こわしや我聞女性キャラでエロパロ3

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1499
このスレは藤木俊先生によりサンデー連載中の漫画
『こわしや我聞』のエロパロスレです。

あくまで『こわしや我聞』のエロパレスレですので、
他作品とのクロスオーバーはご遠慮ください。

・950レスこえる、もしくは450KBを越えたら新スレを立てて下さい。
・新職人は常時募集中。
・酷評受けても泣かない、荒らし煽りは放置。
・ちなみにこのスレで言われる「低能」とは「GJ」の意。褒め言葉なので怒らないでね。
・801は禁止。専用スレにてどうぞ。
・陵辱、ダーク、鬼畜、百合は不快に感じる人もいるので、ちゃんと予告しましょう。
・投下しおわった場合、その旨を書きましょう。

前スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1124301657/

2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.arings2.com/

関連スレ
こわしや我聞 女性キャラ萌え総合スレ7
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1123687145/
『工具楽屋』こわしや我聞ブレイク9弾目!
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☆こわしや我聞の我聞&斗馬に萌えるスレ☆
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1116491861/
2499:2005/09/26(月) 20:38:05 ID:gfDWSDPW
すみません・・・前スレの残り容量のこと、全く念頭になくて、消費してしまいました、
迂闊でした、ホント申し訳ありません・・・
3499:2005/09/26(月) 20:49:01 ID:gfDWSDPW
スレ立てるの初なので、至らない部分などありましたら重ね重ね申し訳ありません。
次からは気をつけるように致します。

そんなわけで、とりあえず続きの方を上げさせて頂きます。
4前スレ499 11/13:2005/09/26(月) 20:50:07 ID:gfDWSDPW
強すぎる刺激に陽菜は激しい痙攣を繰り返し、呼吸もままならない程に絶え間なく喘ぎ続ていたが、
息が足りなくなって、徐々に途切れるようになる。
代わりに身体が仰け反りびくんびくんと震える。
時々喉が通ると、必死に息を吸い込むが、それもすぐに喘ぎと共に出ていってしまう。
陽菜が絶頂を通り越して気絶寸前なのを見て取ると、優は一旦身体と手を離した。

「――――っはあっ、あ、ああ・・・っ はっ、はあっ、あはっ・・・はっ・・・あ、ぅぁ・・・っ」

絶え間ない絶頂からやっと開放された陽菜は、ぐったりとベッドに横たわったままで激しく息をついている。
絶頂の余韻も去らず、身体は相変わらずびくびくと震え、呼吸の合間に喘ぎが混じる。
そんな陽菜の様子を確かめながら、優は疼く身体を必死に抑えていた。
陽菜の苦しそうな表情に思わず情けをかけた、という訳ではないのだ。

(これで最後だから・・・イイ声で鳴いてもらわなくちゃ・・・ね、陽菜ちゃん)

なんとか息が整いはじめ、思考が回復してきたのか、半開きで虚ろだった目が、じょじょに開いてくる。
その目が、遠慮がちに優の方に向けられる。
怯えたような、情けを請うような、すがるような、そんな目。

(もう・・・もう、終わりにしましょう・・・おねがいです・・・わたし・・・もう、だめ・・・こわれちゃう・・・)

きっとそんな訴えを込めた目線だ。
そんな陽菜に、優も言葉はかけず、笑顔で応える。
―――とても淫靡で、とてもサディスティックで、とても嬉しそうに。

そんな意図が読み取れたのか、陽菜の目が絶望の色を帯びる。

「うふふ・・・そんな顔しちゃって・・・陽菜ちゃんって本当にイジメがいあるなぁ・・・
 ・・・もうちょっと、もうちょっとで、わたしもイけそうなんだ、だから、さ・・・
 もうすこしだけ、楽しませてもらうわよ、はるるんのか・ら・だ♪」
「・・・いや・・・もう、もうイヤです・・・うぅ・・・おねがいだから・・・おねがいですからぁ・・・
 優さん・・・わたし、もう、これ以上されたら・・・あ・・・あぁ・・・や、やだ! ひああああああ!」

涙ながらに訴える陽菜の言葉には耳を貸さず、再びローターの片方を陽菜の胸に押し当てる。
今晩だけで何度も昂ぶっては絶頂を繰り返した身体は、少しの刺激で簡単に燃え上がる。
陽菜の身体はそれを純粋に快楽として受け入れるし、恥ずかしいけど気持ちいいのは認めざるを得ない。
怖いのは、その快楽が、気持ちよさが、限界を越えそうだから。
絶頂を迎える度に、何度も何度も身体中を泡立たせるような快楽が駆け巡り、頭の中が真っ白になる。
このままだと、身体も心も快楽以外のものを感じられなくなるんじゃないか。
真っ白に焼き切れて、二度と正気に戻れなくなってしまうのではないか。
―――それが怖くて堪らない。

「・・・陽菜ちゃん、イきすぎちゃって、怖いのね・・・大丈夫よ、壊れたりなんかしないから。
 そうねぇ、さっきみたいに、また我聞君のこと考えてごらん?
 好きな人に抱かれてるときは、どれだけイっても怖くなんかならないから・・・ね」
「っひあ! あ、やああ! あ・・・? しゃ・・・んうっ、しゃちょ・・・ぉ・・・? っくああ!
 そっ、ああっ そんな・・・こと、いわれてっ、くぁ、や、あ!あ! んあああ・・・・っ!」

そう言われてすぐに想像できるわけでも無いだろうが、少しだけ怯えが引いた気がする。
快楽の波に揉まれながら、必死に我聞のことを思い浮かべようとしてるのかもしれない。

(やっぱり妬けるなぁ・・・ここまでお膳立てしてあげてるんだから、わたしもお人よしだねぇ
 ・・・それにしても“好きな人”はスルーなんだ・・・聞こえてなかったのか、もうすっかりその気なのかな・・・
 これは我聞君にも感謝してもらわなきゃだねぇ・・・開発予算増やしてもらわなきゃ)

しっかり自分も楽しもうとしてる、
というより楽しみたくて企てたことは放置しておいて、そんなことをちょっと考えると、
自分の楽しみのために頭を切り替える。
5前スレ499 12/13:2005/09/26(月) 20:53:00 ID:gfDWSDPW
片手で陽菜の胸を責めつづけながら、もう一方の手を陽菜の腰にかけて、ごろんと横になるように転がす。
そうしておいて今度は足と足の間、膝あたりに手を入れると、ぐぃっと持ち上げて、
陽菜の片足を方で担ぐような体勢をとり、もう片足を跨ぐように座る。

「ああぁ・・・っ・・・あ、なに・・・え? え! や! ちょ、ゆうさっ、あ、ひあ! やだ、な、なにっ!
 くぁ、あ! や、そんなっ、はずかしっ、んああ! や、あっ! あんっ! ひぅぅ・・・」

身体を横にされたときは “なんだろう?”くらいの感じで、胸を責める快楽から意識がそれることはなかったが、
さすがにこの体勢は無視できるものではない。
女同士とはいえ、相手の目の前で思い切り足を広げてしまっているのだ。
ただでさえどうしようもなく恥ずかしい格好な上に、しかもその相手は優なのだ。
とはいえ、足を閉じようにも、足の間に身体を入れられてしまっているのでどうにもならない。

「そんなに恥ずかしがっちゃって、かわいいなぁもう〜
 で・も、もう逃げられないわよ? 覚悟して、またまた気持ちよくなっちゃいなさい〜!
 ほら、そんな顔しなくても大丈夫、はるるんは大好きな我聞君のことさえ考えてれば、
怖くなんてなくなっちゃうからさ♪」
「ひっ・・・ああっ! や、でも、あ、あ、って、だか・・・らっ、ぁぁあ! しゃ、しゃちょ・・・うぁ!
 そんなんじゃ、や、はぅぅ・・・ ちが、ちがいますっ! あ! や・・・あぁ」
「な〜にを今更いってるのかねぇ、さっきまでその “我聞君の”をおいしそ〜にしゃぶってたの、
 どこのえっち娘さんだったっけ〜?」
「ひあ・・・や・・・そ、それ、はぁ・・・ああっ! や、だめ・・・いわない、でぇ・・・ん!」
「うふふ・・・今からね、最後に思いっきり、気持ちよくさせてあげるからね・・・
 でも、もっともっと気持ちよくなりたかったら、その時はちゃーんと自分で、我聞君に頼むんだよ?
 彼、セクハラ社長とか言われて躍起になって否定しちゃうくらいだから自分から手出しはできないけど、
 大丈夫、はるるんがえっちな顔しておねだりしたらどんな朴念仁だって一発ゲットだから、ね!」
「そ、そんなっ、もっとって・・・ぅあ・・・今だって、あ! や・・・っ、こんななのに・・・っ
 もっと、きもち、よく・・・なったら・・・ひあ! ぁ・・・ホントに・・・おかしく、くぁぁ・・・
 っ! おかし・・・くっ、なっちゃ・・・ああ・・・、なっちゃいます・・・うう・・・
 そ、それに・・・しゃちょ・・・おは・・・、わ、わたしっ・・・!?うぁ! や! だめ! だめえ!!」

おしゃべりを続けながらも優は陽菜の片方の胸をローターで責めつづけていたが、
それに反応してか、目の前にある陽菜の秘所からは今も密が滴り続けている。
その様を眺めながら話しているうちに、自身の疼きが我慢の限界に達しつつあるのを感じ、
おしゃべりはお仕舞い、とばかりに、もう一方の手にあるローターを、陽菜に押し当てた。
いきなり“そこ”でもいいのだが、あえて少し下の内腿へ、そして、少しずつ上に滑らせる。
―――この娘は焦らすと本当にいい顔をするから。

「や! やだ! いや! そこはっ、そこはだめぇ! また、またおかしくなるっ! いや!
 優さんやだ、やめて! いっ! ひ! あ、ああ、やあああ! ひぐ! きゃ、や、やああああ!!」

ローターを陽菜のそこへ、触れるか触れないかの微妙なタッチで当てると、そのスジにそって軽く上下させる。
振動が伝わるかどうかの、むず痒い刺激を受け、陽菜の秘唇はもっと強い刺激を欲してヒクヒクと蠢く。
そんな微妙な刺激でも、繰り返し絶頂を迎えた後の火照りの冷めない身体は敏感に反応する。

「あ! やっ! あぁぁ・・・ああ! う・・・くぅぅ! ひゃ、や、らめ・・・あ! ああ! っふぁ・・・
 あひっ!!  ひっ!? や! あぁっぁあぁぁ!! あ! あ! うあああああ!!」

身体がびくびくと不規則に跳ね、自分から秘所をローターに押し付けるように動いてしまい、
余計に感じてしまう。

「あらあら、そんなにがっつかなくてもちゃーんとあげるのに、はるるんったら意地汚〜い♪
 よだれもいっぱい垂らしちゃって、もうはしたないんだから・・・それじゃあ、食べさせてあげる・・・えい!」

つぷ。
それまで陽菜の秘唇をなぞっていたローターを、絶え間なく蜜を吐く裂け目に、半分ほど埋める。

「・・・っひ!! あ! やああぁぁぁあぁぁぁぁぁぁっぁぁぁ!!! あ! あああ!!
 あ! あぐっ! いひゃああああああっぁぁぁああ!!!」
6前スレ499 13/13(了):2005/09/26(月) 20:54:34 ID:gfDWSDPW
ローターが入ったのはごく浅いところだが、
それでも外から秘唇をなぞるだけの責めに比べたら、その刺激は段違いである。
身体の内側から与えられる振動に、陽菜はまさに“身も世もない”といった感じで悶え喘ぎ、
がくんがくんと腰を中心に身体全体が揺れる。

「ふふ、そんなに美味しかったかな? じゃあ、今度はお姉さんが、陽菜ちゃんのそこ、頂いちゃおっと!」

そう言うと優は陽菜の方に腰を進め、空いた手で軽く自分の秘唇を割り開く。
そこを陽菜の秘所へ押し付け、陽菜のソコから半分だけのぞいているローターをくわえ込ませる。

「っひぎ! あああぁぁっぁぁっぁあぁぁぁあ!!! や! や! やあああ! らめっ! ひあああ!
 っとにっ、うあああっ、らめ、らめええ!! も、あ! あ! あああ! ひあああああああ!!!」
「っあああっ! あ! いい、いいよぉっ! はるなちゃんのっ、あったかくてぇっ、ぬるぬるしててっ!
 あ、も、す、すごいぃ、かんじちゃううぅ!」

俗に言う“貝合わせ”の体勢で間にローターを咥え込み、優は腰をさらに強く押し当てると、
ローターを中心に小さく腰を動かし、さらに強い快感を貪る。
それによってローターの位置は絶え間なく動き、不規則に二人の秘所の至る所を弄り回す。
密着した二人の秘唇も擦れあい、双方から分泌された愛液でぬちゅ、くちゅと淫らな音を奏でる。
すっかり充血してうっすらと膨らんだクリトリス同士が擦れあうと、二人とも特に高い喘ぎ声を上げた。

「やあああ! あ! うぁぁああ! や、らめええ! こす、っちゃ、あ! ひゃああああああ!
 らめ、らめ、らめえええ! うぁあっ! おくっ! おくの、ほうまでっ! いひぃいいいいっ!!!」
「んんんっ! すごっ、すごいいいっ! あん! きもちっ! よすぎるうう! あ、ああっ!
 んふぅ、もっと、もっとおお、はるなちゃもっ、もっと、うごいてえぇ!!」

陽菜は自分の意志で腰を動かしてはいないのだが、既に絶頂へと上り詰めてそのまま下りてこれない、
まさに“イきっぱなし”になってしまい、身体中をがくんがくんと揺らしている。
それが優の動きとは違う刺激となり、陽菜を高みに縛りつけ、優を高みへと迎えていく。

「こわれっ! こわれひゃうう! ぅあああっ! や、いひゃああああ! っく、あ! ああ! うあああああぁ!
 なかっ! なか・・・までぇっ! ひあ! しび、しびえちゃ、あ! や! や! らめえええぇぇぇぇええ!!」
「んああ! もうっ! あぁああ、いい、いいっ! イきそっ、ああぁ・・・くふぅっ! もう、もうっ!
 だめ、もう、イきそうなのっ! あとすこし、あとすこしでえっ! はるなちゃっ、はるなちゃんんん!!」
「いひぃっ! あああぁぁあぁぁぁぁぁぁっ!! もうらめ、もう、らめ、らめらめらめえええぇぇぇえぇぇ!!
 こわ、こあれひゃうっ!! ひんじゃううう!! いひゃあああああぁぁっぁぁぁぁっぁっぁぁぁぁあ!!!」
「あ、あああっ! や、も、だめ、こんなのっ、すごっ! あ! イくっ、イっちゃう、もう、あ、あああっ! 
 はるなちゃ・・・っ! あたし、もっ! あああ! イくっ! イくイくイくイくイっちゃうううぅうぅう!!!」

優の身体が大きく仰け反るとびくんびくんと身体を震わせ、
糸が切れたように脱力すると、そのままベッドに倒れ伏し、絶頂の余韻に酔い痴れている。

「っはぁ、はぁ、はぁ・・・ はるな・・・ちゃ・・・ん・・・すごぃ・・・キモチ、よかった・・・ぁ」

身体を優から、秘所を異物から開放された陽菜は、そのまま体勢を変えずに横たわっている。
身体はいまだガクガクと震え、不足し切っていた息を求めて弱々しく喘ぎ混じりに呼吸している。

「・・・はぁ・・・はぁ・・・あ・・・ゆう・・・さん・・・うぁ・・・っはぁ・・・っ しゃ・・・ちょぉ・・・」

二人ともそれ以上何か意味のある言葉は発せず、それぞれの余韻に身を任せていた。

優が心地よい余韻に浸りつつ陽菜の傍で横たわっているうちに、
徐々に陽菜の震えは小さくなり、荒れていた呼吸も少しずつ少しずつ、落ち着いていった。
優がようやく身を起こし、陽菜の顔を覗き込んだ頃には、それは寝息に変わっていた。

「初めてだったのに、頑張りすぎちゃったね・・・ごめんね、陽菜ちゃん。 ・・・でも、キモチ、よかったよね・・・?
 私もすごく、よかったよ・・・。 今度は我聞君と、頑張らなきゃだね・・・。お姉さん、応援してるよ。
 じゃあ、おつかれさま・・・おやすみ、はるるん」

小さな声で優しく呟くと、陽菜の頬に軽くキスをした。
7前スレ499:2005/09/26(月) 21:06:54 ID:gfDWSDPW
ええと、以上で終了でございます。
なんと言うか本当に申し訳ありません、迂闊の極みでした。
新スレ案内を貼る容量も残らなかったので、本スレと萌えスレに案内させて頂きました。


そんなわけで、とりあえず優さん×はるるん終了でございます。
最初はここで終わりのつもりで書き始めたのですが、
先週の我聞と國生さんの階段でのシーンがめっちゃヒットだったので、
これの続きって形で我聞×國生さんを書いてみようかと思ってます
・・・多分早くて週末かその先くらいになるかと思いますが・・・。

ともかく、
本当にご迷惑おかけしてしまい、スレ住人の皆様にはご迷惑おかけしました。
では、失礼します。
8名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 21:10:06 ID:JqfGqDci
超GJ!
低脳にもほどがあるッ!
ついでにスレ立て乙。俺も容量に全く気付いてなかったという罠。
続き期待しとります。
9名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 22:14:28 ID:rBMdJ609
>>7
勘弁してくれ…
21禁スレの案内を全年齢対象のスレに張るなんて…
10名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 22:24:38 ID:+htyTR40
>>9
今までは無事だったけどな。

でも厨乱入の切っ掛けにはなり得るし、
そろそろエロパロへのリンクは外して貰いたいな。
11前スレ499:2005/09/26(月) 22:37:02 ID:gfDWSDPW
>>9,10
確かに、ご指摘のとおり、考えて動くべきでした。
萌えスレの1に前スレへのリンクがあったので、大丈夫かと判断したのですが、
内容を考えると軽率でしたし、書き込むならせめて「21禁注意」を入れるべきだったと思います。
以後、このようなことが無いように、書き込みには十分気をつけるようにいたします。
ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでした。
12名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 00:27:33 ID:/Cb/wvQH
>>11
でも、とりあえず乙。
低脳神降臨ですね。
文学的に見ても素晴らしいです。

厨の流入は困りますけど、当然ながら来た場合はスルーの方向で。


ブッチャけた事言えば、前スレ最初から見てる俺も、
本当はあと3年経たないとここに来ちゃマズイんだよなあ・・・・。
13名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 00:31:15 ID:qJ0Y7coS
>>12
ならお帰り下さい。
わざわざ宣言する奴が一番タチが悪い。
14名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 00:35:49 ID:s9tldT+1
言った途端に未成年宣言ですか…
15名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 01:27:02 ID:FOU4YhsA
前スレを必死でリロードし続けた俺がようやく合流ですよ。
低脳様が連投かプロバ規制にでも引っかかったかとヒヤヒヤしました。

そしてその未成年をスルー出来ない優しいお前様たちが大好きだ。
16名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 09:16:53 ID:+CwbJdaz
低脳過ぎるっ!
はるるんの痴態に萌えますた。あと貝合わせにも。
どんな賞賛の言葉が妥当か判らんぐらい素晴らしい。
17名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 10:37:59 ID:/RI4klpd
うぉぉぉぉぉっぉぉぉ!低脳!低脳め!!!
仕事場で前かがみから動けなくなったじゃないか!!
18名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 14:17:04 ID:EsAWkOij
次回は
社長をださせて〜GJ
19508:2005/09/27(火) 15:53:29 ID:/RI4klpd
3本目もより多くの低脳が生まれることを祈りつつ投下。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【今までのあらすじ(例によって嘘)】
 いろいろあって両腕を怪我。入院する羽目になった我聞。
 とりあえず果歩が身の回りの世話をすることになったが、家のこともあるので
てんてこまい。入院準備をようやく終わらせた時、陽菜がとある提案をしたのだった。
【今までのあらすじ(例によって嘘)おしまい】


 果歩と陽菜は連れ立って我聞の病室を出た。両腕の怪我。生命に関わるものでは
ないし、直ってしまえば後遺症の可能性もないという。ホッとした二人は並んで
エレベーターへと歩いていた。しかし、怪我自体は命に関わるものではないとはいえ、
両腕が動かせないともなれば、看護者への負担は大きい。もちろん看護師もついては
いるが…

「果歩さん。」
陽菜の目に何かを決心したような光が宿っていた。
「差し出がましいのですが、私も看病を手伝わせていただきませんか?」
「え?それはお気持ちは嬉しいですけど…でも陽菜さんもお仕事とかあるんじゃ…」
「いえ、社長のお世話は秘書の仕事でもありますし。社長が退院するまでは、
 本業も入れられませんから、仕事も比較的暇です。それに、社長にも果歩さんにも
 いつもお世話になっていますし。果歩さんのほうがずっと忙しいでしょう?」
 なんのかのと理屈はつけているが、経理を兼ねる陽菜だ。暇なわけはない。
陽菜の提案には果歩への深い思いやりが感じられた。
(じーーーん…あぁ…なんていい人なんだろう…やっぱり嫁に…ん!?…)

   キュビーン!!!(ニュータ●プのあれ)

「…それじゃぁ、申し訳ないですが、うちの馬鹿兄の面倒を見てやっていただけます
 か?」
「はい!よろこんで。」
「それで、陽菜さん。もしよろしければなんですが、看病の間、うちに泊まられては
 どうでしょう?一人暮らしだと、看病で時間を取られて大変だと思いますから。」
「え?しかしそれは…ご迷惑では」
「迷惑だなんてことありませんよ。それにこれくらいさせていただいた方が…」
 罠の奥へ奥へと誘い込もうとする果歩。その様子に陽菜も感じるところがある。
(なんだかんだいっても社長がいなくて果歩さんも心細いのかも…年長者としてここ
 は私が支えないと!)
…素直な娘であった。
「…わかりました。ご迷惑でないのなら、お邪魔させていただきます。」
 こうして…罠は仕掛けられたのである。
20508:2005/09/27(火) 15:58:19 ID:/RI4klpd
日付変わって入院2日目。晩御飯時の我聞の病室。
こんこん
ノックの音と共に、開いていたドアから制服姿の陽菜が入ってきた。
「社長。晩ご飯のお時間です。」
「な!?こ、國生さん?果歩はどうしたんだ???」
「果歩さんは家事などもあって忙しいので、私もお手伝いさせていただきたいと
 提案しました。ふつつかですがよろしくお願いします。」
「い、いやしかし、國生さんにそんなことをさせては…」
「…私ではやはり、だめでしょうか。…やはり、ご家族の方に…」
        キーワード『家族』
「なにいってるんだ。國生さんもうちの家族みたいなもんだといったじゃないか!
 國生さんには悪いけど、看病お願いするよ。」
「はいっ!それでは。」
 満面の笑顔で答えた陽菜は、我聞の脇のテーブルに夕食の載ったお盆をおいて、
バッグを抱えて部屋の隅の衝立の陰に行く。
「…?國生さん?何を?」
「あ、すみません。少し着替えさせてください。」
「お?おぉ…」

    ごそごそ…ぱさ…ごそ…ぷちぷちっ…ごそごそ

 微妙に薄い布製の衝立は、部屋の西側の窓近辺に置いてある。強い西日を背景に、
制服を脱いでいく陽菜のシルエットが我聞のベッドから見えた。
(おぉ!?おおおおおっ!!?) 
          じぃぃぃーふぁさっ
 ファスナーをおろす音の後に、スカートから片足ずつ足を抜く陽菜のシルエットを
食い入るように見つめていた我聞はふと我に返った。
(い、いや、社長としてこんな破廉恥な!)
と思いつつも目が離れない思春期の健康な男子高校生である。

「すみません。着慣れないものですからお待たせしました。」
「こ、コクショウサン?!」
声が裏返る。それも無理はない。陽菜が着ていたのは

ナース服(白。ちょっとミニっぽい)だったのだ!!

「こ、コクショウサンその格好は…」
「あ、はい、果歩さんから工具楽家では入院患者が出ると必ず付き添いはこの格好と
 お聞きしましたので…」
「そ、そうなのか?(俺は聞いたことがないが…)」
別に後ろめたいこともないのに後ろの方は小声になる。
「そ、それで、この格好で病院内を歩くわけには行かないのでここで着替えさせて
 いただきました。申し訳ありません。」
 ナース服が恥ずかしいのか、陽菜の顔は真っ赤だ。ここで着替え中のシルエットが
見えていたことなどをいえば、なおさら陽菜に恥をかかせることになる。
(くっ、そんなことはいえない。社長として!これ以上秘書に恥をかかせるようなこと
 はできん!)
(あ…社長…怒ってる?…やっぱり…)
「あ、あの…似合わない…でしょうか…」
「!!?い、いやそんなことはない!」
「似合わないのでしたら…、はっきりおっしゃっていただければ」
「いや、本当に。似合ってるよ。まさに白衣の天使というか…」
          にぱっ

 我聞の素の笑顔。見ている陽菜のほうが照れてしまう。
「そ、そうでしょうか、す、すこしサイズが小さいみたいですけど…」
「関係ないさ!きているのが陽菜さんならなんだって似合う!」
 力いっぱい言ってから照れる我聞。
しばし顔を夕日よりも赤くした二人がうつむいて向き合ったまま時間が過ぎていった。
21508:2005/09/27(火) 16:03:39 ID:/RI4klpd
「あ…あ、あの、ご飯にしますね?」
「お、おう、頼む」
    くるりっ
と。気を取り直した陽菜が振り向いた瞬間。
「ぶっ!」
「?どうかなさいましたか?社長?」
「い、いや、なんでもないよ。」
 なんでもなくはない。振り向いた陽菜の白衣の背中とお尻の部分は、薄い生地を
通して、下着の筋がくっきりと見え、あまつさえ、ブルーの下着の生地が透けて
見えていたのだ。
(くっ…こ、國生さんにこれ以上恥をかかせるわけにはっ……そうか…青なんだ…
 いや、いかん!俺は一体何を!!)

 人知れず心の葛藤をしている間に、食事の用意が出来たのか、ナース姿の陽菜が
お盆を持ってくる。
「では、社長。口を開けてください。」
「い、いや、自分で食べられるからいいよ。」
「…その両手でですか?」
 二人の視線が包帯でグルグル巻き&ギブスで固められた我聞の両手に注がれる。
「…お願いします。」
「はいっ!なにから食べたいですか?社長?」
「え、えーと、じゃぁスープを…」
 照れがちな我聞に対して陽菜はやる気満々。スープの皿をもってスプーンですくう。
     かちゃかちゃ
「はい。あーん?」
「あ、あーん…あちっ」
「あ!も、申し訳ありません。」
「い、いや、大丈夫だ。社長たるもの…」
「…そこに社長は関係ないと思いますが?」
 ふっとほほえんで、スプーンを自分の口元に持っていく。
「ふー…ふー…」
ナース姿の陽菜は口をすぼめて、スプーンのスープを冷やすと、
「はい、あーん?あっ!」
 スープを持ったままで陽菜がぐらつく。スープ皿を持ったままなので、体を支える
すべもない。
 とっさに我聞がギブスをした手で陽菜を抱きとめる。
       むににゅっ
ささやかな感触。
「あっ!」
「やぁっ!」
(む、胸を触られ…で、でもわざとじゃないし)
「す、すまん國生さん!!」
「い、いえ、あ、お怪我はありませんか?社長。」
 倒れつつも、スープ皿を保持した状態で、ナースキャップをつけた陽菜が上を
向いて確認する。
「お、おお、なんともない」
 ふっと、自分の足元の方を見やると、そこにはぴちぴちのナース服のスカート部分
に包まれた陽菜のお尻(withブルー)
「コ、コクショウサンコソダイジョウブカ?」
「…声、裏返ってますよ?社長。」
22508:2005/09/27(火) 16:05:31 ID:/RI4klpd
 お互いに怪我がないのを確認した陽菜はそのままずずぃと我聞に近寄る。
「な、なにかな國生さん?」
「いえ、さっきは遠くて失敗しましたので…」
 我聞の胸に肩があたりそうな近距離で、しきりなおし。
「はい、あーーん?」
「あ、あーーん…」
         ぱく。ごくん。
「おいしいですか?」
「あ、あぁ…」
(國生さん…いい匂いだな…シャンプーの匂いか?)
「あーん?」
「あーん」
二人きりの夕食はつつがなく進んでいったのだった…

数刻たって、工具楽邸。
ガラガラガラ…
「おじゃまします。」
「あ、陽菜さん!やだなぁ…ただいまって言ってくださいよ!」
「え、え、あ、えーと……た、だいま。」
「お帰りなさい」
満面の笑みで答える果歩。
(あぁ…いいな…こういうの…)
 しみじみと感じる陽菜はこれがなし崩しのうちに嫁にしてしまう果歩の罠など
とは想像もつかない。
「あの、陽菜さん。兄はどうでした?」
「ええ、元気そうでした。ご飯も一杯食べられて。」
「…それだけ?」
「?それだけですが…なにか?」
「あぁ、いいえ、なんでもないんでございますことよおほほほほほ…あ、お茶入れ
 ますわね〜」
「??」
異様に軽やかに台所に去って行く果歩を、見送る陽菜だった…

『こちらデルタ2。どうやら進展ない模様』
「えぇ、こちらでモニターした範囲でもそんな感じ」
『くぅ〜…陽菜さんナースコスプレ&生着替えが聞かないと言うのか!』
「衝立の位置を我聞くんに悟られないように移すの結構手間だったのにねぇ…」
『わざわざ薄い布地のミニスカナース服を探すのも、結構大変だったのに!』
「やっぱりピンクだったかなぁ」
『でもそれだといまいち下着が透けにくいし…』
「ま、ともかく次の作戦ね」
『よろしく〜。こちらも次の手を打ちます』

…例によって陰謀の夜はふけていく…
23508:2005/09/27(火) 16:07:51 ID:/RI4klpd
と、言うところで投入完了です。
では、今回の復習を。
・陽菜さんが
・ぴちぴちのナース服(白)&ナースキャップで
・しかもブルーの下着が透けてる感じで
・あーん

べたべた。
24名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 16:20:54 ID:HJOQn/k7
「あーん」……國生さんの「あーん」……
それも最上級の「ふー、ふー、あーん」……

この低脳め!俺たちを悶え殺す気か!
25名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 16:46:30 ID:kX8ancpV
この…ド低能がァァァ!
26名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 17:40:30 ID:KfzwssT5
てめぇ、こらぁ!仕事中に見る人のことも考えやがれ!この、くされ低脳が!

やばい、顔のニヤケがおさまらん
27名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 18:42:13 ID:MJ0PAhVa
508、GJ.
28名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 18:47:52 ID:efz2l3zg
やべぇ、低能すぎる・・・
掻き立てられる、掻き立てられるぞおおおお!
29名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 18:48:23 ID:OBCjsLzs
仕事中にこのスレを読むド低脳>>26に栄光あれ
30名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 19:17:27 ID:/Cb/wvQH
低脳神降臨!
皆、萌え死しないように警戒しろ。
31名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 23:19:00 ID:6a3+10SL
低脳ども、仕事中は控えような。さもないと俺のように職場で悶えて変な目で見られるからな!
とりあえず家に帰ってきたので思う存分ゴロゴロしますようゃっほー!!
32名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 02:13:52 ID:YaJC47Bd
508さんは相変わらずド低脳だなぁ。
「ふー…ふー…」 にハァハァしちゃいました。

以下、あらすじだけ読んだ時点のヲレの妄想…

・両腕が使えない我聞
・身の回りの世話をする果歩りん&陽菜さん

→2人掛かりの「特殊なご奉仕」の展開?!

ベットに横たわる我聞にあれやこれやの悩殺的な介護がっ!
…と、あらすじだけでもハァハァ。

本編は更にピチピチナァスルックゥ〜。
ガーターは?ストッキングに白いガーターはしとるんぢゃろうか?(必死)
ストッキングのぴっちり具合も忘れてはいけないぜ。
33名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 04:52:14 ID:8TgYBhYb
くそっ、この低脳がぁっ!!
仕事終わって寝るとこだったのに眠れなくなったじゃないか!

…ハァハァ(´д`;)
34508:2005/09/28(水) 15:20:18 ID:svJV6zFc
一応>>22の後の話ってことで。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 その夜。

 お茶を飲んでまったりした工具楽家。
台所からお茶菓子をもってきた果歩が陽菜に恐る恐る尋ねてきた。
「あのぅ、陽菜さん?」
「?なんでしょうか、果歩さん?」
 恐る恐る寄ってくる様子が可愛らしくて、思わず、くすっと微笑が漏れる。
「あとで数学教えてもらえないでしょうか。」
「あぁ、私でよければ、いつでも。」
「あーよかったぁ…私、数学苦手なんです。」
「陽菜おねーちゃーん!!私もー!!私もおしえてー!!」
「!お、おね?わ、私は珠さんのお姉さんでは…」
「うん!でもおねーちゃんだし。おねーちゃんってよんでいい!?」
(おね、おね、おねーちゃん…)
「そ、そうですね、わ、わかりました。」
「私も義姉上とよばせていただきます!」
「は、はぁ、わかりました。」
 にぎやかな工具楽姉弟。兄弟のいない陽菜としても、「姉」とよばれることが嬉しい。
精一杯「お姉ちゃん」の威厳を作ろうとしているが、緩んだ頬が成功していない。

 結局、お茶の後は果歩、珠、斗馬を交えて4人で勉強会と相成った。
「ここは、こうして…補助線を引くと…」
「あ!こことここが合同なんですね!」
「そのとおりです。」
わかりの早い果歩に、教える方もやる気がでてくる。
(珠さんと斗馬さんは勉強しているようには見えませんが…)
二人でドラえもんの絵描き歌を歌っている姉弟を見ていると、横の果歩が小さな声で
話し掛けてきた。
「あの…陽菜さん?」
「あ、はい。今度はどこですか?」
「あ、いえ、そうではなくて…」
言いよどんだ果歩が頬を染めてうつむく。
(かわいいですね…)
「なんでしょう?」
「わ、私も…お義姉ちゃんってよんでいいですか?」
 真っ赤にうつむいたまま、目だけ上目遣いでおどおどと聞いてくる。
「果歩さん…わ、私でよろしければ…か、かまいませんよ。」
「お、お義姉ちゃん。」
「…はい。」
はにかんだ笑顔の果歩と、包み込むような笑顔の陽菜。
(あぁ、これが兄弟なんだ…)
そこには暖かな空気が流れていた。
35508:2005/09/28(水) 15:24:05 ID:svJV6zFc
「おふろあがったよー!」
「はいはい。湯冷めしないうちにとっとと寝なさい。ほら、斗馬も!」
『はーい』
「じゃ、陽菜さん、お風呂どうぞ。」
「いえ、もう遅いですし、果歩さんお先に。」
「うーん…あ!」
言うなり、先ほどまでの威厳が嘘のように果歩がもじもじし始める。

「あの…『お義姉ちゃん』?」
「はい?」
「お風呂、一緒に入ってもらえませんか?」
「えっ?」
(そうか、果歩さん、お母さんと一緒にお風呂に入った記憶があまり…)
「構いませんよ。それじゃ、一緒に入りましょうか!」

かぽーん

「あ、お義姉ちゃん、背中流します!」
「え?あ、いや、あの」
「…だめですか?」
(うっ…ダメですね…この目には勝てません…)
「いえ、お願いします。」
「はい!」
ごしごしごし…
実の姉妹以上にむつましい二人の姿が洗い場にあった。もちろん全裸。
36508:2005/09/28(水) 15:24:52 ID:svJV6zFc
「陽菜さんの体ってきれーですよねー!」
「え?いぇ、そんなことはないですよ。」
「そんなことありますよー。腰とかも、きゅって。」
さわっ
びくっ
「あ。陽菜さん、わき腹弱いですか?」
「い、いえそんなことわ…」
つんっ
「ひゃんっ」
びくっ
そんなことはないと言う傍から、わき腹をつつかれて反応する。
「うふふ…」
つつつぅぅっっっ
「ひゃぁんっ!もう!果歩さん!」
「あはは、ごめんなさーい。じゃ、洗いますね〜」
「あ、はい、よろしくお願いします。」
 果歩は柔らかめのあかすりタオルにたっぷりとボディーソープをつけ、少し
あわ立ててから陽菜の背中をなぞるようにこする。
 つぅぅー
(んっ…くすぐったい…)
触れるか触れないかじれったい刺激。そのあとに少し力を込めて、背中を撫でられる。
「わき。洗いますね。力抜いてください。」
すううっ
「あんっはぁん!」
 果歩も調子に乗ってきたらしい。陽菜の反応のいいところを重点的になぶるように
タオルを這わせる。

「次は胸を…」
つつつぅぅ…
「ふぁぁ…」
果歩が胸のすその方からゆっくりとなで上げるように洗ってくる。
その手が頂点まで達した時。
ぎゅっぎゅっ
「んぁ、はぁ…」
陽菜の胸を両手で思い切り揉み込んだ。
「さて、次は、足っと。」
「か、かほひゃん?」
「はい?」
「も、もう結構です。自分で洗いますので」
「ぇー」
「 自 分 で 洗 え ま す の で 」
ずごごごごごごごご…
「…ハィ…」
(くっ…陽菜さんの小宇宙が…ここはこれまでか…)
37508:2005/09/28(水) 15:26:56 ID:svJV6zFc
「じゃ、電気消しますねー」
「はい」
 今日は女三人。我聞がいないので一人で寝る斗馬が多少かわいそうだが、川の字に
並んで寝る。
「ごめんなさい。陽菜さん。お客さん用の布団、干すのを忘れていたのでお兄ちゃん
 の汚いふとんで」
「そんな、汚いなんて…そんなことありませんよ?」
「臭いとかしません?」
「大丈夫ですよ。」
「すぴーーー」
「ふふふ…珠さん、よく眠ってますね…」
「じゃ、私たちも」
「えぇ。おやすみなさい」

 布団に包まると、やはり看病で疲れていたのか、あっという間に睡魔が襲った。
(社長の…匂い…お日様みたいな…あったかい…社長に…包まれてるみたい…)

深夜。

「斗馬と私も『おねえさん』と呼ぶときには心の中で『義姉』という字をあててます
 …珠はわかってるか微妙ですが。ターゲットは今、お兄ちゃんの布団に包まって
 気持ちよさそうに寝てますし、嫁入り前に家に馴染んでもらう作戦は完全に進行中。
 ついでに、お風呂でちょっといたずらして、いろいろあおっておきました。
 ところでそちらの準備は?」
『OKOK.こっちの仕掛けも進行中。明日には決行だよ〜』
「ふふふ。圧倒的ではないか!我が軍は!」
『…果歩ちゃん。あんた年いくつ…』
38508:2005/09/28(水) 15:29:12 ID:svJV6zFc
 仕事中にこのすれを見るどころか投稿してるあふぉの508です。
文章は夜書いてるから問題なし!
続くような書き方してますが、続きが浮かばないと書けません!
ごめんなさいっ!
39名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 18:22:03 ID:x2oFItn2
GJ。
続き頑張って。
40名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 18:52:24 ID:Lzo8x2ZH
迸る低能っぷりに敬礼!
続き楽しみにしてるっす!
41名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 23:16:41 ID:6fFw9JDU
低能。
42名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 00:55:20 ID:2zAtJrrV
会社で見ると履歴残ってバレるんじゃ?大丈夫ですかね。
ともかく低脳GJ!乙。
43名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 07:47:55 ID:UVDLX0dc
|`;)初めて訪れてみたけど・・・前スレの落ち方に笑った・・

さて、そんなことはともかく流れぶった切ってしまうカモな覚悟で
ちょっとお願いしたいことがあって女性キャラ萌えスレから来ました。

*前置き*
現在行われている漫画最萌トーナメントで、
決勝トーナメントに残った國生さんと桃子のそれぞれの試合が決まりました。
(詳しくは→ ttp://mangasaimoe.hp.infoseek.co.jp/tonemhyou.htm )
ぶっちゃけ今週の金曜(9/30)と土曜(10/1)です。
対戦相手にはエヴァからミサトと綾波がそれぞれ当たることになり、
2人とも初戦敗退してしまう可能性が濃厚な現状だったりします。
そんな中、本誌のアレな状況もあるため、「せめていい試合をさせてやりたい」
という熱い想いからか、支援を名乗り出てくださる方も現れました。

*ここから本題*
そこで、ここでSSを作っていらっしゃる皆様にお願いがあるのですが、
最萌支援用のSSを作っていただくことは出来ないでしょうか。
何しろ最萌支援をやったことある方のほうが少ないので、支援物資が普通に足りません。
是非、皆さんの力で彼女らを大人の(ry
一人前の萌えキャラにしてやっていただけませんか?


(もしOKな方がいらっしゃいましたらキャラ萌えスレにいらしてくださいまし)
ttp://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1123687145/
SS読んでるうちに依頼する場所を間違えたかなと薄々思い始めている支援者Sより
44名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 10:19:43 ID:K0tC3vHO
>38
ヲイヲイ、また、こんな低脳なものを…。
いったい何を摂取したらこんな低脳パウアに溢れたものを
捻出出来るんだっ!
全裸洗いっこにハァハァ。
…亜鉛摂取してくる。

>43
>SS読んでるうちに依頼する場所を間違えたかなと薄々思い始めている支援者Sより

ワラタ。
ここは低脳共が集う、紳士の憩いの場?だからねぇ。
しかし、この作品を愛している事に変わりなしっ。
我こそは、という漢は支援してやって欲しい。
45名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 11:06:04 ID:IZUp8wvr
せんせー。支援用にSS考えようとしてオチとかエロとかが付随するのは、
ここの悪影響ですよね〜?orz
46名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 18:16:54 ID:gRps5ELd
俺は良い影響だとおもry
47名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 19:35:28 ID:o9Si+t8S
良くも悪くも低脳だということだ。
48名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 07:53:45 ID:kAtGdJcz
508さん
続きはまだかな〜
49名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 09:56:24 ID:QuHazWYb
>48
いくらド低脳の508さんとは言え、連発は無理…
…いや、判らんっ。何故なら、彼は予想の斜め上をいく超ド低脳だからナ。
50名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 22:30:08 ID:oNnO7xzR
508さん、布団の上で転がる準備をしてまってますよ〜
51508:2005/10/01(土) 22:32:03 ID:U4NMzE61
引越し直後で自宅にネットがないのですよー。早くても月曜日orz
ほかの人!萌え転がしてください! 松雪さまとかお待ちしているのですよー
52前スレ499:2005/10/02(日) 09:21:02 ID:Vb36TEQM
ここで萌えとはかけ離れた文しか描けない自分がきましたよっと。

と、冗談は置いておいて、
この前の國生さん×優さんの続きって形で我聞×國生さん書き始めました。
またしても長くなりそうなので、今回も途中の区切りで上げさせて頂きます。

えーちなみに、今回投下分にはえっちい部分はほとんどありません(最初の方にほんのちょこっとだけ)
自分の文は萌えってより、エロ主体な感じなんで、そっちしか期待してないという方は、
読み飛ばして下さった方がよいかもです。
53前スレ499 1/15:2005/10/02(日) 09:21:48 ID:Vb36TEQM
翌朝。
陽菜の目覚めは、快適と呼べるものではなかった。
何時に眠りについたのかは分からないが、相当遅くまで起きていたことだけはわかる。
それでも普段と同じ時間に起きることが出来たのは、それだけ眠りが浅かったということだろう。
身体も、全体的にイヤに強張っている。
あれだけ何度も何度も何度も震え、仰け反り、もがき悶えたのだから、当然なのかもしれない。

毛布をどけて無理やり身体を起こすと、全裸のままだった。
汗やローションや恥ずかしい蜜で、身体中がべとべとして、とても気持ち悪い。
陽菜の眠っていた場所は無事だったが、シーツの大部分がじっとりと湿ったままだ。
早々に脱がされてしまったが、昨晩身に付けていた服、特に下半身を覆うものは、
シーツ同様に濡れたままで、ベッドの片隅にまとめれられていた。

(・・・シャワー、浴びなきゃ・・・洗濯も・・・)

シーツと服を洗濯機に押し込んで熱いシャワーを浴びても、気分は全く晴れなかった。

(学校、どうしよう・・・)

体調が悪い訳ではないが、行く気にはなれなかった―――人に会いたくなかった、というのが本音だった。
昨晩の自分の痴態は気を失っていた時以外はほぼ記憶に残っていた。
誰かに会って、そんな痴態の欠片でも見つけられてしまったら・・・そう思うと怖くて仕方なかった。

(だめ・・・学校なんて、行けない・・・)

学校へ病欠の旨を電話で伝え、ひとつ息をつく。
普段から仕事で欠席することも多く、こんな連絡は馴れたものだったが、自分の声が動揺していたのがよくわかる。
睡眠も足りないし、午前中は眠ろう、午後になって回復したら、仕事だけは行かないと、と思い、
仕事から優のことを連想して、体が強張る。
陽菜は優の策略など気付いていないから、昨晩のことには自分も責任があると思い込んでいる。
だが、それでも・・・

(優さん・・・いやだったのに・・・どうして・・・酷すぎます・・・)

思わず涙が滲む。
確かに、それはものすごい快感の塊のようだった。全く抗うことも出来ずに飲み込まれてしまった。
でも、望んで求めたわけじゃないのだ。
それ以上考えたくなかったから、今は無理やり考えないようにして、眠ってしまおう、と思った。
が、もう一箇所、連絡を入れなくてはならないことを思い出す。
秘書業務のひとつとして、毎朝社長にその日のスケジュールを伝えること。
そのために、最近は毎朝、我聞と待ち合わせて登校していた。
我聞の性格からして、陽菜が現れるまでは遅刻ぎりぎりまで待つことは間違いない。

(連絡・・・しなきゃ・・・)

本当は、今一番話したくない、会いたくない相手だった。
彼のことを思って、どんなことをしたか。何度、彼のことを求め声を上げたか。
まともに顔を合わせられるはずがなかった。声だって聞かれたくなかった。
幸い我聞は携帯を持っていないので、工具楽家へ電話をかける。

(果歩さん・・・珠さんでも、斗馬さんでも・・・社長以外の方が出てください・・・)

もし社長が出ても、用件だけ伝えてすぐに切ってしまえばいい、できるだけ短く・・・
そう自分に言い聞かせ、それでも祈るように他の方が出てくれればと思っていると、
受話器を取る音がして

『はい、工具楽ですが』

不運にも、声の主は我聞その人であった。
54前スレ499 2/15:2005/10/02(日) 09:22:43 ID:Vb36TEQM
『もしもし? もしもーし?』

どきんどきんと、陽菜の鼓動が高まる。
昨晩、その顔と一緒に想像していた、その声。
身体の一番奥で、きゅんっと音がする。

『も〜しも〜し?』
「あ、あ、あの・・・」
『お・・・あれ、その声は・・・』
「こ、國生です、お・・・おはようございますっ」
『お、國生さんおはよーっ どうしたの、仕事?』
「いえ、あの・・・」
『? どうしたの? なんか変だけど、もしかして風邪?』
「あ、その、は、はい! それで、今日は学校の方・・・お休み頂こうと思いまして・・・」
『そうか、分かった、ゆっくり休んで、しっかり直してくれ!
 ・・・普段から仕事で苦労させちゃってるからな、疲れが出たんだろう。
 俺が不甲斐ないばかりに・・・面目ない!』
「や、その、あの・・・そんな、社長のせいじゃないですからっ、
 じゃ、じゃあ、切りますね、すみません、失礼しますっ!」
『え? あ、國生さ・・・』

ツー、ツー、ツー
無理やり会話を打ち切ると、その場でぺたりと座り込む。
顔が、火照っている、きっと真っ赤なのだろう。
そして、火照っているのは顔だけじゃない。
我聞の声が、昨晩の記憶を引き出す。
何度も思い浮かべたその声が、実際に携帯を通して、耳を通り抜けて、身体中に響いた。

(社長・・・しゃ・・・ちょう・・・どうして・・・どうしよう・・・ああ・・・)

折角シャワーを浴びて汚れを落とした肌が、また汗でじっとりとしてくる。
嫌な予感がして、出来れば意識したくなかったところに、意識を向ける。
更に嫌な予感が高まって、そこへおずおずと手を触れる。
―――下着の下の、いちばん敏感なところへ。

(やっぱり・・・そんな・・・どうして・・・)

そこは、うっすらとだが、確かに湿り気を帯びていた。
ただ確かめるだけのつもりで触れた指が、昨晩のように燻り始めたそこを刺激して、びくんと身体が震える。
指が、勝手に動き出す。
陽菜はしばらく、その体勢のまま動かなかった。
ただ、身体が時々びくびくと震え、徐々に息が荒くなる。

「・・・・・・んうっ!・・・」

息が詰まったような声を上げ、大きくひとつ身体を震えさせると、
座ったまま横にあるベッドにぐったりともたれかかった。
そこに当てていた指には陽菜の蜜がべっとりと絡み、折角代えたばかりの下着も、また濡れてしまった。

(声・・・聞いただけで・・・わたし・・・自分で・・・! イヤだったのに・・・!
 こんなに、なっちゃうなんて・・・いや・・・そんな・・・私、どうなっちゃったの・・・
 もう、これじゃあ、外出られない・・・学校も仕事も・・・どうしよう、どうしよう・・・!)

自分のことが信じられなくなり、どうしていいか分からなくなって、どうしようもなくて泣いた。
しばらくして少しだけ落ち着いた。
時計は8時20分を指していた。
そろそろ我聞は教室に着いた頃だろう、寄り道などしていなければ、だが。
陽菜は、職場へ電話をかけて、体調不良で有休を取りたいとの旨を専務へと伝えた。
こんな状態で、社長がいて優がいる職場に、出勤なんてできるわけなかった。
55前スレ499 3/15:2005/10/02(日) 09:23:45 ID:Vb36TEQM
電話を終えると、陽菜はベッドに潜り込む。
あんな、恥ずかしいことをしてしまったのは、昨晩のことを引きずっているからに違いない。
このままでは、本当に学校にも会社にも出られたものではなかった。
だから、今度こそちゃんと熟睡して、立ち直らなくてはならない、
そう言い聞かせて、新しいシーツの上で丸くなるように寝そべり、頭から毛布を被った。

だが、陽菜の望むような深い眠りは訪れなかった。
浅い眠りと共に訪れる夢には、我聞や優が現れて、陽菜を優しく抱いたり、昨晩のように激しく責め立てたりした。
そして目覚めると、息は荒く、身体はびくびくと震えていた。
片手の、時には両手の指が、自分の秘所に押し当てられていた。
情けなくて恥ずかしくて悔しくて、枕に顔を押し付けるように伏せて、泣きながらそれでも眠ろうとした。
他のことをする気力はなかったから。
そうやって、床に伏しながら残り少ない体力と気力を削り続け、
疲弊し切った陽菜が本当に深い、夢も見ない眠りにつけたのは正午近くであった。


陽菜が目覚めたのは、夕暮れから夜へ変わろうかという頃だった。
ぱちっと目を覚ますと、しばらくそのまま身体の様子を探ってみる。
ややだるさはあるが、概ね問題なさそうだった。身体の火照りも消えている。
そのままベッドから起きだすと、キッチンへ向かい冷蔵庫から冷たいお茶を出し、グラス一杯を一気に飲み干す。
立て続けにもう一杯飲み干して、「ふぅっ」と息をはく。

「もう、大丈夫・・・かな・・・?」

確かめるように声に出してみる。
昨晩声を出しすぎたせいか、ややかすれ気味ではあるが、それ以外は問題なさそう。

「あとは・・・」

今の陽菜にとって一番の懸念―――我聞のことを、思い描いてみる。
今朝の電話の声、職場での姿、本業のときの、学校での、修行中の・・・
それから、今度は小さく安堵のため息をつく。
確かめるまでもなく、陽菜の身体はおかしなことにはなっていないようだった。

「どうやら明日は学校にいけそうです・・・仕事もためちゃいました、がんばらなくちゃ・・・!」

久々に明るくなった表情でそう言ってから、少し照れたように顔を赤らめて笑う。
調子を試すための独り言だったはずが、いつのまにか想像していた我聞に語りかけていたから。
陽菜の心の中で、我聞の占めるウェイトは昨晩でいきなり大きくなってしまった。
でも、それが例え陽菜の無意識下の思いの発現であったにせよ、優の意図的な刷り込みであったにせよ、
過程がすっぽりと抜けてしまっている以上は、変に現実離れした感覚であることには変わりなかった。
だから・・・

(明日は社長にも会えます・・・あは、私・・・会いたいって思ってるのかな・・・?)

声に出すのは恥ずかしかったので、心の中で思うだけ。
会ってみて、話してみたら、自分が我聞に本当はどんな感情を抱いているのか、わかるかもしれない。
昨日の、そして今朝の想像は、あくまで勝手な想像。
自分が彼のことをどう思っているか、そして彼が自分のことをどう思っているか、
それはゆっくり、時間をかけて知ればいいことだった。
ただ、いつも元気で考えなしで、それでも頼るに足りる彼に会えば、もっと元気を取り戻せそうだったから、
それで会いたいと思ったんだろう、と納得することにした。
そんなとき。

『ピーポーン』

びくっ、と震え、陽菜の身体が強張る。
優かもしれない・・・仕事もはける時間帯なので、可能性は一番高い。
そう思うと、自然と身構えてしまう。
56前スレ499 4/15:2005/10/02(日) 09:24:50 ID:Vb36TEQM
また、昨晩のようなことをされたら・・・そんな思いがふと頭を掠めるが、

『國生さーん、えーと、俺・・・我聞だけどー』

(!?   え・・・?)

どきん、と心臓が鳴る。余りにも意外な訪問者に、陽菜は激しく混乱する。

(な、ななな、なんで社長が・・・)

『・・・む、寝てるかな・・・なら騒ぐのも悪いし帰るか』
「あ、まって、ちょっとまってくださいっ!」

ドアのすぐ傍のキッチンにいたので、先程の声より抑えた我聞の独り言まで聞こえた陽菜は、
思わずあわてて返事をする。

『お、國生さん起きてたか、心配で来て見たんだけど、調子はど』
「すぐ、すぐ開けますので、ちょっとだけお待ちくださいっ!」

居留守、というか寝留守?でやり過ごすべきだったのかもしれないが、応えてしまったものは仕方ない。
ドアの傍にいるのですぐに開けられるのだが、何せ陽菜は本当に目覚めたばかりだったので、
大慌てで身支度を整えるべくばたばたと部屋を駆け回る。

(顔洗わなきゃ、歯も磨いてないし・・・、って寝癖ついてる! 急いで直さなくてはっ!
 ええと、着替えもしなきゃ・・・って病気してたことになってるからパジャマじゃないとだめかな・・・
・・・下着、また汚しちゃったんだっけ、これだけは変えないと・・・ええと、なるべく新しくてかわいいの・・・
 ―――って何考えてるのわたし!)

そんなこんなで、なぜかバタバタと騒がしい陽菜の部屋の前で頭に「?」を浮かべ不審そうな顔をしている我聞は、
「すぐ」と言われてから10分近く待たされる羽目になった。

「す、すいません社長、随分お待たせしてしまいまして・・・」
「い、いや、ははは、気にしないでいいから」

やっと開いたドアから顔を覗かせた陽菜は、なぜか軽く息を切らして、顔も赤い気がする。
中から聞こえたどたばた音が気にならないこともないが、とりあえずは当面の陽菜の方が気になって

「それより、國生さん、起き出して平気だった? 顔赤いし、なんか息もつらそうだけど・・・
 まだ熱とか、あるんじゃないの?」
「あ・・・これは、いえ、ちょっと慌ててただけで・・・あ、でも、体調は朝よりずっとよくなりました」
「そっか、確かに朝の電話の時より、随分声が元気そうだ、とりあえずは安心かな」
「はい・・・あの、申し訳ありません、ご心配おかけした上にわざわざこちらまでいらして頂いてしまって・・・」
「なーに! 社長として社員の病気を見舞うなど、当然のこと、國生さんが気にする必要はない!」

会話しながら、陽菜は自分の体調を改めて確かめる。
我聞の顔を見ても、声を聞いても、朝のようなことにはなることは無さそうで、やっと安心できた。

「でも、正直ちょっとびっくりしました・・・あ、いや、もちろん社長においでいただいて、
 本当に、本当に嬉しかったのですが、私てっきり優さんが来たかと・・・」

さり気無く本当に、と二回言って強調してみたりする。
優かもしれない、と緊張したあとで違うと分かり安心したのももちろんあるが、
実際に我聞に会ってみて、本当に嬉しい、と思ってしまった。

(やっぱり私、社長のこと、頼りにしてるのかな・・・)

「ああ、優さんはね」

我聞は苦笑交じりに話し出す。
57前スレ499 5/15:2005/10/02(日) 09:25:53 ID:Vb36TEQM
時間を少し戻して午後5時過ぎ。
我聞が部活を終えて出社すると、やはり陽菜は仕事の方も有休になっていた。

(辛そうな声してたもんな・・・早く良くなるといいんだが・・・)

幸いに解体の仕事も本業もなく、簡単な書類整理と中之井さんの説教
(社長がしっかりせんから陽菜くんに余計な苦労が云々・・・)で時間は過ぎていった。

そんな感じで定時も近づいた頃、今日は珍しく口数の少なかった優が口を開く。
(ちなみに毎朝目覚まし代わりに起こしてくれていた陽菜があんなだった上に、
当人も寝たのは明け方近くだったので、当然のように大遅刻、さすがに中之井さんに説教されてへこんでいたらしい)

「陽菜ちゃん、大丈夫かな、心配だねぇ」

もちろん当人が最大の原因を作っているのだが、まさか寝込むとまでは考えておらず、さすがに心配していた。

「今朝、うちに電話あったときは、なんだか声出すのも辛そうだったな・・・」
「こっちにかけてきた時も、疲れきったような声じゃったわい」
「むぅ・・・心配ですね・・・」

我聞、しばらく腕組みして考えると、

「そうだ、優さん、帰りにちょっと様子みてきて貰えませんか、食事のこととかも気になるんで」

本格的に寝込んでいたりしたら、食事どころじゃないだろう
一人暮らしの経験は無いが、誰も看病してくれない環境で寝込んでしまうような病気をしたら、
いくらしっかりした國生さんでも辛いに違いない。
部屋も隣で女性同士の優さんなら、國生さんが部屋に入れるのにも抵抗なかろうし、いろいろ助かるに違いない。
そう思いついて声を掛けてみたのだが、

「んー、心配なのは本当に心配なんだけど、ごめん我聞くん、私、今日の仕事がまだしばらくかかりそうで・・・」
「・・・自業自得じゃ」

中之井さんにじろっと睨まれて首をすぼめるような格好をすると、

「それで、代わりと言っちゃ難だけど、我聞くん、陽菜ちゃんの様子見てきてくれないかな?」
「え、お、俺!?」
「うん、普通の男子高校生だったら、年頃で一人暮らしの美人の同級生で秘書で病気の女の子の部屋になんか、
 とても危なくて行かせられないけど、朴念じ・・・じゃなかった、立派で頼れる我聞社長なら、
 絶対に間違いなんて起こらないからね!」
「お・・・おお! もちろんですとも! 病気の社員を見舞うのは社長として当然の勤め!
 この大役、見事果たしおおせて見せましょう!」

なんか余計な言葉が聞こえた気もしたが、とりあえずそう言うと一目散に駆け出してきたものだった。

「・・・まあ、社長ならまず間違いなく問題などおこらないじゃろうが、大丈夫かのう?」
「ん?間違いなく、ならいいんじゃないのー?」
「いや、社長は問題なくとも、陽菜君が気にしはせんかな、と。流石に部屋に入れるわけにもゆくまいし・・・」
「どうだろう〜、ほら、陽菜ちゃんは我聞くんから家族同然って言われてるし、
 そんなに気にしないんじゃないかな?」

もちろん昨晩、陽菜に我聞のことを気にするように仕向けたことはおくびにも出さない。

(まあ、気にしすぎてドアも開けてくれない、なんて可能性もあるけど、ね・・・)

「ま、こうなっては社長に任せるしかないのう、優君は自分の仕事をすすめなさい」
「へ〜い」
「返事ははい、じゃ!」

こんな感じで工具楽屋の夜は更けていったらしい。
58前スレ499 6/15:2005/10/02(日) 09:26:47 ID:Vb36TEQM
「・・・とまあ、こんな訳で、俺が来ることになったんだけど、迷惑じゃなかったかな?」
「いえそんな、迷惑だなんて、すごく嬉しいです! でも・・・」

その後の言葉が続かず、クスクスと笑い出す。

「ん、國生さんどうした?」
「い、いえ、すみません、その、優さんが遅刻って・・・あはは」
「ああ、そのことか、そうそう、それなんだけど、
 丁度タイミング悪く夜更かししたらしくて、出社したの午後になってからだったらしいんだよね
 優さんらしいといえばそうだけど、もう中之井さんがすっごく怒っててさあ・・・」

我聞もつられて、おかしそうに笑う。笑いながら、陽菜を見てまた少し安心する。
最初はちょっと荒かった息も今は普段どおりだし、顔はうっすら赤いままだけど、楽しそうに笑う陽菜を見ていると、
体調は確実に快方へ向かっているとみてよさそうだった。

(それにしても・・・國生さん、昔に比べて随分よく笑うようになったな・・・今も厳しいのは相変わらずだけど、
 こんなに楽しそうにしてるのって無かったよな・・・)

そんな風に思いながら何気なく陽菜の笑顔を見ていたつもりが、いつの間にか目が離せなくなっていた。

(・・・國生さんって、こんなに可愛かったっけ・・・おかしいな、毎日会ってるはずなのに・・・)

なんとなく、鼓動が大きくなってきてる気がする。

(い、いかん、俺は社長だぞ! こ、こんな不埒なことを考えては優さんや中之井さんの期待を裏切ることになる!)

そんな我聞をよそに、陽菜は優のエピソードがおかしくて堪らないらしく、まだ笑っていた。
相当なお説教をくらったと聞いて、なんだか昨晩の意趣返しが出来たような気がして、
優へのわだかまりと胸のつかえが少しだけ和らいだ気がした。
やっと笑いが収まって前を見ると、なぜか頭を必死に振っている我聞がいた。

「・・・? 社長、どうかされましたか?」
「い、いや、あはははは、なんでもない、なんでもないから!」
「・・・?」
「そ、そう、それよりも、体調崩してて買い物とかできてなかったんじゃない?
 必要なものとかあれば買出しいってくるから、遠慮なく言ってよ」

んー、と少し考えてみるが、特にさしあたって必要なものはなかったはずだ。

「ありがとうございます、でも大丈夫です、冷蔵庫の中も一通りのものは入っていましたし・・・」
「そ、そうか、ならよかった」

(やっと落ち着いた・・・いかんいかん、社長としてあるまじきことを考えるとは・・・まだまだ未熟だ・・・)

「じゃあ、他になにか俺で出来ることあれば働くけど、なにかあるかな?」
「う〜ん・・・そうですね・・・」

正直、特に何もないのだが、そう言ってしまうと我聞が帰ってしまいそうで、つい答を引き伸ばしてしまう。
と、

「・・・クシュン!」
「あ! 國生さんその格好でドア開けてたら冷えちゃうだろう、いやすまん、引き止めちゃっていたな、
 だいぶ良くなったみたいだけど、まだまだ病人なんだ温かくしなきゃ・・・気付けなくてすまん!」
「そんな、私が引き止めていたようなものですから、お気になさらないでください・・・」
「とにかく、今日は温かくして早く寝るのがいいよ、用事がないようなら俺も帰るからさ」
「はい、社長、わざわざありがとうございました・・・・・・・・・あ、あの・・・」
「ん、なに 國生さん?」
「もし、あの、よかったらなんですが・・・」
「ん・・・?」
「部屋・・・すこし寄っていかれませんか・・・?」
59前スレ499 7/15:2005/10/02(日) 09:27:40 ID:Vb36TEQM
我聞は落ち着かなかった。
一人暮らしの、しかも同い年の女性の部屋に入るのなんてもちろん初めてなので(しかも二人きり)、
いくら朴念仁とはいえ彼なりに緊張しているらしい。
ついさっき、思わず陽菜の笑顔に見入ってしまったのも、その緊張に拍車をかけていた。
ついついきょろきょろしてしまい、陽菜に

「あ、あんまり見回さないでください・・・」

と注意されて、慌てて目線を正したものだ。
今は、リビングに腰掛けてなるべく前を向いてるようにしながらも、やはりちらちらと部屋を眺めてしまう。

(お・・・俺は何をしているんだ・・・社長としてこれはどうなんだ・・・)

一人暮らしの女子社員の部屋に一人で入り込むなど、保科さんあたりに知れたら、それこそ一生“セクハラ社長”と呼ばれ続けそうだ。
だが、社員の頼みを断るのも社長として如何なものか・・・病気で不安になってる社員の力になるのは社長として当然の仕事ではないか・・・
などと、一人葛藤を続けている。

一方、陽菜も落ち着かなかった。
我聞が来てくれただけで、本当に嬉しかったし、話ができて随分ほっとしたものだった。
それだけで十分だと思ったはずなのに、彼が“帰る”という言葉を発した瞬間に、急に寂しさに襲われた。

(まだ帰らないでほしい、もっと話していたい・・・)

思わず招き入れてしまった。
一人暮らしの年頃の女性が、男性を部屋に入れるのがどういう意味か、今更ながらに考えてしまい、
恥ずかしくて堪らないし、下手すると昨晩のことを身体ごと思い出してしまいそうで、
今更ながらに胸がどきどきと不安に高鳴っていた。
そんな陽菜が、カーディガンを羽織ってから、

「お茶の支度しますので、そこに座っていてください」

と言ってキッチンへ駆け込んだのは、二人にとってお互いに有難いことであった。

悩んだところでどうにもならないと悟った、というか考えるのを諦めた我聞は、再び部屋を遠慮がちに見回す。
部屋には、観葉植物の鉢が沢山置かれている。

(そういや工具楽屋の鉢植えも國生さんが世話してたっけ・・・)

食べられるもの専門ではあるが、我聞にも“家庭菜園”という趣味がある。

(性格は全然違うけど、案外通じるところもあるんだな・・・)

などと鉢植えの観葉植物を眺めているうちに、陽菜が温かい紅茶を載せた盆をもってリビングに入ってくる。
我聞が微笑みながら鉢植えを眺めているのを見て、なんとなく陽菜まで嬉しくなってしまう。

「わたしガーデニングが好きで、暇のあるときによくそういうお店回っちゃうんです、
 それで気に入ったのがあるとついつい手がでちゃって、気付いたらそんなに増えちゃいました」
「あはは、國生さん会社の鉢植えも世話してるから、そういうの好きなのかなとは思ってたけど、
 こんなに沢山あってちょっと驚いちゃったよ」
「観葉植物の世話してると、なんだか落ち着いたというか・・・平和な気分になれるんです・・・
 それで、すごく気に入ってるんです・・・あ、お茶どうぞ、熱いので気をつけてくださいね」
「うん、ありがとう、見舞いに来たはずなのに働かせてしまって、悪かったね」
「い、いえ! 引き止めて部屋まで来ていただいたのは私がお願いしたのですから・・・」

そんなことを話しながら、二人して熱い紅茶をすすり、ふぅっ、とため息をつく。
そのタイミングが同時だったものだから、二人顔を見合わせて、思わず笑ってしまう。
60前スレ499 8/15:2005/10/02(日) 09:28:39 ID:Vb36TEQM
それでお互いにリラックスできたのか、しばらくガーデニングと家庭菜園の話ですっかり盛り上がってしまう。
最近は通学時や部活の合間でも、仕事以外の話題でよく喋るようにはなっていたが、
部屋の中で二人きりで面と向かって、というのはさすがに初めてで、
それが二人の間にこれまで以上の親密な空気をもたらしたのかもしれない。
陽菜は昨晩のことを忘れて、我聞は社長のことを忘れて、二人とも、とてもとても、幸せな気分でいた。
だから、ふと話が途切れたとき、二人は無意識に、言葉もなく、お互いの顔を見つめていた。

(國生さん・・・まずい、これは・・・でも・・・やっぱり・・・いかん・・・可愛い・・・)

(社長・・・どうしよう・・・私、やっぱり・・・社長のことを・・・?・・・ううん、わからない・・・でも・・・)

「こ・・・國生さん・・・」

「・・・社長・・・」

二人の鼓動の音が、それぞれ相手に聞こえるんじゃないかというくらいに大きく響く。
心のなかでは共に葛藤を抱えつつも、その目は決して互いの目から逸らさない。
小さなテーブルを挟んで、少しずつ、二人の顔は近づいてゆく。
このまま進みつづけたらどうなるか、お互いに分かっている。
でも、止まれない。
そこには引力が存在するかのように、二人は引き寄せられていく。
もう観葉植物も紅茶も見えない、二人の目には、相手の顔しか映らないくらいに近づいていた。
鼓動はさらに早く高くなり、考えていたことなど既に消えうせている。
互いの荒くなった息遣いが肌で感じられるくらい近づいて、さらに近づいて、二人とも自然に目を瞑り、
目を瞑っても唇と唇が間違いなく衝突する、それが確信できる距離まで近づいたとき


♪ちゃっちゃら、ちゃちゃちゃ、ちゃっちゃっ ちゃっちゃら、ちゃちゃちゃ、ちゃっちゃっ


流れる笑点のテーマ曲。


石化する二人。


♪ちゃっちゃーちゃちゃーちゃちゃちゃちゃちゃ、ちゃーちゃーちゃちゃちゃー

余りといえば余りにもなBGMに二人とも固まったまま動くことすらできない。
ただただ、笑点のテーマ曲が無情に流れつづける。

(・・・何だ・・・一体なんなんだ・・・社長業務を忘れた俺への天罰かっ・・・!?)
(何・・・何が起きてるの・・・って!この曲は!)

なんとか正気に戻った二人は目を開けて、真正面にあるお互いの顔に今更ながらに驚いて、思い切り飛び退る。
我聞はそのまま壁に激突して頭を抱え、陽菜は音源を捜して右往左往する。
この曲は陽菜の携帯の呼び出し音、しかも相手は・・・

「は、はいっ! こ、こ、國生ですっ!」

真っ赤な顔で、叫ぶような声で電話を取る。もしかすると少し怒っていたのかもしれない。

『え、あの・・・コンバンワ・・・あの、果歩です・・・我聞の妹の・・・』

その声圧に思い切り引いたであろう、果歩の腰の引けたような声が受話器から聞こえてきた。
さすがに陽菜もハッとして、慌てて普段どおりの声色に戻そうと努力する。

「こ、こんばんは、すみません、ちょっと慌ててしまって・・・それで、何か御用でしょうか?」
『あの、お兄ちゃんがまだ家に戻らないんですが、会社の方に電話してみたら、もう留守電になってて、
 陽菜さん、ご存知無いかなと思ったんだけど・・・今日はお休みされてたんでしたっけ・・・ごめんなさい』
61前スレ499 9/15:2005/10/02(日) 09:29:39 ID:Vb36TEQM
「あの、社長でしたらこちらに・・・社長、果歩さんからです」

頭を抱えていた我聞だが、果歩と聞いてすこし“しまった”という顔をすると、携帯を受け取る。

「もしもし、果歩か?」
『へ?お兄ちゃん? こんな時間までどうしたの? っていうか、陽菜さんと一緒って、陽菜さん病気じゃないの?』
「あ、いや、それはだな・・・えーと・・・」

助けを求めるようにちらと陽菜を見ると、完全にうつむいてしまっている。きっと顔は真っ赤であろう。

「いや、國生さんが体調崩してたから、社長として見舞いにきていたのだ!」
『お見舞い・・・ってお兄ちゃん!もしかして陽菜さんの部屋にいるの!?』
「あ、まあ・・・その、そうだが・・・いや!決してやましいマネなどしていないからな!!」

言わなきゃいいものを、妹の手前、とりあえず体裁を繕わずにいられない。

『ふぅ〜〜〜〜ん? でも、お見舞いって、こんな時間かかるものなんだ、へぇ〜〜〜〜?』
「いや、そ、それは、その・・・なんだ・・・」

病気の陽菜の部屋に我聞が見舞いに行っている。
GHKとしてこれ以上ない程のシチュエーションに、既に何かあったのでは! と期待しまくりである。
もちろん、寸刻手前に自らが最大のチャンスを粉砕したことなど知る由もなく。

「そう、そうだ! 國生さんに夕飯をつくってあげているところなんだ!
 だからすまん、もう少し帰るの遅くなりそうだ!」

我聞、苦し紛れにもなんとか取り繕う。我聞としては随分マシなフォローの部類であろうか。

『ふうん、そう〜?じゃあ、陽菜さんのこと、しっかり、し〜〜っかり、看病してあげなさいよ?
 じゃあ、陽菜さんにまた代わってくれる?』
「お? お、おう、分かってるさ! ・・・國生さん、果歩がまた代わってくれって・・・」

それを聞いてうつむきっぱなしの陽菜が顔を上げると、それはもう予想通りに真っ赤に染まり、
どんな顔をしたらいいか分からない、そんな表情をしていた。

(俺も似たようなものだろうな・・・むぅ、まだドキドキしている・・・情けない)

そんなことを思いながら陽菜へと携帯を返す。

「は、はい、代わりました、國生ですが・・・」
『陽菜さん、ごめんなさいね、病気のところにお兄ちゃんお邪魔しちゃってるみたいで・・・
 あの、料理がどうとか言ってますけど、うるさかったり邪魔だったり変なことしようとしたら、
 容赦なく追い出して下さって結構ですから!』
「は、はい・・・っていえ! 変なことなんてしてませんから!」
『へ・・・? あ、あら、そうですか・・・じゃあ、いい機会だからいつも仕事で迷惑かけられてる分、
 存分にこき使ってやってくださいね! あれで意外に料理は上手いし、洗濯も掃除もできますし、
 今夜いっぱい貸し出しますんで、た〜〜〜っぷり甘えちゃってください! じゃ、お大事に!』
「は、はい・・・って、えええ! 果歩さん? 果歩さん!?」

つー、つー、つー。
一気にまくしたてられてほとんど一方的に切られてしまって、話の中身が遅れて頭に入ってくる。
ええと、なんでしたっけ・・・社長を・・・?

「えーと・・・果歩はなんて・・・?」
「はい・・・社長を一晩、貸して下さると・・・」
「・・・は?」
「こき使って甘えろ、と・・・」
「・・・・・・」

呆然、というか唖然として、さっきとは全然違う意味で、しかし再び顔を見合わせてしまう二人。
62前スレ499 10/15:2005/10/02(日) 09:30:40 ID:Vb36TEQM
「むぅ・・・」
「・・・」

((き、気まずい・・・))

しばらく顔を見合わせてから、はっとして目を逸らすと、我聞は天井に、陽菜は床に目をやって、
なんともいえない時間を過ごす。
電話で中断されたとはいえ、危うく、なのか惜しくも、なのか複雑ではあるが、キス寸前までいってしまった、
しかも前触れもなく唐突に。
それでもう混乱しきりで、お互いにもうどうしていいやらわからない。

(だめだ、この空気は重すぎる・・・なんか、なんか喋らなくては耐えられん・・・!)
(わたし、社長のこと、どう思ってるの・・・社長は私のこと・・・あああもう! とにかく何か話さないと・・・)

「ねぇ、國生さん」「あ、あの・・・」

意を決して口を開いてみたら二人同時で被ってしまう。

「あ、なに、どうしたの?」
「いえ、あの、社長から先に・・・」
「あ、そう・・・えーと、さ・・・さっきは口から出任せで喋っちゃったけど、國生さん、お腹すいてる?
 もし夕飯まだだったら、折角だし俺が作ろうか?」
「え・・・でも・・・」

ぐうぅぅぅぅぅ。

言葉で答える前に、お腹が声をあげる。 陽菜、また真っ赤。

「あああああ、あの、こ、こ、これは、あの・・・」
「・・・ぷっ、あはははは」

あまりのタイミングのよさに、さっきまでも気まずさも忘れて思わず笑い出す我聞。
陽菜としては、考えてみれば、昨晩、優を迎える前に夕飯を取ってから24時間以上何も食べていないのだ、
当然といえば当然の反応であったが、もちろん我聞はそんなこと知る由もない。
あんまり我聞が可笑しそうに笑うものだから、陽菜もむきになって、

「しゃ・・・社長わらいすぎです!」

恥ずかしそうな、それでいてムッとしたような顔で精一杯キツい顔を作ったつもりだが、

「ご、ごめん、あは、あはは、いや、なんか普段の國生さんとのギャップがありすぎて・・・ごめん、あはははっ」
「・・・もう、知りません!」

抑えようとしても笑ってしまう我聞に、陽菜はすねたように口を尖らせて、ぷいっと顔を背ける。
特に意識していないが、二人ともいつのまにかさっきまでの気楽な雰囲気に戻っていた。

「くくっ・・・さて、それじゃあ國生さん、なにかリクエストある?
 これでも社長はじめるまでは家事やってたからな、大概のものは作ってみせるよ?」
「・・・・・・」
「む、いや、すまん、ほんとこの通りだから、お詫びに夕飯つくるから勘弁してくれ・・・いや、してください!」

思ったより怒っていると感じたか、慌てて頭を下げて手を合わせたりしている。

「・・・ぷぷっ、あははっ」

今度はそれを横目で見ていた陽菜が笑い出す。
我聞もほっとしたように、頭に手を当てて笑っている。

「じゃあ、果歩さんのお言葉に甘えてこき使わせて頂きますね・・・う〜ん・・・どうしようかな・・・
 うん、それでは、献立は肉じゃがでお願いします!」
63前スレ499 11/15:2005/10/02(日) 09:31:34 ID:Vb36TEQM
「・・・肉じゃが?」
「はい、肉じゃがで! 社長もお好きなんですよね? 以前、果歩さんに教えていただきました」
「確かに肉じゃがは俺の大好物だけど、今日は國生さんのお見舞いだし・・・
 遠慮せずに國生さんの好きなもの言ってくれりゃいいのに」
「いえ、社長がお好きなものでしたら、きっと得意料理でしょうから、きっと美味しいんじゃないかなと思って・・・」
「なるほど! そういうことなら、腕によりをかけて作らせてもらおう!
 それじゃあ、冷蔵庫とキッチン借りるから、國生さんはゆっくりしていてくれ!」

しっかり気合をいれてキッチンへ向かう我聞を微笑ましく見送ると、ふぅっと息をついてベッドにもたれかかる。
自分の部屋にいて、こんなに楽しいと思ったのは初めてかもしれない・・・いつも部屋にいるときは一人だったら。

(楽しいときって、同じ景色でも全然違って見えるんだ・・・)

いつもは静かな、ときとして寂しいと思う部屋。 いくら観葉植物を置いても、にぎやかにはならない。
それが、人が一人いるだけで、こうも変わってしまった。

(でも、優さんが来たときはこんな風にはならなかった・・・社長だから・・・?)

昨晩のことは例外としても、時々優が遊びにくることはあった。
それはそれで楽しい(酒が入っていると理解の追いつかない科学話が延々続いたりするが)のだが、
こんな気分になったのは今日がはじめてだった。

(もし、さっき・・・)

ふと考える。

(果歩さんの電話がなかったら・・・わたし・・・社長と・・・)

どくん。

(キス・・・してたの、かな・・・)

どくん、どくん。

(そしたら、その後どうしてたんだろう・・・もしかしたら、昨日みたく・・・)

身体が、熱くなってきた気がする―――昨晩のように・・・。
顔を真っ赤にしてうずくまり、手が勝手に動きそうになるのをなんとか抑える。

(だめ! ・・・社長がいるのに・・・こんなこと、だめ・・・)

気持ちを切り替えるように頭を振ると、我聞へ話し掛けて気をそらそうとする。

「社長、道具の場所とか、わかりましたか?」
「ああ、大丈夫、國生さんの片付け方が上手いからかな、すごく使いやすいよ、この台所
 それより、國生さん病気なのに、なんかバタバタさせちゃって悪かったけど、調子どうかな?」
「あ、はい! お陰さまで、随分良くなってきてると思います」
「そうか、ならよかった。 でもまだ油断は禁物だからな、こっちはもう少し時間かかりそうだし、
 少し横になって休んだらどうかな?」
「え・・・でも、社長を働かせて、私だけ休むなんて・・・」
「大丈夫、こっちのことは気にしないでいいから、國生さんは早く治すことだけ考えて」
「はい・・・すみません・・・ありがとうございます・・・」

リビングからキッチンを覗くと、てきぱきと我聞が動いている。
初めて使うキッチンなのに、動きに滞りがないように見えて、本当に炊事は得意なんだなと感心してしまう。
さすがに人を働かせておいてベッドで眠るつもりはなかったが、
我聞とのやりとりでふと安心して気が抜けたのか、つい、うつらうつらとしだすと、
ベッドに寄りかかったまま、いつのまにか眠りに落ちてしまった。
64前スレ499 12/15:2005/10/02(日) 09:32:31 ID:Vb36TEQM
いい匂いがする。
―――そういえばお腹、すいたなぁ・・・
そんなふうにして目を覚ました陽菜の前には、炊き立てであろうごはんと肉じゃがが並べられつつあった。

(あ・・・私、眠っちゃったんだ・・・)

あわわ、と動こうとして、ベッドに寄りかかったままの体勢だけど身体には毛布が掛けられているのに気付く。

「お、國生さん、起きた? 丁度準備できたとこだけど、食欲ある?」

そう言いながら、お盆に味噌汁を載せて我聞がリビングへ入ってくる。
いい匂いのもとが更に増えて、思わずまたも

ぐうううぅ。

すこしぼんやりしていた陽菜の頭もこれですっかり醒めてしまう。
さっき以上にあわわ、とじたばたしている陽菜を今度は声立てずに微笑ましく見つめると、

「久々にしては上手くできたと思う、さあ、存分に食べてくれ!」

なんて言いながら、配膳を終えて陽菜の向かいに座る。
ご飯と味噌汁とおかず一品の簡単な食卓ではあったけど、まる一日ぶりの食事となる陽菜には、
そこから浮かび上がる芳香はもはや凶悪と言ってもいいレベルで空っぽの胃を刺激する。

「あ・・・はい・・・い、いただきますっ!」

社長の前でがっついちゃだめ!・・・と思いつつも、食べ始めたらもう止まらない。

(美味しい・・・すごい、私が作るのと全然ちがう・・・)

「どう、結構自信作なんだけど、気に入ってもらえ・・・」
「お、美味しいですっ! ・・・すごく!」
「そ、そうか、それは何よりだ」

なんというか“本気の目”で答えられて、ちょっとびびる我聞。

「・・・まあ、果歩には負けるがこれでも料理の腕はそれなりに自信あるからな」
「むぐ・・・果歩さんはもっとお上手なのですか?」
「ああ、残念だがあいつには敵わんな、もともとは俺を手伝うってんでついでに教えたんだが、
 今じゃすっかり工具楽家の料理長だよ。 ・・・お陰で助かってるけどな」

ふむふむ、とうなずきながらも、食べる手は止まらない陽菜。
普段の陽菜からすると、やや“お行儀が悪い”ようにも思えるが、
自分の料理をこれだけ美味しそうに食べてもらえるなら我聞としても気分が悪いはずもない。
そんな陽菜を微笑ましげに見ながら、自身も箸を進める。

「少し多めに作ったから、おかわりしたかったら遠慮せずに言ってくれ」
「あ、はい・・・じゃあ、あの、すみません、社長・・・早速なのですが・・・もうちょっと・・・」
「へ・・・? あ、ああ、よしきた!」

24時間以上ぶりのひさびさの食事な上に、思った以上に味が良かったので、もう抑えが効かないらしい。
結局、少し多めに出来たかなと思っていた肉じゃがもご飯も、綺麗さっぱり無くなってしまった。
主に陽菜によって。

さすがに大分落ち着いたようで、今は食後のお茶を飲みながら、我聞の剥いたリンゴを二人でつまんでいる。
65前スレ499 13/15:2005/10/02(日) 09:48:10 ID:Vb36TEQM
「・・・私もずっと料理してましたが、こんな風に美味しい料理って、作れたことないです・・・」
「そうなの? 國生さんなら何でもそつなくこなしそうだけど・・・ふぅむ・・・そうか、そうかもな」

なんとなく一人うなずく我聞を、陽菜は不思議そうに見る。

「ウチはさ、口うるさい妹や弟が3人いるからな・・・料理ひとつにしても、いろいろ注文がでるんだ。
 そーいうのに答えていろいろ加減したり工夫してるうちに、丁度いいところで落ち着くんだと思うんだ。
 それを毎日繰り返してたら、いつのまにか、だろうな、こんな風に料理できるようになってたんだ。
 國生さんも、誰か人のために料理するようになったら、すぐに上達するんじゃないかな?」
「人の・・・ために・・・」

(誰にだろう・・・わたし以外の人のために・・・社長? ええと・・・お弁当、とか・・・?)

真っ先に目の前の人のことを考えてしまい、慌てて赤面した顔を伏せる。

「ん? どうした、國生さん? 喰いすぎた?」
「い、いえ!なんでもないです! (ぴきっ) あ、あの・・・」
「ふむ、どうした?」
「あの、今度・・・わたしも料理の腕を上げたいので・・・わたしの料理、食べてもらっていいですか・・・?
 ・・・ほ、ほんとに、料理の腕を上げたいからですから!」
「そうか、そういうことなら喜んで協力しよう! いつでもかかってくるがいい! 但し俺の舌は厳しいぞ!?」

この朴念仁っぷりが助かるやら腹が立つやら・・・
なんとなく複雑な気分になりながらも、とりあえずOKということで一安心する。
確かに、いつもは自分ひとりのための食事しか作らないから、“不味くなければいい”くらいにしか気にしていない。
対して、今日の肉じゃがが美味しかったのは、まず空腹だったから、だと思うが、

(でも、それだけじゃない・・・社長が、わたしのために、作ってくれたから・・・)

人のことを思って作る料理は、きっと自分のためのものより美味しくなると思う。
そして、人が自分のために作ってくれた料理は、きっとその人を思うほど、美味しくなるに違いない。

(今のままじゃダメ・・・今度果歩さんに、こっそりとお料理のこと、教えてもらわなくちゃ・・・)

「・・・ねぇ、國生さん」
「は! は、はい!?」

あまり我聞に知られたくない考え事をしていたので、思わず返事の声が裏返りそうになる。

「いつもこの部屋で、一人で食事してたんだよね?」
「? はい、そうですが・・・?」
「・・・今度さ、俺ん家に夕飯食べにこないか?」
「へ・・・?」
「いや、俺の家はあんな妹や弟いるから、メシの時はいっつも賑やかなんだ、
 騒がしいしおかずの取り合いなんて日常茶飯事だけど、でも明るくて、楽しい時間なんだよな。
 でも、國生さんはいつも部屋で一人でメシ食ってるんだなと思ったら、なんか寂しそうに思えてきてさ・・・
 ・・・あ、もちろん、一人の方が好きとか、静かな方がいいのなら、余計なお世話だとは思うんだが!」

工具楽家での夕食・・・
工具楽家の兄妹達をよく知る陽菜には、どんな情景か容易に想像がついた。
おかずを奪い合う我聞・珠・斗馬、叱る果歩。
食事中でも立ち上がって動き回る珠・斗馬、叱る果歩。
家長を気取っておかしなことを言い出す我聞、突っ込む果歩。

(・・・果歩さん・・・大変そうです・・・でも・・・)

その中に家族のように混ざって、一緒に笑ったり突っ込んだり。

それは、とてもとても、素敵な想像だった。
66前スレ499 14/15:2005/10/02(日) 09:49:15 ID:Vb36TEQM
「でも・・・それは社長のご家族にご迷惑をかけるのでは・・・?」

魅力的な提案だが、簡単に乗ってしまっていいのかどうか・・・迷惑は掛けたくない。

「何が迷惑なもんか、果歩も珠も斗馬も國生さんにはよくなついてるし、喜んで迎えるさ。
 料理作るのに4人前も5人前も大して変わらないし、國生さんには果歩の勉強までみてもらってるからな、
 お礼に夕飯ぐらいご馳走しなきゃバチがあたるくらいだ、よし、決まりだな!」
「え・・・あの、でも・・・立ち入ったことで申し訳ありませんが、
 社長の家の、その・・・経済事情を考慮すると、一人分の食費も馬鹿にならないのでは・・・?」
「うっ!  ・・・だ、大丈夫! その分は俺がきっちり稼ぐ!!」

また安請け合いを・・・、と少しだけ呆れる。
きっと果歩さんに小言を言われるに違いない・・・仕事中にわたしから言われるように・・・
そう思うと、なんか可笑しくなってしまって、つい笑いがこぼれてしまう。

「では、私も食材を持っていって、果歩さんにお料理のことを教えて頂く、というのはいかがでしょうか?
 社長より上手な果歩さんから習えば、私だってもっとお料理が上手くなれそうですし」
「お、それはいいかもしれないな・・・それじゃあ!」
「はい! 喜んでご一緒させていただきます!」

我聞がよっしゃ、と笑い、陽菜も満面の笑みで応える。
昨晩は散々だったけど、今晩はなんて幸せな夜なんだろう。
いつも静かで寂しい部屋が、今日はこんなにも温かい・・・。
二人だけの親密な空気、心地よい会話、かけがえのない時間―――ずっと、ずっと続けばいいのに。

(そっか・・・)

目の前で笑う我聞の顔を見つめながら、理解した。

(やっぱり、私・・・社長のこと・・・)

言葉にしなくても恥ずかしい、でも、胸が高鳴るようなこの感じは、とても気持ちいい。
この気持ちが消えてしまわないように、両手を胸に当てて軽く目を瞑る。

「? どうしたの、國生さん?」
「・・・いえ、なんでもありません」

不思議そうにたずねる我聞に、目を開くと微笑を浮かべ、静かに答える。
満たされたような、穏やかな、安らかな笑顔だった。

そんな陽菜をみて、我聞は心なしか照れたような顔をすると、立ち上がり空になった食器を重ね始める。

「よかった、どうやらもう大丈夫そうだな・・・
 それじゃあ、早速帰って、果歩に話さないとな、果歩は特に國生さんになついてるから、きっと喜ぶぞ」

え・・・?

「よし、食器片付けてくるよ」

かえ、る・・・?

「果歩はよく、國生さんのこと、本当のお姉さんみたいとか言ってるんだよな、あんなお姉さんが欲しい、とかね」

我聞が食器を手早く洗いながら楽しそうに喋っているが、よく聞こえてこない。

「中学生にもなって、変な無茶言うよな、まったく、ははは・・・っと、片付け終了!」

我聞がリビングに戻ってくるが、腰は下ろそうとしない。

どうして? なんでまた、私の前に座ってくれないの・・・?
67前スレ499 15/15 (了):2005/10/02(日) 09:50:32 ID:Vb36TEQM
「じゃあ、俺、そろそろ戻るとするよ、果歩は一晩とか言ってたらしいけど、流石にそんな訳にもいかないからな
 ・・・あれ、國生さんまた熱でも上がったかな、ちょっと顔色が良くないな・・・
 食べたばかりだけど、今日は早めに休んだ方がよさそうだ、じゃあ、このままでいいから・・・
 身体良くなったら、明日また学校で! でも無理しちゃだめだぞ? ・・・じゃ、また!」

笑顔で別れの挨拶を口にすると、くるりと背を向けて玄関の方へ歩いていく。
さっきまでの温かかった部屋が、一気に冷えて行くように感じる。
社長が、帰っちゃう・・・また、ひとりに、なっちゃう・・・

涙が、こぼれた。
あの温もり、失いたくない・・・社長と、離れたく、ない。
そう思ったときには、陽菜は既に立ち上がっていた。

「・・・あ、見送りはいいよ、そのまま座っ・・・て・・・!?」

リビングを侵食する寂しさと寒さから逃げるように廊下を駆け、陽菜は、我聞の腕にすがりついていた。

「こ・・・國生・・・さん?」
「・・・・・・」
「ど、どうした? 体調また悪くなったのか?」
「・・・かないで・・・」
「え?」
「・・・・・・いかないで!」

涙に濡れた陽菜の目に見つめられ、我聞は視線を逸らすことはできなかった。

「・・・社長、ご存知ですか・・・この部屋・・・ひとりだと、すごく、寂しいんです・・・寒いんです・・・
 こんなに、こんなにこの部屋が温かいと感じたの、今日が、今が、はじめてなんです・・・
 でも、でも・・・社長がお帰りになったら・・・わたし、また、ひとりなんですよ・・・?
 寂しいのは・・・いやです・・・寒いのも・・・いやです・・・
 ・・・わがままだって、わかってます、でも、でも! 今日だけでいいんです! だから・・・
 お願いです・・・行かないで・・・帰らないで・・・! ひとりにしないで!  お願いです!!」

両腕で我聞の左腕を掴んだまま、ぼろぼろとこぼれる涙を拭おうともせず、ただただ思いを言葉にする。
それだけ言い終えると、うつむいて、言葉にならない嗚咽を漏らすばかりだった。

我聞は、何も言わなかった。
ただ、空いた右手を陽菜の肩に回すと、自分の胸へ引き寄せた。
陽菜は、我聞の胸に身体を委ね、そのまま泣きつづけた。

「・・・俺なんかで・・・」

陽菜の嗚咽がほとんど聞こえなくなってから、はじめて我聞は口を開く。
それを聞いて、陽菜は顔をあげ、我聞と見つめ合う。

「俺なんかで、役にたてるのかな・・・?」

慈しむような顔で、陽菜を見る。

「社長じゃないと・・・ダメなんです・・・」

すがるような目で、我聞を見上げる。

二人はそのまま目を瞑り、その距離を縮めていく。


今度は、携帯は鳴らなかった。


二人は軽い、だけど時間の長い、キスをした。
68前スレ499:2005/10/02(日) 09:57:27 ID:Vb36TEQM
以上、今回の投下分ッス
とりあえず、次からはまたえっちい流れに持っていけると思います、
そっちしか期待してなかった方には、次回ご期待に添えるように頑張ろうと思いますので、
どうかご容赦の程を・・・。

>508氏
あなたの文にはいつも萌え転がされまくりでございます、復帰心待ちにしてますよー
69名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 10:09:35 ID:in3n6wu4
>>53-68
GJ!グッジョオォォォォォォォオオオブ!
朝からご苦労様です。
70名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 11:10:41 ID:s/msrTsX
>>53-68
乙です。
続きを是非、お願いします。
71名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 14:33:26 ID:Eqxgd6HX
>>499
萌悶えすぎて身動き取れませんが何か。
さて、全力を振り絞ったレスを書き終わったので
今からベットでゴロゴロしてくるぜイヤッホォオーーィイ!!
72名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 15:02:00 ID:3myOVyPB
>>499
フォーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ネカフェだから転がるわけにいかないぜどちくしょーーー
73名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 15:02:55 ID:hDZMTODQ
死ぬほど萌えた。ディ・モールトGODJOB
74名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 16:32:05 ID:ybzUVA72
何と申し上げればよろしいのでしょうか。
いかなる賛辞も形骸にして空虚であるとしか思えぬ神業でございます。
萌えゲージが振り切って逆に清々しい思いでいっぱいです。
75名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 19:54:48 ID:a0ZPDVgJ
ビジネスホテルで転がってたらベットから落ちて凄い音がしたぜ!
ベットの上でpcみてたからpcまで落ちそうだったぜ!
76名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 21:08:26 ID:XaDTKPmC
499さん、素晴らしいっ!

最後に陽菜さんが我聞にすがるところで、じわっと涙が出てきました。
74さんと同じく清々しくも萌えに満ちた気分に!

丁寧に本当に丁寧に陽菜さんの心情を描写し、果歩りんの効果的な
投入、我聞と陽菜さんとの心温まる会話など、素晴らしいです。
エロパロなのにこんなに感動出来るとは思いませんでしたよ。
このまま、エロなしで終わっても大満足です。

ところで我聞の朴念仁っぷりは、エロ未満の萌え展開に持っていく
だけでも障害になるので描写しづらいのですが、499さんがSS作成時
におけるコツみたいなのがあれば教えて頂きたいです。

>75
転がりすぎw
怪我の無い様、注意しようぜ。
77名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 23:08:42 ID:lNEUwnAx
家帰ったからこれから萌え転がるぜー!ウヒョー!!
78名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 01:24:46 ID:hv8TWgjb
もう、言葉に出来ない。超GJ。
>>76と同様に、涙がこぼれそうになった。心があったかくなった。

79名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 03:27:35 ID:Rb/Nbz8O
え、ちょ、・・・このド低脳がぁあああぁっ!ぐっじょぶ!
PSPで読んだら手に汗が。で、落として壊れそうになっちまったよ。
80名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 04:11:03 ID:pZmwwZfm
本当にGJだ。
……正直な話、百合ものは好きじゃないので前回の話ではちと敬遠だったが、
今回のは素晴らしい。ぐぅれいと。
やっぱり我聞×陽奈は良いね。原作で焦らされまくっているから、二次でやって
くれるとめちゃ嬉しい。
81名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 09:45:06 ID:8R+BXh4S
いつの間にか転がるのが文化として定着しつつあるな…
82名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 14:20:53 ID:0+wjZs68
もうね、我聞の原作をここの職人達に
任せたらガッシュとか軽く超えますよ。

フジーキ関係者がここを見ていることを願う・・・・。・゚・(ノД`)・゚・
83名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 15:08:13 ID:8R+BXh4S
我聞の原作をここの職人に任せたら…

少年誌から追い出されるな。まちがいなく。
84名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 15:24:53 ID:AMqVHo4Z
前回のスレ落ちてたんだ。
続きマダー書こうとして気づいたよ。

にしても、また見事にGTですな。
85508:2005/10/03(月) 16:29:35 ID:8R+BXh4S
 一般的なナース服ってそういえばワンピースだよなとか、会社で資料さがして
ナース服見てたバカモノです。
 続き投入。
86508:2005/10/03(月) 16:31:10 ID:8R+BXh4S
入院3日目朝
「工具楽さーん。おはようございます。朝ご飯ですよー。」
「あ、おはようございます。」
 入ってきたのは陽菜ではなく。この病院の看護師さんの服を着た女性。
 ぼんきゅっぼーーーんな、ないすばでぃ。なかなかセックスアピールに溢れた人
である。
「お?話には聞いてたけど。」
言うなり、ベッドに座って、我聞ににじりよる。
「ふふ。なかなかかわいい男の子ね?おねえさんけっこう好みよー?」
「な、な?!」
 じりじりと我聞に近づいていく看護師さん。両腕をベッドについているので、
ぼぼーんと飛び出した胸が強調して見える。
「ふふふ。お姉さんがいいことおしえてあげよーかぁ?」
「な、ナニヲデスカ!?」
「ふふふ。それとも、昨日お見舞いにきてた彼女と、自分達でお勉強してるの
 かなぁ〜?」
「い、いや、彼女は…」
じりじり…じりじり…
 我聞危うし!名もない看護師さんに食べられてしまうのか!?そもそもこの
シリーズ、ヒロインは陽菜ではなかったのか!

 ぷちん
 ぺちっ
「「あっ!」」

 両腕で圧迫された胸に押し出されるようにボタンが跳ぶ。跳んだボタンは我聞の額に
張り付いた。

「「…」」
「えーと。…た、太陽拳。」

おおうけ。

 我聞の一言に、張り詰めた緊張感はあっという間に消えてなくなった。
87508:2005/10/03(月) 16:33:26 ID:8R+BXh4S
しばらくして。

「おはようございます社長。」
「おはよう。國生さん。」
いつもの挨拶。しかし休日なので場所は学校ではなく、病室。
「あら?もう朝ご飯は食べられたんですね?」
 例によって着替えが入っているらしいバッグを持って、窓際の衝立の方に近づき
ながら、我聞が朝食のお盆を確認する。
「ん?あぁ、朝飯は看護師さんが食べさせてくれたよ。」
 看護師さんの服の一番上のボタンがはじけ跳んでいたため、「あーん」をする度に、
黒いレースのブラと胸の谷間が…
(は、いかんいかん…)
 はちきれんばかりのお尻と、はちきれてしまった胸を思い出し、また元気になりつつ
ある息子に気がついて、自制する。

(外の景色でも見て…)
と、目をやった方向に例の衝立、今度は陽菜の生着替えの影に目を奪われる。
 ぱさっ…しゅる…ごそごそ
衣擦れの音が「すぐそこで着替えてますっ!」と自己主張。当然息子も自己主張開始。
なにせ、両手を怪我しているため、入院してからこっち、息子を構ってやっていない
ため、だいぶ焦燥の度が深まっている。
(自らの肉体を…コントロールするのが仙術…これも修行…)

 「あら?テレビが来たんですね?」
瞑想にふけっていた我聞の意識を、陽菜の声が現実に引き戻した。
「あぁ看護師さんがおいていってくれたんだ。暇だろうからって。」
 今日の陽菜も果歩から言われた工具楽家の伝統に則ってナース姿。ただし、
今日はピンクの布地。サイズも普通。ピチピチだったりはしない。
 と、陽菜の足元から頭まで動いていた我聞の視線と、陽菜の視線が重なる。
「…あ、あの…どこか、おかしいでしょうか。」
「い、いや、あの、うむ、に、似合ってるよ、うむ。」
二人とも顔を赤く染めたまま、微妙な沈黙が走った。
88508:2005/10/03(月) 16:37:22 ID:8R+BXh4S
 沈黙を破ったのは、絹を裂くような悲痛な叫び声と、布が破れる音だった。

 今朝看護師が置いていったというテレビから、流れ出したのは、短い黒髪の
可愛らしいナースが、スカートを破かれている光景。
『いやぁぁぁやめてーーーや、やぁ!みないで!いやぁ!』
『へへへ…看護婦さんすっげー奇麗な足してんじゃん?もっと見せてくれよほらぁ!』
『やぁぁぁぁっ!!』

「「……」」
「…社長。」
…ゴォォォォォォォ!!!
さっきまでの雰囲気はどこへやら。はるるんブリザードが吹き荒れる。
「い、いや、まってくれ國生さん!俺じゃない!」
「…リモコンは、どこです?」
「も、持ってないです!」
「…そうですか。しらを切るわけですね。」

ぐぁばぁ!!
 前触れなしに陽菜が掛け布団をまくった!

じぃー…
(布団の下にはない…ん?)
「社長。」
「は、はいっ!」
「それはなんです?」
「へ?」
「ごまかさないでください!それです!」
びしっ!!
っと指差した先には、

我 聞 の 息 子 があった。

(くっ!不覚!!一度はおさめたのに、このビデオが原因か!…いかん、ここで
 元気なままでは、セクハラ社長になってしまう!落ち着け、落ち着け〜まずは呼吸を
 ととのえ…)
「ひっひっふー…ひっひっふー…」
「社長。リモコンを渡していただきます。」
「へ?」
一言断るなり
むぎゅ!
「くぁwせdrftgyふじこlp;@!!!!」
「しゃ、社長!?」
「こ、國生さん、そこは…」
(くっ!まずいっ、収まりかけていたのにっこの刺激はっ!)
 いきなり追い詰められた我聞だが、陽菜は陽菜で、苦しみ始めたように見える我聞と、
とてもリモコンとは思えない生々しい感触に動転していた。
(社長が苦しんで…まずは落ち着こう…)
「ひっひっふー…ひっひっふー…」
(まず私がつかんでいるもの。リモコンではなかったみたい。)
じーーーーー
(こ、これは…あ、も、もしかして…そうか、こんな感触なんだ…熱くてって
 そういう冷静さじゃなくて…あ。ピクピクって…)
「き…」
「き?」
「きゃゃゃゃゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
89508:2005/10/03(月) 16:40:02 ID:8R+BXh4S
ぎゅぎゅっ!
叫んだ拍子に、我聞のものを両手で思い切り握りしめてしまった。

「んおおおおおっ!?」
「んっきゃーーーー!!!」
 握りつぶされそうなくらい思い切り握られた我聞の声にならない叫びと、さらに
一回り大きくなった感触を感じた陽菜の声が病室にハモった…

「す、すみません…」
「い、いや、こちらこそ…」
 目をあわせられない二人。そして、落ちる沈黙。しかしその沈黙は、なまあたたかい
というか…少なくとも冷たいものではなかった。

が。
『いやぁだめ、抜かないでぇ』
『上の口でもおしゃぶりしてくれよ。看護婦さんよぉ』
『んはぁ…んっんっんっ…』
『ぐちゅ、ちゅば…』
『…』

 休日の午前中の病室に、ナース物のAVの音が響き渡る。どうやら、患者に襲われた
後、嫌がりながらも愛撫に感じてしまい、今は、フェラをしているようだ。

(くっ、この状況でナースものとは…昨日は…ブルーだったんだよな…いや、俺は
 何を!?)
我聞としては、昨日からの國生の格好もあるし、ましてさっきの刺激もある。だいぶ
辛い状況になってきた。

(胸を…ん…)
 画面上で胸をいじられているナースはご丁寧にも、陽菜と似たり寄ったりな
プロポーション。
 陽菜は陽菜で、どうしても昨日の風呂場のことを思い起こされてしまう。

「…チャンネル。変えます。」
「あ、あぁ、たのむ」
カチ。
『やぁ、あん、あ、だめ、奥、っちゃうっいっちゃう!出してっだしてぇ!!!』
 チャンネルを変えた先ではやっぱり短い黒髪の女子高らしき制服を着た女性
(割とロリ系)が、やはり病人と思われるパジャマ姿の男に刺し貫かれ、絶頂に
達したところだった。

「「…」」
90508:2005/10/03(月) 16:41:21 ID:8R+BXh4S
カチ。
『あんっあんっ!』
カチ
『ちゅばっじゅるっ…やぁ、さわっちゃらめぇ…』

 「…AVだけのようですね…」
しばらくチャンネルを変えてみたが、相変わらずAVしか映らない。現在、女子高生
が電車で痴漢されている。
 しかもビデオのジャンルが、俗に言う「女子高生物」「ナース物」「秘書物」に
偏っているあたり、明らかな作為を感じる。幻のタイトル、「女子高生秘書の秘所
危機一髪」が入っていたりするのはさすがだ。
 さらに、巨乳系とか、オネエ系がなく、清純っぽく見える髪の短い女の子しか
起用されていないあたり徹底している。

「お、俺じゃ…」
「社長でないのはわかっています。」
頭痛をこらえつつ、ため息をつく。

「しょうがないですね。電源を切って、部屋の隅においておきます…」
「あぁ、俺が持つ…」
「社長。けが人だと言う自覚をしてくださいね?」
ヒュオォォォォォォ
「…ハイ」
91508:2005/10/03(月) 16:43:54 ID:8R+BXh4S
 コンセントから引っこ抜き、テレビの画面側に回ってテレビを抱える。背中側には
我聞のベッド。
 取っ手のないテレビの底面をつかむために前かがみの姿勢となり、我聞の方にお尻
を突き出し力を入れた途端。
「よいっしょ」
 びりぃぃ
 するっパサっ

 ナース服のスカート部分が破けた。破け目はそのまま広がり、スカートだけでは
なく、背中部分にも奇麗に裂け目がはいり、重力に従いぴらっと左右に分かれる。

 つまり

陽菜の後半身は背後からは丸見え。

(あ、國生さん、今日のブラは白なんだ…あー、下も白で統一してるんだな。
 太腿にからんでるのは、ガーターベルトっていうんだっけか、それにストッキングも
 白。うん、今日の國生さんは全部白だな。ん?)
「パンツに…しみ…」

ぺたんっばっ!
 我聞がふっと声にだしたのを聞きつけたか、はたまた状況をようやく把握したのか、
床にぺたっと座り込み、その体勢のまま、陽菜が勢いよく振り返った。

「社長…」
「…なにかな?國生さん」
「みました…か?」
「いや、」
「みました…ね?」
「いや、あの」
「みました…よね?」
「…はい」
(くっ、國生さんブリザードがくるかっ!?)
思わず身構えた我聞だが、次に目に入ったのは陽菜の潤んだ目だった…

ずり…ずり…ごそごそ…がさがさ…ジー…

 胸元で服がずり落ちないように固定しながら、我聞に背後を見せないように
ずりずりと移動した陽菜は、そのまま衝立の影に移動。
 例によって着替えの影を観察されつつ着替え…
「…本日はこれで失礼します。」
がちゃばたん
 潤んだ陽菜の目と、迅速な行動に、言葉を発するタイミングを逸していた我聞は、
陽菜が出て行ってようやく、衝立の近くに目をやりながら声を発することができる
ようになったのだった。
「…國生さん…ガーター落としてるぞ…」

【工具楽屋女子寮の一室】
「ってことで、朝早く起きて、看護師に化けたのはそういうことなのよねー。
 大変だったのよーあの特殊マスクと肉襦袢。」
『さすがにあくどいですねぇ…こちらは、お義姉さんのナース服に細工をして
 おきました。ぱっと見には全くわからないはずですが。
 さって、病室の二人はどうなってますか?』
「ふふふ…監視カメラも一緒にとりつけ…あれ?」
『あれ?』
「…監視カメラ。設置忘れてた。」
『…』
92508:2005/10/03(月) 16:50:22 ID:8R+BXh4S
 以上投入完了。
今回は>>32氏の
「ストッキングに白いガーターはしとるんぢゃろうか?(必死)」
この発言のために書いたと言っても過言ではないっ!
なにせ、前回はイメージ生足のつもりで書いたし〜。
あ、でも、パンストもいいですよねー
パンティストッキングって名前が、2度楽しめそうな…

>>499
恐縮です。その文章力を俺に下さい…
あの我聞と陽菜がお互いを求めるまで無理なく持っていく
状況作りもスッゲー。ひとえに、前シリーズで優さんが
がんばった成果ですよねー
93名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 17:44:58 ID:8R+BXh4S
ふと思いついた。

國生さんの視線による吹雪→爆砕

烈風正拳づき!!!

…いや、そんだけなんだが。
94名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 17:46:26 ID:0+wjZs68
低脳乙。
なんだか、今回はコメディー色が強くなってましたが、気のせいでしょうかね?

それにしても、優さんは相変わらず抜かりまくってますな。
95名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 18:18:09 ID:lDX6djKQ
508氏乙です。
499氏同様、お二人の内容に凄いの一言です。
続きが楽しみです。
96名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 18:37:59 ID:e3hW8kgm
最近はこのスレ来るのが楽しみw
97前スレ499:2005/10/03(月) 20:37:26 ID:cmH0FRHH
沢山のレスありがとうございます
えっちなしの部分でここまでレス頂けるとは本当に驚きで、嬉しいかぎりっす
自分で書いておいて難ですが、レズネタは途中で結構行き詰まったんですが、
我聞×國生さんはいい感じに妄想できるので書いてて楽しいです

>>76
自分も手探り状態で書いてますんで、偉そうな事は何も言えないのですが・・・
社長は自分からは動いてくれないので(自分の妄想の中でも)、
國生さんに要所要所で動いてもらうようにしてます
あとは、社長らしいナチュラルにいい人やってもらって、國生さんにずきゅーんとしてもらうとか

まあ、前段階でその國生さんに薬盛ってるんで、コツも何もないかもですが・・・

>>508
待ってました、この明るいノリが大好きです!
自分もテンポのいい文が書けるようになりたいものですわ・・・
原作にない國生さんinナース服という新境地を開拓されたのもGJですよ〜


であであ、また次の週末くらいに続きを投下できるよう、妄想に励んできます・・・
98名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 00:23:28 ID:PcG+Z6W+
畜生!また転がっちまったじゃねーか、この低脳ども!

なんか俺も入院したくなってきたよ…
99名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 01:36:07 ID:Dka84isk
入院してしまうとこういうシチュエーションに萌えなくなるので
やめたほうがいいと思うよ。


だってほら、本当に妹がいるやつに妹萌えなんて滅多にいないだろ?
そういうもんだよ。
100前スレ251:2005/10/04(火) 02:50:10 ID:OB6psePV
>92
508さん、乙です。低脳な作品を楽しませて頂きました。

いやあ、「清純っぽく見える髪の短い女の子」だらけのAVの
ところは思わずニヤケて転がっちゃいましたよ。
ベットじゃなくてよかった…。

32はヲレな訳なんですが、どうも508さんの妄想と相性がいいのか、
今回も結果的に燃料投下になったのですかね?感謝です。

パンスト…現在、果歩りんが黒のパンストを履いているところ
を描写しようとしてるんですが、時間が足りませぬ。
黒のパンストの下に透けて見える白いショーツのミスマッチさが
萌えるのでは?と構想を練っているんですがねぇ。
ニーソは桃子たんに譲りますw

>97
499さん、回答ありがとうございます。(76でもあったりします)
ふむふむ、ずきゅーんしてもらう、ですか。
ありきたりなだけに、ずきゅーんに至るまでの過程を丁寧に
描き、読み手が共感するようにしなければ、陳腐化してしまう
という感じでしょうかね。
(その点、499さんは上手く描けているかと)
本誌での桃子たんのずきゅーんも、読み手に「キタキタッ!」と
思わせるだけの過程がありましたからね。
101508:2005/10/04(火) 10:00:26 ID:0ETE2s7R
駄文にレスいただいた皆様ありがとうでございます。
>>94
コメディー色が入るのは仕様です。最近諦めてます。
優さん、というか、GHKの面々は、どんな状況からでもオチに持っていける上に
どんなシチュも作れると言う魔法の集団としてとっても便利に使わせていただいてます。

>>499
テンポがいいというか…思いついたネタを連想で膨らませて羅列してるだけともいいます!
きっちり深めていい意味でねちっこい499様を目指したい…

>>98-99様方
そうそう、入院して、かわいい看護婦さんなんてほとんど…

>>251
ふふふ。燃料カモーン!

あ。オチ思いついた。
102名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 20:17:24 ID:j5HmTlIG
  +   +
  ∧_∧ + 
 (0゚・∀・)    ワクワク
 (0゚∪ ∪ +     テカテカ
 と__)__) +
103前スレ499:2005/10/04(火) 22:03:16 ID:b3SXdcZV
ええと、昨日「週末に」とか書いた手前で難なのですが、
ちと話の区切り上、繋げると落ち着きが悪い流れが出来てしまったので、
一部だけ先に投下させていただくことにしました。

というわけで、
我聞×國生さん その2 (>>53-67の続き) 宜しくおねがいします。

ちなみに今回も(というか今回まで)えっちぃの抜きです。
104前スレ499 1/5:2005/10/04(火) 22:04:13 ID:b3SXdcZV
長いキスを終えると、陽菜はまた、今度は恥ずかしげにうつむいて、我聞の胸に顔を埋める。
我聞も気恥ずかしくはあったが、それでも陽菜から目を逸らすことなく、少しだけ強く抱きしめる。
リビングより少し冷えるこの場所で、二人はお互いの体温を確かめ合うように寄り添い、長い間動かなかった。

どれだけそうしていただろうか、やがて、陽菜が震えはじめたのに我聞はすぐに気付いた。
パジャマにカーディガンを羽織っただけの軽装なので、冷えてしまったのだろう。

「國生さん、ここは冷える、部屋に戻ろう」

顔を上げた陽菜は、まだ涙の跡こそ残しているものの、恥ずかしげだが安らいだ表情で応える。

「・・・はい、社長・・・」

我聞の身体から離れても腕は掴んだまま、二人一緒にリビングに戻る。
さっきまで使っていたテーブルの傍のクッションには目もくれず、陽菜はそのままベッドに腰をかけ、
我聞の腕を掴んだまま、その顔を見上げる。
陽菜の意図がわかって、今度は我聞が少し照れたような顔をするが、すぐにその隣に腰を下ろす。
そんな我聞に身体を預けるように寄り添い、陽菜は目を瞑る。

ばくん、ばくん・・・
ここへきて、我聞の心臓はどうしようもなく高鳴っていた。
普段からは想像もつかないような陽菜の儚げな態度に、我聞は彼なりの精一杯で応えてきたつもりだった。
こうして事ここへ至ったのだから、そこに多分間違いはなかったのだろう。

が。
女の子の部屋で、すがりつかれて、キスをして、二人で並んでベッドに腰をかける。
これがどういうことか。
どういう流れか。
何を期待されているか。
誰から見ても朴念仁の彼ではあるが、物事を知らないわけではない。
保科さんにホテル街から云々言われれば「そんなミダラらなことを・・・」と返すし、
理玖さんに手ぇ出したのかと言われたらしっかり赤面する。
だから、分かってはいる。
多分、期待されてて、多分、求められている・・・
そして・・・俺も・・・

(だが・・・いいのか・・・俺は社長で・・・國生さんは秘書で・・・だが・・・ここまできて・・・)

情けない―――もっと心の奥の方から、そんな声が聞こえる。
それは自分に対する言い訳だろう―――今の関係が壊れるのを恐れる俺自身への言い訳だ

分かっている・・・だが・・・
己の不甲斐なさに、ただ拳を固めるばかり。
こんな場面で迷い悩む男など、そうはいないかも知れない。
だが、良くも悪くも、それが工具楽我聞―――17歳の少年の、ありのままの姿だった。
105前スレ499 2/5:2005/10/04(火) 22:05:30 ID:b3SXdcZV
別に、我聞の心の声が聞こえた訳ではない。
ただ、ドキドキしている自分の鼓動とは別の鼓動が聞こえたような、感じられたような気がしたから、
すこしだけ目を開けてこっそりと我聞の顔を見た。

真剣な顔をして、目の前の何も無い空間を見つめていた。
やっぱり、悩んでいるんだ・・・

陽菜だって、もちろん緊張している。
ただ、我聞にすがり付いて、キスをして、今はこうして寄り添っている。
自分は社長に受け入れてもらえた、そう確信できたから、あとは全てを彼に委ねようと思っていた。
その“先”がしたくて、ここへ来たわけではない、ただ、我聞と寄り添っていたかったから、
自然とベッドへ腰掛けることになっただけ。
このまま、夜明けまで何も言わず、ただ寄り添っているだけで、陽菜にはそれだけで十分だった。

―――でも、こうして二人きりでベッドに座り、寄り添うことがどんな意味を持つか。
もし我聞が、このまま自分を押し倒すことがあっても、抵抗するつもりはない。
我聞の全てを受け入れ、彼の望むままに身体を動かし、身体を震わせて、きっとはしたない声を上げるだろう。
今だって、昨晩のことを思い出して、少しだけ身体は疼いてる。
だが例え昨晩のことがなくとも、我聞が自分を求めてくれるなら、それは陽菜にとっては嬉しいことなのだ。

我聞の表情は変わらない。
社長だからとか、もしかするともうちょっと深いところで、迷いが吹っ切れないのだろう。
でも・・・迷っている、悩んでいるということは―――

「・・・社長」
「!! お、ど、どうした國生さん・・・?」

一瞬、激しく驚いたような表情を見せ、それでも雰囲気を破らないようにするためか、
あくまで穏やかな顔を見せようとしている・・・のがありありと分かる。
自分のことはひとりで抱え込んで、人には気を使うんだから・・・
いつもそう、社長はいつだって、自分だけで抱え込もうとする。
彼に心を開き始めたときから、それはよく、陽菜をもどかしく思わせた。
社長は私を受け入れてくれた・・・だから、私も・・・社長を・・・社長の何もかもを受け入れたい。
だから・・・

「社長は・・・私を・・・抱きたい、ですか?」
「・・・・・・え・・・」

今度は隠せなかったようだ。
驚いたような、引き攣ったような表情で、思わず陽菜を見る。
陽菜も我聞を見つめていた。
顔は赤らんでいたが、その目は我聞の目を真っ直ぐに見つめている。
怒っているのでもなく、呆れているのでもなく、ただただ、真剣な表情。

見透かされている・・・
我聞は、陽菜のその顔が、その視線が耐えられなかった。
陽菜の視線を避けるように正面に向き直ると、

「む・・・その・・・俺は、社長だから・・・社長として、社員と、秘書の君とそんなことは・・・」
「関係ありません」

途切れ途切れの我聞の言葉を遮るように、一言で言い放つ。
静かだが、鋭く断定的なその一言に、我聞はまた陽菜の顔に向き直る。

「あなたは社長だから、私を見舞ってくれたのですか?
 ・・・あなたは・・・社長だから、私と・・・キスして・・・くれたのですか?
 社長だから私を抱きしめてくれたのですか!?
 私が秘書だから、こうして、寄り添ってくれているのですか!?」

抑えが効かなくなる。 語調も、涙も。
106前スレ499 3/5:2005/10/04(火) 22:06:43 ID:b3SXdcZV
「わたしは・・・わたしはっ!
 秘書としてここに居るんじゃないです・・・社長だからあなたに居て欲しいわけじゃないです!」

涙が、とまらない。
でも、言わなきゃ。

「わたしは、あなたが、工具楽我聞だから、ここに居て欲しいんです・・・
 あなたが、わたしの大好きな工具楽我聞だから!
 ・・・あなたが・・・あなたが、好きだから・・・」

このまま身体を預けて、ただ泣いてしまいたい。
でも、まだ・・・ちゃんと、答えを聞かなきゃ・・・

「・・・だから、教えてください・・・答えてください・・・
 あなたの本当の声を・・・聴かせてください・・・
 あなたのこと、ぜんぶ、何もかも、受け入れたいから・・・」

もう限界だった。
これ以上の気勢は張れなかった。
また、我聞の胸に身体を預けて、泣いた。

我聞はため息をつくと、陽菜の肩に腕を回し、彼女を抱きしめる。
そのまま、泣き声が静まるのを待った。
そして、陽菜の泣き声が聞こえなくなると、独り言のように呟き始めた。

「社長とか、秘書とか、そんなのはただの自分への言い訳だ・・・
 本当は、今の関係が壊れるのが怖い、それだけだった・・・本当に情けない男だな、俺は・・・」
「・・・それは、こたえになっていません・・・」

我聞の胸に顔を埋めたまま、陽菜がぼそりと言う。
手厳しいな・・・我聞は思わず苦笑する。

「正直言うとね・・・俺は、國生さんのこと、これまではっきり女性として意識してなかったよ。
 ただ社長として、しっかりしなきゃってね、君の前では、そればっかり考えてた。
 ・・・でも、今は違う。
 楽しげな君から目を離せなかった。
 寂しげな君を元気付けてやりたかった。
 儚げな君を守りたかった。
 ・・・君のことが、誰よりも、何よりも、愛おしいと思った・・・
 だから、今、君とこうしているんだ・・・」

陽菜は何も言わない。 ただ、言葉の続きを待っている。

「で、だ・・・さっきのこたえだが・・・・・・・・・・・・・・・・・・抱きたい。」

陽菜の肩が、ぴくっと震えた気がした。

「守りたいとかなんとか、今言ったばかりで何を、と思われても仕方ないが・・・嘘は言いたくない。
 男だったら誰でもとか、そんなことも言いたくない。
 俺は、今君を、抱きたい、そう思ってる。
 こうやってただ抱くだけじゃない、裸にして、君の中に入りたい・・・そう、思っている・・・
 も、もちろん、無理やりそうしようとか、そんなことは絶対考えてない、絶対に!
 君が嫌だと言えば絶対にしないし、帰れといえば帰る!
 ・・・ただ、俺の、本当の気持ちは、こうだ・・・」

「・・・・・・・・・・・・セクハラ社長・・・」
「!? ・・・・・・んなっ!?」

ただでさえ台詞の後半から引き攣りつつあった顔が、さらに引き攣ってしまった我聞を見上げて、
陽菜は悪戯っぽく笑っていた。 涙を浮かべたその目は、とてもとても、嬉しそうだった。
107前スレ499 4/5:2005/10/04(火) 22:07:57 ID:b3SXdcZV
そんな陽菜の顔をみて、引き攣っていた顔が徐々に緩み、やれやれといった感じで苦笑を漏らす。

「敵わないな」

そして、そんな陽菜がどうしようもなく、愛おしい。
ため息をつくと、陽菜の身体をぎゅ、と抱きしめる。
陽菜は心地よさそうに目を瞑ると、ぼそりと呟くように言った。

「・・・いいですよ」
「・・・え?」

本当に聞き取れなくて、聞き返す。
しばし無言。
大したことはないかと特に気にも留めず、腕の中の陽菜の体温を感じながら、我聞も目を瞑った。
少し強めに抱いてるから、陽菜の鼓動がうっすらと感じられる。
それが、心なしか強く、速くなった気がする。
腕の中で陽菜が動く気配がして目を開けると、陽菜はこちらをじっと、見つめていた。

「・・・いいですよ」
「・・・え?」

今度ははっきり聞こえた。
何が・・・えーと・・・その・・・あのこと?

「・・・わたしのこと・・・好きにして・・・」
「・・・國生さん・・・」

恥ずかしいのを耐えるように、でも決して目を逸らさないで、陽菜は言い切った。

「國生さん、ありがとう・・・でも、無理しなくていいん」
「無理してません」

決して我聞の目から視線を逸らさず、強く言い切る。
が、陽菜を抱いている我聞には、彼女が震えているのが既に分かっている。
確かに、陽菜のことを、抱きたいと、彼女と交わりたいと、思う。強く、思う。
でも、そういうとき、女性の方に負担がかかるのは我聞とて知っている。
愛おしい人に、無理はさせたくない、それが我聞の素直な気持ちだった。

少し困ったような、なにより自分を気遣うような、そんな我聞の目を見て、
陽菜は自分の心を見抜かれているのがわかった。

(いつもは朴念仁なくせに・・・)

それだけ自分を気遣ってくれてるという証だから、それはすごく嬉しいことだった。
だからこそ・・・彼の思うようにして欲しかった。
我聞の望むようにしてもらうことが、陽菜の望むことでもあったのだから。
108前スレ499 5/5 (了):2005/10/04(火) 22:10:24 ID:b3SXdcZV
「・・・嘘です・・・ごめんなさい・・・本当は、わたし・・・怖いです・・・すごく・・・
 でも! それでも! が・・・がも・・・ん・・・さんに、なら・・・!
 あなたと・・・一つになれるなら・・・あなたがそれを望んでくれるなら・・・
 わたしも、あなたと、その・・・・・・・・・したい・・・・・・です・・・」

消え入るような語尾だったけど、それでも十分に聞き取ることはできた。
先程ああ言った手前、社長と呼べないんだろうな、と苦笑する。

よく、据え膳食わぬはなんとやら、とか言うよな・・・ふとそんな格言?が浮かぶ。
女の子が、恥じらいも恐怖も抱え込んで、それでも自分を求めてくれている。
それを断るのは彼女を辱めるようなもの、愛おしい相手を辱めるなど、まさに男の恥。
もう、迷う余地はなかった。

「社長、でいいよ」

柔らかい笑顔を陽菜に向け、そう言った。

「え・・・でも・・・」
「そんなのはただの呼び名だ、呼びやすい様に、呼べばいい。
 ・・・いつかは、名前で呼ばれたら嬉しいけどな
 俺も國生さんのこと・・・陽菜って、呼べたらいいなと思う
 でも、今から焦らなくてもいいよな、だって、俺たち、その・・・今日から始まったんだ・・・
 先は、いくらでもあるんだから・・・」

お互いに名前で呼び合えたら・・・想像したら、少し恥ずかしいけど、とても幸せな気持ちになった。
それに、二人には先がいくらでも・・・

陽菜の感じていた緊張も、恐怖も、消えてしまった。
この人と知り合えて、好きになれて、本当に、本当に、よかった。
陽菜は、また潤んできた目を隠そうともせずに、我聞を見つめた。

「はい・・・社長・・・」

そして、二人はまた、キスをする。
今度は、口を開いたままの、大人のキス。
109前スレ499:2005/10/04(火) 22:20:30 ID:b3SXdcZV
今回投下分はこれにて以上っす
これくらいの長さだと連投規制に引っかからなくていいですね

んで、ちょいと蛇足なひとこと
次回からえっちぃ流れに入る(予定な)わけですが、
ここまでの「互いを思いやるモード」と次からの「えっちぃモード」で、余りにもノリが変わってしまって
並べて読むと、どうしてもしっくり来なかったものですから、
一部先行させて頂いた次第っす。
ひとえに文章作りの未熟さを痛感・・・。

では、続きは順調にいけば週末には・・・ってことで〜
110名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 22:21:23 ID:ZXNvK2sv
萌え転げていいでつか。
実にGJもといGTです。
あなたは神だ。そして続きキボン。
111名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 22:31:59 ID:JHTHM3XI
低脳低脳低脳低脳低脳低脳低脳低脳低脳低脳低脳低脳低脳低脳低脳低脳低脳低脳低脳低脳っ!!!!!!!!!
うわあああああ言い足りNEEEEEEEEE!!!!!!!ちっと部屋の中ゴロゴロしてくるぜっ!!
112名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 22:33:07 ID:gpzVUtWL
ああうおお…、結婚後の幸せそうな二人の姿が目の裏に浮かんで離れねえぜベイベ…。
一言だけ、あなたに言葉を送ろう。


      神


113名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 22:34:04 ID:gpzVUtWL
連投スマン。
こういうときに使えば良いんだな。GOD JOB!!
114名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 22:54:39 ID:PcG+Z6W+
なんて低脳なんだよぉ〜

俺はこのスレに来てから1キロぐらい転がったぞ、ちくしょう!
115名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 00:47:02 ID:0ISnOODx
がへっ(吐血)Σ(゜Д゜;)

死にそうっす低脳っす
116名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 03:53:23 ID:f+SOU7Q1
ゴロゴロAAが見つからなかったので割愛。
ここはとても酷い低脳の住むインターネットですね。

そうか、とうとう前人未到の我聞と國生さん
双方の合意に基づく合体シーンが見られるのか…
117名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 08:38:37 ID:ZxOJXWt+
499氏、乙です。
続きを期待してます。
118名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 09:35:01 ID:0hjuSsgR
ふぉぉぉっぉぉ!ふぉぉおぉおお!
て・い・の・う!
このやろー!仕事場からしか読めない俺に死ねと
言ってるかのような作品だぞこんちくしょーー!!
119名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 17:22:08 ID:bRHu3v1I
ぎゃあぁぁああぁ(ry
仕事場から見てるから萌え転がれねえぇ
このスレは低脳過ぎる・・・
120名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 18:37:18 ID:DAaYKOx0
>>118-119
おまいら仕事はどうしたw
しかしなんて低脳なんだ!499氏GJ!
121名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 20:16:57 ID:d4NRE2MG
やっべ。まじやっべ。
グッジョブすぎる。なんだこの低能ぶりは…
俺の想像を遥かに越えているっ!
122名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 21:36:24 ID:g0jUwn+i
なにこの近年稀に見る純愛っぷりは。
こんなん見せられたら萌え死者大量発生ですよ。
それこそ、2ちゃんの伝説に残るかもしれん。
123名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 22:18:47 ID:AnRpgyl7
低脳神様に後ろから撃たれるスレ
にスレタイ変更するか?

それにしても凄まじい威力だぜ…。もはや空襲ばり。
124名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 23:47:07 ID:5pls85yi
素晴らしい 二人とも朴念仁なんで
純愛エ[]導入には極めて精緻なシチュ描写が必要→
手に負えないのでみんな敬遠
なのにこのクオリティ ペタGJ
125名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 00:39:08 ID:eHTIM400
禿同
なんつーか、ぷろなみ
126名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 09:05:22 ID:HgTqZCDl
ものすごい低脳っぷりですね。
詰め将棋の様に確実にプロセスを踏んでいく様な
感覚に驚愕しちゃいましたぜ。
>116の言うとおり、まさに前人未到の領域ですな。
127名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 13:53:02 ID:Q5McHQ6k
実際の最終回予想

最終決戦で國生パパは死ぬが我問パパを取り戻し
全ての敵を倒し一段落ついて
近所の川辺の橋の下で我問と國生が今までの思い出を振り返る。
GHKもその様子を見守る
そして國生が我問に自分の気持ちを打ち明けようとしたその瞬間
我問の携帯電話が鳴る。
中乃井さんからの電話でまた我問パパが行方不明になったと聞き
國生に一緒に会社に戻るように言う。
GHKは歯ぎしりをして悔しがる。
國生はクスクス笑いながら一緒に会社に戻り
中乃井さんに状況を聞き
父を探すためヘリコプターに乗り込もうとする
我問「で國生さんさっき何が言いたかったの?」
國生「(クスクス笑いながら)社長それは秘密です。」
我問「…そうかじゃぁ乗るよ國生さん」
そしてヘリコプターに2人で乗るシーンで終了
128名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 13:55:02 ID:AXgmID3F
おい、おまいら萌え転がってないで仕事しる。
仕事中読んでる低脳は挙手







ノシ
129名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 13:57:01 ID:Q5McHQ6k
127の修正
我問パパの行方不明
   ↓
新しい仕事の依頼

我問パパ行方不明で國生さん笑ったらおかしいわな
130名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 14:30:57 ID:QKz2crdW
仕事中さっ!ノシ

>>127=129
つりなのかもしれないが、一応言っておく。
スレ、誤爆してないよな?
ここは、低脳な妄想を読んで仕事中にごろごろするスレだぞ?
131名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 14:42:42 ID:Z7LhlAb8
別にエロがなくても構わんが……出来ればあらすじじゃなくてSSにして欲しい。
あと、「我問」じゃなくて「我聞」だから。その間違いパターンは初めて見たぞ。
132名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 22:03:03 ID:wbstUqWS
>>130
ワラタ

しかしだ、折角>>499師という現人神が現れたのだから、
この流れに乗ってスレをさらに加速せねばなるまい。
そのためにも、圧倒されてROM専になるのではなく、我々もネタ振りなどで協力しよう!

とりあえず、
実は酒乱だったかなちんが水触手で桃子を生活指導
と書いておくテスト。
133名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 22:36:55 ID:EJgITksn
あぁ桃子か…
あんまり登場しないから俺忘れてたよ
134名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 00:51:23 ID:fWTxE/8X
かなちん と聞くと果歩に脳内変換される上ロリコンの俺には
>>132のシチュエーションは刺激的すぎます。
135名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 15:29:47 ID:7o6QbiiI
ニーソ!!ニーソ!!
白衣!!白衣!!
金髪!!金髪!!
八重歯!!八重歯!!
でも國生さんも捨て難い。
そんな俺は「両手に華」派。
136名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 15:46:05 ID:zsQl9LVi
しかしだ。桃子タンはいま静馬神社にいるわけで。

…常衣とまではいかなくとも、行儀くらいは教育させられてるだろう。
となると、和服とか…下着つけずにとか…体操服とか…

静馬神社の廊下を体操服でお尻を突き出しつつ雑巾がけの桃子…
137名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 16:30:34 ID:7o6QbiiI
むしろ全裸で・・・
138名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 17:01:20 ID:zsQl9LVi
白い襦袢一枚で禊。寒さに白くなった肌にピットリと襦袢が張り付いて…
寒さで尖ったチクービがほのかにピンク色に透けて見えて…
足の間に薄いながらも黒い茂みが…
139名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 17:16:52 ID:zsQl9LVi
ごめん。
「足の間に薄いながらも黒い茂みが…」

「足の間に薄いながらも金色の茂みが…」

いや、はえてない方が…とか言う人もいるかもしれんが。
140名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 21:57:20 ID:vWTxJkhU
>>135
両手で足りるとは無欲じゃのう
141名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 22:34:08 ID:c9+U1IFc
膝の上には果歩が下半身だけ裸でよがってますが何か?
142名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 22:54:42 ID:7o6QbiiI
何を仰る、優さんとほっちゃんは既に・・・俺の魔手に屈したのじゃあ。
143前スレ499:2005/10/08(土) 06:19:58 ID:HSTtPna/
なんだかものすごくレス頂いてしまって恐縮です。
お褒めいただけて嬉しい限りですが、なんかここまで受け入れて貰えるとは思ってなくて驚きです・・・
えっちに至るまでの二人のやり取りは書いてて楽しかったんすけど、
自分の脳内妄想丸出しで人が読むに耐えるものかどうかかなり心配だったもので、
少し安心しました。

んで、
>>53-67>>104-108 の続き投下させていただきます。
やっとえっちぃ場面に突入です。
つっても前半だけですが・・・
144前スレ499 1/8:2005/10/08(土) 06:20:50 ID:HSTtPna/
「ん・・・」
「ぅむ・・・ぅ」

初めてのディープ・キス。
なにぶん経験のない二人だから、最初から積極的にはできない。
舌と舌が触れると、互いに思わず引っ込めて、それからおずおずと触れさせていく。
お互いの舌が絡む感触に、背筋までぞくりと震わせて、離れそうになるのを慌てて押し付ける。
それでも、こうすることが相手を想うことの証であるかのように、二人は執拗に舌を絡め合わせる。
唇を吸い、舌を絡ませ、互いの唾液を混ぜ合わせる。
はじめは恥ずかしさを隠し切れなかった二人だが、いつしかこの行為に没頭していく。

陽菜は、昨晩のことを思い出さずにいられなかった。
擬似男根を口に含まされ、舌を使った奉仕のことを仕込まれたこと。
今、実際に口にしているのは、我聞の口、舌。
でも、その生々しい感触は、昨晩以上の刺激となって身体を駆け巡っていた。
びくびくと身体が震え、息が荒くなる。

「ん・・・んふ・・・んぅぅ・・・」

陽菜の漏らす声に艶がかかり、それが我聞を昂ぶらせる。
快楽に震える身体を抑えようとして陽菜の舌の動きはやや緩慢になり、その分だけ我聞の舌が勢いを増す。
陽菜の唇を貪るように吸い、舌を絡めとり、口内を弄り回す。

「ふーっ、ふっ・・・ふ・・・っ」

我聞に思うさまに口の中を蹂躙されて、陽菜の身体の震えは更に激しくなる。
びくびくと身体を痙攣させ、背筋を走る刺激に痺れるような快感を感じる。

(ああ・・・わたし・・・社長に、くちのなか・・・犯されてる・・・)

陽菜の中の被虐の花が、開き始めていた。
犯されてる、そんな言葉を思い浮かべ、さらに陽菜の身体を熱く昂ぶらせていく。

「んむ、んむぅ! ・・・む、むぅぅ・・・っぷぁっ! はぁっ、はぁっ・・・むぶ! ん、んんー!」

息苦しくなって思わず口を離してしまうが、すぐにまた捕われて、再度蹂躙される。
我聞が陽菜の口内を味わうのに満足して陽菜を開放した時、
陽菜はぐったりと我聞の胸にもたれかかり、蕩けたような表情で我聞を見上げていた。
恥ずかしさと愛しさとが混じりあい、それでいて、何処か物欲しげな、そんな表情。
執拗なキスのさなかにあふれ出たのか、口の端から涎がこぼれた跡が残っている。

誰もが美少女と認める少女が、こんな表情をしていたら、
しかも、それが普段はクールで知的で、こんな顔をするとは想像もつかない少女であったと知るものなら尚更、
手を出さずには居られないだろう。
我聞だって、それは同じだった。

だから、陽菜を、押し倒した。
145前スレ499 2/8:2005/10/08(土) 06:24:01 ID:HSTtPna/
陽菜をベッドへ仰向けに押し倒すと、我聞は覆い被さるようにして陽菜の首筋に顔を埋め、
キスを繰り返し、舌を這わせる。
手は陽菜の胸を探り当て、やや乱暴に服の上から揉みしだく。

「ひゃ・・・や、まって、しゃちょ・・・あ・・・ひあ! や、あ・・・ああ!」

想像してたよりも激しくされて驚きの声を上げるものの、全く抵抗はしない。
跡が残るくらいの執拗なキスも、胸へ荒い愛撫も、我聞にされていると思うと少しも嫌じゃない。
ただ・・・

「うぁ・・・あ、しゃちょ・・・ぉ・・・まって、ふく・・・あはぁ! はぁ・・・ふく、ぬがせて・・・ぇ」

我聞は思わずはっとして顔を上げる。
陽菜のあまりに“そそる”表情に、手順も考えずにむしゃぶりつくように押し倒してしまったのに、今更気付く。

「ご、ごめん、國生さん、俺、焦っちまって・・・」
「はぁっ、はぁ・・・いえ、あの・・・大丈夫ですから・・・・・・気持ち・・・・・・いいです、から・・・」

そんな台詞に、またも襲い掛かりそうになる衝動を抑えて、陽菜の服に手をかける。
着ているものがパジャマだったので、脱がすのに苦労はない。
前のボタンを、上からひとつ、ひとつと外して行くだけ。
緊張して少し時間をかけはしたが、5つのボタン全てを外し終えると、ゆっくりと前を開く。
ブラジャーを残して、陽菜の上半身の肌が露わになる。
それは、とても白く、眩しいほどだった。

「國生さん・・・なんか、すごくえっちく見える・・・」
「え!?・・・そ、そ、そんな! ・・・恥ずかしい・・・です・・・」
「・・・合宿のときの水着と、露出はかわらないはずなのにね・・・全然、違ってみえるよ・・・」

あの頃は、陽菜とこんなことになるとは思っても居なかった。
お互いに勘違いからギクシャクしていて、我聞が陽菜を避けていた頃だ。
だからしっかり覚えている訳ではないが、健康的な美しさの方が強調されていた白いビキニの水着よりも、
同じ色で同じ様にしか肌を隠さないブラがパジャマの間から覗く様は、我聞にはどうしようもなくエロティックに見えた。

「あ・・・あれは・・・今でも、ちょっと恥ずかしいんです・・・」

優に説得されて自分で購入を決めたとは言え、男子部員の反応を思い出すと、やはり露出が激しかったなと思う。
その中で例外的に反応を示さなかった者のひとりが我聞だったのも、今にして思うと少し残念に思ったりする。

「・・・また来年もさ、海にいこうよ・・・この前の合宿は、ほら、なんかギクシャクしてたし・・・」
「は、はい! えと・・・できれば・・・その・・・」
「ん?」
「あの・・・合宿ももちろん行きたいです! でも、それとは別に・・・・・・できれば・・・二人で・・・」
「・・・ああ、そうだな・・・・・・上手く時間つくって、必ず行こう・・・」

合宿には、別の、もっとおとなしい水着を用意しよう、あのビキニは・・・社長と二人のときに・・・
状況を忘れて、しばし妄想にふける陽菜。が、

「・・・きゃ!」

我聞の手が、ブラの上から胸に触れ、思わず声を上げてしまう。
そう、まだもう一枚残っている。
当然ながらブラなど外したことの無い我聞、さり気無く外してやろうと思いつつも、構造が全然わからない。

「あの・・・うしろ、です・・・」

そう言うと、少し胸を反るようにして上体を浮かせ、背中に手が回るようにする。
我聞はあわてて陽菜の背に手を入れて、つなぎ目までは探し当てたが、やはり外し方がわからないらしい。
いやに真剣な表情で、焦りが滲み出ている我聞に思わず笑い出しそうになるのをこらえて、
自らの手も背中に回し、我聞の指を導くようにして、ホックを外した。
146前スレ499 3/8:2005/10/08(土) 06:25:09 ID:HSTtPna/
あとは軽くずらすだけでブラは外れ、陽菜の胸は我聞の目の前で露わになった。
小ぶりだけど、形のいい双丘。 触らなくても、その弾力に溢れる感触が分かるようだった。
母親以外ではじめて見る成長した女性の、美しく均整のとれた胸に、
我聞は我知らず、ごきゅ、と喉を鳴らして、改めて見入ってしまう。

一言も発せずにただただ胸をじっと見られつづけては、陽菜としては流石に恥ずかしくて溜まらず、
思わず両腕で覆ってしまう。

「あ、あの、社長・・・そんなに見られたら・・・わたし・・・恥ずかしすぎます・・・」
「あ! ・・・わ、わるい、その、すまん! あんまり綺麗というか、可愛いというか・・・
 ついつい、見とれちゃって・・・」
「・・・・・・どうせ小さいですよ・・・」

可愛い、とはもちろん我聞の素直な感想だし、そしてもちろん誉め言葉のつもりだったが、
陽菜は拗ねたように口を尖らせる。

「え・・・あ、その・・・悪い、全然そう言うつもりじゃないんだが・・・・・・・・・・・・気にしてた?」
「べ、別に! 大きくったって、邪魔なだけですから!
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・社長も・・・大きい方が・・・いいですか・・・?」

口を尖らせたまま、じぃっと我聞の顔を睨むように見つめ、無言のプレッシャーを発しているかのようだった。
心の中で苦笑して、下手なことは言えないな・・・と思い、代わりに手を出す。

「・・・きゃ!?」

こそっと腕を伸ばすと腕のガードの下から手を潜らせて、両手で陽菜の胸をぐにぐにと揉みしだく。

「ひゃ・・・や、あ! しゃ、しゃちょ、まだ、あん! や、はぁ・・・あぅ・・・しゃちょ・・・おぉ」

まだ質問に答えてもらってない―――そう言いたいのだが、強く揉みしだかれて、
身体の芯まで快感が走るようで言葉が上手く紡げない。

「さっき服の上から触ったときに思ったんだけどさ・・・」
「は・・・ぁあ! ・・・は、は? ひゃい・・・うぁ、ふああ!」
「國生さんの胸って、こうやってさ、俺の手に、すっぽり収まるんだよね・・・丁度ぴったり・・・ほらね」
「は・・・あぁ・・・ん・・・きゃふ・・・あ・・・ほん、と・・・あ・・・」

少しだけ胸を揉む力を緩くして、胸全体に掌を被せるようにして、掌全体で軽く捏ねるようにする。
昨晩の優の愛撫に比べると稚拙で無骨だが、力強くて何と無く暖かくて、とても心地よかった。

「だから、さ・・・大きいとか小さいとか関係なくて・・・俺は、國生さんの胸、大好きだよ・・・」

それだけ言うと、もう少し強く陽菜の胸を捏ねまわし始める。
思ったとおり、陽菜の胸の弾力は素晴らしく心地よく、それを掌全体で味わいながら、
時々指先を乳首に掠めてやる。

「ふああぁ! そんな・・・ああ! ひあ・・・うれしい、です・・・」

我聞の言葉で心が緩んだか、さっきより感じているようで、身体を捩り声を上げる。
自分の愛撫で陽菜が感じてくれているのに安心すると、我聞は更に不意打ちをかける。

「んあ、ああぅ! ひぁ・・・え!? や!ちょ、ちょっ、しゃちょ、や、ま、まって、あ、やああ!
 だめ、ちょ、うぁああ! ひゃ、なめちゃ、だめっ! ふぁあ! むね、すっちゃ、やあああ!」
147前スレ499 4/8:2005/10/08(土) 06:26:13 ID:HSTtPna/
ちゅ、ちゅぱ・・・ちゅる・・・

胸の麓から舌を這わせ、乳首もろともその頂上を口に含むと、
すっかり尖っている乳首を舌先で執拗にねぶり、強めに吸い上げる。

「うああ! らめ、むねぇ・・・とけちゃ、とけちゃいますっ! もう、や、ひゃああ!
 あ、ぅああ! や、もう、ああっ! しゃちょおっ! これ、こんな、きもちっ、よすぎてぇ! うぁ・・・」

あられもない声を上げ、切なげに自分を呼ぶ陽菜に、我聞の身体も昂ぶってくる。
そんな若い欲望の赴くままに、陽菜のもっと深いところを求め、肌を伝い空いた手を滑らせていく。

半ば快楽の波に呑まれかけていた陽菜も、その手の感触ははっきりとわかった。
その手の向かう先が、今、我聞の為すがままの胸よりも、さらに敏感なところだから。

「や! しゃちょおっ、そこ、そこはだめ、だめえ! まって、や、いや! ひゃ! だめ! さわらないでええ!」

取り乱したように、必死になって叫ぶ。
敏感になりすぎてるから、というのもある。
でも、それ以上に知られたくないことがあった。

パジャマの上ははだけさせたが、下の方はまだズボンもパンツもつけたまま。
だが、我聞の指は構うことなく下着の下へと滑り込む。
いや、滑り込もうとして、途中で止まる。
・・・そこは、じっとりと・・・いや、びっしょりと、湿っていた。
パンツだけでなく、パジャマのズボンまですっかり濡れてしまって、シーツにも染みができている。

「國生さん・・・凄く濡れてる・・・」
「ひあぁ・・・しらないっ、や、あぅ・・・あ! しらない・・・です・・・ぅぅ」
「胸弄られて、感じちゃったんだね・・・國生さんの胸、凄く敏感なんだ・・・やっぱり、可愛い・・・」
「そ、そんなぁ・・・ち、ちがいま・・・あぅ! ひゃああ!」

我聞の口から片方の胸を開放されて、喋る余裕はできたものの、あまりの恥ずかしさに顔は更に紅潮している。
本当は、我聞とのディープ・キスの時から既に濡れていた。
舌で口の中を犯されている感覚、それだけでもう既に、身体は昂ぶってしまったのだ。

(やだ、どうしよう・・・社長にも・・・えっちな娘だって・・・はしたない娘だって・・・思われちゃう・・・)

昨晩何度も優に指摘されて、何度も恥ずかしい思いをさせられた。
我聞にまでそういう目で見られてしまったら・・・考えると恥ずかしくて死んでしまいそうだった。

「・・・國生さん、俺のこと、こんなに感じてくれてるんだ・・・嬉しいな・・・」
「ぁあ・・・あぅぅ・・・ んぅ・・・・・・へ・・・?」
「俺、えーと、初めてだから、さ・・・國生さんに、痛いとか、気持ち悪いとか、苦しいとか・・・
 嫌な思いさせてたら、悪いなと思ってたんだが・・・」
「あ・・・! その・・・だ、大丈夫、です・・・その、あの・・・すごく・・・・・・きもち・・・いいです、から・・・あの、
 社長に、その、されて・・・こんなに、なっちゃうくらい・・・・・・」

最後は消え入りそうな程の小声で、それでも正直に答えてしまう。

(なんで・・・こんなに恥ずかしいのに、フォローしてるんだ・・・わたし・・・
 わたしの・・・恥ずかしいところ・・・変な風に言わないで、喜んでくれたから・・・かな?)

相変わらず恥ずかしくてたまらないけど、なんだか安心できた気がする。
そして、相変わらず自分を思いやってくれる我聞に、ついつい自分もそうしてしまうのだろう。
そんな気持ちのやり取りを思うと、ちょっと嬉しい気分になれた。
148前スレ499 5/8:2005/10/08(土) 06:27:54 ID:HSTtPna/
「じゃあ・・・続き、するよ・・・」
「え・・・ひゃ! やああ!」

陽菜の言葉に安心したのと、何よりもこれだけの蜜を滴らせる ”そこ”へ早く触れてみたいのとで、
我聞は陽菜の返事を待たずに手を進め、蜜の絡まる薄い恥毛を擦り下げて、蜜の源泉へ手を添えた。
びくんっ、と陽菜の身体が震える。
指で秘裂を探り当てると、表面をなぞるように2、3度上下に指を滑らせてみる。

「ひ!・・・や、ひあ!・・・ぁ・・・ぁああ!」

動かす指に少しずつ力を加えて、徐々に徐々に指を秘唇の間に埋めてゆき、
秘裂に溜まった蜜を掻きだすように上下動を繰り返す。

「やあっ! しゃちょっ、だめ! そこ、そんな、ひゃあああ! つよっ、ふああ! つよく、しちゃ、だめぇ!」

いちばん感じやすいところをぐりぐりと責められて、身体中がびりびり痺れるように感じてしまう。
指の動きに合わせて身体はびくびくと震え、声が抑えられない。

我聞には陽菜の声が聞こえてはいたが、責めを弱めることはせず、むしろ、今度は指の動きを速め始める。
指先を包む、生温かくぬめるような感触はどうしようもなく淫靡で、
それがいつもクールな陽菜のスーツの、あるいは制服のスカートの下に隠されていたと思うと、
我聞は興奮せずにいられなかった。
指の動きを速くして、秘裂の蜜を掻きだしても掻きだしても、絶えず溢れ出すそれは決して尽きることはなく、
ただ陽菜の身体と声だけが、激しさを増すばかり。

「らめ、らめらめらめぇ! ひゃああ! つよ、うぁああ! つよすぎますっ、こんな、ああっ! こんなのっ!
 や、いやあ! だめ、らめえ! しゃちょお、おねがっ、もっと、よわっ、ひあああ!」

いつもスーツに身を包み、凛とした表情で仕事をこなす陽菜と、
今、自分の手によってあられもなく乱れ、はしたなく声を上げる陽菜。
表と裏のような、二つの陽菜像が重なって、そのギャップに、我聞の胸にぞくりとするような感情が湧き立つ。

(もっと・・・國生さんの乱れるところが見たい・・・えっちな声が聞きたい・・・)

もう、止まらなかった。
更に指を速く、強く動かし、舌と口を使った胸への責めも再開する。

「ぃひっ!? ひゃ、らめ、ほんとらめ、もう、ああ、うあああ! むね、むねもだめぇ!いや、きちゃう!
 もう、ああ、あああ!ひ、ひゃちょおっ! もう、や、あ、ほんとに、きひゃ、きちゃいますうう!」

乳房を甘噛みし、乳首を吸い上げ、舌先で転がし、軽く歯を立てる。
秘裂を弄る指はそのままに、他の指で秘唇を撫で摘み、肉芽を指先で軽く捏ねる。
くちゅ・・・ぐちゅ・・・にちゃ・・・
濡れそぼった下着とパジャマに阻まれてなお、秘所からはくぐもった水音が聞こえる。

「きひゃ、や! あ! うあああ! らめ! しゃちょ、もう! あ、ああ! くる、きちゃ、ああああ!」

身体は常に細かく痙攣しながら、びくんびくんと跳ね続ける。
陽菜の叫びにも近い喘ぎと動きから、半ば本能的に限界が間近だと悟ると、用意していたとどめを陽菜へ与える。

つぷ。

秘裂を弄りつづけていた指を、尽きること無い蜜の源泉に、第一関節のところまで、突き入れた。

「ぅああ、もうっ! ほんと、きちゃ、う――――――――!?
 ひっ・・・・ひゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁあっぁああああぁあ!!!」

ついに絶頂を迎えた陽菜は、限界まで背を仰け反らせて上体をベッドから浮かせ、
かん高く快楽の悲鳴をあげながら、がくがくと激しく痙攣する。
それは、我聞が自分の指を締め付ける陽菜の秘所の感触に満足し、指を引き抜くまで続いた。
149前スレ499 6/8:2005/10/08(土) 06:29:36 ID:HSTtPna/
数秒のあいだ絶頂の高みに捕われ続けた陽菜は、そこから開放されると糸の切れた人形のように脱力し、
仰向けにベッドへ倒れこんだ。
絶頂の余韻で身体はびくびくと痙攣し、甘い痺れがまだ全身を覆っている。
荒い息をつきながら、陽菜はその余韻に浸っている。

(イっちゃった・・・社長の前で・・・社長に、イかされちゃった・・・あんなに大きな声を出して・・・)

たった今の出来事を、回想する。
イヤだって言ったのに、どんどん強く、あそこを擦られて・・・胸も溶ける位に舐められて、吸われて・・・
それで、少しだけ指を深く、いれられて・・・
かぁっと、顔が真っ赤になるのが分かるくらいに、恥ずかしくなる。
慌てて回想を振り切って、少しだけ醒めてきた身体の方へ意識を戻すと、顔を覗き込んでいる我聞と目が合った。

「わ・・・しゃ、しゃちょ・・・」
「國生さん・・・大丈夫?」
「あ・・・あの・・・ひあ・・・あ! は、はい!」

(呂律が!呂律があ!!)

「あは・・・気持ち、よかった・・・?」
「え・・・あ、あの・・・恥ずかしい・・・かった・・・です・・・・・・」
「・・・・・・イヤだった?」
「え、そ、そんな! あの、イヤじゃ・・・なかった、です」
「そ、そか、よかった・・・」

昨日は、何度も何度もイかされてしまった。
身体は気持ちよくなかったといえば嘘になるけど、
気持ちでは絶対に受け入れたくなかったから、行為の間中はずっと泣き通しだった。
今日は・・・凄く恥ずかしかったけど、身体も、気持ちでも、感じるままに受け入れることができた。
我聞にイかされて、嬉しいとすら、思えた―――恥ずかしいから言葉にはできないが。

そんなことを思って、少し照れながら、陽菜はその相手に目を向ける。
その相手―――我聞は、なにやらそわそわしているように見えた。

「社長? どうかなされましたか・・・?」
「あ、いや、その・・・
 ・・・続き、していい、かな・・・」

(続き・・・でも、もうあと、することって・・・)

陽菜のそこは、もう十分過ぎるくらいに湿っている。
それではじめての痛みが和らぐかどうかわからないけど、でも、準備はできてしまっている。
あとは、もう・・・

怖い?
正直、怖い。
やっぱり、嫌?
それは違う。全然嫌じゃない。
じゃあ、覚悟を決めなさい、わたし。

「・・・社長」

どきどきする。
でも、これで・・・社長と一つになれる・・・
覚悟は、決まった。

「・・・優しく、してくださいね」
150前スレ499 7/8:2005/10/08(土) 06:31:27 ID:HSTtPna/
我聞の手がパジャマにかかり、下着と一緒にずるりと下ろす。
ぐっしょりと濡れた下着から開放され、秘所が外気に晒されて、その冷たさにぞくりと震える。
その動きを察知したか、我聞の手が一瞬だけ止まるが、何事もないと見ると作業を再開しする。
陽菜は全く抵抗せず、パジャマは下着ごと足から引き抜かれる。
もう下半身を隠すものは無く、陽菜は父親以外の男性に初めて、その秘所を晒した。

「こんな風になってるんだ・・・」

先程散々に指で弄り倒しはしたものの、女性器として完成したそれを見るのは初めての我聞は、
またしても思わずそこに見入ってしまう。

「そ、そんな、じっくりみないでください・・・」

恥ずかしさは胸を見られるときの比ではない。
自分でだってそんなまじまじと見たことは無いのだ。
そんな陽菜の声が聞こえていないのか、我聞は陽菜のそこへ顔を寄せる。

「ちょ、ちょっとしゃちょ・・・ひぁあ!」

膝の少し内側あたりのところへ軽くキスをすると、そのまま舌を上へと滑らせていく。
ゾクゾクとするような快感に陽菜が怯んでいる間に、舌は足の付け根へ辿り付き、秘所へ至る。

「やっ! そ、そんな急に、や、あ、あ! いひゃあああ!」

我聞の舌は秘唇の縁を沿うように舐め、肉芽の先端を軽くつつき、秘裂をえぐり、口を当てて蜜を吸う。

「ひゃああ! だめっ! そんな、とこっ、きたなっ! や、やああ! らめ、ひゃあああ!
 すわっ、吸わないでぇえ!」

さっきまでの硬くて力強い指とは違う、温かく柔らかい舌の感触が、陽菜を簡単に高みへと導いていく。
我聞にそこを舐められている―――そんなどうしようもなく恥ずかしい状況が、一層淫らな気分を盛り上げる。

「や! ああぁ! らめ、や、もうっ! ほんと、あああ! また、また、い、イっちゃいます、やああ!」

―――と
つと、我聞の顔が陽菜の足の間から離れる。
上り詰める途中でいきなり放り出された陽菜は、状況が飲み込めず、ただ身体を持て余す。

「は・・・はぁっ、はぁ・・・しゃ、社長・・・? あ、あの・・・」

(もう少しなのに・・・なんで・・・もっと、もっとして欲しいのに・・・)

口にはとても出せないはしたない思いが、それでも口に上ってしまいそうなほどに、身体が疼く。
そんな陽菜の紅潮した顔を見て、我聞はうなずいたようなそぶりをすると・・・

「國生さん・・・じゃあ、その・・・準備は大丈夫そうだし・・・するよ・・・」

そう言って、自らの服を脱ぎ始める。

ああ・・・そういうことか・・・
一度イっちゃって、すこし醒めた私の身体を、また・・・
初めての心細さが、その気遣いでどれだけ救われるか。
改めて陽菜は思った―――この先どんなことになろうとも、絶対に、絶対に今日のことは後悔しない、と。
社長と一緒なら、どんなことになっても、大丈夫だから、と。

我聞が全て脱ぎ終えて、陽菜へ向き直ったとき、陽菜もはだけさせたままだったパジャマを脱いでいた。
一糸纏わぬ姿となった二人は、互いに照れを隠せなかったが、それでもそのまま、抱き合ってキスをした。
互いの肌で互いの肌を感じながら、互いの手で互いの髪や首筋や肩、背中から腰まで撫であい、
その間ずっと、唇を離さなかった。
151前スレ499 8/8(了):2005/10/08(土) 06:32:43 ID:HSTtPna/
我聞の背中は、思っていたよりずっと広かった。
体格は決して大柄じゃないけど、鍛えられた筋肉で引き締まった身体は、凄く頼りがいがあるように思えた。
触れるだけで分かる傷跡が、たくさんあった。
私を庇ってつけた傷もいっぱいあるんだろうな・・・。
そう思うと、そんな傷の一つ一つまでが、愛おしく思えて、その傷跡を指先でなぞった。

陽菜の背中は、思っていた以上に華奢だった。
いつも厳しくて冷静で、危険な仕事のさなかでも毅然とした態度を滅多に崩さない陽菜のことを、
実在の彼女より大きく強い存在として見ていたのかもしれない。
少し力を込めたら折れてしまいそうな細い身体は、風に吹かれ危なげに揺れる、一輪の花を思わせた。
腕の中のその小さく可憐な花を、傷つけないギリギリの力で、強く抱いた。

この背中に、ずっと身体を預けていられたら・・・

この背中を、ずっと守ってやりたい・・・

そんな気持ちが、軽いくちづけを少しずつ過激にしていく。
口を広げて入ってくる我聞の舌を受け入れるように自分の舌で絡めて、
あとは好きなようにさせる。
我聞の舌が自分の口内を蹂躙する感覚が、たまらなかった。
守りたいはずの相手の口内を陵辱するような行為が、背徳的な昂ぶりを加速させた。

そうして、二人が唇を離したとき、
心も身体も、最後の準備を終えていた。
152前スレ499:2005/10/08(土) 06:44:16 ID:HSTtPna/
今回投下分は以上っす
すいません本番はまた次回ということで・・・
続きをお待ちいただいた方のご期待に添えていればよいのですが、
やはりえっち場面はノリが変わってしまうのでどうなることやら。

もしここがおかしいとか気に入らないとか有りましたら、容赦なく突っ込んでくださいな。
直せるかどうかはともかくとして、ですが、素人なりに努力はしてみますのでー。

続きは次の週末くらいまでには上げられれば・・・と思ってます。
次で本番&締め、になる予定です。





関係ないことですが、
水触手っていい響きですね。
誰か書いてくれないかな・・・
153名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 07:26:05 ID:suFYYzG9
さすが、499氏。
もう激しく低能。
早い投稿を期待。
154名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 09:03:16 ID:+koEh2Le
オレにとってこのスレは、荒んだ現代社会で疲れた心を癒すオアシスになってしまったよ…

ありがとう、この救いようのない低脳さん!
155名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 09:16:46 ID:ImdScfJR
499さんの超越した低脳ジョブには毎度の事ながら感嘆させられ
ます。
良い意味で「読み手の気持ちを誘導する」様な巧みな文章の
前には悶えて転がるしか処置なし!

とても敵わないけど、ヲレも早くSS書きたいっす。
世間では3連休というのに、これから休日出勤…orz
156名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 09:20:55 ID:KoXOnVf+
499という超ド低脳のおかげで朝から仕事にならんよ。
157名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 12:34:52 ID:n0lIJNuv
499という犯罪者をタイーホします。
罪状は「強制萌え転がし」。
連行じゃあ!!
158名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 12:48:30 ID:iEdurXdp
もうGJのネタが尽きたよバッキャロー!
あんた萌えさせすぎだコンニャロー!
159名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 13:48:06 ID:qpOnfJVx
あんまりにも低脳過ぎて
何回萌え死したか分からなくなったジャマイカ。

499には、俺達をスペランカー先生にする魔力があるな。
160名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 15:43:51 ID:GhNoTyWq
一言だけ。

ずきゅーん
161名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 17:10:20 ID:x5FKa06+
これはかなりの放置プレイですよ

低脳すぎて…
162名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 17:21:57 ID:ScMLY9BA
499氏の低脳ぶりには感激しますた。
もうなんというかGJ!
163名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 21:01:23 ID:Y4Li1o9H
萌えすぎて吐血。
ほんと凄すぎ。
164名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 22:35:27 ID:dT5ZALAb
次の週末までとは、待ちどおしいね〜
165笑顔は君の忘れ物:2005/10/09(日) 00:22:00 ID:1f8iKGku
 ベッドに一人の男性が横になって、夜の闇で碧の鮮やかさを無くしている窓の外の木々を見つめている。
青若とタリスマンの平行使用と我聞との戦いにより、彼、十曲才蔵の肉体はオーバーヒートのようなものを起こしてしまっていた。
我聞との戦いの後、彼は丸三日間眠り続け、目を覚ました後も満足に動くことも出来なかった。
だが、安静にしていれば一週間ほどで元通り体を動かせるということでこのようにベッドの上での生活が続いていた。

「ふぅ……退屈だなぁ」

 ため息がてらにつぶやく才蔵、ふと自分の手のひらを見つめる。
しびれがずっと続き、握力は1キロあるかないかまでに低下していた……
指先どころか全身の筋肉が溶けてしまったかのような疲労感に染まり、寝返りを打つだけでもくたびれてしまうほどに。
ぐっ、と握り拳を作ろうとしても指の第一関節が少し曲がる程度で、それ以上は動かない。

「はぁ……だめだなぁ……だが天才たるボクならこの逆境を越えた時さらなる天才になれるはずだ!」
「あ、若様!ご飯をお持ちしました!」

 何度目かのため息をつくが根拠の無い自信を掲げていると、可愛らしい声が彼の耳に届く。
うまく動かない体で、体力を削りながらその声のほうに向くと、眼鏡をかけた大きな瞳が可愛らしい少女がお盆におかゆを載せて笑顔で立っていた。
コトリ、とベッドの横の机にお盆を置くと、ベッドをリクライニングさせて才蔵の体を起こす。

「はは、いつもすまないね!千紘君」
「それは言わない約束ですよ、若様」

 一昔前のコントのようなやりとりをしながらその少女、千紘はおかゆをれんげにすくい取ると小さな口でふー、ふー、とそれを冷まして才蔵の口元に運んでいく。

「は……はい、若様……あ、あーん」
「あーん」

 何度やっても千紘にとっては気恥ずかしい行為だったが、大好きな若様のためにしてあげられる数少ないことであるという想いが彼女を大胆にさせる。
そもそも千紘は動けない才蔵の世話において、もっと恥ずかしい行為もしているのだから、ご飯を食べさせるなどは序の口のはずなのだが……

「ふぅ……ごちそうさま」
「お、おそまつさまでした」

 食欲の方は旺盛なようで全て平らげた才蔵に安心した千紘は、ハンカチで才蔵の口元の汚れをふき取っていく。
だが、次にしなければならないことを考えて頬を朱に染めて空になったお盆の上の皿を見つめながら部屋を一端出る、
再び彼女が才蔵の部屋に入ってきたとき彼女の手には暖かそうな湯気をたてるお湯が入れられた桶と、タオルが抱えられていた。
166笑顔は君の忘れ物:2005/10/09(日) 00:24:55 ID:1f8iKGku
「そ、それじゃ、体の方も拭きますので、し、失礼します……」
「ああ、頼むよ」

 顔を真っ赤にしながら才蔵の寝巻きのガウンの前を広げる。
青シリーズに耐えうるよう鍛えられた体を千紘はカッコいいな、と思いながらも恥ずかしさに正視できずに目を瞑りながら才蔵の体を拭いていく。
才蔵はその千紘の表情を見つめながら、我聞との最後の戦いまでは感じた事も無かった感情を思い出していた。
我聞との戦いのさなか、自分を見つめていた彼女の瞳から零れた涙。
それを見た瞬間、才蔵は自分の心臓を握りつぶされたような痛みを感じた、何かは分からないが彼女のこんな涙はもう見たくないと願った。
あのときから彼にとって千紘は大事な部下という立場ではなくなっていた。

「千紘君は可愛いなぁ」
「……………っ!!???!!?!」

 ストレートに言ってしまう所が彼らしいといえば彼らしいのだが、千紘にとっては思考回路を焼ききるには十分な言葉だった。
声にならない悲鳴を上げて、これまで以上に顔を真っ赤に染めて混乱する千紘、タオルをぎゅううっと握り締めたまま硬直している。

「あ、あ、あの若さま、わかっ、若様、そのあの、あのっ」

 混乱した頭ではまったく言葉にならない、その様子も可愛らしいと思いながら才蔵は言葉をつむいでいく。
そのいつものおちゃらけたような顔でもなく、我聞との戦いの際の悲壮な表情でもなく、マジメな表情に千紘は見とれる。

「千紘くん、本当にありがとう……君と山岡君が支えてくれたおかげで僕はこれまでやってこれたし、これから頑張れると思う」
「い、いえ!!若様は天才ですから!山岡さんはともかく私なんか居ても若様を助けられることなんて何も……ひひゃっ!?!?」
 
 そんな風に謙遜する千紘があまりにも可愛らしくて、才蔵は腕を伸ばして千紘を抱きしめる。
抱きしめるといっても体力の低下した才蔵には千紘の小さな背中に手を回す程度であったが、彼女の頭をヒートエンドさせるに十分だった。
ドキン、ドキン、ドキン、と心臓が破裂してしまうのではないかと思うほど、千紘の鼓動が強く、早くなる。
過呼吸になったかのような動悸すら覚えて息苦しくなってくる、若様といつかこんな風になることを願ったはずなのに。

「千紘くん……」
「あ……」

 千紘の小さな肩に頭を預けた才蔵に耳元で名前を囁かれた瞬間、ゾクゾクと感覚が背中を走り、緊張していた千紘の体から力が抜ける。

「わか……さまぁ…」

 甘えたような声をあげて千紘も才蔵の背中に手を回して抱きしめる。
ふと、肩から才蔵の頭の重さが消えたと感じた瞬間、才蔵が体を移動して千紘の目を見つめていた。 
体を預けるかのように千紘にもたれかかると才蔵は唇を奪った。
167名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 00:27:24 ID:1f8iKGku
がっ!!sage忘れた……すいません。
とりあえずここまでです、今週の千紘があまりにも可愛かったものでつい。



俺ももっと低脳にならないと……
168名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 00:47:49 ID:dJs5s7oa
>>167
あんたも十分ド低脳だぜ
続き、楽しみに待ってるよ
169名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 01:30:47 ID:Eup9RBbC
ここのところ國生さんしかなかったので新鮮で良かった〜
170名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 11:07:30 ID:XOmcDfmA
>>165-166
うわぁGJです低脳です!
続きが楽しみですよ〜!

千紘さんは若様に膝枕して耳掃除とかしてあげてそうですよね、
とか想像してニヤニヤしてみたり
171名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 11:29:35 ID:DGRumwc5
なぜか才蔵という名に違和感を感じた…
…ああ、俺の中でずっとバカ様だったからだw

それはそうと千紘タン可愛いよ可愛いよ千紘タン
172名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 13:24:42 ID:PA9TPoFf
>>167
低脳乙。
バカ様ネタはあんまり見ないから良かったよ。
173前スレ499:2005/10/09(日) 20:31:22 ID:XOmcDfmA
レスありがとうございます、なんだかこんなに反応いただけると恐れ入ってしまいます。
次の投下分もちゃんと読むに耐えるものであればよいのですが。

んで、昨日の朝に次の週末とか書いた手前で難ですが、
続き投下させて頂こうかと思います。
予定が狂ったというか思ったより進んでしまったというか・・・適当なものです、我ながら・・・

そんなわけで、
>>53-67>>104-108>>144-151の続きです。
最終話というか、完結編といいますか。
174前スレ499 1/10:2005/10/09(日) 20:32:22 ID:XOmcDfmA
「足、開くよ・・・」
「・・・はい」

仰向けに横たわる陽菜の膝の裏に手を入れると、膝を立てながら左右に割り開く。
足の間に身体を入れると、膝立ちになって陽菜の肩の傍に片手をつき、覆い被さるような体勢をとる。
そうして、少しずつ腰をおろしながら、もう片方の手で位置を調整する。
陽菜は我聞の顔だけを見て、ただその時を待つが・・・

「・・・んっ・・・あ・・・そこ、ちがいます・・・」
「あれ・・・ここかな・・・あ、あれ・・・」

なかなか狙いを定められず、我聞はあからさまに動揺している。
そんな我聞の ”それ”に恐る恐る手を添えて、

「あ・・・動かないで・・・ここ・・・ここです・・・」

努めて冷静を装うが、自分のやってることと手に触れる熱い感触に、頭が破裂しそうなほど恥ずかしい。
でも、気を使われてばかりは嫌だから・・・二人で、したいから・・・。

腰の位置はそのままに、我聞は腕を曲げて上体だけを下ろし、陽菜に顔を近づける。
陽菜は我聞の背に腕を回し、ぎゅ、と力をこめた。
その腕がかすかに震えているのが我聞にも伝わるが、もう止めようとはしない。

「入れるよ・・・」
「・・・はい」

我聞はゆっくり、ゆっくりと腰を下ろしていく。
ほんの先の方だけはすんなりと入り、すぐに抵抗を受ける。
少しだけ逡巡するが、陽菜が促すように我聞へ微笑みかけるのを見て、我聞も頷き返す。

(國生さんの方が覚悟が決まってるな・・・情けない)

心を決めて、抵抗を破るように体重をかける。
我聞に回した陽菜の腕に、一気に力が入る。
それでも腰は止めない。
みち・・・みり・・・と、何かが破れる音が聞こえた気がした。
そのまま、陽菜の中に亀頭全体を埋め込んでいった。

「・・・ぅ・・・ぎ・・・」

陽菜の顔が苦痛に歪み、きつく閉じた目尻から涙がこぼれる。
さっきまで紅潮していた顔は、ほとんど蒼白になっている。
どれだけ覚悟していても、どれだけ濡れていても、どれだけ相手のことを思っていても、
それだけの痛みを伴うのだ。
そんな陽菜をみていて、我聞はこれ以上腰を進められなかった。

愛しい人と、互いを最も感じ合える行為のはずなのに、これでは傷つけているだけだ・・・
初めてだから、仕方ないのは分かっている。
そして、覚悟もした―――相手を傷つける覚悟を。
だが、声をかけずにはいられなかった。

「國生さん・・・大丈夫・・・じゃ、ないよな・・・」

大丈夫なわけない。
でも、心配かけちゃだめ、覚悟はしたのだから。
笑わなきゃ、だって、嬉しいんだから。

無理やりに、笑顔をつくって、それで我聞への答えにした。
175前スレ499 2/10:2005/10/09(日) 20:33:25 ID:XOmcDfmA
我聞には、それは笑顔には見えなかった。
ただ、無理にでも笑顔を作ろうとしているのは、わかった。

情けない・・・俺は何度こう思えばいいんだ。
固く、固く拳を握る。
そして、最後の覚悟を決めた。
―――どんなに苦しもうと、痛がろうと、泣き叫ぼうと、俺は、國生さんを、抱く。
だから・・・

「國生さん、聞いてくれ・・・無理、しないでいい。
 痛かったら、痛いって言ってくれ、暴れても、泣いて叫んでもかまわん。
 ・・・・・・・・・もう、迷わないから、途中で止めたり、しないから・・・」

苦痛とも取れる表情でそう言いきると、我聞は自分のモノを、陽菜に再び埋め込み始めた。

「しゃ・・・ちょ・・・お!? ひぎ・・・! い、いた・・・うあああああああ!」

我聞の言葉で作りものの笑顔が消え、直後にこれまで抑えに抑えていた感情のうねりが堰を切って溢れ出た。

「い、痛い、いたいいたいイタイ――――! しゃ、しゃちょおっ! うあ、うああ! しゃちょおお!」

ついさっき陽菜が上げていた快楽の喘ぎとは全く違う、苦痛の叫び。
ぼろぼろと涙を流し、首を振り乱し、我聞の背に爪を立てる。
耳を塞ぎたくなる、目を背けたくなるが、全て受け止める。
それが、俺の覚悟。

刺されている、いや、裂かれている。
本当に壊れてしまうとさえ思える。
まともに考えることなんてできない。
だから、せめて呼ぼうと思った。
本当は名前を呼びたかったけど、慣れてないことをこの局面でできるわけがなかった。
だから、ただ社長、と呼んだ。

そうして、我聞は陽菜の中へ沈み込んで行き、やがて全てを沈め切った。
結合部からは、透明な蜜に混じり赤い筋がシーツへと伝っていた。

「・・・全部、入ったよ・・・」
「ひっ・・・ひん・・・・・・中で・・・ずくんずくんって・・・してます・・・・・・・・・あの、社長ぉ・・・」
「ん・・・?」
「私たち・・・いま・・・ひとつに、なってますよね・・・」
「ああ・・・俺と國生さん、今はひとつになってるよ・・・」
「・・・嬉しい」

顔はまだ苦痛で歪んでいたし、涙も止まっていなかった。
それでも今度は、ちゃんとした笑顔を作ることができた。
176前スレ499 3/10:2005/10/09(日) 20:34:42 ID:XOmcDfmA
陽菜のなかに我聞が全ておさまってしまうと、それ以上は動かず、そのまま時を過ごした。
そうして陽菜が少しでもほぐれ、痛みが和らぐのを待ちながら、
後ろめたさを感じつつも我聞は陽菜の中の感触に酔い痴れていた。
あれだけ挿入することに抵抗を感じながら“それ”自体は全く固さを失わなかったのも、そのせいだった。
もともと濡れやすい上に異物を感知してますます溢れる愛液が滑らかさを増し、
キツい膣内でも(挿入する側としては)比較的スムーズに侵入できた。
陽菜の膣は蕩けそうな熱さで我聞のモノをきゅうきゅうと締め付け、油断すれば射精してしまいそうだった。

「あの、社長・・・私のなか・・・その・・・変じゃ、ないですか・・・?」
「へ・・・? い、いや、変どころか・・・凄く、熱くて、キツくて、気持ちよくて・・・
 その、痛い思いしてる國生さんには悪いんだが・・・いや、ほんとに・・・」

本当に申し訳なさそうに答える我聞がおかしくて、笑ってしまう。
破瓜の痛みがすぐに消える訳も無いが、それでも少しだけ慣れて来たか、わずかに余裕が戻りつつあるようだった。

「・・・社長のも・・・熱くて・・・その・・・固くて・・・こんなに、大きいなんて・・・」

別に我聞のものが特別大きい訳ではないのだが、ろくに見ることも無く受け入れてしまい、
痛さもあってその存在感がやたら大きく感じられた。

「それに・・・脈うつみたいに・・・びくん、びくん、って・・・」

今はまだ、痛みと異物感しかない。
だが、我聞のモノが自分の中に入っている、その事実が、陽菜の心を少しずつ昂ぶらせ始めていた。
一度は血の気を失った顔色も、少しずつ赤みを取り戻している。

「社長・・・」
「ん?」
「あの・・・・・・キス、してください・・・」
「え!? あ、ああ・・・」

薄く目を閉じて、陽菜の顔へと顔を寄せる。
陽菜に体重がかからないように両膝と両腕で身体を支えていたので、
これ以上お互いを感じ合うために出来ることは、他に無かった。
今日四度目のキス。
そして三度目のディープキス。
今度は、陽菜の方から舌を絡めてきた。
これで少しでも痛みを紛らわそうとするかのように、執拗に、執拗に舌を寄せた。

「ん・・・ちゅ・・・むぷ・・・んん・・・んくっ、ぷぁ・・・、はむ・・・ん・・・むぅ・・・んぐっ」

絡み合う舌を伝って、我聞の唾液が下になった陽菜の口へ流れ込んでいく。
それを呑み込んだり、口の端から垂らしたりしながら、なかなか我聞の舌を解放しようとしなかったが、

「んむ・・・むぶっ! んむ、げほっ、ごほっ、ごほっ、ぷぁ、はぁっ、はぁっ・・・」
「だ、大丈夫!?」
「けほっ・・・は、はい、すみません・・・ちょっと気管に・・・」
「よだれが全部、國生さんの方に行っちゃったからなぁ」
「社長の・・・いっぱい、飲んじゃいました・・・」

照れながらわざと媚びるような陽菜の物言いに、おもわず陽菜の中にあるモノが、一際固くなったような気がした。

「・・・っ、 あ、動いた・・・」
「す、すまん! 痛かった・・・?」
「はい・・・でも、さっきよりだいぶ楽になりました・・・」
177前スレ499 4/10:2005/10/09(日) 20:35:25 ID:XOmcDfmA
(まだ痛いよな・・・もう少し、國生さんの痛みを紛らわせてやらないと)

つぃ、と、再び陽菜の顔に顔を寄せると、額へキスをする。

「ひゃ・・・社長?」
「嫌だったら、言ってくれ」

そう言うと、額からこめかみ、耳、首筋へ、戻って唇、頬、鼻、まぶた、髪の毛まで、キスの雨を降らせはじめる。

「きゃ、うわ・・・や、そんなとこ、ひゃ、んむっ、ふぁ! やぁ、はぅ・・・」

唇を軽く触れるだけだったり、ちょっと強めに吸われたり、舌先で舐められたり、
我聞の唇が触れていないところは顔中無くなるくらいに、キスの空襲は続いた。
制圧を終えて顔を離した頃には、陽菜の顔はとろんと呆けたようになり、すっかり紅潮していた。

「嫌じゃなかった?」
「・・・ふぁ・・・いっぱい、キスしてもらっちゃいました・・・うれしい・・・」

(うわ・・・か、可愛い・・・・・・だが、これは、やばい・・・)

自分のモノが、更に固くなるのを感じる。
陽菜の痛みを少しでも除いてやろうとやったハズなのに、逆にその痛みの元を凶悪にしてしまった。
それどころか・・・

(う・・・動かしたい・・・・・・い、いかん、何を考えている!)

「くっ・・・うぅ・・・っ」

陽菜が顔をしかめながら、もぞりと腰を動かす。

「す、すまん國生さん、また痛くさせてしまったか!」
「い、いえ・・・あの・・・痛いですが・・・少しだけ・・・ヘン、なんです」
「へ・・・変?」
「社長のが・・・中で、びくんっ、ってすると・・・痛いけど、でもちょっとだけ・・・気持ちよくて・・・」

痛みに耐えながらも、わずかに切なそうな表情を見せる。

「國生さん・・・無理はしなくても」
「無理じゃないです・・・だから、こうして腰を少し動かすと・・・くぅっ!」
「こ、國生さん!?」

痛みに眉をひそめてから、ため息をつく。
そのため息が、先程陽菜が何度も発していた、喘ぎに似た響きを帯びているのに我聞も気付く。

「痛いけど・・・まだ凄く痛いけど・・・でも、気持ちいい・・・わたし、社長ので・・・感じてます・・・
 だから、社長・・・動いて、いいですよ・・・」

ぞくりとする。
その欲求を必死に抑えていた我聞には、悪魔の囁きのような、甘い言葉。
だが、確かに感じているのはわかるが・・・陽菜の表情から、決して軽くない苦痛の色はいまだ消えていないのだ。

「だが國生さん・・・」
「ずっとわたしの中にいて、キスしてくれて・・・社長も辛そうなの、わかりますから・・・
 社長も、気持ちよくなってください・・・
 私が社長を感じるように・・・社長にも、私のこと、いっぱい、感じて欲しいから・・・」
178前スレ499 5/10:2005/10/09(日) 20:36:40 ID:XOmcDfmA
やれやれ、とため息をひとつ。
そして苦笑。

「俺たち、なんだかお互いに相手のことばっかり考えてる気がするよ」
「そうですね」

陽菜も笑う。

「でも、私、それで今、すごく嬉しいです・・・こんなに痛いのに、とても幸せです・・・」

痛みをこらえながら、それでも満面の笑み。

「そうか・・・よかった、その・・・・・・・・・・・・君のこと、好きになって」

照れくさそうに笑う。

「・・・・・・はい・・・」

満面の笑みのまま、涙が一筋。

そのまま、軽く唇を重ねて、すぐに離す。
それは儀式みたいなもの。
互いの心が重なったときの、二人だけの無言の儀式。
言葉に表せない気持ちが、唇を通して相手に全て伝わるかのような、そんな甘い幻想。
でも、それで十分だった。


「動くよ・・・」
「・・・はい」

始めは、陽菜の腰へ自分の腰を押し付けるだけの、密着したままでのわずかな動き。
目の前で固く目を閉じた陽菜の顔が苦痛に歪むが、もう止めるつもりはなかった。
しばらくゆっくりとその動きを繰り返しているうちに、結合部からわずかに水音が聞こえ出す。
くぷ、ちゅっ、こぷっ・・・
刺激を受けて、更に蜜が分泌され出したようだった。
それが痛みのためか、快感のためか・・・まだおそらく前者だろう。
そう判断しながらも、それを合図に、少しだけ、少しだけ腰を引き、そして押し付ける動きに切り替える。

「ひぎ・・・あぅ!・・・くぅぅ・・・ううう! あぐ・・・ったぁ・・・しゃちょぉ・・・あぅぅ・・・」

振幅の小さい、緩慢な抽送は、我聞にも苦痛となる。
もっと速く、激しく動かしたい、陽菜の中を思い切り味わいたい、という欲求を必死に抑えていた。
だが、決して焦ってはいけない、そのことを何よりも意識していたから、欲求には負けなかった。
気持ちよくなるのは、陽菜と一緒に。
我聞の中の、決して動かざる決意。

「い・・・ああぁ・・・ひぐ・・・くぅぅ・・・あ、はぁっ、はぁ・・・あぁ・・・しゃ、しゃちょぉ・・・」

陽菜の声に艶がかかってくるのを感じると、少しだけ抽送のペースを上げて、動きを大きくしていった。
その度に陽菜は苦痛の声を上げて、だが徐々にそれは和らいでいった。
そんな地道な手順を二人は何度も、何度も繰り返して、そして少しずつ、前に進んだ。

我聞は、とてつもない長時間にわたる抽送の間、一度も射精しなかった。
それはもはや、苦痛というより苦行のような辛さを伴うものだったが、
仙術修行の賜物か、なんとか精神力で押さえつけることができていた。

長時間に渡る二人の努力は、少しずつだが、着実に効果を上げていた。
179前スレ499 6/10:2005/10/09(日) 20:38:32 ID:XOmcDfmA
「はぁっ・・・しゃ、しゃちょ・・・お・・・っ、しゃちょう・・・しゃちょお・・・うぁ・・・あ・・・」

陽菜は何度も自分を勇気付ける為に、喘ぎながら“社長”と繰り返していた。
だが、今度のそれは、本当に我聞に呼びかけているように思えて、腰を止める。

「國生さん、どうした、また痛みが・・・?」
「はぁっ、はぁっ、はぁ・・・はぁ・・・あ、あの・・・しゃちょう・・・」
「大丈夫? 随分時間かけたし、キツいなら無理しなくても」
「ちがうんです・・・あの・・・もう少し、動いてくださって・・・たぶん、平気です・・・
 ・・・いえ・・・あの、その・・・動いて、いただけますか・・・」
「!? だ、大丈夫なのか? まだ、痛そうだけど・・・」
「痛いのは・・・まだ痛いのですが・・・あの・・・身体が・・・疼いて・・・熱くて・・・」

羞恥に顔を赤らめながら、それでも言わずにはいられない・・・。
身体の疼きに耐えかねて懇願するような、そんな言い方だった。

「お願いです・・・社長の・・・もっと、動いて・・・感じさせてください・・・
 もう、痛くてもいいです・・・我慢、できません・・・社長の、もっと、ほしいです・・・」

我聞は答えずに、少し引いていた腰を、ずんっ、と陽菜へ打ちつけた。

「ひぎ!! ――――っ・・・っはぁ、あぁ・・・・」

上がった声は苦痛に喘ぐそれであったが、同時に腰から伝わる陽菜の身体の震えは、
これまでの愛撫で何度となく我聞が肌で感じてきた陽菜の快楽の震えそのものだった。

「痛い・・・痛いけど・・・ああ、なんで・・・わたし、変です・・・やっぱり、気持ち・・・いいです・・・
 社長の・・・ああ・・・社長のが・・・わたしの中で・・・うごいてぇ・・・ああ、もう・・・やぁ・・・」

涙目で喘ぐ陽菜の声に、我聞も心を決めた。
・・・というより、この一言が我聞の理性を決壊させたと言うべきか。

「・・・國生さん・・・」
「は、はい・・・?」
「痛かったら・・・本当に痛かったら、すまん、今のうちに、謝っておく・・・たぶんもう、止められないから・・・」
「は・・・はい」

そして、我聞は腰を使い始める。
いきなり全力で、ではないものの、先程までとは明らかに違う、大きくて激しい動き。

「ぎ・・・うぐ! あ、あああ! ひ、あ、や! あが・・・うぅぅぅぅぅ! や、はぁ、あああ!」

陽菜の顔がどれだけ苦痛に歪もうが、決して弱めたりしない。
陽菜も、どれだけ痛かろうが、我聞の背に回した手を絶対に離そうとはしない。

「あ、あああ! 痛い、痛いイタイいたいいい! っ・・・のに、なんでぇ! あ、うあああっ!
 や、あ、あああ! しゃちょおのがっ、しゃちょおのがああ! なかで、あ、ひゃあぁぁあ!」

苦痛と快楽、同時に湧き上がる二つの感覚に、陽菜は翻弄されるがままだった。
そのままどこかに流されてしまわないように、愛しい相手に絡めた腕だけは、何があっても離すまいとした。
180前スレ499 7/10:2005/10/09(日) 20:40:12 ID:XOmcDfmA
陽菜が痛みに泣きじゃくり、同時に快感に喘ぐ姿を目の当たりにして、
我聞の理性は本能に完全に抑え込まれた。
やや遠慮していた腰使いも、今は欲望の赴くままに、組み敷いた陽菜を犯しているような錯覚に陥るくらいに、
強く、容赦ないものになっていた。

「やああ! いたい、いたいのにいいい! うああ、しゃちょおのがぁ! 中で、や、うあ、あああ!
 こすれてっ、えぐれてぇ・・・あ、うぁあ! ひぁ・・・、あ、らめ! そんな、やあああ!」

さっきまでは陽菜を感じさせるためにしていたが、今はもう、自ら快楽を貪るために動いていた。
相変わらずキツいが、それでも大量の蜜で滑らかな陽菜の膣の感触を、存分に堪能していた。

「くっ・・・國生さんのなか、キツくて、あつくて・・・っ、ホントに、すごい・・・きもちいいっ・・・!」
「ひゃ・・・やあ! やだ、そんな・・・うぁあ! いわないでっ、くださ、あああ! や、いやぁ・・・
 あぅ、わたしっ、や、だめ! はげしっ! あ、もう、や、らめ、かんじちゃ、うああぁ!」

我聞の固く熱い肉塊が、狭い膣内をえぐり、先端が子宮口を叩く。
その圧倒的な存在感は、鋭い痛みと、そして徐々に強烈な快楽を生み出していた。
陽菜は、我聞が己の中にいると思うと心が喜びに震え、痛みに抑圧されていた快感は解放されていく。
それはいつしか痛みを凌駕して、身体の芯から響く甘く激しい刺激に身体は支配されていく。
陽菜の身体が快感にがくがくと震え、それが我聞の肉茎に響き、我聞をも昂ぶらせる。

(まだだ・・・まだ耐えろ・・・俺が先にイくなんて、それだけは男として避けねば・・・!)

そう思いつつも、腰使いは緩めない。
我聞自身が陽菜の感触に酔い痴れているのも勿論だが、
陽菜にこうまで求められて、手抜きなど出来るハズもなかった。

「ひああっ、もう、もうらめっ、らめええ! わたし、あ、あああっ! もう、しゃちょっ、しゃちょお!
 らめれすっ、ふかくてっ、あああ! おくにっ! おくにひびいてっ! や、もう、あ、あ、あああ!」

もともと感じやすい陽菜のこと、きっかけさえあれば、快楽に呑まれるのは早かった。
望んだ相手と結ばれて、その相手のモノで体内を責めたてられて湧き上がる快楽に抵抗する気など、
陽菜にはもとより無かったから、昂ぶり始めたらあとは上り詰めるのはすぐだった。。

「あああ! きちゃう! きちゃいます! しゃちょおっ、わたし、わたしぃ! もう、あ、や、らめ!
 ほんとに、ああ、もう、もう、らめ、らめええ! くる、きちゃう! や、あ、あああぁぁぁあぁあ!」

びくびくびくっ、と震え、弓のように背を仰け反らせて、陽菜は絶頂を迎えた。

が、我聞はお構いなしに責め手を緩めることなく腰を動かしつづける。

「・・・っひ!? や、あ、ああああ! らめ、らめ、らめえええええ! いまはっ・・・ぁああ!
 しゃ、しゃちょっ、わたしっ、まだっ、イったばかりでっ、うぁ、あ、かんじすぎちゃいますっ!」
「くっ・・・もうすこしっ! もう少しだからっ、もう少しで俺もっ・・・! っくぅ!」
「ぁあぁっぁああ! らめ、らめ! こわれっ! こあれちゃううう! またきっ、きひゃ、きてるうう!
 あ、ああああ! しゃちょおおっ!もう、もうや、やああぁ! おかひく、おかひくなっひゃ、うあああああ!」

絶頂を迎えて最大限に敏感になった膣内を容赦なく擦りあげられて、陽菜は身も世も無く乱れ狂う。
そんな陽菜のあられもない姿と、大切な女性を弄り倒す背徳感、絶頂を迎えて更にきつく締め付ける中の感触に、
我聞も限界を悟った。

「國生さんっ! 俺っもう、もう出る・・・っ、出すよっ!」
「ひゃ! あ! うぁあああ! き、きてえ! あ、ひゃああああ! や、しゃちょ・・・うあああ!
 もう、あ、あ、ああああ! っしてぇ! わたしの、あ、あああ! なかっ! なかにいい!」
「く・・・・・・っ 國生さん、國生さん! 國生さんっ!! ――――――っおお!!」

どくっ! ・・・どくんっ! どく、どくどくどくっ!

「あ! あ! ああああああああっ! ひゃあああ、なかに、あ、あつ、あついいいぃぃいい!
 うあ、や、あ、ああああああ!! や、いっぱい、いっぱいくるっ! いっぱいでて、うああぁぁぁ!」
181前スレ499 8/10:2005/10/09(日) 20:41:28 ID:XOmcDfmA
我聞の分身は陽菜の中で何度も何度も跳ね、その度に大量の精を吐き出した。
灼熱の粘液を繰り返し撃ち込まれ、陽菜は絶頂の高みで悶えつづけた。

「あついのがっ、あついのがあぁぁぁっ! おくまでっ、あ、や! しゃちょっ、まだどくどくしてぇ・・・
 うぁ、うあああ! おく、までぇっ! や、またでてぇ・・・うぁ・・・もう、わたしっ、らめ、やあぁぁ・・・」

やがて長い射精を終えると、我聞は手足の力を緩め、陽菜の身体に密着するようにして少しだけその体重を預けた。
陽菜は絶頂の余韻から醒めぬまま荒く息をついていたが、それでも我聞の肌と重さが心地よいのか、
猫のように彼の頬に自分の頬を擦り付けて甘えるそぶりをした。
そうして二人はしばらく、絶頂の余韻に浸っていた。
お互いがお互いを感じ、感じさせ、共に絶頂を迎えて、そして果てた。
心地よい、余韻だった。

しばらくして、呼吸も落ち着いた頃、我聞は陽菜の腰に手をかけ、陽菜もろともごろりと転がる。
二人はベッドの中央で横になって向かい合った。

「ごめん、びっくりした?」
「え、いえ・・・平気ですが・・・・・・両手、空きましたね」
「ん、そのためにこうしたからね」

そう言って、陽菜の背に両手を回して、ぎゅ、と抱きしめる。
陽菜は期待どおりの行動に、嬉しそうに微笑む。

「・・・中で、出しちゃったね・・・」
「すごく、熱かったです・・・それに、たくさん・・・」
「・・・怒らない?」
「・・・先のこと、とか考えられなかったから・・・わたしも・・・その、夢中で・・・。
 それに、あまり覚えてないですが・・・自分からそうして欲しいって・・・頼んだ気もしますし・・・
 そ、それにあの、今日は・・・えーと・・・安全日だから、多分・・・大丈夫ですから・・・」

言っててどんどん恥ずかしくなり、我聞の胸に顔を埋めて照れを隠す。

「痛いのは、もう平気?」
「あ・・・まだ痛いですが・・・だいぶ、慣れました。さっきは完全に、忘れちゃってましたし・・・」

そして、なんとなくもじもじと落ち着かなげな態度をとる。

「ん・・・、どうかしたの?」
「え・・・あ、その・・・あれだけ、いっぱい出たのに・・・社長の、まだ、お元気なものですから・・・その・・・」
「・・・あ」

我聞のそれは、未だに陽菜の中にあり、固く大きく、その存在を主張し続けていた。

「いや、その・・・國生さんのなか、気持ちよくて・・・出してすぐにまた、その、ね・・・」
「じゃあ、あの・・・も、もういっかい・・・・・・します・・・?」
「い、いいの?」
「は、その・・・わたしも・・・社長のがずっと中にあるから・・・その、また・・・」

確かに陽菜の声は、また少しうわずっていた。
愛しい相手と交わることの気持ちよさを覚えたばかりの二人には、一度では物足りなかった。

「國生さんてさ」

顔を上げた陽菜に軽くキスをしてから

「実は、えっちだよね」
「・・・セクハラ社長・・・」

少し間をおいて声を上げて笑って、また二人の世界へと没入していった。
182前スレ499 9/10:2005/10/09(日) 20:43:20 ID:XOmcDfmA
―――翌朝。
陽菜はカーテンの隙間から射し込む朝日で目を醒ました。
寝不足だったか寝覚めが悪く、ぼんやりとしている。
ふと、思い出したように隣を見ると・・・・・・そこには誰もいない。

(夢、か・・・)

いやに生々しくて、恥ずかしくて、痛くて、でも、気持ちよくて、そして、とても幸せな、夢。

「はぁ・・・そうよね・・・」

残念そうにため息をついて、ベッドから降りようと足を動かして

「――――――っぎ!!?」

一気に目が醒めるほど痛い。足がまともに広げられない・・・夢・・・じゃない!?
じゃあ、社長は・・・?
と、キッチンから人が入ってくる気配がして―――

「お、國生さん起きたか、おはよう!・・・って、大丈夫か・・・なんか、ひきつってるけど・・・」
「お、おお、おはようゴザイマス・・・って、社長、なにを・・・?」
「いやぁ、いつもの早朝トレーニングの習慣のせいか早起きしちまってね、シャワー借りて、ついでに朝飯でもと・・・
 國生さんも、シャワー浴びた方がいいよ。 その、昨日ので、色々とアレだから・・・」
「あ、そ、そ、そうですね! しゃ、シャワーお借りしますっ!」
「いや、ここ君の部屋・・・」

改めて昨晩のことを思い出して、恥ずかしすぎて我聞の顔がまともに見れなかった。
しかも昨日のままなので全裸。
可能な限りの最速で着替えを用意して、しかし痛みのためによちよち歩きで、シャワールームへ飛び込んでいった。

ざああああああああ・・・・・
熱いシャワーを浴びて、やっと人心地ついた気がした。
改めて、昨晩のことを振り返る。

あのあと、二人はほとんど言葉も交わさずに、ただお互いを求めつづけた。
何度も何度も絶頂を迎えて、何度も何度も射精された。
全部中で受け止めたから、途中から入りきらなくて溢れ出してたっけ・・・
最後に射精されたときには、私はもうイきすぎて朦朧としちゃってて、
社長も限界だったみたいで、固くならなくなったそれを引き抜いて、最後にまた、抱きしめてくれた。
そして、おやすみのキスをして、ちょっと照れくさそうに笑って、抱き合ったまま眠ったんだ・・・。

「どうせなら、起きるまで抱きしめてくれてたらよかったのに・・・」

口を尖らせて独り言を言ってから、くすりと笑う。
それは、また今度お願いしようかな、と。

二人分の体液でべとべとになっていた身体をすっかり洗い清めると、
新しい下着をつけて、制服を着る。とても清々しい気分だった。
相変わらず痛くて足はあまり開けないけど、今日は体育もなかったし、なんとかなるかな・・・
そんなことを思いながら髪を整えてシャワールームを出ると、既に我聞は朝食の準備を終えていた。
トーストに、ベーコンを添えた目玉焼きに、サラダにコーヒーとミルク。

「悪い、また勝手にキッチン使わせてもらったよ」
「いえ、わたしこそ、昨晩といい今朝といい、すみません、食事作ってもらってばかりで・・・」
「気にしないでよ、ほら・・・國生さん、まだ、痛そうだし・・・学校、いけそう?」
「え、あ、はい! ゆっくり歩けば、多分平気ですから・・・」
「そか、じゃあちょっと早めに出たほうがいいな」
「社長、家には一旦戻られないので?」
「んー・・・今、いや後でもそうなんだが・・・果歩と顔合わせたら何を言われるか・・・」
「そ・・・それは・・・そうですね・・・」
183前スレ499 10/10 (了):2005/10/09(日) 20:45:37 ID:XOmcDfmA
「ねぇ國生さん・・・昨日の夜のことはともかくとして・・・俺たちのこと、黙っていた方がいいのかな」
「ん・・・優さんにバレたらずーっとからかわれそうですし、中之井さんは怒るかもしれませんね・・・」
「・・・最後までしたことバレちゃったら、俺、中之井さんに撃たれるかもしれん・・・」
「まさか、そこまでは・・・あは、あはは・・・」
「卓球部の連中には少しでも知れたら刺されかねん・・・」
「あ、あはは、そんな、いくらなんでも、あは、ははは・・・」

冷や汗だらだらの我聞と、笑いが引き攣ってる陽菜。

「隠さなきゃな」「隠しましょう」
「問題は・・・やはり果歩達か・・・」
「そうですね・・・失礼ですが、社長ひとりで果歩さんの尋問に耐えられるとは思えません、
 今晩は、わたしもお邪魔させてください、その、料理も、習いたいので・・・」
「む・・・情けないが心強いな、頼りにしているよ、國生さん!」
「・・・くれぐれも下手なことは口に出さないように、お願いしますね」

いつのまにか真剣に話し合ってしまっていたのに気付いて、二人して顔を見合わせて、笑う。
そんな風にして食事を終えてさっさと後片付けを済ませ、いつもより余裕を持って部屋を出る。

「そうだ、優さん起こしてあげた方がよくないか?」
「・・・いえ・・・優さんには、もう一日くらい、痛い目をみた方が今後のためでしょう」
「そ、そうかな・・・まあ、國生さんがそういうなら・・・」

やっぱり厳しい・・・俺も気をつけねば、と改めて思う我聞。
陽菜としては、厳しい態度には勿論理由がある。

(一昨日の晩はひどいことされたけど・・・お陰で今、すごく幸せですから・・・これで許してあげます)

そう思って、くすっと微笑む。

「さ、社長、いきましょう!」
「あ、ああ!」

二人は寄り添うようにして、ゆっくりと学校への道を歩く。
あまり喋りはしなかったが、お互いが傍にいるだけで、今まで感じたことのないような幸せに浸ることができた。
河川敷に出たところで、ふと互いの手が触れ合う。
その手を握りたい欲求に陽菜が駆られた時には、既に我聞がその手を握っていた。

「・・・・・・学校の奴等に会うまで、な」
「はい・・・」

ぎゅ、とその手を握り返す。

胸が破裂しそうな程の幸福感を空へ発散させるように、陽菜は上を向いた。
初秋の空は晴れ渡り、暖かな日差しと涼しい風が心地よかった。
河川敷の空は広くて、どこまでもどこまでも続いている。

手を握っていられる時間は、あと数分もないだろう。
学校についたら、別の教室に分かれなくてはならない。
でも、
はじまったばかりの二人の道は、どこまでも続いている―――この空のように。
離した手は、また繋げばいい、会いたくなったら、会いにいけばいい。
すこし離れることはあっても、絶対に別れることはない、二人の歩く道。


でも今は、この手に感じる暖かな体温が愛しくて、
もう一度、ぎゅ、と握り締めた。


 (了)
184名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 20:54:10 ID:kMW/KwDK
499氏乙です。
いや〜ほんと、貴方の作品はすごいですわ。
是非、次回作などありましたら宜しく
お願いします。
お疲れさま。
185前スレ499:2005/10/09(日) 21:00:02 ID:XOmcDfmA
というわけで、終了でございます。
読んでくださった方々、長々とお付き合いどうもです。

えっちな國生さんが書きたくて書き始めて、
男キャラはどれも上手く動かす自信がなくて優さん(とクスリ)に登場してもらって、
そしたら第一研出発前の階段のシーンがどうしようもなくツボで、
この二人は絶対に幸せになってもらいたいってことになって・・・
と、そんなノリで書いてました。

特に今回投下分は社長と國生さんが幸せになるように、とそればっかり考えて書いてたので
その分、実用性の面は削れてる気がしますが・・・そっち期待された方はご勘弁ください・・・

ともかくも、長々とお付き合い&沢山のレスありがとうございました。
素人の身には有り余る光栄って感じで、とにかく嬉しかったっす。
また何か投下する時は、どうぞ宜しくってことでー。
186名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 21:08:56 ID:D2xYaM7u
グッジョブ!グッジョブ!
すっげえ良作でした。いちぶの隙もない気持ち良さといいますか、
よんでて本当に萌え死にしそうでしたよ。
乙ですこのド低能がっ!
187名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 21:19:35 ID:wqUTZVig
もう!!大好きだぁぁ!!この低脳め!!!
ゴロンゴロン悶え苦しませていただきました。感動と萌えをありがとう!!
188名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 21:22:28 ID:duZJtSAD
このスレの低脳神は化け物か…

>>449
乙!ここ数日は貴方のSSのお陰で非常に充実した日々を送ることができました。
今までの分もまとめて、ありがとうございました!
是非また、何か書いてください。首長竜で待ってます。
189名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 21:44:18 ID:8HCw/50Q
やばい( ̄ω ̄;)
顔の緩みが止まらん
もう最高すぎ
190名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 23:29:16 ID:x3bpSBPe
ぐわああぁぁぁっ
やばいやばい萌え死ぬ!!なにこの神低脳!?
エロいし、読んでてずきゅーんで
その上読後感は爽やかなんて...

もうなんていうか、読ませてくれてありがとう
191名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 23:36:15 ID:1zGZ8JJP
ふぉ…ふぉふぉふぉふぉぉぉぉぉぉぉぉぉっぉぉぉぉ
__。_
192名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 00:17:30 ID:rYdLNuWl
うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあせうろいあjdfkぽkfあsも絵いう会い植える
193名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 00:37:02 ID:Dc73aaDt
その後GHKにばれた時とかそのままなし崩し的にみんなにばれる様子も書いてください低脳さま!!
194名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 01:59:26 ID:7KoFYaOB
         \γ⌒ヽ
          \γ⌒ヽ
            \γ⌒ヽ    低脳過ぎて転げ堕ちるの図
             \γ⌒ヽ
               \γ⌒ヽ
                \γ⌒ヽ
                  \γ⌒ヽ
                   \γ⌒ヽ
                     \,,_⊂゙⌒゙、∩
                      \⊂(。Д。)
                        \ ∨∨
                         \
                           \
                            \
195名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 07:08:48 ID:I0c+Wnu+
朝から良いものを読まさせていただきました。この低脳さんよぅ!

さてと、仕事に行くまで転がるかぁ
196名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 09:49:59 ID:0tFu0e6N
499氏お疲れさんです。
自分も>>193のような
その後の展開を読みたいですね。
197名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 15:30:14 ID:9eOA41NG
さて、新作が出るまで転がるかぁ
198名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 17:53:26 ID:rYdLNuWl
仕事中だが転がるかぁ。
199名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 21:44:08 ID:I0c+Wnu+
仕事から帰ってきましたので再度転がります
200名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 21:55:42 ID:rYdLNuWl
まだ仕事が終わらないので転がり続けます。
201名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 22:50:49 ID:bZNGev+G
ベットがぐじゃぐじゃなので椅子の上で転がり回ります
202名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 00:38:11 ID:ILvW7OYg
俺は陽菜さんの上でころがりまわるね。

陽菜さんは陽菜さんでころがりまわってるが
203名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 01:37:13 ID:IgJr1E5a
>>202を見て、

國生さんの上に男が乗ったら、重くて潰れてしまう。

しかしそれが可能ということは、体重が軽い人間、
さらに言えば若い女性、むしろ幼い女の子が一番近いだろう。

こわしや我聞のキャラの中で幼い女の子といえば、果歩たんが珠ちゃん。

ここは敢えて果歩たんとしておく。

つまり、國生さんの上に照れた果歩たんが乗っており、下にいる國生さんもかなり照れている。

という状況を妄想してしまった。萌へ。

ちなみに珠ちゃんの場合はプロレスごっこだ。それもまた良し!

ああ、ありがとう>>202
これで明日(今日)からまた頑張れる。
204名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 01:41:54 ID:IgJr1E5a
連投すまん。

さらに補足するなら、
我聞と國生さんがエチしてないということ前提で、
我聞と國生さんの愛の営みを妄想して興奮した果歩たんと
果歩たんの手の感触だとかで我聞とのエチを想像して興奮した國生さんの絡みとかな。
最後には我聞に見つかって3P突入とか。
205名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 11:06:03 ID:uNtEjR2H
そろそろ508氏の続きも
こないかな〜
206名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 14:38:02 ID:10h3NVyw
508は、大まかな筋はまとまったものの、バカの癖に連休前&中に
風邪を引き、煩悩力減退。連休後はまった仕事に追われていきなり
勤労意欲にめざめたようです。
生暖かく罵ってあげてください。
207名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 20:18:00 ID:uNtEjR2H
>>206
早い掲載、お待ちしております。
208名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 21:26:39 ID:JBnoKT3f
>>206
一日も早い復帰をお待ちしておりますよ!
209名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 03:04:36 ID:akLHzTuA
ショートカットで細身の女の子を見ると國生さんを連想してしまい、
いても立ってもいられず、悶えてしまう今日この頃。
499さんの素晴らしい低脳作品が脳に刷り込まれてしまって
いるので妄想もやけにリアルな事に。

ヌレヌレな國生さんって、どんなイイニオイがするんだろう?
…と、あらたな妄想中。


210名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 13:38:30 ID:99ohQMyX
そんな妄想を今朝出勤時の満員電車の中で読んでしまい、ちょっと困った状態に
なった俺。
このスレ、満員電車での閲覧も危険だ。

…満員電車…國生さん…
211名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 15:02:16 ID:QdXd7IqU
何その栗無損あたりが描きそうなシチュエーション
212名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 15:03:01 ID:Nie9zAko
お前ら完全に病気だな。低脳病だ。
え?俺?

 発 病 し て る に 決 ま っ て る だ ろ 
213名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 15:03:56 ID:Nie9zAko
>>211
勘弁してくれ。
214名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 15:20:37 ID:mHTjEZ/x
びくっ
215名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 16:54:01 ID:99ohQMyX
>>211
そうかそうか。お前は生まれて初めて日本の満員電車を経験して
文字通り揉みくちゃにされてしまう桃子を見てもそういうことが
いえるわけだな?
216名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 18:01:24 ID:e2fOzX1a
>>215
我聞と一緒に乗ったら、つぶされないように我聞が手を突っ張って守ってくれるのですよ。
そこで少し密着する体とか、我聞の匂いにズキューン再びな桃子のが見たい。
217名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 18:51:05 ID:4T70c3b2
こら!>216よ。お前の書いた駄文を読んで転がってしまったオレをどうしてくれんだ!
218名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 19:07:05 ID:86m8t0mv
すまねぇ・・・
いや、もうシチュエーションだけで転がりたくてタマランのだが、
なんか我聞が痴漢で連行されていくオチが浮かんでしまって、
ディスプレイの前で吹きだしてた

ダメだ、俺は低脳として未熟だ・・・
219名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 22:08:59 ID:yCG09zDA
>>218
いや、お前の反応は普通だと思うぞ。
なぜなら、我聞はギャグマンガでもあるからな。
それに、フジーキならそういうオチに持って行きかねん。
220名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 22:27:08 ID:Uyd0NLGU
俺見たことないんやけど我聞の同人誌だしてるところあんの?
221名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 22:30:14 ID:e2fOzX1a
>>218
んで、二人して連れて行かれた警察とかで、質問に対して。
「そういうプレイだ!」とか桃子が意味も分からずに言っちゃうとか浮かび、生じた情動どうしてくれますか。
222名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 22:34:19 ID:GzIvpce0
>>220
突撃ウルフってわりと有名なサークルが、会場限定折りこみ本を出した。
223名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 00:05:31 ID:Qv27tekt
「ん……」
 おそらくキスをした事など無いであろう千尋を驚かせないように、軽く触れるだけのキス。
千紘の方もこのようなことを突然されたら、いつもならば頭がゆだってしまっていたのだろうが、驚くほど冷静に才蔵のキスを受け入れる。
才蔵は柔らかい千紘の唇を感じながら、唇を舌で割り割いて、彼女の中に差し込みたい衝動に駆られる。
そのままあと10秒続けていたら才蔵はその衝動に身を任せていただろうが、突如震えだした千紘の体に唇を離した。
泣いているのか?と声をかけようとした瞬間彼の目に映ったのは。

「ぷはっ!…はぁっ、はぁっ、はぁっ…はぁーっ…はぁーっ」

 肩で息をしている千紘を見て、「ああ、キスをしている最中ずっと息を止めていたのか」と気付いて、その可愛らしさに才蔵は微笑む。
「千紘くん、鼻で息をしてもいいんだよ」
「え?あ、そ…そうなんですか?」
「というわけで続きといこうか!」
 二カッ、と笑顔を浮かべて千紘の唇を再び吸う才蔵。
「え?…ぁ……んぅ……」

 ふれあいながら、そっと舌で千紘の唇を愛撫すると、ぎゅうぅっと才蔵のガウンを握り締める千紘の手に力が入っていく。
ちろ、ちろと唇を何度もなぞりながら彼女の緊張を解こうとする。

「ん……んふ……ン……」

 鼻にかかったような千紘の声があまりにも可愛らしくてゾクゾクと才蔵の背筋に走るものがある。
しばらくその声を聞きながら愛撫を続けていると、彼女の唇が遠慮がちに開いて、才蔵の舌に触れ合おうと千紘の舌がおずおずと差し出される。
先ほどまで自分が受けていたように、才蔵の唇に舌を当てていく千紘。

(私……こんなこと……若様と……いいのかな……)

 十曲の当主たる才蔵に対して、彼の下で働きつづけることを誓った部下でしかない自分がこのような事をしていいのか分からなかった。
だが、このままこうしていたい……その想いばかりが今の彼女を支配していた。
徐々に才蔵のガウンを掴んだ手の力が抜けていく。
遠路がちに這わされていた千紘の舌に、才蔵が自分の舌を突如絡みつかせた。

「んふぅッ!!?」

 ビクン、と体を大きく揺らせて離れようとするが才蔵は精一杯の体力を振り絞って千紘の小さな体を抱き寄せて離すまいとする。
ぬちゃぬちゃ、と絡み合う水音が耳について羞恥心に真っ赤に染まる千紘の顔。
224名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 00:06:09 ID:Qv27tekt
「んふ……ひゃう…んん……」

 千紘の小さな口腔を舐めまわして、容赦なく彼女の中を侵食する。
無抵抗な舌に舌を絡みつかせられ、舌の裏側を舐められることに、快感が確かに千紘の中に広がっていく。
つぅ……と才蔵と千紘の唾液の混合された液体が千紘の唇から零れる。

「ふぁ……んぅ……わか…さま…んっ……んっ」
「千紘くん……かわいいよ……千紘くん…」

 鼻にかかった小さな声で鳴き続ける千紘の声に才蔵の興奮が高まり、ずるり、と彼女の口腔中に舌を差し込んで更に千紘を貪る。
再び力いっぱいガウンを握り始めた彼女の小さな手の平が熱く汗ばんでいるところに、自分の手で優しく包み込みながら愛撫を始める。
前歯の付け根の裏のあたりや上あごに舌を這わせる度にビクン!と体を揺らして「んふぅ!」と鳴く。

「ひゃう……あ……あふ……ん…………」

 千紘は才蔵の舌が触れるたびに声を上げて、彼の愛撫にされるがままになっていた。

たっぷりと才蔵は千紘の口内を楽しんだ後、おもむろに唇を放した、つう…と銀糸が垂れた。
千紘はアゴの力を失ってしまっているのか、「はぁ……っ、はぁ……っ」と、だらしなく舌を垂らして荒い息を吐いている。
とろんとした瞳で、熱病にかかったかのように頬を上気させて、唇からは舌と才蔵と自分の唾液を垂れこぼしている千紘。
その表情は、普段のあどけなく幼い印象を受ける彼女の表情とはかけ離れた扇情的な表情だった。
225167:2005/10/13(木) 00:07:48 ID:Qv27tekt
ああ、タイトル付け忘れた!!
226名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 00:38:53 ID:cJ5gJcsW
>>167
225で焼酎ふいた
227名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 07:19:12 ID:RJQQTzet
>>223-225
この低脳!
奥手な千紘さんがすごいイイ!

そして流れにあわせたかのようにブログにいいものが載ってますよ
超期間限定らしいのでお急ぎを。
228名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 19:07:06 ID:qB3HSC0T
どこのブログか教えてくりゃあー
229名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 19:14:04 ID:b17Sb6qJ
>>228
フジキヤ
230名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 20:01:48 ID:b17Sb6qJ
もう限定画像が無くなってるね。
231前スレ499:2005/10/13(木) 20:40:54 ID:RJQQTzet
感想どもありがとうございました、基本的には個人的な妄想の文章化でしたけど、
喜んでもらえた方がいらして嬉しい限りっす。

んで、後日談のことリクエストしてくださった方もいらしたので、
妄想ついでに書いてみました。
後日談というか、当日夜の工具楽家の風景って感じで軽く読み流していただけたら幸いっす。
232前スレ499 1/8:2005/10/13(木) 20:41:42 ID:RJQQTzet
あの晩から、ほぼ一日が経ちました。
学校は特に問題なく、仕事の方も優さんが二日連続で中之井さんに大目玉を喰らったらしく凹んでいたお陰か、
どちらも無事にまっとうすることが出来ました。
痛いのはまだ痛いですが・・・前日に病欠していたお陰で、動きが緩慢だったり部活を見学しても、
怪しまれずに済んだのは幸運でした。
ただ、まだ安心はできません・・・今日の山場はこれから、いえ、今もうすでに始まっているのかもしれません・・・

ここは工具楽家の居間、果歩さんの作った美味しそうな夕食が並ぶお膳を囲んで、総勢五名が座っています。
本来ここに私が混じるのは不自然なのですが、
社長が果歩さんに昨晩のことを問い詰められて下手なことを言われるとちょっと困ったことになるので、
フォローのために口実を作って参加させて頂いてます。
昨晩社長をお借りした(ということにして)お礼を言いに社長の家に寄って、
“病み上がりでまだ無理はしない方がいいし、今日くらいはうちで食事を”と社長にそれとなく言って頂いて、
夕食の席に混ぜて貰おうというのが事前に用意したシナリオだったのですが、

「折角だから陽菜さんも夕食一緒に食べていきましょうよ、病み上がりなんだし!」

と、呆気なく果歩さんに招かれてしまいました。
思えばこの時点で既にペースを握られてしまった気もしますが・・・。

そして現在ですが、社長と私が隣同士、そして私達と向かい合うように、端から斗馬さん、果歩さん、珠さん。
何故か二対三に分かれて対面している、そんな構図です。
みんな笑顔を絶やさず、明るい食卓、私が昨晩話を聞いて加わりたいと思った食卓
―――のハズなのですが、プレッシャーを感じずにはいられません・・・

「あの、陽菜さん」
「は、はい、なんでしょう?」
「うちの食事、お口にあいますか?」
「え、あ、はい! すごく、おいしいです!」

・・・ごめんなさい、果歩さん・・・なんかプレッシャーで味、よくわからないです・・・

「そうですか、よかったー! ・・・あとそうだ、陽菜さん」
「は! はい、なんでしょう!?」
「もう体調は大丈夫なんですか?」
「え、ええ、お陰さまで、もうすっかり!」
「よかった、昨日の朝お兄ちゃんが電話受けたとき、凄く辛そうだって言ってたから、心配で心配で・・・」
「す、すいません、ご心配をおかけしまして・・・でも、もう平気ですから! すっかり元気になりました」

果歩さん、心配してくれてたんだ、嬉しいな・・・プレッシャーとか、私ちょっと考えすぎだったかな・・・

「陽菜さんが良くなってくれたなら、それが何よりですよ〜
 お兄ちゃんを一晩貸し出した甲斐があるってものです!」

・・・一瞬、私たちと果歩さん達の間の空気が張り詰めた気がしました。
今までのは前振りだったのですね・・・
233前スレ499 2/8:2005/10/13(木) 20:42:50 ID:RJQQTzet
「ねぇお兄ちゃん、昨日は陽菜さんの部屋で一晩中ず〜っと、一緒だったんでしょ?」
「え!? あ、ああ、そうだが、それがどうかしたか?」
「んー、一晩中、ナニしてたのかなって、ちょっとした疑問なんだ〜、一人暮らしの女の子のへ・や・で♪」
「そ、それはお前、決まってるじゃないか、看病とかいろいろ・・・」
「・・・いろいろ?」

やっぱり果歩さん、突っ込みが鋭いです・・・

「う・・・そ、そう、夕飯作ったりとか・・・そう、そうだよな、國生さん!?」
「は、はい、そうです、肉じゃがを作っていただいて、看病してもらって・・・それだけですよ!?」
「なるほど、ちゃーんとお兄ちゃん働いてたのね、よかったー!
 あんなこと言った手前、看病とか言いつつ却って陽菜さんに辛い思いさせてたら申し訳なかったなと思って」
「う・・・」
「ん? お兄ちゃんどうかしたの? ・・・もしかして、何か心当たりが・・・、とか・・・?」
「いや、違う! そんなことは全く決して!!」
「そ、そうですよ! ずーっとタオル変えててくれただけなんですから!」

社長が私の看病で家に戻れなかったことにする為に、
私は食事の後に熱が上がってしまい、社長が一晩中額の濡れタオルを代えてくれた、と言うことになっています。

「へぇ〜・・・でも、お兄ちゃんも徹夜してた訳じゃないでしょう?
 陽菜さんの部屋のベッドって、二人で寝ても平気なくらい大きいの?」
「え、あ、まあ、そうだな、別に支障は無かっぐはっ!」
「いえ、ちゃんと社長には失礼ですが床でお休み頂くように支度しておきましたので!」

向こうからは見えないようにして社長の脇腹に蹴りを入れさせて頂きました。
とんでもない事口走ろうとしないでください・・・

「ちぇー、流石に一晩でそこまで望むのは無理かぁ」
「え、な、何か?」
「あ、何でもないです、こっちのこと!
 ・・・それより、お兄ちゃん、陽菜さんの寝顔みて、思わずむらむらと来たりしなかった〜?」
「な、な、なにをバカなことを! お、俺は社長として、そ、そんな不埒なことなど・・・!」

ああ、社長・・・落ち着いてください・・・

「本当かな〜? いつもしっかり者の陽菜さんの、滅多に見れない弱々しくて熱で火照った寝顔みて、
 思わずドキッとしたり、しなかった〜?」
「ぐ・・・そ、そ、そんなことは・・・」

社長! そこはちゃんと否定しないと!

「え〜! じゃあ、陽菜さんのことかわいいとか全っ然思ってないんだ! ひっどーい!!」
「い、いや違う、決してそんなことはないぞ!」
「な〜んだ、じゃあやっぱりそう思ってるんじゃーん! お兄ちゃん素直じゃないんだから♪」

社長・・・手玉に取られてます・・・でもここで否定されるのもちょっと嫌かも・・・ああ、複雑・・・

「あ〜あ、お兄ちゃんったら真っ赤になっちゃって、か〜わいい♪
 ね、陽菜さんもそう思うでしょ〜?
 でもでも、お兄ちゃんに可愛いって思われて、陽菜さんだって嬉しいでしょ!?」
「え・・・あ・・・その・・・」
「陽菜さんも、お兄ちゃんに一晩中看病されて、ちょーっと頼りになるな、とか思ってたり、し・て!」
「いえ・・・あの・・・えーと・・・」
「あらら、やっぱりまだお兄ちゃんは全然頼りにもならないダメ社長のままですか・・・」
「あ、いえ! そんなことありませんっ! しゃ、社長のこと、凄く頼りにしてますからっ!!」
「ふ〜ん、だってさー、聞いてた? よかったね、お兄ちゃん♪」

あ・・・ああ・・・果歩さん・・・恐ろしい子・・・
そしてごめんなさい、社長・・・私、あまりお役に立てなさそうです・・・
234前スレ499 3/8:2005/10/13(木) 20:43:56 ID:RJQQTzet
結局、私たちは果歩さんのプレッシャーと話術?の前に為す術も無く打ちのめされて、
並んで真っ赤な顔をして、珠さんや斗馬さんに囃し立てられてしまっています。
ああ、もう・・・ほんと恥ずかしいです・・・

「ぬぅぅ、お前らその辺にしとけ! 國生さんも困ってるだろうが!」
「お兄ちゃんも顔真っ赤だけどね〜」
「ぬぐ・・・もうそれはいいから!」
「はいはい、ほらほら、珠も斗馬も、陽菜さんが困ってるからその辺にして、ちゃんと食べなさい〜」
「「はーい!!」」

社長が痺れを切らしてなんとか止めに入って下さいましたが・・・止まったのは実質、果歩さんのお陰です。
さっき頼りになるって言ったばかりでなんですが、家長としての威厳で果歩さんに負けてます、社長・・・
と、そんなことを考えてるのを知ってか知らずか、社長がこっちを向いて

「すまん、國生さん・・・こいつら調子に乗っちゃって」
「あ、いえ・・・別に社長が悪いわけじゃ・・・」

まだ社長の顔が赤い・・・私もきっとそうだ・・・
とか思いながら、つい顔を見合わせていると、なんとなく視線が・・・

「―――ってなんだお前らはー!」
「えー、ただ見てただけじゃない、それとも見られてマズいことでも、何か〜?」
「い、いや・・・まあいいから、メシ食え!」

・・・ただ見てたという割には・・・三人とも凄くこっちに乗り出して、凄く真剣な目、されてました・・・
顔、近かったかな、私たち・・・

「・・・ったく、これじゃあ誘うに誘いにくいな・・・」
「ん、誘うって? どうしたのお兄ちゃん?」
「ああ・・・昨日國生さんとこで飯食べててさ、いつもあの部屋で一人で食事してるのかなって思ったら、
 なんか凄く寂しそうに思えてな・・・よかったらこれからちょくちょくウチで家族と一緒にどうか、
 ってそんな話をしてたんだが・・・ちょっと今考え直しつつある・・・」

果歩さんが驚いたように社長をみて、それから私を見て、また社長をみて・・・

「お、お、お兄ちゃん!!!」

いきなり大音量で。
・・・やっぱり社長の考え無しの意見は果歩さんの神経を逆撫でしたのかも・・・

「それナイスアイディア!! 昨日話したってことは、陽菜さんも了解済みなんですよね!?」
「え? あ、は、はい!」
「わっかりました! これからはちょくちょくと言わず! 毎日でも来て下さい、大歓迎ですから!!」
「流石に毎日という訳には・・・で、でもいいのですか!?」
「勿論ですよ! そもそも陽菜さんは家族みたいなもの! むしろ今までどうして気付かなかったのか・・・
 お兄ちゃん、えらい!! さすが家長!!」
「あ? あ、あはは、ま、まあな!」
「これで二人の仲もますます進むこと間違いなしっ!!」

・・・・・・

「「二人の、仲?」」
「あ! ううん、なんでもないですから、コッチノコトコッチノコト、おほほほ!」

・・・えーと社長・・・私たち、なにか企まれてる気がしてきました・・・
社長も同じように思ったのか、こちらを見て、困った顔をして、
結局二人で笑ってしまいました。

また、果歩さん達に覗き込むように見られた訳ですが・・・。
235前スレ499 4/8:2005/10/13(木) 20:44:43 ID:RJQQTzet
その後も、からかわれたり笑われたりが多かったですが、
多少は控えて貰えるようになったのと、私たちも慣れたというか諦めた感じで、楽しく食事することができました。
そんなこんなで時間も過ぎて、すこし名残惜しいですが、あまり遅くならないうちに工具楽家を辞することにしました。
夜ということもあり、社長が送ってくれています。

「お兄ちゃーん、暗いからって、ヘンなことしたらダメだからね〜」
「するかっ!!」

そんな感じで果歩さん達に見送られて。

「ふぅ・・・すまんな國生さん、ちょっと騒がしすぎたな」
「あは、ちょっと、いえ・・・かなり恥ずかしかったですが・・・でも、本当に賑やかで、楽しくて・・・
 やっぱり、家族っていいなって、そう思いました」
「ま、そうだな・・・お袋がいなくても、親父がいなくても、あいつらがいるから、俺も頑張れてるし、な・・・」

社長はそう言うと優しそうに微笑みました。
どんなに怒鳴っても、やっぱり家族のことを本当に大切に思ってるのが、すごく、伝わってきます。
私のことも、そういう風に思ってもらえるのかな・・・

「・・・あの、社長」
「ん、何?」
「暗いからって、ヘンなこと、されないのですか?」
「・・・んなっ・・・」

ちょっとした悪戯心で。

「お、俺がそんな・・・」
「今は二人だけ、ですよ・・・」

普段ははあくまで社長と秘書。
でも、二人のときは、私はただの國生陽菜で、社長はただの工具楽我聞。
まだ、我聞さん、とは呼べないから社長と呼ぶけど、でも、二人のときは遠慮なんてされたくない。

社長は・・・周りをいやに念入りに見回すと(特に背後)、ちょっと照れたように私の手を握ってくれました。

「國生さんの部屋まで、すぐだけどね」
「ふふ・・・家が近いのが不便なこともあるんですね」

こうやって彼の手の暖かさを感じられるだけでも、まあいいかな、と思う。
でも、寮まで着くのは本当にすぐで、階段の下で手は繋いだままに私たちは足を止めました。

「社長、ありがとうございました、ここまでで平気です」
「お、そうか。 昨日も余り寝てないし、今日はゆっくり寝るように、ね」
「はい、ありがとうございます!」

本当は部屋まで送ってもらいたかったけど、そしたら多分、私は駄々をこねて、部屋まで入って貰っちゃう。
そしたら、またきっと、昨日みたいに・・・。
出来ることなら一晩でも一日中でも、ずっと一緒に居たいと思います・・・でも・・・
けじめはつけないと、私はきっと、この甘い幸せに本当に溺れちゃうから。

「あ、手・・・」

名残惜しむかのように、どちらからも手を離すことができませんでした。
二人でちょっと困ったように笑ってから、そんな時のための儀式で解決することにします。
薄く目を閉じて、二人の顔を近づけて・・・

「おや〜、我聞くんじゃない! どうしたのこんなとこで〜!?」


―――心臓、止まるかと思いました・・・
236前スレ499 5/8:2005/10/13(木) 20:45:43 ID:RJQQTzet
「ゆ、ゆ、優さんじゃないですか、こここんばんは! どうしたんですかこんなところで!?」
「いや、こんなところって、ウチそこだけど・・・我聞くんこそそんなところでどうしたの? って、おや」

声をかけられた瞬間に手と顔は離したものの、もし見られていたら決定的な場面・・・

「な〜んだ、陽菜ちゃんもいたのか〜」
「あ、は、はい、こんばんは・・・」

位置的に丁度社長の影になっていたらしく、どうやら見られてはいなかったようで・・・とりあえず安心ですが

「ふぅん・・・でもさ、二人してこんな暗がりで、いったいナニしてたの、かな〜!?」
「い、いや別にナニも! そんなやましいことはナニもしてませんから! 社長ですから!」
「そ、そうですよ! ただ社長に送ってきてもらっただけですから!
 その、今日は社長のお宅で夕食をご馳走になりまして!」

暗がりじゃなかったら、一発で見抜かれるくらい赤面してたと思います、社長も、私も・・・

「そ、そうなの? いや、それならそれでいいんだけど・・・」

やけっぱちな勢いでとりあえず優さんを圧倒して、今のうちです―――

「じゃ、じゃあ俺はこれで! 國生さんも優さんも、また明日! じゃっ!!」

しゅたっ、と手を上げて即座に引き上げていく社長、珍しく空気読まれてます。
こちらも一息つくと、

「では、私たちも帰りますか」
「ん? う、うん、そだねー」

下手に追求される前に部屋までたどり着ければいいのですが・・・

「・・・なんか、すっごい慌ててた感じだけど、ほんとーに、何もなかったの、か・な?」

う・・・やっぱりあからさまでしたか・・・

「い、いえ、だから本当に本当に何もなかったですからっ!」
「そ〜お? なんだかいい雰囲気だったように見えたんだけどねぇ・・・昨日の夜になにかあったりしなかった〜?
 我聞くん、夜通し陽菜ちゃんの部屋にいたっていうし!」

情報筒抜けなんだ・・・果歩さん喋っちゃったのですね・・・

「別に、何も無かったですよ! だって、社長がそんなことするわけないじゃないですか!」
「え〜、そうかなぁ・・・我聞くんはそうかもだけど、はるるんは一昨日の晩みたいに―――あ、ご、ごめん・・・」

思わず冷たい視線を送ってしまいました・・・折角忘れようとしてるのに!

「・・・・・・優さん」
「な、なにかな?」

許してあげようと思ってたけど・・・少し、ぴきっと来ました
蒸し返すつもりなら、こちらも容赦しませんよ・・・?

「私、一昨日のこと、何も、全然覚えていないですから・・・。
 優さんにどんな酷いことされて、次の日どれだけ泣いたかとか、全っ然! なにも覚えてないですから!
 ・・・それを思い出せとおっしゃるのでしたら、今後はそれ相応の対応を取らせて頂きますが・・・・・・?」
「は・・・わ・・・わ、わたしも全然! 全っ然なにも全く覚えていないから!
 一昨日? なにしてたっけ? あははははー、みたいな! うん、もう全く全然なにもかも!!」

すみません優さん、全力で睨ませて頂きました。
なんか哀れなくらいにガタガタ震えてますが・・・まあ、自業自得ですよね?
237前スレ499 6/8:2005/10/13(木) 20:46:40 ID:RJQQTzet
とりあえず、これで今後も平気かな、ということで、そのまま優さんに別れを告げようとすると

「あの、陽菜ちゃん」
「なんです?」
「えーと、その・・・あのさ、本当に、ごめんね
 最初は本当に、我聞くんのこと気付かないだけで意識してるのかなって思ってて・・・
 ちょっと探りを入れるだけのつもりだったんだけど・・・調子に乗っちゃって・・・」

・・・・・・。
一昨日の時点では余計なお世話だけど・・・社長と、えーと、仲良くなれたのも、ある意味そのお陰だし・・・
一応は、私のことも思ってくれてのこと、みたいだし・・・まあ多分、面白がって、ってのが大半だろうけど・・・

「・・・優さん、その話は忘れたって言ったはずですよ?」
「あ、ご、ごめん!」

冷たい視線の効き目はばっちりみたいです・・・やっぱり、ちょっと私、怖いのかな。
ひとつ息をついて睨みモードを解除して

「・・・じゃあ優さん、明日からまた起こしに行きますから!
 でも、ちゃんと自分で起きれるようになってくださいよ!?」
「え・・・あ、おねがい! 是非に! もう明日遅刻したら中之井さんにバラされるかもしれないのよ!」
「あはは、自業自得、ですよ」
「むー、面目ない」
「ふふ・・・それじゃあ、ちゃんと早寝してくださいね! では優さん、おやすみなさい」
「うん、努力するよ〜、じゃ、おやすみはるるん、明日の朝はよろしくっ!」

扉を閉めて、ふうっ、と息をついて。
とりあえず優さんに釘も刺せたし、仲直りも、できたかな・・・。
優さんが現れたときは心臓が止まるかと思うくらいのアクシデントだったけど、
結果的に心の中で引っかかっていたことも解決できたし、むしろ幸運だったようです。

それにしても・・・

「・・・キス・・・しそびれちゃったな・・・」

それだけが心残り―――まあ、でもいいか。
明日でも明後日でも、次のチャンスはいくらでもあるはずだから、と自分を元気付けて、部屋へ入る。

一人だと、寂しくて寒い部屋、そういって社長に泣きついたのが、丁度ここだっけ、
そういえば時間も今くらいだったかな・・・。
昨晩のことを思い出して、一人赤面する。
でも、今日は―――今日からは、かな・・・寂しさにも、寒さにも耐えられると思います。
心の中に、すがれる人がいるから。
それでも寂しくなったら、また来て貰えばいいから・・・出来れば、近いうち、また・・・。

「さ、突っ立ってないで、お風呂お風呂!」

一旦考え出すと妄想が止まらなくなりそうなので、声をだして気分を切り替えて、行動開始。
自動給湯のスイッチをオンにして、そのまま洗面の鏡をなんとなく覗き込む。

「お肌とか、社長、気にするかな・・・もうちょっと念入りにお手入れしてみようかな・・・」

なんて考えながら、鏡に映る自分をいつもより念入りに眺めていると、

「あ・・・あああああ!!」

発見してしまいました・・・白い首筋に・・・赤い・・・こ、これは・・・あのときの・・・・・・

こうして、私の残り少ない今日は、その“痕跡”を誰にも見られずに済んでいますように!
とのお祈りで費やされていきましたとさ・・・。
238前スレ499 7/8:2005/10/13(木) 20:47:51 ID:RJQQTzet
場面変わって、工具楽家・居間。
優から逃げるように急いで戻った我聞は、なぜか果歩に説教されていた。

「えー、もう戻ってきちゃったの!」
「いや、そりゃ近所だし、送るだけだし・・・」
「なんで今日も陽菜さんの部屋に寄っていかないのよ!」
「なんでってお前、そんな用事もないし・・・」

正直ちょっとそうしたい気も無くはなかったが、流石にそれをやっては果歩を欺くのも無理だろうし
(既にどこまで見抜かれたか分かったものではないが)、
陽菜が階段の下で「ここで」と言ったのは、欲求のままにずるずるしたくないとの意思の現れだろうと受け取った。
我聞もそれでいいと思っている。
それに、彼は二人のとき以外はやはり社長で、家長なのだ。
その責務をまっとう出来ているかはともかく、自分の欲求を優先させてそれをおろそかにしたくは無かった。

(まあ、でも・・・別れ際のは・・・ちょっと残念だったかな・・・)

優さんさえ来なければ・・・とも思ったが、まあいいか、とも思う。
明日はまた一緒に学校へ行くだろうし、放課後には一緒に部活へ出て、そのあとは同じ職場で働くのだ。
二人の時間は、これからもいくらでも作れるはずだから。

それよりも、別れたあとに陽菜が優から追求を受けたりしなかったか、それが心配になる。
が、当面は目の前の妹が問題か。

「用事なんてその場でこじつければいいのよ! お兄ちゃんは “送り狼”って格言を知らないの!?」
「いや、それ格言じゃないから」
「もう! つべこべ言わずにお風呂入っちゃって!」
「わ、わかった・・・」

そんな感じで風呂に押し込められてしまった。
一体なんなんだ・・・。

一人になって湯船に浸かっていると、なんだか疲れがどっと出てくる。
思えば昨晩は余り寝ていないんだっけ・・・いろいろありすぎて忘れてたな。
目を瞑って思い返すと、そこには沢山の國生さんがいる。
楽しそうに微笑む國生さん、恥ずかしげに頬を染める國生さん、すがるように泣いていた國生さん・・・

「頼れる男に、ならなきゃな・・・」

家族と社員と、もうひとつ守りたいものが出来てしまったから。
正確には社員だし、家族同様と言ったのは自分だが・・・それでも、彼女のために特別な枠を設けたかった。
―――最愛の人。
たった一晩のことでそこまで決め付けていいものか、と考えもしたが、それ以外に考えられないのだから仕方ない。
自分で満足できるまでに強くなって、信頼に足る男になれたら、
そのときに、まだ彼女が自分を向いてくれていたら・・・そのときは・・・

「ま、先のこと、だよな」

考えても仕方ないので、今はゆっくり疲れを取ることにするか、と思った矢先。

「―――!?」

何かわからない、分からないが・・・なんとなくぞくっと背筋が震えた。

「む・・・なんだこの悪寒は・・・風邪でもひいたかな・・・」

それが、同じ家の居間から漂う気配によるものだとは、勿論知る由もなかった。
239前スレ499 8/8(了):2005/10/13(木) 20:49:07 ID:RJQQTzet
少しだけ時間を戻して、工具楽家・居間。

無理やり兄を風呂へ押し込んだ果歩が居間に戻ると、そこには珠と斗馬が控えていた。
そして、なぜか縁側から優がこそこそと侵入してくる。

「おまたせ、デルタ1ただいま参上!」
「お待ちしておりました優さん、では、兄も風呂へ押し込んだことですから、GHK緊急会議、開催します。
 ―――さて、兄と兄嫁のあの変化ですが・・・昨晩、兄嫁の部屋で何かあったのは確実と思われます!
 そこで、その前日に “仕掛け”をおこなったデルタ1に是非とも報告をお願いしたいと思います」
「ふふふ・・・良くぞ聞いてくれました!
 事前説明の通り、標的を陽菜ちゃんに絞って、ちょーっとしたおクスリを仕込んであげて、
 ちょーっとした暗示ってやつ? をかけてあげてね、我聞君のこと意識させてみました!
 それで翌日に我聞くんを陽菜ちゃんのお部屋に派遣した、と。それだけのことなんだけどね〜
 ま、私からすれば高校生など所詮はお子様! 狙いどおりに効果テキメン、みたいな?」
「それだけ・・・って、ひょっとして、そのクスリで陽菜さん熱出したんじゃ・・・」
「うッ!! い、いやまあほら、結果オーライじゃない? お陰で看病って流れになったし!
 私もさっき寮の前で二人にばったり出くわしたけど、以前とは確実に雰囲気変わってるね!」

本当は陽菜にめっちゃ手出ししてるのだが、さすがにさっき忘れろといわれたばかりだし、
そもそもおおっぴらに出来ることでもないので、適当に略しておく。
それにしてもさっき陽菜にあれだけびびっていた割には相変わらずのノリなのは、さすが優と言うべきか。

「うんうん! なんかすっごく意識しまくりって感じー!
 お兄ちゃんなんか真っ赤になっちゃって、なーに青少年ぶってるの! みたいな感じでもうからかってると面白くって!
 でもこれでやっと、我々の活動の最大の妨げであった朴念仁と無関心を打倒できたと見て間違いないですね!」
「そのとおり! あれだけ大掛かりに仕掛けてやっと “お互い意識し始めました”ってのも物足りないけど、
 あの二人の今までを考えたら十分すぎる収穫! これで本当の勝負ができるってものよ!!」
「盛り上がってきましたね! このまま一気にたたみかけて、勝利を我が手に! 二人を夫婦に! 陽菜さんをお姉ちゃんに!!」
「みなごろしよー!」

盛り上がる二名と、意味はわからないけど便乗する一名。
そのなかでメンバー中唯一冷静な男が一石を投じる。

「ところで・・・具体的に、昨晩兄嫁殿の部屋では何が行われていたのでしょうか」
「うーん・・・まあ・・・・・・やっぱ看病、じゃない?」
「そうねぇ、いくらなんでもあの二人が・・・ナニしてたかって言われると・・・ねぇ・・・
 陽菜ちゃんのこと、相当炊きつけはしたけど・・・流石に具体的な行為ってとこまで行ったかとはちょっと・・・
 もしかすると、偶然手とか触れ合って、真っ赤になってたりくらいは、するかもだけど、ねぇ・・・」
「まあ、そこはこれから、我々がこれでもかってくらいにシチュエーションを整えて上げましょう!」
「うむ! 我々の手によって知らず知らずに大人の階段をてっぺまで転げ上らせてやろうぞ!」

ツメが甘い果歩と、うっかりしすぎの優。
あまりに盛り上がりすぎて、どうやら肝心のところまでは見抜けず仕舞だった模様。
・・・というより、最後はやはり自分らの策のなかで二人に踊って貰いたいという欲求が強すぎるのかも。

そんな二人をよそに、ひとり思案顔の斗馬であった。

(誰も気付いてないのかな、陽菜ねえちゃんの首筋のあの赤いの・・・あれ、キスマークだよね・・・)

丁度陽菜がそれを発見して大慌ての頃だったり。

(まあ、いいか、今のままの方が面白そうだしー。
 ・・・一応、婚姻届くらいは用意しておこうかな)

工具楽斗馬・小2。
唯一全ての真実を看破した彼は、しかし最後までそのことを誰にも明かさなかったという。
240名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 20:52:32 ID:mu5aXgg4
GJ---------------!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

いや〜いいなぁ〜
241前スレ499:2005/10/13(木) 20:56:24 ID:RJQQTzet
てなわけで、後日談はこれにて以上です。
オチてないオチというか、まあGHKが書きたかったといいますか。

GHKは間違ったテンションが凄い好きなんすけどね、本編ではもうお目にかかれない雰囲気で・・・
もう、綺麗にまとめてくれることを祈るばかりです・・・。

それはともかく、後日談の後日談といいますか、
えっちになれた二人の爛れた性生活とかちょっと書きたいと思いつつ妄想練ってるのですが、
いい加減飽きたとかあったら容赦なく書き込んでくださいな、考えますからー。

であ、失礼しましたー。
242名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 22:10:10 ID:f18C9kuf
499さん。あんた、ただの低脳じゃないね・・・



このオレを転がすだけじゃなく前転までさせるとは・・・初めてだぜ!

243名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 22:14:16 ID:GhoAd320
全然飽きてないですよ。
むしろこちらから続きをお願いしたいくらいです。
244名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 22:21:45 ID:43r/T4eO
とにかくGJです!
この短期間に、この出来のよさ。感服しました。
>>241
爛れていく二人もいいけど、やはり初々しさは残っててほしいな、と。
499さんの文章ならH抜きでも、二人で買い物とか各種シチュだけで萌え転がれそうなんで。
245名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 22:22:17 ID:2V7vee03
そんな二人を見てみたいと思いつつも、あの二人は爛れないだろうなぁと思う漏れガイル。
246名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 22:22:57 ID:3+0NDYB+
相変わらず低脳ですなぁ。
続きが気になってニヤケっぱなしですよ。

499さんって、実はプロの物書きなんじゃないかとか言ってみたり・・・・。
247名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 22:23:08 ID:LY0KsQMl
GJ!
GHKの追求に照れながら慌てる二人の姿に転がらせていただきました。
最後の斗馬も実にオイシイ。

>二人の爛れた性生活
カモーーーーーン!
248名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 23:36:24 ID:+YDZr2Cz
499氏、最高っす。
前作の続きでGHKを取り入れた作品が
読みたかったのでまさしく今回の作品はGJです。

それから、499氏が考えてる後日談も是非拝見して
見たいので大変ですが宜しくお願いします。
249193かも:2005/10/13(木) 23:57:04 ID:8chLB2/9
低脳め、俺を殺す気かw

リクエストに(多分)応えていただき有り難う御座います。面白かったです。
250名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 02:11:22 ID:p3a6CzKM
て、低脳過ぎて息ができない……

499さん、あんたに会えてよかったよ(ToT)
251名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 03:09:46 ID:HwSwTqCp
低脳過ぎて萌え転がるどころか萌えバック転(?)しちゃったよ。GJ!!!!!!
252名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 07:50:30 ID:/afNKs4D
499さん
あんたに思わず惚れ込んでしまいそうだよ。

二人の爛れた性生活、よろしく。
253名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 19:16:01 ID:Vrn49rBx
なんの、俺なんてムーンサルトしちまったぜ。
ともかく499神GJ!
254名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 20:49:58 ID:EC1nTtms
ここはアクロバティックなリアクションの多いインターネットですね。
私は縁側で灰になっておりますが。
255名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 07:02:22 ID:csDm7m7Q
GJ!
256名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 12:01:55 ID:68/J4AiD
よすぎて大車輪してますよ
低脳!!!!!
何回読みなおしても飽きないな〜
257名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 19:07:01 ID:CUKvMNqJ
499さん
お待ちしてます。
258前スレ499:2005/10/17(月) 21:16:51 ID:G6adVKzg
またしてもレスありがとうございます、なんかえらい沢山頂いてマジで恐縮でございます・・・

んで、まず謝ります。
爛れませんでした、ええもうまったくもって・・・
そもそもえっちぃ場面に入りません・・・嘘予告すみませんでした。

そんなわけで、前回から10日後くらいの工具楽家のお話、投下させて頂きます。
259前スレ499 1/13:2005/10/17(月) 21:18:09 ID:G6adVKzg
あれから10日ほど経ったある週末。
またしても場面は工具楽家・居間、時刻は午後8時を回ったくらい。
工具楽家では普段より少し遅い夕飯を目前にして、相変わらず賑やかな様相を呈していた。

「おーなーかーすーいーたー!」
「大姉上! ご飯は・・・ご飯はまだですか・・・」
「もうちょっとだから! 少しはおとなしく待ってなさい! もう、お兄ちゃんからもなんか言ってやって!」
「お!? ああ、そうだぞ珠! 斗馬! 昔からな、武士は喰わねど高楊枝といって・・・」

ぐぎゅるるるるる

「「・・・・・・」」
「―――む・・・まあ、その、なんだ、もうすぐ、もうすぐ出来るから・・・多分・・・」
「・・・お兄ちゃん・・・はぁ・・・」
「す、すみません果歩さん、私が手際が悪いばかりに・・・」
「い、いやいやいや! 陽菜さんは何も悪くないですから! 慣れない台所で十分過ぎるくらいですから!
 悪いのは全部あのバカ兄ですから!」
「な、なんで俺が!」
「だってそうでしょう! なに今の無言の催促! 珠や斗馬よりよっぽどタチ悪いわよ!!」
「ぐ・・・だ、だがこれは不可抗力で」
「お黙りバカ兄貴! これ以上口答えしたらおかず半分にするからね!」
「・・・・・・ハイ」
(社長・・・家長の威厳が全然感じられません・・・)

と、そんな感じで普段以上に戦場な工具楽家。
あれから1、2日おきに陽菜は工具楽家の食卓に招かれ(毎日果歩から誘いは受けていたが、さすがに遠慮した)、
夕食を共にしていた。
相変わらず油断すると果歩にドキっとするようなことを言われはするが、
家族の団欒に憧れていた陽菜には、ある意味客にも遠慮のない工具楽家の食卓は、とても楽しいものであった。
―――もちろん、我聞と一緒にいられる時間が長くなる、というのも大きかったが。

そんな日々が一週間以上続き、さすがにご馳走されるばかりなのも気が引けるのと、
料理の腕を上げたいという目的もあったので、今日は材料持参で果歩と共に台所へ立った訳だが―――
慣れない台所な上に、育ち盛りを含む5人分の食事を一気に作るという作業量に圧倒されてしまい、
ほとんど働きらしい働きができずにいた。
それでも果歩は丁寧にコツや注意点を説明してくれたので、陽菜にとってはいい勉強になったが、
その分だけ調理に時間がかかり、結果として先に述べたような修羅場が展開されていたのだ。

しかしそこは、食い意地の張った三人をあしらい続けてきた工具楽家の炊事番こと果歩である、
可及的最速で料理を仕上げると、さくさくと配膳していく。
これらの手際全てが陽菜には驚愕だった。
おもわず見とれている陽菜に気付いた果歩は照れたように笑い、

「さ、陽菜さんも座ってください、慣れなくて疲れたでしょう、食事にしましょ!」
「は、はい・・・」
「さ、おまたせ! 今日は私と陽菜さんが腕によりをかけて作ったお夕飯だからね!
 ちゃーんと味わって食べるのよ!」
「「「いただきまーす!」」」

と、堰を切ったように猛烈にかっ込みはじめる三人。
やれやれ、と呆れたような、それでも楽しそうな顔で、果歩も箸を進める。
だが、陽菜だけは食事に箸をつけようとしなかった。
そんな陽菜の様子に気付いて、果歩が声をかけようとして

「む、どうした國生さん、食べないのか? 今日の夕飯は國生さんも手伝ってくれたんだろ、上出来だよ?」

我聞に先を越されてしまってちょっとだけムッとしつつも、それだけ思いやっているなら、と許すことにする。
・・・が、

「すみません・・・わたし、今回、ほとんど何もしていなくて・・・」
260前スレ499 2/13:2005/10/17(月) 21:19:18 ID:G6adVKzg
「わたし、果歩さんの手際と量の多さに圧倒されちゃって、ほとんど手伝えてないんです・・・」
「國生さん・・・?」
「陽菜さん・・・・」

我聞と果歩が心配するくらいに、陽菜は落ち込んでいるように見えた。
そして、実際に落ち込んでいた。
これまでなんどか工具楽家で夕食を共にして、果歩がいかに大変そうかは分かっていたが、
自分が手伝うことでその労力を減らして上げることが出来ると信じて疑わなかった。
だが、実際に手伝ってみた結果、それが思い上がりであったことを痛感してしまったのだ。
手伝いとは名ばかりで、逆に果歩の手間を増やして余計な時間を取らせてしまった。

「すみません果歩さん・・・わたし、足を引っ張るばかりで・・・」
「そ、そんなことないですよ! 慣れない台所でちょっと戸惑っただけじゃないですか!
 大丈夫、最初から上手くできる人なんていませんから、大切なのは練習ですよ!」
「あ、ありがとうございます・・・」

果歩に励まされて少し表情を崩しはしたものの、やはりショックなのには変わりないようだった。
そんなちょっと気まずい雰囲気が漂い始めてしばらくして

「んー・・・そうだよな、俺や果歩の時とは勝手が違うもんなぁ・・・」
「どうしたの? お兄ちゃんいきなり」
「勝手・・・ですか・・・?」
「いやさ、俺が家事を始めた頃は、果歩も珠も斗馬も小さかったし、親父がいたとはいえ、
 作る量なんてたかが知れてただろ、果歩が手伝ってくれるようになった時もまだ食べ盛りは俺くらいだったしな。
 それに比べると、今は人数は同じでも、喰い盛りが俺いれて三人もいるからな・・・量が全然違うだろ。
 そりゃ、流石にいきなりこの人数分をこなせってのは普通に厳しいよなぁ、と・・・」
「あ・・・確かに・・・わたしがお兄ちゃんに料理習ったときは、もっと量とか時間とか、余裕あったかな」
「國生さんも、いきなり手伝いとは言え五人分じゃ焦るばかりだろうし、
 最初は二、三人分の食事作りから始める方が飲み込みやすいんじゃないかな」
「なるほど・・・」

確かに今日の台所は陽菜にとっては戦場さながらの忙しさで、
折角の果歩の指導もどこまで身についたか不安なのも事実だった。

「そうですね、社長のおっしゃる通り・・・その方が落ち着いてできそうですね
 ただ、二、三人分となると・・・」

工具楽家でやるには人数分に足りないし、果歩と分業して別々に作業を行うのは効率面で問題がある。
かといって部屋で一人で作っても・・・あ、そうだ

「そうだ! これよこれ! これだわ!!」

陽菜がちょっといいことを思いついた矢先、果歩がいきなり大声を上げてなにやらガッツポーズ。

「な、なんだなんだ!?」
「陽菜さん! わたしいい事思いつきました、またお兄ちゃん貸してあげます!」
「・・・んな・・・」
「そうしたら陽菜さんとお兄ちゃんで丁度二人分になるじゃないですか!
 ちょっと多めの量で練習しつつ、人にも食べてもらえるから、一人よりずっと上達早いですよ、まちがいなく!!」
「え・・・でも、よろしいのですか?」
「そりゃーもう、よろしいもよろしくないも! 未来の兄よ・・・じゃなくて、陽菜さんのためでしたら、
 バカ兄の一人や二人、もういくらでもお貸ししますとも!
 ていうか、ウチで一緒に夕ご飯食べるとき以外はもう連れて行っちゃってくださって構いませんから!」
「ちょ・・・果歩、俺の立場は・・・」
「お黙り」
「・・・・・・」

工具楽家家長・工具楽我聞。
実は長女・果歩による傀儡政権という噂が後を絶たない今日この頃。
261前スレ499 3/13:2005/10/17(月) 21:20:18 ID:G6adVKzg
勢いづいた果歩は、もう誰にも止められない。
下手に遮ろうとすれば某家長のように轢かれるだけ。

「だいたい立場ってなによ! お兄ちゃん考えてる!?
 陽菜さんの手料理が食べられるのよ!? て・りょ・お・り!!
 それともなに、陽菜さんの料理なんて食べたくない?
 あっそーお? お兄ちゃん酷いんだ!! ねぇ陽菜さん聞いた!?」
「ちょ、ちょ、ちょっとまて! 誰もそんなこと言ってないから!
 國生さんも誤解だから、もちろん食べたいから! 是非とも食べたいから! だから・・・って、あれ」
「あらあら、やっぱりそうなんじゃな〜い! 最初から素直に言えばいいのに、ねぇ陽菜さ・・・あら」

そんな熾烈な(そして一方的な)舌戦の最中に、渦中の人物たる陽菜は、と見ると
なんとなく目が虚ろで上のほうを見上げ、少し頬を染めて、うっとりとした顔で呆けていた。

「こ、國生さん・・・?」「陽菜さん・・・だ、大丈夫?」
「・・・へ・・・あ! ひゃ、は、はいっ! 大丈夫です、なんでもないです!」

さっきまでの争いも忘れ、思わず顔を見合わせる我聞と果歩。

(つ・・・疲れてるんだな、きっと)(そ、そうよね・・・まあ、それだけ馴染んできたってことで・・・)

兄妹だからこそ可能なアイコンタクトで咄嗟に意思の疎通を図ると、そこにはあえて突っ込まないことにする。
もちろん、他の二人も含めて陽菜が何を考えていたかなど知る由もなかった。
果歩より一瞬先に同じことを思いついて、許可まで頂いたものだから、そのまま妄想に浸っていたことなど。
妄想のなかで我聞に “あーん”させて、ご飯を食べさせていたことなど。

(わたしったら・・・なんてことを・・・)

今度は一人真っ赤になって頭を振る陽菜を、工具楽家の兄妹たちは一生懸命見ない振りでスルーしていた。

しばらくして陽菜もやっと落ち着きを取り戻し、同時にさっきまでの落胆も消えたようで、
後はまた和気藹々とした工具楽家の夕食風景となった。
陽菜は果歩の提案にも(一瞬また真っ赤になって混乱の様相を呈したが)喜んで賛同して、
あんまり喜ぶものだからそこを果歩に突っ込まれたりと、相変わらずの雰囲気だったが、
この団欒が心地よくてたまらなかった。

そんな風にして食事を終えて後片付けも済ませ、今は果歩の提案で五人はゲームに興じていた。
といっても工具楽家にTVゲームなどあるわけもなく、五人が囲んでいるのは “人生ゲームEX”。
昔よく遊んだものを果歩が見つけ出してきて、折角五人もいるんだし、ともちかけたのである。
工具楽兄妹には懐かしく、陽菜はこんな遊びをするのは初めてだったので、
明日は休日ということもあり時間を忘れてのめりこんでいた。

「えーと、5、と・・・あは、やりました、いいところに!」
「む、やりますね陽菜さん! ・・・っていうか、陽菜さんって結構勝負事にアツくなるタイプです?」
「え、そ、そうですか?」
「そういや卓球してても、なかなか負けず嫌いなところ、あるよな〜」
「そ、そんなことないですよ! あ、次は社長ですね」
「お、よっしゃ、今度こそ挽回してやろう! ・・・10か、よっしゃいい引きだ! ・・・あ」
「・・・社長、なんといいますか・・・今日はついてないですね・・・」
「あはは、お兄ちゃん昔っからこれ弱いんですよ、もうほんと笑っちゃうくらい!」
「ま、まだだ、まだまだ闘いはこれからだからな!」
「はいはい、それもいつもどおりの台詞ですね、っと」

と、そんな感じで、果歩・斗馬・陽菜がトップを争い、珠はぼちぼちと。
我聞はドツボに嵌りっぱなしで、浮かび上がる気配すら見えない。

(駐車してある車を傷つけてマイナス20万とか、なんか妙にリアルで嫌なコマばかり止まりますね・・・社長)

余計なお世話と思いつつも変なところで心配になってしまう陽菜であった。
262前スレ499 4/13:2005/10/17(月) 21:21:47 ID:G6adVKzg
「あら、ここは何でしょう・・・え」
「お、陽菜さん結婚一番乗りですね!」
「け、け、結婚、するんですか!?」
「そうですよ、なんたって人生ゲーム、ですからね、えい!」

といいつつ、陽菜のコマに青いピンを刺す。

「あ、なんだ、これでいいんですね」
「へ、どういうことですか?」
「いえ・・・わたしてっきり、他のどなたかと結婚するのかと・・・」
「あはは、なるほど〜、そんなルールあっても面白かったかもしれませんね〜?」

軽く流すようなそぶりをしつつ、果歩の目がギラリと光る。

「と・こ・ろ・で、陽菜さん、もし誰かと結婚するってルールだったら、誰を選びました〜?」
「・・・え!?」
「いやぁ、そういう発想したってことは、相手のことも考えたんじゃないかなーと思いまして!
 ねぇ、どうなんです、は・る・な・さん!?」
「あ・・・あの、いえ・・・べ、別に何も考えていないですっ!」
「え〜、ほんとですか〜? お兄ちゃんも気になったんじゃなぁい?」
「い、いや・・・俺はルール知ってるし・・・」
「・・・ったく、話くらいあわせなさいよ!」
「んな、無茶な・・・」

そんな感じで果歩主導の構図は変わらずだが、逆に盤上では果歩が少し遅れて陽菜が一歩リード。

「じゃあ、私の番ですね・・・ええと、8です・・・え・・・こ、子供、ですか・・・」
「お、陽菜さんおめでとう〜! 結婚に続いて出産も一番ですね!
 さ、男の子と女の子と、どっちがいいですか?」

またしても困惑する陽菜に対し、待ち構えていたかのようにピンクと水色のピンをそれぞれ両手に持って、
陽菜に選択を迫る。

「うう・・・べ、別にどちらでもいいですが・・・」
「そんな適当な言い方じゃ、子供が可哀想ですよ! ちゃんと旦那さんと相談しないと!」
「は、はぁ・・・」
「子供といえば、陽菜さん子供って何人くらい欲しいですか〜?」
「え・・・ええと・・・」

(子供・・・何人って・・・ええと・・・考えたこともなかったし、わたしひとりで決めるのも・・・)

本来なら適当にあしらっていいような質問なのだが、
果歩の勢いに呑まれて判断力が衰えている陽菜は、ここで最もやってはいけないことをしてしまう
―――助けを求めるように我聞の方に赤くなった顔をむけ、我聞もそれに気付いて視線を交わしてしまった。
果歩、意図したとおりの展開ににやりと笑いながら

「あっれ〜? お兄ちゃんの方なんか向いてどうしたんですか〜? あら、お兄ちゃんも顔みあわせちゃって♪」
「え・・・え、あ! い、いや、べつに、たまたま! たまたまですから! なんでもないですから!」
「そ、そう、たまたまだから、何も気にする必要はないからな果歩!」
「え〜、ほんとかな〜!? やだ、二人とも顔真っ赤! あはははっ!」

(あわわ・・・社長、すみません・・・
 それにしても果歩さん、ここまで抜け目が無いとは・・・同じ兄妹なのに社長とは大違いです・・・)

GHKとしてこれまで散々に努力を踏みにじられてきた果歩だから、
この10日程前からの“打てば響く”状態の二人の反応が楽しくてたまらないらしい。
それからも陽菜や我聞がちょっとでも面白いマスに止まると抜け目無く果歩が揶揄するものだから、
いちいち二人は真っ赤になったり慌てて弁解したりで、ゲームの方は遅々として進まないのであった。
263前スレ499 5/13:2005/10/17(月) 21:22:51 ID:G6adVKzg
そうこうしているうちに時刻は11時を回り―――

「ほら、斗馬の番よ? 斗馬? あら、あんた眠いの? ってあらら、もうこんな時間なのね、いつのまに・・・」
「珠さんも眠そうですね、ゲームは途中ですが、そろそろお開きにしたほうが良いかもしれませんね」
「仕方ないなぁ、もーちょっとイジっていたかったけど、これまでか」
「なぬ・・・イジる?」
「あ、いやいや、こっちの話! ああ! もう斗馬、ここで寝ちゃダメでしょうが! もう、仕方ないなぁ」
「まあ、この時間だからな、俺が運ぶから果歩は布団を頼む」
「うん、わかった、陽菜さんちょっとごめんなさいね、すぐ戻りますから、ほら、珠もおいで!」
「ふぁーい、陽菜ねえちゃんおやすみなさ〜い」
「あ、いえ、お気遣いなく、おやすみなさい、珠さん」

一人居間にのこった陽菜は、ゲーム盤を片付けながらいまの何気ないやり取りを思い返す。

(自然に気を遣い合ってるっていうのかな・・・やっぱり、家族って、兄妹って憧れるな・・・
 子供かぁ・・・二人は欲しいかな・・・)

さっき果歩に言われたことが頭に残っていたのか、ついついそんなことを考えてしまう。

(社長は、どうなんだろう・・・兄妹の良さを知ってるから、もっと欲しがるかな・・・・・・・・・って!)

自分と我聞の間で、という前提で考えていることに今更気付き、一人真っ赤になって頭をぶんぶん振る。

「は・・・陽菜さん? ・・・だいじょうぶですか?」
「は! か、果歩さん、おかえりなさいませ! いえ、もう、平気ですから!」

(・・・陽菜さん、今日はちょっとお疲れなのかな・・・まあ、気にしないことに・・・)

「片付けありがとうございます、今お茶いれますから、座っててくださいね」
「あ、いえ、時間も時間ですから、私もそろそろお暇しようかと・・・」
「えー、騒いでばかりであまりお話できなかったし、もうちょっと・・・あ、そうだ!
 陽菜さん、今日はウチに泊っていきませんか!?」
「え・・・こちらに、ですか?」
「うん、最近陽菜さん来てくれるようになったけど、いつも騒いでばっかりであまりお話できてなかったから、
 ゆっくりとお話したいなって思ってたんです・・・だから、もし迷惑じゃなかったら、だけど・・・」
「んー・・・そうですね、別に帰らなきゃいけない理由もありませんが・・・」
「ふぅ、珠も斗馬もはしゃぎ過ぎたかな、コロっと寝付いたよ・・・お、國生さん片付けありがとう」
「あ、お疲れ様です、社長」
「ねぇ、お兄ちゃんからも頼んでくれない、たまには陽菜さんもウチに泊っていかないかって」
「へ? ウチに?」
「そ! 折角珠も斗馬も寝ちゃったし、ゆっくりお話できるかなと思ってさ」
「あ、なるほど・・・まあ、果歩もこう言ってるし、國生さんが迷惑じゃなかったらどうかな?」

んー、と少し考えると、

「分かりました、折角のお誘いですし、お言葉に甘えさせていただきます」
「ほんとですか!? やった! 陽菜さん、今日は一緒に寝ましょうね!」
「あ、はい!」

本当は、我聞と、とも一瞬思ったのだが、流石に妹や弟のいる家で何をするわけにもいかないか、と思い直し、
快く承諾する。
工具楽一家に家族同然として受け入れられている陽菜にとって、果歩は妹ということになる。
兄弟姉妹に憧れていた陽菜にとって、妹と一緒に寝る、というのも魅力的だった。

「じゃあ、國生さんお風呂入ってきたら? 今丁度沸かし直したからすぐ入れるよ。着替えは果歩に借りて、さ」
「あ・・・でも、いいんですか、先に頂いちゃって?」
「うん、今から着替え持ってきますから、先行っててください!」
「じゃあ社長、失礼して、お先にお風呂お借りしますね」

陽菜が着実に工具楽家に慣れてきているのが感じられて、我聞は微笑んで陽菜を見送った。
264前スレ499 6/13:2005/10/17(月) 21:23:56 ID:G6adVKzg
「ねぇお兄ちゃん」
「ん、なんだ?」

陽菜が風呂に入り、残った兄妹は居間でお茶をすすっている。

「この前の夜さ、本当に陽菜さんとは何もなかったの?」
「ぶっ!」
「わ! お兄ちゃん汚いなー! なに、そんな動揺しちゃうわけ!?」

我聞にとっては最近しょっちゅう見ている気がする小悪魔系の表情になって、またも追求開始。

「ば、バカなこというな! 俺は社長だぞ!?」
「その社長様が動揺するようなこと、あったのかな〜?」
「な、あるわけないだろう! だいたい國生さんがそんなこと許すか!」
「そんなこと、ねぇ・・・まあ、いいけどさ・・・
 ・・・お兄ちゃんさ、実際のところ、陽菜さんのことどう思ってるの?」
「ど、どうって・・・國生さんは秘書で、大切な部下だからな・・・」
「それだけ?」
「それだけって・・・その、なんだ・・・まあ、俺ももう少し頼れる男にならないとな、と・・・」
「は?」
「いや、別に深い意味は無いぞ!
 ただ、國生さんには迷惑かけっぱなしだったからな、男として・・・いや、社長として、だ!
 もう少し頼れるようにならねばな、とそう思ってるだけだ!」
「ふぅん・・・」

ふと我聞が気付いたとき、果歩の表情はいやに真剣になっていた。

「・・・果歩?」
「一つ言っておくけど―――
 お兄ちゃん、この前のときから、陽菜さんのこと意識してるの、バレバレだからね」
「んな・・・そ、そんなことは・・・」
「別に認めなくなかったらそれでもいいけどさ・・・・・・上手くやんなさいよ、応援はしてあげるから!」
「な・・・」

果歩は立ち上がると、部屋を出て行く。

「お、おい、何処へ・・・」
「陽菜さんそろそろ出るでしょう、お茶のお湯沸かし直してくるわ、あと、それと・・・」

くるっと我聞へ振り返ると、少し悪戯っぽく微笑んで

「・・・私、陽菜さんがお姉さんになってくれるなら大歓迎だから!」
「お、おい! ちょっとまて、お前勝手に・・・っておい!」

そんな我聞の声は無視して台所へ。

「ふぅ・・・」

薬缶を火にかけて壁にもたれ掛るとため息をひとつ。

「頼れる男、ね・・・バカ兄なりに、考えてはいるのかなぁ」

この一週間の様子からして、お互いに意識しているのはほぼ明らか。
やはりあの夜に何かあったのだろうけど、口を割らせるのはどうやら無理そうなのでそこは諦めている。
ひょっとすると既に二人の間には繋がりが、という可能性も考えないことはなかったが、
いくら優の仕込みがあったとはいえ、兄の朴念仁っぷりを長年目の当たりにしている果歩には色眼鏡は外せない。

「ま、頑張りなさいよ、応援してあげるから・・・」

本人には見せることはない、兄を気遣う表情がそこにあった。
265前スレ499 7/13:2005/10/17(月) 21:25:29 ID:G6adVKzg
「お風呂ありがとうございました、私の部屋のと違って、広くてついついゆっくりしちゃって、すみません」
「そんないいですよ〜、気に入ったら、いつでも入りにきてくださいね」
「はい、ありがとうございます!」
「それにしても、湯上りで火照った陽菜さんって、ちょーっと色っぽいと思わない〜?」

台所での表情など微塵も感じさせぬ小悪魔顔で、またしても兄へチクリと。

「な、そ、それは・・・むぅ、いいから果歩も入ってこい!」
「私は最後でいいわ、お兄ちゃん先に入って来なさいよ、そ・れ・と・も、
 湯上りの陽菜さんをもーっと見ていたい、かな?」
「わ、わかったから、入ってくる!」
「ごゆっくり〜」

ちょろいもんだわ、と一笑して陽菜を振り返ると、さっき以上に真っ赤になっている。

「あ、陽菜さんごめんなさい、お兄ちゃんからかうと面白くて、つい・・・」
「い、いえ・・・べつに・・・」
「・・・あの、陽菜さん、最近わたし、お兄ちゃんと陽菜さんのことからかってばかりだけど、
 やっぱり、気に障ります・・・?」
「え、そ、そんなことは、別に・・・ただ、ちょっと恥ずかしいかな、って・・・」
「あは、照れてる陽菜さんも可愛くて、ついつい口が出ちゃって・・・
 でもよかった、調子にのって嫌われちゃったらどうしようって思って・・・」

さっきまでの悪戯っぽい表情が、いつのまにか不安げなそれに変わり、陽菜の表情を窺っている。

「大丈夫ですよ・・・だって、果歩さんもこの前言ってくれたじゃないですか、私も家族みたいなものだって・・・
 それくらいのことで嫌いになったりしませんから」

そんな果歩をいたわるように優しげな表情で、微笑を向ける。

「陽菜さん・・・」
「いつも思ってたんです、社長や果歩さん達を見てて・・・家族っていいな、って・・・
 だから、こうしてお邪魔させて頂けるようになって、本当に嬉しいんですから」

そんな陽菜に見つめられ、果歩はしばらくの間何も言わず、ただ陽菜を見つめ返した。
何か言いたそうな、何かに耐えるような、そんな表情だった。

「前に、海外に一週間っていって大きな仕事に行く前の日・・・」
「・・・・・・?」
「陽菜さん、私のこと、抱きしめて、指きり、してくれましたよね」
「あ、はい・・・あの時ですね」
「あのとき、すごく、すごく嬉しかったです・・・
 そのときからです、私、陽菜さんのことお姉さんみたいに思ってて、
 本当にお姉さんになってくれたら、どんなにいいかなって・・・」
「ほ、本当に、って・・・」

その言葉の意味からして、またからかわれたかと思ったが―――
果歩の表情に例の悪戯っぽさはなく、むしろ真剣な顔だった。

「・・・・・・ごめんなさいね、困らせるようなこと言っちゃって・・・忘れてください」

ふっと笑って、果歩は普段の表情に戻る。
陽菜は、そんな果歩の手を取ると―――

「本当にって、私だけではなんとも言えませんが・・・
 私も、果歩さんと本当の家族に、果歩さんと姉妹になれたらいいなって・・・素敵だなって・・・思います」

「・・・陽菜さん・・・」

果歩はそれだけ言うと、陽菜の手を両手でぎゅ、と握り締めた。
266前スレ499 8/13:2005/10/17(月) 21:26:58 ID:G6adVKzg
「待たせたな果歩、風呂あいたぞ〜」

我聞の気配がして慌てて陽菜から離れた果歩は

「は、早かったじゃない、じゃあ入ってくるね、私はゆっくり入らせてもらうから、
 今のうちに二人っきりで、ごゆっくり〜♪」
「なんだそりゃ・・・」
「でも! 誰もいないからって襲っちゃだめよ!」
「な・・・だ、誰が襲うか!」

楽しそうに廊下へ去っていく果歩を見送って、困ったような笑いを浮かべながら陽菜の隣に腰を下ろす。

「まったくあいつは・・・困ったもんだなぁ」

だが、陽菜からのリアクションは無く、かわりに神妙な表情で何か考え込んでいるようだった。

「・・・どうしたの國生さん、なにかあったか?」
「あの、社長・・・いま、果歩さんとお話してたのですが・・・」
「ん、そういや果歩は國生さんとお話したいって言ってたな、それで?」
「はい・・・果歩さん、わたしのこと、お姉さんみたいに思っていたって、それで・・・
 本当にお姉さんになってくれたらどんなにいいか、って・・・」
「本当に、ねぇ・・・・・・・・・って! そ、そんなこと言ったのかあいつ・・・
 ・・・で、國生さんはなんて?」
「ええと、その・・・私も、果歩さんの本当の家族になれたらいいな、・・・って」
「な、なるほど・・・・・・・・・」
「果歩さんがどう解釈されたかわかりませんが・・・すみません社長!
 私の方から・・・ボロを出してしまったかもしれません・・・」
「いや・・・俺の方も國生さんが風呂行ってる間にちょっとあったからな・・・」
「社長の方でも?」
「ああ・・・とりあえず、この前のあの晩から、俺が國生さんのこと意識してるってのは完全にバレバレらしい・・・」
「ま・・・まあ、やっぱり、それは・・・仕方ないですよね、私も、自分でも不自然だと思いますから・・・」
「それでね、とりあえず応援してやる、と・・・そのときも言ってたな、國生さんみたいな姉が欲しいって」

そこで会話は一旦止まり、二人して冷めたお茶をすすり、ため息をひとつ。
相変わらずこのタイミングが揃っているものだから、二人して顔を見合わせて軽く微笑む。

「まあ、なんていうか、俺のその、気持ち的なことは8割方バレてるとみていいかな・・・」
「そ、そうですね・・・私の方も・・・同じくらい・・・」
「と、とりあえず、果歩の方で妨害とかそういうつもりは全く無さそうだし、
 それだけ分かっただけでも収穫っちゃ収穫かな、あはは・・・」
「はい、私も、その、あの・・・いつでも受け入れて頂けそうですので・・・」

また沈黙・・・今度は二人とも真っ赤で言葉が紡げない。
どうしても今より先の、まだ実感できなくともいずれそうありたいと、漠然とだけ思っていたことに考えが回る。
そんな膠着を破ったのは、陽菜の方だった。
267前スレ499 9/13:2005/10/17(月) 21:28:14 ID:G6adVKzg
先ほどの果歩のように我聞の手を取ると、不意をつかれて思わずこちらを向いた我聞の顔を正面から見る。

「社長・・・。 社長は、私のこと・・・受け入れて、くれますか?
 私のいいところも、わるいところも、性格も、趣味も、癖も、声も顔も心も身体も・・・
 全部、受け入れて、くれますか・・・?」

真剣な、眼差しだった。
下手な飾りの言葉など役に立たない、ちょっとした嘘も全部見抜くような、そんな眼差し。
だから、我聞も目を逸らすことなく、時間を置いて、思っていることをそのままに、答える。

「俺は・・・まだ未熟だ・・・社長としても、家長としても、そして、君の相手としても・・・」

陽菜の表情が曇る。
そんな答えは聞きたくなかった、といわんばかりに。
だが、構わず続ける。

「だけど、それでも! 俺は、今は頼りなくても、必ず、強くなって、頼れる男になる!
 だから・・・そんな俺でよければ、俺を信じてくれるなら・・・
 俺が頼れる男になれたとき、その時は、君を受け入れさせてくれるだろうか・・・」

陽菜の手を握り返し、痛いくらいに力を込める。
我聞の決意が、そこから伝わってくるようだった。
でも・・・

「ダメです」

ぼそり、と呟くように、しかしはっきりと答えた。

「そ・・・そうか・・・」

それ以上の言葉は出ない。
一瞬冗談なのかとも思ったが、陽菜の目は真剣なまま、いや、責めるような色すら帯びていた。

「なんですか、それ・・・未熟ですか・・・それがどうしたって言うんですか!?」
「え・・・こ、國生さん・・・?」
「そんなの知ってます! それでも私は、そんなあなたに受け入れて欲しいって言ったんです!
 頼れる男になって、それでどうするんですか? 私のこと背負って生きてくれるとでも!?
 私は私を受け入れて欲しいって言いました! でもそんなのは望んでない!!
 私だって未熟です・・・でも、それでも! そんな未熟さだって受け入れて欲しいです!
 私も、私だってあなたを受け入れたい、その未熟さも全部、何もかも!!
 それで・・・それで・・・二人で一緒に、いっしょに支え合って行けばいいじゃないですか・・・
 一緒に強くなって、一緒に、お互いに頼り合えるようになれば、それでいいじゃないですか!!」

言い終えたとき、陽菜の目には涙が浮かんでいた。
だが、それを流すことはなく、今にも崩れそうな表情を必死で維持しながら、我聞を睨みつづけた。
我聞の手を握り返すその手も、震えるほどに力が込められていた。

「・・・社長は・・・あなたはいつも、いつも一人で抱え込んで・・・
 私だって・・・支えてあげたいのに・・・頼りないかもしれないけど、それでも、あなたの力になりたいのに・・・
 私は、あなたの重荷になんてなりたくない・・・守られるだけなんて・・・嫌です・・・」

それだけ言うと、こらえきれないようにうつむいて、小さく肩を震わせていた。
小さな、本当に小さな、嗚咽の声を上げながら。
それでも、我聞の手を握るその力だけは、決して緩まなかった。
我聞に比べたら遥かに弱い力だったが、
その握られた手が、痛かった。
268前スレ499 10/13:2005/10/17(月) 21:29:55 ID:G6adVKzg
もし一人だったら、手が自由だったなら、頭を抱えてうずくまりそうだった。
また、俺はやってしまったのか。
自分の弱さを、頼りなさを晒したくなかった。
自分に自信の持てない男が、人を幸せになど出来る筈もないと思っていた。
指摘されたとおり、陽菜の全てを背負えるような器が欲しいと思っていた。
それが頼りになることだと思っていたから。
だが、それは思い上がりだった。
―――また、一人で抱え込もうとしていたのだから。

目の前の、この少女は全てを彼に預けるために言ったのではない。
弱みも何もかも、全てを晒して、それを分かち合いたかったのだ。
一人で出来ることには限りがある。
だからこそ、手を取り合おうとしているのではないか。
弱さを認め合って、支えあおうとしているのではないか。

力が弱いから未熟なんじゃない。
弱さを認められないから、未熟なんだ。
こんな俺を・・・彼女は受け入れてくれるのだろうか。

聞きたかったが、声が出なかった。
彼女の手を握る力も、ほとんど抜け切ってしまっていた。

「・・・・・・情けない」

辛うじて、これだけ言った。
いや、頭の中で膨らみつづけていた自分への失望が、勝手に口をついただけだった。

「・・・そうですか」

うつむいたままで、陽菜が答える。

「ああ・・・情けないくらいに、何も分かっちゃいない」
「そうですね」

一呼吸おいて。

「強くなりたい、それは本当なんだ。 頼りになる男に、いつか必ずなりたい・・・親父みたいに
・・・でも、今わかったよ・・・俺には・・・俺一人じゃ、多分無理だ・・・
 一生かけても、このままじゃ、親父の様にはなれない」

今度は陽菜も一呼吸おいて。

「・・・諦めますか?」

一呼吸より、すこし長くおいて。

「だが・・・君が、俺を助けてくれるなら」

「俺の弱さを、君が受け入れてくれるなら、俺のことを支えてくれるなら、きっと、いつか・・・いや、必ず」

「・・・そうですか」

そして、涙に濡れた顔を上げる。

「じゃあ、社長の弱さ・・・情けなさも、考えなしなところも、察しの悪いところも、それもこれも・・・
 全部、何もかも・・・受け入れてあげます・・・
 だから・・・必ずなってくださいね、あなたの目指す・・・頼れる人に!」

そして、やっと、陽菜は笑顔を見せた。
269前スレ499 11/13:2005/10/17(月) 21:31:12 ID:G6adVKzg
「・・・ありがとう・・・迷惑かけるかもしれないけど・・・約束するよ、必ず」

もう一度、陽菜の手を強く握る。

「社長なら、大丈夫です・・・
 私は、あなたの強さも、良いところも、たくさん、たくさん知ってますから!」

ほんと、敵わないや・・・
そう思って、我聞も自然に顔をほころばせる。
俺は弱いけど、君といることで、それだけで少し強くなれると思う。
君が俺の弱さを受け入れてくれるから。
だから、俺も君の弱さを受け入れる。
その強さを尊重して、受け入れて、同時にその弱さも受け入れる。

だから、一緒に進んでいこう。

「・・・ありがとう」

もう一度、そう言った。

そしてそれ以上は何も言わず、二人は手を握り合う。
陽菜はその手を見て、それからまた我聞の顔を見つめる。
じっと、見つめる。
その視線に込められた意図に気付いて、我聞は顔を寄せる。
我聞が意図を読み取ってくれたのがわかると、陽菜は目を閉じて我聞を待つ。
我聞も目を閉じて、そのまま顔を寄せる―――唇が触れ合うまで。

そのまま長い間、二人は動かなかった。






しばらく、時間が経った。
”それ”に先に気付いたのは、我聞だった。

「あ・・・」
「? どうしました?」
「・・・・・・果歩」
「・・・・・・・・・あ!」

いくらなんでも風呂に入っている時間が長すぎる。
いや、耳を澄ましても水音が既に聞こえない。
今度は互いに引き攣らせた顔で見つめ合う。

「お、俺ちょっと見てくる!」

勿論風呂場ではない、
さすがの我聞もここで果歩が水難事故にあったかもしれないとか考えるほどには、ズレてはいない。
台所が暗いのを確認して珠と斗馬の寝ている部屋へ行きふすまを小さく開けると、そこには果たして―――

果歩が眠っていた。
それは我聞が想定していた通りの、緊急事態。
・・・それは、つまり・・・
270前スレ499 12/13:2005/10/17(月) 21:33:11 ID:G6adVKzg
「・・・ん〜? お兄ちゃん? まぶしい・・・」
「す、すまん・・・じゃなくて・・・果歩・・・いつから、ここに・・・?」
「んー、まだちょっと前・・・」
「ええと、國生さんと一緒に寝るんじゃ・・・、ていうか挨拶とか・・・」

そこまで言われて、それまで眠そうだった顔がいきなりニヤリと小悪魔系笑いに転じ

「挨拶、ねぇ・・・・・・よかったの? あのシーンで、声かけて?」

果歩からは逆光で我聞の顔は見えないが、引き攣っているのが見なくてもわかる。

「うぐ・・・・・・」
「一応、部屋の前までは行ったんだけどね〜?
 二人とも全っ然気付いてくれなかったし、ちょ〜っと声かけられる雰囲気でもなかったし、ね♪」
「え、ええと・・・どこらへんから・・・」
「聞きたい? 詳しく説明したげよっか? 二人がどんな顔でどんな風だった、とか・・・
 お兄ちゃんの顔ったら、もう写真に永久保存しておきたいくらいな・・・」
「い、いや、も、もういい、もういいから!」

妹の笑顔は、小悪魔どころか悪魔に見えた。

「ま、あんなところ見せられちゃったら仕方ないからね、今日は陽菜さん、お兄ちゃんに譲ってあ・げ・る!」
「ゆ、譲って、ってお前・・・」
「どうしたの? この前だってひとつの部屋で一晩二人っきりで、何も無かったんでしょ〜?
 別に気にすること無いんじゃないの〜?
 ま、なんとなく慣れてる感じだったし、もしかすると、既にあんなことあったりしたのかもね〜♪」
「おま・・・あの、なあ・・・その・・・」
「まあでも、まだ二人とも高校生なんだし、あんまり進みすぎてもダメだから、ね!」
「・・・・・・・・・」

完全敗北。
そんな言葉が我聞の頭に浮かんだ。

「・・・まあ、でも・・・よかったわね、お兄ちゃん」

その時だけ、果歩の表情からニヤニヤした笑みが消え、兄を労わる表情になっていた。

「・・・え?」
「なんでもないわよ! 陽菜さん待たせてるんでしょ!?
 じゃあ眩しいからそろそろふすま閉めちゃって! 陽菜さんによろしくね! おやすみ!!」

急いでそう言うと、頭から布団を被ってしまった。

おやすみ、と声がかかり、ふすまが閉まる音がして、我聞の足音が遠ざかっていく。
布団を被ったまま、果歩はふぅっっとため息を吐いた。
二人に気を遣って長湯していたら、いきなり陽菜の叫ぶような声が聞こえて、慌てて出てきたものだ。
そしてこそっと覗いてみると、小さく嗚咽を漏らす陽菜と、うなだれる兄と、物凄い気まずい沈黙。
お兄ちゃんナニしやがった、とか思ってキレそうになるが、よくよく見ると二人は手を握り合っていて・・・
少しぼそぼそと話をした後に顔を上げた陽菜は、涙で濡れていたけど、幸せそうな顔になっていた。
悲痛と言ってもいいくらい落ち込んだ顔だった兄も、吹っ切れたような笑みを見せた。
そしてそのまま見詰め合って、顔を寄せていく二人が何をするかは分かったけど、
唇が触れ合う直前で覗くのをやめた。
間違いなく気付かれてはいないけど、見ていること自体が邪魔しているような気がして。

(次からは容赦しないからね・・・
 GHKとして、ちゃーんと形に残るようにしてあげるから、覚悟しときなさいよ・・・
 まあ、今日だけは、朴念仁のくせに頑張ったご褒美なんだから・・・
 
 でも、よかったね、お兄ちゃん・・・・・・おめでとう)
271前スレ499 13/13(了):2005/10/17(月) 21:35:19 ID:G6adVKzg
居間へと戻った我聞の顔から、陽菜もなんとなく事態を理解したらしい。
それでも一応・・・

「ええと・・・果歩さんは・・・」
「既に布団に入ってた・・・」
「じゃあ・・・ええと、その・・・」
「ああ、一度ここの前まで来たらしくて・・・『あの場面で声かけてよかったのかな』、なんて言われた・・・」
「・・・・・・・・・」

陽菜も引き攣ったような落胆したような表情なのだが、色だけは赤い、というか真っ赤。
そのまま、しばし沈黙。

「と、とにかく・・・果歩が珠と斗馬のところで寝ちゃったから・・・今晩は、俺と、國生さんで・・・」
「・・・はい・・・」
「じゃあ、時間も時間だし、俺らも寝ようか・・・なんかもう考えるの疲れたし・・・」
「そ、そうですね・・・私も、なんか一気に、疲れが・・・」

ただでさえ、間違いなく決定的な場面を見られたとしか思えない状況で恥ずかしくてたまらないのに、
明日から果歩にどう絡まれるかと思うと、二人とも “とほほ”とうなだれるしかなかった。

ふらふらと部屋を移り、二人で布団を並べて敷いて、明かりを消して床に入ったのだが、
いざ二人で並んで、真っ暗な部屋で布団に入ってしまうと、なんとなく落ち着かない。
一度は抱き合って、それから10日程もそういったことをしていない若い二人には、
先ほどのことを意識していても尚、それ以上に相手のことを意識せずにはいられない状況だった。
かといって、すぐに積極的な行動に出られる程の経験も度胸もなく、
互いに布団の中でまんじりともせずに悶々としていた。

「しかし・・・果歩には参ったな、ほんと・・・」

その状況に耐え切れず、我聞が喋り出す。

「そうですね・・・いや、でも、私も・・・まさか見られてたなんて・・・全然気付かなかったです・・・
 あああ、思い出すともう・・・あああ、恥ずかしいです・・・ぅぅ」
「ほんとに・・・明日からのことを思うと・・・気が重い・・・」
「私・・・しばらくお邪魔するの遠慮しようかな・・・」
「ぬ、それはずるいぞ國生さん!」
「何言ってるんですか、頼れる男になるんでしょう? これくらいの試練、耐え抜いてもらわないと」
「む・・・ぬぅ・・・」

うめく我聞に、クスクスと笑って

「冗談ですよ、さっき支えあうって言ったばかりですし・・・恥ずかしながら・・・本当に恥ずかしいですが・・・
 私もお供させていただきますから・・・」
「そ、そうか、それは有難い・・・いや早速で情けないが、いきなり潰されそうな気分だったよ」
「あは、もう、そんなんじゃ頼れる男は遠いですよ!」
「む・・・精進シマス」

「しかし・・・果歩にやられっぱなしってのも、ちょっと面白くないな」
「そうですねぇ・・・振り回されっぱなしですからね、ちょっとくらい意趣返しをしてみたいかな・・・
 うーん・・・なんだか果歩さんにいろいろ読まれっぱなしでしたし、予想を越えた何かをいきなり発表するとか・・・」
「果歩の予想を越えた、か・・・そうだな、例えば子供ぶふっ!」

我聞の顔面に枕を叩きつける。

「な、な、何言ってるんですかよりにもよって! せ、せめて結婚とか!!」
「む、す、すまん! そうか、結婚か・・・・・・・・・って」
「そうです、その方がまだ・・・・・・まだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ・・・あああああ!!!」

自分が咄嗟に何を言ったか理解したのか、我聞に背を向けてがばっと布団を被り、引きこもってしまう陽菜であった。
272前スレ499:2005/10/17(月) 21:42:05 ID:G6adVKzg
今回投下分、以上です

一応、後編を続ける予定っす、えっちく。
ちょっと話がふらふらしたり、独白が多かったですね、やや詰め込みすぎかも・・・

爛れた話を期待して下さった方、ほんとすみません、それもいずれ書きたいと思ってます


あと、他の方の書かれたのも読みたいです、
最近ちょっとここ寂しげ・・・
ということで、期待しつつ、失礼します〜
273名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 22:33:30 ID:BbDhHTUq
ぬぅわぁーッホーッッー!

なんて…低脳なんだ…真っ白に…萌えつきてしまったよ…

では今から転がってきます、もう我慢できん!
274名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 22:56:39 ID:TpbIISOH
今日はロッテは優勝するわ、低能神が降臨するわで大変な日だな…。

どれだけ二人が進んでるかを果歩に見せつける展開キボン(;´Д`)ハァハァ
275名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 23:07:36 ID:gcAtFhGe
おつかれさまです。
今回も待ってたかいがあるほどの作品でしたね。
後編が楽しみです。
276名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 23:20:14 ID:MbSUNV3i
よし、この雨の中公園でゴロゴロしてくるぜノシ
ちくしょう、低脳神め!俺の風邪をこじらすつもりだな!?
277名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 23:20:25 ID:aE4Fj6rc
ロッテ優勝見ながらこのスレ見るのが俺だけじゃなくてよかったw
278名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 00:52:31 ID:i2ur826j
鼻水とまんね。

そのへん転がってきます。
279名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 01:49:05 ID:vmpsGBjO
ところで、かなちんと桃子物が読みたいのは俺だけなのか……orz
280名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 01:56:03 ID:pLMUZCIN
ローリングソバット10連発の勢いでまわりますあげ
281名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 02:50:49 ID:PlrnPh29
499さんに「ころがしや」の称号を進呈します。

布団の上で悶え転がってますよ!
とても楽しく読ませて頂きました。

ひとりで抱え込むのは我聞だけではなくて、陽菜さんも同じ
なんですよね。
でも、お互いの信頼が深まってゆく事で、支え合う関係を
築いてゆく、と。

「受け入れる」という言葉の「重み」は、決して苦痛なものではない
けれど、ズシリとくるものがありました。

やはり2人の間柄は陽菜さんからでないと進展しないんだろうなぁ。

あと果歩りんが良すぎ!
彼女には小悪魔な妹、という属性もあったんですね。
282名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 17:52:49 ID:kH5LNrM6
ころがしや499この超低脳が!いい加減にしろよ!こっちは仕事してんだぞw
俺は今から愛車を転がしてくる ノシ
283名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 20:44:13 ID:UWykJfv+
あぁ…
ここは天国だ…
284名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 23:04:52 ID:CcVqcPFR
危うく萌え死して三途の川を渡る所だったよ。

499さんに、オフィシャルで我聞のオリジナル小説の話来ないかなぁ
とか言ってみるテスト。
もし実現したら、作者も真っ青ですな。
285名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 00:19:59 ID:f6yq3nt6
何度読んでも転がりたくなりますな
今宵はローリングクレイドルで転がっときます
286名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 02:37:56 ID:W+fGmF+T
転がし屋とは良い呼称ですね。
287名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 08:59:34 ID:J5A9Oudo
いや〜。まじ凄いすね〜。
499さん、次回作も頑張って。
288名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 23:54:19 ID:lWgGYn8D
本編はクライマックスやし桃子は忘れられた存在やし
大変だぁ
289名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 07:07:58 ID:fshBSCdz
桃子とかなちん
どこいったんディスか?
290名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 18:59:50 ID:wkM/WSnq
松雪さん復帰しないかな・・・
あの人の果歩の話が大好きなんだが・・・
291名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 07:20:52 ID:AeDlcjwI
499さん、まだかな〜
292前スレ499:2005/10/21(金) 22:49:38 ID:hIjQXOzA
桃子やかなちんの話書いてくれる方、来て欲しいですね、ほんとに・・・
いや勿論國生さんや果歩や優さんでも大歓迎ですが
本編がクライマックスなような継続しそうなような微妙なところで、
皆様それどころじゃないのかもですが・・・

それはともかくとして、とりあえず前回の続きということで
>>259-271の後編を上げさせて頂きます。
293前スレ499 1/8:2005/10/21(金) 22:51:15 ID:hIjQXOzA
陽菜が布団の中でうずくまってからしばらくして・・・

さっきまで色んな問題があったハズだったが、それでもこうして床を並べると、
やはり “そういう気分”にならずにいられない我聞であったが――――――
流石に陽菜の様子からして、今日はおとなしく寝るしかないか、と思い直していた。

(まあ・・・國生さんってあのときの声、結構大きかったしな・・・果歩に聞かれたりしたら洒落にならんし・・・)

面と向かって言ったらひっくり返されるか凍らされること間違いなしなことをこっそりと思いつつ、
脱力して緊張をほぐすと、改めて布団へ身体を預けるように沈み込む。
陽菜は相変わらず布団を被ったままで寝息の聞こえようも無いが、
ピクリと動く気配もなく、もう寝たか、もしくは眠りにつこうとしているのだろうとぼんやり考えていた。
だが、寝る前に衝撃的なことが続いたせいか、普段ならとっくに眠っている時間なのにも関わらず、
なかなか眠気が訪れない。
仕方なく、寝返りをうつと陽菜の方を向き、布団を被ったままの彼女をなんとなく眺めていた。
それからしばらく経って・・・

「社長、起きてますか・・・?」
「ん? ああ・・・國生さん、起きてたんだ」

陽菜は布団を被ったまま、くぐもった声で話し掛けてきた。

「はい・・・あの、社長・・・」
「どうした、眠れない?」
「いえ、あの・・・」

しばし沈黙。
我聞も何も言わず、続きを待つ。

「あの・・・さっきは、すみませんでした・・・」
「・・・へ、さっき、って?」
「わたし、すごく感情的になっちゃって・・・どんどん抑えが効かなくなって・・・
 社長に怒鳴りつけるみたいになっちゃって・・・」
「ああ、なんだ、そんなこと気にしてたのか、大丈夫、全然気にしちゃいないさ。
 だって、國生さんは何も間違ったこと言ってないんだから」
「でも・・・」
「それに、これは國生さんが俺に言ったはずだぞ・・・二人のときは社長も社員も、秘書もないって。
 俺と國生さんの間に、そんな遠慮、要らないはずだろ?
 何も気にしなくていいよ・・・俺は感謝してるくらいだからね・・・
 俺一人じゃ気付けなくて、間違った方向に突っ走ろうとしちゃうところを、
 君は正してくれるんだ・・・さっきみたいに、ね
 だからさ、これからも、よろしく頼むよ」
「・・・・・・・・・はい・・・・・・」

またしても沈黙した動く気配のない布団の山を、我聞は温かい眼差しで見つめていた。

294前スレ499 2/9:2005/10/21(金) 22:53:41 ID:hIjQXOzA
さて、また眠る努力をしようか―――と我聞が思い始めた頃に。

「あの、社長、また、いいですか・・・?」
「ん、ああ、俺もなんか眠くならなくてさ、全然平気だけど、どうした?」
「あの・・・ええと・・・その・・・」

今度も我聞は何も言わずに続きを待つ。

「・・・そっちへ行って、いいですか・・・?」
「!・・・・・・」

その言葉に、我聞の鼓動は加速する。
不意打ちだった。
だが、不意打ちであろうとなんだろうと、断る理由などありえない。

「え・・・あ、ああ・・・・・・いいよ・・・おいで」
「・・・はい」

今までまったく動かなかった布団の山がもぞもぞと動きだす。
陽菜は布団から這い出すとそのまま我聞の方へと擦り寄ってくる。
我聞は心持ち後退して、布団の端を持ち上げて陽菜を招きいれる。

「・・・おじゃまします・・・」

灯りは消えているので、部屋は真っ暗で寄り添っても互いの表情はわからないが、
どちらも同じくらいに赤かったに違いない。
その顔を隠したいのか、陽菜は顔を布団に埋めてしまう。
我聞の顔は布団から出ているので、自然と目の前に我聞の胸がくる形になり、そこにそのまま顔を埋める。
そこからは我聞の鼓動がはっきりと伝わってきた。

「社長・・・すごく・・・ドキドキしてる・・・」
「あ、ああ」

男として出来れば余裕を見せたいところだったが、いきなり看破されてしまいちょっと恥ずかしい。
だが、

「でも、私はもっと、ドキドキしてます・・・・・・ほら・・・」

そう言って、布団の中の我聞の手を取ると、それを自分の胸におずおずと押し付ける。
陽菜の薄いふくらみよりやや上、そこから陽菜の鼓動と体温、そしてかすかに触れる胸の感触が伝わってくる。

「こ、國生さん!? ・・・・・・・・・ほんとだ・・・・・・すごく・・・でも、温かい・・・」
「は、恥ずかしかったんですからね・・・言うの・・・
 今度は、その・・・社長の方から・・・誘って、くださいね・・・?」

早鐘のように鼓動を刻む胸と、恥ずかしさで消え入りそうな声で、
陽菜がどれだけ勇気を振り絞ってそれを言ったのかがよくわかる。
だが、そんなことよりも・・・

「わかったよ・・・悪かったね、恥ずかしい思いをさせて・・・・・・じゃあ、早速、今から・・・」
「え・・・ひゃ!」

手が陽菜の胸の麓にかすかに触れる“だけ”の状態に耐えかねて、陽菜の手を解くと、
その胸をぎゅ、っと掴む様に揉みほぐす。
反対側の手も、同じく反対側の胸へとあてがい、やや強めに揉みしだく。

「や、やぁ・・・ひぁ、そんなっ・・・いきなりっ・・・ゃあぁ・・・」
「・・・嫌だった?」
「ゃ・・・あ・・・あの・・・いや、じゃ・・・ない、です・・・けど・・・でも・・・」
「ふふ・・・まだドキドキしてるね、こうして胸の上から触っていてもわかるよ・・・」
「ぅ・・・ど、どうせ、ぁ・・・ぅ、薄いです、よ・・・」
「い、いや、そういうつもりじゃ・・・って、やっぱり気にしてるんだ?」
「そ、そ、そんなこと、ないです・・・っ
 ・・・しゃちょうも・・・ぁ・・・あの・・・このまえっ・・・好きって・・・言ってくれましたし・・・」
「そうだね、國生さんの胸って、触り心地がよくて、揉み心地もよくて、可愛くて、敏感で・・・
 大好きだよ・・・」
「ひぁっ! や・・・うぁぁ、は、恥ずかしいこと、言わないでくださいっ!
 ・・・でも・・・ちょ・・・ちょっとだけ、うれしい、です、が・・・・・・あっ・・・」

そんな陽菜の物言いが可愛くて溜まらず、思わず布団から陽菜をなかば引きずり出すと、その唇を奪う。

「わっ! ちょ、しゃちょむぐっ・・・・・・!」

驚きで開いていた口を塞ぐと、躊躇無く舌を絡ませて、そのまま口腔内を思う様に蹂躙する。
絡めとった舌を吸い、歯茎の裏まで舌を這わせ、唾液を混ぜあって、それを呑みこませる。
服の上からの胸への愛撫よりも感じてしまうのか、陽菜の身体が震えだし、うめき声のトーンも高くなっていく。
それでも顔を離そうとはせず、むしろ甘い刺激に蕩けたように、どこまでも我聞の為すが侭にさせていた。

が、突如顔を背けようと、身体を離そうともがき出す。
なにか切迫したものを感じて我聞も陽菜を解放する。

「っはぁっ・・・ど、どうした國生さん?」
「ぷぁ・・・けほっ、はぁ、はぁ・・・す、すみません・・・あの、ズボン、じゃない、服・・・脱ぎたくて・・・」
「へ・・・あ・・・! ・・・なるほど、ね」

そこまで急ぐほどのこともなかろうかと思ったが、すぐに理由に思い当たり、ニッと笑って陽菜を見る。
できればはっきりとした理由を知られたくなかった陽菜だったが、
あっさりと見抜かれて恥ずかしさのあまり顔を背ける。


296前スレ499 4/9:2005/10/21(金) 22:55:49 ID:hIjQXOzA
恥ずかしくて仕方ないのか我聞に背を向けると、陽菜は布団のなかで慌てたようにパジャマを脱ぎにかかる。

「そんな慌てて・・・果歩のパジャマを汚しちゃうくらいに濡れちゃった?」
「し・・・知りませんっ!」
「・・・じゃあ、確かめさせてもらおうかな」
「え! や、やだ、だめっ! ひ・・・やああっ!!」

背後から手を伸ばすと、下着の上から陽菜の秘所に触れる。
そこは既に “ぐちゅ”と水音がしそうなくらい湿っていた。

「思ったとおりだ・・・國生さんって、やっぱり感じやすくて、濡れやすいよね」
「そ、そんな、ことっ、うぁあ! しゃ、社長が、あんなっ・・・え、えっちなキス・・・するからぁ・・・」
「キスでこんなに感じちゃったんだ・・・可愛いなぁ、國生さん・・・もっと、苛めたくなっちゃうよ・・・」
「へ・・・や、あぁ・・・っ、そ、そんなこと、いわないでぇ・・・・・・!? ひあ!!」

“そこ”を弄る手を一旦離すと濡れた下着の奥へ指を滑り込ませ、秘裂の蜜を指で掻き出すように動かす。

「すごいよ、國生さんのここ・・・いくらでも湧き出してくる」
「ああっ! だっだめですっ! ちょ、ちょくせつさわっちゃ、いやあああ!」

我聞の愛撫に反応して、身体がびくびくと震えている。
我聞は空いた手で布団を自分と陽菜の頭の上まで引き上げると、その手で再び陽菜の胸を揉みしだき、
耳の後ろやうなじ、首筋へとキスの雨を降らせ、ねっとりと舌を這わせる。
その愛撫はどれもまだ粗く、痛さやくすぐったさが混じる未熟な、拙いものだったが、
それでも我聞に ”されている”と感じるだけでそんな些細な感覚は突き抜けて、
陽菜の身体の奥深くまで甘い刺激が刻み込まれていく。

「ぅく・・・ぁ・・・・・・っふぅ・・・ぅぁああ! は・・・あ・・・っ・・・ぅ、ぅぁ・・・あひっ!」

我聞が布団を引き上げた意図を読み取って、懸命に声を抑えようとするが、どうしても甲高い喘ぎが漏れてしまう。
我聞が指や舌での刺激に少し変化をつけてみたり、ちょっと強くしてみると、
陽菜の身体は敏感に察知して、大きく震えたり、仰け反ったり、抑えようとしている声が漏れたりする。
自分が陽菜の身体を支配しているかのような錯覚を覚えて、我聞は興奮せずにいられない。

「國生さん・・・本当に感じやすいね・・・ほら、もう、ここ、溢れて止まらないよ・・・」
「ぅぁ・・・ぁぁぁ・・・ゃ、いわないで、くださいぃ・・・、ぁぁあっ! はずかしくて・・・ぇ・・・
 しゃちょお、わたし・・・っ、やだぁ・・・こんなっ・・・うぁ・・・はずかしい・・・」
「いつものクールな國生さんとは大違いだね・・・でも、嬉しいよ・・・
 それだけ、俺のこと・・・感じてくれてるってことだから」
「そっ・・・んな・・・あ・・・ぁ・・・ほんと・・・ですか、わたしっ、こんな・・・ぁ・・・はしたなくて・・・
 うぁあ・・・嫌いに、ならないで・・・・・・くれますか・・・」
「なんだ・・・そんなこと気にしてたんだ。
 俺は、昼間の冷静で仕事ができてちょっと厳しい君も、今、俺の手で乱れて喘いでる君も、どっちも大好きだよ・・・
 それに、昼間の君はみんな知ってるけど・・・今の君は、誰も知らない、俺だけの國生さんだから・・・」
「・・・しゃ・・・しゃちょうだけの、わたし・・・」

そのひとことが、甘い毒のように陽菜を侵していく。
こうやって・・・社長に抱かれて・・・弄られて・・・声をあげさせられて・・・
身も心も、全て我聞に委ね、支配され、思うさまに蹂躙される。
甘く、優しく、ときに粗く、強く・・・

(だめ・・・溶けちゃう・・・・・・でも、いい・・・溶けちゃって、いい・・・)

我聞の腕の中で自分を溶かして、与えられる快楽にただ酔い痴れるだけ。
我聞とは、お互いに支え合って、助け合って、一緒に歩いていきたい。
でも、今だけは・・・このときだけは、全部預けて、甘えたい、溺れたい・・・

(すみません、社長・・・さっき、背負われるだけは嫌って、言ったけど・・・
 これの、このときはだけは・・・溺れさせてください・・・)
297前スレ499 5/9:2005/10/21(金) 22:56:52 ID:hIjQXOzA
「っふぅぅ・・・ひぁ・・・ゃ・・・ぁぁ・・・しゃちょお・・・きもち・・・いいです・・・ぅ」

陽菜の反応が変わったのは、我聞にも明らかだった。
さっきまでの恥ずかしさを懸命に堪える様子が消え、与えられる快楽を抵抗無しに受け入れ、
そしてそのことを隠そうとしなくなった。
声を抑えることだけは続けていたが、合間に漏れる声は一層甘くかすれ、我聞に媚びるような響きさえあった。
そんな陽菜の痴態は、既に昂ぶっていた我聞から最後の余裕を奪う。

「國生さん・・・俺、もう・・・いいかな・・・」
「・・・え・・・? ぁ・・・! は、はい・・・きて・・・っ、ください・・・しゃちょうの・・・わたしの、なかに・・・」

答える陽菜の声が艶を帯びて、我聞の征服欲を嫌がおうにも昂ぶらせる。
一旦陽菜の身体を離すと、布団を出て手早く服を脱ぐ。
その間に陽菜も脱ぎかけのパジャマと下着を脱ぐと再度仰向けに寝そべり、我聞を待つ。
我聞が陽菜の足を開かせても、その膝を立てさせて秘所を無防備に晒しても、陽菜は抵抗しなかった。
その開かれた秘所の目の前に座ると、陽菜の曲げた足の、膝の下に足を通し、両手で陽菜を抱き起こす。

「ひゃ・・・ど、どうするんですか・・・」

自分は足を開き膝を立てて、我聞も足を開き正面から向かい合って座っている。
自分の秘所を我聞の目の前に晒すのはやはり恥ずかしかったが、
それよりも眼前の、いきり立った我聞のそれから、目を逸らすことができない。

(この前はよく見なかったけど・・・あんな形・・・してるんだ・・・あれが・・・私のなかを・・・)

暗くてシルエットしかわからないが、それでもその、不自然なまでにそびえ立ち反り返ったそれが、
どれだけ熱くて固いか、陽菜の身体は覚えている。
そして、それが自分を溶かしてしまうくらいに強烈な快楽を与えてくれることも・・・。

陽菜が想像に胸を高鳴らせ、秘所をより一層湿らせる間に、我聞は陽菜の腰を抱え、浮かせる。

「きゃ・・・!」

上体がぐらりと揺れて、思わず我聞の背に腕を回し、そのまましがみつく。

「そう・・・そのまま、そうしていて・・・この格好なら、國生さんのくち、塞いであげられるから・・・」
「え・・・?」
「じゃあ、いれるよ・・・」
「え、あ、このまま・・・!? っ! う、わ、あああああっ!」

抱えていた陽菜の腰を手前に引き寄せると、己の上に陽菜のそこが来るように位置を合わせ、
少しずつ腰を下ろしていく。

「く・・・ぅ・・・っ」
「あ! ああ! ふっ、ふかっ、うぁぁぁぁぁぁぁっ、しゃちょっ、これっ! ふかいっ、ふかいですぅっ!」
「・・・ふぅっ・・・國生さんのなか、やっぱり熱くて、キツくて・・・すごく、気持ちいいよ・・・」
「ひぁ・・・しゃ、しゃちょうのもっ・・・あぁ・・・おくに・・・あたってる・・・ぁぁ・・・きもちいいです・・・」
「痛くは、ない?」
「まだ、ちょっと・・・でも、へいき・・・きもち、よすぎて・・・っ・・・よくわからない・・・です・・・ぅ」

足を伸ばして座った我聞の腰に、陽菜が跨って腰を下ろし、互いに向かい合う対面座位で二人は今、結ばれた。
我聞のそれを身体の深くまで迎え入れ、その熱さと固さ、そして脈打つ感覚まで全てを感じ取って、
それだけで陽菜はもう昂ぶらずにはいられない。
しかも、その愛する相手は目の前にいて、こうしてすがり付いていられるのだから。

「國生さん・・・じゃあ、動くよ・・・ちょっと、乱暴になるかもしれないけど・・・」
「は、はい・・・きて・・・ください・・・」

早く溶けたい・・・早く溶かしてください・・・
陽菜の理性は、早くも蕩けはじめる。
298前スレ499 6/9:2005/10/21(金) 22:58:22 ID:hIjQXOzA
すこし後ろに反らせた上体を両手で支えながら、足と腰だけを使って、我聞の身体にしがみつく陽菜を上下に揺さぶる。

「ぅあ! やっ! ひああ! は、はげしっ、うあああっ!」
「國生さんっ・・・声・・・っ」
「ぅぅっ! ぅあ・・・っはぁ・・・あ、あ、あああっ! だめ・・・こえっ・・・とまらない・・・だめぇ・・・!」

足と腰のバネで跨る陽菜を勢いよく突き上げて、少しだけ浮いた陽菜の身体が我聞の腰へと落ちてくるところを見計らい、
再び突き上げる。
ストロークこそ短いものの、我聞の筋力で繰り返し突き上げられると、
その度に結合部から、じゅぽっ、じゅぷっ、と、水音が上がり、陽菜の愛液が垂れ流される。
陽菜のそこから湧き出る蜜は我聞の腹の上で水溜りを作り、両脇腹へと滴り落ちてシーツを濡らしていく。

正常位の時より深く挿入された肉の楔を何度も何度も秘所の深奥へと打ちつけられて、
快感の喘ぎを抑えるなど、陽菜には無理な注文であった。
少しずつ、少しずつ、声が大きくなってくる。

「あ! あ! あああっ! ひっ! うぁ・・・ああ! や! だめ、しゃちょっ・・・もっ、こえ・・・っ
 らめっ・・・おさえっ、ひぁあ! とまらなっ! ひゃああ!」
「・・・やっぱりダメか・・・じゃあ國生さん、口、塞ぐからね」
「うああぁ・・・ふぇ・・・くち・・・ふぁ・・・あ! やぁ・・・! どうやって・・・むぶ! んむ――――!!」

身体を支える腕の一本を陽菜の頭に回して押さえると、その開きっぱなしの口を自らの口で塞ぐ。
もちろん、ただ塞ぐだけではなく、陽菜の口腔内を存分に舐め回し、しゃぶり尽くし、混ぜ捏ねる。

「ん――――――っ! んむ! むぶっ! んむ――――――――!! っぷあっ、あ、ああ! あむぶっ!」

上の口を蹂躙され、下の口を突かれまくり、上下両方同時に犯される感覚は陽菜を滅茶苦茶に昂ぶらせ、
一気に絶頂近くまで押し上げる。
身体は制御を失ったように震え痙攣し、我聞に押さえられている頭も彼女の意思に関係なくガクガクと揺れる。
息苦しさも相まって口が離れることもあるが、すぐに我聞によって塞がれる。
極度の快楽が自律神経を狂わせたかと思うほどに汗を流し、涙を流し、口の端からはだらしなく涎をこぼす。

休むことなく腰を突き上げ、上体だけで乱れ狂う陽菜の身体を支え、そして執拗に口腔を弄る。
それだけのことを同時にしても、鍛えに鍛えた我聞の身体はまだ安定を失わない。
試しに身体を支えていた残りの腕を離してみても、腹筋だけで陽菜の身体を支えることができた。
ならば、その手を使わない手はない。
陽菜が我聞に身体を預けるなら、我聞は全身で陽菜に快楽を与える。
全力で、執拗に、徹底的に。
それが裸の陽菜に対する嗜虐欲を満たし、裸の陽菜の被虐欲を満たすことを彼は理解していた。
だから、空いた手は迷うことなく陽菜の胸を掴むと、徹底的に揉みしだき、執拗に乳首を責めた。

「んんんっ! んむ、んむむっ! むー! むぶっ! んんん――――――っ!!」

低い、くぐもったうめき声ではあるが、それでも結構な大きさ、高さになってしまう。
もしかしたら果歩達に少し聞こえているかもしれない。
だが、もう止められない。

「んむ――――――!! んぷぁっ、あぁああ―――むぶっ!!!」

陽菜の背がビクンと仰け反り、激しく痙攣する。
一瞬口が離れて高い喘ぎ声が漏れかかるが、すぐに引き寄せて唇を塞ぐ。
下と上の口を犯され、あれだけ感じまくっていたところに胸まで責められたのだ、
イってしまったとしてもおかしくないのだが、口を塞いでるので、我聞にはまだはっきりとわからない。

(ごめん國生さん、もうちょっと・・・もうちょっと我慢してくれ・・・俺はまだ・・・もう少しだから・・・)

陽菜にはもはや強烈過ぎる突き上げも、ストロークが短い分だけ、我聞には正常位のときより快感が少ない。
更なる快楽を得ようと、ピッチを少しだけ落とし、その分だけより深く、奥の奥まで突き上げる。
299前スレ499 7/9:2005/10/21(金) 23:00:01 ID:hIjQXOzA
(こえ・・・声、出したい・・・叫びたいです・・・しゃちょお・・・)

秘所と口と、両方を同時に激しく弄られて、身体中を駆け巡り暴れ回る強烈すぎる快楽の刺激に、
陽菜は破裂してしまうのではないかと思わずにいられなかった。
あられもなく声を上げ、うめき、叫ぶのは恥ずかしいとも思っていたが、それらは自然に出てしまう声。
それを無理やり押さえるとどうなるか、今、身をもって感じていた。

気持ちいいから出る声が出て行かないで頭の中に残る。残った声はそのまま頭の中でぐるぐる回る。
そこに、新しい声が入ってくる。それも、一緒に回る。
また、入ってくる。
どんどん、入ってくる。

しゃちょうのがっ、ふかくてっ、突いて・・・くちが・・・舌が・・・激しくて・・・つば、流れ込んできて
また奥まで突いて・・・そんなとこ・・・歯の、裏側、舐めちゃ、や・・・舌、吸われて・・・声、だしたい・・・
またあそこがびりびりって痺れてぇ・・・突くのっはやすぎです・・・気持ちよすぎて、こわれちゃう・・・
だめ・・・っ、舌、とけちゃう・・・しゃちょうに、たべられちゃう・・・また・・・突いて・・・ふかいぃ・・・
声、こえ、だしたい、ガマンできないっ! 頭が、ハレツしそうです・・・っ、アソコも・・・もう、だめ・・・
そんなに突かれたら、こわれちゃう・・・こえ、出させて・・・しゃちょうっ、ちょっとでいいから・・・
・・・・・・あ、もっと、ふさがないで、意地悪しないでぇ・・・舌、また吸われちゃう、溶けちゃいます・・・
だめ、もう、あそこがジンジンしすぎてっ、なにか、きちゃう、本当にっ、深すぎて、しゃちょうに、すごくてっ
こわされちゃうっ、くる、きちゃう、ズンズンされてっ、やだ!胸までさわられたら! だめ! 摘まないで!
あ、そこも! そんなに突いたら! くる! きちゃう! きちゃいますっ! しゃちょお! もう、もうもう、
くちもだめっ!むねもっ!そんなに突かれたら、また、また突いちゃ、また、またまたまたっ!しゃちょおっ!
もう、こわれる!こわれちゃう!いく!いっちゃう!いく!いくいくいくイくイク―――――――――――!!!

・・・・・・・・・
あたま・・・まっしろです・・・
や・・・しゃちょお・・・なんで、まだ・・・うごいて・・・や! だめ・・・いま、そんな、動かれたら!
待って!待ってくださいしゃちょっ、だめええ!!いく、またイっちゃう、いっちゃいますうぅ!

・・・・・・・・・
・・・うそ・・・まって、ほんとうに、まって・・・わたし、まだイってるのに、まって!しゃちょお!
わたし、まだ、あ、だめ!だめええええええええええ!


・・・・・・しゃちょぉ・・・もう、おねがい・・・また、またイっちゃう・・・あぁ、だめぇ・・・
また、イっちゃった・・・まだ、まだつづくの・・・しゃちょぉ・・・こわれちゃう・・・
あ、また・・・や・・・あたま、かすんできました・・・でも、まだうごいてる・・・
くちも、むねも・・・止まらないの・・・あ、また・・・イく・・・
もう、わからない・・・また、イっちゃう・・・
また・・・イく・・・
また・・・
・・・


あ・・・びくんとした・・・あ・・・出てる・・・しゃちょうのが・・・なかに・・・っ
あぁぁ・・・あついの、いっぱいぃ・・・
わたしも、イきます・・・いっしょに・・・
ああ・・・あたたかいです・・・
もう、まっしろ、です・・・
しゃちょ・・・お・・・






300前スレ499 8/9:2005/10/21(金) 23:01:09 ID:hIjQXOzA
「・・・ん・・・ぁ・・・しゃちょぉ・・・」
「國生さん! 大丈夫!?」

身体中がべとつくけど、裸体に柔らかい布団が気持ちいい。
シーツも乾いてるし、隣の布団かな・・・。
なかなかはっきりしない頭でぼんやりと取りとめの無いことを考えながら、
やはりなかなか焦点の合わない目で、目の前にいるはずの我聞を見る。
やっと焦点が合った目の前の我聞は、心配そうに、済まなそうに陽菜を覗き込んでいた。

「大丈夫か・・・その、すまん、國生さん・・・」

思い出してきた。
社長にすごく激しく抱かれて、声も出せなくて、イかされても抱かれつづけて、
イってイってイキまくって、頭の中が真っ白になって、焼き切れたみたいになったんだ・・・。
そんなに心配そうにしなくていいのに・・・
怖かったけど、ちょっと辛かったけど、壊れちゃうくらい、死んじゃいそうなくらい、気持ちよかったから・・・
でも・・・声は出したかったかな・・・

「しゃちょお、今日の・・・すごかったです・・・壊れちゃうかと思った・・・です・・・」
「す、すまん、まさか気絶させてしまうとは・・・ほんと、すまん・・・俺、自分のことばっかり・・・」
「いえ、その・・・壊れちゃうかと思うくらい、おかしくなるかと思うくらい・・・気持ち、よかったですから・・・
 私は・・・平気です、あんなふうにされて、嬉しかった、から・・・」
「え・・・そ、そうか、な、ならよかった・・・のか?」
「でも・・・声は、出したかったです・・・声出せなくて、本当におかしくなりそうだったから・・・
 あの、今度、料理作りますから、うちに来て下さいね・・・またそのときに、今日の、もういっかい・・・」

だんだん意識がはっきりして、落ち着いてくるにつれて羞恥心も戻ってきたか、少しずつ声が小さくなる。

「あ、ああ、呼んでくれればいつでも、喜んで!」

心配そうだった我聞がだんだんいつもの表情に戻るのをみて安心すると、再び疲労感に襲われる。

「じゃあ・・・ごめんなさい、社長・・・わたし、今日はもう・・・ちょっと、疲れて・・・」
「ん、じゃあ、ゆっくりお休み、俺は今のうちにちょっと・・・後片付けを・・・」
「・・・だめ」
「え?」
「一緒に寝たいです・・・社長に抱かれて、ぎゅってされながら、寝たいです・・・ダメ、ですか・・・?」

いつぞやの意識しての上目遣い(失敗)と違う、ナチュラルな上目遣いで、しかもこの台詞。
これでオチない男などいない。
思わずごくりとつばを呑んで、その音の大きさに自分で驚いて、

「わ、わかった!わかったから!」

一人慌てふためいて陽菜を混乱させるが、陽菜としては願いが聞き届けられたからそれ以上は何も思わない。
今度は陽菜が広げた掛け布団に我聞が潜り込み、正面からぎゅっと抱きしめる。
裸のままの肌に陽菜の肌が触れ、再び身体は昂ぶろうとするが、
早くもうっとりとした表情でまどろみはじめる陽菜を見ると、そんな邪な考えも霧散してしまった。

大切な人が、腕の中で安らいだ顔で眠りに落ちていく。
それだけのことがどんな幸せなことか・・・身に沁みて感じずにはいられなかった。
二人で支え合って助け合って歩いていこうと誓ったけど、それでも・・・
この安らかな寝顔だけは、俺が一人で守ろう―――と、そう思った。

「しゃちょお・・・」

どんな夢を見ているのか、陽菜が寝言で我聞を呼ぶ。
それに答える変わりに眠る陽菜の額へ軽くキスをすると、嬉しそうに顔を我聞の胸に押し付ける。
そんな陽菜を少しだけ強く抱きしめて、彼もまた、幸せな眠りへと落ちていった。
301前スレ499 9/9(了):2005/10/21(金) 23:03:00 ID:hIjQXOzA
翌朝。

「お兄ちゃんどうしたの、朝っぱらから洗濯機回して? 洗濯なら私がまとめてするのに」
「い、いや、ちと昨日な、あのあと、布団にお茶こぼしちゃって・・・シーツとかかさばるもの洗いたくてな・・・」
「もー、なにやってるのよ! まさか・・・調子に乗って陽菜さんに手ぇ出そうとして、
 ひっくり返されてこぼしたとか、そんなんじゃ、ないでしょうね!?」
「ち、ちがう、そんなことはないから!」
「そ、そうですよ! ただ、ちょっと緊張して、お茶をこぼしちゃっただけで!」
「へぇ・・・緊張? ま、まあ、陽菜さんがそう言うなら、そうなのかもしれないけど・・・ところで」
「な、なんだ?」「な、なんでしょう・・・」
「シーツ洗って布団干さなきゃならないくらい濡れちゃったってことは、当然、そこじゃ寝れないわよねぇ?」
「え、まあ、さすがにあれじゃあな・・・」
「・・・あ・・・」

質問の意図を理解して固まる陽菜だが、遅かった。

「じゃ、一つの布団で二人で、って、こ・と・か・し・ら?」

果歩、想定外の楽しい事態に、朝っぱらから小悪魔全開。

「ぐ・・・い、いや、その・・・」
「あ、あの! か、か、果歩さん! そ、それは、あの、その・・・!」
「陽菜さん、お兄ちゃんにヘンなことされたり、しませんでした〜?」
「い、いえ別に! ふ、普通に・・・その・・・はい・・・」
「普通? 普通って・・・」
「普通は普通ですっ! ただ社長と寝ただけで!」
「・・・お兄ちゃんと、寝た・・・」
「!!! そ、そんなやましい意味じゃないですから! 別にキスしたり胸触られたりしてませんから!」
「へぇぇ・・・これはまた、具体的な話が・・・」
「あ・・・も・・・もう・・・その・・・し、知らないですっ!」

これ以上ないくらいに真っ赤になって、どたばたと逃げていってしまった。
陽菜、完全敗北。

「果歩・・・おまえ、國生さんあまり苛めるなよ・・・」
「いやぁ・・・あんまり陽菜さんのリアクションが可愛くて、つい・・・」
「まあ、気持ちはわからんでもないが・・・」
「ほほう、お兄ちゃんもそういう気持ちになる、と」
「ぐ・・・今度はこっちか・・・」
「そりゃーもう! 陽菜さんと違って、手加減しないから、ね♪」

折角の休日の朝から、とてつもなく疲れる羽目になりそうだった。


庭には、まるでおねしょでもしたかのように湿った布団が干されている。
斗馬だけはなんとなくその理由を察していたが、ここは黙っておくことにする。
と、そこへ珠がやってきて・・・

「ねぇ斗馬、これね、お茶じゃないんだよ」
「なッ・・・! あ、姉上、一体、何をご存知で・・・」
「昨日ね、夜中になんか音がするから、兄ちゃんたちの部屋覗いてみたんだー!」
「・・・・・・み、見られたのですか・・・」
「うんー、暗くてよくわからなかったけど、プロレスしてたみたい、だからね、これ汗だよ!」
「・・・・・・・・・姉上・・・」
「ん? なーに?」
「わざわざ夜中に隠れてやるプロレス故、それを見たことは、誰にも言わないのが男の心意気かと・・・」
「そうかな、うん、わかった! 男と男の約束だね!」


誰も知らないところで気苦労の絶えない、斗馬であった。
302名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 23:03:11 ID:GfF1I3AH
ごろごろごろ。。。。。
ごつん。


転がりすぎで痛い
303前スレ499:2005/10/21(金) 23:12:39 ID:hIjQXOzA
今回投下分は以上でございます。

最初に考えてた我聞と國生さんのお話は既にひと段落って感じで、後日談ってとこでしょうか。

書いてるのは楽しいんですが、他の方からの投下が最近なくなってしまって、
自分が邪魔だったりしたらどうしようとか思ったりします・・・自意識過剰とか言われるかもですが。

まだ妄想はできそうなので書けたら書こうと思うのですが、
空気読めてないとかもう飽きたとかありましたら、止められたら考えますんで、
忌憚無きご意見などいただけると有難いかもです。
304名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 23:14:18 ID:PTGBZMi7
超GJ!GJ!GJ!

漏れも狭い部屋でころがるぜい。
305名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 23:17:54 ID:PTGBZMi7
sage忘れスマソ
個人的にはかなちんが読みたいけど難しいのでしょうか

最初のスレには確か我聞Xほっちゃんとかありましたなぁ
我聞Xかなちんは無理がありすぎですかねぇ・・・
306名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 23:19:54 ID:Ue9Vgc1S
家中転がってたら家の床ピカピカになった。

床に自分の顔が映る
307名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 23:27:30 ID:Jk5wEkVY
499さん乙です。
今回もすばらしいの一言につきます。
他の人の書き込みからも同じと思うのですが
誰も499さんの作品には否定することなく逆に
いつも次を待っていると思われるのですが。
だからこれからも今まで同様、超低能作品を
宜しくお願いします。
308名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 00:07:37 ID:GLm5kXlF
バクテンしながらGJ
309名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 00:19:43 ID:Rz+w0jhT
やべぇ、やばすぎるよ
アンタみたいな低脳がいるから一時間に一回はこのスレを覗いてしまうんだよ
この低脳神が!もう好きなだけ転がってくるぞ、止めても無駄だからな!
310名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 01:15:00 ID:cXTLQl5z
開脚前転。
今まで転がりすぎた。
これでこのスレの住人が重傷負ったら499さんは傷害罪になるのかなあ。
ころばしやめ。
311名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 08:34:08 ID:+1A4p2go
>>303
超低能
ほんと、この言葉につきる。
312名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 12:31:52 ID:kPJP88yr
ころがしや499さんの低脳ジョブのおかげで
転がりまくってます。

低脳なみんな、まだまだ続きよみたいよね?

このスレで癒されたところで仕事行って来る ノシ
313名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 13:36:44 ID:mPWb9kRN
休日出勤の仕事場。オフィスで一人で作業中。
ふっと思いついて、スレを見ていたら、椅子から転げ落ちた。
乱れまくる國生さん想像しちゃって集中できなくなってしまいますた。

>>499大先生
少なくとも俺が書かないのは、たんに仕事に妄想力吸い取られてるからでございます…
あー…國生さんにナース姿で何させようと思ったんだっけ?
あははははははは…
314名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 13:40:09 ID:oh+4kk5V
499氏は低脳過ぎ。
気にせずこれからもどんどん書いていってほしい。
とりあえずGJ!
315名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 15:14:09 ID:BixcjeGE
  _  ∩
 ( ゚∀゚)彡低脳!低脳!
 (  ⊂彡
 |  |
 し⌒J
316名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 16:24:38 ID:604GWoow
蝶低脳キタ━(。A。)━( ゚∀゚)━(。A。)━( ゚∀゚)━(。A。)━( ゚∀゚)━(。A。)━( ゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━( ゚∀゚)━!!!!
もうとにかくGJ!でつよ。

>>313
お仕事が落ち着いて貴殿の低脳力が快復するのを楽しみにしています。
317名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 17:28:48 ID:5oFEsART
>>313
あなたにはナース國生さんで我々を地平の果てまで転がす義務があることを忘れてはいけません。
お早い復帰を期待してますよ〜
318名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 18:16:08 ID:Di0YTLH0
転がりすぎて頭をぶつけて、あの世に行ってきた。
そこにはマシンに乗ったセナが居て、どうやらセナに勝たなければ生き返れないらしい。
しかし俺は499さんの力によって凄まじい速度で転がり、華麗に勝利。
無事帰還できた。ありがとう499さん。
319名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 20:27:54 ID:lhuRBs+T
あ、低脳過ぎて幽体離脱しちゃってましたよ。
本編といい、オチといい、どこを取っても一級品ですよ。
320名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 02:38:46 ID:ae+oJ4ee
>318
美神かよw
321名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 20:14:57 ID:Gm7ZObx+
色々とすげぇ事になってるな・・・
椅子から転げ落ちた人、頭をぶつけてあの世に行って帰ってきた人、幽体離脱した人etc・・・
499氏、あなたはいったい何を企んで・・・
ハッ!! もしや、とんでもない良作エロパロを投下し、見ている人全てをあの世に送ってしまおうという魂胆か?
・・・いや、そんな手には乗らないぞ・・・
322名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 21:50:57 ID:1MIljLhA
499氏、傷害および殺人、殺人未遂の疑いで逮捕する!!
君は多くの住民を萌え転がせ、萌え殺したのだ!!

有罪!!
323名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 22:28:17 ID:AhGHqapN
判決
499氏、あなたはこれからもSS下記を続けることを命ずる!
これは命令では無い!
我々皆からのお願いです。
というわけでGJ!
324名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 04:01:34 ID:8+ha7TUl
Sir!
擬似男根での練習をいかして
我聞にフェラをする國生さんをリクします
Sir!
325名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 09:59:33 ID:jgKZ+zDO
>324
おまいいいこと言うなぁ。危うく想像して萌え転がるとこだったぜ
326名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 10:18:12 ID:nk+SgSxb
擬似男根で自習する國生さん想像して、目がさめちまったぜ
327名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 23:32:46 ID:+dU6wvk9
投下じゃないので名無しですが449です
いつもレスありがとうございます、やっぱ嬉しいです
(誉められすぎてびくびくしてるチキンハートでもありますが)

>>313
続き期待してますよー!
ナース國生さん気になって仕方ないっす・・・

>>324
ええと、丁度そんな感じの書いてます、折角優さんに仕込んでもらったので
ただ、雰囲気がなかなか出せなくて苦戦しとります、期待せずにお待ちくだされー

多分今週中には投下できるかと思います、やや爛れ気味かも・・・
328327:2005/10/24(月) 23:34:05 ID:+dU6wvk9
499でした、自分で間違ってどうする、すみませぬ(汗
329名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 00:19:40 ID:C9nLlr0Y
期待してますよ〜!!!!!!
330名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 03:15:39 ID:juVd1a5t
思う存分転がり回る為に、今から部屋を片づけておかなければな……。
331名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 07:31:27 ID:o+Z+5LbZ
うぉ〜。
今週も超低能作品が見られるのか〜。
期待してるぞ〜。
332名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 09:26:57 ID:WPfqITPr
なにこの神スレ
333名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 11:35:53 ID:KIXGSubt
スレ開闢以来、SSが絶えた事がないこの神スレっプリすごすぎるな。

…気をつけないとな。こないだは床にカッター置いてあったし…
334名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 14:05:45 ID:4nCypl9W
死因・神スレによって転がった末のカッター自爆死。


本望かもしれんなw
335名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 14:47:45 ID:KIXGSubt
死因:國生さん顔面騎乗による窒息死

なら思い残すことは何もない。
336名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 15:37:42 ID:2VkNjs1O
死因:優さんの顔面パイズリによる窒息と幸福死

是非とも。
337名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 16:34:59 ID:TxoOQS46
死因 珠ちゃんの台風による低脳挫傷
7年後の珠ちゃんが見たい
338名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 21:47:00 ID:z0zJbmPu
死因 かなちん旋風に巻き込まれ部屋の壁に叩きつけられ内臓破裂・死亡。

てっとりばやくいえば、誰 で も い い ん だ け ど な W
339名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 22:30:08 ID:Uf72YwwR
>>499さん
クオリティが高く途中何度も感嘆の声をあげてしまいました。
久しぶりによい二次創作作品に出会え夢中になって読むことができました。
個人的な素人意見かもしれませんが、449さんのキャラの動かし方・魅せ方、話の流れの作り方はすばらしいと思いました。
二人の真剣で純粋な言葉や行動に、私も幸せな気持ちになりました。
とても楽しませて頂きました。ありがとうございました!
次回作も楽しみにしています!
340339:2005/10/25(火) 22:45:54 ID:Uf72YwwR
すみません、449は誤字です!
499さん、失礼しました…!
341名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 00:17:37 ID:iMBe42Ag
499師の時代と化した今だからこそ!敢えて言おう!
508さん、松雪さん、その他諸々職人様方、カモォーーン!!
342名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 00:29:04 ID:jcMMjVRR
姫とかなちん分が足りなくてマジやばい
343名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 03:00:12 ID:P5sZ/2Wo
つじー!!

・・・はぁ
344名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 18:05:00 ID:I9DPI8L9
499さんに触発されて初めてSS書いてるんだけど全然まとまらなくて無理っぽい…
499さんはすげぇよ神だな
345名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 22:48:52 ID:q7ekB+zu
>>337
俺も、7年後の珠ちゃんが見たい・・・・・・。
きっと、スポーツやってるから良いスタイルになるんだろうなぁ・・・・。
346名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 23:13:28 ID:6IATBSfj
>345
某接待カレーチルドレンみたいに周囲の大人をなやますのですよ。

バンジーは安直なので誰かいないかなー。卓球部とかいかがか
國生FCの人間が不覚にも珠ちゃんの数年後(を幻視)にトキメいてしまって転がり回るとか
347名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 23:28:58 ID:Z06QJpeE
七年後か…
我聞は正式に社長就任。親父はバックアップに専念。
國生さんは今だ社長秘書。何故か左手の薬指には指輪が。
果歩は大学へ。最近番次と付き合い始めた。
斗馬は学校に通いながらデイトレで財産を築いている。
珠は親父と我聞から仙術の修行を受けている。まだ理は得ていない。

こんなところか?
348名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 23:37:51 ID:q7ekB+zu
>>346
佐々木あたりがそうなりそうだな。

>>347
それ、(・∀・)bイイ!
きっと、次回作では数年後の珠(中学ないし高校くらい)を主人公にした新シリーズが!
珠は、よく寝て・よく食って・よく動くから、もしかすると優さんを超えるナイスバディーになりそう。
でもって、密かに果歩が珠の胸を羨ましがったり。

色々と妄想が膨らみますな。
349名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 23:50:53 ID:GupKXw6Z
便乗数年後予想
我也と國生パパが社長と秘書として復帰してしまいお払い箱の我聞と國生さん。
二人っきりで新たにこわしやを始めよう! ってことでいい感じの間柄になりそうだったが、
耳ざとく聞きつけた桃子が「ハルナー! 抜け駆けはさせないわよ!」と、押しかけ開発部長に。
そして我聞を巡る長い闘いの日々が幕をあけると・・・。
350名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 00:07:15 ID:zh/wGTuZ
すると、我也と國生パパと優さんの旧こわしやと、我聞國生桃子の新こわしやが商売敵になるわけですな。
351名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 03:11:44 ID:YRrfuVZH
>348
キャラ萌えスレで書いたかもしれんけど、珠は将来超お淑やかっ娘になります。
活発だった頃の武勇伝を話すと顔真っ赤にしてうつむいちゃうような。
”お義姉さん”みたいなデキる女を目指すのですよ!
352名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 06:56:52 ID:nCe0PU9W
皆が次回作予想している
これは本編がもう終っちゃいそうってことでFA?
353名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 10:11:30 ID:Ke0qIvEb
>>352
次回作予想ではない!
ただの妄想だ。
これは各神&職人&その卵たちに妄想力を充填しているのだよ!

多分ね。

354名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 14:51:18 ID:QS/SV5IK
499氏
まだかな〜
355名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 18:46:27 ID:2H208s2H
>>351
貴様、なんてド低脳な事言うんだ!
頬の筋肉が緩みっぱなしになっちまったじゃないか。


ここはエロパロだし、珠ちゃんの初体験の話なんかを見てみたい希ガス。
356名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 19:58:13 ID:LUDZdc2S
工具楽珠 はじめての撃・爆砕
357前スレ499:2005/10/27(木) 20:01:33 ID:s0swP7TV
工具楽家にて、我聞と國生さんの営みを興味本位で覗きに行った果歩を捕まえて3人で。
数年後、そういうことに興味を持ち始めた珠も捕まえて4人で。
358名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 20:02:10 ID:s0swP7TV
ぐぁ名前が、すみません投下じゃないっす(汗
359名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 20:18:13 ID:0mC5+/dk
え?499氏本人じゃないの?
360357:2005/10/27(木) 20:27:27 ID:s0swP7TV
本人なんですが、基本的には投下のときだけその名前使うようにしてたもので・・・

あと、>>327に今週中に投下って書きましたが、ちと今全面的に書き直しすることになったので、
もう少し先になるかもです、待って下さっている方、申し訳ありませぬ
361名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 22:10:56 ID:2H208s2H
ふと、珠×斗馬でネタを思いついた。

10年後の工具楽家。
珠も斗馬も、色恋沙汰に敏感になるお年頃。
そんなある日、色々あって2人きりで留守番する事になる。
お風呂上り、いつも通りの珠に対して、少しソワソワしてる斗馬。
それもそのはず。いくら姉弟だとは言え、
姉に下着姿で家の中を歩き回られたのでは平静を保てるわけが無い。
追い討ちを掛けるように、我也がロシア土産に買ってきたウォッカを飲んでしまい、
ベロベロになりながら斗馬に絡む珠。
「姉上、酔いすぎです。」
「ふぇ?斗馬も飲むんらよ。」
執拗に迫る珠に対して、辛うじて耐える斗馬。
そのうち、珠はとろんとした眼でとんでもない事を言い出す。
「・・・・斗馬のこと、たべちゃうろ・・・・・・ヒック。」
斗馬、史上最大の貞操の危機!
果たして、彼は貞操を守りきることが出来るのであろうか!
362名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 22:30:21 ID:8dirStBi
局部に餡子を盛ってアリンコぷれいに目覚め・・・
363名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 22:54:28 ID:0mC5+/dk
はやく499氏のSSよみたいっす〜

頑張ってください
364名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 00:32:31 ID:OvD7PZNe
>>361
10年後は遅すぎないか?
5年後くらいがちょうどいいかと。


ちと聞きたいんだが、このスレ的にオリキャラってどこまでOK?
ちょっと前に、奥津の孫が工具楽屋にきて・・・というネタがあったが、あれを元に書いていいものか迷ってる。

365名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 00:34:43 ID:t6qPzLcW
>おりきゃら
エロに絡まないのなら別にかまわんと思う。
366名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 21:53:32 ID:xFslzrhr
>>361>>364
今、果歩13~14 珠10~11 斗馬7~8だっけ?
4年後以前だと斗馬が若すぎるんで、5~7年後が妥当か。

>>オリキャラ
>>365に同意。
既存キャラが主役なら、ある程度は大丈夫だと思う。
367名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 21:54:53 ID:xFslzrhr
あ!いやなんでもない!
18歳だよ!そうだよ18歳だよー!
あははは!
368名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 22:26:26 ID:5qF9Jz0M
>>366-367
なんか自己完結してるがとりあえずオチツケ
369361:2005/10/28(金) 23:09:15 ID:uQrRqP3p
>>366
そう言われてみると、確かに10年後は遅いかな?とも思う。
でも、酔っ払った珠に誘惑される斗馬を合法的にやったら
どうかなと思ったもんでして。

それに、工具楽家には、「お酒は二十歳になってから。」
ってイメージがあったので。
370名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 01:56:13 ID:OFWsvWps
>>368
いやさ、18歳未満の子が云々と、堂々と言ってたらちょっとマズいかな、と。

>>369
調理酒を水かジュースかなんかと勘違いしてガブ飲み。
371名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 09:02:55 ID:w040+dHg
499さんマダー
372名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 09:14:28 ID:Hol4xEaC
我々にSSを請求する権利はありません。
投下されるまで黙って転がっておきなさい。
373名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 14:07:45 ID:CzfYszAh
休日出勤中。業務多忙でSSも書けやしないっス。

うっかり昇進?したんで、あまりの忙しさから同僚に
「○○さんには秘書が必要だね」
と言われ、

 秘書→國生さん→色んな事をしてもらう→色んな事…

という現実と虚構が混在した妄想をしてハァハァ。
ただでさえ、ショートカットの小柄で貧乳な娘を見ると、
國生さんを連想する病に侵されているのに。

さて、仕事に戻るとするか。

374名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 14:54:17 ID:w040+dHg
499氏仕事頑張ってね
375名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 21:36:58 ID:vItZ3TET
なんか、ネタバレでは、さ来週号ぐらいでクライマックスを
むかえそうな気配だな。
376名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 00:19:01 ID:HuSFXqzS
だが、俺達が作品を愛する心がある限り、
エロパロスレは終わらんぞ!
377前スレ499:2005/10/30(日) 00:43:45 ID:ysgDF1Ui
>>374
>>373は自分じゃないっすね、ナース國生さんの続きが待ち望まれている508氏ではないかと予想。

んで、ちっと書き上げるのに時間かかりそうな雰囲気になってきたもので、
書けてる分だけ先に投下しちゃいます。
半端なんすけどご勘弁くださいまし・・・

ちなみに今回はえっちぃだけの話な感じに。
378前スレ499 1/6:2005/10/30(日) 00:44:38 ID:ysgDF1Ui
ここは工具楽屋本社、時刻は午後8時をまわったくらい。

本業さえ入らなければ、普段なら既に仕事は終わり灯りも落ちている時刻だったが、
國生陽菜はひとりPCに向かって作業をしている。
しかし、急いで片付けねばならない仕事の為に残業しているのかというと、そんな緊迫した感じではない。
むしろ、他にやることも無いからとった感じで、ぼんやりキーを叩いてるような雰囲気だった。
実際そのとおりで、彼女は人を待っているのである。

(社長・・・遅いな・・・)

解体の仕事先でなにやらトラブルがあったようで(今回は我聞のせいではないらしい)、帰社が遅れていた。
その連絡をうけた陽菜にだけ聞こえるように、我聞は小声で「ゴメン」と言っていた。
今日は、陽菜の部屋で我聞に料理を振舞う約束をしていて、できれば早く帰って準備に取り掛かりたかったのだが、
その相手がいつ戻るか分からないのでは仕方ない。
他の社員たちには残業があることにして先に帰ってもらったが、
もともと手際の良い陽菜のこと、残業してまで片付けるような仕事は大して残っていない。

「はぁ・・・」

本日何度目かもわからないため息をついて、背もたれに身体を預ける。
何もやることが無く、かといって帰ることも出来ない、そんな退屈さにうんざりしていた。

(社長のせいじゃないとはいえ・・・タイミング悪いなぁ・・・・折角しっかり準備したのに・・・
 でも、社長、お腹空かせてるだろうな・・・今日の為に練習したメニューだけど、
 もっと時間のかからないモノに変えちゃおうかな・・・)

机に頬杖をついて、そんなふうにぼんやりとこれからのことを考え出す。

(でも折角練習したんだし・・・社長の好物だしな・・・前に社長が作ってくれたのよりはまだ美味しくないけど、
 食べてもらいたいな・・・)

天井近くの何も無い空間に目を向けて、ちょっと頬を赤らめてぼんやりと妄想に浸る。

(社長、おいしいって言ってくれるかな・・・そしたら・・・そしたら・・・)

幸せそうに顔を緩めながら、だんだん目が虚ろになり、ふらふらと身体が揺れ始める。


しばらくして、時刻は午後8時30分過ぎ。

「ただいま戻りましたっ! すまん遅くなった! いや参った、向こうで重機が故障しちゃって・・・って、あら」

待ちに待ったはずの我聞に何も反応せず、
陽菜は待ちくたびれたように頬杖をついてぼんやり天井を見上げているかと思いきや・・・

「・・・すぅ・・・ すぅ・・・」

妄想に浸りながら、待ちくたびれて眠ってしまっていた。

「む・・・悪いことしちゃったな・・・支度できるまでもう少し寝かせておいてあげるか・・・」

小声でひとりごちると、幸せそうな寝顔の陽菜に微笑みかけて、我聞はロッカーへと向かった。
379前スレ499 2/6:2005/10/30(日) 00:45:52 ID:ysgDF1Ui
陽菜は夢を見ていた。
我聞に手作りの食事を食べてもらって、誉めてもらえた。
ご褒美にキスをしてもらって幸せな気分。

「ん・・・しゃちょ・・・うれしい・・・」

夢の中の台詞は、陽菜の口から実際の声となって漏れる。
陽菜はそんなことなど微塵も知らす、夢の中で我聞といちゃついて、抱き合う
倒れこむと何故かそこはベッドの上で、二人とも裸になっていて、我聞に身体中を愛撫されて―――

「ふぁ・・・ぁ・・・しゃ、ちょお・・・」

そこへ、丁度着替えを終えた我聞がロッカーから出てきて

「お、國生さん起きたか、すまなかったね、待たせちゃって・・・って」

近寄ってみると、相変わらず夢の世界の住人であることはわかった。
だが、それよりも・・・

「こく、しょうさん?」

先ほどの安らかな寝顔から一転して、いやに顔が赤く火照り、息も荒い。
一見して熱でも出したかのような雰囲気だが、その悩ましい表情に我聞は見覚えがある。
荒い息と一緒に漏れる切なげな声にも、聞き覚えがある。

「はぁ・・・しゃ・・・ちょぉ・・・」

また、寝言で我聞のことを呼ぶ。
陽菜が夢の中でどんなことをして(あるいはされて)いて、その相手が誰か・・・我聞にも、すぐにわかる。
我聞は、そんな陽菜の寝顔を覗き込んだまま目が離せず、ごくりと唾を飲み込む。
スーツを着込み、会社の事務所で自分の席に座る陽菜は、本来は高校生離れした、知的で冷静な少女だった。
その陽菜が、その格好で、しかも会社で、顔を赤らめて息を荒げている。
そこに何か背徳的な興奮を覚えずにいられない。

我聞の目の前で陽菜は何度か彼のことを呼び、その度に息は荒くなり、身体は小刻みに震えだす。
そして、小さくびくんっ、と背を反らすように震えると、ため息をつくように大きく息を吐き、
うっすらと目を開けて、
我聞と目が合った。

「・・・・・・」
「・・・・・・お、オハヨウ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・!!! わ、わ、しゃ、しゃ、しゃちょっ!? しゃ、い、いつから、そ、わ、わわわっ!」
「お、おちついて國生さん!」

あまりに動揺して、椅子から転げ落ちそうになった陽菜を、我聞は慌てて受け止める。

「あ、あ、あの・・・い、いつから、そ、その、そばに・・・」

なんだか可哀想なくらいに真っ赤になってしまっている。

「ええと、しばらく前から・・・」
「え・・・じゃ、じゃあ・・・ずっと、私の、顔・・・」
「う、うん・・・寝言も・・・」
「ねごっ! え、あ、そ・・・な、私、な、なんて・・・?」
「・・・俺のこと呼んでた、あとはまあ、その・・・寝言というか、言葉じゃないけど・・・まあ、そういうの・・・」
「・・・・・・・・・」

陽菜、もう言葉がでない。
380前スレ499 3/6:2005/10/30(日) 00:46:51 ID:ysgDF1Ui
(ば・・・ばれてる?・・・会社で、あんな夢みちゃったこと・・・それに・・・寝言って・・・
 と、とにかくこれ以上追求される前に・・・って・・・)

真っ赤になったまま、完全に固まってしまっていた陽菜だったが、椅子から落ちるところを受け止められて、
そのままずっと抱かれっぱなしなことに今更気付く。

「あ、しゃ、社長! わ、わたしっ、もう大丈夫ですから、立てますから! ・・・社長?」

我聞の腕から抜け出そうとするが、がっちりと抱かれていて離れることができない。

「國生さんさ、夢で、満足できた?」
「・・・! な、何をおっしゃるんですか! 意味わからないです!
そ、そんなことより、帰りましょう! そう、ごはん、作らなきゃ!」

そうは言いながらも、改めて問われてしまうと、認めざるを得ない。
空想で身体を火照らせてはいたが、肝心のそこには指すら触れていないのだから、
その感覚は今でも身体の芯で燻り続けている。

「俺さ・・・國生さんがここで・・・会社で、スーツを着たままでそんな表情して、あんな声だしてるの聞いて・・・
 ちょっと、我慢、できそうにない・・・」
「え・・・・・・ちょ、ちょっと待ってください! ここ、会社ですよ!? ダメですよ、しゃちょ・・・んむ!」

必死で拒絶する陽菜の唇を、強引に奪う。
スーツの上から胸を揉みしだき、スーツの上から秘所をまさぐる。
我聞のかつて無い強引な愛撫に始めは歯を食いしばって抵抗するも、強引な愛撫の前に程なく陥落してしまう。
口が開いてしまうと、あとはいつものように我聞の舌に侵入され、ディープキスで心が蕩けてしまう。

「ふんん・・・んぅ・・・ふむ・・・むぅ・・・んぅ! うふぅっ・・・ふ・・・ううう・・・」

身体は小さく震え、甘いうめき声を上げて、身体を我聞に預けて脱力する。
我聞の手が陽菜のベルトにかかり、スーツを緩め、下着の中に手を入れても、抵抗はしなかった。

「ほら、國生さん・・・もう、君のあそこ・・・こんなだよ」

陽菜の唇を存分に吸い尽くして解放すると、秘所を弄った指と、そこに絡みつく陽菜の蜜を見せる。

「や・・・ぁ、そんな、見せないで・・・んく・・・」

そう言いつつも、その指を陽菜の口に入れると、反射的に陽菜はそれを舐めしゃぶる。

「ね、國生さん・・・やっぱり、ここでするの、嫌?」
「・・・だって・・・ここ、会社です・・・そんなことしたら・・・その・・・その・・・」
「俺、会社で、スーツを着た國生さんが、もっとえっちに乱れるところ、見てみたい・・・乱れさせたい・・・」

どきんとする。
ここはそんなことをしていい場所じゃないし、そんなことをする格好ではない。
けど・・・その背徳的な感覚は、陽菜の心も揺さぶる。
会社で・・・社長に・・・強引に・・・
そう考えるだけで余計に火照る身体と、心を絡め取る淫らな誘惑に必死で抗って

「そ、そんな・・・・・・それじゃあ、本当にセクハラ社長じゃないですか!」
「う・・・きょ、今日だけならそれでもいい! 会社でえっちな夢を見る秘書さんとならお似合いだし!」
「開き直られても・・・って、私まで一緒にしないでくださいっ!」
「でも、事実でしょ? ほら、社長の言うことは聞かなきゃ、ね・・・」
「そんなぁ・・・・・・・・・・・・きょ、今日だけ・・・今日だけですからね・・・絶対ですよ・・・」

答える代わりに、我聞はにーっと笑う。
押し切られてしまったのか、誘惑に負けてしまったのか・・・陽菜は自分でもわからなかった。
381前スレ499 4/6:2005/10/30(日) 00:47:51 ID:ysgDF1Ui
陽菜を立たせると、ベルトの外されているスーツの下は、するりと落ちてしまう。

「きゃ!」

恥ずかしくて急いで引き上げようとするが、正面から我聞に密着されて屈ませてもらえない。

「社長、ズ、ズボンが・・・」
「だめ・・・これからするんだし、どうせ脱いでもらうことになるんだから」
「で、でも・・・あ・・・」

そう言っている間に、今度はスーツの上のボタンを外されてしまう。
前をはだけさせただけで脱がそうとはせず、そのままネクタイを緩め、ワイシャツのボタンも外していく。

「や・・・やっぱり恥ずかしいです・・・会社でなんて・・・」

我聞と二人きりとはいえ、事務所で下着を晒していることが恥ずかしくて堪らず、我聞に背を向けてしまう。

「そうやって恥ずかしがる國生さん・・・すごく、かわいいよ」
「え・・・か、からかわないでください・・・ひゃ!」

そんな陽菜を後ろから抱きすくめ、耳に息を吹きかけてみる。
びくん、と震えはするが、抵抗はしない。
今度は首筋にキスをする。

「んふっ・・・」

切なげな吐息と共に、びくびくと身体を震わせる。 が、やはり抵抗はしない。
そのまま、首筋からうなじや耳の後ろ、髪にまで転々とキスを繰り返し、
左手を胸に、右手を秘所へとあてがうと、下着の上から揉みしだき、擦り上げる。

「ふ・・・あ・・・あは・・・っ・・・」

夢の中から燻り続けていた身体は簡単に再燃し、
ゾクゾクとする快感に襲われて、もともと湿っていた下着を更に濡らす。

「國生さん・・・」

キスの雨を降り止ませると、腕の中の彼女の名を呼び、振り返る陽菜の唇を己の唇で塞ぐ。

「ん・・・」

今度は抵抗もなく、二人は互いに求め合うように舌を絡ませて、貪欲に吸いあう。
左手はブラを除けて直に胸をまさぐり、右手は下着の下へ滑り込ませて秘所を指で割り開く。
我聞の愛撫で身体を焦がす快楽の炎はますます燃え盛り、切なげに息を乱し、悩ましげに身体をくねらせる。

「んん・・・んっ・・・んふっ・・・ん・・・んむっ・・・ん! んむ! んむぅぅ・・・っ!」

唇を塞がれたままでうめき声を上げるしかできない陽菜だが、その調子が徐々に切羽詰ったものになってくる。
それを察知して、秘所の浅いところを弄っていた指をいきなり奥に突き入れると、ぐりぐりと掻き回す。

「んん! んーっ!! んんんん! ん! んむ! んむ――――――っ!!!」

びくびくと身体を震わせて我聞の腕の中でもがいたあと、全身を仰け反らせてぴん!と身体を強張らせ、
そして脱力して、ぐったりとした身体を我聞に預けた。
唇を解放し、指を引き抜き、胸の辺りを両手でぎゅ、と抱きしめて陽菜を支える。
382前スレ499 5/6:2005/10/30(日) 00:48:35 ID:ysgDF1Ui
「っぷあっ、うぁ・・・はぁっ、はあっ・・・ふぁ・・・あ・・・」

我聞の腕の中で、陽菜は絶頂の余韻に浸っていた。
まだ身体はびくびくと震え、呼吸も整わない。

(わたし・・・イっちゃった・・・会社で・・・イかされちゃった・・・)

恥ずかしくて堪らないが、同時にこの状況にどうしようもなく興奮している自分を否定できない。
半裸にされて事務所で愛撫されて絶頂まで押し上げられても、それをさせた当人の腕の中は心地よくてたまらない。

「國生さん、イっちゃったね、会社で・・・普段より、興奮した?」

耳元で、その当人が囁く。
あなたの・・・社長のせいです・・・、と言って甘えたくもあった、が・・・

「し、知りません・・・っ」

その事実を受け入れてしまうのが恥ずかしくて、素直に認められない。

「・・・國生さん、正直に言わないとダメだよ・・・ほら、ここだって普段よりもすごく濡れてる・・・」
「や!・・・そんなこと・・・ないですっ!」

そこを弄っていた指を陽菜の頬に当ててじっとり絡んだ蜜を擦り付けるが、
顔を背けるようにして目をぎゅっと閉じて、頑なに認めようとしない。
だが、“今日だけはセクハラ社長を受け入れた”我聞がそれを許すはずもなく、
身体を固くする陽菜の正面に回ると、彼女の足元に跪き・・・

「ひ! や、やだっ! しゃちょっ、ふぁあ!」

びっしょりと湿って中身が透けてしまっているショーツを下ろすと、今度は下の唇へディープなキスをする。
ぢゅるる、とわざとらしく音を立てて溢れる蜜を吸い、その源泉に舌をねじ込み、更に蜜を掻き出す。

「やだっ! そんな音だしてすわないでぇっ! だめ、やです、やぁ! ・・・っうぁあ!? ら、らめ! や!
 歯がっ、くちびるっ! あた、あたって、ひぎ! あ、やあ! うぁ! っひ、うああ!」

陽菜の更に奥へ舌を突き入れようとして、我聞は顔を陽菜の恥丘にぐりぐりと押し付ける。
その勢いで、我聞の歯や唇が、陽菜のクリトリスに触れ、擦り、押し付けられてしまう。
ただでさえイって間もない身体を芯から弄られて、ガクガクとした痙攣が止まらないのに、
敏感すぎるそこを刺激されると、更にびくびくと身体が震えて、自力で立っていられなくなる。
しゃがんでいる我聞に支えてもらうことも出来ず、背後にある自分の机に手を置いて、なんとか身体を支える。
だが、身体が安定してしまったせいで、緊張感で抑えられていた快感は堰を切ったように溢れ出し・・・

「っひ! や、らめ、らめええ! しゃちょ・・・あ・・・っ! もう・・・もう、もう! だめ・・・!
・・・っく・・・イっちゃう・・・わたし・・・しゃちょ・・・もう・・・イく! イっちゃ、っあああ!」

再び身体を弓のように逸らせて強張らせて、弛緩すると同時に膝から崩れ落ちそうになるのを、
立ち上がった我聞が支える。
まだ震える身体で、陽菜は子供のように我聞にしがみつく。
そんな陽菜の顎に触れて上を向かせると、唇で唇に触れる。

「ん・・・・・・! んんん―――――――!?」

絶頂を迎えたばかりで霞む頭でも、我聞が何をしようとしているかはわかる。
キスされるのは、嬉しい。
だから何も迷わずに唇を開くと、
我聞の舌と一緒に、とろり、と液体が流し込まれる。
生温かくて、しょっぱくて、少しだけすっぱい、そんな味の液体。

(うそ・・・社長・・・これって・・・わたしの・・・・・・)
383前スレ499 6/6(続きは後日・・・):2005/10/30(日) 00:49:40 ID:ysgDF1Ui
我聞がさっきまで口をつけていたところ。
卑猥な音を立てて啜り、陽菜を苛んだもの。

(これ・・・わたしの・・・っ・・・や・・・なんてこと・・・社長、や・・・そんな・・・)

頭がかぁっと熱くなる。
自分のそこから溢れ出た蜜を、自分の口に含まされている。
しかも、こんなに沢山。
どうしようもなく卑猥な行為に、陽菜の意識は混濁する。

そんなさなかにも我聞の舌は陽菜の口腔を余すところなく這いまわり、陽菜の蜜を口中に塗りたくる。
陽菜の蜜とつば、そして自分のつばを執拗に混ぜ捏ねて、更に陽菜の顔を上向けにしてそれを喉へと流し込む。

「ん・・・んく・・・んくっ・・・んぐ・・・んん・・・・・・・・・ぷぁ・・・・・・っ」

(わたし・・・のんでる・・・じぶんの・・・えっちなおしる・・・やぁ・・・ぜんぶ・・・のんじゃう・・・)

陽菜が全て呑み下したところで、やっとその唇を解放する。

「どんな味だった?」
「・・・しゃ・・・ちょ・・・いま・・・の・・・・・・わたし・・・の・・・っ」
「わかるよね? えっちな國生さんのえっちな所からいっぱい出てきた、えっちなお汁。
 ・・・えっちな味が、したでしょ?」

(ああ、やっぱりそうなんだ・・・会社なのに・・・恥ずかしいのに・・・)

会社でこんなことをしてしまって、それがいけないことだと、おかしいことだと分かっていた筈なのに、
そんな異常な行為で自分の身体も心も、どうしようもなく昂ぶってしまっている。
もう、いけないとか、おかしいとか、わからなくなってくる。

「はい・・・わたしの、おしる・・・えっちなあじが・・・しました・・・」
「今もね、國生さん、すごくえっちな顔してるよ・・・やっぱり、会社で服着たままでして、興奮したんだね。
 これでもう、えっちな秘書だって決定かな」

本当は、二人のときは社長と秘書の関係は無いことにしたかった。
國生陽菜と工具楽我聞という二人の男女として、向き合って、抱き合いたかった。
でも、今日はもう・・・

(もう・・・いいや・・・えっちな社長と・・・えっちな秘書で、いいや・・・今日だけ・・・だから・・・
 えっちな秘書で、いいから・・・もっと、苛めてもらおう・・・溺れちゃおう・・・)

「はい・・・わたしは・・・会社で社長に苛められて・・・感じちゃう・・・
 自分のえっちなお汁呑まされて・・・もっと感じちゃう・・・えっちな・・・社長のえっちな秘書です・・・」

声に出してしまうと、最後のタガが外れた気がした。
我聞にもっと弄って欲しくて、感じさせて欲しくて、そして我聞を感じたくて、強く身体を摺り寄せる。
その台詞と、蕩けそうな表情と、自分にぎゅっと抱きつく感触が、我聞の昂ぶりを強烈に刺激する。

(國生さん、こんなにえっちになるんだ・・・もう、我慢できそうにない・・・)

我聞のそれは服に包まれたまま、いよいよそそり立ち窮屈そうに自己主張する。
それは密着している陽菜にも感じられて、

(あ・・・社長の・・・・・・そうだ・・・わたし、社長のえっちな秘書だから・・・)

身体を我聞に密着させたままずるずると下がり、ぺたりと座り込むと、
丁度陽菜の顔の正面に我聞のそれがあった。

(ご奉仕・・・しなきゃ・・・)
384名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 00:51:56 ID:8M9TdkYM
初のリアルタイムキター!!

ベッドの上で三点倒立しながらGJします。
385前スレ499:2005/10/30(日) 00:53:24 ID:ysgDF1Ui
今回投下分は以上っす、ほんと半端ですね・・・

ちょっと雰囲気というかシチュエーションに酔わせて爛れた感じに流される二人を書きたかったんですが、
まあ・・・続きを期待していただけると幸いです(汗
386名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 01:26:12 ID:W0tKjcCh
あまりにすごいんでナイアガラの滝から見事にfallingしてきた漏れが来ましたよ。
387名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 01:54:17 ID:5wQKHq3J
あぁーもうエロ社長め低脳!
とりあえず大気圏へ短機突入してきますよ?
388名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 02:23:44 ID:5IWtMMjM
ころがしや499さんの神作品に悶え転がされました。
エロ社長サイコー!
エッチな濡れ濡れ秘書・陽菜さんにハァハァです。
嗅いでいないはずの汁のニオイが鼻から脳に…オゥ、ノゥ。

あ、373はヲレなので、ジーニアスな508先生ではないですよ。

唐突ながらネタを1つ。
Wピーチがセブンイレブンの店頭から消え、寂しさを感じていた
ところに、キリンビバレッジから「小岩井純水果汁 白桃」が
発売されたのを発見。

純水・果汁・白桃…さぁ、働け!ヲレの妄想力っ!
389名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 02:56:14 ID:U4TekNNK
んむ、珍しく?雰囲気に流されちゃったバカポーノリのお二人。かわゆいですのう・・

我聞さんなら、むしろ抱っこして猛然とお持ち帰りコースかなーといっしゅん妄想したので
心地よく裏切られた感じでおじゃりまする
390名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 08:27:22 ID:rIBb9g7F
499さん乙です。
続きは超期待ですので
宜しくです。
391名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 10:00:19 ID:vQTDhY7O
もういいよ
392名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 11:06:42 ID:UaeeVt/f
陽菜っていう耕運機がTVcmでやってた
393名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 11:44:51 ID:HuSFXqzS
もうね、499さんのせいで死にかけた。
低脳怖い・・・。
394名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 14:08:37 ID:UaeeVt/f
陽菜っていう耕運機がTVcmでやってた
395名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 15:46:06 ID:zRnrJmIn
499氏の帝脳っぷりには驚かされるばかりです。
もうゴロゴロしすぎて畳カスまみれw
396名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 16:44:00 ID:ceAYgNGc
>>391
喪前が見たくないなら見なきゃいいだろう!?
俺たちは499さんがいるからこそこのスレに来てるんだぞ!!
貴様、499さんを上回る小説を書けると言うのか。
397名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 16:46:41 ID:uVlGpllI
>>396
まあ、そう突っかかるな。何もできないんだし、華麗にスルー汁。
398名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 20:00:48 ID:+hqcrz02
まだかな、まだかな〜
399名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 20:48:33 ID:LsjZGPAS
何だか色々言いたいことはあるが、みんな分かってるだろう?
よしじゃあ、何も言わずに職人さんを待とう。
400名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 22:36:54 ID:TkMZnAla
>>392=394が必死な件。














必死になるのよくわかるぞ(つДT
401名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 23:44:22 ID:Q+fRBuPy
オイ
402名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 00:49:52 ID:LUnHe6Ek
>400
いつの話題だろうな…。
酷使されても健気に働く陽菜を想って皆で涙した物だ。
403名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 01:27:31 ID:/WwiRiBf
そんな話があったとは
ここの住人になったの結構最近だから何のことか意味不明だった・・・
404名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 03:26:33 ID:j6WAKPUj
よわむしが泣く〜 泣き虫が吼える〜 働け働け 馬車馬のように ピシピsピシ

果「大きくなったらー!せくしー・だいなまいっ☆」
陽「ぺったんこ廃業ですー」       あれ?違うゲームの歌なのだが・・違和感アマリナス

405508:2005/10/31(月) 11:24:58 ID:66BROnrJ
あふぉの508は昇進なんてしないまま仕事。むしろ上司の秘書状態ですよっと。
ショートカットの小柄で貧乳な娘を見ると國生さんを連想する症候群にはなってますが。
406508 ◆JHD/FnPLYo :2005/10/31(月) 11:28:02 ID:66BROnrJ
【純水・果汁・白桃】
それはまだ夏の暑い日。外から帰った果歩は
汗を流すためにシャワーを使っていた。家族はみんな外出中。

しゃわーーーーーー
「冷たっ…ふー…生き返るわこりゃ…」
日中最も気温の上がるこの時間。外から帰って火照った身体を冷やすため、お湯ではなく【水】のシャワー。

冷たい水を浴びて胸の先が尖ってきているのが気になる。
人間の体って不思議だなーとかおもいつつ、指先でこりこりっと…
「ふー……んっ…」
だんだんと体が敏感になる。体中を流れ落ちていく水流、身体にあたる冷たい水の粒。
スクール水着の形に焼けた肌とくっきりと浮かぶ【白】い肌がくっきりと浮かぶ。

「ふぁんっ…んっやだ…ぁん…」
もっと強い刺激を求めて股間に手が伸びる。家族に見つからないところで…主に風呂場やトイレだが…今までも何度かしてきたこと。

 理由もなく突然スイッチが入ってしまった。
あえて理由を挙げるなら作者の都合。早くその気になってもらわないと困るし。

「ふぁ…ん…やぁ…」
冷たい水をかぶっているのに、体が熱い。
いじっているアソコから熱が身体に浸透している。
くちゅ…ちゅ…ちゅぷ…
「あ…ん…やぁ……ふぁ!あ、あっ!やぁ!!」
声が出てしまう。足がガクガクともつれていうことを聞かない。
407508 ◆JHD/FnPLYo :2005/10/31(月) 11:29:21 ID:66BROnrJ
足を大きく開く。もっともっと、指が動きやすいように。
目の前のバスタブに手を掛け、前屈姿勢をとる。
突っ張った足と左手で体を支える。
残った右手は、一心不乱に割れ目をまさぐる。
口から出そうになる声を必死で食いしばる。
「ふぁ!あんっ!!ぁ、ゃぁ…」
(すごい格好…後ろから見たら…全部みられちゃうな)
かすかに残った冷静な思考ですら、快感を盛り上げる材料になる。
(もしも見られたら…お兄ちゃんにでも見られたら…じっと…見つめられて)
思ったことが引き金になった。
「ふぁ!あぁ…やぁ!お、にい…ちゃん!!」

びくっびくぅっ
がらがらがらがらぁ
「ん?どうした果歩?風呂掃除か?」

〜状況説明〜
まぁアレだ、イって体が痙攣してるとこにちょうど風呂場のガラス戸をあけちまったと。
あけた向こう側にバスタブがあるもんで、
果歩の妄想どおり、後ろから全部見えるって感じでほら…ね?
〜説明終り〜

『…』
沈黙を破るバカ一匹
「…【白】い…【桃】…」
たしかに、とろけるような【果汁】たっぷりの【白桃】に見えないこともない。いい香りもするし。

「い」
「…い?」
「いっやぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

血まみれになった我聞が、帰ってきた斗馬に発見されたのは1時間後のことであった。
目撃者1「拙者が帰ってきたときには、被害者は既に…うっっっ」(後ろから生きてるぞ!との声がするが無視。)
目撃者2「いっそとどめを!!えーーーいい!♪」
被害者「家に帰ってきて…そのあとの記憶が…ないんだが…なんで、こんな重傷を負ったかわからないとは…修行不足もいいところだな…」
408508 ◆JHD/FnPLYo :2005/10/31(月) 11:38:14 ID:66BROnrJ
勢いでしか書かない。他人のふんどしでSSを書く。
499様の神SSを朝っぱらから月曜の読んでしまって、椅子に座って
前傾姿勢。うごけない。
自分のデスクに座っている國生さん想像してしまって仕事にならない。
そんなスイッチはいった状態で>>388読んでしまってついに仕事放棄。

他の作家さんとか、今まで書いた事ないけど書いてみたい人がこの御題で競作してくれたりしたら
面白そうだな〜。文章にならなくとも展開の箇条書きだけでもあると
楽しそうだなーとか思いつつ午後死んできます。

>>499
グッジョブすぎます。職場で椅子にすわって1回転しちゃいました。
スーツいいですよねー。完全には脱がさずにってのがいいですよねー!

>>388
ってことで、その妄想を書け!

あ。【小岩井】までキーワードにはいってたら、CM料とかせしめられたかも…
409名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 11:41:41 ID:66BROnrJ
>499様の神SSを朝っぱらから月曜の読んでしまって、椅子に座って

バーカ。意味わかんねぇよ。「月曜の朝っぱらから読んでしまって」とでもいいたいのか?
書き込む前にみなおせよボケナス。




orz
410名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 21:05:20 ID:T2U/P6Jd
まさに低脳!!






イ`
411名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 22:14:55 ID:NYolOa3R
508さん復活キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
では早速、
このド低脳がァーー!!
412前スレ499:2005/10/31(月) 23:05:14 ID:/WwiRiBf
>>508
復帰お待ちしておりましたよ〜!
相変わらずテンポがよくて素敵っす、低脳と呼ばせてくださいっ!
自分も>>388様のテーマでって、ちょっとそそられるかもです

>>レス下さった皆様
レス頂けて有難いっす、続き頑張らねば! と思うのですが・・・
すみません、前の続きまだ書けてません、もうしばらくお待ちください(汗
413名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 00:09:17 ID:ARDMtzKX
499さん頑張って〜
414名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 00:23:09 ID:QdkCCPHD
やばい、転がる転がる。
415名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 21:13:55 ID:Sb6wlmbZ
スレ違い承知で失礼します、
現在投票板にて、第一回「漫画最萌トーナメント」が行われており、
本日の二回戦第一試合に、國生さんが出場しております。

対するは強豪、<竜吉公主@封神演義>で、かなり苦しい状況になっております。
そこで、もし興味のある方は、どうか國生さんに投票をお願いできればと思いアナウンスさせて頂きました。
投票時間は本日11:00:59まで、但し投票に必要なコード取得に一時間を要するため、
22時までに下記のコード発行所にアクセスする必要があります。

スレ違い申し訳ありませんが、ご興味がありましたら、どうか國生さんへの投票を宜しくお願いいたします。


☆投票の手順☆

コード発行所(発行に1時間かかるので22時までに予約が必要ですが、携帯だと即時発行されます)
http://code.2-d.jp/mst/m/

にてコードを取得して、取得したコード( [[○○]] )と投票するキャラクター名( <<國生陽菜@こわしや我聞>> )を、

漫画最萌トーナメント 投票スレ19
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/vote/1130637279/ に書き込むことで投票となります。


例) [[MT1-○○○-○○]]
   <<國生陽菜@こわしや我聞>> 書き込むのはこれだけでOKです。

では、重ね重ねスレ違いすみませんでした、失礼します。
416415:2005/11/01(火) 23:41:29 ID:Sb6wlmbZ
続けてスレ違いすみませんが、報告を。
本日の漫画最萌トーナメントですが、無事に、というか驚くことにと言いますか、
國生さんが勝利、3回戦進出を決めました!

速報
有効コードがある票の順位
1位 144票 國生陽菜@こわしや我聞
2位 132票 竜吉公主@封神演義

もし上の告知をご覧になって投票して下さった方がいらしたら、本当に感謝致します。
次回の3回戦は11/18(金)の予定ですので、またご参加頂けたら幸いです。

では、スレ違い失礼しました。
417名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 12:45:27 ID:rkXjippI
今週号の、二人で突貫のシーンがケーキ入刀に見えたのは俺だけでいい。
418名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 13:40:31 ID:lUCXBDgg
>417
貴様の書いた駄文でニヤケ面をさらすのは俺だけで十分だ
419名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 13:49:39 ID:OvSZ6w01
まだ読んでなくてやきもきしてる奴は俺だけではないに違いない。
420名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 17:45:32 ID:9zEM8T6E
>>417
ヽ( ゚∀゚)人(゚∀゜)/ナカーマ
421名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 18:49:14 ID:T88NFhYz
>>417
すまん、俺も考えちまった・・・orz
422名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 18:53:33 ID:z+7118YJ
「お二人の・・初めての共同作業でございます! このあとは夜の共同作業もございます!」

新婦にバインダー田医術でひっくり返される司会者は誰がええかのう・・
423名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 19:00:40 ID:mLlvNlDW
僕らの理来さんしかありえない。
424名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 19:47:26 ID:EMXBBjrR
それって当然…そのまま一般公開だよな?>夜の共同作業
425名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 20:03:14 ID:z+7118YJ
>424

というか、光の仙術使いが面目躍如の場面???

 シンコーン初夜をなぜかGHKその他に屈折させて伝導・中継
426名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 20:19:53 ID:nPjxeZ3U
>>425
そんなことしたら理玖さん國生パパに仙核にされちゃうぞ!
427名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 22:05:48 ID:EHKI2Ins
>>418
残念だが貴様だけに任せるわけにはいかん。
俺もにやける。
428名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 23:03:21 ID:oslCprGp
>>425
パパ、力吸い取っちゃうゾ!
429名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 01:26:24 ID:gXVP/CkY
ちと皆に質問なんだが……優さんは処女ですか?
430名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 01:44:52 ID:rpwFfJo/
>>429
学生時代に付き合った男と一回。それに懲りて以来、男とはもうねw

なんて妄想してみた。
431前スレ499:2005/11/03(木) 02:20:37 ID:3wfcjSML
>>429
第一研の所長と絶対なにかあったに違いないと思っていたけど、
ペンダントの伏線は回収されそうにない今日この頃・・・。


んで、とりあえず遅くなりましたが
>>378-383の続き、書けましたので投下させて頂きます。
我聞と國生さんの会社でえっち、後半戦ってことで。
432前スレ499 1/10:2005/11/03(木) 02:21:27 ID:3wfcjSML
「こ、國生さん!?」
「社長の・・・窮屈そうですから・・・楽にして差し上げますね・・・」

陽菜がおもむろに我聞のベルトを外し始めて、思わず大きな声が出てしまう。
陽菜がいつになく欲情しているのは分かっていたが、こうも積極的にされるとまでは思っていなかった。
そんな我聞の反応など気付くこともなく、ベルトを外しファスナーを下ろし、ズボンを下げる。
よりはっきりと “テントを張った”状態のトランクスも、すこし驚いたそぶりこそ見せたが、すぐに下げる。

(これが・・・社長の・・・こんな色してたんだ・・・すごい・・・反り返って・・・熱そう・・・)

初めて間近で見るそれの赤く、充血し、張り詰めた姿は、以前優が持ってきたそれより凹凸こそ控えめなものの、
生々しい肉の赤さ、ひくひくと震える様、そして強く鼻を突く我聞の匂い――――
これが自分の中に入り、自分を喜悦の絶頂へ何度も突き上げたものだと思うと、背筋がぞくりと震える。
本来これを受け入れるべきところがきゅうっ、と自己主張するかの様に痺れるが、

(だめ・・・今は・・・先に・・・社長にご奉仕、しなきゃ・・・)

両手でそれにそっと手を添えて、恐る恐る顔を近づける。

(國生さんの息がかかる・・・あ、手が・・・温かいけど・・・うわ・・・)

さっきまではずっと優位に立って陽菜をすっかり蕩けさせた我聞だったが、今は予想外の展開に喋ることもできず、
口をパクパクさせながら陽菜の挙動を目で追うことしかできない。

(そ、その位置に顔があるってことは・・・でも、國生さんが、まさか・・・だが・・・)

陽菜が何をしようとしているのか、心当たりがないわけではないのだが、
同級生から聞いて知識として知っているだけで実際の “それ”の絵柄すら見たことはない。
その筋の “特殊な世界の人”だけがするものだと思っていたのが、よりにもよってこの陽菜が・・・

(い、いやまさか! 俺は何を期待しているんだ! こ、國生さんが、そ、そ、そんなことするわけ・・・!)

「社長・・・あの・・・し、失礼します・・・・・・・・・お、御気に触るようなら、すぐにおっしゃって下さい」
「え・・・・・・・・・えええ!?」

ちゅ、と。
我聞の “それ”に軽く唇を触れさせると、恐る恐る舌を伸ばし、ちろちろと舐めはじめる。
匂いや味は気にならない、というよりほとんどわからない。
自分が、会社で、我聞のそれに口で、舌で愛撫しているという事実が、陽菜の頭を既に焼き焦がしている。

(頭が・・・痺れそう・・・だめ、もっとちゃんと・・・優さんに言われたこと・・・思い出して)

あまり思い出したくない記憶の一部を、我聞のために引き出して、懸命に舌を動かす。
初めは舌先だけでほんのチロチロとくすぐるようだったのが、少しずつ肉茎に触れる部分を増やしていく。
亀頭から竿の方まで、唾液をしっかりと絡めた舌で、ぬらぬらと湿らせる。
だんだん落ち着いたのか、匂いや味もわかってくる。
何せ肉体労働から戻ってそのままなので、かなり匂い、いや臭いはキツいのだが、
それが逆に強く“我聞の臭い”を意識させ、また、“ご奉仕”の感じをより強めさせてしまい、

(やだ・・・私がご奉仕してるのに・・・私のほうが・・・感じちゃう・・・しびれる・・・ぅ)

頭が、背筋が、子宮が、ぞくぞくと震える。
それでも我聞を感じさせなくてはと懸命に意識を持ち直して、優の教えを必死で再現しようとする。
カリの窪みや、裏の筋を念入りに舐めて、先端を舌先でつついてみたりすると、
「くっ・・・」とか「くう!」とか、我聞が辛いのか気持ちいいのか、切なげなうめきを上げるので、
ついつい上目遣いで表情を確認しようとすると、

ばっちりと目が合ってしまった。
433前スレ499 2/10:2005/11/03(木) 02:22:29 ID:3wfcjSML
「――――――――――――――!!!」

顔を真っ赤にして、次の瞬間にはがばっと下を向いてしまう陽菜が、ものすごく可愛かった。
一瞬だけど、自分のモノに舌を這わせながら上目遣いでこっちの顔を覗う陽菜も、どうしようもなく可愛かった。
そんな陽菜が舌で自分のモノに彼女の言う “ご奉仕”をしてくれているというだけで、
我聞はいつ射精してもおかしくない気分だった。
男としてのプライドと日ごろからの肉体コントロールの鍛錬のお陰で、
その気になれば射精だって常人よりも抑えることは出来るのだが、油断は許されない状態だった。

(國生さんの舌・・・息も・・・温かい・・・くぅ・・・國生さんがこんなこと、ホントにしてくれるとは・・・)

愛しい人が進んでこんなことをしてくれるのは勿論嬉しくて、
ただ無理をさせているんじゃないかと思うとすこし心苦しくもあった。
が、そんな良心の欠片など、直面している快楽の前では路傍の石ころに等しい。

(目・・・合っちゃった・・・顔、みられた・・・私、どんな顔してたんだろう・・・恥ずかしい・・・!)

ただでさえ茹だっている頭が更に熱くなった気がする。
恥ずかしくて堪らないが、それでも当初の目的だけは果たした。

(社長・・・気持ちよさそうだけど、ちょっと辛そう・・・もっと、気持ちよくさせてあげないと・・・)

気持ちいいけど、辛い。 それは、陽菜も少しだけ知ってる感覚。
気持ちいいけど、気持ちいいのが足りない、きっとそうだ、と思う。
気持ちよすぎて辛い、という感覚も知っているし、実際我聞はそれに近いわけだが、
陽菜はまだそこまで昂ぶらせることは出来ていないと思い込んでいる。
―――だから、もう一歩を踏み出す、覚悟を決めて。

「・・・・・・しゃちょう・・・」

小声で、お祈りの言葉のように我聞のことを口にして、
ごくりとつばを飲み込んで、
口を大きく開いて、

「・・・んぐ・・・」

口に我聞のそれを、含む。

「う・・・わ! こ、こ、こく・・・しょう、さん・・・」

(く・・・わえ・・・ちゃった・・・どうしよう・・・わたし、本当にえっちになっちゃう・・・でも、まだ・・・)

ちゅぷ・・・ちゅぱ・・・ぷちゅ・・・ちゅぴ・・・くぷ・・・
小さく水音を立てながら、舌と唇で、口の中のそれを恐る恐る、だけど丁寧に、舐めしゃぶる。
添えた手もやはり恐る恐るだが、竿の部分を優しくさする。
先走りの苦味が口に広がると、歯を立てないように気をつけて口をすぼめて、軽く、軽く吸ってみる。

(にが・・・先っぽから、でてる・・・わたしが濡れるのと、いっしょ、なのかな・・・きもちいい、のかな・・・?)

少しずつ、少しずつ、舌の動きを積極的にして、頭を前後に動かして唇でしごいてもみる。
手の動きも、ちょっとずつ速くしてみる。
積極的になればなるほど、自分の身体も熱くなり、芯のところから疼いてくる。
我聞のモノを口に咥えてしゃぶっている感覚が、どんどんリアルになってくる。

(あつくて・・・びくびくしてる・・・しゃちょう・・・息、荒くなってる・・・感じてくれてる・・・!)

ちゅぷ、ちゅく・・・ぷちゅ・・・こぷ・・・
そんな卑猥な水音が、我聞の脳を焼く。
遠慮がちだった舌が、今はねっとりと自分の肉茎に絡みついている。
陽菜の口の中で、そのまま蕩けてしまいそうな錯覚を覚えるくらい、それは柔らかく温かく、そして貪欲に動き出した。
434前スレ499 3/10:2005/11/03(木) 02:23:14 ID:3wfcjSML
初めは陽菜の想像を超えた積極さに狼狽したが、その快楽を受け入れてしまうと、徐々に落ち着いてくる。

(國生さんに会社で無理やりえっちなことして、服脱がせて、今は俺のをしゃぶらせて・・・
 本当に、セクハラ社長もいいとこだな・・・)

状況が状況だけに冷静とまではいかないが、やや落ち着いてみると我ながら呆れてしまう。
だが、陽菜は我聞が追い込んだとはいえ、はっきりとした拒絶はついに示さなかったし、
今は自らこんなことまでしてくれている。

(國生さんも、状況を楽しんで・・・? いや、状況に酔ってる、という感じだろうか・・・わからん・・・)

ただ、事前の打ち合わせも無しに、お互いが相手に求める役割を自然に演じているのは確かだ。
改めて、自分と彼女の “相性のよさ”を実感してしまう。

「國生さんの口の中・・・舌も・・・すごく、きもちいいよ・・・温かくて・・・」
「んちゅ・・・むぷ・・・ほんとうですか・・・よかった・・・うれしい・・・はむ・・・ちゅ・・・ちゅぷ・・・」

また上目遣いで我聞の顔を見上げて、今度は恥ずかしそうに、でもとても嬉しそうに答えると、
すぐに続きに没頭する。

(しゃちょう・・・喜んでくれてる・・・よかった・・・もっと、気持ちよくさせてあげなきゃ・・・)

「んっ・・・んんぅ・・・んちゅ・・・んぐ、ちゅぷ・・・ちゅ・・・ぴちゅ・・・ちゅる・・・むぐ・・・」

より積極的に舌を絡ませ、頭を振る。 手も休まず動かし、竿の部分をひたすらに擦りつづける。
積極的になればなるほど、自分が我聞に奉仕しているはずが、
舌に当たる生々しすぎる肉茎の感触が、逆に我聞から無理やりにされているような錯覚を覚えてしまう。

(うぁ・・・だめ・・・ちがうのに・・・しゃちょうに、無理やりくわえさせられて・・・ちがう、ちがうのにぃ・・・)

身体の奥深くがまた “きゅんっ”として、新たな蜜が溢れ出しているのがわかる。
今口にしているこれで、早く身体を貫いて欲しい、滅茶苦茶に突いて欲しい、と思わずにいられない。

「ぐ・・・くぅっ!」

より刺激的になった陽菜の奉仕に、射精の欲求を必死で抑えなければならなくなる。
とはいえ、いつまで我慢しなければならないとか、そういう考えがあるわけではない。
ただ、この蕩けそうな陽菜の口での奉仕を、少しでも長く味わいたいだけだった。
意識が自分の肉棒と、それを咥えて動く陽菜の頭に集中して、無意識にその頭に手を置く。

それだけのことが、陽菜を更に昂ぶらせてしまう。
本当に頭に軽く添えられただけの我聞の手が、今の陽菜には自分の頭を無理やり押さえつけるかの様に感じられる。
そして、その手が無理やり頭を動かして、我聞の肉棒を強引に、何度も何度も口内へ突き入れているのだ。

(やだぁ・・・ちがうのに! でも・・・うぁあ・・・犯されてる・・・わたし、しゃちょうので・・・
 くちのなかっ、犯されてるっ! 犯されて・・・、感じちゃってる・・・!)

そう思ってしまうと、もうそうとしか考えられない。
今や陽菜は喉に当たるくらいに我聞のそれを深く咥え、激しく出し入れし、執拗に舐めしゃぶっていた。
息苦しさに涙目になりながらも、もう止まることはできない。
身体と心を被虐的な快感に焼き焦がされながら、一心不乱に我聞のそれをしゃぶり続けた。

そこまでされて、我聞ももう限界を感じていた。
切なげなうめき声を漏らしながら激しく己のモノをしゃぶる陽菜に、これ以上抵抗することは出来そうになかった。
また、こんないじらしい振る舞いをする陽菜を、思い切り汚してしまいたい、という欲求もあった。
だから・・・

「こっ・・・國生さんっ! もう、だめだっ、でる・・・出ちまう!」

そう言って陽菜の頭をぎゅっと抑えると、たぎった熱い白濁を存分に陽菜の口へ撃ち込んだ。
435前スレ499 4/10:2005/11/03(木) 02:24:14 ID:3wfcjSML
「―――――――――――――――――!!!?」

我聞のモノを懸命にしゃぶりながら、彼がそろそろ限界に近いのは息遣いや声で分かっていた。
が、男性が絶頂の時にどうなるか、それを完全に失念していた。
そのせいで、ぐぃと頭を押さえられて、まったく無防備な状態で喉の一番奥に射精されてしまった。

「――――ごぽっ! ごほっ! げほ! こほっ! えふ! うぶっ! ごほごほっ!」

強烈な勢いで射出されたそれは陽菜の喉の奥に叩きつけられて、彼女を咳き込ませる。
我聞もその反応を見て、あわてて手を離し肉竿を引き抜く。

「げほごほっ! っぷあ! ・・・あっ、はぁっ! けほっ、ごほごほっ・・・はぁっ、はぁっ・・・あ・・・あ・・・」

口を解放されて、咳き込むと共に口から零れ落ちる我聞の精液を、反射的に両手で受け止めてしまう。
その間もまだ我聞の射精は止まらず、陽菜の顔や髪に、その熱い白濁した粘液を容赦なく叩きつける。

「ぅあ・・・けふっ、こほ・・・あ、ああ・・・ぅああ・・・ぁぁ・・・」

びゅくびゅくと射出される白濁した精を口に、顔にぶちまけられて、
陽菜は被虐的な快感に感じ入ったかのような声を上げて、ぞくぞくと身体を震わせていた。

(ああ・・・汚されてる・・・しゃちょうので・・・わたし・・・くちも・・・かおも・・・どろどろです・・・)

口や顔からこぼれた我聞の精液は、露出した胸やスーツ、ネクタイ、そしてふとももまで糸を引いて垂れ落ちて、
陽菜の全身を白く汚していった。

「ご、ごめん國生さん・・・でも、すごく、気持ちよかった・・・」
「はぅ・・・けほ・・・ほ、ほんとうですか・・・よかった・・・こほっ・・・」

ちゃんと我聞を達せられることが出来たのは、素直に嬉しかった。だが・・・

(私も・・・私もイきたいです・・・口だけじゃなくて・・・あそこも・・・犯されたい・・・です・・・)

一度達してしまった我聞に、もう一度その気になってもらわなくては・・・その為にどうすればいいか・・・

(私の・・・もっとえっちなところ見てもらったら、社長、わたしのこと、苛めてくれるかな・・・)

陽菜は口の中に溜まっているまだ熱いそれを、改めて意識する。
酷く生臭く、苦くてすぐにでも吐き出したかったが、我聞が折角出してくれたものを吐き出すのは気が引けて、
我慢して口に溜め込んでいた。
それを、意を決して目をぎゅ、と瞑ると、ごきゅ、と喉を鳴らして飲み下そうとする。
やたら粘性が高く、それが歯や舌や口腔の至るところ、喉にまでこびりついていて一度では全部を飲み下せず、
何度も何度も喉を鳴らして、その度に吐き出しそうになるのを懸命に堪えて、なんとか無理やりに嚥下した。

「うぷ・・・げほっ・・・んぐ・・・んく・・・んっ・・・ん・・・ぷあ・・・っ」

涙目になりながらなんとか口を空にすると、今度は自分の両手に視線を落とす。
そこは、咳き込んだときに口から零れ落ちた我聞の精液を受け止めたところ。
やや熱さこそ失われたが、生温かい粘液が両手の平にこびりついている。

「ぴちゃ・・・ぢゅる・・・ちゅ・・・ぢゅるる・・・んぷっ・・・ちゅぷ・・・ぢゅ、ぢゅる・・・んく・・・」

そこに顔を寄せて、舌を、唇をつけて、そこにある我聞の白濁を、全て吸い、舐め取る。
我聞の目の前で。

(恥ずかしい・・・! 恥ずかしい・・・!! 恥ずかしい・・・!!! でも・・・でも・・・)

全て舐めとって、飲み下して、我聞の表情を見上げようとして自分の手から視線を上げて、固まる。
我聞の腰のそれは、さっきと同じくらいにそそり立っていて、それに見とれてしまったから。
436前スレ499 5/10:2005/11/03(木) 02:25:23 ID:3wfcjSML
「あ・・・あ・・・」

見ただけでぞくぞくしてしまう。
今まで我聞の精を飲み下す間も、被虐的な快楽の炎は陽菜の下腹部で燃え盛り続けていた。
愛しい人に、自分がどんどん汚されていく、そう思うと身体の芯がぞくぞくと震えた。
その欲求を満たすものが目の前にあるから、期待せずにはいられない。
それでも、今は先にやらなくてはいけない、言わなくてはならないことがあるから

「あ、あの、社長・・・」

上目遣いに我聞の顔を見上げて

「すみません・・・社長の・・・出していただいたの・・・たくさん、こぼしちゃいました・・・だから・・・
 こ、こんな、だめな、えっちな、秘書に・・・どうか・・・その・・・おしおき、してください・・・」

(うわぁ・・・)

トドメのような台詞だった。
精液で髪や顔や身体を白く汚した陽菜の姿は、それだけで耐え難いほどにそそるものがあった。
あの、いつも凛とした陽菜の、その顔が、スーツが、自分の精液を浴びて穢れているのだ。
その陽菜が、自分の精を飲み下し、手に受けた分まで卑猥な音を立てて舐め啜っているのを眼前にして、
射精したばかりの肉茎は、すでに十分過ぎるくらいに漲っていた。
そして今、弱々しく切なげな声で、“おしおき”を“おねだり”されたのだ。

「・・・國生さん、立って」
「はい・・・」

我聞に言われるままに、ふらふらと立ち上がる。

「後ろを向いて・・・そう、君の机に手をついて、腰をこう、そう、もっと突き出して、足をもっと開いて・・・」
「こ、こうですか・・・や・・・こんな格好・・・は、恥ずかしいです・・・社長・・・」
「だからだよ、お仕置きなんだから、恥ずかしい目に遭ってもらわないとね」
「そ、そんな・・・」
「國生さんのあそこ、丸見えだよ・・・えっちなお汁、まだまだ沢山出てるね、俺のしゃぶりながら感じてたんだ」
「や、そんなこと・・・ああっ・・・」
「さて・・・國生さん、どうして欲しい?」
「え・・・あ・・・そ、その・・・おしおき・・・だから・・・社長が、思うように・・・」
「お仕置き、かぁ・・・この分だと、何もしない、ってのがいちばんのお仕置きになりそうだね」
「え!? そ、そんな!」
「ふふ・・・冗談だから、そんな顔しないで・・・俺もほら、我慢できないし」

我聞の怒張したそれをふとももに押し付けられ、上に向けてそれで撫で上げられる。

「ひゃ・・・社長の・・・意地悪・・・」

くすくすと我聞に笑われて、恥ずかしくて堪らない。
が、もうどうにも我慢できないのだ。

「じゃあ、國生さん・・・お仕置き、してあげるよ・・・ただね、お仕置きだからね・・・」
「は・・・はい?」
「今のえっちな國生さんみてると、もうなんか、加減が効かなそうで・・・覚悟、してくれ」
「は、はい・・・その・・・私も・・・もう、我慢できません・・・めちゃくちゃに・・・してください・・・っ」
「わかった・・・じゃあ、いくぞ・・・っ」
「・・・―――――――――――――――っ!!! ふぁ、ぁああぁぁ・・・・・・」

待ちに待った感触。
我聞の肉茎が身体の奥深く、いちばん奥まで貫いていく感触に身体をガクガクと震わせながら、
陽菜は恍惚としたため息のような、それでいてまだ切なげな、
これまでもこれからも我聞にしか聞かせることはないであろう、艶のある声で喘いだ。
437前スレ499 6/10:2005/11/03(木) 02:26:36 ID:3wfcjSML
だがそんな艶やかな声も、すぐに切羽詰った調子を帯びる。

ずちゅっ、ぎちゅっ、ずちゅっ、ずちゅ、じゅぷっ、ずにゅ・・・

これまで陽菜と抱き合ったときよりも腰の自由度が段違いの体位で、
我聞はその肉竿の長さを最大限に生かして存分に腰を振るい、陽菜の中を貪欲に貪る。

「・・・ひぁ! やぁっ!うぁ、はげしっ! はげしすぎますっ! しゃちょおっ! ひああ!」

ぱん!ぱん! と音を立てて腰を打ち付けられ、陽菜は身も世もなく乱れた。
今日だけで既に数度絶頂に至り、我聞のモノを待ち焦がれて焼け爛れんばかりに熱くなっていたそこは、
強烈な抽送で蕩けたように蜜を垂らし、陽菜を快楽の虜にした。

「あああっ・・・しゃちょ・・・っ! すご、すごいい!・・・きもち、いいです・・・ぅ うぁ、あああ!」
「お、俺も・・・! 國生さんのなか、すごい・・・熱くて・・・締まって・・・気持ちいいよっ!」
「ふぁ、うれしいっ・・・です・・・うぁあ! や、そんな! もっと・・・はげしく!? ふぁ、あああっ!」

陽菜が感じていると分かって、更に抽送速度と打ち込む強さのボルテージを上げる。
陽菜の嬌声のトーンが上がり、悲鳴のように、しかし更に艶やかに、事務所内に響き渡る。

「うああ! やあ! しゃちょ、いひゃああ! らめ! きもち、よすぎてっ! うぁ、やああああ!」
「っく・・・こんな格好だと・・・國生さんのこと、本当に・・・っ、お、犯してるみたいだ・・・」
「ひ・・・っ、わたしもっ・・・うあ! お、思って、ましたっ・・・わたし・・・しゃ、うぁ! しゃちょおに・・・
 ひゃああ! うしろから、お、おかされてっ、きもちよく・・・なっちゃってますぅうっ!!」

もちろん合意の上だし、我聞にされるのならどんな体位だって恥ずかしくても拒絶するつもりはないのだが、
それでも顔の見えない背後から獣のような体位を取らされると、無理やり犯されているかのように錯覚してしまう。
そして、それが陽菜の被虐欲をどうしようもなく昂ぶらせてしまう。

「わたしっ、わたしいぃ! もう、もう、だめ、イく、しゃちょおっ、イっちゃう、イっちゃいますっ!」
「おおっ、いいよ・・・イって、何度も、何度でもイかせてあげるからっ! いくらでもイって!」
「っはいぃ・・・っ! イく、イきます! イっちゃう、いっちゃいますっ! イっちゃ、うああぁぁあああ!!
 ・・・・・・っぁあああ!? ひぁ、あ! ああ! らめ、あ! やぁあ! まだっ! うああああああ!」

絶頂に達して背を仰け反らせて身体を硬直させるが、その間も我聞は陽菜への責めを少しも緩めない。
絶頂から降りることを許されず、陽菜は目を見開いて逃げるように上体を捻り悶えるが、
我聞の力で腰を押さえられてるのでほんの少しの距離すらも離れることは出来ない。
却って我聞の嗜虐欲をくすぐるばかりだった。

「だめ、らめえ! イってるっ、イってますっ、イってますからあ! ちょっと、やすませっ・・・うぁあっ!
 ひぎ・・・っああっ! らめ、こわれちゃ、こわれちゃいますううっ!」
「ダメだよ、最初に言ったろ、加減効かないって! 國生さんの中、本当に気持ちよすぎて・・・!
 止められないから・・・俺がイくまで・・・イかせ続けてあげるよ・・・っ」

438前スレ499 7/10:2005/11/03(木) 02:27:46 ID:3wfcjSML
強烈過ぎる快感に陽菜はよがり狂い、咽び泣くように喘ぐ。
だが、裏腹に我聞をくわえ込んだ秘所はますます強く我聞を締め付け、更なる責めを誘う。

「ほんとにっ、ほんとにおかしくなっちゃいますっ! うぁ、あああああ! やあ、や、だめえ!
 らめぇ、らめ・・・いやああ! しゃちょおっ、おねがいだからっ・・・ひぐ・・・また、またあ!」
「はぁ・・・はあっ、國生さんが言ったんじゃないか・・・、おしおきしてくれ、ってっ!
 めちゃくちゃにしてくれ、ともね・・・それに、國生さんのここ・・・さっきよりも締め付けてくる・・・!」

本当に壊されてしまう、と思わずにいられないくらいに、陽菜の頭は快楽の炎で焼け爛れつつあった。
肉体を責められる快感と、無理やりに犯されつづける被虐的な快感。
気持ちよすぎて辛くて、その辛さが被虐欲を満たしてさらに気持ちよくさせてしまう。

「もう・・・もう・・・っ! また、イっちゃう・・・イっちゃいますうっ! ほんとに・・・こわれちゃう・・・
 しゃちょ・・・ゆるしてぇ・・・あ、うぁ! や、イ、あ、うああああっ!」

先ほどからほとんど間を置かず、再び絶頂の高みへ突き上げられる。
ガクガクと身体を揺らし、更に一層、我聞のモノを締め付ける。
それは我聞が絶頂に達するまでの時間を短縮するものでもあるが、それ以上に陽菜に我聞のそれを強く感じさせ、
更なる快楽を陽菜に刻み込む。

「ああぁ・・・おねがい・・・もう・・・うぁ・・・っ、こわれちゃう・・・こわれちゃうぅ・・・ぅあああっ!」

ぼろぼろと涙を流し、喘ぎ続け閉じられることの無い口の端からは涎を垂らし、陽菜の机の上を汚す。
足元にも絶え間なく掻き出される陽菜の愛液が滴り落ち、あるいは陽菜の足を伝い流れ落ち、
事務所の床を汚していた。

「う・・・後ろからだと、國生さんの背中っ、いつものスーツのままで・・・ここでしてると・・・
 本当に、仕事中に無理やり犯してるみたいで・・・っ、すごく・・・興奮する・・・っ」
「そんな・・・っ、あ、もう・・・ぅあああ! やぁ・・・わたし、もう、もう・・・いひゃあ・・・っ!
 おかされてっ!・・・しゃちょおにおかされて・・・こわれちゃうぅ・・・あ、いやあ! うあああ!」

互いの同意の元にしているはずの行為なのに、一方は無理やりにしているように感じ、
もう一方は無理やりにされているように感じ、それがより一層、お互いを興奮させる。
犯されている陽菜は既に限界にあり、それでも無理やりに快感を送り込まれて、今にも焼き切れそう。
そして、犯す側の我聞も、そんな陽菜の締め付ける感触と悶え狂う痴態に、限界を感じつつあった。

「俺も、俺もそろそろっ、もう少しだからっ・・・! もうちょっと・・・っ・・・っく・・・!」
「うああ! わたっ、もうっ! あ、や! やああ! ああもうっ! い、ひやああああ!」

もうすこし・・・もうすこし・・・まだですか・・・おねがい・・・はやく・・・
更に激しさを増す抽送で真っ白になりかけている頭のなかに、我聞の声だけはちゃんと響いてくる。
意識が飛びそうな強烈過ぎる快感の渦に揉まれて、それでも意識を保ったまま我聞の絶頂を受け入れたかったから、
必死でその声にすがりつく。

「くっ・・・もう、出るっ! 出すよ! 國生さんの中にっ! ――――くっ、國生さんっっ!!」
「あ、うあ! きて、なかにっ! なかにくださっ! あ、や、ああ! しゃちょっ、あ、うああああああ!」

最後に大きく腰を打ち付けて、そのまま強く押し付けると陽菜の膣内へ全ての精を放出する。
陽菜の中で肉茎がびくんと震える度に、熱い粘液の塊がびゅくびゅくと放出され、陽菜の膣内に打ち付けられる。
その刺激と、熱さ、そして何より我聞に中に射精されたという事実が、
陽菜が “壊れる”と思うほどの快感となって膣から身体中、そして頭の中まで駆け巡り、焼き焦がす。

「あ! うあああ! あつ・・・うぁ・・・あ・・・あ! ひぎ・・・ぅあぁ・・・あ・・・っ」

陽菜はがくがくと身体を震わせて、もはや言葉としての意味をなさない喜悦の喘ぎを漏らし続けた。

439前スレ499 8/10:2005/11/03(木) 02:29:05 ID:3wfcjSML
「あつ・・・ぅ・・・しゃちょお・・・の・・・いっぱい・・・なか、に・・・ぃ」

二人はそのままの態勢で、荒れた息を整えていた。
我聞のモノはまだ陽菜の中にあり、固さこそなくなったが、温かく締め付ける陽菜の感触が心地よかった。
陽菜も我聞に出されたモノの熱さと、我聞と繋がっている感触が嬉しくて、そのまま動かなかった。
あれだけ無理やりにされていたのに、嬉しいと感じている自分がおかしかったが、
それでもそうやって我聞を愛しいと思う自分は、嫌いじゃなかった。

先に我聞の呼吸が整い、

「じゃあ、離れるよ・・・」
「え・・・あ、はい・・・」

少し残念そうな陽菜から己のモノを引き抜くと、
栓を失ったそこから我聞の精液と陽菜の蜜の交じり合った白いものが、ごぽっ、と溢れ、足を伝い垂れ落ちる。

「あ・・・しゃちょおの・・・でちゃう・・・ん・・・」

名残惜しそうに切なげな声を上げる陽菜に、またも我聞のそれは反応しそうになるが・・・

(このままここで寝ちゃってよければ、なんだがなぁ・・・むぅ、仕方あるまいか・・・)

机からふらふらと身体を起こそうとする陽菜を抱き寄せて身体を支えてやり、

「國生さん、大丈夫?」

先ほどまでのことが無かったかのように、優しく声をかける。

「は・・・はい・・・ちょっと、まだ・・・ふらふらします・・・あの・・・すごく、はげしくて・・・」
「う、ちょ、ちょっと興奮しすぎたかな・・・ま、まあ國生さんは座って休んでて、俺片付けするからさ!」
「あ・・・」

すこし調子に乗りすぎたかなと思うとバツが悪くなってきて、
そそくさとその場を外そうとするのを陽菜がぎゅ、と服を掴んで引き止める。
なんだろう、と一瞬思うが、陽菜と視線を通わせるとすぐにその意図が伝わった。
だから我聞が顔を寄せると陽菜は目を瞑り、ちゅ、と軽く唇を合わせる。
たっぷり3呼吸して唇を離すと、
陽菜は疲れが浮いた顔ににっこりと笑みを浮かべ、これで満足とばかりに我聞を解放した。



440前スレ499 9/10:2005/11/03(木) 02:31:03 ID:3wfcjSML
そして掃除(証拠隠滅?)も終わり、着替えも済ませ、
今は帰り道。

結局二人の行為で汚れた床や机を掃除するのに手間取ったりで、時刻は既に10時を回っていた。

「國生さん、ほんとうに大丈夫?」
「はい、ありがとうございます、でも大丈夫ですから」
「そ、そう・・・? その、無理しなくていいから、食事だって別に今日じゃなくても・・・」
「私の作る食事は、食べたくない、と?」
「い、いやそんな! そんなこと言ってないから! ただ國生さんちょっと疲れてそうだから!」

あわててフォローを入れるも、國生さんのぷち不機嫌は治ってくれそうにない。

「そうですね・・・社長に、ずいぶん沢山苛められちゃいましたから・・・」
「うぐ・・・で、でも國生さんも結構乗り気な・・・」
「・・・・・・・・・スーツ・・・・・・」
「スミマセン」

凍える視線を浴びて、萎縮するしかない我聞。
陽菜は今は学校の制服を着て、手に袋を下げている。
その中には、我聞の精液ですっかり汚れてしまったスーツのジャケットと、
我聞に弄りまわされて自分の愛液でびしょぬれにしてしまったスラックスが入っていた。
もちろん、どっちも皺だらけ。
『このままじゃクリーニングにも出せません・・・』と陽菜から恨みがましい目でみられたものだった。
せっかく最後はいい感じにキスして終わったと思っていた我聞だったが、
その時から陽菜のご機嫌はやや曇り空のままである。

(うう・・・怒ってらっしゃる・・・してるときはハマってる感じだったのに・・・ちょっと調子に乗りすぎたか・・・)

「・・・社長」
「な、なんだい國生さん!?」
「・・・・・・今日みたいなこと・・・会社で、とか、服着たままとか・・・、また、したいですか?」
「え・・・いや、その、まあ・・・」
「簡潔に、はっきりとおっしゃって下さい」
「うぐ・・・その・・・と、ときどき、とか・・・あ、もちろん! 國生さんが嫌なら二度としないから!」
「・・・そうですか」

不機嫌度合いが“ぷち”どころじゃなくなっている気がして恐る恐る陽菜の表情を盗み見るが、
陽菜は陽菜で考えごとでもしているのか、我聞の視線には気付かないようで正面を向いたまま。

「あの・・・」
「ん?」
「もし・・・その・・・どうしても、っていうなら・・・本当にどうしてもっていうなら、その・・・
 いつもこう・・・あんな、その、激しいと辛いですが・・・・・・・・・・・・と、ときどきなら・・・・・・」
「・・・そ、そう?」
「はい・・・・・・ときどき、ときどきですからね!?
 その・・・社長、服着たままとか、形から入るの・・・嫌いじゃなさそうですから・・・今日の感じですと・・・」

國生さんだって結構ノってたよな、と再び思うが、それを口に出さないくらいの分別は我聞にもある。
441前スレ499 10/10(了):2005/11/03(木) 02:33:41 ID:3wfcjSML
「た、確かに・・・思ったよりも・・・なんていうか、雰囲気に酔ったというか・・・場所とか、服装とか・・・」
「・・・ジャケットどころかネクタイも、最後まで脱がせませんでしたからね・・・」
「ぐ・・・ま、まあなんだ、これがあれか、世に言うコスプレって奴か」
「わたしコスプレでスーツ着てる訳じゃないですが・・・」
「スマン」

しばし沈黙。

「コスプレ、ですか・・・・・・社長、スーツの他にも、私に色々着せて、とか・・・
 考えてたりされたとか・・・?」
「え、い、いや、それはない! 全くない! 今日のだってなんていうか不測の事態だったし!」
「・・・そうですか」

どちらかと言えば、陽菜が事務所で見ていた夢がきっかけな訳だが、それも言うに言えない。
そしてまた沈黙。

(く・・・空気が重い・・・)

「社長」
「は、はい!?」
「・・・・・・・・・」
「えーと、國生さん・・・?」
「・・・・・・・・・あの・・・・・・・・・・・・エプロンドレス・・・」
「へ・・・ええと、なんだっけ、それ・・・?」
「・・・・・・・・・文化祭のときの・・・」
「あ! ああ、あれか、國生さんがメイドさんしたときの! ・・・・・・・・・・・・って!?」
「もし、その・・・・・・・・・・・・・・・社長が、どうしてもと・・・どうしてもとおっしゃるのでしたら・・・
 部室からこっそり持ち出してこられるくらいにどうしても! とおっしゃるのでしたら・・・・・・・・・
 ・・・ひ、秘書として、着ないこともないというか・・・・・・・・・その・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・そういうことです」

(ああ・・・そういうことか・・・)

不機嫌かと思っていたのは、どうやら照れ隠しだったのか、と気付く。

(やけに絡むと思ったら・・・國生さん、俺以上に・・・どっぷりとハマったのね・・・)

嬉しいような、なんとなく複雑なような・・・
で、まあとりあえず、文化祭の時の陽菜を思い返してみて・・・

「ええと、國生さん」
「は、はい」
「・・・・・・・・・楽しみにしてます」
「・・・・・・・・・はい」

部屋に帰るまで、我聞の視線から逃れ続けた陽菜の顔が真っ赤だったのは、言うまでもない。



その晩。
我聞のために遅い夕飯を作り、
ちゃんと陽菜の夢の通りにお褒めの言葉をもらってその後も夢の通りに若さに任せていろいろあったわけだが、
なにやら陽菜の言葉遣いがいつもより変な敬語になっていたり、
我聞を呼ぶときに「ご主・・・社長」とかなっていたりしたのは、
それはまあご愛嬌ということで。
442名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 02:34:47 ID:GSEzzikv
二連続でリアルタイムに出会えたことを神に感謝しつつ、
念のため連投支援カキコ。全裸で
443名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 02:38:19 ID:gNANKKZb
この世に生まれたことを感謝します、この低脳が!
では朝まで転がりますか
444前スレ499:2005/11/03(木) 02:43:29 ID:3wfcjSML
以上で今回の投下分は終了でございます。

お二人にはちょっと爛れて頂きました。
だいぶ原型からかけ離れてる気がするんで、どう評価されるか謎です。
個人的に「國生さんといったらスーツだろ!」てのがあったもので今回はこんな感じに。
えっちメインでいちゃいちゃさせられなかったのはちょっと残念かもです。

二人がいい感じになってしまってるのでえっちへの導入は楽なんですが、
いい感じになるまでの過程が書いてて楽しくもあったので、
次に何か書くとしたらこの設定で続けるか、リセットして別の話にするか、ちょっと迷ってます。

ではでは、お粗末様でした。
445名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 02:48:17 ID:FKnJrE8w
リアル更新頂きました。 いつもながらのナイス低脳です!!
さて休日はゆっくりと五体投地でもするか
446名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 02:51:18 ID:ACjSiDoL
リアルで立ち合えたことに感謝しつつ…
今回も乙でした。
447名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 09:20:26 ID:1hQ5UTSO
乙で〜す。
今回も超低能ですね。
果歩ちゃんに追求される内容が
入った次回作に期待です。
448名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 10:55:29 ID:kp6WfnY+
このド低脳!
朝から転がりすぎて本棚から本が落ちてきたw
499氏乙です。
449名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 14:10:04 ID:4l7cUhub
コスプレっ子國生タソ…(*´д`*)ハァハァ


499氏乙です!

藻前ら理想のコスプレをキボン汁!

藻れは裸エプロン!
450名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 14:58:52 ID:LlbWJvk5
>449
そりゃコスプレやなくて単なるマニヤックなプレイでは・・??
451名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 17:03:09 ID:Oy1iyYO0
おまいらったらもう…肝心なこと忘れてるぜ?

我聞の作業服を着た國生さん

という選択肢をな!!

「社長の匂い…」とか言いながらハァハァする國生さんテラエロスwww
452名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 18:48:46 ID:gNANKKZb
お前等バカか?國生さんといえばビキニだろ!
一緒にお風呂に入りませんか?って水着で入るが興奮した我聞に…

自分で言ってて転がりたくなってきた
453名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 19:23:15 ID:Q7vgChGG
そろそろ、えっちな時は、
陽菜と叫ぶ我聞に期待。
454名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 01:51:43 ID:oucqzhOm
>>449氏のレスを見て、なんとなく作ってしまった、特に反省は(略

ttp://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/09/976ce75367fc5d9ee1732e91fbcd779c.jpg
455名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 02:43:03 ID:901B7KV8
>454
次回の・・・支援に!!!
456名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 07:07:13 ID:+pFGgB1Y
>>454
うぉ〜、最高。
他のがあったらよろしく。
457名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 10:13:01 ID:o2OcgzYZ
499氏貴方は最高の低脳ですね。口元が緩んで元に戻らんw
次はツンデレかなちんなんてのがいいなぁ

>>454
壁紙を作ってくれなんて言いませんよ。
458名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 19:21:35 ID:I3Ea8IyM
499氏、最高です。乙。
不自然さを感じないのが不思議ですよ。
あんまりに低脳なもんだからまた幽体離脱しそうになりました。

>>454
「NAMENEKO」って・・・・
密かに分かりにくいネタ使ってますねえ。
兎に角、GJ!
459名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 19:51:22 ID:uIrcyLID
499氏素晴らしい。
ごろごろ転がりすぎて体が痛い・・・
460名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 20:07:07 ID:pqrO0BSv
>>454
超低脳だよ。おまいは。

体が傷だらけになるまで萌え転がっちまった

もっと転がりたい
461名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 23:02:33 ID:vgDxpAxa
>>454(*´д`*)ムハァ
462名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 00:57:15 ID:CRdTVXdY
9月10月と仕事がすさまじく忙しく、なおかつ出張も重なってしばらくSS書けなかったが、やっと最近時間が取れるようになった。
仕事も一段楽し、むしろ仕事中にネタを考える時間も取れるほどだったので、仕事用ノートにネタを書いて、さあ書くかとカバンを開けたら、

……ノートを会社に忘れてきた  orz

しかも机の上に出しっぱなしだ o rz


……みんな、机の上にあるノートは勝手に見ちゃダメだよ。
463名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 01:11:12 ID:+569NTpb
>462
負け戦こそ、pink鯖住人の華ではござらぬか?
464名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 10:28:00 ID:MJSxIEf/
>>462
イ`
そして投下期待

そしてブログ更新、今回も限定モノだそうで、いそげー
465名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 20:41:48 ID:J2tiTs8m
アドレス頼むぷりーずorz
当方携帯厨の香具氏なもんで。
466名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 20:47:41 ID:BeRKfhyf
とりあえず前回の期間限定画像が萌えスレであがってるから見てこい
467名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 00:06:15 ID:W0NRJhVE
ながれぶった切りですが初めて書いたssと投下します
何分初めてなもんで読むに耐えないと思いますが許してください
468467:2005/11/06(日) 00:07:19 ID:W0NRJhVE
ある秋の夕暮れ、怪しい男二人組みが我聞達の通う御川高校に向かい歩いていました

「なぁ湧次郎、なんでいきなり番司を鍛えてやるなんて言いだすんだよ、訳分かんねぇぞ。
つーかなんで俺が手伝わなきゃなんねーんだ?」
「何を言うか、理来よ。番司君はまだまだ未熟、仙術使いの先輩としては鍛えてやって当たり前じゃろ?」
「そうかぁ?結構やるようになったと思うけどな」
「いや、真芝に捕まるなんぞ未熟の証だぞい」
「てめぇ俺も捕まったと知って言ってんだな?喧嘩売ってんのか!」
「おお!そういえばお主も捕まったんじゃったのう。一緒に鍛えなおすか、わっははははは」
「くわぁ〜ムカつく野郎だ。なにが鍛えなおすだ、どうせかなえちゃん絡みなんだろ?
番司を鍛えてポイント稼ごうってか?どうせ無駄だぞ?俺はもうあきらめたぞ」
「何を言ってるんじゃ!かなえさんのつれない態度。あれは今流行のツンデレという奴じゃよ。
プレイボ○イに書いてあったぞい。知らぬとはお主もまだ甘いのう、わっはははは」
「(う〜ん、壮大なカン違いだが面白いからほっておこう)プレイボ○イなんて読んでんのかよ!
まぁあれはもてる男のバイブルだからな(嘘)湧次郎もこれでモテモテか(笑)」
「妬くな妬くな。かなえさんとの結婚式には招待してやるわい!わっははは〜」
「そうか期待して待ってるぞ、わが友よ(笑)」
 
 相方の妄想、いや夢を聞きながら光の仙術使い帖佐理来は
(我聞の野郎も同じ高校だったな。ついでにこの前のお返しをするかな)と密かな復讐心に燃えていた
 一方鉄の仙術使い如月湧次郎は・・・何も考えてなかったりして(笑)


 その頃、はた迷惑な理由で狙われているとは露知らず我聞と番司は國生さんと共に帰宅してるところです

「今日は現場の仕事は入ってませんので社長は仙術の特訓でもしていて下さい」
「いや國生さん、社長として書類整理を手伝おうと考え「仕事が増えるので結構です」
 即答され凹む我聞、邪魔と言われないだけまだマシか?
「頼りない社長もいたもんだな。國生さんも大変ですね」
ここぞとばかりに我聞をせめる番司、これをきっかけに國生さんと会話を!とのささやかな願いは
「商売敵のあなたに心配される筋合いはありません」
この一言で砕け散り(ささやかな願いすら叶わないのか)と我聞と同じく凹んでしまいました
469467:2005/11/06(日) 00:09:16 ID:W0NRJhVE
それに気付いたのは國生さんでした

「あれ、あそこにいるのはかなえさん、それに…私?」
「本当だ、國生さんも一緒にいるな。おーい國生さーん」
「違うだろ!工具楽!なんで國生さんが二人いるんだ、おかしいだろ!姉ちゃん!そいつ誰だよ!」

 我聞達の前に巫女姿のかなえとスーツ姿の國生さんが現われ、不気味な笑みを浮かべ近づいて来ました

「番司気付いたか、この感じ、アイツ等…」「ああ、仙術使いだな…テメェ姉ちゃんじゃねえな、何者だ!」
「問答無用!いくぞい!」

 偽かなえは番司目がけ襲い掛かるがその手は巨大な金槌に変化しており、番司の頭上目がけ振り下ろす!
「そいやぁ!必殺ハイパーハンマー!(如月仙術 撃・鉄槌)」紙一重でかわす番司!
「うおぉ、あぶねぇ!テメェよくも!食らえ、撃・大水弾!」偽かなえに直撃するも
「きかんわぁ!」「は、弾き返しやがった!化物か!」体を鉄化してるので効きません

「番司!今助け「おっと、お前の相手はア・タ・シよん」 
 我聞の前に立ちはだかる偽國生
「社長!」「大丈夫だ國生さん、危ないから離れていてくれ」
「そうそう怪我しちゃうわよん」「ふざけるな偽物!穿功撃!」
偽國生はなんなく受けとめ我聞にボディブローを打ち込み一歩離れ不適な笑みを浮かべ我聞を挑発しています
「ぐふ…これは、螺旋撃…な、何者だお前たち」
「誰でもいいじゃない。うふ、いくわよん!」
 偽國生が二人三人と次々増えて我聞に襲い掛かるが我聞は攻撃をかわし反撃!
 しかし攻撃は体を擦り抜け当たらず偽國生の攻撃が我聞を捕らえ始めました
 
 少し離れた場所で戦いを見ていた國生さんは気付きました
「攻撃が擦り抜ける…まさか、光の仙術使いの帖佐理来さん?」「正解!さっすがは陽菜ちゃん」
 國生さんは驚いて声がした方を見ると、すぐ横に偽國生が立っており親指を突き立ててニヤリと笑い
「そっくりだろ?」と話し掛けてきました
「なぜ社長たちを襲うのですか!それにどうして私とかなえさんに化けてるのです!」
「いや、湧次郎が番司を鍛えるってきかないんだよ。かなえちゃんに少しでもアピールしたいんだろうな、
無駄なのによ。陽菜ちゃんとかなえちゃんに化けたのは面白いからだよ」
「面白いからなんて理由でマネするのはやめてください!番司さんを鍛えるなら社長は関係ないと思いますが!」
「我聞はついでだよ。まぁこの間かなえちゃんとこで殴られた仕返しかな。」
「あれは修業のための不可抗力です!」
「じゃこれも修業ということで。まぁタダだからいいだろ?そろそろ本気出してくるから応援ヨロシク!」
 國生さんは少し考えて(仙術の修業でお金がかからないならいいかな)と思い直しました
 見学しようと我聞たちの様子を見ると我聞はいつの間にか下着姿(Tバック)の偽國生にボコボコです
 鼻からは大量の出血、鼻血ブーです
 番司にいたっては、すでにやられて大の字で伸びてますが顔はニヤケてます。悔いはなさそうです
「なんで下着になってるんですか!理来さん!(怒)」國生さんマジ切れです

470467:2005/11/06(日) 00:11:30 ID:W0NRJhVE
1時間後、工具楽邸で國生さんと果歩に手当てを受ける我聞と番司がいました

「しっかしお前らもまだまだ、だな。色んな意味で修行が足りねぇな」
「その通りじゃな。たかが下着姿の「湧次郎さん!余計なことは言わないで下さい!」
「陽菜さん、下着姿ってなんですか?」番司に赤チンを適当に塗りながら果歩尋ねますが
「何でもないです!ね、社長に番司さん?」國生さんの刺す様な眼差しに頷く事しか出来ない二人でした
「ま、いっか。にしてもハチマキ男もたいした事無いわね〜」
「ぐっ、工具楽もやられたろうが!」「プッ、お兄ちゃんに担がれて来たくせに」
「あ、あれは理来さんが「ププッ、言い訳ですか、負け犬パンツマ〜ン(笑)」
「てめ〜ぶっ殺「あ、手が滑った、ごっめ〜ん(笑)」先に謝り番司の目に赤チン塗りこみます
「ふんがるぁるぎゅありゅが「じゃ、晩御飯用意して来るね」ニッコリ笑い台所へと消えていきます
「鬼じゃな」「ああ、鬼だ」悶える番司を横に湧次郎と理来は工具楽家のボスが誰かを悟りました
「あ、そうそう、皆さんも晩御飯食べていきますよね。斗馬、肉じゃがだけじゃおかずが足りないから
惣菜でも買出しに行ってきて。理来さん付き添いお願いできますか?」
「お、飯食わせてくれるの?カワイ子ちゃんの手料理食べれるなら喜んで買出しいくよん」
「ありがとうございます。斗馬ちょっと来て」にっこりと微笑みながら斗馬を手招き耳打ちします
〈分ってるわね、これは陽菜さんとお兄ちゃんを2人っきりにする作戦よ。必ず寄り道してくるのよ〉
〈デルタ4にお任せを、大姉上。しかし大男とハチマキめはどうします?〉
〈大男はデルタ3に任せてハチマキは後で邪魔だから止めを刺して庭にでも棄てるわ〉
〈さすが大姉上、我が侭です〉〈では、作戦開始よ。幸運を祈るわ〉

 果歩の作戦通りに湧次郎と珠は外で組み手などして遊んでます
 番司は「味見よ」と無理やり食べさせられた優さん印の薬入り肉じゃがのせいでダウンして果歩達の部屋に
放置されてます。さすがに庭には棄てなかったみたい、鬼の目にも涙か?

(お兄ちゃん男見せなさいよ、せっかく舞台を整えたんだから。しっかし優さんの薬ってホントよく効くわね。
さすがは番司撃退薬!いざという時のためお願いしてて良かったわ。10粒は入れすぎたかな?)
 何食わぬ顔をして優さんから貰った優さん印の書かれたビンをポケットに入れ料理を続けます
471名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 00:12:49 ID:W0NRJhVE
その頃優さんは会社で中之井さんに得意げに話していました

「ホントですってば、その薬を飲めば誰でも初恋のときめきを取り戻せるんですよ。薬を飲んだ後、最初に
見た人を一目ぼれですよ!あの甘酸っぱい感覚が蘇るんですよ!」
「そんな都合のいい薬なんてありえないじゃろ」
「いえ、この優さんの手にかかれば不可能こそがありえない!真芝のテキストを研究して作った薬はマウスでの
実験には成功済み!中之井さんもどうですか?さなえ様に飲ませればラブラブでっせ!」
「恐ろしいことを言うない!しかしマウス〔には〕成功、ということは人ではまだ試しとらんの?
わし等で試そうとしたんじゃろ、人体実験するつもりじゃったな(怒)」
「ま、まあそうとも言うかな〜」「優君!悪ふざけも過ぎるぞい(怒)そんな薬、没収じゃ!」
「断固拒否しま〜す」「なら國生君に言って給料ボーナスカットじゃな」「そんな〜ご無体な〜」
 優さん肩をガックリと落とします。給料ボーナスカットは痛すぎです
「何処にあるんじゃその薬は」「この引き出しの中に・・・あれ?ない、なんで?」
「ないじゃいかんじゃろ優君!」「あれ、この薬ビン・・・あ、番司撃退薬と間違えて渡したんだ」
「なんじゃい、その撃退薬ってのは?」「あはは、こっちの話ですよ。薬は果歩ちゃんに預けてます」
「果歩君ならむやみに使わんじゃろうから安心じゃな。後でワシが回収するからの」
「横暴はんた〜い!」「給料カットとどっちがいいんじゃ」「薬は差し上げますのでどうか・・・」
「うむ、今回は國生君には黙っとくが次はないぞい」「はは〜、キモに銘じときます」
 優さん中之井さんに完敗です(笑)
472名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 00:14:02 ID:W0NRJhVE
そんな危険な薬を飲ましたとは露知らず果歩は調理を終えて襖のあいだから我聞達を覗いています

(何やってんのお兄ちゃん!そこは抱きしめて熱いキスでしょ!)「おい」
(何のほほんと喋ってんのよ、手ぐらい握りなさいよ!)「こらっ無視すんなっ、くそアマ!」
 いつの間にか復活した番司が果歩の背後に立っており顔は怒りで震えてます。当たり前ですね(笑)
「わっ!もう復活したの?邪魔だからこっちへ来なさい!」強引に番司を自分の部屋に連れて行きます
「てめぇこら、赤チン目に塗りこんだあげく、なに食わし・・・」
 言葉に詰まり果歩を見つめる番司。果歩から目が離せません
(なんでクソアマから目が離せないんだ?胸もドキドキするし・・・変な物食わされたせいか・・・)
 正解ですよ番司君。君は知らないうちにほれ薬を食べるという人類史上初の体験をしたんですよ(笑)
「今お兄ちゃん達は大事な話し合いしてんのよ邪魔しないで、って顔真っ赤じゃない!大丈夫?」
 流石に薬を盛った事に罪悪感があるのか体調を気遣って熱を測ろうと番司の額に手を当てます
「うをっ!きゅ、急に触るんじゃねえ!こ、心の準備ってもんが・・・」
「はぁ?何言ってんの?変な物でも食べたんじゃないの?」一服盛っといてそれはないでしょ(笑)
(おかしい、なんで熱計られたぐらいでドキドキするんだ?なんでこいつが急に綺麗に見えるんだ?)
「熱はないみたいね。少し横になってたら?(いいところなんだから邪魔させないわよ)」
(なんて優しいんだ。よく見ればエプロン姿じゃないか。よく似合ってるな、ああ抱きしめたい・・・ん?
抱きしめたい?何考えてんだ俺は!こいつはいっつも俺の邪魔を・・・けどよく見ると可愛いよな・・・
料理も上手だし・・・綺麗な髪してるし・・・っていかんいかん!体調不良で頭がおかしくなってんだな)
「こらっ聞いてんの?布団敷いとくからしばらく寝とけば?」
「だ、大丈夫だ、ありがとう。優しいんだな(俺みたいな奴になんて優しいんだ・・まるで天使だ)」
「へ?あ、当たり前よ(何言い出すのコイツ。変な物でも食べたんじゃないの?)」
 だから食べさしたのはあなたでしょ(笑)
(当たり前だなんて・・・俺は今まで何を見てたんだ。こんなにいい子を目の敵にしてたなんて・・・)
「どうしたの、ぼーっとして。ホントに大丈夫?」
 番司の体調が不安になり果歩は首を傾げて顔を覗き込みます
(か、かわいい・・・だめだ、興奮して頭が・・・抱きしめたい・・・我慢・・できない・・・)
 番司は思わず果歩を抱きしめてしまいました
「ちょっ何すんの!この!離しなさい!このパンツマン!」ポコポコと番司の頭を叩きます
 
 叩かれて正気に戻った番司は果歩の両肩に手を置き語ります

「聞いてくれ、どうやら俺はお前に・・・工具楽果歩に・・・惚れちまったみてぇだ。お前が・・・好きだ」
473467:2005/11/06(日) 00:16:15 ID:W0NRJhVE
「聞いてくれ、どうやら俺はお前に・・・工具楽果歩に・・・惚れちまったみてぇだ。お前が・・・好きだ」

 突然な番司の告白に果歩は最初キョトンとして次にアワアワとしだしました

「あ、あんた絶対変な物食べたでしょ!あ、頭おかしいんじゃないの!」いや、だからあなたが[以下略]
「違う、今までの俺がおかしかったんだ。お前をぜんぜん見てなかったんだ。今日はっきり分ったよ」
 真剣な眼差しで果歩を見つめます
「冗談にも程があるわよ!ふざけてるのなら「冗談でもねぇし、ふざけてもねぇよ!」
 番司は果歩を抱きしめ語ります
「俺が好きなのは・・・愛してるのはお前だ、果歩。愛してる、好きだ・・・付き合ってほしい」
 番司は思いを込めて力強く抱きしめます
「な、なんで私なの・・・急に言われても困るよ・・・信じられないよ・・・」  
「俺だってワカンネェよ!けどお前しか考えられねぇんだ!お前しか見えねぇんだ!お前が・・・好きなんだ!」
 
 抱きあったまま数分が過ぎました

「・・・浮気・・・許さないからね・・・絶対だからね」 
「えっ・・・てことは・・・」
「そう、OKよ。こんな情熱的な告白受けたらOKするしかないでしょ?」
 ニッコリと微笑みながら番司に顔を近づけます
「こんな可愛い彼女なんだから大事にしなさいよ」
「あたりまえだろ?俺の最初で最後の女だぞ」
「絶対だよ・・・もう一度・・・言って・・・」
「ああ、何度でも言うぜ。愛してる果歩。お前が好きだ・・・お前が最初で最後の女だ・・・」
「番司・・・」「果歩・・・」

 2人の顔が近づいていきは2人は初めてのキスを交わしました・・・・覗かれてるとも知らずに・・・

(番司・・・果歩をよろしく頼むぞ(涙)・・・)
(うわっ果歩さんキスまでして・・・私もいつかは・・・社長と・・・)
 隣の我聞を見つめる國生さん・・・しかし我聞は果歩の幸せを祈り泣きじゃくりです
(はぁ、私は前途多難、だな・・・優さんに惚れ薬でも作ってもらおうかな・・・)
 
 その頃会社では・・・
「ところで優君、惚れ薬というのはどのぐらいの期間持つんじゃ?」
「あ〜マウスで2週間ぐらいだから人だと飲む量にも変わりますけど一粒3日ぐらいかな?」


 この日から数年後、この日、工具楽邸にいた男女で3組のカップルが誕生してました

 それぞれのカップルに色んな波乱がありましたがすべて乗り越え幸せに暮らしたそうです
 
 ただ湧次郎は相方に「ロリコン野郎」と言われ続けたそうです

                                          終わり
474467:2005/11/06(日) 00:21:06 ID:W0NRJhVE
499さんみたいに転がるのを書きたかったんですが無理でした
結局Hまで持っていけなかったし、やっぱりssは難しいですな
では499さんの新作を期待して名無しに戻ります
475名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 00:24:16 ID:oUh2gy7G
うほ。
まさに萌え転がる作品ですな。GJ!!
476名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 00:30:54 ID:l/mBf3bW
もしや理来さんは、ちゃっかり者のデルタ4と・・・
477前スレ499:2005/11/06(日) 00:42:07 ID:IvgpAYSF
>>467
素敵っすよ、読んでてニヤニヤしちゃいました!
これから存分に転がさせていただきますよ!
果歩話いいですね、すごいいい性格してて好きなキャラなのですよー
次の作品も期待させてくださ、GJです!
478名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 08:27:06 ID:Dks2g3m2
>>467
(゜д゜)映像化に適した文だと思われ。地の文の修行だな





(超GJ!2ch仙術乙・カレーと言っておく)
479467:2005/11/06(日) 21:12:38 ID:2BZ60yjl
おお!皆さんレス感謝です!
こんな駄文を読んでもらえて感謝です!
頑張って続きを考えてみます
480前スレ499:2005/11/07(月) 00:28:33 ID:pjHuch/E
以前ここでどなたかの妄想話をもとに書きかけていたものをまとめてみたので、
投下させて頂きます。

名前は前スレ499のままですが、前スレ499からの流れの國生さんのお話とは全然つながりなしで、
かなちん×桃子の、思いっきりレズもので、陵辱気味です。

それらが苦手な方はスルーしてください。
481前スレ499 1/13:2005/11/07(月) 00:30:02 ID:pjHuch/E
真芝の追っ手から身を隠すために、
やむなく愛しの我聞から離れて九州くんだりの静馬神社へ匿われた桃子だが・・・

「もー信じらんない!
 このか弱き天才少女になんて仕打ちなの!?
 あんな肉体労働は低能どもの仕事でしょうに!!」

匿われたとはいえ、要するに身分は居候。
しかも受け入れたのは代々厳しいことで有名すぎる静馬家。
当然の如く、それぞれに仕事が与えられる。
とはいえ、肉体労働に向いたヒゲ兄弟と違い、きゃしゃな女の子である桃子にガテン系の仕事をさせるはずもなく、
命じられたのは敷地内の各種清掃業務。
―――とはいえ、広大な静馬神社の庭を掃いて、廊下を雑巾がけして、風呂を磨いて・・・と、
普通に重労働。
さすがにかなえに文句を言ってみたりしたものの、

『静馬家当代当主たるわたしと、居候のあなた、上下関係、どっちが上?
 そう、さすが桃子ちゃん、賢いわね・・・じゃあ、続き、よろしく、ね?』

と、まあやんわりと、しかし絶対に反対できないプレッシャーで有無を言わさず撥ね付けられてしまった。

「仕方ないだろ、居候なんだからそこは我慢しなきゃな」
「それにしても限度ってものがあるでしょーが!」

そんな訳で、溜まった鬱憤をキノピー相手にぶちまけているのである。

「まァ、桃子もこれまで家事とかろくにやってこなかったからな、
 ここでこういう経験するのもいいんじゃねーか?」
「だから限度ってものが―――お、あったあった!」

キノピー相手に愚痴を垂れながら持参したノートPCを弄っていた手が止まり、
にや〜っと笑う。

「おめぇ・・・何か企んでるな?」
「ふふふ・・・カナエは上下関係って言ってたけど・・・この天才美少女より上に立とうとしたらどうなるか・・・
 わからせてあげようかなー、って、ね・・・うふふふふふ・・・♪」
「・・・まァ、あまり無茶はするんじゃねーぞ・・・」

どうせ止めても無駄なのはわかっているので、せめてコトが大きくならないように願うばかりであった。



数日後。

静馬神社へとなにやら荷物が届く。
宛名は『静馬 桃子 様』。

「桃子ちゃん、あなた宛てなのかな、荷物が届いてるんだけど、これ何かわかる?」

匿っている対象への荷物なので用心はするが、この宛名からして・・・

「あ、それ私が頼んだ荷物―」
「そう、ならいいけど・・・あなたも匿われてる身なんだから、あまり外とコンタクトとっちゃダメよ?
 ―――じゃあ、荷物のことはもういいから、お掃除、忘れないでね?」
「は〜い!」
「ん、いい返事ね」

踵を返して去っていくかなえの後姿に向けて、不吉な笑みを漏らす桃子であった。
482前スレ499 2/13:2005/11/07(月) 00:31:03 ID:pjHuch/E
その晩。
桃子はお盆にポットと茶器、茶菓子などを乗せて、かなえの部屋を訪れる。

「カナエー、今ちょっといい〜?」
「あら桃子ちゃん、平気よ、どうしたの?」
「ネット通販でさ、良さそうなお茶が買えたから、一緒にどうかなと思ってさ〜」

結構しらじらしい演技だが、かなえの方で用心する必要があるとは夢にも思っていないので、
そんな不自然さには気付かない。

「あら、桃子ちゃんそんな趣味があったのねぇ。 じゃあおばあ様も呼んで・・・」
「あ、いや! ええと・・・これ、若いひと向けだから!」
「そうなの? でも悪いわね、そんな気を使ってくれなくてもいいのよ?
 ちゃんと働いてもらってるんだし・・・」
「え、ま、まあ、ほほほほほっ、天才としてこれくらいの気遣いは当然だから、気にしないで!
 それよりほら、お茶、冷めちゃう前に!」
「そ、そう?」

不自然、というよりは “ヘンな子”くらいにしか思わずに、桃子の勧めるお茶に口をつける。

「・・・不思議な味ね・・・」
「そ、そうかな、でも、美容にもいいし! ほら、ぐっと、ぐっと!」
「う、うん・・・」

マズイ訳でもないので桃子の勧めるままにぐーっと飲み干してみる。

「ごちそうさま、ちょっと不思議な味だけど、まあおいしかったわね」
「・・・・・・」
「・・・? 桃子ちゃん?」
「カナエ・・・飲んだわね?」
「ええ・・・まあ、見てのとおりだけど・・・」
「ふふ・・・ふふふ・・・」
「と、桃子ちゃん? ・・・あ、あら・・・?」

ぐらり、とかなえの視界がゆらぐ。

「こ、これは・・・桃子ちゃん? これは・・・?」
「ほほほほほ! かかったわねカナエ!
 このお茶にはね、ネットで取り寄せた麻酔薬がたーくさん入ってるのよ!
 超がつくほど即効性、しかも量にして、通常処方量の三倍ほど!」
「な、そ、それ命にかかわるんじゃ・・・」
「大丈夫よ、ギリギリの量は見極めてるから!
 だ・か・ら、私の用意した趣向、存分に楽しんで楽しんでね、カナエお・ね・え・さ・ま♪」
「な・・・なに、を・・・」

身体を支えられず、たたみにぺたりと倒れこんでしまう。

「桃子・・・ちゃん・・・なんで・・・こ・・・こんな・・・まさか、あなた・・・まだ・・・」
「あらあら、この期に及んでまさか真芝なんて言うんじゃないでしょうね?
 お仕事熱心なのは評価してあげるけど、もうあそことは縁は切ってるの。
 それより、その可能性を考えながらおちおち仕掛けに引っかかっちゃうなんて、やっぱり低脳よね〜♪」

ぴき、っとかなえは眉間にシワを寄せるが

「あらあら、そんな顔してると、シワが増えちゃうわよ、お・ね・え・さ・ま♪」
「くぅ・・・あなた・・・・・・じゃあ、いったい、なにを・・・っ」
「わからない? 簡単なことよ? この天才美少女のわたしに、やれ掃除だやれ洗濯だなんて、
 おこがましいとは思わない? 私のこの頭脳はね、もっと創造的なことにこそ役立てるべきなのよ!
 だからね、そんな労働を私に強いる根幹の理由、上下関係ってヤツ?
 それのね、正しい関係を、カナエにじっくり教えてあげようかな、と思ってね!」
483前スレ499:2005/11/07(月) 00:32:53 ID:pjHuch/E
・・・すいません、中身消してしまってました、一旦ここで中断させてください、
マジですみませぬ(汗
484名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 00:45:01 ID:TKyEWwpu
サー! 復旧完了まで全裸にて待機いたしております、サー!
485名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 01:05:24 ID:vC0B4DS8
転がりながら大気!
486前スレ499:2005/11/07(月) 01:09:40 ID:pjHuch/E
すいません、残ってなかったので3/13だけ書き直しました、
我ながらマジださい・・・orz
では、続き投下させて頂きます。
487前スレ499 3/13:2005/11/07(月) 01:10:21 ID:pjHuch/E
「あなた・・・そんなことで、くすりを・・・」
「そう、でもね、そんなこと、これ大事なのよね・・・
 私が肉体労働なんて、天才のプライドが許さないの。
 そして、それを、やれ上下関係がなんだとか言って私に強要してくれたカナエ、あなたもね!」
「それで・・・一体どうするつもり・・・?」
「ふふ、シンプルよ? こうやってカナエの身体の自由を奪っておいて、
 ちょこっと恥ずかしい写真でも撮らせてもらおうかなって思って、ね♪」
「・・・なっ・・・」
「良い方法でしょ? ネット上に保存しておけばあとから実力行使されてもネタは安全だし、
 カナエさえちゃーんと新しい上下関係を認めてくれさえすれば、何の不都合もないんだし」

倒れ伏すかなえを見下ろして、勝ち誇ったように笑みを浮かべる桃子。
だが、対してかなえも、キッと桃子を睨みつけて目を逸らそうとしない。

「あら、カナエ、まだ立場、わかってないのかしら?
 あまり私のこと困らせるようだと、もっと恥ずかしい思い、してもらうわよ?」
「・・・桃子ちゃん・・・今ならまだ怒らないから、すぐにその、間違った考え・・・捨てなさい・・・」
「・・・そう、あくまで私の言うことは聞かない、そういういこと? うん、わかった」

そう言うと、うつぶせに倒れたかなえをごろっと転がして仰向けにして、襦袢に手をかけると胸をはだけさせる。

「あら、和服って下着は着けないって聞いたけど、ちゃんとブラはつけてるのねぇ」
「と・・・うこちゃん? ・・・ほんとう・・・にっ、いい加減に、しないと・・・怒るわよ・・・」
「カナエこそ、今の立場、わきまえた方がいいんじゃない? 賢そうなのに、低脳にしか思えないわよ?」
「あなた・・・やっていいことと、わるいことと・・・区別もつかないような・・・ひうっ!?」

麻酔で呂律の回り難い口で懸命に紡いでいた言葉が、自らの悲鳴で中断される。
同時に、かなえの身体がびくんっ、と震える。
かなえの胸に、桃子の手が伸びていた。

「もう、あんまり聞き分けがないようだと、酷いわよ?」

そう言って、手の中のものをかなえに見せる。
それは桃子の手の平に納まるほどに小さいが、そのフォルムは・・・

「それ・・・す・・・スタン、ガン・・・?」
「そ、正解よ、この天才が自作した、超軽量小型のスタンガン! ただし、威力は半端ないわよ〜?
 ま、今回はすっごく弱い電流にしてあげたけど、効いたでしょ? 感じちゃった?」
「ば、馬鹿なこと、してないで・・・っ、本当に、やめなさ・・・あうッ!!」

再びびくびくっ、と身体が跳ねる。

「本当はこれは予備というか、護身用だったんだけど、ね・・・結構気に入ってくれたみたいねぇ、
 カナエ、顔が赤いわよ?」
「っく・・・い、いい加減に・・・っ」

急所に連続で微弱な電流を流し込まれ、身体が火照るのを押さえることができない。
だがそれでも、桃子を睨む目つきだけはまったく衰えない。
その視線が気に入らず、桃子はため息を吐くと

「ねぇカナエ、本当に理解できてないの? 身体も動かせないあなたが今、どんな立場にあるか」

そう言うと、かなえの袴を下ろし、ショーツ越しにスタンガンを当てる。

「さ、言って。 負けを認めるって。 別に私も、カナエを苛めたいわけじゃないんだからね、
 その方が、私にとってもカナエにとっても得なんだから、わかるでしょ?」
「桃子ちゃん・・・部屋に、戻りなさい・・・今ならまだ、許して・・・あげるから・・・」
「・・・低脳」

ひとこと、呟くと、スタンガンのスイッチを入れた。
488前スレ499 4/13:2005/11/07(月) 01:11:36 ID:pjHuch/E
「っうああああああ!?」

女性の最も敏感なところに、ショーツ越しにとはいえスタンガンの電撃を喰らわされて、
かなえは普段からは想像できない悲鳴をあげ、のたうち回った。

「っあ・・・・・・あぁ・・・・・・あ・・・っ」

強気だった目は宙を彷徨い、涙を浮かべ、身体はまだ痙攣している。
そして・・・

「あーら、カナエおねえさま、ショーツにうっすらシミができてますわよ?
 電流を流されておもらししちゃったのかな〜? そ・れ・と・も、敏感なところで感じちゃった、とか?」

かなえは無言で顔を背けるが、その顔はさっき以上に赤く染まっている。

「涙ぐんで恥ずかしがっちゃって、カナエも可愛いところあるじゃない、ね、そろそろ、参ったしない?」
「だ・・・だれが・・・っ・・・ぅあ! や! ひ、やめっ! あああっ!」

拒絶の言葉を吐くと同時に、胸にチクチクと微弱な電撃を繰り返しお見舞いされる。
その度に身体は跳ね、手足の指先までがびくんと震える。

「ほらほら、だんだんシミが広がってるわよ? 本当に気持ちよくってわざとやってたりして〜?」
「・・・桃子・・・ちゃん・・・」
「ん、なぁに、やっと降参?」
「・・・ここまでに・・・しておきなさい・・・これいじょう、したら・・・本当に・・・許さないわよ・・・?」

ぴきっ、と、今度は桃子の眉が釣り上がる。

「カナエ・・・あなたこそ、いい加減にしなさいよ?」

ずる、とかなえのショーツを下ろし、そこにスタンガンをあてがう。

「すぐに今の言葉を取り下げて負けを認めなさい? さもないと、ここに強烈なのを直にお見舞いして、
 そうね・・・あとはオリマーとジィルにでも任せるかしら、
 特にオリマーはカナエのこと気に入ってるみたいだし、頑張ってくれると思うわよ?
 ・・・・・・さ、問答はこれで最後、どうする、カナエ?」
「・・・・・・・・・桃子ちゃん・・・あなたこそ、覚悟なさい・・・」
「えい」
「っ! ――――――――っいひいああああああああああぁぁぁぁぁぁぁあああああっ!!!」

裏声のような高い悲鳴をあげてブリッジをするかのように身体を反らせ、全身で激しく痙攣すると、
数瞬の後に全身を弛緩させて再び畳の上に仰向けで倒れ伏した。
その目は見開かれてはいたが、何も映されてはいないようで、端から涙がつぃ、と流れ落ちるのみだった。

「あ〜あ、だから言ったのに、仕方ないわねぇ・・・ま、いいわ、この際だし、
 あの二人に徹底的に躾てもらっちゃおうかしら、ね!
 ・・・強気な女性は魅力的だと思うけど、度が過ぎるとナマイキなだけよ? ね、カナエお・ね・え・さ・ま♪」

自分のことは完全に棚に上げて勝ち台詞を吐くと、
半裸で横たわるかなえをそのままに、足取りも軽くヒゲ兄弟の部屋へと向かうのであった。
489前スレ499 5/13:2005/11/07(月) 01:12:52 ID:pjHuch/E
「な、なんですか姐さん、かなえさんのところって一体・・・?」
「あんたたちは何も気にしないでいいから、さっさとついて来る! いい思いさせてあげるから!」
「は、はぁ・・・」

と、急かしはするものの、もう勝利は既に決まったようなもの、余裕の足取りで悠々と歩く。
広い静馬家で、男性と女性の部屋は可能な限り離れているとは言え、
さすがにものの5分やそこらでかなえが回復するはずもない。
二人の下っ端を率いて、楽しげにかなえの部屋まで引き返すと、

「カナエー、二人を連れて戻ったわよ、入るわね〜」

今ごろ意識を取り戻していたら、どんな顔をしているだろうと想像すると楽しくてたまらない。
ニヤニヤと微笑みながらふすまを開けると――――――

「あら桃子ちゃん、御帰りなさい、お二人もこんばんは」
「へい、どうも・・・」「ど、どうもこんばんは・・・」
「・・・へ?」

そこには果たして、普段どおりの巫女装束に身を包み、座布団の上で正座してお茶をすするかなえがいた。

「・・・あら、どうしたの桃子ちゃん、狐につままれたみたいな顔しちゃって」
「えっと・・・いや、その・・・・・・・・・なんで?」
「桃子ちゃんは真芝や我聞君のところで、仙術のこと、あまり聞いていなかったのかな?
 まあ、真芝には知られていない方がありがたいんだけどね、
 仙術ってものの基本、基本にして究極は、己の肉体のコントロールにあるの。
 それは外部への作用だけじゃなくて、己の内部も然り。 たとえば、新陳代謝の促進、とかね」

天才を自称する桃子だけあって、それで全て悟る。
そう、そもそも強力な麻酔薬であるはずなのに、かなえは最後まで眠りはしなかったのだ。

「そ・・・んな・・・だ、だけどいくらなんでも!」
「桃子ちゃんも科学者なら、現実を見るべきじゃないかしらねぇ・・・
 さて、それよりも、さっきの私の言葉、覚えているかしら?」

それまで穏やかだったかなえの顔が、にやーっとした笑みを浮かべる。

「え、ええと、カナエ・・・さん、あの、目許が笑ってないわよ? 折角の美貌が台無しよ?」
「あらそぉお? ご丁寧にありがとう、でも大丈夫、これからとっても楽しくなる予定ですから」
「あ、あら、それはよかったわね、おほ、おほほほほ・・・・・おほ・・・お・・・
 お、お、オリマー、ジィル、ヤッチマイナー!!」
「「は?」」
「い、いいから早く! 私を守りなさいっ!」

おもわず顔を見合わせる二人。
と、その顔に向かって何かが物凄い勢いで飛来する。
ばしゃしゃっ!
ばたばたっ。

「え!? な、なに!?」

水が弾けたような音がして、二人の大柄な男が呆気なく崩れ落ちる。

「へぇぇ、ほんと、すごい効き目だったのねぇ、このお茶。
 こんなものが簡単に手に入るなんて、最近のネットは怖いわねぇ・・・ねぇ、桃子ちゃん?」
「な、いったい、なに・・・?」

倒れ伏した二人の男から視線を上げた桃子にもひと目でわかる光景

桃子が持ち込んだお茶の、ポットに残った方から、かなえの手に向けて細い水柱がゆるゆると登っていた。
490前スレ499 6/13:2005/11/07(月) 01:13:59 ID:pjHuch/E
「さ、それじゃあ桃子ちゃん、先ほどの続き、しましょうか」

相変わらず口元に形だけの笑みを浮かべて、ゆらりと立ち上がるかなえ。
欠片ほども笑っていない目は、桃子にしっかりロックされている。

「え、ええと・・・」
「なぁに?」

つぃ、とかなえが近寄ると、ずず、と桃子があとずさる。

「さ・・・」
「さ?」
「さよならー!」

緊張に耐え切れず、くるりと回れ右して駆け出そうとする
・・・が

ばたーん。

「へぶっ! あぅぅ・・・あ、あれ・・・なんで・・・っ」
「あらあら、そんなにはしゃがなくてもいいのに、おてんばねぇ」
「か、からだ・・・どうして・・・」
「思うように動かない?」
「か、カナエ、まさか・・・」
「あら、あなたみたいに仕込んだりはしないわ、偶然よ?
 たまたま、あの二人に当てた水弾がはじけた後に霧散したものが、あなたの顔の傍に漂ってたってだけ」
「た・・・漂わせたんでしょ!」
「ま、ご想像にお任せするわ、さて・・・」

倒れ伏す桃子。
見下ろすかなえ。
立場、大逆転。

「そうねぇ・・・桃子ちゃんには、すこーしばかり、教育が必要かしらねぇ・・・」
「い、いらないっ! この天才に教育なんて必要なわけないから! え、ええと、結構でございます!」
「あらそお? なかなか遠慮深いじゃない、じゃあ、そうねぇ・・・
 学校では教えてくれないこと、特別に教えてあげようかしら、ね・・・
 特にあなた、頭脳労働派って言ってたし、身体動かすの苦手でしょ?
 良い機会だわ、いろいろ教えて、あ・げ・る♪」

桃子の全身からさぁっと血の気が引いて、冷や汗が噴き出す。
さっき自分がかなえにした仕打ちを考えると、どんなことを身体に教えようとしているか、想像に難くない。

「え、ええと、折角だけど結構だから! ほら、居候だし、そんな手間かけさせちゃうの悪いから、あははは!」
「いいのよ、そんな遠慮はしないでも、だって一つ屋根の下で暮らしてるんだから、もっと楽にしなさい?
 あら、随分あせかいちゃって、そうねぇ、折角だから一緒にお風呂、いきましょう」

お風呂・・・有り余るほどの、水。
考えただけで、桃子はめまいがする思いだった。
そんな桃子をひょい、と抱えあげると、

「じゃ、行きましょう、人とお風呂するなんて久しぶりだから、楽しみだわ〜、ね、桃子ちゃん?」

桃子に向けて笑みを浮かべるかなえの顔は、今度は目元も笑っていたが、
その笑顔は桃子にとって、先ほどまでの笑っていない視線より余程恐ろしかった。
491前スレ499 7/13:2005/11/07(月) 01:14:59 ID:pjHuch/E
「ひっ、やめ、やめてっ!」
「ふふ、真っ赤な顔しちゃって、女同士なんだから恥ずかしがらなくてもいいじゃない、
 それとも、お洋服着たままお風呂入る?」
「い、いいっ! お風呂いいからっ! おねがい、これ以外ならなんでも言うこと聞くから!
 掃除でもなんでもするからっ!」

かなえに風呂まで連れて行かれた桃子は、無理やり服を脱がされてしまう。
もともと素手で争うにはあまりに不利過ぎる条件ばかりなのに、麻酔の霧で身体すら自由にならない。
余りにも絶望的な状況だった。

「あら、可愛い胸。 桃子ちゃん、向こうの人の血を継いでる割には、なんていうか・・・そう、スレンダーねぇ」
「わ、わ、悪かったわねっ! これから育つのよ!」
「ふふ、それは楽しみね・・・じゃあ、お手伝いってことで、今日は沢山、揉んであげるわよ?」
「い、いらないわっ、結構よ!」
「遠慮はいらないわよ? さっきのビリビリする刺激も素敵だったけど、私の水も、悪くないわよ?」
「み、水!? なにする気なの!?」

そんなこんなで有無を言わさず着衣を全て脱がされて、またしても抱え上げられるとそのまま風呂場へ連行されて、

「ちょ、やだ、カナエ、おろして、おろしなさいー!」
「まったく本当に元気ねぇ、その気の強さには恐れ入るわ」

いよいよピンチに陥って、強気、というか破れかぶれになってくる桃子。
そんな桃子にいちいち構うだけ無駄と判断したか、湯船の真上に抱え上げると・・・
ざぷーん。

「ぶはっ、ごほごほごほっ! ひっどーい! なんてことすんのっひうあっ!?」

風呂桶に落とされた桃子が文句をいいながら暴れようとするが、思った以上に身体が動かない。
だが、麻酔による不自由とは違う、違和感がある。 これは・・・

「や、やだ、なにこれ! 水が、絡み付いて・・・ひ、や、やああ!」

湯船の湯が足といわず腰といわず、体全体に絡みつくかのような不自然な水圧をかけ、
自分の意志で動くことができない。
本来、ただの湯船ではありえない現象も、目の前に立ちはだかる女性の能力を考えれば何の不思議もない。
桃子は静馬家の広〜い湯船を存分に使って、かなえの仙術で翻弄される。

「ちょ、ちょっと、カナエっ! や、やめなさいよっ! ほ、ほんとうに、おこ、うぁ! おこるわよっ!」
「あらあら桃子ちゃんったら、お風呂で暴れるなんてお子様みたいで恥ずかしいわよ?」

さっきと真逆の立場で、圧倒的優位のもとに余裕のかなえだったが

「う、うるさいわね年増のくせにっ!」

ぴき。

「う・・・うぁぁ! ごぼっ! ・・・んぷっ! もがっ! ・・・げほっ! やめ! いやああ!」

桃子の許しがたい暴言に言葉で返すかわりに、
かなえは湯を仙術で支配すると、桃子の身体全体を湯船に沈める。

「と・う・こ・ちゃん? 女同士とはいえ、言っちゃいけないことってあるの、わかるわよ、ね?」
「んぶっ! ごほっ! わ、わかる、わかったから、ぶばっ! おねが、もう、おぼれっ! ごぼぼっ!」

頃合と見て、かなえが指をひゅっと動かすと、桃子の身体は浮力を取り戻し頭が湯の上に出る。

「がはっ! かはっ、けほっ・・・ごほごほっ・・・ぅぅ・・・ひどい・・・」
「ふふ、ちょっとやりすぎちゃったかしら、ごめんねぇ?
 じゃあ、今度はお詫びに、桃子ちゃんのこと、気持ちよくさせてあげるわね?」
492前スレ499 8/13:2005/11/07(月) 01:16:12 ID:pjHuch/E
「ひ・・・! や、やめっ! やだぁ! カナっ、やめ・・・いや、やああ!」

桃子を取り囲む湯に絶妙な弾力を与え、首から下のあらゆるところでぬるぬると滑らせ、ぐにぐにと揉みしだく。
初めは懸命にかなえに食って掛かっていた桃子だったが、ものの3分も経った頃には、
既に強気の表情も言葉も消えうせ、年に似合わぬ切なげな声を上げるのみであった。

「どう、桃子ちゃん、可愛い顔になってきたわよ?
 生意気なあなたも悪くないけど、やっぱり子供は子供らしく、しおらしくしてるほうが魅力的よ〜?」
「ひはっ・・・やぁ・・・おねがい・・・もう・・・やだ・・・カナエ・・・あやまるからぁ・・・もう・・・」
「ふふふ、いい娘ね、じゃあ・・・もっと気持ちよく、させてあげる♪」
「え・・・い、いや!やだ! っひ!? い、いや、やああ!」

桃子に絡みつく湯が、一斉に激しく動き出し、桃子の未熟な裸体に過剰な快楽を擦り付ける。
人肌よりやや温かい湯で既に十分に愛撫され敏感になった桃子の身体は、それに耐えられず・・・

「や、だめ、カナエっ、もう、やめ、ひぐ・・・うぁあ!」

びくびくと身体を震えさせてから、浴槽の縁にぐったりと身体を預けるようにもたれ掛った。

「ぐったりしちゃって・・・桃子ちゃん、もしかして軽くイっちゃった?」
「・・・そ・・・そんな・・・こと・・・ぉ」
「ふぅん? じゃあ、そろそろ本格的な “教育”に入ろうかしら?」
「え・・・まだ・・・あるの・・・?」

ぐったりとしていた桃子の表情が、絶望に歪む。
そんな表情がかなえの嗜虐心を余計にくすぐるとも知らず。

「・・・う、うわ、きゃ! やだ、な、なに!?」

桃子の身体を、再びありえない水圧が襲う。
但し、先ほどまでの全身を覆うものとは感触が違う・・・紐状、いや、太さ的にロープというべきか、
それが桃子の身体に巻きついて・・・

「う、うわ、お、降ろしてぇ!」

水に巻き付かれた身体は、そのまま風呂桶から空中へ持ち上げられてしまう。
桃子を持ち上げた水は、まさにロープの如く桃子の胴体に巻きついており、
少しの危な気もなく桃子の身体を湯船の外へ、かなえの足元へ運ぶ。

「こ・・・これ以上、どうするのよ・・・」
「そうねぇ・・・じゃあ、ヒントをあげるわ、これを見て、どうなるか想像してごらんなさい?」
「・・・ひ・・・」

ぞぞぞ、と抑え目の水音が背後の湯船から上がり、自分の身体を束縛しているものと同じ水のロープが、
一本、二本、三本、四本、いや、もっと・・・
太さのまばらな無数の水のロープが、海中を泳ぐタコやイカの足の如く、獲物を待つイソギンチャクのごとく、
ゆらり、ゆらりとたなびきながら、しかしその先端は常に桃子の身体に向けられている。
その様は、もはやロープではない。
意志を持ち、捕らえた獲物を品定めする、水の触手・・・

「やだ・・・やだ・・・ね、カナエ、謝るから・・・なんでも仕事するから・・・これ、やめて・・・お願い・・・」

これまで裸にされても愛撫されても軽く絶頂を味わわされても決して見せることの無かった“恐怖”の表情。
単なる怯えを通り越したそれが、桃子の顔を覆う。
水触手のゆらめく動きへの生理的嫌悪感はどうしようもなく強かったし、
さっき湯船の中でされたことを思えば、この触手達が今から自分の身体を如何しようとするか・・・
想像するまでもないし、したくもなかった。
493前スレ499 9/13:2005/11/07(月) 01:17:25 ID:pjHuch/E
強気の仮面を剥がされて、怯えた顔つきの桃子に満足した様子のかなえであったが・・・

「しおらしくしちゃって・・・・・・でもその方が可愛いわよ・・・
 ほんと、苛めたくなっちゃうくらいに・・・
 ・・・ね、桃子ちゃん、この水糸に囲まれて、どんな想像したの? 私に教えてくれないかしら?」
「べ、べ、別に・・・何も・・・ただ、き、気持ち悪いかなって・・・」
「そお? 天才美少女なんて自称するにしては、ちょっと想像力が貧困じゃないかしら〜?」
「そ、それは・・・その・・・」
「ほ・ん・と・は、想像してたんでしょ? この水糸・・・いえ、水触手で、身体中をまさぐられて・・・」
「い、いや! やだ! 言わないで、そんなのやだ! ・・・お願いだから・・・カナエぇ・・・」

思わず涙目になって、必死で懇願する桃子。
だが、そんな態度を取れば取るほどに・・・

「あらあら、泣いちゃって・・・でもね、桃子ちゃん・・・あなたがそんな顔すればするほどね、
 ・・・・・・どうしようもなく、苛め倒したくなっちゃうのよね♪」
「ひ・・・や、やだ! いやああああああ!」

かなえの言葉を合図に、蠢く触手の群れが一斉に桃子へと襲い掛かる。
恐怖と痺れで抵抗できない桃子の身体に群がり、
首筋を、うなじを、手足の指の一本一本を、二の腕を、脇腹を、ふくらはぎを、ふとももを、胸を、そして秘所を、
身体中をくまなく覆い、うねうねと絡み、にゅるにゅると這い、ぐにぐにと揉みしだく。

「いや、やめて、いやあ! カナエっ、おねがい、もういやああぁむぐ! んむむ―――!!」

必死で助けを求めるその口にも触手が突き込まれ、言葉は封じられて意味をなさないうめきだけが漏れる。
絡みつくには少々控えめなサイズの胸には触手の先端がぐりぐりと押し付けられ、
麓の傾斜が緩やかな分だけ一際目立ってしまう先端の突起には、細い触手がきゅっと絡んだり突付いたりして、
桃子の脳髄までスタンガンさながらの刺激を叩き込んでいく。

両足の間には、正面から背中にかけて一本の触手が通されていて、
宙に浮いた桃子の体重のほとんどを受け止めることで、
秘所から尻の谷間までその一本の触手がぎちっと喰い込み圧迫する。
その上、その触手は水ゆえの滑らかさで常に前後に動きつづけ、桃子の秘所へ容赦ない愛撫を続ける。
その触手と密着した秘唇にも糸のように細い触手が群がり、
無理やりに隙間をこじ開けて入り込むと秘唇や肉芽をちくちくと突き弄る。

「―――――っ! んむーっ!! ん、ん、ンんん―――っ!!!」

あらゆる急所を同時に刺激されて、先ほどの湯船の中での愛撫など比較にもならない快楽に翻弄されて、
桃子はブロンドの髪を振り乱し、身体をガクガクと痙攣させて、手や足を突っ張らせて震えさせる―――
触手に絡め捕られた身体のわずかに自由になる部分をいっぱいに使って、悶え喘ぎ続けた。

少女の身体を持ち上げる力強さと、正確に、絶妙に、そして徹底的に急所を弄る細やかさ。
普通の人間にも、機械にも絶対に真似できない、熟練した水の仙術使いだからこそ可能な、人外の愛撫。
性に未熟な14歳の少女にとって、それは一瞬たりとも耐えることなどできるはずの無い、
淫靡な天国、快楽の地獄。

そして桃子は見開いた目から涙を流し、口の端から涎をこぼし、秘所からとめどなく蜜を滴らせ、
声すら上げられないまま二度目の絶頂を迎えていた。

494前スレ499 10/13:2005/11/07(月) 01:18:45 ID:pjHuch/E
こぷっ、と音を立てて桃子の口から糸を引いて水触手が引き抜かれる。

「はぁ・・・はぁぁ・・・っ・・・ぅぁ・・・ぁぁ・・・・・・っ・・・ひっ・・・ひぐ・・・ぅあぁ・・・」

桃子はうつむいたまま、だらしなく開いた口から糸を引いて涎が垂れるのもそのままに、
嗚咽とも喘ぎとも取れる声を漏らすばかり。
かなえはそんな桃子の頬に手を伸ばし、
涎で汚れるのも厭わずに顎へ指を這わせると顎を引き寄せて紅潮した桃子の顔を正面に向かせる。

激しすぎる絶頂を経て顔は淫らに蕩けきり、
涙を浮かべた半開きの目に弱々しい瞳、端から涎を垂らすだらしなく開いた口、額や頬に貼り付いたブロンドの髪。
それは、14歳という年齢に相応しくないほどの色気を湛えた表情だった。
―――同性のかなえですら、ぞくり、とするほどの。

「ごめんなさぃ・・・ごめんなさいい・・・ゆるして・・・もう・・・ゆるしてぇ・・・」

そんな表情と似つかわしくない、子供のような泣き声で、謝りつづける。
強烈すぎる快楽は身体を天国へ誘っても、性に未熟な心には恐怖を植え付けた。
お仕置きとしてはこれで十分、上下関係もこれ以上ないくらいに叩き込まれたと言って良い。
―――――――――が。

「ふふ、やっと分かってくれたみたいね、桃子ちゃん・・・嬉しいわ」
「うん・・・わかったから・・・もう、言うこと聞くから・・・謝るから・・・ゆるして・・・カナエぇ・・・」
「そうね・・・でもね、桃子ちゃんばっかり気持ちよくなっちゃって、不公平だと思わない?」
「・・・え・・・?」
「桃子ちゃんのその表情見てると、私も気持ちよくなりたくなってきちゃって・・・半端に刺激されたままだしね・・・、
 私のことも桃子ちゃんが気持ちよくしてくれたら、許してあげるわ、ね、いいでしょ?」
「そ・・・んな・・・わたし、気持ちよくなんて・・・ない・・・いやなのに・・・」
「あら、素直じゃないわねぇ、そんなえっちな顔して・・・それとも、まだ物足りないのかしらね?」
「え、ち、ちがう! もういや、もう、本当にもうイヤなの、お願いカナエ、許してぇ!」
「・・・ダメね、上下関係を教えてあげるときは、二度と上の人間に逆らうことのないように、
 歯向かおうなんて欠片ほども思わないくらいに徹底的に教育するのが私のやり方なの。 だから、ね・・・」
「そ、そんな、やだ、やだやだやだ! おねがい、カナエ、カナエぇえ!」

絶望的な色を浮かべて必死で懇願する桃子の表情が、かなえの嗜虐心を余計にくすぐる。
再び “ぞぞぞ”、と音がして、背後の浴槽から新たな水触手が生成される。
それは桃子の足の下を潜り、下から桃子の顔を、秘所を覗き込む。
どれも今までの触手よりやや太く、形が少し違う。
先端付近で少しだけくびれ、その先はかさを張ったように太く、それはまさに・・・

「ひ・・・っ! い、いやいやいやあああ!」
「あら、お気に召さなかったかしら? あなたのお友達のキノピー君に似せてあげたんだけど?」

もちろん嘘。

「カナエっ、ほんとに、ほんとに許してえ! こんなのが初めてなんてイヤあ!!」

涙をぼろぼろと流し、ブロンドの髪を振り乱して必死に訴える姿が、ますます嗜虐心に火をつける。

「こんなの、なんて酷いわねぇ、ちゃんと優しくしてあげるわよ? 下手な男なんかよりよっぽど、ね」
「いや、いやいやいや!」
「あらそぉお? もしかして、はじめてを捧げたい人でもいるのかな?」
「え・・・そ、それは・・・その・・・と、とにかくイヤ!」
「ふぅん・・・教えてくれないんじゃ、気の使いようもないわねぇ?」

そう言い放つと、するすると触手伸びてきて、既に濡れそぼった桃子の秘所にあてがわれ・・・

「や、やだああ! 言う、言うから! だからお願いやめてえええ!」
495前スレ499 11/13:2005/11/07(月) 01:19:54 ID:pjHuch/E
秘唇を掻き分け、まさに突き入らんとするところで、水触手は止まる。
秘所を圧迫されて、再び分泌された蜜が触手を滴り流れ、そのまま触手に溶けてゆく。

「そうよ、桃子ちゃん、何事も素直がいちばんよね。
 で、何処のどなたなのかしら、あなたみたいな美少女に初めてを捧げたい、なんて思わせる色男さんは?」
「その・・・あの・・・・・・っひぅ!?」

ぐに、と秘所を圧迫する力が強まる。

「桃子ちゃん? 答えるなら、ちゃーんと答えないと・・・分かってるわよね?」
「わ、わかってるから! やめ、やめて! ・・・その・・・・・・・・・モン・・・です・・・」
「ん? ちゃんとはっきり言わないと、聞こえないわよ?」
「うぅ・・・・・・・・・ガモン・・・です・・・」
「へ・・・へぇぇ、そうなの?  まあでも、わかるわ・・・あなたを真芝から助け出してくれた人だものね・・・
 でも、我聞君は陽菜ちゃんと・・・」
「まだ何も無いもん!」

一瞬、かなえがうろたえるくらいの語調で、この一瞬だけ、強気の桃子に戻る。

「まだ・・・私にだって・・・チャンスは・・・あるもん・・・だから・・・」

すぐに、もとの弱々しい声に戻ってしまうが・・・。

「ふふ・・・桃子ちゃんも、女の子ね・・・大変だろうけど、応援してあげるから・・・がんばりなさい・・・」
「ほ、本当!? じゃあ・・・」

桃子の顔が、ぱぁっと晴れる。

「ええ・・・あなたの初めては大事に取っておくといいわ・・・
 桃子ちゃんは、ちゃんと処女のままで犯してあげるから、ね・・・」

晴れた顔が、そのまま固まる。

「・・・え・・・?」
「ふふ・・・桃子ちゃんは知ってるでしょ? 膜とは言っても、実際は隙間があるからね。
 変幻自在の水の仙術で生成したこの触手なら、処女膜はそのままで中まで入って行くなんて、訳もないことなの。
 だから、安心して、たっぷり犯されなさい?」
「え・・・い、いや、やだ・・・やめ、やめていやあああああああ!」

必死で口にする拒絶の言葉すら言い終わらないうちに、
秘所にあてがわれていた触手はずるり、と桃子の体内へ侵入した。
それは怖いくらいに痛みもなく、抵抗もなく、呆気なく桃子のいちばん奥まで達してしまう。
ただし、膣内を擦り進む感触だけは、どうしようもなく。

「ひぎ! い、いあああああ! や、うあ、ひあああああああっ!」

触手の侵入は止まらず、ずぶずぶと入り続ける。
膣壁も襞も擦られ続け、そして先端は内部でぐりぐりと動き回る。

「ぁああ! あぁっ! ああああ〜〜〜〜〜ッ!!!」

限界まで開いたまま閉じられない口からは、そんな声しか出ない。
身体のいちばん深いところからぐりぐりと削られるような刺激が、天才少女の脳髄を淫靡な快楽で焼き尽くす。

「ふふふ・・・処女のまま犯されるなんて、それも触手でなんて、素敵な体験でしょ・・・?
 こんな風に中からぐりぐり動くような愛撫なんて、愛しの我聞君にだって出来ないことよ、堪能しなさい・・・
 でもね、桃子ちゃんひとりで気持ちよくなるのもずるいから、私も気持ちよくさせてもらうわよ?
 私が満足したら、今日は終わりにしてあげる・・・」
496前スレ499 12/13:2005/11/07(月) 01:21:13 ID:pjHuch/E
かなえの声は、桃子に届いてはいた。
が、どうやってそんなことをすればいいのか、かなえを満足させると言われても、何もわからない。
考えること自体が無理に等しい現状で、身体の自由も利かず、桃子には何もできない。
そんな桃子に構わず、かなえは袴を脱ぎ、ショーツも脱ぎ去る。

「心配しないで、桃子ちゃん、今のままのあなたでも簡単にできるようにしてあげるから・・・
 今は好きなだけ感じて、好きなだけイってくれればいいから・・・」
「あ・・・! っひ、あ、ああああ! っはあ、あ、あ! ぅあああ!」

答えることもできず、ただ喘ぎ声を上げつづける。
身体中を愛撫され、身体の中をかき回され続けて平衡感覚も何も無いようなものだったが、
目に映る景色が変わっているのがわかる。
目の前に、かなえの秘所がある。
そこが近づいてきて・・・

「あ、ああああっ・・・あはっ!? はっ! はあっ! あはあっ!?」

細い水触手が舌に絡みついて、他の身体同様に愛撫を始める。
愛撫しながら、少しずつ口の外に引っ張られて、舌の先が何かに触れ、そこを上下に舐めさせられる。
少ししょっぱくて、すこしすっぱくて・・・
身体自体がそこへ引き寄せられて、今度は桃子の唇全体がそこに触れると、舌は解放される。

「んぷっ! ぷあ、あ、あああっ! あぶっ! むぅうっ! ぷあ、ああああぅ!」
「んっ! ・・・ふふ、そう、いいわ・・・そうやって、私も気持ちよくして頂戴・・・
 そう、無理に舌を動かそうとしなくても・・・あっ・・・あぁ・・・あなたが声を上げるだけで、
 十分に感じられるからね・・・さ、だから・・・存分に感じて、もっと鳴きなさい・・・」
「ん! んぶ! ん、ん!んんん! んあ! あああああ〜〜〜っ!」

もう、何も考えられなかった。
膣内には限界まで水触手を押し込まれ、膣壁をえぐるようにぐるぐると暴れている。
秘唇も肉芽も乳首も、感じるところは全て水触手が這い、突付き、絡み、限界まで快感を引きずり出される。
かなえの秘所に押し付けられた口はその温かくぬめる割れ目に犯されているかのように錯覚し、
口中にかなえの蜜を流し込まれて咽び、溺れた。

何度も何度も絶頂を迎え、その頻度は短くなり、その度に意識は白濁としていった。
そして、最後―――これが最後だと、のこったわずかな意識で桃子は悟った―――の絶頂を、迎えた。

「あ! んぶっああああ! やあああああああああああああああ!」
「ん! んふっ・・・う、うぁあ、桃子ちゃんっ! 私も・・・いいっ、イ、イくっ!!」

桃子は四肢をぴん!と張り詰め背筋を限界まで仰け反らせ、がくがくがくっと震えて、
かなえは桃子の頭を抱え込むように背を丸めてびくびくっと震えて、
二人は絶頂を迎えた。

「はぁ・・・はぁ・・・ふふ・・・桃子ちゃん・・・気持ち、よかったわよ・・・」

荒い息遣いに満足そうな艶やかな笑みを浮かべ、ゆっくりと桃子の身体を降ろすと、全ての水触手を解除する。
ごぽっ、と、これだけの量が本当に膣内に入っていたのかと思うほどの水を吐き出して、最後にびくん、と震え、
桃子はかなえの足にしな垂れかかり、

「ぅぁ・・・・・・カナエ・・・ぇ・・・」

それだけ言うと、そのまま意識を失った。

497前スレ499 13/13(了):2005/11/07(月) 01:22:55 ID:pjHuch/E
翌朝。

いつものようにさなえとかなえ、そして以前はそこに番司がいた食卓に、
今は変わりに桃子とヒゲブラザーズの二人が席を同じくしている。
もともとさなえの同席しているだけで漂ってくる雰囲気の中で比較的静かな朝食なのだが、
今日は不自然なくらいに静かである。

「かなえ、醤油をとっておくれ」
「はい、おばあさま」
「「・・・・・・」」

ヒゲブラザーズは、別に雰囲気に気圧されているわけではなく、ただもう一人の同席者が気になって仕方がない。

(アニキ・・・うちのボス、昨日あのあとどうしたんだろ・・・なんか、今日は虚ろというか・・・)
(うむ・・・かなえさん、怒ってたよな? 姐さん、きっとさぞかし恐ろしい目に・・・)

「オリマーさん、ジィルさん?」
「「はははいい!?」」
「今日のご予定はどのように?」
「あ、は、はい! 今日も昨日に引き続き、同じ現場で土木作業であります!」
「であります!!」
「あら、そうですか、ではお気をつけて行ってらしてくださいね?」
「「アイアイサー!!」」
「桃子ちゃんは、今日もお掃除を頼むわね?」
「・・・・・・」
「・・・桃子ちゃん?」
「!! あ、う、うん・・・、はいっ!」
「ふふ、別に “うん”で構わないわよ、一応はお客さんなんだし、そこまで気を使わなくてもいいわよ?」

と、かなえは普段と同じようにそれなりに優しく声をかけてはいたが、
同席するもの皆が、二度目に呼びかけたときの微妙な雰囲気の違いに気付いていた。

朝食が終わり、片づけを任されている居候三人組が台所へ去ると、

「かなえ・・・おまえ、何かしたかい?」
「いえ、別に・・・桃子ちゃんに、すこし我が家のルールを教えてあげただけです」
「そうかい・・・ま、居候のことはおまえに任せるからね・・・あまりやりすぎるんじゃないよ?」
「はい、おばあ様」

さなえとも別れ、自らの部屋へ戻ると、その前にブロンドの少女がうつむいて佇んでいる。

「あら、どうしたの桃子ちゃん・・・?」
「・・・・・・」
「ふふ、黙ってちゃわからないわよ? ・・・昨日の仕返しかしら? それとも・・・」
「!! ち、ちが! え、ええと・・・あの・・・その・・・」

顔を伏せてもじもじと、言葉を濁してしまう。
そんな桃子を見下ろして艶のある笑みを浮かべると、桃子の髪に軽く手を当てて撫でてやり、

「夕飯の後なら、大体部屋にいるからね・・・用事は、その時に聞こうかしら?」
「う、うん・・・・・・カナエ・・・おねぇさま・・・」

それだけ言うと、うつむいたままで振り返り、ぱたぱたと自分の部屋に駆け去っていった。

「可愛い娘・・・ここにいる間、毎晩可愛がって上げるわ・・・そうね、我聞君のことなんて、忘れちゃうくらい・・・」

艶のある、というよりむしろ淫蕩な笑みを浮かべたかなえは、
自分の身体の芯がぞくりと喜びに震えるのを感じていた。
498前スレ499:2005/11/07(月) 01:28:38 ID:pjHuch/E
今回の投下分は以上っす、醜態晒し申し訳ないっす。
テキスト開いたら真っ白で頭の中まで真っ白になったですよ(汗

多分このスレで、どなたかが書き込まれた
「静馬家に匿われた桃子をかなえが水触手で・・・」という書き込みにものすごい引力を感じて、
ぼちぼちと書いたものです。
個人的に桃子とかなちんのキャラがイマイチ掴み切れてなくて投下するか迷ったのですが、
まあダメならダメでいいか、とかそんな感じで。

ちなみに、流れでかなちんはあんなノリになっちゃいましたが、
基本的には濡れ場ではしおらしくあって欲しいと思うのです。
誰かそんなかなちん書いてください。

では、お粗末様でした。
499名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 01:36:44 ID:uwXGnMFH
またリアルタイム更新が見られて行幸の極みです。
今回も低能すぎ!
乙ですっ!
500名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 01:44:17 ID:TKyEWwpu
外氣が体内にとめどなく流れ込む…
全身が引きちぎられそうなほど巨大なエネルギー…
体が言うことをきかない。自分の意思とは無関係に動き出す。

r'⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒ヽ ⊂゙⌒゙、∩
ヽ.__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__ノ  ⊂(。Д。)  この低脳め!
501名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 03:15:21 ID:Z+FJyfQz
なんて圧倒的な低脳なんだ……!

さーて、隣町まで一転がりしてくるかぁぁぁ!!!!
502名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 09:15:40 ID:g9sXfO8L
うおおおっ?!
かなちん×桃子なんて夢の様ぢゃああ!
百合スキーには溜まらんですわい。

まずい、低脳過ぎて仕事が手に付かん。
503名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 10:05:49 ID:8yhIrTP4
もちろん桃子は巫女さん姿なんですよね!
もう、なんかね、ここの低脳な作品読んだらね血圧が上がる気がするんですよ!
鼻血が出そうです
504名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 10:48:12 ID:iat7Ptoo
あぁぁ…脳の血管が…
脳溢血…


ガク
505名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 19:08:58 ID:Cdv8SFYR
転がって日本一周
最初に成功したのは499氏のSSを読んだ
このスレの住人達だッ!
506名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 19:14:14 ID:9UncX+MD
かなえ×桃子 エローーーーーーーい
507名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 20:35:41 ID:/9fcA0Pz
電車内で読んで転がるに転がれず、
身悶えているうちに頭を角に打ちつけた俺様が来ましたよ。

マジ頭痛ぇぜこの低能クオリティ!!
∩(゜∀゜)∩ヒャッホーイ
508名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 23:17:12 ID:vyN0e6rO
転がるー
ごろごろ・・・
509名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 23:37:12 ID:SGDScSEG
しかし仙術使い本人に毒やクスリの類は有効なのでしょうか・・

パンツマンですら、ごく短時間で氣をめぐらして麻酔抜けてたやうな
510名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 23:52:31 ID:ft3XMD4g
媚薬だけは効く
511名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 00:28:45 ID:vHBzF4IU
番司にも一応は効いてたし、短時間は効果があるって設定ってことで、どうか一つ
512467:2005/11/08(火) 07:25:33 ID:hf9cZ/Ji
467の続き書きました
ただ寝不足の妙なテンションで書いたのでちょっとおかしいかもしれません
一応初めてHシーン書いたんですが未熟なものでいまいちかと…
タイトルは適当に考えた「惚れ薬の効力」です
513惚れ薬の効力1 467:2005/11/08(火) 07:27:36 ID:hf9cZ/Ji

 番司が果歩に告白してから2週間、最初は皆天変地異かと大騒ぎしてましたが今は落ち着き二人はカップルとして認められています
そんな二人は仲良く学校から帰宅中です(ちなみに番司が毎朝迎えに行き途中まで一緒に登校し、帰りも番司が迎えにいってます)
「果歩、今日の弁当旨かったぜ。世界で2番目だ」「2番〜?じゃあ1番ってどんな料理よ(怒)」
果歩は可愛く頬を膨らませ番司をにらみます
「決まってんだろ」番司はニヤリと笑い言い切ります
「…明日お前が作ってくれる弁当だよ」果歩はキョトンとしてましたが意味が分かったのか番司の腕に抱きつき
「あははっ、何それ〜。小説で読んだことあるよ〜(笑)でも…アリガト…チュッ」
 とまぁこんな感じの甘〜い毎日を繰り返してる訳です。しかし残念なことに作られた幸せは長くは続きません
そう、番司は惚れ薬の効果で果歩に告白し、果歩は知らず知らずの内に惚れ薬を番司に盛ってしまっていたのです


「ねぇ果歩ちゃん、どうして番司君と付き合う事になったの?撃退薬作ってくれなんて言ってたのに…なんで?」
 久しぶりのGHK集会の後2人になった時、優さんが聞いてきました。当然の疑問ですね
「えっ…と、番司からね…告白してきたの…好きだお前を愛してる、お前が最初で最後の女だって…」
 思い出しているのでしょうね。両手を赤く染まった頬に当ててイヤイヤってやってます
「はぁ〜情熱的だねぇ、番司君は…」「優さん、手、出しちゃダメですよ」優さんをにらみます
「出さない出さない(笑)あたしもいい人見つけようかな。そうだ、辻原くんにでも惚れ薬使っちゃおうか(笑)」
 優さん、あなたが言うと洒落には聞こえませんよ(笑)
「惚れ薬って…そんなの辻原さんには効きませ−ん(笑)」
「まぁ薬は中之井さんに没収されちゃったしもう作る気ないしね〜」
「えっ?ホントに作ってたんですか!優さん凄い!さっそくお兄ちゃんに…」
「いや、だから中之井さんに没収されちゃったのよ(悲)」
「残念〜!お兄ちゃん達をくっつけるチャンスだったのに〜」
「まぁ惚れ薬っていっても一粒三日ぐらいしか効果ないと思うし、よく考えたら薬で恋人同士になっても長続きしないだろうしね」
「そうですよね、やっぱり真実の愛じゃなきゃ!ところでその惚れ薬、今どこにあるんです?」
 握りこぶしで使う気マンマンです。サスガです、我儘です(笑)
「中之井さん、果歩ちゃんのとこから引き上げた後にトイレで流したって言ってたなぁ(悲)」
「へ?アタシのとこから引き上げた?何です、それ、知りませんよ?」
「あれっ?聞いてなかったの?前に渡した番司君の撃退薬って惚れ薬だったのよ。間違えて渡しちゃったの、ゴメンね」
 優さんの言葉を聞いた果歩の顔は青ざめ足が震えだしました
「あの薬が…惚れ薬?…まさか…」「どうしたの、果歩ちゃん!顔真っ青よ!体調悪いの、大丈夫?」
 果歩は震える手で優さんに抱きつきました
「どうしよう優さん。あたし…番司に嫌われちゃう…嫌われちゃうよ…やだよ…嫌われたくないよ…」
 果歩の目からはこらえきれずに涙が溢れだしました

514惚れ薬の効力2 467:2005/11/08(火) 07:29:17 ID:hf9cZ/Ji

「そっか…あの薬使っちゃったのか…ゴメンね、あたしが間違えたばっかりに…」
 泣きじゃくる果歩から事情を聞いた優さんは果歩の頭を撫でて落ち着かせてます
「ううん、あたしが番司に変なもの食べさせたからいけなかったの…罰が当たったの…」
 だいぶ落ち着いたのか果歩が涙をふきながら話し掛けてきました
「よく考えたら番司がアタシなんかを好きになるなんてありえないもんね…アタシが番司の恋人になるなんて…
夢みたいなもんだもんね…」「果歩ちゃん…」
「そうよね、番司は陽菜さんが好きでアタシなんて全然意識してなくて…邪魔者扱いされてたし…
それに引き換え陽菜さんはやさしくて綺麗で頭も良くて…アタシなんかよりずっと大人だし…」
「果歩ちゃん!」優が遮ろうとするも話し続けます
「おかしいと思ってたんだ…急に好きだなんて言い出すんだから…そうじゃなきゃ番司がアタシの事なんて
好きになってくれる訳ないじゃない…番司にはアタシなんかより陽菜さんの方がお似合いだし…」

 パンッ!

「果歩!しっかりしなさい!」優が果歩の頬を叩きます
「確かに薬の力であなた達は恋人同士になったわ。けど、だからといって番司くんを諦めなきゃならないなんてことない!
あなたの番司君への気持ちはそんなものなの!薬なんかに負けちゃうわけ?諦めていいの!」
 優は果歩を抱き締め語ります
「今度は薬の力じゃなく、あなたの魅力で番司君を虜にしちゃいなさい…大丈夫、果歩ちゃんならできるわ」
 優の言葉に果歩は泣きじゃくります
「優さん…番司、アタシのこと嫌いにならないかな…ホントに好きになってくれるかな…このまま付き合ってくれるかな…
恋人のままでいれるのかな…アタシに…好きって…言ってくれるかな…」不安な瞳で優に尋ねます
「大丈夫、この天才優さんが保障するわ!果歩ちゃんの魅力でイチコロよ!」
 優は自信満々に言い切ります
「第一、番司君はモテナイしね。まぁよっぽどな物好きじゃなきゃあのハチマキ男には惚れませんよ、果・歩・さん(笑)」
「むぅ〜物好きで悪かったですね!」涙を拭き握り拳を振り上げ立ち上がります
「あれは誰にも渡しません!アタシの物です!アタシだけの物です!」机を叩き
「そうよ!アタシの物よ!邪魔するヤツは例え陽菜さんでも…殲滅よ!女の恋は…戦争よ!」
「よっカワイイよ、このわがまま女!」「変な合いの手入れない!さっそく…作戦会議よ!」
 瞳に炎を宿した果歩が力強く宣言します
(やれやれ、やっと果歩ちゃんらしくなったね…しかし惚れ薬大成功じゃん!商品化しよっかな?)
 優さんあなた、少しは懲りたらどうなんですか(悲)

515惚れ薬の効力3 467:2005/11/08(火) 07:31:02 ID:hf9cZ/Ji

 優さんの部屋で作戦会議です。今回はデルタ3,4共に不参加のようです。まあ恋人に薬を盛ったなんて
あまり人には知られたくないですしね

「まずどうやって番司をアタシの虜にするかですが提案のある人いますか?」2人だけで提案のある人もないような…
「ハイ、議長!」優さんが挙手をしてホワイトボードに書き始めます
「私の提案は『口渡しでポッキー食べさしてキスしちゃった作戦』で「却下です」
 優は即座に却下されたので「何故に?」と問いただすと「…毎日してるから…」と甘い答えが…
「…では、『膝枕での愛の耳かき「却下です」また即却下です
「まさか議長…」真っ赤な顔で頷き「…うん、昨日したところ…」呆れ顔で「まさか毎日とか…」
 と聞くと「二日に一度ぐらい」と素敵な返答が…
「……では『ご飯熱いからフーフーして食べさ「却下です」額を押さえ聞くと
「…2人の時は必ずしてるの…ポッ」とやっぱりな答えが…「…必ず、なんだ…」「うん…番司も食べさせてくれるし…」
 顔に手を当てイヤイヤしてます「…さいでっか…」優さんの手にはいつの間にかビールが握られてます
「………では『今日も一日ご苦労様です。お風呂でお背中流しましょ「却下です」
 空き缶を握りつぶし聞くと「[果歩に背中を洗ってもらうと心も綺麗になるよ。愛してる、チュッ]ってしてくれるから
よくするの…キャッ。あ、もちろん水着着用です。私達プラトニックな関係ですから」との体中がかゆくなる返答が……
 優さんは一升瓶片手にまだ提案します。すごい忍耐力です
「では最終兵器の『男の夢!裸エプ「却下です」二本目の一升瓶片手に「何でじゃい」と聞いたら
「番司に怒られたの。そんな事しなくてもお前は世界一魅力のある女だ…って」またイヤイヤってしてます
「…………もう嫌だ〜!殺せ!いっその事殺せ!もう殺してくれ〜」優さん切れちゃいました(笑)
「もう、優さんこんなに酔うまでお酒飲むなんて…よっぽどな事があったんだ…」…ありましたよ。今、まさに目の前でね…
「もうてめぇら子供でも作ってどっか行け!ボ〜ケ〜」酔っ払い優さんのたわ言に果歩の目がピキーンと光りました
「そう、それよ、それしかないわ!二人の愛の結晶よ!」
 いやいや早まっちゃダメですよ、果歩さん。あんた中二でしょ?
「番司に飲ました薬は10錠…優さんは1粒3日って言ってたわね…2週間経ってるから残り16日…今日を除くとあと15日…」
 顎に手を当て考えます。目が怖いです
「生理の周期を考えると…作戦決行日は…3日以内ね。よしっ!ここからが正念場よ〜」
 両手を握り締め決意を固めてます
(ここを逃せば番司と分かれなきゃいけないかも…そんなのイヤ!死んでもイヤ!絶対に…イヤ!アタシにここまで惚れさせた責任は
取ってもらうわよ。絶対逃がさないんだからね、覚悟なさい!番司!)
 果歩は鼻息荒く走り出しました。哀れな酔っ払いを捨てて……(悲)
516惚れ薬の効力4 467:2005/11/08(火) 07:32:10 ID:hf9cZ/Ji

 次の日の朝、いつも通りに番司が迎えにきました

「おはよう番司いや弟よ。毎朝ご苦労さん」「おっす工具楽、果歩はまだか?」
 最初は弟じゃねえ!とか言ってましたがもう慣れたみたいです
「ああ、なんかまだ弁当作ってたな」「へぇ珍しいな。寝坊でもしたのか?」「まさか、俺じゃあるまいし、はっはっはっ」
 我聞胸を張って笑ってます
「威張れることか?それ。こんなのが兄貴だと果歩も苦労するよな」
 やれやれといった感じの番司
「むぅ、何を言う、どこをどう見ても立派な家長じゃないか!」
「勇ましいセリフは赤点をなくしてから言ってみろ(笑)」「うぐっ、し、しかしお前も見たようなもんだろ(汗)」
「はっはっはっ、最近は果歩に勉強を教えてもらってんだよ。赤点なんてあり得ねぇよ」
 いや、番司君。果歩は中二ですけど…
 番司はやれやれといった表情で言います

「お前のような奴が社長じゃ國生さんもかわいそうだよな(笑)」

(う〜んお弁当、番司に精力付けてもらう為とはいえウナギの蒲焼にとろろ汁はやりすぎたかな?けど決戦は近いからね…)
 果歩は番司と我聞の弁当箱とポットを持って玄関へと急ぎます。ちなみに我聞の弁当の中身はふりかけです(悲)
「お兄ちゃん、これお弁当。ポットにはとろろ汁が…」
 玄関から我聞に声を掛けようとした時、番司の声が聞こえてきました「……國生さ…かわ……よな」
(え?今番司が國生さんって言ってた?なんで?…まさか薬の効果切れちゃったの?…)
 恋人の番司が以前の思い人の名を言ったことに愕然とします
(なんて言ったの…『國生さん…かわ……よな』って言ってた…)
 真っ青になった果歩の脳裏には最悪の言葉が浮かびました
(『國生さんってかわいいよな』って言った…んだ…あはは…遅かったんだ…薬切れちゃってたんだ…)
 目からは涙が溢れ出します…
(もうアタシの事かわいいって言ってもらえないんだ…もう…無理なんだ…)
 果歩はお弁当を玄関に置き自分の部屋にこもりました
517惚れ薬の効力5 467:2005/11/08(火) 07:33:19 ID:hf9cZ/Ji

「それにしても果歩のやつ遅いな。このままじゃ遅刻だぞ。番司、ちょっと待っててくれ、呼んでくるから」
 我聞が果歩を呼びに行きます。我聞の話は無視して番司は果歩とのこれからを想像してます
(う〜ん、果歩が高校卒業したら一緒に住んでくれねぇかなぁ…イヤ、無理か。果歩が抜けたら工具楽家が潰れそうだしな…
そうだ!工具楽が國生さんをさっさと嫁にしちまえばいいんだ!ナイス、俺!よし果歩に相談して裏で手ぇ回して…)
 番司がGHKと同じ考えにいたった時、我聞が出てきました
「すまん番司。果歩は気分が悪いから今日休むそうだ」
 
「は?なんだそれ?何時からだ、何時から具合悪かったんだ!」
 恋人の一大事に番司は我を忘れて我聞に問い詰めます
「今朝は普通だったんだが急に悪くなったみたいだ…すまん、家長としての責任不足だ」
「なんで気づかねぇんだ!てめぇ家族だろ!それでよく家長なんて言えるな!」
 番司の怒りは収まりません。我聞を殴りそうな勢いです
「…お前の言う通りだ、すまん…」
 唇を噛み締めて頭を下げる我聞…責任を感じた我聞は弁当を番司に渡し言います 
「果歩の看病は俺がするから番司は学校に行け。せっかく果歩が作ってくれた弁当だ…持って行ってくれ」
 しかし番司は少し考えて
「いや、俺が看病する。お前単位やばいんだろ?お前こそ学校に行かなきゃな」「確かにそうだが、しかし…」
「俺に看病させてくれ。たまにはアイツのために働きたいんだ、頼む!」
 頭を下げる番司、それを見て我聞も折れました。番司の肩をバンッと叩き
「分った、果歩を頼む。しかし果歩はいい男を捕まえたな。羨ましいぞ」
 番司は顔を真っ赤にして我聞を怒鳴りつけます
「さっさと行け!単位落とすぞ!」
「はは、照れるな照れるな。ではまかせたぞ。なるべく早く帰るからな!」
 我聞は自分の弁当箱を持ち走っていきます。番司は恋人が作ってくれた弁当箱を見つめ

「あのバカ…辛いのなら辛いって言ってくれよ…俺達、恋人だろ…」

 うっすらと涙を浮かべながら弁当箱を見つめています
518惚れ薬の効力6 467:2005/11/08(火) 07:34:09 ID:hf9cZ/Ji
その頃果歩は自室で頭から布団をかぶり声を殺して泣いています
(…番司…番司…辛いよ…苦しいよ…なんでアタシじゃなく陽菜さんなの…ヤだよ、離れたくないよ…)
 涙で枕はもうぐしゃぐしゃです。制服のままなので服も皺くちゃです
(こんなに…こんなに好きなのに…ずっと…ずっと一緒に居たいのに…なんでなの番司…辛いよ…助けてよ…)
 自分の肩をギュっと抱きしめ震えています
(…諦めなきゃダメなの…かな…もう一緒に…居れないの?…もう好きって…言ってもらえないの?…番司…)
 その時部屋の襖が開き
「果歩!大丈夫か、熱はないか?腹減ってないか?喉渇いてないか?」
 番司が騒がしく部屋に入ってきました

(ば、番司?なんで?…そっか、お兄ちゃんに聞いたんだ…何の用だろ…別れ話かな…ヤだな…)
 果歩は布団から顔を出そうとしません
「果歩、大丈夫か!熱はあるのか?吐き気は?頭痛くないか?」
 番司は優しく布団の上から撫でてくれます
「ごめんな、無理して弁当作ったせいで…気分はどうだ?」
 布団の下から果歩が呟きます
「…やく…」「何だ?果歩。何て言ったんだ?」「最悪って言ったの!」
 布団をはねのけ番司に向かって叫びます
「あんたのせいで…あんたを好きになったせいで…なんでよぉ…なんでアタシじゃなく陽菜さんなのよぉ…」
 果歩は番司に抱きつき胸で泣きじゃくります
「アタシはあんたと一緒に居たいだけなのに…何でダメなの…」
 番司の胸の中で思いを言い続けます 
「アタシはあなたじゃなきゃイヤなの!何でアタシじゃないの…番司…何で陽菜さんなのよ!」
 果歩は興奮して自分でも何を言ってるかもう分りません

 番司は果歩の髪を優しく撫でて落ち着くのを待ってます
「…スン…グスン…」「落ち着いたか、果歩」「…うん、ゴメンネ」
 30分程で果歩は落ち着きを取り戻し、番司の胸から離れました
「果歩…」「いいの、短い間だったけど楽しかったよ…ゴメンね」
 果歩は微笑みながらしかし寂しい笑顔で番司を見つめ言いました
「アリガト…嘘でもアタシの事好きって言ってくれて…ホント楽しかったよ…アリガト…」
 そう呟いて部屋を出ようとしました
「果歩、ちょっと待て!」
 番司は果歩の腕を引き寄せて言いました

「果歩、ゴメン……お前が何を言ってるのかさっぱり訳分らないんだけど…なんかあったのか?」

 番司の頭には?マークが何個も浮かんでます
519惚れ薬の効力7 467:2005/11/08(火) 07:34:56 ID:hf9cZ/Ji
「ごにょごにょごにょ」
 果歩は耳打ちします
「俺が國生さんのことが好きだって?そりゃちょっと前までは付き合う事を夢見てたよ…けど今はお前一筋だって」
「ごにょごにょにょごにょ」
「はぁ?さっき俺が國生さんかわいいなって言った?そんなの言ってねぇよ。ただ『國生さんもかわいそうだよな』
って工具楽には言ったがな。聞き間違いだろ、工具楽に聞いてみろよ」
「ごにょごにょごにょにょ」
「なぬ?薬の効果が切れてお前の事好きじゃなくなったはずだ?ナンだそりゃ?薬飲まなきゃならねえのはお前だろ、果歩」
「ごにょごにょんごにょ」
「ぬを!惚れ薬!?告白した日に別の薬と間違えて俺に飲ましたぁ?何飲ませようとしたんだ、お前は(怒)」
「ごにょごにょごにょりんこ」
「じゃあまだ効果が続いてるのかって?んなもん知るか!効果があったとしてもとっくに消えてるよ」
 番司は頭を抑えため息を吐き出しました
「お前俺が仙術使いだって忘れてるだろ?告白した日にお前の言う惚れ薬のせいだろうな。体の調子が狂ってたんで
新陳代謝を早めて体調を元に戻したんだよ。次の日には全開バリバリよ!」
 果歩はかわいい口をポカンと開けて聞いてましたが
「じゃ、な、なんで薬の効果も切れてたのにアタシと付き合ってたのよ!アタシの事キライだったんでしょ!」
「告白するまでな…あの時のお前の笑顔…世界で一番綺麗だったんだ…一目ぼれって奴か…」
 果歩は恥ずかしいやら嬉しいやらで顔はもう真っ赤です。それを見た番司は堪えきれず笑い出しました
「あ〜はっは!ナンだ全部お前のカン違いかよ!カン違いにも程があんぞ(笑)」
「アタシはね、真剣だったんだよ!番司に嫌われると思って…あんたを引き止めるために子供を作る覚悟だったんだからね!」
「あ〜そうか、ゴメンゴメン。あ〜腹イテ」
 番司はわき腹を押さえて誤ります
「く〜(怒)、いつまで笑ってんの!アタシは病人なのよ!さっさと看病しなさい!」
 今までの騒動がすべて自分のカン違いだと分り番司に八つ当たりです(笑) 
「はいはい…なぁ果歩知ってるか?病気を早く治す方法…」「そんなの知んない!」
 果歩はぷいっと顔を横に向けます
 番司は果歩の顔を両手で優しくつつみ囁きます
「人に移したらいいんだよ。例えば…口移し…とか」  
 番司は果歩に軽くキスをします
「もう、そのセリフも聞いた事ある〜」
 惚けた顔で文句を言いますが
「そうか、俺もだよ」
 番司はそう言い…激しくキスで果歩を求めてきました 
520惚れ薬の効力8 467:2005/11/08(火) 07:36:00 ID:hf9cZ/Ji
 (ちゅ…ちゅぱ…んちゅ…じゅる…)
「ん、は、ぷぁ…やぁ…ん…はん…」
 果歩は初めてのディープキスに頭が惚けてきました
 番司の舌が果歩の唇を割って入り舌を絡め、吸い、また絡め徐々に激しい動きになってきます
「ふぁ、番…司んん…おねが…ちょっ…んぁ…待っ…」
 番司の舌は果歩の唇から名残惜しそうに離れます
「ん?果歩どうした?」「激しすぎ…るよ」
 果歩は肩で息をして惚けた目で番司を見つめます
「わりぃ、つい…イヤか?」「ううん、ちょっとビックリしただけ…」
 果歩の目には涙が浮かんでます
「スマン!調子に乗りすぎ「違うの!嬉しいの…番司がアタシを求めるなんて…今までなかったから…」
「果歩…」「アタシがどんなに誘惑しても我慢してくれてたんだよね…アタシの体気遣ってくれてたんだよね…」
 果歩は番司の首に両腕を回し額同士をコツンとくっつけました
「ねぇ番司…アタシ風邪引いたみたいで少し寒いの…」
 果歩はニッコリと微笑みながら番司に囁きます 
「寒い時に体を暖めるのには何がいいか知ってる?」
 番司は果歩の体を軽く抱きしめ尋ねます
「さぁ、なんだろうな?」
「人と人が裸で抱き合うのが一番なの…」
「そのセリフ聞いた事あるな」
「そう?けどねアタシが言うのは貴方だけ…好きよ…番司…」
 2人はお互いをキスで求め合いました
 
(チュッ、チュチュッ、チュプ、レロ、チュチュッ、チュパッ…)
「あ、ふぁ、ひゃ、あ、んあ、あふ…」
 番司は果歩の制服を脱がしながらキスをします。唇が触れるたび果歩の口から声が漏れ果歩は必死に声を抑えようと
右手で口を抑えます
 唇、まぶた、頬、額、耳、首筋そして唇と次々にキスの雨を降らしつつ制服を脱がし遂にはブラをはずします
「アタシの胸、まだ発展途上なんだ…ゴメンネ、小さくて」
 果歩は番司から目を逸らし謝ります
 番司は胸をもみだしながら先端のピンクの突起を口に含みます
「ひゃう!あ、ああ…いや噛ん…あ、だめ、気持…い…よぉ…番司ぃ」
「果歩、お前の胸、最高だ…すべすべして柔らかくてこんなに感じてくれる…あぁ果歩…」
 番司は右手で左胸を口で右胸を愛撫しながら左手は下に下にと降りていき遂に果歩自身へと辿り着きました
「ひゃう!ダメダメダメ番司そこ触らな(クリ・クチュ・クチュ)ひゃぁん!やだ番司!お願(クチュクチュクチュクチュクチュクチュ…)いっ…きゃぅん!」
 果歩は番司を抱きしめ、痙攣しながら反り返りそして脱力しました…
521惚れ薬の効力9 467:2005/11/08(火) 07:37:29 ID:hf9cZ/Ji
果歩の恍惚の表情を見ながらテクニックを伝授してくれた先輩に感謝しました
(すげぇ…果歩、いっちゃたんだ…有難う御座います理来さん!姉ちゃんにはすげえ人だと言っておきます!)
 
「…ん、番司…今…の何?なんか凄か…た」
 初めての絶頂に体力を消耗した果歩は、息も絶え絶えです
「果歩…ん…」番司はキスをして果歩の口の中を味わいます
「んひゃう…ふゃんびぃ…しゅき、好きなのぉ…愛してるのぉ…」
 果歩の呟きに番司は我慢の限界です
「果歩…いいか」
 果歩は番司を見つめながら頷きます
「うん…アタシは番司の物…番司だけの物だから…好きにしていいよ…」
 果歩の最後に残ったショーツを脱がし自分自身を果歩にあわせます
「いくぞ…果歩」「うん…」一気に果歩へと進入します
「いっっきゃぁ!痛、痛い痛い、番司、ああ!番司ぃっ!」
 果歩は頭を振り乱し番司の背中に爪がめり込むほど強く抱きしめました
「(グチュグチュグチュ)ああ、果歩(グチュグチュグプ)好きだ愛してる」
 番司はピストン運動を繰り返しながら果歩にキスをし愛を囁きます
「ひっ、(グチュグチュ)うぎぅっ、(グチュグチュ)痛ぅ、あぁ番司ぃ好き好きなのぉ、愛してるのぉ」
 番司のために痛みをこらえ耐えています
「果歩…もう、ダメだ」「中に、中に出して…あなたを…番司を感じたいのぉ!」
(グチュグチュグチュグチュグチュグチュプチュグチュプチュ……)
「果、果歩!うっくぅぁぁ」果歩を力一杯抱きしめ、果歩の中で絶頂に達しました
「ば、番司ぃ!ああ!あぁぁぁ………あったかい…番司のが…アタシの中に…」
 果歩は自分の中に番司が広がるのを感じ気を失いました


「果歩、のど乾いたろ、スポーツドリンク取って来ようか?」
 2人仲良く布団の中で余韻を楽しんでいます。果歩は腕枕してもらって上機嫌です
「ん…まだいい…なんかさ…終わってみると…恥ずかしいね」
 番司の胸に顔をうずめ照れてます
「ホントだな…けど俺は嬉しいよ…お前と一つになれて…」
「ぷっ、また何かのセリフ〜、ボキャブラリー少ないわねぇ。けど…アタシも同じ気持ちよ…」
「果歩…」「番司…」唇が近づき二人の距離がゼロになる寸前

 ぐうぅ〜

「………」「……今のわざと?」
 番司のお腹に笑いの神が降りて来て雰囲気を台無しにしました
「…ぷっ、あはは、あなたらしくていいわ。そうだ、せっかく作ったんだからお弁当にしましょ?」
「…そうだな…今日のおかずはなんだ?」
 果歩はニヤリと笑い

「ウナギの蒲焼ととろろ汁よ。午後に備えて精力つけて貰わないとね!しっかり食べてね!」

 番司は悟りました(俺は一生尻に轢かれるんだろうなぁ…)と。
 
 しかし(果歩の尻ならいいかな?)とも考えています


 お幸せに…
522惚れ薬の効力 おまけ 467:2005/11/08(火) 07:38:30 ID:hf9cZ/Ji
2人が結ばれてから一ヵ月後……
「なんで来ちゃうのよチクショ〜!」
 果歩さんご立腹です
「果歩ちゃん、何かあったの〜」
 せんべい片手に優さん尋ねます
「生理が来ちゃったんですよ〜。せっかく初めての時にうまく騙して中に生で出してもらったのに(怒)」
「へ、へぇ〜そうなんだ…」優さんドン引きです
「安全日って嘘ついて3回も出さしたのに〜、悔しい!」
「は、初めてで3回しちゃったの?しかも危険日に生で?」
「そうですよ。あれ以降、生ではしてくれないんですよ。子供が欲しいのに〜」
「果歩ちゃん中学生だからまだ早いんじゃないかな〜っと…」
「優さん分ってない!番司はかっこいいから尻軽女共に狙われるんですよ!子供は抑止力です!」
「(付き合いきれんわ)そう、頑張ってね〜」
「あ、優さん惚れ薬の反対の物って作れな「無理!絶対無理!」
「優さんなんか冷たい〜、はは〜ん、さては焼いてるな〜」
「………」

 優さん夕日に向かって叫んでます

「……もういやだ〜!転職する〜!毎日毎日やってられるか〜!」

 優さんご愁傷様…


 終わり
523467:2005/11/08(火) 07:42:50 ID:hf9cZ/Ji
以上です惚れ薬の効力でした
主に深夜に書いてたため頭が壊れてたためキャラの性格が(主に果歩)ぶっ壊れてますね
すんません。では名無しに戻ります
524名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 09:51:52 ID:l6CiTbo+
すげーすげー
めっちゃGJっす
525名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 14:01:35 ID:DFYs0l77
GJ!
なんかほほえましいw
526508 ◆JHD/FnPLYo :2005/11/08(火) 14:47:45 ID:8TS/hal3
 書きあがってないんですがー。書けてるうちに投下しないと、また書けなくなりそうだし、
「完結させないといけない」という自分へのぷれっしゃーのためにも投下。
例のアレの続きです。
527508 ◆JHD/FnPLYo :2005/11/08(火) 14:52:20 ID:8TS/hal3
「お、おはようございます。」
「お、おう、おはよう國生さん。」
 
 さわやかな朝だと言うのに病室の空気が固い。どれくらい固いかと言うと、固形化
した空気で釘が打てるんじゃないかというほど硬い。まぁ、それも無理もないだろう。
なにせ、後姿のみとはいえ、下着姿を見られてしまったわけだから。

「あ、あの、き、着替えてきますね。」
「お、おう。」
    がさごそ…じじー…ぱちん…
 陽菜はいつものように衝立の陰で着替える。固い空気の中で、着替えの音だけが
病室に大きく響く。
 着替えながら必死に自己暗示をかける少女一人。
(おちつけ…おちつけ私。…大丈夫。社長はきっと気にしてない。私も気にしない。
 私は秘書としてちゃんとお世話をしなきゃ!…)

 一方、衝立越しの着替えの影と、衣擦れの音に妄想がかき立てられる青少年一人。
(…一昨日はブルー…昨日は白…今日は何色…って、いや、何を考えているんだ!!)

「社長?どうかなされましたか?」
「お、おぉ!?」
 さすがに三日目ともなると着慣れてきたのか、初日に比べて着替えが早い。
今日は、オーソドックスな白色の白衣に、うっすらとブラの影が映っている。同じく
白のストッキングが我聞の目にまぶしい。

 当の陽菜は我聞の健康な性少年の煩悶に気づくわけもなく、
「社長?ご気分でも…」
首を傾げて様子を見てくる。
「お、おう、あ、ぁぁ、今日はピンク…いやなんでもない。」
「??」
とまぁ、微妙な雰囲気ながらもつつがなく朝食が始まった。

「はふはふ…ごくん。」
「熱いですから気をつけてくださいね?社長?」
「あ、あぁ…」
「…ふーっふー…」
 スプーンにすくったスープを冷ます陽菜の唇に目が行く。
「はいっ…あーん…」
「あ、あーん…」
    ちゅるちゅる…ごくん。
「あ、すみません。口元が…」
    わたわた…ごそごそ…
 我聞がうまく口に入れられずに口の横に垂れたスープを、陽菜がハンカチで
そっと拭う。
(しゃちょうの…唇…)
 ふと視線を上げると、赤面しながら陽菜を見下ろす我聞の視線とぶつかった。

 ほてる顔。絡み合う視線。
「あ…」
「…國生さん…」
世界がスローモーションのようにゆっくりと動き出し…
528508 ◆JHD/FnPLYo :2005/11/08(火) 15:05:27 ID:8TS/hal3
 「工具楽さぁぁん?入りますよぉー?」
底抜けに明るい声とともに通常に戻った。
 ぐぁばぁ!!っと音がするほどの勢いで飛び離れた二人が、声のする方を見ると、
開けはなれたドアの近くに看護師さんがなにやら荷物を抱えて立っている。

「ハ、ハヒ!ドウゾ!!」
「失礼しますね〜?あら?」
当然看護師さんの目は、白衣を来た陽菜に向かう。
「あなた、この病院の看護師じゃぁ……ほほう?」
ニヤリっ
 なにやら一人で勝手に納得したようで、笑いを浮かべるお姉さん看護師。昨日の
看護師(と言うか優の変装)と違い、なかなか清楚な美人だ。…口元の邪悪な笑いが
なければ。

「あ、あの、私は…」
「あ、いいからいいから。皆まで言わずとも、お姉さんには全部わかったわっ!!
 いいわよねぇ〜!若いって!…あ、そうだ。ちょっとお願いしたいことがあるから
 こっち来てくれる?」
 言うが早いか、陽菜の返事も待たず、持ってきた荷物を小脇に抱えたまま、陽菜を
引きずって外に出て行った。
 「…えーと。朝飯…」
展開についていけないかわいそうな我聞は、朝食を前に「お預け」状態となった…

 一方廊下まで出た陽菜と、本物の看護師のおねーさん。
「あ、あの、これはどういう…」
「…ふっふっふっふ。私の目はごまかせないわ…ずばぁり!あなた、この病院の
 看護師ではないわね!!?」
「あ、あのこの格好はっ」

 赤面しながらも、できるだけ冷静に、自分の格好を説明しようとした陽菜だったが、
おねーさんは聞いてはくれない。
「あ!いいの!いいのよぉ〜?さすがにその格好で出歩かれると困るけど、病室内で
 どんなプレイしてても、おねーさんがちゃぁぁんとっ、見なかったことにして
 おくからっ!」
「え?ぷ、ぷれいですか?」
「だから、いいのいいの。気にしなくて!えーと、工具楽君は高校生だったわよね。
 あなたは同級生?」
「え、ええ…隣のクラスですが…あの…」
「そうかそうかー。本物の病院でナースプレイなんて、あっついわねぇ〜。」
「えぇ?!いえ、あの、そういうことではっ!」
「この頃の高校生は進んでるわよねぇー、やっぱ。あ、でも、病室だからほどほどに
 ね?個室とはいえ声は周りに聞こえちゃうからっ!あ、ハンカチとか噛んどくと
 割といいわよ?あ。あと、この階のトイレはナースステーションが近いから見つか
 っちゃうんで、上の階の身障者用トイレがオススメね。広いし。」
「あ、あの!この格好は、単に秘書として社長をお世話しないといけないという…」
529508 ◆JHD/FnPLYo :2005/11/08(火) 15:09:48 ID:8TS/hal3
 わたわたと説明してなんとかブレーキをかけようとする陽菜。だが、爆走おねーさん
には逆効果でしかないらしい。
「秘書セクハラプレイでさらにナースコスプレなんてマニアックなことしてるのねぇ〜?
 やっぱり一流の秘書なら社長の看護はナース服よね!病気もだけどいろいろ元気に
 なってもらわないといけないしっ!なかなかやるわねぇ彼女!かわいい顔して実は
 すっごくエッチ好き?」
「い、いぇ、そういう…」
「照れる事ないじゃなぁ〜い!きっと彼も大喜びでしょぉ?あぁ!そ・れ・で!
 お願いしたいことがあるんだけど?」
 どうやらお姉さんにはブレーキがついていなかったらしい。話を聞かないまま
暴走するお姉さん。

「…なんでしょう?」
 結局説得することを諦めた陽菜は、なし崩しのうちに看護師のおねーさんの
”お願い”を聞くことになったのだった…

   がらがらがら…がらがらがらピシャン!
「しゃ、しゃしゃ、社長!し、失礼しますっ!」
「お?おう…」

 『彼女じゃなくて悪いけど』と言われつつ、朝食を爆走看護師さんに食べさせて
もらい、片付けて出て行く際の『あんまりがんばりすぎちゃだめよー?うふふふ…』
という看護師のおねーさんのせりふと、意味ありげな企み笑いの意味を考えていた
我聞だったが、さすがに緊張した陽菜の様子は社長として見逃せない。

「どうした?國生さん。…?その荷物は?」
入ってきた陽菜の抱えている荷物が目に付く。
「…これより、清拭を行いますので。」
「セイシキ?」
「はい。先ほどの看護師さんに頼まれました。」

『私がやるよりも、彼女がやる方が興奮するものねー。ヤッパリナースプレイと
言えば定番だし。』とか、おねーさんが言っていたのはあえて伝えない。
どう考えても伝えられない。

「せいしき…ねえ。」
と、言葉の意味が分からず首を傾げる我聞の横で、陽菜がテーブルに荷物を並べて
いく。
 洗面器、ポット、タオル。ポットの中身を洗面器にあけているところを見ると
どうやら中身はお湯らしい。

「…では。社長。…失礼します。」
「へ?こ、コクショウサンナニヲ!?」
目の据わった陽菜は我聞に近づき…パジャマのボタンを外し始めたのだ。

「こ、コクショウサンコレハイッタイ!?」
必死の形相の我聞の問いに、目をつぶり、真っ赤な顔で陽菜が答えた。
「ですから清拭です。社長のお体を拭かせていただきます!」
530508 ◆JHD/FnPLYo :2005/11/08(火) 15:24:41 ID:8TS/hal3
 謎の看護師のお姉さんの勘違いと言うか罠と言うか微妙なものに引っかかった陽菜!
自分の知らないところで運命の渦に巻き込まれる我聞!!果たして二人の運命は!
前編で出番がなかったGHKに登場の機会はあるのか!?
 なにより看護師なんてオリキャラまで出して、ほんとにこの先まとめられるのか作者!!
しかも医療関係者に突っ込み食らったら思いっきり撃沈しそうだ!どうする作者!
何とかなるのか作者!錯乱しそうだ作者!

次回。國生さん@ナース服第3話後編!
あふぉの508の仕事の進みの遅さが一番の敵だとか思いながら乞うご期待!
531名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 17:08:20 ID:hGDY4Eet
うーん、どうなんだろ?

勢いなくなったら、オシマイだよねぇ。

532名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 17:18:43 ID:vHBzF4IU
帰ったら二本も投下されてる!
>>467
突っ走ってる果歩がいいですね、めっちゃ可愛い・・・
>>508
続き待ってました、相変わらずテンポ良くていいですな、続き期待してますよ〜

では、十分に燃料を注いだところで存分に転がって参ります〜〜〜〜
533名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 19:59:03 ID:2Z1SAsVJ
ニ作品あわせてトイレットペーパー20ロールと半分萌え転がり。
534名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 20:40:40 ID:l6CiTbo+
頑張ってください
535名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 21:19:04 ID:vHBzF4IU
ところで450KB越えたけど、次スレどうしましょ
今立ててもすぐにはこっち埋まらないような気がするんですが、
次に作品投下される方が立てるか、480越えたくらいで立てるのがいいのかな?
536名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 23:36:36 ID:qExQtpKx
だれかたのんます。
537名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 17:50:04 ID:n9k5Hmm0

              ノ " ゙̄ィ = - -
            = .i          |
          = "           ゙゙iヽ
          |   _ - = = = = -ヽ   |;;ヽ
        / /" /| |"ヽl |v| |;i ヽ  \;i
        |/| / /i/;;;| |;;;;; ;;;;;;;| |;;;;;;;ヽヽ |;;|
        .|i/r| /::::::/I;;;;;;;ト;;;;;;Λ||;;;;;;;;;;| ;ヽ i;;;;|
        |;;;;;;;||;;;|i;;;| | i;;;;トヽ;;;| i;;;;/ i;;|;i;;;;;;;;;;;;;|
        |;;;;;;; ;;;;|i;;;i--i ;;| | i;;i _i;;;i= |;|゙i;;;;;;;;;;;;|
        ゙i;;;;;;;;;;;;||イJ Iヽ| i || ./TJ Iヽ|;;;;;;;;|;|i
        i;;;;;;;;;;;;;| .Uソ ゙   " Uソ |;;;;;;;||;;i
         |;;;;;;;;;;;      ,      ;;;;;;;;;;Y
         i;;;;;;;;入         .人;;;;;/
          Yi;;;;;;;;;\   rヽ   ./i;;|;;;V
           |;;|;;i |;|.ヽ    .イ;;;;;;/||/
      _    i|ヽ|入|  . .  |;;;;/ y _ = ヽ
      i" ̄= -ヽ__丿i  \  / i|ヽノ  _= )
     「  ̄   i;;;;;;;;;i   _ヽ<   i;;;;;;|  =  ヽn
   /;;;| −   |;;;;;;;;;;;i / =\ /;;;;;;;;|  - =イ;;;;ヽ
   i ;;;;; ̄|    |;;;;;;;;;;;;;;i_/i ∧ヽi;;;;;;;;;;;;;|    |;;;;;;;;;;;;;;ヽ
   |;;;;;;;;;;;;i__  | /;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |;;;| |;;;;;;;;;;;;;;;;| |  ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;|
.  |;;;;;;;;;;;;;;;;;I | i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |;;;i .|;;;;;;;;;;;;;;;;i |- iノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
538名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 20:21:43 ID:MwScmhQP
おわったらこのスレどうなるんだろ…
539名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 21:06:31 ID:AoJOzYlO
桃子が工具楽屋に戻ってくるとか
つじ〜が生きてたとか
妄想余地が多ければ何とかなると思われ。
540名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 22:45:37 ID:kPB8+pQ/
そういや桃子恥辱はあるけど國生さん恥辱はないな
なんの差だろうか
541名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 23:21:31 ID:MwScmhQP
単に桃子はもともと敵側だったから作りやすいんじゃないですかね
542名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 05:10:02 ID:UBwo4Wcd
そして桃子やかなちんも登場したところで初の親子爆砕ですかね。
543名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 10:21:14 ID:kWceBayu
ん?桃子を我聞が、かなちんを我也がそれぞれ爆砕?
544名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 10:47:01 ID:WX+iiPMK
國生さん恥辱系を書くと一部で暴動起きそうな気がする……
545名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 12:07:17 ID:KpQ5io9J
うん、俺の一部が暴動を起こしてしまうほど危険だw
546名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 21:27:57 ID:X3DbyMf9
番次×國生さんの和姦とか
國生さん恥辱とかでたら荒れそうだな
547名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 22:16:06 ID:8+IpRnN/
荒れるかどうかはともかく、
>>546の前者は普通に想像がつかない・・・
548名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 22:20:54 ID:4BZrXl4e
國生さんは我聞とだから転げられるのだ。
恥辱はまだしも他キャラとの和姦は有り得ん。
549名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 00:10:48 ID:cUrF9LRl
>>546−548
でも我也とならうわ何をするくぁwせdrftgyふじこlp

550名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 01:03:36 ID:pvOkvH5H
>>549
國生パパが黙っちゃいないぞw
我也また気を抜かれちゃう
551名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 07:46:20 ID:weMstxPp
>>550
気を抜いちゃうと聞くとちょっとエロイとオモタ。
気をやるっていうしな。気を抜きまくるエロエロ國生さん。
552名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 08:59:19 ID:H9clapIn
>>551
つまり我聞とHしてる最中國生が我聞の気を吸い取り我聞を優しくいたぶるってことか〜!!!!

499さんSSは我聞がいつも責めてるのでこんなんもいいなぁ…

誰かお願いします
553名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 16:32:09 ID:cqtvjAh/
>552
ヤればヤるほど陽菜タソはつやつや〜んに、しゃちょーはしをしをに

・・・裸身活殺拳?
554名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 17:26:42 ID:4r+VSsxM
>>553
反仙術の暴走っぽいな。國生さんの周囲には仙術使い多いから
吸い放題か。
我聞、我也、パンツ、かなちん…みんなが陽菜さんの毒牙に!!
555名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 17:32:26 ID:H9clapIn
>>553
私のイメージとしては國生さんがHの主権を握るために我聞の気を吸い取って弱らす感じがいいね
556名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 21:39:36 ID:bu7p2M0K
499さん
そろそろこないかな〜
557名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 23:03:57 ID:LakNZYPz
「はっ、あうっ…しゃちょぉ…素敵です…」
仰向けの男性の上で踊る肢体。
まだ発展途上とも思える体を激しく躍動させ、更なる快楽を引き出そうと震えていた。
「こ、くしょ…さ…やめ……」
縛られた手足に力を入れ、なんとか拘束を解こうとする。
しかし、力を奪われている今となっては普段の一割の力も出ない。
与えられる快楽から逃げることも出来ず、我聞の限界が再び訪れた。
「で、で…るっ…!」
「あ、射精してッ、射精してくださいしゃちょぉっ――!」
膣内に打ち込まれた肉杭から、何度目かすらわからない精液が子宮を更に満たす。
「は、あぁぅ…しゃちょうの、あつぅい…」
「うあ…ぐ…吸われ、て…」
「まだ…でますよね、社長…」
「もう…やめてくれ…國生さん…」
懇願する我聞。しかし、膣内に収まったままのペニスが締め付けられた。
「ぐ、あっ!」
「ほらぁ、まだおっきくなりますよ、しゃちょお?」
固さを取り戻していくペニス。
自分の意思とは無関係に与えられる快楽に、我聞の頭の中が白く染めあげられていく。
「もっと…いっぱいだしてくださいね、しゃ・ちょ・う♪」
婬媚な夜は、まだ続きそうだ。虚ろな頭で我聞はそう思った。


こうですか?わかりません!
558名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 23:11:20 ID:cUrF9LRl
>>557
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
続きキボ━━━━━━( ´∀`)━━━━━━━ン!!
559名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 23:15:04 ID:pvOkvH5H
>>557
うわすげー新鮮!
エロ國生さんイイ!
560名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 23:42:15 ID:MkF3HEQW
ブログで…。
561名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 00:04:30 ID:BkEQw851
言うな……。せめて、ここだけは夢を見ていようぜ。
562名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 00:06:44 ID:cqtvjAh/
>561
夢の中「で」夢の中「で」イッてみたいと思いませんかぁ UFUFU〜

563名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 00:07:27 ID:cqtvjAh/
>557
  という次第で、前後章をきぼんぬ 
564名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 01:40:51 ID:CD46pqID
いろいろ微妙な状況ですが、まあとりあえず即興で・・・



第一研での闘いで、俺達は辛くも勝利を収めたが・・・大きな代償を払うことになった。
崩壊のさなか、俺は大切な人の手を、掴めなかった。
失って、初めて分かった・・・その人が、俺のなかでどれだけ大きな存在だったかを。

だから、その、二度と聞けないと思っていた声を電話越しに聴いたとき、俺は何も考えずに家を飛び出した。

「國生・・・さん?」
「よく来てくれました・・・工具楽我聞」

それは、間違いなく國生さんだった・・・そして、その肩にあるのは、第一研で見た、國生さんの親父さんが装着していたもの。
ならば話は早い、それさえ壊せば、國生さんは戻ってくる!
そして一気に距離を詰め、振りかぶり、打ち下ろした俺の拳は・・・固い金属の感触に跳ね返された。

「ふふ・・・情報どおり・・・慌てすぎですね・・・これ、なんだかわかりますか?」

それは、よく覚えていた・・・サッカーボール程度のサイズに縮小されてはいるが・・・忘れるはずが無い・・・”マガツ”

「有効範囲は半径5mほど・・・でも、十分よですね」

ならば、5m以上遠くに遠ざければいい・・・親父さんとは違う、バインダーも無い國生さんなら、力ずくで奪い取れる
そう思って小マガツへ手を伸ばそうとした俺に、國生さんはマガツを手放し、抱きついて、唇を唇に寄せ―――

「―――――!!」

キス、とか意識する余裕すらなく、気を奪われた。
あのときのマガツの吸気の比ではなかった・・・立っていられない、俺は、膝をついてうずくまった。

「國生武文は、一人一人、気を吸い出して仙核に込めたそうですね・・・それは、非効率だわ」

蹲る俺を突き飛ばして仰向けに倒すと・・・俺の・・・信じられなかった・・・ベルトを緩め、服を脱がせ・・・

「今のでわかったでしょう・・・肉体を接して、直接に吸い出す方が吸気効率はいいのです・・・深く接する程に、ね」

俺の下半身を剥き出しにして、そして・・・國生さんも、スーツのスラックスをおもむろに下ろし、ショーツすらも脱ぎ去った。

「あら・・・私との交合を拒否するつもりですか・・・無駄ですよ・・・」

この状況で、俺のものはいきり立ちはしなかった・・・当然だ、いくら國生さんでも・・・こんな形で交わることなど、望んではいない・・・
・・・という俺の意思は、砂上の楼閣のとごく・・・脆かった。

「ふふ・・・ちゅ・・・ちゅぷ・・・ちゅく・・・」

淫猥な響き・・・ありえない行為・・・國生さんが、おれのモノを舌で・・・クチで・・・
その甘美過ぎる刺激に、俺は耐えることはできなかった。

「呆気ないものですね・・・では・・・貴方の気・・・頂きますね」

呆気なく、本当に呆気なく固くなってしまった俺の上に、國生さんは、恥らう素振りもなく、跨り、腰を下ろした。

「う・・・うああああああ!!」

初めて味わう、女性の、國生さんの中の感触と、
身体の奥深くから容赦なく気を吸い出される感触に、俺は為す術もなく、翻弄された。

「は・・・あ・・・っ・・・すご・・・・・・くぅ・・・工具楽・・・我也は・・・50人分の気を・・・秘めていたそうですが・・・
 あなたも・・・流石は工具楽・・・ですね・・・これだけ深く繋がっても・・・すぐに吸いきれない・・・うぁあ・・・」
565564 続き:2005/11/12(土) 01:43:34 ID:CD46pqID
最悪だった・・・こんな風に國生さんと交わりたくなかったが、容赦なく気が吸われていく・・・
だが、例え気を全て奪われても、こんな交合は受け入れられないから、精は放つまいと、耐えるつもりだった。

「くふ・・・我慢・・・してますね・・・でも、ダメですよ・・・精を放つときこそ、気も一気に流れでるのですから・・・
 ね・・・これでも、我慢できますか? ・・・”社長”」

ぞく、と背筋が凍る。

「やめてくれ・・・國生さんの顔で、國生さんの声で、そう俺を呼ぶのはやめろ!」
「どうしてですか、”社長”・・・無理しないで・・・私の中に、存分に、出してください・・・ね・・・”社長”」
「やめろ! やめてくれえええ!!」

ダメだった。
國生さんがいなくなってから、何度も夢に見た、夢で聞いたその声で、そう呼ばれて・・・俺は、抑えられなかった。

「やめろ! やめ、やめてくれ・・・やめ・・・う! うあ、ああああああ!」
「ひ・・・ひゃ、あはああああっ!! や! しゃちょ・・・! くる! きてるうううっ!」


俺は、國生さんの中に、射精した。
國生さんがいなくなってから気付いた彼女への思いが、全て出て行ったかのような、大量の精が、彼女の中に放たれた。
同時に、魂が持っていかれるような、虚脱感に襲われた。
気の大半を、もっていかれたのだと思う。

「あ・・・あああ・・・すご・・・いぃ・・・ねぇ・・・しゃちょお・・・あついよ・・・すごく・・・あつい・・・あれ・・・なに・・・これ・・・」

朦朧とする意識だったが、頬に何かを感じて、なんとか目を開けた。
さっきと同じ、上気した國生さんの顔が見えた。
が、さっきとは、すこし違う。
表情は同じだったけど、何か違う・・・そう、その目から、涙を流していた。
それが、俺の頬に落ちたのだ。

「なんで・・・なんでなの・・・ねぇ、答えて・・・社長・・・わたし・・・計画のとおりにしてるのに・・・なんで、なんで涙がでてるの!?」

きっとそれは、國生さんの意識の隅の隅に残された、最後の自意識の欠片。
そこに全てを託して、俺の手は、國生さんの手を探る。
死に行くものが看取るものの手を探るような、死力を振り絞った手つきで彼女の手を探り当てて、ただ・・・小指を絡める。

ゆびきり―――國生さんの、一番ふかい記憶に訴えるもの。

「―――!!!」

びくん! と彼女の身体は硬直して、動きが停止する・・・・・・あと、三動作。
残りの気の1/3をつぎ込んで國生さんごと身体を起こして、近くに落ちている小マガツを手にとり、
残りの気の1/3をつぎ込んでそれを投げ飛ばし、
最後の気の1/3で

「解・穿功撃―――突貫!!!」

國生さんの肩の装置に、最後の一滴まで絞り尽くした気を込めて、拳を打ち出す。
・・・そして・・・・・・最後に見えたのは、國生さんの、さっきとは少し違う、見覚えのある、泣き顔だった。


「さ、社長・・・力を抜いてください・・・その・・・國生の技で・・・今日こそ社長に気を分けて差し上げますから・・・」
「い、いや、その・・・なんか、今日もまた、吸われそうで・・・」
「社長ともあろうお方がつべこべ言わないで下さい! その・・・今日こそは、ちゃんと・・・私の・・・さしあげますから・・・」


全てが無事に済んだ後・・・戻ってきたのは妙に積極的になってしまった國生さんと、日々気を吸われ続ける俺の・・・
ちょっといびつな、でもまあ一応平和な、日常だった。
566564:2005/11/12(土) 01:45:35 ID:CD46pqID
國生さんが我聞から気を貪るように吸い取るだけのお気楽なお話のはずが・・・
ブログのせいなのかどうなのか、なんとも微妙なお話に(汗
567名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 02:12:00 ID:FMmAb7bR
すいませんブログがどうかしたんでしょうか
568名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 03:04:36 ID:FMmAb7bR
あー見てきました
そーか…終わりか…桃子の学園編はないのか…てーかやっと國生さんが我聞意識しだしたのに…!!!!だれか〜景気にSSを〜

>>564さんGJです!!!本編終了しますが書き続けてください…
569名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 13:12:50 ID:UVizfWh2
ゴロゴロ転がっちまった!
低脳な564さんに敬意を表し、もう数回転がってくる。
570名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 15:27:36 ID:UVizfWh2
さて、次スレどうしよう?

対象を「こわしや我聞」→藤木作品全般、がいいのかな?
ホラ、「こわしや我聞Xi」とか「こわしや我聞+」の連載が開始されると、
スレのローカルルールが障害になっちゃうからさ…ははは…(涙)

(+になって長期休載になられても困るなぁ…)
571名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 20:35:17 ID:4F89m+zK
>>570
皆川亮二スレに倣って
藤木作品全般で問題無いでしょう。
572名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 23:35:13 ID:U+LXguVj
一応こわしや我聞の文字は入れておいたほうがいいな。検索し易いように。
【こわしや我聞】藤木俊作品全般3
とかで桶かな。
とにかく>>564GJ!
573名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 23:37:26 ID:z7HmBDY+
>572
スレタイはそれがいいね
574名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 01:00:51 ID:URnQo2WX
>>1のテンプレはこんな感じかな?


このスレは藤木俊先生によりサンデー連載中の漫画
『こわしや我聞』および、きっとすぐに始まるに違いない藤木先生の次作品のエロパロスレです。

あくまで藤木作品のエロパレスレですので、
他作品とのクロスオーバーはご遠慮ください。


残りの注意事項はそのままでいいかな?
575名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 18:44:56 ID:8pNIfhvg
女性キャラとか入れとかんとまた801ネタ来る気ガス。
576名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 19:00:29 ID:SCcvbEpF
>575
テムプレ>1に数字ネタ禁止と書いてるからだいじょうび。のハズ
577名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 20:44:09 ID:eLX9ryvB
誰かキテー
578名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 00:32:14 ID:puXOHW2i
ちょいと投下してみたいのですが、
前スレの例もあるんで、先に新スレを立ててしまおうと思います。
立てられなかったら、どなたか別の方が立てられた後で投下させて頂きます。
579名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 00:36:35 ID:puXOHW2i
無事立てられました
容量埋まりましたらこちらへ・・・

【こわしや我聞】藤木俊作品全般でエロパロ4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1131896118/
580前スレ499:2005/11/14(月) 00:42:58 ID:puXOHW2i
それでは、投下させて頂こうと思います。

我聞と國生さんのお話の続きのような、でも別の話でもあるような、微妙なところで。
語りは果歩で、今回投下分は微えっち、というか声だけ・・・
では、宜しくお願いします。
581前スレ499 1/9:2005/11/14(月) 00:44:14 ID:puXOHW2i

『・・・・・・ぁ・・・・・・っちょう・・・あ・・・・・・う・・・・・・』
『・・・っしょうさん・・・・・・・・・はあっ・・・・・・く・・・・・・ッ・・・』

今日も、それは聞こえた。
気にしなければ、全然気にならないような抑えた、くぐもった、低い声。
でも、一度気付いてしまったら、気にせずにはいられない、刺激的な、背徳的な、響き。
その魔力に引きずられて、今日も私は、こっそりと布団を抜け出す。
真っ暗な廊下を、可能な限り足音を忍ばせて、少しずつ大きくなる声の方向へ向かう。
廊下のきしむ音がやたら大きく聞こえる。
自分の鼓動も。

その音が聞こえる部屋の前までたどり着くと、ゆっくりとそこに腰を下ろす。
細心の注意を払って、閉ざされた襖を少しだけ、小指一本分の幅だけ、開く。
カーテン越しの月明かりに、一塊の影が浮かぶ。
一人の人間の影が、何かに覆い被さるようにして、規則的に動いている。
下の何かは不規則に蠢いているが、目が慣れてくると、布団に半ば包まった、これも人影だとわかる。
さっきまでのくぐもった声は、くぐもったままだけど、隙間を通して今ははっきり聞こえる。

「しゃちょ・・・・・・・・・ぁ・・・・・・めぇ・・・っふぅ・・・・・・わたし・・・また・・・」
「・・・こくしょ・・・ん・・・・・・いいよ・・・・・・っはぁ・・・」

お兄ちゃんが、陽菜さんを、抱いていた。
お兄ちゃんは、私が聴いたことも無いような、甘く、うわずった声を出していて、
陽菜さんは、私が聴いたことも無いような、切なげで儚げで、淫らな声を上げていた。

そんな二人を覗きながら、
私は今日も、いけないことをしている背徳感に、そしてどこかから沸いてくる寂寥感に襲われて、
でも、今日も、手を、指を、止めることはできなかった。
きっと今、陽菜さんがお兄ちゃんを受け入れているところ・・・そこに指を這わせ・・・

(・・・・・・・・・・・・お兄ちゃん・・・)

二人が静かになるまで、今日も私は、そこで自分を慰めた。









「お、果歩りんおっはよ〜!」
「優さん、おは・・・ってもうそろそろお昼ですよ?」
「いいのよ、お昼まではおはようなの! それに休みの日に早起きするなんて勿体無くてもう!」
「・・・そういうものですか・・・」

優の気持ちもわからなくはないが、工具楽家の家事全般を背負う果歩には休日だろうと寝坊してはいられない。
休日だろうがトレーニングは欠かさない我聞や珠が戻るまでには朝食も準備しなくてはならず、
普段より余裕があるとは言え、結局は早起きになってしまう。
あとは斗馬を起こして食事をさせて、後片付けに洗濯、掃除としているうちに、休日の午前中は過ぎてしまう。
今は家の前を箒で掃いているところで、これから出かけようという優に出会ったのだった。

582前スレ499 2/9:2005/11/14(月) 00:45:34 ID:puXOHW2i

「あ、優さんじゃないですか、こんにちは!」
「こんにちは、お出かけですか?」

そこへ丁度、我聞と陽菜が帰ってくる。
我聞はスーパーのビニール袋を両手に下げ、中には野菜やらなにやら食材が色々と。

「おかえりなさい、すみません陽菜さんにまで買い物お願いしちゃって・・・」
「果歩さんただいま、いえ、気にしないで下さい、どうせ私も今日は一日暇ですし、
 買い物だって料理の準備のうちですから!」
「おーおー、朝から二人で食料品の買出しなんて、まるで若夫婦みたいだねぇ!」

ここぞとばかりに優が茶々を入れると、二人そろって真っ赤になって

「な、なな何言ってるんですか優さん! ただ買い物にいっただけじゃないですか!」
「そ、そうですよ! 夫婦だなんて、まだそんな・・・」
「へぇ、まだ、とな。 そこのところ、お姉さんに詳しく話してくれるかな〜?」
「べ、別に何でもないですから! しゃ、社長、食材を冷蔵庫に入れないと、行きましょう! じゃあ優さんまた!」

そう言って、二人はわたわたと家へ入っていく。
今日は陽菜さんが私に料理を習うという名目で、一緒に昼食を取ることになっている。
GHKの一大戦略として始めたこの “一緒に食事して気が付いたら家族の一員計画”は、
これまでの作戦の中でも格段に効果は大きかったようで、みるみる二人の距離が縮まって行った。
GHKのメンバーも確実な手応えを感じて、あとはどう、 “最後の一線”を越えさせるか、
それはもう楽しそうに、日々たくらみを練ったものであった。
・・・が。

「うふふふふ、どうよ果歩りん! あの二人、もうあと一押しって感じだね!
 そろそろ次の策、本気で考えてみようかねぇ!?」
「・・・そうですね・・・」
「・・・? 果歩ちゃん?」
「あ、はい、そうですよね! いやもうこれで、陽菜さんは手中に収めたも同然ですから!
 ・・・だから、もうしばらく様子を見てみようかな、と思って・・・あ、じゃあ私も料理しなくちゃなので、
 すみません、また今度!」
「・・・・・・果歩ちゃん・・・?」


なんでだろう、自分でもわからない。
優さんの言う通り、これは願っても無いチャンスなのに。
大好きな陽菜さんを、お兄ちゃんのお嫁さんに仕立て上げる絶好の機会なのに。
私は知っているのに。
あんな風に初々しく赤面しちゃう癖に、することはしていること、
そこさえ押さえちゃえば、そのまま勢いで入籍でもなんでも簡単にさせられるって、分かってるのに。

初めて二人がそういう間柄まで進んでいると知ったのは、まさにその為の行動からだった。
している、なんて思わなかった、ただ、ちょっと寄り添って寝てたりしたら、
優さんの暗視カメラで画像を押さえちゃおうと思って襖を少しだけ開けたのだ。
ヘンな声がしているように思ったけど、気のせいだと思い込んでいた。
でも、少しだけ開いた襖の向こうにあったものは、勘違いの余地などありえない、現実だった。

はじめて見た人の性行為に、意識を逸らすことが出来なかった。
月明かりに浮かぶシルエットと、いつも聞いてる二人の声の、聴いたこともない響きに私は引き込まれて、
二人の影絵から想像を広げて、気が付いたら自分自身を弄っていた。
そうやって背徳的な快楽を貪りながら、それでも、それだけでは絶対に埋まらない何かを、感じていた。

わずかに開いた襖を隔てて、あちらとこちらは、遠く感じた。

583前スレ499 3/9:2005/11/14(月) 00:47:01 ID:puXOHW2i
陽菜さんが家で一緒にご飯を食べるようになって、ひと月くらい。
毎日というわけではなく、週にだいたい1、2回程度。
その代わり、お兄ちゃんが陽菜さんの料理修行の手伝いという名目で、陽菜さんの部屋に週に一度ほど泊りに行く。

家で陽菜さんを泊めるときは、最初はGHKの策としてお兄ちゃんと陽菜さんを同じ部屋に押し込めたけど、
今はそれが普通、という感じで二人はひとつの部屋で夜を過ごす。

17歳の、互いを意識する男女が一部屋で二人で、週に二度も三度も夜を過ごしているのだから、
一線なんてとっくに越えてると、誰だって思うはずなのに、
お兄ちゃんの朴念仁さを思うと、何故か “ありえない”と思ってしまっていた。
そのシチュエーションを全部自分たちで仕組んでおきながら、その当然すぎる結果を想像できていなかったなんて、
今にして思えば茶番もいいところだ。

・・・どうしてこうなんだろう。
望んだはずの結果に、どうして自分は喜べないのだろう。
わからない?
わかりたくない?
わかってるけど、認めたくない?

そんなの、わからない。

そして、今日も、夜が来る。

584前スレ499 4/9:2005/11/14(月) 00:48:37 ID:puXOHW2i
結局陽菜さんは夕食もうちで一緒にとって、そのままお泊りすることになった。
色々と煩悶はしてるけど、陽菜さんを兄嫁にしたいかしたくないかで問われたら前者以外ありえないから、
そこはきっちり引き止めてなし崩しにお泊りに持ち込むのは、もうすっかり手馴れたものだ。

「ほんとにもう、お兄ちゃんも陽菜さんも、ちょっと油断するとすーぐ見つめ合っちゃって、熱いんだから♪」
「な、そ、そんなことは、たまたまだ、たまたま!」
「そうですよ、べ、別に見つめあってなんか・・・」

本当に、こういうときの二人はどうしようもなく初々しいというか、なんというか・・・

「まあ、別にいいけど〜? 二人とも、折角同じ部屋で寝るんだし、何をしようと文句は言わないけど、
 珠や斗馬だっているんだし、し・ず・か・に、お願いしますよ?」
「な・・・ちょ、おまえ、いざってときって・・!」
「あ〜ら、なんのことでしょうねぇ? おほほほほ♪ じゃあ、私も寝るから、程々にね?」
「か・・・果歩さん!? そ、その・・・」
「あはは、陽菜さん真っ赤! じゃあ、おやすみなさ〜い!」

陽菜さんが泊りに来るようになってから、全然変わらない二人の反応。
きっと、二人とも今の高校生がああいうことを普通にしてる、という認識はないんだろうな・・・
いや・・・普通とか、人の事とか、関係ないか。
本当に、お互いが好きで好きでたまらなくて、だから抱き合わずにはいられないんだと思う。
でもそれは、人に言えない恥ずかしいことをしてるってそんな風に思っているから、きっとあんな反応なんだ。
二人とも、婚前交渉、なんて死語みたいな言葉に後ろめたさを感じるような、そんな性格だから。

「人の事は、わかるのにな・・・」

布団にくるまって、それだけ声にだしてみる。
珠も斗馬もとっくに寝息を立てていて、まず聞かれているはずがない。
陽菜さんが来ると嬉しいのか、二人はいつも以上にはしゃぐものだから、その分疲れるのか普段より寝つきがいい。
私もみんなでいるときは、こんな気持ちは微塵も出してない自信があるし、
むしろそれを隠そうとして二人に茶々をいれまくってるから、少し疲れてる。
でも、どうせ眠れはしない・・・あの声が聞こえるまでは神経が尖ってしまって、眠気はこない。
あの声が聞こえたら、それが気になって、身体が疼いて、眠れない。

(いっそ、聞こえなければいいんだけど・・・)

そう思って布団を被って目を瞑って、どれくらい経ったか。
少し眠った気もする。
でも、まだ夜も明けない真っ暗闇で、目は醒める。

「静かに、って・・・言ったのにな・・・」

こんな、余程に耳を澄まさねば聞こえないような音に、ちゃんと反応してしまう自分に我ながら呆れてしまう。
でも、聞こえてしまったらもう、私はその声の虜。
静かに、静かに布団を出て、部屋を出て、昼間は音が出ることすら気付かないような廊下の軋みに気を揉みながら、
その部屋の前に座ると、わずかに襖を、開く。

そこにある光景は、いつもと違って見えた。
いつもと同じようなくぐもった声を上げて、いつもと同じように動く二人が、いやにはっきりと見える気がした。
気のせいじゃない・・・目が慣れると、普段はわからない二人の表情までが、見えた。
部屋が、明るかった・・・でも、部屋の灯りにしては暗いし・・・と天井を見上げようとして、わかった。

いつもは閉ざされているカーテンが少し開き気味になっていて、
窓の向こうの夜空には満月があった。
満月の月明かりに照らされて、二人の痴態は、これまでにない生々しさで私の目に映される。
お兄ちゃんの愛おしむような表情が、陽菜さんの切なげな表情が、私の瞳に焼きついた。

二人の生々しい表情は私の胸をかつて無いくらいに締め付けて、昂ぶらせて、
私は、いつも以上に、激しく自分を慰めた。
585前スレ499 5/9:2005/11/14(月) 00:50:20 ID:puXOHW2i

お兄ちゃんが、恍惚とした顔で、陽菜さんに優しく笑いかけてる。
陽菜さんが、気持ちよさそうな、泣きそうな顔で、お兄ちゃんを求めてる。
お兄ちゃんの腰が絶えず動いて、陽菜さんの身体が不規則にびくびくと揺れている。
二人とも切なげな声を上げながら、お互いを何度も何度も呼び合って、何度も何度も、キスをする。

見ているだけで、私の身体はどんどん熱くなって、指が止められない。
漏れそうな声を必死に押さえながら、いつもより湿っているそこを、いつもより強く指で擦り付ける。
私の身体も、陽菜さんのようにびくびくと揺れていると思う。

なのに、身体はいつも以上に熱くなってるのに、なぜか不安でたまらない。
見つかってしまうかも、というのもあるかもしれないけど、多分違う。
わからない、わからないけど、何か違う、漠然とした不安。
目が慣れた今は、二人の顔がはっきりと見える。
決してお互いにしか見せることの無いはずの、二人の表情。
本当は私だって知ることのないはずの、二人の秘密。
そんなことを思って、改めて軽く背徳感に浸ったそのとき、それは聞こえた。

「・・・陽菜・・・」
「・・・え・・・あ、あの・・・・・・・・・」
「・・・・・・」
「その・・・が・・・我聞・・・さん・・・」

どきん、と胸が、痛いくらいに、揺れた。

「・・・はは、まだ、ちょっと、恥ずかしいな・・・」
「はい・・・でも・・・・・・その・・・・・・嬉しい、かも・・・です・・・」
「少しずつ、慣れて、行けばいいよな・・・」
「はい・・・・・・二人で、少しずつ・・・」

もう、漠然とした不安は消えた。
明確な不安―――いや、恐怖。

そう。
私は廊下で、二人は部屋の中で、たった襖一枚を隔てただけなのに、
二人は、私の手の届かないところに行こうとしている。
―――私のお兄ちゃんなのに。
―――私のお姉ちゃんになって欲しい人なのに。
いくら自分で自分を慰めて、二人と同調しようとしても、私は、ここに取り残される。
二人は、私をおいて、二人の世界に行ってしまう。
私の知らない、二人の間だけの、二人しか知らない顔、二人しか知らない呼び名、二人だけの秘密で作られた、
二人だけの世界。
こうやって覗けても、踏み込めない、手の届かない、私の入り込めない、
私のいない、世界。

・・・いやだ。

私は・・・・・・妹なのに・・・義妹なのに・・・
私は一人、取り残される・・・置いて行かれちゃう・・・私は、二人とも大好きなのに!!

「・・・やだ」

暗闇に浮かぶ二人の姿が、ぴた、と止まる。

「は・・・ええと、國生さん・・・今、何か・・・」
「いえ・・・でも、私も・・・」

心の声は口をつき、二人に届く。
でも、いい・・・まだ二人に届くなら、今ならまだ届くなら・・・。
586前スレ499 6/9:2005/11/14(月) 00:51:51 ID:puXOHW2i

「やだ・・・」

今度は、はっきりと聞こえたと思う。
お兄ちゃんも陽菜さんも、こっちを見たから。

窓から部屋を淡く照らす満月の光は、薄く開いた襖をも照らし、
そこに開いた一筋の隙間を縫って廊下を照らし、そこにいる私の顔を照らしていた。
だから、すぐに二人は身体を離し、陽菜さんはあわてて布団を纏い、お兄ちゃんはこっちに来て、襖を開けた。

「か・・・ほ・・・?」

でも、そんなこと、どうでもいい。

「・・・おにいちゃん・・・・・・」

私は、泣いていた。
月明かりに照らされて、涙をぼろぼろ流していた。

「・・・果歩・・・さん・・・・・・?」

二人とも、静かに、驚いていた。

「果歩・・・いつからそこに・・・」
「いっちゃ、やだ・・・」
「・・・え?」
「置いてかないで・・・おにいちゃん・・・私をおいてかないで!」
「お、おい? 果歩!?」

当惑する二人をよそに、私はもう、声を抑えられなくなっていた。
嗚咽は止められなくて、喋る声も抑えられなくて・・・

「と、とにかく部屋に・・・」

全裸のままのお兄ちゃんが、私を抱いて部屋に連れ込んで、襖を閉める。

「どうしたんだ・・・果歩・・・?」

とても心配そうに、自分たちの秘め事が覗かれたことなど意にも介さないような調子で、私に問い掛ける。
でも、今はその優しさが・・・・・・

「・・・いっちゃ、いやだ・・・いかないで・・・」
「な・・・何言ってるんだ、俺は別に何処にも・・・」
「うそ! うそよ! だって! だって、おにいちゃん・・・陽菜さんと二人で・・・私の、届かないところに・・・」
「おい、果歩・・・どうしたんだ・・・今、ここに・・・」
「ちがうの! ちがうのよ・・・お兄ちゃん・・・私のお兄ちゃんなのに・・・陽菜さんのになっちゃう・・・」
「え・・・」
「私のお兄ちゃんじゃ・・・なくなっちゃう!」

言ってることが伝わっているか、わからない・・・でも、言葉を選んで喋るなんてできない。
涙と一緒に、言葉も勝手に溢れてくる。

「ずっと、ずっと私のお兄ちゃんだったのに・・・! 私の知らないお兄ちゃんに・・・なっちゃう・・・」

ぼろぼろと泣き続ける私。
二人の世界に無理やり押し入って、そこが自分の居るべき所じゃないと知ってて、でも、そこで泣き喚く・・・
なんて、わがままな、私。
587前スレ499 7/9:2005/11/14(月) 00:53:22 ID:puXOHW2i
「果歩さん・・・あの・・・社長のこと、私が、果歩さんから・・・とってしまう、と・・・?」

陽菜さんは、私を非難する素振りなんて微塵もなく、本当に、私を気遣うように問い掛けてくれる。

「そうかもしれない・・・ううん、違うの・・・陽菜さんも、私をおいていっちゃうの・・・」
「・・・私、も?」

この人の妹になりたかった・・・こうして、優しくしてもらって、甘えたかった、でも、このままじゃ・・・

「二人とも・・・私の知らない顔で向き合ってて・・・私の知らない声で話して・・・
 知らない呼び方で呼び合って・・・
 どんどん、私の知らないところに行っちゃう・・・
 私、お兄ちゃんの妹なのに! 陽菜さんの妹になりたかったのに!
 二人の間に、私の居場所、なくなっちゃう!!」

二人はもう、深く想い合う恋人同士だから、間に入っちゃいけないのはわかる。
私が理不尽に駄々を捏ねているのも、わかってる。
でも・・・でも・・・でも!

ぐい、と。
頭に大きな手が被せられて、引き寄せられて、顔が何かに押し当てられる。
覚えている・・・小さい頃、こんなことがあった・・・少し懐かしい・・・お兄ちゃんの、胸。

ぎゅ、と。
後ろから肩を抱きかかえられて、背中に温かく、柔らかい感覚。
いつか、指切りしてもらったときも感じた・・・陽菜さんの、温もり。

私が、失いたくないもの・・・

「何処にも行きやしないさ」
「そうですよ、果歩さん・・・だって、社長も、私も、ここにいます・・・」
「でも・・・だけど・・・だけど!」

涙が止まらない、嗚咽ばかりで、言葉も満足に出てこない。

「確かに・・・私は、社長と・・・我聞さんと、誰よりも強く、間に誰も入れないくらい強く、
 結ばれたいって、思います」

やっぱり・・・そうだよね・・・

「でも、それは絆のひとつ。
 その絆が出来たからって、社長と果歩さんの絆、珠さんや斗馬さんとの家族の絆は、緩んだりしないです。
 私と果歩さんだって、そうです。
 果歩さんが私から離れようとしなければ、私たちの間にある絆は、絶対に無くなったりしません。
 だって、私にとって果歩さんは・・・もう、大切な・・・妹みたいな方、なのですから・・・」
「・・・陽菜さん・・・」
「果歩・・・俺は、確かに國生さんのこと・・・陽菜のこと、誰よりも、好きだ。
 だけどさ、誰かを好きになったからって、俺と果歩が兄妹だってことは絶対に変わらない。
 お袋がいなくなって、親父がいなくなって・・・それでも、兄弟で力を合わせて暮らしてきたんだぞ・・・
 そんな俺たちの・・・兄妹の、家族の絆、か・・・それが無くなるわけがあるか!」
「おにい・・・ちゃ・・・」
「例えお前がいつか、嫁に行ったってな、この家を出て行ったってな!
 ・・・お前は、俺の、自慢の妹だ!」
「私も、果歩さんのこと、そう呼べたらいいなって・・・思ってますよ」

・・・もう、我慢できないよ・・・だって・・・こんなに・・・私、勝手に、子供みたいに喚いてただけなのに・・・

「おにい・・・ちゃ・・・っ・・・はるな・・・さん・・・う・・・あ、うぇ・・・うわああああああああ!」

こんなに優しくされて、こんなに想われて・・・もう、嬉しくて・・・泣くことしかできないよ・・・
588前スレ499 8/9:2005/11/14(月) 00:55:21 ID:puXOHW2i
私が声をあげて泣いている間、お兄ちゃんと陽菜さんは、何も言わず、
ずっと二人で私を抱きしめてくれていた。
優しくされて、大泣きして、少し落ち着いてきて、
それで、改めて、認識した。

やっぱりここは、私の居ていいところじゃ、ない。

お兄ちゃんも陽菜さんも、すごくすごく優しいから、子供みたいに泣きじゃくる私を抱いてくれる。
何度だってこうしてくれるかもしれないけど、でも、これは凄く不自然なこと。
私とお兄ちゃんの、私と陽菜さんの絆を大切にするなら、ここに居てはいけない。
お兄ちゃんの素肌の温もりは陽菜さんのものだから、陽菜さんの素肌の温もりはお兄ちゃんのものだから・・・。
だから・・・だけど・・・今夜だけ、だから・・・

「お兄ちゃん・・・陽菜さん・・・ごめんなさい」
「気にするなよ、いいさ」
「そうですよ・・・ちょっと、おかしな構図かもしれませんが・・・私も、気にしません」
「・・・ありがとう・・・じゃあ・・・・・・我侭、言っていい?」
「ん、なんだ?」
「今夜、このまま・・・今夜だけだから・・・ここで、寝ていい?」
「・・・俺は別に、構わんよ・・・國生さんは?」
「はい、私も・・・果歩さんと一緒・・・一度、一緒に寝てみたいなって思ってましたし」
「本当ですか・・・嬉しい・・・本当にお姉さんができたみたい・・・」
「ふふ・・・今度は、二人で一緒に寝ましょうね・・・お話ししながら」
「はい!」
「ちぇ・・・俺はのけ者かぁ」
「だって、お兄ちゃんは陽菜さんと、もうたくさん、一緒に寝てるでしょ?」
「う・・・」「あ・・・」

別に狙った発言ではなかったんだけど、二人揃って絶句。
この期に及んでまだこういう反応なんだ・・・可笑しいやら、微笑ましいやら、呆れるやら・・・。
と、そこで油断しちゃったのがまずかった。
クスっと笑う私を見て、二人がなにやら目配せをし合って・・・

「そういや果歩・・・お前、何でそこにいたんだ?」
「果歩さん、いつからご存知だったのです?」
「え・・・」

二人とも笑顔のまま・・・なんだけど、さっきまでの優しい笑顔と、ちょっと違う・・・
なんていうか、多分いつも、私が二人を茶化すときのそれに近い・・・

「あんなところで、襖を薄く開けて、何をしてたんだ? なぁ果歩?」
「もうたくさん、っておっしゃいましたね・・・そんなに前から、私たちのこと、ご存知だったわけですよね?」
「え・・・ええと・・・いや・・・その・・・あはは」

ふ、不覚・・・
こういう雰囲気も、私たちの絆のありようのひとつではあるけど・・・
この二人から攻められるなんて・・・これじゃあ鴨に襲われる猟師じゃない!
・・・けど、最初から前後から抱きしめられてて、逃げるわけにも行かないし・・・

「い、いや、まあ、その・・・社会勉強というものをですね・・・」
「へぇぇ・・・」「ほほう・・・」

反応が・・・冷たい・・・まあ、当然か・・・
でも、二人ともそれ以上は何も言わない。
また二人で目配せして、きっとこの辺にしておこうか、とかそういう感じで落ち着いたんだと思う。
・・・ほんと、目配せだけで通じちゃうんだなぁ・・・
半ば呆れて、でも少し羨ましくて、ため息を吐きかけた時だった。

「果歩さん・・・・・・そうやって私たちのこと、見てて・・・混ざりたいって、思いましたか?」
589前スレ499 9/9(前編 了):2005/11/14(月) 00:57:35 ID:puXOHW2i
「へ・・・? え、ええと、その・・・ひぅッ!?」

突然の陽菜さんの言葉に混乱する私は、更に突然の、私の・・・そこ、への不意打ちの刺激で大混乱に至る。

「果歩さんのここ・・・下着、湿ってますね・・・」
「そ、それは・・・あの・・・あの・・・・・・」
「わたしと・・・社長のを覗いて、こんなにしてたんですよね・・・?」
「その・・・ええと・・・その・・・」

お兄ちゃんは何も言わない・・・もしかすると、やっぱりびっくりしているのかもしれない。
でも・・・どうしよう・・・気になる・・・本音を言うなら凄く気になる・・・
二人の、あんな気持ちよさそうな顔を見ているから、余計に、凄く気になる・・・
でも、混ざるって・・・その・・・つまり・・・

「ねぇ、果歩さん・・・一緒に、気持ちよく、なりませんか・・・?」

ぞくり、とする・・・それは、確かに気になってた・・・煩悶しながらも、ずっと自分を慰めてたくらいだから・・・
でも・・・一緒に、って・・・それって・・・

「そうだな・・・俺たちも、途中だったし、な・・・気になってたんだろ? 果歩も・・・」

お兄ちゃんまで・・・それは、その・・・気にはなってたけど・・・

「ね・・・果歩さん・・・どんな風にされたい、ですか?」
「え・・・わた・・・し・・・?」
「そう、果歩さん・・・果歩さんの望むこと、言ってください・・・」

これも、二人の優しさなんだろうか・・・
二人のことを覗き見て、自分を慰めてたことを知られて・・・誘ってくれたんだろうか・・・わからないけど・・・
それは・・・とても、魅力的なお話・・・

「いいん・・・ですか・・・私・・・その・・・お兄ちゃんや・・・陽菜さんと・・・」
「他の方とは、絶対にイヤですが・・・果歩さんなら、その、いいかなって・・・」
「それに勿論、お前と本番までする気はないからな、先に言っておくが」
「そ、そんなの当然でしょ! でも・・・じゃあ・・・」

して欲しいこと・・・一番して欲しいことは・・・恥ずかしいけど、でも・・・

「あの・・・その・・・お、お兄ちゃんと・・・き、き・・・・・・キス、したい・・・・・・かも・・・」
「え・・・そ、そうか、その・・・」
「べ、べ、別に! ヘンな意味で言ってるんじゃないからね!
 た、ただ、その、お兄ちゃんと、き、キスしてるときの陽菜さんが凄く気持ちよさそうだったから、
 それでちょっと気になってるだけなんだから!」

我ながら苦しい言い訳・・・でも、別に、本当にお兄ちゃんのことが実は好きでした、とかそういうんじゃない。
ただ・・・お兄ちゃんと、それに陽菜さんともキスしたら、私も今だけ、ここにいても良いって、
思えるような気がしたから・・・

やっぱり、ちょっと困った顔をして、陽菜さんにお伺いを立てるように私から目を逸らす。
陽菜さんもちょっとだけ困った顔をして、仕方ないか、って感じで小さくため息をついて、微笑んでうなずく。

「わかった・・・じゃあ、果歩・・・目を瞑って・・・」
「うん・・・お兄ちゃん・・・変なの・・・兄妹なのにね・・・・・・ドキドキする・・・」

お兄ちゃんの息が、顔にかかる。
本当にドキドキする・・・私のファースト・キス。

ちゅ

お兄ちゃんの唇が、優しく、私の唇に、触れた。
590名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 01:01:01 ID:pEy9fUMn
リアルタイムGJ
後半も期待してます!
591前スレ499:2005/11/14(月) 01:11:35 ID:puXOHW2i
今回投下分は以上です。
基本的な設定は延々と続けている我聞×國生さんのを引きずってますけど、
ちょっと果歩の性格が変わってるような・・・という感じで、続きなのかそうでないのか、と微妙な位置付けです。
小悪魔なGHK果歩は書いてて楽しいのですが、妹っぽい弱さのある果歩も書いてみたいなぁと思いまして・・・。

次回投下分は三人でくんずほぐれつ出来たら良いなという感じで予定してます。
次の週末には投下できればいいかなと思いますが、お待ちいただければ幸いです。
では、読んで下さった方、どうもありがとうございました。


最後に再度、次スレ誘導ってことで

【こわしや我聞】藤木俊作品全般でエロパロ4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1131896118/

今回はスムーズに移行できそうでよかった・・・
592名無しさん@ピンキー
ひぃゃっほ〜い!!!!
低脳っす!!!!

ゴロゴロ…ゴツン
ゴロゴロ…ゴツン
ゴロゴロ…ゴツン


いたいっす

絶対499氏は俺たちを殺す気だ!!!!!!