BLOOD+のエロパロ

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944名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 14:57:26 ID:zc3Ol8vY
カールが小夜をレイープして、キレたハジとカイに殺されるってマジ?
カワイイカールたんには、ラストダンスを踊らせてあげたいが…。
945名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 15:14:19 ID:XCy30KkT
>>944
まじかwww
ますます食卓が静まり返るwwww
946名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 17:38:51 ID:kDdu11kG
947名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 18:26:54 ID:gE/6BmlP
カール……
(;´д⊂ヽヒックヒック
948名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 18:28:52 ID:VSywt1sR
やっと…やっとツンデレ小夜さんがカイに目覚めてくれた…
そう思っていいんだろうか…
949名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 18:30:26 ID:kDdu11kG
ディーヴァ×カール
950名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 18:34:38 ID:aNTZ89GF
ハァーーーーン!!
951名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 18:39:07 ID:XCy30KkT
カールかわいそす
952名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 19:41:47 ID:U3/DNBV8
いつだったか、このスレのまとめ的なサイト云々と言ってた人どうしたのかな。
あるととても嬉しいんだが
953名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 19:58:48 ID:DlZpUHt+
>>952
まとめ保管庫もーちょと待って。来週までに上げるわ。
954名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 20:25:02 ID:U3/DNBV8
おお!
ありがとう、とても助かるよ
955名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 20:25:38 ID:gMO5i026
>>953
乙です!
宜しくお願いします!
956953:2006/06/24(土) 20:57:12 ID:fWxV4eJr
保管庫とか初めてなので、今勉強中っす。
このスレが2になる前にURL載せたいので待っててください。
957名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 21:23:56 ID:XCy30KkT
>>956
両方とも全裸で待ってますね
958名無しさん@ピンキー:2006/06/24(土) 23:46:46 ID:Yrn8eQNn
>>956
957を眺めながら待ってますはぁはぁ
959名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 06:04:23 ID:EVe7Hdpb
ラスカル×小夜÷ハジ もうなにがなんだか

月夜のロンドンの空をまう影、ハジとその手に抱かれた血まみれの少女、小夜。
二人は一時の休息を求めて廃教会へとむかっていた。
ハジは腕に抱く小夜に目をむけた、着衣があまりに痛々しく切り裂かれている。

  小夜「…ハジ、わたしの傷ならもう大丈夫だから」
  ハジ「…」
…ハジは彼女の体を気にかけていたのでは無かった。
まだ16歳の少女であるはず彼女の心が、戦いのなかでどんなに傷ついているのか
それが気がかりだったのだ。
…彼女の笑顔を取り戻すためにも、なんとか少しでも心を癒してあげれたら。
そう思いながらハジは教会の扉を開けた。

    「!」
暗闇の中になにかがうごめいた。二人に緊張が走る。

 ???「きゅーん」
間の抜けた暗闇の主の声に小夜は安堵のため息をついた。
  少女「動物が紛れ込んでたみたい 外に出してあげなきゃ」
  ハジ「小夜 気をつけて」
警戒をといていないハジをよそに、小夜はランプに火をつけた。

  小夜「ラスカル!?」
そこに照らしだされたのは1匹のアライグマだった。

ラスカル「もきゅきゅ?」
  小夜「驚いた?ごめんねラスカル ハジこの子を外にだして」
  ハジ「はい」
しかし、ハジののばした手をスルリと抜けるとラスカルは小夜の胸に飛び込んできた。
  小夜「きゃ!」
  ハジ「小夜 大丈夫ですか?」
ハジが小夜の胸からラスカルをつかもうとすると、それをさえぎるように小夜は言った。
  小夜「ううん 大丈夫 
     ただ動物がわたしを怖がらないなんて初めてだからちょっとびっくりしたの」
小夜は自分になついたこの奇妙な客人を物珍しそうに見入っていた。
960名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 06:05:13 ID:EVe7Hdpb

ラスカル「もきゅん!」
ラスカルの名をもらったその生き物は小夜の強烈なハグから抜け出そうとしていた。
しかしスグに力尽きて小夜のなされるがままとなってしまう。
もうそんなことを小1時間繰り返していた。

  ハジ「小夜もういいでしょう」
最近ではまるで見ることができない小夜の笑顔に見惚れながらも、
さすがにこの小動物がかわいそうになり、ハジは止めにかかった。
  小夜「うん、でもこの子少し弱ってるみたい お腹が空いてるのかな?
     ねえハジ ミルクとかない?」
  ハジ「ありません 買ってきましょうか?」
  小夜「お願い」
ラスカル「(ニヤ)」
  ハジ「!」
…アライグマが笑った!?
そんなことはありえないと思いながらもハジは不気味に感じた。
  小夜「どうしたの?ハジ?」
  ハジ「いえ、行ってきます」

…今夜の小夜なら少しは食べてくれるかもしれない。
そう思いながら大量の食料品とミルクの小瓶を入れた袋をかかえ帰路を急いだ。
教会の扉に近づいた時、中から小夜の怒っているのか、笑っているのか、
判断のつきにくい声が聞こえてきた。
  小夜「ラスカルゥ〜!わたしのはミルクでないの 変なところ舐めちゃダメェ」
ラスカル「レロレロ レロレロ モチュチュ」
  小夜「きゃははw やだー くすぐったーイ あ…あん」

  ハジ「!」ドサ!
…小夜、なんてはしたない声を!
ハジのなかで小夜の笑顔を取り戻すという気持ちは消し飛んだ。

そして、ハジにシュバリエとしての本能が目覚めだしたのだ。
そう、小夜に下心をもって近づく♂どもを排除すること。
たとえアライグマだろうが容赦はしない。
961名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 06:06:13 ID:EVe7Hdpb
  小夜「おかえり ハジ! そんなところに立ってなにしてるの?」
買い物袋を落としたことにも気がつかず、
自分の世界に入り込んでいたハジはハッとした。
目の前には服がはだけた小夜がいる。
  ハジ「いえ、それよりずいぶんと着崩れてしまわれましたね」
  小夜「そうなの! ラスカルってとってもエッチなのw」
  ハジ「! 戦闘でノ傷もアります、着替えてください どうぞお風呂へ」
  小夜「じゃあラスカルと入ろうかな ハジ ミルク温めてといて」
  ハジ「!! ソれガアなタノノゾみナラ」
  小夜「声へんだよ? おいでラスカル」
ラスカル「もきゅー (ニヤニヤ)」
…絶対笑ってる

  小夜「はあはあラスカル そんな…ところ… 洗わなくてもぉ… あぁああー!」
ラスカル「もきゅきゅー!!」
…殺す!

  小夜「あーいい湯だった」
ラスカル「もッきゅッきゅー」
  ハジ「ラスカルはわたしが拭きましょう どうぞこちらへ」

 バキ! ボキ! ゴキャ! ブチュ!!

  小夜「な、なんてこするの―――!! ラスカルが死んじゃう!」
  ハジ「もきゅ?」
  小夜「なきマネなんかしてごまかさないでよ!
     …そうだ!ラスカルにわたしの血をあげれば」

 ポタポタ
ラスカル「ぶばぁあああああ!!!!」
  小夜「きゃ―――!!ラスカルが―――!!」
  ハジ「!? 小夜!これは翼手です」
  小夜「ホントだ!わたし狙われてたんだ 恥はそれを知っていてあんなマネを…」
  ハジ「…そうあなたが考えてくれるのなら」
962名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 09:14:58 ID:KkHSV6hF
トントントントン・・・
宮城家の廊下をカイが自分の部屋へ向かおうと
小夜の部屋の前を通り過ぎようとした時、小夜の声が部屋の中から
廊下に響いた・・・。

小夜「私、こんなの見るのはじめてだから緊張するわ・・・。
   わりと時間がかかるのね・・・」
   「あっ・・・たちそう!たちそう!
    わぁ〜たった!たったよ」
   「へぇ〜起つとこんなふうになるんだ〜。
    すごーい これおいし〜い」
   「私もほしくなってきちゃった」

カイ「!?」
  「え・・・?なんだ今のは・・・・。まさか小夜が・・?
   いや・・そんなことより部屋の中は何が起きているんだ」
  「相手はいったい・・・そういえばリクの姿がさっきからいない
   まさか・・あのお子様のリクが・・・そんな俺より先に・・・」
  「くそっ!きになるじゃねーか」
  「どうする?いっそのこと開けてしまうか?」
  「ちょっとのぞくだけなら大丈夫だよな・・・・」
  「見るしかない!!!!!!!」

ガチャ

小夜「ふーたくん、すごいなぁ
  「私もほしぃ・・・・・あ、カイも見てみなよ
   ふーたくん かわいいよ」
カイ「・・・・え?」
TVのほうに目をやるカイ
TVアナウンサー「それではもう一度レッサーパンダのふーたくんが
        たった映像を見てみましょう。」

カイ「・・・・・・・・・・やってしまった」


963名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 09:37:21 ID:hPh0mn4u
カールはお星様になってしまいました。。。
この喪失感はなんだろう。・゚・(ノД`)・゚・。

しっかし、ディーヴァ×カールの吸血シーン、エロす
だれか書いとくれ
964名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 11:59:04 ID:LmZXRcTR
>>963
カール追悼にディーヴァ×カールで書いてる途中ですよ〜。
よく分かりましたねw

by鳥
965名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 15:35:50 ID:kznTYUQr
>>964
すげい楽しみです!
頑張ってくださいー。
966名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 23:30:29 ID:CDvp98fD
そろそろ次スレの季節ですね
967名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 00:12:33 ID:1cINkfgt
カイ×小夜です。

楽しく盛り上がるハヴィアの誕生会を抜け出し、小夜は一人薄暗いキッチンで佇んでいた。
皆とどう接すれば良いか、わからなかった。
以前と少しも変わらず、皆は仲間として自分を迎えてくれる。
それが堪らなかった。
ディーヴァ側との力の差は歴然としていて、自分といれば巻き添えをくらうことになるだろう。
もう誰も傷つけたくない…そう思って姿を眩ませた一年。
皆の元から離れることが正しい選択…。
わかっているのに、それなのに…誘われるがまま誕生会に出席してしまった。
小夜は混乱していた。
心の中で分たれた翼手としての自分と人間としての自分…。
氷の意思を貫くことは、人の心を残した小夜には容易なことではなく、
自らを翼手と理解していても、人のぬくもりは忘れることができなかった。
「小夜…ここにいたのか」
いつの間にかキッチンの入り口にカイが立っていた。
小夜は振り向かず黙って俯くと、カイは静かに沖縄時代の思い出を語り始める。
ジョージが突然ケーキを作ったこと…。
小夜の誕生日のつもりだったこと…。
ケーキ作りが失敗に終わってしまったこと…。
カイの言葉と共に頭の中に浮かび上がってくる沖縄で過ごした日々…。
あの頃、当たり前だと思っていた幸せが…今はもう手の届かないところにある。
そう思うと身を震わすような切なさが込み上げてきた。
「……代わりに、いっぱいご馳走が出てきた」
カイとは距離を置こうとしていたのに、ついカイの話に答えてしまう。
小夜の心は憔悴しきっていた。
本当は寂しくて寂しくて胸が張り裂けそうだった。
「お父さんもリクも私がいたから…私のせいで死んでしまった」
「小夜…」
「ゴメンね…カイ」
ずっと言えなかった言葉…。
小夜はテーブルに両手を置く。肩は小刻みに震えていた。 
長い前髪が顔を覆っていたためその表情を伺い知ることはできなかったが、
カイには小夜が泣いているように見え、思わず背後から抱きしめる。
「カ…イ……」
小夜は目を見開きすぐに離れようとするが、カイは強く抱きしめたまま離さない。
今の小夜であれば容易に振り払うこともできたが、カイの温かさにそのまま身を任せてしまう。
小夜の両目から止め処なく涙が溢れてきて、テーブルの上にぽとぽと落ちた。
968名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 00:13:29 ID:1cINkfgt
「そうだ…小夜…すべて吐き出すんだ…お前は一人で溜め込みすぎなんだよ」
カイは小夜の肩に手を置き自分のほうに向けると、小夜の伸びた前髪を掻き分ける。
涙に濡れた小夜の表情は、少し幼さを漂わせていた。
「やっぱりお前は小夜だ…。昔どおりの小夜だ…」
カイは小夜の髪をくしゃくしゃと掻き回すと、そのまま頭を胸に抱き寄せる。
小夜は抗うことなくカイの胸に顔を埋め、カイのシャツを濡らした。
ドクン…ドクン…ドクン…。
一定のリズムを刻むカイの胸の鼓動が心地よい。
カイが包み込むように小夜を抱きしめると、小夜はおずおずとカイの逞しい背に手を回した。
そのままお互いの体温を感じながら、固く抱き合う。
小夜は常に緊張させていた身体から力が抜けていくように感じた。
泣きつくし落ち着きを取り戻した小夜は、カイを見上げる。
「カイは変わったね。背も随分と伸びたし…」
「あれから…一年以上経つしな」
「カイは、どんどん大人になっていくのね」
「お前も…色っぽくなったじゃねーか」
小夜は頬を赤らめ視線を逸らす。
「こうやっていると…お父さんのこと思い出す…」
「俺とオヤジが似てるのか?ひでーな小夜。俺まだ十代だぜ…」
カイがおどけたように言うと、小夜は少し微笑む。
「なあ小夜…はじめて会ったときのこと覚えているか…」
「あまり…記憶がない」
「そうだったな…。あの頃のお前、赤ん坊みたいに何も知らなくってぼーっとしてたもんな」
「目覚めたばかりだったから…」
「可愛かったな…」カイは天を仰ぎぽつりと言う。
「一緒に暮らすことになって嬉しかったんだぜ…。今考えると大したことじゃあないが、あの頃
俺うまくいかないことばっかで、生きていくのが面倒っつーか、荒れてたからな…。
お前が来たことで俺は救われた。すっごく楽しくなった」
「カイ…私も沖縄で過ごした時が夢のように感じる」
「夢じゃねぇ、現実だ。俺はこんなに近くに…お前の傍にいるじゃないか…」
カイは小夜に顔を近づけ額と額を合わせる。
それだけで、離れていた一年間が埋まっていくような気がした。
969名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 00:14:44 ID:1cINkfgt
「小夜…」
カイは小夜の瞳をじっと見つめたままキスをしようとした。
すると小夜は慌てて顔を逸らし小さな声で言う。
「カイ…隣に皆が…」
「関係ねぇ…」
カイは小夜の顎を持ち上げると、唇を落とす。
「んっ…」
頭の芯がくらくらとするような情熱的なキス…。
小夜の腰が砕け倒れそうになるのをカイはしっかりと抱きとめ、繰り返し口づける。
小夜が潤んだ視線をカイに向けると、カイもまた切羽詰ったような顔をしていた。
二人は同じ気持ちだった…。
カイは小夜を軽々と抱き上げると、自室に飛び込む。
キスを交わしながら服を脱ぎ捨て、抱き合ったままベッドに身を落とした。
小夜の柔らかい胸に顔を埋め愛撫施していくと、その胸の突起は硬く立ち上がってくる。
カイが触れた部分から甘い官能が生まれ、小夜の全身を駆け巡っていった。
「んぁ…んん…」
小夜の押し殺したような声がいじらしい。カイは夢中になって小夜を貪っていった。
「カイ……」
小夜が官能を帯びた瞳でカイを見つめると、カイは長い指先を小夜の狭間に滑り込ませ、
しっとりと湿った秘部を指の腹でそっと撫でていく。
溢れ出したとろりとした蜜を全体に塗りこめるように動かし、ふいに中指を突き入れると
小夜は堪らず高い声で啼いた。
「ぁあんっ」
カイはそのまま指を前後にゆっくりと動かしていく。
じんじんとした甘い痺れが小夜を翻弄する。
「カイ…きて」
小夜の要求にカイは従う。カイもまた艶かしい小夜の姿に限界が近かった。
ひくひくと蠢いている小さな口に欲望の切っ先を穿つと、押し拉がれる衝撃に小夜は息を呑んだ。
圧倒的な力に小夜の細い身体が上へずり上がるのを、カイはしっかりと抱きとめ身を進めていく。
「カイ…カイ…カイ…」
小夜は魘されたようにひたすらカイの名を呼び続ける。
呼吸さえもできない圧迫感の中に、湧きあがってくる喩えようのない情欲…。
つながった部分だけでなく、身体もそして心までもカイで埋め尽くされていく。
…そんな錯覚に小夜は陥った。
970名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 00:16:03 ID:1cINkfgt
カイに抱かれていると、自分が自分でいられるように思えた。
「もっと…カイ…もっと」ひたすらカイを求める。
ーー小夜は自分が怖かった。
意識とは別の本能が解き放たれ、自分が自分でなくなることが…。
カイだけが…カイだけが…自分を人へと引き戻してくれる。
だから、自分に刻み付けて欲しかった。忘れないように…。強く…。
「小夜っ…」
小夜の求めに応じ、カイは腰の動きを早め小夜を突き上げていく。
狂おしいまでの感情すべてをぶつけるように…。
「ああぁっ…カイっ!!!」
「んんぁあ…小夜っ!!!」
小夜はしなやかな肢体をビクビクと痙攣させ絶頂に達すると、カイは小夜の最奥に熱を放った。
部屋に響くのは二人の荒い呼吸音だけ…。
二人ベッドの上に仰向けとなって、胸を上下させ呼吸を落ち着かせる。
ただただ心地良かった…。
小夜は身も心も満たされて、身体の奥底から力が溢れてくるのを感じた。
しばらく余韻に浸った後、小夜は身を起こしカイに宣言する。
「カイ…私、明日クリスチーナ島に行く。…ディーヴァを倒しに」
その声ははっきりとした決意を含んでいた。
「俺も行くよ…。俺…お前のこと守りたい…」
小夜はうれしかった。当たり前のように言うカイの優しさに絆されそうになる。
「……バカ」
思わず頷きそうになるのを押し止めて一言呟く。
「何でだよ…。俺だって少しは役に立つぜ」
「私はカイを失いたくない…一緒にいればきっとカイは傷つく…」
「俺は死なねぇ。信じろ…小夜っ」
カイの真剣な眼差しを小夜に向ける。
カイの言葉は根拠のないものであったが、小夜を信じさせる不思議な力があった。
「カイは待っていて…。私必ず戻るから…。だから…信じて」
小夜はカイの顔を覗き込むようにすると、両手でカイの頬を包み込み唇を合わせた。
「んっ…小夜…」
「カイ…私…」
小夜はカイの逞しい胸に縋り付く。そんな小夜が愛しくて堪らなかった。
「小夜…っ」
再び全てを忘れて抱き合うと、二人だけの官能の世界に身を投じていった。
971名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 00:17:06 ID:1cINkfgt
くすぐったさに目が覚める。カイが瞼を持ち上げると小夜が頬を触っていた。
窓の外を見ると、東の空が漸く白んできたころだった。
「ゴメン…起こしちゃったね」
小夜は黙って出て行こうとしていた。
全裸で気だるげに横たわるカイと異なり、小夜は既に身支度を整えている。
「…小夜…」
昨夜のことが思い出され、カイは少し顔を赤らめる。
お互いの名を呼びながら求め合い、何度も何度も絶頂に昇りつめた夢のような一夜…。
しかし、カイの腕の中で喘ぎ身悶えした少女は、いつもと変わらぬ表情を見せる。
小夜の首元に残された愛撫の痕とシーツにこびりついた残滓がなければ、
夢であったのかと思わせるほどであった。
「…もう…行くのか…」
「ん…」
「俺…お前のこと待ってるから…。お前が逃げても追っかけて必ず見つける…」
「カイ…」
小夜の目に涙が浮かぶ。
「小夜…愛している…。だから…死ぬな…」
押し殺した声で言う。カイの瞳もまた涙で光っていた。 
「ありがとう…カイ…」
小夜は涙でぐしゃぐしゃになった顔に笑みを浮かべカイを見つめる。
カイはたまらず小夜を引き寄せキスをしようとするが、二人の唇が重なろうとしたとき
いつの間にかドアの傍で控えていたハジが出発を告げた。
「小夜…時間です…」
「今行く…」
小夜は涙を手の甲で拭い取ると、冷徹な顔つきに戻る。
もうその表情にもう迷いはない。
ハジにブーツを履かせてもらい刀を受け取ると、すっくと立ち上がった。
そのきりりとした立ち姿は美しく威厳さえも感じる。
そのまま振り返りもせず、カツカツと足音を響かせドアから出て行った。
「ハジっ…」
カイは全裸のままベッドから身を起こすと、ドアを後手に閉めようとするハジを呼び止めた。
「小夜を…頼むな」
訴えるように言うと、ハジはドアの隙間からカイのほうを見て、少し微笑み答える。
「ご安心を…命にかえても…小夜は守ります」
カイは窓辺に立ち、朝日に向かって去っていく二人の後ろ姿をいつまでも見つめていた。

(おわり)
972名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 00:20:25 ID:KM4QZikU
>>971
リアルタイムktkr!超GJですた。
っつか自分もそこで妄想してたのですが完敗。
10分でラスカル化しそうなくらい禿萌えた。
973名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 00:39:45 ID:ZFObrecF
>>971
一言だけ言わせてくれ。

嫁 に 来 な い か ?
974名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 02:31:44 ID:9jDWyWxi
>>971
GJGJGJ!!!超すげええ
素晴しいモエをありがとう!!
975名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 11:39:43 ID:68NpBe8f
最近ソロサヤ・カルサヤどっちでもいいからムリヤリが読みたい
976名無しさん@ピンキー:2006/06/26(月) 12:10:46 ID:noiBV7JU
>>971
マジでGJ!
かなり萌えが充電されたよ…ありがとう。
977鳥 ◆xUwb17DM/g :2006/06/27(火) 01:15:52 ID:4iQXEe6A
お待たせしました〜。
カール追悼ディーヴァ×カールです。
狂気の人の心情って難しいですね…



青い薔薇(カール様追悼)


「カール、君に会って貰いたい女性がいる」

 僕が給仕として働いているナイトクラブの常連であり、友人でもあるソロモンがある晩そう告げた。会って貰い
たい女性? ソロモンは僕に自分の恋人を紹介したいと言っているのだろうか? 僕は彼に尋ねてみた。
「ソロモン、君の恋人を僕に会わせてくれるのかい?」
「ああ…そうだね。恋人、とも言えるかな。カール会ってくれるかい?」
 ソロモンは軽く俯き、僕の問い掛けに少し含みのある言い方で答えた。恋人ではないのか? しかし、ソロモン
の表情から察するに、きっととても大切な相手には違いないだろう。兎も角、僕はその女性に会ってみようと思う。

ソロモンの大切な女性に興味があったから。
「いいとも。君の大切な女性に会わせてくれ」
「そう。良かった。では、明日、君の家に迎えに行くよ」
 僕の返事を聞くとソロモンは、何故か安堵したような表情を見せた。だけど、それは一瞬のことで、直ぐに何時も
の柔和な微笑に変わっていた。
 明日、僕はソロモンの大切な女性と会うことになった。ソロモンの態度に多少の不信感を覚えたが、それは気の
せいだと自分に思い込ませ忘れることにした。

 翌日の昼頃ににソロモンは迎えに来た。誘われるままに自動車に乗り、彼の住む屋敷に向かった。
「着いたよ」
 僕は広大な庭園の奥に立つ屋敷の美麗さに目を奪われた。ソロモンの後を案内されるままに僕は着いて行く。
 屋敷の扉が開かれ、中へ入ると屋敷の主、ゴールドスミス家の当主アンシェルが出迎えてくれた。
「ようこそ。カール君。君の事はソロモンから聞いている。今日は君にとって特別な日となるだろう」
 ゴールドスミスとはソロモンの血族だ。その当主が出迎えてくれると言うことは、このアンシェルの娘がソロモン
の恋人なのだろう。
 だが、僕は、ふと疑問に思った。今日が僕にとって特別な日とはどういうことなのか。ソロモンの恋人に会う日が
僕にとって特別な日というのは何か違う気がする。他にも何かあるのだろうか?
「カール君。さぁ、我らが主ディーヴァに会わせてあげよう」
 アンシェルは顔に笑みを浮かべ言った。ディーヴァ…それがソロモンの恋人の名か? しかし、アンシェルは主
と言った。ゴールドスミス家の主はアンシェルではないのか。
 何か不に落ちない事が多いことに気がついたが、ここまで来てしまったのだから、この家の主に会おう。いや、こ

のまま帰るわけにはいかない雰囲気が周囲に漂っている。アンシェルの言葉に従うしかないようだ。
978鳥 ◆xUwb17DM/g :2006/06/27(火) 01:16:51 ID:4iQXEe6A

 長い廊下をアンシェルとソロモンの後ろを逸れないように着いて行く。僕は屋敷の中庭に面した日当たりの良い
部屋に通された。
 そこには、長椅子に身体を横たえ気だるげに目を伏せている少女が居た。彼女がソロモンの恋人なのか?
「ディーヴァ。先日お話した者を連れてまいりました」
 アンシェルは恭しくディーヴァと言う名の少女に語りかける。
「…アンシェル、その子が次の?」
 ディーヴァはゆっくりと身体を起こし、とろんとした瞳で僕を見つめる。綺麗な少女だ。だけど、僕は彼女に
何か得体の知れないものを感じた。背筋が粟立つような、そんな感覚だ。
「はい。彼に、カールに貴女の血を分け与えて欲しいのです」
 アンシェルは何を言っている? ディーヴァの血を僕に? どういうことだ?
 僕が何が何だか分らずにいると、自分の前方に居た筈のディーヴァは何時の間にか背後に立っていた。
「なっ?!」
 突然、背後にディーヴァが立っていた事に驚く僕に、ソロモンは何時もの柔和な笑みとは違う、冷たい微笑を
その整った顔に浮かべ、僕に言った。
「君は選ばれたんだよ。僕達の未来の礎に」
「ソロモン! どういうことだ?」
 ソロモンの言葉に、僕はとても恐ろしいことに巻き込まれたことを知った。ソロモンの言葉に怒気を込めて僕は
叫ぶ。彼とアンシェルに説明を求めたが、彼らからは答えは返ってこなかった。変わりに、僕の首筋に冷たい
指先が触れる。
「ひぃっ!」
 情けなくも、声を裏返らせ悲鳴を漏らしてしまった。ディーヴァが僕の首筋に触れたのだ。背筋に嫌な冷たい
汗が流れる。彼女は軽く僕の首筋に触れているだけなのに、抗うことが出来ない。僕は石化の呪いを受けたように
動けなくなってしまった。
「ふふっ……貴方、美味しそうね。アンシェル、構わない?」
 ディーヴァは僕の首筋に顔を寄せ、軽く笑いながらアンシェルに何かの許しを請うた。僕にはディーヴァが何を
考え、何を言ってるのか理解できない。ただただ、恐怖に囚われていた。
「ディーヴァ、それが貴女の望みなら」
「ふふふっ。ふふっ…それじゃ…」
 アンシェルはディーヴァの望みに否やを唱えるつもりなどなく、彼女も勿論、自分の望みを阻まれるなど思っても
いないようだった。
「あっ! ぁあっ! っつ!!」
 彼女の笑い声と吐息が首筋に掛かる。首筋に柔らかな唇が触れた瞬間、毒針を打ち込まれたような激痛が走る。
 痛みは一瞬だった。次に僕を襲ってきたのは、雲の上に身体が浮くような感覚。身体の末端から体温が奪われ
凍り付いていく感覚だった。
 そして、僕は…僕の意識はどこか遠くへと向かい、次第に眼前が暗闇に閉ざされていった。
979鳥 ◆xUwb17DM/g :2006/06/27(火) 01:17:37 ID:4iQXEe6A

 僕は何をしているのだろう? 目覚めた時に最初に思ったことは、何故、僕は見知らぬ天井を仰ぎ見ているのか、
ということだった。はっきりと、そう思ったのでなく、ぼんやりとそんな風に思っていた。
 そんな僕を覗き込む顔があった。ソロモンだ。
「やぁ。カール。目覚めたようだね。気分は?」
 ソロモンの顔を見た瞬間、僕は自分の身に起きたことを思い出した。
 そうだ。僕はディーヴァと言う少女に首筋を噛まれ、血を吸い尽くされたのだ。意識が遠退き、視界が暗転した
時に僕は自分の命の火が消えるのを感じた。なのに、今現在こうして僕は生きている。どういうことだ?
「ソロモン! 貴様、僕に何をした!」
 僕は跳ね起き、ソロモンの襟首を掴み上げ問い質した。
「カール。君は僕達の仲間になったんですよ。ディーヴァのシュヴァリエになったんです。君の身体は人のそれとは
異なるものとなり、我々翼手族のものとなった。不老不死の翼手族として生まれ変わったんですよ」
 翼手族の仲間だと? ディーヴァのシュヴァリエ? こいつらは不老不死の化け物だというのか? そして僕は
その仲間にされたのか。
 僕はソロモンの言葉に絶望した。僕は、不老不死になることなど望んではいなかった。僕は己の意思を踏みにじ
られた気持ちで一杯で悔しくて涙がでそうだ。悔しくて腹立たしくて、両手を力いっぱい握り締め、爪が食い込み
掌が傷つき血が流れた。
「っ?! これは…」
 その傷口はものの数秒ほどで塞がり跡形もなく消えてしまった。僕は、思い知った本当に人ではなくなって
しまったんだと。そのことに衝撃を受けていると、無邪気な笑い声と明るい声が僕の名を呼んだ。
「あら、カール。目が覚めたのね。ふふっふふふっ…一緒に遊びましょう」
 声の主はディーヴァだった。子供のように笑い、僕の手を取るとベッドから立ち上がらせた。そして部屋の中央
まで手を引かれていくと、僕と向かい合い踊りながら彼女は歌を歌い始めた。
 なんて、流麗な歌声なんだろう。僕はこの世のものとは思えない神々しさを感じさせる、ディーヴァの歌声の
虜になった。僕を化け物に変えたのはディーヴァだ。しかし、彼女の歌声は僕の心を惹きつけて離さない。
「ディーヴァ…」
 僕はディーヴァの歌声に酔いしれ、うっとりと彼女の名を呼ぶ。
「そうよ、カール。私はディーヴァ。ふふっふふふふっ」
 涼やかな笑い声。無邪気な笑顔。そして神の楽の音のような声で歌を歌い、同じ声で僕の名を呼ぶディーヴァ。
気がつけば、僕はディーヴァの歌だけではなく、彼女の全ての虜になっていた。

 僕がディーヴァのシュヴァリエとなってから、程なくしてアンシェルから僕が何故、選ばれたのか、その理由を
教えられた。
 シュヴァリエの種としての研究目的の為に、僕はディーヴァのシュヴァリエにされたのだ。アンシェルは自分達が
なんであるのか。潜在する能力、身体の構造、思考について調べる検体が欲しかったのだ。その実験体が僕だと言う


 その事実を知らされた日から、僕はアンシェル達の実験材料としての日々が始まった。来る日も来る日も、意識の
あるまま身体を裂かれ、血を流し続けた。僕は、生きながら身体を解剖される毎日だった。
 どんなに切り刻まれても死ねぬ身体。しかし、苦痛は人であった頃となんら変わらない。身体に受ける苦痛は
心にも及んだ。耐え難い苦痛にのた打ち回る日々。
 そんな日々でも、僕は幸せだった。ディーヴァが居たから。
 ディーヴァは、日毎夜毎に僕を訪れて歌を歌ってくれた。無邪気な微笑を見せてくれた。それだけで僕は幸せ
だったんだ。
 所が天にも昇るような幸せが僕に訪れた。
980鳥 ◆xUwb17DM/g :2006/06/27(火) 01:22:17 ID:4iQXEe6A

 ある夜、ディーヴァは僕の元を訪ねてきた。気まぐれなディーヴァであったが、僕の部屋を訪ねてくるのは
既に日課になっていた為、何時ものように迎え入れた。
 だけど、その日に限ってディーヴァの様子は何時もと違っていた。何時もの無邪気な笑顔はなく、どこか怪しく
微笑んでいた。
「ディーヴァ?」
 僕が、彼女の名を呼ぶと、ディーヴァの瞳が青く光を放った。
「ふふっ…カール……今日はとってもいいことしてあげる」
 ディーヴァは怪しく青く光る瞳で僕を見つめる。ゆっくりと僕のほうへと歩き近付いて来る。そして、身体が触れ
合うほどの近さまで来ると、ディーヴァは背伸びして僕の首に腕を回し、唇を寄せてきた。
 ディーヴァは唇を重ね合わせながら、身体を密着させてくる。初めは首に回されてた腕が下に降り、僕の衣服を
脱がせ始めた。上着を剥ぎ取ったところで、唇が離れた。ディーヴァは相変わらず怪しく微笑んでいる。
「カール…」
 再び身体を寄せてきたディーヴァは僕の首筋に唇を寄せ、軽く吸う。彼女の白く華奢な手がシャツのボタンを外し
胸元へと忍び入り、さわさわと撫で回す。僕は、ディーヴァが何を欲しているのか悟った。
「…ディーヴァ…それが貴女の望みなら…」
 僕は、ディーヴァの愛撫に喘ぎながら望みに答えようと、彼女の背に手を回し、ドレスのファスナーを下げ脱がせ
た。
 すとん…とドレスが床に落ちた。目の前に現れたのは、白く滑らかな裸体だった。ディーヴァは下着を着けては
いなかった。初めから、僕と情を交わすつもりでいたんだ。そう思うと僕の激情はいや増し、股間のモノは焼け
ように熱を持った。
「ディーヴァ…」
 僕はディーヴァをベッドに優しく寝かすように押し倒した。彼女の白い肢体を撫で回し、無数の口付けで愛撫した。
僕が愛撫を始めると白い肌が次第に赤みを帯び薄紅色に変わっていく。なんて綺麗なんだろう…。
「あっ…いいわ…カール…ぁあっ!!」
 ディーヴァは僕が触れる度に、身を捩り喘ぐ。彼女の喘ぎ混じりの吐息は、甘く艶やかで僕を刺激する。僕は
ディーヴァの禁断の場所へと恐る恐る触れる。そこは、ねっとりとした蜜で潤い僕を待っているようだった。
 僕は堪らなくなり、ディーヴァの花蜜を味わおうと秘花にむしゃぶりついた。ディーヴァの蜜の味は甘酸っぱく
僕を捕らえて離さない。花弁を開き花芯を舌で舐め上げるとディーヴァの身体は跳ね上がる。そして麗しい声で鳴く。
「ふっ…んあっ! んっはぁっん! あぁっん!!」
 ディーヴァが鳴くと花芯の奥から蜜が溢れ、僕を誘う。僕の股間は最早はち切れそうだ。耐え切れなくなった僕は、
衣服を一気に脱ぎ去り、ディーヴァの肢体へ覆い被さった。
「ディーヴァ…」
「カール…早く…私の中へ…」
 潤んだ瞳で僕を見詰めながらディーヴァは、僕の股間の熱いモノに触れる。ああ…ディーヴァが僕を待ち望んでい
る。
早くディーヴァの望みを叶えて差し上げなくては…。
981鳥 ◆xUwb17DM/g :2006/06/27(火) 01:23:27 ID:4iQXEe6A
「ディーヴァッ!」
 僕は一気にディーヴァの中へ進入した。
「は…あぁんっ!」
 ディーヴァは僕の背に腕を回ししがみ付きながら、僕を受け入れてくれた。
「ディーヴァ…嗚呼…ディーヴァ…はっ…ぁあっ」
 愛しいディーヴァの名を何度も何度も呼びながら僕は、彼女の身体に僕自身を熱く激しく突き刺した。僕が腰の
動きを早めると、ディーヴァもそれに合わせるように腰を振る。互いに快楽を貪るように腰の動きを合わせる。
 僕が欲望の限界に達しようとするまでに、ディーヴァは何度も達していたようだった。途中、何度か意識を手放し
中空を見詰めていた。だが、思い切り奥を突き上げると、ディーヴァの意識は舞い戻り、そしてまた僕を感じて
嬌声を上げ痴態を見せてくれる。僕は嬉しくて、ディーヴァが意識を手放す度に、ともすれば乱暴なほどに彼女の
奥を突き上げた。
 そんなことを繰り返していたが、僕もとうとう限界を迎えた。これ以上は堪えきれない。僕は、内に秘めた激情
の全てをディーヴァの中へと放ち果てた。
「ディーヴァ! ああっ!」
 僕の気持ちに答えるように、ディーヴァは僕の腰に足を絡ませて身体を抱き締め、全てを受け取ってくれた。
「カールッ! あっ! うんっ! ああぁーっ!!」
 ディーヴァは一頻り歓喜の声を上げると完全に意識を飛ばし、恍惚とした表情を浮かべていた。
「嗚呼…愛しいディーヴァ…僕の愛は…貴女のものだ」
 僕は快楽の頂上へ上り詰めぐったりとしているディーヴァを抱き締め、彼女への愛を誓った。そのとき、僕の
目からは涙が零れた。女々しい奴だと自分でも思う。だが…僕は嬉しかったんだ。彼女のシュヴァリエになって
初めて、心の底から良かったと、そう思ったんだ。

 一度、情を交わした僕達は、それからも毎晩のように互いの身体を貪り愛しあった。僕は至福の時を過ごしていた。
 ディーヴァが僕の愛を受け入れてくれる。それが僕の全てだった。苦しく辛い実験の日々もディーヴァとの愛の
日々があれば耐えられた。実験すらもディーヴァとの愛の証のようで僕は嬉しくすら思い始めていた。
 僕はディーヴァを愛している。そしてディーヴァが僕に愛を与えてくれると思っていた。
 だけど、僕は忘れていたんだ。ディーヴァが奔放で気まぐれな性格だということを。あれほど熱く、愛し合った
日々が嘘のようにディーヴァは僕の元から離れて行った……。
 後に残ったのは……空虚なこの身だけ。あれほど、ディーヴァと僕を繋ぐぐ証だと思えていた実験も初めの頃の
ようにただの苦痛に満ちたものなっていた。
「ディーヴァ…何故、僕から離れていってしまったんだ……。僕は、貴女にとって要らない存在になってしまったのか…」
 ディーヴァが去って行った後の僕は鬱々として日々を過ごしていた。何時も思うのはディーヴァのことばかり。
 しかし、ディーヴァは最早、僕に愛を与えてはくれない。僕は次第に心のバランスを失い、それでも何とか
バランスを取ろうと必死に足掻いた。失った、片割れを埋める何かを求めた。
 そして、それを見つけた。
「SAYA…ディーヴァと対を成す存在。翼手族のもう一人の女王。彼女なら…僕を…。そうだ! きっとSAYA
なら僕を受け入れてくれる! 僕の愛を受け取って、そして僕を愛してくれるはずだ!!」
 僕は、ディーヴァの双子の姉であり、敵でもあるSAYAに己の失った心の片割れを見出した。
「SAYA! 待ってておくれ! 僕は、きっと君に逢いに行く!!」

 ……SAYAは僕の心を満たしてくれるだろうか…


終了


ラストがちょっと無理やりな感じがしないでもないですがお許しを。
で、ここでちょっと予告など。
先日、投下した小夜×ジョエルを勝手にmy設定でシリーズ化w
タイトルは「狩りの夜」
アニメ本編が世界を渡り歩きながら翼手を狩るなら
こっちは男の間を渡り歩きながら子種を求めるという設定でw
投下は「小夜×やさぐれデヴィッド」「小夜×カイ」「小夜×ジョエル再び」
「ハジ×小夜」「ソロモン×小夜」「アンシェル×小夜」の順で行こうかと。
時期は未定ですが、気長に待っていただけると嬉しいです。
ではこの辺で。
982名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 01:35:49 ID:jx9VV//w
おぉGJ!!
シリーズの方も全裸待機でいきますよ
983名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 01:41:41 ID:XlG6IHJo
鳥さん や ら な い か
シリーズも烈しく期待してるよ!全裸で!
デヴィ小夜なんて初めてだよ(;´Д`)

さて、自分も2本書いてるので新スレはじめには連投するかも。
その前に保管庫だな…新スレに間に合うかな('A` )
984名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 02:44:11 ID:5d+HBsrU
GJ!
カール好きの俺の心に火がついた
985名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 15:04:44 ID:yxw96hk5
鳥さんGJ!
カールよ安らかに。

シリーズも楽しみにしてますよ!
986名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 19:16:52 ID:sP2NowsF
GJ!!
デヴィ小夜、アンシェル×小夜超wktk
987名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 22:54:42 ID:VYYvXG/R
鳥さんGJ!!

貴方様は神です!!

シリーズも楽しみにしてますよ!!

自分は特にソロサヤが楽しみ…
988名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 00:14:23 ID:wqZ9f6Rc
俺もデヴィ小夜とアンシェル×小夜たのしみ
989名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 00:16:40 ID:UA1DfX2t
次スレまだ?
990名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 00:33:17 ID:QkB17X3c
もう立てるの?
991名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 00:37:52 ID:QkB17X3c
992名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 02:22:22 ID:4MCNB7KG
>>991
乙です!
保管庫は日付が木曜になる頃までにURLをうpします。遅くなってゴメソ
993名無しさん@ピンキー
ソロモン「ほら。小夜、気持ち言いかい……?」
カール「アッー!」
ソロモン「やべっ!間違えた……。でも、これはこれで……」
カール「アッーアッー」