DRAG ON DRAGOON エロエロエロエロパロスレ 3章目
「なんだ、もうゆくのか?カイム」
アンヘルの翼の中にいたカイムが立ち上がる。
(ああ…今日は布団の中で眠りたい)
「我の翼の中も暖かいぞ?」
(禿に後から顔を出せと言われてたのを思いだした)
「我との貴重な、す…すきんしっぷの時間ぞ?」
(…おまえ何言ってるんだ?)
「う、うるさい!おぬしが言わせているのだ!我はもっとだな…(ry」
(…話にならんな)
なおもギャーギャーうるさい小言を聞きながして野営地へ向かう。
テント前に焚き火を囲む様に変態ども…契約者達が座っている。
「おぉ―!カイム待っておったぞ」
カイムの姿に気が付いたヴェルドレが膝をバシバシ叩いている。
(…めっちゃ酒臭いやんか、このハゲ親父)
一発殴ったろか、と踏み込んだ瞬間何かに足を取られて後頭部からハデに転ぶ。
「あらたも酔っているろれるか?」
レオナールも相当酒が入っている様だ。
足もとを見ると一升瓶。
(…これにつまずいたのか)
腹立ち紛れに得意の足蹴りでレオナールの方へ蹴り飛ばす。
(だいたい何だ、この有り様は!明日は帝国領土に踏み込むんだぞ?その前夜に呑気に酒盛か?あぁ!?)
「りらっくす、りらっくすだぞカイム。そなたもいつもその様な怖い顔ばかりしていては女も寄り付かぬぞ?」
アリオーシュが一際大きな声で笑う。
(…大きなお世話だ)
「カイム、あらたひょっとして酒が呑めらいのれは?いえ何れもありられん」
(酒くらい、呑める)
一レス投下乙
まぁまだ投下途中作業なのかもしれないぞ。落ち着け。
すみません「続く」と入れ忘れてしまいました。明日続きを投下します。
ごめん。ついなんかモヤっとしてしまった…
ごめん。
なみなみと酒をつがれたグラスにしぶしぶ口をつける。
(ところで何か用事があったんじゃないのか?明日の事で)
「特にない」
あっけらかんとヴェルドレが答える。
(…あ?)
どうやらただ単に酒盛したかっただけなのだ。
「それより今好みの女性の話をしておった所だ。先代の女神は美人だったぞ。こう胸もはちきれんばかりでなぁ、うんうん」
「わたくしは金髪で緑の瞳でしたら…」
(けっ…それは女じゃなくてガキの趣味だろが、この変態が)
「カイムおぬしはどうなのだ?」
「普通の恋愛した方がいいれすよ。妹とか人間外は如何なものれしょう」
(いや、おまえにだけは言われたかない。だいたいなぁ、仲間だと思ってないが仲間になる契約者にまともな奴がいないってのはどうよ。スタッフは俺の事嫌いなのか?扱いが酷すぎやしないか?)
「カイムおぬし何の話わしているのだ?」
「どうやら酒が入ると愚痴っぽくなるようれすね」
(あー俺誰か斬りたくなってきた。そうだ禿親父、どうせこの先俺に斬られるんだ今ここで殺ってやる)
「いやだから何の話を…っておい剣を抜くな」
「…お腹が空いたわ…」アリオーシュがぽつりとレオナールの方を向いて呟く。
「アリオーシュ、わたくしは好みの範疇では…」言い終らない内にレオナールに飛びかかっていく。
「ヴェルドレ!早く鍵を掛けて下さい!」
一気に酔いが醒めたレオナールが叫ぶ。
(そうだ鍵だ。それが2の元凶なんだ!)
「いやだから何の話なのだ、よせ近寄るでない!」
そこでカイムの記憶がブラックアウトする。
翌朝取り敢えず無事だった二日酔いの4人の姿が青き丘陵にあった。
おわり
二日酔いのままサイクロプス戦、1500人殺しに行くわけですか…
さすがカァーイム
GJ乙!!
面白かった。後日談キボソヌ
二日酔いキタコレ!
気持悪い→機嫌悪いでむしろ強くなってそうな気もしなくもない。GJ。
過疎ってきた気がする。
∧∧ ∩
(`・ω・)/ 愛して!
⊂ ノ
(つノ
(ノ
___/(___
/ (___/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
他の職人さん何か投下しないかな・・・。
俺また何か考えてくるわ。
>875
待ってるよほす
職人はみな去ったのか…?
職人さんにも色々あるんだ、気長に待とう。
カイマナしか書けない末期な俺でよければ書きますよ('A`)
カモーン!Щ(゚д゚Щ)
カイアン(擬人化無し)ってまだ需要ある?
あるはず、何だってあるはず!!
投下投下、カモン!!来るんだ!!
ギョロエロも蟹場メイドもカイマナもカイアンも楽しみにしている!
あの、ところでその……レオナール兄さんの自慰ネタでも皆怒らない?ホモーではないんだけど……
>>886 オナール兄さんの裏の林ネタ、投下しても構わないんじゃないか?
ありがとう、
>>887。君はとてもいい匂いがする。
本当は裏の林じゃないけど、投下します。
─────
深い闇を星が照らす。その日は静かな夜だった。
「今日も……多くの方々が亡くなりました。連合軍も、……帝国軍も」
男は目を閉じ、ただ静かに祈る。それは誰を想ってか。彼は全ての死者のために祈っている。つもりだった。
「私は……罪深き人間です」
男……レオナールは、そっと目を開ける。黒目の存在しない眼球には紋章が描かれている。その目は何も映さない。
「おぅおぅ、辛気クッセー顔しちゃってよぉー、ギャハハハハハ!」
翠色の光が星に重なり辺りを照らす。役目を失った眼球は、この光の主、フェアリーと契約したことで手に入れた。
「もうお前さー、ウッゼーンダヨバーカ」
……口は悪いが、流石人外と言うべきか、凄まじい魔力を秘めている。不本意だが、その力には幾度となく助けられた。
「あ、怒った? ハイハイ、謝ればいいんでしょー、謝ればー。スミマセンデシター」
フェアリーはレオナールの周りを何度も回っていた。その騒騒しい声も光も、今はすっかり慣れてしまった。契約当初は、不快でもあり、凶器でもあり、狂気でもあり、果ては全てを超越し、快感すらも感じられたものだった。
「キレたレオナールちゃんはとってもとっても恐ろしいでちゅからねー。ぎゃー、襲われちゃうよー、欲望の捌け口にされちゃうよー」
「……よして下さい、フェアリー。私はただ祈っているだけです。今だけは、汚らわしいことは全て忘れ去りたい……」
「祈っているだけですぅー? どうせお前は死んだ奴らのために祈ってンじゃないよなー? お前の頭の中は弟と弟と弟と、年端もいかない少年兵たち、それから大大だーい好きなセエレちゃんでいーっぱいだもんなぁ」
「……」
セめられる、という行為は何故か、心の傷をエグられると共に、ココチヨサを掘り起こしてくれる。己はなんと汚れた存在なのだろう。そう思うことすら、私は私を高めている。
俺読みたい!
フェアリーの言う通り、レオナールは全ての死者を想っていたわけではなかった。ただ、愛玩の対象である……。
「もうよいでしょう、フェアリー。私を愚弄にすることで、あなたは満たされた筈です」
「ホントに駄目なおっさんだなー、俺がいなくなったらよー、そのお友達で今日も楽しむんじゃないのぉー?」
「いえ、決してそんなことは……」
「隠さなくても、お前のことはなぁーんでもわかるぜー。今も右手が我慢できないって泣いてるんだろ。あ、右手じゃなくてあっちだったかな?」
「……」
「ほらほら、早く出しちまいなよ、息苦しいんだろ? 楽になれるし、可愛いセエレちゃんにぶっかける事ができて正に一石二鳥じゃん?」
「……セエレは関係ありません」
「関係オオアリダヨナー? 大事な大事なオカズ様だもんなー?」
「いい加減にして下さい!」
「なんなら手伝ってやろうか、見られるのも大好きだもんなぁ?」
「何を……」
「ほらほらレオナールちゃん、優しくしてやるから、とっとと薄汚ねぇモン出しやがれ」「やめてくださいフェアリー、魔力はあれど、小さいあなたに何ができると」
「あ、馬鹿にしてる? 馬鹿にしてる? 試してみなけりゃわかんねぇんじゃなーい?」そう言うと、フェアリーは人間の指位の大きさの、小さな掌を股間にすりつけた。
「ぐっ」
小さな刺激が頭を巡る。
「うわバッチー! キッタねー! クッセー! 最悪だこりゃ。腕切り落とさねーと、病気になっちまう!」
腕をブンブンと振って、フェアリーはあちこちに飛び回った。
「やっぱやーめた、お前のは汚すぎ! 人間の中で一番腐ってんじゃねーの? それに付き合えんのなんて、お前の右手しかねぇな」
最後に、フェアリーはレオナールの目と鼻の先に浮かんだ。
「邪魔して悪かったなぁ、それではゆーっくりお楽しみ下さーい」
邪な笑みを浮かべ、フェアリーはどこかに飛び去っていった。
「やれやれ……」
溜め息をつく。正直、少し期待したなどとは、口が裂けても言えない。
「あぁ、いけない。また彼に聞こえてしまう」
心を読まれるというのは、なんと厄介なことか。
「さて……」
地面に座りこむ。
「愚かな……私は本当に愚かな人間だ……」あれだけの事を言われ、まだ真の目的を忘れないでいる。レオナールはベルトを緩めた。
「セエレ……私は君を守りたい。その為に、君をこんなにも下らないことに利用するのを許して欲しい……!」
彼は、静かに右手を動かし始めた。
(続
─────
ゴメンナサイゴメンナサイオガーザーン。続いてしまいます……
すまん…!俺のレスがとちゅうで入って台無しに…すまん!
俺、どきどきしてる。
セエレたん絡むのか?
期待してる!!
まさにオナ兄さんの宴の始まりだな。
続き待ってるよ。
>>892 いえいえ気にしないで下さい。ありがとう
>>892。本当にありがとう。
細かい訂正。
2の「愚弄にする〜」の「に」はなかったことにして下さい。
ちょ、続きが激しく気になってるので続きキボンヌ
やばい、普通に続きが気になるw
何か裏の林ネタからズレてしまった……申し訳なく思いつつ投下します。
─────
「あーあ、あいつも進歩がないねー」
一度はレオナールの元から飛び去ったフェアリーだったが、空を蹴り、再び彼の元へ向かう。勿論、最初から離れるつもりはなかった。
フェアリーにとって、レオナールは運命共同体でありながら、玩具でもある。それも最高の品だ。彼はいかなる時でもいたぶられる事を望んでいる。罵るのが常であるフェアリーにはそれこそぴったりとしか言いようがないのだ。
幼き同性を愛し、それを醜いと考え、苦悩し、それでも自らを傷付け、欲望を満たす。
なんと汚れた存在か。なんと深い闇を秘めるか。闇は、魔物にとって極上の糧である。
「さーて、お楽しみ中の所を邪魔してやろうかなぁー……っと、んー?」
何かが視界に入った。低すぎる背。言うまでもなくあの子供だろう。
「なんだぁあのガキ。相変わらずたらたら歩きやがって。あいつ見てるとムカつくんだよなぁ……ちょっとシメてやる」
フェアリーは進路を変え、その子供の元へと向かった。
「よーぉ、セエレちゃん! 元気してるー?」
「あ……レオナールのフェアリー」
「亀みたいにちんたらちんたら歩いちゃってまぁまぁ、コワーイ狼に襲われちゃっても知らないぜェ。きれーなおケツが台無しに」
「……? お尻が噛まれちゃうってこと? 大丈夫だよ、ゴーレムがついてるもん」
「あー、あの何時でも土の中で引きこもってる奴ね」
言い終わらぬうちに、地面が振動を始める。
「うわっちゃ、冗談冗談! 本気にするなよ」
「落ち着いて、ゴーレム!」
セエレの声で、振動が止む。
「ふー、危ねぇ危ねぇ」
「ごめんね、フェアリー……」
「うわっ、イイ子ちゃん気取りですかぁ? 気持悪ぅ」
「……」
「つーかさぁ、なぁにほっつき歩いてんの? また囚われのお姫様にでもなるつもり? 迷惑。あんたほんと迷惑」
「ち、違うよ! ヴェルドレが今後のことについて話し合いたいから皆を集めてくれって……カイムはすぐ見つかったんだけど、レオナールとアリオーシュが……」
「はぁ? そんなの思念で呼べばイイんじゃん?」
「だって……アリオーシュは何言ってるのかわかんないし、レオナールはまったく反応ないし」
「うっげ、あいつ愛しの愛しのセエレちゃんの声にも気付かないほど熱中してんの? 末期じゃん。あ、元からか」
「フェアリー、レオナールが何処にいるか知ってるの?」
「そりゃま、あんな変態でも一応契約相手」
「レオナールは変態じゃないよ」
「その台詞、あいつの前で言ったら涙垂れ流して悦ぶぜ。もう上から下から大洪水」
「そうなの?」
「んなこたどーでもいいんだよ。あいつの居場所が知りたいって?」
「うん」
「うっひゃー、こりゃ面白れーぞ」
「え、どういうこと?」
「行ったらわかるぜギャハハハハ!」
「う、うん……」
「ここをまーっすぐ行きな、まーっすぐ」
「えっと、ありがとう。教えてくれないかと思ったよ」
「いやいやいや、可愛いセエレちゃんに変態が会いたがってたからねぇ。さしずめ俺はキューピッド? 変態と幼児の? うえっ、世界一ムカつく肩書き」
「変なの、いつも一緒にいるのに」
「そうそう変なの。変なことするから変態。おわかり?」
「うーん、なんとなく」
「ヒィー、ついにこいつにまで変態って思われちゃったぜあいつ。御愁傷様、ちーん」
「とにかく行ってくるね」
「へいへい、いってらっしゃーい」い」
走り去るセエレを見送る。
「さぁて、俺も行くか。……そういやシメん
ずれてしまいましたが気にしないで下さい……orz
─────
「さぁて、俺も行くか。……そういやシメんの忘れてたな……ま、いっか」
フェアリーは再びレオナールの元へ向かった。
「……ハァ」
レオナールは、虚無感に襲われていた。熱った体が、急速に熱を失う。今日の行為はここまでか……。
「あぁ……セエレ……」
剥き出しの自身をしまうことも忘れ、暫くの間余韻に浸る。セエレの滑らかな肌、艶やかに流れる金の髪。いつまでも触れていたい……。
けれど、所詮は想像の世界。現実のセエレに触れながらなど、どう考えても無理な話だ。セエレには、彼だけにはこんな姿を見られたくはない。きっと、軽蔑される。
「はは……何を考えているのでしょうか、私は……」
軽蔑を恐れながらも、行為を止めるつもりはない自分。今は戦争だというのに。こんなことをしている場合ではないというのに……
風が、レオナールを撫でる。
脳裏には、いつの間にかセエレに軽蔑される自分が浮かんでいた。
止めてくださいセエレ……そんな目で私を……!
先程、今日はここまでと打ち切ろうとしたのはどの頭だったのか。自身は簡単に膨張した。
「あ、あぁ……私は、また……」
情けなさに震えながらも、右手は再び伸びていった。
レオナールは気付いていなかった。気付く筈もない。
行為を再開した直後、セエレがレオナールの背を見つけたことを。
(続
キタコレ(゚∀゚)!!
フェアリーおもすれぇえ!
楽しみにしてる。GJ!
オナール兄さん大ピーンチ!
愛しのセエレたんに見られてしまうのか?!
血と花と処女Act.3を投下させてもらってもいいですか?
カモーン!Щ(゚д゚Щ)
深い森を抜け、村にたどり着いたカイムとアンヘル。
しかし村には人の気配がまったく感じられなかった。
帝国軍に襲われたのか、と考えたが死臭がしないためにそれは頭の中で打ち消す。
それに、ついさっきまで人がいた気配はあるのだ。
連れ去られたとも考えにくい。
――……
「カイム……あの空から垂れておる糸、何に見える」
――知るか
「聞いてみただけぞ。我はあれが垂れておる場所に行ってみることにした」
それだけ言うとそそくさと歩いていく我が儘竜に腹を立てながらも、着いて行った。
先頭を歩く幼い子供の姿をした、赤い竜の華奢な体を見ていると、この前の行為を思い出してしまう。
あの細い指先が蛇のように絡み付いてくる快感。
思い出しただけでもゾッとするほどだ。
そしてその考えは直ぐに断ち切られる。
これ以上考えていたらアンヘルに聞かれかねないからだ。
しばらくして黒い糸の下へと辿りつく。
そこにあったのは醜い、生物と言っても良いのか躊躇われるほどだ。
黒い何かわからない“それ”は、空中から生えた訳の解らない糸で吊るされていた。
先ほどまでの思考をカットし、なにばり考える前にカイムは剣を抜く。
と同時にアンヘルに尋ねてもみる。
――アンヘル、あれが何かわかるか
が、明確な答えが返ってこない。
何かと目線だけを動かし、視線を彼女の方へと向ける。
「……あの糸は一体どこから伸びているのであろうか……それにしてもあの形、作ったやつの気が知れぬ……第一にあの――」
と、独り物思いに耽っていた。
ようするに、アンヘルも解らいないのであろう。
そんなアンヘルを尻目に、
――斬って問題はないな
「な……我が調べている最中ぞ。と、言っても聞かぬか。好きにするがよい」
流石に物分りがいい。
得体の知れないものなだけに、斬ってみたいという衝動も一入だったのだ。
が、時間を掛けると後ろで紅い目をギンギンにさせて観察しているやつに、愚痴を言われても困る。
警戒しながら腰を微かに屈め、前へと踏みだす。
交わる瞬間に横に構えた剣で、そのまま真っ二つに切り裂く。
あっけない幕切れ。
それが結果。
――……
「気にするな、さしあたり我等には関係のないことであろう」
――……
その回答に満足したわけではないが、先ほどのものは跡形もなく消えていた。
第一にそれを訊くのも野暮というものだろう。
二人は用済みの村を後にする。
以上です。
続きはまた後日。
これは前の続き?
>>904 GJ、擬人化竜イイ!
今日も兄さんネタで('A`)短いけどとりあえず投下させて下さい。
─────
「あ、いた」
フェアリーの言うとおり、まっすぐ進んだら本当にレオナールがいた。ゴソゴソと何かをやっている。
「何してるのかな」
声をかけようとしたが、セエレは思い止まった。
「どうせだから、少し脅かしちゃえ」
戦場で刃を振るい、石の戦士を呼び出す契約者も、所詮は幼い子供である。悪戯心は忘れない。
足音を立てないように、そっと忍び寄る。レオナールがどんな反応をするのか。多分、少し驚いた後、笑って許してくれるだろう。
ふふ、と心の中で笑う。
後少し、もうすぐで……
「お、後もうちょっと!」
セエレの後方、少し離れた場所にフェアリーがいる。
レオナール、セエレ、フェアリーが丁度一直線になって、なんとも奇妙な感じである。
「ウヒヒ、あいつらきっとやべぇ顔になるぞ」
愉快で愉快で堪らない、これこそ最高のシチュエーションってやつだ。
フェアリーは、セエレの背中を押し出したい気分でいっぱいになったが、それは我慢しておくことにした。
「あぁ……セエレ、セエレ……」
うわ言のようにレオナールはぶつぶつと呟く。小声のため、レオナール自身にしか聞こえていない。
額には玉のような汗が吹き出ている。
二度目の絶頂は確実に近付いて……。
唐突に、嫌な予感がした。
何でしょうか、この感じは……?
己を慰める唯一の存在である右手を止める。
先程よりも強烈に、体中の熱を奪われたような気がした。取り巻く空気が、凍てつくような。
……見られて、いる?
最悪の考えが脳内に浮かぶ。
帝国兵ならまだいい。申し訳ないが消えていただくだけだ。
だが、もしも、もしもあの子だったら……
振り向きたくない。振り向いたら、我を失ってしまうかもしれない。しかし、振り向かなければわからない。乱れた心眼では、何も見えない。
意を決して、レオナールは振り向くことにした。
レオナールは忘れていた。振り向く前に、しなければならないこと。
怒張した己を、隠すことを。
(続
オナール兄さん人生最大級のピーンチ!
早く続きキボン!
はっ、はやく続きを…ハァハァ
続き!続き!
早くキボン!(*´д`*)
(;´Д`)ハァハァ
セエレきゅんレイプまだ?
す、すまん、セエレエロはないや〇| ̄|_期待してたならごめんよ……では投下。
─────
レオナールは振り向いた。
背後に顔を向けることによって、少しは冷静さを取り戻せるのではないか、と。最早彼の思考は滅茶苦茶だった。
精神を集中し、心眼を研ぎ澄ます。
が、しかし。
すぐ背後には、誰もいなかった。
ただ、少し離れた場所に淡い光がある。恐らくフェアリーだ。再び私を蔑むために戻ってきたのだろう。
レオナールは安堵した。フェアリーならば気にすることもない。いつものことだ。
先程の視線も、フェアリーのもの……?
疑問はすぐ湧いた。
フェアリーに見られることなど、いつものこと。既に慣れている。
ならば、今更フェアリーに見られたぐらいで、あのような視線を感じるだろうか?
……もしかしたら。
こめかみのあたりに、冷や汗が流れた。
何処だ、何処に誰が……
すぅ。
空気を吸う音がした。
「わっ!」
耳元に、声が響く。聞きたくて聞きたくて堪らなかった、同時に今一番聞きたくなかった声。
その声を境に、世界が、止まった気がした。
……今、何が起こったのでしょうか?
誰かに問掛ける訳でもなく。
風も、木のざわめきすらも止まった世界で、レオナールの唇だけが動く。
現実が、レオナールの想定を超えていた。
とりあえず、整理しよう。
先程の視線はフェアリーのものではなく、声を発した人物のものだとする。
しかし、視線は確かに背後から感じられた。
ならば何故この人物は私の体に対して前方にいるのだろうか?
回りこんだ、というのが妥当だろうか?
暫くレオナールはそんなことを考えていたが、やがてその行為は現実から逃避するためにしているということに気が付いた。
窮地に陥ると、必要なことよりも寧ろどうでもいいことばかり考えてしまうのは、仕方のないことなのか。
確かな事実は、一つ。
振り向いた状態の頭部の後ろ、体の向きに対して前方に。
……セエレが、いる。