魔法先生ネギま!エロパロスレ20

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457小笠 ◆q0WnNvkpLQ
「君の名と、涙と、約束」


やあ、学園祭一日目は楽しんできたかい?
お疲れ様だったね。
この学園は、本当に色んな人が来るからね。
飽きないだろう?

そう、私が真帆良学園に来てから、いろんな人に出会ったよ。
仕事仲間の刹那、バイアスロン部の芹沢部長、クラスメイト達…。
その中でも、君は私にとって今や、…特別な存在だと思ってる。
最初は、まあどこにでもいる、ちょっと顔の好い、見かけ今風の一般人かなと思ってた。
正直、苦手なタイプだと思った。
それまでの私は戦場しか知らない女だったから。
何かと顔を合わせる機会が多くなり、だんだん君のことがわかってきた。
君は、どこか話しやすい雰囲気を持つ奴だった。
君になら、何でも話してしまいそうになった。
君といると、私がそれまで失ったものの全てを、取り戻せるような気がした。
だから、私はあの日、君に全てを打ち明けた。
458小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2005/10/04(火) 20:32:36 ID:u0vU4Xys
魔法世界のあること。
私はその世界で活躍していたこと。
今の私の力が、そのとき培った力であること。
そして二年前、私は大切な人を失ったこと。
それが、私と世界中を共に旅した大切な人、パートナーだったこと。
全部、君に話した。
もちろん、話してはいけないことだ。
あの日話したことは、君と私との秘密の約束だ。いいね?

この話を、君が信じてくれるとは思っていなかった。
それどころか、途中で怒り出したりするんじゃないかと思っていた。
けれど、君は、私の頭をそっと撫でた。
他には何も言わず、ただそうした。
私にはそれが最初気恥ずかしくて、だんだんと君の暖かさを感じ始めて、不思議に涙がこぼれた。
あんなに泣いたのは何年ぶりだろう。
大粒の涙が止まらなかった。
459小笠 ◆q0WnNvkpLQ :2005/10/04(火) 20:33:23 ID:u0vU4Xys
そういえば、私のことを「真名」って呼ぶようになったのは君がこの学園で初めてなんだ。
…嬉しかった。
私の名を呼んでくれただけで。

それともう一つ、今日、バイアスロン部の芹沢部長から、告白された。
…そんな冷静そうな顔をしてもダメだぞ。
私にはちゃんとわかる。
君がやきもちを妬いてることぐらい。
もちろん、断った。
…私には、もう他に想ってる人がいるから。
…さあ、誰のことだろうね。

…君のことがもっと知りたい。
…だから、その、最終日の夜…空いているかな?
空いているなら…。

…え?

…ふふ、そうか。
やはり君は、いい。

それじゃあ、待っている。遅れずに来てくれ。

…約束だぞ?

(おわり)