【濱中アイ】氏家ト全総合 11時間目【妹は思春期】

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1名無しさん@ピンキー
まったりいきましょう。

前スレ
【濱中アイ】氏家ト全総合 10時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1127110404/

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【濱中アイ】氏家ト全総合 9時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1125079101/
【妹】氏家ト全総合 8時間目【濱中アイ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122381257/
【濱中アイ】氏家ト全総合 7時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120910446/
【濱中アイ】氏家ト全総合 6時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1118937114/
【女子大生】氏家ト全総合 5時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1117279379/
【家庭教師】氏家ト全総合 4時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1114597887/
【カテキョ】氏家ト全総合 3時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1109699736/
【濱中】氏家ト全総合 2時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1106563195/
家 庭 教 師 濱 中 ア イ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1095652398/

古田氏作のSS保管庫
ttp://yellow.ribbon.to/~hamanaka

【お願い】
作品の投下は以下のようにしてくれると助かります。
例として、>>305-318のピンキリ氏のレス番で説明しますと、
(1).投下します宣言(>>305
(2).本編投下(>>306-317
(3).ここまでです宣言(>>318

また、作品のタイトルは上記の(1)、(3)のどちらでも良いのですが、
1行独占で書いてくれると助かります。本文に紛れると見落としてしまうことがあるので。
↓こんな感じ
タイトル:「?????」
名前欄はこれまで通り作家さんのコテでよいです。
2名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 11:14:05 ID:4QZzklMb
弐⊂(゚ロ゚⊂⌒`つ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
3名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 11:16:29 ID:qbKeKbL9
SUN
4名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 11:48:51 ID:NM7sdBXC

5名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 12:17:46 ID:W8RiS1Q6

>>1
新スレのオープニングSSはさて誰だ?
6名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 16:40:19 ID:jgLOn1ID
六角武
7名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 19:31:12 ID:/qPJU9I4
ナナタン
8名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 21:41:35 ID:du5SqHpL
>>1乙と書かれたハチマキで目隠しプレイ 8
9名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 23:41:36 ID:A/S4orCl
古田氏、保管庫更新乙です!
10名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 00:09:52 ID:QkYfvxyM
古田氏乙様です。
11乖離:2005/10/18(火) 00:25:01 ID:l40Bo/++
お邪魔いたします

郭泰源氏は今頃勝利の美酒を味わっているのでしょうか
それにしてもあれだけのテンションとペースで書き続けられる郭氏は本当にすごいです
私はいつも一つ書く度に青息吐息なので・・・・

というわけで僭越ながら
また「アヤナ×マサ」の続きをアップさせていただきます

タイトルは『浸蝕』でお願いします
12乖離:2005/10/18(火) 00:26:28 ID:l40Bo/++

放課後のひと時は、一日の中で一番楽しい時間だ
今日は小久保君たちの家庭教師の日
先生達が迎えに来るのを皆で教室で待っている

「ミサキちゃん、本当に首筋が弱点か、も一回確かめよ〜」
「ちょっと、リンちゃんやめて・・・」

天野さんが逃げ回るのを的山さんが追いかけている

「的山、そんなことしてるとお前の心にも深い傷がつくぞ〜」
「あ〜、先生に言いつけちゃうよ小久保君 ほら、ミサキちゃんキャッチ」
「リンちゃんやめて、本当にダメ、そこダメ・・・」

天野さんの首筋を的山さんが撫で回しているのを私達二人は笑いながら見ている
あと半年、何もなければこうやって皆でただ楽しく過ごすだけでも十分だったかもしれない

「お〜、みんな私の教えを忠実に守ってるね」
「先輩、まだあの話続いてるんですか・・・」

ドアが開いてお姉さまと濱中先生が小久保君たちを迎えに来た

「あんたの教えを忠実に守ったら、みんなトラウマだらけだよ」
「お〜マサ、そんなこと言うのはこの口か、こら?」

お姉さまが小久保君のほっぺたをつまんで引っ張る
「はい、そうでひゅ・・・」
「お姉さま、その辺で許してあげて」
「お〜〜、アヤナ愛いやつ愛いやつ」

小久保君のほっぺたを引っ張りながら、もう片方の手は私の頭を撫でる
何か不思議だ、この人と一緒にいるととても落ち着く気がする

天野さんと的山さんは、濱中先生と楽しそうに話している

「お〜〜し、じゃあそろそろ行こうか 今日はアンタも来る?」
「ん〜〜どうしようかな」

お姉さまの問いに天野さんは答えを逡巡している

「「来たいくせに」」

濱中先生の言葉に、私は心の中でシンクロしていた

天野さんは赤い顔をしながら必死で否定している
でも、結局行く事になったようだ
小久保君がそんな彼女を見る目はすごく温かいような気がする

校門を出ると、私は大切な人達と別れて一人家路に着いた
もうあと半年もない、皆とこうして過ごせるのは
13乖離:2005/10/18(火) 00:27:40 ID:l40Bo/++

自宅で私は一人机に向かう
今頃五人で賑やかに勉強しているのだろう
何の話をしているのだろうか

私は充電器から携帯を外すと、手に取った
待ち受け画面にあの日の画像を呼び出す
それだけでいとも容易に気分が高揚してくる

小久保君とあんなことを繰り返すうちにすっかりいやらしくなったのか
それとも元からそうだったのが発露しただけなのか

「はあ・・・・・」

上から下へ、自分の体の敏感な場所を順にまさぐっていく
張り詰めた胸の先端をほぐすように指でころがし
下着の中に手をもぐりこませ、充血した肉芽を押しつぶすように撫でる

これが彼の手だったら・・・そう思うと熱くなる感覚と同時に
またあのもしゃもしゃした嫌な感覚も同時に湧いてくる

頭の中のビジョンで彼と体を重ね絡み合うのは初めは私だったが
やがて、濱中先生に代わり、次には天野さんに替わっていた
以前は的山さんもその中に加わっていたが、この前の出来事があってから
私の妄想の舞台に彼女は登場しなくなっていた

天野さんや濱中先生は知らない、小久保君があんな表情をする事を
私だけが知ってる彼の色々な顔 もっと見たい、もっと知りたい・・・・・
あの感じ、終わりが来る前にもっと味わいたい

私は自分の体を弄ぶ様子を携帯で写し、メールに添付して送信のボタンを押していた
14乖離:2005/10/18(火) 00:28:51 ID:l40Bo/++

翌日は休日で、私は彼を自分の部屋に呼び出していた
わざわざバスに乗り一旦通り過ぎてから逆戻りしてやってきた彼を
二階の窓から意地悪い目で私は眺めていた

「久しぶりだな、若田部の家に来るの」
「どうぞ」
部屋へ通すと入れたてのコーヒーをトレイと一緒に彼の前に置く
彼を招待した以上、家族は当然夜まで不在だ

「ありがとう、いい匂いだな」
彼は借りてきた猫みたいに正座している

「かしこまってないで、楽にしていいわよ」
そう言うと、ようやく彼は足を崩して、コーヒーに口をつけた
私も彼と向かい合うように腰を下ろす

「随分まわりくどいルートでやってきたのね」
「そりゃあ、な」

ちょっと決まり悪そうに彼が答える

「天野さんにバレるのがそんなに怖い?」
「別に、そんなことないよ」
「どうだか・・・」

いちいち突っ掛かる様な言い方についなってしまう
別に他意は無いのだけれど

彼はそんな事は分かってくれている筈だ
少なくとも気にはしていないと思う

「あ、これこの前借りた本、面白かったよ」
カバンから彼がハードカバーの本を取り出す

あまり読書をしない彼に貸した本
本当に気に入ってくれたのだろうか

「あ、ひょっとして言い訳用?」
家に私の家族がいた時は、近くに来たのでついでに本を返しに
とか言うつもりだったのだろう

「そんな事ないよ ちゃんと読んだ」
「あら、相変わらずちゃんとカバーしてるのね」
「また叩かないでくれよ そもそもあの時はメガネが本をすりかえるから・・」
「どうだった? 昨日は」

本の話題は打ち切って意地悪く尋ねてみる
15乖離:2005/10/18(火) 00:29:47 ID:l40Bo/++

「今日は、どんなことしてほしい? 小久保君」
「え・・・いいよ、別に」
「相変わらず欲が無いのね でも、そのくせこうやって私の部屋までやって来てるけど」
「それはお前が・・・」
「私が、何なのかしら?」

彼がためらいながら何か言うときは、指が何とはなしに動く
その仕草も何かかわいい感じがする

「俺が言う事聞かないと、若田部がまた何かおかしなこと始めるんじゃないかって」
「ふ〜〜ん、つまり私の為に来てくれてるんだ」
「いや、その・・・そんな恩着せがましい事じゃなくて、心配だから」
「やさしいんだ、小久保君」
「いや、その・・・」

こうやって話しているだけでぞくぞくする
彼の言葉が、表情が、仕草が私をおかしくする

「嘘つきね 私の体でいやらしい事いっぱいしたいから、来たくせに」

私の言葉に彼は一瞬呆気にとられたような顔をした
16乖離:2005/10/18(火) 00:31:02 ID:l40Bo/++

「私はあなたに弱みを握られてるから言う事聞くしかないもの」
「何言ってんだ・・・」
「こんな写真を撮られて」
傍らにあった携帯を手に取り彼の方に突きつける

「それはお前が」
「所構わずにいやらしい事させられたし」
「それもお前が」
「ううん、あなたにさせられたのよ 写真で脅されて」
「違うだろ、それは・・」
「違わない、あなたがさせたの」

彼は黙ってしまった
私の言う事に筋が通ってないのに何を言っても無駄だと思ったのだろう

「小久保君には昔から色々いやらしい事されたしね」

彼は黙ったままだ
私はベッドから下りて彼の方に歩み寄った

「たとえば、ほら大雪の時・・・」
語り掛けながら、彼の両肩に手を置くと、そのまま彼の方に倒れこむ

「お、おい・・・わか・・」
彼が全部言い終わらないうちに、私は彼を組み敷くように押し倒していた

「こうやって私のこと押し倒したじゃない 忘れたの?」
「あの時は・・・」

私の下で、彼が横を向いて目をそらす
何か、猫が獲物を捕まえたような気分だ
これからどうしてあげようか、それだけでわくわくする

「あの時は・・何よ?」
彼の首筋や頬を撫でてみる
何か品定めでもしてるみたいよね、これって

「よせよ、よせってば」
「小久保君の肌って気持ちいいわね 」
そのまま顔を近づけて、彼の首筋に唇を押し当てる
唇に彼の感触がつたわり、かすかな彼の汗の匂いもする

「んっ・・ふう・・」
彼の首筋から頬まで、確かめるように口付ける
言い訳できないくらいの跡をつけてあげたい衝動を、私は何とか抑えていた
17乖離:2005/10/18(火) 00:33:16 ID:l40Bo/++

「唇はどんな感じかしらね」
「よせってば・・・」
彼は横を向いたままで、私の方に向こうとしない

「ふ〜ん、そういう態度をとるんだ 私とキスするのがそんなにいやなのね」

思わず彼の手をとって、自分の口元まで持ってくる

「やっぱりきれいよね、小久保君の手」
彼はなんと答えていいのか複雑な表情だった
この手も、指も私をどきどきさせる要素にはどのみち変わりはないけれど

ちゅぷ・・・・・
人差し指と中指を口に含んでみる
この前、これで私の中を掻き回したのよね

「若田部・・・・」

ちゅぷ・・ちゅぱ・・・
音を立てて彼の指を玩具のようにしゃぶってみる
私の口元からはしたなく唾液が漏れて彼の指をたっぷりと濡らす

「はあ・・・」
口を離すと、私の唾でぬらぬらとしている彼の指を見つめる

「この前はこの指で散々いやらしいことしたくせに」
「あれはお前が」
「それなのに、私とキスするのはいやなんだ? 天野さんじゃないといやなの?」
「そういうことじゃなくて」

ぐい・・・・
私は彼の脚の間に自分の右足を割り込ませる
太股が彼のズボンの股間に当たるようにしながら彼の目を意地悪く見つめる

「何よ、こんないやらしいもの付けて、頭の中もいやらしいことでいっぱいのくせに」
「よせって よせってば・・・」

何か言ってるセリフにも芸が無いわね、今日の小久保君

「キスがいやなら、じゃあこうしてあげる たっぷり味わってね」
「あ・・んっ?」

彼が何か言おうとしたその口に、さっきまで私の口の中だった彼の指を咥えさせる

「ほら、どう? 間接キスよね、これ 」

そのまま、一緒に添えた私の指も合わせて、四本の指を彼の口の中にねじり込んだ

「ん・・ん・・・」

ちょっと苦しそうだけど許してあげない 拒んだあなたが悪いんだから
18名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 00:33:51 ID:OVXygc9c
おまんこー
19乖離:2005/10/18(火) 00:35:00 ID:l40Bo/++

彼の手を動かすのに合わせて、太股をズボン越しに彼の股間にこすりつける
ただ我慢してるだけで、彼ははねのけようとも、抵抗もしない

「こんな事されてすごい大きくしちゃってるのね 」

ぐいぐいと押し付ける脚に、彼のカラダの反応が伝わってくる
彼の上で体を動かす私も、傍から見れば同類だろうけど

「私の事変態みたいに思ってるかもしれないけど、小久保君だって同じよね、ほら」

私はこんな事をしたくて彼を呼んだわけじゃない
でも、当初の目的とは違っても彼の表情は間違いなく私の嗜好を刺激するものだった

「どんな気分? 何とか言ってみて・・・って言えるわけ無いわね」
彼の耳元に口を近づけてささやくと、その瞬間に彼の体がびくっと震える

びくん・・びくん・・・・・
私の脚に、ズボンの中で激しく脈打つ感覚が伝わってきた
あ・・・こんなのでいっちゃうんだ? 小久保君

「すごいわね・・・どくどくっていっぱい出てるわよ 今までで一番出たんじゃないの?」
彼の表情、どんな顔したらいいか困ってるみたい
こういうのもいいかな

少しあの青臭い匂いも伝わってきたような気がする
脈打つのが止むまで、私は彼の股間に脚を押し付けるのをやめなかった
20乖離:2005/10/18(火) 00:36:50 ID:l40Bo/++
私が彼の上から退くと、彼はばつが悪そうに体を起こす

「なあ、これで気が済んだか?」
「何よ、その言い方 あんな事されていっぱい出しちゃったくせに」

我ながら芸も品も無いセリフだと思う
でも、彼の言葉にはなぜかストレートに答えてしまいたくなる
彼は少しうつむいた表情で居心地悪そうに座っている

「ねえ、私達のしてる事、誰かに見られてたらどうする?」
「何だよ、それ」

ズボンの中がどろどろなのを気にしながら彼が答える

「クローゼットの中に的山さんが隠れてるって言ったら?」
「あのな・・」
「的山さんが、さっきからずっとその中で覗いてるのよ」
「嘘だよな・・・」

ばっ・・・・

彼が慌ててクローゼットに駆け寄り、勢いよく扉を開ける
もちろん、中には私の服が入っているだけだ

「・・・あは・・あはは・・・」

思わず笑ってしまった
だって、彼の泡を食ったような表情がとても可笑しかったから

「もういいだろ・・・? 俺帰るよ」
「そのままじゃ匂いでバスにも乗れないわね 」
「いいよ、歩いて帰るから」
「下着取り替える? 兄さんのを持ってくるわよ 何なら私のでもいいけど」

私がからかうのを無視するように彼が聞き返してきた
「なあ、的山まで巻き込むつもりじゃないよな?」
「え・・」

私が答えるのを待たず、彼はこちらを振り向かずにそのまま部屋を出て行った
呼び止めるつもりはなかった
本当に彼はまだ全然気がついてないんだ、的山さんが知ってる事を
21乖離:2005/10/18(火) 00:37:29 ID:l40Bo/++
「馬鹿・・・・」

ばんっ!
次の瞬間、私は彼が返した本を壁に投げ付けていた
こういう行動って我ながらみっともないとは思う

ばさっ
跳ね返った本は私の傍まで戻ってきてページを広げた
挟んだ覚えの無い栞が最後のページに挟まっている
一応ちゃんと読んだんだ・・・

彼が一口だけ口を付けたコーヒーのカップを手に取る
そのまま傾けると中の褐色の液体が本にふりかかった
褐色の流れは少しだけ本に染み込み、残りはカーペットの上に流れていく

「あはは・・・」

ごとっ・・・・
空になったカップが指から滑り落ち、鈍い音を立ててカーペットの上に落ちる
褐色のしみがじわじわと広がっていくのを見ながら、まだ私は笑っていた
22乖離:2005/10/18(火) 00:38:10 ID:l40Bo/++
休み明けの授業の一コマが自習時間になった
三年ともなると真面目に自習している人が多い
中には堂々と居眠りをしている者もいるけれど

「で、後三年の役で生き残って奥州藤原氏の初代となったのは?」
「え〜と、藤原鎌足・・・じゃないよね 純友さん?」
「的山、この前は道長って言ってたよな? 何かますます正解から離れてきたぞ」

彼と的山さんは同じ志望校だから、という事だろうか
二人で問題を出し合っている
何やかやで、結構いい組み合わせかもしれない
来年も二人は一緒の高校に通える・・・同じ場所と時間を共有できる

「若田部さん、この前の問題なんだけど」

天野さんがノートを開きながら話しかけてきた
ちょうど欠席で空いていた私の前の席に彼女は腰を下ろす

「ああ、この前解けなかった入試問題ね 中百舌学園の」
彼女と向かい合う形で、私もノートに視線を落とす

「うん、ネットで調べてみたの 解き方分かったよ」
彼女は何事も一生懸命だ
そこにはあざとさもなければ打算も無い
こういう事一つとってもそれはあてはまる
私が男の子だったら、彼女に好意を持つだろうきっと

そして、それは小久保君も多分同じなんだ

でもね、あなたが見た事のない小久保君を私は知ってる
私だけが知っている

「で、ここはこうするの 気が付かなかったな」

私は生返事をしながら、彼女の唇が動くのを見ている
あなたの唇、小久保君の体に触れた事あるのかしら
私はあるわよ、どんな感じか今ここで教えてあげましょうか

「このサイトで調べたの アドレスを控えておいたから、きっと役に立つよ」

メモに彼女がアドレスを書き込むのを見つめる
可愛い指・・・
絆創膏が一つ貼られてるのは、彼の為の料理の練習で傷をつけたのかしら
23乖離:2005/10/18(火) 00:38:48 ID:l40Bo/++

ぐい・・・
彼女の手をとると目線の高さまで持ち上げる

「わ、若田部さん?」

驚いてる表情も可愛いわね、天野さん
でも、この指も彼に触れた事はあるのかしら?
私はあるわよ・・・・いっぱい

「ねえ、どうしたの?・・・・何か、顔赤いし具合でも悪いの?」

天野さんは手を握られたままで怪訝そうに尋ねてくる
具合は悪くないわよ
ただ、ちょっとおかしいだけ・・・

「若田部、具合悪いんなら付いてってやるよ保健室に ほら、委員だしさ」

彼が慌てて私の方に声をかけてきた
私が何を考えていたのか気づいたのだろうか

「小久保、水泳の時みたいにまた役得かよ?」
「俺もそうやってエスコートしてみてえよなあ」

男子の何人かが気づいて冷やかしの声をかける
いつもなら何か言い返しそうなものだけど、今日はそんな余裕が無いみたい

「私も一緒にいくよ 心配だし」

天野さんが続いて口を開く
いつでも他人に気を使って心配してくれる
彼女のこういうところは好きだ
そういう彼女が今の私の心のうちを知ったら、一体どんな反応をするだろう

「お〜、委員長が若田部と張り合ってるぞ」
「そうだよなあ、マサ君をとられないように見張ってないと」

男子の冷やかしに拍車がかかる
天野さんはムキになって否定している
本当に分かりやすい子だ

「私が連れて行きます 皆さんは自習を続けるように」

皆を制するように的山さんが立ち上がって口を開く
しかし、その口調とは裏腹のあまりの威厳の無さに皆の口から笑いがもれる

それを無視するように彼女は私の手を引いて保健室へ連れて行く
小久保君は、天野さんの手前もあるのかついては来なかった
24乖離:2005/10/18(火) 00:40:28 ID:l40Bo/++

廊下をゆっくりと私たちは歩いた

「ありがとう 悪いわね」
「ねえ、アヤナちゃん・・・・ホントは具合なんか悪くないんでしょ」

しっかり見てるのね 油断ならない子だ

「ええ・・・私が何を考えてたかも分かっていたのかしら」
「ミサキちゃんに、あの事言うつもりだったの?」

くすっ・・・・
思わず笑い声が漏れてしまった

「何が可笑しいの?」
「ううん・・的山さん、あなた普段は猫かぶってるのかしら」
「なんで?」
「あなたの言う通りよ あの時全部教えてあげたくてたまらなくなったの」

ぎゅ・・・・・
彼女は私の手を握り締めてきた

「だめ、だめだよ 絶対だめ」
「嘘よ 冗談に決まってるでしょ」
「ううん、アヤナちゃん本当に言おうとしてた きっとそう」
「すごいわね 私の心の中までわかるようになったんだ」

正直に言うと自分でもよく分からない
邪魔が入らなかったら本当に洗いざらい話していたのだろうか
ただ、そう考えただけでぞくぞくしていたのは確かだった

「ミサキちゃんにだけはだめ 絶対だめ」
「言わないわよ 安心して」
「でも今のアヤナちゃん、きっとミサキちゃんに言っちゃうような気がして」
「信用無いのね、私 嘘なんか言わないわよ」
「でも、この前は・・・」

ああ、そうか
図書館で私に騙されたことを気にしてるんだ
25乖離:2005/10/18(火) 00:41:19 ID:l40Bo/++

「的山さん、この前言ってたわね 」
「何を?」
「私と同じ側に来てみれば、って」

「うん・・・・」
今日はとぼける気は無いようだ
私は彼女が逡巡するのも構わず続けた

「その気があるなら呼ぶわね」
「うん・・・」

ぎゅう・・・・
私の手を握る彼女の手に更に力がこもった
結局彼の言うように、私は的山さんを巻き込むつもりなんだろうか

でも、私の心を止めようもない衝動が覆っていく
自分でもこれからどう転がるのかは分からない

ただ、漠然としていた期待が、しっかりとした形になっていく
高揚感が私の心の中の澱みを流し去っていく

「待ってるわね」

そう、このわくわくする感じ
何かを犠牲にしてもこの感じを私は味わいたいんだ

的山さんの私を見る目に浮かんだ怯えに似た色に
思わず口元がゆるむのが自分でも分かった・・・・
26乖離:2005/10/18(火) 00:44:00 ID:l40Bo/++

以上です

厚かましくも新スレの最初を書かせていただきました
よろしければ、ご感想をお願いいたします

27名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 00:53:34 ID:xWQX/Aia
乖離氏、乙です!

相変わらずの女性心理描写、お見事。
もしかして乖離氏は♀ですか?

ただ、いまさらですが、どうもアヤナが露出狂ってのは私はなじめないんですよね。
はじめは原作に忠実なやつを一本書いてみてもらいたい、と思う某コテハンでした。



28名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 01:16:20 ID:EiCtec2L
乖離氏GJっす!
いまだ本番無しなのに凄ぇエロい。凄いっす。
29名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 01:25:14 ID:thb4SCqs
乖離氏の話にぐいぐい引き込まれます。続きが気になる・・・
アヤナとリンコのキャラに原作にはない捻りが加えられて、それがぶれないので、
それが高い文章力と構成と相まって、ここから3次創作を造れるくらい
すばらしいオリジナリティになってますね。

おそらく、今までに他の作品のSSを書かれた経験が結構ありそう。
30名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 01:29:19 ID:pLMUZCIN
でもアヤナの露出狂って似合うな
31名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 01:52:56 ID:QMC25APd
もはや完全に郭氏と乖離氏の二大巨頭時代に突入したな…
二人ともテラスゴスキス
32名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 02:02:17 ID:pDT28xNJ
内容が濃いなぁ、濃いからじっくり読める
乖離氏乙
33名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 02:20:06 ID:ezvxcBkv
乖離氏乙っす

ようやく剥離と呼ばれなくなってきたましたなw
34名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 07:12:19 ID:kzOlroXQ
リンコに逝かされるミサキ・・・・・
35名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 21:16:16 ID:+I9i09Bx
乖離さんへ

新スレ一発目も愉しく読ませていただきました。
アヤナの危うさにどんどんと拍車がかかってきてますね。内側に溜め込んでいた負の感情が、自分でも制御しきれず外側に出てきてて、
いまの状態はいってみれば破裂寸前の風船か、タイトルが『侵食』てところからして毒が顕在化してきたて感じですかね。

>高揚感が私の心の中の澱みを流し去っていく

ここの文章を読んだときは言葉は悪いんですが、アヤナは中毒患者みたいに思えました。マサヒコを介しての快楽ジャンキーです。
覚醒剤も注射を打ってしばらくは気持ちいもんでしょうが、次に打つときはさらに強くないと快楽を得られない。
根底には歪な形ではあるものの、マサヒコへの愛情があるんでしょうが、今回はさらに強い薬に手を出してしまったな、私にはそんな風に
読めました。
救いは快楽を与えてくれれば誰でもいい、紛い物でもいいというわけではなく、マサヒコという純正のドラッグではないとダメだという
ことくらいでしょうか。私的にはそんなラブエロジャンキーは大歓迎ですけどw
なんにしてもこのままだと、アヤナが壊れそうで心配です。紅茶を本に零しているシーンは、読んでるわたしも怖くて悲しい。
しっかしリンコは《ミイラ取りがミイラ》の道を順調に歩いてますね〜〜w 今回はリンコ自身の好奇心もちょとですが垣間見えたかな?
それとチラッと顔見せだけでしたが、あの人くらいに人生経験が豊富でないと、この病気はとてもとても治療は出来ないと思います。
まぁとはいえ、自分も経験があるはずなのに、思春期の少年少女の内面は大人になると、なぜだかわからなくなってしまうもんですが。
いまいち言いたいことが纏めきれませんでしたが、次の投下も愉しみにお待ちしております。
36名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 21:31:39 ID:tzPvIyc8

気がついたら妹(カナミ)のブルマを頭にかぶって寝ていたシンジにアキオか今岡の鉄拳体裁キボンヌ
3772:2005/10/18(火) 22:25:49 ID:mvfNEGvm
乖離氏、郭氏、前スレ埋めのピンキリ氏、518氏、673氏。
その他職人の皆様GJ&お疲れ様です。
久しぶりに投下させていただきます。
前回投下したのが祭りの時だったので、約一ヶ月ぶりになりますな。

今回は妹の本スレと前スレ>>615にアキ×マナカというネタがあったので
それを元に、己のリビドーのままに書いてみました。
ただ書き上がったものが…
アキ×マナカとはちょっと、いやかなり…違うような気もしないでもない。

なお今回の話と設定は4ヶ月ほど前に自分が書いた「シンジの散々なる一日」
というSSから繋がっています。
古田氏の保管庫に収録されておりますので、それを前提にお読みください。

では投下。タイトルは「その後の"お楽しみ"」で。
3872:2005/10/18(火) 22:27:03 ID:mvfNEGvm
「…誰もいないな…」

そうつぶやいて、小笠原高校の校門の前にただ一人立たずむのは城島シンジ。
今日は休日のせいか、学校には人影もなく静まりかえっていた。

「ここで…間違いないよな…」
シンジはポケットから携帯を取り出し、先ほど妹から届いたメールを確認する。

『小笠原高校 体育館倉庫 11時より "勉強会" 服装は体操着でね♪
                             ―カナミ』

…ああ、確かにここで間違いはない。今日はここで"勉強会"か…。
「…ふう」
改めて携帯の画面を見るシンジ。
画面上に映し出された時計は、既に11時半近くを示していた。
「急がなくちゃな…」
そう、急がなくては…アイツが持たない。いや、もう遅いかも…
シンジは妹が送ってきたメールが指し示す体育館倉庫へと駆け足で向かった。
3972:2005/10/18(火) 22:28:20 ID:mvfNEGvm
"ギイィ……"
体育館倉庫の重い扉を開けるシンジ。
薄暗く、ひんやりとした陰湿な倉庫。床にはマットが敷かれ、
その上にいつもの三人が座っていた。

「あ、お兄ちゃん遅いよー!」
まずはシンジの妹。城島カナミ。
「…お兄さん、こんにちは。先に始めてましたよ。」
次にその親友、黒田マナカ。

「ぁ…ふぅ…んっ…ふうっ……!!」
そしてもう一人は…妹の親友であり…現在シンジの彼女である…矢野アキ。

三人ともシンジと同じく、高校の体操着に着替えて待っていた。
ただ…アキだけは少し様子が違っている。

アキは黒い布で目隠しをされ、口には俗にギャグボールと呼ばれるものを咥えさせられている。
口からは荒い息と共に、口元から涎が垂れていた。
両腕は背中の後ろに回されてロープで縛られ、両足すらも二人に押さえつけられて…
完全な拘束状態にあるアキ。
「ふぅ…ひ…ん…いは…ん…?」
シンジの声に気づいたのか顔を上げ、塞がれた口でシンジの名前を呼ぶアキ。
「さあ、お兄ちゃんも来たことだし…早速本日の"勉強会"を始めまーす。
…まあ、もう半分始めちゃったけどね…」
4072:2005/10/18(火) 22:29:35 ID:mvfNEGvm
―きっかけは、約4ヶ月前にさかのぼる。
その日、前日から体調を崩していたシンジはカナミとマナカに拘束され…身体を弄ばれた。
そして、アキも二人の毒牙の餌食となり―なかば強制的にシンジと結ばれた。
それが前々から計画されていたものだったのか、その場の思いつきだったのかは…シンジにもわからない。
ただ、それが…その"事件"が全ての始まりだったことは確かだ。


その事件以降、改めてアキの告白を受けてシンジとアキは正式に付き合い始めた。
ただし…それは不幸の始まりでもあった。
あの時、二人の痴態をしっかりとビデオカメラに記録していたカナミとマナカ。
二人が付き合っている事を知った彼女らは、それをネタにシンジとアキを脅し、
二人にある取引を持ちかけたのだ。

カナミとマナカの二人の持ちかけた取引とは―
―それは、シンジとアキのセックスの様子を、二人が観察し記録する―というものだった。
マナカは小説のネタのために、カナミは将来のための勉強であるという名目で。
完全に弱みを握られていた彼らには、その要求に逆らうことなどできなかった。

―そしてそれ以来"勉強会"と称して、今日のような事が何度も行われてきたのだ。
4172:2005/10/18(火) 22:31:17 ID:mvfNEGvm
「さ、アキちゃん。お待ちかねのお兄ちゃんの登場だよ♪」
カナミはそう言って、アキの目隠しを外す。
「ふ…ふは…ふぅ…」
うつろな目でシンジをじっと見つめるアキ。
すっかり疲れ切ったその表情。
シンジが来るまでの前に、親友であるこの二人にたっぷりと弄ばれていたのだろう。
―この"勉強会"ではいつもシンジとの本番前に、アキはマナカとカナミにより丹念に愛撫されるのだ。
そしてそれは"勉強会"の回を増すごとに、より過激になっていった。

「お兄ちゃんは遅れてきた罰として、もう少しおあずけね。
私たちの愛撫が終わるまで、そこで見てて…」
「お…おう…」
カナミにそう言われて、シンジはおとなしく近くにあった跳び箱の上に座る。

そして、二人によるアキへの愛撫が再開した。
アキの下半身は、いつも主にマナカが担当している。
マナカはアキの後ろへと回り、アキの身体を押さえつけていた。
アキのブルマの上を秘所に沿って一本の筋が入り、
その上をなぞるようにゆっくりとマナカの細い指先が動く。
"つつぅ……"
「…う…ふぅっ…」
その指の動きに反応して、嗚咽を漏らすアキ。
「あらあら…アキさん感じてますね…」
愛液と汗で秘裂の部分がじっとりと濡れたブルマ。
シンジが見た限りではアキはパンツを付けずに直接ブルマを穿かされているようだ。
(アキ…)
そのアキの悶え乱れる姿に、シンジ自身も次第に興奮の度合いを増していく。
そして下半身では…シンジの分身も…ズボンの下で大きく、硬く…雄雄しくそびえ立つ。
(はあ…俺って…単純…)
そんな人間の本能に忠実な自分を情けなく思うシンジ。
4272:2005/10/18(火) 22:35:37 ID:mvfNEGvm
カナミはアキの上半身を攻めていた。
アキには少し小さめな上、さらにアキの汗を吸った上着がアキの肌にぴっちりと食い込み、
アキの体の線を際立たせている。
そして、上着のちょうど乳房の先の部分が丸く乱雑に切り取られていた。
その穴から飛び出したアキの乳房と乳首が、アキの荒れた呼吸に合わせてシンジを誘うかのように揺れる。

「おい…いいのか?…それ…高校の体操服だろ…?」
シンジの素朴な疑問にマナカが答える。
「ああ、これですか?この服なら、アキさんのお古なんで切っても大丈夫なんですよ。」
「アキちゃんにしては少し小さめでしょ?実はこれ、アキちゃんが4月の入学式に買ったんだけど…
…胸がきつくてすぐに小さくなっちゃったから、新しいの買ったんだってさ。
…うらやましいよね、ホントにアキちゃんはさ…」
"キュッ…!"
カナミはアキの胸への羨望と嫉妬が入り混じった笑みを浮かべながら、
先ほどから続く愛撫により完全に起立したピンク色の乳首をつまみあげ、指先で軽くひねる。
"キュ…クリッ…"
「…ふっ…くうぅっ!!…ふうっ…んっ!」
「へへ…乳首も敏感なんだよねー、アキちゃんは」
アキの反応を楽しみながら、カナミは指先でアキの乳首を弄び
続いて自らの口を近づけ、その尖った先端を吸い舌で愛撫を開始する。
"ちゅう…ぺちゅ…ちろ…"
「ふうっ!…ひふぅっ…!!」
快感に身悶えるアキの痴態を見て、マナカは意地悪くアキに囁く。
「あらあら、アキさん。そんなに気持ちいいんですか?
ふふ…なんて淫乱な牝犬なんでしょうね、アキさんは…」
それを聞いたアキの顔がふっと紅潮し、
マナカを『一体誰のせいだ』とでも言いたげにきっとにらみつけた。
「あらあら、アキさんたら、一体何を怒ってるんですか?」
4372:2005/10/18(火) 22:36:56 ID:mvfNEGvm
一方でそんなアキの痴態を見て微笑むカナミ。
「うれしいな、アキちゃんが悦んでくれて♪…もっと感じさせてあげるね…」
カナミはそう言うとアキの背後へと回り…
"むにゅ…ぷよん…"
カナミの指先がアキの乳房に沈み込み、カナミはそのままアキの胸を揉みしだく。
その豊満な乳房はカナミの指が動くたびにいやらしく形を変える。
そしていつの間にかアキの肌は赤く染まり、体からは汗が噴き出していた。

「はぁ…アキちゃん、その表情いいよお…たまんない…」
カナミは舌先でアキの口からあふれて垂れる涎を舐め取りつつ、
今度はその舌をうなじへと伸ばしてなおもアキを嬲る。
"ぺろ…れろぉ…つつ…"
「ふっ…くふぅ…」
「うなじもホント弱いよね…アキちゃんは攻めがいがあるよ…」
カナミの攻めに思わず体をくねらせて抵抗するアキだが―
今度はアキの目の前に移動したマナカが、ブルマと太腿の付け根との隙間から指を差し入れて
直に秘所を愛撫し始める。
"くちゅ…ぬぷ…くちゅっ…"
「んーっ!!んー!!…ふーっ!!」
「ふふ…こんなにグチョグチョに濡らして…」
続いてマナカはアキのブルマを完全に脱がして、アキの秘裂をあらわにさせる。
4472:2005/10/18(火) 22:38:08 ID:mvfNEGvm
―先ほどから続く執拗な責めにより濡れそぼったアキの陰唇は、
シンジたちの前にその淫靡な姿をさらした。
「下のお口は正直者ですねえ…アキさん」
"くちゅ…"
アキの恥丘をマナカの舌と指が陰毛をかきわけて無遠慮に這いまわる。
"ぴちゅ…ぺろ…"
「ふひぃっ!!…ふうっ…ぐふぅ!!」
アキが刺激と快感に悶えて思わず身体をくねらすが、それにかまわず
マナカは舌先をアキの割れ目の中に滑り込ませる。
"ちゅ…くちゅっ…"
膣内を滑り込んだマナカの舌は自由自在に蠢き、中をかき回していく。
陰部の上部にある肉の芽にも指と舌で刺激を与え、マナカは巧みにアキを攻めていった。
そしてその刺激を受けてさらにそこからアキの愛液があふれ出す。
"ずっ…ちゅううう…"
その蜜をマナカはわざと強く音を立てて吸っていく。
「ふぅ…ぐ…くっ…ひはぁ…」
自分の愛液がすすられる音に恥ずかしさを感じ、アキはより一層悶える。
そんな恥辱に震えるアキの姿にマナカのS心が刺激され、
彼女はより強くアキの陰部に吸いつくのだった。

(しっかし…本当に処女とは思えんよな…この二人…)
アキを悦ばせるカナミとマナカのその巧みな技術を見ながら、
完全に蚊帳の外のシンジはそんな事を考えていた。
4572:2005/10/18(火) 22:39:23 ID:mvfNEGvm
季節は秋。倉庫内は少し涼しすぎるくらいだが、
アキの身体は二人の容赦のない愛撫により熱気を帯びて火照っていた。
窓からわずかに差し込む光によって、その揺れる大きな乳房と白い肢体、
そして全身から噴き出す汗が鈍く輝き―
なんとも言えぬ色っぽさを醸し出している。
一方でカナミとマナカの攻めはより激しさを増していく。
"ぐちゅ…ちゅく…"
"ちゅっ…ちろ…ぺろ…つつぅ…"
「く…ぐふ…んふう…んっ!!」
アキ、カナミ、マナカの三人が奏でるその淫猥な音が室内に響き、そして―
―マナカの舌が再びアキの陰核に触れた次の瞬間―
「ぐっ…ふぅ…ふ…ふひいいいいぃぃいいっ!!!」
―アキは自らの身体を思い切り反らせて震え―絶頂を迎えた。
「あ…アキちゃん、イッちゃった?…今日で二度目だね…」
「ふふ…素敵…でもまだまだ休ませませんよ…」

"ごくり…"
一人の"少女"が、同級生の攻めにより、淫乱な一匹の"牝"へと変貌していく―
目の前で繰り広げられるその淫靡な光景に、シンジは思わず息を呑み―
ただ三人の"宴"を呆然と眺めることしかできなかった。

―その一方で、シンジの下半身はすっかり準備完了なのではあるが。
(ああ…もう…俺って…つくづく情けねえっ…!!)
…まあ、これが男の本能だからしょうがないさ、シンジ君よ。

(つづく)
4672:2005/10/18(火) 22:40:05 ID:mvfNEGvm
とりあえず前半終了です。後半はシンジとアキの本番ですが、
まだまとまっておりません。やっぱり濃厚エロは難しい…orz
後半はなるべく早めに投下するようにします。

それではまた。
47名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 22:44:15 ID:yu4Tp1tX
勃った…勃っちまったよ…
さっき抜いたばっかなのにw
48名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 23:07:22 ID:EiCtec2L
最早GJと言うしか言葉が見つかりません…エロいよ、凄ぇエロスだよ。
49前スレ、500KB到達のお知らせ:2005/10/18(火) 23:52:20 ID:o8NHnKVY
前スレ、埋め立て乙。 最終カキコは697さんでした。

【濱中アイ】氏家ト全総合 10時間目【妹は思春期
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1127110404/

697 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2005/10/18(火) 22:34:23 ID:yu4Tp1tX
陰部
50名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 00:39:29 ID:mc4ZBUX6
陰部かよww
51トマソン:2005/10/19(水) 00:41:11 ID:rENEq/4u
トマソンです。
少々間が空きました。ネタがあふれんばかりの職人の方々がうらやましい。

まずは72氏、GJ!
それと、前スレの埋め小ネタがめちゃくちゃ面白いので、皆様必見です。



涼しくなってきて、すごしやすくなってきマシタね。
温泉にでも行っテ、女の子の裸をじっくり見たいところデス。

と、口調がマリア先生になったところで、マリアネタでひとつ。
長いので注意。本番あり、坪井先生xマリア先生で。
レイプといえばレイプ……かな。

でも本当は俺、洋物はキライなんだけど ('A`)

では投下。

52トマソン:2005/10/19(水) 00:42:07 ID:rENEq/4u

 小笠原高校の校舎に、しとしとと秋雨が降り注ぐ。
 午後から降りだしたある秋の夕方、加藤キョウコ先生と一年生の矢野アキは、連れ
立って昇降口に向かっていた。
「こういうとき、折りたたみって便利ですよね」
「場所とらないものね」
 折りたたみ式の置き傘を手に提げて、笑顔で談笑しながら出口に向かう二人。その
後ろから、とある女性が声をかけた。
「そーデスよねぇ、ペニスバンドも折りたたみ式なら、常時着用していつでもどこでも
プレイできるノニ」
 二人は反射的に声の主から距離を取り、物陰に身を隠す。
 声の主は、アメリカから語学研修でやってきたマリア=ルーズベルト先生。見事な
金髪の長髪を持つ美人だが、いささか過激な百合派である。
「そう思いませン?」
「思わないから急に人の会話に混ざってくるな」
「Oh, 残念デース、この道の素晴らしさをご存知ないトハ」
 無念そうにマリア先生が立ち去る。その日はそれで済んだのだが……。


53トマソン:2005/10/19(水) 00:43:26 ID:rENEq/4u

 数日後、ある日の放課後。
「♪〜」
 マリア先生が英語の教材を手にして上機嫌で廊下を歩いているところへ、矢野アキが
声をかけた。
「マリア先生、ご機嫌ですね。あれ? なんか、前が膨れてませんか?」
 言われて見れば、マリア先生が着ているロングスカートは、腰の前のあたりが微妙に
隆起している。
「矢野サン、これに気がつきマシタか。人前じゃ出せないから、ちょっとココへ……」
 マリア先生はそばの視聴覚教室へ矢野アキを連れ込むと、何を思ったか、スカートの
前をめくりあげた。
「ちょ、ちょっと先生……」
 引きまくるアキの前に現れたのは、紫色の、布地面積最小クラスの過激なショーツ。
そしてその中にくっきりと膨らんだコレは……?
 マリア先生はショーツの中に手を伸ばした。折りたたまれていたらしいなにかを伸ば
し、カチリとストッパーを起こしてはめる。
 僅かな布地から、あっさりとはみ出したそれは、怒張した男性器の形状を見事に再現
していた。無駄にエロい友人たちのおかげで? 性知識はそこそこ豊富なアキだが、
これにはさすがにドン引きである。

 マリア先生が満面の笑みで口を開いた。
「ハンドメイドの折りたたみ式ペニスバンドデス! これでいつでもどこでも、プレイ
が楽しめマス。これを特許申請して、大もうけしてハーレムを作るのデス!
 矢野サン、調子を試したいので早速……」
「きゃああああっ!」
 矢野アキ、貞操の危機。ダッシュで部屋から逃げ出すが、廊下に一歩を踏み出した
ところで、お目々キラーン状態のマリア先生に後ろから腕をつかまれた。
「いやあああああっ! 誰かーっ!」

「……ちょっと、一体何事?」
 ただならぬ悲鳴を聞きつけて廊下を向こうから走り寄ってきたのは、国語を教える
美人教師、家庭では一歳になったばかりの赤ちゃんの母親にして貞淑な妻でもある、
加藤キョウコ先生。
 スカートの前を派手に膨らませ、アキを部屋に引きずり戻そうとしているマリアを
認め、割って入った。
「マリア先生! 一体何をしているんです!」
「Oh、加藤先生。アナタも一緒に繋がりマショウか」
「ふざけないで!」
 矢野アキの手を引き、とりあえず職員室まで逃げた加藤先生。
 おびえたアキをなだめすかし、親しい教師達を集め、緊急会議を開いた。
54トマソン:2005/10/19(水) 00:44:39 ID:rENEq/4u

「女子達の貞操の危機なんです!」
 物静かな加藤先生が珍しく興奮している。めったに物を叩くことのないたおやかな
手が、机をバンと叩いた。
 ここは小笠原高校の職員室の隣にある会議室。机を囲んで会議に参加しているのは、
化学の小宮山先生、英語の坪井先生に、今机を叩いた加藤先生。そして矢野アキは、
会議室の隅っこで小さくなっている。
「マリア先生をあのまま放っておいたら、女子達がどんな目に会うか……私だって……」
 顔を真っ赤にして口をつぐんだ加藤先生。そこで小宮山先生が地雷を踏む。
「ま、それならそれで面白」
「違うでしょ!」
 ピシ!と加藤先生の右手が突っ込みポーズ。望んでもいないツッコミスキルが着実に
上達しているのがなんともはや。
「でも、どうするんです? その折りたたみ式のヤツを取り上げたって、マリア先生、
また作るだけでしょう?」
 坪井先生は思いを巡らすが、良案などあるはずもない。

 小宮山先生が何か策を思いついたのか、きっと顔を上げた。決意を秘めたその横顔。
これがアクション映画の主人公なら、りりしい横顔に危険な香り……となるところだが、
この人の場合は間違いなく、違う意味で危険だ。
「……こうなったら、ショック療法しかないわね」
「ショック療法……とは?」
「マリア先生に、男の味を教えるのよ」

「……」
 加藤先生、絶句してます。
「……」
 アキ、同上。
「……いや、そんなこと言ったって……」
 坪井先生が最初に口あんぐりから立ち直ったものの、気の利いた答えも出来ない。
「女子生徒達の貞操の危機なのよ、坪井君」
「……でも、どうやって?」
「もちろん、男に抱いてもらって、その男が彼女に教えるのよ」
「……えーとあの、まさかとは思いますがもしかして、俺がマリア先生を抱く、と?」
「ほかに男はいないじゃないの」
「……いやあの……」
「それとも『マリア先生とヤりたい人〜!』って、男子生徒から志望者を募ってみる?」
「それはちょっと、いくらなんでもまずいのでは」
「それに、金髪の嫁さんなんて憧れでしょ?」
「……いや、そういう問題じゃ……」
「いいから!」
 良くないと思います小宮山先生。
55トマソン:2005/10/19(水) 00:46:22 ID:rENEq/4u

 とりあえず落ち着いたアキを帰した教師三人組、喧々囂々の末……というか、ほと
んど小宮山先生の主導で、作戦が決まった。

・加藤先生がおとりになり、マリア先生を化学準備室におびき出す。
・そこでキスのふりをして痺れ薬を飲ませ、坪井先生がマリア先生を抱く。
 このとき、男性の味を覚えさせて百合の道から卒業させるのが目的なので、徹底的に
満足させること。
・念のために、小宮山先生がその様子をビデオに記録する。私用・販売厳禁、マリア
先生がごねた場合にのみ使うこと。

「……でも、これって犯罪じゃ……」
「マリア先生がしようとしていることはもっとひどい犯罪よ」
「いや、同罪だと……それに、徹底的に満足させるったって、自信が」
「女子生徒達がどうなってもいいの?」
「いや、そうじゃないですが」
「それじゃ、作戦開始よ!」
「いやあの……」
「早くしないと、女子生徒達が危ないわ! さあ!」
 強引に仕切る小宮山先生に、釈然としないながらも従う加藤先生と坪井先生。

 小宮山先生は手際よく準備全般を整えた。場所に提供した化学準備室を片付けて
マットレスを敷き、加藤先生には痺れ薬の小袋を手渡し、坪井先生にはコンドームと
栄養ドリンクを渡して、最後にビデオカメラを設置。
 それにしても、妙に楽しそうなのは気のせいですか小宮山先生。

56トマソン:2005/10/19(水) 00:48:28 ID:rENEq/4u

 まずは化学準備室におびき出さねばならない。加藤先生は職員室にいたマリア先生を
捕まえた。
「マリア先生」
「Oh〜, 加藤先生。さっきは矢野サンを誘ったのに、邪魔してくれマシタね」
 マリア先生は少々怒った顔だ。
「そうね、さっきはごめんなさい。でも、女子生徒を毒牙にかけるのはやめて欲しい
ですね。でもその代わり、その……私が……お相手をしますわ」
 加藤先生がこんな台詞を言い慣れているはずも無い。顔を赤らめたうえ、少々棒読み
口調だが、まあやむを得ないだろう。
「Oh, fantastic! それは嬉しいデスね。このマリア=ルーズベルトの会心作、折り
たたみ式ぺ二スバンド『エニウェア・エニタイム・コック』、略してAACの威力を
試すさせてもらいマス」
(な……なんなのよ、それ……)
 背筋が寒くなる加藤先生だったが、作戦のためと思い、必死に我慢して笑顔を作る。
「小宮山先生に頼んで、化学準備室を空けてもらったから、そこへ行きましょう」
「はいデス」

 加藤先生とマリア先生は二人して化学準備室に入った。
 物陰に坪井先生と小宮山先生が隠れていたのだが、マリア先生は気づかない。嬉々と
してビデオカメラを操作している小宮山先生に比べ、コンドームを手にスタンバイして
(うーん、俺は洋モノはなぁ〜)
と逡巡している坪井先生は今ひとつ迫力に欠けるが、まあ無理もない。

「サア加藤先生、脱ぎまショウ」
 いきなりスカートを豪快に脱ぎ捨てるマリア先生。紫の超ビキニショーツと、その下
のモッコリがあらわになった。加藤先生はその隆起に目を奪われ、冷たいものが背筋を
上下するのを感じた。
「そんな、いきなりは……まずはキスからしてください……」
 立ち尽くす加藤先生、顔を真っ赤にして唇を突き出した。舌の裏に隠していた痺れ薬
の袋を、いつでも噛み切れるようにスタンバイする。
 加藤先生も決して小柄ではないが、マリア先生はさらに長身だ。わずかに上目使いに
なって唇を突き出し、おねだりするような視線で相手を見つめる加藤先生。男ならたま
らない眺めだ。そしてもちろん、百合族の女性にとっても。
「Oh, 加藤先生はキュートですネ〜」
 マリア先生はすっと顔を近づけた。
57トマソン:2005/10/19(水) 00:49:41 ID:rENEq/4u

 唇が至近距離に迫ったところで、加藤先生は痺れ薬の袋を噛み破り、マリアに飲ませ
るべく、舌の上に粉を用意した。嫌悪をこらえて、マリア先生の唇を受け入れる。
「んっ……」
 軽くタッチしただけで、マリア先生の唇が離れてゆく。
(え……?)
 加藤先生、思わぬ計算違い。まさか軽いバードキスで済ませるとは思わなかった。
粉薬が次第に自分の舌の上で溶けていくのが分かり、彼女は焦りまくった。
(この薬をどうすればいいのよ? 舌を絡めなきゃ、飲ませられない……)
 答えはひとつ。ディープキスをねだるしかない。加藤先生は軽いめまいを感じたが、
舌の上の薬はもうすっかり溶けている。口の中に溜まった唾液を飲んだら最後、自分が
痺れてしまうだろう。必死で物欲しげな表情を作って口を開いた。
「あの、マリア先生……」
「舌を入れて欲しいデスか? ちゃんとそう言ってくれナイと、わかりませン」
 マリア先生、早くも言葉攻めですか。
「……マリア先生……もっとエッチな、大人のキスをしてください……」
 心ならずもおねだりする加藤先生。こりゃたまりませんぜ旦那イッヒヒヒヒ。って、
誰だよ旦那ってのは。
「OK, 行きマスよ……」
 もう一度、二人の唇が合わさった。軽く開いた加藤先生の口に、マリア先生の舌が
遠慮なく侵入し、加藤先生の舌を絡み取る。
「んっ……んんん……」
 だが、このままでは自分だけが薬を飲んでしまう。加藤先生は必死で逆襲し、舌を
こちらから差し入れ、薬交じりの唾液をマリア先生の口腔に流し込んだ。
 ぴちゃぴちゃと二人の唾液が混ざる音が響く。
 物陰に隠れた坪井先生、淫靡な音にリビドーを直撃されたりして。
(ううっ……こりゃ、たまらない……)
(あらあら、加藤先生もやるわねえ。私まで濡れちゃいそうじゃない)
 小宮山先生はすっとぼけたものだ。

(……? ナンだか、加藤先生の唾液は苦いデスね……)
 マリア先生の喉がこくんと動き、二人の唾液が混ざった液体を飲み込んだ。
 加藤先生、ミッションコンプリート。
 だが、同時に自分もまた呼吸の苦しさに耐えられず、口腔内にたまった液体をこくり
と飲み込んでしまった。
(やった……けど……私も……)
「ア……なん、何でスか……」
 体に力が入らなくなった二人。マットレスに崩れるように座り込み、そのまま倒れて
しまった。
58トマソン:2005/10/19(水) 00:51:06 ID:rENEq/4u

「作戦成功ね、加藤先生まで痺れちゃったのは想定外だけど」
 物陰から小宮山先生と坪井先生が姿を現す。
「それにしても、どんな薬ですか、こりゃ」
 立ったままでのディープキスから崩れ落ちた二人は、完全に脱力してマットレスに
横たわっている。動こうとしても体がぴくりとも動かないようだ。その目は力なく開き、
物陰から現れた二人を、一人は救いを求めて、一人はけげんそうに見ている。
「うん、触覚も視覚も聴覚もそのままで、動けなくなるだけのヤツ。一時間くらいしか
持たないから、それまでに頑張って。あ、でもそういえば加藤先生が半分飲んじゃった
わけだから、追加でこれを飲ませて上げなさい」
 さらなる粉薬を坪井先生に手渡す小宮山先生。
「これも用意しとくから」
 別の塗り薬を机に置く小宮山先生。
「それは?」
「肌に塗るタイプの催淫剤。乳首に塗ればムズ痒くなって、しゃぶってもらいたくなる
し、アソコに塗ったらひりひりしてもうたまんなくなるわよ」
「……いや、催淫剤って、なんでそんなものが学校に……」
「ま、いいからいいから。それじゃ、ビデオはもう回っているから頑張って」

「……とにかく加藤先生を保健室までお願いします」
「そうね、あとはズッポシ楽しんでね」
『ズッポシ』と言いながら左手の指で輪を作り、右手の指をその穴に抜き差しして見せ
るあたりは、さすがに小宮山先生というべきか。
 小宮山先生は脱力した加藤先生の体ををひょいと抱え上げ、肩に担いだ。
「私達は私達でたっぷり楽しむから」
(……え?! ええええ?)
 体が痺れて動けない加藤先生、怪しい言葉に頭がパニックになった。今この二人に
裏切られたら、脱がされようが犯されようが、抵抗も出来ないではないか。
「うふ、冗談よ。もう、本当に可愛いんだから……めちゃくちゃにしてやりたい位……」
 小宮山先生、加藤先生の上気した顔に口を寄せ、耳元でささやく。まるで狼の前に
放り出された赤ん坊のような状態で、加藤先生は保健室に運ばれていった。
59名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 00:51:10 ID:2HjLnv/N
72氏GJ!後半の本番にウルトラ期待!
このまま4Pの淫らな宴に突入してホスィぜ!

前スレの埋めもGJ!
さすがは518氏、こういう軽いノリのエロギャグは余人の追随を許しませんな!
中村とアイの会話で禿しくワロタ!乙!
イデの人もなかなかナイス、発動で思わずワロタ!乙!
ピンキリ氏は並かな、やはり以前のキレキレ変化球ぶりが感じられないのが残念!
でも倍率ドンのところで少しワロタ!乙!
みんな乙!
60トマソン:2005/10/19(水) 00:52:55 ID:rENEq/4u

 マリア先生はなにが起きたのか、しばらく理解できなかった。なんとあのキュートな
加藤先生に誘われ、化学準備室でしっぽり楽しむつもりが、ディープキスをしてみたら
体から力が抜け、加藤先生と二人して崩れ落ちてしまった。。
 さらに、そこへ小宮山先生と坪井先生が現れ、作戦成功とかなんとか話している。
(……コレは一体……もしかして、薬をもりまシタね……?)
 ようやく一服盛られたことに気づき、起き上がるべく身をもがこうとするが、四肢が
完全に麻痺しており、ぴくりとも動けない。そのくせ、視覚、触覚、聴覚は正常なのだ。
どんな目に合わされようとも、無意識になることも許されず、これからされることを
全てはっきりと認識し続けなければならないらしい。
(My god……一体、どんな目ニ……)
 小宮山先生が加藤先生を運んで出て行くと、残ったのは坪井先生と、回っているらし
いビデオカメラのみ。

(……さて……)
 化学準備室に残ったのは坪井先生と、マットレスに崩れ落ちたままのマリア先生。
「……ゴクリ」
 坪井先生は脱力したアメリカ人美人教師の肉体を前に、生唾を飲み込んだ。
 床に敷かれたマットレスに無防備に横たわる、見事に均整のとれたスレンダーな長身。
ダイナマイトボディ系の豊かな体付きではない、むしろ身長に比べれば、胸の隆起も
尻の肉付きも控えめと言っていいだろう。それはそうだろう、マリア先生は身長173cmに
して、体重は49kg。これで巨乳だったら化け物だ。
(ダイナマイトじゃないが、俺はこれくらいのほうが……)
 坪井先生はもう一度生唾を飲み込んだ。
 スカートはさっき自分で脱ぎ捨てたため、上半身はトレーナー姿、下半身は紫色の
ショーツのみを身に着けている。だらんと投げ出され、マットレスの上に伸びた白磁の
太腿がまぶしい。しかし、ショーツの中のモッコリした隆起には少々萎える。早いとこ、
はぎ取ってやろう。
「マリア先生」
 坪井先生はそっとマリア先生の体の下に腕を入れ、その長身を抱き上げてマットレス
の上に優しく座らせた。
(意外と軽いんだな……)
 腕に感じる女の肉体の量感に、彼も気分が乗ってきた。
「今日は、男の味を覚えてもらいます」

(……何を言っているデスか?)
 マリア先生は、幼少の頃より姉と絡み合ったのを手始めに百合経験は豊富だが、その
体に男性を受け入れたことはない。子供の頃から刷り込まれた、男性=不潔で対象外、
という先入観は自発的に抜けることはない、いやおそらく、抜こうと考えすらしない
だろう。
(……男のアジ? まさカ……)
61トマソン:2005/10/19(水) 00:54:03 ID:rENEq/4u

 一方の小宮山先生は、痺れ薬で脱力した加藤先生の体を運び、保健室のベッドの上に
横たえたところだった。たまたま保健の先生も不在で、部屋には小宮山先生と動けない
加藤先生の二人きりだ。
「あとは坪井君にがんばってもらわないとね……さて……」
 小宮山先生は何を思ったか、目に妖しい光を浮かべ、横たわる加藤先生の上にかがみ
こみ、耳元にささやいた。
「ところで加藤先生、あなたの母乳を味見してもいいかしら? 後学のために、男共が
夢中になる味を知っておきたいのだけれど」
 といいつつ、豊かに盛り上がった加藤先生の胸のボタンに指をかける小宮山先生。
(……! ちょ、ちょっと……)
 パニックに陥りながらそれでも身動きも出来ずにいる加藤先生、次の小宮山先生の
一言に心底ほっとした。
「うふふ、驚いた? 冗談よ、大切なお友達にそんなことはしないわ」
 動かぬ目に、安堵の光が宿った。が、安心する間もなく、小宮山先生は今度はデジカ
メを取り出した。
「その代わり、写真撮らせてもらっていいかしら? 『熱烈熟女投稿』っていう雑誌が
あって、採用されると一枚五千円の賞金なの。だから、ちょっとスカートをめくって
パンツを下ろした写真を……」
 小宮山先生の指が加藤先生のタイトスカートのすそをつまむ。
(!!!)
 またしても加藤先生はパニくったが、動けないのでは抵抗のしようもない。
「あはは、また本気にしちゃった? ごめんなさいね、冗談ばっかりで」
(ああ……よかった、冗談で……)
「もう、本当に素直で可愛いんだから……そうね、可愛さのご褒美にこの薬なんかどう
かしら? コロンビアから友人に密輸してもらったいわくつきの媚薬で、一錠飲んだら
三日三晩、アソコが濡れ続けるって噂なんだけど……」
 ポケットから小瓶を取り出し、蓋をゆるめて見せる小宮山先生。またしても、加藤
先生のつぶらな瞳に恐怖が宿った。
「……うふふ、これも冗談。もう、からかい甲斐があるわねえ……」
 いいおもちゃを手に入れた小宮山先生の悪ふざけは、加藤先生のしびれ薬が切れる
まで続いた。加藤先生、気の毒。

62トマソン:2005/10/19(水) 00:56:14 ID:rENEq/4u

 化学準備室に戻って。
「それじゃマリア先生、脱ぎましょうね」
 坪井先生は、脱力した女の体を抱き起こし、トレーナーのすそを持ち上げていく。
(OH, No! ノオオー!! 坪井先生、やめてくだサイ!)
 マリア先生はようやく自分が犯されようとしていることをはっきり理解した。触れて
くる男性の手に激しい嫌悪に囚われたが、体は動かない。なされるがままにトレーナー
の裾が持ち上がっていくに従い、次第々々に真っ白な肌が面積を広げていく。ほっそり
と締まった腰、ひそやかに小さな穴を見せている臍、そしてやはり紫のブラジャーが
覗いていった。
 苦心して腕と首をトレーナーから抜き去ると、マリア先生はブラとショーツのみの半
裸になった。自分もマットレスに座り、隣に座らせた形で支えてやる。ぐったりと自分
の体にもたれ掛かってくる女の体を、坪井先生はじっくりと眺めた。
「マリア先生……綺麗ですよ……」
 毎日の泡風呂によるものか、石鹸の匂いがする。
 日本女性の場合も、雪のような肌とか白磁の肌という表現はあるが、白人女性の肌の
白さはまた一味違っていた。どこか病的でか弱げな日本女性の白い肌ではなく、健康的
な、それでいて抜けるように真っ白な肌である。やはり色素が薄いのだろうか、全身の
真っ白な肌の中にところどころ赤い静脈が通じているさまがはっきり見て取れた。
 崩れないように支えた肩をそっと撫でてやると、どこまでもすべすべの手触りが
返ってくる。

(洋物は趣味じゃないけど……この体はすごいな……)
 現金なもので、目の前に無抵抗な据え膳を置かれては、和風好みの趣味などどこかに
吹き飛んだらしい。マリア先生の上半身を抱き抱えたまま、坪井先生はそっと女のあご
を支えて顔をこちらに向かせ、唇を合わせていった。
(ノオオー! Stop! Mr.ツボイ! ムーッ....)
 マリアは接近してくる男の顔にパニックになったが、抵抗のしようもない。チュッと、
二人の唇が合わさった。坪井先生はそのまま舌を出し、色の薄い女の唇を嘗め回す。
 幼いころに父親にキスされた以外には男には許したことのないピンク色の唇を、坪井
先生は存分に蹂躙した。

「ふう……おっとそうだった。このままじゃあまり持たないんだった」
 つと唇を離すと、坪井先生は新しい痺れ薬を用意した。最初に作戦通りに飲ませた
痺れ薬は、半分加藤先生が飲んでしまったため、今のマリア先生の脱力状態は長くは
持たない。
 坪井先生は口の中に唾液をためて粉薬を自らの口に含むと、再び唇を合わせ、口移し
でマリア先生の口腔に流し込んだ。マリア先生の喉がコクンと動いたのを確認する。
「これで、しばらくは貴方は動けません。ゆっくり楽しませてもらいます」
(Oh, My God....これはレイプでス……絶対に、許せまセン……)
 動けぬマリアの瞳に、絶望と怒りとが浮かぶ。
 坪井先生はそんなマリア先生の心情は百も承知だが、もはや賽は投げられたのだ。
 こうなったからには、マリア先生を徹底的に感じさせて、男の味を教え、気に入って
もらうほかはない。そうでなければ、彼自身が犯罪者になるのだ。
63トマソン:2005/10/19(水) 00:58:00 ID:rENEq/4u

 男は絡みつくような視線で女の体を嘗め回した。紫色のブラとショーツ、そしてショ
ーツの中にの異形の代物が邪魔だ。坪井先生は女の背中に手を伸ばしていった。
「もっと可愛い下着のほうが、似合うと思いますよ?」
 軽く言葉で可愛がってやりつつ、ブラジャーの背中のホックをぷちんと外す。脱力し
た女の体から苦心してブラをむしりとると、形のよい乳房がぷるんと弾け出た。
(No──! ノオオオオー!)
 女は嫌がっているのだが、抵抗の意を示すことすら出来ない。

 さらけだされた乳房に、坪井先生は思わず溜息をついてしまった。
「……おぅ……素敵なオッパイですね……」
 真っ白な肌が、決して大きすぎない見事なお椀型の隆起を作っている。そっと触れて
みると、すべすべの肌が掌に吸い付いてくる。ゆっくりと揉んでやると、やわやわと掌
にしたがって柔肉が形を変え、どんな動きをしても男の手のひらに貼り付くようだ。
 膨らみの先端には、可愛らしい、ごく色の薄い乳首が息づいていた。やはり色素が
薄いのだろうか、子供の乳首のような色の薄さとはまた違った、唇の色に近い感じだ。
 体臭はやはり日本女性より少しきついが、毎日の泡風呂のおかげか、石鹸の匂いが先
に立っており、不快な感じはしない。
 坪井先生はマリア先生の体を再び優しくマットに横たえると、柔らかく張った胸の
隆起にむしゃぶりついた。
 片方の乳房は掌で存分に揉みしだく。先端に息づく乳首をツンツンとつつき、そっと
嬲りまわす。つまんで、軽く引っ張っては離してやると、隆起全体が三角錐になっては、
ぷるんと元の形に戻った。
 もう一方の乳房には、唇と舌で攻め込み、隆起の周辺から始めてじらすように乳首の
周囲を嘗め回す。そうやってしばらく肌の匂いを存分に嗅いでから、乳首を口に含んで
舌で思い切り嘗めまわし、思いのままに吸った。見る見るうちに真っ白な肌が上気して
薄いピンク色に染まり、乳首がピンと立ってきた。
「いい反応ですね……やっぱり、好きなんだな、エッチが」
(Nooooo! やめテ、Mr.ツボイ……)
 マリア先生は無防備に横たわったまま、動かぬ体を散々に弄ばれたが、抵抗すること
も反応を示すことも出来ない。それでいて、性感はいささかも普段と変わらずに体を
流れ、その美しい体は点火され、燃え上がっていった。

64トマソン:2005/10/19(水) 00:59:27 ID:rENEq/4u

「やはり、コレが気になるな……」
 存分に乳房を楽しんだ坪井先生は、マリアの下半身に目をやった。やはり、ショーツ
の中の妙な膨らみが気になる。
「こんなの、取ってしまいましょう」
 自分も背広を脱ぎ捨てトランクス一枚になると、震える手でそっとショーツの縁に
指を掛け、邪魔なモッコリをものともせずに剥き下ろした。
 あとはマリア先生の体を覆うのは、ベルトで腰に固定されている、二つ折になった
男根状のものだけだった。
「へえ……これがお手製のペニスバンドですか」
 遠慮なくベルトを外し、マリア先生の体を隠す最後のアイテムを取り去ってしまうと、
とうとう女の体を覆うものは一糸とてなくなった。
(ノオオオーッ……)
 男の視線に全てを晒して、マリア先生は恥辱に身もだえしたかった。が、今の彼女は
身もだえすら出来ないのだ。

 坪井先生は剥ぎ取ったペニスバンドを試しにカチリと起してみた。それは精巧に
男性のシンボルを、それも自分の股間のそれより一回り大きいものを模して作られて
おり、男性としては少々劣等感にさいなまれたりして。
「……ええい、こんなもののことは忘れてもらいます!」 
 そう、この行為の目的は、マリア先生に男のよさを認めてもらうこと。坪井先生は
マリア先生の会心作を投げ捨て、決意も新たに女の体を見やった。
「それにしても、なんとパイパンとは……」
 金髪の縮れっ毛を予想していたマリアのそこは、綺麗に剃られていた。
「そうか、毛があると、あれを起こしたときに挟まってしまいますもんね……」
 さっきの折りたたみペニスバンドを思い出し、坪井先生は剃毛済みの理由を理解した。
「それにしても……可愛いな……」
 ごく色の薄い、無毛の、それでいて成熟した女性の秘奥が眼前にある。
 坪井先生は何度目か分からない生唾を飲み込んだ。
65トマソン:2005/10/19(水) 01:00:34 ID:rENEq/4u

 横たわるマリア先生の両手両足を大の字に開くと、坪井先生の眼前に蠱惑的な眺めが
広がった。真っ白な肌の全裸の女が、隠すものなど何もない、という風に体を開いて、
男の視線に身を晒している。
「いい眺めだ。まるで露出狂ですよ、マリア先生……」
 坪井先生は女の体を舐めるように眺めた。すらりとした裸身が長々とマットレスに
仰向けに横たわり、無防備に大の字になっている。
 可愛い乳房はたっぷりもみ込まれてほんのり上気し、その先端の乳首はツンと立った
うえ、男の唾液を塗りつけられ、てらてらと光っている。
 下半身はといえば、だらりと投げ出された白磁の太腿が大きく左右に開かれ、その
付け根には、女のかぎろいを持たぬ熟れた女の芯がひそやかに息づいていた。大陰唇ま
でもが色が薄く、褐色というよりごく薄いブラウン、あるいは濃い肌色というところだ。
そこはまだ開いてはおらず、数本の縦筋にしか見えない、使い込んだ感じもない。
 もちろんバイブレータやペニスバンドの経験は多いのだろうが、生きた男性自身を
受け入れたことはないのかも知れない。
(……とすると、この人は処女とは言えないまでも、初めての男は俺なのかも……)
 しばしビデオカメラにマリア先生の裸体が写るように身を引いていた坪井先生だが、
そんなことを考えながら、これでもかと開いた女の体を眺めているうちに次第に興奮が
高まり、たまらなくなってきた。
「マリア先生……そろそろ、行きますよ…」

 坪井先生はトランクスも脱ぎ捨てた。こちらも全裸になると、既に充血していきり
立つ男根をマリア先生に示す。
「これが本物の男の体です。作り物じゃなく、コレを好きになってくださいね」
 坪井先生は、マリアの体にそっと覆いかぶさっていった。
66トマソン:2005/10/19(水) 01:04:34 ID:rENEq/4u

 覆いかぶさった男は、まずはもう一度唇を合わせ、なんの遠慮もなしにその舌を
マリアの口腔に侵入させ、中を存分に嘗め回した。ついで、耳たぶをひと舐めしたと
思うと軽く噛み、柔らかい耳たぶに歯型を残しては、耳の穴を舌でつつく。ついで唇は
首筋へ移り、ところ構わずキスの雨を降らせ、舌を這わせていった。
 片方の手は肩口から始まって乳房、脇腹、背中と丹念に撫で回し、だんだんと
下半身へ侵攻していく。
 もう一方の手はつややかな膝を撫で回し、ゆっくりと白磁の太腿を遡って行った。
 すべすべした感触を楽しみつつ、もう少しでそこに届く、というところで円を描く
ように指で撫で回し、いったん太腿に退却してはまたさかのぼりと、たっぷりじらして
やった。
 普通なら、これで女が身をよじらないはずがないのだが……。
(うーん……反応がないってのも、張り合いがないなあ)
 坪井先生はそんな贅沢なことを考えながら、思うがままに愛撫を加えていった。
「さて、いよいよここを楽しみましょうか……」
 坪井先生は体を起こすと、大きく割った女の両脚の間に腰を据えた。目の前に広がる
秘奥を改めてじっくりと眺め、そっと指を伸ばす。
 まずは触れるか触れないかの微妙な強さで縦筋をなぞり、柔肉をつついてやる。次第
に愛撫の圧力を強めたかと思うとまた軽く撫で、ついでそっと花びらを指で押し開き、
その内側に指を蠢かせた。
 百合限定とはいえ十分に開発された体である。熟れた体は何をしても敏感な反応を示し、
あっという間に花弁は恥ずかしく開き、露を溜めた中身が丸見えになっていった。男の
指が、丁寧に丁寧に、襞々をなぞりながらめくってゆき、奥へ奥へと侵入していく。
くちゅ……くちゅ……。
 淫靡な音までが響き始め、女の蜜が溢れ出て、つーっと垂れた。

 マリアは思うがままに女体を弄ばれ、耐えるしかなかった。
(ノオー……アッ……アアッ……)
 性感が高まっているのに、身をよじることもあえぎ声も出せぬもどかしさ。体を流れ
る電流が、行き場を失って何度も往復して体中に浸透しているようだった。
(ンーッ……)
 男の指が小さな豆を探りあてた時、マリアの体に強烈な電流が駆け巡った。
 そっと坪井先生がクリトリスに舌を伸ばす。
(ン、ンンンンーッ!)
 もし体が動けば、マリア先生は激しい女の反応を示して、いくらかでも性感を発散し
たに違いない。しかし今はただ愛撫を受け止めるだけしか出来ない。体の中を走り回る
電流に、急速に追い上げられていった。

67トマソン:2005/10/19(水) 01:08:12 ID:rENEq/4u

「……おやおやマリア先生、あそこから、何かがおいでおいでしてますよ」
 存分に濃厚な愛液を味わい、舌で媚肉を弄んだ坪井先生が顔を上げてみると、すっか
り開いたそこの上端から、小さな突起が顔を出していた。目の前の女体は、もういつ
でもOKといった趣でピンク色の中身が覗き、愛液をマットレスにまで垂らしている。


「もう、十分そうですね……行きますよ……」
 坪井先生は手早くコンドームを装着すると、熱く燃えたぎる肉棒を、マリア先生の
そこに突き立て、ゆっくりと、ゆっくりと侵入させていった。
(No───! 男は嫌イ……アアアアアーッ……)
 マリアは、生きた男の熱いそれが、初めて自分の体内に侵入してくるのをはっきり
感じていた。

 奥まで挿入した坪井先生だが、女の中にどっぷり男根を沈めながらも、いまいち燃え
きれないものを感じていた。
 もちろん、女の体は自らの男のシンボル全体を暖かく包み込んでくれており、十分に
気持ちが良いのだが、締め付けが弱いというか、圧力が足りない感じだ。このままでは
単純にはイケそうにない。
「うーん……ともかく、動いて見るかな……」
 そっと腰を引いてみた。襞々が吸い付いてくる感じが薄く、カリの内側で膣壁を
こすってやっても、どこかひっかかりが軽いような気がする。それならと今度は突き
出してやっても、先端がなにかにぶつかる前に、腰と腰とが当たってしまう。
(えーと、これはつまりガバマン? 大きなペニスバンドばかり使っていたのかな?)
 アメリカンサイズのペニスバンドのことを思い、気が重くなる坪井先生。
 そのとき、組み敷いた女の体がかすかに動いた。
「Uh……」
 かすかにピンク色の唇から声が出る。
「お、薬が切れてきましたか? やっと女の反応を楽しめますね……」
「Oh……アアーッ……」
 マリア先生は少しづつ体が動くようになってきたらしく、坪井先生を押しのけようと
腕が弱々しく伸び、閉じ合わせようと脚をもがき始めた。
 だが、ここで逃すわけには行かない。坪井先生は上体を倒し、全身を密着させ、腕を
マリア先生の体に回して抱きしめた。
(後は、腰の動きで勝負だ……)

「アアッ……ど、どいテ、やめてくだサイ……」
 マリア先生の体はともかく、意識はいまだに男性を拒否していた。がっちり抱きしめ
られながら、覆いかぶさっている坪井先生の体から逃れようとしびれの残る身を無理に
よじり、脚を閉じ合わせようとしたが、貫かれたままのこの体勢ではそれもかなわず、
両脚は坪井先生の腰に絡みついた。

68トマソン:2005/10/19(水) 01:10:29 ID:rENEq/4u

「うおッ……」
 坪井先生はそっと腰を動かしつつ、マリア先生の体の変化に驚いていた。体が動く
ようになってあちこちの筋肉が活性化したのか、何倍にも締まりが良くなったのだ。
「う、ううっ……マリア先生、すごいです……」
 薬で動けなかった時とはまるで違う。腰を前に出すと、それを受け止めたマリア
先生もまた体をピクンと震わせ、
「アアーッ……」
と甘い声が漏れる。ゆっくりと引いてやると、男根を暖かく締め付けていた襞々が、
それを逃すまいと絡みつき、吸い付いてきた。
 それを確認したところで坪井先生は必死に我慢し、一旦腰を止めた。マリア先生に
男のよさを認めてもらわなければならないのだ。
「はぁ、はぁ、マリア先生……男も、悪くないでしょ?」
 女の両腕はいまだ抵抗を示し、上にのしかかった男を押しのけようとするが、力が
入らないようだ。
「No, ノオーッ……女の子がイイ……抜いてくだサイ……アアッ……」
 口ではそういいつつ、腰に絡めた脚は外そうとはしなかった。動きを止めた男根に
シビレをきらし、マリアが自ら腰を振り始めたところで勝負は決した。
「ア、アアッ……」
「う、ううっ、男も、いいでしょ?」
(も、もう出そうだ、あと少し……少し我慢だ……)
 頑張れ坪井先生。人間辛抱だ。
「そ、そんなコト……」
「認めてくれないと、僕は動きませんよ? おおうっ……」」
「アアアッ……」
 マリアはもじもじと腰を振り続けるが、組み敷かれ抱きしめられた姿勢では限界が
ある。これでは今ひとつ、絶頂には達しないだろう。
「ううっ……ほら、男もいいって、言ってください……うお……」
 とうとう陥落の時がきた。坪井先生、GJ!
「ン、ンンッ……アアッ……男も、男もいいデス……お願い、イカせてくだサイ……」
「よく言ってくれました。行きますよ……うおおっ!」
 坪井先生ももう限界がすぐそこまで来ていた。もう一度優しくキスしてやると、我慢
していた腰の動きを再開した。熱い肉棒が、マリアの体内で再び暴れ回り始める。
 パンパンと腰と腰とがぶつかる音、くちゃくちゃと粘膜が絡み合う淫靡な音が部屋に
響き、ほどなく男と女は共に絶頂へと昇りつめていった。
「アッ、アアアアアアーッ……」
「う、うおう……」
 お互いの体に回した腕に力がこもる。かつてないほど密着した二人の体が同時に硬直
した。女の膣がキュッと収縮し、強烈に吸い付く。男のそれは最後の一撃で奥まで突き
こまれ、断末魔のようにビクビクと震える。マリア先生の体内で坪井先生は果て、コン
ドームの中に大量の精液が吐き出された。
69トマソン:2005/10/19(水) 01:11:26 ID:rENEq/4u

 荒い息をつき、軽く抱き合ったまま脱力する二人。
「はぁ、はぁ……マリア先生、すみません……薬を使って強引に抱いたりして……でも、
どうしても男のよさを知ってもらいたくて……」
「ハァ……Mr.ツボイ……ハァ……これハ、レイプでスよ? 相手の意思を無視してコト
を進めたら、犯罪なんデスよ?」
「わかっています。でも何もせず放っておいたら、貴方が女子生徒に同じことをしたで
しょう……。僕、教え子達を守りたかったし、なにより、貴方に犯罪者になって欲しく
はなかった……」
「ウフフ……そういってくれルと嬉しイ……それに、確かに気持ちよかっタし……私に
一言言ってくれタら、許してあげマス」
「……? なんて?」

「───"Lovin'you" って言ってくだサイ」

 坪井先生は苦笑した。小宮山先生が言っていた、金髪の奥さんが実現しそうな雲行き
だが、言わずにごまかす手段も思いつかない。
 期待に目を潤ませて、男の言葉を待つマリア先生の耳にそっと口を寄せる。ビデオに
は録音されない程度の声で、そっとささやいた。
「───Lovin'you」
「アア……嬉しイ……」

70トマソン:2005/10/19(水) 01:12:17 ID:rENEq/4u

 放っておいたら二回戦に突入しそうな二人だったが、そのとき外野から声がかかった。
「お疲れ様、坪井君、マリア先生も」
「……え?? あれ小宮山先生、いつの間に……」
 いつの間にか、小宮山先生が化学準備室に戻ってきていた。ビデオカメラのそばで
じっくり観戦していたらしい。慌てて二人は体を離した。
(やばいとこ、見られちゃったかなあ……)
 焦る坪井先生。はじめからやばい企みだという事実は忘れているらしい。
 二人は急いで服装を整えた。

「マリア先生、私からも謝るわ。強引なまねをして、ごめんなさい。でもマリア先生に
男の味を覚えてもらわないと、女子生徒たちが危ないと思ったから……でも、男もいい
ものだったでしょ?」
「……そうデスね」
 男も悪くないことを自ら認めてしまったマリア先生。顔を真っ赤にして、肯定するし
かなかった。
「それにしても、催淫剤を使わずに成功なんて、やるわね坪井君」
「あ……忘れてました……」
 苦笑する坪井先生。確かに、使わずに済めばそれに越したことはない。
「ところで、加藤先生は?」
「保健室でしばらく寝ていたけど、飲んだ薬は少しだけだったから、もう回復して、
職員室に戻ったわ」
 例の脅迫というか、悪ふざけは省略ですかそうですか。
「そうですか、良かった。めでたしめでたしですね」
71トマソン:2005/10/19(水) 01:13:47 ID:rENEq/4u

 後始末を終えて、教師四人がさっきの会議室に集まった。
満ち足りてつやつやした表情のマリア先生、精を放出して少々疲れた表情の坪井先生、
いい映像が撮れたと満足そうな小宮山先生に、とりあえず『卑猥!』とでも絶叫したい
気分の加藤先生。どんな気分だ。

「皆さん、今日は私のためにさんくすデス。おかげで男もいいものダと知りまシタ」
「良かった良かった。これで矢野も安心して……」
「おかげで、これからは男の子もツマミ食いできマス」
「「……え?」」
 加藤先生と坪井先生の声がハモった。
「『も』っていうことは……」
 小宮山先生はうすうす察していたのか、(あちゃ〜やっぱり)という表情だ。
「もちろん、女の子も楽しめマスから、楽しみが二倍になったのデス」

(……あの、僕の努力は? 百合派が両刀使いに進化しただけですか?)
 反応に困る坪井先生を尻目に、加藤先生があわてて立ち上がる。
「そうじゃなーい! 女子生徒達から手を引いてもらうために……」
 しかし、マリア先生の暴走はもはや止まらない。
「そうダ、男の良さを教わっタお礼に、今度は私が加藤先生に女の良さを教えてあげ
マス! AACの威力もまだ試していまセンし、さっきは途中で痺れてしまいまシタ
から、、今度はしっぽりと最後まデ……」
「いやあああああああっ!」
 逃げ出した加藤先生、それを追いかけるマリア先生、マリア先生を止めようとする
坪井先生。そして、
(そうなったらなったで面白いわね。ビデオテープの在庫はまだあったかしら)
目を細めて三人を眺める小宮山先生。
 相変わらずの小笠原高校の光景であった。
72トマソン:2005/10/19(水) 01:15:45 ID:rENEq/4u

以上です。
 スカートはいてるマリア先生って原作では見たことないんですが、ま、ジーパンじゃ
最終兵器AAC(笑)は収まらないということで。

 ビデオでもエロ本でも、私自身は洋物はいまいち好きになれません。
 作者が自分でヒロインを抱きたいと思うくらいでないと、エロ描写をしようにも
気合が入らないもんです(´・ω・`)
 ので、ヒロインを美化することになるわけですが、やりすぎると原作無視の一人
よがりになるし……ま、この辺のバランスをどうするか考えるのもSS作者の楽しみ
の一つではあります。
 それにしても、坪井先生がテクありすぎかなあ。


タイトルは「享楽的進化論」で。

73名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 01:16:34 ID:2HjLnv/N
トマソン氏、ごごごごめんなさい!
携帯からだったので投下を確認してませんでした
不注意、まったくもうしわけない
スンマセンorz
邪魔してごめんなさい
74名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 01:18:23 ID:v1Gafm1/
ちょwwww昨日から投下来過ぎwwwwwww読み切れねぇwww
75名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 01:31:11 ID:11Yo5w7d
・・・俺はピンキリ氏の作品は十分おもろいと思うんだが。
76名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 01:44:05 ID:yzznPxmz
なんだこの祭り…?
何はともかくGJっ!!最高DAAAAA!!!
77名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 02:36:10 ID:KYnXrZ+g
本当にこのスレは活気があっていいな
78名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 06:21:27 ID:2D811+Os
活気はあるが精気は失われていく…
だがそんなこのスレが大好きで、最初のスレからいたりする。携帯ユーザーなのに。
…アイモナとパケ定額無かったら今頃野垂れ死にだな、俺…(;´д`)
79乖離:2005/10/19(水) 20:17:48 ID:5aIZCEWm
お邪魔いたします
本当にここは活気があっていいです このスレの住人でよかったです、はい

間が空いてしまいましたが感想を書いて下さった方々、感謝です
>>27氏、私は残念ながら男です ^^;  ご指摘、肝に銘じます
>>29氏、SSの様な物を昔書いた事はあります 但しエロい物はここで書いたのが初です
>>35氏、いつもどうもです 本文が感想に負けないように精進します

え〜〜以上、厚かましくはありますが、お返事させていただきました
ご容赦ください
80名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 23:15:00 ID:a1z3CogE
なんて活気あふれているスレだろうか
職人様お疲れ様&GJです
81名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 23:17:53 ID:cwKZdkAs
トマソン氏グジョーヴ!!
同性愛者が異性とやるのってなんかいいなあ。
82名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 18:58:03 ID:YqU1hEeE
ここ数日の勢いが嘘みたいな過疎化…何故だ?!
83名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 19:04:49 ID:MLUQ3Yen
投下速度なんて気にせず頑張って欲しい。

みんなそんな事気にせずに楽しみに待ってますよ。
じらすのもテクニックの一つですぜ。
84名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 19:26:15 ID:NjIhO7hH
>>82
これで過疎とか言えるお前が凄い
85郭泰源:2005/10/20(木) 19:28:10 ID:uLzHnoHX
どうも、プレーオフの興奮冷めやらぬ郭です。……でも本当は鷹ファンには少し申し訳ないです。
10時間目終盤あたりの自分の発言を読み直してみました。
………ノイローゼかよ、私……。いや、正直、手詰まりっぽくなってたんです。
そんなわけで、今回は元々埋め用の小ネタに考えたのを元に、ちょびっと肉付けして。
NGワードは「エロ無し」「無理あり」「展開早ッ!」です。これもかなり荒いかも。
では、投下。
86郭泰源:2005/10/20(木) 19:29:21 ID:uLzHnoHX
「ねえ、あなた……ちょっといい?」
「ん?なんだ?」
「できた」
「は?」
「妊娠した」
「え?どえええええ???」
「大きな声出さないでよ……多分まだマサヒコ起きてるし」
「ででッ、でも!」
「ほら、8月にマサヒコが合宿行ったあの週。久々に夫婦水入らずでヤリまくった……」
「……事実でも、頼むからヤリまくったとか言わないでくれ。でもあのとき確かお前安全日だって…」
「そりゃ〜〜安全日でもあんだけヤリまくったら〜〜だってあの3日間で軽く10発は…うふ♪」
「うふ♪じゃなくてえ、ヤリまくり禁止!何発とか言うのも禁止!」
「だって2ヶ月もお客さんが来ないんだもん。やっぱりこういうのに万全は無いってことね、えへ♪」
「…えへ♪じゃなくて…」
舞台は週末深夜の小久保邸――仕事からやっと解放され、
ぐっすり眠ろうとしたマサヒコパパは突然の妻の告白に驚愕するのであった。
「で……どうします?あなた」
「ど、どうって……」
急に真剣な表情に戻ると、マサヒコママはマサヒコパパをじっと見つめた。
(こんな風におどけているけど…こいつ、多分心の中は不安なんだ……)
「……お願い……してもいいかい?」
「……なにをですか?」
「俺は…俺は、生んで欲しい。君が……許してくれるなら。
高年齢出産は辛いっていうけど、それでも…君と俺の間にできた子供なら……生んで欲しい」
「あなた………いいんですか?私……てっきり反対されるかと……」
「ありがとう」
「え?」
「親馬鹿なのかもしれないけどさ、マサヒコってものすごく良い子に育っただろ?
俺、少しも父親らしいことをできずにいたけど……。だからこそ全部君のおかげだって…そう思う。
多分今のマサヒコなら、良いお兄さんになってくれると思うんだ。
だから……俺のワガママかもしれないけど、生んでくれないか?」
「嬉しいです……あの……」
「……どうしたんだ?」
「愛してます、あなた」
「………」
"ちゅ"
ふたりは、そのまま無言で微笑み合うと………短く、幸せなキスを交わした。
―――そして次の日の朝―――
「そんなわけでマサヒコ、アンタお兄ちゃんになるから」
"ぶ――――――ッ"
飲みかけのミルクココアを、思いっきり吹き飛ばすマサヒコ。
「そ、そんなわけでって……」
「あら?子作りのプロセスまで知りたいの?そうね、あの日は月のキレイな夜で……」
「知りたくねえ!そんなんじゃなくて!俺、来年受験があるっての!」
「いいじゃない。別に受験と出産が一緒になっちゃダメって決まり事があるわけでもあるまいし」
「そんな理屈じゃなくて……」
"ぎゅっ"
「か、母さん?!?」
マサヒコママがマサヒコの後ろに回り、ぎゅっと彼を抱きしめた。
「…覚えてる、マサヒコ?昔アンタ、弟が欲しいってダダをこねて私を困らせたことあったでしょ?」
「……そんなこと……あったっけ……」
「ふふ。実を言うとさ、私もずっと欲しかったんだ、二人目。でもなかなかできなくて……。
もうあきらめて……忘れかけてたんだけど、多分神様が最後のチャンスをくれたんだよね。
だから…アンタは恥ずかしいかもしれないけど、認めて、祝福してほしいんだ……」
「……母さん……」
§
87郭泰源:2005/10/20(木) 19:30:15 ID:uLzHnoHX
真剣にお願いするように、マサヒコママはマサヒコに言って聞かせていた。
子供として扱うのではなく―――ひとりの人格として認め、マサヒコを説く、そんな口調だった。
「……わかったよ、母さん。俺、手伝うよ。うちにもう一人、家族が増えるのを」
「ありがとう、マサヒコ……じゃあ、早速だけど今日からおつかいとお風呂掃除手伝ってね?」
「……うん……」
なんだか良いようにお手伝いを増やされたような気がしないでもないが、
そこは流され上手のマサヒコである。多少疑問に思いつつも、素直にうなずくのであった。
―――そして何日か後のとある喫茶店。
「珍しいね……マサヒコ君が外で会いたいなんて…」
「ええ……ちょっと家の中だと…照れくさいって言うか……恥ずかしいって言うか……」
「?」
「あのですね……妊娠したらしいんですよ……」
「え!にににに、に、妊娠!」
実はこのとき、"母さんが"とマサヒコは小さく付け加えていたのだが……
驚き、動転し、叫び声をあげたアイの耳には全く入っていなかったのであった。
「どどどど、どうするの!!!!マサヒコ君!!!!」
「え?いや、応援しますって……」
「お、応援って……それでいいの?まだマサヒコ君中学生なのに!」
「…最初は俺も驚いたし、戸惑いましたけど……ちょっと年は離れちゃいますけど、
でもせっかくできた子供なんですから。良く考えて、俺も生んで欲しいな、って思ったんです」
(そうか相手は…ミサキちゃんやアヤナちゃんでもなくて年上の人なんだ……)
完全に勘違いをしながら、アイは胸が痛くなるのを感じていた。
「じゃあ…聞きづらいけど、高校受験はどうするの?まさか就職とか……」
「え?いや、高校はきちんと受けますよ?そりゃそうでしょう。
確かに子育てとかは手伝うつもりではいるけど、母さんもそんなことは望んでませんよ」
(……お母様も承認済み……なら、私にはもう何も言うことは……)
ぐっ、と悲しみを飲み込んで耐えるアイ。
「このことを言うのは、実は先生が初めてなんです。他のひとには……まだしゃべってません」
「みなまで言わなくてもいいわ、マサヒコ君」
「?え?」
「アヤナちゃんや、ミサキちゃんには私から……伝えてあげる。
こういうのは…女の子同士の方がいいと思う。その方がショックも少ないだろうし……」
「……はい?なら、ありがたく…そうさせてもらいますけど?」
「じゃ、じゃあ……早速みんなに連絡して私、言ってあげるね?」
「あ、はい。なら俺も一緒にいたほうが……」
「ダメ!女の子は……女の子は、シャボン玉やねんで!」
「はあ……?」
(いくらマサヒコ君が鈍いと言っても…少しはミサキちゃん達の気持ちを考えてあげないとダメよ!
ここは保護者代わりである家庭教師の私が頑張らないと……本当は私も辛いけど…)
「いいから……後は、私に任せて。お願いだから」
「???はあ……?なら…お願いします」
これが後の大騒動につながるとは予想もせず、暴走気味のアイに一任してしまうマサヒコであった。
£
「なんですか?アイ先生、私たちだけでって…」
「さては……また勝負ですね!」
「わかりました!メイド萌えに目覚めて、メイド喫茶に就職するとかですかぁ?」
そして30分後―――アイの前にはいつもの3人娘がいた。
「ううん……違うの。みんな……心を強く持って聞いて欲しいの」
「「「???」」」
「マサヒコ君に…彼女がいたの」
「え!」
「それで……子供ができたらしいの」
「「ええ!!」」
「もうお母様も認められていて………生む気でいるらしいの」
「「「えええ!!!」」」
§
88郭泰源:2005/10/20(木) 19:31:34 ID:uLzHnoHX
驚愕する三人。……そりゃそうだ。
「かかかかかかか、彼女って!彼女って!」
「おまけに、こここここっここ、子供まで!」
「確かに大変で辛いことかもしれないけど、マサヒコ君は……生んで欲しいって思ってるわ。
そして全力で彼女を支える気でいるの。私達もマサヒコ君の意志を尊重してあげないと……」
「あ、相手は!相手は誰なんですかッ!」
「……年上のひとだとは言っていたけど……マサヒコ君も辛そうだったから……聞けなかった」
単にマサヒコはアイの様子に戸惑っていただけだし、アイも気が動転して聞かなかっただけである。
「ひどい……ひどいよ、マサ君……卑猥よおおおおおおおお!」
「風紀が乱れまくってるなんてもんじゃないわ!」
「それって………もしかして!」
「?どうしたの?リンちゃん」
「小久保君の相手なんですけど……それってもしかしたら中村先生じゃ……」
「「「えええええ!!!!」」」
「中村先生、2ヶ月前くらいに言っていたんです。
『マサも最近男っぽくなってきたわよねえ…そろそろ食べ頃かも』って。
……それに最近、体調悪くてダルそうだったし、酸っぱいものが食べたいとか良く言ってたし…」
賢明なる読者諸氏ならお気づきだろうが、ただの二日酔いである。
「………そう言えば、禁煙も珍しく長続きしてるし……今日も連絡が取れなかった……」
「そんなあ…ひどい…ひどいよ、マサ君……うわあああああ!!!」
「お姉様が……小久保君と……そんな…そんなッ!!!!」
「先輩が私を裏切るなんて…いいえ、そんなはずないわ!リンちゃん、ミサキちゃん、アヤナちゃん!」
「「「はい!!!」」」
「今から、マサヒコ君と話をするの。本当に、あなたと先輩の子供なのか!」
「「「はいッ!!!!」」」
統率された軍隊のように、整然と席を立つ4人。
―――そしてしばらくして、マサヒコの部屋では―――
「しかし何やってんのかね?アイにリンは」
「ああ……多分……今、話してくれてるんだと思うんですけど……」
「?何の話?」
「ああ……中村先生にはまだだったみたいですね……実は……」
"バタンッ"
「マサヒコ君!あ、先輩も……やっぱり…本当だったのね!ふたりの子供だって!」
「????はああああ????」
必死の形相の4人を、目を白黒させながら見ていたマサヒコだが……
「うう……そうなの……マサヒコったら私はイヤって言ったのに……無理矢理」
(うふふふ〜〜〜♪♪これは面白そうじゃない♪)
中村は持ち前の勘の良さを発揮し、アドリブで胸元を押さえてしおらしく呟いた。
「ひどいッ!マサヒコ君……先輩をレイプしたうえに孕ませるなんて……獣よおおおお!」
"バキッ!"
「がはぁ!ち、ちょっとま……」
「ひどい……ひどいよ、マサ君……よりによって中村先生とそんな関係になるなんて…」
"ぐしゃッ!!"
「がひいッ!……だから、俺の……」
「お姉様の純潔ををををを!この最低男!」
"どすッ!!!"
「がふッ!だ、だから俺のはなしを……」
「本当に中村先生を孕ませたんだ〜〜、わ〜〜〜!小久保君はヤリチンだ〜〜」
"ずどッ!!!!"
「がへえッ!!!……き、け……」
強烈なパンチを4発喰らい、崩れ落ちるマサヒコ。
「行きましょう……先輩……子供のことは……私たちで……」
―――そして5人が立ち去ったあと―――
「あはは、来ちゃいました、お客さん!私ただ単に不順だったみたい、マサヒコ……ってあれ?」
マサヒコママの足下には、血まみれで横たわる一人息子がいたという………。

END
89郭泰源:2005/10/20(木) 19:33:03 ID:uLzHnoHX
読んでもらえればおわかりでしょうが、トマソン氏の「水入らずの夜」読んだ後に思いつきました。
どあたまの設定を少しだけお借りしておりますが、不快に感じられたらスイマセン>>トマソン氏

タイトル:「マサヒコママは思春期」でお願いします>>古田氏
90名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 19:51:58 ID:wDHgZDeR
読みました。いつもながらGJです

この後の展開が楽しみかもw
91名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 20:00:58 ID:QBOhwfpK
郭神、GJ〜〜〜

コメディタッチで来ましたか。芸域広いっすね。

リンコは、ネコパンチを繰り出してほしかった。
あとは中村からも蹴りを入れてもらって締めてほしかったような。
「うう、実は妊娠したのは母さんで…」「げ、近親相姦。見損なったぞマサ、蹴りっ」みたいな。
92名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 20:10:44 ID:TK7j+5dt
>>郭氏
いつもながらGJ!!
ところで、アイの「女の子はシャボン玉〜」のくだりは、
南海キャンディーズのしずちゃんのヤツですか?
頭に浮かんだ瞬間、思わず吹き出してしまいましたよwwwwwwww
93名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 20:17:09 ID:2YmTQtKg
こんだけGJな作品を多投してくれる郭神のために
日本シリーズはマリーンズを応援するべきだなw
94トマソン:2005/10/20(木) 20:22:14 ID:FFZZiEGW
郭氏、乙です。

設定の件は気になさらずに。じぇんじぇんOKです。
私も氏の作品からヒントをもらっていますしね。
95名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 20:22:56 ID:da8ZYo46
ワロスwwwwwwwww郭氏超GJwww
96名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 21:04:22 ID:MLUQ3Yen
95が俺の言いたいことをそのまんま言ってしまって何も言えなくなった
97名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 01:22:59 ID:PgQdgK9k
>だって2ヶ月もお客さんが来ないんだもん
妙にリアルな台詞........。
98名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 01:52:27 ID:NkDdYNKu
>>97
きっと、奥様の言った台詞なんだよ
99117(;^ω^):2005/10/21(金) 18:19:20 ID:rsPgeTuG
保守だお
100名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 19:27:04 ID:w9FH7fCH
アッと言うまに100ゲット。
101名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 20:16:20 ID:bw8fSVj0
確かに早い
102名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 21:53:38 ID:A/PxLOAj
発動の日は何の前触れもなくやってきた。

「こんにちはー」
その日、いつものように勉強道具を抱えて小久保宅を訪ねた天野ミサキ。
が、返事がない。
玄関に鍵はかかっておらず、家人の靴も欠けてはいないので、留守というわけではないらしい。
確認のためにミサキが先程より大きな声を発しようと思った矢先、二階から見知った人物がしずしずといった感じで降りてきた。
家庭教師によって学費を賄っている淫猥女子大生、中村リョーコその人である。
「あ、中村先生。先にいらしてたんですか。マサ君とリンちゃんは…」
「しっ!!」
険しい表情で人差し指を唇に当て、彼女はミサキの言葉を制する。
「え…。ど、どうしたんですか?」
「いいから、静かに! …音をたてないように留意しながら、私に付いてきなさい」
「は、はい…」
突然のことに状況が把握できていないものの、得体の知れない剣幕に押されたミサキは、リョーコの指示に素直に従うことにした。
音を立てないよう細心の注意を払いながら、二人はそろりそろりと階段を上っていく。
階段を上りきって開けたミサキの視界に、小久保マサヒコの部屋の前でうずくまる二つの人影が飛び込んできた。
そのうち一人はマサヒコの母親。声を出さぬように息を潜め、部屋の中の様子に聞き耳をたてているようだ。
もう一人はミサキの級友たる的山リンコ。マサヒコの母に口元を塞がれた上に全身を極められており、声を出すことも動くことも叶わぬ様子。
異様な光景であった。
「え…ちょ…、何を…」
「…しっ!!」
驚きの声を挙げかけたミサキを、今度はマサヒコの母親が制す。
リョーコが声を潜めて囁いた。
「…どうですか按配は?」
「なかなか凄いことになっているわよ」
「そうですかぁ…」
ニンマリと満足げな笑みを浮かべる二人の大人。
状況が理解できない少女は混乱するばかりである。
「…あの、一体これは…?」
「…まぁ、アンタも座って聴いてみなさい」
意味ありげにニヤニヤと笑いながらミサキを手招きするリョーコ。
ミサキは誘われるがままに腰を下ろした。
部屋の中から聞こえてきたのは…。
「あ…ああ…。すごく気持ちいい…。気持ちいいよぉ、マサヒコくぅん…」
マサヒコの家庭教師、濱中アイの艶っぽい嬌声であった。
103名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 22:22:50 ID:RcYHpR1w
>>102 ワクテカ
104名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 22:23:41 ID:I7/BNnpq
何の前触れもなくやってきた>>102
続きはまだですか?
105102:2005/10/21(金) 23:53:19 ID:A/PxLOAj
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
あまりの衝撃にミサキは思わず叫び声をあげた!! …はずであった。
声が出ない。
見ると、いつの間にかミサキの口元をリョーコがしっかと押さえつけている。
口だけではない。全身の間接をガッチリと極められており、身動きひとつままならない。
「あらぁ、流石にやるわねリョーコちゃん。絶対に脱出できない見事なホールドだわ」
その様子を見たマサヒコの母が感嘆の声を挙げた。
それを受けたリョーコも嬉しそうに微笑む。
「いやいや、お母様の完璧な技に比べたら私なんかまだまだですよ」
「あらあら、謙遜しちゃって。もう、世渡りも上手なのね。ふふ…」
「ふふふ…」
それぞれが容赦なく少女を極めつつ、二人はたおやかに実力を称え合った。
端から見ると奇妙な図ではある。
「なに笑ってるんですかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ミサキが抗議の声を発するも、口を塞がれているので「もごもごもご」という音にしかならない。
「ほら、静かにしてなさい。中の二人に聞こえちゃうわよ。せっかくの営みを邪魔したら悪いでしょ?」
「もごもごもごぉーっ!!(なにを言ってるんですかぁ!!)」
怒りに満ちたミサキの視線を受けても、リョーコは全く動ずることはない。
「ほらほら、中は凄いことになってるみたいよ。こんな生で聴けるチャンスなんて滅多にないんだから、楽しまなきゃ損だと思うわぁ」
「もごー! もごもごーっ!!(離してぇ! マサちゃんがぁぁぁぁぁ!!!!)」
必死になってもがいてみるも、リョーコの極め技が外れる様子はない。
そうこうしているうちにも、部屋の中では事態が着々と進行しているようだった。
「い、痛いけど…とっても…気持ちいい…! ああ…マサヒコ君…! もっと…もっと強く突いてぇ…!!」
「…こ、こうですか?」
「あっ! ふぅん!! いい…!! 凄い…! 初めてだなんて信じられない…!!」
「そんなこと…」
「ねぇ…、本当はもう何人もしてるんでしょ? そうでなきゃ…こんな…ああっ!!」
アイの息遣いは荒くなっていく一方だ。
「おおー…、凄ぇ…。あの二人、意外とやるわね…!!」
「息子の行為に聞き耳を立てる…。私は…破廉恥な女かもしれん…」
106102:2005/10/22(土) 00:12:25 ID:4qHW3Rb4
続きは脳内でってことでw
107名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 00:16:24 ID:iUo7xCQ4
>>106
GJ!
そんなこといわないでつづきを書いてくださいな
108102:2005/10/22(土) 00:18:27 ID:uFOgusSn
>>106
うぉぉぉぉぉぉぉい!!!!!
あんた誰だぁぁぁ!!??www
109102:2005/10/22(土) 00:41:35 ID:4qHW3Rb4
>>108
うぉぉぉぉぉぉぉい!!!!!
あんた誰だぁぁぁ!!??www
110名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 00:43:15 ID:ChcfBxzD
ベテランの郭氏、518氏やトマソン氏から
若手大物乖離氏、そしてフラリと現われた102氏まで
みんながみんなGJすぎて嬉しさのあまり困ってしまう
111名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 00:44:05 ID:Lam24cg1
なんだこの流れは
112名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 00:44:54 ID:xNFzk2aZ
>>102
ど、どうせマッサージしてたとかのオチでしょー!?
113102:2005/10/22(土) 00:49:24 ID:uFOgusSn
「………………」
部屋の中の様子に大興奮している二人は気付かなかった。
ミサキの全身からオーラのような光が吹き出し初めていたことに。
「ん? ミサキ、さっきからずいぶん大人し…い…!?」
やあやっとリョーコが気付いたとき、それはもはや完全に手遅れだった。
ミサキの身体の中に、凄まじいエネルギーが渦巻いている。
少女の怒り、嫉妬、焦燥、不安…。
それらの急激に発生した強い負の感情が一体となり、無限力を呼び起こしたのだ。
撃てるぞ! イデオンガンが!!
「うわあぁぁぁぁぁぁあああぁ!!!!!!」
獣のような咆哮をあげて、ミサキが勢い良く立ちあがった。
絶対に破られないかに見えたリョーコの極め技も、
とてつもないパワーの前に成す術なく破られてしまう。
「ううっ! こ、これが伝説の巨神の力なの!?」
壁際まで吹き飛ばされたリョーコがうめいた。
「マサちゃあぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!」
一方、もはやリョーコなど眼中にないミサキは、勢いそのままにドアを破壊して一気に部屋の中へと雪崩れ込む。
「え!?」
「な!?」
部屋の中の二人と視線が合った。
一瞬の静寂。
そして…。
114102:2005/10/22(土) 00:51:57 ID:uFOgusSn
>>109
うぉぉぉぉぉぉぉい!!!!!
あんた誰だぁぁぁ!!??www

115名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 00:56:08 ID:J4mq1Xy+
キタキタキタキタキタ北キタキタキタキターーーーーーー!!!!!!!!!!
116102:2005/10/22(土) 01:00:35 ID:uFOgusSn
その時イデが発動した。

            完
117名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 01:01:31 ID:ukdAPV7e
がんばれ >>102 さん。今夜は寝ないで待ってるよ。
偽者はスルーの方向で。IDで区別はつくから。
118名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 01:01:36 ID:yQG1rC01
>>102
ちょwwwwwまwwwwwwおまwwwwwww
119102:2005/10/22(土) 01:02:55 ID:uFOgusSn
最後の一文が書きたかっただけなんです。

ウソです。
オチを>>112に完全に読まれたので、完全敗北ということで…。
120名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 01:06:27 ID:ukdAPV7e
>>116 おい、おい、おい。そんな終わりかたヒドスwwwwwwww

あんた、前スレの埋めネタ投下した「イデ発動」の人か〜〜〜〜〜〜

>>119 スルーにも負けズ、オチ読まれても負けズ、最後まで書き切るんだ!!!!!
121102:2005/10/22(土) 01:12:08 ID:4qHW3Rb4
>>!20の>>117の発言がウケるw
122102:2005/10/22(土) 01:13:17 ID:4qHW3Rb4
>>120ねw
123名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 06:38:05 ID:4cpXc0fw
日付跨りで投下するからこんなことになるんだよ
ちゃんと考えろ
124名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 07:32:28 ID:Fm+FT6ot
>>102
リアルタイムで書きながら投下してたんですか?
読み手のためにも偽者の出現を防ぐためにも、こういう小ネタは書ききった後で間を開けず連投した方がいいですよ
正直オチも読みやすかったですし…

以上生意気言っちゃった某コテハンでした
125名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 10:30:10 ID:Y61Ia8VD
嵐のような一夜でしたな
126名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 13:04:12 ID:5Kde2omc
さあ日本シリーズですな
俺はオリックスファンですが、郭氏に対し日頃の感謝と尊敬の念を込めて
マリーンズを応援しようと思います
127郭泰源:2005/10/22(土) 14:35:59 ID:ayh3uPMV
はいどうも。日本シリーズ前で緊張でガチガチの郭です。
虎ファンのピンキリ氏もこんな気持ちなのでしょうか………
>>97氏&>>98
大正解。てか嫁さん、大爆笑してました。……なんでじゃ。
>>126
まあ広くパ・リーグファンってことで(苦笑)よろしくお願いします…
ってタイガースでも広くは関西球団つながりですね。えーと、ほどよく両球団を応援して下さい
(なんじゃそりゃ)
個人的にお気に入りだった「わるいひとたち」の続編がサラッとできたんで投下します。
ただし蜜柑箱。これは毎日投下なんて無茶はせずにゆっくりしあげるつもりです。
そうは言っても時間をかけず、本当に適当に書いてますんで
読者の皆様も適当に流し読みして頂けるとありがたしです。
NGワードは「未完」「本番手前」「焦らし」かな?では投下。
128郭泰源:2005/10/22(土) 14:36:53 ID:ayh3uPMV
「…こくぼくん………」
待ちきれなかったかのように、アヤナがマサヒコに抱きつくと唇を突き出してキスをねだってきた。
「…………」
マサヒコは、ひどく冷静に―――アヤナと唇を重ねた。
"ちゅ……ぷちゅ"
そのまま舌をアヤナの口内に入れ、歯茎と上唇の裏の間にある小さな空間をかき混ぜた。
「すき……すき、小久保君……すきぃ」
目をうつろにしたまま、マサヒコの舌戯にうっとりとした表情を浮かべるアヤナ。
ぎゅっ、とマサヒコに抱きつく力を強めると切なげな吐息を漏らした。
(これが………)
若田部アヤナの本当の姿なのか、と思った。クラス一の――いや、学年一の才女と謳われ、
その美貌と育ちの良さで男子生徒のみならず女子生徒からも憧れであるアヤナが……
今、自分の目の前でとろとろに蕩けてしまったような表情をしてしまっている。
(今は自覚できていないみたいだけど……アンタにも私と同じ淫奔の血が流れているのよ)

……違う。
俺は………
俺は……
俺は…

若田部邸でのあの日の出来事から―――保健委員会のある水曜日の放課後は、
こうして彼女の部屋で密会を繰り返すようになったマサヒコとアヤナ。
クラスでは……普段通りの二人だった。それは、むしろアヤナがなにより望んだことだった。
「私……小久保君のことが好き。でも……天野さんも大事に思ってる。だから……」
「でも……こんな関係を続けていたら、いつかは……」
「いつかは……天野さんにも、言わないといけないことは私も分ってるの。
でも……せめて高校受験までは……」
アヤナの懇願に折れるような形で、マサヒコはアイにもミサキにもリンコにも
今の状態を告げずに過ごしていた。意外だったのは、中村もそうしろと勧めてきたことだった。
「高校受験まではそうした方がベターだわ。それだけ周りを巻き込んじゃいかねないからね、
今のアンタたちは……ま、そこいらへんは私に任せといて……」
あの日無理矢理薬を使ってまでふたりを堕ちさせた責任を彼女なりに感じているのか、
とにかくふたりの交際にひととおり協力するつもりではいてくれるらしい。
――――いや、そんな思惑が全く甘かったことを、次の瞬間マサヒコは痛感した。
「……で、どう?マサ」
「……なにがです?」
「アヤナの具合よ……ふふ、とんでもないでしょう?私も何度か肌を重ねて知ったけど……
ただスタイルが良いだけじゃなくて、あの娘もかなり淫乱の素質があるからね。それも被虐の」
「……やめろ。いくらアンタでも怒るぞ」
「ま、でも……アンタほどじゃないわ。ふふ、これからアヤナっていう極上の女体を触媒にして
アンタがどれだけ目覚めていくか、楽しみにしてるわ……」
そう言って冷たく凶悪な微笑みを浮かべると、
中村は、けけ、と怪鳥のような笑い声をあげてその場を去っていった――――
£
「いや……こくぼくん……ほかのこと、考えてる……」
「え…」
夢見心地のような表情だったアヤナだが、マサヒコの表情の変化を鋭く見て取ると
いやいや、と左右に首を振って子供がおねだりをするような口調で言った。
「ダメ……ほかのときは…天野さんや濱中先生のことを考えていても良いの。
でも………アヤナと一緒にいるときだけはダメ。他のコトかんがえちゃ……いやあ……」
「ご…ゴメン、アヤナ」
「……でもわかったならいいよ?こくぼくん……うふ…じゃあ……」
「ああ……」
マサヒコがアヤナを抱きかかえて持ち上げると、そのまま彼女の身体をベッドの上へと横たえた。
"ふぁさ……"
§
129郭泰源:2005/10/22(土) 14:38:05 ID:ayh3uPMV
アヤナの薄茶色の髪が白いシーツの上にほどかれたように広がる。
"ちゅ……"
軽くキスを交わすと―――アヤナが身をよじり、いったんうつぶせの状態になった。
そして腰を軽く浮かせ、マサヒコに向かってお尻を突き出すような体勢をとった。
「こくぼくん……お願い……」
"す……するっ"
アヤナのスカートを軽くめくり、ショーツをゆっくりと下ろす。
白桃のように丸く真っ白なお尻が、マサヒコの目の前に広がっていた。
"ぐっ……ちゅ……ちゅる"
「あ……あン」
お尻の両の肉を手で押し広げると、鼻先がその先端に軽くふれるように――
マサヒコが、アヤナの花弁にキスをした。既にそこはしっとりと汗ばみ、女体の匂いを漂わせていた。
"ちゅ〜〜ちゅる……"
「あ……いい……いいのぉ……こくぼくん……」
シーツをぎゅっと握りしめ、快感を貪るようにふるふる、とお尻を震わせるアヤナ。
"ちゅる〜〜〜、ちゅ"
裂け目に沿って、上下にそれを舐め上げ続けるマサヒコ。
「……ん…もっと……もっとぉ……うん……」
マサヒコの次なる舌撫を誘うように、アヤナがお尻を突き出す。
"ちゅくッ……くちゅん"
「あ……そう……いい……」
舌先をアヤナの裂け目の中にこじ入れた。そのぬるぬるとした感触を楽しむように……
温かな沼の中で泳がせるように……舌でこね回すマサヒコ。
「いい………いいよぉ……こくぼくん……もっと……」
「もっと……どうして欲しいの?アヤナ……」
「もっと……アヤナのおまんこの中、かき回して……舐めて…」
「……そんないやらしい言葉、教室じゃ絶対に言わないのにな、アヤナ」
「いや……そんなこと言わないで……大好きなこくぼくんだからアヤナは言うんだもん……」
「はは……ゴメン……なら中村先生じゃないけどこれは……言えたアヤナにごほうび……」
"くりゅ……"
「あ……」
マサヒコの小指が、アヤナの菊穴に吸い込まれるように……第一関節まで入っていった。
だがアヤナは……むしろ待ち焦がれるように、うっとりとその行為を受け入れていた。
「こっちも……好きだもんな?アヤナは。今日は舌と、指で可愛がってやるから……」
「好き……アヤナ、お尻の穴もされるの好きぃ……お願い……こくぼくん、舐めて……かいて…」
"ぐ……ぐにゅ。くちゅ……ぷっちゅ"
裂け目の中を舌でかき回し、両襞を舐め回しながら……小指を、菊穴の中で軽くこねながら……
マサヒコは、愛撫を続けた。その間も、アヤナのそこからはとろとろと愛液が溢れ続けていた。

お前が
この女を
狂わせていく

頭のなかでまたも囁くように浮かんできた言葉を、マサヒコは聞いた。
しかし――今回は、冷静だった。それを受け入れることも否定することもせずに――
ただ、無心のまま……目の前で悶える、可憐な少女の艶姿に集中していた。
"ぷちゅッ……ぢゅぶ"
「あぅん……イイ……スゴイのぉ…いあ……」
ここで会うたびに、アヤナはマサヒコを求めた。彼もそれを拒むことはなかった。
それは愛し合うというよりももっと稚拙で――野蛮な、獣のような交わりだった。
アヤナは普段の仮面を外し……幼児に退行したかのように幼い言葉使いになってマサヒコに甘え、
ねだり、求めてきた。マサヒコもそんな彼女を愛おしく思い、互いの体力を消耗するかのように……
夕方から夜に変わるまでの短い時間、激しい交わりを繰り返してきた。
「あッ……ダメ……もっとぉ……ん……」
「もっと……どうして欲しいの?アヤナ?」
§
130郭泰源:2005/10/22(土) 14:39:57 ID:ayh3uPMV
本日はここまで。では股。
131名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 15:10:21 ID:Xt+HVIKE
>>102
スレ史上に残る問題作をありがとうw
132名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 15:33:51 ID:ChcfBxzD
ぐっはぁっ、マサとアヤナ超エロス
すさまじいほどにGJであります
今後マサは必殺性豪斗人としてミサキやアイをも喰っていくのか…想像するだけでたまりませんハァハァ
133名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 16:22:56 ID:GLm5kXlF
郭氏へ
とりあえずGJ
わたしは千葉生まれ近畿育ちオリックスファンなので千葉ロッテを応援させていただく
サブマリン萌
134名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 19:14:03 ID:GLm5kXlF
サ…サブロー( ̄ω ̄;)
135名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 20:36:37 ID:EluiVx0l
サブロー氏のSSもまた読みたいなあ
136名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 20:48:01 ID:Lam24cg1
郭氏乙
アヤナ可愛いよアヤナ。続き期待してますよ
137名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 20:53:04 ID:Xt+HVIKE
ロッテ強えぇぇ…
138名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 21:17:07 ID:Fm+FT6ot
郭氏乙&GJ&ロッテおめでとうです!!

マサを「こくぼくん」自分を「アヤナ」って呼ぶアヤナにハァハァ…
139名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 21:18:36 ID:GLm5kXlF
俺ロッテのサブローの事いってたんだが…
郭さんオメデトー
明日もサブマリンと今江に期待
140名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 21:53:20 ID:ChcfBxzD
近年の日本シリーズでは第一戦を取ったほうが優勝する可能性が高い
つまりマリーンズ圧倒的優位
虎は井川で負け(しかし背信行為の多いエースである)、しかも天候にも見離されコールド負け、文字通り五里霧中
勢いが完全に違ってしまった
このままマリーンズが4タテもありうる
虎は第二戦で先取点取れるかがカギ、取れなかったらまずマリーンズ優勝

なにわともあれ郭氏おめでとうございます
141名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 00:18:44 ID:n41QRFZJ
上原といい井川といい今年はメジャー志向のエースはふるわない年でしたな
やっぱモチベーション保つのが難しいのかしら

そんな中で西武の松坂と郭氏は一年大車輪の活躍。
ほんとにありがとうございます&これからもがんばってください。
142郭泰源:2005/10/23(日) 00:55:55 ID:F3xFfbV3
マリーンズを応援して下さったみなさん、まとめてサンキュどす。
いや〜〜熱戦でしたね。ただ最後濃霧で打ち切りなのが………虎ファンには申し訳ない感じです。
ドーム球場は大嫌いなんですけど、やっぱり9回まできっちりやって欲しかったな……でも自然には勝てないか?

遅くなりましたが>>92
そのとおりです。中川家兄、フットボールアワー、南海キャンディーズ……
テレビサイズではダメダメな芸人が好きなんですよね、私。
なんて言うか…漫才しかできひん人が、好きなんです。
143名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 14:54:58 ID:NX9Rux6B
今日も頑張れマリーンズ。
下柳なんて秒殺KOだ!!
144名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 15:05:05 ID:0YON0lfH
敢えて苦言を書くが、野球談はほどほどにしとけ。
145名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 15:13:33 ID:yFDvZ/vB
>>143
下柳ちゃんなんて新キャラ出てもそう言えるか?
たぶん下ネタキャラ。
146名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 15:19:58 ID:zo+yQRjK
まースレ違いなのは確かだな
ただ日本シリーズだから盛り上がっちゃうのは仕方あるまいて
スレ住人として郭氏とロッテを応援するのは当然の人情よ

それはそれとして
痴女はイイ
>>145
周りから「シモちゃん」とか呼ばれてヘコんだりなw
147アカボシ:2005/10/23(日) 17:37:31 ID:r8YPuUFj
お久しぶりです、アカボシです。超久しぶりにエロ有り投下します。
NGワードは「SM」ですかね。タイトルは
「いつものプレイを…」
 です。では、投下。

148アカボシ:2005/10/23(日) 17:42:25 ID:r8YPuUFj
 冬休み。生徒の補習や受験勉強対策のため、学校に来ていた小宮山。化学準備室で仕事をして
いたところに、深刻な表情をしたシンジと、きょとんとした今岡がやってきた。
「さっき今岡が、階段で転んだ時に頭を打って…記憶喪失みたいなんです。」
「純潔を失う事?」
「それは処女喪失だ!お約束はいいから何とかしてくれ。」
「救急車でも呼べばいいのに。でなきゃ保健室とかさ…。この時期、私だって忙しいんだからね?」
「保健室いったら、マリア先生が保健の先生襲ってました。それに、病院はちょっと…」
「あー、マリア先生はキレイな黒髪大好きだからね。ま、いいわ。デスクワークばっかで疲れてたから、
暇つぶしにつきあったげる。とりあえず、いくつか質問するから答えて。」
 今岡に向かい、小宮山は質問を口にした。
「城島くんとつきあってる事は覚えてる?好きな体位は?初デートは何処?性感帯は?自分の名前、
住所、電話番号は言える?初体験はどこで?城島くんの好きなプレイは?」
「名前は彼に教えてもらいましたが…」
 記憶を失くしたせいか小宮山のボケについていけない今岡は、数々の危険な質問を流した。
「ねぇ、城島君。アンタの事全然覚えてないってよ?」
 ニヤニヤと笑いながら、シンジの耳元で囁く小宮山。
「やっぱりそうなのか…」
 膝から崩れ落ち、うずくまる。恋人の記憶の中からすっかり忘れ去られ、相当にショックだったらしい。

「そんなに気を落とさないの、城島君。これでも飲んで落ち着きなさい。手が無い訳じゃないから。」
 小宮山がシンジにコーヒーを渡す。ミルクがたっぷり入れられたコーヒーは、シンジの心を少しだけ
落ち着けてくれた。一息ついて、小宮山に話しかける。
「で、何か手があるんですか?」
「アークエ○ジェルの盾になって、ミ○ルバの主砲の直撃を受けてみるとか。」
 あの時、テレビの前で「またかよ!」って叫んだ人はどれだけいるのだろうか。
「真面目にやれ。」
 冷たい目で小宮山を睨むシンジ。シンジが『それいいですね。』って言ってたら、小宮山はMSを
用意してくれたんだろうか。
「ショック療法ってのも何だし…そうね、話して聞かせても無理なら、直に体験させて思い出して貰えばいいんじゃないかしら?さぁ城島君、さっさと彼女をひん剥いて、いつものプレイを…」
 小宮山のボケを、今岡が遮った。
「もういいです。記憶は戻らなかったけど、先生がどんな人かってのはよく分かりましたから。」
 恥ずかしさと怒りで真っ赤になった今岡が、部屋から出ようとする。
「あら、やってみなければ判らないじゃない。ねぇ?城島君。」
 小宮山が言い切らない内に、シンジが後ろから今岡に抱きついた。
「きゃあっ!?」
「悪いな、ナツミ…。病院に行かれるのはちょっと困る。一応試させてくれ。」
 言うなり、体を向きなおさせて強引に唇を奪った。
149アカボシ:2005/10/23(日) 17:45:21 ID:r8YPuUFj
「んんっ…!」
 身じろぎする今岡をきつく抱きしめ、何度と無く重ねたことのある柔らかい唇を、貪るように味わう。
いつものように舌を口内に送り込むが、今岡はそれに応えてはくれなかった。
 シンジが唇を離すと、今岡は唇に指を触れてうつむいた。動揺しているのか、肩で息をしている。
 どちらも何も言わぬまま、時間だけが過ぎる。
「…記憶が戻っていない以上、俺は赤の他人でしかないもんな。悪かった。」
 今岡の沈黙を拒絶と受け取ったシンジが、力なく呟いた。 
「違うの…前にもこうゆうことされたような気がして…」
「思い出したのか!?」
 がっしりと肩を掴む。
「そんな気がするってだけで、思い出したわけじゃ…」
「じゃあ、続きをやれば完全に思い出すかもね?」
 クスクスと笑いながら、ハンディカムを取り出す小宮山。
「よし、すぐに思い出させて見せるからな!」
 今岡を押し倒す。シンジの息がやけに荒い。
「待って、待ってってば!」
 シンジに手を押さえつけられ、じたばたと抵抗する。何故か、背中から尻にかけてひりひりと痛み、
今岡は顔をしかめた。
「無駄よ。さっきのコーヒーに媚薬入れといたから。」
「生徒になんてことしてるんですか!」
「私もいつも通りにしてたほうが、あなたの記憶も戻りやすいかなって。」
「そんなの屁理屈…んっ」
 シンジの唇が今岡の唇を塞ぐ。無理矢理舌を侵入させ、唾液を送り込んで口内を舐りまわす。
左手で今岡のセーターをたくし上げ、右手だけで器用にブラウスのボタンを外していく。
 唇を離し、舌を耳朶に這わせると、今岡の体から力が抜けていった。
「やだ、やめてよぉ…」
 言葉だけの抵抗。耳の中に舌を入れ、首筋から背筋まで指先で撫ぜる。ぴりぴりと、痛みにも似た
感覚が走る。それだけで彼女は甘い吐息を漏らし、力なく震えている。
「記憶は失くしても、感じる所は変わんないんだな。」
「知らないわよ、うぁ…んんっ♡」
 背筋を念入りに愛撫すると、今岡は小さく喘いだ。瞳が潤み、凛とした光が失われ、官能の火が灯る。
「やだ、なんでこん、な、ひぁっ、気持ちいいの…?」
「付き合ってたんだから、知ってて当然だろ?」
 絶え間ない愛撫に、高まっていく一方の快楽の波。この感覚が初めてではない気がして、今岡は
戸惑った。このままシンジに身を任せれば、本当に記憶が戻るかもしれない。
だけど、こんな方法で記憶が戻るのも何だか嫌だ。何より小宮山がカメラを回している。
「やめて、やっぱりダメよ、こんな事…」
 呼吸を整えて、弱々しいながらも説得にかかる。だが、しかし。シンジは今岡を一糸纏わぬ姿に
し、掃除用具のロッカーからモップをとりだした。
 そして、今岡の鞄から荒縄を取り出すと、足首と手首をモップの柄に縛りつけてM字開脚に固定した。

150アカボシ:2005/10/23(日) 17:46:28 ID:r8YPuUFj
「あの…なんで私の鞄にそんなものが?」
「お前の愛用品。」
 ショックに打ちひしがれる今岡。シンジが今岡の体をうつ伏せにすると、小宮山が驚愕の声をあげた。
「今岡さん、その背中…」
「今度は何ですか!?」
「背中からお尻にかけて一面ミミズ腫れが出来てる。」
「何で!?」
 背、腰、尻にかけて痛む気がすると思ってたのは、気のせいではなかった。「痛みにも似た感覚」とか
言ってたけど、本当に痛みだったのか。
「病院いかれたら困るって言ったろ?それに、医者に見られるならまだしも、虐待と間違われて
親呼ばれたりしたら大変じゃないか。」
「ちょ、私、眩暈が…」
 今岡の鞄から鞭を取り出すシンジ。インディ・ジョーンズが使ってるような革の鞭を、ビシィッと
ならして、確信ありげに言う。何せ、鞭で虫を仕留められるカナミ直伝の鞭捌きなのだ。
「お前の好きなこのプレイなら、きっと思い出すよ。」
「やだ、やだやだ、痛いのはいやぁ…」
「大丈夫、ナツミには才能あるから。」
 今岡の背中の傷にツメを立て、がりがりと引っ掻く。
「痛っ、あっ、あぁ…」
 今岡は、痛みではない何かが自分の体の中から湧き上がるのを感じた。
「ほら、痛いのが気持ちいいんだろ?」
「違う、気持ちよくなんかない…」
「いつもそっちからおねだりしてくるのに…これはこれで初々しくていいかもな。」
 シンジは鞭をふるった。風を切り、鞭の先端が既に傷だらけの今岡の背に叩きつけられる。
ピシッ
「きゃあぅっ!」
 骨まで響く衝撃に体が跳ねる。シンジの容赦ない責めが続けられる。
ビシィッ ズバァンッ
「ひぃぃっ!ああぁっ!!」
 今岡の悲鳴が部屋にこだまし、背中に生々しい傷が増えていく。見かねた小宮山がシンジを止めた。
「ちょっと、やりすぎなんじゃない?今岡さん、本当にこのプレイ好きだったの?」
「ナツミはこれが一番好きだったんですが…ほら、これ。」
 シンジは今岡の秘唇に指をいれ、愛液を絡めとった。人差し指と中指で伸ばした愛液の糸を、
小宮山にみせた。
「あらあら…すごい粘りねぇ。こんなに伸ばしても切れないなんて。よっぽど好きなのね。」
 小宮山も今岡の秘唇に指をねじ込んだ。膣壁をこねくりまわし、中の具合を確かめる。
「あう、うぅ…好きなんかじゃ、ない…」
「んー、これじゃ言い逃れできないわよ。城島君、続けてもいいわ。あまり大きな声出されても困るから
これつけて。」
 ギャグボールをシンジに渡すと、再びカメラをまわし始めた。
「先生の許可も出たことだし、続けようか。」
「あ、あ…」
 今岡にギャグボールを噛ませると、シンジは再び鞭を振るった。
151アカボシ:2005/10/23(日) 17:47:10 ID:r8YPuUFj
 ギャグボールを外すと、口内から涎が溢れ出た。数分に及ぶ鞭打ちで、今岡の背には無数の傷が
増えている。熱を帯びた背をシンジの舌が這うと、今岡は鼻にかかった声で喘いだ。
「ふあぁ…ん、ひっ…う、んん…」
(なんで、こんな声出してるの、私…)
 唾液が傷口に沁みるが、それすらも快楽であると体が言っている。愛液は床に小さな水溜りをつくり、女の匂いが立ち込めている。
(熱い…体が熱いよ…)
 シンジは今岡の体を起こして自分の膝の間に置き、背中を預けさせた。掌に入りきらない乳房を
鷲摑みにし、荒々しく揉みしだく。
 ひっかき傷が出来る程、強く爪を立てられているのに、歓喜の声しか上がらない。
(痛い、のに…どうしてこんな…)
 乳首を強くしごかれる。既に隆起しているそこをつまみあげ、指の腹を側面にこすりつけて転がす。
シンジの愛撫に、感電したかのように体が跳ねる。
(気持ちいい、の…?)
 乳首から離した手を、太ももに這わせる。滴る愛液をローションのようにぬめらせて、ゆっくりと
秘部へと向かわせる。期待に今岡の体が震える。だが。
(え…)
 シンジの指は秘部を避けて通り抜け、へそへと至った。ぬめった指でへその中をくにくにと掻き回し、
耳へ息を吹きかける。
(そこじゃ、ない…)
 ぐいぐいと尻に押し付けられる、熱くて硬いモノ。腰が、体の奥が疼いて、今岡も押し返す。
(触って欲しいのはそこじゃないのに…!)
 切なさに胸が震える。自由にならない体を、駄々をこねるようにくねらせる。もどかしさに涙が零れる。
秘唇が快楽を欲して蠢き、閉ざされていたクレバスが僅かに開く。
「意地悪しないで…」
 蚊の鳴くような声で、今岡が哀願を始める。
「何が?」
 そんな今岡の様子を楽しむように、シンジは薄く笑った。
「触って…お願いだから、アソコも触ってよ…」
「じゃ、こう言っておねだりしてくれないか?」
 今岡の耳元でその言葉を囁く。その内容に今岡は顔を歪めた。それでも言うしかない。
 選択肢なんてないのだから。言わなければきっと、中途半端な快楽を与えられ続け、これ以上燃え上がることも、醒ますこともできない、拷問に等しい責めを味わうことになる。
 ここまで痴態を晒しておいて今更恥ずかしがる事もない、と自分に言い聞かせて今岡はシンジの望む言葉を口にした。
「おま、んこ触って下さい…!」
 それでも死ぬ程恥ずかしかった。一気に顔に血がのぼり、体中の血液が沸騰したように熱を帯びる。
「それじゃ、ご褒美。」
 シンジの指が、クリトリスを根元から強くしごきたてる。その途端、鞭とは比べ物にならない衝撃が体を走り抜けた。

152アカボシ:2005/10/23(日) 17:47:51 ID:r8YPuUFj
「…ッ………〜っ!」
 耳の奥で、血流の渦巻く音が聞こえる。心臓が破裂せんばかりに鼓動する。電極を刺された蛙の様
に、自分の意思とは関係なしに四肢がひきつる。
 ぽろぽろと熱い涙が零れ落ち、声帯は声を紡ぐ事もできずに音を漏らすのみ。ツンとした匂いを放つ液体を、湯気と共に床に撒き散らしながら絶頂に達した。
「学校でお漏らしなんて、悪い子だな。」
 そもそも、学校でこんなプレイをすること自体おかしい。しかも2人とも風紀委員で、カメラを回しているのはその顧問。悪い子と悪い大人しかいない。
 シンジは今岡の両手両足の縄を解き、窓際に連れて行った。窓に、裸の胸を押し付ける。ガラス越しの冷たい外気に触れ、朦朧としていた意識が覚醒する。
 窓の向こうは、ちらほらと人影の見える校庭。羞恥にまたしても体が熱を帯びていく。
「誰かに見られるかもな?」
 シンジがペニスを取り出して、今岡の秘唇に狙いを定める。
(ぴくぴく動いてる…アレが、あんなのが私の中に入っちゃうんだ…)
「んっ、あっ…!?」
 赤黒い剛直に膣内を蹂躙されるのを想像して、今岡は再び絶頂に達した。その瞬間シンジの
肉棒が、花弁に突き立てられた。
「あーーーーーっ!!」
 イった直後に挿入され、快楽に耐え切れずに叫ぶ。体の中を満たしていく肉棒に、今岡が応える。
シンジの腰の動きにあわせて、自らも貪欲に腰を振る。膣壁はヒダの一枚一枚までが生き物のように
絡みつき、快楽を高めるための潤滑液が溢れ出していく。
 ガラスに映るのは、口元をだらしなく緩めて快楽に浸る今岡の顔。
(これが、私…?)
 それもすぐに体から立ち上る汗の湯気に曇る。傷口に汗がぴりぴり染みるが、そのぐらいではもう
物足りない。シンジの手が今岡の腰を鷲摑みにし、柔肉に爪をめり込ませてピストンする。
 子宮の奥まで突き抜ける衝撃に、足に力が入らなくなって崩れ落ちる。その拍子に肉棒が抜けた。
「しょうがないな…これなら抜けないだろ。」
 窓際の机に座り、今岡をその上に後ろ向きに座らせる。亀頭が今岡の膣内に飲み込まれていく。
「あ、はぁん…」
 シンジが花弁を両手で引っ張り、結合部がカメラに映りやすいようにする。充血して硬く大きくなった
クリトリスを、ぐりぐりと親指の腹で押し込まれる。
 下から突き上げられ、同じところを何度もこすりつけられる。的確に敏感な所を突かれて朦朧とした
意識の中、壊れたテープレコーダーのように同じ言葉をくりかえす。
 「いっちゃう、いっちゃう、いっちゃうう…」
 絶え間ない責めに耐え切れず、意識が何度も途切れる。その度に居眠りでもしているかのように、
かくん、かくんと頭が揺れる。
 朱に染まった乳房が大きく揺れる。汗と涙と唾液と愛液が、床のあちこちに飛び散る。
「ナツミ、一緒にイこう。」
 シンジがスパートをかける。
「うん、一緒にイきたい…」
 熱く溶け合う、2人の粘膜が激しくこすれあう。あますとこなく膣内を掻き回され、あますとこなく肉棒
を締め付けられる。
153アカボシ:2005/10/23(日) 17:49:03 ID:r8YPuUFj
「だすぞ!中にだすぞ!」
「だめぇ、なかは、だめだよぉ…」
 拒絶の意思は示すが、今岡にはもう抵抗する力はない。シンジは今岡の腹に手を回して強く
抱きしめると、耳の中に舌を差し込んだ。
「あっ」
 堤防の堰をきるように、快楽に押し流された。一瞬の浮遊感の後、どこまでも落ちていくような感覚
に襲われた。
「いくーーーーっ!!」
 シンジの腕にしがみつき、大きく背筋を反らした。足の指先を丸め、全身が緊張する。胎内でシンジ
が爆ぜ、溶けた鉄のような液体を子宮に浴びせかけられた。
 怒涛の勢いで吹き出る精液に打たれ、今岡は小さく呻きながら絶頂の余韻に浸った。

「シンジ君…」
 シンジが肉棒を引き抜くと、今岡が口を開いた。
「ん?まだ物足りない?」
 媚薬を飲んだせいか、シンジは既に臨戦態勢だったりする。が。
「中はダメだって…いつも言ってるじゃないのぉっ!!」
 今岡のフックがシンジのこめかみに入った。
「あべしずえっ!?」
 部屋の反対側までふっとび、動かなくなるシンジ。
「あ、今岡さん記憶戻ったの?」
 小宮山が残念そうな顔をする。今岡が怒りに打ち震えながら答える。
「思い出しました、全部思い出しましたよ、お陰様で!!」
 ずんずんとシンジに詰め寄り、胸倉を掴んで引っ張り起こす。
「ほら、服着て!さっさと帰るわよ!」
 意識を取り戻したシンジが、今岡に虚ろな瞳で問いかけた。
「…誰?何で裸…?」
「は?」
 シンジ、記憶喪失。
「今度は城島君が?よし、今岡さん。彼の記憶を取り戻すために、いつものプレイを」
「しょうがないですね…」
「あれ、マジで?」

 その後、シンジはというと。
「す、吸い取られる!ザームが失くなってしまう!!」
 今岡のサキュバスの如きバキュームフェラで、記憶を取り戻したそうな。

154アカボシ:2005/10/23(日) 17:50:00 ID:r8YPuUFj
以上です。このネタ書くっていってから3ヶ月くらい経ってる様な気が…
 郭氏、102氏、GJ&乙です。投下する前に言えって話ですが。
アヤナエロ過ぎ…中学生にしてそこまで開花するなんて、なんて才能なんだ。アヤナ、恐ろしい子…!
 ところで、以前コテハンの人はその球団のファンなのかって話が出てたんで、今更ながらその話を。
 俺はファンとかいう以前に、野球は全然知らないです。家族の中にもファンはいなかったので。
俺が使ってるコテハンは、初投稿する前後にスポーツ紙の一面に赤星選手がのってて、
あー、この人すげーなー。ぐらいの気持ちで使わせてもらいました。
 それまでは、コテハンを何にしようか決めあぐねていました。
 その時の候補は、「ニシコリ」「ドカヴェン」「酒しぶき」「先っちょクロマティ」とかでした。
先っちょクロマティにしなくて良かった…
 それではまた。

155名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 17:55:18 ID:YQ9+1fgz
ナマデミター!
アカボシサングッジョブデス!
モッカイジックリトミヨット!
156名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 18:42:23 ID:dIicoAty
アカボシ氏GJっす。
イイっすねーエロエロっすねー。
ふと思った。5P、6Pの話って無いなぁ…。
157名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 18:44:19 ID:LQb+W8Tc
ノボル=シンジか
158名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 18:49:23 ID:P2g8gMru
Mナツミイイ!!

>>156
絵があるならともかく文章で5P、6Pやるとわけがわからなくなる希ガス
159名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 19:27:59 ID:6oYewcHN
GJ!
アカボシ氏の作品はギャグ要素が強くておもしろ
160名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 19:46:01 ID:6QOOFXLq
>>159 だよなwww
先っちょクロマティ氏乙ですwwwww
161名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 19:47:29 ID:6QOOFXLq
IDにまったり飲み物キタ━━━(゚∀゚)━━━━━━
162名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 19:54:51 ID:eLzyMhw4
ふんばれ俊介。
163名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 19:57:15 ID:A5Ifm5YW
アカボシ氏GJ!!!
まさかこのスレでSEEDネタが見れるとは思わなかったw
164名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 20:04:10 ID:IOgR+11W
>>アカボシ氏
GJ!!
かなりハードな内容でしたね。記憶喪失は新しい可能性が生まれた気がします。
小宮山なら、エールストライク位くれるかもwww
165名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 20:11:48 ID:zo+yQRjK
アカボシ氏GJ!今岡ハァハァ

>>164
いや小宮山なら隠れてストフリやインジャ作っててもおかしくねぇw


それにしても、ここの職人だけで日本シリーズ勝てるな、戦力の充実がハンパない
166名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 21:08:59 ID:EKGtzj4P
職人さんGJです
いやー皆さんにはいつもお世話になってますよ良スレですね


あと郭殿オメデトー
167名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 00:16:26 ID:L93fIo8w
郭氏の勢いそのままにロッテ強いぜ、こりゃ本当に4タテあるな
しかしトラヨワスでワロスw

日本シリーズネタで話できないかね?
168名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 00:52:13 ID:F8cCe+5J
焼き豚うぜえ。
空気読んで黙ってたけどさすがに我慢できん。
いい加減にしてくれ、と言いたい。
169名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 01:09:57 ID:6v54lhaZ
蔑称いくない。
初代スレなんかほぼ全員野球選手コテハンだったんだ。
これぐらいは雑談で許容範囲だろうたぶんきっと自信ないけど。
170名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 01:24:40 ID:F8cCe+5J
んじゃ訂正する。
野球ファンの方々、もう少し自重していただけませんか?
171名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 01:26:12 ID:gouWLSMs
>>168
気持ちはわかるけど、蔑称はやめような? そんなもん使わなくとも伝わると思うよ。
まあ、不快に思う人もいるので皆さんほどほどにしときましょう…
172117(´_ゝ`):2005/10/24(月) 01:43:43 ID:wuJM1Hlf
野球の話しをするな!とかしてもいいとか、うぜぇよお前らwwうぇっwwww
くだらねぇ事で、スレ消費使うんじゃねーよwチソカスwwっうぇwwwうぇっwww
173名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 01:47:10 ID:WeBCTdtO
阪神ファンも見ているということ、ゆめゆめお忘れ無きよう・・・
174名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 01:59:09 ID:L93fIo8w
>野球ネタ
テラスマソ
今後自粛する
175名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 02:40:25 ID:r+9ktKyg
マターリ痴女はいい
176名無しさん@ピンキー :2005/10/24(月) 08:12:38 ID:8w3AQmfH
雑談は雑談でありなわけじゃ。
雑談の中から生まれた数々のSSの存在がそれを指し示しておろう。
ここの伸び方から想像もできんじゃろうが、一ヶ月雑談のみのスレなんぞザラじゃ。
ただし虎ファンの気分を害するような発言は悲しいのう・・・・

まあ>>173のようにここの住民全員が君のことをウザいと思ってるのに気づかない恥垢野郎もいるがの。
sageれない馬鹿には付ける薬もないわ・・・・
177名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 08:45:02 ID:YtqIgMQE
>>176
そのレスはアンカーミスったらまずいだろwwww
178名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 08:51:09 ID:0bWueKgx
ここは注文と職人とやたら聞き分けのいい住人(若干一名除く)の多い料理店でつね
179名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 08:53:26 ID:EcY0l3Oz
>>178
ここは料理店じゃありません。
【濱中アイ】氏家ト全総合 11時間目【妹は思春期】です。
180名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 10:09:36 ID:xCeXkgB/
もう少し、マターリしていきましょうv
これでは神々も書き込みにくいでしょうし・・・
181名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 11:34:46 ID:ZWUEfcVa
痴女はイイ!
182名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 11:44:53 ID:QE7gJxQU
とりあえず、今週のカナミの入浴シーンで、続きを想像しながらヌキました
183名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 11:51:56 ID:xCeXkgB/
マターリしてきました
この調子でイきましょう!
184名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 12:03:07 ID:T0lLZrOw
>>145
全然OK。
濱中アイと濱中おさむの共通点は苗字のみ。
ゆえに三振すると爽快。
185名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 12:17:51 ID:iqKpvxfg
アヤナ婚約モノの続き、今からでも来ないかな…
186名無しさん@ピンキー :2005/10/24(月) 12:31:49 ID:8w3AQmfH
おお、これは失礼千万をいたした、173殿
逝ってきまする・・・・
187トマソン:2005/10/24(月) 19:37:20 ID:T/nlxIql
 トマソンです。
 今では野球に興味のない私は日本シリーズなぞ無関係に小ネタを一つ。
188トマソン:2005/10/24(月) 19:38:31 ID:T/nlxIql

 秋といえば文化祭のシーズン。ある日の放課後のこと、和風喫茶店を出店すべく、
小笠原高校一年ニ組は準備に忙しかった。

 カナミ達はメニューについて相談中だった。
「緑茶、煎茶に和菓子は基本として、ウリになる高級メニューが欲しいのよ。
あ、ウリっていっても体を売るわけじゃないわよ?」
「分かっとるわ」
 当然のようにボケ突っ込みが飛び交う。ちなみにこれはショーコとアキの会話である。
「私たち高校生なんだから、体は売れないよね。じゃあ代わりにパンツを」
「やめい!」
 カナミのボケも相変わらずだ。

「さて真面目な話、アワビの塩焼きと梅干しにお茶のセットってどうかな? お隣の
おじいちゃんが大好きなんだけど」
「ん〜でもアワビじゃ、ちょっと値段が高すぎるんじゃない? 知り合いの魚屋さんに
相談はしてみるけど」
「あくまで目玉メニューだから、限定10個とかでいいと思うんだけど。サイズも小さ
いのでいいよ」
「それで良ければなんとかなるかも。スライスしてもいいしね。聞いてみるわ」
「では、そっちはショーコさんに任せて、私たちはポスターを作りましょうか」
「絵も入れたいね」
「よしマナカ、アンタの才能を見込んで、絵描いて! 茶碗と茶托の横に、アワビと
梅干しの絵!」
「分かりました。ではアキさん」
「なに?」
「実物を見ながら描きたいので」
「うん」
 肯定しながらも、嫌な予感がアキの心に湧き上がる。

「パンツを脱いで、四つんばいになってください」

 アキの額に裏筋、いや青筋が浮き上がった。
「ボケ? ボケか? ボケだよな?」
 ツッコミはスルーされ、さらにボケの上乗せが飛んできた。
「私に見られるのが嫌でしたら」
 さっとマナカが手鏡を差し出す。
「これを使って自分で描いてください」
「ボケって言えよこのボケ!」
189トマソン:2005/10/24(月) 19:40:47 ID:T/nlxIql

 当たり前だが断固拒否の姿勢を示すアキに、カナミは残念そうだ。
「アキちゃんは嫌みたいだね、残念。じゃショーコちゃん、代わりに脱いでくれる?」
「しょうがないわねえ」
「って、脱ぐのかよ!」
「最近露出に目覚めちゃってね」
 するりと純白のショーツが足首まで落ちた。なぜか、微妙なところがべとべとに濡れ
ている。ショーコは四つんばいになった。
「今ならまだこっちに戻って来れ」
 そこまで言いかけたアキだったが、むき出しになり突き出されたショーコの尻を見て
固まってしまった。

「…………剃ってるのは知ってたけど」
 ショーコのそこは、陰毛もケツ毛も全部まとめて綺麗に剃られていた。白い肌の尻た
ぶがぷるんとはじけ、媚肉もアナルも、惜しげもなくすっかりあらわになっている。
 だが、それはまだいい。秘裂に突き刺さっているこれは……。
「ショーコちゃん、ずっと挿したままなの?」
「あ! いけない、バイブ入れたままだった! あ〜びしょびしょ……」
 透明な粘り気のある液体が、太腿をつーっと垂れて流れた。
 ショーコが手を伸ばし、男根をかたどったそれをにゅるりと引き抜くと、割れ目から
かすかに黒ずみ始めた中身が引きずり出され、はみ出した。
 マナカは一心不乱に筆を動かし始めた。

「お前……麻痺してんじゃねーの?」
「はぁ……そんなことないわよ……ほら、見られるとこんなに気持ちいい……はぁ……」
 顔を赤らめ、荒い息をつくショーコ。
 カナミが笑顔をアキに向けた。表情は天使のようだが、手にしたバイブとのアン
バランスさが悪魔的な眺めを形成している。
「アキちゃんも試してみる?」
 突っ込まない、突っ込んで、突っ込む、突っ込むとき、突っ込めば、突っ込め。
動詞「突っ込む」、マ行五段活用。
 アキは大きく息を吸い込んだ。
「お断りだ!!!」


 余談ながら、文化祭当日。
 マナカ作のリアルな絵が描かれたポスターを前に、思い悩む男が一人。
「うーん……」
「どうしたの、坪井君」
「あ、小宮山先生。いや、このポスターなんですが、高校の文化祭にはどうかと思って」
「矢印して『アワビ』『梅干し』って書いてあるじゃない。ぜんぜん大丈夫よ」
「ん〜でもなあ……」
「というか、なんだと思ったのよ。さては、欲求不満が溜まっているんじゃない? 
抜いてあげよっか」
「な……うわあああああ!」

 もう一人、別のところでポスターを前にして、恍惚の表情を浮かべる男がいた。しば
らく眺めた末、なぜか手を伸ばし、下半身を押さえる。
「どうしたカズヤ? そんなところに突っ立って」
「…………出た」

190トマソン:2005/10/24(月) 19:41:52 ID:T/nlxIql
 おしまい。
 最後の「……出た」はペピトーン氏の「学校のかい談」より盗用。
ペピトーン氏、すみません。

タイトルは「変態はモデルのみならず」にしときます。
#「しゃせい」かとも思いましたがベタ過ぎる。
191名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 19:47:00 ID:O/RmDiB/
GJです☆

ショーコが遠い世界に…
192名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 20:39:19 ID:LFDB450g
GJ
193名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 20:47:59 ID:RyjDIuLD
乙そしてGJ!!
小ネタって初じゃないっすか?テンポよくてイイ!!
ショーコ&リアルにアワビを描くマナカワロスww

ところでトマソン氏の名前の由来は?サッカーファンとかですか?
194名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 21:19:49 ID:r+9ktKyg
ワロスwwwwwwトマソン氏乙!
195トマソン:2005/10/24(月) 21:26:08 ID:T/nlxIql
>193
感想どうもです。
小ネタは「早すぎた好奇心」「欲望誤爆」に続く3作目になりますか。

「トマソン」の由来は元ジャイアンツのゲリー・トマソンです。
数いる駄目外人の中でも有名な名前かな。

野球に興味があったころの駄目外人の名前を思い出して名乗ってみたら
実は大物?だったというわけです。

大体、名乗った頃は一発屋のつもりだったのに、これが26作目だからなあ(トオイメ)
196名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 21:39:26 ID:EZeE0OFm
剛毛の陰毛を剃り上げるぞ
197名無しさん@ピンキー :2005/10/24(月) 22:24:45 ID:8w3AQmfH
>>トマソン氏GJ!
くはあッ、もう26作目でごじゃるか!
大エース、郭氏の存在がデカすぎるからきずかないけどw
他のスレなら立派なエースでごじゃる!
今回も妹キャラを把握した馬ーな展開が最高!
198名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 22:40:14 ID:bi+ttyqD
古田氏、保管庫更新乙であります!
199名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 00:16:03 ID:iUqgjMLA
トマソン氏乙&GJ
こーゆーお笑い小ネタ系にピッタリだな、この4人はw

てかカナミもショーコも毛無しかw
200173:2005/10/25(火) 00:26:26 ID:yvMdaJAU
正直吹いたw
マターリしていきましょう!
201名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 06:15:57 ID:926jPZkZ

痴女はイイ
202名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 07:28:52 ID:lvTAYBxI
今岡ハァハァ
203名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 09:48:25 ID:nyHgWhq/
ナツミ( ̄ε ̄@)
204名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 21:02:32 ID:g3K3vTjO
職人と住人の皆様、こんばんは。72です。
>>38->>45の続きを投下させていただきます。
いやー、ひたすら妄想膨らませてたら話がやたらと長くなるわ、
収拾がつかないわでもう…大変でした。ハア…
やっぱり小ネタが分相応ですね、私は…

というわけで後編投下。
205名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 21:03:11 ID:lwJPOFfm
今岡がカナミに嫉妬されぶち切れるのをキボンヌ
206名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 21:05:11 ID:g3K3vTjO
その後も二人のアキへの責めは休むことなく続けられた。
「く…ぐふぅ…!!」
"どさっ…"
そして再び絶頂へと導かれたアキは、そのままマットの上に崩れ落ちた。
(ア、アキ…)
マットの上で息をはずませるアキ。それを心配そうに見るシンジ。
…だが"宴"はここからが本番なのだ。

「それでは、アキちゃんを運びますか…」
「うん…じゃあマナカちゃんはアキちゃんの足を持って…」
「待ってください…アキちゃんにブルマを穿かせますから…」
そう言って、マナカが脱がしたブルマをわざわざアキに穿かせた後、
二人はマットの上で力尽きているアキの身体を持ち上げて、シンジが先ほどまで座っていた跳び箱に彼女を運んだ。
そしてアキはそのまま跳び箱の上に乗せられ、シンジにお尻を向けてうつぶせの状態にされる。


「ん…え…おまえ…まさかこのシチュエーションって…」
後ろで手を縛られ、口に猿轡をはめられ、跳び箱の上にうつぶせにされた女子校生(ブルマ付)。
どこかで見覚えがあるような…
アキの姿を見て奇妙なデジャビュを感じたシンジに対し、カナミはにっこりと笑って切り返す。
「思い出した?このシチュエーション…お兄ちゃんがこの前借りてた
『ドスケベ淫乱女子校生・放課後の痴態』からインスパイヤしてみました…どう?」
「やっぱりか!!…おまえ…勝手に人のビデオを…」
何でいつも俺の部屋から持ち出してんだ、と突っ込もうとするシンジだが、
カナミが続けざまに痛恨の一言を。
「…でもさ、お兄ちゃん…
ぶっちゃけこういうの、好きでしょ?」
207名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 21:07:06 ID:g3K3vTjO

「………大好きです。」
…だめだシンジ。この正直者が…

「やっぱりねえ…私が調べた限りじゃお兄ちゃんそのビデオ3回は借りてるもんね…」
「な、なぜそんなことまで知っている!」
妹に完全に趣味嗜好を読まれているという現実に、兄は改めてがっくりと肩を落とした。
「まあまあ、細かいことはいいじゃないの…ところでマナカちゃん、そっちの準備は?」
「準備完了です。じゃあ録画始めますよ…」
マナカはそう言うと、三脚の上にセットしたカメラの録画スイッチを入れた。
ジーッと静かな音を立て、カメラが回りはじめる。
「ごめんね、さっきからずっとおあずけで。たっぷりと楽しんでね、お兄ちゃん。」


(はぁ…さてと…しかし、これは…)
気を取り直し、シンジは改めて跳び箱の上のアキをじっくりと眺める。
ちょうど目の前に突き出された、アキのむっちりとしたお尻。はちきれそうな白い太もも。
ぴっちりとフィットした紺色のブルマが、それらをシンジにとってより魅惑的に感じさせる。
「ぐ…くふう…」
アキがその肢体をもぞもぞと動かすたびに、それは彼の前でいやらしく"ぶるん"と震える。
"ごくりっ…"
アキのその肢体に魅入られつつ、シンジは思わず唾を飲み込む。

思えばさっきから一時間余りずっと"おあずけ"を食らっていたのだ。
そして今アキは自分の目の前でその淫乱な肢体を、生贄の台と化した跳び箱の上に捧げている。

―目の前の拘束された少女を犯したい―

シンジの頭の中はもはや"性欲"を飛び越え、半ば"獣欲"に支配されつつあった。
「はあ…はぁ…ふう」
それに呼応するかのように、シンジの息も荒くなっていく。

―まあ全てはカナミとマナカの手のひらの上という事は分かっている。
カメラも回っているし、傍らではその二人が目を輝かせて見守っている。
分かってはいるのだが…。
(これはもう、楽しまなきゃ損だよな…俺ももう我慢の限界だし…)
―もうどうにも収まらぬシンジは、目の前のアキの柔肉を両手でつかみゆっくりと揉んだ。
"むにゅう…"
シンジが力をこめるたびに、アキのブルマに包まれた張りのあるお尻の弾力が、
シンジの手の中に確実にはね返ってくる。
(うはぁ…この感触…たまんないな…)
そのむっちりとした感触に感動すら覚えながら、続いてシンジは赤子の頭を撫でるかのように優しく、
そして夢中でブルマをさすっていく。
"すり…すりぃ…"
「う…くふう…ぐうん…」
恋人に愛撫されている事に興奮したのか、再びアキは喘ぎ声を漏らす。

マナカの愛撫を受けていた恥丘を覆う部分には、愛液による染みができていた。
よく見るとそこはまた湿り気を帯び、再び濡れはじめている。
"じわっ…"
そして陰部からはいまだ蜜が止まることなくあふれ出し、じわりじわりとその染みを広げていく。
既にアキがシンジを受け入れる準備は完全に整っているようだ。
20872@すみません、206からです:2005/10/25(火) 21:08:48 ID:g3K3vTjO
(…さて、どうしようかな…?)
さて、いざ突入…とその前に―
―挿入の際のブルマの扱いにシンジは悩む。
(ブルマを下ろすか…それとも穿かせたままでいくか…?)
脱がして生のお尻を楽しみながら挿入するも良し。
(確かビデオではそうしてたよな…でもなあ…)
だがブルマを穿いたまま挿入して、その感触を味わうってのも捨てがたい。
(だとすると挿入はブルマの隙間からだから、ちょっと挿入しにくいしな…。)
しばしの間、真剣に悩みこむシンジだったが。
(何かいい解決策はと…ん?…あれは…)

何気なくマットの上を見たシンジの目に入ったもの…それは手芸用の裁ち鋏であった。
先ほど二人がアキの上着の胸の部分を切り抜いた時に使ったものである。
(よし、これなら…)
シンジはすかさずその鋏を手に取ると、
アキの恥丘を覆う部分の布を引っ張り上げ、躊躇せずそこに縦向きに鋏を入れた。
"ジョキッ…"
「あっ!そのブルマはお古じゃないんだけど…」
カナミが兄の予期せぬ行動に驚いて声を上げるが、シンジはその手を止めない。
"ジョキ…ジョキッ…"
そのままアキの秘所の割れ目の筋に沿って、シンジはブルマの生地をはさみで切っていった。
"ジョキリ…ジョキン"
―こうしてブルマはアキの陰部からアナルの辺りまで無残に切り裂かれ、アキの陰部が丸見えになった。
「わあぉ…お兄ちゃん今日は大胆だね…」
「ええ…よっぽど溜まってるんでしょうね、お兄さん…」
いつも以上に積極的な兄の行動力に、傍らで素直に感心する二人。
だが既に、今のシンジには二人の戯言など耳に入らない。

二人を無視して、シンジは鋏で裂かれてできた穴からアキの濡れた陰唇に指を差し入れて
一緒に左右に開いていく。
"ピリ…ピリッ…"
"くちゅう…ぬちゅ…"
布がちぎれる音と共に、シンジの前にアキの開かれた陰部が露わにされた。
シンジはそのままゆっくりと指を膣内に差し入れる。
"ぬちゅう…"
指を軽く動かすと、それと同時にアキのアナルが破かれたブルマの隙間からひくひくと収縮する。
「ひ…ひぐぅ…」
「アキ、きれいだよ…」
アキの呼吸に合わせて蠢く陰唇と菊門を、愛おしそうにしばし眺めた後―
(よし…そろそろ…)
―アキの陰部から顔を離したシンジは立ち上がり、一気にズボンと下着を下ろして自らの分身を取り出した。
それは待ちかねたように勢いよく飛び出し、天を仰ぎ見る。
(うわ…俺のムスコ…いつもより…)
シンジにはそれが普段の時よりも大きく、硬くそびえているように見える。
「すっごーい…お兄ちゃんの…そそり立ってるよぉ…」
「…確かに…いつもより大きく見えますね…はぁ…」
傍らで見るカナミとマナカからも思わず感嘆の声が漏れる。
20972:2005/10/25(火) 21:09:50 ID:g3K3vTjO
そしてシンジはアキの腰を抱え込み、分身の先端をアキの秘所へとあてがった。
「いくよ…」
「ふっ…くふ…」
"ず…ぐちゅ…"
腰を沈め、ゆっくりとアキの膣内へと侵入していくシンジ。
"ずちゅう…ずぷう…"
「ふっ!…ぐう…ふぅ…」
シンジの物が押し入ってくるに、アキはその身体を震わせる。
十分に潤ったアキの膣はシンジをすんなりと受け入れ、やがて奥まで到達した。
「よし、動くよ…」
"ぐちぃ…ぬちゅ…"
―はじめはゆっくりと、そして次第に速く―
「くっ…ふっ…気持ちいいよ…アキ…」
"ずっ…ずずっ…"
「あふぅ…ぐふ…ぐう…ひぅ…」
閉ざされたアキの口の隙間から、喘ぎと充足感が入り混じった声がとめどもなく漏れる。
その声に触発されたのか、シンジは左手でアキの乳房を鷲掴みにして搾り取るように揉みこむ。
もう一方の手は下半身の結合部へと伸び、アキの陰核に触れてそこをこすりあげる。
(ああっ…いや…)
いつもより激しいシンジの責めに、アキの意識は朦朧になる。
そんなアキを気遣う余裕もないのか、シンジはただ獣のように腰を振り
その肉棒はアキの中をめちゃくちゃに掻き回していく。
(はあぁ…シンジさんに…私…犯されてるよぉ…)
拘束された自分の肢体が、今シンジのなすがままに蹂躙されている―
何の抵抗もできぬアキは自分の置かれた状況に羞恥心を感じつつ、
ただひたすらに湧き上がる快楽に身を委ねていった。
21072:2005/10/25(火) 21:11:11 ID:g3K3vTjO
―そんなアキとシンジの激しい絡みの横で、
カナミとマナカによるもうひとつの"宴"が始まろうとしていた。
「あ…あの…マナカちゃん…」
「?はい、なんでしょう?」
「…あ、えと…その…」
もじもじと顔をマナカの顔を見るカナミ。
彼女の手はいつの間にか自らの股間をまさぐっている。
「ははぁ…カナミちゃん、もしかして…?」
「あ…。うん…お兄ちゃんとアキちゃんの絡みを見てたら…あの…」
「仕方ないですよね…あんなに激しい絡みを見せ付けられたら…」
そう言ってマナカは強引にカナミの股間の上の手を払った。
「あ…マナカちゃん…?」
確かに、カナミの恥丘はじわりと湿り気を帯びてブルマに染みを作っている。
その様子を見て、マナカはくすりと微笑んで意地悪くカナミの耳元でこう囁く。
「あらぁ…カナミちゃんたら、ぐしょ濡れじゃないですか…アキさんのこと言えませんね…」
「いや…そんなこと…言わないでよ…」
さっきまでアキを嬲っていたドSのカナミはどこへやら。
すっかり大人しくなったカナミの陰部にマナカの手が触れ、ブルマの上に浮き出た割れ目に軽く指を沈める。
"じゅくっ…"
「あ…んっ…」
マナカの指の感触に、思わず喘ぎをもらすカナミ。
小悪魔の笑顔を浮かべながら、マナカはなおも言葉で責める。
「でも…ここは気持ちよくなりたいんでしょ…違いますか?」
マナカに確信を突かれ、カナミは恥ずかしそうにはっと顔を伏せる。
―しかし二人の淫靡な熱気に当てられた今のカナミに、否定の言葉など口に出せるはずがない。
「…うん…お願い。そうじゃないと私、身体の火照りが収まんないや…」
「わかりました。それじゃあ、下を脱いで…」
「う、うん…」
マナカに言われるがまま、カナミは素直にブルマと下着を脱ぎ捨てる。
処女であるカナミの陰部は、先ほどのアキと同じようにぐっしょりと濡れ、
その愛液によってピンク色に輝いている。
「きれいですよ、カナミちゃん…これでイカせてあげますね。」
そう言ってマナカは自らのカバンからピンクローターを取り出す。
そしてそれをカナミの恥丘に当て、スイッチを入れた。
"…ブゥン…ブィーン…"
「あ…いいっ…ん…」
陰部に加えられる心地よい刺激に身体を震わせるカナミ。
さらにマナカはカナミの上着をめくり上げる。
「ふふ…可愛い胸…」
"…ちろ…ちゅ…"
マナカは隠れていた小さな胸に指と舌を這わせ、アキと同じように快楽へと導いていく。
「あ…んっ…マナカちゃん…いいよぉ…ああっ…!」
「いいですよ…ほら、その喘ぎ声をもっとお兄さんに聞かせてあげて…」
「ふぅんっ…ああっ…!いやぁ…んっ…」
まるで子猫同士がじゃれあっているかのように、二人の身体が絡み合う。
「あぁ…私…イッちゃう…!…お兄ちゃんっ!!」
「じっくり聞いてあげてくださいね…あなたの妹はこんなに淫乱ですよ!」
カナミへの責めを続けつつ、マナカはアキと結合中のシンジに語りかける。
21172:2005/10/25(火) 21:12:42 ID:g3K3vTjO
「ふっ!…くっ…!」
「くふう!!…ぐっ…!!」
マナカの声が聞こえていないのか、その問いにシンジは何も答えぬままに
ただ一心不乱にアキの膣を犯していた。
アキも自ら腰を振り、二人は互いに汗を飛び散らせて交りあっている。
(どうやらあちらも限界みたいですね…)
二人の喘ぎ声とシンジの突きの様子からそう判断したマナカは、
半裸になったカナミのその未熟な身体を舌で舐め回し、カナミを更に激しく攻めていく。
"…ちゅう…つつ…ぺちゅ…"
「ああっ…マナカ…ちゃん…」
カナミはマナカにされるがまま、その肢体をのけぞらせて快楽の海に浸っていく。
「…さあ…カナミちゃん…お兄さんたちと一緒にイカせてあげますね…」

「はあぁ…いい…もう…だめっ…!!」
「う…俺も…限界…っ!!」
「ぐ…ふうっ!!…あふうっ!!」

シンジ、アキ、カナミの三人はそれぞれ絶頂へと昇りつめていき―

「うあ…うおおおおっ!!アキぃ!!」
アキの膣にぎゅっと締め付けられて、耐え切れずにシンジが。
「ぐくっ…ひんじはぁん…くひぃいいいいっ!!」
シンジの溜まりきった熱い欲望の塊が膣内に放出され、アキが。
「あ…いくぅううううっ!!おにいちゃんっ!!あああっ!!」
シンジとアキの艶声を聴き、そしてマナカにとどめの刺激を受けてカナミが。

―それぞれが快楽の絶頂へと達し、崩れ落ちていった。
21272:2005/10/25(火) 21:14:11 ID:g3K3vTjO
「…シンジさん、今日は激し過ぎですよ…もう」
しばし快楽の余韻に浸った後、ようやく拘束を解かれたアキ。
シンジに対してほっぺたを膨らませて怒る。
「いや…本当にゴメン。…でもさ、分かるだろ?もう俺、止まれなくて…
…あ、いや、弁解の余地もないけど…ゴメン」
ただひたすらに謝るそんなシンジを見て、アキはくすりと笑う。
「くす…いいですよ、もう。まあシンジさんとの初めても強引なものでしたしね…」
「あ…いや…でも」
「それにですね…実は」
「ん?」
「…最近、この"勉強会"…少し好きになってきちゃって…」

…しばしの沈黙の後、シンジが口を開く。
「…やっぱり?」
「あ…ええ、カナミたちに責められるのも…いいかなあって」
照れながらそう語るアキに、シンジはその唇に軽くキスをする。
"ちゅっ…"
「あっ…!」
突然のシンジの行動に、顔がかあっと真っ赤になるアキ。
(…可愛いなあ、アキ…こういう所も好きなんだよね…)
―そうシンジが思った直後、アキの口から思いも寄らぬ一言が。
「…あの、シンジさん…お願いがあるんですが…」
「へ?」
「あの…今のキスで…また火が点いちゃったみたいで…
…もう一回、抱いて下さい…今度は拘束無しで…お願い、シンジさん…」
「…マジですか?」
戸惑うシンジ。自分で言ったアキも恥ずかしくなったのか、さらに顔が赤くなる。
「何度も…言わせないで下さいよぉ…」
その潤んだ瞳で、じっとシンジを見つめるアキ。
(…まあ…いいかあ…)
傍らではカナミとマナカが今後の計画を楽しそうに語ってはいるが―
(…もう今更この二人に隠すものは何もないしな…はは…)
―開き直ったシンジは二人の事など気にせずに、そのままアキをマットの上に押し倒した。

「…あら、お二人さんたら…もう二回戦ですか?」
「若いっていいよねえ…そうだ、ビデオ、ビデオと…」

そんなカナミとマナカの声を聞きつつ、再び絡み合う二人は思う。


―もう、逃れられないよな―

―ええ、そうですね…。この"宴"からは、もう二度と―

(おしまい)
21372:2005/10/25(火) 21:16:30 ID:g3K3vTjO
以上です。お目汚し失礼しました。
途中名前欄ミスった…orz 話は>>206から始まっていますので、お願いいたします。

エロく書くのはやっぱり苦手です…
妄想をなかなか文章に起こせないんですよね、これが。
今回ので力を使い果たしたので、おそらく次のSSは小ネタになると思います。

それではまた。
214名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 21:24:06 ID:hxvGufZ7
読んだ!勃った!GJ!!
215名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 21:36:05 ID:HtZ565eu
GJ!!
メインのシンジ×アキよりもマナカ×カナミにハァハァしてる俺ガイル
216名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 21:37:21 ID:UA/zHRHy
72氏GJ!エロティカルヒット!
217ピンキリ:2005/10/25(火) 23:44:47 ID:1u6E2qdf
急遽、「アイのカタチ」第五話を投下します。

『「アイのカタチ」は……日本シリーズが終わる頃までには続きを何とかしたいと思います』

前スレの最後で、こう書きましたが、
ええ、日 本 シ リ ー ズ が 終 わ っ て し ま い そ う で す し 、 明 日 で 

明日は仕事があって投下出来ないので、今日させてもらいます。

スルー対象ワードは、「エロ無し」「修羅場」です。
では投下↓
218ピンキリ:2005/10/25(火) 23:46:19 ID:1u6E2qdf
「よし」
 マサヒコは洗面台の鏡の前で、自分の服装と髪をチェックした。
あまりファッションに頓着の無いマサヒコだったが、デートとなると適当に服を選ぶわけにはいかない。
「いってきます」
 玄関のドアを開け、マサヒコは奥にいる父と母に声をかけた。
いってらっしゃい、という声がハモってマサヒコの耳に返ってきた。
次に母が「遅くなるようだったら電話してきなさい」と言ったようだったが、
ドアを閉める音と重なったために、マサヒコははっきりと聞き取れなかった。
「ふぅ」
 マサヒコは門を出ると、空を見上げた。
空には雲ひとつ無かった。快晴と言ってよいであろう。
九月に入ってからしばらくはぐずついた天気が続いていたが、今日は違った。
天気予報では雨の降る確率は午前中は0%、午後から10%と言っていた。
外出するのに、傘を持っていく必要は無いだろう。
だいたい、雨なんぞに降られては困る。
何と言っても、今日は久しぶりのアイとのデートなのだから。
219ピンキリ:2005/10/25(火) 23:49:00 ID:1u6E2qdf
 集合場所はいつものところ、駅前の時計塔の下だ。
マサヒコはバスから降りると、その方向へと歩いていった。
時計塔がマサヒコの視界に入ってきた。
その電光表示は【9/11(SUN) AM9:31】、約束の時間の三十分前を示している。
「あっ」
 マサヒコは声を小さくあげると、時計塔の下へと駆け寄った。
時計塔の下にいる、女性のところへ。
「アイ先生……」
 まただ、と思い、マサヒコは頭をポリポリとかいた。
デートの時は男性が早く待ち合わせの場所に着き、
後から女性が遅れてやってくるというのが、デートというもののイメージのひとつになっている。
ドラマやマンガの中では、大抵そうだ。
もちろん、現実は違ってくる。
二十分早く着いたマサヒコの目の前には、それよりも前に来ていたアイがいる。
マサヒコは別に時間にルーズな方ではない。
約束の時間に一分足りとも遅れたことはない。
だが、マサヒコが来た時には、絶対にアイが既にそこにいるのだ。
一回目のデートからずっと、それは変わらない。
今日こそは、と思ってかなり早めに家を出たのだが、それでも結果はこうだった。
「おはよう、マサヒコ君」
「おはようございます、アイ先生」
 やはり、男が遅れてやってくるというのは格好がつかないものだ。
恥ずかしい、という気持ちにすらなってくる。
と、そんな思いが顔に出たのだろう。
アイはニコリと微笑むと、慰めるようにマサヒコに言った。
「私が早かったわけじゃないよ。マサヒコ君も十分早かったよ」
 聞き様によっては男にとってかなりショックな台詞である。
「十分前くらいには着くつもりでいたんだけど、たまたま一本前の電車に間に合っちゃって、それで」
「はぁ……そうですか」
 マサヒコはアイの瞳を見た。
アイが嘘をついているかどうかを見抜く時は、目を合わせればいい、とマサヒコは知っている。
アイは動揺して必ず視線を外すのだ。
だが、今回は逸らすことなく、じっとマサヒコを見つめ返してきた。
意図的に早く来た、というわけでは無さそうだった。
220ピンキリ:2005/10/25(火) 23:50:09 ID:1u6E2qdf
「じゃあ、行きましょうか」
 マサヒコはそっとアイに向かって手を差し出した。
躊躇うことも、恥ずかしがることもなく、アイはその手を握り返してくる。
「予定通り、映画を見に行ってから食事をするということでいいですか?」
「うん」
 マサヒコとアイは手を繋ぎ、隣町の映画館へ行くために、駅の中へと入っていった。
「でも、晴れて良かったですね」
「そうだね」
 マサヒコは背が伸びたし、顔つきも大人っぽくなった。
アイはもう成長しきっているので、これ以上大きくならないし、生来童顔だ。
周囲から見れば、何となくアイの方が年上だなという感じはするが、それでも六歳の差があるとは思えないだろう。
不釣合いだとか、違和感だとかは全く無かった。
それだけ二人のカップルぶりが板についてきた、という証明なのかもしれない。
「【神様仏様と呼ばれた男】【恋のラッキーゾーン】だと神宮シネマ、【アパッチ野獣軍VSアストロ集団】だったら川崎ホール」
「【インディ・バースの冒険〜三つの宝冠の伝説〜】と【ボビー・ザ・マジシャン】は藤井寺一番館ね」
 事前に情報を仕入れて、おもしろそうな映画を選び出してから観に行くというのが普通だろうが、
マサヒコとアイはそれをしなかった。
映画程批評が別れるモノも無い。
おもしろいという評判の大作でも、あまりのつまらなさに途中でグーグー夢の中へ、ということもある。
それに、当日現地に行ってみてから考えるという場当たり的な選び方も、結構楽しいものだ。
ドキドキ感があるし、何より外した時のショックが少ない。
もっとも、これは比較的おおらかな性格のマサヒコとアイだからこそ出来るデートの仕方だ。
デートはきっちりスケジュール通りに、というカップルにはお勧め出来ない。喧嘩別れの元になる。
「やっぱり恋愛モノがいいですか?それなら、【恋のラッキーゾーン】かなぁ」
「アクション系でもいいよ。【インディ・バース】も何かおもしろそう」
「感動モノだと【神様仏様と呼ばれた男】【ボビー・ザ・マジシャン】ですよね」
「【アパッチ野獣軍VSアストロ集団】は……戦争モノね。さすがにこれは私はパス」
 切符を買ってゲートをくぐり、ホームで電車を待つ。
その間、ずっと二人は笑顔で楽しそうに、映画のことについて話をした。
話題は何でもいい、こうやって言葉を交わすこと。
それが、デートという行為をより充実したものにしてくれるのだ。
221ピンキリ:2005/10/25(火) 23:51:37 ID:1u6E2qdf
                 ◆                     ◆

 マサヒコとアイが駅の改札口に消えてから一時間程後、
二人が待ち合わせをした時計塔の下に、三人の少女が集まった。
「おーい、ミサキちゃーん、こっちこっちー」
「遅いわよ。あと数分で時間オーバーじゃない」
「うん……ごめん」
 リンコとアヤナ、そしてミサキだ。
「じゃー早速行こうよ」
「そうね、まずどこかでお昼を食べましょう」
「……」
 新学期が始まってから、ミサキの変調に真っ先に気づいたのはアヤナだった。
日中、学校で顔を合わせているからすぐにわかったのだ。
おかしいと思って声をかけても、どうにもハッキリしない答しか返ってこない。
ハッパをかけるように挑発気味の言葉を浴びせても、全く反応してこない。
アヤナとしても、ミサキの元気が無いことには、勝負の売りようも無いわけで……。
とにかく、原因を探るしかないとアヤナは考えた。
「まず、隣町に行きましょう。あそこの駅前のビルの最上階にいいフランス料理のレストランがあるのよ」
 それで、リンコを巻き込んで、女三人で遊びに行こうというプランを立てたのだ。
「えー、でも高いんじゃ……」
「そうでもないわ。ランチメニューなら一万円もあれば足りるわよ」
 アヤナのサラリとした台詞に、リンコとミサキは思わず仰け反った。
一万円が高くない、とはさすがに良家のお嬢様である。
「……私、一万円ピッタリしか持ってきてないよう……」
「私も、一万五千円しか……」
「あら、それだけしか持ってきてないの?」
「アヤナちゃんはいくら持ってるの?」
 アヤナは財布(もちろんブランド品)を取り出すと、中の紙幣を数えた。
「うーん……十万円ってとこかしら。いざとなったら銀行からお金を引き出すわよ」
 リンコとミサキはまたまた仰け反った。
いくら最近の学生が金を持っているとはいえ、十万円を財布に入れている高校一年生がいていいのだろうか。
「仕方ないわね、私がおごってあげるわよ」
「え、え、え、いいの?そのランチ、一万円近くするんでしょ?」
「別に構わないわよ。今日は、私が声をかけたんだし」
 まったく、とんでもないお嬢様である。
リンコとミサキがよくよく見てみれば、アヤナは服装も上から下までバッチバチに高級品ぽい。
きっと、二人が今身につけている服を全部足して、さらに二倍してもおいつかない額のシロモノに違いない。
「……」
「……」
 リンコとミサキは思わず目を合わせた。
家は金持ち大豪邸、学業スポーツともに優秀、その上美人でスタイル抜群。
今更ながらに、若田部アヤナという人間が『どえらい』存在なのかわかった気がした。
222ピンキリ:2005/10/25(火) 23:53:00 ID:1u6E2qdf
「さ、何時までも突っ立ってるわけにいかないわ。行くわよ!」
「う、うん」
「あ……」
 アヤナはミサキの手を取ると、引っ張るように歩き始めた。
「ほら、今日はあなたのために外出の計画を立てたんだからね。もう少しピシッとしてよ」
「あ、うん」
 自分の言葉に照れているのか、アヤナはミサキの方を振り向こうともせずにずんずんと歩いていく。
「あー、待ってよ二人ともー」
 その後をリンコがすてててと小走りで追いついてくる。
「あの……若田部さん」
「ん?なあに?」
「あの……ありがとう」
「……礼を言われる程のことじゃないわ」
 きっと、頬が赤くなっているのだろう。
アヤナは若干顎を上げて、斜め前を見るような姿勢を取った。
「天野さんが元気が無いと、私は誰と勝負すればいいって言うのよ」
「……うん、そうだね」
 アヤナの優しさを感じて、ミサキは、少しだけ心が軽くなったような気がした。
日頃はツンツンしていてやたらと勝負に拘るけど、アヤナは本質は優しい少女なのだ。
ただ照れ臭さが、常にそれが表に出るのを阻んでいるだけで。
「とにかく、何を悩んでいるのか知らないけど、今日で忘れなさい。それで、明日からいつも天野さんに戻るのよ!」
「……」
 ミサキはその言葉には答えなかった。
それは、絶対に無理だろう。マサヒコのこと、アイのこと、考える度に辛くなる。今朝だって少し泣いた。
マサヒコとアイがつきあっているという事実、それはミサキの心臓に突き刺さった、決して抜けない氷の針だ。
これからどうすればいいのか、何をしたらいいのか、全然わからない。
ただ、悲しさだけが心と背中の上に降り積もっていく。
「五分後に電車が来るわ、的山さん、ほら早く切符を買って!」
「わわわ、急かさないでようアヤナちゃん、今お財布出すから」
 だけど、今日一日だけなら。
「さ、行きましょう」
「ちょ、ちょっと待ってってばー」
 アヤナとリンコと一緒にいる間だけなら、ミサキは、その辛さから解放されそうだった。
223ピンキリ:2005/10/25(火) 23:54:08 ID:1u6E2qdf
                 ◆                     ◆

 西の空に浮かぶ雲が、夕焼けで赤く染まり始めた。
半身を雲と同じように赤く染めながら、マサヒコとアイは商店街を歩いていた。
「アイ先生、疲れましたか?」
「ううん、大丈夫。マサヒコ君は?」
 二人が選らんだ映画は、【インディ・バースの冒険〜三つの宝冠の伝説〜】だった。
インディ・バースという名前のゴツイ白人男性が主人公で、タイガーガーデンと呼ばれる古代の遺跡を舞台に、
集めると大いなる名誉と栄光を得られるという三つの伝説の宝冠を巡って、悪党達相手に大暴れ―――
という内容で、まぁそこそこ楽しめた。
 その後、映画館の隣のカフェレストランで昼食を食べ、CD屋で視聴をしたり、
ゲームセンターでぬいぐるみを取るのに悪戦苦闘したり、甘味屋で餡蜜を食べたり……。
そんなこんなで楽しい時間を過ごした。
 そして、陽も傾いてきたことだし、そろそろデートもお開きの時間となったわけだ。
「……」
「……」
 マサヒコとアイは、しっかりと指を絡めあって、歩調をあわせて商店街を進んでいった。
これからどうするのか、二人は決めかねていた。
駅に着くまでに、答を出さないといけない。
このまま、電車に乗って今日は終わりにするのか。
晩御飯をどこかで食べて行くのか。
アイの家に行くのか。
それとも……。
「あっ」
 アイの体が不意に揺れた。
マサヒコが立ち止まったからだ。
「マサヒコ君?」
 マサヒコは、商店街から外れる一本の道を見ていた。
細い路地だ。
そこを通って、抜けると。
「……」
「……」
 二人が、過去に一度体を重ねた、ラブホテルの裏門に出る。
「……」
「……マサヒコ君?どうしたの?」
 アイは気づいていないようだった。
マサヒコはきょとんとしているアイの顔に目をやった。
そして、ひとつ首を振ると、アイに笑いかけた。
「何でもないです。さ、帰りましょうか」
「……ふぅん。ヘンなマサヒコ君」
 マサヒコは、本当はアイを抱きたかった。
アイの体を感じたかった。
裏路地へ進み、ラブホテルの前に来て、アイに求めたら、アイはおそらく拒絶しなかっただろう。
だけど、踏み出すことが出来なかった。
言葉で表すことの出来ない何か、それが、マサヒコにストップをかけた。
「マサヒコ君、何だったの?」
「別に、たいしたことじゃありませんよ」
 マサヒコは、アイのマンションに行くのも止めておこうと思った。
恋人なんだから、つきあっているんだから、遠慮なんてしなくてもいいのだが。
それでも、今日は素直にさよならして帰ろう、と。
今日は、ここまででいい。
楽しいデートだけでいい。
理由は無い。
今日は、それだけで、いい。
マサヒコは、そう思った。
224ピンキリ:2005/10/25(火) 23:56:16 ID:1u6E2qdf
「ねー、アヤナちゃん、ホントにこっちの道で駅に着くの?」
「大丈夫よ、夕陽がある方向、そちらへ行けば間違いなく駅に着くわ」
「でも、さっきの道は行き止まりだったでしょ」
「あああ、あれはしょうがないじゃない」
「それに、妖しいお店やラブホテルがあったし」
「だ、だから何?」
「お店の前に立ってた人に、ジロジロ変な目で見られたし」
「あーっ、道に迷ったのは私のせいよ!それは謝るわよ!とにかく、今は歩きなさい!」
「はーい」
 ギャアギャアと大きな声で会話しながら、
アヤナ、リンコ、ミサキの三人(大声を出しているのはアヤナとリンコだけだが)は夕焼けに染まった路地を歩いていた。
「ねー、何か曲がりくねってるよ」
「いつか大きな道に出るわよ。全ての道はローマに通ず、歩いていればどこか場所がわかるところに出るわ」
「いつか、っていつ……?」
「いつか、よ!」
 ミサキは小さくため息をついた。
まさか、このまま家に帰れないということはないだろうが、この分ではかなり時間がかかりそうである。
十分に楽しい時間を過ごせていたのだが、それにしても、最後の最後でこんなことになるとは。
「まさか、迷子になるなんて……」

 駅前のビル、その最上階のフランス料理レストラン。
リンコとミサキ、特にリンコは最初はビビリまくっていた。
どれだけハイソな人たちが集う超高級店かと思いきや、中に入ってみると結構普通の格好の客が多かった。
ガッチガチに固くならずにちょっと贅沢してみたい、そんなお客のためのお店なのだろう。
さて味の方だが、アヤナのオススメだけあって素晴らしくおいしかった。
貝の種類が何たらとかソースが何たらとかアヤナが解説してくれたが、二人の耳にはほとんど入らなかった。
目の前の料理をどう攻略するか、それで精一杯だったのだ。
何とかデザートまで食べ終え、勘定をアヤナに甘えた後、ファンシーショップへと向かった。
ぬいぐるみをはじめとした可愛らしいものは、ミサキは大好きだし、アヤナもリンコも大好きだった。
ナンパ男をかわしつつ(時にアヤナが眼光で撃退)商店街を色々と見て回った。喫茶店にも寄った。
ミサキにとって、あの出来事以来、初めて心から笑うことが出来た時間だった。

 前を歩く二人の掛け合いを見ていると、少しだけ元気が沸いてくるような気がする。
ミサキはそう思った。
本当に、親友というものはありがたい。
マサヒコのこと、アイのこと。
結局、二人には一言も喋らなかった。
話すべきだったのだろうか。
胸の内をぶちまけ、悲しみを、辛さを吐露すべきだったのだろうか。
それは、わからない。
そうしたとしても、二人は困惑するだけかもしれない。
数学みたいに、式があって、必ず答が出るような問題ではないのだから。
このまま、ずっとずっと喋ることが無いのかもしれない。
逆に、明日、打ち明けるかもしれない。
やっぱり、何もかもがわからない。
でも
「待って、二人とも」
 それでも、今日のこの時間だけは、少し救われたのだ、天野ミサキという存在は。
若田部アヤナと、的山リンコという、かけがえの無い親友二人によって。
225ピンキリ:2005/10/25(火) 23:58:49 ID:1u6E2qdf
「こっちよ、こっちに違いないわ」
「ホントにー?」
「二人とも、あんまり大きな声を出さないで」



「アイ先生、次はいつにしますか?」
「マサヒコ君はいつがいい?」



「ほら、あのビルの看板、あれ、見たことがあるでしょ」
「あ、確かに」
「駅が近いみたいね」



「じゃあ、次にすれ違った人が男だったら、俺が決めます」
「女だったら、私ね?」



「ここまで来たらもう大丈夫でしょ」
「でもまた迷うかもしれないよー、あそこにいる二人に道を聞こうよ」
「……最初から聞いてれば良かったかも」



「あ、女の人ですね。それじゃアイ、せん……」
「……どうしたの、マサヒコ君?」



「すいませーん、道を……あれ?」
「あ……」



「……あ、あ」









「……ミサ…キ……」

「……っ!」


「マ、サ、君……」

「え……?」

「濱中、先生……と、こくぼ、くん?」
226ピンキリ:2005/10/25(火) 23:59:59 ID:1u6E2qdf
パ、パッと、街灯に灯りがともった。
太陽が西の空に沈み、徐々に周囲が暗くなり始めている。
 駅まであと数百メートル。
出会ったマサヒコとアイ、そしてミサキ。
無言で立ち止まる五人。
その周りを、前から後ろから、人が通り過ぎ、追い越していく。
 マサヒコは、アイと結んでいた指を解いた。
口を開く。だが、言葉が出てこない。
 ミサキは口を掌で押さえた。
胸の奥から、凄まじい勢いで、熱い何かが駆け上っていく。
「ミ、サキ……」
 マサヒコはミサキの方へ手の伸ばした。
さっきまで、アイを握り締めていた、その手を。
「……」
 ミサキは半歩、後退した。
マサヒコの手の角度が上がるにつれて、後ろへ下がる歩数が増えていく。
 そして。

「あ、あ、ああ、あああああ、ああああああっ!!」
 怒り、悲しみ、悔しさ、やるせなさ、虚しさ。
それらが全て入り混じった声をあげ、ミサキは走り出した。
マサヒコとアイに背中を向けて。
涙の粒が頬から飛び、街灯に反射してキラキラと光る。
周囲の人間が、何事かという風に五人を見る。
「ミサキッ!」
 マサヒコはミサキの後を追おうとした。
だが。
次の瞬間、左の頬に熱い痛みを感じて、足を進めることが出来なかった。
「わか、たべ……」
 アヤナがマサヒコの前に立ち塞がり、その頬を思い切り平手で叩いたのだ。
「わか……」
 マサヒコは喋ることが出来なかった。
もう一度、アヤナが平手を叩きつけてきたからだ。
マサヒコはグラリと体を傾かせた。
「……わかったわよ」
「……え……」
「天野さんが元気が無かった理由が、今、わかったわよっ!」
 マサヒコは頬を押さえ、アヤナへと顔を上げた。
そこに三度、アヤナの平手が振ってきた。
「ぐっ……!」
 マサヒコは避けなかった。避けることが出来なかった。
「小久保君、アンタ、濱中先生と」
 アヤナの声が不意に弱々になった。
アヤナもまた、泣き始めていた。
227ピンキリ:2005/10/26(水) 00:01:38 ID:1u6E2qdf
「濱中先生と、アンタは」
 ミサキがマサヒコに背を向けて走り出した時、アヤナは全てを瞬時に理解した。 
ミサキが新学期から、元気が無かった、そのわけを。
目の前にいる、小久保マサヒコと、濱中アイ。
その、固く結ばれた手。
答は、ひとつだ。
「アンタは……ッ!」
 アヤナは、服の袖で涙を拭った。
「……最低よ」
「……!」
 その言葉は、マサヒコに衝撃を与えた。
三発のビンタよりも、はるかに強烈に。
 アヤナは身を翻すと、ミサキが逃げた方へと走り出した。
ミサキを探すために。
「アヤ、ナちゃん、マサヒコ君……!ミサキちゃん……!」
 呆然と立っていたアイが、アヤナの背中を追うように足を数歩前に出した。
しかし、それもまた止められた。リンコによって
「リンコちゃん……」
「濱中先生、小久保君……」
 リンコは泣いてはいなかった。
だが、その表情は悲しさであふれているように見えた。
「私、ミサキちゃんが小久保君のことを好きだって、高校生になるまで知りませんでした」
「え……」
「アヤナちゃんも、そう言ってました」
 リンコの声は、表情とは裏腹に淡々としていた。
「中村先生からは、鈍感過ぎるって笑われました」
 マサヒコとアイは、声帯が麻痺したかのように、一言も喋ることが出来なかった。
決して大きくないリンコの声が、周囲の人垣のざわめきを通り越し、二人の耳に突き刺さってくる。
「新学期になってから」
「ミサキちゃんの元気が無いとアヤナちゃんから聞かされたとき」
「体調が悪いんだ、くらいに思ってました」
「それで、今日は三人で外出して、励ましてあげようと」
 ここで、ポロリ、とリンコの目からも涙が零れた。
「……今、わかりました。全部。ミサキちゃんが元気が無かったわけを」
「ま、とやま……」
 腹の底から、搾り出すようにマサヒコが呟いた。
だが、後が続かない。
「ミサキちゃんは、知ったんですね」
 マサヒコとアイは、ビクリと体を震わせた。
「夏休みの間に、小久保君と、濱中先生がつきあってるってことに」
「それは……!」
 そんなはずは、とマサヒコは言おうとしたが、声にならなかった。
228ピンキリ:2005/10/26(水) 00:04:17 ID:1u6E2qdf
「……」
 リンコもまた、二人に背を向けた。
ミサキとアヤナ、二人が走り去っていった方向へ歩き出していく。
人垣が、リンコを通すようにさっと割れる。
「……追ってこないでね」
「え……?」
 リンコは振り向かずに、二人に言った。
「教えてくれなかった人は、ミサキちゃんの気持ちを無視した人は、追ってきちゃ、ダメ」
「……!」
 リンコの最後の言葉は、マサヒコとアイの肺腑をえぐった。


 リンコが去り、野次馬が散っても、二人はそこを動くことが出来なかった。
三人が行ってしまった方をただ、じっと見つめることしか出来なかった。
追わねばならない。
追って、追いついて、全てを話さなければならない。
そうしなければいけない。
 しかし。
二人の足は、地に縫い付けられたように、固まったままだった。


 遠くで、雷の音がした。
行き交う人々の動きが、せわしなくなった。
また、雷の音がした。
さっきよりも、近いところで。


 マサヒコとアイの横を通り過ぎた、会社帰りと思われる男性が、
折り畳み傘を鞄から取り出した。


 雨が、降ってきた。
229ピンキリ:2005/10/26(水) 00:05:21 ID:1u6E2qdf
ここまで。
はい、滅茶苦茶駆け足になりました。特に後半。
今週末を目処にしていたんですが、はい、事情が事情ですし。
急いで書いて急いでチェックしたので、誤字脱字が多いかもしれません。
それに、今までの中で一番まとまりが無い展開になっていると思います。
申し訳ありません。

次回で、マサヒコとアイの一番のどん底になります。
そして、マサヒコとアヤナ、アイとリョーコ、ミサキとリンコの会話、
マサヒコとミサキの和解、マサヒコとアイの愛復活(ここでエロシーンになると思います)
それで最後へと、という展開になる予定です。
……変わるかもしれませんが。

では、また。
230名無しさん@ピンキー :2005/10/26(水) 00:07:17 ID:fUsy0tLj
ピンキリ神キタ―――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
切ないけどGGGGGGGGGJJJJJJJJJだおう…・・・・
231名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 00:12:59 ID:G6dCveQj
ピンキリ様、GJ…っ!
まさかリアルタイムで遭遇&爆撃を受けるとは…ぐはぅ。
 
次回期待して待ってます!
232117(^ω^):2005/10/26(水) 01:00:25 ID:Luh2KqmL
ピンキリ氏、お疲れ様です
続きを期待して待ってます頑張って下さい。

阪神、お前ら死ぬ気で頑張れやw!しっかりせんかいwwピンキリ氏が気の毒だよ…(⊃д`)
233117(^ω^):2005/10/26(水) 01:12:09 ID:Luh2KqmL
うはwwwwwさげ忘れたおwwwwwスマソ!wwwww
234名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 01:35:58 ID:lUxP02Gu
シリアスですねぇ。
これからどーなるか大期待です!ピンキリ氏GJ!
235名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 01:53:20 ID:tRIMvGM7
GJ!!
続きが気になりすぎます!!!!!でも早くなくていいのでじっくり練り上げてください

ただ…アヤナの金銭感覚に軽く引いてしてしまいました
236名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 01:59:25 ID:dBE5Ua7+
やべぇw次回が気になるわこれ
ピンキリ氏GJ
72氏もGJJ
エロいよ勃ったよ!
237名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 07:50:13 ID:psbfrLSq
本文以上に、前文に氏の悲哀が凝縮されていて思わず涙が
238名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 08:40:10 ID:l4z+SYWY
藤川まで火達磨にするとは…
239名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 13:21:00 ID:mcthlf9x
痴女はイイ!
240名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 13:44:17 ID:aF2pX/pb
修羅場キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
241名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 20:22:58 ID:WBR9Pa/c

痴女キター
242名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 21:46:32 ID:Z06QJpeE
日本シリーズ終わったよーピンキリ氏w
ロッテ強ぇー
243名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 22:28:59 ID:cD8UzbAN
郭氏SS投下お願いしますよ〜
オメデトー
244名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 00:19:53 ID:n5T8ewPe
ロッテ、31年振りの優勝決定!!
郭氏、おめでとうございます!
SS、期待しております。
245名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 00:39:24 ID:cnFVO7yw
幕張な人とかカメレオンな人とか、
なんで鴎ファソは変な(ry
246バレンタイン6:2005/10/27(木) 01:15:50 ID:9YVNMBwu
ガムヲドーゾ
247ピンキリ:2005/10/27(木) 01:48:35 ID:+tLhlDai
無題。
スルー対象ワードは「野球ネタ」「カテキョ、妹、ひまわり混合」「と言うか全部がスルー対象」です。
投下↓
248ピンキリ:2005/10/27(木) 01:49:25 ID:+tLhlDai
 薄暗い地下室に、三人の女性が閉じ込められていた。
 濱中アイ。
 矢野アキ。
 今岡ナツミ。
 彼女たちが何故ここに放り込まれているかはわからない。
彼女たちにもわからない。
気がついたら、ここに倒れていたのだ。
「えーっと、その、はじめまして」
「…はじめまして」
「…こちらこそ」
 とりあえず、挨拶と自己紹介なんぞをしてみる三人。
状況が一もニもわからないのだから、それ以外にすることは無いのだ。
「で、ここはどこでしょう」
「…さぁ」
「なんでここにいるんでしょう」
「…はて」
 だから、それは話し合ってもわからないんだってばさ。
陽の光も差さない、時間もわからない。
冷たい石の床、壁、そして鉄の扉。
ただ三人は呆然とするしかなかった。
249ピンキリ:2005/10/27(木) 01:50:46 ID:+tLhlDai
 と、不意に鉄扉が開いた。
外からの光に、三人は目を思わず細める。
「あーっはっはっは!」
「オーホホホホ!」
 笑い声とともに、女性が二人部屋に入ってきた。
「な、その声は?」
「先輩!」
「マリア先生!」
 そう、部屋に入って、と言うより乱入してきたのは、
アイの大学の先輩中村リョーコと、
アキとナツミの高校の教師、マリア・ルーズベルトだった。
 三人は絶句した。
そりゃするだろう。
何しろ、リョーコとマリアの格好は、
「女王様!」と叫びたくなるようなどぎついボンテージルックだったからだ。
「アイ!」
「は、はい!」
「私の苗字、中村は何の中村か言ってみろ!」
「は、へ、そ、その、元近鉄のスラッガrftgyふじこlp;@」
 最後まで言い終わらないうちに、
リョーコの投げたスライム(緑色のねちょっとしたおもちゃのアレだ)が、アイの顔面を直撃した。
「違ーう!元阪神監督、オリックスの来期監督中村勝広の中村だぁ!」
「ふっ、ふがくく」
 リョーコはそう言うと、手にした鞭をパーンと床にたたきつけて鳴らした。
「さテ、私のナマエをもう一度イッテくだサイ、今岡サンに矢野サン」
「え、マリア・ルーズベルトせんせ、むっ、ぐぐぐ」
 これまた最後までアキが言い終わらないうちに、マリアは唇を重ねて言葉を塞いだ。
そのままたっぷり一分間は口内を蹂躙していく。
「ぷフゥ。それは現世での仮のナマエデス。私のホントーのナマエは…」
「な、名前は?」
 卒倒寸前のアキを介抱しつつ、ナツミが尋ねた。
「マリア・バッキー・カークランド・ラインバック・ブレイザー・バース・キーオ・ゲイル・オマリー・
パチョレック・グリーンウェル・リベラ・ムーア・アリアス・シーツ・ルーズベルトなのデース!」
「な、長っ!」
「文句言う口はコノ口デスかー!アナタもこうしてアゲマス、えぃ!」
「む、ぬ、むむむむぅ」
 ナツミの唇に強引に吸い付くと、アキの時と同じように、舌を使って徹底的に口内を責めていくマリア。
エネルギーを奪われたように、ナツミが一瞬でくたくたっとなる。
「さて、アイ」
「サテ、矢野サン今岡サン」
「「ここに閉じ込められた理由、わかるわよね?」」
 先述したが、三人にわかるわけがない。
「わかりません」
「…わ、私も」
「…右に同じく…」
 三人の答を聞いて、リョーコとマリアははーっと大きくため息をついた。
「情けナイ…」
「あんたら、苗字は何だ?」
「え、濱中です」
「矢野です…」
「い、今岡です」
 リョーコとマリアの迫力に押されて、尻餅をついて怯えるアイ、アキ、ナツミ。
250ピンキリ:2005/10/27(木) 01:52:25 ID:+tLhlDai
「そう、それ、その苗字が理由だ!閉じ込められた!」
「それが理由なのデース!」
「えええええええええ?」
「な、何ですか、それ?」
「まったく意味不明です!」
 いくらギャーギャー叫ぼうと、リョーコとマリアに通じるはずも無し。
「ふふふ、黙れ黙れ三人とも。抵抗しても無駄よ、ここはアンタたちが住んでるところとは全く次元の違う世界だから」
「そう、強いてセツメイするナラ、現世と夢幻世界のハザマといったトコロデス」
 そんなん理解できるはずがない。
「先輩、ぜんっぜんわかりませーん!」
「うるさい!ここではアンタたちは無力!ただの雌なのよ!」
「メ、メスぅぅ!?」
「そうデス!これでもクライなサーイ!妄想ダイナマイ光線!ビビビビビ」
「「「ぎゃあぁぁぁあああ」」」
 ああ、何と恐ろしいことであろうか。
三人の衣服がたちまちのうちに破れていく。
「いやーっ!!」
「あ、ああ、やめてー!!」
「ダメーッ!!」
 三人の悲鳴虚しく、衣服は糸くず一本残さず消滅してしまった。
「さぁ、これから懲罰の時間よ!」
「おしおきタイムデース!!」
「やめてください先輩、正気に戻って!」
「あらぁ、私は正気よ?アイ、アンタがおかしいんじゃない?」
「マ、マリア先生、私、そのケはありませーん!」
「いやぁぁぁ、助けてぇぇ」
「ウフフフ、叫んでもムダデース」
 三人は胸と局部を庇うように手でおおい、悪女二人から逃げるように部屋の隅へと寄った。
「さぁて、本来なら私たちがズバーッと唐竹割りに両断してやるところなんだけど」
「アナタタチのアイテは別にイマース」
「え、え?」
「さぁ、入っといで!」
 アイ、アキ、ナツミの三人は、リョーコが指差した鉄扉の方を見た。
そして、驚愕した。
「ああ、ああ、マ、マサヒコ君!」
「お、お兄さん!?」
「カズヤ!?」
 そう、そこに居たのは、小久保マサヒコ、城島シンジ、新井カズヤ、彼女たちがよく知る男性たちだった。
しかし、彼らはまるでロボットのように無表情で、暗い雰囲気を漂わせていた。
三人は思わず目を背けた。
その雰囲気が嫌だったからではない。
男性たちが、全裸だったからだ。
「さぁ、言っておやり、アンタたち!」
「ビシッとバシッとガシッとイッテやるのデース!」
 まず、マサヒコがアイの前に進み出た。
「先生……ここ一番で役に立ってこそ……チームの顔ですよね……」
「いやぁぁぁぁ、な、何か心にグサッとくるぅぅぅぅぅ」
 続いてシンジ。
「矢野ちゃん……捕手が弱気になってどうするの……逃げる球より、内角、内角にズバッとだよ……?」
「ひぃあぁぁぁ、む、胸が痛いぃぃぃぃ」
 そして最後にカズヤ。
「ふへへへ……今岡……短期決戦では、打点よりやっぱ、本塁打だよなぁ……」
「うぅぅぅぅぅぅ、カ、カズヤに言い負かされたぁぁぁぁ」
 じり、じりとそれぞれの相手に近寄っていく三人の男性。
「さぁ、アンタたち、そのバットでおしおきしてやりな!」
 リョーコの掛け声とともに、マサヒコ、シンジ、カズヤの股間がむくむくと大きくなっていき―――

 ぎ ゃ ぁ ぁ あ ぁ あ ぁ ぁ ぁ ぁ あ !

 人が発する最大限の大声で、アイとアキ、ナツミは叫んだ。
251ピンキリ:2005/10/27(木) 01:54:33 ID:+tLhlDai
「……という夢を見たんですよ」
「……」
 ここはひだまり幼稚園。
園児たちは全員帰宅し、園内に残っているのは職員だけだ。
そして、ガランとしたひまわり組の部屋では、二人の女性が向かいあって会話をしていた。
いや、会話ではない。一方的に片方が喋り続けていた。
「宮本先生、聞いてます?私、今まで淫夢なんて見なかったんですよ」
「……」
「だって、現実で発散しますからね、私は」
「……」
「で、昨日突然、さっき話したような夢を見たんですよ。出てきた人物も誰が誰かわかんないし」
「……」
「私、疲れてるんでしょうかね?病院行った方が?」
 行け、とっとと精神科へ……とは、宮本レイコは言わなかった。
あまりにあまりな話の内容に、言う気すら起きなかった。
彼女が口にしたのは、別のことだった。
「佐々岡先生、いいですか」
「はい、何でしょう」
「今日は何の日だったですか?」
「はい、卒園式の日でした」
 宮本レイコはゆっくりと席を立った。
佐々岡アヤは、気にした風もなくお茶をズズズとすすっている。
「つまり、今年度は今日で終わりです」
「……そうですね」
「明日からは、来年度のことを考えなければいけません」
「そうですね」
「気合を入れなおすべきだとは思いませんか?」
「そうですね」
「コラ、アンタ真面目に聞いてんのか」
「そうですね」
 宮本レイコは、手にしたボールペンを投げつけたい衝動を必死に堪えた。
「……もういい。私は帰ります」
「あ、宮本先生」
「……ん?」
「おっしゃる通りです、気合を入れなおします」
 なんだ、ちゃんと聞いてたのか。
そう思い、宮本レイコは少し安心した。
「いい方法があるんです。かなり極太でイボつきで、振動が激しいヤツがありまして、これを入れると気合がイテッ!」
 ボールペンが佐々岡アヤの額に当たり、大きく跳ね返った。
「あいてててて、ひ、ヒドイですよ宮本先生」
「 う る さ い ! 」
 宮本レイコは怒鳴ると、ドスドスと足音を立てて佐々岡アヤの前から立ち去った。
「あー、宮本先生、ウソですウソ、ほら、クールミントガムあげますから、機嫌直してくださいよー」
 その後を、佐々岡アヤは慌てて追いかけた。
クールミントガムを持って。


                           終 わ り
252ピンキリ:2005/10/27(木) 01:55:57 ID:+tLhlDai
ごめんなさい、もう二度とこんなネタはいたしません。
そして、郭氏、ロッテファンの皆さんおめでとうございます。

それ以外に、何も言うことはありません。
はい。
253名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 02:26:32 ID:8+zEHl+s
ちょwwwwwピンキリ氏乙wwwwwwwwww
阪神組テラカワイソスwwwwwwwww
254名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 03:03:38 ID:b5Uhac+/
・・・・・・あー
255名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 05:50:25 ID:tJpBPjF+
その風景をマホが笑って見ていた。まで読んだ
256名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 07:09:52 ID:xev4bbcn
ピンキリ氏暴走www
…まあ落ち着いて、アイスでも食って頭を冷やすべし。

つ「爽」
257名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 07:20:57 ID:+MfE+9ez
俺は何も見ていないし君達も見ていない、昨日から誰も投下していない
すなわちこのSSは存在しない、そういうことでFAだ
それが皆のためだww


さあ何事もなかったかのように、
いや、ように、ではなく実際何もなかったので次の卑猥へ行こう
とりあえず、痴女はイイ…と





あ、でも郭神喜びのSSは読んでみたいなあw
258名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 08:03:52 ID:lzuMbU8g

 /| /   | / | /ヽ `、\
/ート|ー' | / -ト/、 \、. `、、、
   /   /   / \`、 i `
             | 、 |
 ーーー   ー、   | \|
          `ヽ |  
              |       
               i      卑猥
    __,--⌒>     |
   ∠--' ̄     ,-'´
          _,-'r、
   _,,-------` '))|\
  /        /// |\
  >-、      /// | \
_,,-'´  \    ///  |
259名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 08:42:23 ID:bNfP+c3f
>>247-252は黒歴史
無視してさっさと闇に葬るべし


で、痴女はイイ
260名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 08:46:35 ID:0B9cJBEU
だが痴女はイイ!
261名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 09:14:14 ID:kmV6GVpU
だから、痴女はイイ
262名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 10:55:11 ID:3YIdCyFe
あ〜シンジとアキの充実したアナルセックスが書きてぇ〜
263名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 12:06:07 ID:+SO3/NrQ
lotte! lotte!
264名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 19:37:25 ID:lj9+9d/n
アナルの世界へ
265名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 21:40:20 ID:tJpBPjF+
*←入
266名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 22:59:51 ID:LLDRBgOt
今回のピンキリ氏の作品はシュールな味を出していてこれはこれでいいかと。
たまには、こういうのもいいかなと思います。
それにしても、袋叩きにされあっさり終わってしまった心中をお察しします…。
267名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 08:13:28 ID:8DmUSKm2
たまには羽目を外したっていいと思います
268名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 08:41:24 ID:BoXsxwts
あの展開じゃそら阪神ファンなら誰だって鬱にもなるわorz
せめて二勝、いや甲子園でひとつ勝ててたらまだ心もおさまりが・・・

とにかく日本シリーズ関係はここらまでにしようや
スレ違いだし語り始めるととまらないし

次なる卑猥、職人さんのSSへ心を飛ばして
痴女はイイ、ということで
269名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 12:42:55 ID:O6/KnkDp
つくづく、井川とか金本とかいう美少女キャラが
いなくてよかったと思う…

ピンキリ氏も最初に断ってたし…個人的にはコレはコレで…

今更ですが、心中お察しいたします…

―というわけで、何もなかったように次の卑猥へ
270102:2005/10/28(金) 14:08:36 ID:JNFRDk2B
「うっ…」
突然、城島シンジは前のめりになり机へと突っ伏した。
「城島君!?」
その異変に気付いた隣席の今岡ナツミが驚愕の声をあげ、教鞭を執っていた小宮山先生も、授業を一時中断してシンジの様子を窺う。
「あらあら、今日は胸元を開き過ぎてたかしら。でも、この程度でそんなに反応するなんて、ホント、若いのねぇ…」
「下らない冗談を言ってる場合じゃありません!! …城島君、大丈夫? どうしたの!?」
「ぐ…うぅ…」
返事もままならず、低く呻くだけのシンジ。
「あらら…、大変。保健委員は彼を保健室へ連れて行きなさい。念のため、救急車を呼ぶ準備もしておいて」
「は、はい!」
小宮山先生の指示がとび、教室は急に慌しくなる。
そして十数分後、けたたましくサイレンを鳴り響かせる救急車によって、城島シンジの身柄は病院へと搬送されることとなった。
271102:2005/10/28(金) 14:09:30 ID:JNFRDk2B
「ご心配をおかけしてしまって、本当に申し訳ありません…」
入院患者用のベットに横たわりながら、きまりの悪そうな表情で謝罪を続けるシンジを見て、小宮山先生は思わず苦笑した。
「いいのよ、もう。それにしても単なる盲腸で良かったわ。いきなり倒れるから何事かと思ったのよ」
「いや、もう、ホントすみません…。盲腸があんなに痛いだなんて予想していなくて…」
「まぁ、私もなったことがあるから分かるけどね。声が出なくなっても無理はないわ。
 で、初めて手術台に載せられた感想は?」
「…なんか、緊張しました」
「そうよねー。面識のない他人にいきなり下の毛を剃られるんだもの。童貞には刺激が強過ぎるプレイよね。でも、興奮もしたでしょ?」
「するわけない。てか、そういう意味じゃない」
「ふふ、それだけツッコミができるなら心配はなさそうね。私は学校に戻るわよ。入院手続きは済ませてきたから大丈夫。家族の方にも連絡をしておいたわ」
「すみません、何から何まで…」
「いいのよ、気にしないで。これも教師の職務のうちだから。じゃあ、早いこと治して学校に戻ってきなさいね」
そう言って、小宮山先生は病室を出て行った。
その後姿に、シンジは感謝の意を込めて頭を下げる。
が、数秒後、彼女はすぐに引き返してきた。
「いっけない、肝要なことを忘れてた!」
「え、どうしたんですか先生?」
「これよこれ! さしあたっての入院生活に必要なもの! ちゃんと渡しておかなくちゃ!」
言いざま、右腕に下げていた大きめのバッグをシンジの横に下ろし、手際よく中身を取り出していく。
シンジの表情が、みるみるひきつっていった。
「いや、あの…。これって…!?」
「時間がなかったから厳選できなかったけど、それは勘弁してね。でも、実用には十分に耐えると思うわ」
『ナース天国』、『女医の誘惑』、『病淫』、『コスプレ・ナース』、etc…。
シンジの前に並べられたのは、看護士や女医を題材としたエロ本の数々であった。
「……………おい」
「本当は、本物が相手をしてくれるのがベストなんだけどねぇ。現実はそう上手くいくものではないし…。ま、でも、本物と頻繁に接するんだもの。これを使えば興奮度は大幅上昇よね!」
「ありがた迷惑なんで、即刻持ち帰って下さい」
「えー、なんでー?」
信じられないといった表情の小宮山先生だったが、壁に掛かっている時計を見上げて浮き足立つ。
「ごめん城島! 私、急いで学校に戻らないといけないみたい。じゃあ、『頑張る』のよ!」
そう言い残して、彼女は慌しく病室から走り去ってしまった。
「あ! ちょ…! これ持って帰れぇぇぇ!!」
シンジの叫びが空しく響きわたった。
272102:2005/10/28(金) 14:10:11 ID:JNFRDk2B
「お兄ちゃん!」
病室の扉が勢いよく開かれかと思うと、シンジの実妹たる城島カナミが息せき切って飛び込んできた。
その友人の黒田マナカも後ろから続く。
「ああ、カナミか。マナカちゃんも…」
「カナミか・・・じゃないわよ! もう、本当に心配したんだからね!」
「悪い。…小宮山先生から聞いたのか?」
「うん。色々と説明してもらった。だから、入院生活に要りそうなものを、マナカちゃんにも手伝ってもらって家から取ってきたのよ」
カナミはそう言って、背負っていた巨大なリュックを地面へと降ろした。
かなりの重量だったようだ。
先生のみならず妹にも多大な迷惑を掛けてしまったことに、シンジは少なからず心を痛める。
「…重かったろ? 迷惑かけてしまって、本当にごめんな」
うつむき加減に謝罪の言葉を口にしたシンジだが、カナミは温かい笑顔をかえしてきた。
「もー、水臭いこと言わないでよ。私たち兄妹じゃない! ね?」
「カナミ…」
シンジは、家族の愛情って本当に良いなと感激し、目頭が熱くなるのを抑えきれない。
(いい妹を持ったな……)
その心を読んだかの如く、マナカが呟いた。
「こんないい娘が妹だなんて、貴方は三国一の果報者ですよ、お兄さん。だからといって、親近相姦願望を持ってはなりません。いや、気持ちは分かるのですが」
「持たねーよ!」
「もう、マナカちゃんったらぁ!」
冷静にツッコミをいれるシンジに、屈託なく笑うカナミ。
いつもの3人だった。
「…とりあえず、3日分の着替えを持ってきたから。あとは細々とした日用品ね」
持ってきた荷物の内訳をカナミが説明し始める。
「ありがとう、助かるよ」
「ご飯はこっちで出るんだよね?」
「ああ」
「なら、心配しなくていいかな。あ、そうそう! それと、入院中は退屈だろうから…はい!」
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
満面の笑みを浮かべながらカナミが取り出したもの…それは…。
「ちょ…、おま…これ……!?」
「うん! エロ本!!」
273102:2005/10/28(金) 14:11:09 ID:JNFRDk2B
「…よ、よく見たら荷物の半分以上はエロ本じゃねーか!!」
「大変だったんだよー、これだけ持って来るの」
シンジの顔から一気に血の気が引いていく。
「しかも、これ、オレの部屋に置いておいたやつだ…」
「お兄ちゃんのコレクションの中から、看護士・女医ものだけをチョイスしてきたんだよ!」
「なぜにそのような真似を!?」
「やだなー。だって入院だよ? 本物のナースや女医と触れ合えるんだよ? だったらオカズはこれしかないじゃない!!」
「お…お前というやつは…」
妹の思考回路が、小宮山先生のそれに近いという事実に頭を抱えるシンジ。
「僭越ながら、お兄さん…」
その苦悩を知ってか知らずか、マナカが彼のほうへ歩み出た。
「私の作品に幾つか病院ものがありましたので、それも置いていきます。今後の参考にしたいので、読了後の感想を聞かせてくださいね」
「マ、マナカちゃんまで…」
「じゃあ、今日のところはこれで帰るね。行こう、マナカちゃん」
「はい。それでは、お大事に…」
病室から退出しようとする二人を、シンジが慌てて呼び止める。
「待て! これは持って帰れ!!」
「えー? ホントは嬉しいくせにー!」
「ある意味、これもツンデレですかね」
「違う! 本当に迷惑なんだ!」
「もう、お兄ちゃんったら。照れなくていいんだよ。お兄ちゃんのことはお見通し!」
「カナミィィィィ!」
必死の哀願にも取り合わずヘラヘラ笑っていたカナミだったが、急にふと真剣な顔付きになってシンジを見据えた。
「…お兄ちゃん」
「な、なんだよ…?」
その真っ直ぐな視線に気圧されるシンジ。
「充実した入院生活に、オーメ財団の協力があったことをお忘れなきよう…」
そう言うと、カナミはペロっと舌を出した。
「お兄ちゃん、お大事にね。初夜だからってハリキリ過ぎちゃ駄目だよ? それじゃ、また明日!」
病室の扉がパタンと閉じられる。
「……………」
シンジはしばらく動けなかった。
274102:2005/10/28(金) 14:12:38 ID:JNFRDk2B
「いよーう! 災難だったな、シンジ!」
扉を開けて入ってきたのは、シンジの級友たる新井カズヤだった。
「ああ、カズヤか…」
シンジは虚ろな表情でそちらへと振り返る。
「おいおいおいおいおーい、どうしたんだよ。えらくブルーじゃねえか、ん? 
まぁ、アソコの毛が惜しいというのは分かるがな。…でも、パイパンだっていいものだぞ?」
「………」
返事の代わりに、シンジは大きな嘆息をついた。
「なんだよぅ、その態度はー? せっかく親友が見舞いに来てやったというに!」
「…そうだよな、スマン。いや、ちょっと凹むことがあってな…」
「確かに剃られるのはツライが、プレイだと思えばいいんだよ。得したじゃねえか。前向きにいこうぜ!」
「そこから離れろよ…。なぁ、あれから教室はどんなだった?」
「んー? ちょっとざわついたけど、今岡が仕切って自習ってことになったぜ」
「そうか。しっかりしてるもんな、今岡…」
「そういえば、あいつも見舞いに来たがってたな。極限流の稽古があるから無理だったけど」
「極限流?」
「そ、極限流空手」
「え!? あいつ空手を習ってたのか!? …どうりで…」
「知らなかったのか? わりと有名なんだがな。嗚呼…、そのうちオレに覇王翔●拳を撃つんだろうなぁ…(ハアハア)」
「なんの話だよ…」
「あ、そうそう。お前の鞄を持ってきたぜ。教室に放置プレイってのもアレだからな」
言われてみれば、カズヤは鞄を二つ下げている。
うち一つはシンジのものだった。気を利かせて持ってきてくれたのだろう。
シンジへ手渡されたそれは、ズシリとした重量感があった。
「悪いなカズヤ。でも、なんか妙に重たいぞコレ」
「まぁ、机の中にあったお前の私物や、その他のものも入れてあるからな」
「私物…? こんなにあった…か……な………」
鞄の中身を見て絶句するシンジ。
逆に、それを見たカズヤはニヤリと笑う。
「ちょ…おま…これ…!?」
「なかなかの戦力だろ?」
鞄の中にあったもの…それは大量のエロ本だった。
もちろん、全て看護士・女医を題材にしたものである。
「じゃあな、シンジ! いい夜を!!」
爽やかにそう言い残し、カズヤは去って行ったという…。
275102:2005/10/28(金) 14:16:21 ID:JNFRDk2B
死人のような顔でベッドにうずくまる城島シンジ。
そんな彼の周囲に積み上げられた大量のエロ本。
カーシャが見たならば、「これでバリケードを作るのよ!」と言うに違いない。
それ程の量のエロ本が僅かな時間で集結した。
ドバ司令の「イデの采配がなければこうはならんよ」という呟きが聞こえてきそうである。
どれ程の時間が経過したろうか。
まるで置物のように微動だにしなかったシンジが、いきなり立ち上がって咆哮した。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
魂の限りに、シンジが叫ぶ。
「なぜだ! なぜ集まる! なぜ持ち込む! なぜそっとしておけない!!
 病院の禁欲的な環境が、エロを抑える鍵だったかもしれないんだ!!
 エロの力が開放したらどうなるのか、誰もわかっちゃいないんだぞ!!
 貴様たちが、貴様たちが責任を取ってくれるのか!!??
 貴様たちがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
病院に響き渡る、腸を引き裂くかのようなシンジの絶叫。
「じょ、城島さん! どうかしたんですか!?」
慌てて、若い女性看護士がシンジの病室へと駆け込んで来た。
「!!!!????」
その目に留まる、大量のエロ本(看護士・女医もの)。
耳をつんざく看護士の悲鳴。






その時イデが発動した。


                 完
276名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 14:23:16 ID:dC5Zwg74
正直そのオチもういいよ…
277名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 15:39:33 ID:k021hA2T
ナット氏・・・シンジ×カオルの続きはないのでつか?
あれば激しくお願いします!!!
278名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 15:42:59 ID:XmcaX3Ju
痴女はイイ!
279名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 16:06:38 ID:5gB5wi3M
イデワロスwwwww
最後のシンジの叫びがキタw
280名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 18:07:46 ID:+6Ep3H5G
102氏、GJ
こういう軽い話もいいねー

>>276 そういう芸風なんだと理解してやれよ。
281117(´_ゝ`):2005/10/28(金) 19:49:13 ID:2YYklkr+
痴女を犯したい
282名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 21:10:36 ID:ZNBElGgP
十分に笑わせて頂きました。
ってか普通見舞いにエロ本持ってくるか?ww
283名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 21:11:18 ID:UOmIOM6k
初心者ですが、イデって何ですか?
284名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 21:32:40 ID:BJobUrfE
伝説巨人イデオン でググればわかる。
285名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 21:47:44 ID:WuQMyYBL
巨人じゃなくて巨神な
286名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 23:10:49 ID:Qldyoe+q
>>102
GJ!!
サルファやってたなあんた。
287名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 00:15:10 ID:6dHY8M+t
アヤナの未来モノってまだ続くの?ワクテカしながら待ってるが。
288名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 00:45:11 ID:TZtgoRu4
マサミサリンの未来モノも気になる
289名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 01:55:35 ID:VDO+ySRA
290名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 10:40:36 ID:Y06vRnDP
>>287-288
ともにどなたの作品だっけ?
291名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 12:17:58 ID:4YwtSz3v
>>287がトモコト氏、>>288がミセリ氏だな
両方とも続きが投下されるのを今か今かと全住人が待っている、スレでも最高峰級の逸品だ
292名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 13:05:53 ID:IzwkIO+e
>>287のアヤナ未来モノは白帯侍氏では?トモコト氏はアヤナ婚約ものだった気が…

いずれにせよ未完の名作であることは間違いない
293名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 13:43:46 ID:TJH4S35S
職人諸神にも色々と都合があるだろうしな、我々住人はワクテカの気持ちを切らさずに待つだけだ
しかし、そう考えると続きものも単発ものも定期的に投下し続ける郭神はすごいな・・・
294名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 17:08:06 ID:47af2E51
痴女はイイ
295レイザーラモン117:2005/10/29(土) 19:05:34 ID:Fu3IMggp
職人さん、カモン!バッチコーイ!!

保守あげ!フォォォォ!!!!!
296古田(メ○_○):2005/10/29(土) 19:53:56 ID:z4c4FTss
糞スレ
297名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 19:58:30 ID:JMim+ghf
偽物っ!?
298名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 21:34:56 ID:0u3kVVHW
本物だろー
299sage:2005/10/29(土) 22:08:55 ID:1jaq/vyW
痴女はイイ
300名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 22:58:41 ID:UeE6W431
300!
301名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 00:15:18 ID:pSjsSaBb
神々が集うスレはここですか?
302名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 17:02:23 ID:ixToYpja
保守
303名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 17:21:25 ID:HmR1Uz1o
何時の間にかヌルイ空気に
304郭泰源:2005/10/30(日) 17:54:25 ID:A/rVKp3m
えと……>ピンキリ氏
こ、こんな凄まじいSS書かれたらなにもできませんって…………
実は優勝記念にマホ(福浦)が小宮山に調教されるSSとかも考えていたんだけど……
とても敵いそうになく、断筆しました。
今回のはある意味ピンキリ氏の裏ベストというか……レア・トラックみたいなものかと。

でも私は個人的にシーズン一位が一番尊いと思います、>鷹ファン並びに虎ファンの皆様
えーーーーロッテを応援いただいた皆様にはありがとうです。では
>>129の続き。
NGワードは「未完」「挿入無し」「焦らし」
305郭泰源:2005/10/30(日) 17:55:26 ID:A/rVKp3m
「お願い………こくぼくん……もうアヤナ、我慢できない……」
「だから……どうして欲しいんだ?」
「アヤナの……おまんこに、こくぼくんのおちんちんを…いれてください」
「良く言えたね、アヤナ。じゃ……」
菊穴から小指を抜き、口を花弁から離すと、マサヒコは早速ベルトに手をかけようとしたのだが――

ま  ダ          だ

突然、あの暗く低い声が頭の中で――――再び、響くのを聞いた。
「……その前に、アヤナ?」
マサヒコは、自分に驚いていた。そんなことを、言う気さえなかったのに――
自然と、そんな言葉が口をついて出てきていた。
「その前に、なんなの?こくぼくん……」
「アヤナは……オナニーしたことある?」
「!え!?」
「だから、オナニーだよ。アヤナ」
「そ、それは……あの……」
「答えられないのか?もう散々こんなイヤらしいことをしておいて、恥ずかしいのか?」
「だって……」
「じゃあ、今日はこれで終わりだな」
「そ、そんな!イヤ!いやあ!……あの……ある……あり、ます」
「あるんだな?で、どれくらいしてるんだ?」
「あの……み、三日に一回くらい……」
「ふ〜ん、女の子ってそれぐらいのもんなのかな?ま、いいか。じゃあ、アヤナ?
今この体勢で、俺の目の前でそれをして見せて」
「!?それって……」
「オナニーして見せろってことだよ、アヤナ」
「!!そんなの……はずか……」
「じゃ、やっぱりやめて良いんだな?アヤナ」
「………わかり………ました……」
(おれは……俺は、なにを言っているんだ?)
間違いなく、自分が言ったことにもかかわらず……マサヒコは、ひどく動揺していた。
自分の意志とは全く別のところで……口が、動いていた。そうとしか思えなかった。
そしてプライドの高いアヤナが、そんな自分の言葉にあっさりと従ったことにも驚いていた。
「あの……こくぼくん、じゃ、じゃあ……するよ?アヤナ」
「あ、ああ……」
アヤナが、左手の指を両の陰唇に沿え、ゆっくりと花弁を開いた。
「あ………ン」
既に先ほどまでのマサヒコの口撫で十分に湿っていた襞が、ぬるり、とめくれた。
「ん……んンッ……」
右手の人差し指を、一番敏感な肉の芽に軽く触れさせた。固くなった中心を、
指の先でくすぐるように撫でまわした。そのまま裂け目の中に、ずぶり、と指を入れてかき混ぜる。
"ちゅッ……くちゅ"
「あン……あッ……」
(ああ……こくぼくんに……見られてるのに……恥ずかしいのに……)
羞恥心と屈辱に震えながら―――それでも、アヤナは自分のそこが激しく、
今まで以上に濡れてきたことを感じずにはいられなかった。
「アヤナ……丸見えだよ……アヤナが、一人でエッチなことをしているのが、良く見える」
「いや……そんなこと言わないで……」
「ふ〜〜ん、オナニーは穴に指を入れてするんだな……」
「あ……ン……そ、そう……でも……やだ……穴とか言っちゃ、やだ……」
「イヤらしい眺めだな……うわ、ぽたぽたエッチな液が流れてきてる……なあ、アヤナ?
もしかして俺のことだけじゃなくて、豊田先生とか他の男子とか考えながらしたこともある?」
「!酷いよ、こくぼくん……そんなこと、ないもん……あッ……アヤナ、これをするときは、
こくぼくんのことしか考えたことないもん。だって初めてこれをしたのは……」
§
306郭泰源:2005/10/30(日) 17:57:15 ID:A/rVKp3m
急いで否定したためか、つい余計なことまで言いそうになったアヤナは慌てて口ごもった。
「……初めてしたのは?言えよ。続けながらだぞ、アヤナ」
しかし、その言葉を聞き逃さずにマサヒコはアヤナを責めた。
「あの……初めてコレをしたのは……あん……あの大雪の日……
こくぼくんに玄関で押し倒された、あの日のあとだったの……」
「ふ〜〜ん、泣いていたくせにそんなことしてたんだ……つくづくエッチな女の子なんだな、アヤナは」
「イヤ……それ以上言わないで……アあん…」
だが、アヤナはこんな恥ずかしいことをマサヒコに告白させられたことで――
"くちゅッ……ちゅくッ"
逆に羞恥心が薄れ、指の動きを更に早くしてしまっていた。
「だってお前……こんなにべっちょべちょ……ほら……このエッチな液の量……すげえ……」
マサヒコは思わず右手を伸ばし、アヤナの愛液を人差し指の腹で拭うと――
それを、肉の芽に塗りたくるようにして、ぐりぐり、と擦りつけた。
「?!?きゃッ!!あ、あン……ずるい……いきなりさわるなんて……」
そして腰を震わせ、鋭い声でマサヒコの行為に応えてしまうアヤナ。
「うわあ……ヒダがぴくぴく動いてるぜ?もしかして、もうイキそうなの?アヤナ」
「………」
「黙ってちゃ、わかんねーな………ホラ、ホラ…」
"ぐちゅッ…ちゅ"
マサヒコが指でそこを激しく嬲る。
「あ!ああんッ!ダメッ……ダメぇ!!そんなにするとぉッ!!!」
「やっぱりイキそうなんだろ?アヤナ」
「…………はい…………」
「イヤらしいことしてるところを俺に見られて、こんなに濡らして……感じてるんだな?」
「やめて……いや……」
「そんなこと言いながら、ぐっちょぐちょじゃん。クリトリスも、ぷっくり膨れて……」
「だって………」
「手の動きは止めちゃダメだよ、アヤナ。そのまま……やり続けるんだ」
「はい………」
"くちゅ……ちゅぐ"
アヤナの指が動き――湿った淫靡な音が、花弁から規則的に漏れていた。
「アヤナのクリトリス、なんだか皮みたいなモノに包まれてるんだな。じゃ、ちょっと……」
マサヒコが肉の芽の周辺の肉を両の人差し指でつんつん、とつつくと――
「あ!あああ!!!」
アヤナがまたも激しい声を上げた。しかしマサヒコはその声をあえて無視して……
熱くなったその包皮でくるまれた部分を、くにゅり、と剥いた。
「わあ……こんななんだな、アヤナのクリトリス……へえ、小さな粒っていうか…豆みたいな」
引き続き敏感すぎる肉の芽をマサヒコにつつかれて……アヤナは、とうとう激しく達した。
「ふわ!あん!ふぁああああああッ!」
"ぴゅッ……ぷるッ、ぴゅぷッ"
ガクガクと腰を震わせ、お尻の肉にはたっぷりと汗をかいて――
裂け目から、大量の熱い愛液を漏らし、溢れさせ……身体を痙攣させながら、達していた。
「あ……ああ……」
ひどく脱力し、涙さえ流しながら……自分の中の、女としての本能にアヤナは身を委ねていた。
今までに何度かオナニーで達したことも、マサヒコとのセックスで未熟ながらも達したこともあった。
しかし今回の絶頂感は、それまでの感覚以上の凄まじい快感だった。
恥ずかしく……そして切ない感情がアヤナの胸の中でいっぱいになっていた。
「イッたんだね、アヤナ?エッチな液がたくさん落ちて、染みになってるぞ……」
「………やめて……恥ずかしい……」
"ぐじゅッ"
「あ!もう……やめて……ダメえ……」
マサヒコが、人差し指と中指と薬指の三本の指をアヤナの中に突っ込んだ。
いともたやすく、それは裂け目の中へと呑み込まれていった。
「ダメ?こんなに濡らしてるのに?イッたのに?」
「………お願い……こくぼくん……もうイジワルしないで……」
§
307郭泰源:2005/10/30(日) 17:58:47 ID:A/rVKp3m
「じゃあ、どうして欲しいんだ?アヤナ」
「お願い……もう、入れて……こくぼくんのおちんちん………」
「……でもアヤナばっかり気持ち良くなっちゃったのはずりいな、ホラ……アヤナ」
マサヒコが、アヤナの裂け目から指を引き抜くと―――ぐったりとした彼女の上半身を起こした。
そして向かい合うと、自分のベルトを外し、トランクスの中から勃起したペニスを取り出した。
「舐めて………アヤナ」
「うん……」
とろん、と潤んだ目でアヤナがマサヒコのペニスに両手を添える。
少し――蒸れたような、男の子の匂いがした。
"ちゅッ"
マサヒコのペニスの先にある小さな切れ目を、啄むようにアヤナがキスをした。
「ん……」
マサヒコが、小さく……声を漏らす。
"ぴちゃ……んっぷ"
アヤナが一気に根元までそれを頬張る。先端を唇で擦りあげ、舌を溝に這わせる。
"つるッ"
いったん口からペニスを放つと、竿を……袋を……カリ首を……
アヤナは、丹念に舐め続けた。まだ回数をこなしていないため、多少ぎこちなかったが――
熱心に、マサヒコのペニスを愛おしんでいた。
(こくぼくんの……こくぼくんのおちんちん)
"ぬるるぅ〜〜、ねちょ…ちゅッ"
夢中になって舐め続けるアヤナを見て、思わずマサヒコが尋ねた。
「んう……アヤナ……いつになく熱心だね?そんなにちんちん舐めるの好き?」
「好き……アヤナ、これ好きぃ……」
「生臭くないの?俺のコレ」
「ううん……だってこくぼくんの匂いだもん……それに……最初は少しキツい感じだったけど…
今はね、アヤナ大好きなの。こくぼくんのおちんちんの味……」
"ちゅるぅッ……こくん……"
アヤナが、言葉を切ると……マサヒコのペニスの先端からこぼれてきた透明な液を舌先ですくい、
口の中にたまった唾液と一緒に飲みほした。
「少し苦くて……ちょっと、ツン、って癖のある感じなの。それで大好きな、
こくぼくんのおちんちんを舐めてるって思うと……すごく、エッチなことしてるって気持ちになるの」
「ふうん……それにしても上手くなったね、アヤナ……おうッ!」
"んるぷッ"
アヤナが舐めるのを止めると、再びマサヒコのペニスを亀頭ごと口に含んだ。
「すごく……気持ち良いよ?アヤナ……おまんことは違うけど……
アヤナの口の中も、温かくて…柔らかくて……なまなましくて……それに、
こっから夢中になって俺のを舐めるアヤナの顔がすげえエッチで可愛い」
普段の優等生ぶりが嘘のように従順に、自分のペニスをしゃぶり続けるアヤナの姿に、
マサヒコは言葉にしがたい優越感と―――なぜか、小さな恐怖心を抱いていた。
(これで……いいのか?俺のしたいことは……本当に……これなのか?
アヤナは……こんなことをしていい女の子じゃ……)

                          壊        せ
        な に    モ   か  も
堕チ                                       ろ

また、あの声がした。しかも……ずっと、長く。ずっと……低く、かすれた声で。
「よし……もう良いよ、アヤナ?じゃあ……そろそろ入れてやるから」
だが、マサヒコの口から出たのはまたも意志とは別な言葉だった。
「はい……ください……こくぼくんの……おちんちん……」
「もう全然恥ずかしくないんだね、そんなこと言うなんて。
……でも良いよ。すっごくエッチで可愛い顔になってるよ、アヤナ」
「……アヤナはエッチな女の子なの……だから……こくぼくん……ぬがせて……」
子供が大人に着替えをねだるように……アヤナが、目を潤ませて両手をマサヒコに伸ばす。
§
308郭泰源:2005/10/30(日) 17:59:24 ID:A/rVKp3m
以上。次回が挿入ありの最後かな?では股
309名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 18:03:50 ID:GEI4l8sh
>>郭氏
GJです!
続きを期待して待っております
310名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 18:07:57 ID:E/LBOa4H
ブラックマサヒコマンセー!!!!
どんどん覚醒してくるなぁ

リアルタイム乙&GJです
311名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 18:10:26 ID:Di3JlUC0
あれからだいぶ経つ。
トモコト氏はもう来ないんだろうな…。
312乖離:2005/10/30(日) 18:15:13 ID:mpzHxvgG
お邪魔します 
晩飯を買いに行って戻ってきたら郭氏の書き込みが!

ともあれマリーンズ日本一おめでとうですね
開幕第二戦目のあの楽天を26−0で虐殺した試合を
私はたまたま生で観戦しておりました

まあ、その時点で日本一を予測できた人はいなかったでしょうが
あの試合は今思えば大きな意義があったのでしょうなあ
生で見れてラッキーでした
313名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 18:25:56 ID:UZupQQ6Y
郭氏GJ&乙です!

>>311
我々は信じて待つだけよ…
314名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 19:48:32 ID:yfMcD+Gl
GJ!
アヤナエロイ(#´д`)ハァハァ…

>>312
乖離氏も待ってますよ
315名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 20:20:12 ID:G+UNxV6C
豚さん雑談止めてくださいお願いします
316新参者:2005/10/30(日) 23:40:47 ID:RMOFpfMG
低レベルなネタでマンセーし合ってんじゃねーよカスども
317名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 23:58:05 ID:3GyvAtLV
痴女はイイ!
318名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 00:33:02 ID:nIWpyi4T
真面目さんもそそりますよ
319乖離:2005/10/31(月) 00:49:07 ID:5LSmAq5y

再びお邪魔します

日付は変わってしまいましたが
また「アヤナ×マサ」の続きを投下させていただきます

タイトルは『溶融』でお願いします
320乖離:2005/10/31(月) 00:49:59 ID:5LSmAq5y


「以上で、僕の発表を終わらせてもらいます」

社会の課題の発表、今日は小久保君の日だ
課題は「この5年間の社会環境の変遷」ジャンルは自由
彼のテーマは「2002年を挟んでの日本サッカー界の変化」だった

「なかなか良かったぞ しっかりと調べてあるな」
久慈先生の印象も意外といいみたいね
図書館ではちゃんと調べなかったくせに

「どうだったかな?」
席に戻った彼が周りに尋ねている

「うん、良かったと思う」
天野さんがすかさず答える
さすがに小久保君に関する事への反応は早いのね

「私も良かったと思うわよ」
私は素直に感想を口にした

「そうか? まあ葛西が阪神をテーマにするって聞いて、アイディアを正直拝借したんだけどな」
肝心の本家本元の葛西君は、四連敗で魂が抜けたようになってるのはちょっと気の毒だけど

「図書館でちゃんと調べたものね」

「あ、うん・・・」

彼の表情が決まり悪そうになった
的山さんは、聞こえたはずなのに何食わぬ顔をしている
やっぱり役者が違うみたいね
321乖離:2005/10/31(月) 00:50:56 ID:5LSmAq5y

「よくできました」
そう言いながら彼女は小久保君の頭を撫でる
周りからは笑いがもれる

「エライ、エライ」
ああ、そう言えば濱中先生が、以前はこうやって彼の頭を撫でたりしていたらしい
子供扱いされて小久保君がむっとしていたって、的山さんから聞いたっけ

「お〜、誉めてもらって羨ましいな、小久保」
「俺も撫でてもらいてえ」

最近は彼が冷やかされる事が多いかな
だったらもっと冷やかされるようにしてあげよう

「よくできました」
「お、おい」
私も尻馬に乗って彼の頭を撫でてみる
こうすればきっと彼女も・・・

「よ、よくできました〜 エライ、エライ」
「お、お前まで?」
天野さんが張り合う様に小久保君の頭を撫でる

「今日も熱いな〜委員長」
「マサ君を若田部に取られないように、今日も燃えてるぞ」

今日も冷やかしにムキになって天野さんは反論している
誰が見てもバレバレなのにね

「お前たち、まだ授業中だ 」

久慈先生も苦笑いだ
天野さんの分かり易さに、怒る気になれないのかもしれない
322乖離:2005/10/31(月) 00:51:37 ID:5LSmAq5y

「お父さんがまず先に向こうに行って、私とお母さんが後から行くわ」
「ふ〜ん、で学校は?」
「日本人学校ってそんなにあるわけじゃないし、現地の学校に行って週末は補習校かな」
「色々大変だね」

放課後、また皆でしばらくだべっている
向こうへ行ったらかあ・・・何か他人の事みたいだ

「早かったね、中学に入ってから」
「でも、楽しかったわよ」
「うん」

そう、何もそれだけで良かったはずだった
でも今はもう、それだけでは済まない

的山さんがこっちを見ている
やっぱり、私が何を考えているのか気付いているのだろうか

決めてもらおう、彼女に

私の心の中に冷酷な感情にも似た衝動がまた首をもたげてきた
323乖離:2005/10/31(月) 00:52:13 ID:5LSmAq5y

二人が帰った後、私は彼を呼び出した

「おい、またここか・・・?」
私は4階の女子トイレのドアを思わせぶりに見ると、そのまま通り過ぎた
そこから更に屋上に通じる階段を上る

屋上への入り口は普段は施錠されているので、誰もここには来ない
確かに滅多に人は来ないけど、もし誰か来たら・・・
隠れる場所も無い、逃げられない、トイレよりも危ない場所って事よね

彼より先に階段を上り、真ん中の折り返しの踊り場で振り返る
「あなたも来なさいよ」

先にそのまま一番上の踊り場まで上り、彼が上がって来るのを待つ

彼も折り返しの踊り場まで来ると、ゆっくり一段一段上ってくる

「ストップ!」
彼の目線が私の膝くらいの所まで来たところで止まるように指差して命じる

「何だよ、人のこと犬みたいに」
「いいからそのままね」
彼を見下ろす視点で、にっこりと微笑んだ

「何だよ、何するつもりだよ」
「おあずけを食らった気分かしら? ひょっとして」
「だから、犬みたいな言い方するなよ」
「いいじゃない、ご馳走は我慢した後の方が美味しいかもよ」

そう言うと、私はゆっくりとスカートの裾を摘んで持ち上げた
彼の唖然とした顔・・・・やっぱりそうなるわね

「若田部、お前・・・・」
「久しぶりでしょ、じかに見るの?」
324乖離:2005/10/31(月) 00:53:01 ID:5LSmAq5y

今日は午後からショーツを付けていない
久しぶりのこの感じ、やっぱりいいかもね
外の空気と彼の目線に晒されるのはやっぱりぞくぞくする

「お前、もうそう言う事はしないって約束したろ」

あ、ひょっとして怒ってるのかな
初めて見るかも、こんな小久保君

「だって、最近小久保君が脅迫してくれないから・・・」
「何だよ、またおかしな事言うなよ」

横を向いて彼が目線を逸らす
だめよ、こっちを向きなさい 

「物足りなくって仕方ないって事」
「だからって・・・お前、約束破るのかよ」
「見て・・・でないと、私またおかしな事しちゃいそう」

「見たら、もうしないか・・?」
「少なくとも、見てくれないと先の事は約束できないかも」

彼がまた正面に向き直る

「どうなってるか言ってみて・・・」
「どうって、その・・・正直、すごいいやらしいと思う・・・」
「表現力が貧困ね 濱中先生がっかりするわよ、そんなんじゃ」
「関係ないだろ、先生は・・・」

こういうときに、天野さんや濱中先生の名前を口にされるのは嫌みたいね

「こういう事して本当に楽しいのか、若田部」
「気持ちいいわよ 少なくともそれは嘘じゃないし」
「恥ずかしくないのか? いまさらだけど」
「恥ずかしいから気持ちいいのよ 」
325乖離:2005/10/31(月) 00:53:42 ID:5LSmAq5y

彼が口籠もる
いつもならここで黙ってしまうけれど、更に彼は続けた

「どうして俺なんだ?」
「あなたが脅してさせてるんじゃない、いやらしい事」
「だから、それは違うだろ」
「どうしてもいやなら別にいいわよ、私一人でやりたいようにやるから」
「・・・・・・」

結局彼は黙ってしまった
分からないのかな、あなたじゃなきゃ駄目だってこと

「舐めて・・・」
「舐めてって・・・・」
「決まってるじゃない、あなたが」

返事はしないまま、彼は私の一段手前まで上ると、私の足元にしゃがみこむ

「もうおあずけはおしまいね」

彼はやはり答えない
ただ顔を近づけてじっと見ている
彼の息がかかるのをはっきりと感じる

「どうしたの、早くして」
「わかったよ・・・」

意を決したように彼が顔を私の脚の間に埋める
彼の鼻先が私の恥毛を掻き分けるように触れて、じょりっとした卑猥な感触が伝わる
326乖離:2005/10/31(月) 00:54:29 ID:5LSmAq5y

ちゅく・・・・
彼の舌先が、私の一番敏感なところに触れる

「うん、そこ・・・」

ぬめった生暖かい感触が私の恥ずかしい部分に触れて
肉の裂け目を覆って埋めるように往復する

ちゅぷ・・・くちゅ・・・
彼の唾液と、私がこぼす露が溶け合って音を立てる
犬じゃないぞ、って言ってたのに本当に犬みたい

「こんな姿、人には見せられないわよね」

ふぁさ・・・・
彼の頭の上にスカートを被せる
彼の視界には私の下半身しか入らなくなった

ぴちゃぴちゃ・・・・・
卑猥な水音と、彼の呼吸の音だけが聞こえる
だんだん速く、荒くなってくる息

「はあ・・・・あ・・・・」
空いた指を咥えて、声をあげないようにする
階段の下にいる人影に目線を落としながら私は彼の舌の蠢動を味わっていた

私と彼の息、そして舌の立てる卑猥な音だけが聞こえていた
それはおそらく階段の下の彼女にも
327乖離:2005/10/31(月) 00:55:19 ID:5LSmAq5y

次の日の放課後、また私は彼を呼び出した

「おい、どこ行くんだ?」
「分からない? 同じところよ」
「おい・・」

折り返しの踊り場まで来て、彼はようやく気づいたみたい

「ほら、先客がいるわよ・・・」

上の踊り場には的山さんが立っていた
彼の驚いた顔って・・・ こんな面白い見ものってないわね

「ま、的山・・・何してるんだ、こんなとこで?」

どうだろう、この大根ぶりは
何で彼女がここにいるのか、いい加減分かるわよね
往生際も相当に悪いんだから

「昨日、彼女に課題を出したのよ」
「何だよ、課題って」
「課題 昨日の場所で私と同じ事ができますか? ってね」
「若田部、お前・・」

小久保君の問いかけを無視して、私は上を見る
「それで的山さん、あなたの返事は?」

彼女は微かに口を開いて、うんと言ったようにも聞こえたけれど
結局どっちかはよくわからなかった
328乖離:2005/10/31(月) 00:55:59 ID:5LSmAq5y

言葉で意思表示する代わりに、彼女はスカートの裾をつまんで持ち上げた

「的山・・・・」

彼女の何も身に付けていないスカートの中を見て
小久保君もようやく彼女の決心の意味を理解したようだ

私たちの前に晒された彼女のカラダを見ながら、私は自分の姿をそこに重ねていた
そう、この感じ、やっぱり期待通りだった

私は彼をその場に残して一人階段を上った
スカートを持ち上げたままの彼女の隣に立つ
よく見るとちょっと震えてるんだ

「アヤナちゃん・・・」
「よくできました・・・」

そっと彼女の頭をなでる

待ち望んだことがまた一つ結実するのを目の当たりにして
自分の中の秘めた物が、殻を割って剥き出しになっていく感覚を私は味わっていた

329乖離:2005/10/31(月) 00:56:47 ID:5LSmAq5y

今回は以上です

お目汚し失礼いたしました
330名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:05:23 ID:wVFeJ4pz
乖離GJ。
お目汚しなんてとんでもない。
目の保養?ですよ。
331名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:09:24 ID:VDv06laH
>>330 
保養どころか人によっては目が良くなった...(ry
332330:2005/10/31(月) 01:09:49 ID:wVFeJ4pz
呼び捨てすまん。氏が抜けてた。
あらためて乖離氏GJ。
333名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:21:04 ID:HdQwIxrW
句読点を使わないのは何故か。
無意味に行間が空いているのは何故か。
論評以前に、文章の基本がなっとらん。
334名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:22:48 ID:H9OdmTa/
激しくGJ!!
挿入もないのになぜこんなにエロいのだろう?
エロエロですよ!!し○ぶー先生!!と叫びたくなった
335名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:27:32 ID:yelNd7wP
超卑猥w
GJです
336名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 02:37:08 ID:DX1WL+46
毎度ながら上手いな。GJ
抑制した描写、読者に想像の余地を与えるような話の切り方、すばらしい。
337名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 09:53:20 ID:yaR9lmjE
>>333
考えるな、感じるんだ!それは月を指さすようなものだ
指先にとらわれるな、さもなくば全体を見失ってしまう
338名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 12:19:07 ID:dl00q6Fw
郭氏、乖離氏ともに乙〜
339名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 16:46:27 ID:cYR1LEc7
>>333
その妙な感じが、官能的で良いんじゃないか
340名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 17:04:58 ID:H9OdmTa/
キョウコがケイになっちゃった…
けどカワイイ!!
341名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 17:31:40 ID:bvpDdxHs
乖離さんへ

愉しく読ませていただきました。
今回も言葉遊びの巧みさに“にやり”とパソコンの前で何度もさせられてます。
アヤナとマサヒコの会話は緊張と期待が程よく混ざっていて、こういうのは《言戯》とでもいうのか、身体には一切ノータッチでも、
エロの匂いというか雰囲気が出来ているのは、毎回のことですが大変GJ!!でした。
頭を撫でるという行為も、同じ事をしているのに、SSの最初と最後では印象が違がかったり、スカートでマサヒコの視界を隠したり、
毎度の事ですが細かい演出もお見事。
しかし主導権は握りっぱなし、その上決して言質は与えないアヤナに、成すすべなく振り回されっぱなしのマサヒコ、という構図ですが
この関係に、意識はしていないでしょうが、満更じゃないのは何も女の子だけではなさそうですね。
相変わらず言い訳じみた建前を必要とはしていますが、最初に比べれば随分すんなり、アヤナの弁を借りれば脅迫してるように思えます。
でもちゃんと下着を穿いてないアヤナに抗議する辺りは、たとえ性欲に翻弄されつつあっても、やっぱりマサヒコはマサヒコ。
それにはおそらくアヤナも、がっかりした反面でほっとしたんじゃないかな? などと勝手に思いました。

そしてここからは更に輪をかけた妄想ですが、『犬みたい』、とマサヒコを描写している場面がありましたが、この犬は押し倒すところ
までなら、何しろ発情期ですから勢いでしそうですが、その先はアヤナが喉笛を晒しても、きっと噛み付けないでしょう。

「俺だって、俺だって男なんだから…………こうやって本当に襲われたりしたら…………若田部、お前どうすんだよ?」
 アヤナの両手を押さえて、逃げられないようにしながら見下ろすマサヒコの顔は、とても女の子を襲っている牡のものではなかった。
 息遣いこそは興奮の為に荒いが、その表情はどこか悲しげに見える。
 そんなマサヒコの瞳をじっと見つめていたアヤナだが、そっと目蓋を閉じてその姿を視界から追い出すと、ぽつりと小さく呟いた。
「…………出来っこないわ…………小久保君には………………出来もしないこと言わないで……………………期待させないで」

こんなしょうもない映像が浮かび上がってきました。乖離さんの文章は滅茶苦茶エロ妄想を刺激します。

それと次は多分リンコとのエロなんでしょうが、アヤナに表情を観察されながらフェラとか、「気持ちい小久保君?」「……そんなこと」
「ふ〜〜ん、気持ち良くないって的山さん」「んむっ?」「小久保君は裏筋を舐められるのが好きだから、そこを重点的にしたらいいわ」
みたいな妄想まで、本当に思春期のお子様みたいにポンポンと、節操なくエロヴィジョンが浮かんできて困りますw

句読点は私もSSを書いたことがあるからわかりますが、学校で習ったとおり、教科書どおりにやるとテンポが悪くなったりします。
また書いてる人と読んでいる人ではテンポが違ったりするので、その辺りは乖離さんも苦労なさってる後が、何となく見えたりしました。
行間についてはこのままでいいかなと。
私個人の意見ですが、基本が重要なのはまったくその通りなんですが、とにかく読みやすいのが何より一番です。

感想レスなのにまたいつにも増して長々と書いちゃいましたが、次の投下も愉しみに、そして期待してお待ちしております。
342名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 17:40:59 ID:eLtKn3aG
>>341
卿を乖離氏専任研究家に叙任する
343名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 18:24:43 ID:ObFFDGNS
>>337
>>339
本人乙。
344名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 19:05:09 ID:DX1WL+46
>>341 他の職人さんのも、たまには批評してやってくれ。

マンセーレスばかりではアレなので、あえて辛口視点で感想を書いてみる。

>>321冒頭の「よくできました」が、誰の発言なのかわからない。最初はアヤナが言ったように読めた。
次の行の【そう言いながら彼女は】のところで、アヤナ以外だと見当がつくが、ミサキかリンコのどちらかわからない。
前後の【的山さん】の言及から、なんとなくリンコかなと推測できる程度。
最終的にリンコだはっきりするのは、【天野さんが張り合うように】まで読み進んだ時点だ。

前後の文脈から明確で無い場合には「彼女は」などの代名詞を使わない方が良いと思う。
文章のリズムと簡潔さにこだわるあまり、わかりにくくなっているように感じた。

読点なしの文章は乖離氏のスタイルなので問題ないが、前作に較べてみても一文を細かく改行しているのが気になる。
独自のスタイルに制約され、適切な行配分に障りが出ているのではないだろうか。

キャラについては、マサヒコが記号的な扱いになっているのが気になる。
アヤナ一人称視点では難しい面もあるが、リンコの心理表現(台詞と外面だけで!)が見事なだけに、落差が目立つ。

以上、辛口批評でした。
(うーーーん、粗を探すのも大変だな。こりゃ。)
345名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 19:17:45 ID:iW3OgCsr
>>341
長文感想は別にいいんだが妄想とかは書かない方がいいキガス
なんというかあらゆる面で良くない
346117(´_ゝ`):2005/10/31(月) 19:24:11 ID:AaNRihDP
痴女を舐めたい!
347名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 19:43:31 ID:SZXbVMjd
>>341
コテハン名乗れ
348名無しさん@ピンキー :2005/10/31(月) 19:57:44 ID:puT5qPEv
漏れは>>341
は実はドミンゴ神のように思えるのだが・・独自の文体が。
349341:2005/10/31(月) 21:11:37 ID:lidIfogH
>>345さんご指摘本当にありがとうございます。
冷静になって自分のレスを読み返すと相当暴走していたのがわかります。とにかくイタい。そして恥ずかしい。
乖離さん、レスを読んでしまった方、お気を悪くされていたら申し訳ありません。
作品を読めた嬉しさで舞い上がってしまいましたが、次からはもう少し自重しようと思います。
350ナット:2005/10/31(月) 21:14:56 ID:wlcMP8dN
久しぶりです。
ちょっと前パソコンのハードディスクが逝ってしまい、財産(データ)をすべて失い、やる気が無くなってました。
ですが何とかやる気を取り戻してきたので、続き書きました。
タイトル「ユレルキモチ〜前編〜」
351ユレルキモチ〜前編〜:2005/10/31(月) 21:15:33 ID:wlcMP8dN
アヤナの家に行ってから4日が過ぎた。
学校ではお互い気まずいのかほとんど言葉を交わさない。
そんな二人の様子を見たミサキがマサヒコに声を掛けた。
「ねぇ、マサちゃん、若田部さんとケンカでもしたの?」
「いや、そういうわけじゃないけど・・・」
「?」
ミサキは首をかしげた。そしてマサヒコの顔を覗いた。
マサヒコは顔を背け、視線をずらした。目をあわせないように。

あの日以来、ミサキまで今までとは同じようには見えなくなっている。
いまだに自分が誰を好きなのかがわからない。
人としてスキかどうかで見ればアイなども含まれてくる。
だが、恋愛対象と見ると、その境界線があやふやになってしまう。
どこからが異性としてスキというラインなのか。

また、そのラインを超えているのは誰なのか。

「マサちゃん?」
ミサキが自分の方を向かせようと肩に手を置いた。
だが、マサヒコは突然なことだったのでその手を払いのけてしまった。
「!?」
ミサキは払いのけられた手を引っ込めた。
マサヒコは振り返り、自分のした事に気付いた。
「ご、ごめん。」
「ううん、大丈夫・・・
 私こそ、おせっかいだったね・・」
うつむき、悲しげな表情を見せた。
「それじゃあ、私帰るね。」
ミサキの後姿が遠ざかっていく。
マサヒコは掛ける言葉が見当たらず、ただ見送ることしかできなかった。
数分後、マサヒコは荷物をまとめ、教室を出て家路についた。
352ユレルキモチ〜前編〜:2005/10/31(月) 21:16:09 ID:wlcMP8dN
家に着き、自分の部屋に入ると、アイがそこにいた。
「や、マサヒコ君。今日は遅いじゃない。」
「先生が早いんですよ。」
いつもなら5分前ぐらいに来るのだが、今日はいつもより20分も早い。
「なんで今日、こんなに早いんですか?」
「うん。なんかここんとこマサヒコ君元気なかったからさ、一緒に散歩でも行こうと思って。」
散歩なんて気分じゃなかったが、アイのその独特の雰囲気に流されマサヒコは行くことにした。

学生服を着替え、アイとともに外へと出た。
秋も深まり、空気は冷え、風が冷たく感じる。
「うぅ〜、さむい〜〜。」
「散歩しようって言ったの先生じゃないですか。」
「それはそうだけど・・・」
「で、どこ行くんですか?」
「その辺の公園」

歩いて数分のとこに公園はある。昔よくミサキや近所の友達と遊んだ場所だ。
季節のせいか、それとも少子化やゲームの普及のせいか誰一人遊んでいない、さびしい光景。
だが植えてある木は秋に色づき、花の美しさとは違う魅力を出している。
そんな木々の間に設置されたベンチに2人は腰を下ろした。
「どう、マサヒコ君?」
「綺麗、ですね。」
「来て良かった?」
「はい。」
アイがカバンから小さな水筒を取り出し、中の飲み物を蓋へと注いだ。
周りの色合いにはちょっと不似合いな緑茶がもうもうと湯気を上げた。
「寒いでしょ。飲む?」
「あ、はい、いただきます。」
蓋を受け取り注がれた緑茶を口の中へ流し込む。
「ふぅ〜」
「どう?」
「あったかいです。」
緑茶もだが、こんなことをしてくれるアイの心遣いが暖かかった。
353ユレルキモチ〜前編〜:2005/10/31(月) 21:18:36 ID:wlcMP8dN
「それで、どうしたの?」
「え・・・。」
「最近元気が無い理由。
 何か悩み?私でよければ相談して。」
マサヒコはアイに相談すべきか悩んだ。
だが、これは自分自身の問題。
今他の女性に頼ってしまったら余計にわからなくなる。
それはある意味自分の弱さも認めていた。

「・・・・すみません、これは自分自身の問題なんで・・」
「そう・・・ ・・・でも君の事心配する人がここにも居るってことだけでも覚えといて。」
そう言いアイは微笑みかけた。
マサヒコはその笑顔でなにか気持ちが癒されたような気がした。
そして手に持っている蓋の中のお茶を一気に口の中に流し込んだ。
そのときだった。
「ックシュン!!」
マサヒコの視線がアイから外れているときだった。
突然の大きな音に驚き、のどを通そうとしたお茶が気管へと流れ込んだ。
「!? げほっ、げほっ・・・」
「マ、マサヒコ君、大丈夫!?」
「だ、大丈夫です。 すいません、俺ばかりあったかいもの飲んで」
「じゃあ代わりにマサヒコ君の熱いのを・・・」
「・・・・・・・・」
「じょ、冗談よ、冗談。」
マサヒコはアイに蓋を返した。いそいそと水筒に蓋をし、カバンにしまった
「そ、それじゃあそろそろ時間だから帰ろっか。」
『なんでこのひとは最後の最後でこういうオチつけるかなぁ・・・』
354ユレルキモチ〜前編〜:2005/10/31(月) 21:19:35 ID:wlcMP8dN
翌日、登校時にマサヒコはミサキを見かけた。
「ミサキ!」
「あ・・・・、マサちゃん、おはよう・・・」
それだけ言いミサキは振り返り、再び歩みを始めた。
「あ、ちょ、」
マサヒコは昨日ミサキがしたみたいに肩に手をやった。
「・・・なに」
ミサキは再び振り返りマサヒコを見つめた。
マサヒコはまた視線をそらしそうになった。
だが、今度は逃げない。それが昨夜決めたことだった。
「昨日は、 ごめん。」
頭を深く下げ、ただ一言。だがその一言の重みは昨日とは違う。
自分の身勝手さで気遣ってくれている人を傷つけてしまったから。
そして、気遣ってくれる人の大切さに気付いたから。

「・・・・よかった。」
「えっ・・」
「このところマサちゃんの様子変だったから、昨日のことで嫌われてないか心配だったから・・」
「・・・お前のこと、嫌いになるわけ無いだろ。」
「マサちゃん・・・」
2人は一緒に学校へと向かった。

「ねぇ、マサちゃん。」
朝仲直りしてマサヒコはミサキとは普通に話せるようにはなった。
このところあまり会話らしい会話をしてなかったせいか休み時間毎にミサキが話しかけてくる。
そして仲良く話していると他方より鋭い視線のようなものがマサヒコに突き刺さる。
その発生源をマサヒコは解っていた。
若田部アヤナである。
アヤナは待たされて5日目。その間に他(しかもライバル)の女の子と仲良くしているところを見せられて内心穏やかでいられるはずが無い。
殺意にも似たようなのをマサヒコは感じていた。
だがマサヒコがアヤナのほうを向くと、向こうが顔を背けてしまう。
なんとなく避けられているような感じだ。
355ユレルキモチ〜前編〜:2005/10/31(月) 21:20:35 ID:wlcMP8dN
「マサちゃん、今日家に寄ってって。」
「ああ、わかった。」
突然誰かがガタンッと音を立てて勢いよく立った。
ミサキとマサヒコが音のほうへ目をやるとアヤナがこっちではないが何かを睨みながら立っていた。
よく見ると小刻みに震えているようだ。
そして何事も無かったかのように座った
「じゃ、じゃあ、帰りに」
「う、うん」

「ただいまー」
「おかえりー。あら、マサヒコ君久しぶりじゃない、遊びに来るの。」
「あ、ええ、お邪魔します」
ミサキの家へと上がり部屋へ案内される。
昔から家具の配置はあまり変わって無いようだ。
「なんか久しぶりだな、お前の部屋。」
「そうだね。」
小学校以来だろうか、昔と変わらない雰囲気が2人を包む。
「・・・ねぇ」
「ん?」
「若田部さんと、なにがあったの?」
「・・・なんで?」
「このところ2人とも、なにか変だったから。」
「・・・・・・・」
「言いたくなければ言わなくていいよ。」
「・・・・若田部に告白された。」
「!?」
ミサキからしてみればまさに寝耳に水なことであった。
「・・・付き合うことになったの?」
「いや、まだ返事してないんだ。」
「なんで?」
「・・・俺、若田部のこと嫌いじゃないんだ。でも、好きかって言われると・・」
356名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 21:21:13 ID:wlcMP8dN
2人を沈黙が包む。
部屋に響くのは時計の秒針が時を刻む音と、ミサキの母が料理をしているのか何かを刻む音だけだ。
数分間の後口を開いたのはミサキだった。
「・・・・待たされるのは、つらいよ。」
下を向いていたマサヒコはミサキの方を見た。
「たとえどんな答えでもいいから、それがマサちゃんが決めたことなら・・・」
「ミサキ・・・」
「わたし、ずっと前から、マサちゃんと一緒に居るけど・・・
 近すぎるのかな・・ そういう風に見てもらえないのかもって最近思うようになってね・・・」

「・・・・・ごめん」
「なんでマサちゃんが謝るの?」
「いや、自分が馬鹿だと思ってね。」
「?」
マサヒコの中で何かが吹っ切れた。なぜこれほどに悩むワケがあったのか。
「ミサキ」
「なに?」
「明日、俺の家に来てくれ。」
「・・・うん、わかった。」
マサヒコはカバンを持ち、立ち上がった。
「それじゃあ、俺そろそろ帰るな。じゃあ、明日」
「うん、じゃあね」
ミサキは玄関までマサヒコを見送った。

マサヒコは自分の部屋に着くなりカバンをその辺に投げ、ベッドに倒れこんだ。
なぜ答えに悩んでいたのか。
2人とも好きだからか。
そうではない。2人の気持ちを知っていたからこそ、どちらかを取ればどちらかが悲しむ。
その、人を傷つけるということを恐れていた。
だが、いつまでも待たせることのほうが相手にとってつらいということがわかった。

「俺が好きなのは・・・」
 
357ナット:2005/10/31(月) 21:27:16 ID:wlcMP8dN
前編は以上です
次はミサキエンドか、アヤナエンドか、どっちにしよう

>>277
書いてるときは割と楽しかったのですが、今見直してみるとカオルのキャラがぜんぜん違うので、封印していました・・・
ですがせっかくリクエストされたので、今の奴が終わったら続きをかきます。
358名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 21:29:37 ID:mG4pvYsU
牛柄パジャマのミサキだ
359名無しさん@ピンキー :2005/10/31(月) 21:39:16 ID:puT5qPEv
ナット氏GJ!!切なくて良いよ、可愛いよアヤナ 可愛いよミサキ 可愛いよマサヒコ 甘酸っぱいおw

そう言えば新参者神のHPが落ちてたな。心配だお・・・
360名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 21:42:53 ID:hqNfkAkN
まずはあなたのハードディスクにお線香を。

つi~

ミサキとアヤナの二人に惚れられるマサヒコ…

ナット氏…ベッタベタです
しかし…オッケーです!!

ミサキエンドとアヤナエンド、どちらも期待しておりますです。
あ、何なら両方GETエンドも作ってくだ(ry
361117(^ω^):2005/10/31(月) 22:15:06 ID:AaNRihDP
ナット氏、GJ!!

ミサキとアヤナ両方エンドが激しく見たいお。
362名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 22:36:27 ID:SZXbVMjd
漏れもお線香あげておく。

つi~

どちらのエンドかお困りですか。
よし、両方書け(ぇ
でもその方が後悔もないし書きやすいかと。

そして両方GETの3Pエンドを(ry
363名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 23:52:05 ID:wHyrbPVI
ナット氏の作品が早くも保管庫に!
古田氏いつも乙です。
364名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 00:07:45 ID:P8+IosJB
じゃあ私はアヤナで
365名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 00:13:50 ID:1rc17N4q
健全な作品批評はどんどんされるべき。
翼賛体制は良くない。
366名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 00:58:34 ID:WMBF3fi9
えーと
アイ先生が、マサヒコに夜食として「牛乳雑炊」を作るが、
夜中にコンビニまで牛乳買いに走ったのと、料理するのとで疲れて
牛乳雑炊に顔をつけたまま眠ってしまう
マサヒコがアイ先生を起こすと、その姿はまるで顔射されたようで、
その姿を放尿のために起きてきたママンが見つけて
「こ…この子先生を夜食にしやがった!!」
でオチ・・・と

あと、夜遅くにミサキが電話してきたが、
アイ先生の「マサヒコ君お風呂借りたよ―――今夜は寝させないからね」
という声が聞こえてきたので、そのままブチ切って不貞寝しちゃったよ
367名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 07:06:29 ID:bnNjav/j
>>366
死ね
368名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 08:59:30 ID:KezMnYJl
え、もしかしてマジバレかよ!?
369名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 13:05:22 ID:lj6Kytcg
釣りだよ 多分
370名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 15:38:09 ID:ws6PsHiJ
どんだけ眠かったかしらんが、牛乳雑炊に顔突っ込んだら熱くて飛び起きるんじゃね?
371名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 23:23:38 ID:5WxbU7dI
ケイたんのSSキボンヌ
372名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 15:31:18 ID:kPpf+1V0
マジバレしやがってた・・・
叩くのはなるだけやめておきましょう。

やっぱり、職人さんに迷惑がかかってしまいます・・・
それはともあれ、シンジ×カオル誰かキボン
373名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 15:59:43 ID:IIv6FSto
痴女はイイ!
374名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 17:36:34 ID:OlNprIq8
>>366みたいなのは発売日前にどうやって知るんだ?
ちなみにこれは今週号の内容そのまま。
375名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 18:36:56 ID:jOHG9m03
>>374
何らかの形で編集に関わる人間とか…
376名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 18:38:06 ID:+amjHXKO
早マガジンだろ
377名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 19:22:26 ID:3eDFkwkh
一部の書店の早売りか、ファイル共有ソフト
378名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 19:56:35 ID:KGB1qFeb
今週いろいろと突っ込みたいところはあるが、一番突っ込みたいところ!
もっと顔射ッぽい描写しやがれ氏家!ってところで。
379名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 20:40:21 ID:5Nr7o+Es
よく見たらメル欄に書いてあるな、早売りって。
ファイル共有もMXが死んだから非現実的そう。
380名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 22:27:52 ID:nXZjSvRx
最後のコマの後、
ママン「私まで夜食にするつもり!? 実の母親を!!」
マサ「もういいから黙れ」

って感じになったんだろうか。
381名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 23:00:10 ID:kW4FmK+9

母「ミサキちゃんまで夜食にするつもり!? 幼馴染みを!!」

マサピコ「もういいから黙れよ、母さんを夜食にするぞ!!」
382名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 23:05:46 ID:5wHHm73x
ママン「アヤナちゃんまで夜食にするつもり!? ブルジョア巨乳を!!」

マサ「もういいから黙れよ、時代はツンデレなんだよ!!」
383名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 23:22:22 ID:y0B+SdTB
ママン「マホちゃんまで夜食にするつもり!?」
マサ「もういいから黙れよ、誰だそいつ?『妹は思春期』読んでるけど知らねえよ!!」
384名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 06:07:35 ID:bRk9tijU
>>383
ワロスwwwたまにはマホの事も思い出してあげてください
385名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 08:32:10 ID:zbK7f4rJ
流石だな…いたいけクオリティーw
386名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 09:25:08 ID:YfM7haaZ
たまには思い出してあげてって言えばミホだろw
387名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 15:28:45 ID:k6450tUU
アキよりも登場が早い品
388名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 15:53:27 ID:c2wck4pK
ママン「ケイちゃんまで夜食にするつもり!?上目づかい萌えを!!」

マサ「もういいから黙れよ、毎晩オカズに使ってるよ!!ハァハァ…ケイたん…泣かないでよ…ハァハァ」
389名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 16:08:02 ID:k6450tUU
キョウコが
390名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 17:20:02 ID:m9reHJ8Y
>>388
マサっぽさなくなったら意味無いキガス
391名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 18:24:53 ID:+j3JX4QC
保守
392名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 19:05:56 ID:r1l9oGtL
今月最初の作品は誰かのう
393名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 21:30:21 ID:Y6Q7x9ST
野球もシーズンオフに入ったわけだし、各神もオーバーホールの
最中なんだよ。ま、ここは気長に待ちましょう。
394518:2005/11/03(木) 21:45:33 ID:5Njz0AlL
相変わらずぬっるい話かいてます。
NGワードは「本番なし」「アイ×マサヒコ」です

395518:2005/11/03(木) 21:46:31 ID:5Njz0AlL
油断大敵なる言葉がある。
意味は……まあ、あえて言うまでもないだろう。




マサヒコの父方の両親がそろって風邪をひき、小久保家に助けを求めたのが昨日午前。
両親がそろって青森へ出かけたのが午後。
両親不在でもとくに困るような事もなくマサヒコは一日を終え、布団に入って就寝。
そして朝起きたら……起きたら……。
「げほっ!……ごほごほっ!……」
ああ、油断大敵………注意一秒毛は一生……なんか、ちがう??





(ヤバイ……これヤバイって……)
まとまらない思考で、マサヒコは自らの置かれた危機的状況を確認する。
(つーか喉痛いし、頭痛いし…最悪だ…)
完全に風邪の症状。
(とにかく……まず薬…)
ふらつく足取りでベッドから起きあがろうとして、
(ダメだ……関節も痛い…無理)
断念。
そのまま横になっていると、枕もとの携帯電話に着信。
重い腕を伸ばし、手にとる。
「も、しもし」
「マサヒコちゃんと起きてる?寝てるならそろそろ起きて学校行きなさいよ」
「学校?……ああ…学校か」
「…なんか、声変よあんた。どうかしたの?」
「ん…なんか……風邪ひいたっぽい……」
「なにやってんのよ。大丈夫?」
「多分……寝てりゃ治るよ…」
「そう。学校にはこっちから連絡しておくから、ゆっくり養生してなさい」
「わかった」
緩慢な動きで携帯を元の位置へ置こうとして……やめる。
それすらも億劫で、適当にベッドの端から床に落とした。



「なにやってんだかあの子は……もう!」
息子の迂闊さにあきれる。
しかしほっとくわけにもいかない。
なんだかんだ言ってかわいい一人息子なのだ。
「しょーがない。あの子に頼むか」


396518:2005/11/03(木) 21:47:04 ID:5Njz0AlL
ノックの音でマサヒコは目を覚ます。
一瞬母が帰ってきたのか?と思ったが、
時計を見れば母と電話で話してからまだ30分も経っていない。
じゃあ誰?盗人?それはまずいって。
「マサヒコ君大丈夫?」
部屋に入ってきたのは家庭教師のアイ。
「な…んで……」
「マサヒコ君のお母さんから電話もらったの。
様子見てきてって。大丈夫?熱計った?」
「計ろうと思ったんですけど……起き上がれなくて」
「じゃあ計ってみようか。えっと…何処においてあるの?」
「えっと――」
マサヒコから場所を聞き、体温計を取ってくる。
早速熱を計ってみると、
「38度4分!?す、凄い熱だよマサヒコ君!」
「うわぁ……」
不調具合を改めて数字で示されぐったりするマサヒコ。
「だ、大丈夫マサヒコ君!?」
「………大丈夫です………多分」
「うわぁぁん!ちっとも大丈夫そうじゃないじゃないじゃない!!」
「”じゃない”が一個多いです」
「よかった……それだけツッコめればまだ大丈夫だね!」
「ツッコミで人のバロメーターを――げほげほっ!」
不意に咳き込むマサヒコ。
「だ、大丈夫!?」
「……あの、先生。薬持ってきてもらっていいですか?
体温計が置いてあったとこの隣にあるはずですから」
「わかった。ちょっと待っててね」
そう言って部屋から出ていく。

しかし。

5分たっても10分たってもアイは戻ってこない。
20分たち、さすがに様子を見に行こうかと思った頃、
「おまたせー!アイ先生特製おかゆ出来たよー!」
お盆に土鍋を乗せて入ってきた。
「……俺は確か薬を要求したはずなんですけど」
「空腹で薬飲むと身体に悪いよ。だからこれ食べて」
「……食欲ないからいいです」
「だめだよ。食べて体力つけないと」
「……遠慮します」
マサヒコの言葉にアイは「うーん…」と唸り、
「あ、そうだ!」
ピンっと頭の上に電球が灯る。
「食べさせてあげるよ」
「はぁ!?」
「はい、あーん♪」
楽しそうにレンゲを差し出すアイ。
397518:2005/11/03(木) 21:47:35 ID:5Njz0AlL
「いや、ですから先生……俺食欲が…それに正直起きるのも億劫で」
「……そっか」
素直にレンゲを下げるアイの様子に安心したマサヒコだが、
「じゃあ……(パク)」
「??」
アイがパクリとおかゆを一口。
…………やな予感。
「ん〜…」
「OK、ストップです先生」
「んん??」
「何故に口におかゆを含んで顔を近づけるんです?」
「んっん、んんんんんんんんん?」
「とりあえず、口の中の物を飲み込んでください。なに言ってるかさっぱりです」
指摘され、ごくりと飲み込む。
「だって起きれないんでしょ?だったら…く、口移しで」
ポッと顔を赤らめる。
「と、いう訳で。リトライ!!」
マサヒコ、がばっと起きあがり、口に入れる寸前だったレンゲをアイから奪い取る。
「自分で食べます」
「……そう」
「な、なんでちょっと残念そうなんすか……あ、おいしい」
「でしょ?」
自慢げに胸を張るアイを横目におかゆを口に運ぶ。
食べ出してみると意外にするりと入っていく。
食欲はないが空腹ではあったらしい。
「ご馳走様でした」
「おそまつさまでした。じゃあ薬持ってくるから、横になってて」
そう言い残し、空になった土鍋を持ってアイは部屋から出ていく。
忠告通り横になってアイを待つ。

しかし。

5分たっても10分たってもアイは戻ってこない。
デジャブ。
(今度は何をやってるんだ?)
そんな事を思っていると、
「おまたせー!アイ先生特製玉子酒ー!!」
お盆に湯のみとコップを乗せて入ってきた。
「……薬持ってくるって言いませんでしたか?」
「だいじょうぶ。ちゃんと薬も持ってきてるから。でもその前に」
湯のみを渡される。
「薬はこれを飲んでからね」
「はあ……」
勧められるままとりあえず飲んでみる。
「結構飲みやすいですね」
「砂糖入ってるしね。身体にもいいんだよ。
卵は完全栄養食品だし、お酒は体温上昇させてくれるからぽかぽか暖まるし」
ニコニコと笑顔で説明してくれる。
398518:2005/11/03(木) 21:48:10 ID:5Njz0AlL
全部飲み終わった所で白い錠剤を渡される。
ようやく大本命の風邪薬。
コップの水で飲み、横になる。
すぐに効き目が出るわけではないが、
それでも薬を飲んだと言うことで精神的に楽になった気がする。
「ふ〜……」
「他になにかして欲しい事あったら遠慮なく言ってね」
「ありがとうございます先生。でももう大丈夫ですから。
大学行ってください。授業あるんでしょ?」
「友達に電話したら休講だって言ってた。教授も風邪ひいたみたい」
実はウソ。
午後からもニ限あるのだが……まあ、優先順位というヤツだ。
アイは笑顔で言う。
「だから、マサヒコ君はなにも心配しなくていいから」
「……そうですか」
「薬も飲んだし、少し眠ったほうがいいよ」
「そうします」
促されるまま目を閉じると、アイが部屋から出ていく気配。
なんだろうと思っているとすぐに戻ってきた。
手には水の張った桶とタオル。
アイはタオルを水に浸し、絞る。
そしてそれをマサヒコの額へ。
「ひんやりして気持ちいいでしょ?」
「はい……」
再び目を閉じる。
「先生」
「ん?」
「すいません。大学サボらせちゃって」
「な、なんのことかなぁ?」
ぎくっとしながらしらばっくれるが、
「先生嘘つくと顔に出るんですよ。すぐにわかりますって」
「う……」
「この埋め合わせはいつかしますから」
申し訳なさそうな顔をするマサヒコ。
アイはくすっと笑って、頬を軽くつねる。
「ひぇ、ひぇんひぇい?」
「病人さんはそんなこと気にしなくていいの」
そう言って頬から手を離し、ポンポンと頭を叩く。
「さ、眠って。ぐっすり眠れば少しはよくなるよ」
「……」
「どうしたの?」
「いえその……姉ができたみたいだなって……」
言ってから照れたのだろう、視線を逸らす。
「そうだね。私も弟ができたみたいだよ。風邪を引いちゃう出来の悪い弟が」
「う……」
一本取られたマサヒコはもぞもぞと布団に潜り込んだ。
そんなマサヒコをアイは慈愛に満ちた目で眺めていた。


399518:2005/11/03(木) 21:48:46 ID:5Njz0AlL
「ん……」
マサヒコが寝返りをうつ気配にアイは本から顔を上げる。
布団を派手に蹴っ飛ばし、身体の大部分が出てしまっている。
「暑くなったのかな?でも我慢我慢。汗かいた分だけ熱も下がるから」
言ってからふと気づく。
「汗?」
マサヒコのパジャマに触れるとじっとりと湿っている。
汗をかくのはいいが、そのままでは逆に身体が冷えてしまう。
マサヒコに布団をかけたアイは洗面所からタオルと、ぬるま湯の入った桶を持ってくる。
「汗かいたら拭いてあげないとね」
マサヒコの上着を脱がす。
まだまだ発育途上の上半身。
それでも子供ではない上半身に見とれそうになりながら汗を拭う。
「ふう……これでよし。次は……」
アイの視線は下半身へ。
しばし躊躇うが、
「だめだめ。汗かいたままじゃ身体に悪いんだから」
マサヒコには悪いと思いながらズボンを脱がす。
「しつれいしま〜す……ってあれ?なんか引っかかって……」
クイクイと引っ張るが上手く脱がせない。
「ん〜えいっ!」
ちょっと力を入れたら脱がせることができた。
パンツごと。
「!!!!!???」
ずざざざざざあっ!!っと部屋の隅まで後退する。
そして、なにが引っかかっていたかを理解する。
何がひっかかてたかって……ナニだ、ナニ。
鎌首をもたげたマサヒコのナニが引っかかってたわけだ。
それをごーいんに脱がせた(しかもパンツごと)もんだからあんた。
えらいこっちゃ。
処女のアイ先生の前に見たことない物体ががおーっとばかりに登場。
別に噛みつきも食いつきも……むしろアイが食べる方(中村的ジョーク)なのだが。
初見のアイにとってはUMA並にデンジャラスで、そして興味深い。
「こ、これが男の人の……」
ごくりと唾を飲み込み、改めてまじまじと鑑賞。
「ん……」
「ひゃっ!?」
していたらマサヒコがモゾッと動いたので、後ろめたいところがあるアイ先生。
再び部屋の隅まで高速移動。
「おちついて…落ち付くのよ濱中アイ。これは医療行為……そう、マサヒコ君のためなんだから。
風邪をひいちゃったマサヒコ君のために。汗で体温が下がらない様に……ああ!」
体温が下がらない様にと汗を拭く。
じゃあ汗を拭こうとして服脱がせっぱなしだったらどうなる?
「ううう……」
「わ!わ!!わぁ!!!」
身震いして身体を丸めるマサヒコを見てアイは慌てて布団をかける。
「こ、こんな事してる場合じゃなかったわ。マサヒコ君風邪ひいてるのよ!
私のバカ!しっかりしないと!」
と、いう訳で。
400518:2005/11/03(木) 21:49:20 ID:5Njz0AlL
改めて下半身の汗を拭き取りにかかる。
ぬるま湯にひたしたタオルで丁寧に身体を拭っていく。
右足、左足、そして最後に……股間。
「こ、こここ、ここもちゃんと拭かないと……」
タオルで、マサヒコのブツを拭う。
「んッ!……」
「ひゃっ!う、動いた……」
刺激にマサヒコはストレートに反応。
アイの手の中でビクリと蠢く。
「こ、これじゃだめだよね。もっとちゃんと拭かないと……」
さらに手を動かす。
シャフトの部分を上下に、包みこむ様にして。
それはもはや愛撫なのだが、アイはそのことに気付かない。
或いは気付いていない振りをする。
「くっ……うぁっ!……」
マサヒコの反応に息が荒くなる。
顔が熱くなる。
激しく手を動かす。
手の中のモノは固く、熱くなっていく。
マサヒコのためという免罪符を手に入れているアイの行為はエスカレートしていく。
竿だけでなく、袋の部分も刺激する。
「うぁぁ!……ふっ……くぅ!」
「気持ちいい?……気持ちいいのマサヒコ君?」
「あぅ……くっ!」
既にそれはある種のレイプだ。
アイは右手でマサヒコのモノをしごき、開いた左手を自らの股間に這わせる。
じっとりと濡れている。
今までそこを自分でいじった事も何度かあるが……。
今まで一番濡れていた。
意識のない教え子のモノをいじりながら興奮する自分。
背徳感にどんどん昂ぶり、どんどん濡れていく。
「ああ……マ、マサヒコ君…あ、たし……もう…ああ!」
「ふっ!」
「うあ!」
マサヒコの身体が跳ねあがる。
ビクビクとアイの手の中のモノが脈動し、タオルを熱い液体が濡らす。
同時に。
アイもまたショーツを大量の愛液で濡らしていた。
「イッちゃった……マサヒコ君のモノいじりながら……イッちゃったよぉ……」
茫然自失で。
なんとかマサヒコのモノを綺麗に拭い、服を整えさせ。
ぱたりと床に倒れこんだ。
刺激が強すぎた。


401518:2005/11/03(木) 21:49:51 ID:5Njz0AlL

目を覚ましてみれば既に午後。
薬のおかげか看病のおかげか、マサヒコの身体は復調の兆しを見せていた。
「大丈夫マサヒコ君?」
「ええ。だいぶいいです。これも先生のおかげですね」
「……そんなことないよ」
マサヒコが寝てる間に実はトンでもないことをしでかしちゃってるアイ。
とてもじゃないがマサヒコと顔を合わせられない。
目を宙に泳がせる。
普段のマサヒコならそれに気付いたろうが、今の彼は万全でなく、気付かない。
「ホントにありがとうございます」
「……うん」
流石にアイの様子がおかしいことに気付いたが、このあとすぐ母が帰宅。
アイも帰ってしまったためそれ以上マサヒコがツッコむ事はなかった。


「はあ……」
家に帰ったアイは、自分のやってしまったことを思い出し、ちょっと落ち込む。
「マサヒコ君にひどいコトしちゃった…」
手にはまだあの感触が残っている。
タオル越しとはいえ、熱く、固い肉棒の感触。
「っ!」
思い出すと、下半身が濡れてくる。
「……」
アイはベットに倒れこみ、下着を脱ぎさる。
「ごめんね、マサヒコ君」
そう言って。
マサヒコの感触を思い出しながら。
一人自慰に耽った。


そのせいでアイは風邪をひく事になるのだが。
その話はまた次回の講釈にて。


END


402518:2005/11/03(木) 21:50:42 ID:5Njz0AlL
終了。
いつものように誤字脱字は華麗にスルーしてください。

続くかどうかはぶっちゃけ未定。
403名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 21:55:04 ID:EZYIaxSH
518氏、いつも軽妙華麗なGJ!
続き激しく希望です。
404名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 22:02:27 ID:c2wck4pK
GJです☆
続きは逆パターンで見たいですね
アイの看病をマサがするバージョンで
405名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 23:00:31 ID:xkBKb8SO
乙&GJ!!

寝ている間に大人の階段をちょっと登ったマサウラヤマシス
406名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 23:00:45 ID:qmY4CDui
看病フォーゥ
407名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 23:42:21 ID:X+oJaqB9
>>374
徳島ではマガジン、サンデーは火曜発売。
地域によっては月曜入るとこもあるとか
408名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 01:20:40 ID:F2NRROhc
最速は土曜日
409名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 09:36:32 ID:rhItiFRo
アイ「どうみても精子です」
マサ「本当にありがとうございました」
410名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 13:07:17 ID:G56UOGrW
漫才かYO!
411名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 13:18:08 ID:m7SdSP40
遅れたけど518氏GJ!!
そのぬるさ加減がいいんですよ
ほっとしていい具合に力が抜ける感じ
というわけで乙でした
412トマソン:2005/11/04(金) 20:40:17 ID:2C1K+qXJ

トマソンです。

 幾多の職人さんたちによって(私もか?)アヤナが露出狂になったり超淫乱になった
りとえらいことになっていますが、この辺でひとつ、まったり和み系(どこが)の
アヤナ話を。
 エロなし、小品というには長いですが。
濱中xひまわり組の反則コラボ。では投下。


413トマソン:2005/11/04(金) 20:41:04 ID:2C1K+qXJ

「アヤナちゃんは将来なにやりたいの?」
「私はそうですねぇ、私は子供が好きなんで、保母さんとか憧れるなあ」

 ある晩のこと。若田部アヤナ邸にて、いつものメンバーが集まり、中村リョーコの
就職内定を祝うパーティが行われていた。自然な流れで、将来の仕事や夢の話になり、
濱中アイは教師、天野ミサキは看護師と来て、アヤナの順になった。
 冒頭のやり取りは、アイの質問に対して、アヤナがしばし思いを巡らせた後に答え
たものである。

 アヤナは、将来の職業を具体的に目標として考えたのはこのときがはじめてだった。
 それまでの彼女は、熱心に勉学に励んではいたが、生業についての具体的な目標は
まだなく、漠然と子供と向きあう仕事がしたい、と考えていただけだったのだ。

(保母さんかあ……どんな感じなのかな……)
 その日の夜、帰宅したアヤナはパーティを思い起こし、保母という職業を考えていた。
幼稚園で可愛い子供たちに囲まれて毎日を過ごす自分を思い浮かべる。
 笑ったり泣いたり、にぎやかな子供たち。日々のお遊戯、四季折々には花火大会、
運動会、お泊り会、それに遠足。アヤナは自室で一人、思いを巡らせた。
(そうだ、明日は開校記念日で学校は休みだし……子供のころ通っていた幼稚園に
行ってみよう……)

 それにしても、途中でシャンパンをラッパ飲みしたあとしばらくの記憶がない。
 記憶が戻った時には、いつの間にかクラスメートの小久保マサヒコがパーティに参加
していた。おまけに、それから彼が自分に向ける視線がなんとなく冷たいように感じる
のだが、一体何があったのだろう?
414トマソン:2005/11/04(金) 20:41:35 ID:2C1K+qXJ

 翌日、アヤナが向かったのはバスで10分ほどのところにあるひだまり幼稚園。
 到着してあたりを見回すと、おぼろげな記憶のまま、遊具の数々が園庭に並んでいた。
「ああ……懐かしいな……」
 幼い日に遊んだ、ブランコにシーソーに、ジャングルジム、砂場。新しい遊具も
いくつかある。
 園庭で遊ぶ園児たちのにぎやかな声があたりに響いている。そして……園庭の一角に
ある、粘土で作られた卒園生たちの手形の数々。
 アヤナのかすかな記憶よりはかなり数が多くなっている。毎年増えていくのだから
当然といえば当然だが。
(私が卒園してから、もう九年か……これだけの子供たちが、ここから世の中へ旅
立っていったんだ……)
 手形の数々をぼんやり眺めながら歩くうちに、彼女はその中に『あやなちゃん』と
書かれた幼い日の自分の手形を見つけた。
「あ……これ、私の手形だ……うふふ、小っちゃいなぁ」
 手を当てて今の掌と大きさを比べ、つい嬉しくなってしまう。アヤナは顔を綻ばせた。

415トマソン:2005/11/04(金) 20:42:37 ID:2C1K+qXJ

 そのとき、後ろから男性の声がした。
「あの……もしかして、アヤナちゃん……かい?」
「えっ……あ、園長先生」
 振り返ると、声の主はひだまり幼稚園の園長、長渕ハジメ先生。彼自身は九年前から
あまり変わっていないのだが、アヤナから見て昔は見あげるばかりだった身長は、今で
はもう首半分程度しか変わらない。

 懐かしい顔に、アヤナはペコリと頭を下げた。
「お久しぶりです、若田部アヤナです。長渕先生……ですね。よく私のことがお分かり
でしたね?」
「そりゃ、子供たちのことは一人一人覚えているよ……大きくなったねぇ」
 ハジメ先生は口に出すのは差し控えたものの、内心、教え子が美しく成長してくれて
いることが嬉しくてたまらない。目を細め、そよ風にゆれるアヤナの栗色の髪を眺めた。
(あのちっちゃかったアヤナちゃんが、こんな別嬪さんに……)

「長渕先生は、今でもこちらで園長先生を?」
「うん、今でも続けているよ。少子化で園児も減って、苦しいけどね……アヤナちゃん、
今日はどうしたんだい?」
「ええ、実は……将来の仕事について考えているうちに、保母さんになりたいと思うよ
うになりまして。それでどんな仕事なのかと、子供の頃、通っていたここを思い出して、
様子を見に来たんです。……ところが、この自分の手形を見つけて、つい嬉しくなって
しまって……」
「なるほど保母さんの仕事か……それじゃ、アヤナちゃんは今日は見学のお客さんだな。
ゆっくり見ていくといい。ただ厳密にいうと、保育園にいるのが保母さん、今は正式に
は『保育士』と呼ばれる職業だね。で、ここも含めて幼稚園にいるのは『先生』なんだ」
「あ……そうなんですか。そういえば、幼稚園と保育園の違いはどこに?」
「一言でいうと、管轄が違う。
 幼稚園は文部科学省、保育園は厚生労働省の管轄だね。
 だから幼稚園は教育機関で、その先生は教育者としての資質が求められるのに対し、
保育園は福祉施設で、保母さんは母親に近い資質が必要になる。まあでも、今からどち
らかに決める必要はないけどね」
 さすがは幼稚園の園長先生、実はインテリである。長渕ハジメ、インポネタでからか
われているときが嘘のような説明ぶりだ。
「じゃ、実際に先生方を見てみようか。
 ほら、砂場のそばで子供達を見ているのが、ひまわり組の宮本レイコ先生。
 園舎の中にいる、あっちはいちょう組の佐々岡アヤ先生だ。覚えているかな? 二人
とも、アヤナちゃんが居た頃からここに勤めていたはずだけど」
 園長先生が指したほうを見ると、三十台半ばと思しきショートの黒髪の優しそうな
女性が、砂場で遊ぶ子供達の面倒を見ている。
(……思い出した……)
 アヤナの組の担当だった、宮本先生だ。
 もう一方に目をやると、窓の向こう、教室の中で子供達を見ている金髪のセミロング
の女性の姿が目に入った。こちらはもう少し若い感じで三十代前半だろうか、落ち着い
たというか、達観した雰囲気を持ったこれまた美人である。他クラスのことで記憶が
おぼろげだが、佐々岡先生に違いなかった。
416トマソン:2005/11/04(金) 20:43:30 ID:2C1K+qXJ

「覚えています……宮本先生は私のいた組の担任もしていただいたし、懐かしいな……
でも、今はお忙しいようなので、ご挨拶はあとでしますね」
 アヤナは目を細め、無言で砂場ではしゃぐ子供達を眺めた。

 子供達が、砂山のてっぺんにスーパーボールをおいての山崩しをしている。
 普通の棒倒しではないことをいぶかしんだ宮本先生が声をかけた。
「何してるのかナ?」
「巨乳崩し! てっぺんのボールが落ちると負けなの」

 もう一方の砂場の端では、男の子が砂で大きな山を作り、女の子がその山にトンネル
を掘っていた。
 はぁはぁと息をつきつつ、女の子は小さな手で砂をかき出し、少しずつトンネルが
掘り進んでいくのに目を輝かせている。やがて穴が貫通し、山の反対側からかわいい
手がぬっと突き出した。
「んしょしょ、まだかな〜」
 穴がもう向こうまで達していることに女の子は気づいていないようだ。砂を掘るつも
りの手の動きが、間違って山の向こうに座った男の子の股間を揉んでいる。
「あれ? 何コレ? くにゅくにゅしてる〜」
 女の子の手が、むにむにと股間を揉むにつれ、男の子がなにやら恍惚の表情を浮かべ
始めた。
「あ、だんだんカタくなってきた〜」
 木の陰に別の女性がいる。美しいウェーブのかかった金髪の美人だが、その光景を
眺めてなにやら羨ましそうに涎をたらしているのは何故だろう?
 コトに気づいた宮本先生があわてて女の子を止めた。

 ひだまり幼稚園の相変わらずの光景ではあるのだが、まじめな女子中学生には少々
厳しい見世物である。もう少し微笑ましい情景を期待していたアヤナ、思わず目が点に
なった。
「……」
「……(汗)あっははは、子供のすることだから、目くじらを立てないでね」
 ハジメ先生のフォローも少々無理がある。
「……あの木陰にいる方は?」
「あれは私の家内のミナコだよ。子供が大好きで、幼稚園に入り浸ってるんだ」
(どうして涎をたらしているのかしら)
とアヤナは思ったが、口に出すのは差し控えた。
417トマソン:2005/11/04(金) 20:44:35 ID:2C1K+qXJ

(あら? あの子は……もしかして)
 そんなことをしていたそのとき、宮本先生がアヤナに気づいた。
 子供達をざっと見渡し、しばらくは放っておいても大丈夫と見て、園長先生と共に
園庭の隅に佇むアヤナに近づいた。
「えーと……もしかして、アヤナちゃん?」
「宮本先生、お久しぶりです。若田部アヤナです。……よくお分かりですね?」
「それは覚えているわ。アヤナちゃんは子供のころからかわいい、素直ないい子だった
けど……うわあ、綺麗になったわねえ」
 宮本先生はアヤナの若々しい肌と見事な胸の隆起に、いくらかうらやましげだ。
「あ、ありがとうございます……宮本先生も、まだまだお綺麗ですよ?」
「ふふ、ありがとう……今はアヤナちゃんは中学生かしら? 今日は?」
「ええ、中学三年生です。今日は学校が開校記念日でお休みでして……保母さんの仕事
がどんなものかと、見学させていただいています。」
「あら、それじゃ私もモデル? 緊張しちゃうわね……」

 そこへ風に乗って、教室の中から佐々岡先生の声が聞こえてきた。アヤナがもう
一度教室を覗くと、黒板には『おとなになったら』と書かれている。
 佐々岡先生が子供達を見回して質問を口にした。
「みんなはおとなになったら何になりたいのかな〜? 男の子たちは?」
「じごろ〜!」
「つつもたせ〜」
「ヒモ〜!」
「うふふ、みんないいコね。女の子たちはどうかしら?」
「ストリッパ〜」
「ヘルスじょ〜!」
「あわひめ〜!」

「……」
 子供達の答えを聞いたアヤナはまたしても絶句。
 園長先生は笑うしかない。
「あ、あははは……」
 宮本先生は額に青筋を浮かべ、アヤナに
「ゆっくり見ていってね?」
 続いて園長先生に
「ちょっと締め上げてきます」
と言うと、阿修羅の表情で佐々岡先生を追いかけ始めた。それと気づいた佐々岡先生が
すかさず逃走する。トムとジェリーもかくやの、大チェイスが展開された。
 これまたいつもと変わらぬ、ひだまり幼稚園の光景。

 取り残されたアヤナと園長先生。
「え、えーと……保母さんの仕事って、漫才じゃ……ないですよね? 幼稚園って、
こんな風でしたっけ?」
「あ、あははは……いや実は、アヤナちゃんよりひとつ上の学年かな、カナミちゃんと
マナカちゃんっていう伝説の園児がいてね」
「はあ、伝説……ですか……」
「その子たちの入園以来、卒園してからも、この幼稚園の子供達は妙にそっちの方向に
興味がありすぎで……アヤナちゃんの代はまともだったけどね……」
 
418トマソン:2005/11/04(金) 20:45:26 ID:2C1K+qXJ

 そんな話をしているところへ、砂場で遊んでいた男の子が二人、砂遊びも飽きたのか、
手をブラブラさせて砂を撒き散らしながら、園長先生に近づいてきた。
 ハジメ先生の隣に立つアヤナに怪訝そうな目を向ける。
 アヤナは幼い男の子の一人と目が合い、にっこりと微笑んだ。その子はドギマギして
しまったらしく、赤くなって目をそらし、園長先生の方を見る。
「園長せんせー、このおねえさん、だれ?」
「君達の先輩だよ。この幼稚園を卒業した人」
「ふーん、せんぱい……」
 その男の子はアヤナの前に立ち、そよ風にたなびく綺麗な栗色の髪の毛をしげしげと
見つめた。
「おねえさんのかみのけ、きれーだねー」
「あら、そう? ありがとう」
(うふふ、邪心もなしに『綺麗だ』なんて、いまでは誰も言ってくれないなあ……)

 もう一人の男の子は、いつの間にかアヤナの後ろに回っていた。
「かんちょー!」
 アヤナはあまりにも無警戒だった。組み合わされた両手が突き出され、幼い指が二本、
急所をジャストミートで貫いた。
「あ……きゃああああああああっ!」
 絹を裂くようなアヤナの悲鳴が響き渡った。男の子は笑いながら逃げてゆく。
「あああ、アヤナちゃん! こらっ!!!!」
 園長先生は怒鳴ってみせるが、後の祭りである。

「……あ……ああ……」
 たまらず豊かな肉付きの尻を両手で押さえ、しゃがみこんでしまったアヤナ。つぶら
な瞳にじわっと涙がたまる。
「あ、アヤナちゃん? 大丈夫かい?」
 長渕先生はおろおろするばかりだ。患部をさすってあげようとも思ったが、場所が
場所であるからして、そうも行かない。

 アヤナは無邪気ゆえの残酷さをその尻で思い知った。
(……子供のしたことよ、怒っちゃだめ……)
 アヤナはなんとか心を落ち着かせようと、深呼吸をすると、長渕ハジメ先生に顔を
向けた。まだ目に涙をたたえながら、無理に笑顔を作る。ハジメ先生ですらドキッと
するような笑顔だ。
「……保母さんも大変な仕事ですね……」
「あ、あはは……ごめんね、アヤナちゃん……」

419トマソン:2005/11/04(金) 20:46:22 ID:2C1K+qXJ

 アヤナの先生見習いのような数時間が過ぎて、園児達が帰宅する時間が来た。ある子
は親が迎えに来て、またある子は送迎バスに乗って、かわいい手を振り振り去っていく。
にぎやかだった幼稚園が急に静かになった。

 アヤナは職員室でお茶をご馳走になった。園長先生、宮本先生、佐々岡先生、それに
ミナコが同席している。
 体力を使った数時間の後、ハジメ先生が口を開く。
「どうだったアヤナちゃん。幼稚園の先生の助手をしてもらったけど」
「ええ、やっぱり子供たちは可愛いです……でも、それにしても……保母さんも、大変
な仕事ですね……」
 いまだになんとなく肛門に残る異物感に、ヒップがつい気になるアヤナである。
そっと尻を撫でているアヤナに、答えたのは佐々岡アヤ先生だった。
「あら、どんな仕事だって大変よ?」
「佐々岡先生」
「私だって、昔は苦労したわ……ミニスカにノーパンだったころは冷え症にもなったし、
舞台に上がっていた最中に停電したときは、ローソク10本で照明代わりにして、踊り
だけのはずがSMショーになっちゃったし。前の穴と間違えて後ろの穴に挿れられた
ときなんか」
 ズジャアアアアッ! 
 青筋を浮かべた宮本先生がスライディングキックで突っ込み、すかさず佐々岡先生を
個室に連行していった。

「……えーと」
 アヤナは幸いというか、普通の女子中学生。佐々岡先生の話の半分も理解していない。
しかし、それでもニュアンスぐらいは感じ取った。
「……あの、なんのことかよくは分からないんですが……もしかして、妙に子供達が
エッチなのは、佐々岡先生の影響では?」
「心は広いし、体力もすごいし、いい先生なんだけどね……」
 ため息をつく園長先生であった。
「ええ、素晴らしい先生ですわ……もう手ほどきをお願いしたいくらい」
(……何の手ほどき?)
 内心でいぶかしんだアヤナ。
 このミナコという女性も色モノであることをアヤナはようやく悟りはじめた。木陰で
涎をたらしていたのは、そういう意味なのか。
420トマソン:2005/11/04(金) 20:47:40 ID:2C1K+qXJ

 しばし雑談のあと。もう日も暮れつつある。アヤナは幼稚園を辞すことにした。
「あの、もう暗くなってきたし、そろそろお暇します。
……今日はお忙しいところ、どうもありがとうございました。」
「うん、最後にひとつだけ……」
 園長先生、突然まじめな顔になった。
「幼稚園の先生でも保母さんでもそうだけど、子供に対する愛情はもちろんだが、加え
て絶対に必要なのが体力と忍耐力なんだ。子供たちは大人とは違う視点でものを見て、
その視点でいろんなことをする。潔癖症の人には勤まらないんだ。ひどい目にあわせて
しまったけど、そのことだけは覚えていて欲しい」
 確かに、園児の「かんちょー!」で泣き出してしまうようでは勤まるはずもない。
「───肝に銘じておきます」
 誠実な答えを聞いて、長渕先生はまた温厚な笑顔に戻った。
「それじゃ、今日は楽しかったよ。またいつでもいらっしゃい」
「でも、参考になったかしら。私達がモデルじゃ、ちょっと特殊じゃないかと思うけど」
 特殊なのは、「私達」じゃなく、佐々岡先生一人ではないか、とアヤナは思ったが、
本人の前ではさすがに言えない。
「いえ、とても勉強になりました。佐々岡先生も、ありがとうございました。」
 佐々岡先生に向き直って頭を下げるアヤナ。
 頭に絆創膏を貼った佐々岡先生、よせばいいのに余計なアドバイスというか、提案を
アヤナに持ちかけた。
「ところで、高校を卒業したら、よかったら私に仕事を紹介させてくれないかしら?
あなたの器量だったら、あっというまにナンバーワンに」
 ドガァッ!
 椅子に座った佐々岡先生の膝を踏み台にして、宮本先生の飛び膝蹴りが入った。
 これぞ閃光魔術、シャイニングウィザァァァァァァァァァァド!

「えーと……このお二人は、いつもこうなんですか?」
「うん、まあね。軽く流してくれていいよ」
 その時アヤナは理解した。なるほど、二人とも特殊である。
一人は生き様が、一人は戦闘力が。

 帰りのバスの中でも、帰宅してベッドに入ってからもアヤナは、子供達の可愛らしさ
と、それに同居する残酷さ、そして保母さんに必要な漫才スキル(?)を思い描いて
悩んでいた。
「うーん……もうちょっと、考えてみようかな……」
 気が済むまで悩むがいいアヤナ。人はそうして大人になるのだ。
421トマソン:2005/11/04(金) 20:50:12 ID:2C1K+qXJ

 翌日の学校でも、アヤナはまだ悩み続けていた。
 ふうっとため息をつき、子供達の無邪気な笑顔を思い出して顔をほころばせたかと
思えば、あの時尻に加えられた攻撃を思い出して顔をしかめる。
 昼休みになり、マサヒコがアヤナのそんな様子を心配して声をかけた。
「若田部、さっきから、笑ったり顔をしかめたり、どうかしたのか?」
「う、うるさいわね……自分の将来について、考えていたのよ」
「そういえば、若田部は保母さんになりたいんだって? 濱中先生から聞いたよ」
 マサヒコが例のパーティに加わったのは、皆がそれぞれに将来の夢の話をした後の
ことだ。彼は直接にはアヤナの話を聞いていない。
「え、ええ……実は昨日、私が卒園した幼稚園に行って見学させていただいたの」
「へぇ……それで、どうだった?」
「う、うん。やっぱり、子供達は可愛らしかったわ」
 かんちょう攻撃をもろに食らったとはまさか言えない。
「そういえば、お前自分で言ってたもんな。『私はショタコンだーっ!』って。」

 マサヒコの衝撃発言にアヤナは愕然とした。
 崖の上に立って、その足元の土が崩れ落ちていくような感覚にとらわれる。

「……あの、小久保君。私、そんなこと言ったの?」
 自分がそんなことを言ったとは信じられない。否定して欲しい。アヤナのそんな願い
は無残に打ち砕かれた。
「ああ。覚えてないのか? ほら、この前の中村先生の就職内定パーティで、お前が
顔を赤くして言ってたんだぞ」
「……小久保君、あれから私のことをなんとなく冷たい目で見てたのは……」
「ん? そうか? そんなつもりはないけど、もしそうだったら悪かったな」
 そんなつもりがなくても、アヤナ=痴女という意識は、マサヒコの心に深く沈殿して
いた。それが態度の端々に現れていたとしてもマサヒコを責めることは出来ないだろう。
 もっとも、その点はその場にいたほかの女性、ミサキ、リンコやアイも同様、いや
むしろ、『注射器見せろ』『裸見せろ』と言ってきたミサキやリンコよりはましなくら
いであったのだが。
 しかし、上流の家庭に生まれ、成績優秀でもあり、相応にプライドも高いアヤナに
とって、自分が発したその一言は信じられない汚点としか思えなかった。

 あわてて訂正にかかるアヤナだったが、焦りが混乱を呼ぶ。
「あの、ショタコンってそういう意味じゃなくて……私はただ、可愛い子供達の無邪気
な笑顔が大好きで、決してエッチな意味じゃなくて…、ほら、子供って、無邪気である
がゆえに残酷でもあって、私のお尻だって……あ、いや、なんでもないの、お尻の話
じゃなくてね……」
 自分で燃料を投下してパニクるアヤナ。才女にしては珍しい。いや、その様子もまた
可愛いわけですが。
「ど、どうしたんだ、一体?」
 事情が分からず、マサヒコはフォロー不能だ。
 ちぐはぐに話を続けるアヤナと、立ち尽くすマサヒコ。二人のかみ合わぬ会話はいつ
終わるとも知れなかった。
422トマソン:2005/11/04(金) 20:52:03 ID:2C1K+qXJ

 以上です。
 私もぬるいお話でした。
 
 未来モノは描かないことにしているのですが、これは「ひまわり組」からすると未来
モノになってしまいましたね。原作からキャラは変えてないし、まあいいか。

 マナカも保母志望ということで、同日にひだまり幼稚園を訪れてアヤナと接触、佐々岡
先生と久しぶりに対決。
……と考えたのですが、話が全く収拾つかず断念。
よかったらどなたか描いてください。

古田監督殿:
 これは濱中xひまわり組のコラボですが、メインストーリーから言って濱中保管庫で
お願いします。

タイトルはそのまま「アヤナの幼稚園見学」で。

423名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 21:11:40 ID:HN1yetWc
トマソン殿、GJであります!

「かんちょー」は、やっぱり本当にありそうだなあ・・・・
424名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 21:15:50 ID:/J6mEwja
おきて破りの異色コラボGJです!!
アヤナはひだまり幼稚園にいてあんなにまともに育ったのかぁ スゲエ

>>マナカも保母志望ということで、同日にひだまり幼稚園を訪れてアヤナと接触、佐々岡
先生と久しぶりに対決。

間違いなくマナカはアキに対する如くアヤナを妬むだろうな…
そしていい年して貧乳&処女のマナカは佐々岡先生に歴史的大敗を…
425名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 23:57:47 ID:Qxysr3xJ
アヤナにかんちょー


ハァハァ
426名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 12:51:45 ID:PAMOtDVu
トマソン神GJ&乙であります!!
427名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 14:27:45 ID:x1Cs4FeI
トマソン氏ほのぼのしてイイ!
職人さん方は一回で500字以上かけるのはパソコンだからですか?携帯での書き込みしてて気付いた。自分は大文字で256文字しか書けない。
428名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 14:51:17 ID:IQddAFKp
>>413
トマソン氏 GJ

ちょっと、細かい突っ込み

> ある晩のこと。若田部アヤナ邸にて、いつものメンバーが集まり、
> その日の夜、帰宅したアヤナはパーティを思い起こし、

自宅で開いたパーティから帰宅するとは、アヤナ、器用な子
429117(´_ゝ`):2005/11/05(土) 16:18:04 ID:aa0gvnMX
トマソン氏、お疲れ様

アヤナが、園児からアナル処女を奪われるシーンに興奮しましたよ。なんてなwwww
430名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 18:37:20 ID:GZTZ0qLI

ヽ( ・∀・)ノ 浣腸ー
431トマソン:2005/11/05(土) 22:26:17 ID:8ySgtCbZ
>428
ごふ。気がつきませんでした。指摘どうもです。

古田監督殿
保管庫に入れていただく際、
>413の
その日の夜、帰宅したアヤナはパーティを思い起こし、保母という職業を考えていた。

皆が帰宅したあと、アヤナはパーティを思い起こし、保母という職業を考えていた。

と訂正をお願いいたします。m(__)m
432白帯侍:2005/11/05(土) 23:27:23 ID:8ppkCcX6
こんばんわ、白帯侍です

マサヒコ×アヤナの未来モノの続きです
エロ無しヌルメの作品です。拙い文ですが目を通していただければ幸いです
タイトルは「Warp 邂逅の街」 それでは投下
433白帯侍:2005/11/05(土) 23:28:58 ID:8ppkCcX6
マサヒコは今日何回目かになる深いため息をついた。
両手が枷でも付けられたように重い。
それもそのはず。
マサヒコの両手には大量の買い物袋が提げられていた。
そして、目の前には自分のバッグだけを持って先を行く女性が一人。
「小久保君遅い!」
「・・・・そんなこと言うなら何か持て」
「私の手が塞がったら買い物できなくなるじゃない。男なんでしょ?」
「若田部、俺が体育会系の男に見えるか?一般的な男にとってこの重さは拷問と一緒だ」
「そんな口叩けたらまだ大丈夫でしょ」
何を言ってもはぐらかされる。アヤナはどうしても荷物を持つ気はないらしい。
「100歩譲ってだ、俺がこれを持つとしよう・・・・・
ならせめて!あの店で休憩しよう!じゃないと俺は近いうちに力尽きる!!」
マサヒコは正面に見えるファーストフード店に視線を向けて懇願した。
マサヒコの言ったことは冗談ではなかった。
極度の空腹と、千切れそうな手の痛みはすでに限界に達しようとしている。
街のど真ん中で往生してしまっては死んでも死にきれない。
「だらしないわね。でも・・・・一通りのものは買ったから・・・いいわ、休憩しましょう」
(まだ買う物あったら休めないのか?)
げっそりするマサヒコを尻目にアヤナは先に歩き出す。
マサヒコはその後姿をうつろな瞳で見つめた。

何故このようなことに至ったか。事の発端は朝のアヤナの訪問にあった。

「で、何の用だ」
テーブルにコーヒーを置き、マサヒコは腰を下ろす。
アヤナはコーヒーに少量の砂糖とミルクを入れる。
スプーンで掻き回すとカップの中が琥珀色へと変わった。
「ちょっとお願いがあってね」
「お願い?」
「私、こっちに来るとき服しか持ってきてなくて。だから生活用品とか全くないのよ」
「まぁそうだな。でここに来たのにどんな関係が?」
「荷物持ち」
「‥‥‥‥はい?」
「一通りのものを買い揃えたいんだけど私一人じゃ持てないから。
こっちで頼める男手ってあなたしかいないのよ」
「俺の都合も考えずに言ってくれるな」
「今日は日曜日だから暇なんでしょ?それに、久しぶりに再会した同級生の頼みも聞いてくれないの?」
434白帯侍:2005/11/05(土) 23:29:37 ID:8ppkCcX6
「・・・・・・一応聞くけど拒否権は?」
「あると思う?」
「・・・・・・・・」
「それなりのお礼もするわ。悪い話じゃないと思うわよ?」
「・・・・・分かったよ」
マサヒコはとうとう渋々といった感じで承知した。
どちらにしろ行くことになりそうだったし、なにより『お礼』という言葉が引っかかった。
アヤナはマサヒコの返答に嬉しそうに目を細めた。


「くぁ〜〜手がちぎれる〜〜〜〜」
マサヒコは手から荷物を離してテーブルに突っ伏した。アヤナは注文に行っている。
「もうちょっと遠慮して買えよな・・・・」
腕をだらりと下のほうに垂らす。とてもじゃないが腕が上がらないのだ。
今更ながらマサヒコは少々後悔していた。『お礼』という言葉に引かれた自分のなんと愚かしいことか。
「ちょっと、情けない格好しないでよ」
横からの声にマサヒコはテーブルに伏したまま、視線を声が聞こえた方へと向ける。
呆れたような顔をしてトレイを持ったアヤナがそこにいた。
ため息をつきマサヒコの隣の席に腰を下ろす。
「お〜サンキュ〜・・・・」
「ほら、みっともないからシャキッとしなさいよ」
アヤナの言葉にのろのろと身を起こすマサヒコ。すでにアヤナはハンバーガーをパクついている。
「・・・・・・・」
「・・・・・・どうしたの?」
マサヒコが自分のものに手を付けず、じっと自分を見ているのを感じてアヤナは眉をひそめた。
「いや・・・・なんかお前がそーゆーのを食うのを見るのが新鮮だなぁって」
お嬢様なアヤナが所謂ジャンクフードというものを食べるというのは、とても奇妙な光景に見える。
少なくとも中学校時代の頃は見たことがなかった気がした。
「私がどこで暮らしていたか忘れたの?まぁ最初はちょっと抵抗あったけど」
「やっぱそういうの食う機会ってのは自ずと増えるんだろうな」
「スクールの友達とよく食べたからね。知ってる?アメリカではジャンクフードとバーベキューしか食べないのよ」
「・・・・嘘だろ?」
「それに男の人は寝るときは裸にジーンズって決まっているし」
「・・・・・お前、俺を馬鹿にしてるだろ」
ジト目でアヤナを見つめるマサヒコ。アヤナはそれをおかしそうに笑った。
435白帯侍:2005/11/05(土) 23:30:21 ID:8ppkCcX6
腕がようやく動かせるようになり、マサヒコも自分のハンバーガーに手を付ける。
包みを取って思い切りかぶりつく。
「・・・・・うまい。流石モ○だ」
マサヒコは財布が心許ない学生の身。いつもは安上がりに済ませているのでたまにする贅沢(?)は至福のひと時だ。
「小久保君ってあまり自炊しないでしょ」
「んぐ・・・・まぁ、そうだな」
もともとズボラなところがあるマサヒコ。
一人暮らしになってからの食事は、ほとんどインスタントか店屋物だ。
「それなら・・・・・」
「あっ!小久保君!!」
アヤナの言葉はどこからか聞こえた能天気な声にかき消された。
マサヒコは周りに視線を向ける。そうすると声の主はすぐ見つかった。
手を振りながらこちらの方に近づいてくる。
「お、久しぶり」
マサヒコもそれに手を軽く上げて返す。
「本当だ。あっ、もしかして・・・・・彼女さんと?」
最初にマサヒコに声をかけた女性の隣にいたもう一人の女性もマサヒコの存在を確認した。
その声を聞いてアヤナは急に俯いた。まるで自分の顔を見られたくないかのように。
「違うって、若田部だよ。わ・か・た・べ」
しかしマサヒコはそれに気付くことなく、ごく普通に答える。
アヤナは驚いて顔を上げる。責めるような眼差しでマサヒコに向けるが彼は気付くわけもない。
アヤナは少し迷う素振りを見せた後、観念したかのように後ろを振り向いた。
「こんにちは。天野さん、的山さん」

ミサキとリンコはマサヒコとアヤナの正面に座った。
二人はハンバーガーには手を付けずに、先ほどからずっとアヤナに質問攻めをしている。
「どうして何も言ってくれなかったの?急に行っちゃうんだもの。
私達、あの時すっごい落ち込んだよ」
「ごめんなさい。あの時は・・・・いろいろゴタゴタしちゃって連絡できなかったのよ」
ばつが悪そうに苦笑いを浮かべるアヤナ。
マサヒコはちらっと横目で彼女を見ながらコーラを口に含んだ。
「でも綺麗になったね若田部さん」
「そうだよね〜。これで家事とか裁縫が得意なんだからホント完璧超人だよね」
「完璧超人?・・・・まぁ、すごいってことだよね。それに・・・・・」
そう言って二人揃って視線をアヤナの顔から少し下のところへと移した。
「「ねぇ〜」」
見事にはもる二人。アヤナは曖昧な顔を浮かべる。
マサヒコは気まずさにあさっての方角を向いた。
そこでマサヒコは少々何かひっかるものを感じた。何か違和感がある。
そしてそれはミサキの言動から感じ取ったものだということに気付いた。
「ミサキ、お前昨日若田部と会ったんだろ?改めてそんなこと言うの変じゃないか?」
436白帯侍:2005/11/05(土) 23:30:54 ID:8ppkCcX6
「え?」
「そ・・・・それはね、小久保君・・・・」
キョトンとした表情になるミサキ。代わりにアヤナが口を挟んできた。
何故かひどくうろたえているように見える。
「なんでお前が出てくるんだ?」
「それは・・・・その・・・・」
普段の彼女らしくない態度。いろいろと鈍いマサヒコにも、これはひどく不自然に見えた。
更に詰問をしようと口を開こうとした時、ミサキが思い出したように声を上げた。
「あ、昨日若田部さん私がいない時来たんだよね。お母さんが言ってた」
「えっ・・・・・うん、そう・・・・」
「あ、そういうことか」
ミサキがいつも家にいるとは限らない。考えてみれば至極当然なことだ。
「あっ!小久保君。私小久保君に聞こうと思ってたことあったんだ」
ちょっと会話から外れてしまっていたリンコが、脈絡もなく話を切り出した。
「ここじゃ恥ずかしいからちょっと一緒に来てくれない?」
そう言ってすくっと立ち上がるリンコ。
「恥ずかしいならメールとかで聞けばいいだろ」
「早く聞かなくちゃ忘れちゃう〜」
駄々をこねるリンコ。もう18歳になったというのに全く成長していないように見える。
だがマサヒコはリンコの忘れっぽさを思い出した。
それにアヤナとミサキは親友同士。積もる話もあるだろう。
マサヒコは渋々といった感じで腰を上げる。
急かすリンコに腕を引かれマサヒコはテーブルから遠ざかっていった。

「リンちゃん、気を利かせてくれたみたい」
遠ざかる二人の背中を見てミサキは微笑んだ。その顔のままアヤナに顔を向ける。
「改めて久しぶり、若田部さん」
「・・・・・久しぶり」
「なぜか昨日家に来たってことになってるからびっくりしちゃった」
「ごめんなさい・・・・」
「事情があって私の家に来たって言ったのかな?あ、別にそのことを責めてるわけじゃないよ」
ばつが悪そうに視線をそらすアヤナを見て、ミサキは手を振りながら訂正した。
「若田部さんはどうして日本に戻ってきたの?」
場の空気を変えようとミサキは違う話題を口にした。
といっても実際それはミサキが一番聞きたかった事だったのだが。
「そ、それは・・・・保育士になりたかったから」
「それだけ?そうだったらあっちの方でも大丈夫だったんじゃない?」
「そんなの・・・・・・」
何かを言わなければならないというのに言葉が出てこない。
ミサキはじっとアヤナを見つめている。その瞳からは彼女の意図は全く読み取れない。
言葉も交わさずただ対峙する二人。先ほどまでの昔を懐かしむ空気はすでに雲散している。
しばらく見つめ合っていると、アヤナはとうとう諦めたように息をついた。
とてもじゃないがこの場で彼女に勝つ自信がなかった。
437白帯侍:2005/11/05(土) 23:31:28 ID:8ppkCcX6
「そうよ、他にも目的があるわ。というよりそっちの理由が大きいかも」
もう一つの目的は敢えて言わなかった。
会話からミサキはもう察しているようだし、やはり口にするのは恥ずかしさが立った。
しかしミサキの前で自分の気持ちを認めた以上、アヤナは自分の決意を述べずにはいられなかった。
「一緒にいた時間では勝ちようがないけど。この勝負、あなたに負けるつもりはないわ」
「はぁ・・・・・」
高らかに宣言するアヤナ。燻っていた闘志がめらめらと燃え上がった。
ある意味アヤナがアヤナである所以とも言える。
店内の和やかな雰囲気とは明らかに異質な空気が場を包んだ。
が、それもほんの数秒の事。
アヤナは自分の目を疑った。
驚きから立ち直ったミサキの顔に表れたのは、穏やかな微笑だった。
「そんなの私に断る必要ないよ」
「? ど、どういうことよ」
「だって私はもうフラれちゃったから」
「え・・・・・」
それはアヤナが全く予想していなかった返答だった。頭がその言葉を理解しない。
振られた?誰が?誰に?
「高校に入って私から告白して付き合ったんだけどね。二か月くらい経ってからかな。
やっぱりお前とは付き合えない、って。それなら最初から断れってね」
なんでもない昔話をするようにたんたんと言葉を紡ぐミサキ。
あまりに何気ない口調だったので、マサヒコとミサキのことを話しているという実感が全く湧かなかった。
大体彼女に振られる理由などないではないか。
マサヒコを一番理解していて、マサヒコを一番大事に思っていた彼女が。
「若田部さん?」
「・・・・あ、ごめんなさい。ちょっと考え事していて・・・」
ミサキの言葉で店内の喧騒が耳に戻ってくる。ミサキはまた優しげに微笑んで話を続けた。
「でも私も本当のところ、やっぱりなって思った。マサ君そういう気持ち、我慢してられる人じゃないし。
そんな気持ちで付き合い続けるのが私に対して失礼だと思ったんだと思う。それに・・・・・」
「・・・・それに?」
「ある人のことが忘れられないって。名前は・・・・敢えて言わないよ?」
「っ!」
アヤナは鈍器で殴られたかのような衝撃を受けた。目の前が暗くなる。
『ある人のことが忘れられない』
彼女の話からすると、自惚れかもしれないがミサキは自分のせいで振られたということになる。
もしかしたら去り際にした自分の行動が彼女たちの関係を壊してしまったのかもしれないのだ。
えもいわれぬ罪悪感に心が押しつぶされそうになった。
「ごめんなさい・・・・・ごめんなさいっ・・・・」
アヤナは真っ青になった顔をミサキに対して下げた。
卑怯といわれるかもしれないが、とてもじゃないがミサキの顔を見ていられなかった。
「ごめんなさい、私が・・・・!」
「若田部さん、顔を上げて」
438白帯侍:2005/11/05(土) 23:32:01 ID:8ppkCcX6
アヤナがまさに全てを打ち明けようとした時、ミサキがそっと声をかけた。
アヤナはハッとして言葉を飲み込んだ。
今まで聞いたどんな響きより、ミサキの言葉は優しかった。
「私、なんとなく分かってたの。私たちが中学の頃、マサ君と若田部さんが惹かれ合っていたことが。
本人たちは気付いてなかったと思うけど・・・私はマサ君のこと、ずっと見てたから。
若田部さんが戻ってきてくれて私、ほっとしてるんだよ。これでマサ君もまた人を好きになれるんだなって」
アヤナはゆっくり顔を上げる。ミサキの顔は、どこまでも穏やかだった。
同性のアヤナでも思わず見とれてしまうような微笑。
この笑顔を手に入れるまで、一体どれだけの涙を流し、どれだけの悲しみを乗り越えたというのだろうか。
「強いわね、天野さん」
口から自然に出た言葉だった。心からそう思った。
「もう大分時間が経ったからね」
「・・・・そうね。むしろ3年前から一歩も進めない私がおかしいのよね」
自嘲気味に呟くアヤナに、ミサキは静かに首を振った。
「それは違うよ。私は終わった恋の気持ちの整理をつけただけ。
若田部さんはまだちゃんと気持ち伝えてないもん。全然違う。
それに私なんて告白するのに10年以上かかったんだよ。3年なんて」
「天野さん・・・・」
「若田部さんなら・・・違うね、若田部さんじゃなくちゃ駄目。ガンバってね」
「・・・・・うん。ありがとう」
アヤナは自分の一番の友人に微笑みで答えた。今日ミサキに見せた笑顔の中で一番自然な微笑だった。


「お礼ってやっぱそーいうのだよな」
「え?何か言った?」
夕暮れ時、マサヒコは自分の家の台所で調理をしているアヤナに目をやり軽く息をついた。

あれからマサヒコは席に戻ってまもなくして店をアヤナと出た。
マサヒコはこれからみんなでいろいろと回らないかと提案したが、ミサキとリンコにやんわりと却下された。
曰く『二人のデートを邪魔できない』だとか。
それからアヤナはマサヒコをスーパーに連れて行った。
アヤナは一人でスーパーに入っていき、マサヒコはわけがわからぬままスーパーの前で待たされた。
十数分後、アヤナがスーパーの中から出てきた。彼女の手には買い物袋が提げられていた。
439白帯侍:2005/11/05(土) 23:33:11 ID:8ppkCcX6
改めて考えるとお礼が料理というのは別に不思議でもなんでもない。
違うことを想像していた自分が今更ながら恥ずかしく感じられた。
「なんでもない‥‥」出来るだけぶっきらぼうに言葉を返す。
アヤナは怪訝そうな顔を浮かべたが、また正面に視線を戻した。
「なぁ」
「何?」
今度は振り返らず調理を続けたままアヤナは答えた。
「これからお前どうするんだ?」
「どうするって料理作って食べたら帰るわよ」
「じゃなくて。将来のことについてだよ」
突発的にこっちに日本に来たのなら、おそらくこれからのことでいろいろ悩むことがあるだろう。
マサヒコはそんなアヤナの力になりたいと思った。
が、アヤナはさも当然のようにマサヒコの質問に答えた。
「まず保育士資格が取れる大学の試験受けなくちゃいけないから・・・・
取りあえず早めにアパート探して。今は勉強しながらバイトってとこかしらね」
「・・・・すごいよな、お前」
「はぁ?何でよ」
「俺もバイトしてるけど親からも仕送りしてもらってるし。
それに比べてお前は自分のことは全部自分で、って感じで。なんか逞しいよ」
「全部自分で出来るわけないでしょう。学費として勝手に貯金持ってきちゃったし。
それよりも、普通年頃の女に逞しいとか言うかしら?」
「結構適切な表現だと思うぞ。いろんな意味で・・・・・・・ごめんなさい、アヤナ様は美しくお淑やかな女性です」
包丁片手に振り返るアヤナを見てマサヒコはすぐさまに態度を一変させた。土下座をして降伏の意を示す。
アメリカ帰りの彼女はあらゆる面でパワーアップしているので下手したら本当に刺され兼ねない。
アヤナは呆れたように溜め息をついてまた正面に向き直った。

マサヒコはそれから台所に立つ女性の後ろ姿をただぼんやりと眺めていた。
素人目から見ても手際よく調理していることがよく分かる。
マサヒコはそれに感心すると同時に、何か奇妙な光景だな、と思った。
昔、思いを寄せていた———今はどうなのか敢えて考えないが———女性が自分のために料理の腕を振るっている。
それはマサヒコに嬉しくもこそばゆい、今まで感じた事のない新鮮な思いを感じさせた。
マサヒコはアヤナの調理が終わるまで、飽きること無く台所に立つ彼女の後ろ姿を見つめていた。
440白帯侍:2005/11/05(土) 23:33:44 ID:8ppkCcX6
「ふぅ〜〜〜ごちそうさん」
そう言いながらマサヒコは両手を合わせる。テーブルの上の皿にはもう料理は残っていない。
「お粗末様でした。すごいわね、結構作ったのに全部食べるなんて」
「故人曰く、空腹は最高の調味料とか」
「あら、言ってくれるわね」
「冗談だよ。マジで美味かった。普段ならこんなに食わないけど自然と箸が進んだよ」
「・・・・・褒めても何も出ないわよ」
料理に随分と満足したマサヒコの顔を見て、アヤナは恥ずかしそうに視線は彼から外した。
面と向かって褒められるのには言われるのは慣れてないらしい。
「・・・・じゃ、そろそろ帰るわね」
「え、もう?」
「食べたら帰るって言ったでしょ。他に何していくっていうのよ?」
それはあんなことやらそんなことやら、と思ったが口には出さなかった。
確かに魅力的ではあるが、命の方が惜しい。
自分のバッグを持って玄関に向かおうとするアヤナ。
そこでマサヒコは部屋の隅に置かれた本日購入した品々たちがあるのに気付いた。
「おい、忘れ物」そう言って買い物袋を指差す。
「何言ってるの?置いていくに決まってるでしょう」
「なっ・・・・持って行けよ!お前のものだろ!」
「私一人でこれを持って行けるわけないでしょ。アパートが決まったらそれ取りに来るわ」
あまりの横暴さに絶句するマサヒコ。
「まぁ部屋も綺麗だから別に置く場所には困らないわよね」
「・・・・そのために昨日掃除したのか」
まさか、と首を振るアヤナ。が、彼女の顔には得意げな笑顔が張り付いていた。
マサヒコは隠す様子も見せず大仰にため息をついた。
アヤナはそんなマサヒコを尻目に、靴を履いている。マサヒコも見送りのために玄関の前に立った。
「なるべく早く来いよ。俺はこの部屋を2週間もしないうちに元の状態に戻す自信がある」
「自信満々に言うことじゃないでしょ・・・・心配しなくても埋もれる前には来るわよ」
あからさまに溜息をつくアヤナ。呆れる様子を隠すつもりはないらしい。
しかしその顔はすぐに微笑みに変わった。
「今日はありがとう。それじゃあね」
その言葉の後にマサヒコは唇に温かいものが触れるのを感じた。
唇に何かが当たっていたのは2,3秒で。しかし自分のものではない温度はそこにまだ残っていた。
441白帯侍:2005/11/05(土) 23:35:07 ID:8ppkCcX6
「お前な・・・・」
内心は心穏やかではなかったが、これは昨夜にも体験したことだ。
視線は向けられないがせめて格好だけでもと思い、なるべく落ち着いているように振舞った。
「誰にでもやってんのか?その・・・・アメリカ風さよなら、とかいうヤツを」
言ってみて嫉妬してるみたいだなとマサヒコは感じた。いや、事実嫉妬しているのだ。
クスッと笑う声が聞こえた。視線を正面にやる。
アヤナは腕を組みながらいつもの得意げな笑みを浮かべていた。
「冗談。私がそんな軽い女に見えるって言いたいの?」
「いや、そういうわけじゃ・・・・」
「言ってみれば親愛の証ってとこかしら。どう?嬉しい?」
そう言って再び笑みを浮かべるアヤナ。彼女には珍しい、意地の悪い笑みだった。
「バーカ」
マサヒコはそれを軽くあしらう。が、内心ではほっと息をついていた。
アヤナはそれに不満そうな顔をしたが、すぐにまたそれは笑みに変わった。
「フフフ、じゃあ今度こそさよならね」
「ああ、気をつけて帰れよ」

「疲れた・・・・」
アヤナを見送った後、マサヒコはすぐさまベッドに倒れこんだ。
一人になると改めて今日の疲労が一気に乗りかかってきた。おそらく明日は筋肉痛だ。
しかし、嫌な気分ではない。こき使われただけだというのにそれは心地よい疲労感であった。
「やっぱ・・・・・ああいう態度って使う人によるんだな」
普通はあんな傲慢な態度というのは人に好まれるものではないだろうが、彼女がやると何故かきまるのだ。
横目で部屋の隅を見る。いくつもの買い物袋が無造作に置かれている。
今更ながらよく一人でここまで持ってきたものだ。思わず苦笑いが浮かぶ。
仰向けになっていると、瞼に重みを感じてきた。
寝るには早すぎるし、食器の片付けもしていない。
しかしマサヒコは起きるつもりはなかった。このまま寝たらいい夢が見られそうだ。
静かに瞼を閉じる。暗闇に、今日自分を引っ張りまわした女性の姿が浮かぶ。
(ホント・・・・好き勝手・・・して・・・・くれる・・・・)
意識は気付かないうちにぷっつり途絶えた。
疲れきって眠るマサヒコの寝顔は、とても穏やかだった。
442白帯侍:2005/11/05(土) 23:37:33 ID:8ppkCcX6
以上です

投稿した後改めて気付いたんですがここ最近アヤナものが多いですね
どの職人さんが描いたアヤナも魅力的で感心しっぱなしです
自分ももっとアヤナをうまく書けるように精進したいです

それでは失礼します
443名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 00:31:56 ID:xfbwAb0w
「濱中アイ」最終回まで…あと4ヶ月。
444名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 01:02:48 ID:v8OdIti5
キタ━━━(゜∀゜)━━━
445名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 03:07:32 ID:Dk+MvONP
>>白帯侍氏
ぐじょぶ!!
納豆しか食えなくて呼吸がとまりそうだぜ!!

>>443
ハイスクール編を待とうぜ!!
446名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 07:46:24 ID:cCx57c4g
ミサキのほのぼのレイプマダー
447名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 11:22:11 ID:eTW8z2KO
白帯侍氏GJです!
ミサキも強くなったなぁ
次はサブキャラとしてでいいので未来のアイと中村も出してホスィ
448名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 15:55:22 ID:+CYJCdUh
アヤナ好きとしてはここ最近アヤナ物が多いの嬉しい
449名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 23:16:20 ID:JngB+0+B
アヤナ好きにはたまらないね
450名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 23:16:34 ID:DlY9lI4d
>>448
同じく
とりあえず白帯侍氏GJ!これからもお願いします
451名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 23:36:07 ID:jeaPX9k9
アヤナのパイズリ物を読みたいハァハァ
452名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 08:18:58 ID:3z4JGlV7

死姦希望
453名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 08:23:36 ID:LtwNVkEB
痴女はイイ!
454名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 19:42:19 ID:jxYH3Deg
次回作の主人公の苗字は井口か川崎か松中か…。
それとも、直球で王か?
455名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 21:27:11 ID:VOQTv7RV
つ吉武
456名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 22:58:32 ID:gclVDsip
斉藤、和田、杉内…。
新垣だと沖縄出身者になるなぁ。
457名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 23:23:26 ID:QD1E8pDY
つバティスタ
458名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 23:59:00 ID:mWjiDP0e
⊃孫社長
459クロム:2005/11/08(火) 02:44:48 ID:bJtXf7Yp
はじめまして、クロムと申します。
初ですが、投下させていただきます。

NGワード「低クオリティー」「エロ微妙」
でお願いします。
460クロム:2005/11/08(火) 02:46:30 ID:bJtXf7Yp
ある晴れた日。小久保宅。マサヒコの部屋の前。
パタン。
自室のドアをそっと閉める。
まるで、部屋の中の『現実』を拒絶するかのように…。
(OK、ひとまず落ち着こう)深呼吸。
(まずオレは買い物に出かけた。ノートと消しゴムを買った。それは今手に持っている)
ここまでは何の問題もない。
(次だ。家に帰ると母さんはいなかった。まあどうせカラオケだろう。いつものことだ)
これも問題なし。
(そして、今オレは自分の部屋の前にいる。間違いなく、ここはオレの部屋だ)
まあ間違えるわけもなく。
(だとしたら…)
そっとドアを開ける。
バタン!!
再びドアを閉める。荒々しく。力の限り。
まるで見てはならないものを見てしまったかのように…。
(だとしたら、アレは何なんだよ!!)
心の中で絶叫。

わが目を疑う光景に直面した時、人は二通りの方法でそれを回避しようとする。
一つは、目の前の状況を無理やり自分の常識の範疇に収めてしまう方法。
そしてもう一つは…
(忘れよう。オレは誓って何も見ていない)
…現実逃避。
そっと回れ右をし、静かに現実から離れようとするマサヒコ。
しかし、その先に救いの道はなかった。
突然ドアが開き、そこから伸びた手がマサヒコの襟首をしっかりと掴まえたのだ。
「何で逃げんのよ。」
手の主。日常の破壊者。中村リョーコ。一度掴まったら逃げられない。
「あああ〜」
断末魔のような悲鳴と共にこちらの世界に連れ戻されるマサヒコ。
こうなったらもう諦めるしかない。ガックリとうなだれて、リョーコの方に向き直る。
逆らうのは自分の首を絞める結果になりかねない。
だがしかし。そこで妙なことに気付く。
いつもなら怖いもの無しであるはずのリョーコの顔に、はっきりと動揺の色が見て取れるのだ。
「待ってたのよ、アンタのこと」リョーコはそう言うと自分も廊下に出て、後ろ手にドアを閉めた。
「あれはもう私達の手には追えないわ。後のことはアンタに任せるから、しっかりやんなさい」
一方的に捲し立て、その場を離れようとするリョーコ。
今度はマサヒコがその腕を掴んだ。
「待て。せめてこの状況を説明していけ」
「いやよ」「何故?」「面倒臭い」「なんだそりゃ!?」
微笑ましいやり取り…。
そうこうしているうちに、再度ドアが開いた。
「先生〜」「先輩〜、置いてかないで下さいよ〜」
的山リンコと濱中アイ登場。
二人とも何故か虚ろな眼をしている。
「先生…。的山も。中で何があったんですか?」
マサヒコがそう尋ねた途端、二人の表情は恐怖に凍り付き、ボロボロと大粒の涙をこぼし始めた。
「中村先生…」
「ったく、仕方無いわねぇー」
二人に比べると比較的冷静なリョーコにより、漸く事の真相が明らかにされた。
461クロム:2005/11/08(火) 02:47:50 ID:bJtXf7Yp
「な、なんじゃそりゃー!?」開口一番、マサヒコ絶叫。
「そういうわけだから、しっかりね」
「いや、待って下さいよ。原因はアンタらでしょうが」つめよるマサヒコ。
「それはそうだけど、もう頼れんのはアンタだけなの。
それに、ここはアンタの部屋でしょ?つまりアンタにも十分責任はあるのよ!」
ビシッとマサヒコを指差すリョーコ。あまりの理不尽さにマサヒコ絶句。しばし茫然。
そして、気付いた時には三人の姿は見る影もなかった。
「な、納得いかねぇーーー!!!」聞く者のいない叫びが、虚しく響いた…。

ドアノブに手を掛け、ゆっくりと回す。
この扉の向こうになにがあろうと、もはや退路はない。
そっとドアを開け、中の様子を伺う。
ドアの隙間からみえたのは、彼の幼馴染み、天野ミサキの背中であった。

アイが家庭教師に付いて以来、ミサキがこの部屋に出入りする機会も多々あった。
それ故、彼女がここに居ること自体には、何の問題もない。
問題は、部屋中に転がる、缶、カン、can。言うまでも無く、未成年が飲んで良い類いのものではない。
そして何より、部屋の中央に座する少女の両手には、
転がっているものと同じラベリングのなされた缶がしっかりと握られているのであった…。

要約すると、リョーコの口からなされた説明は次の様なものであった。
マサヒコが出かけた直後、ミサキが小久保家を訪問。
これ幸いとミサキに留守番を押しつけ、マサ母外出。
五分後、リョーコとリンコが用もなく登場。
さらに五分後、マサ母にバッタリ出会ってしまったためにこれまた留守番を押しつけられたアイが登場。
「冷蔵庫の中のもの、勝手に食べたり飲んだりしていいから」
そう残していったマサ母の言葉に従い冷蔵庫から飲み物を取り出し、
他愛ない世間話がなされていたのであった。
あったのだが。
「リン、飲み物の追加とって来てよ」
リョーコのこの一言が、惨劇の引き金となった。
「ハーイ」素直に従うリンコ。
しかし二分後。
(あ、コレは…)
リンコの持ってきたドリンクをみて、ハッとするリョーコ。
いわゆるチューハイ。ジュースと間違えて誤飲、病院に運ばれるケースも多々あるので注意が必要。
良識ある大人なら決して未成年に飲ませたりはしない。良識があれば。
(黙っててみよう。面白そうだし)
…どうやらなかったようで。
これが失敗だった。
後はご想像の通り。それを飲んでしまったミサキが悪酔い。
リョーコですらも酔っ払いには勝てず。いわんやアイ・リンをや。
アイ・リンがミサキの異変に気付いてソレを飲まなかったのが唯一の救いである。
その後マサヒコが帰宅するまで、素面の三人はひたすらその狂宴に耐えていたのだという。
462クロム:2005/11/08(火) 02:49:39 ID:bJtXf7Yp

(ほぼ100パーメガネの責任じゃねーか!)心の中でリョーコを呪うマサヒコ。
しかしそんなことで事態が改善されるはずもなく。
かといってこのまま放置できるはずもなく。
覚悟を決めて虎穴に踏み込んでいった。

「よ、ようミサキ。大丈夫か?」
彼女の背中に向けて当たり障りのない言葉をかけてみる。
「……」   無反応。
「わ、悪かったな、留守番なんかさせて。母さんにも困ったもんだよ」
「……」   無反応。
「ま、まあオレも帰ってきたし。今日のところはお開きってことで…」
バッ!突然ミサキが振り返る。
濁った目、半開きになった口、無表情。…正直怖い。
以前にも酔った彼女を見たことがあったが、今の様子はその時の比ではない。
無言のまま、機械染みた動作で自分の横を指差すミサキ。座れ、という意味だろう。
逆らえようはずもなく。恐る恐る彼女の横に腰を下ろすマサヒコ。
「な、なあミサキ…」無言のプレッシャーに耐えられず、とにかく話しかけてみる。
「お前の飲んでるそれ、健全な中学生には少し早いんじゃないかなーなんて思ったりして
…ないです…」
睨まれて敗北。まあ仕方無いが。
(うーん、マジでヤベーぞ。何とかしてこいつから酒取り上げねーと…。
色々取り返しのつかないことに…)
グッ。突如目の前に突き出された缶に、思考中断。
ミサキが手にした缶の一方を差し出していた。
これが意味するものは一つなわけで。
「いや、オレは…」
「………飲めないの?私の酒が?」無機質な声。
「…いただきます」涙を流しつつ缶を受け取る。
逆らえない。逆らえるわけがない。
半ば自棄になって中身をあおるマサヒコ。
いっそこのまま自分も酔いつぶれることができたならどんなに楽だろう、とか考えながら。
463クロム:2005/11/08(火) 02:50:49 ID:bJtXf7Yp
三十分後。次々と突き出される酒を延々とあおり続けたマサヒコ。
ついに、部屋に残された最後の一本を飲み干した。
(やった…やっと終わった…よくやったぞ、オレ!)息も絶え絶えに、そんなことを考える。
「……無くなっちゃった?」
「あ、ああ。だからもう終わりに…」
解放されたい、この狂宴から。その一心でミサキをなだめる。
しかし、宴はまだ終わらない…。
「ねぇ、マサちゃぁん、目瞑って」
「へ?なんで?」予想外のミサキの言葉に間抜けな返事を返すマサヒコ。
「……瞑れよ」  圧力。
「……ハイ」  服従。
(何されんの、オレ)言われるままに目を閉じ、恐怖に耐えるマサヒコ。
だが、十秒が過ぎ、二十秒が過ぎても何も起こらない。
耐え切れずに目を開ける。
「あれ?」
ミサキがいない。
(ミサキはどこに…)
ドサリ。背中に重圧。恐る恐る振り返ると、背後霊、もといミサキが背中に覆いかぶさっていた。
すぐ近くにミサキの顔。
「フフフ……」  笑っている。声だけが。顔は無表情のまま。
(マ、マジで怖い)幼馴染みの放つ異質な雰囲気に戦慄する。
アイやリンコがあそこまで怯えていた理由が理解できた。
「ねぇ、マサちゃァん」ミサキが耳元で囁く。
「な、何でしょう?」
「ワタシのこと、好きィ?」
「へ?」予想外の言葉に再び間抜けな声をあげる。
「好きなのォ?嫌いなのォ?男ならはっきりしなさいよ!」突如激昂。
「い、いや、オレ達幼馴染みじゃん?それにお前とはマジでいい友達だと思ってるし、別に嫌いってことは…」
「それだけぇ?そんなんで女の子が満足するとでも思ってんのぉ?」
無機質に間延びした声が、しだいに怒気を含んでいくのがわかる。
「いや、お前のことは兄妹みたいに思ってたし、今までそういう風に見たことがないっつうか…」
しどろもどろになりながらも、何とかこの場を回避しようとするマサヒコ。まあ努力はしたのだが。
「分かったぁ。マサちゃん、アヤナちゃんとかアイ先生みたいに、胸の大きな子が好きなんだ。
どーせワタシのは小さいですよーぉ」  泣き出してしまった。
「いや、好きとか嫌いとかじゃなくて…そ、それに胸小さくてもあんまり気にならない…」
フォローを試みるマサヒコ。…まああまりフォローになっていないが。
「そ、そんなことより、お前少し酔ってんじゃないか」
少しでないのは誰の目にも明らかだが。
「うん、ここは早く家に帰って休んだ方が…」
言い終わらないうちに、ミサキに異変。
何かを考えるように顔をしかめると、次の瞬間パァっと笑顔になる。
464クロム:2005/11/08(火) 02:52:36 ID:bJtXf7Yp
「ワタシ、酔ってるのぉ?」
「う、うん。だから早く休んだ方が…」
「そうかぁ〜、ワタシ酔ってるんだぁ」
どうやらマサヒコの言葉の後半は無視されたようで。
それでも懸命にこの場を収拾しようと試みる。
「なあ、帰るのが面倒なら酔いが醒めるまでそこの…」そこのベッドで寝てて良い。
そう続けるはずだった。だができなかった。何故か?

ドタッ!突然床に引き倒されたからである。
「イテテ…何すんだよ、ミサ…キ…」  そこで凍り付く。
気付くとマウントポジションを取られていた。
「フフフ……」笑っている。今度は満面の笑みで。
ガシッ。両手で顔を掴まれる。
(ヤバイ、このままだとオレの生命は確実に危険にさらされる!)身の危険を感じ、抵抗を試みる。
「ま、待ってくれミサキ!落ち着こう!いつものお前ならこの状況が明らかにおかしいのが分かるだろ!?」
だが。
「フフ、マサちゃぁん、ワタシ酔ってるんだよ?酔っ払いに理屈が通じるわけないでしょう?
それにね、酔っ払いは何しても許されるんだよぉ」
それは違う、とつっこもうとしたマサヒコ。
しかし、その口は塞がれていた。ミサキの唇によって。
(!?)
あまりに突然の出来事に何が起きているのか理解できないマサヒコ。
事態が認識できたのは、ミサキが漸く顔をあげてからであった。
「ちょっ、おまっ、何してんだよ!」
「あれぇ、分かんなかった?じゃあもう一回」
再び口を塞がれる。抵抗できない。諦め、されるがままのマサヒコ。
だが、今度はそれだけでは終わらなかった。
何かが口の中に侵入してくる。それがミサキの舌だと気付くのに数秒を要した。
ディープキスの未知の感触に固まるマサヒコ。
たっぷり三分はそうしていたであろうか、漸くミサキが体を離す。
自分もミサキも口の周りが唾液にまみれているのが分かる。
「ウフフ…」楽しそうに笑うミサキ。片や、ぐったりするマサヒコ。
「なあ……気が済んだらそろそろオレの上から降りて欲しいんだが」
ここまできても一応の抵抗を見せる辺りは、やはりマサヒコであるが。
「何言ってるのぉ、これで終わりなわけないでしょう」  一蹴される。
「ねぇマサちゃん」
「…何でしょう」
もはや逃げられない。とすれば、彼に残された道は一つ。
なるべくさからわず、覚悟をキメて嵐が過ぎ去るのを待つだけである。
「Hしよ」  そう言って服に手を掛けるミサキ。
「な、なにぃ!?」  覚悟崩壊。
「ちょっ、ちょっと待て、ストップ!」
不自由な体勢から、必死でミサキの手を止める。
「落ち着こう、ミサキ。とにかく待て…だから服を脱ぐなぁ!」
465クロム:2005/11/08(火) 02:53:43 ID:bJtXf7Yp
「もう、何なのよさっきからぁ。マサちゃん、そんなにワタシとするのが嫌なのぉ?」
「い、嫌とかじゃなくてだな、ほら、オレらまだ中学生だし。まだそうゆうのは早い・・・」
「ワタシのファーストキス奪っといて何言ってんのよぉ」
「うっ…」 奪われたのはむしろオレの方なんだけど、とは言えない。怖いから。
「い、いや、あれだよホラ、すっげぇ卑猥だぞ。いつもみたいに…」
「当たり前でしょ、卑猥なことするんだからぁ」
「だから、そうじゃなくてだな…」
「それとも何?やっぱり胸の小さい子は嫌なの?はっきりしなさいよ!」
「い、嫌じゃありません!」
ミサキの背後から立ち上ぼる闘気に思わずそう叫ぶ。
逆らえば死ぬ。確実に。
「じゃあいいじゃない、問題なし。ねぇ、しようよぉ」
そう言って再び服を脱ぎ始める。
「それにね、マサちゃん。これでもワタシ、毎日バストアップ体操もしてるし、
マッサージだって欠かさずやってるんだよぉ。全部あなたのためなんだからね。
マサちゃんには、ワタシの努力に答える義務があるのよ」
「そうなのか?」
「そうなの。だからよく見て」
ついに一糸纏わぬ姿になるミサキ。
「どう?ワタシ、キレイ?」
だがマサヒコはそれどころではない。
目の前の幼馴染みの裸体を直視できない。ギュッと目を瞑る。
(落ち着け、オレ。このパターンは、こいつが酔いつぶれて寝ちまうオチのはずだ!それまで耐えるんだ!)
心の中で自分を励ますのだが。
「駄目だよぉ、マサちゃん。そのオチは他の職人さんがもう使ってるんだから。パクリは良くないよぉ」
「あああ〜」  マサヒコ、本日二度目の断末魔の叫び。
…失礼致しました。
466クロム:2005/11/08(火) 02:54:52 ID:bJtXf7Yp
まあとにかく。逃げられそうにない。
それに実を言えば先程から、正確には唇を奪われた辺りから、密かに興奮はしていたわけで。
しかし。それでもやはり、マサヒコはマサヒコなわけで。
残った理性を総動員する。
「ミサキ、とにかく落ち着いてオレの話を聞いてくれ」
「ワタシは冷静だよ」
「いいから聞けって。さっきも言ったけど、オレはお前のこと、マジで良い友達だと思ってる。」
「……」
「だから、それがこんな形で崩れたりして欲しくないんだ」
「…関係ないよ、そんなこと」
「関係ないってお前…」
「ワタシは…ワタシはマサちゃんに抱いて欲しいの」
ややうつむいてそうもらすミサキ。
「…なあ、やっぱりマズいよ。お前も酔ってるからそんなこと言うんだろうし。やっぱり止めにし…」
最後まで言い切ることができなかった。
うつむいたミサキの瞳に、涙が溜まっているのに気付いたから。
「マサちゃん、やっぱりワタシのこと嫌いなの…?」
涙が一筋、こぼれ落ちた。
「マサちゃんが…マサちゃんが悪いんだよ。ワタシはこんなにマサちゃんのことが好きなのに。
ワタシの気持ちに気付いてくれなくて。いつも、ワタシはあなたを見てたのに。
あなたにもっと、ワタシだけを、見ていて欲しかったのに!」
「ミサキ…」
言いたくても言い出せなかった、自分の胸の内。溜まったものを押し流すように、涙は流れおちる。
そっと、マサヒコはミサキを抱き寄せた。
「あ……」
「ごめんな、ミサキ」  少女の耳元で囁く。
「オレ、馬鹿だから。何となくお前の気持ちにも気付いてたけど、
どうしたらいいか分からなかったんだ。…一言言えば良いだけだったのに」
「マサちゃん…」
もう一度、強くミサキを抱き締める。
言うのをためらっていた。分かっていたのに。
自分の本心を、どこか深くに押し込めていた。
言ってしまえば、居心地の良い日常が壊れてしまいそうで。
それが怖くて。
だがそのせいで、今目の前にいる少女は涙を流している。
オレが臆病だから。
失うことを恐れていたから。
この涙は、オレが流させたんだ。
…もうためらわない。
彼女を悲しませてはいけない。
今なら言える。
「オレ、お前のことが、スゲー好きだ。在り来たりな言葉だけど、これが、オレの本当の気持ちだ」
返事はなかった。その代わり、しばらくの間、部屋には少女の啜り泣く声が、小さく響いていた。
467クロム:2005/11/08(火) 02:56:59 ID:bJtXf7Yp
少し暗くなってきた部屋。
その片隅で、生まれたままの姿になった少年と少女が、互いの唇を貪り合っていた。
「…く…うん…」
激しく舌を絡めあう。
映画のようにスマートなキスではなく、もっと雑な、本能のままのキスに、思わず息を漏らす。
二人が唇を離した時には、息苦しさと興奮とから、どちらの顔も真っ赤になっていた。
荒い息遣いのまま、マサヒコはミサキの体に触れる。上気した肌を、そっと撫でた。
「んっ…」
生まれて始めて受ける愛撫に漏れそうになる声を、必死で押さえている。
ギュッと目を瞑り、込み上げて来る感覚に耐えていた。
(ミサキ・・・スゲェ可愛い)
見慣れたいつもの姿とは違う、ゾクリとする色気を伴った幼馴染み。
まだ抜け切らないアルコールも、それを助長しているようだ。
その容姿に、マサヒコの理性も限界に近付いていた。
愛撫する指を胸の辺りに持っていく。
小さいながらも確かに女性として成長したその部分に、そっと掌で触れる。
「マサちゃん…ワタシ、胸、小さいから…恥ずかしいよぉ」
「関係ないって言ったろ?それにミサキ、すごくキレイだ」
そう言うと、胸への愛撫を止め、代わりにその部分に口をつける。
「え!?あっ、だ、ダメッ…」
目を瞑っていたために、いきなりの刺激に驚き、思わず声をあげる。
「あっ…うっ…!」
マサヒコの舌の動きに合わせて、ミサキの口から声が漏れる。
「あん…あうん…あっ…はぁ」
ミサキの反応を楽しみつつ、さらにもう片方の乳房にも愛撫を加える。
「あぁ、マサちゃん…。やだ、気持ちいいよぉ」
その言葉を受けて、マサヒコの愛撫も激しさを増す。
胸部への攻撃を止めると、ゆっくりとミサキの秘部に指を這わせていく。
「うっ…あああっ!」
敏感な部分への刺激に、ミサキの声が一オクターブ高くなる。
その唇を再び自分の唇で塞いだ。
もう一度激しく舌を絡め合いながら、指でミサキの秘所をなぞる。
「んっ…くふ…ふぁぁ…」
ミサキの口からこぼれる声からも、感じているのがはっきり見て取れる。
秘所を刺激するマサヒコの指も、いつの間にか愛液でベトベトになっていた。
「ミサキ…入れるよ…」
「うん、いいよ…。来て…」
自分のソレをミサキの秘所にあてがい、ゆっくりと沈めていく。
「うっ…くっ…」
先程までとは打って変わって、ミサキの表情がみるみる苦痛にゆがんでいく。
「大丈夫か?無理なら止めてもいいんだぞ」
「ううん…大丈夫だから…」
痛みに耐え、精一杯の笑顔を作ろうとする。
「分かった…ゆっくりいくから、力抜いて」
ゆっくりと、しかし確実にミサキの中にマサヒコのモノが埋まっていく。
マサヒコの背中に、ミサキの爪が食い込む。
彼女の痛みに比べたら、自分の感じる痛みなど無いに等しい。
漸く、根元まで入り切る。
「ミサキ、全部入ったよ」
そう言うとミサキの額に軽く口付けする。
「うん…やっとマサちゃんと…一つになれたんだね」
「痛くないか?」
「うん、痛い…。痛いけど…嬉しい」
大好きな人と結ばれた幸せ。痛みでさえも、その幸福の印であった。
468クロム:2005/11/08(火) 02:57:54 ID:bJtXf7Yp
「じゃあ、動くよ」
そう言って少しづつ、ゆっくりと腰を動かす。
「うっ…はぁ…あっ…あっ…」ミサキは苦しそうな声をあげた。
ミサキの中はきつく、自分が動くたびに彼女に苦痛を与えているのがわかる。
「大丈夫か?」   もう一度問い掛ける。
「うん、何か…変。痛いけど……気持ちいいの」
嘘だろう。
お互い初めて同士、自分はともかく、おそらく彼女に快感などないに違いない。
しかし、マサヒコは動きを止めなかった。
痛みに耐え、健気に自分を気遣ってくれる幼馴染みのために。
「そろそろだから……もう少し強く動くよ?」
声を出さず、首だけで頷くミサキ。
そんなミサキの頬に手を添え、軽くキスをする。
そして、動くことに集中する。
「あっ…ああっ…あっあっ…!」
ミサキがマサヒコの首に腕を回し、ギュッと力を込める。
マサヒコも限界に近付いていた。
「ミサキ、オレ…もう」
「うん、…来て…来てぇ…!」
絶頂を迎え、中に射精する。
ドクドクと溢れる精液に、ミサキの体が二度三度と痙攣した。

どのくらいそうしていただろうか。
気がつくと部屋の中はすっかり闇に覆われていた。
「ねぇ、マサちゃん」
傍らの少女が話しかけてくる。
「ん?」
「こんなことになっちゃったけど、後悔しない?」
「……するわけないだろ。ミサキは、オレの大切な人なんだから」
そう言ってミサキを抱き寄せる。
伝わってくる体温が心地よかった。
「うん…ありがとう…」
最後の方はかすれて聞き取れなかった。泣いているのかもしれない。
その姿があまりに愛しく思えた。
少し濡れたミサキの頬に軽く触れ、再び唇を重ね……

469クロム:2005/11/08(火) 02:58:48 ID:bJtXf7Yp
「ただいま〜。マサヒコ、いないの〜?」
絶妙の(あるいは最悪の)タイミングでマサ母帰宅。
「ヤバイ!母さんだ!」
大量の空き缶、裸で抱き合う男と女。
こんなモノを見られたら、トンデモナイコトになるのは目に見えている。
とにかく、服だけでも着なくては、言い逃れもできない。
「ミサキ、何してんだ!お前も早く服を…」
返事はなかった。
代わりに聞こえてきたのは、スゥスゥという規則正しい寝息であった。
ただでさえアルコールに弱い彼女が、今まで意識を保っていた方が不思議なくらいで、
そのツケが今になって現れたのであるが…。
「お、おいマジかよ!洒落になんねーぞコレ!」
「おーい、マサヒコ。いるなら返事しなさいよー」
階下から母の声が近付いてくる。
「ああ、クソ!」

その後、大急ぎで自分の服を身に着け、不審がる母を無理やり追い返し、
眠ったままのミサキに服を着せ、こっそりと家まで運びこむ、
という離れ業を何とかやり遂げたマサヒコ。
しかし部屋に残る空き缶を発見され、大変なことになったことは、
あまり深く追及しないでおこう。

(fin)
470クロム:2005/11/08(火) 03:01:24 ID:bJtXf7Yp
以上です。
他の職人様方の作品と比べると、見苦しい限りですが、
素人ということで、ご容赦下さい。
471名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 03:35:21 ID:WyzuyKi+
乙&GJです!!

クロム氏なかなかいいですよ〜素人とは思えない酒乱ミサキコワス

これからも期待してます
472名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 03:39:29 ID:z8Mk4u9o
グッジョブ!
いい味出てます!
473名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 03:41:32 ID:0YjN63pi
クロム氏 GJ!!

やっぱ、ミサキ可愛い!

素人とは思えない「エロ全開」「高クオリティ」なSSでしたよ♪
474名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 08:28:09 ID:wjg1tSQs
濱中はもうすぐ連載終わるのか?
そんな告知あったっけ?
475名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 12:14:16 ID:Nia0aQr/
クロム氏GJ〜
ここは次から次に有望新人が現れますなぁ、素晴らしい
476名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 12:34:53 ID:Fk/x0v3r
 濱中はリアルタイムギャグだから、今年度で終わるはずだよ。
マサが高校受かったら、家庭教師続けるかどうか微妙だし、アヤナは海外留学。
ミサキは聖光女学院、中村は就職、アイは教師目指して勉学に力入れたいハズ。
 すっきりと終わらせた方が作品としての完成度も高いし、惜しまれる内に終わるのが花。
仮にハイスクール編があるとしたら、同じ英稜に通ってるマサとリンコが主役&ヒロインで、
ミサキが準レギュラーってとこかな。他の人は出番が極端に減るかと。
 
477名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 16:43:31 ID:ewH6KTam
ハイスクール奇面組戦法というやり方もあるが(三年生がループ)
やはり>>476の言う通りスッパリ惜しまれつつ終了したほうがいいのかねぇ…
まぁ、作者の氏家ト全の新作がスタートするようなら
またこのスレの大きな栄養となるだろうが
478名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 16:58:40 ID:PHJgaz23
マガジンにはスクールランブルって言う悪い前例があるからな
まぁこっちは下ネタ多いしアニメ化できないから大丈夫だろうけどw
寂しいけど、いさぎよく綺麗に終わるのもいいかもね
479117(´_ゝ`):2005/11/08(火) 17:42:51 ID:0YjN63pi
濱中終わったら、氏家の存在感も終わりそうwwww
妹なんか、氏家読者以外は絶対読みとばしそうだなw4コマ漫画で、たった4ページしかないし、一般読者は、あれ?載ってたの?な感じだろう。

てゆーか最近、此処は過疎ってきたな。
まぁ…最近の濱中アイは面白く無かったから
職人様のテンションも下がってるのだろうねw

で、保守age
480名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 18:53:52 ID:Thhr04jM
 クロムさんへ

作品愉しく読ませていただきました。
話の展開は非常にオーソドックスなんですが、結局こういうのは王道だからこそ、定番だからこそのオーソドックス。
何も捻らないストレートな展開が、返って幼馴染の思春期の微笑ましさを表現出来ていて、安心できる話になっているのが良かったです。

ただあくまで個人的にですが、もったいないな、と感じられるところもあったりします。
全体に文章が急ぎすぎてるというか、ちょっと所々で説明が不足してるかなと。
もちろん、私の読解力が一番不足しているとは思いますので、お気を悪くさせてしまったら申し訳ありません。

ごちゃごちゃ言っちゃいましたが、作品の雰囲気はとても微笑ましく好ましいもので大変GJ!!でした。
次の投下も期待して愉しみにお待ちしております。
481名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 19:52:55 ID:qlelf61m
濱中アイにしろ思春期にしろ、良い意味で中身が全く無いしね。
482名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 20:51:48 ID:l6CiTbo+
逆に中身無くてよくあんなに沢山ネタ考えられるのがすごいよ
483名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 22:43:46 ID:1++S2RHy
濱中はやはり三月で終わってほしいな
そして個人的に四月から全くの新連載きぼん(六ページでもいい)

ところで、そんな俺だが現在職人の修行中です
カップリングはシンジ×誰かです
月曜日にはお見せできると思います
わざわざ宣言したのはそうしないと俺は絶対に怠けるからです
月曜日までに俺が現われなかったら負け犬と罵ってください
よろしくお願いします
484名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 22:45:55 ID:ImYnFii7
よし、待ってるぞ!!
485名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 22:51:11 ID:Nia0aQr/
>>483
またまた新人さんいらっしゃ〜い
期待して待ってる


あ、あとsageてくれればありがたい
486名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 23:06:32 ID:DkdsLm5Y
妹とぽけっとチュッチュ♪
487名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 23:11:25 ID:1++S2RHy
483です
sage進行だったんですね…… 
気をつけます すいません
488名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 23:11:37 ID:HjWnTSKG
>>483氏、処女作待ってるよ。メル欄で483を名乗って投下してくれ。
489名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 23:12:30 ID:HjWnTSKG
ゴメン、訂正
×メル欄で483名乗る
○名前欄で483名乗る
490クロム:2005/11/08(火) 23:41:16 ID:bJtXf7Yp
>>480氏 ご指摘、ありがとうございます。
自分で読み返してみて気付きましたが、確かに判り難い。
勢いのみで書き上げ、たいした推敲もしないまま投下してしまい、
結果として読み手のことを考慮しない、独りよがりの作品になっていました。
次回作では、このようなことが無いよう、精一杯努力いたしますので、
長い目で見てやって下さい。

その上で皆様にお願いがあります。
次回作を、と意気込んだのはいいんですが、
何分才能がないため、何を書いていいやら全く思いつきません。
そこで、キャラのリクエストを頂けないでしょうか。
メインのキャラさえ決まれば、何とか書けると思います。
非常に勝手なお願いですが、何卒よろしくお願いします。

長々と失礼いたしました。
491名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 23:48:48 ID:Znvh4bHt
>>490

ここは一つ、主人公なのに影が薄いアイ先生をお願いします
492名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 00:19:00 ID:osdwuQwR
クロム氏、アヤナ×マサヒコのツンデレきぼん
493名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 00:23:06 ID:PZi5JLtY
>>490
ここは最近人気急上昇中のケイ(前はキョウコ)で。
相手はもちろんシンジね。
494名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 00:35:54 ID:UBZWqTzq
ここは王道でシンジ×カナミだな。
495名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 02:49:24 ID:lQLN/FDF
>>493
漏れもシンジ×ケイ(キョウコ)が見てみたいです。
クロム氏どうかなにとぞキボンさせていただきます。
496117:2005/11/09(水) 04:49:20 ID:CrBdqCYs
今週号の氏家の巻末コメントで…
「ページ増えました。最後までがんばります。」
最後まで…て事は、濱中アイはタイムリー終了確定だな(´・ω・` )
497名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 07:54:03 ID:2uPOh66r
最後をどうするのか見物だなー
498名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 08:04:29 ID:SQ2dGPzz
集団レイプ
499名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 08:20:42 ID:vJtsB9sL
冒頭の展開は以前誰かのSSで読んだような…醍醐味発言も…
それ以上に作者コメントにショック、やっぱ終わるのは決定事項なのね…
500渡辺正和:2005/11/09(水) 17:17:17 ID:NF2cXzZ4
元ホークスの中継ぎエースであり、次回作の主人公の俺が500get
501アヤナ原理主義者:2005/11/09(水) 17:54:11 ID:nDGEZcaq
最後はアヤナがマサゲットで終わりだよ。
502名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 19:08:07 ID:pri1NO7T
今週読んで氏家神は絶対此処を見てると思った
503名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 19:25:18 ID:bgbW3MM3
しかし、ミサキチは不幸、というか間を悪くする才能に特化しているというか、氏家的な宿命というか。
504名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 12:18:15 ID:KpQ5io9J
正直グダグダ続いて劣化していくよりきちんと終らせたほうが漏れ的には良いと思う。
ほら、あの作品とか。
505名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 13:12:38 ID:ff/fj10k
今週既視感を覚えた
郭神だったかトマソン神だったかに似たような話あったよね
やはり作者はこのスレを(ry
506名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 14:23:39 ID:vFpCQwS/
>>504
あの作品とはなんじゃい?
507名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 14:50:42 ID:blvI5e90
こち亀とか犬夜叉とか女神様とかドカベンとか
508名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 15:31:08 ID:4Szdzczr
同じマガジンならはじめの一歩だな
何回防衛戦やればすむのかと
509名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 17:00:34 ID:KpQ5io9J
いや俺は学園騒動の方(ry
510名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 18:01:37 ID:YAqlUSzO
対象作品がいっぱい、とw
まぁ長く引っ張るタイプの漫画でもないしそれがいいのかもな
妹のほうはどこまでいくのかわからんが、カテキョが終わってまた新しい連載というのも見たい気もするしね
そうすればこのスレの寿命がのびるw
511名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 21:42:03 ID:mD2ut9Zq
大学生になったマサが家庭教師のバイトを始めることにしたが、その相手が思春期のエロ中学生……とか。
512名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 22:31:22 ID:Cf2ASxa8
つまりエーコのところ?
513名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 22:37:21 ID:HBkBln8G
今岡の部屋にカナミから追い出されたシンジが泊まる
514名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 23:10:11 ID:SWN6nO+p
>>513
そして今岡に手を出そうとしたら撲殺されそうになったのでケイの家に避難
515クロム:2005/11/11(金) 00:51:25 ID:055zL+v1
今晩は クロムです。
リクエスト頂いた方、ありがとうございました。
アイ、アヤナ、ケイの順番で投下させていただきます。

一応アイ物は完成していて、投下できる状態なのですが、
私の駄文を二つ並べていいものか・・・。
お許しがいただけるのなら、なるべく早めに投下させていただきます。
516名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 00:56:31 ID:3PdqIzVh
駄文なんてとんでもない。あなたも立派な神ですよ!どうぞ投下なさってください
517名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 01:14:03 ID:YhbOMFK+
>クロム氏
カモーンカモーンですよ、まずは投下するところから始まるんです



話は突然かわるが、初心者でもわかる氏家スレ職人紹介コーナーはどうなったんだ?
518クロム:2005/11/11(金) 01:25:38 ID:055zL+v1
再びクロムです。
お許しいただけたので投下させていただきます。
タイトル「LOVE PHANTOM」
NGワード「微エロ」「三流ラブコメ風」でお願いします。
519クロム:2005/11/11(金) 01:27:24 ID:055zL+v1
分かっている。
それは幻影。手を伸ばしても触ることはできない。
なのに。
なのに、私はこの幻影から逃れられない。
触れられないと知りながら、また手を伸ばす。
叶わない思い。願ってはいけない夢。
苦しい。
いっそ、何もかも消えて無くなってしまえばいいのに。


「…だからここはこう訳すの」
「あ、そうか。うーん、どうも分かりにくいんですよね」
「フフ、まあゆっくりやればいいよ」
いつもの家庭教師の風景。珍しく、的山リンコ・中村リョーコのコンビは一緒ではない。
それ故、いつもは脱線しがちな授業も、実にスムーズに進めることができた。
「じゃあ、次はこの問題を解いてみようか」
「わかりました」
彼は指定された問題に真剣な面持ちで取り組んでいる。
私は、その様子をそっと盗み見る。
まだあどけなさを残しながらも、整った顔立ち。
男と呼ぶには、やや華奢な体付き。
くせのない、サラサラの黒髪。
…全部、同じだ。私の中に住んでいる幻影と。

いつからだろう。私の中の女の部分が、彼を一人の男として意識するようになったのは。
彼の何気ない仕草や言葉に、鼓動が速くなる。
彼が笑いかけてくれるたびに、胸が苦しくなる。
今まで経験したことのない、不思議な感情。
初めは、弟ができたらこんな感じかな、と思っていた。
確かに、年齢的にも姉弟といって差し支えないし、彼みたいな弟が欲しいと思っていた。
だけど、気付いてしまった。それが決して、兄弟に対する感情なんかではないことに。
それは、もっと浅ましい、本能のままの淫らな感情だった。
彼に触れたい。彼の体温を感じたい。
ある意味もっとも単純な、女としての願望が私の中にある。
そのことに気付くまでに、大して時間はかからなかった。
そしてそのころから、私の中に彼の幻影が住み着くようになった。
幻影は、私だけを見てくれる。私だけに笑いかけてくれる。
彼の顔で。彼の声で。
520クロム:2005/11/11(金) 01:30:08 ID:055zL+v1
「…先生?…先生!」
彼の声にハッとする。
「問題、解けましたけど…大丈夫ですか?」
彼が心配そうに私を見ている。
「う、うん。大丈夫。ごめんね、ちょっとボーとしちゃった」
「ならいいんですけど…。先生、疲れてるんじゃないですか?
就職活動とかで大変なんでしょうけど、たまには休んだ方がいいですよ?」
「うん、ありがとう。本当に大丈夫だから。さあ、残りの問題やっちゃおうか!」
白々しいくらいに明るい声を出してその場をごまかす。
幸い、授業はその後何ごともなく終了した。
「うーん、やっぱり中村先生がいないと、授業がはかどりますね」
その言葉に苦笑だけで答え、玄関に向かう。

「じゃあまたね」
「はい、ありがとうございました。……あの、先生」
呼び止められて振り返る。
「あの…本当に無理だけはしないで下さいね。さっきも言いましたけど、たまには休んで下さいよ」
「うん、ありがとう。本当に大丈夫だから。ごめんね、心配かけちゃって」
そう残して小久保家を後にする。
帰宅の道中、彼の言葉を思い出す。
『無理だけはしないで下さいね』
生徒に心配をかけるなんて、家庭教師として失格だ。
でも、それ以上に、彼が私の身を案じてくれたことが、嬉しかった。
分かっている。
彼は優しいから。
あの優しさは、私だけに向けてくれるものなんかじゃない。
それでも、彼の優しさに心がうかれる。
何気ない言葉に、身体の奥が暖かくなる。
ささやかな幸せを感じながら、私は一人、暗くなった空の下を急いだ。


下宿のアパートに到着し、自室のドアを開ける。
(お帰りなさい、先生)
「マサヒコ…君…」
そこにいたのは、先程別れの言葉を交わした少年、その幻影。
また、だ。一人になると、彼の幻影が現れる。
(先生、疲れてるんじゃないですか?無理だけはしないで下さいね)
彼の声で。さっきと同じ、心配そうな表情で。
幻影は私に話しかける。
だけど。
521クロム:2005/11/11(金) 01:31:59 ID:055zL+v1
「あっ…」
伸ばした手が、彼に触れることはない。
手を伸ばすたびに、幻影はフッとかき消えてしまう。
「・・・」
分かっている。
これは私が、私の願望が作り上げた幻影。触れることなどできない。
分かっているのに。
触れられないと知っているのに。
一人でに涙が流れた。
彼の優しさに触れたから。
彼の優しさを、直に感じた直後だから。
…彼が、好きだから。
だから一層、辛い。苦しい。
すぐ側に、彼がいるのに。見てきたままの彼が、笑いかけてくれるのに。
「マサヒコ君…苦しいよ…君に、触れないことが…」
胸の内で次第に大きくなる、ごまかしようのない思い。
その思いに、押し潰されそうになる。
いっそ、伝えることができたなら、どんなに楽だろう。そんなことを考える。
伝えてはいけないと知っているのに。
彼には、彼のことを思ってくれる幼馴染みがいる。
本当に仲のよい、友人たちがいる。
『いつまでもみんなと一緒にいられればいいなって』
一緒に初詣でに行った日、彼はそう言った。
もし伝えれば。
どのような結果になるにしても、彼のささやかな願いを壊してしまう。
私にそんな権利は無い。自分のために彼を傷つけることなどできない。
自分にそう言い聞かせてきた。
そう言い聞かせることで、込み上げて来る感情を押し殺そうとした。
なのに。
自分の感情を押さえ付ければ押さえ付けるほど。
幻影は、一層甘く、私に囁きかける。
(先生、何でそんなに苦しそうなんですか?
オレも、先生のこと大好きですよ)
「やめて!!」
悲痛な叫びと共に、幻影を追い払う。
無駄だった。少し離れた所に、新しい幻影が現れる。
(オレも、先生に触れたいです)
「嫌!!」
耐え切れず、耳を塞いでしゃがみ込む。
522クロム:2005/11/11(金) 01:33:20 ID:055zL+v1
だけど、彼の声は、私の内側から響いてくる。
(先生も、オレのこと好きでいてくれるんでしょう?何でそんなに苦しむんですか?)
この声は、私の願望。私の本当の気持ち。
私の心の一番深い所が、彼に望む言葉。
でも、彼の幻影がその言葉を口にするたびに、私は傷ついていく。
(先生、オレ、先生を抱きたいです)
「マサヒコ…君…」
逆らえなかった。
服越しに、自分の胸に触れる。
もう何度も繰り返してきた行為。私は、妄想の中で彼に抱かれる。
「あっ…ああ」
乱暴に胸をまさぐる。「ああぁ…マサヒコ…くぅん…」
(先生、可愛いですよ)
幻影の声が、私の理性を奪っていく。私は服を脱ぎ捨て、妄想の中の彼に身を委ねる。
「あっ、あっ、ああん!」
彼の指が、舌が、私の体を這い回る。
「あっう、あうっ、あぁぁ…!」
指が一人でに下腹部の方に伸びていく。
(先生…気持ちいいですか?)
「あっ、あっ、マサヒコ君…!気持ちいい…気持ちいいよぉ…」
(フフ、イキそうなんですね、先生)
「はうっ…はぁ、はぁ…うん、イクっ…あっあっあっ…はあああぁぁっ!!」
達してからもしばらくの間動けなかった。
「マサヒコ君…」
すぐ側で、幻影が笑っている。
涙は、止まらなかった。


数日後。私は一人、街をうろついていた。
相変わらず、幻影は私を苦しめている。
一人で家に居たくなかった。人の大勢いる場所なら、あの幻影は現れないから。
特に目的も無く、ただただ歩き回る。
どのくらい歩いていただろう。
「あっ…」
かなり前の方を、彼が歩いていた。幻影ではない、本物の彼が。
「おーい、マサヒ…こ…く…」
彼を呼び止めようとした声が、途中で立ち消える。
彼の隣りを、ミサキちゃんが歩いているのに気付いたから。
二人が並んで歩いている所を見たのは初めてではない。
彼女が彼のことを思い続けていることも知っていた。
だから、彼らが仲良くしているのを見るのは、喜ばしいことのハズだった。
523クロム:2005/11/11(金) 01:34:43 ID:055zL+v1
なのに、今の私には、その光景が耐えられなかった。
彼が、他の女の子と楽しそうにしているのが、我慢できなかった。
その後のことはよく覚えていない。いつの間にか、自宅にたどりついていた。
(お帰りなさい、先生)
いつものように、幻影が私に語りかける。
(どうしたんですか?元気がないですね)
優しい、彼の声。微笑んだ、彼の姿。
だが、手を伸ばしたとたん、消えてしまう幻影。
それが…彼に触れないことが、今の私には辛過ぎる。
「嫌・・・嫌っ・・・嫌ぁ!!!」
狂ったように泣き叫ぶ。もう、耐えられない。彼の側に居ることが。
触れられない幻影に、涙を流すことが。

私は電話を取り、ボタンを押す。
「ハイ、小久保です」「あ、お母さん…私、濱中です」
「ああ、アイ先生。どうしました?マサヒコなら出かけてますけど」
「いえ、いいんです…」
「どうしたんですか?何だか元気がないみたいですけど」
私の声に、何か普段とは違う雰囲気を感じとったのだろう。
心配そうな声が受話器から聞こえる。
「いえ、何でもないんです。あの…大変勝手なんですけど、
家庭教師の契約を解除して頂きたいんです…」
「えっ、ちょっと待って。どういうこと?まさか、マサヒコが何かしたの?」
「いえ、違うんです。私が一方的に悪いんです…」
悪いのは、私。彼を好きになったから。
「何か事情があるんでしょうけど…話してはもらえないの?」
「ごめんな…さい…。何も、聞かないで下さい。
それから、マサヒコ君に…ごめんねって伝えてください」
それだけ言うと、電話を切った。
これでいい…これで、もう苦しまなくて済む。
(なら、どうして泣いてるんですか?)
「えっ…?」
目元に手をやる。
…私は、泣いていた。これでいいはずなのに。
これでもう、苦しまなくて済むはずなのに。
諦めれば、全部よくなるはずなのに。
彼に会えないから?
彼の声を聞けなくなるから?
彼の優しさに、触れられないから?
分からない。何も、分からない。
私は、その場に泣き崩れた。
524クロム:2005/11/11(金) 01:35:50 ID:055zL+v1
どれくらいそうしていただろう。
気がつくと辺りは真っ暗になっていた。
泣き腫らした目が、痛かった。
明かりを点ける気にもなれず、その場に座り直す。
私の全身を、言い様のない嫌な感覚が包んでいた。
後悔。喪失感。自己嫌悪。
そういったものが、ごちゃまぜになって私に纏わりつく。
(大丈夫ですか、先生)
彼の幻影。諦めたはずなのに、何故、消えてくれないのだろう。
…もう、どうだっていい。何も考えたくない。

ピンポーン

遠くで、チャイムの音が響いている。
今は、誰にも会いたくないのに。
再び、チャイムの音が響く。
私はノロノロと立ち上がり、ドアを開けた。
「マサ…ヒコ…くん…」
彼がいた。
いつもの優しい表情を、今は悲しげに曇らせて。
「先生…母さんから聞きました。何があったのか、話してくれませんか?」
優しい彼の声が、私の中に入り込んでくる。
それはとても心地よくて、私に纏わりつく嫌なものを取り去ってくれる。
だけど。
「帰って!!」
叫んでドアを乱暴に閉めた。
今会えば、また辛くなるから。
触れられない苦しさに、また耐えなくてはならないから。
もう、諦めたんだから。
「帰りません。少なくとも、先生が理由を話してくれるまでは。
確かにオレは良い生徒じゃないかもしれないし、
知らない間に先生を怒らせたかもしません。
だけど、オレは…オレには、先生が必要なんです!」
ドアの向こうから、彼の声が聞こえてくる。
「先生…オレにできることなら、何でもします。
勉強だって、もっともっと頑張ります。
だから、やめるなんて言わないで下さい!」
違う。違うのに。
悪いのは、全部私なのに。
525クロム:2005/11/11(金) 01:41:08 ID:055zL+v1
気が付くと、私はドアを開けていた。
「先生…」
今にも泣き出しそうな声で彼が呟く。
今更彼に会って、何を言えというのだろう。
だけど、このまま何も言わないでいるのは、フェアじゃない気がしたから。
あまりにも優しい少年に、失礼な気がしたから。
「…入って」
私は彼を、明かりの無い部屋に招き入れた。
暗闇の中に、彼のシルエットが浮かび上がる。
「先生…電気、点けましょうか?」
「ううん、いいの」
「あの、先生…聞かせてもらえませんか。何で急にやめちゃうのか。
先生に事情があるなら仕方ないですけど…
オレ、さっきも言ったけど、先生にやめてほしくないんです」
悲しそうな、でも、優しい声。
…私の、大好きな声。
私は語り始めた。
彼に抱いていた思いを。
彼に触れられなかった辛さを。
伝えられなかった苦しさを。
語りながら、泣いていた。
押さえ付けてきた思い。
押し殺してきた感情。
いろんなものが、涙と一緒に流れていく。
「ごめんね…本当にごめんね。こんなこと言ったって、
マサヒコ君を苦しめるだけだって、分かってるのに」
「先生…」
シルエットが動く。彼が私を抱き締めた。
「マ、マサヒコ君…?」
驚いて声を上げたけど、そこで気が付く。
彼の肩が震えていた。
「マサヒコ君…何で…何で君が泣くの?」
彼は泣いていた。声を殺して。
「オレ…自分が許せないんです。先生が、どんな気持ちだったか…
オレのせいで、先生がどれだけ苦しんでたのか…まったく知らなかったんです」
やっぱりそうだ。彼は、優し過ぎる。
「違うよ、マサヒコ君…全部、私が悪いんだよ。
勝手に悩んで、勝手にに苦しんで…ハハ、これじゃあ家庭教師失格だね。
でもね、もう、君の側にいるのに耐えられないんだ。
君のことが、大好きだから」
「先生…」
「だけどもういいの。全部…全部忘れるから。ごめんね、我が儘言って」
そう言って私は、彼の腕をほどいた。
「話はおしまい。もう、帰って」
忘れられなくなる前に。
そう言おうとした。
526クロム:2005/11/11(金) 01:42:13 ID:055zL+v1
「嫌です!!」
彼が叫ぶ。今までに聞いたことのない、悲痛な声で。
「オレは…オレは、先生の側に居ちゃいけないんですか!?」
彼の言葉に何も言えなくなる。
「先生…オレ、確かにガキだし、頼りないかも知れませんけど…先生のことが好きです」
「ウソ…だよ。マサヒコ君優しいから、私に同情して…」
「ウソじゃありません。先生、オレ前に言いましたよね。
いつまでもみんなと一緒にいたい、って。
ミサキも若田部も、的山も中村先生もそうですけど…
誰よりも、濱中先生と一緒にいたいんです」
「本当に…?マサヒコ君…無理しなくていいんだよ…」
「だから、無理なんてしてませんって。
それとも、オレはそんなに信用できないですか?」
少しおどけた口調で彼が言う。
「本当に…?本当に、私はあなたの側にいてもいいの…?」
「逆です、先生。オレが、先生の側にいたいんです」
一番欲しかった言葉。幻影ではない、本物の彼に言って欲しかった言葉。
我慢できなかった。
彼の胸にしがみついて、大声で泣いた。
年下の、弟みたいな少年なのに。
私の方が、しっかりしないといけないのに。
その胸は、あまりに大きくて、優しくて、暖かかった。
527クロム:2005/11/11(金) 01:43:07 ID:055zL+v1
「落ち着きました?」
泣き疲れて静かになった私に、彼が笑いかける。
「うん、ごめんね」
「ハハ、先生、今日は謝ってばっかりですね」
そう言って、私の髪を撫でてくれた。
「先生。改めて聞きますけど、家庭教師、続けてもらえますか?」
「…うん。よろしくね、マサヒコ君」
「こちらこそ。よろしくお願いします、先生」
やけに畏まった挨拶に、顔を見合わせて思わず吹き出す。
「フフ、何か照れ臭いね」
「ハハ、そうですね」
彼が笑いかけてくれる。
そのことが、たまらなく嬉しかった。
「ねえ、マサヒコ君…」
私はそう呟いて目を閉じた。
「はい?どうしたんですか?」
…意味は通じなかったみたいだ。
まあ、こんな鈍い所も含めて、マサヒコ君なんだけど。
「もう!君はホントに鈍いね」
ちょっと拗ねたふりをしてみる。
「な、何ですか、急に」
うろたえてる。
さっきの態度が、ウソみたいだ。
「先せーい、機嫌直して下さいよー」
「…じゃあ、目を閉じて」
「へ?目を閉じれば、機嫌直してくれるんですか?」
…やっぱり鈍い。
でも、そんな所も全部好き。
目をギュッと閉じた彼の唇に、そっと触れる。
思ってたよりもずっと柔らかくて、暖かかった。
その感触が、心地よかった。
「あ……」
彼が、顔を真っ赤にして私をみる。
「次は、マサヒコ君の番だよ」
「…ハイ」
今度は彼が、私の唇に触れる。
そのキスは無器用で、優しかった。
胸が、一杯になった。唇を離して、彼と向き合う。
「これからもよろしくね、マサヒコ君」
涙は、もう流れなかった。


あれ以来、私の前に幻影が現れることはなくなった。
だって私は、本当に欲しかったものを手に入れたから。
彼が、私の側で笑いかけてくれるから。

(fin)
528クロム:2005/11/11(金) 01:46:15 ID:055zL+v1
以上です。
一応アイの視点で書いたつもりなんですが、微妙。
まだまだ未熟者です。


ひとつ確認したいのですが、ケイの名字ってありましたっけ?
529491:2005/11/11(金) 01:48:51 ID:4cai/Onm
クロム氏、お疲れ様です

リクエストの甲斐がありました
濃厚なアイ先生、実に良かったです
530名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 01:50:57 ID:3PdqIzVh
クロム氏、乙。 アイが切なかとです!アヤナも期待しちょります。
531名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 02:03:09 ID:vT9G5NEW
GJです!!
アイかわいすぎる

ケイは名字まだないですね
最近の本編でのプッシュ具合をみるともうすぐ名字付きそうな気がしないでもないけど…
532名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 04:04:24 ID:RCS+onrN
あーやばい、こういうの大好きだ
クロム氏超GJ
533名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 08:19:05 ID:9agkjrUK
ケイってのは実はミドルネームで、フルネームは
木佐貫=ケイ=キョウコ
534名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 12:18:05 ID:yq+zE4XX
ヤンマガ読み返してみると、手淫ネタがわからないほど純心だったり、
怖がりだったり演劇部だったりと結構いいキャラです。
ケイたん・・・(;´Д`)ハァハァ
535名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 13:23:45 ID:q1qj6cd0
久しぶりに保管庫行ったらその職人数の多さに改めてビビった&感動した
そしてお姿をお見かけしなくなった職人さんに思いを馳せて少しさびしくなった
スレ初期・中期から今でも間が開かずに継続して投下してるのって
郭泰源氏、518氏、トマソン氏、ピンキリ氏くらいなんだな、感謝と敬意を表します
そして最近お見かけしない職人の復帰も同時に祈願、ガンガレガンガレ




ケイとキョウコについて新説を考えてみたぞう
実は彼女は双子だったんだよ!
マンガには1人づつしか出てきてないだけなんだ!
つまり一粒で二度おいしrftgyふじlp;@
536名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 17:41:59 ID:1ZcBUBMP
というか
全部のリクエストに応えたのがまた何とも
537名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 22:48:11 ID:QYyB+DpD
キョウコって加藤先生の名前だったんだな。
538名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 00:33:15 ID:Wt9rsH+V
クロム氏、乙&GJ!

そして俺がリクしたケイがついにクル━━(゚∀゚)━━!!!!
539名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 01:21:45 ID:uA8n1SkK
今週号の話をネタにSS書いてくれる作者様はいませんか?
実は女性陣は嫉妬しまくりだったとか、もし告白が成功してたらとか。
540名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 01:28:51 ID:lljTOa3v
たしかに今週号のアヤナの無表情っぷりは気になる
541名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 02:03:09 ID:eEMMVLMi
そーゆうことを頼めてGJな作品に仕立てて下さる
職人様と言えばあの方しかおられんではないか!
542名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 08:03:06 ID:Z4UYWq2g
そういう言い方すると職人さん書きにくいキガス
543名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 09:17:10 ID:p3+qrj6B
誰っすか?
544名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 10:35:37 ID:+YC6CgMB
俺だよ俺。
545名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 14:23:41 ID:NRNKH+Y1
つ[全員]
546名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 14:28:17 ID:qwiX9efg
神職人が多過ぎて絞りきれないのさ
547名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 19:37:29 ID:SqofPdBc
保守
548名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 22:48:24 ID:v9THah3+
現人神でいっぱいなスレはココでつか?
549名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 09:15:12 ID:eYzOoWU5
各職人で得意な分野もまた違うだろうしね
アブノーマル系の作品が少ないのも特徴かも
そういう意味では幅が狭いと言えるかもしれないけど、同時にとてつもなく底が深いとも言える
550名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 16:40:22 ID:Ns3uKnMP
ざわ…ざわ…
551名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 17:08:41 ID:pmhWdsYh
三度の飯よりエロが好き
552483:2005/11/13(日) 18:22:27 ID:eYcv4zcB
こんばんは。覚えておられますでしょうか。いつぞや投下宣言した483であります。
月曜投下の予定でありましたが、皆様の暖かいご声援のおかげで、予定より早く完成しました。
それでは氏家ト全:作「妹は思春期」より、タイトルは『俺と、女』
553483:2005/11/13(日) 18:28:54 ID:eYcv4zcB
「それでさあ、そいつ涙ポロポロこぼしながら平謝りで、まるでこっちが悪いこと
したみたいな気分になっちゃったわよ」
 下校途中の電車の中で、50歳代のおやじに尻を撫で回された挙句、スカートの中
にまで手を入れられそうになったが、その手を逆にねじりあげ、そのまま次の駅で
駅員に引き渡すとき、「軽く」横っ面を張ってやったら泣き出した、という武勇伝
を聞きながら、俺は改めてわが彼女の強さに慄然とするのだった。


 俺とナツミが彼氏彼女の関係になってから、3ヶ月ほどが経つ。
思えば化学の授業中、小宮山先生にアナルフェチだとバラされてか
らというもの、全校中の女子生徒(1年生の一部を除く)から軽蔑の
まなざしを向けられ、高校在学中に彼女を作ることはもはや諦めて
いた俺だったから、風紀委員の業務の後、2人きりになった教室で、
あの今岡ナツミが、いつにないしおらしい表情で、
「私、シンジ君のことが好きみたい……」とささやいて来た時、
そしてそれが冗談でもミニドッキリでもないとわかった時は、
正直な話、面食らったというか吹き出しそうになったというか、
ともかく複雑な気分になったものだった。
 それでも、「私の…彼氏になって…くれますか?」という問いに、
深く考えることもなく、「あ、えっと……よろしくお願いします」
などと返事をしてしまったのは、あながち普段の今岡と、
泣き出しそうな顔で上目遣いに俺を見つめている目の前の
女の子のギャップに萌えたから、というだけでもない。
 1年生の頃から同じクラスで、気がつけばなんとなく一緒に
行動していて、男だとか女だとか関係ない、気の置けない
友達の一人だと思っていたけれど、その厳めしさの奥に秘
められた繊細さや女らしさに、知らないうちに魅かれてい
たからだと思う。もちろんまあ、巨乳でキツめのお姉さん系、
という俺の好みのタイプに合致していた、というのもあるけれど。
いずれにせよ、その瞬間から俺の中で、目の前の彼女は「今岡」から
「ナツミ」に変わった。
554483:2005/11/13(日) 18:32:41 ID:eYcv4zcB
俺達はカップルというものになった。一緒に登下校し、
休日には映画に行ったり遊園地に行ったり、美術館に行ったり。
定番のデートコースで、なんのひねりもない、ガキくさいと
言われてしまえばそれまでだが、その中でお互いに相手の喜びそうな
プランを考えることや、一緒に居ることで、新しい一面を発見するこ
とができる、そのことの全てが何物にも替えがたい時間なのだ。

そんな中で、ナツミが「シンジ君の家に遊びに行きたい」
と言い出したのは、当然といえば当然の
流れだった。俺はそれはちょっと困ると即答した。断腸の思いだった。
いや、本来ならば諸手を挙げて大賛成、むしろこちらからお願いしたい
ぐらいなのだが、俺にはいかにそうしたくてもできない、唯一にして
最大の理由、そう、我が妹カナミの存在があった。
 まったくあのカナミのいるこの家に、俺の彼女を招いたらどういう
ことになるか知れたものではない。そんなことをした日には、まず俺の
秘蔵コレクションがばらされ、次に俺の「自己発電」履歴もばらされ、
夕食の食卓にはすっぽんやうなぎが並び、さらに「アエギ声は
なるべく抑えてね♪」と、大量のコンドーム差し入れでとどめを
さしてくるに違いない。
 だからこそ、俺はあくまでかたくなに拒否の態度を取り続けて
いたのだが、そういう風に断られると、是が非でも思いを遂げたく
なるらしく、ナツミ生来の押しの強さと、「私、枕が替わると眠れないの。
マイ枕持って行ってもいい?」という“お泊り”の殺し文句も囁かれ、
ついにOKしてしまった。ナツミの両親はそういうことにあまりうるさくないらしい。
555483:2005/11/13(日) 18:37:42 ID:eYcv4zcB
そんなわけで、カナミには絶対に変なことをしないでくれ、言わないでくれと、注意というよりむしろ哀願、
それに土下座に近い形で頭を下げたのが効いたのか、カナミはよそ行き仮面をかぶり、俺には真似のできない、
語頭に“お”をつける話し方で、こっちがびっくりするぐらい徹底的に“よくできた妹“を演じてくれた。
夕食は俺の好きな肉じゃがとハンバーグと八宝菜で、「お兄ちゃんはこの味付けが好きなんですよー。
今度ナツミさんが食べさせてあげてくださいね」と、普段のカナミからは到底考えられない発言が飛び出したときには、
不覚にも涙が出そうになったし、そのあと実際に料理のあまり得意でないナツミに手ほどきをしている姿を見たときには、
思わずその後姿に向かって手を合わせてしまったくらいだ。
 もとが美形で立ち居振る舞いもしっかりしているカナミだから、ナツミもすっかり打ち解けたようだった。
「シンジ君はそういうところがダメなのよね」などと一緒になって俺を攻撃してきたりして、ああ、カナミが妹で本当に
よかったなと改めて思う(決して俺がMだから攻撃されてうれしい、というわけではないぞ)。
 しかしその反面、自分で言っておいて勝手なものだが、普段のエロボケなどまるでどこかに置き忘れたかのような別人
ぶり、大人を演じ続けるカナミを見ていると、少しさみしい気持ちもする。考えてみればカナミには、掃除、洗濯、炊事と、
家のことをすべて任せっきりにしているのに、「お兄ちゃん」らしいことは何一つしてやれてないよな……と、
少し自分が恥ずかしくもなるのだった。
556483:2005/11/13(日) 18:44:53 ID:eYcv4zcB
とにかくそんなわけで、我が彼女のナツミは今、枕を抱えて俺の部屋にいる。
風呂上りの、うっすら上気してうっすら赤くなった肌と、その肌に張り付いた、
濡れた黒髪が艶っぽい。
「それでー、『本当にあなた、被害に遭ったんですか?』みたいなことまで
言われちゃってさ、もうふざけないでよって話じゃない?」ナツミの武勇伝は
なおも続いている。
シンジ君のアルバム見せてー、とか、宿題、ここがわからないんだが教えて
くれないか?というようなやり取りがあった後、ベッドの向こうとこっちに
座りながらナツミが振ってきた話題がそれだった。彼氏の家に初めて泊まり
に来た時にする話ではないと思うのだが、そんなところがナツミらしいと
いえばらしかった。
557483:2005/11/13(日) 18:47:31 ID:eYcv4zcB
それにつけても、この状況でやはり風呂上りのパジャマ姿というのは反則だ。
うすいピンク色の生地を通してもはっきりわかる”83p”は、あからさまに
その存在を主張しているし、正面で向き合っていても、ブラひもまでがはっきり
透けて見える。体育座りのように、ひざを抱えていても、その魅惑的なラインは
隠しようがないようだった。
 スカートではないので安心しているのか、ときどきその長い美脚が割れ、股の
間から、男ではありえない箇所のふくらみが確認できてしまう。このパジャマと
いうのは、寝間着などではなく、ブラやパンティと同じ、煽情的な下着なのでは
ないかという気がする。
 その証拠に、さっきから俺のペニスは疼きっぱなしで、そこだけ異様に熱を
持っている。すでに限界まで膨張していて、そこに心臓ができたかのように
ドクンドクンと脈打つので、充血しすぎて痛いほどだ。早くどうにかしてくれ、
さもないと俺一人でも飛んでいくぞと叫んでいるように思える。
 世の中には、五人もの美女、美少女に囲まれながら、眉ひとつ動かすことも
ないという、なにか悟りを開いたとしか思えない中学生がいるときくが、
とても俺には無理な芸当だ。一人の美少女ですらこの有様なのだから。
558483:2005/11/13(日) 18:49:54 ID:eYcv4zcB
ナツミが外にハネた、きれいな黒髪をかきあげて、かたちのいい耳たぶが
露出した瞬間、俺の本能の指針は静かに振り切れた。
 「……ナツミ」
あくまでさり気なく肩を抱き寄せたつもりだったが、本当にそうできたか
どうかは自信がない。ナツミは
「もー……そんなに、したいの?」
 と、ちょっと困ったように笑う。”初めて”の時から10回ほど身体を
重ねたが、ナツミはいまだ達したことがないようだ。なので、いつも俺は
”させてもらう”側で、ナツミは”愛情ゆえにしかたなく”させてあげる"
側という図式を一歩も超えることはできないでいる。かといって、あまり
急ぎすぎたのでは、カズヤや50代のおやじと同じ運命をたどらないとも
限らない。
 だが今日はナツミ念願の”お泊り”であり、当然、なにかに期待する
感情も大きいはずだ。こちらには有利な条件がそろっているし、夜は長い。
あせることはないのだ。
 
ナツミの肩を抱く手に力をこめる。まだ戸惑うような表情を見せる唇に、
俺の唇を重ねる。ハミガキ粉の芳香と、ナツミの甘い体臭が、適度に混じり
あって俺の鼻腔へ流れ込んでくる。ゆっくりと舌を差し入れると、おずおず
とだがナツミも舌を絡ませて来た。 
 「んむ……あふぅ」
声にならない声が漏れた。ナツミの手は俺のパジャマの腿の部分をぎゅっと
握りしめている。そのまま、ベッドに倒れこむ。
 強く触れすぎないように注意しながら、ピンクのパジャマのボタンに手をかける。
落ち着け、落ち着けと言い聞かせながら、それでも小刻みに震える手で、慎重に
一つ一つ時間をかけてはずしていく。
「お願い、明るくしないで……」
 肌を見られるのはやはり恥ずかしいのか、ナツミはいつも明かりを消したがる。
ここは素直に従い、豆電球だけを点けた。
 やがて、薄明かりの下でもはっきりとわかるほど、ナツミの白い肌がさらされた。
559483:2005/11/13(日) 18:51:35 ID:eYcv4zcB
「きれいだよ」
お世辞ではない。ひたすらに肌理細かく、滑らかな肌。俺の劣情を
喚起するのには十分すぎるほどだった。手のひらに吸い付くような
白い肌の感触を愉しみながら、豊かな胸のふくらみを覆うブラジャーの
ホックをはずしていく(最初のころは、これがなかなかうまくできず、
往生したものだ)。
 ぷるるん、と俺の手をはじき返しそうな勢いで、ナツミの乳房が
あらわになった。優しく握りしめると、まるで熟した果物でできて
いるかのように熱く、いまにもとろけてしまいそうだった。
 可愛らしい乳首に舌を這わせると、
「いや……恥ずかしい」
 切なげに身をよじらせた。
はやる気持ちを抑えて、徐々にナツミの下腹部に手を伸ばす。
少し期待して探り当てた秘所は、淫らな熱を持っていなかった。
 俺への愛情がないわけではないと思う。
でも、それとこれとは別なのだ。“初めて”の時には相当
痛みを覚えたようだったから、それが尾を引いているようだ。
俺にとっては毎回がめくるめく快楽の世界だが、ナツミにはまだ
“痛み”に直結する行為でしかないのだ。
“させてもらう”“させてあげる”の図式を一歩も超えられないのも、
そうしたことが原因だろう。
 これではまた、コンドームの上にローションを塗って、できるかぎり
痛みを感じさせないように、おそるおそる“させてもらう”しかないのかと
思った時、ナツミにこれまでとは明らかに違う反応が現れた。
560483:2005/11/13(日) 18:53:15 ID:eYcv4zcB
「ん……だめっ」
 何かを恐れるように身をよじり、腰を切なげにくねらせ出した。
それを合図にしたように、ナツミの秘所に触れた指先が、じんわりと
温かくなってきたのだ。もしや、と指先を薄い明かりの下にかざすと、
指と指の間に、まごう方なき半透明の液体が、糸を引いて妖しい輝きを
見せていた。
 感じている。濡らしている。あきらかに興奮している。
 半ば信じられない気持ちで、女陰の中でもっとも敏感な肉芽の部分を、
軽く刺激してみると、
「……きゃふっ!」
 細腰がびくんと跳ね上がり、まるで温泉でも掘り当てたかのように、
ナツミの割れ目からとめどなく恥ずかしい液体が流れ出てくる。
 「いや……いやぁっ……」
こみ上げて来る快感に戸惑っているのか、子供のように首を振り続けながら
牝声をあげるナツミを、呆然と見下ろす俺の耳に、さらに信じられない言葉が飛び込んで来た。
「いやっ……見ないで……カナミちゃん……あっ!」
カナミ?
 反射的にドアのほうを見ると、カギをかけておいたはずのドアが何故かわずかに開いて、
その隙間からやけにギラついた目でこちらを見ているのは……
カナミだった。
561483:2005/11/13(日) 18:54:11 ID:eYcv4zcB
なぜ気づかなかったのだ。あのカナミがただの“よくできた妹”
なんかで終わるはずがないじゃないか。最初から目的はこれだったのだ。
 俺とナツミのセックスを覗くのに、真正面からエロボケをかましたって
うまくいくわけがない。まずはナツミの信頼を得て、警戒心を起こさせ
ないようにすることが一番安全で手っ取り早いという計画だったのだ。
それが結果的に俺にも恩を売れるし、自分も心おきなく愉しめると、
そこまで計算して。
 息を呑む思いでそちらを見ていると、
カナミとバッチリ目が合ってしまった。
ドアの隙間からカナミが親指を立てるのが見えた。
グッジョブじゃねえーーーーーーーーーーー!!
562483:2005/11/13(日) 18:55:46 ID:eYcv4zcB
しかし、ナツミのこの反応はどういうことだ。
あいかわらず「いやっ、いや」を繰り返しながら、とめどなく
淫液を溢れ出させている。
俺はひとつの可能性を感じ、ナツミの耳元でささやいてみた。
「カナミが見てるよ」
「いやぁ…………言わないで」
もはやベッドの上にはおもらしをしたかのように、くっきりと恥ずかしい
染みが作られていた。
やっとわかった。俺はここでもまた見落としていた。
秘口と淫芽をまさぐりながら、さらにささやく。
「見られて興奮しているんだろ?カナミに見られて、それで感じているんだな?」
「あふんっ……違うの…………」
「ナツミがこんなに変態だったとは思わなかったよ。変態を嫌うくせに、
自分がいちばん変態なんだね」
「ああ……ちが…」
「嘘をつくなっ」
わざと厳しい口調で責めてみる。目論見が読めたからには、
せいぜい俺もカナミを利用させてもらおう。
「だったら、何故彼氏の妹に恥ずかしい姿を見られて興奮してるんだ?ナツミがスケベだからだ」
「違う、ちがうの…………自分でも、どうしてなのか分からない……あん、そこは駄目ぇっ」
 俺は本来M体質だが、ナツミほどの
美少女の痴態を前にしては、さすがに一時路線変更せざるを得ない。
563483:2005/11/13(日) 18:57:58 ID:eYcv4zcB
「カナミは失望してるぞ。お姉さんみたいだと思ったナツミが、
視姦されて感じる、変態女だったとはなあ。俺も失望しちゃったよ。
そんな女だと知ってたら、付き合うんじゃなかったかも」
俺の手の動きはスピードを増していく。いつも見ているAVの男優もかくやという勢いだ。
ナツミの股間からはぬちゃにちゃぴちゃぴちゃといやらしすぎる淫音が、絶え間なく聞こえてくる。
 「あぅ、きゃふんっ、……駄目、だめ、お願い、あたしのこと、嫌いにならないで」
ナツミの必死の哀願が耳に快い。もちろん、そんなことで嫌いになるはずなどないが。
「それなら……これを咥えて欲しいな」
 ナツミの目の前に、いきり立ったペニスを突きつけた。普段なら到底考えられない
ような行為だが、もはや俺の中には確固たる自信、というか確信に近いものがあった。
今この状況でなら、俺のどんな要求も、ナツミは甘んじて受け入れるに違いないと。
 はたしてナツミは、わずかにためらいを見せたものの、欲情に火照った顔で、
グロテスクに膨れ上がった俺のペニスの亀頭に、ピンクの舌を這わせて来た。
「ううっ」
 腰部に、いまだかつて味わったことのない電流が走る。いままで何千回と
繰り返して来たオナニーが、すべてかすむぐらいの衝撃だった。
「も、もっと……してくれ」
俺が悦んでいるということに勇気付けられたのか、ナツミは舌使いを
だんだん大胆なものにしていく。亀頭の方から裏筋を何度も何度も、
熱い舌でなぞるように舐め上げる。亀頭に悩ましい吐息が吹きかかり、
ますます快感が増長する。
 「し、下の方も…」
 俺が言い終わらないうちに、ペニスと睾丸の継ぎ目から、
袋の筋にそって、丁寧に舌を這わせていく。技術的にはぎこちなく、
稚拙なものだったけれど、俺に嫌われたくないという一心なのか、
命令した本人の俺がびっくりするほどの痴態を演じ、信じられないことに、
それによってナツミも性的興奮を得ているようだった。
564483:2005/11/13(日) 18:59:27 ID:eYcv4zcB
「ああっ……もう駄目だっ」
 いくら今の俺でも、さすがにナツミの口の中にそのまま発射するほどの
勇気はなかった。絶頂が見えそうになったところで、あわてて腰を引く。
「あんっ……どうしてっ」
 ナツミの瞳に、一瞬怯えの色が走る。俺に嫌われたくないという一心が、
ナツミを考えられないような臆病な女にしてしまっているらしかった。
絶頂の波をなんとかやり過ごした俺は、足早に机の引き出しからコンドームを
出そうとした。あわてていたので、なかなか見つからない。それでもなんとか
見つけ出し、急いで装着しようとしたその手を、ナツミの白い手がつかんだ。
「いいよ……つけないで、そのまま、来て……」
言葉は弱々しかったが、俺の手を止める力は強かった。手首を握られているだけ
なのに、指一本動かすことができない。
「で、でもさ、もしも、出来ちゃったりしたら……」
「いいの。シンジ君とだったら、どうなっても後悔しないから」
覚悟が決まれば女のほうが強いのは昔からの道理で、
きっぱりとそう言い切ったナツミの瞳に、俺は抗えなかった。
565483:2005/11/13(日) 19:01:26 ID:eYcv4zcB
(熱い……)
ナツミの膣は火傷するんじゃないかと思うくらい熱かった。
いくら生とはいえ、いつもとは比べ物にならない。何千、何万という
熱いヒダが、吸い付いては離れ、離れては吸い付いて、俺のペニスをやわやわと
包み込んでくる。脳が溶けそうだ。
これが……ナツミの……膣内……
おそるおそる腰を動かすと、性器粘膜からじかに快感が襲ってくる。
ナツミの果汁ですでにとろとろになった秘口から、早くも何かを求めるように
収縮する子宮まで、ナツミの“女”は一体となって俺の射精を促してくる。
「ああっ!んっ……あぅ、はふぅぅん…もっと、もっと強く来てっ」
 俺の首に回した手に力がこめられる。俺の知っているナツミとはまるで別人だ。
俺はひょっとしたら、俺は今までナツミにだまされていたのではないか。そんな気さえする。

 でも、たぶん違う。きっと女は男など想像もつかない場所で、男よりももっといやらしいことで
頭をいっぱいにさせているのだ。カナミやマナカちゃんやショーコちゃんや小宮山先生だけじゃない。
ナツミだって、ケイだって、矢野ちゃんだって加藤先生だって、女はみんな、男なんかよりもっとドスケベな生き物なのだ。
566483:2005/11/13(日) 19:03:55 ID:eYcv4zcB
「あんっ、……やめちゃ駄目ぇ」
 ナツミの唇が俺の唇に吸い付いてくる。さっきのキスとは比べ物にならない。
引っこ抜かれるんじゃないかと思うほど舌を吸ってくる。
 唾液をたらしてやると、嫌がるそぶりも見せずに、コクコクと嚥下していく。
 もう俺の腰は止まらない。第3コーナーを回って直線に入った、という勢いで、
ただオスの本能のままに、ナツミの一番熱く、恥ずかしい場所に向かって腰を振り立てる。
 「あ、嫌、らめ、きもひいいいっ!こんらの、はひめて……あっ、すき、すきぃぃぃぃ!」
ついに快感が羞恥の壁を突き破ったらしく、ナツミはお隣さんに聞こえているのは確実の、
甲高いメスの声で鳴き始めた。
 俺の我慢もそろそろ限界だ。
「ナツミ、俺、もう……出ちゃう……かも」
「いいよ、膣に来ちゃっていいよ、愛してる、愛してるからぁぁぁっ!」
 ナツミのその言葉を聴いた瞬間、目の前が真っ白になった。

どくん びゅびゅびゅびゅどぴどぷっぅぅぅ
今岡ナツミという一匹の美しいメスの胎内に、俺の大量の精液が注ぎ込まれていく。
その瞬間、ナツミの女陰は決して俺のペニスを離すことなく、俺の分身を嬉々として迎え入れた。
セックスというより、一匹のオスとメスの交尾だった、というほうが近いだろう。

ナツミは気の抜けたようにぐったりとしている。人生ではじめての絶頂を迎えたようだ。
俺の顔を見てにっこり微笑むと、俺を優しく抱き寄せた。俺もナツミの身体を抱きしめた。
華奢だ。あの乱舞系の見事な連続技を繰り出す肢体は、こんなにも柔らかで、こんなにも小さいのか。
俺たちはもう一度、荒い息をつきながら、ゆっくりと唇を重ねあった。
「お兄ちゃん……イク……」
 ドアの向こうで、そんな声が聞こえた気がした。

(姦、じゃなかった、完)
567483:2005/11/13(日) 19:06:55 ID:eYcv4zcB
以上であります。感想、ご指摘などどんどんお寄せください。
好評ならば次回作も投下します。(実はもう構想は出来てたりしますw)
よろしくお願いします。
568名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 19:10:19 ID:ym0FRTXV
グッジョ!
569名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 19:13:55 ID:mhMCgej/
GJっっ!!!
リアルタイムで爆撃受けましたよ!
素晴らしい出来でしたよ!次回作是非とも頼みます!
凄い読みたいっす!!
570名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 19:15:34 ID:5DnOds0I
>483神
ア ン タ マ ジ 最 高 超 G J
これ以外賛辞が思いつかない!またエース候補の誕生だ!
571名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 19:20:13 ID:Ns3uKnMP
483氏GJ!!
Mナツミにハハァハァ…(#´д`)ギャップがタマラン…(#´д`)
まさに有言実行の期待の新人ですな

次回作も期待しております
差し支えなければ次回作のカップリング教えて下さい
572名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 19:21:37 ID:f+B2cDAT
GJ!!
要所要所での小ネタが良かったですよ!
次も期待!
573名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 19:29:16 ID:U8jwHd1+
GJ!!
>ナツミだって、ケイだって、矢野ちゃんだって加藤先生だって、女はみんな、男なんかよりもっとドスケベな生き物なのだ。
ここで一番ハァハァしてしまったyo

さりげなく仙人マサヒコの話題が出てきてワロタwww
574名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 19:35:41 ID:viXOOnxK
483氏、あんたは神だ!!
すっげ最高!もうちんちんおっきしたお(^-^)/

次回作を楽しみにまってるお(^ω^)
575名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 00:13:58 ID:Ra/KjAb8
>>483氏乙彼様です。
とても読みやすくエロ場面もかなりのハイクオリティーでよかったです。
カナミのお約束的行動の覗き&オナニーもGJでした。
576名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 00:59:35 ID:wQDbvzZf
ちゅうか何人神がいるんだって話だな、このスレ
次から次に有望新人が現れる好循環
今まで投下してくれた神を全員集めたら楽勝で野球チームやサッカーチーム組めるってレヴェルじゃないぞw



それに何より、いわゆる邪神様が一人もいないってのが凄い
577名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 01:01:58 ID:NsgsCato
いや濃厚だったねぇ
483氏GJ
578名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 01:13:41 ID:ZaTiI2sE
>>483氏 超GJです!文章もうまく非常に読みやすかったです。
初代スレからロムっててはじめて書き込んだ。
全職人様、これからも読ませていただくんでがんがってください!
579名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 03:36:10 ID:qWBZ4/r6
あまりの神っぷりに俺が483氏に名前を授けよう
いや、授けさせてください

今度から483氏は『バレンタイン』で♪
580名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 10:46:19 ID:NsgsCato
>>579 ボビーキタコレ
581名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 11:36:21 ID:Kfo6Rv9F
勝手に名前つけるなんて失礼だ。そんぐらい考えろ馬鹿。
582名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 12:15:09 ID:1lRf4RbS
>>581
口は悪いが同意。そんなこと言われたら違う名前名乗りにくいだろ
583名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 12:15:37 ID:sQ4somsY
うむむむ、エロ、文章の巧さ、読み易さ、読者への配慮、すべて最高水準だ。これはすごい
ここまでのクオリティは初めて見た
今後の活躍に心から期待
584名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 19:09:10 ID:Asn+9AJF
ちょwwwwwwwwwあんた凄すぎwwwwwwwwwwwwww

シンジ×ナツミはかなり好きだ。
585名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 19:38:40 ID:ahebU96t
>>581-582
二人に同意。
って事で483さんは、>>579の事は気にしないで普通に名乗って下さいね。
586名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 20:45:00 ID:9IGfiVSD
どうせ、エロがないと暴れる例のバカだろ。
いちいち相手すんなよ。
587名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 20:53:02 ID:NsgsCato
調子のって>>580書き込んだオレ(´・ω・`)テラキマズス
588名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 23:25:45 ID:ig+bn7kp
今週は体育祭か  体位臭そう

一般客少ない中、濱中村が見に来てる。
「ブルマじゃないから」一般客少ないとか言う中村

何か、いろいろ小ネタがたくさんで説明しづらい…

注目ネタは、
走ってるアヤナの胸が揺れてた(直接描写は無し)
そして、それを見つめる戸川さんと、カチューシャの娘がカチューシャしてねぇ

あとは、
ミサキ「私は3位でダメでした」
アイ「ダメなんてことないよ 大切なのは結果じゃなく(中略)
   だからミサキちゃんも胸張って――――ああっ!」
ミサキ「いいから最後まではっきり言いなさい」

借り物競争「カメ」というお題でマサヒコ連れてくリンコ

オチは、最後のみんなの記念撮影でリンコがフラッシュが苦手とか言い出すから、
みんな片手で目の辺りを覆って写ることに
すると、その様子がまるで風俗雑誌の風俗嬢紹介のようでした

ということです

何か詰め込みすぎって感じだったなー
俺は、ちょっとインパクト少ないように感じた。
589名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 23:51:37 ID:ky1sod8t
>>588
まぁ多分バレだとおもうのでみないように
590名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 23:54:54 ID:QHCzysDh
早漏君が来ました。
哀れなものです。
591名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 23:56:28 ID:Z+c/bKt3
え、なんか書いてある?
古代精霊語は俺読めないよ
592名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 00:45:54 ID:l46poK5M
>>588
オンドゥルルミギィッタンディスカー!!

まで読んだ。
593名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 00:48:17 ID:fNypcJVS
>>588
カナミがお兄ちゃん抱いてとささやいた
まで読んだ
594名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 00:49:48 ID:lS9edrb9
>>588
いつもエロ萌え楽しい作品をたくさん投下してくれて多くの職人さんホントにありがとう

まで読んだ
595名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 00:58:18 ID:h2UE3FUR
アンカーつけたら後から来た人が見ちゃうでしょ(笑)
596名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 01:38:28 ID:X7ag+MXA
>まんまん見たら、ちんちんおっきまで読んだ
597名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 01:45:19 ID:Qtu1jeyE
あまりの神っぷりに俺が483氏に名前を授けよう
いや、授けさせてください

今度から483氏は『イスンヨプ』で♪
598名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 03:22:11 ID:vZ1JUBWX
死ね
599名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 04:32:12 ID:wZP3mdN1
>>588
ダメですシンジさん! カナミが見てますよ!
まで読んだ。
600名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 04:42:30 ID:LvVgIt1W
シンジさん!!そっちの穴じゃありません!!
まで読んだ
601名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 06:09:59 ID:EV93T0AM
>>600
シンジは前後の穴を間違った。
それが童貞故の間違いなのか確信犯であるのかは誰も知るよしがない…

…数年後、彼は当時を振り返りこう語った
「今思えば確信犯かどうかなんて問題じゃない。重要なのは結果としてアナルだったこと。
あの頃のオレはあくまでオレ自身として生きていたってことさ!それでいいんじゃないか?」


『オレとアナルと、アナルとオレと…』完
602名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 07:23:35 ID:vKLKENO0
>>601
こんな時間からそんなネタを書くお前に乾杯w
603名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 07:31:43 ID:EOSHpNbx

        _,. -―‐‐- __、
      ,.. '´  ,ィ  ハ ヽ  \
    //  / |  / l  ヽ  ヽ
     i /‐''´ | / ー-,|  |   |
    | ,.'|' _ l/    |l  l    l
    l/;l       ̄ i | ./   /
     |        / |/,. ‐、 /
     l          ' Sノ/
     ヽ、   ̄    ,. -イ/    あーアナルイテ
       `ー, 、  rヘ"i、/l/
      _ / /  l` l、
    ,.ィ'i -ヘ_/ _,/  | \
    l l/ .|ヨ `'´ フ>、l   ,>、
    l/  l,|  ィ'/    />'´l
   /   ヾニノ    ト/   l
   ヽ;;;:...        |イ    l
   ノ`''ー-::;;;;:::::::::   |;、    l
   l           / ヽ / |
   /          /   |/   |   ヽ
  / ー----  _,... | / ヽ  |   l l
  |       '"   l' ヽ    ノ   / l
  |            \ヽ-‐'´  / ノ
  ト、______,,,,,,,r-,-j´      /
  Li_L_|_j_i__i_j,,j,LL,i-'ー'ト、
  |:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.l.:l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:ヽ、
  |.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.ヾ;.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:
604名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 09:52:01 ID:RVRBUMjk
⊃オロナイン
605名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 14:18:00 ID:LvVgIt1W
>>601
シンジ、漢だな…
606名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 14:23:30 ID:jA+3QA53
>>603
アキちゃん、衝撃の肛虐デヴュー…?
607名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 18:13:42 ID:/I6VQwOF
うわー凄!強気なコメントで締めくくったものの、内心びくびくもので今日までここを覗けなかった>>483です。
HNをいろいろ考えてくださった方には申し訳ないですが、今回から弱味☆と名乗ることにしました。
とくに意味はないです。ただの483ですから。
 
誰もコメントしてくれてなかったらどうしよっかなー、俺すげーさぶいなー、とか思っていたら!
奇跡が起きましたよ。ねー。
コメントや感想くださった皆様、本当にありがとうございました。励みになりました。いやマジで。
俺もこれから投下されている作品を見かけたら、コメントをつけることにします。

今回の好評ですっかり図に乗ったので、これから時々作品を投下していきたいと思います。
次回作はかなりのプレッシャーがかかっておりますですが、これを乗り越えられなければ
立派な職人にはなれないと思うので、バカ頭をひゅるひゅると回転させて考えることにします。

さて次回作ですが、先の投稿で「構想は半分出来上がってる」と申し上げましたね。
今回と若干方向は違いつつも今回のような作品で、小久保マサヒコくんと若田部アヤナさんに
ご登場いただいていた作品なのですが、ちょっと納得いかないところがありましたので、
ボツにさせていただきました。
 その代わりといってはなんですが、次回はちょっと趣向を変え、違うやつをやってみようかと。
いつもいつも変態じゃ、読んでる方も飽きてしまうだろうし、俺の幅も広がらないと思いますので。
最初のうちは色々ためしつつ、徐々に好評なものを探っていこうという腹積もりです。

なので、次回作はハァハァを期待されている方にはちょっとご期待に副えないかもしれません。
そういう感じのものを期待されていた方、申し訳ないです(まあ、エロパロなんで、
全くないってことはないと思いますけど)。

小久保くんと若田部さんには、今回は申し訳ないことをしてしまいましたが、
いずれまたの機会に、この二人で書かせていただきたいと思います(ちゃんと言っとかないと、
例によって怠けたり、都合よく忘れたりしますんで)。それではまた、月曜あたりにお願いします。
長くなってごめんなさい。
今回は本当にありがとうございました。
 
今回のアレを書いてしまったおかげで、今週号のヤンマガがまともに読めない弱味☆ですた。

608弱味☆:2005/11/15(火) 18:17:28 ID:/I6VQwOF
すいません、次回作は来週の月曜ぐらいって事で…。ちゃんと宣言してなかった
ですね。すいません。
609名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 18:19:24 ID:qV38pL7F
頑張ってくださ〜い
610名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 20:17:14 ID:QBQZpbac
熱い男だ…!
611名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 20:47:40 ID:rPNbirIH
漢だな
それはそうとミホやマホと言った脇役が欲しいですね
612名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 20:48:30 ID:PIv1SiHk
とりあえずクールにやってくだされ。
あまりはっちゃけ過ぎると、変な輩がやってくるから。
じゃ、次回作期待して待ってます。全裸で。
613名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 21:06:28 ID:ucitoWhR
漢つうか神だ、マジ最高神



……もしかして最高とかいう表現は格付け発言対象?
そうだったらスマソ
61472:2005/11/15(火) 21:59:18 ID:qraouw+a
ども、72です。

弱味☆氏(でいいのかな?)、まずはGJです!!完成度高いな…。
いやはや、また有望な新人さんが降臨…。次回作楽しみにしております。

…んで今回投下するのは小ネタです。自分でもオチてんのかよく分からんのですが。
他の職人さんが来るまでの繋ぎとして。あとエロくないです。
タイトルは「マナカ・恨み節」で。
61572:2005/11/15(火) 22:01:24 ID:qraouw+a
○月×日
私にはひとつだけ大きな悩みがある。それはこの貧乳だ。
毎日かかさず牛乳を飲んで、バストアップ体操をしていたというのに…なんでこんなことに。
いい意味でスレンダーと言われるのかも知れないが、それでも私にとってはコンプレックスのひとつ。
何より私が官能小説家を目指す上で、ある程度胸は必要なのだ―と思う。
例えば自慰行為の際に胸をいじるシーンを書くときに、
自分の貧乳をいじってもイメージが湧かず、大して参考にならないのだ。
巨乳の人は自慰で自分の乳首を舐めたりするそうだが…正直そんな事ができる巨乳がうらやましい―


△月■日
今日から新しい高校に転入した。新しい生活に胸が躍る…いえ、躍らせる胸もないですけど。
その小笠原高校で、昔幼稚園で同じ組だったカナミちゃんと再会した。
嬉しい事にカナミちゃんの胸はそんなに成長していなくて、ぶっちゃけると貧乳。
同志だ。やはり本当の親友とは、離れていても心だけでなく、身体でも繋がっているということか。
そういえば幼稚園時代に胸のことでカナミちゃんと話していた事があったような…
あの頃は「胸が大きくなりすぎても困る」って話してたっけ…
…あの時はまさかこんな事態になるとは思ってなかった。
ああ、タイムマシンがあるなら、今すぐにでもあの頃の私を諭しに行きたい。
「今のうちから精一杯の努力はしましょうね」って…

そして…カナミちゃんの親友に一人許せない人がいた。名前は矢野アキさん。結構な巨乳だ。
正直ちょっと憎たらしい。別にアキさんが嫌いではない…むしろいい人だ。
でも私には、その自己主張するかのような巨乳が憎くてしょうがない。ちくしょう。
61672:2005/11/15(火) 22:03:21 ID:qraouw+a
◎月▽日
今日は水泳の授業があった。
アキさんが水着姿になると、ただでさえ大きな胸がより強調される。うらやましい…
…ちなみにカナミちゃんは水着の下に極厚パットをつけていた。
胸のふくらみが、どう見ても明らかに不自然だからすぐ分かってしまった。
バレバレですよ、カナミちゃん…


×月▲日
今日教室に入ると、アキさんがなにやら悩んでいるようだったので、親友として相談に乗ってあげた。
―話を聞くと、なんでもまた胸が大きくなってしまい、新しいブラを買わないといけないらしい。
それで今月は出費が増えてしまい、金欠で苦しいのだそうだ…

…なめとんのか。胸があるだけでも感謝すべきなのに!
しかも今も成長している?こっちが分けてもらいたいぐらいだ。
貧乳の辛さを分かっていない。なにをほざいているのか!!


○月◎日
廊下でアキさんとぶつかった。せっかくなので大げさに吹っ飛んであげた。
…ちょっとむなしい。


□月△日
アキさんのYシャツのボタンが、私の目の前でちぎれて飛んでいった。
「今も胸が大きくなっている」と言うのはやはり本当らしい。
しかし…これは私に対する嫌がらせにしか見えない。なんて不公平な世の中なのだろう。
むかついたので、これからはもっと胸の事でアキさんをいびってやろうと思う―
61772:2005/11/15(火) 22:04:53 ID:qraouw+a

「な…なに、これ…?」
ある日の放課後、マナカの机の上に置いてあったメモ帳をなにげなく手にとってしまったアキ。
そこには上記のような恨み節が延々と綴られていたわけで。

「…見なかったことにしよう…」
そう言って、アキはそのメモ帳を静かに閉じて机の上に置き、急いで立ち去ろうとした…
…しかし。
「あ…マナカ…?」

「アキさん…見てしまいましたね?」
そこには今にも泣き出しそうなマナカが立っていた。
「あ、あの…マナカ…勝手に見ちゃって…なんつーか…ごめん。
…まさかマナカがこんなに恨んでるなんて知らなくて…」
「なにを謝ってるんですか?別に私はアキさんを本気で恨んでなんか…ただ…胸が憎いだけで…ううっ」
「いや…ちょっと…?やっぱり泣きそう…?」

「な、泣いてなんか…うわあああん!!やっぱり巨乳なんて大嫌いだー!!
こうなったらマリア先生にアキさんの性癖を全部教えてやるにゃあ!!」
泣きながら教室を飛び出すマナカ。それに驚いて追いかけるアキ。
「えええっ!!それだけはやめろお!!
…つーかアンタそんなキャラだったっけ…って待てマナカーッ!!」

そんなこんなで小笠原高校の一日は終わりを告げるのであった。

(おしまい)
61872:2005/11/15(火) 22:05:58 ID:qraouw+a
以上です。お目汚し失礼しました。
マナカのキャラは最近特に顕著に変わりすぎですね…
いや、嫌いじゃないですけど。ぶっちゃけこの前の文化祭での猫耳マナカ大好きですけど!!

…それではまた。
619名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 22:09:33 ID:FfwKP7e7
リアルタイムだ。
GJですぜ。
620名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 22:27:23 ID:LvVgIt1W
GJ!
アキに対する最近のマナカの態度は好きな子をいじめる小学生男子みたいにみえる
621名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 23:14:35 ID:3VdptxCz
正直、GJとは言いづらい。
漫画の引用ばかり使っているようにしか感じられない。


お目汚しスマソ
622名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 23:31:36 ID:oHsIgEq6
結婚後モノキボンヌ。













ゴホッアヤナキボンゴホゴホゴホッ
623名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 00:19:17 ID:w1/wLwPo
ミ、ミサキも…ゲフゲフ!
624名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 00:34:07 ID:FLTOOZRS
月曜日の妻=ミサキ
火曜日の妻=アヤナ
水曜日の妻=リンコ
木曜日の妻=戸川さん
金曜日の妻=カチューシャ娘
土曜日の妻=リョーコ
日曜日の妻=アイ

一夫多妻制になった未来の日本
全員の同意を得て結婚、曜日ごとに奥さんが(マサがそれぞれの家に通う)
お正月や連休は皆で集まってそりゃあもうハレンチ楽しいことに



…ごめん暴走しすぎたようだ、逝ってくる
625名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 02:16:14 ID:vBPnFXSt
>>674
それ(・∀・)イイ!!
626625:2005/11/16(水) 02:17:22 ID:vBPnFXSt
アンカーミス。
>>624だった…orz
627名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 08:30:46 ID:npHZl4vn
674は、なんかいい事書かなきゃな(・∀・)ニヤニヤ
628名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 10:10:10 ID:+MugWJeg
結構先だなwところで、アカボシ氏の作品って色々なとこからネタ持ってきてるみたいだけど、
あれ全部わかるヤツいる?だれか元ネタまとめてくれまいか。
629名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 11:10:08 ID:zullhdP8
>>674に求められるもの

読み側だったら→秀逸なギャグか恥ずかしい写真もしくは癒される写真のうp、職人への素晴らしいネタ提供とかetc
書き側だったら→床を転げまわるようなむず痒い萌えシーンか激しく濃厚なエロティカシーンとかetc

こりゃー楽しみだわいw
630名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 15:42:48 ID:6v+CTk8j
>>629 しかし実際は、
「痴女はイイ」
の一言で終わるとw
631名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 16:06:54 ID:j9LN0T8W
結婚後モノなら子供がいたり、かなり濃厚なエチーも出来るだろ。近未来モノは多数あってかなり好きだが、俺は結婚後のも見てみたい。
632名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 17:03:54 ID:w1/wLwPo
てっとり早く言えば、次回の祭りでヒロイン5人の未来モノの競演、作者様方どうか一つ頼みます、ということでFA?
633名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 17:51:54 ID:f1XSWCms
あまりの神っぷりに俺が483氏に名前を授けよう
いや、授けさせてください

今度から483氏は『福浦』で♪
634名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 18:22:16 ID:M/zB31jS
>>633
さむい
635名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 18:56:42 ID:Q/IXrztq
>>632

またやるの? お祭り
636名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 19:03:46 ID:w1/wLwPo
>>635
いえ、クリスマス、正月辺りに何かイベントでもやるのかな、などと生意気にも思っただけです。
637名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 20:02:52 ID:AhyfJNzs
誰かがしっかり企画すればここの職人さんは参加してくれるかと
638名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 20:22:46 ID:FG6iK4Zv

やっぱりレイプじゃないのかな
639名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 21:24:37 ID:DlYPv8Y2
>>611
ハゲドウ
誰かミホ頼みます
640名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 22:23:09 ID:f4uLJSAf
(*´∀`)つ[1000円]
641名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 22:24:22 ID:f4uLJSAf
てか、今週号からってことで風俗ネタでいいじゃないかw
642郭泰源:2005/11/16(水) 22:47:23 ID:llHOJt6I
どうも、しばらくです。登板間隔のやや空いた郭でございます。
>>307の続きでございます。では、投下。
643郭泰源:2005/11/16(水) 22:47:57 ID:llHOJt6I
「ふふ……甘えんぼだな、アヤナは……」
子供をあやすように笑顔を浮かべると……マサヒコは、アヤナの服を脱がしにかかった。
"しゅッ"
制服のリボンを、まず外した。
"ちゅ……"
そしてまだとろん、とした表情のアヤナに軽くキスをすると……
"すッ…ぱち…ぱちッ"
慣れた手つきでアヤナのブラウスのボタンをひとつひとつ順に外し、それを胸下までまくりあげた。
左手を背中に回して素早くホックを外し、ゆるんだブラの下に手を滑り込ませる。
「ん……んふぁ……」
出来る限り優しく……マサヒコは、アヤナの胸を揉んだ。
柔らかく……豊かな、むっちりとした手のひらの感触。
指先を移動させると、そこには少し固さを帯び始めた乳首があった。
"ふに………むに"
その柔らかさを確認するかのように、揉み続けるマサヒコ。
「なあ……アヤナ?もしかして、またおっきくなった?おっぱい」
「!嘘……そんなこと……ないもん……」
「いや、この前さわったときよりなんか揉みごたえがあるっていうか……でかくなったような気が…」
「やん……あん……そんな……どうしよう、また的山さんにからかわれちゃう……」
「はは……じゃ、本当に大きくなったかキチンと目で確認しないとね、アヤナ?」
「はい……お願い……こくぼくん……」
甘えているような、恥ずかしがっているような……そんな表情を浮かべて、
自分の名を呼ぶアヤナ。そんな彼女の表情をマサヒコは可愛く思いながら……
"ちゅ"
もう一度、キスをした。待ちきれないかのように、アヤナがマサヒコの方へと体を預ける。
"す………"
マサヒコがそのままアヤナのブラウスを、そしてブラを脱がせた。
見事に張り出したアヤナの豊かな胸がマサヒコの目元でたぷん、と揺れる。
さきほどまでの指先による刺激のせいか、乳首は心持ち濃いピンク色になり、
きゅっと固くなって上を向いている。
「アヤナ……」
マサヒコがアヤナを抱き寄せ、そのまま乳房の間に顔を埋めた。
汗と混じった微かなコロンの匂いが嗅覚をくすぐる。夢中になってマサヒコはその匂いをかいだ。
「やん……そんな……嗅いじゃダメ………汗くさいのに……」
「良い匂いだよ……アヤナの……可愛い、興奮した……エッチなときの匂い……」
すんすん、と鼻を鳴らして――マサヒコはアヤナの首筋や、胸元の匂いをかぎ続ける。
「ふぁ……は――っ……ダメ……もう……こくぼくんたら……犬みたい……」
「えへへ……犬みたいか、わん!」
"かぶッ"
犬の鳴き声を真似て、今度はアヤナの乳房を甘噛みするマサヒコ。
「?きゃッ……もう………ん……で、でも」
「でも?アヤナ」
「そういうのも……好きかも……アヤナ……」
「はは、アヤナも随分エッチになったもんだよな……よし、じゃあこっちもね、アヤナ?」
マサヒコが、アヤナのショーツに指先をかける。
「ん……うん、こくぼくん……」
アヤナがマサヒコに反応し、軽く腰を浮かせる。そしてそのままショーツをゆっくりと下ろしていった。
先ほどまでの口撫によって既にびしょ濡れになったそこに、硬く昂ぶったものをあてがった。
「あん……嬉しい……こくぼくん……」
思わず歓喜の声をあげるアヤナだが、
マサヒコはわざと焦らすようにペニスの先端でアヤナのぬめりを伸ばすようになぞった。
「ん……ふぅ―――ッ」
丸みを帯びたふっくらとした恥丘にそれが触れたとき、アヤナは溜息のような切ない声を漏らした。
"ぺた……くにゅッ……"
そしてそのまま丘の上にある、肉の芽を押しつぶすように上下に往復させた。
§
644郭泰源:2005/11/16(水) 22:48:50 ID:llHOJt6I
「あ……あはぁッ……もう……ダメ……お願い……ください……こくぼくん」
耐えきれず、アヤナがおねだりの声をあげる。
「うん……ちょっと……待って……」
取り出すのももどかしい思いでコンドームを素早くペニスに装着すると、
マサヒコはゆっくりとそれをアヤナの中へと潜り込ませていった。
"ず…ずぶ…じゅぶッ"
「あン!あああッ!」
「あ……気持いいよ……アヤナ」
「私も……すごく、いい…こくぼくん」
"じゅぶッ……ぶじゅッ、ぐしゅッ"
(ああ……クソ、どうして優しくできないんだよ、俺……)
焦らぬように、なるべくアヤナをいたわるように挿入しようと心がけているはずのマサヒコだったが、
アヤナの感度の良さと、とろけるような中の熱さに――
つい、我を忘れて無我夢中で突きまくってしまうのだった。
「ああン!……あ!いい!いいのお…こくぼく…ぅん!」
「ゴメンな……くッ、アヤナ」
「あ…な、なんで謝るの?」
「俺……うッ…いつも、乱暴にしちゃってるよな?本当は、もっと……優しくしてやりたいのに…」
「……こくぼくんは…いつも…あん!……優しいよ?だって……」
「?」
「こくぼくんのおちんちん、アヤナの中に入りたいって…アヤナの中で暖まりたいって、あッ!
そう言ってるんだもん……それで……アヤナのからだも、こくぼくんが欲しくてたまらないって…
そう言ってるんだもん……あッ、だから……ふたりが一緒になるのは、
あん!すごく自然で……優しいことなんだもん」
「アヤナ……ありがとう。好きだよ……」
「私も……大好き。だから……いっぱい、ください……こくぼくん」
「……うん」
"ちゅ……"
短いキスを交わすと、再びマサヒコは体を強く重ね合い、
アヤナの奥深くめがけて力強くピストン運動を刻み始めた。
"じゅッ……ぶじゅッ!きゅぷっ!"
蕩けだしたアヤナの中は目眩がするくらいの快楽で、マサヒコは理性も―――
いや、自分自身の全てが微塵に砕け散るかのような―――そんな感覚を覚えていた。
「アヤナ…?ちょっと腰浮かせて……」
「?な……なに?こくぼくん……」
「いいから……そのまま…そう、そんな感じで……こう……」
マサヒコはいったん腰を動かすのを止め、浅く結合したままアヤナの体を横に倒すと……
"ぷ……ずるっ…"
「!やン……こんなの……」
側位へと、体位を変えた。初めての体位に、思わず恥じらいの声をあげるアヤナ。
「いい眺めだ……ホラ、アヤナの中に……俺のが入ってるのが、よく見えるだろ?」
「やあ……アヤナ恥ずかしい……」
「アヤナのちっちゃくて気持いいおまんこが広がって、俺のを呑み込んでるよ…じゃ、このまま……」
"こりゅ……くしゅっ……ずっぷ"
「っきゃ?ふああああん!あん!そんなの……気持ちよすぎるのおッ!ダメえッ」
側位のまま、ピストン運動を再開しながら……マサヒコがアヤナの膨らんだ肉の芽を擦った。
あまりの快感に、アヤナの頭の中では白い閃光が弾け飛んでいた。
「あん…あッ!…やあ……!」
目を見開き、口の端から涎を垂らし……くたっ、と脱力してしまったアヤナ。
「もしかして……もう、イッちゃったの?アヤナ……」
「………ごめんなさい……だって……」
「もう、しょうがねえな……今日はもう2回も先にアヤナはイッちゃったのに、俺はまだなんだぜ?
そっか、じゃあもう止めろってことかな?アヤナ?」
「止めないで……もっと…奥まで…もっと……突いて……」
「はは、冗談だよ……それじゃ遠慮無く……」
§
645郭泰源:2005/11/16(水) 22:51:03 ID:llHOJt6I
マサヒコは、再び側位のままアヤナの奥を擦り上げた。
"ず……ずぷッ!ぐちゅッ"
「あッ……ああ……はぁ―――っ」
低く啜り泣くような、溜息を漏らしてアヤナは身を仰け反らし、自分から腰を揺らしていた。
包み込んでいる部分が、ちゅっ、ちゅっと淫らな水音をたてて蠢く。
「んッ……アヤナ……気持いいよ……そんな風に動いてくれると……」
「あ……んッ……私……動いてる?」
「うん……さっきから……腰を動かして……うッ…俺のとぴったりくっつくみたいに……」
「……不思議だね、こくぼくん……」
「?なにが?」
「アヤナ…自然と動いちゃってる……あんッ!きっと神様が、こんな風に……作ってくれたんだね」
「はは……アヤナの話は面白いね……でも、そうだな…男と女は、こういうことを……するとき、
自然と……何も…んッ、考えなくてもできるようになってるのかもね……」
「うん……あん!でも、それはね……好きな人と……こくぼくんとじゃなきゃ、アヤナ、嫌なの…」
「ふふ……ありがとう、アヤナ……」
アヤナのことが一層愛おしくなったマサヒコは、側位から体を軽く離すと―――
アヤナの体を、そのまま抱きかかえ、対面座位のままつながった。
「ホラ、アヤナ?じゃ、今度は動かしやすくなったから……」
「はい……」
"にちゅ、くちゅッ!"
アヤナが、自分から激しく腰を動かし……マサヒコの肉体を貪り、
さらに密着しようとするかのように交わった。先ほどよりも大きな音が、部屋に響いていた。
「あ、ああああッ!こくぼくん……んぅッ、   ッ……や、あ、ああん、あッ!」
「アヤナ……やらしい音がしてるぞ……こんなにべっちょべっちょに濡れて……」
「やだぁ……そんなの……いやあ……」
恥じらいの声を上げながらも、アヤナは腰の動きを止めようともしなかった。
幾度も幾度も、彼女の花弁はマサヒコのペニスを搾り取るように締め上げていた。
「感じてるんだろ?アヤナ……やらしい声を出して……エッチな顔になって……感じてるんだろ?」
「あ!   ッくふ!あん……はい……アヤナは……あ!感じて、ます…」
「素直なアヤナは好きだよ……うッ、ほら……アヤナのおまんこ、俺のをきゅきゅっ、って
締め付けて……よし、それじゃあ、次は……」
座位の体勢から、マサヒコは体を後ろに倒した。
騎乗位の体勢をとって、アヤナの豊かな乳房を両手で揉む。
「このまま……アヤナの好きなように動いて……俺も……」
「はい……いきます、こくぼくん……」
"ぐッ!ぐぷッ!ずぅ〜〜〜〜ッ"
アヤナがマサヒコの上で、いやらしく腰を振り始めた。
マサヒコは手のひらに収まりきらないほどの乳房を揉み、弄びながら………
"ちゅぱッ"
右の乳首を、口に含んだ。
「あん……ダメ…アヤナ、乳首弱いのぉ……」
「……知ってる……」
にやり、と笑うとマサヒコはそのまま乳首を甘噛みし、こね、ねぶるのだった。
「……やあん……イジワル……あッ!」
「ふふ……でも気持いいよアヤナ」
「あん……嬉しい……じゃあ……もっとアヤナで気持ちよくなって?こくぼくん」
"にゅるっちゅ!じゅぷッ〜〜〜〜ぐッ!"
さらに、奔放なまでに腰を使うアヤナ。
(つい先月までお互い童貞と処女だったのに、こんなになるなんてな……)


もっ     と……もっ    ト……  だ……


(ああ……わかって……る……)
§
646郭泰源:2005/11/16(水) 22:52:27 ID:llHOJt6I
誰に答えるでもなく、マサヒコは心の中で呟いていた。
「んッ………ああッ!いいの……いいのぉッ!こく…  ぼ…くん  」
アヤナが腰を振り身を震わせるたびに、とろとろに溶けた中がマサヒコと混ざり合ってきつく吸い付く。
「んっ…アヤナ……俺も……そろそろ……」
「私も…………あん!また……イッちゃいそうなの……だから…いいよ?こくぼ  くん……」
身体を強ばらせながら、貪欲に腰を動かして快楽を貪りながら……アヤナは、かすれた声で囁いた
強くアヤナの乳房を揉みしだき、マサヒコは自らアヤナとつながっているそこを夢中で突き上げた。
絶頂間近となってさらに狭くなったアヤナの中に、嬲られるような錯覚を覚えながら―――
マサヒコは、自分が最果ての地に辿りつきつつあることを感じていた。
「アヤナ……ッ、アヤナ!いく……ぞッ!ほらッ!ほ…らッ!」
"ず!ずくッ!ぷじゅッ!"
「はあッ!あああああああッ!んくうあああッ!」
完全にシンクロしたふたりの動き。マサヒコはめちゃくちゃにアヤナの奥を突いて突いて突きまくり、
アヤナはマサヒコのものを包み込みながらそれを挟み、揺らし、締め上げた。
「「あ………ああッ……」」
ふたりは、同時にのぼりつめていた。満足したような……それでも、物足りないような……
そんな、相反する思いを抱いたまま、吐息を漏らして、絶頂に達していた。
アヤナの花弁は、きゅうきゅうとマサヒコのペニスを搾り取るようにきつく収縮し、
そして、マサヒコのペニスは薄い膜ごしに……ありったけの、精を吐き出していた。
£
「今日は……ゴメンな?ちょっと俺、調子に乗っちゃって……激しすぎたよな、アヤナ?」
「大丈夫。だってその分ね、すっごく……気持ちよかったよ?こくぼくん…壊れちゃいそうなくらい」
「はは、ま、壊れちゃったりしたら困……」


                          壊        せ


(やめ……ろ……俺はそんな……つもりじゃ……)
「ねえ……こくぼくん?アヤナ、決めてきたよ?お父さんやお母さんは少しびっくりしてたけど……」
「………?なにが…」
「私、日本に残って、英稜を受けることにしたからね?」
「!え?聖光じゃないのか?」
「イヤ。だってアヤナ、こくぼくんと一秒でも一緒にいたいもん。だったら英稜に行くのが一番でしょ?」
「で、でも……」
「高校生になったら、お弁当作ったりしてあげるからね?
ふふ、それでね、屋上でふたりで食べたりするんだ。帰るときは必ず一緒だよ?」
夢見るように、楽しげに……アヤナが話す。―――しかしその隣で―――
マサヒコは、胸の奥からまたもあのどす黒い感情が湧き上がってくるのを感じていた。


                          壊        せ
        な に    モ   か  も
                                              狂   エ 
堕チ                                       ろ


断続的に……傷ついたCDを再生するときに起こるヒスノイズのように……
マサヒコの耳には何度も、地の底で這いずり回るかのような低い声が響いていた。
(やめ……ろ。俺は……おれは……オレは……お         レ、は……)
「?どうしたの……こくぼくん……苦しそう……」
「アヤナ……もう……やめよう。お終いにしよう、こんな……こんな関係」
「!うそ……いや…絶対に…イヤ!どうして……アヤナのなにが悪いの?直すから!
小久保君の……好きなアヤナになるから……私……なんでもするから……」
「違う。お前は……なにも悪くない。俺が……」
§
647郭泰源:2005/11/16(水) 22:52:49 ID:llHOJt6I
「それとも……やっぱりまだ、天野さんのことが……」
「それも、違う。怖いんだ………俺……このまま……お前に溺れていくのが……」
「……」
「俺は……お前が好きだ。大切だって思う……それなのに……ずっと、頭の中で声がするんだ。
壊せって。滅茶苦茶にしてしまえって。……このままだと…このままだと俺、おかしくなりそうで…」
"ぎゅっ"
アヤナがマサヒコを強く――強く、抱きしめた。ふくよかな胸から、甘くて少し湿った汗の匂いがした。
「アヤナ……」
「いいんだよ?こくぼくん……アヤナは、あなたになら…壊されても」
「ダメだ……今なら、まだお前は戻れる……。お前くらい美人で賢い女の子なら、
普通にしていれば俺みたいな奴じゃなくてきちんとした男といくらでも付き合えるは」
"ぎゅうッ"
マサヒコの言葉が終わるのを待たず、さらに強くアヤナが抱きしめる。
「イヤ!絶対イヤ!ズルイよ、こくぼくんは……」
「………おれ、は……」
「こんなにアヤナを好きにさせたのは、あなたなの。だから…責任取ってよお…逃げないでよ……」
「でも……」
「堕ちるときも一緒でいいの……あなたとなら……どこまでも一緒にいってあげる」
「これ以上俺といたら……おかしくなるって、思わないのか?……怖く、ないのか?」
「怖くないよ?……こくぼくんと一緒なら……それに、もうおかしくなっちゃったもん、アヤナは。
こくぼくんに……おかしくされちゃったもん。だから……ずっと一緒だよ?あなたと……壊れてあげる」
マサヒコを抱く力が、少し弱まった。
ゆっくりと柔らかなアヤナの胸元から顔を抜け出して顔を上げるとそこには
―――――笑顔の、アヤナがいた。
無邪気な子供のように、幼くあどけない笑顔だった。
マサヒコは、呆けたようにしばし彼女に見惚れていた。
(壊されたのは………俺の心の方だったのかもしれないな………)
そんなことを、マサヒコは思った。なぜか、頬に冷たい涙が伝って、落ちていた。

END
648郭泰源:2005/11/16(水) 22:55:03 ID:llHOJt6I
以上。配置転換で経理の仕事になりまして。年末調整やらで多忙のため、
しばらくちょっと投下は空くかもしれません。いや、脳内でネタは結構熟成されてるんですけどね。
こればっかりは時間をかけないとちょいと自信ないので。

タイトル:「続・わるいひとたち」でお願いします。>>古田捕手兼任監督様

しかし……松井秀喜、4年で62億ですか……年、一緒なんですよね〜〜〜
小林雅英とは生年月日一緒だったりして(苦笑)
649郭泰源:2005/11/16(水) 22:56:32 ID:llHOJt6I
あと今スレの新人王候補、弱味☆氏にGJ!!!!!を!
650名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 22:59:57 ID:4pmWr6gk
リアルタイムキター!!
郭氏GJ!!
651名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 23:00:19 ID:JS/lkSwQ
リアル更新GET!!
初めはハーレムBADエンドルートかと思いましたが
本当にいつもながらの良作ですよ
652名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 23:20:31 ID:Q/IXrztq
うん、やっぱりエースが帰って来ると落ち着きますねえ
653名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 01:18:25 ID:Bkb7gV8t
ミサキはどこか『守ってやりたい』と思わせるトコがあるけど
アヤナは逆に『滅茶苦茶にしたい』と…イヤ、ゲフンゲフン…
そうやって、大事にされてるミサキに嫉妬するアヤナとか見たいかも
654名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 01:47:36 ID:SPqPq0ry
郭氏GJ
体に気をつけてお仕事がんばってください
他の職人さんも体調にはお気をつけてマターリとこれからもよろしくお願いします
655名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 16:35:53 ID:wQ8LjHsM
あまりの神っぷりに俺が483氏に名前を授けよう
いや、授けさせてください

今度から483氏は『清原』で♪
656名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 17:03:52 ID:/iWfBaz8
>>655
消え失せいッッ
657名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 17:14:36 ID:YVlYqjPh
今週号はアレか、こういうことか?
アヤナスレで見つけたやつだけど。

ttp://www1.megax.ne.jp/shirohige/rakugaki/ayana.a2.gif
658名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 20:15:13 ID:0swnOg1u
>>655
何?この物体(AA略
659名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 23:26:55 ID:ty10MGyZ
アヤナタンさいこーだぉ
660名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 23:59:53 ID:irGyZtVR
カナミとマナカ

ケツの穴に指挿れたいのはどっち?

俺はカナミ
661名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 00:04:48 ID:mkjwjJ0H
>>660
俺はおまい。
662名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 00:04:59 ID:gyOhLVa+
カナミに一票
663名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 00:09:00 ID:rc0LgrRQ
あまりの神っぷりに俺が483氏に名前を授けよう
いや、授けさせてください

今度から483氏は『新井』で♪
664名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 00:57:38 ID:F22c+rCw
>>663その他多数。
いつまで続ける気だよ、このシリーズ。
いい加減許してやれってw
665名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 02:10:49 ID:y6vRg8tK
何がしたいのか理解に苦しむ
666名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 07:21:07 ID:ODbExG5i
>>665
>>579を辱めるのが目的かと思われる。
667名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 08:20:11 ID:5xchv7n7
百合小説頑張ってー(;´Д`)
668クロム:2005/11/18(金) 14:40:26 ID:6HH1G3I2
クロムです。
以前頂いたリクエストのアヤナものが完成したので投下いたします。

タイトル「Dirty Little Secret」
669クロム:2005/11/18(金) 14:41:36 ID:6HH1G3I2
その日、オレは電話の鳴る音で目を覚ました。半分寝ぼけながら携帯のボタンを押す。
「…ハイ」
「もしもし小久保君?ずいぶんと眠たそうね。まだ寝てたの?」
「……誰?」
聞いたことのある声だが、誰だったか。
「もう、忘れちゃったの?私よ、ワ・タ・シ!」
脳に血が通い、ようやく一人の人物が思い浮かぶ。
「……若田部?」
「フフ、当たり」
電話をかけてきたのは、一年前に渡米したはずの若田部だった。
突然のことに混乱する。
「え、何、お前日本に帰ってきてたのか?」
「ええ、三時間ほど前に。今は家にいるわ」
若田部の家は、今は確かお兄さんが一人で住んでいるはずだ。
「何だよお前…連絡くれてりゃ出迎えに行けたのに」
「いいのよ別に。それよりアナタ、天野さんとはうまくやってるの?」
若田部がからかうような口調で言う。
オレは今、ミサキと付き合っていた。
正確には中学の卒業式の直前からだから、こっちも一年ほどになる。
「ああ、まあ、それなりにな」
告白はミサキの方からだった。
そういえばあの後、若田部も含めたいつものメンバーにからかわれて大変だった。
…嫌なこと思い出しちまったな。
「へえ、それは何よりね。
アナタ鈍いから、天野さんに愛想尽かされてないか心配だったのよ」
「帰ってきていきなりそれかよ…お前、オレのこと何だと思ってんの?」
「あら、聞きたいの?かなり長くなるけど、よろしいかしら?」
「…いや、遠慮しとく」
「そう、残念ね。いい機会だからアナタがどんな人間か教えてあげようと思ったのに」
「…ほっとけ」
何だ、若田部の奴昔とあんま変わってねーな。
「それはいいとして、どーしたんだよ急に」
「なに、私が帰ってきちゃ迷惑だっての?」
「誰もそんなこと言ってねーだろ。
オレが聞きたいのは、何で連絡も無しに突然帰ってきたのかってことだよ」
「ああ、そのこと。そうねぇ、アナタ、今時間あるかしら?」
「今?まあ、無くはないけど」
「そう、じゃあ今からうちに来てもらえるかしら。その時話すわ」
「今から?また急な話だな。オレにだって予定ってもんが…」
「いいからさっさと来なさいよ」
「…ハイ」
この辺の上下関係は今だに健在みたいだ。
「うん、素直でよろしい。じゃあ、待ってるわね」
そう言って若田部は一方的に電話を切った。
「…やれやれ」
相変わらずのやり取りに思わず苦笑する。
だけど、久しぶりに友人に会えるのは、やっぱり嬉しかった。
「さてと…行きますか」
あまり遅くなると、また何を言われるか分かったもんじゃない。手早く身支度を整
670クロム:2005/11/18(金) 14:42:35 ID:6HH1G3I2
え、オレは家を出た。


「そういや若田部の家に行くのも久しぶりだよな」
若田部家の前に立ったところで思い至る。
最後に若田部家を訪れたのは、彼女の送別会の時だ。
あの時、中村先生がジュースと酒をすり替えて、大変なことになった。
…また嫌なことを思い出しちまった。
あの日の悪夢を振り払うと、呼び鈴を押す。
「ハーイ」
中から返事と共に若田部が顔をだす。
「いらっしゃい、小久保君。お久しぶりね」
「ああ、久しぶり」
「あら?小久保君、背伸びたんじゃない?顔つきも、ずいぶんと男らしくなっちゃって」
「ハハ、どうも。若田部は変わってねーな」
「…ちょっと、それどういう意味よ」
「い、いや、オレが言ったのは性格のことで…」
初っ端から地雷を踏んでしまった。
しどろもどろになりながら弁解する。
「ふん、まあいいわ。ほら、いつまでもそんな所に立ってないで、入りなさいよ」
「は、はい。お邪魔します」
どうやら助かったみたいだ。
家の中に入り、リビングに通される。
「紅茶でよかったかしら?」
「ああ、悪いな」
出されたカップを受け取り、ソファーに腰掛ける。
「なあ、他の奴等には連絡したのか?」
向かい側に座った若田部に尋ねる。
「いいえ、私が帰ってきたことは、アナタしか知らないわ」
「何でまた…みんなお前が帰って来たって知ったら喜ぶのに」
「うーん、まあ色々あるのよ私にも。それより、こっちの話を聞かせてよ」
その後しばらくは、近況報告に費やされた。

「へー、的山さんってそんなにもてるの?」
「そうみたいだな。こないだも、二人に同時に告白されて困ってたみたいだし」
「ずいぶんと他人事みたいに言うのね。
やっぱり彼女がいると他の女の子は目に入らなくなるの?」
「からかうなよ…」
「あら、からかってなんかないわよ。本当のことでしょう。
…でも、実際どうなの?天野さんとはうまくやれてる?」
「またその話か…」
実を言うと、今はオレの方が心底ミサキに惚れ込んでいた。
若田部の言う通り、他の女の子のことはあまり目に入ってこない。
だが、そんなこと人前で言えるわけがない。
「まあ、それなりに仲良くやってるよ」適当な言葉でごまかす。
「ふーん。まあそれならいいんだけどね。
さっきも言ったけど、アナタ鈍い所があるから。彼女を怒らせたりしてない?」
「うっ…」
思い当たる節は結構多い。
671クロム:2005/11/18(金) 14:43:47 ID:6HH1G3I2
「あらら、その様子だと図星みたいね。駄目よ、そんなことことじゃ」
…耳が痛い。
「ま、まあいいじゃないか。それより、そっちの話を聞かせてくれよ」
「そうねぇ、特にコレといった話は無いんだけど。今はもう言葉にも困らないし、友達もできたわよ。
まあ、今だにこれだって思える男性には巡り合ってないけど」
「ハハ、大変だな」
「天野さんほどじゃないわ」
「……以後気をつけます」
どうやらオレはこいつには勝てない定めらしい。
「でもよかったわ。天野さんが幸せそうで。
あの頃のアナタ達、見てるこっちがイライラしちゃうんだもの」
「そうだったのか?」
「ええ。お姉様なんか、『あの二人に媚薬飲ませて、どこかの物置にでも放り込んでやる!』って。
止めるの大変だったのよ」
「…そんなことがあったのか」
「ま、貸しにしといてあげるわよ」
若田部はそう言っておかしそうに笑う。だが、その次にとんでもないことを口にした。
「それで?天野さんとはどこまで進んでるの?もう抱いた?」
飲みかけた紅茶を吹き出しそうになる。
「な、何言い出すんだよ!」
「落ち着きなさいよ。付き合って一年も経つのに、まだ手も握ってないなんてことはないでしょう?」
「そりゃそうだけど…んなこと人前で言えるかよ」
以前の若田部からは想像もつかない発言だ。
向こうではこの手の話に対してオープンなんだろうか?
「まあいいわ。今度天野さんに聞いてみるから」
「…勘弁してくれよ」からかわれていると知りながら、情けない声をだす。
「だいたい、さっきからどうでもいい話ばっかりで、ちっとも本題に入らないじゃないか」
「本題って?」
「何で連絡も無しに突然帰ってきたのかってことだよ」
「ああ、そのこと。別に大したことじゃないんだけど、日本でやりたいことがあったの」
「なんだよ、やりたいことって」
「アナタを殴るのよ。私のプライドを傷つけた罪でね」
「!?」
殴るという単語がでた途端、条件反射的に立ち上がり、後ろへ飛び退く。
「冗談よ。そんなに慌てなくてもいいでしょう?」
「お前ねぇ…人のことからかって楽しいのか?」
「ええ」
即答された。溜め息を吐いて座り直す。
「んで?やりたいことってのは、本当は何なんだよ。まさかオレをからかうために戻ってきたわけじゃないだろう?」
「当たり前でしょ。そんなことで帰ってくるほど暇じゃないわ」
「…じゃあ何なんだよ」
「大したことじゃないわ。アナタにお願いがあったの」
「オレに?何だよ?」
「教えてもいいけど、絶対に引き受けるって約束してもらえるかしら」
「そりゃオレにできることなら努力はするけど、それも内容によるぞ」
「それじゃ駄目よ。約束して」
「……分かった、約束するよ」
どうせオレに拒否権は無いんだ。それなら怒らせる前に引き受けた方がいい。
「で、何なんだよ?」
「責任を取って欲しいの」
「は?責任?」
672クロム:2005/11/18(金) 14:44:34 ID:6HH1G3I2
何の話だ?オレは何か若田部を怒らせるようなことをしただろうか。
「責任って…イマイチ話が見えてこないんだけど。オレ何かしたのか?」
「言ったでしょう?アナタは私のプライドをズタズタにしたのよ。だからその責任を取りなさい」
ますます分からない。確かに若田部を怒らせた例は数限りなく存在するが、大抵はその場で鉄拳制裁を受けている。
まして、若田部はアメリカにいたのだ。いくらオレでも、海を越えてまで人を怒らせることはできない。
「その様子だと、分かってないみたいね」
「ああ…自分でも何したか思い出せないんだけど」
「まあ仕方ないわね。私も、アナタに自覚があるとは思ってないわ」
若田部にしてはやけに回りくどいものの言い方だ。
「何なんだよ、はっきりしてくれ」
「…いいわ。説明してあげる。そのかわり、最後まで黙って聞いて」
そうして若田部の口から語られた話は、オレを驚愕させた。

***
「ねえねえ聞いた?天野さん、ついに小久保君に告白したんだって」
「ホント?それで、小久保君はOKしたの?」
「当たり前でしょ。だいたいあの二人、今までくっつかなかった方がおかしいのよ」
クラスの女子の間で囁かれていた噂話を聞いた時、私はついに来るべきものが来たと思った。
天野さんの初恋の成就は、同時に私の初恋の終わりを意味する。

いつ彼を好きになったのか、なぜ彼に惹かれたのか、自分でもよく分からない。
ただ、気が付くと私は彼を目で追うようになっていた。
そしてそれと同時に、勝ち目の薄い闘いであることも、理解していた。
天野さんは、私なんかよりもずっと長い時間を彼と共にし、
その時間と同じだけ、彼のことを思い続けてきたのだ。
本来ならば私の付け入る隙など在るわけがない。
だけど。もしかしたら。
彼は、私を選んでくれるかもしれない。
無駄と知りながらも、そんな微かな望みにしがみついてきた。
結局、その望みは叶わなかったわけだけど。
その後私は、彼らに対して極力明るく接するよう努めた。
こんなことで彼らとの仲を拗らせるのは嫌だったし、
何よりも失恋の悲しみをズルズルと引きずることは、私のプライドが許さない。
だけど、二人を見ているのが辛かったのも事実だ。
卒業式の日、幸せそうな空気を纏い帰路につく二人を見て、私は、一度だけ、泣いた。

***
673クロム:2005/11/18(金) 14:45:16 ID:6HH1G3I2
「――というわけよ」
淡々とした口調で若田部が言う。
「……今度は何の冗談だよ」
「冗談でこんなこと言えるはずないでしょう。全部本当の話よ」
あまりにショッキングな内容だった。
あの時のオレは、若田部の変化に気が付かなかった。
なにしろ、オレとミサキのことを一番に祝福してくれたのは、他でもない若田部だったのだ。
「だってお前、あの時…あんなに喜んで…」
「当たり前でしょ。泣き叫んで、アナタを罵ればよかったとでも言うの?」
「そうじゃないけど…」
「まあ、今思うと私のアメリカ行きもかえって正解だったのかも。
さすがにあのままアナタ達を見て過ごすのは耐えられなかったでしょうね」
言うべき言葉が見つからなかった。
いや、この状況で何を言おうと、言い訳にしかならないだろう。
「分かってもらえたかしら?アナタが、私になにをしたか」
「……ああ」
だけど、どうしろと言うのだろう。今更若田部と付き合えとでも言うのだろうか。
「そんな顔しないでよ。誰も、私と付き合えなんて言ったりしないから」
オレの気持ちを見透かしたように、若田部が言う。
「だいたい、一番悪いのは私なのよ。自分からは結局何も言い出せないで…。
フフ、アナタが私に告白してくれるとでも思ってたのかしらね」
皮肉まじりに笑う。だがその声はどこか寂しそうだった。
「さてと、話を元に戻しましょう。そういうわけで、あなたには責任を取って欲しいの」
「責任って…どうすりゃいいんだよ」
「アナタ言ったわよね、引き受けてくれるって」
「…ああ」
「なら、言うけど…受け取って欲しいものがあるの」
「受け取って欲しいもの…?」
「ええ…準備してくるから、私の部屋で待っててもらえるかしら」
「…分かった」
オレはリビングを出ると、若田部の部屋に向かった。
674クロム:2005/11/18(金) 14:46:03 ID:6HH1G3I2
主を失って久しい部屋は、ガランとして物寂しかった。
椅子に腰掛け、若田部を待つ。その間に、色々な考えが頭を巡る。
若田部のこと、ミサキのこと、そして自分自身のこと。
グルグルと頭の中で渦を巻き、一つにまとまらない。
オレはどうするべきなのだろうか。
答えの出ないまま、時間だけが過ぎていった。
「…お待たせ」
その声に思考が中断する。考え込むあまり、部屋に入ってきた若田部に気が付かなかったようだ。
慌てて声のした方に向き直る。だが、オレはそのまま固まってしまった。
若田部が、全裸にバスタオル一枚を巻き付けた姿で立っている。
シャワーでも浴びたのだろうか、髪が濡れていた。
「若田部…お前、その格好…!」
「受け取ってくれる、約束よね?」
やや顔を赤らめて若田部が言う。
「約束って…お前、それは」
「何も言わないで。これが、一年間考えて出した私の答えなの」
静かにそう言い放ち、ゆっくりとこちらに近付いて来る。
「ま、待ってくれ、オレにはミサキが…」
「分かってる。全部分かってて言ってるの」
オレと若田部の距離がさらに縮まる。
「お願い……一度でいいから、私を抱いて…それで、全部終わりにするから」
「若田部…お前、自分が何言ってるか分かってんのか?」
「ええ。言ったでしょう?これが私の答えなのよ。
アナタのことを引きずってる限り、私は前に進めないの」
「だからって…こんなことしたからって、何になるんだよ」
「さあ、私にも分からないわ。でも少なくとも、私の中で一つの決着は着くと思うの」
ストン…
若田部の体を覆っていたバスタオルが床に落ち、白く透き通るような肌が露わになった。
「お願い…」
今まで見たことのない、何かを訴えるような目がオレを捕えていた。
本来なら若田部を説得するか、オレが部屋を出ていくのが正しい選択だろう。
だけど、できなかった。
それらの行為が、全て彼女に対する侮辱になる気がしたから。
腕を伸ばし、若田部の肩を抱き寄せる。
「小久保君…」
「あのさ…何て言ったら良いのか分かんないんだけど…本当にいいんだな?」
「ええ…私は、自分が決めたことに後悔なんてしないわ」
「…分かった」
そうすることが正しいのかは分からない。
だけど、彼女の願いを無下に断るには、抱き寄せた肩はあまりに小さかった。
その肩を、ギュッと抱き締める。
「フフ、これでアナタも共犯よ」
「ああ、そうだな」
「ねえ、小久保君…お願いがあるの」
「何?」
「今だけでいいから…アヤナって呼んで…」
「分かった、アヤナ…」
オレはそう答え、アヤナをベッドへと導いた。

675クロム:2005/11/18(金) 14:46:56 ID:6HH1G3I2
「んっ…」
オレ達はベッドの上で唇を重ねた。
「小久保君…あの、私…初めてだから…」
唇を離したアヤナが、恥ずかしそうに言う。その姿が、可愛らしい。
「ああ。オレがリードするから…」
そう答え、再び唇を重ねる。
先程よりも濃厚に、今度は舌先をアヤナの口腔に忍び込ませていく。
「んんっ!?」
異物の侵入に驚いたような声をあげたが、すぐにアヤナも答えてきた。
恐る恐るといった感じで、そっと舌を伸ばしてくる。
その舌を、オレは思いっ切り吸った。
「うぅんッ、ふぅうンッ…」
濡れた口腔の粘膜を舐めまわすと、アヤナは切なげな声を洩らして、しなやかな身体をよじらせる。
それこそ呼吸をするのも忘れて、俺たちは互いの唇を貪った。
アヤナの口腔を存分に楽しみ、名残惜しいが唇を離す。糸を引く唾液が、官能的だった
。「もう…いきなりそんな激しくするなんて…」
息を荒げてアヤナが悪態を吐く。
だが、上気した頬や潤んだ瞳から、それが強がりであることが分かる。
「嫌だった?」
「……嫌、じゃ…ない」
消え入りそうな声で答える。赤かった顔が、さらに真っ赤になった。
オレはアヤナの肩に手を伸ばし、ベッドに横たわるように促した。

横たわったアヤナの肌に、そっと触れる。
その途端、アヤナの身体がまるで感電でもしたかのように跳ね上がった。
「あっ…な…何?」
「アヤナ…いいから、じっとして…」
「う、うん…」
未知の感覚に驚いた様子のアヤナだったが、オレの言葉に素直に従う。
腹部から乳房に指を這わせ、その柔らかな膨らみに触れる。
豊満な胸の感触を楽しみながら、少し固くなった乳首を指で刺激した。
「んんっ…あっ…!!」
それまで必死に声を押し殺していたアヤナが、堪らず嗚咽を洩らした。
指が動くたび、びくん、と、大きく身体を震わせる。
「小久保君……へ…変なのっ…」
「何が?」
「その…すごくくすぐったくて…でも…でも、なんだか気持ち良くて…」
「変じゃないよ、アヤナ。それが普通の女の子の反応だ」
「そ…そうなの?」
「だから、オレに任せて…」
「うん…」
アヤナが身体の力を抜き、オレの愛撫に身を任せる。
オレは再び胸への愛撫を再開した。
「くっ…あんっ……あ…」
指の動きに反応して、アヤナが鼻先に抜けるような声を出す。
オレは胸への愛撫を続けながら、もう一方の手をアヤナの下腹部に伸ばした
676クロム:2005/11/18(金) 14:48:57 ID:6HH1G3I2
その部分は既に十分湿っていて、クチュ、ヌチュ、といやらしい音を立てている。
「ひあっ…ああっ……あっ…」
「アヤナ…凄く濡れてるよ。気持ちいい?」
「あっ…ああっ……イイっ…気持ちいいのっ…あっ…」
「そうか。じゃあ、もっと気持ちよくしてあげるね」
そう言うとオレはアヤナの股関に顔を近付け、その割れ目に舌を這わせた。
「ひあっ?ダ、ダメッ…!」
予想外の快感と性器を舐められることの羞恥心が、アヤナに悲鳴を上げさせる。
だがオレはその声を無視し、さらに激しく舌を動かした。
「んあっ…!あっ…ああっ…!!」
アヤナの声が次第に高くなっていく。
「こくぼ…くん…!ああっ……何か…何かくるのぉっ…!」
おそらく経験したことのないであろう絶頂の感覚に襲われ、不安そうな声を上げる。
「んぅぅっ……きゃぁ、くぅ……んはぁっ!」
そろそろだろうか。オレはアヤナの割れ目に舌を潜り込ませ、その内側を強く刺激した。
「っ!!! んああぁぁぁぁぁ!!!」
一際甲高い悲鳴と共に、アヤナの身体が二度三度と痙攣した。
「こく…ぼ…くん……」
焦点の合わない目をしたアヤナが、オレの名前を呼ぶ。
オレは、その額にそっと口付けをした。


「落ち着いた?」
ようやく呼吸の整い始めたアヤナに声をかける。
「ええ…まだ頭がボーッとする…」
「ハハ、アヤナがしおらしいとなんか新鮮だな」
「なっ…!」
良い機会とばかりに、からかってみる。
「それにさっきの声もスッゲー色っぽかったし。そんなによかったのか?」
「馬鹿ッ!!」
枕を投げ付け、そっぽを向いてしまう。
だけど、耳の先まで真っ赤にしたその姿には、いつもの迫力はなかった。
というより、むしろ可愛かった。
背後から近寄り、その身体をそっと抱き締める。
「何よ、私をからかってそんなにたのし…」
言葉の終わらない内に、振り向いたアヤナの唇を奪う。
強引に舌を絡ませ、先程以上に激しく口腔を蹂躙する。
「ん…ンふっ…!」
アヤナが何か言おうとするが、無視する。
唇を重ねたまま、アヤナを押し倒した。
「アヤナ…もう、いいかな…」
オレの問いに対し、声を出さずに小さくうなずく。
それを確認して、自分の先端を入口にあてがう。
677クロム:2005/11/18(金) 14:56:30 ID:6HH1G3I2
「痛かったら、途中でやめるから…力を抜いて…」
ゆっくりと、だが確実にアヤナの中に侵入していく。
「痛ッ…!」
アヤナの顔が苦痛に歪む。
「ごめん…大丈夫?」
「うん…痛い…けど…大丈夫だから…」
「分かった。すぐすむから…少し我慢して」
できる限り彼女に負担をかけないよう、慎重に腰を沈めていく。
それでも、全て入り切った時にはアヤナの目に涙がうかんでいた。
しばらくの間、動かずにアヤナが落ち着くのを待つ。
「小久保…君……いいよ、来て…」
アヤナが言う。
その言葉に答えるように、オレはそっと腰を動かした。
「うっ…はぁ…あっ…あっ…」
動くたびに、アヤナが悲鳴に近い声を上げる。
だが、しばらくするとその声の中に少しずつ甘い吐息が混じり始めた。
「あぁぁ…あ、くっ…んん、あはぁ……!」
破瓜の痛みの陰に潜む、僅かな快楽を見出したのだろうか。
「アヤナ…?」
「小久保…くん…!私、なんだか、はぁぁん…痛いのに、気持ちいいの…気持ちいいよぉ!」
そんな彼女の姿に、オレも限界を迎えつつあった。
「アヤナ…オレ、もう…」
「うん、いいよ…きて…!」
アヤナがオレにしがみつく。
その時の腰のうねりが刺激となり、放出が更に間近になる。
「駄目だ…くっ、アヤナ…!」
「あぁぁぁぁ…小久保君…こくぼくん!!
あっあっ、熱い…熱いのが……ああああぁぁぁぁぁっ!!」
ほぼ同時に達する。オレの精が、ドクドクとアヤナの中に注ぎ込まれていった…。


その後しばらく、オレ達は抱き合ったままだった。
若田部は眠っているのだろうか。オレの位置からは顔はうかがえなかった。
しかし、本当にこれでよかったのだろうか。そんなことを考える。
成り行きとはいえ、彼女の純潔を奪ってしまったのだ。
「何難しい顔してるのよ」
気付くと若田部がこちらを向いていた。
「若た…ア、アヤナ…」
「フフ、もう若田部って呼んでいいわよ」
「ああ…若田部。これで、本当によかったのかな」
678クロム:2005/11/18(金) 14:57:29 ID:6HH1G3I2
「いいのよ。言ったでしょう?これで終わりだって。
それとも、天野さんから私に乗り換える?」
イタズラっぽい口調でからかわれる。どうやら、もとの若田部に戻ったようだ。
「大丈夫よ。もう気持ちの整理はついたから。明日には、アメリカに帰るわ」
「明日って…みんなには会ってかないのか?」
「あのねぇ…何のために私が連絡もなしに帰ってきたと思ってるの?
いい?私は帰ってきてない。アナタと会ってもいない。当然、今日のことも、なかったことにするの」
「でもせっかく帰ってきたのに…」
「天野さんにバレてもいいの?」
それを言われると何も言えなくなる。
「まったく…しっかりしてよ。何で私、こんな人好きになっちゃったんだろ」
「…オレが知るかよ」
「フフ、それもそうね」
おかしそうに笑う。
「やれやれ…憎まれ口もほどほどにしてくれよ。さっきはあんなに可愛かった……イテッ!」
殴られた。
「あれはアナタが…!だいたい、何でアナタあんなに慣れてるのよ。やっぱり天野さんと」
「分かった、謝るからそれ以上言うな!」
慌てて若田部の口を塞ぐ。
「まったく、アナタが私をからかうなんて十年早いのよ」
「ハイ・・・スミマセンデシタ」
オレは素直に謝った。が、すぐに顔を見合わせて吹き出す。
いつも通りのやりとりが、なぜか、清々しかった。

「ねえ、小久保君・・・」
ひとしきり笑い終えたところで若田部が言う。
その口調には、先程と同じ熱っぽいものが含まれていた。
「何?」
「さっきは終わりなんて言ったけど・・・もう少しだけ、こうしててもいい?」
「・・・ああ」
答えて、その身体をしっかりと抱き寄せた。


たぶんオレは、今日のことを生涯誰にも言わないだろう。
それは若田部だって同じことだ。
二人だけの、たった一度の、背徳の秘密。
若田部の体温を感じながら、そんな言葉が浮かんできた。


(fin)
679名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 15:00:44 ID:OMvXjSbB
キーター。
リアルに読んじゃったよ。
GJ!
680クロム:2005/11/18(金) 15:04:12 ID:6HH1G3I2
以上です。
遅くなりましたが、郭氏GJです。
同じキャラのはずなのにこのクオリティーの違い・・・
見比べると私の文章の稚拙さがはっきりわかり、恥ずかしい限りです。
住人の皆様、その辺のことを配慮に入れていただき、
軽く読み飛ばしてもらえれば幸いです。
681名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 16:35:45 ID:xFwpiFb1
クロム氏乙&GJ!
文章の巧拙についてはあまり悩まないほうがよかですよ
最初からメガウマスな人もいれば、場を重ねるうちにスルメウマーになってく人もいるわけで…
今いるほかの職人さんと無理に比べる必要はないんですよ
682名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 17:38:28 ID:Foo9DMbR
>>クロム氏
良いエロSSは文章の上手さとは関係なく良いと思わされるものがありますよ。
俺はこの作品自体は知らなくてただスレを覗いてるだけなんですが
それでも面白かったです。GJ !
683名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 18:43:47 ID:vgoOd0FZ
8ページになってからテンポ悪いなぁ、濱中アイ。
684名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 19:00:50 ID:VlQRSO0L
まだ8Pなってから2話しかやってないんだからもう少し長い目で見ようよ
685名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 19:32:09 ID:wPCeLE3c

    ミヘミヘミヘミヘ
   三ミミミミミミミミミ
   彡ゝミミ      }    
   三ミミ   /  \|    
   彡.三    ´ ` |    
    彡(6    つ  /    
    彡.|   / /⌒⌒ヽ   
     ""|    \  ̄ ノ   皆さん!!判定よろしくおねがいします!!
      |      ミ/
686名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 20:59:29 ID:phs/Gs1n
忘れてる人も多いだろうが、>>625-626で言われてた>>647は確かにいい事を言ったぞ。
687名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 21:13:50 ID:VlQRSO0L
あんた更にアンカーミスしてる
688名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 21:15:16 ID:fNQqUtJ0
たしかに>>686もアンカーミスしてるw>>674

そして674を踏んだクロム氏GJ!>>625のアンカーミスは帳消しになりましたね
ケイも期待してます
689625:2005/11/18(金) 22:17:14 ID:F22c+rCw
クロム氏GJ&サンクス!
俺のミスはコレで帳消しになったみたいです。
690名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 23:10:17 ID:W7gyVg22
概出かもしれんが俺少し前に考えたんだ。
アヤナアメリカ行き

公立出願の日のぎりぎりの時間にアメリカ行き中止ケテーイ

願書提出や入金間に合わない

近くの英陵なら間に合うかも?

どうにか入金and願書提出

アヤナ英陵受験

余裕で合格

「これで小久保君は私のモノよw」


ジャマイカ?
691名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 23:19:10 ID:Xl+n3O8e
>>690
結果的にそうはなる可能性は無きにしもあらずだな
アヤナの「勝負!勝負!」な性格からいって、
前もってそういう計画を立てていたなんてことはまず無かろうしね
アヤナは策を弄するような気は無い(考えもしない)だろーし、マサが欲しけりゃ正々堂々と真正面から突破をはかるだろう
692690:2005/11/18(金) 23:21:57 ID:W7gyVg22
>>691
最後のはアヤナ派の妄想だがマガスペ移籍ならそうするんじゃないかな〜と思って。
693名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 23:32:29 ID:EH4d5zvd
>>690
それならミサキも・・・
聖女合格

入学手続きの日を間違える

滑り止めに英陵受験

余裕で合格

「来年からも一緒だね、マサ君♪」

と言う流れもアリかと…
694名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 00:32:29 ID:DTFdWK7/
あまりの神っぷりに俺が483氏に名前を授けよう
いや、授けさせてください

今度から483氏は『クロム』で♪
695名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 01:56:37 ID:fvzgKDSf
痴女はイイ
696トマソン:2005/11/19(土) 02:14:14 ID:+nnATbyg

 トマソンです。

 少し前から構想していたのですが、なかなかまとまらなかったモノ。
カップリングはシンジxアキ。発端は食べ物から始まるお話。
まずはイントロ、エロはなしです。

では投下。
697トマソン:2005/11/19(土) 02:14:44 ID:+nnATbyg

「親戚からリンゴがたくさん送られてきて、二人じゃ食べきれないんだよね。協力して」
 城島家で勉強会が行われた、ある秋の日のこと。
 一息入れたタイミングで、カナミは集まった友人達──黒田マナカ、矢野アキ、それ
に岩瀬ショーコ──にリンゴをむいて振る舞っていた。
 もちろん、食べ盛りの女子高生達に異論があろうはずもない。それぞれに手を伸ばし
シャクシャクと新鮮なリンゴを頬張る。
 真っ赤なリンゴを手にして、アキが口を開いた。
「なら、焼きリンゴにしてみたらどお? 皮むくと中から汁がトロトロ出て来て、
おいしいのよね」
 アキとしては別に他意があったわけではない。腐らせてしまうのは勿体無いと思って
の無邪気な提案である。しかしカナミとマナカにかかると、反応はこうだ。
「そういえば、包茎の人間が射精するとそんなカンジですよね」
「つまり皮オナ」
 頷きあうカナミとマナカ。相変わらずの耳年増ぶりだ。

 ショーコは賢明にもあっさりスルーした。
(私の彼はズル剥けだもん、関係ないわね)
 それはそれで女子高生らしからぬ感想なのだが、まあダメージがないのは何よりだ。
 が、アキは大ダメージを負った。もはや突っ込む気力もない。
 大好物だった焼きリンゴを頭に思い浮かべようとすると、皮をかぶった男性のそれが
イメージとして浮かんでくるばかりだ。皮をむくと、そこから甘いリンゴの汁ならぬ、
白濁した液体がトローリと……わあ〜!
 アキはぶんぶんと手を振ってそのイメージを振り払った。
(もう、食べられない……焼きリンゴ……)
698トマソン:2005/11/19(土) 02:15:25 ID:+nnATbyg

 その日の夜。
 食卓にカナミの心尽しの料理が並び、皆が夕食の席についた。料理の香りと彩りに
各々が感心する中、ただ一人アキだけが、机に並んだメニューを見て絶句していた。

「いただきまーす」
(そーいえば、ウチの食卓の席が埋まったのって久しぶりだな……ウチの両親ってアレ
だから……まあたまには、こう騒がしい家もいいかもな……)
 感慨に浸りつつ料理を口に運ぶシンジだったが、隣に座ったアキが全く手を動かして
いないことに気づいて声をかけた。
「アキちゃん? どうしたの、体の調子でも悪いの?」
 皆も一斉にアキを見る。
「アキさん、おいしいですよ?」
「ダイエットでもしてるの? アキちゃん」
「そうじゃない。ていうか、このメニュー」
 食卓の上に並んだ品々は───。
イカたっぷりのシーフードスパゲッティ。まるでシンジの部屋のようにイカ臭さ全開。
サラダとつけ合せた皮つきの鳥肉。剃って一日たったあとみたいなブツブツが一面に。
飲み物はリンゴジュース。あたかも黄金水のようなこの色、この輝き。
デザートに焼きリンゴ。包(以下略)

「……お前、明らかに狙ってるだろ。私を飢えさせる気か?」
「え、おいしいよ、アキちゃん。どうして食べないの?」
 カナミは屈託のない表情だが、この顔で破壊的な真似をするのも、彼女のいつもの
パターンである。
「お前のせいだ」
 ビシッ! とカナミを指差すアキ。
 状況をかすかに理解しはじめたシンジが、事実を確かめようと口を開いた。
「えーと、アキちゃん。好物がどんどん減っているって言ってたけど、もしかして……」
「……かくかくしかじかこういう訳で、これ全部、もとは好物だったものなんです」
「カナミー!」
699トマソン:2005/11/19(土) 02:15:56 ID:+nnATbyg

 シンジはとりあえずエロ例え話をやめろとカナミに説教はしたものの、アキの空腹が
それでどうにかなるわけではない。
「とにかく、ごめんねアキちゃん……カナミのせいでどんどん食べられるものが減って
しまっているんだもんね」
「ううー……」
 ぐ〜。
 空腹をこらえるアキの腹が鳴った。女の子としてはあまり聞かれたい音ではない。
赤くなって席を立つアキ。
「あ……あの、失礼します……」
 外で何か食べてこようと、上着を羽織った。
「いや、もう暗いし、一人じゃ危ないよ……付き合うから、一緒に行こう」
 シンジもアキを追って席を立つ。すかさずマナカがからかった。
「あら、お二人さんデートですか?」
「何をいってるのよ、もう」
 アキは一応否定する。が、シンジは本気で怒っていた。もはやエロボケに付き合う
気もない。かすかな笑みすら浮かべず、冷たい視線をカナミとマナカに向けた。
「そうだよ」
「え」
「ちょ、ちょっとお兄ちゃん……」
 あっさり肯定されて立つ瀬がないマナカとカナミ。アキも少し赤くなったりして。
「あ、あの、お兄さん」
「その通りじゃないか、二人で食事に行くんだから。さあ行こう」

 かくて、シンジとアキの初デートは、カナミの悪戯に始まった。
 カナミのおかげでデートが楽しめると言えなくもない。
(ま、感謝はしないけどな)
 アキを引き連れ、最寄りのファミレスに向かって夜道を歩きながら、内心でつぶやく
シンジであった。
700トマソン:2005/11/19(土) 02:16:27 ID:+nnATbyg

 近場のファミレスに席を占めたシンジとアキ。注文を済ませ、コップの水に手を
伸ばしたアキだったが、手が震えてコップを倒してしまった。
ガチャン! 卓に水が広がる。人にかからなかったのは幸運だった。
「おっと」
「あああっ!」
 アキがあわてて、お手拭で卓を拭く。台布巾を手にウェイトレスが飛んできて、後
始末はすぐに済んだ。
「アキちゃん、大丈夫? 濡れなかった?」
「はい大丈夫です。あの、お兄さん……ごめんなさい、緊張しちゃって……私、よその
男の人と二人で食事なんて初めてだから……」
「いや、俺もだけどね」
 顔を見合わせ、思わず笑ってしまう二人。それでようやく緊張が解け、いつものよう
に会話が弾むようになった。
「その、お兄さん……ありがとうございました」
「ん?」
「レストランまで付き合ってもらって……お兄さん、カナミの手料理も食べ損ねたわけ
だし……それに本当は、少し怖かったんです。最近、この界隈にも変質者が出るって
いいますし」
「いや、もともとはカナミが悪いんだし。ごめんね、いつものことだけど……お、料理
が来たね。へえ、そのドリア、うまそうだね」
「お兄さんのイタリアンハンバーグもですよ。一口づつ交換しましょうか?」
 二人は楽しく夕食を済ませた。

 帰途についた二人、世間話をしつつ夜道を歩きながら、アキは内心嬉しかった。
(初めてのデートはシンジさんと、か……この人は、こんなトンでもない話に誠実に
向き合ってくれる……めぐり合いって、こんなものなのかな……。
 でもやっぱり好物がなくなるのはつらいなあ。シーフードを一生食べないわけにも行
かないし、なにより焼きリンゴは食べたいし、なんとか克服しなきゃ……)
 満腹のくせに大好物の焼きリンゴを頭に浮かべようとするあたり、アキも結構、食い
意地が張っている。だが、悲しいかな、脳裏にイメージとして浮かんでくるのは皮を
かぶった男性の(以下略)
 食事が済んだあとでよかった。アキは溜息をついたが、夜道のこと、幸いシンジには
気づかれずに済んだようだ。

701名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 02:17:17 ID:92K7hh41
>>684
8P?新しいゲーム機種ですか!?
702トマソン:2005/11/19(土) 02:17:58 ID:+nnATbyg

 数日後。シンジはメールでアキに呼び出され、校庭の片隅にある木に向かっていた。
(そういえば、前にもあそこに呼び出されたことがあったような……そうだ、マナカ
ちゃんが木から下りられなくなっていた子猫を助けたときだ。あの時はいきなり
『アナタの上に乗りたいんです』といわれて、一瞬ドキッとしたっけ。その猫は、今で
はマナカちゃんが飼っているそうだけど、名前は確か……タマだったかな? もっと
おかしな名前だったような気もするな……)
 さすがにキンタマという名前だとは思い至らない。

 シンジはそんなことを考えながら歩を進め、待ち合わせ場所に指定された木が見えて
きた。残念ながら伝説の木ではないし、「ぼっ木」などという彫りこみもない、至って
普通の木である。
 アキは既に来ており、幹に寄りかかっていた。
「お兄さんすみません、呼び出してしまって……」
「アキちゃんごめん、遅くなって。待ったかい?」
「いいえ、今来たところで……」
 ぷっ。二人は同時に吹き出した。
「どこかで聞いたようなやり取り……なんだか、デートの待ち合わせみたいですね」
「ははは、そうだね。それでアキちゃん、なんの用?」
「はい……あの……」
 急にもじもじし始め、顔を赤らめるアキ。
「お兄さんに大切なお話が……」
(な、何だこのシチュエーションは……まさか、告白?!)
 たまらずシンジの心臓が高鳴る。

「あの、カナミの悪戯でいくつも好物が減っている話なんですけど……」
(……まあ、そんなもんか)
 シンジは少し落胆したが、まあ勝手に妄想に浸ったのは彼自身だ。話を進めよう。
「うん、その話はこの前聞いたけど……?」
「やっぱり私、焼きリンゴが大好きなんです。シーフードだって、一生食べないわけに
は行かないし」
「うん。それで?」
「でも、その……あんなこと言われちゃって、今は見るだけでもきついんです。だから、
その……イカ臭さに慣れれば、シーフードも平気になるんじゃないかと」
「……」
「それに、男性のアレに慣れれば、焼きリンゴも平気になるんじゃないかと」
「……」
 えーと、このボーイッシュで可愛らしく快活な女の子は、俺に何をして欲しいのか?
ひょっとして、いや、まさかとは思うのだが。
「だからお願いです、協力してください……」
「…………えーと。つまり、俺に何をしろと?」
「だから、その……お兄さんのナニに慣れさせてください」
703トマソン:2005/11/19(土) 02:19:34 ID:+nnATbyg

 手を腰の後ろに回して木に寄りかかり、羞恥に顔を真っ赤にして、それでも目の前の
シンジから視線を外さずにとんでもないことを言うアキ。その姿たるや鼻血もの、可愛
いぜコンチクショー、なのだが、言ってることは可愛いどころではない。
 さしもの思わずシンジも絶句した。
「……」
「あの、お兄さん?」
「……いやあの、アキちゃん、君だって嫁入り前の女の子なんだから……」
「そんなこと、分かってます! 私だって恥ずかしいんです……でも、あの、お願い
ですから……」
「で、でもさ…………」
 逡巡するシンジ。二人をしばらく沈黙が支配した。
 沈黙に耐えきれず、数秒後、アキは目を伏せてしまった。
「やっぱり……そうですよね、好きでもない女の子に見せるのはいやですよね……」
 こんな悲しそうな表情をされたら、男はいたたまれない。
「いやその、アキちゃんのことは好きだけど……」
 アキの瞳に涙がたまっているのを見て、シンジもたまらずフォローしようとしたが、
思わず口が滑った。
 いやその、好きって、だからそういう意味じゃ。
 アキの顔がぱっと明るくなった。
「お兄さん……嬉しい……私も、お兄さんのこと、好きです」
「……え」
 突然の告白に固まった。いやこの場合、先に告白したのはシンジのほうか? 少なく
とも、シンジの台詞がアキの背中を押したのは間違いない。
「好きでもない男の人に、『ナニを見せてください』なんて言うと思いますか?」
「……それはそうかも知れないけど……でも」
「お兄さんも私のこと、好きっていってくれたじゃないですか」
「う、うん」
 アキ、積極的ですな。というか、うらやましいぜシンジ。
「抱いてくださいなんて言いません。慣れたいだけですから、その……見たり触ったり
させてもらえばいいんです」
 ここに至ってシンジの理性も半壊。だが、触られるだけ触られて、我慢する自信など
あるはずもない。
「……アキちゃん……分かったよ。でも、これだけは言っておく」
「……何でしょう?」
「アキちゃんみたいな可愛い女の子に触られてまで、理性を保つ自信はない。
いやむしろ、俺は君を抱きたくてどうしようもない。俺も男だから……だから、こんな
節操なしに抱かれてもいいのなら、引き受けるよ」
 今度はアキが逡巡し始める。
「あ……あの、お兄さん……可愛いといってもらえるのは嬉しいです……それに、お兄
さんのいうことはもっともだとも思うんですけど、私まだその……処女を捨てるつもり
はないんです……」
 アキ、意外とこの方面には保守的かも。というより、エロ面子に囲まれている反動と
いうべきだろうか。

704トマソン:2005/11/19(土) 02:20:35 ID:+nnATbyg

 シンジは両手を握りしめた。彼の脳内で、己の欲望と目前の女の子の幸福が天秤に
かけられ、天秤があっちへ傾いてはこっちへ振れる。シンジは手が白くなるほど拳を
握り締め、必死でどす黒い欲望を抑えた。 
 やがて、彼の両手から力が抜けた。
 まあ、いくら煩悩満タンの高校生にして互いに告白した仲とはいっても、即エッチと
は限るまい。それに、目の前の女の子が自分を大切にしたいと思っているのは、シンジ
にとっても嬉しいことだ。アキの体を諦めるのは惜しかったが……無理強いは出来ない。
「……うん、大事にするのがいいと思う……だから、この話はなかったことに」
「で、でもあの……あの、エッチ以外でしたら、何でもしますから……」
 今度はアキがあわててフォロー。ここで見捨てられたら、焼きリンゴがもう二度と
食べられない。そんな思いがアキの口を滑らせた。
「いや、だからね、俺にはそれが我慢できないから」
「だったら、あの……口で……」
「……あ、アキちゃんあのね……」
「お兄さんが良かったら、その……胸ででも……しますから……」
 アキは顔を真っ赤にして、はにかみながら無茶なことを言い始めた。その上目使いと
刺激的なセリフが、改めてシンジの煩悩を直撃した。目の前にある、ピンク色の唇が
自分のアレを咥えてくれる。眼前で揺れている豊かな胸の隆起で、アレを挟んでくれる。
 そう考えたたけで、シンジの下半身がビクッと鎌首をもたげた。
「あ、あの、お兄さんだったら、お尻ででも……」
 半壊状態から一旦立ち直ったシンジの理性だったが、ここに至って音を立てて崩壊し
た。がらがらどっしゃん。
 シンジはえいと両手を伸ばし、木にもたれるアキの両肩に置いた。軽く腕に力をいれ、
アキの体を木の幹に押し付けてやる。
「あ……」
 つぶらな瞳にわずかなおびえが浮かぶ。こんな体勢で男性に迫られるのはアキは初め
てなのだから、無理もない。
「アキちゃん……それじゃ、俺のアレに慣れてもらう代わりに、アキちゃんの口やお尻
で俺を気持ちよくしてくれる、というんだね?」
 改めて言われて、アキは自分がものすごいことを頼んでしまったことに気付いた。
だが、もう後戻りは出来ない。
「……はい。でもあの、ごめんなさい、本番だけはなしで……」
「……分かった。協力する。というか、俺のほうが頼むよ」
「……はい……」
705トマソン:2005/11/19(土) 02:21:22 ID:+nnATbyg

 前振りが長いんだゴルァ、という声が聞こえてきそうですが、今回はここまで。
後はエロばかりになりますがちょっと特殊ですな。本番以外のフルコースで、手コキ、
フェラ、AF、エピローグと行く予定ですが、まあ気長にお待ちください。

 4巻でマナカ+シンジが助けた子猫が、のちのキンタマかどうかは原作では明らかに
なっていないわけですが、ここではそう描いておきます。

タイトルは「アキの苦手克服」
そのイントロ編でした。

706名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 02:24:58 ID:92K7hh41
割り込みして自己嫌悪中orz
トマソン氏もGJ!!もう言葉で表せないぐらいGJ!
707名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 02:32:54 ID:4wZHVILY
ア・ナ・ルッ!ア・ナ・ルッ!
708名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 03:30:44 ID:aegfbg4g
皆様こんばんは。
またまた皆様のおかげで予定より早くデキてしまった弱味☆です。
不思議ちゃんです。キャハ♪

というわけで(どんなわけだ)、今回のはちょいと実験作です。問題がありましたら
ご指摘いただければ幸いです。
それでは、氏家ト全 作:『妹は思春期』より、

タイトル:「その男の名は豊川悦司」です。
709弱味☆:2005/11/19(土) 03:32:54 ID:aegfbg4g
「シンジさんってSとMどっち?」
「チカはSとMどっち?」
「乙女の会話からはみ出てるぞ」
いまいち2人の会話の内容がつかめなくても、反射的にツッコんでしまう
自分が悲しい。私の体質なのだろうか。

夏休みに、チカはエーコの親戚の家で、エーコの従兄の城島シンジという
人に一目惚れしてきたらしい。シンジという名前はエーコの話にはたびたび
登場していたので、私も名前だけは知っていた。エーコがエロ本の調達先
としていつも口にするからだ。中学生は本屋でエロ本を買えないから、
たまに落ちているのを拾ってくるか、パクってくるしかないのだという
(それならエロ本収集そのものをやめろ、とは今さら私もツッコまない)。
エーコは一人っ子だから、自然に親戚の彼がターゲットになってしまったのだろう。
女の私でも、シンジさんには同情する。
 でも、エロ本の中にアナルものが多いことからして、結局はろくな
男じゃないだろう、と勝手に決め付けていたのだが、チカが撮ってきた写真を
見ると、どうしてどうして、これがなかなかカッコいい(まあ、SKIPには及ばないが)。
こんな人でもアナル好きなんだ、という気がするほどだ。勝手な決め付けだけど。
一緒に写っているカナミさんという従姉もかわいい。高校一年ということだが、
こんなにかわいければさぞかしモテるだろう
(エーコにそう言ったら、「え?ププッ、プクククク……」と吹き出したので、
今でもなんだか気になる)。
710弱味☆:2005/11/19(土) 03:34:50 ID:aegfbg4g
ともかく、チカはシンジさんに恋をして帰ってきた。何事にものめりこみ易いチカは、
今はもうこれしかない!という感じで、エーコにシンジさんのことを質問しまくっている。
少しでも多く情報を得ようと必死だ(まあ、エーコのことだから、話にかなり尾ひれが
ついてしまっているに違いないが)。

 私はその中に入っていけない。シンジさんがどういう人かよくわからないし、チカがなぜ
シンジさんを好きなのかもわからない。もっとも、チカ自身にもよくわかっていないのだろうけど。
とりあえず3人でいても、私は2人の話をただ黙って聞いているだけ、ということが多くなったのは確かだ。
この3人で行動し始めたときとは、明らかに違う関係になりつつある。私とチカは小学校からの付き合いだし、
チカはエーコとよりも私との思い出の方が多いはずだった。
にもかかわらず、チカは今、思い出の少ない方の友達と、私のことなんか頭にない様子で、ひたすら私の
知らない世界のことを話している。
嫉妬?
 そんな言葉が浮かぶ。まさか。シンジさんの家にいたという、金髪で巨乳のお姉さんのことを話題にする時の、
チカのあの悔しそうな表情を、今の私もしているというのだろうか。
711弱味☆:2005/11/19(土) 03:36:45 ID:aegfbg4g
チャイムが鳴って、席に付く時間になっても、チカはまだエーコにくっついている。
エーコもいい加減飽きてきたらしく、適当に返事をしているのがはたから見ると
まるわかりだが、チカはそのつど、メモなどとっていて、その熱心さには涙さえ出そうになる。
先生が来て授業が始まると、今度は取ったメモを教科書のあいだに隠し、時々チラチラと見ている。
今日得た新たなシンジさん情報を頭の中に叩き込んでいるらしい。
それが落ち着くと、今度はノートをちぎり、何か書いたミニ手紙を、クラスメイトを通じて
エーコの席まで届けようとしている。お前の目標はシンジさんかエーコかどっちなんだとツッコみたくなるぐらい、
チカはエーコにべったりだ。

エーコ・・・か。
712弱味☆:2005/11/19(土) 03:38:35 ID:aegfbg4g
今年の3月、有名私立中学の受験を全て落とした私は、この市立中学に入学した。
お母さんは怒り狂い、ちょっとは申し訳ない気もしたが、
もうお母さんのペットとして勉強だけする生活はうんざりだったし、
なによりよく知った友達と一緒に進学するのが嬉しかった。
 仲良しのチカと同じクラスになっているのを喜び、慣れない制服で入学式を済ませた後、
教室でお互い自己紹介をした。
「○×小学校から来ました、関川エーコです。趣味はエロ本集めです。
皆さんも処理に困ったエロ本があったら、私のところへ持ってきてください」
 笑顔でそう言い放ったのは、ショートヘアを若干伸ばしたような髪形の、
少々ワイルドな感じの同級生だった。よく見れば、目のくりっとした、
なかなか愛嬌のある女の子だが、なにしろ発言の内容が尋常でない。
気まずさにおおい尽くされた教室を、どう処理しようかまごつく担任(33歳男・独身)に、
「あれ?早速先生が持ってきてくれるんですか?」
とぶちかまし、教室内の爆笑を呼び起こしたのは記憶に新しい。
後で職員室に呼ばれていたが、帰ってきても、本人はケロリとしたものだった。
先生に注意されて、そんな顔をしていられる子を見たのは初めてだった。
713弱味☆:2005/11/19(土) 03:39:58 ID:aegfbg4g
違う小学校とはいっても、私とエーコの家はさほど離れていなかった。
近所でエーコの姿を見かけたときは正直「うわわわわわ」と思ったけれど、
挨拶を交わしてみると意外にいい奴で、チカと3人で誘い合って学校に行くことになるまでに、
1週間はかからなかった。
 最初はチカよりも私のほうが、エーコと一緒にいることが多かったと思う。
チカがわりと人見知りする性格だということもあり、
チカとエーコの間に私が入って調和を図る、というパターンだった。
そのうちに、エーコが入学式の日よりももっと卑猥なことを口にするようになり、
それを私があわてて制し、チカが間で振り回されるという、「ボケ」「ツッコミ」「とまどい」の図式
(私は認めたくないが、絶妙に調和がとれている、らしい)が出来上がったというわけだ。
714弱味☆:2005/11/19(土) 03:42:48 ID:aegfbg4g
だいたいが、一日のうちにエーコが発する言葉の3分の2ぐらいは「卑猥」意外に形容できないようなことだ。
いくら保健体育の授業中とはいえ、「獣姦プレイで犬の精子とかを受精するとどーなるんですか?」
とわざわざ手を挙げてまで聞く女子中学生は日本中でエーコだけだろうし、募金の赤い羽根をなくして
「ま、いーや、今日はパンツに羽根つけてるから」とわけのわからない納得の仕方をするのも、
やはりエーコをおいて他にいないだろう。
 にもかかわらず、エーコはなぜかクラスの人気者である。エーコがいるといないでは
イベントの盛り上がりは大違いだし(なぜだ)、クラスでも成績はつねに10位以内(信じられん)、
男子の間でもひそかに人気上昇中(ありえない!)である。特に何かしているわけでもないのに。
もしかしたらエーコには、何もしなくても周りに人が集まってくる、スター性みたいなものが
備わっているのかもしれない。現に私もチカも、なんだかんだ言いながらエーコと距離を置く、なんてことはしてないし。
 
そう考えると、チカがエーコべったりなのも、もちろん第一目的はシンジさんなのだろうけど、エーコの持つ魅力に、
知らないうちにひきつけられているからかもしれなかった。
 だが、そんな理屈をつけたところで、私の面白くない気持ちがどうにかなるというわけではない。
そういう魅力を持つエーコに劣等感を抱くだけだ。どうせ私と話してるよりエーコと話してる方が面白いんでしょ、と一瞬だが思う。
やっぱり嫉妬なのかもしれない。いや、百合とか、そういうアレではないけど、チカをエーコに取られた気になっているのは事実かもしれない。
幼い感情だと自分でも思うが、それは知らないうちに抱いていた、劣等感の裏返しというだけのことなのかもしれないし……。
「あー、もーっ!」
 声に出てしまっていたらしい。クラス中の「イタい人」を見る目つきと、理科教師(52歳男・既婚・子供2人)のにやりとした視線が私の顔に突き刺さる。
「授業中にいきなり叫びだすとは、福浦はなかなかエネルギーがあり余っとるようだな。そのエネルギーをお前の成績アップにつなげる勉強法があるんだが、
放課後にでもそれを体得する気はないか?」
 この間の中間テストの成績を思い出し、私は一瞬白目をむいた。
715弱味☆:2005/11/19(土) 03:45:00 ID:aegfbg4g
つ……疲れた……
 半死人のような体を引きずって、私はなんとか更衣室までたどり着いた。
放課後4時までみっちり補習をされ、それから部活に出ると、遅刻!ということで、 
テニス部の後片付けは私一人でやらされることになった。
「補習なんですけど……」といっても、「言い訳は聞かん!」と相手にしてもらえなかった。
どっちにしろ私の責任なので、それ以上文句を言うわけにもいかない。後片付けは、ふだん1年生全員の仕事だ。
1時間とはいえ厳しい練習の後、それを一人でやらされるのは、拷問に近いものがあった。
 エーコが手伝おうとしてくれたけれど、「福浦一人でやらせな」と言われて、そのまま帰ってしまった。

部室の長いすの上に腰を下ろして、しばらく思考が止まる。
勉強も部活も友達関係も、全てが中途半端な私。
勉強は中学に入ってから、成績が下がる一方。
部活だっていつまで続けられるかわからない。
友達関係は……。

床を見つめていると涙が出そうだったので、ぼんやり窓から外に目を写すと、
ちょうど野球部の練習も終わったのか、伊東が通りかかった。ぼんやりしているのは私と一緒だが、
私と違って、伊東はいつもぼんやりしているのだ。
反射的に、ドアを開けた。
「おーい!伊東!」
「ん?」
意識の定まらぬ顔で、私のほうを見た。
「あ、えーと……いつも関川と一緒にいる……」
まさか、クラスメイトの名前覚えてないのかよ?
「福浦だよ!福浦マホ!……今帰り?」
「あ…うん」
「ヒマだったら、ちょっと話しして行きなよ」
 考えてもいない台詞が、驚くほど自然に出た。
「でも……女子更衣室だろ?」
「いいよ、そんなこと……私一人だから。もうみんな帰ったし」
「そうか」
 それ以上ためらう様子もなく、伊東は音も立てないで部屋の中に入ってきた。
716弱味☆:2005/11/19(土) 03:46:26 ID:aegfbg4g
それからしばらく、私たちは取りとめのない雑談をした。伊東は本当に私の名前を知らなくて、
今日の理科の時間のことも覚えていないらしい。伊東いわく「あん時はさー、消しゴムのカスを集めて固めたら、
もう一回消しゴムとして使えるか研究中だったんだよな」ということらしい。
 こういう奴だ。そこそこカッコいいし成績もいい(なぜだ)のに、どこか抜けたところがある。
将来大物になるかただの世間知らずで終わるか、二つに一つだろう。
 そんな奴をなぜ更衣室に呼び込んで話をしたくなったのか、私自身よくわからない。
別に伊東にホレてなんかいないけど、やっぱり私も生身の娘、辛いときには男にすがってみたい、ということなのだろうか。
 
しばらくそのまま雑談をして、時間を見て返す予定だったのだが、伊東がこんなことを言い出した。
「あのさ……おまえ、関川と仲いいのか?」
「エーコと?仲……いいけど、なんでそんなこと聞くの?」
『いいけど』を言うまでにだいぶ間があったのは考えないことにしよう。
「いや、ただなんとなく、いつも一緒にいるからさ」
ガラにもなく照れくさそうに、伊東はそっぽを向いた。
 カッ、と頭に血が上った。こいつはエーコのことが好きなのだ。私がエーコと一緒にいるのを何度も見ておきながら知らないということは、こいつの中では、私=エーコのおまけ、という位置づけでしかないのだ。
何だよ。お前もエーコかよ。みんなエーコなのかよ。私を見る奴はいないのかよ。
 目の前が血の色になった。何も考えられなくなった。
向かい合って座っていた伊東の、怪訝な顔の唇に私の唇を押し付けた。
717弱味☆:2005/11/19(土) 03:48:53 ID:aegfbg4g
「ん?んぅ……」
 伊東はパニックに陥ったみたいだった。自分でもなぜこんなことをしているのかわからない。頭の後ろがやけに熱い。
 キスの仕方なんて知らない。ドラマでキスシーンを見たことがあるだけだ。でも、ただ強く、離れないように
唇を押し付けているだけなのに、体から力が抜けていく。呼吸の限界が来て唇を離すと、二人の唇の間に、
どちらのものとも付かない唾液が、糸を引いて切れた。

伊東はいとも簡単に、理性のリミッターを解除したらしい。さっきまでとは違い、眼が血走ってギラギラしている。
私の両腕をがっちり抱きしめた。もう一度、伊東の方から唇を押し付けてくる。抗う術はなく、私は伊東の唇を受け入れた。
そのまま私の唇を割って、舌を差し入れてくる。キスとは唇と唇を重ねあうものだと思っていたのに、舌を入れてくるなんて聞いていない。
 狭い口腔内では私の舌に逃げ場はなかった。舌を動かせば、結局伊東の舌とからみあうことになる。伊東はますます興奮したのか、
私を抱く手に力がこもった。最近ちょっと大きくなってきたかな、と思っていた胸が押しつぶされる。なのに、私の両腕は突っ張りをきかせるどころか、
伊東の腕に指をからませ、身体のほうへ導くような動きさえ見せる。足も力が入らなくなった。
「あ……ダメ」
唇が自由になっても、私の口からはそんな言葉しか漏れない。並んだロッカーの前の長いすに、
私の身体は静かに押し倒された。間髪入れずに伊東の身体がのしかかってきて、首筋に熱い息が吹きかかる。
ゾクゾクッ、という鳥肌の立つ感覚が、不思議と快感だった。
やがてその手が汗まみれのユニフォームのポロシャツに伸びてきた。ブラのカップの下辺りを、やわやわと揉み込んでくる。くすぐったい。
恥ずかしさのあまり身をくねらせると、伊東は息を切らせながら、私のポロシャツを脱がせにかかる。バンザイをするような無理な
姿勢をとらねばならなかったが、もう身体は伊東のなすがままになっていた。お気に入りの白いブラも、カップの部分をむりやり押し上げられた。
718弱味☆:2005/11/19(土) 03:51:21 ID:aegfbg4g
恥ずかしさから乳房を隠そうとする私の手より、伊東の両腕のほうが早かった。
両腕がむりやり開かれ、薄紅色の乳首まで、伊東の前にあらわになった。そこに、伊東の舌が触れた。
「ひぁっ!!」
電流を流されたようなショックが、バストから全身に広がった。私のその反応を見て、
伊東は執拗に、乳房の両頂に舌を這わせはじめた。
「あぅぅっ!はふぅぅっ…あぁ……」
何度もその電流を与えられているうち、
(やば、漏らしちゃった……?)
小用が流れ出した時のような、股間のどこかが開くような感覚と、
じわっとした、熱い液体が流れ出る感触。
(え?でも……ちがう、おしっこじゃない……これ、もしかして、アレ?)
 以前エーコがしたり顔で言っていた、「女の人は興奮するとパンツが濡れるんだよ」
という言葉が耳の奥で繰り返される。もっとずっと先のことだと思っていたのに、今、来るなんて。
どうしよう、どんどんあふれて来ちゃってる……。
 私の腰が不自然にくねり、太ももがすりあわされているのに気づいたのか、伊東がスコートに手を伸ばしてくる。
「あっ、そこは、嫌っ」
 拒絶の言葉も、伊東をより興奮させる結果にしかならなかったようだった。
ミニスカートと呼ぶには短い、風が吹くとすぐにめくれてしまう柔布が押し上げられ、アンダースコートに手がかかる。
「ほんとに、ダメっ」
 再度の拒絶は、自分でも驚くほど弱弱しいものだった。それでも無意識のうちに腰を浮かせ、アンダースコートと
サポーターを脱がすのに協力してしまっている。
ごくり、と伊東が唾を飲み込む音が聞こえた。生まれて初めて、家族以外の異性に、下着をつけていない下半身をさらけ出している。
汗まみれで、漏らしてしまったかもしれないのに。
 伊東はためらうことなく、陰毛の密集している辺りに顔をうずめる。死ぬほど恥ずかしい。汗をたっぷりかいて、まだ洗っていないのだ。
どんな異臭が漂っていることだろう。
 しかし、そう思えば思うほど、どんどんあの恥ずかしい液体が股間からあふれ出す。まるで自分の身体ではないみたいだった。
 「あふうううっ!」
 先ほどとは比べ物にならないほどの電流が股間から広がってゆく。伊東が私の一番秘められた箇所に舌を這わせたのだ。
「あぅ、くぁっ、あああああぁぁっ」
伊東の舌がそこを往復するたび、ショック治療を受けたように、腰が跳ね上がる。あまりの快感に、脳がしびれそうだった。
 もう一度ゴクリ、と唾を飲む音がして、今度はカチャカチャと、金属の触れあう音がする。
まさか、と思ってそちらを見ると、今まさに伊東がトランクスから、その、アレを取り出すところだった。
719弱味☆:2005/11/19(土) 03:53:37 ID:aegfbg4g
それだけはダメ!
と叫びたかったが、声がのどで止まってしまって、上手く声が出ない。 
あっという間に私はまた押し倒され、唇をふさがれた。
「やさしくするから。大丈夫、大丈夫だから」
最後の方は自分に言い聞かせるみたいに言うと、私の口を手で押さえて、アレの位置を探り当てていた。
なに、と思う間もなく、
!!!!!!!
 そこから避けてしまうのではないかという痛みが、身体中を駆け抜けた。私のあの部分に、
伊東のアレが侵入して来たのだ。
 必死で手足をバタつかせても、伊東に身体を極められていて、身動きが取れない。
さらに、ズムッ、という感触がある。伊東が最奥まで侵入してきたのだ。痛みに気を失いそうになった。

そのまま5分ぐらい、そのままの姿勢でいただろうか。痛みも少し和らぎ、伊東の心臓の音と、
自分の心臓の音がシンクロして聞こえる。まだ、つながっているのだとわかる。
いちおう私が痛くならないように気を使ってくれたのだな、とわかる。
「動いていいよ」
そんな言葉が口から出る。もう、いいやという気になっていた。
伊東はもう、本能の男と化していて、子供のようにうれしそうな顔をした。そろそろとだが、腰を動かし始める。
まだ痛みが走るが、さっきほどではない。それに、かすかに下半身に、痛みとは異質な、甘い痺れのような感覚がある。
あれ…これ…気持ちいい……かも……
 処女を失ってまだ数分なのに、もう快感めいたものを覚えている自分の身体に戸惑う。
相手は特に好きな男でもないというのに。
「あ…んっ……」
 甘い痺れが、お腹の中に起こる間隔がだんだん短くなっていく。伊東のアレが動いているのがわかる。
「うんっ…あふ…」
 声が漏れていた。自然に伊東の腕にしがみつこうとする。伊東の腰の律動が小刻みになっていく。
あ、なかは……と思う間もなく、
「ううっ、ああっ!」
 といううめき声がして、あの部分のいちばん奥に、熱いものが降りかかるのがわかった。
それと同時に、一瞬意識が翔んだ。精液を出された。膣内で射精されたのだ。赤ちゃんができちゃうかもしれない…。
最後に思ったのはそんなことだった。
720弱味☆:2005/11/19(土) 03:54:36 ID:aegfbg4g
「あ、その、俺、なんていったらいいか……」
伊東が手早く身支度を整えながら、おろおろした口調で弁解する。
「つ、ついふらふらっと来て……」
私を抱いていた逞しさは、もうどこにもなかった。基本的に、悪いことのできない奴なのだ。
それは私も良く知っている。
「安心して。誰にも言ったりしないから」
「えっと、あの…」
「誰にも言ったりしないから、早くここから出ていけ!」
そばにあったボールを投げつけた。


伊東を責める気はあまりない。更衣室に招き入れたのは自分だったし、キスしたのは自分の方だったし。
それに…初めてだけど、ちょっとだけ、よかったし。だからといって、2度とあんなことをさせるつもりもないけれど。
 あの痛みは、エーコを妬んだ罰なのかもしれない。眼に見えるも努力しないで、ただ友達を羨ましがってた自分に、罰が下った。
そう考えるようにしよう。
721弱味☆:2005/11/19(土) 03:56:47 ID:aegfbg4g
あたりはもう夜だった。ふらふらとした足取りで身支度を済ませ、部室に鍵をかける。
お腹の痛みを抑えながら、街灯の付いているほうへ歩を進める。
「あ、マホだ」
「本当だー、おそーい」
 エーコとチカだった。
「……あれ?なんでいるの?」
もう、とっくに帰ったと思ったのに。
「なんでって……一緒に帰らないの?」
エーコが不思議そうな顔で聞き返してくる。チカも首をかしげている。
「だって、なかなか来ないからさー…あれ?お腹押さえてどうしたの?
ははぁ、さては二日目だね?トイレにいたんでしょ?」
「そうそう、なかなか重くって……違うわー!」
 お腹の痛みの原因はそんなことじゃないのに、やっぱり反射的にツッコんでしまっていた。
やっぱり体質みたいだ。
チカが安堵した表情を見せた。
「よかった、マホが来てくれて。私一人じゃツッコめないから、どうしようかと思ってたんだ」
「……おい、お前らにとって私の存在って何なんだ?何だか言ってみろー!」
「マ……マホ…苦しい…」

いつかは、別れる。だから今、一緒にいる。
そんなこと言ってたCMがあったっけ。なんか、車の……色の白い男の人が出てた。
あの人、なんて名前だっけ?どっかで見たことあるんだけど……。ま、いいか。
チカとエーコがロケットスタートからのスタートダッシュをきめるのが見えた。
5秒で追いつけそうだった。

(完)
722弱味☆:2005/11/19(土) 04:06:49 ID:aegfbg4g
以上であります。
実験作だけに、ちょっとドキドキしながら、皆様のご指摘をお待ちしております。

次回作は、これをちゃんと書かないと
立派な職人さんになれないんじゃないかというぐらいのスタンダード、
小久保マサヒコ君と若田部アヤナさんに登場していただきます。

よく考えたらアヤナって、あの漫画の中で一番マサヒコから遠い位置にいるんですよね。
幼馴染みでもないし、家庭教師でもないし、同じ高校に行くんでもないし、
おまけにアメリカ行っちゃうし。
もしアヤナがマサヒコを好きだったら、これは辛いだろうなと思いますので、
せめてエロパロの中だけでもマサヒコと幸せにしてあげようかなと、
職人修行中の身として、アヤナファンとして思うのです。




という建前のツンデレマンセーSSを書きます。よろしくお願いします。

723弱味☆:2005/11/19(土) 04:10:48 ID:aegfbg4g
72さん、郭泰源さん、クロムさん、トマソンさん、その他職人の皆様、はじめまして。
弱味☆という者です。新参者ですが、よろしくお願いします。

次回の投下では、感想も書かせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
それではこのへんで むっふぁー
724名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 04:15:26 ID:8e29Xpiv
弱味☆氏リアルタイム投下乙です(*´д`*)
最後のちょっと切ないけどあとに尾を引かない感じの爽やかさが良かったです

アヤナスキーツンデレスキーなので次回作も楽しみにしております
GJですた
725名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 04:30:45 ID:6UJ+Ni5N
そろそろ次スレ要るかなぁ。
726名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 08:18:52 ID:McNuuGDX
おートマソン氏弱味氏乙そしてGJ!これからもガンガって!
もちろん他の職人諸氏も期待しておりますよ!
727名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 08:41:02 ID:5ZUjhgJ1
三人ともGJ〜!

>>725
480KBくらいまでは引っ張れるんじゃね?
728名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 13:22:05 ID:XB1cFCtF
そろそろ痴女がイイ?
729名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 15:25:27 ID:UEz9LofO
>>686です。







>>647もいい事言っただろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!
730郭泰源:2005/11/19(土) 21:28:30 ID:oLYWvW/9
どうも、しばらく休筆宣言しといてなんですが、
トマソン氏の「アヤナの幼稚園見学」を読んで思いついたSSを投下します。
時制に多少の歪みはありますが、氏のSSの続編ということで……
なお、拙作「ちいさなこいのうた」の続編でもありましてオリジナルキャラとして、
マサヒコの従姉妹という設定で松中タカコ、叔母という設定で松中シズも登場します。
NGワードは「エロ無し」「オリジナルキャラ」です。では投下。
731郭泰源:2005/11/19(土) 21:29:00 ID:oLYWvW/9
「というわけで、今日の体験学習はみんなにそれぞれの"働きたい職場"に行ってもらうからな?」
村上龍著、「13歳のハローワーク」のヒットなどを受けてか、
最近では公立中学校でも職業体験の授業などを取り入れる学校がちらほらあるという。
マサヒコたちの通う、ここ東が丘中学でもとある一日を使って体験学習の時間に当てていた。
「前もって希望をとった職場には、既に連絡も入れてある。じゃあ、それぞれの班に分かれてくれ。
ま、そうは言っても希望者の少ない職場の場合は二・三人で訪問ってことになるけどな」
てきぱきと、豊田が10班ほどにクラスの生徒を分け、連絡先等を伝えていった。
「それじゃあ、天野、石貫、望月、金石、川端と紀藤は東が丘総合病院だな。
人の命を預かる大切な職業だ。みんな、ふざけないで真面目にするんだぞ?」
「はいッ!」
どうやらミサキたちは病院を体験学習の場に選んだらしい。
「的山に古久保、それに山下と光山はユニクロ東が丘駅前店と本社見学だったな?
売り場となるといろんなお客様も来るから気をつけてな?」
「はい!」
リンコたちは某大手量販店並びにその本社を体験学習の場に選んだようだ。
「次は………ありゃ、ふたりだけか……若田部に小久保はひだまり幼稚園か。
小さな子供たちが相手だから、くれぐれもケガなどさせないようにな?」
「はい……」
なぜか怪訝そうな表情のアヤナと、ちょっときまりの悪そうなマサヒコ。
ふたりは学校を出ると……なんとなく、微妙な距離をとって並んで歩いていた。
「ねえ小久保君?あなたが幼稚園の先生に興味があるなんて聞いたことも無かったんだけど…」
「あ……ま、確かに今まではそんなに無かったんだけど」
(なに?まさか小久保君、私と一緒になりたくて選んだとか……?わけないか……)
「じゃあ何?まさかお姉様が前言っていたように、やっぱりロリコンだとか……」
「……さすがにお前からそう言われると凹むな」
「あ……ゴメン、そんなつもりじゃ……」
「ま、いいんだけどさ……いや、この前親戚の子を預かったときに一緒に遊んだりしてて、
こういうのも良いかなあって……そう思ってね。ちょっと興味が湧いたっていうか」
「あ〜〜、タカコちゃんだよね?そっか。あの子可愛かったし、小久保君にも懐いてたもんね……」
「あ、若田部覚えてたんだ?実はさ、今から行くひだまり幼稚園って、
偶然なんだけどタカちゃんの通う保育園でもあるんだよね」
「へえ〜〜偶然ね……実は私の卒園した幼稚園でもあるんだけど」
「マジ?それもすごい偶然だな……へえ、若田部の卒業した保育園か……
ははは、でもその頃の若田部って、可愛かったんだろうな………」
マサヒコの笑顔に、ちょっとドキッとするアヤナだが、
「な、なによ……"その頃の"って……今はまるで可愛くないみたいじゃない!」
口をついて出てくるのは、こんなケンカ口調の言葉になってしまうのだった。
「あ……わりい若田部……俺はそんなつもりじゃ……」
「それに、小久保君はごっちゃにしてるけど保育園と幼稚園は全然別物だよ?
幼稚園は文部科学省、保育園は厚生労働省の管轄なんだから……」
「そうなの?へえ……さすがは若田部だな、良く知ってるね」
本当はアヤナも長渕園長ことハジメからの受け売りなのだ。
「そんなことも知らないの?だから幼稚園で働く人は先生、保育園は保育士になるの。
もう……それで大丈夫?子供と上手くやれそうもないじゃない…」
「……ん、そうだな……勉強不足だね、俺」
素直に自分の非を認めて軽く落ち込むマサヒコ。
さすがに自分も知ったかぶりなだけに、アヤナも少々居心地が悪くなったりして。
「……まあ、別にいいけど。私の足さえ引っ張らなければ」
「うん……よろしく頼むわ、いろいろと……」
いつもどおりのふたりのまま、バスに乗り……やがて、ひだまり幼稚園に到着した。
£
「こんにちは、アヤナちゃん!良く来てくれたね〜〜〜。
それと……小久保君だったかな?こりゃあなかなか男前じゃないか……
今風に言えばジャニーズ系って感じかな?」
上機嫌のハジメがふたりを出迎える。
§
732郭泰源:2005/11/19(土) 21:29:40 ID:oLYWvW/9
「!い、いやそんなことは………」
「馬鹿ねえ……お世辞よ、お世辞。お久しぶりです、先生。あのときはお世話に……」
「はははは、まんざらお世辞でもないんだがね。こんな若くてキレイなお姉さんと、
男前のお兄さんが一日先生をしてくれるんだから、ウチの子供達も喜ぶだろうね……」
「もう……冗談ばっかりなんですから、長渕先生は……それより、今日の私たちは?」
「ああ……まず、宮本先生についてもらって、ひまわり組の子供たちとおゆうぎや
おけいこをしてもらうよ。それから給食とお昼寝は全体で一緒だ。小久保君もいいね?」
「はい……あの、実は、先生?」
「ん?なんだね?」
「ひまわり組に……松中タカコちゃんって子がいますよね?」
「タカコちゃん……ああ、あの子か。
ん?しかし、なぜ名前を知っているのかな?お隣さんとかかな?」
「いえ……実は俺の従姉妹の子なんですが、きっと俺に甘えてくると思うんです。
それでも……ご迷惑にはなりませんか?」
「はははは、そんなことか……いいさ。親戚の子がどんな幼稚園に通っているかを
自分の目で確かめるのも大切なことだ。でもタカコちゃんはひまわり組でも人気の子だから、
きっと小久保君も男の子たちからヤキモチやかれるかもしれんがね……」
「!い、いえ……そんな……」
(相変わらず……女心はさっぱりねえ、小久保君は……)
横で話を聞きながら、そう思ってマサヒコの様子をちょっと面白がるアヤナ。
「前口上はこれくらいにしておこうか。宮本先生に話はしてあるからね。
さっそくこのエプロンをつけて、ひまわり組に行こう………」
£
「みんな、こんにちは!」
「あ!えんちょうせんせい!」
「ホラホラ、みんな席を立たないの。あら、着いたみたいですね?ふふ、久しぶりね、アヤナちゃん?」
「お久しぶりです、宮本先生」
「そして……君が、小久保君?」
「は、はい……小久保マサヒコです、よろしくお願いします……」
「わああ〜〜〜い、マサにいたん!」
マサヒコの姿を見つけるが早いか、タカコがそばに駆け寄ってきた。
「こらこら、タカちゃん、今日は俺は……」
「ダメだよ、タカコちゃん!席について良い子にしてるの!」
「ふ……ふわあああん!ごめんなさい、みやもとせんせい……」
宮本に厳しく叱られて少しベソをかくタカコ。マサヒコは片膝をついて彼女に顔を近づけた。
「ゴメンね……タカちゃん?でも、今日はマサ兄ちゃんは大事なお勉強にきてるんだ。
だから、なるべく良い子にしていてくれるかな?あとで一緒に遊んであげるから……」
「うッ……ぐす、ほんと?やくそくだよ?マサにいたん」
「ああ、絶対約束するから」
「……くすん、わかった。タカコ、良い子にしてる……」
大人しく、タカコは自分の席に戻った。
「すいません、宮本先生……」
「い、いえ……いいのよ……私もちょっと緊張してタカコちゃんにきつく言い過ぎたわ。
ありがとうね、小久保君……」
マサヒコの優しく毅然とした態度にちょっと萌え状態になっていた宮本が我に返る。
「じゃ、じゃあみんな?今日は、東が丘中学から新しく先生のお手伝いにきてくれた
ふたりを紹介します。若田部アヤナ先生と、小久保マサヒコ先生です。
今日一日だけですが、みんな仲良くしてあげてください!よろしくおねがいします!」
「「「「「「「「「「「「「「「よろしくおねがいします!!!」」」」」」」」」」」」」」」
ひまわり組の子供達による、元気いっぱいの挨拶でふたりは迎えられた。
それからは、お歌の稽古(音痴のマサヒコは苦手そうにしていてアヤナはおかしそうだった)や、
簡単な数字を使ったおゆうぎなどを子供たちと一緒にこなしていった。
もっとも、授業中タカコがマサヒコべったりだったのは言うまでもないところであろう。
だが、アヤナにとって意外だったのは―――
マサヒコがタカコ以外の、特に女の子の園児から人気があって懐かれていることだった。
§
733郭泰源:2005/11/19(土) 21:31:05 ID:oLYWvW/9
「こくぼせんせい!あのね、これね、このまえおとうさんとおかあさんといっしょにどうぶつえんに……」
「わ〜〜〜い、こくぼせんせい、いっしょにあそぼ!」
「こくぼせんせい〜〜〜!」
日頃女性陣に囲まれている成果(?)か、マサヒコも実に上手に子供達の相手をこなしていた。
さらに、アヤナが気になっていたのは―――
(?なに……この視線は……さっきから小久保君に妙にねっとりとした視線を……?)
木陰からマサヒコの様子をのぞいているのは、ハジメの妻ミナコ&佐々岡アヤ。
すなわち、ひだまり幼稚園の誇る色物ツートップである。
「ごくり……ふふふ、園児くらいの年齢の子もいいけど……じゅる、ああ……たまらないわ。
大人未満子供以上の危うい年齢の男の子、それも滅多にないくらいの美形……」
「さすがは奥様、守備範囲広いですね……前に在籍していたお店で何本も童貞を頂いてきた
私ですが、あれだけの可愛い男の子となりますと……ぐび、実に美味しそうですね……」
そして………この淫乱FWの陰で……
(可愛い………小久保マサヒコ君?それに子供にも優しい……)
なんと宮本までもボランチとなってマサヒコに熱視線を注いでいるのであった。
保育士という職業は大人の男性と触れ合う機会が少ないというのは事実らしく――
大人とは言えない、しかし中性的で未完成な男性の魅力を撒き散らす、
マサヒコがこの場ではいかに危険な存在であるかということをアヤナは悟っていた。
「ねえ…………小久保君?」
「ん?いや、子供の相手ってやっぱり体力使うよな若田部?はは、邪険にもできないし」
律儀にひとりひとりの相手をして遊んだりしていたため、ちょっとお疲れ気味のマサヒコ。
「……そうじゃなくてね、あの……気をつけてね?」
「?ああ、子供達には絶対にケガとかさせないようには……」
「……違う。あの……ここの先生たち、基本的には良い人たちばかりなんだけど……
ちょっとクセのある人が多いから、その……気をつけて……」
「?」
伝えようとする事の内容が内容だけに、普段の彼女らしくなく言いよどむアヤナだったが……
そんな彼女の後ろに、ひとりの園児が回ろうとしていた。
「えい!かんちょ………」
「!!!や!ヤアアアアアアアア!」
前回の悪夢を思い出し、思わずお尻に素早く手を回して園児からの攻撃を防ごうとするアヤナ。
が、それよりも素早く――マサヒコが、男の子の両手を取り、防いでいた。
「!!」
「ダメじゃないか……こんなイタズラしちゃ」
「ふん、なんだよ……ちょっとタカコやおんなにもてるからって……ちょうしにのるなよ、おっさん」
「はは……そうか、君から見れば俺もおっさんか……」
そう言いながら、マサヒコは男の子の腕を少し強めに締め上げた。
「いてッ!くそ、やめろよ!」
「小久保君……もういいのよ、その子も悪気があったわけじゃ……」
「いいから……若田部は、何も言わないでくれ。なあ、君は名前はなんていうんだ?」
「………」
「お父さんとお母さんからせっかくつけてもらった大切な名前だろ、それが言えないのか?」
「……かずや。あらいかずや……」
「カズヤ君か、良い名前だ。じゃあカズヤ君に聞くけど、カズヤ君は若田部お姉さんが嫌いか?」
「………きらいじゃない」
「そうか。ならね、カズヤ君?女の子の嫌がることはしちゃダメだ。もし君に好きな子ができたら……
いくら殴られても、なにをされても守ってあげないとな」
「いくら……なぐられても?」
「そうだ。男の子はみんな、女の子を守るヒーローなんだから……」
「わかった。いくら……なぐられてもだね?おにいちゃん」
「そうだ。約束だぞ?カズヤ君」
「うん!」
……マサヒコは知らなかった。このときの彼の言葉をあらぬ方向へとこの男の子が解釈して、
やがて小笠原高校最悪の変態・新井カズヤへと成長することを。
それはさておき―――すんでのところで、二度目の屈辱をマサヒコから救ってもらったアヤナは……
§
734郭泰源:2005/11/19(土) 21:31:46 ID:oLYWvW/9
「あ……ありがとう、小久保君……」
潤んだ瞳でマサヒコを見て……とにかく、礼を言うことしかできなかった。
「はは、いいんだよ。男の子ってさ、好きな女の子にはついイジワルとかイタズラをしちゃうもんだし」
そう言いながら、ポンポン、とアヤナの頭を軽くたたくマサヒコ。
「カズヤ君にも悪気が無いってのは俺もわかってたけどさ。ああいうのはキチンと言っておかないと…」
(やだ……な、なによ……別に、私は……)
普段のプライドの高いアヤナなら、マサヒコにこんな風にされれば少なからず反発したところだろう。
だが――珍しく男らしいところを見せた彼の姿に、完全にアヤナは舞い上がってしまっていた。
「お〜〜〜い、アヤナちゃんにマサヒコ君!そろそろお昼ゴハンに……」
「ああ、もうそんな時間か……じゃ、行こうか若田部?」
「う……うん……」
もう少しこのままマサヒコと話をしていかったような……でも、これ以上一緒にいてしまうと、
彼女の中でなにかが防波堤を超えてしまいそうで……無言で彼と並んで歩くアヤナだった。
£
「ふふふ〜〜マサにいたん、はい、お口開けて、あ〜〜〜ん」
「あのねえ……タカちゃん……」
「ダメなの?じゃ、タカコに食べさせて、マサにいたん。あ〜〜〜ん」
仕方なく、といった感じでちょっと恥ずかしそうにタカコに食事を食べさせてあげるマサヒコ。
周囲の子もそれを真似て近くの子と食べさせあいっこをし始めていた。
「アヤナせんせい……さっきはごめんなさい……」
「うふふ、もういいのよ、カズヤ君?」
「じゃあ、おわびにボクもアヤナせんせいにあ〜〜〜ん」
「あらあら、ありがとう……いただきます」
カズヤに食べさせてもらいながら、アヤナは別のことを考えていた。
(タカコちゃんって本当に小久保君のことが好きなんだ……
私も……あれくらい素直に好きだって………言えたら…)
「ははは……しかしラブラブだねえ、あのふたりは……」
苦笑してアヤナに語りかけるハジメ。ボ―――ッとしていたアヤナは、その言葉で我に返った。
「ええ……ふふ、小久保君って学校でもモテるから……」
「おやおや、やっぱりそうなのかい?でも彼はなかなか素質があるよ。園児にも優しいし」
「ふふ、長渕先生まで小久保君をお気に入りですか?」
「いや勿論アヤナちゃんも良い先生になると思うけどね。
彼は見えないところでキチンとダメだってところは叱っているし……うん、あの子はいいね」
さすがは園長である。鋭い目で見ているところは見ていたようだ。
ハジメがただの好々爺でないということを、今更ながらアヤナは実感していた。
「は〜〜〜い、じゃあおかたづけしたあとに、お昼寝の時間です……みんなで準備しましょう!」
「「「「「「「「は〜〜〜い!!!!」」」」」」」」
園児達はお昼ごはんを食べ終えると、自分たちで食器を集めたりして片づけを始めた。
そしてふとんとシーツを敷くと、思い思いの場所で寝ころんでお昼寝の体勢になりはじめた。
アヤナとマサヒコもその中に混じり、一緒に添い寝をしてあげるのだった。
「マサにいたんは、タカコの隣なの!」
「ずるいよ、タカコちゃんばっかり……」
「ああ……ほら、ふたりの間で寝てるから……大丈夫だって……」
なかなか寝付かない子供達の間でちょっと苦労するモテ男君マサヒコだが、
アヤナはアヤナでなぜか彼女にべったりとなったカズヤの可愛らしい寝顔を見つめていた。
(小声で)「……じゃあ……アヤナちゃん?」
(同じく小声で)「ハイ……宮本先生……」
ようやく寝付いたタカコたちからマサヒコも離れ……ふたりは、宮本と一緒に職員室へと向かった。
ハジメや佐々岡といったひだまり幼稚園の職員とミナコも集まってお茶を一服しているところだった。
「ふふ、ご苦労様……結構ハードワークでしょう?」
「ハイ……そうですね、2回目でもやっぱりこたえますね……」
「でも、子供達の相手は予想以上に面白いですよ。勿論、それと同じくらい大変なんでしょうけど」
(………小久保君は、なるほど、この仕事に向いているのかもね……)
そう思いながら、なぜかちょっと悔しい思いをするアヤナだが、
一方の宮本は完全に目を潤ませてマサヒコの言葉を聞いていた。
§
735郭泰源:2005/11/19(土) 21:32:41 ID:oLYWvW/9
「そうね……最近は保育士や幼稚園の先生にも男性がようやく現れ始めたけど……
それでもまだまだ少数派なのは確かなの。現場にいる私たちにしてみれば、もっと男性の手が
欲しいのが本当のところでね。マサヒコ君みたいな子が先生になってくれるのは大歓迎よ?」
「はは……そんな風に言われるとプレッシャーっすよ……」
「ところで小久保君?高校に入学したらでいいんだけど、私にバイトを紹介させてくれないかしら?
私が前の店で働いていた頃の知り合いが出張ホストを始めたんだけど、
あなたの器量と実力だったら、あっというまに指名もバンバン………」
"ズシャアッ!!!"
前回と同じように余計な口をはさんだ佐々岡に、高速で宮本の裏拳が炸裂した。
「………なあ若田部……このふたりはいつもこんななのか?」
「………そうみたいなの………」
「あ…………はははは…………」
力無く笑うハジメだが、隣ではミナコが舌なめずりせんばかりの表情でマサヒコを見ていた。
「佐々岡先生の言葉は冗談にしても……小久保君なら、
週一でお手伝いに来て欲しいくらいね。なんなら私たちの夫婦生活のお手伝いも……」
"ドスウッ!!!!"
一応は園長夫人という立場を考慮したのか、先ほどの佐々岡よりはいくぶん加減したものの、
それでも常人ならばその場でKO確実な宮本のショートフックがミナコの腹部に突き刺さる。
「気にしないでね、マサヒコ君?ふふふ、本当はいつも楽しい職場なんだから……」
無理な作り笑顔でマサヒコに向き合う宮本だが、正直その笑顔が怖い。
「は………はあ………」
£
「じゃあ、こくぼせんせい〜〜〜、アヤナせんせい〜〜〜さようなら〜〜〜」
「うん、さようなら………」
「ばいばい、カズヤ君……」
園児達も帰宅の時間となり、ひとり、またひとり、と家族とともに帰宅の途についてゆく。
「お?おお?マー君?とうとうタカコにマジ惚れしてストーカーに……」
「……違います。学校の体験学習です」
「なるほど。確かに体験は多い方がいいわね。童貞のうちにイロイロと学んでおけば…もが?」
すかさずマサヒコがシズの口を塞ぐ。このあたりは手慣れたものである。
「だから、タカちゃんの教育に悪影響を与える発言は……」
「も〜〜〜う、面白くない子ねえ……男女の機微をもう少し学ばないとダメよお。
本当にね、この子ニブチンで困るでしょう?」
そう言ってシズがアヤナに突然話をふると、アヤナは慌てて答えた。
「`@!p!い、いえ!そんなことは……」
「本当にね〜〜〜、こんな可愛い子たちと一緒にいるってのに……」
「だから若田部は関係な……」
「アンタがそう思っても、彼女はそう思ってないかもよ?」
「そんなことないよな、若田部?」
「……………うん……」
ちょっと寂しげな表情を見せるアヤナだが、マサヒコがそれに気づくはずもなく。
「ねえねえ、マサにいたん!あしたもきてくれるの?」
「あ〜〜〜ゴメン、今日だけなんだ」
「そっか……じゃあ、タカコがまたマサにいたんのおうちにあそびにいくね?それじゃあ……」
タカコが、シズに抱きかかえられながら頬をマサヒコへと向けた。
「?」
「ん!ん!」
目をつむり、頬を何度もマサヒコに差し出すタカコだが、勿論気づくマサヒコではない。
「?」
「ははは、やっぱりニブチンねえ……バイバイのキスをして欲しいってタカコは言ってるのよ」
「!>?*え?で、でも……」
「ん!キスしてくれないと、タカコかえらない!」
「あら〜〜〜じゃあしょうがないわねえ〜〜夕食の準備とかあるし、頼むわ、マー君」
ニヤニヤしながらシズが言うと、マサヒコは諦めたように……
"ちゅ"
§
736郭泰源:2005/11/19(土) 21:33:45 ID:oLYWvW/9
タカコの温かく、柔らかな頬にキスをした。
「えへへ……タカコとけっこんしたら、まいにちキスするんだよ、マサにいたん?」
「……うん……」
「じゃ、お姫様にサヨナラのキスもしたところで、私たちも帰るねえ〜〜〜♪ばいばいきーん♪」
(しかしまあ……母さんといい、メガネといい濱中先生といい……)
自分の周囲の年上女性は、なぜ揃いも揃ってこうなのだろうか、とマサヒコは思っていた。
「は……みんな帰ったみたいだし、じゃあ、俺らも先生に挨拶して帰ろうか、若田部?」
「……………」
"ガシッ"
無言のまま、アヤナがマサヒコの腕をつかむと……
「わ、若田部?」
ひだまり幼稚園の裏手の物陰へと彼を強引に連れて行った。
「??ちょ、ちょっと若田部?」
「…………ん!」
「???若田部?」
アヤナは、先ほどのタカコがしたのと全く同じ動作で……マサヒコへと、頬を突きだした。
「ん!ん!」
「あ、あの……若田部さん?」
「や!キスしてくれないと、アヤナ帰らない!」
「?+p&はああああ?」
完全にキャラ違いの発言を真っ赤な顔で……なぜか怒ったような口調で言うアヤナ。
「あのな……いきなりお前、なにを………」
「…………話してもいいわけ?」
「は?」
「天野さんや濱中先生に、今日のことを話してもいいわけ?どう?」
「なッ!ななななッ!若田部、お前!」
「しかも今回はあなたからキスしたわけよね……この前みたいに、"されたから"っていう、
言訳もできないわよ。まったく、体験学習だってのになにやってんだか……」
「……ぐ、それは……」
「あなたが真性のロリコンだっていう噂をクラスで流すこともできるのよ?ホラ!」
ぐい、と携帯をマサヒコに向かって押しつけるアヤナ。そこには……
「%Q*おおおおお前、いいいいつの間に!」
マサヒコがタカコとキスをする、決定的瞬間が完璧に写し撮られていた。
「どうするの?タカコちゃんに出来たことが私には出来ないの?ホラ!」
そう言って再び頬をマサヒコに突き出すアヤナ。もはやマサヒコには為す術もなく……
"ちゅ……"
アヤナの白く滑らかな頬に、キスをした。
「………キス、上手なのね、小久保君……」
頬を染め、ほう、と溜息をつくアヤナ。
「………まあ、自分では……わかんないけどさ、そんなの……」
「さて……じゃあ、帰りましょうか、小久保君………」
「………ああ……」
なんとなくその場の雰囲気をごまかすように……ふたりは、足早にその場を立ち去り、
ハジメや宮本たちに感謝の言葉を述べてひだまり幼稚園をあとにした。
勿論、バスの中でふたりは―――ずっと、無言のままだった。
「ええと……あのさ、若田部……今日の体験授業のレポートさ、どうする?」
「ふたりで、やるの」
「は?」
「明日私の家でふたりだけでレポートを書くの!わかった?小久保君?」
「はい………」
真っ赤な顔をしてぷい、と横を向いてマサヒコに宣告するアヤナ。
そんな友達以上、恋人未満のふたりの行く末は……また別の物語で……。



END
737郭泰源:2005/11/19(土) 21:35:10 ID:oLYWvW/9
以上。続編有りかどうかは正直微妙。
トマソン氏のSSはですね、すごく私の妄想力を刺激するのですよ。
なのでついついこんなSSがでけてしまうわけです。
なんだかいつもお借りしてすいません>>トマソン氏
あと脳内で考えているのがセージ×リンコとか王道(?)でカナミ×シンジですかね。
年内にどちゃらかあげられたらいいなと………。

タイトル:「さんかくかんけい」でお願いします>>古田監督

では股。
738名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 21:57:39 ID:rxC6FVJG
郭氏いつも乙&GJ!!


ついでに次スレ立てました
【濱中アイ】氏家ト全総合 12時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1132404885/
739名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 23:01:47 ID:jAXlWZwD
さすがです。続編きぼんします
740名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 23:19:08 ID:8kWL2YC8
いや、きたよ。すばらしいオチだ。予測できなかったわ。GJ!!
741名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 23:29:03 ID:oQ+zyyVK
すばらしい!GJ!
742名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 23:36:16 ID:BbR/l5+I
今日は何かの祭りの日ですか?
職人の皆様、GJ過ぎです!
743トマソン:2005/11/20(日) 00:21:51 ID:U/I4/Itz
トマソンです。

>郭氏
 まずはGJ!です。
 私のSSがヒントになるのでしたら光栄です。どんどんやっちゃってください。
もともと、2chに投稿してる時点で著作権も何も気にしてませんし、もちろん私も郭氏の作品に
ヒントをもらっていますしね。

この作品について言えば、幼き日の新井カズヤ君は出さなくても良かったかなと。
彼一人を出したがために時制が妙になってしまったわけですし、これならただの園児の一人と
いう設定で良かったかと思います。
それとシズ叔母さんの登場がちと唐突かな。
『そこに現れたのは、タカコを迎えに来た松中シズ。思いもかけず幼稚園に甥のマサヒコを見つけ、目を丸くした。』
とかなんとか、導入の一文があったほうがよろしいかと。

まあそんな些細なことは本当はどうでも良くて、郭氏の発想力に脱帽ですな。
744ピンキリ:2005/11/20(日) 00:34:21 ID:jyusROEB
埋め用小ネタ投下↓ 
745ピンキリ:2005/11/20(日) 00:35:16 ID:jyusROEB
 西の空は夕焼けで真っ赤になっている。
雲の切れ目を目指すように、カラスがカァカァと鳴きながら飛んでいく。
 そんな晩秋の夕方、ここひだまり幼稚園では―――
毎度のごとく、アレな会話が繰り広げられていた。

「だから、私はその時客に言ってやったんです」
 足を組んで椅子に座り、やや強い口調で語るのは、保育士の佐々岡アヤだ。
「ヤラせないとは言ってない、ヤリたけりゃあきちんと手順を踏んでしかるべき代金を払え、と」
 そして、それを聞いているのは、同じく保育士の宮本レイコ。
聞いている、と言うより聞かされているのだが、半分以上は右の耳から左の耳に通過させているようだ。
合いの手を入れることもなく、お茶をすすりながら目を瞑っている。
だが、時々感情の溶岩が吹き上がりそうになるようで、
湯飲みを持つその手が明らかに震えていることがある。
「まぁ、私も人間ですから、情が無いわけじゃあないんです」
 佐々岡アヤは、ドン、と拳で机を叩いた。
「彼は常連さんで、よく私を指名してくれていましたからね」
「……」
 宮本レイコは湯飲みから口を離し、お盆の上に置いた。
次にボールペンを筆立てから取り、日誌を開く。
とにかく、佐々岡アヤの話を無視する作戦らしい。
まぁ、常に突っ込んでばかりいたら、疲れ果ててしまうというものだ。
「これで、顔が良けりゃねぇ……手順なんぞ踏まなくても、店の中で黙ってヤラしてあげたんですが」
「……」
 サラサラ、と紙の上をボールペンが走る。
どこまでも聞き流すつもりのようだ。賢明と言えば賢明である。
「とにかく、私が言いたいのはモノには順序がある、ってことなんですよ」
「……」
「セックスの時もそうです。まず会話、次にキス、そして愛撫、最後に貫通、これが正しい順番ってもんです」
「……」
「そもそもね、穴は濡らさなきゃ入らないのは道理なんですよ、それでですね……」
 で、何故こんなことを佐々岡アヤが喋り始めたのかというと、
それは、昼の屋外での遊びの時間で、城島カナミと黒田マナカがおままごとをしていたことに発端がある。
この二人にしては珍しいことだが、歳相応の女の子らしく、おもちゃのお皿を並べて普通に遊んでいた。
そこで遊ぶうち、「ご飯とお味噌汁はどちらから先に食べるか?」という話になり、
周りの園児、果ては長渕園長と奥さんまでをも巻き込み、『食事の時の箸をつける順番』論争が始まったのだ。
宮本レイコは、「人それぞれなんだから、きっちり決まっているというものではないわ」と、
間に入って事態を収拾しようとしたのだが、そこに現れて話をややこしくしたのが佐々岡アヤだ。
 「いけません。子ども相手だからと言って物事を曖昧にしていては」
 「そんな大袈裟な」
 「いえ、服を着ることに例えると、まずバイブを入れてからパンツを穿き、そしてズボンを」
 「おかしいから。最初っからおかしいから」
 「えー、ズボンじゃお股のところがビショビショになっちゃうよう。スカートじゃないと」
 「そこ、突っ込みの方向が完全に狂ってる」
 「まったく低俗ですね。それに、佐々岡先生は普段パンツを穿いていないでしょう」
 「はいそこも違う。幼稚園児にあるまじき発言をしないように」
 「皆、宮本先生の言う通りよ。問題は順番じゃなくて、いかに早く食べちゃうかという話で」
 「もういい奥さんはもういい頼むからやめて下さいホントいい加減にして下さい」
 ……宮本レイコが今、佐々岡の話に何も突っ込まないのは、
昼間に十分突っ込みまくったのでもういい、という思いがあるためかもしれない。
「いやまあ、いきなり挿入からってのもオツなものと言えばオツなもんですけどね」
 妖しげな笑い顔で言葉を紡ぐ佐々岡アヤ。
一瞬、宮本レイコの手が止まり、ボールペンがピキリという嫌な音を立てた。
が、ボールペンは折れ曲がることなく、また“紙にものを書く”という本来の仕事に復帰した。
ラインぎりぎりで耐えた、ということだ。ボールペンが、ではなく、宮本レイコが。
「何度も言いましたが順序は大事ですよ。だけど、それを無視することに悦びを感じることも……」
 佐々岡アヤの“一人語り”は終わらない。
そして結局、それは宮本レイコが実務を全て終えるまで続いたのだった。
746ピンキリ:2005/11/20(日) 00:36:37 ID:jyusROEB
「はー、つまんねーの。宮本先生、反応全然しないんだもの」
 更衣室で着替えながら、佐々岡アヤは一人愚痴った。
「あそこまで話広げたら、何時もなら『やめんかー!』と怒鳴ってくるはずなのに」
 どうもやはり、意図的に宮本レイコにその手の話を振っていたようである。
「あれじゃ張り合い無いのよねー、からかってあげたんだからそれなりに応えてくれないと」
 何とも勝手な言い草だが、宮本レイコにとって彼女やカナミたちのエロ話が日常茶飯事化したように、
佐々岡アヤにとっても、宮本レイコの突っ込みは欠かさざるものになっているようだった。
「日中に五回、実務時間に三回、ってのは最低守られるべきラインよねー」
 宮本レイコも馴れてきた、もしくは諦めちゃったのかなー。
佐々岡アヤはそう思い、少し残念な気持ちになった。
「あり……?」
 と、着替えが終わり、ロッカーを閉めたところで気がついた。
ロッカーが、若干へこんでいるようなのだ。
自分のネームプレートがかかった、少し下辺りが。
「えーと、これは……」
 佐々岡アヤは手をグーにすると、そこに当ててみた。へこみの大きさは、それと丁度同じくらいだ。
「宮本先生が帰ったのって、十分くらい前よねぇ……私がトイレに入ってた時だから」
 顎に手をやって考えること数瞬、佐々岡アヤはにんまりと笑って頷いた。
「……にゃるほど、言葉では突っ込まなかったけど」
 怒りを声に出すことはしなかったけど、最後の最後で堤防が決壊した……というわけだ。
佐々岡アヤのロッカーを殴る、という形で。
「うーん、でもこのへこみの深さからしたら思いっきりってわけでも……。まだ我慢してたのかねぇ?」
 トムとジェリーではないが、追いかけっこはどこまでも続くから楽しい。
どんなに馴れようとも、自制しようとも、宮本レイコは突っ込みの宮本レイコ。
そして佐々岡アヤはどこまで行ってもエロボケの佐々岡アヤ(ついでに言うとカナミはカナミ、マナカはマナカ)。
「さーて、明日はどんな風に、フンフフン♪」
 佐々岡アヤはひょいと鞄を肩に担ぎ、
鼻歌で“軍艦マーチ”を奏でつつ、更衣室を出た。
「フーンフフーンフフーン♪エロボケをかましてやろうかな、っと」
 
 西の空は夕陽も沈み、既に夜の闇に包まれている。
雲の切れ目からちらちらと、早くも冬の星座の一部が見え隠れしている。
 
 ここひだまり幼稚園では、明日も明後日も明々後日も―――
毎度のごとく、アレな会話が繰り広げられ続ける。
747ピンキリ:2005/11/20(日) 00:37:21 ID:jyusROEB
以上。
急仕上げで荒いですね、読みにくかったらごめんなさい。

「アイのカタチ」はポツポツと進んでいます。
出来るだけ早いうちに投下したいと思っています。
シリアスな話は本当に難しいです、実力不足&馴れないことはするもんじゃありませんね……。
完結は絶対させますので、どうぞよろしく。
748名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 01:17:59 ID:SJOTl5Pq
>747
あんたやっぱりこーゆう短くて微エロでオチがつく話のほうが本領だよ
長編シリアスは向いてないとオモ
749名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 04:07:11 ID:S/zZ37hj
ピンキリ氏乙www
おもしろいなこれw
750名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 11:15:36 ID:NEw0Sk3T
ここでしりとりとか?

しりとり 『り』
751117(´_ゝ`):2005/11/20(日) 11:42:32 ID:p6moeXo8
淋病の『う』
752名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 12:03:33 ID:pmmKVWXt
リンコ
753名無しさん@ピンキー :2005/11/20(日) 13:06:58 ID:H2GhpydF
小宮山
754名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 13:14:51 ID:BYYD/Sui
マナカナミホ
755名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 13:28:54 ID:IUCwdUrD
保坂
756名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 13:35:21 ID:QoxvVtoE
カースト制度否定系宗教ジャイナ教祖ヴァルダマーナ
757名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 14:24:16 ID:jDLNw3/p
            ,.  -――- 、
         ,.  ´::::::::::::::::::::::::::::::::\
        /::::::::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::::::\
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       l:::::::::::::::::::::l          l::::::::l       ________
      ,丿:::::::::::::::::::::ヽ        ' l:::::::ヽ、    /
   _,ノ:::::::::::::::::::::::、、;;;ゝ   , -ュ    ノ:::::::ヽ、''  <  なに?この物体
     ̄/::;:::::::::::/、_      ̄   / `ー''''"´    \
     '" /::::/    ̄l`  r‐ ´             ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ' "´     /´j   lヽ、_
         _,,/l  \  l  ,.-`‐r,,、
        /レヽ  | , -、|、 l-ll   トl ヽ
       /  ヾ>/ レヾ,、 r' /i  ljト| ヽ
      /   ヽl    ヾ<=7'  ヽ、i  ヽ
      .l     /           ヽ  ヽ
      l    /           ......l   ヽ
     .l    l         ..::::::::::::/、   ヽ
     l  i l             l \/ l
     |  l .l             { ,ノ ノ  l
     .|   l l,        ヽ、-、_ l/    /
     l   ll           `ヽ   `l  /
      |   |l ‐-、    __ ノ    ヽ/
758名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 14:32:36 ID:ZSPUcbqv
o
759名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 14:45:29 ID:QoxvVtoE
760名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 15:18:49 ID:LveAI7B6
761名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 15:34:58 ID:I4qs39sS
762名無しさん@ピンキー :2005/11/20(日) 16:47:06 ID:H2GhpydF
763名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 17:28:36 ID:N/GU+FNw
500kb
764名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 18:05:08 ID:JpgJvf8I
まだだ、まだ埋まらんよ
765名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 18:21:05 ID:BYYD/Sui
まだいけるさ
766名無しさん@ピンキー


                              /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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     フ|-‐ 、  /                      '"フ:::::::/l/` l;;/ ´liヽ::::::::::::::::::l
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                               l   __   ´l;/   ノ
    , - ´ ̄ ̄` 、                  ヽ、 ヽ_丿  _ ..'::フ´ メス犬埋め
  /          、\                  ` ー、 l´::::/
 /   ,イ /l  ハ   li ヽ                ノl/::/  ,ゝ`)‐、
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