■■■ 母乳・搾乳専用エロパロスレ ■■■

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152かつてどこかの兵器スレで見つけたもの投下
 十六夜月が照らす大西洋。
 海原は凪ぎ、同じ海のどこかで今しも戦闘が繰り広げられているのが信じられないほどに穏やかだ。
 その死んだように静かな海面に突然、すーっと一本の棒のような物が生える。
 先端にはめ込まれた数枚のガラスから、明らかに人工物と判る。
 それはくるりくるりと人が何かを探して頭を巡らすのと同じように回転し、暫くそうしていたかと思うと、現れた時と同じように唐突に音も無く沈んでいった。
 代わりに、深く青い水の中から一人の美女が姿を現した。

 潜望鏡を装備した司令塔が静かに海水を押しのけて、軍用艦とは思えない程穏やかに浮上してくる。
 司令塔がちょこんと乗った水泳帽の下、アップにまとめた金髪に纏わりついていた海水がポタポタと滴り落ちる。
 海面から出るにつれ、時ならぬ洪水が彼女の顔を洗っていく。
 次いで現れた大きな胸元や引き締まった腹の上も、小さな濁流と化した海水が流れ落ちていった。
 大幅に拡張された胸部船殻が従来のZ型用規格品に収まりきらない為に、Z型用の各部を裁断しなおした特製のワンピースタイプの水着。その特徴的な外観から、彼女がドイツ海軍のUボート]W型であると分かる。
 水に濡れた厚ぼったい濃紺の生地が、月光を照り返して艶かしく光る。
 紺色の布地に身体を押し込んだUボート]W型は腹部の辺りが見えるまで完全に浮上すると、数度頭をフルフルと振って髪に未練がましく絡み付いている水を切った。着けていた水中ゴーグルを額に押し上げると、隠されていた目元が露わになる。左の泣きホクロが色っぽい。
 彼女は目を瞑り、上半身を軽く反らせて深呼吸する。
「んーー」
 潜航中では得られない澄んだ空気が胸一杯に流れ込んでくる。
 ただの空気が、どんな美酒にも勝るとも劣らなくなる瞬間。
「…っはぁ。空気が美味しいわ」
 大きく息を吐いた拍子に]W型の豊かな胸が、たゆん、と揺れた。
153名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 13:43:21 ID:eLwyH/iF
 ]W型が身に付けているのは紺色をしたシンプルなワンピースタイプの水着。内側から大きく押し上げられ、激しい起伏を見せるその胸元にはゼッケンが縫い付けられている。
 その白地のゼッケンには、黒い字で『U-460』と艦番号が大書きされていた。
 U-460は正式には]W型の形式名を与えられている内の一隻だが、彼女は実際には別の名称で呼ばれる事の方が多い。
 その名もミルヒクー。
 ドイツ語で"乳牛"の意を持つその単語は、彼女の容姿と、彼女とその姉妹達にしか出来ない特殊な任務を如実に反映した愛称であった。
 彼女達は自衛用以外の一切の武装を持たず、その拡大された船殻一杯に燃料を始めとする補給物資を積んで、本国を遠く離れて戦うUボート達に補給を行う特殊なUボートなのである。
 そしてU-460は今も自分の任務を遂行するべく、浮上してきたのだ。

「まだ来ていないのかしら?」
 ぐるりと頭を巡らすが、そこにはただ月光冴え渡る夜の大西洋が広がっているだけだ。
 気象条件は良好、雲量も少なく視程は長い。
 ミルヒクーはおっとりとしたタレ目を細めて遠くまで見ようとするが、しかし、どんな船影も機影も一つも見えなかった。
 辺りはただ静かな潮騒の響きに満ち、ミルヒクーの体に波が打ち寄せては帰るチャプチャプと言う音が聞こえるだけである。
 嫌な予感がミルヒクーの脳裏を過ぎる。
(…大丈夫、よね)
 逆探知を恐れて無線封鎖した状況下、離れたUボート同士は密に連絡を取り合えない。
 会合地点と時刻は、浮上航行中に受ける司令部からの通信でお互い知ってはいるが、本当に会えるかどうかはその場についてみないと分からない事がほとんどである。
 前回の定時通信、陸上からのひどく頼りないか細い電波はトラブルの存在を伝えては来なかった。が、その後で何かしらのトラブルに見舞われたとも限らない。傷ついたりしていれば間に合わないし、沈められていれば会う事が出来るのはヴァルハラだろう。
 這うようにしてゆっくりと時間が進み、ミルヒクーの中でじりじりと焦りだけが募っていく。
 真綿で首を締められるような焦燥。
 敵に発見されるとも知れない緊張。
 いつもこうしてお腹をすかせているであろう前線で戦うUボート達、彼女の可愛い小さな子供達の無事を信じ待つのがミルヒクーの常であった。
「お願い、早く来て頂戴」
 祈りにも似た内心の焦りが声に出た瞬間、ミルヒクーの背後の海面が爆ぜた。
154名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 13:44:50 ID:eLwyH/iF
「おかーさんだー!」
 崩れ落ちる水柱の中、身体中から水の粒を滴らせ飛び出してきたのは一隻のUボート、ZC型。
 最大船速アップトリム最大で水中から浮上して来た勢いもそのままに、ミルヒクーの背中に飛びつく。
「え?え?きゃあぁぁぁ」
「おかーさんだ、おかーさんだ、おかーさんだー!」
 脳天気な声ではしゃぎながら、ZC型はミルヒクーの背後から覆い被さるようにして抱きついた。
 抱きつきながら細い両腕を一杯に伸ばして、ミルヒクーの正面の側で一番出っ張っていて非常に掴み易い形状になっている部分に手を回す。
 そしてZC型はよりしっかりと自分の体をミルヒクーに固定する為に、全ての男が羨むであろう行動に及んだ。
 むにゅ。
「あん、いや!ちょっと止めなさい。そんなトコ掴んじゃ駄目ぇ」
 奇襲を喰らったのといきなり胸を掴まれたショックに戸惑い、見かけの年齢の割りに可愛らしく悶えるミルヒクーに構わず、ZCは変わらず「おかーさん」と呼び続けて甘える。
 ミルヒクーもそれなりに必死に振りほどこうとはするが、彼女のおっとりした動きではじゃれあっている風景にしか見えない。
 そこへ増援が加わる。
 ミルヒクーの眼下の海面からすーっと、音も無く一対の小さな手が伸びてくる。
 ぐにゅ。
「いやん。もう何なのぉ!」
 絶好の支点を得た両腕にクッと力が篭り、海中に残っていた身体を引きずり上げた。
「ZCちゃんばっかり…ずるいの」
 ZCとは対称的にごく静かに浮き上がって来たのも、またUボートであった。
 ZCと似通った体つきをしており、これまた同じような紺のスクール水着に身を包んではいるが、ZCよりも僅かに大きくて少しだけ柔らかい体のラインから少女が\C型と分かる。
「おかーさん、会いたかったの」
 ミルヒクーの腹部に抱きついて、幸せそうに目を閉じて顔を擦りつける\C。それはまるで子猫がするような仕草で、ゴロゴロと喉を鳴らす音が聞こえてきそうである。
「ZCに\C…。良かったわ。あなた達、無事だったのね」
 子供達の姿を確認し安堵の表情を浮かべるミルヒクーだったが、随分と唐突な登場の仕方をする二隻に少しばかり頬が引き攣るのは止められなかった。
 困り果てるミルヒクーを他所に、再会を喜び無邪気に甘える二隻は自分達が満足するまで彼女を離そうとはしなかった。
「ああん。もう、あなた達、いい加減にしなさぁい」
155名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 13:45:32 ID:eLwyH/iF
 暫らくの間、存分に甘えてからようやくミルヒクーを解放した二隻は次の欲求を解決する為に騒ぎ始めた。
「おかーさん、おっぱいおっぱい〜」
「お腹…空いた」
「はいはい」
 雛鳥の如くピーピーと催促する二隻に苦笑し、ミルヒクーは補給体制に移った。
 左腕で両の胸を下から掬い上げるようにして支える。周りから圧力が加わって寄せられた事でZCと\Cの目の前の谷がより一段と深さを増す。
 そうして二の腕と身体で水着を挟んでおいてから、右手で左の肩紐を外す。
 続いて、右の脇を締めて左右を変える。思わぬところで中身が零れ落ちないように注意しながらゆっくりとした動作で腕を入れ替え、反対側も同じようにして外す。
 雪のように白い撫で肩が露わになる。ストラップで締め付けられていた場所が、僅かに赤い。
「ん」
 締めていた脇を緩める。
 それはまさに解放と言った感じだった。内に篭められた圧力がスクール水着を押しのけて、ぶるんとミルヒクーの胸元が肌蹴る。
「「わぁ…」」
 基地の男ども全てを魅了してやまない見事に熟れた水蜜桃が、二人の少女の眼前に現れた。
 その瑞々しさこそ水蜜桃と言うに相応しいが、その大きさを言うには控えめに過ぎるだろう。
 圧倒的な質量感を伴うそれらは西瓜かメロンのようである。
 自らの重みに負けて垂れ下がる事も無く、過酷な軍務に就き鍛えられたミルヒクーの乳房は美しくふくよかな曲線を描いている。
 豊かに実った果実の頂点からは綺麗な薄紅色をした乳首がチョンと突き出しており、その周りには同じような色の大きめの乳輪が広がっている。
 果実どころかまだ花も咲かない蕾であるZCと\Cは、そんなむしゃぶりつきたくなるような乳房を羨望の眼差しで見ていた。
「いいわよ。さ、おいでなさい」
 同性の物とは言え無遠慮な視線が刺さるのを感じ、思わず頬を染めたミルヒクーが二隻を招く。
「はーい。いただきまーす」
「…ます」
 底抜けに明るいZCとそれと対称的な\Cの二隻は挨拶もそこそこに燃料補給を開始する。
 ZCが右、\Cが左に回り、それぞれミルヒクーの乳首を口に含んだ。
 舌と唇の刺激を受けて、たちまち張りつめた胸の先端から白い燃料が流れ出す。
 この行為こそがミルヒクーの任務であり、彼女の存在理由であった。
 無心に燃料を補給するZCと\Cの細腰に手を回し、そっと抱き寄せれば左右の腕それぞれに確かな温もりと重みが伝わる。
 こくこくと乳を吸われる心地よさに身を任せ、ミルヒクーは静かに目を閉じた。
 彼女は任務を無事に遂行した達成感と、それ以上の幸福感に包まれていた。
 この直後、自分を襲う運命など露ほども知らずに。
156名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 13:46:10 ID:eLwyH/iF
「くふん…」
 ミルヒクーが異変に気付いたのは、自分の口から鼻にかかった切ない吐息が微かに漏れた時だった。
 自分がどう言う種類の声を出したのかに気付き、北大西洋の冷水を浴びたかのようにどっと頭の中が冷える。数瞬前まで感じていた心地良さなど吹き飛んでいた。
 ミルヒクーはZCや\Cとって「おかーさん」だ。
 無論、人ならぬ身であるからには実の親子である筈がないが、戦場と言う非日常で培われた濃密な絆は血よりも濃い。
 そして何が原因であれ、子供達を守り育む立場にある「おかーさん」がまだ幼い子供達に己の痴態など見せる訳にはいかない。そうミルヒクーは思っていた。
 どうか気付かないでいて、と祈りつつ目を開けばこちらを伺う二つの幼い顔と目が合った。
 好奇心を隠そうともしない、悪戯っ子その物と言った風情の視線二対がミルヒクーを見つめていた。
(聞かれた?!)
 焦りの表情を浮かべるミルヒクーに先んじて、ちゅぱっと乳首から口を離したZCがとんでもない一言を言ってのけた。
「おかーさん、気持いい?」

「なっ…あっあなたは、なにを言って」
 ミルヒクーの混乱は最高潮に達しそうだった。
 が、それでもなんとかZCの放った言葉の意味は理解できた。彼女は「気持いい?」と尋ねた。つまりはミルクヒー自身を気持ち良くしようと言うのだろう。
 だけれども、どうして?何の為に?
 頭の中がぐるぐると渦巻く疑問符で埋め尽くされそうになっているミルヒクーに、ZCが更に話し掛ける。
「えっとね、\Cちゃんと二人で考えたの」
 ちらっと視線を向ければ、まだ乳首に吸い付いたままの\Cがこくんと小さく首肯する。
「いつも大変なお仕事をしてるおかーさんに何かお返しをしようって」
 わざとやっているのか、ZCの口から肝心の答えはなかなか出て来ない。
「でもね、お返ししたくってもあたし達は何も持ってないし〜」
 二隻でとっても悩んだんだから、とわざとらしく可愛い眉間に皺を寄せて悩む顔を作ってみせる。
「でね、おかーさんのおっぱい吸ってる時ってぽわ〜って風になって気持ちいいの。だから、おかーさんにも同じように気持ち良くなって貰おうって\Cちゃんと相談したんだ〜。
 こういうの、カラダで返すって言うんだよね?」
「あ…あなたは何を言ってるのか分かっているの?!それに、どこでそんないけない言葉を覚えてきたの!」
 咎めるミルヒクーの言葉も意に介さない。
「二人でたくさん練習したから」
 \Cがちゅぱっと音を立てて乳首から口を離し、緩やかに口角を吊り上げてミルヒクーに微笑みかけた。
「おかーさんもたくさん気持ちよくなってね」
 向日葵のような笑顔でZCが言った。
157名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 13:48:46 ID:eLwyH/iF
宣戦布告は成された。準備攻撃も終わり、本格的な攻勢が始まる。
 先ほどまで無心に乳を吸っていた二つの小さな口は、今や明確な意思を持ってミルヒクーの乳房を責め立て、彼女の性感を昂ぶらせる為に動いていた。
 ZCと\Cは木陰に咲く花を思わせるその可憐な唇をゆっくりと近づけ、ちゅっと同時にミルヒクーの胸の先端にキスをした。
 おはようの挨拶のように軽く。小鳥が啄ばむように何度も。
 唇が触れるたびにミルヒクーの身体を電流にも似た何かが駆け抜ける。独りでに肢体がびく、びくと蠢き、それに合わせて豊かな膨らみもたゆたゆと揺れる。
 二隻が同時に乳首を口に含んだ。
「んんッッーーーーー!!」
 ウルフパックで船団を襲う時さながらに連携の取れた動きに、たまらずミルヒクーが声を上げる。
 艶めかしく身をくねらせるミルヒクーを上目使いに見ながら、二つの幼い唇による愛撫は徐々に激しさを増していった。
 舌の腹の部分で乳首の麓から頂まで大きくぺろりと舐め上げる。
何回も何回も、繰り返しゆっくりと舐めたかと思えば、尖らせた舌先で先っちょをくりくりと捏ね回す。
そのまま乳頭に埋もれさせるように舌で強く押し込んでは離し、反動でピンと勃った所をちゅくちゅくと吸い上げてやる。
「んっ、んっ、あっ、はぁぁ…ん!」
 舌を絡めてリズミカルに吸いたてれば、尖った乳首からはたちまちじゅわっと母乳が染み出し、口内に溢れたミルクを二隻は嬉しそうに喉を鳴らして飲み下す。

 二隻の舌使いも巧みであったが、ミルヒクーも母港を出発してから長い航海をして来ていた。
その間に内に溜まった打ち消しがたい衝動を発散させる為に、広い海原の真中で波に身を任せつつ自分を慰めたりもしていたが、それもごく稀であり脂の乗った肢体は
収まってくれてはいなかった。
 そんな、所謂、溜まった状態だったから堪らない。
 一度点いた快楽と言う火は、燎原に広がる野火の如くあっという間に理性を焼き払おうとしていた。
158名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 13:50:34 ID:eLwyH/iF
「やっ、はぁっ、やめなさい、二人とも。こんな事しちゃいけません…ぅんッッ」
 その言葉とは裏腹に、早くも快感を求め始めているミルヒクーの熟れた身体。
 表面的にはどんなに否定しても、否応無しに身体が反応してしまう。
 母親代わりとしての理性と、女としての本能の板挟み。
 こんなはしたない事をする子供達を叱らなければと言う思いと、恥も外聞も無く思いのままに存分に快楽を与えられたいと言う欲望が交錯する。
 ミルヒクーの葛藤を知ってか知らずか、ZCと\Cの舌は執拗に両の乳首を舐め上げる。
 苦悶と快感の色を同時に刻む顔。時折、びくりと震える上気し始めた肌蹴られた肩。
 吸い付くように滑らかで、しっとりと汗に濡れる餅肌。
 眉根は切なそうにしかめられ、半開きになった紅い唇からは荒い吐息が漏れる。
 若葉のようなZCや\Cには醸し出す事の出来ない、匂い立つような色香に溢れていた。
「や、あっ…ぁん!やっやめなさい、も、やめ…はぅん!やめてぇ」
 懸命に噛み殺そうとしても、はしたない声が止まらない。それでもミルヒクーは荒い息の下から何とか二隻を止めようとする。
 が、儚い抵抗は新たな攻撃の呼び水となる。
「そんな事言ってもおかーさんのココ、こんなにピンピンだよ?」
 サクランボのように赤く色づき、大きく勃ち上がっているのは欲情の証。
 そう言いながらもZCは手のひらを広げて、ミルヒクーの右胸を掴んだ。鷲掴みにされた柔らかい乳肉は、その豊かな弾力で小さな手を押し返しながらもいやらしくその形を歪める。
 途端、乳首から乳白色の液体が噴きだした。
 ZCはそれを避けるどころか、まるで水浴びでもするように進んで顔で受け止めていた。
 ピチュッっと言う噴出音すら聞こえそうな勢いで飛び出したミルクが、ZCの顔を白く染めていった。
 あどけない顔に乳を浴び、流れ落ちるそれを伸ばした舌でぺろっと舐め取るZCの無邪気な笑顔はとても童女の物とは思えないほど淫靡であった。
「ふふ〜。おかーさんのおっぱい、おいしいよ」
 ZCはミルヒクーの胸を鷲掴みにしたまま、その先端部分を親指と人差し指で軽く摘まんだ。
 既に堅くプックリと膨らんだ乳首の、柔らかいながらも中に硬芯のある感触を楽しむかのように挟んだ指先に僅かに力を込める。
「おかーさん、すごく、堅ぁい」
「っ…そんな事、言っちゃいけませ…んぅぅんっ」
 ミルヒクーはきゅっと下唇を噛み、襲い来る快感の荒波に耐えようとする。
「い、いけません。駄目…そこをコリコリしちゃダメぇ」
「擦ってあげるね」
 抗うミルヒクーの言葉に構わず、ZCが乳房を揉みしだく。
 乳房全体を揉み上げると同時に捻るような指の動きで乳首を擦り上げられるたび、ミルヒクーの胸と口から母乳と甘い喘ぎが迸る。
「あっ、あっ、ふあっ、だめぇ、ダメェ」
 高所を抑えるのは戦術の基本。今まさに二つの高地を占領し、司令部を陥落させんと四つの掌が蠢いていた。
159名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 13:51:27 ID:eLwyH/iF
感じまいとすればするほど、ミルヒクーは自分で自分を追い詰めていった。
 身体が快楽を求めているのが痛いほど分かる。
 彼女は必死でそれを抑え込もうとした。しかし、快楽に流されまいと、自らを律しようと己に掛けた縄がきりきりと責め立てる。対象を否定しようとすれば対象を認識しなければならず、
感じてはいけないと思えば思っただけミルヒクーの意識はそれに集中してしまい、逆に送り込まれる快感はより明確に浮き彫りにされる。
 今の彼女の理性は波打ち際に建てられた砂の城のようなものだ。尖塔はどんなに高く、城壁は如何に立派に作られていても所詮は快楽と言う潮が満ちてくれば土台を侵され、
砂上の楼閣はあっけなく崩れ落ち、そのまま流される。
 そして今まさに、ミルヒクーと言う名の砂の城は脆くも崩れ落ちようとしていた。

 ZCが右を責める間にも、\Cは黙々と左乳房を弄んでいた。
 初めはZCと同様に主に舌を駆使してミルクヒーに快感を送り込んで彼女だが、途中から責め方を変えていた。
 乳房の横や下側に満遍なくキスの雨を降らす。
 顔面をたっぷりとした柔肉に埋めるようにして口づけをすれば、発情し始めた牝の匂いと甘い乳の香りが\Cの鼻腔一杯に広がる。
 その香りは\Cの鼻腔を満たすだけ無く麻薬のように脳髄まで侵し、普段は大人しく冷静な彼女を情動の虜へと変えていく。
 送り込まれる快楽に敏感に反応したミルヒクーの乳首は白い乳房の頂点で紅く染まり、既にツンと痛いほどに勃起しきって切なげに刺激を待ち望む。
 だが、\Cはそこには決して手を出さない。
 ぷくりと膨らんだ乳輪の縁を、細い指先がクルリクルリと円を描くようにして執拗になぞって行く。
 時には爪で痛くない程度に引っ掻いて、ミルヒクーへの刺激が単調にならないようにしていた。
「そんなに、ひぃっ…引っ掻いちゃ、んっ…カリカリ、しないでぇ」
 ミルヒクーの喘ぎ声混じりの抗議にも\Cの動きは止まらない。
 緩やかな愛撫の中にかすかに強い刺激を混ぜてじわじわと焦らしていく。
 \Cの指が妖しく蠢くたび、ミルヒクーの身体を甘い電撃が走り抜け、思考は快感に覆い尽くされていった。
 繊細な指遣いに刺激され、尖り切った先端からは触れてもいないのにミルクがトロトロと溢れ出し、白い液体は円やかな曲面を伝い落ちていく。
 \Cはその母乳を舌先で掬っては口に運び、彼女らが「おかーさん」と慕う牝牛の味を存分に味わった。
 さらに乳房の上を作り滴り落ちていく白い筋に、その可憐な唇でキスをする。そうしてから、わざと音を立ててミルクを啜り上げてやり、ミルヒクーの羞恥を煽る。
 溢れ出るミルクは舌で拭いきれずに乳房を濡らすが、\Cはそれを掌で受け止めてはミルヒクーの肌に塗り広げていった。
 \Cの手が揉みしだく毎にミルヒクーの乳房の上で、くちゅくちゅと母乳と唾液が混ざり合う。上気し薄いピンク色に染まった乳房は滑りを帯びた液体に塗れ、てらてらと濡れ光っていた。
 \Cの与える刺激はけして強くない。だが、それゆえにミルクヒーはさらなる刺激を望むようになっていた。
 燃え盛る炎のように激しくは無いが、熾き火のようにじりじりと快楽中枢を炙る。
160名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 13:52:15 ID:eLwyH/iF
 彼女の中の本能が、悪魔のように甘く囁く。
 自分は母親ぶってはいるが本当はいやらしく腰を振る牝牛なんだと白状してしまえ。
 彼女らの前ではもっともらしく貞節を唱えているが淫乱な自分をもっと嬲ってくれとねだれ。
 そして、しとどに塗れそぼう蜜壺を幼い子供らの前で自ら割り広げ、切なく脈動する媚肉の狭間を満たしてくれるモノを懇願しろ。

 ミルヒクーは快感で霞のかかった中、未だ理性の最後の断片を失わずにいた。
 悪魔の囁きに屈せず、彼女が堕ちずにいるのは恐怖の所為であった。堕ちてしまえばとてつもなく甘美な地獄に導かれるであろう事は分かっている。
 しかし、堕ちればどうなるのか、自分はどう変わってしまうのか。
 自己破壊願望にも似た倒錯した肉の渇望と、変わってしまった先に待ち受ける未知への恐れとが同時に渦を巻く。
「やっ、はぁっ、だ…め、も、堕ち…ちゃう、堕…ちる、のは、ぁぁんっっ!…ダメェ!」
 今にもその手から零れ落ちようとしている理性の欠片を手放さない為に、恐怖から逃れる為に彼女は戦慄く手を握り締めた。
161名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 13:53:10 ID:eLwyH/iF
 月明かりの下で延々と響きつづけた淫靡な水音を、ゴツと言う打撃音二つが遮った。
「いったーい!」
「…痛いの」
 そこには最終手段を喰らったZCと\Cが、両手で頭を抑えてうめいていた。
 十分に軽いとは言え、鉄拳による制止と言う最終手段を執ったミルヒクーはと言えば、二隻の小悪魔から身をもぎ離し、ゴールラインを切ったばかりの短距離ランナーのようにハァハァと荒い息をついていた。
 昇り詰める寸前まで追い込まれ、まだ欲望の余韻に火照る体を彼女が落ち着かせるのには、しばらくの時間がかかった。

「もう!おかーさんは怒りました!どうしてあんなイヤラシイ事をしたのか、話してもらいます!」
 子のした事を野放図に包み込み、許容するだけが母親ではない。きっちりと叱るのもまた母親である。
 ミルヒクーは仮想であるとは言え、そんな己の役割をしっかりこなしていた。
 彼女の前で雨に打たれた子猫さながらに縮こまり、しょんぼりとうな垂れる涙目のZCと\C。
「だって…あたし達には何も無いんだもの」
 しばしの沈黙の後、ZCが口を開いた。
「あたし達はおかーさんが好き。おかーさんはいつも優しいし、おっぱいくれるし、一緒にいると安心できるから。
でも、あたし達はいつもおかーさんに何かして貰ってばっかり。だから、おかーさんに少しでも何かしてあげたかったの」
 普段は感情豊かなZCが、まるで感情の抜けた調子で小さく続ける。
 最初はぼそぼそと辛うじて聞こえるほどの小声だったが、次第に自分の中の感情を抑えていられなくなったのか声は大きくなり、震え始める。
「でも…あたし達はUボートだから敵を沈めるのは出来てもおかーさんのお手伝いは出来ないし。あたしはプレゼントなんて作れないし、
最初からおかーさんにあげる物なんて何も持って無いし…それに、それにおかーさんに会えるのだって少ないしぃ…」
 とうとう、大きな眼からポロポロと涙がこぼれ始める。
「だから…だがらぁ…」
 そこから先はもう言葉にならなかった。涙混じりの鼻声で呂律も回らず、ただただズビと小さく鼻をすすり上げるZCを隣の\Cがよしよしと頭を撫でてあやしている。
 ZCの肩を震わせて慟哭する姿に、何より彼女の涙に塗れた告白にミルヒクーの怒りはいつの間にやら消え失せていた。
162名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 13:53:47 ID:eLwyH/iF
Uボートの戦いは過酷を極める。
 荒れる大西洋をその小さな身体で乗り越え、一度敵に見つかれば暗い水底に身を隠して逃走を図り、己の運を天に祈るしかない。Uボートを包む最高の隠れ蓑だったブ厚い水の層に、かつての優位はもう無い。
むしろ身を隠してくれる筈の海水が重い足枷と化す。
 故に、その生存確率は低い。戦闘それ自体が任務ではないミルヒクー自身にしたって、この航海を無事に乗り切れると言う確信など毛頭無かった。
 ならば、せめて生きている刹那に全ての思いを、と言うZCと\Cを誰が止める事が出来るだろうか。
 少しばかり方向性は間違っているが、彼女らなりに悩み、幼い胸中の全てが篭められた行動を無下に否定していいのだろうか。
 いつ海の藻屑と成り果てるかも知れぬ身であるからこそ、受け止めてやり憂いなく送り出してやるのも優しさなのではないか。

 どれほどそうしていただろうか。沈黙を払うかのように、ミルヒクーがスッと手を伸ばす。
 再びぶたれると思ったのか、ZCがびくりと体を縮こまらせた。
「ありがとう。気持ちよかったわ」
 が、ZCの予想を裏切り、ゆっくりと伸ばされた手はZCの頭に優しく置かれ、その滑らかな髪をさらさらと梳りながら撫でる。
「ほんと?!」
「ええ、本当よ。ちょっとビックリしたけど、とっても気持ちよかったわよ」
 泣いた鴉が何とやら。にぱっと笑うZCに、少し苦笑混じりに微笑みながら礼を言うミルヒクー。
「あなたもありがとう、\C。二隻で頑張ったのよね」
 反対の手が\Cの頭へと伸ばされ、緩やかに撫でる。慈しむような動きと、しっとりとした掌の感触。こそばゆいような心地良さに\Cは目を細めて、にっこりと笑った。
「だから、ね…」
 二隻の耳元に顔を寄せ、ミルヒクーが恥ずかしそうに囁く。
 先ほどまでの翻弄されまくった痴態を思い出してか、ほんのりと頬が紅い。
「また今度、続きをして頂戴ね」
163これで最後:2006/04/06(木) 13:54:27 ID:eLwyH/iF
その後、至って順調に普通の補給を終えた灰色狼二隻は、
「「いってきまーす!」」
 お出かけのキスをオデコに貰い、パタパタと嬉しそうに手を振りながら波間に消えていった。

 そうして、再び大西洋の真ん中にはミルヒクーだけが残された。
 辺りは二隻が現れる前と少しも変わらず、月光が海を照らし、潮騒が静かにざわめく。
 子供達の消えた方角を見つめながらミルヒクーは姿の見えない二隻に呟く。
 もう見えぬ子らに向けて小さく囁かれる、それは祈り。
「続きは、次の時にしましょうね」
 だから、
「…また会いましょう。生きて、必ず」



――参考資料
ttp://uboat.net/
学研歴史群像シリーズ「大西洋戦争」「Uボート戦全史」