作戦の成功を祝い、3人が手と手を取り合い、喜びを分かち合った
 すると、我聞がひょこっと顔を出し、「何やってるんだ?」と聞いた
 3人は驚きつつも満面の笑顔で、食卓へと案内した
 この朴念仁をどうにか出来たあかつきには、奮発して夕飯をすきやきにするという約束を珠達にしていたのだった
 急いで今日作ったものを明日のお弁当や夕飯に回し、ぱっとすきやきの準備を整えた辺りは流石である
 ・・・が、あのすきやきを目の当たりにしても、我聞は口を付けようともしない
 おかしい、おかしすぎる
 「果歩。珠。斗馬。話があるんだ」
 「な、何よ、急に改まって・・・」
 思わずすきやきを食べていた珠と斗馬のハシも止まる、我聞は寂しげな表情で言った

 「俺、今度の日曜に見合いすることになったから」

 ぽろっと3人のハシが落ちた

 ・・・・・・
281名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:09:47 ID:iSht/bs1

 「緊急事態発生です」
 寝ていた優さんを叩き起こし、我聞が風呂に入っている間にGHK緊急会議は開かれた
 「先ずは優さん、説明願えますか?」
 「んー、何のことかなー?」
 「とぼけないでください。あの見合いの話もとい作戦は、はるなさんだけでなく、お兄ちゃんまで対象に入れたんですか?」
 優さんは呆けた顔だ
 「どうなんですか?」
 「・・・フッ、バレちゃしょうがないか」
 急に優さんの顔が引き締まり、言った
 「最初ははるるんだけのつもりだったんだけど、それだけじゃ足りないかもって・・・独断で入れてみました。
 あははー、なーんて・・・どう、で、しょー・・・か・・・?」
 果歩はぷるぷると震え、そして優さんの方に歩み寄った
 「・・・グッジョブです! 優さん!」
 「わ、は? ・・・え? あ、ああ・・・いやいやそれほどでも」
 えへへと照れる優さんに、果歩は目を輝かせている
 「ただ、当日の動きが厳しくなりますね。はるなさんとお兄ちゃん、それぞれの見合いの場所はどこですか?」
 「んーとね、それが・・・」
 優さんはごにょごにょと言葉を濁し、それから思いついたように「2人のあとをつければいいんじゃないかなっ!?」と言った
 「・・・わかりました。では、当日は優さんと斗馬がお兄ちゃんのあとをつけ、はるなさんのあとを私と珠がつけさせてもらいます」
 果歩は「それでよろしいですね?」と言うと、珠は「びこうだー!」と嬉しそうに同意した
 「大姉上、ひとつ質問があります」
 斗馬がそう言うと、果歩は発言許可を与えた
 「どうも、何かおかしい気がします。見合いで嫉妬させ、破談に持ち込むはずが・・・いつの間にかその前提は失われ、当日が勝負になっています。
 そもそも見合いの前にやめさせるように兄上を動かすなど、そういった肝心の詰めが決まっていなかったのです」
 優さんは不自然な汗をだらだらと流している
 「・・・何が言いたいの?」
 「つまり、もうこの作戦は我々の手の内にあるとは思えないのです」
 「た、確かに・・・」
 果歩はうんうんと考え込んでしまった
 「でも、偽の見合いの話は優さんが作ってくれたんですよね?」
 「それは当然! 適当な人を指定した場所に呼びつける算段は勿論のこと、我聞君のこわしが当日になっても大丈夫なような、いかにもな舞台手筈は整えてあるよっ!
 た、ただ、ちょっと、向こうに言ってある場所をど忘れしちゃって、もうこうなったら2人のあとをつけるしかないなーって!」
 「そうだったんですか。なら、何の問題はないはずです。
 では、お兄ちゃんが風呂から出てくる前に解散します」
 そそくさと優さんが立ち上がり、こっそりと裏口から出ていった
 果歩はGHKの垂れ幕を片づけている中、いまだに首を傾げている斗馬がいた

 ・・・・・・
282名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:10:12 ID:iSht/bs1

 翌朝の木曜日、我聞と陽菜は人気のない通学路を一緒に歩いていた

 陽菜は相変わらず、我聞とは距離を置いた・・・どこか割り切った話し方をしていた
 そして、我聞もそれを不自然とは思いつつも、何も口には出さなかった
 「「(・・・・・・)」」
 それはGHKをはらはらさせる程、GHWが諸手をあげて喜びそうな雰囲気だった
 もうすぐ卓球部の人達や学校の人達が合流する大通りに達し、2人でいられるのは今しかない
 「あ、あの・・・社長・・・」
 思い切って口火を切ったのは陽菜の方だった
 「何、國生さん?」
 「そ、その・・・・・・」
 陽菜は言葉を濁した、何と言えばいいのだろうか・・・それがもやもやと頭の中で形になってくれない
 ぼそぼそと何か言いたげな陽菜に対し、我聞はぽつりと言った
 「・・・國生さんの好きにすると良いよ。俺は社長だけど、プライベートなことまで口出せないから」
 ふっと2人の間に風が流れた
 ぴたりと足を止めた陽菜に、我聞は「どうしたの?」と聞いた
 途端、陽菜は走り出し、我聞は唖然と・・・呆然と立ち尽くした
 「・・・・・・」
 走り去っていく陽菜の姿を、ただ見送るしか我聞には出来なかった

 ・・・・・・
283名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:10:40 ID:iSht/bs1

 「優さん、お願いがあるんですけど」
 金曜日の夜、陽菜は思い詰めたような顔で寮にいた優さんを訪ね、言った
 「おや、はーるるん、何か用?」
 「明日、デパートか何かで一緒に着物を見繕って欲しいんですけど」
 優さんはピンときた、これは見合いに行くための準備だろう
 「良いけど、何で?」
 知ってはいるが、意地悪くそう訊くと、陽菜はキッと本気の目で言った
 「少々、入り用なので」
 「・・・そう。わかった。はるるんに似合った、良い着物選んであげる」
 「ありがとうございます」
 ぺこりとお辞儀し、陽菜は隣の部屋に帰っていった
 ぽりぽりと頭をかき、優さんは眉をひそめつつ困ったような顔で言った
 「ありゃりゃ、大分思い詰めちゃってるよ」     
 何か我聞君とあったのだろうか、それともこの見合いを本気で受ける気になったのだろうか・・・
 「(あるいはその両方か。全く、我聞君、いい加減にしないとお姉さんは怒りますよー?)」
 とは思いつつも、段々面白くなってきたぞ、とも思ったのはGHKには内緒だ
 「(・・・んー、別に報告するようなことでもないかな?)」
 いや、一応はしておこうか
 優さんが電話を手に取り、工具楽家にかけてみると出たのは我聞だった
 『もしもし、工具楽ですが』
 「あ、優さんです。果歩ちゃんいますか?」
 『あ、こんばんは。っと、今、お風呂に入っちゃっているんですよ』
 「ありゃりゃ、またタイミングの悪い・・・」
 『何か伝言でも?』
 「あ、ううん! こっちの話。それよりさ、我聞君、はるるんと何かあった?」
 『・・・・・・』
 「なんかすごい不機嫌だったよ?」
 『すみませんが、優さんには関係ありません』
 「にゃっ!?」
 『・・・えっと、果歩の方には電話があったことを伝えておきますので』
 「ちょ、ちょっと我聞君!?」
 ツーツーと電話が切れる音がし、ついでに優さんも切れた
 「あー! もうお姉さんは知らないからねっ!!」
 今、ここにMDN(もうどうにでもなれ委員会)が無断で立ち上がった

 ・・・・・・
284名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:11:10 ID:iSht/bs1

 そして、運命の日曜日が訪れた

 「(・・・とうとう来てしまった)」
 後悔するのが先か、陽菜は別室とやらで待機させられていた
 着ている着物も少々不機嫌な優さんに選んで貰った極上の着物で、総てにおいて陽菜の為に作られたと言っても過言ではないものだった
 勿論、見合い場所に指定されたところは遠く、移動には不便なので、寮でなくここで着替えさせて貰ったのだが
 背後の尾行には気づきはしなかったものの、果歩達も移動に苦労したのは言うまでもない
 「なにかワケありみたいだね」
 ぼそっと着替えを手伝って貰ったお婆さんがそう言うと、陽菜は「いえ」と否定した
 「ただ、ちょっと気分が優れなくて」
 「どうかね。全く、見合いだってのに相手の方にも付添人がいないって話じゃないか。
 本人達だけで話させるのかと思えば、向こうはあたしも同席しろって言うもんだし・・・」
 それは初耳である、というか知らなかった
 「何ででしょうか? 確かに、普通は親とかが付き添うのでしょうが・・・」
 陽菜の方は肉親がいない、だから誰かに付いてきて貰いたかった
 だが、優さんはともかく、辻原さんもや中之井さんさえ都合がつかなかった
 だから、たった1人で・・・この見合いに立ち向かわなくてはならない
 とても不安だった
 「(・・・社長なら、どうするのかな・・・)」
 と、ふとよぎったメットを被ったいつもの社長の顔を頭の中から追い払った
 「(なんで社長が。何も関係無いじゃないですか)」
 ふと顔を上げると、お婆さんの姿はない
 が、すぐに障子を開けて陽菜のいる部屋に戻ってきた
 「ん、向こうの準備が整ったみたいだから、移動するよ」
 「・・・・・・はい」
 からりと障子を開け、廊下に出ると、日本風の広い庭が目に映った
 紅葉もまばらで、もう殆どの葉が落ちかけている
 季節はもう冬間近なのだ
285名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:11:46 ID:iSht/bs1
 「(・・・色々あったな)」
 我也社長の失踪、今の社長の就任、さなえさんとの出会い
 夏休みには卓球部に混じって合宿へ行き、かなえさんと出会った
 そして、真芝との戦いが始まった  
 第3研での社長の暴走、先代社長の裏切り発覚、桃子さんとの出会い
 「(・・・社長の嫁候補だなんて、とんだ思い違いを・・・)」
 それでも、あの時の動揺は忘れられない
 「(それから・・・・・・)」
 辻原の消息不明と辞表、先代の裏切りの理由と陽菜の父の生存確認
 「(・・・・・・ゆびきり・・・)」
 社長に向かって『家族』だなんて、思い上がりもいいところだ
 それから、第一研に乗り込んで、真芝と直接対決して・・・・・・
 「(・・・色々あったけど、皆、無事で良かった・・・)」
 そして、父・武文と我也社長はまた旅立っていった
 爆弾発言、『陽菜を嫁に貰って欲しいと言っているのだが』を残して
 「(・・・ごめんなさい、お父さん。その願いは叶えられそうにないです)」

 いつの間にか、涙が溢れていた

 気づいてみたら、陽菜の頭の中の思い出の殆どは、我聞と一緒のものだった
 どうしても忘れられない思い出が山のように積み重なり、今頃になって騒ぎ出した

 「・・・・・・」
 そんな陽菜の姿を見て、婆さんが言った
 いつの間にか、目の前には障子があった
 この中に、今回の・・・・・・顔も名前も知らない見合いの相手がいる
 おかしな話だが、断ることを前提に受けたので、中之井さんからは場所と日時だけしか聞いていなかったのだ
 「やめるかい?」
 「・・・いえ」
 我聞との思い出は捨てきれないが、返しきれない程の恩に少しでも良いから報いたい
 この見合いで、工具楽屋(株)がうまくいくようになれば、社長は喜んでくれるだろうと思う
 それとも、そんな考えを持っている時点で、逆に怒るだろうか
 しかし、もはや自分で決めたこと
 どんなに怒られようが、構わない

 工具楽屋(株)の発展は自身の喜びであり、護るべきものなのだから

キッと前を見据え、涙で薄化粧が落ちていないかを気にした

 「開けてください」
 本当に小さな声でそう言うと、婆さんはからりと障子を開けた

 ・・・・・・
286名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:12:20 ID:iSht/bs1
 
 「おぉい! お兄ちゃんは何をやってるか! 陽菜さんが障子を開けちゃうぞ!」
 「着物きれいー!」
 果歩と珠は広い庭園の中で、我聞の到着を心待ちにしていた
 「そうだ、優さん達にこの場所を電話して伝えないと!」
 それを伝えなければ、幾ら何でも来られるわけがない
 ただでさえ、この場所はわかりにくく、尾行もしにくい程遠かったというのに・・・詰めが甘かった
 ばっと優さん特製の携帯電話を取り出し、かけてみた  
 「『もしもし』」
 ん、何かおかしい
 「あ、あの陽菜さんが部屋の中に入っていって・・・」
 『・・・うん』
 「何呆然としているんですか! 早くお兄ちゃんを連れてこないと・・・」
 『・・・うん』
 と、ここでこの電話に違和感を感じた
 どうも、声が近すぎる気がするのだ
 珠が広い庭にはしゃぎ、がさっと隣の茂みが動くのに反応し、飛び込んでいった
 『わっ!』
 「え!」
 珠に驚き、茂みの中から立ち上がった人物・・・・・・・

 ・・・・・・
287名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:14:20 ID:iSht/bs1

 「失礼します」
 陽菜はそつなくそう言って入ると、部屋の真ん中にある机の前に座った
 伏し目がちに見ると先方はもう目の前に座っており、出されていたお茶に手をつけていた
 「・・・?」
 そして、陽菜は顔を上げた

 ・・・・・・
288名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:14:49 ID:iSht/bs1

 隣の茂みの中から立ち上がった人物・・・・・・・
 「・・・・・・えーと、優さん、なんで此処に? お兄ちゃんのあとをつけていたのではないですか?」
 「い、いや、それはこっちの台詞。かほちんははるるんのあとをつけていたんじゃないの?」
 ・・・・・・。
 「「んんっ!?」」
 バッと2人が既に障子の閉じた、陽菜が入っていた部屋の方を見た
 「「まさか・・・!!?」」

 ・・・・・・
289名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:15:10 ID:iSht/bs1

 顔を上げた陽菜は固まっていたが、すぐに声が出た
 「・・・こ、國生さん!?」
 「しゃ、社長がなんで此処に!!?」

 見合いはとんでもない方向に進もうとしていた
 
 ・・・・・・
290名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:16:11 ID:iSht/bs1
・・・以上で、今、書き終えている分の投下を終わります。
 次の投下は・・・なるべく早い内にします。
291名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 16:50:37 ID:Mkc0YEzD
>>246
桃子かわええ・・・素晴らしい低脳ジョブっす!
続き期待ですよ〜

>>272
後半からだんだんニヤニヤしながら読んでしまいましたw
楽しみにしております!


最近なんだかスレが活気付いて来ましたね、嬉しい限りです
292名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 19:52:32 ID:+mNiHQOV
お二方とも超GJです!!
続きもがんばってください!
293246:2005/12/04(日) 21:47:50 ID:5cM7nkrj
Interlude.

「ガモン・・・もうちょっと左・・・あっ・・・いき過ぎ・・・そう、そこっ!」
「こ、ここか?桃子?」
「そうそう、そこを強く。いい・・・?」
「ああ・・・」


「点火(イグニション)!!」
「やっちゃえガモーン!!」
「工具楽仙術 砕・追功穿・爆!!突貫!!」

我聞は力強くハンマーを振るう。そして一際でかい主柱をピンポイントで破壊し、内部から爆破した。
砕・追功穿で中心部の衝撃を送り、そして破壊する。ただ、砕・追功穿を放つより破壊力を高め、
そして一部に威力を集中させる事が出来る。それと同時に、廃ビルのいたる場所から発破が始まった。
支柱をタイミングをずらし発破することにより、廃ビルは自重に耐えきれず崩壊を始めた。

「よしっ!脱出!」

我聞は間一髪で廃ビルから脱出し、崩壊から脱出する。そして解体は見事終了した。

「ガモン、おつかれ・・・」
「お疲れ様です、社長。周りへの損害は無し、いい仕事です。」
「ああ、ありがとう國生さん。」
「あ・・・う・・・」

桃子は我聞に話しかけようとしても、どうしても一歩引いてしまう。しかし。

「いや、桃子がいて助かった。以前も発破作業の経費を浮かすために俺が支柱の破壊を行ったが。
まさかこんなに効率よく、最小の爆破で解体を行うことができるとは。流石は飛び級だな。」
「ええ、非常に助かりました。これで相当の黒字になると思います。ありがとう、桃子さん。」
「えっ・・・あ、あったりまえじゃないっ!この位朝飯前なんだからっ!にゃははは♪」
「これからも頼むぞ、桃子。」
「まっかせなさーいっ!」
294246:2005/12/04(日) 21:48:57 ID:5cM7nkrj
(自然を装う?)
(そ。いきなりうやうやしくしたり、熱烈アタックしちゃったらダメ。不振に思われるし何よりはるるんに悟られる。
だから、いつも通りに振る舞って。アタックをかけるなら突発的に、逃れられない状況を作るの。おわかり?)
(わ、わかった・・・)


でも、本当に仲良さそうだな・・・・。
そんな事を桃子は思ったりする。いくら作戦がすごいこととはいえ、やはり不安は残る。
自分にだって良心がある。このまま我聞にアタックをしてもいいのか。でも。

(負けないんだから・・・ガモンを好きな気持ちなら負けてないんだから!)

自分を奮い立たせる。作戦実行の時刻は、刻一刻と近づいていった。


「やぁ、森永くん。」
「お久しぶり〜。いやはや君も捕まらなくてよかったね。」

優はとある人物に会っていた。それは十曲才蔵である。彼は以前営んでいた呉服屋の営業に戻っている。
彼は合法的に真芝関係者から外されている。真芝崩壊への貢献とあまり真芝を表に出さないほうがいいという配慮。
そしてなにより工具楽我也他の頼みによるものである。

「にしても、まさか驚いたよ。君からこんなものを作ってくれと言われるとはね。
まぁ、このどぉあーい天才、十曲才蔵20才この度見事既婚となりました!に不可能はないからね!」
「お、千尋ちゃんと結婚したんだ〜。おめでとうさん〜。」
「HAHAHA、ご祝辞感謝する。これが例のものだ。千尋くんに設計を頼んで作らせたものだから間違いはないよ。」
「ありがとね〜、これは必要なものなんだよね〜。」
「君の企みだからきっとおもしろいことだろうが・・・まぁ犯罪にならないように注意したまえよ。」
「うん、君も頑張ってね。」
「HAHAHA、社長業は我聞くんより長いのでね。今はまだまだ忙しいが、すぐに元に戻してみせるさ。さらばだ!」

こうして、十曲才蔵は去っていた。これでモノは全てそろった。あとは実行するのみ。
でも、スーツにエアジェット装備はどうかと思うよ、才蔵くん。と思ってみたりする優であった。
295246:2005/12/04(日) 21:54:00 ID:5cM7nkrj
たくさんの低脳、ありがとうございます!(ぇ

次回の更新から、桃子我聞奪取作戦の開始になります。
エチシーンも満載にしていこうと思っているのでどうぞお楽しみに。
内容はなるべく濃厚+純愛を主に置こうと思います。
今回の才蔵様の既婚というのは俺の中だけの設定で妄想です。あしからず

スレが活性化してきてうれしい限りです。
>>131様、>>272様、とても楽しくワクテカしながら読ませて頂いてます。
これからも提供者としてスレを盛り上げましょう!
では、また明日!!
296名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 22:37:48 ID:agwQ8Bbf
>>295
「旦那、明日と言わずに今書いちゃいなよ!」と言いたい所ですが
自分のペースでお書き下さいませ。
>>131、272氏にも期待しておりまする。
297名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 22:44:50 ID:e0/qCJfw
GJで〜す


いや〜神々が沢山でいいなぁ…


ところでそろそろ499氏がみたぃなぁなんて…
298名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 23:42:47 ID:tlh+PqmC
499氏、499氏はどこじゃぁぁぁ!
299名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 00:06:28 ID:e0/qCJfw
気持ちは痛いほどわかる
しかし我慢だ
はいお茶
⊃旦~
300名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 01:30:16 ID:ZfidnN/w
スーツにエアジェットワロタ
301246:2005/12/05(月) 13:08:31 ID:2xVYXsxQ
その夜。月が爛々と輝き、星が満天に輝いている。
工具楽家はいつもの夕食を終え、自由な時間になった。その時。

「優さんの家に泊まる?まあ明日は休みだし、俺は構わんぞ。」
「ありがとうお兄ちゃん。」
「デルタ1がGHKで重要な会議があるからどうしてもって!」
「こら珠!なんでもないからっねっねっそれじゃあ優さんそこで待ってるから!いってきまーす!!」
「あぁ、ヤフー株が暴落してぃるぅぅぅぅ・・・・・」

果歩は珠と斗馬を両脇に抱えて、玄関に待機している優と共に行ってしまった。
我聞は優からあふれる邪悪なオーラに不審に思ったがスルーした。優が怪しいのはいつものことだからである。

「さて・・・と。」

いつも騒がしい工具楽家が静まりかえる。少し寂しかった。が、家長として何かを出来ることを探した。
掃除をするか、が、果歩がもうしている。株の情報などわからない。珠は・・・直接遊ばないと意味がないだろう。

・・・

「俺は無力だ。」

そんな無力感に打ち拉がれ、唐突に眠たくなった。

「疲れが溜まっているのか・・・明日も仕事があるし、早めに寝て仕事に備えるのもまた社長の勤め。うむ。寝よう」

我聞は戸締まりを確認した後、いつもより早く布団にもぐり、瞬く間に寝てしまった。



工具楽我聞は違和感を覚えた。

腹部に圧迫感がある。眠っている頭のまま、我聞は静かにまぶたをあけた。そこには・・・


「ガモン・・・」
302246:2005/12/05(月) 13:09:05 ID:2xVYXsxQ
すらりと伸びた白い足。可愛らしいへそ。ウェーブのかかった美しい金髪。それと対照的に日本人らしい顔。
紛れもなく、桃子だった。何故自分の上に桃子がのっているのかは分からない。だが、それは今の状況からすると些細なことだった。
何故なら・・・

「桃子っ・・・なんて格好してるんだ・・・っ!?」
「やっぱり、変・・・かな・・・」

彼女を包んでいるのは、黒に様々なレースをあしらった、官能的な下着だけだった。
ガーターベルトで黒のストッキングを止め、ローライズのショーツからはまだアンダーヘアもそろわない秘部が
少しだけ見えている。童顔な彼女を包んでいるアダルトな下着が背徳な性欲をそそらせた。

そう、優が十曲にオーダーメイドで依頼したのはこの黒の下着だった。桃子のサイズにあうものなんて市販されているはずがない。
もしオーダーメイドで請け負ってくれる企業があったとしても時間も金もかかる。そこで十曲に頼んだわけだ。

「桃子・・・その・・・」
「・・・夜這いしに・・・来ちゃった・・・」
「!・・・っ・・・あ、あのな、桃子っ・・・その、俺は國生さんと・・・」
「わかってるっ・・・!わかってるわよっ!でも・・・仕方ないじゃない!私だって・・・ガモンが大好きなんだからっ・・・不戦敗なんて・・・嫌っ!」

そのまま、二人は無言のまま、ただただ、時間だけが過ぎていく。
桃子はやはり辛かった。優に押し切られ、この夜這い作戦を実行したはいい。でも、やっぱり何も変わらなかった。
我聞は、私に対してなにも言ってはくれなかった。


「ガモン・・・私・・・魅力無い・・・?」


我聞は不思議と胸が高鳴った。彼女は確かに肉体的魅力は無いに等しい。決してスリーサイズも良いとはいえない。
だが、なぜだろう。衣服越しに感じる桃子のふとももはとてもやわらかく、きちんとくびれのある腰に目を奪われる。
透き通るような瞳は美しく。近くにいると、ただ彼女の知らなかった魅力に酔ってしまう。

「いや、すごく魅力的だ、桃子。なんか、ドキドキする・・・」
「本当・・・?」
「ああ、だが・・・俺には國生さんがいるんだ・・・やっぱり、おいそれと國生さんを裏切れん・・・」
「・・・そう・・・だよね・・・」
「だが、社員を泣かせたくもない・・・んだ。そんな顔しないでくれ。桃子・・・」
「・・・・無理よ・・・やっぱり、あきらめられないよ・・・」

部屋にはすすり泣く桃子の声だけが響いている。・・・時間は流れる。
303246:2005/12/05(月) 13:10:13 ID:2xVYXsxQ
「桃子。」
「・・・」
「付き合うことは、やっぱりできない。」
「・・・」
「だが・・・それ以外に一つ、願いを聞く、それじゃ、ダメか?」

「・・・わかった・・・。じゃあ・・・お願い・・・聞いて?」
「ああ。もちろんだ。」

「抱いて・・・」
「っ・・・」

鼓動が、高鳴る。

「一度だけ・・・だぞ?この事は國生さんにも言うけど、構わないな?」
「うん・・・ごめんガモン・・・ごめんなさい・・・」

我聞は桃子の小さな身体を抱きしめる。やわらかい、香り。

「桃子・・・その・・・こんなことして悪いんだが・・・」
「・・・なに?」
「普通の服に着替えてくれるか?やっぱり落ち着かないから・・・ちゃんとした桃子としたい。」
「あ・・・・うん。わかった、まっててガモン♪」

ようやく桃子に笑顔が戻った。
304246:2005/12/05(月) 13:10:35 ID:2xVYXsxQ
「じゃあ、するぞ・・・?」
「うん・・・ガモン・・・」

桃子はほほえみ、そのまま我聞に身を任せた。
ずっと夢見てたこのとき。桃子は一度きりのこのときを噛みしめていた。

ふと、桃子のくちびるに、唇があたる。しっとりとした感触。初めてのキスの味。
想像していたよりも、ずっとずっとしびれる味。あまずっぱいレモンというより、ずっとずっと激しい電流だった。

「ん、ふ・・・」

唇が押し合い、ふれあうだけのキス。それなのに感じてしまう。
桃子は少しだけ、唇に舌を這わせた。ぴちゃ、と水音が響く。それにあわせて、我聞も舌を這わせる。
舌が交わる瞬間、桃子は全身に衝撃が走り、下腹部に強いうずきを覚えた。

「ちゅ・・・んふ・・・あ・・・にゃ・・・」
「ん・・・桃子・・・苦しくないか?」
「平気・・・だから続けて・・・ガモン・・・切ないよぉ・・・」

ちゅ、ちゅ、とキスをあじわう。
舌をあわせるたびに強い快感を覚え、下腹部のうずきはより激しくなる。
キスという性行為は、確実に桃子へ快楽を届けていた。

「んむ、ちゅ・・・ぷあ・・・ぁ」
「ん・・・桃子・・・」
「ガモン・・・すごい・・・私低俗なことしてる・・・でも、すごくうれしい・・・これってへん・・・?」
「変じゃないぞ、俺は桃子より途方もなく頭悪いが、それは変じゃないってわかる。」
「でも、これって浮気よね・・・」
「う・・・だが、國生さんにもちゃんと説明すればっ・・・」
「許してもらえると思う・・・?」
「ぐ・・・」

やはりどうしても気になる。このままじゃお互い気持ちよくすることが出来ない。不安が錯綜する。

「勢いだけでしたが・・・やはり問題だよな・・・」
「うん・・・でもやっぱりやめたくない・・・ガモン・・・」

その時。ふと寝室の障子が開き。

「やめなくてもいいですよ?社長。桃子さん。」

「!!?」

そこには、國生春菜がたっていた。
305246:2005/12/05(月) 13:15:07 ID:2xVYXsxQ
この上の國生春菜→陽菜です。めっさ間違いました。すいません。

今日の暫定うp分は終了です。続きはまた後ほど。
俺も>>499様の新作を心待ちにしてます。マジ低脳です、スゴスギ。
過去スレなどあまりまだ目を通せてない段階ですが、徐々に見ていきたいと思ってます。
ていうか過去ログドコー

ネ申の皆様の作品も楽しみにしてます。
306名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 13:20:08 ID:CJE4SBPf
リアルタイム初めてだーっ!
桃子かわええ〜よ〜
続き期待してます!!
307名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 14:09:25 ID:3uM1COQX
Good!!
姫の本番が目の前に!!
308246:2005/12/05(月) 16:04:17 ID:2xVYXsxQ
「國生さ・・・ん・・・」
「ハルナ・・・」

「やめなくてもいい、と言ったんです。どうぞ続けてください。」
「いや、その、あの、えと、」
「あうあうあうあう・・・」

陽菜は秘書たる毅然とした態度をみせ、二人に近寄る。そのたびに、二人は顔を赤く、そして青く染める。

「すまなかった國生さん!これは全て俺の責任っ」
「だから続けてください。言い訳や謝罪なら結構ですから。」
「あ、いや、・・・」
「社長。」
「は、はいっ!」
「桃子さんもいいですね?」
「うぇ、あ、うんっ・・・」

陽菜は怒っていた。だがそのまま二人に続けろという。
二人はそのことに対してすごく不信感を抱いたが陽菜からあふれる毒オーラのせいで聞くに聞けなかった。

「胸さわるぞ・・・?」
「あ、うん・・・あっ・・・」

服越しに感じる桃子の胸。決して豊かではないが、確かなふくらみを感じる。
ぎゅっと指に力を加えるとかすかに胸が変形する。ふにふに、やわらかい。

「桃子・・・その、下着つけてない?」
「は・・・はぁ・・・うん、あれしかつけてなかったから・・・」
「そうか・・・やわらかいぞ、桃子。」
「そう?うす胸にひかえめひかえめ言われたから、その、少し不安だったから。よかった・・・」

ふにゅ、ふにゅ。と、我聞が優しく、丹念に桃子の胸をもみしだく。
桃子は胸をもまれるたび、甘い吐息をもらす。

「あ・・・はぁ・・・はふ・・・」
「直接揉んであげたほうがいいんじゃないですか?社長。」
「ふぇ、ひぁっ!?」

急に。陽菜は桃子の背後に回り、上着をあげた。首ほどまでにあげられた上着からは、桃子のへそはおろか。
桃子のささやかながらふくらんでいる、二つの胸が晒されていた。
309246:2005/12/05(月) 16:05:14 ID:2xVYXsxQ
「や、ハルナ、だめぇっ・・・」
「ふふ、私も少し寂しくなっちゃいました。私にもさせてください、社長。ちゅっ・・・」
「ひゃっはるな、くび、なめひゃ、らめっ・・・!」
「こ、國生さん!?」
「私も馬鹿じゃありません。桃子さんが社長を好きなことも知っています。だから、こうなることもなんとなくわかってました。」
「ぁ・・・はるなぁ・・・」
「優さんもいますし、可能性は高いこともわかってました。だから、そんな時はこうしようと思ってたんですよ。
優さんの思うつぼかもしれませんが、やってみると意外と楽しいものですね、社長・・・ん・・・ちゅ・・・れちゅ・・・」
「やあ、はるにゃ、へんだよぉ・・・ふぁ・・・」
「社長・・・んふ・・・これも、私とのセックスの延長なんですよ・・・ちゅ・・・社長も、してください・・・」
「あ、ああ。國生さん、桃子・・」
「あ、ひゃあっ。ふぁ、あん、がも、はりゅな、あふぁ、」

我聞は桃子の胸を直に触る。服越しよりもよけいにやわらかさを感じ、鼓動がさらに高鳴る。
もちもちとした若く白い肌は吸い付くように我聞を受け入れる。
陽菜は桃子にマーキングをするように、れちゅ、ちゅ、と吸い付く。陽菜のやわらかい唇が吸い付くたび、桃子は息をあらげた。
我聞はそのまま、ふくらみたちはじめている乳首を、きゅっとつまみ上げる。
310246:2005/12/05(月) 16:05:41 ID:2xVYXsxQ
「きゃふっ!あ、ひぅ、あ、きもひ、いいっ」

桃子は既にろれつが回っていない。
胸をいじられ、首を舐めあげられ。桃子は二人に挟まれ、サンドイッチ状になりながら攻められる。
ただただ快楽の渦にのまれていく。

「はりゅな、がも、ん、あ、ひ、きもひい、あ、ひゃあ・・・っ!」
「桃子の胸、やわらかいぞ・・・」
「社長・・・わたしも、その・・・」
「ああ、じゃあ、國生さんも・・・桃子も、國生さんを・・・」

ぐい、と。上着をたくし上げ、陽菜は胸をさらけ出した。その胸は、やはり神秘的でキレイだった。
桃子と同じく、下着を身につけていない。もともとするつもりできていたからのことだった。
我聞は、優しく胸を揉む。むにゅ、と、形を変える胸。そのときに陽菜はびくんっ、と身体をこわばらせる。

「はるな・・・ちゅ、んむ、ふ、ふぁ・・・んちゅ、れちゅ・・・」
「とぅこさ、んむ、ちゅ、ふぁ・・・んっ!」

桃子は陽菜にキスをする。頭が蒸気して、なにがなんだかわからなかった。
ただ、桃子と陽菜はキスを繰り返す。濃厚な、ディープキス。

「やん、桃子さん、えっちですね・・・ふふ、可愛いですよ・・・っんふぁ!しゃちょぅ、んむっはげひぃ、ぁ!」
「ハルナのほうがえっちよ、んっ、ふ、は、ちゅむ、んむぅっ!んんぅっがも、ん、ふぁ!」
「こうすれば、二人ともきもちいんじゃないか?もっと密着して・・・:
「やぁ、きもちい、しゃちょう、こわれちゃいますぅ、は、ぁあ!!」
「すご、ひぃ、!がも、んっだめっ!にゃあ!ふぁああっ!」


我聞は少し強引に二人の身体を密着させる。そうすると、キスをしている二人の乳首は見事に重なり、こすれあう。
くにゅ、くにゅ、と。勃起している乳首はお互いを犯しあう。二人はただ快楽によがる。
じんじんと疼き、お互いを擦りあう乳首を、ガモンはさらにもみ上げ、こすりあげた。

「すごっ、は、ぁああ!イ、イく、しゃちょ、イっちゃいますっ、ふあ!」
「やだ、ひ、また、すごいのきちゃうっ、ガモン、ガモぉン!ふぁああ!」
「イっていいぞ、見てるから、く・・・すごいぞ二人とも・・・」

我聞はとどめと言わんばかりに二人の乳首をつまみあげた。きゅうぅ、と、強く。
痛いほどにつまみあげられた乳首だが、二人は身体を大きく反り、快楽に落ちていった。

「きゃ、ぁあ!ふにゃあああああああっ!」
「しゃちょ、あっあああ!ふああああっ!!」

二人は激しく痙攣し、ぶるぶると身を疼かせる。そして、くた、と。そのまま我聞にしなだれかかり、余韻に浸る。
二人の息が、我聞にかかり、我聞の理性をより奪わせる。

「はぁ、ぁ、はぁ・・・ん・・しゃちょ・・・う・・・」
「はぁ、ぁ、はぁ・・・ぁ・・・ふ・・・すごい・・・ガモン・・・」
「すまん、二人とも・・・俺も少し、我慢できんみたいだ・・・」

そういうと、我聞は大きくそそり立った自分のモノを、ズボン越しに見せた。
311246:2005/12/05(月) 16:11:02 ID:2xVYXsxQ
今回のうpはここまで。なんていうか随分筆が進みまして。
もう一回うpするかもしれません。ではでは。
312名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 16:12:17 ID:fZuC8vph
期待してますよ〜
GJ
313246:2005/12/05(月) 18:04:45 ID:2xVYXsxQ
「ひゃっ・・・ガモン・・・それ・・・」
「ああ、みっともないが・・・二人を見てこんなになってしまった・・・」
「すごい・・・社長・・・」

我聞はそのまま自分のものを取り出す。大きく勃起したそれは二人を驚かせた。

「きゃっ・・・ガ、モン・・・あ・・・すごい・・・」
「すごい・・・社長・・・いつもより大きい・・・」
「ああ、自分でもびっくりしてる・・・むぅ」

そそり立った我聞のいちもつを、三人はまじまじと見る。

「さ、さすがに恥ずかしいんだが・・・二人とも?」
「桃子さん・・・ちょっと・・・」

桃子と陽菜は内緒話を始める。我聞に聞こえないようにこっそりと。
そして、少し経ったとき、桃子はもじもじと、陽菜は少し楽しげに立ち上がった。

「あのー、二人とも?」
「「ていっ!」」
「おっわっ!!」

我聞は二人に押し倒され、そのまま三人は雪崩のように倒れた。
我聞は少し頭がふらふらとしていたが、そのまま状況を把握しようとしていると。

「うわ、すごい・・・文献でなら見たことあるんだけど・・・実際の、すごい・・・」
「ふふ・・・私もこうするのは初めてなんですよ?」
「そうなんだ・・・ん・・・熱い。」
「これが・・・入っちゃうんですよ・・・?」
「あ・・・すごい・・・」
314246:2005/12/05(月) 18:05:20 ID:2xVYXsxQ
「ふ、二人とも!?」

そこには、我聞のモノを握り、まじまじと観察する二人がいた。
二人は興味津々に、そして愛おしげに我聞のモノをさする。そのたびに我聞のモノはびくびくと脈動する。

「わ・・・生き物みたい・・・」
「私も初めて見たときは驚きましたよ・・・すごく不思議です・・・はむ・・・」
「ちょ、國生さん!?」
「れろ・・・ん、しょっぱい・・・ちゅ・・・あつい・・・」
「桃子まで、二人とも、なにして、っく!?」

二人はそのまま我聞のモノをくわえ込む。初めての味、違和感に驚きながらも、二人はそのまま愛撫を続ける。
ちゅ、ぬちゅ、ちゅぱ・・・ぢゅぅ、ちゅうう・・・
卑猥な水音と喘ぎだけが部屋に響く。二人はそのいちもつをただただしごき、そして吸い続けた。
総20の指は、袋を揉み、竿をしごく。口と舌は亀頭を吸い、我聞の性欲をかき立てそして射精をそそらせる。
あまったるい声。二人はただ我聞のものに酔いしれた。

「ふほい・・・あひゅふて、えっひ・・・へんなあじなのに、くせになりそ・・・んむ、ぢゅう・・・ぢゅ、ちゅぱっ」
「ひゃちょお、おっひいでふ、あ、むぅ、ぢゅううぅ・・・ぢゅぷっぢゅぷ、んんっ・・・にがくて、おいし・・・でふ・・」
「あ、ぐ、やばっ・・・!口離して、このままだと口にっ・・・!!」
「いいれふ、このまま、くひに、ぢゅうううぅ、だひてくらはいっあ、むぅ、ちゅうぅ、」
「ぢゅううぅ、がも、んっ・・・ぢゅう、れろぉぉ、・・・んふ、がも、んんっすきぃ、すきいぃっぢゅうう!」
「あ、ぐぅ!!」

ストロークはより激しさを増していく。裏筋を舐め上げ、亀頭を片方ずつ吸い上げる。初めてで拙いフェラチオだが、
我聞にとって即射精に至らしめるには十分すぎる快楽だった。我聞のモノは脈動し、二人のフェラに答える。
三人は快楽におぼれていた。別に陽菜と桃子に直接快楽が与えられている訳じゃない。それでも、二人は十分に感じていた。
そして、そのまま。

「っ!ぐぅ!!」
「っ!!んっふぅぅ・・・!んぅ、んんっ」
「あっ!ひゃっ、んんんふ、、ぁむ、んん!」

びゅく、びゅく、びゅく、びゅるるる・・・・っ!!

白濁色のねっとりとした精液は、二人の咥内を犯し、顔を白く染め上げる。耽美的な、光景。
艶めいた空間。口で生殖器をなめあげる。その行為の果てに、二人は顔だけではなく頭までを白く染めた。

「ん、くぅ・・・んふ、えほ、ん・・・んく、んく・・・えほ、こほっ」
「にがぁい・・・んく、んく、えほ、けほっ」

苦い、決しておいしくなどない精液を、二人は咳き込みながらも飲み干していく。
味なんか関係ない。愛しい人が出してくれた精液。それをはき出すなんて出来なかった。

「はぁ、はぁっ、う、ぐっ・・・桃子、國生さん・・・」
「あ・・・ん・・・しゃ、ちょぉ・・・」
「ガモン、ガモぉン・・・」

三人は求め合う。加速していく性欲は、もう止まらない。
我聞はそのまま、先ほどとは逆に、二人を押し倒していた。
315246:2005/12/05(月) 18:09:18 ID:2xVYXsxQ
今日のうpは以上になります。あと二日ほどで完結になる予定です。
もうしばらくだけお付き合いくださいませ。
>>499様ほか、様々なネ申の皆様がいるなか、拙い文章ですが、喜んで頂けると幸いです。

それでは、またお願いします。
316名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 18:52:57 ID:CJE4SBPf
桃子、國生さんエロすぎっす!
低脳すぎる。頭がパンクするほどに・・・
GJ
317名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 19:00:30 ID:3uM1COQX
ナイス低能!!
桃子カワイス!!

あと、ちょっとだけ気になったんだけど
「ちゅ」等の擬音は台詞の中に入れない方が
エロさが増すと思われ。

まあ参考程度の話なのであまり気にせず
書きやすいように書いてくださいまし。
318名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 19:23:23 ID:fZuC8vph
うむ…
国生さんと桃子が横に並んで奉仕するのか…
二人のアンバランスさがいいねw

国生×桃子×我聞の3Pって密かに初めてかな?
319前々499:2005/12/05(月) 23:40:25 ID:LLv4Br27
スレが盛り上がってきましたね、最近はリロードするのが楽しみでたまりませんわ〜
皆様素晴らしい低脳具合でいらっしゃいます!

んでは、自分も投下させて頂きます。
先週末あたりに、と書いておきながら遅くなってしまいましたが、
>>125-126
>>195-209
の続きってことで、一連のお話の完結編です。
引き続き我聞×國生さんで。
320前々499 1/8:2005/12/05(月) 23:41:13 ID:LLv4Br27
その頃、工具楽家・居間。

「あ、あはははは、これで後はもう、本番を残すのみ! 我々の勝利は決まったも同然だよ果歩りん!」
「・・・ちょっと・・・キケンな雰囲気が漂いましたけどね・・・」
「あ、あははっ、まあ、ほら雨降って地固まるっていうし!
 結果として二人とも乗り気なんだからもーまんたいよっ!
 ・・・って、果歩りん大丈夫かい? もの凄い顔赤いけど・・・」
「え・・・あ、へ、平気ですよヘーキ! こ、これからが本番ですし!」
「まあ・・・確かに陽菜ちゃんも凄い感じ方してたから、おこちゃまには刺激が強かったかねぇ・・・」
「そ、そんなこと無いですよ! あそこで真っ赤になってる控えめ胸なんかと一緒にしないでください!」
「う、うるさいわね! あ、あんただって同い年でしょうが!
 だいたい、自分の実の兄のあんなところ盗み見ちゃうなんて、どうかしてるわよ、このブラコン!」
「な・・・あんたこそ真っ赤になって食い入るように画面見つめてたくせに!
 大方、お兄ちゃんにああいうことされること考えて妄想でもしてたんでしょ!
 まあ、見てのとおりお兄ちゃんと陽菜さんはもう付け入る隙など無いくらいにラブラブだからね!
 妄想くらいなら許してあげてもよくってよ?」
「こんのうす胸ぇええ・・・っく・・・ま、まだよ! 人の心は移ろいやすいものなんだから!
 今日、そう、今からガモンの性癖からなにから研究しまくって、ハルナから奪い取ってやるんだから!」
「略奪愛か・・・ふむ・・・それもまた面白・・・」
「優さん・・・・・・何か?」
「い、いや何でもないさあはははは・・・っていうか、本当にそんなことされたら、はるるんパパに何されるか・・・
 うむ、そう言うわけで諦めたまえ桃子ちゃん!」
「くッ・・・まあいいわ、バンジ! あんたもハルナに気があるんでしょ!
 ここは二人で共同戦線・・・って、あんた大丈夫?」
「ん? パンツマンがどうかしたの?」
「なんかプルプル震えてるわよ? って、もしかして泣いてる?」
「おーいどうした番司くん?」
「も、もういい・・・もういいからよ・・・」
「何泣いてるのよ、っていうか意味わからないんだけど・・・」
「見えないのはもういいから! いっそ耳も塞いでくれ! っていうかこの際帰らせろ!」
「あー・・・童貞のオトコノコにはちょーっと刺激が強すぎたかしらねぇ・・・
 想い人のあんな声だけ聞かされつづけるのは流石に辛いかー・・・まあ、辛いだけじゃないかもだ・け・ど?」

そして全く状況の意味がわかっていない果歩と桃子に気付かれないようにそっと番司の身体に目をやって・・・

「・・・やっぱりねぇ・・・ま、君もオトコノコだから仕方ないわよねぇ、うふふふふ・・・」
「んなっ・・・と、とにかくだ! いいからなんとかしてくれ!」
「そうねぇ・・・ま、二人の続きを眺めながら、考えてみましょうかね〜♪」
「こ、こらマテ、それじゃあ意味ねーんだよ!」
「お・・・我聞君が服を脱ぎ出したねぇ、はるるんもはだけた上着を全部脱いじゃうつもりかな〜」
「こ、こ、この鬼があああ!」
「「うるさいパンツマン!」」

ディスプレイの中だけでなく周りにも弄り甲斐のあるお子様達に囲まれて、優はそれはもう楽しそうだった。


そして、まさかこんな人生の一大事を覗き見されているなんて夢にも思わない当の二人は、
一旦互いに離れると服を脱ぎ、向かい合って布団の上に座り直していた。
いざこうして向かい合って、相手の顔を見ながらこれからすることを思うと、
火の出るような恥ずかしさに、互いに硬直してしまうが・・・

(こ、ここは俺が・・・男として・・・っ)
「こ、ここ・・・こくっ・・・こくそうっ・・・・・・」
「・・・・・・ぷっ」
「ぐっ、・・・こ、國生さんっ!」
「・・・はい」
「ええと、その、まあ、あれだ・・・いろいろと・・・よ、宜しく頼むよ・・・」
「はい・・・ええと・・・こ、こちらこそ・・・不束者ですが・・・宜しくおねがいします・・・」

なんとなく、お互いに深々と頭を下げてしまう二人だった。
321前々499 2/8:2005/12/05(月) 23:42:25 ID:LLv4Br27

なんともいえない微妙な間があってから、二人は頭を上げて、

「っぷ・・・ふ、ふふ、ふふふっ・・・社長、緊張されてますね、うふ、ふふふ・・・」
「くぅ・・・ここで笑わないでくれよな、凄い恥ずかしかったんだから・・・ったく」
「うふふ・・・でも、お陰でなんだか、緊張がほぐれました・・・社長のお陰です」
「はは・・・まあ、俺も開き直れてきた気がするよ・・・トホホって感じだけど」

そう言う我聞も顔では笑っていて、やれやれといった感じでため息をひとつ。
そんな我聞を、陽菜は曇りのない笑顔で見つめる。

「まあ、深刻になりすぎても仕方ないか・・・じゃあ、その・・・・・・いいかい?」
「・・・はい」

適度に緊張もほぐれたところで最後の確認をして、二人は身体を寄せる。
我聞は陽菜の肩に手をかけて、優しく、布団の上に押し倒す。
そのまま陽菜の上に覆い被さって、片手で身体を支えながら、もう片方の手で陽菜の頬に触れ、
その手を首筋、鎖骨、胸、脇腹と撫で降ろし、秘所に達する。

「―――っ!」

陽菜の身体がびくんと震える・・・が、その表情に恐れや苦痛はない。
そんな陽菜の顔を見つめながら、我聞は指で入口を軽く撫で回し、
改めて“そこ”が潤み始めたのを確かめると指を一本、その中へ潜らせる。

「・・・っふぁ・・・ぁ・・・はぁ・・・っ」

指を包む温かく、潤った、そして少し窮屈な感触と、陽菜の上気した表情、切なげな声によって、
我聞の分身も次第に固さを増して、準備を整えていく。
陽菜の今はまだ控えめな喘ぎと、荒くなりつつある呼吸のせいで開きっぱなしの口を自らの唇で塞ぎ、
覚えたばかりの感触が癖になりつつあるキスで陽菜の口腔を優しく撫で回す。
上の口を唇と舌で、下の口を指で愛撫されて、陽菜の身体には先の疼きが既に蘇っている。

「ん・・・んん・・・んふ・・・っ・・・んぅっ・・・んふぅ・・・っ」

陽菜の身体はふるふると震え、鼻から漏れる音は艶やかで切なげな響きに満ちている。
その秘所は我聞の指を咥え込んで、いやらしいほどに蜜を滴らせているのが陽菜自身にもわかる。
我聞と交わることで、激しい痛みがあることは知識として知っているし、正直そこにはまだ恐怖はある。
でも今は、我聞と触れ合いたい、感じ合いたい、溶け合いたい・・・交じり合いたい・・・
そんな思いに身を委ね、ただその時を待つ。

そして、我聞の唇が陽菜の唇から離れ、秘所からは指が引き抜かれて、その時が来たと知る。
我聞は片手を準備の整った己のモノに添えて、陽菜の入り口を探し当てると、そこにあてがう。
陽菜にも、自分の秘所に指ではないもの、もっとずっと太いものがあてがわれたのが、感触でわかる。
この体勢からだと、“それ”がどんなものなのか見えないが、
見てしまうと怖くなるかもしれないから、あえて確かめようともしなかった。

「國生さん・・・本当に、平気? その、少し震えてるけど・・・」
「・・・何度も聞かないでください・・・平気ですから・・・怖くない・・・と言ったら嘘かもしれませんが・・・
 でも、社長と・・・一つになれるなら・・・平気ですから・・・嬉しい、ですから・・・」
「そうか・・・わかった・・・。 ねぇ、國生さん」
「はい・・・?」
「・・・・・・好きだよ」

我聞はそれだけ言うと、陽菜の返事を待たず、ゆっくり・・・本当にゆっくりと、腰を沈めた。
322前々499 3/8:2005/12/05(月) 23:43:36 ID:LLv4Br27

「ひ・・・ぎ・・・い・・・うぁ・・・っ」

陽菜は我聞の言葉に、自分の気持ちを、自分も同じ気持ちだということを返そうとしたが、
そんな余裕はなかった。
ゆっくり、ゆっくりと挿入される我聞の肉茎は、陽菜に叫び声すら上げさせてはくれなかった。
息が詰まり、漏れる声にはどうしても苦痛の響きが混ざり、
我聞の背に回した腕を力に任せて締め付けて、その皮膚に爪を立てた。
陽菜の爪は我聞の背中を傷つけたが、陽菜の痛みに比べたらなんでもないことくらい、我聞にもわかった。
それでも腰を止めることは無く、最後まで・・・互いの腰が密着するまで、我聞は己を陽菜の中に、埋めた。

「國生さん・・・全部、入ったよ」

あえて、“平気か?”と問うたりはしない。
ただ、陽菜が求めていたことを完遂したこと、それだけを、伝える。
苦痛に眉をひそめ、涙目の陽菜にもその言葉は伝わった。

「は・・・いっ・・・しゃちょっ・・・・・・しゃちょお・・・っ」
「なんだい・・・?」

せめてもの気遣いのつもりで、やさしく、問い返す。
それくらいしか彼女にしてやれることが無いことに、不甲斐なさを感じながら。

「わたし・・・たち・・・いま、ひとつ・・・ですよ、ね・・・」
「うん、そうだよ・・・俺と國生さん・・・今、一つに、繋がってる・・・俺、國生さんの中に、いるよ・・・」
「・・・よかった・・・嬉しい・・・です・・・」

痛々しい表情を少しだけ明るくはじけさせて、涙目で微笑む陽菜に応えるべく、
我聞は再び彼女の口をキスで塞ぐ。
優しく、だけど執拗に・・・痛みなど忘れるくらいに・・・と願い、届く範囲全てに舌を這わせ、
舌の付け根から唇の裏から、歯の一本一本まで、陽菜の唾液を全て舐めとってしまうくらいの徹底さで、
たっぷり時間をかけて陽菜の口腔を愛撫した。
陽菜の身体の震えが和らいだのを感じて、銀色の糸を引きながら陽菜の唇を、舌を解放したとき、
陽菜の表情からは少しだけ、痛々しさが薄らいだように見えた。

「ふぁ・・・っ、しゃちょ・・・今のキス・・・すごかった、です・・・くち・・・溶けちゃいそう・・・」
「ああ、ちょっとしつこかったかな・・・少しでも、気がまぎれればって・・・」
「・・・うれしかった・・・です・・・きもち、よかった・・・から、楽に・・・なりました」
「そか、よかった・・・でも、まだキツそうだね・・・しばらく、このままでいようか・・・」
「いえ・・・しゃちょうが・・・きもち、いいと・・・思うように・・・どうぞ・・・動いてください・・・」
「で、でも・・・それじゃあ・・・」
「いたい、けど・・・いたいのは、いいんです・・・
 だって・・・痛いっていうことは、私たちが繋がってるっていう、しるしだから・・・
 だから、もっと・・・痛くしてください・・・私と、社長が一つになってるって、感じさせてください・・・
 私の心・・・私のキモチ・・・社長で、満たしてください・・・」

陽菜はそれ以上何も言わず、ただ我聞の顔を見上げる。
彼女を苦しめたくはなかったが、それ以上に、彼女の望むようにしてあげたかった。
だから、我聞は心を決めると、ゆっくりと、少しずつ、腰を使い始めた。

「ひっ・・・く・・・ぅ・・・ん・・・・・・っ」

今度は、爪を立てたりはせず、ただぎゅっと、我聞の背を強く抱いて、その肩に顔を押し付ける。
まだ痛いのは変わらないが、少しは慣れた。
だから、これ以上我聞に気を使わせずに済むように、せめてその表情を見られないようにした。
323前々499 4/8:2005/12/05(月) 23:44:52 ID:LLv4Br27

我聞は、慎重に、ゆっくりと腰を動かす。
まだ陽菜の声には痛々しさが感じられるし身体の震えも止まってはいないが、
最初の挿入時に比べるとそこまでの痛切さは感じられず、少しだけ安心する。
我聞を咥えこんだ陽菜のそこは絶妙なキツさで肉茎を締め付け、
前後に動かす度に細かなヒダがねっとりと絡みつくようで、
我聞は初めて知る女性の、陽菜の身体の中の感触に目眩のするような快感を覚えていた。

「っく・・・っふ・・・ぁ・・・っ・・・」
「は・・・はっ・・・・・・っはぁ・・・っ」

二人は荒い息遣いの合間に、それぞれ未だ残る痛みと初めて味わう快感の喘ぎを漏らしつつ、
お互いの感触を更に更に、求めつづける。
陽菜の中の感触に酔い痴れるあまり、我聞は自分の身体の制御が少しずつ困難になる。
抑えようと思いつつも身体は陽菜を貪欲に求め、その身体を更に貪ろうと徐々に動きを速め、
ぢゅぷぢゅぷと卑猥な水音を立てながら、次第に強く、速く、深く、陽菜の中に己の分身を突き入れる。

「っく・・・す、すまん・・・國生さん・・・っ」
「はっ・・・い・・・しゃ・・・ちょう・・・?」
「俺・・・自分が、抑えられなくなって・・・國生さんのなか・・・気持ちよくて・・・よすぎて・・・っ」
「ふっ・・・、いえ・・・それ・・・嬉しい、ですから・・・、社長が・・・私で・・・
 気持ちよくなってくれるなら・・・っつ・・・もっと・・・動いて、いいですから・・・」
「國生・・・さん・・・」
「それに・・・あの、わたし・・・、なんだか、その・・・っ・・・あそこが・・・
 しゃちょおので、ぐりぐりされて・・・痛いのに・・・いたいけど・・・なんか、ジンジンして・・・ぇ・・・」
「大丈夫・・・なの?」
「わかんない・・・わからないです・・・でも、痛いけど、いたいのに・・・なんか、変・・・です・・・」

痛みでかすれていたはずの陽菜の声は、いつの間にかさっきの、我聞が一方的に弄っていたときのように上擦り、
そしてさっき以上に潤ったような、甘い響きを帯びつつあった。
その声が我聞の理性を浮き足立たせ、より一層、身体の制御を危うくさせる。
否・・・もはや、制御しようという意思自体が薄れ、我聞はただただ陽菜の身体を貪ろうという一心で、
彼女の秘所に己の肉茎を突き立てる。
そして陽菜の身体は、痛みを感じながら尚、我聞から与えられる刺激から快楽を貪ろうとしていた。
一突きごとに大きくなる我聞のそれの存在感は、陽菜により強い痛みをもたらすはずなのに、
それ以上に強烈な別の感覚が、痛みを覆い隠すように陽菜の身体を支配していく。

「っ・・・ふぁ・・・ひぅ・・・あ・・・っ、しゃちょ・・・しゃちょお・・・っ、ふぁあ・・・」
「・・・? 國生さん・・・?」
「わたしっ・・・へんです・・・、しゃちょおので・・・痛いはずなのに・・・気持ちよくなってきてる・・・」
「・・・・・・」
「わたし、感じてます・・・しゃちょおのでっ、ずぶずぶされてぇ・・・っ、感じてますっ!」

我聞のモノを受け入れたところから感じる甘い痺れは、もはや気のせいではなかった。
さっき同じところを我聞の舌で愛撫されたときよりも遥かに鋭い刺激が、
舌よりも太く、長く、固く、熱く、いやらしいもので、身体の一番奥の疼くところへ直接に送り込まれる・・・
いや、叩き込まれる感覚は、一度それを快感として認識してしまうと、
その他の痛みとか恥辱とか、そういった快楽を貪るのに邪魔な感覚を全て覆い隠してしまい、
陽菜は再び、官能の濁流に呑み込まれる。
そして今度は、我聞の肉茎で突き崩されつつある理性も、それを拒絶しなかった。

「ね・・・國生さん・・・顔・・・みせて・・・」
「え・・・? は、はい・・・しゃちょお・・・」

恥ずかしくて顔を見られないように、陽菜は顔を我聞の肩に押し当てたままにしていたが、
そんな意識が希薄になりつつある彼女は、我聞の言葉のままに彼の逞しい肩から顔を離し、我聞に晒す。
紅潮した頬、快楽で蕩けきった口元、薄く開いた潤みきった目と、目尻からこぼれる涙、乱れた髪・・・。
そして、絶え間なく漏れる荒い息遣いと、甘く、切なく、喘ぎ続ける声。

「國生さん・・・すごい・・・えっちな顔、声・・・可愛いよ・・・本当に・・・可愛すぎるよ・・・」
324前々499 5/8:2005/12/05(月) 23:46:18 ID:LLv4Br27

「ひぁ・・・そん・・・な、ふぁ・・・あ・・・恥ずかしいです・・・よぉ・・・」

薄れてきたとはいえ、やはり面と向かって言われてしまうと流石に恥ずかしい。
だが、そんなことを言ってもらえるのが嬉しくもあり、もう顔を隠そうとはしない。
上気した顔を見つめあいながら、二人は高まり続ける快楽に身を任せ、交わりをより強く、激しくする。
互いの目には相手の顔しか映らず、頭からは相手以外のことが消えてなくなる。

「く・・・っ、こく・・・しょうさんっ・・・國生さんっ!」
「はっ・・・しゃちょお・・・っ、ふぁ、あ! ひぅ・・・しゃ、しゃちょお・・・ん、んちゅ・・・むぷ・・・」

互いの名を何度も呼んで、どちらともなくその唇を塞ぐと、
少しでも強く相手を感じたくて、今度は陽菜も積極的に舌を伸ばして我聞のそれと執拗に絡みあう。
我聞の動きに既に遠慮はなく、はちきれんばかりの肉茎を陽菜の身体の奥へ奥へと突き込むと、
陽菜の膣は我聞を貪欲に咥え込み、涎のように蜜を垂らしながら肉茎をきつく締め上げてまとわりつく。
いつの間にか、陽菜も自ら腰を使い、無意識に積極的に我聞を求めていた。
さっきまでは童貞と処女だった17歳の二人は、今は性欲を剥き出しにして、
獣のように性器を交合させ、唇を吸い合い、絡み合っている。
陽菜はより強く我聞を求めて彼の背を抱き締め、足は彼の腰に絡めて逃すまいとしているかのよう。
我聞も身体を支える腕を一本にして、空いた手で陽菜の胸を激しく揉みしだく。
お互いを全身で感じ、感じさせ、二人はただひたすらに求め合い、感じあい、愛し合った。
自分の全てを相手に明け渡して、かわりに相手の全てを独占して、そのまま溶け合って一つになるくらいに、
密着して、突き込んで、咥え込んで、絡み合った。

我聞は仙術修行で鍛えた体力をそのまま陽菜の身体にぶつけ、容赦も加減もない抽送で陽菜の膣をかき回し、
膣内で攪拌された陽菜の蜜が泡立ってじゅぶじゅぶと卑猥な音を立てる。
陽菜を責めれば責めるほど、同時に我聞にも快楽は湧き上がり、射精したい欲求が高まる。
仙術の修行をしていなかったら、既に何度射精したかわからない、とすら思うくらいに、
陽菜のそこは我聞をきつく包み込み、ヒダの一つ一つがねっとりと絡みつき、甘すぎる快楽を与えてくれる。
激しく突き込めば突き込むほどに陽菜は悦びに身体を震わせ、我聞自身も蕩けるような快楽を得る。
そんな行為に没頭し、ただひたすら陽菜に己の肉茎を突き立てた。

陽菜はそんな我聞をひたすらに受け入れて、強烈な快楽を絶えることなく与えられ、
際限なく高まり身体中を駆け巡る官能の悦びに酔い痴れていた。
その悦びは駆け巡るばかりで一向に収束せず、次から次へと与えられつづけ、陽菜の身体中に蓄積すると、
やがて陽菜の決して大きくない身体中に満ち溢れ、今度は出口を探して身体を内からかき乱す。
身体はがくがくと震えだし、強烈過ぎる快感に耐えられないとばかりに頭を振り、髪を振り乱し、
その勢いで絡んだ舌と唇が外れてしまうと・・・

「っあ、ふぁあ! しゃちょ、しゃちょおっ! もう、わたし、だめ・・・らめえ!」
「っはぁっ、國生さん・・・、俺も・・・そろそろ・・・っく!」
「わたし、もう・・・変になっちゃう、おかしくなっちゃう・・・気持ちよすぎて、こわれちゃいますっ!」

顔中に艶を溢れさせ、色気に満ちた泣き声のような喘ぎ混じりに、頭に浮いた言葉を考えずにそのまま叫ぶ。
止めて欲しいわけでもなく、ただ気持ちいいこと、気持ちよすぎることを、口に出す。

「國生さん・・・っ・・・いいよ・・・こわれちゃって・・・」
「ふぁ・・・そんなぁ・・・! わたし、ほんとに、ほんとにぃ!・・・ひぅっ!」
「俺も、國生さんの中・・・キモチよすぎて、溶けそう・・・こわれそうだから・・・さ・・・」
「しゃ、ちょおも・・・私の中・・・気持ち、いい・・・ですか・・・」
「ああ・・・っ、だから・・・一緒に、こわれちゃおうよ・・・ね・・・」
「ひぅ・・・っああ!・・・はい・・・いっしょに・・・こわれちゃいます・・・っ!・・・」

それでもう、二人は考えることをやめる。
互いが限界近くまで昂ぶってるのが分かったから、あとは一緒に、最後まで行くだけ。
325前々499 6/8:2005/12/05(月) 23:47:42 ID:LLv4Br27

「っ! 國生さんっ!」
「しゃちょおっ! しゃちょ・・・ふぁあ! こわして・・・もっと・・・うぁ、あああっ!」
「もうすぐ、もうすぐだからっ・・・っはぁ、くぁ・・・っ」
「わたしもっ、もう・・・っ、だから、もっと・・・あ、ふぁ、こわして・・・めちゃくちゃにしてえ!」
「ああ・・・、もっと俺を感じて・・・っ、俺も、國生さんのこと・・・、もっと、もっと!」
「あ、ひああ!? いいのっ! しゃちょおのっ、すごい・・・あ、もう、もう・・・きちゃう!」
「っ、國生さん・・・俺も、もう・・・っ」
「わたしも・・・もう、もう・・・来てる・・・きちゃうの・・・イく・・・イっちゃう! イっちゃいます・・・」
「俺も・・・もう、く、すぐ・・・っ、國生さん・・・一緒に・・・」
「はい、もう、わたし、イく・・・イっちゃう! はやく、しゃちょおはやくっ、もう、わたし、わたしぃっ!」

二人の声は大きく高く響き、どちらも限界間近なのは明らかだった。
我聞はただもう全力で腰を陽菜に突き込み続け、そしてついに限界を悟り、

「國生さんっ! ・・・俺もイくよっ、出る・・・國生さんの中にっ! 出すよ!」
「出してぇ・・・わたしの中に・・・ぜんぶだしてえ! わたしも、もうイく、イっちゃいます! イっちゃう!」

最後に大きく腰を突き込んで密着させて

「イくよっ! 國生さん・・・こくしょうさんっ!」
「きて、きてきてきてええ! しゃちょお、しゃちょおっ! わたしも、わたしもイくから、イっちゃうから!」
「――――――っく!」
「―――!? あ、出てる、あ、ふぁあ! あ、ああ! イく、あ、イ、い、うあああああああ―――――っ!!?」

びゅくん! ・・・びゅる! ・・・どぷ、どくっ!  ・・・びゅぷっ! ・・・どぷぷっ!

我聞は身体を支えることすら忘れ、陽菜の膣の中に、思いきり射精した。
身体の奥深くに、熱い粘液が勢いよく大量に注ぎ込まれる感触・・・
それがとどめの刺激となって、陽菜も頭が真っ白になるくらいに、激しい絶頂を迎えた。

深く深く突き込まれて、我聞の体重までかかったそこから激しく打ち出された我聞の精液は、
陽菜の膣に、子宮に、断続的に叩き込まれ、そこをドロドロした熱さで満たしていく。

「ぁあ・・・でてる・・・まだ・・・でてます・・・ぅ・・・しゃちょお・・・の・・・あついの・・・っ」

我聞の肉茎が陽菜の中でびくんと震え、精液を奥まで注ぎ込まれる感触が続く。
それが数回繰り返される間、その刺激の度に陽菜は喜悦の絶頂に押し上げられ、イき続けた。
普段は透き通るように白い、だが今は赤く染まった首筋を思い切り反らして、
我聞の身体に巻きつけた腕と足を思い切り締め付けて、
我聞の射精が済むまで身体をがくがくと震わせ続けて、
全てが済むと・・・身体を弛緩させ、その余韻に浸った。
覆い被さる我聞の重さも、膣内に注がれた我聞の精の熱さも心地よく、
何も考えることなく、そのまま目を瞑った。

我聞も射精後の気だるい脱力感と愛すべき人の中に己の精を存分に放った満足感に浸りながら、
交わっている陽菜の中の感触、肌の柔らかさ、暖かさにしばし酔い痴れていた。
そのまましばらくぼんやりとしてから、今の状況に気付き

「・・・あ、す、すまん、重かったろう國生さん・・・悪い、ぼーっとしてた!」

慌てて身体を腕で支えなおすと、陽菜の横へ転がる。
そして一度は離れかけた二人の身体だが、すかさず陽菜が手を伸ばして抱きついて、すぐに一つに戻る。

「いえ・・・心地いい重さというか・・・社長のこと、感じられましたから・・・よかったのに・・・」
「・・・そうか、でも、だったらこれでもいいだろう?」

そう言って、我聞もまた陽菜の背に腕を回し、ぎゅ、と抱き締めた。
陽菜は嬉しそうに、ぎゅ、と抱き返した。
326名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 23:47:59 ID:PfOqgutu
念のため連投支援!
327前々499 7/8:2005/12/05(月) 23:50:36 ID:LLv4Br27

しばらくそうして、二人は無言で互いの身体を抱き締めていた。
それぞれの “はじめて”の余韻を大事にしたくて、二人は同じ思いを抱いたまま、黙っていた。
しばらくして、目を開けた我聞は、陽菜の耳元に顔を寄せると、静かに語りかける。

「國生さん・・・俺、君の心・・・満たせた、かな・・・?」

陽菜は薄く目を開くと、恥ずかしげに・・・そして、心から嬉しそうに、やはり我聞の耳元で、呟く。

「はい・・・もう、いっぱいです・・・胸も・・・心も、それに・・・あそこも
 ・・・社長で・・・社長ので・・・あふれそうです・・・」

聞いた我聞も顔を赤くして、だがやはり嬉しそうに微笑んで、
少しだけ身体を離すと、陽菜と顔を向かい合わせる。
二人とも同じように赤面して恥ずかしがり、同じように、幸せそうな笑顔を浮かべていた。

「もう、入らない?」
「ううん・・・社長が注いでくれるなら・・・いくらでも、はいります・・・
 注いでくれないと、すぐ、空になっちゃうから・・・
 これからも・・・ずっと、いつも、注いでくださいね・・・」
「ああ・・・わかった・・・じゃあとりあえず・・・・・・また、いい?」
「え・・・あ・・・・・・どうぞ・・・社長の、思うように・・・」

何を、とは敢えて言わなくても、陽菜にも我聞の言うことはわかった。
表向きは顔を真っ赤に染めて恥ずかしがるそぶりをするが、
嬉しくて、気持ちいいこと・・・好きな相手と身体を重ねることの味を知ってしまった陽菜が、
この申し出を断わるわけがなかった。
そして二人は、今日だけで何度目かも忘れてしまったキスをして、
再び二人の世界に、快楽の海に、沈んでいった。


その前後、工具楽家・居間。

ディスプレイの向こうでよく知る二人が普段からは考えられない乱れた素振を見せて、
行為の後は聴いてるだけで身体が痒くなるような甘々の会話までされて、
ギャラリー(約一名はオーディエンス)はそれぞれ、胸中になんともいえない思いを抱いていた。
だがその中にあって、一人だけ妙に嬉々とした顔の女性が一人。
・・・この中で唯一(年齢上は)オトナの女性、森永優である。

(ああ・・・まさか二人がここまでしてくれるなんて・・・後半マニュアル無視されたのはちょっと癪だけど、
 良い絵は撮らせてもらったし、一応はGHKの目的も武文さんとの約束も果たしたしねぇ・・・
 あの二人があんまりらぶらぶべたべたしちゃうから、正直ちょっと私も疼くものはあるけど・・・)

そこまで考えて、斗馬が見たら、“悪そうな顔だ”と評するに違いない邪悪な笑顔で、残りの三人を見渡す。
特に、果歩と桃子。
GHKだとか想い人だとか理由はあれど、初めから興味津々といった様子で見守っていた二人だが、
今は顔を真っ赤にして画面に釘付け、初めて目の当たりにした世界にどっぷり、といった様相。
その様子を見て改めてにぃ、と無言で笑う様は、まさに獲物を見つけた飢えた狼。

「うふふふふ〜、二人とも、食い入るように見入ってるねぇ、えっちなことに興味湧いちゃったかな〜?」
「「え!?」」

まさに “ギクッ!”って感じで驚いたように優の方を振り向いて、

「そ、そそ、そんなことないですよ! ただGHKとして、ちゃんと・・・最後までほら、見届けないと!」
「わ、わ、私だって、ハルナからガモンを略奪するの諦めてないんだから・・・そう、研究よ、研究!」
328前々499 8/8(了):2005/12/05(月) 23:53:08 ID:LLv4Br27

「ふう〜ん? ま、いいけどね〜
 ところでさ・・・私としては、ちょ〜っとこの二人のあまりのラブラブっぷりに、少し疼くものがあってねぇ」
「は、はぁ・・・」「・・・疼く?」
「そ、まあ、平たく言うと、えっちな気分になっちゃったかな〜♪ ってことなんだけど」
「え、ゆ、優さんも?」「ユウも!?」
「ほう、“も”、とな・・・」

優のツッコミに、二人は同時に慌てて口を塞ぐ素振を見せる。
その発言と素振に、優は二人が自分の手のひらの上にいることを確信すると、

「実はそれでねぇ・・・丁度いいことに、ここにはイキのいい欲求不満のオトコノコも、いるのよねぇ?」
「「・・・・・・えええ!?」」

それまで動かなかった、緊縛された上に目隠しまでされた男の身体が、びくっと揺れる。

「ちょーっと可愛そうなことしちゃったし、お姉さんがお詫びに気持ち良いコトしてあげようかと思うんだけど、
 もし興味があるなら、果歩りんと桃子ちゃんもご一緒にどうかにゃ〜、なんて、ね♪」
「な」「な・・・」「何ィいいいいい!?」
「マニュアルをあげてもいいんだけど、やっぱりこういうのは実践が大事だからね!
 さ、どうする〜? お姉さんが、手取り足取り、教えてあ・げ・る・わ・よ?」
(な・・・きょ、興味はあるけど・・・でも・・・ぱ、パンツマンで・・・?)
(それは、その・・・教えて欲しくはあるけど・・・でも、ガモン以外の人で・・・いや、否!)
「わ、わかったわ、ユウ・・・だ、大事なモノは絶対にあげないけど、
 ちょ・・・ちょっと触ったりするくらいなら・・・」
「ちょ、桃子、あんた正気!?」
「う、うるさいわね、ワタシは形振り構っていられないのよ! それよりお子様はもう寝たら!?」

桃子の挑発、これも優の想定通り。

「んな、お子様ですって・・・あんた私と同い年でしょうが!」
「ふーん、覗き見は出来ても実践はできないなんて、まだまだおこちゃまよね!」
「な、なんですってぇこの控えめ胸! あんたこそ緊張しまくってる癖に、偉そうな態度とるんじゃないわよ!」
「おいクソガキ、挑発に乗ってんじゃねぇ! それよりこれ早く解いてくれ! 俺の貞操がヤバい!」
「ふぅんパンツマン・・・あんたまでガキって言うんだ・・・いいわ・・・」
「お、おい!?」
「優さん! 私もやるわ! こんな控えめ胸やパンツマンに、どっちが子供か教えてやるんだから!」
「おお・・・果歩りんまで! お姉さん嬉しくて泣いちゃうよ!」

大袈裟に顔に伏せて、感動のあまりに泣き出す・・・素振をする。
もちろん、伏せられた顔を満たす満面の邪悪な笑みを隠すため。
そして、顔を上げた優の眼鏡が、“キラーン!”と輝いて、

「それでは果歩りん、桃子ちゃん・・・実習を始めようか!
 番司くん、君も辛かったでしょう、かわいそうに・・・今から、お姉さん達が可愛がってあげるから、ね♪」
「ちょ! ちょっと待て! 落ち着け! お前らこの人を止めろ!」
「じゃあ、まずは二人で番司くんの窮屈そうなズボン、脱がしてあげるところから、やってみようか〜!」
「・・・おい、ちょっ、待て、お前ら騙されてる、騙されてるから、・・・うぉ、やめろおおお!?」

果歩と桃子は勝手に炊き付け合ってくれるので、動きだしたらもう後は指示さえ出せば先を争ってやってくれる。
二人が準備を整えたら混ざることにして、とりあえずは傍観を決め込んでお茶など啜ってみたりする。

(我聞くんと陽菜ちゃんが順調に片付いちゃったらそれはそれで退屈かと思ったけど・・・
 どうやら、まだまだ楽しめそうだねぇ、うふふふふ・・・)

既に優の頭は、これから先、この二人と哀れな生贄の羊をどう絡ませるか、その計画のことでいっぱいに。
そんな彼女の個人的欲求解消と悪戯心の為に、唐突に貞操の危機に陥った静馬家第二十五代目当主予定、
静馬番司の明日はどっちだ!?
329名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 23:57:55 ID:PfOqgutu
狂おしいほどにGJ!!
低脳にも程があるので全裸でブレイクダンスしてくる。

じゃあパンツマンの逆リンカーンを全身全霊でキボンヌしながら行ってくる。
330名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 23:59:57 ID:vjr73kCP
GJ!!!!!!
低脳め低脳め低脳め!!!!!
敷いたマットじゃ物足りねぇ!
さっむい中転がってくるわ。
331前々499:2005/12/06(火) 00:02:12 ID:LLv4Br27
今回の投下分は以上です。
>>326
連投支援どもでした〜

期待レス下さった方、どうもありがとうございました、
予定より遅くなってしまいまして申し訳ないです。
とりあえず、即興から始まった最終回の夜の妄想はこれで終わりということで。

最近はほんとスレが盛り上がってて幸せです・・・
皆様本当に低脳で・・・ありがたく転がらせて頂いてますよ〜
続きも凄く気になります!

また新たな妄想が湧いたら、投下させて頂くかもなので、その時は宜しくお願いします。
ではでは、駄文失礼。
332名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 00:08:17 ID:8hKhHtwV
うっひょ〜!!!!!!
外は寒いが俺の心の中のエンジンはフル回転じゃぁ〜


さすが元祖転ばし屋の貫禄を見せて頂きましたありがとうございます
333名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 00:28:43 ID:/5CgIDjz
>331(前々499)氏Gj!

サンドバッグのように叩かれ嬲られるバンジーを連想してしまいました >328オチ
勃ったり萎えたりしてるんだろなー、憎いアンチクショウのかわりにナニが・・・
334名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 00:49:38 ID:1qCaZ386
GJ!GJ!GJ!
低能共め〜!

俺の転がりで家が破壊されたよ!
335名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 09:07:07 ID:FNwzwxSn
転がり過ぎたせいで体中の筋肉が悲鳴をあげてるよ!それでもまだまだ転がるぜ! 499氏超GJ!!
336名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 10:10:01 ID:0/RHiJqJ
499さんの超低脳ジョブに、悶えながら転がってますよ。
摩擦でマットが大変な事に!
337名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 16:43:48 ID:Rtbp2hnj
穴あきました・・・
338名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 17:20:09 ID:fjyP9StE
俺のマット微妙に湿ってる・・・
339246:2005/12/06(火) 17:27:00 ID:ZzJMaUq/
チャレンジャー海溝に飛び込んで戻って参りました。

>>499氏すげぇ、相変わらずの低脳っぷりにGJの嵐です、ゴロゴロ
やはり>>499氏の國生さんは破壊力ありすぎです。純愛最高鼻血でゆ
うちの桃子姫にもこれくらいの破壊力をもたせたいものです。

>>499氏祭りと膨大な直し作業+私用で今日のうpはちとやめます。
明日更新しますので。それでは失礼します。
340名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 18:01:29 ID:ofWbtAQp
転がった勢いで宇宙旅行してきたぜ!
月面に旗立ててきちゃった。
341名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 19:47:34 ID:8hKhHtwV
携帯から保管庫で過去の499氏のSSみてたんですが丁度いいところで見れなくなる
これってどうにもならないの?
342名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 22:29:36 ID:0zsGAyNx
>>341
もうちょい詳しく書かないとアドバイスしようがない
本文が省略されるってこと?
それなら仕様なので諦めてPCで見て下さいな
343名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 23:18:07 ID:/6eceGnM
今、番司と桃子が手を組んで果歩に復讐するっての考えてんだけど需要ある?
344名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 23:24:00 ID:bpZiQlHw
ふと疑問に思ったんだが、本当に転がってる奴は居るのか?
345名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 23:42:50 ID:RdgYUXhj
>>343
とりあえずGOですよ!
・・・復讐って、エロパロ的に普通な復讐だよね?w
346名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 00:27:08 ID:3wuL/wGl
>>343
ノシ。ガンガレ。
347名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 00:49:56 ID:RYswfOaD
燃え尽きた、499氏のおかげで何かも燃え尽きたよ。
真っ白な灰になっちまった。でも、こんなスゲエ作品が見れてよかったぜ。
348名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 01:46:18 ID:IvikF6bN
>>342
え〜と最後らへんでスクロールができなくなるんですよ
容量の問題なんですかね
それとも携帯が悪いんでしょうかW22H使ってるんですが
349名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 06:11:02 ID:/XxfJHZK
http://fileseek.net/proxy.html
コレ使ってみ
350名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 07:31:53 ID:DW2H7KCT
>343
果歩りん萌えのヲレとしては内心複雑だが、ガンガレ!!
351名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 16:52:01 ID:IvikF6bN
>>349
お〜
ありがとうございます
352名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 18:49:27 ID:fBsrg6/r
343だけどできたんで投下します

353343:2005/12/07(水) 18:50:04 ID:fBsrg6/r
「國生さん、オレ、き、君のことが……好きだ!」
夕焼け空の学校帰り道、我聞はついに告白しました。
「社長……私も社長のことが…好きです!」
見つめ合う二人、徐々に顔が近づきそして距離がゼロになり、唇を重ねます。
しばらく抱きしめあいながらキスをしてましたが名残惜しそうに離れ、手をつなぎ歩き出しました。
顔は真っ赤です。
「あ〜、こ、國…いや、陽菜、好きだよ…」
真っ赤な顔で強く手を握る我聞、同じく真っ赤な顔で握り返す國生さん。
「わ、私も…好きです…我聞さん…」
ここに初々しいカップルの誕生です。
しかしこのカップルは知りません。二人をくっつける為に秘密組織が暗躍してたことを…
そしてその組織のために自分の思いを伝えられずに散っていった哀れな二人がいたことを…
そして…告白シーンを一部始終その組織に見られていた事を…

その組織の名は…通称『GHK』、正式名称『我聞陽菜くっつけ委員会』
今日この日、その活動の成果が実を結びました…哀れな二人を犠牲にして…
哀れは二人の名は『静馬番司』國生さんに恋心をいだいていた男。
もう一人は『桃子・A・ラインフォード』我聞に恋していた少女。
その二人は簀巻にされGHKのメンバーと共に中継画像を見せられていました。
「う、うぇええ〜ん…我聞、ヤダよ、我聞〜」泣きじゃくる桃子。
「は、陽菜さん…あぁ〜陽菜さ〜ん…」涙を浮かべる番司。
そんな二人を無視して勝利宣言をするデルタ2こと工具楽果歩。
「諸君…我々GHKの、完全勝利よ!親公認でもはや障害は無し!あとは結婚まで一直線、皆ありがとう!
勝利を祝って今夜は……すき焼きよ!肉50%増量よ!」
沸きあがるGHKメンバー、簀巻の二人は叫びます。
「果歩!よくも騙したわね!なにが協力するよ!…あたしをこんな目に合わせて…覚えてなさいよ…」
涙目で睨む桃子。
「あ〜ら残念だったわねぇ、うす胸さん。あんたがあたしの姉になろうなんて…千年早いわ」
高笑いする果歩、悪い顔です。
「てめぇこのクソガキ!よくもこんな目に…覚えてやがれ!」
暴れる番司、無視する果歩。
「じゃ、負け犬は無視して祝勝会の準備よ!派手にいくわよ〜!」
盛り上がるGHKメンバー。簀巻二人は呪いの言葉を吐きます。
「「果歩、お前がしたことを絶対に後悔させてやる…復讐してやる!」」
……ここに秘密組織『KZF団』(果歩に・絶対に・復讐)が組織されました。

354343:2005/12/07(水) 18:50:30 ID:fBsrg6/r
「ね〜果歩ちゃん、番司君のこといいの?」
工具楽邸への帰り道、優さんが聞いてきました。珠と斗馬は買出しです。
「な、何がですか?」
「だって果歩ちゃん番司君のこと好きでしょ?あんなことしてたら嫌われちゃうよ〜」
優さんの言葉に真っ赤になる果歩。
「な、な、な、何言ってんですか!あ、あたしがパンツマンのこと好きな訳ないじゃないですか!」
「じゃ、頂いちゃおっかな?番司君って結構カッコいいしね〜」
ニヤリと笑い、つぶやく優さん。
「ダ、ダメ〜!優さん絶対ダメ!」
思わず叫ぶ果歩。
「やっぱりね。果歩ちゃん素直になりなよ。手遅れにならないうちに謝りに行ったほうがいいよ」
優さんの言葉にうつむく果歩。
「…だって番司、陽菜さんばっかり見てたから…悔しくて…それでつい…」
果歩ちゃん涙目です。
「はるるんは我聞くんとくっついたからもう大丈夫だよ。がんばんなよ、果歩ちゃん」
優さんのやさしい言葉にうなづく果歩。
しかし果歩は知りません。自分に復讐する為の組織が結成されたことを…そこに番司がいることを…

一組のカップルが誕生して1週間後、工具楽家はいつも通りの時間を過ごしていました。
変わったことといえば國生さんがよく遊びに来る様になり、それと入れ替わりに桃子、番司が来なくなりました。
「ねぇ果歩ちゃん、番司君に謝ったの?」
優さんが尋ねます。
「ううん…まだなの。だって番司、あれ以来学校も行ってなくて何処行ったか分からないんだもん…」
暗い顔して落ち込む果歩。
「番司君もか…桃子ちゃんも何処行ったか分かんないんだよね〜。会社にも遊びに来なくなったし…
ちょっとやり過ぎたかもね〜」
多分ちょっとどころじゃないと思いますけど…
「優さん…番司、このままいなくなっちゃったらどうしよう…こんな別れ方、やだよ…」
果歩ちゃんの目からは涙が溢れて来ました。
「う〜ん…しばらく待つしかないと思うよ。次にあった時に素直に謝ればきっと許してくれるよ」
励ます優さん、頷く果歩。
「うん、それしかないよね…」
次の日の日曜日、果歩は番司と再会します。本人が望まない形で……

355343:2005/12/07(水) 18:51:16 ID:fBsrg6/r

日曜日の朝、果歩は牛乳を買いに珠を連れて近くのコンビニに行っていました。
その帰り道、なんと桃子と歩いている番司を発見したのです!
(あれは番司?なんで桃子といるの?…まさかあの二人…付き合って…)
不安になった果歩は珠にを先に帰らせて後をつけます。二人は近くの番司の部屋に入っていきました。
(やっぱり付き合ってるの?嘘でしょ…なんでよ、番司…)
果歩は思わず番司の部屋のドアを叩きます。
開いたドアの向こうには番司と桃子がいました。
「て、てめえはクソガキ!何しに来やがった!」
いきなり怒鳴りつける番司。好きな人に怒鳴りつけられた果歩は泣きそうな顔になってます。
「まーまー番司、落ち着いて。手間が省けてちょうどいいじゃない」
それをなだめる桃子。
「そ、そうだな。まぁここじゃなんだから上がっていけよ」
桃子の言葉に急に優しくなる番司。果歩は番司に優しく声をかけられたのに嬉しくてつい言葉通りに部屋に
入ってしまいました。罠とも知らずに……

「お、お邪魔します」
初めて番司の部屋に来た果歩は浮かれて部屋を見渡します。あまり物を置いてないシンプルな部屋です。
(わっ、結構綺麗にしてるんだ…意外だなぁ。これじゃ掃除に来ることあまりできないなぁ。ん?これはなに?)
そこにはホワイトボートがあり『KZF団』と書かれています。
(なんだろうこれ?最近これに似た物見たことあるような…)
見覚えがあるようなアルファベット3文字に首をかしげ聞きます。
「ねぇこれなんなの?」
桃子が答えます。
「これはねGHKという組織を真似てあたしと番司が作った組織の名称なの…その組織の正式名称はね…」
ニヤリと笑い答えます。
「『果歩に・絶対に・復讐』団よ…あんたに邪魔された恨み…晴らさせてもらうわね」
ドスッ……果歩の首に衝撃が走ります。果歩は薄れいく意識の中、番司の声を聞きました。
「恨むんなら、自分を恨みな…人の恋路を邪魔した自分をよ」
(なん…で……ば…んじ……ゴメ……ン……)
果歩の意識は途絶えました。
356343:2005/12/07(水) 18:51:42 ID:fBsrg6/r

目が覚めた時、果歩は両手両足を縛られ猿ぐつわをされてました。
(な、なんなの?怖い…助けて、番司!)
「ん〜んん〜」
手を解こうと暴れる果歩。しかし解けません。
「無駄だぜ。それは俺が作った水糸だ。猿ぐつわも同じだ。てめえごときに解けはしねぇよ」
クックックッ…不気味に笑いながら番司は言います。
「果歩、安心して。なにもあたし達はあんたに危害を与えようとしてるんじゃないわ。ただね、邪魔してくれた
お礼に……気持ちよくなってもらおうと考えてるだけよ」
クックックッ…桃子も同じく笑います。
「モガッモガモガッ!」(な、なにするつもりよ!)
暴れて抗議する果歩。
「あんたが気絶してる間にコレ着けさしてもらったわ。なんだか分かる?フフッ、分かんないわよね〜。
この天才桃子様が作った真芝のテキスト使用の音の出ないマッサージ器…無音君よ!」
そう言った桃子の手にはピップ○レキバンぐらいの大きさのシール状の物が握られてます。
「マッサージ器として開発したんだけどね、今回のためにちょっと手を加えて…バイブレーション機能のみにしたのよ。
こうみえてもバッテリー内蔵型で1週間は連続使用可能なの。あんたに使ったのは特殊シールを使用してるから
剥がそうとしても1週間は剥がれないわ。おまけに肌の色と同じだから見た目には分からないの。
どう?凄いでしょ?あんたみたいな低能とは違うのよ。オーホッホッホッホッ」
高笑いする桃子。
「モガ!モガガ!」(それがどうしたのよ!早く紐を解きなさいよ!)
桃子を睨みつける果歩。
「おめぇ自分の立場分かってねぇな。…まあいい、このスイッチを入れたら分かるだろ」
スイッチ片手にニヤつく番司。そのスイッチを受け取った桃子は話を続ける。
「果歩知ってる?女性を気持ちよくするためだけのおもちゃ…大人のおもちゃってのがあるんだって。
あたしも番司に聞くまで知らなかったんだけどね。
番司とね、あんたにどうやって復讐するか話してた時にね、そのおもちゃでいじめ抜こうかってことになってね…
あたしが作ったの。動いてても音がしないおもちゃを…で、これがそのスイッチ」
悪い顔で微笑みながらスイッチを入れる桃子。
(ひゃう?な、なにこれ?…あん、胸とアソコが…ああ!)
突然の衝撃に体を震わせる果歩。息も荒く目も涙目です。
「どう?気持ちいい?気持ちいいわよね〜。だって無音君をあんたの乳首とアソコのクリちゃんに張ってるんだからね〜。
凄いでしょ?しかもあんたのは特別製だからランダムで振動の強さが変わるのよ。至れり尽くせりでしょ?
しかも音は全くでないから周りに気づかれる心配も無し!家でも学校でも……誰にも気づかれない!凄いでしょ。
電源が切れるまでの1週間、たっぷり使えるわよ〜。いっぱい気持ちよくなってね」
悪い顔でスイッチを見せびらかす桃子。同じく笑う番司。
「おい、クソガキ。誰かに助けを求めても無駄だぜ。その時は気絶してる間に撮った写真を…どうするかは解るわな…」
そう言って猿ぐつわの水糸を解く番司。果歩は口からよだれを垂らし喘いでます。
「あ、あ、ひゃう!いや…ダメ…ん!んん!くあぁ……いっくっぅう!」
果歩は生まれて始めての絶頂を、好きな人の目の前で機械により無理やりにいかされました。
しかもまだ無音君は止りません。振動の強さを変えて果歩を攻め立てます。
「ふぁ?イッタのに、もうイッタのに!イヤァ…また来る…また来るよぉ!来ちゃ…ひゃん!くうぁぁ……んん!」
体を打ち上げられた魚のようにビクビクと痙攣させる果歩。けど無音君は止りません。さらに攻め立てます。
そんな果歩の様子を見つめる二人、額には汗が出ています。

357343:2005/12/07(水) 18:52:11 ID:fBsrg6/r

(な、何よコレ、こんなになるの?嘘でしょ〜。このままじゃマズイわよね…けどあたしから止めようなんて言えないし…
どうしよう?)
平静を装いながら焦る桃子。一方番司は
(うおお、すげえ!色っぽい…しかしこれマズイだろ?こんなの予定の1週間持たないぞ?しかし俺から止めるなんて
言えねえし…どうしよう?)
お互い意地のため止めることが出来ません。その間にも果歩は
「ああ!凄い凄いよぉ!また…また来る…来ちゃ……きゃうん!」
アソコからは愛液が出てきて床まで濡らしています。
「……あはぁ…いぃ…すご…ひ…ひぃぃぃぃんん!……くあぁぁ〜ひゃうん!」
目も虚ろで感じまくってます。もう何度イッタか分かりません。
その時桃子の携帯が鳴りました。
『あ、桃子ちゃん?やっとつながったわ。ちょっと手伝ってほしい事あるんだけど…会社まで来てくれるかな?』
それは優さんからでした。
「あ、優さん!う、うん今行く、すぐ行くね!」
そう言って携帯を切る桃子。
「じゃ、番司、あたし用事が出来たからあと任せるね。ハイ、スイッチ。じゃあね〜」
そう言ってそそくさと出て行く桃子。
スイッチを渡された番司は
「に、逃げやがった!……どうすんだよ、これ……」
スイッチ片手におろおろしています。その間にも果歩はイキまくりです。
「あはぁ…いい…ひゃあん…いひぃ!……くぅぅん!」
ついに果歩は失神してしまいました。その間にも無音君は動いてます。
意識が無くても感じるのか体は時折跳ねて痙攣しています。
その光景に見入っていた番司は我に返ります。
(…は!これ以上はマズイだろ!)
あわててスイッチを切り水糸を解く番司。果歩の様子を見るも動きません。
「おい、大丈夫か?……起きろクソガキ!起きろって!」
果歩を揺する番司。しばらくすると目を開けました。
「…んぁ…番…司?」
意識を取り戻した果歩は番司に抱きつきます。
「あはぁ…番司だぁ…好き、好き好き〜番司〜。チュッ」
そう言って抱きしめてきてキスをします。
「な、なにするんだ!このクソガキ〜!」
初めてのキスをいきなり奪われて動揺する番司。しかし果歩は離しません。
チュッ…チュッチュッ…チュチュ…
番司の顔中にキスを降らせる果歩。番司は抵抗する気力も失いました。
「……もう好きにして……」

358343:2005/12/07(水) 18:52:37 ID:fBsrg6/r

しばらくして果歩は正気に戻りました。
(…あれ?あたし何してたんだろ…頭がぼーっとして…何も考えられない…)
とりあえず立とうとするも力が入らずに腰砕けになって倒れる果歩。
「イテッ。なにしやがるこのクソガキ!」
自分の下から声がしてビックリする果歩。そこには番司が寝転んでいます。
「な?何してんのよ!このパンツマン!」
慌てて避けようとするも力が入らずに動けない果歩。
「何してんのだぁ?それはこっちのセリフだ!かってに抱きついてきて、キ、キスまでしてきやがって…」
自分がしたことは棚に上げて文句を言う番司。よく見ると顔から首にかけて赤い印が付いています。
「キ、キス?あ、あたしがしたの?」
真っ赤になる果歩。番司も赤い顔で言い返します。
「お、おう。好き好き言いながら顔中にキスしてきたんだよ!このクソガキ!」
番司の言葉に真っ赤な顔でうつむく果歩・。
(うわぁ〜、なんでかしんないけど……告白しちゃったんだ…キスまでしちゃったんだ…どうしよう…)
「なにぶつぶつ言ってんだよ、いいかクソガキ。今日のところはこれで勘弁してやる!」
スイッチ片手に脅す番司。
(勘弁してやるって…何言ってるの?……ああ、思い出した!あたし桃子と番司にこの間の復讐で……)
思い出した果歩は思わずショーツを触りますがそこはグショグショでした。
(あ、あたし…番司の前で……こんなに……)
「分かったか?誰かに言おうものならこのスイッチをもう一度……?おいクソガキ、どうした?」
急に果歩がうつむいて肩を振るわせ始めました。
「ううっ…ヒック…うええ〜ん!」
泣き出す果歩。こんな果歩は始めてみるので慌てる番司。
「うを!てめえ泣いたって許さないからな!……泣き止めよこのクソガキ!」
「だって…ヒック…だって番司の前であたし…ヒック…ハシタナイとこ見られて…ヒック…」
泣きながら続ける果歩。
「あた、あたしね…ヒック…あんたのこと好きなの…ヒック…だから邪魔したの…ごめんね」
果歩の告白に唖然とする番司。
「え?お、お前それホントか?俺なんかを好きなのか?」
頷く果歩。なぜか服を脱ぎだします。
「うん…あんたが…好き。でもあたしは嫌われてるのね…今日分かったわ。けど…今日だけでいいから恋人にして。
そうしてくれたらもうあんたに近づかない…だからお願い、番司…」
全てを脱ぎ捨て全裸になる果歩。突然のことに頭が働かない番司。
「遊びでいいから…抱いて、番司…初めてはあんたがいいの…」
その言葉に番司の理性は吹き飛びました。
359343:2005/12/07(水) 18:53:05 ID:fBsrg6/r

(ん、ん、んぁ…ちゅぱ…ちゅぱ…じゅる…ふぁ…んん…)
二人は抱きしめ合い、互いの舌を絡め合う。
(じゅる…ぐちゅ…ちゅぱ…じゅるじゅる…)
互いを堪能した二人はベットに倒れこみ番司が囁く。
「本当に…いいんだな…俺なんかで本当に…」
果歩の髪を優しく撫でながら囁きます。
「…うん。番司じゃなきゃイヤなの…お願い、抱いて番司…」
その言葉に頷き胸を揉みだします。
「ん?これ邪魔だな」
そう、胸の先端には桃子特製の無音君が張ってあります。
「こわしやの俺に壊せねえもんはねえ!」
そういっていとも簡単に剥がしてしまいまいした。剥がした後にはきれいなピンク色の乳首があります。
「綺麗だ…果歩きれいだ…」
そう言って乳首に口づけして口の中で舌を使い弄びます。
「ん、ん、ん、あは!…いい、ああん…いいよぉ番司ぁ…」
番司の頭を抱きかかえて喘ぐ果歩。
番司は口で右胸を愛撫して右手で左胸を愛撫します。
「あ、あ、あ、あ、んん、ああ!もっと…もっと愛してぇ番司!」
果歩の叫びに答えるため空いている左手でアソコを愛撫します。
小さな突起に張り付いている無音君はそのままにアソコを掻き出すように指を使います。
「ひゃあ!…ああ…いいん…くああ!」
(グチョグチョグチョグチョグチョグチョ…)
指が動くたび、いやらしい音が出るたびに喘ぐ果歩。
「ああ…好き好きなの…番司…愛してる番司…ああああ〜!」
今日何度目か分からない絶頂に体を震わせる果歩。しかし先ほどまでのとは違い好きな人の指でイクことができたという
事実が心まで絶頂に導く…そして果歩は再び失神した。

「果歩、果歩大丈夫か?」
先ほどとは違い優しく髪を撫で果歩を気遣いながら声をかける番司。
その声に反応して果歩も意識を取り戻しました。
「……番…司…凄か…った…あい…してる…よ…」
朦朧とする意識の中愛を告げる果歩。番司はもうこの少女に憎しみの感情は無く、愛おしさのみ感じています。
(俺なんかをここまで好きになってくれるなんて…ああ、好きだ果歩…惚れちまった…)
果歩を抱きしめ囁きます。
「果歩…入れるぞ、いいか?」
頷く果歩、それを見た番司は果歩に自分を合わせて一気に貫きます。
「きゃあ!痛い!イタイイタイ!ダメ!イタイ番司!抜いてお願い…」
果歩の叫びに番司はスイッチを入れます。最後に残った無音君が動き出すと果歩の様子も変わってきました。
「いったぁ…はぁん、くぁ…イタ、ああん…ふああ!…やぁ、痛いのに…なんでぇ…ああん…くぅ!」
苦痛ではなく快楽の声に変わったのを確認した番司は動き出します。
グッチュグッチュグッチュグッチュ…グチュグチュグチュグチュグチュ…パンパンパンパンパン…
次第に早くなる腰の動きに合わせるように喘ぐ果歩。
「痛っ…ああん…やだ、きもちいいよぉ…番司…きもちいいよお〜。痛いけどいい…もっとしてぇ〜!」
パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン…
腰を打ち付けるように動く番司、果歩は無音君と番司ので一気に登り詰めます。
「あ、あ、あ、あ、ひゃん、くあぁ…いっくぅ…いっちゃうよ…いっちゃ、いっちゃうぅう〜!」
番司を力いっぱい抱きしめる果歩、番司も限界です。
「出る、出るぞ果歩!お前に出すぞ!いくぞ、いくいく…うっぐおおぉ〜!」
「番司!番司番司!いく…いっく、きゃぁあああ〜〜!」
果歩の中で絶頂を向かえ全てを吐き出した番司、それを受け止め同じく絶頂に駆け上がった果歩。
果歩は自分の中に広がった番司を感じながら意識を失いました。

360343:2005/12/07(水) 18:54:02 ID:fBsrg6/r

「いや〜助かったわ桃子ちゃん。この間はゴメンネ。もう邪魔したりしないから…」
夕方に仕事の手伝いを終えた桃子は、優から形だけの謝罪をされてムッとしてます。
「もういいわよ!いつかは奪い取ってやるんだからね、覚えてなさいよ!」
優に宣戦布告をして工具楽屋を立ち去る桃子。残してきた二人が気になります。
(果歩どうなったんだろう…あんなに感じるなんて…試さなくて正解ね)
さすがに心配になり慌てて番司の部屋に行く桃子。
「番司!果歩どうなっ…たの?」
ドアを開けてそこで桃子が見たものは……

「はい、ば〜んじ。あ〜んして、ア〜ン」
「ア〜ン…モグモグモグ。美味しいよ果歩。まるでお前を食べてるみたいだよ…チュッ」
「いや〜ん、あたし食べられちゃうの?グスン…番司ぃ、おいしく料理してね…チュッ」

果歩をひざの上に乗せ口移しでポッキーを食べさせてもらっている番司。
2人の周りはピンク色のオーラが見えるようです。
(な、なにコレは…なんなの?何が起こったの?)
呆然とする桃子。

「ねぇ番司ぃ、お腹すいたぁ…」
「俺もだよ、果歩。何が食べたい?」
「あたしが食べたいのはねぇ〜…ば・ん・じ」
「奇遇だなぁ。俺が食べたいのは…か・ほ」
「いや〜ん、食べて食べて!おいしく食べて〜」
「いっただきま〜す!」

ドアを閉める桃子。
河川敷まで一気に走り夕日に向かい大声で叫びます……

「なんじゃぁこりゃぁ〜〜!ふざけんなぁぁぁぁ〜〜!」



ちなみに十数年後、桃子は果歩の妹になったとか、ならなかったとか……桃子に幸あれ……

361343:2005/12/07(水) 18:55:15 ID:fBsrg6/r
こんなんできました

どうでした?あんまり復讐してないのになっちゃいました

期待してくれてた方すんません
362名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 19:21:22 ID:awPm2wkL
憎しみと素直じゃないのが
ラブラブになるっていいすね
363名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 19:36:29 ID:oJ1bwuzk
>>343
GJですよ〜!
機械で強制的に感じさせられてる果歩がテラエロス
そして桃子は・・・w
364名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 19:42:12 ID:JJiSm6xt
>363
珠とくっつく。キャットファイトにタッグで出場ちゅう。            せんわな
365178:2005/12/07(水) 19:49:16 ID:9m3qSCqV
次から次へと素晴らしい低脳さん達が出現してるようで何よりです
小出しに出すといいつつしばらく消えてました178です。
続きいきます。
…覚えてる人いるかな?
366178:2005/12/07(水) 19:52:07 ID:9m3qSCqV
工具楽屋の改造トラックの内部は針の刺すような静けさに満ちていた。
 片や、頭脳明晰、冷静沈着、そして少し天然の高校生秘書、國生陽菜。しかし、先程の社でのやり取りの後から、むしろ冷徹で、沈痛な表情に見える。
 そして片や、単純、朴念仁の高校生社長、工具楽我聞。その朴念仁の極みであっても、陽菜を傷つけてしまったと言う自覚はあるらしく、いつもの陽気さはナリを潜めている。
その二人に挟まれるようにして
(しゃぁないなー…)とパソコンに向かっている森永優は、自分達の計画の失敗を感じつつあった。
 『我聞・陽菜くっつけ委員会』―通称、GHKは我聞、陽菜両名をそれぞれの名目で引き合わせてイブの夜を演出し、二人の距離を縮める、という計画を遂行中であった。
が、タイミングの悪い本業の依頼、そして当の我聞が約束を忘れる、あるいは軽くとらえているという事態で二人の仲はむしろ最悪。
國生武文の一言による絶好のチャンスをふいにしようとしている有様だった。
(う〜ん、なんとか誤解を解ければいいんだけどねぇ)
 計画を再考している間に、
「着きましたよ」と、辻原の声が意識を仕事の方に戻す。
(ま、仕事中に仲が進展してったこともあるんだし、様子見かにゃー?)
どこか楽観視しているのに気付き、ふと笑みをこぼした。
367178:2005/12/07(水) 19:53:37 ID:9m3qSCqV
(謝らなくちゃ…)
社長が兵器群を破壊している間、私はひたすら自嘲していました。自分は、ちょっと出しゃばり過ぎてたのかもしれない。舞い上がっていたんだ、と。
社長と秘書でいられることだけで十分なのに、どこかでそれ以上を望んでた。
私は秘書です。ただの、社長の秘書なんです。そう思えば思うほど、体中が悲鳴を上げるのです。
以前に父や桃子さんが仰っていたことが頭をよぎる。その言葉を何度も振り払おうとするのだけど…

「…るるん、はるるん!?」
ふと顔を上げると優さんの心配そうな顔が覗く。
「はるるん、相当重い顔してるよ。大丈夫!?」
「い、いえ、大丈夫です。なんでも、ないですから」
必死にいつもの冷静さを取り戻そうとしますが、
「ダメだよ。ここはいいから、トラックで休んできなよ」
こう言われると退くしかない、そう思い「すいません…」と呟き背中を向けたとき
「そんなに遠慮することないんだよ、はるるん。キミが思うようにすればいい。」
「……ッ!」
もう私は感情の奔流をこらえ切れませんでした。トラックに走り、その中でひたすら涙を流し続けました。
「私は、社長が好きです…」
ひとりトラックの中で宣言した言葉は、頼りなく、ですがトラック中に響いてる気がしました。
368名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 19:59:10 ID:awPm2wkL
國生さん・G・J・
覚えてますとも!
そしてまた続きを
頑張ってください
369支援のうち:2005/12/07(水) 20:00:17 ID:JJiSm6xt
  優さんガンガレ            >367_l02 次長というか自省or後悔ですかな?
370343:2005/12/07(水) 20:16:33 ID:fBsrg6/r
感想ありがとうございます

前スレでも果歩×番司を書いたものでまたこうなってしまいました

≫178氏
お待ちしておりました、ナイス低能です!
371名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 21:01:22 ID:oJ1bwuzk
>>178
お待ちしておりました!
切ないですな・・・この後どうなるか、期待してますよ〜
372131:2005/12/07(水) 21:54:41 ID:awPm2wkL
ども131です。
今日だけで数人の職人さんが落とす中
また書いたので、
おれも落とします
途中までですが
前回の続編?で
我聞×陽菜です
今回エロなしです
orz
それでは投下します。
373131:2005/12/07(水) 21:55:42 ID:awPm2wkL
時は少しさかのぼる。
とある高校とある部室に一組の男女が居た。
「なら、証明して見せろ」
女は男にそう言った。
男は女への愛の形を一つの行為で示していた。
―――この時、外の様子にはきずかずに。
同時刻、部屋のすぐ外にも一組の男女が居た。
「どうしようか國生さん。俺たちの荷物まだ中なのに・・・」
二人の名は工具楽我聞、國生陽菜と言った。
「かといって今入るのもまずそうだし・・・國生さん?」
珍しくぼーっとしていた陽菜は、やっと話しかけられている事にきずいた。
「へっ?あっはいなんでしょう?」
「だから中にある俺たちの荷物をどうしようかって」
二人は仕事のため部活を抜けてきて荷物を取りに来たのだった。
しかし、中では・・・
「そうですね・・・この雰囲気を壊すわけにもいきませんし、明日朝早く取りに来ましょう」
「わかった」
そして二人はきびすを返し学校を後にする。
しかし、この直後二人の気遣いは意味をなくしてしまうのだが・・・

我聞と陽菜は、早足で現場に向かっていた。
「急ごう國生さん。また保科さんにどやされる」
「・・・はい」
「どうしたの?」
「いえ・・・」
我聞は、少し機嫌の悪そうな國生が気にかかった。
(どうしたんだろ國生さん・・・ま、まさか俺がまた何かミスを?!
い、いかん社長としてもっとしっかりせねば・・・)
しかし思考回路はいつもと変わらない。
一方陽菜は、我聞が保科のことを話題に出したことに自分でも理由が分からずにムッとしていた。
(社長・・・保科さんみたいな活発な女性が好みなのでしょうか・・・ってあれ?私何でこんな事を?・・)
それはきっとお父さんにあんな事言われたから。と自分の考えに言い訳する。
『陽菜を嫁にもらって欲しいと言っているのだが』
『違うのか?あんまり仲が良さそうだからてっきり・・・』
陽菜は頭の中で父の言葉を思い出していた。
(私たち、そんなに仲が良さそうだったのかな・・・)
そう見られること自身はなんだか嬉しかった。
しかし結婚や子供というのは絶対に早い。
そう思っていた。
(それ以前に、私と社長はそう言う関係でもないし・・・)
そこまで考えると陽菜は前を歩く我聞を見つめる。
374131:2005/12/07(水) 21:56:42 ID:awPm2wkL
陽菜は、薬で強められた我聞が好きと言う思考を、強められた故に、心の奥底に隠し、否定していた。
もし、我聞の気になる人が他に特に、知り合いだったら・・・そう無意識に考えて強く心にしまわれていた。
そしてぼーっと我聞の後ろ姿を眺めていると、
「!?」
急に後ろからがっと口元に何かを当てられた。
そして陽菜の意識は闇へと落ちていった・・・

我聞は後ろに違和感を感じ振り向くと、何やらぐったりしている陽菜が見知らぬ車に連れ込まれていた。
「なっ國生さん!?まっ待てっ!!」
とっさに追いかけるが、時すでに遅し。車は走り出していた。
いくら鍛えた体でも車に追いつくことは出来なかった・・・
「くそっ俺がついていながら・・・みすみすっ・・・」
我聞は自分の無力さを呪った。
しかしこうしている間にも、陽菜の身に危険が迫っているかもしれないのだ。
でも・・・
「どうしたら・・・」

陽菜は暗闇の中で目を覚ました。
しかし何も見えない。どうやら目隠しをされているようだった。
そして猿ぐつわもされ、縛られている。
(ここは・・・どこ?社長は?・・・)
と、その時声がした。
「やーっとおめざめデスカ〜」
片言な日本語。
「マッタク。これでやっとやつらのばしょをききだせマ〜ス」
(この声・・・どこかで・・・)
陽菜はこの声に聞き覚えがあるような気がしてならなかった。
「あのガキどものせいでせっかくのだつごくのチャンスがいちどつぶされたのデス
ふくしゅーしないときがすみマセーン」
(そうだ・・・この声は!)
「オオそうデース。はなしをきくためしゃべれるよーにしてあげマス」
声の主が陽菜の猿ぐつわをほどいた。
喋れるようになった陽菜が問いかける。
「っぷはっ・・・あなたは以前、真柴の依頼によりテキストで強化された装甲車で脱獄を謀った人ですね。
私を捕らえた目的は何ですか?」
恐怖で震えそうになる声で必死に冷静を装い問いかける。
「お〜やワタシについておぼえていたとはなかなかにそうめいなオジョーサンデ〜ス
オーケー。しつもんにこたえてあげまショウ」
片言な日本語で喋り続ける。
「それはさっきもいったとおり、せんじゅつつかいクグラガモンにふくしゅーするためデス」
なっ、と陽菜は驚いた
375131:2005/12/07(水) 21:58:03 ID:awPm2wkL
仙術については企業秘密。
我聞もなんとか隠していたはずだ。
それをこの男は何故・・・
陽菜が不審に思っていることにきずいたのか、男がまた喋り出す。
「オヤ、ワタシがせんじゅつについてしっていることにおどろいてマスネ〜
それとも、カレのなまえをしっていることでショーカ?
マ、いずれにせよマフィアのジョウホウりょくをアマくみてはいけマセン
カンタンにしらべがつきましたヨー
しかしホンシャとやらとじたくのばしょがワカラナイ
ダカラこうしてオジョーサンをさらってきたのデス」
「・・・私が素直にあなたに社の情報を教えるとお思いですか?
それに、もし聞き出せたとしても、あなたが社長に勝てるとは到底思いません」
陽菜は的確な事実を力強く言った。
「・・・タシカニ。
せんじゅつつかいあいてにかなうわけはアリマセン
しかし、アイツはしゃちょうということにたいしとてもプライドがあるようデス
そこで、ソイツのたいせつなかぞくのイルじたくとたいせつなかいしゃをドウジにおそおうというわけデス」
「なっ!」
陽菜は全身から血の気が引いた。
幸い一番重要なことはばれてないが、目の前にいるであろう男は余りにも酷い事をしようとしている。
自分にとって最も大切な場所と、自分を家族だと言ってくれた人のたいせつな場所。
その双方を壊すというのだ。
そんな事、絶対にさせるわけにはいかなかった。
「ならっ私が喋らなければいいことです!」
「そうデスカ。なら、すこーしイタいめをみてもらいマス」
ビリッと上の服が破られたのを感じる。
「なっ何をっ」
「ンーちょっとコレでばしょをいいたくなるていどにいじめるだけデスヨ」
男の手にはスタンガンがあった。が、目隠しをされた陽菜には解らない。
「ソレデハ」
男は唐突に手にした物を陽菜の二の腕に押しつける。
「きゃっあああぁあぁぁあっあぁぁああぁあっ!!」
余りにも長く痛々しい絶叫。
(何?何をされているの?痛い、恐い、怖い。助けてください・・社長・・・)
陽菜の頭は恐怖で支配され、ただただ、無意識に心に描いた人に助けを求めるばかりだった。
そして、幾度目かの激痛の後薄れゆく意識の中、心は恐怖に包まれながらも安堵を得る。
それは、空耳かもしれないでも確かに我聞の声が聞こえたからだ。
(社長が、来てくれた・・)
それを最後に少女の思考はまた暗闇へと落ちていく。
376131:2005/12/07(水) 22:00:15 ID:awPm2wkL
我聞はとある廃倉庫の前に立っていた。
(ここに、國生さんが・・・)
あの後、公衆電話から優に連絡を取り陽菜の携帯のGPSから場所を割り出し走って来たのだった。
(行くぞっ!)
「工具楽仙術・収束・撃・爆砕!!突貫!!!」
我聞の体から力が爆発となって外へ放出される。
バギャッ!
およそ爆発音とは思えない強烈な音が響く。
「國生さんっ!!なっ!」
少女を助けにきた少年の目には、連れ去られたときよりグッタリとして椅子に縛り付けられていた少女の姿があった。
「オヤ、そちらからきたのデスカ
けいかくとはちがいマスネ
ここはにげさせてもらいマスヨ」
「・・もう、逃がさん・・・
工具楽仙術・解・穿孔連撃!!!弾・双砲衝!!!」
逃げようとする男は怒れる少年により、体の関節をはずされ、吹き飛ばされる。
「國生さん・・・」
我聞は陽菜に駆け寄った。
制服が破られむき出しになったその両腕には痛々しいミミズ張れが無数にできていた。
我聞は目隠しをはずし、縛っていたロープを引きちぎると、自分の着ていた学ランを着せた。
我聞は陽菜を背負い、帰路についた。

陽菜は目を覚ましたすると。
「ここは・・・」
そこは、見覚えのあるとても暖かな場所。
工具楽家だった。
「あ、國生さん。良かった。気がついたんだ」
すると、自分を囲んでいた親しい人たち―――工具楽家の姉弟、工具楽屋の同僚、そして我聞―――がほっと安堵したのが見えた。
「あの、私・・・」
陽菜が口を開こうとすると、我聞が先に口を開いていた。
「スマン!國生さん。俺が余りにもふがいないせいで、君がさらわれ、危険な目に・・・」
「いえ、今回の件は私の不注意からです。申し訳ありません・・・」
不注意という言葉に優と果歩の顔が暗くなる。
「あの、はるる・・・」
「いや!俺がもっとしっかりしていればこんな事には・・」
優の言葉をさえぎり我聞が謝る。
「その・・おにいちゃ・・」
「いえ、そんな・・社長のせいでは・・」
果保の言葉をさえぎり陽菜も謝る。
「でも、しかし・・」
誤り続ける我聞を見て、陽菜は一つ提案する。
「・・・すいません皆さん、少し少し席を外して社長と二人っきりにしていただけませんか?」
「あのね、はる・・」
「お願いします」
優の言葉を遮り強く頼む。
377131:2005/12/07(水) 22:01:49 ID:awPm2wkL
と、今回は以上です
次回確実にエロ入りますが
少し間が空くかもしれません
気長にお待ちください
ソレにしても今日書き込み多いっすねw
378名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 22:12:01 ID:JJiSm6xt
ジャック・ペ^−ターさん復活? Ouch
379272:2005/12/07(水) 22:17:48 ID:CxEI/6b5
 総て書き終えたので投下しようと思ったのですが、今日は
本当に職人さんが多いですね。
 物凄くプレッシャーがかかります。
 そして、やはりH無しとなってしまいました。
 エロパロなのにすみません、しかも長いです。
380272:2005/12/07(水) 22:19:10 ID:CxEI/6b5

 「俺に見合い、ですか?」
 「はい」
 パシッパシンと小気味よい音が辺りに響く、そこには作業着姿の我聞とスーツ姿の辻原の姿があった

 火曜日の夜、仕事から帰ってきた我聞に辻原が久し振りに組み手をしないかと誘ってきた
 勿論、その誘いを断る理由もなく、いつも通り工具楽屋(株)の建物の陰の方へ行った
 「お願いします」
 「いつでもどうぞ」
 互いが軽く構え、じゃりっと踏み込んだかと思うと、次の瞬間にはパァンと音を立てて両者の拳が交差していた
 究極の肉体コントロールを心得た仙術使いである我聞に対し、辻原の武器は今まで培ってきた経験と体術のみだ 
 本来ならば仙術使いである我聞が圧倒的有利のハズだが、この一瞬の交差においては我聞の方が左肩に一発貰っていた
 「どうしました?」
 辻原は至って余裕の表情、くぐり抜けてきた死線とその場数の差だろう
 だが、我聞の方も負けてはいられない
 連続して鋭い突きを放つが、ことごとく辻原の掌に吸い込まれていく
 「動きが単純です。すぐに読めます」
 忠告ついでに我聞の腹に掌を押しつけ、無駄のない動きで突き放す
 体勢が崩れたものの、我聞はすぐに立ち上がる
 
 こんな調子で組み手をしている最中に、辻原はそう言ったのだった
 「すみません、辻原さん。お断りしてください」
 我聞は間をおかず、そう返した
 「出来ることなら、もうとっくにしていますよ」
 辻原がそう返すと、パシィンと音を立てた後に我聞の拳が止まった
 「・・・え?」
 「私の口で断れる話なら良いのですが、この話の大元はあのこわしや協会でしてね。
 そして、似たような話が陽菜さんの方にもあがっています。此方は別口ですけど」
 避けたはずの辻原の拳が我聞の顔をかすめた
 「双方共に、この見合いは決して工具楽屋(株)の損にはならない、そう言ってきています。
 そして、陽菜さんの方はこの話を受けたそうです」
 「・・・!」
 我聞ははっと我に返り、止まっていた拳を再び交え始めた
 いつの間にか明かりの届かない一角に来ていたのか、辻原の表情が見えない
381272:2005/12/07(水) 22:20:22 ID:CxEI/6b5
 「・・・・・・」
 「今の社長の考えを当ててみましょうか。『國生さんは何でそんな話を受けたのか』」
 「!」
 「もう1つ、『それがもし、國生さんの望むものでないならば、俺がこわしてやる』・・・でしょう?」 
 その言葉を肯定するかのように、我聞の拳の辺りが強くなった
 「では、お訊きします。どうして、社長はそんなことをするのですか?」
 「決まってる。國生さんは俺達、工具楽屋(株)にとってなくてはならない存在だし、何より『家族』同然に思っているから・・・!」
 パァンと今日一番の拳と音が響き渡り、辻原の掌に当たった
 「思い上がりです」
 「!」
 我聞が「どうして!?」と言葉と共に拳を撃ち出した
 「どうして、社長にこの見合いが陽菜さんが望まない話だとわかるんです?
 確かにお断りを前提に、とは言っていたようですが、胸中は本人しかわかりません」
 「でも、あんな・・・『損にはならない』なんて、言われたら、無理にでも出るしかないじゃないですか!」
 「・・・成る程。確かにそうかもしれません」
 辻原が我聞の拳を総て右手で受けとめ、残った左手で眼鏡を上にずらした
 「わかりませんか。だから、國生さんはこの話を受けたんです」
 「・・・・・・」
 「本人の口でしか断れないのならば、無理にでも出るしかない。当然のことでしょう」
 我聞が「でも」と言葉に出そうとした瞬間、辻原の撃つ打突が我聞の額に当たった
 思い切り頭から吹っ飛ばされ、我聞が悶絶した
 「社長も『こわしや』ならわかるでしょう? ものにはこわしかたがあります。
 うまくこわせばものは修復可能ですが、下手にこわせばそれも不可能になります。
 社長がこうして、陽菜さんの見合いを『こわそう』とすれば、間違いなく先方と工具楽屋(株)の間に波風が立ちます。
 工具楽屋(株)を大切に思うからこそ、陽菜さんは出来る限り穏便に事を済ませようとしているのです。
 それをなんです、陽菜さんの気持ちをくみ取ることなく、社長はまだこわすと言いますか?」 
 ぐっと我聞が詰まると、辻原は続けた
 「それに、本当に陽菜さんが望んでいないとも限りません。
 話こそ強引ですが、間違いなく陽菜さんにとっては玉の輿です。
 お金や地位に目が眩むような人ではないことは承知していますが、少なくともここにいては出来ないようなことも可能になります。
 この話に嘘がないとすれば、工具楽屋(株)も赤字経営から脱することでしょう」
 辻原が「勿論、これは憶測にすぎません」と付け加えた
 「・・・私もこの話はよく思っていませんし、工具楽屋(株)の人達も本当の家族以上に大事に、大切に思っています。今の私があるのも工具楽屋(株)があったからこそです。
 しかし、家族同然に思うからこそ、口出してはいけない時もあるのです」
 我聞は拳を強く、ギュッと握りしめた
 「また当ててみせましょう。『何も國生さんが犠牲になることはないじゃないか』。
 先程言いました通り、社長の方にも見合いの申し入れが入っています。
 相手の方は・・・」
 辻原の言葉に我聞はぎょっとした
 「どうです? 断れないでしょう」
 辻原が「いやー、向こうは大真面目みたいですよ」と笑って言うが、我聞の方はそれどころではない
 「・・・さて、どうします、社長?」
  
 ・・・・・・
382272:2005/12/07(水) 22:21:35 ID:CxEI/6b5

 「(・・・と言った次第で、俺は此処に決死の覚悟出来たわけなんだが・・・)」
 勿論、断るにしても何にしても、強制的に此処に来るハメになったのだろうが
 ちらりと、目の前に座っている女性の姿を見た
 我聞は別の意味で緊張していた
 「(なんで國生さんが此処に居るんだ!?)」
 辻原から聞いた話や相手とは大違いだ、それとも何かの手違いだろうか
 「(う、うーむ、部屋を間違えたか。それとも、乗る電車か降りる駅でも間違えたか?)」
我聞は何か見当違いの検討をしているようだ
 とにかく、出会い頭があの調子だったわけだから、二人共かなり気まずい思いをしていた
 そして、それは陽菜の方も同様だった
 「(しゃ、社長が・・・な、な何で!?)」
 普通に考えれば、何かの間違いだろう
 いや、そもそも陽菜は相手の顔も名前も知らず此処に来たのだから、もしかしたらはめられたのかもしれない
 「(でも、中之井さんがそんなことするわけないし・・・)」
 となると、この縁談とやらを持ってきた辻原だろうか
 しかし、一体何のためにそんなことをしたのか
 2人が気まずい雰囲気の中、うんうんと唸っていると、先程陽菜を案内した婆さんが立ち上がった
 「・・・どうも知り合いのようだから、あたしゃ行くよ」
 「え、わわわっ、まま待って下さい!」
 「おお、お願いですから!」
 我聞と陽菜が慌てて引き留めると、婆さんが胡散臭そうにじろりと2人の方を見て、「やれやれ」とため息を吐きつつ、机の前に座り直した
 どうやら留まってくれるらしいとわかると、2人はほっと安堵のため息を吐いた
 「(よ、良かったー)」
 「(流石にこの状況下で2人きりはちょっと・・・)」
 ふっと陽菜が我聞の方を見ると、向こうもそんな感じでいた
383272:2005/12/07(水) 22:24:32 ID:CxEI/6b5
 「・・・・・・」
 「・・・・・・」
 「・・・よくわからんが、頼まれた以上、見合いは進めんといかんのでな」
 婆さんがそう言うが、2人は固まったまま動かない
 しびれを切らしたのか、カッと気合いを入れ「先ずは互いに名前や自己紹介!」と言った
 「あ、っと・・・工具楽我聞です。工具楽屋(株)の家ちょ・・・違った、社長をやってます」
 「え、あ・・・國生陽菜です。しゃ、社長秘書を務めております」
 流石に同じ会社名を挙げるのはまずいと思ったのか、陽菜はあえて伏せたようだ
 「しゅ、趣味は、か、家庭菜園です」
 「えと、ガーデニングを少々・・・」
 こんな調子の会話が続くのだが、最初から最後までお互いが顔を伏せたまま言うので、婆さんは顔をしかめている
 2人共こうして、改めて向かい合って話したことは殆ど無いので、お互いが緊張しまくっている
 それに「(しゃ、社長のスーツ姿なんて初めて見た・・・)」なんて陽菜が思っている
 普段は学生服姿やラフなTシャツなどの私服姿が殆どであり、スーツ姿の我聞など見たことがなかった
 「(こんな所でなんて・・・は、反則です・・・!)」
 いったい、何が反則なのかわからなかったが、兎に角いつもとは違った雰囲気の所為か、陽菜は我聞のことを正視出来ずにいた
 一方で、我聞も陽菜の着物姿を見たのはこれが初めてだったようである
 確かに巫女衣装やメイド服など、様々な服を着た陽菜を見た我聞だったが、こうして向き合って見るということは殆ど無かった
 それに普段、会社ではビシッと決まったスーツを着こなし、学校では指定された通りの制服しか着ない
 頭に可愛らしい櫛飾りを付け、薄化粧までしている着物姿の陽菜は我聞にとって、珍しいや目の保養を既に通り越していた
 「・・・あ、あのさ、國生さん」
 「は、はい、何でしょう」
 ぼそぼそと話す2人に、婆さんは初々しさよりも苛立たしさを感じていたりする 

 「き・・・着物姿、似合ってるね」
 「!」
 陽菜は思わず目を伏せ、思い切り顔を下に向けてしまった
 我聞の方は「(・・・しまった、褒め方を間違えたか!?)」なんて思っているが、そうではなかった
 「(・・・しゃ、しゃ社長に・・・)」
 我聞に着ている服や陽菜自身のことを褒められたのは、これが初めてのことだった
 頭の中で先程の言葉が反芻され、思わず顔や頬を赤らめてしまう
 「(・・・・・・退場して下さい、社長)」
 反則の次は退場である、いや・・・むしろ此方の方が逃げだしたくなってしまう
 しかし、今のこの状況はおかしすぎた
 自分はどんな気持ちで此処に来たのか、何を思ってこの着物を選んだのだろうか

 ・・・・・・
384272:2005/12/07(水) 22:25:25 ID:CxEI/6b5

 「ゆ、優さん、どこまで行くんですか!?」
 「んー、すぐそこ」
 そう宣言してから、もう既に1時間は経っているのだが

 土曜日の朝早くから、陽菜と優さんは明日の見合いの為に車で出かけていた
 目的は着物なのだが、何故か優さんはやや不機嫌だった
 「(やはり、こんなことの為に休日を潰して貰って悪かったんでしょうか)」
 そう思いつつも、陽菜は着物に関しては全くわからないので、こうして付いてきて貰ったのだが・・・少し後悔していた
 2人が向かったのは近くの街、陽菜はどうせ1日限りなのだからレンタルで充分だと思っていた
 ということで、2人はそういった店へ行ったのだが、選んでくれている優さんの表情はいまいちパッとしない
 「あ、あの・・・この辺で良いかと思うんですけど」
 陽菜が着付けて貰った着物を優さんに見せると、やはり納得がいかない顔だ
 「え、と・・・優さん?」
 「決めた! はるるん、今日は一日中付き合って貰うからね!」
 まだ借り物の着物を着ている陽菜の手をぐいぐいと強引に引っ張っていく
 「ちょ、ちょっと優さん!?」
 「えぇい! こーなったら、もうどうにでもなれよ!」
 何か恐ろしい台詞が聞こえた気がするのだが、店員の制止の声も届かず、優さんは陽菜を車に押し込めた
 そして、恐怖のドライブが始まった 

385272:2005/12/07(水) 22:26:09 ID:CxEI/6b5

 「優さん! 聞いているんですか!?」
 「んー」
 流石に陽菜も起こり始めるかと思った頃、車が急停止した
 優さんが「さっ、降りて」と言うので、恐る恐る降りてみると、そこには場違いが建っていた
 この辺りの中心都市のビル群のど真ん中に、日本家屋風の店があったのだ
 屋号は○枠の中に天才、のれんには「じぃにあす」とあった
 「・・・あ、あの此処って・・・」
 「はるるん、先入るよー?」
 優さんが障子風の自動ドアをくぐってしまうので、陽菜は慌てて追いかけた
 店の中に入った瞬間、また場違いがいた
 『ようこそ! この天才の頂点に立つ天才が建てた天才呉服店へ!』
 マイク片手に音量全開の声で、そして聞き覚えのある声と見覚えのある顔がいた
 「やっ、十曲くん」
 『おお、これはこれは工具楽屋(株)の!』
 「DMが届いていたの思い出してさ。一等地に建てちゃってまぁ、元気でやってるみたいだね」
 『勿論、天才に不可能は無いのさ!』なんて十曲が言うのを、千紘が止めた
 「いらっしゃいませ。その節はお世話になりました」
 「いやいや、いーのいーの。でさ、出来合いの着物見せて欲しいんだけど」
 千紘が「はい、こちらです」と案内するのを、優さんと半ば呆然と陽菜が後を付いていく
 
 優さんが着物を選ぶ間、陽菜は着せ替え人形同然だった
 それに、ともかく着付けというのもかなり時間や体力を消耗する
 陽も暮れ、千紘と陽菜がくたくたにへとへとになり、店中の着物を着付け終わってなおも優さんは唸っている
 「・・・も、もう良いですから・・・優さん」
 「いーやっ、はるるんにはどうせなら最高の着物で望んで貰いたいもん」
 「え、そういえば陽菜さんは何で着物を選んでいらっしゃるんです?」
 千紘がそう訊くと、陽菜の胸がずきんと痛んだ
 優さんが「なんか入り用なんだって」と適当に言うと、千紘は悪びれもなく「デートか何かで?」と言う
 「い、いえ、そういうわけじゃ・・・」
 「でもさぁ、これだけ着付けてさせてみたけど、どうも納得いかないんだよね」
 と、優さんが無視して話を進める
 千紘は驚いた顔で、「これだけ着て、ですか?」と言う
 「うん。やっぱり出来合いじゃ、はるるんにはつり合わないのかも」
 「でも、必要なのは明日なんですよ? レンタルか何かで納得しないと・・・」
 もういっそのこと、適当に値段を見て自分で決めてしまおう
 そう思った矢先に、千紘がポンと手を打った
 「じゃあ、作っちゃいましょうか」
 「えぇ!? 幾ら何でも今からじゃ無理でしょー」
 『そこ! 天才には不可能はないのだよ!』
 キーンとマイク最大音量が店中に響いた
 「はい、若様の発明で、わずか1時間で京の職人さんがする手縫い同等レベルの美しさで反物を着物を仕立てる機械があるんですよ」
 優さんが「おぉっ、スゲー!」と驚く
 「い、いえっ、そこまでなさらなくとも・・・!」
 「値段のことでしたら、大分お安くしますよ?」
 「何言ってんの、はるるん。ここまできたんだから、ね?」
 早速千紘が陽菜の細かな寸法を計りだし、優さんは反物のコーナーに走り出した
 「スリーサイズ・・・」
 「わかりましたから、口に出さないでください!」
 あわわわっと慌てる陽菜に、思わず口に出そうとしてしまった千紘も「ごめんなさい」と謝った
 真芝に所属していた頃、第8研で機械や実験結果によって算出されたものを読み上げるクセが付いてしまったのだという
386272:2005/12/07(水) 22:26:55 ID:CxEI/6b5
 
 「これこれっ! この色合いよっ!」
 「寸法も丁度計り終えました」
 優さんがようやく満足げな表情で見つけだした反物を千紘に手渡す
 それを何やら奥の部屋へ持っていき、戻ってきた時には抹茶とお茶菓子、小さな木箱を持っていた
 「どうぞ。出来上がるまで、少々お待ち下さい」
 「こりゃ気が利きますね〜」
 優さんが早速パクつくと、千紘も陽菜に勧めた
 礼を言い、お茶菓子に手をつけたものの、陽菜の表情はあまり芳しくない
 千紘が気にするが、陽菜は「何でもありません」の一点張りだった

 1時間が過ぎると、優さんが選びに選び抜いた反物で仕立てられた着物が陽菜の手に渡った
 「着てみなよっ、はーるるん!」
 また千紘に手伝って貰いながら、その素晴らしい出来映えの着物を見に纏っていく
 次に優さんの目の前に表れたのは、今まで見たことの無いような陽菜の姿だった
 「すごくお似合いです!」
 「おぉ〜〜〜!」
 「・・・・・・ありがとうございます」
 千紘や優さんが手放しに褒めるものの、やはり陽菜の表情は暗いままだ

 歯車だ、陽菜はそう思い感じた

 浮かない顔の陽菜に、千紘は先程持ってきた小さな木箱を開けた
 中には可愛らしい櫛飾りが入っていた
 「どうぞ、差し上げます」
 「・・・! い、いえ、そんな!」
 「いいんですよ」と、千紘は木箱から取りだしたそれを陽菜の頭にそっと挿した
 手鏡でそれを見せ、にっこりと微笑んだ
 「元気出してください。・・・ね?」
 「あー、はるるんいいなー、うらやましいなー」
 優さんは本気で羨ましがっているようで、そんな千紘の無邪気な笑顔がたまらなく・・・

 陽菜にとっては痛かった
 周りと自分の歯車が噛み合っていないのだ
 そうやって周りから与えられるはずの元気が、何故か苦痛でしかなかった

 「ありがとうございます。千紘さん、優さん」

 陽菜は出来る限りの、精一杯の笑顔を見せた
 心の歯車だけが、みしみしと悲鳴をあげていた
 
 ・・・・・・
387272:2005/12/07(水) 22:27:45 ID:CxEI/6b5

 それがどうしてだろう
 あの時は苦痛でしかなかったものが、今では何故かたまらなく嬉しかった
 「(・・・どうしてだろう)」
 こんなおかしな状況下で、こんなはずではなかったのに
 もう、どうしていいのか・・・自分ですらわからなかった
 
 我聞も陽菜も、お互いが何も喋れなくなってしまった
 話せること話し尽くしてしまった感じだし、お互いがお互いに対する返事もどこか上の空だった
 「・・・さて、と、あとは若い者同士で勝手にやりな」
 婆さんがそう言って立ち上がると、今度は2人共何も言わなかった
 いや、我聞の方が口を開いた
 「あ、あの國生さん」
 「・・・はい、社長」
 「外、ていうか、庭に出てみない?」
 我聞がそう言うと、陽菜は小さく肯いた
 また気まずくなる前に、正座でしびれかけた足を奮い立たせ、先に我聞が立ち上がった
 障子をからっと開けると、冷たい風が庭の方から吹き込んでくる
 「・・・やっぱりやめる?」
 「いえ、大丈夫です」
 しずしずと陽菜が廊下へ出ると、ようやく2人は気づいた
 「靴・・・」
 「あ・・・」
 肝心なところで抜けている、我聞は慌てた
 「お、俺は靴が向こうの方にあるんだけど、國生さんは?」
 「私は・・・草履がありますから」
 そう、昨日、この着物と揃えて買ったものがある
 ただ、着物と一緒に持ち歩いていたためと、庭に出るという考えがなかったので、着てきた服と一緒に先程までいた別室の方に置いてきてしまった
 「じゃ、じゃあ俺が取ってくるから」
 「え、あ、はい。ありがとうございます」
 陽菜に別室の方向を教えて貰うと、我聞はばたばたと走っていってしまう
 ぽつんと残された陽菜はとりあえず、どうしてこんなことになっているのかを再び考え始めた

 ・・・・・・
388272:2005/12/07(水) 22:28:29 ID:CxEI/6b5

 思わぬ所で合流してしまったGHKの面々は呆然としていた
 互いの話を総合すると、どうやら2人は別ルートで此方へ向かってきたらしい
 「こ、これは・・・優さん!?」
 「あ、あれー? あ、ははは・・・」
 果歩はガシッと優さんの手を握った
 「ますますグッジョブじゃないですか!」
 「ぅ、ま、まぁね・・・優さんにかかればざっとこんなものですよ」
 ふはははと高笑いする優さん、しかし目は笑っていない
 「しかし大姉上、障子が閉まっていて、中の様子が見えません」
 「まぁ、しばらくしたら出てくるでしょ」
 「寒い・・・」
 確かに今の季節、寒空の下で尾行や待ち伏せをするのはかなり厳しい
 「へっきし!」
 と、ここでくしゃみが・・・・・・
 「・・・あれ?」
 果歩が他の3人を見るが、誰もそんな素振りは見せていない
 「(む、気のせいかな)」
 「姉上、あまり暴れてはなりませぬぞ」
 この状況下でも珠だけは元気に走り回っている、向こうにばれる心配は無かろうが、あまり暴れて貰っても困る
 注意を呼びかけようとしたら、案の定・・・もうその姿が見えなくなっていた
 「あ、どこ行ったんだろ?」
 「かほちん、それよりも!」
 優さんが指差す先には2人が入ったと思われる部屋が、その障子が開いた
 とうとう出てきてくれるかと思いきや、出てきたのはあの婆さんだった
 そして、何かおかしいと思ったのか、ちらっと果歩達の方を見たので驚いた
 勿論、素速く茂みの中に潜んだので、見つかるようなことはないだろう
 「危なかった・・・」
 「此方の気配に気づくとは、何者・・・!?」
 と、気を逸らしかけた時だった
 障子がからりと開き、中から我聞が姿を現した
 「(お兄ちゃん!)」
 「(やっぱり同じ部屋にいたのね!)」
 遠くでよく見えないが、我聞は家を出た時と同じスーツ姿だ
 ちなみにスーツは我也のおさがりであり、見立ては果歩がやってあげた
 本当なら、陽菜とのデートやお出かけの時に着てほしかったのだが、とりあえず見合いの席で恥をかかせるわけにもいかないので、渋々選んだ
 が、まさか現実にそうなるとは思ってもみなかった
 「お、大姉上!」
 斗馬が小さく叫ぶのと同時に、着物姿の陽菜が部屋の中から出てきた
 遠目からしか見えないのが残念だが、なかなかいい雰囲気のようではないか
 「何を話したんでしょうか?」
 「庭に出てくると言うことは、結構お話しが進んだってことでしょ」
 まぁ、普通の見合いとは異なるが、「あとは若い者同士で・・・」といった展開なのだろうか
 期待して次が起こるのを待つが、ここで我聞がばたばたと走っていってしまう
 「お兄ちゃん!? ど、どこへ・・・もしお手洗いとかだったら減点ものなのに!」
 「や、靴でしょ。その辺は2人共抜けてるよね」
 お手洗いではないにしても、ぽつんと1人残された陽菜の姿が何だか寂しげだ
 その様子を見かねたのか「靴なんか私が取ってきてあげるから、お兄ちゃんは陽菜さんの傍にいなさい!」なんて、果歩が無茶苦茶言っている
 優さんが落ち着くように、そしてすぐに戻ってくるでしょと言ってなだめた

 ・・・・・・
389名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 22:28:33 ID:/XxfJHZK
支援
390272:2005/12/07(水) 22:28:58 ID:CxEI/6b5

 「ごめん、國生さん! これで良いのかな?」
 ばたばたと我聞が戻り、手の中の草履を見せた
 陽菜が「はい。ありがとうございます」と応えると、我聞は「別にお礼なんて良いよ」と軽く笑った
 が、すぐに陽菜はうつむいてしまった
 我聞は首を傾げたが、深くは考えずに草履をそっと飛び石の上に置いた
 「(・・・社長、すみません・・・)」
 陽菜が知る学生服などの普段の我聞とスーツ姿の我聞とが、どうしても食い違ってしまう
 大分慣れてはきたのだが、まだ意識しすぎて直視し続けるには至らないのだ
 もう室内ではないので、あまり顔を伏せていると、動揺して赤くなっていることに気づかれてしまう
 が、朴念仁の我聞は気づかずに先に靴を、つま先を軽く地面にトントンと叩いて履いた
 陽菜も続けて草履を履こうとしたのだが、慣れない着物の所為で地面との段差が高く思えた  
 あまり足を広げて降りるのは恥ずかしいし、かといって無理に降りようとすればつんのめってしまいそうだ
 「國生さん大丈夫?」
 本人は何も意識せずに、そっと陽菜の手を取った
 「あ、は・・・はい・・・」
 ただの心遣い、単に足下が危なげな陽菜を支えようと無意識に出たものだとはわかる
 普段の陽菜ならば、「ありがとうございます」と軽く流せただろう
 が、今の陽菜にとっては足下より心臓の方が破裂しそうで危険だった
 そこをこらえて、くっと我聞の手を支えに何とか草履の上に乗った

 ・・・・・・
391272:2005/12/07(水) 22:29:25 ID:CxEI/6b5

 勿論、遠目ではあるが一部始終が見えているGHKにとっては何よりの光景だった
 何しろ、あの我聞が無意識とはいえ、陽菜のことをエスコートしているのだから
 「お、おぉ〜〜〜!」
 「いける! これはいけるよ! はるるんもクラクラだー!」
 「いけ! ブチュッといったれ我聞ー!」
 ばっと声がする方を果歩達が振り向いてみたが、それよりも早くにその姿は見えなくなっていた
 流石におかしいとは思う
 が、今はそんなことよりも、滅多には見ることの出来ない・・・GHKにとって最高のシチュエーションが目の前で展開されているのだ
 何一つ見逃すわけにもいかず、だが2人が何を話しているのか聞こえないのが非常に残念だった
 「ふっふっふ、ここで秘密兵器のご登場〜!」
 優さんが取りだしたのは小さな傘のような機械だった
 「これ何ですか?」
 「極秘裏に開発した、小型集音器及び録音機。80m先の針の音もばっちり聞こえて録れる優れもの!」
 果歩の目が輝き、優さんの目の色が変わった
 「これで2人の嬉し恥ずかし会話を総て録ってくれるわっ!」 
 「あぁっ、優さん! ステキです!」
 ぽちっと集音及び録音ボタンを押すと、遠く離れた2人の会話が細々と流れ込んできた

 ・・・・・・
392246:2005/12/07(水) 22:29:33 ID:tt5uFRGh
初実況、支援
393272:2005/12/07(水) 22:30:06 ID:CxEI/6b5

 「・・・すっかり紅葉が散っちゃてるね」
 「そうですね」
 やはり外に出たのは失敗だったかもしれない
 広い庭園はなかなかの見物だが、それを彩る樹々の葉が殆ど散ってしまっている
 「(まぁ、あの部屋にいるよりかは・・・)」
 それでも、我聞は何を話したらいいのかがわからず、沈黙は続く

 「(・・・ふぅ、ようやく落ち着いてきました)」
 外の冷気に当たったのも良かったのかもしれない、陽菜は安堵した
 そもそも先程の、自らの行動はあまりにおかしすぎた
 普段見慣れている姿や雰囲気と全く異なったため、変に意識しすぎていた
 それに我聞に初めて容姿を褒められ、かなり調子が狂ってしまった
 が、頭も冷えてきたのでもう大丈夫だろうと思った

 「(俺の隣にいるの、國生さん・・・なんだよな?)」
 声に出しては失礼になりそうなことを、ふと我聞は思った
 いつもは寸分もスキの無いような雰囲気でいるのだが、今日は何だかそれも柔らかい
 やはり、着ている服からの印象が違う所為だろうか
 頭の櫛飾りも、普段では絶対に見ることが出来ないオシャレだ
 また褒めてあげたいのだが、先程は失敗してしまったようなので、我聞は躊躇っていた

 紅葉も何も見るべきものもない庭園や、どうしてこうなったのかもよくわからぬこの場所に長居することもないだろう
 そう思った我聞はごく普通に陽菜に訊いた
 「ねぇ、國生さん、ちょっと訊きたいんだけどさ」
 「? 何ですか」
 「普通、見合いの後ってどうするものなの?」
 一瞬、質問の意図を読み間違え、陽菜はまた頬を赤らめ、それがばれぬよう顔を伏せた
 陽菜の方は流石にお互いが良いならホテルへ直行などという考えは出てはこなかったが、それでも結婚という言葉は出てきてしまった
 「(落ち着いて、冷静に・・・。多分、そういう意味ではなく、本当に知らないだけかもしれないんだから)」
 ふーっと息を整えてから、いつも通りの口調で言った
 「多分、お互いがその気なら、この後も会う約束などをするのかと思いますけど・・・」
 という程度に留めておいた
 我聞とて見合いのシステムぐらいは知っているが、具体的にどう進んでいくものなのかまではよく知らない
 「わかった。ありがとう」のような返事をしてはみたが、そもそもそういった知識に欠けているのだ
 だから、次の言葉が出てきたのだろう
 
 「・・・・・・國生さん、この見合い断る気だった?」
 「え?」

 ・・・・・・
394272:2005/12/07(水) 22:30:37 ID:CxEI/6b5

 今いるGHKは耳を疑った
 まさか、あの朴念仁が、とうとう・・・・・・
 「おおぉっ!?」
 「ちょ、優さん、音量もっと上がりませんか!?」
 先程の我聞の言葉は予想外だった
 あれやこれやで機械を取り合い、もっとよく聞こえるようにと無意味にも2人に近づこうとした時だった
 後ろでかきょんと独特の音がした
 「皆さん、もう少し静かにしないと見つかっちゃいますよ?」
 その声に驚き、哀れGHKは茂みから飛び出し大きな音を立てて倒れてしまった
 勿論、我聞と陽菜もようやく異変に気づいた
 「な・・・!?」
 「優さん、それに果歩さん達まで!」
 「し、しまった・・・!」
 「で、でも今の声・・・!」
 わたわたと慌てふためいていると、2人がずいっとGHKに近づいてきた
 「おい、もしかしてお前ら・・・!」
 「優さんに果歩さん、これはどういうことで・・・」
 GHK存続の危機、絶体絶命かと思われた時だった
 「その前に、先程の続きを聞かせてもらいたいですね」
 彼らの目の前にある庭園の樹の陰から、缶コーヒーを持って表れた人物・・・・・・
 「! 辻原さん!」
 「何で・・・!?」
 2人は唖然としていると、「やれやれ、これまでかね」と聞き覚えのある声が聞こえた
 「・・・静馬のばーちゃん!」
 「さなえ様! それに中之井さんまで!?」
 まだまだ眼光の鋭いさなえに加え、その杖に喉元を突きつけられた中之井がすたすたと此方に向かって歩いてくる
 それから、がさがさっと広い庭園のあちこちの茂みから、見覚えのある人達が次々に姿を表した
 かなえや理玖を始めとした第3研壊滅に参加した仙術使いから内閣調査室付の西さんの姿まであった
 その中に水糸でさるぐつわされ、縛られているGHW・・・番司や桃子の姿、別口で捕まった珠の姿もあった
 随分と豪華な顔ぶれに、2人は当惑しっぱなしだ
 「え、え?」 
 「どうして・・・!?」
 辻原は缶コーヒーを飲みながら、もう一度言った
 「では、続けてください」

 ・・・・・・
395272:2005/12/07(水) 22:31:17 ID:CxEI/6b5

 これはいったいどういうことなのだろうか
 まさに今まで会ってきた人達の総出演
 我聞や陽菜、及びGHKの面々は理解出来ないでいる
 そして、その先頭に立つ辻原が言った
 「社長、陽菜さん、驚かせてすみませんが、とりあえずさっきの続きをお願いします」
 「さ、さっきの続き?」
 「はい。社長にも同じ質問をします。『今、目の前の人が見合いの相手だったら、断る気だったかどうか』です」
 2人はその言葉に固まった
 陽菜の方は状況を整理しようと必死な傍ら、その質問にどう答えたらいいのかでも当惑していた
 が、我聞はあっさりキッパリ言った
 「・・・俺は國生さんが相手なら、この見合いを断る気は無かったと思う」
 「!」
 GHKの目が、優さんと果歩の目がきらっと輝いた
 陽菜の方はその答えに頭が混乱し何も言えず、訊いた辻原も無言だ
 「(え? え? え?)」
 心臓がばくばくといって収まらない、陽菜は動揺していた
 それも無理もない、まさか我聞がこういうことを言うだなんて、想像もしていなかったからだ
 そして、それに追い打ちをかけるように我聞が言った
 「國生さんはどう?」
 「わ、わ私は・・・・・・」
 ぐるぐると頭も目も回っているが、不思議とその中心にあるものは変わらなかった
 ほんの少しずつ気づいて重ねてきたその想いは、ようやく言葉になった

 「わ、私も・・・社長でしたら、あの・・・断らなかったと思います」

 ほっと我聞が笑うのと同時に、GHK及び理玖が2人の元へ駆け寄った
 「いよっしゃー! よくやったー!」
 「お兄ちゃん、やったね!」
 「勝利ー! 我らが勝利ー!」
 今までやきもきさせられていた我聞に皆が集まり、頭をぐりぐり抑えつけるなど、もみくちゃにされる
 陽菜も優さんにマイクで「今のお気持ちは? 2人はどこまでいってるんですか」なんて訊かれている 

 ・・・そんな様子を、離れたところで見ている人達がいた
 辻原とかなえだ
 水糸からどうにか抜け出そうとふんじばる番司と桃子を抑えながら、辻原に言った
 「これで、この仕事は終わったんですね」
 「いえ、まだです」
 辻原の言葉に、かなえは「どういうことですか」と追求した
 「すぐにわかります」
396272:2005/12/07(水) 22:31:44 ID:CxEI/6b5

 皆からの激励に逃げるように陽菜の元へ来た我聞が言った
 「それにしても良かった、國生さんに断られなくて」
 「いえ、私の方も・・・」
 「嬉しかったです」と、言葉が続くはずだった
 我聞は悪びれもなく、その陽菜の言葉の前に言った

 「断られたらどうしようかと思ってた。國生さんとは学校でも会社でも会うし・・・」

 ぷつっと、陽菜の中で糸が切れた音がした
 皆の動きも止まった
 
 そして、次の瞬間、陽菜は何も言わず、形振り構わず走り始めた
 唖然とする我聞と皆、GHKを置いて

 「・・・こ、國生さん?」
走りにくいであろう着物姿なのに、あっという間に庭園の奥の方へと行ってしまい見えなくなってしまう
 辻原は首を傾いで、ふうとため息を吐いた
 かなえは呆然と放心し、思わず水糸がゆるんだ
 途端、番司が抜け出し、その勢いのまま思い切り番司が我聞の右頬を殴り飛ばした
 「・・・テメェだけは絶っ対ぇに許さねぇ!」
 我聞が起き上がろうとするのを、今度は番司を抑えて優さんが左頬を引っぱたいた
 「お姉さんは怒ったよ? 我聞君がそこまで馬鹿だとは思ってもみなかった」
 「・・・・・・」
 我聞はバッと立ち上がり、ダッと陽菜が走っていた方向へ同じく走り出した
 憤然とした優さんがそれを見送ると、今度はつかつかと辻原の方へ歩み寄った
「なんかよくわかんないけど、辻原くんなら全部知ってそうだね?」
 果歩はシンと、その様子を見ているしか出来なかった
 辻原は「はい」と返事した
 「どーいうことだか、知らない人にもわかるように説明してくれるかな?」
 「・・・わかりました。お話ししましょう」

 ・・・・・・
397272:2005/12/07(水) 22:32:21 ID:CxEI/6b5

 我也と武文が旅立つ日のこと
 あの爆弾発言に皆が動揺と同時に暴れ始めた頃、辻原はそんな当事者である武文が呼んだ
「何でしょうか」と訊く辻原に、武文が言った
 「君が我也の奴に恩義を感じているのを承知で、ある『こわし』の依頼を受けて欲しい」
 「・・・・・・」
辻原は缶コーヒーのプルトップをかきょんと開けた 
 「・・・・・・あの2人の、工具楽屋(株)の社長とその秘書という障壁を『こわして』ほしい」
 「・・・それは単純に、2人の仲を取り持って欲しいということでしょうか?」
 そう聞き返すと、武文は「そうではない」と言った
 「辻原君、君はあの2人をどう思う?」
 その問いに対して無言でコーヒーを飲むと、武文はふっと息を吐いた
 「質問を変えよう。もし、私が飛行機事故を装って連れ浚われたりしなければ、あの2人は今頃どうしていただろうか」
 「とりあえず、貴方の生還には驚きました。何しろ、死体があがったんですからね」
 答えになっていない答えを言いながら、辻原が「まぁ、人のことは言えませんが」と軽く笑った
 「あれは偽物だ。『新理論』を駆使し、クローン技術等の軍事研究を進めていた第6研の良く出来た人形だ」
 「・・・そうですか」
 「そんなことはどうでもいい。問題は、私がいなくなったりしなければ、我也はあのまま工具楽屋(株)の社長業務に就いていただろう。
 我聞君も普通の高校生として過ごし、陽菜も秘書業に就くことなく、2人は何の変哲も無い学校生活の程を送れたはずだ。
 そして、いやきっと・・・遅かれ早かれ、2人は自然と惹かれあっていただろうと、私はそう思う」
 辻原は「んー、どうでしょう」と軽くはぐらかした
 「・・・しかし、それは打ち砕かれてしまった。私の所為でな」
 「気にしすぎです。今の社長と陽菜さんがあるのは、むしろそのおかげですよ」
 辻原はそう言うが、武文はふうと息を吐いた
 「同時にあの2人はもうこれ以上、先には進めないだろう」
 辻原が缶コーヒーを口から離した
 「短い間だったが、今のあの2人の様子を見ることが出来た。その結論として、あの2人の仲は、今のままではもうこれ以上は進まないものと思う」
 あんな発言をした人が、一体何を言っているんだろう
 「・・・どうも、2人は悪いところで公私混同をしているように見受けられる。
 恐らく、我聞君は家長として社長としての、陽菜はその秘書であるという責任感からだろう。どちらも、大人である私達がいれば、感じることのないものだ。
 その責任感が、2人の間に高く厚い壁を作ってしまっている。
 相手のことを少しでも想えば、いつだって『社長だから』『秘書ですから』、と必ず一線を張ってしまう。
 それは相手への思いやりではなく、むしろ意地にしか思えない」
 辻原は「多分、貴方がそう言うんですから、そうなんでしょうね」と言うだけに留めておいた
398272:2005/12/07(水) 22:32:49 ID:CxEI/6b5
 「・・・成る程、それで壁をこわしてほしい、ですか」
 「ああ。出来ることなら、私達が此処に留まり、2人を仕事から解放してやれば良いのだろうが、それも出来ない状況にある。
 私の見立てでは陽菜の方は我聞君に好意は抱いている、問題は我聞君の方だが・・・多分、想うところはあるだろう」
 「しかし、それでは私が工具楽屋(株)に恩があるのとは全く関係がありませんね」と辻原は言うが、「気づいているのだろう?」と武文は辻原に問いかけた
 「・・・真芝が潰れたことにより、その下で蠢いていた他の闇の商人達が動き出す・・・と?」
 「そうだ。世界でも有数の真芝が潰れた今、力を伸ばすのには絶好の機だからな。
 そして、その時には間違いなく、狙われるのはあの2人だ」
 辻原が缶コーヒーにまた口を付けると、武文は続けた
 「真芝を潰した将来の危険因子としては勿論のことだが、それよりもあの2人自身だ。
 それぞれ完成された使い手である我也や私とは違い、まだ不安定要素を見ることが出来、かつその資質は同等かそれ以上のものを秘めた仙術使いと反仙術の使い手。
 それも揃って高校生、居る場所は零細企業とくれば・・・狙われて当然とも言える。
 捕まれば、今までの私と同じ様な立場に、いや『新理論』を持たない者達からはそれ以上に利用されるに違いない。
 私とて人の親、そんな危険が漂う企業に愛娘を置いていおけはしない」
 辻原は眉をひそめた
 「突き詰めれば男女としての関係は4通りしかない。男女共に好きか、嫌いか。またはどちらか片方だけが好きかどうか。
 ・・・・・・その内、陽菜が心から幸せになれるのは1つだけ。これ以上、私は娘を悲しませたくはない」
 武文の目はいつになく真剣で、思い詰めているよなものだった
 「だから私は、陽菜が幸せになれないような企業ならば、いつでも・・・無理矢理にでも辞めさせる気でいる」
 「・・・それは困りますね。今の工具楽屋(株)にとって、彼女は無くてはならない存在ですよ」
 「だから、こうして依頼しているのだ。どのみち、受けて貰うことにはなるだろうがな。
 あの2人がくっつく分には、この工具楽屋(株)には損はないのだから、君も我也に面目が立つだろう?」
 辻原が「脅迫ですよ、それ」と言い返した
 「構わん。親は子の為なら、鬼でも悪魔にでもなれる。
 それに、もしそんな新たな組織が工具楽屋(株)を狙ってくるようであれば、我聞君には陽菜が、陽菜には我聞君が自ずと必要になってくるだろう。
 だが、その時に社長とその秘書ではあまりに弱い。それ以上に共にあれる関係でなければ、私は認めない」
 全く、この人はいつも斜め上を行くようなことを言ってくれる
 いや、あの爆弾発言はそれを確かめるためにお試し版として落としたのだろうか
 「・・・良いでしょう。その依頼、お受けします」
 「こわすものは『日常生活における2人の、社長とその秘書という関係』、成功報酬は『その後の工具楽屋(株)のより一層の発展』だ」
 勿論、失敗は許されない
 辻原が「ただし」と付け加えた
 「『こわし』は本来、社長の仕事です。ですから、私に出来ることはそのお膳立てぐらいなものです」
 「元々そのつもりでいる。2人の意思が最優先なのは当然だ」
 「その口で良く言いますね」と辻原がぼそりと言った
 が、一番つかめず厄介であり、動いて貰わないといけないのも社長という立場の我聞であることは確かだ
 陽菜が我聞に好意を抱いているというなら、後の問題は我聞が陽菜のことをどれ程想っているのかということに絞られるからだ
 以前の『家族』程度なのか、それ以上に想っているのかは・・・実際に動かしてみないとわからなそうだ

 「(なら、その為にも皆さんに色々動いてもらいましょうか)」

 ・・・・・・  
399272:2005/12/07(水) 22:33:21 ID:CxEI/6b5

 「・・・というわけで、ここにいるかなちんや西さんにご協力を仰いだというわけです」
 「かなちん言うな!」

 辻原の説明にGHKとGHWの面々は唖然としている
 さなえが「おっと、私や中之井は責めないでやっとくれ。何も知らされてなかったんだからね」と言った
 実際、さなえは何も手出ししなかったし、中之井は辻原の言うことを信じて陽菜に見合いを勧めただけだった
 「・・・本来なら、果歩さん達には外して貰って聞いて欲しかったんですけど、事態が事態ですから。
 下手すると、これからそういった騒ぎが本当に起こるのなら、仙術も何も使えない家族は工具楽屋(株)の弱点になり得ますからね」
 「!」
 最も、本当はこの依頼が無事成功したら、折を見て話すつもりではいた
 が、こうして見つかってしまった以上、下手に隠すより話してしまった方が得策だろうと踏んだのだ
 案の定、果歩は珍しく動揺していた
 「え、ええっと・・・その後、辻原さん、いや優さんは・・・あれ?」
 「言いたいことはわかります。『いつから、この仕事は始まったのか』ですよね。
 ええ、最初からです。中之井さんが陽菜さんに見合いを勧めた時からです」
 「・・・え?」と果歩は優さんの方を見た
 すると、優さんは「ごめん」と言った
 「私は辻原くんの計略なんか知らなかった。・・・って、言い訳だよね。
 月曜日の夜の会議の時は、ただ偽の見合い相手の準備が出来たって報告しようとしただけなんだ」
 それが、設置していた盗聴器からあの会話が流れ込んできて、言うに言えなくなり、そのままずっと流され、ノってしまったというわけだ
 もしかしたら、辻原はGHKの計画を知った上で、こんな見合いを謀ったのかもしれない
 優さん1人で立ち上がったMDN(もうどうにでもなれ委員会)は、実はこんな所からも由来していた
 「あ、ちなみに言いますと、陽菜さんの見合い相手は架空の名前ですが、社長はかなちんの名前を出しておきました」
 「なッ・・・! 勝手に人の名前を使わないで下さい!」
 かなえが反論するが、辻原は「いやぁ、効果は抜群でしたねぇ」と全くこたえていない様子だ
 と、ここで疑問に思ったのか優さんが訊いた
 「あれ? そもそも、なんでかなちんや西さんはこの計画に参加したの?」
 「かなち・・・・・・武文さんの話の通りだからです。我聞君と陽菜さんの関係はともかく、この先工具楽屋(株)が狙われる可能性は非常に高い。
 特に陽菜さんの反仙術は驚異です。近い内に何らかの措置を執らざるを得ないと考えていた時に、この話がきたので、こわしや協会会長としてのったまでです」
 「私は・・・工具楽屋(株)にはお世話になってますし」
 あははと笑う西さんの顔に力はない、脅されて無理矢理に・・・かもしれない
 元々、この2人には「辻原が断り切れずに持ってきてしまう見合い話」という前提のための、口裏合わせに参加して貰ったのだ
 理玖さん達は、どこから聞きつけてきたのか・・・ただの野次馬だったりする 
 勿論、GHWが捕まっているのも、これ以上話をややこしくしないようにするためだ
 「・・・とまぁ、これだけやっておきながら、結局は我聞君任せってのもね・・・」
 言われてみれば確かにその通り
 「ていうか、たったそれだけの為に我聞君やはるるんを突き放したり焚き付けたりしたの・・・?」
 「はい」
 にこにこと辻原が缶コーヒーを飲むのを、皆がはぁと盛大にため息を吐いた
 「・・・・・・あのさぁ、もっとスマートに事を運べなかったの?」
 それこそ、GHKの面々にはあまり言われたくないのだが
 「とりあえず、どう想い、どう2人が動くのか、様子を見たかったもので。
 何しろ、2人と工具楽屋(株)の未来が懸かっていますからね」
 斗馬は「何故、2人をくっつけるだけの話がここまで大きくなったんでしょう」と首をひねっている
 GHKも流石にこれには参ったのか、頭を抱えたりしている
 「それに」と、辻原は言った

 「他人を想う気持ちは、自ら気づかなければ意味が無いんです」

 ・・・・・・
400272:2005/12/07(水) 22:33:59 ID:CxEI/6b5

 我聞は広い庭園を走り回った
 「どこだ・・・?」
 あの時、ふと出た言葉が、結果的に傷つける言葉となってしまった
 謝りたい、そう思った
 我聞の言葉と陽菜の言葉では、全く覚悟が違った
 「・・・・・・」
 我聞は軽く考えていた、形はどうであれ見合いというものがどんなものなのか
 「國生さぁーん!」
 それにしてもなんて広い庭だろうか
 実はここは、西さんの計らいで貸してもらった内閣調査室関連の土地であり、本来なら見合いの席なんかで使われる場所ではない
 この辺はそれなりの、2人に邪魔の入らないようにとの舞台として選ばれたのだろう
 しばらく辺りを捜していると、足下に櫛飾りが落ちていた
 「!」
 我聞はそれを拾い上げると、ふとその先の茂みに目がついた
 そっと耳を澄ませてみると、確かに誰かがいる
 「・・・國生さん・・・?」
 がさがさっと茂みをかき分けてみると、そこに小さく陽菜が横たわっていた
 無理に走った所為か着物は着崩れ、すそがめくれ上がり、白い足が目に映り、思わず顔を逸らした
 それだけではない、震えていた
 寒いのではなく、泣いているのだろうか   
 我聞はもう一度、声をかけた
 「・・・國生さん?」
 「・・・・・・いでください」
 よく聞こえないので、もう一歩、近づき手を伸ばそうとした
 「こないでください!」
 滅多に聞くことのない、張り上げた声を陽菜は出した
 思わず我聞は身体を仰け反らせ、反射的に手も引っ込めた
 「・・・あの」
 「ちかよらないでくださいっ!」
 こんな國生さんは初めて見た
 「國生さん、本当にごめん・・・」
 我聞は思うがままに謝罪するが、何とも言えない罪悪感が胸の中に残った
 「俺、本当に馬鹿だった。本当に、ごめん・・・」
 「あやまらないでください。・・・もう、いいんです」
 小さな肩が震えている
 これ以上の謝罪の言葉が見つからない・・・
 どうしたら、償えるのだろうか
401272:2005/12/07(水) 22:34:27 ID:CxEI/6b5

 それから、どれほどの時間が経ったのだろうか
 我聞はゆっくりと小さく震えている陽菜に近づき、後ろから抱き起こした
 「!」
 我聞の腕の中で、陽菜は泣きながら必死に抗った
 「はなしてくださいっ!」
 「離さない」
 「おねがいですっ、はなしてくださいっ!!」
 「離さない」
 「はなしてっ!」
 「離さない」
 段々と陽菜の声が小さく、そして嗚咽の方が大きくなってくる
 我聞に対して、陽菜は必死で抗って懇願した
 「・・・・・・おねがいで、す、しゃちょ・・・はなして・・・」
 これ以上、何も期待なんかさせないで下さい
 「しゃちょ・・・おねがい・・・」
 以前の関係のままで良いから、もうそれ以上は何も望まないから
 「・・・や、しゃちょ、はなし・・・はなしてくださっ・・・」
 お願いします、社長
 「・・・・・・しゃちょ・・・」
 我聞は、ゆっくりと、言い聞かせるように陽菜に言った
 
 「『社長』じゃない。社長じゃ聞かない。今の俺は『工具楽我聞』として、國生さんを抱き締めてるから」
 「・・・・・・ッ!」

 互いの温もりが感じられる
 互いの心臓の音が響き、伝わってくる
 互いの息遣いさえ、何もかもが聞き取れる

 顔が熱い

 ぎゅっと強く、陽菜は我聞の腕を握った
 華奢な指先、爪が食い込んで痛い
 悲しませてしまった
 ここまで必死になる程、愚かにも悲しませてしまった
 「本当にごめん・・・陽菜・・・」
 「・・・・・・」
 自然に出た名前、今では何もかもが愛おしい
 気づけなかった、気づこうともしなかった
 自分が情けなさ過ぎて、あまりにもその存在が大きすぎて
 「馬鹿だな、俺って・・・」
 どうしようもないくらい、どうしようもないくらい
 それでも、ようやく気づいた
 「・・・もう、離さないから・・・」
 「・・・・・・」

 2人だけの時間が過ぎた、陽菜の震えはまだ止まらない
 が、ぎゅっと強く握られていた指先が、爪に入っていた力が少しずつ抜けていった
 うつむいたまま、陽菜が言った
 「・・・あ、あの・・・」
 「ん? 何、國生さん」
 「・・・『國生陽菜』としてお願いします。もう、しばらく、このままでいさせてください」
 ほっと顔を赤らめ、そう言うと、我聞は答える代わりにきゅっと陽菜を抱き締めている腕にほんの少しだけ力を込めた
 そうやって身体を引き寄せると、2人の顔がそれだけ近づいた
 お互いの心臓の音が身体全体に伝わり、互いの身体が触れているところが灼けるように熱かった

 どちらからというわけでもなく、2人の唇は重なっていた

 ・・・・・・
402272:2005/12/07(水) 22:34:50 ID:CxEI/6b5

 「・・・大丈夫? 寒くない?」
 「はい、大丈夫です」
 陽菜はめくれあがった着物のすそを直し、我聞は身体に付いた落ち葉を払ってあげた
 まだ2人の身体はお互いの温もりを忘れていないらしく、本当は寒さなど気にならなかった
 「あ、はい。櫛飾り、落ちてたよ」
 「あ、ありがとうございます」
 拾った櫛飾りをそっと陽菜の髪に挿してあげると、「うん、似合ってる」と褒めた
 陽菜は素直に「ありがとうございます」と微笑みながら言った
 思わずまた抱き締めたくなるような笑顔に、我聞は硬直した
 「・・・あ、えと、皆の所に戻ろうか?」
 「はい」
 どうにも締まらない、我聞は苦笑した
 と、ここで陽菜がまたこけかけた
 「どうしたの?」
 「草履が・・・」
 見れば鼻緒の部分がぶち切れてしまっている、無茶苦茶に走った所為だろうか・・・全然気づかなかった
 ただでさえ着物姿で歩きにくいのに、これでは直さないと動けない
 陽菜は修理を試みようとかがもうとすると、ふわっとその身体が浮いた
 「・・・!」
 「これなら平気でしょ」
 お姫様抱っこである
 流石に我聞はよく鍛えられている上、陽菜も細身の方だから案外楽にいけたのだろう
 「しゃ、社長!」
 「ん?」
 我聞はちょっと意地悪くとぼけると、陽菜はうつむいて、ぼそぼそと言った
 「・・・く、工具楽・・・くん、大丈夫だから、その・・・」
 「俺の方は大丈夫だよ。鍛えてあるし」
 いや、そういうわけではないのだが、我聞は無視してすたすたと来た道を戻り始めた
 陽菜の方も流石にこれは露骨に恥ずかしいが、抱えられ寄りかかれる我聞の胸があんまりにも居心地が良いので何となく黙ってしまう
 そっと陽菜は目を瞑り、しばらくこの胸元とこの心地よい振動と鼓動に身体を預けていると、ふと思い出した
 「・・・・・・あ、そういえば・・・」
 「國生さん、今度は何?」
 このポジションで、ちらっと上目遣いで見られ、我聞はほんの少し顔を上に逸らした
 「名前、もう呼んでくれないんですか?」
 「う・・・」
 我聞がうっと詰まるのを、陽菜がじっと見つめ続けるので、また形勢逆転されてしまった
 「・・・努力シマス」
 「そうですか。わかりました」
 いつもの口調に戻られたのが余計につらい、ドスドスッと我聞の胸に突き刺さる
 むぅっと真剣な顔でいる我聞に、思わずくすりと笑った

 ・・・・・・
403272:2005/12/07(水) 22:36:00 ID:CxEI/6b5

 「もっと分身の術やってー!」
 「おう!」
 珠と斗馬、理玖と勇次郎はすっかり打ち解け、和気あいあいと遊んでいる
 果歩の方はぐるぐるとその場を歩き続け、眉間にシワを寄せて、本気で心配している
 「もう我聞君信じるしかないからね〜」
 優さんはそう口で言っているが、もう我聞がいなくなってから2時間は過ぎてしまっている
 幾ら庭園が広いとはいえ長すぎるような気もするが、逆にそれはうまくいっている証明なのかもしれない
 今はそう思って、2人が揃って帰ってくることを待つしかない
 番司や桃子、GHWの方はそれぞれの心配をしつつも、やり場の殆ど無い怒りで憤っている     
 中之井はさなえや若き日の彼女に似たかなえが傍にいるだけで緊張し、いつでも幽体離脱してもおかしくない精神下にあったので、別の意味でそれどころじゃなかった
 辻原が6本目の缶コーヒーを開けようとした時、ふと1人分の人影が見えた気がした
 「・・・どうやら、無事に終わったようですね」
 おぉっと皆が歓声を上げた、なんとお姫様抱っこでのご帰還とは思いもよらなかった
 
 2人が此方へ歩み寄ってくる前に、皆が2人の元へ駆け出していった

 ・・・・・・
404272:2005/12/07(水) 22:36:53 ID:CxEI/6b5

 翌日の月曜日の放課後
 
 「じゃあ、今日は仕事が無いんだね?」
 「はい。ですが、緊急に入った際は、速やかに帰宅願います」
 そう陽菜がきびきび言うと、我聞は「はい」と返事した
 「卓球部、寄ってく?」
 「・・・そうですね。久々にお相手願いますか?」
 「おう、どんとかかってきなさい!」
 ここ1週間、全く部活動に顔を出していなかったから丁度良いかもしれない 
 2人は並んで校舎を歩き、一旦部室の方へ寄った
 がらりとドアを開けると、既に全員そろっていた
 「お、来たな」
 「はぅぅぅぅん! 國生さぁ〜〜〜ん、会いたかったでぇ〜〜〜す!」
 いきなりハイテンションな佐々木はさておき、2人の周りにわらわらと部員が集まってきた
 「仲直りは出来たみたいだな」
 「む、元々國生さんとは喧嘩などしとらんぞ」
 「るなっち、今日は仕事無いんだ?」
 「はい」
 と、ここで携帯電話が鳴った
 案の定、仕事が入ったとのことだ
 「・・・というわけで社長、ここにいられる時間は残り30分程になりましたので」
 「はい、わかりました」
 周りはぶぅぶぅと文句を言ったが、この2人の場合はしょうがない
 手早く着替えてくると、早速陽菜は我聞の所へ行った
 「では、工具楽くん、お相手願います」
 「お、國生さん、よし・・・・・・」
 「「「工具楽・くんっ!!?」」」
 途端、部員達の目の色が変わった
 同時に陽菜に女子部員が詰め寄り、何故か3年の皇まで現れて男子部員は我聞をそこから引き離した
 「何、何、ナニ、どういう心境の変化なわけ!?」
 天野が追求するが、至って冷静に陽菜は答えた
 「いえ、別に。ただ会社と学校及び私生活、公と私でのけじめの一環として、呼び方を分けただけです」
 その言葉に、中村がくいっと眼鏡をずり上げ言った

 「お前らこの土日中に何かあったな?」
 佐々木が「何、どういうことだっ!?」と聞いた
 「半年以上、一貫して『社長』と呼び続け、1週間程前には明らかに喧嘩したような雰囲気が漂っていたはず。
 そして、今現在においては我聞の方は何も変わっていないようにも見えるが、明らかに接し方に違いが・・・両者の親密度が上がっている。
 というか、今まで我聞の呼び名を分ける必要無かったのに、ここにきて意識的に分けようとの意思が出てきたということだ」
 ごくりと國生さんファンクラブがつばを飲んだ
 「・・・少なくとも、Aまでいったものと推測する」
 「!」
 「本当なのか!」
 ぐっと詰まる我聞に佐々木達の魔の手、いや刃物が差し迫る
 一方で逃れようもない女子部員の追及を必死でかわす陽菜の姿
 「くぐ・・・しゃ、社長、少し早いですが仕事に、現場に向かいましょう!」
 「おう、國生さんっ!」
 ばたんばたんと着替える間もなく、慌てて飛び出した
 中村と女子部員を除いた卓球部の面々が、まるで地の果て宇宙の果てまで追いかけてきそうな鬼のような形相でその後を追いかける
 「待ちやがれ! 我らが神聖なる國生さんによくもっ、我聞許すまじ!!!」

 ・・・・・・当分、また2人は「社長」と「國生さん」を押し通すこととなった
405272:2005/12/07(水) 22:40:52 ID:CxEI/6b5
 以上で、投下を終わります。支援有り難う御座いました。
 
 随分と長くなってしまったように思えるのですが、どうなんでしょうか。
 最後の月曜日のエピソードは入れようか入れまいか悩んだのですが、結局
入れさせて貰いました。

 また最新刊の方で妄想がかきたてられましたら、また出来れば投下したい
なぁと思っております。
 では、読んで下さった読者の皆様、自分を此処まで奮い立たせてくれた数々
の職人さんとその作品に感謝しつつ、また一読者に戻ります。
406246:2005/12/07(水) 22:58:46 ID:tt5uFRGh
今日は書き込み多いですね、みなさん低脳過ぎて転がってしまいます。

>>343氏、果歩のエロさ、番司の壊れっぷり、桃子のかませ犬ップリが素晴らしいです。
>>178氏、続き待ってました!エロなしでも読み応えバッチリですよっ
>>131氏、新作キター 前回の会長も可愛くて低脳だったので今回も期待してますよっ
>>272氏、続き待ってました!なんつうかもう、溶けそうなくらいあまあまで。この低脳めっ!

というわけで短いですが続きをば。
我聞×國生さんイヤーンエチーですが他のネ申の皆様のエチーシーンもたくさんありますので
あまり内容は濃くないです。今桃子姫のエチシーンを修正くわえつつ書いてますので暫しお待ちを。
では、うpします
407246:2005/12/07(水) 22:59:28 ID:tt5uFRGh
「社長・・・どきどきします・・・」
「ガモン・・・」

我聞は二人の上に覆い被さるように倒れた。
肉茎はあれほどの精液をはき出したというのに、まだびくん、と脈動する。

「あ・・・ガモン・・・それが入るの・・・?」
「え・・・?」
「その・・・私の・・・お、お、・・・あぅ、ここに・・・」

そういって、桃子はスカート越しに自分の秘部を指さす。

「そう・・・そこに俺のを入れてセックスするんだ・・・」
「そうよね、分かってるんだけど・・・やっぱり、怖い・・・」
「そうだな・・・」

桃子の肩はぴくぴくとおびえるようにふるえていた。
やはりいざセックスをするとなると、不安がよぎる。自分にあんな太くて大きいのが入っちゃうのか。

「社長・・・」
「え、國生さ・・・ぁ・・・」
「一日の長、というのもありますし・・・まずは私から、してください・・・。桃子さん・・・
恥ずかしいけど、見ててくださいね・・・」

陽菜は自分の秘部をさらけだし、ぐい、と腰を持ち上げて、我聞が挿入しやすいようにした。
我聞はいつもの陽菜とは想えない大胆さに少し驚きながらも、そのまま陽菜の足の間に自らの腰をはめる。

「あ・・・しゃ、ちょ・・・」
「國生さん・・・いくよ・・・桃子も・・・見て・・・」

我聞は陽菜の指の導きに従い、ゆっくりと肉茎を陽菜の陰口にあてがう。
クレヴァスはしとどに濡れ、すんなりと我聞を受け入れた。亀頭がすっぽり収まり。そのまま、押し込む。

「ふぁ、ああっ!しゃちょ、いつもより、ふといぃ、あつっ!あぁ!」
「きゃ・・・は、はいっちゃってる、あ、あ、・・・すごぃ、・・・」
「くっ、國生さんも、すご、いっ、なか、きもちいっ、ぐぅ!」

陽菜のあそこは、すっぽりと我聞のものをくわえ込み、根本まで繋がる。繋がると我聞と陽菜はぎゅ、とお互いを抱きしめる。
そしてお互いを確かめるかのごとくキスを交わすと、我聞は静かにピストン運動を始めた。

「あ、しゃちょ、すごい、あ、あ、あ、!きゃ、ぁあ・・・っ!」
「國生さんっ・・・!國生さんっ・・・!」
「しゃちょ、ぅ!しゃちょお!あっふ、・・・!きゃううう!!」
「すごい・・・ずぼずぼしてる・・・・でたり、はいったり・・・」
「は、はずかしい、とぉこ、さ、ふああ!しゃちょ、う!はげしすぎ、あっ、やっ!」
「ごめん、こくしょう、さん、っ!ぜんぜん、おさえがきかないっ、くぅ!!」

いつも二人は噛みしめるように徐々に速度を上げていくのだが、今回はお互いに性欲の抑えが効いていない。
お互いがお互いの性器をむさぼり食うように腰を振り、陽菜は我聞の腰に足を組み、がっちりと離さない。
408246:2005/12/07(水) 23:00:00 ID:tt5uFRGh
「やだ、わたし、はしたなっあっあっ、しゃちょ、ごめんなさい、はなしたくないっあっ!」
「こくしょうさんっ、いい、すごくふかくはいる、子宮にえぐりこんで、最高、っ!」
「やだ、ふかい、あっあっぁ!!ふあああ!だめ、こわれちゃいますっ!!うああああ!!」

セックスを、楽しむ。そんな余裕なんて二人にはない。
今の二人の頭にあるのは、お互いがお互いを求め合い、愛し合い、確かめ合いながら性欲を満たすことだけ。
きもちいい、きもちいい、きもちいぃぃ・・・・!
お互いの名前を呼び合い、確かめる。そして肉欲を満たすために腰を振る。
こんなに激しい衝動に駆られるのは初めてだった。桃子、という特殊な状況が二人の理性を狂わせているのかもしれない。
我聞はそのまま勢いをゆるめず、激しく陽菜を突き上げる。陽菜もそれに答え、ふりほどかれないように我聞を抱きしめた。
ぢゅぶ、ぢゅぶ、と、性器が交差するたびに卑猥な水音が部屋中に響く。

桃子はその二人の獣じみた性交をただただ見つめ、釘付けになっていた。
陽菜のような喘ぎをはしたなく叫んで我聞の性器をむさぼる自分を重ね、妄想する。
わたしも、あんなふうになっちゃうんだ・・・

「あ、ん・・・ッ・・・ふあ・・・や、はずか、し・・・っ」

眼前に繰り広げられている性交渉をオカズにしながら、桃子はオナニーを始めてしまった。
ほぼ、無意識。自分にも快楽をほしくての行動。
昨晩に優の部屋でしたように、うつぶせでおしりを持ち上げ、まるで性器を見せつけるかのように自慰にふける。
どうやらこれが桃子にとって一番楽に自慰体制のようだが、桃子も自負しているくらい、恥ずかしい体制。
でも。

「とまらな、あっ、おまめ、きもちいっ!あ、っふああ!にゃあっ・・・!」

桃子が自慰にふける眼前。
我聞と陽菜は今まさにラストスパートを迎えようとしていた。
もう一つになりそうなほどお互いを抱きしめ、何度も何度もキスを交わし、それでいて腰だけは激しく上下する。
卑猥な水音も、勢いをさらに増し、愛液も激しく擦りあわされて泡立っている。そして。

「ああぁ、ふああああっ!しゃちょおおっ!イ、く!イっちゃうぅぅ!イく、イくイクイクっ!やああっ!!」
「すごっ、國生さんっ、おれも、おれもイクっイ・・・!中に、ぶちまけるよっ!!」
「だしてっ、みたしてくださいっ、おねがい、イ、きます!ひゃあああっ!!ふぁああああああああっ!!」
「こくしょ、さ、!!あっ!ぐぅ!!」

我聞は深く腰を突き刺し、びぐんと震え腰をまるめた。
脈動する肉茎に合わせるように、陽菜もびくん、びくんと震える。同時に、性器と性器の隙間から
精液が、ごぽ、とあふれ出す。我聞と陽菜はまだオーガズムの余韻に浸っていた。
409名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 00:46:39 ID:tSKoi5Hi
>>246さんの今回の投下分は終了でしょうか?
一応、連投支援も兼ねて・・・
410246:2005/12/08(木) 13:23:27 ID:1W9nJUW/
すいません、急にパソがフリーズしまして、復旧に今までかかってしまいました。
ようやくうpできる状態まで直りましたので、うpします。
>>409氏の連投支援、ありがとうございます。
411246:2005/12/08(木) 13:23:47 ID:1W9nJUW/
「は、あは・・・はぁ・・・ふぁあ・・・しゃちょう、すごかった・・・です・・・」
「うん・・・いつもより、なんか、すごかった・・・」
「はぁ、ぁは・・・どうでしたか・・・?桃子さ・・・」
「あ・・・桃子・・・」

「ふぇ・・・あ、あ、あ、!!ち、ちがうのよ、これは、そのっ!!・・・う〜・・・」

桃子は、オナニーをしているところを、二人に見られてしまった。
腰を突き出し、まるで挑発しているのかの如く、性器をいじっているところを、だ。
桃子は顔を真っ赤にさせていいわけをしたが、二人には通じない。二人は顔を合わせてふふ、と笑うと。

「はぁ・・・ん・・・ふふ・・・桃子さん・・・」
「次は、桃子の番だな・・・」

ぬぷ、と。陽菜の性器から精液と愛液にまみれた肉茎を引き抜き、まだいきり立ったままの
肉茎を桃子の口元に運ぶ。

「キレイにして・・・入れる前に、な?」
「あ・・・はぁ・・・我聞・・・すごいにおい・・・はみゅ・・・ちゅ、ぢゅぶ、んんむ、あむぅ・・・」
「うく、桃子・・・すごく舌使いがやらしい・・・」

桃子はむせかえりそうなにおいがする肉茎をくわえ込み、吸い付く。
舌を這わせ、亀頭、竿、袋を丹念に舐める。唇でそぐように精液をからめとる。

「はむっあむ、ぢゅう、ちゅる、は、あ、あむ、ぢゅうう、んん〜・・・あっ・・・」
「ありがとう、キレイになった・・・」

ぬぽ、と。桃子の口から肉茎を引き抜く。その際にこすれた快楽がすごかったが、ここで射精するわけにもいかずこらえる。
桃子は無理矢理肉茎を引き抜かれて少し名残惜しそうな顔をしたが、その後の事を考えると、押し黙ってしまう。そして。

「きゃっ、ふにゃあっ!、は、はるなぁ、やあっ」
「もうとろとろですね・・・可愛いあそこです・・・ヘアもまだで・・・可愛らしい・・・ちゅ、ちゅ・・・」
「にゃああっ、はるなぁ、とけちゃう、それに・・・こんなかっこう、はずかしいよぉ・・・」
「なにいってるんですか・・・桃子さんが好きな体位なんでしょう?ふふ・・・れろぉ・・・ん、ちゅう・・・」
「あ、や、だめぇ・・・っ!」

陽菜は桃子の割れ目を丹念に舐める。にじみ出る愛液を吸い取る。
指で割れ目を裂き、少しだけ露出する膣肉を指でいじる。そして、クリトリスの包皮を剥き、擦った。

「きゃうううぅう!!だ、だめ、イっ、ちゃああっ!!」
「ふふ・・・おしまいです・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・え、あ、ぅう・・・やめちゃう、の・・・?」
「続けてほしかったんですか?」
「え、あ、あの、その、う〜・・・」

桃子はあまりの恥ずかしさに顔を紅潮させ、その体位のまま顔を布団に沈めてしまった。
しかし、それで止まる訳じゃない。その間に桃子の後ろにまわった我聞は、そのまま肉茎を桃子の性器にあてがった。

「え?・・・や、これ、え?我聞の、・・・ええ!?」
「桃子、いいか・・・?こんな格好されたら、俺我慢できないから・・・」
「あ、あ、あ、・・・恥ずかしいわよぉ・・・でも、してほし、あう〜・・・」
「力・・・、抜いて・・・痛いだろうから・・・」
「あっ・・・う、うん・・・でも、その前に・・・」
「え?」
412246:2005/12/08(木) 13:24:09 ID:1W9nJUW/
桃子は我聞からは少ししか見えない、真っ赤で潤んでいる瞳の顔を向け、

「キス・・・して・・・ハルナみたいに・・・また、この格好するから・・・」

どきん、と。我聞の胸が高鳴る。そばにいた陽菜でさえ、そのかわいらしさに顔が思わず紅潮してしまう。
我聞は陽菜をちら、と見る。陽菜は無言で頷いた。

「ああ、こっち、向いて?」
「んしょ・・・我聞・・・ちゅ・・・ん・・・んふ・・・」
「ん・・・ちゅ・・・」

たった数秒のキス。それでもお互いを確かめ合うように何度も唇を合わせた。
唇を離し、少し見つめ合う。桃子にとって、それは永遠にも感じられる時間だった。

「桃子・・・」
「うん、我聞・・・して・・・」

再び、桃子はうつぶせに寝ころび、膝立ちしている我聞に合わせ、おしりを持ち上げた。
我聞はそれに合わせ、再び肉茎をあてがう。ぐっ、と。我聞は桃子の秘部を裂き、膣にその肉茎を進入させていく。
亀頭の半分が、内面へ、ぐ、ぐ、と。拒まれる膣肉をかき分けながら押し込まれていく。

「あ、あ、っ・・・うっ、ん・・・は、は、・・・」

苦しそうに桃子が息を漏らす。初めて。という経験を噛みしめながら、苦しみながらも桃子はその瞬間を、
自分の脳に、記憶に刻み込めようと、賢明に意識を保とうとする。そして。
桃子は自分の秘部に違和感を感じた。処女膜に我聞のペニスがあたったのである。

「あ・・・」
「破るぞ、桃子・・・処女じゃなくなるけど、いいな?」
「うん・・・初めてが我聞なら、うれしい・・・これで私も、天才美女に名前変更かな、なんて・・・あはは・・・」
「桃子・・・いや、まだ少女だと思うぞ?」
「にゃっ!!少しは乙女心を察しなさいよ我聞っ!!」
「うわ!?す、すまん!」

・・・しばしの、間。

「あはは・・・ちょっとリラックスできた・・・がもん・・・」
「そうだな。桃子・・・続けるぞ?」
「うん・・・我聞・・・痛い、かな・・・」
「大丈夫、ゆっくりするから・・・破れるとき痛いかもしれないけど、安心して、ね?」
「わかった、我聞を信じる・・・」

我聞は、腰に力を加え、少しずつ食い込み、そして、処女膜を破った。

「い、っ!・・・た・・・あっふぁあ!あっ、あっ、はいって、く、ぅぁああああ!」
「ぐ、ううぅ、く、はぁっ・・・はぁ・・・届いた・・奥まで・・・」
「あ、はぁ・・・はぁ・・・すご、い・・・あれ・・・あんまり、痛くない・・・」
「だな・・・出血もあまりないし・・・個人差があるのかな・・・」

確かに、処女膜を破る際にわずかな抵抗があったが、それ以外はすんなりと入った。
肉茎と陰唇の間からは確かにわずかな出血が見られるが、桃子はあまり痛みを感じてはいなかった。
413246:2005/12/08(木) 13:24:59 ID:1W9nJUW/
「はい、初めてのセックスというのは、痛いというのが普通なのですが、
別に処女膜を破るから、という理由で痛みが発生する訳じゃないんです。処女膜には神経はほぼないですから。
どうやら緊張による愛液の分泌の少なさと、膣肉の収縮によるこすれが大きな要因だとか・・・
桃子さんの場合、愛液は十分でしたし、先ほどリラックスなさいましたから。それで痛みが緩和されていたのではないかと。」

「・・・國生さん、よく知ってるな・・・つまり、桃子がえっちだから、ということか?」
「そういうことになりますね・・・ふふ」
「にゃ、にゃ------!!?わ、わたしそんなにえっち!?」
「と、いうよりは、俺ら全員だな・・・桃子。大丈夫か?動くぞ・・・?」
「うん・・・はやく、動いて・・・奥がじんじんしてる・・・」

我聞は、ゆっくりと肉茎を引き抜き、そして柔らかく、こぶりな桃子のおしりにその腰をたたきつける。
まだゆっくり、ゆっくりではあるが、お互いに快楽を与えるには十分な行為だった。

「あ、すご、あばれてるよ、がもんが私の中であばれてる、あっふあああ!」
「くう、あ、やわらか、い、処女とはおもえないぞ、とぉ、こっ・・・!」
「あっ!すごい、ひきぬかれちゃう、あっはい、って!あっくっあああ!!」

我聞は桃子の腰をがっしりとつかみ、桃子も自分が処女であることを忘れているかのようの快楽に身を任せた。
ぱん、ぱんと我聞が腰を打ち付けるたびに、桃子のおしりがたゆたい、甘い声をあげた。
倦怠感と眠たさが同時に来るかのような感覚。うごめく桃子の膣肉は我聞の肉茎を包み込み、きゅうきゅうと締め付けた。
後ろから突き上げられる、相手がどんな行動をしているのかが少ししか見えないというもどかしさ。
そして陽菜というギャラリーに初めてを見られるという羞恥心が、よけいに桃子の性欲をかき立てる。

その時、桃子の目の前に影が落ちた。

「ふぇ・・・はるな・・・あ、あ、あ、あ、・・・!なに?あっあ、!」
「私も、ほしくなっちゃいました・・・桃子さん・・・ここ、なめてください・・・」
「そんな、あっあっ!ふにゃああ・・・!あ、あ、・・・我聞のせいえき、でて、あっあっ!」
「ほら・・・桃子さん、なめてください・・・」
「ふぁ、ああ、にゃああ・・・あむ・・・ぢゅぶっ、ぢゅうう、れろぉお、・・・んふぅうう、んっ、んっ!」
「ひ、桃子、さっ!んんっ!くりと、りすばっかり、あふぁあああ!!」
「あん、ん、んんっ、んむぅぅ、ず、ぷぷ、ん、ぢゅうぅっ・・・せぇえき・・・んむぅ」

陽菜のクリトリスをなめあげ、そして膣内の我聞の精液と陽菜の愛液を吸う。
そのたびに陽菜は甘い声をあげ、快楽によがった。桃子が突かれるたび、桃子の顔が陽菜の股に食い込み、
さらに陽菜に快楽を催した。

「ひあ、あ、とぉ、こさん、はげしいっきもちいですっ!あああ!」
「はりゅ、な、がも、きもちいいっ・・・!ひあああ!んふっ!ぢゅうう、んむ、あっ!ふあああ!」
「はぁ、はぁ、はぁ、桃子、國生さん!気持ちいいよっ、ぐうっ・・・!」
「我聞の、おっきくてっすごいよぉ、!じんじんしちゃう、ひうううぅ!んん!む、ぢゅぶ、んゅ、ふむうううっ」
「あ、あ、あ、あ、とぉこさ、きもちよくてっイ、イく、イっちゃいますっあああ!」
「俺も、イきそう、あっ!出る、中にだすぞ、桃子っ!」
「あっあっあっ!え、ちょ、我聞、早いよぉ、あっあっあっ!ふにゃあ!んむぅ、ぢゅうううう!」
414246:2005/12/08(木) 13:25:54 ID:1W9nJUW/
陽菜と我聞は、まだ桃子がイききれていないという状態を察することが出来ず、そのままラストスパートに入ってしまった。
桃子は必至に自分もイこうとするが、もう少し、ほんの少しだけ足りなかった。
桃子の膣肉と愛液、そして我聞の肉茎が絡み合い、ぢゅぼ、ぢゅぼ、と、腰をたたきつけるたびに卑猥な水音がなる。
陽菜も桃子の舌使いに酔いしれ、もう完全に快楽の虜になっていた。そして。

「あ、あ、あ、イく、イっちゃいますっ!ふあ、ふあああああ!!」
「あっ、桃子!で、っ!うく、あっ!!」
「や、もうすこし、あっ、ふやああっでて、熱いのでてるっすごいよぉ・・・ん、んむぅ、んん!?」

415246:2005/12/08(木) 13:26:21 ID:1W9nJUW/
桃子は、初めて膣内に精液をはき出された。我聞の肉茎が一際激しく突きこまれた後に、桃子の中でイったのだ。
子宮にまでえぐりこんだ我聞の亀頭が、妊娠はしないものの、大量の精液を流し込む。
身体の中に熱いモノをはき出されるという初体験に、桃子は酔いしれたが、イくまでにはいたらなかった。
それとほぼ同時に。桃子の口の中に、とろりと熱い、陽菜の愛液がひろがった。イった瞬間に、潮を吹く、とまではいかないが、
大量の愛液が分泌されてしまったらしい。

「ん、ん、こく、ん、んふ・・・ん・・・」
「あ、や、とぉ、こさん・・・のんじゃ・・・やあ・・・あ・・・ふぁ・・・」
「すご、い・・・とぉこのなか、すごくよかった、後ろから、犯してしまった・・・はぁ、」
「ぷあ・・・がもん・・・はるなぁ・・・」

三人が余韻に浸っていると、陽菜はくたり、と。糸の切れた人形のように布団に倒れ、寝息をたてはじめた。
すぅ・・・すぅ・・・と。満足そうな寝顔で横になる陽菜。どうやらあまりの絶頂の連続で体力が無くなってしまったらしい。

「はぁ・・・はぁ・・・國生さん、疲れて寝ちゃったか・・・無理ないよな・・・こんなにしたの初めてだし・・・」

我聞は桃子から自分の肉茎を引き抜いた。
ごぽっと、血と精液の混ざり合った桃色の粘体液が引き抜かれた肉茎と秘部からあふれ出す。

「ふぁ、がも・・・急に抜かないで・・・」
「あ、スマン、・・・國生さんに布団掛けてあげようと思って、悪かった。」

・・・また、ハルナのことばっかり・・・
桃子は悲しそうにうつむいたが、我聞からは見えなかった。我聞はそっと、眠る陽菜の身体を用意してあった手ぬぐいで、
拭き、そのまま毛布をかけてやった。

「おやすみ、國生さん・・・桃子、どうする?今日は泊まって・・・」
「ガモン・・・」

桃子の瞳からは、大粒の涙。
ぽろぽろと、まったくとまる気配がない。

「と、桃子?やっぱり、痛かったのか?」
「違うわよ、ばかぁ・・・これだから低脳は嫌なのよ・・・ぐす、えぅ・・・」
「桃子・・・」
「ガモン、全然わたしの気持ち分かってくれない・・・ハルナはこれからずっと、であっても・・・
私にとって今このときしか我聞と一緒にいられない・・・なのに、我聞はハルナ、ハルナのことばっかり・・・
結局、わたしはガモンとハルナを気持ちよくさせるためのピエロだったってことじゃない・・・」

くやしくて、歯がゆくて、つい文句が出てしまう。
自分には元々こんなチャンスは与えられないはずだった。
それを思うと、我聞とつながれただけでも十分に感謝すべき事だということは分かってる。
だけど、本当に悔しかった。
チャンスを得られたなら、どうしてもその時だけ、我聞を自分のモノだけにしたかった。
それなのに、我聞はいつも陽菜のことばかり考えている。

くやしくて、涙が止まらなかった。

「・・・すまなかった・・・桃子・・・」
「・・・ひっく、ぐす・・・いいわよ・・・もう・・・これだけしてもらったのに、文句をいった私の方が愚かだったわ・・・」
「桃子・・・」
「ありがとう、ガモン・・・うれしかった・・・」
「桃子・・・っ」
416246:2005/12/08(木) 13:28:51 ID:1W9nJUW/
今日はここまでになります。
このあともう一悶着、そしてエピローグで終了となります。
自分でもびっくりするぐらいの長丁場になってしまい、だらだらと続いてしまいすいませんでした。
もう少しで終了しますので、しばしのお付き合いを。
ついでに次回作の考察も開始しました。もし要望がありましたらお伝えください。
ネタ切れが激しいモノで。それでは、駄文失礼しました。
417名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 15:53:41 ID:jxiFipQc
>>すべての職人さん
グッジョオォォォブ!!!
なんだこれは・・・爆撃ラッシュか?
418名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 18:53:18 ID:tSKoi5Hi
うわぁ・・・なんか凄いですな
一体何がってくらいに作品ラッシュがw
>>131
國生さんが攫われたところでかなりドキドキしてしまいましたわ、
とりあえず無事に戻ってよかった・・・続き期待させて頂きます!
>>272
社長と秘書の間柄をちゃんと越えさせてくれましたね、
ドタバタっぽいラストは自分も好きです、今後の二人が気になる締めでしたよ〜
>>246
二人の乱れっぷりを見てひとりえっちに没頭する桃子がエロカワエエっす
続きお待ちしておりますよ〜!

なんかもういろいろ楽しみで幸せw
みんな低脳すぎだああ!
419246:2005/12/08(木) 22:37:31 ID:1W9nJUW/
「きゃっ!え、え!?」
「すまん、桃子。少しだけ我慢しててくれ・・・」

我聞は裸のまま、桃子を俗に言うお姫様だっこした。

「やだ、離して!私なんかどうでもいいんでしょ!?陽菜がいればそれでいいじゃない!
そんな、慰めみたいな愛なんて・・・もう、悲しくなるだけよ・・・!!」
「桃子・・・すまなかった。本当に。俺は愚か者だった・・・。」
「うるさい、低脳!我聞のばかばかっ!ばか、ばかぁ・・・」

どれだけ暴れても、我聞は一向に離してくれる気配がない。
それどころか我聞はそのまま別の部屋へと移動を始めた。

「やだぁ・・・もう、やだよぉ・・・私が悪かったから・・・無理矢理してっていった私が・・・ぐす、悪かったから・・・
もう離してよぉ・・・ガモン・・・」
「そんな簡単にあきらめても、いいのか?」
「っ・・・だって、だってぇ・・・」
「悔しくないのか?そんなの桃子らしくないぞ。」

(何で、優と同じこと・・・)
昨夜優と同じ事をを言われたことを思い出す。どうしてか、その言葉は桃子のことを揺り動かした。
桃子、らしくない。

「これは優さんに言われたことなんだがな。そんなのお前らしくないって。すごく胸に染みた。
それで、俺は優さんに何回か助けられたことがある。・・・ちょっと、使わせて貰った。」
「あ・・・う・・・」
「いつも強気で、笑っててほしい。俺がもし桃子をこんなに泣きじゃくるまで、追いつめれてしまったのなら・・・
やっぱりそれは、俺が償うべきだと思う。おせっかいって言われてもいい。強情っていわれても構わない。
それが、俺らしさって思うから・・・。自分で言うのも、変なんだが・・・」

思い出してしまった。
なぜ、自分がこの男に惚れてしまったのか。
この、自分のことを顧みず、わたしを助けようとしたこの低脳さに惚れてしまったのだ。
自分には許されなかった低脳さ。それが、うらやましかった。

私は、本っ当にこのバカが大好きなんだ。
420246:2005/12/08(木) 22:38:02 ID:1W9nJUW/
「そんなに言うなら・・・最期まで責任とってもらうんだから・・・」
「ああ・・・また、勢いだけでものを言ってしまったな・・・」
「『また國生さんに怒られる』って、考えたでしょ?」
「え・・・あ・・・その・・・」
「ふふ・・・いいわ、それがガモンらしさだもん・・・全部ひっくるめて、私もガモンを愛しちゃうんだから・・・」
「はは、それでこそ桃子だ。後でたっぷり説教うけようか。」
「そうね、あは・・・あはははは」
「はは、ははは・・・」

お互いを見つめて笑い合う。桃子のいじわるっ気のある笑い方。
これが、桃子らしさだ。
我聞は少し安堵の顔を見せ、そのまま別室の布団へと、桃子を押し倒していた。

「きゃん・・・ガモン・・・その、顔見ながら、したい・・・。」
「ああ、じゃあ、このまましような・・・」

桃子は我聞を見つめながら、ゆっくりと我聞の挿入を待つ・・・が。

「あ・・・」
「ふぇ・・・あっ・・・」

そこには、すっかり先ほどのやりとりで萎えてしまった我聞のイチモツがあった。

「くす・・・ガモンの、ちっちゃくなるとこんなに可愛いんだ・・・」
「こ、こら、あんまり見るなっ」
「ガモン、その、今、ちょうどハイソックスはいたままだし・・・」
「ん?え?」
「ちょっと、仰向けに寝てもらえる?」
「あ、ああ・・・」

我聞は言われたとおり、そのイチモツを露出したまま仰向けに寝る。
そしてそのまま、なにをされるのか分からない状態で、少し鼓動の早いまま時を待っていた。

「桃子・・・いったいなにを・・・」
「まずは・・・あむ・・・」
「くぁ、っ!桃子・・・っ」
「んむ、むぅ・・・もうほっきく、んっ・・・」
421246:2005/12/08(木) 22:38:34 ID:1W9nJUW/
桃子がくわえただけで、我聞のイチモツがむくむくと鎌首を起こしていく。
そして、すぐに陽菜と桃子を蹂躙したあの肉茎へと姿を変えた。

「んふ・・・ふほい・・・ぢゅぼ、れろぉおお・・・ぢゅぼ・・・」
「うあ、ぐ、と、とうこ、やめちゃうのか?」
「はぁ・・・はぁ・・・ん・・・違う、口でするのが目的じゃなくて・・・んしょ・・・」

桃子は自分も我聞の股の間に座り込み、腕を後ろに突っ張って上体をささえた。そしてそのまま・・・

「う、ぐぅ・・・!と、とうこっ!?」
「ひゃ、あ、いたかった?」
「ちが、すごい強烈で、そ、その、何を・・・?」
「その、あ、足で・・・優さんに教えて貰って・・・」

桃子は足で我聞の肉茎を挟み込み、親指で裏筋をなで上げたのである。
大量につけられた唾液が潤滑油となり、痛みを緩和させ、布がこすれあがる衝撃が快楽となって襲いかかる。
拙い技術だが、ぐに、ぐに、と、挟み込むように上下にしごきあげられる肉茎は、既に大きく脈動をあげていた。
自らもカウパー液を分泌し、さらなる快楽に染め上げる。

「あっぐっはっ、あっ、きもち、よすぎるっ!」
「あ、あ、なんか、やらしい、すごいびくびくして、あつくて・・・っあ、やん・・・」
「あ、ぐ、ぁあっ、は、は、ぐああ、と、ぉこ、あそこ、見えてる、すごい、やらし・・・うあっ」
「え、やだっ、見ないで、あっ、でも、足とまらないよぉ、・・・!」

我聞は今まで感じたこともない新しい快感に酔いしれ、桃子もいつもと違う、いやらしい事をしているという背徳感を
噛みしめながら、しごきあげた。桃子は一心不乱に我聞の肉茎をいぢる。すでに液まみれになった我聞の肉茎は、
桃子がハイソックスでしごきあげるたびに。ぐちゅ、っぐちゅ、と。いやらしく鳴いた。

「う、あ、あ、あ、とぉ、こっ、いい、イく、出るよ、とぉこっとぉこ!」
「あ、あ、ガモン、出ちゃうの?いっぱい、でちゃ、あ、あ、」

そして、そのまま我聞は果てた。
まるで火山が噴火してしまったかの如く、我聞の鈴口から、びゅくん、びゅくんと、断続的に精液が噴出した。
それは雨のように桃子にふりかかり、顔や髪を白く染め上げた。

「あ、はぁ、はぁ、はぁ、・・・」
「ふあ、ああ、ぁ〜・・・あ・・・え・・・わたしも、イ・・・っちゃった・・・」
422246:2005/12/08(木) 22:38:55 ID:1W9nJUW/
桃子も自分の意識があまりはっきりしておらず、あの独特の倦怠感と余韻を感じていることを理解した。
性器からは、愛液が大量にしみ出している。どうやら、我聞の性器を足でしごいているうちに、我聞の
快楽を感応し、同時にイってしまったようだ。

「我聞の、せいし、いっぱいついちゃった・・・あむ、ちゅぷ・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・桃子・・・っ」

我聞はむくりとおきあがり、桃子を抱きしめ押し倒した。

「きゃん、が、もん・・・」
「桃子、絶対に顔、そらしちゃ駄目だぞ・・・」
「うん・・・ぎゅうって、してるから・・・」

二人は抱き合い、お互いを確かめ合う。
鍛えている我聞が少し力を入れたら折れてしまいそうな、そんな小さな身体。
その身体に、自分の猛り狂った肉茎を挿し入れた。

「きゃ、あつ、いっ!ふあぁ、あ!!」
「ぐ、あ、あ、桃子、と、ぉこ!ん、ふ、っ!」
「ん、んむぅ、ん!ちゅ、ちゅむ、んみゅう、んふぁあ!が・・・ガモぉンっ!!」
「とぉ、こ!とおこっ!う、あっ・・・!ぐぅう!」

ぎゅう、と。お互いを離すまいと抱き合い、激しく腰を重ね合わせる。
お互いが腰を振り、お互いを求め合う。ばちゅ、ばちゅ、と、腰を重ねるたびに激しく水音がたつ。
熱くいきりたった我聞の肉茎は、桃子の小さな身体を貫き、そのたびに快楽という濁流を巻き起こす。
それに自分も桃子も流されていき、快楽という果てのない滝壺へと落ちていく。

「あっ、あっ!すごいよぉ、がもん、がもん!今だけ、今だけでもいい、私を、わたしだけをみて、あっふやああ!」
「あ、うぐ、とお、こっ!とおこっ!!」

今だけ、この時間だけ、我聞は桃子しか見えていなかった。
それは日常へと戻れば失われるかりそめの愛。だけど、それを勝ち取ったのは、紛れもなく桃子だった。
そして、それがこの瞬間だけだと誰が決めたのだろう。またこのときを勝ち取るために頑張れると、桃子は
薄れゆく快楽のそこで、そう思っていた。
423246:2005/12/08(木) 22:39:20 ID:1W9nJUW/
「がもっん、わたし、わたし、イ、イきそう、すごぃの、もうきてるよぉお!」
「俺も、今日最期の、出る、出るぞ、とおこ、とおこっ!!」
「あ、激しくてっ!すごい、すごいよぉおお!」
「う、ぐ、あ、!ぐっああ!っ!!」
「は、ああ!すごいの、奥に!奥にっ!ふにゃああああああああああ!!」

どくん、どくん、どくん
最期の射精が、桃子の中へと注ぎ込まれていく。
きゅ、きゅう、と。我聞と一緒に絶頂を迎えた桃子はその精液を全て吸い上げまいと膣肉を脈動させた。
お互いに抱き合い、お互いを確かあい、お互いを愛し合った。

満たされた。やっと、満たされた。
桃子は、感無量な心地で、我聞を抱きしめた。


「ガモン・・・」
「ん・・・・?」
「大好き・・・」
「ああ・・・俺もだ。」
「『また國生さんにおこられる』?」
「そ、それを言うなって・・・」
「あははは・・・」
「ガモン・・・」
「なんだ?」
「キス、して?」
「あぁ・・・」


愛してるよ、ガモン。やっぱり、あきらめないから・・・
424246:2005/12/08(木) 22:39:54 ID:1W9nJUW/
epilogue

翌日の朝八時。

「ふふふ、我らGHKもやっと安泰ってところね、ひかえめ胸、帰ってきたらしいけど、さぞ悔しがってるんだろうなあ」
「我らの勝利であります!!」
「にしても、大姉上。デルタ1の会議も興味深かったですな。窮鼠猫をかむ。とは。」
「全く問題なしかんっぜん勝利!そんな事はいっさいあり得ないわ!!珠は意味わかんなくて良し!」
「ねこかみー!!」

優の部屋に泊まったGHKの面々は、重要会議と称した祝勝会を行っていた。
思えば親公認ということが決定してから一度も祝勝会をやってはいなかったのだ。
GHKの最終目標を完遂した今。GHKは意味を無くし、次はどんな計画を立てようかと考えた矢先。

窮鼠猫をかむって言うくらいだし、気をつけてたほうがいいわよー

と、デルタ1こと森永優は釘を刺した。しかし、デルタ2こと工具楽果歩は、完全勝利を確信し油断しきっていた。

「ふふふ、さてさて、今日はお兄ちゃんをどう焚きつけようかな〜。ただいま〜」
「ただいまー!!」「ただいま〜」

工具楽家に到着した三人は、勢いよくドアを開ける。すると。

「おかえりー」
「おかえりなさい」

扉の奥からは、我聞と陽菜の声が。

(・・・キタキタキターーー!!ついにお兄ちゃんが陽菜さんを!おし!おし!押し倒したのねー!!)
(プロレス!?やるやるー!)
(姉上、違いまする・・・)

一人大妄想を繰り広げる果歩。果歩は優からしている、という情報を知らされていない。
つまり、ここでもうヤっちまったんだ、と一人大いに盛り上がっていた。が。

「あら、おかえりなさいカホ。」
「・・・はっ?」

そこには、にっくき、ひかえめ胸こと桃子・A・ラインフォードがたっていた。

「ひ、ひ、ひかえめ胸ぇー!!なんであんたがここにいるのよ!」
「あーら、薄胸。別に私がここにいてもいいじゃない、ガモンの家事を手伝ってあげても。」
「陽菜さんとお兄ちゃんがいい雰囲気になるのかもしれないっていうのをじゃましにきたのねー?
ふふ、甘いわよひかえめ胸。もう既にあの二人は親公認のつきあいなのよ!あんたに入る隙間なんか・・・」
「何いってるのかしらこの低脳は・・・いい?薄胸。親公認といっても、まだ二人は結婚をしてない。
それなら奪われても刑事訴訟にもならないし私に入る隙間なんか十分すぎるくらいあるんだから。」
「な、な、いつになく強気じゃないのよひかえめ胸・・・」
「ふふん。」
425246:2005/12/08(木) 22:40:45 ID:1W9nJUW/
二人が火花を散らしていると。

「どうした?喧嘩か?」
「朝から元気ですね。果歩さん、桃子さん。」
「陽菜さん!」

やっぱりひかえめ胸なんか関係ないわー、と、陽菜と果歩が話していると。

「ガモン。」
「ん?なんだ桃子。」
「ん・・・ちゅ♪」
「なっ!」

陽菜に見えない位置から、桃子は我聞にキスをした。
当然、果歩から見える位置から、挑発的にだ。

「こ、こら、桃子・・・」
「えへへ、ガモーン♪」

「な、な、な、なにしてんじゃこのひかえめ胸ぇーーーーー!!!」

GHKの奮闘は、まだまだ収まりそうになさそうである。


追記。

「ふっふっふ。やっぱり面白くなってきたわー。
工具楽屋、静馬への情報操作、新たな性技を身につけさせて、挑発的な下着で自身を高揚させて・・・
我聞くんもはるるんも面白いくらいに動いてくれるし。あー若いっていいわー♪
ふっふっふっふ、いぢるわよぉー・・・」

全員優の手のひらで踊らされているという事実を、誰も知らない。

「あー、優さん、小型カメラ製作の請求書、ここにおいておきますねー。」

辻原というただ一名を除いて。
426246:2005/12/08(木) 22:47:18 ID:1W9nJUW/
我聞×桃子(×國生)、以上で終了となります。
長い間見てくださった方々、本当にありがとうございました。
我聞×桃子、というのが非常にマイナーな中、この作品を書き上げるには
少し勇気がいりましたが、無事書き終えて満足です。
今まで応援レスをくれた皆さん、ありがとうございました。
また投稿しようと思うので、よろしくお願いします。それでは。

427名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 22:47:57 ID:Mi0FgaWi
246氏
GJです。
428名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 23:22:13 ID:tSKoi5Hi
>>246
お疲れ様でした、我聞と桃子って結びつけるのかなり難しかったと思いますが、
いい感じでしたよ〜!
GJっす!
429名無しさん@ピンキー:2005/12/09(金) 00:43:18 ID:JcLtk/Ea
ナイス低能!
430名無しさん@ピンキー:2005/12/09(金) 00:57:05 ID:/kVcUi71
これを待っていた!
GJ!
431272:2005/12/09(金) 15:04:15 ID:34sDN/KB
 遅くなりましたが、職人の皆さんGJです。

 ・・・一読者に戻りたかったのですが、幾つか文章に訂正がありました。
 特に理玖→理来ですよね。これはきつい。orz
 他にも色々あるんですが、もう未熟の証明ってことで放置させて下さい。

 今更ですが、これって「妄想・第2部」の始まりっぽいですよね。
 というわけで、何となくその後ネタ原案。

 ・武文・辻原の予想通り、真芝の残党、もしくは未だ捕まっていない真芝の
所長を引き抜いた他の闇の商人が果歩を連れ浚おうとするところに番司が登場。
ボロボロになりながらも、何とか護り抜き2人の仲が進展。呼び名のパンツマ
ンがハチマキに昇格。

 ・今回の話を機に珠と仲良くなった理来が、将来性を見越した上で現代の光
源氏を狙う。これは完璧にネタ。

 ・果歩を狙った組織が、工具楽屋(株)に入り浸る天才少女・桃子に近づき、
身に覚えのないでっち上げの裏切り話を我聞達の前で見せつけられる。ただで
さえ、警戒している中で最悪の展開だが、しかし、我聞は桃子の言うことを信
じると相手を撃退する。我聞と桃子と2人きりのシチュ確立と陽菜のやきもち
イベント発生。

 ・・・以上、どれもここでは場違いになりそうな妄想でした。
432名無しさん@ピンキー:2005/12/09(金) 17:33:52 ID:MHIsOQ58
うむ。面白そうですにゃー

果歩は仙術の才能が欠けていて妹弟の方が実はスゴいかもしれない・・
という(作者談)あたりを絡ませられたらどうかなー

   珠ちゃの天然暴走で理来さんぶっとばされたりしてな。
433名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 14:56:38 ID:Gi77vrJ8
ところで某所のリクエスト?に応える低能な好漢は居ないものか?

じっくり取り組む時間があればチャレンジしたいものの、休みがない
ヲレには無理〜。

さて、仕事を早く終わらせて、マットと服用する亜鉛の準備をしなきゃ。
434246:2005/12/10(土) 17:04:24 ID:MHKKxNdk
>>433
某所のリクエスト?とはなんですか?
435名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 18:11:32 ID:BW5VaBq/
436131:2005/12/10(土) 20:47:30 ID:BEX0zbci
我聞×陽菜
続き書きました。
ふう
結局だらだらとした文ですが
後2、3回でこの二人書き終えれそうです
それでは投下します
437131:2005/12/10(土) 20:49:36 ID:BEX0zbci
「解りました」
ここまで黙ってみていた辻原が言った。「ここは二人の方が色々といいでしょうし」
「でも・・・」
まだ引き下がる優に優しく言う。
「どうしたんですか?あなたらしくもない。こんないい雰囲気は壊さない方がいいでしょう」
最後のところは我聞と陽菜には聞こえないように小さな声で。
「でも、辻原さん・・・」
「姉上までどうしたのですか?
ここは退くことがGHKとして得と思いますが・・・」
果歩にはやっぱり小さな声で斗馬が言う。
渋々二人も了承し退出。
部屋には我聞と陽菜の二人だけになる。
「・・・ほんとにごめん。君が連れ去られたとき俺がもっと注意してれば・・・」
また謝る我聞。そんな我聞に國生が言う。
「社長、確かに私は今回連れ去られ、とても怖い思い、嫌な思いをしました」
返す言葉もない我聞。

一方、部屋の外は、
「どうしよう果歩ちゃ〜ん、謝れなかったよ〜」
「もう知りませんよ優さん。大体、優さんが勝手にやったことでしょう」
「陽菜ちゃんが使ったってわかったとき一緒になって喜んでたくせにー
もうヤケだ今夜は飲んでやる。果歩ちゃんビールある・・わけないかー」
「ありますよ」
「えっなんで?」
「お父さんがいつ帰ってきても良いよう辻原さんに頼んでるんです」
「ふーん。じゃそれちょーだい」
「お父さん当分帰ってこないだろうし、良いですよ・・どうぞ」
「ありがとー」

部屋の中に視点を戻してみる。
暗い面もちで黙りこくる我聞。
陽菜は優しく言う。
「でも、良かった事が三つあるんです」
「・・良かった・・・事?」
聞き返す我聞
「はい、一つは社長が助けにきてくださった事、二つ目はこうして無事に戻ってこれた事」
「・・・・」
静かに聞き入る我聞
「最後の一つは、私が私自身の本当の気持ちに気付けた事です」
「本当の・・・気持ち?」
「はい。つかまってとても、とても怖かったとき、一人の人の事しか頭に浮かばなくなりました」
そこで陽菜は言葉を切り、ふとつかまったときのことを思い出す
そのときは本当に怖くて助けを、ある人を求める事しかできなかった。
今ならその理由がはっきりとわかる。
「それで今、思うんです。
その時、その人の事しか考えられなかったのは、その人に特別な感情を持っていたからなんだって」
「特別な感情・・・」
いくら鈍い、朴念仁な我聞でもその意味は分かる。
438131:2005/12/10(土) 20:50:25 ID:BEX0zbci
「その時その人に助けを求める事しかできなかった。
その人がほんとに助けに来てくれたときは、嬉しかった。本当に」
我聞は、驚きとともに口を開く。
「え?・・・それって・・・」
陽菜は少し赤くなりながら、それでも満面の笑みを浮かべて、
「はい。私は、國生陽菜は、社長が、工具楽我聞が、好きなんです」
そう言うと、自分の言葉の恥ずかしさからか顔を伏せてしまった。
そして驚きで開いた口が閉まらない我聞。
その頭の中は凄く混乱していた。
(えっと、俺は國生さんをみすみすさらわれたふがいない社長で、
それを國生さんに叱られてて、
それでも良かった事を國生さんが話してて、
國生さんが俺に告白して・・・)
そこまで考えると我聞はようやく告白されたという実感がわいてきたようだった。
(國生さんは自分の、本当の素直な心を伝えてくれた。
なら、俺も素直な気持ちで國生さんに答えて、気持ちをしっかり受け止めるべきだ)
そう決意した我聞は國生に向き直して自分の答えを伝える。
「國生さん。いや、國生陽菜さん!俺も君の事が好きです!!」
その言葉を聞いた陽菜は未だ赤い顔を上げ、さっきと同じいや、それ以上の笑みを浮かべる。
「これから・・今度の様な事が・・あったら、絶対に守ってみせるよ、君の事を」
我聞は決意を秘めた目で力強く言った。しかし・・・
「はい。お願いします・・・と、言いたいんですが・・社長は色々と頼りない面もありますし・・・」
うっと言葉に詰まる我聞。
ですから、と続ける陽菜。
「そういうところは私に、カバーさせてください。それなら安心できます。約束・・・できますか」
「は、はい」
あれ?と言う表情をしながらも、うなずく我聞。
「・・・やっぱり、不安ですね・・・では社長、証明・・・出来ますか?」
「しょうめい?」
どういうことか分からずに聞き返す。
「今日、部長が・・・あ今は、『元』でしたね・・・会長さんに・・やっていたように、私にも・・してくれますか?」
真っ赤になる陽菜。
対して我聞は、顔を引き締め神妙な面持ちになる。
「わかった」
そう言って優しく抱き寄せる。
二人の距離は互いの鼓動が聞こえそうなほど近ずく。
まず顔が、
「社長・・・」
「國生さん・・」
二人の距離を確かめるよう名を呼びあい、
そして唇が、重なった。
439131:2005/12/10(土) 20:51:17 ID:BEX0zbci
「これで、信用して、もらえるかな?」
たっぷり時間が経ってから唇を離し微笑みながら言う我聞。
「はい」
同じく微笑みながら言う陽菜。
「じゃあこれからは、もっと頑張らなきゃっうわっ」
足を滑らせ、陽菜を布団に押し倒す形に転ぶ。
「・・・やっぱり不安です」
「ご、ご免なさい・・・今起きるよ」
起き上がろうとした我聞の腕を陽菜がギュッと掴む。
「え?」
「でも・・もう少し、このままで・・・いさせてください」
二人はそのまま見つめ合う・・・

そして忘れ去られたであろう部屋の外は
「キャーおにーちゃん陽菜さん押し倒すなんてやれば出来るじゃない」
「おおーあの我聞君がぁこれは記録にとらなきゃ〜」
「・・・優さんなに眼鏡いじってんですか?」
「ふっ聞いて驚け果歩りん。なんとこの眼鏡には超小型CCDカメラが付いているのだ〜」
「す、凄い。てか優さん酔ってません?顔赤いですよ」
「ん〜?酔ってない酔ってない。大丈夫、だいじょーぶ」
「・・・とにかく、静かに監視・・いえ、見守りましょう」
「お〜っ!」
「優さん静かにっ」

・・・また部屋に戻ろう。
しばらく見つめ合っていた二人だったが、不意に陽菜が口を開いた。
「・・・社長」
「なに?國生さん」
優しく答える我聞に陽菜は少し恥ずかしそうにしかし意を決して言う。
「・・・私がこれから訊くことで私を嫌いになっても構いません。
でも、一つだけ訊かせてください」
「?」
顔が疑問でいっぱいになる我聞。
陽菜はまた少し躊躇ってから言う。
「この先のこと・・・しないんですか?」
そう言うと陽菜は真っ赤になって俯く・・・事が出来ないので目を伏せてしまう。
またパニクる我聞。
(えぇっ!?こ、この先っ!?
告白してキスして押し倒し・・て、こっこの先って事は結婚!?
いやいやその前だ、その前っ!)
我聞は目の前で真っ赤になっている少女をじっと見つめてから、でも、と切り出す。
「でも・・・國生さんは、怖く・・・無いの?」
陽菜は目の前の少年が自分のことを想ってくれていることを嬉しく思い、しかし言う。
「怖くないと言えば勿論嘘になります。
でも、その恐怖よりも強く、貴方と一つになりたい。そう、思うんです。だから・・・」
そんな陽菜を見て、我聞は覚悟を決める。
「わかった。
でも精一杯優しくするから安心して」
「はい。お願いします」
微笑みを取り戻した陽菜が言う。
440131:2005/12/10(土) 20:52:21 ID:BEX0zbci
我聞は陽菜に体重がかからないよう支えていた腕から力をゆっくりと抜いていく。
我聞は体が陽菜に乗るか乗らないかのぎりぎりで体を支える。
「國生さん・・・」
「社長・・・」
二人はさっきのようにまた名前を呼びあうと、また唇を重ねる。
しかし今度は我聞が陽菜の口の中に舌を入れる。
陽菜はその舌に自分の舌を絡める。
その舌をつたい、重力に従い我聞の唾液が陽菜の口内に入っていく。
二人の唾液が混ざっていくのに合わせるように二人の舌の動きも激しくなっていく。
ピチャピチャと言う音だけが部屋に響く。
それからどれほどの時間唇を重ねていたのか二人にも分からなくなった頃。
「ぷはっ」
「ふう」
ようやく二人は唇を離した。
「・・・國生さん」
「何でしょう?」
「胸・・・触って良いかな?」
「あ・・・では、この、お借りしていた学生服、脱ぎますね」
「あ、うん」
陽菜が服を脱ぐため二人は一度離れ立ち上がる。
陽菜はぷちぷちと一つづつボタンを外していく。
そしてすべて外し終えて脱ごうと襟に手を当てる。
当てた手は袖に隠れて見えなかった。
「あはは、少し大きかったかな・・・」
苦笑いしながら言う我聞に対して陽菜は微笑みで返す。
「でも、暖かかったです。ありがとうございました」
そう言うと陽菜は学生服を脱ぎ布団のそばに畳んでおく。
「えっと、下着も脱ぎましょうか?」
赤くなりながら陽菜が訊く。
「あっ、お願いします」
つられたように赤くなる我聞。
陽菜は後ろ手にブラジャーのホックを外すとあっさり脱げる。
露わになる陽菜の思わず見入ってしまう我聞。
(綺麗だ・・・
あんまり大きくはないみたいだけど、形が整っているって言うんだろうか・・・
綺麗だ・・・)
我聞が見とれていると、
「あんまり・・・見つめないでください」
顔が赤いまま言う陽菜。
少し目をそらして言う我聞。
「ごっごめん。
その、綺麗だったから・・・」
「はっ恥ずかしいこと言わないで下さい!」
今度は真っ赤になって言う陽菜。
「で、でも、触らせてくれるんだよね」
「あっ、えとどうぞ」
恥ずかしさからどんどん赤くなる陽菜。そんな陽菜を見て自然に、
(可愛いな)
そう思った我聞の手は自然に陽菜の胸にのびる。
ぷにゅっとした柔らかい感触が我聞の手に伝わる。
そしてゆっくりと胸を揉みほぐす我聞。
時折陽菜の口から漏れる「んっ」とか「あっ」という声に、徐々に手のスピードが上がっていく我聞。
441131:2005/12/10(土) 20:54:52 ID:BEX0zbci
我聞×陽菜今回は以上です
今回國生さん赤くなってばっかだったorz

感想下さるみなさん
毎回毎回中途半端なとこで区切ってすみません
次は速ければ明日にも続きを
職人さん方
低脳な作品GJです!
この一言に尽きます
頑張って下さい!
それでは
442名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 21:11:15 ID:h246U/Pm
ここには何人の低能な職人がいるんだろう…
オマエラ最高だ!
443名無しさん@ピンキー:2005/12/10(土) 23:29:28 ID:kksnoNQ3
なにこの量産されたビグザムの山みたいなスレ。
圧倒的ではないか!
444名無しさん@ピンキー:2005/12/11(日) 01:08:19 ID:TgRmam/3
>>443
久々にワロタ(AAry
職人さんイイヨイイヨー
445名無しさん@ピンキー:2005/12/11(日) 01:13:17 ID:IHyzgBE8
かなえx辻原見たーい
446名無しさん@ピンキー:2005/12/11(日) 02:09:03 ID:0w1ZN3E+
>445
確かにそろそろかなちん見たいな
447名無しさん@ピンキー:2005/12/11(日) 03:21:53 ID:jF87cmfV
OTL
448433:2005/12/11(日) 11:34:52 ID:KS/1G58R
徹夜明けに低能な作品はキクゥ〜。
131さんの続きをマットを敷いて待ってます。

>434

辻原×かなちん or 辻原×果歩りんみたいですよ?
449343:2005/12/11(日) 12:35:01 ID:Sw0VcerO
今、珠と湧次郎を密かに考え中
需要あるかな?
450名無しさん@ピンキー:2005/12/11(日) 19:55:27 ID:5AJjJd2d
それだとペド野郎になってしまうじゃまいか
451名無しさん@ピンキー:2005/12/11(日) 20:17:23 ID:ZY8LhECi
思い立ったら突貫もありじゃないかとw
452名無しさん@ピンキー:2005/12/11(日) 22:55:43 ID:zgSg53m+
た…珠はちょっと…
453名無しさん@ピンキー:2005/12/11(日) 23:12:42 ID:2rqMihcM
何年か経って、高校生あたりになったという設定の珠とかなら何とか行けるかもしれんが、それには設定を細かくやらないと厳しいかと。
モロ幼子を突貫するのはちょっと気が引ける…。
454名無しさん@ピンキー:2005/12/11(日) 23:58:04 ID:zgSg53m+
今週は499氏の出動はなさそうだな…
よし今のうちにマット買いだめしてくる
455343:2005/12/12(月) 00:30:39 ID:2ovUO5nw
突貫まではいかないけどように考えてるんだけどね
う〜んやっぱり厳しいか
果歩番司で考えてみるわ
456名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 07:19:22 ID:xl1vgk1R
ぅゎ、ょぅι゙ょっょぃ
457名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 07:49:43 ID:bmH96fsP
499氏、そろそろこないかな〜
458名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 20:42:55 ID:Lm2Mj1Ty
>>454,457
お待ち頂いて恐縮です。
新しいのを書き進めてはいるのですがちょっと進みが悪くて、
書けたとしても投下は来週末くらいになってしまいそうです。
折角ご期待下さったところ申し訳ありませぬ(汗
459名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 21:15:29 ID:KJynKVk/
聖なる夜にたくさん投下が欲しい。
ここの圧倒的な職人の群れに聖なる夜を性なる夜に変えて欲しい。

俺はそれを仕事場で夜中に転がりながら見るから。
460名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 22:21:35 ID:CU8kyrBp
凄いことになってきてるな
とても連載終了したものとは思えん
461名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 22:43:38 ID:CJPr28YF
8巻オマケ4コマより

果歩:「女の子なんだけど……珠、おいでー」
珠:「何ー」

……

果歩:「ちゃんとしてれば美少女なのよ」
珠:「姉ちゃんはすぐ人をおもちゃにするー」
果歩:「あら、それは今日もおもちゃにして貰いたいって事?」
珠:「べ、べつにそういう意味じゃぁ……」
果歩:「うふふ、素直じゃない子ね。いいわよ、今日は桃子もいるし、一緒に可愛がってあげるわ……それじゃあ、夜にね」
珠:「……うん」
桃子:「って、何!? 何の話!? てゆーか私もすでにロックオン済みなの!?」


ふと、思い立った。以上。
462名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 22:59:39 ID:uyOQO5cT
なんてハレンチなんだおまいらはハアハア
463名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 23:20:26 ID:Lm2Mj1Ty
>>461
そのまま妄想を広げに広げて文章化して頂きたいと思いました!
464433:2005/12/13(火) 10:44:35 ID:UgkPWm4d
>461
けしからん!こんな低能なネタを投下するとは!
想像するだけで、ハァハァ
読みたい、すごく読みたいっ!
465名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 13:45:42 ID:Blo6db5M
>>461
きっさまー!風邪引いて鼻水止まんないのに!
鼻水が鼻血混じりになってきたじゃないか!
466461:2005/12/13(火) 21:21:32 ID:arboEt3g
>>462〜465

了解。
書き込んだ後に、妄想膨らんだのでいけるかも。

けど、投下は多分、年明け……すまんす。
467名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 22:22:24 ID:OmnISZVA
私まーつわ いつまでもまーつわ
たとえ>>461が書き込んでくれなくても〜
468名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 23:25:10 ID:syfsmtl2
>>466
鳥を付けるには#の後に適当な文字列を入れるべし
待ってますよ〜
469名無しさん@ピンキー:2005/12/14(水) 00:52:47 ID:2bJJE8RI
>>466
鳥持ちだった(かつ忘れた)ってことは、ちょっと前に退院されたって方ですかな?
期待させて頂きますよ〜
470名無しさん@ピンキー:2005/12/14(水) 16:12:38 ID:E/LLtUd4
このスレで鳥持ちだったとしたら、そう多くないよね……誰なのかワクテカしながら待ってます!
471131:2005/12/14(水) 19:18:30 ID:NVNfnSJa
131です
我聞×國生
やっと書き終えました〜
勝手に予告したのから、大分遅れましたすみません
エロシーンだと指が進まなくなるんです
orz
では投下おば
472131:2005/12/14(水) 19:19:11 ID:NVNfnSJa
そして、激しくなる手の動きに反応して陽菜が声を上げる
それに反応して我聞が激しくする。
エンドレス
終わりがない
いつの間にか陽菜の顔は赤らみ、
我聞は手を二つに増やし、さっきとは違い無意識に意識して、陽菜を布団に押し倒していた。
「社長って結構エッチなんですね」
「なっ!?」
「さっきの手の動きだって凄く・・・」
「あっあれは國生さんが気持ちよさそうだったから・・・そう!國生さんだって気持ちよさそうにしてたじゃないか」
「はい、気持ちよかったです。だから、最後まで・・・やりましょう」
積極的だった陽菜だが最後の言葉は流石に恥ずかしかったようだ。
また顔が赤くなる。
そんなことには気付かずに自身も顔を赤くしながら、
「う、うん」
控えめにそう言う我聞。
「じゃあ國生さん、下も脱がせるよ・・・」
「どうぞ・・・」
布団の上で、スカートと下着を脱がせる我聞。
我聞が始めてみる本物の女性の性器は愛液で湿り光を反射し、うっすらと光を放っているかのようだった。
ごくりと生唾を飲む我聞。
陽菜はなんだか恥ずかしくなり、それは秘部の濡れへと繋がる。
「あっ俺も脱ぐよ」
何となく焦りながら着ている衣類を脱ぐ我聞。
そして互いに一糸纏わぬ姿になる。
二人は横になり、互いに抱きついて舌を絡めるキスを繰り返す。
今、二人の頭には互いのことしかなかった。


また部屋の外を見てみよう・・・

「お兄ちゃんも、陽菜さんも、あんなエッチで積極的に・・・」
「・・・ねぇ果歩り〜ん?」
「何ですか優さん?今いいところじゃないですか・・・」
「あのね〜あの二人があんなにエッチなとこ見たら、我慢できなくなっちゃった〜」
「なっ!なに言ってるんですか優さん!
やっぱりまだ酔ってるんじゃ・・・」
「堅いこと言わな〜い。それ〜」
「い〜っやぁ〜っ!!」

・・・・・・さて、今一度部屋の中を・・・


二人は何度も何度もキスを繰り返す。
我聞は陽菜の胸を弄びながら、
陽菜は我聞にしっかりと抱きついて、
何度も何度も繰り返した。
先に陽菜が我慢できなくなってしまったらしい。
「あっあのっしゃちょっそろそろ・・・」
「あっああうん。
それじゃあ・・入れるよ・・・」
「はい・・・」
急に神妙になる二人。
我聞は陽菜の秘部に自分のモノを押し当て、ゆっくりと入れていく。
473131:2005/12/14(水) 19:26:25 ID:NVNfnSJa
我聞も陽菜も、初めてのその感触が心地よかった。
そして、我聞の男根は陽菜の膜に行き着く。
「・・・破るよ?」
我聞は短くそう訊いた。
「・・・優しく、ですよ」
陽菜も短く答える。
互いが互いを本当に信頼しているから。
心は既に、しっかりと繋がっているから。
我聞は陽菜ができるだけ痛くないようそっと、ゆっくり先に進める。
陽菜はそんな我聞に愛おしさを感じ静かに耐える。
そして、一番奥まで着いたとき、我聞が陽菜の安否を問う。
「ふぅ。大丈夫國生さん?」
陽菜はまだ少し痛かったが、なんとか笑みを作り答える。
「は、はい。なんとか・・・」
「本当?」
「大丈夫ですから、続きを・・・」
正直、陽菜は痛みより喜びの方が勝っていた。
「本当にいいの?」
「大丈夫です。それより、しつこい人は嫌われますよ」
「ご免なさい」
そして我聞はゆっくりと動かしていく。
それにより、陽菜の中に痛み、喜びとは別に再び快楽の炎が燃え上がった。
「うあっはあはあ」
我聞は段々動きを激しくしていく。
「あっああ、んっあああーっ」
陽菜はしっかりと我聞に抱きつき、足も絡める。
先に我聞に限界が訪れる。
「くっ!で、出る。國生さん抜くよっ」
しかし陽菜は足を絡めたまま放さない。
「こ、國生さん!?」
「大丈夫な日ですから、な、中に・・・」
「えっで、でも・・・だっだめだ出るっ・・・!」
「あぁあぁぁぁあああぁぁああぁっ」
喋ってる途中に我聞が、そしてその快楽により、陽菜が達する。
二人はしばらく余韻に浸っていたが、その時間すらもったいないとでも言うようにキスを繰り返した。
そして大分二人が落ち着いたところで、我聞が切り出す。
「でも、ほんとに大丈夫だったの?」
「はい」
「そう」
短く答える陽菜。しかし小さく、
「本当は少し危ない日ですけど・・・」
と言っている。
「何?國生さん」
「いえ、何でもありません。
それより、私たちはこれから付き合っていくんですから名前で呼んで貰えませんか?
さん付けでも、ちゃん付けでも、何でしたら呼び捨てでも構いません」
「え・・・えーとじゃあ、『陽菜さん』で・・・」
内心呼び捨てを希望していた陽菜だったが顔に出さずに、
「わかりました。では私も、『我聞さん』って呼びますね。
これからもよろしくお願いしますね我聞さん」
「こちらこそえっと、陽菜さん」
そして二人はまた唇を重ねる。
ずっと幸せな日々が続くのを願うように・・・
474131:2005/12/14(水) 19:27:08 ID:NVNfnSJa


数日後工具楽屋

優「えっ!?なんで陽菜ちゃんと我聞君のエッチシーンがこの隠しCCDカメラにっ!?」
我「よう、帰ったぞー!」
優「あっ我也さん武文さん!何でここに!?」
武「残党狩りがひと段落着いたのでな。さっき我也の家に寄ってきたのだが誰もいなかったからこちらに来てみたのだが」
優「そりゃ当たり前ですよ〜平日ですもん。あ、中之井さんと辻原君は内閣調査室行ってます」
我「そうか・・・ん?お前は何を見てるんだ?」
優「あっ我也さん、武文さん見て下さいよコレ」
我「どれどれ・・なっ!?」
武「ほぅ・・やはり孫の顔は見れそうだな・・・」
優「でしょ〜」
我「・・もうあの二人も大人になってしまったのか・・・」
武「む?画面が変わって・・・」
優『堅いこと言わな〜い。それ〜』
果『い〜っやぁ〜っ!!』
優「あ、あれ・・・こんな事したっけかな、私・・・」
我「森永、俺の可愛い可愛い娘にナニをしたんだ?」
武「・・・やりすぎるなよ我也」
優「い〜っやぁ〜っ!!」
475131:2005/12/14(水) 19:28:20 ID:NVNfnSJa
と言うことでした。
國生さんの性格が大分ずれてしまった気がする・・・

次のネタを考えていたら
果歩が番次を自慢して、國生さんが我聞の自慢で張り合ってどっちが上か競いあうって言うネタを考えつきました。
が、しかし。
番次と果歩が付き合ってることを前提にしてたり、
エロを入れることが出来なそうだったりと問題があるので実際に書くかは未定です。
書く決心が付いたらなるだけ早く。
書かないと決めたらROMってます。
それでは〜
ノシ
476名無しさん@ピンキー:2005/12/14(水) 22:04:55 ID:2bJJE8RI
>>131
GJっす、やっぱ我聞×國生さんが一番好きだー!
477名無しさん@ピンキー:2005/12/15(木) 13:01:28 ID:u6e/Il4V
ぐはぁっっ!あまりの低能っぷりに
血だらけのマットに沈んじまったぜ。
478名無しさん@ピンキー:2005/12/15(木) 18:55:33 ID:qnd/z3Ie
ダウ〜ン♪
479名無しさん@ピンキー:2005/12/15(木) 22:07:44 ID:FdIVq/lx
OK,GJ.
480名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 00:03:53 ID:FstgZcn2
師匠、あまりに低脳過ぎてドクターストップです。
481名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 20:33:20 ID:bWB5X4hi
GJ
482名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 10:04:15 ID:RX/He7pX
誰か居ないの〜?
483名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 11:36:27 ID:qveBhODn
津波が来る前の引き潮みたいなもんだ・・・そう思いましょう。
484名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 13:03:40 ID:OC+fysl6
499氏も確か今週登場してくれるはずだしね〜
マット!マット!
485名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 21:18:46 ID:rPx9kC0i
冬コミのカタログ、GET!
我聞本を4つ発見。
國生さんが2つに桃子が2つ。
そのうち3つが小説本みたいだが・・・ここで書いてた人いるのかな?
約一名は確定っぽいが。
486名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 22:48:41 ID:iK43TtmX
>>485マジかそれ!!
コミケって行った事ないから、一回行ってみたいなあ・・・
でも会場が臭いってウワサだけど、本当?
487名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 23:19:46 ID:OC+fysl6
偏見…でもないのよねこれが…
徹夜する人はするしね〜、当然風呂入ってないひとも出てくるわけで
でもそれを補うぐらいパワーを貰える場所だとおもう。行きたいと思うなら気にせず突っ込め〜
488名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 01:18:32 ID:1qR3hnWE
コミケのこと気になってカタログ買ってみたんだけど、
我聞のサークルは全部29日なのね
行ってみたかったけど休めなそうだ・・・
489連投で続き  ◆ee30up8F52 :2005/12/18(日) 04:27:49 ID:ytC+/gL3
冬コミの話題になってるところ申し訳ないが、ちょっと通りますよ。
>>58で入院してたとか言ってた奴です。お言葉をかけてくださった方々、どうもでした。
番司×果歩でちょっと続き物を投下しようと思います。
490連投で続き  ◆ee30up8F52 :2005/12/18(日) 04:31:04 ID:ytC+/gL3
「お腹すいた〜」
「えぇい、あとちょっとで出来るから静かにしてなさい!」

夕食直前が工具楽果歩のもっとも忙しい時間帯だ。
食べ盛りの弟妹にせっつかれながら、支度をしているとき果歩は自分が主婦として鍛え上げられていくのを実感している。

今日の献立は給料日という事もあり、ちょっとだけ豪華だ。
いつも汗水たらして働いてる家長への感謝の気持ちの表れとして、『給料日の食卓は奮発する』という慣わしは社長が我也だった頃から続いている。
まぁ、我聞が二代目を受け継いでからは赤字が増え、ちょっとばかり家計を圧迫する慣習になってないでもないが・・・。

(トゥルルルル・・・トゥルルルル・・・・)
「ちょっと珠か斗馬ー。電話に出てー。」

不意に電話の音が鳴り響いた。
手が離せない果歩が手の空いてそうな弟妹に頼むと、「はーい」と元気のいい返事とともに珠が電話の方へ向かった。

(ジュー・・・ジュー・・・)
「・・・よし、とりあえずこんなもんかな。」

熱く焼けたハンバーグを皿の上に落とし、果歩は自慢の料理の出来栄えに満足そうに頷いた。
さてテーブルに並べようか、と果歩が思ったときに珠が戻ってきた。

「誰だったの?」
「お兄ちゃん。今日は仕事で遅くなるから先に食べてて、だってさ。」

せっかく気合を入れた日なのに、肝心の家長が不在というのは何とも締まらないが仕事では仕方が無い。
果歩は「そうなの」と言うと、再び配膳作業に取り掛かろうとした。

「それとねー。番司が風邪ひいたから様子を見に行ってやってくれ、だってさ。」
「番司・・・・?」

果歩は皿を両手に持ったまま固まった。
その様子を横から見ていた斗馬が、「もしや」と思いながら助け舟を出してみる。

「大姉上、パンツです。パンツマン。」
「あぁ!パンツマン!そういえばそんな名前だったわね。」
「やっぱり忘れていたのですか・・・。」

確かに最近名前で呼んでる光景を見たことが無いが、それでも普通は忘れない。
GHKの活動の邪魔になるものは人として認識されないらしい。
斗馬は自分の姉の恐ろしさに改めて戦慄した。

「で、パンツマンの家に見舞いに行くの?別にいいけどさ、住所とか知らないよ?」
「えーと、お兄ちゃんが教えてくれた。この紙に書いたよ。」

珠がメモ用紙を差し出す。そこには番司の住所らしきものが書いてある。
果歩はそれを受け取ると「夕食が済んだら何か差し入れてやるか」などと考えた。
491連投で続き  ◆ee30up8F52 :2005/12/18(日) 04:33:19 ID:ytC+/gL3
静馬番司は床に伏せっていた。
工具楽屋の近所で『こわしや』を営んでいる彼は、アパートに一人暮らしだ。
当然看病してくれるような人も居ないので、延々一人で薬と濡れタオルをお供に病気と闘うしかなかった。

仙術使いは肉体のコントロールに秀でているので、普通は風邪を引かない。ただし例外はある。
それは元々体が弱っている状態のときだ。そーゆー時はウィルスに抵抗しきれずにやられてしまう場合がある。
第1研との戦いで傷を負った番司はちょっとばかり抵抗力が落ちていた。

「くそっ・・・俺とした事が・・。陽菜さんとかお見舞いに来てくれないかな・・・」

風邪で休んでいる事は、まぁ同じ学校だしもしかしたら分かるかも知れない。
しかし、だからと言って陽菜が見舞いに来てくれるかどうかは厳しいところだ。
向こうも仕事があるし、共同での仕事があるとき以外は商売敵と思われている。果たして優しくしてもらえるものだろうか。
それでも弱っている彼は、優しい妄想に浸っていたかった。

『はい、番司さん。口を開けてください。』
『あーん』

熱で高揚している顔色に薄ら笑いが浮かぶ。そんな時、玄関の呼び鈴が鳴った。

「も、もしや陽菜さん?」

番司は僅かな期待をかけながら布団から跳ね起き、いそいそと扉を開けた。
しかし、そこに立っていたのは果歩だった。

「なんだ・・・陽菜さんじゃなくてお前かよ・・・」
「はぁ?わざわざ忙しい中お見舞いに来てやったって言うのに・・・っていうかさ、むしろアタシが陽菜さんじゃなくて助かったんじゃないの?」

番司は果歩の言わんとしている事が分からなかったが、果歩が番司の下半身を指差すと全てを理解した。
パジャマを着ていると熱くて仕方ないので、彼はパンツ一丁で寝ていたのだ。そしてその格好のまま出て来てしまった。

「だーっ!!ちょ、ちょっと待ってろ!すぐに服着るから!」
「あっははっは、パンツマーン。」

慌てて扉を閉め部屋の中に戻っていく番司の狼狽ぶりが可笑しくて、果歩は笑った。
492連投で続き  ◆ee30up8F52 :2005/12/18(日) 04:35:24 ID:ytC+/gL3
「うわっ・・・散らかってるわね。」

パジャマを着た番司に招き入れられた果歩の第一声はこれだった。
番司の日常は、ほとんど仕事と学校と修行で部屋には寝に帰るだけ。
必然的に整理整頓とは縁遠い陣容になっていた。

「こんな不衛生な部屋だから風邪ひいたんじゃないの?」
「うぐ・・・・」

果歩のもっともな指摘に、番司が声を詰まらせる。
果歩は溜め息をつきながら台所に視線を向けた。

「夕飯の残り物持って来てあげたから、ちょっと台所貸して。その様子じゃロクなもの食べて無いんでしょ?」

指摘の通り、本日の番司は冷蔵庫の中に入っていた生ハムとヨーグルトを食べただけだった。
自炊する気力はもちろん無かったので、果歩の申し出は非常にありがたかった。

「・・・・悪ぃな。」
「別に。お兄ちゃんに頼まれたし。」

そう言うと、果歩は手に提げた袋からタッパーに詰めた野菜炒めや豆腐などを取り出し始めた。
病人には食べやすいセレクトだと言えよう。

「お前ん家、今日は質素な食事だったんだな。」
「余計なお世話。」

さすがに豪華料理は胃にもたれるだろうと思い、果歩は冷蔵庫の余り物を使って喉に通りやすそうな食事を持って来ていた。
そんな気遣いは番司には知る由も無い。

(あぁ・・・そういえば昔もこんな事あったっけか・・・)

番司は、台所に立つ果歩の背中を見ながら、昔を思い出した。
まだ仙術の修行を始めたばっかりで、力が足りなかった頃。実践修行の名目で姉にバンバン水をぶっ掛けられて、風邪をひいた事があった。
あの時の姉は、グチグチと文句を垂れながら自分の為におかゆを作ってくれたりした。

「はい、こんくらいの量なら食べられる?」

果歩の声が、昔を懐かしんでいた番司を現在に引き戻した。
目の前には暖められた料理が小皿に盛り付けられ、畳の上に何品か並んでいる。
空腹の極みだった番司は、それを見ただけで腹が鳴ってしまった。

「ぷっ、うちのお兄ちゃんみたい!」
「お前の兄貴ほど食い意地は張ってねぇ!」
「わかったわかった。さ、冷めないうちに食べちゃってよ。」
「お、おう。いただきます。」

何となく主導権を取られている気がする。
とはいえ、腹が減っているのは事実だったので、気にせずにまず野菜炒めに箸をつける。

「・・・・うまいな。塩味がちょうどいいわ。」

番司はポツリと感想を漏らした。
さすがは両親不在の家で食卓を切り盛りしているだけの事はある。と、そう考えた時にふと思い出した。
493連投で続き  ◆ee30up8F52 :2005/12/18(日) 04:36:44 ID:ytC+/gL3
「そういえば・・・親父さん、生きてて良かったな。」
「え?うん。」

そう、工具楽我也は二ヶ月前に帰ってきた。
もっとも僅かな時間を共にしただけで、國生パパと旅に出てしまったわけだが、ともかく生きていた。
両親を真芝のせいで失った番司には、工具楽家と國生家の父親がちゃんと帰ってきた事が、我が事のように嬉しかった。
もっとも、果歩は番司の事情を知らないので、そんな思いに気付くはずもなかったが。

「そういえば・・・あの時はあんたも手伝ってくれたんだっけ。ありがと。」
「あぁ・・・いや、工具楽の奴に借りもあったしな。それに・・・・」
「それに?」
「いや・・・・何でもない。」
「何よ、最後まで言いなさいよ。気持ち悪いわねー。」

ジト目で睨む果歩を気にせず、番司は食事を続けた。
意外と食欲旺盛な様子を見て、果歩は「まだ食べれるならこーゆーのもあるわよ」と、台所からおかゆを持ってきた。

「おう、悪いな。頼む。」
「はいはい。じゃあ、これ。熱いから気を付け─────あ。」

旨そうに湯気を立てているおかゆが、果歩の手から滑り落ちた。
中を舞うおかゆは、あぐらをかいて座っていた番司のパンツの上に、ドッサリ零れ落ちた。

「ぎゃああああ!熱ちぃぃぃぃいいいい!」
「うわ!ごめん!」

のた打ち回る番司を見て慌てた果歩は、すぐさま番司のパンツをずり下ろそうとした。

「おいおいおい!何する気だよ!」
「早く脱いで冷やさないと火傷になっちゃうでしょ!?」
「いや、待てって!」
「えぇい!恥ずかしがってる場合か!お兄ちゃんや冬馬ので見慣れてるっつーの!」

そっちが見慣れてても、こっちが見られ慣れていない。
陽菜をめぐる仇敵とはいえ、女子中学生の前で股間を晒す度胸は、番司には無かった。
しかし果歩は、そんな番司にはお構い無しに、トランクスを一気に脱がせた。
そして─────悲鳴を上げた。

「きゃあああああ!何これえええ!!」

絶叫しながら後ずさる果歩。
あからさまに不気味がられて、さすがの番司もショックを受ける。

「見慣れてんじゃねぇのかよ!」
「7年前にお兄ちゃんとお風呂に入ったときは、こんな感じじゃなかったわよ!」

番司は呆れた。
7年前では我聞は毛も生えていなかっただろう。
全然参考資料になって無い。
494連投で続き  ◆ee30up8F52 :2005/12/18(日) 04:38:46 ID:ytC+/gL3
「仙術使いが風邪を引くなんて、聞いたこと無いですけどねぇ。」
「や・・・まぁ、たまにはあるんじゃないかな?」

陽菜のドライな発言に我聞も苦笑するしかなかった。
2人は仕事場での格好のまま、番司のアパートに向かっていた。
果歩に見舞いを任せたものの、さすがに任せっきりというのも気が引けて、仕事を終えてから自分たちも向かう事にしたのだ。
何だかんだで番司には真芝突入時に同行してくれた借りもあるし、放っておくわけにはいかない。

「お、ここだな。」

我聞は学校の先生から教えてもらった住所どおりの場所に、一見のボロアパートを見つけた。
ここに番司の部屋があるはずだ。
あとは表札を見て確かめれば─────

「きゃあああああ!何これえええ!!」

アパートの一室から女性の悲鳴が聞こえた。
2人の顔に緊張の色が走る。

「社長!今の声は・・・!」
「果歩だ!!」

言うが早いか我聞は全速力で駆け出した。
そして、声が聞こえてきたと思われる部屋の扉を躊躇無くブチ破った。

「果歩!どうした、何の悲鳴だ!?」
「げ!工具楽!!」
「お兄ちゃん!!」

我聞の目の前に広がっていた光景は、下半身が裸の番司とそれに怯えている果歩という図だった。
これには、さすがの朴念仁の我聞も、そして遅れてやって来た陽菜も悪い想像に囚われるしかない。
我聞の怒りの方向が響き渡る。

「番司ぃいいぃいぃいい!!」
「ちょっ・・・話を聞け、工具楽・・・・ぐあああ!!」
「果歩さん!可哀想に・・・もう大丈夫ですよ!!悪漢は社長が退治してくれます!」
「いや・・・!陽菜さん、誤解です!お兄ちゃんもやめてってば!」
「突貫!!貫・螺旋撃!!撃・爆砕!!突貫!!」
「だからやめろっつってんでしょ!!なに必殺技連発してんのよ!!」

果歩の懸命の説得により誤解が解けた頃には、番司は病人ではなく怪我人に変貌していた後だった。
495連投で続き  ◆ee30up8F52 :2005/12/18(日) 04:42:05 ID:ytC+/gL3
とりあえず、ここまでです。
序盤はギャグノリになってますけど
一応こっからそーゆー方面に話が向かいます。
我聞×國生さんでは神々が凌ぎを削っているので、隙間狙っていきますw
496名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 09:31:39 ID:rRsZq5V4
キター!久々の救いようのない低能な人キター!

ナイス低能!GJ!
497名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 09:32:36 ID:0JxweWwx
GJ
ギャグのりだが萌える
(*´Д
はっ早く続きを〜
498名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 10:50:57 ID:VgssCaVU
pao-n

バンジーあわれ・・・Gj >489 >499-
499名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 13:47:59 ID:tvJ7PXTZ
なんか番司ってオチになりやすいな
500名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 13:57:35 ID:1qR3hnWE
>>489
GJ! 読んでて楽しいw
続き待ってますよ!
501名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 14:02:46 ID:r0E8pMDA
ああん、果歩りんの早熟な母性にムハー
拙者の愚息がっ…
…手術したばっかで刺激に弱いのにぃ。
502名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 15:49:30 ID:qVI78wLV
499氏こないかの〜
503名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 15:53:54 ID:y76wK4F+
>>502
そういったことをいうのは、ほどほどに。過剰な催促は逆効果だよ。
ちょっと最近目につきすぎると思うので。
504名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 16:39:09 ID:tvJ7PXTZ
>>501
どこを手術したんだよwww
まさか(ry
遅くなりましたが>>489GJ
505名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 17:59:05 ID:9dvd+/o5
>>502
以前別スレで作品書いてたがあまりにおまいみたいなレスばかり
なので無言で放置プレーに変えた俺が来ましたよ。
506名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 18:19:09 ID:qVI78wLV
すいませ〜ん
自粛するっす
507名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 18:50:44 ID:XA0jQilc
我聞エロパロスレは荒れとは無縁な、
ファンタジーのようなスレであって欲しいとおもう俺もきましたよ。

最終回のあとのバレンタイン、街角にて。

社長は、チョコレート、お好きでしょうか?
甘いミルクチョコ?それともビター?
奇をてらってせんべいや豚まんを送るほど、私たちの関係は円熟しているとはとても思えませんし。
やはりここはオーソドックスにチョコレート。
それも、みんながいうような、手作りがいいのでしょうか。
でも、あまり上手じゃないものを差し上げても、失礼に当たるように思いますし、
万が一、第一級危険物が出来てしまって、誤って食べた社長が悶絶、入院、なんてことになったら、
・・・・・・そのときはそのときで、お見舞い、看病でふたりっきりのムードも盛り上がるかも。
じゃなかった。
なんてこと考えてるの、わたし。
ここはやはり、社長の身の安全はお金で買うべきなのでしょうか。
・・・・・・う、高い。
ちょっとコレ、おかしいよ。こんなかりんとうみたいなチョコがグラム当たり何円て。
こっちは・・・さ、さんぜんえん。
一週間の食費が、こんなチロルチョコ1ダースみたいのに消えるわけ?
おんなじような値段で、チロルチョコレートが300個くらい買えてしまう。
ここは私の住んでる日本と、物価が違う!!


チョコレートショップを覗きにきた果歩と陽菜。
さっきから真剣な表情で店内を見て回る陽菜に、果歩が探りを入れる。
「ねぇねぇ陽菜さん、今年はお兄ちゃんにどんなチョコレートあげるんですか?!」
こころなしか青ざめた顔の陽菜が答える。
「チロルチョコレート300個です。」
「ぎ、義理ですかっ!!」
ズッと笑助ちゃんズッコケをする果歩。

どっとはらい。


雲行きが悪くなってきたような気がしたので即興で考えた。
今は反省している。
508名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 22:10:40 ID:eRkum31E
>>507に同感なオレも通りますよ。

國生さんが本命チョコ送っても
我聞の場合は「わざわざすまない。気を遣ってもらって・・・」とか
そんな余計な事を言って「義理じゃありません!」とブチきれられそう。
509前々499:2005/12/18(日) 22:37:53 ID:1qR3hnWE
>>507
楽しげな雰囲気がいい感じですなw

本編が丁度現実の季節に重なる感じで終わったので、
現実のイベントに合わせて妄想のネタが出せるのはいいですね〜


とりあえず一つ書き進めてはいるのですが、書いても書いてもえっちシーンまで辿り付けず、
憂さを晴らすようにえっちなだけの話を並行して書いてたらそっちが先にまとまってしまったので、
投下させて頂きますね。

相変わらず我聞×國生さんで、卓球ネタで。
510前々499 1/8:2005/12/18(日) 22:39:03 ID:1qR3hnWE

「はっはっは、まだまだ甘いな國生さん!」

社長が勝ち誇ったような顔で言い放ちます。

「むっ! そんな余裕かましてて、そのうち足元を掬われても知りませんよ!?」

何の話かと言いますと・・・

「確かに上達の速さは認めよう! だが、
 俺のドライブを返せないうちは國生さんに勝ち目はないと思うがいい!」
「逆に返せるようになったときの御覚悟も、忘れないでくださいね!?」
「ふっふ、いいだろう! 楽しみにしているぞ!」

・・・そんなわけで卓球のことなのです。
卓球部に入部させて頂いて4ヶ月程になりますが、未だに社長からは一勝もできません。
だいぶ動けるようになりましたし、社長に本気を出させるまでにはなったのですが、
社長の本気の打球はなかなか返すことが出来ません。
別に手加減して欲しい訳ではありませんが、それにしても本当に容赦ない打球ばかりで、
どうあっても卓球では私に負けたくないようでして・・・
それが逆に私の意地みたいなものに火をつけるんですよね・・・。

「はぁ・・・夜はあんなに優しいのに・・・」
「ん、るなっち夜がどうかしたの〜?」
「い! い、いえなにも!? なんでもありませんっ!」

あ、危なく爆弾発言になるところでした・・・
ま、まあその・・・あれです・・・私でなく、お父さんの爆弾発言のあった日の夜から、
私は、お父さんとの約束を守るために、その、社長と・・・ゴニョゴニョな訳でして・・・
そ、それはいいんです!

「な、何か知らないけど・・・それにしても相変わらずるなっちは勝負事になると熱が入るねぇ」
「ほんと、最初はちょっとびっくりしたけど、なんかもうすっかり毎度のことだもんね〜」
「負けず嫌いな國生さんもまたイイ!」
「べ、別に負けず嫌いって訳ではありませんが・・・」

とにかく、相手が社長であろうとも、勝負である以上はやはり勝ち負けに拘るのは当然ですしね!

「まぁ、パワーでは我聞に勝てんだろうが、
 器用だし戦略性は國生の方が上手のハズだからな。
 正確な打球を身につけて確実にコースを狙えるようになれば、
 我聞にドライブを打たせない試合運びができるかもしれないな」
「なるほど、強力な兵器は使わせなければいい・・・流石は中村さんです、参考になります!」
「いや、兵器って・・・」
「お、おい中村! 國生さんに変な入れ知恵をするんじゃない!」
「あら社長、ひょっとして私が上達するのが恐いんですか?」
「そ、そんなことはないぞ!? そうだな、部員同士アドバイスし合うのは当然だな!」
「まぁ、あとは経験だな、打球をイメージ通りに打てるようにするには、
 言っちまえば慣れるしかないからな」
「中村!」
「社長・・・やっぱり・・・」

・・・頼りになるようになって来られたとは思うのですが、
うーん・・・まあ、表裏が無い(というか裏を隠せない、といいますか・・・)
のも社長の良いところ、ということにしますか・・・

「ち、違うぞ? 別に國生さんが俺より強くなるのを恐れてなんかこれっぽっちも思ってないからな?」

・・・別に負けず嫌いという訳ではありませんが・・・
ちょっと思うところもないこともなく・・・
511前々499 2/8:2005/12/18(日) 22:40:16 ID:1qR3hnWE
「ふふふ、言いましたね? でしたら、早速今夜からでも特訓しますので、お付き合い頂けますか?」
「と、特訓!?」
「そうです・・・中村さんのアドバイスに従って、まずは経験を積むということで!」
「わ、わかったけど、今夜って言っても・・・一体どこで?」
「今から夜間の体育館使用許可を取って参りますので、仕事の後でまた、学校で!」
「マジで・・・? ってか、そんな簡単に許可って取れるワケ・・・?」
「お忘れですか?
 私は工具楽屋の交渉担当、自分で言うのも難ですが交渉は得意分野ですよ?
 しばしお待ちください、すぐに許可を頂いて参りますから!」

社長に勝つ為には、社長とゲームを繰り返してプレイを分析しながら、
ついでに打球にも慣れるのが一番の近道です!
ふふふ、私をナメたこと、少し反省させて差し上げますよ!?

―――そして取り残された面々は―――

「國生さん・・・本当に負けず嫌いだね」
「我聞と夜の体育館で二人っきりだと!?
 ゆるさんぞ、俺も一緒に國生さんに手取り足取りっぶべらっ!!」
「佐々やんは邪魔しない!」
「お前も仕事で疲れた後に大変だな・・・まぁ、頑張れや・・・」
「お、おう・・・まあ、仕事の後も最近は身体使ってるから、多分平気だが・・・」
「なんだ、また修行って奴か?」
「え、あ、お、おう!
 そうだ、頼れる社長として社員の期待にこたえるためのな!
 あははははっ!」
(こいつもなんか変だな・・・まあ、いつものことか・・・)

―――そして時間は進んで午後8時、場所は高校の体育館。

特に問題もなく仕事を終えて、普段でしたら最近は私の部屋で社長とゴニョゴニョ・・・
いえ、なんでもありません。
と、とにかく、今は練習です!
宣言した通り、体育館の使用許可も得られましたので、社長と二人、存分に体育館を使えます。

「では社長! よろしくお願いします!」
「うむ! さあ来い!」

夜の静かな体育館に、カコンカコンとラケットがボールを叩く音や台を跳ねる音が小気味よく響いています。
仕事が終わってからもちゃんと付き合ってくれる社長には感謝していますが、
これはあくまで勝負事、決して手を抜いたりはしません。
中村さんのアドバイスに従って、
社長にドライブを打たせないようなコース狙いを心がけてラリーを繰り広げますが・・・

「はぁ、はぁ・・・ぬぅ、中村め・・・的確なアドバイスしやがって・・・
 なかなか際どいボールが返ってくるようになったな・・・だが、まだまだ!」
「むぅぅ・・・も、もう一本お願いします!」
「よし、来るがいい!」

確かに、ドライブを打ちにくい所に意識して返すことで粘れるようにはなったのですが・・・
問題は、私の攻撃手段が乏しいこと・・・粘れはしても、
決め手に欠ける為に攻めきれないのが浮き彫りになってきました。
これでは、時間稼ぎなだけで勝利には結びつきません。
順序としては、まずは正確な返球なのでしょうけど、やはり勝負ですから・・・武器もほしいわけで・・・

「はぁっ、はぁっ・・・あの・・・社長・・・」
「ふぅ・・・ん、どうした國生さん、もう終わりか!?」
「いえ、もしよろしかったらなんですが、私にドライブの打ち方を教えて頂けませんでしょうか・・・?」
「ほう、そう来たか・・・いいだろう! だが、一朝一夕で身につけられる技ではないぞ!?」
「望むところです!」
512前々499 3/8:2005/12/18(日) 22:41:30 ID:1qR3hnWE

では・・・と、社長は卓球台の半分を縦にして壁打ちできる形にすると、

「いいか、よく見てるんだぞ・・・こう球が来たら、こうやって、こう!
 もう一度・・・こう、ここでこうやって、こうだ!」
「え・・・ええと・・・あの・・・すみません、わ、わかりません・・・」
「ぬ、國生さんともあろう人が泣き言とは情けないな! いいか、こう!こうだ!」
「え、ええと・・・」

ごめんなさい社長・・・ぜんぜんわかりません・・・

「ええと・・・なんて言いますか、コツとか、具体的になにかありますか・・・?」
「コツか・・・うーむ、俺は動きをイメージして、その通りに身体を動かすタチだから、
 言葉にするのはどうも苦手でなぁ・・・」
「そ、そうですか・・・イメージ・・・ん・・・こんな感じかな・・・」

とりあえず、フォームとボールに対するラケットの当て方だけは見てわかりますので、
それを元に自分なりにイメージして、素振りなどしてみます。
社長はしばらくそんな私を眺められていましたが・・・

「んー、ちょっと膝とか腰が違うかな・・・ちょっと手、ごめん」
「あ・・・」

そう言って、私の後ろに回るとラケットを握る私の手の上から、大きな手をかぶせてきました。

「少し膝を曲げて、そう、もう少し・・・それで、腰を捻って・・・で、
 膝のタメと腰の捻りを使いながら・・・こう!」
「・・・わ!」

ひゅ! っと、社長は私の手を握ったまま身体を勢いよく捻り素振りをします。
これなら、さっきの言葉での説明よりはかなりわかりやすいです。
・・・普段、他の部員の方がいるときにはとても恥ずかしくて出来ない教わり方ですが。

「な、なるほど・・・ええと、もうちょっと・・・腰と膝の連動がまだ、ちょっとはっきりとしないのですが・・・」
「む・・・じゃあ、ちょっとスマン、ええと、こうして・・・」
「え・・・きゃ!」

今度は・・・膝と、腰に・・・後ろから、社長の膝と腰をぴったりと当てられて・・・
というか・・・ほとんど身体を密着させて・・・

「ええと、こう!」
「わあっ!」

た、たしかに・・・すごく、わかりやすいのですが・・・ちょっと、この体勢は・・・

「あ、あの、しゃちょ・・・み、密着しすぎ・・・では、ないかと・・・」
「む・・・でも、この方がわかり易いだろう?」
「た、たしかにわかり易いんですが・・・ちょっと・・・その、あの・・・」

い・・・言えません・・・お尻に、その・・・社長のが、当たってるなんて・・・
腰の動きを伝えるために、仕方ないとはいえ・・・密着させてるものですから、
社長の、それが・・・落ち着いたままとはいえ、ぴったりと当たっていて・・・
うぅ・・・最近はこの時間、社長と、その・・・ごにょごにょしてることが多いからでしょうか・・・
なんだか、イヤに意識してしまいます・・・

「む? 國生さんどうした?」
「い、いえ! べ、別に・・・」

恥ずかしくて、言えるわけがありません・・・
513前々499 4/8:2005/12/18(日) 22:43:23 ID:1qR3hnWE

「ならいいが・・・じゃあ、続けるぞ!」
「へ、あ、は・・・ひぁ!」

社長は膝と腰を使って、上手いこと私の身体を誘導します。
確かに、フォームはすごくわかりやすい・・・ハズなのですが・・・正直、それどころじゃありません・・・

「どうだ? わかってきたか?」
「い、いえ、その、あの・・・」
「む、じゃあもう一度!」
「え、や、ちょっと、ま・・・ふぁあ!」
「・・・む?」

いけない・・・声が・・・その、卓球のときじゃない、別の時の声になってるの・・・気付かれた・・・?

「・・・國生さん、ひょっとして・・・」
「え、な、なんですか? なんでもないですよ!?
 そ、それより、フォームはなんとなくわかりましたから、そろそろまた・・・
 って、ちょ、しゃ、しゃちょ・・・ひぅっ!?」

み、耳に息を吹きかけられて・・・だめ、そこ、弱い・・・

「やっぱり・・・」
「や、やっぱりって、別に、そんな、なんでもな・・・っ! え・・・えええ!?」

ええと、その・・・社長のそれが、急に自己主張を・・・

「と、とにかく、一旦離れて・・・っひ!? ・・・しゃ、社長!?
 だめ! ここ、学校です! 体育館で・・・ひぁあ!」

今度は耳のあたりにキスされて・・・ラケットを握ってない方の手で、 む、胸まで・・・!

「だめ! 社長、今はダメです! あとで、あとでいくらでもしていいですからぁ!」
「そうは言うけど・・・今こういうコトしたがってるのは、國生さんじゃないの?」
「そ、そんな! や、だめ! 服の中に・・・ひあっ!?」

ダメ、とかイヤ、とか口でいくら言ってもたいした抵抗になる訳でもなく、
かと言って社長に力で抵抗するのも不可能な訳でして、
そうこうしている間に体操服の中に腕を入れられてしまい、下着越しに胸をぐにぐにと・・・

「ふぁ・・・あ・・・ひぅぅ・・・だめ、です・・・っ」
「それに國生さん・・・口ではそう言うけど、声は・・・満更でもなさそうだよ・・・?」
「ち、ちがっ! や、ふぁ・・・違う・・・違いまっ・・・ふぁ、あはぁ!」

社長の舌が首筋を這う感触に、思わず高い声が漏れてしまいました・・・。
社長と、その・・・する、ようになって・・・いつも、私はされるがままなのですが、
困ったことに・・・いえ、普段は困らないというか・・・ちょっと嬉しい・・・のですが、
私の弱いところをすっかり把握されてしまいまして・・・
首筋から鎖骨のあたりにかけて社長に舐められると、私、その・・・

「ほら・・・気持ちよさそうな声・・・」
「やぁ!・・・しゃちょお・・・ずるい・・・そこは、だめぇ・・・っあ! ふぁあっ!」

いつの間にか体操服の下でブラは外されてしまい、胸を直に揉まれてしまっています。
学校なのに・・・体育館なのに・・・恥ずかしいのに、声が抑えられないくらいに感じてしまって・・・
身体も、びくびくって震えてしまって・・・だめ・・・社長がますます調子に乗っちゃいます・・・
514前々499 5/8:2005/12/18(日) 22:45:04 ID:1qR3hnWE

「あ、やぁぁ・・・むね・・・だめぇ・・・ひぁぁ・・・しゃちょ・・・だめですぅ・・・」
「でも、國生さんの声、どんどんえっちくなってきてるよ・・・それに、ほら、ここも・・・」

とか言いながら、私の手からラケットを取ると、
グリップのところで体操服越しに胸・・・の先っぽを、ぐりぐりって・・・

「っひ、ひゃ! やぁ、だめ、そこだめぇ! っく! あ! ぅあ!」
「体操服の上からでも分かるくらい固くなってて・・・すっかり気持ちよくなってるんだね」
「ちっ、ちが・・・社長が弄るから・・・!」
「弄られて気持ちよくなっちゃったんでしょ? しかも、いつもより感じてるみたいだし・・・
 國生さんって、体育館でとか、ちょっと普通じゃない場所でする方が興奮するのかな?」
「そんな、そんなことないですっ!」

うう・・・普段は社長に言い負かされたりなんか絶対にしないんですが、えっちのときだけは・・・
私、何故か弱くなっちゃって・・・でも、そうやって言葉で苛められるのが少しだけ気持ちよくって・・・
す、少しだけですよ!?
って、そんなことを思っている間に、体操服が捲られてしまってます・・・
学校で私、胸を露出させられちゃってます・・・恥ずかしいのに・・・

「やぁ・・・社長・・・学校なのに・・・酷いです・・・」
「・・・じゃあ、止める?」
「え・・・」

え、ええと・・・恥ずかしい・・・けど・・・その・・・もう、身体が・・・うぅぅ・・・

「社長の・・・イジワル・・・こんなに弄られてから言われても・・・ずるいですよぉ・・・」
「ふふ、じゃあ、続けるよ」
「は・・・はぃ・・・っあ!」

言うが早いか、今度は片手をジャージに滑り込ませて、ショーツの下に手を入れられて・・・

「やっぱり、だいぶ濡れてきてるね、もう準備は良さそうだけど・・・もうちょっと弄ってあげようか」
「っあ! や、ダメ、そこは、そこは待って! あ、や、ひぁあああ!」

そう言って社長は、わたしの・・・そこに・・・指を、一本、二本って入れて・・・
ぐちゅぐちゅって、かき混ぜて・・・・・・!

「あ! ふぁ、あ、あああっ! や、だめ、しゃちょっ! ゆび、やぁあ! らめ、らめえっ!」
「でも、國生さんのここ・・・俺の指に絡み付いて、すごい気持ちいい・・・
 それに、えっちな蜜がどんどん垂れて・・・このままだと、ジャージまで濡れちゃうよ?」
「そんな、あ、うぁああ! しゃちょ、しゃちょおがっ、ゆびっ! そんな、するから、あ、いひゃああ!」

私たち二人しかいない夜の体育館に、私の恥ずかしい声と、
ジャージの下で社長の指がわたしのあそこをかき混ぜる、
じゅぷ・・・ぐちゅ・・・にちゅ・・・というような、いやらしい水音が響いています。
剥き出しにされた胸は揉みしだかれて、乳首は指先で弄られて、
恥ずかしくて泣きそうなのに・・・それ以上に、気持ち良いのが・・・抑えられません・・・

「あ、ああ! ひぁああっ! もう、もうらめぇえ!」
「まだ本番でもないのに、やっぱり國生さん、いつもより感じてるね・・・えっちだなぁ」
「っ、そんな! やぁ、恥ずかしいですっ! い、言っちゃ・・・
 ・・・あ、ひ!? そ、それだめ、そこ、そこよわっ、や、だめ! だめですっ!」

ただでさえ、もう軽く限界が見えていたという時に、
体操服を捲りあげて露出した背中に舌を当てられて・・・背筋に沿ってつぅっ、と腰の辺りまで舐められて・・・!

「あ! ダメ、そこ舐めちゃ・・・あ、ひゃ、やあああっ!!」
515前々499 6/8:2005/12/18(日) 22:46:52 ID:1qR3hnWE

学校だというのに・・・私は大声を上げて、身体を仰け反らせてびくびくと震えて・・・

「軽くイっちゃったみたいだね・・・國生さんは感じやすくて、かわいいなぁ・・・」
「っ・・・ふぁ・・・やぁ・・・そんな・・・ぁ・・・」

イかされてしまいました・・・学校で・・・体育館で・・・
泣きたいくらい恥ずかしいです・・・でも・・・・・・恥ずかしいのに・・・
まだ・・・私・・・もっと・・・

「じゃあ、今度は本番、行くよ」
「へ・・・や・・・だめ・・・まってぇ・・・」

軽く、でしたが、その・・・イってしまったので・・・ちょっと身体がふらついてしまいます。
ですので、社長に身体を離されて、よろけるように目の前の卓球台に手をついてしまい、
社長に向けてお尻を突き出すような格好になってしまって・・・まるで、おねだりしてるみたい・・・

「國生さんはイったけど、俺はまだだからね、國生さんにそんな格好されちゃったら、待てないな!」
「そんな・・・これは、だって・・・しゃちょおが・・・」
「問答無用!」

そう言って、私の後ろからジャージに手をかけると、
ショーツもろともに呆気なくずり下ろされてしまいました。
体育館の冷えた空気に晒されて、ぞくりと震えが走ります。
学校で自分の大事なところを晒す恥ずかしさに、頭が破裂しそうです・・・なのに、私の身体は・・・

「國生さんのここ・・・ひくひく動いてるよ・・・はやく欲しいのかな?」
「し・・・知りません・・・っ」
「そう? まあ、でも俺もあまり我慢できそうにないし・・・じゃあ、いくよ」
「・・・・・・・・・はい・・・」

卓球台にうつ伏せ気味に寄りかかる私の後ろから、社長が両手で私の腰を押さえて、

「ぁ・・・あ、あ! 入って、入ってくる! しゃちょおのが、中に! あ、うぁああ!」

じゅぶぶぶぶっ・・・と、卑猥な湿った音を立てて、
社長の熱い、固いものが、私の中に・・・入って・・・きました・・・。

「はぁ・・・っ、國生さんの中、いつもより、キツい・・・っ! すごい、締め付けて、絡み付いてくるよっ!」
「やぁあ! そんなっ! 言っちゃイヤぁ! 恥ずかしっ! らめ、あ、ふぁ、んぁあああ!」

私の中に社長のが全部入ると、すぐに社長は腰を使い始めます・・・

「や・・・だっ、あ、ふぁあ!? はげし・・・っ、しゃちょ、いつもより、はげしっ・・・あ、ひぁああ!」

ぱんっ! ぱんっ! ・・・と、社長が私のお尻に激しく腰を打ち付けると、
その度に私の中は出入りする社長のモノでぐりぐりとえぐられて、
その感触は甘い官能的な刺激に変換されて全身を巡り、私の身体を、脳を痺れさせます。
いつも社長にして貰ってる時も、気持ちよくって・・・はしたない声が抑えられない私ですが、
でも、今日はいつもより・・・もっと気持ちよくって・・・恥ずかしいのに・・・!

「うぁあ! やぁ! らめ、あ、ふぁああ! こんなっ! こんなの、だめぇえ! すごすぎてっ!」
「っく! 國生さんっ! いつもより、すごい興奮してる・・・声、めちゃくちゃえっちだよ・・・!」
「そんなぁ! や、ひぁあああ! ちが、ちがぁあ! らめ、らめれす、らめえぇええ!!」
516前々499 7/8:2005/12/18(日) 22:48:32 ID:1qR3hnWE

社長の腰が私のお尻にぶつかる、ぱん! ぱん! という音が体育館に響き渡っています・・・
その音に比べてくぐもった低い音ですが、社長のものが私の中を出入りする度に、
じゅぷぷっ、じゅぶぶ・・・っ、じゅぷぷ・・・っ、と、
私のそこから垂れ流される蜜がかき混ぜられて泡立つ音も混じっています・・・
そして、当然ながら、私の・・・・・・恥ずかしいくらいに、えっちで、大きな声も・・・
・・・体育館中に・・・響いています・・・

「っあ、ひゃあああ! おくっ! 奥にぃ! あたって、しゃちょおのが、あたってぇ! ふぁああ!!」

もう・・・よくわかりません・・・気持ちよすぎて・・・身体中、びくびく震えっぱなしで・・・
涙も涎も流れっぱなしで、卓球台に垂れて汚れるのもどうでもよくて・・・
社長のが何度も何度も出入りして、ぐちゃぐちゃにかき回されてるあそこからえっちな蜜がどんどん溢れて、
きっとショーツやジャージに全部垂れてぐしょぐしょに濡らしてるのも、どうでもよくて・・・

「あああっ! もう、もおっ! らめ、しゃちょ、もおだめぇえ! わたし、わたしぃっ!」
「國生さんっ、俺も、もう、そろそろ・・・そろそろイきそうっ!」
「わたしも、わたしもですっ! イっちゃう、すぐイっちゃいます! らめ、もう! あ、ふぁ! ひぁあ!」
「く・・・っ! 最後に、激しくするよ・・・っ! もっと、強くするからっ!」
「え!? あ、や! うぁ、あああああ!? ひぁ、らめ、はげしすぎますっ! こわれちゃ、あ、ふぁあああ!!」

更に社長の動きが激しくなって、ぴしゃんぴしゃんってお尻に腰がぶつかって、
社長のモノが私の中をめちゃくちゃにかき混ぜて、先っぽが私の奥を何度も何度も突いて・・・
もう、もう・・・キモチイイこと以外何もわからなくなって・・・!

「國生さんっ! ほんと、すごっ・・・どんどん締め付けて・・・もうすぐ・・・もうすぐ出るっ!」
「あ、あああ! うぁああああっ! もう、もうらめ、おかしくなっちゃう、こわれちゃううう!」
「すぐだから・・・もう・・・!」
「ふぁあああ! はやく、はやくしてぇ! もうイっちゃう、イく、イっちゃ、あ、うぁああああ!」
「っぐ! 出る、もう出る! 出すよ、國生さんの中に全部、出すよっ!」
「っああっ! きて、きてくださいぃ! なかに、しゃちょおの全部、出してえぇ!」
「―――――っく、イく、出るっ!!」
「あ!! うぁ、あああああああ!? 出てる、しゃちょおの、出て、あ、ふぁああああ!
 すご、あ、ふぁああ! イく、わたしもイく! イきます! イっちゃ! あ! イぁあああああっ!!」

私の中を激しく突き抉っていた社長のものが、最後に思い切り腰を打ち付けて、一番奥まで突きこまれて、
私の中に・・・熱くて濃い、粘液を・・・精液を、射出しました。
私のお尻に密着した社長の腰がびくんと震える度に、私の中にある社長のものも何度も脈打って、
同時に勢いよく私の膣に精液を注ぎ込みました。
余りに社長の射精される勢いが激しいものですから、
それが膣に、子宮に注ぎ込まれる度にその刺激は私を絶頂に押し上げて、
社長の射精が完全に済むまで、私はずっと絶頂の快楽に翻弄され続けました。
517前々499 8/8(了):2005/12/18(日) 22:50:15 ID:1qR3hnWE

全てが済んでぐったりと卓球台にもたれかかり絶頂の余韻に浸る私を、
社長は後ろから、優しく抱き締めてくれました。
いつも、えっちの最中はすごく激しくて・・・いいようにされてばかりですが、
最後はこうやって、とても優しくしてくれるんです・・・
だから、ちょっと強引なことされても・・・ついつい、許しちゃうんですよね・・・

「ごめん・・・無理やりすぎたかな・・・」
「・・・ううん・・・恥ずかしかったけど・・・イヤじゃ、なかった・・・かも・・・です・・・」
「そか・・・でも、お陰でまた一つ、國生さんの弱点・・・違うか、好みかな? 発見できたよ」
「え・・・また、ですか・・・」
「ん、普段と違うシチュエーションで、興奮しちゃうって、よーくわかっちゃったからね」
「そ、それは・・・じゃあ、もしかして、これからも・・・」
「そうだね、時々、ね・・・イヤ?」
「・・・いえ・・・その・・・時々、なら・・・」

・・・今度は、何処でどんなこと、されちゃうんでしょうね・・・
会社とか、教室とか、部室とか・・・
べ、別に、期待してるわけでは、ありませんよ!?



―――と、まあ、そんな訳で、翌日です。

「ふ・・・ッ! まだまだ、修行が足りないな!」
「むっ・・・も、もう一本おねがいします!」
「よっしゃ来い!」

と、今日も今日とて、相変わらず社長に挑んでいる訳ですが・・・
やはり、そう簡単には参りません。
・・・昨晩の特訓も、なんと言いますか・・・ちょっと、半端でしたし・・・

「くそう我聞め! 國生さんを独り占めしやがって・・・!」
「全くだ! ワシにも國生さんの相手を!」
「元部長・・・勉強いいんですか・・・?
 それにしても・・・るなっちの負けず嫌いは今日も相変わらずだねぇ」
「特訓の成果が見られるのは、もう少し先かなー?」
「ま、昨日よりは多少マシになっちゃいるがな・・・あと、ドライブっぽいのを織り交ぜるようになったな、
 あれも我聞のコーチの産物か?」
「うーん・・・でも、くぐっちのドライブ指導って・・・アレでしょ?」
「こうやって、こうやって、こう! ・・・だっけ? あれでよく身についたよね・・・
 あー・・・それこそ秘密特訓だし、手取り足取り、とか・・・やってたりしてー!」

すかっ!

さり気無く聞き流してはいたのですが・・・
流石に洒落にならない住さんの発言に、思わず・・・派手に空振りを・・・

「あれー、國生さん、もしかして、今の聞いて動揺しちゃったり?」
「ち、違います、たまたま、たまたまですから!」
「ふぅん、まあいいけどね〜♪ それより、今日も特訓するの〜?」
「え・・・と、そうですね、その・・・社長さえ、よろしければ・・・」
「ほほう、やる気だな! ・・・けど、やっぱりまた、フォームからだけど・・・いい?」
「え・・・・・・は、はい! う、受けて立ちますよ!」

ああ・・・私、今日はちゃんと・・・誘惑に勝てるかな・・・
・・・まあ、だめでも・・・気持ちいいから・・・それもまた、いい、かな・・・・・・ね、社長?
518前々499:2005/12/18(日) 23:00:23 ID:1qR3hnWE
というわけで、以上です。

最終回以降、二人は普通に深い関係になってました、という前提の元なんで、
とっつきにくかったらすみません。
とにかくえっちな場面が書きたくなりまして・・・ご期待に添えているかどうかは謎ですが。

とりあえず、最近は書き手の方も増えて活気もありますし、
まったりした雰囲気も好きですので、ネタが続くうちは引き続き居着かせて頂く予定です。
お気遣いくださった方、どうもありがとうございます。

ではでは、読んで下さった方、ども有難うございました〜
519名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 23:59:28 ID:ZyVsgyhp
499氏、超GJ!!
もう廃人になりますよ
520名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 00:35:23 ID:X1sCWGqP
499氏に質問です
ここ二回の作品は最終回前提として書かれてらっしゃるようですが、
それ以前に書かれていたユウさんに攻められてくっついたバージョンと全くの別物と考えていいんですよね。
ということはユウさんバージョンは完結したと考えていいんでしょうか?
それともワクテカして待ってていいんでしょうか?

長くてすいません

相変わらずのGJぶりです
521名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 00:40:23 ID:Cz9b990t
富士山頂まで転がり登れるほどの低脳っぷりでした。
私も文才欲しいなぁ。
522前々499:2005/12/19(月) 02:16:50 ID:A0At11Cz
>>520
個人的、というか自分独自の設定のお話になりますので、こちらで回答してみました。
下書き用に借りた更新予定のないスペースです。

ttp://499.4.dtiblog.com/
523名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 04:06:46 ID:M4GdKRTf
>>499
GJ
流石です
これからも低脳な作品を期待しておりまする
524名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 22:19:51 ID:EgdQA3Tn
ガモンを國生さんに取られて、ヘコんでるトコロを、縁側で茶をすすってる
キノピー&斗馬に癒されてる桃子、と言う図が浮かんだ。

ですが先生! 桃子&斗馬ではちょっとエロくなりません!!
525名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 22:51:11 ID:54ME3LqW
だってまだ小学2年だもん。
526名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 23:02:45 ID:X1sCWGqP
もうちょっとトウマが大きければなぁ…
せめて中学あればくっつけられるのにね
527名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 01:03:08 ID:XPSFRII6
>>524
桃子が斗馬にいけない教育を施すところを想像した。

あの年で手練手管を尽くして奉仕する桃子たんハァハァ(;´Д`
528名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 01:14:00 ID:WAO4Qr/a
むしろ斗馬が施すというのは?
529名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 01:41:48 ID:/NQ/H2uq
そっちのほうがありえますな
530六商健一 ◆50IBoxcPsA :2005/12/20(火) 18:06:36 ID:KdMv//ED
斗馬を主役にしたエロパロなら俺に任せてくれ!
何日かかるか分からんがいいものを作って見せてやるぞ!
531名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 18:33:37 ID:/NQ/H2uq
初のショタ系になるのかな?
頑張ってください
532名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 18:35:50 ID:fLtR6Tml
いいよ頑張んなくて。
533名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 19:26:32 ID:gCMsoS6i
532!貴様何を言うか!書いてくれる人にはなんだろうと敬意を持て!それが読む方の礼儀というものだ!(・A ・)530さん、待ってますからね!ヽ(*´∀`)ノ
534名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 19:57:40 ID:e73AqCkR
>>530
禁止事項に触れなければ歓迎。熟読して考慮されたし。
535名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 20:38:01 ID:XPSFRII6
>>534をみて>>1を見て気がついた。

百合はダメとあるがホモがダメとは書いてないことに(;´Д`)
536名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 21:02:37 ID:8kzKHdrQ
>>535
>・801は禁止。専用スレにてどうぞ。
ちゃんとある
537131:2005/12/21(水) 05:51:23 ID:50UCoJPY
決心付けて書いてきました
131です
陽菜VS果歩・・・かな?
例によって性格ずれまくってますスンマセン
・・・とにかく投下します・・・
538131:2005/12/21(水) 05:52:09 ID:50UCoJPY
「えーと、陽菜・・さん?」
「何ですか?」
「本気?」
「当たり前です!!
約束は守らなくてはいけませんし、ああまで言ってしまって引き下がるわけにもいきません!!」



真芝壊滅から数年、我聞と陽菜は幸せを共にし、果歩は番次と付き合っていた。そんなある日のこと・・・

工具楽家茶の間
珠と斗馬は既に寝て、仕事が終わった我聞と陽菜、そして高校から帰ってきた果歩がくつろいでいた。
始まりは我聞の何気ない一言。
「時に果歩、番次とはうまくやってるか?」
そんな問いに果歩は自慢げで嬉しそうに語る。
「あったり前じゃない。私と番次はいつもラ・ブ・ラ・ブ・よ」
そして、果歩の番次自慢が始まる。
格好いいから始まり、優しい、気が利く、あんないい男他には居ないなどなど聞いている方が恥ずかしくなりそうなほど番次を褒めちぎる。
そして最後に言った
「仙術だってお兄ちゃんより絶対強いしね〜」
という言葉にお茶をくんできた陽菜が仕事の癖で客観的かつ的確に言葉を返してしまう。
539131:2005/12/21(水) 05:53:56 ID:50UCoJPY
「そうは言ってません。ただ、それにレパートリーを求めるのはおかしいと言ってるんです!!」
「じゃあ、お姉ちゃんはお兄ちゃんと普通にしかやったことないの?」
「もっ勿論!!あ、当たり前でしょう!!」
真っ赤になって言う陽菜。
ちらりと我聞の方に目をやるとやはり顔が赤い。
ニヤリと笑みを浮かべる果歩。
「嘘はいけないわよお姉ちゃん」
ギクッと言う表情をする我聞。
耳まで赤い陽菜。
「仕事で外泊してきたとき、会社とか、現場とか、そういうとこでしてるって言うの聞いたことあるんだけどなぁ」
勿論嘘、当てずっぽうである。
しかし、今の陽菜にそれを判断するだけの冷静さは無かった。
「そ、それは・・・そう!そうしないと仕事も手に着かないほど私が我聞さんを、我聞さんが私を好きだから仕方なく、です!!」
相当恥ずかしいであろう、普段の陽菜なら絶対言えないであろう言い訳であるが、既に恥も外聞もない精神状態なので意に介していないようだ。
「そうね・・・じゃあ勝負してよお姉ちゃん」
「勝負?」
いきなり変わった果歩の語調を不審に思い問う。
540131:2005/12/21(水) 05:55:20 ID:50UCoJPY
「そう勝負。私もお姉ちゃんの言うとおり互いを求めることは愛することの一つの形だと思うの。
だから、どちらが早くその愛を形にできるか勝負するの」
「それはつまり・・・」
「ええ、どちらが早く子供が作れるか、よ!」
「お、おい果歩、冗談もそれくらいに・・・」
「冗談なんかじゃないわ!!私と番次はそれくらい愛し合っているの!!お姉ちゃんとお兄ちゃんよりもずっとね!!」
圧倒され続けていた我聞がやっと止めに入る。
しかし・・・
「・・・いいでしょう」
「陽菜!?」
「では、勝負期間は三ヶ月。先に妊娠検査薬に反応が出た方が勝ち。
そして、勝った方が負けた方より愛が強かったというのを認めるということを約束してください」
「望む所よ!!
なら早速番次のとこ行かなきゃ!
負けないからねお姉ちゃん!!」
「それはこっちの台詞です!!」
そして飛び出していった果歩を呆然と眺めてから口を開く我聞。
「えーと、陽菜・・さん?」
「何ですか?」
「本気?」
「当たり前です!!
約束は守らなくてはいけませし、ああまで言ってしまって引き下がるわけにもいきません!!
そして何より、あそこまで言われたのですっ負けるわけにはいきません!
それに、あなただって嫌ではないですよね」
「う・・・けど果歩にはまだ早・・・」
「私たちだってその頃から関係をもっていましたよね?あの頃に出来てしまってたっておかしく無かったのですが?
それとも、私より果歩さんの方が大切なんですか?」
「いっいやそんな事は・・・」
「でしたら問題ありませんよね?」
「・・・わかった、観念するよ・・・」
「よろしい。では早速・・・」
「うん・・・」

そして工具楽家の夜は更けていく・・・
541131:2005/12/21(水) 05:57:10 ID:50UCoJPY
以上です
続きは要望があれば・・・
無ければ別の物を・・・
ソレデハ
ノシ
542501:2005/12/21(水) 09:44:30 ID:zqQoJ7sh
いかん、低能すぎてビンカンな部分がっ!イテテ…
神々の集うこのスレは半端じゃないクオリティだな。

早く治癒してドンキで買ったマットの上で転がりてぇ!

>504
漢として一皮剥けたのだよ。ズルリと。


543名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 11:47:46 ID:an+/8UuW
仙術しょうぶするの?
544名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 21:32:18 ID:opERcyHS
>>131
続き気になります・・・いったいどんな勝負になるのやら、予想がつきません・・・
期待してまっす!
545名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 22:01:41 ID:Mq9OmWQu
131氏、期待して待ってますよー!
546名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 22:37:06 ID:6YdGktVp
けど、実はイマイチだよね。
547名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 00:40:03 ID:kqQpkqtN
>>131
>>538-539の繋ぎが少し不自然というか、抜けてしまった文があるんじゃないかと思ってしまうけど、
続きは読みたいです……
548131:2005/12/22(木) 03:11:08 ID:CDvX6Pm8
>>547
ご指摘通り、一つ抜けてました
_| ̄|〇
スンマセン・・・
538と539の間の落とします
こういうミスは次からないようにせねば・・・
549131:2005/12/22(木) 03:12:39 ID:CDvX6Pm8
「いえ、確かに水の仙術は色々応用が利きますが、単純な破壊力、そして総合的な能力は我聞さんの方が上だと思います」
これに少しムッとする果歩。
「・・・けど、番次の方がずっと頼りがいがあるわよ、お兄ちゃんなんかよりずっと!」
最後の一言にピキッと来る陽菜。
「我聞さんだってとても頼りになります!!
それに、なによりとっても優しいんですっ!!」
「番次だって優しいもん!!」
「ふ、二人ともそれくらいで・・・」
見かねた我聞が止めに入ったが、
「あなたは黙っててください!!」
「お兄ちゃんは黙ってて!!」
二人の剣幕に圧倒される。
「それに、番次は夜だってと〜っても優しくて積極的なんだから」
「ブッ!!」
お茶を吹き出す我聞。
「な、な、な」
真っ赤にした顔から湯気が出そうな陽菜。
「あ〜んなことや、こ〜んなことなんかね〜」
恍惚とした表情で遠くを見るように言う果歩。
「そっそれは、本当に男女がお互いを愛し合う一つの形ですっ!!
決して娯楽のためではありません!!」
「なによ、だったらお姉ちゃんは私と番次が遊びだって言いたいの!?」
550名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 16:43:20 ID:6z/RNAOO
【社会】今年の赤ちゃん命名上位 男「大翔」「翔」 女「陽菜」が首位…明治安田生命調べ
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1135233681/l50
551名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 23:24:13 ID:aEjE6ZcM
>>538-539 >>549

批評めいた事は言いたくないけど……台詞に対して、地の文が少なすぎる。
そして、その地の文も単調でアクセントにすらなっていない。

まあ、自分が言わなくても文章についた感想の数とその内容を見れば分かると思うけど。
前に書いたものはきちんと書けていたのに、なぜ?

あと、気になったのは「続きは要望があれば……」ということ。
自信が無いのか、それとも誘いうけなのか。
あなたが書いているのはチヤホヤされたいからか?

あなたが書きたいなら書けばいい。面白かったらレスは付くんだから。
自分で自信の無いものを見せられても、こっちが困る。

これからに期待します。
頑張ってください。
552547:2005/12/23(金) 00:32:21 ID:99e+DDfZ
>>549
ちゃんと間があったのですね、スムーズに繋がりました、よかったです。

数レスに跨って投下する時は、自分の場合ですが、
投下する文章を1レスごとにテキストに小分けしておいて、
連投規制回避の待ち時間の間に投下したテキストから別フォルダに突っ込んでしまい、
前後のつながりの確認とかしてから次を投下しています。

折角書いた文章が半端な形で伝わってしまうのは悲しいので、お気をつけくださいな〜
553名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 09:24:34 ID:gON02FCb
惜しむらくは「番司」…
554前々499:2005/12/23(金) 09:53:56 ID:99e+DDfZ
ども、季節ネタということで、クリスマス絡みの話を投下させて頂きます。

最終話の後、少なくとも表面上は互いに何事もないまま過ごしていた二人のお話です。
あいかわらず我聞×國生さんで、今回投下分はえっちなしです。
555前々499 1/7:2005/12/23(金) 09:55:18 ID:99e+DDfZ

お父さんと先代が旅立って、そろそろ一ヶ月になりましょうか。
真芝壊滅の影響で本業が激減して、経理部長としては少し頭の痛い日々ではありますが、
それだけ平和な日々でもあるわけで、今は少ない仕事を確実にこなしていこう、を合言葉に、
工具楽屋の皆は業務にあたっています。
とは言え、辻原さんが無事に復帰されて私は営業から解放されたこともあり、
最近は部活に割ける時間も随分増やすことができました。
それにしても・・・

「・・・ふぅ、やるなぁ國生さん・・・だが、まだまだだな!」
「むぅ・・・こ、今度は負けませんからね! 社長のドライブにも反応できるようになりましたし!」
「ふっふっふ、その意気や良し! いつでも挑んで来るがいい!」

私と社長なのですが・・・相変わらず、こんな感じです。
あの日・・・お父さんたちの旅立ちの日に、何気なく飛び出したお父さんの爆弾発言・・・
あれ以来、果歩さん達や工具楽屋の皆さんにまで、
私と社長がちょっと仲良くしてるとそれはもう容赦なくからかわれてしまいます・・・
でも別に、それから二人に何かあったかというと、
・・・実は、まだ別に、何も無いんです。
まだ、と言いましたが、だからといってこれから何か予定があるわけでもありません。
相変わらず、からかわれると二人で顔を真っ赤にして、
ちょこっと顔を見合わせては照れ笑いを返す、とか、そんな感じです。
だから、その・・・多分、社長も、私と同じ気持ちでいてくれるんじゃないかと思うのです・・・。

その、ちょ、ちょっと・・・気になってるかもしれない、かな・・・とか・・・。

ええと、まあ、その、で、ですね!
先程、“まだ”という表現をした理由ですが、そろそろ、時期がやってくるのです。
これまで、ほとんど意識したこともなかった行事なのですが・・・

「お疲れ様、國生さんホント上達したね〜!」
「あ、ありがとうございます!」
「ところで、ちょっといいかな、あ、工具楽君も」
「ん、なんだ?」
「今度の土曜日なんだけど、なんの日だかわかる?」
「土曜? うむ? 國生さん、わかるか?」
「ええと・・・その・・・クリスマスイブ、ですよね?」
「うーん、工具楽君は相変わらずだねぇ・・・でも、國生さんはちゃ〜んと、意識してるんだね〜♪」
「え、べ、別に意識とか・・・わ、私は秘書ですから、カレンダーは確認してますので!」

そう、それです。
これまでは大して興味もありませんでしたが、それでもその日がどんな意味を持つかは知ってはいます。
もちろん、本来の意味だけでなく、その・・・恋人たちの間での、という意味でも・・・。
ですから、その、少しだけ期待してしまっているのですが・・・
社長の今の反応からすると、期待するだけ悲しい思いをするだけ、かもしれませんね・・・はぁ。
556前々499 2/7:2005/12/23(金) 09:56:54 ID:99e+DDfZ

「あはは、そう、それでね、土曜日で休日だし、部室でクリスマスパーティーしようかって話があるんだけど、
 二人とも予定が無かったら、どうかなって思って!」
「あ、そ、そう言うことでしたか・・・でしたら、土曜なら基本的には仕事も休日ですし・・・」
「お、それなら俺たちも参加できるかな?」
「はい、これから予定が入らなければ、ですが」
「よかった〜! じゃあ、プレゼント交換する予定だから、一人一つ、なにか適当なものを用意しといてね!」
「はい、わかりました!」
「おう、わかった!
 と、すると・・・駅前にでも買いに行かねばなるまいが・・・時間あるかな?」
「それでしたら前日も祝日で仕事はお休みですから、本業が入らない限りは平気かと思いますよ?」
「そうか! じゃあ國生さんもその日に買いに?」
「そうですね、そうしようかと」
「なら、折角だし一緒に行こうか?」
「・・・・・・え?」

思わず、聞き返してしまいました。
だって、それじゃあまるで・・・

「む? あ、そうか、そうだったな・・・折角のプレゼント交換なのに、
 一緒に行ったんじゃお互いのモノがわかっちゃって楽しくなかったな、すまん、気が回らなかっ・・・」
「い、行きます!」
「・・・へ?」
「大丈夫です、お互いが品物を買うときだけ別々に行動すれば問題ないですし!」

あ・・・・・・・・・
我ながら、ちょっと軽率でした・・・住さんが、なんというか・・・凄く楽しそうな顔で私たちを・・・

「む、そうか、まあそうだな、それじゃあそういうことで! ・・・って住、どうかしたか?」
「ん? ん〜ん、なんでもないわよ〜? まあ、とりあえず・・・國生さん、頑張ってね!」
「え、あ、す、住さん! な、何か勘違いされてませんか!?」
「あれ、私は卓球のこと、言ったつもりなんだけど〜?」
「えええ!?  あ、は、はい・・・頑張ります・・・」

ああ、なんかもうもの凄くニヤニヤしてます・・・住さんって、大人しそうでいて・・・何気に策士かもしれません。

「ふっ、確かにまだまだ頑張らないと、この俺を超えることは出来ないからな!」

そしてこの方はこの方で・・・どこまでも相変わらずです。
今のお誘いも、間違いなく下心とかないんでしょうね・・・
何と言いますか、いろいろと前途多難です・・・はぁ・・・。
557前々499 3/7:2005/12/23(金) 09:58:16 ID:99e+DDfZ

「お、國生さん、おはよう! 早いね、待たせちゃったかな?」
「社長、おはようございます! 大丈夫です、今来たばかりですから」

なんだか、まるで恋人同士の待ち合わせです。
まあ、恋人同士で社長、なんて呼び方は有り得ませんけどね・・・
と、ともかく!
今日は12月23日、無事に仕事が入ることもなく、
先日の約束通りに私と社長は一緒にプレゼントを選ぶために、駅前で待ち合わせをしていました。

「悪いね、時間ギリギリになっちゃって・・・
 國生さんと買い物に―――つったら、果歩がその服じゃだめだ、とかなんか妙にうるさくてさ、
 何度も着替えさせられて・・・一体なんだったんだか・・・」
「ふふ、社長の家はいつも楽しそうです」
「まあ、賑やかなのは認めるけどさ・・・一応は俺が家長のハズなんだけど、
 時々、実権は果歩に握られてるんじゃないかと思っちゃうよ、あはは・・・」

案外、的を得た意見かもしれませんが、まあ敢えて口にはしません。

「ふふふ・・・でも、先代から家族を任されたのは社長ですよ? もっと頑張らないといけませんね?」
「ううむ、おっしゃる通りで・・・ま、まあウチの話はいいから! じゃあ、早速買い物と行こうか!」
「はい、社長!」

取り留めのない話をしながら、私たちはデパートへ向かいます。
休日の駅前ですので結構な人がいるわけですが、その方々から見て、私たちってどうなんでしょうね。
高校生の男女が二人で一緒に買い物をしているって、ちょっと、なんていうか・・・
・・・デートみたい、かな、とか・・・
でも、同い年くらいの男の子と女の子が手を繋いで仲良さそうに連れ立って歩いてるのを見ると、
やっぱり違うかなぁ、とも思うわけで・・・

「さて、デパートへは来たけれど・・・何処から回ろうか?
 そもそもプレゼントって言っても、なかなか浮かばないしなぁ・・・」
「まあ、だからこそ、色々見て周りましょう、見ているうちに“これだ”っていうのが見つかるかもしれませんし」
「そうだな、どうせ今日は一日使えるしな」
「はい! じゃあ、まずは・・・そうですね、雑貨からでも見てみましょうか」
「おう、そうしようか」

こうして、私たちは雑貨に始まって、あっちからこっちから手当たり次第という感じで、
様々な品物を見て回ります。
まあ、中には “ここは流石に見ても仕方ないかな”という所もありますが・・・

「・・・社長、その・・・流石にお鍋や包丁はプレゼントには適さないかと思いますが・・・」
「そ、そうかな、ダメかな、鍋?」
「まあ・・・社長がどうしてもと仰るなら止めはしませんが・・・
 お鍋って、使いやすい重さがありますから、人が選んだものは貰っても使い難いかと・・・」
「む、なるほど・・・流石は國生さんだ、鋭いな! やっぱり一緒に来てよかった!」
「・・・ひょっとして私ってその為に誘われたんでしょうか」
「い、いや違うぞ!? ほら、折角目的が一緒なんだし! 行くところも同じだろうから鉢合わせするかもだし!」
「は、はぁ・・・」

なんだか・・・よくわかりませんが・・・まあ、でも・・・正直なところ・・・楽しいです。
一緒に来れてよかったって、素直に思っています。
社長とは普段から一緒にいる時間こそ長いですが、話題はいつも仕事のこと、学校のこと、部活のこと。
でも、今日はいろんなものを見ながら、そこから色々な話題が出てきます。
二人だけで、こんなに延々とたくさんの話をするのは今日が初めてかもしれません。
相変わらず、素でとぼけた発言も多くて、その度に突っ込んだり苦笑したりですが、
今思うと、以前はそういうときはため息を吐いて、社長に冷たい視線を送っていたんですよね。
それが今は、社長のそんな面を面白い、と思えるようになった訳ですから、
人の印象って、本当に変わるものです。
・・・いえ、変わったのは、私の心かもしれませんね。
558前々499 4/7:2005/12/23(金) 09:59:30 ID:99e+DDfZ
そうこうしているうちに、いつの間にか時間は過ぎ、
気が付けばお昼近くになっていました。

「む、だいぶ混んできたな」
「そうですね、時期も時期ですし、そろそろお昼も近いですから・・・
 どうでしょう、お昼になってしまうとどのお店も混雑しますし、少し早いですが食事にしませんか?」
「おお、その方がいいかもね・・・やっぱり國生さんは気が回るなぁ」
「い、いえ別にそんな・・・で、では少し離れたところですが、
 お値段の割に味がいいところを知ってますので、そこへ行ってみませんか?」
「むぅ・・・本当に流石だ、そんなとこまで調べているとは」
「や、その、そういうのは優さんが詳しくて、よく一緒に買い物に来るものですから、
 その時に教えて頂きまして・・・」
「なるほどね・・・お、國生さん、そこは寄って行かなくていい?」

と言って社長が指したのは、花屋さんでした。

「あ! そうですね、では・・・少しだけよろしいですか?」
「ああ、少しと言わず、心行くまで見ていけばいいよ」
「はい、じゃあ、お言葉に甘えて!」

社の鉢植えの世話をしているのを見て、
私が観葉植物が好きだっていうこと、察してくれたのでしょうか・・・?
ちゃんと見ていて貰えてたんだなと思うと・・・少し、嬉しいです。

「しかしこうして見ると、観葉植物ってだけでも随分色々あるんだなぁ、こんな小さいのまであるとは・・・」
「はい、こうやって眺めているだけでも楽しいですね、なんだか気分が和んでくるんです。
 社長もお部屋にお一つ置いてみては?」
「ううむ、食べられる物だったら尚良いのだが・・・」
「いや、その・・・アロエなんかは食べられますけど・・・それはちょっと目的が違うというか・・・」
「む、そうか。 でもまあ、形や色も様々で・・・確かに、育ててみるのも面白いかもしれないな」

・・・よかった。
社長は家庭菜園もなされているし、草花を育てるのは嫌いじゃないとは思っていましたけど、
これならどうやら・・・。

「ん? なんか面白い名前だね、これ」
「幸福の木、ですね・・・どこかで幸福のシンボルにされているとかで、こう呼ばれているそうです」
「へぇぇ、さすが詳しいな・・・それにしても大きさも随分いろいろ・・・」
「ふふ、そうですね・・・同じ種類でも、育て方次第で色々な大きさや形に育っていきますから・・・
 それも、育てる楽しさなんですよね」
「なるほどなぁ、それにしても、國生さんは本当にこういうの好きなんだな」
「え、まあ確かにそうですけど、どうしてまた?」
「いや、本当に、すごく楽しそうに話してるからさ」
「そ、そうでしたか・・・」

確かに、好きなものの話題ですから、自然と楽しい気分になりますよね。
でも多分、それだけが理由じゃないと思います。
・・・気付いてはくれないでしょうけど、ね。

なんて、物思いに耽っていた時でした。

「あれ、もしかして工具楽屋の・・・」
「「え?」」

その名を出されては、私も社長も驚かずにはいられません。
思わず振り返ると・・・
559前々499 5/7:2005/12/23(金) 10:01:53 ID:99e+DDfZ

「おお、やっぱり我聞と秘書さんか! よう、こんなところで二人して、もしかしてデートか?」
「陽菜! おまえ、ついにセクハラ社長の毒牙に! ・・・可哀想に・・・」

そこにいらしたのは、いつも解体の仕事でお世話になっている保科さんとヤスさんでした。

「え、ちょ、ちょっと!? ヤスさん? 保科さんも、何言ってるんですか!」
「そ、そ、そうですよ、そんなんじゃありませんっ!」

社長が真っ赤になって、必死で否定しています。
・・・もちろん、私も真っ赤でしょうけど。

「えぇ、そうなのか? だって二人して花屋でぴったり並んで仲良さそうにしちゃって、なぁ?」
「だ、だからこれはれっきとした用事があって・・・」
「陽菜、そんなこと言いながら間違いなくこいつはお前のことを狙っているからな!
 特に明日の夜は気をつけろよ!? いくらお前でも腕力じゃ敵わないんだから、いざとなったら大声を・・・」
「だ、だ、だからそんなんじゃないんですっ! しゃ、社長、行きましょう! では失礼しますっ!」
「え、あ、ああ、じゃあ保科さんヤスさんまたっ!」

なんだかもう大混乱というか、不意打ちを受けて完全にペースを握られているので・・・
こういう時は三十六計逃げるに如かず! ひたすらに早足です!

「こら、まだ話は済んでないぞ! 逃げるな陽菜! エロ社長!」
「まぁまぁほっちゃん、それくらいで」
「ほっちゃんって言うな〜!」

なんていつものやり取りが後ろか聞こえてきますが、その間に一気に離脱です。
逃げるように(というか逃げてますが)足早に歩く私も社長も、お互いに真っ赤な顔で・・・
ああ、本当に恥ずかしいです・・・。
でも、私たち、そんなに仲良さそうに見えたんでしょうか?
・・・社長は、保科さんとヤスさんの発言を聞いて、どう思われたのでしょうか。
それに・・・明日の晩って・・・・・・
社長と、私が・・・あ、ありえない・・・ですよね・・・?
でも、もし・・・間違ってそういうことになったら・・・迫られたら・・・私、どうするんだろう・・・
って! 何考えてるの!? とにかく今は逃げる!

・・・逃げると言っても、どうやら相手は追って来はしないようなので、
デパートを出たところでお互いに足を緩めて顔を見合わせます。
やっぱり、まだ照れが残っていますね、私もそうでしょうけど。

「やれやれ・・・まさかあそこで保科さんとヤスさんに出くわすとは・・・
 いきなりあんなこと言われても、びっくりしちゃうよなぁ、あはは・・・」
「で、ですよね・・・あんなこと、いきなり言われても・・・」

まあ、その・・・確かに、自分でも思ったことは思いましたけど・・・
人に言われると、恥ずかしさが全然違いますよ・・・

「・・・でも、保科さんとヤスさんは、一体どうしてあそこに・・・」
「む・・・そういえば・・・なんか一方的に言われて逃げて来ちゃったけど、
 あの二人こそ・・・その、デート、とか・・・?」
「ど、どうなんでしょう・・・でも確かに、なんていうか・・・普段から仲はよさげな気も・・・」
「そうだよな、ヤスさんも付き合いは長いって言ってたし、何気に保科さんの扱いに慣れてる感じだしなぁ」

結局、想像に頼るしかないわけですが、でもあのお二人は私たちより年上ですし、
一緒に仕事してる時間も長い訳ですから・・・やっぱり、お付き合いされてるのかな、と思ってしまいます。
私たちのことをからかっているときも、なんて言うか、普段の仕事のときよりも楽しそうでしたし、
やっぱり、そうなのかも知れません。
・・・ちょっと、羨ましいかな・・・。
そう思いながらちらっと社長の方を見ると、社長は、何か上の方を見上げられていました。
560前々499 6/7:2005/12/23(金) 10:04:11 ID:99e+DDfZ

「この木、いつの間にか随分と飾りつけされてるな」
「へ? あ、本当ですね・・・これ、もみの木ではありませんが、
 クリスマスツリーに見立てて飾り立てているのでしょう。
 そういえば夜になるとイルミネーションでキレイだって、天野さんや住さんが言ってました」
「へぇぇ、確かに昼と夜じゃ全然景色が違いそうだな」
「ですよね・・・私も・・・見てみたいです」

できれば、一人で、ではなく。
かといって、皆で、でもなく。

「そうか・・・」

ツリーを見上げている社長の横顔を、もう一度ちらっと覗いてみます。
・・・ちらっと覗いただけなのに、何故か社長もこちらを見ていて・・・
やっと落ち着いた顔がまた“かぁっ”と赤くなるのを感じながら、慌てて顔を背けてしまいました。
それは社長も同じだったようで、
今度はゆっくりとお互いに顔を見合わせると、どちらともなく・・・

「・・・ぷっ、あははっ・・・なんかこんなことばっかりだな、どうも」
「うふふふ・・・本当に、あの日からしょっちゅうこんな感じな気がしますね」
「まったく・・・あの日の國生さんのおっちゃんの発言から、どうもおかしいんだよなぁ」

そういって私を見る社長の顔が、照れは残っていますが、少し真剣味を帯びたように見えました。

「俺たち、ちょっと人の言葉で踊らされ過ぎてるかもしれないな」

踊らされてる、ですか・・・
なんだろう・・・少し、嫌な響き。

「ねぇ、國生さん」
「・・・はい、なんでしょう?」
「この前のおっちゃんの爆弾発言さ、なんか、どうも違和感があってさ・・・」
「違和感・・・ですか」
「うん、それでさ・・・俺たちの間だけでも、あれ、無かったことにしないか?」

え・・・
それは、どういうことでしょう・・・
何を無かったことにするんでしょうか?
お父さんは何も言わずに旅立ったことに?
私たちがお互いに恥ずかしい思いをしたことも、無かったことに?
恥ずかしがりながらも、お互いに思わず顔を見合わせてしまったことも、それも・・・無かったことに?

「で、だ・・・その、改めて、なんだが・・・」

ちゃららら―――♪ ちゃーちゃちゃちゃちゃらちゃららら―――♪

なんだろう・・・どうしよう・・・なんか、凄く嫌な気分・・・何か・・・なんだろう、この気分・・・

「國生さん? 電話、それ会社からじゃ!?」
「・・・はっ、す、すいません、すぐ出ます!」

ぱたんっ、ぴ。

「は、はい、國生です!」
『辻原ですが・・・休日のところ申し訳ないですが、本業です。
 ちと急ぎなので内容は後で説明しますが、今は社長と駅前とのことですが、それでよろしいですか?』
「はい、今、社長と一緒ですが、すぐに向かいます!」
『いえ、急ぎの依頼なもので既に出てましてね・・・国道のところまで来てください、そこで拾います』
「わかりました、すぐ向かいます!」
561前々499 7/7(前編 了):2005/12/23(金) 10:06:32 ID:99e+DDfZ

ぴ、ぱたん。

「仕事?」
「はい、緊急のようで、国道のところまで来て頂けるとのことですから、急ぎましょう!」
「おう、わかった! 行くぞ國生さん!」

雰囲気から私も社長も急を要することを察知して、用事のことなど後回しでトラックまで駆けつけます。
車内で説明を受けて私はバックアップの、社長は現場作業の準備に追われ、
話の続きどころではありません。
そのまま現場に到着して、あとはいつも通り、仕事に集中します。
悩み事があっても心配事があっても、仕事は仕事・・・
人命だってかかっている事態でしたので、集中しなくてはいけません。

そんな甲斐もあって、今回の本業は無事に終了することができました。
真芝の影もなく、急ぎの割には順調に事を運べましたので、無事に黒字で終えることもできましたし、
事務所に戻って書類作成等の残務も片付けても、まだ夕方になったばかりの時間でした。
ですが、改めて買い物、という気持ちにはなれません。

私の胸の中では、さっきの社長の言葉がずーっと、ぐるぐると回っていました。

無かったことに・・・無かったことに・・・無かったことに・・・

「國生さんご苦労様・・・ちょっと顔色がよくないようだけど、大丈夫?」
「はい・・・平気です、問題ありません」
「そうか、ならいいんだが・・・買い物、結局出来なかったけど、どうしようか?」
「そうですね・・・私は、部屋にあるもので見繕ってしまおうかと」
「そ、そうか・・・俺は・・・どうしよう・・・」
「社長、すみません・・・今日はこれで失礼致します」
「え? お、ああ、じゃあまた明日!」

・・・本当は、さっきのこと・・・ちゃんと聞かなきゃいけない気がします。
聞いてみたら、本当に何でもないことなのかもしれません。
けれど、もしも・・・取り返しのつかないことだったら・・・私一人が浮かれていただけだったら・・・
そんな嫌な気持ちが・・・膨らんできます。
だから私は、社長から逃げるようにして、部屋へ帰りました。

部屋に入って灯りをつけると、テーブルの上に載せたままの鉢植えが目に飛び込んできます。
卓上に置くにはやや大きめですが、すこし作業をしていて置きっぱなしにしておいたものです。
数ヶ月前に購入して、今も元気に育ってくれているものなのですが、
昨晩、鉢を新品の綺麗なものに植え替えて、葉の表面も拭いてあげました。
それから派手になり過ぎないように気を使いながら、赤と緑のリボンで飾りつけました。
クリスマスツリー、とはとても言えませんが、クリスマスを意識した装飾は、
別に部屋を飾るためのものでは、ありません。

プレゼントしようと思ったのです・・・あの人に。
日頃の感謝の言葉と共に、もしかすると言外にもう一つの想いを隠して。
ですが、今は・・・これを見ていると、不安ばかりが募る気がします。
私はまだ自分の気持ちだって決めていないのに・・・それなのに、こんな不安になってる・・・
その気持ちは、夕飯を食べてもお風呂に入っても消えませんでした。
いくら気を紛らわそうとしても、鉢植えが視界に入るたびに意識はそっちへ引かれてしまいます。
かといって視界に入らないベランダに出しては、この季節ではすぐに枯れてしまいます。
悩んだ末、夜中になってから私は鉢を抱えて事務所に向かい、ロッカーの中にそれを押し込みました。
この嫌な気持ちも、社長のあの言葉も、一緒に押し込んでしまいたい・・・そう思いながら。

部屋に戻ると、そこには私の悩みをこれ以上掻き立てるようなものはありませんでした。
ですが・・・様々な想いを抱きながら手入れをしたその鉢を失った空間は、
・・・寂しくて、虚ろでした。
想いを込めた鉢を失い、代わりに寂寥感で満たされた部屋で・・・私は、寂しい眠りにつきました。
562前々499:2005/12/23(金) 10:09:37 ID:99e+DDfZ
今回投下分は以上です。

ネタがネタなので、出来ればこの週末中に完結させようとは思っていますが、
間に合わなかったら笑ってください。
ではでは、読んで下さった方、ありがとうございました。
563名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 10:21:34 ID:d3OumCgn
499さん、キター!!
時節柄、こういうネタは実にタイムリー。
それと、保護欲をかきたてる國生さんですね。
従順な秘書って感じも尚良しっ!


564名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 12:48:00 ID:HSyOWzDj
褒め言葉がすべて安っぽく感じてしまうからこれだけいいます

グッジョブ
565名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 17:28:17 ID:hJV6rfR3
GJ! 続き期待して待ってます。

話は変わるが、桃子スレで言われていたのは本当か?
カタログは買ったが、本の方なので作者まで確認できんかった。
「突貫!」
我聞が最後の兵器を破壊する。市街地でなければ爆砕で破壊することもできたのだが、被害を考えた上、時間のかかる螺旋撃のみでの破壊となった。夕日は姿を消しつつある午後5時40分…
「あれ?國生さんは…」
いつの間にか姿を消した陽菜に気付く。
「優さん、國生さんはいずこへ…って、何すか?」
優は通話状態の携帯を黙って差し出す。おもむろに受け取って出る。
「もしも…『こんの大ボケ兄がぁぁぁっっ!!!』
可聴域を越えた怒声に数秒、気絶。
「…か、果歩!?」
『ったく、6:00に家族で食事だって言ったでしょーが!!忘れたの!!?』
頭の中がガンガン揺れてはいるが、約束はかろうじて思い出せたようで、
「ス、スマン!一家の家長ともあろうものが家族との約束を忘れるとは…、かくなる上はどんな罰でも・・」
『それ、やめなさいよ』
「え?」
『『家長』とか、『社長』とか言うの』
うって変わって落ち着いた、しかし重みの増したトーンを帯びる。
『確かにお兄ちゃんは『社長』やってるけど、まだただの高校生じゃない。』
「う…しかし、」
『『社長だから』、『家長だから』って、頑張るのはいいけど、それが陽菜さんを苦しめてることも知ってた?』
「國生、さんを…?」
胸に針が刺さる感覚。数時間前の彼女の涙が頭をよぎる。
「なんで?俺は、『社長』としてやってきた。それが、いけないっていうのか!?」
口にするたび、胸の針が波紋のように広がっていく。
『いけないなんて、言ってない。でも陽菜さんは…』
一瞬言葉が途切れ、
『…ううん、そこまでは教えてあげない。でも、お兄ちゃんも陽菜さんと同じ気持ちどこかでもってる』
「お、俺は…しかし」
『もうちょっと、素直になりなさいよ。お兄ちゃんも陽菜さんも』
黙らされてしまった。でも、胸の痛みは体の下のほうへ溶けて流れたような心地になる。
『今日は、陽菜さんを迎えに行って。『社長』なんかじゃなくてね』
「…わかった。ありがと。 ……果歩」
『え?何?』
「おまえ、なんか大きいな」
『ちょ…何言ってんのよ!?確かに、そろそろブラがきついなーって…』
果歩は大いなる勘違いをしている自分に気付く。
『な、な〜にワケわかんないこと言ってんのよ!!もう知らない!!』
一方的に電話を切られる。少し笑んで
「優さんも、なんか気遣わせたみたいでごめん。」
それに対し優はニヤッと笑い
「まぁ、一応この件は私もちょっと悪いかな〜、って思ってさ」
「?」
その言葉に首をかしげる我聞。その背中を叩いて
「ホラ!お姫様はトラックの中だよ!行って来な!」
「はい!」
568178:2005/12/23(金) 22:49:30 ID:4867Qxjf
皆さんお久しぶりです。随分と放置気味で申し訳ないっす。178です。
ストーリー設定がイブっつーことで焦ってネタ考えてたんすけど、どうやら明日に最終でケリつきそうです。
他の神々には及ばないですけど、最後まで書ききりますんで。
ではでは。交互期待?ということで
569名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 23:08:49 ID:3sn5YSIr
>>178
待ってました!GJ!
570前々499:2005/12/24(土) 10:51:49 ID:L2h6c5Gf
>>178
GJです!
続き気になってました、完結編も期待してます!


んでは、自分も昨日の続きということで
>>555-561の続編を投下させて頂きます。
今回もえっちなしです。
571前々499 1/14:2005/12/24(土) 10:52:51 ID:L2h6c5Gf

「おーっす!」
「おう、我聞」
「くぐっち、メリークリスマス!」

今日は12月24日、クリスマスイブという奴だ。
有り難いことに今日は仕事が入ることもなく、
俺も國生さんも部のクリスマスパーティーに参加することが出来た。
とは言え、昨日の買い物が中断してしまったお陰で、ここに持ち込むプレゼントは結局有り合せのものに。
一応、午前中に買い物には行ったのだが、部に持ってくるプレゼントまでは手が回らなかったのだ。
だがまあ、これも俺の自信作だ、受け取った奴が不幸になることもあるまい。
と、そんなことを思いながら皆の顔を見回していると、準備に取り掛かっている國生さんと目が合う。

「お、國生さん!」

手を上げて呼びかけると、彼女は・・・
ぺこり、と軽く会釈して、すぐに作業に戻ってしまった。
ちょっと気にかかることもあるし、少し話さなきゃな・・・

「や、昨日は疲れてたみたいだけど、平気?」
「え・・・あ、はい、問題ありません・・・では、準備がありますので・・・」
「え、あ、ああ、じゃあ俺も手伝うよ!」
「いえ・・・これは私の仕事ですから」
「あ、そう・・・?」

む・・・なんだ、この感じは・・・ある意味懐かしいのだが、あまり嬉しくない・・・
そうだ、俺が社長になって間もない頃・・・あの頃の・・・

「こら我聞! お前また國生さんを困らせたんじゃないだろうな!?」
「い、いや佐々木、俺は別に―――」

なんだろう、昨日の午前中は、すごく打ち解けた感じだったのにな。
あのときの話は、やっぱりまずかったのだろうか・・・時期尚早? いや、そもそも脈すら・・・ってことか?
だが、決めた以上は男として突貫せねば・・・

「お前はただでさえ仕事の時も國生さんとご一緒できて羨ましいというのに!」
「だから―――、って部長、いや元部長、勉強とかいいんすか?」
「バカ者! 國生さんが来てくれるというのに来ないわけ・・・っていだだだだっ!」

そんな元部長の耳を後ろから捻り上げる・・・そんなキャラ、卓球部にいたっけか?

「馬鹿者は貴様だ! 一線を退いた身なら大人しくしておれ!」
「・・・ええと、何でまた会長まで・・・」
「べ、別に居て悪いか!? こいつが受験前だと言うのに―――じゃない!
 お前たちが浮かれて羽目を外しすぎないよう、監視に来ているだけだ!」

なんか後ろの方で天野や住がにやにやしているが、何がなんだか・・・

「・・・しかし、会長ってのはそこまで働かなきゃならんとは・・・大変だな」
「我聞お前、本当に・・・気付いて・・・ないんだろうな、まあいい、お前はこっちを手伝ってくれ」
「む? お、おう! わかった、任せろ!」

・・・なんというか、この部室で國生さんと話をすること自体が、並大抵のことじゃなさそうだ。
まあ、とりあえず帰り道は一緒になるハズだし、時期を待つか・・・

準備と言っても文化祭の飾り付けと違って内輪のイベントだから、そんな大した手間は取らない。
女子達が思い思いに持ってきたクリスマスっぽい飾りを取り付けている間に、
俺たち男子は机や椅子をちょっと並び替えて、買ったり持ち寄ったりした料理やジュースなんかを並べていく。
雑談しながら働いているうちにやがて準備は整い―――
572前々499 2/14:2005/12/24(土) 10:54:04 ID:L2h6c5Gf

「よし、では準備も出来たことだし、みんな席に着け!
 少し時期は早いが今年一年の締めくくりも兼ねての、卓球部、プラス会長による」
「いちいち言わんでいい!」
「と、とにかく、クリスマスパーティーを開催する!
 ではみんな、メリー・クリスマス!」
「「「メリークリスマース!」」」

司会の佐々木の音頭に合わせて、乾杯と共に会が始まった。
もともとイベント好きの卓球部で、中でも一際のお祭好きが司会になって煽るものだから、
皆の盛り上がり様も相当なもの。
あのお堅い会長も、なんだかんだで楽しそうに・・・元部長を苛めている・・・

「佐々木はこういう役をやらせると本当に上手いな」
「ああ、あいつが部長をやってくれて俺たちとしても助かるよ」
「そうだな、俺は仕事で忙しいから無理として・・・
 まあ中村がやった方が卓球部としては強くなりそうだけどな、ははは」

それは皆がわかっていることだが、それでも投票で佐々木が選ばれたのは、
部員たちもこういう和気藹々とした雰囲気が好きなのだろう。
俺だってそうだし、中村だってそうに違いない。
國生さんだって、以前はこういう雰囲気は如何にも苦手って感じだったけど、
最近は完全に馴染んで、すごく楽しそうだし・・・
そう思ってふと彼女をを見やると、
例によって佐々木と元部長の突撃を受けて、だが寸前でそれぞれ天野と会長によって阻止されていた。
それを見て國生さんは困ったような笑顔を浮かべている。
・・・よかった、ちゃんと笑ってる・・・

「・・・お前は止めに行かなくていいのか?」
「な、なんで俺が!? ま、まあ・・・ほら、天野と会長が余裕で蹴散らしてるから、任せておけばいいだろ」
「まあ、なぁ」
「それにしても・・・あいつら、仲いいよな、はは」
「あいつら?」
「ああ、佐々木と天野、それに元部長と会長さん」
「・・・へぇ、お前でもそういうところ、気付くんだな」
「は? 気付くも何も、見たまんまじゃないのか?」
「いや・・・俺が悪かった・・・そうだな、見たまんまだな・・・」

なんかため息を吐かれたが・・・果歩と桃子もあんな感じで仲がいいのだが、
中村に言ってもわからんか。

「げふぅ・・・さ、さて、それではお待ちかね! 全員注目!
 いよいよ本日のメインイベント、プレゼント交換の時間だぜ!」

顔に青痣を作りながらも、司会業だけはソツなくこなす男、佐々木。
プレゼント交換とは言っても、各自の持ち寄ったプレゼントに番号を振って、
クジでその番号を引き当てた奴がそれを貰えるという、まあビンゴゲームのようなものだ。

「では、まずは部長であるこの俺から! 國生さんのよ当たれ國生さんのよ当たれ國生さんのよ・・・むん!
 ・・・6番! 誰のだ!?」
「あ、俺だ」
「貴様か我聞――――!!」

ううむ、佐々木には悪いが回りもどっと盛り上がってるし、いい感じだ。

「むぅ、残念だが俺も部長! 貴様のプレゼント、受け取ってやる―――ってなんだこりゃああああ!」
573前々499 3/14:2005/12/24(土) 10:54:56 ID:L2h6c5Gf

「何だとは何だ! この俺が丹精こめて作ったダイコンに文句あるか!?」
「プレゼント交換に野菜持ち込むアホがおるかああ!」
「ば、バカやめろ! ダイコンで殴るな!」

むぅ、人が折角家庭菜園で育て上げたダイコンをバカにするとは!
他の奴らも笑いまくって誰も止めに入ってくれない・・・せ、せめて國生さんくらい・・・
って、そっぽ向かれてる・・・

「と、とにかく落ち着いて佐々やん、気持ちはわかるが司会を続けるんだ!」
「く、くうう! 我聞め、覚えていやがれ!」
「お前こそ人の育てたダイコンを馬鹿にしやがって! 家で食べて悔い改めるがいい!」
「まあまあ落ち着け! じゃあ、次は副部長ってことで私が!・・・お、1番!」
「げっ・・・」
「・・・佐々やん? そのげっ、ってのは・・・・・・・・・さーさーやーん? これ・・・ナース服?」
「い、いや決してそれを國生さんに着て欲しかった訳でぶべっ!」
「・・・なぁ中村、ああいうのは喜ばれるのか?」
「・・・察しろ」
「いいじゃん、恵が國生さんの代わりに佐々木くんのために着てあげたら〜?」
「と、友子! あんた何を!」

と、まあそんな感じでいちいち笑いを振り撒きながら、プレゼント交換は進んでいく。
会長の引いたのが元部長が持ってきたらしいサンタっぽいミニスカートの服で、
それも佐々木と同様の思惑だったらしくて会長にどやされていたり(どこであんな服手に入れたんだか・・・)、
國生さんが天野が用意したらしいハリセンを手に入れていたり(使いこなせるのか?)・・・
ちなみに國生さんが持ってきたのはかわいい観葉植物の鉢植えで、これは住に渡っていた。
住ならちゃんと世話するだろうし、國生さんも安心というところだろう。

そんなことを思いながらそれとなく國生さんの方を見ていると、
國生さんの方でもちらりとこっちを覗って、一瞬、目が合った。
最近こういうことがあったときは、互いに顔を赤くして目を逸らす、という感じなのだが、
今日はただ・・・いや、むしろ避けるように、目を逸らされた。
気のせいでは、無い、よな・・・

「ほら我聞、なにボーっとしてる、お前の番だぞ?」
「え? お、おお、よっしゃ、いいの当ててやる!」

いかん、折角のパーティーで辛気臭い顔して場の雰囲気を壊すのはまずいな。

「む、5番だな、これか・・・うぉお! ラバーの新品じゃないか!」
「おお、お前に行ったか・・・丁度良かったな、使ってくれ」
「サンキュー中村、恩に着るぜ!」
「あらあら、これでくぐっちのドライブの威力が上がっちゃうねぇ、佐々やん、No.2の座もいよいよ危ういかな?」
「う、うるせー恵! あ、あれ、國生さんどちらへ?」
「すみません、ちょっと席を外します・・・」

そんな風に俺が盛り上がってる間に、國生さんは部屋を出て行ってしまう。
単なる偶然かもしれないが・・・いや、やはり・・・避けられているのか・・・
・・・昨日のあの会話までは問題無かったんだ、むしろ順調すぎるくらいだった。
あの会話にしたって結局、本題にすら入れずに中断されてそれっきりなのだから、
せめてもう一度、ちゃんと話したいと思うのだが・・・
全て話した結果がこれなら、受け入れるしかない・・・だが、このままでは俺だって・・・正直、辛い。

「・・・どうした、やっぱりお前ら、何かあったのか?」
「い、いや・・・ちょ、ちょっとトイレいってくる!」

だめだ、やはり直接本人に聞かなくては。
原因があの会話だったのは間違いないと思うのだが、まだ大事なことには何も触れていないはずだ、
それなのにこの態度はいくらなんでも変だ・・・。
誤解があるなら、解いておかねば、部の奴らにまで心配をかけてしまう・・・!
574前々499 4/14:2005/12/24(土) 10:55:43 ID:L2h6c5Gf

「國生さん!」

少し探すと、彼女はすこし離れたところで所在なげに立っていた。
俺が声をかけると、びくっとしたように振り向いて、少し後ずさったが・・・逃げはしなかった。

「國生さん・・・ちょっと、いいかな?」
「・・・はい、社長・・・なんでしょう?」
「國生さんさ、なんか、俺のこと、避けてない?」
「いえ、別に・・・以前からこんなだったと思いますが」
「いや、以前っていうか、昔・・・って程でもないけど、前はこんな風だったときもあったけどさ、
 最近はもっと・・・打ち解けてたっていうか、なんていうか・・・昨日の午前中とか、さ」

ぴくっ、と國生さんの肩が震えたような、気がした。
そして気のせいでなく、俺を見る目が、一層厳しくなった。

「最近は・・・少し、浮かれていましたから・・・それが、昨日のあの言葉で、醒めただけです」
「昨日の言葉って・・・あれか、あれはまだ途中で・・・」
「社長、ラバー貰えてよかったですね、とても楽しそうでした」
「そ、それはまあ、実際嬉しくもあったけど、折角佐々木や天野が企画してくれた会なんだ、
 個人的な悩みとかで盛り下げる訳には・・・」
「じゃあ、部のイベントのためなら私も個人的な悩みは忘れて笑えって言うんですか!?」
「ちょ、ちょっと待って國生さん! そこまで言ってない!」
「言ってますよ! 個人的な悩みって・・・! 私がどんなに、どんなにあの言葉で悩んだか!
 人の気も知らないで!!」

だからその話の続きを――――
と、言い出す前に、國生さんは走り出していた。
俺もすぐに後を追う。
話の途中で逃げられたから、というのも勿論あるが・・・國生さんの目尻に、涙が、見えたから。

「待ってくれ、話を聞いて!」

足で國生さんが俺に勝てるはずも無く、すぐに追いつくと強引ではあるが腕を掴んで止まらせる。
互いに呼吸が落ち着くまで少しだけ待って、

「國生さん、なんか誤解があるみたいだけど、昨日の話はあれで終わりじゃ―――」
「社長、どこまでついてくるつもりですか?」
「・・・え?」
「ここ、女子トイレですが?」
「・・・え、うぉ、す、すまん!」

思わず手を離して飛び退ってしまう。
それから慌てて、逃げられないかと様子を覗うが・・・

「・・・すみません、社長・・・取り乱してしまいました・・・」
「い、いや、俺も怒鳴るみたいに喋っちゃって・・・いや、君の気も知らないで・・・すまない」
「よかったら、話はまた後にして頂けますか・・・?
 あまり部を空けると皆さんも心配するでしょうし・・・」
「そうだな・・・お互い、落ち着いてからの方がいいか」
「はい・・・では、私はトイレに寄っていきますので・・・社長は先に戻られて下さい」
「ん、わかった・・・えと、本当にすまん・・・」
「いえ・・・」

・・・何たる、醜態。
感情的になりすぎた。
自分の器の小ささを國生さんに見せ付けてしまったようなものだ。
確かに、落ち着かないとな・・・
575前々499 5/14:2005/12/24(土) 10:57:11 ID:L2h6c5Gf

「おう我聞、戻ったか」
「ああ、すまん、ちと遅くなった」
「國生さんはどうしたあああ!?」
「あ、いやちょっと、もう少ししたら戻るからさ」
「工具楽くん・・・大丈夫?」
「あ、ああ、平気だ、心配ない!」
「國生さんも?」
「ああ、勿論!」

あまり、納得された顔ではないな・・・俺の不安が顔に出ているんだろう。
とにかく、今は気分を切り替えなきゃな・・・國生さんとは、戻ってからちゃんと話そう、改めて。

そして5分経って、
10分経って、
30分経っても、國生さんは戻らなかった。

「ちょっと、探してくる!」
「私もメール送ってみる・・・あ、まってくぐっち! メール来てる!」
「なんだって!?」
「ええと・・・
 『急に仕事が入りました、申し訳ありませんが直接、社に向かいます。 挨拶も無しですみません。
  事務の仕事ですので、社長にはお気になさらぬようにとお伝えください。 國生』・・・って・・・」
「・・・! いや、國生さん一人に仕事させる訳にも行かない、俺も戻るわ、悪いみんな!」
「あ、くぐっち、じゃあるなっちの荷物と上着も!」
「すまん天野、じゃあまた!」

嫌な予感に駆られて、俺は全力で事務所へと走った。

全速力で工具楽屋に到達して、階段を一気に駆け上って―――

「國生さんいますかっ!?」

我ながら唐突だとは思うが、ドアを開けると同時に大声で聞いてみる。
中にいるのはそれはもう驚いた顔の優さんに中之井さん、それにあまり動揺した感じではない・・・

「いえ、見てませんが?」
「そ、そうですか・・・す、すみません、急に・・・」

辻原さんが、本当に何事も無さそうに応えてくれた。

「あれ〜? 陽菜ちゃんは我聞くんと一緒に学校でクリスマスパーティーじゃなかったの?」
「いえ、それが途中で居なくなっちゃって・・・
 部の奴にメールで仕事が入ったから戻る、って来てたものですから・・・」

確かにその通りなのだが、なんとなく予感はあった。
きっと、それは口実に過ぎなくて、俺がすぐに向かいそうなところに行くはずがない、って。

「ねぇ、それって・・・もしかして、陽菜ちゃんとなんかあった・・・?」
「いえ、別に・・・」
「だって昨日、仕事終わった後もなんだか雰囲気おかしかったよ? 昨日の午前中とか、本当に何もなかった?」
「ありませんよ・・・そんな、言うほどのことは・・・」
「ふむ。 言うほどではないことは、あったと」
「それは・・・でも、それは俺と國生さんの問題だから・・・」
「そうですか。 でしたら、こんなところでグズグズしていないで、すぐに探しに行くべきでは?」
「はい・・・でも、学校でそうしようとして・・・少し、口論っぽくなっちゃって・・・
 例え今見つけられたとしても、同じ事になってしまうかもしれなくて・・・」
576前々499 6/14:2005/12/24(土) 10:57:44 ID:L2h6c5Gf

とにかく必死で走っては来たけど・・・
でも、もしここに國生さんがいたら、ちゃんと話はできたのだろうか?
こうしてすこし落ち着いてみると、正直、自信がなかった。

「ちょっと我聞くん!? なにぐじぐじしているのよ君らしくない!
 陽菜ちゃんの気持ち、ちゃんと考えてあげてる!?」
「考えてますよ!」

びくっ、と優さんが驚いた顔を見せる。
いかん・・・まただ。

「・・・すみません優さん・・・でも・・・考えてわかるなら・・・こんなに悩んだりは・・・」
「考えてわからない・・・でしたら、ぶつかるしかないですねぇ。
 仙術使いとしては良い考え方ではありませんが・・・ことは、仙術でも、社長業でもないですからね。
 迷ったときは、己の信じるところに突貫する―――それが良くも悪くも君らしさであって、
 君を知る人・・・慕う人は、そこに惹かれていると思うのですが・・・
 柄にも無く、臆病風にでも吹かれましたかねぇ?」

臆病・・・嫌いな言葉だ・・・そうはなりたくない・・・そう思っていたのに・・・
でも、辻原さんの言う通りかもしれない・・・もしまた、國生さんに拒絶されたら、そう思うと・・・
だが・・・くそ・・・本当に、俺は・・・!

「我聞くん。 ここに飛び込んで来た時の勢いは相当じゃったな・・・
 陽菜くんのこと、それだけ気になっているのじゃろう?」
「え・・・は、はい・・・」
「それが分かっているなら、なぜまだここにいるのじゃ」
「・・・え?」
「ここから先は君の心次第、気になっている理由次第じゃが・・・
 もし陽菜くんが君にとって本当に大切だと思うなら・・・今すべきことは、なんじゃね?」

今すべきこと・・・出来ることは・・・一つしかないけど・・・

「今の君は普段からは考えられないくらい落胆したように見えるが・・・もし、じゃ。
 我聞くんと陽菜くんの間に誤解があったとしたら・・・
 陽菜くんは、今君が感じている悩みを・・・
 いや、それ以上の苦しみを抱えているかもしれないとは、思わんかね?」

どきん、と一つ大きく鼓動が響き、さっきの場面が蘇る。

―――私がどんなに、どんなにあの言葉で悩んだか!
―――人の気も知らないで!!

國生さんを追うのに必死で、
自分が拒絶されたかもしれないことが苦しくて、
よく考えもしなかったのか・・・
俺は、知らぬ間に國生さんを傷つけていたんだ・・・
なら、まずは・・・俺のことはいい、まずは!

「謝らなきゃ・・・傷ついていた國生さんに、俺は俺の言いたいことだけを言おうとした・・・
 ちゃんと・・・謝らなきゃ・・・」
「そんな顔をするのは、本当に手が届かなくなってしまったとき・・・二度と手が届かなくなってしまったとき、
 それからでも遅くはないんじゃないかの。
 もしかすると部屋に戻っているかもしれんが・・・そのコート無しで外にいたとしたら、
 流石に寒かろう・・・さあ、あとは君の思うようにしなさい、我聞くん」
577前々499 7/14:2005/12/24(土) 10:58:51 ID:L2h6c5Gf

つくづく・・・俺は、みんなに支えられているな、と思った。
本当に、感謝してもし足りないくらい。
そういえば、いつかそれに気付かせてくれたのも、國生さんだったっけ・・・

もう、迷いはない。悩みも、消えた。
必ず、君を探し出す・・・!

「す、すみません! ちょっと出てきます! ・・・・・・ありがとうございましたっ!!」

既に陽も暮れかけた寒空の下、俺は彼女のコートを片手に駆け出していった。
当てというほどのものは、無い。
片っ端から、探し回るだけだ・・・それが、俺らしさのはず、國生さんに受け入れて欲しい、俺のはずだから。



「仲之井さん、お見事です」
「はー、私だったら怒鳴り散らして収拾つかなくなっちゃったかもだなー、さすが亀の甲より歳の功!」
「やれやれじゃわい・・・この歳になって人の色恋沙汰に口出しすることになるとはのう」
「仲之井さんにもいろいろありそうだね〜?」
「はっは、昔の話じゃよ、優君が生まれるより前の、な」
「さてさて、そんな訳で若者たちが人生を謳歌しているわけですが、
 我々としては、せめてこんなものでも楽しみませんか?」

そう言って辻原が取り出したのは、一本の酒瓶と三つのグラス。

「お〜! 流石辻原くん、気が利いてるね! 丁度欲しかったところなのよ!」
「事務所で酒はどうかと思うが・・・ワシも丁度一杯やりたくなったところじゃわい、
 折角じゃから馳走になるかの」
「お二人ともそれでこそです―――ま、そんな相手を探しに、わざわざ休日に事務所に来てた訳ですが」
「あはは、私も似たようなものだわ〜」
「お互いクリスマスだと言うのに何してるんでしょうねぇ、ははは―――では、これを」

グラスを渡すと、それぞれの持ったグラスに酒を注ぐ。
そして酒精を満たしたグラスを掲げ―――

「では・・・そうですね、我らが社長と、その愛しの秘書の将来に」

かちちっ、と乾いた音が、工具楽屋の事務所に響いた。
578前々499:2005/12/24(土) 11:05:46 ID:L2h6c5Gf
途中ですが、残り容量が10kちょっとになっていましたので、
勝手ながら新スレ立てさせて頂きました。

新スレ
【こわしや我聞】藤木俊作品全般でエロパロ5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1135389789/

続きを当スレに投下して、容量がいっぱいになったら次スレに移らせて頂きます。
579前々499 8/14:2005/12/24(土) 11:07:00 ID:L2h6c5Gf

時刻は、午後8時になろうとしていました。

「・・・何してるんだろう・・・わたし・・・」

せっかく社長が話の続きを、と追いかけてくれたのに、私は、それを拒絶しました。
そして、逃げました・・・
昨日、話の続きが気になって、不安で不安で堪らなくて・・・辛い夜を過ごしました。
なのに今日、社長に会っても、今度は怖くて、話の続きが聞きたくなくて、社長を避けて、酷いことを言って・・・
今の私には・・・社長に合わせる顔がありません。

だから、社長が来そうなところ・・・会社にも、部屋にも戻れませんでした。
上着も荷物も持たないままで学校を抜け出してしまったので、寒さに震えながらたどり着いたのは・・・
あの駅前のツリーでした。
その頃、時刻は午後5時過ぎくらいだったでしょうか・・・
空はどんよりと曇り、空は暗く濁ったような灰色に染まり、
その下でツリーに飾り付けられたイルミネーションがチカチカと光っていました。
周りには、たくさんの人たちがいました。
仲良さそうに笑いあう人たち、携帯を弄りながら・・・恐らく待ち合わせの相手を待つ人たち・・・。
そんな、幸せそうな人たちの中で私だけがひとり、取り残されたようでした。
待つべき相手もなく心に後悔と寂寥を満たして見上げるツリーは、
酷く安っぽい、陳腐なものに見えました。

気が付いたらここへ来ていましたが、ここで思い出すのは社長とのあの会話・・・
―――あの時、仕事の電話がかかってこなかったら・・・
―――あの時、社長が強引に話を最後までしてくれたら・・・
自分が “その先”を勝手に想像して勝手に悩んでいるというのに、
その責任を転嫁するような嫌な考えばかり湧いてきます。
ここにいてはいけない・・・今の私がいるだけで、周りの幸せそうな人の邪魔になる・・・
寒さとそんな思いに押されるようにして、私は近くの屋内・・・デパートへと向かいました。

とりあえずツリーから離れたかったのと、暖を取りたかっただけなのですが、
足は自然と・・・昨日、社長と歩いた順路と追っていました。
それに気がついて思いを振り払うように別の道を辿って、空いたベンチを見つけてはしばらく座り込んで、
すぐに湧いてくる嫌な思いを振り払うように立ち上がると、更に別の方へ進んで・・・。
そんなことを散々に繰り返した挙句、今はあの花屋さんが見えるベンチに座っています。
ツリーのところへ行ってしまったのも、昨日と同じ順路を辿ってしまったのも、
理由はかんたんなこと・・・
・・・昨日の、楽しかった思い出に縋りたかったから。
受け入れたくない現実から逃げて、幸せだった昨日の夢みたいな時に浸りたかったから。
それは、もしかしたら、本当に手に入ったかもしれないものでした。
でも、今は・・・自分の手で、修復不可能なまでにこわしてしまったのかもしれないのです・・・

午後8時が迫り、デパートの閉店時間を告げる音楽が流れてくると、私も立ち上がってそこを出ました。
外には、ちらちらと白いものが舞っていました。
聖夜の雪―――ホワイト・クリスマス―――です。
でも今の私には、ただ寒いだけの夜。
まだ部屋に戻る気にはなれず、私は近くの喫茶店に入りました。
熱いコーヒーを注文して、会計を済まそうとポケットに手をやって、携帯の存在を思い出しました。
席について開いてみると、社や部の方からのメールが数通、届いていました。

『るなっちお仕事だって言うけど、なんか疲れてたみたいだし、無理しちゃだめだよ!
 ・・・くぐっちとなんか上手く行ってないようだったら、相談のるからね! いつでも電話かけてくるべし!』
『優姉さんだよ〜 はるるん大丈夫!? なんか我聞くんがまたおかしなこと言っちゃったみたいだけど、
 気にしちゃダメだよ〜! 相談だったらお姉さんがいつでも乗るからね! 遠慮はいらんぞ〜!』
『昨日、工具楽くんとなにかあったの? 工具楽くんのことだから、先走って変なこと言ったりしたかもだけど、
 彼は悪気とか絶対に無いと思うから・・・ちゃんと話し合ってみてごらんよ、応援してるから、がんばって!』

・・・違うんです・・・。
社長は悪くないんです・・・私が・・・わたしが・・・
580前々499 9/14:2005/12/24(土) 11:08:00 ID:L2h6c5Gf

謝らなきゃ。
部の皆さんに、それにきっと会社で聞いたのであろう、優さん達に。
そして誰よりも・・・社長に。
でも・・・勇気が・・・足りないです・・・今のこんな状態で、社長に会う勇気は・・・ないです。
勇気・・・その言葉から連想するのは・・・私に勇気を与えてくれるのは・・・
どんな危機にも、脅威にも逃げずに立ち向かった、やはり社長なのです。
でも、その社長に会う勇気が無い私は、どうすればいいんでしょうか?

会いたいです・・・会って、話がしたいです。
でも、会えないです・・・怖くて・・・拒絶されたらどうしようって・・・!
初めて、知りました・・・会いたいのに、近くにいるのに、会えないのがこんなに辛いなんて・・・
会いたいのに・・・こんなに、こんなに会いたいのに!

・・・今になって・・・今更ながら、確信しました。
私は、やっぱり・・・あなたのことを・・・
社長・・・私は・・・あなたのことが・・・

喫茶店で一人座って、ぼろぼろと涙を流す私は、周りからどんな目で見られたでしょうか・・・
クリスマスイヴに失恋した、哀れな女の子・・・といったところでしょうか。
なんだ、そのまんま・・・その通りじゃないですか・・・

11時になりました。
喫茶店も閉店となり、私は再び、寒空の下へ。
雪は勢いを増していて、駅前の風景を白く飾り立てていました。
でも、きっと普段より美しいはずのその風景も、今の私には何も与えてはくれません。
何も考えたくなくて、ただもう帰ろうと思って、それでも何故か・・・何かに引きずられるかのように、
私の足はまたしてもツリーへと向かっていました。
何故か・・・何か・・・本当はわかっています。
あんなに泣いたのに、あんなに自分で否定したのに・・・私は、期待しているんです・・・
そこに行ったら、あの楽しかった昨日の続きが、もしかすると待っているかもしれないって・・・。
そこにはいつもの明るくて温かい笑顔を浮かべた社長がいて、

「や、國生さん。 やっぱりここに来たね、待ってたよ」

って、いつも通りの声をかけてくれるかもしれないって・・・

―――だから最初、わかりませんでした。
目の前にいるその人は、私の空想だと思いました。
でも・・・空想でもいい・・・とにかく謝らなきゃって・・・気持ちを伝えなきゃって・・・!
いっぱい、いっぱい話したいことがあって、でも、何から話したらいいかわからなくて、
早くしないとこの幻は消えちゃうかもしれないって、気ばかり焦っていると・・・

「そんな格好で冷えちゃったろう、大丈夫? 風邪とか引いてない?」

その人の形をした幻は、私にコートを羽織らせてくれました。
それは本物みたいに温かくて・・・

「・・・私の・・・コート・・・?」
「ん、國生さん、上着も持たずに学校から出て行ったろ? 雪まで降ってきたし、寒いだろうと思って」

私は、その人に少しずつ、少しずつ近寄って、手を伸ばしました。
私の手は―――決してすり抜けることなく、確かな手応えを感じました。
服の上からでもわかる、見た目の割に引き締まった、修練の末に鍛え上げられた、頑強な肉体。

「・・・社長・・・」

社長は・・・そこにいました。
私の中で止まったままの、昨日の続きの、ツリーの下で。
581前々499 10/14:2005/12/24(土) 11:08:48 ID:L2h6c5Gf

涙が・・・さっき涸れたと思うくらいに泣いたのに・・・また、溢れそうでした。
今度は、このまま社長の胸に身体を預けて、大声で泣き出したいくらいでした。
でも・・・その前に、ちゃんと話さなきゃ・・・謝らなきゃ・・・
ちゃんと、思いを伝えなくちゃ・・・!

「國生さん・・・話して、いいかな?」
「・・・はい・・・」

混乱するばかりの私は、言葉をまとめることも出来ませんでした。
でも、そうです・・・言うだけじゃだめ・・・ちゃんと、聞かなきゃ。

「まずさ・・・ごめん・・・本当に、済まなかった・・・」
「社長? どうして・・・社長が謝ること・・・」

悪いのは、私です・・・全部私が・・・

「昼間、言われた通りだよ・・・俺は、君のことなんか全然考えていなかった。
 いや、何て言うか・・・君のことを考えていたんだ・・・だけど、そう、ええと・・・
 君のことを考えている俺のことしか考えてなかったというか・・・あああ、もう!」

・・・え、ええと・・・?

「・・・君に、言いたい事があったんだ・・・とても・・・本当にとても、大事なことを・・・
 でも、そればっかり、言わなくちゃってことばっかり考えてて・・・
 言いかけたときに仕事の電話が来て、中断しちゃったんだけどさ」

あのときの・・・
私が、悩んで、苦しんで・・・自棄になって・・・続きが気になって、でも聞きたくなかった、あの言葉・・・

「あの時、俺はただ、言いたい事が全部いえなかったとだけ・・・
 また、今度改めて伝えよう、としか思わなかった・・・けど、今更ながらに考えたんだ。
 あのときの俺の最後の方の言葉・・・おっちゃんのあの発言を、無かったことにしようって・・・
 確か、そうだったよね?」
「はい・・・そうです・・・私たちの間で、無かったことにしないか、って・・・」

そうです、あの言葉・・・すごく恥ずかしかったけど、でも、嫌じゃなかった、あの言葉。
からかわれたけど、今ならわかる・・・二人で顔を赤らめたりしていたことが、どんなに嬉しかったか・・・。
そんな、私にとって幸せな気持ちをもたらしてくれた言葉を、否定する、一言。

「もしかすると、なんだが・・・それで、國生さんのこと・・・怒らせてしまったんじゃないかって、思ったんだ」

怒っては・・・いません・・・ただ・・・・・・悲しかったです・・・

「俺、本当に自分の気持ちを伝えようと精一杯で、それが君をどんな気分にさせるかなんて、
 全然考えてなかったんだ・・・本当に・・・すまなかった・・・」
「・・・・・・いえ・・・だって・・・社長が本当に言いたかったことでしたら・・・
 私の気持ちは・・・気にするべきじゃないはずです・・・だって・・・それが社長の気持ちなら・・・」

それが社長の言いたいことなのでしたら・・・受け入れます・・・
社長が本気なのは、口調で・・・態度でわかります・・・だから、私も・・・嫌だけど・・・辛いけど・・・
でも、ちゃんと、受け止め・・・

「違うんだ!」

どきん、と胸が鳴るくらいに、鋭く、強く、社長は言いました。

「確かに言いたいことを言おうとして言った言葉だけど、それはええと、何て言うか、前提なんだ!
 本当に言いたいのは、その先なんだ・・・」
582前々499 11/14

社長の顔が、とても辛そうでした。
言いたい事が言えない・・・もどかしさに悩んでいる・・・そんな感じでした。
なら、私が取るべき手段は・・・

「すみません、社長・・・私・・・最後まで・・・社長が全部、話してくれるまで・・・もう、何も言いません。
 どんなに辛い話でも・・・受け入れたくなくても・・・ちゃんと、聞きます・・・
 だから・・・どうぞ、お話しください」
「・・・ありがとう・・・出来れば、國生さんにとって辛くない話になると、いいんだけどね・・・」

覚悟を、決めました。
今・・・昨日の時点で、この木の下で止まったままの時計を、再び進める時です。
昨日、社長が言おうとしたことを・・・全部、最後まで聞きます。
それから・・・例えどんな話であったとしても・・・
私は、私の言いたいことを言わせて貰います。
それが・・・私の抱いた社長への想いの、けじめです。

「さっきの通り、俺は、あのおっちゃんの発言・・・無かったことにしたいって言った。
 あのときから、俺も國生さんも、周りからからかわれたり、なんかお互い変に意識したりしててさ・・・
 正直、楽しかった・・・けど、どうしても違和感があったんだ・・・。
 柄にも無く考えてさ・・・どうしてかわかったよ」

不安で、心臓が痛いくらいに高鳴っています。
でも・・・逃げません。
逃げたら・・・もう、次はきっと、無いから。

「言葉がなかったんだ。
 俺の言葉も、國生さんの言葉も・・・。
 俺たち、お互いに雰囲気に酔ってるだけで・・・お互いの気持ち、一言も伝えてない」

・・・そんなこと・・・私・・・考えてなかった・・・
酔ってるだけで・・・気持ちよかった・・・言葉・・・欲しかったけど・・・自分からなんて・・・

「だから、俺はおっちゃんのあの言葉ではなく、俺の意思で、俺の言葉で、俺の想いを、伝えたかったんだ・・・
 確かに、おっちゃんがあんなこと言うまで、意識してなかった・・・けど!
 言われてから思い返して・・・もっと前から、確かに俺の中にあった気持ちなんだ・・・
 辻原さんが第一研から電話をくれた日・・・俺が・・・君の前で、情けない姿を見せた、あの日・・・
 あの時から・・・君が、俺の弱さを受け入れてくれた時から、俺の中に生まれた気持ち・・・」

社長は言葉を区切って、私を真剣な目で見つめました。
私も・・・真剣に、社長の目を見ました・・・
高鳴る胸を、抑えながら・・・

「俺・・・國生さんのこと・・・・・・好き、だよ」

私は・・・・・・胸の中で感情が、抑えてた気持ちが・・・一気に爆発したみたいに混乱して・・・

「・・・それだけ・・・それだけ最初から言ってくれればよかったのに・・・」
「すまん・・・どうしても、俺の言葉で・・・って、言いたくて・・・」
「そのせいで・・・私がどんなに悩んだか・・・苦しんだか・・・辛かったか!」
「・・・すまん・・・」
「それで・・・それで私、社長に・・・酷いこと、あんなに言って・・・」

自分でも何を言ってるのか、よくわかりませんでした・・・
衝動に任せて頭に浮かんだことをそのまま口にして、衝動に任せて社長に抱きついて、体を預けて・・・

「・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい! 私、社長に酷いこと・・・
 私の勝手な思い込みで、酷いこと言って・・・ごめんなさい・・・本当にごめんなさい・・・!」

泣きながら、何度も・・・同じ事を何度も何度も・・・繰り返しました。