★☆蟲師エロSSスレ☆★

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1ミイファ連隊 ◆utWEud8dUs
ぎんこと別れて幾年、すっかり年頃になったしんら。
しかし性欲も人並み程には高まって来たものの、その捌け口がどこにもない。
周りには鬱蒼とした木々が広がるのみで、日々欲求不満がつのるばかり。
やがては祖母であるれんずに対する視線も欲情たぎるものになる有様である。
ある晩のこと。
「・・・・」
風呂場から水音が響いてくる。
今日も風呂で1人、わが孫は祖母を思いつつ空しくマスをかいているのであろうか。
しんらのためとはいえ、排水口に溜まった精液を指で掬う度、その境遇を流石に哀れに思っていたれんず。
彼女はある覚悟を決めてスッと立ち上がると、しんらのいる浴室の戸を開けた。
「ば、ばあちゃん!?」
しんらの驚く声を無視して、ずかずかと歩み寄るれんず。
「さすがに血縁の者が交わるわけにはいかんのでな・・これで我慢してくれ」
と言うと、着物の袖をまくり、しんらの肉棒を握り締めると、間を置かずに猛烈な速度で上下にニチュニチュしごき始めた。
「ん、だ、駄目だよ、そん、なっ・・!あ、あぁぁっ!!」
れんずの頭をがっしり掴みつつ、一分ジャストで達したしんら。足をガクガク震わせる。
「ほら、かまわず全部出してしまえ」
その愚息からとめどなく溢れる大量の白濁を、びしゃびしゃと無言で顔に受け止めるれんずであった。
2名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 01:10:55 ID:lkV9jrho
エロいな。
つーかあのシチュエーションのエロさは作者も意識してるんだろうな・・
3名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 01:12:27 ID:T0yONYTg
そもそも蟲化しちゃって、触れることはできるんだろうか?
4名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 01:20:06 ID:pFzQpahG
久々に何かを刺激されるシチュだった
5名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 01:29:49 ID:lkV9jrho
若い頃のばあちゃんと暮らすってのはパラドクスだな・・
6名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 01:30:23 ID:VKhTK/2q
盃からぐいと飲込む仕種が
最高にえろいとおもいました
7名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 01:33:40 ID:lkV9jrho
アニメで萌えたのなんて久々だ。
そういうアニメじゃないのに・・
8名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 01:47:32 ID:lkV9jrho
あ・・そういえば2ゲットしたの初めてかもしれない。
まあどうでもいいか。
9名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 01:49:32 ID:T0yONYTg
アニメも原作も知らない人間が>>1みたら
またえらいマニアっぽさに腰ぬかしそうだ
10ミイファ連隊:2005/10/25(火) 01:55:44 ID:YaR19rwC
それから・・

夜もすっかりふけた頃。
裸電球一個が見下ろす薄暗いトイレ、その中に密着するように2人の姿があった。
れんずはひざまずいて何やら頭をしきりに振っている。
「んちゅっ・・むちゅっ・・!」
れんずは綺麗に切り揃えた黒髪を振り乱しながら小刻みに頭を振り・・一心不乱に孫の肉棒をねぶっていた。
じゅぷ、じゅっぷ、じゅっ・・ぷりゅっ・・
その小さな唇でプリュプリュとピンク色の亀頭を激しくしごく。また、時折亀頭に小さな舌をれりゅれりゅと捻じ込ませた。
「ああ・・・いいよ、婆ちゃん・・」
掠れるような声。しんらの両手がれんずの髪をわしわしと所在なげに掻き回す。
 れんずの口端から唾液がだらしなく垂れる頃、しんらの下腹部に甘い痺れがじんわりと広がり始めた。
「あー、婆ちゃん、出るよ、もう、出るっ・・!」堪えきれないといった感じで告げる。
それを聞くと、れんずは肉茎を吐き出し、すぐさま諸手での責めに移った。
そして、彼女は亀頭の真上で口をあーんと大きく開けると、その薄紅色の小さな舌をいっぱいに伸ばし、噴き出す白濁を一滴も逃さんと構えた。
「口で受け止めた方がしんらも具合がいいだろう」平然と言ってのける。
「あぁぁ・・・婆ちゃん・・・そんな事・・・」
すぐ下を見下ろせば、無機質な表情で亀頭に舌をあてがった美少女と目が合うという、そんな非現実的な情景。
祖母の、その日本人形のように無垢な少女の面立ちからは全く想像もつかない艶やかな姿に身震いする。
「ほら、はやく好きなだけ出すんだっ」
扇情的な言葉で責めながら、れんずの白魚のような手が容赦なく肉棒に絡みついてしんらを射精に追い立てた。
「ちょ、ん・・ん゛ん゛っっ・・・!!うぁぁぁぁっっ!!」
余りに倒錯したれんずの姿にこらえきれず、一気に高みに上ってしまったしんら。
びくんびくんとはねる肉棒から、びゅーっ!、びゅーっ!と幾筋もの白糸が力強く噴き上がる。しんらは無意識にれんずの頭を両手で掴み、しっかり押さえつけた。
「ん、んぶっ・・!んっ・・!」
白濁は、れんずの舌、または直接喉奥にびしゃびしゃとぶちまけられ、或いは勢い余って彼女の顔や髪にどぷどぷと大量に降り注ぎ、糸を引いた。
「もっと出せ、全部出してしまえっ」
れんずは表情1つ変えず、口内を満たすそれ---孫の精液をごくごくと絶え間なく嚥下していった。
「あ、はっ・・・・!はぁぁ・・っっ!」
しんらは息も絶え絶えだった。
1つ性感の波が来るたびに身体が大きく震え、眼下の祖母の顔がまた一筋の白濁に汚れていく。・・理性が突き崩されていく甘い光景。
すっかり腰砕けになってしまい、ヨロヨロと壁にもたれかかるしんら。
「・・気持ちいいか、しんら。憫なお前に私がしてあげられるのはこんな事くらいなんだ」
しごく手を動かしたまま、そんな事を語り始める。語ってる最中もどぷどぷと精液を顔に浴びるが、全く気にしない。
「こんな事で喜んでもらえるのだったら、毎晩好きなだけこうしてあげる」
結局、れんずは練乳をひっかぶったように顔面に垂れる精液を拭う事もせず、しんらがこのあと3度果てて気絶するまで一切手を休める事をしなかった。
11ミイファ連隊:2005/10/25(火) 02:00:34 ID:YaR19rwC
憫な→不憫な
12名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 02:20:58 ID:Trc4u60/
サイコウに抜ける。
アニメのキャラデザかわいいからさらに萌えるな。

あの世界色情狂になる蟲とかいるのかな? 蟲を絡めるのは難しいか。
13名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 17:16:36 ID:0aadlel4
れんずばあちゃんとしんら君良いキャラなのに1話限りの出演なんだよな。なんだか勿体ナサス
それはそうとこのアニメ観てる人あんま居ないのか?スレが閑散としてる…
14ミイファ連隊:2005/10/25(火) 20:47:29 ID:YaR19rwC
最近の日本刀+黒髪少女のパターンのアニメの氾濫に加え、
今期の蟲師といい地獄少女といい、海外のアニメフォーラムでも和少女ムーブメント
15名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 00:53:41 ID:RZDMhr26
>>1氏がGJすぎて俺の精液も溢れて止まない
16名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 01:21:04 ID:kdXzJQCi
淡幽の吸う煙管には、禁種の蟲の激痛を紛らわせる大麻成分が含まれていて、
こいつをキメながらする行為はその快楽を何倍にも感じさせる。

とかいう設定はどうかな
17ミイファ連隊:2005/10/27(木) 01:26:41 ID:WSwCjort
とりあえずレンズネタもモチベーション下がって来たから、また萌えキャラが出たら書きます
18名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 06:51:24 ID:0lfV4WWU
蟲にやられちゃうのが定番中の定番なんだけどな…。
19名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 18:20:47 ID:YRrfuVZH
蟲は物理的な実体がない感じだから、今一そういうのは考えられないなぁ。
精神汚染とかそういう人でなくなる系の話が多いから、そういう路線が欲しい。
何となく思いついたのは、偏在してるような蟲が集まって群体をなすために、食物に混ざって人間に摂取されて体内に蓄積させ、
一定量になるとそれがさらに集まって一つになるために宿主を操る、と。
具体的には蟲が宿主の睾丸にたまって精液に混じるため、誰か手頃な女の子宮に村人全員で射精させてそこで集合体になると。
この蟲に罹ってる男の精液は白くない、見たいな。
20名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 00:40:44 ID:AjmhloGZ
>>19
そんな設定、その女の子可愛そうだろ!!泣
21名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 18:49:32 ID:bTQKMMGP
ギン淡萌…
22名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 18:52:01 ID:gDr5nXro
ギンコ性欲薄そうだね。
23名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 19:11:13 ID:/9Anqvlw
「錆の鳴く声」のしげってギンコが来る前は色んな嫌がらせをうけてそうだ
村の男達の溜まった怒りと性欲を黙って受けいれ和姦され続けるしげ・・・(;'Д`)ハァハァ
だれかたのむ
24名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 00:03:02 ID:IwnX8Svs
20同様、凌辱物は勘弁だ…
25名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 16:51:35 ID:ZHe/eUAX
やっぱ女が多そうだな
26名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 21:18:18 ID:KYjxKrJ9
女が多くても俺はあえて言う!!


れんずのもっと書いてくれorz
27名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 13:52:52 ID:mIjq387r
「瞼の光」でもスイとビキの暗闇の中の禁じられた遊びとか
ネタに事欠かないね。

本編がストイックなだけによけいそそるものがある。
28名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 18:32:33 ID:5yiFcYeu
半虹にスレが無いようだからここに貼り
ttp://kakuri.sakura.ne.jp/oekaki/data/IMG_005847.jpg
29ミイファ連隊:2005/10/30(日) 19:13:18 ID:D8gQELe1
gj
30名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 22:35:14 ID:Wwkf3Xn7
>>27
暗闇の中の追いかけっこは妙にそそられたよ
31名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 23:01:51 ID:vg+10Qss
スレ立ってたんだ。んじゃ、ちょいと俺も一言……
筆の海の、淡幽とか、あと、春と嘯くの、すずとか、
ギンコが絡みそうなのはこのくらいかな?
ま、苦手なシチュはスルー汁と、併せて言っておく。
32名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:32:44 ID:PU4FNuD3
瞼の光1

ギンコさんのおかげでスイは蔵をでて、光を浴びる生活を送るようになった。
元々女の子が欲しがっていた母さんなんか「本家から嫁が来た」なんて大はしゃぎ、スイにいろんな着物を着せてやったりしている。
赤色、朱色、黄色...色白なスイが明るい色の着物を着てると、まるでスイはよく出来た人形のようだ。
いいや、
もっと華奢な、そう、まるでビードロ細工のような繊細なものに感じる。

日中、スイは森の空気を吸っていたり、川のせせらぎに足を浸して水音を聞いていたりする。
小さい頃から蔵の中でなにもできずにいたせいなのか、ボクにとってはなんでもないコトだと思っていた外の世界を感じとっている。

花は大好きな様で、今日も川原や庭でたくさんの花を摘んできていた。

着物の袖を押さえ、思慮深げにゆっくりと摘んできた花をお皿に盛っていくスイの姿に妙に女の子らしさを感じ、本を読んでいるフリをしてそれをジッとみていたボクはドキドキしていた。

そんなおとなしいスイに、ボクがあんなコトをしてしまうなんて....
33虫虫虫師:2005/10/31(月) 02:07:16 ID:PU4FNuD3
瞼の光2

「スイ!ちょっとこっちおいでよ」
「なに?ビキ?」
ボクはスイを呼びながら蔵の扉を開けた。

「お蔵?中になにかいるの....?」
「違うよ。前はお蔵でよく遊んだだろ?ひさしぶりに中で遊ばないかな、と思って」
「...うん、いいけど..でも...」

スイは眼を手に入れてからは逆に暗闇を怖がるようになっていた。寝る時にも明かりをつけたままだし、月明かりの無い夜なんかは絶対に外に出ようとしない。

そんなスイの不安を煽ることはわかって呼んだんだ。

「早くおいでよ、スイ!」
「.....」
ボクは先にさっさと入ったが、スイは入り口の前に立ったまま恐る々中の様子を伺っている。

躊躇しているスイにボクは声をかけた。
「ほら、スイの手毬(てまり)だろ?これ?」
そういいながら入り口に立っているスイに毬を差し出した。
「ぁ、うん.....え?ぁっ!」
毬を取ろうとして差し延べたスイの細い腕をぎゅッと掴んだボクは、思い切り蔵の中にスイを引っ張り入れ、段差につまづいてよろけたスイを抱きしめて、すばやく蔵の扉を、
閉めた。
34名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 07:30:24 ID:vZuXc5WZ
>>33
ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ノヽァ・・・ノヽァノヽァノヽァ・・・・・・!!!

モ エ 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 ッ!!!!!
35名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 11:29:42 ID:DAap8PYB
>>33
GJ!暗闇を怖がるスイに萌え〜〜〜〜〜〜〜〜〜
36名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 12:49:40 ID:3h0Qq8Lf
前回も今回も強烈なワンセットを作り出したな。
すげーぜ
37名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 23:19:23 ID:ZycTDMQI
悶えました
38名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 00:18:55 ID:w9PDaW30
GJ!萌えるなこれ
39名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 00:42:47 ID:lo6GKSTB
列から出られない。
40虫虫虫師:2005/11/01(火) 01:09:01 ID:xgLsIo+1
瞼の光3

裾、袖、襟正しく着物を着ているスイは大きく動くことができない。よろけるように倒れこんだスイをボクは両手で抱え込んだまま暫くそのままでいた。
か細いけどやわらかいスイの身体....くっついていると花のような乳のような、なんともいえないいい匂いがする。

「ぁ...ビキ?」
「あ、ゴメン!スイ転びそうだったから!」
「..ぃいよ....ありがとう..」
暗闇なのにスイが頬を赤くしているような気がした。

ボクはスイから手を離したけど、やはり暗闇が怖いのかスイはボクに寄り添うように傍を離れようととしなかった。お互いの袖が擦れあう感触だけ暗闇の中で感じられる。

「....そうだ!スイに見せようと思って置いといたのがあるんだ」
ボクは戸棚の中に隠していた包みを出した。

風呂敷に包まれたいた透明の一升瓶の中には少し半透明の灰色の液体が詰まっていて、それは鈍く光ってちょっとした行灯(あんどん)のようだ。

ぼんやりとした光が、壜の中を覗き見ているスイの緑色の目と顔を静かに照らしている。

「..ぁっ、動いた!...な、に?コレ...」
「うん、ほら、ギンコさんが来たときに、ビキの眼からでてきたやつだよ」
「えッ!!」
ビクっ!としてスイは壜から顔を離すと、正座していた裾を直した。

「"マナコノヤミムシ"っていってたっけ?めづらしいから壜にいれてとっといたんだよ、光ってて面白いだろ?」

「.......捨てて..」
「え!なんでだよ?」
「..イ、ヤなの、わ、わたしの身体の中からでてきたモノを置いとくなんてッ...!」

そういいながらスイは壜を抱え込むと蔵の外に出ようとした。

「!ちょちょっと待ってよ、スイっ!!あっ!」「きゃッ!」
ふいに立ち上がったボクは、痺れをきらした足によろけてスイに倒れかかってしまい、スイも一緒に倒れこんだ。

「ご、ゴメンッ!大丈夫?」
手で上半身を支え起こしたスイが答える。
「う、うん、わたしはだいじょうぶ、でも..壜、割れちゃ...あ、えっ!ぁやッ!!!」

スイは抱きしめるように両手で身体を抱えて震えている。
タタミに大きく広がったぼんやり光る液体が、ペタンと座り込んだスイを取り囲むように周りに集まってくる。

"蟲"は、スイの着物の中に入りこもうとしていた。
41名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 02:15:07 ID:KW5zENKH
ゴクリ…
42虫虫虫師:2005/11/02(水) 00:11:52 ID:D0R6VoRS
瞼の光4(予告編)

『「イヤっ!」
スイの着物の胸の部分にべったりくっついてた蟲は、スイが懸命に身体を押さえ込んでいるにも関わらず、襟の合わせからスルスルと着物の中に侵入してしまった。』


34〜38、ありがと、コメントは(二次創作)作家魂に火を付けてくれるぜい!
初めてSSって書いてみたけど、おもろいな
しばらく投下してみるつもりなんでヨロシクです
43名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 00:14:35 ID:3A3AwyCp
文章力・・
44名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 01:49:30 ID:URmD/gJl
中々の妄想力・・・!
45碧の杯 ◆paG8LVJjyU :2005/11/03(木) 02:20:40 ID:OZeNcEHe
ミハルが起きなくなってしまい、その原因を探しに行ったギンコ。そのギンコまでも寝覚めなくなり、途方にくれているすず。
しかし、そんな生活も幾日かしてしまうと薄らいでいくもの。元々ギンコを好いていたすずにとっては、その世話は決して苦ではなかった。
「いつになったら起きてくれるの?春までには…」
ピーとヤカンから湯気が立ち、沸騰を知らせる。
「湯が沸いたみたい、今体拭くから」
すずはいつもギンコ達に話し掛けている。もしかしたら、そんな気持ちからだろう。

「うんっしょ」
ミハルの体を拭き終わり、今度はギンコの体を拭くために服を脱がせていく。
上から脱がせていくすず。雪のような白い肌に湯につけた手ぬぐいを沿わせていく。
「白い、綺麗な肌…」
思わず見惚れてしまうが、首を振りやましい考えを頭の外へやろうする。
しかし一度浮かんでしまった思いは簡単にはぬぐい切れず、すずは自分の衝動に駆り立てられ…。
「下も、拭かなきゃね」
そう言うとゆっくりと、ギンコのズボンと下着に手をかけていく。
ズルズルと足先に下がって行くズボンと下着は、その内完全に脱がされてしまった。
「ふっ、拭くよ…」
へそから時間をかけて、体の筋をなぞるように拭くすず。
「…んっ」
すずの持つ手ぬぐいがギンコの肉棒に触れる。するとすずは持っていた手ぬぐいを擱けに戻し、直接自分の手で触れはじめた。
「もう、我慢できないよ…だって、ギンコが来てから私ずっと…」
その先は言葉にならず、代わりにすずの熱い舌がギンコの亀頭の上を這っていた。
「んっ、んぶっ・・うん」
やがて舌から口全体へ肉棒を包み、竿に右手をかけ頭を上下に動かし始めた。
「ん……んふぅ……んんぅ…ぷはっ」
すずは肉棒を口から出し、サーモンピンクの割れ目に中指を当てた。ぬちゃっと官能的な音と共に、一筋の銀の糸が割れ目と指の間にかかった。
すずの方はすでにギンコを受け入れることが出来そうだ。ギンコの肉棒ははち切れんばかりに膨らみ、ドクドクと脈うっている。
すずはギンコに又借り、上から肉棒を掴み割れ目に当てて…
「入れるよ…」
そう言うと一気に腰を下ろし、ギンコを受け入れた。その瞬間、すずは今まで感じた事の無い快感を身を捩って味わっていた。
「んぁっ…ああぁっ!」
この快感をもっと、もっと。そう思う内にすずの下半身は自然とギンコの上で動いていた。


46名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 05:56:21 ID:R/vnnF4t
>もしかしたら、そんな気持ちからだろう
SSの前に日本語からだな
47名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 06:59:52 ID:WnXO09fq
>46
m9(^Д^)
48虫虫虫師:2005/11/06(日) 00:31:18 ID:Mf2qtj3s
瞼の光4

「イヤっ!」
スイの着物の胸の部分にべったりくっついてた蟲は、スイが懸命に身体を押さえ込んでいるにも関わらず、襟の合わせからスルスルと着物の中に侵入してしまう。
スイの周りに広がっていた他の液状の蟲も、ゆっくりとスイを中心に集まり始めた。

「スイ!下っ!!」
「えっ?、あッ!!!」
胸に侵入した蟲を気にするあまり周りを見る余裕のなかったスイは、やっと自分の置かれた状況が緊急であることを把握した。
既に蟲達は正座しているスイの小さなお尻をよじ登ろうとしたり、太ももによじ登り着物の合わせ目からも侵入を開始していた。

「くっ…ッ!、ぁ?あッ!」
集まってくる蟲達から逃れようとしたスイは立ち上がり急いで蔵の出口に向かおうとした、だが、繰り出そうとしたその足首を触手に絡めとられてしまい一歩も動けなくなってしまった。

…床に手をつくと袖から、絡めとられた足を引き抜こうとすると裾から、もがくスイをあざ笑うように蟲達は次々と着物に中に入り込む…

床に零れ落ちていた全ての蟲達がスイの着物の中に侵入すると、スイはそのおぞましさに恐怖し、タタミに膝を落として倒れこんでしまった。

「スイっ!」
ボクはスイに駆け寄って抱え起こす。

「ンっ…はァ、はッ!………」
スイは両手で体を力いっぱい抱え込み小さな体を更に小さく折りたたむように縮こまって身体に纏わりつく感触を必死に堪えている。
普段もの静かで大人しいスイが苦悶の表情で頬をやや赤らめ、ボクの腕の中で小さく震えていた。
49名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 05:27:07 ID:S2r1tEnn
角が性感帯なマホキボン
50ミイファ連隊 ◆utWEud8dUs :2005/11/07(月) 01:52:00 ID:tPQOErhP
ビキ「いたッ・・・!なんかで指を切っちゃったみたい・・つっ・・」
スイ「大丈夫、ビキ・・?!もし錆びた農具なんかだったら大変だわ」
あむ・・
スイは目の前に浮かぶものを直感で指だと悟り、ためらいなく咥えた。
ちゅぱ・・
ビキ「あっ・・・!?」
スイ「ここ・・でしょ?・・しゃぶって、ばい菌を落とさないと・・」
ビキ「そ、それは指、じゃ・・・・」
スイ「すごく腫れてる・・・ビキ、とても痛かったでしょ?」
腫れてるのではなくカリ首なのだが、ビキはそれを指摘出来ない。何せ頭の中が真っ白でまともな思考が出来ていないのだ。
ちゅぶ・・ちゅぱ・・・・
ビキ「・・・だ、駄目だ、って、・・・・う゛、う゛ぅぅっ・・・!!」
自分が何をやってるかも知らずに、自分のチンポにがむしゃらにむしゃぶりついてくる幼馴染の艶姿にこらえ切れず、
ビキはスイの頭を両手で鷲掴んで押さえつけた。
ビュブッ!ビュブ、ドプッ!
容赦なくスイの口腔に精液をビシャビシャと叩きつける。
スイ「ん、んんん・・ッ!!?」
ごく、ごく・・・ごく・・・
ビキ「はぁ・・・・・っ!!はぁ・・・・っ!」
ビキの精液を口内でぶちまけられたものの、その意味すら分からず、為すがままに精液を口で受け止めるスイ。
余りに現実離れした底なしの快楽にビキの膝は笑い、まともに立つ事すらままならない。
スイ「んく・・・・っ・・あ・・・腫れがひいていってる・・・良かった。ビキ、そんなに膿むくらいぶつけてたのね」
顎を白濁液がドロドロ垂れ落ちているそのエロティックな面で、スイは無邪気に笑ってみせた。
ビキはただ放出の余韻に浸りながら、まだ僅かに亀頭からコプコプと溢れる精液をスイの頬や唇に塗りたくるのに必死だった。
51虫虫虫師:2005/11/07(月) 03:23:25 ID:4Yx0gxC2
瞼の光5

身体の至るところに纏わりついた蟲達の蠢く感触に、時折身をよじって耐えるスイ。
とにかくスイの身体から蟲達をひきはがさなきゃ、でもどうしたら…

「(そうだッ!)スイっ、ちょっとまってて!」
そういってスイの身体を支えていた手を離しゆっくりとスイの身体を寝かせると蔵の外へ出た。


暫くして、ボクは水の入った手桶と手ぬぐい、それとクスリを持って蔵へ戻り、準備を始めながらスイに説明する。
「前にボクの眼が蟲にやられた時に、ギンコさんにもらったクスリなんだよ。コレを水に溶いてそれで体を拭けば、きっと蟲達は逃げ出すよ。だから、その…き、着てるモノを…」
ボクはそういいながらスイの裸を想像し顔を赤らめてしまった。

「う、うん…」
スイはしんどそうに両手で身体を起こし、帯に手を掛けゆっくりと解き始めた。
その様子を見ているボクに気がつくとスイは、「ビキ…そ、そんなに見ないで…」と恥ずかしそうにいって背を向ける。

帯を外し着物が剥がれ落ちると白い襦袢だけになった。
蟲達が出す光に包まれスイの細い身体の線が、薄い生地を通して透けてみえる。

細い首。
小さな肩。
華奢な手足。
丸みを帯びた躰。

明らかにボクとは違う"女の子のカラダ"を目の前にし、ボクは興奮を隠せず喉は乾ききっていた。

「ぃいよビキ、お、お願い…」
「………」
ボクはスイの肩に手を掛けると、ゆっくりと肌襦袢を捲り降ろし始めた。
52名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 20:59:29 ID:udT6W2Pr
ハァハァ
53名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 22:15:51 ID:/XNd8e4P
続編щ(゚Д゚щ)カモォォォン
54名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 00:49:22 ID:dpi8USRT
良スレ(´∀`)ハケーソ
55名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 01:02:31 ID:VTt4merZ
原作読んでたけどさ
面白いけど萌えはないよね。流石にエロパロはきつくね?
56名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 01:46:47 ID:mr3inkBV
アニメ見て見切り発車で立てちゃったっぽいな。
>>1とかがんばってるし、見守ってやろうぜ。
ていうか、なんでage進行?
57名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 08:04:08 ID:Yq+VNQ3U
アニメはあざとくない萌えがありますよ。スイのふわっと笑顔とか、一話の中で二三シーンだけど。
次のは枕のやつだから、なさそうだけどな。
58名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 22:00:30 ID:7Xx7+lLK
>>55-57
お前ら低脳なエロゲオタやアニオタはどっか逝けや
気色悪いコテコテにオタに媚びたエロゲやオタアニメでしか萌えられない社会の底辺がw
キャラデザいいし、萌え要素はありまくりなのに糞オタは普通は引くようなオタに媚びるエロ展開でしか萌えを感じられないらしいね
かわいそうな人たちでつねwww
59ミイファ連隊 ◆utWEud8dUs :2005/11/09(水) 22:10:48 ID:Nnf7dQLs
口調はともかく、このアニメの萌え要素満載っぷりには同意
60名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 22:28:17 ID:0ciAc4G+
>第2話
眼窩姦というのをご存知か?
眼球の無くなった空っぽの目に突っ込むというプレイだ。
猟奇系に属するが、その内部では一定の需要があるジャンルらしい。
閑話休題

1話:祖母と孫、2話:少年と少女、3話:母と子?或いはショタ?
落ちついたストーリーものなのに、意外に萌えネタには事欠かないな。
61名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 22:57:09 ID:Gk25IoGm
作者は意図してやっているのか天然なのか
62虫虫虫師:2005/11/10(木) 00:38:10 ID:lK5GUgvO
瞼の光6(予告編)

『脱がそうとしていることにスイが気がつくと、少し身体をひねり左肩をかるく下げる。
すぐ真後ろに中腰でたっていたボクの目に、ちょっとだけ膨らみを帯び始めたスイの胸先が目に飛び込んできた。』


ちょっとテンポ悪いか…即濃いエロに突入したほがいいのかいね?
63名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 05:21:50 ID:HcIVPxKU
>>60
>>眼窩姦
うわぁ・・・全く知らなかった
世の中にはそんな世界があったのか
なんというか素直に驚いた、マジで
64名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 09:10:38 ID:5/O1EXzK
保守
65虫虫虫師:2005/11/13(日) 01:27:02 ID:g/k5FLUc
瞼の光6

スイの後ろから右肩に手を掛けて木綿の薄い襦袢がはだけると、ツルンとしたスイの肩が覗き見えた。
ボクは少し震えていた。
左から前襟を掴もうとして手を差し入れる時、左手の中指と薬指が少し胸に当たってしまっい、スイはピクンっと反応したがなにも物言わない。
…殴られた訳でもないのにボクの左手はジンジンと痺れかたまってしまった…

脱がそうとしていることにスイが気がつくと、少し身体をひねり左肩をかるく下げる。
すぐ真後ろに中腰でたっていたボクの目に、ちょっとだけ膨らみを帯び始めたスイの胸先が目に飛び込んできた。
妙に艶っぽくもかわいらしいその仕草と初めてみるスイの小さな胸。
ボクは舞い上がってしまい、腕を下におろしていたスイの左右の二の腕を掴むように一気に肌襦袢を抜き降ろしてしまう。

「!!ッ!」
驚いたスイは反射的に両腕を抱えるように胸を隠す。

…スイの白い躰全体に半透明の灰色の触手のようなモノが絡み付いている。
太いカタマリから其々細い触手があり、更に糸のように細い触手が延びている。
まるで網に捕らわれた魚の様だ。
うなじ、肩、二の腕、背中に腰、纏わりつく蟲はヌメヌメとし、スイ躰を舐め回す様にゆっくり蠢く。
おしりは腰巻に隠れているが、蟲が出す光の具合からも全体に巻きついているようだ。

ボクは手桶の水にクスリを溶かし込んだ薬液に手ぬぐいを浸しかるく絞ってスイに声をかける。

「スイ、いくよ?」
66虫虫虫師:2005/11/13(日) 02:11:40 ID:g/k5FLUc
瞼の光7

まずはスイの首に巻きついている蟲に湿った手ぬぐいをあててみる。

「!!ひッゃう!あぅ…んァ…」
急に蟲達の発光が強くなり、スイの肌に張り付いている部分の動きが激しくなったのが見えた。
触手が更に細く伸び、スイの躰を責め立てる。

「…ハァ、ハァ、ぁん……ビキ、だ、大丈夫だか、ンッ!、ら、お願い…」
スイの呼吸の回数が速くなり、スイは両腕を抱えたまま小さく震えている。

「…ん……ハァ………ん、ぁ…」
暗い蔵の中でボクはスイの背中を手ぬぐいで垢すりのようにして蟲達をコソげ落としていく。
ガマンできずに漏れたスイの吐息が時折聞こえる。

細いうなじ。
まぁるい肩。
小さく白い背中。
なめらかな曲線を描く腰。

クスリが効いているのだろう、蟲は光を失い次々にスイの躰から剥がれ落ちていく。

「…スイ…腕、上げて…」
左手で胸を隠したまま、スイは素直に右腕を横に差し出す。
俯いたスイの頬が桜色に染まっているのが白い髪のすきまからみえた。

指先から華奢な腕を通り、二の腕に絡みついた蟲をふき取る。
スイの腕を高く持ち上げて、脇下に張り付く蟲を拭おうとボクは少しスイの横に移動すると、スイは恥ずかしいそうに反対側に首を傾ける。

キレイな脇。
薄い躰の側面。

反対側に周り同じく左腕も拭い取る。
スイは目を堅く閉じたまま黙ってボクの手の動きに耐えていた。


小さな躰でよくもこれだけの蟲の責めに耐えていたんだ…
ボクはそんな健気で控えめなスイをいとおしく思えたが、それとは別の感情もふつふつと湧き上がるのを感じていた…
67虫虫虫師:2005/11/13(日) 05:01:00 ID:g/k5FLUc
「枕小路1」

「蟲師?」
「ギンコってんだ、予知夢をみるそうだね…巷で評判だよ、でも、その夢 ちょっと問題があるんじゃないかとおもってね…」
「…どういう事?」
「――おそらく蟲が絡んでる…夢の中に棲む蟲だ。そいつが予知夢をみさせるんだよ…そしてどんどん増殖する、この薬で数を調整した方がいい…」
男はそういうと薬を少女に手渡し、1年後にまたくるといって去っていった。

少女の名はシキ。この村で神所に仕える巫女として祀り事をとりしきる父親と一緒に暮らしていた。
シキはまだ1Xになったばかりだったが、水源を見つけたり山崩れや津波を予知したりし、予知夢のおかげで"神託を授かる神の子"として村では現人神(あらひとがみ)扱いされるほど敬われていた。

年の割りにあどけなさが残るが長く美しい髪に相応しいすっきりした顔立ちはその能力とあいまって、神秘的な様相を纏った美少女として山向こうまで評判が通っていた。
巫女という地位、人々からの尊敬、万人の目を惹くその美しい容姿。
幸せな毎日が続いていた。
しかし、予知夢がじき十の内四、五回になるとさすがにその能力に不安を覚え、蟲師の勧めに従い薬を飲むようになった。


ある日ワラビ採りに山へ分け入っていると、狩りをしていた隣村の青年達に出くわした。
「あんた、シキってんだろ?こないだの津波とか、予言を授かるとかっていう。」
「…そうよ。」
「な、オレにもいい夢を見てくれよ。」
「さぁ…それは、ちょっと…」
「無理言うなよ夢だもんなァ、ハハッハ」

「ふーん……」
中央にいた男は他の男達が喋っている間ずっとシキの姿を上から下まで舐め回す様に見つめ、検分する様に顔をジロジロと眺めながら言った。

「…じゃあオレには、いい夢を見させてくれ。」
「え?」

男はサッとシキの左腕を掴み上げたと思うと、後ろへ回り込んで細い腰に手を廻してきた。
68虫虫虫師:2005/11/13(日) 22:07:53 ID:g/k5FLUc
瞼の光8

(今ならなにしても抵抗しないんじゃないか?…)
そう思うとボクは試しにスイの腕を持ち上げたまま、二の腕の内側から腋の下を通って腰まで、ゆっくりスイの躰の側面を手ぬぐい越しに指を這わせてみる。
、  
「!!ン!……ゥ……ン…」
スイはビクッとして、少し身を捩って(よじって)一瞬逃げようとしたがそれ以上なにもしなかった。

(やっぱり…)
スイが決して抵抗しないことを確認したボクは勢いづいた。

スイの手首を掴んで左腕を高く持ち上げたままボクは、スイが右手で隠していた胸に手ぬぐいに包まれたボクの手を差し入れてみた。

「ンッ!?あっ!ビ、ビキっ!まっ前、わ、わたし自分でやるから…イ、いいよ…?」
「ダメだよッ!ほ、ほらスイ、今力はいらないじゃないか…そんなじゃ落とせやしないさッ。」
「でも…」
「いいから、ボクに任せてよ。さぁ、ここに横になって。」

ボクはそういいながらスイの脱いだ着物を広げて、スイの躰をゆっくりと寝かせた。

白い肌襦袢の上にまっすぐ横たわるスイ。
両手は胸の上で交差させ隠している。
腰巻と白足袋はまだ身につけているが、はじめてじっくりとみる女の子のカラダ。
横にそむけた顔はハズカシさと蟲の責めに紅潮し、眼を堅く閉じている。

「(ゴクリっ…)スイ、両手下ろして。それじゃふけないよ…」
「………」
スイは観念したのか躊躇しながらもそろりと手を下ろした。
69名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 22:14:58 ID:6ma30j/p
GJ!早く続きが見たい!
70虫虫虫師:2005/11/13(日) 22:57:01 ID:g/k5FLUc
↑もうちょい待って…

世界遺産みたらあっぷするから
71名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 22:59:13 ID:6aW9MJQc
72虫虫虫師:2005/11/13(日) 23:46:38 ID:g/k5FLUc
瞼の光9

手をどけて現れた胸にも蟲達はべったりとくっ付いてる。
薄っすら透けて見える胸の頂きでは蟲達がザワザワと蠢いているようだった。
ボクは手ぬぐいを桶で絞り直し、拭き取りにかかった。
喉元から両の鎖骨を拭き取ると、キレイな鎖骨のくぼみが見えてくる。
そのまま腋下から持ち上げるように胸を擦り上げた。

「!ンっ!……ク……ゥ…」
ピクンと反応し躰を背けようとしたが着物をギゅッと固く掴んで耐える。

苦しそうに肩で息をするスイ、その度に胸が上下する。
他の部分よりもさらに柔らかな小さな胸のふくらみ。
蟲の責めのせいだろう、先端は尖って少し硬くなってなっている。
ボクはその尖りの部分を手ぬぐい越しに人差し指の腹で擦り上げる。

「(!―――ン!!)」
スイは首をすくめ身体を固くちじこませた。
眉を八の字に曲げ、唇をかんで声を漏らすまいと懸命に耐えている。

胸にこびりついた蟲を全て拭いとるとスイの胸が現れる。
緩やかに盛り上がり、その頂上にある桜色の釦(ぼたん)のような乳首。
皮膚の下に青白い血管が見えるほど薄く白い肌。

腹部に広がった粘菌のような蟲を追い払い、白いお腹がやっと顔を見せる。
ボクはお腹の中心にある細く縦に割れた臍(へそ)を左手でキュっと広げると、丁寧に指で穿る(ほじる)と、スイはビクビクと躰を捩って腰が逃げようとしたが、逃げないように少し強引に押さえ込むとおとなしくなったが、スイは震えていた。

これでやっと上半身が終り、次は下半身に取り掛かる為に、ボクはスイの左脚の横に移動して、足首を掴み持ち上げた。
73虫虫虫師:2005/11/13(日) 23:51:02 ID:g/k5FLUc
右脳で世界遺産を見て"人類の英知"に感動しながら、
左脳でSS書きながら"人の業の深さ"を知る…

そんな感じで書き上げました
74名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 00:01:16 ID:BoxodllD
ス・・スゲエ・・
おまえ ネ申
75虫虫虫師:2005/11/14(月) 00:15:25 ID:X2MrbA9+
「瞼の光」は、女の子の躰の隅々まで観察するように進んでいる為、どしても進行が遅くなってしまいました
これはこれでエッチぽいかなぁなんて思ってます
も少し続きますが最後のほは少しだけ激しいエンディングを考えてます

「枕小路」は、最初原作の男で書こうと思ったのですが、57さんがいう通り
やはし破綻してしまい、骨格だけ原作でキャラを創作してみました
瞼の光では基本的にビキの視点で書く一人称に近い形でしたので、あまり
官能小説ぽい単語が使えませんでしたが枕小路では三人称による客観視点
でテンポよくやってみよーと思ってます
よろ
76名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 00:32:55 ID:ED0vmrqu
>瞼の光
なんかこう、初々しくて、エロくて、良い感じです。
続きを楽しみにしています。
77名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 20:22:14 ID:fxaM8PVT
>>75
創作キャラは賛否のわかれるところ。
無理にいかなくとも、「旅をする沼」まで待機してれば?
78名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 20:30:16 ID:G+rSRPpr
ぬるい
79虫虫虫師:2005/11/14(月) 23:14:13 ID:X2MrbA9+
>76 ありがとです
>77 今みると確かに無理ありそ、酒に酔った勢いでかいたもんで…やめときゃよかったか…
>78 書き手もそう思ってるぞ、どうまとめよう…
80名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 03:11:27 ID:kfUyjCiB
俺は筆の海を心待ちにしてるんだよ!
81名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 23:33:51 ID:4IxTwrEZ
>>79
あんたみたいなのを世間一般でどう呼ぶか知ってるか?
知らない?自分で認めたくないのかどうか知らんが俺がハッキリ言ってやる。

神だ。
82虫虫虫師:2005/11/15(火) 23:49:25 ID:gRpGKCRP
瞼の光10

さっきの臍をイジメたのが効いたのだろうか、スイはぐったりとしてまだ息が整いきれていない様子だ、うす暗い蔵の中で"ハァ…ハァ…"というスイの吐息がボクの耳に響きわたる。
ボクは持ち上げた細い足首に被さる白足袋の止め具を外すと、スルッと抜き取る。
脚の指先にまで絡みつく蟲…
スイは脚の指股から蟲を追い出そうと一生懸命力を入れて指を折り曲げている状態だ。

「スイ、ちょっと力抜いて…」「…ハァ……エ?…ウ、ウン…」
つま先、指の間、足の甲、くるぶし、序々に上へ上っていく。
足首、脛(すね)、脹脛(ふくらはぎ)、膝と膝裏、太腿の外側を拭き終と手ぬぐいを持ち替えて内腿に手を添える。
腰巻が揺れもうちょっとで隠されていたスイのアソコが見えそうになる。
内股に広がっていた蟲を拭いとった後、何度も何度もスベスベとした肌の感触を確かめるように手を往復させてしまっていることに気がつく。
スイの肩を支えて身体を横向きに寝かせ、右脚もなんとかふき取り終わった…

腰巻一枚で着物の上にころんと横たわるスイ。
大きく長い呼吸に合わせ身体が縮んだり膨らんだりする度に、肌に滲みでていた汗が雫となって小さな背中やうなじから流れ落ちる。

ボクは腰を覆う最後の一枚に手をかける…
83名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 21:53:31 ID:9AbYQmpq
うわぁぁ、GJ!早く続きを!
84名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 23:39:08 ID:vcgz8+BI
GJ!!
85名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 23:45:49 ID:2A08iBPi
ハリー、ハリー、ハリー、ハリー
続きプリーズ。
86名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 23:41:39 ID:9Yb/+CoX
じらさないで、さっさと投下してぇ!!
87名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 17:54:41 ID:8jQho/4g
期待しながら保守
88名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 20:56:30 ID:urNJPBGV
アニメネタバレスレが微妙にエロい展開になってますね
89廉子日記 ◆Tw.f0Br8jY :2005/11/22(火) 03:41:10 ID:sh17I9TP
○月8日 
最近、しんらの様子がおかしい。
儂の体を絡みつくような視線で眺める時がある。
視線に気づきしんらの方を向くと、慌てて顔を逸らす。
具合でも悪いのかと尋ねても、そんなことはないと口篭る。

○月9日
眠らなくとも体の活動に支障は無いのだが、
惰眠を貪ることが最近の楽しみだ。
今日、昼寝中に妙な夢を見る。
体のあちこちを押されるような夢。
ギンコの奴、また妙な蟲でも寄越したか?
90廉子日記 ◆Tw.f0Br8jY :2005/11/22(火) 03:43:27 ID:sh17I9TP
○月10日
今日も昼寝中に妙な夢を見た。
眠りが浅かったのか、ふと目が覚める。寝起きの耳に妙な荒い息遣いが聞こえた。
薄目を開けてみると、しんらが儂の胸の上に指を乗せ、
儂の寝息に合わせて指を潜らせていた。
そうか。しんらももうそんな事に興味を持つ年頃なのか。

○月11日
不憫な孫の捌け口となってやるのも御目付役の務めであろう。
事前に、しんらに
儂は今から眠るが、半刻は絶対に目を覚まさんと思うので番を頼む
と声を掛け、寝部屋にて横になる。
目を瞑ると程なく障子の開く音が聞こえた。
入ってきた足音が儂の横で止まり、しゃがみ込む衣擦れの音。
顔をじっと見つめる視線を感じる。
暫くの後に、また儂の胸に指を這わせ始めた。
眠ったフリをして、しんらの悪戯に身を任せてみることにした。
91廉子日記 ◆Tw.f0Br8jY :2005/11/22(火) 03:44:21 ID:sh17I9TP
○月15日
秘め事は毎日の様に続いている。
しんらは余程胸が好きなのだろう。
しきりに儂の胸を指先でつつき、押し、弄繰り回す。
儂としても気持ち良くないわけではない。
思わず声が出そうになる時もあるが、その時は
寝言に紛らわせ、身をよじる様に寝返りをうつ。
慌てて飛び退く気配。
初々しい孫の反応が可愛くて仕方が無い。
儂も、段々とこの秘密の時間が楽しみになってきている。
92廉子日記 ◆Tw.f0Br8jY :2005/11/22(火) 03:45:23 ID:sh17I9TP
○月18日
最近のしんらは乳首が気になるらしい。
胸の真中で指先をしゅりしゅりと往復させ、しきりに乳首を立たせようとしてくる。
儂は蟲とはいえ体は敏感な少女のままだ。
薄い着物越しの刺激に、むくむくと起き上がる乳首。
指先でも分かる程に硬くしこった乳首をカリカリと一生懸命に弄る
しんらの様子がいじらしくて仕方が無い。

暫く弄繰り回した後、人差し指と親指で挟む様に乳首を擦ってきた。
そ、それは刺激が強すぎるから止めろ声が出る・・・!
ど、どうやら摘んでみたい様なのだが・・・

摘める程に大きくならないと思ったのか、ふいと手が引っ込む。
今日もそろそろ仕舞いか、と思った時
しんらは胸元の着物の合わせ目から指を滑り込ませてきた。
着物越しでは飽き足らず、直に乳首を弄りたいという、の、か!
人差し指を付け根まで潜り込ませ、ゆっくりと往復させ始めた。
初めて受ける直の刺激に、さらにコリコリと硬くしこりだす乳首。
や、やめっ!それはさすがにっ、強、すぎっ、るっ!

襲い掛かる刺激の波に、声を漏らしそうになったその瞬間、
突如指がしゅるりと抜けた。
いてて・・・としんらの声。
どうやら、儂の着物の合わせがきつ過ぎたせいで、無理に突っ込んだ指を痛めてしまったようだ。
可哀相に。明日はもう少し胸元を開けておいてやろう。
93名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 22:15:48 ID:cWhBiP+s
(;´Д`)ハァハァ

しかし蟲れんずはどういう扱いになるんだろう。
態は子供だけどばあさん並みの時間生きてるんだよね。もちろん森羅の親を仕込む自分もみてるんだよね。
(;´Д`)ハァハァ
94ミイファ連隊 ◆utWEud8dUs :2005/11/22(火) 22:51:18 ID:+PvWpth5
自分がドプドプ中出しされる姿
自分が出産する姿
自分の息子(娘)が中出しする(される)姿
愛しいしんらが別の女に中出しする姿
95名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 23:22:52 ID:DzamegpD
しかし蟲レンズ自身は処(ry
96名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 03:15:23 ID:CYbOQouS
そういわれてみりゃそうだな。
こりゃ面白そうだ。
97ミイファ連隊 ◆utWEud8dUs :2005/11/23(水) 03:31:23 ID:zpkiGOhL
れんずの一人称ってワシだったっけ?
9889−92 ◆Tw.f0Br8jY :2005/11/23(水) 12:35:28 ID:cQF109rO
廉子の一人称は本編で出ましたっけ。
まぁ見た目は少女でも年食ってるってギャップを強調するために儂、に。
スレ保守のためとはいえ板汚しの駄文失礼しました。
ミイファ連隊 ◆utWEud8dUs様の新作心待ちにしております(・ω・)ノ
99名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 13:04:48 ID:eItUSnOM
>>98
キャラ改変もほどほどにな
>>97
コテ雑談したいならせめてsageろ
100名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 03:32:12 ID:AZrdVJGn
「私の家だ、出て行け」とか言ってた気がス

仮に脳の老化が全く無く、しかも誰とも会話しないまま50年とか過ごしたら人格面ってどう変わっていくんだろうな
101名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 04:04:36 ID:vyz2k7DU
老いは成長とイコールだから、身体的な変化はないんだろうな。
肉体面がどれだけ精神面に影響を及ぼすのか、そもそも心身二元論の世界か、とかで変りそうな気はするけど。
まぁ耳年増な幼子って事で(;´Д`)ハァハァ 。
102ミイファ連隊 ◆utWEud8dUs :2005/11/24(木) 07:31:14 ID:uF9VhUzV
れんず「ま、まてしんら、わ、私達は血の繋がった・・あ、あぅぅぅぅぅ・・・(ぬっぷぅぅぅ)」
103名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 11:47:44 ID:vyz2k7DU
それともう一個思ったんだけど、蟲の群体のやつらは、しんらのお目付になるためにれんずに光酒のませたんだよね。
たまたま半分しか飲まないところで邪魔が入ってしまったから、れんずは人間のままと蟲になったのの半々に分かれてしまったんだよね。
でももし儀式が満了していたら蟲になってしまうのに、どうやって子供生ませる気だったんだろう。蟲になったら成長しなくなるんだよね。
子供の体のまま仕込まれて出産させられるれんず(;´Д`)ハァハァ 。
104ミイファ連隊 ◆utWEud8dUs :2005/11/24(木) 12:06:27 ID:uF9VhUzV
邪魔される云々の流れも向こうさんは分かっていたという解釈が一般的ですな
105名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 12:56:09 ID:vyz2k7DU
なるほど。まあしんらが生まれることもわかってるんだから当然か。

「ねえばあちゃん。じいちゃんともこういうことしたのか。
ねえ、じいちゃんのときもそんなこえだしのか。
じいちゃんのときもそんなかおしたのか。
ねえ。
れんずはなんでばあちゃんなんだよっ」
106名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 23:47:06 ID:+HgCDad5
化野先生といおって素敵だな。
107名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 18:28:50 ID:GeT/XUtJ
いおはギンコにいきそう。
ギンコが村を訪れるたびに喜ぶいお。晴れ着を着て迎えちゃったり。
108名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 22:06:26 ID:zvYUroxW
いいなあ、それ。
109名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 22:07:09 ID:JEXhHDSM
晴れ着で迎えかーいじらしくてカワイイなーいお(;´Д`)ハァハァ
ギンコ×いお or 化野×いお でもどちらでも萌える
110ミイファ連隊 ◆utWEud8dUs :2005/11/25(金) 22:29:37 ID:L3J7MtHS
結局あの医師とくっ付くんだろうな。つまんね
マリアをヘンリーに取られた時みたいな気分
111虫虫虫師:2005/11/25(金) 23:17:19 ID:/lITWdwh
瞼の光11

横たわったスイの腰の上には布が開かないように押さえの紐が二つ、瀟洒(しょうしゃ)な飾りの様に蝶々結びになって乗っている。
ボクはなにも言わずに腰巻の留め紐を震える指で引き解いた…

「ぁ…
そう小さく呟いたスイは、猫のように丸まっていた身体を更に引きよせる。

首を竦めて顔は伏せ、
両の腕で体を抱え、
背中は緩やかな孤を描き、
脚は屏風の様に折り畳む。

これ以上ないくらいに小さく縮みこんで微かに震えているスイ。

お尻に絡みついた蟲が粘菌のように蠢いている、手ぬぐいをお尻にあてると痩せた身体の他の部分とはあきらかに違う感触だ。
手ぬぐいで撫で上げる度に柔らかいスイの丸みを帯びたお尻が形を変えてボクの指が沈み込んでいくようだ。

突き出した臀部を手ぬぐい越しに手のひら全体を使って撫で回す様に拭い上げ、桃の様に割れた谷間に沿って指でなぞる…
112名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 23:26:55 ID:GeT/XUtJ
「よぉ、いお」
「ギンコさん!」

「よぉ、淡幽」
「はは、生きていたかギンコ」

「よぉ、すず」
「・・・っぎん・・・!(泣」

「よぉ、綺」
「よぉ、野萩」
   ・
   ・
   ・
よりどりみどりなギンコ
113虫虫虫師:2005/11/25(金) 23:47:47 ID:/lITWdwh
瞼の光12

「…っク…ん……」
時折声が漏れてしまうスイ、お互い異性を意識し始める年頃なのに、肌着1枚すら身につけることができずに全裸の姿を晒し、それどころか躰の隅々余すところなく男の手で触られているのだ…きっとスイは恥ずかしくて怖くてたまらないんだろう。

股間下に手をあてると"ヒゃッ!"と小さな声で叫び、両の腕で脚を抱え込んで更に体を強張らせるスイ。
ボクはそんなスイに構わず何度もスイの股間の皮膚の上に指を這わす。

今度はお尻の穴の心に向かって指を送り続ける。スイはガマンできずに"いャァ"と声を漏らすがボクは無視して最後には皺を伸ばすように爪先を使って少し強引に穿るようにして拭き清めた。

「はぁ……はぁ…ン…」
尻穴をいじられたからだろうか、スイの声がなんとなく艶っぽくなり、興奮したボクは、柔らかい股間の皮膚を摘まみ上げたみた。

「!きゃあッ?!」
よっぽどビックリしたのだろう、スイは一瞬ビクッと身体を震わせえびぞったかと思うと上体を起こして向こう側へ逃れようとした。
しなだれた格好で座り込んで片手で胸を隠して、大きく見開いた目でこちらを見据えている。
もう一方の手は口にあて泣き声を押し殺してはいるが、時々しゃっくりのように震える肩と緑色の瞳からぽろぽろと零れ落ちる涙が怯えきっていることを知らせている。


「スイ、脚を開いて…」
114虫虫虫師:2005/11/26(土) 00:02:19 ID:eyHmATXl
"お尻の穴の心"→"お尻の穴の中心"です…
115sage:2005/11/26(土) 02:28:17 ID:Fwi7RQKu
リクエストあり?
硯に住む白のたがね(硯作った女)と化野先生で見たい
116名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 02:47:27 ID:Fwi7RQKu
済みません 素で呆っとして名前欄にsageいれてました…
117名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 03:08:31 ID:RCtDKOB+
118名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 17:00:13 ID:EPdN44Kb
海境より、のみちひ萌え
ハァハァ
119名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 20:42:54 ID:t7YZXaES
あやといと見たい
120名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 22:03:31 ID:Y11TFfEq
>115
イィ(´Д`)
しかし
ギンコ×探幽萌え
121名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 22:02:47 ID:/Sn/3b68
>>115
イイヨー
122名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 23:17:44 ID:VzzyU3UW
虫虫虫師たんの続きマダ〜ぁ?
123名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 00:19:50 ID:xj5G0DPH
>>115
是非見たい。
124名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 01:43:40 ID:ybEajWal
今更気付いた。蟲師がこんなに萌えるなんて(;´Д`)ハァハァ
125名無しさん@ピンキー:2005/12/09(金) 21:31:24 ID:J6pFEtqh
>こんなに萌えるなんて
そいつぁは蟲の仕業だな〜━ч( ̄_W)
126名無しさん@ピンキー:2005/12/11(日) 23:58:54 ID:UjXjNabe
化野先生×いお萌え。ギンコでもいいんだけどやっぱこっち。
いおが完全に人の世界に戻るために抱いてもらう、みてーな。
その前に沼に触手っぽくされてたりすんのもいいなあとか言ってみる。
127名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 00:05:15 ID:0ETHNPLO
ギンコ×周。
なんか雰囲気がアダルトだよハァハァ
128名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 01:21:58 ID:BY/gpgLy
>>126
ハァハァ… 書いてくれー!
129名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 21:45:18 ID:hdz0Lc+9
アニメ年始一発目は「硯」やるらしいですね。
たがねに期待ハァハァ
130名無しさん@ピンキー:2005/12/14(水) 00:42:05 ID:IwxwAcG7
それやべぇな・・・ハァハァ
化野先生×たがねeeeee
131名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 22:32:09 ID:3VuZ1p8c
五百蔵くんの家庭の事情・・・・・
132名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 22:55:38 ID:3VuZ1p8c
虫虫虫師さんの続きうぉー

133名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 23:02:31 ID:3VuZ1p8c
緑の・・・で最後に光酒を飲むシーンが三三九度に見えたの俺だけ?
134名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 00:52:03 ID:1uqkHEoQ
寒天状のいおに誰に服着せたのは誰でしょうねぇ
135名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 22:32:18 ID:a1X7Vil8
>>107
なんかそのパターンでいくと、イオがヌシを殺してギンコに食わせそうだな・・・・

イオ「ウンとおいしい海鮮鍋つくるから・・・・」
136名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 22:44:56 ID:a1X7Vil8
なにげに、裸のまま放置されるスイに・・・・・・ハァハァ・・・
137名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 00:10:34 ID:cRsPOGra
>>135
うわぁぁぁと思ったけど海鮮鍋ワロスwwww
138ミイファ連隊 ◆utWEud8dUs :2005/12/20(火) 01:22:16 ID:iY2s2uoM
いかん・・最近書くのが全部顔射フィニッシュになってる。
139名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 20:18:35 ID:Z5KXZpWw
>134
「ボクは医者だからパンツを履かせる」
作中に登場させた自分にそんな台詞を言わせた漫画家がいらっしゃいました。


ええ、神様です。
140名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 22:25:25 ID:xgZJbLqe
竹宮惠子の「疾風(かぜ)のまつりごと」の
第六話「まほろば」
123〜126ページに
仔イサザとかがいた蟲師の集団が
新入りを迎える時にする儀式がこうだったらいいなーッってのがある。
銀仔は受けた。絶対受けた。
仔イサザは入った時期が早くギリギリ受けてない。
大人になって儀式の事を聞かされ、さあどうなるか。
141名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 21:57:54 ID:mDu/JNJk
ぶっちゃけ梨郷?
142名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 23:03:05 ID:HeBY6Zsu
・・・話と登場人物が覚えられない(イオやらスイやらキヌやらシンプルなのが多すぎて)、
誰か一覧表作って・・・
143名無しさん@ピンキー:2005/12/22(木) 23:07:55 ID:74SU39p9
>142
アニメのHPになら、各話ごとに登場人物があるが。
144名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 07:57:56 ID:mtvvzQO7
>141
いや、ランコウ。男女関係無く。
145名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 16:57:03 ID:kGIGOTxw
しかし、ここの住人は主人公同様性欲が薄いな(シンxレン、スイxビキも一線を越えてないようだし)
・・・・でもそこがまた。
146名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 17:14:20 ID:f6q/hruD
実際、ギン×探幽はどうなんだろう。

やっぱ一線は越えてないのか...?
147名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 17:22:59 ID:PAsYCU+b
なぜ超える必要があるのだろうと、一般人は思ってしまいます。
148名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 17:36:36 ID:kGIGOTxw
一般サイトならそうだろけど(エロSSってタイトルだし)
・・・・・まあ寸止めは好きよ、特にこの作品なら逆に強姦とか勘弁。
149名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 16:39:19 ID:mJu1U2ih
そういや前に「もっけ」の本編!で蟲に陵辱されるヒロインというのがあったな。
150名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 13:48:51 ID:2s45HnLp
・・・春を嘯くは、家庭教師と生徒の母なノリで・・・・だれか・・・。
151名無しさん@ピンキー:2005/12/25(日) 18:19:28 ID:5u+9Dibo
虫虫虫師さんの続き-----------お願い。
152名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 23:52:22 ID:RU0PlzoK
ほしゅ           ・・・紙魚


・・・・・・・紙魚

                ・・・紙魚
・・・紙魚
153名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 22:06:22 ID:WZUO0Ugc
  ・・・紙魚
・・・紙魚

  ・・・紙魚
・・・紙魚
154名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 21:44:35 ID:wyu6M1cU
おたまさん大変だ、紙魚が(ry
155名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 12:18:05 ID:siz0Z+rB
紙魚の「魚」の「田」の右上辺りが本当に割れそう

こっわ
156名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 22:50:24 ID:v3aKCF93
ネタスレになってるw
やはり最高にやばい関係はレンxシンだったのか・・・・
157名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 23:48:46 ID:/DXP0B2o
とりあえずage
158名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 04:56:11 ID:D+KFnRCh
たがねさんいい声だった(;´Д`)ハァハァ
朔もなんかエロかった(;´Д`)ハァハァ
159名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 14:06:06 ID:5ZwlYz/G
たがねと化野先生のしっとり系エロ見たいねー
好色系もいいけど
160名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 02:58:32 ID:H4Msf9A+
今さらだが虫虫虫さんグッジョブ
161名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 17:06:12 ID:j93lffpr
続きまあだあ?
162名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 17:19:26 ID:6qeFSliw
そろそろ鏡開きにも飽きたであろう・・・。さぁ、ココ↓で新しい刺激を探そう!
あんちやふー
ttp://www.unti-yahoo.com/
163名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 21:06:51 ID:mriKmnbA
まだー
164名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 20:13:54 ID:7+Q9JhLI
ギンコが村に来るのを待ち焦がれるいお
そしてそれを嫉妬していおを犯す化野先生

「なんで、なんでアイツなんだよ!俺じゃ駄目なのか!」
「嫌っ!先生やめてぇ・・・」

(;´Д`)ハァハァ・・・
165名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 23:05:18 ID:Vl11xfyn
>>164
そのパターンだと・・・・抵抗するイオの伸ばした手の先に硯が・・・・
そして血まみれのすずりと先生が・・・になりそう。
166名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 23:47:50 ID:YpIQJLa0
>>165
ギンコ「これは蟲の仕業だな・・・」
167名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 05:16:51 ID:i8oU8GRf
まー、そもそもの発端は蟲だからあってるっちゃぁあってるな
168名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 17:07:35 ID:20mOrO/W
サスペンス「蟲師は見た!」になってるw

ところで虫虫虫さん、はやくー、ビキの若い衝動が・・・・
169ミイファ連隊 ◆utWEud8dUs :2006/01/15(日) 18:00:08 ID:pPwkIrRd
結局投下する香具師は全然いないのなw
170名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 18:39:59 ID:6fW+TMKX
>>169
主人公同様性欲が薄いからなw
171名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 20:03:16 ID:ERhF0wZM
>169
そいつぁ蟲の仕業だな
172ミイファ連隊 ◆utWEud8dUs :2006/01/15(日) 20:37:00 ID:pPwkIrRd
硯の回を見て思ったのが、一体どれだけ蟲師ワールドでの日本が狭いんだって事だな
173名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 00:39:42 ID:Stolmewy
>>172
どゆこと?
174名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 02:38:41 ID:7Fx4rtuA
海辺の村から遠〜〜く離れた高山地帯に、恐らく数日で徒歩で往復してるっぽい所だろ。
最寄の高山地帯だったとしても、例えば名古屋と飛騨山脈を往復するのは恐ろしくキツいぞ。
175名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 03:08:03 ID:hLUZnIfO
かといってあんまり細かく設定されると蟲の世界観を崩すしなぁ
(´・ω・`)マンガムズカシス
176名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 04:02:54 ID:lEHvanpg
いや、海岸線から歩いて半日かからない距離に、標高2000m以上の山地・山脈が
あるという土地は、北陸から東北にかけてなら、そう少なくもないんじゃね?
177名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 23:15:45 ID:LZD+E8Vk
                   /  /         ヽ
                   /´/  .:/ /        :';. !
                  '"/.:..::..:;'   ..::  .: ハ/.  ::';:.:.i   裸
                   !ノ::r!:..: .:; ;:::/:/:ノ‐-! : !:.!:.; l   寒
                    'ゝi.:;./レ-'、" ´ __ レ:::/:ノ:/ノ   い
                         `!    i  `ノノノ:、!'     よ
                       丶  、__,.   /´ ′     ★
                      /´!l` ー- r‐<´
                     ,.- '´|   !、、//   〉、
                    /     l   ヽ,/  /  \
178名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 23:52:07 ID:vAm7eBnp
>>177
暖めてあげるよ(*´Д`)
179名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 19:31:41 ID:NR7vWTCQ
>174
なんか岡山とかの近畿〜山陽辺り?が土地のモデルなのかとおもてた
フィクションだけど
180名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 21:54:04 ID:gct8cyk8
他の蟲師スレより真面目な雰囲気が・・・・なぜ?
181名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 22:52:39 ID:7Nricihi
そいつは蟲の(ry
182名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 23:53:14 ID:rXZ8zOCX
      、-'''"´ ̄ ̄`"''''-、
     / / ;;;;;;;;;;;;;  \ \⌒⌒
    / ..::;;● ;;;;;;;;;;;;;, ●;;;;;;;;;::ヽ  ^^
    |. .::;;;;;;;;;;;(__人__);;;;;;;;;;;;;;;;::.|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     :::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::
       :::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
        ::::::::::::::::∧_∧   そうやってなんでも
        ::::::::: ( ::;;;;;;;;:)      蟲のせいにしてりゃいいさ…
          _..  /⌒:::;;;;;ヽ
-― ―'ー'-''―-''/ / ::;;;;;;;;:| |―'''ー'-''――'`'
 ,,  '''' .  ''''' と./ゝ_;_;_ノヽつ   、、, ''"        
    ,,, ''  ,,,    ::;;;;;;;;;::: ,,  '''''  ,,,,  
183名無しさん@ピンキー:2006/01/21(土) 00:36:43 ID:qc2TdYpF
じゃ・・・ゴルゴムの仕業だ!!
184名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 08:03:52 ID:mnaIPVj6
>>183
貴様!!ローディストだな!!
185名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 21:28:22 ID:MBsC9SE4
出たな!ショッカー!!
186名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 02:35:44 ID:3WQsGm65
ぬいは?誰も触れていないが…
まあ、想像もできないが…
187名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 18:18:46 ID:cA4y2EW6
ぬいは蟲と絡むとエロそうです。
188水蠱×いお:2006/01/24(火) 21:27:28 ID:k+ROMAGV
ちょとマニアックかもしれませんが、水蠱×いお投下します。一応和姦かな?
本当はギンコと絡ませたいところだけど、蟲のほうがやりやすい…



生け贄に、なぜ私が選ばれたのかはわからない。
ただ、水害から村を救うためには、どのみち誰かの犠牲が必要なのだ。
私は拒まなかった。
最後に「水神様の嫁になるのだと思っておくれ」と、泣きながら告げた母。
その母に背を向け、その背をもう二度と会うことのない村人たちに押されて、私は河へ飛び込んだ。



荒れ狂う濁流は、私の体を一呑みにし、深くへと連れ去っていく。
苦しい。息ができない。
手足が水に圧し流され、もがくことさえままならない。
何もできないまま、私の弱々しい体は河の底へ沈んでいった。

「…………!」

そのとき。
河の底を泳ぐ何かを、見た。緑の色をした、とても大きな何か。
それが、こちらへ向かってくる。
私の何倍もある巨体をうねらせて、こちらへ悠然とさかのぼってくるのだ。
私は苦しいのも忘れ、驚くほど逞しいそれに魅入ってしまった。

(何だろう、これは)

流れに沿って泳ぐ巨大な緑と激流に揉まれる私との距離が、ついになくなった。
私の体はなおも沈みこむ。
そうして緑に包み込まれて、それが魚やほかの動物などではないと知る。
水のような液体で、けれど水でもない。
189水蠱×いお:2006/01/24(火) 21:29:23 ID:k+ROMAGV

(……あれ)

粘りはないし、冷たいとも熱いとも感じないけれど、その緑が四肢にまとわりつくような感触を感じた。
不快ではなく、恐怖もない。あるのは、なぜか安堵感だ。
例えるならば、それは幼い日に、歩き疲れた私を負ぶってくれた父の背中に似ているだろうか。
そんな不思議な安らかさに甘え、しばらくそれに体を預けていた。

「ん……?」

その心地よさに違和感を覚えたのは、どれくらい経ってからだろう。
私を静かに包んでいたそれが、うごめき始めたのだ。
まるで体全体を撫でるように……愛しさをこめて、ゆったりと優しく肌の上を這っていく緑。

「え……あっ」

初めは戸惑ったが、私はじきに愛撫を受け入れた。
その感覚が、心地よかったから。
危険は感じなかったし、身を預けていたいという思いも変わらない。
出会ってから一刻も経っていないだろうに、なぜか私の中にはそれに対する絶大な信頼感が育っていた。
それは、私の体を余すことなく優しく愛撫していき、えもいわれぬ心地よさを与えてくれる。

「はあ……」

目を閉じて、うっとりとため息をついてしまう。
ふと、呼吸ができたことに気づいたが、なぜなのかをあまり深く考える気にはならない。
何も考えず、穏やかに、流れるように肌を這う緑に身を任せていたかった。
ゆるゆるとうごめくそれは、衣服の内側へも滑り込んでくる。
胸やわき腹に触れられると、くすぐったくて少しだけ笑ってしまう。

「ふっ……やあ」

けれど、その辺りに触れられるのは特に快かった。
ゆったりとした動きでは物足りなくさえ思ってしまう。
190水蠱×いお:2006/01/24(火) 21:30:40 ID:k+ROMAGV
ただ、愛撫を受けているのは胸の辺りなのに、むずむずとした焦れったさはなぜか下半身に伝わった。
下肢をそっとこすり合わせる。
その動きに、緑のものは敏感に反応した。
優しいうごめきは私の全身を撫でながら、やがて下肢に集中していく。

「あ!」

思わず声を上げてしまう。
気持ちよかった。
それが脚の付け根の辺りを撫でるたび、甘い痺れが背中を駆けていく。
もっと。
もっとしてほしい、とつい願ってしまう。
そしてその願いを読み取ったように、丹念に愛撫を続けるそれ。
献身的に私を気持ちよくしてくれているとしか思えない。
こちらもされるばかりでなく、それのためにできることはないか?
考えをめぐらせたが、良い案は何も見つからず、結局されるがままになっていた。

「……ありがとう……」

私にできたのは、感謝の意を述べるだけ。
その言葉を緑が聞き、理解できたかどうかはわからない。
ただ、その直後、今までのそれにはなかったぬめりを感じた。
ぬめりはやはり私の下肢、おもに大腿の辺りでうねっている。
何だろうかと疑問に思ったのも束の間。
それが、脚の間から、私の中へ入ってきた。

「や、ああっ……!」

一度入り込んだものは、体の奥へ、奥へと突き進んでいく。
それはときに雄々しいまでに力強く、ときに優しく繊細にうごめいた。
苦痛はない。代わりに、狂おしいような、切ないような、未知の激情が全身を貫く。
私は身悶えた。

「あ、はあっ、ん……あああ……っ」
191水蠱×いお:2006/01/24(火) 21:35:06 ID:k+ROMAGV
水神様の嫁になるのだと――ふいに、母の言葉が甦った。
あの安堵感は、水神様のお力なのかもしれない。
すると私は、今、神様のお嫁になったのか。
水神様の嫁になるとは、こういうことなのだろうか。
わからないが、なんとなくそんな気がした。
それならば、もう帰ることのない故郷は、きっと救われたに違いない。よかった。
嬉しさと同時に、何かがこみ上げてくる。

「うんっ……なに、ああっ」

問いかけても答など返ってこない。
少しずつ膨れ上がる、自分でも招待を掴めないその何か。
次第に体内を占領されていくような感覚は、しかしたまらなく甘美で、私は少しの恐怖と大きな愉悦を同時に感じていた。
この感覚は何だ。もしかして、この身が緑に支配されてしまうのかもしれない。
そうなったら、私はどうなる? 私は、その瞬間から私でなくなるのだろうか。
――だとしても、構わなかった。早くそうなってほしいとさえ思った。
のけぞる私を優しく撫でまわし、内から外から包み込むそれが。
どうしようもなく、愛しかったから。

「は……ああ……あああああっ!」

待ちわびた瞬間は、これだったのかもしれない。
私の中で何かが弾け、頭が真っ白になって。
記憶は、そこで一度途切れている。



気がついたときには、山あいの沼の淵にいた。
いや、沼ではない。きっとこれは、水底で私を包み込んでいたものなのではないか。
ふと濡れた長い髪に目をやると、すっかり鮮やかな緑に染まっている。
それがまるで、水神様の嫁となった証のように思えて。
沼に手を差し入れれば、たちまちあの安堵感が甦ってきた。
あのまま河で息絶えるはずだった私を、生かしてくれたこの緑。

「……あなたは、どこへ行くの?」

どこかへ行くのなら、ついて行こう。
私は、沼の中に居場所を見つけ、沼とともに生きる道を選んだ。

     おわり
192名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 22:07:03 ID:wfKr1elX
二次が勃った・・・・188乙
193名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 23:13:52 ID:r3rI7qyC
GJ!!
194名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 21:50:33 ID:fgJGr8ix
うおおお
GJ!
195名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 20:26:18 ID:YsfNyDBJ
GJ-
とっ、とりあえず1巻五人集の話は出揃ったな(未完ばっかだけど・・)
196名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 21:07:29 ID:S6t4gps5
「ぬい・・・。」
幼い、声がする。
「ねぇ・・・?ぬい・・・。」
ここ最近共に暮らしているヨキと言う少年の声だ・・・。
まだ声変わりもしていない、耳障りのいい声に眠りの世界から起こされた。

「なんだい?ヨキ・・・。また眠れないのかい・・・?」
「・・・うん・・・。ねぇ?一緒に寝てもいい・・・?」
「仕方ないね・・・。はやく入り。」
手招きするとヨキは嬉しそうに、でも少し遠慮がちに布団の中に入ってきた。
その様子を、ぬいは微笑ましい気持ちで見つめていた・・・。

「ねぇ、ぬい。」
「なんだぃっ、あ!」
ぬいの体が弾かれたように跳ねる。
「ョ・・・キ・・・?!!」
ぬいは信じられないものを目にした。
ヨキの小さな手がぬいの豊満な胸を愛撫し始めていたのだ。
「こら!ヨキ!やめなっっ・・・!はっ、ぁあん!!」
「・・・随分いいみたいだね・・・ぬい。すごく綺麗だよ、ぬいの乳房。」
「ふぁ?!・・・っは、ぃあ、ああぁ・・・!!」
「随分旅をしてきたからさ・・・、色んな事をこなして来たんだ・・・。こういうこともね。」
「ふ・・・!!!っはぁあああぁあ・・・・!!!!!」
ぬいが首を仰け反らして喘ぎ声をあげる。
「随分良いみたいだね・・・。ぬい、綺麗だよ・・・。とっても綺麗・・・。」







てゆうのを想像してたりした漏れ。
197名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 22:54:55 ID:aDZ358z0
<<196
GJ!
続きに期待
198名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 23:11:42 ID:svz4RFVl
ギンコったらヨキのころからテクニシャンだったかwwww
199名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 00:51:25 ID:ebCrkA9+
ヨキ…恐ろしい子!!(AA略)
200名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 01:00:07 ID:oYvMSIZ7
ギンコは性欲が薄いんじゃなく、うら若い頃イタしまくったから
達観してるとも取れる訳か…>196で開眼したw
201名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 19:50:06 ID:oDSKLz12
>>199
めいの顔があの絵柄で浮かんだぞ!どうしてくれるw
202名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 22:44:59 ID:nkYcG8yW
>>45のせいで、次回のすずに対してエロエロな期待をするようになってしまった。
この前の"竹の子"も良かったなぁ…しゃべって動いてるの見るとまた違う。
203名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 23:19:55 ID:HXTYiyit
「春と嘯く」はアフタ掲載時も、やったやらない論争があったくらいだから
アニメでの描写に期待したい。
目を覚まさない弟のとなりの布団で・・・
204名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 23:57:28 ID:dPJW4bNA
ツンデレみちひと、褐色嫁ナミ
両方といたしたシロウ……  (;´Д`)ハァハァ
205名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 05:02:25 ID:bWaDE+cW
淡幽はやっぱハードル高いのかね…
生娘お嬢にあの口調であれよあれよと
むしられて襲われるwギンコ、見てみたすハァハァ
206名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 15:37:25 ID:jG2iFk5a
なんでアニメは筆の海やらんのだろうね。地味だから?
淡幽好きって人結構いるのに
207名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 18:59:57 ID:H0tHobr0
>>206
最終回に筆という説が有力
208名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 22:00:20 ID:2q7L5xmB
なんでエロパロスレがあってAAスレがないの?
209名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 22:08:38 ID:/3W9UXg4
跳ばされてるのは
あきとワタヒコ(内容濃すぎて30分に収まらず?)
探幽とおたまさん
しげ(声優の問題か)
いとちゃん・あやちゃん(ロリコン対策?)
うーむ、紙魚が孵ってそのページを食い破ってくれれば即座にアニメ化するのに。
210名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 22:22:12 ID:bWaDE+cW
順当にいけば20話が筆という噂
フジということもあってか、TVは20話で打ち切り
→残りはDVDで、というまことしやかなネタもあるので
最終回という意味あいでは外れてはない、かもな
211196 ◆DlqYafR.h2 :2006/01/31(火) 23:29:34 ID:MfykLArI
え・・・?
いや、想像したってだけど辞めるつもりだったんだけど・・・、続き読みたい人居るのかこれ・・・?
212名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 03:18:04 ID:m59H1WYw
淡幽のギンコを見る目つきがエロい
213名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 11:43:18 ID:P1OJXQgd
>>211
こんな真っ昼間から主張してやる!

も の す ご く 読 み た い で す!
214名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 00:04:48 ID:mv9DrfDr
>>204
エロでなくていいから、居酒屋幽霊ネタで読みたい。
215名無しさん@ピンキー:2006/02/02(木) 22:31:14 ID:mv9DrfDr
ハナさんがエロいと思うの僕だけ?
216名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 02:58:45 ID:KB1XbSc8
>>215
エロカワイイ!
217名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 17:14:40 ID:PYbqzQn4
明日はここもギンすずネタで多少は賑わうんだろうか
218名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 18:41:38 ID:au4pzczL
アニメを見られない地域の哀れなヒトが妄想しますた。
以下、ギン×すずです。↓
無駄な箇所が長いとか、設定に無理とかあると思いますが、投下させて下さい。
アニメ見れるひとはいいなぁ…。
219春と嘯く1:2006/02/04(土) 18:42:51 ID:au4pzczL
辺りは、闇。
そして全ての音を吸い込んでいく、白い雪。
見上げると、真っ黒い空から無数の白い切片が落ちてくる。
静かに。絶え間なく。
吸い込まれていくようだ、と、雪と同じ色の髪を持つ男―――ギンコは思った。
もう、いくら歩いただろうか。
冬の雪山で蟲を探していたのは良いが、気づくと日は暮れて、おまけに吹雪いてきた。
灯りといえば足元を照らす行灯のみ。
―――こりゃあ、やばいな。
寒さで感覚の鈍くなった足を動かして、山の中を進む。
―――遭難してんじゃねえか。
自分で自分の行いに呆れてしまう。
もともと昼間のうちに通過する筈の土地だったのだが、珍しい蟲を見かけて追いかけるうち、こんな事態に陥っている。
寒さを通り越して痛くなってきた顔面をふ、と上げると、前方に暖かい光が見えた。
里から外れた雪山にひっそりと、その家はあった。



『春と嘯く』



ギンコを泊めてくれたその家には幼い弟と年頃の娘が二人きりで住んでいた。
姉の名をすず、弟の名をミハルという。
ギンコは暫くの間、この姉弟の家に世話になることになった。
というのも、姉のすずに「依頼」されてしまったからなのだが。

ギンコは蟲師を生業としていた。
動物とも植物とも違う、生命の原生体――蟲。
人智を超えたその存在にヒトは怖れを抱き、惑う。
その蟲を調べ、蟲を知り、ヒトに伝え、対処を探る――それが蟲師の仕事である。
ギンコが蟲師であることを知ると、すずはミハルの奇行について相談し始めた。
ヒトの中には蟲が見える者とそうでない者がいる。
どうやらミハルは前者の体質らしい。
他の者は見ることのできない蟲たちを追いかけては、不思議な行動を繰り返す弟をすずは心底心配しているようだった。
弟を心配する健気な姿に絆されて、今回ギンコは報酬のない依頼を請け負ってしまった。
害を成す蟲とそうでない蟲とをミハルに教え、対処の仕方を学ばせること――それがすずの依頼だった。
ただし、期限付きである。
ギンコは昔から蟲を呼ぶ性質で、その為ひとつ処に身を寄せることができなかった。
蟲は集まりすぎても害を成す。
蟲を寄せる体質から、ヒトでありながらヒトの中で暮らすことは叶わず、流れ歩いては、蟲についての伝聞を集める。
そんな暮らしをギンコは一人で続けていた。もう、何年も。
今回も蟲が集まってきた時点で終了という約束だった。
幸い、姉弟の暮らすこの土地は蟲が貧しい土地柄で、暫くは居ても支障がないようだった。
こうして冬の雪山でギンコは「家庭教師」の暮らしを始めることになった。

ミハルは蟲が大好きで、直ぐになんでもかんでも捕まえようとした。
一時として目が離せない。
半分は子守だな、と思いながらも小さなミハルに振り回されて山を歩くことが、ギンコは少しずつ楽しくなってきていた。
山での「授業」が終わると、いつもすずが暖かい笑顔と夕餉の匂いで迎えてくれた。
そんな暮らしが一週間、続いた。
220春と嘯く2:2006/02/04(土) 18:46:27 ID:au4pzczL
里で暮らしたことのないギンコにとっては、なんだか妙にくすぐったくなる様な日々だった。
ギンコには家族と暮らした記憶がない。
というよりも、子供の頃、一人で山を歩いていたという記憶より以前の記憶が全く思い出せなかった。
気づけば、いつも一人だった。
遡れる最も古い記憶の中でも自分の髪は白く、眼の色は色素の薄い緑色で、片目はぽっかりと穴が空いていた。
何故そうなのか、その理由は分からず、教えてくれる者もなかった。
蟲だけが彼の周りに集まり、大抵の人々はこの奇妙なよそ者を気味悪がって遠ざけた。
優しく接してくれる者もいたが、どんなに共に過したくとも、彼の周りに集まる蟲たちが、それを許してはくれなかった。
知らず、自分でもヒトと一線を画すようになり、深く関わることを避けるようになった。
それは自分と関わった人々を傷つけたくないからであり、自分も傷つきたくないからだった。
ヒトの中にいるよりも、深い自然の只中で蟲と居るほうが、落ち着くこともあった。
そうした瞬間に、ふと思う。
自分は一体、ヒトなのだろうかと。
ヒトと蟲の両方の世界を行き来するうち、ギンコは己がヒトでも蟲でもないような気持ちになっていた。
どちらの世界にも住むことのできない、境界をただ行き来するだけの、存在。
蟲より不確かで、正体の知れない、生き物。
―――ヒトの世で生きられぬのなら、いっそ己をヒトと思わぬことだ。
いつしか、己にそう言い聞かせているギンコがいた。

だが姉弟との暮らしの中で、ギンコに変化が生まれ始めていた。
薄暗くなりかけた冬景色の中、暖かい灯のともった家に帰る。
隣にいるミハルの手を引いて、戸を開けるとすずが嬉しそうに振り返る。
その笑顔を見るたびに、チリチリと何かがギンコの胸を焦がす。
この笑顔をずっと見ていたいと思う己に気づく。
慌てて己の考えを否定するのだが、動揺は抑えられない。
―――この家に長居をすると、きっと、自分は勘違いをする。
ギンコは己に言い聞かせた。
―――勘違いをしてはいけない。自分はこの家の住人じゃない。ヒトの中で暮らして良い生き物じゃない。
蟲が集まることよりも、己がこの暮らしに執着を持ち始めることをこそ、ギンコは怖れていた。
想いが深くなれば旅立ちがつらくなる。心を残しては、旅は続けられない。
己がひとつ処に住まうことなど許されない。住めば、共に暮らす者を不幸にする。
間違うな。忘れるな。常に己に釘を刺す。
―――きっと、冬のせいだ。
ギンコは己の心の動きを季節のせいにすることにした。
冬の冷たさの中で、その家の灯りはあまりに暖かだったから。
冬で弱ってしまった心身に、その笑顔と手の温もりは手放し難く感じられたから。
全ては、冬のせい。
ギンコは己の想いから目をそらして、出発を考え始めていた。
そんな晩のこと。
221春と嘯く3:2006/02/04(土) 18:48:46 ID:au4pzczL
夕餉の後、ミハルとの「おさらい」が終わると、ミハルはいち早く床についた。
今日も表で遊びすぎたらしい。揺すろうが、抓ろうが、起きやしない。
熟睡しているミハルの寝顔をすずと二人で覗きこんでいると、どちらともなく笑いがこぼれた。
囲炉裏を囲んで二人で炎を見つめる。
沈黙が、暖かい。
外はまた吹雪き出していた。
明日にも出発しようと考えていたギンコは、ふと、決心が揺らぎそうになっている自分に気づいた。
目の前に赤い炎に照らされた白いすずの顔があった。
ギンコの視線に気づいたのか、顔を上げたすずと目が合った。
まっすぐな瞳の中に自分が映っていた。
揺れる炎に照らされたその姿は、何故か儚く感じられた。
艶やかな黒髪に、同じ色の綺麗な瞳。聡明そうな額にすっと通った鼻梁。
細い首や華奢な肩を見ていると、一人で小さな弟を養っていることが信じられない。
見つめていると、その髪や肩に触れたい、という気持ちが自然と湧いてきて、ギンコを困らせた。
すずから目をそらして、己に釘をさした。
―――明日には出発する。俺はここの住人じゃない。この娘も、俺とは違う暮らしの中で生きている。
すずが小首をかしげてこちらを見ている。
どうにも気まずくなり、席を立つ。
「厠に行ってくる」
「ギンコ?」
すずが何か言いかけたが、構わずに外の厠に向かった。


―――小便した端から凍んぞ、コレ!!
厠に行ったはいいが、あまりの寒さに歯の根が合わなくなる。
真っ白な息を吐いて、部屋の中へ戻ろうとしたとき、ギンコの目の前を緑色の光が過ぎった。
―――あ?
この家に来る前に追いかけていて見失った、珍しい蟲だった。
―――…今度こそ捕まえてやる。
蟲の放つ光に誘われて、男はそれまでのことも忘れ、雪の中に踏み出していった。


で。
一度あることは二度ある。歴史は繰り返される。
ギンコは今一度、己の学習の足りなさを思い知ることになった。
――ぜってぇ、捕まえられると思ったんだがなァ。
半時も雪の中を彷徨ってみたが、またしても見失った。
吹雪の中で捉え損ねた蟲の特徴を思い出しながら、一週間前と同じように、その家の前に立った。
「ギンコ…!!」
戸を開けるなり、すずが目に涙を浮かべて振り返ったのでギンコは面食らった。
「どこ行ってたの!! こんな吹雪の中でいなくなって…本当に心配したのよ!?」
凄い剣幕で押されるので、思わずギンコは後ずさった。
ギンコの肩に積もっていた雪が足元に落ちた。
「いや…。珍しい蟲が、居たもんで…」
たじろぎながら答えたギンコの言葉に、怒っていた筈のすずの口がぽかんと開く。
次の瞬間。
弾けたようなすずの笑い声が家に響いた。
「ぎ…っギンコ! それじゃミハルがもう一人増えたみたいだわ…!」
年下の少女に笑われて、バツの悪さを感じない訳ではなかった。
だが、何よりすずがいつものように笑ってくれたことにギンコはほっとしていた。
「あー、もう。頭も雪だらけじゃない」
すずは笑いながらギンコに積もった雪を払い落としてゆく。
弟のミハルにするのと同じように、愛情の感じられる仕草で。
自分でもおよそ大人げがあるとは言いがたい行動を反省してか、ギンコはすずにされるがままになっていた。
「手もこんなに冷たくして…」
すずの柔らかい両手がギンコの右手を包む。
そのまま、すずは自分の口元に持ってゆき、いつも弟にしているように自らの息でギンコの手を温めた。
雪でかじかんだ指先が、すずの吐息でじんわりと温まってゆく。
222春と嘯く4:2006/02/04(土) 18:50:49 ID:au4pzczL
ギンコは自分の手を温めようと一生懸命になっている少女を見おろしながら、一つの考えが自分を占領していくのを感じていた。
―――この温もりを、ずっと自分のモノに出来ないだろうか。
無意識のうちに空いているもう片方の手が動いていた。
そっと包むように、その手がすずの頬に触れた。
「!…つめた…」
驚いたすずがギンコを見上げた。
その瞳と目が合った瞬間、ギンコの体は勝手に動いていた。
―――あ、やべ。
ギンコは己の行為を後悔したが、後の祭りだった。
ギンコの唇は目の前のすずの唇を覆っていた。
すずの体がわずかに硬直する。
重なった唇の感覚が思考を痺れさせていく。
ギンコはさらに角度を変えてすずの唇を舐っていった。
抵抗されるかと思ったが、すずはギンコにされるがままになっていた。
ギンコの舌が少女の唇を押し開く。
歯列をなぞるようにじっくりと、その舌はすずの口内を這い回った。
舌を吸われ、呼吸を乱されて、すずの唇からは途切れ途切れに苦しげな吐息が漏れた。
「ん…っふ…ぅ…!」
いつの間にか、すずの両手はギンコのコートを強く握り閉めていた。
長い口付けのあと、二人が唇を離すとお互いの唾液がつう、と糸をひいた。
「…にがい、ね」
すずが上目遣いにギンコを見上げて、照れたように笑った。
ギンコはヘビースモーカーなので舌からタバコの味がしたのだろう。
すずはチロリと舌を出して眉を顰めて見せた。
その両手は未だにギンコのコートを掴んでいる。





自分から離れないすずを見おろしてギンコが訊ねた。
「……逃げねぇのか」
「なんで?」
「………(何で、って…) 嫌じゃねぇのか」
「何が?」
「…………。(何が、って…)」
ギンコは自分をまっすぐに見上げるすずの瞳を見つめ返した。
すずは若くて器量良しだし、料理も上手くて働き者だ。
里に行けば嫁の貰い手などいくらでもあるだろう。
弟のミハルのこともあるが、それを考えたって縁談がないとも思えない。
そんな娘がこんな得体の知れない男の相手をすることも無かろうと、ギンコは思うのだ。
側に居てやる事さえ出来ない流れ者の自分に、目の前の娘は勿体無い気がした。
それにこれ以上の関係になれば、つらくなるのはお互い様だ。
自分から口付けておいて何なのだが、ギンコは迷っていた。
深くヒトと関わるまいとして生きてきたのに、この数日の暮らしがギンコを惑わせていた。

――自分には選択肢等ないと、明日には出発するのだと決めていたはずだ。
  今、自分が迷っているのは単に冬のせいだ。冬が終わる前に自分はここを去らなければならない。

再度自分に言いきかせて、ギンコは口を開いた。
「やっぱり今のは忘れてく…」
だが言いかけたギンコの言葉を、今度はすずの唇が遮った。
唇が離れても、驚いて目を見張ったままのギンコにすずが言った。
「私はかまわないから…ギンコの好きにしていいよ…」
すずの潤んだ瞳と目が合ったとき、ギンコの理性の糸が切れた。
心の中で散々己を制止してきた筈なのに、それは実にあっけなく崩れ去った。
ただ、目の前の温もりが欲しかった。僅かな間でもいいから、この温もりが、欲しかった。
223春と嘯く5:2006/02/04(土) 18:53:21 ID:au4pzczL
ギンコはその腕の中にすずを抱きしめた。
そのまま、すずの首筋に顔を埋めて深く呼吸する。
春の花の香に似た、どこか甘い香りが鼻腔をくすぐった。
ギンコはもう、考えることをやめていた。
溺れるように口付けを繰り返し、存在を確認するように抱き合った。
二人はもつれる様にその場にくずおれた。


部屋の中は囲炉裏の赤い火の色に染まっていた。
炭がはぜる音だけが部屋に響いていた。
その静寂の中で、途切れ途切れに濡れた吐息と衣擦れの音が混じる。
ギンコによって半裸に剥かれたすずが布団の上で身をよじらせていた。
「声、出せよ」
「ダメ……ミハルに聞…こえちゃ…っぁ」
「起きねぇよ…たぶん」
「なにそ…れ…んんっは…!やめ…!」
すずは涙目になりながら声を噛み殺していた。
着乱された着物からこぼれたすずの片方の乳房をギンコの舌が舐っていた。
ギンコの片手はその着物の裾を割って、膝から腿、腿から内腿へすずの柔らかな脚を愛撫していた。
感じているのか、時折その脚はぴくりと反り返る。
ギンコは着物の合わせ目に鼻先を突っ込んで、すずの着物の中に潜り込むようにした。
その中のすずの肌は柔らかく、ほんのりと上気していて、ますます男を溺れさせていく。
ギンコの舌や手で愛撫され続けて、すずの体はすっかり火照っていた。
ギンコは乳房の頂や脚の間にある女の入り口そのものには決して触れようとしなかった。
意図的に焦らしているのだろう。
すずは限界に近づいてその太腿を擦り合わせた。
体の奥が熱く潤って、溶けてしまいそうな感覚がすずを襲っていた。
隣の部屋では幼い弟が眠っているというのに、髪を乱し、乳房や太腿を男の前で露わにして淫らに感じている自分が信じられなかった。
「ギンコ…」
すずの唇から熱い溜息とともに男の名が呼ばれた。
それは更なる快楽をねだっているようにも聞こえた。
「どうして欲しい」
ギンコは顔を上げてすずの目を覗き込んだ。

「……言えない」
すずは顔を真っ赤にして目をそらした。
「言わなきゃわかんねぇだろが」
「知らないよ…ギンコの好きにしてって言ったでしょ」
「ほぉ…そおか」
言うとギンコはすずの脚の間に右手を割り込ませて、その割れ目をゆっくりとなぞり始めた。
「やぁ…っ!んぁあっ」
焦らされ続けて熱くなったそこは男の指の動きに敏感に反応した。
224春と嘯く6:2006/02/04(土) 18:57:11 ID:au4pzczL
「なぁ、ここ擦るとなんかヌルヌルしてくるぞ」
ギンコがすずの耳元で囁くと、すずは小さくかぶりを振った。
それはまるで小さな子供が“いやいや”をするように見えた。
ギンコは構わずにすずの割れ目をなぞり続け、その中の充血している小さな突起を指の腹で撫でた。
びくんっとすずの体が跳ねて、つま先が反った。
すずの様子を見てにやり、とギンコの口が歪んだ。
「ギンコのバカ!」
すずは顔を真っ赤にしてギンコをにらみつけた。目には涙が溜まっている。
「じゃ、やめるか?」
言うなりギンコは手の位置はそのままに、なぞる動きを止めてしまった。
ギンコの指が当たっているところが熱くて溜まらなかった。
触れているのに、このままでは達せないもどかしさに吐息が荒くなる。
すずの体は先ほどの快感を欲してひくついていた。
溜まりかねて、すずは自ら腰を擦り付けてしまう。
恥ずかしくてギンコと目を合わせることができない。
しかし、腰の動きを止めることもできなかった。
そんなすずの様子を楽しみながら、再度ギンコが尋ねる。
「どうして欲しい」
すずは諦めてギンコの胸の中で小さく呟いた。
「…ギンコが、欲しい。…私の中に…ギンコがほしい。」
ギンコは「いいぜ」と答えると、自分の服を脱ぎ始めた。
すずはこれからされることを思いながら、それを見つめた。
すずには自分の唾を飲み込む音が大きく聞こえた。
纏うもののなくなったギンコがすずの上に覆いかぶさった。
ギンコはすずの片足を持ち上げると、ゆっくりとその中心にある花弁を押し広げた。
「なぁ、ひくひくしてんぞ、ここ」
「あんまり…見ないで…」
「ナカはどーなってんだ?」
ギンコは中指を花弁の奥に突き入れた。
蜜をたっぷりと滴らせたそこは、しかし大変狭く、ギンコの指一本でもきゅうきゅうだった。
「…………なぁ、もしかしてお前、初めてか?」
身を硬くして、息を止めているすずを見てギンコが尋ねる。
すずは上目遣いにギンコを見ながらこくり、と頷いた。
「…………。(こくり、って…!!)」
ギンコは固まった。
感じているようだったし、濡れやすかったから経験があるものと思い込んでいた。
さすがに生娘は抱いたことがない。
いや、そんなことよりも初めての男が自分でいいのかという疑問がまたしてもよぎる。
考えるのはやめにした筈なのに。
黙ったままのギンコを見て、すずがギンコの頬を両手で挟み込む。包むようにそっと。
そのままギンコの目を覗き込んで言った。
「私から抱いて欲しいって言ってるんだよ。…抱いてよ」

―――あぁ、もう。そんな目で見るな。

めちゃくちゃに抱いてしまいたくなる。
年下の、しかも恩義のある娘を手篭めにしようとしている自分に後ろめたさを感じていたのに、これではどちらが虜か分からない。
ギンコは目の前の娘に本気になりかけている自分に気づいた。
225春と嘯く7:2006/02/04(土) 18:59:02 ID:au4pzczL
「すず、…力抜け」
ギンコはなるべく優しくすずの体に口付けていった。
「さっきはいきなり指入れたから痛かったろ…すまん」
髪を撫でて抱き起こす。
「感じやすかったから、もう男を知ってるんだと思ってた」
ギンコに言われるとすずは恥ずかしそうに俯いた。
「夜…自分一人でしてたから…」
「自分で?」
「……うん」
「どうやって?」
顔を覗きながら尋ねてくるギンコから顔を隠すようにすずは彼の胸に顔を押し当てた。
「どうすると気持ちいいんだ?」
聞きながら、ギンコは膝の上にすずを抱いて彼女の脚の間に手を潜り込ませた。
「んっ…っぁ…」
すずの白い喉首がのけぞる。
その首に吸い付きながら、ギンコは愛撫の手を休めなかった。
割れ目に伸びた指は陰核の包皮をゆっくりと剥いて、敏感な突起を優しく捏ねまわす。
すずはすぐに腰を浮かせて身を捩らせた。
どんどん溢れてくる愛液からも、感じていることがわかる。
「く…ぅう…っんんっふ」
声を漏らすまいと強く唇を噛み締めるので、唇が切れそうだ。
ギンコは自らの唇ですずの口を塞いでやった。
「んんぅっんーー!!んんー!!!」
すずの背が大きくしなり、足の先までぴんと伸びたかと思うと、すずは力なくギンコの胸にしな垂れかかった。
ギンコに口を塞がれたまま、その指によってすずは達した。
息の整わないすずの尻の下に指を潜り込ませて、達したばかりのそこに指を差し込んだ。
―――この角度だと、割と入りやすいな…。
くちゅくちゅとかき回して、本数を増やす。
2本3本と増やしていくと、すずの息もすっかり上がって瞳も淫靡に潤んでくる。
―――こんなもんか?
様子を伺いながらすずに尋ねる。
「すず…入れるぞ…いいか…?」
すずはギンコの膝の上でギンコに背中を抱かれる体勢になっていた。
ギンコを振り返りながら恥ずかしそうにすずが言った。
「うん…ねぇ…さっきからお尻に硬いの…当たってる… 」
「…おぅ、ガッチガチだぞ。触ってみるか?」
「!いやだよっ…ばかギンコ!」
なんだか怒られてしまった。
ギンコには何がいけなかったのか分からないが、すずが逃げないので続けることにした。
そのままの体勢で、ぷにぷにと柔らかい肉の花弁に自身を押し当てる。
どちらのものとも分からない粘液が絡まって、擦れると気持ちがいい。
「すず、もちっと尻つきだせ…入れやすいように」
「うん…なんだか、動物の交尾みたいじゃない?…コレ」
「ヒトもどーぶつだ」
言うと、四つん這いになったすずの花弁の中に少しずつ自身を差し込んでいく。
「う…あ…っぁあっんっ…ひ…!」
ゆっくりとした速度ではあるが、指とは比べ物にならない容量にすずが体を強張らせる。
力いっぱい布団を握り締めるすずの指が白くなっている。
「すず…大丈夫だから、力抜け」
ギンコはすずの首筋やうなじの辺りに口付けをしながら低く囁いた。
226春と嘯く8:2006/02/04(土) 19:01:20 ID:au4pzczL
「堪えると辛いから、声も出せ」
「んん…やぁ…っミハルが…起きちゃ…っ」
ぽろぽろと涙をこぼしながらすずは耐えていた。
すずが辛そうなので半分まで差し込んだまま、二人は横になった。
布団を被って背中をギンコに抱かれていると、繋がった箇所が燃えるように熱かった。
肉を割かれるような痛みは、ギンコが後ろから口付けたり愛撫してくれるうちに和らいでいった。
「ギンコ…いいよ…続けて…」
「いいのか…?」
ギンコは入り口まで入ったそれを前後させながらゆっくりと最後まで進めていった。
互いの粘液が少しずつ絡まって、時間はかかったがついにそれは奥まで届いた。
「…っすず…」
耳元でギンコに名を呼ばれるたびにすずのそこからは蜜があふれ出した。
すずの乳房を後ろから鷲掴んでも揉みしだく。桃色の突起をきゅっと摘むとすずの膣内もきゅうっと締まった。
「なあ…すず…動いても、いいか…」
ギンコがつらそうな声を出したので、すずは痛みを堪えて頷いた。

んっひっぃっあぅっうっあうんっっ
ギンコの腰の動きに合わせてすずの唇から擦れた悲鳴が漏れた。
一度動き始めると、自分でも止められなかった。
久方ぶりに女を抱くというのもあるが、すずの中がギンコを締め付ける力の強さに頭が真っ白になった。
肉と肉が擦れあう音と互いの粘液が絡まる音が部屋の中に響いていた。
最後にはすずまで腰を振っていて、本当に獣がつがっているような影が襖に映っていた。
「すず…っだめだ…もう、出る…っ!」
ギンコは慌てて引き抜いて、すずの白い背中を己の精液で汚した。




―――やってしまった。

すずと同じ布団で横になりながら、男は己のした行為をやっぱり後悔していた。
行為の後すずの体を拭いてやると、すずは涙を拭ってありがとう、といった。
ギンコに口づけをして、いれるだけここに居てね、と笑った。
愛らしい笑顔を見ると、やはり自分なんかに関わらせるんじゃなかったという後悔の念が過ぎった。
今は自分の腕の中で眠っている。
ギンコは視線を隣で眠る少女から天井に移した。
そこには。

―――蛹…?……蟲か!?

蟲が集まる。それは自分がこの地から離れなければならないことを意味する。
ギンコは天井の蟲を見つめながら、胸の中に苦い気持ちが広がっていくのを感じていた。

―――だから、ヒトと深く関わるのは嫌なんだ。
明日、もし家の周りにも蟲が増えていたら、やはりここを離れよう。
そうしなければ、この娘はもっと辛い思いをするし、自分ももっと苦しくなる。

ギンコは目蓋を閉じて腕の中の温もりを今一度抱きしめた。
おそらく、これ以上二度と抱けない温もりを。

冬の雪山でその温もりはあまりにも暖かく、また手放しがたいものだった。



<完>
227名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 20:08:21 ID:qQxKH4Tl
素晴らしい!
「春と嘯く」で誰もが想像せずにいられないことを見事に文章で表現してくれました。


今日の放送はリアルタイムで見ることにしよう。
228名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 20:13:12 ID:Osr+K7vs
GJ!!
最後の一行でホロリと来たよ。
温もりを求めるギンコの切なさに泣けた……
すずの体を気遣うエチーの描写も良かった。
そんでもって、頭に雪を積もらせて帰ってきたギンコを笑い飛ばしたすずに萌え。
良いものを読ませていただきました。ありがとう。
229名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 20:16:17 ID:C8js/2jk
ばかギンコ!に萌えた(;´Д`)
イイモノ読ませていただきました。
230名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 23:20:43 ID:1k941Zix
GJ・・ああっ文才の有る人ええなー・・・あ、いかん弱ってるオレ、
・・・・「春」はまだ遠し・・・つーか「籠」もまだ・・・。
231名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 22:17:08 ID:Cu2hd2zF
> ―――あ、やべ。
がギンコらしくて萌えた。GJ!
232名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 23:04:47 ID:0laQdbT6
アニメの最後、ギンコの方が弟より先に目を覚ますのが納得いかねえ。
寝てる間、すずに精気を吸い取られてたと思うんだが……
233名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 23:10:00 ID:ryilVZlv
精気じゃなくて精え…いやなんでもない
234名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 23:56:07 ID:52cqMCVp
GJ!!
エロ作品でハートフルストーリー…イイ!!
235名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 03:08:53 ID:UZ4YIXLF
>232
房中術というのがある。
236名無しさん@ピンキー:2006/02/07(火) 09:01:40 ID:VOBUhGFa
あれか、ここは房蟲術とか言うところか
237名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 00:17:54 ID:mH0VrVe1
>>236
あれか、ここは突っ込むべきところか
238名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 03:01:01 ID:Gxhbrk+t
>>236
誰が上手い事言えと(ry
239名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 10:11:55 ID:xWPz8xVk
GJ! 
エチーの描写もギンコの心理もすっげぇ良かった。
俺まですずが愛おしく思えたよ。
240名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 22:35:39 ID:GmRYFK4K
GJ
しかしビキの春マダー?
241名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 03:47:53 ID:1r+re1ZK
東海組はここ最近の話で『愛する人が死ぬ』な話(一夜橋&タケノコ)を連続でやったから憂鬱で妄想沸かね〜
242218:2006/02/13(月) 17:15:27 ID:R7k8aelL
>>218です。
頭に蟲が湧いたのでまた来ました。
ギン×ぬいです。……一応。↓
243眇の涙1:2006/02/13(月) 17:16:22 ID:R7k8aelL
月の青い光が柔らかな草の芽を照らす。
石に生えたコケが夜露を纏って光っている。
ひんやりと夜気を含んだ森の中を、男は歩いていた。
空に昇った満月だけが男の行く手を照らす。
男にはこの場所がどこなのか分からない。
けれど自分が目指す家がどんな形なのかは、ありありと思い描けた。
目指す家はこの先にある。
何故自分がそのことを知っているのか、男には分からない。
やがて男は目指すべき家にたどり着き、莚戸の下がった入り口の前に立った。
男が莚戸をめくり、中に入ると、古く湿った匂いがした。
薄暗い部屋の奥に月影で光る窓が見えた。
その側に、入り口を背にして黒い人影が立っている。
逆光でよく見えないが、柔らかな肩の線や細い腰から、人影は女のものだと分かる。
月光で青味を帯びて光る女の髪は白銀で、腰まで届いていた。
男が声をかけると女はゆっくりと振り向き、口元に艶やかな笑みを結んだ。
男を招くように白い手を上げる。その手は瑞々しく、指先まで美しい。
形の良い唇が開いて男の名を呼んだ。

――― 『  ■ ■  』



がばっ、と跳ね起きたギンコは一瞬、自分の居る場所がどこなのか分からず辺りを見回した。
すぐに見慣れた人物が目に入り、ギンコは安堵とも落胆ともつかぬため息を漏らした。
「ヒトの顔見てため息つくこともなかろうよ。せっかく泊めてやったってのに」
見慣れた片眼鏡の男は薬を調合する手を止めて片眉を吊り上げた。
化野邸の一室。ギンコがいつも仕事上で手に入れた珍品を売りつけている好事家で医者の家である。
「しかし珍しくうなされてたな、ギンコ。お前の寝相はいつも死んでるみたいに良いのにな」
けけけ、と意地悪く笑う化野にうるせぇよ、と力なく返す。
「なんだ?悪い夢でも見たのか?」
泣かした女でも夢に出たか、とからかう化野に心ここにあらずといった体でギンコが答える。

「それが……思いだせないんだ」


244眇の涙2:2006/02/13(月) 17:17:41 ID:R7k8aelL
ここ何日かギンコは同じ夢に苛まれていた。
同じ夢、といっても内容を覚えているわけではない。
ただその夢を見るときまって、胸がざわついて落ち着かない気持ちで目覚めるのである。
胸から何かがすっぽりと抜け落ちてしまったような喪失感。
けれどその内容は何一つ思い出せなくて。
気持ちの悪い、実に不快な夢である。
それとは別に、昔から頻繁に見る夢があった。
こちらは忘れた頃になると思い出したように見る。
真っ黒いものが自分の体を蝕んでいって、最後には自分を飲み込んでしまう、というものである。
生生しくて、恐ろしい。
夢というよりもむしろ予感に近いものだとギンコは思っている。
蟲師という職業柄、いつ蟲に食われたっておかしくない暮らしをしているし、それに自分は蟲を寄せる体質をしている。
それが元で同じ土地には住みつけない。旅の暮らしもまた、いつのたれ死んでもおかしくはない。
それに何よりも異質な自分の容姿が、なんらかの蟲の影響によるものだろうとは、薄々感じている。
ガキの頃から真っ白い髪に色素の薄い緑色の瞳。片目は失われていて、蟲を寄せる。
十より以前の記憶が一切ない。家族もなく、住処を持たない。
そんな自分には畳の上で家族に看取られて迎えるような死はこないものとよく知っている。
黒いものに蝕まれる夢は自分の末路を表しているのだろうと思えた。
たまに見るその夢は確かに恐ろしかった。
だが、それが自分の定めなら、それでも構わない、とも思えた。
動物も植物もヒトも蟲も。ただあるようにそこで生き、ただあるようにそこで死ぬ。
自然の理の中に皆生かされている。ただそれぞれが、あるようにあるだけ。
誰の言った言葉だったろうか。思い出せない。
だが自分もそのように信じ、生きている。
黒い夢にはもう慣れていたが、最近見る夢の後味の悪さには正直辟易していた。
何の夢を見ていたのか。
何か、人と会話をしていたような気がする。
あれは一体、誰だったのか―――。



男の頬に女の白い指先が触れた。
「随分――久しぶりだな」
女は碧色の隻眼を懐かしそうに細める。
だが男は目の前の女に全く見覚えがなかった。
「誰だ、あんた」
男のそっけない問いかけに女はくすりと笑う。
「忘れてしまったか……無理もないがね」
含みを持たせた笑い方が気にかかるのか、男はなおも問いかけた。
「俺はあんたを知らない。誰なんだ、一体」
男の問いかけに女は艶然と微笑んだ。
「私は――お前の記憶の残滓のようなものだ」
訝しげに眉を顰める男に女は続けた。

「幽霊みたいなものだよ」



「ギンコ!!」
揺すり起こされて我にかえる。
目の前には化野の引きつった笑顔があった。
どうやら居眠りをしていたらしい。
何か夢を見ていたような気もするが、思い出せない。
「客をほっといて寝るなよなー。この真珠みたいな玉は何なんだ?」
化野はギンコが持ってきた珍品を興味深げに眺めている。
ああ、それは生き物の“生きた時間”を食う蟲で――と、説明を加えながらギンコは窓の外に目をやった。
外は明るい日差しで満ちている。
どうにも最近、夢見が悪いせいか調子が悪い。
夢と現が入り混じるような感覚に、ギンコは軽く眩暈を覚えた。
245眇の涙3:2006/02/13(月) 17:18:36 ID:R7k8aelL
暗い部屋の中に差し込む青い月影だけが二人を照らしていた。
確かに男には女と出会った記憶がない。けれど、女の左目に見つめられると、どうしようもなく胸を締め付けられた。
女からは自分と同じ、蟲を払う類の煙草の匂いがした。女の纏っている着物には薬草の匂いも染み付いていた。
おそらく同業者――蟲師なのだろうが、やはり見覚えはない。
「暫く会わないうちに随分と大きくなった」
女の指先は男の頬から滑り出して、顎、喉首、鎖骨と辿っていき、男の肌蹴た胸元に触れた。
男の胸板を撫でる女の手はひんやりと、冷たい。
女の手はそのまま、男の形を確認するように肩から腕、脇腹と男の服の下を滑っていく。
男の脇腹から背中に回された女の腕はそのまま男に絡みつき、女は男の胸にしな垂れかかった。
「お前の体はまだ、温かいんだねぇ」
女の体を受け止める形で男は立ち尽くした。
女に触れていると、不思議と心が落ち着いた。
まるで知らない、得体の知れない女なのに、その肌は心地よく、声は懐かしい感情を揺り起こした。
先程から訳の分からぬ事ばかり云う、化粧気もないのに妙に色っぽい、年の頃は三十路を越えた辺りの女。
会っていれば忘れようはずも無い、その髪は見事な銀髪で、眼の色は池の底のような碧。
月の光の下で見る女の姿は、ヒトではないような妖しい力で男を惹きつけた。
「名前……何て言うんだ」
男が問いを変えても女は同じ笑顔で答える。
「お前は知っている筈だよ……」
そしてまた女は男を耳慣れない名で呼んだ。

「  ■ ■  」



目を開けたギンコは天井に映る草影が意思を持っているかのように揺れているのを捉えた。
障子に映る庭の木が風でざわめいている。
外から差し込む月の光が強すぎて、まるで影絵を見ているかの様にはっきりとした影が部屋の中に浮かんでいた。
一瞬まだ夢を見ているのかとも思ったが、青い光で照らされたそこは、昨日と同じ化野邸の一室だった。
物好きな若い医者は今回も割と良い値で品物を買ってくれた。
明日の朝一番にはここを出る。
次の村までは山を二つも越えていかねばならない。
しっかりと今のうちに睡眠をとっておかねばならないのに、半端な時刻に目覚めてしまった。
ギンコは布団の中で寝返りを打った。
さっきまで夢を見ていたはずなのだが、内容が思い出せない。
思い出せないのに、その夢の余韻は何時までも胸の奥にわだかまる。
気持ちの悪い、またあの夢だ。
ギンコは寝付けず、起き上がってタバコに手を伸ばそうとした――すると。
ぽぅ、と光る青緑色の蟲を目の端に捉えた。
力の弱い蟲がふよふよと浮遊している。
それだけならば普段目にするものとそう変わりは無いが、ギンコはそれを見てぎょっとした。
小さな虫がダマになっていくつも浮かんでいたからである。
そう長く滞在していた訳でもないのに、こんなに蟲を呼び込んでしまったのかと愕然とするギンコの肩につめたい手が触れた。
びくりと振り返るギンコの前に銀色の光を纏った髪の長い女が居た。
年はギンコより五つ六つ上だろうか。
顔立ちの美しい女だが、その髪はギンコと同じように白く、髪の間から見える左目も妖しい碧色をしていた。
ギンコは今まで多くの土地を回ってきたが、自分と同じような姿の人間は一人も見たことが無かった。
女の特異な容姿にも驚いたが、女がいつ部屋に入り、自分に近づいたのか、まるで気配がなかったことにギンコは警戒した。
―――蟲の類か!?
枕の下に忍ばせた蟲ピンに手をかける――ところが。
女の瞳と目が合った瞬間、ギンコの右目から涙が溢れた。
あとからあとから、熱い涙が頬を伝った。

246眇の涙4:2006/02/13(月) 17:20:29 ID:R7k8aelL
自分の反応に動揺を隠せないギンコに、女は静かに寄り添い、その頭を抱き寄せた。
「右目が失った左目を悼んで泣いているんだ。泣かせておやり。かたわれを失うことはいつになっても辛いことだから」
女は幼い子供にするようにギンコの頭を撫でた。
女の胸の中で涙を流していると、様々な感情が体の奥から噴き出してきた。
その感情は普段意識したこともない、幼稚で稚拙な、けれど激しい感情だった。
つらい、さみしい、くるしい、怖い。一人は嫌だ、側に誰か居て欲しい。
十で記憶も身よりも持たず生きてきたギンコは、己でそんな気持ちを封印していた。
自分の中にこんなにも強い感情が渦巻いていようとは気がつかぬほどに。
ギンコは女の体を引き寄せた。
女の体は幽かな光を纏ってはいたが、しっかりと重みがあり、柔らかい肉の感触がした。
己の体温より幾分か低い女の体温を薄い着物越しに感じる。
自分の腕の中にすっぽりと納まった女の体は抱いていて心地が良かった。
抱いていてこんなに心地よくなる体を、ギンコは知らなかった。
布団の上で上体を起こしたまま、ギンコは女を抱きしめた。
女はギンコの傍らに膝立ちのままで彼の頭を撫ぜ続けた。
その仕草は母親が自分の子を寝かしつけるのに似ていた。
煌々と輝く月明かりで、部屋の中は青く染まっていた。
まるで池の底にいるようだ、とギンコは思った。
「今日は別れを告げにきた」
青い部屋に女の声が響いた。
「今まで微かにお前の中で残っていた私の記憶も、もうじき全部喰われる(・・・・)。もうお前には本当に会えなくなる」
今までは夢の中でなら会うこともできたのに――。
女は淡々と、静かな口調で話した。
出会ったばかりの女が別れを告げる――どう考えても滑稽な話なのに、ギンコは笑うことができなかった。
女を抱きしめる腕に自然と力がこもる。
「もう、行かなくては」
女の手がギンコの腕に触れた。
それはもう離してくれと伝えているかのようだった。
ギンコはさらに強く女を抱きしめた。
まるで女を逃すまいと必死に捕まえているかのように。
「行くなよ」
ギンコは女に額を押し付けたまま、言った。
まるで見覚えのない、言っていることも訳の分からない、奇妙な女。
けれど、この女を失いたくないという気持ちが溢れてきて、ギンコを駆り立てた。
今手を離せば永遠に女を失うことになると言う事だけは分かる。
それは耐え難い喪失感をもたらすだろう。
何故そう思うのかは分からない。
会ったばかりの知らない女にどうしてここまで心が揺さぶられるのか、本当に理由が分からない。
分からないが、女を離したくなかった。
失うことが怖かった。
自分に失うものなど、ずっと無いと思っていたのに――。
「行くな」
ギンコはもう一度、女に向かって言った。
腕の中で女が微かに震えた気がした。
「……お前は……またそんな馬鹿なことを言って……私の事など忘れてしまったのだろう…?」
女を抱きしめたまま、ギンコは強い調子で答えた。
「知らねぇよ、お前なんか……知らねぇけど…行くなよ」
女を見上げると、悲しみに歪んだ瞳と目が合った。
「お前は…どうしてそう、私を困らせることばかり……」
その緑は深い悲しみと孤独を湛えていた。
この色を知っている――とギンコは思った。どこで見たのかは覚えていない。だが確かに自分は、この色を知っている。
ギンコの腕が女の腕を強引に引いた。
女は不意を突かれ、布団の上に引き倒された。
間髪を入れずに、ギンコが女の上に覆いかぶさる。
「どこにも行かせない」
有無を言わさず言い放つ瞳の奥には、子供じみた独占欲が宿っていた。
247眇の涙5:2006/02/13(月) 17:23:20 ID:R7k8aelL
女は仰向けに押し倒されたまま、ゆっくりと男に手を伸ばした。
女の白い指先がギンコの垂れ下がった前髪を柔らかくかき上げた。
ギンコの緑色の右目と左目の暗い穴が女を見つめていた。
女はギンコに困ったような笑みを向けた。
その眼差しは駄々を捏ねる子供を見つめるようだった。

ギンコはどこか女に余裕があるのが気に入らなくて、女の首筋に噛み付いた。
白い肌を強く吸って、赤い印をつける。
女の襟首の辺りからはどこか懐かしくて、甘い香りがした。
その香りは同時に彼を不安な気持ちにもさせた。
ギンコは強い眩暈を感じた。
熱に浮かされた視線で女を見つめると、女は妖艶な笑みを返した。
ギンコの行動を面白そうに見つめている。
ギンコは女と視線を絡めたまま、女の足の間に片足を割り込ませ、女の帯を強引に解いていった。
ゆるくなった合わせ目に片手を差し込んで直に女の肌に触れる。
女の肌は吸い付くように彼の手に馴染んだ。
ギンコの熱い掌が女の肌理の細かい肌の上を滑っていく。
細い肩を露わに剥いて、撫で、痩せた体から浮き上がった鎖骨を辿り、白い喉元から尖った頤の先まで這い登った指先は女の薄く開かれた唇をなぞった。
女は心地よさそうに目を細め、ゆっくりと吐息を漏らした。
女の唇をなぞった指はもと来た順に下りて、女の胸の中心で止まった。
そしてギンコの掌はじっくりと味わうように柔らかな膨らみの下に差し込まれ、感触を愉しむように捏ね上げた。
痩せたからだの割りにたっぷりと重みのある膨らみは、男の武骨な手のなすがまま、その形を歪めた。
女はギンコの頭に腕を回し、引き寄せた。
ギンコの首筋を熱く湿った女のため息が掠めた。
さらにギンコの眩暈は強くなり、体の奥から湧き上がる疼きが頭の芯を痺れさせていった。
ギンコは柔らかな膨らみの先にある、薄桃色の突起に唇を寄せた。
軽く歯を立てると、ギンコの髪の中に掻き入れられた女の指に力がこもった。
体の疼きが膨らんでいって、制御が利かなくなっていくのをギンコは感じていた。
ギンコは女の腰を捉えると、乱暴に持ち上げて女の太腿を抱えた。
藤色の着物が捲れあがって女の白い下半身が露わになる。
男によって暴かれた茂みの奥に、男は指を差し込んだ。
男の指をくわえ込んだそこは、さらに奥へ誘うかのように蠢いて男の指を締め付けた。
既にたっぷりと蜜を滴らせたその入り口にギンコは早く入りたくて仕方がなかった。
はやく繋がって、めちゃくちゃにしてしまいたかった。
強い衝動がギンコを襲っていた。
―――この女の目が、自分を狂わせる。この女の声が、自分をおかしくする。
女の左目とギンコの右目が互いを見つめあった。
ギンコは見つめあったまま、もどかしげに自身を取り出した。
そのまま、濡れた女の入り口にあてがう。
既に熱を持って反り返ったソレは先走りが滲んで濡れていた。
だがギンコは深くは挿入せず、縦筋をなぞる様にソレを擦りつけた。
女の小さな肉の芽とギンコの亀頭が擦り合わさって、にちゃにちゃと音がした。
「は……っぁんっっ」
女は白い喉を震わせて、布団の上で仰け反った。
逃げようとする女の腰を掴まえて、入口周辺に浅く擦り付けると、女は高く擦れた吐息を漏らした。
女の声をもっと聞きたくてギンコは入り口付近の天井側を自分の先端で執拗に擦り上げた。
女は上擦った声を漏らしながらギンコの頭を抱きしめた。
「……どこで…こんなこと…覚えてきたんだい……悪い、子だ……」
ギンコは女の耳元で囁くように言った。
「もっと…気持ちぃいことしてやるから…俺と居ろよ」
女は布団に頭を預けたまま、ギンコを見つめ、口元を綻ばせた。
ギンコにはその笑顔が余裕で見下されているように思えた。
ギンコはさらに奥へと、その身を女の中に沈めた。
248眇の涙6:2006/02/13(月) 17:25:50 ID:R7k8aelL
怒張した肉茎が女の襞を捲り上げながら、ゆっくりと進む。
女は自分を満たしていく熱に眉を顰め、小さく悲鳴を漏らした。
女が苦痛とも快楽ともつかぬ表情を浮かべ、唇をわななかせると、ギンコの背中にゾクゾクと愉悦の快感が走った。
やがて男の先端が女の子宮口まで届き、二人は一分の隙もなく繋がった。
ゆっくりと息を吐いて呼吸を整える。
女の肌は冷たかったのに、その中は燃えるように熱く、ギンコを締め付けた。
「動くぞ」
吐息と共に低く呟いて、ギンコが腰を前後しだした。
ぐちゅぐちゅと溢れ出す愛液が音を出した。
ギンコが突き上げる度に女の両の乳房が揺れた。
女の中はギンコに絡みついて吸い付くようだった。
女はギンコの下で腰をくねらせて愉悦の表情を浮かべた。
左目はギンコを見つめたまま。
ギンコは女の瞳を見つめていると、その中に吸い込まれていくような気持ちになった。
池の底のような深い碧に溺れてしまいそうだった。
ギンコの唇が苦しげに荒い呼吸を繰り返す女の唇を塞いだ。
二人はぴったりと重なって、一つの生き物になったようだった。
部屋に浮かんでいた小さな蟲たちが青白く発光しだした。
ギンコは構わずに腰を打ちつけ続けた。
「う…ぁ…っ!?」
不意に、ギンコが唇を離して悲鳴をあげた。
女がギンコの片方の尻を掴みあげて、違うリズムで腰を動かしてきたのだ。
予想外の刺激に危うく射精しそうになったギンコが見下ろすと、女がにやり、と意地悪く笑っていた。
「この…ッ」
ギンコは女の太腿を抱えなおすと、さらに深く繋がるように女の腰を浮かせた。
そのまま己の肩に女の脚をかけさせて、女の奥をかき回していく。
激しく突かれて、さしもの女も余裕がなくなった。
布団を掴む手に力がこもり、強い快楽に飲まれるまいと顔を顰める。
唇からとめどなく溢れる嬌声はギンコをさらに興奮させた。
美しい喉を反らせ、白い裸体をよじらせる。
ギンコは長い銀髪をふり乱して喘ぐ女の姿を美しいと感じた。
激しく貪りあって、求めた。
腰を打ち付けるリズムが徐々に早まっていき、達せそうで達せない快楽の頂上がすぐそこに見えてきた。
お互いの荒い呼吸と肌と肌がぶつかる音が青い部屋の中を満たしていた。
部屋の中の蟲たちが発光する力も、少しずつ強くなっているようだった。
膣内が強く引き絞られてギンコの肩に乗せられた女の足先にも力がこもった。
女が苦しそうな喘ぎを繰り返す。
ギンコは強い快楽に頭の芯が真っ白く焼かれていくような錯覚を覚えた。
女が達する瞬間、いっそう高い声でその名を呼んだ。

「 …ヨ…キ……ッッ!! 」

その名で呼ばれた瞬間、ギンコは女の名が分かった。

「  ぬい  」

ギンコはぬいの腰を深く引き寄せ、その奥に己の濁った熱を吐き出した。
腰を何度も痙攣させながら、大量の液体をぬいの体の奥に注ぎこんでいった。


249眇の涙7:2006/02/13(月) 17:26:48 ID:R7k8aelL
まだ息の整わないギンコにぬいが言った。
「ああ、もう。本当にお前は世話の焼ける」
笑っている。
しかし、なんと悲しい目でこの女は笑うのだろうか。
ギンコはやっとの体で言った。
「行くなよ、ぬい」
二人の体はまだ繋がったままだある。
しかし徐々にぬいの体温は失われてゆき、冷たくも温かくも無い、感触すらないものへ変わっていった。
ぬいの体を包む銀色の光が輝きを徐々に増し、体が透け始めた。
ギンコは必死にぬいの体を抱き起こして捕まえるが、その変化は止められなかった。
「お前の体は、温かいねぇ…」
その呟きを最後に、ぬいの体が一層強く光った。周りを浮遊していた蟲たちも眩いほどに光を放った。
ギンコが思わず眼を瞑ると、ぬいの声がした。

「 忘れるな…  いきものは ただ それぞれが あるように あるだけ 」




「おーい。何時まで寝てるんだぁ?」
がらりと障子が開いて化野が顔を覗かせた。
外はすっかり日が昇っている。
ギンコの出発の時刻は当に過ぎていた。
「いつもはウチのじい様より早起きの癖によぅ、けけけ」
笑いながら入ってきた片眼鏡の男は、布団の中で上体を起こしてぼーっとしている銀髪の背中に話しかけた。
話しかけても反応が無いのをいぶかしんでギンコの前に回りこんだ化野は、その顔を見るなり飛び上がって驚いた。
「何だ、お前……なんかあったのか!?」
その声にようやく反応してギンコが顔を上げた。
その右目からは涙が流れ続けていた。
「わからない……何か…夢を見ていたような気がする…」
覚束ない調子で答えるギンコに、化野が気味悪そうに尋ねる。
「お前最近ヘンだったし、どっか悪いんじゃねぇか? 
よし!俺が診てやるからもう暫く泊まっていけ」
何、品物の代金をチャラにしてくれるんで構わないぜ、と付け加える化野にお前に診てもらわんでも結構だ、と即答するギンコ。
多少ムッとしながらも、だってお前その右目…と言う化野を見て、ギンコは己の頬を触ってみた。
熱い涙が留まることなく流れている。
「これは……大丈夫だ」
右目から涙が流れる理由。それを自分は知っている。
何故そう思うのか、それは分からないが、自分はその答えを知っている。

「右目が失ったかたわれを悼んで泣いているだけだ」



その日を境に、ギンコが夢で悩まされることはなくなった。


<完>
250名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 19:41:59 ID:DP1ZMqLk
>>218
うおおお今回もGJGJGJ!!!
情景の描写がすげー上手いですな!
読んでて本当に蟲師の世界にいるような気分になった。
ギンコの心情も丁寧に書かれていてすんなりと読むことができたよ。
>「お前の体は、温かいねぇ…」
このぬいの台詞に涙。
また頭に蟲が湧いたらwぜひ投下よろしく!
251名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 02:10:29 ID:E1XVR5TN
GJGJGJGJ!!!
いいねぇ。
雰囲気が凄いいい!
252名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 06:17:11 ID:K/OS+/hD
キハ3.1系気動車

電気式の気動車で、455系電車にエンジンを積んだ形である。電動機は未だに吊り掛け式である。
エンジンは220馬力のエンジンで、主電動機用の電気を作るほか、車内の電気を発電したり、空調用の電気を発生させるのに使う。

キハ3.1系気動車は運転の効率が悪いので、38両しか製造されなかった幻のディーゼルカーである。
吊り掛け式なので、ギンコでさえも耳を塞ぐほどの激しい騒音を奏でながら走る。最高速度は時速95km/h程度である。
253名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 01:48:00 ID:pQPBTh/x
>>218
おお、神が降臨なさってた!
ぬいもギンコも、すごくらしくて切なくて
よかったですよ! GJ!
254名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 02:31:43 ID:1/7p7/3H
GJGJ!!
本当に、いつも素晴らしい文章をお書きになられる…!
255名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 22:13:37 ID:EATChfuB
G・J!!
ぬいという高いハードルをよく乗り越えてきなすった!!

>>252
一瞬ドえらい誤爆かと思った
256名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 15:43:56 ID:Z6mb9ghh
>>218
素晴らしい。
まさしくGODJOB!
257名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 01:19:39 ID:SSbfstJ5
>>218
GJ!!
しかし、あんさん、あちこちにマーキングしてないか?w
学問カテの方で会いたかったかもね。
258名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 08:15:33 ID:rCZyyNIP
キハE128系気動車・急行四季らんまん号

蟲師線は95km/hに制限されているので、平均速度は85km/h程度にとどまる遅さである。(カーブが多い為、そんなに飛ばせない)
それに、三重県ナロー三線のひとつである北勢線並みに振動も激しい。エンジンを唸らせながら急勾配を必死に登って蟲師駅を目指す。

ときどき、プァーン!と警笛を鳴らし、蟲煙草の煙をまく。(それは蟲が列車の前照灯につられて突然飛び出してくることがある為)

直線区間では時速130km/.hまで飛ばしていく。ロングレールではないので、かなり忙しないジョイントを刻みながら田舎道を行く。
259名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 18:44:33 ID:dy2kE/27
閑古鳥が鳴いてるよ
260名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 02:19:35 ID:c/GBfVh4

                                  ロ-  ロ-ロ  バッカヤロー
                         閑古鳥ス? (・ω(# ・ω・)  まだ閑古鳥は鳴いちゃいねぇス!
                                 __,,ゝ┼─┼====┐
                       キュラキュラ    | □|   .| |:|ヾ二二二二二(O  保守ス
                キュラキュラ      ____.|__,|_;||___,| |:|ノ-┬─┘
         ___             |ミ///   /   ~~|ミ|丘百~((==___
        /////////////└┼-┴─┴───┴──┐~~'''''-ゝ-┤
       ̄ ̄ ̄U ____  .      ((◎)~~~O~~~~~O~~(◎))三)──)三);
    //// //// / /////.ゝ(◎)(◎)(◎)(◎) (◎)ノ三ノ──ノ三ノ;*;∵
          ̄ ̄ ̄ ̄∪
261名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 19:24:03 ID:z9pPqz6A
>>258
ここの駅弁はうまいか?
262名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 02:34:01 ID:xbEvU94g
きもちわりーんだよ。
誰か、ソルマック持っていない?
263名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 22:39:44 ID:GYlrZLF6
ノ□
264名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 02:31:06 ID:K45TVFps
でもギンコはやっぱ801シチュのが(ry
265名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 05:59:56 ID:8MgUPgXi
>>218
小生、空間にて蟲師ポエムを書いているものですが、感動しますた…
やっぱ想像の余地のある漆原ギンコはよいのぅ…
266名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 23:21:54 ID:cyADtQJ1
>>264
こっそり同意
267名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 23:46:11 ID:KE+/i8t+
>>264
>>266
大人しく巣に戻りなさいね。ここはおまいらの棲む世界じゃないよ
268名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 03:18:49 ID:wDG8ekJ+
住み分けぐらいしろと一体何度言われたら(ry
269名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 03:46:39 ID:92gjAgQy
元ネタポエマー降臨
270名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 08:34:23 ID:vtUiCkfP
>>218
全米が泣いた。
そしてGJ・・・!
271名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 02:01:21 ID:tRBhT76o
さっき虚繭取りを見たんだが、なんか綺がやたらエロい…
蔦がウニョウニョしてる中に入っていくし、可愛い声でハァハァ言ってるし、ヌチャヌチャって音も聞こえた気がするし
272名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 02:29:12 ID:RdBguzqs
>>218
俺は天辺の糸を録画し忘れて大変ヘコんでいたわけだが、>>243を一話分と換算して気持ちの整理をつけようと思う。どうもありがとう。
273名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 10:01:31 ID:MZ3dF3De
淡幽可愛いね
274名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 12:09:47 ID:AGPKRvN8
ギンコと淡幽はまた独特の雰囲気があるな
しっとりしっぽりな二人の絡みを拝みたいもんだ
275名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 19:31:45 ID:uT7R99TX
淡幽の墨色の足を舐るギンコ

淡幽「・・・っ!ギンコ、そ、そこはダメっっっ!」
ギンコ「お前の身体でダメな場所なんてあるものか」
276名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 20:04:37 ID:W/Ikej6U
なにその萌えシチュー


(´Д`*)アツイウチニイタダキマス
277名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 01:44:41 ID:2MAtrzTx
>>275
ギン淡に飢えているだけに、すげぇ萌えた…。
278名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 01:57:13 ID:Lzrn69Hp
本スレにもあったけど
「昨日の今日で無理すんな」ってギンコがあの後無理させたとしか、
しかもナチュラルに泊まったんだな
たんゆうの煙草はギンコの影響なら煙草覚えた頃が初エチ-だったんかとか想像
279名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 05:50:26 ID:0xYePhuh
探幽でも運転出来そうな車がある。(当然、普通免許を取らねば運転出来ん)

左足アクセル、左足ブレーキがある車なら問題なく運転出来そう。
当然オートマチック車に限るけどな。
280名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 07:00:07 ID:faED1D38
↑がすごいこと言った
流れを読んでいないけど、仰るとおりだ。

けど、車が無いよな(´・ω・;
281名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 19:55:42 ID:637SyCU7
282名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 05:09:59 ID:rc9E1hlg
>278
覚えたのは床ん中でっつーのもありかね?

淡幽「なあ、私にもできるか?」
ギンコ「面白半分にやるもんじゃないぞ」
淡幽「わかってるよ」
ギンコ「少々クセがきついぞ」

案の定むせまくるお嬢に、ギンコ大ウケしつつ次R突入


こんな時間に独り萌へ…
283名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 07:27:00 ID:G8uULHLM
いやん萌えるぅ〜!
ギンコ「だから無理って言ったろ」
淡幽「ち違う、さっき飲まされたお前の精液がひっかかって・・・・」
→次R突入www
284名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 10:38:07 ID:lDu3V8mR
>>278
まったくだw
女が葉っぱ吸うなんて、男が覚えさせなきゃ
もしくは、影響されなきゃ吸わないってw
285名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 20:58:40 ID:ilcGoTvI
何話だったかに出てくる、泣きぼくろのある女ええなぁ。最後目玉おっこっちゃうやつ。
確かギンコ無理やり宿に引っ張り込んで一晩明かしてるんだよな。
雰囲気も悪くなかったし、何もやってないわけないよな・・・

まぁどっちかっつうと、失明しちゃった後の彼女が旅先で暴漢にイロイロされる鬼畜なのが読みたいわけだが。
286名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 21:40:58 ID:HsTK+zTc
http://www6.plala.or.jp/kwkmtkcy/abduction_nagoya.mpg

一回見てください。お願い致します。


アドレスに貼ってください。
そうすれば見れると思います。


     ★こんな悲痛な叫び声は世界各地で
      腐るほど起きている★


http://www.journeyman.co.uk/media/video/277.rm
割礼スレにあった動画


怖いよおおお
がくがくぶるぶる
がくがくぶるぶる


     どっちの女の叫び声が凄いと思いますか
287名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 22:47:02 ID:HsTK+zTc
288名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 01:00:49 ID:UP+Um1eF
娘の性器に蟲が寄生してるとか言ってギンコは薬を処方。そしてその夜はその娘の家に泊めてもらうことに。でもその薬は媚薬で、
薬の効いてきた娘は本気オナヌー。ギンコが乱入して
「ちょっと診てみるから足広げろ」とかいって嫌がる娘を…


みたいなの見たい(*´Д`)
289名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 01:59:36 ID:LX3lv6UY
やっぱギン淡で墨色の足プレイwは外せんよな
ところで四十八手に「帆かけ茶臼」というのがあるが
双方が結合部を見ながら、しかもギンコは足レロレロできるという
一粒で二度美味しい羞恥責め

お嬢のハンデ上、ギン淡は茶臼系が多いとみた
涙目で睨むお嬢を下からイジメまくる余裕のギンコ

いかん、自分で書いててモユス…寝らにゃこて…
290名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 06:40:46 ID:XvKi/EA4
1=ミィファ連隊様の復活熱望!!!!
短〜中編で「にちゅにちゅ」「れりゅれりゅ」の擬音使い・・・・
再降臨待ってます。
291名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 09:20:41 ID:XvKi/EA4
↑ミイファ×
ミイファ〇
にちゅにちゅ×
ニチュニチュ〇
れりゅれりゅ、といい、こう、カリにひっかかる語感が・・・www
しんらってニート?www
292頭に蟲が湧いたヒト@218:2006/03/16(木) 00:13:53 ID:oDK2Iq1G
ギン×淡書きました。↓
ハンパな事になっているので、先に謝っときます。ごめんなさい。
ギン淡に思い入れある人にも、ごめんなさい。
293筆の海1:2006/03/16(木) 00:14:54 ID:oDK2Iq1G
私があの男から教わった愉しみ。
生物と蟲が共に生きる話。
執筆の後の一服。
それから――――。



『筆の海』



私の右足は動かない。
おまけに禍々しい墨色をしている。
怪我をしたわけではない。病が原因でもない。
私の足には、蟲がいる。
全ての生き物を消し去ろうとする、恐ろしい、恐ろしい蟲が。
私の役目は、この蟲を眠らせる事。
先祖から引き継がれてきた、これは狩房家に筆記者として生まれてきた者の宿命。
この蟲を眠らせる事は、代々の筆記者にしかできない。
蟲を屠った話を紙に記す――筆記者の体内に、墨となって封じられている蟲を、文字の形に変えて。
紙に記すときには、激痛が走る。
しかし、間違いは許されぬため、集中の糸を切らしてはならない。
私は右足の墨が、全て文字となって記されるまで、この作業を続けなければならない。
右足全体に広がる黒い墨が、体から出きるまで、途方もない時間を要する。
一つの話を巻物に写しても、文字として出ていく墨の量は微少だ。
私はこの蟲を完全に眠りにつかせるまで、屋敷から出ることも叶わない。
人里離れた辺境の地で、今日も蟲を殺した話を書き記す。今日も蟲を封じた文字の海に溺れる。
この暮らしの中で、私に数少ない愉しみを教えた男が、一人いる。
その男は旅の蟲師で、名を、ギンコといった。


蟲を屠った話を聞くために、屋敷には様々な蟲師が招かれた。
だが、ギンコはどの蟲師とも、違っていた。
蟲に対する、奢りも嫌悪も感じられなかった。
むしろ、親愛の情さえ、抱いているように思えた。
体内に蟲を抱え、蟲の話を記して生きている私もまた、いつしか蟲を憎むことはできなくなっていた。
ギンコは旅の途中に気が向くと、私の屋敷を訪れた。
私はギンコの話を愉しみに、暮らすようになっていった。


旅の蟲師は、蟲を寄せる体質の者が多いと聞く。
その体質は、いつ命を落としても不思議のない、危険なものなのだという。
ギンコの髪は雪のように白く、瞳は翡翠色をしていた。
その特異な容姿が何によるものかは、分かっていないらしい。
幼少の記憶すら残っていないというギンコは、しかし、飄然と生きていた。
この男もまた、なんらかの蟲の影響を、その身に抱えているに違いない。
単なる勘でしかないが、私の勘は当たるのだ。
悠然とした態度でいるくせに、不意に、この男の存在を危うく感じるのは、その為ではないかと思える。
ギンコが無事に屋敷を訪れるたび、私は秘かに、胸を撫で下ろした。
飄々と生きているこの男が、いつか、風のように消えてしまうのではないか、という恐れを、私は抱くようになっていた。
294筆の海2:2006/03/16(木) 00:15:44 ID:oDK2Iq1G
その日、男はいつもと同じように、葉巻の紫煙を燻らせながら、ふらりと現れた。
「よう、淡幽」
その白い前髪から覗く、翡翠色の右目を見つめながら、私は人知れず、安堵の溜息を漏らした。
この男が生きていてくれることが、こんなにも有難い。
生きて私の名を呼んでくれることが、こんなにも嬉しい。
身のうちに湧き上がる喜びが、私を暖かい気持ちにさせる。
男の声を聞けたことが嬉しくて、本当は飛びつきたいくらいだったが、抑えた。
あまりにもこの男が悠然としているので、私だけが喜んでいるのは、癪に障る。
軽く口元に笑みを結ぶ。あくまで、さりげなく。
「生きていたようだな、ギンコ」
結局、いつものように軽口を叩く。
いつものように話始めて、そのまま、執筆に入る。
「終わるまで、そこにいてくれな」
執筆中の姿は、付き人のたまの他には、ギンコにしか見せたことはない。
集中力を要する作業であり、激痛を伴う。執筆中は大変無防備で、危険な状態になる。
信頼を寄せた相手でなければ、側に人がいて、できる作業ではない。
不思議と、この男には、見せても構わないと思える。
見られていると、かえって安心すらする。
「……ッう…ッ……ん……ッッ」
右足から墨にされた蟲たちが、文字となって、私の体から這い出す。
痛みは全身を雷のように貫く。汗が滲んで、額から顎へ伝う。
私が筆記を行っている間、ギンコは静かに、私を見守っている。
目を開かずとも、わかる。
あの視線が、私を包んでいるのを、感じるから。
静かで、穏やかで、柔らかいようで、鋭い。冷たいとも、暖かいとも判別のつかない、翡翠色の瞳。
その瞳に見つめられると、私はほっとする様な、不安になるような、矛盾した気持ちになる。
それでも、その瞳の中に、居たいと願う。
これは、私だけの、秘密だ。
この気持ちをなんと呼ぶのか、私は分からない。
しかし、呼び方など、分からなくともよい。
ギンコがここに来て、言葉を交わし、私を見てくれるのなら、それでよい。

執筆中、ギンコに見つめられている、この瞬間が、何よりも好きだった。
痛みすら忘れて、恍惚となる瞬間すらある。
あの瞳で見つめられているかと思うと、体の奥の深いところから、甘い痺れが全身に拡がる。
これが私の密かな愉しみ――だったのだが。

「おい、大丈夫か。顔色悪いぞ」
執筆を終えて、私が足を崩した時だった。ギンコがゆっくりと立ち上がって、私の前に腰を下ろした。
そのまま、覗き込むように私を見つめる。
「おたまさんに、布団敷いてもらうか?」
私の頬に軽く触れて、伝った汗を拭ってくれる。そのギンコの指の動きに、暫し、陶然となる。
白くて長い、ギンコの指先。注意して他人の手など見比べたことはないが、きれいな形をしていると思う。
繊細でしなやかな印象だが、その手は私のものとは大いに異なる。骨ばっていて、大きい。「男の手」だ。
触れられると心地よくて、溜息が漏れそうになる。
しかし、表情にはおくびにも出さずに、私は言った。
「大丈夫だ。このまま軽く休めば、元に戻る」
五寸と離れぬ距離に、あの瞳があって、私を縛る。
目を、逸らせなくなる。
「この石のような右足が動かせるならば、お前と外でも出歩くのだがな」
このまま目を合わせていると、瞳から想いが見透かされそうで、私は話題を逸らした。
ギンコの視線が私の墨色の右足に移る。
「この足、感覚はあるのか?」
「……ない。本当に石のようで、自分のものとも思えない」
視線を外されて、少しほっとしたのも束の間、次の瞬間、私はまた息を呑んだ。
ギンコの白い指先が、私の墨色の足首を掴んでいたから。
「これも感じないのか? 何も?」
医者が触診しているような手つきで、ギンコの指が私の足に触れた。
足の感覚など、ほとんど無い筈なのに、私はギンコに触れられた箇所を、熱く感じた。
295筆の海3:2006/03/16(木) 00:16:38 ID:oDK2Iq1G
動揺を気取られないように注意しながら、私は口を開いた。
「……わからない。足の先のほうは、温度も感じない」
嘘ではなかった。普段は本当に、そうなのだから。
「先のほうは……ね。じゃあ、この辺はどうだ?」
ギンコの指がすすす、と動いて、私の脹脛まで這い登った。
私は驚いて、声をあげそうになったが、ギンコが至って普通にしているので、耐えた。
ギンコの視線は私の右足に向けられたままだ。
その瞳は純粋な好奇心だけで、そうしているように見える。
私は、頭の芯が痺れていくような感覚に陥りながら、答えた。
「………感じない」
「へえ… じゃあ、ここは?」
ギンコの右手はなおも伸びて、袴の中に潜り、私の腿まで伝ってきた。
ギンコとの距離がまた縮まって、彼の右頬と私の右頬が触れそうになる。
私はギンコと視線を合わせることはおろか、顔も見ることも出来ない。
全身が心臓になったように、自分の鼓動を大きく感じた。
本当は、今ギンコが触れている部分は、墨もだいぶ薄れて、皮膚の感覚も取り戻しているのだが、私はあえて、先刻と同じ答えを返した。
「…………何も、感じない」
「ふぅん……この辺りなんかは、随分柔らかくなってんのにな…」
ギンコの掌がゆっくりと、私の太腿を撫でさする。
ぞわぞわと、小さな蟲が這い登るような感覚が、背筋を走った。
「……っ」
私は小さく息を呑んだが、あくまで平静を装い続けた。
「……随分とまだ、墨の痣が残ってるんだな…」
ギンコが残念そうに溜息を漏らすと、それが私の首筋を掠め、私をぞくりとさせた。
ギンコの指先が触れている、腿の内側が、異様に熱く感じられた。
漏れそうになる声を堪えて、私は呼吸を整えることに集中した。
だが、抑えよう、鎮めようと思えば思うほど、体の熱は増幅されて、体の中心から抗いがたい疼きが沸き起こってくる。
体の奥が何かを求めて、収縮しているのが分かった。
すぐ近くで、あの瞳が私を見つめているのを感じて、私は強い眩暈を感じた。

ギンコは暫く、私の太腿を優しくなで続けていたが、不意に私の耳元に唇を寄せると、低い声で囁いた。
「無理は体に良くないぞ? 淡幽」
驚いて横を向くと、にやり、と笑った翡翠の瞳と目が合った。
「な……何のことだ…?」
注意深く尋ねると、意地悪そうに歪んだ唇が近づいて、私の耳朶を甘噛みした。
「我慢すんな、ってこった」
言うが早いか、私の後ろに回りこんで、左腕で私を抱きすくめる。
右手は私の袴の中に差し込まれたままだ。
背中に厚い男の胸板を感じて、僅かに動揺してしまう。
「……どうしたのだ、ギンコ。私は何も我慢など…」
言いかけたが、ギンコの指先が、私の腿の付け根の、かなり際どい部分に触れて、思わず唇を噛み締めてしまった。
そうでもしなければ、みっともない声を、この男に聞かれてしまいそうだったから。
「本当に、何も感じないのか…?」
耳元に、明らかに面白がっている、ギンコの声が響いた。
―――……くそ。この男、いつから気づいていたのだろう。
気に入らない。癪に障る。
いつも私ばかりが見透かされる。
私はこの男の本意がどこにあるかも分からぬまま、気持ちを翻弄され続ける。
296筆の海4:2006/03/16(木) 00:17:20 ID:oDK2Iq1G
ギンコは私の耳の付け根に、熱い舌を這わせて、息を吹きかけていた。
右手は相変わらず私の脚をさすり続けたまま。たまに喉をクックッと鳴らしながら。
ふざけている。
完全に玩具扱いだ。
私は気持ちを抑えて、静かな口調で、言い放った。
「…………何も、感じないが?」
暫くの沈黙の後、背後で男の、少しムキになった声が聞こえた。
「…………ほぉーお?」
機嫌を損ねたらしい蟲師は、私の袴の裾を無理やりたくし上げて、その腕をさらに奥へと捻じ込んだ。
「思っていたよりも、墨に侵食されている箇所が多いんだな」
言いながら、今度は脚の間にある柔らかい花弁に指先を強く擦りつける。
「ん……ッッ…」
男の指がもたらす刺激に、全身が震えた。
必死で、声を噛み殺した。
もしも、たまに知られたら、という心配もあった。
だが一番は、この男の前で声をあげることが、白旗をあげることを意味しているようで、嫌だったのだ。
私の気持ちに気づいているのか、不埒な蟲師は私をさらに追い上げる。

「ここも感じないのか……。
 じゃあ、ナカはどこまで侵食されてんだ?」

もはや、これは我慢比べのようなものだった。
しらを切り通して私が勝つか、私に声をあげさせて、ギンコが勝つか。
ギンコは緩急をつけて、実に巧みに、私を攻めた。
肉の芽を嬲り、花弁を押し広げ、その入り口を擦りあげた。
男の指で肉の芽を弾かれるたびに、私は体を痙攣させたが、声だけは漏らさなかった。
強すぎる刺激に、目が眩んで膝が震えた。
次々と襲ってくる、快楽の波に攫われないために、私の両手は縋るものを求め、近くにあったギンコの服の裾を握り締めた。
涙が滲んできて、目の端に溜まった。
唇を強く噛み締めているので、呼吸が鼻から漏れて、小鼻が膨らんでしまう。
ギンコからは見えないと思うが、恥ずかしくて堪らない。
私はギンコに背中を預け、膝を立てたまま、大きく開脚させられていた。
袴の裾から差し込まれた男の腕が、中で妖しく蠢いている。私の一番恥ずかしいところを、弄っている。
はしたない、淫らなことをしていると思うと、余計に体の熱が増した。
だんだん、思考が停止してきて、このまま、この男に身を委ねてしまいたい、という衝動に駆られる。
もっと、かき回して。もっと、強く。もっと、激しく。
はっと我に返って、意思を強く保とうとするが、男の指が花弁の奥まで侵入してきて、私の思考は掻き消されてしまう。
そのまま容赦なく、男の指は私の中を擦り続ける。

「ふうぅっ……んん…ぅ……っっ!!」

微かに鼻から声が漏れてしまった。
顔を真っ赤に染めて、目を瞑る。
恥ずかしい。はしたない。馬鹿みたいだ。

だが、蟲師はおかまいなしに私を嬲り続けた。
指を折り曲げて、内壁を引っ掻く。指の数を増やして、バラバラに中で動かす。
私の奥からはとめどなく淫液が溢れて、ギンコの指をしとどに濡らした。

「ギン……ッ…ぁうっ…もう……やめ……ッッ」

鼻にかかった泣き声を出しても、ギンコは止めてくれなかった。
背後から私を強く抱きしめて、指の動きを一層激しくした。
297筆の海5:2006/03/16(木) 00:18:00 ID:oDK2Iq1G
「ん……ぁ…あッ……だめ…ッ…何か……くる……ッッ」

私は今まで感じたことのない感覚に、恐れを感じた。
心臓が早鐘のように、脈打った。
激しく出し入れされる男の指が、水気を纏って音を響かせた。
私の袴は当の昔に、股間の部分の色が変わるほど、濃い染みが出来ていた。
これ以上の快感に晒されるのが怖くて、私はギンコのシャツを強く握り締めた。
呼吸もうまく出来ないでいる私に、ギンコが小さく耳元で、イケよ、と囁いた。
その声を聞いた途端、私の頭の中で、何かが真っ白に弾けた。

「ふぁ……っ…ぁあっ……ぁあああんッッ……!!!」

ギンコの指を銜え込んだまま、私の股間から、熱い何かが迸った。
私は生まれて初めて、絶頂というものを、知った。



まだ、呼吸が整わない。
からだが熱くて、力が入らない。
軟体動物とか、粘菌とかそういう、必要以上に柔らかい生き物になってしまった気分だ。
見上げると、翡翠の目をした男が、私を見ていた。
「顔色、良くなったじゃねぇか」
にやり、と笑う。
粘液で濡れ光る己の指を、これ見よがしに舐めあげながら。
ああ、悔しい。
たまには気づかれなかったようだが、この男にはあられもない声を聞かれてしまった。
苦虫を噛み締めたような私の顔を見て、ギンコが笑った。
「まあ、そんな顔すんなって。……楽しかっただろ? お前も」
言われてみて、思い返す。
楽しかったような、腹立たしかったような……。
それでも、と私は思い直した。
この男が嬉しそうに細めている瞳の中には、私しか映っていない、という今の状況は、それ程悪くないのかもしれない。
「……今度は、負けんからな」
私が微笑んで呟くと、ギンコはしまった、という顔をした。
「煙管を吸わせた時でさえ、おたまさんに叱られたってのに、
こんなこと教えたと知れたら、俺ぁ、殺されるな」
「はははは……私が勝つまでは生きていろ。勝ち逃げは許さんぞ」
私が笑って命令すると、そりゃ、一体いつまでかかんだよ、と手練に長けた蟲師は嘯いた。
目下は私の汚れてしまった袴と、皺だらけになってしまったギンコの服を、たまにどうやって言い訳するかが問題である。
私たちは二人で頭を寄せ合って、笑い転げて時を過ごした。



私がこの男に教わった愉しみ。
生物と蟲が共に生きる話。
執筆の後の一服。
それから――――。


またひとつ、愉しみが増えてしまった。




<了>
298名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 03:16:19 ID:tSZjAqPv
神さんキター!  寸止めギン淡、萌え死ぬる…(´Д`*)
事に及ぶにも、あくまでもさりげないとこが彼ららしい。
上にあるネタもしっかり網羅しててGJ

あと蛇足ながら、
その後、二人を黙認しつつもネチネチと陰でギンコをイビる
おたまさん想像して萌えますた。















































299名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 03:17:44 ID:tSZjAqPv
知らん間にすげー改行入ってた…許してorz
300名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 22:08:09 ID:MwQ3hQYs
>>297
超GJ!
ハァハァした

>>299
許さねぇ
301名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 22:59:23 ID:WD0k1BEO
神!
302名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 22:59:52 ID:e80uYG98
>>300
きっと298は紙魚に食われたんだよ
303天辺の糸・後日談1:2006/03/16(木) 23:51:08 ID:DekU8smm
アニメもすげー良かったので妄想いきます。


祝言の日から数ヶ月が過ぎた。清志朗と「見えない嫁」との
暮らしは今も続いている。家の者には呆れられ、村の中には
口さがない連中もいたが、清志朗は気にしなかった。
己が短気から危うく愛しい娘を失いかけたのだ。もう二度と同じ
轍は踏むまい。根競べのつもりでかかろう、そう決心していた。
……だが、すぐに吹が姿を見せてくれるとは思っていなかった
ものの、こう孤独な毎日が続くとさすがに気落ちする。
二人きりになれば姿を現すかも甘い考えを抱いていたのだ。
しかし彼が落胆を表に出すことはなかった。昼は慣れない畑仕事、
夜は星空を見上げながら、“新妻”が傍にいるかのように話しかけた。
陽光のもとよりも、星明かりの下のほうが何となく彼女の気配や
息づかいを感じ取りやすい、そんな気もするのだった。

流星群が出現し、思いがけずたくさんの星が降ったある夜。
この神秘的な光景を吹にも見せてやりたい、などと思ううちに
清志朗の目からはいつしか熱い涙が零れ落ちていた。
常に平静に振る舞おうと努めてきた反動だったかもしれない。
「……吹。……誰に見えなくても、そばにいてくれてるんだろ。
なのに俺の目はいまだにお前の姿を映すことが出来ないんだ。
我ながら……何て不甲斐ない……」
涙が頬を流れ落ちるにまかせ、清志朗は呟き続ける。

「お前に触れたい。この胸に抱きしめたい。ささいなことで
笑い合って、何でもないことを語り合いたい。吹とともにずっと
生きていきたい。俺の願いは……それだけだ……」
吹に聞かせるとも、星に願うともつかない囁きが闇に溶けていく。
――ふと、頬に触れるものがある気がした。
清志朗は反射的にその“何か”を捉えようと手足をばたつかせ、
勢い余って平衡を崩し畳にひっくり返る。こんなことは日常
茶飯事だったが、そのじついつも一人芝居に過ぎなかった。
痛みを堪えながら恐る恐る腕の中を見やると、今回はぼんやりと
光りながら半ば透けた吹が彼を見つめていたのである。
304天辺の糸・後日談2:2006/03/16(木) 23:52:42 ID:DekU8smm
「……! ……!!」
名を呼ぶつもりが声にならない。焦りながら腕に力を込める。
血の通った体というより何だか空気に近いように感じられたが、
それでも清志朗は心の底から嬉しかった。そして必死だった。
吹だ。吹だ。透けていようが何だろうが、もう二度と離すまい。
吹の頬から髪の中に指をすべらせ、まじまじと顔を見つめる。
驚いたような表情を返すのが愛しくて、清志朗はむせび泣いた。
……かつて柱に縄で縛り付けたことがあった。俺は愚か者だ。
いなくなってほしくないのなら、こうして己が手でしっかりと
抱きしめていれば良かったのだ。

(セイジロ、さん……)
空耳かと思うような微かな声がした。はっとして腕の力を緩め、
胸に押しつけていた吹の顔を凝視する。吹がそろそろと指を
伸ばして清志朗の濡れた頬に触れた、と思うと慌てて引っ込める。
清志朗はその手を掴んで引き寄せ、熱にうかされたように言った。
「吹……吹。お前が好きだ。頼む、どこにも行かないでくれ」
「……セイジロさん」
空気のようにとらえどころのなかった娘の体から、しだいに温もりが
伝わってくる。細い体の発するわななきが感じ取れる。
吹は、本当に俺の腕の中にいる。歓喜が清志朗を満たした。

愛する娘の名を呼びながら口づけする。唇を割って柔らかな舌を
夢中でむさぼり、甘やかな唾液を吸った。
吹がいきなり腕をつっぱり、清志朗を押しのける。
「ふうっ! はぁっ、はぁっ……」
塞がれていた唇が離れたとたん、吹は苦しげにあえいだ。まさか
口づけの間、息を止めていたんじゃ。……あまりにも未通娘然と
した反応に、清志朗は思わず吹き出した。
「バカだな吹、こういうとき息は鼻でするんだぞ」
「あっ……そうか……」
恥ずかしそうに微笑む彼女は、もうほの白く透けてはいない。
305天辺の糸・後日談3:2006/03/16(木) 23:53:37 ID:DekU8smm
――清志朗も女を知らないわけではない。何人かの娘と共寝した
ことくらいはあるが、彼女らはあからさまに「お屋敷の坊ちゃん」と
寝たがっており、その度に萎えずにはいられなかった。
星を眺めていたほうがどれほどましな夜の過ごし方か知れない。
娘たちも清志朗本人に惚れている訳ではないから、脈がないと
分かればすぐに姿を見せなくなる。
そんな打算と無縁だったのは吹だけだ。飾らない吹の笑顔に
惹かれていると気付いたのはいつの頃だったか。嫁にするなら、
生涯を共にするならこの娘と、心に決めたのはいつだったか。

いとおしさが込み上げてきて、吹の顔に口づけの雨を降らせた。
うっとりと唇を受けている娘のうなじに顔をうずめ、芳しい香りを
胸一杯に吸い込むと、耳たぶをそっと噛んだ。
「きゃ……、あっ……!」
吹が身じろぎするうちに帯に手を掛け、着物を剥いでいく。
その間も、また彼女が姿を消してしまうのではないかと恐れ、
決して片手を吹の体から離すことはなかった。
露わになった鎖骨に唇を這わせながら、はだけた襟元に手を
差し入れてふっくらとした乳房に触れる。
「ま、待って……」
「待てないな。……今夜が俺らの本当の初夜だ」
耳元で囁くと、吹が息を呑む音が聞こえた。

「嫌ならやめるけど」
そう言いつつも、清志朗は吹の滑らかな肌に舌を滑らせる。
まろやかな球を描く乳房をやわやわと揉みしだき、薄桃色に
色づいた頂点を指先でくりっとつまむ。
「ん……んっ、あっ! や、やぁ……あぁ」
かたく尖ってきた頂点を口に含んで優しく吸い、甘咬みすると
清志朗の肩に回した吹の手に力がこもった。
「はぅっ……セイジロ……さんッ……!」
吹。俺の吹。清志朗は彼女のすべてを確かめたかった。
この温かく柔らかな体の隅々まで調べ、己の印を刻みつけ、
征服しつくし、かなうことなら彼女は俺のものだと、世界中に
大声で触れ回りたいくらいだった。
306天辺の糸・後日談4:2006/03/16(木) 23:54:59 ID:DekU8smm
脱がせた吹の着物を傍らに押しやり、清志朗も慌ただしく衣を
脱いで丸めると、仰向けになった彼女の腰の下にあてがった。
吹を一度抱きしめ、肌を軽く撫でさすりながら削いだように
へこんだ腹に頬ずりし、臍に舌を這わせる。
吹が思わず身をよじった隙に膝を割らせた。太腿を持ち上げて
内股の柔らかな肌に吸い付き、たくさんの赤い跡を残していく。
「う……ん、ふぅ……んんっ、あぅっ……」
清志朗の指が尻のほうにも伸び、吹はびくんと跳ねた。
「や、ダ、ダメっ……」
そしてついに清志朗は足の付け根に到達する。つややかな
柔毛に鼻先をくすぐられながら、唇と舌で探索を開始する。

「あっ! そ……そんな……、やぁっ……!」
吹は清志朗の頭を押しのけようと手をかけたが、力の入らない
弱々しい抵抗はあっさりと封じられた。もっと恥ずかしい体勢を
取らされて、襞のひとつひとつを舌でなぞられ、敏感な突起を
軽く吸われたとたん、吹の背中は弓なりにのけぞった。
叫びそうになって、とっさに手の甲を唇に押し当てて耐える。
「あうっ……んっ、ふうっ、ううっ、」
(……堪えることはないんだがな)
だが、声を上げまいとする吹もかなり可愛かった。
熱くとろとろにとろけた秘泉を思うさま味わいつくした清志朗は
やがて膝裏から足指まで丹念に愛撫しおえた。
吹は息を乱して肌を汗ばませ、ぐったりと横たわっている。
そんな娘の体に清志朗はゆっくりとのしかかった。

なすがまま、されるままになっていた吹は、何か硬いものが
股間にあてがわれるのを感じて体を強ばらせた。
やはり初めてなのだと確信した清志朗は怯える娘をそっと
抱きしめ、耳元で囁く。
「心配すんな。俺を信じて、体の力を抜いてろ。な?」
「あの……あの、セイジロさんになら、痛くされてもいいです……」
「バカ、優しくするって。……一生、大事にするから」
吹の瞳に涙が盛り上がり頬を滑り落ちていく。
言葉よりも体の動きのほうが雄弁な清志朗は、吹をその夜
快感の波で翻弄しつづけ、幾度も登りつめさせたのだった。

その後は、吹の姿を消すくせはもう二度と出なかったという。(終)
307名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 00:19:37 ID:dGC8ARcS
うわあああああ、GJGJKGJGJ!!!
楽しませて頂きました!!
ネ申が多くてすごいやこのスレ!
308名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 05:04:56 ID:GqHxYkn2
ギンコは原付のマグナ50を乗って下館の家まで走っていました。

そのとき、五行川の橋を渡りきってカーブを曲がろうとしたとき、突然犬が飛び出してあわてて急ブレーキ!ギンコは本当に大転倒。
マグナは左のブレーキレバー、ハンドル、エンジンブロックなどを擦ってしまった。幸い、軽傷で済んだ。
309名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 14:18:19 ID:R3OYSHa/
一夜橋に出てくる蟲が触手に見える
橋を形成する途中で絡めとられた幼女とか想像すると楽しい
310名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 00:22:45 ID:OxcMeTG0
>銀×淡
・・・・・。
銀は絶対そんなことはしない
きっとそいつは狐かなんかが化けたのだろうw
311名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 01:00:50 ID:I1dKWpyI
はいはいわかったから巣にお帰り
312名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 04:09:48 ID:fEL1/RO9
前の方にもあったけど、化×いお→銀、読みたいなあ。
313名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 14:12:48 ID:mf/8sxNq
蟲師線、キハ95系の走行音

蟲師の田舎道をまったりと走ります。Sulzerエンジン特有のエンジン音もします。
ほとんどが定尺レールなので、ガタンゴトンというジョイント音も聞こえます。

非冷房列車ですが、蟲師の世界は夏でも涼しいので窓を開けて扇風機を回せば我慢出来る方です。
平均速度は時速45km/h程度です。
314名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 20:55:39 ID:RVsBKkG+
315名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 20:56:25 ID:RVsBKkG+
316名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 22:55:57 ID:+jKjO2ff
おおっ天辺GJです!!アヌメの「セイジロさん」も萌えです他

>>312
同意だが、それより放置プレイなスイXビキの続きが・・・
317名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 21:12:15 ID:s1hqLUx2
「一夜橋」のゼン×ハナとかいいなぁ……
短い逢瀬の間に互いをむさぼりあって、みたいな
切なく刹那的かつ隠微なのキボン。
318名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 21:45:33 ID:luyQargW
319名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 22:17:41 ID:RRB2GARF
>>318
淡幽はやっぱ、美女だなぁ(;´Д`)ハァハァ
320名無しさん@ピンキー:2006/03/21(火) 21:37:34 ID:2HgB2sqW
……えーと先日、天辺の後日談を書いた者ですが
この前は時間がなくて前戯までで終わってしもたw
禿しく消化不良なので続きを投下させて下さい。
前回のラスト一行の手前に入る部分です。
あと、この前は「C志朗」の名前を間違えてました。
321続・天辺後日談1:2006/03/21(火) 21:39:06 ID:2HgB2sqW
吹は早いうちから起きて朝餉の支度にいそしんでいた。
味噌汁の具にする青菜を刻みながらも、心はすぐに別の方面へと
さまよっていってしまう。
……昨夜、清志朗に初めて抱かれた。そのことに思いを馳せると
頬が熱くなる。思わずため息を漏らすほど、体に余韻が残っていた。
――セイジロさん、すごく逞しかったなぁ……。
それはとりもなおさず数ヶ月に渡るニワカ畑仕事の成果ではあった
のだが、吹にそんなことは分からない。
当の本人はまだぐっすりと眠っているはずである。

裏の鶏小屋では雄鶏がさかんに時をつくっていた。
――そうだ、もし鶏が卵を産んでいたら、セイジロさんの椀に落として
あげよう。
土間の敷居をまたごうとして、ピリッと体の芯に走った微かな痛みに
ひるんだ吹はその場に膝をついてしまった。
……最初は確かに気が遠くなるほど辛いだけだったのだ。
わずかでも動かれると小さな悲鳴が口から漏れるのを止めようもなく、
ぎゅっとつぶった目からは涙がこぼれ落ちた。体の力を抜くように
言われたのに、とてもそんな余裕はない。
C志朗は痛みにすすり泣く吹を気遣いながらも、少しずつ腰の動きを
早め、さらに深々と貫いていった。動きのひとつひとつをとれば
たいそう優しく緩やかなのであった、が。

「ひあっ……! ああっ……くぅっ、んっ、ふああっ、あうっ」
吹にとっては絶え間ない責め苦に変わりなかった。C志朗にひしと
しがみつき、彼の与える苦痛まじりの荒波に絶え間なく揺さぶられ
続けて、畳に擦れる背中の痛みもかき消えてしまった。
「っ……吹の中、すごく……気持ちいい、ぜ……っ」
C志朗の感極まったような囁きが吹の眠れる官能を呼び覚ました。
「……ふぁ、あぅ、うぁあっ……!」
体の奥から、じゅん、と濡れてくるような感じがし、その潤いが
C志朗の動きをさらに助ける。動きが早まっていくにつれ、いつしか
吹の悲鳴には甘さが混じり、涙も苦痛のせいだけではなくなっていた。
「ああっ、う……んっ、はぁ……んくっ……ぁうっ!」
322続・天辺後日談2:2006/03/21(火) 21:40:01 ID:2HgB2sqW
C志朗に一突きされるごとに吹の女陰からくちゅっ、ずちゅっという
濡れた音がかすかに聞こえてくる。それに肌と肌が擦れあう音、
互いの荒い吐息とが混ざり合い、吹をますます惑乱させた。
「はぁっ……セ……ジロ、さ……、セイジ……んんっ……!」
吹は夫の名を切れ切れに連呼する。
――姿を消していた間のことはぼんやりと霞んで、あまり記憶に残って
いない。ただなんとなく、立ち去りがたい気のする場所に留まって
いたに過ぎない。
だが今ははっきりと自覚している。C志朗を慕い、そばを離れたく
ない思いだけが吹を地にとどめる重石たりえたのだ、と。

このままずっとC志朗に縫いとめられていたい。もっと、もっと激しく
貫いてほしい。夫に抱かれながら、吹の胸にひたひたと押し寄せる
のは途方もない幸福感であった。
「……ああっ……ああっ、ん、んんっ、いいっ……」
C志朗が荒い息の合間に呟く。
「ふ、吹っ……イきそう……だっ」
ううっ、と押し殺したうめき声がしたかと思うと、C志朗の体が痙攣した。
吹の体を強く抱きしめたとたん、その中で彼のものが破裂する。
腟の奥めがけて勢いよく精が放出されるのを感じた瞬間、
「ん、んっ、あぅ、ふ、あ……あああっ……!」
体の芯から痺れるような快感が吹の全身を駆け巡った。
まぶたの裏が真っ白に染めあげられ、吹はいまだ体験したことのない
高みへと昇りつめていた。

ゆっくりと快感の波が引いていき、我に返るとC志朗がずっしりと
体を預けてきているのを知った。その重みが愛しくて、吹は気だるい
体をそっと動かして夫に体を擦り寄せる。
「セイジロさん……」
「俺、……こんなに良かったの、初めてだ」
C志朗が掠れ声で囁いた。彼はまだ体の中にいて、心地よい
充実感を与え続けていた。吹は整わない息の下でやっと答える。
「私も……。気持ち……よかった……」
「ほんとか?」
嬉しそうな夫の声に答えようとした吹だったが、唇を唇で塞がれて
もう何も言えなくなってしまった。
323続・天辺後日談3:2006/03/21(火) 21:41:17 ID:2HgB2sqW
あらためて床をのべたC志朗が吹を抱きあげて運ぶ。
横たえられる暇もなく膝の上に向かい合う形でまたがらされた吹は
なんなく夫を受け入れ、交わりが再開された。
乳房に顔をうずめたC志朗に、頭がヘンになってしまいそうなくらい
激しく攻めたてられ、吹は白い首をのけぞらせて何度昇天したか
わからない。
ここが感じるんだろうなどと言ってC志朗は尻の丸みを撫で回し、
きわどい部分に指を這わせては吹をあえがせた。
唾を呑み込むことも忘れた吹の口の端からよだれがしたたった。
うつ伏せにされ、高く尻を持ち上げた姿勢で後ろから貫かれたときは
吹もかなり敏感になっていて、それだけでも感じてしまうのに
C志朗は容赦なく腰を使ってきて――。
思い出すだけで顔から火が出そうなことを何度もさせられて、吹は
恥ずかしくてたまらなかった。……決して嫌ではなかったのだが。

昨夜の痴態を微に入り細に入り思い出してしまい、背すじに走った
震えを押さえるために吹が自らの体を抱きしめた、その時。
「ふ、吹――、吹ッ!?」
やたら騒々しい音が近づいてきたかと思うと、寝巻を雑に羽織った
だけのC志朗がものすごい勢いで走りこんできた。
吹の姿を認めたとたん、土間にへたへたと座り込む。
「よかった……。また消えちまった、のかと……」
吹は突然のことに驚きながらも、盛大に安堵のため息をついて蹲った
夫の前に膝を揃えた。
「大丈夫。私、もう消えたりしませんから」
「……そうか」
きっぱり言いきった吹に、精志朗はちょっと意外そうな顔で微笑った。

「セイジロさん、すぐ朝ご飯にしますからね」
「ん? ……うん、そうだな、まあ、どっちかといえば」
精志朗は吹の頬をつつき、耳元で囁く。
「お前をもう一度食いたいけど。……また夜に、な」
「……」
返答に困って俯いた吹は、驚きのあまり息を呑んだ。
視線の先に、下帯もつけていない精志朗の下半身が
もっと直截的に同様のことを語っていたのである。
頬がかあっと火照っていくのが分かった。首筋まで真っ赤になった
吹は、人の悪い笑みを浮かべている夫から慌てて身を離す。
「え……と、鶏に餌をやってこなくちゃ……」
ぎこちなく告げると、吹はまぶしいほどの朝日の下に飛び出して
いったのであった。 (終)
324名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 00:56:10 ID:Hd0mBNN8
GJGJGJGJ!!!!
素晴しいです激しく悶えさせて頂きました!!
325名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 05:55:52 ID:YWZx7bAH
   /爪  ヽ `ヽ、`ヽ、   \
   / / !lヽヽ  \  \ \  }、
  / l l l ヽ ヽ、_弐_ --ヽ _ヽノノ!    大儀であった!!
  /! ll__l ヽ-‐' "┴─`  l/rヌ、ノ|   諸君らの活躍 誇りにおもうぞ!!
  !l/fri刀          >'〉} ノ!  
     l ̄ 、 _      ,Lノノ |   
      ',  ヽ'´ヽ    / | 「||l!,|  
       ヽ、  ー'    / .| | | |!|  
       ``ー-ャァ' ´ _」、lLl l!|  
         __ノ /==三三ヽL
       / }ム/==ニ三-ァ-─‐ヽ
        」ll /O/ ニ, -'´ /    , -'´! 秋篠宮内親王眞子


326名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 17:07:17 ID:9tp0g/Dn
東海組は本日(っても翌午前4時)遂に最終回「筆の海」であります!
少女淡幽ハァハァ・・・・
327名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 17:38:42 ID:itMKUCul
一番みたい話をうっかり忘れるところだったorz
326にマジ感謝
328326:2006/03/22(水) 19:29:13 ID:lYqYeGDY
そう言って貰えると嬉しい。
なに、SSを書いてくれれば・・・・
329名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 22:33:35 ID:ntgXbiz2
>続・天辺後日談
うおおおすげーGJGJGJ!!!情事の描写もエロくてナイス!!
最後の照れて駆け出す吹に禿萌えた!!ネ申!!!

330名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 23:58:32 ID:CoJRpNz8
続・天辺GJ!
うわぁ・・なんかもう「ふ、吹――、吹ッ!?」あたりは悶えまくり
331名無しさん@ピンキー:2006/03/23(木) 03:54:13 ID:kX2VjoKE
332名無しさん@ピンキー:2006/03/23(木) 14:09:16 ID:f3BR2vbt
感動した!!
GJ!
333名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 01:44:58 ID:yJoBlieb
334名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 03:36:09 ID:yJoBlieb
■中国人街頭インタビュー。
「生意気な日本なんか、もう一度、原爆を落として滅ぼしてしまえ。」

■日本で中国系銀行のガラスが割られた件について、中国政府高官の発言。
「これはテロだ。絶対に許せない。」

■デモに関連して中国政府高官の発言。
「中国で反日デモが起きているのは、日本が悪いから当然だ。日本に責任が
 ある。中国人は悪くない。日本大使館が破壊されようが、日本料理店が破壊
 されようが、知ったことでは無い。日本は生意気だから、当然だ。今後、中国
 で日本人が殺されても、自業自得だ。」


■「日本人は死ね」と殴打 上海の邦人留学生が証言

北京で大規模デモが起きた9日に上海市で日本人留学生が殴られた事件で、
被害を受けた留学生(22)=滋賀県草津市=らが14日、共同通信社の取材
に応じ、容疑者の中国人が「日本人は死ね」などと、反日感情をあらわにして
ビール瓶やいすで何度も殴りつけたと証言した。事件を処理した複数の警官ま
で「小日本(日本人の蔑称(べっしょう))」などと、留学生をののしる嫌がらせを
したという。取材に応じたのは、留学生のほか、事件が起きたバーの女性店員
ら。証言によると、9日夜、容疑者の男ら中国人6人がバーで、日本の国連安
全保障理事会常任理事国入りの問題や日中戦争を話題にしながら「日本人
を次に見たら、殴ってやる」などと話していた。入店した日本人、韓国人ら留学
生10人が「日本人か韓国人か」と聞かれ、留学生が「日本人だ」と答えると、い
きなり、ビール瓶やジョッキで何度も頭部を殴った。生命の危険を感じた留学
生が店の外へ出た後も、いすを持ち出すなどして暴行。警察が駆け付けるま
で暴行は続いたが、警官らは現場に残っていた容疑者を直ちに拘束しなかっ
た。その後、留学生らを事情聴取して病院に運ぶ際も、ののしるだけでなく、車
のスピードを意図的に速めたり遅くしたりして、ニヤニヤ笑いかけるなど、嫌がら
せを続けたという。(共同) (04/15 08:18)
ttp://www.sankei.co.jp/news/050415/kok026.htm
335名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 14:05:38 ID:uotilBKQ
ビキ×スイマダ−?
336名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 23:20:57 ID:V/k0eBJI
ビキは初めてなので手間取ってるもよう……
337名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 17:54:52 ID:E28MkGl1
そっそれはそれで・・・(いい!)
338名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 18:20:54 ID:34MspN+7
アイファックは勘弁だなぁ。
339名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 04:24:21 ID:xpAMVVfE
340名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 13:46:52 ID:klvp5cyd
アニメフェスだったのか。
うああ忘れてたよ・・
341名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 16:11:19 ID:QbuZRgEw
シンラこんな子と二人っきり・・・
342名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 20:12:34 ID:yxDsEjuO
このスレの何がすごいって
キャラをそのままにストーリーを補完している点。
続・天辺後日談が本編ラストの爺さん婆さんの会話に
つながっていくところ、完璧ですね。
スバラシイ
343名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 16:08:09 ID:COyph8Lb
ようやくアニメ最終回を見たが、最後の画像イイネ
淡幽が思ったより扱い大きい…というか、正面手前にレンズたん?が大きくいてモエス
344名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 16:43:42 ID:Ia0jva28
セイジロさんの名前が最後の方精になってるのにワロタw
345名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 19:59:53 ID:SXPy12eZ
346名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 07:07:30 ID:qrHxqVb1
ageでアドレス貼り続けてるの、前に本スレで怒られて
もうしないって消えた人? いいかげんブラウザの
「アドレスバー」の使い方を覚えたほうがいいぞ。
検索すればやり方出てくるから。
347名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 00:49:19 ID:qKFX9aIW
>>346
そんなの、簡単じゃん。
慣れているから。
348名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 23:03:46 ID:Dw1ESQpE
秋に第二期ってのはガセ情報?
349頭に蟲が湧いたヒト@218:2006/03/32(土) 23:42:34 ID:7p3zGMlf
頭に蟲がいる哀れなヒトです。また来ました。
上で居酒屋ゆうれいネタキボンされてた方、かなり味付け変わっちゃってますが、シロウ×みちひです。
長くなりそうなので、前半だけ先に投下します。長い割りに、エロは少な目です。
350海境より1:2006/03/32(土) 23:43:31 ID:7p3zGMlf
強い潮の香りと、延々と続く海鳴りの声。
水平線の彼方が白んできて、夜明けを告げる。
浜風に髪を撫でられながら、男が一人、波打ち際に立っていた。
男は右手に切花を持っている。
そして、男は朝日に輝きだす波間を見据えたまま、手の中の花を、海へと放り投げた。
花は暫くの間、波の上を行きつ戻りつたゆたっていたが、大きな波に飲まれ、あっけなく沈んでいった。



『海境より』



俺は、みちひの肌が好きだった。
彼女の肌は抜ける様に白く、美しかった。
初めてみちひを見たとき、自分と同じ生き物とは、信じられなかった程だ。
肌理の細かい白い肌と、しなやかな黒髪は人形のようで、真っ直ぐに相手を見つめる瞳は、吸い込まれるような力強さがあった。
そのあまりの見事さに、俺は見惚れた。

俺の生まれ故郷は海辺の貧しい漁村で、土地の者はみな日に焼けて浅黒かった。
髪も潮焼けして赤かったし、体には潮と魚の匂いが染み付いていた。
それが村の日常であったし、当然の姿だった。
俺は育った村を離れて、遠くの町へ出た。
村のことが嫌いになった訳ではないが、貧しい暮らしからは抜け出したいと考えていた。
町に着いて間も無く、俺は老舗の問屋で働けることになった。
俺が勤めだした大店の娘-――それが、みちひだった。

みちひは俺が初めて目にする類の娘だった。
華やかで、垢抜けていて、物怖じしなかった。
気が強く、小賢しいという者もいたが、そんなところさえ、俺を惹きつけてやまなかった。
何もかもが俺と違う、鮮烈な印象の娘。憧れの、高嶺の花――だった。
夢にさえ、思わなかった。
よもや、その娘を妻に娶る日が来ようとは。

自分の腕の中に何度彼女を抱いても、これは夢なのでは、という懸念が、いつも湧いてでた。
彼女の輝く白い肌の全てを、俺だけが愛でることができる。
彼女が褥であげる甘い声を、俺だけが聞くことができる。
この幸福に、俺は浮かれていた。
仕事を認められた事や、大旦那に目をかけてもらえた事は嬉しかったが、同等か、それ以上の喜びが、そこにあった。
店に勤めだして数年の後、俺は店の跡目を約束され、みちひの婚約者に認められたのだった。


本来、祝言を挙げるまでは、忍ばねばならなかったが、それでも俺たちはこっそりと、逢瀬を重ねた。
人気の無い納屋や蔵の中で。俺たちは何度となく、体を重ねた。ただただ、夢中で貪った。
気位が高くて意地っ張りなくせに、みちひは床の中で従順だった。
だが、唯一つ、最中に灯りを消してくれと言うことには、毎回こだわった。
俺は毎回、その申し出を却下した。
理由は、みちひの恥らう表情を見たいから。
と、灯りを消せば、幻のように消えてしまうかもしれない、という不安が、拭えなかったからだった。

351海境より2:2006/03/32(土) 23:44:06 ID:7p3zGMlf
薄暗い蔵の中、行灯の揺らめく炎に照らされて、みちひの白い肌が浮かび上がる。
その瞬間が、好きだった。
するりと着物が滑り落ちて、みちひの柔らかな肌が露わになると、俺の背中にぞくりと何かが走る。
みちひは恥ずかしがって、すぐに両の腕でその身を隠そうとするのだが、俺はその手を捕らえて解くのが常だった。
現れた二つの豊かな膨らみは、みちひの呼吸にあわせて、ゆっくりと上下する。
俺の片手に余りある、柔らかい果実に唇を寄せると、みちひの熱い溜息が俺の首筋を撫でた。
先端で震える、硬くしこりだした突起に軽く歯を立てると、彼女の体は面白いように跳ねた。
淡い桜色のそれを何度も執拗に舌で舐ると、ぷっくりと立ち上がって、赤みを増す。
みちひは耐え切れず、体を捩じらそうとするが、俺が押さえているので、逃げることができない。
俺は彼女の両手を押さえ込んだまま、唇だけで彼女の肌を愛撫する。
舌を這わし、軽く食んで、その感触を愉しむ。
シミ一つ無い、完璧な彼女の肌。
その白さは、闇の中でそれ自身が発光しているようにも見えた。
たまに強く吸うと、肌の下に血色の華が咲く。
俺が彼女の身体中に口づけているうちに、少しずつ彼女の吐息は熱を増して、悩ましくなる。
身体をくねらせる仕草も、決して拒絶するそれではなく、むしろ促すような妖しさが感じられた。
俺は彼女の肌を、時間をかけて、ゆっくりと愛でた。
しっとりと汗ばんできた肌に、赤味がさしていくのを見るのが、好きだった。

彼女の瞳が熱く潤んできたのを確認すると、俺は彼女の片脚を持ち上げる。
華奢な足首から、優美な線を描く脹脛、それに続く膝裏を舐って、一際白い内腿に頬ずりをする。
時折、みちひの体はぴくりと跳ね、唇から高く掠れた悲鳴が漏れた。
彼女の脚の間にある、誰にも触れさせた事の無い泉の奥から、淫靡な香りの蜜が溢れてくると、俺はそこに顔を埋めて、蜜を吸う。
彼女は体を強張らせるが、消して逆らわない。
ひたすら、蔵の外に声を漏らさないように、必死に耐える。
俺は彼女が脚を閉じられないように押さえたまま、突き出した舌の先を、彼女の濡れ光る泉の奥に沈めていく。
蔵の中に、犬が水を飲むときのような、音が響いた。
俺が舌で泉を掻き回すと、湧き出した蜜と俺の唾液が溢れかえって、彼女の太腿を濡らし、尻まで伝って彼女を汚した。
そうなると、みちひは左右に頭を振って、遂に泣き声を漏らす。

「あ…っ! くッ……ぅう……んッ、 ぃ…や……! シロウ! やめ…ッ 」
「声、出すなって。 人が来るぞ」

唇を精一杯に噛み締めて、喘ぎを堪えるみちひの表情は堪らなかった。
いつもは自信に満ちて、真っ直ぐに俺を射抜いてくる瞳が、切なそうに俺を見つめる。羞恥に目の端を赤く染めて。
潤んだ双眸に映るのは俺の姿だけで、俺だけを求めて、可憐な唇が俺の名を呼ぶ。

「シロウ……もぅ…ダメ……はやく……来て……」

その声が、俺を駆り立てる。
堪らずに彼女の腰を引き寄せて、熱い泉の奥に己が猛りを一気に突き刺す。
ぐちゃり、と水気を含んだ音が響いて、一瞬みちひの腰が浮く。
反り返る細い喉首から、小さい悲鳴が引き絞られて、彼女の指が俺の腕に食い込む。
彼女のきつく寄せられた眉根や、苦しげな吐息の漏れる唇を見つめながら、俺はゆっくりと腰をまわす。
すると徐々に、彼女の吐息は上擦った嬌声に変わり、愉悦の表情がその顔に浮かぶ。
短い喘ぎを繰り返すだけの唇からも、俺のモノが出入りする下の唇からも、透明な熱い液体が、伝い落ちた。
快楽の波に揉まれて、呼吸もままならないと言った様子の彼女の表情。
それでも、随喜の涙を流す瞳に俺を映し、呂律の回らない舌で俺を呼ぶみちひが、愛しかった。
俺は腰に体重を乗せて、何度も何度も、激しく突いた。
みちひは俺の首にしがみついて、応えるように俺の名を呼び続けた。
その甘い声で呼ばれていると、気持ちが良くて眩暈がした。
夢中になって、求めあった。
溺れる、という感覚が、一番近いのかもしれなかった。
二人で蔵の中、肌を晒してまぐわっていると、気の遠くなるような瞬間が、何度もあった。
俺は、彼女に溺れていたのだろう。
だから、足元を掬われた。

簡単な失敗で、俺はあっけなく、店から首を切られた。
352海境より3:2006/03/32(土) 23:45:05 ID:7p3zGMlf
町を離れる船の中で、俺は捨て鉢な気持ちになっていた。
浮かれていた自分を思い出してみると、自然と口元に自嘲の笑みが浮かんだ。
未来は明るいと、信じ込んでいた自分。
みちひに夢中になって、周りが見えていなかった自分。
それが今や、肩書きも職も失って、故郷に戻るしかない、負け犬だ。
ざまぁない。

人の気持ちなんて、いい加減なものだ。
跡取りはお前しかいない、とまで言っていた大旦那は、最後には野良犬を見るような目で、俺を見ていた。
あの時、大旦那は俺の言うことよりも、他の同僚の意見に耳を貸した。
結果、俺は跡取りどころか、首まで切られてお払い箱だ。

元からが、過ぎた幸運だったのかもしれない。
俺の出世の速さは例を見ないものだったし、おまけに、みちひとの婚約まで漕ぎ着けていたのだから、俺が周りから反感を買わない道理は無かった。
同僚たちは、俺の失敗を機に、あること無いこと大旦那に吹き込んで、俺を陥れた。
俺が数年かけて築いてきた信用なんてものは、不確かな噂話で、簡単に崩れ去る程度のものだったのだ。
自分の無力さには、涙も出なかった。
俺は町での全てを失った。
当然、みちひとの婚約も、解消されるものと思っていた。
――――ところが。

「納得がいかないわ。何故シロウが辞めなくちゃいけないの。
 仮に、シロウが辞めることになったって、私との婚約まで取りやめる必要はないでしょう。
 シロウが出て行くなら、私も家を出るわ。夫婦になると、決めた相手だもの」

気の強いみちひは、大旦那と大喧嘩した末、俺について家を出た。

みちひが俺について行くと言ったときは、嬉しくて涙が出そうになった。
生涯かけて、大事にしてやろうと思った。
だが、故郷へ戻る船へ乗り込んで数日、俺は迷い始めていた。
初めは、俺の故郷の話に目を輝かせていたみちひも、慣れない船旅や疲れのためか、次第に文句が多くなっていった。
みちひは、潮風で髪や肌がべたつくことを気にした。
海辺の強い日差しは容赦なく、彼女の肌を赤く焼いた。
肌が日に焼けて痛む、潮の香りで頭痛がすると、みちひは訴えた。
美しい眉は常に不機嫌そうに曇るようになり、俺を見つめる視線も、どこか責めているように感じられた。
みちひが何かに文句を言えば、それは全てお前のせいだと言われているようで、忍びなかった。
俺は不安になった。
みちひは元々、都会育ちのお嬢様だ。それが、俺の故郷でやっていけるのだろうか。
華やかで、洗練されたものが似合っているこの娘に、田舎の暮らしなど、出来るのだろうか。
俺なんかについて来ないで、町に残っていたほうが、幸せだったのではないか。
前にも言ったように、人の気持ちなど、いい加減なものだ。
みちひも、売り言葉に買い言葉で、親に意地を張っただけかもしれない。
本当は、町に残りたかったのかもしれない。
俺が迷っていたそのときだった。

「魚くさい」

みちひが、俺の迷いに決定的な一言を言った。

「あんたの生まれが、ここまで田舎だとは思わなかった。 ねえ、戻ろうよ」

やっぱり、と、そう思った。
捨て鉢な気分がさっきにも増して襲ってきた。
本当に、どうでもいい気分になった。

「正直、俺もお前が本気でついて来るとは思わなかった。
……戻りたかったら、戻っていいんだ。 お前に合う、土地じゃあない」
353海境より4:2006/03/32(土) 23:45:54 ID:7p3zGMlf
今でも思い出す。あの時の、みちひの表情。
ひどく傷ついた顔をして、黙り込んでしまった。
あの顔が、忘れられない。
あとで、謝ろうと思った。
謝りたかった。
なのに。

俺は、みちひを傷つけたまま、彼女を永遠に失うことになってしまった。

口論のあと、俺たちは別々の小船に乗り込んだ。
ところが、みちひを乗せた小船は、濃い霧に飲まれ、沖へ流された。
俺は慌てて、みちひを追いかけようとした。
だが、突如沸き起こった大波に船を覆され、それは叶わなかった。
覚えているのは、白い海蛇の大群。
気味の悪い霧。
霧の中から聞こえた、みちひの怯えた声。
俺は浜に流れ着き、一命を取り留めたが、みちひも、彼女の乗った船も、その欠片すら、浜には上がらなかった。

あとで解ったことなのだが、みちひは蟲の群れに巻き込まれ、ヒトの世とは違う世界に行ってしまっていたらしい。
俺がそれを知ることになるのは、およそ三年の後。
ある旅の蟲師と、出会ってからだった。

俺は浜に流れついてから、二年半以上、そこでみちひを待ち続けていた。
半分は、諦めていた。半分は、認めたくなかった。
海を眺めては、日に何度も何度も、俺はあの日のことを反芻し続けた。
そして俺はその度に、みちひに会いたくて、たまらなくなった。

旅の蟲師とは、その頃に出会った。
その男は俺の話を聞くと、すぐに立ち去ってしまった。
その後、俺は浜で一人の娘に出会い、新しい暮らしを始めた。
男の事などは、忘れていた。
ただ、時たま海を眺めては、みちひの事を思い出した。
その男が再び俺の前に姿を現したのは、みちひを失ったあの日と同じ、奇妙な霧が海に立ち込めた日のことだった。

男が言うには、あの日の霧は、蟲がもたらした現象なのだという。
今、目の前にある霧も、全く同じものなのだと。
俺は蟲師とともに、霧の中に船を出した。

霧の中で、その小船を見つけたときは、鳥肌が立った。
あの日見失った小船が、あの日のままの姿で、浮かんでいたのだ。
俺は狐につままれた気分のまま、その小船に近づいた。
小船の中には、みちひがいた。
――――生きて。
白く滑らかな肌は、そのままに。艶やかな黒髪も、そのままに。
俺を見つめる眼差し、話す口調、声音、仕草の一つ一つが、みちひだった。
涙が、溢れた。
会いたくて、たまらなかった。俺の、大切な、女房。
どうして、こんな目に遭わせてしまったのかと、悔やまれることばかり、してしまった。
再び、生涯をかけて大切にしようと誓った、そのときだった。
蟲師が言った。

「それから 離れろ。 それはもう、ヒトではない」

目の前の、みちひが、崩れた。

みちひは既に、ヒトの世から遠く離れた、彼岸に旅立っていた。
彼女は三年の間に、蟲になってしまっていた。
形を失った蟲たちは、巨大な一つの柱になって、天に昇っていった。
354海境より5:2006/03/32(土) 23:46:40 ID:7p3zGMlf
俺は、浜へ戻った。
翌日浜には、みちひの積荷を乗せた船がうちあげられていた。
浜に散乱した積荷を、村の人々が珍しそうに、拾い集めて喜んでいた。
――――終わったのだと、思った。
もう、みちひはいないのだという現実だけが、ありありと感じられた。
海は穏やかで、波の音は変わらず、鳴り続けていた。


俺は、今でもこの浜にいる。
浜で出会った娘とは、所帯を持った。
名を、ナミという。
気立てが良くて、性根のやさしい、控えめだけれど、屈託なく笑う娘だ。
浜の人々にも受け入れられ、今の暮らしに不満はない。
不満はない……筈だ。
筈だが、不意に明け方、目が覚めると、頬に涙が伝っている。
昔の夢を見ただけだろうが、ナミには気づかれないよう、隠した。
心根の優しい娘だから、変に心配させるのは、忍びなかった。
みちひとは、大分違った娘だったが、俺はこの娘が、大切だった。
よく尽くしてくれるし、よく笑ってくれた。
ナミが笑ってくれるので、救われた事が、何度もあった。
ナミと所帯を持って、一年が過ぎようとしていた――。


その日、仕事から帰った俺は、戸を開けるなり、凍りついた。
目に飛び込んできたのは、上等な、洒落た柄の、黄色の着物。
みちひの顔が、すぐに浮かんだ。
忘れるはずのない、彼女の着物。

「似合うー?」
けれど、振り返った女の顔は―――ナミだった。
「………どうしたの?」
咄嗟に言葉の出ない俺を見て、幼い妻は怪訝そうに、俺を見上げた。
「あ……いや……、どうしたんだ。そんな着物」
俺はできるだけ平静を装って、尋ねた。
「ちょうど、一年ぐらい前に、浜に『宝船』が流れついたことがあったでしょう。 あの時、拾ったの。
虫干ししようと、仕舞ってたのを出してみたら、着てみたくなって。」
屈託なく笑うナミを見ていたら、俺も自然に笑うことができた。
「……あぁ、似合うな……」
ほんと?と腕にじゃれ付いてくるナミに、本当だよ、と笑いかけた、その時だった。

「…………私よりも?」

俺を見上げたナミの顔は――― みちひだった。

――――― ぎゃあああああああああああっっ 

俺は肝を潰して、その場に尻餅をついた。
「な、ななな、なん、何で、み、み、みち、みちひ、お、お、おま…っ」
言葉も上手く紡げずにいる俺に、みちひの顔をした女が言った。

「失礼ねぇ。人を化けモンみたいにさ。
だけど、アンタのさっきの顔だって、相当笑えたわよ。
何?今の『ほんとおだよぉ?』っていうの。
デレデレ鼻の下伸ばしてさ。馬鹿じゃないの?」
355海境より6:2006/03/32(土) 23:47:25 ID:7p3zGMlf
憎々しげに俺を見下ろす、みちひを見て、俺は頭が真っ白になった。
何が起きているのか、分からない。
分からないが、目の前にいるのは、みちひだ。

「……みちひ……」

俺は目の前にいる女の手を取った。
白魚のような繊細な指は、確かに、みちひのものだった。
胸に、懐かしい感情が渦巻いて、溢れた。

「みちひ……お前……」

俺は目の前の女の手を、引き寄せた。
みちひは抵抗なく、すとん、と俺の前に膝をついた。
俺の目とほぼ同じ高さに、みちひの目が笑っていた。

「あんた……」

俺は、その場にへたり込んだ姿勢のまま、目の前の温もりを掻き抱いた。
温かかった。
柔らかかった。
幻ではない、彼女の温もりを、渾身の力で抱きしめた。

「いた…っ……痛いって……! あんた……あんたってば!! 」
強く抱きしめすぎた為か、腕の中で、彼女がもがいた。
「ああ…、すまん、すまん」
みちひ―――と、呼びかけて、俺は再び凍りついた。

「……どうしちゃったの? 本当にヘンだよ。あんた……」

俺の腕の中にいたのは――――ナミだった。

俺は、呆然となった。
夢でも見ていたのかと、そのときは思った。
しかし、その夢は、一度では治まらなかった。


その日を境に何度も、ナミは、みちひに成るようになった。
姿形までみちひに成るときもあれば、声だけで、姿はナミのままの場合もあった。
その姿で、昔と同じように、憎まれ口や、わがままを言う。
特に、俺がナミに触れようとすると、みちひは現れるようだった。
そして、みちひに成っている間、ナミにその記憶はないらしい。
そんな生活が、一週間、続いた。

俺は、混乱していた。
自分の頭がおかしくなってしまって、幻覚でも見ているのか、とも思った。
もしくは、これも蟲の仕業なのか、と。
そして、どうにもこの生活は、心臓に悪かった。
浜の人々は気づいていなかったが、俺は生きた心地がしていなかった。
みちひが現れれば言い訳をし、ナミが戻れば言いつくろい、まるで、浮気を見つかったような気分になる。
どちらも、俺にとっては女房なのに――である。
本当に、妙な事になってしまった。
だが不思議と、俺はそんな暮らしが嫌ではなかった。
みちひは、――私は幽霊になって戻って来たのよ――と言っていたが、恐ろしさは全く感じなかった。
そりゃあ、驚いたり、たじろいだりはしたけれど、自分が惚れて娶った女房だ。可愛くないわけがない。
憎まれ口を叩かれるのも、懐かしい気分を思い出させた。
むしろ、昔のようにみちひと話せるのが、嬉しくさえあった。
だが、どちらかに触れようとすると、二人は入れ替わってしまう様で、それだけは、本当に困った。
俺は、可愛い女房を二人持ちながら、その女房に指一本触れられない日々を送っていた。
356頭に蟲が湧いたヒト@218:2006/03/32(土) 23:49:02 ID:7p3zGMlf
今回はこれで。長くてウザーな箇所は、適当に飛ばして下さい。では。
357名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 00:21:52 ID:LmaIhbUU
GJ!!
居酒屋幽霊ネタ・・・これをやってくれる人が居るってことがたまらなく
嬉しいんだ・・・。
358頭に蟲が湧いたヒト@218:2006/04/02(日) 19:06:14 ID:qrYUK9Ol
えー、なんだか、すんなりラストまで書けちゃったので、残り投下させて下さい。
ツッコミどころ満載ですが、ご容赦下さい。
ゆうれいネタ、後半です↓
359海境より7:2006/04/02(日) 19:07:37 ID:qrYUK9Ol
みちひが現れるようになって、一週間後の明け方、空が白んでくる時刻に、俺は体の痺れを感じて、目覚めた。
寝返りを打とうとしたが、何故か上手く動けない。

――――変に寝違えちまったか。

寝ぼけながら目をこする―――つもりだった。
だが俺の両手は、全く動かすことができず、耳元で何かがぎりっ、と、音を立てた。
「!?」
そこで俺は、完全に目が覚めた。

「おはよう」

目の前には、愛らしいナミの笑顔がある。
だが、声は聞き間違うはずのない―――みちひのものだった。
嫌な予感を感じ取りつつ、俺はみちひに言った。
「……手が、動かないんだが。 」
「それは、そうでしょうね。 だって、あんたの両手、私が縛ったんだもの」
事も無げに言う。
よく見るまでも無い。俺の腹の上に、彼女は馬乗りになっている。
俺は頭の上で両手を縛られ、仰向けに寝ていた。寝巻きの帯かなにかできつく縛られて、柱に括りつけられた状態だ。
面白そうに覗き込んでくる瞳を見かえして、俺は言った。
「…………解いてくれよ」
「いや」
即答だ。にっこり微笑んで、こうもハッキリ言われると、いっそ清々しいな、と、俺は他人事のように思った。
「って、状況がわかんねえよ。なんだ、今度はどんなわがままだ」
俺は両手を渾身の力で動かそうとしたが、ビクともしなかった。どんな力で縛りあげたものか。
そんな様子の俺を見て、くすくすと、ナミの顔をした、みちひが笑う。
同じ顔の筈なのに、随分と違う印象に見えるもんだな、と、俺は思った。
いつものナミより、少し大人っぽくて、いつものナミより、少し意地悪で。そして、いつもより―――随分と、色っぽかった。
妖しい表情をしたナミの顔が近づいてきて、俺の鼻先二寸のところで、止まる。
ナミの愛らしい小さな唇が動いて、みちひの声で、喋った。

「…………ねぇ、抱いておくれよ」

ぞくりとするほど、その声は濡れていた。
久しぶりに、俺は眩暈を感じた。
溺れていく、あの感覚。

「……解いてくれなきゃ、抱いてやれんよ」

俺たちは、鼻先二寸の距離を保ったまま、見つめあった。
俺の腹の上に跨っている、彼女の股の辺りが、熱く潤っているのが分かった。
俺の腹の下も、少しずつ疼いて、熱を持ち始める。

「ダメ……。 あんたが手を触れちゃ、駄目なのよ。 ……この娘が起きちゃうもの」

そう言って、みちひは、ナミの体を弄った。
あの、黄色い着物を身に着けている。
ゆっくりとした仕草で、その着物を脱いでゆく。
俺はごくり、と、生唾を飲み込んだ。
下帯を解いて、着物を脱ぎ去ってしまうと、肌蹴た下着の隙間から、ナミの小麦色の肌が覗いた。
汗でしっとりと濡れたそれは、健康的で、張りがあって、瑞々しい。
下着の合わせ目を、ナミの指が開いてゆく。小麦色の肌が、みるみる露わになってゆく
みちひは俺を見つめたまま、ゆっくりと、焦らす様に、それを行った。
現れた両の乳房は、小ぶりだが、つんと上を向いていて、可愛らしい。
その下に続く、きゅ、と凹んだ臍の窪みまで、愛らしい。
俺の体の上に感じる、肉付きのいい太腿と尻の感触が、俺の下腹部を刺激した。
みちひを相手にしているのに、ナミの体に反応してしまうのが、なんだか極まりが悪くて、俺は尋ねた。
「なぁ……、なんで今日は、自分の姿じゃないんだ」
360海境より8:2006/04/02(日) 19:08:17 ID:qrYUK9Ol
みちひはナミの姿のままで、艶然と微笑んだ。

「だって……抜け駆けしちゃあ、可哀相でしょう?
 それに、この娘だって、あんたが欲しいんだよ」

ほら、と、腰を浮かせて、みちひはナミの体を開いて見せた。
俺の上で股を拡げて、脚の間の秘唇を、指で押し開いて見せる。
中の赤い肉が蠢いて、奥からとろとろと、透明な液体が滴っているのが、見えた。
一気に、下腹部に流れる、血の勢いが増す。
意識のないナミに悪いような気がしたけれど、目を逸らせない。
俺は、みちひと二人して、ナミを犯しているような、妙な錯覚を覚えた。
それは、後ろめたい気持ちにさせると同時に、俺を興奮させた。
みちひは、そのまま、肌蹴た俺の腹の上に腰を落として、ぬるぬると潤った股間を、俺にこすりつけた。
俺は、たまらなくなって、言った。
「なぁ…、頼むから、解いてくれよ。このままじゃ、生殺しだ」
しかし、みちひは相変わらずの調子で答える。

「嫌よ……。あんたの手がこの娘に触るのは我慢できないし、
この娘も、私の体にあんたが触れるのは、意識はなくても、嫌がってるみたい。
 だから、こうでもしないと……あんたと、寝れないんだよ」
「……それじゃあ、もう…はやく……挿入れさせて、くれよ」

俺は熱に浮かされたように、懇願した。
みちひは意地の悪い笑みを浮かべて、答えた。

「どうしよう……かな」

彼女は俺の上に被さりながら、妖艶に、体をくねらせた。
俺の胸に、ナミのやわらかい乳房が触れる。俺の腹に、ナミのなめらかな、それが重なる。
ナミの指先で、ゆっくりと、肌蹴た俺の胸板を、撫で回す。
そのまま、俺の胸に、頬を寄せる。
胸に、彼女の柔らかい唇が、当たった。
ちゅ、と、音を立てて、俺の肌の上に、彼女は口付けを落としていく。
焦らされていく感覚に、頭の芯が濁っていくようだった。
体が熱くなって、まともに考えられない。
彼女をめちゃくちゃに抱いてしまいたいのに、どんなにもがいても、両手は自由にならなかった。
次第に、彼女の口付けは大胆になり、熱く滑った彼女の舌が、俺の肌の上を滑っていくのを、感じた。
俺の乳首の周りを舐めまわし、首筋まで舌を這わす。
ぞくぞくと快感が走り、思わず声が漏れそうになる。
鼻息が荒くなってきた俺の耳元で、みちひの声が妖しく囁いた。

「ねぇ……気持ちイイ?」

全身の感覚が、全て彼女に集中した。
彼女の声、吐息、肌、唇の感触、舌の感触、指先の動き、熱、匂い。
ナミでありながら、ナミじゃない。
みちひでありながら、みちひじゃない。
強い眩暈の中で、俺の心拍数が上がっていく。

下腹部は、既に限界まで熱を持っていた。
この熱を放ちたくて、たまらない。
起ちあがった俺の芯に、彼女の指先が、触れた。
柔らかい指先が、優しい手つきで、俺を根元から扱きあげる。
ゆるゆると、始められたそれは、徐々に激しい動きに変わってゆく。
左手で陰嚢をもみしだいて、右手でヒクついた俺の芯を扱きたてた。
361海境より9:2006/04/02(日) 19:08:50 ID:qrYUK9Ol
「う……ぁ……っ」
「こうすると、気持ち良いんでしょ? あんたが教えてくれたんじゃない」

…………どっちに教えたことだったっけ……。
いかん。朦朧となりかけている。
今いるのは、みちひで、でも姿はナミで……。

混乱を増す俺の亀頭の先端を、彼女の指の腹が強く擦った。
先走りの汁が滴って、にちゃにちゃと音がした。

「はぁ…はぁ……っもう…っ」

うわ言のように、声をあげてしまった。
そんな俺を弄ぶように、彼女は俺の根元を握り締めたまま、亀頭の先に唇を寄せる。
小さな赤い唇から、ちろりと赤い舌を出して、亀頭の中に、その舌を突き入れる。
ほじるような舌の動きに、俺は徐々に、限界を感じ始める。
柔らかい唇の内側や、舌の感触が、俺の敏感な芯に絡み付いて、俺の理性を奪っていく。
彼女は唇をすぼめて、さらに激しく俺の先端を攻め立てた。

「あ…ぁ…っ、く……ッ!」

眉根をきつく寄せて、歯を食いしばる。
脳天を突き抜けていく快感に任せて、俺はその精を放った。



「いっぱい……かかっちゃった……」

頭を上げて、微笑んだナミの顔には、べったりと、俺の白濁した汁がかかっていた。
その汁を、指先でこそぎ集めて、唇へ運ぶ。
ちゅぶ、と、精液にまみれた自分の指を吸う彼女の姿は、この上なく淫らで、美しかった。
その姿を見ただけで、また俺の芯は硬さを取り戻した。

「あんたも……まだまだ元気だね」

みちひの声で、ふふふ、と笑う。
耳をくすぐるその声に、俺は強い眩暈を感じた。

「みちひ……入れたい」

掠れた声で俺が囁くと、彼女は黙って微笑み、俺の上に跨った。
漲って熱を持ったそれを、彼女自身の潤った茂みの奥に導いていく。
ぐちゃり…と、水音が響いた。

「ん……ッ……は…ッあ……」

彼女はそのまま慎重に、彼女の中に俺を沈めていく。
ぐぷぷ…と、めり込んでゆくたびに、彼女は眉根をきつく寄せて、唇をわななかせた。
既に熱く潤ったそこは、内側に俺を飲み込むと、きゅうきゅうに俺を締め付けた。
お互いの荒い呼吸の音だけが、部屋に響いていた。息を整えながら、二人で見詰め合う。
俺が根元まで飲み込まれると、それまで黙っていた彼女が、口を開いた。

「ねぇ……わかってる……?」
「……何が?」
早く腰を動かしたくてたまらない俺は、もどかしげに尋ねた。
彼女は優しく微笑むと、俺の胸に両手をあてて、言った。

「私は…………私たちは…、あんただから、抱かれたいんだよ。
 あんたじゃなくちゃ、意味がないんだよ」
362海境より10:2006/04/02(日) 19:09:26 ID:qrYUK9Ol
なんで今、そんなことを……、と、尋ねようとして、俺は口を開きかけた。
が、俺の質問は言葉になる前に、飲み込まれた。
彼女が激しく腰を揺すり出したからだ。
中が擦れて、強い刺激が俺の思考を掻き消した。
彼女の甘い吐息が、耳に届いた。吐息は徐々に、喘ぎにかわる。

「うっ…あぁっ…!!……っあっあっあっあんっ!!」
「はぁっ…はぁっ…っぁ……!」

俺は考える事をやめて、ひたすら下から彼女を突き上げた。
両手が使えないのが、もどかしい。
粘膜が擦れる卑猥な音と、互いの息遣いだけが聞こえていた。
彼女は俺の上で、背をのけ反らせた。強い快感のためか、苦しそうにあえぐ。
腰は相変わらず、求めるように、激しく揺れている。
俺たちの体のゆれに合わせて、ナミの小ぶりな胸が、ふるふると震えた。
頭の中が真っ白になるまで、互いを貪りあった。
繋がった箇所が熱くて、溶け出すような錯覚を、俺は覚えた。

「シロウ…ッ…シロウ……ッ!!」
みちひの声が、昔のように、何度も俺の名を呼んだ。
彼女の中で、俺が大きさを増す。
「あ…っア……!! ダメ……!! もぅ……!! 」

彼女のほうに限界が近づき、俺の肩にしがみ付いて、びくびくと体を痙攣させた。
彼女の中が強く引き絞られて、俺もたまらず、ナミの腹の中に、その欲望を吐き出した。



繋がったまま、彼女が俺の上にしなだれかかる。
お互いに激しく動いた後なので、なかなか息が整わない。
胸に彼女の息遣いを感じながら、俺は思い返していた。
――――さっき、こいつが言っていた、言葉の本意は何だったんだろう。
    なんで、こいつは、幽霊になって、戻ってきたんだろう。
考えている俺に、みちひが言った。
「でも何だって、私の後妻がこの娘なのかしらね。
 肌は地黒だし、胸はぺたんこ。脚だって太くて、大根脚じゃない。」
いつもの、慣れているはずの憎まれ口だったけれど、俺はムッとした。
「あんまり……ナミの悪口言うなよ」
私より、この娘の方が良いって言うの?と、ヘソを曲げられるかと思ったが、俺に向けられた彼女の顔は、笑っていた。

「…………私ね、本当はあの時、大丈夫だよ、って、言って欲しかったの」

「……は?」
何を言われているのか、意味が分からない俺に、彼女は続けて言った。
「……小船に別れて乗り込む前。私、あんたにワザと、酷いこと言ったでしょう」

―――魚くさい。
―――あんたの生まれが、ここまで田舎だとは思わなかった。 ねえ、戻ろうよ。

「あんたはあの日、溜息ばっかりついてて、私の顔見ても悲しそうだし、不安になったの。
 だから、ワザと、怒らせるようなこと、言ったの。
 大丈夫だ、って、お前は俺の嫁なんだから、文句言わずについて来い、って、言ってくれると……思ってた。
 ………でも、あんたにあんなこと言われて、もう、どうしたらいいか、……分からなくなった」

「みちひ……」
俺は、俺の言った言葉を思い出した。

―――正直、俺もお前が、本気でついて来るとは、思わなかった。
……戻りたかったら、戻っていいんだ。 お前に合う、土地じゃあない。
363海境より11:2006/04/02(日) 19:09:58 ID:qrYUK9Ol
俺の体の上に寝そべりながら、みちひは真っ直ぐに、俺を見ていた。

「私ねえ、あんただから、ついて行ったんだよ。あんたが行くから、家を出たんだよ。
 あんたにあんなこと言われたんじゃ……私の居場所なんて、どこにも、無くなっちゃうんだよ」

俺は、旅の蟲師の言葉も、同時に思い出した。
――――あの霧の中からは、陸に戻ろうと、望むものにしか、陸は見えず、戻れんのだ。

「みちひ……俺……」
一体、何を、見ていたんだろう。
自分の不安で手一杯で、俺はみちひなんか、見ていなかったのかもしれない。
みちひが俺を責めているように感じたのは、俺が自分を責めていたからだった。
みちひの文句に傷ついたのは、俺が自分に自信を失っていたからだった。
俺の頬に、涙が伝った。
彼女は起き上がって、自分の体を抱きしめる仕草をした。

「それはね……この娘も同じ。……あんまり不安にさせると、私みたいに、戻ってこなくなるからね。
…………本当は、それだけ、言いに来たの」

彼女は笑って、涙を浮かべた。
ふう…っ、と、彼女の体が二重に重なった。
泣き笑いの表情のナミと、白いもやのように霞んだ、同じ表情のみちひ。
みちひの姿をしたもやが、ゆっくりと、ナミの体から離れていく。

「みちひ……っお前…っ」

俺は離れていくみちひを捕まえようとするが、両手は縛られたままだ。
彼女は最後に、にっこりと微笑んだ。

「それとね……、あんた毎月、あたしの月命日に、海まで花を持って来てくれるよね…。
 あれね……、すごく、うれしかった。 ありがとう。
 あんたはその娘に気取られないつもりで、やってたけどね…、
その娘、気づかないどころか、あんたがお参りしてくれた後で、ちゃんと、あたしに手を合わせに来てくれるんだよ。
『シロウは私が守ります』って。『安心して眠って下さい』って。
…………いい娘よね。……嫌いになんか、なれないわ」

大事にしてやるんだよ、みちひはそう言うと、ふっ、と窓の光に吸い込まれて、消えてしまった。


それは、みちひの着物に残った、蟲の影響だったのか、または、みちひ自身が言うように、幽霊だったのか―――はたまた、俺が束の間、都合のいいように見た夢だったのか、今でも分からない。
ただ、みちひが消えた後で、意識を取り戻したナミが、両手を縛られた俺に馬乗りになって、汁塗れになっている自分の状況に、かなり混乱したのは、事実だ。
俺は縛られた両手の帯をナミに解いてもらい、自由になった両腕で、強くナミを抱きしめた。
ナミは相変わらず混乱していたが、俺は彼女を抱きしめ続けた。



強い潮の香りと、延々と続く海鳴りの声。
水平線の彼方が白んできて、夜明けを告げる。
浜風に髪を撫でられながら、男女が一組、波打ち際に立っていた。
背の高い男と、小柄な小さい女。
その浜では、毎月、その時刻になると、その二人が海に向かって、手を合わせる姿が見られるのだという。



<了>
364名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 20:39:49 ID:nLRqRgEs
・゚・(ノД`)・゚・。
365名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 22:19:01 ID:HKOA8Qyz
このスレクオリティ高すぎだろ!誰か保存庫作ってくれええええ!!!!
366名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 22:42:03 ID:IaPMnCuP
367名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 13:53:36 ID:l6n8DZK7
>>218
居酒屋幽霊ネタキタコレ! 待ってたよ!!
みちひの強気なエロ可愛さがGJGJGJ!! 正直、勃ちますた。

ほんとにこのスレ神が多いな。「天辺の糸」の人もスゲーと思った。
ただエロいだけじゃなくてストーリーのあるのが凄い。
しかも納得できる設定になってるからもっと凄い。
なんかもう立派に「蟲師」のサイドストーリーっぽく読める。
神々に幸あれ!みんなGJ!
368名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 03:13:50 ID:LUaEouWj
なんと言って表現してらいいのか判らないくらい、凄すぎだろうこの文章…!
エロいのにストーリーもしっかりしていて、興奮しつつも涙すると言う不思議な経験をさせてもらったww

とにかくGJ!!!
369名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 23:22:04 ID:QyZboul/
蟲師エロ 保存庫特装版 第一集

「春と嘯く」
「眇の涙」
「筆の海」
「天辺後日談]
「海境より」

とか・・・
370名無しさん@ピンキー:2006/04/05(水) 07:24:50 ID:u6v6Byr3
>>369 イイ!!
特典としてミイファ連隊様のエロ擬音集が付きます。
保管庫設置者には優先的に好みのシチュをリクすることができます。
リク聞き入れられるかが分かんないから駄目か……OTZ
371名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 08:59:43 ID:EYNH8JOx
保管庫作る?
書家や絵師的にオッケーなら作るけど、特典はいらないw
372名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 09:13:09 ID:kIl4N1pF
戯作者的にはオケです。 
373名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 00:11:32 ID:xplcZmnt
「緑の座」「瞼の光」を特典で・・・
374名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 15:44:05 ID:qCgZUcwR
ギン淡いいな
375名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 09:38:49 ID:RYxOTsOs
ギンコは個人的には、フルフェイスヘルメットの方がかっこいいです。
それに、横に転んだときに顔を保護出来るという面もあるし(メットが重い分、首に掛かる負担が大きいという批判も。)
376名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 12:19:28 ID:BMZmE2Uk
それでは、保管庫作成します。
鯖は手軽にribbonの予定。有料ならサクラ辺り。
phpかcgi組むんで、今月中には無理かも。
携帯からも閲覧可能にしろとか、文字サイズはこれくらいで…とか、
こっちにいい鯖あるぞとかあったらよろしく。
377名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 22:01:56 ID:qgg3RLL7
むやみやたらに「蟲師」のエロパロが書きたくなってきたので、試しに検索してみたらこんなスレッドがあるとは……。

とりあえずフォーマットは出来ているんでそれに添った形になると思うけど。
プロローグ→主人公奇妙な出来事に遭遇→ギンコ登場「それは蟲の仕業です」→ギンコ退場「それではまた一年後に」→主人公うっかり酷い目に→ギンコ再登場「こんなことになるとは……」→エピローグ
問題はこの主人公をどんな人物にしてどんなエロイ目にあわせるかってコトだな。
って、一番重要な所じゃないか。
最初に思いついたのは「蟲」だけに掘骨砕三チックなフリークスネタで……当然ボツ。
やっぱ常識的に媚薬の蟲あたりかねぇ。「ああ、身体が勝手に熱くほてって……」みたいな。

でも過去ログ読んでみたらそういうプロット一件もなかったけど、やっぱこういうタイプのパロは需要が無いのか?
淡幽たんは好きなんで書いてみたいのだけど、「シーン」は浮かぶのだけど、「ストーリー」にならないのだよね。
378名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 22:07:27 ID:qgg3RLL7
筆の海

 たまの手を借りずとも出来る、と思ったのは失敗だったかな。
 狩房淡幽は身動きできない身体で考えた
「決して下手をしたりしない」といっておきながら、うっかりこのざまである。
 文字列はこの特殊な糊の塗ってある部屋から出ることは不可能だ。だが、彼女の身体に糊は塗ってなかったのである。
 紙より這い出た文章は唯一動くことの出来る男を知らない柔肌に触手のように群がり、その手足に絡みつき自由を奪い、ジワジワと這い登ってくるのだ。
「私の中に還ろうというのか」
 嫌悪の表情を浮かべるも、文字列は四肢をしっかりと絡めとり身動き一つできない。
 皮膚を嘗め回すようにしながら蠢く文字列がその場所に到達したのだ。
「くぅ……うぅん……」
 吐息が漏れた。
 記すときには苦痛しか産まぬ文章が還るときには愉悦をもたらすのである。
 文字を形成するとめが、はらいが、はねが、敏感な粘膜を微妙に刺激するのだ。
「ん、んんっ……」
 ゆっくりと、ゆっくりと文字列が胎内に侵入してくる。
 こぼれる花蜜を掻き分けて、娘の肉体に眠る同胞の許へ。
「んっゃ、あぁっっ!」

―――喘ぎを漏らす娘が一人居る。文字の海に溺れるように。
蟲に身体を侵食されながら、蟲を愛でつつ、蟲に犯される。
 そういう娘が一人居る。

 何度目の絶頂だろうか、あられもない声を上げながら淡幽は銀の髪の涼しげな眼差しを思い浮かべるのであった。
379名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 22:09:57 ID:qgg3RLL7
こんな感じでストーリにならないのよ。


でも、スレッドに投稿するのなら短いこっちのタイプのが良いか?
ううむ。どっちを書くべきか、悩む悩む。
380名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 23:56:43 ID:mD4fWY+N
>379
形態は気にせず、あるようにあるものを投下すればいい
381名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 04:25:54 ID:ULlZ8Lop
淡幽が運転出来そうなバイクはスクーターでしょうね。
スクーターなら、ほとんどが手でスロットル&ブレーキ操作が可能ですから。
382名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 12:21:04 ID:q2ZYcPB+
何か居たな?猿猴かね?
383名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 14:28:55 ID:wIuHhSLV
>>379
恐れるな、皆、あるようにあるだけ。
384名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 23:14:53 ID:h37I/8Ij
どうも、379です。
構想……いや、妄想していたら両方とも書きたくなってきましたので、両方書くことにします。

短い方は書き上げたら、ちょくちょく投稿させていただきますね。
385名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 21:49:07 ID:aPONVf5A
期待sage
386名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 06:16:20 ID:1H+033gk
現在、筆海鉄橋の架け替え工事中

以前は細長い一本橋であったが、増水に弱い為、頑丈なトラス橋に改築する予定だ。
もちろんその付近のレールは当然ロングレール化して騒音と振動を抑える。
387名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 20:04:09 ID:Aw4mDPxO
↓ギンコ×淡幽です
筆本編&本スレで見かけたアフタの「雪見酒にいそしむ二人」の画で
頭に蟲が湧いて以来、ちょこちょこあたためてたやつです

全体的にほのぼのですが、完遂してますので聖域だという方はスルーで
あと他設定等、細かいツッコミもなしの方向でひとつ…

では少々長めですがしばしおつきあいください
(投下は初なのでもし不手際がありましたらすみません)
388ギンコ×淡幽(1/12):2006/04/23(日) 20:05:53 ID:Aw4mDPxO
訪れた男を、たまは幾分驚いて迎え入れた。
「どうも」
毎度の挨拶に加え、軽く手を上げて会釈する男―――ギンコである。
前回の訪問から少しと経っていない。
とはいえ、この男が生業上、過去の指南書を改めに来る事もあるにはあった。
前回が実際そうだったこともあり、さして気にも留めなかった。
「この前といい、随分と慌しいな。なんぞまた、急な調べものか?」
背中で問うたまに、
「いや、」
ギンコは言いながら、いつものように書庫へ向かおうとするたまを遮った。
「今日は、ちょいとヤボ用でね」
小さく肩を竦めるギンコに、たまは片眉を持ち上げる。
誰に、などと問うこと自体愚問というものだろう。
諦めたように、たまは一つため息をつくと、男に背を向けて素っ気無く答えた。
「お嬢さんなら、庵だよ」




たまの言う庵とは、狩房家別邸の離れ屋を指す。
主はもちろん狩房淡幽その人である。
母屋のそれとは別に、彼女の第二の自室として在ることから、いつしかそう呼
ぶようになった。
草と岩だけが広がる荒涼とした地において、そこは地下の書庫と同様、異彩を
放つ空間といえる。
その、こぢんまりと簡素な佇まいは、色鮮やかな庭を抱いていた。
生来花好きの淡幽が土を運ばせ、本邸で愛でていた花々や木々を移して、自ら
あつらえたものだ。
ほんの時折、殺伐とした責務から一切離れ、気の向くまま趣味に没頭する。
それは、蟲とは無縁の読書であったり、樂であったり。あるいは花であったり、
茶であったりと、際限ない。
愛するものに囲まれて過ごす、穏やかで優しい時間だけがここにはあった。


「いい日和だな…」
淡幽は、薄雲を刷く青空を縁側から見上げた。
春も深まったとはいえ、日向の温みを縫うように吹き抜ける風は、いっそ肌に
は心地よい。
巷は今頃、とりどりの花見や行楽にいそしむ人々で、さぞかし賑わっているこ
とだろう。
未だ見ぬ外界に思いを馳せる淡幽の脳裏にふと、独りのんびり花見酒と洒落込
む、あの男の姿が浮かぶ。
零れる笑みのまま、活けていた花に再び目を落とす。
小さくとも、春はここにも在る。
手を入れながら、淡幽はささやかな幸を独りかみしめていた。
そうやって、いよいよ仕上げに差し掛かろうかという時だ。
淡幽は足音に気づいて、花の陰から辺りを見渡した。
垣根越しに、はたと目が合う。
「よう」
にやりと、葉巻をくわえた口端が上がる。
淡幽は目を疑った。
「……ギンコ?」
その驚きといったら―――
思わず、手にした枝を切り落としてしまったほどだった。

389ギンコ×淡幽(2/12):2006/04/23(日) 20:07:16 ID:Aw4mDPxO
「お前のせいで、台無しだ」
「…お前はいつも間が悪ぃんだよ」
むくれる淡幽の横で、ギンコはばつが悪そうに、くしゃくしゃと白い髪を掻き
むしる。
「その言葉、そっくりそのまま熨斗つけて返してやる」
淡幽は花器から花を取り除きながら、横目で睨んだ。
この男ときたら、まるで見計らったように、執筆後の休んでいる時に限ってや
ってくる。ついこの前も、急ぎだか何だか知らないが、結局挨拶もなしに行っ
てしまったばかりだ。
「あー…」
何か思うところがあるのだろう、ギンコは苦笑いになって宙に煙を吐く。
淡幽があえて黙していると、
「なあ。それ、もう使えねえのか?」
横たわる花を指差して、ギンコが尋ねた。
「ギンコ、花とは観るものだよ」
ふ、と淡幽は目を細めて、また一から体裁を整えていく。
その手際に、華の道など皆目わからぬ男も、感服しきりといった様である。
「…今日もこれから指南書あさりか?」
「ああ、いや。実はこいつをな…」
ギンコはぽんと膝を叩くと、脇に置いていた木箱を引き寄せた。
そうして抽斗の一つから取り出したものを、淡幽の前に置く。
「何だ?」
現れたのは、掌に収まる程の硝子の小瓶。
おそらく蟲が居るのだろうが、覗き込んだところで、視えない質の淡幽にはま
るで空っぽだ。
「何だと思う?」
何か企んでいるような、しかしどこか嬉しそうな、碧い瞳が笑っている。
淡幽が渋々降参すると、その笑みはいっそう深くなった。
「"日篭り"の幼生だよ。いつだか話して聞かせたろ」
「"日篭り"…って、"アマノイワト"のことか?」
「ああ。別件の蟲探ってるうちに、偶然見つけてな」
「これが? 本当か?」
思わず身を乗り出して、淡幽は瓶の中に目を凝らした。
"日篭り"とは―――
日蝕の起こる年にだけ発生する蟲で、月がもたらす僅かな闇の中で羽化する。
月蝕を媒とする"月篭り"に比べてやはり数は少なく、そのものを目にすること
自体稀だという。
「俺も驚いた、下手すりゃ一生に一度拝めるかってヤツだからな。…まぁ、折
角だしお前と見とこうと思ってよ」
「え、」
(そのためにわざわざ?)
淡幽はしかし、喉まで出かかった言葉をすぐに引っ込めた。
ため息も殺して、睫を伏せる。
そうさせた当人はといえば、とっくに空へと目を移して、「いい天気だなあ」
などと、呑気に紫煙を燻らせている。
ちりちりと熱を抱く頬をもてあまし、淡幽は男の横顔を睨めつけた。
「ん、どうかしたか?」
視線に気づいたギンコが振り返る。
「別に。なんでもない」
素知らぬふりで横を向く。
指先で頬を隠すことも、淡幽は忘れなかった。

390ギンコ×淡幽(3/12):2006/04/23(日) 20:08:52 ID:Aw4mDPxO
淡幽の興味は、この蟲がもたらすという事象にあった。
羽化の後、日篭りはひたすら天を目指すが、その折に薄雲を呼び、陽に幾重も
の輪をかける"特別な暈(かさ)"を見せるといわれる。
しかし、すぐには見られないことを知り、淡幽はにわかに落胆の色を見せた。
事象が発生するのは、およそ三月の後。夏の盛りである。
「めっけもんだろ。一生かかったと思や、三月なんざ待つ内に入らねえよ」
仕事柄、根気と忍耐が常に求められる。もう慣れっこになっているギンコには
造作ないことも、淡幽には苦行でしかないらしい。
「それもそうか…」
とは言いながら、まだどこか思い切れない顔で、淡幽は小瓶を陽にかざす。
「まあ、待つもまた興の内、ってな。とにかく蟲相手に焦りは禁物だ」
流し目をくれるギンコの言葉に、心当たりのあるらしい淡幽が、唇を尖らせて
ぷいと視線をそらす。
やけに子供っぽいその仕種は、ギンコの笑いを誘った。
笑みのまま庭に目を移すと、鮮やかな景色が目前に広がる。
思えば、この離れを訪れるのは随分と久しい。
所狭しと、しかし絶妙に配された花や草木が織り成す景観から、主の人となり
が伺える。
「しばらく見ん間に、また増えたんじゃねえか?」
「わかるか?」 
「わかるもなにも…。一応聞くが、これでまだ途中だなんて言うなよ?」
「その通りだ、と言いたいところだが…流石にたまにたしなめられてな」
庭を見渡しながら、淡幽はさも口惜しげに零す。
「そりゃ賢明だ。凝り性もいいが、ほどほどにしとくこった」
「お前までうるさいな。私の庭だぞ、どうしようと構わんだろう」
「可愛くねえなぁ…」
いつもの掛け合いに、互いの目許も緩む。
木々の端を撫ぜる東風を受けて、彩りがまた一斉に揺らめいた。
「花はいいものだろ、ギンコ」
「そうだな。どっかの紙食い蟲みたく動き回るでなし、悪さもしねえし。健気
なもんだ」
いつかの騒動を持ち出して、ギンコが揶揄の目を向ければ、
「…お前には、あれ達の持ち味が解からんのだ」
淡幽は呆れたように肩を竦める。
そうしてこちらの聞く耳などお構いなしに、あの困ったいたずら蟲共の無きに
等しい取り柄を、滔滔と説いて聞かせるのだった。
蟲愛づる姫君―――古の代にも、確かそんな逸話があったとか。
ギンコは顔を背けて思い出し笑いをかみ殺す。
幸い、淡幽には気づかれなかったようだ。
「さ、て」
煙草が尽きたのを潮に、ギンコは残りの茶を飲み干して立ち上がった。
軽く腰を伸ばし、片手で木箱を斜に担ぐ。
「もう行くのか?」
「ああ、」
振り返ったギンコは思わず、笑みを忘れた。
二の句が継げなかった。
淡幽自身、気づいているのかどうか―――
瞳はまるで、留守番を命じられた幼子のように頼りない。
去る側としては、すっかり悪役の体である。
この後の予定が全くない、といえば嘘になる。淡幽には言わなかったが、蟲を
捕らえたその足で、とる物もとりあえずやって来たのだ。
かといって、迷う理由もまた見つからなかった。

391ギンコ×淡幽(4/12):2006/04/23(日) 20:10:13 ID:Aw4mDPxO
少し考えるふりをして、
「…わかったよ」
あえてぶっきらぼうにそう言うと、淡幽の驚いた顔が溶けるように綻んだ。
「少しだけだぞ。日暮れまでには―――」
ギンコはそこまで言いかけて、やめた。
早く上がれと急かす後ろ姿を見ながら、自分の甘さ加減にほとほと呆れる。
だが、悪い気分ではけしてない。
(ナントカの弱みってやつかね…)
そんな言い訳は胸だけに留めて、木箱を肩から降ろした。


休息日だと言う淡幽にせがまれて、殺生とは無縁の四方山話に花を咲かせるう
ち、外では早くも陽が翳り始めた。
「そろそろ行かねえと、陽が落ちちまう」
薄暮が忍び寄る庭を見て、ギンコは慌てて煙草をもみ消した。
傍らでは、淡幽が行灯に灯を入れている。
「お前も母屋に戻る時分だろ。おたまさんは来ないのか?」
淡幽は答えず、火入れが済むと、座り直して煙管に手を伸ばした。
ゆったりと脇息にもたれ、涼しげに煙を燻らせる。
見慣れた姿だが、ギンコは妙な違和感を覚えた。
「…来たな」
「あ?」
「たまだよ」
戸口を見遣る淡幽につられて振り返るも、ギンコは状況が今ひとつ掴めない。
待つ間もなく、本当に玄関の戸がからりと音を立てた。
驚くギンコに、ほらな、と淡幽は目配せして、煙管の灰を始末する。
「お嬢さん」
遣り戸が少し開いて、たまが顔を覗かせた。
「ああ、すまないな。そこに置いといてくれ」
「こちらでよろしいので?」
「ああ」
「承知しました」
閉ざされた戸の向こうでは、なにやら軽い物音が響き始めた。
ギンコは首を傾げつつ淡幽に視線を送るが、すいとかわされてしまう。
まもなく、たまが再び顔を出した。
「ではお嬢さん、」
去り際、ギンコにぎろりと一瞥をくれて、たまは行ってしまった。
「なんだってんだ、いったい…」
立ち上がり、おそるおそる戸を開けて辺りを見回したギンコは、足許を見るな
り目を丸くした。
夕餉の膳と瓶子が二人分、上がり口に置かれてある。
「今から発ってもどのみち野宿だろ。悪いことは言わんから、つき合え。あと
そう、この前の貸しもあることだしな」
してやったりとほくそえむ淡幽の顔には、さっきのしおらしさなど欠片も見当
たらない。
すっかり娘の調子に乗せられて形無しのギンコは、
「ったく、しょうがねえなあ…」
悔し紛れに頭を掻くしかなかった。
また翳りを増した部屋に、淡幽の笑い声が陽気に響いた。

392ギンコ×淡幽(5/12):2006/04/23(日) 20:11:31 ID:Aw4mDPxO
深まる闇と、柔らかな光。途切れがちになる言の葉。
夜が、男と女を惹き寄せる。


久方に触れるギンコの体の下で、淡幽の胸は高鳴った。
が、すぐに現実へと引き戻される。
微動だにしない彼を訝って、淡幽は目を開いた。
問う暇も与えず、何を思ったか、ギンコはごろりと体を傾けて頬杖をついた。
辛うじて背中を抱く手とが相まって、並んで横たわる姿は、添い寝する母子さ
ながらである。
「ギンコ?」
「んー? いや…その、なんだ…心構えってヤツがな…」
などと言って、ふいと目をそらす。
一見冗談めいた台詞も、至って本心だから始末に負えない。
これでは、いったいどちらが男で女なのだか。
男の悪癖に淡幽は嘆息する。
折に触れ、ギンコが見せるこうした煮え切らなさは、元々多くを語らない彼の
性分も手伝って、時に淡幽の胸に小さな影を落とした。
通じ合う前と依然変わらない距離感は、ともすると安堵を通り過ぎ、もどかし
さと不安を連れてくる。
無二の想いは絶えず胸に在るのに、女であろうとすればするだけ、ギンコとい
う男がわからなくなる。
恋とは、もっと―――
求めかけては、死と常に隣り合わせの彼を思い、贅沢だと自分を戒める。
いつもその繰り返しだ。
「……」
交錯する感情が煩わしくて、淡幽はギンコの胸に額を押しつけた。
そしてぼんやりと考える。
躊躇いの中には常に、たまへの遠慮があることは知っている。
なんのかのといいながら、根が生真面目なのだろう。
ただ、本意はもっと別のところにある、そんな気がしてならない。
単なる照れ隠しか。あるいは何かへの畏れなのか、それとも―――
疑念は思わず口をついた。
「私では…つまらないか」
「バカ、そんなんじゃねえよ」
ギンコは一瞬ぎょっとして、目が合うとすぐに笑い飛ばした。
「そんなんじゃねえけど……」
ふと真顔になり、天井の一角を見据える。
髪に纏いつく長い指先は、繊細で優しい。
だが、そんな他愛ない仕種一つにも、快楽の種は潜んでいる。
小波のような疼きと独り闘う淡幽の眉間は、だんだん不機嫌に狭まっていった。

淡幽はにわかに、油断しているギンコの足の間へと左脚を素早く潜り込ませた。
「!」
驚いたギンコが、とっさに身を捩る。
淡幽はすかさず両腕で彼の腰を固めると、袴ごと膝頭を股の間に押しつけた。
そしてゆるゆると、一点を撫でるように動かしてやる。
緩慢な刺激に、目の端にいるギンコが、くっと喉を鳴らした。
「お、いっ、…っ…よせっ…て!」
言葉も空しく、男の体は目覚めていく。

393ギンコ×淡幽(6/12):2006/04/23(日) 20:16:52 ID:Aw4mDPxO
「少しはその気になったか?」
「お前…」
息を乱したギンコが非難の目を向ける
「手間のかかる男だな…」
淡幽は言うなり、ギンコの頭を両手で力任せに引き寄せ、強引に唇を奪った。
睫が触れる距離で、互いの瞳がぶつかる。
「据え膳だぞ。お前も男なら、潔く食ったらどうだ」
淡幽は低くぴしゃりと言い置いてから、
「…たまならきっと、そう言うだろうな」
にんまりとしながら言葉を足した。
「……」
呆気に取られていたギンコの顔が、みるみるひきつっていく。
「ほれ、どうするんだ?」
「…あぁー……もう知らねぇぞ……」
ぐったりと項垂れるその様に淡幽はひとしきり笑うと、観念して覆い被さるギ
ンコを受け止めた。
抱きしめながら、少し首を伸ばして項へと顔を埋める。
葉巻と薬草の入り混じる独特の香気が鼻腔を充たし、一瞬軽い眩暈を誘う。
淡幽は鼻先で白い襟髪を掻き分け、その奥に潜むギンコの匂いを探し当てた。
味わうほどにそれは、甘やかな陶酔をもたらした。


灯が滲む小部屋に、吐息と衣擦れ、畳の摩れる音が、せわしなく入り交じる。
「っ…ふっ、ぅ…ん!…」
耐え切れず、淡幽は頭を振って唇をほどいた。
もう、何度目だろう。
貪るような口づけに、目尻を伝う涙は乾く間もない。
唇の隙間を見つけて喘いではみるものの、ギンコは許さず、しきりに角度を変
えて淡幽を拘束した。
湧いては混ざり合う唾液を舌ごと吸い上げ、絡めてはまた差し入れる。また時
折、からかうように舌先で上顎を攻め立てる。
朦朧としながら、淡幽は掴んでいたギンコの服を固く引き絞った。
「おい、まだこれからだぞ」
潤んだ視界の向こうに、男の呆れ顔が映った。
淡幽の濡れた口許に手をかけ、指の腹で器用に拭う。
淡幽は言い返すべく唇を動かすが、哀しいかな力が追いつかない。
意趣返しに思いきり睨みつけても、まるで暖簾に腕押し、虚しいばかりだ。
懲りもせずまた、ギンコが顔を近づけてきた。
このにたにた笑いがどうにも癪に障る―――
「っ!」
せめて一矢報いようと、口を開きかけた淡幽は思わず、引き攣った声を上げた。
ギンコが突然、唇から頬に向けて、べろりと舐めずったのだ。
そして、淡幽が固まる間もなく首の筋へとかぶりついた。
すぐに舌を連れた歯の先が、するすると膚の上を這ってゆく。
「ん、ぅ」
こそばゆさに、淡幽は身を竦ませた。
まるでじゃれつく獣のように、四つ這いになったギンコは筋に沿って甘噛みを
繰り返す。
そうやって、体には指一つ触れられぬまま、笑みさえ誘う妙な快を淡幽が感じ
始めた矢先だった。
いきなり項に噛みつかれ、淡幽は痛みに叫んで顔を顰めた。
目で抗議すると、勝ち誇ったようにギンコの口端が上がる。
これがさっきと同じ男かと目を疑いたくなるほど、一度箍を外したギンコは熱
く、烈しい。饒舌な肌身は、細やかで優しくて、そのくせ身勝手で。
熱情は粗暴なそれではなく、いってみれば子供が振りかざすわがままを思わせ
る、微笑ましい類のものだ。
日頃を知るだけに、その落差がもたらす驚きは、淡幽をいつも捉えて離さない。
「…っは…ぁ……」
肌を滑る唇はいつか和らぎ、また安らぎと心地よさを呼び起こす。
うっとりとして、淡幽は指に絡めたギンコの髪をかき混ぜた。
394ギンコ×淡幽(7/12):2006/04/23(日) 20:18:30 ID:Aw4mDPxO
袴紐を解く傍らで、ギンコは探り当てた床の端を引き寄せた。
纏いつく袴を取り払うのももどかしく、乱雑に延べた褥に二人して転がり込む。
耳元に吸いつき、長着の裾から零れ出た内腿を撫で回すと、淡幽が小さく鳴い
てかぶりを振った。
着崩れた胸元からは絶えず熱が立ち昇り、雪肌の薫りを濃くひきたてる。
たまさかに触れるそれはいつも、ギンコの胸に淡い懐かしさを呼んだ。
常とする旅路での独り寝も、時として男の性がそれを許さないこともある。
金とひきかえの温もりで、体はたやすく癒えた。だが、この薫りが教えた言い
知れない寂しさだけは、埋めようがなかった。
想いに任せて強く印を刻む度、悦びに淡幽の細い背がしなる。
跡を残しながら、ギンコは躊躇なく淡幽の片肌を暴いた。

「っ…」
淡幽が顔を背ける、そんな些細な動きにも、薄紅を点す柔らかな実は弾み、揺
らいで男を誘惑する。
掌を優に満たす熟れたそれを、ギンコは手始めに軽く揉みしだいた。
「ぅ、んっ…、ふ…ぁ……」
「もっと声、出せよ」
淡幽の火照った耳を口の中でいたぶり、固く色づき始めた蕾を、指の腹で縒っ
ては締めつける。
「ほら、出せって」
「っ、は…っあ、ぁん…っ…」
驚いた顔で、淡幽が指を噛む。
「…まだ、足りねぇな」
ギンコは意地悪く笑って、奪った淡幽の手を両肩に縫いとめた。
蕾を口に含み、一度強く吸い上げる。
輪を舐め回し、頂をくすぐり、軽く歯を立てる。
とりわけ膚の薄い房の脇を攻めると、淡幽は身を捩って泣きそうな声を上げた。
乱れる淡幽をギンコは諸肌に剥き、片割れにも手を伸ばした。
嬌声が、遂に堰を切る。
いつもは微かに掠れを帯びた凛々しい声音が、今はうわずり、甘く濡れて、し
きりに快楽を訴える。
それは、耳の奥からざわざわと背筋をかけ降り、血となって下腹に押し寄せた。
ギンコは衝動のまま、淡幽に絡まっている帯を荒い手つきで解いた。

地に伏した布の上で、仄かに色を刷いた柔肌が露わになる。
その、絹地を思わせる肢体が醸す、華やぎの中にも脆さを秘めた色香は、紛れ
もなく年頃の娘特有のそれだ。
唯一、他と違うのは、右脚を禍禍しく彩る墨の色―――
だがそれすらも含めて、ギンコは素直に綺麗だと思う。
そして、愛おしいとも。
「…そんなに見るな」
視線に耐えかねたのか、淡幽が怒ったように横を向く。
「なんでだ」
「……」
目は合わせぬまま、淡幽は着物の端を脚の上に手繰り寄せた。
男のギンコにも、その意味は痛いほど伝わってくる。
いじらしい仕種もまた眼福だが、しかし、ギンコはあえて着物を奪い取り、部
屋の隅へと放り投げた。
「ギンコッ」
「言っただろ。何が棲んでようが、この脚はお前のもんだ」
言うなり、爪先を口に含む。
淡幽の戸惑いをよそに、指の股から甲を流れ、踝から脛へと、殊更ゆっくりと
見せつけるように舌を這わせていく。
血の通いすら確かめようのない膚は、ひんやりとただ無機質で、触れる端から
熱を奪う。
また、蟲煙草の残滓に感応してか、舌には常にぴりぴりとした痛みが走った。
それでも、ギンコは構わずに進めた。

395ギンコ×淡幽(8/12):2006/04/23(日) 20:19:49 ID:Aw4mDPxO
目の前で揺れる白い頭と、時折向けられる碧の瞳、絶えず蠢く赤い舌―――
全てがぼんやりと霞んで映る。
淡幽は今、奇妙な浮遊感の中にいた。
不可思議な感覚だった。
生まれてからというもの、死んだように冷たく強張ったままの脚に、当たり前
の機能などない。だが、ギンコに施されているという事実が、別の場所に確か
な熱い何かをもたらす。
ひとりでに乱れていく息が、如実にそれを教えている。
愛撫が付け根に辿り着く頃には、体はもうはっきりと応えていた。
肩で一つ息をつき、ギンコが甘えるように体を預けてくる。
重みを全身に受けながら、淡幽は回した両腕で彼の服の裾をたくし上げた。
「ギンコ…」
夢中で広い背中を弄っていると、つい強請るような声になった。
ギンコはすぐに気づいて、一旦体を離し、手早く服を脱ぎ捨てた。
色素の薄い、身の丈の割にやや痩せ気味な、しかし程よく筋肉の隆起した男の
体が、淡い灯に照らし出される。
待ちわびた時に、見つめる淡幽の鼓動は高まっていく。
再び抱き合い、互いの肌を密にする。
溶けていく体温にすら淡幽は感じて、吐息を堪えきれない。
ギンコはふいに体を入れ替えると、揺れる両の膨らみを下から弄び、頬ずりし
ながら、一方の手で素肌を侵した。
固い掌が背筋をなぞり、腰を彷徨い、双つの丘と腿裏をじっくりと撫で上げる。
故意なのか、時折内腿深くに潜る指先が、淡幽に尖った疼きを与えた。
脚の根に当たるギンコのそれはみるみる育ち、先走りで淡幽の茂みを湿らせた。

気も徐々に高まる中、ギンコは再び淡幽を組み敷いた。、
淡幽が知らず立てた左脚に手をかけ、いきなり膝を割り開く。
「あ!」
淡幽はとっさにその手を強く振り払った。考える前に体が動いていた。
灯の下で暴かれることには、未だに馴染めずにいる。
諦めない手になおも逆らい、固く引きつけた膝を内に深く傾ける。
「……ふぅーん…」
たちまち薄目になるギンコに、淡幽は何かを感じて身構えた。
性悪な笑みを浮かべたギンコは、掴んだ淡幽の足首を掬うと、そのまま力任せ
に押し広げた。更には両手を頭の上に纏め上げ、逃がさないよう僅かに己の重
みをかける。もとより、墨色の脚はしどけなく内腿を晒していて、淡幽にもは
や抗う術はなかった。
「はっ、離せっ」
「花は観るもん、じゃなかったか?」
ぬけぬけとギンコは言って、暴いた秘所に鼻先を寄せた。
痴態を強いられ、固く目を塞いだ淡幽の頬に、みるみる血が集まる。
凝視するギンコの息が粘膜を掠めて、その度に疼きが腰の辺りにわだかまる。
「ひぁっ」
ちろちろと、濡れた舌先が突然核に触れて、淡幽は飛び上がった。
見れば、ギンコは俯き肩を震わせて、笑い声を必死に堪えている。
「っ、ギンコっ!…お、前っ、大概に…っ…」
淡幽はどうにか外した腕を、怒りに任せて闇雲に振り上げた。
「…っと、おいこら、人の花見に水差すんじゃねえよ」
ギンコは笑ってかわし、反撃をなんなく受け止めた。
剥き出しの谷間は目に留めたまま、捕らえた手の先を甘噛みする。
「あ、ぁ」
淡幽は感じて、思わず身震いした。
殊更そこが弱いと知っていながら、ギンコは指の一つ一つに何食わぬ顔でしゃ
ぶりつく。
文字通り無駄な抵抗で、淡幽はあえなく力尽きた。

396ギンコ×淡幽(9/12):2006/04/23(日) 20:21:26 ID:Aw4mDPxO
おとなしくなった淡幽を後目に、ギンコは潤みの中に指先を軽く差し込んだ。
「ぅんっ…」
声を殺して、淡幽が体を強張らせる。
裏腹に、すっかり飢えたそこは、訪れた指を飲み込もうとせわしなく収縮する。
更に押し込み、入り口の襞をこじ開ける。
奥からは蜜の塊が連なって溢れ出し、谷間を伝って褥に染みを作った。
ギンコの指は見る間にふやけ、吸いきれない雫が掌に集まって、ぬらぬらと光
っている。
「すげぇな…」
思わず洩らした呟きに、淡幽の頬がまた紅く色づく。
が、我に返る暇は与えない。
今度は突きたてた二本の指を、根元まで差し入れる。
せきとめた蜜をかき混ぜ、襞をなぞり、緩慢な抜き差しを繰り返す。
時折親指で核を嬲ると、淡幽の体が大きく跳ねた。
「…はっぁ、あっ、あ、ぁ…、んっ」
指を締めつける数が増し、次第に浅く狭まる呼吸に、ギンコは指を僅かに奥か
ら引き戻した。そして、淡幽が気を抜いた一瞬をついて、先の触れている上
側めがけ、小刻みに強く擦り上げた。
「!…ぁっ!…あぁ、あ、っだめ、だっ…ギン…っ…!」
ギンコの髪を鷲掴み、仰け反って淡幽は果てた。
整わない息の中、たゆたう余韻にまだ身悶えながら、ぐったりと腕を投げだす。
虚ろに開かれた瞳が、やがてギンコの右目を捉えた。
今や惜しげもなく開いた脚の間に、指を食い締めたままで。
劣情が、男の下腹に満ちたぎった。
指を引き抜き、淡幽の体を横に傾げる。
弾みで蜜を垂らした花に、ギンコは猛りきった己を後ろからあてがった。
「ギンコ、」
淡幽は急に向き直り、ギンコの首に両手を預けた。
そのまましがみつくようにして、胸を合わせるよう促す。
「…この方がいい」
「脚、辛いだろうが」
「ちょっとなら…平気だ」
まだ焦点の合わない目で淡幽は小さく笑うと、軽く膝を開いた。
誘われるまま、ギンコは手の中の猛りを谷間に押し当て、淡幽の両脚を肩に抱
え上げた。
「っ…」
入り口を掻き分ける切っ先の熱さに、淡幽が息を呑む。
太腿を支え、少し前のめりになってギンコは淡幽と目を合わせた。
そして、潜らせた先端に弾みをつけ、ひと息に貫いた。

「ぁ、ぁあぁっ……っ!」
悩ましい嬌声が耳元で弾けた。
直後、灼けつくような肉の悦びが、痛みを連れて容赦なくギンコに襲いかかる。
たまらず、ギンコは身を屈めて呻いた。
「…っ、淡幽っ、…っ緩めてくれ………っ…」
訴えると、我に返った淡幽が慌てて息を吐く。
それを逃さず、時折反動をつけながら、ギンコはじわじわと己の重みを乗せた。
かける力に任せ、熱い塊は更に深きへ沈んでいく。
進めるごとに押し出される蜜が、繋がった隙間から溢れて潤んだ音を立てた。
根元まで埋めきる手前で、先端が僅かに押し返される。
最奥めがけ、ギンコはいたずらに腰を入れた。
「っあぅ!…はっ、ぁ、んんっ…」
淡幽が強く眉根を寄せ、かぶりを振って身を捩る。
これ以上ない繋がりにギンコはようやく満足して、深く息を吐ききった。
到達の余韻に浸る間にも、柔らかな肉襞に抱かれたそれは、今にも暴れ出しそ
うに脈打ち、このまま遂げたいと絶えず叫んでいる。

397ギンコ×淡幽(10/12):2006/04/23(日) 20:23:25 ID:Aw4mDPxO
それをあえて振り切り、折り曲げた体を緩めてやると、淡幽が少し意外そうに
目を開けた。
「…動いても…構わないぞ?」
「んなキツそうな面で言われたってな…。悪ぃが、俺もこいつはしんどい」
吐息混じりに笑いながら、肩から外した脚をそっと下ろす。
地を踏むなりほっと息をついた淡幽に、それ見ろとギンコはまた笑ってみせた。
「どうしてもってんなら、お前が乗っかれよ」
「するかっ」
即答で淡幽は顔を背けた。
いつぞやの夜の顛末を思い出したのか、悔しげな横顔に濃い朱が差す。
さっきは自らの体を使って誘惑してきたかと思えば、こういう妙に初心な一面
を覗かせるから、面白い。
利発で強情な瞳がむきになってうろたえる様はどうにも愉しくて、ついつい思
った以上にイジメてやりたくなる。
男が元来持っている、そういった欲気を無性に掻き立てるような、淡幽はおそ
らくそういう類の女だ。
いつまでたっても学習しないところをみると、まるでその自覚がないのだろう。

独り悦に入るギンコを置いて、淡幽がにわかに腰をひねる。
ギンコは意を汲み、右に傾いだその両脚を流して、繋がったまま背後に回った。
胸にもたれる淡幽の腰を抱き、空いた手で左の腿裏を掬い上げる。
「…いいか?」
淡幽が頷いたのを見届けて、ギンコは一度ならすように軽く突き上げた。
ゆったりと深い律動を端に、せめぎあい、もつれあう吐息と、潤んだ肉の擦れ
る音が、まもなく薄闇の底に満ち満ちた。
白い喉も露わに、腕の中の淡幽が身をくねらせる。
肌をついばむ傍ら、ギンコは指先でも絶えず悪さを仕掛けた。
上は胸の頂に、下は剥き出しの核にと、腰を操る間にも手は休めない。
「ぁあ、!…やっ、あっ…」
逃げ場のない責め苦に、淡幽が片腕で首にかじりついてきた。
苦とも快ともしがたい表情で、必死に何かに耐えている。
男の悪癖が、ふいにまた頭をもたげる。
わななく濡れた唇に、ギンコはすかさず噛みついた。
「ん! んぅっ…あ、ふっ…ぁ、…」
無体から逃れようとあがく淡幽を追いかけ、すぐに捕まえる。
逃げまどう姿の拙さに、ギンコは上がる口端を抑えきれない。
「っ、てぇ!」
ギンコは叫んで、思わず唇をほどいた。
淡幽の手の爪が、柔らかい喉元に思い切り食い込んだのだ。
顔を上げると、涙目を三角にした淡幽が待ち構えていた。
「真面目にやれっ…」
「……やってるだろが」
目でも抗議するが、やはりとり合ってはもらえない。
仕置きの痕をさすりながら、ギンコはのたりと身を起こした。
背後からはそのままに、淡幽の股に片足を通して、繋がりを深める。
そうして、まだ何か言いたげな淡幽をひと突きして黙らせると、引き寄せた左
脚を支えに、再び動き出した。
動くたび、汗で湿った肌が触れあい、軋んだ。
律動が高まるにつれ、知らず淫らに腰を振る淡幽の締めつけも強まってくる。
ギンコは微妙に角度を変え、弱い場所を切っ先で執拗に抉った。
仰け反り喘ぐ白い喉の下で、両の乳房が激しく波打つ。
限界が、すぐそこに迫っている。
ギンコの膝を掴む淡幽の指に、ひときわ力が篭った。
「…っ、あぁ、ぁっギン、コっ…ッ!!…」
間断ない突き上げと、腿が核を摩る刺激で、絶頂は瞬く間に淡幽を飲み込んだ。
細い背が極限までしなり、引き攣った脚が男の腰を締め上げる。

直後襲う、肉をねじ切るような衝撃に目を塞いだその刹那―――
せり上げる震えに任せ、ギンコは熱く熟れた精を淡幽の最奥へと叩きつけた。
398ギンコ×淡幽(11/12):2006/04/23(日) 20:24:59 ID:Aw4mDPxO
微かに漂う馴染みの香りに、淡幽は重い瞼を開いた。
有り明かしの灯は既に尽き、丸窓に映る青が早い朝を告げている。
のろのろと寝返り、頭をもたげて薄闇に目を凝らす。
一人きりの床は、まるで何もなかったように整然と敷き直され、脱ぎ散らした
筈の衣も、どこぞへと片づけられている。
褥にまだ残る温みと匂いがなければ、秘め事は夢かと思えるほどだ。
恥を偲んで昨夜の記憶を辿ってみても、ある時点でふっつりと途絶えている。
淡幽自身も、清められた肌に寝間着を着けていて、誰の手かは明らかだった。
見ると、昨日から部屋の隅に置かれた木箱が、まだそのままにある。
淡幽はやがて、庭に臨む障子の向こうに人影を見つけた。
昨夜の今で、こうして人の世話を焼きながら、なおも寝ずの余力があるとは。
蟲払いの行脚も伊達ではないということか―――
変に感心しながら、気だるい体を起こす。
「ギンコ」
呼びかけると影が動いて、戸が少し開いた。
すぐに、朝特有の冴えた風が部屋の中に吹き込んでくる。
「起きたのか」
葉巻をくわえたギンコが、ひょいと顔を覗かせた。
その肩越しにある仄暗い空には、数えるほどの星が残っている。
「まだ寝てろよ。無理すんな」
ギンコは素っ気無く言って背を向けた。
「そう言うお前こそ…そんなところで何やってるんだ」
「んー? ああ…」
春とはいえ、冬の名残を宿す朝の空気は、まだ鋭く肌を刺す。
いつからそうしているのか、外套を肩に羽織った後ろ姿は、いかにも寒々しい。
「早く中に入れ、風邪をひくぞ」
「いや…、頭冷やすにゃあちょうどいい」
背中を丸めたまま、ギンコは照れ臭そうに首筋を掻いた。
淡幽は盛大に吹きだした。
早朝には似つかわしくない笑い声が、狭い部屋に響く。
「なんだ、今になって悔いてるのか?」
「……」
振り返ったギンコが、恨めしげな薄目を向ける。
もとはといえば、誰のせいだ―――とでも言いたげに。
しれっと見返すと、碧の眼がにわかに泳いで、困惑の色を帯びた。
「…なんて顔、してるんだよ」
思わず苦笑いになると、ギンコは逃げるようにそれきり背を向けた。
淡幽は、掛布の上に延べてあった羽織を纏い、そっと床を抜け出した。
そして躄って縁へ出ると、ギンコの傍らに座した。
「おい、やめとけ。風邪ひくぞ」
「このままなら当然だろ」
「?」
きょとんとするばかりのギンコを淡幽は諦めて、その肩口に深く寄りかかった。
そのうち、不器用な男の腕が、躊躇いがちに腰へと回された。
布越しに伝わる体温は、素肌とはまた違う心地よさをくれる。
静寂の中、星はまた一つ二つと、薄らぐ空に滲んでは消えていく。
「私は…お前のいったい何なんだ?」
穏やかな沈黙をあえて破り、淡幽は口を開いた。
恋路にはおよそ無粋とされる愚問。
ひとりでに、訳の知れない空笑いが浮かんだ。
はぐらかされても構わない。呟きにも等しいそれは、真実戯れ言だった。
ただ、憎らしいほど気儘なこの男を、少し困らせたかったのかもしれない。
ギンコは押し黙ったまま、何も答えない。
淡幽はおそるおそる、その横顔を盗み見た。
「なあ。ありゃあなんて星だ?」
彼方に浮かぶ最後の光を見て、ふいにギンコが言った。
やはりはぐらかされたかと、苦笑いで彼の目の先を追う。
399ギンコ×淡幽(12/12):2006/04/23(日) 20:26:32 ID:Aw4mDPxO
「さあな……あんな小さいものに、おそらく名など―――」
「でも、星は星…だよな?」
ちらりと瞳だけ向けたギンコは、謎をかけるように少し顔を近づけた。
「あ…」
閃きに、淡幽はみるみる目を瞠る。
ふっと目元を緩めて、ギンコはまた空を見遣った。
「お前はどこにいたってお前だ。…それでいいんじゃねえか?」
なんでもないように言って、紫煙に目を細める。
背中を抱くその腕に、ほんの少し、力が篭った。
引き寄せられるまま、淡幽は体を預けた。
しみじみと胸に迫る温かいものが、優しい笑みを運んでくる。
「そうだな…」
手に手を重ね、瞳を閉じる。
恋とは、もっと―――
その先に望んだものが今、静かに形を変えてゆく。

星はいつか去り、空の端が朱鷺色に滲んだ。


風が出てきたのを機に内へと戻ったのも束の間、ギンコは木箱を手に再び縁側
へと出た。
そそくさと靴を履くその背中を奥から見つめながら、淡幽は煙管を燻らせる。
「もう行くのか?」
流石に引きとめはしないが、あえて問うた。
ああ、と首だけ振り返ったギンコに微笑で応えれば、なぜだか小さく肩を竦める。
「取り越し苦労だったか」
「なんのことだ?」
「なんでもねえよ」
ギンコは新しい葉巻に火をつけ、立ち上がって木箱を背負った。
その、心なし急いた様子に、淡幽はますます首を傾げた。
「しかし、なんだっていつもそっちからなんだ? たまにはまともに帰ったらどうだ」
「いやいや…なんせ向こうにゃ、厄介な花守がおわすからな。逃げとくが吉だ」
母屋の方を一瞥して、ギンコは悪びれもせず言う。
「それが大の男のすることか…。もっと堂々としていろ」
間男でもあるまいに―――
淡幽は呆れて、脇息に頬杖をついた。
「お前は気楽でいいよなあ…」
「お前が苦労性なだけだ」
目が合えば、ひとりでに笑顔が零れる。
「じゃあな」
「ギンコ、」
「ん」
呼びかけに歩を止め、ギンコが体ごと振り返る。
「生きてるんだぞ」
その言葉にギンコは一瞬驚いて、
「とりあえずまあ…夏までは、だな」
にっと笑うと、背を向けてひらひらと手を振った。
砂利を踏む音は遠ざかり、やがて消えた。


訪れた静けさの上を、群れ鳥の声が渡っていく。
地ではもう、陽の色を僅かに抱いた光が花影に降り注ぐ。
一人になった途端、淡幽は急な眠気に襲われた。
頭の奥がじんと痛んで、瞼も重い。とうとう欠伸まで出始めた。
少しなりとも、緊張はしていたらしい。
早々に障子を閉ざし、また床へと潜り込む。
冷えた褥に身震いすると、からかうように男の残り香が鼻をくすぐった。


- 終 -
400名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 20:36:06 ID:w2IXF8GA
 神 降 臨
401名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 22:47:23 ID:axGpzvXg
すげえ・・・素で感動したわ。
402名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 23:28:07 ID:2B3OvGBj
乙です。
神様ありがとう・・・・・。感動しました。超GJ!
403名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 23:46:39 ID:jBCk7gx4
スゲェ。巧い。でも、巧いんだけど抜けない。
404名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 02:08:53 ID:O8hxD/Ox
>>403
禿同

エロってか文学だよな。上手すぎる…すげぇです。
405名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 11:32:33 ID:e1qDLXxh
原作の絵とアニメの声で脳内再生されるくらいの神作です
406名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 01:54:50 ID:oCD2x34S
凄いんだけど、なんか切ないな。
体を重ねてもはっきりしないんだなぁギンコってやつは・・・


所々辞書を引きながら読んだ事は内緒だ
407名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 13:27:46 ID:7P0ID5+m
ホントに凄いわ。
読んでて鳥肌たった。
素晴らしい!
これぞ神!!
408名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 13:29:45 ID:NnmK9QSb
409名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 00:34:24 ID:mpGBSI2A
保管庫。>>380まで収蔵済み。
ttp://green.ribbon.to/~argos/

誤字は気付いた範囲内で修正。
レスを連結したので、ネ申様の意図していない部分で改行が入っているかもしれません。
SSの修正・取り下げ、閲覧時の不具合等ありましたら、ご連絡プリーズ。
410名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 06:45:02 ID:dpJ1iRq6
>>387 素晴らしい!! 美しい!!
>>409 GJGJ!! ありがたやです!

このスレには数多の神がおわすことに感謝。

411名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 04:17:29 ID:Z1RWw/Qz
>>409
めちゃめちゃGJ!!

幸せな淡幽エロSSが読みたい。あんま切なくない甘いやつ。と勝手に言ってみた。
412名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 22:58:34 ID:lOn7aVDv
>409
素敵。たまらなく素敵。

文字列×淡幽、とあって「なんじゃらほい?」と読んでみたら、自分の書いた奴だった。
413名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 23:00:51 ID:lOn7aVDv
ここでエロというより、ネタ寄りのを一本。
414名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 23:01:34 ID:lOn7aVDv
枕小路

 こんな夢を見た。

 酷くうなされて目が覚めた。
「大丈夫かい? ジン……」
 女房のきぬが心配げに声をかけてくる。
 刻限は寅をすぎたばかりだろうか、夜明けまでにはまだ時間がある、そんな時刻だった。屋内は闇に沈み、妻の白い顔だけがうっすら浮かび上がっている。
「……また、予知夢なの……?」
 荒い息を押し殺すように肩を震わす亭主を案じる声をかける。
「ひょっとして……悪い夢」
 声色に怯えが混じった。
「いや……予知ではない。ただの願望だ」
 搾るようにしてジンは言った。
「ハーレムだ。ツンデレ委員長とか、おっとりした天然お姉さまとか、ボーイッシュなボクっ子とか登場する、それなんてエロゲみたいな」
「はあれむ? つんでれ……?」
 聞きなれない言葉にきょとんとする。
「そういえばお前、私がいなければ何も出来ないとかいっていた幼馴染の世話焼きだったよな」
「何を突然? ジンは確かに幼馴染だけど」
 ジンは女房の細い肩をつかんだ。
「来る! 奴らが来るんだ!」
 夢の中で登場した、とても人間とは思えない大きさの瞳をした奇妙な髪色の娘たちにコッテリと精液を搾取される。
 こんな夢を見たというのだ。
「ちょっと、ジン。どうしたというのよ」
 その時である。扉を叩く音がしたのは。
 そして、腐臭すらも漂わせる甘ったるい音声でジンの名を呼ぶのだ。
 きぬが見たのは、深遠を覗き込んでしまったような絶望に沈む亭主の顔だったのである。


      了
415名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 23:14:30 ID:q9jF+jHG
>414
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
416名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 10:51:59 ID:0qo4rk7D
>>414
そこでジンが精も根も吸い尽くされる様を描くのだ!!!!

出だしは漱石の夢十夜からですか。
あんな形式で展開されるのも、読んでみたいス。
てか、貴殿が構想中のギンコモノを密かに愉しみにしてますよ。
あくまで貴殿のプレッシャーにならない範囲で。蟲の時間のように長いスパンの中で。
417名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 22:28:15 ID:gBLq7gVZ
ここで一本投下。
陵辱よりなので、苦手な方は御注意。
4181/2:2006/05/05(金) 22:28:45 ID:gBLq7gVZ
綿胞子

 夜中に蠢く音がした。
 息遣い。
 裾の中に忍び寄る掌。
「あなた……? 今日は疲れているから、またにして……」
 あきは寝ぼけた声をだす。
 だが。肌をまさぐる手が増えた。
「え……?」
 規則正しい寝息。それはすぐ隣の亭主のもの。寝返りもうたず熟睡している。
「まさか!?」
 眠気は一瞬にして消失していた。
 帯を解き、胸元に、裾の中に侵入してくる小さな手。
「ワタヒコ!」
 彼女の子供たちが細い腕で母親の身体にたかり、その淫肉を貪ろうとしているのだ。
 露わになった乳房に赤子のような顔でむしゃぶりつき、その頂で赤く尖る先端を口に含む。
 その無邪気な表情は乳児も同然だが、巧みな唇の動きがそれを裏切っていた。
 あきは抗おうと手足をばたつかせるが、子供たちの華奢な腕はしっかりと母親の身体を布団に縫いとめる。
 そして、彼女は目撃した。子供たちの股間に隆々と屹立する男根を。
 とても幼児のものとは思えないカリの張った見事な逸物を。
「あんなに、大きい……壊れちゃう……」
 だが彼女は幸いだった。暗闇で細部まで見て取れなかったのである。
 それは男根などではない。カリの裏側に小さな襞がみっちりと密生した茸であったのだ。
 子供たちは怯える母親の膝を広げ、露わになった秘密の場所に、叩けば胞子が落ちそうなくらいに成熟した股間のそれをあてがい、ゆっくりと挿入していったのである。
4192/2:2006/05/05(金) 22:29:54 ID:gBLq7gVZ
「んんっ」
 押し殺した悲鳴が漏れた。
 だが亭主は目覚めない。自分の妻が子供たちに陵辱されつつあるのに。
 子供たちの巨大な男根はぬめる粘液に覆われ、たいして濡れてもいない母親の秘部を蹂躙するのに支障はないようだった。しかも見た目に反して弾力に富み、柔軟な姿勢で胎内を侵入していく。
 だが、その質量は狭い肉の洞窟を充填するのに過分であった。
「あ―――」
 限界まで口を開き絶叫しようと、する。しかし、塞ぐように弟が勃起した生殖器官を口腔に挿入したのだ。
 無表情に、淡々と母親を犯す子供たち。穴からあぶれた弟は勃起を胸乳にこすりつけ、こぼれる粘液で肌を汚した。
 抜挿の続く肉の狭間では茸の粘液と女の秘蜜が混じりあい、沸騰したように白く泡立っている。
「・・・・・」
 初めてワタヒコが表情を変えた。膣を攪拌する男根が大きく膨らんではじけたのである。
 蕩け広がった肉洞から萎えきった欲棒が引き出され、タップリと胞子の含まれた白濁液が糸を引き溢れ滴った。
「……ふう」
 安堵の溜め息を漏らす。だがそれも一瞬。すぐに次の弟が猛りきった股間を見せびらかすようにして再び挿入してきたのである。
 果てしなく続く肉の饗宴が終りを迎えるのには夜明けを待つしかなかったのだ。
     *
 次の日。旦那が見たのは、愛しげに下腹を撫ぜる自分の女房の姿である。
「また、ワタヒコに弟が出来るねぇ」
 そう呟く彼女の容貌は、母親ではなく女の表情であった。

      了
420名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 23:30:57 ID:+7gT6psO
二大鬱エンド話のSSが来てるスゴイヨ職人さん!
421名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 21:19:10 ID:ZS8x3BPM
>二大鬱エンド話のSSが来てるスゴイヨ職人さん!

一夜橋をさしおいて鬱エンド話とな
422名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 23:39:49 ID:SnSBYrbj
エロスレ的には生殺し状態のシンラが鬱エンド
423名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 01:12:20 ID:cZPRMoab
乱心シンラ
424名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 22:38:09 ID:1hp/1jTr
バリウム売り場みたいだな
425387:2006/05/14(日) 20:51:08 ID:oWG2AitA
えー実はまた色の蟲に憑かれまして…
再びギンコ×淡幽です(むしろ逆かも)
前回同様、聖域の方はどうぞスルーで

前の話の中で、ちらっと書いたエピを起こしたものです
「甘く明るく」を目指したものの、これが限界でした

いわゆる定番ネタですが、しばしおつきあいください
(エロは相変わらずヌルいです、悪しからず…)
426ギンコ×淡幽(1/7):2006/05/14(日) 20:53:01 ID:oWG2AitA
ギンコは、なす術もなく昏い天井を見つめていた。
(さて、どうしたもんかね…)
苦笑いのまま目を移せば、間近には、相変わらず淡幽の長い睫がある。
寝間着姿で腹の上にのしかかり、夢中で唇を貪るその姿は、いつもよりやけに
幼く見えた。
灯りを背負った衣から透ける体の線と、合わせ目からこぼれそうに覗く、豊か
な胸が揺らいでは、誘いをかける。
だが今はそれすらも、ギンコを思いとどまらせている、ある理由があった。
薄闇にも鮮やかな色を刷く淡幽の頬は、湯上がりのせいでも、まして恥ずかし
さのせいでもない。
時折洩らすその吐息からは、濃い酒精の匂いがした。


事の端は、夕刻まで遡る。
ギンコは夕餉の折、珍しい地酒をふるまわれた。
先頃、とある蟲師が手土産に持ち込んだものだそうで、確かに口当たりもよく、
味も格別だった。
淡幽曰く貧乏舌のギンコも、なかなか手が止まらなかったほどだ。
美酒の力は絶大で、淡幽もまた、嗜むというには憚られる量を口にしていた。
たまの制止も虚しく、淡幽は結局、酔いつぶれて寝入ってしまった。
そんな彼女を寝間へと運び、その場はそれで、丸く収まったかに見えた。


そして今は、草木も眠る真夜中―――
早い話が、寝込みを襲われたのだ。
そうそう起こり得ないことで、男ならまず、そそられる興の類だろう。
ギンコとて、例外ではない。
久方ぶりの逢瀬も、ふいになったと思えただけに、誘惑はひとしおだった。
しかし、酒を抜きにしたところで、手放しでは飛びつけない。
なにしろここは母屋の一角、あの難儀な目付け役と同じ屋根の下ときている。
いくら黙認されていようが、今の状況で呑気にいちゃつく度胸など、あいにく
持ち合わせていない。
自分もいっそ、酒に飲まれて溺れてしまえたら、どれだけ楽なものか。
身の底に澱む、酔いの名残を嘆きつつ、ギンコは改めて淡幽を見つめた。
これが、日頃抱えた欲の顕れだとすると、何かいたたまれない気分になる。
いつでも側にいられない分、会えた時はせめて―――
気持ちはあるのに、いざ向き合うとつい、二の足を踏んでしまう。
そうして最後は結局、淡幽に尻を叩かれる形で、事に及ぶのが常だ。
「一度くらい、無理矢理でも奪ってみろ」とは、淡幽のいつかの皮肉だが、こ
のところは悟りでも開いた風情で、奮い立たせるのを憂さ晴らしにしている感
さえ見受けられた。
それらをいいことに、現状にあぐらをかいていたのは確かだ。
そのくせ、こうして道を断たれれば、未練ばかりが募る。現金なものである。
口づけの雨もただただ虚しく、苦笑いしか沸いてこない。
(情けねえなぁ…)
なにもかもが、そのひと言に尽きた。
427ギンコ×淡幽(2/7):2006/05/14(日) 20:54:32 ID:oWG2AitA
生物と蟲の共生。それぞれが、在るように在るだけ。
蟲師として、常に模索してきた。
馬鹿げていると、同業の者ですら眉を顰める思想を、淡幽もまた、抱いていた。
「生物と蟲が共に生きている話を、もっと聞きたい」
他人の口からそれを聞けたことが、ただ嬉しかった。
目を見て、言葉を交わして、笑いあって。それだけで満たされる。
もう長いこと、かけがえのない盟友(とも)だった。
初めて想いを通わせた、あの夜―――
「共に歩もう」と、淡幽は言った。
側に在らずとも、想うことはできる。望めば、胸の中でいつでも会える。
だから必ず生きていろ、と無邪気に笑って。
宿命に甘んじ、夢を夢とも思わなかったこの身に、確かな拠りどころと安らぎ
を与えてくれた。
過ぎた幸だと、心底思う。
思いながらも、"絶対の存在"というものに、まだどこかで畏れを抱いている。
胸に棲みついた厄介な癖は、そうそうたやすくは、失せてくれそうにない。


「ギンコ」
物思いに沈んでいると、口づけにも飽いたらしい淡幽が、顔を覗き込んできた。
桃色の頬に、とろんと覚束ない特有の目つきが、笑みを誘う。
「気が済んだか、酔っ払い」
「私は酔ってなどいないぞ」
頬を膨らませて、淡幽は至って定石どおりの反応を示してくれる。
「あーわかったわかった。わかったから、もう寝ろ、な?」
子供に言い聞かせるように、頭を撫でてやる。
「ほら、お前が寝るまでいてやっから」
そう言って、ぐずる淡幽を隣に促したものの、すぐにまた強い力でギンコは組
み敷かれた。
「なあギンコ…」
「なんだよ」
「男というものは、どうやったら気持ちいいんだ?」
「……は?」
一瞬、思考が停止する。
うすら寒いものが背中を走って、ギンコは慌てて淡幽から目をそらした。
が、両手でがっしりと頬を挟まれ、それはかなわなかった。
あくまでも本気らしい、トラならぬネコに睨まれたまま、どうにか乗り切る策
を探るが、焦りが勝ってうまくいかない。まして今は、必要以上に強く押さえ
つけられているのだ。
ない知恵をかき集めた末に、ギンコは迷わず逃げを選んだ。
「なあ、どうなんだ?」
「さあ…俺にもわからんなあ……」
それが吉と出たのかどうか。
抱き寄せると、思いの外、淡幽は素直に胸にもたれかかってきた。
諦めてくれることを切に願い、極力優しい手つきで、その髪を梳いてやる。
「房事の手ほどきは受けたが……」
「ん?」
「たまは、込み入ったことまでは教えてくれなかった…」
ぼんやりと、淡幽が呟いた。
(んなこと、あのばあさんが教えるわけねえだろ…)
思わず、乾いた笑いが込み上げる。
「やはり、女とは違うのかなぁ…?」
「さてねぇ…」
428ギンコ×淡幽(3/7):2006/05/14(日) 20:55:56 ID:oWG2AitA
適当にあしらっている内に、急にまた抱きついたかと思うと、淡幽は項に顔を
埋めてきた。両肩を押さえつけ、軽い音を立てて、しきりに首筋をついばむ。
「っ」
ぞくりとして、ギンコは息を殺した。
いたずらに肌に吸いつく唇が、腰の辺りにむず痒さを呼ぶ。
所詮、男女の違いなど形の上だけで、感ずる差こそあれ、大方はどこも似通っ
ているものだ。
「バッ……こら、よさねえかっ」
「邪魔だてしたら、たまを呼ぶぞ……いいのか?」
据わった目で淡幽は、
「いいのか?」
有無を言わせぬ口調で迫った。
「……」
そんな修羅場を味わうくらいなら、ここでおとなしく贄となった方がまだまし、
というものだ。
淡幽の肩にかけていた手を、ギンコはそっと引っ込めた。
酔った中でも、しっかり弱みをついてくるところが、空恐ろしい。
やむなく脱力すると、淡幽がにっこりとして、また覆い被さってきた。
再び、丹念な口づけから始まったそれは、どうやら、いつもの施しに則ってい
るだけのようだ。
仕種の端々から、ギンコは自分の癖を見せつけられているようで、照れ臭さが
入り交じる、複雑な心境に陥った。
唇は喉元まで降り、服の裾から侵入した掌が、肌を弄り、浮いた筋肉を撫ぜる。
やがて、指先が胸の突起を探り当てた。爪の先で勃ち上げた粒を擦り、指の腹
で全部をつまんで、やわやわと縒り上げる。
「…っ!」
新たに腰に溜まる疼きに、ギンコは固く目を塞いだ。
「へぇ、男でもここは感じるんだな…」
邪気の無い瞳で、淡幽はギンコの顔とそことを見比べながら、面白そうに弄ぶ。
そのうち、何かを思いついたように服をたくし上げて、胸板を露わにした。
突起を弄くる指は止めずに、もう片方のそれを舌で舐め回す。
「…ふ…っく……っ」
洩れそうな声を抑え、ギンコは頭を振って耐えた。
しかし手際といい力加減といい、まるで同じで、いっそ感慨すら覚える。
意外にも、戯れはすぐに収まった。
あっけなさに訝しみつつ、まずはほっと息をつく。
「なあ…もういいだろ……」
ぐったりとして訴えると、
「ダメだ。お前、ちっとも気持ちよさそうじゃないし」
淡幽はさも不服そうに、唇を尖らせた。
脅されて歓ぶ奴がいるかってんだ―――
ギンコは喉まで出かかったが、下手に刺激すれば、何が起こるかわかったもの
ではない。刃先はまだ喉笛にあるも同然だ。
「あ。でも…」
言いながら、淡幽がのそのそと体を這い上がってくる。
「お前のここ、ちょっとカタくなってるぞ……」
耳の中に、生温かい囁きが吹き込んだ。声が、笑っている。
きゅっと掌で股ぐらを掴まれる、それだけでギンコは体中の血が騒ぐのを止め
られなかった。
「ここは、どうやるんだ? お前みたいに、指で触るのか? それとも、」
「お前さぁ…なんだって急に、そんなこと思いついたんだよ…?」
抗う気もいい加減失せてきて、見る余裕が生まれてくる。
九割方は間違いなく、ヤケクソの賜物だが。
いったい聞いているのか、また身を屈めた淡幽は、下の服へと目を留める。
酔客に何故もあるかと、ギンコは自嘲気味に天井を見遣った。
429ギンコ×淡幽(4/7):2006/05/14(日) 20:58:01 ID:oWG2AitA
「だって、不平等じゃないか」
「あ?」
その声に頭を持ち上げると、相変わらず黒い頭とつむじが見える。
「不平等? なんだそりゃ」
「…んー……男に比べて、女はしてもらうことばかりだろ?」
淡幽は、間延びした声だがしっかりと答えた。
「体がそうなってんだから、しょうがねえだろうが」
「いいや。蟲封じだってできるんだ、お前にできて、私にできないことはない」
「いったいどんな理屈だよ…」
呆れかえって、ギンコは半身を起こした。
葉巻でも吸えば気も紛れようが、この部屋ではあいにく禁じられている。
手持ち無沙汰のまま、立てた片膝に頬杖をついて、淡幽を観察する。
(こうなりゃ、あとは野となれ、だな…)
密かに腹をくくったギンコを知るでもなく、淡幽は一瞬目を上げただけで、気
もなさそうにまた、脚の間に蹲った。
目下の関心は、慣れない洋服との格闘にあるらしい。
酔いのせいで手先が定まらず、四苦八苦する淡幽は、放っておくと、唸り声で
も上げそうな様相だ。
「ほら、貸してみろ」
笑いを堪え、自ら前を寛げてやれば、淡幽は緩んだ服に迷わず両手をかけた。
そうしてギンコが腰を浮かすなり、下着ごと力任せに引き下ろした。
動きを止めた淡幽の視線が、脚の根に注がれる。
ぽかんと口を開けたその頬には、酔いとは別の赤みが点したように見えた。
「これじゃみっともねえから、全部取っ払ってくれよ」
服を引っかけたままの脚を持ち上げると、我に返った淡幽が、またいそいそと
手を伸ばす。
何を曲解したか―――ちゃっかり上の服まで奪い取ってしまった。
淡幽は、丸裸にしたギンコの肩を押し、褥の上に縫いとめた。
されるがまま、ギンコは何の気なく、目端にぶら下がる寝間着の帯を掴んだ。
すかさずそれを、淡幽の手が打ち払う。
「ダメだ」
「なんだよ、お前だけ狡ぃぞ」
「うるさいな。お前はおとなしくしてればいいんだ」
逆らう、という選択肢はもはや無い。やれやれと、ギンコは肩を竦めた。
「で、どうすんだ?」
「どうするって…どうやるんだ?」
眼下のイキモノを気に留めつつ、淡幽が脚の間に座り込む。
「んー…まあ、なんだ…」
ギンコは笑いながら、淡幽の手を取って、半勃ちのそれに導いた。
軽く押しつけてやると、先をつまんだものの、すぐに驚いて手を引っ込める。
「とりあえず、触ってりゃなんとかなるだろ」
「そんなものなのか…?」
「技じゃねえんだよ」
にやりとして、手枕に臥す。
「ふぅん」
おそるおそるの手で近づいた淡幽は、やがて、意を決したように幹の半ばを軽
く握った。感触を確かめているのか、場所をずらしながら小刻みに力を入れる。
それだけでも結構な刺激で、ギンコは何度も息を呑んだ。
徐々に育つそれを見つめる熱い視線も、充分感覚に訴えてくる。
「不思議だなあ…」
もう幾度となく、その体に咥え込んできたくせに、淡幽は初めて見るような顔
で、小鳥でも愛でる仕種で撫でつける。
「そうじゃねえって」
もどかしい手つきに痺れを切らして、ギンコは起き上がり、淡幽の手の上から
自身を握り締めた。
430ギンコ×淡幽(5/7):2006/05/14(日) 20:59:23 ID:oWG2AitA
おもむろに、根元から先へ向けて、ゆっくりと扱き上げる。
動かしているのは自分で、でも、触れているのは別の掌で。
初めて味わう、奇妙な心地よさだった。
ともすると、ずっと耽っていたくなる―――そんな、甘い毒気を含む快だ。
「……っふ…っ……」
「気持ちいいのか?」
野暮な問いに、ギンコもただ笑うしかない。
そっと手を離すと、今見せた動きに淡幽が倣った。
「こう、…か?」
「…ああ、いいぜ……っ………」
およそ技巧などとは無縁の愛撫に、まるで、焦らされているような錯覚に陥る。
歪な肉感と、えもいわれぬ興奮が、ギンコを狂わせた。
また嵩を増したその先から、澄んだ汁が滲んで、淡幽の手を濡らした。
ぬめりを得た掌が、脈打つ幹を滑らかに行き来する。
「ここは…どうなってるんだ?」
淡幽は突然手を止め、なおも雫を垂らす孔を、珍しそうに覗き込んだ。
そして何を思ったか、こじ開けるように、指の先でぐりぐりと抉った。
「っ、うぁ!」
まるで手加減なしの動きに、ギンコは飛び退いた。
「…、ぅ…ぐっ……」
先にわだかまる、灼けるような痛みが退くのを、奥歯を噛んでひたすら耐える。
「ギンコ?」
「…っ…バッ…カヤロ、…無茶すんなっ……」
「無茶って、お前の真似しただけじゃないか」
必死に息を継いでいる側で、淡幽がけろりとして言う。
ここまで乱暴じゃないと、ギンコはむっとしながら、渋々胸に収めた。
「なあ、」
懲りもせず、淡幽が猛りに鼻先を近づけた。
「じゃあ口で…しようか?」
先を指でくすぐり、虚ろな目で見上げてくる。
言葉と、笑む唇から覗く舌の蠢きに、背筋が粟立った。
「…要らねえよ」
飲みかけた生唾を押し止め、半ば意地で、淡幽から顔を背ける。
「それよか、お前ん中のが―――」
いい、と振り返った時にはもう、先端がぱっくりと飲み込まれていた。
「おいっ、すんなって!」
身動きはもう取れない。時折掠める歯の先が、いたずらに恐怖を煽る。
機を窺う以前に、淡幽の手は、がっちりと根元を捕まえている。
狼狽するギンコを置いて、とうとう淡幽は動き出した。
その唇と舌で、ついばみ、ねぶり、吸いつく。指先で、興味深げに袋を弄ぶ。
たどたどしく、わからないなりに、しかし確実に男の欲を解いていく。
稚拙で闇雲なそれも、自分だけに向けられた愛と知れば、何ものにも代え難い。
技ではないというのは、けだし真実だろう。
「…っうぅ、あ……っ…」
体の芯を刺し貫く快感に、ギンコは思わず仰け反った。
雁首の裏を舌で撫で回されて、くらくらと、閉ざした目の奥が点滅する。
反応に驚いて、口を離した淡幽の顔が、怪しい笑みに歪んだ。
「ここか…」
視線を向けながら、固くすぼめた舌先で、そこを何度もからかう。
「!…はっ、ぁ……っ、」
たまらず、ギンコはかぶりを振って褥を鷲掴んだ。
すっかり気をよくしたのか、淡幽は含み笑いなど洩らして、手の内で暴れるそ
れをまた頬張った。
愛撫が、激しく一点に集まる。
「…ゅ……淡幽…っ!……」
強く髪を引くと、淡幽が目だけ上げた。
431ギンコ×淡幽(6/7):2006/05/14(日) 21:00:44 ID:oWG2AitA
「口離せっ、早く……っ…」
淡幽を遠ざけた隙に、奪い取るようにして、自らの手で追いつめる。
達する寸前、その手を阻んで、みなぎった切っ先に淡幽が食らいついた。
逃れる暇もなく、精は弾けた。
「…っく、ぁ、あ…っ!…」
「んくっ、…ふ、ぅんっ、っ…」
深く吸いついたまま、こくり、と淡幽が喉を鳴らした。
余韻に引き攣る腰に、頭を離して軽くむせる。
「……バカヤロォ…が………」
充足と無念を抱いて、ギンコは朦朧と崩れ落ちた。
目を閉じ、大の字で息を鎮めていると、淡幽が体に跨ってくる。
「ギンコ、気持ちよかったか…?」
見下ろして笑う口元に、白濁が糸を引いている。
「……まぁな」
指で拭ってやると、淡幽は急に複雑な表情になって、
「しかし、ヘンな味だな。好きじゃない」
と、舌を出して眉を顰めた。
(聞いてねえよ…)
可笑しくて、もう声にする気にもならない。
「でも、いろいろ面白かったぞ」
嬉々とする淡幽の、割れた衣の裾から、ギンコは脚の間へと手を忍ばせた。
「あ」
淡幽が驚いて腰を浮かせる。
構わず茂みの下を探れば、熟れた花肉の蜜が、たっぷり指に纏いつく。
それはもう、腿の半ばまで伝い降りていた。
「…ぁ、や、っ」
剥いた核を引っ掻くと、淡幽の背が弓なりに跳ねた。
間を置かず、指の腹で力任せにぐりぐりと磨りつぶす。
「ふぁ、っ!…ぁ…あっ、あっ…!」
これがさっきの仕返しとは、まさか夢にも思うまい。
ほくそえみつつ、ギンコは試しに帯の緒を引いてみたが、野暮な手はもう飛ん
でこなかった。
更なる悪知恵が、ふと頭に浮かぶ。やられっ放しは、やはり癪だ。
「あーそうか、俺はおとなしくしてるんだったなあ?」
両手を投げ出し、わざと意地の悪い笑みを向ける。
「あ…」
目の下で早くも頭をもたげるそれと、ギンコの顔とを見ながら、淡幽は泣きそ
うに唇を噛んだ。
「…欲しいか?」
その言葉に、一瞬の躊躇いのあと、悔しげに小さく頷く。
恥らう頬に触れて、ギンコはそっと笑いかけた。
「俺もだ」
帯を解き、肩から滑り落ちた衣を脇に放る。しなだれかかる白い体を抱きとめ、
唇を塞ぐ。優しく胸を撫でる乳房の温もりに、自身がまた鋭さを増した。
口づけの間にも、物欲しげな指先が、幹に絡みつく。
「来いよ」
両手で腰を支えると、淡幽は握ったそれの先を、自ら入り口へと導いた。
場所が定まりかける度、ギンコは軽く腰をずらし、あえて邪魔をしてやった。
「…っ…っん、ん!…ぁ、あ」
触れ合うだけの刺激が、淡幽を焦らし、翻弄する。
そんなことを繰り返すうち、雁首がようやく潜ったところで、ギンコはすか
さず、掴んだ細腰を引き下ろした。
「ああぁっ……んっ!…」
仰け反る淡幽の狭い内が更に、根まで充たした猛りを、ぎりぎりと締め上げる。
それにひたすら耐えながら、互いの肉が馴染むのを待つ。
432ギンコ×淡幽(7/7):2006/05/14(日) 21:02:13 ID:oWG2AitA
「…なあ、もしかして…」
息を整えたばかりの淡幽が、置かれた状況にうろたえる。
「私が…動く、のか?」
「動かねえと、このまんまだぞ」
「でも…」
「なんだ。できないことはないって、お前、言わなかったか?」
早くも絶景に臨む構えで、手枕になったギンコは、にやにやと淡幽を見上げた。
「ほれ、」
景気づけとばかりに、可愛い尻をぴしゃりとはたく。
「もっと気持ちよくしてくれよ」


翌朝。
ギンコは、小さな悲鳴で起こされた。
目覚めて先ず目にしたものは、枕元で腰を抜かしている、たまの姿だった。
客間で、女と一つ床に、しかも裸同然で居たとあれば、無理もあるまい。
妙に醒めた眠い頭で、ギンコは素直に現実を受け入れる。
こんな只中にいても、淡幽は一人、無邪気な寝顔を晒している。
修羅場の割に、今ひとつ緊張感に欠けるのは、おそらくそのせいだろう。
流石のたまも、扱いあぐねているようだ。
昨夜あの後、こっそり淡幽を連れ戻すつもりが、つい、疲れに負けて目を閉じ
たのが、運の尽きだった。
しくじりを悔やむギンコの隣で、呑気な寝声をたてて、淡幽がもぞもぞと身じ
ろぐ。
「まったく…つきあっておれぬわ」
事の真相を、果たしてどう読んだかは、知れない。
心底うんざりといった顔で、たまは冷たく言い捨て、早々に立ち去った。それ
はむしろ、主人に気を配ってのことと思われる。
「淡幽、おい、起きろ」
肩を揺すると、淡幽は何やらぐずりながら、肘をついて身を起こした。
「ん…」
寝乱れ、露わな片肌も悩ましく、まだ寝惚けまなこで瞼を擦る。
「…なんだ……たま、どうした…?」
まもなく彼女を襲った衝撃は、たまのそれどころでは、もちろんなかった。


釈明も叶わず、ギンコは結局、"不埒者"の汚名と、二人からのこっぴどい責め
を、一手に負うに至った。
全て酒の仕業で片づいたのは、救いというべきか。
程はどうあれ、真には変わりない。
何も知らず、胡乱な眼差しを向ける淡幽が恨めしくもあるが、それを無とする
だけのものは今、掌中にある。

淡幽にとって、おそらく最大にして最悪の弱みとなるだろう、夢一夜。

さて、いつになったら話してやろうか―――
甘い企みに、緩む口端をギンコは止められなかった。


- 終 -
433名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 22:38:44 ID:O/nfxRUH
GJ×100!
434名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 22:49:46 ID:NYte62sz
上手いっす。感服っす。
ただ語彙の選択が上品に過ぎるので、やっぱエロパロには向いてないような……。
今度はエロ無しでお願いしまっす。
435名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 23:14:21 ID:Tr+VAnRV
自分は充分エロかったと思いますが…まあこれは個人差ですかね。

攻め淡幽、GJでした。
困惑したギンコの顔と、翌朝のたまの呆れた顔を想像して笑いました。
436名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 23:36:44 ID:E3/vnWrN
俺も、十分エロかったと思う。
エロっつーより、濡れ場のある上質二次創作て感じは確かにするけど、
世界観に沿ってて、自分は好きだ。

何にしろ、導入のギンコの心理も、可愛い攻め淡幽も、すっげー萌えた!
また頭に蟲を湧かして下さい!
437名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:16:37 ID:OYZSXEEZ
すいません、女子ですがこれは良作。
逆に、言葉がきれいなのですんなり読める。
エロエロなのもイイですが、個人的にはこういうのが好み。
438名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 01:44:20 ID:gpYqHsRH
>>426
貧乏舌だと。そんなこたはない。現金は常に8万円は持ち歩いているし。
8万以上持ち歩くと危ないので、それ以上の高いものはカードだし。
移動の足は原付バイク(既に原付免許は取得済み)だし、家にはパーソナルコンピュータもあるし、テレビジョンもあるぞ。
439名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 02:18:28 ID:XWNoxlyh
>>425
GJ!!!!!!!
440名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 18:51:37 ID:COdtnU7f
ギンコは乗り合いの馬車で、車輪が粗末なものしか乗っていないらしい。
しかも、空気タイヤに比べて振動が激しい。

「空気タイヤ」と聞かれても、ギンコは「空気の入っているゴムの輪っかって何だ?」と言うだろうし。
空気タイヤは、馬車の車輪にはめる鉄の輪っかが空気が入ったゴム製の輪っかだと思え。
ゴムの輪っかの中にゴム製のチューブを入れる。そして、虫ゴムというもので空気が漏れないようにする。
そして、空気入れで思いっきり空気を入れれば完了。タイヤの空気圧は非常に大切。
多すぎても少なすぎてもダメ。前輪よりも後輪の方をやや多めに入れるのももってのほかだ。

現在はチューブレスタイヤもある。
441名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 23:55:07 ID:tQFcSmr7
>>425
GJGJGJです!!!ヤパーリ神がここにはいる
是非今度はギンコが攻めでおながいします

積極的なギンコの話て少ないよなぁ
中々難しいのかもしれんが、読んでみたス
442名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 05:01:15 ID:eCs4FY3M
ギンコのバイク、タイヤがパンクしたらお手上げだもんな。
443名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 08:15:48 ID:qBIJYKDU
うはぁ……久々に美味しいものがぁ……。
>>425さん、ありがとう。グッジョブ!です。
444名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 23:12:49 ID:SV3zRNau
もっと読みたい。この2人の顛末、シリーズ化してくれw
片方がもう片方不在時に恋しくなって身もだえ…
るけど実際会うとそんなそぶりは隠しあうみたいなのもヨカト
445名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 05:40:47 ID:Oy7O1iBp
チューブインタイヤは釘などが刺さると、すぐに空気が虫ゴムのバルブ付近の穴などから抜けてぺしゃんこになる。
チューブレスタイヤは釘が刺さっても空気の抜け方が違う。ゆっくりと抜けていく。釘などの異物をハケーンしたら、車屋さんへ持ち込むこと。
でないとすぐパンクして走行不能となるし、異物をハケーンしても、すぐに抜かない。刺さった角度が分からなくなり、修理が不完全になるし、
空気が一気に抜けて走れなくなる。
446名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 00:31:10 ID:WyBreQbw
二人のお初も物語になってほしいです 

原作スレで二人が話題になってた
447名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 06:12:00 ID:76vVvjv0
ようつべで見たんだけど、これいいね
目が顔の半分ぐらいある萌えキャラとかにはうんざりしてたんだが、これに出てくるキャラはその反動でやけに萌える
沼の女の話しであやうく抜くところだったよ(;´Д`)
448名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 11:48:36 ID:R6aco1fR
>>447
手前みたいな屑は失せろ
449名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 17:01:59 ID:i4frnibm
>>448
断る
450名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 17:19:59 ID:u+yYabe6
>>447みたいのでも良いから、萌えを語ろうや
451名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 17:36:49 ID:8QvB8eEa
>>449
犯罪者が何でそんなに偉そうなんだよw
452甜菜:2006/05/22(月) 21:10:47 ID:8yXDEtwa
615 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい sage 投稿日:2006/05/22(月) 12:36:44 ID:92jU2Ocq0
開けちゃだめ…


616 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい sage 投稿日:2006/05/22(月) 16:25:17 ID:5geHPAhi0
いとちゃんのきれいだよ


617 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい sage 投稿日:2006/05/22(月) 17:19:55 ID:/Lc6xtfFO
あやちゃんのも…
んっ…あっ…

453名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 22:08:31 ID:eC7pTl7Z
ふと、思ったのだが。
股間に虚が入ったらどうなるのだろうか?
454名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 22:33:25 ID:InNJKWHP
痒くなる
455名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 05:55:00 ID:59dKlu/I
旧ギンコのちんこを抜きたい。
ちんこもみもみ〜 も〜みもみ
456名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 04:53:26 ID:9GMEBy6w
ギンコ×あや
ギンコ×すず

あたりを書いてくれる神はいないものか
自分でも書いてみたが、蟲のかけらもなかったorz
457名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 19:19:36 ID:5EL86Tpn
>456
ここの住人は懐深いから
書いたんなら自己完結しないでまずは投下しなされ
話はそれからだ
458名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 22:05:17 ID:Vu9N7+Pn
ギンコ×すず はもう書かれてるけどね。
459名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 03:27:45 ID:FiIUYjEK
沖つ宮で澪が粒飲んでるシーン
実際は膣に入れたっていう婉曲なんだろうか
作者が女性なだけに余計そう感じるんだが
460名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 15:02:33 ID:w9JCwxJx
つか、それ以前に子種汁がないと孕むことは出来ない。
と、いうことは……。


「澪、頼む。お前しかおらんのだ」
「わかったわ」
「その子の姿が皆を慰めるのなら、生んであげる」
 粒を飲んだ澪に父親が覆いかぶさってくる。
「すまん、すまん」と呟きながら。
 だがその台詞とは裏腹に、澪の胎内を犯す怒張は独善的であった。
 澪はうつろに天井を眺めながら、早くこの行為が終らないかなと、醒めた脳裏で考えていた。
461名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 19:21:26 ID:74toS6pK
こうなるとなんとなく山岸凉子っぽいなw
462名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 19:45:55 ID:a5sogl1m
>>457
ここに投下してるの神ばっかで無理
ただのエロ文にしかならなかったからなorz

誰か神の投下をひたすら待つよ
463名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 23:13:57 ID:w9JCwxJx
>462
気にするな。俺だってレベルの低い駄文を書き込んでいるが気にしていないぞ。
464名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 23:15:53 ID:w9JCwxJx
そんなわけで流れも読まずに一本投下。
ショタ注意。
465名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 23:16:52 ID:w9JCwxJx
やまねむる

「ムジカ!」
 庵の敷居の所に立っていたのは年端もいかない少年だった。
 弟子を自称するコダマである。
 燃える囲炉裏の傍で初老の男が振り返った。
 彼がムジカ。庵の主であり山のヌシである。
「こんな寒いのに,よう来たな」
 里では初雪が降りたばかりであった。
 冬である。無論、山は里よりも寒い。
 風強く冷たい山道をこの子は一人で踏破してきたのだ。
 山に一歩踏み入れたときからムジカはそれを見ていたのである。
「冷えきったろうに、囲炉裏にあたれ」
「うん、今日は何を教えてくれる?」
 貪欲に知識を求める顔で少年は言った。弟子を名乗るのも伊達ではない。
「そうだな……」
 この季節は座学がよかろう。
「よし、コダマ。ここに座れ」
 ムジカが指し示したのは自らの膝の上であった。
466名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 23:17:54 ID:w9JCwxJx
 囲炉裏では薪が惜しげもなく投入され、小さな庵を熱いほどに暖めている。炎は妖しげにゆれ、炭のはぜる乾いた音が響いた。
「ムジカ……さすがにちょっと暑いよ」
「そうか? お前さんの身体は冷え切っているじゃないか」
 炎を正面に、背後をムジカに抱かれコダマは動くことが出来ない。
 そして、その精悍に引き締まった足を執拗にムジカが撫で回すのである。「ほら、こんなに冷たいじゃないか。どれ、揉んでやろうか」
「ちょっと……ムジカ……」
「これも修行のうちだ」
 そう言われては抗うことなど出来なかった。
 節くれだったムジカの指は下帯の上からコダマの繊細な股間を揉み解していく。
 奇妙なことにそれは不快ではなかった。
 他人に触らせたことのない敏感なその場所を硬い指が弄ぶ。
「おや……コダマのここは喜んでいるようだな」
 健気にも勃起した肉棒を下帯から引っ張り出された。
「……いや」
 自分の欲情の証を囲炉裏の炎に照らされ、コダマは羞恥で頬を染める。
 先端を包皮に覆われたまだ稚いながらも硬く屹立する少年の男根を、いとおしむように武骨な男の手がゆっくりとしごき、時に激しく玩弄するのだ。
「あぁぁっん、ムジカ……なんか変だよう……」

 この日、少年は初めて絶頂というものを知ることになる。


        了
467名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 23:22:05 ID:w9JCwxJx
しかし、書いてから気が付いたのだが、これって固有名詞を変えれば「重い実」でも通用するな。


ちなみに今、書いているのは「篝野行」野萩ちゃんが可愛くてたまりません。
468名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 03:19:39 ID:ou5WYYng
神待ち保守
469名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 05:22:11 ID:lxBj3xlN
お待たせいたしました。こだま34号博多行き、まもなく発車となります。
次は新大阪に止まります。新大阪を出ますと、名古屋、広島、小倉、終点の博多の順に止まります。
470名無しさん@ピンキー:2006/05/31(水) 01:35:20 ID:h4WxAkR5
綺とギンコに一票!
山奥で綺は蟲師としか交流なかったんだろうな、
あと蟲師に手紙を頼まれて届ける人とかくらいしか。
471名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 16:01:50 ID:kKV6Ll3k
「お前の虚を埋めてやる」とか言って、挿入
472名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 20:05:47 ID:gve+KyBg
化野が乗ってる自転車のタイヤはチューブタイヤだから、釘1本でペッチャンコ。
ギンコが乗っている本田のマグナ50は特注でリペアムゲルを入れたパンクレスタイヤだから心配は無用。
473名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 01:32:34 ID:2PMIraH7
ショタもアリなのか…。
ギンコが恨まれて女性から一方的にいたぶられるというのも
このスレ的にはアリですか?相手は思い浮かばぬが。
あきがエスカレートするくらいか
474名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 02:07:55 ID:DhvCoLuN
案ずるより生むが易し。
475名無しさん@ピンキー:2006/06/02(金) 20:49:59 ID:2oJqR1l2
ギンコは初期型のチョイノリに乗ると、2ストエンジン特有の振動がくすぐったくて、
気持ちよくて逝ってしまいます。パンツが汚れて困る・・・・
476名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 00:37:45 ID:6MrINNLt
出てくる女性キャラほとんどとギンコを絡めるのは可能
というか余裕でOKだ



おいらの妄想の中では
477名無しさん@ピンキー:2006/06/03(土) 03:47:31 ID:sHtIya5E
ではイサナとの健康的な明るいひとときも
478名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 04:14:34 ID:DGbgrEYN
ギンコがいおを旅の途中で抱いたあと、いおが沼の底に消える・・とか
たがねを慰めるつもりで抱くギンコとか
綺のところをたずねる度に、心配しつついつものように抱いてしまうギンコとか
大抵の女キャラとギンコは結構ハァハァできるw

ただ文章にするのは難しい
479名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 21:44:45 ID:AuhXM+PP
うん、難しいねえ…
能動的なギンコってのがそもそもハードル高杉
いたずらに書いてみても、こんなの奴じゃねえってボツってしまうよ
480名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 22:58:01 ID:MP7P46IC
そこでエロ蟲登場ですよ。
481名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:04:48 ID:lWTwUwR1
いやでも能動的なギンコも十分ありだと思うんだよな
普段はああでもやるときは能動的になる・・・十分ありだよあり
ただそれをSSにするのが難しいわな
482名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:54:11 ID:3UgpWoQY
基本的に縛りは無いヌレだしね
いろんなギンコがいていいとおも
にんげんだもの
483名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 17:39:00 ID:p8/x/iJG
新生ギンコがカウンタックに乗って高速教習

ものすごい速度でギンコは緊張気味!!

おお、いいね!いいね!そのタイミング!!ぼくの目に狂いはないか?よーし!!時速300キロまでスピードアップだ!!
ハイ!!そのとき、ギンコは車酔いして、もどしそうになった。さっきよりスピードが落ちている!!
まさか?いったい何が・・・・ うげえっ!!げげえっ!!←ギンコがゲロをダッシュボードや計器板にぶちまける音

おーい!だれか!ぞうきんをもっと持ってきてくれ!!それと消臭剤も!たっぷりとな!!
まさか、ギンコが車酔いしてゲロをぶっかけられるとは思わなかったぜ。
ほら!元気を出して!卒業検定まであと5日しかないんだから。
484名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:46:32 ID:5w1jhWRI
夏コミ受かったんで、蟲師エロパロ本を出すわ。
485名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 05:31:04 ID:3DHXLGlW
>>483
同じようなネタが光と水のダフネにあった.
486名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 02:38:56 ID:n09YjRfK
>484
オマイさんのサークル名のヒントを教えてくれないか。
487名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:11:32 ID:iuufsBPQ
規制終了テスト
488名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 04:48:26 ID:a/v0mfoI
次は 沖津宮

The Next Okitsumiya

次は オキツミヤ
489名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 04:50:00 ID:a/v0mfoI
↑連投スマン
キハ99系やキハYS-12系のドア上部にある電光掲示板
490名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 12:52:50 ID:269k2f0u
誤爆か?
491名無しさん@ピンキー:2006/06/11(日) 22:11:41 ID:VPy0hGzV
ここも随分寂しくなったなぁ…CS放送始まったらまた盛り上がってほすぃよ
492名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 06:11:58 ID:IFFmqg77
イヒテンテーの眼鏡はモノグラス(一つだけの眼鏡)だからちょっと変な形に見える。
ギンコの眼鏡はごくふつーの縁無しの眼鏡で、車やオートバイの運転時には必ず掛ける。
なぜかというと、免許の条件が眼鏡使用となっているからである。
493名無しさん@ピンキー:2006/06/12(月) 20:27:33 ID:gV1zjS/v
こんなキチガイでも保守代わりになるかと思えばいいな


しかして神は降臨されるのか
494名無しさん@ピンキー:2006/06/13(火) 05:36:44 ID:Y/00l8ro
ギンコは煙草を吸いますよね。
はくつるも蟲師の影響か、つい煙草を吸ってしまいました。

思ったよりむせなかったがな。と言うことはたとえ自分で吸わなくても、
職場の休憩室でいつも受動喫煙をしているからかな。
495名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 23:59:00 ID:4A93WOV+
筆の海でヌケそうでヌケないのもエロ師と蟲の仕業。


で、俺の蟲さんの処遇はどうしてくれよう。
496名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 05:42:47 ID:12kA5Ote
キハ99系は各台車がボルスタレス台車のため、211系のような感じのジョイント音がします。
エンジンはSulzer機関でしかも高出力のミラーサイクル式ディーゼル機関を使っており、
変速部分に爪クラッチを搭載しているので、電車並みの加速性能が出せます。
497名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 11:51:16 ID:7FtzauOc
>495
そろそろ羽化できたか?
498名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 23:59:21 ID:FTng7N6P
たまには蟲干し
499名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 05:36:48 ID:QTLu5f8+
淡幽「なあギンコ、他の蟲師からちらと聞いたのだが」
ギンコ「ん、何だ?」
淡幽「房事のやり方というものには四十八通りあるそうだな」
ギンコ「!!、お前いきなり何を、ってゆうかおい、この体勢は何だ!」
淡幽「外の世界とは随分楽しそうだな?ギンコ、お前達だけずるいぞ」
ギンコ「ずるいって…、つうか蟲相手に歩き回ってんのに四十八手もしてるヒマ無えよ!」
淡幽「でも何通りかは知っているのだろ?」
ギンコ「………………」
淡幽「知っているのだな?」
ギンコ「……………まぁ…多少は………(小声)」
500名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 05:46:33 ID:QTLu5f8+
淡幽「ならばギンコ、私の言いたい事は分かるな?」
ギンコ「………………(マジかよ…)」
淡幽「分かるな?」



小一時間経過



淡幽「他には?」
ギンコ「…今日はこれくらいにしとくか…」
淡幽「まだいいぞ」
ぐったりしたギンコ「昨日の今日で疲れてんだろ…無理すんな」
がっかりした淡幽「……わかったよ(あと二、三手は知りたかったな…)」



なーんてな。
501名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 06:35:33 ID:TBFiimEg
ぐっじょぶ!!!!
此処も最近、過疎りがちになってたから久々の萌ですた


他の職人様たちも執筆中であると思いたい
嵐のような投下ラッシュ前の静けさと信じたい
502名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 20:44:11 ID:/DIZxWl1
>499 絶○お嬢GJw
久々の潤いと笑いと萌えをありがとう!
503名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 00:49:49 ID:4eM42GQc
子イチ時間でいったい何ぱts(ry
504名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 21:36:29 ID:QoJHj045
スレ違いだが、NHKにようこそ!を読んでみて佐藤達広くんの引きこもり生活を見た。

佐藤くんは脱法ドラッグの依存症のせいでやせ細っていました。
何もしないで寝てばっかりいる佐藤くん。パソコンのヤリ過ぎでロリコンになった佐藤くん。

ギンコは蟲煙草を吸っているので、蟲煙草依存者特有の症状が・・・・
佐藤くんと同じく無気力に。(ギンコは元々自閉症を持っているので療育手帳がある)
ギンコはお酒に弱い体質だが、酔っぱらうほどまで飲んでしまう。下手をするとアルコール依存症になる危険性が高い。

ギンコの自閉症の特長。
・特定の習慣にこだわる性質がある。
・同じものをいつまでも見ている。
・電車のガタンゴトンというジョイント音や気動車のエンジン音は雑音としては気にならない。
・好きな音楽は一日中聴いていることもある。(特にカシオペアの音楽が好き)
・体を回転させたり、体を前後に揺らすなどの行動を取ることがある。
・コミュニケーション性が苦手。
・学力が偏って発達するため、自動車の学科試験の成績が優秀である。
505名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 01:02:45 ID:u2OE4Pyu
はいっ!次のエロネタどうぞ!
506名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 17:18:20 ID:pdGu1l1p
今月のアフタ、雨女のお姉さんとエチーすると色々吸い取られそうだな
吸い取ったナニが雨となって…
507頭に蟲が湧いたヒト@218:2006/07/01(土) 21:01:57 ID:f7F41pCT
また来ました。今回は化野×寒天いおです。↓
508旅をする沼1:2006/07/01(土) 21:06:52 ID:f7F41pCT
「せんせぇ……っ、お水… お…みず、っちょうだ…っぃ…」

化野邸の一室に、若い女の苦しげな声が響く。
「……悪いが、これ以上は一滴も駄目だ」
医家の化野は難しい顔をして、床から弱々しく手を伸ばす娘に言った。
布団の中で浅く呼吸を繰り返すその娘の容貌は、あまりに特異だった。
娘の全身は半透明で、娘を通して、向こう側の景色が透けて見えるほどだった。
化野がその面妖な姿の娘を預かることになったのは、およそ一週間前。知人の蟲師に頼まれたからだった。

娘は水蠱にとりつかれていた。
水蠱と共に旅をして、半ば水蟲と同化した状態で、娘は発見された。
発見されて、暫くの間、娘には意識がなかった。
ところが、化野の診療所に運び込まれてから二日後、娘が目を開けた。
色素のほとんど無い、硝子玉のような瞳を化野に向けて、娘は
「おみず…」
とだけ、呟いた。

最初は、意識が戻ったのかと思ったが、どうにも会話が成り立たない。
知人の蟲師によれば、体に色素が戻ってくるまでは、水蠱の意識と同化している状態に近いのだという。
娘が発見された時点で、大部分の水蠱は既に体外に抜けていたらしいが、体の構造に影響を受けるまで侵食されていたのだ。
直ぐに戻るはずもなかった。

水蠱という蟲に長く侵食された者は、水に触れていないと呼吸すら出来なくなり、遂には自身も液状になって溶け出すのだという。
娘は液状になる一歩手前で発見されていた。
幸い、娘の命に別状はないようだったし、娘を預けてきた蟲師も、処方した薬を飲ませれば、問題ないと言った。
ただ、蟲師から注意を受けたことが二点だけあった。
一つ――処方した薬を必ず毎晩飲ませること。
二つ――体が透けなくなるまで、一日に4合以上の水を与えないこと。
これさえ守れていれば、じきに元の姿に戻ると言う。
化野は二つ返事でこの娘を引き受けた。
医家として、困っている者を放って置けないということもあったが、化野は無類の好事家だった。
珍しいもの、奇怪なもの、特に蟲の世界に心を奪われた。
不謹慎かとも思ったが、目の前の娘の症例に、食指が動いてしまった。
寒天のような、文字通り透き通った肌を持つ娘は、こうして化野のもとにやってきた。
知人の蟲師は注意を伝えると、また来るとだけ言い残し、去ってしまった。

化野は娘がやってきてから、付きっ切りで娘の世話をした。
無論、やましいことを考えてのことではない。が、娘の姿にはついつい目を奪われた。
診療所が暇な時などは、何をするでもなく、眠っている娘を眺める時間が増えていった。
震える唇がうっすらと開いて、呼吸にあわせて胸の膨らみが上下する様を、飽きることなく眺め続けた。
睫毛の一本一本までガラス細工で作られたかのような娘は、しかし、触れれば柔らかく、心の臓は確かな力強さを持って動いていた。
娘は確かに愛らしい面差しをしていたが、それ以上の妖しい魅力で、化野を惹きつけた。
初めは興味のある症例という程度だったのだが、娘を預かって4日の後には、すっかり魂を奪われたように、娘の側についているようになった。
そして、二日目には目を開けて二言三言呟くだけだった娘は、その頃には会話が出来るようになっていた。
起き上がったり、大きな声を出したりは出来ないが、ある程度の受け答えは出来る。
常に胡乱な状態で、本人の意識が完全に戻っているのか、判別はつきかねたが、化野のことを「せんせい」と呼び、自分の世話をする者という識別は出来ているようだった。
ただ、直ぐに意識がぼんやりして、眠りに落ちてしまうことが多かった。
意識がある時は、娘は決まって、水を欲した。
三日目、四日目と、段々娘の意識のある時間が増えてくると、娘が欲する水の量も増えていった。
五日目には4合飲ませても、まだ足りない様子を見せ、六日目には、うなされた様に水を求めた。
化野は常に4合以上の水を与えないように気をつけた。
が、七日目のその日、娘は薬を飲ませても一向に静まらず、ひたすら水を求めるようになった。
509旅をする沼2:2006/07/01(土) 21:07:39 ID:f7F41pCT
「おみず……おみず、ちょうだい……」
娘は苦しそうに眉を顰め、半透明の指を化野の着物の袖に絡めた。
「…体が透けなくなるまでは、ならんよ」
娘が本当に気の毒に思えて、化野の心は痛んだが、治療の為と首を横に振った。
「はぁ…っはぁっ…お…ねがいぃ…だからぁ……っ」
娘は弱々しくも、必死に化野にしがみついた。
うす青く透けた瞳に涙を湛えて、娘は化野の着物から、手を放そうとしなかった。
娘の寝巻きは着崩れてはだけ、透けて光沢を纏った美しい肌が露わになっていた。
荒い呼吸や、唇から覗く歯や舌が妙に艶かしく感じられて、化野は娘から目をそらした。
娘はやっとという体で、化野の腕に縋り付き、小さな声で水をねだった。
見ないように、視界に入れないように化野は努めたが、自分の腕に抱きついた娘を振りほどくことはできなかった。
小さな頤の重みを愛おしく感じた。
苦しそうな呼吸に哀れみを感じた。
化野は患者を思う気持ちとは違う感情に囚われ始めた自分に動揺していた。
化野の腕に娘の胸が押し当てられる。
小ぶりだが、形の良い乳房が肌蹴た着物の間から覗いていた。
娘の肌はひんやりと冷たく、海月のような感触がした。
少しでも力を加えたら、そこから破れて溶け出してしまいそうな脆さを思わせた。
「………っ……っ」
娘が消え入りそうな声で何かを呟いた。
「何だ?」
思わず、化野は娘の唇の側に耳を寄せた。
「………っ……っ」
娘は再び呟いたが、化野はなおも聞き取れず、娘の顔を見た。
その刹那。
娘がそれまでとは比べ物にならないほど、素早く動いた。
初め、化野は何が起きたかわからなかった程だ。
気づいた時には、唇を塞がれて、舌を吸われていた。
娘は渾身の力で化野にしがみ付いて、彼の口中の唾液を吸いだすように舌を絡めていた。
「ん…っんむ……っんんんっ!」
化野は驚いて、娘を引き剥がそうとしたが、蛸のように吸い付いた娘は化野から離れなかった。
違う生き物のように化野の口内で蠢く娘の舌は、彼を翻弄した。
頭の奥が痺れて、腰が抜けてしまったように化野は娘のなすがままになった。
気が遠のいて、海の底へ引き込まれていくような錯覚を覚えた。
「っっは…ッ!!はあっはぁっ」
娘がようやく唇を離しても、化野の瞳は娘に吸い寄せられたまま、動かなかった。
舌がとろけるような甘い感覚に、化野はすっかり理性を失っていた。
「もっと……おみず…」
娘は化野と視線を絡めるように見つめたまま、擦れた声で囁いた。
今度は化野が娘の唇に噛み付いた。
片メガネがどこかに飛んで無くなっていたが、気にならなかった。
頭の奥で白髪の蟲師の苦み走った顔が浮かんだが、無視した。
化野は娘に舌を吸われる感覚に、すっかり虜にされていた。
510旅をする沼3:2006/07/01(土) 21:08:25 ID:f7F41pCT
娘は必死に化野にしがみ付き、貪欲なまでに彼をむさぼった。
気づけば、いつの間にか化野が布団の上に押し倒され、娘が彼の上に覆いかぶさっていた。
娘の寝巻きはすっかり脱げてしまい、半透明の一糸纏わぬ裸体を晒していた。
豊かな髪が傷一つない完璧な背中にかかって、揺れていた。
細い腰から続く、丸みを帯びた小ぶりな双丘が化野の上でくねる。
「はぁっはあっ…っ足りないよぉ……おみず…ちょうだいぃ……せんせい……」
娘は熱に浮かされたように繰り返した。
化野は自分の上に跨った娘の裸体を見上げた。
面妖な――――けれど美しい。
恍惚とした表情で、化野は娘の体に触れた。
すべらかな腿を手の平で弄ると、娘は切なそうに眉を顰めた。
「や……おみず……」
頭の片隅では、娘が禁断症状で正気を失っているだけだと分かっていた。
それを理性で守ってやるのが医家の務めなのも理解していた。
――――けれど。
肌蹴た化野の胸に直に乗せられた、娘の乳房の感触は冷たく、柔らかく、心地よかった。
彼女の透明な柔肌は、化野の体の熱を優しく慰めてくれたが、それと同時に、また新たな熱を呼び覚ました。
長らく独り身の男に、この感触は酷だった。
力任せに娘を抱いてしまうのは簡単だ。
けれど、意識の正常でない患者を犯すような卑劣な真似は、決してしてはならないことだった。
化野が迷っている隙に、娘が上体を起こした。
柔らかな両の乳房が震える。
つんと立ち上がった中心の突起まで透明に透けている。
寒天よりも柔らかい、海月よりも弾力がある。
――――口に含んで嘗め回したい。
欲望は血を伴って化野の下腹部に集中した。
娘は何を察知したのか、化野のへその下に手を伸ばした。
着物の上から硬くなり始めた肉の芽をなぞる。
「ここから……おみず……でる?」
娘の言葉にぎょっとした時には、既に自身を取り出されて、吸い付かれていた。
「ば……っ、お前っ」
慌てる化野をよそに、娘は一生懸命、化野の肉棒を嘗め回して吸いあげる。
――――もっと何か違うモンがでちまうって!!
娘の口内は柔らかく、歯も舌も唇も通常より弾力があり、それは擦れると敏感な肉の芽を刺激した。
溜まらずに腰を引こうとする化野にしがみついて、娘は夏場の渇いた犬が水を呑むように、彼の肉棒にむしゃぶりついた。
「……っぁ……っく……!」
娘の強烈な吸引力に、瞼の裏で火花が見えるほど、化野は強い絶頂感に襲われた。
娘は彼の肉の芽から解き放たれるものを待ち望んで、彼の陰嚢をもみしだいた。
「はぁっはぁっ…あ……!」
化野は遂に耐え切れず、娘の口中に熱く濃い液体を放った。
「んんっんむ……っんっぁ」
娘は美味しそうに、彼の放った液体を飲み干した。
あらかた出尽くしても、娘は彼の肉の芽をしゃぶり続けた。
亀頭の先の、尿道の中にまで舌先を潜り込ませて吸い出そうとする。
達した直後で敏感になっていた化野は、再び自身が熱を取り戻していくのを感じていた。
「まだ……まだ足りないの……」
娘はゆっくりと顔を上げて化野に言った。
口の端から白い液体がたれて、娘の首筋を伝っている。
娘はそれも指先で拭い取って、透明な舌で舐め上げた。
ゆっくりとした舌の動きに、化野は興奮を禁じ得なかった。
危険を知らせる本能のようなものが娘から離れろと告げていたが、化野は一度味わった彼女の舌にすっかり参っていた。
快楽に溶かされた男の体は、かえって娘の体を引き寄せて抱きしめた。
「もっと…今の欲しい……体の中におみずがたりないの……」
娘の声が化野の耳をくすぐった。
化野は喉を鳴らして生唾を飲み込んだ。
それはこれから繰り返される快楽への期待だったのか、自分が犯してしまう過ちへの恐怖だったのか。
化野は娘の腰を掴んで引き寄せた。
511旅をする沼4:2006/07/01(土) 21:09:27 ID:f7F41pCT
上半身は発見当初より幾分透けなくなってきていたが、娘の下半身は発見された当初と変わらない透明度が残っていた。
「あぁ……。体にはもう一つ『入り口』があるわね」
娘がふ、っと笑みをこぼした。
「ここにちょうだい。からだが渇いて死んじゃいそうなの」
自身の脚の間の花弁の奥を指で押し開いて見せて、娘が言った。
娘の擦れた囁きに従って、化野は自身を彼女の入り口に宛がった。
食道から摂取するのと膣から摂取するのでは意味が違うことは当然分かっていたが、化野自身が違う『渇き』に襲われていた。
娘と繋がりたかった。その身を沈めて、思う存分貪りたかった。
――――あぁ……。医者失格だな。
化野は己の欲望に負けて、娘の中に自身を突き入れた。
柔らかくてぬるぬると潤った粘膜が化野の肉棒を包む。
「……っあ…ぁあっん…っくぅっ」
娘の割れ目の中に、赤黒い肉棒が入り込んでゆくのが、娘の肌を透して見えた。
黒い影が娘の腹の中にめり込んでゆくのが、うっすらと見える。
ぐちぃ…ぐちゅう…ず…ずりゅ…
化野がゆっくりと腰をまわすと、娘の唇からは悩ましい声が溢れた。
「あんっ…んん…っぅ…ひ…!はぁあんッ…はやく…!ちょうだいぃ…!なかに……!」
娘の中は強烈に化野を締め付けて、欲望を吐き出させようと収縮する。
「は…っはぁ…っ」
「んっっ…やぁ…!」
化野は娘の透明な双丘を掴んで、さらに奥に挿入した。
毛と毛が絡まるほど腰が密着する。
娘の透明な茂みと化野の黒い茂みが擦りあわされる。
「あっあっあんっ……さっきの…熱いの…なかで出して…!」
娘が必死に腰を揺する。
まな裏で飛び交う火花に意識を奪われそうになりながら、毛野は腰を前後させた。
快楽の中で目が回りそうになる。
娘の声が高く擦れだした。
鼻にかかった甘い声は、ますます男を興奮させる。
娘は懸命に化野の肌の上に舌を這わせた。
汗の一粒一粒まで嘗め尽くすつもりらしい。
化野の突き上げ方がさらに激しさを増した。
「あっぁあっはあぁっふ……っひぃ……んっっ」
化野に激しく揺さぶられながら娘が必死にしがみ付く。
密着した肌の感触、舌、膣内の締め付け、どれをとっても人間の女では味わえない。
極上の快楽を前に化野は我を忘れて腰を振った。
やがて、娘にも限界が近づいたのか、娘が歯を食いしばって、化野の腰に足を巻きつけてきた。
膣内の締め付けが、いっそう強力になる。全てを絞りつくすように。
「あ…!あ…!いい…っ!!ちょうだい!あついの、たくさん…!!」
娘の声を耳元で聞きながら、化野は彼女の奥に白濁した精を放っていた。

「は…っ…は…っ」
化野が上体を起こすと、化野の額から流れ落ちた汗を、娘が舐めとった。
まだ体は繋がったままである。
娘は舌をぺろりと除かせると、硝子の様な瞳を化野に向けて言った。
「せんせぇ……もっと……」
まだ息の整わない化野が、一瞬息を止めて目を見張ると、娘の唇に再び唇を塞がれた。
そのまま、蕩けるような舌の動きで唾液を吸われ続けていると、娘の中で、化野自身が三度硬さを取り戻し始めた。
「え!? いや、幾らなんでも、これ以上は…」
化野が最後まで話し終わるより前に、化野の上に馬乗りに跨った娘は再び腰を揺すりだした。
中で擦れるとまた復活してしまう。
その後、化野は何度も眩暈を感じながら、気を失うまで、文字通り娘に吸い尽くされ続けた。何度も、何発も。
512旅をする沼5:2006/07/01(土) 21:10:09 ID:f7F41pCT
化野の意識が戻った時、目の前には知り合いの蟲師の顔があった。
化野はきちんと寝巻きを着て、布団の上にいた。
「水与えんなとは言ったがな―、お前が脱水症状起こすまで水分奪われてどーするよ」
白髪の蟲師は化野が意識を失った後に診療所に戻ってきたらしい。
なにやら一番見られたくない相手に、一番見られたくない姿を見られたような気もしたが、化野はあえて気にとめないことにした。
「……娘は?」
「化野先生がお休みになってる間に外見はだいぶ戻ったぜ―――意識はとんと無いがな」
化野が娘の部屋を覗くと、そこには以前のような透明な肌の娘ではなく、白玉状の白い肌の娘が寝ていた。
化野は何だかほっとしたような、残念なような、なんとも言えない気持ちになった。


娘は蟲師が滞在中に意識を取り戻し、回復していった。
以前のように胡乱な状態ではなく、しっかりとした受け答えができるようになっていた。
海から引き上げられて、透明だったころの記憶は定かではないらしい。
化野とのことも覚えていなかった。
蟲師が「お前さんを看病してくれた医家のセンセーだ」と化野を紹介すると、娘はふんわりと微笑んで化野に礼を言った。
「ありがとう…」
娘の声を聞くと無条件に化野の顔が赤くなるのを、娘は不思議そうに見ていた。
煙草をふかしながら、そんな二人の様子を蟲師がニヤニヤと眺める。
気まずさを誤魔化すためにウェッホン!等とわざとらしく咳払いをして、化野は訊いた。
「名前……なんて言うんだ」
娘は薄墨色の瞳に確かな光を宿して化野をみつめ、言った。
「いお…です」


いおは化野の住む漁師町に、今も残って暮らしている。
今ではすっかり黒くなった瞳に、同じ色の艶やかな髪を揺らして元気に働いている。
もともと色白のほうではあるのだが、日に焼けて働くうち、その肌は小麦色の健康的なものになっていった。
化野は今でも、浜に打ち上げられた水海月を見つけると、人知れず妖の娘の肌を思い出して、溜息をついているのだという。



〈了〉
513名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 23:43:33 ID:DsZdgmmF
>512
良い仕事ですねぇ。勃起しました。
514名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 02:53:29 ID:nL2qoqnV
淫乱いおタソktkr
515名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 08:26:01 ID:spNfIepA
換装で化け物のように強いキハ95(蟲師線の峠を登るやつ)もいるぞ。
516名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 21:58:12 ID:iVdFOpXn
>507 GJ!
エロっぷり、ご健在でなによりです
化野というのも新鮮だが、×寒天いおときたかー
淡々と二人の後始末してるギンコ想像して吹いたw
517名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 05:01:49 ID:8pC0GbCR
GJ!!
すごくよかった!
518名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 05:14:00 ID:ePpw+/VR
うは、はかない夢想が物語として眼前に、、、
GJ!!ありがとう、職人さま!!
519名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 02:31:00 ID:lm4HvRi1
本当に、いつも良い仕事をされる…!
ほのぼのエロ大好物だ。
GJ!!
520名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 14:42:19 ID:8jDiPGVH
あげついでに質問。

事前に予告したら携帯からでもちまちま投下してもいいんだろうか。
521名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 15:09:24 ID:R6/56GHX
GJGJ!
522名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 19:03:44 ID:ZbU7xsZD
>520
適度な改行で読みやすくしてくれれば無問題
どんとこい
523名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 20:01:39 ID:MTzFSaWB
ギンコが所有するオートバイ

ホンダ・マグナ50
これはギンコのメインのバイクですね。ただ、荷物が積めません。なので、リアキャリアとツーリングボックスを付けています。
マグナはクラッチとギアが付いているのでこれが楽しいです。

スズキ・ZZ
これはギンコが原付免許を取ったときに買ってもらったスクーターです。今でも乗れます。

スズキ・ストリートマジック
これは面白半分で買ったバイクです。ZZと比較して同じ走り心地なので面白くありません。あまり乗りません。

フキ・プランニング
これはラクーンに50ccのガソリンエンジンを取り付けたようなモペッドです。
ヘルメットの着用と車道走行が必要なので、自転車ではなく原付車です。馬力がなく、役立たずなので予備的存在。

スズキ・チョイノリ
これも面白半分で買ったスクーター
モペッドと同じく馬力がなく、予備的存在です。時々エンジンを掛けて調子を確かめています。

スズキ・重荷用バーディー50
これは大きな荷物を積む用途で買ったバイクです。スーパーカブのスズキ版と言ってもいいでしょう。
上り坂はきついです。ギアが3段付いています。
524名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 00:02:24 ID:S1ICmwbK
Ape50にしろよwww
525名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 06:28:14 ID:HUTfwhQC
ギンコがオナニーをするときは、自分の部屋で服を全部脱いではだかになって、
陰部を擦り始める。最後に絶頂感へ達するときに「ハイパーセルフプレジャー!!」と叫んで思いっきりいく。
526名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 16:56:14 ID:6lkdjmWB
それなんてNHKにようこそ!の佐藤達広?
527名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 21:45:23 ID:LUmsfHFx
お湿りage
528名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 01:52:42 ID:ufpFrdjC
あげついでに。


耽った後淡幽のふとももまくらでぐだくだしてるギンコを妄想している。
529名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 05:53:22 ID:iZ6Cr727
>528を読んで
ぐだぐだしながら、淡幽の着物の裾に手つっこんで、
腰ひける淡幽に「にげるな」ってにやにやしながら言ってる、
ちょっと鬼畜っていうか変態な銀狐を妄想してしまったw
530名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 06:06:52 ID:qSKCPjjp
ギンコは淡幽の肉便器を灰皿代わりにしたい。
531名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 12:09:34 ID:ufpFrdjC
>>530そうさせぬために たまがおりまする!
532名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 08:30:54 ID:gZu/PBPv
533名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 07:52:57 ID:I0rWEo+y
たまをキハ58系気動車ではね飛ばしてみてはどうかな?
534名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 17:32:21 ID:Z/NElXbT
age
535名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 08:08:06 ID:B7j/wTpn
夏だと云うのに……
どうしちまったんだ、職人様
夏はむしが湧くもんだろ?
536名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 22:56:44 ID:wqbqU/wJ
>535
スマン。コミケ原稿で忙しかった。
もう入稿はすんだのだけど虚脱状態。
537名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 07:15:44 ID:ny2kP7az
タトゥーを彫り込む小刀でリストカット。
自分の血液を見と落ち着く。痛いことは痛いが、慣れてくるとそんな苦痛じゃない。
538名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 03:53:14 ID:BFq73K35
同じキハ95系でも警笛の音質は空気笛の違いによって異なります。

プァーン!!という感じのものもあるし、ピィーッ!!という高音のものもあります。
実は、電気笛と空気笛が搭載されており、警笛ペダルを浅く踏むと電気笛が、深く踏み込むと電気笛に加え、空気笛が鳴ります。
539名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 00:13:44 ID:5K4Firf/

540名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 00:26:05 ID:NnGwodmL
いまさら(てか希望だが)虫虫虫師タソのようなダイレクトにえろい(文学作品でなくて)作品また読みたいす
541名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 18:14:56 ID:NPH4be9/
ギンコはついにのどに指を突っ込んで食べたものを吐き出すことを覚える。
最初は吐くことでさえも苦労したが、次第に水をたっぷりと飲んでのどを突くだけで吐けるようになった。

この繰り返しで、ギンコの口の中は胃液でただれ、歯はボロボロに。
ギンコは男性なので、あっという間にヘロヘロにやせこける。

ギンコのリストカット 〜なぜ切るのか〜
ギンコはリストカットの悪癖があります。嫌なことがあると、自分の手首をカッターやカミソリなどで切り刻んでしまいます。
切ったときの痛みと出血の際に流れ出る血液を見ると、一時的に精神的苦痛から緩和されます。
なので、一度リストカットを覚えると嫌なことが起きるたびに何度も繰り返してしまい、常習的になってしまいます。
問題は、傷跡が残ること。深くまで切ったり、浅い傷でも、何度も同じところを切ったりすると、一生残る傷となります。
最悪の場合、多量に出血することで、ギンコは貧血状態になったことがあります。
ある日、動脈を切ってしまい、出血多量で意識を失い、化野先生に15針も縫ってもらい、何とか助かったことも。
542名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 10:07:57 ID:eHFe2ObT
ギンコは蟲師の小道具のメスを消毒用エタノールでしっかり消毒してから
ギンコ自身の手首を遠慮しないで切ります。すると、サクッと切ったときの痛みが走り、多量に出血します。
深くまで切ると血が出るわ出るわ。ギンコの手首は血で真っ赤です。1回では満足しないときは何回でも切り刻みます。
おかげで左手首は傷だらけです。半袖の夏服は傷跡が目立つので着られません。夏でも長袖で傷を隠します。
543名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 06:32:22 ID:JUTTDika
何度も同じところを切ると、かさぶたでガチガチ。
かさぶたの上からメスを思いっきり立てると、かなり痛い。
かなり痛いけど、リスカは止められません。
544名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 21:14:49 ID:zCc++ZrG
揚げ
545名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 20:30:17 ID:MMhJDyYz
ギンコはいつものパーマ屋さんに行って髪を少し短くしてもらうことに。

げっ!!私の頭を永久脱毛しやがったな!!どこへ逃げた!?ちくしょう!車で逃げたか!

ん?フロンティアか?ん!?あいつだ!!まて!!ギンコは原付バイクで床屋さんを追いかけた。
ギンコはフロンティアの屋根に飛び乗るなどの無茶なことを。最後にははんこ屋さんに突っ込んで、
ギンコは「不合格」の焼き印が直撃。焼き印の跡が残った。

焼き印が押されて、目立っちゃっていますよ。
お前が車の上に飛び乗るなどの無茶なことをするからいけないんだぞ。
546名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 14:00:28 ID:U1msmyZI
age
547蟲の報せ:2006/08/24(木) 13:53:57 ID:B0/so/1c
蟲は眠らずとも虫すら眠る闇の夜…狩房文庫の奥の奥、
ほの暗い灯り、ギンコの唇をついばむ淡幽の姿がぼうっと浮かぶ。
ギンコが淡幽の重みに身を任せ影が一つになる。傍らには、無数に波打つ筆の海。
蜜も滴る様な格好のまま、淡幽は小鳥の様にずっとギンコの唇をついばんでいた。
このままで、一体どの位経ったのだろう…唇が離れたのを見計らって尋ねた。
「なあ…、いつまでこうしてる気だ?」
「…自分でも分からない…でも…」
「でも?」
「どうしようもなく¨これ¨は病み付きになるな…」
548名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 14:13:03 ID:B0/so/1c
そう言うとまたギンコの唇を、ついばむ様に、唇で喰んだり、唇同士の柔らかさを確かめながら…
初めて体験する唇の感触、浮遊するような感覚に取り付かれたまま淡幽は無心に唇をついばんでいた。
「…柔らかいな、お前のは」
「………他の蟲師とって事か?」
「、馬鹿言え、こんな事、他の蟲師なんぞに…」

そう言うとまた淡幽はその先を言おうとしたギンコの唇を塞いだ。
ギンコもまた上から降ってくる淡幽の柔らかい唇の雨と感触を悪くは思っておらず、むしろ愉しんでいた。

続く?
妄想ネタついでにあげ。
549レ  プ ◆IYz/1DkXCQ :2006/08/24(木) 16:34:43 ID:gI9N8Xru
このスレまだ続いてるのか
550名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 21:31:46 ID:arUX72ju
電化後の蟲師線

1070系電車の吊り掛け式特有のモーター音が聞こえます。
さすが、新幹線規格だけである以上、かなりの速度まで飛ばします。
全線が定尺レールなので忙しないジョイント音が聞こえます。
551名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 10:20:46 ID:rUBzsPM5
萌えた、GJ!!
552名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 06:06:53 ID:goTUnn1s
蟲師線の書き込みに非常に心が和むようになってしまった。GJ
553名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 05:46:49 ID:hd4+daD0
保守
554名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 05:50:07 ID:3mnF8ScQ
ギンコは先頭車の方のジョイント音が好き。
いろいろと乗車位置を変えてみるとジョイント音の鳴り方が違うことに気付く。

いずれも25mレール区間で測定
先頭車、ガタン、ガタン、ガタン、ガタン・・・・
連結部分、ガタッタタン、ガタッタタン、ガタッタタン、ガタッタタン・・・・
中央部分、ガタタン、ガタタン、ガタタン、ガタタン・・・・
最後部、ガッタン、ガッタン、ガッタン、ガッタン・・・・
555名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 11:34:02 ID:m1QS9QX2
555get
556名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 05:35:58 ID:yVQOFPu5
筆海の新設の橋はいつ完成するのだろう?
蟲師線が完全に電化する頃。あと数年は掛かる。あと半分作りかけ。
557名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 06:37:33 ID:khz1vpxP
探幽、髪の毛を切ってくれ。

ギンコの髪の毛ってばりばりに硬くてくせっ毛ね。生まれつきだ・・・
探幽の髪の毛は柔らかいな。取り替えてくれよ。 勝手に人の髪の毛に触らないでよ!!グサッ!!
ふんぎゃ!!バカ野郎!!ハサミで突くな!!死んじまうだろ!!
558名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 10:08:10 ID:kxVXW0u+
>>548
で、続きマダー?
559名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 05:48:50 ID:lgl63X/V
また、ギンコが寝ているわ。私のイスを勝手に使わないでよ!!ズルッ、ゴキン!!いてーっ!!乱暴な起こし方をしやがって。
560名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 14:35:44 ID:o8b5RHhB
もう原作しかエロネタ残ってないのかね
佐保とか妙とか雨降らせる女とか割とできそうかな
後、アニメ化した話でネタにされてないのって
たがねとか絢とかの話かね
好きなんだけど、思い浮かばんなー


映画が公開されたら此処も盛り上がるのかもねー

管理人さんはいつもお疲れ様です
丁寧に更新されていて流石やなと思います
561名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 05:58:13 ID:zPMsMtN+
ギンコが持っているプラモ

戦艦大和、戦艦伊勢、ガンダム、マジンガーZなど
562名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 19:30:30 ID:Im0cEzsB
ギンコはムフフな表情で化野先生を懲らしめようと考えた。
「この石膏はハイパーコンクリートでな、お風呂に入れると急速に固まる。化野が入ってそれを
入浴剤と間違えて入れたら、一気にカチンカチンだ。化野の1/1の人型が取れてウハウハだ。」

化野は酒を飲んで酔っ払い、ギンコを檜のお風呂に誘う。
化野「これを入れよう」ギンコ「むっ!これはゲロの香りだ!臭すぎる!イヒは酔っているから分からねえだけだ。」

その後、ギンコは出ようとしたが、化野に押さえつけられ、強引に浴槽の中に。
その後、ハイパーコンクリートを入れた。
「化野!!それは石膏だぞ!」出ようとしたが、化野に押さえつけられ、出られない。そのうち、石膏が完全に固まってしまい、
二人ともコンクリート詰めになってしまう。

化野「ギンコ!よくも俺を殺す気だったんだな!」
ギンコ「いてて!髪の毛を引っ張らないで!こっちは腕までも固まって動けないのに!ずるい!!」
563名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 04:19:39 ID:pCxEclkr
なんかこち亀っぽい(www
564名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 03:05:01 ID:7AGOzd7f
化野がフェラーリF40を月賦で買った。オートマチック車。
ギンコはこうやれば3人乗りになる!定員過積載だぞ!まったく!
それでは出発進行!ガチン!!いて!!大切なところにオートマのチェンジレバーが当たったぞ!
ギンコ、そんなところに座るからよ。
565名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 22:17:20 ID:LL9gf0Db
蟲師線の続きマダー?
566名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 23:27:17 ID:4NzbC6qb
>>565残念、蟲師線は終点に到着致しました。
今日をもって全ての蟲師線は廃線となります。
567名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 07:42:41 ID:GD6YiMcW
廃線にしちゃったら蟲師の地元の住民が困るよ。
ギンコは膨大な借金を抱えているし。その借金を蟲師線の利益で返済しなければいけないし・・・・

蟲師線の利用客は自動車やオートバイが使えない地元の住民、お年寄り、学生が主な利用客となっている。
1時間に1本程度のローカル線だからね。険しい山の中を歩くより、電車に乗っていった方が安全だからな。
568名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 07:54:21 ID:GD6YiMcW
線路が1本でもだいじょうぶ

蟲師線は単線である。単線は一度に1本の列車しか走れないので、各駅で列車のすれ違いを行う。
このため、駅と駅との間が一つの閉塞区間になっていて、どちらか一方の列車しか走れないような規則が決められている。
569名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 19:45:55 ID:7bEvzl0z
>>560
柾×佐保とかちょっといいんじゃね?と思ったことがある
佐保の首から下は別人の肉体であることに歯がゆさを感じつつ
それでも毎夜求めずにはいられない柾とか
どうあがいても鬱エンドにしかならんが

あと、感情のないクマドに淡幽が喜怒哀楽を教え込もうとして
「これが悦びというものだよ」とか言いつつ一線を越える話を妄想したことがあった
570名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 06:18:37 ID:BsvV9nEf
ギンコでも酔っちゃう車両

振り子式電車かな。とくにゲームボーイアドバンスでスーパーマリオをやりながら
乗っているときにカーブ区間へ差し掛かると、ギンコでも電車酔いする。ひどいときには窓を開けて食べたものをもどしたことも。
571名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 14:42:41 ID:XBl7RO2M
ギンコがよくやるゲーム

・元祖、スーパーマリオブラザーズ
・スーパーマリオブラザーズ3

未だにスーパーマリオしかやったことがない。
572名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 01:50:21 ID:r9ocDv1L
蟲師線新作マダー?
573名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 02:58:41 ID:Xhh4SzzV
電車並みの加速性能が出せるキハ99系の時代だよ。
キハ95系などのボロな気動車はだんだん廃車になるし。

だってキハ95系は発進加速が非常に遅いものね、速度が上がるのも時間が掛かりすぎ(100km/hまで達するのに4分ほど掛かる)。
574名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 21:11:05 ID:rLG3BzAw
出来たぁーっ!!

なんだよ・・・ こんな夜中に!! ちょっと、ギンコさん!

あ!化野さん、見てください!どうですか?ギンコが犬夜叉のコスプレ!!
腕も昨日切ったんですよ!

ちょっと、久しぶりに犬夜叉の着物と袴を履いてみたの。
私から見たらこういうのって・・・・以下略。

へ、変かな? やっぱり・・・変だよね・・・
何もかも変だよね・・・おかしいよね・・・分かっているの。
すみません。夜中に騒いだりして。

全部分かっているよ。ただのジョークです。なんでもないです。
着替えるので、もう出ていってください。もう、家に帰ります。
575名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 05:29:11 ID:dF/acq2O
化野、肺まで吸ってみるか?
私の吸い方をよく見ろ。こうやって煙を口に入れたら、すぅ〜っと吸い直すんだ。そうすることで肺まで入っていくからな。
慣れるまでは軽く、くゆらすようにして吸うんだ。まあ、私は慣れているから深く吸い込めるが。

ゴホッ!ゲホッ!ダメだよ。いきなり最初から強い煙を吸っちゃ。むせて苦しい思いをするだろ?
私も最初の時はそうだったな。
576名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 00:35:49 ID:z4pCC2o3
577名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 01:27:06 ID:cK5V49MP
テン
578名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 08:32:48 ID:FtxAVKdx
騙しリンクや広告の少ない優良アダルトサイトリンク集
http://1st.geocities.jp/ryooyu1015
579名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 19:11:39 ID:wMuapX00
ギンコは化野先生と一緒にドライブ。

化野先生の車はMT車。ギンコはオートマ限定。
「まず、クラッチを切って、ギアをローへ入れて、ゆっくりとアクセルを吹かしながらクラッチをゆっくりと離して発進するんだ。」
オートマチック車しか慣れていないギンコはマニュアル車は苦戦する。

・なかなかクラッチが離せず、ブウンブウンとアクセルを空吹かししちゃう。
・坂道発進のときにいつもエンストを噛ます。
・ギアチェンジが雑。ずっとローで走ったり、高速ギアのままで低速で走ったりなど。
580名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 06:33:10 ID:Dv9gm1Qb
ギンコ、へたくそすぎ。危ないのでマニュアル車などには乗らないでいただけますか?
581名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 01:17:31 ID:+PXy+ATJ
age
582名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 09:34:43 ID:y5NlFa/W
旧ギンコ
Macintoshの方を使うと思う。

新生ギンコ
以前のはくつる時代からWindows系だったため、新生ギンコになってもWindowsを使っている。
拡張性の良さとソフトの豊富さはWindowsにかなうものはないし。

まあ、使いやすい方を選べばいいのだ。
583名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 05:50:21 ID:OtnDUdMW
ギンコはハイライトを吸っている。ハイライトは半分まで吸うとかなりきつい。
銘柄は一定ではなく、常にバラバラで気分に応じて銘柄が変わる。
584名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 19:11:57 ID:qe5z0eK1
ギンコ×ぬい(もしくは逆)のサイトが無いな
やおいが多いよ
585名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 08:26:33 ID:prZbLf/1
ギンコのいる時代って何も無さそう
586名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 19:14:26 ID:At/X7hE9
新生ギンコの時代は1980年代からなので、テレビはもちろん、カセットはあったよ。
クルマは四角い形のクルマだったような・・・タイヤはチューブインタイヤ(チューブが入っているタイヤ)だったかな。

チューブインタイヤは釘1本でペチャンコ。現在はチューブレスがほとんどだが、スポークホイールはその構造上、
チューブレスには出来ないので、現在でもチューブインのままだ。
587名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 23:19:47 ID:yMoFYprB
過疎だなぁ・・・

ここのSS見てるとぬいは巨乳なのか
588名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 23:54:29 ID:T0NeEbZS
ここのSSすごく好きだったんだけど・・・過疎だね。
悲しいよ。
589名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 23:17:30 ID:1DW6Vf2N
アヌメ終わった途端これですかい
職人さん求ム
590眼福:2006/11/11(土) 01:14:06 ID:NRMmPvzq
実は、アニメを見ていました。

眼福で、一夜の物語を構想中です。

盲目の周さんとギンコ。。。

ちょっと、なにかすきなんですよ。
591名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 03:04:49 ID:280uP4mB
籠のなか、ママンの話を書いてる途中。
エロは薄め。
異種婚はロマンなのです。
592名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 09:10:05 ID:66uTYizq
>>587
なんでだろうね?ぬいって巨乳のイメージがあるのかね
593名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 12:25:19 ID:CvcpVgqy
なんとなく乳輪もでかいイメージ>ぬい
594名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 13:40:21 ID:L07CE4xg
ぬいは人妻だからな……
しかも未亡人
595名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 18:23:54 ID:P+JVkD7u
旧ギンコが肺ガンで亡くなった。24時間経過後、火葬に取りかかる。
今回は新生ギンコが砲寺火葬場の係員(新生ギンコは火葬場の職員の資格を持つ)。
砲寺火葬場は犬夜叉の大戸間火葬場に比較して、死人が少ないので委託式の火葬場となっている。

まず、化粧扉を開けて、断熱扉も開けて、ギンコが入った棺桶をロストルに乗せて、火葬炉に挿入。ゴロゴロという音がする。
挿入し終わったら、断熱扉が閉じられ、化粧扉が閉じられる。ここで遺族たちはしくしくと悲しんでいる。お坊さんが読経を唱える。

その後、新生ギンコは点火の準備。まず、火の付いた新聞紙をデレッキ挿入口に入れ、バーナーのコックをひねって点火のスイッチを入れると
ゴーゴーと火が付く。あとはゴーゴーという激しい重油バーナーの燃焼音が聞こえる。やがて棺桶が焼き切れてギンコの亡骸を容赦なく焼いていく。
新生ギンコは時々デレッキで亡骸が効率よく燃えるようにずらしていく。煙突からわずかながら煙と陽炎が見える(再燃炉があるので黒煙はそんなに
吐かない。だが、最初の燃焼時だけ軽い黒煙が出る程度)。

2時間後、旧ギンコはただの骨になっていく。火葬炉の火を消して冷却。冷却後、扉を開けて遺骨を掻き出す。
遺骨はかなり熱くなっているので触ると火傷をするほど。何よりも遺灰の匂いがすごかったかな(経験済み)。
596名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 22:06:11 ID:66uTYizq
>>594
響きがエロイ
597名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 00:40:14 ID:96XRLG8c
>>591
がんばってー
598眼福1:2006/11/13(月) 00:01:00 ID:1ao+pbtx
私は、琵琶を弾き語り。
弔いの旅路を往く。

そうして、懐かしく奇妙な物語を唄う。

いつか、私の眼の蟲が見せた、
あの男との邂逅を待ちて。



盲かと思われる妙齢の女性は、葡萄茶の大包みを抱えていた。
名を「周(あまね)」という。

閉じた目であるのに、辺りの景色がわかるかのごとく、
彼女の歩みに、惑いはない。
包みを撫ぜながら、小さく独りごちた。

「ああ、ここだったのか」

彼女は立ち止まることなく、人波に吸い込まれていった。



眼前に広がる、山道沿いの宿場。
行き交う人々の足音、商いの声。

緑滴る山間の開けた町。

死期が近いのに、この心躍る様はなんたることか。
周は口の端に小さな笑みをうかべた。

幼い時から我が身に棲む蟲は。
もうすぐ、離れ去る。
それは、私の死を意味する。

かの蟲師に逢うまで、あとどれほどが残されているのだろうか。。

道筋の宿屋で主に交渉し、
店先で客寄せをして待つことにした。

邂逅は、半刻でやってきた。
三段目に足をとめた男がいた。

蟲師であり、名を「ギンコ」といった。
599眼福2:2006/11/13(月) 00:02:45 ID:1ao+pbtx
■眼福眼禍■ あいみての ■

周は、少々あざとい方法で、二人部屋をとった。

流しの蟲師で野宿の多い彼にとっても、
久方ぶりの酒と、柔らかな布団の魅力に勝てなかったのだろう。

満更ではない顔で、ちびちびと酒杯を傾けていた。
周も余興にと琵琶を奏でた。

黄昏から夜闇は、緩やかに穏やかに流れていく。

そうして周は己の頼み事と引き換えに、幻の蟲「眼福」の経緯を語った。



周は、全ての経緯を語ると、そのまま床についた。

しかし、何度も寝返りをうち、時ばかりが流れる。
山間に響く鳥の声を何度聴いただろう。

やっと眠りに落ちようとした時、
ひどい吐き気と、心の臓が早鐘を打つ。
蟲が私に変えられぬ運命を見せる。
堪えきれずに、呻き声をもらした。

「。。っうっ、、ああ。。。あああ」

隣りの蟲師を起こさぬように、口を塞ぐ。

「どうしたっ」
耳聡い彼は言うが早いか襖を勢いよく開けた。

「大丈夫、また。。。見えただけ」

「今、どこまで見えているんだ」
「この目玉の命が終わる瞬間まで」

なるだけ心配させまいと答えた。
ギンコは、周の傍らに傅いて、
背をさすった。労わるように。

「。。周(あまね)。。。。」

ギンコの優しい仕種に、慄いた心が静まってゆく。
「。。。ありがとう。」
「大丈夫か。。?」
「ねぇ、ギンコ。もっと、顔をよく見せて。。。」

周は、震える手でギンコの顔を引き寄せた。
「ああ、綺麗な、すべらかな銀(しろがね)だねぇ」
頬を包む手の柔らかさにギンコは一瞬たじろいだ。
そんな彼にお構いなく、周はギンのしがみついた。
もっと近しく、その顔を確かめるように。
その瞼に刻みつけるように。
600眼福3:2006/11/13(月) 00:04:15 ID:1ao+pbtx


「ギンコ、このまま、もう少しだけいてくれないか。。」

周の喉は、か細い『願い』を搾り出す。

「。。いいぜ。」


周の震えが止まるのはそう長くはなかった。

二人の視線が絡まりあう。
また、一つ夜闇を渡る鳥の声。

「あんたの眼は、深い鈍い紫なんだな。」
「自分ではよくわからないが『紫紺(しこん)』というのだそうだ。」
「。。とても。。。綺麗な色だな。」

ギンコは低く呟くと、その紫紺の瞳に口づけを落とした。

白く細い腕をギンコの首に回すと、彼の唇は周の胸元に滑ってゆく。

啄ばむような、そして貪るような口付けの繰り返し。
柔らかな優しい愛撫にも、なめらかな手つきで、夜着をはだけてゆく。

601眼福4:2006/11/13(月) 00:06:44 ID:1ao+pbtx


「。。。っ。。。あっ。。んっ。。。」
「我慢しなくていい。。声を聞かせてくれ。。」

頬を、首を、胸を、口づけの行為は、
周にとって、甘く痺れるような感覚をもたらしている。

時々に、強く吸われては、紅い花弁を痕にする。

この行為に、愛しみはないのだ。
ただ、互いの傷を舐めあうのに近い。

最期の男が、この蟲師であるのは、救いなのだろうか。
甘い朦朧とした靄の中で、周は囁いた。

「憶えるよ、あんたの姿を。その綺麗な髪も、碧の瞳も」
「ああ、俺も覚えておこう。あんたの姿を」

互いに言い交わすと、もつれあうように、唇を重ねた。

ギンコの広い背にしがみつきながら、馴染んだ香りを聞いた。
蟲を払う煙草。亡き父もよく吸っていた。
懐かしい、もう戻れぬ、幼いの幸福な日々。

目頭が熱くなる。

「周?」
ギンコの声は狼狽していた。

「すまない、昔を思い出してね」


そうして、ほのぼのと夜が明けるまで。


ギンコと私は、切ないほどに、熱を与えあい、奪い合った。
互いを刻み込むように、激しく刹那く。

肌を重ねても、願いは適わない、通じない。


死は、限りなく近い。

602眼福4:2006/11/13(月) 00:08:59 ID:1ao+pbtx


「。。。っ。。。あっ。。んっ。。。」
「我慢しなくていい。。声を聞かせてくれ。。」

頬を、首を、胸を、口づけの行為は、
周にとって、甘く痺れるような感覚をもたらしているのだ。

時々に、強く吸われては、紅い花弁を痕にする。

この行為に、愛しみはないのだ。
ただ、互いの傷を舐めあうのに近い。

最期の男が、この蟲師であるのは、救いなのだろうか。
甘やかな痺れの靄に飲み込まれそうになりながら、周は呟いた。

「憶えるよ、あんたの姿を。その綺麗な髪も、碧の瞳も」
「ああ、俺も覚えておこう。あんたの姿を」

互いに言い交わすと、もつれあうように、唇を重ねた。

ギンコの広い背にしがみつきながら、馴染んだ香りを聞いた。
蟲を払う煙草。亡き父もよく吸っていた。
懐かしい、もう戻れぬ、幼いの幸福な日々。

目頭が熱くなる。

「周?」
ギンコの声は狼狽していた。

「すまない、昔を思い出してね」


そうして、ほのぼのと夜が明けるまで。


ギンコと私は、切ないほどに、熱を与えあい、奪い合った。
互いを刻み込むように、激しく刹那く。

肌を重ねても、願いは適わない、通じない。


死は、限りなく近い。

603眼福4:2006/11/13(月) 00:17:11 ID:1ao+pbtx


「。。。っ。。。あっ。。んっ。。。」
「我慢しなくていい。。声を聞かせてくれ。。」

頬を、首を、胸を、口づけの行為は、
周にとって、甘く痺れるような感覚をもたらしているのだ。

時々に、強く吸われては、紅い花弁を痕にする。

この行為に、愛しみはないのだ。
ただ、互いの傷を舐めあうのに近い。

最期の男が、この蟲師であるのは、救いなのだろうか。
甘やかな痺れの靄にのまれそうになりながら、周は呟いた。

「憶えるよ、あんたの姿を。その綺麗な髪も、碧の瞳も」
「ああ、俺も覚えておこう。あんたの姿を」

互いに言い交わすと、もつれあうように、唇を重ねた。

ギンコの広い背にしがみつきながら、馴染んだ香りを聞いた。
蟲を払う煙草。亡き父もよく吸っていた。
懐かしい、もう戻れぬ、幼いの幸福な日々。

目頭が熱くなる。

「周?」
ギンコの声は狼狽していた。

「すまない、昔を思い出してね」


そうして、ほのぼのと夜が明けるまで。


ギンコと私は、切ないほどに、熱を与えあい、奪い合った。
互いを刻み込むように、激しく刹那く。

肌を重ねても、願いは適わない、通じない。


死は、限りなく近い。

604眼福5:2006/11/13(月) 00:18:30 ID:1ao+pbtx


周は薄明のひんやりとした寒さに意識をもたげた。
ギンコの腕の中で、その温みに微笑をもらした。

彼女はぼんやりと想いを口にした。

「私たちは、少し似ているんだね。」

流れ往く者であること。
蟲に深く関わる者であること。

「そうかもしれんな」

寝ているはずの彼の唐突な答えに、周は身じろぎした。
彼は周を引き寄せ、その瞼に優しく唇を落とした。

「なんとか、なるんじゃないのか」
「。。。変えられるだろうか」
「。。。夜が明けは寒いな。もう少し、このままで」

そうして、二人は逢瀬の夢にまどろんでいたいと、願ったのだった。


彼女と、その眼に棲む「眼福」の行方が明らかになるのは、
ほどなくであった。

(了)
605眼福6:2006/11/13(月) 00:37:13 ID:1ao+pbtx
すみません。画面表示がおくわからなくて、
連続投稿になっております。

どうぞお許しください。
お読みいただきありがとうございました。
606名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 10:32:09 ID:bMjiBzBX
GJ


だけど「。。。」じゃなくて「・・・」のほうが個人的によかった
607名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 23:17:31 ID:/q60kDXV
砲寺火葬場の事故

異常燃焼事故

ある時、砲寺火葬場に大きな蟲の死骸が運ばれた。その蟲は脂肪がたくさんある蟲だった。
高脂肪のため、火葬は難航した。まず、脂肪が発火して異常な燃焼を起こす。
異常燃焼を起こすと、重油バーナーに再点火出来ず、しばらく脂肪が燃え切るまで待つしかない。
当然、デレッキ挿入口からものすごい炎が吹き出てくる。

炉前ホールのカマドの扉から溶けた脂肪も出てくる。係員はバケツですくって火を消すのだがこれが大変。
当然脂肪が焼ける悪臭も炉前ホールまで漂ってくるし。何よりも大変なのは、火葬処理後の清掃。
炉内は脂肪でべっとり。煙突や再燃炉も脂肪で汚れる。清掃業者に依頼して清掃してもらうなど二度手間になってしまう。
608名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 00:38:09 ID:g8vFksnZ
お話的には素晴らしくGJ!!
ご馳走様でした。

しかし>>606に同意。
「。。。」ってこの板に関わらず良く見掛けるけど、何なんだろうね?
誰が始めたんだ。物凄く苛々する。
正直、個人的には「・・・」「・・・」も引っ掛かる。
普通に「…」じゃあいけないのか。
折角良いこと書いてても少なからず台無しだと思うんだけどなあ。
609眼福7:2006/11/15(水) 21:35:45 ID:ZtXbCi3n
こんばんは。お二人とも、ご意見ありがとうございました。
「。」を使用しているのは、ただ単に面倒だったからです。
「…」を打つより、「。」の方が早いので。
無精者ですみません。次回は、使用法に気をつけたいと思います。
610名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 06:40:56 ID:g7vet1rG
>>607
冠婚葬祭板からの誤爆かよ(www
611名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 15:17:02 ID:zs5WNI1O
ギンコの自傷癖は未だに治らず、嫌なことがあるとつい自分の左手首を剃刀で切っている。
傷跡は長袖で隠している。 切ったときに血を見ると落ち着くし。
612名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 21:17:13 ID:nFHHf1+C
>>611
またおまえかW
613名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 03:28:36 ID:7za3FMQA
>>612
相手するなよ
614名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 08:04:13 ID:Vnnol62I
はくつるはギンコの手足をのこぎりで切り落とす。ダルマギンコの出来上がり。

はくつるはギンコをリュックに詰め、原付でユニクロ西橋店をあとにして、小山駅のガード下まで行く。
ガード下にはホームレスでごった返していた。「美人の男がいるぞ。そいつを乱暴に扱ってもいいぞ。よかったら醤油を掛けて食べてもいいぞ。」
ワンワン!!「おい!ワンコラ!おとなしくしとれ!」「その犬は?」「ああ、ホームレスの俺たちの食糧さ。」
ギンコはホームレスに襲撃される。抵抗しようにも、身体をよじることくらいしか出来ない。「俺のちんこをしっかりとしゃぶって長年の垢を落とせ」
ギンコはホームレスに無理矢理フェラさせられる。ギンコは嫌がっている。目から涙を流している。はくつるはホームレスからもらった酒を飲んで勘能。

「ギンコ、”ダルマさんが転んだ”をやってみるか?」
ギンコを立たせる。するとすぐに前のめりに倒れた。ギンコは鼻血ブー。以下略

はくつるはギンコを背負ってバイクで家まで帰る。「ずいぶんホームレスにやられたから体が臭いな。お風呂できれいに洗ってあげるよ。」
ギンコを浴槽に乱暴に突っ込んだ。「ちょっと熱かったかな?」はくつるはおもしろがってギンコを沈める。すると、ギンコは必死に抵抗しているらしく、
あぶくがぶくぶくと。ギンコを引き上げると苦しそうな顔をしている。はくつるはギンコの体と頭を洗った。二階に運ぶときはギンコの髪の毛を引っ張って
運ぶ。それ以外の方法がないからだ。

翌日、ギンコの歯を抜く。以前のさくらたんの虐待の書き換え。
615名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 13:52:43 ID:ML4GsnfH
ここのSS(>>249)とかに似合いそうな曲をみっけた
http://www.youtube.com/watch?v=E7Jzp1Go1Qc
616名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 16:24:32 ID:/SGmSu7W
>>614
かっこいいギンコをいじめるな(www

化野先生、ギンコさんの口の中にスパゲッティを無理矢理押し込むのはいじめですか?
人が嫌がることをするのがいじめなの!ギンコをいじめたら化野先生は許さないよ。
617名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 19:53:21 ID:ou8DHHMo
>>616
相手にすんな
618名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 07:50:33 ID:PV953QgR
>>605
GJ!たいへんおいしかった。ご馳走様です!
また読みたいなと思いました。
619眼福7→花惑い:2006/12/03(日) 16:27:44 ID:OukpY6Xz
こんばんは。みなさま感想をありがとうございます。
遅くなりましたが、先日7巻を読了しました。
作品もそうですが、登場人物名はかなりよく練られていると思います。
眼福の周も、周囲をよく見る、という意味であろうし、
只今、ちょっと書いているのが「花惑い」の「佐保」さんです。
「佐保」は「春の女神」のお名前です。
あと「真澄」も「真澄鏡」の「真澄」だと思います。
作者の入念さに感服します。さすがプロだなぁと思いました。
さておき、出来上がりましたらこちらに伺いたいと思います。
文章文法に注意したいと思います。それでは。
620名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 17:54:35 ID:a5tdFOhy
>>619
また描いて

>>615
いいんでね
621名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 05:42:09 ID:2SKHA6v4
ギンコの長袖シャツの左の袖には血が少し付いている。
リスカをして、完全に血が止まらないうちに袖をもどすので血痕が付く。
深く切り刻んだときは1〜2時間は血が止まらないし。
たまに思いっきり深くまで切ってしまい、血が止まらなくなってしまい、慌てた経験もあります。
怖い夢を見たときなどは朝起きたら怖い夢を見た精神的苦痛を和らげるために3本の傷を作ることもあります。
ああ、リスカをやめたい・・・・でもやめられない。傷はどんどん大きくなる。常習化はどんどん進んでいる。
最近は人前でも平気でリスカをするようになって・・・

会社のトイレで切ったり、医務室のベッドで隠し持っていた使い捨てメスで切ったり。
最悪なのは倉庫で仕事中に切ってしまったことですね。ああ、仕事用のエプロンに刃物なんか入れておくからいけないんだ・・・ギンコ。

化野先生の家の玄関で立っているときでも即座にコートのポケットから貝印の剃刀を取り出して、長袖の服の袖をまくり上げ、
自分の左手首に剃刀をぬらして切る。当然、ギンコの血が床に滴る。
やってきた化野先生に「ギンコさん、うーん、切る前に俺に相談しろよ(w こんなことをしなくても生きていけるじゃないか?」と言う。
622名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 02:37:22 ID:FuWEc1cj
>>615
うん、いいんでね


SS求ム
623名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 20:28:15 ID:s/yjPDOi
ギンコが体験した出血多量

ギンコはお風呂で頭を洗っているとき、起き上がろうとして、水道の蛇口に思いっきり頭をぶつける。
すると、大量の真っ赤な血が出てびっくり。お風呂場の床は血で真っ赤に染まる。
起き上がろうとするが、どんどん血が出ているのでクラッとして起き上がれず、すぐに意識を失ってしまう。
化野先生が不審に思ってお風呂場に行くと、頭を怪我して血まみれのギンコを発見。
出血多量に近い出血をしているので、救急車を呼ぶ。幸いにギンコと同じ型の血液があったので死なずに済んだ。

「ギンコよ、いくら何でも裸のままで血まみれでお風呂場に倒れていたってことは、ひょっとして、剃刀で手首をえぐったりしたのか?」
「いや、リスカではない。頭を洗い終わって起き上がろうとしたときに蛇口に頭を思いっきりぶつけてたくさん血が出て気を失ったんだ。」
624名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 06:56:14 ID:7k61YEKc
ギンコの血液型はRHマイナス・AB型なので、輸血できるキャラクターは犬夜叉や殺生丸のみとなる。
なので、多量に出血したら大変。

たとえば、ギンコの血液に探幽の血液(探幽は確かRHプラスだったような)を混ぜてしまうと、血液が固まって流れなくなってしまう。
625眼福7→篝野行:2006/12/10(日) 02:01:40 ID:GMIQZ4qF
「花惑い」を書いていたのに、
いつのまにか「篝野行」になりました。
しかもエロはありません。
しかし、どうして蟲師のSSを書くと、
なにか悲しい女性ばかりになっていきます。

拙文ですが、宜しくお願いします。
626眼福7→篝野行:2006/12/10(日) 02:04:01 ID:GMIQZ4qF
■ 篝野行 ■

腹の腑を陰火で妁きながら、私は、未だ生きている。

己の罪が、腑を凍えさせる。

死は。

死は、ひどく近い。

■ 篝野行 ■ それから ■

私はなんと高慢な女だったろう。

流しの蟲師、ギンコ。
彼にもう一度見えることができるだろうか。

陰火の幼生に対して策を誤った挙句、
私は陰火を飲み込んでしまった。

独り身の厳しい冬に、私は余命を数えていたのだ。

そんな折、私の便りに応えて、
彼は雪深いこの山里に足を運び、陰火の治療法を施してくれた。

「ゆっくり治していくんだ。少しづつ、確実にな」

降り積む雪の如く静かな彼の、その声を私は忘れないだろう。

627篝野行2:2006/12/10(日) 02:05:33 ID:GMIQZ4qF
■■ 篝野行 ■ それから ■■

彼からの便りが届いたのは、まだ遠くの山々に雪を頂く春浅い頃だった。

「元気か。近いうちに、そちらに寄るつもりだ。焦らず体を大事に」
とのごく短い文だった。

その内容を幾度も読み返し、丁寧に懐にしまった。

便りをもらって一週間後のことだった。
冬名残の寒さが凍み渡る、夕間暮れ。
ちょうど馴染みの童が、手籠いっぱいに早摘みの山菜を届けに来てくれた折だった。

「みく、ナオ。山菜をありがとう、こんなに大変だったでしょう。
これは風邪薬だよ。食後に飲むようにね」
「ありがとう。野萩」
童らを覆うように影をつくって飄々と現れたのは、ギンコだった。
「よう。元気か?」
「蟲師の兄さんだ」
「ああ、ギンコ。久しぶりね」
「僕たちも里も元気だよ」
「じゃ、私は今からこの人とお話があるから、
お前達は明るいうちにお帰り。お家の人にも宜しく伝えておくれ」

628篝野行3:2006/12/10(日) 02:06:30 ID:GMIQZ4qF


はしゃぐ二人を見送って、彼女はギンコを家に招き入れる。
熱い茶と里で作った甘いゆべしを添えて彼をもてなした。

「便りをありがとう。お元気そうで、何よりです」
「そっちこそ、体は大丈夫なのか?」
「まだ草を吐いているけれど、咳き込むことも少なくなったし、回復にむかっています」
「…そうか、よかったな。まぁ焦らないことだな」
「…ええ、わかっています。今日は何の用ですか?」
「調書を、少しみせてもらおうと思ってね」
「もちろん、それは構いません。でも今日はもう遅いし夜道も暗い。
 野宿には冷えるでしょう。家に泊まって明日にしたらいかがです」
「それは、ありがたいことだな。じゃ、好意に甘えさせてもらうよ」

暖かな囲炉裏そばで、夕餉は件の山菜尽くしである。
彼はさまざまな土地で見聞きした蟲の話をしてくれた。
里住みの彼女には、十分に参考になるし、興味深く頷く。
饗された酒も次々と乾されて話は進む。

629篝野行4:2006/12/10(日) 02:07:32 ID:GMIQZ4qF


蟲話も一区切りついて、静かな静寂が辺りを覆う。
囲炉裏に香木でもくべたのだろう、よい香りがはぜている。

「そろそろ夜も更けてきたな」
「そうね。隣りに布団を敷いているわ」

ギンコが襖に手をかけようと立ち上がると、野萩は彼の腕をとった。
床をみつめたまま、小さく呟く。

「…あの、私、ずっと…あなたに謝ろうと思っていたの」
「…何を?」
「この里の陰火のことで」
「すんだことは、もういい」
「でもっ」
「方法と結果はどうあれ、あんたは村を守ろうとした。
 里もあんたも今回のことで十分学びになったのであればいいだろう?
 それとも里人がその件で責めるのか?」

苦い険しい声でギンコは問うた。
「…里の人たちは、相変わらず私を頼ってくれている」
「なら、それはいいことだろう?」

「ギンコ、あのね」
「ん?」

問うが早いか、野萩は彼に抱きついた。
抱きつくというより、しがみつくといったほうがいいか。
何かに必死に耐えているようでもあった。

630篝野行5:2006/12/10(日) 02:10:34 ID:GMIQZ4qF


喉に異物を感じ、咳き込む。何枚かの枯葉を吐き出した。
それは、以前ほど禍々しさはなく、脆く枯れた葉だった。

身の内に棲む陰火の幼生だ。

自虐的な笑みがこぼれる。

「…私。この冬の間、いろいろ考えたの」
「人と蟲の在り方とは、なんだろうって」

私は、この村が、この里が本当に好きだった。
早くに両親に先立たれ、孤独な私を、慈しみ養ってんでくれたのはこの里の人々だった。
だから、せめて里に必要とされたくて、一生懸命に学んだのに。

「…『ただ、あるように、あるだけ』だろう」
「……ギンコ」

誰も私の失態を責めはしなけれど、この里は豊かな山の幸を喪った。
その責を負うのは、私なのだ。

不意に涙がこぼれてきた。

私は「だれかにもういいのだ」と許してほしかった。
けれど、里人の前で泣くことは、自負が勝る。
この行きずりの彼の前でなら、弱音もみせることができる。

「つらかったんだろう、野萩。だれも、なにも悪くないんだ」

そういうと、彼は頬の涙を拭ってくれた。
無骨だが、確かな偽りのない優しさがあった。

631篝野行6:2006/12/10(日) 02:17:03 ID:GMIQZ4qF


彼にしがみついて、堰切ったように泣いた。
声をあげて泣いたのは、本当に久しぶりで。
その間中、彼はゆっくりと私の背をさすってくれた。

「…もう、落ち着いたか?」
「…ありがとう。本当に申し訳ないばかりで…」

「『里住み』になる、ということは、多くの人の営みを負うことだ。
あんたは、本当によくやっているよ」
「…まだまだ精進が必要だけどね」

彼の頬に手をのばした。やわらかにゆっくりと口づけをした。

間近でみる彼の眼は、昔川辺でみた美しい鳥によく似ている。
あの鳥はなんという名だったろうか。

あるいは、この里の喪われた豊かな緑にも似ている。

「…野萩?」
「陰火のせいで体が冷たいんだ。今宵はそばにいてもいい?」

そう告げると、布団の上に絡み合うように崩れていった。
ギンコは野萩に組み敷かれながら冷静だった。
彼女の両頬を包み、低く呟いた。

「俺は男で、あんたは女だ。だから温めてやるには、あんまり方法がない」
「それでも、いいんです」
「泣いた女を抱くのは気がひけるんだがな」
「あなたが、笑わせてくれればいい」

――この里を救い、私を許してくれたお礼がしたいから。
     そうして、この春もこの先も私が生きれるように。――

632篝野行7:2006/12/10(日) 02:21:56 ID:GMIQZ4qF


ギンコは、小さく笑うと、体勢を入れ替えた。
彼女の艶やかな黒髪が敷布に孤を描く。

野萩は承諾の意味を込めて、彼の首に優しく手をかけた。
白く細く腕は、だが、陰火のせいかほんのりと冷ややかだった。
彼女は、ギンコの顔を探り引き寄せた。
さらさらと流れる白銀の髪。そして不思議な緑の隻眼。
ずっと気になって、彼の瞳の色を問うてみた。

「…きれいな色だねぇ」
「翡翠という鳥の羽色によく似ているそうだ。残念ながらまだ見たことはないのだが」
「ああ、そうだね」

彼女は得心がいったとばかり朗らかに笑みを返すと、長い口づけ甘さに酔いしれる。


ギンコは思う。

この共寝は、淋しい彼女を一刻温める術にすぎない、と。
けれど、それでも、彼女の救いとなり、命が繋がるのなら。
ただ、慰めでなく、優しく温めてあげたいと。


夜は更け、淡くも冴え渡る月明かりだけが二人を煦める。


春は未だ、冬のまどろみに。
彼らは二度とは交わらぬ夢を紡ぐ。


やがて、すべては芽吹き、命が萌え出づる次の春に、
だれかの命の焔も、再びようようと長らえるのだろうか。

■(了)■
633篝野行:2006/12/10(日) 02:26:51 ID:GMIQZ4qF
こんばんは。お読みいただきありがとうございました。
三点リーダ…とか、投稿過多とか、
野萩さんの口調などに気をつけて書いたつもりです。
自作こそ、花惑いでがんばります。
634篝野行:2006/12/10(日) 02:32:37 ID:GMIQZ4qF
自作→次作です。間違えました。
個人的に野萩さん曲です。元ちとせさんの「春のかたみ」
http://www.youtube.com/watch?v=k1htudsY7Uc
635名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 06:02:46 ID:dZI0DWwa
はぁぁぁぁぁぁぁ…
ため息が出るほどGJです。美味しゅうございました。
636名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 07:47:47 ID:edvM20SF
素晴らしい。お見事です。
他に云いようが無いっす。
原作での話をしっかり覚えてなかったんだけど、
すんなり引き込まれました。

原作読み返すか…
637篝野行4:2006/12/10(日) 10:31:10 ID:GMIQZ4qF
間違い発見しました。4の「静かな静寂」
ちゃんと校正をいれたつもりなんですが、ありえませんね。

感想をいただき、皆様本当にありがとうございました。
638名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 12:22:18 ID:beqyGnNJ
639名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 17:37:46 ID:rBtti9ip
ギンコは旅先で寝ているとき、布団の中で隠し持っていた使い捨てメスで左手首を切ってしまうこともあります。
当然、ギンコの血が布団に滴りました。そこにあったきれで押さえて血を止めようとするギンコ。血はなかなか止まらない。
640名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 06:35:12 ID:VxyW5JoW
新生ギンコは25歳の頃からリストカットをするようになる。
たまに大量に出血するほど切ったり、ヤリ過ぎで手首の傷が化膿して腫れたり。
傷だらけとなり、傷跡の上から切るのでたまらない。

リスカの道具

・彫刻刀(切れ味が悪いので切るというより痛みを感じさせるための武器)・缶切り(彫刻刀と同じ役目)・一般的なカッターナイフ
・クラフトカッター(使いやすいので重宝している)・貝印の剃刀 ・蟲師の仕事で使う愛用の手術用小刀(メス)・使い捨てメスなど

新生ギンコの特徴
リストカットをしているので左手首にはリストカットの跡だらけ。通常、長袖の服で傷口を隠す。
お風呂や温泉に入って服を脱ぐと醜い傷跡が丸出し。無数の傷跡がある。手首の上から関節あたりまでリスカの跡だらけ!!!
641名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 23:44:06 ID:sV22/dLd
>>634
見れない・・・
642名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 02:45:07 ID:c2ZQAGSg
sageないわ、ポエムだわ、本当に成人してんの?
643名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 03:15:20 ID:1Ktw1DKw
ちくしょう。たまには純愛が見てぇなこんちくしょう
644名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 03:24:17 ID:ldryBLRU
ギ×いお
ギ×すず
この辺りが読みたい
645:2006/12/13(水) 14:39:09 ID:Uhqvatkk
ギンいおが見たい
646名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 14:53:19 ID:Zo1fTtZ1
ぬいが見たい
647名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 14:18:50 ID:3Ee2YggS
淡幽といちゃついてるのが見てみたいな
648名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 18:21:14 ID:AbRNyxwh
ギンコはかっこいい美人の男性。
普通に頼もしいやつだけど、夏服になると左手はリスカの跡だらけ!!!
傷跡が目立つので、夏でも長袖で傷跡を隠す。
649名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 17:20:46 ID:qZPvf+6f
蟲師は女の子が少ないからつい女体化で済ませてしまうんだが
邪道か?
650名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 23:22:02 ID:tCOy+2T8
>>649
個人的には構わない。
というか今はもう書いてもらえるなら何でもry
651名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 00:12:26 ID:gbN9DS34
女の子少ないか?
いくらなんでも女体化はちょっと・・・
652名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 03:00:50 ID:YLFgNcQ4
女体化とホモはちょっとなぁ
653名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 21:58:06 ID:bxgFlgp0
女体化に向かない作品かも?
というより組合せと男不足、深刻な問題です。
654名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 17:15:54 ID:a9K0F2mJ
ギンコは晴れて普通免許を取得。

学科試験、1発で合格。
技能試験、30回も不合格になった。
655名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 14:27:21 ID:0Ya/iQmZ
保守
656虚繭取り:2007/01/03(水) 03:07:42 ID:It80PB/s
謹賀新年です。こんばんは。
sageないやら、ポエムやら、未成年者疑惑もありますが、
何書いたって、非難があるのだろうがこちらの特徴なのでへこたれません。
というわけで、年末年始休みに書いたものを出します。
また、題名趣旨と違うエロなしSSですが、ご容赦ください。
よろしくお願いします。
657虚繭取り1:2007/01/03(水) 03:11:22 ID:It80PB/s
彼に初めて会ったとき、僅かな違和感を覚えた。

それが何故なのか、よく思い出せない。

◆虚繭取り◆

「お前の中の、でっかい空洞の口は塞げ。戻ってこれなくなる前に――」

馴染みの蟲師は、私に告げた。
彼の声音は低く、とても辛そうだった。

虚穴から戻った時、すでに日は落ちて、
家路は夕闇漂う重苦しい沈黙が流れていた。

私は夜空を仰いで、今宵は朔の日なのだと思い出した。



「…ギンコ。今日は、ありがとう」
「…ああ、あれで気が済んだか」
「…よく…わからない」
「…そうか」

綺の言い分も最もだ。
見たことと、それを受け容れることは異なるものだ。

だが、幾許かの諦めをえて、前を向いてくれればいい。
失ったものを求めるより、希望を見出せればと願うのだ。
ギンコは、また一つ紫煙を夜風に流した。

658虚繭取り1:2007/01/03(水) 03:12:33 ID:It80PB/s


「夕餉にするね。食べていくでしょう?」

玄関を開けると、綺は気丈にも微笑んでギンコに宿をすすめた。
あんな冥い冷たい虚穴をみて、一晩を考え込むくらいなら、
何でもいいから、だれかのために食事の支度でもして
時間を紛らしたほうが、なんとかやり過ごせる。

「ありがたいが、少し休ませてくれないか」
「客間が空いているから、そこを使って。仕度ができたら呼ぶわ」

白銀の髪に隠れて、彼の瞳が翳っていた。
熱でもあるのか、それとも気分がすぐれないのだろうか。

勝手知ったるように、奥の間に消えていく彼の背をぼんやりと見送った。

不意に心配になり、手水盥に手布を浸して、そそと客間に運ぶ。
慣わしどおり、隙間の空いた襖の向こうに彼がいるはずだ。

「ギンコ、入るね」

隙間から念のため声を掛け、更に襖を開ける。
夜闇の中で早々に臥せるギンコは、病人のようである。
身動ぎすらしないが、その額にうっすらと汗を浮かべている。
やはり熱があるのだろうか。あの虚穴で疲れさせたのだろうかと、胸が痛んだ。

盥に満たした冷たい井戸水で絞った布を額にのせた。
ギンコうっすらと眼を開ける。
「…ギンコ。大丈夫?」
「ありがとう。すまないが、先に横にさせてもらうよ。
仕度ができたら、悪いがまた呼びにきてくれないか」
語尾弱く呟くと、また眠りに引き込まれていった。
不思議な微睡(まどろみ)かただ。だが、蟲見る者の眠りとしては常なのかもしれない。
亡くなった爺様も、よく眠ったり起きたりしていたものだ。

綺は、彼の生糸の手触りににた髪をさらりとかきあげると、
部屋を退き、夕餉の準備を始めた。
いつもは、昼の残りものであっさりと済ませるのだが、
今宵は気分のすぐれぬ客人がいるし、おじやでも作ればよいだろうと仕度する。
具材を混ぜた鍋を囲炉裏にかけている間に、日課であるウロ繭を見に階段を上がる。
夜のためにもう一度桑の葉を与えて、繭に返信がないかを確かめておきたかった。
四半刻を掛けて、全てのウロ繭に異常はなく、そしてやはり返信がないことを
半ば諦めながら受け入れ、階下へ降りてきた。
659虚繭取り1:2007/01/03(水) 03:14:39 ID:It80PB/s
夕餉もそろそろだし、ギンコを起こそうかと綺は奥の間に向かった。
「ギンコ、入るよ」
襖の隙間から声を掛けて、手を掛ける。

「仕度ができたけど、ギンコ?」
手布は額にそのままで、温くなっていた。
仰向けに眠る彼の顔は、苦悶を浮かべていた。
悪い夢ならば、早く起こしたほうが良いのかもしれない、
綺はそう思い彼の額にある手布を除けようと手を翳した。

「…っ」
存外な力で、手首を捉まれた。
「ギンコ?」
茫然と身を起こす彼は、現つに焦点を会わせようと何度か右眼を瞬かせた。
「……綺?」
「あの。手を離してくれない?」

不思議な翠の隻眼がゆらいで、彼の右頬に一筋の光をつくった。

本当に、不意に、我知らずと涙を流しているようだった。
彼は、綺の手にあった手布で右頬を拭った。

「ギンコ。どこか痛むの?」
綺は気遣わしげに声を掛ける。
彼は、だか寝覚めとも思えぬすばやさで綺を引き寄せた。
袂のあたりに、彼の頭が寄せられる。そうしてくもぐった声を絞りだした。

「…すまん、もう少し、このままでいさせてくれないか」


660虚繭取り4:2007/01/03(水) 03:17:48 ID:It80PB/s


今日滅多に踏み入れぬ虚穴が原因だと、解っている。
それが、今の事態をひき起こしていることも。

あの虚穴は、俺の最奥の記憶を呼び起こす。

一番古い記憶は、長く暗い闇の中を黙々と、
ただひたすらと歩く記憶だ。前も後ろも、時刻もわからない。
足が痛んでいるのか、この眼が病んでいるのか。
何から逃れようとしているのか、それとも何を失ったのか、
四肢の動きも緩慢になり、そして、心すらも痺れていくようだった。

ただ、歩き続けることのみが、心に強く、強くかせられているようであった。

歩き続ける中で、皓々と照らす嘘じみた月をいくつも仰いだ。
その夜以前のことを、自分は本当に思い出せない。

己が名前も、家族も。
すべてが、虚ろだ。

それが、最初の記憶だ。
どうして、記憶がないのか、左目がないのかすら、定かではないのだ。
だが、我知らず右目が泣く夜は、なにがしかの切なさで胸を塞ぐのだ。

喪った左目を悼むがごとき朔の今宵は。
昏い深淵を彷徨う幼い己が泣いているのかもしれない。

それでも、現つに己があるのは、刹那でも己を引き止めてくれる人々がいるからだ。

この確かでやわらかな、人の温もりがあるからだ。


そう、独り言を飲み込んで、ギンコは綺をひきよせた。

661虚繭取り6:2007/01/03(水) 03:31:19 ID:It80PB/s


『ああ、そうか』

綺は、ギンコの腕の中で、彼に感じた違和感に得心がいった。
それは違和感ではなく、既視感だったのだ。

あれはいつのことだったか、まだ緒ちゃんが隣りにいて
ウロ守の爺さまの不思議な昔物語の一つだった。

八百万の神々の中で、白銀の髪と翡翠の瞳の水の神は、片目で泣くのだと。

喜びにつけ、悲しみにつけ、水の神が両目で涙を流せば、
陸地は大雨やら洪水やら、海からは大津波に襲われるからなのだという。

心優しき神は、民草の営みを思い、ただ片目で涙するのだと。

故に、古えの人々は、片目で泣くことは、忍びがたい何かを想い泣くのだと言い伝えている。

右頬に静かな光の一筋を映す彼をみて、彼も何かを思っているのだろう。
神代の神さまもきっとこのように涙するのだろうと思った。

今は虚ろな左目こそが、彼の喪われた答えを秘めているのだ。

「…ギンコ。あなたも何かを喪ったの?」

「…わからない。…わからないんだよ」

血の縁(えにし)なき者は、何者にも縛られぬ強さを持つ。
だが、時として脆い。それは礎なきにも等しいから。
私は、一族の長の爺さまがいて、里には両親がいて、緒ちゃんがいた。
双子としての結び付きは、とても慕わしいものだ。
だからこそ、今日の案内された虚穴をみても、
まだ緒ちゃんが、どこかに生きて在ると疑っている。
疑いでなく、信じているのだ。

この流しの蟲師にも、縁なる者がいるのだろうか、それともいたのだろうか?

「だが、時々片目が泣くんだ。その時ばかりは、なぜか胸が痛む」

そう低く呟くと、ギンコは腕に力を込めた。
抱きすくめるというよりも、離してはなるまいとしがみつくといった力の込め方だ。

綺は宥めるように、彼の背に腕をまわし、その背を撫でた。
彼女からは、新緑の木々と桑の実の甘く懐かしい香りがする。
生まれ育った郷里さえも無いがゆえに、それがさらに彼の胸を切なくさせた。


月影もない朔の空ばかりが二人を覆っていた。

■了■
662虚繭取り:2007/01/03(水) 03:33:44 ID:It80PB/s
きっとおそらくこの二人の需要はなくて、
誤字脱字等、あれこれとご批判いただくと思います。
お読みいただきありがとうございました。
663名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 21:53:24 ID:xtdgfrmG
>662
 そんな、卑下することないですよ。GJでした!

 ……てなレス欲しさの誘い受けですか? それとも読み手を馬鹿にしているんですか?
 下らない能書きと捨て台詞とを付け加えて読み手を不快にさせるだけの労力があるなら、
もっとSSの推敲に力を注いだらどうなんです?
 てか、実際のとこ、推敲しました? 誤字脱字の校正ってレベルじゃなくて、物語全体
の流れを。
 何て言うかな、文章を飾ることに力を注ぎすぎじゃないですか? 雰囲気だけが先走っ
て、ポエムにすらなっていません。
 短いお話なんだし、まずは推敲のとき、声に出して読んでみることをおすすめします。
それでだいぶ違ってくるんじゃないでしょうか。
 あとは視点の整理。今は誰の視点で物を見ているか。視点の切り替えは不自然じゃない
(即ち読み手に判りやすい)か。
 そして主語・述語を意識すること。たとえ省くときでも、意識して省くのと単に書かな
いのとでは大違いです。
 これらを気をつけるだけで、かなり大化けすると思いますよ、貴方のSSは。

 次は期待しています。頑張ってください。
664名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 02:46:09 ID:ZWAFImY2
>>663
おまい優しいなあ。
空気読めない奴は鉄ヲタだけでお腹いっぱいだよ。
665名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 06:12:45 ID:/yj4iuMW
ギンコは熱を出して寝ている。突然起き上がって、手首を仕事で使うメスでブスブスブス・・・・と切り刻んだ。
当然、ギンコの生温かい血がシーツに滴りました。メスを手首に突き刺し、ブスブスブスブス・・・・と思いっきりえぐってブチンとメスを引き抜きます。

もちろん、眠れないほど痛いです。血はなかなか止まりません。それでもギンコは痛みで我に返ろうと深い傷を作ってしまいます。
右手は蟲煙草の火を押し付け、火傷を負わせて根性焼き。もちろん右手首にもメスで切った傷跡が数本ほどあります。
666名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 07:31:20 ID:ecWsod8U
「…」について文句を垂れさせて貰ったあの書き手さんだろうかw
あの時だって内容に文句付けた覚えは無いけど、何か偉く厳しい人がいるな。
ぶっちゃけ、もっと(色んな意味で)酷い書き手なんか山程いるだろうに。

他スレでかなりタチの悪い荒らしや書き手に会っちゃった身としては、
ここは雰囲気良い方だと思ってたんだが。(変なのもいるけど

懲りずに(懲りなさそうではあるが)また書いて下さい。
タイミングが余程外れなきゃ感想は書くから。
過疎ってるし、書ける・書いてくれる人がいるのは素直に嬉しいからさ。
667名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 07:33:54 ID:mRlTzJHT
● 名 前 こ じろう (男性)
ttp://mixi.jp/show_friend.pl?id=5337740
● 名 前 ふ み (女性)
ttp://mixi.jp/show_friend.pl?id=6643637
● 名 前 なんちゃって 美弥 (女性)
現住所 宮崎県
ttp://mixi.jp/show_friend.pl?id=3993695
● 名 前 ☆ どさ兄 ☆ (男性)
現住所 北海道上川郡
誕生日 10月11日
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● 名 前 田頭 隆司 (男性)
現住所 大阪府大阪市
誕生日 10月13日
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● 名 前 ゆに☆彡 多代 (女性)
現住所 大阪府大阪市
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● 名 前 にこ りん坊 (女性)
現住所 埼玉県
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● 名 前 とう ちゃん (男性)
ttp://mixi.jp/show_friend.pl?id=4619639
668名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 04:21:35 ID:jqorE/O/
化野先生、朝一のクルマの暖気の仕方が分かりません。

ダメじゃないか?ギンコ、もっと早く家を出ないと・・・・二輪車じゃないんだから。
まず、エンジンを始動し、、空調を入れて窓の凍結を溶かすんだ。しばらくやっておかないと溶けないからな。
溶けたら、ワイパーでぬぐってから出発。後ろはなかなか溶けないのでバックミラーで見るしかないし。

凍結で前が見えない状態は、ボンネットを開けたままで走るのと同じだかんな。
669名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 09:49:45 ID:31orHeiF
>>666
それを直せばさらによくなる意味で言ったんじゃないかと
670名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 22:01:28 ID:8Nw6j9Hq
サイトの宣伝にしても、この言動はないよなあ
ま、へこたれず頑張ってくれw
671名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 16:32:41 ID:6YjAvF7L
ぬいのエロ絵が見たいよ
672名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 10:24:53 ID:yRB8qq9z
 
673名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 13:31:45 ID:83PyPWgK
ヨキの時にお世話になったぬいをいじめたくない・・・・
ぬいがギンコに生きる力を与えてくれたのは感謝しています。

平成19年1月13日・13時29分頃、地震があった。OR栃木県小山市
674名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 22:07:43 ID:bl/MdcAf
三巻見たんだけど、ぬいがかっこよすぎ
っつーか美人
675名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 05:42:45 ID:l1p5UL41
リストカットを繰り返し、左手を傷だらけにしてしまったギンコの心を立ち直らせたのはぬいの言葉のおかげだ。

ぬい
「ギンコ、またやったの?ぬいは本当に悲しいよ。手首の傷跡を見るたびにぬいは悲しいの。
ギンコだって、せっかくクルマの免許を取って自分のクルマを買ったんだから、教習所で掛かったお金とクルマを買ったお金の借金を返したいでしょ?
胸を張って蟲師として活躍したいでしょ?だから、自分を傷付けちゃダメ!もし、リストカットが続くようなら働けなくなっちゃうよ。」

ギンコ
「簡単にはやめられないんだ。いったん覚えてしまったリストカット。もちろん私もやめたいと思っている。」

ぬい
「なら、やめるように努力をしないとダメだよ。もし、失敗してまたやっちゃったとしてもやめる努力を忘れちゃダメだよ。」
676名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 05:50:30 ID:l1p5UL41
ギンコの場合は、剃刀やメスを持つ手が右手なので、どうしても左手首の内側に傷を作るよね。
いったん傷付けると、真っ赤な血が見たくなって、どんどん傷付け、最大で15本ものの傷が一度に出来ます。

最近、強い痛みを感じたくなり、ついつい深く切り込んじゃうことが多くなったのでやばい・・・・左手は少し麻痺しているよ。
677名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 10:20:27 ID:T2rm29Y1
age
678名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 22:43:45 ID:IBH/fgip
 
679名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 07:35:50 ID:4ZnBrS3W
今日も蟲師線の保守のために保守係は頑張っています。

レールはすり減っていくので定期的な交換が必要。枕木も木製枕木からプレストレートコンクリートの枕木に交換していく。
道床はだんだんに崩れるので、定期的に補修する必要もある。

この保守の費用が掛かるため、鉄道の保守は難しいんだ。
今のところ、予算がなかなか取れないため、ロングレール化は出来ず、未だに定尺レールのままとなっている。

蟲師線は地方交通線。いわばローカル線なので、乗る人も少なく、予算がそんなに取れない。
その為、複線化は出来ず、未だに単線のままである。つまり、蟲師線は大赤字の状態。しかし、蟲師自動車道が冬期のみ閉鎖になることから、
蟲師線は重要な交通機関として廃止は免れているという。
680名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 07:39:33 ID:4ZnBrS3W
蟲師線のレール幅が標準軌なのは、犬夜叉の蓬莱本線が標準軌と決まった為だ。
標準軌の方が後々便利だし。結界師の鉄道も標準軌である。

JR蟲師線、JR伊月線、JR津月線 1435mm
以前の蟲師鉄道 1067mm
たたら渓谷鉄道 1067mm
681(ギンコ×?)淡幽1/2:2007/02/09(金) 20:01:17 ID:mP+gAWZu
「…はっ、く、ぅうう…っ」
女は更に指で割れ目を掻き混ぜた。
机に向かってはいたが、文字を記していた指は今は体の中心を貪っていた。
もっと奥に届かせようと無意識に腰を前に突き出す。
足りない。
胸元の着物の合わせの部分から左手を差し入れた。
乳房を包むように掴めば、既に固くなった突起が掌の中心に当たる。
己の手の冷たさに背筋が震える。
女はその感覚ごと揉みしだいた。
(っこのようなことを……私は…っ)
直接的な快感と共に、淫らな行為を自ら行っているという背徳に、女は興奮していく。
突起を親指と人差し指で挟めば、悩ましいため息が出る。
ぎゅっと指で摘む。
痺れるような快感が大事な部分を中心に全身に走る。
下半身に伸ばした指と連動させて、何度も繰り返す。
股間から溢れてやまない淫液は、今や袴まで濡らさんばかりの勢いだ。
その蜜を二本の指に絡ませて、中で交互にぬるぬると蠢かせる。
頬が上気してくる。
気を抜くと艶めいた声が上がりそうになる。
でも嫌だ。
いくら滅多に人の来ない離れ屋といっても、後ろの戸は空いている。
息を摘み、ときに気だるく吐き、眼を僅かに開ければ夜の闇をぼんやりと照らす灯台の橙の光が映る。
でもすぐに眼を閉じた。
こんな一人さみしい部屋を今は見たくはない。
瞼の裏で彼の男を思い浮かべるのだ。
男のぶっきらぼうだが優しい手。
月明かりの夜にはぼんやりと光るような銀色の髪。
不思議な緑の瞳でこちらを見ているひと時。
耳元で囁かれる低い声。
男を想いながら自らを慰めるということに、少し後ろめたくなる。
しかしそれでも、ひとつひとつ、想い人を心に手繰り寄せる度に、体の快感は、倍に倍に強くなっていく。
ちゅぷちゅぷという淫らな場所からの淫らな水音が部屋に響く。
その音が大胆になるにつれて、我慢していた喘ぎが徐々に漏れていく。
「あっ、っや、…、んんぅっ」
自分で自分が抑えられない。
男を想う気持ちが快感に輪をかけていく。
声が出てしまうことを恐れて、女は乳房から掌を離し、口に指を入れた。
しかし恥を思う半面、奥底では淫らさを求めている。
咥内に侵入した自らの指に、無意識に舌を絡めていた。
唾液でぬらぬらと濡れた指を、一本ずつ舐めていく。
指先、そして指股を、充血した唇と舌で、執拗に淫靡に愛撫する。
男に奉仕するように。その男を想いながら。
682(ギンコ×?)淡幽2/2:2007/02/09(金) 20:03:05 ID:mP+gAWZu
唾液でぬらぬらと濡れた指を、一本ずつ舐めていく。
指先、そして指股を、充血した唇と舌で、執拗に淫靡に愛撫する。
男に奉仕するように。その男を想いながら。
「、むぅ、んむ、ふ、ふっ、はあっ」
舌を動かしながらも快感には抗えずに喉の奥から鼻を抜けるように喘いだ。
蜜壷の奥を貪欲に弄繰り回す指は止まらない。
女は我を忘れていた。
未だ形だけは机に向かい、しかし背を丸め、大きく脚を開いている。
上からも下からも自らの指を咥え込んでいる。
暗闇の中ではだけた着物から白く滑らかな肌と尖った薄紅色の突起が覗いている。
ときどき耐え難いように小さく頭を振り、それにつられてしなやかな黒髪が揺れる。
普段の女を知る者からは考えられない乱れた媚態だ。
もはや抑えられない女の嬌声が暗い部屋の中響いている。
女の中で想像した男が揺れている。
いや、揺れているのは女の衝動だ。
もう限界だ。
女は口から指を離した。
理性が外れた最後は思い切り喘ぎたかった。
指を袴の中へ滑らせる。
他方の指を挿れたまま唾液で濡れるその指で股間の花弁をぐりぐりと押さえつけた。
雷のような白い衝撃が女の全身を襲う。
そのまま、身体の中で何かが弾けるように膨らんでいく。
甘い、切ない声で、女は叫ぶように声を絞り出した。
「く、くぅうっ、あああぁっ、……ギンコっ、ギンコぉ!」

ガタガタッ!

そのときだった
後ろの戸の方からだった。
真っ白になろうとしていく頭でもはっきり聞こえた。
そして、女の耳に妙に響く低い声。
「…あ、いや、……その、だな…!?」
反射的に女は振り向こうとしてしまった。
その腰の捻りが、身体の中の自分の指を、更にソノ部分へと押し付けることになってしまった。
「!?…ギ……あぁぁあ!」
元々昇り詰める寸前だったのだ。
女はあろうことか、今まで想っていた男の目の前にして、達した。
泣きそうになりながら、女は秘所がびくんびくんと収斂していくのを感じた。
683名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 20:50:35 ID:mP+gAWZu
ここのSS読んでマジいいのばっかで感化されて書いてしまった
衝動的故これ以上続けるパワーまでは出なかった すまん
それとコピペ失敗スマソ
684名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 21:07:49 ID:N4xlJ0fg
GJ!長い間待っててよかった。
685名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 05:41:16 ID:lE4cIhyJ
ギンコが愛飲する煙草はハイライト・メンソール。箱の緑色が蟲師に合うし。
ふつーの青いハイライトと比較し、キャスター(バニラ味の煙草)っぽい苦みがないし、吸いやすい。
もちろん青いハイライトを吸うこともある。

*煙草はJT(日本たばこ産業)の陰謀です。ギンコもニコチン依存症になっています。
だから吸わずにはいられなくなり、暇さえあれば煙草を一服している状態です。
686名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 11:48:32 ID:VCAFJcau
8巻age
687名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 08:04:21 ID:LO82d4qR
hosyu
688名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 19:15:46 ID:BsLYxBhS
やっと八巻を手にしたぞ。
大事に取っておこう。

蟲師線のキハ95系が出てくることにしよう・・・・
それは明日ギンコさんの頭の中だけでおやり。
689名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 01:31:52 ID:ig+N3C2w
ぬい〜
690名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 06:38:58 ID:oz8D7P8d
冷房は効かないし、加速は悪いし、連結は外れるし、エンジン音はうるさいし、行き先表示のサボのフォントはショボいし・・・・
大変だなあ。蟲師線のキハ95系。
691名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 11:05:04 ID:9kpooCDU
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ε=( ┌┌┌┌┌´゚,_」゚)┐<ホッシュー
692名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 19:28:18 ID:TdgxbaTw
カランカランカランカラン・・・・ガラッ、ガラガラガラガラガラガラ〜〜〜〜〜〜〜
キハ95系が発進する様子。Sulzer機関をガラガラ〜〜と唸らせて鈍足で走り出します。
エンジンがガーガーと唸っている最中は排気筒から黒い排ガスを吹くし。
Sulzer機関はアイドリング時にはカランカランというDMH系のような感じのエンジン音を立てる。
693名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 05:46:30 ID:eFSnc5pN
化野先生。私はあの工場をやめていいんですか?
ギンコ、気にするな。気持ちが暗くなってしまうからね。お前に合わなかったんだよ。あの大橋さんの工場。
誰にでも向き・不向きがあるからね。自分に向いた職場を選ぶ。それが社会人の鉄則だぞ。
俺なんかは大学を出ていったん商人になったけど、どうしても合わなくて、いったんやめて医師になったんだぞ。
いいな。化野先生は大学を出ていて。
いや、いやいや、働きながら勉強したんだぞ。難しかったけど何べんも試験を受けて医師の資格を取ったんだぞ。どうした?

化野先生、あゆみちゃん(以前の養護学校の友達)は自分が馬鹿だって知らないんだろ?
え?どういう意味だ?
私、もっと馬鹿だったのが良かったな。だって分かるんだよ、自分でも。馬鹿だから蟲師の試験を受けるときや車の免許を取るとき、
学科や実技もガタ落ちばっかりして・・・・みんなが私のことを馬鹿にするのが分かるんだよ、化野先生。
あゆみちゃんの方がいいよ。あゆみちゃん、馬鹿だって分からないんだから。
そんなこと無い!!絶対無い!!あゆみちゃんの目を見てみろ。あいつは言葉にならない言葉で悲しみを打って怒りを表そうとしているんだ。
あいつが馬鹿だなんて、ギンコ、それはあゆみちゃんを侮辱することだぞ!!人間なんだぞ!!あいつは!!どうした?

ギンコは剃刀で手首を8本ほど切り刻んだ。化野はギンコから剃刀を取り上げ、止めた。
そんなに苦しんでいるのか?ギンコ。もっと早く話を聞いてやれば良かったな。ごめんな、ギンコ。
694名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 06:00:49 ID:eFSnc5pN
ギンコにとって苦労したものは普通自動車の運転士の資格を取るとき、教習所に通ったことかな。
学科は苦労しなかったが、技能試験は苦労したな。
技能試験は教習車に乗って運転の基本を覚えながら体で覚えるから苦労するよな。
教習は教官に補助ブレーキを頻繁に踏まれた。技能教習は約150時限以上も乗り越した。
約160万円の教習費が掛かった。その金は資格を取るための金で仕方ないと割り切った。

技能試験は何度も不合格になりながら35回目でやっと受かった。学科試験は一発で95点で合格。
学科100点、実技30点という評判だったな。
実技試験に落っこちるたびに自分の手首を傷つけて、それが癖になってしまって、免許が取れた現在も自傷行為はやめられないでいる。

今は免許を取ってついに自分の車を買っちゃいました。運転はへたくそですけど、安全な運転で走っています。
車は日産のマーチです。無事故無違反で過ごし、ゴールド免許を目指しています。
695名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 12:55:33 ID:QyRmRSPo
探幽「ギンコさん、また自傷行為をやっちゃったの?」
ギンコ「昨日も切りましたね。」ギンコは左腕の袖をまくり上げ、リストカットの傷跡を見せた。所々に新しい傷がある。
探幽「ぬいさんにこの前言われたばかりでしょ?ぬいさん、本当に悲しむよ。ギンコさんも夏になると半袖になるでしょ?
半袖を着ると傷跡が見えてかっこ悪いよ。夏に長袖を着ると暑いよ。もうやめなよ。たとえやめても傷跡は何年も残っちゃうよ。」

ギンコの左腕には痛々しいほどのリストカットの傷跡がある。
剃刀を使って横方向に切り刻んだ傷。現在もギンコはリストカットを続けているという。傷が治らねえ。赤みは消えていない。
696名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 22:49:16 ID:oL5EOukY
もっと
697名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 00:12:13 ID:oWx7WOH/
映画淡幽のエロさは以上だったな
長髪というのが良い小道具になりそうだ
698名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 06:46:39 ID:FUqrJxV5
自傷行為。
やっているギンコ自身も悲しい。手首の傷跡を見ると本当に後悔する。
とくにぬいさんはもっと悲しい。すっごく悲しい。
やめたいけどやめられない。嫌なことがあるとつい自分を傷つけてしまう。
699名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 09:25:40 ID:XnCoKAGf
ギンすずが読みたいな
700名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 22:39:18 ID:/2dMv86y
ギンコに服の上から足コキする淡幽が見たい。

「こっちの方の足は存外自由に動くのだぞ?」
701明石家:2007/03/30(金) 17:21:43 ID:XGa75V/M
ネ申スレ…
702明石家:2007/03/30(金) 19:14:16 ID:XGa75V/M
神スレ…
703名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 09:46:46 ID:5aeh4Fvo
ギンコはマーチを運転していて、運転中にタバコを吸っている。
いつも聞いているCASIOPEAの音楽が音飛びをするので、変だと思いカーステに手をやった。
するとタバコが左足に落ちて「あっちー!!」と叫んだ。
目の前には生け垣が・・・・ギンコは慌ててブレーキを踏んだが時速40キロの速度で生け垣に突っ込んだ。
幸い、シートベルトをしていたので、大事には至らなかったが、車はボンネットがへこみ、生け垣はメチャクチャ。
持ち主に怒られるわ、ギンコはむち打ち症になるわ、業務上過失損壊で免許の点数は減るわで大変。
704名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 17:49:15 ID:+CpfG7n3
区間がミニ!編成がミニ!そんなミニ路線を語りましょう。

犬夜叉
奈落線 6.5km
大戸間火葬場鉄道 22.2km

蟲師
津月線 5.2km
伊月線 32km

結界師
烏森学園線 4.2km
烏山港線 25km

例外
与奥線 2.6km
小川線 4.5km
本川線 4.2km
705名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 10:04:15 ID:wN+Kne+G
  ,,,,.,.,,,,
 ミ・д・ミ <ほっしゅほっしゅ!
  """"
706名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 07:23:49 ID:azRCRyId
ギンコは長袖の服の左手の袖をまくり上げる。
肘あたりまでびっしりあるリスカの傷跡が見えた。見た目も痛々しい。

ギンコは1200万画素のデジタルカメラを持ってローカル線へ撮り鉄をした。
その日は暑かったし、非冷房列車だったのでやむを得ず半袖の服を着た。
リスカの跡は丸出しで・・・・車内改札でレチが嫌な顔をしていたし。
「君、左手どうしたの?まさか自殺未遂でもしたの?」とか聞かれた。
お年寄りが多く、その人と会話をすることもあるレチだったので。
確かに只見線とかのローカル線ではレチが乗客に「今日は暑いですね」とか話しかけてくることもあるし。
707名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 15:01:53 ID:F6Jpdrp3
フィッシュ










…保守の間違い
708名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 13:33:42 ID:gP6uXwoc
蟲煙草・アロマメンソール

スッキリ吸いやすいメンソールを配合した蟲煙草。
チャコールフィルター。100mmのロングサイズ。
タール、20mg ニコチン、1.8mg。

最近ギンコが吸っている蟲煙草はフィルター付きが一般的。
709名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 16:32:58 ID:i1NrTfa7
保守アゲ
710名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 10:56:41 ID:4cct3K6y
なんか去年まではプロットだけでも書いてくれて、やってみるとか言ってくれる職人様もいたよなァ
すっかり寂れてなんだかなー
映画化で新作くるかと思ってたのに、この寂れ様

このジャンルは住人の平均年齢が高くて、皆さんお忙しいのだろうか

昔書いて下さるとおっしゃった職人様!
遅くないです!!
カムバァァーック!!!
虫虫虫師様とかスレ立て主様はもう書いて下さらんとですか

新規も大歓迎なのでエロをくれー
711名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 19:40:00 ID:LdCXWg/I
さすが、711系だ!!
車体がインドの広軌対応(1600mmかな?)になっても何ともないぜ!!
712名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 00:18:57 ID:XF9WYj0l
>710
スマン。映画を観てかえって萎えたクチ。
713名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 09:14:18 ID:kqUWXVNe
>>710
つ[暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう]
714名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 17:41:09 ID:Jey8qTyH
アライメントは非常にシビア。
勢いよく段差に乗り上げただけでも一発でズレる。
縁石に片輪を乗り上げる駐車でさえも何度もやっていれば徐々に狂い始める。
715名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 22:36:53 ID:DPFuioDa
はじめてここに来たのですが
なんでこんなに鉄分が多いのですか?
716名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 20:32:06 ID:l6WzywL7
ここの鉄は基地外
触らないでくだしゃい
717名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 22:29:18 ID:VkEbGO39
>715
そいつは蟲の仕業ですな。
それも相当厄介な。
718名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 07:00:29 ID:rDW/fEdh
筆海鉄橋を通過する1090系電車。
ガァーという鉄橋特有の通過音がしていた。
719名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 11:22:36 ID:oqsUd7E0
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ε=( ┌┌┌┌┌´゚,_」゚)┐<ヒャッハー
720名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 22:39:42 ID:M0TXDxz1
排気ガスの点検をします。
ガチン、ガチン、ガクン・・・・エンジンを切りなさい!!後ろから押しているんだよ!!
721名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 09:59:14 ID:S3Vvf+rx
  ( ゚д゚)
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/    /
     ̄ ̄ ̄


  ( ゚д゚ )      ホッシュ!!
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/    /
     ̄ ̄ ̄
722名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 22:53:47 ID:vfTv760n
保守
723名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 12:26:33 ID:GFrkm6xZ
ギンコが村に帰ったときはいおの家に泊まると言う妄想した奴挙手

724名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 00:52:48 ID:8GbxecVW

ギンコといお何気にいい感じだとオモ
ギンコといおの話が読みたい
725名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 01:30:44 ID:FuDXXPmJ
上のギンぬい「俺と、居ろよ」に痺れますた

周の宿案内はもろ客引きだったから、何回も見返してしまったw

ギンコ×矢萩案
ちょい悪ギンコだと、矢萩に里を任せたいと言われたときに、代償として肉体要求。
これが最後だと受け入れる処女の矢萩。思い切り濃厚な夜を過ごした後、起きると
ギンコがいない。絶望と憤りで震えていると、陰火を捕まえたギンコが戻ってくる。
あとはほぼ原作通りw

ギンコ×真澄
驚異の瞬発力で里を去ったギンコを追ってきた真澄。驚いて帰るよう促すギンコだが、真澄としばらく旅をする羽目に。
行く先々で夫婦と思われ、いちいち訂正するギンコw
しかし慣れないながらもしっかり旅の道連れとして着いてくる真澄に、ギンコは少しずつなじみ始める。
久々に宿を取った時、真澄が床に忍んできた。「流れ者夫婦」という家族の作り方が選択肢に浮かんでしまうギンコ。
ついに誘惑に負け、真澄を抱き締めた…。
726名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 17:25:26 ID:13mbXKb4
蟲師線は単線で、上り列車や下り列車が同じ線路を使います。
1度に1本の列車しか走れないので、駅で行き違います。
蟲師線のように単線の区間では運行出来る列車の本数に限りがあります。

犬夜叉の蓬莱本線は珍しく全線が複線で、上り列車や下り列車は
それ専用の線路を使うので本数を増やすことが出来、経済的です。
蓬莱本線は貨物列車を走らせているため、全線が複線となっています。
727名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 23:46:47 ID:BNfSDbt3
?×さよ
記憶を失い、お茶屋で働くさよ。どこか可愛らしい熟女として大人気。
だが健忘症を腹黒い主人に知られ、昨日のことは何も覚えていないのをいいことに、客を取らされるように。
毎日毎日違う男の相手をさせられるさよ。しかし常連の顔も覚えていないさよ。
噂が静かに広まり、独りで歩いていると親しげに声をかけられて暗がりに引っ張り込まれるまでになってしまう。
カジは少しずつ遊女めいてきたさよに不安を感じ始めるが、それが何なのか確証は持てない。
ある夜ついにさよに「お客」扱いされ、食べた夕食を吐いて泣きながら外に走り出ていく。

カジかわいいよカジ
728名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 00:08:14 ID:Y8fB3Ovm
ギンコ×さよ
上があまりかわいそうな設定なので別バージョン
「暁の蛇」の終わる場面から始まる。
家でその後の詳しい話を聞くためにカジの帰りを待っていると、さよが先に帰ってくる。
なぜかギンコを帰ってきた夫だと思いこむさよ。ギンコの胸に飛び込むw
「ち、違う。俺はあんたの旦那じゃないっ」ともみ合っていると、カジ帰る
ギンコに押し倒されている格好になっているさよを見て逆上。
「何やってんだよっ」と乱入。ギンコの目の近くを蹴る。ギンコは反射的に
カジを殴り倒して縛ってしまう。
「父ちゃんになんてことするのよカジっ」事態を理解していないさよ。

中略。
それから夜にかけて、猿ぐつわを噛まされ縛り上げられたカジの前で実地性教育。
布団の上でバック、立ちバック、騎乗位、向かい合う形などで、
顔を腫らしたギンコと、カジが帰ってきたことを忘れた上にギンコを旦那と思いこんでいるさよのハードH
二人とも久々な上にさよの感度がいいので燃えている。カジ唸る
「んっんんんっ、んんーっ」
「あっ、ああっ、あんっ…。ねえ、あなたっ。あの声と縛り上げた布団の塊は何なのぉっ?!」
「…猪捕まえてきたんだよ。後で鍋にするか、ほらっ」
しかし、さよが本当に父を愛していて必要としていたことを、二人の様子や
不安を吐露したピロートークからうかがい知るカジ…。話を合わせて労ったりするギンコ

次の朝、三人で静かな朝食。さよは昨夜のことを忘れていたが、ギンコを夫だと思っている。
父の膳ではギンコが食事をしている。
虫を寄せる体質ゆえに去ることを告げるギンコ。ところがカジは
「また帰って来いよな。もっと近場で働けよ」と、母のことを
思いやるだけではない感情を滲ませてギンコに語りかける。ギンコが何か
言おうとすると、ぎろりとにらんで話を合わせるよう促す。承知して、
さよを気遣う言葉をかけるギンコ。
町外れまで見送り。旅の目的地や期間などを簡単に話し、帰ってきたらお土産
話をしてねなどと家族そのものの会話を交わす。
振り返っても「妻と息子」が長い間手を振っている。
いきなり年上の家族と反抗期の息子が出来たような状態に、驚きつつそれを受け入れたギンコ。
「行ってくる」と手を軽く振って旅に戻っていくのだった。
729名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 01:27:04 ID:Y8fB3Ovm
設定だけ書くだけ野郎ですみません
書きたいのですが、なかなか時間がなくて;
もし、もし万が一使いたい方がいらしたら、遠慮なく上のネタでも何でもお使い下さい

むし師最高…。数年ぶりに漫画・アニメにはまりました。

最初見たときは、19世紀末日本を舞台に、怪奇現象に悩む日本人を救うため
英国(なぜ)からやってきた民俗学者か医師の話かと思っていましたwww
730名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 02:36:54 ID:Izq/uYnB
ギンコとミオ、イサナ親子丼;
イサナはペッティングのみ。ミオが性教育と自分の慰めとして、家に泊めたギンコを求める話。
小麦色に焼けた海の熟女ミオに全力でぶつかろうとするが、無垢な瞳で傍観している
イサナが気になるギンコ。ミオは業を煮やして、自分からギンコを扱き、求めていく…。
731名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 20:00:44 ID:LCHc/mcS
「またやったの?ギンコ。嫌なことがあるとやりたくなっちゃうの?
ぬいはすっごく悲しいよ。ギンコが傷つくのを見るとぬいは非常に悲しい。
ギンコ、自分の体を傷つけちゃダメ。」

ギンコはぬいに左手を掴まれてひどい傷跡を見られた。
左腕をまくると、赤い傷跡だらけで・・・
732名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 00:31:36 ID:8vk9TSRH
ギンコ×若かった頃の薬袋たま

淡幽から依頼を受け、薬袋たまに憑いた「人の(主観的な)記憶の中に入れる
(行動によっては記憶→その人の人生観も操作できる)蟲」を取ることになったギンコ。
眠りに落ちる直前にたまが語ったという昔話を頼りに、蟲の居場所を探るため、ギンコも
たまの記憶の中に入っていく(その蟲に憑かれた人間は眠りに落ち、放っておくと目覚めず衰弱死)。

薬袋家に生まれたたまは狩房家付きとなる運命が定められており、好きな相手(好いた男は大人ヨキの風貌)
と結婚できず一生独身だった。その無念さがたまのその後の人生にも影を落としている。
蟲に憑かれた原因はこれだと察するギンコ。娘時代のたまは真澄をきつくした感じの美人。
「さて、蟲はどこに行ったんだ…?」
話を聞くために記憶の中のたまの前に出ると、たまが自分を許嫁だと思って接してくる。
「その眼と髪はどうしたの」「自分はあんたの言う人と違うなんて、ふざけないで」「駆け落ちしましょう」
とまで言い募るたまに、根負けしてつい許嫁として接してしまうギンコ。
するとギンコが両目があって黒髪の大人ヨキの姿に。都合良くどこかの布団部屋に移動している。
「今までこちらから言ってもずっと断ってきたのに、今日はその気なのね」
いや、それはあんたの妄想か記憶操作だから、と思っても口には出さない大人ヨキの姿のギンコ。
ともあれ唇を重ねる。本当は一生操を守っていた筈のたまを抱いてしまう形のH。
夢の中でも体に触れる感覚は同じだが、たまの側に破瓜の痛みはなく、快楽だけが募っていく。
シーンも次々代わり、森の中や村祭りの隣などで痴態を繰り広げるギンコと若いたま。
何度も達してぼうっとしている時、たまを狙って近づいてきた蟲を咄嗟に蟲ピンで
捕らえ、現実世界に連れて帰れるようにしたギンコ。
その蟲をギンコは利用することにする。森羅万象の存在「蟲」がいることを
知っていたたまは、ギンコのする話を信じる。
「お前を悲しませたくなくてずっと言えなかったが、今日限りで会えなくなる」
「どういうこと!?」
「これは、まだ知られていない蟲だ。俺はこれのお陰でこの姿(白髪隻眼に戻って)になった。
そして、もうすぐ幽霊のように人の目には見えなくなる。
これから、お前はお前の主家に仕える仕事で、長い間頑張ることになると思う。
だが、俺は何があってもずっとお前の側にいてお前を守っている。
辛いことがあったら俺の姿を思い出して欲しい。
俺はどんなに経っても、ずっとお前の側にいるから」と伝える。たま、涙を浮かべてうなずく。
そこで二人は目覚める。現実世界の記憶が頭になだれ込んでくる。
目覚めた後、白髪のギンコをまじまじと見た夢うつつのたまは「ずっと一緒にいてくれたのね」と呟いた…。
それからたまとギンコは回復。たまはしっかり者の淡幽の乳母に戻った。
その後のたまは、まるでいつも愛する人と居るような安心感を漂わせるようになり、心なしか笑顔が増えた。
淡幽に昔話を聞かせることがもう一度あったが、話の結末は前と変わっていたという…。
733名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 00:22:17 ID:h9LD/wP0
ギンコが旅先でモテまくる「俺の空」みたいな話だったら、決してここまで人気は出なかっただろうなあ・・・
でもちょっと見てみたいなあ・・・
完全受注生産で作られる画集の「書き下ろし新作」というのは、やはり漫画のことなのだろうか、気になる。

流れ者夫婦でギンコ×周一押し
瞬発力で押し倒せ! 真澄×ギンコも面白そうです
734名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 05:47:43 ID:i6R1SA8S
蟲師の世界の電気の周波数は60Hzに統一されている。電圧はAC100V(工業用ではAC200Vもある)。
60Hzの方が後々便利だからだ。
ただ、扇風機の回転数が50Hzと比較して速くなる。50Hz専用の電気蓄音機は蟲師の世界で使うと、
音程が若干速くなってしまいます。ギンコはヘルツフリーの電気製品を使っています。

当然ながら蟲師線の電化は交流25,000V、60Hzである。
交流電化は電圧が非常に高いため、架線から半径1メートル以内に近づいただけでも感電する危険性があります。
蟲師線の蟲師駅(現沖津宮駅)車両基地で停留中の1070系電車の屋根によじ登り、地元の住民の若者が架線に接触して
感電し、大火傷を負った事故がありました。
735名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 00:23:29 ID:2jNV3kwD
このスレまだ存続してたんだ(失礼)。
記念に1枚貼らせてもらいますね。
SSでもないしエロくもないですが……。

『緑の座 〜その後の展開〜』
ttp://akm.cx/2d2/src/1181748072006.jpg
736名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 00:29:20 ID:+zac7LmA
れんずに萌えた
737名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 10:50:58 ID:p+18FvIH
眼福眼福(´人`)
738名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 11:19:20 ID:vKzwj6NP
おいしすぎるものを食べるとほっぺが落ちます。
うれしすぎるエロ絵を拝むと眼球が(ry
739名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 21:56:33 ID:iu6uTUuX
サンクス!!
740名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 13:33:15 ID:vT2gPzso
蟲師最終回予想 長くて済みません、苦手な方はスルーお願いします

ヨキへの回帰エンド
黒髪黒目ギンコに戻って里で生きていくエンディング。記憶をも取り戻し、一般人に復帰。家族を作って里で地味に暮らす。スチルは妻の肩を抱き子供の頭に手を乗せて笑んでいるギンコ。

生み直しエンド
沖つ宮で友好関係作り、ミオと愛Hをしておくと、ある条件を満たしたときにミオによって生みなおされる。ヨキの姿で。
ミオやイサナは不思議に思いつつ、普通の少年としてギンコを育てていく。
家族の愛に包まれた幼少時代のやりなおし。少し時が経ったイサナとミオに手を引かれていく小さなヨキのスチル

トコヤミ化エンド
あまり人と関わらず、虫にばかり近づいていくと、ある日急に銀蠱が現れてトコヤミ化してしまう。

孤独死エンド
生涯一蠱師として、地味にまっとう。家族は作らなかった。
年を取ると身の回りに誰もいなくなり、最後は小さな蠱関連道具屋やウロ管理の仕事。
ある日眠るように死ぬ。老人。

お屋敷の旦那様エンド
異様な風体の蠱師ながら、人望は大変厚く、お金持ち。ついにあるやせた土地で「定住してくれ」と頼まれ、留まることに。
蠱関連の商いで財を築きあげた。たまに昔の知り合いが尋ねてきて、話をしては「出世したな」と言っていく。
家庭を作り、豊かに暮らすが本人は淡々としている。
しかし晩酌の後で蠱煙草をくゆらせながら蠱師時代のことを語る時、いつになく雄弁になるのだった。
広い部屋で家族に囲まれ、清潔そうな髪、いい着物を着て、煙草を吹かしているギンコのスチル。
741名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 13:34:42 ID:vT2gPzso
超プレイボーイエンド
女性に妙にもてたギンコ。彼もまた女性達を愛した。
その結果、あちこちに家庭ができることに…。
独りの時以上に気を張って諸国を回遊する蠱師生活を彼は送ったのだった…。

大蠱師エンド
研究成果、実績ともに当代一の蠱師と認められたギンコ。
業界内で一目置かれるように。偉大な蠱師としての名声を手に入れる。
光る虫がアクセサリーのようにギンコにまといつき、装飾しているようなイメージ。
鋭い緑の目がカメラ目線。蠱煙草から煙。心なしか自信ある表情のギンコ。背景に顔のない羨望蠱師が数人。

狩房家婿養子エンド
淡幽の夫になり、蠱師としての知恵や技術を使って狩房家を助けていく一生のエンド。
淡幽とはかなり普通の結婚生活。クマドとも一生のつきあいとなる。
年に一度三人で旅行に。

孤児院院長エンド(化野エンド)
自分の幼少期の体験から、40歳くらいで、蠱師時代に貯めた金を使って化野と身寄りのない子を育てる施設を作る。
こぢんまりしているが、行き届いた孤児院。
普段は煙草をくゆらせながら勉強を教えたり、周辺の人と交渉したりしている。
放任型だが締めるところは締める院長。読み書きそろばんの他、蠱師の才能のある者には私塾のように育てた。
施設は発展していく…。

現代日本エンド
何の間違いか、現代日本に飛ばされてしまった。変わりすぎた世界に驚きつつも、
記憶喪失者として出頭し新たな身分を得、生物採集のフィールドワークを手伝ったりしている。
不死存在である祭主や廉子と再会して、アパートの家賃を浮かせるために同居したりする。
しかし開発で蠱が少なくなってしまった時代故に、一つの街で割と普通に暮らしていられる。

山の主エンド
人ながら山の主になり、里に定住することになる。一見地味な里住み蠱師。
742名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 11:44:31 ID:pl1OFTwO
蟲師新幹線エンド

蟲師線のキハ95系の普通列車に乗っていたギンコは何かの間違いか、西暦2045年の日本に飛ばされてしまう。
気が付くとギンコは未来型の電車に乗っており、高速で走っていて、パッカパッカパッカパッカという新幹線特有のジョイント音が聞こえる。
気になってレチに聞いたところ、「この列車は蟲師新幹線・しんら号の津軽若松行き」だと言うことが分かった。
津軽若松駅に着くと、そこはもう未来の街で、自動車は近未来の電気自動車が走っていた。
ギンコが乗っていた電車の車両は新幹線700系をスマートにした形の車両であった。
743名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 11:50:44 ID:pl1OFTwO
続き。ギンコは蟲煙草を吸いたくなり、キヨスクにあるタバコの自販機に入れたところ、100円玉が落っこちるので変だなと思うと、
駅員に「あんた、それ、旧式の100円玉じゃない?新しい100円玉に取り替えてあげるよ。手渡しなら旧100円玉でも使えるけど。」
と言われた。タバコを買うところだが、値段は840円!高すぎ。ギンコは1000円を入れて購入。銘柄は当然ハイライト。
744名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 06:57:08 ID:RJkR7PiV
恐怖の伊月ケーブル

伊月ロープウェイが廃止され、今度はケーブルカーが新設されました。
ゴツンゴツンというジョイント音が響きます。レールは12.5m短尺レールのようです。
乗客の中には「音が怖い〜」とか言っていました。
745名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 07:05:32 ID:RJkR7PiV
JR蟲師港線を新設。
全長8キロのミニ路線。
レール軌間は1067mmとなっており、直流電化区間とし、107系電車が運用する。
746名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 01:05:40 ID:PB75yXxI
化野は案外公式で女性に恵まれている気がする
いおとかたがねとか

たがねとくっついたらいおも交えて疑似家族を作れそうだし、
いおとくっついたら漁師町の医科で海女さんの夫として、落ち着きが出てきそうだ。
ギンコに何か怪しいものを交わされそうになると、ちゃんとお客を迎えるために
着物を着たいおから肘でつつかれたりするんだよ。顔は笑顔で、ドンって、
747名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 00:02:02 ID:2ArFH0SI
× ギンコに何か怪しいものを交わされそうになると
○ ギンコに何か怪しいものと交わされそうになると
ではないかアッー!?
748名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 00:20:29 ID:5hC2V8TY
アッー! そうだった、ごめん^^;

まったく恐ろしい書き間違いだ!
仮にも妻の前で夫を怪しいものと交わさせるなんて、な…★

あくまでも仮定の話なのでよろしく
749名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 06:15:04 ID:6Ar8q7ow
吊り掛け式

古い電車に見られる電動機の配置の種類。
車軸に電動機を吊って台車枠にバネで引っ掛けるタイプなので吊り掛け式という。
起動加速時や走行時の騒音が激しいのは低回転で出力の大きいモーターである上、目の粗い歯車を使用しているため。
ちなみに、蟲師線黎明期の電気式気動車のキハ3.1系や初めて登場した電車の1070系も実は吊り掛け駆動車である。
750名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 23:39:37 ID:TvW9Gi1r
「ギンコの初体験」のイメージが湧かない;
十代半ばから後半だろうとは何んとなく思うが…
751名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 06:53:42 ID:gCbvr3ua
ギンコの初めての自傷行為

恐る恐るときれいな素肌の手首に剃刀を当てる。
ゆっくりと線を引く。すると切れて血が流れ出てくる。そして、最初にして35本も傷つけた。
「最初はとても痛かった。痛い思いをして剃刀で手首を傷つけていたとは。」

その後、ギンコは手首を傷つけたときの痛みをまた感じようとしてどんどん傷つけ、どんどん深くなって悪化してしまいました。
今や左手は剃刀で切った傷跡だらけです。手首から肘あたりまで傷だらけ。ケロイド状になっています。
752名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 06:59:10 ID:gCbvr3ua
ギンコ「楽になったのですよ。何故、こんなに自分の腕を傷つけただけで、快感というか、気持ちよくなれるのだろうと、
ちょっとそこで、私はやっぱりおかしいじゃないかと思って、だけど、切ったあとは楽になっちゃったので、その後も続けて
切るようになっちゃいました。」切ると楽になる、しかし、腕に残る傷はギンコの社会から引き離しました。
ギンコ「もう傷跡だらけで、半袖など着られなくなってしまって、夏でも長袖を着ています。真夏日は地獄です。」
753名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 23:12:29 ID:lUh5fnac
ギンコ女体化ってどう思いますか?
754名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 01:23:55 ID:kWonnoDX
気持ちが悪い
そういうのは801スレとかなら受け入れてもらえそうだな
755名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 05:53:47 ID:Rk35ALMr
ギンコは男でリストカットの少数例だよね。主に手首だけど。
756名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 20:23:44 ID:Dlqb7Zwd
エロがありゃなんでもいいって訳じゃないしなあ
757名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 03:41:19 ID:6H05t6BV
でもシチュにもよると思う
化ギン、クマギンの在り方がまったく変わってくる

いっそ淡幽まで男性化したら、かえって萌えると思わないか、通い婚w
758名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 13:28:19 ID:wQpGPIPB
性別という基本情報を改変してまでとは思わない

専用スレがあるならそっちでやってもらえれば幸い
759名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:58:46 ID:haydBeK7
なんでわざわざ性別を逆にしたがるんだ?きめえ
それに男同士なら801板でやってくれよ腐女子
760名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 03:01:08 ID:S7ZgtHCG
いんや、両方逆転だから一応男女カプになるよ
蟲師エロパロで、やってみたら面白いんじゃないかと思っただけ
天辺の糸のセイジロウと吹とか
まあこの辺にしとく
761名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 13:38:34 ID:RfiaHN5m
保守
762名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 15:43:25 ID:pm4fpane
一応男女カプってさあ
女のセイジロウとか男の吹は原作にはいないじゃん
単なるオリキャラだろそれ
反論あるかもしれんがTSは別スレが立つくらい特殊なシチュだってこと理解してくれ
女体化で検索してそっち行ってくれよ
763名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 06:25:44 ID:CZj4EuoU
蟲師の鉄道の列車の警笛

DF58、DD64ディーゼル機関車 ホイッスルの警笛であるため、ピィーッ!という甲高い音。
キハ3.1系 これもホイッスル式。一部には空気笛でプァーンと鳴るものも。
キハ95系、キハ97系、キハ98系、プァーンという一般的な空気笛。
キハ99系、電子音と空気笛の組み合わせの警笛。
1070系電車、1090系電車、107系のようなフォーンというお世辞によい音ではない今市な音の空気笛。
764名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 08:27:49 ID:BKIJn56X
蟲師線キハ95系気動車の走行音(矢井波〜鳥羽小浜〜津軽安田)
津軽安田駅で冷房が動作したため、ここで終了です。

エンジンを目一杯吹かして時速120キロほどまで加速するぶりはまさに爆走気動車です。
鳥羽小浜までの区間は9.8kmもあるので非常に距離が長いです。
ガタガタン、ガタガタンという重いジョイント音が聞けます。蟲師の世界の景色を見ながら乗るローカル列車は最高。
765名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 02:38:16 ID:Zy/mUwUc
>>764みたいなのが保守してくれてるわけだから
ある意味助かる
766名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 03:11:11 ID:5SzncQzJ
だんだんそう思えてきた

でも職人さんに降臨していただきたい・・・
767名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 17:51:02 ID:hvolWvGR
801ってどういう意味?
叩くに叩けんから誰か詳細頼む、
768名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 18:48:36 ID:RQ006i4f
ギンコは引きこもりとなり、おまけに何度もリストカットを繰り返して自分の居場所を求めていました。
・ギンコ「自分を傷つけると、楽なのだよ。手首を切って痛みを与えればすごく楽になっちゃって。」
ギンコの左腕や右腕に残った無数の傷跡が心の傷の深さを物語っています。
左腕は手首の内側と外側と肘あたりと上の腕までも傷だらけ。主に左手の方を傷つける。左手は本当に傷跡だらけ。
右腕は手首に数本の傷跡に加え、上の腕は無数の傷跡がある。右腕の方の傷が少ないのは右腕はよくまくるからだ。上の方は半袖で隠れるし。
・化野「ギンコ、自分の腕を剃刀やメスなどで傷つけて痛くないの?痛いだけ損だよ。痛いのに何故やるんですか?」
・ギンコ「邪険かも知れませんけどな、切って自分の血を見るとすごく落ち着くし。」
手首を傷つけると不思議とギンコの気持ちが静まった。
769名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 00:32:28 ID:O92RXgv4
>>767

要するに

男×男

基本的に板違いだから(801板というものがある)叩かれる
770名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 06:21:32 ID:sLxvV0vD
ギンコは空っぽの一升瓶にションベンをしてみた。
771名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 16:41:53 ID:Ni3U26Er
>>769
ありがとう…
腐女子の恐ろしさを改めて知ったよ…
772名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 06:16:19 ID:U4N45LQ0
銀×いおの二次を探していきなり銀×あの…お医者さん(名前忘れた確か油女だか化野だか…)の小説を開いたのは良い思い出
773名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 10:05:05 ID:M8pFEvys
銀魂か?
銀時はジョルカブに乗っている。
ギンコはマーチに乗っているけど。
774名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 18:05:17 ID:IU1zkjGW
ギンコがリスカしてたのって本当?
大体何話めにそういう話が?
775名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 18:26:35 ID:A8Bi6bek
第801話 くそみそな技
776名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 19:39:52 ID:l7iEbhOb
>>774
私が見る夢では蟲師のギンコになることもあるから。
もちろんリストカットの習慣は変わらない。
夢にまで手首を切る仕草がどうしても出てくる。
777名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 19:41:55 ID:l7iEbhOb
ん?777ゲットだ!?
ギンコになる夢でもマーチは愛車だし。
778名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 05:13:21 ID:vQIFkXzD
蟲師線は最高で48パーミルの急勾配がある。
非力なキハ95系では地獄という。坂の途中で止まってしまうと重さで空転してしまって発進できない。
もし坂の途中で止まってしまった場合はいったん後退して、もう一度やっとこさ登り直すことも。
779名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 17:28:57 ID:iBtSunSW
何このキモい流れ
780名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 22:57:42 ID:2a7997rd
原因Gですな
781名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 17:07:00 ID:inB7DZ0J
書いてみたら、思ったよりも蟲師にならなかったので封印したのだけど、このままお蔵入りさせるのも不憫に思えてきたので投下します。

エロシーンは当初の予定ではあったのですが、カットしました。ご了承ください。
782無題:2007/08/04(土) 17:08:15 ID:inB7DZ0J
 今となっては昔の話ですが、いやずいぶんと過去になってしまったような気もしますけれども、ほんのちょい前の出来事なんですね。
 コミケというイベントをご存知でしょうか?
 ヲタクたちが集まって同人誌を売ったり買ったりするお祭りです。
 普段閉じこもりがちなヲタクたちがハレの舞台ということで大興奮し乱痴気騒ぎを繰り広げる、そういう認識でかまいません。
 ご他聞に漏れず、私もその一人として参加していました。
 柄にも無くお誕生日席が取れたもので、張り切ってしまい……お誕生日席?
 ああ、ご存知ない。机を並べて島を作るのですが、その角の部分の席のことをそう呼ぶのですよ。
 大通りの交差点に面した立地条件のいい場所です。ですからその場所にふさわしい本を作ろうと頑張ってしまったわけですね。
 はい。銀総攻本です。
 表紙は知り合いの中で一番上手のプロに頼み、中身も片端から声を掛けただけあって結構な内容の同人誌になりました。
 銀が攻めればいいというだけあって、相手は化野、クマドから淡幽、周、野萩、イサナとバラエティに富んで。ああ、一人カジさよ描いた馬鹿が居て……おっと、自画自賛でしたね。
 自賛ついでに言うならば、これが結構な売れ行きでした。
 半分以上は表紙とその絵を流用した看板のおかげなのでしょうけど、午前中は座ることも出来ずに数分おきに訪れるお客さんの相手で精一杯でした。
 そして、昼も過ぎて「ふぅ」と一息ついたときに、気がついたのですよ。違和感に。
783無題:2007/08/04(土) 17:09:37 ID:inB7DZ0J
 先ほど述べましたがコミケってのは祝祭空間であり、参加する人たちは一種のトランス状態と申しましょうか、神がかった興奮状態となり声高に友達としゃべくったり、あげく一人でも脳内友人と会話するような、尋常ならざる喧騒の中にあるのです。
 自分の座っている場所は島角ですから、目の前をたくさんの人々か行き交うのですね。
 異空間を演出するコスプレのひとや、妙に気合の入った一張羅のお姉さん、少しは着替えろと文句をつけたくなるお兄さんとか、ただヲタクというベクトルだけを一緒にした雑多な人種。眺めていて飽きません。
 開催時間は限られているのに、巡回すべきサークルは無限に近くあるため、誰もが忙しそうに、足早に歩いていきます。
 立ち止まる人は、この三種類の人です。同人誌を吟味する人。場所を確認するために地図を広げる人。そしてサークルの売り子と駄弁る人。
 ところがその男は違っていました。
 何をするのでもなくただ立ち尽くすのみ。
 はす向かいの場所に立って。無言でこちらを見つめて。
 いつかそこに居たのかは判りません。いつの間にかそこに居たのです。
 気がついたのは私だけのようでした。
 皆さん忙しくて周囲に目を向ける余裕が無かったのでしょうね。
 でも気がついてしまったのですよ。私は。
 最初は認識できませんでした。
 誰もが気忙しく動いている中で、彼だけが微動だにしていないという違和感を。
784無題:2007/08/04(土) 17:11:08 ID:inB7DZ0J

 特殊なカメラで夜空を撮影すると、星々が光の軌跡で輪を描くのに、北極星のみが動かないような……喩えが綺麗に過ぎましたね。
 男はそんな綺麗な人ではありませんでした。洗ってはいるがアイロンを掛けていないようなシャツに黒縁の眼鏡をかけて中肉中背のこうしたイベントではよく見かけるタイプ。
 ヲタクの集団にまぎれてしまえば見分けが付かなくなってしまうでしょう。事実、私も秋葉原の駅で彼を探せといわれたら、おそらく不可能です。
 話がそれましたね。
 男は私が彼に気付いたことを理解したようでした。
 無表情なのに歓喜で頬を緩ませたのが判ります。
 私は本能的に「しまった」と思いましたが、まさか席を立って逃げ出すわけにもいかず身体を硬直させるだけでした。
 男が口の中で呟きます。


「ガタン、ゴトン」


785無題:2007/08/04(土) 17:12:11 ID:inB7DZ0J

 その瞬間世界が変容してしまうのを感じました。
 周囲はものすごい喧騒につつまれているというのに、小波のごとく遠のいて男の声のみが耳に届きます。
「ガタン、ゴトン」
 男の無遠慮な視線が値踏みするように私の全身をなめまわします。あっと、それは錯覚かもしれません。相変わらず彼は無表情でしたから。
「ガタン、ゴトン」
 色彩を失って黒と灰色だけの視界の中で、極彩色の男が動き始めました。
 ゆっくりと力強く、人の流れをものともせずに掻き分けて。
「ガタン、ゴトン」
 軌道を踏みしめる鉄輪のごとく重々しく。
「ガタン、ゴトン」
「ガタン、ゴトン」
 私は呆然と眺めることしか出来ませんでした。
「ガタン、ゴトン」
「ガタン、ゴトン」
「ガタン、ゴトン……」
 そして男は目的地……私の机の前に到着し、初めて表情を緩ませて、そうですね……嬉しさがついに忍耐の殻を融解させたような笑みを浮かべて、その言葉を口にしたのです。


786無題:2007/08/04(土) 17:13:16 ID:inB7DZ0J
 気が付くと私は自室の真ん中で正座していました。
 一瞬でテレポートしたみたいな錯覚を感じます。
 正確には記憶の欠落でした。
 あの男に会ってから、コミケが終わり、帰宅するまでの記憶がまったく無いのです。
 携帯に相方からのメールが入っていました。コミケ後の打ち上げを気分が悪いからといって断り、そのまま帰宅した私を気遣う文章です。
 私はちゃんと帰宅したことを返信し、楽しみにしていた打ち上げを……ネットでしか逢えない知り合いと歓談するのを楽しみにしていたのに、それを無意識に断っていたことを後悔して落ち込んでいました。
 その時です。私の耳にありえない音が届きました。
「ガタン、ゴトン」と。
 あられもない悲鳴を上げて私は飛びのきます。周囲を見渡しても見慣れた自分の部屋で、誰も居ません。
 でも、私の耳は確実に聞き取りました。
 重々しく鋼鉄の車輪が軋む音を。
787無題:2007/08/04(土) 17:13:57 ID:inB7DZ0J

―――そいつぁ蟲の仕業ですな。

 ええ、そうですね。私もそう思います。しかも、これは相当厄介な。
 ですがね、判っているのですよ。これをどうすればいいかは。
 実はもう貴方も判っているのではないですか?
 そう。奴がしたようにすればいいのです。
 駄目ですよ。もう逃げようとしても遅かったです。

 貴方は、も う 聴 い て し ま っ た か ら。

 ほら、聞こえませんか。貴方の後ろから。
「ガタン、ゴトン」
 次第に近づいてくる装軌車両の重い音が。
「ガタン、ゴトン」と。


           了
788名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 12:41:30 ID:GBp2PgYC
沿線に住んでいる香具師の感想かな?
踏切のチンチンという警報音も一緒に聞こえるだろ。
789名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 21:23:08 ID:X95JqTDb
このスレがもう終わりだって事だけはよくわかった
790名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 09:31:20 ID:LaoUzN1q
ギンコは電車でGOをやった。
キハ95系の運転のつもりでブレーキを掛けたら、電磁直通ブレーキ(キハ95系は自動空気ブレーキ)の操作感に慣れず、
すぐに強いGが掛かって画面上に「わ〜ん!朴のお弁当が・・・えーん!」という子どもが泣き叫ぶのが出てきたことか。
791名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 10:15:05 ID:kr7W+I/S
   ご`ヽ、
  ら,り⌒\    <ほっしゅ!
   /  ノ  ゙ヽ   
    { /`Y´ _)
    ヽ'^) >. )
792名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 17:43:51 ID:SKFSacVi
ギンコの頭はドラえもんの石頭並みの強力な武器となる。
閉鎖性病棟の頑丈なドアでさえもひしゃげてしまうほどの威力がある。

ぶつかったときの痛みはみんなの命を守るためには痛くないとやせ我慢だけど。
793名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 10:20:50 ID:NzQPbH7B
  ,,,,.,.,,,,
 ミ・д・ミ <ほっしゅほっしゅ!
  """"
794名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 18:35:22 ID:Z04f/FfT
ご乗車ありがとうございました。
まもなく、通洞、通洞です。降り口は左側です。
お降りの際には前の車両のドアをご利用ください。
後ろの車両のドアは開きません。
795名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 19:30:02 ID:ni9Sj9I2
ギンコは自分でリスカをしたことを後悔している。
あのときは後先のことを何も考えないで自分で自分の手首や腕にメスを当てて切り刻んでいました。
その傷跡は現在も残っています。

●リストカットをする前のギンコの手首
綺麗な素肌をしていました。

●現在のギンコの手首
おびただしい数のリストカットの跡があり、汚い腕になってしまいました
半袖など、かっこ悪くて着られません。見た目も大変痛々しいです。
796名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 01:56:31 ID:giq3/5x3
蟲調べのサイト変わったな
ジャンル別に検索できなくなってる
797名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 11:42:15 ID:oJ/n+hBD
バックアップがなくて復旧も手間取っていたようだし、
管理人も気付いてないのかもしれんし。
不具合があるなら管理人に直接言うのがよかんべ。
798名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 08:47:38 ID:yMaicgeD
今日は台風の影響で強い雨が降っている日だった。
そのとき、化野先生から電話が掛かってきた。
ジリジリジリ・・・ガチャッ、「ハイ、こちら須藤です。なに?狩房邸が水浸し?」
ギンコは大急ぎで狩房邸まで駆けつけると、気候集中装置の使い方を間違えて水浸しにしたお屋敷が見えた。
「だから私の説明をしっかり聞けと言ったでしょう?説明を聞かないからこういう事になるんだ。」
探幽は大泣き。たまはカンカン。
799名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 08:30:19 ID:of9+1Lmf
ようやっと見つけた蟲師エロスレッド……





…………つまんねぇ!
800名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 19:50:41 ID:uScbPbMz
良作はあるんだが嵐がなあ・・・
801名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 20:42:28 ID:hEZp+aMr
おまえら妖質に恵まれてんだな。
802名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 08:40:17 ID:TV0QBvJF
うわぁ!いきなり垂直にするな!!
新羅は日本酒の一升瓶を垂直にしてしまい、日本酒がドボドボとこぼれた。
結局、コップ1杯分しか残らなかった。
803モケーレムベンベ:2007/10/04(木) 03:56:31 ID:KYV6w1ZJ
流れを無視してSS投下。



緑の盃より 〜廉子×しんらの同姓秘話〜


…しんら、…しんら。

優しくからだをゆする手。
それはもはや失われてしまったはずの祖母の記憶。

「ばあちゃん…」
まどろみの中、亡き祖母へと呼びかける。
そして、目を開けると…、目の前に赤い着物を着た少女がいた。

…っ!?

「…どうした、しんら?」
ぼうっとしているしんらの様子に、怪訝そうな表情を浮かべる少女。
その声ではっと現実に引き戻される。そう、この娘がばあちゃんなのだ。

「あ…、ああ、何、ばあちゃん?」
つやつやとしたきれいな髪。白磁のようなに透き通る肌には老いのかけらも見えない。
「風呂が焚けたぞ。」

「…うん、ありがとう。…あれ、ギンコは?」
動揺を押し隠しながら、たずねる。

「もういったぞ。」

「何だよ挨拶もなしに…」

「でもこっちも、たいした礼もしてないし悪かったな。……そういえば。」

「……………いや、でも、…緑の盃がないけどね。」
ちゃっかりしてるものだと、思いながらもどうでもよさそうにつぶやく。
すると、こちらをじっと見つめる視線にふと気がついた。

「…やっと、会えた。…しんら。」

そういってばあちゃんは微笑みを浮かべながら、いつくしむように僕の目をじっと見つめる。
ばあちゃんが死んでから4年、ずっと一人で暮らしてきた。
もう慣れてしまったとはいえ、決して寂しく思わなかったわけではなかった。
いつも僕のことを大事にしてくれたばあちゃん。

「これからは、ずっと一緒だ、しんら。」

「…うん。そうだね。」
暖かな気持ちがこみ上げてくる。もう一人じゃない。
そう思うと、しぜんと笑みがこぼれた。
これからはばあちゃん、…この少女と二人きりで暮らす。

と、ふいに、不思議な感情がわきあがる。
目の前の少女のあまりに無防備で愛情に満ちた目…。
とたんに胸がとくとくと脈打ち、顔がほてり始める。
女性と接する機会がほとんどなかったしんらにとって、その感覚は理解しがたいものだった。
804名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 07:09:08 ID:/zJNASZx
おかげで蟲師自動車道は渋滞に見舞われました。
ギンコはギアをニュートラルにしたままでエンジンを空吹かししまくった。
「ギンコさん、無駄な空吹かしはしないでよ。ガソリンがもったいないよ。」
805モケーレムベンベ:2007/10/04(木) 10:25:45 ID:KYV6w1ZJ
緑の盃より 〜廉子×しんらの同棲秘話〜 その2


「…大丈夫か?まだ光酒の影響が…」
目の前の少女が心配そうな顔で覗き込んでくる。
目の前の、黒い瞳におもわず意識が吸い込まれそうになる。
「ん、そうかも…あたまがぼうっとする。少し酔ったのかも。」
そう、きっとさっきの光酒が抜けきってないんだ。だからこんなに、身体が熱くて、胸がどきどきして…
しんらは自分に言い聞かせるように、そうつぶやいた。

「身体に悪いものではないと思うが…」

「うん、大丈夫。湯浴みでもすれば楽になると思う。」
その穏やかな口調に、亡き祖母の面影を感じつつ風呂へ向かう。
もっとも、光酒の酔いが風呂に入ったくらいでさめるのかは知らないが。



ちゃぽん…

「ふぅ、いい湯だ…」

人とかかわることなく、うっそうとした山奥で暮らしていたしんらにとって、湯浴みは大切な娯楽のひとつだった。
暖かい湯に身体を浸すと心が和む。熱すぎず、ぬるすぎず、肌にじわじわと染み入る心地いい感覚だ。

そのとき背後で、「ちゃぷん…」と、いう音が聞こえた。

「ふぅ…、いい湯だな。」

!?
この声、…ばあ、…ちゃん?

「こうやって、しんらと風呂に入るのは初めてだな。」
少女のうれしそうな声が風呂場に響く。

「あ、ああ…そうだね、ばあちゃん。」
振り向かずに返事を返す。なにを意識してるんだ、僕は。

「今までは、私がしんらを風呂にいれるのを見ているだけだったからな…」
…そういえば昔はよくばあちゃんと一緒に風呂に入ってたっけ。

「それが今はこうして、しんらに触れることもできる。」
白い指が背中にぴとっと触れる。
「ふふ、やはりいいものだな。家族で風呂に入るというのは…」
背中をてのひららしきものがぺたぺたと触っている。
「…うん、そう、だね…」
…たった二人きりの家族だしね。一緒に入ったってぜんぜんおかしなことなんて…
そういいながら、しんらの心臓は今まで経験したことがないほどに激しく脈動していた。

「どれ、しんらも疲れているだろうし、家族の親睦もかねて背中でも流してやろう。」
後ろでざばぁと音がする。
806モケーレムベンベ:2007/10/04(木) 10:51:16 ID:KYV6w1ZJ
緑の盃より 〜廉子×しんらの同棲秘話〜


「ほら、ここにすわって。」
ばあちゃんの方を見ないように後ろを振り向き椅子にすわる。
「…ん、ありがとう。」
一瞬、細い腕が肩の辺りまで見えて、どくんと心臓が跳ね上がる。
あれが、女の子の腕…。僕とぜんぜん違う。華奢で肌もすごく決め細やかで…
すごく、きれいだな…

ごし…ごし…

「見ているだけでは気づかなかったが…、しんらもずいぶん大きくなったんだな。」
ばあちゃんの小さな手が手ぬぐいで背中をこすっている。

「気持ちいいか?しんら。」
手ぬぐいが脇腹、腰と丁寧に身体をぬぐっていく。
「うん、すごく気持ちいいよ。」
確かに気持ちいい。人に洗ってもらうのは、とても心地がいいものだ。
でもなんだろう?「気持ちいいか?」という問いに奇妙な高ぶりを覚えたのは?
昔ばあちゃんに洗ってもらったときもこうだったろうか?
「…よし。じゃあ次は右手を挙げて…」
僕が右手を上げると、ばあちゃんは片手で腕を支え、もう一方で脇から指先まで丁寧にこすっていく。

ばあちゃんの身長だと指先まで拭くには厳しいのか、
身を前に乗り出して、視界の隅で胸が見えそうになっている。
なんとなく、見てはいけない気がして腕をすっと後ろに下げる。

さわ…
!?
何かが背中に触れた。
先ほどのばあちゃんの体勢から察するに太ももだと思う。
気づくとしんらの陰茎は大きく膨らんでその存在を主張していた。
それは女性と触れ合う機会さえろくにもてなかったしんらの、始めての性衝動であった。

朝に大きくなってるのはよくあるけど、なんかすこし違う感じがする。
意識がぼんやりとして何も考えられなくなる…やっぱり、さっきの光酒のせいなのかな…?


「さ、次は左腕だ。」
陶然としているしんらにその声は届いていなかったらしく、廉子はしんらの腕をぐいっと持ち上げる。
腕を順番にぬぐっていく最中に腕の重みでふと体勢が崩れ前に倒れそうになる。

「おっと…っ」
後ろからしんらを抱きしめるような形で倒れこむ。
すんでのところで転ばずにすんだようだ。
「ば、ばあちゃん…!?だ、大丈夫?」
むにゅ。
しんらの背中にやわらかい身体が押し付けられる。
「ああ、すまんしんら。大丈夫だ…」

身体を立て直そうとしたとき廉子の視界にしんらの剛直が飛び込んできた。
……っ!?
勃起している…?欲情、しているのか?
胸がしんらの肌でこすれ、吐息が首筋に触れるたびにソレは大きく膨らんでいるようだった。
性経験はない廉子だが、知識だけはこの十数年で十分すぎるほど身についている。
なんせしんらの両親のものどころか、自分自身の愛の営みすら目撃してきたのだ。

そうか、気づかなかったが、しんらもそういう年頃になったんだな…。
一瞬驚いた顔を見せたが、すぐにうれしそうな顔に変わり、いたずらっぽい笑みを浮かべる。
807モケーレムベンベ:2007/10/04(木) 10:56:10 ID:KYV6w1ZJ
とりあえず、ここまで。

第一話の裏側でこんなのがあったら素敵だと思う。

経験なしのガチ処女で知識だけは必要以上に豊富な廉子ばあちゃん。
むろん、廉子ばあちゃんが攻めで。
808モケーレムベンベ:2007/10/08(月) 03:42:16 ID:G4D71ov3
808の続き

「しんら。」

「なに、ばあちゃん?」

「今度は私の背中を流してくれるか?」


しんらは一瞬戸惑った後、
「え…、う、うん…いいよ。ばあちゃん。」
振り向くと、廉子の真っ白な背中があった。
ばあちゃんの背中、綺麗だな…そんなことを思いながら手ぬぐいを湯に浸す。

「…廉子。」
後ろを振り向かずに、ぽつりとつぶやく。

「え…?」

「そう呼んでくれ。私までばあちゃんでは紛らわしいだろう?」
正直言って、しんらも目の前の自分よりも幼いであろう少女をばあちゃんと呼ぶことには違和感があった。
目の前の「ばあちゃん」と、僕を育ててくれた「ばあちゃん」。
どちらもばあちゃんには違いないが、同じではないのだ。

「う、うん、わかった。れ…、廉子。じゃあするよ?」

「ん、頼む。」
やわらかい、自分とは違う体を手ぬぐいでなぞっていく。
ほっそりとした首筋、丸みを帯びた肩、なだらかな曲線を描く腰。

「はぁあ…、いい気持ちだ。しんら。」
その声を聞いたとたん、顔が熱を帯びていくのがわかった。
しんらは、なんと言えばいいのかわからず、無言で身体を拭きつづける。

「よし、次は前だな。先にしんらを洗ってやろう。」
そういい廉子はくるりと、こちらに身体を向ける。
809モケーレムベンベ:2007/10/08(月) 03:43:35 ID:G4D71ov3

どくんと、心臓がひときわ大きく脈動し、下半身に急速に血液が集中する。
…なんて綺麗なんだろう。少女特有の、無駄な肉の一切ないすらりとした身体。
お世辞にも豊かとはいえないが、男性とは明らかに違うふくらみをもった小さな胸。

ぼんやりとしているしんらの胸に手ぬぐいを持った廉子の指先が触れる。
その刺激に身体がピクンとはねる。

「しんらは本当に立派になったな…、服の上からではわかりづらかったが、もうすっかり男の身体だ。」
胸から脇へ、脇から腹へ、そして足の付け根へと手ぬぐいを滑らしていく。
優しい手つきに身体をむずむずさせながら、廉子の愛撫に耐える。



「…………」
廉子はしんらの腰を覆う布を右手でたくし上げた。

「あっ…………」
 しんらは一瞬動揺した。だが廉子の表情を見ると安心した。
 その間にも、廉子の手は下着の上からしんらの勃起をすっぽりと包み込んでいる。雨に濡れてひんやりしている太腿とは別に、そこは熱くなっていた。

「はぁっ……んっ…………」

「さ、ここは敏感だから、手ぬぐいは使わず、手で擦ってやろう」
廉子はしんらの腰を覆う布をたくし上げた。

「あっ……ちょ、れ、廉子・・・っ」
すっと廉子の手が股間へと伸びて、あわてて腰を引こうとする。

「こら、じっとしないか。綺麗に洗えないだろう。」
う…、反論しようとするが、なんと言ってよいか咄嗟には思いつかず、観念して身体を預ける。
その間にも、廉子の手は下着の上からしんらの勃起をすっぽりと包み込んでいる。雨に濡れてひんやりしている太腿とは別に、そこは熱くなっていた。
「はぁっ……んっ…………」

睾丸の付け根の辺りを手でごしごしと擦る。
なんともいえないもどかしい快感が走る。
過度の刺激を与えないよう、玉をころころと転がしながら、親指の腹で皮を広げるように擦っていく。
そうこうしている間にしんらのモノはますます大きく膨れ上がっていた。

「欲情しているんだろう?しんら。」
下から顔を覗き込むように、しんらの目を見つめながらたずねる。
「わ、かんないよ…ごめん廉子」
欲情。僕は欲情しているのだろうか。自分の実の祖母に対して?
810モケーレムベンベ:2007/10/08(月) 03:44:55 ID:G4D71ov3

「なに、謝ることはない。しんらももう年頃の男なんだ。女の身体を見て欲情するのは当たり前のことだ。」
そして、竿の根元へと指を巻きつけ、きゅっきゅっと横にひねりを加えながら、先端へを向かわせる。
そして、濡れた指先でほんの少し顔を出している亀頭をなぞった。
まだ刺激に慣れていないためかぴりぴりとした痛みが走る。

「…………痛いか?」
廉子が尋ねる。

「う……うん、少し……」

「大丈夫だ。じきに慣れる。それまでは……」
過敏な部分には直接触れないよう指を陰茎に絡め、優しく上下に動かす。
しんらの勃起はすぐに潤み、廉子の指をさらに濡らした。
てのひらで竿に塗りたくるようになんどか上下させる。

廉子少し身体をかがめ、しんらを見あげにっこりと微笑む。
そして、しんらの目を見つめ、そのまま舌で裏のすじをなぞった。

ぬろり・・・

「う、・・・あ、廉子・・・ぅ」
こみ上げる快楽に思わず声が上ずる。

にゅる、にゅ、ぬる・・・ちゅ・・・ぴちゃ・・・

ゆるやかに舌を左右に揺らしながら、皮の途切れる直前までいき、同じ動きで根元へと舌を動かす。
そして何度か側面を唇でつう・・・と滑らせると、かぷりと皮ごと先端を口に含んだ。

んっ・・・あむ、んぅ・・・んっ・・・ちゅぱ

皮ごしに亀頭を愛撫し、少しずつ皮をめくりながら唇でしごく。
先端から液が滲み、舌にじわりと苦みが広がる。

ちゅっ…、ちゅぽっ
音を立て口からを竿を引き抜き、
「しんらの味がする・・・」
そうつぶやくのをしんらは朦朧とした意識の中で聞いた。
「ちゅ…ん… 」
そしてはむはむと何度か先端を刺激すると、舌で皮と亀頭の間をなぞる。

「っあ… 」
不意に入り込んできた舌にぴくりと腰を振るわせる
先ほど感じた痛みも今はなく、代わりに今まで感じたことのないほど強い快楽
「れ、・・・んず、れんず・・・!」
811名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 22:19:48 ID:0mn3uNtm
うはw
以前絵に描こうと思ってやめたシチュがそのまま…w
812名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 01:19:15 ID:3YAbrbl4
絵師キター!!!
やっぱ廉子はギンコとの絡みで表情が豊富なのが良いな。緊縛もあったしw

「襲うなよ、廉子ばーさん」去り際に軽口を叩くギンコ。
「誰が襲うか!私の孫だぞ!」草履を投げつける廉子。

だが、蟲とはいえ肉体を持った廉子を、三大欲求が襲うのであった…
813名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 04:49:53 ID:gqgEitC/
正直、暁の蛇の天然母さんもかなりくるものがあると思うんだ
カニにおびえる、さよ母さん。これ人妻なんだぜ…

数年後・・・

しんら「ひさしぶり、ギンコ。もうすぐ5人目が生まれるんだ」
長男 「お父さんの知り合い?」
長女 「この人髪の毛白いよ〜引っ張ってもいい?」
次女 「そいつでむしをくしざしにするのか、いやしいむししめー」
次男 「お母さんお腹すいた…」
レンズ「やはり、こんな山奥ではしんらも寂しいかと思ってな…」
ギンコ「……こいつは、鬼蠱(おにこ)だな…」

という怪電波を受信した
814モケーレムベンベ:2007/10/09(火) 04:52:17 ID:gqgEitC/
新たな職人の降臨を期待しつつ…

緑の盃より 〜廉子×しんらの同棲秘話〜

「ん、ちゅぷっ…、どうだ、まだ痛いか?」

「ふぁっ……あっ、ぁんっ……い、痛くないけど…こんな感じ初めてで」
しんらの足元がふらつき始める。既に下着はぐっしょりと濡れていた。
ああ、本当にかわいいなあ、しんらは。女の子みたいなかわいい声で、瞳を潤ませて。
子供のときもかわいかったが、今のしんらもまた格別だ。
少し口に含んだだけでこんなになって。

「ふふふ…、私がこんなことをするのはお前が初めてなんだぞ?」
上目遣いでしんらの目を見つめながらうれしそうに語りかける。
ぴちゃ…ぴちゃ…
鈴口をちろちろと舌先で刺激され、しんらの頭の中が真っ白になる。
頭の中では廉子の「お前が初めてなんだぞ?」というささやきが繰り返されていた。

ちゅぽん…っ
「ぷはぁ…」
昂ぶりが一度目の限界を超えようとしたとき突如、しんらの陰茎が開放された。
「廉子…?どうして…?」
肩で息をしながら弛緩しきった表情で尋ねる。

「…・いや、そういえば、…これも初めてだったな、と思ってな。」
しんらの頭を両手で捕まえると、しんらの唇にぷにゅっと唇を押し付ける。
あっけにとられるしんらをよそに、その唇へ舌を割り込ませる。
突然の進入してきた舌に、なすすべもなく口内を蹂躙される。
舌をうねうねと絡めとり、歯茎、頬の裏側まで堪能するように一つ一つなぞっていく。
ずず…ちゅっ…
そして、口から舌を引き抜く時にぺろりとしんらの唇を舐める。
815モケーレムベンベ:2007/10/09(火) 04:53:29 ID:gqgEitC/

「こんどは少し趣向を変えてみようか。」
そういって、廉子はしんらの身体に背中を預ける。
背中に当たる竿の脈動を感じながら、尋ねる。

「しんらはわたしの身体をどう思う?」
背中を預けたまましんらの首に腕をからませ、森羅の表情を伺う。
「え、と…廉子の身体はすごく、綺麗…だと思う。いいにおいがするし、
腕だってほっそりしてて、すべすべやわらかくって、なんていうか…こ、興奮、…する。」
顔を真っ赤にして率直な気持ちを言葉にする。それを聞いている廉子の顔にもわずかに赤みが差す。
「うんうん、しんらは私の身体が大好きなわけだな?…うれしいことを言ってくれる。」
満足げにうなずくと、するすると身体を下に滑らせる。
「そんなしんらにご褒美だ。」
ふにっ
あっけにとられるしんらの陰茎を脇の間に挟みこむ。
「しんら。腰、動かせるか?私の腕と身体の間をかき回すように前後させるんだ。」

「う、うん。やってみる。」
にゅぷ…にゅ、ぬちゃ…にゅる…
ゆっくりといわれたとおりに腰を前後に揺らす。

「ん、そうだ…上手いぞ。しんら。」
しんらの腰の動きにあわせ、絶妙のタイミングで脇をしめたり、緩めたりする。
敏感なところを勃起で擦られているためか、次第に廉子の呼吸に艶が混じり始める。

「レ、廉子…すごいね、これ。」
やわらかい二の腕や引き抜くときに引っ張られる胸肉。
それに、時折筋張ってこりこりとした部分がカリ首にひっかかり、しんらに快楽を与える。

「はあ、気持ちいいぞ、しんら。もっと突きこんで…」
ん、ちゅ…ちゅぷ…ぺちゃ…
脇で肉竿を圧迫しながら、脇からはみ出したしんらの先端部分を唇で包み込む。
「んんっ……!」
廉子がゆっくりと口を動かし始め、しんらの身体が快楽に震える。
ちゅるる・・・じゅる…
大きく張り詰めた亀頭に舌を絡ませ、強くすすりあげる。

「はぅん、うんんっ…! あっ…! あっ……、ひぁっ!」

「しんら……、気持ちいいか?」
口にくわえたままでしんらにたずねる。
「っ……!う、ん…。こんな感覚初めて…廉子」
816名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 20:09:17 ID:INW5J+Ex
おお・・・害蟲だらけのスレに救世主が!
817811:2007/10/09(火) 23:39:27 ID:EBHJFLKv
勝手に支援。しんらは割愛w
ttp://akm.cx/2d/src/1191940420550.jpg
818名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 23:40:14 ID:EBHJFLKv
ぎゃあageてしまった…。吊ってきます。
819名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 04:36:01 ID:ypSF838Z
絵師乙
れんずエロいよれんず

卑しい蟲師の指先が私の中に入ってくる
「ほぉー、蟲のクセにこんなに濡らしてんだな」
私の中がかき回されるほどに、物を考える力を失わせる

という電波を受信した。

820モケーレムベンベ:2007/10/10(水) 21:47:45 ID:aAFI+cBI
支援サンクス!しんらは…うん、多分そういうことだ。
ーーーーー続きーーーーー
熱いぬめりが、肉茎を這い回る感覚に思わず腰が砕け、その場でへたり込みそうになるのを必死に耐え、腰を前後させる。

ぬるっ…ぬりゅっ…
「…ぺちゅ、ふぅっ…れる…じゅ…」
必死に腰を振るしんらの姿に、どうしようもないほど興奮しているのわかる。
先端のくびれが脇の間をこするたび、息が荒くなる。
よりいっそうねっとりと先端を舐め上げ、舌を這わせると、しんらの熱が舌全体に伝わり、さらに気持ちが昂ぶる。

「ぅ…うあっ…」
とどまることを知らない廉子の愛撫に、腰を動かすのも忘れ、目の前の細い身体をぎゅっと抱きしめる。
びくんびくんと肉竿がはね、先端がはじけんばかりに膨れ上がる。
「いいぞ…しんら。出せ。」
暴発の予兆を感じ取り、そう告げる。
愛でるような動きから、むさぼるような動きへ。脇をしめ、唇で怒張を何度も何度も吸いたて、射精を促す。
先ほどの口淫で既に射精寸前であったそれは、あっという間に絶頂へと至った 。

どくっ…、どくん…
口内にどろりとした液体が注ぎ込まれる。
「んっ・・じゅぷ…こく…んくっ…けほっ、けほっ」
廉子の小さな口では一度には飲み込めず、口の端からぽたぽたと白濁した精液が零れ落ちる。
「だ、大丈夫?廉子」
射精の快楽に浸りながら、かすかに残る理性でたずねる。
「ああ、思ったより、粘りが強くてな…だが、悪くない。」
零れ落ちた精液を自らの身体に塗りたくり、つつましい胸がむにゅりと形を変える。
指を一本ずつ口に含み、ちゅっ、ちゅっと吸いあげ、舌で口内の精液を攪拌すると、こくんと嚥下した。

「ふふ…滋養たっぷりだ。しんらも舐めてみるか?」
そういって唇に付着した精液を指でぬぐい、すっとその指を差し出す。
「う、ううん…僕はいいよ」
廉子の指に乗ったそれは、まるでもぎたての果実のようなみずみずしさだった。
もう少し理性が薄くなっていたなら、自分の精液だということも忘れ、迷わず口にしていたかもしれない。
「ふむ、そうか。」
廉子は差し出した指を引っ込めると、舌で掬い取るように舐めとる。
「んっ…苦味の中にほんのり甘みがあって、大人の味というやつだな。」
実においしそうに精液を舌に絡め、淫らな微笑を浮かべる。

その光景にしんらはぞくぞくと身体を震わせた。

「む・・・?」
脇を押し広げる感覚に、視線を落とすと、むくむくと存在感を増す逸物が目の前にあった。

ーーー早い。

先ほど果てたばかりのソレは、既に硬さを取り戻しつつあった。
一寸と離れていないそれをまじまじと凝視する。
「さすがに…若いな、しんら。」
一度で終いということはないだろうとは思っていたものの、この回復力は予想以上だった。
「…れんずに言われると、なんか妙な感じだね。」
821モケーレムベンベ:2007/10/14(日) 23:22:37 ID:5ZmWNr6X
「…それもそうだな。」
確かにおかしな話だ。
自分ではしんらの保護者のつもりだが、外見的にはむしろしんらのほうが大人なのだ。
年下の少女に「若い」などといわれるのは妙な心地がすることだろう。
だからと言って、自分がしんらに同じことを言われれば、それもまた妙な心地なのであろうが。
くすり、と笑い、しんらの方に向き直り、腰に跨る。
「さて、しんら。今から何をしようとしているか、大体は理解できるな…?」
しんらがこくりとうなずく。
「もし…、お前がいやだというのなら、これ以上はやめておこう。どうする…?」
ここまで、半ば、しんらの意思を無視する形で事に及んでしまったわけだが、 私も、孫の――しんらの嫌がることはしたくない。
「いや、なんかじゃない。好きな女の子とこういうことをしたくなるのは、男なら当然だろ。」
突然の告白に、顔が熱を帯びていくのがわかる。
「そうか、なら、するぞ…」
ぬちゃ、と先端に熱くぬめった肉が触れ、しんらがごくりと喉を鳴らす。
「一生、忘れられない初体験にしてやるからな…」
そろそろと慎重に腰を沈めていく。

「ん…」
自分の膣内に異物がもぐりこむ、初めての感覚に、背中にびりびりと痺れが走る。 しんらもまた、 今までとは違う鮮烈な快楽を感じているようだった。
「あと、少し…」
そしてゆっくりと根元までずぷ、ずぷ、と飲み込む。幼い身体には過ぎた逸物に、頭が真っ白になる。
あまりの衝撃に、律動することもままならない。 すべて咥えこまれ、中で強く締めつけられしんらも余裕のない表情を浮かべている。
−−−動かないと。 飛びそうな意識を揺り起こし、ゆっくりと腰を浮かせる。
「れ、廉子…、ちょ…待っ…て…」
「ん、っ…ふぅっ…」
朦朧とする意識の中で、懸命に腰を振る。
「あ、待ってっ…て、…」
「あっ、あん!は…っ。はあっ、はあ、は、ああっ!!……・しん…ら…っ」
快楽の波に翻弄され、うわずる声でその名を呼ぶ。 しんらの身体に倒れこみながらも、懸命に身体をゆすり前後に動かす。
廉子の小さな胸が、しんらの胸板にこすれ、ぐにぐにと形を変える。 腕の中で可愛らしく悶える廉子の姿に、しんらはごくりと唾を飲み込む。
結合部からは、ずちゃ、ずちゃ、といやらしい水音がもれ、あふれる蜜が交わりをさらに潤滑なものにする。
「はっ…、はあっ、い、いきそうなのか?しんら、あ…んん…・・!!」
「…っもう、ダメだ…・・!…変に…っ」
しんらの全身がぶるっと震える。
「いいぞ、私の中に、全部…出せ」
絶頂寸前のしんらの耳をやわらかく甘噛みし、強く抱きしめる。
「ああぁっ―――――!!」
びく、びくとしんらの身体が2,3度震え、その都度、胎内にじわりと暖かいものが染み渡る。
「あ、しんらのが…、私の中に、染み込んできてる…」
つながったまましんらの頭ををなで、やさしく口付けを交わす。
「…どうだ、よかったか?しんら…はぁっ、はぁっ」
肩で息をしながら、たずねる。
「…うん。間違いなく、一生忘れられない初体験になったと思うよ」
「そうか、私もだ。」
…初めてだったんだ。初めての相手に、あれだけ翻弄されたんだ。少し、男としての自信を喪失しそうになる。
「ふふ…あと半年もすれば、しんらのような可愛いひ孫が…」
「ん、なにか言った?廉子」
「いや、やっぱりしんらは可愛いなあと、思ってな…」

−−それから数年後。
「廉子ばあさん…、あんた」
白髪の蟲師がぽかんと口をあける。
「…いや、やっぱり、二人きりというのも寂しがるだろう?しんらが。」
目の前には、数年前と変わらない姿のお目付け役、少し大きく成長した神の筆を持つ少年。
そしてちょこちょこ動き回る廉子似の童子と、しんら似の童子。 ちらりと廉子がしんらのほうを見やる。
「ははは……。」
どことなく乾いた笑いがあたりにこだまする。
「…………」
ギンコは自らの行動の結果を前に、しばし己のあり方について振り返るのであった。  <了>
822名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 11:18:45 ID:YQBKWDWC
列車はエンジンを目一杯吹かしてゆっくり加速し、ポイントを惰行で通過。
その後にエンジンをもっと吹かして一気に加速を早めます。
823名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 22:41:23 ID:D34SmJHu
>>821
GJ!
ギンコの表情が容易に想像できる…w
また何か思い浮かんだらよろしくお願いします。
824名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 19:06:31 ID:6XwDqVQH
稀に見る豪雪で、家の屋根が抜け、ギンコに泣き付くすず
仕方なく冬の間だけ狩房家に居候させる事にしたが…!

淡幽「私はな、ギンコと夜通し愛を語った仲なのだぞ!(誇張)」
すず「私だって冬の間寝床を共にしたんだからね!(やや誇張)」
ギンコ「……お前ら」
壮絶な女の戦いが幕を開けたのを余所に、はしゃぎまくりのミハルに振り回されるたま
825名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 16:44:36 ID:V1kKn6Kb
化野先生、ギンコから淡幽の話を聞く

蟲と聞いて先生興味しんしん

淡幽に往診

濡れ場
826名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 11:15:49 ID:BjI4uGvl
(゚ε゚)
827名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 23:56:49 ID:LKEBhINx
淡幽萌え
828名無しさん@ピンキー
淡幽エロいよ淡幽