いきなりレイプされる女の子の小説

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144ヒロヤマー ◆IceN5vh3uA :2006/01/15(日) 03:15:46 ID:ERhF0wZM
 思い出の話。
 リョウちゃん、つまり小島怜と私、小島寧々は、従姉妹同士だ。リョウちゃんのお父さんと私のお父さんが兄弟だ。
 叔父さん都会の方でお父さんとは当然別々に暮らしていた。だけれど、十五年くらい前、事業に失敗したらしくて、
生まれて間もないリョウちゃんを連れて我が家にやってきた。
 これがリョウちゃん最初の帰郷。まぁ生まれた土地ではないけれど。
 元々叔父さんの育った家なのだから、この家に住む事は特に問題ない。私のお父さんは快く二人を受け入れた。
でも叔父さんはやっぱり気を使ったのだろう。母屋では生活せず、庭に半分朽ちて使われないでいた古い離れを手入れして、
そこで暮らすようになった。まだ乳離れも済んでいないような子供と二人きりだと言うことで、
私の母がせめてリョウちゃんだけでも、と引き取ろうとしたという。でも叔父さんはそれを強く固辞した。
 そのとき叔父さんにはリョウちゃんしか残っていなかったのだ。
 リョウちゃんは体が弱かった。
 あるとき叔父さんがちょっと外出している間に酷い熱を出したことがあったらしい。
あまりの静けさに不信を覚えた母が覗きに行かなければ、手遅れだったという。そこで叔父さんも少し態度を緩めて、
自分のいないときは母屋へ、つまり我が家へリョウちゃんを預けることになった。
 叔父さんは新しい仕事のために家を空けることが多かった。だからリョウちゃんはほとんど内の子供になったのも同じだった。
 私に自意識が目覚めるよりも前の話だ。私たちは物心付いたときからずっと一緒だった。
 兄姉もいなかったし、私たちは本当の姉妹と同じくらいの時間を共有してきた。
 私たちは、本当に姉妹だと思っていた。
 リョウちゃんが同い年であるのに私を「オネイちゃん」と呼ぶのは、私の「寧」の字を捩って、だとか、
家族だと思ってくれたりするから、だと思っている。
 でもそういう言うことだけじゃなくて、本当の家族ではないから、と言う引け目があるからかもしれない。
 もしリョウちゃんの中にそれがあっても、何も言えない。
 それでも姉だと呼ばれるなら、本当の姉になろう。
 本当のオネイさんになって、リョウちゃんを護ろう、そう思った。
 リョウちゃんを護る、と言えば、リョウちゃんが着物を着慣れている、と言うのにも訳がある。
 生まれてからずっと不幸にまみれてきたリョウちゃんのことを案じて、そのころまだ存命だったお祖父さんが、
この地域に、と言うか我が家に伝わっているおまじないを教えてくれた。
 そのおまじないの本来の効能は魔除けだけれども、健やかに、災難を避けて頑丈に育つように、
などの意味もあると伝えられているらしい。
 リョウちゃんは今日、着物を着ている。でもそれは今日だけに限ったことでもないのだ。
 学校に上がるまで、着物で過ごす。それがお祖父ちゃんの教えたおまじないなのだ。
 女性の方が霊的なモノに対する防衛力が強いらしく、それはより女らしい格好をするほどに力を増すらしい。
 そう言うわけでリョウちゃんは着物を着始めることになったのだけれど、結局小学校を卒業するまで毎日着物だった。
 さすがに中学校は制服だから難しかった。それでも休日や帰宅後には着物だった。
 リョウちゃんがほとんど初めて着た洋服が制服で、結局中学を卒業するまで唯一の洋服だった。
 お祖父さんには学校に上がるまでで良いと言われたのに、それでもなぜリョウちゃんはずっと着物を続けたのか?
145ヒロヤマー ◆IceN5vh3uA :2006/01/15(日) 03:23:55 ID:ERhF0wZM
 答えは簡単だ。
 単純に、着物を気に入ってしまったのだ。
 毎日毎日着続けることで、立つ歩く座るの所作や、お淑やかな表情や態度だけでなく、
顔の作りからしてどんどんと日本美人になっていった。
 おまじないの着物そのもののことで小学校の最初の頃一騒動あったけれど、やっぱりお祖父さんの言った通り、
その後リョウちゃんは大病も災難もなく、今日まで生きてこられた。
 もっともそのおかげで私は着物が着られなくなってしまったのだけれど。
 なぜかって、それはさっき言った通りだ。
 リョウちゃんは姿勢が良くて、すらりとして、所作が優雅で、着物に着せられていない。
 もしリョウちゃんの横に私が着物で立っていても、同じ種類の衣類を着てるとは思えないだろう。
 私は体も小さくてそのくせ出るトコ出過ぎで、致命的に艶やかさもない。
 とにかく私は着物が似合わない。
 だから昨年、神社の新年奉納の巫女には私の名が上がったけれど、リョウちゃんに譲った。
 向こうの学校を受験するから、年末に向けていろいろ準備が大変だったけれど、それでもリョウちゃんは役割をきちんとこなした。
 もリョウちゃんが中学の頃には叔父さんの新しい仕事も順調にいくようになっていて、都合が良いからと、
向こうで暮らすようになった。途中で転校というのもいろいろ難しいから、リョウちゃんはこちらに残ったけれど。
 リョウちゃんは三が日が終わってしばらく叔父さんの元へ行った。向こうに住むことが前提なので、
学校が二月に終わってから、帰ってくることはなかった。
 合格の報告には来たし、夏にはまた来るよ、と言われたけれど、生まれてから何をするにもずっと一緒だった私たちだ。
私は本当に身を割かれたような、心の一部を削り取られたような、そんな喪失感に襲われた。リョウちゃんを止める根拠もなく、
私たちが家族ではなく、ただの一親族に過ぎないことを思い知った。それまでの15年間がただ特別だっただけなのだ。
本来だったら親戚なんて、年に数回の接点しかないだろう。これからはそうなるんだな、と思って、泣いた。
 去年の年始奉納はたいした評判になった。事ある毎に街で学校で、あちらこちらでリョウちゃんの話題を振られた。
それを聞く度、私の心は誇らしさが満たされて、同じだけの量の寂しさも湧き上がった。
 家を出るときリョウちゃんの住んでいた離れを見て、リョウちゃんと歩いた通学路を歩いて、リョウちゃんを思い出した。
リョウちゃんとの想い出の場所は、この街には多すぎた。
 それでも二三ヶ月もすると記憶は薄らいでゆく。新しい環境に慣れていく。事ある毎に影を見たリョウちゃんは、
日に一度思い出すか出さないかになっていった。

 そして夏。二度目のリョウちゃんの帰郷。
 お盆あたりにだけ帰ってくるだろうと思っていた私は、夏休みに入ったと同時に帰ってくると聞いて大いに驚いた。
 リョウちゃんが帰ってきた日、私はチョコバーを持って離れに向かった。
 リョウちゃんは和風な人だけど、チョコには目がなかった。えさで釣ろうというのが、情けなかった。
 リョウちゃんは荷ほどきしながら、やっぱりここが一番だね、と言った。
 私は、ちゃんと帰って来れたね、とアイスを手渡した。
 それから二人で、離れの縁側から重なる山と、遙か見える海と、突き抜ける空を見ながら、アイスを食べた。
 ほとんど半年ぶりの会話をして、リョウちゃんは向こうで私のことばかり考えていた、と言った。
 私も、とウソをついた。
 浴衣のような薄手の単衣に身を包んだリョウちゃんが、コテン、と私にもたれかかった。
 私はティーシャツに短パン。どっちが女だか分からない。
 リョウちゃんは一言、うれしい、とつぶやいた。
 あの、冬の終わりの激情はどこへ行ってしまっていたのだろう。なんでわずかでも、私からリョウちゃんはいなくなっていたのだろう。
 隣にいる、リョウちゃんの温度が遠い。気温の所為だけじゃない。
 リョウちゃんがこちらを向いた。肩口から覗いてくる。一緒にいたときでも、こんなに間近で見たことはなかった。
 しっとりと黒い瞳。光を、吸い込む。
 キス?
 今私がするべき事は、キスだろうか。
 そんなごまかしみたいな事で本当にいいのだろうか?
 リョウちゃんが目を閉じる。そう言うのは私がすべき事じゃなかったのか? 
 ただリョウちゃんを待っていれば。私に中途半端な罪悪感がなければ、それで良かったのに。
 でももしこれで、リョウちゃんを引き寄せることが出来るのならば。
 リョウちゃんとの距離を取り戻すことが出来るならば。
 まだ間に合うならば。
 ゆっくりと、首を伸ばした。
146ヒロヤマー ◆IceN5vh3uA :2006/01/15(日) 03:25:28 ID:ERhF0wZM

 さっき。境内。
 伸びてきたリョウちゃんの舌を、唇で甘く挟む。捕らえた舌の先端を、私の舌で撫でる。
 鼻が当たるから、首をかしげて今度は私がリョウちゃんの口の中に押し入る。リョウちゃんは舌全体で私を包む。
 リョウちゃんの漏れる鼻息が、私の首筋に流れ込んでくる。
「んん」
 腰が抜ける。立っていられない。体を突き上げられるような、衝撃。
 今度は、またリョウちゃんが私の口の中一杯に広がる。
 上唇を甘噛みされて、膝からも力が抜ける。
 リョウちゃんに支えられながら、ゆっくりと石段の上に座らされる。
「ふ、んむ」
 リョウちゃんが覆い被さる。
 仰け反った首を支えられながら、口中がチョコとリョウちゃんの味で一杯になる。
 あの夏の、初めての時と同じ味。
 でもあのときのような後ろめたさはない。
 ただひたすらリョウちゃんが与えてくれる感覚を教授する。
 口から離れたリョウちゃんの唇が、右頬、右顎、右首筋と辿っていく。
 コートも、シャツも、肩口から滑り落ちている。肌が外気と触れている。
 寒気だけじゃない、悪寒に似た、でも根本的に違う感覚が背中を昇る。
 リョウちゃんの髪が口にはいる。キューティクルがなくて、パサパサする。
 リョウちゃんの手がうなじから私の髪をすき上げるようにさかのぼってくる。
「ふはぁ」 
 リョウちゃんのいる右半身といない左半身。あつくてさむい。
「ああ」
 太陽が、白い。

 がざ

 リョウちゃんがいない。
 私が惚けた目でリョウちゃんの顔をさがすと、空にあった。
 太陽の替わりに、リョウちゃんがいた。
 いつの間にか私はリョウちゃんに膝枕されていた。
147ヒロヤマー ◆IceN5vh3uA :2006/01/15(日) 03:26:25 ID:ERhF0wZM
 ベッドの上から、部屋を見渡す。
 十五畳ほどもある、叔父さんが自分の部屋よりもずいぶんと力を入れて作った部屋。見かけはやけに質素でも、
作りはそれなりにしっかりしている。すきま風なんかはない。
 向こうに家財道具をあらかた持って行ってしまって、もう誰も使っていない、元リョウちゃんの部屋。
 それでも夏以降、休みごとに帰ってくる時はここを使っているのだから、結局はまだリョウちゃんの部屋なのだ。
 向こうに持って行くのが大変だったベッドや机、個人用冷蔵庫などは残っている。
 それと、向こうには持って行けなかった着物用のタンス。
 リョウちゃんが向こうで何よりもつらかったのは、着物が着れないことだったらしい。
 確かに都会は着物でクラスのに不向きだ。リョウちゃんの場合は特にだろう。
 窓、枠毎に色の違う硝子の入っている窓の近くには、臙脂の着物が掛けてある。
 着替えて、今リョウちゃんは蜜柑色の冬の袷を着ている。竈をくべる女将さんみたいに、ストーブの前にいる。
 ちちちちちちち…………
 ストーブが点火される音が続く。

 リョウちゃんは終業式を休んで、帰ってきた。そうすると天皇誕生日からが冬休みになって、
クリスマスにはこっちにいられることになる。やっぱりこういう行事は一緒にいたい。
 去年のクリスマスはリョウちゃんの転居や奉納の打ち合わせ、何より受験で潰れてしまっている。
 と言うか、去年の時点では私たちはやっぱりまだ家族、姉妹だったのだ。
 それが壊れたのは、壊したのは私だけど、新しい形で生まれ変わったのが夏のあの日。
 あのキスの後、私たちはこのベッドの上で、姉妹から男と女になった。
 ベッドの上で、長いフレンチキスを一つ。舌の絡まりが激しくて私の意識は朦朧としていた。
 いつの間にかティーシャツを脱がされて、耳や首や胸を愛撫された。
 私はリョウちゃんのなすがままでどんどん混濁していった。
 着物を脱いだリョウちゃんの体は、どう見ても男だった。がっしりとは言えないけれど、無駄が無く引き締まっている。
 ぼんやりとそんなことを考えている私に、リョウちゃんが入ってきた。
 それまでのふわふわした、心地良い、チョコの甘さなんて吹き飛んでしまった。
 ひたすらに激痛。
 灼ける鉄棒を押しつけられるような、傷口を押し広げられるような、内蔵を引き摺り出されるような、
ただひたすらの、この世のモノとは思えない痛み。
 それでも耐えた。私はこれは代償だなんて考えてた。それでも痛みを押し殺して、顔を引きつらせながら、
声を上げた。何度も痛みで気を失いそうになりながら、リョウちゃんが果てるまで耐えた。
 終わってからも痛みは引かず、歩き方がおかしくなっているのに、大丈夫大丈夫、と誤魔化した。
 また、ウソをついてしまった。
 愛し合う二人が結ばれるなら、それはとても気持ちいいはずだった。でも違った。
 一度ウソをつくと、それを護るためにどんどんとウソが膨れあがっていく。私は後悔で満たされていった。
 次の日も、した。私から誘った。リョウちゃんは私が無理していると訝しがったけど、私はこれ以上ウソをつきたくなかった。
 愛撫までは甘美なモノだった。自分の体じゃないように反応して、ほとんど塗りつぶされた理性の片隅で今度はいけると思った。
 でもやはりダメだった。
 その次の日も、そのまた次の日もダメだった。
148ヒロヤマー ◆IceN5vh3uA :2006/01/15(日) 03:27:34 ID:ERhF0wZM

 リョウちゃんの机の上には冬休みの課題が何冊か乗っている。荷ほどきされてから動かされた形跡がない。
「リョウちゃん、お父さん達は? 」
 ご
 点火できたようだ。ちょっと薄暗かった部屋が、オレンジ色になる。
「母屋で酔いつぶれてますよ。まぁ宴会は明日だし、今日はだらだらしてても良いんじゃないかな? 電気、付ける? 」
 リョウちゃんは私がコートのまま大の字に伸びているベッドの脇に来て、座る。
 座ると言っても正座で、座るときに裾を払う。私はそのそつのなさに見とれる。
 天井からぶら下がる電灯の中心から、長い紐が垂れ落ちている。一番下には色が剥げてなんだか分からない人形が付いている。
 リョウちゃんがそれに手を伸ばす。
 首を振って、
「ううん。……リョウちゃん、ポカリぃ」
「はい」
 リョウちゃんは袖の下から出したポカリを、私の額に当てる。
「ひえひえだ〜〜」
「オネイちゃんはほんとすぐのぼせますねぇ」
 リョウちゃんはベッドに腕をのせ、その上に頭を乗っけている。
 確かに私はすぐにのぼせてしまう。前後不覚に陥ってしまうことは茶飯事だ。
 それもこれも、
「だって、リョウちゃんがぁ、熱いんだもぉん」
 私は体を捩って転がり、リョウちゃんの方を向く。顔が、近い。
149ヒロヤマー ◆IceN5vh3uA :2006/01/15(日) 03:29:35 ID:ERhF0wZM
 私は、泣きながらリョウちゃんに謝った。
 もう四日もしているのに、三回も誘っているのに痛みだけしかないこと。それを隠してきたこと。
 それだけじゃない、ほんとはリョウちゃんが帰ってくるまで、リョウちゃんのことを忘れかけていたこと、
それを泣いて謝れば許してもらえると思っていること、それらを言いながら訳が分からなくなっていること、
すべてをぶちまけた。
 リョウちゃんは泣き疲れるまで私の側にいた。
 私が顔を上げると、リョウちゃんは哀しそうに笑った。そして一言だけ、ボクのこと、好き? と聞いた。
 私はただ頷いた。リョウちゃんは、フワリと笑った。
 リョウちゃんが服を着ようとするのを私は止めて、あと一回だけ、と言った。
 もう一度一からやり直そう。そう思った。
 もう一度キス。もう一度、愛撫。それはそれまでの包まれるような、ふわふわと曖昧な感覚じゃなく、
激しく、内側から溢れ出てくるような燃える感覚。思考が熔けていく。
 その熱気にクラクラしながら、いいよ、とうわごとのようにつぶやいた。
 ニチュリ、と音を立ててリョウちゃんが侵入ってくる。私は絶叫した。
 背筋をびりびりと駆け上がる電気。勝手に声が溢れ出る。痛みを耐えるだとか、声を出そうなんて考える余地がないほど、
もの凄い快感が私を飲み込んだ。理性が熔ける。
 リョウちゃんとの結合部から漏れてくる音が、まるで熔けた私とリョウちゃんを混ぜ合わせて出る音のように、
私たちは混ざり合う。その後のことは正直記憶にない。
 その後、夏休み一杯、リョウちゃんとセックスした。毎日、毎晩とは言えないけど、二人だけでいる時間ほとんどセックスをした。
買い物に行ってセックスした。プールに行ってセックスした。映画を見に行ってセックスした。夏祭りでセックスした。
リョウちゃんに飲まれるまま、私は快感を貪った。
 そうして私からは何もしてあげられないまま、リョウちゃんは帰った。
 リョウちゃんが帰ってからも、私は一人で何度もこの部屋に来た。掃除などの用事が無くても来て、このベッドに寝ていた。
 リョウちゃんと重ねた肌の記憶を呼び覚ますように自分で慰め、与えられ放しだったリョウちゃんへ、何かお返しが出来ないか、
と本を買ってきて勉強したり、練習したりした。 

 そのベッドに私は寝そべっている。実はベッドの下にそのとき買ってきた本が何冊もあるわけだけど、
なかなかこんなところは見ないだろう。我ながらいい発想をしていると思う。
 それはさておき、私は額に乗せてもらったポカリを受け取りながら、リョウちゃんにねだる。
「ね、リョウちゃん。飲ませて」
「それくらい、自分で飲んでくださいよ」
「やーだー」
「はー。飲ませてっていうのは、体起こして? 口移しで? 」
 どっちも良い。出来れば口移しかな?
「そんなの。……リョウちゃんにおまかせぇ」
「じゃ起きましょか。だいぶ暖まってきたし」
「えー」
「非難するなら最初からおまかせとか言わないっ。ほら起きて」
「あー、からだがおもいよー。おこしてよー、ぬーがーせーてーよー」
「もーそれぐらいじぶんでしなさい」
 リョウちゃんは呆れたように顔をベットに突っ伏した後、体を起こす。
 横に寝転がる私を仰向けにしてから背中に手を回して、上半身だけ起こす。
「リョウちゃんはやさしいねぇ」
「ボクが甘やかすから、オネイちゃんはダメなんですよねぇ」
 そういいながらリョウちゃんはペットボトルの蓋をねじ開け、私の口元に持ってくる。
 ほどよく冷えた液体が、喉を食堂を通って胃にたまっていくのが分かる。
 少しのぼせてるなと自分でも分かる。
 私は元々のぼせやすい、と言うわけではない。
 ただリョウちゃんといると、特にこの部屋、このベッドにいると、それだけで体がぴりぴりする。
 リョウちゃんとするときも、一人でするときも、いつもこの部屋このベッド。
 期待、と言うかもはや当然のこととしてこの後セックスするだろう。
 まだ新年あけてから十時間もたっていないのに、セックスする。
 ダメだ、これ以上考えていては表情に出るとか以前に、イってしまう。
 私は自分でコートのボタンに手を伸ばし、一つ一つ外していく。
 布擦れの感覚で、腕がガクガク震えてしまう。ボタンが上手く取れない。
 私は二つボタンを外したところで、休憩する。
 ボタンを外すだけで精一杯というのは如何だろう、と思いつつ顔を外へ向ける。
 あれ?
「…リョウちゃん、お父さん達、は? 」
150ヒロヤマー ◆IceN5vh3uA :2006/01/15(日) 03:39:51 ID:ERhF0wZM
 ポカリの蓋を閉めながらリョウちゃんは、
「だから、おそらく居間で熟睡ですよ。……それよりオネイちゃん、どうします? 」
「どうって。そりゃ、どうしてもリョウちゃんがっていうなら、……てつだえ〜〜」
 ボタンに手もかけず言う。かけられないのだけど。
 ポカリを床において、リョウちゃんは私を起こしたときできた袖の乱れを整えている。
「まだ脱げないの? もー」
 文句を言いながら、またベッドの脇に来てボタンを外してくれる。
 当然、胸の辺りをリョウちゃんの手がごそごそとしている。
 四重の衣類に私の素肌は護られているわけだけど、私の胸はそんなにデリケートじゃない。
 服の上から乳首を触られているのか、上か、下か、なんて分からない。
 ただ胸を触られてるとしか。
 今みたいにスイッチが入った状態なら、押されたり、動かされただけで……。
「んんっ」
 私はそれに耐えながら、また、視界の端に動くものを捕らえて、そちらを見る。
 母屋の方。 
 何かがきらりと光る。
「ねぇっ。…んっ…リョウちゃん……。ホントに………お父さん達、ねてるの? 」
 他人のボタンを外すのは難しい。
 リョウちゃんの手が私の胸元をまさぐる。
 私のボタンを外しながら、リョウちゃんが応える。
「寝てますって。うちの大人衆のお酒の弱さ知ってるでしょ? アンだけ飲んでれば夕方までは絶対に起きませんよ。
どうしたの? 」
「だって、今誰かが母屋で行ったり来たりしてたから。お客さんかな? 」
「もう、トイレじゃないですか? それに、用事のある人ならまた来るでしょう。そのとき考えましょう。早く脱がなきゃ」
 うわごとのようにリョウちゃんは応える。ボタン外しに夢中だ。
「……あ〜〜そんなにがっついて。リョウちゃん乗り気じゃないみたいな事言っておいて、そんなにしたいの? 」
「そりゃもちろんね。丸一日お預けされてるし、さっきはいいところで邪魔が入るし。
まぁ、あそこは寒かったからそれで良かったのかも知れないけど」
 なんだか、揺れる。
 気持ちよくなっているときの浮遊感だけでなくて、別のモノが混じっている。
 何か危機を感じたときの焦燥感、あのイヤなドキドキに似ている。
「……え? さっきは…、私が倒れたからじゃないの? 」
「そりゃ、オネイちゃんがのぼせちゃったのもあるけど、その前になんか物音があって興が削がれたというか」
「物音? 風? 」
「風は吹いてたけど、あれは上の方が、ササ、っていう音じゃない? なんか、地面に近いところで、ガサ、とか、ドサ、見たいな。
ああ、オネイちゃんがうるさいから、取れない」
 風は木の上部を揺するだけ。
 下の方が揺れるのなら……。
「……だれか、いたの? あんなところに? 」
 突然玄関の方で大きな物音がした。
 力任せに扉を開ける音。
 何かがやってくる足音。土足。
 そしてリョウちゃんの部屋のドアノブが動く。
 バタン、と開き、

「そ〜〜だっ!!!」

 私たちのしあわせはここで終わった。
151ヒロヤマー ◆IceN5vh3uA :2006/01/15(日) 03:44:44 ID:ERhF0wZM
今日はこんなモンで。
これから、と言うところですがw 完全に前奏段階です。後三部分でこのお話は終わります。
無駄に時間が前後してしまって申し訳ありません。人物は絞りましたが、説明的すぎましたね。
本番の続きはお昼か、夜頃。
それでは。
152名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 11:04:30 ID:fSwRNuNX
ゴメン。
状況が全く分からなくて早々に読むの断念した。
『私』と『リョウちゃん』はどちらも女なんだよね?
153ヒロヤマー ◆IceN5vh3uA :2006/01/16(月) 02:02:29 ID:kB3qukvE
どうも
先回分はキャラ説明をしたつもりでしたがどうにも力不足で、すみません。
三行の説明で済むので、ここで補足しておきますと、

私     :小島寧々 女。怜とは従兄弟。地元で怜を待つ日々。発情しやすい。
リョウちゃん:小島怜  和服女装少年。中学まで寧々の家に父親と居候状態だったが今は都会の方に住んでいる。冬休みに帰郷中。
初詣の神社でいちゃいちゃした後、家に帰ってこれから本番、と言うところで侵入者が!

です。あー、この説明だけにしておけば良かったな。
投下予告しましたが、ちょっと眠いので明日にします。
以降は三人称なので、多少は見やすくなるかな、と思いますが、無駄にだらだらと続くので、やっぱりダメかも知れません。
とりあえず、今日はこれで。
154名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 21:09:02 ID:5K0kSMbs
一瞬ふたなりかと思って焦った
155名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 03:07:16 ID:jwEAG7Xf
「おはよー。えーと俺で八人目かおまえら早いなあ」
「いや、お前が遅い」
「そーかなあ。あ、笛吉さんおはよーチュ」
もう私に抵抗するまでの判断力はない。
なんなんだろう。悪夢はまだ覚めないのか…
30分前

クラスでも登校時間が早い私は他のこが来るまで読書をしている。
私以外に来たのは三人の男子。いつも遅い北園君は私より先に来ていた。
四人目が来たときそれは始まった。
二人が入り口に立ちあとの二人が
窓際に立つと(読書に気をとられて
私はきづいてなかった)窓際の二人が
カーテンを閉め私を捕まえた。
気付くこと事態遅かったので両肩を
抑えられ机に伏された。ドア側の二人が
私の足を押さえもう私はなにも出来ない
156名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 03:17:58 ID:jwEAG7Xf
そして説明が始まった。
「ごめん、笛吉」
「えっと俺からでいい?」
「あのなこれは強姦になる。えと
クラスの男子の欲望、性欲なんだけど
きゃしゃで処女の子をみんなで犯そうって
んで、笛吉さんがいいんじゃないかってなったんだ。」
なんだよ、それなら殺人も試しにする気かよ
私はくちに当てられた体操着をもごもごさせる
「んでも無茶苦茶にするのは可愛そうだから出来るだけ気持よくします」
「それは相山が保証します」
「う〜ん。がんばるよ」
「それで気持ちよければ後で自由にするね」
157名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 23:00:30 ID:jwEAG7Xf
そして愛撫が始まった。紐で猿轡と
上着とスカートを脱がしてから
手を後ろで右肘と左手、左肘と右手が
つくように結ばれた。4つ合わせた
机の上で足を開いた状態で座らされ、
私の足の下に相山が足を入れ股間を
つけるように向かいに座る。
「力を抜いて〜」
といい相山がだきしめてくる。
サッカー部エースが何してんだよ。
耳を柔らかい唇になぞられるたびに
私の不安は胸の奥に沈む。靴を
脱がされた足先をまだ二人が押さえ
私の後ろで落ちないように一人立っている
私はまだ抵抗の意思を見せるがただ
猿轡の間からうーうーと悲しく
情けない音を漏らすだけだった
そして相山はシャツのボタンを外す。
Bしかない胸を下から持ち上げるように
揉みながらブラを外す




セックスしてー
158名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 22:38:47 ID:moNNxLFq
プラットホームに降りたらいきなり便所に連れ込まれた。
狭い個室で知らない男と二人きり。
制服をたくしあげられおっぱいを揉まれる。ゾクゾクした。
これが気持ち良いって感覚?だけどこんなの厭だよぅ。
悲鳴を上げて、必死で身じろぎして、相手に拒絶の意を伝える。
「いやですぅ、やめて下さ…はぅっ」
なっ…今の何ぃ…?
おっぱいを揉まれるよりももっと凄い衝撃に身体がビクンと跳ねた。
乳首を弾かれた事に気付くのに三秒くらいかかった。
「乳首ビンビンにしこらせていやはねぇだろ、お嬢ちゃん」
だから、感じちゃってるからやめてって言ってるのにぃ。
「お願いやめてぇ」
「いいねぇその嫌がりっぷり、たまんねぇよ」
スカートのホックを外されて、白いパンティーが丸だしになった。
「清楚なお嬢ちゃんらしくていいねぇ」
「いやぁ、見ないでぇっ」
脚を固く閉じたらパンツの中に手を捩込んで
無理矢理アソコに触れてきた。
「ああっ…ひぃっく…うぅ」
ズルリ。
男の指が入ってくる。
気持ち悪いよぉ…お願いやめてぇ…。
「ははぁもうグショグショじゃないか」
「あ…あぁ…怖いよぉ…やめてよぉ」
こんな喪失いやだよぉ…。
好きな人とだったら身体を舐め回されたり、着衣エッチや
アナルセックスだってしたいけど、こんなのはいやだよぉ…。
生活困ってたけど、セックス興味あったけど、
やっぱりAVなんて出るんじゃなかったよぉ…。
「ほら、股開けよ」
いつの間にかセットの個室のドアが開いていて、カメラさんや音響さんが
本物の処女喪失に怯えるあたしを映していた。
パンツを降ろされて後ろ向きでカメラに大股開きで
アソコを突き出すみたいな恰好にさせられる。
「さぁ御開帳」
晒し物になるあたしの処女膜。
「やめてぇもう良いでしょう、いれるのは無しにしてえぇ!」
だけど男は容赦なくあたしのアソコにモノを宛い、押し開いた。



上村麻沙子デビュー作
『処女とファック』より抜粋
159名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 05:27:25 ID:LiUrJoxb
今日、風邪引いたので学校を早退した。
帰ってベッドで寝てたら、兄が部屋に入ってきて体温計を渡した。
「熱、計れって、おふくろが…」
動くのも億劫だったので兄に頼んだ。
よしわかった、と兄は言ったので、そのまま寝ていると
下半身に激痛を感じた。
「ちょっとお兄ちゃん、それ体温計じゃなくてチンポでしょっ!」
兄に犯された。



犬欲 物太郎
『体温計とわたし』より抜粋
160名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 16:29:54 ID:jCzMOGDq
161名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 04:51:17 ID:9zGg6QUC
もう落ちる?
ネタ無しか。
162名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 17:26:13 ID:A0Z0zUKR
hosyu
163名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 06:31:33 ID:joJkFG3R
age
164名無しさん@ピンキー:2006/03/08(水) 23:45:15 ID:ADdsLBaQ
ヒロヤマーさん待ち保守。
165名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 08:55:43 ID:hgU1yXU1
hoshutou
166名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 23:03:57 ID:jj0pYxFs
hosyu
167ぎゃふん:2006/04/09(日) 13:18:58 ID:H8MjkbIT
 「ぁああああぁああぁぁああ――――っ」
 私は、今日何度目かの快感に全身を震わせる。
 どうしてこんな事になってしまったのだろう。考える間もなく、新たな剛直が私の中に侵入し、イったばかりで敏感になっている秘芯を再び快楽で埋め尽くす。
 淫猥な濡れた音が、自分の体を通して耳に響いた。
 
 私の中に、こんなにも卑しくてあさましい欲望が渦まいていたなんて――――


 「やだわー。すっかり遅くなちゃった」
 地下の駐車場に愛車を止めると、慌ただしくエレベータへ向かう。最上階を指定して、カードキーをスリットに通した。
 二重扉が閉り始めた所へ、ばたばたと駆け寄って来る人影がある。
 「済みませーン。待ってくださーい」
 「吉川さん」
 私が急いで開閉ボタンを押し込むと、もどかしいスピードで扉が止まり、再び開き始めた。
 ぜいぜいと息を切らして、さえないサラリーマン、吉川がエレベーターに乗り込む。
 「いやーー…、はぁ、はぁ、あー、有難う御座いますー…」
 そう言って彼は恥ずかしそうに笑った。
 「これを逃したら、暫く待ちぼうけでしたから。流石に、もうこれ以上待てませんからね」
 随分とおかしな事を言う。口ぶりは冗談という訳ではないようだった。
 「どうしてですか?」
 何となく興味を引かれて聞き返した。
 「こうするためですよ」
 吉川はにこやかに、エレベータの開閉ボタンを押した。扉が閉じられ、四角い密室はゆっくりと動き始めた。


  
168ぎゃふん:2006/04/09(日) 13:22:54 ID:H8MjkbIT
済みません、ちょっとづつuPしていきますので、気長にお待ち下さいませ。
主人公の人は20代の女性ダス。
169名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 13:26:38 ID:0J3QIGsX
キタ━━(・∀・)━━!!
170続167*ぎゃふん:2006/04/09(日) 15:45:02 ID:YVjZvjAh
#2
 「?」
 なんの事かさっぱり解らない。不思議そうにしている私をよそに、彼はスーツのポケットから携帯を出して簡単に何かを打ち込んだ。
 「さて、じゃあ、始めましょうか」
 吉川は携帯をしまうと、何処までもにこやかな表情を崩す事無く、手を伸ばして私の肩を抑え込んだ。
 「!!!!」
 体に強い衝撃が来る。後ろの壁にぶつかったのだ。
 「ひっ…」
 首筋に生温かいものが触れた。それが、ヌルヌルと肌を這いまわる。気持ち悪さと混乱で身体が動かなくなった。
 「ひぁ、ぁ、…ぁ…」
 壁と体で私を挟みつけながら、吉川の手が、体をまさぐる。服の上から、片方の乳房を鷲掴みそのまま荒々しくもみ始めた。
 「……や、や、めて、くださ……」
 「なかなかもみごたえのある胸をしていらっしゃいますね。いや、予想通りです。」
 楽しそうに男が笑う。
 予想通り? どういう事? 気持ち悪い……。
 「嫌、で、す…。ヤメテ…くださぃ…」
 ブラウスのボタンを器用に外して、吉川の手が侵入してきた。ブラのフロントホックを外し、締め付けられていた乳房が、解放されて揺れる。
ブラウスから露出させた二つの豊乳を本格的に嬲りにかかった。下から掬い上げ、まあるく手を動かすと、頂が時折そこにこすれた。その度に乳房の奥に熱が湧き起こり、ぞくりと震える。
 「く…。ゃ、やめて…」
 何とかして魔手から逃れようと体をひねるが、その度に、乳房を強く掴まれ、痛みで動けなくなる。
 「ぃっ、ぁ、ぁあはぁん」
 片方の乳房に吉川がしゃぶりつき、ぽつりとしこる突起を探りあてると、そこを舌でなぞったり、転がしたりした。刺激された乳首が、ますます固くしこってきて、胸の奥に得体の知れない疼きが生まれる。
もう片方も、やわやわともみしだかれ時に突起を軽く弾かれ、押し込むようにされ、同じ様に疼きを感じ始めていた。
 「…ンはっ……は、…は、ぁん」
 どうした事だろう、恐怖で震えている筈の私は、同時に甘い吐息をもこぼしている。
 「おや、どうしたんですか?何だか気持ち良さそうじゃありませんか」
 「そ、そんな事…」
 「じゃあ、どうして乳首がこんなに張ってるんです?」
 吉川が両の乳首をそれぞれ指で挟み、一番上を指先でくすぐった。
 「ぁあぁあん」
 途端に甘い痺れが背中を掛抜ける。
 吉川がニヤリと口角を吊り上げた。
 「そうか、篠崎さんはエッチな人なんですね。こんなところで、こんな事をされて快感に震えるような人なんだ」
 「そ、そんなんじゃないわ。酷い、違うわよ…」
 自分が甘い声でもだえたのを指摘され、羞恥心で涙が込み上げてくる。
 
その時、不意にエレベーターが減速した。
171続170*ぎゃふん:2006/04/10(月) 01:28:54 ID:MwPk9l3U
#3
 高層マンションの中層階で、エレベーターは停止する。
 ポーン。という機械特有の音が響いて、二重の扉を開き始めた。
 「!!」
 (だ、誰かが…。これで助けを呼べる、でも…)
 人に、この状況を見られるのは嫌だわ。こんな恥ずかしい格好で…。
 壁と、男に身体を挟まれて、露出した乳房を弄ばれて。こんな状態で助けを呼ぶ勇気を、私は持ち合わせてはいなかった。むしろ、醜聞を恐れ背筋が寒くなる。ああ、どうしたらいいの?

 「おう、吉川。どうだ調子は」
 「わざわざ連絡してくれて、有難う御座います。吉川さん」
 「いやぁー、久し振りに愉しみに来ましたよー」

 開いた扉からか入ってきた3人の男達は、この状況を最悪の方向へと導いた。
 新たに男たちを飲み込んだ箱は、再び、静かに上昇を始める。

 「ふーーん、こうして見ると、顔は大した事無いが、体の方は良さげじゃないか」
 「僕は、もうちょっとおっぱいが大きい方がイイです」
 「ハハハ、流石に若いですなぁ。鈴木君は。私には文句のつけどころなんてありませんよ。肌なんて、白くてすべすべじゃぁないですか」
 狭い密室の真ん中に放り出され、座り込んでしまった私を、4人の男たちは取り囲んで好き勝手な感想を述べる。ぎらついた視線を全身に浴びで、気分が悪くなった。
 私のたどり着く未来は、もう決定されてしまったのだろうか。そんな諦めと、いいようのない恐怖に支配され、ただ茫然とする事しかできない。
 「もう、ヌイタのか?」
 あっさりした服装の男が吉川に聞いた。
 「流石にまだですよ、田辺さん。胸をちょっとばかり堪能したぐらいで…」
 吉川が苦笑する。
 「じゃあ、どうしますか?」
 と、鈴木。
 「連絡をくれたのは吉川さんなんだし、最初はー、やっぱり彼でしょう。」
 これは、少しお腹の出っぱり始めた頭頂が寂しくなりかけている中年。私の記憶が確かならば、五十嵐とかいうおじさんだ。
 
 「それでは、御言葉に甘えて私から…」
 
 その言葉を合図に、男たちは、座り込んでいる私に一斉に手を伸ばした。

172171の続き*ぎゃふん:2006/04/10(月) 16:56:47 ID:TzUj5N8Y
#4
 「いっ、いやっ!! やめてっ!御願い、離してぇ、嫌ああぁっ!!!」
 私は男たちの手から逃れようと必至で抵抗した。狭い室内で、何処に逃げる事もできないが、それでも自分がどうなるか解りきっている。それだけは嫌だった。こんな男たちに弄ばれるなんて、耐えられない。
 エレベーターを近くの階に止めようとして、何とか操作パネルに取りついても、簡単に剥がされてしまう。腕を掴まれ、逆にジャケットを脱がされてしまった。
 胸を露出して乱れているブラウスを掴み、強引に引き下ろす。肘の辺りでブラウスが引っ掛かり、腕を動かせなくなった私は、床に転がされた。
 男たちの下卑た笑いを浴びる。彼等にはこれから始まる狂宴のスパイスなのか。抵抗すればする程、男たちを喜ばせ、昂ぶらせていく。
 「ひっっ……!」
 私を床に押さえつけ四つん這いにすると、タイトスカートをたくし上げた。パンティを抜きとられる。
 吉川が、剥き出しの秘所へ手を這わせてきた。尻から茂みへ向けて肉の亀裂をなぞる。何度も往復させ、指を僅かにめり込ませると柔らかな芽を指先で軽く摘まんだりしながらもみ込んでいく。
 ラビアがこすられ、かゆみを伴った快感が背筋を通り過ぎた。
 「くふん、はあぁン」
 知らず、唇から吐息が洩れる。
 「は…、は、はん、……ぁ、ぁあん、ん、ん…」
 恐怖に身体が竦みながらも、湧き上がる感覚に、私は激しく動揺した。
 「ぃ、嫌ぁ…、ど、どう、して…。は、ぁはん、こ、こんな…」
 緊張と恐怖と快感が入り混じって、体を駆けめぐる。頭がおかしくなりそうだ。
 「いい感じに出来上がってきたみたいですね、篠崎さん」
 吉川が、含み笑いと共に話し掛けてきた。彼の指が、綻び始めているその場所へ入ってきた。
 「はぁん」
 その感触で、体が震えた。指が、肉のひだを探り動き回る。すぐに、くちゅくちゅとイヤラシイ音が響き始めた。
 「ああ、駄目、…ん、くふっ…こんな、あ、ぁ…」
 信じられない、好きでもない男達に刺激され、私の体は感じている。体を伝って淫らな音が耳に入ってきた。
 (嫌だ、聞きたくない)
 きつく目を閉じて、無視しようとする。

 ちゅぷっ、ちゅぷっ、ちゅぷっ、ちゅぷっ…。
 ちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ、つぷんっ。ちゅプンっ、ちゅプンっ、ちゅプンっ、ちゅプンっっ…。
 ちゅぷちゅぷ、ちゃぷちゃぷちゅぷちゅぷちゃぷちゅプン、ぢゅぷ、ぢゅぷ、ぢゅプンっっ。
 ぢゅっプンっ、ぢゅっプンっ、ぢゅっぷんっ、ぢゅっプン、ぢゅっプンっ……

 「――――――っっ!」
 耐えられなくって、私は目を開けてしまった。何ていやらしいんだろう。
 指の動きに合せ、リズミカルに、次第に大きく音を響かせ、私の秘所は愛液を溢れさせている。
 自分の体はおかしくなってしまったのか。
173名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 16:18:27 ID:HorTOsmp
イタタ
174名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 04:08:33 ID:VGrC5D0x
tuduki mada-?
175名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 14:57:10 ID:MuANh976
つーか、エヴァ書くんならエヴァ板池よ。
スレ違いだっつーの。
176名無しさん@ピンキー:2006/04/18(火) 15:19:14 ID:4SmGPsvW
もっと読ませて
 感じたい
177ぎゃふん:2006/04/20(木) 16:48:02 ID:VPqsyL4S
 済みません。大幅に予定が狂って遅れております。こんなんでも目を通して下さっている皆様、ありがとう御座います。遅れて済みませんとしか言えないのが情けないですが。
 そして、ここにきてやっと人物説明がないのにきづく間抜けぶり。不親切過ぎる…。

  主人公 篠崎さん20代半ばの女性。自力でマンション購入。
  男1   吉川  30代前半、冴えないサラリーマン、妻子有り。
  男2   田辺  30代後半、吉川の同僚、独身
  男3   鈴木君 大学生 巨乳が好き。
  男4   五十嵐 50代 ちょっと恰幅がいい商店主、妻子有り。

 大雑把に、このような設定になってます。細かい設定は有りません。
178172の続き@ぎゃふん:2006/04/20(木) 19:50:34 ID:0A1NTTPy
#5
 「あ。ぃ、いや、…………っっ」
 突然、腰から背中へかけて、痺れにも似た感覚が走り抜けた。太股がぶるぶると震え、一気に身体が弛緩する。
 「…………」
 私は、あまりの出来事に何も考えられなくなった。
 頭の中ではどれほど嫌悪し拒絶していても、体は与えられた刺激に反応し、歓喜に震える。
 
 「オウ、吉川。あまりじらしちゃ可哀想だぜ」
 ニヤニヤと笑いながら、私を押さえつけている一人、田辺が言った。
 「折角なんだからー、篠崎さんにも気持ち良くなってもらわなきゃー。ねぇ吉川さん?」
 身体を押さえつけている手を伸ばし、乳房を時折弄びながら、五十嵐が同意を求めて口を挟む。
 「そろそろ最上階ですよ」
 鈴木が、扉の脇にあるパネルに視線を走らせた。
 四人が視線を交差させる。
 吉川が頷いた。

 エレベーターは、与えられた命令を忠実に実行する。
 速度を落とし、やがて静かに停止すると、電子音を響かせて扉を開き始めた。薄闇に囲まれたロビーに、エレベータからこぼれた光が鮮やかなコントラストを描き出す。
 その、四角く切り取られた光に煽られるように、私の心に恐怖が湧き上がった。
179名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 19:09:02 ID:L+ywVp8A
いい!おもしろい!続き希望
180名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 03:45:08 ID:JFAi41BD
181名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 03:48:05 ID:JFAi41BD
>
182名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 11:35:28 ID:pZ3hbIQT
続きはまだかいのう(´・ω・`)
183178の続き@ぎゃふん:2006/05/02(火) 00:21:38 ID:e0Wj5wv6
#6
 さして広くも無い最上階のロビー、一部屋しかそこには存在しないので、それほどスペースは必要ない。とはいえそこは高級マンション、圧迫感を与えない程度には広さを持っていた。
 無機質な場を和ませるように、背の高い植物が窓の側に鉢植えごと置かれている。他にも、可憐な花をつけた小さな鉢植えが幾つか、優しい雰囲気を醸し出していた。
 エレベーターを待つ住人の為に、背凭れのない四角い小さなソファーも、ロビーの隅に幾つか置かれている。

 いつもなら、暖かな色の照明が夜の闇を薄めいるのだが、今はそれがわざとらしい演出のように感じられた。
 「ああ!嫌よ、嫌っ。お願い放して、止めてちょうだい。嫌ぁ…」
 ロビーに響く自分の声が虚しい。
 どれほど懇願しようと、4人は私を解放する筈も無かった。ずるずると狭い密室から引っ張り出されると、肘で引っ掛かっていたブラウスを脱がされる。
 向かいの壁際にある四角いソファーの一つにうつぶせに乗せられた。慌てて起き上がろうとしても、お腹を乗せている状態の為かうまく行かず、もがいている間に二人に両腕と背中を抑えられて、またもや身動きが取れなくなる。
 「ひっ…」
 下腹部にあたる硬い肉の感触。いつの間にか、準備を整えた吉川が背後から私の腰を掴み、亀裂に肉茎をあてがうと一気に奥まで突き入れた。
 「――っ!」
 衝撃で息が詰まる。
 ぴったりと密着した状態で男が腰を揺すると、秘所の中にある肉の棒がうねり、膣全体を刺激した。
 (だ、駄目……)
 どうしても、与えられる刺激が快感にしかならない。これはレイプだ。強姦なのだ。私はその被害にあっている。現に頭の中は恐怖でいっぱいだ。
 ……それなのに……。
 「ぁ、ん、ん…んふ、ぁ、…あん……」
 自分の口から零れるのは愉悦を含んだ吐息ばかり。男のモノで満たされた私の中は、淫靡な蜜をにじませて熱く潤んでいた。
 吉川が、腰を使い始める。ゆっくりと肉茎をぎりぎりまで引き出し、同じようにして奥まで差し込む。その繰り返し。ゆるゆると擦られるうちに、粘度を増した淫液でいやらしい音が響き始めた。次第に速く、リズミカルになっていく男の動き。
 けだるい快感が腰に蓄積されていき、自分の身体が震えるのが解る。私の頭は考える事が出来なくなり始めていた。
 「…あ、ア、…ぁあぁ、ん、……ん、はん…ァん、ん、ん、…」
 吉川の欲棒が自分を貫く度に、痺る様な快感が背筋を通り抜ける。抵抗する事は難しくなっていた。身体の力が抜け、腰を中心に感覚が鋭敏になっている。
 剛直はさらに硬度を増して、激しく突き込まれていく。小さなソファーが軋みながら揺れ、拍子を取るように、私の乳房も揺れた。男の限界が近い。
 「…や、やめて…。ん、…だめよ…」
 「なんですか? ……解りませんよ、何の事だか」
 激しく腰を使いながら、吉川が笑う。
 「はっきりと…言って下さい。……篠崎さん…」
 「…こ、これ、以上は……駄目…。」
 「だから、何が駄目なんです?」
 「な、中は……ぁ、あん、…中は駄目…ん…。イク…なら、ん、ん、そ、…そとへ…はあん、そとに……だ、ぁ…だ、して…」
 もう一度笑う吉川。
 「それは、出来ない相談と、いうものです、よっっ!」
 「――――!!!!」
 ひときわ強く腰を打ちつけた吉川の、はり詰めた剛直から噴き出すモノが奥に当たる感覚。
 「ぁアアぁあ―――っ」
 意識した瞬間、私の膣は収縮し、これ以上無いほど痙攣する。強い痺れが快感を伴って身体をかけ上がった。
 「くうっっ」
 吉川がうめく。彼の肉茎を、私の肉襞がぎゅうぎゅうと締め付けているのだ。
 「凄い締め付けだ、絞り取られそうですよ」
 最後の一滴まで吐き出そうと、吉川が2,3度腰を振って襞に擦り着けるように肉棒を動かした。
 無意識に私の唇が吐息を零す。
 小刻みに震える身体の中から、吉川は己のモノを引き抜く。前に回り込んで淫液と精液が絡み合って濡れ光るそれを私目の前に晒した。
 「さぁ、篠原さん。綺麗にして下さいね」
 殴ってやりたいぐらい爽やかな笑顔だった。
184ぎゃふん:2006/05/02(火) 02:08:05 ID:T6icKyAE
 なかなか連続投下できなくて済みませぬ。ちょっとづつですが書いておりますので。
 もうちょっとだけ続くので、お付き合い下されば幸いだす。
185名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 03:48:05 ID:si1xQ+tE
186名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 16:19:43 ID:NcwPrCRb
187名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 21:36:43 ID:4Skd+V49
ぎゃふんさぁんずっと待ってます。だから続き投下してくださいね。
188名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 21:44:58 ID:Dbtl4b4j
続きはまだ?
189名無しさん@ピンキー:2006/06/01(木) 23:43:20 ID:lENRcgO4
落ちそうだからあげゆ
190名無しさん@ピンキー:2006/06/15(木) 01:17:47 ID:mXe3XKu7
もう……ageちゃうんだから!
ずっと待ってるから、きっと書いてくれるって信じてるんだからね、ぎゃふんさん!
191名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 12:56:53 ID:OIJeskpk
あげ
192かなり:2006/06/30(金) 17:45:05 ID:3GOYJeZh
∩・∀・∩age
193名無しさん@ピンキー