野ブタ。でエロ

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150彰×信子小ネタ2
「あのさぁ、俺っち変なの」
「へ、へんって、どんな」
 大変だ、病院にいったほうがいいのかもしれない。信子は慌てた。
 こんな屋上でのん気にアンパンとか食べてる場合じゃない。
 いやアンパンは美味しかったし嬉しかったけれど。
 彰は信子をじっと見ている。
 ああ、そんなに見られたら穴が開くんじゃないだろうか。
「なんかさぁ、胸がむかむかするんだよねぇ」
「……はぁ」
 アンパンと豆乳の食べあわせは悪かったのだろうかと、信子は思わず自分の腹を押さえた。
「でもってさぁー、この辺? が、もやもやぁっ、と、するんだよねぇ〜」
 彰は自分の胸の周りをぐるぐる、とんぼを捕まえるときのようなジェスチャーで指し示した。
「んでぇ、それって野ブタにさすられてると、余計きゅううー、ってするのよ〜ん」
 信子の顔は蒼白になった。
「そ、それってびょ、病気? わ、わわわ……わたしの、せい?」
 本当に病気だったら大変だ。
 しかもそれが信子のせいだったらもっと大変だ。
「びょっ、病院行く?」
「やぁーだ」
 彰は子供のように唇を尖らせた。
「病気かぁ、病気って、うつるっちゃ?」
 そう言って、彰は何か考え込んでいるようだった。
 信子はどうしようどうしようと、そればかり考えた。
 でも今すぐ病院に行く以外の方法が見つからない。
 ぐるぐるマーブル模様の思考の渦に引きずり込まれそうになったとき、彰の声が信子を引っ張り上げた。