二人の間にある感情が兄弟のそれではないと言う事を
ちえみがそれを口に出す事はなかった。
ちえみにとって三郎は同級生であり姉の大事な人で
小百合は大好きなお姉ちゃんでもあり憧れの存在でもあった。
それが二人の幸せなら、私が我慢する事で二人が幸せになるのなら…
羨望と嫉妬の混じった複雑な思い。
姉に対して恋心に似た思いをちえみは抱いていたのだ。
だが──
ちえみの願いも空しく二人の別れは突然やってきた。
姉の受験がきっかけだった。
受験を理由に二人の仲は引き裂かれた。
理由が受験だけではない明らかだった。
何かにつけては二人の仲を両親達は引き裂こうとしていた。
五つ下の彼氏に
五つ上の彼女
親達が快くそれを受け入れるはずもなかった。
しかし、引き裂こうにも何か理由を付けなくてはならない。
さゆりの受験はもってこいの材料だった。
「私達ももう潮時かもしれんね………」
そう悲しそうにうつむく小百合に三郎は何も言えなかった。
引き止めても無駄だと三郎は感じていた。
小百合の答えはもう決まっていたのだから──
話せば話すだけ傷口は広がっていく。
なら、いっそ、綺麗な別れ方をしよう。
それが、納得のいかないものだとしても
きっと、きっと、いつか─
一緒にいられる日が来る──
言葉には出さなくとも二人はそう思っていた。
「私の事なんか忘れてあんたは幸せになるんよ」
小百合はそう最後に言い残すと三郎の前から
姿を消した。
三郎はあえて小百合を引き止めなかった。
彼女の考えを尊重したかったからだ。
大好きな彼女の選んだ答えを大切にしたかったから
三郎は己の気持ちを抑えて小百合が立ち去るのを
ただ、ただ、立ち尽くして見ていた。
「嫌な事思いだしてしまったのう………」
タメ息混じりに呟く三郎の横顔には苦痛が浮かんでいた。
忘れていたい。思い出したくない過去。
あの時の自分の選択は正しかったのか
無理にでも小百合を引き止めるべきだったのか
今も昔も三郎に答えは出てこない。
浮かんでくるのは、頭に浮かんでくるのは
小百合の悲しそうな横顔。
「あの時俺達は素直になるべきやったんやろうな………」
小百合に再会してからは思いだす事も思い返る事もなかった過去。
これから先、思い出す事もないだろうと彼は思っていた。
もう、小百合を離さないと決めたのだから
悦子には浩之がいる。
反発しあってはいるが心の中でお互いを固く信頼しあっている
二人の仲を引き裂くのは耐えられなかったのだ。
彼等にそんな思いなど三郎はして欲しくなかったのだ。
自分と小百合の様な思いを
浩之と悦子にだけは絶対に──
そう心に誓った。
そのの考えがゆらいだきっかけは多恵子の告白だった。
──悦ねぇはあんたの事が好きだったんよ──
──私はあんたが羨ましいわ──
──好きよ、はっきり言うて大好きや…悦ねぇが大好きや──
誓いが破られた瞬間だった。
「しょうもないな………んっ?あれは──」
いつもなら見向きもせず黙って通り過ぎてしまうはずのバス停。
自転車通学の三郎には関係のない存在だった。
今日もこれからもずっと関係のないはずだった。
うっすらと視界に悦子と浩之らしき人物が映るまでは──
「まさかな、こんなとこにおるわけ──」
『ない』そう言い切りたかった。
だが──三郎は嫌な胸騒ぎを覚えた。
それが、悦子にとって不幸な選択であった。
気のせいやろう…そう思いつつも三郎は
自転車を道の脇に止めると視線をバス停へと映した。
疑心は真実へと変わった。
そこには浩之の頬にキスをする悦子の姿があった。
三郎は反射的に奥歯を噛み締めた。
悦子にキスされた浩之はと言うと驚きのあまり
どうしていいのか分からないのであろう。
瞬きすらするのを忘れて悦子を見つめていた。
悦子はそんな浩之を気にする事もなく
浩之と三郎の視界から消えていった。
浩之は何も手につかない様子でぼっーと天を仰いでいたが
しばらくして、正気に戻ったのだろう。
家路へと急ぐ様にその場を離れた。
幸い、浩之も悦子も三郎には気づいていないらしい。
それは二人にとっても分からないが
三郎にとっては好都合だった。
「悦ねぇを虐めるにはもってこいのネタやな………」
三郎の顔には被虐の色が見え隠れしていた。
三郎は自転車のハンドルを握り締めると
浩之の去って行った方を見つめ
「二人とも覚悟しとけよ」
そう噛み締める様に言い放つ三郎の心は被虐心で満ちていた。
もう後に戻る事は出来ない──
前みたいに心の底から彼等と笑い合い語り合う事もないだろう。
一瞬、三郎の顔に迷いが見えた。
彼等の顔と小百合の悲しそうな顔が重なったからだ。
「小百合…許せよ………」
三郎はそう搾り出すように言葉を発すると
被虐に満ちた顔に戻っていった。
──もう後戻りは出来ない──
679 :
悦子と家族:2006/06/23(金) 05:24:53 ID:zrs9PziZ
「ねぇ…なんで、今日は中田君が一緒じゃないのよぉ?」
法子は隣に座ってる悦子をからかう様にこづく。
悦子はそれに答える事なくもくもくと箸をすすめる。
「悦子、中田君と喧嘩でもしたん?」
「喧嘩はよくないよ。えっちゃん」
黙ってる悦子がもどかしいのだろう。
母親や祖母までも三郎の事を聞いてくる。
だが、悦子は答えようとしない。
答えるどころか、味噌汁をすすり始めた。
そんなやりとりに業を煮やしたのだろうか幸雄が口を開いた。
「悦子…そう言えばさっき、中田君から電話があったぞ」
味噌汁をすする手が止まった。
「明日、七時半に部室で待ってるそうだ」
幸雄はそう言い終えると何もなかったかの様に
おかずに手をつけはじめた。
隣ではしゃいでいる姉達を尻目に悦子は黙って味噌汁を飲み干した。
681 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/23(金) 22:43:27 ID:zYKl8UuE
うわァァァァァ!!!!お久しぶりです!!もう来てくれないのかと思って
ました(≧∧≦;)しょい熱冷めてなくて良かったです☆
長々とした文ありがとうございます!これからじっくり読ませていただきたい
と思います!!
神乙!
ドラマ板のしょい批判スレにここのURLが貼られていたよ!!!
みんな気をつけて!!!
685 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 12:27:08 ID:xznE4b7/
本当だ!!この平和な板にアンチが流れてこない事を祈る……
しばらくは様子見た方が良さそうだね。
まだ、あっちも誰もその事について書いたりしてないし
こっちもまだ流れて来てないけど……
油断出来ないね。
687 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 21:14:41 ID:GIaHN7FP
ageます!!
688 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 21:25:27 ID:HqJIw6DU
あげ
689 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/13(木) 15:20:19 ID:igLNA/sR
age
690 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 19:22:53 ID:8/HQjZVF
あげ
中々続き書けなくてすまそ。
中田×悦ねぇの方まだ終わってませんが
読みたいカプとかありませんか?
あったら書きたいです。
どうも、好きカプ、好きな展開に持っていきがちで…
中田×悦ねぇばかり増えてもあれだと思うんで
あったらよろしくお願いします。
692 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 01:58:33 ID:LrXZyFwt
ブー×悦子が希望です!
できれば東京上京後の
少し大人な感じの小説お願いします
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━♪
楽しみにしとりますけん!!
694 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 19:44:17 ID:Sj5Ogu9F
いつも書いてくれてありがとうございます★
中田×悦子の行為を知ってしまって嫉妬したブー×悦子をお願いします!!
お願いしちゃってすいませんorz
私も嫉妬ブー×悦ねぇ希望。
697 :
かなり:2006/07/23(日) 15:07:13 ID:PFzNGi5r
_ ∩
( ゚∀゚)彡 アナル!アナル!
( ⊂彡
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し ⌒J
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( ゚∀゚)彡 アナル!アナル!
( ⊂彡
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すまそ。
とりあえず、
>>692さんのネタ借りました。
大人っぽく出来たかな……
ネタ提供ありがとうございました。
「んっ…う、う〜ん……」
愛媛から上京して早数ヶ月。
時間が立つのは早いもので
失敗と成功を繰り返しては
徐々に悦子は東京での生活に慣れていった。
愛媛から一人で来た悦子に同じアパートの住人達は以外にも親切に接してくれた。
みな悦子より年が上で地方から来た者が多かったせいもあるだろう。
事あるごとに「篠村さん」ではなく「悦子ちゃん」と声をかけては
寂しい思いをさせない様に努めてくれた。
呼びかけられる度に悦子は
(みんなも初めて東京に来た時はたぶん、寂しかったんやろう。
だから、私にあんなに優しくしてくれるんやね)としみじみと感じた。
特に大家の初老の人の良さそうな夫婦が
親切だった。
大家と言う立場上住人に親切なのは
当たり前かも知れないが。
それ以上に彼等は悦子の事を気にかけてくれた。
ただ……そんな悦子にも慣れない事が一つだけあった。
「あーもう!!!暑い!!!」
タオルケットを勢い良く蹴り上げる。
顔からがうっすらと汗が浮かび上がり
暑さを物語っている。
愛媛生まれでも東京特有の蒸し風呂と言い切ってもいいぐらいの
まとわりつく様な暑さはたまらない。
悦子が体験した事のない種類の暑さだった。
(愛媛の夏はもっとこう…からっとしとったんやけどなぁ……)
「なんで、こうも蒸すんよ!!私、耐えられん!!」
ちらりと横に寝ている浩之を見る。
幸せそうに寝ている彼の顔からは
暑さはみじんも感じられない。
「ブー…よう寝られるなぁ」
顔をぺたぺたと叩いて見ても
浩之は気づくどころじゃ起きる気配さえない。
「なんか、ムカつく……」
手を顔、お腹、下半身へと移していく。
お腹から下半身へと移動していく最中、悦子の手が止まった。
「なっ…ブーのエロ!!」
悦子自身、東京に来てからすぐとは言わないものの
浩之と愛を育みいつしか結ばれていった。
セックスだって一度や二度ではない。
普通の若者と同じく
いや、高校時代に溜まっていたものを吐き出すべく
会えば肌を重なり合わせていた。
しかし、するのにもそれなりのムードがある訳で……
悦子が驚くのも無理はないかも知れない。
求めてくるのはいつも浩之からだったし
悦子自体一緒にお風呂に入っても
恥ずかしくてあまり浩之のそれに目をやった事もない。
誰から聞いたのか口に咥えてみたいと言い出した事もあった。
浩之は「お前にそんな事させられん」と断ったのだが……
「あっ……もしかして、もしかして?!」
悦子の瞳が薄暗い部屋の中で怪しく光る。
にっと白い歯を見せると悦子の手は浩之のトランクスに伸びた。
(別に悪い事するんやないけんね。ブーが悪いんよ)
「ええよね……?」
問いかけたところで熟睡してる浩之が起きるはずもない。
トランクスを一気にすり下げるとぶるんと風をきってそれは出てきた。
セックスまでしといて何を今更と思わなくもないが
恥ずかしいものは恥ずかしいのである。
(いつも、こないな大きいものが私の中に入っとるんか……)
そっと、手を這わせてみる。
それは適度に温かく湿気を帯びていたが
手の刺激を受けてか少しではあるが動いた。
「つっ!!!」
反射的に悦子は手を引っ込めたが興味には勝てない。
しばらく、様子を見た後再び手を伸ばしてそれに触れた。
触っているうちに悦子ある箇所から雫の様なものが垂れている事に気づいた。
掬って口に入れてみる。
「苦い………」
悦子は顔をしかめる。
他の男ならいざ知らず。
愛しい博之のモノとなると苦さも苦にならない。
(私のもこないに苦いんかな?)
そんな事を考えつつ悦子はそれに舌を這わせていった。
鈴口をちろちろと舐める。
苦味が口中に広がるものの
慣れてくると苦味さえも美味しく感じるようになった。
(もっとブーの舐めたい……)
鈴口を舐めるのをやめると、悦子はそれを口にほおばった。
多少戸惑いはあったものの興味には勝てない。
(んっ…ブーのおっきぃ……)
口中に広がる浩之の分身に苦戦しつつも
悦子は健気に舌を這わせる。
ちゅちゅっと卑猥な音がなまめかしい。
鈴口から出る苦いそれさえも愛しそうに悦子は飲み込む。
(ブーの美味しい……)
舌で鈴口をつんつんと刺激したり
幹に手を添えて出し入れしたりと
悦子の舌は忙しなく動きまわる。
んっ…ちゅっ…はぁっ…ブー……
奉仕しながら浩之の名を呼ぶ悦子の姿がいじらしい。
浩之が見たら瞬く間に爆発してしまうだろう。
普段の彼女からは考えられないその様は
健気でとても卑猥な印象を受けるだろう。
浩之も悦子に多少その気があるのは気づいては
いるものの、好きで大好きでたまらない悦子にそんな事はしたくないらしい。
むしろ、傷つけたくないと言うより歯止めが利かなくなりそうで怖いと言うのが
真実であろう。
腰だっていつ再発してもおかしくはない。
ボートに乗らなくたって再発の危険性はいくらでもあるのだ。
本音で言うと父の幸雄が反対したのもそこにあったのだが
頑固な幸雄は今でも悦子はもとより妻にも言ってはいないし
知られる事もないと思っていた。
時折、同じく東京に住んでる利絵に手紙やら電話やらをして
悦子の近況を聞きだしてるのは誰も知らないはずだった。
利絵にも幸雄は絶対に言わんでくれと堅く口止めしている。
が、利絵に送ったお中元の領収書が運悪く友子に見つかってからは
家族全員の秘密である。
腰痛をなめてはいけない。
程度によっては立ち上がれない程の痛みを負うのはもちろんだが
下手をすれば起き上がるどころか息をするだけでずきんと痛みが
体中を襲う。
薬を飲めば一時的に痛みはひくものの
オールを漕げばまた痛みが体中を覆いつくす。
その当時の悦子の体の痛みはみんなの痛みでもあった。
家族はもちろん、女子ボート部、男子ボート部悦子に関わる全ての人が残念がった。
新海のちえみでさえ神妙な面持ちで残念がったと言うのだから驚きだ。
彼女の性格からして信じられないだろうが良いライバルが減る事を
純粋に悲しんでいたらしい。
そんな思いを二度としたくないと言う思いなのだろう。
浩之は行為の時さえも自分を抑えていた。
傍から見ればどこがだよ!!と突っ込みたくもなるが……
浩之に言わせれば抑えていたらしい。
悦子が熱心に奉仕をしているうちにその瞬間はやってきた。
一際、それが大きくなったと思うといきなり、爆発したのだ。
「んっ?!んんっ………」
喉奥に降りかかる苦味を帯びたねっとりとした液体を悦子は
健気にも飲み干そうとしていた。
(凄い……これが、ブーの……)
じゅるじゅるとゆっくり飲み込んでいく。
飲んでも飲んでもその液体はなくならない。
それどころは吐き出したばかりのそれはまだ
自慢げに天を仰いでいた。
「んっ!!うん……」
やっとの思いでそれを飲み干すと悦子は
口の周りにこぼれた白く濁った液体を
指で拭うとそれを口に持っていった。
「………………………」
ぺろりとそれを嘗めると悦子は視線をそれに戻した。
自然と手が自身の下半身に伸びる。
「あっ──」
そこはしっとりと湿気を帯びていて
ショーツの横から指を忍ばせれば
ねっとりとした液体が指にまとわりついた。
(私、ブーの舐めとる内に濡れてしもうたんか……)
悦子の頬がみるみる朱色に染まっていく。
誰も見ていないのは頭では分かっていても
やはり、恥ずかしいらしい。
(ブーが欲しい、恥ずかしいけどブーが欲しくてしょうがないんよ……)
ぐっと手を握り締める。
浩之はまだ寝たままだ。
起こすのも忍びないし第一、寝ている人を起こすのは
悦子だって気が進まない。
「寝とるよね?」
恐る恐る、顔に手を伸ばす。
頬を触ろうが鼻を触ろうが瞼をこじ開けようが浩之の起きる気配はない。
唯一、瞼をこじ開けた時に目があって悦子がびっくりした事ぐらいなもんで
どうやら、完璧に熟睡しているらしい。
(ええよね…別に悪い事するんやないしね……私達付き合っとるんやしね……)
自分に言い聞かせる様に言葉を何度も何度も繰り返す。
「ブーごめん。私、我慢出来ん!!」
悦子はショーツを脱ぎ捨てると
浩之に跨った。
「つっ!!!あっ、あぁ……」
幹に手を添えると一気に悦子は腰を静めた。
この体位自体悦子は初めてだったのだが
誰から聞いたのか知らないが知っていたらしい。
上に跨ってやると気持ちええんよと教えてくれたのは
多恵子だったか、それとも、安田と付き合っている敦子だったか……
意外なところで真由美や利絵だったかも知れない。
(なんや…壁が擦れて気持ちいい………)
悦子はうっとりしながら懸命に腰を振っている。
初めはゆっくりだった腰の動きも慣れると同時に
早くなった。
寝ている少年に跨って腰を振っている少女の姿は
妙に艶かしく色気がある。
「あっ──はぁっ──気持ちいい……」
前屈みに倒れて腰を動かすとクリトリスが陰毛に擦れて
気持ちええんよと教えてくれたのは……
いや、誰でも良いだろう。
少なくともそのおかげで悦子は悦びの声をあげているのだから。
(やっ……ブーの凄い。固くて気持ちいい……)
クリトリスを陰毛に擦りつける様に腰を捻る。
「あっ、あぁ……擦れて…おかしくなる……」
渇いた部屋に悦子のしっとりと水気を帯びた声は
やけに響く。
夢中で悦子は腰を左右に捻っては上下に動かす。
(やっ…私、もうイキそう……)
悦子の腰の動きが早くなる。
「あっ……やっ──もうっ──あぁぁぁぁ!!!」
悦子は腰を何度か勢いよく打ち付けると
頂に上り詰めた。
浩之のそれはどくどくと脈を打ち
白く濁ったそれを膣深く注ぎ込んでいく。
「ブーの熱い………」
膣深くに入ってくる熱くてどろりとした
液体が妙に心地良い。
それが全部出終わるまでどの位の時間が立ったのだろう。
出尽くしたのを確認すると悦子は名残を惜しむかの様に
腰をゆっくりと上にあげてそれを解放した。
膣からは白く濁ったそれが大量に溢れだした。
溢れたそれは悦子の太ももを汚していく。
(ブー……いっぱい出したんやね……)
浩之のそれや汗ばんだ肌をタオルで拭いていく。
それの出した量の多さに悦子は思わず微笑む。
思えば最近二人共忙しくて
会う時間が中々取れなかった。
昨日だって、久々に会ったものの
先に寝たのは悦子の方だった。
(溜まとったんやね…こんなに我慢して……)
本当はしたくてしょうがなかったのに恥ずかしさのせいで
断ってしまった事も一度や二度あった。
(私、馬鹿みたい……素直にしたいって言えばええのに……)
浩之の頬をそっと撫でる。
少し汗ばんだ肌がひんやりと手にしみる。
「ごめんね…ブー次は起きとる時にしような。約束やけん」
唇に顔を重ね合わせると悦子は小走りに浴室へと急いだ。
次の日、妙にすっきりとした面持ちの悦子と
心地良い疲労感とすっきりした下半身に困惑する浩之の姿があった。
すいません。
カプ名明記するに忘れました、すんません。
嫉妬ブー×悦子もなるべく早いうちに書けたら…と思います。
ほんと筆遅くてすいません。
いつもレスくれてありがとうございます。
住人のみなさん本当にありがとう。
706 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 14:43:23 ID:4prvVMJE
キャーーーッ!??最高です!悦ねぇ大胆・・・(´Д`)
ブー起きろよ!(笑)
ぜひ今度は逆バージョンでブーが悦ねぇの寝込みを襲う(?)のが読みたいです☆
707 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 16:45:48 ID:lUikMbMm
GJ!GJ!素晴らしすぎます〜〜〜〜(*´Д`*)
神様ありがとう!
>>706 ブーが悦ねぇにですか。
検討して見ます。
悦子×ブーの続きとは言いませんが
ヒメ×安田部長を投下します。
攻めヒメなんで苦手な方は紅蛙をNGに指定して下さい。
「そうやったん、悦ねぇったら随分と大胆やねぇ………」
白い肌に馬鹿に黒髪が映えて見える少女は
熱心に話しに耳を傾けていた。
自慢の黒髪を指で弄び微笑むその姿は美少女と言う言葉が良く似合う。
「でっ、どうやった?良かったやろ?」
少女は意味深な笑みを浮かべるとまた微笑んだ。
電話口からは少女の動揺した声が聞こえる。
上ずった声から想像するに少女はかなり動揺しているのだろう。
少女は満足気に微笑む。
「良かったんやろ?悦ねぇ」
電話口から少女の声が消えた。
少女は気に留める風でもなく話を続ける。
「なぁっ…良かったんやろ?悦ねぇ?隠す事ないんよ?別に恥ずかしい事やないけん」
甘い声で少女は囁く。
まるで、少女が目の前にいるかの様に甘く優しく語り掛ける。
電話口の少女は観念したのだろう。
消え入りそうな声で
「良かった………」
と一言だけ呟いた。
少女の瞳が怪しく光る。
「可愛い悦ねぇ………」
「えっ??ヒメっ?!今、なんていっ──あっ、キャッチ、ヒメ、じゃぁ、また今度電話するけんね」
そう口早に言うと電話口の少女は電話を切ってしまった。
少女は顔をしかめつつもちらりと携帯の画面に目をやった。
携帯の画面には少女の彼氏の名前が映し出されている。
もっとも彼氏なのか、友達なのか、はたまた、下僕なのかは
少女自身知るよしもない。
気がついたら付き合ってました。
ただ、それだけだ。
少女は深い溜め息をつくと電話に出た。
「どうしたんですか?部長さん」
少女は悪びれもなしにそう冷たく言い放つ。
部長さんと呼ばれた青年の体が強張るのが分かる。
可愛そうに青年は未だ名前では呼んでもらえず部長さんと
呼ばれている。
これじゃぁ、付き合う前となんら変わりはない。
可愛そうにのう………二人の特殊な関係を知る数少ない友人の一人は
二人を暖かく見守りつつもそう複雑な心境を漏らす。
太っていて体格の良い彼は性格も穏やかで
部員の人気者であった。
男子部員に隠れて女子ボート部を助けたりと
男子だけでなく女子部員にも評判は良い。
特に安田とは親友と言っても言いぐらい仲が言いのだ。
そんな親友に彼女が出来た時彼はまるで自分の事に様に喜んだ。
と同時に複雑な思いを抱くのに時間はかからなかった。
「いや……その、鍵を忘れてしもうてな。開けてくれんか?」
本来、地方からの学生の殆んどは寮に入る。
敦子とて例外ではなかった。
寮と言えば聞こえは良いが実際は共同生活の上に
門限などの規則。
寮費自体は安いのだが、やはり、寮生の本音は
お金を工面出きるなら一刻も早く寮を出たい。
この一言に尽きるだろう。
共同生活は何かと気を使う。
慣れれば平気と強がる学生もいるがやはり、一人になりたい時もある。
実際、敦子だって最初の一ヶ月は良かったものの
段々と嫌気が差してきたのだった。
そんな敦子に手を差し伸べたのが安田だった。
誤解しないでもらいたいが彼等は付き合っているのである。
付き合っている男の家に一緒に住むと言うのは
自然な事だしなんら不思議な事はない。
そう彼等のある事さえを除けばの話だが………
「分かりました。すぐ開けますけん」
敦子も今日は収穫があったので機嫌が良いのだろう。
鼻歌を歌いながら玄関へと走った。
敦子みたいな大人しく内気な女性に多いのだが
彼女達の中には外と家とではまったく違う顔を見せる事も珍しくない。
それだけ安心して自分を出し切ってるって事やろ?と
安田は内心喜んでいる。
まぁ、彼の言う事は間違ってはいない。
現に敦子だって安心して彼に素を見せているのである。
「いやぁ。助かった。今日も頑張って働いたけん。くたくたや」
ドアを開けるなり安田はそう言いながら部屋へと急いだ。
「ふぅ〜あぁー生き返るのう………」
部屋はクーラーが効いていてとても涼しい。
安田は冷たい感触が気持ち良いフローリングの床にごろんと床になった。
敦子はそんな安田を見て何か考えている様だった。
丸い瞳は爛々と輝きを増し
物欲しそうに濡れて光る唇。
敦子は安田の元へゆっくりと歩み寄る。
そして、おもむろに彼に跨った。
「なっ、なか、中崎?!な、ど、どうしたんじゃ?」
「何って『なに』をするんですよ」
動揺する安田をよそに敦子の手はチャックへと伸びる。
「なっ、ちょっ、ま、待て。俺、シャワー浴びるけん!!!」
「良いですよ。そんなの」
敦子はチャックを降ろすとトランクスの上から安田の分身を触った。
「うぁ……中崎ぃ……」
「部長のここ。もうこんなになってますよ?」
敦子はわざと焦らす様に触る。
直接触れないでトランクスの上からそれを弄ぶ。
しばらくすると、トランクスに何やら液体が染み出してきた。
敦子はそれを見つけると嬉しそうに笑った。
「部長さん?止めて良いんですか?止めて良いんなら止めますけん」
意地悪そうに笑う敦子は安田の目にどう映っているのだろうか。
「つっ……止めんでくれ…中崎……」
「分かりました。続けて良いんですね?」
敦子の問いに安田は力なく頷く。
そんな安田の様子に敦子は満足そうに笑みを湛える。
「続けますけん。頑張って下さいね?部長さん」
敦子はそう言いおえると同時に安田のモノをぎゅっと強く握った。
「?!」
安田の体に緊張が走る。
「冗談ですよ。冗談」
くすくすと楽しそうに笑う敦子の顔に罪悪の色は見えない。
彼女は安田に唇にキスをすると大胆にも舌をこじ入れた。
「んっ………」
くちゅくちゅと舌が絡み合う音が聞こえる。
舌を絡み合わせている間にも敦子の手は安田を握って離さない。
左手は安田の首に手を回し
右手で安田自身を刺激し続ける。
亀頭をくりゅくりゅと指で刺激するのに
飽きると鈴口から染みているそれを手に取り
纏わりつかせると一気に竿を扱きたてる。
安田の顔に焦りの色が見え隠れする。
敦子はそんな安田の様子を感じ取ると
しごく速度を速めた。
しゅっしゅっとテンポ良くリズムを刻んでいく。
旋律が奏でられる度に安田は快楽の海へと追い込まれる。
「つっ…?!な、中崎ぃ!!もう…駄目や──」
唇を離すと安田は欲望を吐き出した。
びゅくびゅくとそれは勢いよく溢れ出し
敦子の手を白く染めていく。
敦子はそれを手に取ると口元に持っていき
おもむろにそれをぺロリとひと嘗めした。
「す、すまん。中崎、今、タオル持ってくるけん!!!」
慌てて立ち上がりタオルを取ってこようとした安田の
手を敦子が止めた。
「部長さん。そんな事よりも………」
安田の手を引っ張り床に座らせると敦子は
ソファに手をつき着ているキャミソールタイプのワンピースの裾を
おもむろに捲くりあげた。
白い肌に似合う。黒いワンピースだ。
ワンピースの下には上下お揃いの黒の水玉模様の
下着を纏っている。
ショッキングピンクのフリルのそれは
敦子の一番のお気に入りだ。
それだけでも安田には刺激が強いと言うのに
幸か不幸かショーツには敦子の期待がたっぷりと染みていた。
「な、中崎!!!」
安田は敦子のショーツを剥ぎ取ると己の欲望を濡れて怪しく光る
淫口にそれを突き立てた。
「あぁ…恭一さん……ええよ……」
敦子は行為の時だけ安田の事を恭一さんと呼ぶ。
ただ、それも敦子の気まぐれでまったく呼ばない時もあれば
恭一さん、恭一さんと甘えた声でねだる時もある。
安田としては普段から出来れば毎回、その時に呼んで欲しいのだが
彼がその旨を敦子に伝えた事はない。
そんな敦子の気まぐれもひっくるめて彼は敦子が愛おしいのだ。
それだけ彼は敦子に惚れきっている。
親友の人の良い彼に愚痴をこぼす時もあるものの
それは本気ではない。
人の良い彼は真に受けてあーでもない。
こーでもないと一人悩んでは眠れない日々を過ごし
大好物のご飯さえも喉を通らない時だってあるらしい。
二人の特殊な関係を知ってから十キロ痩せたとか
痩せないとか。
「あぁっ……中崎ぃ……ええぞ。凄くええ」
獣の様に安田は腰を突き入れ動かす。
敦子はこうされるのがたまらなく好きなのだ。
欲望が出し入れされる度に敦子の華壷は悦びの涙を流す。
ゆっくりと愛を語らうセックスも嫌いではないが
敦子はそうしたセックスより激しい方が好きらしい。
人は見かけによらない。
まさに敦子の為に存在してる様な言葉だ。
「あっ…いやぁん─あんっ!!恭一さん…ええんよぉ……」
華壷からとめどなく溢れる泉は敦子の快感の深さを物語っている。
気づくと敦子自身も腰を積極的に振り快楽を貪っている。
安田は離れない様に強く敦子の丸い桃の様な尻を掴む。
「あっ──はぁん!!恭一さぁん……私もう………」
限界が近いのだろう。
敦子は切なげにそう言葉をもらす。
「くっ……中崎ぃ!!俺もや……一緒にいこうな?」
安田はありったけ強く腰を打ち突けると
同時に花芯を軽く摘んだ。
「あぁ──いっ、あぁん!!恭一さぁん!!!」
「中崎ぃ……愛しとるぞ!!!」
白く濁ったそれで華壷は満たされていく。
「あっ、す、すまん。中崎、つい気持うようて中に出してしもうたけん………」
安田は慌てて自身を抜くと床に額をつけ土下座した。
「嫌です。許しません。部長さんなんか嫌いですけん」
ぷいっとそっぽを向く敦子に安田の焦りはますます大きくなる。
「な、中崎!!!俺はお前を愛しとるけん。神に…いや、ボートに誓ってもええ」
「ボートに?」
「あぁ、ボートの神様に誓うけん。ほら、篠村が持ってきたとか言っとって大事にしとったあの人形──」
「豚神様の事ですか?」
「そ、そう。それや。豚神様に誓うけん。俺はお前を愛しとる。やから、俺と結婚してくれ!!頼む!!!」
「結婚?」
「そうや。絶対中崎だけを愛しぬくから幸せにするから………やから───?!」
ふいに敦子が安田にキスをした。
軽く優しいキス。
安田は驚いて目を見開く。
敦子が安田の耳元に囁く。
「今日は安全日ですけん。大丈夫です。私も部長さんを愛しとりますけん」
安田は一瞬、ほっと胸を撫で下ろした。
がっ、敦子が最後に口にした言葉で安田青年の
胸が乱されるのに時間はかからなかった。
「な、中崎……も、も、もう一度言ってくれんか?」
敦子はそんな安田の言葉を聞き流すと
「あっ、部長さん。汗かいたんでお風呂に入りたくないですか?」
そうあっさりと満面の笑顔で言った。
「よっしゃ、風呂やな。待ってろ、中崎、今、沸かしてくるけん」
現金なもので敦子に微笑まれれば彼は何でもしてしまうのだ。
己の要望に答えてない事など彼にはどうでも良い事だった。
急ぎ足で浴室に向かう安田の背に
「恭一さん……私も本当にあなたを愛しとりますけん」
敦子がそう囁いたか
囁かないかを知るは豚神様のみだ。
716 :
後日談:2006/07/28(金) 01:36:38 ID:UwyyJ/wL
「なぁっ……安田よ。俺、考えたんやけどな……」
いつもにこにこと笑みを絶やさない彼の顔が
珍しく今日は暗く曇ったままだ。
安田は話を聞いているんだかいないんだか
一人お花畑にいる。
へらへらと薄ら笑いを浮かべ
中崎愛しとる……と口走っている。
彼の溜め息が漏れた。
「やっぱり、今のままじゃいかんと思うけんね」
「えっ?何がじゃ?」
能天気にそう返事を返す安田に彼はまた溜め息を漏らしそうになった。
が、そこは彼も男である。
決める時は決める。
「お前と中崎の事なんだが──」
「あぁ。それか。解決したぞ」
「あぁ…それは良かったのう……これで俺も安心──」
彼がアイスコーヒーに手を伸ばし
水分を補給しようとした時だった。
「てっ、ま、待て、安田。今の言葉をもう一回言ってくれんか?」
「せやから、解決したけん」
彼の顔が驚きに包まれる。
だが、安田の表情を見てみると実に明るい。
いつもなら「中崎ぃ…俺はこんなに愛しとるのに……」とこぼす愚痴も
今日は一言も聞こえてこない。
「そうか……良かったな……」
彼の瞳にうっすらと涙が滲む。
「中崎が私も愛しとりますけんって言うてくれたんじゃ」
「そうか。安田、何回も言うが本当に──」
「でな、中崎ときたらな。本当に可愛ええんよ。あのおっとりした性格、可愛らしい顔に隠された………」
「………………」
人の良い彼にまた悩みが増えたのは言うまでもなかった。
すまそ。大人しい子程…派手な下着を好むとか
実は隠れSとか自分の趣味がでまくりでした。
吊ってきます。
718 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 21:34:34 ID:oTnWIDDw
うほぉ!!ヒメの小説だあ〜(*´Д`*)
隠れSのヒメGJ!!またこうゆうSヒメの小説書いて下さいm(_ _)m
719 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 01:20:28 ID:42/4Wmbd
スレ立ち1周年記念age
腹黒Sな三郎読みたい
今日で1年なんだね(・∀・)
早いなぁ〜職人さんの方々今までにたくさんの小説ありがとう★
721 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 17:15:16 ID:dWHluIJ9
age
722 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 12:09:35 ID:QbXtFa58
もうみんな興味ないのかな?
723 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 10:22:15 ID:nX1EAW3T
age
724 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 10:11:48 ID:G4SGOq8k
このエロパロをTHEある日が読んだら・・・・(ry
どなたか、今までのマトメとか出来ます??