【スキビ】仲村佳樹作品のエロパロ 3【クレパラ】

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1名無しさん@ピンキー
前スレ
【スキビ】仲村佳樹作品のエロパロ 2【クレパラ】
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【スキビ】仲村佳樹作品のエロパロ【クレパラ】
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エロなしSS
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仲村佳樹作品ss 2
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2名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 23:06:05 ID:qALLBTTr
神の降臨をお待ちしております
3名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 23:12:01 ID:NSKPrDcx
>>1さん乙です
4名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 23:55:07 ID:9tc4br2L
>>1乙ですた
これで長編神が光臨しても大丈夫〜
5名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 00:24:27 ID:+V5tDTYC
>>1
乙華麗
6名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 00:33:31 ID:IfkGNYya
>1さん乙です〜
7名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 01:21:07 ID:r68R6HqH
>1
乙カレー
8名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 21:40:36 ID:DKPC6CR7
保守
9名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:17:00 ID:dlEV2Ri4
20レス以下で1日あくと即死だったっけ?
じんわりと即死回避あーんど神光臨祈願(/−o−)/
10名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:20:49 ID:yO6BGVcf
>1乙
便乗祈願!!
11名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 23:23:31 ID:Ff3byR4r
1乙
ついでに捕手
12名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:19:28 ID:xYXb+o2/
ほっしゅほっしゅv
13名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 04:07:44 ID:AMi2zYtj
>1乙です。
14名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 15:48:20 ID:GyDOxTuV
>1
乙です〜
15名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 18:03:44 ID:DkqFrHL8
乙保守
16名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 18:09:29 ID:c05bdInh
>1乙
17名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 23:09:53 ID:BIZ3lrUD
ほしゅっとな
18名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 00:11:19 ID:JVAlcg60
>1乙
19名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 01:21:33 ID:ll/b+192
>1乙
20名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 02:07:24 ID:wX+sQdSU
即死阻止〜
21名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 11:29:10 ID:AO5Guz/c
前スレの梅もヨロね
22名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 11:46:21 ID:h2knmt7T
>>1乙です!
職人さんщ(゚Д゚щ)カモーン
23名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 15:52:51 ID:XYxUz/cT
念のためホシュ
24名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 18:26:13 ID:Lxpo8bCh
ほしゅっとこう
25名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 21:23:23 ID:8p2TW7as
神様щ(゚Д゚щ)愛の手を
26名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 20:57:05 ID:4oronouw
hosyu
27名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 23:45:05 ID:yYI6v6Jw
司×竜二が読みたいッス
シチュは浮かばず
28名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 00:56:43 ID:f7WbnCZb
んー。酒に酔って素直な感じになっちゃった司と、
司の据え膳っぷりに動揺してらしくもなくギクシャクする竜二・・・
なんて見てみたいかなあ。
29名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:24:44 ID:c/NRRFBe
見習い780です。最近無駄にうろうろしてて申し訳ないっすorz
クレパラキボンを豚切りしてごめんなさい・・・
前スレの宿題をそっと収めに参りました。
ホントは新スレ一発目が私って、
なんて不吉な?!とか思うのですが・・・
まぁ、ほら、その内マジモンの神様も来ると思うんで
見習いの習作でもとりあえず勘弁してくんろ(;´Д`)
蓮キョで20レス位です。
30名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:25:23 ID:c/NRRFBe

マンションに付いて静かにリビングに入ると、
予想通り彼女はソファーの上ですやすやと寝入ってた。
家に帰れば、君が居て。幸せそうな寝顔が見られて・・・
さっき君に渡した合鍵は、もう君のものだよ?いつでもおいで・・・
暖かな幸福感がじわじわと胸を満たしていく・・・

ふと、彼女が寝ながら手を握り締めているのが気になった。
ひょっとして・・・?

そっと拳を開いてみると、そこには菫色の懐かしい石。
「コーン、か・・・」
小さな呟きに反応したのか、手を開かれてくすぐったかったのか
彼女がもぞもぞと動き始める。髪の先をいじると、顔を微かにしかめて・・・

「お嬢さん?そんなところで寝てるとカゼ引きますよ・・・?」
「・・・う・・・ふにゃぁ・・・・・・つ、るが、さん・・・?」
「おはよう、キョーコちゃん」
「?!?!!お帰りなさい!ごめんなさい、私寝ちゃってて・・・」

彼女は真っ赤になってがばっと起き上がってきた。
今日は色々あって疲れただろう?気を使わないで・・・と
軽く触れるだけのキスをすると、彼女は首まで真っ赤にして・・・
ふと、きょろきょろと周りを見回し始めた。
31名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:26:17 ID:c/NRRFBe

「どうしたの?」
「いえ、さっきまでコーンと一緒だったのに・・・私一体コーンをどこへ?!?」

赤くなった顔が見る見る青くなり始めた。
あんまり苛めるのも可哀相かな?

「・・・これ?」
「ああっ、ごめんなさい!?私、コーンを床に落としちゃってました??!」

俺の手にあったコーンを見せると、彼女はもう涙目になっていた。

「・・・ごめん・・・(フフッ 君が手をぎゅっと握ってたから、
 気になって取り出してみたんだよ。落としてなんかなかったよ?
 ・・・安心して?」

・・・彼女はとたんにむーっと膨れた。

「・・・さっきまで、コーンとお話してたんですよ?
 前の持ち主さんって、ずいぶん意地悪よね?って。
 結構前から分ってた筈なのに、今の今まで黙ってたなんてひどいね、って」

「じゃあ聞くけどね?キョーコちゃん。
 いきなり俺がコーンだよ、って言ったら君信じてくれたの?」
32名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:27:19 ID:c/NRRFBe

・・・敦賀さんから改めて聞かれて・・・う"〜〜ん・・・

「・・・信じられなかったかも・・・いきなりだったら、そんな・・・
 無理ですよぅ・・・」

「それで意地悪って言われてもね・・・?」

「・・・あ、それに!以前言ってた気になる人がいる・・・って、
 ソレ・・・ひょっとして・・・ワタシノコトデスカ・・・?」

「あ、やっと気が付いたの?」

「それってひどくないですかーー??
 いっぱい意地悪なことしておいて・・・
 でも肝心なことはナイショなんて・・・」

「あのね、キョーコちゃん。
 俺途中でもうダメだ、我慢できないって思って、
 君に言おうとしたことあったよ?
 でも君は俺がその手の事言いそうになると
 何を察するのか走って逃げてくし、
 じゃあ捕まえて言おうとしたらひどく怯えるし・・・
 それで俺にどうしろと?」
33名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:27:52 ID:c/NRRFBe

「・・・そうだったんですか・・・??」

「そうだったんですよ」

「・・・ごめんなさい・・・」

別に謝って欲しかった訳じゃないんだよ・・・?
ただ、俺の気持を分ってくれたらそれでよくて、
受け入れてもらえたことが幸せで・・・

「・・・キョーコちゃん、俺は君が好きだよ。君は?」

彼女は真っ赤になって俺の耳元に唇を寄せた。

「ワタシモ・・・スキデス・・・」

吐息のような微かな声が俺の中に熱を灯す。
膝立ちになってソファーに座った彼女に
ゆったりとしたキスをすると、彼女の片手が俺の首裏に廻った。
もう一方は・・・俺の手と一緒にコーンを握り締めて・・・
この石のおかげで、もう一度君を見つけられた・・・
34名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:28:37 ID:c/NRRFBe

抱きしめた君の暖かい感触に酔いしれて・・・

「今日の君の会見のDVDを社長から借りたんだ。
 ・・・見てもいいかな?」

「あ、私もまだちゃんとは見てなかったんですよ?!
 ニュースとかでちょっと映ったのは見たんですけど。
 そういえば敦賀さん、夕ご飯ちゃんと食べました?」

DVDをセットしながら言葉を濁していると、
キョーコちゃんが台所からサンドイッチとスープを持ってきた。

「これ、よかったらどうぞ?
 残ったら明日の朝ごはんに出来ますし・・・」

「もちろん明日の朝も君が一緒に食べてくれるんだよね?」

そんな軽口にもぶーっと噴出す彼女が可愛い。
社長にはしばらくはくれぐれも秘密だぞ、と
釘を刺されてはいるけど・・・今日くらいは、いいだろう?
やっと君の心を捕まえられた今日くらいは、ね・・・
35名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:29:11 ID:c/NRRFBe

サンドイッチを2つ食べさせてからスープを飲ませると、
敦賀さんは美味しかったよ、ありがとう・・・と、悪戯っぽく笑って
リモコンを手に取った。とりあえず夜食は一段落かな?

DVDの頭出しを見ながら、敦賀さんの膝の上で
私もサンドイッチをひとつぱくりと食べ始めた。
あ、始まった。ショータロー相変わらずむかつくわ・・・
でも喧嘩ばっかりの会話だけど、そんなに嫌味っぽくも
ヒステリックにもなってないよね?うん、私、頑張ったわ。
以前の私ならきっとカメラに関係なくショータローの首絞めてたよね・・・
今そこまで思わないのはきっと、今背中にぬくもりをくれる人のおかげ・・・

・・・んんん???

あれ??なんだか・・・気温が下がってる?
お昼に聖なる光でほとんど浄化されちゃったんだけど、
それでもなんとか生き残った3匹の怨キョが
くつくつと嬉しそーうに私の頭上を「ココ、ココ♪」と指差して・・・

そ〜〜〜っと上に視線を向けると・・・

・・・なんで大魔王が降臨してるの〜〜〜(泣
36名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:29:49 ID:c/NRRFBe

程よく食べた後に記者会見のDVDをスタートさせた。
大丈夫だったとは聞いてたけど、一応見ておきたいし・・・
俺の膝の上で自分もサンドイッチを食べ始めた彼女に微笑んだのもつかの間。

なんで君は・・・あんなに和やかにアイツと接しているの・・・?
二人にしか分らないような阿吽の空気を漂わせて・・・

彼女を冷ややかに一瞥すると、
キョーコちゃんはおびえたように青くなって固まって・・・
最後のサンドイッチの欠片を飲み込み損ねて噎せてしまった。

・・・俺は一体何をしているんだ・・・
君を怖がらせたい訳じゃないのに・・・

水を持たせてゆっくりと飲ませると、
げほごほと咳き込んでた君が少しずつ落ち着いてきた。
最後の水を口に含んで彼女に口付け流し込む。
その頃には彼女もゆったりと俺に身体を預けていた・・・けれど・・・
37名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:30:32 ID:c/NRRFBe

あ〜〜〜吃驚した?!苦しかったし、怖かったし・・・

でも、咳を宥められて、敦賀さんに口付けられて・・・
・・・今はもう大魔王じゃないみたい・・・?よかった〜〜
敦賀さんにこうやって包まれてるの、やっぱりあったかいな・・・

でも一体、なんであんなに怒ってたんだろう??
このヒトの怒りのポイントって、どうしていつもこう謎なのかしら!!
だって、あのDVDって・・・ちょっと喧嘩腰で、適当に釈明してるだけじゃない?
敦賀さんを怒らせるような内容なんてナイはずなのに・・・

「彼と随分仲良くなったんだね・・・?」
「・・・へ??あれのどこが、ですか?
 喧嘩してるだけじゃないですか・・・(汗」
「喧嘩するほど仲がいい、って感じかな。・・・正直、妬けるね・・・」

や、や、ややきもち・・・??あなたがデスカ?
しかもあんなしょーもないやり取りで?!?

「変ですよ、ソレ・・・」
「変って、あのねぇ・・・とにかく俺は嫌だよ。
 俺、君の事傷つけた彼が大嫌いだし。
 ・・・だから、ね?もう不破に近づいたら駄目だよ?」

・・・拗ねてる?あの敦賀さんが?!
これって今物凄く珍しいものを見てるのでは・・・
でも・・・ちょっと、可愛い、かも・・・?
38名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:31:04 ID:c/NRRFBe

彼女はきょとんと不思議そうに俺を見て、ほんの少し頬を染めた。
首裏に手を廻してキスをすると、君の腕が俺の肩に廻される。
ふっくらした唇をほんの少し噛むと、俺の背中を軽くつねってきて・・・

君には分らないんだろうな・・・

綺麗な綺麗な、大事な想い出の中の
愛しい少女を傷付けられた昏い怒りも、
それでもまだ君の中で確固たる位置にいる不破への
限りない不快感も・・・嫌だよ。嫌なんだ。

前はこんなことなかったのにな。
付き合ってた彼女達がよそ見しようが離れていこうが
ちょっと残念、位にしか思わなかったのに・・・

君と出会ってからの俺は、自分でも変だと思う。
いっそ出会わなければ、その方がきっと楽だっただろう。
でもそれじゃあ結局こんな気持を何も知らないままで、
いずれ迷い込む暗闇からも出られずに・・・

君が、君だけが。演技しか見えてなかった
無彩色だった俺の世界を照らし出して、
色鮮やかに染めていくんだ―――…

深いキスを繰り返すと、少しずつ彼女の息が上がってきた。
頬が薄紅に染まり、ため息に艶が混ざって俺を煽る・・・
39名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:31:43 ID:c/NRRFBe

さっき、可愛いかも・・・って言ったの、訂正訂正。
やっぱりこのヒト、夜の帝王よーーー?!!
キスしながら服を脱がされ胸や足を撫でられ・・・
何で一辺にこんなに滑らかに色んなことが出来るの??!
私はまた敦賀さんっていう名前の嵐の中に、
有無を言わさず放り込まれてすっかりいいようにされてしまってる。

深く舌を入れられ口内をぬるぬると撫でられて、
薄ぼんやりとした粘膜の快感に意識を奪われて。
お互いの唾液が溢れ出しそうになるのをこくり、と飲み下すと
今度は強く吸われて舌を彼の口の中に連れて行かれて・・・

ずっと抱きしめられてたはずなのに、気が付くと服が半脱げ・・・
いやほとんど全脱げになってるのは一体どーして?!

「あ、いやぁっ?!」

私を膝立ちにさせて首から鎖骨を舐っていた敦賀さんが、
胸に吸い付いて、突起を吸い立て甘噛みしてる。
いつもより意地悪に、私の表情を見ながら・・・

「やあっ・・・つ、るがさん・・・ここリビングですよ・・・?
 こんな、トコ、でぇ・・・あっ・・・ん・・・」

軽くじたばたしても簡単に絡めとられてもっと愛撫されてしまって・・・
下腹部にどんどん甘い熱が集まって・・・
40名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:32:19 ID:c/NRRFBe

散々胸を弄られてため息を漏らし続けていると、
彼はあそこを下着の上から手のひらで撫で上げてきた。
強い刺激に逃げかけた腰をぐっと捕まえられて、
隙間からするりと指が1本、2本と忍び込んでくる・・・

「・・・あぁっ・・・いやぁ、敦賀さん・・・っ?!
 せめて・・・電気消して・・・んっ・・・」
「・・・君の事見たいんだ。今日くらいイイだろう・・・?
 お願い・・・見せて・・・?」

最後の下着も脱がされて・・・
耳元で甘いテノールで囁かれて、舌を差し込まれて・・・
あそこは指で埋められ熱い波が襲ってきて・・・もうだめ・・・
もう、指の動き以外よく分らない・・・

指の動きで身をよじっていると、指が三本に増やされた。
うそ?!今までそんなことなかったのにっ・・・
三本の指がばらばらに動いて・・・あそこが奥までうねっている。

「やっ・・・?!敦賀さん、そんなの、ダメ・・・はぅ・・・ん・・・」
「・・・どうして・・・?ココ、もっと濡れてきたよ・・・
 やらしいね、キョーコ・・・もっともっとやらしくなって・・・?」

いやぁ、そんなのって・・・意地悪してるのは敦賀さんの指でしょう?!
こんなに指で強くされたことなかったのに、でも、もう・・・
3本の指が今は身体の奥を深く強く突き上げてきて、
背中を白い波がすごい勢いで這い登ってきて・・・

・・・もうダメ・・・そのまま、動いてて・・・そのまま・・・
41名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:33:20 ID:c/NRRFBe

彼女の声がどんどん切羽詰ってくる。
差し入れた指のスピードを上げて強く穿つと、
彼女はぎゅっと俺にしがみ付いて背中を強張らせた。

「あっ・・・あんっ・・・いやぁ、もう・・・っああーーー!!!」

最後の声を上げてきゅっときつく締めた中をひくひくと痙攣させて・・・
君は快感には素直だよね、キョーコ・・・
脱力して崩れそうになるところを抱きとめて
そっと背後のソファーに座らせると、
彼女はとろんとした目でそれでも俺に抗議して来た。

「もうっ・・・何なんですか、急に・・・しかもこんなトコロで?!
 意地悪すぎませんか・・・?明りも消してくれないし・・・」

ぷうっと頬を膨らませて、君は一生懸命胸とあそこを腕で隠してる。
でも真っ白な肌と柔らかな身体の線は丸見えだよ?可愛い・・・

「・・・君を見たいんだ、って言っただろう?」
「でも、こんなの・・・恥ずかしいですよぅ・・・」
「・・・ふーん。恥ずかしいのに、あんなに気持よさそうだったの?
 いっぱい濡らして、すぐいっちゃって・・・?」
「うわ、またそんなヒドい事・・・っ・・・でも、もう充分見ましたよね??!
 私の服返して下さいよ!テーブル片付けなきゃいけないし、
 ・・・って、アレ?会見ほとんど見ないで終わっちゃったじゃないですか!
 もうっ・・・やっぱり敦賀さんがコーンなんて嘘うそ!
 コーンはこんなに意地悪で破廉恥な女ったらしのヒトじゃなかったものっ・・・」
42名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:33:57 ID:c/NRRFBe

「・・・ふーーーん。そんな事言うんだ・・・」

いやーーーー、口がすべっちゃった・・・敦賀さんすんごい似非紳士スマイル?!
光がやたら刺さって素肌に痛いんデスケドーーー!!?

「会見は俺が見てたからもういいよ・・・君があんな男を
 視界に入れる必要なんて、今後一切アリマセン。
 コップとかは俺が後で片付けるし・・・
 それにね、キョーコちゃん?俺が意地悪で破廉恥ってのは認めてもいいけど?
 ・・・だけど、女ったらし・・・ってさぁ。・・・どういう事なのかな??」

敦賀さんが私に覆い被さってきて軽く優しくキスしてくるけど・・・
その声、副音声で『きりきり白状しやがれ?』って言ってる気がするよ〜(汗

「だって、・・・こういう事やたら手馴れてるし・・・」
「手馴れてるって・・・そりゃ、今まで付き合った人がいない訳じゃないけど。
 でも、向こうにいた間だけだよ?
 日本に来てからは誰とも付き合ったりしてないよ。」

「え・・・でも、いつもあんなに女の人に人気あるのに?」
「外国育ちって周囲には内緒にしてたからね・・・
 最初はばれないように必死だったから、他人に深入りしないようにして、
 台本も1人で調べて・・・ソレが当たり前になってたからね。
 ・・・彼女を作るなんて考えもしなかったな。」

そうなんだ・・・唇を重ねゆったりと抱き合っていると、
あなたの手が胸にゆっくりと降りてきた。
・・・ってだからっ!ヒトがしんみりしてるのにまたぁ?!
こんな明るいところイヤだって言ってるじゃないですか!?!!
43名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:35:09 ID:c/NRRFBe

「もうここじゃなくてもいいでしょう?!せめて寝室行きましょうよ・・・」
「まだ、だめだよ・・・?君を見せて、って言ってるだろう?」

「さっき見てたじゃないですか・・・」
「まだ全部は見てないからね・・・」

不思議そうにしてる彼女の身体を唇でたどる。
柔らかな胸をなぞり、滑らかな腹を舐めあげ・・・
窪みに舌を差し込むと彼女が慌てたように身体を起こした。

「やっ・・・敦賀さん、そんなとこっ・・・」
「・・・そんなとこって・・・ココとか?」

両足を下から持ち上げると、開いた足の間に華が咲いた。
紅く染まって蜜に濡れた、美味しそうな華が・・・
嫌ぁっ!と悲鳴を上げて彼女が華を隠そうとしてる。

「ココ・・・まだ見てなかったよ?見せてくれるよね?」

ふとももの内側をぺろりと舐めると、下半身が小さく震えた。
華を隠した彼女の指を口に含んで舌で吸うと
甘い悲鳴を上げて、背中を反らせて・・・

片足を肩に乗せて開いた片手で彼女の手を除けると、
俺の目の前で紅く濡れた華がひくり、と震えた―――…
44名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:36:33 ID:c/NRRFBe

ああっ、いや?!そんな、こんな明るい所で、こんな格好なんて・・・っ
ソファーの上で両足を広げられて、敦賀さんがあそこに顔を埋めている。
ぬるぬると熱いモノが蠢いて、突起をつついたり
私の中にもぐりこんできたり・・・音を立てて、食べられてる・・・

ぴちゃ、ぴちゃと濡れた音がもっと恥ずかしくて・・・
いやいや、と身体をよじっても、膝下を掴まれて離してもらえずに
敦賀さんの舌だけがもっとゆらめいてしまう。
・・・そのたびに甘いさざ波が身体に響いて・・・
恥ずかしいのに、裏腹な甘い声を上げてしまう・・・

「・・・っやぁ・・・つるがさ・・・やめて・・・もうやぁっ・・・!!」
「・・・こんなに濡れてて?やめていいの・・・?」

敦賀さんが顔を起こして、私をじっと見つめている。
意地悪、と睨みつけると敦賀さんは艶やかに微笑んだ。
そのまますっと身体を起こして上着を探っている。
・・・どうして、そんなところに、その包みが・・・?

そして包みを口で咥えて中身を出して・・・
明るい中でつい視線を手の先に向けてしまうと、
敦賀さんはゴムをするするとかぶせていて・・・

一瞬目に入った、今までもまともには見たことがないソレを
見てしまって、私は今更怖くなってしまった。
あんな・・・あんな大きなモノが、私の中に入ってたの・・・?
うそ、信じられない・・・そんなのって・・・
45名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:37:33 ID:c/NRRFBe

ゴムをつけ終わって彼女を見ると、目をぎゅっとつぶっていて。
ん・・・?ひょっとして、つけてる所を見てたのか・・・?

「キョーコちゃん?・・・こっち見て?」

耳元で声を掛けても、ふるふると首を振る。
でもね。俺ばかりが君の事見てるのは不公平じゃないかな?

下がりかけていた彼女の足をもう一度抱えなおして
華を剥き出しにすると、彼女はびくっと震えたけど・・・目は開かなかった。

「キョーコ、・・・見て。」

先端を華にあてがって少し捏ねると、彼女から甘い呻きが漏れる。
ねぇ、きっと君も・・・そろそろ、だよね・・・?
ただ軽く押し当てて上下に触れるだけで動かすと、
彼女は俺の腕を掴んですがるように俺の目を見上げた。
潤んだ目で、唇をわななかせて・・・欲しくなってきたかな?

「・・・キョーコがちゃんと見てたら・・・入れるよ・・・?」
「そんなぁ・・・っ、そんな、いじめないで、意地悪しないで・・・っ」

「ちゃんとキョーコも俺を見て?・・・こうなってるんだよ」
46名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:38:39 ID:c/NRRFBe

どんなにすがっても涙まじりで懇願しても、
敦賀さんは楽しそうに私を見下ろして入り口をつつくだけだった。
今までの愛撫で身体の奥がもどかしくて足りなくてオカシクなりそうなのに、
敦賀さんは視線で「見ないとあげないよ?」と私の願いをはねつける・・・

恥ずかしくて、でももどかしくて・・・でもきっと、
いう事を聞かないといつまでもこんな生殺しのままなんだ・・・
ゆらゆらと入り口を捏ねられて突起を軽く摺られて・・・
どんどん焦れた熱が身体の奥で耐えられなくなってくる・・・

ね?と頭の後ろを軽く押さえられて顔を下に向けられ、
恐る恐る私は下を向いた。
敦賀さんは私の視線を見て、少しづつ腰を進めてくる。
大きくて赤黒く脈打つモノが、私のあそこに当てられていて・・・
私のあそこは待ち構えるようにひくひくと紅く濡れていて・・・
一番太くなったところが私の中に呑み込まれていくと、
私の入り口がひどく喜んで彼を締め付けはじめた。

こんなにいやらしいコトを今までしていたの・・・?!
それであんなに気持ちよくなっちゃうの・・・?
あまりにも卑猥な光景に思わず目をつぶってしまうと
彼が動きを止めてしまう。いやぁっ、もっと・・・っ

救いを求めて彼の目を見つめると、
彼は、最後まで、ちゃんと見て?と私にまた下を向くよう促した。

ず、ずる、と少しづつ彼が私の中に埋められていって、
彼に触れてる身体の奥が火がついたように熱くなって・・・
見る間に彼が沈んでいくのが気持ちよくて嬉しくて・・・っ
47名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:39:41 ID:c/NRRFBe

俺が全部沈むと、彼女は甘いため息を吐いた。
目を伏せて、でもひどく嬉しげで・・・
そんなに欲しかったの?と聞くと誰がいじめたんですか?!と
彼女が真っ赤になって抗議してきたけど・・・
ふいに腰をぐるりと廻すと言葉が喘ぎに変わってしまう。
もうすっかり融けちゃってるんだね・・・可愛い・・・

君の白い肌が熱を帯びる様子が明るい中ではっきりと見て取れて。
少しづつ抜き差しを始めると、彼女が一際甘く啼いた。
きゅうっと俺を締め付け呑みこんで、とろりと絡み付いてくる・・・
もうここがどこかとか、明るいとか、そんなのどうでもよくなってるだろう?

さっき彼女をじらした分、俺の方が抑えが効かなくなっていた。
深く刺さってる分優しくしようと思っていたのに、
すぐにめちゃくちゃな勢いで突き入れてしまう。

「つ、るが、さんっ・・・あっ・・・こんなぁ、熱い・・・っ」

両手で胸を掴んで紅く尖った先端を代わる代わる吸うと、
すぐに彼女に限界が来た。俺の背中にぎゅうっとすがり
俺を一層深く咥え込んできつく締め上げてくる。

「あ、あっ・・・いっちゃう、もう・・・ああ・・・あーーーっ!!」

くっ・・・うぅ・・・
彼女に吸い込まれて呑みこまれて・・・
ひくひくと震える彼女をぎゅっと抱いて、俺は自分を解き放った。
48名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:40:53 ID:c/NRRFBe

あ、はあ・・・と脱力してると、敦賀さんが軽くキスしてきた。
こんなに恥ずかしいのにな・・・なんでこんなに気持ちいいんだろう・・・
そうして息が少しづつ収まってくると、
身体の芯にある敦賀さんの熱さがなんだか落ち着かなくて・・・
まだドキドキする・・・

「キョーコちゃん、気持ちよかった?」
「・・・またそんなこと言って・・・敦賀さんは?」

「ん、俺?・・・最高っに気持ちよかった。俺、君に大ハマりしてるよ・・・」
「ワタシモ・・・キモチヨカッタデスヨ?デモコンナノハズカシイデス・・・」

「恥ずかしいからもっと気持ちよくなるんじゃない?」
「・・・敦賀さんの馬鹿!破廉恥!!エッチーーー!!」

「相変わらずすごい肺活量だね・・・(汗
 ・・・キョーコちゃん、大好きだよ?・・・愛してる・・・」
「それってこんな時にいう事ですか・・・?」

「こんな時だから言うんだよ。またこうやって一緒にいてね?」
「・・・はーい。でも、あんまり意地悪しないで下さいね・・・?」

どうだろ、あまり約束出来ないかも。だって君は可愛すぎるからね?
・・・なんて、笑いながら敦賀さんがそっと後始末をしてくれた。
身体を軽く拭いてくれて私をソファーに寝かせ、
テーブルの上を軽く片付け冷たい水を飲ませてくれる。
なんだかまた、甘えちゃってるような気がするなぁ・・・
でも、全身がとろとろふわふわしてて力が入らない・・・
49名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:41:53 ID:c/NRRFBe

もう半分眠りかけてる彼女を抱き上げ寝室に連れていた。
おやすみ・・・と額にキスをすると、
無邪気に微笑んだあとに静かな寝息が聞こえてきた。

今日の朝、お昼、記者会見、そして夜・・・
色々あって、疲れてただろうに、
俺はそんな彼女を自分の欲望のままに抱いてしまって。
そんな俺を君は最後にはきっと許してくれて。

俺がこんなバカになるのは君にだけだよ・・・
自分が演技をするためだけにここに来て、
ずっと演技者としての「敦賀蓮」を作り続けて。
でも、君にだけはそれが出来ないんだ。
俺の精一杯の演技を君はやすやすと見抜いてしまうんだ。
・・・愛情だけは、中々受け入れてもらえなかったけど。

もう、君に俺の素を隠すことはあきらめたから。
だから、素の俺をちゃんと受け入れてね?
意地悪な俺も、悪戯をしてしまう俺も、破廉恥な俺も、
演技以外では君にしか見せないから。君だけだから。

君も、簡単に逃げられると思うなよ―――…
50名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:43:23 ID:c/NRRFBe
えーっと・・・申し開きもないっつーか、なんつーか・・・
リク下さった方ありがとうございました。
ご希望を踏んづけてたらごめんなさいorz
ではこれにて失礼いたします・・・
51名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:45:02 ID:pNffmPma
GJ!!
リアル遭遇しますた!
蓮様エスカレートしてルー!
ハッピーエンドおめでとうです。
52名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 03:25:28 ID:PXBWRAdP
うひゃーGJ!!
さすが帝王、アマアマなのに微妙に鬼畜で(・∀・)イイ!!
ゴチソウサマでした〜
53名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 03:05:56 ID:seUxnDkw
出遅れた
フォ━━━━!!!!
 <(´・ω・`)>
  /  /
 <  ̄< "
54名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 03:06:48 ID:seUxnDkw
しかも誤爆したフォ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
55名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 10:17:32 ID:2mqtS2L9
>53-54
ワロタフォ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
56名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 20:40:47 ID:Qew2trZF
>>53-54
某実況スレの誤爆?w


ローリィって結婚してんだよね?
妻もあんな格好するんだろうか?
生きてるかどうかも謎だけど
57名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 11:04:45 ID:5dp/6Uuq
>56
花ゆめ本誌スレの誤爆かとw

自分的にはマリアちゃんのパパがアレだったらどうしようと思ってみるテスツ
58名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 16:52:23 ID:DwJRzZkt
ローリィは蓮以上の夜の帝王だと思ふ…

神にローリィ物を書いて欲しいが、相手がわからんorz
59名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 18:19:11 ID:xTzsM8x6
>>58
ヒント:お付の人
60名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 00:14:49 ID:FX/l2gJj
キョーコとか…
61名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 00:29:50 ID:MXsfljsG
相手は誰でもいいからローリィ物キボン
と言ってみる
62名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 02:02:33 ID:4wEMk9p/
ローリィ(´・ω・)ムズカシス・・・
光さん×キョーコでまとまるのと
どっちが最難関コースだろ〜??
63名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 21:23:47 ID:nTZAewZv
hosyu
64ローリィ×京子(1):2005/10/02(日) 22:08:40 ID:9Uz2NqUM
ふと思いついたから、行ってみよー。
ローリィ×京子。
ちょいエロ。小ネタです。
あまり期待をしないで読んでくだされ。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++



「私がどこで何をしていようが関心のない人だとわかっていても」


「それでも・・・」


「あの人の了承が必要ですか?」



あの時の彼女の顔が忘れられないでいた。
まさか・・・と思う気持ちはある種の確信めいたものがある。
本当の愛を知らない少女。
まさしくラブミー部にふさわしい少女だ。
きっとあの部に入ることで人間としての愛を学んでいくことだろう・・・

しかし、それで本当に彼女は愛されることを学べるのだろうか。

どこかでそんな疑問がひっかかっていた。
たくさんの人と触れあうことで確かに愛を学んでいけても・・・
それでも足りないものがあるはずなのである。

コンコン

「社長?お呼びですか?」

案内に促されて部屋に入ってきたのは、今考えていた少女だった。
華麗なピンクのコスチュームを身にまとい、背筋を正してこちらを見ている。
心配そうな顔は何か失敗をやらかしたのではないだろうか、と不安に思っているようだった。
65ローリィ×京子(2):2005/10/02(日) 22:17:37 ID:9Uz2NqUM
入ってきた彼女は、部屋を珍しそうに見回した。
別におかしいものは置いていない。
アンティークのシャンデリアをこの間ヨーロッパで見つけて気に入ったので
それをつけているのだが、それが珍しいようだ。

「いやいや、最上君と話したいと思ってね」

笑顔を作って、彼女に席を勧める。
ふかりとしたソファーに身を沈める彼女の目の前に、自分も座る。
「仕事の方はどうだい?」
「あ、はい。おかげさまで順調です」
にこりと笑って、元気よく最上君は答えた。
その笑顔にはあの時の悲しそうな顔は想像できない。
「そうか、それはよかった」
少しだけ安心してそう言ったが、彼女は再び不安そうな顔をした。
「あの、社長。それで・・・お話とは・・・」
一刻も早く呼ばれた理由が知りたいというように彼女はそう言った。
「うん、前に話したご両親のことなんだけどね」
そう言った瞬間、最上君の顔がさっと青ざめた。
「あの人の許可がないと・・・・」
「違う違う。そういうことじゃない」
あわてて否定するとほっとしたように、彼女はため息をついた。
「君に足りていないものは愛だ。だからラブミー部に入ってもらった」
「はい」
折り目正しく彼女は返事をする。まだ顔は緊張したままだ。
「でも、そのラブミー部だけで君の愛が十分になるとは思えない」
66ローリィ×京子(3):2005/10/02(日) 22:41:27 ID:9Uz2NqUM
何を言っているのかわからないという顔で最上君はこちらを見る。
「だから・・・」
立ち上がって彼女の横に座る。彼女がじりっと後ろに下がった。
「しゃ、社長?」
「僕が君の父親になってあげたらどうかなっと思っているんだ」
「父親?」
すっとんきょうな声を出して彼女は目を見開いた。
「えっと・・・でも・・・社長はマリアちゃんのおじいさまで・・・」
「君は親からの愛情が足りていない」
そう言うと、彼女はすごく悲しそうな顔をした。
「パパって呼んでいいんだよ」
そう言って、彼女の唇に口づけた。
「!!!!」
触れるだけのキス。それに最上君は困惑したようだ。
「え、社長!何を!!」
「ん?マリアにもよくしているんだが・・・・」
そう言って最上君の頭をよしよしとなでる。
肩に手を回し、もう一度軽くキスをした。
真っ赤になって最上君は動かない。
「そそそそそそそ、それはあの、恋人同士がすることで!!」
やっと絞り出した言葉はそれだった。
「単なる挨拶じゃないか」
「違います!!」
そう言って最上君はがばっと立ち上がり、勢いよく礼をした。
「社長さんのお気持ちはわかりました!!でもあたし大丈夫ですから!失礼します!!」
そのまま猛ダッシュで部屋を出て行き、遠くの方でばりんぱりんという音がした。
「そんなに喜ばなくてもいいのに・・・」
ローリィ年齢不詳。どこまでもポジティブな人間だった。
6764-66:2005/10/02(日) 22:43:41 ID:9Uz2NqUM
ということで、ローリィ小ネタでした。
キョーコとローリィのキャラが違うような気もしますが
お馬鹿なローリィが好きなのであえてこんな感じで。
絶対裏がありそうなキャラだと思うんですけどね。
ちなみにキョーコが去った後の破壊音は
例のごとく怨霊の暴走によるものです。
と、いうことでお粗末様でした。
68名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 23:14:30 ID:/47DgPF8
>>64-67
ローリィ希望した者です
なんかローリィならありえそう!!<ポジティブシンキング
ありがとうございました!
もっとエロくても・・・w


ここってネタバレ禁止でしたっけ?
69名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 23:17:28 ID:m0f1CF1e
うわははは〜GJ!!
ローリィ×キョーコって、どどどどどうしよう!? とか思ったけど
裏のありそななさそな素敵ローリィに乾杯!!

これでキョーコが押し切られて、事務所内でごあいさつキスかまされるようになって
それを見た蓮が(むしろ社さんが)青ざめる…とかゆー展開ですかね、やっぱ
70名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 23:42:00 ID:01onNN8z
GJGJ!!
ニヤニヤが止まりませんwww
しかしポジティブローリィ・・・
それキョーコのファーストキスだったらどーすんの?!

・・・でもローリィだと大魔王蓮も平気でいなしそうだね(;´Д`)
7164-66:2005/10/03(月) 10:46:01 ID:94pYTXD6
感想ありがとうございますヽ(・∀・)ノ
もっとエロエロも思ったんですが、
自分としてはキョーコが蓮以外に触られるのが嫌なので
あんな程度になってしまいました。

>70
蓮とキョーコが結ばれた後(恋人同士になった後)の
ローリィと蓮の会話(妄想)

ローリィ「蓮。最近、最上君を独占しすぎじゃないか?」
蓮「いえ、彼女は僕の恋人ですから、独占しすぎと言われても・・・」
ローリィ「俺だって、最上君と手をつないで遊びに行ったり肩を組んで夜景を見たりしたいんだが」
蓮「彼女に手を出さないでください!!!」
ローリィ「手を出すとは失礼な。スキンシップだよ、スキンシップ」
蓮「社長!!」
ローリィ「ふ・・・冗談だ」
蓮「8割方本気ではないのですか・・・?」
ローリィ「蓮、甘いな。9割だ」
蓮「・・・・彼女に手をださないでください(大魔王バージョン)」
ローリィ「離れていかないよう、しっかりと捕まえておくんだな♪」

ということで、ローリィの勝ち。
その後もローリィのキョーコへのセクハラは続く。
72名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 14:42:42 ID:F4OxXzmu
GJ!! 目に浮かぶようだw
73名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 17:18:17 ID:NDiI9cqI
>71GJ!
…なんだけど蓮キョでいいのでエロが欲しいっす
何となくマロン用?
ネタとしては面白かったです。
ローリィの場合本気か茶化しか分からん分かなり厄介だ。蓮ガンバ!!
74名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 00:28:57 ID:SoEYsiN7
ほとんどの鯖落ちてるの監視所で見ちゃった記念カキコ・・・
ちょびっと焦ったよ〜w;

>71
GJ♪
セクハラローリィ(・∀・)オモシロス
でももしそーなったらキョーコは生きた心地しないよね〜
事務所の中歩く時はコソコソと・・・
でも結局蓮&ローリィに捕まって板挟み、とかw;
75名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 00:38:38 ID:4B39Odta
なんでローリィが蓮のライバルになってんだw

あのドスの利いた超低音ボイスで「…蓮(ルルルぇん)」って凄むのか…
あのドスの利いた超低音ボイスでセクハラするのか…?
76名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 01:31:13 ID:SoEYsiN7
それはきっとリクがあったからw
んじゃ次は光さん×キョーコ?

・・・いやさ〜ネ申さまいないかなぁ・・・
 一度でいいから哀じゃないリーダー見たいかもw;
77名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 13:50:10 ID:M2XzlROk
リーダーとキョーコでエロ…そ、それはたぶんムズカシス
てか見たくないかも…ほんのりでマロンなら読みたい

リーダーとからませられそな脇キャラとかいなかったかなあ…
マルチタレントユニットってことだから、CD出す時に
ミルキちゃんに喰わせるとか…ムリポ?
78名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 00:10:23 ID:98Jmnu/d
>>71その続きネタ是非読ませていただきたい!
蓮とローリーでキョウコの取り合いおもしろそう。
もちろん勝つのは連って事で…
7971:2005/10/06(木) 01:06:19 ID:XF2ibc+Z
>>75
いや、蓮のライバルになりうる人ってローリィくらいしか思い浮かばなかったんですが><
ショウは、体よく追い払われそうだしなぁ・・・
仲村さんの作品の恋のライバル役は結構待遇悪いし。

>>78
もちろん勝のは蓮でしょおおおお!
そもそもキョーコが蓮以外を選ぶなんて考えられない。


リーダーとキョーコは・・・
リーダーがかわいそうになりすぎたメンバーがキョーコを監禁して
リーダーが酔ってべろべろになったまま夢うつつ状態でキョーコを押し倒す。
その後、キョーコを抱いた記憶がないままリーダーはキョーコに嫌われる。
ぐらいにならないと話が思いつかない・・・
80名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 01:22:38 ID:n7fujObN
いや、やっぱリーダーなら
めっちゃイイ雰囲気でフィニッシュの瞬間に
華麗なる夢オチでいかがでしょ〜
…これじゃ結局哀かぁw;
8171:2005/10/06(木) 01:39:47 ID:XF2ibc+Z
哀じゃないリーダー・・・

キョーコが「蓮に恋人発覚!!」という雑誌を見てすごいショックを受けて
その時優しくしてくれたリーダーとそのままベッドにゴールイン!

でも、その雑誌は間違いで単に共演者を恋人にしたてあげただけで
その後蓮がキョーコを奪い返す。

うわぁ、ごっつぅ哀設定だw
82名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 22:44:57 ID:Ak7C9+fA
どれ、リーダーはリーダーという事で(ヒドイ
今月号のシーンでのリクエスd。
一歩下がるキョーコと引かれて不機嫌になって睨む蓮。
ドナタカオナガイデキマセヌカ〜ノシ
あのシーンにやたらと萌えてしまいますたよ・・・orz
次点はローリィの変な顔&蓮の過去発言w;
83名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 03:16:21 ID:OaZs+zja
>>82なんて良いリクなのでしょうw
そのシーン私も萌えでした。どなたかお願いします。
84名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 17:52:00 ID:mrT8ZuBO
>>82-83
ああ、一緒のみなさんが〜
今号は萌えポイントがあって、すぐにこのスレを思い浮かべちゃったよw
85名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 17:25:53 ID:UCIl+2/J
本誌発売までの合間にこことか2次サイトとか巡りまくってしまうので
時々脳内設定がごっちゃになる
あれれまだ付きあってなかったんだったっけ〜(>_<)みたいな(笑)
86名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 21:51:40 ID:4PQ2Qcl1
>>85
同意。
そして最近スレがあっちもこっちも荒れがちなのは、
虹がアイタタタな香具師ばかりだからだろうかと言ってみるテスツ。

いや、スマソ、釣りじゃないんだが…あまりに叩きが酷くて見苦しいんだよ。
87名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 02:58:46 ID:ajKaZNND
>>86
根拠も無いのに虹に責任擦り付けるのは、
それこそ見苦しくなるからその辺にしておきなよ
88名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 18:43:47 ID:qvKkcimv
神光臨待ち保守
89名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 23:58:26 ID:ZMqm1Rsq
保守
90名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 01:05:55 ID:x4X7m1zr

   /⌒ヽ
  / ´_ゝ`) 皆さん難民スレ行ってらっしゃるようなので
  |    /  この隙に神じゃないけどちょっと通りますよ・・・
  | /| |
  // | |
 U  .U

つーかネタバレ前の小ネタにでも、と思って書いてたら
ネタバレに先越されちゃいますたよorz
小ネタのつもりが20レスになってるし(ノ∀`)
長い割にはただ蓮×キョでヤってるだけだし・・・
そんなしょーもないブツですが
気が向いた方はお暇つぶしにでもドゾー
91LOVE LOVE SHOW  1/:2005/10/17(月) 01:06:43 ID:x4X7m1zr

最近、敦賀さんは益々帰りが遅い。
そして敦賀さんが早く帰れるときには私が遅い。
それでも、私が恐る恐るベッドにもぐりこむと
無意識にでもきゅう、と抱きしめてくれるのが嬉しい。
嬉しい・・・んだけど・・・

最近は本っ当にすれ違った。
これで3週間位、夜はろくに話もしてないかな?
朝はかろうじて多少会話も出来るんだけど、
夜は帰るとどちらかがもう眠っている。
お互い多忙の身。ちゃんと睡眠時間は確保しようね?って
一緒に暮らし始めてから取り決めたんだけど、
こんなに何もないと・・・寂しい・・・な・・・

??!?私今何を考えたの??

ふるふる。
なんだか怖い考えになりそうで、頭を振って疑問を追い出して、
明日の支度をしてからそっとベッドに滑り込んだ。
922/:2005/10/17(月) 01:07:18 ID:x4X7m1zr

先に寝ている敦賀さんの腕に額を寄せると、
どんなに熟睡してても必ず腕が伸びてきて私を抱きしめてくれる。
条件反射なんだろうけど・・・あったかくて幸せ。
ぬくもりが気持ちよくて、すぐに眠りに落ちてしまう・・・

でも今日は、抱きしめられた時に
不意に敦賀さんの手が唇を掠めた。
・・・っ・・・唇から・・・熱が広がる・・・
私、なんだかどきどきしてる・・・
そういえばもうすぐ生理だし、
最近ふいに身体がむずむずしてた気がするんだけど・・・
ひょっとして、私、・・・いやらしくなってる・・・の・・・?

そっと敦賀さんの顔を見上げると、それはそれは静かな寝顔。
疲れてるとこ起こしたらいけないし・・・こんなの恥ずかしい・・・
自分の右手の指を熱を持った唇に持っていくと、
微かに電流が流れたように痺れて、
その痺れが下半身にもしっかり伝わっている。
どうしよう・・・このままじゃ落ち着かないよ・・・
933/:2005/10/17(月) 01:07:49 ID:x4X7m1zr

唇に触れた手を胸に持っていってみる。
甘い痺れにため息が漏れる。
んっ・・・もう・・・ダメ・・・
敦賀さんを起こさない様に、
そっと腕から抜け出してベッドの反対側に離れて。

左手の指で唇にそっと触れる。
・・・敦賀さんのキスのように。
唇を端から端までそっとなぞって、
中心を軽く押して・・・指を差し込れる。

力が入らない歯の間に指を割り入れて、
舌の先めがけて指を伸ばす。
キスの熱を想い出して更に身体が熱くなる。
ねぇ、敦賀さん・・・もっと、もっと。・・・あなたがホシイ・・・
944/:2005/10/17(月) 01:08:22 ID:x4X7m1zr

右手で胸をやわやわと揉んで
左手の指で唇の欲をある程度宥めると、
濡れた指であの人の動きをトレースして。
首筋から肩をなぞりながら、胸の先へ向かって・・・

湿り気の残る左手で右の乳首を摘むと、
想像よりも鋭い衝撃で自分の身体が引き攣れた。
・・・私、こんなにいやらしくなっちゃってるの・・・?
でも、もう・・・止まらない・・・ホシイノ・・・オネガイ・・・

右手でそっと胸からお腹、おへそ、そして・・・繁みをなぞり。
割れ目の間に指を滑り込ませると、そこはもううっすらと湿っていた。
奥にあるぬめりからそっと蜜をすくってクリトリスに触れると、
甘い痺れに喉の奥からくぐもった声が出た。
っ・・・ん、ダメっ・・・敦賀さんが起きちゃう・・・
955/:2005/10/17(月) 01:09:03 ID:x4X7m1zr

枕に顔を埋めながら、クリトリスへの刺激を少しずつ強くする。
時々ぬめりの奥も探りながら、内ももを軽くつねりながら。
突起をすくうようにふるふると中指を震わせていると、
背中に痺れるような波が這い上がってきた。

あ、そろそろ・・・もう少し・・・あと少し・・・
背中の波がもう、限界、まで近づいてきた。
これ以上・・・もうだめっ・・・乳首を強くつまんで足に力をいれ
クリトリスを強く押しつぶして・・・大きく寄せる白い波にそのまま呑まれた・・・

・・・んっ・・・ふ・・・ふぅ・・・・・・
「・・・れん・・・」

最後の吐息で、いつもはどうしても恥ずかしくて呼べない名前を
小さく小さくつぶやいて、少し荒くなった息を枕で抑える。
なんだかすごく恥ずかしい・・・でも、あのむずむずした感じは収まったみたい・・・

ふうっ・・・と大きく息をついて、
甘い余韻に身体を任せてベッドに沈んだ。
これでとりあえずは落ち着いて眠れる・・・


「・・・もう、満足しちゃったの・・・?」

966/:2005/10/17(月) 01:09:37 ID:x4X7m1zr

・・・??!!?!?!!?
今背後からテノールで甘く低く凄まれてる・・・?!?

恥ずかしすぎて怖すぎて・・・枕から顔が上げられない・・・
でも、確かに今髪をかき上げられて
首から背中に口付けられてる・・・
どうして?!一体いつから??
なんだかするするとパジャマ脱がされてるし・・・

すっかり硬直してたら簡単にひっくり返され、
・・・そこには敦賀さんの満面の笑みがあった(汗

あまりの恥ずかしさに両手で顔を覆うと、
敦賀さんが私の右手を取って指を舐めて・・・

「・・・キョーコの味がするよ・・・?」
「・・・なっなっなんでそんなに嬉しそうなんですか〜〜(泣」

掴まれた指を振りほどこうとじたばたしている私に
静かに覆いかぶさって、敦賀さんは耳元で囁いた。

「・・・俺だけが欲しいのかなって、思ってたんだ」
977/:2005/10/17(月) 01:10:25 ID:x4X7m1zr

え、それって・・・ふいに動きを止めた私の目を
もう一度覗き込む敦賀さんはすごく切なそうで・・・
でも幸せに満ちた笑顔をしていた。

・・・確かに私からこういう事で甘えるってほとんど無いから・・・
その分寂しい思いをさせてしまっていたんだろうか・・・?
衝動的に私は両腕を背中に廻して彼の胸に顔を埋める。

ぎゅうっとしがみつくから、お願い、気が付いて?
これが貴方への返事なんだって。
今はまだ、言葉ではうまく伝えられないから。
でも私、貴方とこうしてる事がすごくすごく・・・好きです、よ・・・

「・・・キョーコ・・・」

耳を甘噛みされて全身の力が抜けたところで、
深い口付けが落ちてきた。すごく久しぶり・・・
熱い舌に口の中を撫でられて、それだけでぼうっとなってしまう。

・・・う・・・ん・・・っふ・・・

こくん、と溢れそうになる唾液を飲み込むと、
舌の動きが更に激しくなった。
もうこうなると私は貴方のなすがままになる。
貴方の手が私にくまなく触れ始める・・・
988/:2005/10/17(月) 01:11:20 ID:x4X7m1zr

いつから起きてたんですか?と、きれぎれに聞くと、
君が俺の腕から離れた時に目が覚めたんだ、って。
・・・ほとんど最初っからじゃないですか・・・

どうして声を掛けてくれなかったんですか?

・・・だって、君が離れていったと思ったら、
 なんだか様子がいつもと違ってたし・・・
 可愛い声までかすかに聞こえてきたから
 つい最後まで、ね・・・

低い声が愛撫のように耳を震わす。
久しぶりのせいか、一度自分でいってるせいか、
いつもより感覚が鋭いみたい・・・触れられたところがひどくアツイ・・・

首筋から胸へ唇が這っていく。
ほんの少しぬめった感触が乳首を突付く。

「っあん・・・!」

思わず声が漏れてしまう。
いつもならもう少し我慢できるのに・・・
恥ずかしいよ・・・
999/:2005/10/17(月) 01:11:56 ID:x4X7m1zr

いつもと違う私の反応を見て取ると、
敦賀さんは少し強引に指を2本挿してきた。
いつもは1本づつ、少しづつ解きほぐしていくのに・・・
きつい刺激に背を反らして高い声を上げると、
敦賀さんは少し意地の悪い笑顔を見せた。

「・・・どうしたの?もうココ、いつもより融けてるよ・・・?」

「・・・いじわる・・・っ」

乳首をねっとりと舐め上げ、吸い上げながら
上目遣いに私が喘いでいるのをじっと見ている・・・
そんなに見ないで欲しいのに・・・

胸からと足の間からの甘い刺激で
思わず身体を逃げるようにくねらせてしまう。
いつもならそれを見た彼は
もっと意地悪に舌と指を絡ませてきて
私を最後まで追い詰めるのに・・・
ふっと、彼の身体が離れてしまった。
10010/:2005/10/17(月) 01:13:06 ID:x4X7m1zr

・・・いやっ・・・そんな、意地悪されてる・・・?

思わず目を開けると、彼はサイドテーブルから
小さな包みを取り出していた。

「・・・あんまり、我慢できそうにないから。
 そうだ、コレ・・・つけてみて?」

ええぇ??!えーーーっと・・・でも・・・

「・・・どうしたらいいんですか・・・?」

敦賀さんは私の横にころりと仰向けに横たわった。
上半身を少し起こして、私に起き上がるように促す。
促されるまま上半身を起こすと、薄暗い明りの中で
ゆらりと起き上がっているモノが目に飛び込んできた・・・

こんな大きなモノが私の中に入ってくるんだ・・・
なんだか信じられない・・・あの綺麗な敦賀さんの身体に、
こんなコワイ猛々しいモノがついてるんだ・・・
でも、コレも敦賀さんなんだよね・・・?

なんだか怖い・・・でも、あなたが、好き・・・大好き。
先端にそっとキスすると、ソレが一際大きく膨れたような気がした。
ぶるっと震えて脈打ってるのが唇に伝わってきて・・・
ぺろりと舌の先で舐めてみると、敦賀さんが息を呑む気配が伝わってきた。
10111/:2005/10/17(月) 01:14:04 ID:x4X7m1zr

舌の先だけで先端をそろそろと舐めていると
敦賀さんが吐息混じりに「もっと・・・咥えてくれる?」と囁いてきた。
口をそっと開けて少しずつ収めようとしても、
その内苦しいくらいに大きく口を開かないといけなくなって・・・
・・・息苦しいんだけど、敦賀さんの気持よさそうな吐息が聞こえてきて、
もう少しがんばろうかな、って思う。・・・でも、やっぱりちょっと苦しいな・・・

片手を取られて根元に指を絡ませると、
またびくん、とそれが口の中で震えた。
これって、敦賀さんが気持イイ、ってこと・・・?
いつもコレが入ってくると、私、我を忘れちゃうんだね・・・
自分に突き刺さる快感を思い出しちゃって、なんだか身体がアツい・・・

先端からのちょっと苦い、青っぽい塩味と、
上から聞こえてくるすこしずつ荒くなるため息と・・・
口の中で育っていく感覚にどんどん我を忘れていると、
その内敦賀さんの切羽詰った声が聞こえてきた。

「・・・っ・・・キョーコ、もう・・・いいよ・・・っ」

・・・?どうして?動きを止めて視線で問うと、
敦賀さんがきれいな顔を歪めていた・・・?

「このままだと・・・俺だけイキそう、だから・・・」
10212/:2005/10/17(月) 01:15:10 ID:x4X7m1zr

・・・どうしよう・・・敦賀さんの荒い吐息が、
もっともっと、聞きたいの・・・だから。
ちらりと視線を向けて様子を伺いながら少し強く吸ってみた。
う・・・っと押し殺したうめき声が聞こえる。

敦賀さん・・・気持、イイの・・・?

もう私は口の中の感覚以外なにも分らなくなっていた。
入りきらない大きな硬いモノが熱くて・・・なんだか美味しい気がして。
口の中でひくひくと脈打ち、軽く跳ね、逞しい内腿が引きつって・・・
腰がきゅっと上がり私の頭を上から押さえ・・・

「・・・キョーコ・・・っ・・・」

口の奥にちょっと苦い塩味が溢れてきた。
コレが、敦賀さんの味、なんだ・・・?
唇から溢れそうになるのを思わず飲み下すと、
敦賀さんが慌てた様に上半身を起こしてきた。
私の口からまだちょっと動いている自分をそっと抜いて
枕元のティッシュを取り出してる。

「!?キョーコ・・・?ほら、出して??!」
「・・・え?大丈夫ですよ・・・?」

吃驚してる敦賀さんがちょっとだけ可笑しい。
だって、これもあなたの味でしょう・・・?
10313/:2005/10/17(月) 01:16:15 ID:x4X7m1zr

「まったくもう・・・君は・・・」

なんて可愛いんだろうね・・・と
ちょっと呆れ混じりの口調でぼやきながら
彼は私にゴムをつけるよう促した。

包みからゴムを取り出して言われるまま先を摘む。
一度放ってもまだずっしりと硬い濡れたソレに
そろそろとゴムを根元までかぶせると、
敦賀さんが私の腕を取って私を敦賀さんに跨らせた。
え・・・コレ、って・・・?

「・・・そのまま腰を下ろしてごらん?」

そ、そんなぁ・・・
敦賀さんは反対側の手を反り返った自分に当てて、
私の入り口を指やソレで突付いてくる。
俺、今何もしてなかったのに随分濡れたんだね?
なんて甘く低く囁くなんて・・・やっぱり、意地悪・・・

「え・・・だって、そんな・・・ひゃうっ、ん・・・」

軽く突き上げられて、入り口に広がる甘い衝撃に観念した。
もう、こんなの、だめ・・・だって、私も・・・あなたが欲しいの・・・
10414/:2005/10/17(月) 01:17:34 ID:x4X7m1zr

引き締まった彼の腹に手をつき恐る恐る腰を下ろしていくと、
彼は自分が私から外れないように注意しながら
薄暗い中で光る目で私を見ていて・・・

視線とずるずると彼が入ってくる感触と、両方から犯されているようで・・・
大きな硬いモノで自分が一杯になった感触に一度大きくため息をつくと、
彼の視線が自分の全てを見ているのが急に恥ずかしくなった・・・

「・・・敦賀さん・・・そんな、見ないで・・・?」
「キョーコ、こういうの久しぶりだろう・・・?だからさ、・・・見せて?」

言い終わるか終わらないうちに彼が私の腰を掴んで揺さ振りたてた。
繋ぎ目から、湿ったくぐもった水音がじゅ、くちゅ、と響いて・・・
いやらしくて恥ずかしいのに・・・突かれる度に甘い電流が身体に響いて、
甘い痺れがあそこから全身に広がって・・・どうしてこんなに、気持イイの・・・

「あっ・・・や、こんな・・・あん・・・っ・・・」
「・・・ん?キョーコはこうされるの、嫌なの?
 じゃあ、自分でイイように動いてみて・・・?」

敦賀さんにぴたりと動きを止められて、
私は足の間の熱をどうしていいのか分らなくて困ってしまった。
身体の中でふいにぴくっと震えるモノが熱くて、
彼に触れてるとこ全部が疼いて落ち着かなくて・・・
10515/:2005/10/17(月) 01:19:38 ID:x4X7m1zr

困惑し赤くなってる私を見て、敦賀さんがふっと微笑った。
私の腰を掴んで上下に腕の力で揺すぶりながら、
こんな風に動いてごらん?と私を促す。

動く度にはっきりと身体の中が甘く痺れて・・・
私は敦賀さんに手を付いたまま自分から腰を使い始めた。

「っん、あん・・・あ・・・やぁ・・・」

自分が動くたびにじゅ、くちゅ、と小さないやらしい水音が響いて、
でももう自分では止まれなくて・・・あなたが固くて、気持イイの・・・っ
背中を貫く甘い痺れに耐えられなくなって
動きながらどんどんあなたにもたれていくと、
お腹の中のあなたが少しずつ角度を変えて私に突き刺さった。
その度に感じ方が変わって私は喉の奥から悲鳴を上げてしまう。

そのうち彼が空いた手でどろどろに融けてしまってる繋ぎ目に指を伸ばしてきた。
すっかり尖った突起を動きにあわせて摺りながら、胸を掴んだ手に力を入れて・・・

「・・・いやぁ、もう・・・つるがさん、もう、ダメ・・・ぁ・・・ああーーー!!」

とうとう彼を感じたまま彼の身体の上に倒れ込むと
彼は優しく髪を撫でてきゅうっと抱きしめてくれた・・・
10616/:2005/10/17(月) 01:20:38 ID:x4X7m1zr

・・・私の息が少し落ち着いてくると、
彼は私の手を向かい合わせに彼の手と絡ませた。
指の間まで絡めとられて、また上体を起こすように促されて。

恐る恐る彼の腕に体重を掛けながら支えてもらって起き上がり、
私はもう一度敦賀さんを見下ろす格好になった。

「・・・キョーコ、可愛いね・・・」
「・・・そんなやらしい顔でじろじろ見ないで下さい!?敦賀さんのエッチ!!」
「うん、怒ってる君もいいね。でも・・・」

敦賀さんにきゅっと手を握られたと思ったら
いきなり下から激しく突き上げられて、
私は思わず悲鳴を上げてしまった。

「・・・っ!?・・・ひうっ・・・そんな、あ・・・あんっ」
「・・・そうしてる君は本当に・・・俺が、オカシくなりそうだよ・・・」

突き上げられた勢いで身体が宙に浮いたと思うと、
そのままの勢いで敦賀さんの太い杭の上に落ちていって。
何度も何度も、身体を浮かされては落とされ、
その度に私は彼の目の前で串刺しになった。

その度に貫かれているあそこが奥まで熱くなって、
背中を甘く強い痺れが走り抜けて・・・
10717/:2005/10/17(月) 01:22:31 ID:x4X7m1zr

ざくざくと刺さるような強い刺激で背筋が逃げるように反っても、
敦賀さんの手は私を決して逃がしてはくれなかった。

「や、ん・・・つるがさん、こんなの、キツ・・・い・・・あーーん・・・っ!」
「キョーコ、可愛い・・・すごく跳ねてるね、ウサギちゃん・・・」

深く刺さるたびに、もっともっと身体の奥まで暴かれてるようで・・・
もう自分でも熱すぎて甘すぎて、身体の感覚以外よくわからない・・・
敦賀さん、お願い・・・いつもみたいに、ぎゅって、抱いて・・・?
もう身体に力が入らなくて、崩れそう・・・

「だって、こんなぁ・・・ね、も、ダメ・・・んっ
 お願い、敦賀さんに、つかまらせて・・・っ」
「・・・じゃあ、蓮、って呼んでごらん?」

熱に浮かされたみたいに朦朧としたまま、
言われるままに私は彼の名を呼んだ。

「れ、ん・・・?・・・蓮、お願いっ・・・もう・・・ひぁん・・・!!」

一際強く突き上げられて、崩れそうになるところを
敦賀さんが抱きとめてくれた。
座った格好で向きあい彼の首に腕を廻してぎゅっとしがみつくと
ずっと不安定だった身体がやっと落ち着いた。あったかーい・・・
こうしてくっついてるの、やっぱり一番好き・・・
10818/:2005/10/17(月) 01:24:18 ID:x4X7m1zr

「キョーコ、これでいい?」

うん、と肯くと敦賀さんが微かに微笑った気配がして・・・
抱きしめられたまま、また下から突き上げられた。
さっきとは違う角度でクリトリスや胸の先も擦られて、
もう声を抑えられずにいやらしい悲鳴を上げ続けてしまう。
どんどん彼の動きも切羽詰ってきて、
彼の激しさにすがる様に首に必死でしがみついた。
どんどん甘い白い波が背中を這い登って来る・・・

「あんっ、あ、いやっ、敦賀さん・・・だめぇ・・・!」
「・・・っ・・・蓮、だろう・・・気持いいの・・・?」
「・・・うんっ、イイ・・・よすぎて、オカシクなりそう・・・蓮っ・・・ああ!!」
「俺とっくにおかしくなってるよ・・・キョーコ・・・っ」
「いやあ、くる、きちゃう・・・あ、れ、ん・・・あーーー!!」
「・・・くっ・・・キョーコ・・・ぅ・・・」

彼にぎゅっとしがみついて最後の白い大波に呑まれてしまうと、
真っ白になった視界に星が散った。
彼もぎゅっと私を抱きしめてぶるりと震える。ひくひくと震える私の中で、
彼が脈打ちながら自分を全て吐き出していて・・・
10919/:2005/10/17(月) 01:25:27 ID:x4X7m1zr

「・・・キョーコ、大丈夫?キツかった・・・?」

気が付くと敦賀さんが座った姿勢のまま
ちょっと心配そうに私の顔を覗き込んでいた。
ん・・・身体の中に、まだ敦賀さんがいる・・・

「・・・ん、私ちょっとぼーっとしちゃって・・・
 大丈夫ですよ?敦賀さんこそ・・・疲れてません?」
「俺はキョーコとこうしてると疲れが抜けるけどね・・・
 ここんとこずっとご無沙汰だったからつい嬉しくて・・・」

久しぶりなんだから本当は優しくしなきゃいけないのに、
ついがっついて強引にしちゃって・・・無理させてたらごめんね・・・
と、敦賀さんは私をまた静かに抱きしめて肩に顔を埋め、
ごにょごにょと都合悪そうにつぶやいている。

「だって、私のせいで起きちゃったんでしょう?
 こっちこそ眠る邪魔してごめんなさい・・・」
「いや、俺最近は眠りが浅くてよく夜中に目を覚ましてたから
 ・・・気にしないで?」
110名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 01:28:02 ID:/73cs+Ms
sien?
11120/:2005/10/17(月) 01:28:51 ID:x4X7m1zr

「・・・よく眠れてなかったんですか?どうして?疲れすぎてました?」
「・・・だって・・・ゴニョ)ずっとお預けだったし・・・
 でも君が気持よさそうに寝てるところを
 無理矢理起こす、なんて出来なかったし・・・
 本当に生殺しだったんだよ・・・」

・・・ものすごく情けなさそうな彼の声。
・・・お預け、って・・・そんな・・・ぼぼぼっと顔が火照る。
きっと今私、耳まで真っ赤だと思う・・・

気恥ずかしくて縮こまると、身体の中の敦賀さんを
改めて意識してしまって、私は慌てて身体を離した。
ちょっと不満そうな敦賀さんをなだめ、
後始末を終えてベッドに横たわって。

「キョーコ、可愛かったぁ・・・今度自分でする時は、俺にもちゃんと見せてね?」
「・・・敦賀さんの意地悪!バカ!絶対イヤですーーー!!」
「・・・クスクス)そんなに怒らないで・・・あと、やっぱり蓮、って呼んでほしいなぁ・・・」
「・・・努力します・・・」

広い胸にきゅうっと抱かれ、全身が甘く火照ったまま眠りに落ちていく。
気持ちよくて・・・お互い淋しかったんだ、って分って嬉しくて。
でも・・・敦賀さんやっぱり意地悪だから・・・

あなたが私を見ていたみたいに今日は私もあなたを見てて、
あなたが気持よさそうにしてたのがすごく嬉しくて幸せだった、なんて・・・
当分教えてあげません・・・ね?敦賀さん・・・・・・蓮―――…
112名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 01:29:31 ID:x4X7m1zr
題名はイエモンの曲からです。古くてゴメソw;
最近脳のリソース95%仕事に使ってて
全然こっちが進まなかったんですが、
この曲聴いたらエロ神さまと笑いの神サマまでいらっしゃって、
その後なんとか書けましてん(^^;
(なんで笑いの神サマなのかは・・・興味がある方は歌詞見てちょ・・・w)
・・・神様に報いるコトが出来たかどうかは・・・ゴメン、サヨナラーーー(逃走
113名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 01:32:15 ID:/73cs+Ms
>>112
テラモエス
ゴチになりましたっ!
114名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 01:37:00 ID:8QILrq0q
>>112
またリアル遭遇でした(笑)
GJ!毎度ご馳走様です。
115名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 01:41:31 ID:Lu/CmsTg
>>112
GJ!ご馳走様でした。
116名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 01:42:42 ID:2U2+ONsO
今日は良い日だ。寝る前にええもん読ましてもらったww
>112乙&GJ!
今日はもう眠いので明日にでもイエモンの歌詞探すとします。ノシ
117名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 00:30:13 ID:vkcg3148

   /⌒ヽ
  / ´_ゝ`) GJありがとうございました。
  |    /        粗茶ですがドゾー
  と__)__)  旦~旦~旦~旦~

私の住むとこは花ゆめは20日じゃないと手に入りません(泣
バレが気になって気になって気になって・・・×100
しばらく悶えてようと思いますorz

その内ダークに始まる松キョ→蓮キョを
3部作で書いてるかもしれません。
でなきゃなんか小ネタ…なんて
寝言言っててゴメン。いつになるか分らんけどゴメンorz

さてもうすぐコミクスも出ることですし
ネ申サマ方お待ちしてます〜щ(゚Д゚щ)カモーン(屮゚Д゚)屮 カモーン
118名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 14:36:37 ID:u3XNmgPC
神キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
>>112 GJ!! エロエロエロエロ…(*´Д`)
そして3部作に激期待
119名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 13:26:22 ID:AJ9F17o9
>117
お茶頂きます。( ´∀`)っ旦 来るの遅くて冷えちゃった
「寝言」楽しみにしています〜

ネ申サマ降臨待機中
120名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 08:27:57 ID:EEq5/Ius
新刊発売したので期待sage!
121名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 14:49:11 ID:v9MD9F2k
↑期待ageじゃないのかw と一応つっこんでみるテスツ
122名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 00:50:26 ID:ww6by54D
ミ・д・ミ<ホッシュホッシュ
123花と名無しさん:2005/10/22(土) 01:22:47 ID:Po9xxCvJ
久しぶりに書いてみたらエロの書き方忘れてた…
あんまり面白くないけど新刊記念で一応落としていきます。
蓮キョですが、月籠りの設定借りて音楽教師×女生徒です。
パロ設定嫌いな方は無視してください。
124月光:2005/10/22(土) 01:25:41 ID:Po9xxCvJ
男の人にしては細くて長い繊細な指先が、白い鍵盤の上を滑らかに滑っていく。
低音の静かな和音が幾度も繰り返される旋律は、その曲名どおり、穏やかな月の光を連想
させた。
ヴェートーベンのピアノソナタ『月光』
下校時間を過ぎた音楽室で、彼が好んで弾くのはいつもその曲だった。
以前、何か特別な思い入れでもあるのかと聞いたキョーコに、彼は穏やかに微笑むだけで、
何も答えてはくれなかったけれど。
「先生。今日はその曲だけでもう3回目です。そろそろ私のことも見てくれませんか」
演奏が一段落したところでキョーコは彼の隣に立つと、そっとピアノの蓋を閉めながらそう告げた。
「最上さん」
「二人きりの時は、名前を呼んでくれる約束です」
今日初めて彼の視線がまともに自分に向けられて、キョーコは嬉しそうに微笑んだ。
椅子に座ったままキョーコを見上げる彼の指先が頬に差し延べられて、掠めるように触れていく。
「敦賀先生」
温かい手のひらに頬をすり寄せるようにして、キョーコはうっとりと眼を閉じた。
125月光:2005/10/22(土) 01:26:44 ID:Po9xxCvJ
この春、キョーコが通う高校に赴任してきた音楽教師の敦賀蓮は以前、事故に遭いかけた
キョーコを救ってくれた青年だった。
偶然の再会にキョーコが恋に落ちたのは一瞬で、けれどこの恋が成就するとは思ってもい
なかった。だから蓮が同じ想いを自分に返してくれた時、キョーコは本当に嬉しかった。
天にも昇る気持ちだった。
教師と生徒という立場上、どうしても隠さなければならない恋だったけれど。
会いたい時に会えない、人前で手を繋ぐこともできないのは淋しい時もあるけれど、蓮が
自分のためだけにピアノを弾いてくれるこの密やかな時間が、キョーコはとても好きだった。
「キョーコ」
名前を呼ばれて引き寄せられる。そのまま蓮の膝の上に乗せられて、キョーコは少しだけ
拗ねたような顔つきになる。
「どうした?」
「子供扱いは嫌です」
「子供扱い?」
「だってそうでしょう。こんなの、なんだかあやされてるみたい」
どうやらこの体勢はお気に召さなかったらしい。この年頃は難しいな、と微笑しながら蓮は、
キョーコの額に自分のそれを重ね合わせた。
126月光:2005/10/22(土) 01:27:45 ID:Po9xxCvJ
「俺が君を子供扱いしたことなんて、一度だってないだろう?」
そう言うなり蓮は、キョーコの身体を横抱きで抱え上げると、椅子から立ち上がってピアノ
の横へと回り込んだ。
何をするのかと驚いた表情のキョーコに微笑んで、その細い身体をピアノの上に腰掛け
させてしまう。
「先生!」
慌てて降りようとするキョーコの身体を押し留めて、自分よりも少しだけ視線が高くなった
キョーコの瞼に、そっと唇を寄せた。
そしてそのまま輪郭をたどるように滑らせて、やわらかな唇を奪う。
「ん……っ」
抵抗もなく開いた唇に舌を忍び込ませて、最初はいつも怯えたように震えているキョーコの
舌を絡め取る。
優しい滑らかな動きでキョーコの意識を奪うと、蓮の動きに応えるようにして、徐々にキョーコ
の舌のひらめきも大胆になっていく。
角度を変えてもっと深くまで求めると、首を仰け反るようにして、キョーコはその侵入を許した。
127月光:2005/10/22(土) 01:28:40 ID:Po9xxCvJ
蓮はキスが巧い。
と、キョーコは思う。何もかも蓮が初めてのキョーコは、勿論他の人の唇など知らない
けれど。それでもこういうことは、勘で判る。
蓮の舌に歯列を辿られて、粘膜を甘く嬲られて。絡み合った舌が快感に震える。
どれだけ長くくちづけていたのか、少し赤みを帯びた蓮の唇が透明の糸を引いて離れて
いくのを、ぼんやりとキョーコは見送った。
その唇がゆったりと微笑を象るのを見て、はっと正気づく。
ピアノの端の方に腰掛けさせられているキョーコは、いつのまにか脚を広げさせられて、
その間に蓮が身体を置いていたのだ。
制服のスカートの裾が少しだけ捲り上がっていて、剥き出しの左膝に蓮の指先が触れる。
ぴくりと反応したキョーコには気づかないふりで、蓮は鍵盤に触れるように繊細に、膝から
太腿へと指を滑らせていった。
そのまま肌を何度か往復した指が、次には明確な目的を持ってスカートのファスナーに
手をかける。
「せ…んせい…こんな…場所で」
「…今更だろう?」
どこか危険な響きの蓮の言葉に、キョーコは頬を染める。

128月光:2005/10/22(土) 01:29:40 ID:Po9xxCvJ
確かに今更だった。
さすがにピアノの上というのは初めてだが、この音楽室で不埒な行為に及ぶのは
もう何度目だろう。
ファスナーを下ろす方とは別の手がセーラー服の裾から忍び込んできて、キョーコの
背骨を数えるように上がっていく。
指先が慣れた仕草でホックを外すと、ある種の緊張感から解き放たれるように、
キョーコの乳房がひくりと揺れた。
「先生…っ」
両腕を上げさせて、制服を脱がせる。
中途半端に肩に引っ掛かっている状態の下着も腕から抜いてしまうと、赤く色づいた
胸の先端は、ほのかに硬さを帯びている。
蓮がそこに唇を寄せて軽く息を吹きかけると、それはこれから齎される快感への期待に
可愛らしく震えた。
129月光:2005/10/22(土) 01:30:26 ID:Po9xxCvJ
そのまま口に含むと、舌先で転がすようにして刺激する。キョーコが小さく息を飲んだのを
感じながら、左腕をキョーコの華奢な腰に回して簡単にその身体を持ち上げた。そのまま
器用な蓮の指が、キョーコの下肢から邪魔な衣服を取り去っていく。
やがてキョーコを全裸に剥くと、蓮は悪戯をしかけていたキョーコの胸から顔を上げた。
片方だけ念入りに愛した乳首が、ピンと張るようにして立ち上がっている。
その様を眺めながら両手でキョーコの膝裏を持ち、大きく開かせてピアノの上に押し上げてしまう。
「先生!」
羞恥にそれを押し留めようとしたキョーコには構わずに、蓮は強い力でその膝を抑える。
「先生、こんなの、いや…っ!」
どうしても閉じようとする膝を許さずに、蓮はじっくりとキョーコを視姦した。
花開いたばかりの花弁のように羞恥に色づいて震えるそこは、まだ直接的な愛撫は何も
施していないというのに、蓮の視線だけで感じるのか、淡く潤み始めている。
視線を上げると、キョーコは羞恥に耐えるように顔を横向かせている。強く眼を閉じて
いるのをいいことに、蓮は薄く笑うとその場所へとゆっくりと顔を伏せていった。
「……ひっ…!」
蓮の舌が立てる水音と同時に、短い悲鳴が音楽室に響き渡った。
130月光:2005/10/22(土) 01:31:17 ID:Po9xxCvJ
淫らな音をわざと高く立てるようにして、蓮は何度も舌を往復させる。
熱くて狭い壁内は、与えられる刺激に素直に綻んで、もっと奥へと
蓮を誘った。湧き出る泉をたっぷりと滴らせながら。
「あ、あぁん…っ…あっ…先生…っ」
こんな場面で呼ばれる尊称は、ひどく淫らで罪深い気がする。
さっきまで必死に閉じようとしていた脚は、今はもう抑える必要もなく
蓮のためだけに開かれていて、舌で掻き回すそこに、蓮は右手の
人差し指を沈み込ませた。
「あん…っ!」
最初は一本だけ。しかしすぐに中指、薬指と数を増やしていくが、そこは
歓喜に震えるようにしてすべてを飲み込んでいく。
舌の動きとは別に押し開くようにして指をひらめかせると、その新しい
刺激に、キョーコの身体が大きく跳ねた。
「…っ、やぁっ…んっ…!」
131月光:2005/10/22(土) 01:32:35 ID:Po9xxCvJ
揃えた3本の指で前後運動を始めると、蓮は沈ませていた舌をそこから抜き出して、
窪みに沿ってゆっくり上へと辿っていく。
やがて襞の間で隠れるようにして息づいている小さな肉芽を探り当てると、それを
押し潰すようにして舌先で愛撫した。
「あんっ!あ、あぁ…っ!せん、せ…、ぃやあ…っ」
過ぎる快感に大粒の涙を散らしながら、キョーコは言葉とは裏腹に蓮の頭を両手で抑えた。
ここがどこだとかそんな常識的なことはもう考えられない。どうせピアノの上での不埒な行為を、
見咎める者など誰もいない。
蓮の動きに比例して、ピアノが音を立てる。
美しい鍵盤の音色とは違うぎしりした木の軋みが、横たえさせられた背中から直接キョーコの
身体に響いた。
ぼんやりと涙に濡れた眼を開けると、窓の向こうの薄闇の中に、美しい月が浮かんで見える。
「…せん、せい……っ」
誰も知らないはずのこの行為を、月が見ていた。
132月光:2005/10/22(土) 01:33:42 ID:Po9xxCvJ
漆黒のピアノの上にあるせいか、キョーコの身体は常よりも仄白く見える。
ひどく淫らに感じるくせに、どんなに抱いても決して清潔さを失わない身体。
自分が作りあげたそれに、蓮は深い満足の溜息を洩らした。
一度キョーコから身体を離して、蓮は下肢の前立てを少し苦労しながらくつろげた。
キョーコを求めて熱く脈打つ楔が、勢い良くまろび出る。
それは既に充分すぎるほどの力を蓄えていた。
蓮は、ピアノの上に力なく身体を投げ出したままのキョーコの膝裏を掬い上げると、
そのまま自分の肩へと乗せた。
柔らかいキョーコの身体を二つ折りにしたまま、背中から肩を支えて持ち上げると、
不安定な体勢にキョーコの瞳が惑うように揺れた。
細い腕が蓮の首に絡みついてくる。
望んだ形に蓮は口の端で笑うと、抱え上げたキョーコの身体を、ゆっくり楔の上へと
下ろして行った。
133月光:2005/10/22(土) 01:34:21 ID:Po9xxCvJ
さっき執拗なくらいに慣らした身体は、抵抗もなく蓮を飲み込んでいく。
「ひゃうっ……んっ…あ、…あぁんっ!」
蓮の腕の中で、これ以上無いくらいにキョーコが仰け反る。あまりに
苦しい体勢に、また新しい涙を振り零す。
だが、それが苦痛ばかりの涙ではないと知っている蓮は、キョーコの
首筋に唇を這わせると、服で隠すこともできないその場所を強く吸い
上げて痕を残した。
鮮やかに咲く花に、満足げに笑う。
「すごいね、キョーコ…」
「あん…っ、あ、先生……っ!」
軽く身体を揺さぶって。
「全部入ってるよ…こんな格好なのに。…そんなに俺が欲しかった?」
134月光:2005/10/22(土) 01:35:00 ID:Po9xxCvJ
もうそれからは訳が解らないほどにキョーコは乱れた。
初めての体位は苦しくて、けれど今までには感じたこともない快感をキョーコに、そして
蓮にも惜しみなく与える。
まったく自由が利かない体勢のまま、突き上げられて、落とされて。蓮の逞しい両腕に、
限界まで上下に揺さぶられる。
そのまま一度は達した蓮が、だがそのまま抜くこともせずに床の上に座りこんだ。
少しは苦しい体勢から逃れられると思った途端、繋がったままで身体を反転させられて、
両腕を床につく形を求められる。

135月光:2005/10/22(土) 01:36:14 ID:Po9xxCvJ
「先生…っ」
不安げに自分を見返るキョーコに薄く笑うと、蓮はゆったりと腰を回した。
突かれる激しさではなく掻き回される淫靡さに、キョーコは震える吐息を
洩らした。
蓮から与えられる刺激は、何もかもが気持ちいい。どんなに激しくされても、
結局キョーコの身体は喜んでしまう。
それが禁忌だとは思えなかった。
「あ…っ、あんっ…」
緩やかな動きに、やがてキョーコの中で力を取り戻した蓮が、今度は深く
キョーコを穿ち始める。
最初の行為の乱暴さを詫びるかのように、ゆったりと。
「せん、せ…っ、あぁっ…もっと…!」
だが優しいだけでは物足りなくて、キョーコはねだるように強く蓮を締めつける。
「…っ、キョーコ……」

136月光:2005/10/22(土) 01:36:53 ID:Po9xxCvJ
キョーコの奥深くを極めるように、蓮が楔を捻り込んでくる。
「あっ、あああああっ!」
その力強さに背中を弓なりに反らせながら、キョーコは甲高い
嬌声を上げた。
どんな声を出しても完璧な防音に守られて、何をしていたとしても
蓮の管轄であるこの教室には、授業以外で他人が来ることは滅多にない。
人目を忍んで愛し合うのに、これほど安全で、そして危険な場所もなかった。
ここはあくまでもふたりが教師と生徒として通う学校なのだ。
身体を前後に揺さぶられて、繋がる場所からは淫らに濡れた音が響く。
その音に混じって、遠く廊下に響く靴音は───錯覚だろうか。
「先生…っ」
キョーコが何を訴えようとしているのかは蓮にも解っていた。
この関係が露見したなら教師である蓮は身の破滅だ。キョーコも
ただでは済まないだろう。
だが濡れた瞳に見つめられると、狂ったようにもっと欲しくなる。
137月光:2005/10/22(土) 01:37:26 ID:Po9xxCvJ
蓮は再びキョーコの身体を反転させると、今度は抱き合う形で注挿を開始した。
「んふっ…」
刺激に気が逸れて、キョーコが深く息を吐く。
強い前後運動にキョーコの乳房が揺れるのを見て、蓮は支えていた腰から両手を
離してその紅い頂きに指先で触れた。
「あぁ…んっ」
甘い声を上げて仰け反るキョーコに微笑んで、強く摘んでは押し潰すように捏ねて、
また転がすように触れる。
「あぁんっ…、やっ…せ、んせぇ…っ」
震える吐息で呼ばれて、だがそれは制止の響きを持っていない。
138月光:2005/10/22(土) 01:38:18 ID:Po9xxCvJ
月の光は人の心の狂気を呼び覚ますという。
けれど多分、自分は最初から狂っている。キョーコに初めて会った時から。
窓から差し込む月光が、絡み合ったふたりの身体を照らし出している。確実に
聞こえている足音が、この部屋に向かっているのかどうかはまだ解らなかった。
今すぐキョーコを離した方がいいのは解っている。
だが、どうしてもこの一体感を失いたくない。
甘く鳴き続ける紅い唇に引き寄せられるようにして、蓮は深くキョーコにくちづける。
「…ん…っ」
鼻から抜けるようなキョーコの甘い声に目眩がした。舌を深く絡み合わせて、
吐息と唾液を混ざり合わせる。
くちづけたまま強くキョーコを穿ち続けて、2度目の絶頂は目前だった。
この身体を抱くたび思う。
もっと欲しい。もっと愛したい。
たとえこれが罪であっても。
139花と名無しさん:2005/10/22(土) 01:40:56 ID:Po9xxCvJ
終了しました。
淫靡な感じを狙ったのにダメですた。
駅弁が上手に表現できなかったよ。神への道はまだ遠い。
     λ.....
出直してくる。
140名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 01:45:37 ID:erMuzNtD
GJ!
リアルでハアハア
141名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 01:55:13 ID:ww6by54D
いやーゴチでした(*´Д`)ハァハァ GJ!!
ラストの雰囲気がなんとも言えず美味しゅうございました♪
142名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 01:55:29 ID:zvCONTnt
>>123
GJ!! ピアノの上のエロにハゲモエス(*´Д`)
143名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 12:04:41 ID:W2McLqj3
GJGJGJ!!! (*´д`*)ハァハァハァアハァ
144名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 22:36:28 ID:HjVM8UVU
>>139

30990999209999035512369137553735217321753173153
58668666103551035516935511161732175317173217531
10178751307737055686666666668632752177753127553
19998999706666017315305217033292236521769652176
78668666202855373666606666066667210112301055530
36666210102965537333302177055373227017055302205
50099130301196655373691357033375522966933596692
57531793975317935519113527953175311199552319922

ペイント開く>テキストボックス開いて上記数列をコピペ>黒色で背景塗りつぶし>君は真理を得る


こっちまで靴音が気になって気になって…。GJ!(;´Д`)ハァハァ
145名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 23:34:21 ID:zvCONTnt
>144
う、美しい…
その根性にGJだw
146名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 23:59:35 ID:HjVM8UVU
>145
ごめん。褒めてもらった(?)けどそれコピペだ・・・。
147名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 10:13:42 ID:yWnw3Ye3
>>144
ワロタ
148名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 10:27:16 ID:dEzWqFlT
携帯だから見れない‥(´・ω・`)
149名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 16:52:30 ID:bPeWWm6A
やっと見られた。
150花と名無しさん:2005/10/23(日) 17:58:42 ID:WjsOz7eH
ところでおまいら駅弁は好きですか。
151名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 18:30:51 ID:ZzS4IO2d
函館のいかめし弁当がこれまた・・
152名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 21:16:46 ID:zIbSVge8
九州は折尾のかしわめし。これに尽きる。

マジレスすると駅弁はまだやったことな(ry
153名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 21:48:52 ID:AKwcjuIU
峠の釜飯くらいしかメジャーなのは食ったことない・・・

アレはイイらしいが私もやったことな(ry
力のある男じゃないと・・・
やっぱ男は体力が大事だね
154名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 22:54:39 ID:nZ4rWu/a
キモチイィデスョ=駅弁

とマジレスしてみるテスツ。
ただ浮遊感ありすぎて怖いのも相まって、ひっじょーに疲れるけどね・・・。
155名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 00:10:29 ID:gkqyas6r
男子も体力いるけど、女子も体重軽くないとね。
156名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 01:01:40 ID:Q1jWDyBM
すみません……
どなたか駅弁って何なのか
それとな〜く解説してください…orz
157名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 01:31:26 ID:A0MHA7Hp
デパートの催事場で全国大会してたりするアレ(*´Д`)

…マジレスするならば、「駅弁 体位」でググればそれとな〜く解る…かもしれない
158名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 01:31:27 ID:u6ZrPc+Z
159名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 14:06:13 ID:4yygtX/3
>157・158
1秒違いだー(゚д゚)
160139:2005/10/25(火) 00:45:20 ID:zka0J0oQ
おおっ!
たくさんのGJありがとうございました。
しかも駅弁話題で盛り上がってるw

しかしエロの出来はあまりよくなくて申し訳ありませんでした。・゚・(ノД`)・゚・。
名無しに戻ります。
161名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 00:49:36 ID:t17yxn95
駅弁・・・ちと恐かった気がス・・・ムカシスギテヨクオボエテナヒ(爆
てーかオトナの皆様に質問。
ワンワン→女の手を掴んで後ろから男が支える→そのまま続行
って、体位の名前はナンディスカー??
48手にもないみたいだし・・・誰か知ってたらplz・・・w;
162名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 01:07:26 ID:k1L39k2V
手押し車とかなかった?
163名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 01:34:22 ID:S/jwn6sb
手押し車は足を持ち上げるんでは…?
164名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 18:10:23 ID:QkeBEh6U
プロレス技にそんなのあったような
165名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 23:25:37 ID:t17yxn95
161です。変なこと聞いてごめんよう・・・
SSで使ってみたいなー、でも体位の名前わかんねーし
文章だけで表現するのもムズそーだしどーしよーかな〜
・・・とか思っていただけなのです(汗
気が向いたときに地道に探すねw;

>139タソ
いやいや充分あなたはエロかった・・・v
166名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 02:10:04 ID:JDWLukQp
>>161
それっぽいので、手綱引き後背位ってのを見つけたよ。
後ろ手を引いてとか、手綱のようにって感じで書けば伝わるんじゃなかろうかと。

というわけで 

+   +
  ∧_∧  +
 (0゜・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゜∪ ∪ +        
 と__)__) +

167名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 02:41:53 ID:/DArATgf
遅ればせながら、156です。
157&158さま、マジレスをありがとうでした!!
少し大人になれましたw
168名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 23:15:56 ID:ZGHYvInc
>166
ありがd♪
ソレ使えるのいつになるかわかんないけど
がんばるね〜(ハァト
169名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 17:39:26 ID:ZRPa0lrj
ネ申光臨期待ホシュ
170名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 23:46:32 ID:DF4yg///
ダクムンで美緒が当てつけの為のキスシーンがあって
蓮が気持ちをとめる事が出来なくなって続きをしてしまう…
なんて設定のSSキボン
171名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 23:25:02 ID:Y28dS5/S
>170
続きって…そのバヤイ、やっぱ楽屋で…とかですか(*´д`)
172名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 23:27:07 ID:kJ7Q5jtE
衆人環視のry…
173名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 01:06:24 ID:2ycr/h/n
カメラやスタッフの死角を利用してあんな事やこんな事
「最上さんの気分がすぐれないようなので休ませましょう」
と楽屋に連れてって、さらにあんな事やこんな事やっちゃう
そんなのキボンと便乗して言ってみる
174名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 01:08:29 ID:2ycr/h/n
しまった最上って本名で芸名は京子だった・・・
人前でも本名で呼ぶかな??
京子って名前呼ぶのもちょっといいかも・・・
175名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 12:12:19 ID:wNQfu5r1
>174
緒方監督の前では「最上さん」だったし呼び方は変えてないんジャマイカ
気になるなら「彼女」くらいで脳内補完しとくといいかも
>173
楽屋で散々攻め込まれ足元も覚束無いふらふらのキョーコを
「体調悪いようなので送って帰ります」とそのまま自宅に持ち帰り……
ぐはぁあっ昼間っから妄想が…
176名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 15:26:22 ID:gHw3R98P
>175
そ、その妄想をしたためてモイラにも分けてくださいw
177名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 22:50:11 ID:9LhA/8RH
>173タソや>175タソの妄想で頭が煮えた私が通りますよ・・・
本誌は当日売りしか手に入らないので
ニラニラしてたらナニかが出来上がりましたw;
なーんか間違った気がするけど
よろしければお目汚しにどーぞ・・・
蓮キョで10ちょいのレス数です・・・
1781/:2005/11/03(木) 22:51:03 ID:9LhA/8RH

美月は何も言えない。
分ってる。分ってるからこそ―――…

見せ付けるように、未緒は嘉月に口付けた。
それはひどく冷たい唇だった・・・
美月が俯いて去っていくことをどうすることも出来ずに、
嘉月は未緒を緩やかに自分から引き離した。

「・・・どうしてこんなことを・・・未緒」

未緒のうっすらと微笑む唇だけがひどく紅い。

「決まってるじゃない。憎いからよ。
 あなたも、美月も、お姉様も両親も。
 何もかもが憎いからよ。・・・忘れないで。
 私はいつでもあなたの正体をばらせることを」

「・・・そこまで憎いのに、何もかもを壊す勇気はないんだね」

「・・・そうね、その通りね・・・」

未緒はまるで悪魔殺しの天使の笑顔で自嘲する。
嘉月はどうしてもそこから目が離せなかった。
未緒の姿が見えなくなるまで―――…
1792/:2005/11/03(木) 22:51:49 ID:9LhA/8RH

カットの声が掛かっても、キョーコの表情は未緒から戻らなかった。

「最上さん、今日はもう終わりだろう・・・どうした?」

「あ、敦賀さん・・・お疲れ様でした・・・」

俯き加減の横顔にうっすらと涙が盛り上がっている。
それを見た蓮はキョーコを放っておけなかった。

(本当は、そんな風に深入りしてはいけないのに。
 でも、俺は・・・)

社に自分の出番を確認すると、しばらくは待機になるようだ。
監督にキョーコが具合が良くないようだと伝えて
キョーコを楽屋に連れて行った。
そっと鍵を掛けて奥の椅子に座らせ暖かい飲み物を勧めたが、
キョーコはずっと黙ったままだ。

「・・・どうしたの、最上さん?
 さっきの君は・・・いつもの『未緒』じゃなかった。何故?」

キョーコは俯いたまま・・・少しずつ口を開いた。
1803/:2005/11/03(木) 22:52:31 ID:9LhA/8RH

私、最初このシーンの演技がよく分らなかったんです。

未緒は何もかもを憎んでます。
なのに、憎いというだけで嘉月にキスするなんて・・・
憎いだけじゃ、ないのかな・・・って。

それで、ショータローのこと思い出してたんです。
ショータローに誰か極秘で好きな人がいて、
その二人に嫌がらせをするためだけになら?・・・って。
・・・想像したら、すごく、悲しくて悔しかった。
でも、これが『未緒』の心象なんですよね。

両親が憎いなら不正を告発すればいい。
姉と美月が憎いなら、嘉月の想い人をバラせばいい。
嘉月が憎いなら、嘉月の正体をばらせばいい。

でも、全員が憎いから。・・・何より全てを壊して
新しい世界を創る事に踏み込めない自分が憎いから、
未緒はああしているんですよね。

私も、一歩間違えば未緒なのか・・・
それとも、結局私は未緒そのものなのか・・・
演じているうちに分らなくなってしまったんです。

私がショータローへの憎しみを捨てることも、
誰かを愛することも愛されることもありえないんですから―――…
1814/:2005/11/03(木) 22:53:25 ID:9LhA/8RH

「・・・ふぅん?俺に不破を重ねていたの?」

(それなのに俺はあの悲痛な自嘲の演技に呑まれたのか?)

「・・・それで君はそんなに落ち込んだままなんだ?
 でも、一つ忘れていないかい?
 憎いだけなら、・・・悲しくはならないんだよ?」

蓮がキョーコの前に膝を付き、頬に触れた。

「・・・?どういう意味ですか・・・?」

「・・・愛されたい、から、悲しくなるんだ。
 『未緒』も、そして君も・・・
 本当にあきらめ切っているのなら悲しくなんかならないし、
 そんな自分を省みて嘲笑ったりしないんだよ・・・?」

いつの間にか蓮は両手をキョーコの両頬に添えていた。
真っ直ぐに、射抜くような視線で・・・

「忘れないで。未緒は心の奥底で
 本当は美月になりたいと切望してることを。
 本当は愛されたいと悲鳴を上げてるんだってことを・・・
 ・・・こんな風に、ね。」
1825/:2005/11/03(木) 22:54:25 ID:9LhA/8RH

蓮は片手をキョーコの髪に差し入れ唇を重ねた。
しっかりと抱きしめ身動ぎも許さずに唇を舐め、
声を上げかけた隙に舌をキョーコの奥深くに差し入れて。

本当はさっきもカメラの前でも
演技にかこつけて貪ってしまおうか?・・・なんて冗談でも思っていた。
ファーストキスなのだと青くなっていた君をからかう余裕まであったのに。

なのに、君の悪魔殺しの微笑に呑まれてしまって一歩も動けなくなった。
それが不破を思い浮かべた演技で、
未だに自分自身も未緒なのだと泣くなんて・・・許せなかった。

キョーコの小さな手が震えながら蓮のシャツを握り締めている。
キョーコの艶やかな唇と甘い香り、折れそうな身体・・・
もう、駄目だ。抑えられない・・・っ

ふと唇を話した隙にキョーコが抗議の声を上げる。

「・・・っや、敦賀さん!?どうして・・・っ」

その抗議の声をも呑み込むように、また深く口付けて・・・
もう止まらない。止める気も無い。逃がさない―――…
1836/:2005/11/03(木) 22:55:12 ID:9LhA/8RH

キスの熱に当てられてキョーコは次第にぐったりしてきた。
抵抗したくても腕に力が入らない。
そして、どこかでもっとキスを欲しがってる自分がいるのが
恐くて恐くて仕方なくて・・・

嫌なのに。駄目なのに。
もう男の人にドキドキしたりしないって決めたのに。
どうしてこんなに身体が熱いの・・・
敦賀さん、どうして・・・?

「美月になった気持を想像してごらん?
 これが、未緒が本当は欲しいものだよ・・・?
 ・・・もっともっと、教えてあげるよ―――…」

蓮はキョーコの首筋を軽く食んだ。
そのもどかしい甘さにキョーコがぴくりと震える。
感じやすいんだね?と蓮が囁くと
いやいやとキョーコが真っ赤になって小さく首を振る。
その全てが蓮の劣情を煽るだけ煽る・・・
1847/:2005/11/03(木) 22:56:05 ID:9LhA/8RH

蓮がキョーコのセーラー服をするりと脱がせてしまうと、
真っ白な肌が上気していた。
下着の上から形の良い膨らみを撫でさすり、
隙間から小さな果実をそっと指の腹で転がす。
キョーコはその度にぴくりと跳ね、潤んだ目で蓮を見つめるけれど・・・

「・・・今、美月ならどうすると思う?
 思うようにしてごらん。今なら誰も見ていないんだよ・・・?」

そう囁かれて、キョーコは理性を手放した。
自分の両腕を蓮の背中に廻して、蓮の身体にしがみつく。
自分に触れる人肌が暖かくて気持ちよくて・・・
触れられる刺激で少しずつ自分の何かが目覚めていく気がして・・・
自分がもし美月なら・・・嘉月の全てが嬉しいのだろうと。

私が今このぬくもりを受け入れているのは・・・
きっと、誰よりも尊敬しているあなただから・・・
あなたはきっと、私を本当に傷つけたりはしないから―――…

上半身を全て脱がしてしまってぷっくりと色づいた果実をそっと舌でつつく。
唇で挟むように柔らかく潰し、手で膨らみをぎゅっと持ち上げ
先端を丁寧に弄ると、そのうちキョーコのため息に甘い悲鳴が混ざり出した。

「・・・ん・・・あっ・・・やぁ・・・」
1858/:2005/11/03(木) 22:57:01 ID:9LhA/8RH

蓮は乳首を舌の上で転がしながらくすりと微笑った。

「・・・嫌、じゃないだろう?ほら、こんなにココが尖ってきて・・・
 もっと欲しい、って思ってる証拠だよ・・・?」

「・・・いやぁ、敦賀さん・・・そんな事言わないで・・・っ」

「・・・最上さん、そのまま横を見てごらん・・・?」

キョーコが言われるままに横を向くと、そこには大きな鏡があった。
膝立ちでキョーコを弄る蓮と、椅子に座ったまま蓮の肩に両手を掛け
上半身裸で上気したキョーコが全て映されていて・・・

「・・・嫌!?こんな、私・・・そんな・・・」

思わずぎゅっと目を閉じたキョーコの瞼に蓮がそっと口付けた。

「・・・これが美月になった君だよ・・・よく見て?
 未緒のメイクのままでも・・・こんなに可愛くて色っぽいんだよ?
 もっともっと・・・そうしてあげる」

蓮は目を閉じたままのキョーコを抱き上げ奥のソファーに横たえた。
スカートを脱がすとキョーコが腕で身体を隠す。
その指先を静かに掴んでキスをして、
蓮はまたキョーコの胸に愛撫を繰り返した。
1869/:2005/11/03(木) 22:58:12 ID:9LhA/8RH

キョーコが胸の甘い刺激にうっとりと身を任せていると、
下着の上に蓮の指が滑り込んできた。

「あっ、そんなとこ・・・ダメです・・・」

「ダメ、じゃないだろう・・・?俺に任せて、力抜いて・・・」

蓮が触れたときにはもう湿り気を帯びていた。
隙間から指を差し入れるとそこはもう熱く潤んでいて・・・
深いキスをしながら裂け目に沿って指を這わせ、
尖りを転がしていると奥から蜜がまた滲んでくる。
下着をすっかり脱がしてしまい
キツイ中に中指を探るように少しずつ差し込んでいくと、
キョーコがくぐもったうめき声を上げた。

「・・・痛い・・・?これで俺の中指が全部入ったんだよ・・・わかる?」

「・・・痛くは無いんですけど・・・なんだか、ヘン、です・・・
 なんだかそこがひどく熱くて・・・あっ・・・そんなところ、ダメっ・・・?!」

蓮は入れた指を少しずつくねらせながら、
少し先を見せた尖りに口付け舌で剥くように転がした。
キョーコが蓮の髪を掴んでも、まるで力が入っていない。

「いやぁ、敦賀さん、そんなきたないところ・・・あんっ・・・」
18710/:2005/11/03(木) 22:58:47 ID:9LhA/8RH

「君にきたないところなんてないよ・・・
 もっともっと、君が欲しい・・・俺に君をくれるね?」

蓮は嘉月が美月を見る目でキョーコを見つめた。
キョーコはその目を見て・・・静かに頷いた。

今私が美月になれるのなら・・・どうぞ・・・あげます。
あなたの目は私を欲しいと言っていて・・・私をいとおしんでいて・・・
それが今だけでもいい。
今だけでも、私を美月だと信じさせてくれるのなら・・・
あなたになら、全てを奪われてもいい。敦賀さん―――…

蓮は差し込む指を二本に増やし、少しずつそこを馴らしていった。
熱く潤んで、蜜で溢れているそこ。
蓮が自身を取り出してそっとそこに押し当てると
キョーコの身体がびくっと跳ねる。

「少し痛いかもしれない・・・俺に掴まってて?」

キョーコが頷くのと同時に、蓮は自身を少しずつキョーコに沈めていった。

「・・・痛・・・あっ・・・」

「キョーコ・・・」

痛みを紛らすように口付け、背中を手でそっと撫でさする。
でももう止まれない・・・
18811/:2005/11/03(木) 23:01:55 ID:9LhA/8RH

蓮が全てを沈めてしまうと、二人は同時に息を吐いた。
つながったところがひどく熱い。
動くよ、と囁きながら静かに腰を蠢かせる。
熱く硬いものに押し入られる度にキョーコは少しずつ痛みに慣れ、
また熱い疼きがどんどん増していくのを身体の奥に感じていた。

キョーコが我慢しようとしても、どうしようもなく嬌声が上がる。
蓮はキスでキョーコの喘ぎ声を全て受け止め、
自分の欲望を加速させていった。
キョーコの喘ぎが切羽詰る毎に締め付けがきつくなり、
初めてのキョーコに対する労りも
快感の渦に呑まれて薄れていってしまう。
ただもうこのまま心のままに溶け合ってしまいたくなって・・・

キョーコが一際強く蓮にしがみつき身体を震わせる。
くぐもった叫び声を口内で全て受け止め、
蓮は自身をキョーコから引き抜いて
白い欲望をキョーコの胸に吐き出した。

蓮の視線の先には脱力しきって荒い息を吐くキョーコ。
白いものに汚された姿が誰よりも何よりも美しかった。
愛してる、と囁いた声は届いてはいないようだったけれども―――…
18912/:2005/11/03(木) 23:03:11 ID:9LhA/8RH

どこからか聞こえる携帯の着信音でキョーコは目を覚ました。

「・・・わかりました、あと10分位ですね?今行きます」

蓮の低い声が近くで聞こえる。
ぼんやりと周りを見回していると、蓮がキョーコに気が付いた。

「目が覚めた?・・・身体、大丈夫?」

「え・・・どうして・・・あ・・・」

一気に先ほどのことを思い出してキョーコはぼんっと真っ赤になった。

「つっつるつ敦賀さん・・・さっきの、って・・・??!」

「その話は後でゆっくり、ね・・・?俺が終わるまでここで待ってて」

「え、いやそんな・・・そしたらすっかり遅くなってると思いますし
 敦賀さんハードスケジュールなのにわざわざ送ってもらう訳には・・・」

「ん?送る?とりあえず今日の行き先は俺の家だよ?
 ゆっくり話をしよう、って言ったろ?
 第一君、多分今真っ直ぐに歩けないよ。・・・だから、待ってて」

赤くなったり青くなったりを繰り返しているキョーコに蓮は止めを刺した。

「俺に君をくれるんだろう?・・・俺の、美月・・・」

目を廻すキョーコにそっと触れるだけのキスをしながら蓮は思う。
もう、返せって言っても返してなんかあげないよ―――…
190名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 23:06:58 ID:9LhA/8RH
・・・なんか色々と失礼しますたw;
蓮が詐欺師風味なのは気のせいです・・・タブン(汗
でもあんまりエロくないのは気のせいではないと思います(大汗
はやく本誌が読みたいなぁ...λ...遠い、遠いよ発売日・・・
191名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 23:08:13 ID:iA9GlbeN
リアルタイムでミタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
ありがとうございます、本当にありがとうございます
192名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 23:14:01 ID:AbFEB+de
新作キテタ!!
GJです!
193名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 00:15:01 ID:PcXyScCj
新作GJ!
最高です!!
194名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 02:26:53 ID:SWWWgMPD
ネ申キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
GJGJGJ!! 帝王全開!!
195名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 03:14:22 ID:ObK0S5Ee
うわぁすげぇかなり萌えた…(*´д`)
ネ申様ありがとう!!GJGJGJ!!!
196名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 18:27:29 ID:Mb8p250b
>>170です。言ってみるものですね。本当に想像どうり…
いえ それ以上のものが見れて感激です。
神様ありがとう!!
197190:2005/11/05(土) 01:11:28 ID:nIAZhshW
    旦~
   /⌒ヽ
  / ´_ゝ`)GJありがとうございました・・・お茶いかがですか・・・?
  |    /  おかげさまで今日本誌読めて萌え氏に中です・・・

>170サマ、最初のお題提供ありがとでした〜♪
ここに出て来た全部のお題で書ける訳ではないのですが・・・
ふとした拍子にお題とか雑談とかでメインになる場面が浮かぶと
猛烈にss書きたくなります・・・スキビでだけですけどね・・・
ネタ元の皆様ありがとうございました・・・
他の職人様方の素敵なssを心待ちにしてますね〜ではでは〜ノシ
198名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 21:20:08 ID:sL1Z3yHi
age
199名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 03:42:40 ID:41uWYHhQ
とってもGJでした。とてっもその後が気になる。蓮に待ってて…
といわれて待ってたのか、それとも先に帰ってしまったキョーコに
大魔王復活なんていうのが見てみたい妄想に駆られている私って…

200190:2005/11/08(火) 00:27:11 ID:/zzAQIuv
>199タソ
・・・エロすっとばしちゃダメ??(汗
ぶっちゃけ書いててエロシーンが一番苦(ry ≡旦~)Д`)・∵.グハァ
・・・もしそれでもヨロシなら3択です・・・
・キュラレスト・笑顔で氷点下・大魔王
↑どの蓮を一番緒方監督に見て欲しいでし??
・・・199タソのネタでエロ書ける職人様がいらっしゃいましたら
それが何よりかと思いますですがぁぁぁ・・・(汗
201名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 17:26:07 ID:F2Ycjq87
>>199です。私的にはエロ無しでもオッケーです。しかも三択
全部読みたいなんて我侭は駄目ですか??
202名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 22:04:56 ID:Ke5Bm7Au
>201
この欲張り者〜!ついでに幸せ者めー!
私はおこぼれを頂きます・・・(ワクテカ)
203190:2005/11/09(水) 01:25:07 ID:beuTZdkb
>199
了解しますたw;
それでは202タソも期待しないでお待ちくだしぃ…
いや、エロでやってくれる方も
並行で希望しまし…w;
204名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 15:23:20 ID:QTjMiZoE
わぁーい!楽しそうな話がイパーイ!
ワクワクして待ってます。
205名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 21:04:42 ID:nWzY2qZE
蓮→キョーコで社×キョーコの夢オチとかはだめかなー。
206名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 00:19:19 ID:uBDes+If
205タソ 私は夢落ちも読んでみたいですよ〜
207名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 16:04:26 ID:ptt/VhSx
夢オチだったら是非読んでみたい(蓮キョ派)ノシ
208190:2005/11/12(土) 02:02:01 ID:N85JUCEw
では流れ豚切りで・・・三段活用がんばりました。
でもエロ無しなのになげーわぁ・・・ゴメンなすってw;
蓮キョで>178の続き、10レス弱です・・・
2091/:2005/11/12(土) 02:02:56 ID:N85JUCEw

目を覚まし、ぼんやりと楽屋の中を眺める。

キョーコは夢うつつで上半身を起こした。
そして・・・左の壁一杯の大きな鏡と、
身動ぎして不意に鼻を掠める蓮の香りで
いきなり全てを思い出して・・・真っ赤になった。

慌てて自分の身体を見回したが、
薄い毛布がはだけてるだけで、
それ以外には特に衣服に乱れはない。

夢・・・だったの・・・?

「少し寝てなよ・・・」と頬や頭を
大きな手で撫でられていた事も、
そうしている内に暖かな声で安心して
うとうとと寝入ってしまった事も、
・・・その前の、嵐のような時間も。

あれは、悪い魔法使いが見せた甘い悪夢だったの・・・?
2102/:2005/11/12(土) 02:03:48 ID:N85JUCEw

キョーコがふと壁掛け時計を見るとPM10時を過ぎていた。

・・・今日は、帰ろう。
帰って、ゆっくり、冷静になって、考えよう。

そう思って立ち上がったら膝がどこか笑っている。
そして身体を起こした拍子にお腹の奥に
鈍い異物感があって・・・あれは、確かに数時間前に
自分に起きたことなのだと・・・キョーコは思い知った。
でも、だからといって、この部屋でじっと蓮を待っているなんて
キョーコには考えもつかなかった。

まずはここを離れよう。
・・・あんなの悪い魔法でしかない、
甘い悪夢が生まれた場所からは・・・
今は出来るだけ離れてしまおう。

今はまだ、あの人は撮影中のはず・・・
だから、こっそり私が帰っても、誰にも見咎められないはず・・・
私はとっくに帰っているはずの予定なんだし・・・

キョーコは周りを見回しながら楽屋を出て行った。
2113/:2005/11/12(土) 02:04:58 ID:N85JUCEw

だがしかし。人に捕まるときというのはとことん捕まるものなのだ。

「あれ、京子さん?体調は大丈夫なんですか?」

ちょうど撮影に一区切りついた緒方がキョーコに目を留めた。

「敦賀君から具合が悪いようなので休ませています、って聞いてて・・・
 もう大丈夫?・・・なんだかまだ顔が赤いみたいだし、少しふらついていない?」

「あ、もう大丈夫ですよ!?充分休ませて頂きましたし・・・
 私、そろそろ失礼しますね・・・?」

キョーコが慌ててそう言う・・・と、背後から低い声が響く。

「・・・俺、送っていくから待ってなさい、って言ったよね、最上さん?
 先輩の親切に断りなく帰るのって・・・失礼じゃないのかな?」

・・・恐る恐るキョーコが振り向くとそこには・・・キュラレスト全開の蓮がいた。

輝く笑顔を見て緒方は(やっぱり敦賀君、キョーコちゃんの事?!)と
ワクワクしながら同行していた社を見ると、社は多少呆れた様に肩をすくめる。
緒方は(え、なんでそんなマネージャーさんがウンザリしてるの・・・?)と不思議そうだ。
2124/:2005/11/12(土) 02:06:05 ID:N85JUCEw

緒方の前で、キョーコはおたおたしながら蓮に手を振った。

「え、でももう時間遅いですし・・・そんな申し訳ないこと出来ませんよ?!
 敦賀さん最近の撮りがますますハードになってるんですから・・・」

「君は、そんなに俺の好意が嫌なのかな?
 体調が悪い後輩を送っていく事って、そんなに悪いこと?」

・・・ふいに、冷気が漂ってきたような気がした。
ここ、冷房そんなに強くしてないよな?!と緒方が一瞬震えると、
キョーコは真っ青になって蓮を見て固まっていた。

笑顔なのに・・・笑顔のはずなのに?!
敦賀君がなんだか恐いのは・・・何故?

本能で感じた恐怖を振り払うように、緒方はこそこそ社に話しかけた。

「あの・・・僕、ココに居ていいんでしょうか・・・なにかお邪魔じゃないですか・・・?」

「あ、監督、出来ればもうしばらく立ち会って頂けると大変ありがたいのですが・・・
 蓮、キョーコちゃんのことになるとどうも周囲が見えてなくて・・・
 でも野放図に二人にしておくのはキョーコちゃんの為にも良くないので。
 ・・・社長からは『放っとけ』とは言われてるんですが、中々そういう訳にも(汗」

「・・・大変ですね・・・それってまだこの二人付き合ってないって事ですか?
 どっからどう見てもカップルにしか見えないんですが・・・」

「・・・お察し下さい・・・」

そっと胃を抑える社に緒方は深い同情を寄せた・・・
2135/:2005/11/12(土) 02:07:42 ID:N85JUCEw

そうこうしてるうちに(無意識の)バカップルの応酬は続き・・・

「・・・君はそんなに俺が嫌か・・・」

ひっ、と他の三人は真っ青になって息を呑んだ。
そこに居るのは・・・復讐只中の嘉月・・・よりも更にダーク倍増な敦賀蓮。

「・・・ごめんなさい、申し訳ありません、どうぞよろしくお願いいたします!?
 (・・・命ばかりはお助けを〜〜〜(内心号泣)」

「あ、そうだね、れれれ蓮?!話もついたことだしそろそろ行こうか!
 では緒方監督、お疲れ様でした〜〜〜!!!」

「・・・」

緒方は・・・カチコチに凍りついていた・・・

「あれ、監督、どうしたんですかこんなところで?!
 おーい、監督、カントクーーー???」

親切なスタッフAがぐらぐらと揺さぶるまで、
彼の硬直が解けることはなかったという・・・(合掌

「・・・社さん、ちょっと売店によってもらえませんか?
 俺も、多分この子も特に何も食べてませんし・・・それに・・・(ゴニョゴニョ」

「な?!?!お前・・・いつの間に???
 ・・・分ったよ、そりゃ確かに必要ではある。あるけれども、な・・・
 ハァー)まぁいいか、・・・良かったな蓮。先に車に行っててくれ」

苦笑いしながら社は売店に向かい、
蓮はまだ少しよろつくキョーコを車に連れて行った・・・
2146/:2005/11/12(土) 02:08:55 ID:N85JUCEw

社を先に降ろした後、蓮はキョーコに何も聞かずに自宅に向かった。

キョーコも、何も言えない。
さっきの時間は、夢なんかではないと・・・
・・・蓮は夢のままにしておく気はないのだと、
さっきの大魔王降臨で思い知らされたから。
・・・恐いけど・・・逃げちゃ、駄目なんだ・・・

リビングで社に買ってもらった弁当を勧めながら
蓮は暖かいお茶を入れた。しばし無言のまま食べ進め・・・
俯いたままのキョーコに蓮はふいに手を伸ばして抱き寄せた。

「・・・つ、敦賀さん?!」

「さっき楽屋で君、俺に君をくれる、って言ったよね・・・?
 あれは・・・その場しのぎの嘘だったの・・・?」

「・・・そういうつもりじゃ・・・だって敦賀さん
 『今ここで大事な人は作れない』って・・・なのに・・・」

ぽつりとつぶやいたキョーコの言葉に、蓮は身を強張らせた。
その台詞を知っているのは・・・
キョーコもしまった、と目を見開いたまま固まっていて・・・

「・・・ふーん。君、悩んでいた俺に『落とせ!』って
 勧めてくれてたんだよねぇ・・・そりゃもう熱心に・・・
 じゃあ、ありがたーく、君のお言葉に従わせてもらおうか・・・」
2157/:2005/11/12(土) 02:09:51 ID:N85JUCEw

次の瞬間蓮はキョーコに有無を言わさず組み敷いて覆いかぶさり
激しくキスを奪い始めた。貪るように、喰らい尽くしてしまうように・・・

「やぁ・・・敦賀さん、ごめんなさい、ごめんなさい・・・」

蓮のあまりの激しさにキョーコは自分のしたことが責められてると感じた。
泣き出してしまったのを見て蓮は我に返り、そっと柔らかい頬をなでる。

「・・・どうして、あやまるの・・・?」

「だって・・・敦賀さんのこと、だましてたの・・・怒ってるんでしょう・・・?」

「・・・そんなんじゃないんだよ。君に触れられるのが嬉しくて仕方がないんだ・・・
 知らなかったろ?俺はずっと、君にこうしたくて仕方がなかったんだよ・・・」

「・・・嘘・・・嘘ですよ、そんなの・・・あなた程のひとが私なんかにどうして・・・?」

「君は知らないだけなんだよ・・・俺が、どれだけ君に救われていたのか」

「・・・なんだか、敦賀さんの悪い魔法にかかっちゃったみたいです・・・
 もう恋なんてしない、って決めてたのに・・・」

顔をしかめたキョーコの言葉に、蓮はくすくすと微笑った。
2168/:2005/11/12(土) 02:11:28 ID:N85JUCEw

腕の中にすっぽりと収まる細くて柔らかい暖かさに、
心が今までになく満たされながら蓮は続ける。

「魔法、ね・・・魔法なら、もう俺はとっくにかかってるよ・・・
 俺達が最初に出会ったときっていつだったか、君は覚えてる?」

「最初、って・・・敦賀さん私のこと事務所からつまみ出したじゃないですか・・・?」

「・・・君が俺を見たときの第一声はこうだったな・・・
 『あなた、妖精・・・?』」

「・・・嘘?!?敦賀さん、それ・・・??!」

「嘘じゃないよ。俺が跳んで見せたときにも
 君は大喜びして俺を褒めて・・・俺を信じてくれてた。
 俺にとっては・・・君こそが、俺に与えられた唯一の暖かい魔法だったよ。
 ・・・キョーコちゃん」

「嘘・・・コーン・・・なの・・・?」

今度こそ本当に泣き出してしまったキョーコを
蓮は自分の体重が掛かり過ぎないようにそっと優しく抱きしめた。
キョーコが自分の背中に腕を廻してしがみついている・・・
ずっと自分の手をすり抜けていたキョーコが
自分を求めていることで蓮は深く幸せを噛み締めていた。
次に続くのは抗議の声だと分ってはいたけれど・・・
2179/:2005/11/12(土) 02:12:37 ID:N85JUCEw

蓮にひとしきり文句を言い終えたキョーコは、
いくぶん疲れた潤んだ目で蓮を見つめた。

「あれ、もうおしまい?」

「・・・なんか文句言うのも疲れてきました。
 何言っても敦賀さんニコニコしてるだけなんだもの・・・」

「そりゃ、ねぇ・・・じゃ、改めて聞くよ。
 俺に君をくれる?・・・好きだよ、キョーコちゃん」

「・・・敦賀さん、ずるい・・・そんな・・・私にとってのあなたは・・・
 一番尊敬する先輩で、大魔王で夜の帝王で、
 コーンで悪い魔法使いで・・・私一体どうしたら・・・」

「ふーん・・・なんか不穏な単語の意味は後でじっくり聞かせてもらうとして・・・
 どうしたらいいか、なんて、そんなの簡単だよ?
 楽屋で君が美月になったとき・・・どう感じた?
 君は俺が・・・欲しくなった・・・?」

キョーコは顔を真っ赤に染め・・・しばらくしてから、小さくこくんと頷いた。
欲しくて欲しくて、でも、どこかであきらめていたのに。
今やっと本当に、手に入った―――…

キョーコを抱き上げ、社が買ってきた小さな包みをつまんで
蓮は寝室に向かった。キョーコが不思議そうな顔をしているのを、
後で教えてあげるよ、とくすりと笑って軽く額に口付ける。
また後で文句をひとしきり言われるかな?と微笑みながら
蓮はキョーコを静かにベッドに横たえた。

お互いの魔法を・・・遠い日のものじゃなく、甘い悪夢ではなく・・・
確かな暖かい約束にするために―――…
218190:2005/11/12(土) 02:14:51 ID:N85JUCEw
えーっと、まぁ、何ですね・・・
エロスレでこれは浮きますね・・・ゴメンネーーー(逃走
219名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 02:47:24 ID:JVX7dRik
GJ!初リアルだ
程よく甘々でいいよー
220名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 18:42:11 ID:z2dl/5oF
GJ!固まってしまった緒方監督笑えました。
221名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 23:08:01 ID:1qQP/Gfu
|∀`) おこぼれ頂きました。190氏GJ!!
222名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 01:29:56 ID:opcmIgJ+
「・・・なんだか、敦賀さんの悪い魔法にかかっちゃったみたいです・・・
 もう恋なんてしない、って決めてたのに・・・」

本編でも出てきそうなセリフだ。
223名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 04:24:05 ID:Iuei8syX
GJ!
ここでも違和感ないと思ったですよ。


流れぶった切りますが、美雪・一堂で書ける猛者はいらっしゃいませんか…
一度見てみたくなったw
224名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 23:18:54 ID:WuVsjL7b
リクエストしてもいいですか?
クリスマスの特番があり、キョーコがアシスタントなんだけど
その衣装がサンタっぽいタイトミニ!もちろんゲストには敦賀さん
チラチラ見えるスカートの奥。理性を試される蓮。他の共演者に触られる事に
耐えられるかっ!!でもって耐えられなくなって事に及んでしまう…
なんてのが読みたいです。
225名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 20:50:27 ID:YU5/bRH+
>>224タソそのリクいいですね〜是非みてみたいなー休憩時間にスタジオの影で
いたずらされてるキョーコ想像してしまった…
神様お願いします。
226名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 21:41:44 ID:ufXi5EQj
ああーちょっと沸いた。
毎年さ○まとス○ップがやってる特番に、
メンバーが好みのファッション申告して実現してもらうコーナーあるよね。
そんな感じのブリッジの番組で。
蓮とリーダーはお互い密かにキョーコに着せたい格好を選んでたりする。
そこにサプライズゲストでキョーコが登場。
身につけてるのはブリッジのメンバーが、
「リーダーにサンタガールをプレゼント」のつもりで選んだ衣裳。
きわどさぎりぎりの衣裳にどぎまぎするリーダー、
いろんな意味で恥ずかしいキョーコ、
視聴者を気にしつつとにかくリーダーを盛り上げたいブリッジのメンバー、
いろんな意味で理性が飛びそうな蓮…

沸いてはみたものの、あんまりテレビ見ないんでピンと来ないし文才も追い付かない…
どなたかこんな話を…神様…
227名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 00:57:39 ID:iEAFFIaW
>226
そーだよねー、やっぱリーダーだよね!
「キョーコちゃん可愛い♪」とか、太ももタッチ☆とか
どさまぎでやってくれないかなーv
・・・そして振り向くとキュラレスト☆

・・・いかがでございましょうか・・・
自分もテレビあんまり見ないんで特番のノリが分んないよ〜ぅ
正月特番の笑/点じゃ・・・ダメだよねw;
(それじゃそもそもエロじゃないぽ(汗)
228名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 01:15:02 ID:n1Su/FGt
特番よくわかんないんだけど、芸能人ビンゴ大会、とかあり?
それならショータローがいても不思議じゃないしなーとか思ったり。
商品渡すのに激ラブリーなサンタキョーコが
参加者の間をうろうろしてるのもアリかな?って思ったり。

・・・別バナだと、恋のから騒ぎに出てるキョーコ見たいw
229名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 07:11:04 ID:HuTFnLqf
アリアリ!職人様、どうぞよろしくお願いします
230名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 10:34:41 ID:93ZQujRr
サンタキョーコに激しく萌えてます。
職人様よろしくお願いします。
231名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 19:48:28 ID:3ukImmna
クリスマスプレゼントのかわりに職人さんの新作キボン
232名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 20:12:01 ID:9dlJRIVY
クリスマス特番アシのネタ書いてみてるけどなかなか進まない…もやもやする蓮難しい…
233名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 03:09:58 ID:+lfp/66Q
嫉妬モードでスタジオの気温を下げる蓮。
234名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 19:58:10 ID:fhbp/Zzx
番組内のクイズの特典としてキョーコサンタから
キスのプレゼントとかは?
235名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 06:56:57 ID:mk/h79S/
「と、いうわけで見事優勝したリーダーには、
サンタ京子ちゃんからお祝いのチューが
与えられまーす!」
「聞いてないですー!」
「キョーコちゃん、俺のこと嫌い?」
「そんなことあるわけないじゃないですか! 
でもやっぱり恥ずかしいです!」
「ほっぺでいいからやったげたら? でないと終らないよ」
「そうそう」
「敦賀さんまで〜」
(あおるADに客も「キース!キース!」とかはやしたてる)
しょうがなく恐る恐るリーダーのほっぺにかーるくチュ!
それを見てにこにこ笑いながらも、ブリザードを発生させる蓮。
そのままEDになだれ込み、お疲れさまーとセットからはけつつ、
キョーコを食事に誘おうとするも、蓮のブリザード攻撃に
あえなく退散するリーダー。

みたいなシーンが浮かんだ。
236名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 21:05:38 ID:ewohYM/f
>235
りぃーだぁぁぁ!
こんなところでも見事な哀れ模様を見せ付けてくれましたな。
期待を裏切らないナイスキャラだ。

ところでさりげなく>232に期待。
ひっそりのんびり待機中。
237名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 23:03:32 ID:VomN77bs
>236
自分232タンじゃないけど・・・(汗
まずは微エロでもよいかなぁ・・・?
238名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 23:31:21 ID:ewohYM/f
>237
寝耳へ水の果報!!?
微エロでもなんでもお待ちしておりますー!(*´д`*)ノ゙
239237:2005/11/23(水) 00:58:41 ID:EBm0h8wA
では微エロで申し訳ないのですが・・・
蓮→キョで8レスです。
240サンタガールbefore 1/:2005/11/23(水) 00:59:23 ID:EBm0h8wA

「と、いう訳で・・・今日は『やっぱ気まぐれロック』クリスマス特番、
 芸能人ビンゴ大会に出演していただきまして誠にありがとうございまーす♪
 ・・・って、なんでお前らそんなに不機嫌なの、慎一?」

「・・・見てわかんねーかな、リーダー?
 リーダーはそりゃいいよ・・・サンタの格好、いいよねー?
 ・・・で、なんで俺はトナカイなの?!」

「・・・慎一なんてまだマシだろ!!俺なんてソリよ、ソリ!?
 なんでソリが立ってんの?!そんで歩いてんの???」

「いーじゃん、慎一も雄生もすげぇかわいいって(ププッ
 ・・・ではそんな不機嫌な君らのアシスタントに・・・
 京子ちゃん、よろしくーーー♪」

「こんにちわー、京子です!今日はよろしくお願いしますー♪
 ・・・って、リーダー、私ほんとにこんな格好でいいんですか?(照」

「いーのいーの、やっぱ思ったとおりよく似合ってるよ!
 普段は露出少ないんだし、たまにはこんなのもイイでしょ(ハァト
 ダークムーンの『未緒』とは全然違う、普段の君もアピールしなきゃ、ね?
 こんなきれいな足、隠すの勿体無さ過ぎ〜♪」
2412/:2005/11/23(水) 01:00:12 ID:EBm0h8wA

ぺちりと太ももをリーダーにはたかれて、キョーコはますますとぎまぎした。
そりゃそーだ。いつものキョーコは着ぐるみなのに、今日ときたら・・・

サンタはサンタでも膝上20cmのミニスカート、
上着は下乳よりもちょっとだけ下の長さで
キョーコの滑らかなお腹がちらちらとのぞいている。
赤いピンヒールで白いふさふさのついたショートブーツは
とっても可愛くて気に入ってるのだが・・・
いつもよりも露出の多い衣装にキョーコはかなり照れていて、
その様子を見たリーダーは「拝み倒した甲斐があった!!」
・・・と内心ガッツポーズしていた。

そして・・・なんだか暗雲立ち込めているゲストが二人ほど・・・

『お前・・・その小さい乳はしっかり隠せよ?!
 おだてに乗せられてそんなカッコして・・・ばっかじゃねーの?!』
・・・とか思って内心ぶすくれてるのは幼馴染のショータロー。

『・・・最上さん・・・きれいな足なのは認めるけどね・・・
 君は少し仕事を選んだ方がイイ・・・』
・・・と、他の男の目を気にしているのは
抱かれたい男No1(でも本命は恋愛拒絶中w)の敦賀蓮。

水面下では波乱含みでビンゴゲームは和やかにスタートした・・・
2423/:2005/11/23(水) 01:00:44 ID:EBm0h8wA

景品が並んだ正面に向かって5〜6人ずつ、円卓は8つ。
ビンゴがそろった人から順番にくじを引いてもらい、
リーダーと他アシスタントのトークを交えて商品を渡す。
そうすると必然的にキョーコはうろちょろしている訳で・・・
色んなゲストとにこやかに会話を交わしていて・・・
当然、某二人のゲストは大変に面白くない。
そして、先に動いたのは忍耐が足りない方だった。

『キョーコの癖に、なんだよ・・・あんな貧弱な体見せてこっぱずかしいヤツ?!
 あんな地味女にお世辞言う男もどうかしてるよなっ』

ショータローの内心の罵りはさておき、
最近のキョーコは新人ではあるが演技派の注目株であり、
知る人ぞ知るLME社長(というかマリア)のお気に入り。
それにもましてちらちらとのぞく白い肌が
いたく清楚な色気で人目を引いていて・・・

キョーコ嬢が色々なゲストと和気藹々と談笑しているのが
大変にお気に召さない様子である。
そしてわき目も振らずに横を通り過ぎていくキョーコに、
ショータローはふと足が出た。
2434/:2005/11/23(水) 01:01:40 ID:EBm0h8wA

「えっ・・・きゃあっ?!・・・痛ーーっ・・・」

(・・・どんくせーなぁ)

ショータローにブーツの踵を蹴られて、キョーコはしりもちをついてしまった。
しかし、蹴られたとは気付かず憎い男の嘲りで我に返ったキョーコは
笑顔で誤魔化してそそくさと立ち位置に戻った。
・・・ひねった足首をかばいながら。
それに気が付いたのは、もう一人の男だった。

トナカイ慎一が横を通りすがる時に、蓮は「次の休憩はいつ?」と囁いた。
最上さんがさっき転んだときに足を痛めたようだよ?と。
そしてプロデューサーの計らいで20分の休憩が入り、
蓮は真っ直ぐにキョーコの元に向かった。

「最上さん。足、見せて」
「・・・大丈夫ですよ、敦賀さん・・・だから・・・っ?!」

蓮はかまわずしゃがんでブーツのジッパーを下ろし足首に触った。

「・・・少し熱を持ってるじゃないか。手当てした方がいい」
「この位なら大丈夫ですからっ!・・・て、敦賀さん、降ろして?!
 本当に、大丈夫ですからーーー??!!」

キョーコを姫抱っこした蓮はかまわず医務室に向かった。

「おとなしくしなさい。君、何度もそこ痛めてるだろ。
 ちゃんとテーピングした方がいい」

それを見た他のスタッフやゲスト・・・とりわけショータローは
口をぽっかり開けて彼らの後姿を見つめていた―――…
2445/:2005/11/23(水) 01:03:16 ID:EBm0h8wA

医務室でキョーコを椅子に座らせテーピングをしながら蓮は考える。
なんて、非常識なぐらい無防備な子なんだ、君は・・・
さっきすっ転んだときも見られてることなんて何も考えてないようなそぶりで・・・
足の奥の際どいところまで見えたようで・・・
蓮の(いやショータローやリーダーや見ていた男達の)心臓にすこぶる悪かった。

「・・・いつもすいません・・・でもさっきのは・・・敦賀さんのファンが泣きますよ?」

親切は嬉しいんですけど自重しましょうよ〜と途方にくれてるキョーコに
蓮はこっそりとため息を吐いた。自重して欲しいのは俺の方だよ・・・

「俺のことより、君も気をつけなね?こっちの足、怪我が多いし・・・
 それにさっき転んだとき、スカートの中見えてたよ?」

丸見えではなかったけど、チラリとね・・・との言葉は飲み込んで、
蓮はキョーコを横目で睨んだ。

「えええ〜〜??そんな・・・やだなぁ・・・あ、でも大丈夫ですよ?!
 ちゃんと万が一の為にこの下アンダースコート履いてるんですよ♪」

ぴらりと少しスカートの裾をめくったキョーコに蓮は眩暈を覚えた。
白くてすべらかな太ももが眩しくて眩しくて・・・
なのにキョーコには見られている自覚は全くなくて。
本当に、全く・・・どうしてくれよう、この娘は・・・(怒
2456/:2005/11/23(水) 01:04:24 ID:EBm0h8wA

「・・・でもね、あまり隙のあるところを見せるもんじゃないよ?
 特にああいう番組ではね?後で面白おかしく編集されるんだから・・・」

業界の大先輩からの注意にキョーコは気を付けます、と小さくなった。

「・・・もう転んだりしないように、おまじないしてあげようか?」

「・・・おまじない??敦賀さんが・・・?」

「うん、きっと転んだりしなくなるよ。試してみる?」

じゃあお願いします♪、と乙女なキョーコは無邪気に微笑んだ。
蓮は怪我した方の足首をつい、と持ち。

そのまま軽く持ち上げると太ももの内側に唇を寄せた。

「くぁwせrftgyふじこlp@:?!?!」

付け根に程近いところにきゅうっと熱が集まり・・・
今まで感じたことのない痺れがキョーコの背筋を駆け抜け、
顔だけじゃなく全身まで火照り出した。

「つ、つつる敦賀さん?!?!!一体何を??!」
2467/:2005/11/23(水) 01:05:31 ID:EBm0h8wA

くっきりと紅く染まった痕を見て蓮はふふ、と微笑んだ。

「何って・・・おまじないだよ・・・」

「こんなおまじない、あるわけないじゃ・・・うっ・・・」

キョーコは抗議しようとして、蓮のキュラレストな笑顔に黙り込む。
それは今までの経験から学習したことで・・・
(この笑顔に楯突くとろくなことがないのよぉぉ(泣)

「この後の収録で君が転ぶと、コレ見えちゃうよね・・・?
 それが嫌なら・・・もう転ばないよう気をつけなさい」

(今私敦賀さんに運ばれて・・・こんな痕敦賀さんに付けられたなんて
 他の人、特に女の人に知れたら・・・コロされちゃうかも?!)
うわー、絶対駄目・・・そんなの嫌〜と内心号泣するキョーコを見て
蓮は満足そうに微笑んだ。これで君も少しは気をつけるだろう・・・?

「分ったならそろそろ行こうか。また抱いて行く?」

「絶対要りません!敦賀さんのバカ、意地悪、いじめっ子〜〜」

キョーコは半べそでぱたぱたと早足で去っていった。

「あの元気なら、この後の収録くらいは大丈夫かな?」

蓮の浮かべたとろけた笑顔を見たものは幸い誰もいなかった―――…
2478/:2005/11/23(水) 01:06:37 ID:EBm0h8wA

その後の収録は順調に進んだ。
キョーコはさりげなく足を隠すようにしていて、
蓮は「おまじない」の効果に満足していた。

そのきれいな身体を無造作に見せびらかすとね、
こんな目にあうんだよ・・・君も分ってくれたのかな?

ついでにミニゲームで蓮がショータローをこてんぱんに負かして
もらった商品をキョーコにあげたのはまぁ余興。
ちょっとしたご機嫌を取って。ついでにカタキも取ってあげて。

そして太ももの熱には羞恥だけではなく、
また違った、今まで知らなかった甘さが含まれていたと
キョーコが気が付くのはまた後日。

太ももの赤い痕は一週間しないで消えてしまうから。
次はどうやってどこに俺の印をつけようかな・・・?
・・・などと蓮が内心企んでいるのはまた別の話―――…
248名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 01:10:16 ID:EBm0h8wA
|д`)・・・
もっとリーダー絡ませたかったなーとか
ショータローに地団駄踏ませたかったなーとか
色々思うところはあるのですが・・・
場つなぎ、って程度の気持でご笑納くだされ・・・
|)彡サッ
249名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 01:34:01 ID:iCD+tvva
>>248
GJGJ!!d!
面白かった〜ビジュアルが浮かんだよ〜(*´Д`)


くぁwせrftgyふじこlp@
↑これをこのスレで見るとは思わんかったw
250名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 02:42:40 ID:06cjCyjq
うっひゃーGJ!!
さりげなく帝王見参な蓮がまた…(;´Д`;)
251名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 03:19:41 ID:6BISj+2O
キョコタンの為に松を打ちのめし且つ、
キョコタンが喜びそうな商品を貰ったんだろうな
そんな帝王連イイ!
252名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 08:13:26 ID:syO7Ve8Y
はぁ〜面白かったですGJ!

この時期にクリスマス話が読めたのは嬉しかったです。内ももチュー、かなり萌えでした(´Д`*)
253名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 11:21:55 ID:gO7MsA51
おもしろい!GJ!
254名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 16:51:54 ID:07qB1nbl
GJです!!面白かった〜もうすぐクリスマスだしね。
>>232タソもし書きかけのSSがあるのでしたら見てみたいです。
255名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 00:24:57 ID:kZRSao74
232です
エロまでいけずですけど投下させてもらいます
gjな作品の後でかなりガクブル…
よかったら生暖かい目で見てやって下さい
では…
256名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 00:26:57 ID:kZRSao74
「うーん、このスカート短すぎる気が…」
渡された衣裳に着替えて鏡の前で軽くぼやくキョーコ。
確かにそのスカートは短い。そこらの女子高生よりも短いくらいだ。
「まぁかわいいからいっか♪」
鏡の前でくるくる回って一人満足そうに笑う。
今日はクリスマス特番のアシスタントの仕事なのだ。
普段のアシスタントの仕事と言えばにわとりの着ぐるみのキョーコにとってこのサンタの衣裳は嬉しいらしい。
「はっっでも年頃の女の子がこんな格好するなんてはしたない??」
今度は一人で焦り出す。一人でポーズを決めたり青くなったりと忙しいキョーコである。


「そろそろお時間でーす」
呼ばれてスタジオに行くと番組のゲストの敦賀さんと社さんがいた。
「おはようございます!今日はよろしくおねがいします」
顔をあげるとなぜか驚いた表情の鶴賀さんが…
「その格好…」
「あ、これですか?アシスタントの衣裳でサンタなんですよ〜」
無邪気に微笑むキョーコ。
―そのスカート姿で君は人目に晒されるのか…それが平気なのか…?というより…俺が嫌なのか―
「かわいいじゃない、キョーコちゃん。なぁ蓮〜」
にやにやしながら隣を見やる。
「…ああ、そうだね、似合ってるよ」
257名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 00:28:19 ID:kZRSao74
嘘つき似非紳士スマイルとキラキラフラッシュでにっこりと微笑む。
ひっと身を縮こまさせるキョーコ。
「ふぇ……っ、なっなっ、なんでですかぁ〜???」
―なんでなんでなんでぇぇぇ???―
そんなパニック状態のキョーコをそのままに収録は始まった。




「このコーナーではクリスマスに彼女、彼氏とどんな風に過ごしたいかゲストのみなさんに実演してもらいましょう〜」
アシスタントを彼女、彼氏に見立ててゲストにクリスマスの過ごし方を実演してもらおうというのだ。
(ちなみに男性アシスタントはトナカイの衣裳)
まずはブリッジロックのリーダーとである。
リーダーが希望したシチュエーションは『クリスマスツリーの下で彼女と待ち合わせ』だった。
キョーコは予めだいたいの流れは事前に知らされていた。
スタンバイする前、彼氏を待つ彼女について思いあぐねていると
「や、キョーコちゃん。よろしくね。」
とリーダーが話しかけてきた。
「なんか『きまぐれ』以外の仕事で一緒って変な感じだねぇ〜」
「そうですねぇ、坊の着ぐるみじゃない恰好でこうやって収録でお話してるなんて不思議な感じがします。」
「まぁ俺相手だし、そんなに緊張しなくていいよ」
258名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 00:29:33 ID:kZRSao74
ぽんっと背中を叩かれ
「は、はぃっ!!」
と背筋を伸ばす。
「ほらほら、リラックス!!」
と次は肩を揉まれる。
そんな二人のやりとりを蓮は声の聞こえないゲスト席から見ていた。
−なんで彼が最上さんと親しげなんだ?…いや、それよりあいつ最上さんに触り過ぎなんじゃないか!?−
すぅっと蓮の周りをダークな空気が包んでいく。
−蓮!!顔!!目がぁぁぁ!!−
収録中では声もかけられない社。
冷や汗だらだら…。
−あぁっ!!どうかこの姿が全国に流れませんようにぃぃぃ…−
ひたすらこの蓮の姿がカメラに捕らえられないことを祈るしかなかった。

ツリーのセットの下でリーダーを待つキョーコ。「まだかなぁ〜」
なんて言ったりして待ってみる。
−彼氏と待ち合わせデートなんてしたことなんてないなぁ………−
何を思い出したのか一瞬キョーコの肩から怨キョが現れたがすぐに引っ込めた。
収録中に怨キョなんて出すわけにはいかないのだ。
ちょうどその時リーダーが
「ごめんごめん、待った?」
と言いながら現れた。
「ううん、全然」
どこかお決まりなセリフでこなしていこうとすると
「うわっ!手ぇ冷えちゃってるじゃん」
259名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 00:30:38 ID:kZRSao74
キョーコの手をとりハァーっと息で温められてしまった。
−うひゃぁぁぁぁっ!?な、なにぃ!?−
思わぬリーダーの行動に上げそうになった声を飲み込んだが動揺は隠せず耳まで真っ赤に。
「じゃあ行こうか♪」
キョーコの腰に手を回しこれからいかにもデートというところでシミュレーション終了。
「リーダーやりすぎっキョーコちゃん真っ赤じゃないか〜」
真っ赤になるキョーコの様子に司会者がからかう。
「え、あっあのっ…!!」
ひたすらうろたえるキョーコ。
そんな順調な雰囲気の中普段と違った様子で眺める男が一人…普段の柔らかな物腰とは違い、更に周りを黒く染めていく…。
「なんか寒くない?」
思わず蓮の隣のゲストが身を震わす。
それはそうだろう、隣に大魔王が降臨しようとしているのだから。

と、慌てたままのキョーコがスタジオの段差に足を取られた。
「ひゃぁっ!?」
−っっ!!ちょっ…そんな衣裳でこけたら−
ダークオーラを出してたはずの蓮がはっと焦る−−−が、
「おっとぉ!!」
がしっとリーダーが抱き留められこけずにすんだ。
「危ないなぁ、気をつけなきゃ」
キョーコを抱きしめたまま微笑む。
「はわわっありがとうございます」
260名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 00:33:37 ID:kZRSao74
「いつまでカップルごっこしてるんですかぁ〜??」
すかさず司会者の冷やかしが入る。
−役得かな♪−
と小さな幸せを感じているとなにやら身につき刺さる視線と空気。
固まる体を無理矢理そっちへ向けると温厚と言われているはずの蓮からそれが発せられていた。
目付きは鋭く、冷たくて黒い炎をバックに背負っている…。
まるでその手をとっとと離せと言っているかのようにリーダーは感じる…
「ひっ?」
思わずキョーコから手を離したものの、その場にリーダーは氷像のように固まってしまった。
次々にいろんなゲストが『クリスマスの過ごし方』を披露していく。
もちろんキョーコに必要以上に触れようとした者達はどこからともなく吹き付けられる冷たい空気によって凍らされていったのだが…。


「さて、全国の女性の皆さん、お待たせしました!最後は敦賀さんでーーす!!」
わぁっと盛り上がるスタジオを余所に一人青くなり震える人物が…。
−はぁぁん!敦賀さんとなんて、なぜか怒ってたのに〜−
収録前の蓮の顔を思いだし震え上がってしまう。
ポンと肩を誰かに叩かれ
「ひゃぁっ!」
と後ろをどう見ても怯えた表情で振り返る。
−彼とは親しげだったのになんで俺には…−
261名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 00:34:50 ID:kZRSao74
「よろしくね、最上さん−−」
キラキラフラッシュで微笑む。
「は、はひ…」
ぴきぴきっと体を石化させ涙をだばーっと流しつつなんとか答えた。
そんな蓮とのシチュエーションは『お家で二人だけのクリスマスパーティー』である。
なんとか体と気持ちを通常モードに戻し挑む。
−恋人同士を演じるんだから…ってご立腹な敦賀さん相手にどうしたらいいのよぅ〜−
縮こまるキョーコの耳元に
「俺に任せて−−」
と囁かれた。蓮を見上げるとキラキラフラッシュな笑顔があった。



「「乾杯!!」」
ケーキを前に二人で仲良くソファーに腰掛ける。
「ケーキ切るね♪」
とキョーコがソファーから腰を上げようとするとぐいっと腕引っ張られた。
「えっ−−−!!」
声を上げた次の瞬間キョーコは連の膝の上に座らされていたのだ。
「な、なな、なぁ−−!?」
「ケーキなんかいいから、ここにいなさい」
ぎゅっと蓮の腕がキョーコの体に回る。
じたばたするキョーコに
「ほら、今は恋人設定なんだから暴れたらおかしいよ?」
小さな声で囁く。
−そんなぁ!−
しかし蓮の言うことももっともで、大人しくするしか道はない。
大人しくなったキョーコの様子にふっと笑う蓮。
262名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 00:35:44 ID:kZRSao74
−少し狡かったかな?でも他の男に触られるなんて耐えられないんだ−
すっと蓮の片腕、カメラの死角になる側の腕がキョーコの内ももに伸び、つうっとなぞる。
「つ、敦賀さん…!」
小さな声で抵抗をするも
「ほら、変に動くとスカートめくれちゃうよ?」
と言われてしまい、なす術がない。
「せっかく2人きりなんだから、今の時間を満喫しなきゃ」
なんてシチュエーションに合わせて言いながらキョーコの肩に顎を乗せる。
キョーコの肌の感触を楽しみつつ今度は首筋に口付ける。
−なっ、これは嫌がらせかなにかなの??−
恥ずかしさと緊張でもうなにがなんだか解らなくなりつつあるキョーコ。
でも蓮の触れている場所から感じたことのない感覚、くすぐったいような痺れるようなその感覚に戸惑ってしまう。
−っていうかカメラまわってるのに!みんな見てるのに!こんなの見られたらどうするのよぉぉぉ!!−
顔に出せず心で半泣き状態のキョーコ。
「そうだ、ケーキ食べさせて」
「は、はいっ」
これで蓮の腕から逃れられると立とうとするが
「だーめ、このままで」
と離してくれず、またぎゅっとされてしまう。仕方なくホールのままのケーキを一口分とり、蓮の口へもっていく。
263名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 00:37:38 ID:kZRSao74
「ん、おいしいなこれ」
満足そうに微笑む。
−もし君を手に入れることができたらこんな幸せを味わえるのかな−

「はい、とっても甘々な空気ありがとうございましたぁ。もぉテレビの向こうの女性のとろける姿が目に浮かびましたよ〜。」
シミュレーションの終わりを告げる司会者の声に安堵し、蓮の腕から離れようとした瞬間−−−−
蓮の腕に力が込められたように感じたのは気のせいなのかもしれない。
安堵の表情に戸惑いが浮かんで消え、じとっと蓮を見つめる。
「なんだったんですか、さっきのは!?」
「ん、さっきのって?」
何も知らないという顔でしらっとそんなことを言う。
「さっきのって…あのっ……ぅぅ…」
自分の口からはそんなことは言えないと言わんばかりに口ごもる。
赤くなった顔でじぃっと見つめられ蓮はくすっと笑う。
「なんでか知りたかったら収録終わったらうちにおいで」
「え−−−?」
「そうしたら全部教えてあげる……」
264名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 00:41:30 ID:kZRSao74
以上です
何を教えるんだ、蓮?
あースレ汚しですいません、ほんとすいません
みなさんの期待に少しでも添えれば幸いです
続きは書くべきか迷い中です…
265名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 00:44:41 ID:TVnow6DP
GJ!
今夜はいい夢が見れそうだ。
続きをぜひ!お願いします。
もちろん蓮にお持ち帰りされた後を。
266名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 01:29:34 ID:RDgv0V4o
GJ!お持ち帰り後も楽しみにしてます♪
267名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 07:53:52 ID:JyJp23fh
神よ〜GJです!!

続きが気になる展開ですね。私は松もゲストに呼ばれていたら、一体どんな風になるのかも気になります。

最初は蓮を意識してわざとキョーコを抱き締めたり見せ付けようとしたけど、そのうちキョーコの反応が可愛く思えてちょっとエスカレート。蓮大魔王降臨、スタジオ内がどす黒いオーラに包まれ社さん大慌て。

…妄想が暴走しました、長文お目汚し失礼しました。
268名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 01:27:06 ID:0ubYAcEv
>267
・・・松相手にキョーコは演技出来るのかなぁ??
なんか蓮の大魔王より先に怨キョが大暴れしてそうで
それはそれで楽しいな☆・・・って思ったりv
(でも番組収録は大荒れw;)
269名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 21:23:59 ID:aae6ENBg
前スレ梅の時にあった記事ネタを元に、書いてみました。
つうか、旬が過ぎてしまった感があります…
保守がてらで置いていきますのでテキトーに読み流して下さい。

蓮キョです。
2701:2005/11/27(日) 21:25:58 ID:aae6ENBg

下着メーカーのイメージガールを務めることになった恋人の
記者会見があるという。

今日。

数日前に電話で知らされた俺はあまり面白くないわけで。
それでも、乗り気だった社長に窘められて…
蚊帳の外な俺の意見なんて所詮一笑に付されて終わり。

仕事帰りに椹さんに無理を言って
会見の様子を見せてもらったけど
気に入らないと言ってしまったせいか
彼女の笑顔は少しひきつっていた。

本人に怒ってるわけじゃないんだけどな。

関係を公にしたせいで飛び交う俺に関する質問には、
全てそのひきつった笑顔で対応している様子に苦笑してしまう。

今日はこれから逢えるから、ちゃんと誤解を解かないと。
でも、我慢した俺にも、ちょっとだけご褒美が欲しいな。

ああ、早く逢いたい。
2712:2005/11/27(日) 21:27:54 ID:aae6ENBg

「ただいま…お邪魔します…」

ドアが開く音がしてしばらくすると、疲れた様子の彼女が姿を見せた。
俺の視線に気付くといつもの笑顔。

「おかえり」

近寄ってくる身体を引き寄せて。

「見たよ?記者会見」

耳元で囁くと、身体がびくっと動く。

かわいいな…。
別に怒ってないよ?もう。
だって、みんな知ってるだろう?
キョーコが、俺のものだってことはね。

腕の中に閉じ込めて、ぎゅっと抱き締めると
細い手が恐る恐る俺の身体に添えられる。
それを掴んで、指先にキスを落とすと、
彼女が小さく口を開いた。

「…まだ怒ってます?」
「最初から怒ってないよ?」
「うそ」
「君には怒ってない。仕事には…ちょっと怒ってたけど」
「またそんなヘリクツ…」
「だから機嫌直して?ほんとに怒ってないから…」
「ん…もう…」
2723:2005/11/27(日) 21:28:46 ID:aae6ENBg

言葉とは裏腹に、安心したように身体を預けてくる彼女にそっとキスをひとつ。
しばらく俺の動きに合わせて変化していた
柔らかなその唇が俺のそれを包むように愛撫を仕返して。

「まだ着けてるの?あれ」
「ん、そのまま服着て帰ってきたから…」
「じゃ…見せてくれる?俺にも」

灯された熱が、先を求めて動く。
彼女の同意を得ないで…でも多分許してくれるよね…?
きゅっと目を閉じているその瞼にキスを落としながら
衣服をするすると脱がせていくと現れる
ショッキングピンクのセットアップ。

「あ…や、やだ…あんまり…見ないで下さい…っ」
「何で?」
「だって…社長さんのデザインで…色も…アレと同じ…」
「可愛いよ?よく似合ってる…こんなの、着てたろ?」

ショッキングピンクのツナギはよく目立っていて、
元気な彼女にはそれはそれは似合って。
その頃のことを思い出して少し笑う。

「…だから、です…あのツナギそのまんまなんだもん…」
「あ、こんなところにラブミープリントがあるんだ…ほんと、凝ってるな、あの人は…」

カップの外側にある、ラブミープリントをなぞると、
上から甘いため息が降ってきた。
そのまま手のひらで包むように揉み上げる。

「っ…あ…つ、敦賀さん…まって」
「どうして?…嫌?」

少しだけ抵抗しようとする身体を押さえて、肌に唇をつけた。
かわいい。
この下着もかわいいけど…やっぱり中身がいいな…。
2734:2005/11/27(日) 21:30:03 ID:aae6ENBg

そのまま彼女の顔を見上げると、
頬をほんのりと紅く染めて目を閉じている。

「キョーコ…」

彼女に火を灯すために、ゆっくりとその名を呼ぶ。
胸を覆うピンクの布を少しずつめくりながら唇を進めていくと
甘く彩られたため息が空気を揺らして…。

「嫌ならやめるよ…?」

そうは言っても、俺はもう我慢できない。
君にもスイッチを入れてあげる。
だからいつもどおり…早く俺を欲しがって?

早く君が欲しい…。

「っ…ずるい…私ばっかり脱がされて…」

そう呟いたかと思うと、彼女の手が俺の服に伸ばされる。
ああ…ごめんね。

「じゃあ…俺のはキョーコが脱がせて」
2745:2005/11/27(日) 21:31:34 ID:aae6ENBg

「…っ…はぁ…っ…」

彼女が服を脱がせてくれた後、同意も得ないで彼女を攻め始める。

「今日あそこにいた人たちは…
 キョーコがこんな風になっちゃうなんて…知らないんだよ?」

そう。
知ってるのは俺だけ。
下着をつけた姿はみんなに見られてしまったけど…
本当はそこから先が、すごいんだよね…キョーコ?

だから、これからも‘それ’は、俺だけに見せて…。

「…や…あっ…ん…」

もどかしくて、下着を取り払って直接愛撫すると、
それだけでもう溶けてしまいそうに身体をくねらせて喘ぐ。

「かわいい…」

舌でなぞりながら、煽るだけ煽って…
尖った先を吸いながら転がすと、呼吸も上がっていく。

「こうされるの、好きだろ………?」
「っっ…や…だ…」
「嫌?…気持ちよさそうだよ…?」

しばらく胸だけを攻めていると、もどかしそうに彼女が身を捩る。

「ね…俺のも触って?」

先をねだる彼女の手を掴んで、ジーンズの上から、自分にそっと触れさせる。

「…あ…も…こんな…敦賀さ…」
「キスしてくれる?」
「っっ…」
2756:2005/11/27(日) 21:32:55 ID:aae6ENBg

すでに大きくなっていた自分のそれを取り出してから、
恥ずかしがる彼女の頭に手をやって促すと、
やがて自らゆっくりと顔を近づけていく。

「ん…」

暖かく湿る舌先が触れて、鼓動が強く打つ。
絡みつくように動く舌に、包み込むようにして上下する唇に
意識が持っていかれそうになって…。

「…あ……」
「っ…どう…ですか…?」

目を伏せて、俺を愛撫しながら発せられる言葉が淫らに響いて、
不規則に与えられる刺激に、思わず彼女の髪をつかんでしまう。

「…はっ……す…ごくいい…よ…」

彼女がくれる不思議な快感に身を預けていると、
不意に強く吸い上げられて、放ってしまいそうになる。

「っ…も、いいから…」

やめさせようとして伸ばした手が彼女によって遮られる。

「キョ…コ…やめ…っ…」

彼女が首を振って俺を見上げる。
段々その唇の…舌の動きが速まって、
俺が出してしまうのを促してるかのようで…

キョーコ…君はほんとに…

「……く…っ……っ!」

襲ってきた射精感に飲み込まれて、身体が少しだけ跳ねた。
耐え切れず彼女の口に出してしまうと
それを受けて彼女がこくんと喉を鳴らす…。

「飲ん…だの…」
「…気持ちよかったですか…?」

いたずらっぽく笑う彼女を抱き起こして、
端から零れた自分の欲望を拭うように口づけた。
嬉しさと…少しの罪悪感。

苦味も彼女のフィルターを通れば甘くさえ感じられて。
貪るように絡め合う。
2767:2005/11/27(日) 21:33:50 ID:aae6ENBg

「…ん……ぅ…」

自分が仕掛けたはずなのに、逆襲されてるみたいで…でも悪くないな…。
ほんとに…イヤだって言わないんだから…。
こんなことだけで、俺が天にも昇るくらい幸せ、になれるって、君は知ってる?
ほんの少しだけ燻ってた、君の身体を人目に晒してしまったことへの憤りも
もうほとんど跡形もないよ。

だから、今度は俺が…気持ちよくしてあげる…。
俺でいっぱいに、なって?
2778:2005/11/27(日) 21:34:50 ID:aae6ENBg

彼女を床に横たえて、ひとしきり口付けを交わした後。

「…もう、これ脱いだほうがいいね?」
「ん…っ…あ…だ…だめ…」
「びしょびしょだよ…」

湿り気を帯びて、ほとんど意味をなさなくなったそれに指をかけて
少しずつ降ろしていくと、透明な蜜がわずかに糸を引いた。
取り去った後、ゆっくりと脚を開かせる。
繁みのあたりにそっと顔を埋めて、舌先で紅い芽を舐めると
途端に身体が踊り始めて…。

「あっ…あ…やめ…汚いから…っ」
「美味しいよ…どんどんあふれてくるね…気持ちいいんだ…」

強めに吸い上げたり、舌で弾いたり。
俺に合わせるように発せられる甘く淫らな声が俺を煽る。
彼女のそこが十分に溶けているのを見て、舌をもぐりこませた。

「あんっ……も…やぁ…っあ…ダメぇ…あ…あ…つるがさ…んっ!」

ぐるぐるとかき混ぜていると、身体が震えて、
彼女が達したことを教えてくれた。
それでも入り口は誘うようにひくひくと動いて、
あふれる泉は口で吸い取っても、
感じすぎた彼女がすぐにいっぱいにしてしまう。

「もっと気持ちよくなって…キョーコ…」
2789:2005/11/27(日) 21:36:43 ID:aae6ENBg

もう少し乱れる彼女を見ていたくて、そのまま、指を差し込んだ。
緩められた場所に合わせて数を増やしていく。
自分をそこに埋めてしまうと、ただ我を忘れて攻め立ててしまうから…。

「んっ…はぁ…っ…もっ…おかしくなっちゃう…っ…やめ…つるがさ…あんっ」
「もっと見せて…声出して?…俺だけに見せて…」
「っあん…っ…ん…やぁ……っ」

指で下の入り口を攻めながら、胸に吸い付くと、一段と高い声があがる。
本当にかわいいね…君は…。
右腕を彼女の首裏に伸ばして、そこから口に指を差し込むと
喘いでいたかわいい口が俺の指を咥えて舌を絡ませ始める。
さっき俺自身にしていたように巻きつけて、指だとわかっているのか
軽く歯をたてて。

「つるがさ…ちゅー…して……?」

指を口から引き抜くと、切れ切れに呟く声。

普段は絶対に見られない、
かわいいおねだりに顔が緩んでしまう。
こんなに君を好き勝手に出来るのも、俺だけ。
征服欲にも似た感情が満たされていく感覚に、ぞくぞくしてしまう。
手で下の口を攻めるのは止めずに、
唇を重ねると、彼女のほうから慣らされた甘い舌を差し込んできて…
湿り気の残る指で、硬く尖った胸の先を弄る。

「…ふ…ぅ…んっ…んん…」

しばらくその味に酔っていると、ふいに彼女が唇を離す。

「ん…っあ…も…だめ…またきちゃ…うっ…はあぁぁっ…あんっ…ああっ!」

薄く開けられた瞳から涙が零れ落ちる。
宥めるように唇で触れた。
くすぐったさに歪む顔はすでに紅く染まっていて
より、彼女が飲まれた快感の深さを教えてくれる。
27910:2005/11/27(日) 21:39:35 ID:aae6ENBg

「どうして欲しい…?もうやめようか…2回もいっちゃって…満足した?」

はあ、はあ、と息をつきながら彼女がうらめしそうにこちらを睨む。
額にキスを落とすと、その手をきゅっと掴まれて。

「キョーコ?…教えてくれなきゃ俺もわからないよ?」

わざと焦らして、それでも耳元で舌を差し込むようにして囁くと、
掠れた声で「いじわる…」と呟いて、観念したように目を閉じる。

「俺のが…欲しい?」

それでも…我慢できなくなった俺が、少しだけ探るようにして
自身をあてがうと、紅く濡れた彼女が先端をきゅうっと咥え込む。
短い間に何度も絶頂に達したそこは、
まるで俺を待っていたかのように敏感に反応し始めて。

「…キョーコ、教えて…」

あえて進めずに入り口で留まっていると
彼女が俺の手のひらに、自分のそれを絡ませる。

「ん?」
「…いじわるしないで…もっと…きて…」
「欲しい…?」
「…ん…っ…ほし………」
「待ってて…」
「…あっ…あぁんっ!」

ため息と共に告げられた答えを待って、一気に沈めていく。
どろどろに溶けたそこは、何の抵抗もなく俺を受け入れてくれる。
彼女の了承を得る間もなく前後に身体を震わせて。
28011:2005/11/27(日) 21:40:31 ID:aae6ENBg

「あんっ…あ…やあんっ…あ…っん…は…あぁっ」

だけど、蜜があふれてるその場所は俺を半端なく締め付けて
動き始めて間もなく、俺が放ってしまいそうで…

「キョーコ…きもちいい?」

優しくしたいと思うのに、いつもめちゃくちゃに突いてしまう。
君と一緒にいきたくて…
焦らすために我慢してた分だけ、動きを強くする。
この後、自分の欲望を吐き出した後もずっとずっと
暖かい君の中にいつまでも留まっていたい…

「んあっ…ふ…っ…あんっ…きもちい…っ…」

腰を持ち上げて、深く咥え込もうとする身体が愛しくて。
俺の前でだけ乱れて…俺のだけ受け入れて…
こうすることが増えていくたびに、少しずつ淫らになる身体…俺だけの。

「ん…俺も…すごくいい……キョーコ…っ…」
「あっ……あんっ…つるがさ…んんっ」

繋がれた場所から響く淫らな水音。
床に敷かれたラグの濃い色に映える白い肢体。
揺れる胸に誘われるように唇を寄せて…

「んっ…ぃや…っ…も…っだめえっ…んっ…はぁあんっ!」

彼女が上げた嬌声に前後しての締め付けに
耐え切れず放つと、2人の身体ががくがくと揺れ落ちた。
目の前の彼女をぎゅうっと抱きしめる。
28112:2005/11/27(日) 21:42:08 ID:aae6ENBg

「っ……はぁ…っ…」
「ご…めんね…きつかった…?」

目を閉じて荒く息をつく恋人に詫びるように、キスを繰り返す。

「だいじょ…ぶ…」

俺の頬に手を添えると、彼女が微笑んだ。
それはいつも彼女が俺に見せてくれる極上の微笑みで。

…つまらない嫉妬にかられて、
ベッドではない場所で、また無理をさせてしまったのに
それでも君は俺を責めはしなくて。
いつもいつも…ごめん…ね…。

しばらく身体を重ねたまま余韻に浸っていたところで
触れる肌が少し冷たくなっていたのに気付いて、
彼女を抱き起こした。

「お風呂、入ろうか」
「も…お風呂ではしませんからね…っ」

名残惜しさを残しながら身体を離し、抱え上げて立ち上がると、
俺の首に掴まった彼女がむくれた顔でそう告げる。

「約束はできないな…」
「なっ…」

途端に降ろしてくださいと暴れ始める彼女を抱く手に力を込める。
ほら…君のそんな言葉で…そんな顔で…
また熱が上がりそうなんだけどね?

「向こうで考えよう?」

お風呂で2人であったかくなって。
そしたら君の考えも変わるかもしれない。

今日はもう離れていたくない。
もっともっと、俺だけに与えられる君が欲しくて。
確かめさせて。
俺だけに…開かれる心も…身体も。
282名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 21:43:43 ID:aae6ENBg

以上です。
レス内の行数がまちまちで、大変見苦しいことになってます。
スミマセン

ありがとうございました。それでは失礼致します。
283名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 21:52:08 ID:6yuqy266
>>282さん GJ!!お疲れ様でした
楽しませていただきました
284名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 21:57:26 ID:qMPNQ+DB
>282
GJ!!! 良いもの読ませていただきました!
ありがとう。
285名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 22:42:25 ID:3RHX4XHN
>282サマGJ♪
最初はむくれ加減の蓮がかわえぇw

ラブミー下着、可愛いだろうなーと妄想してたら
モー子さんと二人並んだトコが脳内に出てきますた・・・
妄想の暴走振りが恐い今日この頃(汗
早くコイコイ本誌の発売日ー
286名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 02:15:55 ID:3N+uidCV
元の梅ネタ投下したものですが、
アレがこんな素敵SSに!?(*´Д`) 感無量〜アリガトウゴザイマシタ
>>282 GJ!!です!!
287名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 17:55:13 ID:EMzGrfB6
発売直前ほしゅ
288名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 00:09:11 ID:HVy7NdM4
明日が楽しみ ほしゅ
289名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 00:14:49 ID:HVy7NdM4
どこぞの神様。私の夢ネタを文章にしていただけませんか?
最近みるロデオマシーン(フィットネス用)に蓮の家で乗ってみたキョーコ。
乗っていると「なんか擦れて変な感じ」みたいな。その様子はまるで騎乗位
を思わせ、その表情に蓮が欲情して押し倒してしてしまう。
夢で見たのに言葉にならない…神様お願いします。
290名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 10:44:08 ID:KIVAdzY6
>>289
「俺もやっていい?」と言いながらキョーコの後ろに乗って二人乗り状態。
マスィーンが揺れる度に互いの感触が身体に触れ、
ドギマギするキョーコ。そんな彼女の腰に蓮の腕が伸びてきて…

も…萌えまつ (*´Д`)
291名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 01:53:37 ID:nn2XhTGy
>>289-290
テラモエス(;´Д`;)
便乗でネ申に祈願させていただくよ
292名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 02:12:13 ID:mxYyaFip
>>290
まず重量オーバーを心配したあっしを許してくだせぇ
293名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 05:04:56 ID:fK1ljzwR
夕食後、たまたま見ていたバラエティー番組のゲストに最近人気の体育会系の若手タレントが出演していた。
彼は自慢の肉体美を保つ秘訣を、司会のアナらに笑顔で答えている。
『仕事でジムに通えない時もありますけど、地方ロケが入ってもトレーニングを欠かしませんよ』
彼のシャツ越しにも分かる隆起した筋肉は、思わず触れてみたくなるほどだ。
嫌味のない自然なセックスアピールに、画面を通して惹かれてしまう。
キョーコの表情はいつの間にか物欲しげな表情へと変わっていた。
「素敵な身体だわ」
画面に釘付けのキョーコの隣には、黒いオーラを身に纏う蓮がいる。
「……そうかな?」
彼女が他の男を褒める。ただそれだけの事がどうしても許せないのだ。
年上としてのメンツと余裕だけは、失いたくない。
その一心で嫉妬する気持ちを抑えていた。
「身体はタレントとしての商売道具だからね。どんなタレントも役者も日々の鍛練は怠らないものだと思うが?」
「まぁ…それはそうですけど。私、あまり筋肉ムキムキって好みじゃないんですけど、あーゆー感じなら結構好きみたいです」
この何気なく言ったキョーコの言葉を蓮は聞き逃さなかった。
294名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 05:21:18 ID:fK1ljzwR
『私は結構好きみたい』

この一言が男のプライドに火を付けた。
「ほぅ…それは俺の鍛え方が『彼』より劣っている…と、捉えて良いのかな?」
裏のある、満面の笑顔がまた一段と怖く見える。
その額には、微妙に青筋が浮かんでいた。
「いっ…いえっ!私は決してそんなつもりで言った訳ではなっ…ぁ…」
何とか怒りを鎮めようと必死で言葉を取り繕ったが、時すでに遅し。
「君の『男』として、身体の鍛え方なんて意味のない、ほんの些細な事で負ける訳にはいかないなぁ…」
一気に重くなった空気に耐え兼ねて、キョーコは後片付けを理由に、キッチンへと逃げ込んだ。
こっそり振り返って様子を窺うと、憮然とした表情で画面を見つめる蓮がいる。
「やばいわ…アレ…本気怒り…かもぉ…」
自分が口にした言葉を取り消せるなら取り消したい。
いくら祈ってみても、一度言った言葉は取り消せるはずもなく、ましてや記憶力抜群の蓮が忘れてしまう事もなかった。
295名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 05:48:20 ID:fK1ljzwR
あれから二週間。

蓮の自宅には、個人宅のジム用品の域を超えるマシーンの数々が届いていた。
「やだ…これ、どうするつもりなの…」
「どうする…って、全て使う為に買ったんだけど?」
「今さら鍛えなくなってちゃんと腹筋割れてるんだからもう十分じゃない!」

もう金銭感覚が麻痺しているとしか思えなかった。
キョーコの言動が全ての原因なのだが、トレーニングルームに入りきらない程買い込む必要があったのか。
蓮にしては有り得ない突拍子もない行動に、キョーコ自身も戸惑っていた。
「カタログにあった珍しいものを片っ端から頼んでみたらこうなっただけだが」
「片っ端から頼んでどうするのよ?マシーンを買うにしても限度があるわ」
蓮の言葉を軽く聞き流し、置き場所に困る大掛かりな梱包を解いてマシーンをひとつづつ確認していく。
中には腹筋を鍛える為に座面とポールが付いた物や、バランスを感覚を養う為のボールもあった。
「もう…すぐムキになっちゃうんだから…」
「別にムキになんかなってないさ。より愛される為の努力だと思って欲しいな」
数が多いだけあってゴミの量も半端ではなかった。
かさばる段ボールを折り畳んで、指定の袋に詰め込む作業が続く。
296名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 06:06:39 ID:fK1ljzwR


キリがない作業にも疲れ、まずは一息つこうと、キョーコは近くにあった黒い椅子に座った。
「…椅子?」
買ったばかりのマシーンの中に何故、椅子が紛れ込んでいたのだろうか。
革張りの、座面は固く、座り心地も微妙だ。
「それもトレーニングマシーンなんだよ」
「へぇー。どんな?」
ただの椅子にしか見えないマシーンが、一体、どんな秘密があるのだろう。
キョーコが黒い椅子型のマシーンに興味を持った事で、蓮は妙案を思い付いた。
「じゃあ使い方を詳しく教えてあげるから、まずはその椅子を跨いでみて」
「…やっ…あ…」
背中をトンと叩いて、キョーコの耳元に口を寄せた。
囁くような声音で、思わせ振りにマシーンの説明を始める。
「これはロデオマシーンていうんだ。海外の娯楽特集でよく見るロデオがモチーフなんだよ」
強引に足を割り開かせ、椅子を跨がせた。
座ったことで、あいた手の置き場に困ったキョーコは悩んだ末に仕方なく椅子の上部に手を置くことにした。
股の間に手を挟むような恥辱的な姿勢が、とても可愛い。
297名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 06:29:31 ID:fK1ljzwR
椅子を跨ぐという姿勢が、夜の恥ずかしい行為の延長のようだった。
「やっ…なんか…コレ、変な感じするっ…」
キョーコの動揺をよそに、蓮はロデオマシーンの付属のリモコンを片手に操作を開始した。
「大丈夫。振り落とされないようにしっかりバランスを保つんだよ?」

ウィーーン…。
怪しげな機械音がしたと同時に、ロデオマシーンが前後ゆ揺れた。
「なっ…ちょっ!!いっ…やぁあ!なにこれっ…」
前後、左右、上下。様々な動きで揺れ始めたロデオマシーンは初めはゆっくりしていたが、次第にその速度を増していく。
「手、離しちゃダメだよ」

「いや、ぁ!あ!」
キョーコの表情は、怯えと動揺、好奇が交互に入り交じっている。
ロデオが激しく揺れる度に腰が跳ね上がり、太股がビクッと痙攣していた。
「ぁ!…やっ…も…」

途切れ途切れの声音は甘い。蓮の中で、ロデオの動きの激しさが、昨今の情事の際にキョーコの身体を思いのままに揺すぶった瞬間にシンクロした。
「キョーコ…どこが気持ちいいか分かるか?」
「いっ…ぁ…わかっ…んなぁ…ぁあっ!」
ぼんやりした頭の片隅に、蓮の言葉が入り込んできた。
たかがロデオ。
トレーニングマシーンのロデオに乗っただけで、キョーコの下着がじわりと濡れる。
298名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 06:51:13 ID:fK1ljzwR
座面に擦れる度に、意味もなく声を漏らした。
蓮の思うツボだと分かっていても。
ロデオに翻弄されるばかりでロクに抵抗も出来ない。
「んっ!…れっ…蓮っ…もぉ…無理ぃ…!」
背後から回った蓮の手が、無防備な胸を掴む。
「もっと俺の名前を呼んで」
着ていたキャミソールの隙間からそっと指を忍ばせブラの上から乳首を摘んだ。
「…蓮っ…だめ…ぁ!…ッ…蓮っ…いやぁ…っ!」
絶妙なタッチで指が蠢く。
その指遣いに、キョーコは堪らないといった表情を浮かべながら泣いてしまう。
ロデオを跨ぎながら快感を得ている様は、蓮しか知らない淫らで奔放なキョーコの本質を露呈しているようだ。
「キョーコが『好き』なのは俺だろう?常に一番でありたい俺は、例え身体つきひとつでも、誰かに劣るのは許せないんだ」

独占欲。
それはキョーコと出会ってから初めて抱いた感情。それまで知らなかったその感情は、時にどうしようもない程に身の内で暴れ狂う。
「…だから、キョーコも俺の前で他の『男』を褒めたりしないでくれ」
お願いだから…と。祈るような気持ちで、キョーコに言い聞かせた。
299名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 07:05:13 ID:fK1ljzwR


「わっ…わかったから!!…もっ…も…ぁあ…あぁ!!」張り詰めていた糸が切れ、身体が弛緩する。
ロデオマシーンの電源を切った蓮は、背中から抱き抱えるようにキョーコを支えた。
どうやら直前に達してしまったらしく、虚ろな目つきでひたすら荒く呼吸を繰り返している。
「…ンッ…蓮…」
下着をまさぐると、ぬめった感触が指に絡まった。
抱き上げてみると、ロデオの座面に透明な滴が溜まっている。
「俺のお姫様は物凄くエッチなんだな」
胸に擦り寄るキョーコの額にキスをして、もう一度下着の中に手を忍ばせた。
「…俺も…な」
眠っているキョーコ相手に欲望が止まらない。
蓮は自嘲気味に笑みを浮かべていた。

―――終。
300名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 07:08:58 ID:fK1ljzwR
萌えネタがあったのでついつい思うままに書いてしまいました。
いきなりの投下で本当に申し訳ないです。
しかもせっかくの美味しいネタなのにエロが中途半端ですみません。
次、投下する際はもっと濃ゆくしたいです。
301名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 12:05:57 ID:EHY78jCd
GJ!!!!!
昼休みに来たかいがあった!!!!!
302名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 13:27:25 ID:nxsumvkV
GJ!
真っ昼間から萌えた!!!!
303名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 14:07:48 ID:uOHap3eR
うわぁ、エロいぃぃぃ(*´Д`)
289の淫夢と293ネ申にGJ!!
304名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 18:52:05 ID:vqiaIZRz
289です。私の夢を文章にしていただき、ありがとうございました。
大変 萌えさせていただきました。
ちなみにロデオマシーンは100`までオッケーです。
305名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 21:59:01 ID:fK1ljzwR
次は松キョをゆっくり投下します。
文中の誤字や脱字はお許し下さい。
306名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 22:09:37 ID:ZBZJvBdQ
>>305さん
(*´Д`) ワクワク
307名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 22:23:49 ID:fK1ljzwR
『憎むべき恋心』


不破松太郎。
私が好きになった男は身勝手極まりない男だった。

不破尚。
それは芸能界で生きる為に名乗った松太郎のもうひとつの名前。

私は、どっちの『ショウ』を好きになったのか。
今はもう分からなくなってしまったけど。
憎さと紙一重で好きな事は今も変わらない。


都心の一等地にあるこのマンション。
それは以前、ショータローの為にわざわざ借りたマンションよりも月々の家賃ははるかに高い。
それでも借りれるようになったのは、私が女優兼タレントとして仕事をしているからだ。

こうして今日もドラマ撮りの仕事を終えて、いつやって来るか分からない相手を待っている。
「はぁ…疲れたぁ…」
携帯の新着メールを読んで急いで帰って来たので、夕飯はまだ食べていない。
「それにしても…一体何なのよ!このメールは!」

『プリン食いに帰る。ちゃんといつもの買っとけよ』

買うもんか!
と、一度読んだメールを無視したが、仕事終わりにコンビニでプリンを買ってしまう辺りが実に情けない。
308名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 22:52:34 ID:fK1ljzwR
コンビニ袋から取り出したプリンをふたつ並べて眺めていると、玄関の方からガタガタと物音がした。
「来たわね」

閉めたはずのドアが開く。
鍵を持っている男が帰って来たからだ。
「おいキョーコ!玄関くらい開けとけっての!」

「うるさいわねー!いちいちアンタの為に開けとく訳ないじゃない!」
会えばまず最初に、些細な事で怒鳴り合う。
これが日課だったりする。
「外は寒ぃんだっつーの!てめぇは仕事から帰って来た俺様を黙って優しく温かく!迎え入れろよな!」
根っからの亭主関白タイプのショータローの、私に対する要求が日増しに多くなっていた。
風呂は主人が先に、食事も事前に用意しておけ…と。
ホント時代錯誤な男だ。

「もー…分かったわよ。そんなに騒ぐなら買って来たプリンあげないからね」
目の前でプリンをちらつかせると、ショータローの怒りはどこかに飛んでいった。
子供みたいに騒いでは暴れる。
「それはダメだ!早くプリンを寄越せっ」
「分かったから大人しく座っててよ」
309名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 23:08:55 ID:fK1ljzwR
ショータローは本当に手がかかる男だ。
プリンひとつで機嫌を直してくれるから別にいいけど。
「…あぁ、…久しぶりのプリンは最高だったなっ!」
「そっ。良かったわね」
素っ気無い返事をしてスプーンを片付けようと立ち上がると、ショータローに手を引っ張られた。
「なっ…何?」
「気分も良いし、あとはお前を食って寝るわ」
いつになく真剣な顔をして私を見つめている。
「私は食べ物じゃ…」
スローモーションで、ショータローの顔が近付いて来て、一瞬、身体が強張った。
唇が触れる時、吐息が肌に触れる感触が、した。

「ぁ…ッ…んふっ…」
歯の間から舌が侵入し、口内を自由にはい回る。
舌を甘噛みし、じわっと湧いた唾液を啜り合った。
緊張を解く為に、背中に腕を回して安定した体勢に変えてくれる。
こんなショータローでも、キスする時は優しい。
「…っ…はぁ…」
だからこそ憎くて仕方なかったショータローを許す気になった。
「お前…そんな目で俺を見るなよ…」
「…だって……」
310名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 23:31:04 ID:fK1ljzwR
「このままだと止まんなくなるから…俺を見るな…」

「ショー…っ」
視界がショータローの手のひらで遮られた。
もう何も見えない。

でも、妙に安心している私がいる。
「ショーの手…前よりおっきくなったね」
「いつの話をしてるんだ。ガキの頃から何年経ったと思ってんだよ」

下着に手をかけられても、抵抗はしない。
ただ、されるがまま。

「昔は平らだったのに…ちょっと乳デカくなった?」
「っ…うるさいっ!」
両手で包み込むように、胸に触れる。
感触を確かめるかのように時折、軽く掴む。
首筋に舌が這い、鎖骨を通って胸へと辿りついた。
濃いピンク色に色付いた突起に、舌が絡んだ。
「ひっ…やぁっ!…ぅ」
その行為は赤ちゃんへの授乳のようで、どうも慣れない。私の動揺など構わずにショータローは突起を唇に挟み、歯と舌を器用に使って刺激してくる。
「いや、んっ…ひァ…ぁあぁあ…ッッ…」
背が弓のように反った。
感じる快感と連動して、声もひっきりなしに漏らしてしまう。恥ずかしいのに、甘い声を止められない。
「……キョーコ…」
スカートを無造作に捲り上げ、下着の隙間から指が入ってきた。
柔らかな薄い茂みをかき分けて割れ目にショータローを感じる。
固く長い指が、ぬめりの滴るソコへ押し入った。
「力、抜けよ」

「いっ…た…ぁ」
何回シテも全然慣れない。
私の身体はいつもこう。
拒んでいる訳ではなくても、指一本で痛みを覚えてしまっている。
「…ごめ…ん…ね」
「いちいち謝んな。俺は絶対諦めねぇし」
私の葛藤を知っているショータローは、こんな時、すごく優しくしてくれる。
311名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 23:41:43 ID:fK1ljzwR
奥まで入れずに、浅い箇所をゆっくりと辿ってくれる。
私の痛みが治まるまで。
優しく何度も、何度も。
私が甘い声でショータローの名前を呼ぶまで。
「はぁ…ァ…ッ!ん!」
首筋に腕を回し、ショータローにしっかりと抱き付く。
もう、どんな事があっても離れないように。

「…キョーコ……」
耳に触れる吐息。
ショータローの肩口に顔を埋め、私は心地良い快感に浸っていた。
「……ごめん」

それは、私が好きになった松太郎と尚の声。
「前…さ、家政婦とか言って…悪かったよ」

何故、今更になってそんな事を言い出したのか、私には分からない。
だけど、私は嬉しかった。
「ショー…ちゃん」

ふたりの『ショウ』が私に謝ってくれた。
たった一言。
それだけで、憎むべき恋が愛しい恋へと変わったのだから。

―――終。
312名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 23:46:44 ID:fK1ljzwR
投下完了です。生温いエロでごめんなさい。

私は松が好きです。
次回のスキビが楽しみですね!
313名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 23:54:49 ID:No8rw1Xh
リアルタイムだった〜(・∀・)ノシGJ!
以前も松キョ落としてた人?
初々しい感じのカッポーごちですた♪
314名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 00:23:00 ID:raCkEgsW
313さん。
いえ、松キョは今回初めて投下しました〜
315名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 02:49:12 ID:ZuYcQG0Q
松キョー!

待っていたので嬉しい。
激しくGJ!
316名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 19:32:54 ID:HABOlPKl
実はヒソーリ松キョ待ってたwGJ!
317名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 19:52:10 ID:aQjf0r0v
>>289-304を読んだら、どうしても書きたくなってしまいました。
>>293ネ申様、勝手に続きを書いてすみません。
しかもかなりのお目汚し物です・・・(つД`)
318名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 19:54:19 ID:aQjf0r0v
不安定な浮遊感に包まれたキョーコがぼんやりと意識を取り戻した時、
真っ先に感じたのは、自分の内部でどくどくと脈を打つ熱い昂ぶりだった。
「ん……あっ……」
「キョーコ……?起きたの?」
今まで微睡の中でぼんやりと感じていた心地良い快感が、一気に現実のもの
へと代わり、全身の血が逆流したように、身体がかっと熱くなる。
堪らずに身を捩ると、キョーコの腹に回されている腕に更に力が篭もった。
背後から耳元で囁かれた低い声に、キョーコはびくりと背筋を強張らせた。
「つ……るがさん……?なに……これぇっ……」
「何って……分からない?キョーコが凄く気に入ってくれたみたいだったから」
キョーコは徐々に、自分の置かれている状況を理解する。どうやら蓮が
座っているのは、先程自分が乱れに乱れさせられたロデオの上で……
そしてキョーコは、蓮の膝に跨って蓮の腕と蓮自身のものによって支えられている状態。
「やだっ、離して下さい……っ」
「へえ……本当に離して良いの?」
「当たり前で……きゃっ……いやあぁっ……あっ、あっ」
蓮は面白そうにそう言いながら、キョーコの腹から僅かに腕を離す。
途端にぐらっと前のめりに揺れた身体を素早く支えて戻し、また離し……
そうしてキョーコの身体を揺さぶりながら、蓮は尚も耳元に熱い吐息と言葉を吹き込む。
「これは俺がトレーニングする為に買ったものだからね……一杯使わなくちゃ……」
「なにをっ……ああああっ……」
その途端蓮は先程までの普通に腰掛ける状態から、膝を開いてロデオに跨る姿勢に変えた。
必然的に、蓮の膝に引っ掛けるように座らされているキョーコは、
限界ぎりぎりまで脚を開かされ……更に不安定になった体勢と
蓮のものが深々と貫く感触に、悲鳴を上げた。
319名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 19:55:49 ID:aQjf0r0v
「つ、つるがさっ……やめ……てっ……やっ……こ、怖いのぉっ」
「大丈夫だよ、ちゃんと支えているから……それにね」
蓮は一旦そこで思わせぶりに言葉を切って、支えていた腕をずらして、
キョーコの乳房を掴んだ。
「あっ……」
「トレーニングは……これからだよ?」
「なっ……あっ、いやあああっ!!」
その途端、覚えのあるモーター音と不規則な振動が再び始まり……
キョーコは絶叫と共に上半身を逸らした。

上下左右に揺さぶるロデオに、蓮もバランスを取る為に内腿に力を入れて、堪える。
振動と共に滅茶苦茶に角度を変えて突き刺さっていく度に、縋るように
きゅっと締め付けるキョーコの中が熱すぎて、気持ちよすぎて……
ストローク毎にどんどんと高まっていく自身を自覚した。
「あっ、あっあっ、……やっ、あああああああっ」
「くっ……」
既に一度絶頂を迎えていたキョーコは、蓮にきゅっと胸の尖りを
押し潰されただけで、呆気無く再度の高まりを迎える。しかし、
びくびくと膣を締め付けても、一切余韻を楽しむ間も与えられずに続く
突き上げに、最早絶頂の境界線も何も分からなくなって、イキっ放しになる。
その強烈な締め上げに眉を寄せ、額に汗を浮かべて耐えながら、
蓮はキョーコを弄んでいた手を滑らせ、ほっそりとした腕を掴んだ。
「ひっ……きゃあああっ………あっあっああっ……つるがさんっ」
手首を掴まれ、先程以上に不安定な体勢に、前のめりになりがら、
キョーコは震える脚で必死に、蓮に縋ろうとする。
蓮はキョーコの手首を掴んだまま、まるで馬車を御する御者の如く、
力強くキョーコを背後から突き上げた。
320名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 19:57:13 ID:aQjf0r0v
「キョーコ……っ」
「あああっ、あっ、あっ、あっ、あっ、はああっ」
視界に何も映さなくなったうつろな瞳から涙を零し、ひたすら蓮のなすがままになるキョーコ。
その紅潮しきった肩を顎で引き寄せて、喉元に噛み付くような蹂躙の跡を刻み付ける。
ずっと小刻みに震えていたキョーコが、不意にぶるりと大きく身体を震わせて全身を強張らせ……。
がくりと全身の力が抜けた瞬間、蓮はキョーコの身体を思い切り強く抱き締め、彼女の中に放った。

「………っ……はあっ……はあ………」
意識を失って尚も小刻みに震える膣に、残滓も全て搾り取られる。
蓮は荒い息を付きながらくたりと力の抜けた身体を片手で支えて手を伸ばし、
ロデオのスイッチを切った。
それからしばらくキョーコの身体を抱き締め余韻に浸っていたが、
時々ぴくっと身体を震わせる彼女の反応に、一度全てを出し尽くしたはずの
鎌首が微かに揺らぎ始めているのを感じ、苦笑した。
「俺は……馬鹿だな……」
自嘲気味にそう一人ごち、キョーコの腰を掴んでそっと持ち上げる。
ずるりと音を立てて半分以上結合を解くと、そのままキョーコの身体を
くるりと返し、自分に向かい合わせに座らせ、外れた結合部から溢れ出した
潤滑液を再び体内に押し戻した。
「ごめん……」
まだ開く気配を見せない瞼にそっと唇を寄せて、蓮は小さく呟いた。

終わり。
321名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 19:57:49 ID:aQjf0r0v
以上です……中途半端なブツですみませんでした。
322名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 22:18:51 ID:0RTAFwM9
GJ!
323名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 23:25:39 ID:+RLsaHfD
エロィ〜(*・∀・)イイ!GJ♪
324名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 00:56:47 ID:zzjJinlq
最高GJ(^∀^)♪

私、書くと半端に終わる場合が多いのでぜひ続きを投下して下さい☆
325名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 00:58:38 ID:zzjJinlq
再びエロ小話をゆっくり投下します!
326名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 01:15:41 ID:zzjJinlq
『キス・キス』


片時も離れたくない愛しさと、切なさって何だろう。
それは。
もしかしたらこんな瞬間なのかしら…?

演技ではない。
これは今、私の楽屋で現実に起こっているリアルな話。
「ね、…ちょっ…や…やめましょう…ッ…」
ノリでキスした相手に、必要以上に迫られて、苛立ちが募る。
ただ、何となくキスをしたかったから、『彼』を選んだのに。
「京子ちゃんだって…俺に気があるからキスしたんだろ?…な?」
「私はっ…別にッ!」

私は決してこの『彼』が好きな訳ではない。
ただ、横顔が何処となく似ていたから。
「…京子ちゃんてさ……こんなキレイなんだし、俺以外にも色んな男と付き合ってるんだろ?……例えば、…」
意味深な間、そして、ふと今気付いたと言わんばかりに楽屋の入口へ視線を移す。
暗い、澱んだ空気が一気に楽屋内に立ち込めた。
身の丈がドアと並ぶほど長身の男が、腕組みして立っていた。
「…どっ…どうして…」
本当ならここにいるはずのない男が、ここにいる。
私は身体中の血の気が一気に引いていくのが分かった。
327名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 01:35:32 ID:zzjJinlq


「お久しぶりですね…敦賀さん」
挑発するような態度で、わざとらしくも名前を呼ぶ。

余計な事を言わないで…。
お願いだから……。
そう祈らずにはいられなかった。
蓮は私ともめていた彼を一瞥し、鼻で笑い余裕の表情で切り返す。
「うちのキョーコが火遊びをして君にいらない誤解をさせてしまったようだね」
極上の営業スマイルで楽屋に入ってきた蓮は、私の手を掴んだ。
「…ッた…」
その手は、笑顔とは裏腹にもの凄い力で握られている。
怒っているのだと、言い聞かせるように、ぎりぎりと力が加わり、私は歯を食いしばって痛みに耐えた。
「さぁ、君。特に用がないならさっさと帰って頂きたいのだがね」
蓮の凄みにすっかり口を閉ざしていた彼は、私の方をちらりと横目で見つめ、踵を返した。
「…チッ…」
もう、彼は振り返らない。そそくさと楽屋を後にした。
やたらと広い楽屋に取り残された私は、これからどうやって誤魔化すか必要に考えていた。
ほんの少し、蓮に似ていたからキスをした。
そんな馬鹿げた理由ではきっと納得してもらえない。
「さて、キョーコ………………どういうつもりだ?」
二週間の海外ロケから帰って来たばかりの蓮に浮気未遂の現場を見られる。
328名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 01:46:12 ID:zzjJinlq
まるでドラマのような展開に蓮自身、戸惑っているようだった。
「……場合によってはキョーコにとっては少々キツイ罰を下してやるが……どうする?」
「…ッ…ごっ…ごめ…」
ガクガクと膝が震える。
身体に焼き付いた『罰』が脳裏に鮮明に蘇った。
拘束された手足、視界を塞がれ、一晩中責められる恥辱に満ちた夜。
私は泣いても叫んでも許してもらえなかった。
蓮の支配欲に抗うことなく跪いて許しを乞う。
それが私に出来る償いになるのだ。

「…キョーコ…忘れないでくれ。……俺は君を見つめる見知らぬ男にも嫉妬する男なんだよ」
ゆっくりと視界を手のひらで覆われ、私は最後の悲鳴をあげた。
「…っやぁあ…ぁ…」


許して。
329名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 02:00:41 ID:zzjJinlq


気が付くと、私は蓮のマンションにいた。
あれから何時間経ったのかは覚えていない。
抜け目のない蓮の事だから私のスケジュールなんて事前に調べ上げているだろう。
「…んっ…ぅ…」
布で完全に覆われた視界にぼんやりと人影が映る。
鼻孔をくすぐる甘い香りでその人影の正体がすぐに分かった。
「…気が付いた?」
蓮は低く掠れた声音で囁くように、私を気遣う。
しかし私は。
「ん…でも…ッ…それどころじゃ…なっ」
すでに蓮に取り繕う余裕がなかった。
身動きするたびに、アソコがギュッと締まり、ナカの異物を感じてしまう。
恐る恐る指先で触れると、身体の奥に熱い楔が突き刺さっているのが分かった。
「罰は身体でちゃんと償ってくれよ」
「ぅ、あ…ッやあぁ…ッ…うごいちゃ…だ…めッ…」
ぬめりで滑りの良くなった楔が、摩擦を起こす。
擦り切れそうな熱さに、私は我慢出来ずに蓮の背中に爪を立てた。
「う…ッ…はあ…ッ…ひ」
普段なら、そんな事はしないように細心の注意を払うのに。
今夜は出来そうにない。
商売道具の身体に爪を立てる行為が、何を意味するのか。
同業者の私が一番分かっているのに。

「…はっ…離してッ…もぅ…このままじゃ…」
330名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 02:18:46 ID:zzjJinlq



溢れ出した愛液が、下肢を淫らに汚す。
蓮の身体に溺れた私は、夢中で愛撫をねだっていた。
「あ…んぅっ…そこ!ッ!いっい…!」
絶妙なタイミングで唇をキスで塞がれ、舌を甘噛みされる。口腔全体が快感を得る場合となり、エクスタシーの波が生き物のように体内で蠢いた。
「…可愛いな」
密着した身体を更に押しつける私に、蓮が嬉しそうに頬擦りしてきた。
「れん……ぁ……」
「もっと…もっと可愛く泣かせてあげたいよ…」
そう言うと、楔が半分埋まった所で、一気に引き抜かれた。
グポッと奇妙な音と共にアソコからじわっと漏れる、どちらのものか区別のつかない愛液。
蓮は私のナカから滴った愛液を指に絡めて、再びアソコへ押し込んだ。
「やぁ…ん…ぅ…」
「キョーコ。そんなに身体の力を抜いてたらまたシーツが汚れてしまうよ」
薄い茂みに隠れた小さな突起に、蓮の指があてられる。
初めはくりくりと円を描くように触れていたが、次第に指遣いは大胆になっていく。
柔らかな皮膚に爪を立て、軽く引っ掻くように苛められれば、もう堪らない。
身体はブルルッと痙攣し、背中は弓なりに反った。
「んぅあ…ぁああっ!!」

私は一際甲高い悲鳴を上げて、シーツに崩れ落ちた。
331名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 02:32:29 ID:zzjJinlq



身体から、何かが弾けた気もしたが、視界を塞がれている以上、知る術はない。
私は浅い呼吸をしながら蓮の手を掴んだ。
「…はぁッ…は…ぁ」
もう、指一本動かすのも苦痛な疲労を感じている。
それでも蓮の手を握った理由はただひとつ。
「…蓮、ごめんなさい」
蓮以外の男とキスするなんて軽率だったと思う。
しかも。
横顔が似ていたなんて、そんな理由で。
「…俺は今の仕事をしている限り、キョーコに寂しい思いをたくさんさせると思う。…だけど…、寂しい思いをさせる分、キョーコを幸せにするつもりだから…」

「…………えっ…」
初めて聞いた蓮の本音。
私はいつも、自分以上に蓮が私を好きになってくれる事はないと思っていた。
私は私と蓮の愛情を、天秤にかけていた。
寂しいのも、好きなのも自分の方が上回っているとばかり思っていたのに。
「俺も寂しいよ。キョーコがロケに行ってしばらく帰って来ない時、テレビ越しにしか会えない時とか…たくさん」
「……嘘…っ」
いっそのこと、浮気してしまえばいい。
そうしたら、互いに何も言わずにただ楽になれる。
「…ひどい思い込みをしていたのね…私…」
浅はかな私は、蓮の気持ちを全く分かったはいなかった。
332名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 02:47:19 ID:zzjJinlq
頬を伝うなみだが、視界を覆う布で吸収される。
泣き顔を見られないだけ安心していたのに、私の心を蓮は知ってか知らずか、布の結びを外した。
滲む視界に、蓮の顔が入ってくる。
「だからさ、しばらく仕事を控えてみようと思って。明日から、長期オフをね…」
「…オフって…こんな急にいくらなんでも無理よ…」
身体をそっと預け、私は蓮の鼓動に耳を傾けた。
規則正しい音が心地良い。
「その為に休日を返上して頑張ったんだから。明日からはしばらくお休みだよ、キョーコとふたりでね」

「私、オフ明日だけよ?」
「いや、事前に社長に掛け合ってオフ入れてもらってるから大丈夫」
手際の良い手口に、私は何故かとても嫌な予感がした。

キス(浮気未遂)現場を見られて、お仕置きされて、その後は長期オフ。
どうも話がウマすぎる。

「ねぇ…何だか…アナタに都合良く物事が進んでいるような気がするのは何故かしら?」
「あはは。嫌だな、キョーコちゃん。…俺が仕組んだとでも言いたいのかな?」
怒りと笑顔を使い分ける蓮になら、それも可能だ。
もしかしたら、蓮は最初からこうなることに気付いていたのかも知れない。
「あぁ、でもひとつだけ。キョーコに爪を立てられるのは計算済みだったよ」
333名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 03:23:59 ID:zzjJinlq



くっきりと爪跡が浮かぶ背中を、蓮は不敵な笑みを浮かべて見せつけてきた。
「これも愛の証明だろ」

私はもう開いた口が塞がらなかった。
あんなに恥ずかしいコトをされたのに。
今もまだ着衣を身に着けていない状態のままでいるのに。
未遂後の罪悪感で、蓮の裏の意図を読めないことを逆手に取って騙されてしまった。

「蓮のバカ!最初から気付いてたならもっと早く止めてよねっ!」
「キスさせたのはさすがに腹が立ったけど、罰を口実にキョーコの新たな一面が見れたから俺はまあまあ満足だよ」
脱力した私に、更なる追い討ちが襲いかかった。
腰に腕を回し、あいた手でまだ汗と愛液でしっとり濡れていた太股を撫でてくる。
「まあまあ?!…全然満ち足りてないじゃない!あんな恥ずかしいコトさせておきながらッ…。ひっどぉぉい…!」
私の抵抗にも負けず、指がどんどん深みへ這い上がってきた。
先ほど達したばかりで、まだあつく熱をもった突起にひんやりとした蓮の指が張り付く。
「あ…やっ…ぅふ…」
まだ達した名残で敏感な突起は、二、三度擦るだけでプクッと大きく膨らむ。

「意識のない間にシタのは悪かったかな…とは思ってるけど…。あんな男と軽はずみにキスした君とおあいこだろ?」
334名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 03:29:13 ID:zzjJinlq



たった一回のキス。

私のキス(浮気未遂)の代償は大きかった。
「れんッ…やめて…もぅ…無理だってば…ぁ…」
蓮の猛った楔を握らされ、私は気が狂いそうな激しい愛撫に酔う。
固い楔が弾けるまで、きっと『罰』は終らない。

「大丈夫。まだまだ夜は長いんだから…ね?」

この先、キスは蓮以外の男と出来そうにない。
335名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 03:38:41 ID:zzjJinlq



幾度、蓮のワザに翻弄されても片時も離れたくない愛しさは消えない。
「れ…れん…ッ…」
朦朧とする意識の中で、懲りずにまたキスを求めた。
…時々、心が締め付けられるほどの切なさを覚えていても構わない。
この瞬間が幸せなら。


―――終。
336名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 03:40:12 ID:zzjJinlq
投下完了です。
誤字・脱字がありましたらすみません。
蓮キョカプ最高です☆
337名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 07:11:21 ID:j5iTbq7N
GJです。
なんかキョーコが新鮮でイイ(゜∀゜)!
オフの間の話も読んでみたい。
338名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 15:43:43 ID:L+dnOyts
うわぁ、ネ申がイパーイw
>307 松キョキタ---------------!!!!(*´Д`)
>318 ナイス続き!! ゴチソウサマですた!!
>326 浮気キョーコ&魔王蓮にシチュ萌え(*´Д`)同じく長期オフの間がキニナル…
339名無しさん@ピンキー:2005/12/09(金) 11:56:40 ID:Ouu2mECU
うはぁ〜神キテターw
もうGJGJGJですよ!!!
340名無しさん@ピンキー:2005/12/09(金) 23:52:43 ID:Hz1jYQOB
豊作・・・(*´Д`)ウトーリ
神様方GJでした!
341237:2005/12/12(月) 00:07:57 ID:lHQCTMQk
スレが静かなうちにこっそり続きを落としてみたり・・・
いや、本当はクリスマスちょい前位にしようと思ってましたが
来週はきっとネタバレ祭りだし・・・(汗
beforeから一年後の話でやっぱ微エロです。
散漫な話になっちゃってますがお見過ごしあれ・・・w;
342サンタガールafter 1/:2005/12/12(月) 00:08:48 ID:lHQCTMQk

「こんばんわー、今年も『やっぱ気まぐれロック』クリスマス特番に
 ご参加いただきまして誠にありがとうございまーす。
 司会は変わらずブリッジロックの石橋光が勤めさせていただきます♪
 そして去年と変わらず不機嫌な慎一、雄生?
 君らゲストの前でそんなぶすくれてちゃダメでしょ〜w」

「だからなんで俺がトナ(ry」
「なんでソリが立って歩いて(ry」

「ま、こういうときには男はどうでもいいからね、男は。
 皆さんに素敵なプレゼントを運ぶサンタガールは、
 今年も京子ちゃんにお願いしました!京子ちゃん、おいでー♪」 

「こんにちわー、京子です!プレゼントのお届けがんばりますので
 今日もよろしくお願いしますー♪ ・・・て、リーダー?
 今日の衣装ってコレ・・・またリーダーの趣味ですか??(照」

「いやー?事務所から言われたんだよ?
 今年はもっと大人のチラリズムでv・・・って♪」

「・・・なんなんですか、もー(汗 私で遊ばないで下さいよ〜」

キョーコはリーダーに軽くはたくマネをした。
・・・今年のサンタキョーコはチャイナ風のショートワンピ。
赤いパンプスは変わらず可愛くて気に入ったのだが・・・
スカート丈こそ去年ほどではないものの横には深ーくスリットが入っていて、
歩くたびに太ももの付け根に近いところがちらりちらり・・・
光が役得とばかりにまたぴらりと裾をめくっていて。

・・・それを見て内心大変に面白くないゲストがやっぱり約2名。
3432/:2005/12/12(月) 00:09:31 ID:lHQCTMQk

リーダーとキョーコのトークはもう少し続いている。

「こらこら、そんな照れてないでさ。今日の京子ちゃんは
 18歳記念の写真集の宣伝もがんばんなきゃでしょ?
 にしてもこの写真集、いい出来だね〜♪
 京子ちゃんほんと可愛いし、ゲストもすごいよね!」

光はキョーコの写真集をぱらぱらとめくっていった。
「Love Me!」のタイトルとピンクのつなぎのキョーコの笑顔から始まり
和服で瑠璃子にお茶を点てるショットや
泣きながら不破尚の首を絞めている天使のキョーコ、
DarkMoonの緊迫した本郷一家と、
打って変わって和やかな撮影スタッフとの集合写真、
モー子さんとの楽しげな2ショット、高校の制服姿やピンクの水着や
去年の超ミニのサンタキョーコ&ブリッジロック、そして・・・

「なによりラストのコレ!本当に綺麗なショットだよね〜
 でもさ、後で色々言われなかった?
 いきなり見た人にはすごい爆弾だよね―――…」

光は、俺最初見たとき心臓止まるかと思ったよ、とほろ苦く微笑った。
それはベッドに腰掛けシーツと相手役の腕で裸を隠し・・・キスする直前の写真。
キョーコはうっとりと薄目を開け上気した顔で口付けを待ち受ける。
その相手役は・・・敦賀蓮だった。
3443/:2005/12/12(月) 00:10:11 ID:lHQCTMQk

「敦賀さん、この撮影の時どんなお気持でした?」

光はゲスト席の蓮に話を振った。

「・・・いやー、京子さん、普段の明るくて可愛らしい姿とはまた違ってて・・・
 ひどくオトナっぽくて色っぽくって、こっちが照れちゃいましたよ。
 〆の写真の相手をさせて頂けるなんて光栄でしたね」

蓮は平然と答えているが・・・キョーコは内心ぷるぷる震えていた。

嘘つき嘘つき嘘つきーーーー!!!!?!

あのラストショットの撮影は・・・大変だった・・・(泣
「写真集にはやっぱ色気も要るよね♪」の社長の一言から始まり、
なぜか相手役は敦賀さんで決定していて(私に選択の余地はなかった・・・(泣)
いざ撮影が始まると敦賀さんは夜の帝王モード全開で、
色んな姿勢で色んな角度から撮られるたびに
キス寸前まで近づいた溢れる色気にとぎまぎして・・・

何度かは本当にキスをして、敦賀さんはその度に
他人からは分らないようにこっそり私の唇を舌でなぞって・・・・
本当に本当に恥ずかしかったのよーーー(大泣

キョーコは気が付いてない。
何度もリテイクされ蓮と絡むたびに煽られて、
上気してキスを待つその姿がなによりも蓮よりも色っぽかったなんて・・・
そのキョーコの色気にラストショットを見た人は
芸術の美しさと色気の溢れた狭間でくらりと来てるなんて・・・
(※ロバ○ト・メイプルソ○プあたりをご想像あれ)
・・・本人はいまいちわかっていなかった。
3454/:2005/12/12(月) 00:10:50 ID:lHQCTMQk

そして去年と同じく表面上は和やか〜にゲームは進んだ。
忍耐の足りない方の男は相当にイラついてはいたが・・・

(な・・・っ、な、なんだよ、キョーコ、あれ!!?!
 敦賀蓮相手に、あんなコトやってたのか??
 つーか、俺だってあの写真集出てんのに、
 俺には他の連中と一くくりで挨拶だけってどういうことだYO!?(怒)

彼の元にもキョーコの写真集は販売前に届けられていたのだが・・・
ショータローは見たら負ける気がして見ていなかったのだ。
・・・今のショータローはキョーコにひどく理不尽な怒りを燃やしていて、
でも去年の経験からキョーコもショータローには不用意に近づかず・・・
ひらひらとゲストの間を我関せずと飛び回るキョーコを見て、
彼の短い忍耐の導火線はとっくに燃え尽き寸前になっていた。

「ではここで30分ほど休憩入りまーす」

・・・納得いかねぇ。
ちょっとは考えたけどやっぱ納得いかねえ。

どすどすどす。
ショータローは結局キョーコの控え室に向かった。

絶対に文句言ってやる。なんなんだよアイツ。
俺の方が芸能界では先輩なんだぞ!
十把一絡げじゃなくもう少し敬え!
それに俺が敦賀蓮嫌いだって知ってるくせになんだアレ?!
俺のモンのくせに・・・あてつけか、嫌がらせかーーー?!!?!
3465/:2005/12/12(月) 00:11:25 ID:lHQCTMQk

スタッフに聞いてキョーコの控え室に行く途中で、
眼鏡をかけたスーツの男がショータローにふと声をかけた。

「不破君?ひょっとしてキョーコちゃんの所へ?
 ・・・止めておいた方がいいと思うよ」

誰だ、コイツ?・・・どっかで見たことあるような気はするが・・・

「・・・アンタには関係ないだろ」

ショータローはわき目も振らずに去っていき・・・眼鏡の彼はぽつりとつぶやいた。
口元に砂を付けどことなく遠い目をして・・・

「・・・多少は関係あるから言ってるんだよね・・・(フゥ
 まぁ、大丈夫だろうけどさ・・・」


キョーコの控え室のドアの前で、ふとショータローは話し声に気が付いた。
誰か中にいるのか・・・誰がいるかも分らないのにいきなり怒鳴り込んで、
俺のイメージダウンになってもまずいよな・・・
仕方ない。とりあえず普通に入るか・・・

そしてキョーコ、いるよな?とドアを開けた瞬間。
彼は見てはいけないものを見てしまった―――…
3476/:2005/12/12(月) 00:12:01 ID:agMQJVS1

あの写真集の企画が持ち上がって、
鶏の「坊」が私だと敦賀さんにばれてしまってから。
(企画書の中に「坊」の写真やイメージがあって、
 それをうかつにも敦賀さんに見られてしまったのだ(汗)

・・・敦賀さんにとって食われるかと思うくらいに迫られて・・・
・・・程なくとって食われてしまった(大汗

だって、仕方がないと思うのよ?!あの「夜の帝王」に本気出されて
ああいうことに免疫のない私が逃げ切れる訳ないじゃない??!
・・・もっとも、それは多分言い訳で・・・私はきっとずっと前から、
心の奥底ではこの人に魅きつけられていたのだけれど・・・

でも、でもでもでも?!!
この人がこんなにも理不尽ないじめっ子だったなんてーーー(大泣

「・・・あ、いやぁ・・・・っん・・・敦賀さん、こんなところで・・・・ダメ、ですよ・・・」

「だって、こんな色っぽいドレスにタンガなんて・・・
 恋人から見たら『襲ってv』って言われてる様なものだよ?」

休憩時に迷わず私の控え室に来た敦賀さんは、
まず私を膝の上に乗せ(この時点で社さんは顔を赤らめて退場(泣)
スカートのスリットをめくったり太ももを撫でたり
さんざんからかった後に、私を壁際で後ろ向きに立たせた。
そして大きな身体が背中からのしかかり・・・
3487/:2005/12/12(月) 00:12:41 ID:lHQCTMQk

胸の膨らみを服の上から手で覆うと、暖かく柔らかくてひどく気持がいい。
首筋に舌を這わせると彼女はぶるりと身を震わせ身体をよじった。
そんなささやかな可愛い抵抗は・・・俺を煽るだけなんだよ?
胸の感触を充分楽しんでから左手を前からスカートの中に差入れた。

「・・・もう濡れてるよ・・・?」

いやあ、意地悪っ?!と俺から彼女が逃れようとしても
身体はがっちり縫い止めるようにホールドしている。
首から背中をゆるりと舐めながら、
彼女の溢れ始めた蜜をすくい、
少しずつ濡れて蠢く奥へと忍び込む・・・

ふと、背後に人の気配を感じた。荒っぽい足音がする・・・?
・・・ああ、多分ヤツだ。さっき相当イラついてたみたいだから。

キョーコ・・・、と名前を呼びながら
右耳は手の平で覆い、左耳に舌を滑り込ませる。
こうすると、身体の音が響かない?と含み笑うと、
彼女はますます赤面して身を捩じらせながら更に蜜を溢れさせた。

・・・せっかくだから、彼女の気配くらいは教えてあげるよ。
こんな淫らで可愛い姿を見せるなんてサービスはしてあげないけどね・・・?
捏ねるように指を突き入れるとくぐもった甘いうめき声が漏れはじめて、
下からの微かな水音と併せ彼女は一層隠微な雰囲気を醸しはじめる―――…
3498/:2005/12/12(月) 00:13:25 ID:lHQCTMQk

・・・ショータローは、自分の目が・・・というか見てしまった雰囲気が信じられなかった。

壁際に肘を付く敦賀蓮と、その陰に隠れた誰か・・・女。
押し殺した細く高い喘ぎ声と漂う雰囲気は・・・
そして、ここは・・・キョーコの控え室で・・・

処理能力を超えた事態に、ショータローは思わずそのままドアを閉めた。

閉める直前に敦賀蓮が艶やかな声で女に「キョーコ」と囁く。
その瞬間ショータローの方に視線を走らせ・・・口元が少し吊り上がった。

キョーコ!お前仕事中にナニやってやがるーーー!?
っていうか、俺に気が付いてやがったな?!敦賀蓮ーーー!!??

・・・でも、もう一度ドアを開けてあの場に乱入する気には・・・なれねぇって・・・

ショータローが半分意識が飛んだ状態で来た道をふらふらと戻ると、
さっきの眼鏡の男が立ちながらコーヒーを飲んでいた。
そして思い出す。・・・この男は、いつも敦賀蓮と一緒にいる・・・

「・・・マネージャーがアレ放っといていいのかよ・・・」

通りすがりに横目で睨むと、男はのほほんと笑った。

「俺もどうかとは思うんだけどね・・・社長からも放っとけ、って言われてるし。
 なにより蓮が本当に幸せそうだから・・・だから不破君には感謝してるよ。
 君がキョーコちゃんを捨てなければ、蓮と彼女が出会うこともなかったんだから」
3509/:2005/12/12(月) 00:14:16 ID:lHQCTMQk

社にプライベートな過去話をさらりとされてショータローは顔色を変えた。

「・・・俺は捨てたつもりはねえよ」

「それは彼女に言うんだね?・・・ああ、でも、乱暴は駄目だよ?
 そんなことをしたら・・・昔のことは知らないが、
 今キョーコちゃんを大事に思っている人は蓮に限らず大勢いるよ。
 君にとっても、今後の芸能活動に障りが出るのは困るだろう・・・?」

のほほんとした笑いを一瞬で吹雪と見紛う睨みに変えられて
ショータローは即座に凍りついた。
今日は厄日なんだろうか・・・?と考えながら―――…

一方キョーコは不破が色々と凍りついてるなんて全く知らずに
蓮の指に融かされていた。

指を3本に増やされ、柔らかい襞をリズミカルに抉られて・・・
身体を貫く甘い痺れにすっかり身を委ね切って。

「あっ・・・つるが、さん・・・いやぁ、もう・・・こんな・・・」

すっかり息の上がったキョーコの喘ぎにくすぐられ、蓮はひどく満足げに微笑った。

「大丈夫・・・俺に任せて?ほら・・・いって・・・」

壁に縋りつきながらキョーコは下からの刺激に翻弄されていた。
甘い刺激で痺れきった身体はちっともいう事を聞かずに腰をくねらせる。
背後から蓮に押さえ込まれ・・・逃げようもなく突き入れられて・・・
親指でクリトリスを転がされてキョーコは素直に頂点に昇った。
35110/:2005/12/12(月) 00:15:03 ID:lHQCTMQk

「ん・・・いやぁ・・・んっ・・・あーーーっ!!」

膣がきゅうっと締まり、ひくひくと震えている。
甘い余韻の雰囲気を充分に楽しむと、蓮はキョーコの身体を自分に向けた。
軽く足を開かせその間に跪き、覗き込むように濡れた後始末をする。
そしてついでに・・・去年と同じ様に内ももに紅い痕を残した。

「あっ・・・つるがさん、またそんなとこ・・・まだ収録残ってるのに・・・」

「分ってるよ?だから最後まではしなかったろ。
 ・・・そろそろ時間だね。後半も司会頑張って・・・
 俺以外の男に隙を見せたら駄目だよ?」

蓮が微笑みながら軽くキスを落とすと、
息の整ってきたキョーコはまた頬を赤らめて苦笑いした。

「あなた以上にキケンなヒトなんていませんよー・・・
 社さんが待ってると思うし、とりあえず先に行っててください!
 私ももう少し落ち着いたら行きますから・・・」

わかったよ、と軽く手を振って蓮は控え室を出て行った。
蓮はたまにこういういたずらをする。
休憩中にキョーコだけを乱れさせて、自分はその時には涼しい顔をして。
・・・でもそんな日の夜は・・・いつもより激しくて・・・
大体そういう時はショータローが近くにいるとき。

キョーコは冷たいお茶を一口飲んだ。
35211/:2005/12/12(月) 00:15:42 ID:lHQCTMQk

敦賀さんは確かに焼きもち焼きだけど、
大体は冗談交じりで私をからかうだけなのに…
お互いそういう事も避けて通れないってよく分ってるし…
でも、ショータローのときだけ。
あのひとは黒い感情をどうしても隠せず、私に剥き出しにする。

…こんな気持いけないコトだって分ってる…けど…私、嬉しいの。
あなたがもっともっと身近にいるみたいで…嬉しいの…

…我に返ると恥ずかしいんだけどね?!

お茶の冷たい感触で体中のほてりをゆるゆると冷ました。
時計を見るとあと5分。軽くメイクも直して、さぁ、頑張っていこう!

今出来る目一杯の幸せな笑顔で、プレゼントを届けるサンタガール。
幸せな気持も一緒に届けられるように、うんと楽しげに演じるの。
気心の知れたブリッジロックのメンバーやスタッフの人たち、
人気できらきらと輝いている各ゲスト、そして…大好きな敦賀さん。
収録中はうんと楽しんでもらえますように、そして楽しい番組に出来ますように!

…でも、敦賀さんにひとつだけ内緒にしてることがあるんだけど…
やるかどうかは五分五分だし、大丈夫、だよね??(汗

微妙な先行きの不安を覚えつつ、キョーコは足早にステージに向かった。
35312/:2005/12/12(月) 00:16:25 ID:lHQCTMQk

後半の収録も半ばを過ぎると、あらかた商品は配り終わった。
小物はゲストの手元に届けて、大物は当選者の名札を貼って、
そして…正面に置いてあって札が付いてない商品は今2つ。

「さーて、いよいよゲームもラストスパートです♪
 まだ何も景品が当たってないゲストの方、手を上げてください!」

リーダーがにこやかに周りを見回すと…
手を上げていたのは蓮とショータローだった。

(う、う、う…嘘でしょ〜〜〜(大汗)
キョーコは内心真っ青になっていた。
でも今は顔に出しちゃ駄目!収録中なんだから…
必死で自分に言い聞かせ、
笑顔を無理矢理顔に貼り付けているキョーコを横目に
二人の視線が一瞬交差した。
どちらも…内心穏やかではなく…

微妙に飛び散ってる火花に全く気付かず
リーダーはのほほ〜んと司会を続ける。

「おおっ?!2大スターの夢の競演ですね!?
 さて、残ってるのは…パジェ○と、かめの子たわしですねー♪
 ベタで申し訳ないんですが、これもバラエティーのお約束ということで(苦笑
 そういえば去年もお二人は熱い戦いを繰り広げて頂きまして・・・
 今年は、そうですね…エアホッケーどうですか?7ポイント先取で」

二人に否やがあるはずもなかった―――…
35413/:2005/12/12(月) 00:17:21 ID:lHQCTMQk

しぱーん。かこーん。

かなり白熱したラリーが続く中、少しずつポイントが動いていく。
ほぼ同時にマッチポイントになり、本人同士も見ている周囲も手に汗を握っていた。

「…不破君もけっこうやるね?運動なんて全然してないって外見なのにね」
「敦賀サンこそ…のっぽなひとはとろいって言うけど嘘ですよネ〜」
「そんなコト言ってたらNBAはどうなるんだい。全員2m超えてるよ?俺なんてまだまだ」
「いや敦賀サン今でも充分でかいですから」

かこんっ、かこんっとパックを激しくやり取りさせながら、
なぜか二人は微笑みながら軽口を叩いていた。
なんだかわざとらしすぎてキョーコは白〜っとしてしまったが、
回りは皆スター二人の煌めくオーラにやられてしまっているようだ。
(なんでみんな気が付かないのかなぁ…あのやり取りの裏にある真っ黒な毒に・・・(汗)
キョーコが内心おろおろしながら見守っていると、長いラリーの末に…
鋭い角度でパックがしぱーんと蓮のゴールに飲み込まれていった―――…

「勝者、不破尚さんでしたーーー!!
 白熱した試合でしたね…ひとことどうぞ♪」

「去年は敦賀サンに負けてますから、今年は勝てて嬉しいですね(ニッコリ」

さっきまでの白熱はどこへやら…ショータローはすっかり上機嫌になった。
な、キョーコ、見たろ?最後には俺が勝つんだぜ・・・お前も良く考えろよ…
サンタキョーコから商品のパジェ○のキーを受け取り意味深に微笑みかける。
でもキョーコの顔は心なしかほっとしているようで…?
35514/:2005/12/12(月) 00:18:13 ID:lHQCTMQk

トナカイ慎一がリーダーの肩をとんとんと叩いた。

「ねぇねぇリーダー、本当に敦賀さんにはたわしだけ?
 あんなにすごい試合見せてくれたのに…」

「何を言う慎一。勝負の世界は非情なんだよ!
 …なーんて、この俺が言うわけないでしょ?
 芸能界一親切でココロ優しいと名高いこの俺よ?」

言われてねぇよ!とソリの雄生にハリセンで突っ込まれながらも光は続けた。

「でももう商品はありませんからね〜その代わりにマ心込めてみました。
 たわしのおまけでですね…はい、京子ちゃんおいで〜♪」

京子さんをくれるんですか?とにこやかに笑う蓮に光は苦笑した。

「いやさすがに丸ごとあげたら京子ちゃんのファンの方が暴れちゃいますよ(汗
 でも気持おすそ分け、ってことで…キョーコちゃんよりほっぺにチューをどうぞ♪」

トナカイが心配そうに突っ込んだ。

「リーダー、それ…女性のゲストにたわしが当たったらどうするつもりだったの?」

「ん?そのときは俺からほっぺにチューだよ?ほら、俺も一応サンタだしw」

「それ…リーダーのは相手じゃなくて自分の役得じゃんよ?!」

ソリがハリセン振り回す横で…キョーコは恐る恐る蓮を見上げていた。
35615/:2005/12/12(月) 00:19:17 ID:lHQCTMQk

「…ひょっとして気が付いてました…?」

キョーコはしどろもどろで蓮に囁いた。

「いや、キス付きとかは分らなかったけど…キョーコがなんだか動揺してたから、
 なにかサプライズはあるんだろうな〜って思ってたよ?」

「それで・・・ひょっとして、わざと負けたんですか?」

「だってこういう場なら、勝つより負けた方にサプライズってありそうじゃない?」

悪びれない蓮の返事にキョーコはふぅっと小さくため息をついた。
そうよね・・・このひとはこういう事は全部計算づくのひとなのよね…

ちょっとかがんでくださいね…?と蓮の肩に手を掛け、
顎の先に軽く手をそえて、ちゅっ、とキョーコは蓮の頬にキスをした。

あとは番組終了の収録を見ながら上機嫌な蓮と、
真っ赤になりながらもちょっと嬉しそうなキョーコと。

せっかくゲームに勝ったのに最後には放置されてしまったショータローの事は
この際語らないでおきましょう、ね―――…
357名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 00:21:42 ID:lHQCTMQk
エロぬるいのに長くてスマソ・・・
文中の写真集はこんなん見てぇ!って自分の妄想です。
権利関係ややこしいだろうからこういうのはまず無理だろうけど・・・(汗
232サンの続きもお待ちしてますね〜(・∀・)ノシ
358名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 01:02:23 ID:qbLFClHt
GJ!!!
自分も写真集みたいなキョコたん見たい!
359名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 01:36:05 ID:lYdSIXQ5
GJ!可愛いねー。
でも一番萌えたのは社さんだったわ(*´Д`) ステキ
360名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 09:03:39 ID:Rks2EQjG
GJ!GJ!
朝からいいもの拝ませてもらいました
ショータロー絡みでどす黒く嫉妬してる蓮ってツボだわ〜
361名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 14:45:36 ID:/egg1l4J
GJ!!!!! フリーザー社さんに激萌エであります(*´Д`*)
362名無しさん@ピンキー:2005/12/15(木) 18:40:41 ID:NURasq2y
発売直前ほしゅ
363名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 17:31:04 ID:IZAMs1/L
神降臨待ちホシュ
364名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 01:39:13 ID:YCG5r1lH
前作ではご感想を頂きましてありがとうございますm(_ _)m


またまたゆーっくり投下します!
365名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 01:40:33 ID:YCG5r1lH
今号の花ゆめ読後の妄想ネタでございます。
366名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 01:56:19 ID:YCG5r1lH
初めに口を開いたのはショータローだった。
「で、祥子さん追っ払ってまで俺と何か用ある訳?…」
いつになく真剣なまなざしで、キョーコをからかうような言葉もない。
ただ、淡々と話す。
そこにいつものショータローらしさは無かった。

「さっき廊下で、…ビーグル……じゃなくて…ビーグール?とか何とかいうバンドの方々に馬鹿にされたのよね」

すれ違いざまに皮肉を浴びせたあの男は、まるで『不破尚』そのものだった。
パクリにしては、少々やりすぎだとも思われるほどだったのに、ショータローは何も言わない。
「…悔しくない訳?」

いつものショータローならきっと『本家』の実力を見せつけようとするはず。
不本意だが、キョーコは努力して実力を磨いていた姿を間近で見続けてきた。
くたくたになるまで働いて帰って来た時はショータローの弾くギターの音が疲れを癒してくれる。

そんな日々を過ごして、キョーコを裏切ってでもショータローが自らの手で勝ち得たモノを、見ず知らずのパクリバンドになんかに奪われるなんて許せない。

「あんな奴に取られちゃっていいの?…あんたには私なんて何の価値もない人間だっただろうけど……私より価値のある『不破尚』の歌は…」

367名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 02:11:07 ID:YCG5r1lH



ショータローなんて嫌い。

不破尚なんて嫌い。

でも、あのパクリバンドはそれを凌ぐほど大嫌い。

努力もしないでショータローの誇れるモノを奪う。
それはすなわちキョーコが捧げて来た時間や愛の価値を全否定することにもなる。
だから、ショータローには負けないで欲しい。
「私、あんたの事は許せそうにないけど……あんたの歌は……好きよ」
ショータローは面食らったようにキョーコの顔を見つめる。
戸惑いや動揺が、言いたい言葉を、言葉にさせない。
「…キョーコ…」

「だから……あんたの歌は私があんたに尽くした時間そのものなのよ!それをあんなに簡単にパクられて、私は無意味な中傷を受けて……今すごく嫌な思いをしてるの!」

溢れ出した感情が涙となってキョーコの頬を伝う。

「…悪かったよ」

泣き顔を見た瞬間、ショータローの中で初めて罪悪感が芽生えた。
それまでキョーコにならば何をしても許されると思っていたのに。
家政婦扱いして冷たく突き放した時もあったのに。
何故か、今さらになってキョーコにしたことの重大さを思い知った。
「…だから…嫌なの…」
次第にキョーコの声はすすり泣きへと変わる。
「…ごめん…悪かったって……頼むから泣くなよ…」
368名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 02:34:13 ID:YCG5r1lH



キョーコの手首掴む。
しばらく振りに触れたキョーコの手首は、か細くて力を入れれば折れてしまいそうな手首だった。
ショータローの背筋に冷や汗が落ちる。
「…あんな奴らに黙って負けるつもりはねぇよ…」

一体キョーコが何を言われたのか、容易に想像できた。
大方、プロモの天使役からのギャップや地味な容姿を馬鹿にされたのだろう。

「当たり前でしょ!私はあんなならまだしも初対面の奴にいきなり罵られたのよっ!」

「…やっぱりな」

キョーコの声を聞いていると自然と肩の力が抜けてくるのが分かった。
ゆっくりといつもの調子を取り戻していく。

これなら、やれる。

落ち込んだ時や自信を失いかけた時、昔はキョーコのベタ褒めな励ましが効いた。
今は、もう昔のように褒めてはくれないが、キョーコと話せるだけでそれは励ましの代わりになる。
「実力の差ってヤツを見せつけてやるさ」

「良かったわ。さっさとそうしてちょうだい」
さっきまで泣いていたのが嘘のように、キョーコがパッと顔を上げる。
よほど安心したのか、懐かしい無邪気な笑顔を、ショータローに見せてくれた。
だからなのかも知れない。
こんな事を言ってしまったのは。

「…なぁ…景気づけに一発やっとくか?」
369名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 03:02:53 ID:YCG5r1lH



「何を?万歳三唱とか?」

「んな訳あるか!……ふたりきりの楽屋でやる事ってひとつしかねぇだろ?」

じりじりと距離を詰める。
獲物を追い込むように壁際まで迫り、肩を押さえた。

「ちょっ…まって…」
拒絶の言葉を封じるように唇が塞がれる。
「ンッ…う…」
鼻から抜ける甘い声に、理性の鍵が外れてしまった。
ここは楽屋で、廊下は絶えず誰かが通っているというのに。
欲望が止まらない。

「あッ、やっ…だめ!」
スカートを捲り上げ、下着に手をかける。
動揺するキョーコを無視してほぼ力づくで脱がせにかかった。
膝を持ち上げ、片足だけ下着を引き脱がせ、露になった場所へ手を伸ばす。
「へぇ、ちょっとはやる気あるんだな」
「ひッん…あ…ァ…」
くの字に曲げた指がぴったりと恥部に張り付く。
適度な滑りがあるため、少し力を入れるだけでズルッと奥まで押し入ってしまう。
「ひやぁ…んぐッ!」
「声がデケェっての!静かにしねぇと祥子さんが戻って来ても気付かねぇだろが」

この後に及んで何を言い出すんだとでも言いたげな表情でキョーコが睨む。

「…いや、他意はねぇぞ。誰か入って来たら困るだろって意味だからな?」
変に誤解されたら大変なので取りあえず弁解しておく。
祥子との関係は、今のショータローには後ろめたいもののようだ。
370名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 07:11:27 ID:QX1M0iJ2
 
371名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 10:18:54 ID:eUOME9Lt
 
372名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 11:49:46 ID:YCG5r1lH
しばらくしたら投下開始しますm(_ _)m
373名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 12:23:26 ID:o9JusK+A
できれば完成してから投下していただきたいです…
続きが気になって夜更かししてしまうから。
ぜいたく言ってますけど。
374名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 15:12:42 ID:YCG5r1lH
点検に出していたので一気に書けませんでした。

すみません。
375名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 15:35:17 ID:YCG5r1lH



「…怒んなよ」
口論になることを避けたいが為に必死で誤魔化す。
キョーコは、何もかも分かっているのかも知れないけど、どうしても話したくなかった。
このまま勢いに任せて抑え切れない感情を吐き出してしまいたい。
「すぐ終わらせてやっから…ちょっとは協力しろよ」
愛液が滴る恥部に、堅い楔の先端が埋まった。
その瞬間、キョーコが激しく抵抗する。
「ん?…ぅッ…ちょっ…まって…や…だめっ…」

避妊しないままの行為に、怯えているようだった。

「…何だよ…コレ…」
絡み付く生暖かい感触が、ショータローを切ない気分にさせる。
幼馴染みが『女』だということに今さらながら気付いた。
「ん…ショー…ッ…っ、も、ふ…あぁ…」
376名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 15:52:35 ID:YCG5r1lH



「お前…励ましに来てくれたんだろっ…」
腹の底から、熱が湧く。
それは生まれて初めて味わう不思議な感覚だった。
「…んうッ…んー…」

いつドアが開かれるか分からないスリルが、より濃密な行為を盛り上げる。

恋人との情事のように時間をかけて楽しんでいる自分に、不謹慎にも笑みが零れる。
キョーコが相手になるとはショータロー自身、全く思っていなかった。
ただ、キョーコを手離したくない。
それ以外には何も思い浮かばなくなる。

「俺さ…地味なお前に……ハマッてるかもな…」
「…ん…地味は余計ッ…」
ショータローは茶髪から染め直したキョーコの黒髪に頬を寄せ、名残惜しそうに唇を当てた。
「あ、ふッ…ん…」
一気に高みを駆け上がるまで無言で腰を進めた。
キョーコは合わせることに必死で、余裕はないらしい。
時折、無意識にショータローの名前を繰り返す。

何も言わなくても、今はちゃんと通じてる確信があった。
「きっ…つー…」
時間も忘れて熱中していると、いきなりキョーコの身体が震え出した。
「うッ…く、あァ…ん」
限界が近付いたのか、より強い力でショータローにしがみついた。
377名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 16:09:23 ID:YCG5r1lH




キョーコの切羽詰まったイキ声に釣られてしまう。
まさに不覚だった。
「…う…くっ…」

排泄にも似た感覚が、下半身を襲う。
じわっと滲み出した愛液がキョーコの真っ白な足を伝い落ちていく。
「ん…う、そぉ……」
ショータローが中で達したことに気付いていたキョーコはすっかり脱力して壁にもたれかかる。
激しく体力を奪われたせいで身体が思い通りに動かない。
「悪い…ナマだったの忘れてた…」
呆然としているキョーコをとりあえず床に座らせて、ショータローは手早く後始末を始めた。
ティッシュで汚れを拭き取って、着衣の乱れを整える。
「だから…何度もやめてって言ったのに…」
仕事の事が頭の中に少しも過ぎらなかった。
あんなに落ち込んでいた自分が嘘のように、ショータローはすっきりしていた。
「おい、んな顔すんな。一回くらい大丈夫だって」
換気したいがドアを開ける勇気はさすがにない。
「…あんたって……昔から切り替えだけは早かったわよね…。心配して損しちゃった」
「そーゆーお前こそ!切り替えが早いの知ってても必ず慰めに来てたじゃねぇか」
378名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 16:20:12 ID:YCG5r1lH



キョーコにとって、ショータローは憎いと同時に放っておけない相手だ。
落ち込んでいるのを見るとつい手を差し延べたくなってしまう。
「そろそろ…本番か」

決意したようにショータローが呟く。
その顔には、先ほどとは違って笑みさえ浮かんでいる。
努力して勝ち得た人間の自信が、漲っているようだ。
「あんたが負けると私まで道連れなのよ!」

最後の喝を入れる。
絶対に負けるなと、あのバンドを必ず打ち負かせと。

「分かってる。ま、言われなくてもそのつもりだったんだけどなぁー」

皮肉たっぷりな表情で、キョーコに食い下がる元気が出たなら、それでいい。
ゆっくりと立上がり、スカートの乱れを直した。
「じゃ、行くわ」

ショータローに背を向けて、軽く手を振る。

もう振り返らない。

「おう」

その一言を聞いて、キョーコは楽屋を後にした。




―終―――
379名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 16:21:42 ID:YCG5r1lH
投下完了です。
途切れ途切れの投下ですみませんでしたm(_ _)m
380名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 16:36:39 ID:eUOME9Lt
ヨカタヨー!
テラモエス(*´Д`)
381名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 17:05:44 ID:2zbvaLEJ
うひゃーーーーーーGJ!!!!
蓮キョ派なんだが激萌えてしまった…オイラ松キョに転ぶかも…(*´Д`)ハァハァ
382名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 07:01:28 ID:hSTPEQKg
松ぶっきらぼうだけど思いやりあると思いたかったorn
遊び人なら尚更、
ゴム付けて欲しかった
1回くらい大丈夫ってヒドス


できたら責任とるし!にして、楽しみました。
勝手に脳内変換してゴメンヨ
383名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 21:02:28 ID:AnkXQyIw
エロ小説にそんな事突っ込むなよw
384名無しさん@ピンキー:2005/12/27(火) 16:10:09 ID:k/wGOBIe
>>382
その微妙に鬼畜なところがまたエロス(*´Д`)だったり
生中はオトコのロマン…らしいぞw
385名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 06:11:56 ID:+zUYJG7u
でもつけない男なんて、自分は嫌だな・・。
386名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 18:36:24 ID:Wqub6Hfj
個人的には付けてる時の方が固めで好(ry

しかしオトコのロマンな…実際どんなもんなのかな
野郎側の意見も伺ってみたいトコロではあるw
ってこのスレ、男性陣て居るんかね?
387名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 19:59:37 ID:dcr4CcR6
まあエロはある意味ファンタジーみたいなもんだし、
作者さんの書き方次第ではゴム付け描写は萌えるかもしれないけど
漫画キャラがゴムつけてるとこ想像すると、結構間抜けだよな。

あまり、リアルに考えるとエロそのものが嫌になるよ
人に好き好きだろうけどね
388 【大吉】 【965円】 :2006/01/01(日) 01:14:23 ID:5rQ1Qnu8
あけおめー。今年も良いエロを!
職人降臨キボン。
389 【269円】   【末吉】 :2006/01/01(日) 01:16:16 ID:ccGvRRZ9
pinkっておみくじどないだろー?

ゴムはなぁ…確かにつけないのがデフォの男はやだけど
自分的にはつけてない感じの方が好きだし…
その辺の描写の受け止め方って人それぞれでムズいかもw;
390 【ぴょん吉】 【82円】 :2006/01/01(日) 03:25:58 ID:ns4mq5h2
あけましておめでたいですよ、おまいら。

ゴムのありなしに関わらず日照り中のオイラには裏山な話題だorz
確かに装着の描写って上手く書けてるのなかなか見ないな。プレイに含まれれば別だけど
391名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 03:30:35 ID:ns4mq5h2
ぴょん吉て…orz
392 【だん吉】 【1442円】 :2006/01/01(日) 09:25:45 ID:K7YXPqNq
あけました。おめでとう。
今年もマターリすごせるといいね。

>>379
かなり遅くなったがGJ!!
普段は蓮キョだが、萌えたよ!

漏れとしては、生中は萎える事が多いんだよな。今回は平気だったけど。
しかし装着の描写が書かれてるのも…萎えはしないが時々もにょる事があるorz
やっぱり自然な流れで装着ってのを書くのは難しいんだろうなと思う。

新年早々、ワガママ主張でスマソ。
こんな漏れだが、ここの職人達の作品を読むのは好きなんだ。
393 【末吉】 【1814円】 :2006/01/01(日) 13:12:32 ID:+tcNASDX
あけましておめでとう
今年も変わらずマターリでいきましょう

ゴム話にちょと
自分が書くときは、脳内でつけてることにはしておいて
描写しないことが多いですな
書くこともあるけど、なかなか難しいにイピョーウ
あー、でも>390の言う「プレイに含まれれば」で、やってみたら楽しいかも
394名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 14:41:39 ID:kuzv2X5V
少女漫画スレにも少年漫画スレにも出入りしている身だが、
中田氏でこんなにどうこう言うすれも珍しいなぁ。年齢層が高いのかな?

エロはファンタジーだよ。
萌えないものはスルーしなきゃ。 あけおめ!!
395名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 15:10:08 ID:ccGvRRZ9
おみくじに夢中で挨拶忘れてたorz…あけおめことよろ〜

396 【大吉】 【1342円】 :2006/01/01(日) 17:53:41 ID:1m+2yUoZ
あけましておめでとうございます。
今年も素晴らしきエロに出会えますように。神様宜しく。
397名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 23:00:28 ID:YGGlZMXo
あけ
398名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 21:09:49 ID:vw14Qlsa
おめ
399名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 23:44:03 ID:5hzQy7KE
こと
400名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 23:48:00 ID:CY4gN6PJ
400(σ´D`)σゲッツ!!

よろ
401名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 01:04:24 ID:HS87IbZY
ホッシュホッシュ

殺伐&正月寝豚モードで筆が止まってる今日この頃ですが
皆様いかがお過ごしですか…
書きかけorネタメモで止まってる話が
手持ちに3つほどあるんですが
どれから手をつけようか、な冬休み最後の一日な気持。
長くて暗く始まる話or社キョ夢オチor神話パロ、
「しゃーねーなぁ、マンドクセェけど読んでやるよ」
…と思えるのはどれかありますでしょうか…?

…最初にオーダーしてもらえた話から書き始めようかなー、と
めっさ他力本願なカキコですので(汗
ご興味がなければスルーでよろでございます…λ
402名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 01:15:01 ID:KoWHD9RF
神話パロ!神話パロ!
お願い!
403名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 02:18:38 ID:SU3RldJ1
どれも読みたいでつが
便乗で神話パロきぼんしてみる
404401:2006/01/05(木) 02:39:36 ID:HS87IbZY
>402&403
レスありがdwではまず神話パロから手を付けまし…
書くの遅いんで期待しないでまたーりとお待ちくだせい〜
405名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 16:20:14 ID:/pRpNdpc
401神の光臨を待ちつつ、やほーニウス眺めてたら
とんでもなくオソロシイのが出来てしまった…
いつもだったら梅祭まで取っとくんだけど、背後から大魔王の気配がひしひしとして
恐いので、保守がてら投下させてくださいorz


京子 いや…やめて “濡れ場”熱演

 女優の京子(20)が主演するテレビ旭系「松本性徴 獣道」(12日スタート、木曜・
後9時)の“濡れ場"シーンが4日、公開された。
 京子が演じるのは、人生を切り開くために自分の体を投げ出し、芸能界の大物と
対決していくヒロイン・成沢ダミ子。公開されたのは芸能界の裏を担うフィクサーで、
往年の名優・ローリィ宝田(年齢不詳)演じる鬼六洪太とのベッドシーンだ。
 京子は「恥ずかしくなってしまっては、見てくださる方々に物語に入っていただく
ことができなくなってしまいますので…」と文字通り体当たりで熱演。
「宝田社長の迫力に負けないように、頑張っています」と語っている。

(スポーツ放痴) - 5日8時0分更新


モトネタはこちら↓やほーニウスにつき(ry
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060105-00000008-sph-ent&kz=ent
406名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 00:42:33 ID:/XyTX1o5
おお、ぬうすネタ師さまだw
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051122-00000021-dal-ent
てっきりコレ弄りにクル?とか思ってたら
そらまた濃いわぁ…ろーりぃ…ゴチですたv
407名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 09:07:40 ID:3TX26EXk
保守age
408名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 00:48:59 ID:iplnuftx
干す。
409名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 02:03:34 ID:XRJU1E0N
次号が職人様達のエロ心くすぐる展開でありますように保守
410401:2006/01/16(月) 23:04:06 ID:esu2G1yf
どーもご無沙汰してました…
またしても微妙な仕上がりに…つーか
書かないと自分のリズムって分んなくなるのですねぃ…(大汗
まぁせめて穴埋め&お暇つぶしになりましたら。
蓮キョパラレルで20レスです…
4111/:2006/01/16(月) 23:04:44 ID:esu2G1yf

それはそれはうららかな午前中。
緑の森の中をキョーコはうきうきと歩いていました。
月の神殿で食事係をしている彼女は、
天気のよい日には森にハーブや野草を探しに行きます。
仕えている女神のマリアや親友のカナエに美味しいと言ってもらうのが
今のキョーコの何よりの楽しみでした。

昔は…兄弟のように育った同居人からは、
どんなにがんばって食事を作っても美味しいなんて言われませんでした。
キョーコがバイトしたお金を当たり前のように使い
キョーコが身の回りの世話をするのをごく当たり前のように享受していた男は
「お前みたいな色気のない女に掴まる男なんざいる訳ねーだろ」と暴言を吐き、
激怒したキョーコは「男なんてコリゴリよ!!」と
幼馴染の男を怨キョで半殺しにしてから
処女の女神でもあるマリアの神殿に押しかけたのです。
4122/:2006/01/16(月) 23:05:55 ID:esu2G1yf

(色々と過去の素行に問題はあったものの処女は処女だし)
料理の腕を認められて神殿に仕えることを許された後は。
ほぼ同時期に巫女になったカナエと親友になり、
まだ幼いところもある女神マリアからも慕われ、
キョーコは今までで一番幸せな生活を送っていました。

あれだこれだと命令や文句ばっかり、
そのくせ自分では食器の片付けもしないで転がってばかりの
ダラシナイ男を世話することに比べれば。

今は何かをすればありがとうと声を掛けられ、
食事を出せば美味しいわ、と褒められ、
右を見ても左を見ても清らかな乙女ばかり。
ここで仕事に励んで一生平穏に生きていこう!と
キョーコは硬く硬ーく決意していました。
無意味に男に尽くすのなんてもう二度とごめんよ!…と。

「美味しいって食べてもらえるのって、こんなに幸せで
 作る意欲がわくのね〜。あ、ローレルの木見っけ。
 あとは川に行ってクレソンと三つ葉を採ってー、
 そういえばアカシアの花がそろそろ満開かしら?
 あれ、てんぷらにすると美味しいのよ〜♪」

道端でローレルを一枝折り取り手篭に入れ、
キョーコは小川へ向かいました。

それを遠目で見とめた男が一人…
4133/:2006/01/16(月) 23:07:40 ID:esu2G1yf

男はマリアの兄で太陽神のレンでした。
彼はずば抜けた長身と輝く美貌のため、
神殿でも街でも人のいるところに行くと
いつも騒がれてしまいます。(※大半が女性です)
今日はそんな騒々しさを避けて
ふらふらとマリアの森に逃れてきたのですが…

彼が目にしたキョーコは袖のないすその短い質素な短衣姿でした。
化粧も着飾りもせず、素のままの姿で、でも…

白い肌、紅い唇、柳のような細腰。
今晩の献立に張り切って大きな瞳を輝かせ、
やや早足でうっすらと汗ばみ頬を染めた横顔に
レンはしばし見入ってしまいました。

あの娘にきれいな服を着せ、髪をきちんとゆわせたら、
どんなに美しいだろう…

そう思ったときには、もうレンはキョーコを愛してしまっていました。
彼は見逃すものかと急いでキョーコを追いかけます。
4144/:2006/01/16(月) 23:08:22 ID:esu2G1yf

背後に怪しい気配を感じたキョーコがふと振り向くと、
レンが優雅にキョーコとの距離を縮めているところでした。
慌てて歩調を速めましたが、レンは見る見るキョーコに追いついてきました。

『きゃああああ?!憎っくき<男>がなんでマリア様の神殿の近くに?!
 なんでめちゃくちゃ極上高級紳士スマイルで追っかけてくるの?? 
 しかも…!!私より優雅に歩いてるクセに
 追いついてくるってどういう事!!』←脚の長さの差です

「ねぇ、美しい娘さん、挨拶もしてくれないの?
 俺は太陽神のレンだけど、君と話をしたいだだけなんだよ?」

そんなこと聞いちゃいないキョーコは必死で考えてました。

『なんでこんなに速いのこの男…こ…っ怖ぁあいい!!
 …でももう目の前は川だわ、逃げ場がないわ…
 仕方がない。覚悟を決めて…殺(ヤ)るしか!!』

川に行く手を遮られたキョーコはきっと振り向くと
必死の思いで怨キョを繰り出しました。
憎い<男>はこれでヒネる!!
4155/:2006/01/16(月) 23:09:14 ID:esu2G1yf

大量の黒い怨キョがレンの首を絞めてしまえと押し寄せました。

「許せないの〜」「憎らしいの〜」「怨めしいのおおお〜」

決死の表情で振り返ったキョーコを見て…レンは破顔しました。
いきなり追っかけたのを怒っているんだろうか?
…でもそんなところも可愛いなぁ♪

レンの心からの笑顔から零れる神々光線に…勝てる怨キョがいる訳もなく。
(そりゃ相手は邪な心持でも神様ですから)
眩い光に怨キョは全員じゅうっと焼かれてしまって、
気づけばキョーコはレンの腕の中に捕われてしいました。

「やぁ…何をするんですか!?あなたは誰??
 マリア様の森に<男>が簡単に入れるはずないのに…」

「ああ、君はマリアちゃんの神殿のコなの?
 俺はレン。マリアの兄だよ。君の名は?」

「私はキョーコです…ああ、だからあなたは普通にこの森に入れるんですね…
 じゃなくてっ。この手を離してください!!」

キョーコは初めて間近でみる男の優しい瞳にとぎまぎしています。
こんなきれいな男のヒト初めて見た…穏やかな声…
でも、こんなことで惑わされちゃだめよキョーコ!
相手は憎い<男>なんだから!!!
4166/:2006/01/16(月) 23:10:12 ID:esu2G1yf

「…どうして?」

じたばたと身をよじるキョーコにレンは不思議そうに尋ねました。
今まで、レンに腕を廻された女性は全員
うっとりと力を抜いてしなだれかかってきたものですから…
逃げようとする女の子なんて初めてでした。
面白い子だな〜と、ますますレンの興味を引いてしまっています。

「だって私…マリア様の神殿に仕えているんですよ?」

処女の神様の神殿に仕えてるんですからね、
だから<男>に近寄るなんて以ての外なんですよ?
…と言外に滲ませたのですが。レンはどこ吹く風でした。

「…君、その手篭の中に入ってるのはローレル(月桂樹)?
 ってことは君は料理担当の子なの?」

未だ腰に腕を回されしっかりと拘束されたまま…
顔を真っ赤にしながら上目遣いに頷くキョーコを見て
レンはふと思い出しました。

そういえばマリアちゃんが…
「最近ね、素敵なお姉さまがウチの神殿に来たの!
 お料理もとってもお上手だし、一緒にいるとすごく楽しいのよ〜♪」
って、はしゃいでいたことがあったっけ…
4177/:2006/01/16(月) 23:11:09 ID:esu2G1yf

そうか、この子はマリアちゃんのお気に入りかぁ…

レンの目が妖しく光りました。

「ふーん…美味しそうだね…
 俺にも、食べさせてくれる?」

キョーコはいきなりレンの雰囲気が変わったことに一層慄きながら…
「いいですよ、でも今はローレルとお弁当しか持ってませんし…
 マリア様の神殿で夕食をご一緒なさいませんか?
 今日は確か鶏がある筈ですので、鶏のスープと
 クレソンのサラダに野草の天ぷら、
 後は…何か献立のリクエストはありますか…?」
と、びくびくしながら聞きました。

レンは川べりの平らなところにキョーコを抱いたまま座り、
にーっこりと満面の笑みを浮かべました。

「じゃ、リクエストしていいなら…君をいただこうかな」
4188/:2006/01/16(月) 23:11:53 ID:esu2G1yf

キョーコがレンの言葉の意味を十分理解する前に、
レンはそっとキョーコの唇を塞ぎました。
初めての暖かい感触にキョーコは混乱し、
腕を強張らせてレンの胸を強く押しのけようとしましたが、
分厚い胸もがっしりした腕もびくともしません。

(やぁ…、なに、なんなの、これぇ…)

抱きしめられた暖かさに戸惑っていると
いつのまにか顎を掴まれ唇を開かれ、
口内にぬるりとしたものが入ってきました。
やぁっ…と声をあげると
その声すら呑み込んでキスは深まる一方です。
あふれそうになったどちらのものともつかない唾液を
こくり、とキョーコが飲み下すと、
ようやくレンはキョーコの唇を開放しました。

濡れて赤く染まった唇をレンがかわいいなぁ…と親指で撫でていると、
呆然としていたキョーコがようやく抗議の言葉を口にしました。
4199/:2006/01/16(月) 23:13:00 ID:esu2G1yf

「レン様…一体何なさってるんですか??!」

「何って…食べたいもののリクエストを聞かれたからね。
 一番美味しそうなものをいただいたんだけど?」

平然としたレンの答えにキョーコはますます真っ赤になりました。

「じゃ、じゃあもう食べ終わりましたよね?!
 だったら離してください!!まだ仕事の途中なんですから…」

腕の中でじたばたともがくキョーコにレンはニヤリと微笑いました。

「食べ終わった…?まだオードブルしかいただいてないよ?
 まだまだ、全然食べ足りない…」

レンはキョーコを柔らかい草地に静かに横たえ、また深いキスを重ねました。

キョーコは自分に何が起きているのかまったく分からずに
ぐるぐると目を廻しています。
42010/:2006/01/16(月) 23:14:00 ID:esu2G1yf

レンは再度キョーコの唇を楽しみながら
するすると服を全て脱がせてやわらかいふくらみを撫で始めました。

やぁ…なんなの、どうして…?

キョーコは唇を吸われ、舌を絡めて口内を探られ、
また新しい刺激を受けてどうしていいのかよく分かりません。

こんなの恥ずかしいのに…でもこの大きな手が暖かくて優しくて…
男の人って…こんなこともするの…?
ショータローになんて肩を抱かれたこともないのに…

レンは優しくふくらみを揉みしだき、口付けを解いて
紅潮したキョーコの頬から首筋に唇を這わせ
所々に紅く痕を刻みながら、小さな頂を口に含みました。

「…っ…あっ…ん、もう止めてください…」

「…まだ食べ始めたばかりなんだよ?大丈夫だから…怖がらないで…」

頂をちゅ、と吸われたり舌を這わされたり…
胸の先から痺れる様な刺激を受ける度に小さな身体が軽く跳ねます。
レンがそっと片手を太ももからぴったりと閉じた脚の間に滑り込ませると
キョーコの脚にきゅっと力が入りました。
胸を強く吸い上げ身体が震えた隙に指を奥に忍び込ませると、
そこはうっすらと湿り始めていました。
42111/:2006/01/16(月) 23:15:36 ID:esu2G1yf

「や、そんなとこ…だめ、です…んっ」

キョーコの可愛らしい抵抗も全く意に介さず、
レンはさらに唇を下に進めていきます。
お臍にまだ薄い下生えの生え際、
今度は膝からゆっくりと太ももを唇と舌がなぞっていき…

レンはキョーコの脚の間にゆっくりと大きな身体を割り込ませながら
彼女の足を開いてしまってその付け根に顔を寄せました。
キョーコはぞくぞくするような感覚に全身を襲われて、
もうどうしていいのか分かりません。
隠さず全身を見られてしまっているのが恥ずかしくて、
でも身体は甘い刺激に少しづつ融けてしまうようで…

あそこに舌のぬるりとした感触を感じて、
キョーコはとうとう悲鳴をあげました。

「ああっ…そんな…、そんなところ…いやぁっ…」

レンは奥から少しずつ蜜が滲んでくるのに気をよくして
もっと、と舌を奥に進め、狭いそこを解しています。
羞恥と痺れで甘く身をよじるキョーコに、レンはふと顔をあげました。

「キョーコちゃんのココ、とっても美味しいよ?可愛いね…」

そう言うと、レンは少しほぐれたそこに
指を一本ゆっくりと差し入れました。
無理をさせないように少しずつ根元まで差し入れ、
馴染んだところで軽く抜き差しをすると
キョーコが眉を顰めながら嬌声を上げ始めました。
42212/:2006/01/16(月) 23:16:54 ID:esu2G1yf

痛い…?とレンが聞くと、キョーコは首を横に振りました。
ただもうそこが熱くて…レンの長い指がそこで蠢く度に
今まで知らなかった刺激で身体がオカシクなりそうで…

レンはもう少し準備を進めようと、指をもう一本増やしながら
まだ浅い溝の上にある小さな尖りに舌を伸ばしました。
下から上へ転がすように舌を動かしながら
すっかり潤んだそこをかき混ぜていると、
だいぶ指が自由に動くようになりました。

『そろそろ大丈夫かな…?』

キョーコは目じりに涙を浮かべ両手でぎゅっと口を抑え、
刺激の度に全身をうっすらと赤く染めて小さく震えていました。
レンが身体を起こしてキョーコを抱えなおすと、
キョーコの大きな潤んだ瞳が一瞬レンを見つめ、
またすぐ伏せられてしまいます。

…可愛いなぁ…

キョーコちゃん、と名を呼び頬を撫でると、
もう一度キョーコの目が恐る恐るレンを映しました。
そこでキョーコが見たものは、ひどく優しくて、でも熱い男のまなざし。
そんな目で見られたことのないキョーコはますます真っ赤に染まりました。

「少し痛いかもしれないけど…ちょっとだけ、ごめんね?」
42313/:2006/01/16(月) 23:19:05 ID:esu2G1yf

レンはそう言って、すっかり猛り狂った自身を
キョーコのそこに少しずつ沈めていきました。
身体を裂かれる痛みと指とは比べ物にならない圧迫感に
キョーコから涙声で悲鳴をあがりました。

「い、痛ぃ…レン様、やめっ、ぅ…」

「ん、きつっ…キョーコちゃん、身体の力抜いて…」

気を紛らわすようにキスを降らしながら
レンはキョーコの腕を自分の背中に廻させました。

「っ…全部入ったよ。…分かる?」

硬い楔に身体を串刺しにされて、
キョーコは涙を零しながら頷きます。
そこが、裂ける様に痛くて、でも熱くて…
レンがキスをしながら優しく胸や背中を撫でていると、
キョーコが安心したようにほんの少し身体の力を抜きました。

少し落ち着いたキョーコの様子を見て、
レンはゆるゆると腰を動かし始めました。
最初はなじませるように、奥を捏ねるように
レンが自身の抜き差しを繰り返すと、
キョーコは身体の奥が痛いだけじゃなく、甘く疼き始めてきました。
42414/:2006/01/16(月) 23:21:03 ID:esu2G1yf

「やぁ、ど、して…あ、ぅん…」

キョーコは未知の感覚が恐くてレンにぎゅっとしがみつきました。
レンは優しくなだめるようにキョーコの背中をなでながら、
キョーコを貪るスピードを速めていきます。
締め付けがキツイなー、気持いいなー、と思いながらレンはキョーコに囁きました。

「可愛い、本当に可愛いね…キョーコちゃん、好きだ…」

キョーコは甘い睦言を上の空で聞いています。
それどころじゃないくらい身体が熱くて、
レンに身体の奥を突かれる度にあそこが甘く激しく痺れて、
その甘さが全身に広がって…オカシクなりそうでした。

レンの囁きも、唇や頬に落とされるキスも、
胸の先端を掠める厚い胸板も
キョーコの背中を支える逞しい腕も、
動くたびにあそこから響くぐちぐちとした水音も、
全て…キョーコの感覚を煽って止まりません。

なにかぞくぞくとした感覚が背中を這い登ってきて
キョーコは恐くなりました。私、一体どうなっちゃうの…?
更にしがみつくキョーコを一層強く抱きしめると、
レンはラストスパートに入りました。
42515/:2006/01/16(月) 23:22:51 ID:esu2G1yf

がつがつと激しく腰を打ち付けられ、キョーコは激しく喘ぎました。

「あっ…いやぁぁ、だめ…こんなのぉ…」

「だめ、じゃないよ…ほら、いって…?」

あそこから背筋を甘い痺れが激しく走りぬけ、
それはいつしか大きな波になって…キョーコは何も判らなくなりました。
一際大きな声を上げキョーコがぶるりと身を震わせて硬直すると、
レンも自分をキョーコの中に解き放ちました。

*****

キョーコが目を覚ますと、小川に足を浸したレンに抱えられて
身体をハンカチで拭かれているところでした。

「あ、目が覚めた?キョーコちゃん」

至近距離でレンの神々しい笑顔を目の当たりにして、
キョーコはあ、う、と口をぱくぱくさせました。
思わず目を伏せると、自分がまだ一糸纏わぬ姿なのに気が付いて
真っ赤になり、とにかくレンから離れようと身をよじります。

「こらこら、暴れないの…とりあえず全身拭き終わったから。
 はい、腕をあげて?」

キョーコはレンに子供のように服を着せられ、
でもレンが全くキョーコを離そうとしないのに困惑しました。
42616/:2006/01/16(月) 23:23:49 ID:esu2G1yf

「えっと…レン様?私そろそろ行かないと…」

「行くってどこに?」

「そりゃあ、仕事してから、神殿に戻りますから…」

自分が何をされたのかいまいち分ってない様子で
おずおずとレンを見上げるキョーコに、
レンはにこにこと微笑みかけました。

「…とりあえず俺も一緒に行くよ。マリアちゃんにも説明しないとね。」

…?キョーコはレンの似非紳士風味な笑顔が不思議でしたが、
逆らうとなんだか恐い目に会うような気がしたのでこくこくと頷きました。

どうも歩き方がおぼつかないキョーコをレンが支えながら
野草を摘んだり、ついでに途中でお弁当をわけっこして食べたり…
二人が月の神殿についたのは夕方前でした。

「君はちょっとここで待ってて?」

レンはキョーコを神殿の入り口前で押し留め、マリアを呼びに行ってしまいました。

「…?どうして…?一緒に行けばいいだけなのに…?」
42717/:2006/01/16(月) 23:25:23 ID:esu2G1yf

キョーコが首をかしげていると、
洗濯物を取り込んだばかりのカナエが偶然通りかかりました。

「あーー、モー子さぁん!」

「…アンタ一体何してんの…って、ソレどーしたの??!!」

カナエはキョーコの首筋に付いた紅い跡に仰天しています。
キョーコは先ほどの行為を思い出して真っ赤になりました。

「あの、これ、ね…」

「ああ、それ俺が付けたんだよ。…マリアちゃん、こういう訳なんで、
 キョーコちゃんは俺の神殿に貰っていくね?」

ぎょっとしてキョーコとカナエが振り向くと、
そこにはレンが微笑んで、マリアが…硬直して佇んでいました。

「レンお兄さま…なんでこんな狼藉をなさったの?
 こんなことしたらキョーコお姉様、もうこの神殿には居て貰えないじゃないの?!」

だからだよ、とレンはけろりと答えました。
キョーコちゃんは君のお気に入りって聞いたからね。
何もしないで神殿に帰せば、マリアちゃんのことだから
俺がキョーコちゃんに会うのをきっと邪魔するだろう?

「そんなの当たり前よ!私キョーコお姉様が大好きなのに、
 ここから浚おうとする人になんて会わせるわけないんだから!!」
42818/:2006/01/16(月) 23:27:38 ID:esu2G1yf

「でも、もう彼女は君の神殿に仕える資格はないからね…
 だから…ごめんね?マリアちゃん。」

でも彼女の事はどうしても譲れなかったからね…と
キョーコを抱き寄せるレンを見て、マリアは怒るよりも先に唖然としてました。
あの、来る者拒まず去る者追わずだったお兄様が…?!
こんな風に一人の女性を捕まえて離さないところなんて初めて見たわ…(汗

「え…?さっきのコトって、そういう意味だったんですか??!」

ややピントのずれたところでキョーコが吃驚しています。
せっかく仕事してきたのに…としょんぼりしてるところに
カナエが苦笑しながら声を掛けました。

「…まぁアンタみたいなぽんやりさんは、
 頼もしい男性のそばにいるのが一番かもよ?
 今アンタの私物持ってくるから…大事にしてもらいなさいね」

お姉さまのお食事が食べられなくなるなんて淋しいわ、と
しょんぼりしていたマリアも、レンから
俺の所にいつでも遊びにおいで?と言われ機嫌を直しました。

お姉さまをちゃんと大事にしないと怒るわよ!と
マリアにしぶとく念を押され、肝に銘じるよ、と苦笑して、
レンはキョーコを連れて自分の神殿へ向かいました。
42919/:2006/01/16(月) 23:28:54 ID:esu2G1yf

マリアやカナエと別れ、
ちょっとうなだれているキョーコに
レンは心配そうに声を掛けました。

「ごめんね、確かに強引だったと思ってるけど…やっぱり淋しい?」

こくり、とキョーコは頷き蚊の泣くような声で言葉を続けました。

「はい、淋しいですし…それに、不安です…」

「不安?」

「だって…男の人を信じるのって…恐いです」

「そうか…じゃあ、君に信じてもらえるように、君を大事に大事にするね。
 君が疑う余地もないくらいに、ね。
 時々マリアちゃんやカナエさんにも遊びに来てもらおう?
 俺はもう君しか要らないし、君の料理じゃなきゃ食べないよ。…信じて?」

恐る恐る抱きついてくるキョーコをレンは優しく抱きとめました。
溢れる涙を唇で受け背中をなだめるように撫でていると、
「好きです…」と小さな小さな声が聞こえてきました。

「きっと、俺の方が好きだよ…」
43020/:2006/01/16(月) 23:30:33 ID:esu2G1yf

その後キョーコはレンの神殿に住むことになり、
レンにそれはそれは大事にされました。
キョーコも自分の料理だけは残さず食べるレンに
張り切って腕を振るい、いつまでも仲良く暮らしましたとさ。

ちなみに彼らが出会うきっかけになったローレル(月桂樹)は
「俺がキョーコを得ることが出来た記念の木だね♪」…と
レンの木ということになり、勝利の木として尊ばれたということです…

おまけ

その後、「やっぱ、おさんどんがいねーと色々マンドクセ」…と
例の幼馴染がキョーコを探していたのですが。

マリアの神殿では有無を言わさず叩き出されまして。
うわさをたどってレンの神殿に行ったところ
やたらめったら綺麗なおねーさんがいたのでつい習慣でナンパしたらば、
それはレンの元で大層美しく花開いたキョーコだったりしまして…

幼馴染がその後どんな目にあったのかは…ご想像にお任せします…
431名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 23:35:34 ID:esu2G1yf

元ネタは「ダフネ」です。参考文献は教○文庫。
…ごめんよ、教養○庫(汗
ダフネ→キョーコ、アポロン→蓮、アルテミス→マリア、です。
あとは適当。ゼウスはきっと彼。
ちなみにローレル(月桂樹)はスープに入れる
匂い消し&風味付けの堅い葉っぱです。
オリソピックのシンボルだったりもしますです。

では次号&神様をワクテカしてお待ちしております〜ノシ
432名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 00:35:50 ID:IAGeGkhN
神様GJ

ええもん読ませていただきました。
433名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 02:12:25 ID:UrMRA86Q
GJ!
寝る前にきてよかった・・・
434名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 18:36:22 ID:w/yma6IA
神話パロキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
401GJです!! エロなのにほのぼのなのがイイ

次は社キョ夢オチをきぼんしてみたり
435名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 22:18:46 ID:PIS19GKC
出遅れたけど>>401 GJ!!
蓮がアポロンとはまた素で帝王だなw


次号バレがなかなか萌え展開なんですが…
マジで次号萌えのエロ神様光臨きぼん
436名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 11:05:08 ID:/vdCLM7q
決壊レンキボン!!
437名無しさん@ピンキー:2006/01/20(金) 23:57:45 ID:DlXV1tbr
同じく!
438sage:2006/01/22(日) 03:32:33 ID:y0aCtaCi
以前あまり人がいなかった時に投稿したのですが、
もしかすると今でも通用しそうなので、また投稿させて頂いちゃいます。

蓮がプロモを見たという設定でお願いします。
かなりの初心者なので、エロだけじゃイヤという方はご遠慮下さい。
(あまり物語りという形ではないので・・・。)
また、前見たという方再び載せる事をお許し下さい。

それでは、失礼します。
4391:2006/01/22(日) 03:33:42 ID:y0aCtaCi
オレは真っ黒い悪魔の姿。
キミは真っ白い天使の姿・・・。
彼女のこの姿を見た瞬間、オレの心の中の悪魔が動き出す。
このままキミをどうにかしてしまいたい・・・。
そんな気持ちで心がいっぱいになる。
この気持ちを止めることはもう出来ない。
4401:2006/01/22(日) 03:34:45 ID:y0aCtaCi

彼女を思いっきり抱きしめると、強引にキスをした。
「・・・んっっ・・・!!」

突然の出来事に彼女は驚いてることだろう。
でも、もう止められない。
このままキミを自分のものにしてしまいたい。

そっと唇を離すと彼女が困った顔でオレを見る。
「つ・・・敦賀さん・・・。」
そんな顔をしたってもう無駄だよ。
高まっていくこの気持ちは、もう誰にも止められないんだ・・・。

きつく抱きしめながら、もう一度彼女の唇を奪う。
今度は熱く深いキス。
彼女の唇を開くと自分の舌を入れる。
抵抗する彼女・・・。
それを押し切って、オレは強引に彼女の舌を絡めとる。
「・・いっ・・や・・・んっ・・んんっっ・・・。」
飲み込めない唾液が彼女の首筋をつたっていった。
4411:2006/01/22(日) 03:35:29 ID:y0aCtaCi

そのまま、そばにあるソファーに倒れこんでいく。
少し腕を緩め、キスをしながら彼女の胸を揉みしだく。
始めは抵抗していた彼女だが、だんだんと抵抗が緩くなってくる。
感じてくれているのだろうか・・・?

さらに唇を下へ下へと進めていく。
彼女の綺麗なこの衣装。
どうやって脱がしていくのだろう・・・。
このまま脱がす事なく、天使姿のキミを見ていたい。
天使のキミが感じている姿を見てみたい・・・。
4424:2006/01/22(日) 03:36:24 ID:y0aCtaCi
そっと胸元だけをずらし、先端をついばむ。
「あっ・・・。」
彼女が声を漏らす。
だんだんと硬く尖ってくる先端を、舌でコロコロと転がしながらもてあそぶ。
「っああっ・・ふっっ・・・。」
軽く吸い上げると彼女が反り返って反応する。
この反応が心地よい。
もっといじめたくなってくる。
左胸の先端を指で摘み転がしながら、右胸を思いっきり吸い上げる。
「・・・・・んあっ・・あっ・・・はぁっ・・・・ああぁっっ・・・」
だんだんと大きくなってくる彼女の声。
もっとその声を聞きたい・・・。

あまった手でスカートをめくり上げる。
そっとショーツの上から触れると、しっとりと濡れているのが良く分かった。
感じてくれている・・・。
4435:2006/01/22(日) 03:39:44 ID:y0aCtaCi

指で軽くさすってみる。
「ああっ・・・あっ・・そこ・・は・・んっ・・・」
閉じようとする彼女の足を押し開き、今度は顔をうずめる。
「・・んんっ・・・!!いっやぁぁ・・きたな・・っ・・。」
さっきよりも強く閉じようとする足を押し切る。
「きたなくなんかないよ・・・。良い子だから足を開いて・・・。」
足の力が弱まる。
今度は、ショーツの上から軽く舐めあげた。
「ぁああっ・・・気持・・ち・・い・ぃ・・・」
感じているキミはなんて綺麗なんだろう。

ショーツを脱がし、直接舌をあてる。
「・・ふっ・・・はぁ・・・・」
強く舐めあげると、彼女の腰が動き出す。
「ああっ・・・い・いっっ・・・・もっ・・と・・ぉ・・・」
大胆な彼女の言葉。
いつもとは違う彼女に、余計興奮する。

「っはぁ・・っ・・っ・・・あんっ・・・」
指をあてがい、だんだんと中へと進めていく。
軽く動かすだけで、彼女のそこはヒクヒクし出した。
1本から2本へ指を増やしながら、彼女の様子を確かめる。
「ぁああん・・・おっ・・・お願・・い・・っ・・・」
4446:2006/01/22(日) 03:40:36 ID:y0aCtaCi

・・・オレも、もう限界に近づいている。
素早くゴムを付けると、自分のソレで彼女をさする。
「・・・あっ・・・ああんっ・・・」
まだ入れてはあげないよ・・・。
衣装が悪魔のせいだろうか?
身も心も、悪魔に染まっている様だ・・・・。

さすっていると、待ちきれない様に彼女の腰が動き出す。
「もうっ・・・お・・・願いっ・・・ああっ・・・」

悪魔の自分の心を、もう完全に抑えられなくなっている。
「蓮って呼んでくれたら、入れてあげるよ・・・。」
今まで言いたくても言えなかった言葉。
この格好でなら、何でも言えるような気になる。

「・・・れっ・れ・・・・蓮・っ・・・お願・・いっ・・・・!!」
彼女は少し戸惑いを感じながらも、我を忘れた様に叫ぶ。

初めて名前を呼ばれたことの嬉しさで胸がいっぱいになる。
そして思いっきり彼女を貫いた。
彼女がオレに、しっかりとしがみつく。
4457:2006/01/22(日) 03:41:39 ID:y0aCtaCi

「あああっ・・・あんっっ・・ふぅんっっ・・んっ・」
腰を勢いよく打ち付ける。
「はっ・・あっっ・・・んあっ・・・ああんッ・・」
それに答える様に、彼女がきつく締め付けてくる。
「・・・ひぃぃぃッ・・イッ・・イクゥゥウッ・・・!!」
そろそろ限界かな・・・。
奥までおもいっきり貫き、突き上げるスピードを上げる。
「も・・う・・・ダメッッ・・だめえぇええ・・・」

オレも、もう限界だ・・・。
「くっ・・・・キョーコ・・ッ・・・・!!」
「・・・れっんッッ・・・ぁあああああっ・・・はああああんっっっ・・・・!!」

彼女の中にすべてを出し切る。
そして二人、同時に昇りつめた・・・・。
446名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 03:44:59 ID:y0aCtaCi
以上です。
題名が変な事になってしまってごめんなさい。
1〜7にするつもりだったのですが、途中まで忘れてまして・・・。

本当に物語りになってなくてお恥ずかしい限りなのですが。
最近神サマいなくて寂しいですので、少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです。

また書くことが出来ましたら、載せさせて頂きます。
447名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 13:36:31 ID:gfK0USFh
GJですよ〜!!!
是非また書いてくださいネ申!!
448名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 16:24:23 ID:Noo7OoOG
>>438
前に載せた物の再掲?
大幅に書き直したのなら分かるけど、そうでもないみたいだし、
前の作品は>>1の保管庫に納められてて今でも読めるのに、
何レスも使ってわざわざ再掲する意味が分からない。


・・もしかして感想クレクレ厨?
SS書きは新作で勝負してナンボだろうに。
449名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 16:44:19 ID:zd+DIFtO
自分、昨日保管庫の全作品読み返したばっかりだったので
レス伸びてて驚喜した気分がふっとんだ…orz


でも最近過疎だから、気持ちはわかる。
>>438、新作期待してますよ〜
450名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 20:29:56 ID:G+iIAZxf
決壊蓮のリクに使えそうだったからではないのかなぁ?>438タン
自分は決壊蓮は>178で
ちょっと書いてしまったような気がしたんで
なんか他にネタがないか考え中…w;
…職人様カモーン(AA略
451名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 22:58:53 ID:Tn38d6yj
今月号を読んだら妄想が止まらなくなって書き上げてしまった…
駄文ですが神降臨待ちのお暇つぶしにでもなればと思います
今月号の後で松プロモを見たという設定です
452名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 23:00:38 ID:Tn38d6yj
決壊がキレた…―――。

自分で歯止めをかけたはずだったのに…今、画面の中の天使と悪魔から目を反らせない。
自ら『禁忌』とした大切な子を傷つけた悪魔。
大切なあの子の泣き顔…。
演技のはずなのに、俺には不破に裏切られた彼女の泣く様はその過去に涙しているようで。
思考が落ちる…理性が消えていく―――



プルルル、プルルル…
「はい、もしもし」
「最上さん?あのさ、ちょっとお願いがあるんだけど…」
「はぁ、なんでしょうか?」
「なんだか喉痛くて…この前作ってくれた、喉が辛いときにいいアレってどう作るんだっけ?」
「かっ風邪ですか!?敦賀さんは寝てて下さいっ!大人しくしてて下さい!!」
プッ、ツーツーツー…。


クスリ―――
期待通りの反応に思わず笑みがこぼれてしまう。

嘘ついてごめんね、キョーコちゃん。でもね、壊れちゃったんだ。
さて、病人の演技をしますか…。
453名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 23:01:52 ID:Tn38d6yj
ピンポーン

ドアを開けると買物袋を両手に下げ、息を切らした彼女がいた。
「もぅ、お仕事大変なのにしっかりご飯食べないからですよ!」
ぷりぷりとしながら部屋に上がり込んで来る。

罠にかかっちゃったね…もう逃げられないよ。

「ごめんね、まさか来てくれるなんて。」
気だるそうに服を着崩して、軽く咳込む様子はどうみても病人だ。
「ああ!敦賀さんは寝てて下さい!すぐに体にいいもの作りますから。」そう言った彼女はこっちに背中を向けて台所で作業を始めてる。
「じゃあお言葉に甘えて」
寝室へ行きますか―――。



しばらくすると冷えピタやら氷枕を持って彼女が入って来た。
「熱があるといけないので…」

嘘も限界かな…。

額に伸ばされた彼女の手を掴み、そのままベッドへ引きずり込む。
「えっえっ!?」
驚くよね…でも構ってなんかいられないんだ。
自分の体の下に組敷き、そっと唇を重ねる。
少し震えている、柔らかい唇。
454名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 23:03:17 ID:Tn38d6yj
これから全部手に入れさせてもらうね、キョーコちゃん…。

「なっなんですかぁ!?」
「んー俺の決壊が切れちゃったんだ。だから君を捕まえることにしたんだよ。」
そう囁いてみたけど、やっぱり意味はわかんないんだね。

手足をばたつかせて抵抗してくる。
ふと蓮の目にキョーコが氷枕を包むために持って来たタオルが止まった。
「そんなに暴れちゃだめだよ。」
そう言うと今度は唇をこじ開けて深く、深くキョーコの口を責めながら華奢な手首をまとめてタオルで縛ってしまう。
「んぅぅっ…」
やっと唇を離すと飲み込めなかったどちらのものか解らない唾液が口から伝う。
力の抜けた肢体、潤んだ瞳と合わさってその様はひどく扇情的で…。
「敦賀さん…ほんとどうしたんですか…?」
不安そうだね、ひょっとしたら少しの恐怖も混ざっているのかな…?
「キョーコちゃんを俺のものにしたいんだ……君のことが愛しいから」
キョーコが言葉を紡ぐ前に蓮はまた深く口付ける。

君の答がなんであっても逃がさないからね。
455名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 23:04:37 ID:Tn38d6yj
呼吸で上下する彼女の胸を優しく揉みしだくと驚きの中に艶の混ざった可愛い声が聞こえてくる。
その声は俺の脳髄をゆっくり溶かしていくようで…ぞくぞくする。
服を捲くり上げて舌先で頂点を転がす。
だんだんと彼女の肌が桜色に色づいてきた。
「あっ、ぅんん…っ」
もっとその声を聞かせて欲しい…。
手をスカートの中に潜り込ませるとそこは湿り気を帯びていて、彼女が俺に感じてくれていることを物語っていた。

まだだよ。もっと感じさせてあげる、俺だけを感じさせてあげる。

「やっあ、そんなとこ見ないで下さいぃ…」
下半身を纏っていたものを全て脱がせると羞恥でかぁっと顔が、躯が紅に染まる。

ほんと、可愛い…。

足を閉じようと力がこもり、縛られた手で抵抗を見せる。
が、蓮の愛撫で体に上手く力が入らないのか、抵抗の意味を成さない。

「大丈夫だよ、キョーコちゃん」
ぐいっと腕を彼女の上に上げて見つめる。
「ほら、君はこんなに綺麗なんだから…」
指を1本そこに埋めていく。
「ひっあぁ、やぁぁ…っ」
きっと初めての、下半身に感じる異物感に眉をひそめる表情すら愛しい。
456名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 23:06:28 ID:Tn38d6yj
ゆっくり内壁を擦りながら慣らしていく。
「あっあっ、…っはぁ…」
慣れてきたみたいだね。
艶が含まれた声とくちゅくちゅという水音に急かされてるみたいだ。
もう1本増やすとそこがほんとに狭いことが分かる。

もう大丈夫かな…。

「入れるよ…」
そう言って口付け、自身にゴムをつける。
押し当てると慣らしたとはいえ、抵抗感が否めない。
「いっ…つぅ……っ」
涙を浮かべて痛みを堪えている。
「キョーコちゃん、力抜いてゆっくり呼吸してごらん…」
素直にその言葉に従ってゆっくり息をする。
ぐっと力を込めて押し進めるとやっと全てが入った。
痛みに耐えて、呼吸を荒くしている彼女…。
「ありがとう…ね」
彼女を見つめて髪を抄く。
閉じていた瞳を開け、不意に彼女は微笑んだ。
「敦賀さんが好きだから…敦賀さんの全てを受け入れたかったんです」
どくん…。
いきなりの告白に心臓が跳ねる。
「え……」
今の言葉は…反則だよ、キョーコちゃん。

かぁっと自分の顔が紅くなるのが分かる。
「敦賀さん、顔真っ赤ですよ…?」
つられたのか彼女まで頬を染めてくすくす笑っている。
457名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 23:11:27 ID:Tn38d6yj
「まったく、君って子は…」
なんでそんなに俺の感情を揺さ振ってくれるんだ。

たくさんのキスを彼女に降らせて動き始める。
「あっあん、んぅ…」
だんだんと嬌声が高くなって、きゅうきゅうと締め付けてくる。

温かい彼女の中に包まれて、締め付けられて、いきなり告白されて……限界がくる…。

一際深く、彼女を貫く。
「つっ…ぅ、キョーコちゃん…!」
「あ、ぅ…っ、やぁぁぁぁ!」
彼女の中に全てを放った。



荒い息遣いをしながらも眠りに落ちた彼女抱き寄せる。
「逃がしてなんかあげないから…逃げても、捕まえるから」
縛ってしまっていた彼女の腕を解放する。
赤い痕…。
逃がしたくない一心でつけてしまった痕に我ながら苦笑せざるをえない。
でもこれは君が俺のものになった印。…もう手に入れた。
痕に口付け、今まで感じたことのない満ち足りた気持ちで蓮は眠りに落ちた…。



END
458名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 23:12:33 ID:Tn38d6yj
以上です。お目汚し失礼しましたm(__)m
459名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 00:40:17 ID:vUcaM7Ox
あ〜、いかにも蓮のキョコ釣りって感じw
GJ〜♪
460名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 01:59:03 ID:WHlQdT2X
決壊蓮キテタ――(゚∀゚)――!!
神キタ――(゚∀゚)――!!
GJGJGJ!!
無理矢理で嫌われても仕方がない状況下なのに
こんな風にキョーコちゃんに好きですと微笑まれたらたまらんとです(´Д`*)ハァハァ
461名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 10:08:38 ID:qtysw7CZ
初SSを投下させていただきます。
決壊蓮です。よかったら呼んでください。長いので途中で制限かかるかも


決壊・・・


 「カットッ!」
監督の声が緊迫した撮影現場にこだまする。
ほっとしたような顔の共演者達と彼女・・・。

 今日の撮影はこれで撤収、手元の時計を見るとすでに
深夜2時を回っていた。
スタッフ達が機材の片付けで走り回る中、役者達は己に与
えられた控え室へと帰り支度をするために引き上げていった。


 もう癖になっている・・・。自分の視線が彼女にむいてし
まうのは。
どんなに片隅に彼女がいても、視線が彼女を捕らえてしまう
のが憎い。
深入りしてはいけない、自分は今ここで大切な存在は作って
はいけないのに・・・、彼女へあふれ出る思いをぶつけては
いけないのに・・・ただでさえ今日の不破の急襲に決壊しそ
うなのに。
「もが・・・っ」
思わず通り過ぎることができずに声をかけようとして固まる。


 食堂の片隅でため息をつきながら不破から貰ったらしき、
薬の箱を手の中で転がしている。
「・・・ショータロー」
彼女のぽそりとつぶやく声が耳に届いた。
(・・・っ君は、もう奴を許したのか・・・)
爪が手のひらに食い込んで痛いくらいに拳を握り締めていた。
彼女の口から漏れた俺の禁句・・・誰の口からでもない彼女
の声でその禁句。
(・・・もう決壊してしまったよ)
自嘲気味につぶやいた自分の目に冷たい何かが宿ったような
気がした。
462名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 10:09:22 ID:qtysw7CZ
最上さん」
いつものように自分を・・・彼女が安心する敦賀 蓮を演じ
た。
ハッとしたように彼女が思いつめた瞳のまま自分を見上げて
きた。
「あっ、つ・・・敦賀さん、お疲れ様でした」
礼儀正しい彼女があわてて立ち上がり自分にペコリと頭を下
げた。
「遅いから、早く帰らないと駄目だよ、もう電車もないから
今日は送っていくよ」
「いっ・・・いえ、大丈夫です、お疲れの敦賀さんにそんな
こと・・・」
「そんなの君が気にしなくてもいいんだよ、それよりもこん
な遅くに一人で帰して何かあったら大変だからね」
彼女が嫌がるキュララな笑顔で迫る。
そうすれば彼女が断れないことを知っているから・・・。
「ハワワ・・・・でっではお言葉に甘えさせていただきます」
予想通りの展開に心の中でほくそ笑む。
今日は社とも行動が別なので変に勘ぐられる事はない。
決壊した熱い自分の中のマグマが理性を焼き尽くす。


463名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 10:10:17 ID:qtysw7CZ
「・・・すみません、なんかご迷惑かけてしまって」
車の助手席で彼女が遠慮がちに自分の顔をうかがう。
そして何度目かのため息をもらす。
そのため息に彼女の不破への捨てきれない思いを感じ
る・・・それが許せない!
キキーッという悲鳴のような音を立てて、自分のマンションの
暗い地下駐車場に車を急停止させる。
「つ・・・敦賀さん、どうかされたんですか?」
あせったように自分に問いかけてくる彼女の顎を片手でがっ
ちりと捕らえた。
「ん・・・っつる・・・が・・・さ・・・」
「この傷にもう薬は塗ったのかな?」
再び自分の瞳につめたい何かが宿る。
その自分の変化に彼女はおびえたように身を固まらせている。

顎を捉えたままもう一方の手で彼女の頬に貼られた絆創膏を
はがしていく。
「いっ・・・」
かすかな痛みに彼女の顔が歪むが瞳は自分を移したまま動けず
にいる彼女にぞくりとした感覚が背筋を伝う。
あらわになった彼女の頬に残る奴の爪あとにゆっくりと舌をは
わした。
「なっ・・・いやっ・・・」
あまりのことに驚いたのか彼女の固まっていた腕が自分の胸を
つっぱねた。
「逃がさないよ・・・」
そう彼女の耳元にささやく。
(そう・・・君が悪いんだよ、未だに不破なんかに心をとらわ
れている君が・・・)
そしてそのまま欲してやまなかった彼女の唇に噛み付くように
口付けをする。
食いしばる歯列を顎に当てた手に力を入れ無理やり開かせ舌を
差し入れ硬く奥に引っ込んだ彼女の舌と絡ませる。
「ん・・・・くぅっ」
彼女のくぐもった声と初めて触れることができた唇をもっと欲
しいと自分を突き上げた。

 長いくちづけ、このまま時が止まればいいのに。


 欲望はもう・・・止まれない、止まりたくない。


 離れた唇を銀色の糸がつなぎ、束の間の幸福の時間の終わり
を告げるように切れた。
464名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 10:10:49 ID:qtysw7CZ
つ・・・敦賀さん」
荒い息を継ぎながら彼女の大きい瞳から涙が溢れ出すのを舌を
甘露な雫を舐めとるようにはわす。
「や・・・めてください・・・」
「やめないよ」
ミニスカートから伸びる白い足をなで上げると震える体がピク
ンと跳ね上がる。

左手で服越しに乳房を包んだ。
やさしく・・・そしてきつく緩急をつけながら乳房を揉み、主
張を始めた頂を指で刺激した。
「んぅ・・・あぁっ」
彼女の口から色づいた声が聞こえてきたのを合図に、一気に服
を脱がせその服で両の手首を戒める。

「な・・になさるんですかっ!」
手の自由を奪われ、晒された白い素肌と彼女らしい淡いピンク
の下着。
そんな肢体を隠そうと恥ずかしげに身をよじる彼女が愛しい。

「わからないの?」
酷く淫猥な笑みを彼女にむける。
これから起こることが何かを思い知らせるように・・・。
「・・・あぁっ、不破とはまだこういうことしたことないんだね」
「なっ・・・ 当たり前ですっ、こんな事!」
絶句したように自分を睨み付ける。
「うれしいよ最上さん、俺が初めてで」
そして彼女の胸元に唇をよせきつく吸い上げる。
「あっ・・・」
むずがゆいような感覚に彼女が思わず声をもらした。


一度味わった肌は麻薬のようで何度も味あわずにはいられない。
角度を変え、何度も柔らかな肌に唇を寄せる。徐々に彼女の抵抗
する声に熱が帯びる。
彼女の肌に赤い花びらが散って・・・
「きれいだよ」
465名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 10:12:50 ID:qtysw7CZ
つ・・・敦賀さん」
荒い息を継ぎながら彼女の大きい瞳から涙が溢れ出すのを舌を
甘露な雫を舐めとるようにはわす。
「や・・・めてください・・・」
「やめないよ」
ミニスカートから伸びる白い足をなで上げると震える体がピク
ンと跳ね上がる。

左手で服越しに乳房を包んだ。
やさしく・・・そしてきつく緩急をつけながら乳房を揉み、主
張を始めた頂を指で刺激した。
「んぅ・・・あぁっ」
彼女の口から色づいた声が聞こえてきたのを合図に、一気に服
を脱がせその服で両の手首を戒める。

「な・・になさるんですかっ!」
手の自由を奪われ、晒された白い素肌と彼女らしい淡いピンク
の下着。
そんな肢体を隠そうと恥ずかしげに身をよじる彼女が愛しい。

「わからないの?」
酷く淫猥な笑みを彼女にむける。
これから起こることが何かを思い知らせるように・・・。
「・・・あぁっ、不破とはまだこういうことしたことないんだね」
「なっ・・・ 当たり前ですっ、こんな事!」
絶句したように自分を睨み付ける。
「うれしいよ最上さん、俺が初めてで」
そして彼女の胸元に唇をよせきつく吸い上げる。
「あっ・・・」
むずがゆいような感覚に彼女が思わず声をもらした。


一度味わった肌は麻薬のようで何度も味あわずにはいられない。
角度を変え、何度も柔らかな肌に唇を寄せる。徐々に彼女の抵抗
する声に熱が帯びる。
彼女の肌に赤い花びらが散って・・・
「きれいだよ」

「いゃぁぁぁ・・・」
彼女は聞きたくないというように顔を左右に振る。
そして彼女のクリトリスをつまみ指で転がすように刺激する。   

「あはぁ…っんっ」
その刺激が堪らないのか、甘い喘ぎがもれた。

そして彼女は恐怖と・・・それに勝った快感で意識を手放した。
466名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 10:13:24 ID:qtysw7CZ
「キョーコちゃん・・・」
昔呼んでいた彼女の名前を涙に濡れた彼女の頬を撫でながら呟く。
愛しさが溢れる様に込み上げてくるのに苦笑した。

このまま逃がしてあげようか・・・。

でも、自分の心の中に点いた暗い炎がその考えを打ち消す。

自分のものにしてしまえ・・・、悪魔が囁いた。

意識のない彼女の体を抱き上げ車を後にする。

ガチャリとドアを開けた・・・広い自宅を進みベットルー
ムへと足を踏み入れる・・・。


ベットにそっと彼女の体を横たえる。
彼女の自由を奪っていた戒めを解き中途半端に着ていた服を
全て取り去り生まれたままの姿にした。

そして自分の服も投げ捨てた。

「・・・んっ・・」
帰宅したばかりの空調の効いていない部屋・・・。全裸の彼女は
寒いのか身震いするような動きをして彼女が覚醒を始める。
「ぁっ・・・」

恐怖とそして甘い・・・甘いなにの再開・・・

彼女の顔が悲しそうに歪む。

467名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 10:14:20 ID:qtysw7CZ
「さっきの続きをしよう」
そう囁き彼女の体にのしかかり先ほど散らした花びらのような鬱
血のあとを舌でなぞり、今度は乱暴に乳首をなぶる。
「あっ・・・ぃぁ・・・」
かすかに物欲しげに彼女が腰を揺らめかせたのを見逃さなかった
・・・。
そして彼女の足を開かせ、そして濡れた秘所へと再び手を伸ばす。
彼女は腰を引いて自分の指から逃れようとしたが抗おうとすれば
するほど ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立て指は彼女の内壁を刺激し、
さらに愛液を 溢れさせ、腰が引けば引くほど自分の体躯に阻まれ
る。
「や・・だっ・・・だめ指・・・抜いてぇっ」
「駄目だよ…もう逃がさない」
抵抗とされればされるほど暗い情欲という名の炎が燃え上がる。

指を抜き愛撫をやめ、硬く立ち上がったソレを彼女に向けると膣
口にあてがう。
今すぐ突き立ててしまいたい衝動を抑えてゆっくりと慣らすよう
に進めていく。
「いっ・・・痛っ・・・」

初めての行為に彼女から苦痛の悲鳴が上がる。
苦悶に歪む彼女に深く口付ける・・・舌を絡ませ口腔をむさぼり、
少しでも苦痛を紛らわせる。

先端が入りそして慎重に腰を進め最奥へとたどり着く。
「くっ・・・」
暖かい彼女の内壁が自身に絡みついてあまりの刺激に声を漏らす。
そして衝動のまま 華奢な彼女の腰をつかみ、激しく・・・やさし
く・・・何度も何度も楔を打ち込んだ。

卑猥な水音がベットルームに響く。何度も突き上げられ白い 彼女
の首筋がうっすらと紅くなっていた。
「あん・・・ぁっ・・・」
拒絶をつむぐ唇から甘い喘ぎを漏らす唇に口付けをする。
468名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 10:15:00 ID:qtysw7CZ
「あ・・・はっ・・・あんっん」
腰の動きは早さを増し、互いの肌はしっとりと汗で濡れていた。
突き入れるたびエンジュの体はしなり、今にも崩れ落ちそうだった。
「もう・・・ゆるし・・・てぇ・・・」
「違うよ・・・言うことが・・・」
自身をグイグイと 奥に押し付け動きを止めた。
「あ・・・っ・・・な・・んで?」
「許して欲しいんでしょ」
彼女に笑いかける。
「・・・ちがっ・・・」
彼女は奥で止まってしまったモノにじれるように、自分を縋る様見つ
める。
刺激にもう限界なのだろう。
「言ってみて・・・どうして欲しいの?」
「・・・・・・」
彼女が唇をかみ締める。悔しいのか・・・無理やりに体を開かされて
そして自分から懇願するのは・・・。
「・・・」
束の間の沈黙。

「・・・い・・かせて・・・」

沈黙を破ったのは彼女。
その言葉で自分のモノが更にドクリと脈打つ。そして最後とばかりに
早く激しく打ち込んだ。
「も・・・っうだめぇ・・・ひぃゃぁぁぁ・・・」
高い声が上がり急激に彼女の力が抜け失神した。
「くぅっ・・・」
同時に自分も彼女の中で激しく脈打つモノを限界で引き抜き彼女の肢
体に白濁した欲望を吐き出した。


「・・・ごめん、キョーコちゃん」
彼女の黒く艶やかな黒髪をなでる。

昨日見た彼女の不破のプロモを思い出す・・・。

知ってしまった感情・・・、欲望・・・自分勝手に遂げてしまった思
い・・・そして彼女を汚した。



彼女にも罪悪感を植え付けるために無理やり要求の言葉を言わせた。


・・・悪魔は俺だ・・・。


自分の精で穢れた彼女を清め、やさしく抱きしめる。

「逃がさないよ・・・もう・・・」

そして空が白み始めた。


                          続く
469名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 10:18:08 ID:qtysw7CZ
以上でした・・・。
つたない文章ですみません。全て蓮視点で書いてみました。
誤字があったらすみません。
続くとなっていますが・・・どうなることやら
続きはブリッジリーダーが犬リーダーのどちらかが当て馬予定です。
470名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 11:32:33 ID:2Q5e0DZR
>>461
昼間っからええもん読ませていただきました(*´Д`)
途中かぶってるトコあったのが惜しかったけどGJ!!!!!!!!
続き禿しく期待してますヨー。個人的には犬リーダー当て馬きぼん
471名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 21:39:38 ID:i9hhoLRN
GJ〜♪
松の影でさっくり決壊、
その後第三者でも決壊予定…なんてゴージャスw
ワクテカしてお待ちしております〜♪
472名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 22:58:52 ID:uFoIAj9k
>468
エンジュって誰さと笑ってしまったw
けど、GJ!
473名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 00:00:10 ID:Xga1ibzK
エンジュって、某ネオロマンスゲームの主人公だよね。
名前差し替えの盗作?
474名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 01:47:40 ID:/cR+thGr
それはアンジェでは。
いや、やったことがないんで分らんが

エンジュといえば僕地球とか銀朱とかを思い出すw
475名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 08:48:01 ID:y3UNOmXn
いや、去年だか一昨年だかに出たゲームの主人公がエンジュ。
盗作っぼいよね。サイテー。
476名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 10:25:23 ID:JJhjO3iW
自作の改変なんじゃない?


と、好意的な意見も吐いてみるテスツ
477名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 11:29:48 ID:/zFTGVqh
一応楽しませてもらいましたけど、そこですごく萎えました。
自作の改編だとしても、ただの名前の差し替えにしか見えない部分があるのって…
作品を仕上げる姿勢も、原作に対する思い入れも疑わずにはいられなかったです。
478名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 11:58:29 ID:UzgXTgRu
最近ネ申が少なかったからね。。

本誌の方は盛り上がってきたのに、ここもマロンも寂しい状況だし
自家発電したいところだけどSS書いたことないし、エロは無理wと弱音スマソ
479名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 13:03:49 ID:yGttqJ0C
モイラ続きが読みたいな〜とか思ってるYO

ちなみにこの板内の過疎は限りがないらしい…
ココ位だと過疎の内には入らんらしい…w;
最近大規模な圧縮があって結構スレ落ちてたみたいだし
ぼちぼちホッシュしながらマターリしませんかぇ…
480名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 14:13:34 ID:T1HngCFQ
マタ〜リいきましょ
自家発電できない自分としては何でもいいから読みたいわぁ〜
続編きぼんぬ☆
481名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 15:21:18 ID:Eu1aIQgl
何でもいいって…
盗作は読みたくない。
482名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 17:35:00 ID:wJAy8OS5
続き読みたいとかあきれ果てるよね。
このスレのモラルの低さにビックリだよ。
他のスレじゃ、盗作野郎なんて即出禁だよ。
盗作した人が自作自演で
書き込んでるんじゃないかと疑っちゃう。
483名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 17:55:30 ID:de9da3sy
つ「悪魔の証明」&「推定無罪」

盗作って叩くなら、モラルうんぬんよりも
まずは盗作の証明をしなくちゃ。
とりあえず保管庫に行って「エンジュ」が出てくる作品みたけど
特に何も…思ったような、思わなかったような。
自分は自作の書き換えかなのか
いんすぱいあ〜なのかよく分んなかったから、
その判断も兼ねて次作が読みたいと思ったなぁ。

いや、もちろん「この作品の盗作だよ!」って
URL教えてくれれば、盗作ってはっきりしたものを
わざわざ読みたいとは思わないよ〜ソンダケノコトヨン
484名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 22:44:21 ID:N8IMKD9D
まぁ、さら〜っといこうではないか
485名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 23:48:04 ID:x3rwEKlC
文章中に、スキビに登場したこともないキャラクターの名前が
出てくるのは、あからさまに変だろ。
何でそんなに必死に擁護するのか、そっちの方が理解できないよ。
486名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 00:26:10 ID:c0pVDtvf
>>484 うん、神待ちにまたりと雑談でもしながらね。
487名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 01:20:01 ID:p3230TNN
蓮は 社さん って呼ぶよね
そこからおかしいなって思ってた

まぁ、また〜〜りと
時間があれば自分も作りたいんだが・・・
488名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 21:07:35 ID:CVgSEkLL
空気を読まずに投下しちゃってもエエですか。
決壊エロ蓮書いてみました。

どうってことないエロですが。 
489名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 21:12:14 ID:CVgSEkLL
ウギャ〜(´д`)
いきなり家人が、緊急でパソコン使うとのことで退去命令が出ました。
なんてこったい。

月に籠って出直してくる…
|  λ.........
490488:2006/01/29(日) 21:13:30 ID:CVgSEkLL
忘れてた。 
お気になさらず神様ドゾー 
491名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 22:11:31 ID:oa8df66R
また暇なとき投下してください。
wktkしながらまってますノシ
492名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 01:25:36 ID:rH970HrD
クレパラ物が読みたいざんす。
竜司のラブラブなの書いてくれる神様お待ちしてます。
493名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 12:01:49 ID:mbwxDyPf
>>488
今夜現れるだろうか?
wktk
494名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 22:54:07 ID:itSZdnCx
週末のひとなのかもよ
気長にwktkほしゅ
495名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 01:34:44 ID:2lopurjr
hosyu
496名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 11:15:27 ID:yZYUOVYC
もし私が書くとしたら
@鬼畜レン〜嫉妬に濡れて・・・〜
Aへたれレン〜慰めてくれる??〜
B意地悪レン〜金縛り。。。その指でその舌でその言葉で〜
の中のどれかだ。
ウヒャ、ハズカシス。AVのタイトルみたい(゚∀゚)
どれがそそる??
497名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 11:56:36 ID:mSUuc9bw
@がいいかな、決壊蓮ぽくて。
金縛りも興味あるけど(笑)。蓮とキョコどっちが金縛りに合うんだろう。
498名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 16:48:54 ID:STTaPRiq
副題が気になるのでBで。でも他のも面白そう
499名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 18:50:08 ID:yZYUOVYC
オケ。
じゃぁ@とBを融合してがんばって書いてみる。
初めてで、時間かかるカモだから
期待しないで、待たないでいてね。
500名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 02:36:03 ID:ANVjLfn8
こんな真夜中に投下していきます。
つまらないものですが
5号休載の御慰みになれば幸いです

( ゚д゚)つエ□
501スキビ4号捏造1:2006/02/05(日) 02:38:21 ID:ANVjLfn8
「じゃあ敦賀君、今日の進行は以上の通りで行きますから」
緒方監督から撮影スケジュールの変更を申し渡されて、蓮は穏やかに頷いた。
「解りました」
変更と言ってもそれは、本日予定分の撮影順序を入れ替えるというだけで、特に
後のスケジュールに影響を及ぼす内容ではない。
だが、緒方監督がその変更を言い出した経緯を察すると、胸の中に奇妙な波紋が
広がっていくのを蓮は止めることはできなかった。
理由は解っている。けれどその理由には無理に目を瞑って、蓮は傍らに立つ社へ
と声をかけた。
「監督に今日の進行聞きましたんで、楽屋へ着替えに行ってきます。若干撮影順序を
変えるとのことでしたので、少し空き時間ができるんですけど…。社さんはこのままここで
進行のチェックしていて貰えますか?着替え終わったらすぐに戻りますから」
「え…?あ…そ、そう?い…行ってらっしゃい…」
常にない社の動揺ぶりには気づかないふりで、蓮はひとり、楽屋方向へと足を踏み出した。
擦れ違うスタッフひとりひとりと挨拶を交わしながら。

───自分は今、普段通りに笑えているだろうか?いつもの「敦賀蓮」の顔をしているだろうか?

そんなことも判断できないほどに、蓮の心は揺れている。
多分目に見えてそれと解る社以上に、自分は動揺しているだろう。先ほどまでの胸の波紋は
細波へと変わり、ゆらゆらと波打ち始めている。───いつ激流に変わるとも知れないほどに。
502スキビ4号捏造2:2006/02/05(日) 02:40:45 ID:ANVjLfn8
つい先刻、蓮がキョーコを伴ってスタジオに赴くと、そこにはいるべきはずのない人間がいた。
それはその存在どころか、ただの名前ひとつで蓮の心の均衡を危うくさせる人物だ。

不破尚。

何故今更、不破がわざわざキョーコを仕事先まで訪ねてくるのか、見当もつかない。
我関せずの顔をしてみても気にならないわけはなかった。
だが、蓮は素知らぬふりを決め込んだ。でなければ自分が足許から崩れていきそうな
気がしたからだ。
けれど楽屋への移動の途中、ふたりが揃って出て行った裏口の前を通りかかると、蓮は
ふと足取りを止めた。
ゆっくりと見返るように、視線をドアの向こうへと向ける。
そこでふたりはいったい何を話すというのだろうか。

どうして不破はキョーコに会いに来たのだろう。そしてどうしてキョーコは、もう顔も見たくないと
思っているはずの、憎んでいるはずの男の言葉のままに、素直に連れ立って行ったのか。
何も知らない緒方監督ですら、あのふたりの間の微妙な空気を感じ取って、撮影スケジュールを
変えるとまで言い出した。
それほどまでに彼らの間に流れる空気は独特で、そして他の誰も立ち入ってはいけないような、
そんな気分にさせた。
あのふたりの関係を、多分誰より正しく理解している蓮でさえも一瞬目を疑ったのだ。
そこに見えない絆が見えたような気がして。
503スキビ4号捏造3:2006/02/05(日) 02:45:14 ID:ANVjLfn8
その場所に、近づかない方がいいとは思っていた。それは確かだ。自分の中の堰が、切れ
かけているのを蓮はちゃんと知っていたから。
だが、揺れ惑う心はそのまま真っ直ぐに伸びる廊下を進むことを拒み、蓮の進行方向を
変えさせた。ふたりがいるはずの場所へと。
一歩一歩、小さな靴音を立てて歩を進める。本当はすぐにでも駆け出してふたりの間に
割り込みたいような、このまま振り向いて何も目にせず立ち去ってしまいたいような、
そんな葛藤を抱えたままの蓮の耳にやがて聞こえてきたのは。
───どこか苦しいような、痛みを抑えたような、後悔と思いやりを混ぜ合わせて全く異なる感情に
育て上げたような、押し殺した低い声だった。

「お前にケガさせるつもりなんかなかったんだ… たとえ、わざとじゃなかったとしても…」

それはまだ遠く、彼らからは絶対に見えない位置に立つ蓮に、だが明確に聞こえてきた言葉だった。
アイツがつけた傷だったのか…
キョーコの頬に貼られた絆創膏をまざまざと思い出す。
嘘をついてまでその原因を隠そうとしたキョーコの表情を、瞳を、そして少しだけ困ったように
選んだ言葉の端々を。

ふたりの間に何があったのか。
傷をつけられるくらいにその傍に立つ理由なんて、いったい何があるというのか。
油を注いだ炎のように、蓮の心の裡で疑問と嫉妬が見る間に膨れ上がった。

どうして触れさせたんだ。
俺でさえ触れたことのないその頬を、アイツが触れて、そして傷つけたのか。
いったい何があったんだ。どうして。
「…ショータロー…」
どうして───憎いと、復讐してやるんだとあれだけ強い口調で言い放ったくせに、その同じ唇で奴を呼ぶんだ。
そんなに甘さを孕んだ声で。
504スキビ4号捏造4:2006/02/05(日) 02:47:43 ID:ANVjLfn8
去って行くショータローの背中を見送って、キョーコは右手に視線を落とした。
ショータローが強引に押し付けていった薬がそこにある。
本音を洩らすショータローは別に珍しくもないけれど、だがあんな風に「弱音」を
晒すショータローは、キョーコでさえも今までに見たことはなかった。
どこか痛々しささえ感じるショータローに、ただその名前を呼ぶ以外、キョーコに
何ができただろうか。
決して憎しみを、恨みを忘れたわけではない。けれどキョーコは、こんな時はっきりと
思い知らされる。
やはり自分たちの間には、そんな負の感情を凌駕してしまうような歴史があるということを。
あんな表情をするショータローを、思わず慰めてやりたいと、たった一瞬でもキョーコが
思ってしまう程度には。

右手をきゅっと握り締めて、キョーコは踵を返した。
いつまでもこんなところで時間を潰しているわけにはいかない。スタジオに戻って、まずは監督に、
現場を騒がせたことを謝らなければならない。
スタッフにも、共演者の皆にも。そして───

脳裏を過ぎった、整いすぎたその美貌に、キョーコが思わず溜息をつきそうになったその時。
「最上さん」
不意打ちで、聞き覚えのありすぎる声に呼ばれて、思わずキョーコの動きが固まった。
視線を廻らすと、長身の影がドアの脇の壁に凭れるようにして、そこに立っている。
「…敦賀さん」
声が僅かに震えるのを、キョーコはどうしても止められなかった。
505スキビ4号捏造5:2006/02/05(日) 02:50:28 ID:ANVjLfn8
「どうしてこんなところにいらっしゃるんですか?」
蓮はいつからここにいたのだろう。
どこからどこまで聞かれていたのだろうか。よりにもよってキョーコが、
一番聞かれたくない相手に。
「あ、もしかして呼びに来て下さったんですね。申し訳ありません。もう
撮影始まってしまいますね。すぐに戻りましょう」
早口でそう告げると、どうしても視線は合わせられないまま、キョーコは
先に立ってスタジオへと歩き出した。
だが左腕を背後から掴み取られて、半ば強引に引き戻される。
思わず振り仰いだ蓮の表情がどこか暗い翳りを帯びていて、キョーコは
ひゅっと息を飲んだ。

「撮影は変更になったよ。最初の撮りの予定だった俺と君のシーンは、
後半に回された。…だから、そんなに急がなくてもいい」
「…そ、そうですか。本当に申し訳ありません。監督にも謝らなくちゃ」
そう言いながら、さりげなく蓮の手を解こうとした腕の動きを更に強い力で
押し留められて、キョーコは痛みに顔を顰めた。
見えない何かに気圧されるように右足を一歩引くと、いきなり蓮がキョーコの
腕を掴んだまま歩き出す。
「えっ… ちょ、ちょっと待って下さい。敦賀さんっ?」
キョーコの呼び止めに何も応えないまま、蓮は手近な部屋のドアノブを掴んだ。
どこでも良かった。誰の目にも触れず、ふたりきりになれる場所ならば。
506スキビ4号捏造6:2006/02/05(日) 02:52:48 ID:ANVjLfn8
ギィィ、と重苦しい音を立ててドアが開く。
そこはセットを組み立てるための資材置き場で、かなりの広さの空間に、大量の
角材や足場を組むための鉄筋などが乱雑に置かれていた。
室内へと強引にキョーコを引き込んで、ドアを閉める。

「つ、敦賀さ…っ」
呼びかけてくる声を無視して、その細い身体を閉めたドアへと押し付ける。
ドアに腕をついて、キョーコをその中に閉じ込めると、大きな瞳が不安そうに蓮を
見上げてきた。
「あの、敦賀さん」
「この傷…」
右手でその頬に触れる。貼られた絆創膏の上を、ゆったりと長い指先で行き来して、
蓮は自分でもどこか危険だと思うような声で囁いた。
「アイツがつけたの?」
「…あの…っ」
「どうして。君が望んでつけさせたの?」
「ちっ、違います!」
断固たる否定の視線に、だが蓮の胸の奥で燻り続ける燠火は、消えるどころか逆に
勢いを増した。
それが肯定でも否定でも、キョーコの唇から零れる不破の話題は蓮を不機嫌にさせる
だけだった。たとえ蓮自身がそれを引き出しているのだとしても。
507スキビ4号捏造7:2006/02/05(日) 02:54:10 ID:ANVjLfn8
「敦賀さん、もうスタジオに戻らないと…」
両腕の中に閉じ込められて、つまりは必要以上に接近した状態の蓮の身体を
押し退けようとしながら、キョーコは震える声で言った。
何か、ひどく危険な感じがする。───今の蓮は。
このままでいたら、取り返しのつかない何かが起きそうな、明確な予感がした。

胸に当たるキョーコの右手に握られた小箱に気づいて、蓮がその手首を掴んだ。
「…これ、アイツが?」
「あの、そ、そうですけど、別に私はこんなものは」
「ふぅん。…そう」
蓮はキョーコの手からその箱を奪うと、躊躇いもなく自分の後方へとそれを放った。
あっ、と声を上げて、思わずその行方を目で追ったキョーコに眉を顰めて、両腕の
範囲を更に狭めると、キョーコの身体にほとんど覆い被さるようにして顔を寄せた。

「あんなものが無くても、俺が治してあげるよ」
安心して、とその耳許で暗く囁く。
508スキビ4号捏造8:2006/02/05(日) 02:56:10 ID:ANVjLfn8
丁寧に、間違っても爪を立てることの無いように、その頬から絆創膏を剥がす。
現れた薄い傷は、完治すれば痕が残るようなものではない。
だが今、不破がつけた傷がキョーコの身体に残っているのだと思うと、それだけで
蓮は全身の血が沸騰するかのような錯覚を覚える。
これは怒りなのか嫉妬なのか、蓮自身でさえ区別がつかない。
解っているのはそれをもう止められそうにないということだけだ。この嵐のような
感情の奔流を。

唇をキョーコの頬にそっと押し付けると、蓮は舌でその傷痕を辿り始めた。
何度も何度もなぞるようにして。───そうすればまるでその原因さえもが、消えて
なくなるとでもいうかのように。
「……っ、敦賀さん、やめてくださ…っ」
いたたまれないように身を竦ませるキョーコを許さずに、蓮はその両肩を強く押さえ込む。
細い脚の隙間に膝を割り入れて、腰を落として逃げることも許さない。
「お願い、やめて…っ」
否定の言葉しか綴らない唇。
先刻、不破の名前を呼んだその唇がひどく憎らしく感じて、蓮は頬からその唇へと、舌の侵略先を変えた。
509スキビ4号捏造9:2006/02/05(日) 02:58:08 ID:ANVjLfn8
初めてキョーコと交わすくちづけは、蓮のその心情のまま、まるで嵐のような激しさだった。
舌を深く絡ませて、息をつく暇も与えずに探るようにその粘膜を辿る。
角度を変え、深度を深める度に湧き上がる濡れた音は、蓮の思考を痺れさせた。
もっと深く、もっと奥まで欲しくなる。
「ん…っ、ふ…っ…!」
乱暴に奪われるまま、抵抗のしようもないキョーコの手は、今は必死に蓮の胸に
縋りついている。
細い指先が震えているのを、蓮は薄い布越しに感じる。だが、これでやめる気には
到底なれなかった。キョーコを今ここで、すべて奪い尽くさなければ、手遅れになるような気がした。

ウエストから左手を忍び込ませて、滑らかな肌の上を辿り上げる。
ぴくり、と反応した細い身体をもっと強くドアへ押し付けると、辿り着いた胸の膨らみを
やんわりと掌で包み込んだ。
「……っ」
キョーコが上げた小さな悲鳴さえも、すべて自分の唇で奪い取る。
くちづけで深く混ざり合ったまま、蓮はキョーコの胸を包む小さな布地を指先で押し下げて
その頂点の蕾をきゅっと摘み上げた。
「……っ!」
510スキビ4号捏造10:2006/02/05(日) 03:01:59 ID:ANVjLfn8
蓮の指に素直に反応して、それは見る間に固く立ち上がった。
指の腹で擦るように刺激すると、それだけでもう耐え切れないように、キョーコの
腰が揺れ動く。

執拗に塞ぎ続けていたキョーコの唇を解放すると、蓮はもう一度だけ軽くその唇に
くちづけてから、殆ど全身でドアへと押し付けていたキョーコの身体から僅かに離れた。
服をたくし上げて胸を露わにさせると、蓮の手によって乱れた下着の隙間に、仄かに
赤い色を帯びた小さな実が見える。
今度はそこへとくちづけて、飴玉をしゃぶるようにして舌先で刺激した。
「あん…っ、い、いや…っ、敦賀さ…っ」
一応は否定の、だがどう聞いても快感を明確に孕んだキョーコの喘ぎ声が、蓮を益々
増長させた。
キョーコの胸の頂を甘く食んだまま、蓮は両手をキョーコのスカートの中へと忍び込ませると、
指にかけた薄いショーツを一気に引き摺り下ろした。
そのまま足首まで落として、片足だけをそこから抜いてしまう。
「敦賀さん…っ!」
そこまでされて、キョーコは慌てたように身を引こうとした。
だが後ろはドアで、すぐ前には蓮が覆い被さるようにキョーコの身体を抑えている。
されるがままのこの状況に、何とか抜け出そうとキョーコが身を捩るのを、今更とばかりに
蓮は薄く笑った。
口に含んだままの乳首に、少々乱暴かと思えるような強さで歯を立てる。
「ひぁ…っ」
だが、キョーコの唇から零れたのは苦痛ではなく、快感に濡れた声だった。その響きに満足すると、
蓮は今度は優しく舌先でそれを慰め始めた。
今の乱暴さを詫びるかのように、ゆっくりと擽る感じで。
「んっ…、やぁ…っ」
その緩急のついた愛撫に、キョーコは身体の芯から震えた。自分の胸元にある蓮の頭に、思わず
強く縋りつく。
蓮はキョーコの内腿を柔らかく愛撫しながら左手で辿っていくと、その付け根の窪みへと、そっと
指先を沈み込ませていった。
511スキビ4号捏造11:2006/02/05(日) 03:04:12 ID:ANVjLfn8
「ひっ…、あ…っ!」
すぐにでも崩折れそうなキョーコの脚を、空いている右手で強く腰を抑えることで
支えながら、蓮は更に指先を深めていった。
「やぁ…っ!」
そこは熱くて、いきなりの蓮の侵入を拒むかのようにひどく狭い。そのくせもう既に
しっとりと水分を含み始めていた。
その感触を愉しみながら、ゆっくりと沈めた人差し指を往復させる。
同時に親指を、その前方の襞の中へと潜り込ませると、慎ましく隠れていた小さな
突起に突き当たった。
それを押し潰すように親指で捏ねて刺激すると、面白いようにキョーコの身体が浮き上がる。
「あっ…、あぁんっ、ダメ…っ!」
「…何が駄目なの?」
突き上げる人差し指が徐々に滑らかに動き始め、蓮は指を二本、三本と増やしていく。
その間も親指での愛撫を休めることはなかった。
その場所の狭さから考えて、恐らく初めに違いないキョーコの身体はだがひどく素直に
蓮の愛撫に馴染んで、白い肌が薔薇色に上気する。
元から感じやすい性質なのだろうキョーコは、もしかして相手が自分ではなくても、ここまで
感じて見せるのだろうか。
512スキビ4号捏造12:2006/02/05(日) 03:05:54 ID:ANVjLfn8
自分勝手な嫉妬だと解っていても、今の蓮にそれを止める手立てはなかった。
キョーコの中から指を抜き、手早く自分のズボンの前立てを寛げると、既に熱く
力を蓄えている分身を取り出す。
キョーコの左足を腕に抱えて立ち上がると、不安定な体勢にキョーコの身体が
ゆらりと傾いだ。
だが蓮の強靭な腕は難なくキョーコの身体を支えて、再び真正面から、ドアに
押し付けるようにして身体を重ね合わせた。
快感に濡れた、震える視線でキョーコが蓮を仰ぎ見る。どこか許しを請うような
その視線に、蓮は薄く笑ってみせた。
「…まだ当ててるだけだよ」
「…だって…こんな…こんなの、ダメなのに…!」
「だからどうして?」
自身を押し当てているその場所は、淫らに濡れて蠢いている。

───こんなに君だって、欲しがっているくせに。
513スキビ4号捏造13:2006/02/05(日) 03:07:42 ID:ANVjLfn8
「ん…あ、あぁ…っ!」
元から無理のある体勢に、初めてのキョーコの身体は悲鳴を上げた。
いくら慣らしたとは言え、少々規格外れの感のある蓮の分身を、そう簡単に
受け入れられるはずもないのだ。
だが一番太い先端を飲み込むと、後はタイミングの問題だけだった。
蓮はキョーコの呼吸に合わせるようにして、ゆっくり腰を押し進めてすべてを
キョーコの中へと収めきる。
「っ、はぁ…っ」
「…大丈夫?」
受け入れるキョーコの負担は勿論だが、蓮の方でもかなりのきつさだ。
それでも強く絡みついてくるキョーコの締めつけはひどく甘美で、蓮に目眩のような
快感を齎した。
しばらくはそのまま、キョーコが落ち着くのを待つ。

自分たちの身体が、一部の隙間もないままぴたりと重なり合っていることに、蓮は
深い感慨を覚えた。
ずっと気がつかないふりを続けてきたけれど、本当はずっとこうしたかった。
キョーコのすべてを余すことなく手に入れて、自分だけが許される場所に、自分だけが
刻める傷痕を残したかった。
どこまでも深い傷痕を。
514スキビ4号捏造14:2006/02/05(日) 03:11:15 ID:ANVjLfn8
やがて自身を収めた場所が、ほんの僅か綻んだのを感じて、蓮はゆったりと
腰を突き上げる。
「ん…っ、あ、あぁっ…!」
その刺激に、仰け反るように頭を逸らせて、キョーコは眉根を寄せた。
まだ、痛みが勝ち過ぎている行為かもしれないが、素直なキョーコの身体は
すぐに快感を拾い出すようになるだろう。
今、覚えたての「男」に、キョーコの内部が次々に泉を溢れさせているのと同じように。

引いて、突き上げる蓮の動きに連動して、淫らな水音が高い天井に響く。
抱え上げたキョーコの脚をもっと大胆に広げさせて、蓮は更に奥深くまでを極めるように、
キョーコの内部を穿った。
「あ、あぁん…っ!」
最初は、もう抜くこともできないんじゃないかと思うくらいに締めつけてきたキョーコの中は、
今はもう程よく蕩けていて、擦れ合う快感に気が遠くなりそうだった。
抉るように角度を変えて腰を突き入れると、きゅっと絞り込むように強く絡みついてくる。
「…っ!」
キョーコの耳許を掠めるように、蓮の唇から熱い吐息が零れた。
蓮からの突き上げに揺れる視界に必死に目を凝らすと、端整な蓮の顔がひどく色っぽく
歪んでいた。深い快感を耐えるように、強く顰められたその瞳と視線が合う。

絡んだ視線に一瞬蓮の動きが止んで、だが次には再び強い突き上げが始まった。
今度は互いの快感を極めるための深くて早いピッチに、キョーコは必死に縋りつく。
「あっ、あぁんっ、…ぁんっ、敦賀さ…っ… もう、もうダメ…!」
「……キョーコ…!」
いきなり耳許で名前を呼ばれて、キョーコは身体だけでなく鼓膜からも侵されたような
錯覚に陥った。
瞬間身を固くしたキョーコの奥に無理矢理分け入って、蓮は限界までに膨れ上がった
自分の分身を、キョーコの中で激しく解き放った。
ビクビクと自然に腰が揺れてしまう放出を、こんなに気持ちがいいものだと蓮は今まで
一度も感じたことはなかった。
最後のその一滴まで、まるで所有権を表すかのように、キョーコの内部にたっぷりと撒き散らす。
515スキビ4号捏造15:2006/02/05(日) 03:12:36 ID:ANVjLfn8
「あれ…?れ、蓮…!?」
「え…?ああ、社さん」
「お前…一人!?」
「そうですけど…何故ですか?」
少し焦ったような表情の社に、蓮は素知らぬふりで目を向けた。
「え…いや…。お前全然戻ってこないし、俺はてっきり不破からキョーコちゃんを奪い返して
戻ってくるもんだと思ってたんだよ」
「あれ、最上さんまだ戻ってきてないんですか?」
「じゃないだろぉおおおお!」
瞬間、まるで般若のような顔つきになった社を尻目に、蓮は進行中の撮影風景を眺める。
「今日も緒方監督のダメ出しは健在のようですね。まだまだ俺と最上さんの出番までは
時間がかかりそうですから、もうしばらくは様子を見に行く必要もないんじゃないですか?」
そう言って持っていた台本を開いた蓮を見て、社はひどく不満気にブツブツと呟いた。
「お前本当にクールだな。呆れるのを通り越して、尊敬に値するよ」

その時、蓮の表情が妖しく翳ったのを、社はまったく気づかずにいた。
516スキビ4号捏造16:2006/02/05(日) 03:15:53 ID:ANVjLfn8
先刻の嵐のような蹂躙の後、蓮はキョーコの服装を整えると、楽屋までその身体を
抱き上げて運んだ。
誰に見られても構わなかったが、結局はスタッフに見つかることもなく辿り着いた
そこで、蓮はキョーコの身体に残る自分の残滓の後始末をした。
嫌がって逃げようとする身体を簡単に抑えつけて、広げさせた両脚の奥を、長い指で
ゆったりと掻き出したのだ。
あとはタオルを濡らし、キョーコの全身を隈なく拭った。

「…もしものことがあったら責任は取るよ」
「えっ…」
羞恥に染まったままの頬を驚いたように上げて、キョーコは蓮の言葉の意味を正確に悟った。
「だ、大丈夫です。私ピル飲んでますから」
「…へぇ?そうなんだ」
瞬間冷やりと下がった蓮の言葉の温度に、キョーコは慌てたように付け足す。
「誤解しないで下さい!別に避妊目的じゃなくたって、女性はピルを飲む場合だってあるんです」
「そう。…じゃあまたこうやって、俺と過ごしてくれるのかな」
その言葉に、何かを言い返そうとしたキョーコの唇をすばやく塞いで、蓮はその返答をわざと遮った。
絡めた舌で深くまでたっぷり貪って───これで済し崩し的に了承させたことにする。
「…撮影が近づいたら呼びに来てあげるよ。それまで少し、休んでいた方がいい」
「敦賀さん…」
「嘉月と未緒の対決シーンだからね。…君がどんな風に俺と向き合ってくれるのか、楽しみにしてるよ」

蓮の中の堰は切れてしまった。
溢れる気持ちが決壊したら、自分の感情も行動もコントロールできる自信はなかったから、だから
どうにかして抑えようとしていた。
それは確かな決心だったはずなのに。
キョーコを楽屋に残し、出て行こうとした蓮は背中を向けたままキョーコに向かって呟いた。

「…切らせたのは君だ」
「えっ…?」
君とアイツだ。
だがきっかけは何であっても、こうなった以上はアイツに君を譲る気はひとつもない。
不破が負わせた以上の傷を君に残して、そうしてすべて手に入れて見せる。
この想いは、もう誰にも止められはしないから。
517スキビ4号捏造:2006/02/05(日) 03:18:27 ID:ANVjLfn8
以上で終わりました〜
長々とお付き合いありがとうございました。

本誌バレなのでコミックス派の方は避けてくださいって最初に言うの忘れてました。
ごめんなさいぃぃぃ。

では名無しに戻ろかな。

518名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 03:29:41 ID:T2iIs6fj
フォーーーーーーーーーーーーGJ!
初めてリアルタイムで降臨見守りますた!
決壊蓮(*´Д`)テラモエス
519名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 08:01:11 ID:8RjDGvP0
おお、GJ! 
社さんに本当のことを教えてあげたいよ〜。
520名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 15:56:59 ID:W4+piMX2
キャー蓮モエス!
面白かったです。GJ!
521名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 18:39:58 ID:c4zpKm1p
GJ!
でもこれって今後の人間関係が大変そうだな…
522名無しさん@ピンキー:2006/02/05(日) 23:06:12 ID:tYQIju1B
強引な蓮イイ!GJ!ですww
523名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 09:12:06 ID:cSDC906J
す、素敵だ!GJGJです〜!!
かなりモエましたwww
524名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 16:13:26 ID:00pEuFZM
GJ神よ!
キチーク萌え(´Д`*)ハァハァ
できれば続きキボンです。
変わってしまった二人の関係が禿あがるほど気になる。
525名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 20:05:34 ID:8KCIp+uM
キャーエロス!GJです!蓮セクシー。
>>524さんに禿同です。私も気になる〜!
これからは蓮、歯止めきかないだろうな。
どんどん暴走してほしい(>∀<)!

あの、概出かもしれませんが、キョーコは以前、蓮の部屋に泊まったことありますよね。お風呂にも入ったりして。
今現在、2人(特に蓮)にそんなことがあったらどうなるのか、想像すると楽しいです。
蓮がうっかりキョーコの裸を見てしまったり、無防備なキョーコに欲情したり、
ひとつ屋根の下で眠っているキョーコを意識したりして悶々とするとか。
すごいベタな展開ですが、気が向いた方がいらしたらよろしくお願いします。
526名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 10:33:08 ID:nBQHNIG3
すごく良かったよー!初めてなのに中田氏しちゃったんだ…激しく萌えた!!
続き読みたいです!
527名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 10:19:47 ID:6uGPwap2
ドクドクドクドク!
528名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 04:07:33 ID:IQ+KIuIn
GJ!!!
529名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 23:09:31 ID:C2hkEOwS
GJ!とても萌えました。
530名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 12:03:15 ID:yl+sR8Ar
そろそろ本誌萌の季節がやってまいりました保守
531名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 02:56:23 ID:qDNlsxq5
久しぶりに竜二×司読んでみたい
竜二が司にフェラさせるものとか。
532名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 19:38:38 ID:A/Bn/o1P
本誌とコミック早く読みたい。
竜二×司いいね。竜二が司を好き過ぎて本能のおもむくままに司にやりたい放題とか。
533名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 22:11:10 ID:hsXy5Y9H
竜二×司の結婚話とか番外編とかで読みたいな

無理矢理ウエディングドレスを着させられて嫌がる司とか
その姿をみてこっそり萌えてしまう組員とか
仏頂面で眉間にシワの長男とか横で嬉しそうにうなづく伽耶さんとか
描いて欲しいなあ仲村さん
534名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 22:40:45 ID:CHTgkwYp
>>533
そこにカモさんがいたらもっと最高なのに
無理な願いでした
535名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 03:55:38 ID:TWN/IhQX
>>534
大丈夫です、確実にエンゼル鴨っちがいます。竜二パパも。
さすがに、実体は無理だけどね…
536名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 03:56:22 ID:TWN/IhQX
上げちゃった…
複雑な顔で泣いてるアキラさんと共に逝って来る…
537名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 11:23:51 ID:wgZjSDgx
>536
滂沱のアキラさんには同意するがおまいはイ`
538名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 12:25:33 ID:3hK/orAp
朝来が16になるまで手を出さない宗像
手を出されない事に不安を感じる朝来

でも最後はおもっきしやっちゃう宗像
539名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 15:21:45 ID:Tkc2QimD
>>538
ハァハァハァ(*´д`)
540名無しさん@ピンキー:2006/02/20(月) 22:09:07 ID:J6OEahiD
>>538
ハァハァハァハァハァハァ(*´д`) ダレカカイテ
541名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 02:23:27 ID:nzNQShVD
鬼畜宗像なら我慢しないんじゃないか と言ってみるww
ところで朝来はツンデレに入りますか?
542名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 10:30:55 ID:yqude4ei
どう見てもツンデレです。
本当にありがとうございました。
543名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 01:05:10 ID:snRe1Q0l
>>541
鬼畜だからこそ食べ頃を過激にいただいちゃうのでは?
我慢を重ねたからこそ疲れ知らずで…以下自粛。

ハァハァハァ(*´д`) ダレカカイテ
544名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 03:28:45 ID:qUzRTaI5
流れ読まずにカキコです!!
最新号のレン様エロくないですか!!??
一人の(しかも超広い!!)部屋のデカモニターでキョーコを見てる!!

なんか状況エロいんスけど!!!
エロ過ぎる!!キョーコ連れ込む勢い!?>_<

誰かーーーー!!降臨求む!!!!
545名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 10:32:46 ID:MtqAwhS9
あーでも宗像がそこまで我慢できるかな?
奴のイメージは「一日一発」って感じだし

いや三発くらい余裕かな?
546名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 13:34:57 ID:8H5kzLAe
その「一日一発」が
すんげえ長くてしつこそうなイメージw
547名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 13:42:57 ID:LggCmPpe
最近のスキビの展開に辛抱たまらんので
6号の続き捏造でもしようかな
こういう自己満足っぽいの…敦賀さん嫌いですか?
548名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 14:06:12 ID:K/4r9+MC
>547
…いや――…嬉しいよ…(神々スマイル)
549名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 14:53:29 ID:9LbdDDI4
>>547-548
もまいら、大好きw
550547:2006/02/22(水) 16:35:46 ID:LggCmPpe
お言葉に甘えて書いてみた。
長い。しかもあんまエロくない。
軽井沢行ったことないから想像。
6号続き捏造投下します。許して。
551続き捏造1:2006/02/22(水) 16:41:00 ID:LggCmPpe
爽やかな木漏れ日の中、透けるような髪がきらきら光って揺れた。
あまりにも偶然すぎる偶然に、二人はしばらく見つめ合ったまま動くことができなかった。
たった数日前―――現場まで押しかけてきたキョーコの憎むべき相手。
ただし、文字通り"毒にも薬にもならないような用件"で。

「キョーコ……」
静寂を破ったのは尚だった。
「……レコーディング?」
呼ばれた自分の名前を遮るかのように、抑揚のない声でキョーコが聞いた。
「あ、ああ……」
「なんでこんなところまで来てあんたの顔見なきゃいけないのよ……」
心底嫌そうなキョーコのため息に、かっとなった尚が言い返す。
「なっ!それはこっちの台詞だ!お前こそ何でこんなとこにいんだよ!
……ハッ、まさかお前、俺の後をつけて……」
「なんでそうなるのよ!バッカじゃない!ドラマの撮影に決まってんでしょ!」
552続き捏造2:2006/02/22(水) 16:43:01 ID:LggCmPpe
むうぅぅぅ……ものすごい形相で睨み合う二人に思い切り引いていた百瀬が、恐る恐る声をかける。
「あの……最上さん、そろそろ行かないと……」
「もっ、百瀬さん!ごめんなさいっ」
やっと我に返ったキョーコが、最後に尚をことさら強く睨みつけて言い放つ。
「次の曲はもちろん、パクリ連中が青ざめるようなすごいものができるんでしょうね?」
「おっおぉ……」
鬼のようなキョーコの表情に一瞬怯んだものの、すぐに不敵な笑みを浮かべて尚が答える。
「当たり前だ」

去り際にキョーコが見せた母親のような笑顔を、尚は見過ごさなかった。

頑張りなさいよ。あんたの良さは、私がよく知ってるんだから。

その笑顔は、甘い棘のように尚の心を疼かせた。
553続き捏造3:2006/02/22(水) 16:47:08 ID:LggCmPpe
撮影は順調に進んだ。初日以来、キョーコと尚が会うこともなかった。
当たり前だ。お互い仕事で来ているのだし、軽井沢にはいくつもの宿泊施設がある。
偶然なんて、あの一度きりで二度めはない。キョーコは自分にそう言い聞かせていた。

尚が撮影現場に押し掛けてきた日から、何かが変わってしまった。キョーコはそれに戸惑っている。
できれば尚と顔を合わせたくないのは、尚が憎いからではない。
いや、憎いことは憎い。過去の自分に対する仕打ちを、忘れることなどできない。
けれど……―――。
554続き捏造4:2006/02/22(水) 16:50:07 ID:LggCmPpe
少し肌寒い夜の森を、キョーコは歩いていた。
昼間、近くに大きな湖があるとスタッフに聞いたからだ。
撮影は順調、明日には蓮も現場入りする。
尚への気持ちの変化、蓮と久々に顔を合わせること。
色々なことがもやもやとキョーコの心にのしかかって、どうしても気分が晴れない。
せめて夜の湖でも見て、水面に落ちる月の光や白鳥がプリンセスに変わる瞬間などを見て気持ちを晴らそうとこうして出てきたのだ。

「う、わぁ……」
目の前に広がった光景に、思わず声が漏れた。
黒い森のシルエットが空と湖を分け、両面に月が浮かぶ。
おとぎ話のような光景に、キョーコは胸ときめいた。
白鳥がいないことは残念だが……しかし十分な景色だ。
555続き捏造5:2006/02/22(水) 16:51:37 ID:LggCmPpe
時々、風が水面に落ちた月を揺らし、木々を揺らした。
その音がなんとも心地よくて、キョーコはうっとりとその場に立ち尽くした。

なんて綺麗……嫌なことなんて全部忘れそう。

……ジャリ。
………ジャリ。

あまりにもぼんやりしすぎたため、キョーコがその気配に気づいたのは本当に傍まで迫られてからだった。
落ち葉を踏み分け、近づいてくる足音……真っ暗な森。
キョーコの背筋がひやりと凍る。
しまった、仮にも私は女の子だった。へっ、変質者?!に、逃げなきゃーーー!!
逃亡用の怨キョを大量に放出しようとした、その時だ。
556続き捏造6:2006/02/22(水) 16:54:16 ID:LggCmPpe
「キョーコ……?」
よく知った声。知りすぎた声。
偶然は、一度ではなかった。

「ショー……タロー」
「やっぱり……お前」
なんだか少し、ほっとしたような尚の表情に、キョーコは違和感を覚えた。
「やっぱり……?」
尚の言葉を繰り返してその意図を尋ねると、尚は焦ったように早口で言い訳を始めた。
「いっ、いや……お前湖とか好きそうだから、もしかしたらここに来んじゃねーかと思って、
でも夜だし一応お前だって女なんだから危ねえと思ったらなんか毎晩気になって……」
「毎晩?」
呆れたような目で自分を見るキョーコに、尚は墓穴を掘ったと気づく。
「う、ウルセェ!言葉のアヤだよ!お前のことなんか俺が気にするわけねぇだろ!」
少し苦しい言い訳だったが、それでもキョーコはふっと自嘲気味に笑い受け入れた。
557続き捏造7:2006/02/22(水) 16:56:03 ID:LggCmPpe
「そうでしょうね。あんたが、私のことなんか気にするわけない」
「………ッ!」
もうなんと続けたらいいから尚は分からなかった。
いいえ気になります。あなたのことばかり考えて夜も眠れません。
まさかそんな事実をプライドの高い彼が明かすわけもなく、
そもそも、どうして近頃こんなにキョーコのことが気になるのか尚自身分からず苛ついていたからだ。

「……お前、まだ俺のこと憎んでんのか……?」
やっと絞り出した言葉はそんな分かりきったことだった。
キョーコは尚へ復讐するために、芸能界にまで入ったのだ。
しかし予想に反し、キョーコからはしばらく返事が返ってこない。
キョーコは俯いたまま、自分の足下を睨みつけていた。
「……オイ、キョー……」
無視されたことに対する苛立ちで、少し乱暴にキョーコの肩を掴もうとする。
しかしその手は、キョーコの冷たい手によって払いのけられた。
「……んでない」
「え?」
「私、もうあんたのこと憎んでない」

ざわっ……

風が、どこかへ連れてゆこうとするかのように強く吹き荒れた。
558続き捏造8:2006/02/22(水) 16:58:59 ID:LggCmPpe
「憎んで……ない?」
「……ううん、今でもあんたのことは許せないし、大っ嫌いには変わりないけど、
でもなんか……どうでもよくなっちゃった」

………今、何つった?

どうでもよくなった。
尚の身体に、その言葉は重石のように深く沈んでいった。
言葉が、出て、こない。

「私、今演技の勉強がすごく楽しいの。
学校へ行くのも、友達と遊ぶのもね。
あんたに裏切られたとき、あんたが全てだった私は一気にからっぽになって、
あんたに復讐することしか考えられなかったけど……
今の私はそうじゃない。"最上キョーコ"として生きるためのものがたくさんある」
一瞬、キョーコの頭の片隅に蓮の顔が浮かんだ。それをすぐにかき消す。
いけない、それだけはまだ、認めることはできない。
やっと復讐を乗り越え、キョーコ自身の生き方を見つけられそうだというのに、
再び恋に落ち同じ目に遭うのは怖かった。今はまだ……。

「だからもう、あんたに復讐するのはやめるわ。
よかったわね」
559続き捏造9:2006/02/22(水) 17:02:56 ID:LggCmPpe
キョーコはどこか視点の定まっていない尚をまっすぐに見据え、気弱に微笑んでそう言うと、その場を去ろうとした。

かつて私の全てだった人。ううん、きっと、今までずっと私の全てだった人。
心から愛し、心から憎んだ。それをやっと、終わりにできる。終わりにできてよかったと思う。
尚がこの前、ほんの少しだけど優しくしてくれて、
今まで見えなかったものが冴え渡るように見えてきた。
今も昔も、結局尚に捕らわれているバカな自分。
復讐なんて馬鹿馬鹿しい、今なら、敦賀さんの言葉の意味が分かる。

ぐ………っ。

突然腕を掴まれ、驚きでキョーコの身が強張る。
熱い、大きな掌が、痛いほどにキョーコの腕を掴んで離さない。
「ちょ……っ!ショータロー?離してよ!」
560続き捏造10:2006/02/22(水) 17:04:03 ID:LggCmPpe
「……んでだよ」
低く、森に飲まれそうなほどか細い声で、尚が呟いた。
「ショー……」
「どうでもいいってなんだよ!」
吐き捨てるように尚が怒鳴る。突然のことにキョーコはすっかり硬直してしまった。
てっきり、せいせいすると言われ自分たちの関係は終わるのだと思っていた。
それが、こんな、噛みつかれそうな勢いで怒鳴られるとは。

……ピルルルル……

あまりにも場違いな音が突然、鳴り響いた。
暗闇の中、キョーコのワンピースのポケットに、緑の明かりが浮かび上がる。

きっと……敦賀さんだ。
ロケに入ってから、毎晩、現場で変わったことはないかと電話をくれている。
561続き捏造11:2006/02/22(水) 17:06:09 ID:LggCmPpe
その場を打開するきっかけを見つけ、ほっとして電話に出ようとすると、素早く尚がそれを取り上げた。
「ちょ……何するの!」
非通知設定。その表示に、尚は黙って通話ボタンを押す。

―――……最上さん?俺だけど……
監督から最上さんが帰ってこないって連絡が……

ヒュウッ……ボチャン。

突然のことに、なにが起こったのかキョーコが理解するまで時間がかかった。
携帯を奪われ、あまつさえ勝手に通話ボタンを押され、更には湖に投げ捨てられる。
正気の沙汰ではない。

「なっ、何してんのよ!敦賀さんが心配するじゃない!!」
「……あいつか」
え?
湖に沈んだ携帯を見つめ、ぶりぶりと怒っているキョーコが尚を見やるその前に、
尚は強引にキョーコを引き寄せ、その唇を奪った。
562名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 17:06:19 ID:bnVBoYyX
キタ━━(゚∀゚)━━!!!
続き楽しみにしてます。
563続き捏造12:2006/02/22(水) 17:11:37 ID:LggCmPpe
激しくぶつかるようなキス。だけど柔らかい感触。
キョーコは目を見開き、自分の目前に迫った尚の長いまつげを見ていた。
「ん……む」
無理矢理舌をねじ込まれて、やっと逃げなきゃという思考がキョーコに生まれたが、もう遅かった。
傍の木に身体を押し付けられ、ざらついた熱い舌がキョーコの舌を探すように口の中を動き回る。
身体を引き離そうと腕に込めた力が弱くなっていく。
「ふ……ぅん……んんっ」
やっと唇が離れても、キョーコの身体はすっかり尚に委ねられていた。
初めての感覚。そして整いすぎた美しい顔が、自分と同じ熱い吐息を漏らしているという事実。
キョーコのある部分に、熱が集まってゆく。
「お前は俺のもんだ……あいつなんかに渡さねぇ」
「な、何を……い……やぁっ」
キョーコがやっと絞り出せた声はそれだけだった。
尚の舌が首筋を這い、二つの膨らみを力強く握った。
「そうだって……言ってくれよ。なぁ……」
乱暴な愛撫とは裏腹に、泣き出しそうなほど切ない声で、尚は何度もキョーコの名前を呼んだ。
564続き捏造13:2006/02/22(水) 17:16:08 ID:LggCmPpe
ワンピースの肩紐を外し、露わになった胸を揉みしだきながら、その頂上を吸い上げる。
「やぁ……んっ……ショー……タロ、やめ……はぁっ」
キョーコは耳まで真っ赤にしながら、弱々しい抵抗を繰り返したが、
本能のままに貪る尚の前でそれは何の意味もなさなかった。
するりと太股からワンピースを捲り上げ、ショーツを下ろす。
潤ったそこに指を這わすと、キョーコは今までにない快感に身をよじらせた。
「あ……ああっ!はぁぁっ!!」
「キョーコ……」
「!……ひっ……いやぁぁぁぁぁ!!!!」
突然、快楽とは別の、裂けるような痛みにキョーコは悲鳴を上げた。
自分の中に何かが入ってくる。
熱くて固い、何かが。
「やめて!んっ!ショー!やめてぇぇぇ!!」
「キョーコ……」
泣き叫ぶ合間に、尚の顔を見て、キョーコははっとなった。

なんて泣きそうな顔で抱くのよ……。

「ふっ!あっ!んんんっ!!」
それ以上抵抗することもできずに、キョーコはただ痛みを堪えていた。
痛みが快楽に変わるまで、そう時間はかからなかった。
565続き捏造14:2006/02/22(水) 17:17:18 ID:LggCmPpe
……ツーーーー……

突然切れてしまった携帯。それきり何度かけても繋がらない。
嫌な予感がする。
蓮は携帯を片手に、どうするべきかを思いあぐねていた。

あの子にもしものことがあったら、俺は……!

それからも何度か啓文と連絡を取るうち、蓮はキョーコが戻ってきたという報告を聞く。
それなのに、胸騒ぎは治まらない。
明日……あの子に会ったら……。


   おわり
566547:2006/02/22(水) 17:19:47 ID:LggCmPpe
長々とスマソでした。
あとエチーが淡泊でスマソです。
次書く機会があったら気をつけます。
読んでくださった方ありがとうノシ
567名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 17:30:46 ID:9LbdDDI4
>>547
リアルタイムで投下遭遇。GJ!!
翌日の決壊蓮コワス…も、もしよかったら続ききぼんぬ
568名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 17:54:16 ID:bnVBoYyX
続きキテタ━━(゚∀゚)━━GJ!!
でも、この終わり方怖いぃぃ。ショッキング。
続きが気になるけどコワス…ドロドロしそうな予感。
569名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 20:19:27 ID:nHR15f5F
GJですっ!!!
この後のキョーコが物凄く大変そうな悪寒…
あ〜、早く決壊する蓮が見たいよ!!
570名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 20:25:47 ID:t/uJLPGp
>>568
あなたはガラ亀エロパロスレでも見かけましたね。
571名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 14:58:24 ID:hs3hh2+J
今日初めてここのスレッド見つけて、悶絶しながらみなさんのお話読みました。
こんな世界があったなんて‥‥もう‥‥あの頃には戻れない‥‥(笑)
572名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 17:39:21 ID:7ZkTDViy
「先生…わたし…age方が……わかりませんーーー…」
(涙いっぱい浮かべて上目づかいでヨロシク)
573名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 23:00:40 ID:yHPQSejX
目に涙いっぱい浮かべてまで言うことか―――!?
574名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 16:18:19 ID:onkWM4AP
>>572
>>573

静かにワロスw
575名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 12:55:36 ID:lxPtmotl
続き捏造GJ!
続きがすごく気になる

そして亀だが>>547-548に激しくワロタw
576名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 23:39:34 ID:hHZjXaeS
期待(´Д`;)してまつ☆
577名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 23:39:17 ID:z60gCYob
2月がもうすぐ終わり。
早く7号(のスキビ)読みたい☆
578名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 00:03:19 ID:9dN4P9qu
とってもとってもGJです!!激しく続きがきになってしょうがない!
できれば続きお願いします。
579名無しさん@ピンキー:2006/03/01(水) 08:32:28 ID:1w+Nk3rN
お早うございます。
運のいい人は早売りゲトされたのでしょうか‥‥
神様光臨期待☆
580名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 07:50:36 ID:OAh9F5nc
早売りをゲトした方が光臨のようです。
こっちにも来ないかなー…。(´∀`)
581名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 18:04:50 ID:EZehGEAP
期待保守☆
…こういう自己満足ぽいの…嫌いですか……ー?
582名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 00:55:02 ID:VSIv/3GD
…いや────…  嬉しいよ…

───保守するんだ─────…?
583名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 01:47:36 ID:0L64TixI
ギザワロス
584名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 18:46:52 ID:xsXo439+
hosyu
585名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 16:40:31 ID:eHenk3xK
>>581>>582
やったーーーー!!気をつけてねーーーーっっ

‥‥すんません、ノろうと思ったんですけど分かりにくかったよ。    orz
保守
586名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 00:34:01 ID:sOnANTnA
続き捏造したものですが
思わせぶりに終わらせておいて申し訳ありません。
7号の捏造をしただけなので
蓮の決壊までは特にネタを考えてませんでしたorz
今は過去ログに触発されて
ローリィのセクハラネタが書きたかったりします。
587名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 02:10:17 ID:Ejmu7rdB
最近ご降臨が少ないですね…、

毎日チェックしちゃってます>_<

嫉妬に燃える決壊蓮蓮さま読みたいよう
588名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 02:36:09 ID:P2j6taHu
軽井沢の湖畔で懐かしい景色を見つけたキョーコ
夕方に涼しい風を満喫していると、犬登場。
やる気を出した松に危機感、おまえ気に入らないとか言ってレイプ
予定を繰り上げて早く来た蓮登場 → 未遂で助ける
現れた蓮に夕日が背中から。
髪が夕日の逆行で金髪に見え、キョーコ、蓮がコーンだと勘違いする。(または気がつく)
抱き起こす蓮の匂いで「・・・敦賀さん・・」とうわごと、蓮決壊
お姫様だっこでホテルへ戻る途中に松に遭遇
眼力で「二度と近寄るな」と撃退
ホテルの部屋で介抱しながらベットイン

・・・ってのはいかがでしょうか。

怨キョ以上の迫力を出す蓮さま見たい。ううー
589名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 02:47:41 ID:P2j6taHu
軽井沢レイプネタは>586様のに触発された妄想ですー。

・・・自分で書けばいいんだろうけど(やったことないけど)
仕事が忙しくて、布団の中で萌え萌えになる時間しかない。
次号でればまた妄想が違ってきそうでつ。
590名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 10:08:36 ID:8kAhFVwc
>588
あらすじだけで十分萌えた(*´д`)
でも読みたい。マジ読みたい。触発されてくださるネ申の光臨切にきぼん
591586:2006/03/09(木) 15:16:33 ID:sOnANTnA
素敵なネタをどうもです!
ちょっと書いてみようかな…
>>589さん>>588お借りします
592名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 21:24:17 ID:wN5dR/Be
わぁ久しぶりに光臨の予感☆
個人的にはレイープ苦手…なんだけど、楽しみにしてます。
593名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 22:15:29 ID:N+hb1dW0
愛があればよいよ!!待ってます
594名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 22:53:53 ID:sOnANTnA
えーと…
犬リーダーって公式に名前出てましたっけ…
失念…
595名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 23:09:47 ID:IHlb3rJL
>>594
犬リーダーの名前“超霊能力者レイノ”
7号柱より
596名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 23:17:25 ID:sOnANTnA
今号に出ていたとは……orz
大変失礼いたしました、ありがとうございます
597589:2006/03/10(金) 01:01:00 ID:PNPucNKJ
>591さん、ありがとうございます。光栄です。
お好きに料理してください〜楽しみにしています。
598586:2006/03/10(金) 19:59:57 ID:dZHoSlxM
まだ途中ですが一段落ついたので投下させて頂きます。
>>588様のネタを元に>>551-565の続きとして書いたものです。
力不足で盛り込めなかった設定があることをお許しください。
では捏造第二弾。お付き合いくだされば幸いです。
599捏造第二弾1:2006/03/10(金) 20:03:44 ID:dZHoSlxM
湖の畔に、キョーコは座っていた。
夕日が空を、湖をオレンジに染めて、夜とは違う美しい表情を見せている。

ぼんやりと、昨夜のことを思った。
強引なセックスだった。
だけど、不思議と怒る気にはなれない。
それどころか、あの今にも泣き出しそうな尚の顔が、キョーコの頭を離れない。
美しい景色とは裏腹に、キョーコは重いため息を一つ吐いた。
せっかく、尚のことを吹っ切れそうだったのに……。

「奇遇だな」
気配もなく声をかけられて、キョーコは口から心臓が飛び出しそうになった。
どぎまぎしながら恐る恐る振り向くと、怪しげな笑みを浮かべた長身の男が一人立っていた。
見覚えはある。が、すぐに誰かは思い当たらない。
600捏造第二弾2:2006/03/10(金) 20:04:34 ID:dZHoSlxM
「最も、昨日もここで君をみかけたけど。お取り込み中だったようだから」
…………っっっ!!!!

昨夜のことを目撃されたショックと、その人物を思い出したのとで、キョーコは勢いよく立ち上がりその場から離れようとした。
「させない」
男はキョーコの腕を掴み、自分の身体に引き寄せた。
「なっ……何すんのよ!離しなさいよ!」
「断る」
そのままキョーコの身体をがっちり抱きしめて捕まえる。
「だいたい何でアンタまでこんなとこにいんのよ!」
ばたばたと威勢よく暴れ、キョーコはその腕から逃れようとする。
「"ビーグル"!」
「……ビーグール」
呆れたように、ビーグールの超霊能力者レイノは言った。
601捏造第二弾3:2006/03/10(金) 20:08:12 ID:dZHoSlxM
「せっかく不破を追いつめられそうだったのに……君のおかげで台無しだ」
「何の話しよ!」
キョーコはなんとか逃れようと暴れ続けたが、レイノの腕はびくともしない。
「まあ……そのぶん君を利用すれば簡単に不破を乗っ取れそうだけど。例えば……」
レイノの右手が下がってゆき、キョーコの太股に触れる。
「こんな風に」
「………!」

―――ぞぞぞっ。

尚に触れられた時とは全く別の感覚がキョーコの身体を駆け抜けた。
……気持ち悪い!
「やっ、やめてよ!痴漢!変態!」
「酷い言われようだな……不破とは大違いだ。そんなに不破が好きか」
わざと耳元でレイノが囁く。
快感と嫌悪感の混じった寒気がキョーコの身体を浸食していく。
602捏造第二弾4:2006/03/10(金) 20:09:19 ID:dZHoSlxM
「なっ、なんで私が……あんなやつ……っ」
「不破より気持ちよくしてやる……」
レイノの手がゆっくりとキョーコの太股をなぞり上げる。
キョーコが悲鳴を上げようとした瞬間、何か生暖かいものを耳にねじ込まれた。
「ひぁっ……」
ゆっくりと味わうように、レイノの舌がキョーコの耳を舐め上げる。
それまでの嫌悪感がいっぺんに快感にかわり、キョーコの身体から抵抗が消えた。
もう悲鳴を上げることもできない。

何これ……!
嫌なのにっ……どうして気持ちいいの……!

ぞくぞくと快楽が押し寄せる。
レイノの指がキョーコのショーツに触れると、それだけでそこがじゅんと湿った。
603捏造第二弾5:2006/03/10(金) 20:12:45 ID:dZHoSlxM
「はな……してっ」
ギリギリで残っていた理性を振り絞り、キョーコが最後の抵抗をする。
「無理な話だ。俺から逃れられる女なんていない」
さも愉快なものを見るように笑いながら、レイノはキョーコのショーツに指を這わせた。
「ん……んっ!はぁっ」
すっかり脱力したキョーコの身体を支えながら、レイノは左手でキョーコの首筋をなぞった。
それだけで、なぞられた部分がキョーコにぞくぞくと強い快感を引き起こす。

何なの……これ!
触られただけなのに……何も……かんがえられな……っ

レイノの左手はそっとキョーコの左胸を包み、右手はショーツをずらして敏感な部分に触れた。
そこはもう充分すぎるほど潤って、熱くなっていた。
「んはぁっ!」
潤いを確かめるようにレイノの指が動き始めた。
604捏造第二弾6:2006/03/10(金) 20:16:41 ID:dZHoSlxM
敏感な部分を蠢く右手に加え、左手で服の上から乳首を責められ、キョーコはもう何も考えられなくなっていた。
ただ、押し寄せる強い快感に身を任せるしかなかった。

「ああ……あんっ、はぁんっ、んんっ!」
キョーコが感じていることにレイノは満足そうな笑みを浮かべ、いよいよその指をキョーコの中へと侵入させた。
「あぁっ!!やぁああ!!!!」
びりびりと強い刺激がキョーコの身体を駆け抜けた。
味わったことのない刺激だった。
昨夜の、生まれて初めての尚とのセックス以上に、キョーコは感じていた。
「感じているな……簡単に入る」
耳元で囁くと、レイノはその感触を確かめさせるようにゆっくり指を動かした。
驚くほど容易くレイノの指を受け入れ、キョーコのそこはいやらしい音を立てた。
605捏造第二弾7:2006/03/10(金) 20:19:46 ID:dZHoSlxM
「んんっ!はぁ……んっ!あぁぁ……っ!」
レイノの指がキョーコの身体を突き上げるたび、電撃が走る。
それは徐々に高まっていき、あっという間に頂点に達しようとしていた。
「あぁ……あぁっ!だめ、だめぇっ!」
「だめ? そうか……こっちがいいんだな」
レイノはびくびくと身体を震わせるキョーコから指を抜き、キョーコの右手を掴んで服の上から堅くなった自分のモノを触らせた。
正気であれば抵抗したはずだが、レイノの愛撫にすっかり翻弄されていた今のキョーコに、抗う術はなかった。

「ふぁっ……」
「安心しろ……今入れてやる」
レイノが自分のズボンに手をかけた、その時だった。

ゴスッ……。

鈍い衝撃で、レイノの身体は地面に叩きつけられた。
どうやらわき腹を蹴られたらしい。
その攻撃の主は解放されたキョーコの身体を抱き止めて、レイノの前に立ちはだかった。
「……っ!」
思ったより早いお出ましだったな……。
思って、レイノが顔を上げると、そこには予想だにしなかった人物が立って自分を見下ろしていた。
606捏造第二弾8:2006/03/10(金) 20:22:52 ID:dZHoSlxM
――敦賀……蓮?!

「………。」
蓮は殺意さえ窺えるほど冷酷な表情で、レイノを見下ろしていた。

驚いた……まさかこんな大物までこの子のことを……?

「……ぐっ!」
レイノのわき腹にもう一発、大魔王の蹴りが入る。
キョーコが離れたせいか、今度のは強烈だった。
「……どこの誰だか知らないが……二度とこの子に近づくな。次は容赦しない」
普段メディアで目にする敦賀蓮からは到底想像できないような、恐ろしく凶悪な態度だった。
それが蓮のキョーコに対する思い入れを物語っている。

蓮はキョーコを抱えたままその場を去ってゆき、暗くなり始めた湖にはレイノだけが残された。
「……ふっ……ははは」
どこからともなく、笑いがこみ上げてくる。
全く……本当に面白い女だ。
不破だけでなく、敦賀蓮にまで取り入っているとは。

「益々欲しくなった」
遊び道具を見つけたとでも言うような笑みを浮かべて、レイノはそう呟いた。
607586:2006/03/10(金) 20:28:36 ID:dZHoSlxM
以上です。
コーン発覚が上手く織り込めなかったことなど色々と懺悔したい部分がorz
>>588様本当にすみません。

続きも書いているので近々懲りずに投下させて頂きます。
お付き合いありがとうごさいましたノシ
608名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 20:54:43 ID:JBwaXNPC
>>598-607
キターーーーーーー!!GJです!
次は蓮の決壊ですか?うわー続きがすっごく気になる。
楽しみにしてます。
609名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 03:39:51 ID:LMW7LJIM
GJ!首を長くして待ってます!
610名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 12:41:01 ID:KRRak68C
ネ申キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
GGGGGGGJ!! 犬リーダーが粘着しそうなヨカーソ
次は帝王蓮光臨かな? ワクテカでお待ちしております
611名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 23:33:21 ID:qoAbUn+F
超霊能力者設定って、こういう使い方もあるんだねー
最近の女性10人と同居しているオッサンを思い出した・・・
612名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 00:04:04 ID:BcQJHbOO
>>611
ワロタw

レイノなら眼力でどんな女(の霊)でも落とせるのかもな。
613名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 20:32:32 ID:WXvyW37I
レイノに狙われキョーコピンチ!と思って駆けつけたら、
襲われかけてるのは怨キョだった…みたいなw
614名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 02:10:51 ID:QR5RysWA
うわあああGJ!!!!!!(゚∀゚≡゚∀゚)

レイノの粘着っぷりがタマラン!!
引き続きワクテカしながらお待ちしています。
615名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 22:46:53 ID:U4yC28Ab
できれば全部完成してから投下してほしい。

もしも別の神様が訪れても
こうしてまだ途中の作品が近々投下とか書かれてたら
投下しづらいんじゃないかと思う…
616名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 23:16:40 ID:MDVYPFez
なんで?
今までだってシリーズでパラパラと投下してた職人さんいたじゃん
書き方によっては本誌が進まないと続き書けない場合もあるだろうし


ただでさえ職人さん貴重なんだからさあ…
617名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 23:40:39 ID:U4yC28Ab
途中だと話しの腰を折りそうなんだよね。

神様方気にせず投下ドゾー。
618名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 23:44:24 ID:U4yC28Ab
すいません。
途中で切れました。

確かに職人さんは貴重なので、投下しづらいことがなければいいと思ったんだけど。
返って失礼したならごめんなさい。

神様いらっしゃいましたら投下お願いします。
619名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 04:15:17 ID:ZoTrrOko
捏造書いた者です。
途中投下すみませんでしたorz
当分書けないので職人様方気になさらず投下お願いします
620名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 12:37:54 ID:Gcftu5PX
神様降臨期待★
621名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 23:38:10 ID:MCFLRHBG
ちょっと落ち込むことがあったので、気分転換に書いてみました。
>>586さん降臨までの場つなぎになればと。

投下はもちろん、エロ小説自体が処女作なのでかるく読んでください。
7号後に嫉妬に苦悩する蓮→決壊な感じです。
ものすごく詳細に妄想してしまったので、かなーーり長くなってしまいました。
お目汚ししますが、どうぞしばらくお付き合いください。
では投下します。
6227号その後(捏造)/1:2006/03/14(火) 23:40:28 ID:MCFLRHBG
一度外れてしまった箍はそう簡単には締められない…―


沖縄の雲行きが怪しい。
嵐が来る…そんな気配を社は感じた。
まさに今の蓮の心境を表しているかのような空模様だ。
あるいは、これから起きる波乱の幕開けの兆しなのだろうか。

蓮が復調し、『オリジナルの嘉月』を演れるようになって、
いよいよダークムーンの撮影も本格化を迎えた。
軽井沢ロケが組み込まれ、キョーコらも既に現地入りしている。
しかし蓮はというと、専属モデルとしての沖縄撮影ロケを消化しておかねばならなかった。
本来なら、軽井沢の後に沖縄ロケがスケジューリングされていたのだが、
蓮が嘉月を演じることができなかったために、その分先伸びしてしまったのだ。
少しでも長くキョーコとの時間を共有したいのだが、沖縄ロケを再調整することなどできる
はずもなく、早く終えたい一心で蓮は撮影に臨んでいる。
だが、そんな蓮の心境を知ってか知らずか、それまでの鮮やかな沖縄のブルーを
急に鈍いグレーの曇天が覆い、一時撮影中断を余儀なくされたのだった。


 クソ…こうなってるのも俺の所為なんだが。
 悪い虫が集らないよう、こうして余計な気を揉むこともなかったのに。
 そんなことよりも…


「蓮、さっきから何思いつめた顔してるんだ?」
社が心配そうに蓮の顔を覗き込んだ。
6237号その後(捏造)/2:2006/03/14(火) 23:41:29 ID:MCFLRHBG
「待機時間、長くて疲れたのか?」
「いえ、全然大丈夫ですよ。それよりも軽井沢ロケの方が心配で」
すかさず社がニヤリとする。
「キョーコちゃんのことがそんなに心配なんだ〜?」
「社さん。この分だと今日の撮影続行は無理でしょう。
 このままだとダークムーンの撮影進捗の方に迷惑がかからないかと」
間髪いれず切り替えした蓮の反応が面白くなかったのか、
社は子供のように拗ねながら手袋をはめた。
「…ちぇ…面白くないなぁ。ちょっと現場に状況聞いてみるよ」
言った後、またニヤリとした。
「ついでにキョーコちゃんの様子も聞いておこうか〜?」
「つまらないこと言ってないで電話するならさっさとしてください」
蓮は表情を変えずに社をあしらったが、心の中では波立っていた。


 あの子、今頃どうしてるんだろう。
 他の出演者たちと上手くやっているんだろうか。
 軽井沢の雰囲気に飲まれてはしゃいでないかな。
 メルヘンの世界に飛んでなきゃいいんだけど…


「ええぇ!?そんなことが…」
社の素っ頓狂な声が、蓮の思考の底から引き上げた。
6247号その後(捏造)/3:2006/03/14(火) 23:42:00 ID:MCFLRHBG
通話の切れたケータイを片手に、社の笑みは引きつっている。
「たた大変だよ!蓮!!悪い予感が当たってしまってるよーー!!」
「まさか…」
知らず知らずのうちに蓮の手は固く握り締められていた。
「偶然スタッフが目撃したみたいだけど…聞いたら百瀬さんも現場に居合わせたみたいで」
泣きそうな顔で社が叫んだ。
「まさか本当に不破が軽井沢に来ているなんて…!!」


 天使の体がゆっくり傾いでいく
 細い両腕の先にあるのは黒い悪魔――

 何度も見たせいか、脳裏にくっきり焼きついている。
 目を閉じれば容易に蘇る、あの子を見る不破の表情…


沖縄来てからというもの、蓮は出立前夜に見た不破尚のPVが片時も頭から離れなかった。
何度もリフレインして、そして不破の驚いた表情が最後に出てくる。
ただでさえ、不破の彼女に対する気持ちの変化という不安要素が連を苛んでいたのに、
そこへ来て神の悪戯としかいいようのない偶然。
もう、居てもたってもいられなくなり、蓮は思わず立ち上がった。
「社さん、少し離れます」
社の返事を待たずに、蓮はホテルの方へ走り去った。
「あーあ、ありゃ相当重症だな」
社は思わず嘆息した。
6257号その後(捏造)/4:2006/03/14(火) 23:43:14 ID:MCFLRHBG
結局、蓮の写真撮影は丸2日を費やしてしまい、合流のタイミングも
見積もっていた最大の遅れをとってしまった。
ショータローの軽井沢入りの事実を聞いた直後に、蓮はキョーコのケータイに電話したが繋がらず、
その後撮影が再開したので、ついにかけ直すタイミングを失ってしまったのだ。
その間またしばし歯がゆい思いをし続けなければならなかったのだが、
逆に繋がらなかったことで、少し冷静さを取り戻すこともできた。
蓮は今、自分を辛うじて抑えている。
堰を切って問い詰めてしまわないようにするのは至難の業だった。
例え声のみの電話であっても。


そして沖縄入りから3日目の早朝。
撮影を終え、ようやくフライトの待ち時間で空港から電話を入れることができた。
もう数時間で会えるはずなのに、やはり少しでも気持ちを落ち着かせたい。
「敦賀さん!どうですか、沖縄の撮影は順調ですか?」
思いのほか元気な声のキョーコに、蓮は逸る気持ちをどうにか抑えた。
「さっき終わったよ。予定より遅れちゃって。
 今からこっちを出て、そっちに合流するよ。
 最上さんこそ変わりない?」
「ハイ、順調に取り終わっています。後は嘉月の到着を待つばかりです!」
探りを入れる蓮の気持ちとは裏腹に、ロケの進捗に対する答えのみが返ってきた。
「そうか、スタッフにも迷惑をかけてしまったね。向こうに行ってから大変かな」
「フフ、敦賀さんなら一発オーケー出してもらえるんで、始まれば滞ることはないですよ〜」
「…そうかな。確か撮影は軽井沢入りから2日目だったよね。
 空き時間に軽井沢を見て回ったりした?」
「百瀬さんと少しホテルの周りを散策したりしましたよ。
 雰囲気がちょっと懐かしくて。で…」
一瞬の空白があった後、受話口からキョーコからの不機嫌な空気が吹き出す。
蓮の表情が一瞬、暗く翳った。
「いえ、何でもないです。害虫をいくつか目撃したもので…気になさらないでください」
いくつか、というのが連にはひっかかったが、これ以上突っ込むこともできない。
「…そう…都会にはない悪い症状をもたらす虫もいるから、充分気をつけるようにね」
「はいっ!敦賀さんも気をつけて、早くいらしてくださいね!待っています」
キョーコは言葉どおりに意味を捉えただろう。
しかし、そのことがますます蓮を焦燥感に駆り立てた。
一刻も早く彼女に直接会って、不破と何ごともなかったのか、確認したい。
そんな思いで埋め尽くされている自分自身にハッとし、蓮は愕然とした。


 俺は…もう完全に蝕まれているな…
 声を聞くだけでもこんな調子なんだ。
 この状態で今あの子にあって、自分を抑え続ける自信など…ない。
6267号その後(捏造)/5:2006/03/14(火) 23:44:58 ID:MCFLRHBG
やっとのことで蓮と社が軽井沢に合流したのは、午後を少し回った頃だった。
遅れを取り戻すべく、蓮は現場に到着して休む間もなく嘉月の単独シーンを2カット撮り、
引き続いて、美月たちとの絡みシーンを何カットか撮り終えた。
到着直後に挨拶は交わしたが、キョーコとまともに向き合ったのは、夜の9時頃、
ホテルに引き上げてからだった。

キョーコは特に変わった様子もなく、むしろ軽井沢の澄んだ空気を吸って、
イキイキとしていた。
「敦賀さん、本っっ当にお疲れ様です!」
先に現場を引き上げていたキョーコが、ロビーのソファから勢いよく立ち上がる。
「キョーコちゃんもお疲れ様〜!もしかして、蓮を待っててくれたの?」
満面の笑みを浮かべた顔の社が、疲れを忘れたかのようにキョーコに駆け寄る。
「はい…!社さんもお疲れ様です!お二人ともあちこち移動、大変だったでしょう?」
「うん、でも今日は飛行機とタクシーのみで移動だったからね。
 蓮に運転させない分、まだよかったよ」
「そうですか。ところで敦賀さん。沖縄ではちゃんと食事、されてました!?
 …敦賀さん?」
キョーコの呼びかけに、ハッと蓮は我に返った。
「私の顔に何かついてます…?(もしやまた死相とか…)」
顔を引きつらせるキョーコに、蓮は慌てる。
「いや、元気そうだなって思って。わざわざ出迎えてくれてありがとう。食事は…」
と、語尾を曖昧に濁す。
無意識のうちに見入っていた、なんて言えるワケがない。
その表情から、会わなかった間の手がかりや、痕跡、少しの変化も見落とすまいと。
「やっぱりまたコンビニおにぎりとかですか!?」
「ハハ…ちょっと暑さにやられて食欲なくてね」
さらりと誤魔化したつもりだが、役者・敦賀蓮とは思えないぎこちなさを有していた。
6277号その後(捏造)/6:2006/03/14(火) 23:45:41 ID:MCFLRHBG
「そう思って、実は…」
キョーコは、持っていた両手ほどの大きさの包みを差し出した。
「待ち時間が出来た時を狙って…たいしたものは作れなかったんですけど…
 良かったらお夜食にでも食べてください」
「…わざわざ合間に作ってくれたの?」
「材料もあまりなくて、カンタンなものなんで恐縮なんですが」
と、照れ隠しにはにかみながら、キョーコは付け加えた。
思いもよらぬ不意打ちに、蓮は体中に温かいものが染み渡る気がした。
「ありがとう」
受け取るその表情は、骨までとろけるような極上の笑顔だった。
キョーコは怨キョが何匹か焼かれるのを感じたが、
思い出したようにさらにカバンから同じ包みをもう1つ取り出す。
「よかった…あの、社さんもどうぞ」
ニコニコ様子を見守っていた社はぎょっとする。
室温が急激に下がったように感じるのは気のせいではない。
「え!?…あ、あの、ありがとう、キョーコちゃん」
まずいんじゃないの〜?と狼狽しながら社も包みを受け取る。
ちらりと横に視線を遣ると、既に似非紳士スマイルの仮面をつけた蓮がいた。
「最上さん、疲れてるだろう?そろそろ休んだ方がいいんじゃないかな。明日も早いしね」
キョーコは蓮の急変についていけず、困惑の表情を浮かべたが、
ここは疲れた蓮を気遣い大人しく引き下がる。
「いえ、私よりも敦賀さんこそ、今日はゆっくり休んでくださいね!」
「はは、わかったよ…」
と言いかけた蓮の視線がある一点で釘付けになる。
既に隣の社はあわあわとパニックを起こしかけている。
一変した蓮の表情に、キョーコは思わず息を呑んだ。
今まで見たこともないような、氷のように鋭く暗い表情だが、
その瞳の奥には煮えたぎるマグマが垣間見える。
怪訝に思い、キョーコは鋭い視線を送るその先を振り返った。
6287号その後(捏造)/7:2006/03/14(火) 23:46:39 ID:MCFLRHBG
「!!!!???」
ショータロー、あんた何でここに、と続けたかったが、驚愕のあまり声が出ない。
キャップをかぶり、ラフだが芸能人であることを意識した格好をしていた。
手ぶらでこの時間にフロントに居るなんて、どう考えてもこれから外出しますよ、という状況だ。
まさか、同じホテルに宿泊してるなんて、想像だにしていなかったキョーコは、
動揺を隠し切れない。
程なくショータローもキョーコに気づき、一瞬目を見張る。
が、隣に並ぶ蓮を見た瞬間、すぐさま眼に危険な炎をちらつかせ、自嘲的な笑みを浮かべた。
ポーンと音が鳴り、ロビーのエレベーターの扉が開いた。
「尚、ごめん、お待たせ…!?」
そう言ってエレベーターから降りてきた祥子が、ただならぬ空気を察知して足を止めた。
「ぎゃっっ!!キョ、キョーコちゃんもこのホテルだったの!?!?…え!?つる…」
『賀蓮まで…!?』と残りの言葉は何とか大量の空気の塊と一緒に飲み込んだ。
今までにかいたことのないイヤな冷や汗が、祥子の背中を伝う。
一触即発しそうなこの状況をなんとか打開しようと、
とりあえずマネージャーとして蓮たちに挨拶した。
「あ、お、おはようございます。不破尚のマネージャーの者です。
 ドラマの撮影なんですってね。私たちもちょうどレコーディングに来てるんですよ。
 偶然ですね〜同じホテルなんて〜オホホ。
 では私たち、これから食事にいきますんで、失礼しますね!!」
一息に言い切った祥子の精一杯の笑顔は、史上最高に引きつっているであろう。
蓮を睨み付けて微動だにしないショータローの腕を必死の思いで取った。
「いやぁホントこんなことってあるんですね〜ではごゆっくりどうぞ〜!!!」
このまま帰ってこなくていいからなぁ〜!と心の中で叫びながら、
社も同様に大量の汗を掻きながら、最高の作り笑いで応える。
祥子に引っ張られながらショータローは出口に向かったが、蓮達に一番接近した時、
急にピタリと立ち止まった。
6297号その後(捏造)/8:2006/03/14(火) 23:48:23 ID:MCFLRHBG
祥子は肝が冷える思いがした。
「アンタ…この間もキョーコと一緒にいたよなぁ?
 同じ事務所だからってコイツの面倒みなきゃなんないなんて、
 先輩のメンツ保つのも大変だな」
ショータローは剣呑な笑みを浮かべながら口火を切った。
その瞳は真っ向から蓮を睨みつけ、今にも噴出しそうな炎を燃やしている。
祥子と社の心臓が数mほど飛び跳ねた。
嫉妬の眼…蓮にはそうとしか映らなかった。
蓮はスッと一歩前に出た。
「彼女は優秀だから教え甲斐もあるし、一緒にいるだけでいい刺激を与えてくれるよ。それに」
蓮は薄く笑い、さっき渡されたばかりの包みを軽く持ち上げる。
「料理も上手いしね。彼女の魅力を見抜けなくて残念だったな」
そういって、ショータローの眼を見据えた。
その眼力にショータローは思わず仰け反ってしまう。
視線が熱風を伴ったかのようだった。
あまりにも美しく光を放つその瞳の奥には、臨界寸前の核爆発を思わせる輝きが凝縮されていた。
「尚、行くわよ!!!!」
祥子は悲鳴に近い声を搾り出した。
一刻もこの場から立ち去りたい祥子は、ショータローの大きな体を半ば引きずりだすかように、
ホテルを出て行った。
6307号その後(捏造)/9:2006/03/14(火) 23:49:32 ID:MCFLRHBG
トゥルルル―…トゥルルル―…
ホテルの一室のルームフォンが鳴り響く。
シャワーを浴びて髪を拭いていたキョーコは、何度目かのコールで気づき、
とりあえずバスローブを引っ掛けて、慌てて受話器に飛びついた。
「ふはぁーい!!」
「………最上さん?」
「…敦賀さん…ですか!?」
既にもう11時を回っており、そろそろ明日の早朝ロケに備えて休まねばならない時間だ。
それよりも、今、蓮から電話がかかってくるということがキョーコには恐ろしい。
部屋に戻る前の蓮の態度が脳裏に浮ぶ。
「ごめんね。もしかしてもう寝てた?」
言葉はいつも通りの気遣いなのだが、口調がいつもと違い暗いものだった。
何故だか、キョーコの鼓動は一瞬早くなった。
「…いえ、今お風呂から上がったところです…あの…どう…かされたんですか?」
少しの沈黙の後、低い声が応えた。
「じゃ後で」
「え…?」
キョーコが返す間もなく、そのまま電話は切れた。
受話器を持ったまま、何がなんだかわからないまま呆然とする。
先ほどの一連の出来事が蘇ってきた。
6317号その後(捏造)/10:2006/03/14(火) 23:50:29 ID:MCFLRHBG
「すみません!!!敦賀さん!!」
ショータローが出て行ったあと、背中を向けたままの蓮に、キョーコは反射的に頭を下げた。
「アイツあんな失礼なことを敦賀さんに…本当に申し訳ありませんでした!!!」
目の前で暴言を吐くショータローに何も言えず、悔しくて腹ただしくて、
怒りと憎さのあまり涙がこみあげてくる。
「どうして最上さんが謝るの。気にしてないからいいよ」
蓮は依然としてキョーコの方を振り返らず言った。
声音には、不機嫌さをまとわしていた。
それはキョーコがショータローに成り代わって詫びることに対してだった。
しかし、単にショータローの取った態度へのものと勘違いしたキョーコは、
焦ってますます言い募った。
「いえ…今から行ってアイツに謝らせます!!」
「そんなことはしなくていい」
遮るように蓮はキョーコへ振り返った。
蓮と目が合い、キョーコは思わずドキっとする。
その表情は先の冷酷なものとは違い、その瞳は暗く燻った翳りを帯びていた。


 敦賀さんは、疲れたから、と一言だけ言って、すぐに部屋へ引き揚げて行ったけど…
 一度も私の方を振り向かず、行ってしまった。
 やっぱり…ショータローのせいで怒ってるよね…?
 どうしよう…
 でも、「後で」っていうのはどういうこと…?


明日というようなニュアンスではなかった。
まさか、と思った瞬間、ドアをノックする音がした。
「!!!!」
キョーコは飛び上がった。
急かすように、再びノックがある。
「は、ハイ…ただ今!!」
ドアを開けると、長いすらっとした足が見える。
恐る恐る見上げた先には、キョーコが予想した通りの端整な顔立ちがあった。
「敦賀さん…」
6327号その後(捏造)/11:2006/03/14(火) 23:51:22 ID:MCFLRHBG
蓮は黙ったまま、ドアの隙間からするりと身を入れると、すかさずドアを閉めた。
キョーコは目を白黒させる。
「つ、つ、つ、つる…!!?」
蓮は相変わらず何も言わず、静かに、と言わんばかりに、
そっとキョーコの唇を人差し指で牽制した。
キョーコはすぐ目の前に立つその美貌を仰ぎ見、軽く目を見開いた。
口元に当てられたその手が、あまりにも冷たかったからだ。
「誰かに見られたらさすがにマズイからね」
そういいながら、後ろ手に回した左手でガチャリと鍵を回した。
蓮の行動が全くわからず、キョーコは混乱していた。
「つ、敦賀さん…ど、どうされたん……!?」
やっとのことで言葉になったが、蓮と目が合った途端、キョーコは息を呑んだ。
その瞳には魔力が宿っているかのように煌々と輝き、怪しく魅惑的だった。
耐え切れず、反射的に視線を逸らした。
「聞きたいことがあってきたんだ」
その声は低くて、どこか官能的な響きを有している。
正常な判断を狂わせる、悪魔の誘惑ような危険な匂いがした。
「不破のこと、どう思ってるの?」
「……!?」
キョーコは言葉を発することが出来ない。
目を泳がせながら、質問の真意を探ろうとする。
しばし沈黙が支配した後、やっとの思いで口を開いた。
「…敦賀さん、どうかされたんですか…!?」
蓮はなおも続ける。
「不破は君のなんなの?」
「…あ、あの、ショ、ショータローのヤツが敦賀さんに対してあんな態度を取ったことは、
 本当にすみませんでし…」
「そんなことはどうでもいい」
狂気を孕んだその瞳に射すくめられ、キョーコはもはや何も言えなかった。
「さっきも言ったよ。何で君が不破のことを謝る?
 俺が聞いてるのはそんなことじゃない。
 それとも、そんなに君は不破を庇いたいの?」
じり、と蓮とキョーコの間合いが縮まった。
6337号その後(捏造)/12:2006/03/14(火) 23:52:11 ID:MCFLRHBG
このシングルルームの入り口は狭く、キョーコは壁際に背中を預け、
蓮とほとんど体が密着しそうな距離にいる。
キョーコはたまらず、部屋の奥へと逃れようとした。
しかし、その行動を先に読んでいた蓮は、逃すまいと両腕で檻を作る。
移動しようとした反動で、キョーコと蓮の体がわずかに接触する。
その手と同様、体も驚くほど冷え切っていた。
よく見るとうっすら髪が濡れている。
シャツとパンツは先ほど見たものとは違うものを身に着けていたから、
おそらくシャワーを浴びたのだろう。
が、湯上がりの印象はなく、まるで冷水を被ったようにも見受けられた。
「…敦賀さん、ホントにどうされたんですか?敦賀さんらしくないです」
いつもとはあまりにも様子が違いすぎる蓮に、キョーコは戸惑いを隠せない。
「君さ、今、この状況、わかってる?」
「……え……?」
蓮の長い綺麗な指がキョーコの耳朶に伸びる。
すっと触れ、そのまま軽く頤(おとがい)をなぞり、そしてキョーコの唇に辿りついた。
先ほどとは違い、ゆっくりと親指で慈しむように捕えた。
「俺はね。君のこの唇から不破の名前を聞くたびに」
蓮の指が離れる。
「君をどうしてやろうかと思うよ」
夜の帝王を思わせる、あまりにも淫靡な笑みに、キョーコは全身の力が抜けていく気がした。
「俺以外の男のこと、考えられなくさせてみせる」
そう囁くようにいい、蓮はキョーコをじっと見つめながら、そのままゆっくりと体を寄せ、
禁断の果実を口にするように、その唇を塞いだ。
もはやキョーコは目を見開いたまま、動くこともできなかった。
今、自分に何が起きているのか理解できないというように、小刻みに瞳が震える。
ほんの数センチの距離で見る、その形のよい切れ長の瞳は、何故だか懐かしい瞳を想起させた。
ただ唇と唇を重ね合わせていたのは、ごく短い時間だった。
だが蓮にとってはキョーコとの初めて交わす口付けは神聖なもので、
とても長い時間のように感じられた。
そして禁忌に触れた後、悪魔と化してゆく自分を、まるで他人事のように
意識の遠くからスローモーションで眺めていた。
6347号その後(捏造)/13:2006/03/14(火) 23:54:43 ID:MCFLRHBG
キョーコの目がさらに大きく見開いた。
唇を割って、蓮の舌が侵入してきたのだ。
「……!!?」
初めてのことに、両手で蓮の体を力いっぱい押して抵抗した。
が、それ以上の力で押さえ込まれ、全く歯が立たない。
蓮は、キョーコの瞳の奥底を覗き込むように、キョーコから視線を外さない。
蓮の舌が縦横無尽にキョーコの口内を動き回る。
歯列をなぞり、舌を絡ませ、唾液を混じり合わせ、淫猥な音がかすかに聞こえる。
深くまで差し入れられた蓮の舌に、キョーコは息苦しさを覚え、
思わず鼻腔と喉の奥から声が漏れた。
「……ん……ふっ………」
決壊した堤防から鉄砲水のように溢れ出した欲望は、歯止めも効かず、
激しさを増すばかりだった。
徐々に思考も乱れ始め、キョーコはただただ蓮のされるがままになっていった。

貪るようにキョーコの舌を味わった蓮は、ぐったりとしたキョーコの背中に手を回し、
足を取って抱き上げた。
そして、そのままベッドの上へと抱き降ろす。
蓮の体には少々狭いシングルベッドが、二人分の体重を受け、みしりと鳴った。
事態の展開についていけず、抵抗することもできないまま、
キョーコは激しい口付けの余韻に朦朧としていた。
蓮とは対照的に、キョーコの体は風呂上りの残滓をまとって火照っている。
またそれが、蓮の欲情を煽り立てた。
自らのシャツをすばやく脱ぎ捨て、引き締まった上半身をあらわにし、
蓮は再びキョーコの唇を捕えた。
今度は目を閉じて、キョーコの舌をたっぷりと味わう。
キョーコは薄く目を開けていたが、蓮の長いまつげと、
きつく顰められた整った眉根をぼんやりと見ていた。


 敦賀さん…どうしてこんなことを…
6357号その後(捏造)/14:2006/03/14(火) 23:55:52 ID:MCFLRHBG
だが思考はそれ以上固まらず、気づくと蓮の唇は離れて、キョーコの耳元に寄せられていた。
「君の体は温かいな…」
そう囁いたあと、耳の中に温かいものが侵入してきた。
「……うん……あぁっ…!!」
意識せず出てしまった自分の声とその大きさに、キョーコは自分自身に驚いてしまった。
キスもおろか、男性に抱きしめられたことのない男性に免疫のないキョーコが、
耳の中を舐められるなんてことは、想像だにすることもできないことだったのだ。
「……つる…がさん…!!…やめ…やめて!!」
うっすら涙をにじませるキョーコに、ますます煽られる。
「耳、そんなに感じるの?」
悪魔のような笑みを口元に浮べた。
「もっと声、聞かせて…」
その熱い吐息と囁き声だけでも、キョーコに先の快感を思い出させるには充分だった。
「……つ、つるがさ…あぁっ…あぅ…ううぅ!!」
しかしその意識もすぐに散り散りになってしまう。
両肩を押さえつけられ、足の間には長い蓮の片足でロックされて、身動きできない。
くすぐったいような何ともいえない初めての感覚に、首をすくめてしまいたくなるが、
蓮はそれすらも許さなかった。
さらに刺激を与え続けられ、やり場のないキョーコの両手は空を掻いていたが、
蓮の肩にたどり着くと、力を込めて縋り付いた。

耳の後ろや首筋に唇を這わし、もう一度、口付ける。
その間に、キョーコのバスローブから覗く鎖骨に手を這わすと、襟元をはだけさせた。
キョーコの小ぶりだが形のよい膨らみがあらわになる。
「……!!」
そして、唇を塞ぎ続けながら、壊れ物を扱うかのように、やさしく撫で回した。
その頂にある飾りに触れるたび、キョーコの息が跳ね上がる。
だんだんと間隔を狭めるように、その頂点だけを刺激しはじめた。
「…っ!!」
ようやく唇を解放した蓮は、目線はキョーコの顔から外さず、顔を膨らみの頂へと移動させる。
手は全身の凹凸を隈なく調べるかのように、滑らし始めた。
脇の凹み、脇腹のくびれ、臍のくぼみ、腰骨の張り出し、腿の膨らみ…。
ひとつひとつの形を念入りに触覚で確かめるかのようだった。
そして、膨らみの頂にある、薄い桃色の尖った突起に舌先を伸ばした。
6367号その後(捏造)/15:2006/03/14(火) 23:57:39 ID:MCFLRHBG
「…敦賀さん…!いや……!!やめてください…」
自由になったキョーコの口から抗う言葉が飛び出す。
もちろん、蓮はまったく聞く耳をもたず、攻撃の手は緩めなかった。
しばらく舌先でくるくると一番敏感な突起の先端だけを軽く刺激し、反応を伺う。
「…っ……ぅぅ……ふっ…」
嬌声とは言えない、小さな吐息で時々喘ぐ。
それがまた蓮には新鮮で、もっと乱してやりたいという欲求を駆り立てた。
突起を口のなかに含んで、粘膜と舌で擦るように転がし始める。
時折甘噛みし、唇で挟み、舌で玩びながら堪能した。
「……ぁ…いやっ……」
そうして舌で乳房を楽しみつつ、その手の矛先はついに不可侵の場所へと向けられた。
バスローブは帯の部分のみキョーコの体に巻きつき、裾はというと、
蓮の愛撫に抗う動きによってに既に肌蹴て乱れていた。
しかも風呂上りに飛び出したままなので、もちろん下着は身につけていない。
裾から覗く薄い茂みに、蓮は目を細める。
唐突に舌での愛撫を止め、三度キョーコの唇を奪う。


 俺だけを感じているその表情を、一番近い距離で見たい――


口付けながら、柔らかい猫の毛並を思わせる茂みを、
愛おしさを込めて繰り返しそっと撫でた。
ビクっとキョーコの体が震える。
そしてゆっくりと、その茂みの中へ指を潜ませていった。
6377号その後(捏造)/16:2006/03/14(火) 23:58:15 ID:MCFLRHBG
すでに湿り気を帯びた秘境は、滑らかになっている。
何かを探るように、指が渓谷の窪みを行ったりきたりしていたが、
そうこうするうちに、手前に小さなルビーの原石を探り当て、そこで止まった。
触れた瞬間、肩にかけられたキョーコの手に一層力が込められる。
蓮は、ルビーを優しく捏ねるように刺激した。
キョーコの腰がふるふると揺れ、少しずつ堅固な砦は開いていった。
脳の芯が痺れ、初めての快感にその目は虚ろになっている。
そうしてわずかに緩んだ足の付け根が閉じないよう、自らの足で固定し、
際限なく蜜が湧き出す泉の周辺を指先で円を描いた。
そして、泉の中へゆっくりと人差し指を沈めた。
もはや拒むこともなく、すんなりと蓮の指を受け入れる。
襞を擦り、肉壁を指の腹で軽く引っかき、充分に綻んだのを確認すると、
そのまま2本・3本と沈めて、めちゃくちゃに掻き回した。
眉根を寄せ、羞恥に全身を上気させたキョーコの姿に、蓮の体中の血液が一点に集中する。
不意にキョーコから蓮が体を外した。
キョーコは次の成り行きを見守るかのように、潤んだ瞳で蓮を見つめた。
が、ハッと表情が引き締まる。
「……!!!」
蓮が細身のパンツのジッパーを降ろし、自分自身を解放していた。
ようやく外に出れたと、はちきれんばかりに主張しているそれは、
狂おしいほど猛々しく天を突いていた。
蓮が取り出したものの大きさに、キョーコは目を見張る。
これから自分の身に起こる先行きのつかない展開に、その瞳には恐怖の色を浮かんでいた。
蓮はゆっくりと、キョーコの誰も迎え入れたことのない場所へピタリとあてがった。
「…お願い、やめて!!」
同時に近づいてきた蓮の唇を逃れ、イヤイヤをするように、首をねじった。
蓮の視線からも逃れるように、顔を背ける。
「…私……こんなこと…もう、どうしていいかわからないです…」
涙声だった。
6387号その後(捏造)/17:2006/03/14(火) 23:59:09 ID:MCFLRHBG
「今の敦賀さんは知らない人みたいです…それに…男の人がこんなことするなんて、
 初めて知ったから…キスもしたことないのに…私、なに言ってるんだろ」
蓮の動きが止まった。
「敦賀さんのこと、とっても尊敬していて……だけど、今の敦賀さんは怖いです。
 いえ……本当は…少し前から敦賀さんと会うことが怖かったんです」
どうして、と促すように蓮はキョーコの顔を見つめた。
「…コーンに…悪い魔法をかけられてから…」
「悪い……魔法?」
キョーコは意を決したように、話し始めた。
「…そうです。演技テストの日、敦賀さんがコーンにキスしたのを見た瞬間、
 心の中が妙にざわついて…。
 私の決心を、それを覆す程の力があるような気がしたから…」
蓮は躊躇した。


 それは、どういう意味なんだ…
 俺を意識してるってことなのか…?男として…


「さっきショータローが暴言を吐いたときも、敦賀さんが傷つけられたってことが
 許せなかったんです…ショータローが言ったってことより、何よりも。
 それも私なんかのことで…」
そしてキョーコは蓮へ顔を向けた。その瞳はまっすぐに蓮を見ていた。
「私、正真正銘、ショータローのことはもう何とも思ってないんです!
 アイツとこれ以上係わるつもりもまったくなくて。
 庇うなんて意味で言ったんじゃないんです。
 本当に、敦賀さんのこと、あんな風に言われたことが悔しくて…」
蓮は堪えきれず、細く小さな体をぎゅっと抱きしめた。
「…キョーコちゃん…ごめん…!」
キョーコはこぼれ落ちそうなほど目を見開いた。
そしてその瞬間、今までまったく想像だにしなかった考えが頭を過ぎった。


 敦賀さんの好きな相手って……高校生……まさか…!?
6397号その後(捏造)/18:2006/03/15(水) 00:00:25 ID:MCFLRHBG
そうだとすると、今までの一連の行動には合点がいくではないか。
そして、そう考えた後は、キョーコを先ほどまで支配していた恐怖感はどこへやら、
何故だか心臓のリズムが早くなっていった。
「俺は……なんてバカなんだ……」
蓮の体温と鼓動を感じ、不意に温かい感情がキョーコの体に流れてきた。
ショータローにも抱いたことのない、初めての感情だった。
自分でもよくわからないが、目の前にいるこの人を慰めたい、そんな思いがキョーコを包んだ。
優しく蓮の背中に手を回し、そっと撫でる。
「…あの………私…敦賀さんにキスされるの、いやじゃなかったです…」
頬を赤らめ、恥じらいながらつぶやいた。
驚いた表情をする蓮が可笑しくて、キョーコは思わず微笑んだ。
それを見た瞬間、蓮の中で燻っていた何かがバラバラに弾けた。
黒い感情が洗い流されて、胸を焦がす熱いものが体中に染み渡る。


 ああ、俺は本当にバカだな…
 もうどうしようもないくらい、君が愛しい…


気づくとキョーコの唇を塞いでいた。
先よりももっとずっと熱っぽく激しく吸いたてる。
そして、もうキョーコの全てを自分のものにしたい気持ちを抑えきれず、囁いた。
「…君を俺のものにしていい?」
じっと見つめる蓮の瞳の中に優しさを見つけ、キョーコはほっと安堵した。
そうして真っ赤になりながら黙って小さくうなずいた。
6407号その後(捏造)/19:2006/03/15(水) 00:01:28 ID:MCFLRHBG
再び自身をあてがうと、キョーコが不安そうな目をする。
「大丈夫、俺に預けて」
ゆっくりと蓮はキョーコの中に身を沈めていった。
「…うぅ……ん……」
先端の括れまでが侵入し、そこからは徐々に太さを増していく。
「……あ!痛っ……!」
「…もっと力を抜いて」
苦痛に顔を歪めるキョーコに、蓮はあちらこちらに口付けをしながら意識を逸らしてやる。
やはり初めてだけあって、キョーコの中はかなりの狭さだった。
もともと体の小さなキョーコと、ただでさえ日本人離れした蓮のものは、
互いに受け入れられる許容量のギリギリだった。
何ひとつとて隔てるものはなく密着している、この体と体。
キツイ締め付けに、蓮の意識はそれだけで弾け飛びそうだった。
「…入ったよ……」
そっとキョーコの腹部に手をあて、撫でる。
まさにこの中に自身が入っていることに、何とも言えない感慨を覚えた。
「…つ、るがさん……!」
キョーコは蓮の背中に両腕をまわして抱きついた。
キョーコ自身にも、この隙間なく繋がっているという思いがそうさせたのだろう。
互いに唇を寄せ合い、上も下も深く繋がる。
そうして蓮はゆっくりと腰を動かし始めた。
6417号その後(捏造)/20:2006/03/15(水) 00:02:40 ID:12b8mNs2
「……うぁ……はぁっ…!」
小さく呻くキョーコの様子を見ながら、キョーコの感じるポイントを探す。
「……あっ!」
角度を変えながら突いていくと、ところどころ嬌声に変わる部分に出会った。
念入りにその箇所を探り当てると、突き上げた瞬間、キョーコの表情が艶っぽく乱れる。
蓮はそれを見逃さず、その箇所目掛けて激しく突き上げた。
「……はぁっ……ん……」
その快感に彩られた表情が、ますます蓮の容積を膨張させる。
何度も何度も楔を打ち込まれ、甘い痺れがキョーコを襲う。
「ふっ…ふぅっ…」
喘ぐ声がだんだんと短くなり、キョーコは快感の波にさらわれそうになった。
「……つ、るがさん…何か変な…感じ…」
快感で満たされた蓮の表情は、ゾクゾクするほどの色気を放っていた。
「…わたし……何か変……つ、つるがさ……」
「…はっ……俺も…もう…」
「…あっ……あっ…!!」
蓮の顔が最高に色っぽく歪み、思わず声が漏れる。
「……くっ…」
蓮のわずかな喘ぎ声を聞いた瞬間、キョーコは視界が真っ白になった。
体がガクガクと震え、脳の核から全ての感覚がスパークした。
蓮は激しく収縮するキョーコの中に、白濁した欲望を最後の一滴まで放つ。
そして熱いものがキョーコの体を支配した。
蓮はまだ熱を持ったまま、強張りの収まらない自身をキョーコの体から引き抜いた。
そして、息の上がって焦点の定まらないキョーコに優しく口付けし、強く強く抱きしめた。


 キョーコ…大好きだ……!
6427号その後(捏造)/21<了>:2006/03/15(水) 00:03:44 ID:12b8mNs2
「体、キツくない…?」
心配そうに蓮はキョーコを覗き込む。
「な、何とか大丈夫です。あっ…!」
そう言うなり立ち上がろうとして、よろめいてしまう。
素早く蓮は体を支えた。
もうお互いの体温をしっかり吸収しており、差し伸べた蓮の腕は力強く温かかった。
「…生理、いつ?」
唐突に質問され、キョーコは面食らう。
「あ、え…!??あの…」
「大事なことなんだ」
「…あ…の……予定ではもうすぐ…です…ハイ」
最後の方は消え入るように応える。
「そう……じゃあ大丈夫かもな」
少し安堵の表情で蓮はつぶやいた。
理性が飛んで勢いに任せたとは言え、避妊もせずに行為に及んでしまった。
彼女のこれからの女優人生を狂わせるわけにはいかない。
そうやって、我が物にしてから冷静に判断する自分の身勝手さに自己嫌悪した。
「シャワーでしっかり流してね。あ…俺が流してあげようか」
そう言って蓮は意地悪く笑った。
「…敦賀さん…!」
頬を膨らませ、顔を真っ赤にしてむくれる。
「何かあったらすぐ言ってね。俺はいつでも受け入れられるから」
真摯なその眼差しに、キョーコはドキっとした。
「…ハ、ハイ……」
慌ててシャワー室へと飛び込もうとしたが、蓮はキョーコの腕を離さない。
そしてそのまま抱き寄せた。
「もう誰にも渡さない」


 悪い魔法なんかじゃない…
 こんなに胸が温かく優しい気持ちになれるもの…


そう思ったキョーコの頬に、一筋の涙が伝った。
643名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 00:09:13 ID:eCCe0RQt
リアルタイム遭遇〜
>>621さんGJ!!
帝王モードと甘々の両方楽しめて萌えますた
644621:2006/03/15(水) 00:09:52 ID:12b8mNs2
以上で終了です。
まとめ→ >>622-642
な、長いな、しかし……;;
途中文字がずらずら並んでしまって、読みづらいかも…すいませんです。

なんか思いついてから、しこしこ書いてる間に、
妄想スレで似たような妄想案が出てた…orz
そっちに落とそうかと思ったのですが、エロ書いてしまったので。
ていうかエロってムズイですね。
ネ申たちはスゴイですわ。うーん。まだまだ修行が足りん。

とにかくもうすぐ早バレがくるー!と思い、慌てて仕上げました。
色々文章おかしかったりしますが、お許しください。
それでは名無しに戻ります。
645名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 00:12:34 ID:29tRPVro
寝る前にリアル遭遇!いい夢みれそうです。GJ!!
646名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 00:13:15 ID:2U3O9HX1
激しくGJ!
自分もリアルタイム初遭遇!ドキドキしながらリロードしたよ。
途中で想いが通じ合ってよかったw
647名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 01:25:45 ID:YmN7X968
GJ!
素晴らしい愛あるエロで
なんとか発売日まで生きていけそうです。
ありがとう!!
648名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 08:15:04 ID:4NXMr2ee
GJでした!
エチーの描写(;゚д゚)ウマー
勉強になります。
649名無しさん@ピンキー:2006/03/15(水) 09:23:29 ID:lyjT+vTa
朝早く、起き抜けに読んでしまい(笑)、夫の隣でニラニラしてしまうのを堪えるのに必死でした。

愛あるエロで良かったです。
ご馳走様でした(#´∀`#)
650名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 20:24:59 ID:i9pE3qwE
期待age
651名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 23:56:01 ID:Bz/5gWxp
すっごくイイ!
GJでした!
652名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 00:42:30 ID:HAOeTBsa
>>644GJです!

> キョーコ…大好きだ……!
で『耳をすませば』を思い出し笑ってしまった私を許してください。
653名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 10:03:13 ID:o69vTszp
とても素敵ですww
やっぱり中田氏はキチークさがでてイイです!
でも愛あるエロがまたよろしww

>>652
私もそれ思い出してしまいました……
一緒に許しを請いましょう
654名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 19:23:44 ID:zxakzp4g
>621
GJ!GJ!
愛あるエロ最高です。
655名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 22:40:33 ID:MYgPH+x4
本日8号早売りゲトー!!
この展開またまたすごい萌える…!!
656名無しさん@ピンキー:2006/03/19(日) 14:10:30 ID:7PBS/VMj
>>598さんの書いた捏造が真実味を帯びそうなくらいのレイノの悪役ぶり。

また妄想に駆られる皆の姿が目に浮かぶ…(笑
657名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 02:54:03 ID:74gwuK8M
初めて来ますた
スキビ愛読者の自分だがこんな世界があったなんてw
>>1から全部一気に読んじゃったお
おまいら素敵だw
また来ますw
658名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 23:24:29 ID:9SkXdd4E
8号でレイノが松の目の前でキョーコ狙い宣言してしまったのを受け、松がキョーコの貞操の(笑)危機をを助ける捏造話を見てみたい…
ネ申サマ〜m(_ _)m
659名無しさん@ピンキー:2006/03/21(火) 03:16:53 ID:tzXlxasE
レイノ再び会って恐怖に固まるキョーコ。
レイノがキョーコの唇を奪おうとしたその瞬間
それを見た松がキョーコを助けようと駆け出す。
しかし、その横をもう一歩早く駆け出す影が。
それはキョーコを心配して沖縄から急いで駆けつけた蓮だった。

こっからが続かないわ、エロにもっていけないわ・・・。

自分では文章にならないので、神様よかったら話のタネの1つにしてください。
660名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 15:35:29 ID:Jj4o8R2I
次の号出ちゃったけど>>606の続きが激しく読みたい・・・。
まだ全然その流れになっておかしくないし、とにかく読みたい・・・。
661名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 17:03:49 ID:aXb1cGOv
>659
もしどうしてもエロにならんかったら、
マロンに投下して誘導してくれても漏れはかまわんですよ
662659:2006/03/22(水) 23:06:04 ID:L+paYYWe
>>661
私にはこれでいっぱいいっぱでございます〜。
お言葉に甘えてマロンに投下しますのでよろしく。
663659:2006/03/22(水) 23:15:44 ID:L+paYYWe
投下してきました。
664名無しさん@ピンキー:2006/03/22(水) 23:27:14 ID:PZsECsw6
>660
というか、606の話の流れに行きそうな予感がばりばりだよね<本誌レイノ
665名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 23:44:15 ID:VBdGjvlJ
遅くなりましたが捏造完結、投下します。
666捏造完結1:2006/03/25(土) 23:46:03 ID:VBdGjvlJ
この匂い、知ってる……。
どこかで……――。

凶暴なまでの快感に飲み込まれる寸前で、キョーコは突如懐かしさに襲われた。
その名前を口にできたのかどうか、キョーコの意識が遠のく。
優しい匂い。安心できる温もり。

敦賀さん……。



レイノからキョーコを引き剥がし、救出した蓮は、
キョーコを抱きかかえてテルへ戻ろうとしていた。
端から見れば異様な光景だったが、今の蓮にそんなことを気にする余裕はなかった。

嫌な予感は当たった……。

キョーコの身体の、あろうことか最も敏感な部分に、
どこの馬の骨とも知らない野郎が触れたとなれば、
正気でいられるはずがない。
腕の中で眠るキョーコを、できることならすぐにでも自分のものにしてしまいたかった。
他の誰かのものになってしまう前に。
667捏造完結2:2006/03/25(土) 23:47:55 ID:VBdGjvlJ
ちょうどその頃、同じくらい心穏やかでない男が一人林に向かって歩いていた。

月明かりの下、欲望のままに無茶苦茶なセックスをした。
そうせずにはいられなかった。
どんなに自我で抑えようとしても、次々に溢れ出てくる。
キョーコは自分のものだという、独占欲。
そんなもので、キョーコを必死に繋ぎ止めようとした自分に吐き気がする。
まだ自分の気持ちに気づけない。
だけど再びキョーコを求めて、尚は林に向かっていた。

林までもう少しの遊歩道で、二人の男ははち合わせた。

蓮は、尚がキョーコに会いたくて林へ向かおうとしているのだと悟り、
尚は、悔しくも抱かれたい男No.1がキョーコをかかえていることに苛立ちを覚えた。
668捏造完結3:2006/03/25(土) 23:50:21 ID:VBdGjvlJ
「……何か?」
重い空気の中、最初に口を開いたのは蓮だった。
有無を言わさず相手を圧倒するような、ドスのきいた声だった。
「……アンタこそ、随分似合わねーもん抱えてんじゃねぇか」
負けじと、不適な笑みを浮かべて尚が応戦する。
「あの大スター敦賀蓮が、そんな地味で色気のねー女のお守りなんて、
不釣り合いすぎて笑っちまうな」
「………。」
「そいつは俺が預かってやるよ、一応そんなでも俺の幼なじみだしな」
とにかく蓮とキョーコを引き離したかった尚は、
普段なら反吐が出そうなお世辞を並べてキョーコを引き受けようとした。
そうだ、俺は嫌だけど仕方なくキョーコを引き受けるんだ。
そんなことを自分に言い聞かせながら。
だが蓮の返答は期待したものではなかった。

「断る」
「……んだと?」

暗くなり始めた軽井沢の空の下、
一触即発の空気が流れた。
669捏造完結4:2006/03/25(土) 23:51:45 ID:VBdGjvlJ
睨みつける尚を無視して、蓮は再び歩き出した。
「なっ……待てよ!テメェどういうつもりだ!」
「どういうもなにも、この子はちゃんと俺が介抱するから、君の出る幕はない」
いつもならもう少しソフトな言い方ができただろう。
だが、今の蓮にはそんな余裕がない。
「……のやろう……!」
同じように、尚の心にも沸々と湧き上がる感情があった。
「そいつは……俺んだ……」
整った顔立ちをぴくりと僅かに崩して、蓮が反応する。
「……何だって?」
「そいつは、俺のもんだ!そいつに触れんのも、抱けるのも、俺だけなんだよ!」

――しん……。

尚自身驚くほど大声でそう言い放つと、しばらく静寂が流れた。
670捏造完結5:2006/03/25(土) 23:53:32 ID:VBdGjvlJ
「……お前に、そんなことを言う資格があるのか?」
「……!」
やっと口を開いた蓮の台詞に、尚は言葉を失った。
「性格まで変わるほどこの子を傷つけ、捨てたお前に」
その内容に反論できなかったわけではない。
尚はキョーコを好きに扱えるのは当然だと思っていた。
だから今でもキョーコに罪悪感なんてこれっぽっちも感じていないし、もちろん資格云々を問われる筋合いもない。
ただ、敦賀蓮がそこまで頑なに、キョーコを守ろうとしているという事実が、尚を黙らせてしまった。

尚の横を、蓮とキョーコが通り過ぎる。
「なんでだよ……芸能界一のアンタには、最高の彼女がいるはずだろ……なんでキョーコなんだよ……」
誰に問うでもなく、尚が呟いた。
「最高の彼女……ね……」
腕の中に眠るキョーコを見つめて、蓮が呟く。
「なるほど、ぴったりの言葉だ」
671捏造完結6:2006/03/25(土) 23:56:35 ID:VBdGjvlJ
目覚めると、キョーコは暖かい布団の中にいた。
いつの間にホテルへ戻ってきたのだろう。
現状を飲み込めず、とにかく身体を起こして部屋を見渡してみる。
やはり宿泊しているホテルの一室のようだが、キョーコの部屋とは少し様子が違った。
相部屋だったはずなのにベッドは一つしかないし、部屋の作りも真逆になっているような……。
「ひっ!!」
壁際に人影を見つけて、思わず悲鳴を上げてしまった。
あまりにも気配がなかったのと、その表情が身震いするほど険しいものだったからだ。
「つ……敦賀さん……?」
「……起きたね」
キョーコが恐る恐る名前を呼ぶと、蓮はルームチェアから腰を上げてベッドの傍までやってきた。
「気分はどう?」
そっとベッドに腰を下ろして、キョーコをのぞき込むように蓮が尋ねた。
ベッドの沈む感触が、キョーコを少し緊張させた。
「は……はぁ。なんか、頭がぼうっとします……」
「そう……気を失う前のこと、覚えてる?」
「気を失う? ……あっ」
やっと林でビーグールと出会い、そこでの出来事を思い出して、キョーコは一気に赤面した。
「つつつ敦賀さんが助けてくださったんですか?あありがとうございました」
本当に寸前のところで助けられたことを思い出し、心から安堵する。
同時に、あんな姿を蓮に見られたという事で……恥ずかしくて目を見ることができない。
672捏造完結7:2006/03/25(土) 23:58:16 ID:VBdGjvlJ
「全く……女の子なんだから、不用意にあんな場所へ行くものじゃないよ。
俺が見つけなかったらどうなっていたことか」
蓮の台詞を、キョーコは笑うに笑えない。
今日は危機一髪助かったものの、昨晩のこともあったというのに、迂闊な自分の行動を悔いた。
「すみませんでした……本当に、ありがとうございます」
「分かればよろしい。……そうだ、身体、気持ち悪くない?」
「え……は、はぁ……」
なんだかよく分からない質問に、キョーコは曖昧な返事を返した。
「身体、触られて気持ち悪いでしょ。シャワー浴びた方がいいよ」
そう言われてみると、得体の知れない男に隅々まで触られた感触を思い出してしまい
全身に鳥肌が立つような気色悪さを感じた。
「あ、そ……そうですね。じゃあ自分の部屋に戻って……」
言いながら、ベッドを抜け出そうとするキョーコの腕を捕まえて、蓮が言う。
「いや、ここで入っていきなよ」
「はっ?」
突然腕を捕まれたのと、思いも寄らない台詞にキョーコは間抜けな返事をした。
「な、なに言ってるんですか敦賀さ……」
「そうしないと、俺の気が済まない」
ふわっとキョーコを持ち上げると、蓮はそのまま備え付けのバスルームに向かった。
673捏造完結8:2006/03/25(土) 23:59:57 ID:VBdGjvlJ
「つっ……敦賀さん!何するんですか!下ろしてください!」
「だめ」
キョーコは必死でばたばたともがいて蓮の腕から抜け出そうとしたが、
そんなに強い力ではないのに蓮の腕はびくともしなかった。
「敦賀さんったら!ふざけないでくださ……」
「ふざけてなんかないよ」
真剣な口調に、キョーコはそれ以上何も言えないままバスルームへ連れて行かれた。
鼓動が高鳴ってゆく。蓮の体温が生々しい。
そっとシャワーの下に身体を下ろされて、顔を上げた蓮と目が合った。
辛いような、怒っているような、泣いているような……いろんな感情を押し止めている目だった。
「敦賀さん……」
「誰も君に触れて欲しくないと思う……こんな気持ち初めてなんだ」
蓮はゆっくりと、キョーコの服を脱がしていった。
674捏造完結9:2006/03/26(日) 00:01:21 ID:WwEuWnBN
「敦賀さん……それって……」
キョーコは強く抵抗できずに、流されるまま服を脱がされていく。
「や……敦賀さ……」
下着にかけられた蓮の手を押さえて、これ以上はと止めようとしたが、
優しくその手をどかされ結局下着もはぎ取られてしまった。
誰もが虜になる芸能界一の男前を前に、
生まれたままの姿でいる自分が恥ずかしさで消えてしまいそうになる。
「キョーコちゃん……かわいいよ」
「え……?」
いつか呼ばれたその名前を聞き返してみたが、蓮はお構いなしにキョーコの頬にそっと触れた。
身体が震える。恐怖などでは、決してなく。
「あの男はどこに触れた? 唇?」
言いながら、蓮はそっとキョーコに口づける。
柔らかい唇の感触を縫って、生暖かいものがキョーコの口に侵入してきた。
675捏造完結10:2006/03/26(日) 00:02:57 ID:WwEuWnBN
「ふっ……ん」
「それとも首筋?」
唇から離れそのまま首筋を舌でそっとなぞると、キョーコの身体がびくびくと反応した。
「はぁ……んんっ」
首筋から胸元へと蓮の舌が滑っていく。
胸を隠していたキョーコの手をそっと引き剥がすと、
そこには昨晩尚が無茶苦茶につけた跡が残っていた。
「あ……」
それを見て蓮が固まってしまったのに気づき、慌てて再び隠す。
何故かキョーコの胸は罪悪感でいっぱいになった。

突然、蓮がシャワーの蛇口を捻った。
「ひゃっ」
お湯になる前の冷たい水が、二人に降り注ぐ。
やがて水は温かい湯に変わった。
蓮の着ていた白いシャツは、びしょ濡れになって肌に張り付いていた。
「敦賀さん……?」
無言のまま、表情さえ窺い知ることができず、キョーコは半ば泣きそうになりながら蓮の名前を呼んだ。

嫌われたかもしれない……。
嫌われたくなかった……。
そうか……私……。

キョーコは手遅れかもしれない状況になって、やっと自分の気持ちに気づいた。
676捏造完結11:2006/03/26(日) 00:05:13 ID:WwEuWnBN
「ごめん……」
ぽつりと、蓮が言った。
「え……?」
その言葉の真意を図りかねて、キョーコが聞き返した。
「もう、抑えられない」
「つるがさ……!」
その言葉をきっかけに、蓮の愛撫は突然激しくなった。
胸のキスマークを痛いほど吸い上げられ、キョーコは悲鳴を上げた。
そのまま蓮の唇は下腹部へ下がり、
とうとう太股を割ってそこに到達する。
「あはぁっ……はぁぁんっ」
かぶりつくように吸われ、声が上がるのを堪えられない。
そこにある何かを必死で取り除こうとするように、
蓮は離れようとはしなかった。
「つ……るがさん……はぁんっ!……も……やめっ」
「もう少し……我慢して」
ざらついた舌が身体の真ん中で激しく動き回る。
キョーコはびくびくと身体を震わせながらその快感に支配されていった。
677捏造完結12:2006/03/26(日) 00:07:12 ID:WwEuWnBN
「はぁぁぁっ!だめ、だめぇ!」
あっという間に昇りつめようとするキョーコの身体を、それでも蓮は離そうとしなかった。
「はぁ……だめ……もう……あぁぁっ!許して……んっ!」
頭が真っ白になるほど責められて、キョーコは蓮に訴えるような眼差しを送った。
その視線を受け取ると、蓮は蕾から唇を離し、そっと身体を起こした。

「つるが……さん……」
シャワーで濡れた髪、肌を滑り落ちる水滴、切なげな眼差し。
たまらなく妖艶な蓮の身体を、キョーコはぼんやり見上げていた。
「最上さん……いい……?」
「……はい……私、敦賀さんなら……」
キョーコの言葉に、蓮は少し微笑んで、そっと唇にキスを落とした。
678捏造完結13:2006/03/26(日) 00:10:31 ID:WwEuWnBN
「好きだよ……すごく。
信じてくれないかもしれないけど、こんなに誰かを好きになったのは初めてなんだ」
戸惑いを含んだ様子で、キョーコの頬をなでながら、蓮が言った。
「……知ってます」
言いながらイタズラっぽく笑うキョーコに、蓮は驚いた顔をする。
「私、敦賀さんに話したいことがたくさんあるんです」
「……なるほど。じゃあ、その話は後でゆっくり」
キョーコに合わせて微笑みながら、耳元に優しくキスして呟く。
「入れるよ……力を抜いて」
「はい……んっ」
潤ったそこに蓮の硬いものを当てられて、キョーコから思わず声が漏れる。
やがてそれはゆっくりキョーコの中に入っていき、キョーコもそれを優しく受け入れた。
「ん……あぁぁっ!はぁ……っ」
「好きだよ……キョーコちゃん」
ゆっくり、優しく、その感触を確かめるように、蓮の身体が動き出す。
「敦賀さん……はぁっ!あぁぁっ!私も……んっ!私も好きです……」
だんだんと激しくなる動きに、キョーコの声も高まっていく。
「敦賀さん……!」
「キョーコちゃん……っ」
繋がれたまま、二人はもう一度キスをした。

尚に裏切られてから、キョーコはずっと誰かを好きになるなんて馬鹿馬鹿しいと思っていた。
身も心も捧げても、報われることなどありはしないと。

だけど、敦賀さんとなら……。

幸せで、愛しくて、思いが溢れ出す。
欠けてしまった何かが埋まる思いに、キョーコは身を委ねた。
679名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 00:16:27 ID:WwEuWnBN
長々とお付き合いありがとうございました。
第一弾551-565
第二弾599-606
第三弾666-678
エロパロ初挑戦ですが難しかった…orz
ではお邪魔いたしましたノシ
680名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 00:19:58 ID:QV7wHVgY
をををーリアルで見ちゃったよーーー。
神乙でしたーーー!。 超嫉妬深い蓮、萌えです。
681名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 00:22:25 ID:QV7wHVgY
で、風呂場で散々盛り上がっておきながら、ベッドに行ってから
「で、何で初めてじゃないわけ?相手誰?いつ?」と夜の帝王な笑顔で散々
お仕置きされるのをキボン
682名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 00:23:37 ID:+K0Pz9d/
おおおおおGJGJGJ!!!!!
初めてリアルタイムに遭遇したよー。
止められない蓮カワイス…(*´Д`)ハアハア
683名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 00:26:43 ID:1lbmXD5I
初めてリアルで読みました!
わードキドキするっっ!

GJ…!!!GJです神様!!
684名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 00:30:56 ID:WwEuWnBN
アンカー付け忘れてた…orz
スマソです…
第一弾>>551-565
第二弾>>599-606
第三弾>>666-678
685名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 07:34:29 ID:CFoCTJ1j
初挑戦でこれだけエロいの書けるアナタが超裏山…(*´Д`)
大変GJ!!!!!!!!!!!でございましたぁ〜。

そして>680みたいなオマケきぼんw
686名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 09:27:19 ID:vBoQROaX
「私、敦賀さんに話したいことがたくさんあるんです」
「……なるほど。じゃあ、その話は後でゆっくり」
話したいことも知りたいw
687名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 12:59:36 ID:skXl9FiX
GJ!エロス!すっごい萌えました。蓮にドキドキ。
バスルームってシチュエーションにもすごくドキドキした。
688名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 19:49:37 ID:/fqLZ9Xf
>>681
イイ!!

それにしても良作続きだね。
ほんといいスレだ…
689名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 10:34:26 ID:aWmlXmXi
GJ!!キョコタソかわゆす(*´Д`)
神様ありがとう
690名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 17:54:39 ID:PC0Y5FRk
GJ!!!!!!やばい!!  最高〜〜!!きゃ(>Д<)ノ  
691名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 18:05:01 ID:PC0Y5FRk
あっさげるのわすれてた!スマソ
692名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 05:44:02 ID:VJ2PFeQR
実は今でもすきっぷびいと神の再降臨を期待している漏れが通りますよ…λ

蓮の完全自覚後、セフレ関係はどうなってしまうのかなと妄想が止まらない。
悟られないように鬼畜プレーに走るのかなとか、
軽井沢前日はやりながら息も絶え絶えのキョーコに釘刺しかとか…

スマソチラ裏orz
693名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 08:24:14 ID:8BMiSd+A
私は過去のお話読んで楽しんでます。

最近この板を知ったのでかなり萌えてます。
694名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 05:16:06 ID:BiJh6+ED
sage
695名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 05:17:34 ID:BiJh6+ED
sage
696名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 14:41:31 ID:IaxAPQlK
バレ来てる…
ドキドキ…
697名無しさん@ピンキー:2006/04/02(日) 21:30:32 ID:d8dzsL5L
>692
ナカーマ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ナカーマ
すきっぷびいと神最近お見かけしませんしね…
またいつか拝めるといいなぁ(ー人ー)ナムナム

バレの展開も萌えますねぃ…
神様方の降臨を待ちつつ、お茶持って待機中w
    ∧∧    。
c⌒っ*゚∀゚)っc( ̄)ク~
698名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 01:15:21 ID:5ufwBR44
いまさら気付いたんだけど、3月って32日まであったんだ・・・。
699名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 12:41:12 ID:e60lT2KQ
クマー?
700名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 13:03:25 ID:m51mEa6N
700(σ´D`)σゲッツ!!
701名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 21:36:12 ID:ru766n+1
>>698 こういうネタって誰が設定してるんだろうね。
今年はエイプリルフール嘘ついた
702名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 22:02:58 ID:JHc/g/0s
>>701
ひろゆき
703名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 06:43:25 ID:G5mhpafk
つ…敦賀さんは今保守っててここには居ないのよっ
神降臨期待してるって言ってたわ
704名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 06:51:09 ID:k5dGMWoc
クレパラ読み返してて深角×司読みたくなったのに
今の保管庫の仕組みがよくわからん。
705名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 13:03:12 ID:rdcz26f7
前と変わってないでそ?
少女マンガの部屋その2だったっけか、普通にあったよ

…今、なんか鯖落ちてるっぽいけど
706名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 18:14:13 ID:fTXkX/uR
最新号、次が気になりまくるヒキで終わっといて、
5月まで待たなきゃならないなんて……!

神光臨希望…いっそ自家発電するか……!
707名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 18:21:50 ID:rdcz26f7
>706
発電したらお裾分けしてくれ。おながいします
708704:2006/04/06(木) 19:27:20 ID:e8+cBVPZ
>705
ありがとう。
携帯からだったからかなんかENTERが見えてなくて
更新履歴ばっかりウロウロ見て回ってたよorz
709名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 11:32:41 ID:pfbUmrEF
妄想スレ見てムズムズしてます。
神光臨してくれー!自家発電よろしくです!
710名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 17:16:28 ID:ufFqvbC3
レイノの魔の手からキョーコを救い出す蓮
711名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 20:48:11 ID:NcAtMCoG
レイノにはキョーコに指一本触れて欲しくない
712名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 11:02:51 ID:5QuZ6/Wo
>711
指一本入れるあたりで邪魔が入るとモエスw
713名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 13:35:17 ID:4+irU0tM
>>712
それがレイノじゃなくて、蓮ならいいけど。
714名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 20:58:29 ID:E16hOOzy
>>713 同意。
とにかくレイノはキョーコに触れないで〜
715名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 22:11:37 ID:uSW1xJAE
そろそろ行こうか、赤頭巾ちゃんの所へ……。

ニヤリ
716名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 18:35:20 ID:VAZfbJ1k
>715
やだー(>д<)
717名無しさん@ピンキー:2006/04/10(月) 11:15:37 ID:1zDIvBI6
赤ドキンちゃん…
718名無しさん@ピンキー:2006/04/11(火) 00:47:32 ID:kYJHgJBG
バイバイキーン
719名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 00:56:12 ID:CtmYJQQQ
次の発売日まであと一週間か
720名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 01:23:30 ID:hZheRWE1
>>719
つ休載
721名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 08:51:07 ID:Xgx4z3Nm
ヽ(`Д´)ノウワァァン
722名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 11:13:24 ID:mHQ9D6VF
神よ…っ!!
723名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 17:53:07 ID:CtmYJQQQ
いやいやいや!
ある……よね?次号も
724名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 18:11:25 ID:ah1+vf0n
次号は休載で5月2日発売の次次号だよ・・・。
5月5日じゃないだけマシかな
725名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 18:45:33 ID:Ow+pbqnI
私中で、尚キョブーム依然として継続中。最近の展開諸手を挙げて万歳ー!
蓮も嫌いなんじゃあないけど、寧ろ尚みたいなキャラの方が好みなんだよなぁ。
キョーコも活き活きしてるし。
726名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 19:30:52 ID:a13eE4mU
神さまぁ〜〜〜
727名無しさん@ピンキー:2006/04/13(木) 20:11:49 ID:CtmYJQQQ
気付いてなかったーーー。°・(ノД`)・°。
次号休載なんて…
捏造しようにも展開が似たような感じになりそうだしなあ
728名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 22:06:44 ID:e/a2YcUz
何かいい題材ないかなあ。
確か以前、妄想スレでいい話と題材があったよ。
多分、犬絡みだったと思うけど、キョーコと一晩同じ部屋で過ごすことになった蓮。
キョーコは眠ってしまうんだけど…。
キョーコが浴衣だったら、エロにいきそうだねって話があったような気がする。
寝てるとはだけるし、キョーコの肌はピチピチすべすべしてて綺麗そうとかいってた。
夜の帝王が発動しそうだね。それか、蓮の葛藤とかも読んでみたい。
誰か使えたらお願いします。
729すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:13:03 ID:c/Ece0DW
ごぶさたしてます。
実はずっとロム専してました。
最近神のおなりが多くてマジ萌えておりましたです〜

今さらなんですがコミック12巻の蓮×キョーコ ダークムーンごっこ編
投下させて下さい

前半前に一度書いたのを少々リメイクして作り直しました
漏れのSSの特長としてかなり長め、じらしまくりですので、
興味ない方、そういうのが好きじゃない方スルーお願いします。
730すきっぷびいと:2006/04/14(金) 23:14:03 ID:c/Ece0DW
…………だから、俺はいったい………何を考えていたんだろう………



薬箱をとりながら思わず大きな溜め息が出てしまった。



あれからなるべく彼女には会わないようにして来ていたというのに。

最後にふたりきりで会ったのは、彼女が俺に謝罪して来たあの車の中。
あの日彼女を…むさぼるように抱いて確信したんだ。

これ以上はダメだ。

彼女を離したくない
誰にも渡したくない

…この気持ちが


認める訳にはいかない

そういう感情だと
……………………
731すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:14:59 ID:c/Ece0DW
彼女は事務所の後輩だ。それ以上ではけして無い。
そう言い聞かせて接してきた。
時折彼女が何か言いたげに見つめてきたが、全て嘘の笑顔でごまかして…
忙しいフリで連絡もとらないでいた。

それなのに俺は演技に行き詰まり
暗闇の中でもがくうちに
彼女の差し伸べてくれた優しさに癒され………

つい、あんな頼みをしてしまったのだった

「元気の出るお弁当をもらいついでに
もう一つ できればもらいたいものがあるんだけど…」

「…え…?何ですか?」

「…君の 今夜の 時間と身体…」
732すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:15:42 ID:c/Ece0DW
とくん とくん とくん

ひさしぶりの敦賀さんの部屋。
ひさしぶりのコロンの香りで大きく深呼吸した。

最近なんだかずっと、タイミングが悪いのかぜんぜん会えなかった。
たまに事務所で会うといつも通りに優しい敦賀さんだったけど…

なんでだろう。
あの嘘つき眩い笑顔とも、少し違う笑顔…

少しとまどう感じの…

でもきっとそれは、敦賀さんが演技で詰まっていての苦しい時期だったせいで
私なんかでは何の役にもたたないから…

…正直いうと
私も少し安心していたのかもしれない。

最後に敦賀さんに抱かれた…あの車の中での抱擁が
あんまり優しくて…幸せで…蕩けてしまいそうだったから
733すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:16:24 ID:c/Ece0DW
アブナイ コノママジャ ワタシ マタ…………

ブレーキをかける気持ちと、会いたい気持ち。
せめぎあって訳わかんなくなりそうだった。

敦賀さんが忙しくて…ほっとしてた部分もあったかもしれない。
このまま、敦賀さんにもう…触れるコトが無ければ…

この感情も無かったことにできるのかもしれない。


でも、苦しんでる敦賀さんに…

ほっとけなくて
少しでも…何か敦賀さんの力になりたくて…

でもあの言葉を言われた時
私の中の警報と同時に
一緒に…またいられる…嬉しさが込み上げてきたのだ

「…君の 今夜の 時間と身体…」

734すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:17:02 ID:c/Ece0DW
…演技のお稽古につきあって欲しいだけだとわかった時は
ちょっと不機嫌になってしまったくらい………

ちょっとがっかりしてる自分にとまどった。

またあの腕に…あの唇に
私をゆだねて…一緒に…何よりも誰よりも近くに
敦賀さんを感じる事ができると………

私は………



…………ああ!!何考えてるの!!私ってば!
これでいいんじゃない!もう!!!



735すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:17:38 ID:c/Ece0DW
この子はホントに…もう…。

なんて無茶するんだ、まったく。
赤く腫れ上がったくるぶしを目の前にしながらため息が出た。

ダークムーンごっこ…につきあわせたのは俺なんだが、彼女の使命感は恐れ入る。
恐れ入ると言うか…

……………はぁ。

あのなりゆきで彼女がおとなしく引き下がるとは思ってなかったけど…
女の子がやると思わなかったよ…あんな悪質訪問販売員みたいなこと…

まったく……この子は…

嘉月として、美月としての言葉の応酬をしながら

痛々しい彼女の足につける薬をガーゼに出して
それをつけようと彼女の足をとった時
ドアの外で少し冷えた感触が手のひらに伝わってきて
滑らかな肌が吸いつくようで

ふいに彼女の…あのしなやかに呼応する身体を思い出し

思わず細い足首を撫でてしまった。
736すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:18:15 ID:c/Ece0DW
「…!?せ・先生?」

はっ…

………俺は…今、何をした????

「あ、や、ごめん…」

じゃない。何を謝ってるんだ俺は。


今俺は敦賀蓮じゃないんだ。嘉月…この子の先生なんだ。
そしてこの子も…彼女も美月。最上キョーコじゃないんだぞ。しっかりしろ!蓮!

そんなつもりで呼んだんじゃない。
第一その感情は…もう封じこめるはずだったじゃないか。

まるで自分自身のシチュエーションのように
嘉月と美月………愛を語りあうことが許されない。


この子はダメなんだ。
737すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:18:57 ID:c/Ece0DW
「い・いや、本郷、薬つけるから、もう少し前に足を出してくれるか?」

「あ・は・はい…こう…ですか?」

さくり
と割れるように彼女の足が開いた瞬間に太ももの奥までちらりとのぞく。

思わず目をそむけた。胸がドクッと鳴る。
顔が思わず赤らむのがわかる。

だから何をやってるんだ俺は!
これじゃあ盛りのついた高校生だろ。

なるべく見上げないように彼女の白い足の傷を見る。
足首から滑らかな曲線を描く彼女の足が、妙に扇情的で、
自覚はしたくないが完全に欲情しているのがわかる。

気付かれないように
息を整えて、そうっと傷にガーゼをあてる…
738すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:19:41 ID:c/Ece0DW
「…!ひゃぅっ…」

ビクンと彼女の足が跳ねる。
しみるんだろうけど、俺はまったく別の想像をしてしまい、ますます自分で混乱してきていた。

ああ、頼む…頼むから美月…そんな声を出さないでくれ

理性が飛びそうになる…

「…ありがとう…先生…あの…具合はどうですか?風邪だって聞いて…」

美月は無邪気に笑いながら話し掛けてくる。

この子は教え子。この子は婚約者の親戚。そして…この子は絶対に好きになってはいけない子…

敦賀蓮としての俺にとっても
この子は………

喉がからからになってる。
彼女の問いに答えられない。

演技の練習だといったばかりなのに
739すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:20:25 ID:c/Ece0DW


…………嘉月
お前ならどうするんだ。

愛しい女を目の前にして
堪えられるのか?…この状況で


彼女の足首を支えながら
かすかに自分の手が震えてくるのがわかる……




……………………焦がれるほど欲しい………


このまま
力づくでも
自分のものにできたなら………

誰もいない。
誰も見ていない…………

誰も来やしない……ここには。


740すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:21:05 ID:c/Ece0DW

「?せんせ…?」

美月……お前を    このまま……………

する…っ
彼女のひざの裏まで手を滑らす。

ビクンと彼女の身体が震える。

気付けば俺は彼女の足にくちづけをしていた………



「せんっ…せっ???……!…」

顔を真っ赤にして、何がおこったかわからない彼女。

理性と本能がせめぎあう。

でもどうしても唇が…彼女の足から離れない。
上に下に、夢中で這わせる。


741すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:21:42 ID:c/Ece0DW


「…やっ…は…ッ…せん……ッつ・敦賀…さっ…あんっ…」

熱い唇が痛むくるぶしに押し当てられる。
それだけで背中まで電流がかけのぼったようになった。

これは演技なの?それとも本気なの…?
どうしていいのかわからない

でもうごめく唇に完全に意識は集中してしまい、思わず敦賀さんの名前を口走ってしまった。

いけない 嘉月なのに
嘉月………なのに…………

嘉月………操さんの婚約者…
私の………好きな…先生…

ああ 美月
あなたならどうするんだろう…こんな時

大好きな先生の唇がこんなに…熱くて… 気が遠くなる……

ダイスキナ………センセイ………カツキ……
ダイスキナ………ツ…ルガ………
742すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:22:21 ID:c/Ece0DW



これは演技なのか、それとも本気なのか

彼女もわからずとまどっているようだが…俺も同じ。



いけない。
もうやめなきゃ。
もう終わらさなきゃ。

頭ではわかっていても…止まらない。

もう唇は彼女のひざのあたりにまできていて内股に這い出してゆく。


ダメだ…いけない…
この子はダメなんだ……!!!!

もうそう決めたはずじゃないのか!!


嘉月としての自分と、敦賀蓮としても気持ちが重なってくるのがわかる。

「や・あっ…んっ…あ・ああんっ…っ敦賀…さ…」

苦しまぎれで顔をあげた時、彼女の真っ赤になって感じてる顔が目に入った
743すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:23:00 ID:c/Ece0DW
その顔を見た時、ぐっと歯を食いしばった。
ざっと立ち上がり、背中を向けた。

息が整うまでほんの少しの時間があいた……


「…………っ?つ…るがさ…ん?」

まだ息の荒い彼女の声に我に帰る

「…自分で…あと、やってくれるか?本郷…その…包帯…
俺ちょっと………気分が…」

「え…?は・はい……あの…つ…、せ…先生?大丈夫ですか?」

「ああ。少し横になるよ。悪いが手当てをしたら帰ってくれ。
悪かったな本郷。…………熱があって…君と操さんを混同してしまった…」


今すぐ、この場から消えなければ。すぐ。


君を……本気で抱き締めてしまう前に。

なあ…嘉月。そうだな。
あの子に触れてはいけないんだ。

今の俺にはとてもお前が理解できるよ。

こんなに苦しいなんて。

744すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:23:39 ID:c/Ece0DW
なんで………

寝室にいってしまった敦賀さんを見送って
自分がすごく落胆してることに気付いた。

イヤだ私、演技の練習だっていうのに、また敦賀さんに優しく抱かれることができると期待してたんだ。

あさましい。
敦賀さん、きっと怒っちゃったんだ。

だって私…つい…敦賀さんって呼んでしまった。
あの時愛撫を受けていたのは私じゃなく美月だったのに。

あの時……このまま抱かれたいと思ってしまったのは美月じゃなく…私。

美月だったらきっと………操さんに悪くてそんなマネできなかっただろう。


……私はまだ…女優になり切れてない。
敦賀さんにはそれがわかってしまったんだ……

ぱたっ………
スカートの上に涙が落ちてきた。
悔しさと情けなさと…嫌われてしまったかもしれない悲しさで
涙がポロポロこぼれ落ちる
745すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:24:12 ID:c/Ece0DW
……悔しい…あれだけ敦賀さんのコトは
これ以上はダメなんだと思ってきたのに。

唇が…………覚えてる愛撫が
私の身体に火をつけて…また敦賀さんを欲しがっていた。

いやだ
役者として失格だと敦賀さんに思われて
このまま見捨てられるのなんてイヤだ。

そばにいられなくなるなんて…イヤだ

身なりを整えると自分で足に包帯をまき、
きゅっと唇を噛み締めて敦賀さんの寝室の前に立った。

この部屋で何度も抱かれたことがある。
でも私は最上キョーコじゃない。

今は…美月。
先生を心配してる……生徒。

すうっと息を吸い込んで…ノックをした。



746すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:25:13 ID:c/Ece0DW


台所で何か探してる音がする。

さっきてっきり帰ったと思ってた彼女が、もう一度顔を出したのには驚いた。
彼女は美月になりきって…何か作るから…でもお粥の作り方がわからないといって涙ぐんだ。

「先生のご飯が作りたいんです…だからお願いします…
…また 『帰れ』なんて言わないで…」

………これは……罰だろうか……………

演技にかこつけて…俺の………奥底にある…よこしまな欲望をごまかした……
その結果がこうだ……

彼女の温もりにふれ…潤んだ瞳が
思わず「抱き締めたい」衝動に駆り立てる

一度は知り合った身体だ
触れただけでそのまま一つに溶け合う感覚がよみがえる

自分がこんなにモロい人間だと思わなかった………

モウイチドフレタラ…オレハキットトマラナイ。
747すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:25:54 ID:c/Ece0DW


ガシャーン

台所から大きな音がした。

なんだろう?
美月、どうかしたのか?

深呼吸して立ち上がる。

嘉月。俺は嘉月なんだ。



台所から小さな悲鳴が聞こえた。

俺は自分ではそうとは知らず
またも引きずり込まれるとも知らず

運命のドアを開けたのだった………



748すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:26:34 ID:c/Ece0DW

………腕の中に すっぽりおさまる細い身体
やわらかな髪 誘うような甘い香り

過去
この腕に『彼女』達を閉じ籠めてきた経験で

女の子がそういうものだとは知っていた……

けれど

その感覚に 感触に 香りに
胸を締めつけられる事はなかった………

こんなに それが 


愛おしいなんて……




思う事はなかった……



749すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:27:13 ID:c/Ece0DW

収納棚からふるい落とされた彼女を思わず抱きとめて
この腕の中におさめてしまうと
もう 何がなんだかわからなくなってしまった

彼女を包み込む腕に力がはいる。
彼女の髪に唇を埋める

倒れこんだまま身体が密着している
重なりあった場所に神経が集中しているかのように
息づく彼女の身体の起伏がそのまま感じられて
しびれてくるようだ………

このまま…このままずっと抱き締めていたい

この身体を思うまま…


750すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:27:58 ID:c/Ece0DW
こっ………
ここでぎゅうなの????

えっと…あれ?

確か収納棚から滑り落ちて…
そう、これは頭と足を打つわ!と覚悟したのに
痛くないどころか………敦賀さんの……あの香りに包まれてるのに気付いて
目を開けたら

こうなってて……

嘉月が私…美月をかばってくれたのはわかった。
でもきっとこのあとは

『…あ…っ…ご・ごめん…っケガは…?』

と、あわてて離れるんじゃないかと…


それなのに ぎゅう???

敦賀さんは今、嘉月として行動してるはず。
心の中で待ち焦がれた抱擁であっても私は今、私じゃないの。

美月……

……でも美月にとっても大好きな先生…

ああ どうしよう…この手を…嘉月の背中に回してもいいの??

「…あ…の… せ…先生ぇえ…???」

どうしよう…抱き締めていいの?先生…??
751すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:28:50 ID:c/Ece0DW


「先生ぇえ…???」

呼びかけられて瞬間からだが硬直した。


………!
何を してるんだ俺は…!!

離さなきゃ

…いや…っ待てダメだ…!!

抱き止めて転倒したあとすぐ離れるならともかく
抱き締めた後急いで離れたんじゃ
『思わず抱き締めてしまった』と言ってる様なものだろう…!!

それは…ダメだ…!!
こんな所で気付かれる訳にはいかないんだ

     俺の  気持ちは…!!!

752すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:29:28 ID:c/Ece0DW


どう
どうしたら…


ツウ…ッと彼女の唇を指先でなぞる

何かが俺の中に降りてきたような感覚

…………そう、これは俺じゃない……



「…君…………さ…
………キスした事……ある…?」




753すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:30:21 ID:c/Ece0DW


「…………っ……」

そんな事、あなたが一番知ってるじゃないですかぁぁぁ

………と、違う。これは私と敦賀さんの会話だ。
これは美月と嘉月の会話。

美月は………したことあるんだろうか……

「…え…い…え…
…ありません…けど…?」

…に……

嘉月の唇が小さく『ウソツキ』と動いた


!!!

……誰?これは

敦賀…嘉月の顔がものすごく近くにある。ドキドキがだんだん大きくなって顔が赤くなるのがわかる

なんだろう…でもこれは…
敦賀さんでも…嘉月でもない、他の…全然知らないひとみたいで…



「…教えて あげようか…………?」
754すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:31:07 ID:c/Ece0DW

え…?
え!?
え!!?
え!!??
え!!!???

ちょっと待………っ
先生??
つ・敦賀さん??

いつもの大魔王じゃない
そんな怖さとは別な怖さ

…この…妖艶な笑みは…?

よ・夜の帝王????


パニックを起こす私の唇に嘉月の…敦賀さんの唇がゆっくり降ってきた……


755すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:31:56 ID:c/Ece0DW
いつもの優しいキス
高ぶった時の濃厚なキス
むさぼるような激しいキス
怒った時の荒々しいキス

敦賀さんのキスはいろんなキスがある

でも今日のこれは
なんだか全然知らないひとのキスのよう

軽く唇で唇をなぞり触れるか触れないかでくすぐったい感覚かと思えば
唇を軽くついばんでくる
なんだか少しほっとしたかと思うと軽くアゴをひいて口をあけさせた
すき間の開いた歯の間にゆっくりぬめりと敦賀さんの舌が侵入したかと思うと
私の舌をからめとってゆっくり弄ぶ
756すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:32:37 ID:c/Ece0DW

「ん…む…はむ…ぅ」

息が苦しい
身体の中の空気が全て吸い出されていくように気が遠くなる

されるがままになってる…私……美月。
美月として…美月として…そう一生懸命心の中でくり返す
でも…だめ
このままこうしてくちづけてると
私の手は自然と敦賀さんを抱き締めてしまいそうになる

逃げなきゃ。
ここで逃げなきゃダメ
またがっかりさせてしまう…

「…んっ…ぷぁっ…せ・せんせえ…っ
わ・私は…操さんじゃ……っ…ありません…よぉぅ…んっ…」

びくん
嘉月の動きが止まる。
ゆっくり唇を離し…私の顔を驚いたように見つめた…


757すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:34:10 ID:c/Ece0DW
しばらくまるで凍り付いたような時間が流れ
あげくに笑い出した敦賀さん…いえ、嘉月を

バカにされたような悔しい気持ちと、少しほっとした気持ちで見げていた。

まだ押し倒されたままだが、さっきまでの…あの…妖しい敦賀さんの様子はなくなって
私は少し余裕が出てきた。

「先生…私をからかったんですね…」
口を尖らせて抗議すると
笑い過ぎて涙まで出してる敦賀さんがしばらく私を見つめてからにっこりと笑った。

「…違うよ からかったんじゃない」

ゆっくりと敦賀さんの顔が近付いてきて
両腕で私の頭を囲む
サラ…と敦賀さんの髪が私の額にかかる

綺麗な目が…一瞬優しく微笑んだあと


スゥッ……と暗く光った


身体が硬直する

さっき見たばかりのとても妖しい光を宿した敦賀さんの目だった。
顔が熱くなる
758すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:34:54 ID:c/Ece0DW

「…おしおきしたんだ。」
「…は…?」
「教師の言う事聞かないで…家に帰ろうとしないから」

どんどん顔が近付いてくる

「女の子が…一人暮らしの男の家に
のこのこ上がり込む行為がどれほど危険か…………」

「…あっ……」

ゆっくりと敦賀さんの顔が目の前をかすめていったあと
耳もとで囁くような声になって
思わず身震いしてしまった…

「……知らしめてあげようと思ってね…」

「ひぁっ…やっ」

耳たぶを軽く噛まれて口に含まれる
声が…吐息が……

ぞくぞくするの……

「つっ…つる……っ……
せ・先生……っ……ごめん……なさ…………は・あぁんっ!!」

「…だめだよ」

え?

「もう…遅いと思わない?
いったん火がついてしまった男はね

もう 目の前の獲物は食べてしまわないとおさまらないんだ

君はもう  逃げられないよ」


759すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:35:37 ID:c/Ece0DW


「…むっ…ふっ…ぅんっ…ぁふ…」

たっぷりのくちづけですっかり顔が上気してしまってる彼女
耳もとで囁く言葉にいちいちビクビク反応してるのがかわいい

「柔らかい…甘い唇だね…」
「君の小さな舌を出してごらん…ほら…俺の舌で絡みとってあげる…もっと…ほらもっと俺に味あわせて…?」
「うなじが感じるの?言ってごらんよ…君の気持ちいい所を感じさせてあげる…」

胸元のボタンを一つ一つはずす度に

「…ひ…ッ」

と上がる声が羞恥と快楽のはざまでどうしたらいいのかわからなくなってる彼女を物語る


760すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:36:17 ID:c/Ece0DW
…そう、俺は今別人なのだ。
ダークムーンの嘉月……彼女にとってはそれを演じている俺だろう……けれどほんとうは違う

どうやっても手にはいらない…手を出してはいけなかったものを
心置きなくつかみ取れる………………免罪符を見つけた気分だ。
この手にまた彼女を抱ける事に、これ以上ないほどの喜びを感じてるんだ。

まったく信じられなかった
とっさに彼女を抱き締めてしまった事を
嘉月としてじゃなく、俺自身がごまかそうとして演技を忘れた

そしてテンパった俺は…まったく想像だにしていなかった方法でごまかそうとしたんだ

そして自分自身で嘉月をつかんだことがわかった…
その上、彼女に自分の感情も何もかもごまかして…
それでいて思うがまま彼女を自分のモノにできるかもしれない『手』を思い付いたのだった

このまま
嘉月として……
美月としてなら………

もう一度彼女のすべてを自分のモノにできる

もう一度狂おしいこの気持ちをごまかしたまま
思う様彼女を抱く事ができる

761すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:37:07 ID:c/Ece0DW

それがどんな卑怯な手であれ、

かまうものか。

彼女に触れられない方がどれだけ苦しいか。
たとえ自分自身のほんとうに気持ちをごまかしてでも
そばに彼女をおいておけない事以上の苦しみなんてない。

鬼畜なまねだと責めたいなら責めてくれ

彼女を失いたくないんだ

身体だけでもつながっていたいんだ…

762すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:37:46 ID:c/Ece0DW
すっかりはだけた服の中に手を差し入れる
薄い小さな布で包まれた小ぶりの乳房を包み込む

「…あ…ん…」
潤んだ目で俺を見上げる彼女

布の下の頂きはもう固く尖っていて、指で少しこねると面白いように声が上がる

「…ああん…ひ…ぁ…っや…あっ」
布地をずらして赤いつぼみを露出させ
軽く指先で触れる

「ひゃっ…あ…せんせ…え……………っ…わ…私…あの…」

かわいい彼女は必死で俺の『演技』に合わそうとしてる


シッ


唇と唇を触れ合わせ言葉を遮る

「…いや…?」

断れない
断らせるつもりもない


彼女は少し泣きそうな顔になったあと
手を伸ばして俺の頭をかき抱いた

そして

答えのかわりに深いくちづけをしてきたのだった


763すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:38:27 ID:c/Ece0DW

「や……っはっ…はぁん……ああぁっ…や…ん…っ」

欲しかった抱擁
最初は敦賀さんが敦賀さんじゃないようで怖かった

抱き締められてから後の敦賀さんが…

全然知らない男みたいで………

「せんせ…っ…私……あっ…や…っ…ああんっ」

でも触れてしまえば妖しい雰囲気とは裏腹に
肌に触れる敦賀さんの愛撫はいつもと同じように優しい…

冷たい台所の床から、寝室のベッドに運ばれる
ベッドに腰掛けた敦賀さんにブラウスはすっかりはだけられ
立ったまま胸をむさぼる敦賀さんの頭をかき抱く
敦賀さんの大きな手が私の胸を下から支えあげ
熱い唇が 舌が敏感なつぼみを嬲り、吸い上げ、軽く噛む

「あああああっ…や…だめっ…ああっ…んんっ先生っ……やあああっ!」

必死で…かろうじて美月の演技のように見せかけて『先生』と呼んではいるが、もうそんな余裕はない
でもまた背中を向けられるのが怖くて
口先だけの演技を続けている私
764すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:39:08 ID:c/Ece0DW
いつのまにかすっかり上半身につけているものがなくなってからは
敦賀さんの腕の中でただ踊り狂うマリオネットになったよう

「やああっ…あああんん……せんせ…え…あっ……ひッ…やぁっ…」

「………かわいいよ…こんなに感じてる…
ほら…ここもこんなに熱く……」

ふいに下半身に強い快感が走る
下着の上から クッと押さえられただけで背中が波打つほどの刺激があった

「ひああああっ………やっ!だめぇっ…そんな…っ」

敦賀さんの指先は確実に敏感な芽を探し当て
軽く ごく軽くさするように

その度に電流が走ったようになる

「本郷…気持ちいいんだ…かわいいな…もっと?もっとして欲しいかい?」

いじわるな質問ばかり浴びせかける

でも…ヤダ…その言葉に
いままでなかったくらい…感じてきて……

自分でもわかるくらいに………あそこがとろけてきてる……

ああ ああ    あぁあん………

足が…腰が…もう 立っていられない…っ
765すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:39:57 ID:c/Ece0DW


「あ・あ・やぁぁっ………だめえっ…もう…あああんっだめえ!!!!」

びくびくびくっ

「ひあああああっっっ…………」

かくっ……

足の力が抜けて崩れこんだ私をしっかり抱きとめて

「…まだだよ………本郷………まだ許してあげないよ」

敦賀さんは首筋に顔を埋めた


766すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:40:56 ID:c/Ece0DW
「…っ……ひ…んんっ…ふっ…はっ…あ・はんっ…」

ベッドの上で彼女を抱きかかえ後ろから抱き締める形で座らせ
彼女の弱い背中をゆっくり味わう
首筋から背中から胸元から…
赤い花びらがちりばめられたように無数のしるしをつけ
後ろから回した手は彼女の乳房を包み込みながら休む事なく頂上を責め立てて
操り人形のように彼女を踊らせている

すっかり身につけているものをはぎとってからは
彼女のからだの熱さが徐々にその肌を染めあげて
荒い息とともに下半身が少しずつうごめき出した
もどかしげにせつなげに…もとめるように動くのもきっと…彼女の意志じゃあるまい

まだそこには触れずにいた
きっと熱く蕩けているだろう事は
触らなくてもわかる

徐々に閉じておけなくなって開いてきた彼女の両足の付け根の方は濡れたように光っている

「や…ぁん…あんっ…も…もう……あ・あぁ…もうっ…」

ゆっくりベッドに横たえると もう身体のどこにも力ははいらず、ほんとうに糸の切れた人形のようだ。

「は…っあぁ…あ…ん…」

それでも絶えず声がもれる
もう身体のどこに触ってもすべてが性感帯のようにせつなげに身体をよじるのだ
767すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:41:57 ID:c/Ece0DW
ゆっくりしなやかな両足を持って広げる
サクリと開いた彼女のソコは

もう赤く充血したようになっており物欲しげに口をあけてるようだ
そうっとその場所にくちづけると

「…っひっ…」
背中をそらして彼女が跳ねた

「本郷…ほら…もうこんなになってるよ
意外と淫乱なんだな…君のココは……」

舌を差し込んでゆっくり抽送する
蜜を啜り…なめ回す

「あああっ…ひぁっ…やっだっめ……ぇぇっ…」

足が暴れてばたつくのを太ももを抱え込んで押さえ込むと
かわりに弓なりになって背中が跳ねる

やがて小さな真珠のような突起を探り当て
じらすようにそのものを刺激せずそのすぐ回りをゆっくりねぶりあげると

「んーっ………あああんッ……んーんっ……やあっ…や…せんせ…ッせん…ッ」

指を噛み頭を振って啼く彼女

一番感じたい所に触れてもらえないのが
苦しいようなせつないような…

眉間にしわを寄せ顔を振る彼女は、イヤイヤをするようにしながらも、
腰は舌先を追いかけてせつなげによじれる。
768すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:42:47 ID:c/Ece0DW
「どこがイイの?どこを舐めて欲しいの…本郷…
もしかしてこのいやらしく大きくなってるコレかい?」

ちゅっ…っとそれを吸い上げると悲鳴が上がった
思わず俺の頭を両手で押さえ込む

「ああんっ!!ダメえ!敦賀さんっそこダメッッ!!…い・イっちゃうう」

離さないのは君なのに  

さすがにもう演技はしていられないみたいだね
良く頑張ったよ

ごほうびをあげよう………

ゆっくり、でも思いきり舌で嬲った
彼女はまるで下半身を狼に食われているうさぎのように身体を跳ねさせ

かん高い声をあげて彼女は何度も達した


769すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:43:32 ID:c/Ece0DW

息が荒く上がってしまってる彼女を見下ろして
この華奢な身体のどこに自分がこんなにも惹き付けられ
こんなにも狂わされるのかと不思議になる

でももう焼けるように胸が苦しい
彼女をこうやって啼かせる事ができて…からだが震えるくらい嬉しくてたまらない

くちづけを一つ…彼女に落とす

「美月………」
(………キョーコ…………)

呼べない名前
ごまかさねばならない心

欲しいものを
欲しいとは言えないもどかしさ

「………愛してるんだ…………」

許されない思い
………それは嘉月と同じ………

このまま…演技と言う鎧でごまかしてでも

君が欲しい




「このまま………君を………俺のものに……俺だけの…」

まだもうろうとしてる彼女のなかに
俺は自分のすべてを突き立てた


770すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:44:26 ID:c/Ece0DW

「んああっ…ああっあっ…あっあっ…やっはぁあっ…ひっあ・んんっ!!」

身体全部を密着させて
どの一部ももう絶対はずれないようにして
敦賀さんが私を突き上げる

「……っ………………っ…美月…っ………!!」

せつなげな顔の敦賀さん………嘉月は私を突き上げながら…愛しい…女の名を呼ぶ

今私は美月で…
………でもホントはキョーコで………

やっと敦賀さんとこうやって一緒になれた喜びと
ほんとうの意味でも私を抱いてもらっているわけじゃないさみしさと
ぐちゃぐちゃになって
なおさらかけのぼってくる快感が倒錯的で…おかしくなりそう…

身体の奥深く私を蹂躙するモノは

熱くて  強くて  楔のように私に食い込んでいる

「あああッ…いっ…ああンっ!…せんせ…っせんせえッ…いいっ…ああっ!んンッ…いいいっ」
771すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:46:23 ID:c/Ece0DW
揺すりあげられるたびに 奥深いところからどんどん求めてきて
私のなかから

もっと…もっと欲しい!!!
望んでいた快感を
そうやって手繰り寄せてきてるようだ

「やあッ…!い・いいのぉっ…先生ぇ…っ
もっ…っ!!

あ・あああんっ…」

敦賀さんの動きが急に止まった

「…っ?……っ…な・あん…で…っ…?」

息をはずませている敦賀さんは何かに堪えるように眉間にしわを寄せ、じっと動かない……

「…やっ……だめっ…こんな…こんなのぉ…っ」

奥の方からむずむずともどかしさが渦巻いてくる
知らず知らずの腰が動こうとする………なのに敦賀さんが押さえ込んでて動けない…

「せっ……せんせぇ…っお願いぃぃ…ッ」
772すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:47:28 ID:c/Ece0DW
「……本郷…いけない子だな……
こんなになって………中がひくひくしてるよ…?」

「や・やあああっ…」

「そんなに欲しい?俺に動いて欲しい?…どうなの…?」

「………し…」

「ちゃんと言ってごらん?ほら……」

つながったまま敦賀さんが…私の両足を抱え上げて…
じわり もっと奥までそれが突き刺さる

「ひぃぁっ…あ・や・ひぃっ…」

身体ごとくの字に押しつぶされる苦しさと子宮ごと突き上げられる快感でぶるッッと身体が身震いした

「言うんだよ…本郷…もっと感じさせてあげるよ…ほら」
ほんの少し敦賀さんの腰が回された

「ひッッぁああああああンッ!い・いいっ!!やああ!!」

それだけでもう…もう

「やっ…はあっ…や・やだぁぁ…お願いぃ先生ぇ…ッ」

「もっと…?」

「もっと…もっとしてぇ…っ私を…もっとめちゃめちゃにしてぇッ…」


「…合格」
773すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:48:28 ID:c/Ece0DW
めちゃめちゃに…?それこそが…俺も望んでた事

もう止められない

力をこめて揺さぶりあげる 彼女が悲鳴をあげる

「いやああああああっ!!!い・あう…っだめえっ
も…もぉ…っもう…っ」

「…みっ…つき………っ」

叫び声をあげるその口を無理矢理くちづけて塞ぐ
彼女が俺の首にしがみついて自分からむさぼるようにくちづけてくる

その間も打ち付ける腰に反応して
もう俺の髪をぐしゃぐしゃにしてかき抱き

彼女のからだが跳ねることをやめない
何度も何度も痙攣したようにびくびくする

声にならない叫びが喉の奥で唸っている

もうどこも全て彼女と溶け合っていることで
極上の喜びがかけのぼってくる…………
ビクンと彼女がイクたびに
彼女の中は熱くやわらかくなり…そしてその後なおさらきつく締め付けてくる

搾り取られるような錯覚
堪え切れないくらいの……絶頂感……
774すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:49:29 ID:c/Ece0DW

唇を離す

「ふはぁっ…はっ…あぁあっ…ひぁっ」

彼女はもう言葉にすらならない
うわ言のようにとめどなく声が洩れる……
しがみつく手は強く…また弱く

ふわりと目があった
潤んだ…もう泣きじゃくったような目
ぼんやり焦点のあわなくなったような目が瞬間優しく笑った

「…っふ……っ…つ・る…がさ……ぁん……っ」


「……っ…キョー…!!」

その瞬間
込み上げる愛しさも残酷な現在も
伝えられない想いも
すべてを彼女の中に吐き出すように放った………



775すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:50:51 ID:c/Ece0DW
シーツの上
ついさっきまで まるで…美しい獣のようだった敦賀さんが寝息を立てている

そうっとベッドを降りて下着と…脱ぎ散らかした制服をつけていく

「…っつ」
身体が軋む
まだ身体の中に何かが入ってるような感じ…まるで初めて…のSEXのあとのよう…

胸元の赤いキスマークがひりひりする…だけど甘美な思いでいっぱいだった

こうなることを望んでた
あれは演技の延長だったけど…

敦賀さんと…また一つになれたことの喜びが…まだ身体の芯に残っている


「…どこ行くの…?」

スカートの裾をつかまれて振り向くと
敦賀さんが目を開けていた
776すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:51:27 ID:c/Ece0DW
「……先生…もう私帰りますね…」
とっさに美月の演技をした。

敦賀さんは一瞬驚いたような顔をして…眩しいくらいの笑顔を見せてくれた…

「………最上さん」

え?…あ…れ?

「今…」

『最上さん』………そう言った?『本郷』じゃなく…?

「…今夜はありがとう…つきあってくれて」

「つ…るがさん?それって…お稽古終わりってことですか?」

柔らかく笑顔をくれた…

「あ…あの…あの…それじゃあ敦賀さん…嘉月が…」

「……演れそうだ…」



777すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:52:16 ID:c/Ece0DW

良かった!ああ、私もお役に立てたんだ!!
本当に良かった…!!


嬉しくて嬉しくてにっこり笑いかえすと、ぐいと腕を捕まれ
倒れこんだ私にくちづけが降りてきた。

優しくて…蕩けそうなキス…
敦賀さん…のキス

唇が離れて目をあけると………そこに見たのは
な・なんで?????

さっき見たばかりのとても妖しい光を宿した敦賀さんの目だった。

「つ………るがさ…??」

「ありがとう本当に…君がいなけりゃつかめなかった……」
778すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:53:08 ID:c/Ece0DW
ビクッ
敦賀さんの手がまた、あの時のように唇をなぞる
耳もとでゾッとするぐらい色っぽい声で…ささやいてくる

「君にはたっぷりとお礼をしなきゃね…」

お礼って…………お礼ってあの…???

「嬉しいよ、君もすごく感じてくれてて…」

カアッッと顔に血の気が昇る

「や・ああああああああああのっ………」

「……俺はいつだってOKだからね…?また欲しくなったらいつでも言って…」
779すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:54:12 ID:c/Ece0DW

!!!!!!
ひいいいいいやああああああああああっっっっ

「ああああああああのっっわっ…私!し・失礼しますねっ!!お・お邪魔しましたああああ!!」


ばひゅーーーーーーーん!!!!!

思わず飛び出して猛ダッシュで逃げてしまった

ドキドキする…
お役に立てたことは飛び上がるほど嬉しい…
そ・その後の……あの…夜の帝王のごとく微笑う艶かしいさっきの………

…『また』って言ってた……
もしかしてまた……敦賀さんに抱かれることがあるのかもしれない……

ドキドキが………止まらないよ……



780すきっぷびぃと:2006/04/14(金) 23:55:16 ID:c/Ece0DW



く・くくっ……くくくっ…

「……知らなかったな〜〜〜
俺って素で『テンパる』と都合の悪いことはああしてごまかそうとするんだ…」

ははははは

あれが俺の本当の姿だ『嘉月』でも芸能人『敦賀蓮』でもない

包み隠してない本当の姿……

…………そして手に入れた『嘉月』のキャラクターと
彼女を捕まえておくための…仮の自分…

「…………こんな仮面をかぶらなきゃ……あの子には触ることもできないなんて…」

不器用も極まれりだな…

…ふと見ると床に彼女の制服のリボンが落ちていた

バカだな…あわてて帰るから

くすりと笑ってリボンを拾う
サテンのすべらかな手触りが…まるで彼女の肌のようだ

「キョーコ……」

愚かな俺を嘲笑ってくれ
そして………救ってくれ

愛おしげにそのリボンにくちづけた…




end
781名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 23:56:59 ID:v3WdtOnU
帝王キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
すきっぷびいとネ申の降臨に、しかもリアルで立ち会えるなんて…
これで休載を乗り越えられる。・゚・(ノД`)・゚・。
GJ!!!!
782名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 23:57:54 ID:nszXXFgG
うわあぁぁっ
リアルタイムで読んじゃいました。
夜の帝王万歳!
783名無しさん@ピンキー:2006/04/14(金) 23:58:20 ID:axw0oJsc
あああああ〜初のリアル遭遇!!!
むっは〜!!

GJ!!でした!!
ありがとうございます〜
784すきっぷびぃと:2006/04/15(土) 00:00:09 ID:c/Ece0DW
…長々失礼しました。イマイチ切れが悪かったので投下するかどうか迷ってたのですが
お待ちいただいてた方もいらっしゃったと言うことでしたので
失礼しました。

仮面をかぶった蓮で、これからもキョーコを嬲っていけたらなと…

でもたぶん次は尚×キョですよね。あの殴ったあたりから…
それに蓮キョでジェラシー編ですかね…
萌要素が多くて嬉しいです…

ともあれ、コミック派なので遅筆ですいません…ロムに戻ります
785名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 00:03:53 ID:8TjO0ELd
す、すごい。
すきっぷびぃと様にリアルで読めてしまったーー!!!嬉しい!
12巻ダクムンごっこと絶妙に絡んでいて…とにかく素敵でした。:*:・(´∀`)・:*:GJ!
マヂで5月まで生きてけます。
786名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 00:45:51 ID:NVKAjgC6
ぎゃー!!!すきっぷびぃとのネ申様待ってました!!!!
寝る前に来てよかったムハー
いつもながら本編との絡み具合が素晴らしかったです
また作品が出来たら投下お願いします!
787名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 00:47:26 ID:NVKAjgC6
わ!ごめんなさい興奮しすぎてsage忘れましたorz
788名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 00:56:21 ID:JBwbVQ0y
GJ! 良かったです〜。
張り込んでたかいがありました!
789すきっぷびいと:2006/04/15(土) 17:16:15 ID:Xu93UoAD
ありがとうございました。
気に入ってもらえて嬉しいです。

しかし一つミスをしました

美月=みづき

ですね

恥ずかしいミスしてしまった…逝ってきます
790名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 01:47:40 ID:dD7ztT4T
あああああああああ
エロイいいいいい!!!
超GJです!!!!!
791名無しさん@ピンキー:2006/04/16(日) 23:05:38 ID:40AMEWkR
すきっぷびいと様ずっと待ってました!!
ああ!ありがとうございます!5月まで生きていけそうです
超GJです!
792名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 00:49:44 ID:bVbYDNGW
GJでした!
私も休載を乗り越えられそうです(*´Д`)
793名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 12:44:12 ID:vnKs2LpX
うはあドキドキ…
しっかし本当に本編との絡みがGJすぎるうう!!!
794名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 20:46:55 ID:kb89+ca1
休載だとスレの進行も止まるね
795名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 22:37:30 ID:JrLzixiI
そんな事は無い!ネ申の光臨を必死に祈るのだ!
796名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 02:41:06 ID:AudEeXk8
今さらだけど、すきっぷびぃと神様の
>>753


『ウソツキ』


に本気で萌えました…
797名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 15:46:26 ID:AwWqUb32
蓮様は多分、尚とキョーコの関係をエロイ方向で疑っての『ウソツキ』では?
と、一人で盛り上がっていたツボ箇所でした。

ああ、尚との東京暮らしで、もしかして二人は…ぁぁぁあああ!
そしたらもうキョーコは…?!
でも、尚も若いので上手くなさそうだから、痛い思い出しかなさそう。
そこで蓮様の手解きぐぁ!
「ショーちゃんとは違う!」って、うっかり言っちゃったりして、蓮様、大魔神降臨。
なんちって。

…いかん……逃げないと投下させられそうだ…。
駄目駄目!尚×キョーコは萌えないので書きませんよ!
愛のないHなんてイヤダァアアァァ!
798名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 18:50:07 ID:rke+ia1a
moe!
799名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 20:56:00 ID:qWNEmZdj
>>797
>>1を見て保管庫へGO
800名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 21:46:59 ID:e5xk0ZQD
>797が保管庫みて真っ白な灰になる、に100怨キョw
801名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 22:24:27 ID:OVW0KjbL
ありそで全くでていない、社×キョーコ
神様どなたかキボン
802名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 23:03:23 ID:TgEIsMPr
社さんがキョに手を出したら、蓮に殺されそう。
803名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 00:21:18 ID:voHzEJj8
>>801
社キョでエロは自分想像できないorz
兄弟みたいに一緒にお風呂に入ったりとかしか・・・。

とりあえず場つなぎに蓮キョ?投下させてください。
下手&あんまり描写無い(出来ない)&無駄に長い(しつこい)の三重苦
なので華麗にスルーお願いします。
ネ申の降臨キボン!
804名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 00:21:57 ID:voHzEJj8
「・・・キョ・・コ・・・っ」

彼が甘く密やかに私の名前を呼ぶたびに私は幸せな気持ちに包まれる
眼で、耳で、肌で彼を感じて、ようやく私は実感できるのだ
彼が私の傍にいるということを
私を見てくれていることを

彼の眼が私を写し、彼が途切れ途切れに私の名前を口唇に乗せる
彼の熱い吐息が私の肌をすべり、彼の繊細な長い指が私を翻弄するように縦横無尽に動く

微かに顰められた眉に、ほんの少し昂揚した頬
抱きしめると背中にまわされた腕は、優しく包み込んでくれ
キスをすれば私の口内を探る舌は、どこまでも優しくて 眩暈がした

「あっ・・・つるが・・さっ・・・はっ・・」

だから私も彼の名前を呼ぶ
彼にも私と同じ気持ちになってもらいたくて
私が彼を求めるのと同じぐらい ううん たとえほんのちょっとでも
彼に私を求めてほしくて


私に、彼を求める資格なんて無いのに
8052:2006/04/24(月) 00:22:47 ID:voHzEJj8
暖かな気持ちが体中を満たしていく感覚
つい最近知ったこの気持ちは 確実に俺を蝕んでいる
麻薬のような 中毒になりそうな程の気持ちよさ

知ってしまったらもうやめられない

彼女をもっと知りたい


貪欲に溢れてくる欲求は止まることを知らず
俺はそのはけ口を探して彼女を抱く
満たされたと思った欲求は次の瞬間また別のものに成り代わって
結局俺の欲求は満たされることが無い
溢れ出すその気持ちのまま
彼女の名前を呼ぶ
愛しくて 何度も何度も“好きだ”と彼女の耳元で囁いた
8062:2006/04/24(月) 00:23:46 ID:voHzEJj8
名前を呼ばれるたびに その眼に見つめられるたびに
そして、 優しく触れられるたびに
私は切なくってどうしようもなくなること
貴方は知っている?

貴方を全身で感じるたびに 私は胸が締め付けられる
きゅって萎縮したように 落ち込んだみたいに
萎んでいくのが自分でも分かる
どうして?今とても幸せなのに

幸せ だから


このまま続くわけが無いと思っているから
だから、貴方のことを好きだって 口には出せない
私は好きという感情を捨てたのだから
今の私に、好きという言葉は重いから



アイツに好きと言って 言い続けて 
それは自然なことだと思っていた
好きだって相手に伝えること とても大切なことだと思った
思っていた

アイツは何も言わないから
私が傍にいることを許してくれたから
私の好きは受け入れられているって 伝わっているって 思っていた

いくら愛してたって いくら好きだって口に出したって
相手も私を愛してくれる保証なんてないのに
そんなことすら分からなかった 馬鹿な自分

アイツには 私の好きは重すぎたんだ
好きだっていっぱい言い過ぎちゃったんだ
ただアイツに黙って従って アイツが傍にいてくれることだけを望んで
そうすれば 今こんな気持ちを味わうことも無かったのに
傍にいてくれるだけで良いって 思っていられたのに

8074:2006/04/24(月) 00:24:58 ID:voHzEJj8

いま

敦賀さんに、傍にいてほしいと願っている自分
駄目、好きだって言ってはいけない
私から求めちゃいけないんだ

敦賀さんに 傍にいてほしいから
好きだって言ってしまえば さらに彼を拘束してしまう
私の気持ちを押し付けてしまう

嫌だ
敦賀さんが離れてしまう
私はまた背を向けられてしまう

そんなの、もう嫌だ

だから
私は敦賀さんを求めてはいけないんだ
好きって言っちゃいけない
母も アイツも 私の好きを蹴散らして
私の言葉はどこかへ行ったのか分からなくなってしまった
好きって言う言葉は だから私には言えなくて


なのに 何故? 貴方は私に“好き”って言うの?
そんなに何度も言わないで
私が勘違いしてしまう 期待しちゃうでしょう?
思わず私も好きだって、大好きだって 言ってしまいそう
8085:2006/04/24(月) 00:26:33 ID:voHzEJj8
好きだという代わりに 私は貴方の名前を何度も叫ぶ
何度も 何度も 敦賀さん って
私の“敦賀さん”は、”好き”って意味なんですよ?
知っていました?“敦賀さん”

彼の愛撫は優しくって それに翻弄されて
私は意識を手放してしまいそう
彼は今 少なくとも私が傍にいることを許してくれるから
もうこれ以上 望まない
望まないんだ

彼は何度も私の中に入ってきて
私の頭はもう溶けていて
そして 自分が叫んでいたことに気付かなかった

「あっぁ・・・敦賀さん・・・っす き・・・っ」

私と貴方の好きでは きっと私の勝ち


落ちれなくてゴメンナサイorz
809803:2006/04/24(月) 00:29:57 ID:voHzEJj8
>>806 2→3です
重ね重ねゴメンナサイorz

最近微エロラブラブ蓮キョが見たくてしょうがありません・・・。
どなたか書いてくださるネ申様の降臨キボン・・・。
810名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 01:02:48 ID:J+t0bzpB
んっあーGJ!!
気持ちを抑えきれないキョーコイイ!
811名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 01:14:07 ID:9xAOkFLI
GJです!!
キョーコの切ない心境がたまらんww
812名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 01:15:30 ID:9xAOkFLI
ごめんなさい
興奮しすぎてさげ忘れたよorz
813名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 02:50:54 ID:QxUSeiCk
おお、GJ!!

社×キョーコのエチは想像つかないけど、キョーコを介抱中の社さん(逆もありか)とか
社さんに甘えるキョーコとか、内緒話、2人でプライベートで出かけるとかを
目撃orうわさを聞く→疑惑と嫉妬で苦しむ蓮が見たいから、私はアリ。
でも尚は別として、キョーコが誰かとくっついて、蓮が1番苦しむのは
社さんな気がするんだよね。
ずっと一緒に行動してて、近い存在の人だし。
814名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 03:41:17 ID:5cIWZ2KR
>>813
ローリィとくっついても色々な意味で苦しみそうだ。
815名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 17:44:18 ID:hEU/f1lb
GJ!ラブラブな二人に萌えた!
社×キョーコ面白いかも!
蓮のことでキョーコを気にかけているうちにキョーコを好きになっちゃう社さん
しかも蓮を脅したごとくちょっと強引にキョーコに迫ってみたりして
816名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 20:00:10 ID:eKEKd2n2
GJ!すごくイイ!
幸せの絶頂にいるみたいなのに、蓮とキョーコの気持ちが切ないね。

>>813
そうだね。社さんがキョーコを好きになったら、蓮は苦悩しそう。
社さんはいい人だし、信頼してるだろうしね。
でも、ちょっと萌える、その展開。

>>802
社さんは殺さないんじゃない?多分。
松やレイノなら半殺しにしそう。キョーコに害を及ぼしそうだし、あの2人。
817名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 22:29:38 ID:+SwrNkYm
松や犬みたいな知った瞬間に怒り爆発というのはないけど、
嫉妬や妬みが積もり積もっていったら、その方が怖そうな気もする。
指輪してたらキョーコとペア!?と疑い、電話やメールの相手がキョーコじゃとモンモンとし、
一緒に帰っていった日の夜には、今頃エッチしてるんじゃと妄想して悔しがり、
最後には社さんの手を見ただけでこの手で彼女を…と妄想しはじめる蓮…。
こんな蓮も見てみたいと思ったけど、こうやって書くと変態だな。
818名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 23:02:50 ID:J+t0bzpB
>>817
でもある意味、恋愛初心者なら陥りそうな妄想かもね(笑)
んで空回りして自爆したり。

…中学生みたいだなw
819名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 23:14:41 ID:hEU/f1lb
なんかみんな蓮がらみにしか反応しないね…
さすが夜の帝王…
でも私は他カプの話も読んでみたいと思います
とりあえず自家発電にチャレンジ
820名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 11:42:51 ID:ks0A7dmT
マイナーカプ…というか邪道?好きなので社キョもテラ萌え!
>>819に超期待してます
821名無しさん@ピンキー:2006/04/25(火) 18:19:42 ID:+8835a96
エコーかかっててもステキwwwwwwwww
822名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 02:34:34 ID:42FhrVJo
こんばんは。
スキビマロンスレから誘導されて来ました。
あちらで書いた続編ですが、微エロですのでここに投下させてください。
エチー本番はありません。
というか、書けませんでした・・・。

こちらにそぐわないかと思いましたが、次の神様光臨&発売までの、つなぎになればと思います。
(にしては、長文ですが・・)
よろしくお願いいたします。
8231/:2006/04/27(木) 02:36:35 ID:42FhrVJo
「うっわあぁっっ!敦賀さん、すっすごいですねこの部屋!まるで中世の王様のお部屋みたいです!」

最上キョーコとはテンパっていた。
今いるのはアンバ○ダーホテルスィートルームの一室。
今日はキョーコにとって初めてのデート、蓮とディ○ニーランドでナイトパレードを見に来ていた。
しかし、仕事終了後のほんの数時間だけの逢瀬のつもりだったキョーコなのだが、ランド閉園後ホテルリザーブを蓮に告げられて、そのままお姫様抱っこでさらわれてきてしまったのである。

「敦賀さんと前にああなってこうなって、で、今は一応周囲には内緒ながらも・・その、両思いってことなので、そりゃいつかは・・・とか思ってたけど・・・今?今日?今夜?」

キョーコもそれなりに、そうい妄想というか、初めての夜は甘いデートの後ホテルの一室でとか、色んなイメージを思い描いていたのだが。
まさしく今はまさしくそういうシチュエーションで、非のうちどころは、全く、ない、筈なのだが。
「それにしても・・・・こ、心の準備がっ・・・!!!」
最初は悪い冗談かと思っていたが本当に連れてこられてしまった・・・もう、ど、ど、ど、どうしよーって状態なのだ。
8242/:2006/04/27(木) 02:38:35 ID:42FhrVJo
「入り口のミッ○ーとほうき可愛いっ。あっここにもミッ○ー、あっここにも!!」
蓮は部屋の鍵をかけると、やっと両腕にいたキョーコを開放した。
キョーコはもうまともに蓮の顔が見れず、キョロキョロと部屋の中をうろつき、わざと嬌声をあげては、夢で思い描いてたムードを自らぶちこわしまくっている。
蓮は彼女の反応は想像通りだったのか、特に動じることもなく、クローゼットに脱いだ上着をかけ、中にあったシャツをはおった。

「本当素敵ですっ!あっここの扉なんでしょう?次のお部屋っ???」

キョーコはわざとらしく大声で独り言を叫びながら、大きいドアをバタン、と開けた。
そして、一瞬固まって。
・・・無言で閉めた。
隣の部屋は、ベットルーム。
スタンドの灯りに、シックな壁紙と柔らかそうなカーテンが照らされている。
それにクィーンサイズのダブルベットが、すごく、すごくムーディで・・・。
キョーコの脳を一気に飽和状態にさせてしまった。

「最上さん?どうした?」
蓮が背後に近寄る。
キョーコ、ぎょっと我に返り、肩に手を置こうとするその腕からすごい勢いで離れ、壁に張り付いた。
「はっ・・・・っ・・・」
2人は一瞬固まってお互いを見つめあう。
「す、すいません・・。こ・れは、あまりに失礼な・・」
キョーコはすっかり動転し、フォローの言葉もでてこない。

蓮は、無表情でいたが、やがてゆっくりとキョーコに近づき、耳元に囁いた。
8253/:2006/04/27(木) 02:40:10 ID:42FhrVJo
「・・・借りてきた、ネコ」

ニヤリと笑う。

「ううっ・・」

言葉のないキョーコに、蓮は
「すまないけど、ちょっと通してくれるかな?コンタクト外してくるよ」
と、そっと移動させると、ベットルームのドアをあけて奥へ入っていった。
しばらくして、水音がかすかに聞こえてくる。
どうやら寝室の向こうに、バスルームががあるようだった。

蓮の後ろ姿が見えなくなったのを確認したキョーコは、そっとそっと、誰にも聞こえないように深いため息をついた。
少し落ち着いてきて、やっとちゃんと部屋を見回す。

大きい応接セットに、ダイニングテーブル、ドレッサー、クローゼット、デスクとチェア、滅茶苦茶大きいテレビ、ふかふかの絨毯、観葉植物、テーブルの上には見事な深紅のバラ。
キョーコの想像も追いつかない豪華さに、壁紙や調度品は全部ミッ○ー柄。
と言って全然幼くも安っぽくも無い、シックでさりげない上品なデザイン・・・。
「・・・一泊いくら?」
貧乏性のキョーコはすごく心配になったが、恥ずかしくなって首をふる。
折角連れてきてもらったのに、聞くわけにもいかない。

閉まったカーテンに近づいて外を見ようとする。
が、カーテンは電動らしく開かなかった。
裾をめくってのぞいて見た。

眼下中庭の位置にプールがあり、誰もいない水面に灯りががキラキラ反射している。
建物の少し向こうにはライトアップされているシンデレラ城がぼんやりと見えた。
8264/:2006/04/27(木) 02:42:24 ID:42FhrVJo
「何か飲む?」
蓮がいつの間にか戻ってきていて、冷蔵庫を開けてキョーコを見ていた。

「ミニバーもあるようだし、カクテルでも作ろうか?」
「あ、いえ、私は未成年ですので・・・じゃ、ウーロン茶お願いします」
「了解」
冷蔵庫を閉め、氷を入れたグラスにウーロン茶をつぎ、キョーコに渡す。
コロン、と鈴のような音がした。
蓮はバドワイザーを缶のままあおる。

「すいません、私がやるべきことを・・」
「どういたしまして。今最上さんにお願いしたらグラス割られちゃいそうだし」
キョーコは黙ってウーロン茶をひとくち、含んだ。
飲み込みにくく、苦労して何とか音を立てずに流し込む。
その時、自分の手が微妙に震えているのに気がついた。
情けなさそうな表情だったキョーコはそれを見るとますます崩れそうな顔をした。

蓮はキョーコの手に、そっと手を添えると
「・・・大丈夫だよ。すぐとって食いはしないから。何か食事しようか。頼んでおくから先にお風呂入っておいで」
と言った。

「いえっ・・・敦賀さん、お先に使ってください。お疲れでしょう?」
「いや、俺は後にするよ。これも落としたいから汚しちゃうし」
金髪の頭を指差しながら言う。
「それに、バラを散らしておいたよ。オイルもあるしし君の趣味と思ったけど、どうかな?」

「バラ風呂ですかっ・・・」

キョーコはぱっと顔をあげ、慌てて下を向いた。
「いえ、やはりお先に・・・」
とボソボソ言うが、肩に手をまわされベットルームへ促されてしまう。
仕方なくバスルームに向かうと
「あ、ちょっと待って。これ」
と、蓮はベットルームのサイドボードの上にあった包みをキョーコに渡した。
8275/:2006/04/27(木) 02:44:15 ID:42FhrVJo
「なんですか?これ」
「それに着替えてね。アメニティのパジャマはいきなりは嫌だろう?」
大き目の箱にリボンのそれは、多分衣類だろうと連想させるブランドのロゴがあった。

き、着替え・・・なんだろう・・・まさか変なものじゃ?あーんなのとか、こーんなのとか、あーんなのとか・・・・。

見上げると、そこには優しそうに「ん?」と微笑みかける蓮がいる。
キョーコは何故かそれがすごく悔しくなり、恥ずかしさもあってか、つい暴言を吐いてしまった。
「・・・用意周到・・。敦賀さん、慣れすぎています」

「・・・・はっ??」

蓮は思っても見なかった攻撃に、豆鉄砲をくらったハトのように驚いた。

キョーコは、その瞬間自分の失態に気がついたが、時既に遅し。
冷気が周りを包む。
キュラキュラキュラ・・・・。
慌てて謝ろうとしたが、その痛いまでのまぶしい笑顔にキョーコは真っ青になった。
蓮の顔が迫る。

「それは、どういう意味かな・・・???」

ひぃぃぃぃっ!!!!

「すいませんすいませんすいませんっ私が悪うございましたっ!!お風呂お先にいただきますううううっっっ!!!」
キョーコは大パニックになり、慌てて包みをかきいだいてバスルームに避難し、バターン!と大きい音を立てて逃げ去った。
8286/:2006/04/27(木) 02:47:00 ID:42FhrVJo
「こ・・・恐かった・・」

キョーコはしばらくゼイゼイと肩で息をしながら、呆然としていた。
自分だけオドオドして、蓮が余裕たっぷりだったのが、悔しかっただけなのだ。
「敦賀さんだけリード万全で・・・私全然ついていけなくて。もう少し私も、ちゃんとスマートな態度とれたらいいのに・・・」
しかし確かに失敗だった。
「せっかく用意してくれているのに、あんな風に言わなくても・・・。後でちゃんと謝ろう」

のろのろと考えて、やっとバスルームに向かう。
包みを置いて、服を脱ぎ、ドアを開けると。
大きいバスタブに真っ赤なバラの花びらが綺麗に咲いている。
素敵な香りに、横に配置されたミッ○ーのバスセットも、キョーコのツボだった。

「・・・なんであの人、ここまで私の好みがわかるんだろう・・」

キョーコは包みに目をやり、お風呂の前にと、がさがさと開けてみた。

出てきたもの。
ピンクのツィードのストラップドレス、裾はアシメ、フロントはレースでできたリボンとバラ、ショール、そして同じレースリボンのついたミュール。

驚いたことに、サイズは全部あっている。
キョーコは絶句しながら、さっきしたた反省もすっかり吹き飛び・・・同じ言葉をまたつぶやいてしまった。

「つ・・・敦賀さん・・・・慣れすぎています・・・」
8297/:2006/04/27(木) 02:51:11 ID:42FhrVJo
「慣れ・・・・て、いるわけない、だろう・・・・」

キョーコにすごい形相で逃げられた後、蓮はしばらく呆然とし、ポツリとつぶやいた。
「・・・そんなわけないだろう。こんな気持ちで女性と向き合うのは、初めてなんだよ・・・」
昔の話だって、あの頃はそんなに経済的に余裕なかったし、積極的なのは相手だしで、こんな演出は全くと言っていいほど、経験ない。

「ったくもう・・・あの娘は・・・っ!!」

大仰にため息をつき、蓮は、ダブルベットの上で仰向けになる。

彼女が喜ぶと思ったから、ああだこうだと考え、社さんの一人で盛り上がりまくる余計なアドバイスも一応耳を傾け、
全然興味ないホテルをリサーチし、更に事務所でさりげなくサイズを調べ、いつも頼むブランドの店長に相談して店を紹介してもらい・・・。
それはそれは精神的にかなり大変だったのだ。
確かに、ちょっとやりすぎかもしれない、とは思っていた。
でも、きっと魔法の国に棲む彼女のことだから、こんなシチュエーションを夢見ていたに違いない。
できるならそれは望むとおりにしてやりたいと思う。
・・・多分、すべて最初のこと、なんだろうから。

蓮はしばらく、ぼんやり天井を見上げていたが、そこの模様に何かを見つけ、ポツリとつぶやいた。
「あ・・ミッ○ー・・・だ・・・」
しばらく黙っていたが、ふいにおかしくなって噴出してしまう。

最上さんとミッ○ーは、似ている。
全然似ていないけど、似ている。

無理なこじつけだと思ったが、妙にそれがおかしく、しばらく声を殺して笑った。
そして起き上がり、隣の部屋へ行った。
「姫の為にはどんなことでも。道化となりながらも、徹底させていただきましょう」
受話器をとり、ルームサービスのメニューを見ながら、また少し声を出して笑った蓮であった。
8308/:2006/04/27(木) 02:53:23 ID:42FhrVJo
キョーコは折角のバラ風呂も心底堪能できず、でも時間だけはたっぷりかかってやっとバスルームを出た。
ドレスも・・・一応、着てみた。
やっぱり、こういうドレスってキョーコの憧れであったからだ。

鏡の中のキョーコは、我ながら驚くほど可愛くなっていた。
お湯で温まった身体もほんのりピンクで、ドレスの色によく馴染んでいた。
頬を染めて、キョーコは彼の為にルージュを薄くひいた。
が、それは気に入らなかったらしく、ティッシュでふき取り、別の色に変えて塗りなおした。

「・・・敦賀さん、お風呂お先にいただきました・・・」

おそるおそるリビングに戻ると、室内に音楽が流れていた。
ワルツ?だろうか。
蓮はチェアに腰掛け、台本を読んでいた。
眼をあげた蓮は、少し驚いた顔をして立ち上がり、キョーコに近づいていく。

「とても似合うよ。綺麗だ」

「ありがとうございます。こんな素敵なドレス、もったいないです・・・」
「いや、どういう服が一番か迷ったんだけど、これにして良かった。そして、これで、お姫様完成」
キョーコの手をそっととると、蓮はその指にリングをすべらせた。

シルバーのファッションリング。

「こ、これは・・・!」
さすがに真っ青になるキョーコに「これはエンゲージリングじゃないよ」と、からかうように笑う。
極上の天使スマイルでキョーコをそっと抱き寄せ、頬に軽くキスした。

「バラの香りがする」

「はい。とても気持ち良かったです。ありがとうございます」
キョーコは耳まで赤くなっている。
「ありがとうございます」
少し体重を蓮に預けて、聞こえないようにもう一度そう言った。
8319/:2006/04/27(木) 02:56:07 ID:42FhrVJo
蓮はキョーコから身体を離して、そのまま隣の部屋に向かう。
「ごめん、すぐシャワー使ってくるから。さっきルームサービス頼んだので、もし先に来てしまったらよろしく」
「あ、わかりました」
また部屋に一人になってしまい、キョーコは気が抜けた。
ぼーっと指に光るリングを見つめる。
スィートルームにドレスにリング。

本当は・・・

「つっ、敦賀さん!!私なんかの為に、いったい一晩でいくら散財するおつもりですかっ!ダメです、こんなものいただけませんっっ!」

声を大にして叫びたかった。
でも言わなかった。
自分にはとても分不相応なのはわかっているのだが、やっぱり彼の気持ちはとても嬉しかったのだ。

ミッ○ーの数でも数えるかな・・・。

キョーコは部屋を見回して思った。
湯船で心構えを持ったはずだったのに、やっぱりまだまだ落ち着かないのである。

蓮が急いでシャワーを終え、いつもの髪型、いつものコンタクト、シャツとジーンズに戻った時、ルームサービスはすでに来ていて、テーブルの上のスープの湯気は冷めかけていた。
先に食べていて良かったのにと言うと、キョーコは笑って、ミッ○ー数えていましたので。今82匹目なんです、と答えた。
83210/:2006/04/27(木) 02:59:00 ID:42FhrVJo
蓮は冷えたシャンパンを出して、グラスについだ。
最初は遠慮したキョーコも、食前酒だから少しだけとすすめると、では少しだけ、と飲み干し、美味しいですねと言った。

スタンドの間接照明とカーテン、テーブルの上はクロスとキャンドル、そして音楽。
蓮は白ワイン、彼女はシャンパンで乾杯。
前菜も魚料理も、デザートのアラモードも、キョーコは一つ一つを楽しんだ。

「美味しいです」

アルコールが程よく効いてきたのだろう。
コロコロと笑い、魚の種類の話から始まり、ハンバーグになり、何故かハンバーガーパテとハンバーグの相違の話になり、蓮の食生活についてこんこんと説教を続け、ランドのコーラの味から、突然お姫様の話になり・・・。
そして蓮の気がつかない間にシャンパンを1本あけてしまっていた。
ずっとキョーコの話ばかりだったが、蓮もリラックスして笑わせてもらったり、楽しい食事であった。

不思議な子だ。

蓮は思った。
幼い頃のままも多々あり、ピュアでダークな面もあると思えば、プロ根性はへたな大人以上のもの。
そのギャップが面白く、戸惑いもあるが、魅力的に思うことも多かった。
しかし。

今夜はこのままでもいいか・・・。

入室した時のキョーコのの落ち着きのなさといい、彼女の意思を確認せず無理無理連れてきてしまったことを、実は少し後悔していた。
本当にお互いが望んだ時に。
キョーコのドレス姿を見た時にその考えは一度吹き飛んでしまったのだが、この安らぎでまた迷いはじめた。

やはりこの子はまだ16なのだ。

年齢相応の16の女の子。
83311/:2006/04/27(木) 03:00:51 ID:42FhrVJo
「敦賀さん、そのワイン一口いただけませんか?」

ワゴンに食器を片付けたキョーコは、蓮にお願いした。

「お子様はダメ」
「お子様じゃありませんよっ」
キョーコは頬をふくらませ、怒ったりすねたり、泣き落としにかかったりした。
くるくる変わる表情は見飽きないが、酔いが回ってきだしたのかもしれない。

「ちょっと飲みすぎたようだね。コーヒーでもどうだ?」
蓮は立ち上がって、さりげなくワインボトルを棚に戻し、代わりにカップをとりだす。

「あ、隠しましたね。ワイン」
キョーコは蓮の隣に行くと、棚に手をのばした。
「こらこら、止めなさい。明日も仕事だろう」
「明日は学校で、お仕事は夕方からなので、いいんです」
「よくないじゃないか。酒くさい息して学校にいくのか?」
「じゃあサボりますからいいんです」
「何言ってるんだ」
苦笑しながら伸ばす手をつかむ。

すると、突然キョーコはぐにゃりとなって、蓮の身体にもたれかかって来た。
「・・っ。大丈夫か?」

突然腕に落ちてきた柔らかい身体に動揺しながら、蓮はキョーコを抱き起こした。
83412/:2006/04/27(木) 03:05:05 ID:42FhrVJo
「すいません。靴を踏み外してしまいました」
「ヒールが少し高かったかな」
「いえいえ。私がこういうのに慣れていないのがダメなんです・・」
キョーコは、蓮を見上げてほほえんだ。

「・・・」

「敦賀さん」
肩をつかんだ蓮の手をとり、その手に頬をあずけて名前を呼ぶ。
「さっきはごめんなさい・・・。慣れているなんて言って。まだ怒ってますか?」

「・・・怒ってないよ。全然」
キョーコは噴出す。
「うっそ。さっきは怒ってました」
「怒ってないよ」
「怒ってました。私わかるんです。敦賀さんが怒ったら、それはもうこの世にない、恐ろしいくらいに美しい笑顔をなさるんです」
「怒ってないって。ほらコーヒー入れるから座って」
「やです」
「君は絡み上戸か」
「怒りましたか?」
「・・・怒ってないって」
キョーコはぱあっと笑い、蓮にしがみついた。

さっき蓮の胸のうちで決心した『今日は何もしない云々』は、また粉々に砕け散りそうになっていた。
潤んだ瞳も、紅潮した頬も、あまりにも艶っぽく、逆に蓮の方がギクシャクしてしまう。

下手に『今日は』などと考えずにいれば。
ムードも高まり準備OK、大変好ましい状況なのであるが、紳士でいようと言う、しょうもない墓穴をほったが為に、形勢は逆転していた。
83513/:2006/04/27(木) 03:09:48 ID:42FhrVJo
「気持ちいいです。敦賀さん」
キョーコは腰にぎゅうっと抱きついて、猫のように擦り擦りする。

そそ、私は借りてきたネコなのです。ネコは甘えても良いものなのです。ふにゃあ

酔いで恥ずかしさを誤魔化して、キョーコはやっと蓮の腕の中に飛び込むことができたのだ。

蓮がキョーコの身体を抱き上げる。
キョーコは何か言おうとしたが、数歩運ばれただけで、すぐに降ろされてしまった。
降りた先はソファーの上。
ぼんやりしていると
「お水飲みなさい。飲ませすぎちゃって、ごめんよ」
と蓮が隣に座り、持ってきたミネラルをキョーコの手に持たせた。

キョーコは恥ずかしさで一気に酔いが覚めてしまった。

「い、いいえ、私こそすいません、こんなみっともなくなっちゃって・・」
飲まずにグラスを頬に当てる。
ヒヤリとした感触が気持ちいい。

「いや、俺が気をつけるべきだった。無理に飲ませてしまった」

優しい眼は、真剣にキョーコを気遣っていた。
キョーコは首をふった。
「いえ・・。私、こういうの初めてで、なんていうか、どうしたら全然わからなくて・・・。なのでお酒の力を借りようと思ったのです。そしたらもっと自然に・・・なれるかな、とか思って」
83614/:2006/04/27(木) 03:15:30 ID:42FhrVJo
「君の気持ちを考えず、ここに連れてきてしまったね。せかしてしまってすまない」

「いえ、大丈夫です。それは・・・。私は、敦賀さんとなら・・」
と、言って後を続けるのが恥ずかしくて黙る。

髪をなぜていた大きな手が止まり、少しづつ、ゆっくりと耳まで降りてきた。

「俺となら・・・?」

「・・・敦賀さんとなら。ずっと一緒にいたいって。抱かれたいって、思ってました」

蓮は何かを言おうとしたが、喉の奥でからまって出てこなかった。
それは・・俺が言おうと思っていたことだよ・・。

「私、敦賀さんが好き、です。今日みたいにしてくれて、本当に嬉しかったんです。ありがとうございます・・」

指がキョーコの顎にすべり、そっと、持ち上げた。
蓮の唇が、キョーコに近づく。




そっと触れるだけのキスは、長い時間をかけてだんだん深く、そして熱くなった。
キョーコを引き寄せた腕は、そこに閉じ込めた身体があまりに熱いのを確かめて、狂った。
甘い匂いが吐息から、唇から、髪から、意識にからみつく。

肩のショールがさらり、と音をたてて床に落ちた。
反射的に胸元をおさえたキョーコの手を、そこからどかせ指を絡ませ口に含んだ。

唇は離れず、胸元から鎖骨にすべり、何度も何度もついばむ。
優しくて、熱くて、せつない口付け。

「んっ・・敦賀さん・・・」
「キョーコ・・・」

気がつけばキョーコはソファーの上に横にさせられていた。

あつい胸はキョーコにかぶさり、首筋や耳に唇が這い回る。
肩のストラップがそっと外された。
ドレスはそのまま、手は上から背中や腰をなで、更にさがって脚に触れる。
蓮は身体を起こして、キョーコのミュールを脱がせた。

そしてキョーコを抱き上げ、ベットルームへと連れて行った。
83715/:2006/04/27(木) 03:17:50 ID:42FhrVJo
シーツの上に降ろされ、シャツを脱いだ蓮が再びかぶさってくる。
キョーコはこれから起こることを思い、蓮の首に手をまわし耳の下に鼻を押し付けた。

早鐘をうつ鼓動はキョーコのものか、蓮のものか。
キョーコにはわからなかったが、蓮は2人とも同じリズムでお互いを揺らしているようだと思った。

髪をかきあげられ、数えられないほどのキスがキョーコを煽る。

身体は蓮の手のままに反応し、微かに動く。

あったかい・・・。
蓮を抱きしめながらキョーコはとても満たされていた。
蓮の腕に、心底に安心して身をまかせた。
キョーコは夢見るような心地で、蓮の耳にそっとつぶやいた。



「・・・キョーコ?キョーコ?・・・・・最上・・・さん?・・・」
蓮は何度か小声でキョーコを呼んだ。

「スキ・・・」と聞き取れないくらいの声を聞いた後、反応が徐々に薄くなり・・・、そして今

はまったく動かなくなってしまったのだ。

・・・・・。
彼女は、眠っていた・・・。
83816/:2006/04/27(木) 03:19:00 ID:42FhrVJo
「は、はあああ????」

蓮はしばらく開いた口がふさがらなかった・・・。

どうして眠るんだ?

というか、どうして


こ の 状 況 で 眠 れ る ん だ ? ? ? ? ? ? ?


シャンパンだ。

かなり酔っているとは思っていたが、失敗したとは思ってたが、ここまで弱かったとは。
「・・・・キョーコちゃん・・・」
蓮は、言い様のない怒りやら情けなさが交互に襲ってきて、激しくがっかりと肩を落とした。

『私どうしたらいいかわからなくて・・・』

さっき言っていたキョーコのせりふを思い出す。
「俺も・・・どうしたらいいのか、わかりません・・・」
身体を離して、しばらくキョーコを見つめ、深い深いため息をついた蓮であった。
83917/:2006/04/27(木) 03:21:49 ID:42FhrVJo
キョーコは夢を見ていた。甘い甘い夢。
そばにいるのはキョーコの一番大切な人。
その人に抱かれ、体温を共有していた。
「敦賀さん・・・」
名前を呼ぶと、強く彼の腕に抱かれた。
とても素敵な夢だ。
夢・・・。ん?夢・・・??

キョーコはぼんやりと眼を覚ました。
ふわふわのベットにすべすべのシーツ、爽やかな空気、それに暖かな感触に包まれている。
とろんとしたキョーコはもう一度まどろみそうになった、のだが。

「おはよう」

頭の上から夢見ていた人の声がし、はっと覚醒する。
顔をあげると・・・自分を腕枕している蓮が、いた。

「つ・・・、敦賀さん、おは、よ、ございます・・・」
キョーコは何があったのか一瞬わからなかった。
そして、夕べのことを一瞬で思い出し、・・・そして、真っ青になって固まった。

「つ、るが、、さん・・・。もしかして、私・・・寝てしま・・・」

最後まで言葉がつげない。
・・・・!!なんてこと・・・!!!!

顔が真っ赤になる。
「うん。とても安らかなお眠りだったようで・・・」
困ったように笑う蓮。
怒ってはいないようだが、キョーコの混乱はおさまらない。
「す、すいません。私・・!なんてことを・・・・」
「仕方ないよ。お酒を飲ませたのは俺なんだし。気にしないで」
「ずっと起きてらしたんですか?」
「そうだね。ずっと寝顔を見ていたよ。俺は眠れなかったし・・・おかげさまで」
「す、すいません・・・!!!」
腕の中から出ようともがく。
だが、蓮はキョーコを更に引き寄せ、背中を優しくなでた。
キョーコはしばらくジタバタしたのだが、この部屋もベットも、蓮んの腕の中もとても居心地が良いことに気がつく。
「今・・・何時ですか?」
「えーと・・あと30分で朝食の時間だよ。予約してあるので、二日酔いでないなら、着替えて行こうか」
「そうですか・・・・。敦賀さん、今日のお仕事は?」
「11時にスタジオ。食べてチェックアウトして、君を学校に送っていって。ちょうどいいかな」
「・・・・」
「大丈夫だよ。怒ってないから。昨日は残念だったけど、またの楽しみにしておくよ」
複雑な顔をしているキョーコの額に、蓮は軽く唇をあてた。
84018/:2006/04/27(木) 03:24:01 ID:42FhrVJo
「・・・・や、です・・・」

起き上がろうとする蓮の身体を、キョーコは反射的に抱きしめてひきとめた。
「・・・こら、止めなさい。もう時間ないよ・・・」
「朝食、いらないです・・・」
胸に顔をうずめる。。

蓮は背中をトントンと叩きながら言った。
「朝食はレストランだ。ミッキーやドナルドが挨拶に来てくれるらしいよ」

ミッキーとドナルド。
キョーコは瞬間、身体が大きく揺らいだ。


・・・で、でも。
でも。


「ほらほら。離れて。俺もお預けくらっているから、そんな余裕ないから・・・」
笑いながら蓮はキョーコを離そうとする。

「朝食、いらないです・・。昨日の続き、嫌でなかったら、してください・・・」

「・・・」
蓮の身体が緊張する。
「・・・でも、最上さんそういうの好きだろ・・。君の理想のエスコートはこの朝食で完了なんだよ・・」
声が掠れている。
「完了じゃないです。朝食はいつでも出来ます。今敦賀さんが離れるの・・・私すごく嫌です・・・」

突然、がばっと蓮がキョーコの身体に覆いかぶさった。

「・・・いいの?止まらなくなるよ・・俺・・・・」

ものすごく真剣な眼が迫力で・・・少し、恐い・・・。
84119/:2006/04/27(木) 03:26:34 ID:42FhrVJo
「はい・・・。止めないでください・・・」

まだ続けようとするキョーコの言葉を、蓮は激しい口付けで遮った。
余裕のない貪るようななキス。

「キョーコ・・・」

荒々しくキョーコのドレスのファスナーをおろしていく。
手がドレスの中に入り、肌にすべって、そして・・・。


窓から優しい風が、カーテンを揺らしながら入ってきて、微かにキョーコの頬をなでる。


「あ・・・敦賀さん、窓、開けているんですね・・・」
与えられる快感に吐息をつきながら、キョーコは彼に言った。

「・・・もう止まらないって、言ったろ・・・」

ああ、その通りだわ・・と思いながら、キョーコはそっと、目を閉じた。
842名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 03:30:57 ID:42FhrVJo
おしまいです。
これでもエッチ頑張りました。
努力不足ですいません。

舞台モデルは某ランドオフィシャルホテルですが、カタログの知識からの想像のみなので、事実と異なることがあります。
元ネタは、妄想スレ3の 982-990さんです。
この場をかりて御礼申し上げます。ありがとうございました。。

それでは、おやすみなさい。
843名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 03:32:53 ID:Tqa7CDzZ
>>842
うにゃああああああああああ何ですかこの素敵な展開は!
酷な所で寸止めなんて酷いじゃないかこのいたずら妖精さんめ
GJGJGJ!!!!!

慣れたフリして慣れてない蓮に萌え(*´Д`)<カワイスギ

夜中に一人リロードしまくって悶えてしまったよ。
いいねこういうのも。
SS投下ありがとね、おやすみなさい。
844名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 07:03:10 ID:KkVS8U9K
ぅはあぁー:*:・( ̄∀ ̄)・:*:素敵ステキ!!
GJです!!

緊張感がある上にエッチなシチュエーション…
なのに一つづつのエピソードはクスッと笑える所もあって…
蓮の心の動きも萌えポイントでした。
借りてきたネコ…良いですね〜うは。

妄想スレのネタ使って頂いて有難うございました。
朝から堪能させて頂きました!

また機会があればまた書いて下さいね!
845名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 19:28:04 ID:vtbb2RQ9
GJです!
キョーコと蓮かわいい。
特に朝の2人!萌え死ぬ。
846名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 19:54:09 ID:j0GjHr57
神キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
GJ! なんかもー初々しい感じでツボですた



「俺も・・・どうしたらいいのか、わかりません・・・」に激萌
847名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 00:51:53 ID:vaIfTGBC
GJGJGJGJGJGJGJ!!
悶えました。
848名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 01:50:21 ID:odHOmDBX
GJです!丁寧な展開を楽しませていただきました!
なのに・・・
「隣室の人がベランダに出ていませんように」
などと下世話な事を考えた私を殴ってくださって結構です_| ̄|○
849名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 04:53:04 ID:SwHkgrU8
こんな時間だけどひとりで萌え死にしそう…!!!
超GJです!!
キョーコも蓮もほんとかわいいいいいいいいいいい〜〜〜
それにしても続きヨミタスwwwww
850名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 08:36:07 ID:HyHbm7d3
よーしパパ、朝から叫んじゃうぞー。

続 き キ ボ ン ヌ ! ! !
851822:2006/04/28(金) 09:53:39 ID:+rONEX4N
おはです。
GJありがとうございます。嬉しいです。

この後のエロは、マジに絶対無理無理です。
後日談のエピならまだアレですが。
なので、どなたか引き続き書いてくださる神様いたら、どうぞお願いいたします。
852名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 19:57:36 ID:dbs922sN
あああ…エロパロスレのが現実になってるぅぅ!!<キョーコがレイノを襲うヤツ
853名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 20:28:23 ID:s6R/uqs/
ここって…ネタバレOKなの…?orz
854名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 20:39:52 ID:zntB6NjD
ネタバレOKは難民だけじゃなかった?
次回テンプレにネタバレ禁って入れた方がいいかもね。
855名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 20:42:48 ID:Du2drpC2
今までも何度かあったけどね…

勘弁して欲しいです…
856名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 22:30:56 ID:dbs922sN
変な書き込みしてごめんなさい…
ネタバレの可・不可があるの知りませんでした。
百年ロムります…
857名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 23:11:20 ID:ZHXEb3Si
>851
後日談でもイイ(゚∀゚)
むしろカモン(屮*゚Д゚)屮
神の作品を心よりお待ちしてます!
GJGJGJGJGodJob!
ほのぼのしてて初々しくて、でも常に緊張感があって最高だよ(´Д`*)はわわん
858名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 00:53:37 ID:+XtxyDDR
参考までに質問だけど、ネタバレOKは
発売日の当日夕方くらいから?
859名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 01:35:11 ID:dVziGh29
発売日の正午以降なら問題ないよ思う。
860名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 01:37:10 ID:+XtxyDDR
ありがとう。
861822:2006/05/01(月) 03:56:08 ID:+XtxyDDR
そうしたら、短い続編、>823-841 その後の短いエピ書きます。
ネタバレではないですが、自分的にモヤモヤしたものになりました。

短い&エッチなし&チューも一度もなし、です。
全然エロむけじゃないですね。でもマロンに落としても仕方ないし・・・。
すいません。
8621/:2006/05/01(月) 03:58:00 ID:+XtxyDDR
ディズニーって、所詮作り物だと思う。

キョーコが、そうしみじみ思ったのは、ホテルを出て、蓮に送ってもらう車の中。
それを承知で楽しめていたら良かったのだが、キョーコ自身は全く解っていなかったのをまざまざと身で感じていた。
流れていく夢の景色は、新しい今日の夢を期待する人々であふれて偽物の虹色で輝いている。
でも、あそこにいる人達は自分なんかと比較にならないほど、現実的で強い。
キョーコは、ぼんやりとそう思い、果てしなく鬱だった。

結局チェックアウトは10時をまわってしまった。
学校まで送ると言う蓮に、その時間一緒にいることをキョーコは望んだ。
甘くて、幸せな一時だった。
だけど、あんまり短すぎると2人は感じた。
部屋を出、エレベーターに乗り、車に乗り込んでからも、殆ど2人とも口をきかなかった。
黙って指を絡めあっていただけだった。

初めての経験は、キョーコに想像以上の疲労をもたらした。
学校は多分休んでしまうだろう。
キョーコはとにかく、だるま屋の部屋に早く戻って横になりたかった。
だが、この瞬間が流れてそこまで行き着いてしまうことが、とても憂鬱で仕方が無かった。
863名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 03:59:59 ID:+XtxyDDR
「・・・ついたよ」

蓮が言った。
乗換駅にほど近い、線路脇の細い道で車は停まった。
ほとんど人も車も通行はなかった。

「こんなところで、ごめんよ。・・・夜電話するよ」
アイドリングを止めて、蓮がキョーコの髪をなでる。
「仕事が多分遅くなるので・・・携帯出られないかもしれないです」
暖かい手に頬を預けながらも、眼を合わせずにキョーコは言った。
「何時ごろ終わる?」
「さあ・・9時・・・すぎると思います」
「帰った頃に電話する」

蓮の顔が近づいてきて、キョーコの頬に口付けた。
すぐ眼を伏せるキョーコ。

「・・どうした?何か怒ってる?」
黙って首を振る。
「何でもないです。ちょっと疲れただけ」
「キョーコ」
蓮が両手でキョーコの頬を挟み、上を向かせる。
8643/:2006/05/01(月) 04:02:47 ID:+XtxyDDR
眼を合わせずにいたかったのだが、それも無理と眼をあげるキョーコ。

自分を心配げに見る蓮の瞳の奥を見つめる。
どうしてこの人の眼は、こんなに綺麗なんだろう・・と思った途端、キョーコの中で何かが決壊した。

涙がぼたぼたと溢れて止まらなくなる。
手を振り解いて、慌てて下を向く。
涙はすべり、頬から離れて空を落ちていく。

「キョーコ?・・・キョーコ?どうした?」
蓮は心底驚いて、キョーコの両肩をゆすった。

「何でもないんです・・・。ごめんなさい」
しかし溢れるものは止まらず、両手を蓮へ伸ばし、そこにある身体にしがみついた。

「どうして泣くんだ?・・・どうして」

嗚咽が漏れ、ただ首を振って蓮に寄りかかるしか答える方法がなかった。
表現できない悲しみが何か、キョーコにも全くわからなかった。
蓮は、両腕でキョーコの身体を引き寄せ、力の限り抱きしめた。

つい先ほど、この腕の中で女になった愛する娘が、弱く泣きじゃくっている。
混乱しながらも、蓮は愛しさでたまらず強く抱く。
短い時間で確かめ合った身体はその時のまま、柔らかく暖かかった。
心は疼き、どうしたらこの子が泣き止んでくれるのか、そればかり考えていた。
865/4:2006/05/01(月) 04:05:20 ID:+XtxyDDR
しばらく強く抱き合ったまま静粛が訪れる。
何度目かの電車が車の傍らを通過していき、振動で車が静かに揺れた。

「行かないで・・・」

細い細い、消え入るような声でキョーコは喉の奥で言った。
蓮には決して聞こえないように、と、そればかり願いながら。

蓮のスタジオ入りまで、もう一刻の余裕もないのは解りきっていた。
しかし言わないままでは、決して自分から手を離すことができない・・。
何度も決心するものの、手を緩めた瞬間に涙が溢れてきてしまう、キョーコは自分の弱さを呪った。

蓮にはキョーコの声は聞こえなかった。
が、キョーコが何かを言ったのを感じ、腕に力をこめる。
髪に顔をうずめ、息を吸った。
ますます強く引き寄せ、背中を撫でる。
2人の間に服があるのがもどかしかった。
8665/:2006/05/01(月) 04:15:00 ID:+XtxyDDR
「9時過ぎにLMEだったよね・・・迎えに行くよ。待っていて」

胸に顔をうずめて首をふるキョーコの頬にキスをした。
涙を舌ですくいとる。

「キョーコ・・・愛している、愛しているよ。泣かないで・・・。どこにも行かないで・・・」

必死で蓮はそう言った。
まぶたにキスをし、頬にすべり、また胸に抱きしめた。
離したくない・・・このまま、どこかに行ってしまいたい。

蓮の言葉を聴いて、キョーコは胸が熱くなり、ようやく彼の身体を押した。
やっと2人の身体が離れ、蓮は彼女の肩甲骨を、キョーコは彼の首をそっと撫でる。

「・・・大丈夫です。ありがとう・・・。帰ります」
8676/:2006/05/01(月) 04:17:16 ID:+XtxyDDR
無理に笑い、そう言いながら、キョーコはまた一粒涙をこぼした。
きりがない溢れるものに、キョーコはつい笑った。
自分の我が儘が可笑しく、滑稽に感じた。
蓮は切なくその瞳を見つめ、また胸に抱いて言う。

「待っているから・・・」

キョーコももう一度、蓮の首に両手をまわす。

今日まで私は何を感じていたんだろう。
確かにこの人が好きだったのは間違いないのに、ここまで渇望するほどの溢れる感情はなかった。
これが現実?・・・本当の私・・・?
この人に抱かれるというのは、こういうことだったの・・・。

身体を離して、連を見た。
蓮も、同様のものを感じているのに、キョーコは気がつかなかった。

「はい・・・今夜。待ってます」
ようやく、自然に笑うことが出来たキョーコだった。

(続く)
868名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 04:20:32 ID:+XtxyDDR
おしまい。
ぱぱっと思いついた文章書いてみました。
続くとありますが、しばらく書かないと思うので気にしないでいてください。
やっぱりその時もエッチ描写はあっても軽いもんになると思います。
ゴメンなさい
869名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 04:25:17 ID:+XtxyDDR
>自分的にモヤモヤしたものになりました。

自分的に11号を読んでモヤモヤしたものを、書いてしまいました。です。
重ね重ね失礼しました。
870名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 08:18:29 ID:61dzMbf6
>>822
GJ!!
エロがなくても凄く(・∀・)ヨカッタよー!!
キョーコの心情が切ないね。早く原作でこんな二人が見たいよ…。
続きをワクテカしながら待っとります。

朝から良いものが読めた事だし、本誌買いに逝って来る。
871名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 00:56:38 ID:WDYlqgeE
GJ!ときめいた。
ラブラブな雰囲気の2人、イイね。
872名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 00:22:29 ID:8xJOWPn+
ものすごく王道ですが、
レイノにヤられそうになったキョーコを松or蓮(笑)が救い、
未だ恐怖で混乱しているところを慰める……というのは…ダメ?

松でも蓮でも絵(SS)になりそうだなと。
神サマ…
873名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 00:44:03 ID:8YRie5ow
>>822
後日談GJ!!!
キョーコの心情がすごく伝わってきて良かった!!
874名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 01:28:19 ID:lJN8HbEC
>872 既に書いてる神がいるお。
875名無しさん@ピンキー:2006/05/03(水) 03:48:20 ID:hHbvJ9Se
>>872
蓮に(笑)がついてるのが気になる。
876名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 11:49:55 ID:0fKQ5e/o
静かだな・・・神様GWでどっかいっちゃった?
877名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 21:26:26 ID:mKMbCcGO
>>874
うわわ、ホントだ!失礼しました、ついでに今頃読んで萌え。
ついでに(笑)は『蓮でも松でもいいから(笑)』という意味でした。<<875
878名無しさん@ピンキー:2006/05/06(土) 21:26:34 ID:Jm847/oe
ネ申の方々はGW出番満載ですから…スパコミとかインテとか…
879名無しさん@ピンキー:2006/05/07(日) 01:26:50 ID:R1QdZHIv
普段はどのジャンルにいらっしゃるんだろうねぇ。
少女漫画系の二次創作にはあまり詳しくないからなぁ。
880名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 22:42:59 ID:2uawXcAE
社キョ書いてみたけどやはりエロにならなかった。
無念…orz
881名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 22:58:37 ID:b1af2qzU
エロなしでも社キョなら大歓迎!
あちらでもこちらでも投下是非お願いします!カモーン
882名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 23:48:31 ID:d2wOdKt4
カモン(屮*゚Д゚)屮
883名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 00:53:32 ID:tTx63yEE
社キョ、エロくない割に無駄に長い…
完成したら妄想スレにでも投下してみます
あっちは普段覗いてないから不安だけど
884名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 16:36:53 ID:732TnrJl
最近殊更目覚しい尚の活躍が嬉しくて、勢いで書いた妄想物体を投下しまする。
尚キョで、許しを乞うならこんな感じかなと。エロでなくてスマソ…

 抗おうとした腕を封じ込めるように抱き竦められ耳朶に囁かれたのは、純粋だった頃心の裡で密やかに焦がれていた紡ぎ。
 あの頃は傍に居られるだけで幸せだった。
 些細なことでも頼られれば至上の喜びへと繋がって、何もかも投げ捨てて注いできた想いを表す言葉。
 今思えば、何て愚かで――何て哀れだったんだろうと嗤うことしか出来ない。

「ふざけないで、何で今更――そんなこと言い出すのよ」
 私の内部【なか】の綺麗なものが残らず消え失せてしまった今では、ただ不快に感情を弄るだけなのに。
「……これでも自覚してから、直ぐに行動したつもりだ」
 答えているようで、それでいて何処かで擦れ違う応え。
 何時でもあんたは自分勝手だった。それに私まで巻き込み良いように利用して、挙句の果てには。
「態々痛めつけて、棄てたくせに」
「俺が上っ面でしか物を見れねえ餓鬼で、どうしようもなく――莫迦だったんだ」
 低い、けれど大人になりきれていない声が切なく、ひどく甘く掠れる。
 どれだけ撥ねつけても拘束する力は緩むどころか、痛みを伴うほどに強くなってゆく。
「私は、昔の私は……何処にも居ない。もう手遅れよ」
 それだけが世界の総てだったあの時なら、何の躊躇いも無く両の掌を広げて、大切に握りしめていたのだろうけど。
「なら―――どうすればいい」
 
 何を言っているの。

「お前の大好きなメルヘンでも、そうそう時間は戻せやしねえ。
けれど全部まっさらにしたら……其処からまた積み上げていくことは出来るんじゃねえか?」

「だから、どうすればいい。どうやったら…………お前は赦してくれる」

 如何して、今更。
 繰言のように声にならない言葉を、幾度も反芻する。
 躰だけに止まらず、心はきりきりと痛みを訴え始めていった。
 頬が一筋の熱を帯びて、視界が滲んで限りなど見えなくなっていった筈の世界が、身動きすら叶わぬほどに狭い。
思考は渦を巻き、其処に落ちた波紋が歪みを生じて、孰【いず】れ澱を湛えるのではと思うまでに濁っていく。
 私の意思を無視して、言葉が染み込んでくる。

 かつて復讐を誓った。
 同じようにあんたを踏み台にして、堕ちる屈辱を味あわせてやろうと。捧げた時間【とき】の代償を支払わせてやるのだと、
もうこんな想いなど抱きはしないと思っていたのに。
 天使の扮装をしてあんたの目の前に現れた時、こんな私は知らないとばかりに瞠目していた。
 それだけ私は変わった。でもあんたは……ちっとも変わってやしないわ。
 そうやって我が儘で、身勝手で、私の心を容易く振り乱して――こうと一度決めたら覆しやしなかった。
 今のあんたにどれだけ無理難題を突きつけようと、否とは言わないだろう。
 でも、どんな要求だろうと私の心は晴れはしないだろう。求めていたのは……従順に裁きを待つそんな姿じゃないわ。
 脳裏に描いていた理想はどんなものだった?

「俺には分からない。なあ、言ってみろよ……キョーコ」

 もう、思い出せない。

「そんなの解らない………私だって」

 麻痺した思惟の隅で漸く理解していたのは、押し退けていた胸板を包んだ服を――ただ強く握り締めていたということ。
885名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 17:20:40 ID:wJ99VKPm
ムキョー!!松キョだ!
886名無しさん@ピンキー:2006/05/11(木) 19:01:42 ID:yws+VIVV
わあー松キョ!!
GJGJ!GッJ!
887名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 00:12:54 ID:gePKHTAN
正直自分は蓮キョ派だし今の展開にちょっともどかしさを感じている。





が、しかしGJ!!!!
ていうか本編このまま行くとこういう展開もありかもしれないよなぁ。
888名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 00:38:02 ID:iW/2V/4f
松キョだ!!!嬉しい。
美味しくいただきました!!!神様乙です。
889884:2006/05/12(金) 11:40:50 ID:pYgUezWx
反応どうもです。
視覚派なのでドラマCDは聴いていないんですけど、松太郎の声って無闇に甘いんだろうなーとの思いが文に出てしまったようで。
最近の展開には本当に煩悩を刺激されっぱなしなので、また何か書くかもしれませぬ。

何故か犬○叉の、犬と桔梗役というドラマネタが…怨念キョーコが萌。
890名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 15:31:11 ID:rWZgE+7c
付録のドラマCD姪っ子にあげたのを後悔。
1回くらい聞けばよかった。
でもイメージ違ったら悶絶しそーだしな。
891名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 12:37:53 ID:hduSKpZ7
ドラマCDの声優さんは……神奈延年さんか。
ふし遊の翼宿くらいしか知らん私には、イメージ不可能orz
892名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 23:33:58 ID:RjDXfNcz
自分はマクロス7のバサラっすね。俺の歌を聴けー
89311号の捏造@突貫:2006/05/14(日) 04:14:22 ID:bnMO60Wz
突貫、お目汚しすまん。
 とりあえず、続きできたら投げます orz

「抵抗しないなら…食べちゃうよ?」
スルリと腕を胸元に滑らされて、耳元で囁かれる。
 その言葉と共に送り込まれた吐息−
ゾクリと寒気が走る。
「……っ…」
声が出ずに、ヒュゥッと喉が鳴る。
 胸元に滑らされた手は、そのままウエストラインへ伸びる。
グッと力を入れて、体のラインを撫で上げられる。
親指が丁度、ブラの上からでも頂点を当てる。
 ビクッと自分の意志と反して跳ねる。
『いや…』
思えど、声が出ない。
「…泣かないんだ。」
クスリと耳元で笑われる。
ただただ、嫌悪感しか沸かない−
 なのに身体は防衛本能に目覚め始めている−
片腕を拘束され、自由な手でキョーコの身体を撫で回される。
「あんた、不破の大事なモンなんだろ?」
“アイツにとって大事” 
その言葉がレイノを突き動かす本能―
「ち…が…」
否定しようと視線を合わせるが、その視線の猟奇さにキョーコは言葉を失う。
 その隙に、両手を拘束し近場の白樺の木に縫い止める。
「…や…っ…」
腕に力を込めても振りほどくことが出来ない。
 男の片手で両手を拘束される事が、これほど怖いと思えた事も無いキョーコ。
小刻みに震える肩―
「もっと、怯えて。俺の征服欲を掻き立たせてみせろよ。」
耳元で囁かれ、ねっとりと耳朶を嬲られる。
『コワイ』
純粋に恐怖を感じる。
向けられた矛先が本人でなく、自分にあった事がより一層駆り立てて。
「・・っ…や…だ…」
首を振って抵抗すると、あっさりと耳朶は解放された。
 その代わり、首の当たりからジッという音が耳に入る。
後ろから、キョーコの胸を触る片腕―
恐る恐る振り向くと―
 レイノが、ワンピースのファスナーを咥えて下ろしているのを捉える。
「やっ!…嫌っ!」
ジワジワと、キョーコの背中が空気に触れる。
 背中のちょうど真中あたりで、ファスナーを下ろす音が止まる。
少しだけ安堵するが、小さく笑う声を耳にする。
 プツッと、胸を覆う緊張の糸が外され、そのまま背骨のラインを舐め上げられる。
「−っ!!」
ゾクゾクと背筋に寒気と言い様のない感覚を送られる。
声にならない声。
「気持ち…良くさせると思う?」
ひやりと、背中から冷たい空気を感じ取り、ただただ震えるキョーコ。
「ねぇ…赤頭巾ちゃん」
レイノの言葉に、キョーコは悲鳴の声すら奪われる――
89411号の捏造@突貫2:2006/05/14(日) 05:22:55 ID:bnMO60Wz
自由になる手をキョーコのしなやかな肌に滑らせる。
 そのまま、ぷつりと少し尖った粒へ、矛先を向けた。
指の腹で撫で、爪で弾く。
 項から肩甲骨のラインへ舌を滑らせる。
ピクッと小刻みに震える身体。
「っ…ぁ…」
軽く耳朶を甘噛みして、ワンピースの裾をたくし上げ、
両足の間に膝を割りいれる。
伝線しているストッキングを躊躇い無く引き裂く。
「…や…っ…」
するりと、レイノの指がキョーコの下肢へと伸びる。
 デルタラインの真中を撫で上げられる。
「―っ…!」
抵抗すら出来ずに、されている事を受けるしかない状況―
 悔しさで目の前がぼやけ始める。
「なんだ…反応しているんだな。ちゃんと」
少しずつ潤み始めた場所を指に感じる湿度で理解する。
ぷつりと主張している蕾を入念に責める。
 ビクッと、熱と刺激が身体を駆ける衝撃―
「や……な…っ・…ぁっ!」
良く理解出来ないが、得体の知れない感覚に襲われる。
 それが何なのかわからないが、そこを触られる度に走る―
「…ぁ…っ!んん…」
拒絶でなく、熱の混じる声―
 つぷりと布をずらしてダイレクトに嬲る。
「や…ぁ…ぁんっ…」
声が思わず出てしまう。
『嫌なのに…どうして…?』
混乱する頭。
 でも、快感には順応してしまう。
「…もういいか…」
カチャリとベルトを寛げる音が耳に入る。
その瞬間、キョーコの脳裏に一人が思い浮かぶ―
 恐怖感が一斉に責め上げてくる。
「い…いやぁっ!!」
 足を閉じたくても割りいれられた膝で阻止される。
ファスナーを下ろす音。
「や……敦賀さ…っ…」
小さく出した名前―
89511号の捏造@突貫3:2006/05/14(日) 05:25:14 ID:bnMO60Wz
 ピタリとあてがわれたレイノの刃。
「赤頭巾ちゃんの猟師は来なかったね。」
クスクスと笑い、キョーコの内部へ侵入を図る。
「いやぁぁぁっ!!」
喉が張り裂けるような叫び―
 白樺の幹に爪が食い込む。
ドンッという、音に続き、ドサッと崩れ落ちる音―
 フッと拘束されていた力が無くなった両腕。
「??」
 良く分からないが、誰かが後ろから抱きしめているぬくもり。
「大丈夫??」
柔らかく頭を撫でられ、優しく問い掛ける声。
 抱きしめている腕が上下に動いている事から、走っていたのだと理解する。
「怖くなかった?」
ぎゅっと力を込めて抱きしめられる―
 ボロボロと涙が溢れ、抱きしめている相手を見る。
『こんな事で…やっと気付いたなんて…』
その言葉は声に出ない。
 涙が答えだと。
「ご・・・ごめんなさい。心配…かけて…」
ペチッと軽く頬を叩かれる。
 でも、表情は笑っていない―
「今は、そういう言葉を聞きたいんじゃないよ。今は、感じたことを堪えずにぶつけていいから……だから…俺を安心させて?」
 『安心させて』その一言を告げた表情―
貴方が泣きそうな顔をするのは何故?
 
堰を切ったように泣き続け、眠りに落ちたキョーコ。
「俺が…全てをかけて守るから…」
左手の薬指に口付けを落とす。
「俺に君の心を預けて欲しいよ」
真摯な眼差しと、闘志が入り混じる―

目覚めた想いはまだ闇の中―

896893:2006/05/14(日) 05:27:56 ID:bnMO60Wz
んー…ヘタレで申し訳ない orz
 レイノ×キョーコ 寸前っつーのは、既出だったんだが・・
どうしても、蓮が欲しくなったので許して下さい。

 お目汚しすみません
897名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 09:02:21 ID:W8wVNHfH
GJGJGJGJ!!!!
きゃー!GJ一番乗りなのが嬉しい!光栄!
やっぱり松なんだろうなーと思いつつ読んでて
蓮だった!嬉しいぃぃぃぃぃ〜〜〜〜。
ありがとうううう〜〜〜〜
898名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 14:25:43 ID:+q69JwBS
>>893
GJです!
本編で蓮が間に合うのは有り得ないと分かっていても・・・
やはり蓮が来てほしいorz
もし間に合ったらそれはそれで え?!って感じなのだが。
しかしレイノ×キョは直視できない私・・・
次号で早く安心させてください先生!! orz
899名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 00:40:20 ID:Xt7/Uwhq
>>893
GJです〜!!
私もキョーコは蓮に助けて欲しいです。
続きが読みたいです〜〜〜〜
900名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 02:06:47 ID:+XhuSr9P
900げっと
901893@続編deエロ捏造:2006/05/16(火) 08:27:18 ID:LD6zs/Og
マロンにあった風呂場で鉢合わせイベントをお借りします orz

 レイノの一騒動から翌夜―
撮影も順調に進み、心の緊張が解けてくる。
 浴衣を着て、いそいそと浴場へ向かう準備。
「百瀬さん、行きます?」
ちらっと、伺いを立ててみるキョーコ
「台詞を入れたいから…部屋のを使うかも…ごゆっくり。」
やんわりと微笑んで、脚本を睨む。
「行ってきます。」
ここ数日の習慣で、部屋の鍵を持って浴場に行く。
 カチッと施錠して、パタパタと歩いていく。
「ゆっくり…考えなきゃ…」
女湯の暖簾をくぐって、脱衣所へと向かう。
 
 誰も居なくなった浴場前―
カタンと、暖簾を男湯と女湯を入れ替える。
「これで元通りっと…感謝しろよ?蓮。」
 近場の椅子に座って他の客が来ないように監視する社―

カラカラ〜っと、戸を開けると湯気で前がかすかに見える状態。
 そのまま洗い場でシャワーを使って汗を流す。
不意に、昨日の事を思い出し、ボディータオルで、ごしごしと強く身体を洗う。
 あの嫌な感覚―
「…っ…」
ザバッとお湯で泡を流して、そのまま露天風呂の扉を開けて飛び込む。
 誰もいない浴場だから出来る事―
「あ…ご…ごめんなさい・・」
バシャっと水音が立ち、溜息が聞こえる。
呆れられた様だと、少し首を竦める。
 でも、自分には――
「…気持ち…悪い…こんな…」
空を仰ぎ見ると月が浮かんでいる。
「敦賀さん…」
ぎゅっと自分の身体を掻き抱く。
「きっと…私は…」
ちゃぽっと、お湯を手に掬って月を浮かべる。
 目覚め始めた感情が、幼いままで止まってはくれない。
ふわりと湯気が頬を撫でる。
「好き…」
その一言を呟いて照れて、バシャバシャと手でお湯を叩く。
 ゆらゆらとお湯が揺れる。
「…君は、静かにお風呂も入れないの?」
聞きなれた声が、すぐ近く。
「へぇ??」
 ゆっくりと声のする方向へ、立ち上がって近付いて見ると蓮の姿―
902893@続編deエロ捏造:2006/05/16(火) 08:37:37 ID:LD6zs/Og
混乱する頭の中、バシャッと身体を沈める。
「こ…ここって・・女湯ですよね??」
慌てて、確認する。
「男湯だよ。」
「~~~~っ!!え!?で…でも暖簾が…っ」
あがろうと思うが、立ち上がって自分の裸を見せる事に躊躇する。
ぐるぐると思考が回る。
「……勢い良く飛び込んだけど、どうか・・した?」
お湯の注がれる音が、沈黙を紡ぐ。
「・・あ……わ…忘れ…たくて…」
―その一言が蓮の何かを急き立てる。
水音を立てないようにそっと、キョーコに近付く。
「感触が・・残ってる感じがして・・っ…」
心なしか声が震える。
「…へ…変な事言ってすみません…っ…」
俯いて、そのまま身体を抱きすくめる。
 思い出して、余計に穴に嵌る。
キョーコの腕を掴み、自分の腕の中へ閉じ込める。
「…ごめん、思い出させて。言いたくなかっただろう?」
労わるように頭を撫でる蓮。
 ほんのり色づいた肌。
上気して潤んだ瞳。
「敦賀さ……」
伺うような眼差し。
「好きだよ、キョーコちゃん。」
半ば放心したように、蓮を見つめるキョーコ。
頬に柔らかくキスを落とし、反応を待つ。
「で…でも…」
“好きな人はここでは作らない”というあの言葉が引っかかる。
「キョーコちゃんは?」
一筋の涙。
ぐるぐると、あの言葉が回っていても、自分の気持ちは正直に現れてしまう。
「好き…っ…」
言い終わるかどうか、そんなタイミングで言葉を奪われる。
啄むようなバードキス。
 愛しさがより一層増す。
「…っ…ん…」
軽く、キョーコの咥内へと侵入を図る。
 キョーコの舌を優しく絡め、吸い、嬲る。
お湯の熱さと、キスの激しさで頭が朦朧とし始める。
「…敦賀さ・…っ…」
はぁっと、解放された唇から甘い吐息が漏れる。
 首筋に口付けを落とす。
唇が肌に触れると小さく震える肢体。
903893@続編deエロ捏造:2006/05/16(火) 08:38:36 ID:LD6zs/Og
 手のひらで乳房を包み込み、柔らかく揉む。
「…や・…っ…」
包み込まれた手のひらが熱くて、余計に熱さに浮かされる。
心臓が早鐘を打つ。
 ふらふらと、蓮に寄りかかって身体を預けてしまう。
「キョーコちゃん??」
表情を見ると、真っ赤な顔で意識を投げている。
 湯あたりしたようだ。
ザバッと露天風呂から上がり、脱衣所の籐の長いすに寝かせる。
 手早く浴衣を着て、キョーコの浴衣を着せる。
「さて…」
カラカラと戸を開けると社の姿。
 にっこりと笑顔を返すその顔は、期待に満ちた眼差し―
「あれ?キョーコちゃんは?」
本人同士しか知らないのに、あっさりと聞いてくる。
「…湯あたりしたみたいで…他の人に見られるのもマズイので、少しそこで監視して
てください。」
軽々とキョーコを抱えて浴場の廊下に出て、そのまま自分の部屋に向かう蓮。
「蓮?キョーコちゃんの部屋はそっちじゃ…」
ニヤニヤしながら蓮に尋ねる。
“この人は”と、突っ込みを入れたいが、キョーコが最優先。
「このまま帰したら百瀬さんが大変でしょう。だから、社さん。お願いします。」
誰がなんと言っても今の社が、一番はしゃいでいる。
「OK。連絡はしておくから。俺はその後、ラウンジで酒飲んでるよ。」
クスクスと笑い、二人が別れる。
904893@続編deエロ捏造2:2006/05/16(火) 10:02:35 ID:LD6zs/Og
 ふわふわとした浮遊感。
そよぐ風。
「…ん…っ…」
見上げると天井―
お風呂に行っていて…それから―??
 記憶が途中で抜けている事に気付く。
もぞもぞと起き上がり、ぼんやりとした頭を覚醒させる。
「気が…ついた?」
ほっとした表情が間近。
パタパタと団扇で風を送る。
「・・あ…」
喉がカラカラに乾いて痛む。
 くっと、喉を押さえて周囲を見回すキョーコ。
何を求めているのかに気付き、水の入ったコップを目の前に。
「あ…ありがとうござ…」
クイと、水を口に含みそのままキョーコに口付ける。
「ふ・…っ…ん…」
咥内に水分が満たされ、ゆっくりと嚥下する。
 小さく喉が上下するのを確認して、もう一度口移しで飲ませる。
「っ…は…ぁ…」
うるんだ眼差しで蓮を見つめるキョーコ。
「敦賀さん…あ・・あの…」
浴場で告白した事を思い出して、赤面しながら見つめる。
“他の男には見せては駄目な表情”
そう、蓮は思う。
「君が好きだよ。嘘偽りなく。」
力強く答え、キョーコを抱きしめる。
 人のぬくもりが安心できる事を、初めて理解するキョーコ。
「わ…私も…好き……です。」
消え入りそうに答えると、そのまま口付けられる。
「嫌と言われても止まれない。怖いと感じるなら、言って?」
ギュっと蓮の背中に腕を回して、答えを出す。

905名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 15:23:45 ID:pm7WciCk
やや…社さんGJすぎ…!!
続きが激しく気になります!
906893@続編deエロ捏造3:2006/05/16(火) 18:09:55 ID:a61hlhqO
唇がキョーコの身体にキスの雨を降らせる。
 柔らかい乳房の感触を楽しみながら、薄紅の粒へ口付ける。
「−ぅ…っ…」
ピクンと跳ね、伸ばしていた足が彷徨う。
 小刻みに、何をしても跳ねる身体。
「可愛い・・」
するっと、露になった太ももから足の付け根まで手を滑らせる。
「や・・ぁっ…」
ゆるゆると付け根や、ウエストラインを撫でる。
 顔を背け、湧き上がる感覚と羞恥に紅潮する。
じわじわと何かが下半身から湧き上がってくる―
 触れたくて仕方なかったキョーコの身体。
触れば触るほど愛しさが駆け巡る。
「なんか…変…」
チュっと首筋に口付ける。
「何が?」
分かっている事をあえて聞く蓮。
「…け…経験豊富な敦賀さんと一緒にしないで下さいぃ〜」
顔を真っ赤にして蓮を上目遣いで睨む。

―――
続きはちょっと間あきます orz
907893@続編deエロ捏造4:2006/05/16(火) 20:01:25 ID:r7nrWTKx
クスクスと笑い、
「こんなに、ドキドキしながら抱くのはキョーコだけよ。」
まだ抱いてもいないのに、さらりと解答を出されて撃沈。
 するりと、白い防護壁を撫でる。
「やぁっ・・」
びくっと触れられた場所に警戒する。
湿り気を帯びている壁を指の腹で撫でる。
 触れて欲しくて疼いていた箇所が素直なレスを返す。
「んっ…つ・・敦賀さ…っ…」
和えかな言葉を自らの唇で塞ぎ、咥内を嬲る。
 咥内なのか、下半身からなのか、水音が部屋に響く。
モゾモゾとさざ波のように押し寄せる感覚。
するりと防護壁の向こう側へ侵入を図る。
 それに気付き、肢体が硬直する。
「や…っ…」
グイと、防護壁を取り払う。
 これ以上にないくらい恥ずかしさで顔を赤くして…
「つ・・敦賀・・さ・・・」
柔らかい猫毛の鉄条網を撫でる。
 くちゅりと、掻き分けて眠れる紅玉を探る。
指の腹で撫でて、ぷつりと実り出す。
「可愛いね。ここも。」
ちゅっと、紅玉を唇で包み、軽く扱く。
「んっ!・・アッ・・ッ…!」
背中が撓り、襲いくる快感に翻弄される。
後から後からトロトロと沸き出でる泉。
「甘いよ…凄く。」
つぷりと、紅玉の皮を暴き、更に追い詰める。
空気に触れるだけでもジワジワと感じるのに、更に強い快感を与えられる。
「も…っ…気持ち…くて…ず・・ずるい…ですぅぅ…」
羞恥で顔を両手で隠しながら必死に訴えてくる。
ゆっくりと、泉の中へ侵入を謀る。
 甘い香りが媚薬のようで、酷く興奮する。
下肢が緊張したのに気付き、開いている手で紅玉を撫でる。
「…っ…ふぅっ…んっ…」
手で衝動的に突き抜ける声を押さえる。
キョーコそのものが愛しくてたまらない。
「―っ…」
―今すぐ掻き抱きたい衝動と戦う―
908893@続編deエロ捏造5:2006/05/16(火) 20:41:17 ID:r7nrWTKx
「も…っ…あ……」
甘い吐息―
キュゥと紅玉を嬲り、反応を楽しむ。
「ん…−っ!!」
ビクビクっと、身体が跳ね、透明な雫がシーツを濡らす。
くたりと脱力して、放心しているキョーコ。
「・・っ…気持ち・・良かった?」
こくりと頷く。
「感じやすいんだね。」
耳元で囁き、自分の浴衣を取り払い、足元の四角い包みを開けて、取り付ける。
キョーコの泉へと自分の楔をあてがう。
びくりと硬直するが、するりと、蓮の背中に腕を回す。
「…怖い?」
ゆるく首を振り、
「敦賀さんじゃなきゃ・・嫌です…」
じっと、潤んだ眼差しで見つめられ、思わず口付ける。
「…ごめん…優しくしたいけど…無理かも…」
グッと、キョーコのウエストを掴み、逃げられないようにする。
「−ッ!」
唇を塞いで痛がる悲鳴を殺させて。
「爪…立ててもいいから…」
「い…た…っ」
メリメリと、身体のどこかから音が聞こえる。
仰向かせて、挿入が楽なように、苦痛を和らげようと口付ける。
ズッと、狭い随道から、突き抜ける感覚。
 小刻みに震えている身体。
瞳からこぼれる涙―
「大丈夫?」
零れ落ちる涙をキスで拭う。
「き…気持ち…い・・…です・・か?」
―この子は、どこまで溺れさせる気なんだ!?
「うん。俺は気持ちいいけど…キョーコは、大丈夫?」
小さくキスをされ、
「…お…お返し…です…っ…」
涙交じりに微笑んで―

―――
焦らしてすみません…orz
とりあえず、今日中には上げます
909893@続編deエロ捏造 終:2006/05/16(火) 22:16:26 ID:Jn7CbL3P
ゆっくりと動き、内壁の感触を味わう。
 動くたびに、内部が変化する。
痛みを堪えるように、柳眉を顰めて耐えている姿。
ドクッと、自分の楔に血液が集中する。
「−っ・・ごめっ…」
腰を荒く掴み、自分の快楽を優先する。
「や・・っ…いた…はっ・…ん…っ…」
最奥を抉るように嬲り、自身の猛りを駆け上がらせる。
「…っ・…ん…っ…は・・ぁ・・っ」
動きについていけなくて、頭が白くなる。
「−っ!!」
グッと、最奥を突き上げて自分の欲望を迸らせる。
 きゅうきゅうと、内壁が余韻を味あわせる。
ぐったりとしているキョーコ。
一呼吸して、頬に触れる。
「大丈夫?」
「…っ…ん…」
夢心地のような表情。
「…愛しているよ。キョーコ。」
柔らかく口付け、頭を撫でる。
 幸せそうな寝顔―
「もう…手放さないから―」
愛しい者を今、手に入れた―

―――
こ…これでなんとか終了です〜
 他の方々よりも拙くて申し訳ないです orz

910名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 02:39:00 ID:q3aeO2wN
GJ!!GJ!!乙ですぅ〜〜〜
一日楽しませていただきました
土曜日の発売日まで何とか乗り切れそうです
ありがとうございます
911名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 20:01:40 ID:9Gbhkp09
揚げ足を取るわけでは決してないのですが
>>907の「こんなに、ドキドキしながら抱くのはキョーコだけよ。」というセリフに
「モモモモー子×キョーコだ!ヒャッホーイ」
と思った私を許してください
GJでした
912893:2006/05/17(水) 22:22:34 ID:Gzlu2u+Q
>>911
ぎゃん!! 脱字していたのに気付きました orz
913名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 15:51:49 ID:SnN5oG9R
おお、見事に誰もいない・・・
本誌買いに走ってるのか?
914名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 17:15:02 ID:Dxez6Jn+
まさかのレイノ>キョーコにビックリ…か?
915名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 14:30:01 ID:ceMqiwpj
間に合ったのが蓮じゃなくてみんな撃沈してるとか
私はどっちも好きなのでこの展開はこの展開で萌え
916名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 17:22:35 ID:uC5oOgx0
私も両方好き・・・というか、基本蓮キョだけど
このまま何事もなくくっつくのはつまらないよ派だから、
これはこれで萌え。

・・・ところで妄想板落ちちゃったみたい・・・。
917名無しさん@ピンキー:2006/05/21(日) 23:26:57 ID:RGQ8jFEH
>>916
落ちてないよ。
918名無しさん@ピンキー:2006/05/22(月) 02:07:44 ID:u6XNC5In
こんばんは。822です。

>823-842
>862-867
の続編書きましたので、投下します。
エッチ書けないーとか思ってましたが、なんとかやってみました。
エロ本番は生まれて初めてなので、見苦しいところは見逃してください。

それではよろしくです。
9191/:2006/05/22(月) 02:09:54 ID:u6XNC5In
「キョーコちゃん、お疲れさま。今日も突っ込み絶好調だったね!」

きまぐれロックの収録がなんとか終わり、ほっとため息をついたキョーコに声がかかる。
ブリッジロックのリーダーだった。
「あ・・お疲れ様です」
慌てて坊の頭をはずし、ペコンとお辞儀をしたキョーコだったが、リーダーの手にあるものを見て少し驚いた。

それはラ○ドフリーパス招待券2枚。
「あ・・・」
「あ、これ、ね。昨日ちょっと知人からもらったんだけどね・・・。キョーコちゃん好きかなあって思って・・・。良かったら一緒にどう?これからならまだパレード間にあうよ。あ、でも用事があるのなら、キョーコちゃんの都合の良いときでいいからさ」
頭をボリボリ、照れながらリーダーは早口で一気に言う。
「こういうのって絶対キョーコちゃん好みだと思ったンだよね〜」

「・・・す、すいません、実は先日デ○ズニーに行ったばかりで・・・。その時ちょっと疲れすぎてしまったので・・・私はしばらくは遠慮したいなって思ってるんです」

本当は先日ではなく、昨夜のことだったのだが。
キョーコは昨日のディズニーランドの大騒ぎと今朝の・・・のおかげか、実はまだ少し気鬱で身体がだるいままなのである。
学校はやはり丸サボりしてしまい、下宿先で夕方まで殆ど熟睡していたのだが、微妙に疲れがとれないまま仕事に来たのだ。
920/2:2006/05/22(月) 02:11:25 ID:u6XNC5In
「え・・・そ、そうなの・・・いつ?何があったの?」
「せ、先日です・・・。ちょっと説明しにくいんですけど・・・、あんまりはしゃぎすぎちゃって・・・思い出しても自分が恥ずかしいというか・・・。すいません、こんな理由で失礼だとは思うのですが・・。本当にすいません」
消え入るような声で言うと、キョーコは深々と頭をさげた。

「・・・・。キョ、キョーコちゃん・・・。なんか、アレだね」
「アレ?」
「あ、いや・・・」
着ぐるみのままで暑かったというのもあるだろう、キョーコの頬がほんのり赤く染まり、ライトに少し光る汗が額ににじみ・・・そして疲れているのか、少し細められた目に瞳が潤んでいる。

何と言うか・・・『艶めかしい』?

しぐさも声の艶も、そこはかとない色っぽさが滲みでていて・・・リーダーはそれ以上キョーコに突っ込んで聞くことができなくなっていた。
「そ、か。解った。あ、あそこ疲れるもんね、ごめんね、無理言って」
もう一度深々と頭を下げて退場するキョーコを、リーダーは頭から湯気をだしながら見送った。
921/3:2006/05/22(月) 02:12:26 ID:u6XNC5In
「リーダー、また・・・玉砕?」
「ディズニーで絶対キョーコちゃんのツボだと思ったんだけど。ゴメンねリーダー、俺の作戦大失敗」
スタジオの影からこっそりエールを送っていたメンバーの2人が、こそこそとややってきた。

「い、いや・・・誘って良かったよ・・・。いいもの見れた・・・」

「ほへ?」
「やば・・俺、今日ちょっと、マジやば・・・。マジ惚れするかも」
口の中でつぶやき、ぽかんとしている2人に照れ隠しにわざと大声で
「メシ食いにいこっか。いくぞーっ」
とご機嫌に背中をバンバン叩いたリーダーであった。
922/4:2006/05/22(月) 02:14:16 ID:u6XNC5In
LMEに戻ったキョーコは、タレント部門に挨拶に行きその他雑務をすませて。
そしてラブミー部の部室で一息ついた。

時計は10時をまわったところ。

キョーコは携帯を取り出し、留守電メッセージを聞いた。
収録中に録音されたらしいそれは蓮からのもので、約束に遅れてしまいそうだとの内容。
キョーコは出られなかったのを残念に思いつつ、何度もメッセージを再生した。

それからは連絡はない。

緑茶を飲み干すと、キョーコは蓮のナンバーをダイヤルした。
留守電だった。
「今晩は、最上です。遅くまでお疲れ様です。・・・今日はこれでもう帰宅します。今朝はご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでした。敦賀さんもお身体に気をつけてください。それでは・・・」
いつもより必要以上に畏まったメッセージになってしまった。
切ると、キョーコは部屋をでた。
923/5:2006/05/22(月) 02:18:11 ID:u6XNC5In
通用口を歩いていると、偶然にも社に出会った。
「あっキョーコちゃん、お疲れ様〜〜。まだ仕事なの?」
ニコニコ笑いかけてくる。
蓮はいなかった。

「あ、社さん、お疲れさまです。昨日は色々とありがとうございました」
キョーコは激しく動揺しながら、挨拶をする。
悪事をはたらいているところを、目撃された気持ちだった。
「いえいえ、どうだった?デ○ズニー」
「とても楽しかったです。パレード感動しました」
「そか〜良かったね。蓮も楽しんできたようだったよ」
「そ、そうですか・・」

蓮の名前がでただけなのに、キョーコはドキドキしてしまう。

「あの・・・。今日は敦賀さんは?」
「今社長室だよ。もうすぐ戻ってくるんじゃないかな」
「そうですか」
それで留守電だったんだ・・・。

「うんうん、時間あるならちょっと待っていったら?・・・キョーコちゃん?ちょっと疲れている?昨日のことが原因で」
社はキョーコの目を覗き込む。
「顔が少し赤いし・・」
924/6:2006/05/22(月) 02:19:34 ID:u6XNC5In
「い、いえ、大丈夫です。・・・でもやっぱり少し疲れたかな。今日はこれで帰ります。敦賀さんには失礼ですけど、また後日挨拶しますのでと、よろしくお伝えください」

キョーコは慌てて足早に社のもとを離れた。
蓮の名前だけで、これだけ動揺しているのに、社の前で平気で蓮に挨拶できる自信が全くなかった。
きっと社さんに何もかもばれてしまうに違いない。
最初に蓮と顔を合わる時は、誰か他の人も一緒にいるのはとても嫌な気がした。

・・・・本当は会いたくて、たまらなかったのに。


ビルをでて地下鉄の入り口まで行く。
心残りで一度後ろを振り返ったが、当然誰もいない。
残念だが仕方ないと諦めた瞬間。
携帯が鳴った。
「・・・もしもし」

「・・・やあ、俺だけど・・・」
925/7:2006/05/22(月) 02:21:07 ID:u6XNC5In
10数分後、キョーコは蓮の車に同乗していた。

「社さんはまだ仕事があるから。・・・だから待ってて良かったのに」
ハンドルを握りながら蓮が言った。
「すいません。遅くなってしまったし、敦賀さんもお疲れだろうと思いまして・・・」
「君は疲れた?社さんが心配していたよ。元気がなかったって」
「い、いえ、そんなことはないです。大丈夫です」

赤信号で車を止めた蓮は、ギアをはずし、キョーコの方を見る。
「・・・遅くなって、ごめんね・・・」

手を伸ばしてキョーコの頬をなでた。
キョーコはびくっと肩を震わせて下を向く。
手は耳の後ろにすべり、首の後ろにまわった。
そのまま下におろし、キョーコの左手を握る。

信号は青になり、手を握り合ったまま発進した。
「敦賀さん、片手運転は危ないです」
キョーコは手を外そうとしたが、蓮に強く握り締められて、そのまま黙った。
926/8:2006/05/22(月) 02:25:19 ID:u6XNC5In
蓮のマンションに到着した。
駐車場でもエレベーターの中でも、また2人は黙ったままだった。

キョーコはこのまま付いていって良いものかどうか、激しく迷った。
部屋につけば、何が始まるのか2人ともすっかり解っている。
解っていて、黙ってついていく自分が、期待している自分が、恥ずかしくて落ち着けなかった。

部屋に入るとすぐ蓮はキョーコを抱きしめてきた。
「キョーコ・・・。逢いたかったよ・・・」
強い抱擁にキョーコは息がつまりそうになる。
「つ、敦賀さん・・・あの、夕食はすまされましたか?」
「大丈夫だよ、君は?」
「私は食べました。敦賀さんあまり食べてないのでしたら何か作りますが・・」
話の途中で蓮はキョーコの唇をふさいだ。

「・・・んっ・・・」
激しいキスに眩暈がする。
舌をからめとられて息が苦しい。
唇を外し、蓮は言った。

「また・・借りてきたネコ、する?・・・でも今夜は容赦しないよ。さっき君が帰ろうとしたのも許さないから・・」

瞳の奥に燃える欲望を見たキョーコは全身の力が抜けていった。
927/9:2006/05/22(月) 02:28:16 ID:u6XNC5In
引き寄せた身体は柔らかく蓮の手に従順に馴染む。
しかし、まだ戸惑いと羞恥を隠せないキョーコに、蓮にはその格差が初々しく新鮮だった。
「今日はずっと君が頭から離れなかった・・・・こうしたかった。こうして、こうして、それから・・・」
耳元で囁き、髪に顔をうずめてキスをする。
キスは首筋から喉元へ、指先でボタンをゆっくり外しながら、鎖骨、胸元へ唇は降りる。
キョーコの手は蓮の身体を形だけ押し戻して震えていたが、唇に触れた場所は熱くなり、溶けていった。

蓮はキョーコを抱いたまま床に横になった。
ブラウスは全開になり、襟元もはだけ両腕に絡まるだけになっていた。
胸の谷間に鼻を押し付け、ブラジャーのレースを噛みながら少しずつずらしていく。

蓮はキョーコの脚を膝で割り、身体を重ねた。
「・・・・っ。つ、敦賀さん・・・・、ここ・・で・・・?・・・っ・・」
濃厚なキスで朦朧としたキョーコもさすがに戸惑い、懇願する。
声は掠れて蓮の耳に甘く届いた。

「・・・止まらない・・」

蓮はそれだけ言うと、僅かに下着からずれて覗いた乳房の中心を口に含んだ。
「・・・っっ・・」
キョーコの身体に電流が流れる。
抵抗は蓮の重みで僅かに震えただけだった。
928/10:2006/05/22(月) 02:30:52 ID:u6XNC5In
蓮の指が背中にまわりホックを外す。
解放され、ぷるんとはじけて出た小ぶりな肉を蓮は許さず、手と口で弄り、たわわせた。

チリチリとした快感が走り、脊髄から腰に集まる。
キョーコは気がつかないうちに膝に力を入れ、蓮の脚を締め付けていた。
腕の力は抜けてしまい、蓮の肩に震えながら添えているだけになっている。

蓮は赤く染まり硬くなった乳首から唇を離すと、身体をずらしキョーコの唇を再び貪った。

柔らかい唇は甘くどんなに味わっても飽きることがなかった。
本気で食べてしまいたい衝動を抑えながら、ようやく応えはじめたキョーコの舌先を優しく吸う。
しばらくして、やっと蓮はキョーコの身体を離した。
抱き上げてベットルームへ連れて行く。

このまま最後までいきそうになったが、キョーコの身体の負担を考え何とか自制することができた。
一度目は恐る恐る、彼女が壊れないように慎重に抱いた。
余裕のない愛しかただったが、それだけは何とか成功した。
二度目の今、焦る自分がなかなか抑えられずにいる。
が、衝動に逆らえずすぐ終わらせるのは避けたかった。
もっとゆっくりと、キョーコの身体を感じ、キョーコにももっと深い満足を与えたかった。
929/11:2006/05/22(月) 02:33:20 ID:u6XNC5In
広いベットにキョーコをおろす。
キョーコは両手で胸を隠し、そのまま身体を横にして吐息をついた。
蓮は自分のシャツを脱ぎ捨て、そしてキョーコのブラウスとブラジャーを彼女の両腕から抜き取った。
うつぶせ気味になった、キョーコの両肩をそっと撫でる。
傍らに肘をついて横になり、シーツをひきよせ、そして、華奢な背中にそっと口付けをした。

「・・・・っ・・・」

予想していなかった背中への愛撫に、キョーコはビクンと反り返った。
「・・あっ・・敦賀さんっ・・・いやっ・・・」
小さい声で抗議し、這って逃れようとするキョーコ。
それを蓮は安々と押さえつけ、肩甲骨に舌を這わせながら、両脇から手を回し再び乳房を愛撫する。

「・・・・っっ・・・ぅ・・」

キョーコはうつぶせのまま、シーツを引掻き、漏れる声を押し殺した。
他に抵抗できるすべも持っていなかった。

しかしキョーコのしぐさは逆に蓮の欲望を煽り立てていた。
どこまで我慢できるか・・・、反応を見ながらあらゆる場所に手をはわせる。
うなじ、肩甲骨、脇腹、背筋をさがって腰骨のところまで蓮はキスを落とし、味わい、跡をつけ、甘噛みした。
そして下着を剥ぎ取りキョーコの内股に手をかけ、すべりこませていく。

キョーコはギリっと奥歯を噛みしめ両手で口を押さえた。
930/12:2006/05/22(月) 02:35:50 ID:u6XNC5In

「・・・キョーコ・・・熱いよ・・」

耳朶を弄りながら、蓮がつぶやく。
右腕は震えるキョーコの脚の間で動き回る。
指が中に入った時、キョーコの腰が浮き震えた。
今朝の痛みがピリリと来て、ほんの少し蓮の指を赤く濡らした。

「あ・・・いや・・・や・・・」

しかし快感は前と比べ物にならないほど強く、キョーコはかぶりをふりながらうわ言のように拒否の言葉を呟いた。
蓮は手を離し、キョーコの身体を返して上を向かせる。

「・・・嫌ならやめる?」
じらすつもりで蓮は言った。
が、瞳を潤ませ自分を見上げるキョーコを見て、返事を聞く前に唇を塞いだ。
汗ばんだ身体から甘い香りがたちのぼり、突き上げる衝動に蓮の最後の理性は飛んだ。

膝を開かせ、腰を割り込ませる。

その瞬間キョーコは思わず声を発し蓮の腕に爪をたてた。
初めて聞いた喘ぎ声は、ミルクを欲しがる仔猫のように高くか細い声だった。
931/13:2006/05/22(月) 02:38:28 ID:u6XNC5In
キョーコは朦朧とした意識の中で困惑していた。

痛みはまだまだ強くあったのだが、それよりも重苦しく耐え難い快感が気になった。
前は身体を重ねた事実での満足感の方が強かった。
正直快感は殆どなく、こういうものだと思ったし、今回もそうだと思っていたのだが。

蓮に覆いかぶされ、揺らされる自分の身体が、これほど熱く濡れるとは想像もしなかった。
脚の奥の中心から滲み出る愛と欲望に意識は散り散りになった。
身体が浮いているのか、横になっているのかすら解らなかった。

自分の中で蠢く蓮が、かきあげられる髪の中の指が、鎖骨を這う唇が、腰を押さえる腕が、何もかも熱く、しびれた。

「あっ・・・あっ・・・あっ・・・あっ・・・」

漏れる声がキョーコ自身のものと気づいた時、羞恥で全身が震えた。
慌てて両手で口を押さえたが、蓮に阻まれ腕を頭の両側に押さえつけられる。

「・・・んんっっ!・・・んっ・・。あっ!敦賀さん・・・!んあっ・・あっ・・や、やめ・・・・はあっ・・・!!」

抑えるものがなくなり、我慢もきかず、声を出し続けるキョーコ。
932/14:2006/05/22(月) 02:40:05 ID:u6XNC5In

まだ2度目なのに・・・いやらしい・・・っ。

そう思った瞬間、キョーコの腰から脊髄へ強い快感が走りぬけた。
「ああっ・・・!!!」
キョーコの意志に反して背中が反る。
全身がガクガクと震え、腿は蓮の腰を激しく締め付けた。

「・・んっ・・・!」
「キョーコッ・・・・」

蓮は動きを止めた。
キョーコの奥は、千切れんばかりの締め付けで痙攣していたが、しばらくすると絡めとられるような、うねりがやってきて蓮を包んだ。
目の奥で火花が散ったようだった。
今まで経験のなかった強烈な快感をキョーコの身体に感じ、蓮もはじけてしまいそうになる。
が、何とか耐えて波が引くのを待った。
933/15:2006/05/22(月) 02:44:57 ID:u6XNC5In
少しずつ力が抜けて、とろんとなるキョーコ。
「敦賀さん・・・」
頬は紅潮し少しはれぼったくなり、瞳は潤んでいた。

「綺麗だったよ・・・キョーコ」

蓮は愛しさに胸を震わせ、目頭にキスをする。
つながったまま、しばらく優しいソフトなキスを続けていた蓮は、そっとキョーコの胸に手を置いた。
「んっ・・」
キョーコはビクッと反応して嫌がった。

快感の余韻で少しの刺激にも強く反応してしまうのだ。

「んん・・・っ、や、やめて・・敦賀さん・・」
キョーコが蓮の手を押さえる。
「大丈夫だよ、目を閉じて、まかせて」

微かな刺激を与えながら、蓮は再び動き出した。
腰を大きく動かさずに、僅かに小さい円を描いていく。

「・・・・っ」
キョーコは目を閉じた。
蓮がまだ終わっていないのを知り、我慢するつもりだった。
が、しばらく身を任せていると、先ほどとはまた別の何かがザワザワと身の内に沸いてくるのを感じた。
本当は自分は耐えているのではなく、快感を更に深く感じ取ろうとしているのではないか。

キョーコは戸惑いながら、目をあける。
蓮も恍惚とした表情で快感に耐えていた。
目が合うと瞳を閉じて、また唇を重ねる。
キョーコの中でじわじわと膨らんできたそれは、キスの深さと比例して再び大きいうねりとなっていく。
934/16:2006/05/22(月) 02:49:05 ID:u6XNC5In

吐息が抑えられず漏れ、腰が再びわななきはじめた。

「あっ・・・あっ・・・あっ・・・・・。い、いやっ・・・。いやぁ・・っっ・・」
1オクターブも高くなった自分の声に驚くキョーコ。
「いいんだよ。もう一度・・・いってごらん」
少しずつ蓮の腰の回転が大きくなる。

静かな動きのため、腰と腰は本当に溶け合ったかのようにぴったり重なり濡れあっている。
が、内部は蓮は更に締め付けられ、キョーコは奥に当たる熱い快感で足の先までしびれていた。

「・・・んっ・・!」
キョーコが再び息を詰まらせ、身体を震わせた。
腰が自然に蠢く。

蓮はまた動きを止め、胸に口付けをする。
硬くしこったそれを、そっと舌の上で転がした。
もう一つの頂には触れるか触れない程度に親指の腹で揉みまわした。

「っ・・・!?」

深い快感で熱いキョーコの身体が跳ね、またよじれた。
指は休まず刺激を与え続ける。
「あっ・・ううんっ・・・!はあぁっ」

震えは止まることなく、緩急をつけて何度もキョーコを襲っていた。
蓮のたった指1本と舌先の刺激だけで、キョーコは翻弄された。

「あっ・・やめて、止めて、敦賀さん、ああんっ・・・あっ・・!!」

切羽詰った声で哀願し、キョーコは耐えられず涙をこぼした。
もう一段高い絶頂はすぐそこだった。
935/17:2006/05/22(月) 02:51:06 ID:u6XNC5In

「可愛いよ、キョーコ。こんなに感じて・・・。俺のものだ、この身体、俺だけの・・・誰にも触らせない、ずっと俺の・・・」

やっと腰を動かし始めた蓮に、キョーコは必死ですがりつき、更に甘い声でいつまでも泣いた。
羞恥心は完全に飛んでしまい、キョーコは蓮にあわせて動き、彼の問いに何度も何度も求められる言葉を叫んだ。




次に気がついたとき、キョーコは蓮の腕に包まれていた。

身体も心もとてもだるく、重たい。
規則正しい呼吸と心臓の音に、蓮も眠っているのが解った。

部屋は暗く、しんとしている。
そっと動くと、蓮の腕は無意識にもっと強くキョーコを引き寄せた。

「・・・ん・・・。気がついた?」
「あ・・すいません、起こしてしまって」
「大丈夫だよ。それより君はどう?・・・身体の具合」
「は、はい。大丈夫です」

キョーコはそっと蓮の首に顔を寄せて甘えた。
頭を乗せた腕と合わせた胸のぬくもりが暖かい。
幸せで胸がつまり、キョーコはまた目を閉じた。
936/18
蓮は身体を寄せてくるキョーコが可愛くて仕方なく、腕に力をこめる。

話があったのだが、それは明日の朝言うことにしよう。
そう思い、蓮も目を閉じる。
明日の朝、驚くキョーコの顔が目に浮かんで少し笑った。

先ほど宝田社長に呼ばれて、昨日のデートがばれていたことを教えられたこと。
仲間はずれにされたと拗ねられ、社長はその場でLMEの慰安としてラ○ドを貸し切ることを宣言したこと。
ついでに君たち2人のイベントを・・・色々(話してはくれなかったが)、考えているらしいこと。
社さんはそれが原因で、スケジュール調整のため残業になったこと・・・。




キョーコの寝息を聞きながら、蓮も眠りに落ちた。
心の底から安心して眠りに落ちる感覚は、生まれて始めてのことだと気がつき、愛しさに胸があふれていた。

(終わり)