【濱中アイ】氏家ト全総合 9時間目【妹は思春期】

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1名無しさん@ピンキー
まったりいきましょう。

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【妹】氏家ト全総合 8時間目【濱中アイ】
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【濱中アイ】氏家ト全総合 6時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1118937114/
【女子大生】氏家ト全総合 5時間目【思春期】
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【家庭教師】氏家ト全総合 4時間目【思春期】
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【カテキョ】氏家ト全総合 3時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1109699736/
【濱中】氏家ト全総合 2時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1106563195/
家 庭 教 師 濱 中 ア イ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1095652398/

古田氏作のSS保管庫
ttp://yellow.ribbon.to/~hamanaka

2名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 03:16:01 ID:PSGvubJI
                          コヤツめ!ハハハ
               ,-、             ,. -─‐- 、
           , -─‐ ! ! 、             /::::,、:、:::::::::::::\
        / , ヽ.  | l ヽ  _,.--、〃  ーァ':::// ヽ\:::::::::::::ヽ
       〃 /lト、 |l ! l  !  i { (⌒)   /:::/_j_,  、!__ヾ::::::::::::l       / )
  ( ヽ    !| ム┼'ヽ! H-l  lミ j /ラ  ノ   lハ:} -‐'  ー- |::i,ニ、::,ヽ     /./
  ヽ \  V1-r‐'  ー- l  Vミジヽ.  ゙、    !   r-┐.ノ( レ' Zハ!`    / /
    \ \  !  r‐┐  l   V   \ \   l  l  j ⌒ ,1N  ,...、/ /
     \  `ヽ  |_|  >ー'⌒!   \ 77ー` ‐゙=、′r≦-r<´ `! `!/
       \  i:.` ‐--‐ く::::::::::::〈       `1 |   ヾ、____ノノ    | |
        Y´:::::::::ヽ____)::::::::::|      | |   l `ー─''´     |_」
        ‘ー-、:::::::::::::::::::::::::::::|      Ll____!         r''´
            l::::::::::::::::::::::::::::ヽ           |         ゙、
      ハ      l:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ        |         ヽ
        ハ     l:::::::::::::::::::::::::::::::::::゙、       |           ヽ
       ハ     l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉       |
               !::::::::::::::::::::::::::::::::::/       |
             |::::::::::::::::::::____人        !
             ヽ _,.-r'´      \       L_____,...-
              |   |         ヽ     L____,...-
              |   ゙、       く〉     |レ1:.:.:.:.:.:.:
              |     ヽ      /        |:.:.:|:.:.:.:.:.:.
              L_____,_><´´\      |:.:.:|:.::.:.:.:.
                l  !     \ \       |__」___,
               |  l       \ \    └r‐─
3名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 03:16:57 ID:/6fiIoTo
>>1
乙&GJ&グゥレイト
4名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 03:17:38 ID:PSGvubJI
マサヒコ×アイ
マサヒコ×ミサキ
シンジ×カナミ
シンジ×アキ

とかの投下キボン待ち
5名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 05:58:37 ID:DNzOSA0M
>>1
乙〜
もう8スレ目か。年内には確実に2桁いくな
>>3にプリンがw
6名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 07:44:00 ID:adDxmgBg
凄いスピードだな…
7名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 08:41:33 ID:V/iwRVsP
>>1


これをテンプレにいれたほうがいいのでは?
422 :古田(ゝ○_○):2005/08/15(月) 15:56:00 ID:tvCayRHn
【お願い】
作品の投下は以下のようにしてくれると助かります。
例として、>>305-318のピンキリ氏のレス番で説明しますと、
(1).投下します宣言(>>305
(2).本編投下(>>306-317
(3).ここまでです宣言(>>318

また、作品のタイトルは上記の(1)、(3)のどちらでも良いのですが、
1行独占で書いてくれると助かります。本文に紛れると見落としてしまうことがあるので。
↓こんな感じ
タイトル:「?????」
名前欄はこれまで通り作家さんのコテでよいです。

※これは強制ではありません。保管庫作成上、こうしていただけると楽
  というだけですので、ご協力願えると幸いです。
8名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 09:36:01 ID:YtZhUxxk
キャラクターの数も少ないし、本編での正式カプもない
それなのになぜこんなに職人が多くしかも書かれるSSの数がたくさんなのか
未来モノなどを含めたとしても、エロも萌えもカプも内容の幅には限りがあるというのに…


おもしろいですな、ここらへんは
氏家マジックとかクオリティとかいう言葉で表せるもんではないかも
スレ的には、来年の濱中連載終了(仮)以降も勢いが続いてほしいところ

つーわけで職人さん、古田氏、乙そしてガンガレ
9名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 11:32:01 ID:Ush1Lyoz
むしろ正式カプがないから妄想できて良いのでは
10名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 16:46:52 ID:pdeWAUWl
濱中が来春で終わってしまっても、このスレはまだ続きそうだな(妹もあるし)
作者がすぐに新しい連載を始めてくれたりしたらいいんだけどね
それよりも第一は濱中連載続行か?
11名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 16:59:37 ID:PSGvubJI
濱中連載続行は無理だろ
中村は銀行に就職内定したし若田部はアメリカだし
アイ先生はマサの家庭教師終えてるし

新連載になってもおそらくは下漫画だろうな
12名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 17:45:07 ID:k3c+t0qA
氏家板初心者でもよくわかる作家研究第1回:郭泰源氏

初登場:第1時間目中盤、閑散とした中で登場。
初作はエロ無し、キスのみのアヤナとマサヒコの「接吻」
年齢:31歳(氏の発言より)
家族構成:妻、娘(1歳)
ちなみに奥様が最初の読者で郭氏曰く、「校正係」らしい。
初期は奥さんにエロシーンは見せなかったらしいが、バレ以降はオープン(らしい)
奥様チェックはかなり氏の作風に影響あるよう。
奥様はピンキリ神、518神、メリー神がお気に入り(氏の発言)
夫婦でエロパロ・・・裏山と思ってる椰子は漏れだけではなかろう。
職業:「災害関係」(氏の発言より)公務員か建設関係?まっとうな社会人ぽい
趣味:奥様と(裏山・・・)釣り、夫婦で苗場で行われる音楽フェス、富士ロックに参加。
と結構アクティブ。後でも書くが音楽好きっぽい。
タイトル:音楽好きらしく、曲からとられたっぽい。
「接吻」オリジナル・ラブ(中島美嘉もカバー)
「ふたりのシーズン」イギリスの60年代のロックバンド、ゾンビーズ(日産ティーダのCM曲)
「雨に濡れても」スタンダード曲
「月に願いを」〃
「BLUE MONDAY」〃
「HAPPY CHRISTMAS…」ジョン・レノン
「Love can go the distance」山下達郎
「コイシイヒト」川村結花
「月とレタス」山崎まさよしの映画で「月とキャベツ」ってのが
氏の発言であがった作家名:石田衣良、鷺沢萌、西尾維新、宮部みゆき 読書家っぽい。
作風:1時間目からずっとローテーションをきちんと守っている。もうすぐ40作品目だ
氏のスゴイのはそれだけでなくてうまくなってるところ。改行も考えられてて読みやすい。
エロシーンは「苦手」らしいけど、それ以上に文章のうまさがハンパないので読める。
最高傑作は、人気投票したらここの住人なら多分アヤカとマサヒコの「ずっとずっと…」
か、アイとマサヒコの「傷」が人気だろうが、漏れはマサママと豊田という変則の「雨に濡れても」
が一番好き。変則だけどこれ、展開とかすごい
音に””例:”ぐちゅッ”とかつけるのが氏の特徴。
いちいち名無しのレスにも律儀にアンカーつけてくれるのも嬉しい。
多分きちんとした人ぽい。

作家マンセーではなくて批評っぽくしたがそうならんかったよorz
今後もヨリシコお願いします。第2回目はピンキリ神予定
13名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 17:52:54 ID:PSGvubJI
郭氏の「欠けた月」シリーズは素晴らしい
14518:2005/08/27(土) 22:58:23 ID:4RWcI94r
NGワードは「マサヒコ×アヤナ」
あとあんまエロくなし。
15518:2005/08/27(土) 22:59:20 ID:4RWcI94r
「……あっつぅ」
暑さに耐えかねてマサヒコは目を覚ました。
時刻は…何時頃だろう?
カーテンの隙間から差し込む陽射しは強い。
が、夏の陽射しは朝も昼も似たようなもので判別がつかない。
いや、今はそんなことどうでもいい。
「暑い」
寝起きでまったく動かない頭が訴える。
今はこの暑さを何とかしろ、と。
ベッドを転がると、床が目に入った。
そこにぽつんと、灼熱地獄から天国へと誘ってくれる神器が鎮座していた。
エアコンのリモコンだ。
笑みを浮かべてベッドから起きあがり、リモコンを手にしようとした。
瞬間、
「うわっ!?」
腕を引っ張られ、ベッドに倒れこむ。
そして、熱い塊が圧し掛かってくる。
「私を置いてどこに行くつもり?」
「……若田部?」
とろんとした目で圧し掛かってきた人物を見る。
一糸纏わぬ姿で、白い肌を晒している同級生。
胸にあたるアヤナの柔らかな感触がいい感じだ。
混乱した様子をマサヒコの表情から見て取ったのだろう。
「寝ぼけてる?現状把握できてないの?」
クスクス笑いながら、からかうような声色。
なんなら教えてあげましょうか?と。
目がそう言っていた。
「いや、大丈夫。思い出した」
「ほんとうに?」
「ああ」
16518:2005/08/27(土) 22:59:50 ID:4RWcI94r
夏休みに入って。
マサヒコは両親の実家に帰省する事になった。
しかし受験生と言うことで断り。
両親だけで1週間ほどそれぞれの実家に帰省する事になった。
一方アヤナの家はといえば、相変わらずで。
父は出張、母は近所のマダムと避暑旅行、兄はサークル仲間と海外逃亡。
だが、今回に限ってそれは好都合。
マサヒコは丸1週間若田部家に転がり込む事にしたのだ。
そして。
昨夜はその第1泊目なので二人そろってかなり羽目を外した。
具体的に言うと。
父のワインセラーから安物ワインを拝借したのだ。
「二人で一本空けたんだっけ?」
「そうよ。その後の事は覚えてる?」
「……」
「呆れた。こんなにしておいて」
そう言って、アヤナは上半身を起こす。
「げげっ!」
マサヒコ絶句。
アヤナの白磁のような肌のいたるところにつけられたキスマーク。
まあ、これはよしとしよう。
たまにつける事があるから。
しかし。
「は、歯型!?」
「噛むんだもん。あたし痛いっ!て言ってるのに」
拗ねた様に唇を突き出すアヤナ。
それを見て「かわいいなぁ」と思う余裕はマサヒコにはない。
「……まじ?」
「大マジよ。だいたい、あなたでなく誰がこんな事できるのよ?」
「たしかに」
自分では無理だろう。
第三者がつけたのならそいつの事を包丁持って追っかけまわす事だろう。
いや、これもマジで。
「はぁ……」
マサヒコは片手で顔を覆う。
アルコールは控えよう……心底そう思いながら。
「ねえ」
「ん?」
「わたし、あなたにかな〜りひどい事されちゃったんだけど」
「……ああ」
「ね。だから…慰めて」
17518:2005/08/27(土) 23:00:21 ID:4RWcI94r
甘えるような、劣情に満ちた声色。
ぞくりと、背筋に冷たいものが。
躊躇わず、マサヒコはアヤナの首に手を回し引き寄せる。
キス?とアヤナに思わせておいて、首筋を甘噛み。
「ちょっ!え!?ま、また噛むの?」
「いやか?」
「いや……じゃないけど……」
顔を赤らめて、これまた拗ねたようにそっぽを向くアヤナ。
いいツンデレだ。
「冗談だよ。もう噛まない噛まない」
「ほん――んっ!」
本当?と問いかけ様と。
正面を見たアヤナの口を塞ぐ。
もちろん自分の口で。
勝手知ったる他人のウチ、ならぬクチ。
遠慮なく入りこみ、好き勝手に蹂躙する。
吸いつき、絡め取り、舐め、押しつける。
僅かな隙間から、アヤナの熱い吐息が漏れる。
ぴちゃぴちゃと静かな室内に水音が響く。
アヤナの小さな唇を散々嬲った後、マサヒコの口は首筋へ。
先ほどの甘噛みの跡と、昨夜の歯型の跡に舌を這わせる。
「ひぁっ!ちょ……まって!」
「なんで?」
「なん……ひぅ!……て……くすぐった……んぁ!」
舌を這わせる度、アヤナの身体がびくりと反応する。
かわいい。
手を胸に這わせる。
触れるか触れないかのソフトタッチ。
「ひゃっ!だから……くすぐったいってばぁ……」
「弱いよな、くすぐられるの。こことか」
「きゃ!」
わき腹をくすぐると激しく反応。
「こことか」
「ふわ!」
おなかをなでると激しく反応。
「ここ」
「っ!!」
あごの下に舌を這わせると激しく反応。
18518:2005/08/27(土) 23:00:50 ID:4RWcI94r
「いい反応だな」
「……からかって面白い?」
「面白くはない」
「??」
「かわいい」
言葉に、アヤナは赤くなる。
さらにマサヒコの胸にポコポコパンチを見舞う。
痛くもなんともない。
そんなしぐさもかわいいッス。
とはいえ、お姫様を不機嫌なままにしておくのはあまりよろしくない。
ポコポコと叩きつづける腕を取り、手の甲に恭しく口付け、
「御無礼はお許しを、姫。これもひとえにあなたを愛するが故」
気取ったセリフ。
アヤナはきょとんとしていたが、クスクスと笑い出し、
「うむ。許して遣わす」
気取ったセリフで返す。
「ただし、小久保マサヒコ。覚えておくがいい。
万一にもそなたが不義を働いたときの姫の怒りは並大抵の物ではないと」
「言われるまでもございませんよ。私のかわいい姫」
アヤナの身体を抱きしめる。
抱きしめたアヤナの身体は小刻みに震えていて。
抱きしめるマサヒコの身体も震えていて。
「「ぷっ!」」
二人同時に吹き出してしまった。
そのまま笑い転げる。
お互いのセリフの大仰さと言うかばかばかしさに大爆笑。
それでも、嘘はない。
好きだからちょっと意地悪をしてしまうし、それを許せる。
けれど一度裏切ったら……。
19518:2005/08/27(土) 23:01:20 ID:4RWcI94r
まあ、そんなことはないと思うけど。
「ねえ、小久保君。そろそろ」
「ああ……ここに座れよ」
あぐらをかいた自分の上にアヤナを誘う。
対面座位。
「ん……そう言え、ば…はじめての時も……ああっ!」
アヤナがゆっくり腰を落とし、マサヒコのモノを奥深くまで飲み込む。
「この……格好だった…ね」
「背中に思いっきりツメ立てられたんだよなぁ。あれは痛かった」
「私は…んぁっ!……もっと、痛かった……の……よ!」
「わかってる…」
抱きついてきたアヤナの身体を抱き返しながら、
そーいえばかなり暑かった事を今更思い出していた。
アヤナの身体も、マサヒコの身体も汗びっしょりだ。
この上激しい運動したら脱水症状になるんじゃなかろうか?
一瞬そんなことが頭をよぎったが。
お互い情欲に火が点いてしまったのだからしょうがない。
なんといっても若いのだ、二人共。
マサヒコが突き上げる様に腰を動かせば、アヤナもそれに会わせるように動く。
「ッ……悪い…俺、限界……」
激しい動きにすぐに限界が来る。
アヤナもそうらしく、マサヒコにギュッと抱きつく。
「うぁっ……なかに……だしていいからっ!……ふぁぁ!……」
「くっ!」
マサヒコはアヤナの中に欲望をぶちまけ、アヤナを抱きしめたままベットに倒れこむ。
「……なあ、わかたべ」
「なに?」
「……あっつくないか?」
「暑いわよ」
「だよなぁ…」
そう言いながらもアヤナを抱きしめる手の力は一向に緩まない。
20518:2005/08/27(土) 23:02:30 ID:4RWcI94r
くすりとアヤナは笑う。
「暑いから離れてほしいんだけど?」
そうは言っても、マサヒコは離れないだろうと思っていたのだが。
「ん。そうか」
「え、ええ!?」
あっさり離れてしまう。
ちょっぴりショックなアヤナ。
だが。
マサヒコはすぐにまたアヤナに抱き付いてきた。
それは嬉しいのだが。
「暑いから離れてって言ったじゃない」
ちょっと拗ねてみる。
「わかってるよ。だからこれ」
「リモコン……エアコンの?」
「そう」
温度最低、風量強。
クールビズくそ食らえと言わんばかりの設定にしてスイッチON。
流石若田部家の高級エアコンと誉めるべきだろう、すぐに部屋が冷えていく。
「これならくっついててもいいよな?」
「……そうね」
やられた…と思い、悔しかったのでアヤナはマサヒコに力いっぱい抱きついてやった。
「く、苦し……」
「じゃあ離れようか?」
「……我慢します」
「よろしい」
力を緩め、マサヒコの胸に頬を寄せる。
マサヒコはアヤナの頭をかき抱く。

やがて聞こえてきたのは穏やかな寝息が二つ。


END
21518:2005/08/27(土) 23:03:24 ID:4RWcI94r
終了。
誤字脱字表現間違いは笑ってスルーしてください。

いや、しかし暑いっすわ。
22名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 23:20:18 ID:/6fiIoTo
518氏GJ!マサヒコ裏山!
23名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 23:24:13 ID:/AwtVgT7
充分エロいっす
24名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 00:33:44 ID:7CkPSVdf
518氏GJ!
ツンデレアヤナキター!!
25名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 01:50:56 ID:VzInVYpP
久々投下キター
518氏の作品は文章が軽快でうまいなぁっていつも思うよ
26名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 03:13:56 ID:MeilxHjY
518氏GJ!
てかマサヒコ俺と代われw
27名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 10:55:01 ID:SL71pPJO
誰かここのSS原作で同人誌書いてくれないか?マジで。
今有るのは惨すぎだろ。518神やドミンゴ神のSSが絵になったらと夢想、、、
28名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 12:03:06 ID:EpCEyMV6
>>27
ああ、ブッカケのアレとかですか?
そうですな、ご使用(すぐヌケるかどうか)に加え、物語性に富んだドジンもたくさん出たらいいですな
ほれ、なんて言うんでしょ?推理物とかである、多くの作家の短編を集めた形式の本
あんな感じで518氏やドミンゴ氏、郭氏、アカボシ氏、トマソン氏、新参者氏の作品がマンガに描かれドジンになったらスゲーでしょうな
29名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 12:58:14 ID:TFQvC7ou
たいしたもんだよ・・・
30名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 17:06:21 ID:tvPXXXdR
>>28
そのためにも、このスレを同人作家に見せないとなw
31名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 18:29:35 ID:s7AbVvpH
ちょい乗り遅れた感じだけど518氏GJ!!
甘いなコンチクショー!大好きだ!
32名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 23:59:35 ID:MeilxHjY
このスレはどれをとってもエロパロ板最高レベルのスレだな。
33名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 02:29:44 ID:+EyTPnUc
518氏スゲェ
ツンデレアヤナサイコーでした。

いつか妹の加藤先生を扱った作品が拝めたら嬉しい。
34名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 15:46:33 ID:V5HnOL9y
518氏GJ
心からおもしろい素晴らしいといつも思っておりますです
35ナット:2005/08/29(月) 18:31:02 ID:kIMB5kMu
遅くなってしまったが、>>518氏乙&GJ!
36名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 19:23:13 ID:huZ/HfKe
前スレ>>683の続きは?
37矢野アキ:2005/08/29(月) 21:17:39 ID:0Mp/Tj2j
       /       /  ,  l、       、  ヽ
      /  /   /  /  /  l ヽ    |  ヽ  ',
     l  /  / / / l /l  l  ヽヽ  |i   ',   l
     l  /  ll| / / l /' |  /i  ヾ ヽ ||   l   |
    | /  l |ー/---'/ |  /iー--ゝ‐、-l|   l   |
    | ,'|  l l ,. ‐-/,´ | / i _,,== 、ゝ,l|   l   l
    | l   |i |ヽ トイ; ` | / '" トイi `> l |  /   |
    ll |l  | l ゞ''   l/    ゞ-'  l .l /-、  /
(`ヽ、  ' ヽ |ゝヽ///       /// l' l /,'`/ /
(_ノ´    ヽ |ヽ`ヘ  ヽ        // / / ,'  ____________
       ヽl ヽ `  、,. --―┐  //l`'l | / /
        ` \.  |     |  , '"/l il | <  シンジさん×私でキボン!!
       /、 ̄'`ー 、ヽ、__,ノ  /  l l ゝl \
      /'":/.:.ヽ, \ \  ,.. '´   ,. -‐'´`ヽ、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     /:.:./.:.:.:.:.:.:ヽ \ ヽ"´   / 、-‐'" ̄` ‐、ゝ;.:.:.:.:.:.ヽ、
   /.:.:.:./;.:.:.:.:.:.:.:.:.l  ヽ ヽ   /  `ー――--、  l.:.:.:.:.:.:.:,-l
  /;..'´ ̄:ヽ;.:;;:.:.:.:.:.:.:\  \ l  l   ,. -――‐、ヽ }.:.:.:./.:.:.l、
  l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\;;.:.:.:.:.:/\  l /   '‐- ..,__-、'|.:/.:.:.:.:.:.:.:ヽ
  l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽゝ'   ヽ、/     r-――-、ゝ|/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
38名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 22:02:50 ID:480jSlXH
あぁ、トモコト氏の続きは何処('A`)
39名無しさん@ピンキー :2005/08/29(月) 22:45:53 ID:19gu1Re+
をいをい
http://pig.oekakist.com/imoken/
なにやら
>>27−28
の会話が再現されそうな感じだ。
40名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 23:13:21 ID:5N5TnqSl
>>39
うはすげえ
考えることは同じかw
もし実現するとしても、職人全員いきなりてのはさすがに難しかろう
最初は郭氏・518氏・ドミンゴ氏のスレ三羽烏が妥当な線か?
41名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 23:28:26 ID:0Mp/Tj2j
神達の許可さえとれればキターが降臨する悪寒
42名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 23:46:55 ID:Dn9i06jo
>>33
7時間目でヤギヒロシが結構濃いのを投下していたが
文脈からすると518氏にも書いてもらいたいということか?
43郭泰源:2005/08/30(火) 00:06:38 ID:KTMKjPTN
許可とか、全然オッケーですよ。
むしろガンガン書いてくださいってお願いしたいくらいです。
ただ、ひとつだけお願いとしては(同人誌でもなんでも、絵化したときは)
古田氏に敬意を表して保管庫のリンクを貼ってもらいたいですね。
44名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 01:36:37 ID:3vao0z7i
郭氏公認キタ―――
個人的に郭氏、518氏、トマソン氏、トモコト氏、アカボシ氏の五人衆(格付けじゃなくて、あくまで俺個人の好みです)の話をイラスト化してほしいなあ
45名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 05:53:00 ID:SoXXbIna
一番最初のスレからずっとロムしてたけど…
今エロパロ板に起こりうるキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!っつ〜奇跡の八割位がこのスレで起きてきたのではないか?と思う俺ガイル。
まぁ要は神々GJと言いたいのですが。
46名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 07:34:11 ID:U7v7rMZq
683 の続きマダ
47ナット:2005/08/30(火) 08:50:33 ID:wgNixp6v
前スレで書いたSSが保管庫に入ったんだが、そのSSを後で加筆&修正したのでそちらにしてほしいが、

古田氏にメールが送れないorz
48名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 10:45:27 ID:MhNaaW76
この流れ…
たいしたもんだよ…
49名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 11:37:29 ID:GXy6Nwr2
とりあえずお茶ドゾー
 
つ旦旦旦旦旦
50名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 14:11:24 ID:z/Nr31VB
しかし絵を描くほうもそれなりの画力が必要だろう?
その描いてくれる方の画力は如何程なのか?
51名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 15:51:14 ID:kDUC/A+n
さんざんガイジュツだろうが、氏家は野球好きか?メインキャラの苗字が全て有名プロ野球選手の苗字。
 
城島カナミ、城島シンジ(ソフトバンク・城島健司)
岩瀬ショーコ(中日・岩瀬仁紀)
黒田マナカ、新井カズヤ(広島東洋・黒田博樹、新井貴浩)
小宮山先生(千葉ロッテ・小宮山悟)
坪井先生(日本ハム・坪井智哉)
矢野アキ、今岡ナツミ、濱中アイ(阪神・矢野輝裕、今岡誠、濱中おさむ)
若田部アヤナ(横浜・若田部健一)
的山リンコ(オリックス・的山哲也)
52名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 15:54:57 ID:/u93QFgj
職人の人も野球好きなのかね。
53名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 16:08:10 ID:R4VAng/l
>>51
氏家が選手から名付けてるのは外出過ぎ

>>52
職人さんも氏家に倣い選手から名前を取ってる
54名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 16:29:27 ID:kDUC/A+n
やっぱりな。初心者だからわからんかった。
スレ汚しちまったお詫びにもうこのスレに来ないよ。ほんとすまなかった。
55名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 17:04:08 ID:n0S2SCCF
>>51>>54
本スレにも全く同じのあったな
そう言わずに是非来てくれ
56名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 17:06:56 ID:lGdX2p4o
思春期のスレにも書き込んでるな

にしてもこのスレの盛り上がりは凄いな
57名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 18:23:18 ID:fuh4KmWY
たいしたもんだよ…
58名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 18:36:19 ID:fqyVbKhs
投下待ち。
別名「おあずけ」
59名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 19:50:17 ID:T8+acz8v
>>58
放置プレイですか。上等だぜハァハァ
60名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 20:06:00 ID:z/Nr31VB
状態:おあずけ
61名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 22:04:56 ID:fRuK+MHA
このスレで読書の秋を楽しみたい
62古田(ゝ○_○):2005/08/30(火) 22:56:43 ID:OKWKMUFS
>>47
前に保管庫にアド貼っておいたら迷惑メールが大量に来たんで消してました。
今は貼ってあるんでよろしかったらどうぞ。
63名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 00:32:25 ID:aviUEqJT
長めのを希望。
64名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 00:42:27 ID:M6Rvz7/c
がんばってください
65乖離:2005/08/31(水) 00:47:49 ID:b7LtGHsf
初めまして

数多の職人さんがしのぎを削るこのスレで
どこまで皆さんのお気に召すかは分かりませんが投下させていただきます

マサ×アヤナ

タイトルは「衝動」としておきます


66乖離:2005/08/31(水) 00:49:26 ID:b7LtGHsf
8月も終わりを告げようとしている日の夜

まだまだ寝苦しくなるような暑さの中
唐突に振り出した夏のにわか雨が,公園の遊具を叩き、水しぶきを跳ねさせている

大粒の雨は、公園の奥の茂みの中にも容赦なく落ちてくる

そして、その茂みの中で私はレインコートを脱ぎ捨てて、一糸まとわぬ姿になる

ざああああ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私の体に降り注ぐ雨粒は、あるものは弾け
あるものは、私の体に沿って流れ落ちていく

曲線の多い私の体を水滴が伝って流れ落ちる様は
我ながらなかなかにいやらしいと思う

ぐいっ・・・
私のコンプレックスの素でもある胸を、自分で下から持ち上げてみる
普段の自分が忌み嫌う、男に媚びる様なポーズをとってみると
雨粒が乳房の上を糸を引くように流れるのがよく見える

とことん下卑た、いやらしい想像が私の頭の中をかけめぐり
激しい雨音だけでなく、自分に近づく足音も聞こえなくさせていたに違いなかった

「わか・・たべ?」

67乖離:2005/08/31(水) 00:50:31 ID:b7LtGHsf

彼の声が聞こえる
こんな時に一番会いたくなかった・・・
いや、本当は一番この姿を見てもらいたかった相手なのかも

「小久保君・・?」

私は、生まれたままの姿で彼の方に向き直った
確かに彼だ
呆気にとられた表情でこちらを見つめている

「い、いや、その・・・昼間買うの忘れた雑誌を買いに出かけて・・
 そしたら、雨が・・・・だから、公園のトイレででも雨宿りを・・」

彼は目をそらして、聞かれもしないことを懸命にしゃべっている
本当なら立場は逆のはずなのにね

公園の公衆トイレの脇には自転車が立てかけてある
彼の言うことは本当に違いない

「何で? ・・・・何でこんな事してるんだ?」
「知りたいの?」

聞き返してきた私の反応が、彼には意外だったようだ

「て、言うか・・やっぱ良くない、と思う 危ないし・・その、上手く言えないけどさ
 と、とにかく・・・お願いだから何か着てくれ」

脱ぎ捨てたレインコートを私に羽織らせると
彼は私の手をとって公園のトイレに駆け込んだ

カーテンで囲まれた障害者用トイレの広いスペースに入ると
私はその蓋を下ろしてその上に腰を下ろした

彼は困惑した表情のまま、その脇に立っている
68乖離:2005/08/31(水) 00:51:35 ID:b7LtGHsf

「な、なあ、若田部・・・なんでこんなこと・・・
 ひょっとして誰かに無理矢理させられてるのか?」

「何でそう思うのかしら? 私が好きでやってるとは思わないの?」

私の言葉に、彼の困惑は深まったようだ

「でなきゃ・・あ、ひょっとしてあのメガネに何か変な事吹き込まれたんじゃ・・・」

とうとうお姉さまのせいにしちゃいますか
たとえ尊敬する人でも、私は盲従するような人間じゃありません

「違うわよ でも、敢えて言うなら・・・」
「何なんだ・・?」
「全部あなたのせいなんだから そう、あなたの」

強い口調に彼はとまどったようだった
当然だ、私の言ってる事は私の中で完結している理由でしかないのだから

「そう、私ね、これ・・・一年生の時まで、昔からずっとしてたの 」

クラスの中でどこか浮く事の多かった私は
小学校の・・そう、5年生くらいの頃からだろうか
ストレスの捌け口をこんな歪んだ行為に求めるようになっていた

きっかけは何だったのだろう
兄が持っていたHな雑誌だったか、それと偶然アクセスしたその手のサイトか
今となっては、何が始まりだったかなんてどうでもいい事だ

初めは、わざと小さくなった古いスカートを履いてみたりするところからだった
短いスカートの下から下着が覗くのを、誰かに見られるかも・・・
そんなところから始まった行為が、エスカレートしていくのに時間はかからなかった

いつ誰に見られるか分からない中で、自分の体を曝け出して・・・
この恐怖を伴った行為の最中には、なぜか自分の中のもやもやしたものが
溶けて流れていくような感覚を味わうことができた
69乖離:2005/08/31(水) 00:52:40 ID:b7LtGHsf

この,変態と言われても仕方の無い行為への欲求が影を潜めたのはいつ頃からだったのか
そう、それはあなたたちと関わるようになってから・・・・

あれ程憎らしく思えた天野さん・・・・
自分と接点があるとは思えなかった的山さん
中村のおねえさまや、濱中先生
そして・・・小久保君、あなたよ

あなた達と接するようになって、不思議なくらい心の中のわだかまった物が
きれいに消えてゆくのが自分でもよく分かった
あなたたちには感謝してるわ、 
この事は嘘じゃない・・・・


でもね、そうやってあなた達と・・
いや、あなたと近しくなっていく内に
また、あの衝動が私の中に湧いてくるようになった

あなたが天野さんや、濱中先生と楽しそうに話しているのを見ると
何か不快な、もしゃもしゃした嫌な感情がこみ上げて来る

それだけじゃない、あなたと天野さんのいやらしい行為を想像したりもする
想像の中のあなたの相手は、濱中先生や的山さんに変わる事もある
馬鹿げてるとは思う でも、ひょっとしたら、あなたがそんな事してるんじゃないかって
想像しただけで何かおかしくなりそう

でも、そういう想像をするのがやめられない
いや、そういう想像をしているときの興奮にも似た気分が私は好きだ
正直に言ってしまうと

不快な筈なのに、止められない想像
そして、この感情を鎮める為、御無沙汰だったこの行為を再開するのに
大して時間はかからなかった
70乖離:2005/08/31(水) 00:54:01 ID:b7LtGHsf

「あなたも脱いで小久保君・・・・恥ずかしいなら下だけでいいわよ」

当惑したその表情も好き
何か、妙にぞくぞくするところがある
あなたは自分では気づいてないでしょうけど

私はあなたが好き・・・
いや、好きとかじゃない、あなたに欲情しているって言った方がいいのかも

やっぱり、私はすごいいやらしい女なんだ

「どうしたの? 早くして でないと、大きな声出して、人を呼ぶわよ」

もちろん、そんな事を本当にするつもりは無い
ただ、踏み出すためのきっかけが欲しいだけだ・・・

羽織っていたレインコートを再び脱ぎ捨て
躊躇する彼の前で、しゃがんだ私は
服に手をかけ、ゆっくりと彼の下半身を露出させていく・・・

やっと、望んでいたことが現実の物になるんだ・・・

私は今まで味わった事の無い昂揚を抑えることができなかった・・・・

71乖離:2005/08/31(水) 00:55:23 ID:b7LtGHsf

以上です

皆様の忌憚の無い批評をお願いいたします

お目汚し、失礼致しました
72名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 01:01:03 ID:NHAExu3q
しのぎをけずる
73名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 08:02:54 ID:Enb4DVaz
>>66
猥褻物陳列罪!!
74名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 10:39:54 ID:JCkjJ6oj
痴女エロス(;´д`)ハァハァ
乖離氏GJ!!
75名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 10:54:06 ID:+5HWRYXv
まさしく痴女はイイ!
乖離氏は良い仕事してますねぇ。
実用エロってよりも文学ポルノって感じっすね。
76名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 12:33:21 ID:Ib86GOkp
たいしたもんだよ…
77名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 15:09:55 ID:JzQn1Te+
683の続きです。
78名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 15:10:46 ID:JzQn1Te+
いつもの光景だった。
「こぉの、変態がぁっ!!」
「べひっ!!」
ナツミにセクハラをはたらいたカズヤが、彼女から激しい報復の殴打を受けて吹き飛んでいく。
壁に叩きつけられたカズヤは夥しい流血をしているのだが、周囲にいる級友たちは特に気に留めている様子もない。
彼が殺しても死なない人物であることを熟知しているからだ。
(あーあ、またかよ。しょうがないなぁ)とでも言いたげな表情で、彼・彼女らは事の推移をニヤニヤしながら見守っていた。
そんな中、カズヤにとどめの一撃を加えるべく、ナツミが彼の方へ歩み寄っていく。
カズヤの方はというと、白目をむいてピクリとも動かない。
ナツミの右拳が大きく上げられた…。
と、今まさに拳が振り下ろされようとしたそのとき、死刑執行の場には不釣合いな軽快なメロディーが、突如として辺りに鳴り響き始めた。
ビックリして周囲を見渡す一同。
やあやって、その発信源はカズヤの携帯電話のものらしいと判明した。ナツミが大きく嘆息する。
「ほら、カズヤ。ケータイ鳴ってるわよ」
言いながら、足先でカズヤの頭を軽く小突く。
だが、彼が意識を取り戻す兆候はない。
「カズヤ!! 起きなさい!! …んもう、しょうがないわねぇ…」
もう一度大きく嘆息した後、彼女は驚くべき行動に出た。
おもむろにしゃがみこんだかと思うと、気絶しているカズヤのポケットを探り、けたたましく鳴り続ける携帯電話を取り出したのだ。
そして「通話」ボタンを押し、自分の耳元へと持って行く。
「あー、もしもし。新井は今ちょっと取り込んでおりまして…。 …え、あ、色丞さん!?」
苛立たしげだったナツミの表情が、電話の向こうの相手の声を聞いたとたんに真剣なものへと変化した。
「あ、はい。私です。今岡です。 …はい、…はい。はい、分かりました。すぐに連れていきます! はい、それじゃあ失礼します」
電話を切ったナツミは、いきなり傍に倒れているカズヤの頬を張り飛ばした。
パァンという小気味良い音が響き渡る。
「いってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
たまらず目を覚ましたカズヤに顔を近づけ、こっそりとナツミが耳打ちした。
「カズヤ、色丞さんが呼んでるわよ」
「!!!!!!!!!」
それを聞いたカズヤの顔がみるみる喜色に染まっていく。
そして、先ほどまでグロッキーだったのが嘘かのように勢いよく立ち上がった。
「よし! すぐ行こうぜ!! ヒャッホーウ!!!!」
そう叫んで教室から駆け出したカズヤを、慌ててナツミが追って行く。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! アンタ、場所がどこだが知らないんでしょうが! コラ、待て!!」
物凄い勢いで走り去っていく一組の男女。
教室に取り残された級友たちは、目の前で起こった事柄の推移を理解できず、ただただ呆然とするしか術はなかった…。
79名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 21:01:23 ID:QN6OXMhT
アヤナが婚約するヤツなかったっけ?なかなか面白かったような記憶があるんだが…
80名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 22:35:45 ID:Hv4hd4P+
>>78
続き楽しみにしてますよ
81名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 23:02:45 ID:nsDgko7U
>>79
トモコト氏のやつでしょ
あれはスレ史上最高作品になりそうな予感
82乖離:2005/08/31(水) 23:18:24 ID:b7LtGHsf
感想を書いてくださった方々、ありがとうございました
反応があるとやはり嬉しいものですね

何かいいプロットが浮かんだら、またお目汚しさせていただきます
83名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 23:48:49 ID:jFwxflF9
>>81
禿同
ずっと待っている俺…
にしてもここは神が多いな
84名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 11:18:06 ID:9liMhQ2G
>>79
そんなにプレッシャーをかけたら、氏も投下しにくくなるんじゃないか?
85名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 17:55:09 ID:sdI0WvCc
夏も終わったことだし、
昼間待っていてもしょうがないかな。
たまに神の投下が有ったりするから油断ならんのだけど。
86名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 19:01:03 ID:6F8Bv522
シンジ×カナミが最近無性に読みたい
87名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 19:15:23 ID:RGCWg+uB
たいしたもんだよ…
88名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 20:56:09 ID:E/x70jl9
>>86
顔面騎乗位やってたしなw
89名無しさん@ピンキー :2005/09/01(木) 21:36:16 ID:1T2PDtQC
ここの職人は義理堅いな。イイ人が多いってか。
新参者神のHP見てそう思った。
90名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 22:34:58 ID:qXrZEAaD
新参者氏のサイトがどこにあるのか分からん…
91名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 23:13:41 ID:g/RMb/ST
つーかここ以外で氏家SS見れるサイトってあるのか?
モチ保管庫抜きで
92白帯侍:2005/09/02(金) 01:30:19 ID:mWrEBCVJ
こんばんわ、白帯侍です
最近職人さん方があまり投下なさらないので
一斉投下が始まる前に小話を投下したいと思います
タイトルは『あなたならかまわない』です
取り合えず前編。エロはまだ無しです
それでは投下
93白帯侍:2005/09/02(金) 01:31:43 ID:mWrEBCVJ
「アキちゃん、なんか今日機嫌悪かったね」
カナミを誘っての下校途中。
会話が途切れた時、不意にそう尋ねられた。
「・・・なんで」
自分としてはいつも通りに振舞おうとしていたのだがやっぱりダメみたい。
返す言葉で思いっきり認めてしまってる。
「なんか今日、ムス〜っとしたオーラ出てたよ。それに・・・」
カナミは1度言葉を切って、私の反応を窺いながらまた言葉を紡いだ。
「今日はお兄ちゃんと・・・帰ってないし。昨日何かあったの?」
それに対して私は無言で答える。
カナミはそれを肯定の意として受け取ったみたいだった。
「何か、お兄ちゃんにされたの?」
心配そうに聞いてくるカナミ。兄と友人との関係を真剣に考えてくれてるからなのであろう。
カナミの真摯な思いを目のあたりにすると、なんか決まりが悪くなってくる。
こんな顔されたら黙ってるわけにもいかないよね。
大体親友兼彼氏の妹に対して誤魔化して、不安にさせたままにするってのも酷だし。
・・・・・いや、これは建て前。
多分私はカナミに相談したくて一緒に帰ろうと持ちかけたのかもしれない。
言い難い事ではあったが、私はおずおずと言葉を紡いだ。
「実は・・・」

それは昨日のデートでのこと。
秋というのはやはり日が暮れるのが早い。
いつものように街を2人で回っていたのだが
店を出たときに赤い日差しを受けて、もう夕暮れ時になっていることに気付いた。
「もうこんな時間・・・・帰りましょうか」
こんなに早く別れるのは名残惜しいけど仕方が無い。
いつものように私はシンジさんと一緒に途中まで帰ろうとした。
するとシンジさんは申し訳なさそうに顔の前で両手を合わせた。
「ごめん。今日はちょっとこれから用事あるんだ」
「そう、なんですか」
はぁ〜、今日はここでさよならか・・・でも我侭言うわけにもいかないよね。
「分かりました。じゃあまた・・・明日」
94白帯侍:2005/09/02(金) 01:32:33 ID:mWrEBCVJ
ちょっと背伸びしてさよならのキス。
街中だったからちょっと恥ずかしかったけど今日はここでお別れだからね。
触れるだけのキスの後、私は手を振りながら、家路につくためにシンジさんとは反対方向へと足を進めていった。
乾いた風が吹く道を首をすくめながら歩く。1人で受ける秋の風はやたら冷たく感じる。
「う〜〜〜さみ〜〜〜・・・・あっ」
しばらく歩いていて私は、ふとあることを思い出して足を止める。
「今日ってあの映画のビデオ出てる日だ」
今日は前から楽しみにしていたアクション映画のレンタル日だ。デートだったのですっかり忘れていた。
レンタルショップはここから少し戻った場所にある。今から戻ってあるかな?
しばらくその場で考えていたが、そんな時間も勿体ないと思い、私は来た道を引き返す。
店に着いて新作のビデオが置いてあるコーナーに向かう。
え〜〜と・・・・うわっ、全部無いじゃん・・・・
やっぱり遅すぎた。黙って帰っとけばよかった。
まさに骨折り損のくたびれもうけ。手ぶらで帰るってのもなんか癪だ。
私は他に何か見てみたいものが無いかとあちこち歩き回る。
アクションもののコーナーで物色をする。代わりになるものないかな。
そう探していると、通路の向こうに見知った後姿があることに気付いた。
「あれって、シンジさん?」
いつも見ているから間違いない。着ている服も同じだ。
手には数枚のDVDと思しきものが持たれていた。
用事ってもしかしてビデオ借りにくることだったのかな?
せっかくここで見かけたのだ。声かけてこ。
私はまっすぐその後ろ姿に近づいていく。少し後ろで立ち止まって様子をみる。
どうやら私に気付いてないみたい。よ〜〜し、それなら・・・・
「シ・ン・ジ・さん♪」
私はそっと身を寄せて、甘ったるい感じで耳元に囁きかけてみた。
「うぉぉぉぉっ!!?」
予想以上の反応。手に持ってたビデオまで落としちゃった。
シンジさんは振り向いて私を視界に捉える。
「ア、アキちゃんっっ!!?」
「アハハハ♪また会いましたね」
「な、なんでこんなところに?」
「ちょっとビデオ探しに」
思いがけないところでの遭遇に自然と顔が綻ぶのが分かる。
つくづく好きなんだなぁと実感させられる。
しかしそれとは対照的に、シンジさんはかなり狼狽している様子。
はて?どうしたのかな?
「どうかしました?」
「え!?いや、な、なんでもない!ははははは」
「そうですか?・・・・・・・あ、ビデオ落ちましたよ」
私は屈んでさっきシンジさんが落としたビデオを拾おうとする。
95白帯侍:2005/09/02(金) 01:33:22 ID:mWrEBCVJ
「!!? いいよ、拾わなくて!いや、拾わないで!!」
え?
私がDVDを拾うのと同時に、制止を受けたので驚いて顔を上げる。
シンジさんの顔は何故か強張っていて、やたらと汗をかいていた。
怪訝に思いながら視線をシンジさんの顔から、先ほど拾ったDVDに向ける。
すると・・・・・・・・

「AVだった、と」
カナミの言葉にこくりと頷く。
「シンジさん、そーゆーの好きなの知ってるから。
別に止めて欲しい、ってわけじゃないよ。でもさ・・・・」
「でも?」
「用事ってのがそれってあんまりだと思わない?仮にもデートの帰りに!」
あ〜!!やっぱ今思い出しても腹が立つ。
彼氏の妹の前だがこの怒りは抑えることが出来ない。
兄のことを悪く言われて気分悪くしたかな、と心の隅で思ったりもするんだけど。
しかしカナミはこれを聞いて、私に同調してプンプンと怒り出した。
「お兄ちゃんひどいよ!アキちゃんがいるのにまだそんなの借りてるなんて」
うんうん。
カナミの言葉に頷いて同意する。
ありがとう、カナミ。アンタも分かってくれんのね。
「我慢できなくなったならアキちゃんに頼めばいいのに」
うんうん、全くその通り・・・・・って、はっ!?
勢いのままに頷いた私を見て――さっきの怒った顔はどこにいったのか――カナミはニヤニヤしている。
「な、何故いつもそう・・・・っ!」
一応ツッコみを入れるが後の祭り。墓穴掘っちまった・・・
やばっ、顔絶対赤くなってるよこれは・・・・!
「アキちゃん欲求不満なんだ〜〜」
「ち、違うわ!!」
カナミの言葉につい語気が荒くなる。
ますます私の顔は朱に染まっていく。
さらりと流せばいいものを。図星を突かれてかなり焦ってるよ私・・・
でもそんな気持ちでいたのも束の間。
改めてカナミに言われて、また私の気持ちは心の暗い所に沈んでいった。
96白帯侍:2005/09/02(金) 01:33:58 ID:mWrEBCVJ

・・・・・事実そうなのかもしれない。
欲求不満、とは言わないがシンジさんに求めてもらいたいという気持ちがある。
なのに初めての時以降、全くそのようなことがないのだ。 
良い雰囲気になることはしばしばあるのだが、既の所ではぐらかされる。
シンジさんがAVを借りたのを見てこんなにイライラするのは
デートの帰りそんなことをしていたから、というだけではない。
情欲の捌け口として私を全然求めてくれないから。
サルみたいに求められても困るけど、適度になら全然OKなのに。
こうあまりにも行動がないと不安で押しつぶされそうになる。
もしかしたら見限られたのかも、なんて考えも最近は浮かんできたりもする。

「仕方ないな〜。アキちゃんの為だもんね」
「へ?」
私が落ち込んで無口になっていると、カナミが不意に口を開いた。
「私が一肌脱いで上げる!」
「服に手、掛けなくていいから。で、何?」
カナミがボケる前に釘を打つ。不満そうな顔をしてるが関係ない。
「お兄ちゃん、全然求めてきたりしないんでしょ」
「う・・・・」
痛いところを衝く・・・・
「なんでそう思うのよ?」
「兄妹だよ。様子見ればナニがあったかくらいは」
無い胸を得意げに張るカナミ。はいはいすごいすごい。
「だからお兄ちゃんをね、アキちゃん無しではいられない身体にすればいいんだよ」
「な!?ど、どうやって?」
そ、そんなことが可能に?
いつもなら確実にツッコみを飛ばす所なんだけど、こちらには余裕が無いのだ。
藁にもすがらなければいけない。
息を呑んでカナミの言葉を待つ。
私の様子を見て、カナミはもったいぶるように大仰にのたまった。
「ふっふっふっふっふ〜♪じゃあまず家にいこ!」
97白帯侍:2005/09/02(金) 01:39:03 ID:mWrEBCVJ
取り合えずここまでで。これまた微妙なorz
え〜シンジ×アキです。一応以前のものの続きという設定です
後編では中途半端なエロが入る予程
それでは失礼しました
98名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 01:59:40 ID:Dop2Mkma
おお白帯侍氏がキテタ!
後編も楽しみにしてます!GJ!
99ピンキリ:2005/09/02(金) 02:15:18 ID:LMzz89eS
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です。
『アイのカタチ』第四話、投下します。本番無し、最後の最後で申し訳程度のオナニー描写有りです。
100ピンキリ:2005/09/02(金) 02:17:35 ID:LMzz89eS
「……それで、結局花壇はドロドロになっちゃいましたよ」
『あはは、そうなんだ』
「ええ、それで庭仕事を再開するのにちょっと時間が……」
 今日で、高校の夏休みもあと三日を残すのみとなった。
マサヒコは久しぶりに、アイと話をしていた。
電話を通じてではあるが、やはり生の声を聞くことが出来るというのは嬉しい。
言葉を投げては取り、返しては受ける。
メールでのやりとりに比べ、楽しさも心地良さも格段に違う。
当たり前のこと、ではあるが……。
「何とか、課題も全部終わりましたよ。一人でする課題ってのが、どれ程大変か久々に思い出しました」
『ホントにマサヒコ君一人でやったの?』
「そりゃ……そうですよ。他に誰がやるって言うんですか?」
『いや、私に手伝ってってお願いしてこないところをみると、誰か他の人の手を借りたのかな、って』
 確かに、夏の課題は大変だったのは事実だ。
中学までのそれとは、勝手が少し違う。量も科目も多い。
だが、それでもマサヒコは自力で全てやり終えた。
答があっているかどうかはともかく、やり残しは無い。
まぁ、それ以外の自主学習はほとんどしていないのだけれども。
「疑わないで下さいよ。ホントに一人でやりましたって」
『ネットとかで卑怯なことしてない?』
「どこのHPに英稜の一年生の夏の課題の答が載ってるっていうんですか」
『……それもそうね』
 アイとマサヒコは、つきあい始める時、二人で決めたことがあった。
とりあえず、この一年はお互いの生活を第一に考えて行動しよう、
アイは就職活動と卒業研究、マサヒコは高校の勉強と生活、それぞれを優先しよう、と。
特にアイは、彼女個人の人生において最も重要な時期、社会人へのスタート地点に立とうという時だ。
マサヒコとつきあったことで、何かの弾みで悪い方向へ転がりでもしたら、アイもマサヒコも悔やんでも悔やみきれない。
二人が愛し合っているという事実は事実として、今は自分自身を大切にするべきだ。二人は、そう考えた。
中村リョーコのアドバイスも、二人の結論に似たものだった。
アイもマサヒコも、リョーコの影響でエロボケネタに関しては知識も耐性もあるが、根はどちらかと言うと純情なほうだ。
そういった、うぶで素直な者同士の交際は、得てして長続きしない傾向にある。
自分と相手、視界の構成がそれのみになり、横槍や周囲の対応の変化に無防備になってしまう。
恋で敏感になった心が、ふとした事で大きなダメージを負い易くなる。
結果、少しの行き違いが徐々に幅を広げていき、純心ゆえに、素直ゆえに悩み、誤解し、
気がついた時にはもはや関係修復が不可能な状態になっているのだ。
周りなんぞ、世間なんぞ気にしない、と二人の世界に没入しきってしまえば話は別だが、
そうなるには、アイとマサヒコは生真面目で臆病過ぎた。
それに、他の関係を断ち切って、手を繋いで二人気ままに人生を歩める程、経済的にも精神的にも自立出来ていない。
「こつこつと、サボることなく進めたんです」
『ふぅん……偉いね……マサヒコ君』
「そう褒められると、こそばゆいですが……」
『でも、ホントにホント?ミサキちゃんに手伝ってもらったりしなかった?」
「あ……いや……」
 ミサキ、という言葉を聞き、マサヒコは口ごもった。 
『どうしたの?』
「え、その、別に……」
『……あ』
 マサヒコの心中を感じ取り、アイも口を閉じた。
 天野ミサキ。
マサヒコの幼馴染。
マサヒコを小さい頃からずっと想い続けている、少女。
本来なら真っ先に、二人の交際を知らせていなければならない相手だ。
だが、それをしていない。出来ていない。
101ピンキリ:2005/09/02(金) 02:20:02 ID:LMzz89eS
 何故、ミサキに正直に話さないのか?

 それは……怖いから。
 何に?
 恐ろしいから。
 何が?
 まだ時期じゃない気がする。
 どうして?
 言えない、言うことが出来ない。
 だから…何で?

 結局のところ、マサヒコもアイも、その答なんて持って無い。理由ははっきりわからない。
ただ、伝えられない。言うことが出来ない。
それは、逃げ。
棚上げ。
先送り。
責任放棄。
 このままではいけないのは、アイもマサヒコもわかっている。
いつかはきちんと本人に言わなければならないのだ。
ただ、その『いつか』がいつなのか、わからない。
思い切って踏み切りを越えるだけの勇気も無い。
どうすればいいのか、わからない。
わかっているのは、「言わなければならない」ということだけ。
思考の、無限ループ。

「……」
 マサヒコは携帯を頬にあてたまま、言葉も無く固まった。
おそらく、電話の向こうのアイもそうなのだろう。何も言葉が来ない。
数十秒間、二人は沈黙した。
「あの……えーと……」
『えっ?あ……な……何……?」
 先に無音の殻を破ったのはマサヒコだった。
「俺……俺から、伝えますから、ミサキには」
『え……』
「そうするべきなんです。幼馴染として」
『……』
 幼馴染。
その単語が、今のマサヒコにとって、どこか苦く、そして重い。
「……責任が、あるんです」
 昔から好いてくれている女の子に対するけじめ、それだけはつけておくべきなのだ。
有耶無耶に出来る程、マサヒコはいい加減な性格ではないし、女心に疎かった以前とは違うのだから。
「先生は……いえ、先生はいいですよ。俺がちゃんと言いますから、絶対」
『マサヒコ君……でも』
「つきあい始めて四ヶ月です。ずっと隠し続けることなんて……出来ません」
 マサヒコは自分を鼓舞するように、はっきりとした声でアイに伝えた。
『マサヒコ君……』
「いいんです、先生。いいんです」
『……』
「俺と先生は好きあってるんだって、ちゃんとミサキに言います。……近い、うちに」
 マサヒコは喋っていて、不意に思い出した。
今と全く同じ台詞を、アイに言ったことを。

「俺と先生は好きあってるんだって、ちゃんとミサキに言います。……近い、うちに」
 これを前回、アイに言った日があった。
それは、アイとマサヒコ、二人がつきあい始めたまさにその日。
マサヒコの高校の入学式の日だった。


                 ◆                     ◆
102ピンキリ:2005/09/02(金) 02:24:29 ID:LMzz89eS
 入学式に出たあと、マサヒコはアイを、昨年にお花見をした公園に呼び出した。
別に舞台を選んだわけではない。アイのマンションと英稜高校の中間にその公園があった、それだけのことだ。
「濱中……アイ、先生、俺は……あなたが好きです」
 花見の客から離れた場所で、マサヒコは勇気を振り絞ってアイに告白した。
アイは最初、信じられないというように口をパクパクさせ、そして肩を震わせて泣き出した。
マサヒコは慌てた。そして怯えた。
アイは自分を嫌いなのか。交際の対象にはならないのか。
男として、見てくれていなかったのか。
「せ、先生……」
 マサヒコはアイに近寄ると、その揺れる肩をそっと抱いた。
普通なら、相手に泣かれた時点で逃げ出してもおかしくない場面だ。
だが、マサヒコは行動の選択を誤らなかった。
自分が取るべき行動、それを間違わなかった。
「……あ……」
「先生、その……あの……」
 アイは抵抗しなかった。
桜の花びらががひらひらと舞い落ちる中、二人は体を寄せ合った。
アイはマサヒコに抱き締められたまま、泣き止もうとはしなかった。
マサヒコの新しい学生服、英稜の制服の右肩が、アイの涙で濡れていった。
今では、アイよりもマサヒコのほうが若干背が高くなっていた。
「う……うっ……」
「先生……俺……」
―――勝手なこと言って、ごめんなさい―――
その言葉が、マサヒコの喉元まで出掛かったその、時だった。
「うれ、しいよ……マサヒコ君……」
 拒否ではない。躊躇いでもない。戸惑いでもない。
それが、腕の中からマサヒコの耳へと届いた。
「え……?」
「私も……好きだよ、マサヒコ君のこと……」
「へ、え……は……?」
 今度は、マサヒコが口を金魚のように開け閉めする番だった。
「あ、う、そ、その」
「……うふふ」
 アイは頬の涙を指で拭くと、マサヒコに微笑みかけた。
「私も、マサヒコ君のことが好き」
「先生……!」
 ざあっと強い風が吹き、桜の花びらが二人を中心にして渦を巻いた。
地面に落ちていた花びらも一緒に吹き上がり、さながら、ピンク色のカーテンのようだった。
103ピンキリ:2005/09/02(金) 02:25:48 ID:LMzz89eS
「せ、先生……その、あの、俺……」
「ねぇ、マサヒコ君?」
 もう、アイは涙を流していなかった。
いつものあの優しい笑顔、それがマサヒコの鼻の先すぐにあった。
「え?」
「ひとつ、聞きたいんだけど…いいかな?」
「あ、え、は、はい」
「いつごろから……私のこと、好きになったの?」
「え?」
 マサヒコは視線を宙に泳がせた。
風も止み、アイの肩の向こう、一枚の桜の花びらがふわりと落ちていくのが見えた。
マサヒコは意味も無く、その花びらに視線を合わせた。
「マサヒコ君?」
「え、えーと、その」
 さっきから、マサヒコはまともな単語をひとつも口に出していなかった。出来なかった、と言うべきか。
「ねぇ、マサヒコ君?」
「う……」
 いつから、と尋ねれられても、何月何日何曜日何時何分、と答えられるわけがなかった。
気がついたら好きになっていた、そういうことなのだから。
「ねぇねぇ、マサ……」
「あーっ、その!あの!せ、先生はどうなんですか?い、いつから俺のことを?」
「え?私?」
 アイは、目をパチクリと数度まばたかせると、さっきのマサヒコと同じように、瞳をふらふらと動かした。
明らかに、思い出そうとしているけど思い出せない、わからないといった感じだ。
「わからないんですね?いつからなのか?」
「あ、えー……。うん……」
 アイは素直にコクリと頷いた。
その仕草の可愛らしさに、マサヒコは頬がゆるむのを自覚した。
自分は今、一番欲しかったものを手に入れたのだ、という思いが、胸の奥からトクトクと湧き上がっていった。
「俺もですよ、はまな……アイ、あー、アイ先生」
「え?そ、そうなの?」
「はい。いつの間にか、好きになってました」
 マサヒコはそう言いながら、アイの体をさらに引き寄せた。
アイの右頬と、マサヒコの右頬が触れ合った。
「アイ、先生……」
「マサヒコ、君……」
 “先生”と“君”を、互いの名前からはまだ外すことは、なんとなくだが出来なかった。
ドラマや恋愛小説なら、ここでキスを交わすところだったが、生憎と二人にそんな余裕は無かった。
抱き合っているだけで、いっぱいっぱいだったのだ。
104ピンキリ:2005/09/02(金) 02:27:28 ID:LMzz89eS
「あ……」
 アイが何かを思い出したように身をよじり、マサヒコの肩から顔を離した。
「先生?どうか……したんですか?」
「あの……その……」
「?」
「あのね……ミ、ミサキちゃんの……こと」
 マサヒコもはっとしたように顔をあげた。
天野ミサキ、幼馴染の女の子。
幼い時から、多くの時間を共有してきた少女。
「マサヒコ君……気づいてるんでしょ?ミサキちゃんが、その、マサヒコ君のことを……」
 アイは目を閉じ、俯いた。
「……はい。知っています」
 この時、マサヒコはミサキの自分に対する想いに気がついていた。
「私ね、その、前にね……ミサキちゃんに言ったことがあるんだ」
「え?」
「ミサキちゃんのマサヒコ君への恋、応援するよ、って……」
「え……」
 あれは二年前の秋の頃だったか、アイはリョーコと一緒に、恋に協力することをミサキに告げたのだ。
「私、私、その……」
 アイがさらに頭を垂れた。その声に、また涙が混ざり始めた。
「先生!」
「あ……」
 マサヒコは、アイの肩から背中に両手を回し、よりいっそう強く抱き締めた。
腕を通じて、アイの心臓の鼓動がマサヒコの体に伝わっていった。
罪悪感、後ろめたさ、申し訳なさ、アイの心を突き刺しているそれらを中和するように、マサヒコはただ抱き締めた。
「俺が、言います」
「えっ?」
「俺と先生は好きあってるんだって、ちゃんとミサキに言います。……近い、うちに」
「マサヒコ君……むぅ」
 まだ何か言いそうだったアイを、マサヒコは自身の唇で無理矢理に黙らせた。
ムードもへったくれも無いファーストキスだったが、ここはそうするべきだと、マサヒコの中の男の本能のようなものが、体を動かせた。
一秒、二秒、五秒、十秒……マサヒコはアイの唇を吸い続けた。
時間が経つにつれ、腕の中のアイの体から、強張りがとれていった。
「ぷはぁ、はぁはぁ」
「はぁ……っ」
 いい加減、息苦しくなったところで、マサヒコは唇を離した。
マサヒコとアイ、二人して、抱き合ったまま大きく息を吸い込んだ。
「はぁ、はぁ……お、俺がきちんと言いますから」
「うぅ……で、でも……」
「俺が、言いますから。約束します」
 マサヒコは、強い口調でアイに言った。
自分にもしっかり、言い聞かせるように。
「だから、先生……泣かないで下さい」
「マサヒコ君……」
 アイが、そっと手をマサヒコの腰に絡め、抱き返した。
「先生……」
「……」
 二人は目を閉じ、今度は完全に双方の合意の下、唇を重ねた。
 また、強く風が吹いた。
ザザ、という木々と花を擦る音がしたかと思うと、大量の桜の花びらがまた舞い散り、二人を包んだ。

                 ◆                     ◆

 あれから、数ヶ月が経った。
あの時の約束は、まだ果たされていない。
忘れていたわけではない。
出来なかったのだ。
105ピンキリ:2005/09/02(金) 02:28:57 ID:LMzz89eS
『ツーッ、ツーッ、ツーッ、ツーッ…』
「ああんもう、アイのやついったいどんだけ長電話してるのよ」
 マンションの自宅の鍵を開けつつ、中村リョーコは声を荒げた。
仕事が定時で終わったので、晩飯にでも誘おうと思ったのだが、かれこれ一時間は携帯が電話中で通じない。
ハイヒールを行儀悪く足のかかとで脱ぎ散らし、部屋の中へと入る。
「くっそ、こんだけの長電話となると……やっぱり相手は……」
 リョーコは検索欄から“小久保マサヒコ”を選び、通話のボタンを押した。
『ツーッ、ツーッ、ツーッ、ツーッ…』
「あー、こりゃ99%確定ね」
 ハンドバッグをソファの上に放り投げ、リョーコは携帯を切った。
「全く、どこのラブラブバカップルだ、あいつら」
 他人の恋路にはどうしても厳しくなるリョーコである。
それは、自分が今までにまともな形の恋愛をしていない、ということの裏返しでもあるのだが。
所謂、親密になっていく過程をすっ飛ばして、体と体の結びつきの関係を早いうちに知ってしまったが故に、
甘ったるい、恋人恋人した交際の仕方に、「人間の本性ってのはね」とイチャモンをつけたくなってしまうのだ。
「やれやれ、仕方ない。セイジでも呼び出すか」

『ツーッ、ツーッ、ツーッ、ツーッ…』
「……マサちゃん」
 自宅の自分の部屋で、天野ミサキは肩を落とした。
何度、マサヒコの携帯に電話しただろうか。一時間ほど前からかけているのだが、どうしても通じない。
電話をして、どうにかなるものではないと、ミサキ自身もわかっている。
それに、本気で事の経緯を問い質したければ、家が近いのだから直接訪ねていけばいいだけの話だ。
「……これだけの長電話……やっぱり、相手は……」
 ミサキは検索欄から“濱中アイ”を選び、通話のボタンを押した。
『ツーッ、ツーッ、ツーッ、ツーッ…』
「……やっぱり、アイ先生、なのかな……」
 ベッドの上に上半身を投げ出し、ミサキは携帯を切った。
「マサちゃん……」
 小さい頃から、ずっとずっと、一番近くにいるものだとばかり思っていた。
だけど、今は違う。家はこんなに近いのに、歩いていけばすぐの距離なのに、どうしてこんなに遠いのか。
告白出来なかった自分が悪いのか。気づいてくれなかったマサヒコが悪いのか。
応援すると言っておきながら、マサヒコを奪っていったアイが悪いのか。
「……マサちゃあん……」
 机の上には、聖光の夏の課題で、唯一残った読書感想文のための原稿用紙がある。
小学校、中学校を通じて、夏休みの残り少ないこの時期に、手をつけていない課題があるのは始めてだ。
「一緒に、本を読もうと思ってたのに……」
 マサヒコは読書が好きではない。他の課題はともかく、読書感想文だけは手こずるはずだ。
それを見越して、一緒にやろうと最後まで取っておいたのだが……。
106ピンキリ:2005/09/02(金) 02:32:28 ID:LMzz89eS
「もしもしセイジ?あんた暇?あー、あーそう、ふんふん、あー、うっさい、これ命令、今すぐ家に来い、以上」
 一方的な電話を一方的な内容で一方的にまくし立て一方的に切る。中村リョーコの真骨頂だった。
「さて、これで酒の肴……もとい、飯の相手が出来た」
 先程までの不機嫌はどこへやら、鼻歌なんぞを歌いながら、リョーコは冷蔵庫を開けた。
ハムにチーズ、魚肉ソーセージなど、それこそ酒のツマミにはなるが、ご飯のおかずになりそうな具材はなかった。
一番下の段、ボトルケースにはぎっしりとビール缶が詰まっている。
はっきり言って、若い一人暮らしの女性の冷蔵庫の中身ではない。
「ありゃりゃ、さて……どーしたもんかね。……ん?」
 リョーコは何かが聞こえたような気がしてリビングに行き、窓の外を覗いた。
いつの間にか、空はどんよりと雲っていた。さっきは空耳ではなく、雷の音だったらしい。
「あれ、またか。最近、ホント多いわね……夕方からの雨って」
 ピカリ、と雲が光り、続いてゴロゴロという音が、今度ははっきりとリョーコに耳に届いた。
「そうか、もう八月も終わりだし」
 コキコキと首を左右に振ると、リョーコはまたキッチン、冷蔵庫の前へと戻った。
ビール缶を一つ取り出し、タブを開けると、とりあえず一口、ゴクリを飲んだ。
「これからは台風、嵐の季節ね」

『ツーッ、ツーッ、ツーッ、ツーッ…』
「まだ……通じない」
 ミサキは携帯を切り、目を閉じた。
もしかして、このまま永遠にマサヒコと電話が通じないのではないか。
錯覚とはわかっていても、その恐怖にミサキはブルリと体を震わせた。
「あ……」
 カーテンの隙間をぬって、眩い光がミサキの半身を照らした。
直後、天を裂くような大きな音がミサキの鼓膜を叩いた。地面が少し、轟音で揺れたような気もする。
「また、雨……。最近、多いな……」
 ミサキはカーテンをそっと開けると、空を見た。
昼間は晴れていたのに、今はすっかり曇っている。
「……」
 そのまま、空から下の方へと目線を移す。その先にあるのは、マサヒコの部屋の窓。
灯りが点いている。いるのは確実だ。
「……マサちゃん」
 こんなに近いのに、顔を出してくれれば、「おーい」って呼べる程近いのに。
「……」
 ミサキは手の中の携帯電話を、強く握り締めた。
「……アイ先生……マサちゃん……」
 どうして、こんなにも遠く感じるのだろうか。
自分のせいなのか。
マサヒコのせいなのか。
アイのせいなのか。
「く……ううっ」
 ポトリ、とミサキの手から携帯が絨毯の上に落ちた。
かくり、と膝をつき、頭を垂れる。
「痛いよ……苦しいよ、マサちゃん……」
 モヤモヤとした何かが、心臓のすぐ横辺りで蠢いている。
黒くて、痛くて、辛くて、苦い。
「あ……っ」
 その衝動に押されて、ミサキの手は自分を慰めるために動き始めた。
最近は、いつもこうだ。アイとマサヒコの関係を知ってからは、いつもこうなのだ。
表現し難い、悲しい、自暴自棄に似た性欲。何の意味も無い行為なのはわかっている。わかっているけど。
泣きながら、涙を流しながら。心の傷が、だんだんと深さを増していくのを感じながら。
乳房を、乳首を、そして女性として一番敏感な部分を、ミサキは弄る。
暴れようとする獣を、必死になだめるように。
泣きながら、涙を流しながら。
マサヒコと、アイのこと思って。



 また雷が大きく鳴った。
数秒後、ポツ、ポツと、雨が窓を叩き始めた。
107ピンキリ:2005/09/02(金) 02:33:29 ID:LMzz89eS
続く。
次回修羅場の予定です。
「また雨か」と思われるかもしれませんが、登場人物の心理に重ねて、雨を降らせ続けています。
前にも書きましたが、いわゆるバッドエンドにはしません(ミサキはマサヒコにフラれた時点でバッドエンドなのかもしれませんが……)。
雨は、いつか止みます。止むようにします。

ここ最近、仕事が忙しくなってきたので、次回まで間隔が開くかもしれません。申し訳ありません。
108264:2005/09/02(金) 02:52:37 ID:1d7hhSY4
>ピンキリ氏
ほとんどリアルタイムで見ました…
何ですか、このクオリティの高さは?
もう、続きが楽しみじゃないですかww

>白帯侍氏
投下していく度に、作品自体のレベルが上がっているような気がします。
これからも頑張って!


…にしても軽く過疎ってますね。
週末にこの前の続きの途中までを投下します。少しでも活性化したら幸いです。
文章投下無しでこれ以上のレスは迷惑だと思うので、失礼仕ります。では。
109名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 08:30:50 ID:gbbhIByW
過疎っつーか、
夏厨が減少したからでは?
110名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 08:37:40 ID:AIJHsdFT
たいしたもんだよ…
111名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 09:30:27 ID:Dop2Mkma
んー…いくら何でもアリのSSでも、暗すぎる話はちょっとなあ…
原作が軽くて明るい雰囲気だし、SSを読んで楽しくなりたいし

ってすいませんね、個人の趣味でケチつけちゃって
続きもんの長い話を書くのは大変だと思います、ほんと乙です
112名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 09:32:02 ID:tlrxTLk+
たいしたもんだよ・・・
113名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 09:44:10 ID:2vvL3Spg
>>111
作風を変えていろいろな作品を作れるのがパロの真骨頂ではないか?
まぁ結局個人の好みになるんだけどな
ともかく白帯侍氏&ピンキリ氏GJ!
どちらも続き期待してます
114名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 12:57:28 ID:VfrQ1q16
白帯侍氏&ピンキリ氏乙、GJ!!

共に続きが楽しみですよ!
115ナット:2005/09/02(金) 13:24:52 ID:TxG1Aslb
白帯侍氏&ピンキリ氏乙&GJです
やっぱりレベル高いな〜  自分も精進しなくては
116名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 16:17:35 ID:Z7MCvm57
>>109
夏厨はこのスレには来ないだろ。
117名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 19:36:46 ID:03kpQ+WK
もう少し、エロが欲しい。
素晴らしい作品を投下してくださる職人の皆様に感謝しておりますが、
此処は21歳以上のエロパロスレなので、
少しは、過激なエロ米が
見たい訳であります。

エロ無しは物足りなくて、少し控えて欲しいなと思いますが、

もし、私の我が儘で此処のスレの雰囲気を悪くされましたら
深くお詫び申し上げます。すみませんm(__)m
118名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 19:53:22 ID:03OrsiEs


       /\___/ヽ  
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     .|:::.   ''''''   ''''''  |  
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     .|::::::: ノ ,,ノ(、_, )ヽ、,, | 
      \:::::.ヽ`-=ニ=- ' /
     /   `一`ニニ´-,ー´  
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    /   l | /  | |        
   /    | ⊥_ーー | ⊥
   |  `ーヽl_l_l.} ヽl_l_l.}        
  (、`ーー、ィ   } ̄`   ノ              
    `ー、、___/`"''−‐"     
119名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 19:54:11 ID:03OrsiEs
            _,ノ‐''''''^¨¨¨⌒ ̄⌒^^''¬-、,_
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  .,ノ′  ._ノ'″  \_   ._,rlト冖へy   _/  ¨'‐u     .゙lr
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 〕   ./′    .⌒'''''    \,,,,,,ノ′  v-ー'''¨′   ゙┐   } 
 |   ノ  .────ー      }      __,,.,、v--ー''  {   .] 
 |  :|        .__,..      .!      `        .}  .} 
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120名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 19:58:09 ID:hjELPJX/
白帯侍氏、ピンキリ氏ともに続きを期待してますよ

特にピンキリ氏の作品は、話がいいとこまできてるんでかなり楽しみ

白帯侍氏は‥‥いいエロスを期待してまっせ(・∀・)ニヤニヤ
121名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 21:20:44 ID:GRQFmxZ1
>>117
しつこい。死ねばいいのに。
122名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 21:40:13 ID:Q5FHmP/I
穏便にね
123名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 22:01:02 ID:UkHO7XXB
便といえば、スカトロですか
124ペピトーン:2005/09/02(金) 22:01:15 ID:V00vkhjy
白帯侍、ピンキリ氏両者共にお疲れ様です。
無理せず、しっかり続きを仕上げてください。楽しみにしています。
私はと言うと、ようやく話の大まかなところを仕上げましたので、後は
細かいところを詰める段階に入っています。
ただ、私用が非常に忙しくなってきたので、残念ながら投下はしばらく先に
なりそうです。では、この辺で失礼させていただきます。
125郭泰源:2005/09/02(金) 22:54:40 ID:hmJSn68e
職人各氏、GJGJGJです!
このタイミングですが、エロなしで申し訳ないSSアヤナ編投下です。
次回中村編かミサキ編はエロありの予定なんで勘弁してください。
でもなんか流れがピンキリ氏と重なりそな予感がしてて焦ってます。
8時間目の>>729
あ、ほんとですね!中村の一人称は「私」ですね。今後修正していきます。
ていうか、女性の一人称で「あたし」が個人的に好きなんで(苦笑)無意識に使ってたのかも。
あと中村の口調は…多分、彼女にオチや「強い女」を演じさせるためにイメージで書いてますね。
このあたりは私の中村観のせいですね。まあ書き手のワガママですが勘弁してください。
>>12
あはは、面白いですね。てか、自分語りしすぎですね、私…お恥ずかしい。
では、投下。
126郭泰源:2005/09/02(金) 22:55:53 ID:hmJSn68e
「ただいま…あれ?若田部」
「こ、こんにちは、小久保君…」
ときは高校に入って初めての夏休み――いつものようにバイトを終えてマサヒコが帰宅すると、
そこにはなぜか緊張した表情のアヤナと、なにやら相談をしている中村とアイがいた。
中村の表情は険しいもので…アイの表情は、少々困惑気味だ。
「なにかあったんですか?中村先生も珍しくこんな時間に帰ってきてるし」
時刻は8時過ぎとは言え、銀行勤務の中村が金曜日のこんな時間に
既に帰宅しているということは同居してから初めてのことだった。
「ウン…ねえ、マサ?」
「はい?」
「ウダクダ言ってても仕方ないからズバリ言うけど…アヤナもね、
しばらくここに住まわせて欲しいんだわ」
「?>+$は、はあああ?」
「ちょっと先輩、いきなりすぎますよ…それじゃあマサヒコ君が混乱するだけですよ」
「そ、そうですよ。濱中先生?いったいなにが…」
「うん、あのね、アヤナちゃん、家出したの。それでここに住まわせて欲しいんだって」
(…先生の説明も大して変わらないんだが…)
「あ〜もう、わかったわかった。私が順を追ってキチンと説明してやるから…」
おおまかに話をまとめると―――
たまたま今日、アヤナが進路について家族と話しあう機会があった。
「保育士になりたい」という自分の夢を両親の前で口にしたのだが、猛反対にあったらしい。
「女の子とはいえお前にも若田部家の名を低めるような職業にはついて欲しくないな。
弁護士などのスペシャリスト、最低限官僚くらいにはなって欲しいところだ。
それが無理だというなら大学などいっても意味はない」
その父親の発言に完全に頭にきたアヤナは両親と激しい口論になり、
家を飛び出してしまったという。だが激情に身を任せて家を出たものの、
冷静になってみればどこにも行く当てなどない。
途方に暮れた彼女が連絡を入れた相手が中村であったことは、もはや言うまでもないだろう。
「はあ…そういうわけだったんすか…」
「あの…すいません、やっぱり私…」
「いいって、アヤナ。こういうときはね、自分の気持ちが落ち着くまで
親御さんと顔を合わせないのが賢明よ。今戻っても絶対また口論になるわ」
(しかし…なんでアンタが決定権を握ってるような言い方なワケ?)
確認しておくが…両親がいない今、現在の家主は一応マサヒコなのである。
「でも…小久保君も、迷惑そうだし…」
「…イヤ、別に迷惑とかではないんだけど…」
いつになくしょげて気弱そうなアヤナの表情を見てしまえば、
拒否することなどマサヒコにできるわけもない。
「そうよ〜、アヤナみたいな可愛い女の子を外に出してみなさい。
大変なことになるのはアンタだってわかるでしょ〜?アヤナの家には私から連絡入れておくから…」
「そうですね、女の子は外に出ると七人の飢えたオオカミに出会うと…」
「先生、それ全然違うと思います」
「ま、細かいことは抜きにして!じゃあ今日はアヤナの歓迎会ってことで、飲むわよ!」
なぜか妙に楽しそうに宣言すると、中村は冷蔵庫から缶ビールを4本取り出した。
「せ、先輩、でもふたりともまだ未成年…」
「ガタガタ細かいことを言わないの。
アヤナだってあたしの就職祝いのときはシャンパンをバンバン飲んでたし、
マサが結構イケる口なのはアンタも知ってるでしょ?
明日は土曜日で休みだし、今日は徹底的に飲むわよ!」
そう言って強引に話をまとめると……、
"プシュッ"
勢い良く缶ビールを開け、乾杯をする中村。
3人は、半ば苦笑しながらもそれに付き合うのであった―――。
§
127郭泰源:2005/09/02(金) 22:57:51 ID:hmJSn68e
「あ…小久保君」
むくり、とアヤナが目を覚まして体を起こした。
「あ、わりい若田部、テレビうるさかった?」
「う、ウウン…そんなことも…ないんだけど…目が…覚めちゃった」
宴もお開きになり、中村&アイの年長コンビがいつもどおり潰れた後…。
マサヒコはそれぞれを部屋まで運び、少しつらそうなアヤナを居間に寝かせて
タオルケットをかけておいた。それだけではやはり不安だったので、
アヤナのそばで何をするでもなく音量を絞った深夜放送を見ながらビールを飲んでいた。
「ふあ…あ、小久保君まだ飲んでる…」
「あ…ゴメン、なんだか俺も眠れなくてさ」
「お酒強いよね、小久保君…」
「そんなこともないんだけど…眠れないと飲みたくなるんだよね」
アヤナに気を使ったのだろう、電気は消してあった。テレビのほのかな明るさが―――。
マサヒコの整った横顔を照らし、それがなぜかひどく残酷なもののようにアヤナの目に映っていた。
「あの…やっぱり怒ってる?小久保君…」
「?なにが?」
「だって…いきなりこんな風に転がりこんだりして…」
「はは、そんなの構わないって。今更一人増えてもさ」
「でも…」
「本当にいいんだって…若田部をひとりにしておくほうが心配だしさ」
「…」
アヤナは、きゅん、と胸が軽く締め付けられるような気持ちを味わっていた。
(わかってる…わかってる。小久保君は………、
特別な思いで言ってるわけじゃないってことぐらい…私にだって…わかってる)
それでも…なんど、このひとの笑顔に自分は救われてきたのだろう、とアヤナは思っていた。
「でもさ、若田部も思い切ったよな…お前ぐらいの成績なら、親も期待するなってのが
無理ないところだけどさ。それでも自分の夢を目指すっていうんだから偉いよ」
「…そんな…カッコイイもんじゃないよ…」
「いや…そうだよ。俺みたいに自分のやりたいことも見つからないで
フラフラしてるような人間とは違うさ。やっぱり若田部はスゲーよ」
「ううん…本当はね、違うんだ…小久保君」
「?なにが…違うんだ?」
「……今日、両親ともめたのも…本当は、もっと単純な理由だったの」
「…」
「親はね…私がもしもっと成績悪かったら…適当な短大とかに放り込んで、
それで卒業したらすぐに相手探してきてお見合いとかさせて結婚させて…。
とにかくそんなお決まりのコースに行かせるはずだったんだ。
私…それが嫌で…勉強して、頑張ってきたんだけど…もう最近つくづく嫌気がさして…」
アヤナは、自分に驚いていた。
今までに誰にも――意地でも、絶対に言えないはずの話だった。
だが…今、彼女の口からは堰を切ったように言葉があふれ出てきていた。
「アメリカ行くのだって本当は私、全然行きたくなかったんだ。でも当たり前みたいに勝手に決めて。
だから去年ね、散々嫌だって言って…あのときはたまたま父さんの海外赴任も中止になったけど…。
でも、あのとき思ったの。親は…あの人たちは、私のことなんて全然考えてない。
ただ自分たちの道具ぐらいにしか思ってないって。料理とか小さい頃から習わせたのも、
それがお見合いで有利になるって考えたからだし、結局取り止めになったけど
アメリカ行くのだって…私はお兄ちゃんと残ったって全然平気だったはずなんだ。
ただそれが私の経歴とかに箔がつくって…そう思ったから連れて行くつもりだったんだ。
私の気持ちなんて…どうでも良かったんだ」
止まらなかった。アヤナは、自分の思いを全て…吐きだしていた。
「私のことなんて…誰も本当は…」
「俺らが、いるじゃん」
「え?」
§
128郭泰源:2005/09/02(金) 22:59:29 ID:hmJSn68e
言葉をさえぎって、マサヒコがアヤナに微笑みかけた。
自分の発言が止められたということよりも…。
突然のマサヒコの発言と、その自然な笑みにアヤナは戸惑うのだった。
「若田部…あのさ、俺らがいるよ。中村先生も、濱中先生も…。
みんな、お前のこと心配してるし、好きだろ?そうじゃなきゃさ、こんな風に引止めないさ」
「…」
「少なくともさ、俺は…今の若田部をひとりにするのは心配だし、
もっと…両親とも、しっかり話をしたほうがいいんじゃないかって思ってる。余計なお世話かもだけど」
「…ううん、そんなこと…ない…」
アヤナは、自分の中に生まれた感情に引き続き戸惑っていた。
自分は…今まで、できるだけひとりで生きてきたし、これからも…ひとりで生きていくつもりだった。
だが、マサヒコと、リンコと、ミサキと、中村と、アイと出会ってから…、
少しずつそんな気持ちに変化が生まれたことに気付いていた。
そして、今この瞬間――アヤナは、自分の気持ちをはっきりと自覚していた。
(多分…私は…)
寂しかったんだ、と思った。ひとりで…誰にも頼らず、生きていくつもりだった。
それでも…今日みたいに、どうにもならなくなってしまうことも、混乱してしまうこともある。
そんなとき、中村やマサヒコの顔が浮かんでしまったのは否定できない事実だった。
(でも…多分、小久保君には…)
「ありがとう…少し、元気が出たかも」
「はは、そんなお礼言うほどのことじゃ…」
「ううん…一人じゃ…どうしようもないときって、あるんだよね…ねえ、小久保君?」
「なに?」
「小久保君って…今、大切に思ってるひとがいるでしょう?」
「!・?な、いきなりなんだよ、若田部」
「ふふ…その慌てようはやっぱりいるんだね?だってさ、中学生の頃より…
あの頃も小久保君は優しかったけど…今の小久保君はすごく優しいよ?
多分…心に、きちんと思うひとがいるから…私にも優しくできるんだな、って思ったの」
「…鋭いな、若田部は」
顔を赤くしてボリボリ、と頭をかくマサヒコ。
(ふふ…可愛いんだから、小久保君は…)
その姿を見ながら、思わず微笑んでしまうアヤナであった。
「うん、そうだね…俺は今、すごく…大切なひとがいる。そのひとが…幸せでいてくれればいいな、
って思ってるし…俺が、幸せにしたいと思ってる。でもだからって別に…」
(…だからね、小久保君…そんな風に思えるあなたは…他人にも優しくできるのよ)
「よし、決めた!」
「な、いきなりでっかい声出してなんだよ、若田部?」
「うん、私、恋愛する!」
「へ?」
「いっぱい良い恋して、それでね、頑張って子供に好かれる素敵な保育士になる!
負けないよ、小久保君?」
「…勝ち負けじゃないと思うけど…まあ、お前がそう思うんだったら…え?」
微笑んだまま、アヤナは立ち上がると…突然、マサヒコにキスをした。
「¥#わあわわわわ、若田部?」
「あたしのファーストキスなのに、その表情ってひどくない?小久保君?」
「あ、そりゃゴメン…じゃなくてえ!」
「ふふ、人の初恋とファーストキス、同時に奪って無惨に散らせといて…
ホント、小久保君は罪な男よね」
「…?>?って、おい若田…」
「ま、あなたのおかげで立ち直ったって言えなくもないから、感謝はしておくね。
あ・り・が・と!じゃ、おやすみ〜、小久保君」
なぜか妙に楽しげに…アヤナは、部屋をあとにした。呆然とその場にたたずむマサヒコ。
§
129郭泰源:2005/09/02(金) 23:01:41 ID:hmJSn68e
"カチャ"
どれくらい時間が過ぎた頃だろうか、マサヒコは、自分の背後に小さな物音を聞いた。
頭を左右に小さく振って溜息をひとつつくと…振り返って、言った。
「いったいいつぐらいから聞いてたんですか?」
「…ゴメン、バレてた?マサヒコ君…」
申し訳なさそうに…アイが、顔をのぞかせる。
「えっと…あのね、目が覚めちゃって…喉が渇いて、階段を下りてきたら君とアヤナちゃんの
話が聞こえて…で、でも…ひどいよ、マサヒコ君!アヤナちゃんとあんなこと…」
「…まあ、一応謝っておきますけど…あれは、俺が悪い訳じゃないですよ」
「で、でも…」
「若田部もね、気付いてたんです…俺に、好きなひとがいるってことに…」
「え…」
「多分…あいつは、もう大丈夫ですよ。元々強い奴だし。
それと…先生、盗み聞きされた俺にも怒る権利はありますよね?ちょっとこっちに来てください」
「あの…ゴメン、マサヒコ君」
いつになく無表情にそう言い渡すマサヒコにすっかりしょげかえったアイは、
おとなしく彼の側へと移動した。
「ほいっと」
マサヒコは、そのままアイを抱き寄せると…。
"ちゅ…"
アイの頬に、キスをした。
「ま、マサヒコ君?」
「あーーーー、もう、細かいことはいいですから。今俺、先生にすっごくキスしたい気分だったんです」
そう言ってそのままアイと唇を重ねるマサヒコ。
驚くアイだったが…やがて、うっとりと目を閉じ…マサヒコの行為に、身を委ねた。
"ぷちゅ"
そして、ふたりはいつものように名残惜しそうに…唇を離した。
「…若田部、保育士になりたいって」
「ウン、私も聞いた。アヤナちゃんなら、良い保母さんになるよね。
家事も得意だし、優しいし…きっと子供に慕われる保母さんになるだろうね」
「お願いしておきましょうか?」
「?なにを?」
「だから将来俺と先生の子供が出来たら、あいつに世話を…」
「!もう、なに言ってるのよ、マサヒコ君!」
真っ赤になって照れるアイだったが…マサヒコは、なぜか真剣に見つめて言った。
「あいつなら、優しいところは優しく、厳しいところは厳しく育ててくれると思うんですよね」
「だ、だからマサヒコ君…」
「…まっだ、わかんねーかなあ…」
「?」
「俺はそんだけ真剣だって意味で言ってるつもりなんだけどな…」
「あ…」
「それと…一応、プロポーズのつもりなんですよ?先生」
「…あ、あの…ありがとう。でも今は…」
「はは、確かに将来ですけどね。でも…先生、俺が…絶対、全力であなたを幸せにします。
だから…信じていてください。」
「マサヒコ君…」
"ちゅ"
ふたりは、見つめ合ってもう一回口づけを交わした。
「本当は…この後も欲しいとこなんですけど…今日は、若田部も中村先生もいるから…」
「ウン…わかってる」
そして、手をつないでふたりは部屋を後にした。
お互いの手のぬくもりが、消えないように…しっかりと、お互いの手を握っていた。

END
130郭泰源:2005/09/02(金) 23:02:52 ID:hmJSn68e
以上。
タイトル:「反抗期と初恋」でお願いします。
あと>古田氏
「月とレタス」、「星に願いを」、今作「反抗期と初恋」を
大タイトル:「after sessions」の中でまとめてくださるとありがたいです。では、次回。
131名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 23:47:08 ID:vfU683oz
アンタは一体なんなんだー!!
この神野郎!! GJ
132名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 23:58:06 ID:hjELPJX/
甘いよー(*´д`*)ウラヤマー
133名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 00:01:43 ID:f9KKxK55
ああ、どう表現したらいいのかわからない、このむず痒いようなしょっぱ甘いような…
いや、とにかく郭氏最高GJ!

>>131
君はシン・○スカかw
134名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 00:09:32 ID:SJ5YFrm3
GJです!
ああ、マサとアイが甘すぎる〜
アヤナはいろんな意味で切ナイス・・・
ぜひアヤナの甘〜い性活もよろしくお願いします

135古田(ゝ○_○):2005/09/03(土) 07:00:34 ID:ueJi/4ws
>郭氏
「月とレタス」は「続く?」で締めてますけど、続かないですか?
まだみかん箱に置いてますが。
136名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 08:37:25 ID:9ITgoGOp
偉大なる古田様に言上つかまつります。

めちゃめちゃ続きがあるように思えるのですが。
137名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 08:43:01 ID:BHreIPIN
>>117
小説としての面白さ>>>>>>>>>>>>>>エロ
138郭泰源:2005/09/03(土) 08:57:30 ID:9j3MDqSq
言葉足らずでしたね、すいません!!
>古田氏
「欠けた月が出ている」みたいな感じで、大枠のタイトルが「after sessions」で、その中に
「月とレタス」、その続きが「星に願いを」、で「星に…」の続きが今作「反抗期と初恋」です。
以降、続いていく予定です。しち面倒くさいことお願いしてすいませんが、よろしくお願いします。
139名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 09:30:51 ID:CTVJFgnG
たいしたもんだよ…
140名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 10:21:59 ID:/LFzm/Th
>>137
それは、エロの比重が大きい人、つまり新参者氏みたいなのはダメと言ってるのかい?
141名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 10:29:22 ID:/adAwOJb
                              非マナー
                           非マナー
                         非マナー
                    非マナー非マナー非
                  非マナー非マナー非マナー非
                 非マナー非マナー非マナー非マナー
                ナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ー
             ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非
           ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ー
         ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーーナマ
        非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー 非マ
        非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー
     非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー非マナー非マナ
   ナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非
  ナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ナマー
 ナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ーナマ非ナマ非ーナマ
142名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 10:30:05 ID:/adAwOJb
                                      恵須敷
                                      取香
                                      真豊
                                      岡 原
                                                 
                                      留宗            得撫
                                      萌上谷       択捉
                                     石空川網走根 国後
                                  後志狩知十釧路室
                                  檜渡胆振日勝
                                  山島    高

                                    青 森
                                   秋岩
                                   田手
                                   山宮
                                   形城
                               佐  新福島
                             石   潟群栃茨
                  隠          川富山長馬木城
                島根鳥取兵京   福井岐野埼玉  千
       対    山口広島岡山庫大都滋賀阜山梨東京 葉
          佐福       香川 淡阪奈三愛知静岡神奈川
         長賀岡大 愛媛徳島   和良重
          崎 熊分   高知     歌山
         天 本宮
           鹿崎
          児 島

          屋 種


         奄

        沖
       縄
143名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 10:31:15 ID:/adAwOJb

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     。                           。
       ( 'A)y‐~            
        ( ) ( 'A) (A`) ('A`) ( 'A)ノ日 ('A`) ( 'A)y‐~
        || ノ(ヘ_ヘ (ヘ_ヘ (ヘ_ヘ (ヘ_ヘ   (ヘ_ヘ (ヘ_ヘ 日
   ‐''"´''"''''"""''"`'''""`""""''''''"´'''"""''"`''"""'''"'''''"`""''''``''‐
144名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 11:44:54 ID:Lf3709fR
>>141
なにこれどうなってんの
145名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 12:23:06 ID:/XigJTFf
>>140 いや新参者氏のは小説としてもおもしろいだろ
146名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 13:08:13 ID:STBmKDm6
やってること荒らしとかわりない
147名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 13:50:33 ID:e6h76EQL
貼りづらい雰囲気だなー…
148名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 15:43:52 ID:+A2wdvil
>>117みたいのが出てくると基本的にマターリしてるいここも荒れるんだよな
職人さんがエロの方に力入れて話の質落としたらここの住人も満足しないだろうし
エロもエロ無しも一長一短なんだからどれも楽しんでいこうぜ
>>147
あなたが貼ってくれれば流れが変わるかも試練
Let's try!
149古田(ゝ○_○):2005/09/03(土) 16:07:17 ID:ueJi/4ws
>郭氏
コチラが聞きたかったのはそういうことではありません。
というか、>>138ぐらいのことは>>130だけでわかります。
聞きたかったのは「月とレタス」に追筆はないのか?
みかん箱に置いてあるのは間違いではないのか?ということです。
投下時点では「続く?」の意味を「月とレタス」としてまだ続くのであろう
と判断してみかん箱に置きました。
そういう先入観と、シリーズ内でも後2作品が「END」締めしていることから
追筆のセンを捨てきれなかったのですが、それこそ>>130から判断しろって話ですよね。

大変失礼致しました。次回更新時に「月とレタス」も上げます。
150名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 16:30:41 ID:1OME3WlX
なんかムカつくなぁ
151名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 16:42:24 ID:f9KKxK55
イライラしてても仕方がない
とりあえず茶でも飲んでマターリ汁べし

  ∫  ∬ ∫
つ旦旦旦旦旦旦旦旦
152名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 16:49:59 ID:/XigJTFf
このスレにしては珍しいな
153ナット:2005/09/03(土) 17:28:37 ID:V1JZDByR
>>151 
つ旦
一杯もらいますよ。
まぁ、まったりいきましょう
154ナット:2005/09/03(土) 17:31:45 ID:V1JZDByR
すいません。sage忘れました
y=-(・A・)・∴ターン
155名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 18:03:09 ID:u2GbVnea
>>154
オイオイ!!まったりいけてないよw
156名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 18:53:15 ID:8yqnWU0u
ワロス
157名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 21:56:11 ID:cdfzUm9C
このスレは良民が多いね。
158名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 22:24:35 ID:GGvMCPZE
68話のアヤナは「買い物ついでに来てやった」って言ってるが……
交通網が麻痺するような大雪の日にですか? ん?

72話も「一人じゃたべきれない」という理由で、さりげなく自分の作ったチョコを渡したのではないかと思ってしまう。
159名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 22:25:17 ID:uRXAtRak
シンジ×カナミが意外に少なかったんで
投下神を待ちます
160名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 22:34:17 ID:Ui/o39KV
やっぱ兄妹モノになっちゃうとそこらにある近親相姦の作品みたいになるから
職人さん方は敬遠してんのかね?
俺もすげえ見たいけど
161名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 23:06:42 ID:Mrz/9Fz/
>>158
俺も同じ事思った…
わざわざやらんよな
162名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 23:11:40 ID:9l9/FF/D
義理にしても本命にしても恥ずかしくて
そうしたのかね。
163名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 23:15:18 ID:uRXAtRak
ツンデレ説が事実なのか氏家氏のうっかりなのか
164名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 23:15:32 ID:F5BVB2Py
>>161
自分の本心に気づいてなくて、無意識の行動なのさ…




でも実際、作者がそこまで深く考えて描いたりはしなうわ何をするやめろrftgyふじこlp;@
165名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 23:16:24 ID:mLZDegrO
マジレスすると
つじつまが合わない…それが『氏家品質』じゃないのか?
166名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 23:24:36 ID:uRXAtRak
まあとにかく
神達の放置プレイにまんまと引っ掛かったってわけだな
167名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 00:01:08 ID:Ui/o39KV
こんなに雑談が続く状態も珍しいな
神щ(゚Д゚щ)カモーン とかオモタが郭氏が投下してから1日しか経ってないんだな
168名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 00:34:22 ID:3vq0QvUH
アヤナがレイプ(未遂)される作品はあったけど、ミサキのは無いの?


169名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 00:40:07 ID:2mW5DCs1
>>168
胸無いし。
170名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 00:42:03 ID:gIdfiOLR
妹キャラだからいいんだ。
171名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 01:03:03 ID:7Fm033Ci
エロパロの合間に本編(週マガ)を読んでるゆがんだ俺ガイル
172名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 01:29:24 ID:g0s9u4OT
消防時代のカナミか?
ねぼすけの兄を起こしにきたが、いつものごとく目を覚ますのに難儀する。
耳元で声を出しても、体をゆすってもダメ。
鬱陶しそうにシーツを頭までかぶり直し、朝の惰眠を堪能している兄。
カナミはシーツを無理やりに引き剥がし、そのまま幼少時からのように、勢い良く兄の体に飛び乗る。
兄に起きるよう呼びかけつつ、体重をかけて体をゆするカナミ。
だが、いつもとは違う、下着越しに感じる、熱くて固い感触。
きゅっ、と腰を兄に押し付けるたびに、ピリピリと背筋を走る未知の刺激。
いつしか兄そっちのけで、その未成熟な体を高めていくのに没頭するカナミだった…

って、ありがちなネタで1本誰か書いてくれw
173名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 01:35:57 ID:0BC8sRfC
>>172そこまで書いたなら自分でかけよwww
174名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:07:55 ID:4TS1Bqem
最近メリー氏来てないかな?
「チカくて遠い」って作品の続きが気になりまふな。
175名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:12:53 ID:2pcTideh
>>174 マジレスするとメリー氏は色々あったんだよ。・゚・(ノд`)・゚・。

つーか最近週漫板で語るような雑談がやたら増えてる気がするから
なんかいやなんだが‥‥
あと『たいしたもんだよ……』←ちょっと使いすぎじゃね?
176117:2005/09/04(日) 02:27:28 ID:0tMqEF60
あの〜、すみませんが。
此処は21歳以上エロパロスレでして、週漫の雑談スレでは無いのですよ。

解りますか?雑談でスレの消費が激しいので、
少しは控えて下さると有り難いです。

雑談は週間漫画の濱中スレでお願いしますね。

なんか、偉そうな事を言ってスレの雰囲気を悪くしたらお詫び申し上げます。
m(__)m
177名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:49:58 ID:7Fm033Ci
自治気取りウザスw
あのなあ、一見必要のないものに見えてもなくしてみると、意外とと必要だったことに気付く
もんなのよ。雑談を積極的に推奨するわけじゃないけどな、排斥する必要もねえと思うのよ。
おまえは「スレ消費が早くなる」って言うけどな、このスレには恵まれたことに専用の
保管庫があるし、作品がdat落ちで読めなくなることは無いよな。
確かに雑談はこの板の本質ではないし不必要に見えるかもしれないが、その余裕がこのスレの
お前さんも最後に気を遣うほどの良い雰囲気を生み出してんのも事実なわけよ。わかる?
な、お前が「雑談ウゼエ」って一言をぐっ、と大人の心で我慢すれば何にも問題はないわけよ。
な、いいじゃねえかこれくらい。心を広くおおらかにもとうぜ。
それで良い雰囲気は保たれるはずだし、いままでそれで来たんだからな。
178名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:57:23 ID:vIwOYBfM
>>176
わかった。でも議論の発端は、お前にも少なからずの責任があるはずだ。
実際のところ、安易に濃厚なエロを求める奴がいるが、いっぺん端書きでもいいから書いてみ?
お前がどれだけ難しい要望をしているかわかる筈だ。
勿論、ここはエロパロスレだしエロ無きゃ意味無いと思う気持ちもわかるが…
職人が自分の時間を割いて作っている一方で、
エロが欲しい、だけの一辺倒な発言は控えめにしてくれ。
過疎らず、多くの神によるこれほどの投下量なのに少々わがままな事言ってんぞ?

言いたいこと以上。他の方々、スレ汚しスマソ
179名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 02:57:48 ID:DwOFot78
まあほどほどにってことで
180名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 03:04:48 ID:2pcTideh
>>177 オレにも言ってるよなこのレスは‥‥

確かに>>177の言う通りだ
オレの考えは今までの流れがうまく行き過ぎてたから、ちょっと雑談が増えたことで
スレが荒れるんじゃないかって危惧を感じたわけで
好きなスレなだけにちょっと神経質になりすぎた感があった

なんだか非常に申し訳ない(´・ω・`)
181名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 03:06:13 ID:vIwOYBfM
さて、ここで流れを変える一言↓
182名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 03:10:47 ID:3saqQLel
みんな仲良し
183名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 03:11:04 ID:2pcTideh
痴女はイイ
184名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 03:57:27 ID:LT1WsV3S
近姦投下希望!
185名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 04:22:56 ID:WA8sHiAY
卑猥よ
186名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 05:48:45 ID:yijCIIWU
元木氏ね
187名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 06:41:23 ID:MXkG1zVS
>郭秦源氏
つ「ハーレムエンド」
188リョーコ14歳/反撃:2005/09/04(日) 06:45:59 ID:HREDVaBx
主力登板の間をぬって投下します。

タイトル:リョーコ14歳/反撃
内容:過去、ギャクなし、オチなし、エロそこそこ
189リョーコ14歳/反撃:2005/09/04(日) 06:47:55 ID:HREDVaBx
§ 反撃

音楽準備室での課外授業は続いていた。
リョーコの体を指先でなぞりながら、音楽教師の三浦が
問いかける。

「中村さん、まだ続ける?」

三浦は決して無理強いをしない。リョーコの意思を尊重
している。しかし、それは形の上だけのこと。実際には
誘導されて、もてあそばれていることはリョーコにも判
っていた。誇り高いリョーコは屈辱を感じた。ファース
トキスを奪われた怒りもある。

(このままでは終れない。やりかえしてやる)

リョーコは無言で相手の首筋に両腕を絡めて引き寄せ、
今度は自分から三浦の唇を求めた。三浦の目に喜色が浮
かぶ。唇を重ね、舌を絡め、舐め、吸い上げる。

教師と生徒は夢中になって互いを貪った。
頭の中まで蕩かす濃厚なキスに酔ったリョーコは、ぼん
やりと思考を巡らす。

(まあ、同性との初キスなんかどうでもいいわ)

リョーコは怒りを忘れてあっさりと状況を合理化した。
合理化してしまった為に、歯止めが無くなったともいえ
る。本能の命ずるまま、事態を受け入れる気になってき
た。

(どうせなら、イクまでしてもらおう)

他人からの強制は断固拒否するが、自分が主導権を握っ
てコトを進める分には抵抗感はない。リョーコは三浦の
手首を掴むと、制服のスカートの下へと導いた。
190リョーコ14歳/反撃:2005/09/04(日) 06:50:20 ID:HREDVaBx
「あら、中村さん。どうして欲しいの」

三浦はリョーコの誘いに乗らず、意地悪く問い正した。

(ムカツク〜〜)

リョーコは、三浦から体を離して立ち上がった。体の中
で熱いものが渦巻いている。両腕で自分を抱きしめて鎮
めようとしたが、長くは耐えられそうにない。努力して
冷静な声を保つ。

「先生はどうしたいの」
「中村さんの望み通りにしてあげたいわ」

リョーコの虚勢を見抜き、余裕の表情で答える三浦。
リョーコが降参するのを待つつもりらしい。

「へー、どんなことでもしてくれるの?」
「ええ、どんなことでも」

(それなら…こうよ!)

リョーコは、腰に手をまわすとスカートを脱ぎ落とす。
パサリと音を立てて制服が床に落ちた。

「だったら私のココを舐めるのよ」

命令を下して主導権を握るのだ。
リョーコはパンティーの中央を指差した。
191リョーコ14歳/反撃:2005/09/04(日) 06:52:08 ID:HREDVaBx

チュパ、ピチュ、ピチュ

ソファーに浅く座ったリョーコの下で、三浦は淫靡な音
を立てながら『奉仕』を行っていた。

「そこ、もっと強く吸って」

命令口調で指示を下すが、実際には、三浦の技巧に陥落
寸前だった。

(あ、ありえない、気持ち良すぎる)

パンティー越しでこれなら、直接されたらどこまで凄い
のだろう。期待と恐れを抱きつつも『命令』を出す。

「そろそろ、脱がせて」

三浦は無言で従い、リョーコの下着を両手でスルリと脱
がせた。露になった秘部は、唾液と愛液のためにグショ
グショだった。

「中村さん、毛深いのね」

恥ずかしさで頭にカッと血が上る。脇の処理はしている
が、下のほうは。。。したことがない。恥丘から谷間の
両側、さらに後ろの穴の周囲まで、びっしりと陰毛が覆
っていた。

「あら、恥ずかしくなんかないのよ。とっても魅力的」

三浦は、閉じかけたリョーコの足をこじあけ、下腹部に
再び顔を近づける。
192リョーコ14歳/反撃:2005/09/04(日) 06:52:46 ID:HREDVaBx
本日はここまで。続きは後日投下します。
193名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 09:26:00 ID:zYIvfQ2U
>>117がもう来なきゃそれで済む話だろ?
ま、絶対いなくならないからうざいんだけどw
194名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 10:26:53 ID:7Fm033Ci
>>192
百合!百合!
なにを隠そう百合は大好物でげすよ
195名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 10:38:00 ID:lASXyoLF
>>117に関しては、
「じゃあ、お前が自分で書けよ」
の一言で全てが解決する。
「じゃあ、もう来るなよ」でも可。
196名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 10:56:11 ID:VrHxBOiI

百合はミサキが元祖
197名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 13:08:01 ID:gIdfiOLR
>>176
一日、二日ほど雑談が続いただけで何を言うのかしら。
このスレのSS率の高さを、普通だと思うんじゃありません。

>>192
グジョーヴ
こんな時代がリョーコにもありましたって?
198名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 13:46:02 ID:sRxoXYSv
コーヒー(媚薬入り)が入りましたよ、どうぞ!

  ∫ ∬ ∫∫ ∬ ∫∫∬ ∫
つc口c口c口c口c口c口c口c口
199名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 13:46:25 ID:1iIYsQfY
リョーコとセージの恋愛関係に興味津々なアヤナのAAってだれか作ってる?
200名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 14:31:30 ID:LT1WsV3S
>>198
全部いただこうか
201名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 14:41:02 ID:oskUk8Mo
541氏GJ!

>>200
まあ待て、私にも一杯くらいまわしてくれてもいいだろう。
ゴクゴク…うっ、か、体が熱くなってきた…ハァハァ。
202名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 18:39:06 ID:xLKPcK1z
百合・・・・ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
20372:2005/09/04(日) 21:39:03 ID:LJL9HJDP
   . . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
        Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄

職人の皆様、お疲れ様です。
まだまだ続く暑さで脳細胞沸騰ぎみの72です。
妹でまた変化球ぎみのを書いてしまいました…。
NGワードは「過去」「本番はなし」「変化球ぎみ」です。

タイトルは「BAD MEMORY」で。では投下。
20472:2005/09/04(日) 21:40:53 ID:LJL9HJDP
昔親にこっぴどく叱られたこと。恥ずかしい思い出。辛い記憶などなど…
思い出さなくてもよい、思い出したくない記憶というものは
誰にでもひとつくらいはあるものだ。
だがその時の記憶が何かの拍子によみがえり、その思い出に少し鬱になったり、
苦笑いしたり、「今となってはいい思い出だ」なんて思ったりしてしまうこともある。
―今回はそんなお話。



「わあ…これが男の人の…?」
「すごいね、本物だ…でも、お父さんのとは…少しカタチがちがうような…?」

夏の午後。クーラーの効いた涼しい和室。
ズボンとパンツを下ろされ、下半身をむき出しにされた熟睡中の少年。
年は12歳前後といったところだろうか。
そして少年のそれをじっくりと見つめる、二人の少女。二人とも少年よりも少し幼いといったところだ。
誰がどう見ても、まさしく異様な光景である。
二人の少女はいとこ同士であり、そのうちの一人は寝ている少年の妹…
…とまあここまで言えばもう皆さんにもお分かりだろう。
少年の名は城島シンジ。二人の少女は城島カナミ、そしてそのいとこの関川エーコである。
20572:2005/09/04(日) 21:42:30 ID:LJL9HJDP
―では、なぜこんな実にシュールな状況になっているのか?
全てはエーコの両親が結婚記念の旅行で家を空けるため、
エーコが親戚であるこの家に預けられた事から始まった。
ここ一週間、元気いっぱいのエーコとカナミに振り回されたシンジ。
シンジも元気が有り余っているはずの小学生ではあったが、二人のパワーにはかなわず
心身ともに疲れきってしまい、今日の午後はクーラーの効いたその部屋で一人、ぐっすりと眠っていた。

しばらくして二人がプールから帰ってきた後も、いまだシンジは夢の中にいた。
母親も出かけてしまい、そしてまもなく暇になった二人が、ちっとも起きないシンジに
ちょっかいを出し始めたのも至極当然のなりゆきだった。
はじめは顔をつねったり、体を揺らしたりしていた二人だが、シンジは全く起きる気配がない。
それだけ疲れがたまっていたということなのだろうが、
そんなシンジの無反応っぷりが二人のいたずら心を刺激してしまった。
そしてカナミが、この状況へといざなう決定的な一言を言ってしまう。

「…ねえ、エーコちゃん?」
「なーに、カナちゃん?」
「エーコちゃんは、男の人のあそこってさ…見たことある?」
「え!?…あ…う、うん…お父さんのは…でもじっくりとは見たことないけど…」
「私も同じ…それでね、前にお兄ちゃんに『ちゃんと見せてほしい』ってお願いしたの、そしたら」
「そしたら?」
「『なに言ってんだ』って、怒られちゃった。」
そう言ってぺろりと舌を出すカナミ。
「…それはさすがにシンちゃんでも怒ると思うよ…」
「だからさ…今ならお兄ちゃんも寝てるし…じっくり観察できると思わない?」
「そ、それはそうだけど…でも、ほんとに大丈夫?」
「大丈夫だってー。あれだけやっても起きなかったしさ…じゃ…いくよ…」
20672:2005/09/04(日) 21:44:01 ID:LJL9HJDP
「…なんだか…シンちゃんのこれって…かわいいね」
「うん…そうだね…」
そう言って目を輝かせ、シンジの分身を見つめるカナミとエーコ。
その目の輝きは、純粋な好奇心から来ていると思われる。
カナミもエーコの両親共に(特に母親が)、性教育に熱心だったこともあるのだろう。
おかげで二人ともかなり幼いころからそういった方面には、おませなお子様ではすまされないほど詳しくなっていた。
「男の人のこれってさ…キノコみたいなカタチだって教わったんだけど…なんだかちょっと違うね」
エーコが首をかしげる。
「うーん、そうだよね。じゃあさ…お兄ちゃんのコレ、大きくしてみようか?」
そう言って、カナミはシンジの分身をつかむ。
「うわあ…なんだかフニャフニャしてるよ…エーコちゃんもさわってみなよ?」
「う、うん…うわ、ホントだ。」
二人の指がまだ包皮に包まれた幼いシンジの分身に触れる。くちくちと2人の指が動くと、
寝ているはずのシンジがぴくっと反応を示した。
「あ、お兄ちゃん感じてるのかな?」
「そうかもね…あ…見て、シンちゃんの…大きくなってる…」
まるで新しい玩具を手に入れたかように、さらに二人は愛おしそうにそれをこねくり回す。
二人分の心地よい刺激に耐えかねたのか、シンジのムスコは、まだ小さいながらも天井に向かってそそり立ちはじめた。
「すごい…男の人のって、こうなるんだ…」
調子に乗った二人はますます指で刺激を与え、さらに分身は硬さと大きさを増していく。
20772:2005/09/04(日) 21:45:08 ID:LJL9HJDP
「ぅ…うん…ぐぅ…」
さすがのシンジも小さく声をあげるが…それでもまだ起きそうもない。
そしてそんなシンジの意思とは関係なく、二人の努力の成果か―シンジのムスコは立派に起立してしまった。
まだ小学生だからか、完全には亀頭が露出してはいないが―それでもこの二人の少女の興奮と
好奇心を高めるには十分すぎるほどだった。
「ねえ…この先から白いミルクが出るってお母さんから聞いたんだけどさ…」
天を仰ぐそれを、ツンツンと指で突きながらエーコがカナミに尋ねる。
「うん、それを下のお口でのんじゃうと、女の人はにんしんしちゃうんだって…お母さんが言ってた」
「…うん、私も男の人のマツタケと女の人のアワビで赤ちゃんができるんだって聞いたけど…
でもカナちゃん、じっさいにためしてみたい、って考えちゃだめだよ!」
思わずカナミをたしなめるエーコ。
「わ、わかってるよお…お母さんも言ってたもん。あと少しで私も赤ちゃんが産めるようになるけど、
そういうことをするのはまだ早いって。男と女で”せきにん”がとれる大人になるまで待ちなさいって。」
「うん、そのとおりだよ……でもさ」
再び目を輝かせるエーコ。
「ほんもののミルクは見てみたいよね?」
「うん!!もちろん!!」
二つ返事でそれに同意するカナミ。もはやこの二人、誰にも止められない。
そして自分が妹といとこに陵辱されていることなど露知らず、いまだ夢見心地のシンジであった。
20872:2005/09/04(日) 21:46:29 ID:LJL9HJDP
「…なーに、それ?」
「これ?これはねー、『ろーしょん』っていうんだよ。お母さんの部屋から持ってきたの。
これを使うとあそこが気持ちよくなるんだって、お母さんが言ってたの♪」
「へー…すごくぬるぬるしてる…。そう言えばうちのお母さんも旅行に行く前にいろいろ用意してたよー。
セーラー服とか、かんごふさんの服とか…男の人ってそういうの好きなんだってさ。」
この子ありてこの親ありと言うべきか。カナミとエーコの両親共にかなりの色モノ夫婦である。
「じゃあ、はじめよっか?」
「あ、ちょっと待って。このままだと私たちの服よごれちゃうよ。せっかくだからその前にさ…耳かして」
「え、なーに…ええ…ああ、なるほどねー。エーコちゃん、あったまいいーっ!」
「えへへ、いい考えでしょ…」


午後中ずっと夢の中にいたシンジは、下半身を包み込む生暖かくも気持ちのいい不思議な感覚に
ようやく目を覚ました。…いや、このまま覚めなかったほうが幸せだったかもしれない。
「な、なんだこれ……う、うわあっ!!!」
シンジは思わず驚きの声を上げる。まあ、無理もない。
むき出しにされた自分の分身。それをいじくりまわす、なぜかスクール水着の少女二人。
二人はシンジのムスコをはさんで向かい合い、手にたっぷりローションをつけて勃起したそれに塗りたくる。
そしてその一人はいとこ、もう一人は自分の妹。
これで混乱しないほうが無理、というものだ。
「ななな、なにやってんだよう…うへぁ…うう…」
ぬちゃぬちゃと音を立てて自分のそこを這い回る指。未知の感覚がシンジを襲う。
「あ、おはよう、お兄ちゃん。」
「ようやく起きたねー、シンちゃん。」
いったい何をそんなに驚いてるのか、と言わんばかりにシンジを見る二人。
その目にあまり悪気が感じられないのがさらにたちが悪い。
「よ、よくわかんないけど、や、やめろよ、二人とも…」
シンジがとにかくこの状況下から脱しようと立ち上がろうとする。しかし…。
「もー、動いちゃだめだって…エーコちゃん!」
「まかせて!」
20972:2005/09/04(日) 21:47:31 ID:LJL9HJDP
すかさずエーコはシンジの上に馬乗りになる。おまけにカナミに足を押さえられて…
シンジ、万事休す。
「う、うごけない…」
「もう…落ちついてよ、シンちゃん。」
「お、おちつけって言われても…」
「そうだよー。私たちはただ、お兄ちゃんに気持ちよくなってほしいだけなんだよ。」
「…き、きもちよく?」
「そうだよ。お母さん言ってたもん。男の人はここをいじると大きくなって、かたくなって…
ぜっちょうにたっすると白いミルクが出るんだって!」
「…は…?」
「私たちはミルクが見てみたいし、お兄ちゃんは気持ちよくなれるし…
これはまさに一石二鳥じゃない!!」
(いや…たぶんそれは何かが違うと…思う…)
心の中でツッコミを入れるシンジ。
まあ、もはやもがこうが何しようがこの状況から打開できる策もなし。
シンジは全てをあきらめ、抵抗をやめてしまった。
そしてシンジの力が抜けたのを確認し、二人の少女はあらためてシンジの陵辱を開始した。
エーコはシンジの下半身に体を向きなおし、シンジの体の上に腹ばいになる。
そのおかげでシンジの顔の近くには自然とエーコのお尻が来てしまい、
シンジの目にはエーコのお尻だけが写ってしまう。
21072:2005/09/04(日) 21:48:38 ID:LJL9HJDP
(う、うわ…これって…)
目のやり場に困り思わず目をそらそうとするシンジだが、
それでも目の前の可愛いお尻に視線が自然と移ってしまう。
プールに行った後のため、まだ少し濡れているスクール水着がぴっちりとヒップに沿って貼り付いている。
エーコのその姿が思春期が始まったばかりの少年にとっては刺激が強かったのか、
シンジは少なからず興奮を覚え、思わずドキリとしてしまう。心臓の鼓動も速くなる。
(わわわ…おれ…どうなっちゃうんだ…)
「あれれ…さっきより大きくなってない?」
「そうだね…なんでかな?でも、あと少しでいきそうだよ、シンちゃん。」
「よーし、がんばるぞ!!」
さらにその手を加速させる二人。シンジの中で何か得体の知れないものが湧き上がってくる。
自分でも分身は何度かいじってみたことはあっても、今伝わってくる下半身の感覚はシンジにとっては初めてだった。
(う、うわあ…なんだよぉ…これ…)
そして指が亀頭に触れた次の瞬間…。
シンジの亀頭がぶわっと膨らみ、突如暴発した。
どくどくっと先から白い精が放出され…シンジは頭の中が真っ白になっていく。
「ひやぁ…うえぇ…うわああぁぁあ…」
シンジの断末魔(?)が部屋に響く。
「すごい…これが…でも少しなまぐさいね…顔にちょっとかかっちゃったし…」
「…う、うん…まだ出てるよ…シンちゃんすごーい…」
シンジの分身はブルブルと震えながら、止まることなくびゅくびゅくと精を吐き出していく。
そしてその様子を興味津々の目でじっと観察するカナミとエーコ。

―そしてシンジにとって人生初の放出が終わるころ、シンジは完全に燃え尽きていた…。
21172:2005/09/04(日) 21:49:54 ID:LJL9HJDP
「………。」
「お兄ちゃん?どうしたの、お兄ちゃん?」
「…え!…ああ…なに?」
カナミの声でようやくシンジはわれに返った。
「どうしたの?変な汗が出てるよ?」
「…いや、ちょっとな…ははは…」
ちょうど今シンジは昔のアルバムを見返していたところだった。
そして小学生最後の夏休みの写真を見ていた時、突然あの忌まわしい記憶がフィードバックしてしまったのだった。
(嫌なこと思い出しちまった…。小学生最後の夏休みの思い出…ああ、まさしく悪夢だよな…)
封印していたはずの記憶がよみがえり、凄まじくブルーになるシンジ。
カナミが持ってきた麦茶を一口飲み、ようやく落ちつきを取り戻す。
(あの後は結局どうなったんだっけか…。)
シンジがかすかに覚えているのは、カナミたちがあの後母親にものすごく怒られていたことか。
シンジに過激ないたずらをしたのを咎めているというよりは、勝手に人のローションを使っていたことを
怒っていたような気もするが…そこは記憶違いだと信じたい。
(あれが…人生初の射精なんて、ありえないよな…。もう…)
妹といとこのダブルのコスプレ、ローションプレイ、手コキでイカされた記憶…。
今となってはいい思い出に…なるはずもなく。
ああ、さっさとこの忌まわしい記憶を脳の奥底にしまいこもう…
…とシンジはゆっくりと目を閉じた。



「…お兄ちゃん…お兄ちゃーん…。…よーし、OK。全然起きないよ。」
「やっぱりすごく効くんだねぇ…この睡眠薬。シンちゃん、気持ちよさそうに寝てる…。」
「そうだね…それじゃあ早速…」
「…うん、たしか五年ぶりだよね…じゃあ、はじめよっかカナちゃん♪」
「そうだね、エーコちゃん♪」

(おしまい)
21272:2005/09/04(日) 21:50:56 ID:LJL9HJDP
終了です。お目汚し失礼しました。
先週のカナミの顔面騎乗位に感化されて、
実際にできたのがこれなんですが…
全く原型とどめてないっすね、うん。

それではまた。
213名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 22:01:06 ID:AaXbL/vd
GJ!!
214名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 22:10:38 ID:T4JO4TcM
おおお、GJ!!
見事な変化球っぷりです!
好奇心が生んだ悲劇といいますか・・・・。
最後の五文も思わずニヤリとしてしまいましたー。
暑い日が続くと思いますが、がんばってください!
215名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 22:22:09 ID:LT1WsV3S
エーコ久しぶりでGJ
216ナット:2005/09/04(日) 22:33:05 ID:kB8gPU4s
72氏乙です
少年時代、誰の憧れにさまようですよ。(意味不明)
とにかくGJ!!


で、自分のもちょっと投下。
タイトルは今のとこ無題(思いつきません)
オチは思いついているんですが途中で詰まりました。

217名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 22:33:36 ID:kB8gPU4s
「お兄ちゃん、朝だよ、起きて。」
カナミがシンジの部屋へと入り、そう叫んだ。
しかしシンジはピクリともせず、起きる気配がまるで無かった。
(今日はどうやって起こそう・・・)
そう思いながらベッドに近づいたときだった。
突然、布団から手が伸びてきて、カナミを掴み、ベッドへと引きずり込んだ。
「きゃあ!」
不意のことにカナミは声を発した瞬間だった。
「んんっ!!」
口を何かで塞がれた。塞いだもの、それはシンジの唇だった。

濃厚なキスがしばらく続いた。突然のことにカナミは抵抗らしい抵抗ができなかった。
「・・・今日はどうやって起こすつもりだった?」
口を離し、シンジはカナミを問いただす。
「いつもいつも人の事からかいやがって、今日は俺がオモチャにさせてもらうぞ!」
返事をする間も無く、再びカナミの口をキスでふさぐ。

すると突然、強張っていたカナミの力がふっと抜けた。
「? カナミ?」
「いいよ、私・・・ お兄ちゃんのこと、好きだから・・・ お兄ちゃんの好きなようにして・・」
「カナミ・・・」
カナミの日々のセクハラも、自分の好きな人だからこういうことできるという、ちょっと歪んだ表現なのかもしれない。
だから、気を許せるアキやマナカたちにも同じことができる。
シンジはそう解釈し、自分のその場の感情に任せた行動に心を痛めた。

「カナミ・・・ ごめん」
「別にいいよ。 でも・・・」
「でも?」
「続き、してくれる?」
カナミは着ていた服のボタンをひとつずつはずし始めた。
しゅるしゅる、と音とともにブラウスを脱ぎ、スカートを脱いだ。
シンジはその行動一つ一つをただ見つめていた。
218名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 22:34:11 ID:kB8gPU4s
服を脱ぎ去り、下着だけの姿となる。
胸の膨らみはまだまだだが、全体としては、確実に女性の体つきになってきている。
肩から背中、ウエストを通り、ヒップ、太ももへと流れる女性らしいライン。

シンジはカナミの後ろへと周り、ブラのホックをはずす。
未発達で、わずかに脂肪がついただけで、穢れを知らないピンクの乳首が一層幼さを感じさせる。
そこにシンジは手をのばす。
「ふんっ、 んっ・・・」
軽く、手のひら全体で乳房をやさしく包んだだけ。乳房を通して暖かい兄の手の感触が、性感として脳へと運ばれる。
シンジにもまた、手のひらから小さくても軟らかく、ぬくもりのある乳房の感触が脳へと伝わる。
そして、掴んだその手をゆっくり動かし、乳房全体をもみほぐす。
「あんっ あっ・・・ ふ・・ん・・・・」
揉まれるたび、甘い鳴き声が漏れる。その刺激は自分でもんでいるときの比ではない。
もんでいると、シンジは手の中で次第に硬くなっていくものを感じた。
手を少しずらすと、ぷくっと隆起した乳首が現れた。
シンジはさらに手の位置をずらし、全体を支えながらも、乳首を指できゅっと摘んだ。
「きゃう!」
その瞬間、カナミの体がビクンと反応した。
「ごめん!痛かった?」
「ううん、その・・・ 気持ちよかった・・・」
シンジはほっ、と胸をなでおろし、再び乳首をつまんだ。
今度はやさしく、転がすように丁寧に刺激を与えた。
「あ・・ ふぅん・・・」
次第にカナミの顔が紅潮してきて息遣いが荒くなってきた。
そして何かもどかしそうに腿をすり合わせている。
「あの・・ お兄ちゃん・・・」
とろん、とした目でシンジを見つめる。
219名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 22:34:51 ID:kB8gPU4s
シンジの手が下着の中にもぐりこみ、指がカナミの秘所をなぞる。
「んっ!」
カナミの秘所はすでに愛液で濡れており、シンジの指が通るとき、クチュっと卑猥な音を立てた。
シンジはそこで指を止め、カナミのそこに沿って膣口付近で指を前後させた。
「あっ・・ んっ・・・ あん・・・」
膣口から愛液が溢れ、さらに大きい卑猥な音を立てる。

するとシンジは下着から手を引き抜いた。
そしてカナミを仰向けに寝かせた。シンジは下着に手をかけ、脱がし始めた。
溢れた愛液で、ビシャビシャに濡れ、もはや下着としての働きを失っていた。
脱がすと、シンジは添い寝をするように横に寝転び、再びカナミの秘所へ手を伸ばした。
溢れた愛液が下着によって秘所全体へと広がっていた。
今度はクリトリスを中心に責める。指でその豆を転がす。
「ひぁ! はひっ!・・・ いっ!・・・」
クリトリスはカナミの性感帯でも特に敏感なところ。そこが愛液で濡れ、ぬるぬるとしたとこを指が責め立てる。
激しい性感が脊髄を駆け上がり、脳内で暴れる。
「はひぃ! イ、イク・・・ イッちゃう!!」
カナミの口をまたシンジが唇で塞いだ。
その瞬間、カナミの体がビクンと痙攣し、秘所から潮を噴いた。
そしてしばらく体を激しく痙攣させた。
シンジは手は離したが、唇は離さない。暴れるカナミの体を抱きしめていた。
カナミも、その唇から伝わる安心感と、激しくイッた余韻に溺れていた。

痙攣が治まりかけ、シンジは唇を離した。
2人の唇の間を唾液が糸を引いていた。
シンジはズボンと下着を脱いだ。陰茎はすでに張り裂けんばかりに怒張していた。

220ナット:2005/09/04(日) 22:37:45 ID:kB8gPU4s
たった3レス分でネタ切れ(本当はもうちょっと書いてあるが、切れが悪いとこでつまってる)
続きは近いうちに書きます。
スレ汚しすいませんでした。
221名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 23:02:59 ID:g0s9u4OT
カナミネタが連続で…ハァハァ
GJでござんすよー
222名無しさん@ピンキー:2005/09/04(日) 23:35:27 ID:Gq0soj0k
72氏&ナット氏GJ!!
カナミ物イイ!
223名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 00:16:31 ID:YtycRK8o
72氏、GJ!なんつーかこうニヤニヤ(・∀・)できる作品好きだw
五年後計画的に睡眠薬使ってしようとしてるのワロタw
ナット氏、久しぶりにカナミ×シンジ本番物GJ!
続きはあせらず自分のペースでガンガレ(゚д゚)!
224名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:11:40 ID:GG61gx4P
72氏GJ&乙!
オチワロスw

ナット氏GJ&乙!
カナミハァハァ
225名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:13:51 ID:8D+e5fcT
ネ申の多いインターネッツはここですか?
226名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:56:31 ID:SDUW5woY
みんな神
エロく楽しくほんわかシスタウン&濱中アイランド
227名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 02:54:12 ID:2Ijbewwh
亀レスですが
>>175
そーなのか…
そーなのかぁ。
228名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 10:22:47 ID:AGRxWKB0
たいしたもんだよ…
229名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 11:45:30 ID:Li5RY9Ed
痴女はイイ!
230名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 13:31:24 ID:2F3HJ/Mi
続きキボンヌ
231名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 15:52:18 ID:k5IVRWIm
断然キボンヌ
232名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 19:58:34 ID:vFle89J5

痴女キボンヌ
233名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 21:29:05 ID:3viFtuY7

なぁ、、、話変えて悪いんだけど、氏家の性別ってどっち(・・?
234名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 21:38:24 ID:rHazIszb
苗字:氏家
名前:ト全
235名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 21:41:17 ID:qRSXf6+5
>>233
どう考えても♂。
妹は思春期(2巻?)に「女の子のおしゃべりに混ざりてえなぁ」て書き込みがあった。
236名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 22:35:55 ID:ScGQXBag
14歳の女子中学生で、担当編集者が出すエロ妄想ネタを、顔真っ赤にしながら描いているって聞いたんだが。
237名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 23:00:40 ID:zW7EB64b
>>236
そうゆうのは冗談でもやめてくれ
238名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 23:38:07 ID:Q1nnCJ5r
一時期、4コマのタイトルに担当が書いたらしき小文字が入ってたけど、ありゃ普通にきもかったな。
239名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 02:26:00 ID:WKUtWUk8
アレって担当が描いてたの?
240名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 03:49:09 ID:/OAhOnIR
流れを切って郭氏にシンジバージョンのハーレム長編を懇願してみる。
それとここの住人は、シンジとマサどちらがお好き?
241名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 05:43:24 ID:IDIfEySe
マサ
242名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 06:53:51 ID:GumVyAsi
シンジ
243名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 07:29:42 ID:H/ymuun6
普通にエロいシンジ
244名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 08:51:34 ID:RWu8NU5A
弱冠18歳にして堂々とAVを借りるシンジ。
245名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 09:18:09 ID:hz230ewP
ミサキと野球拳してぇ
246名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 11:46:41 ID:rBPe95KH
>>237
レイプしてやるよお前、住所教えろ
247名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 12:03:03 ID:ZyctItZX
>郭氏のハーレム長編
そりゃ俺もキボンヌだ
ついでにピンキリ氏の連載物もラストはハーレムエンドをキボン
248名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 15:07:39 ID:eL84gGhQ
マサは男 シンジは漢
249名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 16:16:50 ID:ah/sOHLN
>>240
マサだな。EDだし。
250名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 17:40:03 ID:TAAn+2Hn
シンジは隣の部屋にカナミやアキがいてもAV見てるあたりが漢だ
251名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 18:29:11 ID:CKMX0HYV
どっちも多くの女の子に囲まれているという裏山境遇な共通点
252名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 18:53:28 ID:1mJP6X2Y
でも実際当事者にすればかなりの苦労がありそうだけどな
253名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 19:54:11 ID:eL84gGhQ
そういう苦労なら喜んで受けたい
254名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 20:12:46 ID:/0DhNcN/
しかし、あのシモネタだらけは疲れそうだw


妹にエロDVDを見られた時の兄の精神的苦痛は・・・orz
255名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 21:20:27 ID:IB7kfGU/
アイに浣腸するのは中村だけか
256名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 00:33:16 ID:gCPRX+BI
やっぱリアル妹にAVとか見つかると凹むんだな。
ま、俺も姉に見つかったらorzってなるけどw
それよりオナホだけは絶対に見つからないようにしなきゃならんな・・部屋漁られても気付かれんように。
257さくしゃ:2005/09/07(水) 03:04:27 ID:g4pTYb4g
どうも、2スレぶりのさくしゃです。
リョーコ×セイジで書いてみました。長いくせにエロ無しです。すみません。

タイトルは、「偶然=必然」です。
258さくしゃ:2005/09/07(水) 03:05:17 ID:g4pTYb4g


 そうだ。

 きっかけは、「なんとなく」だった。





「ねぇ、君、今ヒマ?」
 その声に、リョーコは振り向く。見るとそこには、高校生らしき青年が、笑いながら片手を上げていた。
「…はぁ。ヒマと言えばヒマですけど…」
「マジ? じゃあさ、一緒にお茶でも飲まない?」
 これは……俗に言う、ナンパ。まだ中学生といえど、リョーコは今まで数回ほどナンパを体験していた。その度に「急いでるんで」「用事があるので」などと言い訳をし、断ってきた。
 しかし、今目の前にいる青年……今まで声をかけてきた男たちより、顔は良かった。
 …少しだけなら、付き合ってもいいだろうか。
「…はい、いいですよ」
「待ってました! んじゃさ、俺の行きつけの店でいいかな?」





「あ…自己紹介がまだだったね」
 アイスコーヒーを一口飲むと、青年が思い出したように手を叩いた。
「俺は、豊田セイジ。セイジでいいよ」
 名乗られたのでこちらも名乗らなければ失礼だと思い、リョーコも自己紹介を始めた。
「私は中村リョーコ。リョーコでいいです」
「じゃあ…ぇと、リョーコちゃんは、高校生?」
「いえ、中学二年です」
「ちっ、中学!?」
 学年を聞くと青年…セイジは顎に手を当てた。
(マジか…てっきり高校生かと思ってた…。う〜ん…さすがに中学生はまずいかなぁ…いやでも、他の娘に比べたら断然可愛いし、この機会を逃すともう二度と会えないかも…)
「あの…セイジさん?」
 リョーコの言葉に、セイジは我に帰る。
「え!? あ、ごめん。ちょっと考え事してただけ」
「…そうですか」
「…あのさ、その敬語やめない? 俺のことも、呼び捨てでいいよ」
「でも…」
「俺も君のこと呼び捨てにするからさ。な、リョーコ?」
「…っ」
 何故だろう。名前を呼ばれた瞬間、リョーコはドキッとした。
「ぁ…うん、分かったよ、セイジ」





 あの日、二人は電話番号とメルアドを交換し、解散した。

 初めてセイジから来たメールは、メルアドを交換したその日の夜。リョーコが部屋でくつろいでいた時だった。内容は、『電話してもいいですか。』だった。「敬語は使わないんじゃなかったっけ?」と笑いながら『OK』メールを返すとすぐにセイジから電話がかかってきた。

 たわいない話。しかし、家庭環境があまり良くなかったリョーコにとって、そんななんでもない話はすごく楽しかった。

259さくしゃ:2005/09/07(水) 03:06:14 ID:g4pTYb4g
 いつしか、二人は付き合うようになった。最初は歳の差で悩んでいたセイジも、リョーコに会う度に、話す度に、彼女に惹かれていくのが自分でも分かった。その内、歳の差など気にしなくなり、セイジから交際を申し出たのだ。

 リョーコ自身も徐々にセイジに惹かれ始め、交際を求められた時は無意識に首を縦に振っていた。

 幸せな日々が、続いた―――。





「…ん?」
 リョーコは目を覚ました。ぼんやりと、天井を見つめる。
「……夢…か。これまた懐かしい夢だね…」
 ベッドを下り、冷蔵庫からパックのカフェを取り出すと、コップに注ぐ。
「…あの時は、アンタも私も、まだまだガキだったね…」
 そう呟きカフェをぐいっと飲み干すと、リョーコは洗面所へ向かった。





「なぁリョーコ」
「ん?」
 声に振り向くと、セイジが何やら照れ臭そうに頬を掻いていた。
「…なに?」
「いや、お前今日…誕生日だったよな?」
「そうだけど…」
「あ、あのさ、コ…コレ、俺からの誕生日プレゼント」
 そう言いながらセイジは綺麗に包装された箱を差し出した。
 突然のプレゼントに、戸惑うリョーコ。
「え…あの」
「…受け取って…くれないのか?」
 少し残念そうな顔をするセイジに、リョーコは慌てる。
「あ、違うのよ。えと…私、こんな風にプレゼント貰うのって、初めてだから…」
 言いながら、リョーコはプレゼントを受け取った。
「何かな…? 開けてみていい?」
「どうぞ」
 セイジの言葉に、リョーコは包装紙を破ると、箱を開けた。
 そこには、シンプルながらどこか魅力を感じるシルバーのネックレスが入っていた。
「これ…」
「あ、あはは…小遣い全部なくなっちまったけど……気に入らなかったか?」
「うぅん…すっごく、綺麗…」
「つけてやるよ」
「あっ…」
 リョーコの返事も聞かず、セイジはネックレスを箱から取り出し向き合いながらネックレスをリョーコの首に合わせた。
「…普通、後ろからやるもんじゃないっけ?」
「…嫌か?」
「嫌じゃないけどさ…」
 ネックレスをつけ終わると、リョーコは少し照れたように顔を赤くする。
「に、似合う…かな?」
「…うん、すげー似合うよ…。綺麗だ、リョーコ…」
 そして、当たり前のように二人は唇を重ねた。

 セイジがくれた、最初で最後のプレゼントだった。



260さくしゃ:2005/09/07(水) 03:10:36 ID:g4pTYb4g


「先輩?」
 アイの声に、リョーコは我に帰る。
「なに?」
「いえ、何か顔がにやけてたので…」
「…思い出し笑いよ、思い出し笑い」

 そんな甘酸っぱい時期もあったっけ。

 今思えば、こっちが恥ずかしい。

 でも。

 「なんとなく」で始まった恋は、「なんとなく」で終わった。






 二人は、喫茶店にいた。あの日、初めて二人で入った喫茶店だ。
「俺たち…もう別れるか」
 切り出したのはセイジだった。
「…うん」
 反対する理由はなかった。

 誰が悪いでもなく。

 何も間違ってもなく。

 知らぬ間に、お互い疎遠になっていた。

「…もう、会うこともないね」
「…あぁ」
 紅茶を飲み干すと、リョーコは席を立った。
「……じゃ、今までありがとね、セイジ」
「……俺の方こそ。ありがとな、リョーコ」
 その言葉を最後に、リョーコは振り返りもせず店から出て行った。
 独り残されたセイジは、苦味が増したアイスコーヒーを一口飲んだ。



 家に帰る途中、リョーコは川に差し掛かった。いつも通る川なのに、今はなんだか違う川に見えた。
 橋の上からしばらく川の流れをぼーっと見つめ、リョーコは首に手を回した。
 そして、誕生日にセイジからプレゼントされたネックレスを外した。
 しばしの間手の平でもてあそび、おもむろにギュッと握りしめる。
 そのまま、川に向かってネックレスを投げた。
「さよなら…セイジ…」
 ぽつりと呟くと、リョーコは再び家路についた。


261さくしゃ:2005/09/07(水) 03:12:15 ID:g4pTYb4g



(はー…なんで今日はアイツのことばっかり思い出すんだろ…)
 そう思いながら、教え子であるリンコの教室の戸を開けた。教室には既に、いつものメンバーが揃っていた。
「やー、みんな揃ってるわね」
 リョーコがそう言うと、みんなが言葉を返す。
「あ、先輩。遅かったですねー」
「お姉様ー」
「こ、こここんにちは、先生」
 マサヒコ、ミサキ、リンコの態度が気になった。妙にギスギスしている。
「なに?」
「いえ、別に……」

 刹那。

「おーい」

 聞き覚えのある声がした。

 忘れるはずがない。

 だって、この声は―――。

「お前たち、いつまで教室に残って―――……」
 そう言いながら戸を開けた人物も、リョーコを見て目を見開いた。

 思いがけない、再会。

 もう二度と、会うことはないと思っていたのに。

 再び、出逢った二人。

「リョーコ……」

「セイジ……」

 偶然はある意味必然で。

 出逢うことから離れることも、筋書き通りなだけ。

 離れてみて初めて、分かることがある。

 あの日、偶然出逢って、なんとなく付き合って。

 あの日、必然に離れて、なんとなく別れて。

 そしてまた、この二人は。

 偶然という名の必然のもと。

 日々を過ごして行くのだろうか。





     終劇
262さくしゃ:2005/09/07(水) 03:13:37 ID:g4pTYb4g
以上です。誤字脱字、表現違いは笑ってスルーして下さい。
263名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 03:33:19 ID:S40lwTD3
GJです☆
けっこうリアルタイムで読ませていただきました
264117:2005/09/07(水) 05:11:13 ID:1NblnNDd
さくしゃ氏、お疲れ様です
感想ですか?

普通ですね。

それだけw
265名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 07:45:08 ID:v5RxIEd1
リョーコの過去キターーーー
ちょっとマナカが混ざってる感じがするけど、ピュアっていてイイ。

リョーコは、男から貰ったアクセサリは捨てずに引き出しの奥にしまっておくタイプだと思う。
266ナット:2005/09/07(水) 08:49:25 ID:En9jJSIH
ピュアリョーコめずらしい!! 
欲を言えば下克上シーンを描いてほしかった
267名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 13:25:44 ID:8S7FEjw5
読みやすかったですよ!
あえて言うならナット氏の言うとおり
下克上や今のリョーコに変化していくところがあってもいいかも
268名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 14:37:57 ID:/yYWOmOU
>>117
いちいち不愉快なやつだな。
そんなこと言うなら自分で書け。もしくはもう来るな。
269名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 14:42:51 ID:GGALmkw2
たいしたもんだよ…
270名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 15:50:56 ID:FAjZoo4f
>>268
むかつくからって蒸し返すなスルー汁
乱暴な返レスもまた他の住人の不愉快に繋がるってことを知れ
271名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 15:55:30 ID:QcW6Q4Eh
>>270 だな
せっかくみんながスルーしてたんだし、このスレはやっぱマターリしてないとね
272名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 16:21:35 ID:u3Yt5mt4
>>268
死ねばいいのにお前
273名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 18:01:30 ID:Tv1O8nQw
GJ! 面白かったです
失礼ながら少し質問させてもらうとその物語の時期に携帯メールって存在してたの?
274名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 19:10:06 ID:ibCAKJ1s
どうかは知らんが中学生が普通に持ってる時代ではないかと

つーか今週のマガジン見て普通に
マサ×アイは公式では、なんて思ったのは俺だけか?
275名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 19:14:45 ID:2xNE3jXk
卑猥だな
276名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 19:46:41 ID:UgExCKpJ
>>「電話してもいいですか。」

これってもしかして、トリビアでやってたやつかなw
277名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 20:31:59 ID:v5RxIEd1
今週の本編。
リンコ、おまいは中村とすでにそういう関係なのか。
278ナット:2005/09/07(水) 20:35:55 ID:lcGSEw2V
前回の続きが一応できたので投下します。
結局自分が考えていた落ちにたどり着けず終わってしまった。orz
タイトルは「兄妹のある休日の朝」
279名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 20:36:28 ID:lcGSEw2V
「これがお兄ちゃんの・・・」
カナミはシンジの陰茎に軽く手をあて、やさしく擦りあげる。
「うっ くっ・・・・」
血管が浮き上がっている茎の部分をカナミの柔らかでしなやかな手が包み込み、
自分の手でやるとはまったく違う手淫の刺激に声が漏れる。
(すごい・・・ 脈打ってる・・・)
手の中でビクン、ビクンと陰茎が脈打っている。

カナミは次に陰茎の根元からカリまで舐め上げた。
「!? うあっ・・!」
唾液が絡まり、ぬるぬるとした柔らかな舌が何度も上下する。
舐め上げるたび、何か別の生き物が張り付いているような激しい感覚が脳へと送られる。
そのたびにシンジの陰茎は今にも爆発しそうなくらい激しく脈うつ。
舌の動きは段々茎の部分から先端の亀頭へと移っていく。
陰茎の表面を撫でるように裏筋のあたりを舌が上がってきたかと思うと、横へずれ、カリを撫で上げる。
ここで一旦、舌を口の中に戻し、唾液を補充する。
そして再び淫らな潤いを持った舌がカリを責める。
「うあっ、 あっ、 カ、カナミ・・・」
1人でやるマスターベーションでは決して味わうことの無い、他人にしてもらう刺激に酔いしれる。

そしてカナミは陰茎を口に含んだ。
「あっ!! あうっ・・  いっ・・・」
亀頭全体が温かなカナミの口内に包まれ、舌がまんべんなく動き回る。
根元のほうもカナミの手によってしごき上げられる。
「んっ・・・ んん・・・ ふ・・・」
口元と手からクチュ、クチュと卑猥な音が出る。
陰茎全体がぬるぬるとした柔らかな感触が包み込む。
280名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 20:37:30 ID:lcGSEw2V

「カ、カナミっ・・・ で、出るっ!!」
精液が尿道を駆け上がり、亀頭の先端から吹き出る。
陰茎がポンプのように脈打ち、そのたびに精液が打ち出される。
「んん!ん!・・・」
吐き出される精液をすべて口で受け止める。
口内に溜まっていく精液をこくん、こくんとのどを鳴らし飲み込んでいく。

自慰のときとは比べ物にならないほど、精液を出した。
まだ少し痙攣をしているが、精液の噴出は止まった。
カナミは最後に尿道に残ってる精液を吸い出し、口を離した。
「ん、お兄ちゃんの精液・・・」
吸し出し、口の中に残っていた精液の味を十分に味わい、こくんと飲み込んだ。

「カナミ・・・」
「お兄ちゃん・・・」
シンジの陰茎は射精し、少し萎えたが、また十分な硬度を取り戻していた。
カナミもまた、受け入れる準備はできていた。
カナミの膣口に陰茎を当てる。そしてゆっくりとカナミの膣へと埋め込んでゆく。
「!いっ・・」
苦痛に顔をゆがめ、シンジにぎゅっと抱きつく。
カナミはバイブなどを持ってはいるが、自分で使うことは無く、処女のままであった。
「だ、大丈夫?」
「うん、平気だから・・・ そのまま・・来て・・・・」
一旦は腰を止めたが、再び挿入していく。

そしてシンジとカナミは深くつながった。
「お兄ちゃんの・・・ 体の奥まで感じる・・・」
「ああ、俺も・・・ すべてカナミに包まれてる・・」
つながったまま2人は口付けを交わす。
どちらも動かない。お互いつながっているところに神経を集中させ、相手を感じる。
しかし、性感としては十分だった。
シンジの陰茎がぴくっとなるたび、カナミの膣肉がきゅっと締め付ける。
口の中とはまた違う生き物のようにいやらしく陰茎を締め付ける感覚にシンジは酔いしれる。
カナミも、初めての異物感だが、兄のものと思うとその異物感も気持ちよく感じる。
281名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 20:38:56 ID:lcGSEw2V
しばらくそうしていると、シンジの体がブルッと震えた。
「やばい・・ カナミでそう・・・」
先程よりも頻繁にカナミの中で脈を打ち出したシンジの陰茎。
「うん、いいよ・・・ 今日安全日だから、そのまま出して・・・」
カナミは力をいれ、何度も膣を締め付ける。
「うあ、カ、カナミ・・・ッ!」
「あっ、お兄ちゃんのが 中で暴れてるっ・・・」
何度も脈打ち、カナミの膣内をかき回す。カナミも懸命に陰茎を締め付ける。
「カナミッ・・・ カナミ・・・ッ!!」
「あん、あっ  お、お兄ちゃんっ!!」
陰茎から再び精液が噴出し、カナミの中へ溜まっていく。
カナミもまた、膣内をかき回され、絶頂に達する。
「お、お兄ちゃ・・の・・ 中でっ・・  あ、あつ・・・」
体全体が痙攣し、舌が回らない。
「うっ・・・ あっ・・・ くっ 」
先程カナミの口に出したが、2度目とは思えないほどの精液を吐き出した。

「「はぁ、はぁ、はぁ・・・・」」
2人ともこんなに激しくイったのは初めてなので、ぐったりと倒れこむ。
しかし2人はまだ離れようとはしない。
「・・・お兄ちゃんの また私の中で大きくなってきてる。」
「しょうがないだろ。カナミの中が気持ちいいから・・・」
「ふふ、うれしい」

また口付けを交わす。時計はそろそろ昼を示し、台所ではシンジのために用意されていた朝食が冷めていた。
しかし2人の行為がさめるのはまだまだ先のようだ。
282ナット:2005/09/07(水) 20:41:24 ID:lcGSEw2V
以上です。
やっぱり3レス分の薄っぺらな内容・・・orz
行為1つ1つの内容をもうちょっと濃く描けれればなぁ
あと改行の使い方
283名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 20:56:17 ID:v5RxIEd1
>>282
乙〜、なかなか実用的な内容ですね。
一挙一動をびっしり描写するより、緩急をつけて書いたほうが良いと思うよ。
読み手にも想像の余地を残しておいてください。
284さくしゃ:2005/09/07(水) 21:22:07 ID:g4pTYb4g
ナット氏、乙&GJです。ハァハァしてもいいですか?

>>276
そうですよ。偶然観てたらやってたので使ってみました。
285名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 11:41:34 ID:svMs6AuT
ナット氏乙〜。
いやーなかなかに萌えじゃなく燃える作品いいっすね。
仏書院を彷佛とさせますな。

仏書院の裏表紙みたいな表現でカテキョや妹を表現できんもんだろうか・・・
286郭泰源:2005/09/08(木) 21:35:34 ID:qkZTa1mb
ども。連作ミサキ編の前編を投下します。
ただまたもエロ無し…困ったな。週末エロ有り後編投下できるかな?ま、息抜き程度に読んで下さい。
では、投下。
287郭泰源:2005/09/08(木) 21:36:57 ID:qkZTa1mb
"カキーーン"
古ぼけたテレビの中で動いているのは、今となっては懐かしい粗いポリゴン型の野球ゲーム。
そしてそれを虚ろな瞳で眺めている少年がひとり。
(しかし…いまさら初代のプレステって)
ありえねえ、とマサヒコは思っていた。だが…今は画面の旧式ゲームしかやることもなかった。
(じゃあ、次は代打で鈴木健かな…)
"ざああああああ…"
画面に集中しようとはするものの…どうしてもバスルームから漏れ聞こえてくるシャワーの音に
気を取られてしまう自分に、マサヒコは軽い自己嫌悪を抱いていた。
(けど…どこでどうなって、こんな話になっちゃったんだかな…)
£
夏休みの終わり…マサヒコは、ひとつの決意を抱いて近所の公園にミサキを呼び出した。
(ずっと…あいつには、言わなきゃと思ってズルズルここまできちゃったけど…)
今日こそは、自分とアイのことを──。
アイと真剣に交際しているということを言わなければならない、と思っていた。
それは、ミサキの思いに以前から気付いていたのにうやむやなままにしてきた
卑怯な自分への罰であり、試練だと思っていた。
「お、お待たせ…マサ君」
「あ、ああ…久しぶりだな、ミサキ…」
夏休みの間、どこにもいかなかったのだろうか?
元々色白な少女だったが、その日のミサキは一段と…妖しいほどに白く、
ノースリーブの肩がほのかな光を放つようにマサヒコには見えた。
「ごめんな、お前も色々忙しいだろうけど、呼び出しちゃって…」
「う、ウウン…いいの…私も…久しぶりにマサ君の顔を見たいな、って思ってたから…」
そう言って、すこしぎこちなく微笑むミサキ。───可愛かった。
その笑顔を…いっときは、この世界で最も尊いものだと思っていた。
いや、その気持ちは今も変わりはなかった。
(でも…言わなくちゃ。そうしなきゃ…俺も、ミサキも…変われない…)
お互いの近況を報告しあい、友人のことや学校でのことを話し…。
ふたりは、淡々と時間を過ごしていた。それは、どこかわざとらしく…どこか壊れていた。
どれくらいそんな空気の中、話していただろうか?突然、ミサキがマサヒコの目を見つめ、言った。
「ねえ…マサ君、正直に答えて」
「う…ウン」
「あなた…好きな人がいるでしょ?」
「え…」
「…だから、正直に答えてよ。その表情でもう答えたようなものだけど…」
「あの…俺…ゴメン、ミサキ、俺…俺…」
「ふふ…やっぱりね。アイ先生でしょ?」
「あ…お前、もしかして中村先生か若田部から…」
「ち・が・い・ま・す!もう…あんまり私のことをね、甘く見ないでほしいな。
私はね…ずっと、ずっとマサ君のことが好きで、あなただけを見てたんだよ?
悲しいけど…それくらいわかっちゃうよ。だって大好きなあなたのことだもん」
「ゴメン、ミサキ。俺…本当はお前の気持ちに気付いてて…でもお前を傷つけるのが怖くて…」
「ふふ、良いんだよ?あなたとアイ先生のことを思って…眠れない夜をすごしたことも、
なんであたしを選んでくれなかったんだろうって、泣いていた頃もあったけど…
でも、仕方がないもんね。あなたは…アイ先生のことが、好きなんだもんね」
「ミサキのことが…嫌いなわけじゃないんだ。今でも大切なひとだと思ってる。でも…」
「ダメだよ、マサ君!」
「…」
「そんなこと言ったら…アイ先生に悪いじゃない。
今はね、ふたりが幸せになることだけ考えていればいいんだよ。私のことなんて考えずに」
「ミサキ…」
「でも…最後に、お願いしてもいい?」
「あ、ああ…俺にできることなら…」
§
288郭泰源:2005/09/08(木) 21:38:24 ID:qkZTa1mb
「最後に…私とデートしてくれない?それで…一日だけ、本当の恋人になって欲しいな。
その日だけで…私は、全部諦めるし、忘れるから。あなたとのことを…思い出にするから」
「…それでお前はホントに、いいのか?」
「ウン…お願い、マサ君」
ミサキのほうから切り出されるのは意外だったし、その後の展開も完全に予想外だった。
泣かれることも、殴られることも…罵られることも、全てを覚悟していた。
だが、目の前の幼馴染の少女は…どこか、さっぱりしたような表情だった。
そして…ふたりは、その日をいつにするかだけを決めて、公園をあとにした。
手をつなぐことも、話すこともなく、沈黙したまま並んで…お互いの家へと帰っていった。
£
その日は、夏休みの最終日。
「ゴメ――――ン、マサ君、待った?」
「ああ…少しな」
「ブッブー、減点イチ!」
「…なにが?」
「こういうとき男の子は、どんなに女の子が遅れてきても『俺も今来たとこだよ』って言うの!」
「…そういうものなのか?」
「もう…相変わらず鈍いんだから…まあいっか。さ、いこうよマサ君」
そう言って、自然にマサヒコと腕を組むミサキ。
頭ひとつ低い彼女の髪から、甘く優しい香りがふわり、とマサヒコの鼻腔をくすぐった。
「じゃあ…どこに行こうか?ミサキ」
「どこでも良いよ?…でもできるだけふたりとも初めてのところがいいな」
「ああ…じゃあ、ここの街の映画館にでも行くか?確か今日封切りの映画がやってるはずだし」
「あ、あのラヴ・ストーリーだよね?ウン、あれなら私も見たいと思ってたんだ…」
ふたりは腕を組み、そんなことを話しながら歩いていた。
(いつの間にか…)
去年、マサヒコの背が急激に伸び始めた頃…。
ミサキは、彼と歩くときは相手の歩幅に合わせて少し急ぎ足で歩くようになった。
なにせまだマサヒコには彼女とその距離が開いたという自覚が無かったから…。
ミサキも、そのことで彼に気を使わせるのがなぜかイヤだったから…。
そんなちょっとした感覚が逆に嬉しくて、黙ったままにしていた。
しかし、今日腕を組んだマサヒコはかつてのように自分のペースで歩くのではなく、
ごく当たり前のようにミサキのペースに合わせて歩いていた。それがミサキには、ひどく寂しかった。
(…多分、アイ先生と歩いていて、気付いたんだ…相手に合わせて歩くのに…)
今いっしょにいる、自分の人生で間違いなく一番大切だったひとが───。
いつの間にか、遠い、とても遠い人になっていたことを、改めてミサキは実感していた。
(でも…今日は、今日だけは…)
ミサキは、マサヒコの横顔を見つめた。
無造作なクセっ毛、少し吊り気味で普段は冷たい感じがするけれど
笑うと目尻に皺ができて優しくなる目、そして鋭いラインを描く顎───。
どれも、自分がずっと愛してきたマサヒコだった。
(こんなに…こんなに今は近いのに…それでも…)
今日でこの愛しいひとは、自分から去っていく。そんなことを思いながらミサキは歩いていた。
£
映画は、友人以上恋人未満のふたりの男女のすれ違いを描いたラヴストーリーだった。
「…悲しいお話だったね、マサ君…」
「ああ…」
ラストシーンは雨の駅。恋人というより久しぶりに再会した兄妹のように…。
穏やかな微笑みを浮かべたまま、主人公ふたりは無言で握手を交わして別れた。
紫陽花の咲き誇る中、傘をさした男が涙を一筋流し、
そして電車に乗った女も一筋涙を流して…エンドロールが流れた。
それはなぜかミサキにも…マサヒコにも、どこかで見覚えがあるような…そんな情景だった。
(どこかで…多分俺たちも…)
間違わなければ、もしかしたら別の道が…あったのかもしれない。
§
289郭泰源:2005/09/08(木) 21:39:53 ID:qkZTa1mb
近所のファーストフード店で軽めの昼食をとりながら、マサヒコはずっとそんなことを思っていた。
「もう…マサ君?」
「あ…ゴメン、ミサキ…」
「さっきからずーっとボーッとして…」
「ああ…わりい、さっきの映画、思い出してて…」
「…私たちみたいだって思ってた?」
「…いや、そんなこともないんだけど…ホラ、俺普段は恋愛映画なんて見ないからさ。
たまにああいうのを見ると、結構クルっつーか…」
「ふふ…意外にロマンチストだよね、マサ君」
「いや、そんなこともないんだけどさ…」
そう言って苦笑いをするマサヒコ。ミサキは楽しそうにそんな彼の表情を見つめている。
「よし、じゃあ次は…なあミサキ?初めての場所じゃないけど…いいか?」
「?いいけど…どこ?」
「ん…俺らがさ、小さい頃良く親に連れられてった場所」
「?…あ。もしかして…」
ふたりは、そのまま微笑みあうと店を出た。今度は、ごく自然に…腕を組んでいた。
£
「ペンギンさん…暑そうだね」
「まあ…夏だからな」
ふたりが着いたのは、とある水族館。普段はさほど混むこともなく、
どちらかといえば寂れているという印象すらうける施設だったが…。
夏休みの最終日ということもあってか、今日は意外に混んでいた。
「覚えてるか?昔お前さ、あのエイとかサメが怖いって泣き始めちゃって…」
「あ、ひどーい!そんなこと言うけどさ、
マサ君だって昔ここで私とふたりで迷子になって泣いちゃってたくせに…」
「こ、子供の頃の話じゃんか…」
ふたりは、昔の思い出を確認するように…水族館を見て回っていた。
(あの頃は…疑いもしなかった。私は…絶対マサちゃんのお嫁さんになるって…そう思ってた)
(あの頃は…いつもミサキと一緒だった。周りのガキ連中にからかわれても…一緒だった)
イルカの曲芸ショーをぼんやりと眺めながら…お互いにそんなことを思うふたり。
「はーーーーい、ではこのイルカの秀太君に、餌をあげてくれるひとは、手をあげて下さい!」
アトラクションも終盤、舞台では飼育係のお姉さんが客にイベントの参加を呼びかけていた。
「はいっ!!!」
「え?お、おいミサキ…」
元気良くミサキが手をあげ、ボーッとしていたマサヒコは不意をつかれて驚いてしまっていた。
「はーーい、じゃあそこの可愛いお嬢さんにお願いしましょうか」
「さ、行こうよマサ君」
「って?お、俺もなの?」
「彼女が行くんだから、男の子も行くのが当たり前でしょ?」
躊躇するマサヒコだが、ミサキに強引に手を引かれてそのまま舞台へと移動していった。
「はい、とっても可愛いカップルの参加ですね!あたしも羨ましいです!
じゃあふたりのお名前を聞かせてください!」
「えっと…マサヒコです。よろしくお願いします」
「ミサキです!頑張ります!」
いかにも初々しい恋人同士といった雰囲気でふたりは挨拶をした。
「はい、ではここに秀太君が挨拶に来ますので、おふたりで秀太君に餌をあげてください!」
"ピーーーーーッ……、ばしゃああああん"
お姉さんの笛の合図と共に、イルカの秀太君がふたりのいる位置まで泳いできた。
至近距離に迫ってくるイルカは結構な迫力で、
一瞬思わずたじろぐマサヒコだったが…ミサキは平気な顔である。
ミサキが餌である魚を鼻先に投げると、秀太君は見事にそれをジャンプしてキャッチした。
「わーい、可愛いね!マサ君」
「あ、ああ…そうだな、ミサキ…」
(てか…間近で見ると、つくづくイルカって海獣だよな…正直あんまり…)
心の中でそう思いながらも、口には出せないマサヒコであった。
§
290郭泰源:2005/09/08(木) 21:43:25 ID:qkZTa1mb
以上。中途半端な投下ですいません!
あ、遅れましたがさくしゃ氏&ナット氏にGJGJです。
さくしゃ氏の原作を絡めた心理描写、ナット氏の実用度の高いエロさ加減、
どちらも楽しめましたですよ。お二方ともここで終わってもいいし、続いてもいい感じが憎いですな。
では次回。
291名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 21:53:20 ID:6Rs0ZOVf
たいしたもんだよ…
292名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 22:05:17 ID:nyX70pOF
こ…こんな半端なとこでCMなんざ、続きが楽しみでしょうがないじゃないですか!!
293名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 22:09:34 ID:+F4I873e
郭氏GJ&乙
投下ペースが落ちないところが今更ながらにスゴイですな
294ナット:2005/09/08(木) 22:09:49 ID:jyAlyBLH
郭泰源氏乙です
切ない感じがいいです


>>ナット氏の実用度の高いエロさ加減
ぜんぜんですよ。中身の無い薄っぺらなのを不毛に生み出してるだけですから

「準備室の悪夢」を書いて以来なんかアキをやたら堕としいれたくなってきてる。
頭の中でアキ=Mな図式がなりたってる。
近々投下します(多分又3レス分ぐらい・・・)
295名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 22:46:30 ID:q9eA7D1A
せつない・゚・(ノД`)・゚・
296名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 22:57:26 ID:P+5fCPZo
やっぱりミサキは泣きキャラだな
297名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 00:02:25 ID:GA49ngN3
このスレの勢いは最早神でも止めれん!
298名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 00:37:19 ID:PSH6NIWc
郭氏は本当に投下ペースが一定だな、話の内容もさることながらそれが一番感心する
初期&中期からいる職人の投下間隔が徐々に開き始めた今(色んな理由があるとはわかっているのだが)、
ただ一人ピッチングリズムが狂わない郭氏はまさにマウンドの守護神、エースだ
エロもまたボチボチとでいいですからガンガってください
299名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 01:22:51 ID:UcP2r8J7
郭氏GJ!
今までにも莫大なる作品を残しているにも関わらず
未だに衰えない勢い! 期待しています
300さくしゃ:2005/09/09(金) 01:36:30 ID:I/5F56qS
GJです!! 何この神様。崇めなければ。続き気になる…。
私の方も、只今アヤナ関係で執筆中です。近々投下予定です。
301名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 07:32:28 ID:S0hkPQIC
早くも300。
なんという勢いだw
302名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 10:11:04 ID:hNuJhJMI
郭氏はあいもかわらずええ仕事をしてくれますなー。
イルカはきっと実体験かな、とw
続き期待でワクワクテカテカですよええ。
さくしゃ殿、アヤナスキーな私といたしましてはドキガムネムネでございます。
303名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 13:58:03 ID:u0b1LvHV
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                       ,.- :.´:.:.:.:.、__`  、\         
                     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.:.:.\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,. -――- _
                    /;:.:.:.:./:.:./.;ィ:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.:.ヽ:ヽ      /         ` 、
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                   i l`  l` ー--, ''''/:.:.:./:.i:.:l.   C |/lj /ハ     `>‐、| /‐、i/ <  超卑猥!!
                    /ヽ, |    | u/:.:.:./:.:.i:.l.    o i l   ,- 、____  `ー'ノ 3 ノ    \
                    /:.;'_|:.`:.:r ―'‐/:.:.:/i:i:.:.i:.l      />、 、_ _  )   _, く       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 、-―― '"´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/.:.:.:/、 , /:.:.:./ ,ヘ;.:|    /, // ` ‐- 、 _,. -‐ '´ |i ヽ
   ̄ヽ_,--‐―――――‐―‐,―,-ノi:.:.:.l、  /i:.:.:./{.  l:.l    /i /i' / ̄ }) ー' ニ ({ ̄ ヽ|i|i |l
                  /:.:/:.//i:.:.:| `ー' i:.:.:./、{l   l.:l    l/./ノ   }:::`ー--‐{    l| ヽ |
                  /;.:.:.;イ(  ヾ:i    |:.:i:i  `l  |:.:l、    ゞ/  r '::::::::::::::::::::ヽ  /;l  `
              //:.:.:/l:.:.:ヽ':::, `   ,,,,i/' /l´ ̄ ヽ|、ゝ、   /  |::::::::::::::::::::::::::::|  l |
                l:./ |:.:.__}  \ ―-- ヽ{ ̄  l li  `‐- l   ノ:::::::::::::::::::::::::::::|   l|
               |:/ ,ゝr'   \      {___ノ l:.|ヽ   `ー' /:::::::::::::::::::::::::::::::l、_ ノ
               i ,<´l  'ー-- 、\ \   /   ヽi、    /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
304名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 17:56:02 ID:PON04Kyb
さっそく↑のAAが出回ってるなぁw
305名無しさん@ピンキー :2005/09/09(金) 22:38:40 ID:NhZacxEf
「アイは女子校出身」…郭氏の設定がいつの間にか今週証された件について
306名無しさん@ピンキー :2005/09/09(金) 22:41:25 ID:NhZacxEf
要するに…やっぱり氏家先生、見てる?
307名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 00:15:52 ID:L01/FuaP
氏家ト全!きさま!見ているなっ!m9(゚Д゚)

出来れば妹の作品を漫画化してホスィです。
読者からのネタ提供という形で。
308名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 02:11:49 ID:Nmt5obaE
氏家先生、マナカとマナカ兄のエピソードが読みたいです。
題名が「妹は思春期」なのだから、趣旨にも反していないと思うのですが・・・
309さくしゃ:2005/09/10(土) 02:33:07 ID:0xLnmpip
どうも、さくしゃです。予告していた通り投下します。タイトルは、

ずっと、ずっと…

です。
310さくしゃ:2005/09/10(土) 02:34:43 ID:0xLnmpip


 ずっと、胸にしまっておこうと思っていた。

 だけど、運命は残酷。

 いっそ後悔するならば。

 この想い、あなたに伝えてもいいでしょうか。






「……」
 只今の時刻、午前3時。
 眠ろうとしても、眠れない。
 目を閉じても、寝返りをうっても。
 されどこの意識、夢へと旅立たず。
「…眠れない…」
 そう呟いたのは、若田部アヤナ。
 眠れないのには、理由がある。その、理由とは。
「……明後日…か…」
 そう、明後日。アヤナが、アメリカへ旅立つ日だ。ちなみに両親は一足先にアメリカへと発っていた。兄はこのまま日本に残るらしい。
「…もう…簡単には会えなくなるのね…」

 リョーコ。

 アイ。

 ミサキ。

 リンコ。

 アメリカへ発ってしまえば、皆とは長期の休みでない限り会えなくなる。
 寂しい。が、一番会えなくて寂しいのは。
「…小久保…くん…」
 そう、マサヒコだ。
 自分でも、なぜ彼を愛してしまったのか分からない。
 最初はなんとも思ってなかった。
 だけど、少しずつ打ち解けていって、彼の優しさ、彼の魅力が分かってきた。

 好き。

 好き。

 大好き。
311さくしゃ:2005/09/10(土) 02:36:51 ID:0xLnmpip

 この想い、彼に伝えたい。

 でないと、胸が張り裂けそうで。

 だけど。

 伝えられない理由が、ある。

 伝えてしまえば、多分、彼を傷つける。

 ……それは自分も同じだ。

 …でも。

「…苦しいのよぉ……このまま、伝えられないのは…」

 自然と、涙が溢れた。

 自分の情けなさと。

 彼を傷つけるかもしれない罪悪感と。

 自分が傷つく恐怖に。

「小久保くん……小久保くぅん…!」

『怖い?』

 ―――うん…。

『傷つくのが、怖い?』

 ―――えぇ…。

『本当に?』

 ―――怖いわよッ! だって、彼に拒絶されたら…私…。

『本当に?』

 ―――違う。

『何に対して、怖がるの?』

 ―――…私は…。

 そうだ。

 一番怖いのは…。

 「後悔」すること。


312さくしゃ:2005/09/10(土) 02:38:48 ID:0xLnmpip


 次の日の昼過ぎ。
 アヤナは、小久保家の前まで来ていた。
 五分……十分…。
 玄関の前で、ウロウロする。
 そして、意を決して、呼び鈴を押す。

 ピンポーン♪

「はーい」
 中から女性の声がした。マサヒコの母だ。
 母はドアを開けると、アヤナを観て少し驚いた顔をする。
「あら、アヤナちゃんじゃない」
「こんにちは」
「こんにちは。じゃなくて、確か出発は明日よね? 準備とか、しなくていいの?」
「えぇ、もう片付いてますから」
「あらそぉ。今日はなんの用事かしら?」
「えっ…と、こく…マサヒコくんにちょっと…」
「あら、息子なら部屋にいるわよ。さ、あがってあがって」
「お邪魔します」
 小久保家へ入ると、母は「お茶いれるからねー」と台所へ消えていった。自分は階段を昇り、マサヒコの部屋へ向かう。
「…」
 部屋の前まで来ると、深呼吸をひとつして、ドアをノックした。
「はい?」
 中からは、当然だがマサヒコの声。
「あの…私だけど」
「若田部? どうしたんだよ。ま、入れよ」
 そう言われ、ノブを握りドアを開ける。部屋には、ゲームを中断してこちらを向いているマサヒコの姿があった。
「まぁ、座れよ」
「…うん」
 テーブルを挟んで座ると、マサヒコが不思議そうな顔をする。
「どうしたんだよ? 出発の準備とか、しなくていいのか?」
「…うん、もう片付いてるから…」
「ふーん、そっか」

 間。

「あ、あのね、小久保くん…」
「ん?」
 心臓が、張り裂けそう。

 しかし、今…伝えなければ。

 後悔するのは、嫌だ。

313さくしゃ:2005/09/10(土) 02:39:48 ID:0xLnmpip
「私…」
「?」
「小久保くんのことが、好き…」
「……え?」
 あまりにも唐突な告白に、マサヒコは頭の中がまっしろになる。
「あの…えっと…」
「あ、あの、へ…返事は今すぐじゃなくていいわ。明日……返事、聞かせて」
「明日…って、お前出発の日だろ?」
「うん……だから…」
 じっと、マサヒコを見つめる。
「もし、私と…付き合ってくれるなら、明日のお昼12時までに空港に来て」
「…えと…」
「…嫌なら、そのまま来なくていいわ」
 困るマサヒコ。だが、アヤナの瞳は真剣だ。
「………分かった。じゃあ明日…返事をする」
 マサヒコの言葉を聞くと、アヤナは胸を撫でおろした。そしておもむろに立ち上がる。
「ありがと。じゃあ私、行くから」
「え? もう帰るのか? もう少しゆっくり…」
「ごめんなさい、今日はこれだけを伝えに来たの。…それじゃあ」
「あ…あぁ。じゃあな」
 アヤナはそれだけ言うと、足早に部屋を出た。独り残されたマサヒコは、そのまま床に倒れ込んだ。



 アヤナが部屋を出ると、ちょうどおぼんにお茶と菓子を乗せた母が階段を昇りきったところだった。
「あら、アヤナちゃん…もう帰るの?」
「あ、はい。大した用事じゃなかったので……お茶とお菓子、わざわざご用意して下さったのにすみません」
「いえいえ、別にいいのよ」
「では、失礼します」
「はいはい。向こうに行っても元気でね」
「…はい」
 アヤナを玄関まで送り、笑顔で手を振る。ドアが閉まったのを確認すると、母は一変、真剣な顔になる。



「マサヒコ、入るわよ」
 言うと母は返事も聞かず、マサヒコの部屋のドアを開けた。
「あのな…せめて返事ぐらい聞けよ」
「…」
 ここでマサヒコは母の様子がおかしいことに気付く。こんな顔は、初めて見る。
「な…なんだよ」
「マサヒコ、あんた…どうする気?」
「…何が?」
「何って、アヤナちゃんのことよ」
「……!? かっ、母さん! また盗み聴きして…!」
「いや、それは謝るけど…。あんたの気持ちは、どうなのよ?」
「……どう…って…」
「きちんと考えて、しっかりと答えを導きなさい。…後悔、しないようにね」
「……」


314さくしゃ:2005/09/10(土) 02:42:14 ID:0xLnmpip


 その日の、深夜。

「後悔…しないようにね…って…」
 マサヒコは昼間の告白のおかげで、眠れずにいた。じっと、天井を見つめる。
「俺…どうしたらいいのか分からないよ…」
 確かに、アヤナには好意を抱いている。
 だがそれは、果たして本当に「恋」と言えるのだろうか。
 それに…好意ならアイ、リョーコ、ミサキ、リンコにも抱いている。アヤナだけに抱いているワケでは、ない。
「人を愛する……って、なんなんだろ…。恋って、なんなのかな…」
 考えても、答えは出てこない。と、その時。

 ピーロ〜ロ〜ピロリ〜ロリピロリ〜ロ〜♪

 携帯電話が、鳴った。電話を開き、通話ボタンを押す。
「…はい」
『あ、マサ君。ごめん…寝てた?』
 電話の相手は、ミサキだった。
「いや、起きてたけど…どうしたんだよ、こんな夜中に」
『えと…ちょっと、寝つけなくて…』
「で、俺に電話してきたと」
『うん…少し話そうと思って』
「俺も寝つけなかったし…少しなら付き合うよ」
『ありがとう! あ、もうすぐ私たち、高校生だね』
「まぁ、そうだな」
『だから、これを機に今まで以上にもっとお料理を頑張っていこうと思って…今日もね、料理本を片手にカレー作ってみたんだ』
「カレーね…。お前のことだから、ルー入れ忘れたんじゃねぇか?」
315さくしゃ:2005/09/10(土) 02:43:05 ID:0xLnmpip
『あーっ、ひどーい! いくら私でもルーは忘れないよ!』
「はは、わりぃ。で? 本当は何を忘れたんだ?」
『………具…』
「は?」
『…具がね、煮込んでる間に全部溶けちゃって……具なしカレーになっちゃった』
「……ぷっ」
『あーっ! 今笑ったでしょお!』
「だっ…だってよ……あっははは! ルー忘れるよりタチわりぃ…く…くくっ…」
『そんなに笑わなくてもいいじゃんかぁーっ!』

 …あれ?

 なんだろ、この気持ち。

 ミサキと話してると、なんだか…心が安らぐ。

 そういえば、他のメンバーと違って、こいつとだけは気を使わずに喋れるんだよな…。

 幼馴染みだから? いや、違う…。

 俺は、ミサキを…。

 ………そうだ。

 ……そうだよ。

 俺の想いは―――…。





 翌日。アヤナが出発する日だ。
 場所は空港。アヤナは椅子に腰かけていた。
「…」
 腕時計に目をやる。時刻は、午後1時。
「……やっぱり、来なかったか…」
 呟くと、荷物を持ち搭乗口へと向かった。
(やっぱり、敵わなかったわね…彼女には)
 マサヒコは来ない。それは、分かりきっていたことだった。
316さくしゃ:2005/09/10(土) 02:43:58 ID:0xLnmpip
 そう、最初から、分かっていたのだ。
 だって、一番彼を愛してるのは、自分じゃない。
 一番彼を愛してるのは、彼の幼馴染みで、自分にとっては親友(ライバル)の、元クラスメイト。
 彼女は、いつも彼を見ていた。自分が彼を愛してしまったずっと、ずっと前から…それこそ、まだ幼かった頃から。
 彼も、無意識だろうが彼女と話している時は、心から楽しそうだった。
 彼と彼女の間に、自分が割って入る余地はないのだ。
 初めから分かりきっていたことだ。初めから、諦めていた恋だった。

 なのに。

 なのに。

 …なのに。

 何故、涙は流れるのだろうか。

 指で、涙を拭う。
(ねぇ、二人とも…)
 そして、しっかりと前を見て微笑む。
(私たち…ずっと、ずっと……『親友』だよね…)





(…ごめん、若田部…)
 ベランダで空を仰ぎながら、マサヒコは心の中でアヤナに謝った。
(俺、気付いたんだ。誰が好きなのか…誰と一緒にいたいのか。……なぁ、若田部…? お前、もしかして気付いてたんじゃないのか? 俺の気持ちに。そうだとしたら、傷つけてごめん……俺、お前とは付き合えないけど…でも…でもさ…)
「マサくーんっ!」
 突如聞こえた声に、マサヒコは視界を下ろす。見ると、ミサキが家の前に立ってこちらに手を振っていた。
「なんだよ、どうしたーっ?」
「ちょっとヒマだから、マサ君の部屋に遊びに来ていーいっ?」
 微笑む、マサヒコ。
「あぁ、あがってこいよ!」
「それじゃあ、お邪魔しまーすっ!」
 そう言いながら玄関の方へ消えていった幼馴染みを目で追い、再び空を仰ぐ。
(…でもさ、俺たち……ずっと、ずっと『親友』だよな…?)
 その問いに答える声は聞こえるはずもなく。
 少年は、間もなく訪れるであろう少女の為に、床に散らばってた雑誌を片付け、座布団を置いた。




     終劇
317さくしゃ:2005/09/10(土) 02:45:44 ID:0xLnmpip
以上です。またも長いくせにエロ無し…すみませんでしたorz
誤字脱字、表現違いは見下した目で笑いながらスルーして下さい。
318264:2005/09/10(土) 03:02:20 ID:H6Dh6+Cd
>さくしゃ氏
引き込まれるように読まさせていただきました。
かなり…切ないですね。胸にくるものがありました。

俺もアヤナ主観の続き書いてますが、いかんせん煮詰まって…orz
さっくり書ける職人の方々が羨ましいです。
いつかはわかりませんが、書けたら必ず投下します。 では
319117:2005/09/10(土) 03:22:22 ID:VO6aeOuc
(´_ゝ`)
320名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 03:31:04 ID:wGxQQ3qt
>>317
切ねえ・・・。でもいい話だ。まじで感動した。
ここは乙では言い表せない。お疲れ様でした。

>>318
無理せず頑張ってくれ。読む側としては偉そうなこと言えないし。
321名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 03:48:57 ID:HZrLYawR
マサが本当に大切な人を見つけたことに感動しました
322117:2005/09/10(土) 05:38:59 ID:VO6aeOuc
新参者氏、ドミンゴ氏。

彼らの作品はまだでしょうか…
エロ無しの雰囲気プンプンで水風呂に近いぬるま湯な氏家スレを

熱湯風呂に変えてくれそうな彼らの投下をキボンヌ!
以上、ハヤテスレで、神職人の投下で感激した117でした。
323名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 06:22:57 ID:NBpHyWCP
さくしゃ氏GJです☆
素直にいい話だなぁって思いました♪
できれば数年後の再会が見たかったですね
324名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 06:35:45 ID:DHHjUtXo
俺ならアヤナまっしぐら
325名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 07:39:05 ID:xBqFDwgB
アヤナルートキボン!!
326名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 09:33:34 ID:Ig+H7/bD
      r;ァ'N;:::::::::::::,ィ/      >::::::::::ヽ
.      〃  ヽル1'´        ∠:::::::::::::::::i    雰囲気や暗黙の了解ってのはスレごとに違うもんだ
       i′  ___, - ,. = -一   ̄l:::::::::::::::l    なのに自分は間違ったこと言ってない、みたいな
.      ! , -==、´r'          l::::::/,ニ.ヽ   ひねくれた書き込みはやめよう。な!
      l        _,, -‐''二ゝ  l::::l f゙ヽ |、
        レー-- 、ヽヾニ-ァ,ニ;=、_   !:::l ) } ト   エロが無いわけじゃないんだ
       ヾ¨'7"ry、`   ー゙='ニ,,,`    }::ヽ(ノ    保管庫行ってみりゃよくわかるはずだ
:ーゝヽ、     !´ " ̄ 'l,;;;;,,,.、       ,i:::::::ミ     できる限りエロくしようと職人が努力してることも     
::::::::::::::::ヽ.-‐ ト、 r'_{   __)`ニゝ、  ,,iリ::::::::ミ      ちょっと流れを見りゃ理解できるだろう。な!
::::::::::::::::::::Vi/l:::V'´;ッ`ニ´ー-ッ-,、:::::`"::::::::::::::;゙ ,
:::::::::::::::::::::::::N. ゙、::::ヾ,.`二ニ´∠,,.i::::::::::::::::::::///   俺だけが釣られてやるから、これで終わりにしよう
:::::::::::::::::::::::::::::l ヽ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /    21歳以上の大人なら、それがわかるよな?
::>>322::::::::::::::! :|.\;::::::::::::::::::::::::::::::/ /      あと、きちんと意見したいならまずsageよう。な!
::::::::::::::::::::::::::::/ ヽ|;;,, `'' ‐---‐ ''"´_,/
:::::::::::::::/ヽ;/ へ、\;;;;:. ;;;-─ _,.ニ-ァ'´\       さぁ次レスからはまたマターリといこうじゃないか
::::/7 ) ./ |××| | ;;; ;;;::::| ̄ /×××>、     ほらしょげるな、お前が望むような話もいつか投下されるさ
/ ././ /ニ=、\±L/;;;;:::_;;:」_,/×××/  \    基本は楽しく和やかに、GJと乙の心を忘れずに
 l. l /  ー- ゝ |××× /×× ゝ‐''´==       急かさず無理過ぎる注文つけずゆっくり待つ、だぜ。な!
327名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 09:35:35 ID:PxvWSU2X
さくしゃ氏乙
しかしアヤナ派な自分は切ない・・・

でも原作ラブコメ化したらこんな風になるんだろうなって感じでGJ!!
328名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 10:20:21 ID:ectSTBn5
たいしたもんだよ・・・
329名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 10:47:10 ID:5/RX5g22
117氏の言いたいことも分かるけどね
確かに1次元オナニーは右脳を使うから通常のオナニーと違い
脳が活性化されてボケ予防にも繋がる
330名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 10:57:06 ID:ru4dtidR
一つだけいわせてくれ。余所様のスレに迷惑かけるなよ。
テメェの糞カキコで某スレの神SSの読後感を台無しにされた香具師が
ここに一人いることを忘れるな。氏ね。<117
331名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 11:26:47 ID:ygDqdL4x
さくしゃ氏GJ!!
いいもん読ませてもらった

んで>>>117の件、他所でもこのスレ引き合いに出して言ってるし
このスレ始まって以来の粘着荒らしみたいな感じだから
もうスルーでいんじゃない?

基本マターリ、荒れたら大人の対応が氏家スレの信条でしょ
332名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 15:16:02 ID:cfI9hDQk
シンジ×カナミ×アキ×マナカの4Pキボン
または
マサヒコ×ミサキ×リンコ×アヤナの4Pキボン
333名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 15:51:52 ID:Xddc8Gi/
トモコト氏のやつはまだなんだろうか・・・?
334ナット:2005/09/10(土) 16:15:00 ID:gpEbpxEI
カナミ×アキなのができたので投下します。

タイトル「被虐の悦 〜目覚め〜」
335被虐の悦:2005/09/10(土) 16:15:37 ID:gpEbpxEI

  「今日うちで勉強合宿やろ!明日休みだし。」

アキはそうやってカナミに誘われた。
そして城島家について早々、出された飲み物を飲んだ瞬間、激しい眠気に襲われた。

「ん・・・ んんっ・・・」
アキがようやく目覚めた。あたりを見渡すと、見慣れたカナミの部屋。
どのぐらい眠っていたのだろう、窓を見るとすっかり日も落ちて暗くなっていた。
「アキちゃん、おはよ。」
声のするほうに目をやる。するとカナミが一糸まとわぬ姿で机の上に座っていた。
「カ、カナミ!あんたその格好・・」
「アキちゃんだって一緒じゃない。」
アキは視線を自分の方へやる。
すると着ていたはずの服が脱がされ、さらにアンダーヘヤーが剃られ、赤子のようにつるつるにされていた。

「カ、カナミッ!!!  んぶっ、」
激しく怒鳴りつけた瞬間、口の中に何かを押し込められた。
「もう、夜遅いんだからあまり大きな声出さないで。近所迷惑になっちゃうじゃない。」
そういい、アキの後頭部あたりでベルトのようなものを締め、口に突っ込んだものが外れないようにした。
アキの口に突っ込まれたもの。いわゆる猿轡である。

「なんかさぁ、アキちゃん見てるとさ、 無性にいじめたくなるんだよね。」
それはいつもの悪い冗談なのか、それとも胸の大きさから来る嫉妬なのか。
どちらにしてもそのまなざしは本気のようだ。
カナミは机から何か取り出した。結構な長さのある縄だ。
アキはベッドの上で後ずさりする。しかし部屋の角に置かれたベッドの上。逃げ場などすぐになくなる。
カナミがじりじり寄るたび、ちょっとづつ下がる。だがとうとう壁が背中に当たった。
「大丈夫。痛くはしないからさぁ」
カナミの息遣いが段々荒くなり、その目はまるで男に飢えた痴女のようだった。
336被虐の悦:2005/09/10(土) 16:16:12 ID:gpEbpxEI
カナミはついにアキに襲い掛かった。
「ん、んんんーーーーーっ!!」
アキは抵抗する間もなく、まず両腕の自由を奪われた。
どこで練習したのかは分からないが、カナミは手馴れた手つきでアキを縛り上げてゆく。
アキは体を大きく動かし、抵抗するが、暴れるほど体を縛り付けていく縄が肌に食い込み、痛みが走る。
「ちょっと、今暴れると痛いだけだよ!」
縄によって束縛されつつ、痛みから逃げる本能がアキの体の動きを止める。

「これでよしっと」
アキの体がすっかり縛り上げられ、見事な亀甲型である。
また、アキの性感帯を知り尽くしたカナミは、オリジナルのアレンジを加えて、「亀甲型verアキ」を完成させた。
白く、軟らかそうな肌に荒々しい縄が食い込み、さらに胸辺りを縛り上げることにより、その大きなバストをより強調させる。
締め付け加減も、きつ過ぎず、緩過ぎず、その道の達人が見ても惚れ惚れするようなものだ。

カナミはアキの前に大きな鏡を持ってきた。
アキは鏡越しに縛り上げられた自分の体を見た。
「んっ・・・ んっ・・」
見慣れた自分の体とはいえ、そのいやらしさと、体にまとわりついている縄の感覚でへんな気持ちになってくる。
息遣いが荒くなり、顔が紅潮し、猿轡の穴から唾液がたれ、さらにいやらしい姿が鏡に映る。

すると突然、視界が何かに遮られた。
「これねぇ、視界遮られると凄いんだよ。」
後方からカナミの声がする。
五感のひとつが塞がれ、他の感覚が鋭くなる。
体にまとわりつく縄を先程より感じる。自分の肌に縄が食い込んでいる。
また、性感帯を走る縄にはこぶが作ってあり、他所とは違う刺激を与える。

「ふーーっ ふーーーっ ・・・」
息遣いがさっきより荒くなる。縄の感覚を感じないようにしようとすればするほど、より感じてしまう。
アキの体は無意識に被虐の喜びに打ち震えていた。
「ん、んん  んんんーーーっ」
アキの体が小刻みに震える。軽くイってしまったのだろう。
決定的な性感があるわけではない。あくまで軽くである。
だが、それがアキの体から淫猥な欲求を募らせる。
337被虐の悦:2005/09/10(土) 16:16:47 ID:gpEbpxEI
淫猥な要求、それは、
  「もっと激しくイきたい」
再びアキの体が小刻みに震えた。

縛られてどのぐらい時間が経ったであろう。
アキの体に玉のような汗が無数に存在し、股間を走る縄は愛液を十分に吸収し、もうこれ以上吸い込めなくなるほどになっていた。
意識が飛びかけ、思考が遠のく。募りながら満たされない性欲に、狂いそうになり、涙を流していた。
すると突然、目隠しがはずされた。

「アキちゃん、これほしい?」
カナミの手には男性の陰茎を模したオモチャが握られていた。
アキは首を縦に2,3度振った。
「でも初めてがこれでいいの?」
アキはまだ処女。純潔の証、処女膜を突き破るのは恋する異性と決めていた。
だが、そんな決意は遠のく意識に崩され、目先の欲求を満たすことしか考えられなかった。

再び首を縦に振る。
カナミはアキの股間の縄をずらし、バイブを当てる。
前戯はいらない。十分愛液で濡れている。
そして一気にアキを貫いた。
「ん!んんんんーーーーーーーっ!」
淫らな粘液に濡れた膣内を無機質な物体が抵抗無く突き進み、膜を貫いた。
その痛みを感じることなく、アキは絶頂を迎える。
たまっていた欲求を一気に吐き出すかのごとく、激しく暴れ、ベッドの上でのた打ち回る。
「んっ!んふっ!んんっ!!」
目を見開き、瞳孔が一気に広がる。
脳細胞が焼ききれんばかりの性感が頭に叩き込まれ、思考機能は完全に停止する。
338被虐の悦:2005/09/10(土) 16:17:32 ID:gpEbpxEI
アキの体が痙攣する中、カナミはバイブのスイッチをいきなり最大まで入れた。
「んぐ! んふんんんんんんーーーーーーーーーーっっっ!!!!!」
膣に埋め込まれたバイブが激しく振動し、うねり、膣内をかき回す。
先ほどの絶頂が治まる前に2度目の波が押し寄せる。
腰が浮きかけるが、カナミにより押さえつけられる。
唯一の自由だった腰の動きを抑えられ、分散されること無く2度目絶頂はすべて脳へ運ばれる。

暴れる腰を必死で押さえつけ、カナミはバイブをアキの膣から力強く出し入れする。
引き抜くたび、カリによって血液の混じった愛液を掻き出す。
ぐちゃ、ぐちゃといやらしい音とバイブの電動音、アキの喘ぎ声が部屋に響く。
「んんんーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
3度目の絶頂がアキを襲う。


カナミはバイブのスイッチを切り、アキから引き抜いた。
あの後何度イったのだろう・・・ 途中からイキっ放しになっていたようにも見える。
窓から徐々に日差しが差し込んでくる。
アキの体を照らし、汗と愛液がきらきらと光っている。
アキ自身は意識を失い、ビクッビクッと痙攣していた。
カナミはアキの縄の食い込む淫らな裸体を見ながら、アキの愛液の滴るバイブを自らの膣へと入れオナニーを始めた。

  「アキちゃん・・・ その格好エロくていいよぉ・・・」

カナミはアキを視姦しながら絶頂に達した。
339ナット:2005/09/10(土) 16:19:00 ID:gpEbpxEI
以上です
今回は4レス分。一応アキ=Mシリーズ化する予定
340名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 16:34:05 ID:AazBFa9W
アキォ責めのカナミキター
341名無しさん@ピンキー :2005/09/10(土) 17:58:28 ID:jCiIoRjO
>>330
ここの住民(今度からそっちの住民になるんだとさw)が迷惑かけたね。
>>117
だからいい加減sage覚えろよ
342名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 20:19:47 ID:a5sVFO31
   
343トマソン:2005/09/11(日) 00:06:02 ID:SH5nAQxp
久々のトマソンです。

 前作からだいぶ間があいてしまいました。我ながらネタ切れ感があります。
 長く投稿を続けるのも大変なことです。郭氏を始め、実践されている職人さんは
すごいと改めて思います。

 時々、鬼畜風味の話を思いつく私。 今回はこんなのです。
 カップリングはシンジx加藤先生、アナルH、それもレイプ。若干のスカトロ有。
 好みが分かれるところと思われるので、この辺が苦手な方はスルーしてください。
では投下。

344トマソン:2005/09/11(日) 00:07:31 ID:SH5nAQxp

 ある日の放課後。
 加藤先生は、ほてった体を持て余し、顔を上気させながらも仕事を続けていた。

 ことの発端は、いつもの小宮山先生の粗忽というか、悪戯だった。
 職員室でコーヒーを淹れた加藤先生、砂糖が見つからず少々探したが、すぐに
ビンに入った白い甘い粉を見つけ、おいしいコーヒーを飲んでいた。
「こんな時季にコーヒーなんて、暑くないですか?」
 坪井先生は加藤先生を気遣うが、加藤先生には余計な心配だった。
「平気よ、私コーヒー好きだから」
 苦味のある液体が、彼女の喉を滑り降りてゆく。

 が、そのわずか五分後。
 加藤先生は妙に体が熱くなってきた。たまらず荒い息をつき、ブラウスの上端を
わずかにはだけて汗をぬぐい、体に起きた異変を訴える。
「……あれ、何か体が火照って……はあ、はあ……」
「ホラ、いわんこっちゃない」
 坪井先生は苦笑いだ。
 そこへ授業から小宮山先生が戻ってきた。机の上に乗っている、さっきの加藤先生が
使った甘い白い粉のビンに目をやる。
「ちょっと誰ー? 私の媚薬、勝手に使ったの」
 加藤先生と坪井先生の声がハモる。
「何〜?!」
 図らずも、媚薬を服用してしまった加藤先生だった。

 貞淑な加藤先生のこと、媚薬などに体が慣れているはずもない。
 盛られた強烈な媚薬の効用に、火照った体を持て余しながら仕事を続けていた。
 隣の小宮山先生、流石に少しは責任を感じるのか、ほかには聞こえないように声を
かける。
(ちょっと、大丈夫?)
(……ええ、ほっといてください)
(良かったら、コレを貸すけど……)
 机の下で取り出して加藤先生に見せるソレは、男根をかたどった女性用の自慰道具、
早い話がバイブレータ。
(……やめてください)
345トマソン:2005/09/11(日) 00:09:49 ID:SH5nAQxp

 しばらくは、そうやって机に向かって頑張っていた加藤先生だが、体の芯から全身に
妙な感覚が走り、股間には熱いしたたりをはっきりと感じるに及んで、ついに耐え切れ
なくなった。
(も、もう駄目……どこかに隠れて、鎮めなきゃ……)
 つと席を立つと廊下を足早に歩き、めったに人が来ない資料室に、足音を忍ばせて
そっと入った。ざっと見回すが、この部屋に人が入ることはほとんどないと思って
油断したか、不運にも彼女は、並んだ本棚の奥の一角、入り口からは死角になった
ところに人がいることには気づかなかった。
 鍵を閉めると、もう矢も盾もたまらなくなった。紺色のタイトスカートを脱ぎ捨て、
パンティストッキングを脚から抜き去ると、書庫の中にちょこんと置かれた細い長椅子
に身を横たえた。
「ああ……」
 この熱くほてった体をやっと開放できる。彼女は安堵の息をつき、体を開いていった。

346トマソン:2005/09/11(日) 00:12:14 ID:SH5nAQxp

 城島シンジは、小宮山先生に資料室の片づけを頼まれて、資料を整理していた。
 学校の沿革、部活動の記録に、教師の過去の名簿、卒業アルバム。がさがさと
箱ファイルを並べなおし、書物を整理し、本立てに分別して入れる。
「……ふう」
 埃っぽい書庫の中でふと手を休めたその時。戸が開き、誰かが入ってくる音がした。
続いて戸が閉まり、鍵が閉まる音がカチリと響く。
(……小宮山先生かな? なんで鍵なんか……)
 シンジはそっと本棚の影から入口のほうを覗いた。入ってきたのは小宮山先生では
なかった。そこにいたのは、国語を教える美人教師、全男子生徒の憧れ、「清楚」と
いう言葉が似合う人ナンバーワンの、加藤キョウコ先生。
 シンジは声をかけようとしたが、それに続く加藤先生の行動に、目を疑い、たまらず
固まってしまった。

 足早に部屋に入り鍵をかけた彼女は、もどかしげにタイトスカートとパンストを脱ぎ、
続いて長椅子に身を投げ出すと、仰向けになり大きく脚を開いた。両脚が大きく開かれ、
ちょうど股間がシンジのほうを向く。
 本棚の隙間から覗くシンジの眼前に、蠱惑的な眺めが広がった。
 憧れの加藤先生が、上半身の白いブラウスはそのままに、下半身はショーツを残して
すっかりあらわになっていた格好で仰向けになり、脚を開いている。
 むっちりと引き締まった白磁の太腿は大きく左右に割れ、その付け根を覆い隠すのは、
清楚な薄いブルーのショーツ一枚。薄い布地を通して、黒みがかすかに透けて見えて
いる。そのわずか下には、なんとくっきりと濡れてシミが出来ており、淫らな膨らみ
までが布越しにその存在を主張していた。
(ゴクリ……)
 シンジはそこから目を離せない。のどがカラカラになり、何度も生唾を飲み込むが、
渇きはいっこうに収まらない。心臓はバクバクと高鳴っていた。
347トマソン:2005/09/11(日) 00:14:04 ID:SH5nAQxp

 体を横たえた加藤先生は、膝から下を細い長椅子の左右に落としてしまうと、そっと
右手を股間に伸ばしていった。
「あ……あん……」
 目を軽く閉じ、右手の指がそっとショーツの上から割れ目をなぞると、半開きの口
から甘い声が漏れた。
 強烈な媚薬の効き目に、既にすっかりシミを作っていたショーツだったが、指の淫靡
な動きに、その布地はさらに濡れそぼり、色を変えた部分の面積が広がっていく。
 湿った布切れはぴたりと媚肉に貼りつき、形を変え始めた花びらまでがくっきりと
布越しにうかがえた。
 右手の指を股間に蠢かせたまま、加藤先生は空いた左手を胸に伸ばし、自分の乳房を
白いブラウス越しにゆっくりと揉みしだく。やがてそれにも飽き足らなくなると、ブラ
ウスの上の二つだけボタンを外し、そっと左手をブラウスの中へ、さらには、やはり
薄いブルーのしゃれたブラジャーの中へと忍び込ませていった。
(あ……私ったら、学校でなんてことを……)
 彼女の内心にはわずかな逡巡もあったが、体は更なる快感を求めており、もう愛撫は
止まらなかった。
「あう……ああっ……んっ……あふっ……」
 甘い吐息を漏らしつつ、自らの手のひらで豊かな乳房を軽く撫で回し、先端に息づく
乳首をそっとねぶる。指先になんとなくどろっとした液体を感じて、それが自分の乳首
から漏れ出した母乳であることに気づき、ようやく立てるようになったばかりの幼い
息子のことを、続いて夫のことを思い出した。
(ああ……ぼうや……あなた……ごめんなさい、でも、もう少し……もう少しなの……)
 彼女は右手をショーツの中に忍び込ませた。軽く花びらをくつろげ、中指を膣の中へ
と侵入させる。同時に人差し指で、クリトリスを軽くつつく。
「あっ……あーっ……」
 次第々々に甘い声が高まっていく。
 彼女は体に流れる快感のままに身をよじった。いったん愛撫を止めると、両手の指を
ショーツの縁にかけ、体を反らせて腰を浮かせると一気に剥きおろした。脚から小さな
布切れを抜き取り、投げ捨てる。
 下半身を覆うものは何もなくなったところで、寝返りしてうつぶせになると、再び
両脚を開き、両膝を長椅子の左右の縁につくと、尻を高く持ち上げた。
348トマソン:2005/09/11(日) 00:16:28 ID:SH5nAQxp

 シンジは相変わらず、本棚の向こうで息を殺し、破裂しそうな心臓の鼓動を感じつつ、
加藤先生の自慰から目を離せずにいた。
 女の秘奥を覆う最後の一枚を脱ぎ捨て、体勢を変えた彼女は、いまや一糸まとわぬ
下半身を、豊かな肉付きの尻をシンジに向けて、腰を高く上げて脚を開いている。
 加藤先生はバックから、女体のすべてをシンジの視線に晒していた。その花弁はもう
すっかり開いてピンク色の襞々が覗き、てらてらと濡れて光っていた。
 シンジの股間の肉棒は痛いほどに張り、ズボンの前は見事にまでにテントを形成して
いた。
(ゴクリ……)
 何度目かわからない生唾を飲み込む。

「あっ、あんっ……」
 体勢を変えた加藤先生は、両手を股間の間から女体の芯に到達させると、思う存分に
自らの体に愛撫を加えていった。左手の指で花弁をそっと開き、その中に右手の中指を
ゆっくりと挿入させる。ピンク色の襞々が覗くそこからは、とめどなく愛液が漏れては、
真っ白な太腿を垂れて流れた。いまや、指の動きに応えて、ぴちゃぴちゃと淫靡な音
までもが響いている。

「あああっ……うあっ……はあっ……」
 彼女は愛する夫の肉棒が自分の肉体を貫くさまを、脳裏に思い描いた。同時に、熟れ
た女のワギナに、二本目の指を侵入させていく。残った指でクリトリスの周りをそっと
じらすように愛撫し、それをだんだんと一点に集約させていった。
「あっ、あっ、ああああーっ!」
 美しい女の体が、背筋をぐいとそらして硬直した。薄い色の口紅が塗られた口から、
ひときわ高い声が漏れる。
 絶頂に達した加藤先生は、ビニール製の長椅子の上にぐったりとうつぶせになり、
荒い息をつきつつ、激しい自慰行為の余韻にひたった。

 シンジは既に決心していた。
(あの清楚な加藤先生にも、性欲が押さえ切れないことはあるんだな……俺は……)
 この後、シンジはどうするべきか。
 加藤先生が後始末をして立ち去るまで隠れていれば、エッチな思い出で済む話だ、
そんなことは分かっている。が、目の前で本気のオナニーショーを見せられたシンジは
もう理性など吹き飛んでいた。
 彼は自分の股間のテントを見やると、足音を忍ばせ本棚の陰から出て、そっと加藤
先生に近づいていった。
349トマソン:2005/09/11(日) 00:18:10 ID:SH5nAQxp

「はぁ、はぁ……」
 加藤先生はまだ脱力したまま、自慰の余韻に浸っていた。
「……?」
 なんとなく気配を感じ、そちらに上気した顔を向ける。開いた両脚の向こうに、教え
子のひとり、三年生の城島シンジを認め、たまらず悲鳴を上げた。
「……きゃあっ?! じょ、城島君? いつからいたの?」
 あわてて脚を閉じ合わせようとする女の体に、そっとシンジはのしかかった。
 加藤先生が体を起こそうとする寸前、後ろから腰をぐいと押さえ、長椅子の左右に
落ちた女教師の両足を自らの両足でキープする。加藤先生は身動きできなくなった。
「先生がこの部屋に入ってきたときから居ましたよ……先生……俺、俺もう……」
「ちょ、ちょっと城島君……恥ずかしいったら……動けないわ、お願い、離して……」
 自慰行為を教え子の男子生徒に見せてしまったことに気づき、羞恥で真っ赤になり
ながらも、加藤先生は必死で身をもがき、シンジの視線から丸出しの下半身をなんとか
隠そうとしたが、下半身は身動きできない。せめて腕を伸ばし、手でそこを覆ったが、
こんな体勢で、男の腕力に抵抗できるはずもない。あっさりと手の防御は外され、再び
加藤先生は女体の全てをシンジの視線に晒した。
「お願い、離して……!」
 首を必死で回し、シンジの視線が信じられぬほどギラついているのを認めた彼女は
必死になって哀願した。
 まさか……、いやこのままでは、教え子に犯される!
「じょ、城島君! 離して、駄目ぇ!」
「先生……」
 シンジは女教師の大きく割られた両脚の間に体を落ち着け、その股間に改めて目を
やった。加藤先生の熟れた女の体のすべてが、今度は覗き見どころではなく、かぶりつ
きでシンジの眼前に広がっていた。そこは先ほどの激しい行為に、すっかり濡れて恥ず
かしく開き、『犯して……』とシンジの脳内にささやきかけているかのようだった。

「先生……綺麗だ……」
「いやぁ! 見ないで……」
 加藤先生は、ギラギラした若い男の視線に、自分の秘奥を余すところなく晒している
ことをはっきり悟っていた。あまりの羞恥に身を固くするが、覆い隠すすべもない。
「……先生……」
 シンジの指が、そっと加藤先生の体の芯に忍びこんでいった。
 それと感じた加藤先生がたまらず身をよじる。泣き声交じりの哀願と、か弱い抵抗が
シンジの興奮をさらに煽った。
「あああっ! だ、駄目ぇ……お願い、やめて……私には夫と子供が……」
 その言葉に、そこにそっと忍び込み、下の唇をくつろげ、膣の中に探りを入れていた
シンジの指がぴたりと止まった。
(そうだ……加藤先生は人妻なんだ……)
 わずかに挿入された指を熱く締め付けてくる女の体に陶然となりながらも、始めから
分かっていた事実を突きつけられて、シンジは一瞬、逡巡した。
 だが、そうかといって、精力が有り余った男子高校生が、この状況で立ち止まれる
はずもなかった。
 欲望と僅かに残った自制心の狭間でゆれるシンジに、悪魔的な考えが浮かぶ。
(……それなら……)

350トマソン:2005/09/11(日) 00:20:42 ID:SH5nAQxp

 シンジは指にたっぷりと愛液を塗りつけると、その指をそっと加藤先生のアヌスに
あてがった。あらぬところに男の指を感じた加藤先生がたまらずピクンと体を震わせる。
「あっ! 城島君、一体何を……あっ、いやっ!」
 シンジは答えず、指先のぬめりを、ひそやかにおちょぼ口を見せている菊座にゆっく
りと塗りつけた。もう一度、てらてらと愛液をたたえて光る割れ目に移動し、指に水分
を補給し、また菊座へ。ゆっくりと小さな口を開くように、再びその周囲に愛液を塗り
こめる。もう一度花弁へ。また菊座へ。
「だ、駄目ぇ! そこは……」
 加藤先生の声は悲鳴に近かった。
「……先生……もしかして、ここは処女……ですか?」
 加藤先生はシンジの言葉に耳まで真っ赤になった。そこは誰にも、夫にも犯された
ことのない、正真正銘の処女地。加藤先生は、更なる羞恥にさいなまれながら、かすか
に頷くと、なおもシンジに哀願する。
「だから、お願い、やめて……」
 シンジはたたみかけた。
「ということは、旦那さんにはその趣味はない、と……」
 シンジの指は加藤先生の菊座をゆっくりと押し広げた。自らの愛液をそこに塗りこめ
られた加藤先生は、あまりの羞恥と体に走る初体験の感覚に耐え切れず、思わず声が
漏れる。
「あーっ……」
「それなら、俺が……」
「だ、駄目ぇ、やめて! お願い、それだけは……」
 シンジはもう止まらなかった。ズボンを脱ぎ、トランクスから引き出すのももどかし
く、天を向いていきり立ったそれを、目の前に思い切り広がった熟れた女の体に突き
立てていった。
「やめて、やめてぇ……あーっ! い、痛いっ!」
 アヌスにゆっくりと、暖かく、奇妙な固さを持ったそれが侵入してくる感覚に、加藤
先生は悲鳴を上げた。
「先生……きつい……」
「駄目、駄目ぇ、抜いてぇ! あああっ……」
 シンジの前進がようやく止まり、とうとう奥まで男の一物を受け入れたと悟った加藤
先生の体から、がくりと力が抜けた。
351トマソン:2005/09/11(日) 00:24:25 ID:SH5nAQxp

「先生……素敵だ……」
 シンジは興奮の絶頂にいた。憧れの加藤先生のアナルの処女を俺が奪った! 今まさ
に、あの清楚な先生を欲しいままに犯している! 
 男の肉棒にバックから欲望のままに貫かれながら、加藤先生の体はシンジのそれを
きつく締め付けていた。。
「ひあっ………う、うう……んあーっ……」
 長椅子に顔をうずめ、生まれて初めて後ろの穴に男の肉棒をくわえ込んだ女教師は、
痛みと異様な感覚に歯を食いしばり、嗚咽とも小さな悲鳴ともつかぬ声を上げ続けて
いた。
(あなた……ごめんなさい、私、私……)
 加藤先生の固く閉じられた両目から、涙があふれ、頬を伝って流れた。

 ゆっくりと腰を前後してみるシンジの一物を、加藤先生の肉体が暖かく包み込み、
強烈に締め付けている。シンジの指が加藤先生の見事にくびれたわき腹を回って、
そっと割れ目に忍び込み、クリトリスを探り当てた。
「ひいっ…ああーっ……」
 後ろの穴に感じる異様な感覚と、前の性感帯に加えられる乱暴な刺激。
「くくっ……い、痛い……だめ、だめぇ……やめてぇ……」
 男の侵入が浅くなり深くなり、女がたまらず体に力を入れると、きつい締め付けが
いっそう強烈になり、シンジをあっという間に絶頂にいざなっていった。
「お、おおおうっ……熱い、きつい……俺もう……先生……せんせいっ!」
 爆発寸前に、シンジは思い切って腰を突き出す。シンジの一物がかつてない深さまで
加藤先生の体内に侵入した瞬間、それは断末魔のように蠢動し、先生の体内に、どす
黒い欲望の汁が大量に放出された。
「ああーっ!」
 体内に熱いものが放出されたのを感じ、加藤先生の口からたまらず声が漏れた。
 とうとう体内を穢されたと悟り、脱力した体を長椅子に投げ出したまま、加藤先生は
すすり泣いた。
「う……ぐすっ……ひっく……」
 シンジもまたがくりと体を倒し、うつぶせの加藤先生の上にのしかかる。
 加藤先生のブラウスをつけたままの上半身に腕を回し、後ろからそっと抱きしめて、
激しい行為の余韻に浸った。


352トマソン:2005/09/11(日) 00:26:57 ID:SH5nAQxp

「はぁ、はぁ、先生……先生、ごめんなさい……でも、憧れの先生のオナニーを見て
いたら、もう何も考えられなくなって……それに、素敵でした……どうしてこんなと
ころでオナニーを……」
 ちぐはぐに話をするシンジ。涙を流し続けながらも、身をもがいてようやくシンジの
下から抜け出した加藤先生は、嗚咽をもらしながらティッシュで出来る限り自分の体を
ぬぐう。
 シンジはその様子から目を離せなかった。上半身はブラウスのまま、下半身は一糸ま
とわぬ美人教師が、肛門からあとからあとから垂れてくる自分の精液を必死になって
拭き取っている。その眺めに、一時勢いを失っていたシンジの男根が、再び天を向き
はじめた。

 ようやく肛門を拭い終えた加藤先生は、シンジの姿に気づいてはっとした。
 先ほど自分のアヌスからずるりと抜けたばかりのシンジの一物は、もう再び天を向い
て屹立している。
 上を向いているのは勿論、下半身裸の自分と一緒にいるからだ。そして、一物にかす
かにこびりついているのは、シンジの精液だけではない。
 茶色のこれは……。この匂いは……。
「じょ、城島君! それを綺麗に拭いて! 早く!」
 金切り声を上げ、ポケットティッシュをシンジに押し付けると、加藤先生は顔をそむ
けて、慌ててショーツとスカートを身に着けた。続いて、シンジがのろのろと一物を
拭いているのを見ると、目をそむけつつ、わずかに残ったティッシュを手に、自分で
必死になってシンジの男根をぬぐう。
 自分の汚物を男性に見せるなど、加藤先生には耐えられることではなかった。
「う……」
 自分の男根をぬぐう加藤先生の細い指に、シンジの一物はさらに勢いを増すが、ここ
は必死にこらえた。ようやく開放されたところで、凶暴に天を向いた、邪魔なそれを
なんとか収めて、シンジはズボンを穿いた。
353トマソン:2005/09/11(日) 00:28:23 ID:SH5nAQxp

 スカートを穿いて、シンジのそれの掃除を終えてやっと泣き止んだ加藤先生だが、
事態を完全に受け入れ、呆然自失から立ち直るにはさらに数分かかった。

 ようやく目の焦点があった加藤先生。シンジを長椅子に座らせると、自分はその前に
立つ。
 パシーン!
 加藤先生は、まずはシンジの頬に平手打ちを一発いれ、続いてシンジの肩に両腕を
置いた。
「……城島君! あなた、女をなんだと思っているの? ひくっ……」
 コトの成り行きを思いだし、再び加藤先生のつぶらな瞳に涙が浮かんだ。
「……その……すみません……」
「あんなところを見せてしまった私も悪いけど……ぐすっ……もう、女の子の意思を
無視してコトを進めちゃ、絶対に駄目よ?」
 瞳に涙を溜めた、美人教師の血を吐くような思いでの説教。シンジには逆らうこと
など出来なかった。
「……はい……」
「……それとこのことは、絶対、絶対に誰にも内緒だからね? もし他言したら、私は
あなたを殺して、私も死ぬからね? 二人だけの、お墓まで持っていく秘密よ、いい?」
 思いつめた表情の加藤先生に、シンジは、改めて自分の行為の罪深さを思い知った。
 女性にとって、レイプという行為がどういう意味をもつことなのか? シンジは、
そのことを全く考えもしなかった自分を恥じた。
「……はい。絶対、誰にも言いません」
「……そしたら、早く家に帰って、シャワーでも浴びなさい……大事なとこ、よく洗う
のよ。……今のあなたに、女の気持ちを分かってといっても無理でしょうけど、せめて、
自分の欲望よりも、女性の幸せを優先できる男性になって……」
354トマソン:2005/09/11(日) 00:30:13 ID:SH5nAQxp

 加藤先生はシンジを部屋から追い出すと、再び鍵をかけた。
(どうして、こうなっちゃったのかな……)
 加藤先生は、資料室に一人残り、その清楚な美しい顔に涙の跡をくっきりと残して
座り込んだまま、先ほどまでの出来事を反芻していた。

 手違いで媚薬を服用してしまい、誰もいないと思ったところで体を鎮めようと自慰に
ふけった……。
 しかも、それを夫でも恋人でもない男性に見られ、勢いのままに犯された……。

 独身の頃だったら、自殺さえ考えていたろうが、愛する夫と幼い子を残して自分だけ
が死ぬわけにはいかない。彼女は無益な考えを振り払い、多少とも分析的に事態を見よ
うと努めた。
 彼女が高校教師として赴任してからもう数年になる。男子高校生の性欲がどんなもの
かは知っているつもりだったし、時として教え子が自分をオナペットにしていることも
気づいていた。
(やっぱり、男子高校生のまえで、オナニーなんかしたのが悪いわよね……)
(前の穴は無事で済んだけど……でも、私のお尻の処女……)
 またしても、つぶらな瞳に涙が溜まる。
 そのとき、廊下をこちらへ歩いてくる二つの足音が響き、加藤先生ははっと身を固く
した。

 廊下を歩いてきたのは、一年生の女子生徒、矢野アキと岩瀬ショーコ。二人はぺちゃ
くちゃとおしゃべりをしながら、資料室の前を通り過ぎた。アキはついさっき読んだ
雑誌の記事の話をしている。
「でね、アイデア商品を開発して億万長者になった人の話を読んだのよ。私もなにか、
開発しようかなあ」
「あら、きぐー」
 ショーコはひょいと右手を上げる。
「私もいま、開発中なの。……アナル」
「……またこれ以上開発するのか?」
 呆れた表情で、突っ込むアキ。二人はそのまま歩き去った。

 加藤先生は遠ざかっていく足音に安堵しつつ、盗み聞いてしまった二人の会話の内容
にあきれていた。
(まったく、今の若い人は……お尻の穴くらい、どうでもいいみたいに……
 でも、そうね、これくらいでくよくよしても始まらないし……学校では教師、家庭で
は主婦を勤める、いつもの私に戻らなくちゃ……夫のためにも子供のためにも、城島君
のためにも……なにより、私自身のために……)
 ショーコの変態もたまには役に立つようだ。加藤先生は服装を整え、資料室の空気を
入れ替えると、戸の鍵を開け、顔を洗うため、人影のない廊下を手洗い所へと向かって
歩き出した。
355トマソン:2005/09/11(日) 00:31:58 ID:SH5nAQxp

 一方の城島シンジ。しばらく時間をつぶし、加藤先生が資料室から居なくなったこと
を確かめた上で、小宮山先生に資料室の整理が終わったことを告げ、帰ろうとした。
「先生、資料室の整理、終わりました」
「お疲れ様。んもう、さっきは密室に二人きりだったのに、何もしてくれないんだから」
「え?」
「私が部屋を出る前に、すかさず鍵をかけて押し倒してくれても良かったのに」
「え? え?」
「そこで押しが弱いからいまだに童貞なのよ」
「えーーー」
 てな会話で散々からかわれた後、ようやく開放されたシンジ。家路を歩く彼は、まだ
罪の意識にさいなまれながらも、さっき資料室で味わった、加藤先生の熟れた肉体が
ひとりでに脳裏に浮かんでくるのをどうにも抑えられなかった。
 が、そんな中、小宮山先生の最後の言葉が彼には引っかかっていた。

(『そこで押しが弱いからいまだに童貞なのよ』って言われても、もう童貞じゃあ……
いや待てよ……アナルに入れた場合って、童貞喪失になるのか??)
 頭をふりふり、帰っていくシンジであった。

356トマソン:2005/09/11(日) 00:33:37 ID:SH5nAQxp

 以上です。

 これは好みが分かれるところでしょうね。
 レイプ、AF、おまけに相手は人妻。
 原作に雰囲気が合わないことおびただしい。

え?
それ以前に、やったこともないAFを描くのが無謀ですかそうですか。_| ̄|○
気分を害された方、すみません。


 ところで、本当のところ、お尻の穴に入れたら、童貞喪失になるんですかね?

 タイトルは「二人の秘密」で。
357名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 00:40:05 ID:UtX9T02y
>>356
GJです!
リアルタイムで読みました。まさかこの組み合わせで、
こんな展開とは……
解釈の仕方がとても興味深いですね。

358名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:02:44 ID:cRQL8Tq5
トマソン氏、GJです。
投下しようとスレを開いたら、ちょうど爆撃中でリアルタイムで読みました。

「レイプ・原作の雰囲気に合わない」なんて気にしない。書きたいものを書きましょう。
事後の加藤先生の苦悩が妙にリアルで良かったです。このまま鬱展開で締めても良いと思ったけど、
ショーコの言葉で救いを出すところに、キャラに対する愛情を感じます。

つーわけで、私も生徒×教師ものを投下します。ネタ被りすまん。
359リョーコ14歳/逢瀬:2005/09/11(日) 01:05:07 ID:cRQL8Tq5
投下します。
タイトル:リョーコ14歳/逢瀬
内容:過去、ギャクなし、リョーコ×関根先生、エロふつう

古田氏へ:
>>188-192 の「反撃」編が未完ですが、どうにも筆が進まないのと、
軌道修正が必要な事態が発生したので、2話分先の話を投下します。
後から間を埋める話を投下するつもりなので、今回の投下分はしばらく
未完箱に入れておいてくれると嬉しいです。
360リョーコ14歳/逢瀬:2005/09/11(日) 01:06:10 ID:cRQL8Tq5
§ 逢瀬

日曜日の午後、リョーコは隣町のショッピングモールを
急ぎ足で歩いていた。歩きながら携帯のショートメール
を確認する。

≫スタバ13:30

季節は秋から冬に移っていた。気の早い店はショーウィ
ンドウにクリスマスのディスプレイを始めており、街に
は祝祭気分が漂っている。デートに向うリョーコには、
世界が輝いて見えた。

目指すスターバックスに到着すると、店内をぐるりと見
回す。待ち合わせの相手はテーブル席でコーヒーを飲ん
でいた。リョーコは携帯の時計をちらりと見てから、席
に向った。

「関根先生、待った?」
「おう、中村。遅かったな」
「もう、先生が早いだけじゃない。
 約束の時間まで、まだ12分あるよ」

関根は時間にうるさいタイプで、待ち合わせ時間に遅れ
るとひどく不機嫌になった。だから、10分前には着く
ようにしているのだが、いつも関根が先に待っていた。

「先生、コーヒーもういいの?」
「ん、ああ」
「じゃあ、行こ」

リョーコは急き立てるように関根の手を引っ張った。
ショッピングモールを抜けて、高速道路のランプウェイ
へ向う。その先はラブホテル街になっていた。
361リョーコ14歳/逢瀬:2005/09/11(日) 01:08:03 ID:cRQL8Tq5

闇の中で、ベッドサイドのデジタル時計だけが光を放っ
ている。その微光の傍でリョーコは甘い吐息を漏らす。

「ハアッ、アゥ、ン」

ラブホでするのが、お気に入りだった。

関根のアパートでは隣近所を気にして声を抑えなければ
ならない。ここなら、乱れて大声を出しても大丈夫だ。

「ね、おっぱい、もっと触って」

関根のごつごつした両手が、リョーコの形の良い乳房を
掴む。三浦のような繊細さは皆無だが、荒々しく揉まれ
るのも好きだ、ビリビリとした快感が走る。
関根はリョーコの乳首を口に含んで舌で転がした。

「もっと、もっと吸って」

リョーコは関根の頭を抱えていた両腕を解き、先程まで
関根がクンニしていた自分の局部に手を伸ばした。そこ
は唾液と愛液でしっかりと濡れていた。親指をクリトリ
スに当て、人差し指と薬指で谷間を開き、中指を奥へ入
れて掻き回す。

(もう少し、もう少しで…)

リョーコは絶頂へと続く快楽の波を待ち構えていた。
体の中からその波が湧き上がりつつあった。

「先生、そろそろ準備して」
「おう」

関根は、吸い付いていたリョーコの乳房から離れ、枕元
に置いたスキンのパッケージに手を伸ばした。

『スーパー極薄タイプ、サイズM』

(スーパーと極は、重複表現じゃないかしら)

関根が装着に手間取っている間、リョーコはそんなこと
を考えながら待っていた。
362リョーコ14歳/逢瀬:2005/09/11(日) 01:09:19 ID:cRQL8Tq5

リョーコの性は一度火が点くと底なしだ。何度絶頂に達
しても満足せず、相手の精力を最後の一滴まで吸い尽く
してしまう。

「先生、もっと奥を突いてぇ、そこ、そこーっ」

関根の下に組み敷かれ、攻められながらも、リョーコは
あれこれと指示を出す。二人の激しい動きに、ベッドは
ギシギシと音を立てて揺れていた。

リョーコは、少女特有のスラリとした脚で関根の腰を抱
え込み、さらに深い挿入を求める。膣の最奥部が突かれ
た感触に、リョーコは思わず叫び声を上げる。

「アッ、アァーーーーーーーーーーーーーッ」

関根がピストンの速度を上げて、息荒く問いかける。

「ハァ、ハァ、どうだ、ハァ、これで」
「アッ、まだ、アッ、もうちょっと、アッ」
「ハァ、もうイキそうなんだよ」
「イャ、ダメッ」

関根の攻めは激しいが終るのも早い。リョーコはいつも
もっと時間をかけて欲しいと思っていた。

「待って、今度は私が、アッ、上に」

関根は腰の動きを止めると、リョーコの背中に手を回し
て彼女を抱き起こし、対座位に移った。

リョーコと繋がったままの関根のペニスは、爆発寸前で
ピクピクと動いていた。リョーコは大きな刺激を与えな
いように、ゆっくりと前後に腰を振る。そして、自分へ
の刺激を補うため、右手でクリトリスを愛撫する。
相手の反応をはっきり見るために、リョーコは枕元のコ
ンソールを左手で操作した。

ベッドサイドに照明が灯った。
363リョーコ14歳/逢瀬:2005/09/11(日) 01:09:54 ID:cRQL8Tq5

関根は目を閉じて射精を必死に堪えていた。その様子を
愛しく感じたリョーコは、顔を寄せて、深々とキスを交
わした。そのままゆっくりと関根を押し倒す。

騎乗位になったリョーコは、くねくねと腰を動かし、色
々な角度から自分を突いてみる。気に入った場所を見つ
けると、体全体を大きく上下させ、深々と自身を貫く。

リョーコが体を引き上げると、竿に絡みついた陰唇が裏
返って体外に引き出される。綺麗なピンク色をしたそれ
は、愛液でヌラヌラと光っていた。

リョーコが体を落とすと、陰唇はするすると竿を飲み込
み、根元までしっかり咥え込む。根元はリョーコの濃い
陰毛が覆い隠して見えない。その茂みの中で、膨らんだ
彼女の陰核が竿の付け根に当たり、快感をもたらす。
同時に膣奥に亀頭の先端が当たり、深い満足感を得る。

それを何度も何度も繰り返す。

リョーコにも、そろそろ絶頂の波が迫ってきた。

「先生、もう、イイよ。出して」

GOサインを待っていた関根は、即座にリョーコの細い
腰を両手で掴むと、がっしり押さえ込んだ。そして腰を
使って激しく下から突き上げ始める。その振動で、上に
跨ったリョーコの全身は小刻みに震え、乳房がブルブル
と上下に跳ねる。
彼女の膣はその攻めに応えてきゅっと締まってきた。そ
こへ関根のペニスが無理矢理に捻じ込まれる。未成熟な
彼女の性器は、その激しい攻めに耐えられない。

(こんなに乱暴にされたら、私のが壊れちゃう)

しかし絶頂を迎えた彼女の体は、心とは裏腹に、腰をひ
ねってさらなる刺激を求めようとする。

(か、体が、腰が勝手に…)

意識が遠のき、全身が浮き上がる感じがした。
苦痛と快楽の渦中で、リョーコは激叫して果てた。
364リョーコ14歳/逢瀬:2005/09/11(日) 01:10:51 ID:cRQL8Tq5

二人が男女の関係になってからまだ日が浅い。
リョーコにとっては初めての男性、関根にとっては清純
で天使のような恋人、お互いにすっかり夢中になった。

逢っている時間の全てを使い、狂ったようにセックスに
没頭した。マニアックな体位、フェラチオ、アナル、ど
んなプレイでもリョーコは喜んで応えた。
もしも関根が要求するならば、SMや放尿だってしたこ
とだろう。

「先生、さっきのエッチどうだった?」
「ああ、良かったよ。とても」
「私、関根先生の喜ぶことなら、何だってしてあげる」

リョーコはそう告げると、関根のペニスを愛しそうに、
そっと口に含んだ。

「おい、少しは休ませてくれ」
「先生は動かずに休んでいていいよ」
「いや、そういう問題じゃなくてだな…」

リョーコは、ペニス先端の鈴口に舌先を割り入れ、先程
の情熱の残液を味わった。次に、カリの周囲に舌を這わ
せて汚れカスを丁寧に舐め取る。

そんな奉仕にぐっときたのか、関根のペニスは徐々に膨
らみ、硬さを増していった。その反応を見て、リョーコ
は嬉しそうに関根に微笑みかけると、亀頭を舌で包み込
み、そのまま一気に喉の奥まで竿を飲み込んだ。
365リョーコ14歳/逢瀬:2005/09/11(日) 01:11:51 ID:cRQL8Tq5

「ぐぁ」

関根は思わず呻いた。リョーコは強く吸引しながら、関
根のペニスをゆっくりと口から引き出す。

チュポ

淫靡な水音を立て、リョーコの唇から亀頭が離れた。
完全に勃起したペニスは、彼女の鼻先で大きく跳ね上が
って天を向く。リョーコは舌を突き出し、根元から先端
へと舐め上げてゆく。
先端に達すると、そのまま亀頭を口に含み、唇と頬を使
ってねっとりと全体を包み込む。

「う、上手くなったな」

独身でここ数年間は恋人もいなかった関根は、溜まって
くると、手っ取り早く風俗で抜いていた。そこで知った
風俗嬢のフェラ技巧を、リョーコに教え込んでみた。
ちょっとした悪戯心だったのだが、覚えが早く研究熱心
な彼女は、あっという間にプロ顔負けのテクニシャンと
なった。

清楚で知的な少女が、目の前で淫乱な女に変わって、男
のペニスを夢中になって頬張っている。生徒にこんな芸
を仕込んでしまった背徳感にひたった関根は、急速に性
の興奮を高めていった。

「口の中に出すから、全部飲んでくれ」

リョーコは目で頷くと、頬張った亀頭の先に舌を当て、
鈴口を刺激した。やがて、亀頭が大きく膨らむと、苦い
液が一気に彼女の口中に溢れ出た。
366リョーコ14歳/逢瀬:2005/09/11(日) 01:12:34 ID:cRQL8Tq5

情事の後、シャワーを浴びて髪を梳かしていたリョーコ
は、背中越しにポツリと言った。

「先生、責任とってね」
「え?」

リョーコは関根に近寄ると、耳元に口を寄せてゆっくり
囁いた。

「オ・ヨ・メ・サ・ン・ニ・シ・テ・ネ」

囁き終えると、すっと離れて関根の顔を見つめる。
眼鏡をかけたリョーコは、清楚な少女に戻っていた。
先程までベットの上で男に抱かれ、嬌声を上げて悶え狂
っていた女と同一人物とは思えない。

二人はしばらく見つめ合っていたが、やがて関根は視線
を外し、力なく言った。

「そ、そうだな。責任とらなきゃな」

リョーコには関根の困惑が手に取るようにわかった。

(ふふ、困ってる困ってる)

両親のゴタゴタを見てきたリョーコは、実は結婚なんて
望んでいない。これは駆け引きのためのブラフ。

「ウ・ソ」
「へ?」
「嘘よ。先生を困らせてみたかっただけ」
「しかし、中村…」
「女子は16歳にならないと結婚できないでしょ」
「法律上はそうだが」
「そんな先のことなんてどうでもいいよ」
「そ、そうか」

367リョーコ14歳/逢瀬:2005/09/11(日) 01:13:45 ID:cRQL8Tq5
もしも関根が結婚に前向きな態度なら、逆にリョーコは
逃げ出したことだろう。予定通りの展開に満足すべきだ
が、露骨にほっとした関根の様子には腹が立った。

「それに私、もっと沢山の人と恋愛してみたいし」
「おいおい」
「私のことが面倒なら、別れてあげてもいいよ」
「俺は、お前を失いたくない。大切に思ってる」

関根はすがるような目を向けた。

(許してあげる。ではそろそろ本題ね)

「それなら、結婚のかわりにひとつお願いがあるの」
「どんなことかな」
「私の14歳の誕生日、先生と二人で過ごしたい」
「いいとも。何日なんだ」
「クリスマスイブ」
「は?」
「12月24日が誕生日なの。豪華ディナーの後は、 
 素敵なホテルに泊まって、朝までずっとエッチしよ。
 あ、プレゼントも期待してるから、ねっ」

関根は笑って引き受けた。大きな出費と精力を搾り取ら
れる予感に、その顔は少々ひきつっていたが。
リョーコは無邪気に笑い返して、キスをした。

(END)
368リョーコ14歳/逢瀬:2005/09/11(日) 01:25:23 ID:cRQL8Tq5
「逢瀬」編、投下完了。以上です。

これまで、中村リョーコの過去編として、
舞台を中学二年生、14歳の秋に設定してSSを書いてきました。

先日、マガジン連載中の本編「099 彼女はハマると溺れるタイプ」にて、
リョーコの誕生日が12月24日に決まったのを見て、これで一本ネタが
出来たと喜んで書き始めたのですが……

よく考えたら、クリスマスイブが誕生日なら、中2の秋にはまだ『13歳』じゃん _| ̄|○
というわけで、これまで投下したSS本文中の「14歳」は「中二」または「13歳」に読み替えてください。
GJ!
お二方とも面白かったですよ
370名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 03:50:28 ID:gaF692qH
      (・∀・)っ
     (っ ,r どどどどど・・・・・
.      i_ノ┘

       ∧_∧
    ⊂( ・ ∀ ・)
.     ヽ ⊂ )
     (⌒) |どどどどど・・・・・
        三 `J



       ∧_∧
     ( ・∀・ )つ
     ( つ /
     | (⌒)どどど・・・
.       し' 三


       ∧_∧
    ⊂( ・∀・ )
.     ヽ ⊂ )
     (⌒) |どどどどど・・・・・
        三 `J



  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
  | 次は宮本先生て゛ ! |
  |_________|
     ∧_∧ ||
    ( ・∀・ )||
    / づ Φ

371名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 04:09:21 ID:P6LY705U
ひまわり組ネタは園長×ミナコさんをどこぞの神が投下した以外は
あんまりないっすね
372名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 08:32:29 ID:58Nm6N5E
宮本先生は「男性と付き合えないことにコンプレックスを持つ女性は仕事に打ち込む」ってマナカに看破されてたしなぁ。
373名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 08:37:03 ID:E2qQKi5n
男は園長以外子供だしなぁ
374名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 10:07:21 ID:EYeU1L6C
レイプ
375名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 10:47:00 ID:2/yv53qs
佐々岡先生が帰宅途中にレイプ魔に襲われるも、
鍛えに鍛えた性戯で逆に精を吸い取り警察に突き出す、そんな話はどうよ?
376郭泰源:2005/09/11(日) 18:48:38 ID:Lqcl1UTX
はい、>>289の続き。ミサキ編のラスト。
相変わらずなげえ…ここはエロパロなんじゃ、さっさとエロ書かんかい!
とか言われそうです…すいません!ほとんどの批判は私が主に受けるべきところです。雑談も多いし…。
ま、防御率4.20、6勝10敗のポンコツローテーション投手としては奮起するしかないですね。
では、投下。
377郭泰源:2005/09/11(日) 18:49:12 ID:Lqcl1UTX
よほど秀太君が気に入ったのか、ミサキははしゃぎながら餌を何度も投げ入れている。
それがあまりにもプールに近く、あと少しで飛びこまんばかりの勢いだったので、
マサヒコは隣にいながらヒヤヒヤしっぱなしだった。
「おい、ミサキ…いい加減これぐらいに…」
「あ、マサ君さては怖いんだな?ふふ…」
それは、観客からすれば仲の良い恋人同士の楽しげな語らいに見えたことだろう。
だが、ふたりは―――どこか、終わりの予感をお互いに感じながら時を過ごしていた。
「はい、ありがとうございました!本当に、妬けちゃうくらいに仲の良いふたりでしたね!
では、最後にこのふたりと秀太君に大きな拍手をお願いします!」
ふたりは、手渡された餌の入ったバケツが空になるまでイルカに投げ続け…。
最後は、お姉さんの元気いっぱいの挨拶でショーは終わった。
拍手の中、ふたりは観客席に戻っていった。
£
水族館を後にすると、時間はもう五時半を回ろうとしていた。
「さて、と。メシどうする、ミサキ?」
「ねえ、マサ君…あたしね、テイクアウトのハンバーガーでいいから…。
食べたいところがあるんだ…そこでいい?」
「?別にいいけど…」
そんな言葉を交わしながら、駅近くの繁華街へと向かうふたり。
ハンバーガーショップでハンバーガーを買ったあと、ぶらぶらと町を歩く。
「なあ…ミサキ?そこって…この近くなのか?ハンバーガー、冷めちゃったら美味しくないし…」
「ウン…あと少し…」
町は少しずつ、夕闇へと包まれていき…そして、ふたりがたどりついたのは…。
(ん?あれ…ここって…え?まさか?)
いわゆるホテル街だった。
「み、ミサキ?おい、ここって…」
「…」
無言のまま、ミサキはマサヒコの腕を引いて―――その中の一軒に入ろうとする。
「ミサキ!ちょっと待て!おい…ここは…」
「今日は」
うつむいたまま…ボソッ、とミサキが呟く。
「な、なに?」
「今日だけは、あなたは…私の本当の恋人のはずだよね?」
「そ、そうだけど…」
「なら…いいでしょ?今日の…最後はここで」
「だ、だけど…ミサキ」
「お願い…マサちゃん、あたし…こうでもしないと、終れないの…あなたとのこと」
「ミサキ…」
ミサキは、既に泣いていた。ホテルの前で泣き出す少女とその隣にいる自分――。
(イカン…このままでは…確実に、イカン…下手したら補導モンだ…)
「わ、わかったよ、ミサキ。とりあえず部屋に入って、メシ食って…落ち着こうぜ、な?」
右手で目頭を押さえながらミサキがこくん、とうなずく。そしてふたりはホテルへと入っていった。
£
「…しかし…こりゃ…」
「…」
入ったの部屋は、…やや薄暗い照明、無駄に広いベッド、
それに安っぽくて派手な装飾品と、一昔前のいわゆる『ラブホテル』然とした部屋だった。
「ま、とにかく食おうぜ…俺、腹空いちゃったよ」
「うん…」
その場のあまりな雰囲気を無理矢理なんとかしようと、
ふたりは買ってきたハンバーガーを取り出して食べ始めた。
「…」
「…」
無言のまま、黙々と食べ続けるふたり。勿論、ふたりとも味などなにも感じていなかった。
「なあ…ミサキ?」
§
378郭泰源:2005/09/11(日) 18:50:08 ID:Lqcl1UTX
「なに?」
「これ食ったらさ、帰ろうぜ?もういいだろ?やっぱりダメだよ、こんなの…」
「…」
うつむいたまま、無言でマサヒコの言葉を聞いていたミサキだったが…。
意を決し、顔をあげるとキッと睨むようにして…マサヒコを見た。
「ずるいよ…マサちゃんは…」
「…」
「あの日の公園で私…無理に平気な顔をしてたけど、本当は、心臓が爆発しそうで…
目の前が真っ暗になって、この世が終わりになったような気分だったんだよ?なのに…
あんな中途半端に優しくして…。私のことなんて、好きじゃないって言えば良いじゃない。
顔も見たくないって言えば良いじゃない。昔から大嫌いだったって…そう言えば良いじゃない!」
ボロボロと、涙をこぼしながら、最後は叫ぶようにミサキは訴えていた.
じっと黙ってその言葉を聞いていたマサヒコだったが…弱々しく、ミサキを抱き寄せた。
「…………俺…ミサキ…俺…」
言葉が出てこなかった。なにを目の前の少女に言って良いのか…マサヒコには、わからなかった。
謝れば良いのか?土下座すれば良いのか?好きなだけ殴れとでも言えば良いのか?
どれも、上滑りするだけのような気がして…マサヒコは、ただミサキを抱きしめ続けた。
「…ミサキ。俺は…お前のことが、嫌いなんかじゃ…ない。お前は…大切な、ひとだって
今でも思ってる。それだけは…絶対に、ウソじゃない。でも…俺には、もう…」
「……それ以上は、いいよ」
泣きやんだミサキが、顔をあげる。
「あなたの言ってることが…ウソじゃないってことぐらい、私だってわかってる。
ゴメンね…でも、どうしても…最後に一回だけ、ワガママ言いたくなっちゃったの…。
ねえ、だから…最後のお願いを聞いて。私の、初めてのひとになって。
それだけでいいの。それで全部終わりにするから」
ミサキは、マサヒコを真剣に見つめながら言った。
「だけど…ミサキ、そういうのは…本当に好きなひとと…大事なひとと、するべきじゃ…」
「…それが、マサちゃんなの。お願い。あなたのことだけを思ってきた私だから…。
最初だけは、あなたになって欲しいの。お願いだから…」
ミサキは、引き下がらない。マサヒコは…とうとう、折れた。
「わかった…でも…途中でお前の気が変わったら…すぐに止めるぞ?」
「ウン…じゃあ…マサちゃん、あたし…お風呂に入ってくるから…」
「ああ…」
£
そして冒頭のシーンへと戻るのである。
(しかし…俺は、なにをやってるんだ?)
先ほどからマサヒコの頭の中には疑問符だらけだった。
幼馴染みとホテルに入り、不毛な…一度限りの関係を結ぼうとしている。
目の前の現実は常識人である彼にとってあまりに不条理なものに感じられていた。
(今なら…今なら…)
"カキーーーーーーン"
画面では代打の鈴木健がダイエーの工藤から凡フライをあげたところだった。
(戻れる…そうだ、ミサキだって風呂に入って頭を冷やせばこんな馬鹿げたこと…)
"ガチャ"
「お待たせ…マサちゃん」
バスローブを羽織ったミサキが姿を現した。
「あ、ああ…それでさ、ミサキ…」
「あなたも…お風呂に入って」
「う…うん」
切り出そうとはしたものの、ミサキの先制攻撃に結局なにも言えずただ従うマサヒコ。
"ざああああああああ…"
マサヒコは、シャワーで身体を流していた。特に汗をかいたわけではなかったが…。
それでも、ずっと体に残っていた奇妙な疲労感が少しだけ、やわらいでいた。
(…なんで…)
こうなっちゃったんだ?とマサヒコは今日何度目かの自問自答を繰り返していた。
§
379郭泰源:2005/09/11(日) 18:51:01 ID:Lqcl1UTX
だが…当然ながら、答えなど出ない。
(さっきはダメだったけど…風呂からあがったら、やっぱりミサキに言おう。
こんなのは…こんなのは、やっぱり止そうって…)
長かったのか、短かったのか…もはや時間の感覚も無くなり始めていた。
マサヒコは、のろのろと風呂からあがり、脱衣場でバスローブを羽織ると部屋に戻ろうと―――
「んっ…んっ…はあっ…」
(?)
部屋の方から、女の声がした。しかし…それは、どう聞いても…喘ぎ声としか思えない声だった。
(な、なんだ?この声…ミサキの奴、AVでも見てんのか?)
不審に思ったマサヒコが部屋へと向かうと…。
「…え?&$#み、みみ、ミサキぃ?!!!」
「んんっ…あッ…マサちゃん…マサちゃあん…」
部屋の中央に陣取る、馬鹿でかいベッドの上でミサキは、全裸のまま自分の性器に指を入れ、
それをかき混ぜるようにして動かしていた。
「み、ミサキ、お、おお、お前!!なにを…」
「…軽蔑した?」
「…え…」
「私は…あん…ずっと前から、毎日あなたのことを思って、んっ…こんなことをしてたの。
勉強の合間、毎日…はんッ…あなたの部屋の灯りを見ながら…あっ…こんなことをしてたの。
あなたにいつか抱かれることを思い描いて…ひとつになることを思って…こんなことをしてたの」
言葉をつなぎながら、ミサキはその行為を止めようとしなかった。
目の前の幼馴染みの少女は…頬を染めながら、マサヒコのまるで知らない女性のように、
いや、どこかの売春婦のように…淫蕩な笑みさえ浮かべながらその行為に没入していた。
「み、ミサキ…なにを…ヤケになるのは、やめ…ろ…」
思わず後退るマサヒコだったが…。
「逃げるな!」
今まで聞いたこともないような――鋭い、命令口調のミサキの声に立ちすくんだ。
「ずっと…ずっとあなたは、あん…逃げてきた…私のことから、逃げてきた。
ダメならダメってさっさと言ってくれれば…んッ…そうすれば、私だってもっと早く立ち直れたし、
こんなに傷つくことだってなかったのに…あなたには…責任があるの。だから…見なさいッ!」
その言葉に…凍り付いたように、マサヒコは動けなくなっていた。
(そうだ…そのとおりだ…俺は…ただ逃げて…結局、ミサキをこんなに深く、傷つけていた…)
「あッ…んんっ…マサちゃん…」
ミサキは、人差し指を膣に突き立てていた。彼女が指を動かすごとに…湿った音がした。
"ちゅ…ぴりゅ…"
「あ、んぅ…ぁあッ!」
指を根元まで押し込んだ状態で、ミサキは親指でクリトリスを圧迫する。
敏感な突起物をぐりぐり、と弄びながら…乱暴に押さえつけながら…ミサキは、声をあげていた。
「あっ…マサちゃん…そこ…イイ…あぁんッ、いいのぉ!」
恐らくミサキの頭の中では今、マサヒコが自分を犯しているという妄想が広がっているのだろう。
少し芝居じみた言葉が――それを、呆然と眺めているマサヒコを攻めるように、こぼれていた。
空想上のマサヒコはなおもミサキのクリトリスを荒々しく嬲り、さらに中指を一本追加してきた。
二本の指に犯され、肉の芽を弄られ―――
ミサキはベッドの上でびくん、びくんっと腰を震わせて悶え続けた。
「あ…んんっ…まだ…もっと…マサちゃん…」
やがてミサキは完全に仰向けになり…さらに見せつけるように…両足を曲げ、そこを開いた。
マサヒコからは、完全に彼女の陰部が丸見えとなった。
「ああっ…いい…もうすぐ…私…あんっ…」
溢れるほどに愛液をたたえた膣内に再び指を二本ねじこみ、えぐるようにミサキは動かしていた。
"じゅう…じゅぷっ…"
淫靡な音が部屋に響き渡り、愛液が飛び散ってベッドの上に撒き散らされる。
ふくらみかけの自分の乳房に手をかけ…激しく、揉み始めた。
「あああっ…はぁん…私…いく…いくぅぅぅぅうッ!」
ずぶり、と二本の指を奥深くまで突き入れたミサキは、
獣のような声をあげてベッドの上で一回、二回と…激しく、跳ね上がった。
絶頂に、達していた。
§
380郭泰源:2005/09/11(日) 18:51:52 ID:Lqcl1UTX
「はあ…ああっ…」
涙を流して…疲れ切った顔をして…悲しそうな目で…ミサキは、息を吐いていた。
「ミサキ…」
「軽蔑したでしょ?嫌いになったでしょ?もう…いいよ…もう…うっ…わああああ…」
そして、ミサキは号泣しはじめた。そんな彼女の様子を呆然と眺めていたマサヒコだったが…。
突然、意を決したようにミサキのそばに近づくと…その太ももに手をやり、
そこを再び開くと顔をその間につっこんだ。
「え?ちょ、え?ま、マサちゃん!!!?」
突然の彼の行為に慌てるミサキだったが…マサヒコはそのまま、ミサキの陰部に口をつけた。
"ちゅるっ…"
マサヒコの舌が、ミサキの肉唇を撫で上げた。
「あっ…ダメ…どうしたの…マサちゃん…」
「軽蔑なんて…すると思うか?俺だって…俺だって、お前のことが好きだった…」
「え…」
「でも…それでも、俺は…もう、先生と一緒に…いるしかないんだ。お前を傷つけたのは、
全部俺のせいだよ。だから…責任はとる…いいな?ミサキ…最後だから…
今日は、手加減なしでお前を愛する。俺の人生で、最初の最後の、本気の浮気だ」
そう断言すると…再び、ミサキの股下に顔を埋めて陰部を舐めるマサヒコ。
両手でしっかりと彼女の太ももをつかみ、必死に舌を上下に往復させる。
「あっ…ああ…いい…あん…」
ミサキは、マサヒコの頭を押さえつけながら空に向かって喘ぎ始めた
(どうしてだろう…悲しいのに…最低な気分のはずなのに…嬉しい…)
ずっと、夢に見ていた。マサヒコと愛し合うことを。それが、こんな形で叶った――。
そのことを、悲しみながら、それが今日一回きりの交わりだと知りながら…。
ミサキの体は、マサヒコの口戯に激しく反応し始めていた。
"ずっ…じゅううう…"
「あっ!そこ…そこは…あうっ!」
マサヒコの舌が既に先ほどの自慰で肥厚した肉の芽に触れ、そこを吸い取るようにしたとき――
ミサキはその刺激に思わず鋭い声をあげ、大量の愛液が膣穴から溢れた。
"じゅるう…じゅっ"
その蜜を、愛おしそうにマサヒコは全て吸い、口の中に含んだ。そのままマサヒコは、
肉の襞の細部まで確認するかのように…ぴちゃぴちゃと淫靡な音をたてながら、
ミサキの股間を舐め続けていたが、舌をなだらかに下降させ…ミサキの菊門へとたどりついた。
「!い、いやッ!…そこは…汚いから…だめぇッ!」
恥ずかしさから思わず逃れようとするミサキだったが…。
「お前のからだに…きたないところなんて…ない…」
マサヒコは呟くようにそう言うと、強引にミサキの体を引き寄せ、尻肉を開き…
舌先で、菊花の襞をなぞるように舐め続けた。
「あっ…くあっ…ダメ…あ…ん…」
ミサキは生まれて初めての刺激に…ぞわぞわと、肌が粟立つような感覚を覚えながら、
やがてその甘い感触に徐々に体が蕩けていくような気持ちになり…
とうとう、臀部にこめていた力をふっ、と抜いてしまっていた。
"ぴちゃ…ぷる…びちゃ…"
菊穴を、肉唇を、肉の芽を…縦横無尽に、マサヒコの舌が嬲っていた。
「あ…ああっ…イイ…そこ、いい…あん…やあ…気持ち良いの…イイのお…」
既に正気を失ったミサキは、彼の愛撫に完全に心を奪われ、快楽の声を上げ続けていた。
「ミサキ…可愛いよ…だから…俺のも…」
マサヒコはバスローブを脱ぎ捨てると、そこから怒張しきった自分のペニスを取り出した。
こくん、とミサキが短く頷き…マサヒコは彼女の上に跨るようにして体の向きを変えた。
自分の目の前に突き出された勃起したペニスにミサキが手を添える。
(これが…マサちゃんのおちんちん…)
初めて見る男性のペニスを凝視するミサキ。
ピンク色と黒の中間のような…少し、くすんだ肉色をしたマサヒコのペニス。
おずおずと、しかし、愛おしそうに…それを、口にくわえた。
"ちゅ…じゅう…ずるっ…"
§
381郭泰源:2005/09/11(日) 18:52:35 ID:Lqcl1UTX
シックスナインの体勢で、ふたりはお互いの性器を舐め続けた。
(あ…んんっ…スゴイ…気持いい…それに…マサちゃんの…あたしの口の中で…
ぴくぴく震えるみたいに動いて…大きくなって…)
ミサキは、下半身に加えられる刺激と快楽に必死で耐えながら…マサヒコのものをしゃぶり、
舌だけでなく唇や手で…睾丸を揉みしだいたりしながら、出来る限りの奉仕を続けた。
(うあ…すごく…ミサキの口ん中…うわ、ネバッとして…熱くて…気持いい…)
マサヒコも、小振りな彼女の口内で自分のペニスが幾度も搾り取られ、
愛されるたびに、凄まじい快楽が押し寄せるのを必死で耐えていた。
「…ミサキ…そろそろ…」
お互いの性器を味わい終えると…マサヒコは、ようやく元の体勢に戻った。
「う…うん。お願い…」
そして、恥ずかしげにミサキが股間を開くと…マサヒコは、その間に腰を据えた。
「じゃ、じゃあ…いくよ?本当に…いいんだな?」
まだ躊躇の色が見えるマサヒコだったが…。
既にそれまでの前戯で完全に身も心も蕩けていたミサキは、
「来て…お願い…早く来てえッ!」
と首を振りながら、淫らな要求を叫んでしまっていた。
"ず…ぬうッ…"
マサヒコのペニスが、ミサキの濡れた肉を割って入っていく。
「ああッ!ひ!ひぐぅッ!」
初めてこじ入れられる肉棒の感触と、下半身を直撃した激痛に涙を流して声をあげるミサキ。
「あ…あの…ミサキ?」
「いいから…もっと…」
「でも…」
「…優しくしたって、許さないから」
「…」
「あなたとのことは忘れるよ。…でも、今日のこと私は…一生、忘れない。
あなたも…忘れられなくなるでしょう?ずっと…ずっと思い続けた私の思いを踏みにじって、
それでも…あなたは、私から去っていく。だから…もっと強引に、無茶苦茶に私を犯してよ。
私はね、マサちゃん…そんなことを思ってる、最低な女なんだから。優しくする必要なんて、
ないんだから…これは、私の…あなたへの、復讐なんだから…」
「ミサキ…」
話の内容こそ、残酷なものだったが…今、自分の下に組み敷かれている少女の顔は、
涙を流し、頬を赤く上気させ――可憐そのものだった。可愛かった。
(ミサキ…お前…わざと…)
わかっていた。この子のことなら、誰よりも…わかっていた。こうでも言わなければ…
自分が、怖じ気づいてしまうであろうことも、全て知りながらこんなお互いを傷つけるようなことを
言っていることくらい、わかっていた。
「わかった…ミサキ?」
「…なに?」
「好き…だった。本当に。愛して、いた…」
「…」
ミサキは、目を閉じた。知っていた。誰よりも、マサヒコが自分のことを気遣っていたことを。
そして、誰よりも…マサヒコが、自分を信頼していたことを。
"ずぅっ…ぐしゅっ…"
「あ…ああッ!ふぅ―――っつ、はああ!!はぁ―――っ」
マサヒコのペニスで膣の粘膜が広げられ、痛みと圧迫感と深い充足感がないまぜになった
感情にミサキは喉の奥から卑猥な喘ぎ声を漏らし、マサヒコにすがりついていた。
"ずるっ…ぬ!ぬぅ…るぅ…"
マサヒコはゆっくりと…ゆっくりと、腰を送り込み、ペニスを奥まで突き入れた。
「ミサキ…ミサキの、奥まで…入った…」
「わかる…マサちゃんのが…あたしの中で…奥に…ある」
「ウン…行くよ?ミサキ」
「はい…」
マサヒコはふたりの合体の具合を確かめるように、力を込めてくいっ、と動かした。
§
382郭泰源:2005/09/11(日) 18:53:12 ID:Lqcl1UTX
その瞬間―――。
「あッ!ああああああッ!はああ―――ん!」
子宮に鋭い快感が走り、ミサキは長い声をあげた。
マサヒコは無言でミサキの上に屈みこんで唇を重ね、自分の唾液を送り込んだ。
"ぐ…ごくっ…"
喉を鳴らし、それを呑み込むミサキ。その様子を確認すると、
マサヒコはゆっくりとピストン運動を再開させた。
"ずる〜〜、ぬちゅ…、ぎゅっ"
突き上げるようにマサヒコのペニスがミサキの子宮口をつつく。
そのたびにミサキの下腹部にはびくん、と強い刺激が広がり、
「むぅ…はぅ――、う…ぅうん…」
口からは甘い喘ぎ声が漏れた。
やがて彼女がようやく痛みから解放されたらしいことを確認したマサヒコは、
今度は体を軽く起こし、割り広げた太ももをつかむと一回一回角度を変えながら、
膣の奥をえぐるように…突き刺すように、挿入し始めた。
「あ…ひっ…あああ!あッ…」
痺れるような刺激に体を震わせるミサキ。
"ぽた…"
(え?…汗?)
突然自分の頬に落ちた、なにかの感触に目を開けるミサキ。
(あ…)
マサヒコが、泣いていた。ミサキをずっと見つめながら…泣いていた。
「マサちゃん…」
(そうだ、この人は…本来、こんなことを一番嫌がる人だった。優しくて、ウソがつけなくて、
人一倍周りに気を使って…それでも、今日、何度もためらったけど…私を抱いてくれた…)
そんなことを思い、ミサキは…微笑んでいた。
今日、初めて自然に笑うことのできた…笑顔だった。
「…ミサキ?」
「泣かないで…マサちゃん…」
「…」
「全部ね、私のワガママだったの。…知ってるよ。あなたはこんなことできるような人じゃないって。
でもね…最後だから、あなたと…私の…16年間を、終わりにしたかった。
キレイな終わり方じゃなくていい…かっこつけなくていい…あなたのことを、好きな…
大好きだった、私で終わりたかったの。ゴメンね…マサちゃん…」
「ミサキ…俺…ゴメン…」
「いいよ…だから、最後に…私と、ひとつになって?」
「ウン…」
再び、唇を重ねるふたり。その唇の感触は、ひどく冷たかった。
"じゅ!ずッ!ずるぅ〜〜〜〜ぐっ!"
「あッ!ああッ!好き…マサちゃん…好きぃいいいい!」
「好きだ…俺も…好きだ…ミサキ…」
ふたりは、泣きながら交わっていた。お互いに、涙を流すたびに…声を上げるたびに、
悲しくなりながら…そこは、貪欲にお互いをむさぼりあうように、蠢いていた。
「あ…マサちゃん…あたし…いく…もう…ああッ…」
「ミサキ…俺も…もう…ああッ」
ミサキは、下腹部に熱い快感の塊が急速に膨張していくのを感じていた。
そして――マサヒコのペニスが、何十回目かに膣の奥まで深く打ち込まれたとき…。
「あっ!ああああッ!あ―――っ…あ…」
体を弓なりに反らして、ミサキは絶頂に達していた。そしてマサヒコも…。
"ずる…"
ミサキの中から、ペニスを引き抜くと…。
"びゅうっ!びゅわっ!"
たっぷりと、彼女の白い腹に幾度も幾度も射精した。
(あ…ああ…止まんねえ…こんなに…)
それはマサヒコ自身が驚くほど…何度も青白い精を吐き出したまま、終わろうとしなかった――
§
383郭泰源:2005/09/11(日) 18:53:48 ID:Lqcl1UTX
「なあ…ミサキ、本当に、大丈夫か?」
「うん…大丈夫だよ…今日は、本当に…ありがとう、小久保君…」
呼び方が、かつてのものに戻っていたことにマサヒコは気付いた。
ふたりは、天野邸の前で、最後の別れの時を過ごしていた。
「ああ…じゃあ…」
「…ねえ、小久保君?」
「…なんだ?」
「もう会わないとかは、止めようね…まだ…私たちは…友達だよね?」
「ウン…そうだな…」
ふたりとも、そんな言葉がひどく薄っぺらなものであることに気付いていた。
それでも…そう言わなければならないことを、知っていた。
「じゃあ…天野…」
「うん…さよなら…小久保君…」
ミサキは、彼の後ろ姿が…向かいの、小久保邸の中へと吸い込まれるまで、ずっと見つめていた
£
「ただいま…お母さん…」
「お帰りなさい、ミサキ…ご飯は?」
「…いらない。食べてきたから…」
「そう…」
お母さんの目が見れない。自分の歩き方が変じゃないか…それだけに集中してしまう。
(ごめんなさい…お母さん、今日私は…女の子から女になりました。
大好きだった…マサちゃんに、抱かれてきました。でも…それは今日限りで…)
気を抜くと涙が出てきてしまいそうで、私はそれをこらえて顔をあげた。
お母さんは…笑顔だった。とても、哀しそうな笑顔だった。
――このひとは、今日なにが私とマサちゃんにあったのか、全部お見通しなんだ――
多分…それは本当のこと。きっとお母さんは…そのことを知りながら、笑ってくれている。
それ以上そこにいると崩れ落ちてしまいそうで…お母さんに、抱きついて泣いてしまいそうで…。
私は、急いでそこを通り過ぎて、部屋に行こうとした。
「ミサキ?」
「なに?お母さん」
「部屋に…人が待っているわ。あなたの帰りを…ずっと、待ってくれていたわ…」
「…うん」
それが誰なのか、私にはわかっていた。振り返らないように…こんな情けない顔を、
お母さんに見せないように…私は急ぎ足で階段を上ると自分の部屋の前に来た。
"ガチャ"
ノックも無しにドアを開けると、そこには彼女が腕を組んで、立っていた。
「ただいま…わかた…」
"パシーーーーーーーーン!"
その言葉が終わらないうちに、鋭い衝撃が頬に走って目の前が真っ白になる。
彼女は…若田部さんは、平手打ちで一発私の頬を張ると、泣きながら私を抱き寄せた。
「…会ってきたのね?」
「…ウン」
「抱かれて…きたのね?」
「…うん」
「…どうして…そんなことをしても、もうどうにもならないって
あなたが一番良くわかっているはずなのに…それなのに…どうして…」
「…意地、だったのかな…」
「…意地?」
「ずっと…ずっとね、私はマサちゃんのことが好きだったの。
世界で…私ほど、あの人を愛して、理解してる女の子はいないって…今でもそう思ってる。
だから…あの人の心が、私にじゃなくてアイ先生にあるっていうのも…つらいけど、悲しいけど…
わかっちゃうんだ。だけど…わかるのと、納得できるのは別だったの。
だから…私が、ずっとマサちゃんを好きだったことを、自分で自分に納得させるために…
どうしても、今日抱かれなきゃいけなかったんだ…」
話しながら、私は自分がどんどん冷静になっていくのがわかった。
§
384郭泰源:2005/09/11(日) 18:54:31 ID:Lqcl1UTX
あれは…もう過去のものだった。忘れることも、消し去ることもできないけれど、
間違いなく…今はもうどこにもないものだった。
若田部さんは――ずっと泣き続けながら、私を抱きしめていた。
彼女の頬を伝って、幾粒もの涙が私の胸元に落ちる。その熱さに私は戸惑っていた。
「馬鹿…」
「…なぜ…そんなに泣いているの?」
「あんたたちが…見てられないからよ。だって…今でも、一番の理解者なんでしょう?」
彼女の言うとおりだった。彼の苦手なもの、好きなもの…全部、私は知っていた。
私の頭の中に、彼のほとんど全てがあるはずだった。
でも…その中に、未来は無かった。未来だけが、無かった。
「若田部さん…」
思い出したように突然、私の目から涙が溢れた。それは止めようとしても止まらず…
思わず、私のほうから彼女を抱きしめていた。彼女のからだは柔らかくて、あたたかかった。
「馬鹿…あんたたち、馬鹿よ…お互いが一番の理解者だってわかってて…それなのに…」
若田部さんは、繰り返しそんなことを言いながら泣き続けていた。
どれくらいそうしていただろう―――。やがて、彼女が顔をあげて私を見つめた。
涙と鼻水で顔を汚していても、やっぱりキレイなひとだなあ…。
なぜか私はそんなことを思っていた。
「いい?天野さん、見返してやるんだからね!」
「え?」
「あんな鈍チンで、たいして頭も良くなくて、優柔不断のアホマサヒコのことなんて
さっさと忘れてとびっきりのイイ男を見つけるの!どっちが先に見つけるか、勝負だからね!」
「…」
私は思わず無言で微笑んでいた。怒ったような口調だったけれど、
それが不器用だけど本当はとびきり優しい若田部さんなりの励まし方なのがわかっていた。
勝負…そうだ、初めてこのひとと会ったときもそれがきっかけだった。
あの頃は、こんな風に仲良くなるなんて思いもしなかった。
今は、思う。多分…このひととはずっと友達で、私の…大切なひとだ。
「なに余裕で笑ってるの!いい、見てなさい!
あなたも小久保君も、びっくりするくらいの男をつかまえてやるんだから!」
「私も…負けないよ!若田部さん。だってこれは…」
「「勝負!なんだから!」」
私たちはキレイにそのセリフをハモった。
ふたりとも涙と鼻水でぐしゃぐしゃになりながら…笑いあっていた。

END
385郭泰源:2005/09/11(日) 18:55:23 ID:Lqcl1UTX
以上。
タイトル:「ラスト・ワルツ」でお願いします>>古田氏
リョーコ編でこの連作は終わりの予定です。
現在構想中なのがリクエストのあったシンジのハーレムもの(「マサヒコの女難週間」っぽくなりそう)。
あとエロ無しも何本かね。でも時間と筆力と構成力の無さで結構挫折したり…ま、ゆっくり気長に待ってて下さい。
ここの雰囲気は悪くなって欲しくないと切に願うポンコツでした。
386名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 19:28:37 ID:Cs9pMLJY
たいしたもんだよ…
387名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 19:33:41 ID:iIv5lfEV
GJ!!
天晴れです!

今の中学、高校生って皆こうなのか?
388名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 19:34:46 ID:iIv5lfEV
GJ!!
天晴れです!

今の中学、高校生って皆こうなのか?
389名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 20:44:23 ID:+jSR5Mlk
GJ!!
悲しいけどいい話だよう……
390名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 21:01:21 ID:2/yv53qs
郭氏GJ!
本当は職人さんを比較しちゃマズイんだろうけど、やはり貴方はエースと呼びたい
391名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 23:45:18 ID:f7QZy93G
ミサキがすごい・・・・。こんなどぎつい修羅場?濡れ場?初めて。
なんか郭氏の実体験が幾分か盛り込まれてるのでは?
と勝手に推測してみたり。
そうでなくとも、強烈な話でした。良かったです。
392名無しさん@ピンキー:2005/09/11(日) 23:51:09 ID:1netoQuy
ミサキが切な過ぎますよ〜(涙)
でも最後のアヤナとのやりとりとか、悲しいながらもグッときた!!
GJでした!
393名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 00:23:13 ID:U83eIpwG
さすがエースと言われるだけあるわ‥‥
394名無しさん@ピンキー :2005/09/12(月) 00:39:35 ID:T0bWuyyS
初代スレからROMり続けた漏れに言わせてくれ。
>>117 お前、謝れ。もしくは氏ね。

>氏家スレの普通のエロ無し投下する職人どもに
>ROCO氏の爪痕を無理矢理
>飲ませてやりたいですよ
>本当にww

最低野郎だな。ナット神、トマソン神、リョーコ14歳神、そしてエース郭神…。
これだけのSS読める板はないぞ?
それと郭神
>>ほとんどの批判は私が主に受けるべきところです。
これこそが、エースの証だよ…トマソン神を初め、あんたのことを「エース」って呼ぶ理由をもっと理解してくれ
395名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 00:47:29 ID:U83eIpwG
>>394 おまい‥‥初代スレから見てたなら、空気読めるだろ‥‥

なぜ蒸し返してしまうんだ_l ̄l○

ほーら空気を変える一言の出番だよー
 ↓↓
396名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 00:50:11 ID:fca5xIZi
>>394
とりあえず、アホ話を蒸し返そうとしているコイツに↓をぶつけてー
http://portal.nifty.com/koneta04/11/12/02/img/1.jpg
397名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 00:54:13 ID:/8MqcWUS
【次回予告】
嗚呼、もはや何も言うまい。
語るべき言葉ここにあらず
話すべき相手ここにおらず
男、ただ前を向き、ただ上を目指す...
ただ、前を向き、ただ上を目指す...
398名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 00:57:45 ID:U83eIpwG
(´・ω・`)イイヨイイヨ ジブンデイウヨ






痴女はイイ
399名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 00:58:04 ID:qhMzZtLm
すごくいい話だしお気に入りの作品なんだけどしいていえば最近のミサキはかわいそうだよ… たまにはいい目にあわしてあげてください。
400名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 01:09:55 ID:EDgAaCTO
400ゲット
郭氏 GJです!
郭様の作品に連載モノが多く、驚かされます
401名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 01:19:39 ID:BAoubHdN
>>399
そういやピンキリ氏の連載中のヤツもミサキチ可哀相な目にあってたな。次の話は修羅場らしいし‥‥



さしでがましいことは承知しておりますが、どうか職人の皆さん
ミサキチが超ハッピーになる話もひとつお願いしますだ
402名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 02:45:54 ID:bfNn2DUf
ミサキの涙はもう見たくないし、悲しい話は苦手です…
僕は、マサとミサキのラブラブで、楽しいエロ話が読みたいですね。
403名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 03:05:30 ID:WrI9QbvV
ミサキは幸運でも不幸でも結局無くような気がする。
404名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 05:11:02 ID:GLdc4NBV
涙の意味合いは違うから幸せな涙なら見てもいいじゃないか
きっと今職人さんがミサキハッピーエンドを書いている・・・はず
405名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 07:46:03 ID:7cs7t3KC
薄幸なミサキやな
406名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 08:42:22 ID:WwWdABDP
>>401
マサとアイはラブラブかもしれんが、ミサキ不幸話なので確かにツライ・・・
打ち切ってほしい、とまでは言わないが、少し休載してミサキ幸福話をギャグタッチで書いてほすぃ・・・
暴言かもしれんが、これが俺の本音
407ナット:2005/09/12(月) 12:55:33 ID:JGNn3K7c
エース郭泰源氏
報われない努力家ミサキかわいそ
だけど話の完成度が高く激しくGJです。
408名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 14:39:56 ID:BAoubHdN
実は、郭氏やピンキリ氏、多くの職人さんはSでツンデレなんだよっ!
だから、ついつい大好きなミサキチを作中でイジメテしまうんだっ!(キバヤシ風味)



いやこれは冗談ですが、職人に「これではこのキャラがかわいそうです!」って文句めいたこと言えるのはある意味幸せだよな
過疎ってたら絶対言えないから、我々ななんと贅沢な立場にあることか
連載中の職人さんも、単発作中心の職人さんも、いつもありがとう
これからもエロでラブな話をよろしくお願いします
409名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 19:53:16 ID:Sfdn38NY
読んでくれた人が、そこまでSSのキャラに感情移入してくれるのは、
職人冥利に尽きるというか、嬉しいものですよ。
410名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 20:08:27 ID:zqePr6Pq
注文の多い氏家スレ


…いや、ただ何となく
411名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 20:46:56 ID:Kjr7e5RI
たいしたもんだよ…
412名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 20:55:11 ID:Sfdn38NY
折角なので感想も書きます。
今回の郭氏の作品、頭ひとつ抜けたクオリティで素晴らしいのだけれど、

> 「もう会わないとかは、止めようね…まだ…私たちは…友達だよね?」

この台詞は無かった方が良かった。なんというか説明過剰に感じます。
郭氏の初期投下作品「欠けた月が出ていた」を読み直してみましたが、
そちらの方が省略と抑制が上手く効いています。

具体的に挙げるのは難しいのだけれど、今回の投稿作品はこれまでに
較べて全体に刈り込み不足で熟成期間が足らない印象を受けました。
素晴らしいプロットと、神掛かったシーン描写(汗→涙とか、アヤナとの
会話)だっただけに、もったいないと思いました。
413名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 21:03:24 ID:nbolJ4xt
>>412
注文が多くなるほど職人に恵まれてるってコト
そーいや後少しで1スレ目が立ってから1年経つんだな
414名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 21:11:01 ID:z7vp/r+r
家 庭 教 師 濱 中 ア イ

1 名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 04/09/20 12:53:18 ID:k7f1yEFd
まったりいきましょう


ここから全てが始まったんですな。
1周年まであと8日か…。
415名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 21:20:28 ID:pYgwBBT+
うむ
この週末だけ挙げても、さくしゃ氏、ナット氏、トマソン氏、541氏、とどめに郭氏。

またしてもホワイトウィークエンドだったな
416郭泰源:2005/09/13(火) 00:17:43 ID:+s2ZjN12
>>391
いや実体験はそんなに…すいません、入ってます(恥)。
結婚前、お互い仕事が忙しかったときにホテルでテイクアウトのハンバーガー食ったのが…実は。
そんとき、「なんか性欲あり余った高校生みたいだよね」って嫁が笑ってたのが
今回のSSにちょこっと反映してます。でも普段の性生活とか修羅場は反映してませんよ?…してないったら…。
>>412&409氏
ご明察です。今回は正直あんま推敲せずに投下しちゃいました。
ちょっとココが殺伐とした雰囲気になりはじめてたんで焦っちゃったんですかねえ…反省。
なぜか「欠けた月〜」は皆さん高評価で嬉しいのですが(あれ、でも微エロなんですよねえ)、
当時は完全にアイデア先行=書きたいものがたくさんあった時期でしたから。
今は…あの頃みたいに思いついてガーっと書ける感じじゃないしちょっと手癖で書いてるかも。
丁寧な批評、痛み入ります。多分職人様の一人ですよね?
さすがに鋭い。実は今作、ミサキがマサヒコにセックスを無理強いるってプロットと
アヤナとミサキの最後のやりとりが先に思いついてあとは完全に付け足しだったんです。

ちょっと提案。1周年てことで記念にリクエスト大会とか職人コラボとか(どなたか協力してくれればですけど)
第2回お題大会とかちょっと考えてるんですがどないだしょ?
417名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 00:27:57 ID:3d/j28uE
氏家先生からこのスレにカナミの足コキというネタをいただきました。


やっぱ氏家先生ここ見てるんじゃ・・
418名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 01:29:45 ID:q6qZWJBy
いや、既にシンジ相手に二回かましてる。
419名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 02:01:51 ID:XRiGUV0E
やっぱり濱中アイ×妹は思春期 or 妹はひまわり組のミクスチャーというのは?

>>416の郭氏
420名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 02:52:28 ID:iWkXSwxr
こういう企画おもろいね
この板でここのスレしか見ないから分からんけど他スレでこんなの無いんじゃない?
職人に恵まれてるここのスレだから実現可能な感じ
421名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 08:36:45 ID:Xri0Y3zk
お題と聞いて黙っちゃ居れない。
意気込んで俺様がやって来ましたよ。

下らない前口上なんてどうでもいいんですが、
「夕暮れ」「アカく染まる」とか考えました。秋だしね。
まあアキといってもアキでなければならない必然性はなく
もちろんアキでも十全ですがカナミでも十全でしてよお友達(ディアフレンド)。

...戯言だな(スレ違い)

冗談はともかく前回の例もあるので
迸るパトスと高まるリビドーを抑えきれないブラザー達のためにも
「おっぱい縛り」とかつけてみると良いかもしれません。
まあおっぱい(乳房、胸、etc..)が何かしらの形で出てくりゃいいだけで、
あとはもちろんお任せですけどね。

もし面白ければ採用してくださいな。でわ
422名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 16:38:55 ID:A9SIRYms
お題…「レイプ」「中出し」「孕ませ」「凌辱」「調教」「ハーレム」
ええてハァハァ他にはうわ何をするやめろこれは出来心で本音ではナイいやちょびっと本音が混じってはあぐがげぎゃふじこ、あべし
423名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 16:47:34 ID:spyk3BVh
先週のマガジンの裏のアンケート結果によっては原作に影響が大きいな。つまりここにも影響があるということ。
アンケに男と女どっちの新キャラ望みますか?ってあったけど編集部は無理矢理でも続けるのか?
424名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 16:58:53 ID:VxBdU5Zy
お題か・・・
以前から【濱中アイ】のキャラで「スカトロ」物を見てみたいと思っているのですが、神々の皆様がた、いかがでしょうか?
425名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 17:51:02 ID:3IqnuM4A
濱中にしろ、妹にしろ「スカトロ」「レイプ」「孕ませ」「凌辱」「調教」
これらはあまりにも原作の感じからしてアワナイ気がしてならない。ハーレムは・・・
426名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 17:54:39 ID:E5eoufc1
そろそろスレが誕生日なんでお題も誕生日ネタなんてのは?
ラブ+エロも取り込みやすいと思うが
427名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 18:39:56 ID:XRiGUV0E
スカトロは怖い・・・
428名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 19:42:36 ID:lX9c/7pZ
「シリアス」「レイプ」

「悲しみ」 「エロ無し」
以外なら何でもOKです。
楽しく、ハァハァ読める
SSを希望します。
429名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 19:46:13 ID:qFrHlJ5V
スカトロとレイプは勘弁
430名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 19:52:02 ID:XRiGUV0E
スカトロはだめポ
431名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 20:17:43 ID:K07Cek2V
せっかくのお題に暗めのはいかんな
素晴らしい作品は見れるかもしれんがスレの雰囲気が暗くなるから
432名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 20:33:43 ID:8G/KHNS5
お題:幼馴染はひまわり組
長さ:4コマ風に1レスに納めること

こんなのでどうでしょうか。
433名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 20:35:28 ID:8G/KHNS5
>>432
登場人物は、耳歳増なミサキと、鈍チンのマサヒコで
434名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 20:49:25 ID:XRiGUV0E
ミクスチャは?
435名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 21:03:36 ID:8G/KHNS5
思春期キャラのミクスチャありか、
濱中キャラのみでいくかは
書き手の好みで良いのではないかと。
436名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 21:07:40 ID:uH8cLEAC
キャラを限定しそうなテーマは避けたほうがいいだろ
「スカトロ」は平気だけど「ハーレム」「輪姦」「寝取られ」はだめだな。
437名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 21:11:04 ID:K07Cek2V
スカはありなのか?どう見ても万人向けのネタではないと思うが
438ピンキリ:2005/09/13(火) 21:13:15 ID:ofygXq9d
最近仕事が忙しくて続きモノも単発モノも筆が進んでいませんが、
一周年記念には少しなりとも参加したいと思います。
お題その他は皆さんが決められたものに従います。

「アイのカタチ」が暗めの話で、色々と不愉快にさせてしまっているようで申し訳ありません。
続きモノである以上、打ち切りはせずに完結させる方向でいきますが、
当初の構想を変更するかもしれません。住人の皆さんを不快にさせるのは本意ではありませんので…。
439名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 21:46:34 ID:bF2UDs2j
宮本先生にスパンキングしてぇとヨシオ君が
440名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 21:47:40 ID:8G/KHNS5
>>436
そうか、では素直に「誕生日」または「一周年」というお題が良さそうですね。

>>438
ギャクからシリアスまで、なんでもあるのがこのスレの持ち味だと思うので、
無理に路線変更する必要ないと思うよ。
441名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 21:50:30 ID:ZN3lqAwr
レイプネタなら結構手軽にでてくるんだな。
ショーコの彼氏の友人つながりで、紹介された奴らがDQN設定。
下校中にカナミ、アキ、マナカに用意した車で近づき、家まで送ってやるってことで強引に彼女らを車内へ。
そして後は車中であふんあふん、お持ち帰りであふんあふん…という、ありがちなものとか。
442名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 21:53:36 ID:XRiGUV0E
でも折角の1周年なんだから明るいものがいいと自分は勝手に思うわけですハイ。
長編とか?
443名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 21:59:36 ID:ZN3lqAwr
明るいネタって事で暖めてるのは催眠術ネタ。
いや、最近読んだやつでさ、単純にミサキつながりってことで。
444郭泰源:2005/09/13(火) 22:44:04 ID:+s2ZjN12
はい、言い出しっぺの郭です。
445郭泰源:2005/09/13(火) 22:44:35 ID:+s2ZjN12
「アカく染まるアキの夕暮れ」&
446郭泰源:2005/09/13(火) 22:45:10 ID:+s2ZjN12
あ、すいません失敗してる…。
447郭泰源:2005/09/13(火) 22:47:36 ID:+s2ZjN12
「アカく染まるアキの夕暮れ」& 「幼馴染みはひまわり組」で20日投下予告、って書こうと思ったのに(マジすんません!!!)
448さくしゃ:2005/09/13(火) 23:06:56 ID:jzCKCwiO
神投下予告キタ―――(゚∀゚)―――!!

…って、私も参加したいんですけどね…。
449名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 23:08:04 ID:bh+RE3jR
>>ピンキリ氏
あまり気にする事はないと思いますよ

>>郭氏
期待してます!
450名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 04:24:36 ID:TrVFgaxo
>>424
クソ食い族氏ね
451名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 10:32:52 ID:yrQ+CKIX
郭氏の題は決まったみたいだけど、他の職人さんはどうするの?

>ピンキリさん
僕は路線変更してほしいです
ミサキがあまりにかわいそうで…
でも最終判断は職人さんがするべきなので、おまかせします
452名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 11:01:00 ID:Nr+bEz+I
>>451 ピンキリ氏の作品の続きをしっかり見たいオレみたいなやつもいるのよ

プロットがこういう設定だとしたら読んで可哀相に思う方は
見ないほうがいんじゃないのかな?
…と偉そうなこと言ってみた
453名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 17:40:12 ID:jduYLtJ3
てか、スレの伸びが早すぎる・・・
454名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 17:45:17 ID:PkHbn52S
>>419
烈同!
455名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 17:46:04 ID:PkHbn52S
でも職人コラボも見てみたいかも
456ナット:2005/09/14(水) 17:59:29 ID:S9UL5uoO
一周年記念SS書かせていただきます。
一応妹&家庭教師コラボの予定
457名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 18:27:13 ID:ZG4H74ry
ピンキリ氏の作品は思ったように書いてもらいたい
無理に話の雰囲気変えれば自ずと話の構成が妙になるだろうし
なにより今の展開がとても気になるんですよ
458リョーコ14歳:2005/09/14(水) 19:10:17 ID:fshj31/F
本誌で中学生時代のリョーコ来ました。
2巻034の回想シーンと雰囲気すっかり変わってる〜_| ̄|○

お題「一周年」で参加予定です。書くのが間に合えば。。。
459名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 19:11:02 ID:0th1KFYm
>>456
期待してます
46072:2005/09/14(水) 19:44:04 ID:C6lDVtal
んじゃ私も参加。
20日にSS投下する予定です。
お題にあっているかどうかはご勘弁を。(一応秋をテーマに考えてますが…)
たぶんまた変化球ぎみです。
461トマソン:2005/09/14(水) 20:01:04 ID:4dlLRBXM
トマソンです。

ほいじゃ、私も誕生日ネタで小品で参加しましょう。


というか、スカトロレイプで皆さんをドン引きさせたようですみません(´д⊂)
462白帯侍:2005/09/14(水) 20:15:31 ID:VoOWEFDm
力不足でしょうが私も参加します
私もお題は誕生日でいきたいと思います

取り合えず今日明日に今書いてるのは投下しないと・・・
463名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 20:20:00 ID:Nr+bEz+I
おぉ!職人さんが続々と参加表明

皆様期待してます
464名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 20:39:25 ID:dU3TW4Oe
痴女はイイ
465さくしゃ:2005/09/14(水) 21:04:42 ID:UxxKMNhl
ぐぁ、誕生日で書こうと思ってたら先を越された…。

力及ばないかもしれませんが、私も参加させて下さい。「誕生日」で書きます。
でも誕生日多いな…。他にいいお題がありましたらお願いします。エロ無しは駄目でしょうね、多分…。
466名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 21:14:11 ID:0WNNuWwT
なんだか凄いことになってきたな…
期待してます。
467ナット:2005/09/14(水) 21:31:51 ID:5D8c2CRK
自分のはエロなしのギャグ中心になりそうです。
このスレの趣旨に反してたらスマソ
468郭泰源:2005/09/14(水) 22:00:13 ID:5nI8wbKR
うわお♪
>>住人様、職人の皆様。
思いつき発言だったのに…嬉しいです。いや、あるじゃないっすか?
飲み会とかイベントとかで発案してもノリの悪いとき。責任とって私だけで四つぐらい
SSを休みとって頑張って書こうかと思ってましたけど。
ここの職人&住人の皆様の良識に大感謝だす。
>>ナット氏
いや、こんな思いつきのワガママに付き合って頂いたんですから。
非難は(なんかヘンに解釈されたら嫌ですけど)私にしてもらえれば、と思います。>>住人皆様
469名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 22:08:40 ID:ZF448P78
こういう企画が成り立つスレってあんま無いだろうな
ここの職人さん、ホント素晴らしいです
マジ期待してるんで頑張ってください
470名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 22:24:34 ID:yrQ+CKIX
>>451の者ですが、失礼なことを言ったようでごめんなさい

>ピンキリさん
謝りついでにお題を出していいでしょうか?
「秋」「月」「怪談」とかはどうでしょう?
いえ、秋と月はともかく、なぜ怪談かというと、近所に住んでる親戚の子が今度文化祭でおばけ屋敷をするとのことで、…それだけのことなんですが
お気にめさなけばスルーしてください
471ドミンゴ:2005/09/14(水) 22:30:12 ID:GVFAbYA4
スレの記念日に私も僭越ですが「誕生日」で何か書かせてもらおうと思います。

あといまだに終わってないアイのSS。
読んでくださった方待ってくださっている方がいましたら、申し訳ありませんがギブアップさせていただきます。本当にごめんなさい。
古田氏お手数ですが削除をお願いします。
472名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 22:34:12 ID:ZF448P78
そーいや記念日のことについて何か取り決めとか考えたほうよくないか
一気に職人さん方が投下したら大変なことになると思うんだが
あと祭りは今のスレでやるんだよな。祭り途中に次スレ移行とかならんよな
473名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 22:36:47 ID:0th1KFYm
祭開始前に700〜800になったら次スレから開始とか
474郭泰源:2005/09/14(水) 22:55:25 ID:5nI8wbKR
自治厨気取り、あえて言います。
>>ドミンゴ氏
ここのペースに乗せられる必要はないと思いますよ?それこそ117氏の言われるとおり、
ドミンゴ氏の細密なエロ描写を楽しみにしてる住民(含む私)は多くいるはずですし。
どうしてもギブアップなら余計なお世話なのを重々承知で申し上げますが。
たとえは悪いけど、私みたいな内野安打や進塁打ばっか打つタイプ…
ロッテの西村みたいな打者(古ッ!)と、一本ホームラン打つだけで球場を沸かせる
清原や秋山みたいな打者=ドミンゴ氏は職人としてのタイプが違いますから。だからゆっくりして下さいな。

>>472&473氏
そう言えば残り容量の問題がありますね。近々連載モノの最終章を投下予定ですが、
それでも全部は埋まらないか…。
475518:2005/09/14(水) 22:55:29 ID:EOgA2608
なんかすごいことになっとりますな。
文字通り祭りですな、こりゃ。

ドミンゴ氏お久しぶりです。
アイのSSは残念ですが新しいSS楽しみにさせてもらいます。


さて。
ミサキ話大量投下に便乗してみる。
NGワードはずばり「エロなし」です。
毎度のことながらごめんなさい。
476518:2005/09/14(水) 22:56:02 ID:EOgA2608
ミサキは極めて優秀である。
例えば……。


6時間目の数学の授業。
終了間際。
「よーし、前回やった小テスト返すぞー。今回はちょっと難しかったかな?
満点は天野と若田部の二人だけだ」
数学教師の言葉に「お〜」と教室がどよめく。
あちらこちらで「さすが!」「やっぱり」等の声が聞かれる中、
順次テストを返されていく。
「それで、だ。今日の宿題はそのテストの添削な」
教室が悲鳴に包まれる。
「点数低かった生徒は頑張れよ。ちなみに最低は星野の35点だ」
「言わなくていいっすよそんなの!」
生徒の一人が顔を真っ赤にして立ち上がり、どっと教室が笑いに包まれた。


ミサキは極めて優秀である。
例えば。
小テストで満点なんてのはザラで。


SHR後の放課後。
部活動のある生徒が足早に教室を後にする中。
ミサキとアヤナの回りに男女問わず人だかりが。
「ミサキちゃんこの問題教えてー!」
「若田部さん、ここの解法ってどうなってるの?」
いくつか宿題は出たが数学が厄介。
だったら頭いい人間に聞くのが一番だ。
いや、簡単という意味でね。
身になるかと言われると……ねえ?
そんな中、ミサキの様子が少々おかしい。
「どうしたのミサキちゃん、キョロキョロして?」
「え?べ、べつになんでもないよ」
「あ!わかった!」
リンコの言葉にミサキはビクッとするが、
「おトイレだ!」
的外れ ああ的外れ 的山さん……字余り。
ホントはある人物を探していたのだ。
とはいえ、これは好都合かもしれない。
「うん。みんなちょっとごめんね」
「おう、行ってこい行ってこい!すっきりしてさっさと教えてくれ!」
「星野!あんたデリカシーがない!!」
少々無遠慮なことを言ってしまった男子生徒が袋叩きにされるのを尻目にミサキは教室を出ていく。
477518:2005/09/14(水) 22:56:50 ID:EOgA2608
キョロキョロしながらトイレへ向かっていると、探していた人物の後ろ姿が目に入る。
「小久保君!」
声をかけられたマサヒコは「ん?」といった表情で振りかえる。
「あれ?天野?お前囲まれてなかったか?」
「あ、えっと…ちょっとトイレに」
「ふ〜ん」
「それより、小久保君数学のテストどうだった?」
「あ〜…あんまりよくはなかったな」
そう言って苦笑しつつ頬をかく。
「小久保君数学苦手だもんね」
「まあな。正直宿題は気が重いよ」
はあとため息をつくマサヒコを見て、ミサキは言いたかった言葉を口にする。
「なんなら…私が教えてあげよっか?」
思いきって口にした言葉だったが、
「いや、大丈夫だよ。今日は濱中先生も来てくれる日だしな」
「……そっか」
残念そうな様子のミサキを不思議そうに見ながら、
マサヒコは「じゃーな」と言い残して帰っていく。
ミサキは…ため息をついた。


ミサキは極めて優秀である。
例えば。
小テストで満点なんてのはザラ。
けれど……。


「ただいま〜」
「お帰り。あ、そうそう、今日アイ先生来ないってさ」
「うえぉ!?」
家に着くなり衝撃の宣告を受けるマサヒコ。
「ま、まじで!?」
「なにそんなに驚いてんのよ?」
「いや、今日宿題で厄介なの出されたから教えてもらおうと思ってたんだけど」
「諦めなさい」
「……この際母さんでも――」
「諦めなさい」
そう言い放ちキッチンに引っ込んでしまう。
「は〜…こんな事になるなら天野に教えてもらえばよかったよ…」
とぼとぼと二階に上がっていくマサヒコ。
キッチンからひょっこり顔を出した母には気づかなかった。
当然。
その顔がなにか企んでいるようであった事にも気づかなかった。
478518:2005/09/14(水) 22:57:20 ID:EOgA2608
部屋に戻ったマサヒコは早速宿題に取りかかる。
解けなかった問題を解けと言うのだからこれは難しい。
教科書、参考書とを首っ引きで問題を解こうとする。
……が。
「だ〜!!」
長い時間かけてやっと一問を解いた所で爆発。
「無理だ…解けねえって!」
背もたれに全体重を預ける。
「うお!!」
そのまんま倒れた。
「いってぇ〜…」
「なにバカやってんのあんた?」
「おおぅ!?」
いつから居たのか、母親が呆れた様子でドアの傍に立っていた。
ちょっと…いや、かなりビックリした。
「なんか用?」
「これ、ミサキちゃんちに持ってって」
そう言って渡されたのは器に盛られた煮物。
「作りすぎちゃったからって、そう言っといて。気分転換に行って来な」
なるほど、気分転換にはいいかもしれない。
「じゃ行ってくる」
母から皿を受け取り早速天野家へ。
インターホンを押すが…反応なし。
「留守か?」
さて、どうしたものか?
まさか家の前に置いていく訳にもいくまい。
と、マサヒコが頭を悩ませていると、
「あれ?小久保君?」
ミサキに背後から声をかけられる。
どうやら今帰ってきたところらしい。
「おお、天野。ちょうどよかった。これうちの母親から。作りすぎたんだってさ」
そう言ってラップの張られた器を渡す。
「わぁ!おいしそ〜…ありがとう」
「んじゃな」
「あ!小久保君!」
帰ってしまいそうなマサヒコを呼びとめる。
「その…お茶でも飲んでいかない?」
「え?」
「ほら、これ届けてくれたお礼したいから」
そう言って器を見せるのだが、
「悪い。宿題やってる最中なんだよ」
「宿題って、数学の?アイ先生は?」
「来れなくなったんだってさ」
「…じゃあ、教えてあげよっか?」
「そりゃ…そうしてもらえるとありがたいけど……学校でも皆に教えてたんだろ?
疲れてるんじゃないのか?」
「ううん!全然平気だから!」
「じゃあお言葉に甘えて……」
「うん!」
鍵を開け、マサヒコを招き入れる。
479518:2005/09/14(水) 22:57:51 ID:EOgA2608
「どうぞ!さあ上がって!」
「ちょいまち。俺勉強道具取ってくるから」
「あ、そっか」
マサヒコが家へ戻るのを見て、ミサキは自分の部屋へダッシュ。
一応片づけてはあるのだがマサヒコがやってくるというのであれば話は別。
「え〜っと、これはこっちにやって……わ!これは隠しておかないと!」
見られたくない物だってあるわけだ。
……豊胸体操がのってる本とか。
あらかた片づけた所でインターホンが。
慌てて一階へ降りドアを開ける。
「ど、どうぞ。上がって」
「お邪魔します…って天野、なんか息上がってないか?」
「大丈夫だから!」
「そ、そうか?」
ミサキの気迫に押され、それ以上なにも言えない。
案内されるままミサキの部屋へ。
「へ〜、相変わらず綺麗にしてるなぁ」
「そうかな?」
「俺の部屋とは大違いだよ」
誉められて悪い気はしない。
「えへへ…じゃあ早速はじめよっか」
「ああ、悪いな。この問題なんだけどさ…」
「これはね――」
そんな感じで宿題に取りかかっていく。
流石ミサキと言うべきだろうか。
まあマサヒコも数学は計算速度が遅い事がネックであって、
理解力が不足しているわけではないわけなのだが。
ミサキが入れてくれた紅茶を飲みながら一問一問確実に解いていく。
やがて……。
「よ〜し、終わった!」
「お疲れ様」
マサヒコを労わるミサキだが、
「そりゃこっちのセリフだよ。疲れてるとこ無理言って悪かったな」
「そんな…誘ったのは私なんだから」
逆に気を使わてしまう。
そんな優しいマサヒコだからミサキは……むにゃむにゃ。
「さて、あんまり長居しちゃ悪いかな」
「え!?で、でもほら!まだ紅茶残ってるよ!」
少しでもマサヒコと一緒にいたい!そんな思いから必死にひき止める。
「ほら!クッキーもまだ残ってるし!」
「そーいやそのクッキー……あ、いや、なんでもない」
言いよどむマサヒコ。
クッキーの形が不揃い。
ってことは恐らく…ミサキの手作り。
ミサキは食べていないから気づいていないだろうが…何故かしょっぱい。
これはあれですな。
佐藤年男……じゃないや、砂糖と塩を間違えましたな。
480518:2005/09/14(水) 22:58:21 ID:EOgA2608
「じゃあもうちょっとお邪魔させてもらおうかな」
「うん。でも今回の数学のテスト難しかったね」
「…それは満点とったヤツの言うセリフじゃないぞ」
「あ…」
「まあ確かに難しかったけどな。星野なんてボロボロだったみたいだし」
「でも星野君っていつもはそんなに数学悪くないよね?」
「あいつ前の日にラブレターを貰ったんだって」
「ラ、ラブレター!?」
突然の恋ばなにどきりとするミサキ。
「それで「放課後校舎裏で待っててください」って書いてあって、
夜八時頃まで待ってたんだってさ」
「よ、夜八時!?あれ?でもそれじゃあ誰も来なかったの?」
「隣のクラスのヤツのいたずらだったんだってさ。
今日の昼休みにそれが発覚して星野のやつ大暴れしたってさ」
「そーいえば昼休み隣のクラスが騒がしかったような…」
「星野もなぁ…いいヤツなんだけど…火がつくと止まんねーからな」
しみじみ語るマサヒコ。
その後もクラスの話題などで盛り上がる。
「…っと、もうこんな時間か」
時計が七時近くを指していることに気づき、流石にマサヒコは帰ろうとする。
「悪いな、ホントに。紅茶飲み終わるまでって話だったのにこんなに長居しちゃって」
「ううん。私も楽しかったし、ちっとも迷惑なんかじゃないよ」
それは紛れもないミサキの本心。
だって、彼女は……。
「小久保君!」
反射的に、帰ろうとするマサヒコを呼びとめる。
「ん?」
「あ、その…また明日」
「ああ、またな。今日はありがとう」
笑顔で部屋を出るマサヒコをミサキは見送り、ため息をつく。
「チャンスだったのに……告白、出来なかったな」


ミサキは極めて優秀である。
例えば。
小テストで満点なんてのはザラ。
けれど。
恋愛に関しては奥手で、臆病。


481518:2005/09/14(水) 22:58:51 ID:EOgA2608
翌日。
ミサキはいつもの様に登校。
昇降口で会った友人に挨拶などしながら靴箱をあけた所で、グッバイいつもの日常。
一通の手紙が入っていた。
「なんだろう?」
見てみると表には「天野ミサキ様」と自分の名前が。
裏には聞いたことのない、恐らく男子生徒の物だろう名前。
(ま、まさかこれって…!)
「わぁ!ラブレターだ!!」
「リンちゃん!?」
考えていた事を思いっきり口に出され、いつのまにやら背後に立っていたリンコの口を塞ぐ。
「大声出さないでよ!」
「ふがふが」
じたばたと暴れるリンコ。
落ち着いて見れば口だけでなく鼻も一緒に押さえている事に気づく。
んなことしたら死んじゃうべや?
「ご、ごめんリンちゃん」
「ううん。私こそごめんね大声だして」
ぺこりと頭を下げるリンコだが、次の瞬間には興味津々と言った様子の、
目を爛々とさせてミサキの持つ便箋を凝視する。
「で!で!ラブレターなの!?誰から!?どこで待ち合わせ!!?」
「お、落ち着いてリンちゃん。まだ読んでないからなにもわかんないよ」
言いつつ便箋を開ける。
内容は簡潔だった。
話したいことがあるので放課後、体育館裏へ……。
べったべたなラブレターの文面だ。
「わ〜!すご〜い!」
何がすごいのだろうと思いながらラブレターをカバンにしまう。
「ね!ね!行くの放課後!?」
教室への道すがらリンコに聞かれ、「行かない」と言いかけて躊躇う。
昨日のマサヒコとの会話を思い出していた。
クラスメートが偽のラブレターを信じて夜遅くまで待っていた事を。
もし、自分が無視をしたら。
差し出し人も同じ事をするのでは?と思うと罪悪感が。
だから。
「行くよ。断りに、だけどね」


ミサキは極めて優秀である。
例えば。
小テストで満点なんてのはザラ。
けれど。
恋愛に関しては奥手で、臆病。
だから……。


482518:2005/09/14(水) 22:59:55 ID:EOgA2608
「今日は天野さんの様子が変ね」
昼休みのアヤナの言葉にリンコは首を傾げる。
「そうかな?」
「そうよ。そうじゃなきゃ英語の小テストであんな悪い点取るわけないじゃない」
きっぱり断言するアヤナ。
アヤナ曰く「あんな悪い点」よりさらに悪い点だったリンコ。
ちょっぴりショック。
「何か心配事かしら?的山さん何か知らない?」
「ん〜…関係ないと思うんだけど……」
「だけど?」
「ラブレター貰ってたよ」
「それよ!ドンピシャでそれが悩みの種よ!」
「ええ!?そーなの!?」
「…天野さんって今までラブレターとか貰ったことないでしょ?
だから動揺してるのよ」
「そーなんだ」
「ところでどんなこと書いてあったの?そのラブレターには?」
「えっとね〜…放課後に体育館裏にって書いてあったよ」
あっさりプライパシーなことを言っちゃう。
個人情報保護法なんか知ったこっちゃないですか?的山さん。
……ホントに知らないのかもしれない。
リンコの言葉にアヤナは腕を組み、何事か考える。
「…アヤナちゃん…なんで無言で胸強調してるの?」
「違うわよ!ちょっと考え事してたのよ」
「考え事?」
「ええ……あ、小久保君、ちょっと」
教室に入ってきたマサヒコに手招きする。
「ん?どした若田部?」
「…放課後時間あるかしら?」
「「??」」
マサヒコとリンコは疑問符を浮かべながら顔を見合わせた。


ミサキは極めて優秀である。
例えば。
小テストで満点なんてのはザラ。
けれど。
恋愛に関しては奥手で、臆病。
だから。
好きなんて言えない。


483518:2005/09/14(水) 23:00:26 ID:EOgA2608
放課後。
ミサキは一人、体育館裏で相手を待つ。
その表情は緊張で強ばっている。
待つ事約10分。
少年がやってきた。
背も高く、顔もまあ悪くは無い。
が、見覚えは無い。
「ごめん、待たせちゃったね」
「いえ。それより話があるって…」
「ああ」
男はやや緊張した様子で、深呼吸をして、
「大体予想もついてると思うけど…俺と、付き合って欲しい」
ミサキの目を見て、真剣な表情で告白。
こーいう展開を予想していたミサキだが…照れて顔が赤くなる。
初めての告白…うれしくないはずは無い。
しかし。
「…ごめんなさい」
ミサキは頭を下げる。
「あなたとはお付き合いできません」
「やっぱり、誰か…他に好きなやつが?」
少年の問いかけにミサキは無言で頷く。
「…そいつは、君の事どう思ってるの?」
「それは…」
ミサキは答えられない。
好意は抱かれているとは思うが、それはあくまで友人に対してのもの。
少年もその辺りを悟ったのだろう、
「だったら、俺でいいじゃん」
「え?」
「俺は、そいつよりも君の事好きだって自信ある。
だから…俺と付き合ってくれ!」
「…ごめんなさい」
「っ!なんで!?」
少年はミサキの肩を掴み、壁に押しつける。
「痛っ!」
「俺のほうが!君の事想う自信があるし!優しくする自信だってある!」
少年はさらにミサキに迫る。
すでにその行為がミサキにとってやさしくないと、少年にはわかっていない。
若さゆえに。青いぜ。
「天野さん!俺と……俺と……」
「やっ!」
なおも迫られ、ミサキは身を強張らせる。
484518:2005/09/14(水) 23:00:56 ID:EOgA2608
掴まれた肩が痛い。
壁に押し付けられる背中が痛い。
目の前の少年が……たまらなく怖い。
泣きそうになったその時、肩の拘束が外れる。
少年が手を離したわけではない。
「な、なんだよおまえ!」
「……」
離させられたのだ。
横合いから伸びてきた手に。
小久保マサヒコによって。
マサヒコはスッと少年とミサキの間に割って入り、ミサキを背にかばう。
「な、何だよお前。どけよ。俺は天野さんに用があるんだ」
「用ってのは、肩掴んで、校舎に押し付けて、怯えさせることか?」
「っ!か、関係ないだろ!」
痛いところをつかれ、少年は激情する。
ドンとマサヒコの胸を突く。
だが、マサヒコは動かない。
それがさらに少年の癇に障った。
そしてそれは最もわかりやすい形でマサヒコへと向けられた。
「このっ!」
「っ!」
暴力。
少年の拳がマサヒコの顔面を捉える。
口の中を切ったらしく、口の端からわずかに血が垂れる。
しかし、マサヒコは何を言うでもなく、ただ静かに少年を見据える。
その態度に、暴力を振るったという罪悪感も加わって少年がひるむ。
さらに、
「小久保君!あなた……なんてことを!」
ミサキにキッとにらまれ、頭に上っていた血が一気に降りる。
「あ、いや……俺は……」
「私…暴力ふるう人嫌い!」
「!!」
その一言は、決定的だった。
少年は一目散にその場を去っていった。
マサヒコは去っていくじっと少年の後姿を眺めるていて。
「こ、小久保君?」
話しかけずらい雰囲気を感じながらもミサキは勇気を出して話しかけてみた。
するとマサヒコは殴られた頬を押さえて座り込み、
「いってぇぇ〜……」
呻いた。
いつもののんびりした雰囲気で。
485ペピトーン:2005/09/14(水) 23:01:25 ID:lSD7ECRx
>>471
おお!久しぶりですね。作品が未完成なのは残念ですが、削除しなくても
よろしいかと思います。作品にタイトルを付けて、最後に未完成としてもらう
とか、とにかくそのまま削除するには惜しいと思ったので。
以前長編にとりかかっていると書きましたが、9割方完成しましたが、細かい
ところを詰めている最中です。
短編はその間も出来ているのですが、ひどいのになると一行で終わり、なんて
のも…
お題からは書けそうにないので祭りの前日に短編の中からひとつ投下しようかな
と思っています。
486518:2005/09/14(水) 23:01:26 ID:EOgA2608
再びマサヒコに声をかけようとしたミサキだが、
「二人とも大丈夫だった?」
「若田部さん!?」
第三者登場。
「どうしてここに?」
「ラブレターもらったって的山さんから聞いてちょっと心配になってね。
悪いと思ったけど一部始終見守らせてもらったのよ」
「そうだったんだ……」
「告白されたらすぐに立ち去ったほうがいいわよ。
さっきのやつみたいに逆上するやつもいるから。次から気をつけることね」
「うん……心配してくれたんだ」
「べ、別にそんなことないわよ!心配なんか……」
否定するアヤナだが、その慌てっぷりは嘘と言っているのと同じだ。
自分でもそれに気づいたのだろう、何とか立て直そうと話をそらす。
「そ、そーいえば的山さん遅いわねぇ。ハンカチ濡らしに行ったっきりだわ」
「ハンカチなんか濡らしてどうするんだ?」
首を傾げるマサヒコに対してアヤナはあきれた様子。
「あなたの頬に当てるに決まってるじゃない。殴られたんでしょ。痛いんでしょ」
「あ、なるほど」
「おーい、ハンカチ濡らしてきたよ〜」
テケテケとリンコが賭けて――
「うわぁ!」
――あ、転んだ。
「わーん痛いよ〜!ひざすりむいたぁ!」
「……とりあえずそのハンカチ当てとけ」
リンコ、役に立たず。
悲しき天然少女也


ミサキは極めて優秀である。
例えば。
小テストで満点なんてのはザラ。
けれど。
恋愛に関しては奥手で、臆病。
だから。
好きなんて言えない。
言えないけれど、いつか伝えたい。


487518:2005/09/14(水) 23:01:55 ID:EOgA2608
ミサキとマサヒコ、二人の帰り道。
「しかし天野もとんだ災難だったな」
「うん……」
「若田部もあんな感じの経験してたらしいぞ。だから心配になったんだってさ」
「そっか……」
話しかけても何処か上の空のミサキ。
心配になる。
「……大丈夫か?天野?」
「ん。大丈夫だよ。確かにちょっとビックリしたけど、小久保君が助けてくれたし」
「……」
いつの間にか、家の前に着いていた。
小久保家と、天野家の前に。
「小久保君、今日はどうもありがとう」
そう言って、いつものようにミサキは微笑む。
だからマサヒコもいつも通り、
「ああ。またな」
そう言ってミサキに背を向け、家に入ろうと門に手をかけた時。
背後でガシャンと音がした。
振り向くと、ミサキが門柱に持たれかかっていた。
つまずいたのか?と思って声をかけようとして……マサヒコは息を呑んだ。
ミサキの肩が、小刻みに震えていた。
なぜ?
「天野!?」
声をかけて近寄ろうとすると、ミサキの身体がビクリと震えた。
「来ないで……小久保君」
「え?」
声が震えている。
……泣いてる?
「大丈夫だから……わたし…大丈夫だから……明日には、
いつもの私になってるから……だから……来ないで……見ないで」
震える声で、マサヒコを制しようとしたが、無駄に終わった。
あっさりマサヒコは近寄り、肩に手を置く。
「天野……」
「っ!」
限界だった。
堪えきれず、ミサキはがくりとその場に膝を――つくより速く。
マサヒコが抱きとめる。
「天野…」
「ごめん……ごめんねマサちゃん…」
抱きとめたマサヒコにすがりつくようにしてミサキは嗚咽する。
「……怖かったんだな」
「うん……家に着いて、安心したら…急に……」
「そっか……」
「ごめんね……助けてもらって…その上…こんな……」
「気にするなよ。友達だろ?」
そう言ってミサキの背をポンポンと叩く。
「あんな目にあえば誰だって泣きたくなるさ。俺だって怖かったしな。
天野は女の子なんだし、俺より怖かったと思う。
だからさ、まあ、なんだ。俺でよかったら力になるから。頼ってくれ」
「じゃあ……もう少しだけ、こうしててもいい?」
上目使いでマサヒコを眺める。
488518:2005/09/14(水) 23:02:26 ID:EOgA2608
眺められたマサヒコ。
赤くなりそうな顔を気合で押さえ込み、根性で頷く。
そしたら。
「ありがとう」
いい笑顔を向けられたわけで。
結局赤くなってしまいましたから、残念。
唯一幸いなのは、その顔をミサキに見られなかった事だろうか。
彼女はマサヒコの胸に顔を埋めたから。
そんな彼女も首筋まで真っ赤なのだが。
これまた幸いにもマサヒコは気付かない。
気付いたのは通りすがりの郵便配達のおっちゃんだけ。
初々しいねぇなんていいながら。


ミサキは極めて優秀である。
例えば。
小テストで満点なんてのはザラ。
けれど。
恋愛に関しては奥手で、臆病。
だから。
好きなんて言えない。
言えないけれど、いつか伝えたい。

あなたが好きです、と。


さて、郵便配達のおっちゃんが通りすがったあとにやってきたのは。
「……あんたらなにしてんの?」
グレートマザー見・参!
「!!?」
ミサキを抱きしめたまま声も出せず焦っていると、、
「どうしたのマサちゃん?」
ひょこっとミサキが顔を上げ、マサヒコマザーと目があった。
「……ミサキちゃんが、泣いてた?ウチの息子が悪さした?」
マサヒコ母の目がキュピーンと光る。
「ま、待て母さん!」
大慌てでマサヒコは事情を説明しようとするが、遅かった。
「女を泣かすとは何事だ!!」
そ〜らを自由に飛びたいな♪はい!マサ母アッパー!!
「ぐばっ!!」
マサヒコは盛大にお空へ飛んだ。


(オチもついたし)END
489518:2005/09/14(水) 23:03:56 ID:EOgA2608
終了。
誤字脱字表現違いはいつものように対処を。


しかし思うに、祭りで一番大変なのは確実に古田氏だろうなぁ。
ファイトです、古田氏。
490郭泰源:2005/09/14(水) 23:06:55 ID:5nI8wbKR
518氏>>GGGGGGGGGJJJJJJJJJJJ!
お互いいつの間にかベテラン扱いですが、氏の文体と面白さのブレなさ加減は
いっつも感動します。いやマジで。

うわわ、忘れてた。
518氏の言うとおり、またもやお手数かけます>>古田氏
祭りは嬉しいけど、古田氏には負担っすよね。
491ペピトーン:2005/09/14(水) 23:24:26 ID:lSD7ECRx
すみません…
投下の邪魔をしてしまいました。
492名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 23:24:30 ID:I0yvyjnq
>>ドミンゴ氏
続きを楽しみにしていたのでショックです。
ギブアップと言わず1、2年経ってもいいので
続けて欲しいです。
もし続かないとしても保管庫は
削除する必要はないと思いますよ。

>>518氏
キター!!GJ&乙!
いつもながら氏の文体は最高です!
493ピンキリ:2005/09/15(木) 01:02:53 ID:liKkKfL3
>518氏
とてもおもしろかったです。GJです。



>一周年記念
では>>470氏の「秋」「月」「怪談」で、それに>>375氏のネタをプラスして一本書いてみます。
投下は20日前後、スレと他の職人さんの投下状況を見て行いたいと思います。
494117:2005/09/15(木) 01:36:59 ID:QLdZM8t6
盛り上がってますね♪祭は大歓迎だけど、

「連続エロ無し」状態になるのは勘弁して欲しいですね。せめて、微エロでも構わないので…

ドミンゴ氏、アイSS途中降板は非常に残念です。
続きを期待して待っていたんですが…

でも、余り無理をせず、
自分のペースで調整して、いつか投下する新作を俺は気長に待っていますよ
頑張ってくださいね。
495名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 01:54:49 ID:Q1m3gu4O
多くの職人が参加してくれるから>>494の要望にはある程度答えてくれるだろうよ
あとそろそろ名無しに戻ろうや
もう十分伝えたいことはみんな理解しただろうしな

518氏GJです!!
軽快な文体は相変わらずだけど、いつもと少し違う感じに仕上がってますね
古田氏共々頑張ってください
496名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 02:43:12 ID:Aw20EW/S
ドミンゴ氏お久しぶり
不完全なものが形として残るだけでもプレッシャーを感じるかもしれないし
私は無理に残すのではなくあくまでドミンゴ氏の意思が重要だと思います

ところで他スレのドミンゴ氏の作品も途中で止まってて残念です
上に書いたことと矛盾してしまいますがこれらも復活を楽しみにしています
筆が進まないってこともあるだろうしほどほどに頑張ってください
497白帯侍:2005/09/15(木) 03:23:56 ID:F9nbPxnJ
こんばんわ、白帯侍です
前に投下したものの続編を投下したいと思います
以前エロくするとか書きましたが全然そうなってません…orz
祭りに備えて急いで書き上げたので拙い所が多々あると思いますがご了承下さい
498白帯侍:2005/09/15(木) 03:25:17 ID:F9nbPxnJ

女はベッドの上で荒い息を漏らしていた。
四つん這いになり、愛液を十分に湛えた陰部を晒している。
「いい眺めだ。丸見えだよ」
男は下卑た笑いを口元に浮かべ、女の肢体を眺める。
女は男の言葉攻めに、恥ずかしそうに目をきつく瞑って耐える。
「さぁ、どうして欲しいか言ってみるんだ」
男は女に言葉を促す。
女はそれを言葉にするのを躊躇う。
それは自分が欲情しているということを認めてしまう言葉だからであろう。
男は女の様子を見かねて、屹立したペニスを女のクレバスへとあてがった。
「ふぁっ!」
突然の男の行動に思わず声を漏らす。
男の方も我慢できなくなったのであろうか。
女はそのまま貫かれると思い、じっとそれがくるのを待つ。
が、いつまで経ってもそれはこない。
怪訝に思い顔を男の方に向ける。
その潤んだ瞳は眼差しで『早く』という思いを孕んでいる。
男もそれを分かっているだろうに、ただ笑みだけを浮かべているだけだ。
そしてまた口を開く。どうして欲しい、と。
女はもう限界を感じたのであろう、自分の願いを口にする。
「そ・・・その・・・・・・・・くだ・・・さ・・・・あぁあっ!」
女のはっきりとしない言葉に満足しなかった男は、
ゆっくりと自分のモノを花弁へと擦り付け始めた。
「はぁぁん!お、おねがい・・んっ・・・します・・・もうっ・・・!」
「言えたらすぐにでも。どこに、何を欲しいか」
そう言い放ち、更に自分の性器を擦り合わせてくる。
「ふぁぁぁ!んぅ!も、もう・・・・!」
飛びそうになる意識を抑え、女はついに服従の言葉を口にした。
「ふぁっ・・・!私のアソコに・・・はっ・・・その・・・硬くて、太い・・ペニス・・・下さい・・!」
女の要求を聞いて、男の口は下品に吊り上る。
「全部言えてないけど、取り合えず合格。俺もそろそろ我慢できないしな」
女の言葉を聞き入れ、割れ目にあてがっていたモノを一気に押し入れる。
「あ、あああっ!!」
「もう洪水じゃないか。こんなに簡単に受け入れるなんて。とんだ淫乱だな」
女の花弁はすんなりとに男の竿を飲み込み、そしてそれを離さないとばかりに締め付ける。
「よし、動くぞ」
そして更なる快感を男は求めるために、腰をゆっくりと前後に動かし始めた。
499白帯侍:2005/09/15(木) 03:25:52 ID:F9nbPxnJ

“ピッ”

「何見てんだろ私・・・・」
ビデオの電源を落として深いため息をつく。
「まぁカナミの意見を聞いた私も私なんだけど」
ビデオデッキの横に積んであるビデオに目をやる。
『パイズリコレクション』『淫乱娘の腰使い』『初めてのアナル』
全てカナミがシンジさんの部屋から拝借してきたものだ。
絶対他人にこんなの見せらんないな・・・
何故こんなモノを見ているのか、それは当然カナミの提案のせいである。

『アキちゃん、これ見て勉強して』
『これって、今アンタが手に持ってるヤツ?』
『そう!』
『・・・・・・』
『テクを磨けばお兄ちゃんがアキちゃんに溺れること間違いなし!』
『・・・・・・』
『ん〜〜〜やっぱりダメ?借りない?』
『・・・・・・借りる』
『うんうん♪素直なのは良い事だよ。アキちゃん、頑張って!』

とまぁ、今思い出してみても自分の事ながらホント呆れ果てる。
いつもの私ならすぐに一蹴したんだろうけど・・・・
恋は盲目、昔の人はよく言ったものだ。
結局こう熱心に見てるんだから・・・・
シンジさんとあの日抱き合って以来、1度もそういうことが無い。
その理由ははっきり言って見当もつかない。
しかしこのままでいるわけにもいかないのだ。
暗闇の中では手探りで物事を探っていかなければならない。
『アキちゃんに溺れること間違いなし!』
・・・・・よし!
私は顔をピシャンと叩いて気合を入れる。
絶対にシンジさんを落としてやる!
私は心に誓いを掲げ、再びビデオデッキの再生ボタンを押した。
500白帯侍:2005/09/15(木) 03:26:25 ID:F9nbPxnJ
————次の日の放課後————
あ〜・・・・眠い・・・
結局昨日は一晩中ビデオで勉強していたので全然寝ていない。
授業中寝ればよかったんだけど、頭の中でシュミレーションしてたせいでそれも叶わなかった。
おかげで起きてたにも関わらず、全く授業内容が入っていなかった。
・・・・まぁ普段なら頭に入ってた、というわけでもないんだけど。
帰りのホームルームが終わった後、私はすぐにシンジさんの教室へ向かった。
作戦を決行するためにも今日は一緒に家に帰らなければ。
3年生は進路やらの話があったりもするので他の学年よりホームルームが長い。
私は廊下で、今か今かと3年生が出てくるのを待つ。
しばらくすると急に中が騒がしくなった。どうやら終わったみたいだ。
教室の中からちらほらと生徒が出てくる。
その中の1人の男子生徒が私を見てニヤリと笑う。そして教室に向かって、
「シンジ〜!彼女迎えに来てるぞ〜!待たせんな〜」
と冷やかすように叫んだ。
教室からクスクスと笑い声が聞こえる。口笛なんかも聞こえてきた。
そして中からシンジさん登場。かなり決まりが悪い顔をしている。
冷やかしが半分気まずさ半分、ってとこか。
まぁ昨日は私が完全に避けてたからね。少しは反省してもらわないと。
「じゃあ帰りましょうか」
「え?あ〜、うん」
出来る限り笑顔を浮かべる私。
私の態度が予想外だったのだろうか、シンジさんは狐に摘まれたような顔をしている。
私はシンジさんの手を引いて、足早に学校から退散した。

「あの〜、この前はホントごめん」
「・・・・・・」
「いつもの癖でさ、つい・・・・」
「これからは、その・・・・あまり見ないようにするから」
「・・・・・・」
「アキちゃん、聞いてる?」
「・・・えっ!あ〜・・・き、聞いてますよ」
「そう?」
やば・・・ちょっとトリップしてた。極度の寝不足でおかしくなってるんだろうか。
帰り道、私はシンジさんと手を繋ぎながら帰路についていた。
シンジさんが何か一生懸命に話してたけど私の耳にはあまり内容が入ってきてなかった。
「だから・・・ごめん。許してくれる?」
「も、もう怒ってないですから。ははははは・・・・」
正直何言われたか分かんなかったけど・・・反省してるみたいな話、よね?
シンジさんは私の返事を聞いて、安堵したような顔を浮かべる。
うん。やっぱりこっちの顔のほうが好き。
怒ってたのが馬鹿らしく思えるくらい、愛しさが込み上げてくる。
・・・・だからこそ、今日はあっちの方も進展させなければ!
「シンジさん、今日家に行ってもいいですか?」
「うん。いいよ」
シンジさんは当然私の意図に気付くわけもなく、あっさりとOKを出した。
よし、ついに計画を実行に移すときが来たわけね。
私は無意識のうちにシンジさんの手を、ギュッと強く握っていた。
501白帯侍:2005/09/15(木) 03:27:13 ID:F9nbPxnJ
くだらない雑談をしながらシンジさんの家の近くまでやってきた。
そろそろね・・・
私は携帯を取り出して、カナミにメールを送る。
“そろそろ着く。それじゃよろしく”
メールを送ってから数秒後、カナミからの返信が。
“わかった。頑張ってアキちゃん!”
カナミからの返事を見て改めて決意を固める。
そしてついに城嶋家の前へ。シンジさんがカギを開ける。
玄関を開けたところで、ちょうど電話のベルが鳴り出した。
「電話だ。先に部屋に上がってて」
言われたとおり私は階段を上ってシンジさんの部屋に向かう。
・・・・よし。計画通り。
あの電話はカナミからのもの。私が掛けてくれるように前もって頼んでいたのだ。
私はシンジさんの部屋に入って一度大きく深呼吸する。
そしてざっと部屋の中を見渡す。
どうやらあの時のビデオは借りてきてないようだ。
もしあの後借りていたのなら、この場を修羅場に変えてしまわなければいけなかった。
どうやら本格的に腹を括るときがきたようだ。
今の私の心は、何でもできるという思いが渦巻いていた。
あまりの寝不足で頭のどかがおかしくなってるのかも。
でも今はそれはとても好都合だった。なんの迷いも無く実行に移せる。
私は意を決して自分の着ている制服に手を掛けた。

階段を上る音が聞こえてくる。
その音が大きくなっていくのに比例して、私の鼓動も速くなっていく。
そして足音はこの部屋の前で止まった。
私はドアに面した壁の端でドアが開くのを待つ。
「ごめん、カナミから電話が・・・アレ?」
話しながら部屋に入ってきたシンジさんは部屋の中を見て途中で言葉を切った。
シンジさんは部屋に私がいないと思ったみたい。そして・・・
「なんだコレ?」
そして意識は部屋の真ん中にある衣服へと移った。
真っ直ぐにそれに向かっていって拾い上げようとしている。
よし、今だ!
私は忍び足でシンジさんの背後に回りこむ。
「こ、これは・・・!!」
「シンジさん・・・・」
502白帯侍:2005/09/15(木) 03:28:16 ID:F9nbPxnJ
拾い上げた衣服が——私の制服だと理解したようだ。更に後ろを振り向いて私を視界に捉える。
そして、その顔は瞬時に驚愕の色に彩られた。
「ア、アキちゃん!?そ、その格好は・・・!?」
シンジさんは私の下着姿を見て顔を赤らめる。そして恥ずかしそうに顔を背けた。
フフフ・・・・動揺してる♪ホント可愛いんだから・・・
私は彼の顔を両手で押さえ、視線を無理矢理私のほうへ向けさせる。
「どこ見てるんですか?私を見てくださいよ〜」
「ど、どうしちゃったの?アキちゃん」
「好きだからこんなことしてるんです」
「いや、でも・・・っ!!」
今だ混乱しているシンジさんの唇を塞ぐ。当然塞いでいるのは私の唇だ。
深い口づけをしてそのまま口内に舌を入れる。
いつもならここで応えてくれるのだろうが、まだ状況を理解できていないシンジさんは私の唇をもぎ離した。
勢いあまってそのまま尻餅をつく。荒い呼吸をして信じられないものを見るような目で私を見つめる。
「もう・・・・なんで逃げるんですかぁ?」
「なんでって・・・アキちゃんどうしたの!?」
「・・・そんなに私、魅力ないですか?」
「へ?」
「祭りの時以来、一回も私を抱いてくれないじゃないですか。
 私、男っぽいから仕方ないとも思うけど・・・」
「それは違っ・・!」
「だから私、気に入ってもらえるよう勉強したんですよ?だ・か・ら・・・」
私はシンジさんに触れるために足を進めた。
「いや、アキちゃん?俺の話も聞いて欲しいんだけど」
シンジさんは手と足を使ってズリズリと後ろに下がっていく。
「・・・・うおっ!」
だが後ずさってどこまでもいけるわけもない。シンジさんはすぐベッドに背中をついた。
ホラー映画でよくこんな場面あるなぁ。
さしずめ私がモンスター、シンジさんが犠牲者ってとこね。
相手がこれ以上どうしようもない状態を見る。すると顔が自然と緩んでくる。
チェックメイト、もう逃げられない・・・
「それじゃあ」
私はシンジさんの前で膝をついて向かい合う形になる。
ついに私が求めていたものが手に入る。彼との、確固たる愛の証が。
「いただきまぁす♪」
そして彼に抱きつくべく、私は倒れるように彼の方へと凭れかかる。
だんだん近づいていくシンジさんの顔。あと少しで・・・・

ゴツッ

衝撃。
激痛。
そして暗黒。
あれ?シンジさんどこ?
つーか・・・・いっ・・・たい・・・・・
「アキちゃん?・・・・・丈夫!?・・・・ちゃん!・・・・」
503白帯侍:2005/09/15(木) 03:30:05 ID:F9nbPxnJ
目を開けると見慣れない天井があった。
寝た状態のまま、首だけ動かして部屋の中を見渡す。
あぁ、最近よく自分がやってくる部屋だ。
壁についてある時計の針はちょうど9時を指している。
でもなんで私こんなトコで・・・・
起きたばかりなので頭が働かない。
寝ぼけている頭で寝る前のことを思い出そうする。
とその時、不意に部屋のドアが開いた。
「アキちゃん、起きた?」
シンジさんは微笑を浮かべながらこちらにやってきて、ベッドの近くのイスに腰を下ろした。
「あの・・・私なんで・・・・」
「凭れ掛かってきたときにベッドに頭ぶつけてね。そのまま今まで寝てたんだよ」
凭れ掛かったとき?
「昨日全然寝てなかった?そのまま熟睡してたけど」
寝不足?
だんだん頭の回転が戻ってきて、少しずつ事の顛末の断片が頭に浮かんできた。
・・・・・・・・・・
・・・・・?・・
・・・・!!
!!!
ぼーっとしていた顔が青ざめ、そして朱に染まる。
ガバッとベッドから上半身を起こす。慌ててシンジさんへの弁解の言葉を探す。
「あの!あれは・・・その・・・・極度の眠気のせいでっ!」
必死でいいわけをしようとする私。
が、シンジさんは私から視線を外していた。何故か顔も少し赤い。
「シンジさん?」
「あのさ、アキちゃん・・・・」
「はい?」
シンジさんはそのまま布団の上に自分のTシャツを置く。視線は依然逸らしたままだ。
「取り合えず・・・それ着て」
なんで?
怪訝に思い自分の視線を下に向けた。そこには私のブラ(勝負用)が・・・
!!!
一拍おいて瞬時に胸を腕で隠す。
も、もう!何やってんのよ私!!いくら眠たかったからって!
「あのっ!あ〜〜〜その〜〜!!」
「う、後ろ向いてるから」
そう言ってクルリと後ろを振り向くシンジさん。
私はそそくさとTシャツに袖を通す。
「もう大丈夫です・・・・」
さっきと同じように向き合う形になる。
が、私の頭は完全にさっきまでのそれとは違う。
あの行動は今思えばどうかしてた。いつもの私なら絶対やらない。
恥ずかしくて今すぐにでもここから立ち去りたい思いに駆られる。
504白帯侍:2005/09/15(木) 03:32:30 ID:F9nbPxnJ
「あの・・・ごめんなさい。驚きましたよね」
「ん。まぁ、ね」
少し苦笑するシンジさん。
私はそれを見ていられなくて俯いてしまう。
「あまり寝てなくて・・・・頭おかしくなってたんです。
 だから・・・・その・・・・忘れて、ください・・・さっきのは」
本当のことは言えるはずもない。
自覚があってやってたなんて言ったら、それこそ色情魔だ。
黙り続けるシンジさん。俯いているせいで、どんな表情してるのかも分からない。
う・・・・やっぱり幻滅とかされたのかな・・・
折角恋人同士になってこれからって時なのに、墓穴を掘ってしまった。
ホント、私ってどこまでもバカ・・・
なんか視界が歪んできた。もう、何してんだろ・・・・
「・・・・アキちゃん」
泪が瞳からこぼれそうになったとき、シンジさんが私の名前を呼んだ。
「顔、上げて」
そこにはどんな顔が待っているのだろうか。
当惑?侮蔑?憐み?どれがきても私の心が傷つけられるのは確かだろう。
でも、それは受け入れなくちゃいけない。
私はゆっくりと顔を上げる。
そこには・・・・優しい微笑を浮かべている大好きな人の顔があった。
「ごめんな」
「・・・なんでシンジさんが誤るんですか」
「アキちゃんが不安抱いてたのに気付けなくて」
「あ・・・・」
不意にそっと抱きしめられる。
恋人を抱きしめるというよりも子供を慰めるような抱擁。
「アキちゃんが寝ちゃった後にカナミ帰ってきてね。そのとき問い詰めたんだ。
 お前アキちゃんを唆したんだろ、って」
「!? 違います!あれは私が」
私はカナミの弁護をしようとしたがシンジさんは気にせずに言葉を紡いだ。
「案の定そうだったんだけど、話聞いて・・・そこに至る原因が俺にあったってこと、分かったんだ」
「シンジさん・・・・」
「あんまり求めるのも悪いと思って我慢してたんだけど・・・逆に不安にさせてた」
私を抱く腕に力がこもる。
「だから、ごめん」
再び謝って、それっきりシンジさんは口を噤んだ。抱きしめる腕の力は緩めず。
ホント、バカよね、私・・・・
そして、彼も・・・
私はシンジさんの背中に手を回した。私の方からもしっかりと抱きしめる。
そのまま言葉も発しないで私たちはただただ抱きしめあった。
ただただ・・・相手の鼓動と暖かさを感じて。
505白帯侍:2005/09/15(木) 03:33:10 ID:F9nbPxnJ
「さむ〜〜・・・・」
外に出ると一陣の風が私を通り越していく。
「最近、夜冷え込むからね」
私達は木枯らしが吹く通りを腕を組みながら歩いていた。
空には吸い込まれてしまいそうな真円の月が。
ほの白い明かりを放ちながら、静かに夜空に佇んでいた。

あの後私たちは気が済むまでただ抱きしめあった。
離れて向き合うと何故か気恥ずかしくなってしまって。
視線を彷徨わせ、ふと時計に目をやったらすでに時計の針は10時を指していた。
時間も時間だったのでお暇しようとしたところ、もう遅いからという理由でシンジさんに家まで送ってもらうことになった。

「ホント冷えますね。でも・・・・」
「ん?」
「前に1人で帰ったときよりかは、暖かいです」
絡めた腕を引き寄せる。少し歩きづらいけど、自然に腕の力が強まる。
それにシンジさんは気恥ずかしいような、ばつが悪いような顔を浮かべた。
照れるのと同時に、ビデオの一件があった日のことを思い出したのだろう。
「あ、別にあの時のこと掘り返そうとしたわけじゃなくて」
「う、うん・・・・」
ありゃ、変なこと気にさせちゃったかな。
ここは一つお茶を濁さないと。
何かいい言葉がないかと思案していると、ある一つの考えが頭に浮かぶ。
んふふふふ・・・・
「まぁこれからはそういうモノ、借りる機会減りますよ」
「えええっ!?」
必要以上に驚くシンジさん。そんなに吃驚しなくても。
やっぱ好きなものは好き、ってこと?
あー・・・こほん。気を取り直して・・・
「これからは、私が満足させてあげますから」
「・・・・・・」
506白帯侍:2005/09/15(木) 03:34:18 ID:F9nbPxnJ
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「もう!なにか言ってくださいよ」
折角雰囲気を変えようとしたのに・・・
赤くなって黙るシンジさんを見てると、こっちまで恥ずかしくなってくる。
「アキちゃんさ」
「はい?」
「結構・・・エッチだね」
「なっ・・・!!!?」
なんでですか!と言おうとするも驚きと恥ずかしさで言葉が詰まってしまった。
シンジさんはそんな私を見て少し余裕を取り戻したのか。
意地の悪い笑みが浮かんでいたりするんですが。
「アキちゃんを不安にさせないためにも頑張らなきゃいけないな。ね?」
「〜〜〜〜〜〜っ!!」
こ、この人は・・・
あの妹あってこの兄あり、とでも言おうか。本質的な所は結局同じなのかもしれない。
城嶋家の血筋はどこまでも私を苛めるのが好きみたいだ。
「なんてね。ハハハハ・・・・あ、ちょっと待って!?」
腕を解いて早足で離れようとする私を見て、慌てて追ってくるシンジさん。
まったく、この人は・・・
・・・でも。
でも、そのつもりでいてくれるなら
「冗談冗談!嘘だって!怒んないで!」
「・・・・さっきの言葉忘れないで下さいね」
「へ?」
私は何がなんだか分かっていないシンジさんの腕をグイッと引き寄せる。
そして彼の耳元に私はそっと囁いた。
「私がシンジさんを満足させるって言ったこと。
これからは、我慢しないで下さいね♪」

こんな気持ちを抱いてるなんて、カナミたちにも絶対に言えない。
シンジさんの望むことならなんだって叶えてあげたい。
あなたの好きなように。私をどうしたってもいい。
あなたなら、かまわない。
507白帯侍:2005/09/15(木) 03:38:45 ID:F9nbPxnJ
以上です
改めて見るとアキがすごくバカに見える...orz
急いで仕上げたものですから誤字があるかもしれませんが
どうかスルーしてください
祭りの作品にはしっかりとした本番も入れていきたいと思います
それでは失礼します
508名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 03:50:29 ID:nSrAQqwi
激乙!
509名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 09:22:00 ID:BiXyDJCJ
>>494
いいから死ねよ
ハヤテスレから出てくんなカス
510名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 11:05:23 ID:wqrtKTvZ
では何事も無かったかのように華麗に次の卑猥へ↓
511名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 11:06:38 ID:+lTuCqoU
痴女はイイ!
512名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 11:31:52 ID:Q1m3gu4O
そして白帯侍氏激乙!
やっぱアキは(・∀・)イイ!!
513名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 16:01:28 ID:RAi3JWgr
白帯侍氏(o^-')bグッジョブ
・・・確かにシンジは並外れてエロいくせに、カズヤみたいに人前で欲望をむき出しにしたり、
変態的言動をしないあたり、結構体面を気にするタイプのような気がします。
514名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 17:48:58 ID:uzFMFfcf
GJ!
ここは本当にレベルが高いですなぁ。
515ペピトーン:2005/09/15(木) 22:44:09 ID:e0ODxWI3
みなさんこんばんわ。
私は祭りには参加できそうに無いので今のうちにひとつ投下させて頂きます。
一年が経とうとしているこのスレでマホの話がまだなかったので強引に書きました。
あまりエロくないですがご容赦下さい。
タイトルは「奪・わき役」で。
516ペピトーン:2005/09/15(木) 22:45:13 ID:e0ODxWI3
ある中学校のテニス部の練習風景。
福浦マホが飛んできたボールを見事に打ち返した。
「おー、よく拾い返したな」
そのプレーを見て部長は感心した。
マホはエーコとともにここの所目に見えて腕を上げている。
テニスが上手くなるには世界クラスの選手のプレーを参考にするといいよ、とエーコに
言われたので、マホはエーコから世界大会などのビデオを借りて、自分なりに研究していたのだ。
部活終了後、今日もエーコがテープを持ってきた。
「マホ、はい、これ貸してあげるね」
「ああ、ありがとう。いつも悪いね」
「いいのよ。ところでマホ、今日のは特に勉強になるわよ」
「そう?じゃあ早速帰ったら見るわね」
マホはエーコの言った本当の意味をこの時は知る由もなかった。

その日の夜―
シャワーを浴びた後、パジャマに着替え、エーコから借りたビデオを参考に今日もプレーを
研究するマホ。これが就寝前の日課である。ちなみに見ているのは全米プロと書かれたラベルのテープである。
「うーん、球際に強くなるにはもっと走りこまないとダメね。強いサーブの打ち方は、重心をもっと…」
こうして、自分なりに考え、練習に取り入れたりしているのである。なかなか研究熱心である。
「よーし、次のテープも見てみるか」
そして、一本目のビデオを見終わった後、デッキから取り出し、二本目のビデオの研究に取り掛かる。
そのテープには何もラベルが張っていなかったが、そんな事は全く気にせず再生させると、
そこには…女性が裸になって、男性とからんでいる。そう、AVである。エーコが特に、と言ったのは
この事だったのである。テープの入手先は…言うまでもないであろう。ちなみにモザイクは入っている。
「なな、な、何これ!?んもう、エーコの奴…」
マホはビデオを止めようとはしたものの、マホは画面から目が離せずにいた。マホはAVを見るのは
初めてである。保健の授業で人の体については習ってはいたが、今その生々しい様子が映し出されている。
「ああ、大人ってこんないやらしい事するのね…」
結局ビデオを止めたのは一通りのプレーが終わった時だった。ようやくビデオを止めると、
「ああもう!さっさと寝よう!」
今見てしまったビデオの内容を頭から振り払うようにマホはベッドの布団を頭からかぶって
眠りに就くことにした。しかし、眠ろうと目をつぶっても、先程のAVの内容が頭によぎる。
517ペピトーン:2005/09/15(木) 22:46:45 ID:e0ODxWI3
すみません、本日はここまでです。
残りは近日中に必ず投下します。
518名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 23:09:26 ID:VH7phCzg
ああン、蛇の生殺しィ〜〜
519名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 23:55:38 ID:bkxA/2+n
      +   +
        ∧_∧  +
       (0゚・∀・)   パンツヌイデマッテルヨー
   +.   (0゚∪ ∪ + ワクワクテカテカ
      と__)__)_
520郭泰源:2005/09/16(金) 00:15:34 ID:+juFZzKR
では、お題の前に連載モノの最終章をば投下。
521郭泰源:2005/09/16(金) 00:16:22 ID:+juFZzKR
「んんっ…あっ…セージ…セージぃ…」
女は、男のうえで腰をいやらしく前後に、左右に振りながら動かしていた。
「あっ…う…リョーコぉ…」
そして男は、溜息にも似た声を漏らす。
"ずちゅッ…ぐりゅ…"
ふたりのつながったそこからは、女が動くたびに湿った淫靡な音が跳ねるように響いていた。
"ちりゅ…"
「あんッ…んんゥ…あッ…」
目を閉じ、快感を貪る女の豊かな乳房に男が舌を這わせた。
そのくすぐるような感触に、びくんっ、と女がひとたび震え…蕩けたような表情を浮かべる。
"ぐっ…ちゅっ…"
そして男は、女の乳房を強引に鷲づかみにすると、その先の大振りな乳首を口に含んだ。
「ふあッ!…あ!」
女は、男の口戯に反応して甲高い声をあげた。男は乳首から口を離すと、
再び真っ白な乳房を激しく揉み始めた。男の目の前で柔らかな果実はいびつに形を変え、
男の手の中で大量の汗にぬかるみ、ぬるり、と滑って手のひらの外に弾き出された。
「ああ…」
女は心地よさにうっとりと目を閉じた。しかし、腰の動きは依然止まらぬままだ。
「…」
男は、無言のまま女の脇腹のくぼみに手を添えると…。
"ぐッ!…ぐりゅッ…!"
女の動きに合わせるように、激しく腰を上に突き立てた。
「ふあ…ふうッ…ああああ!!!」
女は、その感覚に我を忘れるように激しい声を上げた。
「ちょ…り、リョーコ…お前、声でか…」
「だってぇ…せーじぃ…」
もう既に興奮状態の女は頬を染め、とろり、とした表情で自分の下にいる男を見つめている。
「ホラ、あんまり声出すとまたヨシノブやシンノスケが目を覚ましちゃうし…」
「…ねえ、なら、セージ?」
女は、にやり、と淫らな笑みを浮かべた。
「…なんだ?」
「塞いで?」
そう言って、目を閉じると――てらてらと濡れた唇を男に突き出した。男は…。
"ちゅ…"
半身を軽く起こすと、女と唇を重ねた。
「ん…んんっ…」
ふたりは、舌を絡め、唾液を口移しながら…。激しいキスを交わしながら、動いていた。
"じゅちゅッ…ずるぅっ…"
騎乗位から座位へと移行し、ふたりはさきほどよりも動きを同調させるように…。
お互いのリズムを合わせるように…交わっていた。
「せーじい…私…いい…もう……いくぅ…」
女は、そう言いながら甘い声を漏らして男の背中に爪を突き立てる。
「俺も…もう…じゃあ…最後の、いくぞ?リョーコ」
男は、そのまま女の背中を倒すと、より勢いをつけて下半身を打ち付けてきた。
"ずっ!ぐっしゃァ!"
グイグイ、とペニスを押し込まれるたびに…。
「う…ううっ!…ああッ!」
女は、自分の肉体が内側から弾け飛ぶような感覚で満たされていた。
「うッ…ああッ…り、りょー…コ…」
女の奥で、ペニスが躍動し、熱いものが、弾け…溢れた。
「ふ…あ…かはぁ―――」
「…あ…はッ…はぁ―――」
ふたりは、無言のまま…からだを投げ出して、荒い息を吐いていた。
…そのまま、横たわっていたふたりだったが…
やがて、満足げな笑みを浮かべた女が男に向き合うと、
"ちゅ…"
男の乳首に軽く口づけをした。
§
522郭泰源:2005/09/16(金) 00:17:12 ID:+juFZzKR
「ご苦労様、セージ。今日は、特別濃かったんじゃない?」
「いや…久々の生だったし…」
「ふふふ…正直ねえ、セージは。でも、そこがアンタの良いところだしね…」
"ちゅ"
そう言って照れ笑いにも似た微笑みを浮かべると、女は男と唇を交わした。
「な…なんだ?リョーコ、お前がそんなこと言うの…」
「えへへ…実はさ、お願いがあるんだ…」
「?なんだ?」
「来週のさ、土曜にね…久々にあの子たちと会うんだ。
だから、シンノスケとヨシノブを預かっててくれないかな?」
「なんだ、そんなことか…行ってこいよ、リョーコ。全然大丈夫だぜ?」
「ゴメンね、本当はセージも招待したいんだけど…」
「まあ、でもあの子らと一番良い時間を過ごしたのは、悔しいけどお前と濱中さんだと思うし…」
「あ…さてはセージ、妬いてるな?」
「そりゃあ、妬けるさ。一応俺だって、あいつらの担任だったんだぜ?」
「そうだよね…本当に、ゴメンね、セージ…」
「ま、だから…俺の代わりに、思いっきり楽しんできてくれよ?」
「ウン…本当にありがとうね、セージ…」
£
待ち合わせのイタリアン・レストラン、「ウ・ジーエ」の扉を開けた。
"カチャ"
私の姿を認めて…振り返る三人の顔。
「よっす、お久しぶり〜♪お疲れちゃ〜〜〜〜ん♪」
「あ、中村先生!」
「お姉様!」
「せんせ〜、お久しぶりです〜」
そしてあの頃より少しだけ…大人になった三人が、私を出迎える。
「お久しぶりです…豊田先生はお元気ですか?」
「ウン…まあ、相変わらずだね…」
ミサキちゃんは臨床心理士になった。頑張り屋の彼女はいろいろ資格は取得したらしいけど…。
ひとの心の痛みを和らげる助けになる仕事がしたい―――そう思って今の仕事を選んだそうだ。
それは、多分…あのことで…彼女が一番苦しんだから、
だからそう思ったんじゃないかと私は勝手に思っている。
「お姉様…変わりませんね…」
「ふふ、アンタもね、アヤナ?」
アヤナは小さい頃からの夢であった保育士を諦め――それでも、タダでは起きないのが
この子らしいところで、今は大学病院で小児科医として働いている。
「子供たちの笑顔が見たい…そのために、親を納得させて自分も納得できる職業を選んだ」
そうだ。研修期間はつらいことばかりで涙をこらえる毎日だったらしいけど…。
今はミサキちゃんとふたりでいつかは独立・開業したい、なんて夢を持っているらしい。
「せんせ〜、今日はヨシノブ君とシンノスケ君は一緒じゃ無いんですね〜?」
「あはは…今日くらい、子守は奴に任せて遊んじゃえと思ってね」
リンは…これが一番驚いたんだけど、建築士になった。
地元の大手工務店、しかも建築士として就職したって聞いたとき、
現場のオヤジに囲まれて立ち往生するリンを想像して心配した私だったけど…
「ファッションデザイナーは無理だったですけど〜、デザイナーはデザイナーですよね〜?」
…相変わらず分ったような分らないようなことをほざいていた。
ただ私の心配に相違して、リンの評判は結構良いらしい。
職人さんには可愛がられてるし、施工主にもきちんと話を聞く建築士として…
まあ、どんなワガママな施工主と言えどもこいつの天然ペースにのせられれば、
結局どこかで妥協せざるを得ないってことに気付いて折れてしまうってのが
本当のところらしいけど。とにかく結構職場では重宝されているらしい。
「と・こ・ろ・で・例のふたりはまだ?なわけ?」
3人は、顔を見合わせるとクスクスと笑い始めた。
「そう言えば」
「中村先生は」
「まだ知らないんだよね?」
§
523郭泰源:2005/09/16(金) 00:18:27 ID:+juFZzKR
「なによ…感じ悪いわねソレ…」
「ふふ〜、あとは来てのお楽しみですよ、せんせい!」
「…いい加減その呼び方変えてよ。リョーコさんとかさ」
「だ〜〜〜ってえ〜、せんせいはせんせいですよぉ〜〜〜」
「リン…あんた、今年で26だろ?いつまで天然ブリブリ路線で…」
「でもコレ、結構オヤジ殺しで現場では使えるんですよ?」
「計算かよ!」
「ぷっ…あははははははは…」
みんなが気持ちよさそうに笑う。
"カチャ"
「どうも…遅れちゃって…」
ドアが開いて、マサが姿が現した。
「お久しちゃ〜〜〜〜ん♪マサ、あんた…背、伸びたねえ〜?」
「あはは…そうですか?」
「お久しぶり…小久保君」
「わあ…小久保君、本当に大きく…」
「ネクタイなんて締めて…社会人みたいだよ、小久保君」
「いや、社会人なんだが…」
苦笑いするマサ。内心ちょっとばかり驚いて…私はその姿を眺めていた。
最後に会ったのはコイツが高校3年の頃?だったか?
あの頃も既に大人びた表情を浮かべていたけど…今のマサは、
はっきりと大人の男の顔をしていた。あの頃の中性的だった感じはすっかり落ち着いて、
なかなか渋みさえ感じさせる…悔しいけど、かなりイケてる男前になった。
今はセージと同じく中学の教師をしているとのことだが、
生徒にも親にも(特に女性に)受けはいいらしい。
「マサ…ちょっと来い…」
「な、なんすか?」
ちょいちょい、と私が手招きして…
"ぼすっ"
奴の腹に、一発パンチをお見舞いした。
「!?な、いきなりアンタなにを…」
「マサ…アンタ、モテるだろ?…もしかしてPTAの奥様連中や
女子中学生の青い果実のひとつやふたつ、もう食っちゃってたりして?」
「は?+>Pはああ?」
「やっぱりあのとき一回ぐらい味見を…いや、今でも遅くは…ないわよねえ……マ・サ?」
そう言って奴の耳元に息を吹きかけ、私がべろり、と舌を出すと…
ずざざざざざざざ、とすさまじい勢いでマサが後ろに下がっていった。
3人はくすくすと笑いながら私たちのやりとりを見ていた。
「いいじゃない…年上好きだもんね、小久保君は」
「わ〜〜〜い、先輩後輩で親子丼だ〜〜〜」
「それちょっと違くない?リンちゃん」
「おおおお、お前ら!他人事だと思って…」
「だって」
「他人事だもん」
「ねえ〜〜〜〜?」
そう言って3人は、けらけらと盛大に大爆笑し始めた。
「?ところでマサ…アイは?」
「本当は一緒に来るつもりだったんですけど、ちょっと遅れてくるって…検診もあるんで…」
「?検診…なに、病気してんの?」
「あ…そうか、中村先生にはまだ言ってなかったですね、実は…」
"カチャ"
「すいませーん、遅れました!」
アイが、元気よく姿を現した。
「!アイ…あんた…」
「あ、お久しぶり〜です!先輩!」
アイのおなかは…見事に、ぱんぱんに膨らんでいた。
「えへへへ…今は結構安定期なんですけど、マサヒコ君が心配して…」
§
524郭泰源:2005/09/16(金) 00:19:15 ID:+juFZzKR
「嫁さんが妊娠してりゃ心配して当たり前ですよ…」
そう言いながら、マサがアイの手を取って席まで導いた。
妬けそうなくらい…アイは、幸せそうな笑顔を浮かべていた。
「ふたり目だと結構慣れちゃうもんですよね、先輩?」
「まあ…ね。あら、じゃあ今日ヒデキ君は…」
「ああ…今日は実家に預けてきたんです…」
「そっか…残念ね…あの子もなかなか可愛い顔してるから…そのうち、じゅるっ」
「ひとの家の息子でなに考えてんだ!アンタは!」
「ひとのムスコで?ナニを?まあマサ…あんたってイヤラシイ…」
「卑猥〜!」
「風紀が乱れているわ!」
どっ、と周りに笑いがわいたところで…ビールとアイの分のウーロン茶をオーダーした。
「じゃ…乾杯といくわよ?アイの安産、イキ遅れ3人娘の良縁、マサの出世、
それに私の家内安全を祈って…乾杯!」
"かちーーーーーーーーん"
グラスとグラスが軽く触れ合い、みんなが笑いながら…宴は始まった。
結構酔いも回ったところで、ふと見るとアイのおなかをアヤナやミサキちゃんがなで回している。
「わ〜、妊娠するとこうなるんだ〜」
「動いたりは…するんですか?」
「ふふふ…元気の良い子でねえ、いっつも早く出せー、って動いてるんだけど。
今日は人が多いから照れて静かにしてるみたいだね」
「ねえ…アイ?」
「なんですか?先輩」
「嫁さんが妊娠してるときって一番浮気のリスクが高いんだって。大丈夫?」
「だからアンタはなんでロクでもないことばっか…」
マサヒコが渋い顔をしている。アイはにこにこと笑顔のままだ。
「ふふふ…大丈夫ですよ、先輩?」
そう言って微笑みながらアイがおなかをなで回す。
「だって先輩?ここには…しあわせがいっぱいつまってますから…大丈夫だよね、マサヒコ君?」
恥ずかしそうに…はにかむように、酔いだけでなく顔を赤くしたマサが
小さく…だけど力強くうなずいた。そしてアイがまたマサに微笑み返す。
その表情はほんとうに…羨ましいくらいに、幸せそうだった。

END
525郭泰源:2005/09/16(金) 00:21:09 ID:+juFZzKR
タイトル:「ten years after」でお願いします>>古田氏
526さくしゃ:2005/09/16(金) 01:07:57 ID:JfpVJQH0
GJです!! 相変わらずクオリティ高いなぁ。羨ましい。

あ、私>>465で「誕生日」をお題に書こうと発言してますが、「誕生日」を選んだ職人様が多く、被るのもどうかと思い勝手にお題を作りました。
今、一周年に向けて職人様が続々と参加を表明しております。そう、文字通り「祭り」! そして、少し時期はずれてしまいますが、9月といえば「お月見」! ということで、「祭り」「お月見」で書こうと思います。20日には投下予定です。
527名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 02:32:00 ID:nCQj62up
孕ー!!
GJ!!
528117(´_ゝ`):2005/09/16(金) 04:42:55 ID:T717uy8a
原作:郭泰源氏

漫画:小畑 健

の濱中アイの成人漫画が読みたいねw

あ、郭泰源氏お疲れ様ですGJ!
529名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 12:33:45 ID:B34jExRy
郭神GJ!
もうなんて言うか、貫禄が違いますな!



ところで今現在で祭に参加する神は何人なんだろう?
530名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 15:32:50 ID:79jQe52N
ベリーGJGJ!
やっぱり郭泰源神最高!
531名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 15:45:24 ID:w/nRK60S
        ,. -――- _
      /         ` 、
     // / /l   ,、   ヽ ヽ
    /イ  /l_/_, |   ハ /|  |i  l
   / /  /、_ . l / `ー/‐| /i |i l    ________
    | // -‐`   V 、-‐  | ./| i| l   /
  C |/lj /ハ     `>‐、| /‐、i/ <  超卑猥!!
    o i l   ,- 、____  `ー'ノ 3 ノ    \
    />、 、_ _  )   _, く       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  /, // ` ‐- 、 _,. -‐ '´ |i ヽ
  / /i' / ̄ }) ー' ニ ({ ̄ ヽ|i|i |l
  l//ノ   }:::`ー--‐{    l| ヽ |
   ゞ/  r '::::::::::::::::::::ヽ  /;l  `
   /  |::::::::::::::::::::::::::::|  l |
   、   ノ:::::::::::::::::::::::::::::|   l|
   ー' |::::::::::::::::::::::::::::::::l、_ ノ
   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
532ペピトーン:2005/09/16(金) 22:12:34 ID:SpqBjN9y
郭泰源神GJ!流石としか言いようがありません。

さて、昨日は途中まででしたが、「奪・わき役」の残りを投下いたします。
533ペピトーン:2005/09/16(金) 22:13:55 ID:SpqBjN9y
「うーん…」
何度も寝返りを打つものの、神経は高ぶるばかりである。そのうちに、自分の
身体に明らかな違和感を覚えた。
(何だか胸が苦しい…)
…胸の先…乳首が痛いほど充血し、硬く突起しているのがパジャマに押し付けられて
よく分かる。マホは落ち着かせようと胸を両手で少し下から持ち上げてみる。
「……あっ…う…」
いつもと全く違う、鈍く痺れるような感覚が、胸を中心に体全体へ伝わっていく。
なにか…さっきよりも更に乳首の痛みが強くなってきたような気がする。
その痛みを打ち消すには、もはや揉んでみるという行為以外、マホには思いつかなかった。
乳房をやさしく揉み、おそるおそるその突起を…指で摘んだ。
「…ふぁん!」
マホは思わず大声を上げてしまった。
「な、なに…今の感覚は…」
マホはまるで体中に電流が走ったような衝撃を受けた。今まで感じたことのない妙な
気持ちよさにもうちょっとだけ、と思いながら乳首を揉み続ける。
「はあ…ああ…ああん…くぅ…」
マホの身体は熱くなり、パジャマを脱ぎ、上半身裸になった。まだ少女らしくわずかに
膨らんでいる胸が露わになる。少し解放された気分になる。
「ふうっ…涼しい…」
上半身を解放すると、再び胸を揉み続ける。
「ああん…あぁ…あっ…ああっ…」

534ペピトーン:2005/09/16(金) 22:14:58 ID:SpqBjN9y
そのうちに股間に違和感を感じたので片方の手を伸ばしてパンツの上から触れてみる。
「ああ…何これ…濡れてるよぉ…」
パンツにはっきりと水気を感じた。それにも構わず手を動かす。
「あああっ!」
胸とはまた違う、更に強烈な快感がマホを襲う。思い切ってパンツの中に手を入れると、
愛液のべっとりとした感触がしたが、今のマホには股間に直に触れて更なる快感を
得ることしか頭にはない。
「あ、ああ、あああ…いいっ…」
恥部はすでに愛液が溢れ出していて、クチュ、クチュ、といやらしい音を立てている。
パンツは既にびしょ濡れであるが、さらに快感を引き出そうと手の運動を激しくする。
そのうちに股間に小さい突起物に指が触れた。
「…ひっ…ひゃぁん!!」
今までよりも強い衝撃が、マホの身体を駆け抜けた。
「…あああっ…な、なにこれ…気持ちいいよう…」
その突起物に触れるたびに快感がマホを襲う。その感覚を持続させたいと続けている
うちに段々絶頂の時が近づいてきた。
「あっ、あっ、ああっ…わたし…おかしくなりそう.…」
マホの脳裏に再びAVの内容がよぎった。クライマックスの時の女優の気持ちよさそうな顔を
思い浮かべたとき、マホの行為もクライマックスを迎えた。
「ああ、あああっ…あああああっっっ!!」
ガクガク、と身体を震わせてマホはこの日一番の歓喜の声を上げて快楽の世界へ飛び込んでいった。

「…はあ、はあ…」
…どのくらいの時が経ったのだろう。
マホは胸を上下させて荒い呼吸をしながら我に返った。
「ああ…わたしったら、なにやってるのよぅ…」
そう、マホは初めていわゆる自慰行為をしてしまったのである。その行為自体は
知っていたが、そんないやらしい事は自分には関係の無い事だと思っていた。
「気持ちよかった…私…どうしちゃったんだろう…」
何しろ初めてのことである、マホは言いようの無い不安感に襲われるのであった。
ようやく乱れた呼吸を整えて正気に戻ると、
「あーあ、汗かいちゃった…またシャワー浴びなきゃ。あ、パンツも取替えなきゃ…」
着替えを持って再び風呂場に行きシャワーを浴びながら、
「ったく、エーコのヤツ…変なもの渡すから」
エーコに怒りをぶつけつつ先程の興奮をようやく鎮めたのであった。
535ペピトーン:2005/09/16(金) 22:16:01 ID:SpqBjN9y
以上です。勢いだけで書いたので作品の出来に関しましてはご容赦ください。
またしばらくの間失礼させていただきます。
536名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 22:19:18 ID:K42uLstv
初マホGJです!
妹原作でもマホが見たい…
537名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 17:31:29 ID:E6dqnbop
乙&GJ!



楽しく愛しくラヴでエロスで和やかに祭を迎えましょう!
538名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 17:57:19 ID:tl3VFVAm
祭へのカウントダウンが始まった
539名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 18:16:53 ID:RaSp3PuU
      Λ_Λ
イクゾゴルァ!(_゚Д)
     ⊂[ミサキ祭 ]]つ
   *〜イ二二ニヽ
     ノ  ノ(_)
540名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 18:25:08 ID:ewFRER29
     AA
    ⊂ ・・ P
   . (_∀)      いやどす
    ハ∨/^ヽ
   ノ::[三ノ :.'、
   i)、_;|*く;  ノ
     |!: ::.".T~
     ハ、___|
"""~""""""~"""~"""~"

541名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 22:02:19 ID:mESsypIv
祭りに参加する職人様の数、9人……。こりゃ、祭りの最中に次スレいくかもね。
542名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 22:24:15 ID:ibmNzT3Q
用意だけはしといた方が良いかな?
誰かテンプレまとめて
543名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 23:46:18 ID:tl3VFVAm
祭は次スレからってことですか?
ちなみに投下は順番とか決めないと多数職人連続投稿で逆に見難くなるかもしれないし
544郭泰源:2005/09/18(日) 00:04:39 ID:eH/+UKnQ
んじゃ言い出しっぺの先発予告。
20日0:00〜05に「アカく染まる夕暮れのアキ」を投下の予定。
545名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 00:23:08 ID:BXleo3Ex
アキキター
546トマソン:2005/09/18(日) 00:37:34 ID:rbZ3qp+U
では、ブルペンにスタンバイ。
20日 0:30前後に誕生日ネタで投下予定。
547名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 01:58:42 ID:3tzQoZ6u
((((; ゚Д゚))))テラスゴス
548名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 02:32:35 ID:NgZshW9H
いきなり大物投下二連続だよ((((; ゚Д゚))))
これに続く神は誰だ!?
549ピンキリ:2005/09/18(日) 04:04:03 ID:+GOFoVjI
お二人の直前、19日の10:00〜11:00頃に投下出来ればと思っています。
ネタは>>470氏からいただいた「秋」「月」「怪談」で、短めの話を。
550名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 04:39:52 ID:vaCcAaiT
さ、さらに神様ご光臨キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
こりゃー明日は寝れないぜ。
551さくしゃ:2005/09/18(日) 14:50:44 ID:FJmrsrjG
では、恐れ多いとは思いますが私はトマソン氏の後、1時前後に投下いたします。
552名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 18:46:11 ID:4m8+wi2s
相変わらず常識外れなほど凄いスレだ!
553名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 18:49:38 ID:3eVlDcp/
おお!!どんどん職人さん方投下時間が決まっていく!
他の職人さんもいつ頃の投下か教えてくれ
554名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 19:58:04 ID:BXleo3Ex
順番をまとめると

19日 22:00-23:00 ピンキリ氏
20日 00:00-00:05 郭泰源氏
20日 00:30-00:30 トマソン氏
20日 01:30-01:00 さくしゃ氏

相変わらずの贅沢な幸せスレッドです
55572:2005/09/18(日) 20:02:54 ID:c03xn5ky
あまり一度に固まって投下するのも何なんで、
私は20日の20時ごろに投下します。
556名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 20:31:46 ID:SPtI3fBq
何この流れ
557アカボシ:2005/09/18(日) 20:46:54 ID:g+WhTjVP
 それでは私は、20日の朝7時頃にお題「一周年」で投下します。
恐らくエロ無しになりますが、ご容赦下さい。
558名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 20:59:40 ID:EGoRUDbp
ここは素晴らしすぎるスレですね。
559名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 21:07:07 ID:nnyY+tpm
最早エロパロ板最強スレと言っても過言ではない。
560名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 21:38:24 ID:Qzu+Xrai
次スレの用意も早めに必要かもな


しかしこりゃ古田氏が本当に大変だ
561白帯侍:2005/09/18(日) 21:53:58 ID:GC/FJ5tp
私は20日の23時ごろに投下したいと思います
お題は「誕生日」でミサキもの投下を予定してます
一応エロが入るように努力してみます
562名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 21:57:42 ID:SPtI3fBq
ちょwwwwwwwwwおまwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
投下多杉wwwwwwwwww
563名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 22:29:34 ID:3tzQoZ6u
これは楽しくなりそうだ
564名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 22:34:49 ID:BXleo3Ex
19日 22:00-23:00 ピンキリ氏
20日 00:00-00:05 郭泰源氏
20日 00:30-00:30 トマソン氏
20日 01:30-01:00 さくしゃ氏
20日 07:00-07:00 アカボシ氏
20日 20:00-20:00 72氏
20日 23:00-23:00 白帯侍氏

7神の投下が決定しています
そういえば第一神が投下する前に新スレを立てるんですか?
565郭泰源:2005/09/18(日) 22:56:43 ID:eH/+UKnQ
続々の参加、マジで楽しみです!では、前夜祭ってことで。
埋め用、5時間目か6時間目のどなたかの発言を元ネタにサラサラと小ネタ。
では、投下。
566郭泰源:2005/09/18(日) 22:57:40 ID:eH/+UKnQ
「わーーーい、おひめさまだーーー!」
「こらこらミサキ…そんなにはしゃがないの…」
「えへへ…だっておかあさん、きょうはおんなのこのおまつりなんだよね?」
「ふふ…そうよ?ひな祭りはね、女の子のお祭りなの。だから今日の主役はあなたなのよ?」
「わ〜〜い!」
雛飾りの前で、はしゃぐ幼い少女。母親はそれを微笑みながら見守っている。
「ねえねえおかあさん、きょうね、これからマサちゃんがきてくれるの!」
「ふふ、本当にミサキはマサヒコ君が好きよね…」
「うん!だってね、ミサキはしょうらい、マサちゃんとけっこんするの!」
「あらあら。そうね、マサヒコ君ならとっても良い子だから私も大歓迎だけど…」
“ピンポーーーーーン”
「あ!きっとマサちゃんだよ!」
ぱたぱた、と嬉しそうに少女は玄関へと駆けていく。
「こんにちは…ミサキ」
「ふふ〜どうぞ、マサちゃん!」
「良く来てくれたわね、マサヒコ君?どうぞ入って…」
「あ、はい…おじゃまします」
少年は雛飾りのある部屋に通され、少女と楽しそうに話し始めた。
「はい、ひな祭りと言えばひなあられ、それにマサヒコ君の好きなプリン」
「ありがとうございます」
「ふふふ、一緒に食べよ?マサちゃん」
「それと悪いんだけど…ミサキとマサヒコ君?今日サラダ油の特売日だったのね。
すぐに帰ってくるから少しの間お留守番お願いしても良い?」
「「はーーーーーい」」
「ありがとう…じゃあ、行ってくるから…」
ミサキママはそう言って天野邸をあとにした。
「マサちゃん?のどかわいちゃったね」
「あ…そうかもな」
「えへへ〜あそこにね、おかあさんはまだダメっていってたけどあまざけがあるの。のんじゃお?」
「?いいのか、ミサキ?」
「だいじょうぶ。まえね、わたしのんだことあるけどおいしいんだよ〜?」
言うが早いか、ミサキはテーブルの上にあった甘酒を持ってきてコップに注ぎ始めた。
「じゃあ、かんぱいね、マサちゃん!」
「うん、かんぱい…」
“こくっ、こく…”
「あ、ほんとだ。おいしいなコレ」
「ふふ〜そうでしょ?マサちゃん」
£
そうしてしばらく遊んでいたふたりだったが…
マサヒコは、ミサキの目がなぜかとろん、と潤み、頬も赤く染まり始めたのに気付いた。
「?ミサキ、だいじょうぶか?」
「…」
しばらく黙ってマサヒコを見つめていたミサキだったが…。
“ドサッ”
突然マサヒコを押し倒すと、彼の上に馬乗りになった。
「*@☆みみみ、ミサキ?」
「うふふふ…マサちゃ〜〜〜〜ん!」
真っ赤な顔のまま、そう言うと…。
“ちゅ…”
強引に、マサヒコの唇を奪うミサキ。
「お、おい※!!ミサキ!」
「すきすき〜マサちゃん…ふふふ…」
“ちゅ…ちゅ…”
そして何度も何度も、頬に唇に、キスをし続けた。
「お…おい、もう止めろって、ミサキ?おまえなんだかへん…」
§
567郭泰源:2005/09/18(日) 22:59:36 ID:eH/+UKnQ
「うふふ…ねえ、マサちゃん?」
「な、なんだよ?」
「マサちゃんは…ミサキとけっこんするんだよね?」
「う、うん。このまえやくそくしたからな」
「ならね、マサちゃん?おちんちんみせて?」
「!#$&K!はああああ!?な、いきなりおまえはなにを…」
「まえね、わたしよるにめがさめたの。そしたらおかあさんとおとうさんがはだかでなにかしてたの」
「?@1$E?」
一瞬、思考が停止するマサヒコ。まあ5歳の彼にはまだ理解不能なのも無理ないところで。
「それでね、おとうさんのおちんちんをおかあさんがさすってたのね。
『なにしてるの?』ってわたしがきいたら、あわてて、けっこんするとおんなのひととおとこのひとは
こうするんだっていってたの。だからわたしもマサちゃんのおちんちんをさわるの!」
「ま、まて!ミサキ!たぶんそれ、どこかまちがってる!」
この歳で既にツッコミの技を会得しているマサヒコ、さすがである(なにがだ)。
「いいから…うふふ…じゃあ、マサちゃんのおちんちん…」
「の、のわあああああ!やめ…やめ…ミサキ…み、あ…」
必死で抵抗するマサヒコだったが…酒の入ったミサキの予想外の力強さに、マサヒコは屈した。
「わああ…マサちゃんのおちんちん、ちいさくてかわいい!かたつむりさんみたい!」
「か、かたつむりって…」
まだそういった知識はないものの…「ちいさい」「かわいい」
という形容詞になぜか言いようのない敗北感を感じるマサヒコ。
「おとうさんのと…なんだかかたちがちが〜う。ふ〜ん…」
そしてミサキは、指でつんつん、とマサヒコのそれをつついた。
「が!や、やめろ!ミサキ!」
「あれ?いまぴくぴくうごいたよ?マサちゃん」
「そ、それはおまえがさわるから…」
「ふうん、じゃあもっとさわるともっとうごくのかな?」
こんどはさらに強く押してみたりするミサキ。
「ご…や…やめ…ミサキ…」
「あ!かたくなって…もしかしておちんちんたった?マサちゃん?」
「だだだ、だからあ…ミサキ!」
「わ〜〜〜い、たった〜、マサちゃんたった〜!!!おちんちんたった〜!!!」
£
「はッ!ゆ、夢か!」
すさまじい汗をかいていた。ひどく、昔のことを…マサヒコは、思い出した。
「?ふに?どうしたの、小久保君?」
「まったく…自習だからってゆるみすぎよ、小久保君!」
「マサ君、どうしたの?ひどい汗…」
「ど!どわあああああ!よ、寄るな、ミサキ!」
イスをひっくり返すようにして、後ろに逃げるマサヒコ。
「!!!!!!!!!!!!!ひ、ひどいよ、マサ君。私…心配して…ひどい…わああああ!!!」
突然のマサヒコの発言に、泣き出すミサキ。
「小久保!お前委員長になんてことを…」
「そうよ!ひどいわ、小久保君!」
クラス中の非難がマサヒコに集まる。
「ち、違うんだ。昔の悪夢を思い出して…」
「悪夢?お前…まさか昔、委員長にひどいことを…」
「!そんな!女の敵ね、小久保君は!」
「だだだ、だから逆だっつの!あいつのおかげで俺は…う…」
「なんだ!なにがあったんだ!」
「い、言えねえ!!!」
「言えないようなことをしてたのか!」
「ち、ちが…」
「女の敵!最低!」
発言すればするほど泥沼にハマるマサヒコ。その日、彼はクラスの中での立場を失った…。

                                END
568郭泰源:2005/09/18(日) 23:00:07 ID:eH/+UKnQ
以上。…我ながら微妙〜〜〜〜。こういうのはピンキリ氏かアカボシ氏ですな、やっぱり。
タイトル:「幼馴染みはひまわり組:ひな祭り編」でお願いします>>古田氏
569名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 23:06:15 ID:BXleo3Ex
GJ!
祭りが楽しみ
570名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 23:33:57 ID:tIWkGjuX
>>568
リクエストしていた「幼馴染みはひまわり組」キターーー!! VERY GOOOD JOOOOOOOOOB

沈着冷静なつっこみをする幼児マサヒコに笑った。
571コエル:2005/09/19(月) 01:18:23 ID:hvtEBwnR
郭氏GJです!!レベルの高さを維持しながらこの投稿量には頭が下がります

初投稿で小ネタですが投下させてもらいます
572コエル:2005/09/19(月) 01:19:38 ID:hvtEBwnR
「えーと、はじめまして私は小久保といいます。
趣味はお料理とカラオ…いや、友人とのお茶会です。
そして、子供は今年英稜高校に入学した1年生の小久保マサヒコです。
まったくうちの息子は思春期というか…
中学生のくせに女5:男1で旅行に行ったり、
女子大生にメイド、ブルマ、制服のコスプレさせたり、ノーパンプレイさせたり、
クラスメートの女の子に駅弁とかM字開脚、押し車みたいな体位でせめてみたり、中に出そうとしてみたり、顔に白いものをぶっ掛けちゃったり、
あっ、そういえば分数を理解するとか無理のある理由をつけて私と騎乗位…、キャッ♪、これ以上はヒ・ミ・ツ♪
それでは息子ともどもよろしくお願いします。」

「どう?このPTAでの自己紹介」
「ボケるのは勝手だがオレをネタに使うのと尚且つ入学早々オレの学校での立場を危うくする発言は許さん。」
十代よりも思春期な母親に冷静にツッコむマサヒコでしたとさ。

おしまい
573コエル:2005/09/19(月) 01:20:27 ID:hvtEBwnR
以上です。
祭りの前にスレ汚したみたいですいません
タイトルは
『マサ母は思春期』
でお願いします
57475:2005/09/19(月) 01:44:32 ID:mR/j2O9r
マサヒコとアヤナの会話ツンデレ鬼哭編

「アメリカに行く日が決まったら教えてくれよな」
「なんで?」
「なんでって見送りに――」
「見送りならいらないわよ」
「ミサキや的山も見送りに行きたがるんじゃないか?」
「‥‥天野さんやお姉様達なら来てもいいわよ」
「オレは?」
「来なくていいわ」
「即答ですか」
「来なくていいって言ってんだから来なくていいのよ」
「なんでそんなにオレが行くのを嫌がるんだよ」
「来たら泣いちゃうからよ‥‥」
「泣くの我慢すればいいのか?」
「誰がアンタのこと言ってるのよ!バカ!」
                                          おしまい
57575:2005/09/19(月) 01:52:06 ID:mR/j2O9r
久々の投下がエロ無し小ネタですいません。
祭りの前の駄文程度に考えてください。

>>コエル氏
マサママかわいいよマサママ(*´Д`)ハァハァ

>>古田氏
お世話になってます。
祭りで大量投下になりますが頑張ってください。

>>祭りに参加される神々
祭りの後に死ぬ覚悟はできてます。
萌え殺してくださいw
576名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 01:58:49 ID:hGrY+fBt
そうか前夜祭はもう始まっているのか‥‥
前菜を投下していただいたお三方GJです
577名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 02:45:34 ID:WXmAwbXf
作者のみなさんGJです。
とくに郭氏のが笑えました。
マサのEDの原因がミサキだったとはw
578名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 03:11:16 ID:Gxpq3ZLH
祭第一神が投下するまであと19時間
579名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 05:12:19 ID:ELOigTEq
コエル氏GJです!
ママンの雰囲気がにじみ出てますね!

郭氏も果てしなくGJ!
祭り参加の職人さんが執筆中の中にこんな作品を投下できるなんて!
そこに痺れる憧れるぅ!

75氏も実に良いです!
アヤナのツンデレっぷりは悶絶モンです

今日から祭り開始ですか
このスレで新たな伝説が生まれる・・・
580ナット:2005/09/19(月) 07:16:57 ID:HqBkDqA2
ネタの選択に間違え、手が止まり気味になってます…

ですが何とか明日の昼12時に投下させてもらいます
581リョーコ14歳:2005/09/19(月) 10:03:43 ID:mrv0EhJ7
お題「一周年」で20日22:00-22:30に投下予定です。
前半部は脱稿したけど、後半の大オチへの繋ぎで悶絶中です。
予定タイトルは「リョーコ20歳/一周年」です。
582リョーコ14歳:2005/09/19(月) 10:09:31 ID:mrv0EhJ7
これで参加者全員の登板予定と題が出揃ったと思うので、
勝手ながらまとめてみました。

19日 22:00-23:00 ピンキリ氏 --- >>549 「秋」「月」「怪談」で、短めの話
20日 00:00-00:05 郭泰源氏  --- >>544 「アカく染まる夕暮れのアキ」
20日 00:30-00:30 トマソン氏 --- >>546 誕生日ネタ
20日 01:00-01:00 さくしゃ氏  --- >>526 「祭り」「お月見」
20日 07:00-07:00 アカボシ氏 --- >>557 お題「一周年」で
20日 12:00-12:00 ナット氏   --- >>456 一応妹&家庭教師コラボの予定
20日 20:00-20:00 72氏     --- >>460 お題にあっているかどうかはご勘弁を。(一応秋をテーマに考えてますが…)
20日 22:00-22:30 小生     --- >>581 「リョーコ20歳/一周年」
20日 23:00-23:00 白帯侍氏  --- >>561 お題は「誕生日」でミサキもの
583名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 10:31:45 ID:1KuBUVfI
そ、そうそうたる面々だな…
容量マジで足りなくなるか…?
584ドミンゴ:2005/09/19(月) 10:46:11 ID:dklc0Yzw
すいません。私も参加させていただきます。後お題を勘違いしたみたいで、「誕生日」と「記念日」を取り違えてました。
「一周年」ともまた違うんですが「記念日」をテーマにして、明日の夜七時ごろ投下したいと思います。

他所のスレに投下していた長編を読んで下さってる方、たまにちょこちょこ書いて音沙汰なしというのも心苦しいので、
まとめてどこかのサイトさんにでも投稿しよかな、と思っています。
585名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 10:57:17 ID:Gxpq3ZLH
19日 22:00-23:00 ピンキリ氏 --- >>549 「秋」「月」「怪談」で、短めの話
20日 00:00-00:05 郭泰源氏  --- >>544 「アカく染まる夕暮れのアキ」
20日 00:30-00:30 トマソン氏 --- >>546 誕生日ネタ
20日 01:00-01:00 さくしゃ氏  --- >>526 「祭り」「お月見」
20日 07:00-07:00 アカボシ氏 --- >>557 お題「一周年」で
20日 12:00-12:00 ナット氏   --- >>456 一応妹&家庭教師コラボの予定
20日 19:00-19:00 ドミンゴ氏   --- >>584 記念日
20日 20:00-20:00 72氏     --- >>460 お題にあっているかどうかはご勘弁を。(一応秋をテーマに考えてますが…)
20日 22:00-22:30 541氏     --- >>581 「リョーコ20歳/一周年」
20日 23:00-23:00 白帯侍氏  --- >>561 お題は「誕生日」でミサキもの

新スレ立てたほうが。。。。
586名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 11:28:07 ID:wiNZAjty

テンプレ用

前スレ
【濱中アイ】氏家ト全総合 9時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1125079101/

過去スレ
【妹】氏家ト全総合 8時間目【濱中アイ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122381257/
【濱中アイ】氏家ト全総合 7時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120910446/
【濱中アイ】氏家ト全総合 6時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1118937114/
【女子大生】氏家ト全総合 5時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1117279379/
【家庭教師】氏家ト全総合 4時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1114597887/
【カテキョ】氏家ト全総合 3時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1109699736/
【濱中】氏家ト全総合 2時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1106563195/
家 庭 教 師 濱 中 ア イ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1095652398/

古田氏作のSS保管庫
ttp://yellow.ribbon.to/~hamanaka
587名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 11:33:30 ID:wiNZAjty
テンプレ用 

関連スレ
【氏家ト全】家庭教師濱中アイ24
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1126850594/
妹は思春期 part8
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/comic/1126804087/
【濱中アイ】濱中アイに萌えるスレ【家庭教師】
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1113568060/
【濱中アイ】若田部アヤナに萌えるスレ2【馬鹿…】
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1121970015/
【家庭科】天野ミサキについて語る【努力の3】
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1112760136/
【濱中アイ】的山リンコに萌えるスレ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1113116009/
【濱中アイ】中村リョーコに萌えろ!
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1113590298/
【濱中アイ】マサヒコママンに萌えるスレ【茶〜】
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1114342741/
こんな女子大生家庭教師濱中アイは嫌だ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1105868856/
女子大生家庭教師濱中アイアンチスレ
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1112450963/
588名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 15:15:20 ID:d9WKhBJL
「新スレ立てろ」というのなら、ホレ。

http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1127110404/
589名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 16:42:37 ID:bfvNoCSx
ここはもう終わりですか?
590名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 16:48:37 ID:1KuBUVfI
終わってねーし、あと155KBあるし、411レス使えるし

それ以前にマナーとしてsageるくらいしようや
591名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 17:33:07 ID:XDVWR2fQ
取り合えず祭りは次スレってことか
祭り終了後はこっちを埋めようということでFA?
592トマソン:2005/09/19(月) 17:48:08 ID:S7wYsbJP
新スレ立て乙です。

が、移行するには早すぎるし、まあこのスレで始めて、
埋まったらいつでも移行(既に新スレ立ってるし)という
ことでよいのでは。

593名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 18:23:06 ID:Gxpq3ZLH
なるほど
594リョーコ14歳:2005/09/19(月) 19:52:11 ID:mrv0EhJ7
質問ですが、この板は何レスで連投規制がかかりましたっけ?
祭り用のSSが10レス以上になりそうなので。
595名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 20:15:14 ID:pARL3ShT
関連スレ多すぎるし、あまり必要なさそうだけど
【妹は思春期】 氏家ト全総合スレ2 【濱中アイ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1124611104/
【濱中アイ】 小久保マサヒコを慕うスレ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1125063817/
596ピンキリ:2005/09/19(月) 20:36:38 ID:n09l4L5O
ではこのスレで投下します。
時間的には23:30を回る頃で。
597郭泰源:2005/09/19(月) 21:23:14 ID:N4DxUdz2
残り容量的に私も大丈夫だと思いますのでコチラで。
予告より少し早くなるかもですが、多分ピンキリ氏の後で。
598名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 21:35:34 ID:1KuBUVfI
まあ、早かったかも知れないけど、万が一スレ立てが間に合わなかった時の保険ってことでw
599名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 22:09:10 ID:ORLlLdm+
祭り前に茶でも
つ旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦
600ヤヴァイ:2005/09/19(月) 22:27:03 ID:1KuBUVfI
祭り目前にスイマーが…
601名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 22:32:29 ID:76U/O8lx
>>599
つ-Э
媚薬はどれに入れればいいですか?
602名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 22:33:08 ID:Mt4hwhyj
>>599
つ旦 一杯貰いますよ。なんだろうこの緊張感…。
603名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 22:39:47 ID:Mt4hwhyj
皆さん、眠気覚ましにコーヒードゾー

 ∫∬ ∫∫ ∬ ∫∫∬ ∫
つc口c口c口c口c口c口c口c口
604名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 22:46:43 ID:sd58q4B1
>>603
  ∫
つc口 一杯もらいますよ
あと少しで祭り開始か。1日で10作品が投下されるなんてどんなスレだよ・・・
605ピンキリ:2005/09/19(月) 23:26:45 ID:n09l4L5O
では祭りの先頭打者、「秋」「月」「怪談」をテーマにいきたいと思います。
題はそのまま、『「秋」「月」「怪談」』でお願いします。
以前のレスにあった、佐々岡先生が痴漢撃退ネタで、
ちょっと祭りの雰囲気にあわないかもしれませんが、ご容赦を……。

題:『「秋」「月」「怪談」』
では投下↓
606ピンキリ:2005/09/19(月) 23:27:36 ID:n09l4L5O
 怪談は夏の暑い時期にするものと、相場が決まっている。
だが、夜の気温が下がり始める九月半ば頃にやってみるのも乙なものだ。
月を見上げ、頬に優しい涼風を受けながら怖い話をする……それはそれで興がのっておもしろい。

 ここひだまり幼稚園でも、夜空に浮かんだ十五夜の月を見上げつつ、今まさに怪談大会が始まろうとしていた。
と言って、別に最初からそれを目的にして皆が集まったわけではない。
日中に幼稚園で秋祭りを行い、その打ち上げなのだ。
十五夜の月を観賞しつつ大人だけで小宴会、和やかに進み穏やかに終わるはずだったのだが…。
園長の長渕ハジメの妻、ミナコがコンビニの袋(つまみの差し入れ)片手にやって来た辺りで文字通り風向きが変わってしまった。
もっとも、ミナコ本人が変えたわけではないのだ。
変えたのは―――

 佐々岡アヤ。
 
 一を聞いて十を淫汁、九死に一生をエロ、口技八丁手技八丁。卑猥唄わば穴三つ。
まだ二十も半ばを越していない若い女性なのだが、その前歴は相当に怪しい。
何がどうしてどうなって保母になんぞなったのか、今だに謎だ。
些細なことでも確実に下品な方向に持っていくことを特技(と言うか趣味、生き様)とする彼女が、
雰囲気のレバーをちょいと動かし、和やかな月見宴会の場を変質させていったのだ。
607ピンキリ:2005/09/19(月) 23:28:57 ID:n09l4L5O
「子どもの頃は本当に月にウサギがいると信じてたわねー……」
 月を指差し、何気無しにミナコが言った言葉。これに佐々岡アヤは食いついた。
「ウサギはウサギでもバニーが餅をついているというのは妙にソソられませんか」
「思いません」
 即答で宮本レイコが否定したが、それで引っ込むような佐々岡アヤではない。
「バニー姿の女性が餅をつく。この、“つく”という行為がまたエロスを感じさせるわけで」
「感じさせません」
「口を微妙に開き、斜め上をトロンと見上げ、ただひたすらに餅をぺったんぺったん…」
「いい加減にしろや、オイ」
 流れがこうなってくると、ミナコも黙ってはいなかった。
「実は餅ではなく、別れた男性を臼に押し込め杵でぺったんぺったん…」
「アンタもやめろ!」
 さあ、こうなると止まらない。止まるわけがない。
「おもしろいですね」
「おもしろくない!」
「どうして私とあの子を置いて逃げたの、あなた…?その恨み、今日こそ…ぺったんぺったん」
「やめろ」
「ああ、あの女が悪いのね…?あの女があなたを狂わせたのね…?ぺったんぺったん」
「やめろやめろ」
「それで男餅をその女に喰わせたらまるで恐怖!日本昔話ね」
「やめろやめろやめろ」
「ウサギと亀頭、あそこがカチカチ山、鶴のまんぐり返し」
「やめろやめろやめろやめろ」
 三人以外の関係者を全て置き去りにして、淫猥トークが炸裂。
もはや風情も何もあったものではない。
「よし!」
 佐々岡アヤは立ち上がった。
その足元には、空になった缶ビールが何本も転がっていた。
結構いいペースでカパカパと飲んでいたのだが、酔いはさほど回ってはいないようだ。
その証拠に、立ち上がる動作にふらつきが無い。
「怪談大会をしましょう」
「……何故」
 宮本レイコの突っ込みは至極当然のものだった。
どこをどう捻くりまわしてみても、今の会話から怪談大会をしようなんぞという結論が導きだされるはずがないのだ。
「あら、おもしろそう。やりましょう」
 賛同の意を表明したのはミナコだった。
その言葉に頷きながら、佐々岡アヤは腰に手をあてて、ぐるりと皆を見回した。
宮本レイコが口を開きかけたが、声にはならなかった。
彼女らが“やる”と言ったら、必ずやるのだ。止めたら止めたで、また揉めるだけだ。
皆も黙っているが、どうやら同じ思いらしかった。
「では、怪談大会をやるということで、よろしいですね?」
 そう言うと、佐々岡アヤは滑り台に登り始めた。
てっぺんまで行くと、ちょいちょいと手を動かして、缶ビールを要求した。
まるでアメリカの某プロレスラーのようである。
「まずは、言いだしっぺの私から」
 プシュ、と缶ビールを開け、滑り台の上で直立でごくごくと飲む佐々岡アヤ。その後ろには、妖しく輝くまん丸の月。
「……」
 以前見たB級吸血鬼映画にこんなシーンがあったな……と、宮本レイコは思った。
「始めます」
 おっさん臭く、げふっと息を吐き、佐々岡アヤは語り始めた。
608ピンキリ:2005/09/19(月) 23:31:34 ID:n09l4L5O
 私がこの幼稚園に勤める前の話です。
当時、私はあるお店で仕事をしていました。
ああ、その店の名前をここで出すと問題があると思うので言いませんが、ま、そういう店ということで。
えーと、丁度今と同じくらいの時期で、初秋の風が気持ちいい時分でした。
で、深夜0時を過ぎた頃、私は店から出ました。
本当ならオールナイトで勤務なんですが、次の日から店内が改装に入るので、早めに仕事を切り上げることになったんです。
自動販売機で缶ビールを買い、鼻歌なんぞ唄いつつ、公園脇の道を通った時でした。
不意に電信柱の影から一人の男が現れて、私に抱きつき、公園の方へ引っ張り込もうとしたんです。
あまりに急なことだったんで私も一瞬動転しまして、声も出せず抵抗も出来ず、草むらに押し倒されました。
それで乱暴に胸を鷲掴みにされ、揉まれました。
もうここまで来るとわかりますよね。ええ、レイプ魔だったんですよ。
だけど、なんと言うか、手馴れたレイプ魔じゃなかったですね。
見たところ歳も若かったし、何よりマスクもグラサンもしていない。
襲う時も本当に無理矢理といった感じで、計画性も何もあったもんじゃない。
仕事に疲れたか何かで、最近ヌイてなくて、それで暴発した……。大方そんなところですよ。発作的ってやつですね。
それでね、そいつ、私の胸を揉みながら、血走った目で言うんです。
「おとなしくしろ、おとなしくすれば、乱暴なことはしない」って。
馬鹿言ってんじゃねー、ですよね。
草むらに引っ張りこんで胸揉んで、それでおとなしくすりゃ乱暴なことはしないだなんて。
脳みその代わりにオガクズでも詰まってるんじゃないかと思いましたよ、その時は。
じゃ何だ、私が叫んだり暴れたりしたらどうするつもりなんだ、と。
それで、私が黙っているのを見て、諦めたかとでも思ったんでしょうね。スカートの中に手を突っ込んできたんです。
もう、その手が震えてて、何かいっぱいいっぱいなんですよ。
私も色んなお客さんを相手にしてきまた。
中には、天然カンチガイ君も、筆おろしお願いしますの童貞君もいました。
でもねー、こんなにテンパってる男の人は見たことが無かったですね。
何かもう、相当進退窮まってるな、と。仕事で大失敗でもして責任ひっかぶったんですかねぇ。
もうヤケクソ、捨て鉢、まんまそうでした。後のことは全く考えてねーなコイツ、って感じで。
馬鹿ですよねー、金払って店の中でやりゃイメージプレイで済んだのに。普通にやらせてあげたのに。
 さて、ここに至って私は決意しました。戦おう、と。ぶっちゃけ、逃げようと思えばすぐに逃げれましたよ。
私、特別に格闘技や武術を学んでいたわけじゃないですけど、多少の護身術と言うか痴漢撃退術は知ってましたし。
お客さんの中に、そーいうのに長けてた常連さんがいたので、教えてもらってたんですよ。
覚えておいて下さい。後ろから掴まれようと前から押し倒されようと、押さえるべきポイントは三つだけです。
一つ目は『手首』、二つ目は『股間』、三つ目は『小指』、これです。ここにダメージを与えりゃいいんです。
解説をすると長くなるので割愛しますが、個人的に興味がある方はまた後で聞きにきて下さい。
実演付きでお教えします。でも、宮本先生にはあまり必要じゃないですかね。
え?ああ、別に深い意味はありません。そんなに怒らないで下さい。
いや、襲われない程宮本先生が不細工だというわけじゃなくて、
宮本先生なら素拳で一発KOでき……いいえ、何でもありません。
……はい、話を続けます。はいはい。
609ピンキリ:2005/09/19(月) 23:33:51 ID:n09l4L5O
 それでまー、私の唇にむしゃぶりつこうと顔を近づけてきたんですね。
で、私は決めました。このレイプ魔君を完膚なきまでにノシてやろう、とね。
私、伊達に勤めてる店で「ナンバーワンのテクニック」と言われてたわけじゃありません。
手、口、アソコ、その他もろもろを使って、ぎゃふんと言わせて骨抜き精抜きにしてやろうと思いました。
そして足腰立たないようにしておいて、それから警察に突き出すなり路上に放置するなりしてやろう、と。
さっきも言った通り、その日は店が深夜営業をしなかったので、幸い私もまだ体力が残ってましたし。
……え?何ですか?
……やだなあ、いくら私でもそこまでアホじゃないですよ。
朝まで仕事が無くて多くのお客さんとデキなかったからと言って、レイプ魔相手に性欲発散なんてしません。
本当ですってば。何ですか、何か言いたそうですが。特に宮本先生。
……その顔は信じてませんね。ま、それならそれでいいです。
「待って……」
 私は無理矢理キスをしようとするレイプ魔君に優しく、喘ぐように囁きました。
この優しく喘ぐ、ってところがミソです。男なんて馬鹿ですから、コロリと騙されるんですね。
それで、レイプ魔君はきょとんとして動きを止めました。ちょろいもんです。
「わかったわ……何でもしてあげるから、乱暴にしないでぇ……ん……」
 ちょっと自分でも演技過剰かな、と思わないでもなかったんですが、
さぁこうなるとパニックになるのはレイプ魔君の方です。
もっと抵抗されると思ってたのに、すんなりと受け入れられてしまった。
「うふふ……いきなり襲ってくるなんて……溜まってるのね?」
 そう言ってやって、こちらから唇に吸い付いてやりました。
多少ヤニ臭かったですが、まーそんなのはお店の客も同じことなんで。
そして、舌をぐいっと捻じ込んで絡み合わせて……。
はい、これで完全に攻守交替です。
「ほら……もう一度胸を揉んで……あん、そう、強く……」
 もーレイプ魔君は目も虚ろ、こちらの完全に言いなり状態です。
主導権なんてのは、簡単に引っくり返るもんです。あっさりと覆された時程、反動は大きいものですね。
「うふっ……待ってね、今パンティを脱ぐから、ね……?」
 パンティ、なんて自分で言ってて吹きそうになりましたよ。
だけど、男の人にとっては『パンティ』という響き自体が特別なもので。
『ショーツ』とか『パンツ』とかでは燃えないし萌えないとか何とか……って、これは話がファールですね。
とにかく、私はレイプ魔君の下から這い出ました。
で、彼の目の前でスカートの中に手をやると下着をソロソロと……。
目、丸くしてましたね。ボーゼンという感じで固まってました。当たり前っちゃあ当たり前なんでしょうが。
え?固まってたんならそこで逃げれば良かった?
……さ、話を先に進めましょうか。
ち、違いますよ。別にここまできたらやっちゃえ、とか思ってたわけではありません。
懲らしめですよ懲らしめ。信じてください。
「ほら……見て?実は……あなたに襲われて、私……濡れちゃってたの」
 スカートを捲り上げて、秘所を晒して……。
ノリノリじゃないかって?って、これは嘘ですってば。いくら何でも、そこまで痴女ではありません。
公園には小さい街灯しか無かったので、薄暗いから分からないだろうと思って嘘こいたんです。
「私のを見せたんだから……次はあなたのを、見せて……」
 ペタンと尻餅をついている男に近寄って、股間に顔を寄せると歯でズボンのジッパーを挟み、ツーッと……。
変なもので、さっきまで襲う気満々だったくせに、ちょっと萎えてたんですよ、アレ。
はぁ、あまりの痴女ぶりに引いたんじゃないか、って、それは言い過ぎですよ宮本先生。
で、私は舌でペロリと舐め上げるとゆっくりと口の中に咥えて……。
あれ、園長先生の奥さん、どこへ行くんですか?これからいいところなのに。
ああ、缶ビールですか。私にも一本くれます?話しっぱなしで口の中が乾いてきました。
はい、ありがとうございます。……ゴキュ。
610ピンキリ:2005/09/19(月) 23:35:43 ID:n09l4L5O
 あんまり経験無かったんでしょうかね、レイプ魔君。まあ童貞じゃなかったと思いますが……。
え?何故そんなことがわかるのか?さっきからやけに口を挿みますね。
もしかして、この話に食いついてます?あ、違う?怒らないで下さい、はいはい。
勘ですよ。その手の店に勤めてたので、そーいうのには鋭いんです。そんなもんです。
「むふっ……れろぉ……、む……ん、はむっ……」
 ちょっと過剰なくらいに音を立てて舐めたり吸ったり咥えたりしてたら、あっという間にドピュ、一発目ですよ。
あの濃さから考えて、一週間くらい出してなかったんでしょうね。あ、はいはいこれも勘ですよ。
で、唾液と混ぜるようにくちゅくちゅと、口の中で溜めて舌で掻き混ぜました。
そのままレイプ魔君の目の前に顔を寄せて、「んくっ……」と飲み込んでやりました。
「んくっ」、あくまで「んくっ」ですよ。「ごくり」じゃ興冷めですからね。
少しだけ残しておいて、唇を半開きにして、端からつーっと垂らす。これ、相当技術がいるんです。
「ふふ……濃いのね……。もっと、シテあげる」
 はい、宮本先生、トイレ行くふりして逃げない。他の先生方も座って聞いて下さい。
これからが本番なんですから、文字通り。
ああっ、空き缶投げつけないで下さいよ、痛いじゃないですか。
まったく……タンコブになったらどうするんです。……それじゃ、続けますよ。
「まだイケるわよね?じゃ、早速する?」
 私は腰を上げました。一度スカートを捲り上げ、もう一度アソコをレイプ魔君に見せました。
今度は濡れてました。と言うか、濡らしました。フェラしてる最中にアソコを自分でいじったので。
そしてバッグの中からゴムを取り出しました。ここら辺はきちんとしておかないといけませんからね。
……そういうレベルの話じゃない?はぁ、宮本先生、そーいう些細なことに拘ると早く老けますよ?
だだっ、中身が入った缶は反則です、本当にケガしちゃうじゃないですか。
もう、全ての批判や非難は終わってからにして下さい。まったく……。
とにかく、私はレイプ魔君をそっと仰向けに倒し、上の乗りかかりました。
「ああん……!」
 すんなりと入りました。レイプ魔君のモノはなかなか立派な大きさで、固さもカリもまずまず……。
ああ、園長先生落ち込まないで下さい。園長先生は御歳ですから仕方が……ゲフンゲフン。
「あっ、あっああ……」
 いやー、強姦プレイも青姦プレイもしたことがありますけど、
モノホン、そして満月の下公園の草むらで、っていいもんですねー。
気分が解放されるようで、月光には魔力があるといいますけど、それにアテられた感じでしたね。
は、月のせいにするな?……ま、それはそれです。
「はぁはぁ、はぁ……」
 私は騎乗位で腰を動かし続けました。
ベッドの上ではないので、膝立ちではなくM字開脚で。そうしないと膝が汚れるし痛いですから。
で、このレイプ魔君、モノはいいのに持久力が無いみたいで、一分足らずでウッ、と……。
だから、園長先生の話ではないですから。肩を落とさないで下さい。
レイプ魔と自分を比べてどうするんですか、本当に。
「うふふ……もうイッたの?早いのね……。そんなに気持ち良かった?」
 早い、というのは問題がありますが、まぁ好意的に見れば連戦が出来るということです。
「ねぇ、もう一回、してあげようか?」
 パイズリもそうですし、後背位や正常位とかはするつもりはありませんでした。
それをしようとすると、体が地面について汚れちゃいますしね。
木に捕まって立ちバック、は考えたんですが、レイプ魔君を誘っても呆けたまま立ち上がれなくて。
いくらペースを奪われたからって、襲おうとした人間がそんなんじゃいけませんよねぇ。
……私、何か間違ったこと言ってますか?
611ピンキリ:2005/09/19(月) 23:38:33 ID:n09l4L5O
 すいません、園長先生の奥さん、また新しい缶ビールを貰えません?
え、もう無いんですか……。わかりました。もう語ることも少なくなりましたし、いいです。
「うふふ、これで七発目……ね。まだまだよ、まだまだなんだから」
 よく、絞り尽くされると先っちょから赤い玉が出る、なんてへんちくりんな迷信がありましたけど、
まー、赤い玉が出てもおかしくなかったですね、あのレイプ魔君。
回数が重なるにつれ感覚が鈍くなって、量が少なくなり放出が遅くなるんですが、最後のほうはほんとカスカスでした。
で、私も腰振り続けるのはしんどいので、間に休憩を挟んで、十回はヤリましたか。
正確なところは覚えちゃいません。面倒臭くなったんで、数えるの。
レイプ魔君がウンともスンともいわなくなったし、出るモノも出なくなったので、よし私の勝ちだ、と思いました。
はいそこ、変に突っ込もうとしない。私が勝ちだと思ったから勝ちなんです。
 私は腕時計を見ました。表示は午前の三時半くらいだったでしょうか。
つまり、かれこれ三時間ばかりヌイてヌイてヌキまくったわけです。
いやー、オールナイトも経験済みでしたから、ま、コレぐらいは何とか。
それで、私は動かなくなったレイプ魔君はほっといて、服の乱れを直し、下着を替え、
とっととそこから立ち去りました。や、いい運動でしたよ。
レイプ魔君もぎゃふんと言わせることが出来たし……って、言ってませんけどね、言えないくらい消耗させましたから。
文字通り気持ち良く帰路につきました。
は?警察?いや、呼びませんでしたよ。最初はそう思ってましたが、やめました
まあ、これくらいで勘弁してやるわ。、ということで。人生棒に振ってもねぇ、こんなことで。慈悲ってやつですよ。
ほったらかしにしてるんだから慈悲でも何でもない?
そりゃーそうですが、通報しなかっただけでもアリガタイと思ってもらわないと。
何たって、タダでこんなにいい女とヤレたわけですし。
宣伝のつもりで、店が配ってる住所と電話番号入りのティッシュの袋は置いてきてあげました。
結局、その後そのレイプ魔君は二度と姿を見ることがありませんでしたけどね。
612ピンキリ:2005/09/19(月) 23:40:59 ID:n09l4L5O
「はい、終わります」
 佐々岡アヤは滑り台からすーっと滑り降りてきた。
その顔は、長い話を語った満足感でいっぱいだった。
「と、いうわけで……どうでしたか?」
 感想を求める彼女だったが、ミナコがパチパチと拍手した以外、それにすぐに答える人間はいなかった。
「……何ですか、だんまりで。せっかく話してあげたのに」
「……佐々岡先生、ちょっといいかしら?」
 ようやく、佐々岡アヤとは逆に疲れきった表情で、宮本レイコが口を開いた。
「これ、怪談とは違うんでは」
「え、でも暗い夜道で女性がレイプ魔に襲われるなんて、怖い話じゃないですか」
 宮本レイコは拳を握り締めた。最後の怒りの爆弾に、火が点いたようだ。
「……そうかもしれないけど、それは怪談じゃないです」
「はぁ」
「と言うかね……」
 握り締めた拳を大きく振り上げて、宮本レイコが、月まで届くような大声で……。

「 そ れ は 『 猥 談 』 っ て 言 う ん で す っ ! ! 」




 空に浮かぶは、秋の満月。
下界で開かれるは、怪談ならぬ猥談。
ひだまり幼稚園では、この手の話は毎日毎日アキもせず、そしてツキもせず―――。
613ピンキリ:2005/09/19(月) 23:42:03 ID:n09l4L5O
ここまでです。
構想から文章化まであまり時間がなかったので、
ちくはぐな所や誤字脱字があるかもしれません。申し訳ありません。


では皆さん、本祭の方をお楽しみ下さい。
614名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 23:46:54 ID:7j/Ny1/P
露払い乙!
さぁ、祭が始まりましたぞ!
615名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 23:49:16 ID:Mt4hwhyj
先発ピンキリ氏キタ―――(゚∀゚)―――!!
GJ&お疲れ様です!! 佐々岡センセエロス


やっぱ、痴女はイイ
616名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 23:58:26 ID:7PlsfmEM
ピンキリ氏グジョ〜〜〜ブ!!
佐々岡センセの一人称で話を進めてくとは!いい味出してましたよ
617名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 23:58:32 ID:12s0gfNL
祭り開始じゃあ!!
ピンキリ氏超GJです!!
久々の本格エロスに胸が躍りました
618郭泰源:2005/09/20(火) 00:03:34 ID:ahZlKCTr
>>ピンキリ氏
GGGGGGGJJJJJJJ!!!!!!!!!!!!!
では、日本シリーズでベテランピッチャーが初戦勝利を飾ったところで。
祭り、第2弾です。言っときますが、長いです。もしや最長かも。
では、花火の2発目、投下。
619郭泰源:2005/09/20(火) 00:04:18 ID:N4DxUdz2
(なんだ…誰か遊びに来てるのか?)
城島シンジは、玄関に見慣れない靴を見てそう思った。
(ま、いつものことだけど…今日は模試の勉強するんだから静かにして欲しいよな…)
いつも妹のカナミとその友人が来るとドタバタとにぎやかになる。
にぎやかなだけならいいのだが、話題が主に下ネタとエロボケの連続なのが
兄としては頭の痛いところだった。最悪なのはツッコミ役の矢野アキがいないときで、
なぜかシンジがわざわざツッコミのためだけに呼ばれることも(勝手に参加することも)多い。
(今日は…勘弁してくれよ…)
少々ぐったりした気分で自分の部屋に戻り、勉強を始めるシンジであった。
(…?)
やけに静かだった。人の声がしない。
(まさか…また俺がAVを見てると思って盗み聞きを…)
なにしろこのパターンも何回となく経験している。
うんざりしたような気分で、シンジはカナミの部屋の方を見た。
"ドン…ドスン!"
「?」
今度は…なにか、暴れるような物音がした。
(…まさか…)
今までの経験からして、マナカとカナミのふたりにオモチャにされるアキ、
という図が瞬時に頭に浮かんだシンジ。勉強に集中したのはやまやまだが、
自分の妹が友人に迷惑をかけるのを見過ごせるほど勉強熱心でもない。
(ったく…とりあえず様子を見に行くか…)
息抜きもかねて一階キッチンへと降り、お茶を淹れるとカナミの部屋のドアをノックした。
"コンコン"
「カナミ…お茶、入ったけど…」
「…」
返事は、無い。お茶とお茶菓子ののったお盆を持ったまま、首をひねるシンジ。
(?…誰もいないってことは…ないだろ?)
不思議に思い、耳をドアにつけると…。
「――――ッ、ふ――ッ」
ドアの向こうからは、かすかだが人が息を吐くような音が聞こえた。
「?」
不審に思ったシンジは、ドアに手を掛けた。
"ガチャ…"
「カナミ…いないのか?…え?」
ドアを開けたシンジは、言葉を失った。
「※#%!や、矢野ちゃん!」
…妹の友人であるアキが、ベッドの前に座っていた。しかし、その姿は…
目隠しをされ、口にはギャグボールをくわえさせられていた。
さらに、上半身は淡いピンクのブラ一枚のままで荒縄に縛られていた。
彼女の乳房の豊かさは、だがその行為によってむしろ強調され、
制服のスカートだけがそのままなのが、逆に奇妙なほどにエロチックだった。
「ふ――っ、ふっ…」
シンジの声が聞こえたのだろう、アキは首を左右に振ると声にならない声を漏らした。
それまで呆然とその姿を眺めていたシンジだったが…その声を聞いて気を取り戻すと、
お盆をそこに置き、アキのそばに駆け寄って彼女を拘束している縄をほどき始めた。
「ゴメン…矢野ちゃんゴメンね…今助けてあげるから…」
別に彼の責任ではないのだが…謝罪の言葉をひたすら繰り返し、焦りながらも
なんとかシンジはアキの体に巻き付いた縄をほどき、目隠しとギャグボールを外した。
「はあっ…は―――っ、けほん…けほ」
よほど苦しかったのだろう、涙と涎を垂らしながらアキは咳き込んでいた。
「けほッ…お兄さん…ありがとうございます…」
やっと正気を取り戻すと、まだ涙で潤んだ目のままシンジを見つめて…アキはそう言った。
(う…うわ、ヤベ…矢野ちゃんムチャクチャいろっぺー…)
このような状況にもかかわらず…いや、このような状況だからこそ。
シンジは激しく欲情してしまう自分をなんとか抑えようとしていた。
§
620郭泰源:2005/09/20(火) 00:05:11 ID:N4DxUdz2
元々妹の連れてくる友人たちの中では同じツッコミ役ということもあって、
シンジとアキの仲が良いのは周知のことだった。
シンジも彼女のことを気の置けない女友達だと思っていた。
だが…こうして目の前にブラ一枚で涙ぐむ姿はすさまじく扇情的なものだった。
「ゴメン…本当に、ゴメンね…矢野ちゃん…」
それ以上直視してしまうと、自分もどうにかなってしまいそうで…
シンジは、思わず頭を垂れてまたもアキに謝っていた。
「…どうして、お兄さんが謝るんですか?」
「…あいつなんだろ?」
「…」
「あの馬鹿…カナミにやられたんだろ?…普段なら、俺も呆れる程度で済ますけど…
もう、ここまで来たら許せないよ。だから…ゴメン、矢野ちゃん…」
「でも…これは、お兄さんがしたことじゃ…」
「妹がやったことだし…とにかく今は俺、謝ることしかできないけど…本当に、ゴメン!」
「…お兄さん…」
アキは、やっと落ち着くと…目の前で謝り続けるシンジを見つめた。
おおむね、シンジの言うとおりだった。いつものとおりカナミとマナカに胸のことでからかわれ、
さすがにうんざりしたアキが逆にふたりをからかったところ、激怒したふたりに縛られた挙げ句、
「ふーんだ!アキちゃんなんか、放置プレーだ!」
と、ここまでされたうえ一人っきりにされてしまったのだった。
「いいんです…お兄さんが悪いんじゃないし…頭をあげて下さい」
「あの…そういうわけにはいかないんだけど」
「?いいんですよ?私は怒ってませんから…」
「いや…えっとね、矢野ちゃん?君、今…うえ、下着だけ…」
「え?!!!あ!い、イヤーーーーーーーッ!」
自分の姿をやっと把握し、両手で胸をおさえて悲鳴をあげるアキ。
「あ、あそこに君のだと思うワイシャツが落ちてるから!俺、部屋の外に出るから!着替えて?」
そう言うと、慌ててシンジは出て行った。
(お兄さん…)
急いでワイシャツを着込みながら、アキは胸の奥からわき出てくる感情に戸惑っていた。
シンジのことは…気の合う兄のような存在の、男友達だと思っていた。
(でも…このまえ、プールであの子に聞かれたとき…)
カナミの親戚、エーコの友人だというチカにシンジとの仲を聞かれたとき―――
とっさには答えられなかった自分を、アキは思い出していた。
(私…私は、お兄さんのこと、好きなの?)
自問自答するアキ。サバサバした性格だが、まだ男性と付き合ったこともない、
実は奥手な少女はしばらくそこにたたずんでいたが…
なにかを決断したように顔を上げ、ドアの外の彼に声をかけた。
「お兄さん…もう大丈夫です…」
「あ、ああ…そう?」
"ガチャ"
ドアを開け、にっこりとシンジに微笑みかけるアキ。
その笑顔に、ホッと安心しながらも…ざわざわと胸騒ぎがしてしまうシンジであった。
(…やっぱり、矢野ちゃんって、可愛いな…)
普段は美形ぞろいの(まあ妹であるカナミもかなりの美少女なのであるが)
妹の友人たちの中で、ツッコミというポジションもあってアキはどちらかと言えば中性的な、
コケティッシュな女の子というイメージが強かった。しかしこうして一対一で向き合ってみると
アキも端正な顔立ちな美少女であることを、今更ながらシンジは確認していた。
「あの…本当にゴメンね、矢野ちゃん?じゃあ…どうする?
後であいつには俺から怒っておくからさ。帰るんなら、送っていくけど…」
「あ、あの…お兄さん…」
「なに?」
「あの…せっかくお茶菓子まで用意してくれたんだし…
私ももう少し落ち着きたいんで…お茶を頂いても、いいですか?」
「あ、ああ…そうだね、ちょっと冷めちゃったかもしれないけど…
温め直せばまだ飲めるかな?じゃ、下に行こうか?」
「…お兄さん?」
§
621郭泰源:2005/09/20(火) 00:06:59 ID:N4DxUdz2
シンジの腕を、アキが突然…遠慮がちにつかんだ。
「?どうしたの?矢野ちゃん?」
「あの…図々しいかもしれませんけど…」
「?」
「私…お兄さんの部屋でお茶を飲みたい…」
「え?」
「今は…カナミの部屋とか、キッチンでもなくて…お兄さんの部屋で飲みたいです…」
「…い、いいけど?」
(な、なんだ?矢野ちゃん、妙に色っぽいんだけど…)
疑問に思うべきは違う点だ、シンジ君。
「じゃあ…ゴメン、汚い部屋だけど…」
「い、いえ…お邪魔します…」
(はああ…もしものことを思ってエロ本とか隠しといて良かった…)
カナミの部屋に誰か来ていると思った時点で、いつもの生活パターンで
自分の部屋が漁られていないかを確認してついでにエロ本・エロDVDの類を隠し、
換気まで済ませていたシンジ。自分の好判断に思わず天に感謝するのであった。
「じゃあ…矢野ちゃん?俺、お茶をあっため直してくるから…」
「は、はい…お願いします…」
(お兄さんの部屋…何度も遊びに来てるけど…初めてだ…)
男の子の部屋らしく、雑然とした部屋だった。だが、アキはむしろそこに好感を持った。
(あ?もしかして…勢いで言っちゃったけど…私、男の子の部屋入ること自体、初めて…)
自分が大胆なことをしている…そんな思いに突然気づき、頬を赤らめてしまうアキであった。
「お待たせ、矢野ちゃん…」
「あ、ありがとうございます…お兄さん…」
「…」
「…」
しばらく…お茶を飲みながら、沈黙が続く。
「あの…矢野ちゃん?」
「な、なんですか?」
「今日のことは…本当にゴメン。俺からアイツにはよ〜〜〜く言っておくよ。
だから…あいつのこと、あんま嫌いにならないでくれるかな?」
「…それは…でも、大丈夫ですよ。なんだかんだでカナミとは友達ですから」
「うん…ありがとう。俺も散々アイツに振り回されっぱなしだからなんとも言えないんだけど、
悪気はないんだよ、アイツには…ま、悪気がなけりゃ何をしても良いってことじゃないけど」
「はい…わかっています…」
「ホントにさ、矢野ちゃんみたいなしっかりしたコがアイツの友達でいてくれて感謝してるよ。
マナカちゃんや岩瀬ちゃんじゃアレだし、金城さんだと理解不能だろうし…」
(お兄さんにとっては…)
自分は、あくまで妹の友人でしかないんだ、とアキは思った。寂しかった。
「?どうしたの、矢野ちゃん?」
「い、いえ…なんでもないんです」
「じゃ…落ち着いたら、帰れるかい?本当に悪かったね。
俺にできることなら何でもするから、カナミのことは許してやってね…」
「…何でも、ですか?」
シンジ君、地雷を踏みました。
「ウン、そうだよ。そうでもしないと矢野ちゃんに悪いし…」
「あ…あの…なら、お兄さん?今お願いがあるんですけど」
「?今ココでできることなら…いいけど?」
「あの…目を閉じて…下さい」
「?うん…別に…いいけど…」
シンジが目を閉じたのを確認すると、アキは意を決して抱きつき…
"ちゅ…"
シンジと唇を重ねた。
(!!???!)
慌てたシンジは急いで逃れようとしたが、アキはしっかりと彼の体を抱きしめて離そうとしない。
"つ…"
しばらくそうしていたふたりだが、アキがやがてゆっくりと唇を離した。
§
622郭泰源:2005/09/20(火) 00:07:48 ID:N4DxUdz2
「!や、矢野ちゃん、いったい君、何を…」
「好きです…お兄さん」
「!」
「前も…言ったことあるけど、私…お兄さんが、好きです。妹思いで、優しくて、
一緒にいて楽しくて…私、今日知りましたけど、自分で思ったよりずっと欲張りなんです。
お兄さんともっと一緒にいたいから…恋人に、なって下さい」
「矢野ちゃん…」
男ならば願ってもいない据膳である。
さらに…シンジは自分の腹部にアキの胸のふわり、とした重みをさきほどから感じていた。
あと少しで理性が吹っ飛びそうになりながらも…シンジは、ギリギリのところで耐えた。
「あ、あのさ…でも矢野ちゃん、俺でいいの?たまたまいつも近くにいるからそう思うだけかも…」
シンジの問いかけに、アキは確信を持ったように力強く――首を左右に振った。
「男の子なら、クラスにだっています。私…昔っから男っぽいって言われてたし、
性格もこんなだから…そんなに意識した人っていなかったけど…
お兄さんとは、ごく自然にいられて、好きだって思えるんです。だから…」
そう言って、切なげな表情でシンジを見上げるアキ。
普段はボーイッシュな彼女が初めて見せる表情に、シンジの理性は、折れた。
"ぎゅ…"
「あ…」
シンジが、アキを抱きしめ返した。思わず、吐息を漏らすアキ。
「えっと…こういうのはさ、男の側から言わせてね、矢野ちゃん?妹には振り回されっぱなしだし、
頭も良くないしスケベな俺だけど…でも、こんな俺で良かったら、付き合って下さい」
「!はい…お願いします、お兄さん」
ふたりは真剣な表情で顔を見合わせると…
"ちゅ…"
ゆっくりと、唇を重ねた。……やがて唇を離すと、シンジが口を開いた。
「それと…恋人になってくれるならさ、その呼びかたは止めてよ。妹と付き合うみたいだし」
「え…あの、それじゃ…」
「シンジでいいよ…俺は、今のまま矢野ちゃんでいい?」
「…できたら名前で呼んで欲しいです」
「じゃあ…アキちゃん?」
「し、シンジ…さん?」
少し照れながら…ふたりは、微笑みあった。
「あの…それで、お…シンジさん?」
「?な、なに?や…アキちゃん?」
「恋人になって早速なんですが…」
アキがシンジの手をとると、
"むにゅ…"
自分の胸にそれを導いた。服越しからでも分る柔らかな感触に、思わず声をあげるシンジ。
「!!+L@い、いきなりなんだよ!アキちゃん!」
「あの…恋人なら、キスの次は…えっと、することがありますよね?」
(!キスの次って…それは…あの、いわゆる…アレですか?)
据膳にフルコースが付いてきました。
「!ちょ、ちょっとアキちゃん?君、いきなりそれは…」
「…シンジさん…気付いてないでしょ?」
「?な、なんのコトだよ?」
「シンジさん…結構モテるんですよ?」
「!?いや、そんなことは…」
「この前のチカちゃん、絶対シンジさんのこと好きですよ。
それにうちの学年でもシンジさんのファンがいるって聞いたことあるし、
マナカや金城だってなんだかんだでお兄さんと仲良いし…今岡先輩とも良い感じですよね?」
「いや、みんな友達っつーか。そんな意識したことは…」
「私のことも…そうだったでしょ?」
「へ?」
「私のことも…ただの友達だと思ってたでしょ?だからその人たちのなかで、
いきなりシンジさんに告白する人だっているかもしれないんですよ?
一応彼女にしてもらったけど…それだけじゃ、私…イヤです」
§
623郭泰源:2005/09/20(火) 00:09:13 ID:ahZlKCTr
「アキちゃん…」
「さっきも言いましたよね?私…自分で思ってたより、
ずっと、ずっと欲張りなんです。私…シンジさんが…欲しい…」
そう言ってシンジを見上げるアキ。その視線の艶っぽさに逆らえるはずもないわけで。
「あの…マジでいいの?恥ずかしい話、俺も初めてだし、その、上手くないと思うけど…」
「知ってます。さんざんカナミがネタにしてましたし。シンジさんもご存知の通り、私も処女ですし」
「…なんだかそれもさ、お互い微妙っつーか…複雑だよね」
顔を見合わせて苦笑するふたり。が、その会話でリラックスできたのも確かなようで。
「…わかった。でも、アキちゃん、ちょい待って?」
「?」
シンジはアキから体を離すと、机の中からなにかを取りだした。
…それがなにかは、読者諸氏、既におわかりだろう。
「あ!シンジさん童貞なのに準備良すぎ!」
「ち、違うんだって!カナミの奴が勝手に置いてったことがあって、
捨てるに捨てられずに…その、取っておいたっていうか…」
「ふ〜〜〜〜ん、いつかは誰かと使うこともあるだろうと思って取っておいたんだ〜?」
「ぐ…いや、その…」
アキ姉さん、ニヤニヤと楽しそうにシンジを責めてます。
「私と…こういう風になるって思ったことあります?」
一転、真剣な表情でシンジに尋ねるアキ。
「………ある………」
「私を…夜のオカズにしたことあります?」
「……………ある……………」
「ふふふふ〜、シンジさんって馬鹿がつくくらいに正直ですよね?」
「悪かったね…どうせ俺は馬鹿だよ…」
「ぷっ…あはははっはははは…」
「あのなあ…アキちゃん、笑いすぎ…」
嬉しさからか、おかしさからか…アキは、涙を流しながら大爆笑しいていた。
さすがに少しムッとしたシンジは…。
"ふわ…"
アキをいきなり抱き寄せると、お姫様だっこの状態で抱きかかえた。
「!?え!し、シンジさん?」
「笑いすぎ…色気ないぞ、アキちゃん?」
「…だって、シンジさんがおかしくて…それに、
私に色気が無いのは仕方ないですよ。こんな女だから…え?」
"ちゅ…"
アキの言葉が終わらぬうちに、シンジが強引に唇を重ねてきた。
「アキちゃんは、じゅ―――っぶん、色気あるって。これからそれを証明してあげるからね?」
"すとん"
優しくベッドの上にアキを横たえたシンジは、アキの頬に…首筋に…
そしておでこにと、キスを繰り返した。
「んッ…ふ…」
頬を赤く染め…アキは、無言でシンジの為すがままになっていた。
"ちゅる…"
シンジがキスをしながら、アキの耳に舌を這わした。
「!あ…ん、ダメ…やだ、くすぐったい…」
「ココ、弱いんだ?アキちゃん」
「弱いとかじゃなくて…ふわ…力抜けちゃう…」
「じゃ、ココは?」
"つる〜〜〜ッ"
シンジは、今度はゆっくりとうなじから首筋へと舌を這わした。
「ふ!ふぁあ!やめ……て…よ、ダメぇ…シンジさん…」
たまらず逃げようとしたアキだったが、シンジは抱きしめたまま逃がさない。
「ね…ねえ?あ…ッ…あん…シンジさん?」
「なに?」
「あの…そういうエッチなキスもいいんですけど…」
「?」
§
624郭泰源:2005/09/20(火) 00:09:59 ID:ahZlKCTr
「もう一回、普通のキスも…いいですか?」
「う、うん…」
とろり、とした目でアキはシンジに唇を求めてきた。薄くて形の良い唇を……吸うように、重ねた。
"ちゅ…るッ…"
そのまま、シンジは舌をアキの口内へとこじ入れた。瞬間、驚いた表情を見せたアキだったが…
やがて、またうっとりとした表情で…シンジの舌の侵入を許した。
"ちゅうっ…じゅ、る…"
シンジの舌が、アキの舌と絡み、吸い…口内をちろちろ、と動き回り…
ふたりの唾液はどろどろに混ざり合い…熱い、なにか別の液体になったかのようだった。
"ちゅぷッ…"
唇と唇を離すと…アキは恍惚の表情から醒め、ちょっとふざけた口調で言った。
「もう…シンジさん、私…普通のキスって言ったのに…」
「へへ…だから、俺の普通のキス。でも、ホラ…アキちゃん、俺の言ったとおりだろ?」
「え?」
「今のアキちゃん…頬もピンク色で、色っぽいよ?すっげえ色気あるじゃん」
「そ、そんな…コト…」
「ふふ…もっと色っぽくしてあげるね…」
そう言うと、シンジはアキに覆い被さり…アキの小さな耳たぶを、口に含んだ。
"ちゅくッ…"
「あ!ダメ!」
「へへ…アキちゃん、耳と首だよね、弱いの…」
にやり、と笑うと…シンジは、そのまま耳穴からその周りをゆっくりと舐め回した。
「!はッ!ひゃああ!ダメ…シンジさん、ダメ…ふぅッ!あん…くすぐったい…」
「くすぐったい、だけ?」
「!いえ…あの…う…あん…それだけじゃなくて…ムズムズするって言うか…」
アキのその言葉を聞くと、シンジはゆっくりと胸へと手を伸ばした。
「!あッ…」
瞬間、体を固くするアキだったが…やがて、力を抜いてシンジの手のひらを受け入れた。
"むにゅ…"
(う、うわ…やっぱり、アキちゃんの胸…おっきい…)
服越しだが、シンジの手のひらには余るほどの弾力が全体に伝わってきた。
そのまま、軽くほぐすように揉んでみるシンジ。
「はッ…は……」
眉間に軽く皺を寄せ、切なげな声を漏らしながら…普段は見せたことのない表情を、
アキは浮かべていた。はやる気持ちを抑えながらシンジはアキのワイシャツに手をかけ、
何度も手を滑らせたものの…全てのボタンを外して、脱がせた。
「あの…シンジさん…恥ずかしい…」
あまりにシンジが見つめていたためか、両手で顔を押さえて蚊の鳴くような声で訴えるアキ。
ピンクのブラの間からは豊かな胸元が飛び出すように…誘うように、盛り上がっていた。
「ゴメンね…アキちゃん」
「?ど、どうしたんですか?」
「カナミのせいで、こんなきれいなアキちゃんの体に縄の跡がついちゃって…俺、申し訳なくて…」
シンジはアキの肉体を凝視しながら、アキへの申し訳なさでいっぱいになっていたのだった。
(シンジさん…)
アキも、自分の体を見た。確かに…胸や腹には縄の跡が少し赤くなって残っていた。
"ぎゅ…"
「ふ!?あ、あき、ひゃん?」
アキが、しっかりと…強く、強く、シンジを抱きしめた。
シンジの顔は、豊かなアキの胸に押しつけられ…苦しくも、至福の時間を味わっていた。
「忘れちゃいました」
「?え?」
「私バカだから…さっきのことも、縄の跡も…全部、忘れちゃいました。
今日は…シンジさんに私が告白して、シンジさんも私のことを好きだって言ってくれた…
そんな、大切な日なんです。だから…なにも言わずに、愛して下さい。女に、して下さい」
「…わかったよ、アキちゃん…」
シンジは体をアキの胸から起こすと、アキの金色の髪に触れた。
「あ…」
§
625郭泰源:2005/09/20(火) 00:11:16 ID:ahZlKCTr
声を漏らすアキ。夕暮れの赤い陽の光に染まり、それは柔らかな光を放ち…美しかった。
"ちゅ…"
そのまま、再び軽くキスをすると…シンジは、ブラの上から乳首があると思われる箇所に触れた。
布越しからでも、刺激を与えるたびに少しずつ…少しずつ、固くなっていくのがわかった。
「は―――ッ、ああッ…んん!」
そしてアキの口からは熱い息が吐き出される。彼女の肩や、腹や、胸元はしっとりと汗ばみ
―――シンジは、思わずその小さな滴に舌をつけ、舐め取っていた。
"ちゅ…ぴろ…"
「あッ!ダメ!シンジさん…汚い…ダメえッ!」
びくんっ、と体を震わせてシンジの舌の感触に拒否の声をあげるアキだったが、
シンジは構わずに舐め続けた。そして太ももに手を這わせるとゆっくりとスライドさせ、
下着越しにそこに触れた。――ふっくらとした感触が、指の先にあった。
「あッ!そこは…いや…」
アキは体をねじり、避けるような仕種をするが…シンジの腕の中では逃げることも出来ず、
さらにシンジは素早くアキの両脚の間に足をこじ入れ、閉じられないようにしていた。
シンジは、下着越しに伝わるアキのふくらみにそって…震える指を動かした。
"す…ぅ…"
「ふぁ!は…あ…ふぅ―――ッ」
恥ずかしさからだろうか?それとも別の感情からだろうか?
アキの顔はこれ以上ないほどに赤く染まり、閉じられた両目からは涙の線が一筋、流れた。
"す……る…す…"
(あ…アキちゃんのココ…熱い…)
下着をさするシンジの指に、アキの体温以外のなにかが――伝わってきていた。
「あ、あの…アキちゃん?そろそろ…いい?」
愛撫を止めると、シンジはアキの顔をのぞきこんだ。アキは…まだ両目を閉じたままだ。
こくん、とひとつ大きくうなずくと…アキは、やっと目を開けて、言った。
「シンジさん…あの…シンジさんに、脱がしてもらっても…いいですか?」
「う、ウン…そりゃあ、その…いいけど…」
お互いの発言に戸惑う、初々しいふたり。そしてシンジは…自分も服を脱ぎ、
トランクス一枚になると…おずおずと、ブラに手をかけた。
"ぷるん"
「わ、わ!」
「シンジさん?」
「ご、ゴメン…なんでもない…いや、なんでもあるんだけど…」
予想以上に豊かなアキの乳房に、思わず驚嘆の声をあげてしまうシンジ。
(いや、その…何度か水着姿とか見てたからある程度は予想してたけど…)
滑らかに曲線を描くかのような大きな乳房だった。そしてその大きなカーブの先には…
誇らしげに尖った、小さな乳首がちょこん、とのっていた。ごくり、と唾を飲み込むと…
"ちゅ…"
シンジは、思わずその乳首を口に含んでしまっていた。
「あん!…いきなり、そんな…シンジさん」
"きゅ…ちゅ…ふにゅ…"
だが、シンジの耳にはアキの言葉すらも聞こえていない。
興奮したシンジは、夢中になってアキの乳房と乳首を舐め、揉み続けた。
「あ…あん…あっ…」
そして敏感にシンジの愛撫に応えるアキ。
(うわ…可愛い…それに…柔らかい…)
お尻派のシンジも完全にアキの乳房に溺れていた。
「あ…ん…ね、ねえシンジさん?」
「…なに?」
「そんなに…好きですか?おっぱい」
「!いや…その…ゴメン。あんまりにも…アキちゃんのおっぱいがその、すごかったもんだから…」
くすくす、とアキが小さく笑う。少し恥ずかしくなるシンジであった。
「ふふ…男の人って、やっぱり好きなんですね…ねえ、シンジさん?」
「?な、なに?」
「こっちのほうで…してあげましょうか?」
「へ?」
§
626郭泰源:2005/09/20(火) 00:12:10 ID:ahZlKCTr
「ふふ…だから…」
顔を赤くしたまま…アキは、シンジのトランクスに手を伸ばす。
「!@&あ、アキちゃん?」
「私のココで…シンジさんのを…あの、はさんだりしてあげましょうか?」
「な!な!もしかしてそれって俗に言う、パイズリって奴かい!」
「もう…私も恥ずかしいんですから、そんなはっきり言われると…」
「あ…ゴメン…で、でもイイの?アキちゃん?」
「はい…だってシンジさんも、してみたいんでしょ?」
「そ、そりゃあ願ったりかなったりだけど…」
「それに前カナミと見たシンジさんのAVの中にあったから、シンジさん好きなのかなと…」
「ああああああの野郎!」
絶叫するシンジだが、アキは恥ずかしそうな表情のまま、シンジの手を引く。
「あの…それで一回見ただけなんで、良くやり方とかわからないんですけど…」
「わ、わかったよ。俺が教えてあげるから、お願いするよ?」
「はい…」
…童貞のくせに、なぜか偉そうなシンジ。
アキは小さくうなずくと、上半身を起こした。シンジは立ち上がり…
少しの間迷っていたものの、トランクスを下げ、自分のモノを取り出した。
「!わぁ…」
目の前に現れたペニスに驚くアキ。当然、彼女も本物を見るのは生まれて初めてなわけで。
「あ、あの?アキちゃん?」
「す、すいません…あの…こんななんですね、男の人のって…思ったより…おっきい…」
「いや…俺のはそんな大きくも…」
妙に謙虚なシンジだが、そこは謙遜するべきところではない。
「はい…へえ…」
シンジのそんな言葉が聞こえているのかないのか、アキはしげしげとシンジのペニスを眺めている。
「あの…アキちゃん?このままでいるのも俺、間抜けなんだけど…」
「あ…はい、そうですね…じゃ、じゃあ、まず触りますよ?」
「う、ウン…」
"すわ…"
「お、おう!」
アキの手の冷たくなめらかな感触に、声を出してしまうシンジ。
「あ…すいません、乱暴でした?」
「い、いや…その…大丈夫、続けて?アキちゃん」
「はい…えっと…こすったりしてあげれば…いいんですよね?」
「そ、そう…優しい、感じでね…」
"しゅっ…すっ…"
アキは、黙々とシンジのペニスを擦っていた。見る間に、それは大きくなり…
天を衝くかのように、元気に屹立しはじめた。
(わ…わあ…スゴイ…生きものみたい…)
自分の手の中でピクピクと動くその物体の変化を、アキはじっと見つめていた。
「えっと…それじゃあ、アキちゃん…そこそこの大きさになったから…そろそろ…」
「は、はい…シンジさん」
アキは自分の両の乳房を寄せると、シンジのそれを挟み込んだ。
「ほ!ほぉう!」
その柔らかな感触に、またも声をあげるシンジ。
「あの…シンジさん?」
「い…いいから…続けて?」
「はい…」
"しゅう………ずっ…"
胸の中で揉むように…上下にスライドさせようとするアキだが、どうもスムーズにいかないようだ。
「あ、あの…アキちゃん?そういうときは…唾をつけたりしてみて?」
「唾?ですか?はい…」
"つ〜〜〜〜〜〜〜"
口の中に唾をため込むと、シンジのペニスの先に、それを落下させるアキだが…
「は!お!いや、そこじゃなくて…もっとその、なんていうか、本体の方に…」
「?はい…」
§
627郭泰源:2005/09/20(火) 00:15:08 ID:ahZlKCTr
"つ〜〜〜〜、つ…"
アキは何度か口の中に唾をため…それを落とし、胸とペニスの間の空間にぬりたくった。
やがて、それを潤滑油にして、ゆっくりと…動かし始めた。
"しゅるッ…しゅぱっ…くしゅ…"
ようやくスムーズに始動した、ふたりの動き。
(おおお!おッ!こ、これは…すげえ…やわらかくて…気持ちイイ!)
たまらない快感を得て、脊髄の裏まで電流が走るかのような感覚を覚えるシンジ。
(んッ…ん…すごい…なんだか…私も…ヘンな気分に…)
そして、アキも…胸の中で動き、踊り、ふるふると震えるシンジのペニスに、
徐々に気持ちが高ぶり…興奮していくのであった。
"ちゅう…"
「ご!あああ!」
感極まったアキは、ペニスの先端に軽く啄むようなキスをした。
その行為に、激しい声で応えるシンジ。
「お!あ!ご、ゴメン…アキちゃんもう…俺!たいむ!」
「…シンジさん?」
目の周りまで真っ赤にしたアキが、不思議そうにシンジを見つめる。
「あ…あの、アキちゃん?このままじゃ、俺、あと少しで終わっちゃうから…
次は、俺が君を…気持ち良くしてあげたいんだけど?」
「あ…あ、はい…じゃ、じゃあ…お願いします…」
ようやく夢から覚めたように――とろん、と潤んだ目のままアキが答えた。
「じゃあ…アキちゃん…そこに横になって…」
「は、はい…」
アキに寄り添うように横になると…シンジはアキの股間に手を伸ばし、ショーツを脱がせた。
ふっくらとした柔らかさと…恥毛の感触を手で受けながら、指先を裂け目にあてがった。
「あ!ふぁああ!」
アキの体が一回震え、指先に中の熱が伝わってきた。ほんの少し触れただけなのに、
温かい液体がぬるり、と溢れてくるのがわかった。シンジはそのままアキの中を…
擦り、撫で、円を描くように動かして…指で愛し続けた。
「…どんな感じ?アキちゃん…」
「あ…んッ…あの…ヘンな感じ…くすぐったいような…ふわっとするような…」
「…痛くは…ない?」
「は、はい…大丈夫…です」
シンジの手のひらは、ねっとりと濡れていた。その液をつけたまま…
上部にある、アキの小さなふくらみを親指で軽く触ってみた。
「!きゃん!あ!ダメ…そこは…ダメぇ!触っちゃダメ!」
アキの体が大きく跳ねる。しかしシンジは…そのまま、指先でそこを攻め続けた。
やがて、その中から…小さな、粒のような肉の芽の感触をシンジは探りあてた。
「あ…あ!あうくッ…あん…だ、め…そこ、ダメ…」
さらに激しく悶えるアキ。シンジはさすがに心配になって手の動きを止めた。
「だ、大丈夫?アキちゃん」
「もう…ダメ…私…おかしくなっちゃう…お願い…止めて、シンジさん…」
目に涙さえ浮かべ、嘆願するアキだが…
「ゴメン…でも…もうちょっと、もうちょっとだけ…」
なにかに取り憑かれたかのようにシンジは、再び肉の芽に指をあて、動かした。
「あッ!ダメ…ダメだって言ったのに…あん…あっ…あアアアアァ!!!!」
アキはシーツをぎゅっとつかみ…大きな胸を反らせ、足の先まで震わせて…達した。
シンジの指の先には愛液と異なる、温かい液体が噴き出すような感触が走り…
シーツにそれがいくつかこぼれ、小さな染みが広がった。
「アキちゃん…ゴメン、俺…」
くたっ、と脱力したアキはしばらく言葉も無かったが…やがて顔をあげてシンジに抗議した。
「シンジさん…私、もう限界だって言ったのに…」
「ゴメン…俺、止まらなくなっちゃって…」
シンジは謝りながらアキを抱きかかえ、腰の近くまで移動させた。そして悪戦苦闘しながらも、
ようやくコンドームを装着すると…それを不安げに見ていたアキに、聞いた。
「じゃ、じゃあ…いいかな?その…やり方とか、知ってる?」
「!は、はい…その…なんとなくだけど、知ってます」
§
628郭泰源:2005/09/20(火) 00:16:21 ID:ahZlKCTr
アキは、頬を染めて…足を開いた。シンジはアキに体重を乗せすぎないよう、
慎重に上になって…ペニスの先を、そこに触れさせた。――アキの体温が伝わってきた。
そして位置を確認すると…ゆっくりと、腰を下ろしていった。
「ん!んん!んんんッ!」
「い…痛い?」
「そんなでも…ないけど…」
アキのそこが先ほどの愛撫で既に十分なほど潤っていたせいか、
シンジのペニスは予想よりなめらかにアキの中へと吸い込まれていった。
"ず…ずるぅ…"
「!あッ!で、でも…あ…ちょっと…痛くなってきた…」
徐々に進入していくと…ペニスが少し、抵抗にぶつかった。アキの表情が歪み、苦痛を訴える。
「アキちゃん…」
「でも大丈夫…大丈夫ですから…シンジさん…うッ!」
アキの小さな悲鳴に戸惑うシンジだが、目を閉じると一気にペニスを突き立てた。
それは抵抗を超え、アキの奥にまで…達した。彼女の荒い息づかいが伝わってくる。
「…アキちゃん…入ったよ?俺と…ひとつに…なったよ?」
「…は…は、い…」
「少しずつ…少しずつだけど、動くよ?」
「……はぁ…あ…は、、い…」
ゆっくりと、腰を動かし始めた。ぎこちなく前後に揺れ動く腰が、アキの肉芯を刺激していた。
「あ…ふぅ―――ッ…はぁ―――ッツ、ああ…ン…」
シンジの動きに合わせるように、声を漏らすアキ。
「これで…大丈夫?アキちゃん…」
「ふぁ―――ッ!あ―――ッ…んン…、い、いいです…あ…」
アキの答えに安心したシンジは、徐々に徐々に腰の動きを早めていった。
"ぐちゅっ…ぬるぅ〜、ぶっしゃ…ずぅ〜ッ"
強い刺激が、ふたりを襲う。
「あ…アキちゃん…」
「はんッ…ああ…んくっ…シンジさん…し…あッ…」
熱で、ぬめりで、締め付けで…アキの中は、シンジのペニスを包み込んでいた。
アキは痛みの表情から…既に、とろけたような…切ない表情になってしまっていた。
"ぷる…ぷる…"
シンジの目の前では、アキの乳房が汗に光りながら揺れていた。
"むにゅ…ぐっ…"
たまらず、それを揉みしだくシンジ。
「あ…ん…ああ――ッ、あ――ッ…ダメ…もう、ダメ…私…頭が変になっちゃ…あああッ!」
「アキちゃん…ゴメン…俺、もう…」
「あん…私も…です、んッ、シンジさぁ…ん」
"ぐしゅっ!ぐちゅッ!"
限界だった。シンジはアキの中に最後のひと突きを突き立てると…。
"びゅ…ぶぶっ!…ぐぷっ…"
欲望の青い精を、たっぷりと吐き出していた…。
「あッ…ああ―――ッ!」
そして、少し遅れて…アキも、達した…。
£
「シンジさん…あの…私は、本気ですよ?本気でシンジさんのこと…」
荒い息を吐いたまま、無言のふたりだったが…やがて、アキが口を開いた。
「俺も…もちろん、本気だよ。でも…これってなんだかなあ…」
「どうしたんです?シンジさん」
「いや…結局さ、ある意味アイツ…カナミのおかげでこうなったと言えなくもないわけで…
多少はアイツにも感謝しないといけないのかな、と思ってさ」
「ぷっ…あはは、そうですね…迷惑と言えば、迷惑な話ですけど…」
顔を見合わせて、苦笑するふたり。
§
629郭泰源:2005/09/20(火) 00:16:57 ID:ahZlKCTr
そしてその頃、隣の部屋では…。
「好き放題言ってくれてるわね…あのふたり…」
「そうですね…カナミちゃん、良いんですか?あのままで…」
「ふふふ…マナカちゃん、この私がなにも考えていないとでも思う?」
「と、言いますと?」
「コ・レ・よ!」
「……?あ!それは小宮山先生の!」
「そう、小宮山先生特製の媚薬〜♪この前、こっそり別の薬品と取り替えといたの♪
実はね、今日アキちゃんの飲んだコーヒーにもちょっと入れといたんだ〜♪」
「なるほど…道理でアキさんもあんなにあっさりお兄さんに体を許してしまったわけですね…」
「ふふ…これでこの薬の効力は確認できたから…あとは金城さんや小宮山先生、
加藤先生にショーコちゃんにチカちゃんに、今岡先輩にも実行して…ふふふ…楽しみ〜♪」
「さすがは策士ですね、カナミちゃん…ふふ…それは…私も楽しみです」
にやり、と楽しげな笑みを浮かべ、顔を見合わせるふたり。
その笑顔は…無邪気であると同時に、どこか奇妙に冷めた笑顔だった。


                                    END
630郭泰源:2005/09/20(火) 00:18:41 ID:ahZlKCTr
以上。予告通り、
タイトル:「アカく染まる夕暮れのアキ」でお願いします。
>>594
541氏。投下する頃は多分10時間目では?
では、脂の乗りきった中堅・トマソン氏、お願いします!
631名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 00:20:09 ID:B5gY4D07
リアルタイムGJ!
632名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 00:23:37 ID:KfsPzvug
GJ!!
これでもまだ序章にすぎないとは・・・
633名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 00:25:12 ID:J8i5iPSc
郭氏テラGJッ!!!
アキ可愛すぎますよ〜!流石はここのエース!
634トマソン:2005/09/20(火) 00:29:26 ID:Yy8cQVhb
トマソンです。

スレ一周年おめでとうございます。
つ∠※ パアン

ピンキリ氏、郭氏、乙&Good Job!です。

ピンキリ氏は新境地ですね。佐々岡先生の一人語り、新鮮です。
郭氏、いつもながら流麗な文章、勉強になります。
つうか、すごい大作で、続く人間としては困った困った。

では予告登板の3番手、誕生日ネタの小品。
ここはオーソドックスに。(そうか?)

早速投下します。
微妙にお色気シーンはありますが、エロはなし。
ニヤニヤしてもらえれば幸いです。


635トマソン:2005/09/20(火) 00:30:02 ID:Yy8cQVhb

「あ……これは、昔の日記帳……」
 ここは天野ミサキの自室。ミサキは掃除中に本棚の奥に大昔の日記帳を見つけ、開い
てみたところだった。
 幼稚園に通っていたころ、ほんの数日だけつけた日記である。中には、見るからに
幼い子供が書いた、ひらがなとカタカナだけの大きな文字が並んでいた。

「きょうは、マサちゃんの5さいのたんじょうびでした。
マサちゃんと、マサちゃんのママと、ママとで、おたんじょうかいをしました。」

(うっわあ、懐かしい……このころは、毎日毎日マサちゃんと遊んでいたもんね……)

「みんなでケーキをたべたあと、マサちゃんといつものようにおままごとをしました。
たんじょうびのプレゼントのつもりでキスしてあげたら、おこられてしまいました。
でもそのあと、なかなおりして、およめさんにしてもらうやくそくをしました。」

(あ……あの夢のこと……私、日記に書いてたんだ……)
 ミサキは今でも時々夢にみる、マサヒコとの約束のことを思った。
636トマソン:2005/09/20(火) 00:31:08 ID:Yy8cQVhb

 明日は、小久保マサヒコの15歳の誕生日。
 ミサキは掃除も棚上げにし、机に広げた日記帳に視線を落としながら、実際には何も
見てはおらず、初恋の相手を脳裏に描いて思いを巡らせる。ついあらぬ方向に思考が
行くのも、若さゆえというものか。
 机に手を伸ばし、引き出しからリボンを取り出す。これは以前、自分が両親から
もらった誕生日プレゼントに巻かれていたものだ。あまりかわいいので、捨てられずに
とっておいたものだが、今回は自分の首に巻き、頭のてっぺんで蝶結びにする。
 傍らのタンスから薄いピンク色のかわいいブラジャーを取り出すと、服の上から自分
の胸にあてがい、鏡台に自分の姿を映してみた。
 ちなみにこの下着は、ミサキの両親が結婚記念の旅行で不在になり、ミサキが小久保
邸に泊まったときに、もしかしたらの期待に胸を膨らませて着用していたもの。つまり
勝負ブラである。

(こうして自分にリボンをつけて、可愛い下着を着ていって、マサちゃんに言うんだ……
『マサちゃん、誕生日おめでとう……プレゼントは、わ・た・し……』
 そしたらマサちゃんは、きっと顔を真っ赤にして、
『ミサキ……ありがとう……』
って言って、そっと私の体に腕を回して、優しく抱き寄せて……映画みたいにゆっくり
とキスしてくれるの……そして……いったん唇を離すと、たっぷり見つめあって、もう
一度、今度はねっとりと舌を絡めるキスを……)
 鏡に向かって軽く目を閉じ、半開きの口の中で舌をうねうねと蠢かせ、恍惚の表情を
浮かべるミサキ。


637トマソン:2005/09/20(火) 00:31:53 ID:Yy8cQVhb

「……ミサキ? 何をしてるの?」
 そこに現れたのは、いつのまに戸をあけたのか、雑巾とモップを手にしたミサキママ。
トリップしているミサキにあきれ顔だ。

「きゃああっ! 勝手に入ってこないでよっ!」
 掃除アイテムを頼んでいたのも忘れて妄想にふけっていたミサキは、あわてて下着を
タンスに戻すが、顔は真っ赤な上、頭のリボンはそのままだったりする。
「もう、掃除中に何を考えてるのよ?」
といいつつ、ニヤつくミサキママであった。
「好きなら、ちゃんと気持ちを伝えなきゃ、駄目でしょ? ひとりで妄想していても、
何も進まないわよ?」
「そそそ、そんな、マサちゃんが好きとか、キライとかじゃなくて……」
「マサヒコ君のことだなんて言ってないじゃない」
 天野ミサキ、語るに落ちてます。
「それより、掃除をちゃんとしなさいね、家事の出来ないお嫁さんなんて、カッコが
付かないんだから」
 自分のことは棚に上げるミサキママ。さらに畳み掛けるテクは人生経験のなせる業か。
「あ、そうそう、マサヒコ君に『わたしをあ・げ・る』っていう時は、ちゃんとこれを
持って行きなさいね?」
 ミサキママがエプロンのポケットから取り出してミサキに渡したのは、しゃれた装丁
のなされた、アルミのパック。もはやこのスレ定番、コンドームのプレゼントですな。
 それが何かを見て取り、ミサキは真っ赤になった。
「……か、母さん!」
「あはは、まあいいから、とっときなさい。あっと、掃除をするなら、リボンは外しと
きなさいね」
 無理にパックをミサキの手に握らせると、雑巾とモップを置き、ミサキママは笑いな
がら立ち去った。
 それにしてもコンドームをエプロンのポケットに常備とは、ミサキパパもまだまだ
現役と見える。さては裸エプ……いや、何でもありません、はい。

638トマソン:2005/09/20(火) 00:32:39 ID:Yy8cQVhb

「もう、母さんったら……」
 部屋に残されたミサキ、とりあえずコンドームのパックをしまい込み、掃除を再開。
が、その前にもう一度、机の上においたままだった昔の日記を見やった。

「たんじょうびのプレゼントのつもりでキスしてあげたら、おこられてしまいました。
でもそのあと、なかなおりして、およめさんにしてもらうやくそくをしました。」

(約束……か……あ、次のページにもなにか書いてある……)
 ページをめくると、そこに幼い筆致で描かれていたのは、ウェディングドレスを着た
女の子の絵。
(このときの私は……こんな風になりたいと思って、この絵を描いたんだろうな……)
その絵が記憶のトリガーになったのか、十年前の情景が不意にミサキの脳内に蘇った。

 おままごとをしている、幼い男の子と女の子。
「ただいまー」
 仕事から帰ってきたつもりの男の子に、いつもなら『おかえり〜、あなた』という
ところだが、この日はすこーし大人のつもりの女の子。不意打ちで正面から抱きつくと、
「マサちゃん、たんじょうびおめでとう……」
チュッと、やわらかい唇同士が触れ合った。
 面食らった男の子に、女の子が恥ずかしそうに笑いかける。
「5さいのたんじょうびの、プレゼントだよ……」
 幼い女の子の、勇気を振り絞った贈り物だったが、男の子は不機嫌になり、向こうを
向いてしまった。
「ミサキ……だめじゃないか、こんなことしちゃ……」
「どうしてぇ?」
「もっとおとなになるまでだめだって、ミサキのママにいわれたろ? おれだって、
ほっぺたにキスしてもらったの、ママにみられて、おこられたんだ……そんなことする
なら、もうあそんであげないよ……」
 何よりも聞きたくない言葉に、女の子の目にじわっと涙がたまる。
「ぐすっ……ごめん、マサちゃん……マサちゃんがあそんでくれないのは、いや……
ぐすん……ぜったい、いやぁ……わあああん……」
 とうとう女の子は泣き出してしまった。
 幼いといえど女の子の涙には、男の子はかなわない。なでなでと、女の子の金髪の
お下げ髪のてっぺんをなでてやる。
「あっ、お、おいほらミサキ、泣くなよ……いいこにしてたら、ずっとあそんであげる
からさ……」 
 くしゃくしゃになっていた幼い女の子の顔が、ぱっと明るくなった。まだ頬を涙で
濡らしたままながら、笑顔が戻る。
「ずっと? じゃあ、ミサキをおよめさんにしてくれる?」
「うん、おとなになったらね」
「やくそくだよ、マサちゃん……」
「うん」
「わーい! うれしいマサちゃん……それじゃおままごとのつづき、しよ?」

……そこで記憶はふっと途切れた。
(私、子供の頃は……あんなふうに、マサちゃんに……)
 今の彼女は、すぐ近所に住む初恋の人、小久保マサヒコに、リボンをつけて迫るどこ
ろか「好き」の一言を伝えることも出来ない、悩める少女。
 マサヒコの誕生日のプレゼントにと用意した、しゃれた携帯ストラップの包みを手に、
もう一度鏡台に向かい、笑顔の練習をしてみる。
(今はこれが精一杯……明日はとっておきの笑顔で、これを渡すんだ……)
 ミサキはブンブンと頭を振り、リボンと日記帳を片付け、掃除に戻った。
639トマソン:2005/09/20(火) 00:33:33 ID:Yy8cQVhb

 翌日。小久保マサヒコの十五歳の誕生日。
 小久保邸に濱中アイ、中村リョーコ、的山リンコにミサキといったいつものメンバー
がいつものように集まり、授業が終わったところで、この日は主賓のマサヒコを囲んで、
マサヒコママの心尽くしのケーキを真ん中に、簡単な祝宴を張った。
「♪ハッピバースデイトゥユー、ハッピバースデイトゥユー〜」
「おめでとう、マサヒコ君。また少し大人になったね」
「おめでと、マサ」
「……いや、嬉しいんですけど、恥ずかしいからそれくらいで……」
「照れることないじゃないの、いまさら。男らしく運命を受け入れなさい」
「いや、でも……」
「いいからいいから。それじゃみんな、プレゼントを渡そうか?」
 アイのせりふに、包みを取り出したミサキ。その他の三人、アイ、リョーコ、リンコ
はなぜか目配せを交わすと、洒落たリボンを取り出した。
 いぶかしむミサキを尻目に、リンコはおでこに蝶結びの蝶が来るように、可愛い水色
のリボンをハチマキ風に頭に結ぶ。
 アイはカチューシャよろしく頭に蝶がくるように、これまた可愛らしくオレンジ色の
リボンを結んだ。
 リョーコは何を思ったか、長い赤い色のリボンを体にたくみに回し、胸の膨らみを
強調するように……って、この縛り方は、亀甲縛りですかお姉さん。

 用意が整った三人は同時にマサヒコのほうに向き直った。
「え? え?」
 妖しく光る三人の瞳に、マサヒコは激しく動揺するが、逃げ場などない。
「マ・サ・ヒ・コ・君」
 まずアイが、マサヒコの右手にすがりつく。マサヒコの体にそっとしなだれかかり、
マサヒコの顔に腕を回して優しく自分の方を向けさせる。アイの甘い吐息がマサヒコの
顔にかかり、トロンとした女の目が少年の瞳を覗き込んだ。
「ちょ、ちょちょちょっと、濱中先生……」
「あーっ、そっちばかり、ずるい……こ・く・ぼ・くーん……」
 今度はリンコが、胡坐をかいたマサヒコの膝にちょこんと座った。
「お、おおお、おいまま、ま的山……」
 リンコが顔をマサヒコの胸にうずめ、甘えるようにこすりつける。リンコの真っ白な
細い腕がマサヒコの体に回り、手のひらが背中を優しく撫で回した。マサヒコの心臓が
バクバクと高鳴っているのが、リンコにさえ感じられる。
「あん……アタシもかわいがって、マ・サ……」
 真打ち登場。リョーコはマサヒコの左腕を取り、若い女の体を押し付ける。リボンに
によっていやが上にも強調された、豊かな胸の隆起の間にマサヒコの左腕をはさむと、
そっと自らの体を上下させた。少年の腕に、服越しに柔らかく張りのある膨らみがこす
りつけられる。こ、これはまさに腕パイズリ!
「な、なな、中村せ……ぬおっ……」
 リョーコのほうを向いたマサヒコの頬に、そっとリョーコが頬擦りをした。
「の、のおおおっ! ちょ、ちょちょちょちょちょ、ちょっと」
 マサヒコ君、三人に迫られて思考停止。そりゃそうだ。てか、マサヒコ、俺と代われ。
 二人の女子大生と一人の女子中学生がマサヒコの顔に思い切り顔を接近させ、二人は
甘く、一人は可愛らしくささやく。
「「「プレゼントは」」」
「わ」
「た」
「し」

「…………」
マサヒコ君、石化してます。

640トマソン:2005/09/20(火) 00:34:21 ID:Yy8cQVhb

 プレゼントの包みを手にしたミサキは、信じられない情景に固まっていたが、ここで
ようやく体を動かせるようになり、弾かれたように突進した。パニックに陥り、目に涙
をためて、悲鳴に近い声を上げながら、あわてて三人を同時にマサヒコから引き離そう
と無駄な努力を繰り返す。
「だ、だめええええええぇ! 離れてぇっ!」
 しばらくじたばたした挙句、三人同時には無理と悟り、まずリンコを首に腕をかけて
マサヒコの膝からぐいとひっぺがし、中村リョーコを髪の毛を引っ張って力ずくで引き
離し、続いてアイの腰に自分の頭を当てて、渾身の力でブルドーザーよろしくマサヒコ
から押しはがす。
 リンコはともかく、ミサキよりはるかに大柄なアイやリョーコを腕力でマサヒコから
離せるはずはなく、二人が手加減したというのが真相だが、ミサキはそんなことに気づ
く精神状態ではなかった。
 ようやくマサヒコを一人にしたところで、ミサキは泣きながらマサヒコの胸に飛び込
むと、首に腕を回して薄いマサヒコの胸にすがりつき、そのシャツを涙で濡らした。
「マサちゃんには、ぐすっ……マサちゃんには……私がいるもん……」
 ミサキはマサヒコの胸に頭をうずめ、すすり泣いた。
641トマソン:2005/09/20(火) 00:35:13 ID:Yy8cQVhb

 数秒後。
「くくくっ……」
「あ、あはははは……」
「あー、本当にミサキちゃん、小久保君のこと好きだったんだー!」
(……?)
 顔を上げたミサキの目に入ったのは、リボンをつけたままで、腹を抱えて笑う大学生
コンビと、好奇心の目を燃やしている天然娘。
「あはは、ごめんねミサキちゃん、あはは、つい……」
「アンタ達、ぜんぜん進まないから、ショック療法よ、くくくっ……こうやってマサを
たぶらかせば、アンタが介入してくると思ったんだけど、いやあ、もう見事にコクって
くれたわねえ……くくくっ」
「というわけだから、マサヒコ君、覚悟はいいわね? ちゃんとミサキちゃんを大切に
してあげるのよ?」
「ミサキちゃん、パンツ濡れてない? 好きな人のことを考えるどころか、胸に飛びこ
んじゃったんだもんね」
 三人は口々に勝手なことを言っている。

 ここでようやく、三人の……というよりおそらくは、中村リョーコの作戦にずっぽり
とはまったことを悟ったミサキ。あわててマサヒコにもたれかかった体を起こす。
「えっ……ち、違くて、そういう意味じゃ……そうじゃないのマサちゃん、これは……」
「……」
 マサヒコは思考停止の上に、展開が速すぎて気の利いたことなどいえる状態ではない。
「じゃ、ちょうどケーキもあることだし、二人でケーキカットといきましょうか。はい、
包丁」
と、リョーコが包丁をミサキに渡す。
「それでは、新郎新婦によるケーキ入刀です!」
「パチパチパチ」
 ノイノリのアイとリンコが煽る。いつから結婚式の司会になったんですかアイさん。
「そ、そうじゃなくて……わ、わああああん!」
 ミサキはまたしてもパニックに陥り、顔をくしゃくしゃにしたまま、ぶんぶんと腕を
振り回した。ようやく石化が解けたマサヒコはそのミサキの至近距離にいた。
「わ、わ、馬鹿、ミサキ! 包丁を振り回すな! 危ないから!」
 マサヒコ君、命がけだから必死です。

 この後、マサヒコママまで加わっての大騒動になったのだが、まずミサキからナイフ
を取り上げた後、冷やかし、からかい、否定、ボケ、冷静な突っ込みが約一時間に渡り
飛び交った挙句に、ようやくにしてその騒ぎも静まり、皆でケーキをパクついた。
「わかってるよ、ミサキはまじめだから、風紀が乱れると思って止めに入ったんだろ?」
と、ニブチン全開のマサヒコには、ミサキ以外の女性陣一同、不満たらたらだったが、
なにはともあれ、マサヒコの誕生会は無事に終了した。
 明日から、また平穏な日々が待っていることだろう
642トマソン:2005/09/20(火) 00:36:06 ID:Yy8cQVhb

 自宅に戻ったミサキは、自室に閉じこもってベッドに身を投げ、さっきの誕生会での
出来事を反芻していた。
(もう、三人とも、意地悪なんだから……。結局、マサちゃんは私の気持ちに気づいて
くれないし……って、必死に否定したのは私だけど……。あんな勢いだけの方法じゃ
なくて、ちゃんとロマンチックな場所で告白するんだもん……。
 でも、リボンをつけて、『プレゼントはわ・た・し』か……さっきのマサちゃんを
見れば、効果があるのは間違いないみたい……。
 マサちゃん……今はまだ、私をなにもかもあげる勇気はないけれど……あの約束、
私は忘れないからね……いつかきっと……)
 つと身を起こし、机の上に置いたままの昨日見つけた日記帳をそっと開く。

「およめさんにしてもらうやくそくをしました」
 ほんのり頬を赤らめ、その幼い文字を凝視するミサキ。

(私を全部あげるときは、中村先生みたいにリボンを巻いていこうかな……そうすれば
胸も少しは大きく見えるかも……)
 亀甲縛りという言葉も知らずに、乙女の妄想からはみ出ているミサキであった。


一方、こちらは帰路を歩くアイ、リョーコ、リンコの会話。
「あー、面白かった」
「作戦は成功したけど、マサヒコ君のニブチンは相変わらずですねえ。もっと強烈な
手を考えましょうか」
「先生、今度はいっそ、ミサキちゃんのパンツが濡れてるところを、小久保君に見せ
ちゃったらどうでしょう?」
「でも、パンツじゃありきたりねえ。どうせなら、ノーパンの気持ちよさにミサキを
目覚めさせてからにすれば……って、アタシもこの前目覚めたばかりだけど」
「でもそれじゃ、濡れたアソコが見えちゃいますよお」
「アハハハハ」
 過激な会話に似つかわしくない、華やいだ笑い声が響いた。

 前言撤回。平穏な日々など待ってはいない。次なる騒動がすぐそこまでやってきて
いた。

643トマソン:2005/09/20(火) 00:36:41 ID:Yy8cQVhb

以上です。

これは郭氏の「GIRL&BOY」とピンキリ氏の「イメージトレーニング・トレーニング」に
少し影響を受けているかな。まあ見逃して下さい、はい m(__)m

それと、郭氏の前夜祭ネタとも微妙にかぶりましたがまあ許してください。
 こうやってお題を決めてしまうと、直前に投稿された他の職人さんの作品とモロに
かぶっていた、ということがありそうです。
 普段なら、それは引っ込めて、アレンジを変えるなり別の話にするなりするところ
ですが、今回は、皆さん投下時間まで予告してますし、逃げようがないので、気にせず
に投下しちゃいましょう。
ですから、誰それの作品に似てるとかいう話は今回はなしで。

本日のお祭りは、私も大いに楽しみにしています。

タイトルは「10年前からのプレゼント」で。
644名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 00:41:23 ID:iJ7+8J9N
GGGGGGGGGGJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJ!
ピンキリ氏も郭氏もトマソン氏もGJです!

ネタがかぶるのはある程度は仕方ないかと。
今回のように投下時間が判明してる場合は特に。
645名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 00:41:56 ID:Ip/b2Q2H
ニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤ… はっ?!
グッGJ!!
646名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 00:43:23 ID:wOKV1OyS
俺ら名無しも神達に恩返ししたいな。
考えたんだが名無しだけでリレーはどうだ?
647名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 00:49:49 ID:yqsaRUHt
トマソン氏、GGGGGGGJJJJJJJ!!!!!!
マサ、裏山!!
648名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 00:52:17 ID:Ip/b2Q2H
>>646
祭り最後に感謝の意味も込めて皆でも盛り上がるってのはアリだと思う
649名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 00:54:16 ID:W3XTMzRZ
リレーは収集つかなくなるからやめた方がいい
GJ・感想レスつけるのが1番じゃないかな。
ヨソでやれって言う人も出るだろうし。
650名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 01:01:39 ID:Nd9fROIt
エロパロ板のヴァルハラはここでつか?
(´・∀・`)?




Σ(゚Д゚;)!?
神や……神がいらっしゃる……
しかも何人も……

>作者様方
GGGGGGGGGGGGGGGGJJJJJJJJJJJJJJJJ!!!!!!!!!!!!!!!!
。・゚・(ノД`)・゚・。
涙が止まらねぇ〜
651さくしゃ:2005/09/20(火) 01:09:17 ID:TD/ZUpWd
スレ一周年、おめでとうございます!
うわ、すごい盛り上がりよう…まさに祭りだこりゃ。

ピンキリ氏、佐々岡先生の一人称よかったです。痴女エロス。

郭泰源氏、さすがはエースです。アキ…いいなぁ、もう! シンジウラヤマシスギ

トマソン氏、萌えました。思わずニヤニヤ…。

お三人方、GJ&お疲れ様です!

…さて、前置きが長くなりましたがここらで私の作品を。
うぅ…この三人の後に投下するのはすごいプレッシャーだ…!

お題「お月見」「祭り」で、マサヒコ×ミサキです。
タイトルは「繋がった心」です。
652さくしゃ:2005/09/20(火) 01:10:30 ID:TD/ZUpWd


 ―――そう。

 ―――あなたと私は、例えるなら月と地球。

 ―――いつまでも、離れずに、あなたの側にいられますように―――……。





「明日、お祭り行こっか」
 脈絡ないアイの提案に、三人は一斉にアイに視線を向ける。
 ちなみにここはマサヒコの部屋。例のごとく授業は脱線している。
「いや…いきなり何言ってるんですか」
 マサヒコの言葉に、アイはびしっと空を指さした。…まぁ、正確に言えば天井なのだが。
「ほら、明日はお月見でしょ? んで、この前花火大会が行われた場所で月見祭りみたいなのやるんだって」
「お月見…って…」
 マサヒコは苦笑する。十五夜にお月見をした経験など、小学校低学年に一度しかない。一年の中で、目立たない部類に入るイベントだろう。それなのにわざわざお祭りを開催するとは…。現代っ子のマサヒコにとって、今ひとつ理解できなかった。
「別に月なんてどこで見たって…」
「バカッ!!」
 いきなり頬を叩かれる。これで三度目だ。
「お月見をバカにしちゃ駄目よ! 古く日本に伝わる伝統的な行事だし、空を見ることを忘れた現代っ子に月の美しさ、星々の輝きを思い出してもらう効果もあるのよ! あと月見だんご美味い」
「先生の場合、最後の一言がメインだと思う」
 二人のやりとりを見ていたリンコは、嬉しそうに笑う。
「わーい! お月見だーっ!」
「たまにはそういうのも情緒があっていいわね」
 リョーコも、先程までいじっていた携帯電話を閉じ、アイの提案に賛成した。
「この前見た花火もよかったけど、所詮人の造りし物よね。お月様の、特に満月の美しさは人には絶対造れないものだからね。たまにはそういう、自然、天然な美しさに見とれるのもいいわ」
「さすが先輩! いいこと言いますね!」
「…でも、私が行ったらお月様が二つになってしまうわね」
「?」
「だって私いま、お月様もといオツキサマで」
「で? 集合時間は何時にします?」
 リョーコのボケを鮮やかに受け流し、マサヒコがアイに尋ねる。
「なんだよー、最近またノリわりぃーっ!」
「あのな、毎回毎回ツッコミを考える俺の身になれ」
653さくしゃ:2005/09/20(火) 01:11:41 ID:TD/ZUpWd



 相談の結果、集合時間は夕方の18時、現地集合ということで決定した。ミサキとアヤナにも連絡をし、二人も来ることになった。



 そして、次の日―――。

「んじゃ、行ってきまーす」
 母親にそう言い残し、マサヒコは家を出た。集合場所を目指し歩いていると、前方に見覚えのある後ろ姿。
「おーい、ミサキーっ」
 マサヒコがそう叫ぶと、その後ろ姿の人影は振り返る。
「あ…マサ君!」
 こちらを見て嬉しそうに返事をするその人は、マサヒコの幼馴染みでクラスメイト、天野ミサキであった。
「なんだよ、お前も今行くところだったのか?」
「う、うん」
「じゃ、一緒に行くか」
「うん!」
 そうして、二人は共に集合場所へと向かった。





 集合場所に着くと、既に他の四人は集まっていた。
「すいません、お待たせしました」
「別にそんな待ってないからいいよ」
 と、リョーコが二人をじと目で見る。
「ふ〜ん…」
「な…なんですか?」
「いや、なんでもないわよぅ?」
 ……怪しい。
「…なんなんですか?」
「いや、だからなんでもないってば」
 じと目で睨み合っているマサヒコとリョーコに、アイの声が届く。
「二人とも、早く行きましょうよー」
「あぁ、ごめんごめん」
 そして一行は、月見祭り会場へと足を踏み入れた。



「んじゃまず、なに食べよっか?」
「…いきなり食べ物ですか」
「あ! あのたこ焼きおいしそーっ!」
 屋台を見つけるやいなや、アイはダッシュで屋台へ駆け寄って行った。さすがである。
「あの人は…あんな細い体のどこに大量の食物が入るんだろ?」
 半ば呆れつつマサヒコが言うと、隣にいたミサキがうんうんと頷く。
「ホントだよね……でも全然太らないよねー…羨ましい…」
「はは…」
 天然娘、リンコは屋台を見回した後、一人嬉しそうにはしゃいだ。
「わーっ、お店がいっぱいだーっ!」
 走り出そうとするリンコを、リョーコが制止する。
「駄目よ、リン。あんたどうせ迷子になるんだから…。ほら、繋いであげるから」
 リョーコの言葉に、リンコは木に両手をついてお尻をリョーコに突き出した。
「だぁかぁらぁ、その繋ぐじゃなくて手を」
「もうそのネタいいから」
 つい最近の英稜高校での学園祭でも同じネタをやられた。リョーコはリンコにどんな教育をしてるのだろう……。マサヒコが、不安を覚えたネタであった。
654さくしゃ:2005/09/20(火) 01:13:38 ID:TD/ZUpWd
「じゃあ中村先生、一緒に行きましょーっ」
「分かったから、走るな」
 そう言いながら、二人は人ごみの中へと消えていった。
「あぁ! 待って下さい、お姉様ーっ!」
 アヤナも追って、その姿を消した。
 そして取り残されたのは、マサヒコとミサキ…。
「えー…と」
 マサヒコは痒いワケでもないのに頬を掻く。
「とりあえず…俺らも見て回るか…?」
「うん!」
 そして二人も、人ごみの中へと消えていった。



 月見祭りと言っても、基本的にはごく普通の夏祭りとなんら変わりはなかった。たこ焼き屋があれば焼きそば屋があり、射的があれば金魚すくいがある。
 金魚すくい…。ふと、ミサキは思い立った。
「ねぇ、マサ君」
「ん?」
「一緒に金魚すくいやろ?」
「あぁ、別にいいけど…」
 二人はお金を払い、ポイを受け取る。
「どっちが多く取れるか勝負ね!」
「若田部か、お前は…」

 五分後。

「ははっ、俺の勝ちだな」
「むぅー…」
 金魚が三匹入ったビニール袋をミサキに見せびらかしながら、マサヒコが笑う。一方のミサキは、開始直後にポイを破り、五本も追加した。…まぁ結局、一匹も取れなかったワケだが。
「昔っからマサ君、金魚すくい上手だったもんねー…」
「こーいう頭使わないのだったら、お前にも勝てるな」
「むぅー…」
 頬を膨らませるミサキに、マサヒコは取ったばかりの金魚を差し出す。
「ほらよ」
「え?」
「なんか随分悔しそうだし…やるよ」
「い、いいの?」
「あぁ」
「ありがとうマサ君!」
 ミサキは嬉しそうに金魚を受け取った。本当は、マサヒコから金魚を貰いたいが為に、できもしない金魚すくいをやったのだ。
(…しっかし…本当に嬉しそうだな…)
 ミサキの横顔を見、マサヒコは思う。
(そういや、こいつと二人っきりになるのって久しぶりな気がする…)
「あ! マサ君、見て見て!」
「はぇ!?」
 急に声をかけられたので、思わず間抜けな声を出してしまう。
「ど、どうしたの?」
「あ、いや、なんでもない。で、なんだよ?」
「ほら、上、上!」
「上?」
 マサヒコはミサキの指さす方向を見た。
 そこには、仰ぐほど大きな満月。
「うゎ…!」
 マサヒコは思わず声を出してしまう。それほどに、今宵の満月は丸く、美しかった。アイやリョーコの言葉が、なんとなく分かった気がした。
「綺麗だね…」
「あぁ…」
655さくしゃ:2005/09/20(火) 01:15:39 ID:TD/ZUpWd
 二人、我を忘れて黄金の月に見入る。しかし、ここでは通行人に迷惑がかかる。
 ミサキはキョロキョロと辺りを見渡し、マサヒコの腕を引っ張る。
「なっ…なんだよ」
「マサ君、あっちに行こ!」
「お、おい!?」



 ミサキに引っ張られて着いた場所は、祭り会場から少し離れている人目につかない場所だった。例の花火大会の時、アイに連れてこられた場所に似ている。
「ここなら、邪魔にならずにゆっくり見れるね」
「あ、あぁ…そうだな」
 そして二人は芝生に腰を降ろすと、再び夜空を仰ぐ。
 しばらくして、マサヒコはミサキに悟られないようにその横顔をちらりと見る。
(…二人っきり…か…)
 そんなことを思っていると、ミサキと目が合った。
(やべっ! もしかして俺、じーっと見てたかも!?)
「なに? マサ君? 私の顔に何かついてる?」
「あ、いや、何も…」
「…そう?」
 二人はまた夜空を仰ぐ。しばしの、沈黙。
「……」
「……」
 沈黙の中、先に口を開いたのはミサキだった。
「…ねぇ、マサ君」
「…ん?」
「マサ君は、その……私の…こと、どう思ってる…の?」
 唐突な質問に、マサヒコは慌てる。
「なっ…なんだよ急に…!」
「ねぇ…」
「うぅ…?」
 ミサキは、潤んだ瞳で上目遣いをしている。
 その姿を、少年は、可愛いと感じた。
「ぁ…う…その…」
「…」
 ミサキは、ただ黙って返答を待っている。
「な…なに言ってんだよ、そんなの……お、幼馴染みに決まってんじゃんか」
「おさ…ななじみ…」
「あ…あぁ」
 マサヒコの言葉に、ミサキは一度うつむいた後…マサヒコの手を握る。
「な!? ミ、ミサキ?」
「…ゎ…しは…」
「…?」
 何かを伝えようとしたミサキの声はあまりに小さく、マサヒコの耳には届かなかった。
「ミサキ…?」
「…私…は…」
 ぎゅっと、手に力が入る。
「私は、マサ君のことが…好き」
「……え?」
 驚くマサヒコには構わず、ミサキは続けた。
「私、マサ君のことが…大好きだよ…」
「…えと、それって…」
「…『好き』って言っても、幼馴染みとか…クラスメイトとしての『好き』じゃないよ。……一人の男性として、マサ君が『好き』なの…」
「…あの…」
「でも…でもマサ君は、私のこと…ただの『幼馴染み』としてしか思ってないんだ…」
「…それは…」
656さくしゃ:2005/09/20(火) 01:20:58 ID:TD/ZUpWd
「うぅん、何も言わないで。そりゃそうだよね。私なんかより、アイ先生や中村先生、若田部さんやリンコちゃんの方が可愛いし、美人だもんね」
「…ミサキ」
「私が勝手に、好きになっただけだから………だから…気に…しな、い…で」
 そこまで言うと、ミサキは泣き出してしまった。
「ごめ……いきなり…泣いちゃって……ホント、に…ごめん…」
 話している間にも、涙は止まらなかった。
 その涙を見て、マサヒコは胸が痛んだ。

 俺の知っているミサキは、的山ほどじゃないけど元気いっぱいで。

 俺の知っているミサキは、若田部ほどじゃないけど負けず嫌いで。

 俺の知っているミサキは、濱中先生ほどじゃないけど耳年増で。

 俺の知っているミサキは、中村先生ほどじゃないけど強くて。

 でも。

 今、俺の前にいるミサキは、今までに見たことない顔で―――。

 そんな顔にさせたのは、俺のせい。

 近すぎて、気がつかなかった。

 ミサキが、俺のことをどう思っているのか。

 俺は、ミサキのことをどう思っているのか。

 そうだ。

 今……気付いた。

 自分の、本当の想い。

 無意識の内に、『幼馴染み』という言葉に頼って、隠れて、逃げていたんだ。

 ミサキが傷ついているのにも気付かないで、俺は―――。

「…ミサキ」
 マサヒコは呟くと小刻みに震えているミサキの肩を掴んだ。
「……なに…?」
 目にいっぱい涙を溜めながら、ミサキが顔を上げる。
「俺、さ」

 そうだ。

 今、気付いた。

 ミサキに対する気持ち。

 だから。

 今なら……云える気がする。

657さくしゃ:2005/09/20(火) 01:24:45 ID:TD/ZUpWd
「俺もさ、ミサキのこと……好きだよ」
「…………ふぇ?」
 予想外の言葉に、ミサキは間が抜けた声を出す。
「俺も、ミサキが大好きだ。『幼馴染み』や『クラスメイト』としてじゃなくて…一人の女性として、お前が好きだ」
「……ウソ…」
「本当だよ。この気持ちは……本当なんだ。今まで、俺は『幼馴染み』って言葉に逃げてたんだ。それがお前を傷つけてるとも知らずに……ごめん」
「そんな…マサ君が謝ることじゃないよ? …ねぇマサ君? 無理…しないでもいいよ? 好きじゃないなら別にそんなこと―――」
 ミサキの言葉は、途中で途切れた。マサヒコが、ミサキを抱き締めたからだ。
「違う…違うんだ。これは、俺の本当の気持ちなんだ」
「……ウソだよ…」
「ミサキ…俺はお前が…」
「…ホント…に……?」
「ホントさ」
 マサヒコはより強く、ミサキを抱き締めた。ミサキも、マサヒコの背中に腕を回した。
「私……私…濱中先生みたいにスタイル良くないけど…それでもいい…?」
「あぁ」
「私……私…中村先生みたいにしっかりしてないけど…それでもいい…?」
「あぁ」
「私……私…若田部さんみたいにお料理上手じゃないけど…それでもいい…?」
「あぁ」
「私……私…リンコちゃんみたいに可愛くないけど…それでもいい…?」
「あぁ…!」
「私……私…」
「お前はまだ…中学生なんだから、濱中先生みたいなスタイルじゃなくて、当たり前だろ…。それに、中村先生がしっかりしてるのは人生経験が豊富だからだよ。お前はお前なりに、もう既にしっかりしてるよ。
料理だって、これから勉強すればいい。それと……ミサキ、お前は十分可愛いよ。ランクをつけるワケじゃないけど…俺は、お前が一番可愛いと思う」
「…マサ君…」

 そして。

 月明かりの中、二人の影が重なった。

 どちらからというワケではない。

 ただ、自然な流れだった。

「……ん…」
「…ん……ぅ」
 唇を離すと、二人は照れ臭そうに笑う。
「…ファーストキス…だね」
「…さっき食べた、焼き鳥の味がした」
「も…もぉ、マサ君ってばぁ!」
「ははは…わりぃわりぃ」
 じゃれあう二人。その顔はとても、とても幸せそうだった。
 満月は、二人を祝福するようにいつまでも輝いていた。
658さくしゃ:2005/09/20(火) 01:26:26 ID:TD/ZUpWd





「あんた達、どこ行ってたのよ」
 もうそろそろ帰る時間となり、一行は夕方の集合場所へと集まった。
 リョーコの質問に、マサヒコは苦笑いする。
「い、いえ、二人で月を見てただけですよ」
「ふ〜ん…」
 リョーコはニヤつくと、携帯電話を取り出した。
「そういえば私、リン達と別行動した時に、面白いもの撮ったのよね」
 そう言いながら、慣れた手つきで電話を操作し、アイ達に画面を見せる。マサヒコも、背後から画面を覗く。
「………なッ!?」
 マサヒコがそこに見たもの、それは自分とミサキが深いキスをしている最中の写真だった。
「なに撮ってんだアンタはーーッ!! つーか、いつの間に!?」
 大慌てで電話を奪い、写真を削除する。
 が、時既に遅し。アイ、アヤナ、リンコがこちらをじっと見ている…。
「マサヒコ君、避妊はした!?」
「風紀が乱れてるわ!」
「レモンの味したー?」
 三人の言葉に、頭を抱えるマサヒコ。リョーコは、ただ子悪魔的な笑いを浮かべていた。
「おめでとう、少年! もうこれで、種を無駄遣いせずに済むわね」
「お前らうるせーッ!!」
 そのやりとりを見て、ミサキは照れ臭く笑う。そして、夜空に浮かぶ満月にその笑みを向ける。
 ミサキには満月が、微笑みを返してくれたように見えた。





     終わり
659さくしゃ:2005/09/20(火) 01:29:19 ID:TD/ZUpWd
以上です。一周年祭りなのに、またもエロ無し…orz
〆切りに追われてたので、誤字脱字があるかもしれません。

…では、後に続く職人様方、よろしくお願いします!

一周年おめでとーっ!
660名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 01:33:55 ID:Ip/b2Q2H
あ、甘酸っぱいなぁも〜。年甲斐もなくキュンとしちゃったじゃないか〜


さくしゃ氏っ!グッジョブ!!
661名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 01:39:33 ID:GFtFuK/o
さくしゃ神GJ
662名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 01:39:33 ID:d/0Mx/b9
読んでも読んでも次がくる。・゚・(ノд`)・゚・。テラハヤス

ピンキリ氏GGGJ!!!!一人語り笑わせてもらた
いいよいいよー

郭氏GGGGGGGGGGJ!!超GJ
実は最近郭氏の作品マンネリ気味な感がしてたんだけとこれはすごい
おみそれした_l ̄l○

トマソン氏GJ、中村ワロスw
前半部分がすごいうまいなってオモタ

さくしゃ氏GJですよ
独特な文章構成が気に入ってます
いい話読ませてもらった
なんつーか感想がもう浮かんでこない('A`)ゴメス
663名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 01:40:39 ID:QrjGvFtL
職人の皆様GJデス!!
甘酸っぱいなぁ
664名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 01:42:52 ID:iJ7+8J9N
さくしゃ氏GJ!
なんかぐっときましたw

それにしても、今夜は職人の投下率も高いけど読み手も多そうだw
665 ◆HhTh8Gv36s :2005/09/20(火) 02:14:48 ID:w8CYPeVP
うぇw
666リョーコ14歳:2005/09/20(火) 02:31:35 ID:vJ+kwzwo
なんとか脱稿しました。予告通り 22:00-22:30 に投下できそうです。

祭り用に軽い小品が投下されるのかと思っていたら、
なんですか、この渾身の力作・萌作・笑撃作の群れは。
読み手としては嬉しい限りですが、後に控える書き手としては
頭がクラクラしてきました。

昨年このスレの1時間目を立てた1氏と、
それを再確認させてくれた >>414 氏と、
>>416 で第2回お題大会の企画を立ち上げた郭泰源氏、
彼らに敬意を表してGJを。貴方達がいなければ、この祭りは無かった。
667リョーコ14歳:2005/09/20(火) 02:38:37 ID:vJ+kwzwo
>>630
> 541氏。投下する頃は多分10時間目では?

ありがとうございます。多分そうなりそうです。

気にしていたのは、荒らし対策のため、一人が短時間に
連続書込みできるレス数が制限されている板があるので、
ここはどうだったかな、ということでした。
皆さんの大作がスムーズに投下されている様子を見ると
杞憂でした。
668アカボシ:2005/09/20(火) 07:02:46 ID:KmPG1RxV
おはようございます、アカボシです。作家神の方々、マジスッゲェ。私のボキャブラリーではこんな表現
しかできませんが、ホントにスゲェよ…超GJ&乙!!
 では皆さんに続いて、予定通りお題「一周年」、タイトルは「後の祭り」です。それではどうぞ。

669アカボシ:2005/09/20(火) 07:03:50 ID:KmPG1RxV
「ただいまー。」
 夕方。シンジが玄関に入ると、そこにはカナミが待ち受けていた。
「おかえり。早かったね、お兄ちゃん。」
「ただいま、カナミ。」
「ほら、もう皆来てるから。上がって上がって。」
 はしゃぐカナミに袖を引かれ、シンジは居間へ向かった。
 シンジが大学生となり、一人暮らしを始めて最初の春休み。バイトもないので、久しぶりに自宅に
帰ってきた。親からの仕送りだけでは暮らしていけず、バイトに明け暮れる毎日を過ごして来たので、
今年はこれが初めての帰省である。ちなみに正月に帰ってこれなかったのは、クリスマスに
プレゼント代とデート代に金を使い切ったからである。 

「では、お兄ちゃんとアキちゃんの交際一周年記念を祝して、乾杯!!」
「「「「「「「かんぱーい!」」」」」」」
「あ、ついでにお兄ちゃんの進級祝いも兼ねて乾杯!」
「ついでかよ!」
 宴が始まると同時にシンジのツッコミが炸裂。
 居間のテーブルいっぱいに豪華な料理と、ジュースやシャンパンが並んでいる。もちろんカナミや
マナカ達の手料理だ。腕はあっても金がないシンジにとっては、久しぶりのまともな食事である。
 さりげなくすっぽんの生き血やら、マムシ酒などが混ざっているのには何やら思惑を感じるが。
「シンジさん。お久しぶりです。」
 ジュースをもったチカが、シンジに挨拶をする。アキと付き合うようになってしばらく経ってから、
シンジはチカに告白された。勿論断ったわけだが、チカは自分の気持ちに区切りをつけ、アキと
シンジの仲を応援してくれるようになった。 
「久しぶり。ちょっと見ない内に、大きくなったね。」
「分かります?やっと挟めるようになったんですよ。」
(おや?身長の話をしてたんだけどなぁ。)
 以前にもこんな事があった気がするが、深く考えないようにするシンジ。
「シンちゃん、元気にしてた〜?」
 皿一杯に料理をとったエーコがやってきた。チカは多少大人びたように感じるが、エーコはまだ
色気より食い気といった雰囲気だ。
「ん、まぁな。そっちも元気そうだな。」
「一人暮らし、羨ましいなぁ。もう毎日のように彼女を連れ込んでヤりま」
「当の本人がいる席でそういう発言をするな!」
 隣に居るアキを恐る恐る見るが、聞こえていないようだ。
670アカボシ:2005/09/20(火) 07:05:29 ID:KmPG1RxV
「こんにちは、お兄さん。お邪魔してます。」
 後ろから声をかけられた。振り向いた先にいたのは、マナカだった。
「こんにちは、マナカちゃん。」
「今日のお料理は、私達が腕によりをかけて作りましたから、たくさん食べて下さいね。」
 にこっと笑うマナカ。
「マナカちゃん、大分表情が柔らかくなったね。好きな人でも出来た?」
「さあ?どうでしょう。」
「でも、前より綺麗になったと思うよ。」
「褒めたって何もでませんよ?」
 ふふっ、と目を細めて笑うマナカ。その表情に、ドキッとするシンジ。その時、カナミがマナカの
もっているグラスを指差して叫んだ。
「あー!マナカちゃん、それお料理に使ってたブランデーだよ!しかも薄めないで飲んでるし!」
「残り少ししかなかったんで、飲んじゃいました♡」
(酔ってただけかよ!)
 シンジが心の中でツッコミを入れた

 マナカと入れ違いに、今度はショーコがやってきた。
「進級おめでとうございます。」
「うん、ありがと。」
 カチン、とグラスを合わせる。
「アキとは上手くいってるみたいですね。正直、私やマナカは長続きしないと思ってましたけど。」
「え、何で?」
「              シンジとアキが結ばれてから、一ヶ月
      女の体を知ってしまったシンジは、事あるごとにアキの体を求めるようになった
                  SEXだけが目的のデート
                プレイは過激になっていく一方                                                       
           アキはそんなシンジに愛想を尽かし、別れる決意をした
                                        …とまあ、こんな感じに。」
「わざわざナレーションっぽく説明ありがとう。君ら、俺=エロって認識してるだろ。」
「ええ。(断言)だけど、そんなのは杞憂だったみたいですね。アキの事、よろしくお願いしますね。
泣かせたりしたら許しませんよ?」
「肝に銘じておくよ。」
「あ、でも鳴かせるんだったら別に構いませんよ?むしろどんどん鳴かして…」
「あ、カオルちゃん、元気してた?」
 シンジはショーコを無視してカオルに話しかけた。
「お兄さん、お久しぶり。前見た時より、随分男らしくなったんじゃないですか?」
「え、そうかな?」
「うん、私と同じぐらい男らしいですよ!あははは…は、は…」
 金城カオル、うっかり自分の心のキングストン弁を引き抜いて、自沈。
「傷つくなら、もうちょっと考えてからモノ言いなよ。」
「私の事はいいから、アキに構って上げたほうがいいですよ…?」
 ふらふらと幽鬼のような足取りで、カナミの所へ行くカオル。
「アキだって男っぽいのに」
 とか、
「私だってあれだけ胸があれば彼氏が」
 などと恨み節が聞こえてくるような気がするが、シンジは気付かないフリをした。
671アカボシ:2005/09/20(火) 07:06:36 ID:KmPG1RxV
シンジがアキに話しかけようとして振り向くと、眼前に料理を突き出された。
「これ、食べて…」
 恥ずかしそうに目を逸らすアキ。その料理は、テーブルに並ぶ他の料理に比べて、少々
見栄えが悪かった。おそらくは、アキが作ったものであろう。シンジは、それを口に入れた。
「どう?」
 不安そうな顔で訊いてくるアキにシンジは笑顔で答えた。
「うん、旨いよ。かなり上達したんじゃない?カナミ達、真面目に教えてくれたみたいだな。」
「まぁね。」
 へへ、と頬を指先で掻く。その時、カナミがどこからかマイクを取り出し、高らかに宣言した。
「乾杯の次は、今日の主役、城島シンジと矢野アキの『2人の馴れ初め』をお話したいと思います。」
 「イェーイ!」「ヒューヒュー」「ワァァァ」←歓声テープ
(結婚式じゃないんだから…)
 カナミがマイクで続ける。周りも大人しくカナミの言葉を待つ。
「あれはまだ、別冊で連載だった頃。私の見た目がお嬢様っぽくて、頭にはアホ毛(アンテナ?)が
ついていた頃でした。」
(何を言ってるんだコイツは?)
「そして、2人は第4話、まさにこの部屋で出会ったのです!」
(そうだったっけ?)
「記念すべき2人の初会話は、『どうぞ』『あ、どーも』でした!」
(運命の欠片も感じられねぇな、オイ…)
「そして、2人が交際を始めるきっかけとなったのは、卒業式を間近に控えた春休みのことでした。」
「カナミちゃん?学園生活一年間の説明、丸々すっ飛ばしてるんですが…」
「フラグは幾つか立ってましたが、大した出来事はありませんでした。」
 マナカのツッコミに、カナミはどうでも良さげに答えた。フラグってなんだよ。
672アカボシ:2005/09/20(火) 07:07:50 ID:KmPG1RxV
「一人暮らしを始めるための引越しの日。アキちゃんはお兄ちゃんの手伝いをする約束をしてました。
その時既に、アキちゃんはその大きな胸に決意を…いや、その胸に大きな決意を抱いていたのです。」
 いい間違いがあからさまにわざと臭い。
「お兄ちゃんが最後の荷物を業者のトラックに積んだ時、アキちゃんが叫びました。」
 カナミが目を閉じて、深く息を吸った。
「好きです、お兄さん!いつの頃からか分からないけど、お兄さんのこと好きでした!このまま
お兄さんに会えなくなるなんて嫌です!!私と…私と付き合って下さい!!!」
 カナミの台詞は、一言一句違わずアキの告白と同じものだった。が、それだけではない。
シンジと離れ離れになりたくないというアキの悲痛な叫びと、不安で張り裂けそうな胸の痛みまで
完全に再現しており、聞く者の心を打った。 カナミ、なんて恐ろしい子…!
「お兄ちゃんの答えはこうでした。
『アキちゃん…俺も、アキちゃんの事好きだ。実は、今日俺の方から告白するつもりだったんだ。
引越しが終わるときに。』と。
 アキちゃんは思いつめる余り、一つドジを踏みました。お兄ちゃんの引越し先に荷物を入れる所まで
手伝う約束だったのに、荷物をこの家から出した時点で告白してしまったのです。
 おかげで、残り半分の手伝いの間、業者の皆さんに終始からかわれっぱなしでした。」
 アキの顔が真っ赤になる。
「いや、その…シンジさんがトラックに乗って行っちゃうのかと思うと、焦っちゃってさ。
その、ドナドナみたいな感じ?」
 しどろもどろに言い訳をするアキ。別にシンジは売られて行く訳ではないのだが。カナミが微笑み
ながら話を続ける。
「でも、ゲンさんもケンヂさんも月形さんも優しく微笑んでいました。」
「業者ってアゴなし運送だったの!?」
 告白の事で頭が一杯で、気付かなかったのはアキだけだったりする。
「そして、彼らは私達にこう言って去っていったのです。
『次回も読まないと怒るよ、フフフ…。』と…!」
「意味がわからん!」
「とまぁ、こんな感じで2人は付き合うことになったのでした。」

「続いて、プレゼント授与です!」
「「え?」」
 驚くシンジとアキに、皆が次々とプレゼントを渡す。
「低温蝋燭(赤)、荒縄、首輪、カテーテル、ペアのマグカップ、ペアのエプロン…」
 シンジが中身を読み上げていく。マグカップとエプロンはチカと金城だろう。
「もうそろそろマンネリ化してきたんじゃないかと思ってさ、やっぱ巨乳は縛らなきゃ!」
 と、カナミ。
「蝋燭は赤じゃなきゃ見栄えが悪いよね!」
 と、エーコ。
「夜の散歩もいいものよ?」 
 と、ショーコ。
「尿道オナニーはクセになるらしいですよ?」
 と、マナカ。
「ありがとう、金城とチカちゃん。他の奴らはお約束をありがとう。」
 アキが感謝の言葉を述べる。ボケ担当の人達にも一応礼は言う。
673アカボシ:2005/09/20(火) 07:10:41 ID:KmPG1RxV
 料理もなくなり、時計の針が九時を回った頃、祝賀会はお開きになった。皆お泊りの準備は
してきたが、何せ人数が多いので居間を片付けて雑魚寝することになった。
 ただし、アキとシンジはシンジの部屋で寝る事が決まっていた。拒否権なし。渋々二階へ上がった
2人は、シンジの部屋に入り目を疑った。
 そこはカナミのエログッズ倉庫と化していたからだ。部屋の真ん中にはウォーターベッドが一つ。
「「ここで寝ろと?」」
 2人の呟きは誰に聞かれるでもなく、夜の静寂に吸い込まれた。

 一方、居間では。カオルだけが眠りに付き、他の皆は起きていた。
「カナミ、準備はOK?」
「1カメ、2カメ、3カメともちゃーんと隠してきたよ。明日の朝、回収しにいくのが楽しみだね。」
 ぐっと、親指を立てるカナミ。
「ほほほ本当に2人はこれから愛し合うんですか!?」
 チカがマナカに詰め寄る。
「ええ、間違いありません。2人が最後にデートしたのは2週間前、溜まりに溜まってる筈です!
さらにお兄さんのことですから、さっきのプレゼントを使いたがると思います!」
「私愛用の強精剤&媚薬も料理に入れといたからね。」
 ショーコが自慢げに言う。
「どうやって2人の料理に?」
「ん、ほぼ全部の料理に入れといた。」
「なんてアバウトな。」
「どんなプレイするのかな?やっぱり蝋燭で、『アカく染まる』かな?」
「首輪で『調教』かもよ?」
「ここは縄を使って『おっぱい縛り』で!」
「いや、今からそのお題クリアするのは無理でしょう…」
 そんなこんなで夜は更けていった。

 翌朝。
「片付けは私たちがやっておくから、二人はもう帰ってもいいよ。」
「そうか、悪いな。皆ありがとう、楽しかったよ。」
「ありがとね、皆。私たちのためにわざわざ…。このお礼は必ずするから。」
 そこで何故か、シンジが笑った。が、カナミは気にしない。
「いいのいいの。友達じゃない!(そこら辺はギブアンドテイクだから)」
 腹黒い笑みを隠し、2人を玄関まで見送るカナミ。思い出したように口を開く。
「で、2週間後空いてる?」
「え、なんで?」
「2週間後は、アキちゃん処女喪失一周年記念日!」
「何故知ってる!?」
「ちなみに2ヶ月後はアナル喪失記念日。さらに次は」
「「やめれーっ!」」
 2人の怒声がカナミの言葉を遮った。
674アカボシ:2005/09/20(火) 07:12:02 ID:KmPG1RxV
2人が帰ったあと、全員が居間に集合した。
「さぁ、お楽しみのビデオ鑑賞タイム!映像スタート!」
 カナミが再生ボタンを押すと、真っ暗な部屋の様子が映し出された。
「え、何々?何のビデオ?」
 未だに状況が掴めないカオル。
「お兄さんとアキさんの交尾のビデオ。」
「マナカ、その表現生々しすぎ。」
「あ、電気ついたよ。2人が入ってきた。」

『『ここで寝ろと?』』
 アキとシンジのセリフ。皆が静かにテレビ画面を見つめる。これから起こるであろう
できごとに、胸が高鳴る。が、その期待はすぐに裏切られた。
 シンジは真っ直ぐにカメラの方へ向かってくると、カメラを指差し、
『カナミ!貴様、見ているな!』
 と言った。なんでディオ様なんだ。
「そんなバカな!?カムフラージュ率95%なのに!」
 カナミが叫んだ。なんでメタルギア3なんだ。
「…有る事を前提に探せば、そりゃ見つかるわね。それにお兄さんのことだから、どのアングルが
ベストポジションなのか知ってると思うわ。」
 ショーコの冷静なツッコミが入る。シンジがカメラに喋り続ける。
『お泊りでお祝いをやるとカナミから聞いた時点で俺達は、これには裏があると踏んでいたんだ。
 料理に媚薬でも盛って、俺らの濡れ場を撮る気なんだろうな、と。』
『で、今日私も料理の準備していたら、妖しげな小瓶見つけたんで中身10倍ぐらいに希釈しといた。』
『さらに、俺らはアキの料理をメインに食ってたから、殆ど媚薬は摂取していない。』
「そうだ、アキさん、料理つくる時妙にスキが無くて、いれられなかったんでした。」
「じゃあ、あのエログッズも全く意味ないじゃん…。」
『ああ、これ?これ、全部俺の部屋にある。つーか、飽きる程使った。』
「「「「「飽きる程!?」」」」」
 カオル以外の声がハモった。ビデオの中のシンジがアキに後頭部をはたかれた。
「てか今さ、ビデオの中と会話が成立してなかった?」
 カオルのツッコミはスルーされた。
『で、お前らのことだから、俺らが2週間振りに会ったってことも知ってるんだろ?溜まってるから、
きっとやっちゃうって思ってたんだろ?残念だったな。明日、デートでさ。今日一日我慢すれば、
明日は出玉大放出なんだよ!!それにエロを入れたらレス数がやばい!』
 アキがシンジの頭頂部にカカト落としを入れた。
『身も蓋もないこと言ってないで、もう寝るよ。ああ、それとカナミ。最後に一つだけ…
このお礼は必ずするから。下克上ってやつ?』
 ぞっとする笑みを浮かべ、どこからか取り出した、カナミのものではない巨大で極太で凶悪な形を
したバイブを、ぺろりと舐めた。
675アカボシ:2005/09/20(火) 07:13:57 ID:KmPG1RxV
「っ!?」
 びくっ、とカナミが恐怖で引きつる。さっき玄関でアキに言われた言葉だ。だからシンジは笑って
いたのだ。アキが電気を消すと画面は真っ暗になり、後は2人の静かな寝息が聞こえてくるだけだった。
 震えているカナミに変わり、マナカがビデオを止めた。
「わ、わわ、私帰りますね?」
「チカ、置いてかないでっ!」
「よく分かんなかったけど、もう帰るね。」
「カナミ、ご愁傷様…」
 一同がそそくさと身支度を整え、帰路につく。部屋に残ったのは、マナカとカナミだけだった。
「私も、帰りますね…」
ようやく硬直の解けたカナミが、震える声でマナカにすがった。
「ど、どどどどうしようマナカちゃん!!膜破られちゃうよ、私!てか、あんなの入れたら壊れるって、
裂けちゃうって、冗談抜きで!!」
「まぁ…自業自得?言いだしっぺですし。今から慣らしておいたらどうでしょう?」
 目をそらすマナカ。多少罪悪感は感じているらしい。
「酷いよマナカちゃん!マナカちゃんとショーコちゃんも共犯でしょ!?一蓮托生っていうじゃない!」
 マナカの腰にしがみつくカナミ。マナカはそのまま引きずって玄関に向かう。
「ショーコさんはとっくに破れてますし、私は貞操帯がありますから…」
 カナミの腕から力が抜け、崩れ落ちる。マナカはそのスキに逃げるように城島家を後にした。
「あとで小説のネタに聞かせて下さいねー…」
 マナカ、親友の貞操の危機ですらネタにしようとするしたたか者。マナカ、恐ろしい子…!
「薄情者ーーーーーーっ!!」
 陽が草木の露にきらめき、小鳥が囀るうららかな春の朝、場違いな叫びがこだました。

676アカボシ:2005/09/20(火) 07:16:04 ID:KmPG1RxV
 以上です。
エロなしで〆切設けると筆が進むなぁ。自分でもこんなオチになるとは思わなかった(オイ
 出来はともかく、〆切1時間前に終わってよかった…。祭りももう折り返し地点ですね。
 ともかく、一周年おめでとうございます。これからもよろしくです。
ではノシ


677名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 07:59:24 ID:Nd9fROIt
>アカボシ氏
GJ!!蝶GJでした!!
カナミ…ご愁傷さま…
そして他のキャラもおもしろかったです

そしてシンジ&アキ…
『飽きる程使った』って……
二人とも成長したね……


朝からGJなものありがとうございました!!
678名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 09:23:48 ID:49/NHLNn
打ち合わせしたわけでも無かろうに…
話に繋がりが…

走召GJ!w
679名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 09:29:36 ID:d/0Mx/b9
アカボシ氏GJ
あごなしネタその他満載でワロスw
680名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 11:35:00 ID:4Y9Gb5A5
アゴなし運送…。
ヤンマガ繋がりか…。
681ナット:2005/09/20(火) 11:35:07 ID:h6j7JEk/
ピンキリ氏、郭泰源氏、トマソン氏、さくしゃ氏、アカボシ氏ら神々、激しくGJ&乙です。
祭りとあって皆さん気合入りまくりですね。

予定より早いですが自分のを投下させていただきます。
昼間なのでエロなし、秋なので主人公はアキ
ある意味これが自分の限界です。

タイトルは「1日限りの家庭教師」
682名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 11:35:45 ID:h6j7JEk/
その日、新学期が始まってすぐ行われたテストが返ってきた。
「うげっ、最悪・・・・」
数学の答案に書かれた赤い数字は47。クラスの平均は63だそうだ。

「はぁ、どうしよ〜〜・・・」
アキの家への足取りはとても重い。
夏休み終盤、親に「新学期始まってすぐテストなんだから勉強しなさい。」と耳にたこができるほど言われていたが、
宿題だけで手一杯。と、いうかその宿題もカナミのを写させてもらっていた。
疲れてくると、今日はおしまい、っと毎日のようにカナミたちと遊んでいた。
そのつけが今、回ってきたのだ。

「どーしよ〜〜、次テスト悪かったら小遣い減らすって脅されてたのに・・・」
ふと何か思いつく
思いふけりながら歩いていたら、いつの間にか家の前についていた。
扉がとてつもなく重く感じる。物音を立てないようにこっそり家へとあがる。

「アキ!!」
体がビクッとなる。怒鳴り声が上がったのはリビングからだ。
扉を開けると、アキ母がどーんとソファーに腰掛けている。
「た、ただいま〜〜・・・」
「テスト、出しなさい。」
「テ、テスト?まだ返ってきてないけど・・・」
アキ母は無言でアキを見つめる、というか睨む。
その迫力(プレッシャー)に負け、カバンから答案を取り出し、母へと渡す。

「はぁ・・・」
怒鳴られることを覚悟していたのだが、意外な反応を示した。
「あんた、あたしに似てほんっと勉強ダメね・・・」
「え、お母さんも馬鹿だったの?」
「親に向かって馬鹿とは何ですか!!」
アキの頭をはたく。そして一枚の広告を取り出した。
「いたた・・・  ・・・家庭教師?」
広告を見ると「いまなら無料おためし!合わなければキャンセルできます!!」
いかにも子供もちの主婦が食いつきそうな内容だ。
「あんたに家庭教師つけることにしました。」
「ええぇ!!」
「、といってもとりあえず無料の1回だけ。あんたが続けたければつづけるけど。
 それとも、今すぐ小遣い減らされたい?」
「ぐぐっ・・」
小遣い減額。これだけは避けたい。1週間だけ我慢して合わないといって止めさせようと思い、アキは家庭教師の話を承諾した。
683名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 11:36:39 ID:h6j7JEk/
それから数日後の放課後
「アキちゃーん、帰りにマック行こー!」
「ごめん、今日から家庭教師来るんだ。」

「「「ええ〜〜〜〜〜〜〜っっ!!」」」

カナミ、マナカ、ショーコが一斉に声を上げた。
「なんだよ!その驚き方は!!」
「あの勉強嫌いなアキさんが・・・」
「家庭教師!!」
「1回だけだよ。この間のテスト、悪かったから。」
「そっか、じゃあアキちゃん、私達は寄ってくから、勉強がんばれ〜〜〜」
「あんたら簡単に私の事見捨てるなよ・・・」

家に着き、部屋に戻り着替えをする。脱いだ制服をクローゼットに掛け、簡単に部屋の掃除をする。
「そろそろ来るかな〜〜」
ピンポーン
呼び鈴が鳴り、母娘で玄関へ出迎える。
扉を開けると、ゆったりとした服を着た女性が立っていた。
 「はじめまして。本日、アキさんの家庭教師を勤めさせていただく濱中アイです。よろしくお願いします。」
アイを家へと上げ、リビングへと案内する。

「へ〜、アイさんは東栄大学の生徒さんなんですか。優秀なんですね〜。」
「いえいえ、そんなこと無いですよ。」
自己紹介がてら出されたケーキを食べていく。
時間にしたら数分のことだが、瞬く間に皿の上のケーキは消えていった。
「それじゃあ、そろそろ授業のほう、始めましょうか。」
「あ、はい。おねがいします。」
684名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 11:37:47 ID:h6j7JEk/
「うーん、テスト見せてもらったけどちょっとひどいかなぁ」
「す、すいません・・・」
だから家庭教師を頼んだんですけど。そんなことを内心思いながらまだ突っ込むとこじゃないと冷静に判断。
「じゃあ一番悪い数学やろっか。教科書出して。」
「あ、はい。」
机から数学の教科書を取り出し、アイに見せる。
ページをぱらぱら開きながら内容を確認する。
(え、こんなの私やったっけ?)
開いているページには見覚えはあるような無いような数式が並ぶ。
いまさらになってアイは思い出した。自分が高校のころ、数学などの理数科目が苦手だったことを。
額に汗が浮かび、血の気が引いていく。
「? 先生、どうかしました?」
「え! あ、い、いや、なんでもないよ。えーっと、えーっと・・・」
家庭教師とはいえ、先生として「わからないから科目変えよう。」とはいえない。
だが教えれないのはもっとまずい。
そう思いながら教科書とテストを見比べ似た問題を探す。
「じゃ、じゃあこの問題解いてみて」
「あ、はい。わかりました。」

アキがノートに問題をやっている間、何とか自分でもやってみる。
(えっと、まずどうやるんだっけ?)
やろうにもまず手がかりがわからない。あーしてみる、こーしてみると試行錯誤するが解答にたどり着かない。
(普段中学生の先生だしなぁ・・・)
とうとう心の中で塾に愚痴をこぼし始める。
ここでチラッとアキのノートを見た。シャープペンシルがトントンとつついた点以外真っ白だった。
(うう〜、ぜんぜん解らん・・・ 「まず何すればいいんですか?」なんて聞くの恥ずかしいし・・・)

アイはこのチャンスを見逃さなかった。
「アキちゃん、ぜんぜん解けてないねぇ。じゃあまず基本からやろう。問題集出して。」
問題集なら解答が載っている。なら何とかなるだろう。そう判断したのだ。
685名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 11:39:13 ID:h6j7JEk/
問題集が取り出され、最後のほうの解答を見る。
解答は載っていた。だが途中式は載っていなかった。あくまで「答え」だ。

アイは焦ったが、問題を見てみたらテストの範囲になっていたとこで、最も基本的なとこは何とか教えられそうなのに気付いた。
「じゃあA問題の1と2やってみよっか。」
アキは問題をとき始めた。途中何度かアイに質問したが、アイはなんとか答えることができた。
「・・・・というふうになるから、ここがこうなって・・・・・」
「ああ、なるほど。」
アキに教えつつ、アイも少しずつだが思い出してきた。

アキが問題すべてを解き終ったころ、残り時間は10分程度になった。
「あと10分か。じゃあ最後にこのBの5番やってみよっか。」
思い出してきて自信を付け始めたアイは応用問題を解くよう命じた。
アキが解き始め、アイも解き始める。
はじめの数行は解けていったが、途中で詰まってしまった。
(あれ?なんでこうなるの?)
途中計算が間違ってないか確認するが、間違ってはなさそう。
思い出してきたうろ覚えな別の数式を当てはめてみて無理やり解いてみる。
が、出てきた答えはめちゃくちゃで、解答を見てみるが、やはり見当違いな答えだ。
(どうやったら答えこうなるの?)

頭を抱えて悩んでいるときだった。
「あの、先生・・・」
「え、あ、はい!?」
「解けたんですけど、間違ってます?どうも自信なくて・・・」
アキのノートを見て答えを確認する。が、符号やXの係数など微妙に違う。
だがどこで間違ったのかがわからない。
「うーん、おしいなぁ。ちょっと違う。」
「え、やっぱり・・・ どこで間違ってますか?」
「え゛!?」
アキの解法をじっと睨む。
「なるほど、こうやって解くのかぁ。」
「え?」
「い、いや、なんでもないよ。」
686名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 11:40:31 ID:h6j7JEk/
必死でアキのノートを見つめるアイ。
その間アキはアイのメモ用紙みたいなのを見た。
この問題を解いてるようだが、なにか見当違いな答えになってるのを発見した。
「あの、先生。先生もしかして答えわからない?」
「し、しつれいな!これは、えーっと、アキちゃんがどこで間違えたか探してるんです!!」
「す、すいません」
ずーとアキの答えをみていくと、途中で計算が間違ってることに気付いた。
「こ、ここよ。ここの計算が間違ってるのよ。」
「え、ああ、ほんとだ。」
じゃあ、ここからやり直してみて。
後半部分を消し、やり直してみると、今度は解答どうりの答えになった。

「やっと解けたーーー。」
「ふー、おつかれさま。」
時計に目をやると終了予定時刻を大きく越え、次の子のはじめるぎりぎりになっていた。
「ま、まずい!もうこんな時間!じゃあ、今日はお疲れ様!!」
あわただしく荷物をまとめ、部屋を飛び出していった。
「え、おつかれさまでした・・・」
言い終わるころには玄関の戸が開く音がした。

次の子の家に着き、階段を駆け上がり、勢いよく扉を開けた。
「ごめん、マサヒロ君、遅刻しちゃって・・・」
「いや、別にいいですよ。 とりあえず落ち着いてください。」
走ってきたのだろう、アイは荒く息を上げ、汗をだらだらと流していた。
「息荒くなって・・・ 汗かいてるけど・・・ はぁはぁ・・・ 別にえっちなことしてたわけじゃないよ。」
「いや、わかってますから・・・」
「と、とりあえず、 水ちょうだい・・・」
マサヒロが水を持ってきて、それを一気に飲み干し、時間がだいぶ押してしまったが授業が始まった。」
「ねえ、マサヒロ君。君は高校いっても家庭教師続ける?」
「さぁ、どうかは解りませんが、アイ先生ならつづけたいかな・・・」
「えっ・・」
少年の言葉は、少々ショタ好きな彼女をドキッとさせた。
「あ、別に深い意味は無いですよ。アイ先生ならやりやすいかなって意味で」
「え、そ、そうだよね。」
その一言はちょっとした残念感と、あんな難しい問題教えなきゃいけないのかという不安感をつのらせた。
687名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 11:41:23 ID:h6j7JEk/
そのころ矢野家
「先生、なんか急いで出てっちゃったけど・・・」
「ああ、なんか時間が予定より過ぎちゃって。」
「あんたが馬鹿だから?」
「超なんだと!」
アイに出すはずだったお菓子を食べながら家庭教師どうするか話し合っていた
「で、どうする?家庭教師?」
「うーん、なんか怪しい感じだったし・・」
「あやしい?」
「うん、なんか問題わからないって感じだった。止めたほうがよさそう」
「そう。じゃあ、小遣い減額ね。」
「そんなーーー!」
「じゃあ、次のテスト、クラスの1番になれとは言わないから全教科平均点以上!これが最後だからね。」
「うぅ〜〜、ありがとうございます〜〜〜」

部屋に戻ると机の上にアイが忘れていったメモ用紙が残っていた。
見てみると、見たことの無い公式で解かれ、めちゃくちゃな答えになっていた。
その公式を調べてみるが、似た公式はあったが、微妙に違う。
翌日カナミなど秀才組に見せてみたら、
「公式間違って覚えてたんじゃない?」
「これなら家庭教師やら無くて正解だったかも」
と言われたい放題言われていたが、その公式を作り出した張本人の耳に入ることは無かった。
688ナット:2005/09/20(火) 11:43:30 ID:h6j7JEk/
あらためて見直してみると、修正忘れなとこが数箇所・・・
神々に比べると大きく劣ってますが、祭りに参加したいという意志だけは解ってください
689名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 14:35:24 ID:+kn5aYkU
本スレの住人なんだが、誰かこの馬鹿騒ぎの告知に来ただろ
おかげで本スレの空気が悪くなっただろうが
変な荒らしみたいなヤツも着いて来たし

妄想でも何でもこっちはこっちで好きにしてたらいい、別にやめろなんて言わない
だけど本スレに迷惑かけるな、このスレの話題を書くな、頼むから
690名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 15:03:17 ID:zG/DV3Gp
おまえもな
691名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 15:14:07 ID:ZgDzytru
本スレも見てるけど、嵐はスルーということで

ナット氏、GJ〜
妹キャラ+アイ の組み合わせは初めて見た。新鮮でよかったですよ。
ボケのアイとツッコミのアキを登場させたのだから、両者の掛け合いが欲しかったかな。
692名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 15:37:15 ID:MID2ecBF
461KB…。
そろそろ新スレに移行したほうが良いかも。
693ドミンゴ:2005/09/20(火) 18:41:42 ID:7thH9rv6
最初に謝っておきます。申し訳ありません。終わりませんでした。ですが次スレに移行する為の埋め代わりに投下させていただきます。
タイトルは『デュエル』で古田氏お願いします。


 テーブルの上にはビールから焼酎からワインからの各種アルコールと、適当に買ったおつまみが適当に散らかっていた。
 そしてその周りには。
 ヨダレを垂らしながら幸せそうな顔でたまに《うぅ〜〜んもう食べられ…………なくもないかな?》などと寝言を言っているアイ。
 昼間も爆睡していたのにまだまだそれでも夢を見足りない少女リンコ。
 部屋の隅っこで背中を猫みたいに丸めて、小さな身体を更に小さくしながら寝ているミサキ。
 膝枕をされてスヤスヤと心地良さそうな寝息を立てているアヤナ。
 そして。
「あたしのペースについてくるたぁ、マサヒコ中々強いじゃん、アイはこの通りからっきしだし、お姉さんは呑み仲間が出来て嬉しいよ」
 アヤナの頭を撫でながら、マサヒコのコップにドボドボと、上機嫌で気前良くビールの缶を傾けてくるリョーコ。
 それを。
「あの、おれが未成年だって覚えてますか?」
 言いつつも注がれるビールが零れないよう受け止めるマサヒコ。
 中学生ならば充分強い部類だろうが、それでも顔はさすがに赤くなっていて、目はちょっぴし据わっていたりする。
「いやいやいやいや、呑む打つ買う、この三つは若いうちに覚えた方が絶対良いって、おっさんになってからだと性質悪くなるし」
「呑むはまぁ、ん…………ぷはぁ、わかりますけど残りの、打つ買う、てのはなんですか?」
 なみなみとビールが満たしていたコップを、マサヒコは体育会系の新入生飲み会みたいに一気に飲み干すと、リョーコに益々赤くなって
きた顔で質問した。
「マサヒコ、その前にほれっ」
 リョーコはズイッと、空のコップをマサヒコに差し出す。
694ドミンゴ:2005/09/20(火) 18:42:47 ID:7thH9rv6
「注いでもらったら注ぎ返す、これ大人の常識、飲んでる間ずっとやることはないけど、最初の一回はやっときなさい」
「あ、はい」
 いまいち中学生のマサヒコには、飲むときの暗黙のルールを説明されてもピンとこなかったが、きっとそうなんだろうと素直に従って
新しいビールの缶のプルトップを開けて傾けた。
 それをリョーコはマサヒコの飲み方に倣ったのかあてられたのか、アルコール初心者みたいにやはり一気飲みする。
 瞬間。視線がマサヒコから隠れた。
「打つと買う、今日は気分が良いから、特別授業で教えてあげるよ」
 リョーコはゆっくりとコップを戻すと、目元が“ニッ”と笑みの形に歪められている。
 ろくなこと考えてねぇな。
 と。
 マサヒコは酔っていても非常に的確に分析していたが、そんなことはおかまいなしにリョーコは手を振り上げる。
「ジャンケン、ポンッ!!」
 この掛け声が掛かったら咄嗟であっても、日本人の九割は手を出してしまうはずだ。
 マサヒコも勿論出した。
 手はグー。そしてリョーコの出した手はチョキ。
「こういう勝負事が打つ、博打打ちていうのは聞いたことあるでしょ、んであたしの負けかぁ、賭け事だから当然何かを払うんだけど」
“プチ……プチ……”
「中学生相手にお金っていうのもなんだしね、こんなのはどう? 負けた方が脱ぐの、野球拳の説明はいらないよね?」
 いらない。
 このゲームは日本人老若男女の九割九分九厘が、きっときっと絶対知っているはずだ。
 あれだけ単純なルールであれほど盛り上がるゲームは、世界中を見回してみてもそうそうないだろう。知らないはずがないではないか。
 ジャンケンに負けた者が服を脱ぐ。シンプル・イズ・ベストの素晴らしい日本の伝統遊戯だ。
 ジャンケンに負けた者が服を脱ぐ。
 ジャンケンに《負けた者》が《服を脱ぐ》。 
 ジャンケンに《負けた者》が《服を脱ぐ》。
 ジャンケンに《負けた者》が《服を脱ぐ》。というわかりやすいルールのはずだが。
695ドミンゴ:2005/09/20(火) 18:43:46 ID:7thH9rv6
「なんで…………中村先生の服じゃなくて………………若田部のシャツのボタン外してるんでしょうか?」
「ん? 膝枕してやってる駄賃、マサも同級生の裸の方が興奮するかな、てあたしは気を遣ったんだけど、相手チェンジする?」
 そういう問題じゃない…………んだけども。
 マサヒコは視線を、白くて深くて柔らかそうな谷間から離せない。
 チラッと覗いているブラジャーが、激しく《ナニ》かをマサヒコの《ナニ》かに訴えかけてくる。
「いらないみたいね、それじゃ二回戦、ジャンケン、ポンッ!!」
 またしても咄嗟に出したマサヒコの手はグー。そしてリョーコの手はまたしてもチョキ。
 思わずマサヒコは拳をグッと握り締めて、力強くガッツポーズをしそうになってしまった。
「おおっ!! やるじゃんマサヒコっ!! あんた勝負事意外に強いのかもよ? ギャンブラーの素質があるのかもよ?」
 そして中村リョーコは顔にこそ出ていないが、意外にもう結構酔っているのかもよ? ていったところかな。
 そんなことを考えつつもマサヒコの視線は、ぴたりとアヤナの胸元に、同級生の蒼い色香を放つ谷間に固定されて微動だにしない。
「三回戦、いっとく? お客さん」
「…………ジャンケン、ポンッ!!」
 マサヒコの手はまたまたグー。フィスト好き? リョーコはパー。なんだか後出しクサかったが、小久保マサヒコ三回戦で初黒星だ。
 自分の握り締めた拳を、マサヒコはじっと睨みつけたりする。
「グー…………」
「ささお客さん、お代をいただきましょうか」
「お代?」
「シャツ脱いで」
 言いつつアヤナの髪の毛を梳きながら、にこにことコップを傾ける中村リョーコ。
 対して不機嫌。
「………………………………………」
 な風を装いつつも、マサヒコはいそいそとシャツを脱ぐ。
 成人男性と比べるにはまだまだ百年遅いが、骨格が少しずつがっしりしてきていて、マサヒコの身体には中性的な魅力があった。
 リョーコお姉さま益々ご機嫌。
「いっちゃう? 四回戦」
「…………ジャンケン、ポンッ!!」
 初志貫徹のオトコ。小久保マサヒコ、またまたグー。そしてリョーコはパー。
696ドミンゴ:2005/09/20(火) 18:44:53 ID:7thH9rv6
「はい、どうぞ」
「………………………………………」
 手のひらを晒して催促するリョーコだが、マサヒコはグーを出した格好で固まったままだ。
「おれ今日裸足なんですけど、じゃあお代としては、なにを払ったらいいんでしょうか、中村リョーコ先生」
「ズボン脱いで」
 視線をマサヒコは下に向ける。それはリョーコに言われるまでもなくわかってはいた。払う代価はこれしかないと。でも、
「やっぱ…………脱がなきゃダメですか?」
「ダメ」
 リョーコは無情にもあっさりと一言で撥ねつける。
「いや、でもこれ脱いでるところでみんなに起きられたら、言い訳利きそうにもないんだけど」
「でもここでゲームが終わっちゃったら、も〜〜〜〜ったいないよ〜〜〜〜 こ〜〜〜〜んなイベントも待ってるんだから」
 人差し指と親指。
 長く細い綺麗な二本の指でもってついっと摘むと、リョーコはそろそろと、マサヒコの劣情を煽るみたいにゆっくりと捲くっていく。
 あ、あとちょっとで、パ、パンツが見えちゃうでげすよっ!!
 興奮のあまりマサヒコは心の声ですら変になったが、それも思春期の男の子なら致し方ないだろう。
 短いスカートなのでリョーコがもったいぶってもすぐに、少女の秘密を覆ってるだろう魅惑の布切れが覗けてしまうのだ。しかし、
「はい、サービスはここまで、続きはズボンを脱いだ後で、五回戦を勝てたらね」
 ギリギリ絶妙な、もう少しでも動かしてくれればパンツが見えるというラインで、にやりと笑みを浮かべながらリョーコは手を止める。
 それに真っ赤な真っ赤なむっとした顔で、マサヒコは憮然と立ち上がると――――立ち上がるとズボンを脱ぎはじめた。
 トランクスの前はすでにこんもりと膨らんでいたが、下手に取り繕ったりすると余計に目立つので、素早く脱いで腰を降ろす。
 あきらかにアルコール以外で赤くなっているマサヒコの顔。
 リョーコは満足そうに二度、うんうん、と頷くと右手を高々と振り上げた。
「ジャ〜〜〜〜ンケ〜〜〜〜ン」
「ポ――――ッ!?」
 マサヒコの手はパー。そしてリョーコの手を認識した刹那、マサヒコはその手をすぐに握り締めて、拳を天へと雄々しく突き上げた。
 いまさら明記するまでもないが、一応リョーコの手はグーである。
697ドミンゴ:2005/09/20(火) 18:46:06 ID:7thH9rv6
「ありゃりゃりゃりゃ、負けちゃったかぁ、いや〜〜〜〜マサヒコくん、きみはほんとに強いわ〜〜〜〜…………というわけで」
“グッ”
 負けたのになぜか喜々とした表情でマサヒコの手を取ると、リョーコはスカートの端っこを握らせた。
 まぁ、マサヒコもリョーコに誘導されている形を、建前を取りながらも、その指先は率先してアヤナのスカートを握っている。
「イツ・ア・ショ〜〜タ〜〜イム それじゃマサヒコ…………はりきってどう〜〜〜〜ぞ」
 リョーコの悪乗りしまくりの声を合図にして、はぁはぁと息を荒くしているマサヒコの手が、ゆっくりゆっくりと同級生のスカートを
捲り上げていった。
「…………あっ!?」
 マサヒコの視界が白一色に染まる。
 お膳立てはすでにリョーコの手によって為されていたので、布キレがマサヒコの目に触れるのは、実際はとてつもなく容易だった。
 しかしマサヒコの胸中にはなにかを成し遂げたような達成感が、じんわりとスポンジに染み込むみたいに満たしていく。
 中学生が身に付けるにしては、ちょっと小洒落たデザインのパンツを目にして、大袈裟ではなくマサヒコは泣きそうになってしまった。
「マサヒコ、あんたの頬が濡れてるように見えるのは…………あたしの気のせい?」
 てか泣いてた。
 同級生のスカートを捲りながら、パンツ一丁で涙する男の子。
 彼の名誉の為に言っておくが、勿論マサヒコは普段はこんなんじゃない。
 マサヒコはいま完全に酔っている。初めてアルコールを口にしたんだから、まぁこうなるのもしょうかたない。
 つまりはちょっとご乱心気味なのである。
 それもこれもあれも全部酒の所為だっ!! ごめんな若田部…………おれ、おれ本当はこんなことしたくはないんだじょっ!!
 清く正しくしょぼい駄目人間の第一歩だった。
「う、うぅ〜〜〜〜ん お姉さま…………むにゃむにゃ…………」
「あっ!? あ〜〜〜〜あ!? あ〜〜〜〜……あ〜〜〜〜〜〜」
 こちらもキャラどおりの正しい寝言を言いながら、むずがるようにアヤナが軽く身体をくねらせる。
 お尻が身体の動きに合わせてもぞもぞ動き、マサヒコに意味不明な声を出させた。普段はこんな子じゃないんです。
 パンツがよれて細く褌、というところまではいってはいないが、わかりやすく言えばアヤナはハミケツしていた。
 男が女の子をカワイイな、と感じる魅力的な瞬間は人それぞれあるとは思うが、水着やブルマのハミケツを指を入れて直すあの仕草。
 あの仕草がトップクラスなのは疑いようがないだろう。
 マサヒコもやはりそうだ。
 水泳の授業などでは、クール、というより無関心キャラで通ってるのに、ザ・ワールドが発動したみたいに時間が止まってしまう。
698ドミンゴ:2005/09/20(火) 18:47:25 ID:7thH9rv6
 だからリョーコがパチンッと指を鳴らして、
「時間は動く…………」
 と言ってくれなければ、マサヒコはもうしばらくフリーズ状態だったはずだ。
 呪縛の解けた指先が裾を離し、スカートがパサリと落ちて、再びアヤナのお尻をマサヒコの熱視線から覆い隠す。
“ペチッ”
「痛っ!?」
 無意識にもう一度捲ろうとしたマサヒコの手を、リョーコが軽く叩いて阻止した。
「お客さ〜〜〜〜ん、ルールは守ってもらわないと困りますよ」
 右手を振り上げてる。すでに臨戦態勢だ。そして目は口ほどにものを言う、あれは本当みたいである。
 リョーコのキランと光りを放つメガネ、その奥にある瞳は、愉しくてあたしゃ堪らん、とまったく隠しもせずにそう言っていた。
「六回戦? 六回戦でいいんだよね? オッケー、ジャンケン、ポンッ!!」
 リョーコの手はグー。マサヒコの手は、
「………………………………………」
 じっと見る。未練たらたらでチョキチョキしている二本の指を。
「わたしとしてもこれは非常に言いにくいんだけどさ、そんじゃまぁいこうか? ………………………………………パンツ脱いで」
 もったいぶったわりに、結構あっさり目で言いやがった。
「あの、中村リョーコ先生、ご相談があるんですが、いいでしょうか?」
「言ってみたまえ、訊くだけは訊こうじゃないか、あたしだって血も涙もない鬼じゃないんだからね」
 嘘つけ。
 思いはしたが勿論口に出して言いはしない。マサヒコは最近になって黙るということを覚えた。正しく汚い大人の一歩目。
「どうもおれと若田部、負けたときに公平じゃない気がするんです、シャツ一枚にボタン二個ってのは、ちょとハンデがありすぎます」
「ふむ、なるほど、確かにそりゃそうだ、う〜〜〜〜んしっかしそれは、男の子と女の子の身体じゃなぁ、女の子は全身なんだしさぁ」
 それはそうかもしれない。
 男はシャツを脱いで上半身裸くらいなんでもないが、女の子の場合そこですでに、かなりの高いハードルだろう。
 だがこと勝負という観点だけで見るなら、マサヒコが圧倒的に不利なのもまた間違いがない。
「よしわかった、ならこうしようじゃないか、マサヒコには助っ人を許可しよう、その助っ人の分も服が増えれば公平でしょ?」
「助っ人?」
 自分の提案にきょとんと不思議顔をしたマサヒコに、リョーコはにやにやしながら、その助っ人候補を一人ずつ指差す。
699ドミンゴ:2005/09/20(火) 18:48:31 ID:7thH9rv6
 すなわち、幸せヨダレ顔のアイ・猫丸まりのミサキ・爆睡街道邁進中のリンコ。
「さあ助っ人は誰にする? 選り取りみどりだよ、ちょっとやそっとじゃ目は覚まさないと思うから、決まったら抱きかかえなさい」
「…………なぜ…………抱きかかえなきゃならないのですか?」
「だってそうしないと、脱がしずらいじゃん」
 至極当たり前のようにリョーコは言ったりした。
 わざわざ描写していないが、二人とも相当速いペースでアルコールを摂取している。
 ああそうかぁ、と考えてしまうマサヒコ共々、顔には相変わらず出てないが、かなりリョーコの方も酔いが回ってきたようだった。
「う、うぅ〜〜〜〜ん」
 寝言。それはただの寝言である。でも、
「マサ……ちゃん…………むにゃむにゃ…………」
 これで有無を言わさず決定。
 あまりにもタイミングがいいので一瞬、起きてるのか? とも思ったが、寝返るを打った顔はアイにも負けないヨダレが垂れていた。
 まぁこんな顔も、カワイイといえばカワイイ。
「………………………………………」
 マサヒコは無言で立ち上がると、パンツ一丁の立派なテントを張った姿で、幼馴染にそ〜〜〜〜と注意して近寄っていく。
「………………………………………」
“ちょん…………ちょんちょん…………ちょん……………………”
「う、うぅん、むぅ〜〜、う〜〜〜〜ん」
 顔を覗き込んで頬を突っついても、ミサキに起きる気配はない。
“ちょんちょん…………ちょん……ちょちょん…………ちょん…………ちょんちょん…………”
 しかしミサキの柔らかくぷにぷにとした肌の触感に、マサヒコはつい夢中になって突っつき続けてしまった。
「パートナーが決まったんなら、おいたしてないでさっさとこっちにおいでよ」
 リョーコに声を掛けられなければ、マサヒコは朝まで勃起したまま、ひたすらミサキのほっぺをぷにぷにしていたかもしれない。
 慌てて背中を支えながら、膝の裏に手を入れると、俗に言うお姫様だっこでミサキを抱き上げる。
「おおっ さすがに三本で支えると、パワーの足りないマサヒコでも、安定感バツグンだねぇ」
 人間の手は二本。ミサキの小さくキュートなお尻を支えている一本の、まぁ説明はいらないだろう。必要以上に力が漲ってカチカチだ。
700ドミンゴ:2005/09/20(火) 18:49:42 ID:7thH9rv6
 リョーコの前まで来て腰を降ろすと、マサヒコは後ろからミサキを抱きかかえる。
 マサヒコのまだ少年らしく、いまいち頼りない胸板なのに、ミサキは完全に身体を預けて、安心しきって眠っていた。
 ちょっと心が痛かったりなんかして、ごめんなミサキ。
「よ〜〜〜〜し元気に七回戦、いってみようっ!! ジャ〜〜〜〜ンケ〜〜〜〜ン、ポンッ!!」
 リョーコの手はチョキ。マサヒコの手はパー。
 早っ!!
 決して狙ったわけでは、神にでもなんにでも誓っていうが、この結果をマサヒコは狙ったわけではない。
 ないが早速ミサキの助けが必要になってしまった。でもちょっとだけ、ミサキの身体も見たいなぁ、と思ったのは白状しておこう。
「ほれほれマサヒコ、早くミサキのシャツかスカート、どっちか選んで脱がしなさい」
 ミサキのシャツにはボタンがない。それでなくともマサヒコの助っ人なわけだから、やはり男と同じルールで、豪快に脱いでもらうのが
妥当だろう。
 だいたいミサキの胸の大きさじゃ、ボタンを外したところで谷間なんて見えこないし、それじゃ面白くないよな、うん。
 助っ人を快く(?)引き受けてくれたミサキに対して、マサヒコはなんとも失礼なことを考えながら、おもむろにシャツの裾を掴んだ。
 面白くないと評しておきながら、マサヒコの手はパンチドランカーみたいに震えている。そして恐る恐る上げはじめた手を、
「あ、ちょい待ちマサヒコ」
 リョーコの手が掴んで待ったを掛けた。
 なんで止めるんですか? そんな目でマサヒコはリョーコを、睨むというほどではないが、それに近い目つきの視線を送る。
 しかしきっとこんなだから、酔っ払いは嫌われるんだろう。
「女の子をそんないきなしあられもない格好にしたら、可哀想でしょ? だからさ」
 言いつつリョーコはミサキの足首を持って、ぴんと真っ直ぐにのばすと、そのままスゴく自然な動きでスカートの中に手を差し入れた。
 そしてすぐにス――ッと、音が聞こえそうなくらい滑らかに引き抜く。
 掴んだもので軽く撫でるみたいにファサと、リョーコはマサヒコの顔を一瞬だけ触れさせた。
 目の前の視覚に優しい位置まで離して、リョーコはパッとそれを、プリントがわかるように広げてマサヒコに見せてやる。
「ネコさん…………ですか?」
「カワイイねぇ、というわけで、はい、まぁ序盤はこれで我慢しなさい」
 渡された白い物体が、マサヒコの手のひらの上で、クルン、と丸まって小さくなる。ほんのりとそれは温かかった。
 胸が激しくドキドキする。
 マサヒコは下着ドロの気持ちが、このときちょっとだけわかった気がした。
701ドミンゴ:2005/09/20(火) 18:50:48 ID:7thH9rv6
「それでナニを包んですると、いいらしいよン、お姉さんのマメ知識、さ〜〜〜〜てそれではではでは、…………八回戦だぁ!!」
 拳を突き上げハジけてるリョーコと、握った温かい物体を、脱いだズボンのポッケに仕舞おうか迷ってから、渋々と床に置くマサヒコ。
 そんなこんなで八回戦。
「ジャ〜〜〜〜ンケ〜〜〜〜ン、ポンッ!!」
 本当にわざとではないはずなんです。ええ、そんなことが出来る子じゃないはずなんです。
 リョーコの出した手はパー。マサヒコの出した手はグー。サクッと三連敗。わざとじゃないんです。信じてやってください。
「そいじゃブラジャーを…………えへっ マサヒコ脱がしてみる? ていうか脱がせて」
「えっ!?」
 ぬ、脱がせてて、お、おれが、おれがミサキのブ、ブラを脱がすのか? えっ、そ、そんなの、えっ!?
 混乱、というより興奮している頭でマサヒコは、自分の腕の中にいる幼馴染の少女を見る。
 あまり昔と代わり映えしない胸の辺りは、よく見ればシャツにうっすらと、下着のラインが浮かび上がっていた。
 しかしこうしてマジマジと見てみると、さっきは面白くないなどと思っていた胸も、まだ山になりかけな感じがなんだか可愛らしい。
 脱がせろというのなら、いまの心境は望むところだった。
「まずミサキの身体を少し前屈みにして、背中だけシャツを捲くってみ」
 リョーコに指示されたとおりミサキを前屈みにすると、マサヒコは背中の辺りだけシャツを捲り上げた。
 少女の肌の白さと、見慣れないブラのホックが、男の子にはなんとも目に眩しい。
「慣れてなくても見ながらだったら、ブラのホックなんて外すの別に難しくないからさ、マサヒコ、やってみなよ」
「あ、はい」
“カチッ”
 一発で成功。マサヒコ、これで意外に器用だった。後は肩紐のないブラなので、するりとひっぱるだけでノープロブレム。
「おお、重畳重畳、上手い上手い」
 皮肉った響きなどはまったく感じられないリョーコの褒め言葉にも、マサヒコはなにも答えられない。
 抜くとき少しだけチラッと見えた少女の薄い桜色の乳首に、ブラジャーを握り締めながら少年はただただドキドキしていた。
「おっ? カワイイ胸のポッチが浮かんでるじゃん」
“ちょん”
「んッ……」
 ミサキの身体がぴょこんと跳ねる。そしてその舌足らずな声を聴いて、マサヒコの股間もびくんと跳ねた。
 お、おまえ、こ、こんな、こんな女みたいな声、だ、だだ、出せたんですかにょ!!
 幼馴染。
 小さい頃から一緒にいるので、なんでも知っている気になるが、女はある日突然の不意打ちで変わるから、男はびっくりしてしまう。
 マサヒコとミサキの二人も、どうやら例外ではなかった。――――まぁ、いまさらではあるが。
702ドミンゴ:2005/09/20(火) 18:52:09 ID:7thH9rv6
「えへへっ マサヒコ、ミサキちゃんの感度バッチリみたいで良かったね、こういうときに男に生まれりゃ良かったと思うよあたしゃ」
 などとおっさん臭いことを言っている間も
「んぁあッ………くぅんッ……ンあぁッ……はぅッ……んンッ……ああッ………ふぁッ……ひッ……ふぅん……ンンッ…………」
 リョーコは指先はくにゅくにゅと、ミサキの乳首を丁寧に弄い転がすのをやめようとしない。
 そしてまるっきり知らない人みたいな、幼馴染の艶やかな声と蒼い痴態を、マサヒコはミサキの耳に荒い息を当てながら見つめていた。
 何度もいうがこんな、こんな、こんな股間に訴えかけてくるような、ぶっちゃけエロい少女をマサヒコは知らない。
 口唇がだんだんと大きく開いてきて、荒く切なげな吐息が、顔を近づけているマサヒコの唇にも、甘く甘く吹きかけられる。
 なんだか物凄く、
「キスしたくなるでしょ?」
「………………………………………」
 人間ズバリ本音を言い当てられたとき、それも一発で言い当てられれば、取れる選択肢はだいたい誰でも二つくらい。
 ブチギレるか無視するか、マサヒコはとりあえず後者を選んだ。
 前者を選んでもリョーコ相手じゃどうにもならないし、そもそもがいくらなんでもみっともなさすぎる。古臭いけど男のプライド。
「でさぁ、ちょっとミサキの乳首を苛めながら、あたし考えたんだけどね」
「………………………………………」
 どうしてそんなことをしながら他のことを考えられるのか、マサヒコにはわからなかったが、多分誰にもわからないので流しておこう。
「やっぱりこれてもう女の子同士の対戦なんだから、ルールを統一しないと不公平かな、て思うわけよ」
 グー・チョキ・パー。
 その内どれを選んで出すかは、マサヒコとリョーコ、二人の胸先三寸次第だが、まぁ脱ぐのはミサキとアヤナなので、すでにこの二人の
勝負になってるとも、いえないこともない――――かもしれない。
「つうわけでね、アヤナも条件を互角にしようかなと、彼女に尊敬されてるお姉様のわたしは思うわけです、よっと」
 言いながらリョーコは、マサヒコがしているみたいに、寝っころがっているアヤナの身体を起こして、後ろから抱きかかえる。
“プチ……プチ……”
 そしてマサヒコが苦労して外させることに成功したボタンを、リョーコは手早く無下に元に戻していった。
 だがそのまま流れるような動きで、シャツの上からアヤナの背中をポンと叩いた後、素早く手を突っ込みすぐに抜き取る。
「ふ〜〜〜〜ん、パンツもそうだったけど、アヤナの下着のセンスは中々に良いね」
 リョーコが目の前にぶら下げて、シゲシゲと眺めている戦利品。
 これまたパンツと同じ小洒落たデザインのブラが、マサヒコの網膜にもしっかりくっきりクリアーに映っていた。
 しかし中村リョーコの技の切れは、器用なだけで初心者なマサヒコからしたら達人芸である。ちょっとだけ尊敬の眼差しで見たりした。
703ドミンゴ:2005/09/20(火) 18:53:24 ID:7thH9rv6
「うん? 欲しいの? でもこれアヤナのだから、これだけで我慢しときなさい」
 なにか勘違いされたみたいで、こいこい、とリョーコはマサヒコを手招きすると、素直に近寄ってきた頭にブラをくくりつけたりする。
 マサヒコはクリンと右向け右をして、窓ガラスに自分の姿を映してみた。ミッ〇ーマ〇スの耳が凄くデカい。
「堪能したらちゃんと返すんだよ」
 そりゃそうだろうが、うん、そりゃそうだろうが、マサヒコは窓ガラスに映る自分の姿に、なんだか返すのが惜しくなってきた。
 脳が麻痺してきたのがはっきりわかる。
“パサッ”
「はい、これで二人の条件は一緒ね、オッケー、それじゃそろそろ九回戦いきま…………あっと? そうそうその前に」
 マサヒコが目を閉じてちょっと考え込んでいた間に、リョーコはパンツも刹那のスピードで抜き取っていた。
 床になにげなく放ったパンツにマサヒコの目が奪われると、その隙にリョーコは手を掴んで、ある場所、ある部位に導く。
“ぐにゅん”
「あンッ!?」
 ゴムボール・プリン・ゼリー・スライムなどなど――――――柔らかいとマサヒコが認識しているものがパパッと脳裏に羅列された。
“にゅむ……にゅむ……”
 汗ばんでる手に力を込めると、拍子抜けするくらい簡単に指先は沈んでいく。
 女の子のオッパイはとてもデリケート。そんな先行情報だけは、マサヒコも年頃なので無論持っていた。
 慎重に慎重に、間近で見ている酸いも甘いもとっくに経験積みのリョーコからしたら、可笑しくて可笑しくてしょうがないほど慎重に、
マサヒコはアヤナの大きなオッパイを、リハビリ患者みたいに震えてる手で、ぐにゅぐにゅと揉みに揉み込んでいく。
“にゅむ……むにゅ………にゅむにゅむ……………”
 しかし腕の中に自分に身体を預け、乳首をぴんぴんに勃たせている幼馴染がいるのに、同級生の女の子の大きなふくらみにご執心とは。
「あんた刺されないように注意しなよ、とりあえずバレたときは、シャツの中に週刊誌入れとくの忘れないようにね」
 数々の恋愛、というよりも修羅場を経験してきたリョーコお姉様のありがたいアドバイスは、しかしマサヒコには一切届いてなかった。
“にゅむ……にゅむ……むにゅ………にゅむ…………ぐにゅん………ぽよんぽよん………ぽよんぽよん………ぽよん…………”
 ふくらみを掬い上げるようにして、手のひらに載せると、神妙な顔で何度か跳ねさせてみる
 ずっしりとしてた重さが大変に心地良い。
「マサヒコ…………マサヒコ? お〜〜〜〜い聞いてるか?」
 ああ、なるほど、これならそりゃ肩も凝るよな、オッパイが大きいと苦労するってのは、嘘じゃないんだ…………よかったなミサキ。
 瞳をヤバいくらい爛々と輝かせて、硬く尖らせているアヤナの乳首を凝視しながら、マサヒコは幼馴染の要らぬ心配をしていた。
 こんなときでも人間は、結構どうでもいいことを考えられたりする。
 誰にもわからない難問だと思っていたのに、マサヒコは僅かな時間で自分の手によって解決してみせた。
704ドミンゴ:2005/09/20(火) 18:54:26 ID:7thH9rv6
 まぁ、誰にも自慢できないけど。
“グイッ”
 それは置いといて誰かに耳を引っ張られる。
「聞いてるか〜〜〜〜っ!! 小久保マサヒコく〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!」
 勿論リョーコに決まっているが、大音声にも少し無我の境地に入りかけていたマサヒコの反応は、
「おっ? あ、な、なに、ちゃんと聞いてるよ、うん、別に若田部のオッパイが大変そうだとか、ミサキは大丈夫とか考えてないよ」
 脳細胞があまり働いてないトンチンカンなものだった。…………どうでもいいが、トンチンカンてなんだろう?


こういうイベントもので途中投下は心苦しいんですが、今回はここまで。

他の職人の皆さん、文章表現力もそうですが、短くまとめられる構成力が凄い羨ましいです。GJでした。

古田氏へ アイのSSは削除をお願いしましたが、保管の邪魔にならないようでしたらおいといてください。
     意見がころっと変わって申し訳ありません。
70572:2005/09/20(火) 20:11:44 ID:kIMUIhg+
ドミンゴ氏、GJです。続きを期待しております。
さて、投下予定の自分のSSは短めではありますが、
一応10時間目の方に投下させていただきます。
706名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 21:31:42 ID:lH6mprpe
風邪こじらせちゃいましたが意地で読んでしまいました。
GJ!! 風邪とアソコにいい薬貰いました。
707名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 22:09:17 ID:Nd9fROIt
>ドミンゴ氏
神キタ━━(゚∀゚)━━!!ヨこれ!!
GJッス!

けど……生殺しは……

続き期待して待ってます!
708名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 22:33:16 ID:IaDpkZ26
神々が集うスレはここですか?
709郭泰源:2005/09/20(火) 22:33:51 ID:ahZlKCTr
炎のストッパー、白帯侍氏の登場前に、

職人各氏にGJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!

本スレに迷惑書けたのは申し訳ないとしか言えませんが
(謝りたいところですが向こうには書かない方がベターでしょうね…)
皆様の好意にマジ感謝です。
私も一住民として、宴の最後の三尺玉を待ちたいと思います。
710名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 00:15:11 ID:NKWW8xne
>>689

お前にも同じ事が言えるだろう
711名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 00:35:16 ID:LK3kEkMI
痴女はイイ
712名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 09:18:39 ID:yxOEHkyq
とりあえず埋めておく
713名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 09:30:10 ID:+f+3schI
埋めたて



今週号…マサもいらんエロ知識に毒されたもんだ
714名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 21:44:47 ID:PRUkQJ04
埋め立てしりとり

氏家 『え』
715名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 21:46:39 ID:/YeNoxxH
エーコ
716名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 22:07:32 ID:07KCiwXx
小宮山
717名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 22:28:20 ID:TMxFVvrb
マホ
718名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 22:33:54 ID:ZzF6m/2F
保坂
719名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 22:43:21 ID:euxWHV9Q
カナミ
720名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 23:31:24 ID:MIi58CY1
>>718
表へ出ろ
721名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 23:34:09 ID:ZzF6m/2F
>>720
すいません
722名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 23:40:39 ID:MIi58CY1
>>721
いいんだ。さあ俺と一緒に巣に帰ろう。
723名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 23:49:04 ID:ZzF6m/2F
>>722
了解した、同士よ
724名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 23:54:22 ID:LK3kEkMI
テラワロスwww
725名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 00:01:52 ID:SMLra67P
>>12
氏家板初心者でもよくわかる作家研究第2回 マダー?
726ピンキリ:2005/09/22(木) 00:49:55 ID:i8kRKHgk
埋め用小ネタ

 ミサキは小久保邸に居た。マサヒコやアイと一緒に勉強、ではない。
マサヒコは保健委員会の集まりでまだ帰っていない。そもそも今日は家庭教師が来る日ではない。
なら、何故ミサキが小久保邸に来ているのか?答は簡単、家事修行だ。
ここ最近は結構真面目にマサヒコの母に指導を受けているのだ。
下手だが、下手なりに頑張っている。努力、一途、これはミサキが持つ美点だ。
「やー、ミサキちゃん、このカレー中々美味く出来たじゃない」
「そ、そうですか?」
 照れるミサキ。しかし、彼女は気づいていないが、
カレーなんぞは入れる具の選択さえ間違わなければ、誰にだってそれなりの味で作ることが出来る。
「いやいや、美味しいわよ」
 今日は何となく夕食作りに気合が乗らない。カレーならミサキにだって作れるだろう。よっしゃ、作ってもらえ……。
「うんうん、これくらいの辛さがマサヒコの好みなのよねー」
 いつもはきちんと手解きしてあげているのだが……。今日はそんな感じでこすっからい作戦に出た母なのだった。
「ミサキちゃん、そのエプロンかわいいわねー」
 あんまりホメ過ぎてもよくない、と思ったのか、マサヒコの母は話題を変えにかかった。
ミサキのエプロンは白地に大きくヒヨコの絵が描かれているものだった。
「そうですか?でも、おばさんのエプロンも素敵ですね……。淡いピンクで」
「あら?そう?うふふ、これお父さんの好みのエプロンなのよねー」
「え?おじさんからのプレゼントか何かですか?」
 マサヒコの母は妖艶に微笑むと、セクシーポーズをとって腰をくいくいと回転させた。
「裸の上にこのエプロン一枚……。そのカッコ、お父さんが大好きなのよ」
「え、あ、う……そ、それって」
 ミサキは頬が真っ赤になり、しどろもどろになった。マサヒコの母が言わんとすることを理解したからだ。
「うふふ、この前メイド服を見せてあげたでしょ?他にもいっぱいあるわよー。
コスプレってね、気分が変わるし、なりきって色々するのもまた燃えるのよねぇ」
「ああ、あう……」
 頬だけでなく、顔全体を赤く染めて、ミサキは俯いた。
「高校の時の制服はちゃんと今でも活用してるし、スクール水着も体操服も揃えてあるわ。
あ、もちろん体操服の下はブルマよ。そして、テニスウェアにナース服、女医さん、
巫女さんにバニーガール、ねこ耳、スチュワーデスにチャイナ服、コックさん、アイヌ娘……」
「そ、そんなに持ってるんですか!?」
 ミサキは大きく口を開けて、ポカンとした表情をした。
そのあまりの量の多さに、呆れや恥ずかしさといった感情を通り越してしまったのだ。
「あらー、別に怪しいお店で買ってきたわけじゃないのよ。その服がどういう形でどういう構造になってるのか?
それがわかれば、あとは裁縫の腕でどうにかなるものよ。本物とまではいかないけど、それに近いものならいくらでも作れるわ」
「はぁ……」
 感心したようにミサキは頷いた。
ミシンも上手く使えない彼女にしてみれば、色々なコスチュームを自分で作れるマサヒコの母は、まさに家事の天才に見える。
「凄いですね……」
「あら、何ならこっちも指導してあげようか?将来役立つこと間違いなしよ。マサヒコも喜ぶんじゃないかしら?
仕事帰りに、ミサキちゃんがレオタード姿でお出迎えなんかしたら、マサヒコも興奮のあまり玄関で押し倒しちゃうかも……」
「あ、あっ!そ、その!また今度でいいですっ!さ、先に料理のほうから……!」
「あらそう?それじゃまたの機会に……って、何かコゲ臭くない?」
「え?あ、あーっ!」
 ミサキはカレーの鍋を見て大声をあげた。
迂闊にも、コンロの火を強火にしていたようで、会話の最中にカレーのふちが焦げついてしまったのだ。
「あ、あああ、せっかく美味しくできたのに……」
 ミサキは半泣きになって肩を落とした。
「ありゃりゃ……」
 マサヒコの母も天を仰いだ。
カレーは誰にでも美味しく作ることの出来る料理、それは確かだ。そう、ミサキにだって。だけど……。
「焦がすことまでは考えてなかったわねぇ……」
 焦げた部分を取り除けば、食べられないことはない。香ばしくなって風味が出て丁度いいかも、と言えないこともない。
「ミサキちゃん、ほら、落ち込まないで」
 ミサキの料理修行、まだまだ先は流そうだ。
(こりゃ、結婚してからも面倒見ないといけないかもしれないわね)
 マサヒコの母はそう思いながら、落ち込んでいるミサキの肩をポンポンと慰めるように優しく叩いた。
(料理も裁縫も掃除も、そして夜の指導も……ね)
727名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 00:54:00 ID:vAUvhOi7
GJ!

>>725を見て思ったんだが
郭氏の初投稿は既に連載モノだったんですな
728名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 07:43:29 ID:bDS1rgBh
大根
729名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 08:47:23 ID:ATJEARNf
茄子
730名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 13:51:19 ID:swrr8nV+
人参
731名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 15:22:02 ID:ATJEARNf
牛蒡
732名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 16:54:57 ID:89O2iQqQ
蓮根
733名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 18:52:38 ID:YLXIS2UP
干瓢
734次スレ案内しておこう:2005/09/22(木) 21:03:04 ID:5QpoqCuq
【濱中アイ】氏家ト全総合 10時間目【妹は思春期
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1127110404/
735名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 02:22:00 ID:RDF8jTi7
古田氏以外にSS置いてるとこってないのかな?
736名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 06:27:08 ID:FgyDhFWf
欲求不満萌
737名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 08:06:12 ID:aKLceJ8z
ちと聞きたい…というか誰か救いの手を差し伸べてくれ。
古田氏の保管庫で、アヤナが同じ学校の生徒二人に強姦させそうになった所をマサヒコが助ける…ってSSを読んだと思うんだが、一晩かけて探しても見つからないorz
誰か知ってる人いたらどなたの何て題名のSSなのか教えて下さい。
まだ半分ぐらいまでしか読んでなかったから続きが気になって気になって…
738名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 08:34:42 ID:pplhMqYZ
>737
郭泰源氏「ずっとずっと…もっともっと」だ
正座して嫁
739名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 09:10:51 ID:nDnff72r
ミサキが電車で痴女に逢うのは 
740名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 09:14:03 ID:pplhMqYZ
>739
ミサキじゃなくてアイだよな
鎌田氏 「瞬間、股、開いて」 だ

ミサキと痴女の作品は覚えがない
741名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 11:47:12 ID:6JzoQNCK
>>738
あの長編も郭氏作か
742名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 13:29:54 ID:r+Uxq2+w
まさに郭氏はエース
743名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 14:17:25 ID:aKLceJ8z
>>737
まじサンクス!言われた通り正座して読みましたよ。
そして郭泰源氏GJ!!マサヒコまじ格好いいよ。
 
しかしSSを読みすぎたせいか、なんか原作コミックを前と同じ目で読めない。
…これが思春期?
744名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 15:56:44 ID:Q17qamoW
エロパロと原作は別々だと割り切らないと
混同するのは(・A・)イクナイ!!
745名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 16:19:39 ID:Lbf0oqFP
近 藤 です
746名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 16:20:15 ID:Lbf0oqFP
くだらん…
747名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 16:49:38 ID:R7As8svN
エロパロは知的遊戯。立派な大人の遊びなのだよ。
748名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 16:56:52 ID:WqYaBf7o
埋め。
そろそろ500KBか。
749名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 19:13:32 ID:+DplvvAN
知的遊戯というより痴的遊戯だな。
750名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 19:14:27 ID:6JzoQNCK
埋めるために淫語しりとりでもしますか?
751名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 21:02:58 ID:LFYq5jb7
痴女はイイ!
752名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 21:17:14 ID:6JzoQNCK
イカ臭い
753名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 21:36:19 ID:x/hukuT/
ED
754名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 22:05:56 ID:3J3TwMjI
淫猥
755名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 22:24:12 ID:ickGnXNV
イった
756名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 23:08:42 ID:6JzoQNCK
たぷたぷオッパイ
757名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 23:11:05 ID:itkr9glR
『岩瀬ショーコ』は淫語かな?
758名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 23:44:47 ID:p8zwQR0a
中出し
759名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 00:19:20 ID:yy3zzhVb
締りがいい
760名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 00:44:38 ID:oMezN2it
イチモツ
761名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 00:56:37 ID:ZfzdttgM
ツンデレ妹
762名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 01:11:01 ID:2rLI7BWQ
友達との情事
76375:2005/09/24(土) 01:15:02 ID:/7RL84le
マサヒコの苦悩淫語しりとり編

「イカ臭い」
「んーと、ED!」
「イーディーってことは、『ディー』?それとも『い』のどっちですか?」
「どっちでもいいわよ」
「アイ先生の好きな方でいいですよー」
「んー‥‥それじゃ、淫猥!」
「やるわね、アイ。この私を『い』責めにかけようってのね。こりゃ私もイったわ。――ってことでイったの『た』よ」
「『た』ですかー。んーと、たぷたぷオッパイ!」
「実は『い』責めしてるのはリンちゃんよね」
「そんなことないですよー」
「うーん、この前読んだ漫画に出てたキャラの『岩瀬ショーコ』は淫語かな?」
「『な』ね」
「いや、『こ』のつもりで‥‥」
「中出し」
「だから先輩‥‥いえ、いいです‥‥」
「ほら、リン。『し』よ」
「ししし‥‥締りがいい!」
「また『い』!」
「ほら、あれがあるじゃない」
「なんですか?」
「あれったらアレよ」
「ああ!イチモツ!」
「イチモツってなんですか?」
「バカね、決まってるじゃない。男の――」
「先輩!『つ』ですよ『つ』!」
「ツンデレ‥‥ただのツンデレじゃおもしろくないわね。ツンデレ妹」
「『と』ですかー。友達との情事!」
「情事なんてよく知ってたわね、リン」
「この前読んだ漫画に書いてたんですよ」
「なるほどね。さ、アイ。『じ』よ」
「人の家でおかしなしりとりするな」
764名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 01:54:02 ID:yy3zzhVb
焦らしプレイ
765名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 02:11:26 ID:+Unokb7u
幼児プレイ
766名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 07:35:10 ID:jCQAxfdN
隠核
767名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 07:51:05 ID:hRkiYqYE
クンニ
768名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 12:02:51 ID:zOMLTaVh
乳頭
769名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 12:04:18 ID:AvIhjfsQ
痴女はイイ
770名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 12:27:41 ID:BQlAJJcZ
城島カナミ 19歳の夏

扇風機の後ろに立ち、股間を扇風機のモーター(?)の上におきます。
陰毛を引っこ抜きつつ扇風機の風に乗せ、兄に向かって放ちます。
「女の陰毛だぞー、エロいでしょー」
「…………」
「ついでに女の匂いも飛んでいくでしょー」
「………………バコン!!」 (机を拳で叩く音)
泣かれました。酔っていたとはいえごめんよーお兄ちゃん。
771名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 12:29:27 ID:3CuO/7nZ
いいチチ
772埋め:2005/09/24(土) 12:32:56 ID:BQlAJJcZ
近くに新しく出来た喫茶店で
カズヤ「やっぱり綺麗だなぁ・・新しいもんな。なぁ?(超笑顔)」
ナツミ「出来たばっかなんだから当然じゃない」
カズヤ「まぁまぁ。ほら、メニューメニュー」
ナツミ「いい。もう持ってるから」
カズヤ「そっか。何にする?今日は奢るぞ?あ、俺はこのケーキセットにするけど」
ナツミ「・・これでいい(指差す)」
カズヤ「え?いいのか?飲物だけ?遠慮するなよ?」
ナツミ「してない」

しばらくして注文した物が運ばれてくる。
カズヤ「ウマいぞこれ。ちょっと食う?」
ナツミ「いい」
カズヤ「そっか。−−あのさ。もしかして不機嫌?ってか、今退屈してる?」
ナツミ「ううん・・楽しい。あたしちょっとだけ無愛想だから」
カズヤ「無理すんなよ。俺がいきなり誘っちゃったんだしさ。わりぃな。」
ナツミ「・・」
ナツミ、いきなりカズヤにキス。さすがに凝視できなかったけど、多分口に。
カズヤ「((゚Д゚)ポカーン)」
ナツミ「分かってくれた?」
カズヤ「(声が出ないらしく、激しく何度も頷く)」
ナツミ「今日はもうしないから(わずかに照)」
カズヤ「いや、マジ、どうしよ、超嬉しいんだけど。うわー。ヤバい。うわー。」
ナツミ「早く食べちゃいなよ(そっぽを向く)」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
カズヤ「……という夢を見たんだが、正夢にしてくれ」
ナツミ「死ね!」
773名無しさん@ピンキー
乳首