【濱中アイ】氏家ト全総合 8時間目【妹は思春期】

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1名無しさん@ピンキー
まったりいきましょう。

前スレ
【妹】氏家ト全総合 7時間目【濱中アイ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120910446/
過去スレ
【濱中アイ】氏家ト全総合 6時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1118937114/
【女子大生】氏家ト全総合 5時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1117279379/
【家庭教師】氏家ト全総合 4時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1114597887/
【カテキョ】氏家ト全総合 3時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1109699736/
【濱中】氏家ト全総合 2時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1106563195/
家 庭 教 師 濱 中 ア イ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1095652398/

古田氏作のSS保管庫
ttp://yellow.ribbon.to/~hamanaka
2名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 21:36:31 ID:BQfGTEaC
関連スレ
【妹は思春期】 氏家ト全総合スレ 【濱中アイ】 半角二次元板
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1089866626/
【氏家ト全】家庭教師濱中アイ21 週間少年漫画板
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1121834357/
妹は思春期 part6 漫画板
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/comic/1122131158/
【濱中アイ】濱中アイに萌えるスレ【家庭教師】 漫画キャラ板
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1113568060/
【家庭科】天野ミサキについて語る【努力の3】
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1112760136/
【濱中アイ】若田部アヤナに萌えるスレ2【馬鹿…】
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1121970015/l50
【濱中アイ】的山リンコに萌えるスレ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1113116009/
【濱中アイ】中村リョーコに萌えろ!
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1113590298/
【濱中アイ】マサヒコママンに萌えるスレ【茶〜】
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1114342741/
3264:2005/07/26(火) 21:44:40 ID:yp+iEpdF
>>1
スレ立て乙っす!
昨日の分を10時頃投下しますね!
4名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 21:48:19 ID:HVdgVWSu
>>1
スレ立て乙!
5名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 21:50:09 ID:mPkih9Xl
>>1
6名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 21:54:06 ID:zl5D0zmv
〜妹は思春期 ボケ・ツッコミキャラ〜
-ボケ-
城島カナミ 岩瀬ショーコ 黒田マナカ 新井カズヤ 小宮山先生 坪井先生

-ツッコミ-
矢野アキ(漫才型) 城島シンジ(凡人型) 今岡ナツミ(殺人型) 加藤先生(漫才型) 黒田マナカ(冷静型)
7名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 22:07:25 ID:z7PDxTjC
>>1 乙!

そろそろか?
8264:2005/07/26(火) 22:13:08 ID:yp+iEpdF
えーと…キャラ説明の途中にいいのかな?何か気が引けるけど…
まあ…新スレ一発目というプレッシャーもありますが、
気楽にこの駄文を読んでいただけると幸いです。
今回は、前スレ>>579(だったけ?)からの続きです。それではどうぞ↓
9264:2005/07/26(火) 22:13:42 ID:yp+iEpdF
空には大きい入道雲が一つだけプカリと浮かんでいて、
 後は一面澄んだ青色をしていた。
周りの木々からはセミ達が、僅かしか無い命を削ってその存在を訴えている。
「ヤッバ〜イ!カナミの家に長く居すぎたなぁ…。でも、もう近くだし…」
アキは携帯に記してあったマサヒコの家の住所を見ながら、自転車を漕いでいた。
暑い中だが、体中に爽やかな夏風が吹きつける。
 聴いていたMDの軽快な音楽が、アキの足どりを軽くさせた。
「小久保、小久保っと…あった!結構大きい家ね‥カナミの家より大きいかも」
マサヒコの家の大きさに驚くアキ。とりあえず自転車を家の脇に止めた。
「よいしょ…ふぅ‥これでよし!」
右手で汗を拭い、手をパンパン叩くとアキはゆっくり家の門に手を掛けた。
(庭…スゴいキレイ…お母さんの趣味かな?)
左右を見渡すと、ひまわりや朝顔がアキを歓迎するように咲き誇っていた。
「呼び鈴は…あった!」
ピンポーン。
アキがボタンを押すと、遠くからドタバタと足音が聞こえた。
ガチャッ。
「あ、アキさん!」
「ヤッホー♪」
出迎えたマサヒコに、アキが笑顔にVサインで応えた。
10264:2005/07/26(火) 22:14:29 ID:yp+iEpdF
「暑くなかったですか?俺、何か飲み物用意しますけど…」
「いいよ…君に悪いし。どうぞお構いなく♪」
とは言っても、三十度を超える炎天下の中を自転車でやって来たアキ。
顔は笑ってるが、額や首筋には霧吹きで吹き付けたような汗がにじみ出ていた。
 「いや…やっぱ持って来ます!
 アキさんが日射病とかで倒れたら‥俺、悲しいですもん」
「えっ!?でも…」
「いいから、あがって下さい!」
『謙遜しまくる人には押してかかれ』 マサヒコがアイとの会話で気づいたことである。
「う、うん」
マサヒコの言葉に押され、アキは少し躊躇しながらもスニーカーを脱ぎ始めた。
「俺の部屋しかクーラーつけてなかったから、俺の部屋にいて下さい。
そこの階段を上って、すぐの部屋です」
そう言って、マサヒコは台所らしき所へ消えていった。
 「…はぁ‥」
(何か…流されっぱなしだなぁ、私)
階段を上りながら、アキはちょっと情けない自分にため息を吐いた。
「えっと…ここかな?」
マサヒコに言われた通り、アキが階段近くの部屋の扉を開けた。
「す、涼し〜い!!」
外との余りの気温差に、思わず両手をあげて喜んだ。
「気に入ってもらってよかった…」
「…へ?」
11264:2005/07/26(火) 22:15:55 ID:yp+iEpdF
アキが後ろを振り向くと、マサヒコがお盆にジュースを載せ立っていた。
 「…もう!驚かせないでよ!!」
「ハハ‥すいません」
両手を挙げてふざけ気味に怒るアキを、マサヒコは笑いながらなだめた。
「それはそうと…俺、ついでに何か食べ物持って来ます!」
 「いや、そこまでは…って、お〜い…」
 素早くジュースをテーブルに置き、マサヒコは階段を下りていった。
(ありゃ‥行っちゃった…どうしようかな?)
主の居ない部屋にポツンと一人だけ。当然置いてある物に興味を示すワケで…。
「…あっ、あのコンポ欲しかったヤツだ。いいなぁ…」
アキは好奇心に身を委ねて、部屋の隅々まで物色した。
(結構お洒落だし、シンジさんの部屋より男臭くない…)
シンジの部屋以外の男の部屋に初めて入って少し萎縮したアキだったが、
中性的な部屋のレイアウトに緊張もほぐれつつあった。
「せっかく持って来てくれたことだし…飲まなきゃマサヒコ君に悪いよね?」
やはり、体は正直である。
おずおずとコップに手を伸ばし、口元へと運ぶ。
 入っていた氷が、カラカラと音を起て揺れた。
グラスの中の液体は透き通った黄金色をしていて、微細な気泡が大量に浮かんでいた。
12264:2005/07/26(火) 22:18:32 ID:yp+iEpdF
ゴクリ、ゴクリ。
 コップの中の液体が減っていく度に、
 炭酸独特の爽やかな刺激がアキの喉を通過していく。
「…ぷはっ!‥やっぱ、喉が渇いた時は炭酸よね!」
よほど美味かったのか、アキは一気に飲み干してしまった。
 「そうだ!マサヒコ君に、あとで何て名前のジュースか聞〜こう♪」
 そう言いつつ、勢い良くコップをテーブルの上に置いた。

一方、こちらはマサヒコの方。
「こういうタイミングに限って、無いんだよな…」
マサヒコは首を捻りながら、台所を漁っていた。
辛うじて見つけたのは、冷凍庫に入っていたアイスだけ。
「しょうがない…これ持っていくか」
冷凍庫からアイスを、食器棚からスプーンを取り出して階段へ向かった。
(…アキさん、満足してくれるかな?) 不安げにアイスに目を向ける。
 アイスは外気との気温差で白い煙を身にまとい、
銀色に輝くスプーンは曇った顔のマサヒコを、縦長に映し出していた。
(大丈夫だよな…昨日嬉しそうに食べてたし…)
マサヒコは昨日のアキの食事の様子を思い返した。
笑顔でバニラアイスを口に次々と運んでいる。
 マサヒコ自身、アイスになりたいとあれほど思ったのは初めての事だった。
13264:2005/07/26(火) 22:20:06 ID:yp+iEpdF
「アキさんに…もし彼氏がいなかったら……んなわけ無いか」
マサヒコは小声で吐き捨てるように呟いた。
それでも、僅かな希望に賭ける自分が心の奥にいることも分かっていた。
 やがて、マサヒコの視界に自分の部屋のドアが映り込む。
(暗い顔してたら、アキさんに心配かけるかもな…よし!)
マサヒコは自分の部屋の前で一回、大きな深呼吸をした。
―心を落ち着け、覚悟を決める為に。

 ガチャッ!

精一杯の作り笑いをして、扉を勢い良く開けた。
「すみません、アキさん!アイスしか無かったんですけど…」
「!?…別によかったのに」
右手を後頭部に添え謝るマサヒコを、アキは笑顔で温かく迎えた。

二人はテーブルに向かい合った形で座り、アイスを味わった。
「‥あれ?アキさん‥もうジュース飲んだんですか?」
ふとアキの横にあった空のコップがマサヒコの目に入った。
「う、うん‥君に悪いかなぁって思ってさ…」
「また‥そんなこと言って」
恥ずかしさの余り、顔を赤らめ目を逸らし髪をかきむしるアキに
マサヒコは少し照れながら微笑み返した。
「‥おかわりします?」
「うん…おねがい」
アキからコップを手渡されると、マサヒコは再び下へと向かった。
14264:2005/07/26(火) 22:21:11 ID:yp+iEpdF
「気に入ってもらってよかった…」
先ほどからのプレッシャーから解放され、マサヒコは胸をなでおろした。
台所に着くと、マサヒコは冷蔵庫の扉を開き、一本の缶を取り出した。
(このジュースだけは、やけにあるんだよな…)
ふと不思議に思い、缶をクルリと回してラベル表記を探す。
「えーと…あった、あった………!?」
思わずマサヒコは目を疑った。
ジュースはジュースでも、大人しか飲めないジュース。
そう、俗に言う『チューハイ』ってヤツである。
マサヒコは缶を手に持ったまま、固まった。体に冷蔵庫から流れる冷気が当たる。
(……これはマズい!非常にマズい!!) そう思ったが否や、マサヒコの足は自然と部屋へと向かっていた。
「よりによって…ったく、あの時見ておけば…」
先に悔やめれば、後悔なんて言葉は存在しない。
マサヒコは階段を唇を噛みしめながら駆け上がった。
開けていたままの扉からは、何一つの物音もない。
「…あ、アキさん!!」
血が滲んだ唇から鈍い痛みが走ったが、マサヒコは力いっぱいにアキの名を叫んだ。
「!?な、な、な、何?どうしたの!?」
テーブルに肘をついて携帯をいじっていたアキが、
 ソファーの上で驚き飛び跳ねた。
15264:2005/07/26(火) 22:24:04 ID:yp+iEpdF
「よかった…実は‥」
マサヒコは申し訳なさそうに、事情を洗いざらいアキに告白した。
「‥つまり、私はジュースではなくチューハイを飲んだ‥ってこと?」
「まあ‥そういうことです…アキさん!ホントすみません!!」
マサヒコは、テーブルに手を勢い良く叩きつけ、頭を下げた。
その時、アイスのカップが弧を描き、残っていたクリームが、マサヒコの頭上を舞った。
べちゃっ。
お約束のように、マサヒコの顔や髪にクリームが点々と付着する。
「うわぁっ…」
「ほら、私のことはもういいから…。それより、拭かなきゃこびりついちゃう…」
アキは慌ててティッシュ箱から数枚を抜き取ると、
 マサヒコの顔に付いたクリームを拭き始めた。
「だ、大丈夫ですって!?俺一人で出来ますから!」
アキの行動に困惑し、慌てて手を振り払おうとしたが
アキはその手をギュッと握り締め、マサヒコの抵抗を無力化した。
「一人で拭いてて拭けない所もあるでしょ?
 いいから、私に任せて…ね?」
アキはマサヒコの顔を優しく、撫でるように拭いていく。
ティッシュ越しからのアキの手の温もりを、マサヒコは目を閉じながら感じていた。
(アキさんの手…あったけぇ‥)
マサヒコは、まるで自分が幼い頃に戻ったかのような心地がした。
16264:2005/07/26(火) 22:27:02 ID:yp+iEpdF
「あっ…こんな所にも付いてる」
アキの手が突然止まる。
「…どこですか?早く‥とって下さい」
「でも…いいの?」
「いいの?って…いいですよ。なんかベタベタして、気持ち悪いですもん」
「…それじゃあ‥」
マサヒコは目を閉じたままだったが、何か不穏な空気がとっさに感じとれた。
(何だ?この嫌な予感は一体…)
マサヒコがそう思った刹那。

ちゅっ。

部屋に小さく響いた音。
「…!!?」
 マサヒコがガバッと目を開けると、そこにはほんのり桜色に染まったアキの顔。
「あ、アキさん!?な、何を!?」
「何をって‥キス?」
恥じらいも無く答えた様子から、マサヒコはアキが酔っ払っていることに気づいた。
「ファーストキスはレモン味って言うけど、
マサヒコ君からはバニラの味がしたぁ♪」
マサヒコの顔を見つめながら、唇を押さえるアキ。
 顔は小悪魔のような笑みを浮かべていた。
「‥アキさん」
「…なぁに?」
「‥酔ってますよね?」
「酔って無いってば!」
 「い〜や、酔ってる!」
 「うるさ〜い!」
「う、うわっ!?危ない!!」
アキがじゃれた猫のように、マサヒコに抱きついた。
いくらマサヒコが男でも、飛びかかって来たアキを支える力は持ち合わせていない。
そのまま、なし崩しに床に倒れ込む二人。
17264:2005/07/26(火) 22:33:39 ID:yp+iEpdF
はい、ここまで。
やる気のある時と無い時の文章力が違い過ぎだぜ…俺
携帯は伝えたい事の3分の2位しか書けない…パソほしいよ〜
強引な引っ張り方で期待を裏切ったら、ゴメンナサイ。
次は努力します。orzゴメンネ
それではノシ
18名無しさん@ピンキー:2005/07/26(火) 23:18:11 ID:z7PDxTjC
す、寸止め・・・・・なま殺しGJです!!
続編が待ち遠しいっすよ(*´Д`)
19名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 12:09:39 ID:7G18BqvQ
今週の「カテキョ」は作者からのネタ提供っすか?!
20名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 13:29:05 ID:5E6/h7f+
寸止めGJ
21名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 16:35:22 ID:sikes1DB
>>19
毎週
22名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 17:04:05 ID:7G18BqvQ
>>21
そーいやそうでした。
落ち着け俺。
23名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 21:53:59 ID:D+wh4imG
今週もまたまたネタにしやすい話が来たぜ訳だが。
24名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 22:05:28 ID:z0CRFZaz
とはいえ、ここの神たちがネタバレするような話をすぐさま書かないのでは?
明後日辺りならなんぼなんでも皆読んでるだろうから、二、三日待つ方向で一つ。
25名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 08:55:04 ID:81oZ9JEb
ピンキリ氏がアヤナ手押し車の回のときネタバレやったぜ。堂々と。
まあ前書きでことわってたけどな。ネタには旬の時期があるのかもしらんが、少し寝かせてほしいのは事実。
マターリペースでいかないと書くほうも読むほうもきっと大変だと思われ。
26名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 19:04:26 ID:z9WOeIeI
別にいいんじゃないの?自分のペースで読めば。
そんなタイミングまで指定してると書き手が逃げちゃうかもよ?
27名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 19:24:20 ID:3bthYR8B

       /\___/ヽ  
      /:::::::       \ 
     .|:::.   ''''''   ''''''  |  
      |::::(●),   、(●) | 
     .|::::::: ノ ,,ノ(、_, )ヽ、,, | 
      \:::::.ヽ`-=ニ=- ' /
     /   `一`ニニ´-,ー´  
     /  | |   / | 
    /   | |  / | |  
    /   l | /  | |  
   /    | ⊥_ーー | ⊥_  
   |  `ーヽl_l_l.} ヽl_l_l.}      
  (、`ーー、ィ   } ̄`   ノ.      
    `ー、、___/`"''−‐"    
28名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 19:40:50 ID:M87L6oCw
書くタイミングはいつでもいいけど、投下するタイミングをズラせば問題ないのでは?
要はネタばれしない時期ならいつでもいいわくだし。
29名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 20:04:14 ID:P+JkInUI
ミサキとアイの痴話喧嘩見たい
30名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 20:06:32 ID:U1uaQ/Xa
ミサキとアイとマサヒコの3Pが見たい。
31名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 20:52:43 ID:MscnMJUi
ミサキとアイとリンコの3Pが見たい
32名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 21:12:21 ID:JwaGXtA4
ミサキとアヤナとマサの3Pが超見たい
33名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 23:22:57 ID:kHtf9bjC
>>30-32
もちつけw俺も見たいから
34名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 23:30:38 ID:bwDJ0d9u
三人ともミサキメインか
35名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 23:46:02 ID:Bw/R91Sw
やっぱりミサキはエロいな
36ピンキリ:2005/07/29(金) 00:53:38 ID:Dxu7Gyrc
『アイのかたち』二話目投下、本番あります↓
37ピンキリ:2005/07/29(金) 00:54:36 ID:Dxu7Gyrc
 最近は、超大手を除いて、遊園地はどこも経営に四苦八苦しているという。
新しい遊戯機械を作っても、その人気が長く続くとは限らないし、続いたとしても、いつかは必ず飽きられる。
そうかといって、毎月毎月次々にイベントを開けるほど、ゆとりがあるわけではない。
千葉の某巨大遊園地や大阪の某テーマパークなどのように、豊かな資金力と宣伝力がないと安定して客を集められない。
地方にある中小の遊園地は、目玉をとにかくひとつだけ作り、それに頼って生き延びていくしかないのが現状だ。
「入園料はタダにしてもいいから来て欲しい」と思っている遊園地は、全国にゴマンとあるのだ。

「ね、ねっマサヒコ君、次はあれに乗ろう」
「せ、先生飛ばしすぎです、疲れないんですか?」
 マサヒコとアイは、彼らの住む街から電車で一時間半ほどかかる遊園地に遊びに来ていた。
アイがディスカウントショップで配られていたここのタダ券を手に入れ、久しぶりのデートの場所として選んだというわけだ。
「すいませーん、ジェットコースター、大人二人でお願いしまーす」
「……ホント、元気ですね」
 アイはあまり気にしていないようだが、マサヒコが見る限り、ここはそれほど良い経営状態ではないらしい。
夏休み中、さらには日曜日ということで、そこそこ客は入っているようだが、順番待ちをしなければならないほどではない。
と言うか、乗り場に行けばすぐに乗れるような状態である。
また、その乗り物も少しいただけない。
メリーゴーランドは上下に動かない木馬がいくつかあるし、観覧車はゴンドラのペンキがちょろちょろと剥げ落ちて、
ウォータースライダーは防水シートがところどころ破れているという始末。
トイレはあまりきれいでなく、芝生には雑草が目立ち、ゲームコーナーは数年前のゲーム機がまだ現役といった有様だ。
つまり、管理が行き届いていないのだ。
「私、あんまりジェットコースターって乗ったことないの。怖いけど、楽しみだわ」
「ハハハ……そうですか」
 マサヒコ個人で来ていたのなら、きっとすぐに引き上げていただろう。
実際、あまりのメンテナンスの悪さに、最初はかなりガックリした。
 だが、しかし。
「わ、あんな高いところまで上がるんだ……。きっと、すごいスピードで下り降りるんだろうね」
 隣で、無邪気に笑うアイを見ているうちに、どうでもよくなってしまった。
マサヒコとのデートに喜んでいる、というよりは、純粋に乗り物を楽しんでいるように思えるが、
マサヒコにとっては大した問題ではない。
アイが嬉しいのなら、自分も嬉しい。
そういうことだった。
38ピンキリ:2005/07/29(金) 00:57:08 ID:Dxu7Gyrc
 かなり、ジェットコースターは乗り心地が悪かった。
固いシート、油の切れたようなギシギシという音、カーブにおける異様なまでのスピードと揺れ……。
まあ、無理矢理好意的に考えれば、スリル満点と言えなくもない。
あくまで、無理矢理に考えれば、だが。
「ふ、ふええ・・・…」
「だ、大丈夫?、マサヒコ君」
「ふぁい、ら、らいじょうぶです……と思いみゃす」
 もともと、マサヒコは乗り物に強くない。車のドライブですら気分が悪くなってしまうくらいだ。
メリーゴーランドや観覧車など、ゆったりとした動きの乗り物はともかく、
ジェットコースター、しかも明らかに仕様以外の運動のせいもあり、すっかりぐったりとなってしまった。
「ほ、ほら。もうお昼の時間だし、ちょうどいいよ。お昼ごはん食べるついでに、食堂で休んでいこう」
「ううう……食べられるかなあ、俺……」
 アイとマサヒコは腕を組み、食堂へと歩き出した。
マサヒコが時々よれるので、その都度アイが支えるように引っ張り上げなければならない。
男として、ちょっと情けない格好のマサヒコだった。
39ピンキリ:2005/07/29(金) 00:59:11 ID:Dxu7Gyrc
「さ、着いたよ。マサヒコ君は何を食べる?」
「……軽いものを……素うどんでいいです。それと水」
 とてもデート中の男とは思えない台詞を、マサヒコは口にした。
「すいませーん、素うどんひとつ。ええと、それと、カレーとラーメンとホットドッグと焼きおにぎりとフルーツパフェと……」
 食堂のウェイトレス(といっても、かなりのオバサンだったが)は目を丸くした。
一気にこれだけの量を注文する人間には、過去に一度もお目にかかったことはなかったのだ。
「……それと、ポテトフライとトマトサンド、食後にアイスコーヒーをお願いします」
「は、はい。確かに承りました」
 おかしな返事を残し、ウェイトレスのオバサンは厨房へと向かった。
時々首を捻っているのは、注文が信じられないのか、それともあきれているのか。
「……ふぇぇ」
 マサヒコはテーブルに肘をつくと、大きく息を吐いた。
俯きかげんで頭を左右に振り、胸の奥に陣取った不快感を外へ出そうとする。
「……ゴメンね」
「えっ?」
 マサヒコは顔を上げた。
「ゴメンね、マサヒコ君」
 アイの申し訳なさそうな表情が、マサヒコの目に入った。
「私が調子に乗っちゃって、引きずりまわしたのが悪いんだよね……ちょっとはしゃぎ過ぎちゃった」
「そ、そんなことありませんよ」
 マサヒコはアイの謝罪を遮った。
「先生のせいじゃありません。俺が乗り物に弱いのが悪いんですよ」
「でも…・・・」
「俺、楽しいですよ。……先生と一緒にいられるだけで」
「……えっ」
 マサヒコは、顔を背け、アイから視線を逸らした。
さすがに、最後の一言はクサ過ぎたという自覚があった。
だが、嘘ではない。本当のことだ。
「……」
「……」
 しばし、沈黙の天使が二人の頭上に舞い降りた。
マサヒコは窓の外へと目を移したが、やはりアイの反応が気になってしまい、チラッチラッとアイの顔を盗み見た。
静寂に我慢出来なかった、というのもある。
「…………」
 アイはぽーっとして、頬を真っ赤に染めていた。
「あ……」
 照れくささと嬉しさが、マサヒコの胸にこみ上げてきた。
さっきより一層、顔をぐいっと背ける。
アイ以上に真っ赤になっているであろう自分の顔を、アイにまじまじと見られたくなかったからだ。
「マサヒコ君……その……あり、がとう……」
 アイはそう言うと、テーブルの上に乗せられたままのマサヒコの右手を取った。
手の甲を、愛おしむように優しく、指で撫でる。
「……!」
「……ふふ」
 マサヒコも、それに応えるかのように、手を裏返し、アイの指に自分の指を絡めた。
アイとマサヒコ、どちらも、特別な意図があっての行動ではない。
それは、自然な、反射的なものだった。恋人同士としての。
たまたま周りに人がいなかったから良かったものの、もしいたのならば、きっとその空気にあてられたことだろう。
「……」
「……」
「………(こ、こっ恥ずかしい。けど……)」
「……ふふっ(マサヒコ君、私、嬉しい……)」

 ―――二人のこそばゆくも濃密な時間は、ウェイトレスが大量の食事を持ってくるまで続いた。
40ピンキリ:2005/07/29(金) 01:03:49 ID:Dxu7Gyrc
                 ◆                     ◆

 電車がガタンゴトンと音をたてる度に、マサヒコの右肩に乗せられたアイの頭が微妙に揺れる。
そのアイの頭がずり落ちないように、マサヒコは注意しなければならなかった。
「……ちょっと、肩がコリそうだな、コレ……」
 昼間にしゃぎ過ぎて疲れたのか、アイは電車に乗るとすぐに居眠りを始めてしまった。
自分と遊ぶのがそれ程楽しかったのか、と思うと、マサヒコはちょっと嬉しかった。
だが、体勢的に少しキツい。
力を抜いた人間を支えるのは、かなり力がいるのだ。
 まあ、それだけなら、マサヒコが我慢すればいいだけなので、問題ではない。
だが、しかし。
「ん……くぅう……」
 至近距離にある可愛らしい寝顔、そして、鼻孔をくすぐる髪と汗のにおい。
これが良くない。たまらない。
「ふぅ……」
 マサヒコは溜め息をつくと、湧き上がってくる邪な気持ちを追い出すように、頭をブルブルと左右に振った。
まだ駅に着くまで三十分以上時間がある。
(それまで俺も眠っていよう)
「よっ、と」
 マサヒコはアイの頭が安定するように肩の位置を調整すると、目を閉じた。
視界が真っ暗になると、電車の規則正しい振動と、アイのさわやかな髪のにおいが、マサヒコを眠りの世界へと誘っていく。
「……」
 やがて、マサヒコの首もかっくりと横に傾いた。ちょうど、アイの頭の横に来るように。
「すぅ……すぅ……」
「くぅぅ……くぅ……」
 電車の窓から入る夕陽が車内を赤く染める中、二人の周囲だけが、甘い空気をまとっているようだった。

「……すっかり遅くなっちゃったね」
「……まさか、駅を五つも乗り過ごすとは」
 お互いがすうすうと心地よく寝た結果、二人は目的の駅で降りることが出来なかった。
目を覚ました時はすでに終着駅で、慌てて別の電車に乗って引き返したものの、
結局予定時間を一時間以上オーバーすることになってしまった。
マサヒコは、自分の責任だとアイに謝ったが、アイは笑ってマサヒコを許した。
先に眠ったの私の方なんだし、マサヒコ君だけが悪いわけじゃない、と。
それでも、マサヒコは頭を下げ続けた。
ここら辺り、彼の性格がよく表れている。
「本当、すいません」
「だから、いいってば」
「それでも、すいません」
「だから……いいって言ってるのにぃ」
 改札口から出るまで、二人はずっとこの調子だった。
41ピンキリ:2005/07/29(金) 01:06:35 ID:Dxu7Gyrc
「さ……上がって」
「はい、失礼します」
 マサヒコは、丁寧にあいさつをすると、靴を脱いで部屋へと上がった。
「ちょっと待ってて、すぐに作るから」
「……ええ」
 本当は、どこかのファミレスで早めの夕食にするつもりだったのだが、
電車を乗り過ごしたことで、いささか都合が悪くなってしまった。
どこも家族客でいっぱいで、ゆっくり出来そうもなかった。休日ということも関係しているだろう。
それなら、ワンランク上のレストランで豪華に―――とはいかないところが少し悲しい。
二人の台所事情が、それを許してくれはしない。
それで仕方なしに、というわけではないが、アイが簡単に何か作るということで、夕飯問題は何とか片付いたわけだ。
「何か食べたいものがあるー?」
 アイがエプロンをつけながら、キッチンからリビングにいるマサヒコに声をかけた。
「いえ……その」
「?」
 アイは振り返った。声がすぐ近くから返ってきたからだ。
「マサヒコ君……?」
 アイの背後、そこにマサヒコが立っていた。
「どうし、ふっ、むぅっ」
 アイの言葉は、途中でマサヒコの唇によって遮られた。
マサヒコの両手で、包むように抱き締められる。
アイはマサヒコから離れようとしたが、両腕ごと抱えられているので、どうにもならない。
「ふうっ」
「ぷはっ」
 その体勢のまま、マサヒコはアイの唇を吸い続け、一分程してからそっと離した。
「……マサヒコ君、いきなり、ひどいよ……」
「ごめんなさい、先生、その、あの……」
 実のところ、アイの部屋に入った時から、マサヒコはかなり我慢がきかなくなっていた。
玄関で、アイが靴を脱ごうと体をかがめた時、またふわりと、アイの髪と汗のにおいが鼻へと微かに届いた。
それが引き金となり、腹の底から熱い何かが脳へと駆け上がって、興奮が抑えきれなくなってしまったのだ。
「これは……つまり……」
「ふふっ」
 アイは笑った。
「食べさせてあげるとは言ったけど……こういう意味じゃなかったんだけどな」
「え……あ、ああっ」
 アイの台詞の意味を理解し、マサヒコの顔が一瞬にして真っ赤になった。
発言の主のアイも頬を染めている。さすがに、恥ずかしかったらしい。
「すいません、濱中せん……アイ、先生」
 これで、今日マサヒコは何度アイに謝っただろうか。
「いいよ、マサヒコ君。それより……手、緩めてくれない?ちょっとキツイよ」
42ピンキリ:2005/07/29(金) 01:12:48 ID:Dxu7Gyrc
「……すいません」
 しかし、マサヒコは口ではそう言いながら、離れはしなかった。
逆に、力を入れて、アイに覆いかぶさり、床の上に押し倒す。
「え、ちょ、ちょっと?」
「……すいません」
「マサ……むっ」
 再び、マサヒコの唇がアイのそれをふさいだ。
さらに、舌先で歯をこじ開け、絡ませる。
「むふ……っ、む……」
「う……ふぅむぅ……」
 あふれた唾液が、アイの唇の端からこぼれ、頬を横切るようにつーっと垂れていく。
「くはっ、はぁ、はぁっ」
 マサヒコは、たっぷりと味わってから、アイの口を解放した。
止められていた空気を吸い込むために、アイは大きく息をついた。
アイの意識が呼吸に行った隙に、マサヒコはアイの両足の間に体を滑り込ませると、
膝の裏を掴んで強引に割り開かせた。
「はぁっ……あ!」
 アイが抵抗する間も無かった。
マサヒコは続いて、エプロンをまくり、スカートをたくし上げ、下着を外気にさらした。
「だめっ……見ちゃ、いやぁ」
 白い、シンプルなタイプのショーツだった。
「や……め……!マサヒコ君……!」
「先生……」
 そして、マサヒコは顔を徐々に下げていった。
「アイ、先生……!」
 髪とも、汗とも違うにおいが、マサヒコの嗅覚をちくちくと刺激する。
「あ、マ、マサヒ、っくぅ、くぅんっ!」
 アイの視界から、マサヒコの頭が消えた。
同時に、アイは下半身に柔らかい、湿った何かがあたるのを感じた。
「ひぁあ、ああっ!」
 それは、マサヒコの舌だった。
上下に、左右に、ショーツの上から、マサヒコはアイの秘部をねぶっていく。
アイはどかそうと、両手でマサヒコの頭を押したが、出来なかった。
力があきらかに弱い。こもっていない。否、こめられない。
「あっ、ひゃ、り、やぁあ」
 マサヒコの唾液によって、陰毛が透けて見える程、ショーツの中心部分が濡らされていった。
「……ぁ」
 アイは顎を小さく震わせた。
右の太股の内側に、ねっとりとした何かを感じたからだ。
それは、マサヒコの舌でも唇でもなかった。
ショーツが下ろされ、濡れた部分が太股にあたったのだ。
「あ……!」
 この時、刺激に耐えられずに、アイはもうマサヒコの頭から手を離していた。
マサヒコのなすがままに、アイのショーツは太股から膝、膝からすね、すねから足首へとずらされていった。
「先生……っ」
 ショーツを脱がすと、マサヒコは、今度は直にアイの一番敏感な部分に舌をはわせた。
「くっ、ひゃ、あああっ!」
 痺れるような快感がアイの体を貫いた。ショーツ越しの時とは比べ物にならない。
「あ、あ、あ……っ!」
 アイは、ぶるりと体を揺らした。
秘所の奥の方から、全身に官能の波が広がっていく。
43ピンキリ:2005/07/29(金) 01:18:57 ID:Dxu7Gyrc

「あ……!ぁ……っ!」
 マサヒコが顔を動かす度に、アイの意識が飛びそうになる。
無意識に首をふらふらと左右に揺らすが、これは拒絶ではなく、快感のためだった。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
 マサヒコも余裕が無くなってきていた。
いや、最初からそんなものは無かった。
女性を愛する時に、己と相手をコントロール出来る程、慣れてもいないしスレてもいない。
大体、彼が童貞を失ったのはつい数ヶ月前のことなのだ。
それから今まで、体を重ねたのは恋人であるアイだけだし、回数だって両手の指の数も無い。
「先生……」
 マサヒコは顔を上げると、唾液と、それ以外の液体で濡れた唇を、アイのエプロンの裾で拭いた。
体を前に起こし、アイの頬に顔を寄せ、軽く口づけをする。
「あ……マサ、ヒコくぅん……」
 アイは、とろんとした瞳でマサヒコを見た。
二十年近く純潔だったアイだが、その体と心は感じやすい方だったらしい。
マサヒコに初めて体を許した時はそうでもなかったのだが、
二度目、三度目と行為が続くにつれ、アイはマサヒコの拙い性技に敏感に反応するようになっていった。
非科学的に言えば、身体の相性が良かった、ということかもしれない。
「先生、コレ……」
「あ……?」
 マサヒコはベルトを緩め、ズボンのジッパーを下ろすと、自身のモノを取り出した。
手でつまみ出すまでもなかった。窮屈なトランクスとズボンから解放されたそれは、
勢いよく表に出てくると、アイの目の前で、固くなったその姿を見せた。
「……先生」
 マサヒコは、アイの胸の上辺りに、跨るような格好で膝をついた。
「……うん……」
 アイはぼうっとした頭のまま、コクリと頷いた。
マサヒコが何を求めているかわかったからだ。
「……ん、ちゅ……」
 首を起こすと、アイはマサヒコのモノの先端に、優しく唇をつけた。
「うあっ!」
 マサヒコは顔をしかめ、下腹に力を込めた。
そうしないと、一気に暴発してしまいそうだったからだ。
「ふふ……」
 そんなマサヒコを見て、アイは笑った。
以前の彼女からは考えられないような、妖艶な表情で、笑った。
そして―――鼻の下にある、愛しいマサヒコの分身に、ゆっくりと舌を絡ませていった。
44ピンキリ:2005/07/29(金) 01:20:42 ID:Dxu7Gyrc
「ああっ、は……っ、くうっ、マ、マサ、ヒ、コくぅ……んッ!」
「先生、せんせぇ、アイ、せんせ、え……っ!」
 キッチンの床の上で、二人は激しくもつれあった。
パン、パンという、お互いの腰がぶつかる音と、ガタ、ガタという床がきしむ音が奇妙なリズムを刻む。
「んっ……ふぅ、っ……くは、はぁ、ああっ、むぶ、んん、んん……」
「くっ、う、は、はあっ、ん……んん……」
 どちからかともなく、顔を近づけ、唇を重ねる。
洗練されたとはとても言えない、本能のままの動きで。
アイの頬や顎は、二人の混ざり合った唾液と汗、それと先程の口で行為の時に、
マサヒコが我慢しきれずに放ってしまった精液とでべとべとになっていた。
「んはあ……っ!」
 体の細胞がひとつずつ溶けていくみたい。
マサヒコのモノが最深部を叩く度に、アイはそう感じた。
「くうっぅ、うっ!」
 血が沸騰しそうだ。
アイの体の奥底を突く度に、マサヒコはそう思った。
「あ……っ、はっ……、くっ!」
 アイの声が細く、高くなった。
限界が近い。
それは、マサヒコも同じだ。
「せん、せい……っ、お、俺……っ!」
 マサヒコは腰の速度を上げた。
アイの声が、もう一段高くなる。
「きゃ……ッかは……っ、マ……ヒコ……っ、くぅ、くぅん……!」
 床と互いの服は、汗、唾液、涙、体液に塗れてぐっしょりだった。
「い……くッ!ダメ、えっ、ああ、あ、ああ、ぁ、うぅーっ!」
 アイは両手で、マサヒコをぎゅっと抱き締めた。
左手はマサヒコの首を、右手はマサヒコのシャツの中へともぐり込んで背中を。
力強く、力強く。
「ぎっ……!」
 マサヒコの背中、右の肩甲骨の下辺りに、鋭い痛みが走った。
アイが思い切り、爪を立てて引っ掻いたのだ。
だが、それがマサヒコを絶頂へと導いた。
痛みが、痺れに変わり、背中から腰へ、腰から下腹部へ、下腹部からアイの中にある己の分身へと伝わっていく。
「う、ぅあ、あああっ、はあっ!」
 中で爆ぜる直前に、マサヒコは腰を引いた。
「あ、ああぁぁーっ!」
「う、ああっ!」
 白い、ねっとりとした液体がモノの先からほとばしり、アイの陰毛に、太股に降りかかる。
「あ……あ……」
「はぁ……っ、くは……ぅっ」
 アイの全身から、強張りが引いていき、マサヒコを抱擁していた両手が外れて、床の上に投げ出された。
マサヒコも、動きと体重を支えていた膝に力が入らなくなり、アイの上に覆いかぶさるように体を折った。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「ぜぇ……ぜぇ……ぜぇ……」
 二人の荒い呼吸音、そして、むわっとした汗と体液のにおいが、キッチンの天井へと昇っていく。
「……はぁ……はぁ……」
「……ぜぇ……ぜぇ……」
 十数分間、そのままの体勢で、二人は動くことが出来なかった。
45ピンキリ:2005/07/29(金) 01:22:41 ID:Dxu7Gyrc
                 ◆                     ◆

「……先生、すみません……」
 まったく、これで本当に今日何回目の「すいません」になるのだろう。
軽く二十回は越えているに違いない。
「……ううん、いいの。マサヒコ君は、悪くないよ……」
 アイはマサヒコの頭に手を置くと、いい子いい子するように撫でた。
「うふふ……」
「せ、先生……あの、ちょっと、やめて下さい」
 マサヒコはアイの手から逃れるように頭を引いた。
「何で?」
「俺、もう子どもじゃないんですから」
 アイの問いに、マサヒコは拗ねたような口調で答えた。
「……じゃ、違うところを撫でてほしい?……もう一度」
「……いや、もうそれはいいです……」
 マサヒコは首を横に振った。
以前と違って、今のアイのエロ発言はボケになっていなから、ちょっとマサヒコとしては困る。
「俺、もう帰りますよ」
「そう?何なら、夕食今から作るけど……」
「いえ、もういいです」
「……お腹いっぱいになった?」
「え……?」
 マサヒコは首を傾げたが、やがてその台詞の真意に気づいた。
「あ、あああ、その、あの」
 再度再々度、真っ赤になるマサヒコ。
「でも、食べる前にはきちんと『いただきます』って言わなきゃダメなんだよ?」
「ああ、いいいい、いや、その、あの」
 知識に経験が伴ってきたと言うか何と言うか、リョーコレベルとまではいかないが、アイも結構『かます』ようになってきた。
本当、以前と違って、今のアイのエロ発言はボケになっていなから、ちょっと、いやかなりマサヒコとしては困る。
46ピンキリ:2005/07/29(金) 01:25:26 ID:Dxu7Gyrc
 キッチンの床の上での、激しい性行為の後、しばらくはお互い動くことが出来なかった。
先に動作を起こしたのは、体力的に勝るマサヒコだった。
タオルを持ってきて水で濡らすと、それで自分とアイの体を拭き清めた。
そこで、ようやくアイがはっきりと意識を取り戻した。
まずはレディファーストということで、アイが先にシャワーを浴び、次にマサヒコが湯を使った。
そして、お互い照れつ恥じつつ、キッチンの床の掃除にかかった。
汚れてしまった服も洗濯しなければならなかった。
幸い、マサヒコには替えの服があった。
受験直前にアイのマンションで泊り込み合宿を行ったのだが、その時の忘れ物が残っていたのだ。
トランクスと靴下は別としても、シャツ、ズボンともに春物で、
真夏には着るのにあわないものだったが、この際文句など言っていられない。
マサヒコは、自分の迂闊さに少し感謝したが、すぐに思い返した。
自分が暴走しなければ、服を着たままセックスなどしなかったのに、と。
 まあ、何やかんやで後片付けも終わり、リビングで冷たい茶で喉を潤しつつ、反省会(?)が開かれた。
まず、マサヒコは謝った。ひたすらに謝った。
どうにも我慢ならず、アイに半分無理矢理気味にキスをし、床に押し倒し、
生で挿入し、さらには危うく中出ししそうになってしまったことに対して、ただただ謝った。
 アイは怒らなかった。
怒るどころか、逆にアイもマサヒコに謝りだしたのだ。
きょとんとしているマサヒコに、アイは申し訳無さそうな顔でこう言った。
「ゴメンね……背中、痛くない……?」
 最後の絶頂の時、爪で思い切りマサヒコの背中を傷つけたことを、アイは詫びていたのだ。
実際、出血はかなりあった。
床の上の掃除に何が手間取ったかと言ったら、汗や体液よりも、その血を拭き取る方が大変だったのだ。
 マサヒコは頭を下げるアイに、またさらに頭を下げ返した。
ペコペコペコペコと、まるで漫才のようだが、当の両人はいたって真剣だ。
「いや、痛みはしますけど……問題無いと思いますよ。消毒したし、もう血は止まってるし」
 アイの爪は、余程深く食い込んだらしい。
皮だけでなく、肉も少し持っていったみたいだった。
マサヒコの背中、右の肩甲骨の下に、左斜めに、
人差し指、中指、薬指、小指と、計四本、痛々しい傷が出来ていた。
アイが蒼白になって謝るのも、あながち無理はなかった。
47ピンキリ:2005/07/29(金) 01:28:32 ID:Dxu7Gyrc
「それじゃ、帰ります」
「うん、気をつけてね」
 アイはニコリと微笑むと、マサヒコに向かって手を振った。
「ホント、今日は楽しかったよ」
「また、行きましょうね」
 マサヒコも、笑みを返した。
さっきたっぷりとしたから、というわけではないが、今日は『さよならのキス』は無かった。
「背中の傷、本当にゴメンね。何だったら、治療費出すから」
「いいですよ。悪いのはこっちなんだから……」
 最後の最後まで、アイはアイらしくマサヒコを気づかい、マサヒコはマサヒコらしく謝った。
「じゃ……」
「うん、また連絡するね……」
 マサヒコは学校の宿題もあるし、
委員会の仕事―――緑化委員として夏休みの間も、学校の花壇の手入れの手伝いをしなければならない―――もある。
アイはアイで、卒業論文を進める必要があるし、英学の研修もある。
夏休みの最中とは言え、今日みたいにまる一日、お互いの都合がつく日はほとんど無いのだ。
「さようなら、先生」
「さようなら、マサヒコ君」
 夏には似合わない、春物の長袖を着て、マサヒコはアイのマンションから出た。
アイはマンションの通路に出ると、街灯の下、マサヒコが家々の狭間にその姿を消すまで、じっと見送った。
と、その時、突然、空がピカリと光ったかと思うと、ゴロゴロと雷の鳴る音がした。
アイは空を見上げた。夜ではっきりとはわかないが、昼間とは違ってかなり雲っているように見える。
「マサヒコ君、雨が降ったらずぶ濡れになるんじゃないかしら……」
 マサヒコが歩いていった方角を見て、アイは表情を曇らせた。
ここから駅まで、走っていったとしても十分程かかる。
マサヒコの家までは、次の駅で降りて、また歩いてそれで二十分。
時間は夜の九時を若干過ぎた頃で、日曜日でもあることだし、バスやタクシーに上手く乗れる保障は無い。
「大丈夫かな……」
 アイは心配しつつ、玄関のドアを閉めて鍵をかけた。
コップを片付けようと、リビングに入ったところで、窓のカーテンの向こうから、激しい雨の音が聞こえてきた。
「あ……」
 カーテンをそっと開け、アイは外の様子をうかがった。
雨足はかなり強いようだ。
まだ、マサヒコが出ていてってから七、八分しか経っていない。
間違いなく、ずぶ濡れになっていることだろう。
「どうしよう」
 どうしよう、と言っても、どうしようもない。
今から傘を持って追いかけるわけにもいかない。
ただ、マサヒコの無事を祈るだけだ。
「あ」
 ピカピカ、と夜空が光り、一瞬、雲が照らし出された。
続いて、ゴロゴロ、ドーンと大きい音がして、雷が落ちた。
「……」
 アイはカーテンを閉じた。
アイが念じたところで、雨が降り止むはずもない。
コップを盆の上に乗せると、キッチンへと持っていく。
「あ……」
 キッチンの端、冷蔵庫の前の床に、小さく、赤い何かが見えた。
それは、マサヒコの血だった。
アイは、キッチンペーパーを水で濡らすと、それを拭き取った。
「……」
 アイの心の中で、不安がムクムクと頭をもたげてきた。
さっきの雷、その光の筋が、マサヒコの背中の傷の形とダブったように思えた。
「大丈夫、かな……」
 アイのその呟きを消すかのように、外でもう一度、大きく雷の落ちる音がした。


続く
48ピンキリ:2005/07/29(金) 01:29:08 ID:Dxu7Gyrc
続く。

前スレの>>515

僅かな沈黙の後、どちらからともなく、そっと顔を寄せ、唇を合わせた。
「……」
「……」
 数秒間、二人は離れた。
 マサヒコは、部屋の中へ上がりたい衝動を必死に抑えた。

の部分の、『数秒間』は『数秒後』の間違いです。すいません。
また、ネタバレの件に関しては、以後注意します。
49名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 01:31:41 ID:7trir513
終わり方が良すぎ!
続き楽しみです!
50名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 01:44:16 ID:d2ixiXqM
ピンキリ氏GJ!!
51名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 01:56:03 ID:2qEoVtah
>>ピンキリ氏へ
GJでは物足りないほどの素晴らしい作品をありがとうございましGJ
楽しみしていますGJ
52名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 11:34:36 ID:VQ+YXLR7
ピンキリ氏>>
マサヒコ!テメーコノヤロー!的GJ!
いやもう前半のごろごろ転げ回りたくなるような激甘デートから、
後半の激しいSEXまで、もう羨望と嫉妬の嵐で、
ほんとマサヒコテメーコノヤローな感じでした。
内容も表現も一流です。顔射決めたとこも読みたかったですが。
続きもどうなることやら楽しみです。
53名無しさん@ピンキー:2005/07/29(金) 23:38:16 ID:e2VV2YUZ
愛ってこんなにも甘いものなんですね・・・・GJです!
5472:2005/07/30(土) 01:10:38 ID:DBDTK2IR
こんばんは。
前スレの>>293->>301からの続き投下します。
覚えてる人いるのかな…
では投下。
5572:2005/07/30(土) 01:12:59 ID:DBDTK2IR
「ふう…ちゃんと片付けしてけよな…」
目の前に広がる、先程の飲み会の惨状を見て、
やれやれと思いながらセイジは散らばったゴミを集め、ざっとリビングを片付ける。
余った酒やツマミがだいぶ残ってはいるが、それはまた明日片付けよう…。
そう心に決め、続いて就寝の準備に入るセイジ。
ベッドはミサキに占拠されているので、仕方なくソファーを寝床とすることに決める。
ミサキは隣の寝室でぐっすり寝ているし、間違いが起こるはずはない。

時計はすでに十二時を回っていた。
「明日も早いんだよな…はぁ」
そうつぶやきながら、ベッド代わりのソファーに横になるセイジ。
今日(特に家に帰ってからの)疲れがたまっていたのか、すぐに眠気がセイジを襲い、
深い眠りへと落ちていった…。




「…ねえ、セイジ…ん…はぁ……」

ん……これは…明らかに…夢だな…
そこは高校時代の自宅のベッドの上。
そして高校生の、制服を半分脱ぎかけたリョーコがセイジの上で喘いでいる。
今までにも何度か見た、懐かしき(?)高校時代の他愛のない夢だ。
夢に見るのがこんなエロシーンというのもなんだか可笑しな話だが。
…だが、今日の夢はどこかおかしい。
セイジの上で乱れるリョーコがまるで本当に上にいるかのように…実感を伴っている。

…体が重い。
この感覚は…夢じゃ…ない?
5672:2005/07/30(土) 01:15:11 ID:DBDTK2IR
「…せい……せ…せえ…」
突如耳に響いてきた声が、セイジを夢の中から現実に引き戻す。
ん…この声は…まさか…
セイジの不安は、確信へと変わる。


「んのをおおおおっ?!あ、天野!?」
恐る恐る目を開けたセイジの前に、
いや、正確にはセイジの上に。
さっきまでぐっすり眠っていたはずの。
んでもって今はなぜかぐでんぐでんに酔っ払っている、
ミサキがいた。

「せん…せえ…せんせい…」
とろんとした眼で、セイジに覆いかぶさっているミサキ。
完全にマウントポジションをとられ、身動きできない。
その酔いっぷりは、先ほどの飲み会の比ではない。
身体が火照ったせいなのか、ミサキは上着を脱ぎ捨てており、
上半身を隠すものはいかにもミサキらしい、純白のブラジャーのみとなっていた。
「せんせえ…私…さびしいよう…」
「ま、ままままままてあまのぉ!!おちつけぇ!!」
「…わたしは落ち着いてまふう…せんせいこそおひついて…」
すでに見境がついていない。セイジに顔を近づけ、さらにセイジにのしかかるミサキ。
セイジの身体に、ミサキの、まだ成長過程だが、女性特有のその柔らかな体の感触が直に伝わってくる。
(…うお、やわらかい……これは…リョーコとはまた何か違うような…
これはこれで………ってバカーーーーッ!!)
一瞬ではあるが、この状況を楽しみそうになった自分に思わずツッコミを入れる。

「先生…さみしいの…なぐさめてぇ…」
どこかのAVで出てきそうな台詞で誘惑するミサキ。
「おいおいおいおい!!そもそもなんで俺が…」
「だってぇ…せんせいお酒片付けなかったでしょ…おかげで私全部のんじゃったじゃん…」
よく見ると、ミサキの手にはさっきの飲み会で余ったはずのビールの缶が。
そして机の上を見ると、さっきまとめておいたはずのお酒の缶が…散乱している。
どうやらミサキが、セイジが寝ている間に飲み干してしまったらしい。
5772:2005/07/30(土) 01:18:03 ID:DBDTK2IR
(それが俺のせいかよ!!)
と心の中でツッコむセイジ。さらにミサキはこう告げる。
「もう、体が…あつくて…火照ってたまらないんれす…だから…せんせいが責任…とってくらさいっ!!」
「…言ってることが支離滅裂だぞ…天野。」
なんとかミサキの行動を止めようとするセイジだが、ミサキはもう止まらない。
それどころか、さらに加速。
「それに…先生も…おっきくしてるし…」
そう言い放ったミサキの目線の先には、いつの間にか起立し始めているセイジのムスコの姿があった。
「あ…いや…これは!」
おそらくさっき見た夢のせいだ。たぶん。
(リョーコの奴…夢の中でも俺を悩ませるのか…)
夢の中までは流石にリョーコも無関係だということはわかっているが、
リョーコを恨んでしまうセイジ。
…いや、恨んで当然か。そもそもミサキをセイジの部屋に置いてったのはリョーコなのだ。
まあ、こんな状況になるとは想像していなかったかも知れないが。

そんなこと考えている間に、ミサキはなおも迫る。
「私も…ここまできたら止まれない…」
おいおい、がんばって止まってください。
「今日は…マサ君の事も…全部忘れたいの…」
しらふでは絶対にはけないであろう台詞を、躊躇せずぶつけるミサキ。
それと同時に、かろうじて保っていたセイジの理性も崩れ始める。

―せっかく誘っているんだ、抱いてしまえ。
めちゃめちゃにしちゃえよ。

どす黒い、そんな思いがセイジの中で頭をもたげ始める。
5872:2005/07/30(土) 01:22:31 ID:DBDTK2IR
(いやいや…まてまて、俺。相手は元教え子だぞ…)
心の奥底からどんどん膨れ上がり続ける欲望。それを必死で抑えるセイジだったが。
ミサキ、とどめの一言。

「先生…私を…めちゃくちゃにしてぇ…」

ぶつり…

この瞬間、セイジを抑えていた「教師と元教え子」という最後の壁は崩れ去った。

「いいのか…もう俺も止まらないぞ…」
そう言うが早いか、ミサキを力強く抱き寄せ、顔を近づける。
そして、ミサキと濃密な口付けを交わす。
「あ…むっ!」
ミサキの口中を徹底的に舌で犯す。
セイジの攻勢に一瞬とまどったミサキも、すぐにセイジを受け入れ舌を絡めてきた。

ちゅ…ねろ…

淫猥な音が部屋に響く。
(初めてじゃ…ないのかな?)
積極的にセイジを求めてくる様子を見て、セイジは思う。
おそらくマサヒコとは既にやることはやったのだろう。付き合って三ヶ月だそうだし。

(このままじゃ…少し苦しいな…)
さっきからセイジに馬乗りになっているミサキ。流石にちょっと体勢が辛くなってきた。
今のキスで、ミサキから先程までセイジを抑えていた力は抜けている。
(よし…)
ここぞとばかりにセイジは起き上がり、今度は一気にミサキを押し倒す。
「あっ…」
完全にソファーの上に倒されるミサキ。
5972:2005/07/30(土) 01:24:03 ID:DBDTK2IR
(さて…次は…)
更なる愛撫へと、セイジの手がミサキのブラジャーにかかる。
「いや…やっぱり少しはずかしい…」
ミサキはそう言って力なくその手を払いのける。

(さっきから上を脱いでるくせに、今更…)
セイジは、ミサキの白いブラを強引に剥ぎ取る。
「やだ…先生…はずかしい…私胸おっきくないし…」
ミサキはなおも胸を手で隠そうとするが、セイジはその手を払いのける。
確かにまだ未成熟な乳房。控えめながらも確かなふくらみはある。
「そんなことないさ…可愛いよ。」
セイジはその乳房をやさしくつかみ、揉む。
起立し始めた乳首を指で押すと、ぷっくりと指をはじき返してくる。
そしてセイジはそのまま右胸のピンク色の乳首を口にふくみ、中で転がす。

ちゅぷり…ちゅぷ…

「ん…はあ…いやぁ…」
思わず声を漏らすミサキ。セイジの舌はやがてその小さな乳房だけでなく、腹や腋などを這い回り
着実にミサキの感覚を刺激していく。
酔いで上気していたミサキの白い肌は、セイジの愛撫でより一層赤く染まっていく。

その一方で、セイジの左手がミサキの下半身へと伸びていった。
太ももを軽く撫で、そのままスカートの中…そして下着の上から秘所を指で撫でる。
先ほどからの愛撫のせいか、既にそこはじっとりと湿り気を帯び始めていた。
「もう、こんなに濡れてるのか…結構エッチな子なんだね、天野は」
「いや…恥ずかしい…」
「恥ずかしがることないだろ…さ。じっくりと見せてもらうよ…」
セイジは胸への愛撫をやめ、ミサキの下半身へと自分の体をずらす。
そしてミサキのスカートと下着を脱がし、ミサキを全裸にする。
6072:2005/07/30(土) 01:25:58 ID:DBDTK2IR
生まれたままの姿になったミサキの身体を、セイジは改めて上から眺める。
じっくりと舐め回すようにして見るセイジ。
見られていることに、ミサキは恥ずかしさと興奮が入り混じった奇妙な感情に支配される。
まだまだ未成熟とはいうものの、大人の女性の身体へと着実に成長しているミサキの身体。
思わず、セイジはこんな感想を漏らす。
「やっぱり違うよな…リョーコとは」
「…何か変ですか?」
「いや…リョーコの身体はもっと成長してたって言うか…」
「…それって私が成長してないってことですか?」
少し怒った顔になるミサキ。
「いやいや…コレはコレで…なんつーか…成長過程の身体ってのもいいよな…
変態か…俺」
それを聞いて苦笑するミサキ。
「くす…そんなことないですって…それより…」
もじもじとミサキの腰が動く。ミサキは次の刺激、快楽を求めていた。
それに答えるように、セイジは愛撫を再開する。
セイジの指が、再び秘所へと伸び、やさしく触れる。
さっきは布の上からだったが、今度は直接触れたせいかより過敏に反応するミサキ。
慣れた手つきでミサキの秘裂を責めあげるセイジ。次第に指の動きも激しくなり、
泌裂の中に指が侵入していく。
「んっ…はあ…いいっ…ん…!」
セイジの下で悶える少女。その姿に、セイジはより興奮の度合いを増していく。
続いてその割れ目に舌を這わせる。

ぴちゃり…くちゅ…

既に濡れていたそこからは、さらにとめどもなく蜜があふれ出していた。
(もう…いいかな…)
6172:2005/07/30(土) 01:28:07 ID:DBDTK2IR
ミサキの受け入れ態勢が整っていることを確認し、セイジは服を脱いだ。
下着を脱ぎ、そそり立ったセイジのそれがミサキの目に触れると、
ミサキは「わあ…」と思わず感嘆の声を漏らした。
(わあ…って小久保のも見たことあるんだろ…)
と、感嘆の声に苦笑するセイジ。
「じゃあ…もういいかな…」
ミサキに念のために確認をとる。

「あ…あの。せんせい」
不安な顔でセイジを見つめるミサキ。
「…あ…なに?」

「あの…ここから先は…はじめてなんで、やさしくしてください…」

「…はい??」
……はじめて?
予想だにしていなかった事実に、一瞬凍りつくセイジ。
「おいおい…はじめてって…小久保とは…」
「だから…あの…マサ君とはここまでは来たんだけど…その後が怖くて…
…だからここから先は、先生とが初めてなんです…」
(えええ…どうすんのさ…俺…)
ミサキの告白を聞いて、セイジは戸惑う。
いくら何でも、既に彼氏がいるこの少女の純潔を、
一夜限りの関係になるだろう俺が…先に奪ってもいいのだろうか?
そんなセイジの悩む様子をその困惑の表情から、全てを察したミサキはこう告げる。
「いいですよぉ…もうここまで来たら…ね。
それに…先生のもそれじゃあ苦しそう…」
もちろん苦しそうに見えるのはセイジの下半身にそびえ立つムスコ。
「はは…まあな」
「だから…来て、先生」
ここでようやくセイジも覚悟を決める。
(一応ここまで来たのはリョーコの責任でもあるよな…)
そう考えて、自分を無理やり納得させるセイジ。
ここまで来たならほとんど自分の責任なんだろうが。
6272:2005/07/30(土) 01:29:38 ID:DBDTK2IR
セイジはミサキの足を左右に開き、自分のムスコを構え、挿入の体勢をとる。
そして、それをミサキの濡れそぼった秘所へとゆっくりと侵入させていく。
「ああっ…ううっ!…はぁ…痛っ!…」
破瓜による痛みがミサキの体を貫く。健気に耐えるミサキの様子を見て、
セイジはミサキを強く抱きしめる。
やがて、セイジの分身はミサキの奥深くにまで到達した。
セイジのそれを、ミサキの膣内が心地よく締め付ける。
「大丈夫か…天野?」
「あ…はい…ちょっと痛かったけど…だいじょうぶです…」
「そうか…じゃあ、ちょっと動くぞ…」
ミサキを気遣いつつ、リョーコとの行為の時よりも慎重に、セイジは腰を動かす。

ぐちゅり…ぐちゅ…

はじめは痛みに耐えていたミサキだったが、
徐々に痛みも和らぎ、快楽が身体を支配しはじめる。
全身が敏感になり、もはやさらなる快楽を受け入れることしか考えられない。
そして、そのミサキの変化を感じ取ったセイジの動きも、次第に激しいものになっていく。
「あ!…はぁあっ!!…ああっ!!」
「ううっ…気持ちいいか、天野…」
「はいっ…!!」
七月も中旬。少し暑いその部屋で、二人とも汗まみれになり、絡み合う。
そして、二人とも絶頂へと登りつめていく。

「…もう俺…限界だ…いくぞ…」
「あっ…!はい…もうわたしもっ……ああああっ!!」
セイジがミサキの中から分身を引き抜く。
次の瞬間、

どぴゅ…びゅるっ…びゅる……

ミサキの白い肌の上に、セイジは溜まり切った全てをぶちまけた。
主にお腹に噴き出された精液の温かさを感じとるミサキ。
「あ…すごい…すっごく熱い…」
そして二人はしばらくの間、それまでの快楽の余韻に浸った…
6372:2005/07/30(土) 01:31:24 ID:DBDTK2IR

チュンチュン…

「……ふう」
窓から差し込む朝の光で目を覚ます。
ベッドから身体を起こし、目覚めのコーヒーを一杯。
朝の太陽の光が目にしみる。

実に今日は気持ちのいい朝のはずなんだが…
(さて…どうするか…はぁ…)

男女二人が一発ヤった後、いきなり場面が変わって朝が訪れベッドに裸の二人が寝ている、
ってのは漫画やドラマでよく見る定番のシーンなのだが、今の状況はまさにそれである。
ベッドの上のミサキも既に目を覚まし、セイジがいれたコーヒーを飲んでいる。
「……」
「……」
二人とも押し黙ったまま、まともに目を合わすこともできない。
お酒の勢いとはいえ、セイジを誘惑して事におよんでしまったミサキ。
その誘惑に負け、元教え子を抱き処女をマサヒコより先に奪ってしまったセイジ。

しばらくの間、重い沈黙が続く。

「…あのさ」
先に口を開いたのはセイジだった。
「…いや、あの…なんと言ったらいいか……ゴメン」
ミサキに頭を下げ、謝るセイジ。
「あ…あの…謝るのは先生じゃなくて、お酒のせいにして誘った私の方です…
すみませんでした」
セイジの謝罪に対し、ミサキもセイジに謝る。
「いや、俺が悪かったんだ…あそこで止まっとけばよかった」
「違います…私が誘ったから…」
「いやいや俺が…」
「違う。私が…」
お互いに『自分が悪い』と譲らない二人の謝罪合戦は、
セイジが「時間がないのにこんなことやってる場合じゃない」事に気づくまで
その後十分ほど続いたのだった。
6472:2005/07/30(土) 01:32:20 ID:DBDTK2IR
軽い朝食を済ませた後、セイジは出勤の準備を整え、ミサキと共に家を出た。
「じゃあ…一人で帰れるよな?」
「はい…ありがとうございました…それじゃあ…」
「じゃあ…な」
マンションの玄関前で、セイジはミサキを姿が見えなくなるまで見送った。

まだ早朝にもかかわらず、夏の日差しが容赦なくセイジに照りつける。今日も暑くなりそうだ。

「夏…だな…」
セイジはそう独り言をつぶやいた後、苦笑いを浮かべつつ東が丘中学へと急いだ。

(おしまい)
6572:2005/07/30(土) 01:37:55 ID:DBDTK2IR
終了です。お目汚し失礼いたしました。
それではまた。
66名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 01:52:53 ID:1mD7GJ+7
72氏GJ!
豊田もうけもんだ、いたいけな少女の純潔をただもらい…
なんてうらやまふんがくっくっ
67名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 02:00:59 ID:jO2bExTx
GJ!m9っ(´∀`)つ
やっぱりミサキはエロいな
68名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 02:02:54 ID:hmko61/A
「先生…私を…めちゃくちゃにしてぇ…」

このセリフ・・・・もうだめです。GJ過ぎですorz

ミサキ、あああぁぁぁ、ミサキ
69名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 08:31:59 ID:DKUhupgF
久々にコラボ読みたい
70名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 10:16:45 ID:bOBiOJep
じゃあオレはマサ×ミサキを…
71名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 10:18:21 ID:MnNVxB5x
どうしてもトミーズ雅を連想してしまって萌えないw
72名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 11:34:58 ID:xUwYTIHf
GJだけど処女だったのがショク
73名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 16:06:31 ID:+WxnTFJp
イイイ
74名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 03:03:25 ID:g1YcZtqT
「今だけ・・・天野さんのことを嫌いになった小久保くんでいて・・・」
「俺、天野のこと嫌いになった訳じゃないから、
うまく言えないかもしれないけど・・・




最高だ、アヤナ。天野よりずっと良い
アヤナのこの大きくて柔らかい胸に比べたら
天野のなんて物足りないよ、アヤナの胸は最高だ
ここも、締まりもすごくて、天野のじゃ全然いけないけど
アヤナには入れるだけでもうすぐにもいっちゃいそうだ
天野のあんな体に溺れていたなんて自分で情けないよ
この吸い付くような肌に触れたら
もう天野のガリガリとした体なんて触る気もしない
天野なんて中出しさせてくれるくらいしか価値のない屑女だよ
アヤナさえ居れば俺は・・・ アヤナぁ、アヤナぁぁ」
75名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 03:19:09 ID:UTRq6AgV
∧ ∧   
(*゚ー゚)  <  ハイハイワロスワロス
76名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 14:44:51 ID:5MjKf+IX
いや、未成年はこの板に入ったらだめだろ
77名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 14:45:30 ID:big4pNry
みんなおもしろいけど、エロ以外のシーンが目立つなあ。
エロ:エロ無しが7:3、最低でも6:4の比率で書いてほしいな。
セクロス(エロ場面)のためには前戯(前ふり)が必要なのは承知済みだけどさ。
78名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 16:01:45 ID:kSkWCg/W
ぶっちゃけ、エロ無しでも小説として面白ければいい。
79心のともしび:2005/07/31(日) 16:58:05 ID:97xgZqof
>>77
エロくないと不満を言うよりも
すすんでエロを書きましょう
80名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 08:53:23 ID:9pECck+f
ダッチネタがくると思ったけどそうでもなかったな。今週の後編待ちか?
まー、こういうのんびりした週末もいいやね(贅沢?)
81名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 10:01:50 ID:A1hVIICL
この週末は白鳥みたいなもの
見た目、スレはまったりと進んでいるが
水面下では神々が必死で書いておられる

82名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 10:04:58 ID:KmDBaG5t
つまり後に物凄いラッシュが来る!ということでつね!!
83名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 10:28:47 ID:U5DO3435
      +   +
        ∧_∧  +
       (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
   +.   (0゚∪ ∪ +
     /ヽと__)__)_/ヽ   +
    (0゙   ・   ∀ ・ ) ワクワクテカテカ
    (0゙     ∪    ∪     +
  /ヽと____)___)_/ヽ    +    +
 ( 0゙     ・    ∀   ・  ) ワクワクテカテカ
 ( 0゙        ∪       ∪     +
 と_______)_____)
84名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 20:19:37 ID:LqwRpvuy
職人様は夏休み中?
85名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 20:22:39 ID:/xMof+yf
投下するタイミング見極めてんじゃないの? 文句言う奴がいるから。
86名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 21:02:40 ID:V8Px2wGp
タイミングもそうだろうが、色々忙しいのもあるだろうな。
21歳以上だったら大学生の後半、社会人が多いはずだし、そうそうエロパロのみに力を注げんめぇと思うよ。
(そりゃ学校も行ってない働いてもない人もいるかもしれんが…いや、馬鹿にするつもりはない)
この前のラッシュはたまたま投下が重なっただけかもしれんし。

それにしても、しばらく名前を見ない職人さんもいるなあ…
引き止める権利は住人にはないし、去るか投下するかは職人さんの自由だからあれなんだが、
ちょっとサビシ
87名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 21:57:08 ID:nwJIeNjK
確かに寂しいねえ。
漏れはまだ「リョーコ14歳」の職人さんの続きを待ってる。
あと82氏も。
88名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 22:19:09 ID:MjSJsPGv
欠けた月〜ってのがよかった
最終章とかあればいいなあ
89名無しさん@ピンキー:2005/08/01(月) 22:41:13 ID:t0JkTtpa
アヤナ×マサは降ってくるさ!みんな、信じるんだ!
90名無しさん@ピンキー :2005/08/01(月) 23:43:33 ID:v0RsNjGD
>86
確かにな。郭氏なんて31歳社会人で妻子持ちを公言してるくらいだし。
金曜から週末に投下が集中するのもその証拠だな。
ま、マターリ待とうや。
でもここの多投ペースに慣れてると他のとこがグズグズに見えてしょうがないw
91264:2005/08/02(火) 16:48:29 ID:C1HyHNzF
あの頃のハイペースが嘘のようだ…
本日、20時頃投下します。
ダッチネタなどを心待ちにしている方々には申し訳ありませんけど…
マサ×アキネタのラストです。
他の職人様の前座となれたら、幸いです。それでは。 ノシ
92名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 17:36:15 ID:mpUcaCmr
楽しみにしてます。
93264:2005/08/02(火) 20:34:57 ID:C1HyHNzF
さて、予告通り投下したいと思います。
今回は初めての試みの為、少し時間の開きが生じますが、ご容赦下さい。
それでは最後らへんグダグダですが、それでも構わない優しい人はどうぞ↓
94264:2005/08/02(火) 20:36:11 ID:C1HyHNzF
「イテテ…アキさん‥いきなり何を?」
倒れた時に腰を強打したのか、マサヒコは立ち上がることが出来なかった。
アキはそれをいいことにマサヒコの上に腰を下ろす。
一般的に、マウントポジションと呼ばれる状態である。
「ほら…マサヒコ君、こんなところにも付いてるよ…」
「…なっ!?止め…っ」
近づいて来るアキを必死に振り払おうとマサヒコは両手を振り回したが、
いかんせん力が入らず、逆にアキに両手を押さえつけられてしまった。
「逃げちゃ…ダメ」
アキは小声で呟き、再びマサヒコの顔に唇を重ねる。
ちゅっ…んちゅ……
額や鼻、瞼に降り注ぐキスの雨。
 何回か繰り返されるうち、マサヒコはいつの間にか
 アキの行為に抵抗することを止めていた。
(…アキさんが…酔ってるけど、俺の…ために)
マサヒコは、目の前で自分に奉仕してくれている女性の顔を静かに見つめた。
金色に輝く髪は動く度にサラサラと流れ、
顔は先ほどよりも赤く染まり、吐く息が頬に当たる。
 キスをする度に、小鳥のように唇をつんとして目を閉じる。
そんな些細な仕草に、マサヒコの心にはアキに対する
 単純には表せない複雑な感情が湧き出し始めていた。
95264:2005/08/02(火) 20:37:52 ID:C1HyHNzF
「…アキさん、何で‥こんなことを?」
「‥それは‥マサヒコ君のほっぺが柔らかそうだったから…かな?」
アキが言い訳苦しそうに微笑み、マサヒコを見つめた。
 「なっ…からかわんでくださいよ」
意外な言葉を投げかけられ、マサヒコの顔がみるみるうちに赤く染まっていく。
 マサヒコは場の空気に耐えられず、首を横に向けてアキから目を逸らした。
「……からかってなんか‥ないよ」
 アキの動きが不意に止まり、部屋に沈黙が走る。
 マサヒコの耳には、自分とアキの呼吸音とクーラーの稼動音しか聞こえない。
 そんな中、アキの手の力が急に緩んだ瞬間をマサヒコは逃さなかった。
(‥今だ!)
素早く自分を押さえていたアキの手を握り、胸元の方へと引き寄せた。
 「う、うわわわわぁ!?」
突如の出来事になすすべも無く、マサヒコの隣に倒れ込んだアキ。
「いったぁ…」
痛みを堪え、涙をうっすらと浮かべながら怒った目でアキはマサヒコを見つめた。
「‥これで…おあいこですよ」
マサヒコはアキの手を握ったまま、そう言ってゆっくり微笑んだ。
「あっ…う、うん。‥ねぇ、マサヒコ君?……今‥緊張してるでしょ?」
「?ええ‥そりゃそうですけど…」
96名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 20:38:08 ID:KGXgwqPx
支援
97264:2005/08/02(火) 20:39:39 ID:C1HyHNzF
「…私の手が、君の‥胸に当たってるから、鼓動が…伝わってくるの」
マサヒコが視線を落とすと、確かに自分の胸の上にアキのしなやかな右手があった。
「‥ちょっと…痛いなぁ…」
「……はっ!?す、すみません!!」
―どれほどの時が流れただろうか。
マサヒコはアキの手を黙って握ったままだった。
アキの手の柔らかさ、温かさが心の奥深くを優しく解きほぐす。
それは、まるで限り無く続く夢のように。
マサヒコは慌てて握った手を離したが、アキはマサヒコの手を握り返すと
 そのまま自分の胸へと引き寄せた。
「!?あ、アキさ…」
「ほら…私もドキドキしてる。……マサヒコ君の‥せいだよ?」
マサヒコの話を遮って、アキが口を開く。
マサヒコの手いっぱいに広がる女性特有の柔らかな膨らみ。
(…これが‥アキさんのおっぱい‥)
服と下着越しからの愛撫だったが、二人が興奮の最高潮に達するのには、
 それほどの時間はかからなかった。
「‥んぁ…はぁ…あん‥っ」
マサヒコはアキの着ていたTシャツと下着を無理やり押し上げ、直接双丘を弄る。
手から溢れ出しそうなほどのそれは、マサヒコが思ったよりも柔らかく、
何より美しかった。
98264:2005/08/02(火) 20:41:23 ID:C1HyHNzF
酔いも手伝ってか、アキはいつもより積極的かつ感じやすくなっていた。
「‥やぁん…マサ…君‥」
アキは抵抗のそぶりを見せようと、体を左右に揺さぶった。
「…ひゃん!?」
アキの動きについてこれず、マサヒコの指がアキの胸の桃色の先端を掠めた。
豊かな乳房とそれに対し小ぶりな乳首の生み出すコントラスト。
そして何より、愛しい女性が自らの手で感じている。
マサヒコにとっては、それが最高のスパイスになった。
左手を離し、口を近づけ乳首を攻め始める。
 …ちゅぱっ‥れろ…ぺちゃっ…
 「…ああっ‥ゃん…」
 時に赤子のように優しく吸い、時に歯をたてて甘噛みする。
その度にアキは呼吸を荒げ、艶めかしい嬌声を弱々しくあげた。
 (…ここまで来たら‥止められないよな‥)
マサヒコのリミッターは、アキが自分にキスをした時点で既に振り切れ壊れていた。
それでも、彼の常人以上の理性が欲望のダムを辛うじてせき止めていた。
 (……それなら!!)
しかし、アキの仕草や羞恥に悶える顔がダムに亀裂を与え、トドメを刺した。
「アキさん…俺‥もう…」
「……うん」
マサヒコの言葉を最後まで聞かずとも、アキは何を言いたいのか理解し、
息を荒げながら頷いた。
99264:2005/08/02(火) 20:44:11 ID:C1HyHNzF
二人はムクリと立ち上がると、互いに服を脱ぎ始めた。
 マサヒコは焦りの余り手が震え、上手く脱ぐことができない。
 (…チッ!まどろっこしい…)
 …ファサッ
マサヒコはトランクス一枚を残し、全てをがむしゃらにベッドの上に放り投げた。
苛立ちがそうさせたのか、着ていたシャツのボタンは3つばかり欠けていた。 (急がないと‥アキさんに迷惑だもんな…)
 マサヒコは逸る気持ちを抑えつつ、ゆっくりと振り向いた。
「‥あ、アキさん……!?」
「…どお……かな?」
アキの格好に、思わず言葉を失って固まる。
視線の先には、Tシャツと靴下しか身につけていないアキの姿。
 恥ずかしさで顔は赤く、手をもじもじさせながら茂みを隠している。
「…な、何でそんなカッコ…?」
「カナミ達が…こういう格好の方が、男は興奮するって……ダメ?」
「…いや、俺は……」
 (…カナミって、アキさんの友達の『キノコモーター』って呼ばれる人か…)
 マサヒコは何と言っていいかわからず、無意識に目線を足元へと落とした。
 そこには自らが夜な夜な行為に耽る時よりも、
 誇らしげに天を向いて下着越しに自己主張をしている分身がいた。
「…体はショウジキみたいね♪」

つん…

「はうっ!?」
アキはマサヒコの分身を指でつついた。
100264:2005/08/02(火) 20:45:21 ID:C1HyHNzF
マサヒコの体が、くの字に折れ曲がる。
 突然の刺激に分身はより固さを増し、ヒクヒクと震えていた。
「これは…さっきの仕返し♪」
先ほど見せた小悪魔のような笑顔で、マサヒコの分身を下着越しに指で弄ぶ。
 「…あっ‥ぅ…わ…っ」
裏筋をなぞり、鈴口に指を当て、混ぜるようにかき回す。
 「…くっ…ぁ…」
 アキが弄るにつれ、指先からニチャニチャとイヤラシい音が部屋にこだまする。
程なくマサヒコの下着は、突起の先端から滲み出た液によって色が変わっていった。
「準備オーケーみたいね…」
指を戻すと、マサヒコの下着とアキの指との間に、細く透明な橋が掛かっていた。
「さぁ‥来て…」
「…はい」
アキはマサヒコを受け入れるかのように両手を開き、ベッドに座り込んだ。
カーテンの隙間から差し込んだ日差しがアキの下半身に当たって、
金色の恥毛がテラテラと輝く。
その部分と大腿は、既にアキ自身の体液で艶やかに潤っていた。
トランクスを脱ぎ、ゆっくりと分身をアキの裂け目に添え狙いをつける。
同時に、アキはマサヒコの首に手を回し、全身を委ねた。
「いきますよ…」
「……うん」
マサヒコはアキの腰にやった手に力を込め、一気に貫いた。
101264:2005/08/02(火) 20:47:15 ID:C1HyHNzF
「…あうっ!?」
初めての指以外の異物の侵入。
それは想像より痛かったが、これでカナミ達と絶対的差が生まれることを考えると、
案外優越感の方が強く感じられた。
「…だ、大丈夫ですか!?」
「う、うん…大丈夫‥だから、動いていいよ?」
額に汗を浮かべながら自分のことを心配するマサヒコに、
アキは強い痛みを抑えながら、無理やり引きつった笑顔を作って答えた。
 ―それでも、涙は止まること無く流れ続けたが。
「…でも」
「いいから…続けて」
辛そうな笑顔を見なくても、マサヒコはアキがどれだけ辛い状態か理解出来た。
なぜなら、貫いた瞬間、首と背中に鋭い痛みが走ったのを感じたからだ。
 深々とアキの爪が刺さった皮膚からは、血が次々と背中を沿って滴り落ちていく。
しかし、これが二人の愛の証だと解釈すると、不思議と痛みは収まっていった。
…ちゅぷっ……ずちゅ…
アキの表情が緩やかになったのを確認し、マサヒコは少しずつ腰を動かし始めた。
互いの肌がぶつかり合い、水音が奏でられる。
「ま、マサ…君‥気持ちいい?」
腰を動かしながら、マサヒコは乱暴に首を縦に振った。
意識を集中しなければ、今すぐにでも暴発してしまうだろう。
102264:2005/08/02(火) 20:49:01 ID:C1HyHNzF
――『膣出し』だけは、何としても避けなければならない。
マサヒコは歯を食いしばって、必死に押し寄せる快感の波に耐えていた。
「‥ぁん…ひぃ…ゃぁ‥おかしく…あぁ‥なっちゃいそう」
アキが目を瞑ると、溢れた感情の粒が頬をつたって首筋に流れ落ちていく。
(…アキさん…あぁ、スゲエかわいい…)
マサヒコはその雫を舌で優しく舐め取った。
「ひゃん!?……ダメ…っ……くすぐったい…よぅ‥」
舌先から零れた唾液の道が、アキの首筋から頬にかけてキラキラと輝く。
 その反応の余りの良さに、ついつい調子にのってアキの頬にキスを繰り返した。
 「……ばかぁ…っ‥だめぇ…」
 アキはイヤイヤするように首を振ると、マサヒコの唇が偶然耳の上に重なった。
「‥ひゃう!!……ぁん‥そこ…やだ……っ」
 「…ぐあっ!?」
瞬間、アキの体に力が入り、マサヒコのペニスに掛かる負担が増す。
 「あ、アキさん…っ…いきなり‥そんな‥強く…っ」
「…ぅ…ご、ごめん…はぁ‥っ」
 マサヒコの我慢は、もう限界に達しようとしている。
初体験の為に無駄に体力は使い果たされ、
 精神力でどうにか行為は続けられていた。
「‥アキさん…っ、俺……もうっ!!」
103264:2005/08/02(火) 20:51:36 ID:C1HyHNzF
「…ぁん……わ、わたしも‥っ!!」
アキは掴んでいたマサヒコの肩を更に強く抱き寄せ、マサヒコは腰の動きを早めた。
ぱちゅっ!…ずちゅっ!…ぬちゅっ!
互いの限界が近づくにつれ、二人から奏でられる音は大きさを増していく。
顔を見合わせ、絡み合うような濃密なキスを交わす。
それは最期の時を迎える為の覚悟か、それともただ貪欲に求め合っただけなのか。
その真意は二人にもわからなかった。
「……っく‥ふわぁああ…ん!!!」
力尽きたのか、アキの全身が波打つように痙攣する。
 波はマサヒコの体にも伝わり、未知の快楽が襲いかかる。
「…っ‥もう…無理だ……出るっ!!」
マサヒコは自分の分身が、更にもう一段階膨張したのがわかった。
右手を伸ばし、アキと自分の体液でドロドロになった分身を引き抜く。
ぶぴゅっ…どぶっ…びゅるっ……
「うわぁぁあ……っ」
マサヒコから放たれた青白い精液が、放物線を描いてアキの服と体を汚していく。
今までにない射精感に分身は上下に大きく揺れ、
マサヒコは声を漏らし、多大なる満足感に浸ってその場に立ちすくした。
やがて体力の限界を超えた二人は、マサヒコの服の散らばったベッドに倒れ込み、
そのまま意識を失った。
104264:2005/08/02(火) 20:53:18 ID:C1HyHNzF
―マサヒコが目を覚まし、辺りを見回すと、青かった空は赤みがかり、
 太陽は向かいの家が邪魔して見えないほど低くなっていた。
そして夕立でもあったのか、窓には小さな水滴が幾つか付いていた。
「アキさん!アキさん!」
「……うん?」
 マサヒコがアキの体を揺さぶり目覚めを促す。
「もう夕方ですけど、大丈夫ですか?」
「…ふぇっ?ホント?」
マサヒコは行為の際に床に零れ落ちた液体を、ティッシュで拭きながら頷いた。
「ヤバっ!?……あいたたた…頭痛い」
 「だ、大丈夫ですか!?」
起きたのはいいが、慣れない酒の副作用がアキを襲う。
アキはマサヒコに頼んで水と頭痛薬を持って来てもらった。
アキが寝ていた間にマサヒコはアキの体や服に付いた精液を拭き取り、
ベッドに投げ出した自分の服を片付けていた。
その為、アキが目覚めた時には、既にほぼ事後処理は済んでいた。
「…ゴメン!私が酔ったせいで」
服を着て薬を飲んだ後、暫しの間を挟んでアキが口を開いた。
「いや…俺が先に気づいていれば…」
 マサヒコはアキを見ながら、申し訳無さそうに呟いた。
「…ねえ?」
「はい?」
「…いや、何でも無い」
「何ですか?言って下さいよ」
「…ううん。私そろそろ帰るわ」
105264:2005/08/02(火) 20:55:42 ID:C1HyHNzF
アキは痛みが少し和らいだ頭を、右手で抑えながら立ち上がった。
テーブルの上に置いていた携帯と財布を取ろうと手を伸ばす。

ガシッ!

マサヒコは無言で、アキの帰宅を遮るようにアキの手を掴んだ。
「イタッ!?……ま、マサヒコ君?」
無言で俯いたままのマサヒコは、そのままアキの手を強く引っ張った。
 「…きゃっ!?」
バランスを崩し、抱きつくようにマサヒコにもたれかかるアキの体。
アキは突然の事に困惑して、何事かとマサヒコを覗き込む。
重なり合う視線と視線。
 (なんか…マサヒコ君、怖い…)
 マサヒコの放つ緊迫した雰囲気が、アキの心をかき乱した。
「……何?」
「こんな‥後に言うのは忍びないですけど……俺‥アキさんの事が…」
マサヒコは顔を真っ赤にしながら、千切れた言葉をつなぎ合わせていく。
無論、目なんて合わせられる筈がない。
 アキはようやく、マサヒコが自分を止めた意味がわかった気がした。
 それは―。
「…好きです」
愛の告白。事前に察知は出来ていたが、心構えは経験不足の為不十分だった。
『日常が日常』のアキにとっては、高校入学後こんな事は勿論経験が無い。
「えっ…え〜と」
何と言っていいのかわからず、アキは口ごもってしまった。
106264:2005/08/02(火) 20:57:18 ID:C1HyHNzF
カチッ…カチッ…
部屋は時計の音だけが響いている。
それはアキにとって、天が返事を急かしているように思えた。
「…ハァ……やっぱり、ダメですか…すみません」
「…へ?」
沈黙した空気を破って、マサヒコはアキの手を離すと深々と頭を下げた。
「…ハハッ。そりゃそうですよね…出会って、こんなにすぐ
 好きだなんて言われても…アキさんに迷惑かけるだけですもんね…」
低く、悲しげな声で、そう言いながら顔を上げて精一杯の笑顔を見せる。
握った拳は小刻みに震え、笑顔は本当の気持ちを押し殺したように歪んでいた。
「俺…先に下降りて、電気付けてきます」
ゆっくりとアキに背を向け、マサヒコはドアの方へ歩きだした。
(…何やってんだよ…お前。こんな事やっても…叶うわけ無いだろ?
諦めろ…お前には無理だったんだ。いや、初めっから結果なんてわかっていたんだ。
 所詮…手の届かない高嶺の花だったんだよ…マサヒコ)
ドアへと近づく度に、心のどこかにいたもう一人の自分が蔑むように囁いてくる。
ドアを開け、廊下に足を一歩踏み出した時、
 マサヒコは不意に違和感を覚え、アキの方に首を向けた。
107264:2005/08/02(火) 20:59:27 ID:C1HyHNzF
「…待ってよ!」
違和感は、アキがマサヒコの着るTシャツの背中の部分を握っていたからだった。
「な、何ですか!?」
マサヒコがアキの手を離そうとTシャツを引っ張るが、アキは一向に離さない。
「…その‥気持ちは嬉しいんだ。…ホントに。
 ……私も、マサヒコ君の事が嫌いじゃなくて、実際好きな方だからさ…。
でもさ…私達、付き合う前にその…Hしちゃったワケでしょ?
…なんか、周りで付き合ってる人達と比べたら…おかしいような気がして…さ」
アキは困った顔をして、おずおずと話し始めた。
彼女だって、まだ高校一年生。
 カナミ達と連んでいても、僅かに王子様願望が残っている。
それが、アキがマサヒコとの交際を受け入れようとする本心を阻んでいた。
「…アキさん。世の中には、色んな愛の始まり方があるんだと思います。
電車で出会った人、合コンで出会った人。
勿論、俺等みたいに映画館で出会った人。
問題は『そこから何をしていくか』です。
…確かに、色々あってこんな事になっちゃいましたけど、
そこから始まった愛も、きっとあるはずです!
だから…もし、周りの目が心配なら気にしないで?
…俺があなたを守りますから…」
108264:2005/08/02(火) 21:03:36 ID:C1HyHNzF
「…グスン。マサヒコ君…ゴメンね?…えっぐ‥私ったら」
「いいですよ。それに…あなたに泣き顔は……似合わないから」
「…ばかぁ…っ」
泣きじゃくりながらポカポカと胸を叩くアキを、マサヒコは力いっぱい抱きしめた。
「…私、君の事…グスッ…きっと好き」
「…なら、これから時間をかけて…その『きっと』を無くしていきましょう」
 「…うん」
マサヒコはアキが泣きやむまで、アキの背中をさすり続けた。

―場所は変わって、小久保家の玄関。
やっとのことで泣き止んだアキが、別れ惜しそうに靴を履いている。
「…それじゃ」
「また…メールします」
「…君の声が聞きたいから、電話がいいな♪」
「…わかりました」
アキが玄関を開け、マサヒコに背を見せる。
「…あっ!?アキさん、忘れ物!」
「…へっ?」

ちゅっ

アキの頬に、優しく暖かい感触。
「…お出かけ前のキス…普通逆ですけど…」
 彼なりの、アキの心をほぐそうとしての行動だろう。
「…ばか」
 「いて」
照れ隠しに笑うマサヒコの頭に、アキの拳がコツンとあたる。
「じゃあね…」
「…ええ」
扉がゆっくりと二人を分かち、生暖かい風がアキに当たる。
 いつも見る星空が笑っているように見えるのは、心境の変化からか。
 自転車を漕ぐ足取りも軽い。
 いつもと違う、恋人のいる夏。
そんな夏は始まったばかりだ。
109264:2005/08/02(火) 21:15:13 ID:C1HyHNzF
終了!やっとだ…orzツカレタヨ…
うん、なんかグダグダっぽいぜ…俺
表現力が足りねえ…他の職人様スゴス
テーマは『Honey』でよろしくお願いします。
置き場は、できたらコラボ、無理なら濱中置き場にお願いします。
さて、感想と共に質問を…
次のうち、あなたはどれ希望?

1:アヤナ(エロ無し、シリアス)
2:アイ(今週のパロ)
3:今まで作ったヤツのサイドストーリー

それじゃ、批判&要望募集中の264でした ノシ
110名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 21:26:23 ID:30zWEQ8s
>>109
アヤナに一票!!
111名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 21:29:53 ID:3TORcRfi
マナカとキンタマの獣姦を所望するでござるよ
112名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 21:48:23 ID:mruH6fbt
>>109
アヤナ キボン
113名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 21:54:25 ID:vQnG0LtB
264氏GJ&乙!
アキカワイイヨカワイイヨ

個人的には2で!!
114名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 21:54:30 ID:0QLa54aA
>>264
お疲れさんでした。
無理せずゆっくりと作品を仕上げてください。
115名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 22:11:30 ID:ARzlac86
⊃アヤナ
116名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 22:19:04 ID:lAj57+3j
264様、乙です。
アヤナでお願いします。
117名無しさん@ピンキー :2005/08/02(火) 22:47:41 ID:4u9kq9sT
「おや?ひょっとしてエロパロBARウジイエをお探しですか?良かったらご一緒しましょうか?
いえね、私もあの店に向かう途中なんです」
「マガジン坂を上ったこのあたりは古くからの屋敷町。
そしてあの坂を上ったあそこ!そう、あそこが、お探しのエロパロBAR・ウジイエです。
な〜んとも目立たない入り口ですが、毎週末には多くの職人が出入りして賑やかになるんです。
さ〜あ、着きました。やぁフルタ、いつもの…」
「カシコマリマシタ…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「おや?あちらの席で楽しそうに話されてるのは練達の職人、518神ではありませんか?ちょっと聞き耳を…」
118名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 23:16:38 ID:SoNQ6yBY
>>109
サイドストーリーに1票
119264:2005/08/03(水) 00:05:16 ID:C1HyHNzF
反響多くてヤラシイ悲鳴を上げてる264です。
アンケの結果、
1アヤナ
2アイ(旬ネタだしね)
3サイド(具体的に何がいいんだろう?)
4マナカ&キンタマ(小ネタかな?)
でやっていきますね。
忙しい一週間になりそうだ…
120名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 00:16:37 ID:mI8krWg6
4ってもしかして獣姦?
121名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 00:20:09 ID:e5CQDkKu
264氏乙&GJ。
だけど、アンケとか要望募集やりだすと、
荒らしが食い付く可能性あるから気をつけたほうがいいよ。

>>117
なんかほのぼのでイイ
122264:2005/08/03(水) 00:24:27 ID:zthe55Cr
>>120
いや、俺ネコ飼ってるからわかるんだけど、
勃起したネコのアレって小指位の大きさで、
交尾する際抜けないように細かいトゲみたいのがついてるんですよ。
だから、果たしてそれでマナカを満足させられるかと…
うん…だからB止まりの小ネタになりそうです。
123264:2005/08/03(水) 00:26:05 ID:zthe55Cr
>>121
了解…退却します
124名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 01:24:31 ID:GDTKX3cV
>>122
ぬこの場合、一度ヤっちゃうとメスが病みつきになるので
オスがえらい疲れちゃうらしいね。
125名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 07:42:14 ID:sv+5uCHt
本編でマサがアヤナにパイズリをやってしまった件について
126名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 07:46:31 ID:ND/ZYCWc
キンタマー
127名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 11:59:15 ID:JPNZsdaR
>>125
バラすなよぅ!
見たくなるじゃんかよぅ!!
128カノ@@:2005/08/03(水) 15:41:42 ID:ilUlXS2o
   | \
   |Д`) ダレモイナイ・・ウpスルナラ イマノウチ
   |⊂
   |
129カノ@@:2005/08/03(水) 15:43:11 ID:ilUlXS2o
「若田部アヤナの長い夏の午後」

”夏。”
蜃気楼さえ見えそうな湯だったアスファルトを乗り越えて、やっと学校から自宅に帰りつけた私は真っ先に居間のクーラーを付けた。
広い居間は涼しくなるまでに時間がかかるので、そのうちにシャワーを浴びよう。
まったく、いやになるほどの暑さだ。汗で制服がぴっとりと肌にくっついている。
私は脱衣所に移動して服を脱ぎかけてあることに気がついた。
──はっ!
お姉さまが言ってた、夏の男はすべて透けブラを見ていやらしい想像をするものだ、って。
汗で透けた制服越しにブラの線を見て楽しむ、という例のアレを私もされたのだろうか?
夏の制服は生地が薄くて、背中側だと簡単に透けて見えてしまう。
私は頭を振って身震いした、今日道ですれ違った男性全員が私の透けたブラを見ていたのかと思うと寒気がする!
お姉さまの中村リョーコ先生(クラスメイトの的山リンコさんの家庭教師)のはいろいろなことを教えてくれる。
いままであまり考えたこともなかったが、男はみなケダモノだそうだ。
小久保君も私のブラジャーの線を見て喜ぶのだろうか……
クラスメイトの男子、小久保マサヒコの顔が脳裏に浮かぶ。のほほんとした無害そうな男子だけども……どうなのだろう。
なんだか頬が熱くなる、私は考えすぎないようにブンブンと頭を振って小久保君のことは振り払った。
風邪を引かないうちにシャワーを浴びなきゃ。
制服を脱いで下着だけになったときに、ふと違和感を感じた。
なんだろう?
その答えは鏡の中にあった。全身が見える大きな鏡に映っているのほ、──私。
最近また胸が大きくなってきている、それにお尻も大きくなってきている気がする。
私は自分の下着姿をみて赤面してしまい、ドキドキと心臓の音が高鳴る。鏡に映る自分の姿から目が離せないまま、ゆっくりと下着を脱いでいった。
そして全裸の自分をあらためて見て、はっ、と息を飲む。
中学生にしては大きな乳房、下半身の黒い陰り、くびれはじめた腰、太く張ったふともも。
── 女になった。
一言で言うと、そういうことだ。
少し前までは私は背ばかり高いヒョロヒョロした子供だったのに、いつのまにか女としての丸みを身につけるようになっていたのだ。
自分自身の裸など毎日見ているはずなのに、なぜ今まで気づかなかったのだろう……でもたしかにジロジロと自分の裸をみるなんてことはなかったと思う。
胸を持ってみるとズシリと重い手ごたえがする、まだ熱い体温、それに汗で濡れてヌラヌラとした感触。
自分の年齢では大きな胸だという自覚はあった、そして級友の中でも群を抜くこの大きな胸はコンプレックスでもある。
お椀型の乳房の頂点には大きめで色の濃い乳輪がある、そして乳首も大きく色が濃いかった。まるで大人の女性のような胸だと、自分でも思う。
いままであまり性的なものとして自分の乳房を見た事もなかったけれど、こうして鏡で見ると……なんだかいやらしい。
心臓のドキドキがとまらない、身体が熱い。
乳房の触り方をお姉さまから聞いたことがる、下から持ち上げるように全体をマッサージし、時々乳首に触れる……
こわごわと教わった通りにやってみる、汗で濡れた乳房は思いのほか触り心地がよく、なんだか気持ちよい。
「あぁっ」
乳首に触れた瞬間、思いがけないほどの衝撃が身体を走り、声が出てしまった。
背が反り、乳首が天井を向く。
がまんできずにキュッ、と先端を指でつまんでみた。
「くぅっ」
乳首を弄る快感を覚えた私は、掌で乳房を揉みつつ、乳首を指先でつまんで転がした。私の大きめの乳首は今かぎりなく敏感で、その快感で体がピクピクと動くのは止められない。
脳天に生じた快感が脊髄を通って、じんじんと下半身が熱くうずく、ジュンッ、と体の奥からいやらしい液が出てきているのが自分でわかる。
女性はいやらしいことを考えたり、好きな人のことを考えると股間が濡れる──お姉さまの言っていた通りだ。
私は知らず知らずのうちに、腰をゆっくりグラインドさせていたようで、鏡の自分をみて愕然とした。
胸に手を当てて腰をくねらせる全裸の女子中学生、そんな鏡の中の自分がとてもいやらしい生き物に見える。
130カノ@@:2005/08/03(水) 15:43:51 ID:ilUlXS2o
「あわわっ」
あわてて胸から手を離して鏡から目を反らした。
心臓のドキドキがひどく大きく聞こえる、いつのまにか呼吸も荒くなっていた。
チラリ、こわごわと鏡を見る。
全身ピンク色に上気した全裸の女──乳首はピンピンに固まり、陰部を濡らして、瞳をウルウルとさせたいやらしい肢体がそこにあった。
「いやっ」
こんなの自分じゃない!
ブンブンと首を振るが、いやらしい考えは頭から去らない。
いやらしいことが頭から離れないなんて、まるで……まるで……男のようだ。
ケダモノの男と同じ、いやらしい自分、私はもう一生いやらしいことしか考えられないのだろうか……
──そうだ!こんどお姉さまに相談してみよう。
こんなこと相談できる相手は、中村のお姉さましかいない。お姉さまは経験も知識も豊富な方だ。きっとこんな私の相談にものってくれるだろう。
すこし気が晴れた気がする。
私はよろめきながらバスルームに向かって、これでもかと冷水を浴びる、冷水のおかげで乳首はさらに硬くしこったが、体の火照りはおさまった。

シャワーを終えた私は、できるだけ鏡を見ないように着替えて、冷房の効いた居間のソファにうつ伏せに倒れこんだ。
下着の上にTシャツだけの格好だけど、いまの時間は家族はだれもいないので気兼ねはなかった。
心地よい涼しさ。
しかし私の乳首がソファのクッションに押し付けられて、その存在を主張していた。
ピンピンにしこった私の大きな乳首は、いつもはその存在も忘れているのに、いまは気になってしかたがない。意識を逸らすことができない。
「んっ」
ほんの少し身じろぎするだけど、乳首が擦れる。気持ちよかったので何度か身じろぎしてみると、乳首はより硬くなり、下半身も熱くなった。
──いけない!
せっかく冷水シャワーでほてりを冷ましたのに、これでは脱衣所の二の舞だ。
「オナニー……」
さっきから頭のなかにある単語を言葉にだしていってみた。
ダメだ!ブンブンと頭をふってその考えを外に追いやる。
いまオナニーをしてしまったら収拾がつかなくなる!……ような気がする。お姉さまに相談するまで我慢するんだ、お姉さまならきっとなんとかしてくれる。
うつ伏せなのがイケナイと思い、ソファに仰向け寝転がった。するとピンピンになった乳首がブラとTシャツを突き上げてはっきりと尖って見えた。
──いやらしい。
私はゴクリと生唾を飲み込んだ。視線を乳首からずらすとTシャツからニョッキリとつき出た生足が見えた。
いまの私には自分の生足さえもいやらしくみえる、女の体はいやらしい部分ばっかりだ!

私はこの日、いやらしい考えが頭から離れず(しかしけっしてオナニーはしないと心に決めた)、悶々とした長い長い夏の午後を過ごした。
131カノ@@:2005/08/03(水) 15:47:53 ID:ilUlXS2o
ω゚)ノ

おしまい。
ではまたいずれ、うpする日まで。
132名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 16:13:38 ID:jy8aCau2
>カノ@@氏
エロいアヤナ最高むっはー
これでおしまいなんて言わずに続けてホスィ
ああ、やっぱりエロい話はイイ…!
133名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 16:43:37 ID:jFHdlFiv
カノ@@氏乙&GJ!
アヤナエロイイ!
134名無しさん@ピンキー:2005/08/03(水) 23:03:50 ID:/gh/9kYR
GJ!!
ほんとにいやらしい。なんていやらしい。

今週は、夜の三時に一人でマサの部屋に来たわけだが。

大雪の日といい、マサはフラグクラッシャーだな。
135カノ@@:2005/08/04(木) 00:54:45 ID:Zdf+07qk
ω゚)ノ

上のやつのリンコバージョン書きました。
あまりエロはないです、微萌え?
136カノ@@:2005/08/04(木) 00:55:41 ID:Zdf+07qk
「的山リンコの場合」


”夏。”

はぁ〜、はぁ〜、あまりの暑さに家まで帰り着けないかと思ったよ。
あたしはノブまで熱い玄関のドアを開けて、お母さんを探してみた。
「あっつ〜い、おか〜さ〜ん」
返事はない、誰もいないみたい。
食卓の上には『リンコへ、母は遊びに行く、一人で生き残れ   母より』とわけのわからないメモが置いてあった。
やれやれ、われながら変なお母さんだな〜ってときどき思う。

とにかくシャワーをあびて着替えよう!汗かきすぎて気持ち悪い!
あたしは着ているものをすべて脱いで脱衣所のカゴにいれて、すばやくシャワーを浴びた。
冷たい水が気持ちいい♪
ふー、しゅっきりしゅっきり。
シャワーを浴びてすっきりしたあたしは、全裸のまま2階の自分の部屋に向う。
なぜ全裸なのかというと着替えを用意しておくのを忘れたからだ、エッヘン。
いまは誰も家にいないし、全裸だと涼しいから一石二鳥だね。あたしってアッタマい〜。

部屋に入ると、すぐに窓を全快にしてドアも開け放し、風通りを良くした。
そして全裸のままでベットに倒れこむ。
「ふ〜、きっもちい〜」
控えめな風がそよそよと通る程度だけど、シャワー上がりのむき出しの肌には心地良く涼しかった。
窓の外は快晴だ、どこまでも続くこい青色の空と絵の具のような白い雲。
「そうだ!どこかに風鈴があったはず!」
思いつて起き上がり、ダンボールの宝物箱を探ると去年買ってもらった金魚柄の風鈴を発見した。
「へっへ〜♪」
上機嫌で開け放した窓に近づき、背伸びをして風鈴を取り付けた。
──チリンチリン
思ったとおり、良い音がする。
「ふ〜りゅ〜ふ〜りゅ〜♪」

風鈴を取り付けるときに気付いたが、窓の近くはより風がよく通っていて涼しかった。
しばらく外を眺めてみた、夏の住宅地、道路と家と電信柱、セミの鳴き声がやや遠くに聞こえる。
そういえばお隣の家には浪人生が住んでいたはず、お隣の2階の窓はあたしの部屋から近いけど、いつもカーテンを閉めている。いまもカーテンは閉まっていた。ときどきカーテンの隙間からなにかレンズのようなものがキラッ光って見えるけど、あれはなんなのだろうね。
へんなの、2階の窓どうして会話するってのにちょと憧れてるけど、まだやったことはなかった。
137カノ@@:2005/08/04(木) 00:57:50 ID:Zdf+07qk

「あっ、やばいやばい」
そういえばあたしは全裸なのだった。
窓の近くにいてはご近所じゅうにこの貧弱な身体を披露することになってしまう。
ベットに座って、あたしはすこし落ち込んだ。
そう、あたしの体は貧弱だ。
いままであまり気にしたこともなかったが、家庭教師の中村リョーコ先生の指摘で気がついたのだ。
『でも気にすること無いのよ。あなたのその特殊体型はかつてはニッチなニーズとして虐げられていたけれど、今では一大ジャンルを形成しているからね。リンコにもストーカーの一人や二人いてもおかしくないんじゃない?』とリョーコ先生は言っていた。
……リョーコ先生の言うことはときどき難しくてよくわからない。

部屋の全身が映る鏡の前に立ってみた、小さなおっぱいにずんどう体型、ぽっこりと膨らんだお腹、ちっちゃなお尻、見事な幼児体型だとリョーコ先生に褒められたことがある。
う〜ん、アヤナちゃんはあんなにおっぱい大きいのに、どうしてあたしはこんなに小さいのだろう。
「えい!」
ドン、と小さなおっぱいを叩いてみたが痛いだけだ、大きくするにはどうしたらいいんだろう。
今度の授業の時にリョーコ先生に聞いてみようか。……でもリョーコ先生なら「いきなり人に頼るんじゃなくまず自分で努力しなさい」って言いそうだなぁ。
そうだ!ミサキちゃんに相談してみよう、ミサキちゃんもあたしと同じような体型しているけど、最近少しずつ成長しているのをあたしは見逃していないのさ。
ど〜やって、成長させてるのかな〜。あたしはちっともサイズが変わらないのにな。ひょっとしてマサヒコ君に手伝ってもらってるのかも!
自分で揉むより人に揉んでもらうほうが効果あるって聞いたような気もするし、きっとそうに違いない。あたしも負けてられないぞ、今度あたしもマサヒコ君にたのんでみよう。ミサキちゃん怒るかな?
それにあたしは知っている、ミサキちゃんはちゃんと毛が生えてるってことを。みんなで温泉に入った時に確かめたの、あたしはまだ全然生えてないのにミサキちゃんは薄いながらもしっかりと股間に毛が生えてたの。ちょっとショックだった……
もちろんリョーコ先生もアイ先生も大人だから黒々とした茂みを自慢そうに生やしてたし、アヤナちゃんは大人の先生たちより濃くてもじゃもじゃだったよ!アヤナちゃんスゴイ!。

なんだか一杯考えちゃった。
──ピンポーン。
あれ、誰かきた……
「あー、今日は家庭教師の日だった!わ〜す〜れ〜て〜た〜」
あたしはドタドタと部屋の片づけをして、玄関までリョーコ先生を迎えにいった。
「いらっしゃい、リョーコ先生」
「……あんた、なんで素っ裸なの?」
そういえば服を着るのを忘れてた、てへっ。
138カノ@@:2005/08/04(木) 01:00:57 ID:Zdf+07qk
ω゚)ノ オシマイ

リンコのエロはむつかしい。
リンコってこんなのだっけ?と首をひねりながら書きましたが、書いてて楽しかったです。
ミサキバージョンも考えてましたが、考えてた内容をすっかり忘れてしまった(メモっとけばよかった!)のでたぶん書きません。
139264:2005/08/04(木) 01:10:25 ID:RVJ+UKM5
カノ@@氏、GJ!!
カワイイ、カァワイイヨ‥リンコ。…ダキシメタイクライ

個人的にはミサキ編を希望したいっす!!

※業務連絡
只今アヤナ製作中(UPはきっと週末)…期待しない方がいいかも。
140名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 01:11:36 ID:WdNLXZV9
>大人の先生たちより濃くてもじゃもじゃ
なんか絶妙なエロさを感じる一文だぁ。
141名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 01:11:41 ID:ENSJ6me3
GJ

リョーコ先生→中村先生
マサヒコ君→小久保君
142名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 21:01:50 ID:gFrDfxt+
アヤナの乳首は大きくねーと声を大にして言いたい!!
大きい訳じゃなく、一目見てうわっエロい乳首って思うぐらいの感じ?
143名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 21:05:19 ID:gFrDfxt+
>>カノ@@氏
グッジョブ!!大型ルーキー誕生の予感!!
その火照ったところになんでもいい、
マサがアヤナ宅に本返しに来るとか
妄想が広がる(;´Д`)
火照った体でどんなプレイをしてくれるのか・・・
144名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 21:53:03 ID:pAsIUSqD
本番場面無しでこんなにエロいとは…とんでもなくスゲエ!
今!我々は!真のエロパロが誕生するところを見たッ!
145ペピトーン:2005/08/04(木) 22:56:58 ID:OJ868zKp
 ある8月の熱い夜、シンジとカズヤの二人は居酒屋にいた。
シンジは今年の春から大学生になった。といっても二流の私大ではあるが。
一方のカズヤは浪人中のため、予備校通いである。街中で久々に会ったので
居酒屋で飲むことにしたのである。近況報告も兼ねて世間話に花を咲かせる。
「いいのかカズヤ、お前これからが大事な時期だろ」
「いいのいいの、今日は息抜きなんだから。ところで今オレが行っている
予備校なんだけどよ、これがなかなかかわいい娘がいるんだよ。今ならTシャツの
ブラ透け見放題だし、夏の汗で蒸れた女体のニオイを嗅げるし、臭いフェチの
俺には最高の季節だぜ!!」
「…お前、また受験落ちるぞ」
シンジはやれやれという様子で聞いていた。
146ペピトーン:2005/08/04(木) 22:58:39 ID:OJ868zKp
↑すみません。先にこっちの分を書き込むのを忘れてしまいました。

本当にお久しぶりです。
短編(こればっか)ですが、今の時期のものなので投下させて頂きます。
妹からで基本的に単なるバカ話です。
タイトルは「学校のかい談」で。
147ペピトーン:2005/08/04(木) 23:01:30 ID:OJ868zKp
そんなこんなでしばらく飲んだ後、酔い覚ましも兼ねて二人で外を歩いていると、
この春卒業した高校の付近を通りかかった。
「なあシンジ、折角だから久々にちょっと学校に寄ってみないか?」
「こんな夜中にわざわざ寄る必要なんてないだろ」
シンジは全く乗り気ではなかったが、結局カズヤに押されて行く事になった。
学校の入口で警備員に話すと向こうも自分たちの事を覚えていたらしく、ライトも貸してくれ、
あっさり校内に入ることが出来た。
かつて自分たちがいた3年の教室の前を通りながらつぶやく。
「…やっぱり何も変わってないな」
「だからわざわざ寄ることなかったんだよ、さあそろそろ帰ろう」

そんなことを話しながら一階に下りていくと、廊下の向こうから何かが
ぴたぴたと音を立ててこっちへ近づいてきた。
「あれ、警備のオッサンかな?」
「いや、まだ巡回してないはずだぞ、泥棒か?」
「まさか、夏休み中の学校に盗るものなんてないぞ、って事は?」
「夜中の学校には幽霊が出るっていうけど…」
「お、おい、まさか幽霊!?」
泥棒にしろ幽霊にしろ二人ともさっさとその場から逃げるべきなのだが、あまりに
突然の出来事に足がすくんでしまっている。そしてその物体は二人の前に姿を現した。
二人の大声が廊下中に響く。
「「出た―――!」」
148ペピトーン:2005/08/04(木) 23:03:16 ID:OJ868zKp
「もう、出たーとはなによう、びっくりするじゃない」
聞き覚えのある声がした。声の主は小宮山先生であった。何故かスクール水着姿で
タオルに身を包んでいた。
「あら、あんた達お久しぶりね。こんな時間になにやっているのかしら?」
「先生こそ、どうしてこんな時間に」
「ええ、今夜は暑いからね、プールを借りてちょっと泳いでいたの」
「それにしても、スクール水着は無いんじゃないですか」
水着には「3−6 こみやま」と書かれたネームラベルがついている。
「あら、いいじゃない。わたしのスクール水着姿もなかなかいけてるでしょ?」
(相変わらずだな…)
シンジはこれ以上この人に付き合っていられないと思ったのですぐに別れる事にした。
「じゃ、俺たちはそろそろ失礼します」
「あらそう、じゃあねー。あ、でも更衣室で女子生徒のブルマとか漁りに行くんじゃないよ」
「行くか!」
(…全く、付き合ってらんないよ)
「カズヤ、もう帰ろうぜ」
シンジがカズヤのほうに向き直ると、カズヤは横でうずくまっている。そういえばシンジが
小宮山と話している間、一言もしゃべらなかった。
「おい、どうした!?」
さらにシンジが声をかけるとカズヤは一言、
「…出た」
よほど先生のスクール水着姿に興奮したらしい。
149ペピトーン:2005/08/04(木) 23:06:51 ID:OJ868zKp
以上です。お目汚し失礼致します。
週末にかけてのワンポイントという事でご勘弁願います。
本格的なやつも手がけてはいるのですが、まだまだ時間がかかりそうです。
では、またいつか投下したいと思います。
150名無しさん@ピンキー:2005/08/04(木) 23:32:15 ID:/sXyonFx
  _n
 ( l    _、_
  \ \ ( <_,` )
   ヽ___ ̄ ̄  )   グッジョブ!!
     /    /
ボソッと出たって言うのがリアルに想像できちゃったよ
こういうの好きだな
151名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 00:15:51 ID:etjljaYJ
おー、ペピトーン氏おひさー。
うむ、素直にワロタw
こーゆー小話的なのもおもしろくてイイ!
152名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 00:29:43 ID:e01OifDF
GJ! カズヤは浪人してもカズヤだね
153名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 00:44:37 ID:d2dmnTWP
カノ@@氏GJ!
前作のマサ夢精話から今作の夏のシャワー話イイヨー。
出来ればミサキもお願い。。。
千葉ロッテの新人王候補久保バリの活躍を期待。
154名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 07:39:36 ID:I3vsled7
ミサキとアヤナの貝合わせきぼん
155名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 14:02:49 ID:i5HFrOST
カナミとマナカの貝合わ(ry
156名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 15:01:46 ID:r9IBXGoy
新参者神のマサ×カナ希望。
157名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 16:15:36 ID:xTS5RsqO
新参者氏にマサハーレム話書いてほしい。激エロで。
正直、個人的に微エロ・萌え・下ギャグはもういい…。
今こそピンク板の誇りと気概と志を取り戻せ!職人たちよ!
158名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 16:53:24 ID:PyKwmEF4
>>157
同意だけど、でもあまり俺らが、激エロを書け書けと言うと、職人様が投下しにくいと思う。
最近、此処マッタリしてるから更に、過疎化する恐れがあると思う。
159名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 17:37:37 ID:etjljaYJ
>>157の言いたいこともわからんでもないが…このスレがエロパロ板として間違っているのかいないのかは誰にもわからんのじゃないか?
このスレは確かに微エロ萌エロが前面に出てるけど、まだ書き手の人々はなんとかエロ分入れようと努力してると思うぞ。
そりゃ最初から最後までエロオンパレードで、前ふり無しオチ無し脱線無し、
なおかつ原作の雰囲気とキャラを壊さない話が投下されたらハァハァの極みだろうが、それは望みすぎというものだろう。
邪ネ申様の電波ゆんゆんなアルティメットエロ文章を目にすることに比べたら我々はなんと幸せな立場にいることか。
まあ、エロくないなら過疎ったほうがマシと考えているなら妥協点は無いわけだが…。
マターリいこうぜ、兄弟。

馴れ合い的長文スマソ。
160名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 18:19:21 ID:r9IBXGoy
別に激エロじゃなくてもいいよ
マサカナのまったりでも
161名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 18:21:12 ID:bPK90vut
メリー氏のマサ×チカまだー?
162名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 18:26:00 ID:i5HFrOST
シンジ×カズヤのキノコ合わせまだー?
163名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 18:51:37 ID:iJLmUnyU
別にオレはエロ無しでもいいんだが…
164名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 19:29:16 ID:qnyjY1Qb
まあこのスレは回転が異常だからな。たまにはマターリ待とう。
場所によっては一年以上保守レスのみorz
165名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 20:00:43 ID:s3978ut+
>>157
じゃあ、自分で書けよ。
オレは面白ければエロなんて無くてもいい。
166名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 21:20:14 ID:9bXvIqyX

マサヒコ×豊田のキノコ合わせまだー?
167名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 22:33:03 ID:e01OifDF
小久保マサヒコ×濱中アイ
小久保マサヒコ×天野ミサキ
小久保マサヒコ×若田部アヤナ
城島シンジ×城島カナミ
城島シンジ×矢野アキ
城島シンジ×黒田マナカ
城島シンジ×今岡ナツミ

一度に舞い降りたら俺死ぬかも
168名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 22:50:06 ID:PkOeprOT
美味い餌を与えられすぎると・・・・・・
こんな状況になってまうんやね、極めて珍しい
169名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 01:26:43 ID:ow43TcuE
恵まれてる故の悩みだな(;´-`)

さて流れを変えてくれ
  ↓↓
170名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 01:30:49 ID:K8uttayG
痴女はイイ
171名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 01:32:49 ID:jsKsGRih
卑猥よ
172名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 02:26:02 ID:ow43TcuE
>>170-171 あなたたち、さすがね!
173名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 12:15:43 ID:6tIKrOO+
>>142
>大きい訳じゃなく、一目見てうわっエロい乳首って思うぐらいの感じ? 

俺の脳内画像では,アヤナは左乳首のそばに小さな泣きぼくろがある。
174名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 13:21:57 ID:JjWNyAnv
乳首のほくろは泣きぼくろって言うのか?(゜A。)
175名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 19:29:02 ID:0N7PZqPd
つ「舐めぼくろ」
176郭泰源:2005/08/06(土) 21:57:31 ID:9W1lGPNv
ども、おひさです。
連休明けは仕事追い込みでしばらく投下できなかったんで、
なんだか少し寂しい思いをしてました。7時間目で前編を投下したチカ×シンジ後半と、
ちょっと反則気味の未来モノでマサヒコ×アイのほんの導入部です。
一応こっちゃもエロありのつもりですが、今書いてる段階でも結構長くなりそうな感じ?
なので私のダラダラ感がダメな方は前編・中編はスルーして後編だけ読んでみてください。
復帰後第一弾なんで少しまだ固いかもですが(エロシーンも少し淡泊かな…)、
肩慣らしと思って気楽に読んでください。では、投下。
177郭泰源:2005/08/06(土) 21:59:51 ID:9W1lGPNv
「しんりさん…」
既に固くなり始めたシンジのペニスを優しくさするチカ。
「@;ふあ、ふおおおお!」
その絶妙にソフトなタッチに、シンジは思わず声をあげてしまっていた。
「ちょ…ちょっと待って!ち、チカちゃん??君、酔っぱらって…」
「あははは…だいじょうふれふ…それより…しんじさんの…おちんひん、早く見せてくらさい…」
「って、ち、チカ…ちゃ…ん?!?」
ふらふらとした動きのまま、チカはシンジの股間へと頭を移動させた。
「ふわあ…これが男の人のおちんちんなんれすね…はああ…昔図鑑で見たナマコみたいれす…」
「な、なまこ?」
「はい…それで。ぴくぴく動いていますれ…ふふ…なんだか可愛いです…」
"ぷちゅ…"
「#ど!、&ふああああ!」
チカがシンジの鈴口に軽く口をつけた。その感触に驚くシンジ。
「ふはああ…シンジさん、よっぽど丁寧に洗ったんれしゅね?石けんのにおいがしまう」
「だって…そ、それはともかくすっげえ気持ちいい…!チカちゃん!?」
"つる…"
真っ赤で小さな舌をちろり、と出すと、チカはペニスの根本からそれを這わせた。
「あ!あふう…」
"とぅるぅ〜〜〜〜〜"
そしてそのままゆっくりとそれをカリと包皮の境目まで移動させていく…。
「くあああ!」
「うふふふ…すごくイイ声れすね?でもまだまだれすよ…」
チカはその舌の動きを、ゆっくり、ゆっくりと…反復させた。
しかし、ただ単純に反復させるわけではない。途中で一カ所を重点的に舌でねぶり回したり…。
舌先をつけたまま、袋を揉みしだいたり…様々なヴァリエーションを展開しつつ、
シンジのペニスを攻めていった。
「よ…ちょ、ち、チカちゃん?初めてにしては…上手すぎるんだけど?うおぅ!」
「えへへ…この日のために、エーコに習ってバナナでずっと練習してきたのれす。
最後にはバナナの先がトロトロになるまで舐めまくったのれすから…」
さすがは努力家、チカである。…違うか。
「しんじさん…気持ち…ぷちゅ、いいれすか?」
「あ#Q!ああ、気持ち…おう!良すぎるくらいだけど…」
「うふふふ…嬉しいれす。それでは…そろそろいただきます…」
「って?お、おうぅ!」
"かぷ…"
チカは、シンジの亀頭を丁寧に口に含んだ。彼女のやや小振りな口内は、
アルコールによる酔いのためか…それとも興奮のためか…ひどく、ねっとりと、熱かった。
(おお!すげえ…気持ちよすぎる…)
「んっ…ちゅぷっ…ちゅぽっ…ちゅぷっ…」
口の中に含んだまま一回激しく舌を鳴らすと…チカは、ペニスを口から出し入れし続けた。
しかも、ただ出し入れするだけではない。その合間に亀頭に頬擦りをしたり、
髪の毛の先で尿道や袋をこすってみたりと、練習の成果である妙技を披露しながらである。
「はああ!!ちょ、ちょっとゴメン!ち、チカちゃん…俺もう…」
「んっッ。…ぷっちゅ…いいんれすよ?シンジさん。今日は、あたしの口の中で出して、はむっ…も」
言葉を口にしつつも、口技を中断することはないチカ。見上げた意識である。…なんの意識だ。
「うあいッ!だ、だから…チカちゃん?そうじゃなくて…あの…」
「?だから…なんれすか?」
「最後はさ…やっぱり…俺、きちんとチカちゃんの中で…イキたいっていうか…。それに…
これじゃさ、チカちゃんの気持ち良さそうな…一番可愛い顔が見れないんだ…俺、寂しいよ」
「しんりさん…」
シンジの言葉に、思わず感動してしまうチカ。
「寂しいん…れすか?」
「うん…ゴメン、俺のワガママだけど…」
§
178郭泰源:2005/08/06(土) 22:01:18 ID:9W1lGPNv
「わかりました…」
添えていた両手をペニスから解き放つと…チカはシンジに抱きついた。
「チカちゃん?」
「好きです…シンジさん…生まれて初めて、人を好きになりました。
その人がシンジさんで…ほんろうに良かったとあたし、思っています…」
「チカちゃん…」
「だから…シンジさんも、ほんの少しでいいです。あたしのことを好きになってくらさい。
背も低いし、可愛くないし、大学生のお姉さんみたいにスラーっとしてないけど…。
そへでも、図々しいかもしれないけど…あたしを好きになってくらさい…」
酔いと恥ずかしさと嬉しさがないまぜになったまま…顔を赤くして、チカは告白していた。
それは…彼女がずっと思ってきたことだった。
"ぎゅっ"
シンジが、チカをしっかりと抱きしめた。
「大丈夫…俺たちは大丈夫。だって俺、とっくの昔にチカちゃんに夢中で、溺れてるし。
チカちゃんはね、自分で思ってるよりずっと可愛くて最高の女の子だよ…。
俺の方が、いつチカちゃんに愛想尽かされるかビクビクしてるくらいにね」
「そ…そんなこと、ぜっらいありません!」
ぶんぶんと、頭を振り回すチカ。
「ははは…だからね、チカちゃん?今俺たちは両思いだってことだよ。なにも…心配しなくていい。
…ずっとずっと…こうやってふたりで抱き合っていれたらいいなって…俺は今、思ってる」
「シンジさん…あたしも…ずっと…シンジさんと一緒にいられたらいいなって…思ってます」
「じゃあ…いい?チカちゃん」
「はい……いっぱい愛してください、シンジさん」
"ちゅ…"
ふたりは短く、しかし熱いキスを交わした。シンジは素早く持参してきたコンドームを装着すると、
既に仲居さんが用意してくれていた布団へとチカを運び、ゆっくりと、体を重ねた。
"ぴちゅ…くちゅ"
「あっ…ん…」
「あ…もう、すごい…濡れてる…チカちゃんの…」
「さっき…シンジさんのを舐めてるときに…あたしも…すごく興奮しちゃって…」
「ふふふ、そっか。あーいうことすると、女の子も興奮しちゃうんだね…じゃあ…もう、挿れるよ?」
「はい…来てください…シンジさん…」
"ず…ずるぅっ…"
チカの中に、シンジはゆっくりとペニスを突き立てていった。
「あッ…ああッ…シンジさぁん…」
ぎゅっ、とシンジの背中を抱きしめ、切なげな表情を浮かべるチカ。
「ふあ…やっぱすっげえ気持ちいいし…この挿れる瞬間のチカちゃんの顔…ムチャクチャ可愛い…」
「やだ…そんな…」
「ウウン…本当だよ…なんだか色っぽくて…可愛くて…女の子って感じの顔になるんだ…。
マジで世界で一番可愛いよ、チカちゃん」
「そんなことないです…でもあたし…シンジさんに愛してもらえるから…こんな顔ができるんです…。
だから…えっと…もっともっとエッチな子になるから…あたしをもっともっと愛してください、シンジさん」
「ウン…頑張るよ。じゃあいくよ?チカちゃん?」
"ずるっ…ぐしゅ…るぅ〜"
「あ!イイ…あん…いいです…シンジさん…」
チカの肉襞は、しっかりとシンジのペニスを包み込み…。
シンジのピストン運動に同調し、中でそれをしごくような蠕動運動をはじめた。
"にゅ…ぬるぅ〜、ずっちゅ"
チカの陰毛とシンジの陰毛がこすれ、ぶつかる。そして…チカの狭い膣内がシンジを締め付け、
絡みあい…それでもシンジはチカの中に何度も何度も圧しこんだ。
「ああ…すごいよ、チカちゃん…いつもより…すごい…んっ…何だか痛いくらいに…俺のを…」
「はあッ…シンジさんも…今日はすごく…熱くて…あたしの中で…暴れるみたいで…。
…あたしも気持ち良いです…」
「うっ…はああ…じゃ、じゃあ…もっとチカちゃんの中で…優しく暴れてあげる…ほら…ほらッ!」
§
179郭泰源:2005/08/06(土) 22:03:10 ID:9W1lGPNv
"ずッ!ずぅぅ!ぐじゅっ!"
シンジは少し勢いをつけて、何度も奥の方までチカを刺し貫いた。
「は!くぁああ!…あああッ!ダメです…そんな…すごい!ダメぇっ!長い…」
チカは背中を大きくのけ反らせ、息も絶え絶えに天を仰いだ。しかしそんな言葉とは裏腹に…。
両脚はしっかりとシンジの腰に絡みつき、更にチカ自身がシンジの動きに合わせて
小刻みに腰を動かし、シンジをしっかりと中でかき混ぜ始めていた。
「う!うおくッ!すごい…チカちゃん…ああ…そんなことされると…俺…もう…」
このままではあまり持ちそうにもないと考えたシンジは、少しピストン運動のペースを落とし、
代わりにテンポを変え、ひと突きひと突きを大きくしはじめた。
"ずりゅっ…ぐりゅうッ!"
「ああ…すごいです、シンジさん…シンジさんが…いっぱいあたしの中に…。
おなかの中まで響いてくる…ああッ…揺れてるぅ…すごいのぉ…」
シンジのペニスにチカの肉襞が絡みつき、搾り取るように粘膜全体が包み込んでいた。
「ああっ…ゴメン…チカちゃん…もう…俺…」
「うん…いいですよ…シンジさん…あたしももう十分…ああッ…気持ちよかったですし…」
「じゃ、じゃあ…今日は…うんっ…ふたりでいっしょにイケそうな感じかな?チカちゃん?」
「は、はい…だから…あっ…来てください…シンジさん…」
「わかったよ…これが最後だ…いくよ?チカちゃん」
"ずう…ずるっ!ぶっしゃ!"
シンジは、思いをこめ、がむしゃらに腰を動かした。
チカの中の奥の、少し右に入ったところが彼女の一番の弱点らしく、
そこを突き上げるたびにチカは甲高い声を上げていた。
「あっ!はあああッ!きゃああ!」
「ここだね?ここだ…ここで…イクよ?チカちゃん…」
「ああッ!すごい!ああっ…ダメ!あたし…頭が真っ白に…あっ!あああああッ!」
チカが絶頂に達した少しあとに…シンジも、達した。
"びゅう!ぶっ!どふうッ!"
コンドームの中でシンジのペニスが幾度も幾度も爆ぜ、精液を吐き出し、
細かく震えながらチカの中で収縮していった。
ふたりは、お互いの手を握り、目を閉じたまま…
つながったまま…ひとことも発しようとせず、抱き合っていた。
£
5分ほどもそうしていただろうか、ゆっくりと、チカが口を開いた。
「あの…あたし、酔っぱらっていたかもしれませんけど…でも、本気ですよ?本当の本当に、
あたし、シンジさんのことが…」
「だからね。チカちゃん?俺だって本当の本当にチカちゃんのことが好きだよ?
へへ…しかし今日は発見しちゃったな」
「?なにをですか?」
「チカちゃん…お酒が入るとエッチになるんだね…へへ、今度から少しお酒飲んでエッチしようか?」
「!…もう!シンジさんの馬鹿!」
赤くなって枕に顔を埋めてしまうチカだが…シンジはニコニコとしながら、その頭を撫でた。
「幸せになろうね、チカちゃん…世界で一番」
「はい…シンジさん」
顔をあげたチカを抱き寄せ、ふたりは長いキスを交わした―――――。
£
「はああ…すごいね、あのふたりは…」
「本当だね、エーコちゃん…あんなことまでしといて…あんなラヴラヴ状態なんだから…」
この会話でもうお分かりだろう、実はシンジとチカの宿泊している隣の部屋では―――。
カナミ&エーコのエロ従姉妹コンビが聞き耳を立てていた。
「で…カナミちゃん、隠しカメラは?どう?」
「う〜ん、さすがに光量が少ないからあんまり鮮明とは言い難いけど…。
ま、これも本物の隠し撮りっぽいってゆーか、臨場感ともとれなくもないかな?」
「あ!あのふたり二回戦始まるみたいだよ?」
「タフだねえ…ふふふ…今日はいい絵が撮れそうね…」
何年たっても、いまだ思春期のままの兄妹&従姉妹であった。

                           END
180郭泰源:2005/08/06(土) 22:05:53 ID:9W1lGPNv
以上。タイトルは「続・家庭教師」でお願いします>古田氏
あと7時間目埋め用の短編のタイトルつけ忘れてました。
「イメクラナカムラ」でお願いします。では続いてマサヒコ×アイの導入部投下。
181郭泰源:2005/08/06(土) 22:06:26 ID:9W1lGPNv
「お〜いマサヒコ、ちょっと降りてこーい」
「はあ…?」
春休み、英稜高校に見事合格したマサヒコは久しぶりにゆっくりとした日々過ごしていた。
(なんだろ?どうせ暇だから、またなんか手伝えってのかな…)
マサヒコは少しぼんやりしたまま階段を下り、キッチンへと向かった。
「あらあら…しっかしあんた油断しきった顔だねえ…」
「そりゃやっと受験も終わったんだし油断ぐらい…ってアレ?濱中先生?」
「お…お久しぶり、マサヒコ君…」
「お久しぶりって…つい三日前に若田部んちで合格パーティーやったばっかじゃないですか」
「う、ウン、そうなんだけどね…」
(?なんだか歯切れが悪いな、どうしたんだろ?先生…)
「まま、立ち話もなんだから座んなさいな」
「?はあ…」
「さて、と。マサヒコ、あんたってひとり暮らしできる自信ある?」
「へ?な、なんだよいきなり…」
「炊事・洗濯・掃除にお金のやりくり…そういうの一人でできるのかって聞いてんの」
「…正直、自信ないけど…」
「だろ〜ね。そう言うと思ったわ。はい、ここで問題。
突然ですがお父さんのカナダ赴任が決まりました。で、アンタどうする?」
「@※+はあああ?」
「ちなみにあたしは当然愛する亭主についていくつもり。そうすると、
アンタの選択肢はふたつ。あたしたちについてカナダに行くか、
それとも日本でひとり暮らしをするか…でも、アンタにはその自信がないって言う。
とすると必然的にあたしたちについてカナダに行くしかないわけよね」
「ちちちち、ちょっと待ってよ、母さん…いきなりそんなこと言われても…」
「そうよね、アンタもいきなり言われても迷うでしょ?そこでもう一つの選択肢にオプション。
アイちゃんの住んでるとこが更新の時期なんだって。
でも一年以上住むのか分らないマンションの更新料なんて払うの馬鹿らしいでしょ?
そ・こ・で!あたしらが海外に行ってる間ウチに住まないかって聞いたら、快諾してくれてさ。
アイちゃんなら家事はパーフェクトだし…家賃代わりに電気代とかガス代払ってくれれば
いいって思ってるのね。家って人が住まないと痛むだけだし。でね…もうひとつの条件として、
ウチの息子の面倒を見てくれないかって聞いたら、そっちもOKだって。良かったね、マサヒコ。
ま、またアイちゃんのお世話になるわけだからお礼を言っときなさい」
「*¥$あ、あのなあ…いきなりそんな一気に言われても、はいそうですかって言えるわけが…」
「ゴメンね…マサヒコ君…やっぱり…あたしとじゃイヤ?」
「い、いや先生と一緒に住むのが嫌とかじゃなくて…」
「いいじゃない…何をいまさら恥ずかしがってんのよ、アンタ?」
申し訳なさそうなアイと…言うべきことは言い切ったという表情で自信満々のマサヒコママ。
ふたりの顔をゆっくり見渡したあと、マサヒコは心の中でため息をひとつつくのだった。
(はああ…こりゃ、どっちにしても)
「ああ…わかったよ…考えたけれどさ、多分それが一番いいんだろうな」
「そうよ〜、わかってくれたのね、マサヒコ♪てなわけで、
あたしこれから引っ越し準備の買い物行ってくるからヨロシクね〜♪」
「はあ…」
そして、ふたりがキッチンに残った。
「…」
「…」
どこか気まずそうなふたりは、しばらく無言のまま…なにをするでもなく、向かい合っていた。
「あの…やっぱりゴメンね、マサヒコ君」
「まあ…いいですよ。俺もいきなりカナダなんて行けないし。ひとりだけじゃ不安なのは確かだし」
「ありがとう…やっぱり優しいよね、マサヒコ君は」
「そんなこともないんですけど…それより先生?そっちこそ良いんですか?」
「あたしは…ありがたいよ?ひとり暮らしって、結構お金かかるし。それにね、ときどき…。
たまらなく寂しくなることもあるんだ。マサヒコ君とならさ、楽しくやっていけそうだなって思ったの」
§
182郭泰源:2005/08/06(土) 22:08:18 ID:9W1lGPNv
「はあ…ま、でも…これからも、よろしくお願いします」
「そ、そんな…こちらこそ、よろしくお願いします、マサヒコ君」
ふたりはぺこり、と頭を下げあって―――ほとんど同じタイミングで頭をあげると、顔を見合わせた。
「…」
「…」
そして、アイはにっこりと――マサヒコは、やや苦笑気味に――微笑み合うのだった。
£
「はああ…しかし、最後までウチの母さんだけは…」
「ふふ、いいじゃないマサヒコ君…お母様らしくて…」
「まあ…あの人らしいっちゃあの人らしいんですけど…」
小久保夫妻出発の日―――ふたりが空港で目にしたのは、
マサヒコパパの職場の同僚以上に集まったマサヒコママのお友達の輪であった。
「小久保さん…絶対に、絶対にお手紙下さいね…ううう…」
「お帰りになったときはまたみんなでカラオ…もといお茶会を…必ず…」
お向かいのミサキママは当然として、いつの間に仲良くなっていたのかアヤナママにリンコママまで
その輪の中に加わり、そしてラストはさながらマサヒコママ・オン・ステージとなり――。
それはそれは壮大なお見送り会が幕を閉じたのであった。
「なんだか…疲れましたよ、精神的にも肉体的にも」
「ははは…そうだね、しばらく引っ越しの手伝いとかで大忙しだったもんね、マサヒコ君」
「ホントですよ…ウチの親人使いが荒いっつーか…」
「ふふ、お疲れ様。じゃ、ちょっと待っててネ?今すぐ晩ご飯作ってあげるから…」
「あ…すいません、俺、そんなつもりじゃ…」
「いいのいいの。あたしもおなか減ったしね」
そう言ってキッチンへと消えたアイの後ろ姿をマサヒコはぼんやりと見送った。
(ふう…しかし…今更ながら、今日から先生とふたり暮らしか…。
初めて会ったときは、こんなことになるなんて思いもしなかったけど…いつの間にかなあ…)
出会った頃は…なんだか一生懸命だけど、空回りしてる人だなあ、と思った。
今は…姉のような、一番親しい年上の友人のような…少し、甘ったるい思いをアイに抱いていた。
「おまたせ〜♪マサヒコ君」
なにをするでもなく、ボーッとアイの後ろ姿を見ながらそんなことを考えていたマサヒコは、
アイの声で我に返った。
「あ?ああ…早かったですね、先生」
「そう?でも1時間ぐらいかかってるよ?」
「え?…あ、ホントだ…」
「ふふ。ここしばらくドタバタしてたから、マサヒコ君やっぱり疲れてるんだね…じゃあ、食べよっか?」
「あ…はい」
「「いただきます」」
「ふふ〜、お味はどう?マサヒコ君」
「ええ、美味しいですよ…でも、前に食べたときより母さんの味付けに似てますね」
「えへへ。実はね、お母様にマサヒコ君の味の好みとか、好き嫌いとか聞いておいたんだ」
「え?って母さんに?…悪いっすね、そんなことまで…」
「いいの♪こういうのってさ、なんだか新婚さんみたいで楽しいよね♪」
「はあ…」
(…しかし新婚さんって…)
心の中ではそう思いつつ、あえて危険地帯にはツッコミを控えるマサヒコ。冷静な判断である。
目の前ではアイが、ニコニコの笑顔で大盛り丼のご飯を快調なペースで平らげていた。
「ま…いっか。そういうことで」
「?なにが?いいの、マサヒコ君?」
「いや…なんでもないんです」
穏やかな笑顔を浮かべるマサヒコ。しばしマサヒコを見つめたまま、不思議そうな表情を
浮かべていたアイだったが…。少しして、気付いたように笑みをマサヒコに返した。
「ふふ…いいね、一緒に食べてくれる人がいるって。これからもよろしくね、マサヒコ君」
「いえ…こちらこそですよ。そうですね、ひとりじゃ…寂しいですよね…」
そう言って、ふたりはまた微笑み合うのだった。
§
183郭泰源:2005/08/06(土) 22:09:23 ID:9W1lGPNv
以上。復帰明けなんでまだ肩があったまらん…なるだけ早く投下するように頑張ります。では。
184名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 22:21:08 ID:dimOh9kA
(・∀・)イイ 郭氏楽しみにしてます。
185名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 22:26:16 ID:KeiCrt7h
(;´Д`)ハァハァ (;´  Д`)ハァハァ (;´   Д `)ハァハァハァハァ :.` ;:.・∵ ゚ д:.`
186名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 23:02:52 ID:ZQoqMonM
郭氏キター!!GJ!
チカハァハァ
187名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 23:04:54 ID:cKbbmRpM
郭神キター!GJ!
188名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 23:17:14 ID:5HGdrtnl
ペチャパイなのが残念
189名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 00:08:29 ID:GhOBZYkN
郭氏のマサヒコ×アイ かつてなくツボにきています。
GJ!!
190郭泰源:2005/08/07(日) 00:19:36 ID:GXAGUkOD
あとですが…余計なお世話だと思いますが、嫁からメリー氏のこと聞きました。
あの…私は復帰を楽しみにしてますよ?読者としてのカキコでもいいですし。
ここはねえ、いろんなひとが出入りして、休筆したり復帰したりする場ですけど。
ポンコツロートルは、一読者として、いちファンとして…ミセリ氏やメリー氏の復帰を待ってます。
まあ、新参者氏の言うように職人は書くしかないんですけどね…。
191名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 00:31:01 ID:eSTc6skh
なにこの至福のシチュエーション
192名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 02:01:56 ID:AJNWW7HL
>>190 メリー氏の件‥‥なにかあったっけ‥‥

前スレもだいたい見なおしたが思いだせん。誰かオレに教えてくれ('A`)
触れちゃいけないならスルーするか、釘さしてくれ
193名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 02:14:59 ID:sGVRIpvj
>>192
まほらばのスレに行きなされ
194名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 02:18:32 ID:sGVRIpvj
連スレスマソ

ってか郭氏の奥さんはどこのスレも見てるデスか?
195名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 02:24:09 ID:AJNWW7HL
>>193 ありがとう。みなみけスレかと思ったが違ったみたいだが、そっちだったか
空気悪くしそうな話ふってごめんよ
196名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 02:25:02 ID:pe8TO42K
郭氏はコラボに興味ありますか?
197名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 13:26:44 ID:xxFpf797
何か、8時間目の存在を知らない人が居るっぽいんでage


そして、シンジ×チカ
GJでした!
198名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 15:52:20 ID:RhAgPn5z
マターリだねえ。以前のラッシュオンパに体が慣れちゃってるのかな…。忙しいんだろうな、職人の方々。
社会人なのって郭氏とピンキリ氏以外にいたっけ?いや、詮索するわけじゃないけど、ちょと気になって。

ガンガレ、みんな。
199アカボシ:2005/08/07(日) 17:43:36 ID:N5RIgGN7
 古田氏、作家神の方々、読者の皆さん、こんにちは。2時間連続で欠席したアカボシです…orz
シンジ×マナカで、「羞恥の関係」。NGワードはないです。では、どうぞ。
200アカボシ:2005/08/07(日) 17:44:17 ID:N5RIgGN7
「すみません、お兄さんまで巻き込んじゃって…」
「大丈夫、きっと助けが来るから。」
「すぅ…………」
「マナカちゃん、寝たら死ぬってば!起きて、起きて!!」
 雪山で遭難した俺とマナカちゃんは、荒れ狂う吹雪の中、大木のうろの中で救助を待っていた。

 冬休み。俺は、カナミ、アキちゃん、マナカちゃんと4人で泊りがけでスキーに来ていた。午前中は
皆楽しそうに滑っていたが、午後になると雪が降り始めた。
 万一の事を考えてホテルに戻ろうとした矢先、突然の風にマナカちゃんの帽子が飛ばされた。
拾いにいったマナカちゃんが、悲鳴と共にいきなり視界から消えた。
 真っ先に駆け寄った俺は、そこに崖があるのに気付いた。マナカちゃんは、立入り禁止のロープを
風に舞う雪で見落としたようだった。下を覗こうとした俺も、崖の淵の雪を踏み抜いて落ちてしまった。
 そんなに高い崖ではなかったから、2人とも怪我はなかったが、登って帰るのは無理だった。
カナミとアキちゃんは助けを呼びにホテルへ向かった。
 助けが来るまでその場から動かないつもりでいたが、吹き付ける雪が冷たいので、せめて風を
凌げる場所で休もうと歩いた。そして、この大木をみつけた。

 雪を押し固めて風を塞ぐ壁にした。マナカちゃんを背中から抱きしめる形で座り、身を寄せ合った。
かなり恥ずかしかったが、お互いそうも言ってられなかった。前から彼女の事が気になっていた
俺としては、嬉しくもあったが。冷え切った頬と頬をくっつけたまま、眠ってしまわないように話続けた。
 ケータイの明かりだけが、うろの中をぼんやりと照らす。
「あ、寝てました?」
「うん、寝てた。」
 
 外は相変わらずの吹雪で、夜を迎えて気温は下がる一方。風を凌げる分、大分ましになったとは
いえ、寒いことに変わりは無かった。
「もう、眠りたいです…」
「ダメだってば。寝たら死ぬような寒さなのかどうか分からないけど、用心に越したことはない。」
「今日は思いっきり遊ぼうと思って貞操帯外してたんで、かなり疲れてるんですよ…」
 すっ、とマナカちゃんの瞳が細くなる。さっきからうつらうつらと、眠ったり起きたりを繰り返している。
その度に俺が体を揺すって起こすが、こっちも眠くて仕方がない。何か食料でもあったら疲れも
取れるんだろうか。それとも、逆に眠くなるのか。
「吹雪が止まないと、助けも来ないでしょうね。」
「すぐに止むよ。」
「私まだ、やりたい事がたくさんあるのに…」
 マナカちゃんの話の内容が暗くなってく一方で、返答に困る。だからといって、黙っていると強烈な
眠気が襲ってくる。かろうじて俺は、
「例えば何?」
 と質問してみた。
201アカボシ:2005/08/07(日) 17:45:07 ID:N5RIgGN7
 その質問にマナカちゃんは、
「先ず、処女を捨てたいです。」
 と、答えた。聞くんじゃなかった。会話が途切れ、耐え難い眠気がやって来る。
「お兄さんも、童貞捨てたい、って思ってません?」
「あー、うん…」
 眠くて、マナカちゃんが何をいってるのかよく聞き取れなかったが、反射的に返事をしてしまう。
「じゃあ、ここで体を温めあいませんか?本当は4Pが良かったんですけど…」
「んー、そうだね…」
 今なんか、とんでもないことを言われたような気がする。ちゃんと聞こえているのに、意味を上手く
読み取れない。何もないのに、どうやって体を温めるんだ?
 マナカちゃんが体をこちらに向けた。俺の上に跨って据わり、頬を手で押さえられた。
「じゃあ、早速…」
「え、何?」
 次の瞬間、唇に何か柔らかいモノが押し付けられた。
「!?」
 眼前には、瞳を閉じたマナカちゃんの姿。一瞬の後、キスをされてると気がついた。
「ま、マナカちゃん?」
 一気に眠気が吹き飛んだ。さっき言われた言葉の意味を、今やっと理解した。
「や、やっぱ止めようよ、体力使ったら助かるのも助からなくなるよ?」
「ファーストキス上げちゃったんですから、最後まで貰って下さい。…それに、お兄さんのココは
もうこんなにカチカチですよ。」
 マナカちゃんの手が、俺の股間を撫ぜる。
「そ、それは…」
「さっきからずっと、私のお尻に当たってました…命の危機に直面した男女は、種を残すために
お互いを求めるそうですよ?」
 手袋を外し、俺のスキーウェアの中に手を入れてくる。あまりの冷たさに、背筋が震えた。
 凍てついた手で、俺のペニスをしごきたてる。指が動かないのか、とてもぎこちない。
「私のも、触って…」
 俺の手袋を外し、自らの秘部へと導く。マナカちゃんのそこは、しっとりと湿っていた。
「あんっ…」
 驚いて引っ込めようとして手を動かしたら、偶然にも指がマナカちゃんの中に入ってしまった。 
「ふあっ、お兄さん…んっ、やぁ…」
 引き抜こうとしても、寒くて思うように指が動かない。指はどんどん奥深くに沈んで行き、マナカ
ちゃんの膣壁をかき回していく。痛みと快楽がない交ぜになった声で喘ぎ、俺の上で身をよじる
マナカちゃんを見て、俺の理性は残らずかき消された。
 今度はこちらからキスをした。マナカちゃんの冷え切った唇の奥に、舌を突っ込んでかき回す。
「んんっ…!?」
 突然のディープキスに戸惑うも、すぐに舌を絡めてきて応えてくれた。息遣いが荒くなり、互いの
吐息で睫毛が凍り付いていく。人形のように整った顔を快楽で歪め、青白かった頬に赤みが差す。
「ほら、手がお留守だよ。」
「すみません…」
 止まっていた指先を動かし、ペニスをしごきだす。大分手が温まってきたのか、先ほどよりも
指使いが上手くなっている。ほっといたら、今にも出そうな程にいきりたってきた。
 だけど、それは勿体無い。手コキなんかで射精したくなかった。
202アカボシ:2005/08/07(日) 17:45:44 ID:N5RIgGN7
 だけど、マナカちゃんの方は疲れているせいなのか、濡れ方が今ひとつだった。
何とかして濡らそうと、躍起になって指で愛撫をするが、効果はなかった。
「お兄さん、もういいですから、入れて下さい。」
 耳元でマナカちゃんが囁いた。
「本当にいいの?あんまり濡れてないけど…」
「痛くても、我慢しますから…」
「じゃあ、離れると寒いからこの体勢のままでしようか。」
「対面座位ですね。」
 マナカちゃんは、もそもそと俺のスキーウェアをおろして、ペニスを取り出した。唾液を垂らして
全体に塗りたくり、今度は自分のスキーウェアを下ろす。お互いの秘部を露にし、向かい合う。
 薄明かりに照らされたマナカちゃんのアソコ。ストレートの恥毛の奥で、ぴったりと閉じた唇が
僅かに見えた。ごくり、と喉がなった。外気に晒している股間が、寒さを全く感じていない。
 マナカちゃんが、ペニスの上に跨った。膣口に亀頭が当たったところで、マナカちゃんは深く息を
吸い込んだ。
「い、いれます…」
 ゆっくりと息を吐きながら、マナカちゃんが腰を沈めていく。亀頭が秘唇をこじあけ、侵入する。
膣内は、想像以上に熱くなっていた。直接肌と肌が触れているそこだけが、クリアーな快感を
脳髄に伝えてくる。
「んくっ、ふっ、んぅぅ…」
 自分の腰を上から押さえつけるように押しながら、挿入を続けるマナカちゃん。やはり濡れ方が
足りなくて痛いのか、唇を噛んで目尻に涙が浮かんでいる。腰を回転させながら入れているせいで、
ざらざらの膣壁が、亀頭とカリ首を執拗に責め立てる。
 射精しそうになるのを奥歯を噛んでこらえていた俺だったが、マナカちゃんが痛みに体を強張らせた
瞬間、急に締め付けてきた膣壁に耐え切れなかった。情けないことに俺は、まだ処女を失いきって
いないその膣内に、大量の精液をぶちまけていた。
どびゅっ、びゅるるるっ…
「ひゃんっ!?」
 何の前触れもなく中に出されたマナカちゃんは、甲高い悲鳴を上げた。
「ごめ、俺、我慢できなくて…」
びゅくん、びゅぶぶ…
 ペニスがまだ脈打って、マナカちゃんの中に精液を送り込んでいる。強張っていたマナカちゃんの
体が弛緩する。
「処女捨てきる前に中出しされちゃいましたね…」
 くすり、と笑われた。
「ごめん…」
「いいですよ、暖かかったですし。もっと暖めてくれるんですよね?」
 俺の首に両腕を回してくる。
「お兄さん、後はお願いします…」
 唇を重ね合わせる。俺は彼女の腰に手をあてると、まだ半分ほど入っていないペニスを、
一息に押し込んだ。
203アカボシ:2005/08/07(日) 17:46:21 ID:N5RIgGN7
「ーーーっ!!」
 声にならない悲鳴が、俺の口の中に流れ込んできた。きつく閉じたマナカちゃんの瞳から、
涙が幾筋も零れ落ちた。腕をきつく巻きつけて、痛みに耐えている。彼女の中は煮えたぎるように
熱くて、柔らかくて気持ちよかった。先程の精液のおかげか、かなり滑りがよくなっている。
「う、動かさないで下さい…」
 唇を離し、肩で息をする彼女。深呼吸を繰り返し、息を整えようとしている。俺は、目蓋の端で
凍りかけている涙を舌で舐めとった。
「頑張ったね。」
 頭をぽんぽんと叩くと、くすぐったそうに笑った。
「処女じゃなくなっちゃいましたね…」
「俺も童貞じゃなくなった。」
「帰ったら、責任とってくれるんですよね?」
 上目遣いで心配気に聞いてくる。
「成り行きとはいえ、ヤリ逃げなんかしないってば。」
「付き合ってくれるんですね?」
「ああ。」
「良かった…お兄さん。私、前からお兄さんの事好きでした。」
「…俺も、マナカちゃんの事、好きだったよ。」
「本当ですか?」
「二度も言わないよ。」
「ふふっ、照れてる照れてる。」
「か、からかうなって。」
 この時俺は初めて、あんな風に笑う彼女を見た。
「…?今、中でお兄さんのが一瞬大きくなったような…?」
 そそられた、なんて言えねー…。
「う、動かしていいかな?」
「大分楽になったから、好きなように動かしていいですよ。」
 足を俺の腰に絡め、体を完全に俺に預けてきた。深々と奥まで突き刺さったペニスを、抽送させる。
「くふぅ…」
 彼女の息が耳にかかる。最初は固さが残っていた膣壁も、繰り返し突く度にほぐれていった。
耳たぶを甘噛みして、陰毛をクリトリスにこすりつけるように腰を動かした。
「あっ、私、そこ弱いの…」
 どうやらクリトリスが弱いらしい。指を唾液で濡らし、親指の腹でクリトリスをくにくに押した。
びくびくと体を震わせ、面白いように反応してくれる。 さっきのセリフから察するに、彼女はオナニー
した事があって、尚且つそこが弱いと自分でもわかっているらしい。
 もしかしたら、もしかしたら彼女をイかせられるかもしれない。淡い期待を抱いて俺は、しつこく
クリトリスを責めた。
「あ、やだ、そこばっかり…」
 弱弱しい声で喘ぐ彼女に、余計にそそられる。包茎気味のクリトリスの皮を指でしごくと、彼女は
大人しくなった。とろん、とした目で、身を震わせて俺にしがみついてくる。
 多分、イきそうになって快感に集中しているんだと思った。俺も二度目の射精がしたくて、我慢の
限界を迎えそうだ。できれば一緒に達したいと思い、どうすればいいのか悩んだ。
 クリトリスをあまり強くしごいても痛いだけかもしれないし、膣内はまだ気持ちよくはなさそうだし、
ディープキスじゃ決め手にはならないだろうし、この寒さで胸をさらけだすのは無理だろうし。
204アカボシ:2005/08/07(日) 17:47:15 ID:N5RIgGN7
 となれば、ここしかない。俺は、空いてる手で彼女のアナルに指を這わせた。
「きゃうっ!?」
 甲高い悲鳴が上がる。
「やだ、そっちは…あぁん!」
 簡単に人差し指が入った。やっぱり、こっちでオナニーしたこともあるみたいだ。指を曲げて、
中を指の腹でかき回した。
「ああっ!あああぁっ!!」
 この反応を見る限り、どうやらここも弱かったらしい。アナルがひくひく動いて、指を締め付けてくる。
膣内も、今まで以上に波打ち、ペニスに絡み付いてくる。
「うそ、いく、いっちゃうぅ…!」
 ぎゅうっ、と強くしがみついてくる彼女の中に、俺は二度目の射精をした。

「初めて同士で一緒にイクなんて、難易度の高いことしてくれましたね…」
 額に玉のような汗を浮かべ、彼女が俺に微笑みかけてくる。
「我ながらそう思う…」
 苦笑いで返した。
「まだ、抜かないで下さいね。こうして好きな人と繋がって、温もりを感じていられるだけでも、
充分気持ちいいんですから…」
「うん、分かるよ。」
「もし、助けが間に合わなくても、お兄さんと結ばれて本当に良かったです…」
「助けなら来る。大丈夫だってば。」
「…そう、ですね…」
 体力の限界なのか、目蓋を閉じて寝息をたてる彼女。
「ちょ、寝たらまずいってば…」
 かく言う俺も、射精後の疲労感に襲われて、もう限界だった。彼女を抱きしめたまま、意識が
途絶えた。
205アカボシ:2005/08/07(日) 17:49:58 ID:N5RIgGN7
 お兄ちゃんとマナカちゃんが遭難してから15時間。ようやく、2人が救助されたらしい。
2人とも衰弱してはいるが、命に別状はないらしい。救助ヘリがホテルの前に着陸し、
救急車に移すために担架が運び出されてきた。なせか担架は一つだけだった。私とアキちゃんは
駆け寄った。
「お兄ちゃん、マナカちゃん!」
「2人とも、無事でよかった…!」
 駆け寄った先で私たちが目にしたのは…顔から火が出そうなほど真っ赤にしたマナカちゃん。
その下にマナカちゃんの顔を隠そうとするお兄ちゃん。そして、体を覆い隠すタオル。
「え…膣痙攣?」
「違う…身動き出来ない程体力使い切っただけだ。」
 目から滝のように涙を流すお兄ちゃん。
「これで私たち、羞恥の関係になりましたね。」
「周知だ、周知!」
「この状態でボケるマナカも凄いけど、突っ込むお兄さんも律儀だね…」
「てか、お兄ちゃんはアレ突っ込んだままだけどね。」
「うるせーよ!」
 2人は、気まずそうな隊員たちに運ばれ、繋がったまま救急車で搬送されていった。
206アカボシ:2005/08/07(日) 17:51:54 ID:N5RIgGN7
 以上です。俺の力量じゃ、エロ描写はしんどいことこの上ないです。
一度に50行近く書き込めるようになって、大分楽になりましたが…。
 書きたい作品なら、まだ3、4個はあるんですよ?ミホがシンジに振られた話とか、
Mに目覚めて開発されていく今岡の話とか…。
 思春期の6巻が出たらきっと執筆意欲が沸くと思うので、またその時に。
それでは今日はこの辺でお暇します。
207名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 17:57:23 ID:dKZeL/ZQ
リアルタイムで来たー!!
アカボシ氏GJ&お久しぶりです!!
208名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 18:03:39 ID:HhEMjPIE
うお、アカボシ氏gj!マナカスキーな自分にとっては至高の逸品でした。
209名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 18:05:33 ID:XYRybgfB
アカボシ氏お久&GJ!シンジ×マナカ、堪能しました!

>Mに目覚めて開発されていく今岡の話とか…。
何ですかそのものズゴックハァハァが期待できそうな話は。
楽しみに待っております。
210名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 20:46:34 ID:f0RLz7/c
シンジ×マナカ(・∀・)イイ!!!
(*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ//ア//アl \ァ l \ァ!!!!
211名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 22:02:28 ID:iCrL9iqA
アカボシ氏乙&GJ!
今岡話期待です!
212名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 23:37:06 ID:eSTc6skh
>となれば、ここしかない。俺は、空いてる手で彼女のアナルに指を這わせた。
いやそのりくつはおかしい。
213名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 23:43:36 ID:1esPfRWn
>>212
いや、シンジはオフィシャルでアナル好きだから無問題。
214名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 00:36:06 ID:1e3wQphT
アナルといったらシンジさ
215名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 00:47:57 ID:Hv2cBAOm
シンジといったらアナルさ
216名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 01:15:38 ID:+K1uVi5b
シンジはアナルさ
217名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 01:45:55 ID:1N8QuhL3
亜成 シンジ君
218名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 15:55:09 ID:DD0MLtJi
ピンキリ氏のマサ×アイ純愛話の続きマダー?
219名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 16:50:35 ID:Qy2i8m3q
こんなにハァハァできるシンジ×マナカ話に巡り合えたのに
GJも乙もなく他者の作品を要求する>>218
マリアと小宮山がおしおきするでしょう
220名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 19:13:26 ID:Hv2cBAOm
中学の時、英語の辞書忘れたから隣の女子のを共同で使わせてもらった。
家も近所だし気さくで話しやすいやつだったもんで、
彼女が見てない隙に、ふざけてその辞書の「vagina」の項を○で囲んでやった。
…あれから10年以上が経ち、そんな事ずっと忘れてた。
盆休みで実家に帰省して仕事の整理をしてた時の事。
英語の辞書が必要になって、中学時代のを探し出して使った。
そしたら憶えの無い落書きをみつけた。
「penis」が○で囲んであって余白に「お返しだバーカ昼休みに図書室で待つ」と書いてある。
それで思い出した。
あの時あたりからだったか、彼女は昼休みになると真っ先に教室から出て行くようになった。
俺は「何委員だか知らないけど忙しいんだなぁ」なんて思ってた。
中学最後の昼休みも、彼女は教室にいなかったっけ…。
で、嫁にそれ見せたら顔真っ赤にして「今頃みつけるな!」だって。
221名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 19:13:58 ID:Hv2cBAOm
実に氏家的とは思わんかい?www
222名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 19:24:27 ID:etkm+sCZ
>>221
ひとつ聞きたい。
「今頃見つけるな!」ってことは、その嫁さんはつまり…。




ア ン タ し あ わ せ も ん だ よ !
マ サ ヒ コ 級 の ! !
223名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 19:32:02 ID:B9+7uGUt
>>220-221
うらやましすぎ。アンタ三国一の果報者だよ。
224名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 19:50:02 ID:Hv2cBAOm
まてまて、俺の話じゃないぞw

俺の話なら、中1の時ぎゃーぎゃー悪口言い合っていたクラスメイト女に告白されたときに教室から逃げ出した、くらいしかねーよ。
225名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 20:32:03 ID:1e3wQphT
とりあえずいい話を聞いた
226古田(ゝ○_○):2005/08/08(月) 20:50:40 ID:yet2kH+o
保管庫更新しました
227名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 21:04:19 ID:/8Wt7qcz
古田氏乙です。
228名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 21:05:35 ID:yLIH7oEK
古田氏、いつもお疲れ様です

ところで確認するのも野暮ではあるが
要するに221=224氏の奥さん≠隣の女子、と言う事なのか

にしても告白されて教室から逃げ出した、と言うのも
どこか氏家的ではありますな

229名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 21:07:13 ID:L+zLfR8A
古田氏いつも乙です!
230名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 21:23:56 ID:wTOp99lE
中学生だと、告白されるとビビって逃げ出してしまうこともあるんだよ。

ちくしょう…ッ
あの時、何故俺は…ッッ
231名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 21:50:18 ID:rr/kmJhc
>220は最近流行してるコピペなので、それを念頭にレスすべし
ID:Hv2cBAOmの渾身のネタが連載初期のアイ先生並に空回って可哀想だぞ
232トマソン:2005/08/09(火) 00:32:39 ID:RHwfMJ5m

トマソンです。

郭氏、アカボシ氏、古田氏、乙です。
ネタの神様が夏休みだったらしく?しばらく間が開きました。
夏合宿・第一回の続きとして始まる、マサヒコ×リョーコ編を
投下します。

最新号(合宿第二回)の内容はスルーしといてください。

結構長いです。本番あり、カマトトリョーコ味。
では投下。
233トマソン:2005/08/09(火) 00:34:18 ID:RHwfMJ5m

(やれやれ…………結局こうなるか)
小久保マサヒコは、ごそごそとリビングに布団を敷いていた。

 ここは若田部家の別荘。
 いつもの六人で合宿に来たはものの、寝室の割り振りでひと悶着あった。
 この別荘の二階には、寝室が三つ、それぞれにベッドが二つづつ。六人でちょうど良
いと言えば良いのだが、一人だけ男が混じっているとそうもいかない。
 リビングで寝る、と主張したマサヒコだったが
「ダメ! そんな仲間はずれみたいなことは許しません!」
と主張する濱中アイに押し切られ、危うくマサヒコはアイと同室になるところだった。
が、若田部アヤナの兄が寝室に残したダッチワイフ3体+膝枕のおかげでアイは退却。
 マサヒコは一人で一室を占めたのだが。
(濱中先生と同室じゃいくらなんでもやばいとはいえ、あの部屋は……)
 さすがにこの3.5体と同室で眠る気にもならず、やはりリビングで寝るかと、
マサヒコは布団の用意をしているところだった。

 そこへトントンと軽やかな足音が響き、中村リョーコが階段を降りてきた。トイレに
降りてきたらしい彼女は、マサヒコを認め、声をかけた。
「あらマサ、どうしたのよ、こんなとこで」
「あ、中村先生……いや、あれと一緒に寝る気にはならなくて、ここで寝ようかと」
「あら、せっかくのアイテムがあるのに、いやなの? 使い方を教えてあげよっか?」
「……やめてください」
「あらそう、やっぱり本物がいいんだ」
 ニヤニヤしているリョーコだが、マサヒコはその姿に思わず見とれてしまった。
 薄いオレンジ色のパジャマ。裸足の足は色は薄いが丁寧なペディキュアがなされ、形
のよい指がきれいに並んでいる。細手のパジャマのズボンはスラリとした脚を強調し、
その上端は引き締まった腰をぴったりと締めている。上半身は、薄手のパジャマを通し
て、豊かな胸の膨らみがその存在を主張していた。
 もともとスタイルは抜群の彼女だが、スラリとした長身が見事に映える格好である。
 加えてメガネをかけていないとあって、普段のラフな姿とはまったく雰囲気が違い、
見慣れた悪戯っぽい笑みもかわいらしく見える。
(へえ……中村先生も、こうしてみると美人だな……)
 いまさらの感想だが、今までさんざんからかわれてきたのだから、まあ潔癖な中学生
としてはやむを得ないか。
 リョーコの豊かな胸の隆起の先端に、なんとなく小さな突起が突き出しているのに
気がつき、マサヒコの心臓がたまらず高鳴る。寝ていたさなかとあって、ノーブラなの
だろうか? 
「ま、中学生には人形はいやかもね……それも使用済みじゃあ。ここに、とびきりの
実物があるけど、どう?」
 体を反らし、挑発的にポーズするリョーコ。
「……おやすみなさい」
「ちぇー」
 リョーコは姿を消し、廊下の向こうでトイレのドアがパタンと閉まる音がした。

 ようやく布団を敷き終わったマサヒコは、常夜灯のみを残して灯りを消し、布団に
もぐりこんだ。
 ついさっき目にしたリョーコのパジャマ姿が脳裏に浮かんできたが、眠気がそれを
押しのける。
(それにしても、ちゃんと勉強した合宿って初めてじゃないか・・・?)
 そんなまっとうな感想を抱く暇こそあれ、マサヒコは眠気に流され、溶けるように
意識がなくなっていった。

 一方の中村リョーコ。用を足して手を洗うと、鏡に向かって自分の姿を映し出す。
(うん、悪くないわね……真夜中にこれを見てなんともならないなんて、マサヒコって
ば、私たちのこと、本当に女として見てないのね……このままじゃ、ED疑惑も晴れな
いし、ミサキたちとの仲だって、ちっとも進まないだろうし……本当は若すぎて守備
範囲外なんだけど、ひとつ、男の本能を目覚めさせてやろうかね)
 中村リョーコの悪巧み、発動。
(じゃ、潔癖な中学生向けに、優しい、綺麗で清潔なお姉さんを演出しなきゃね……)
234トマソン:2005/08/09(火) 00:35:51 ID:RHwfMJ5m

 マサヒコは気持ちよく白河夜船のなか、夢を見ていた。
 これは……幼いころ、母さんに耳掃除をしてもらった時の記憶だろうか? むっちり
としまった女の太腿に頭を乗せている。柔らかい女の指が自分の顔を、耳を、首筋を撫
で回している……気持ちいい……。
(……?)
 妙にリアルな感触に、マサヒコがぼんやりと目を開ける。視界に入ってきたのは、
なぜか中村リョーコ。普段の皮肉っぽい表情はどこへやら、天使のように慈愛に満ちた
微笑みを浮かべて、仰向けになったマサヒコの顔を覗き込み、マサヒコの頬をそっと手
のひらで愛撫している。
 それと気づいたマサヒコ、動揺するのも当然。
「ぬおおおっ?! な、中村先生、なにを……」
 あわてて上半身を浮かそうとするが、リョーコは両腕で頭を押さえると、そっと顔を
マサヒコの顔に近づけ、優しくささやく。
「マ・サ……(はあと)」
 このまま力づくで上半身を浮かしたら、唇同士が接触、早い話がキスしてしまう。
 たまらずマサヒコは浮かしかけた上半身を一旦止めると、再び頭が下に落ちた。後頭
部に当たったのは、予想していたソバ殻の枕の感触ではなく、むっちりと引き締まった、
それでいて暖かくやわらかいモノ。そう、それは中村リョーコの太腿。ここでようやく
自分が中村リョーコに膝枕されていることに気がつき、マサヒコはさらに動揺しながら
も、あわてて口を開いた。
「な、中村先生、いったい何を……」
「マ・サ……(はあと)」
 あくまで優しく、甘く、中村リョーコは耳元でささやく。そのまま、そっと顔を
さらにマサヒコの顔に近づけ、さらに至近距離までもっていく。マサヒコの顔を、
リョーコの指による愛撫がくすぐり続け、リョーコの甘い吐息がかかった。
 中村リョーコ、もともと一級品の美人である。優しい笑顔を浮かべてさえいれば、
たいていの男はたまったものではない。
 ましてや中学生童貞のマサヒコ君には、これは厳しすぎる。
「な、なな、中村先生……ちょ、ちょちょちょ、ちょっと……」
「ううふ……恥ずかしがって、可愛いのね……ねえマサ、今まで、意識した女の子って、
いないの?」
「いい、いや、そそそんな……いませんよ、はい」
「それじゃ、わたしのことも、何とも思ってないの?」
 さすが中村リョーコ、既にマサヒコは術中にはまっている。この状況で、嫌いだなど
と言えたら男じゃない。
「いいいいや、ああああの、その、そんなことは決して」
「じゃ、わたしのこと、好き?」
「ああああの、そそその、ききき嫌いじゃないかな、と……」
「ぶー。駄目、女の子にそんな言い方は駄目よ。ちゃんと『好き』っていって」
 とささやきつつ、リョーコはすっと口をつぼめ、甘い吐息をマサヒコの唇に当てた。
 マサヒコ、大ピンチ。だが、逆らえるはずもなかった。
「あああ、いやあの、す、好きです、はい。だから離して……」
「わたしのこと、好きっていってくれたね……嬉しい……」
 リョーコの顔がさらにマサヒコの顔に近づく。
「ちょちょ、ななな中村先生……んむー……」
 とうとう、リョーコのやわらかい唇がそっとマサヒコの唇を奪った。
 軽くバードキスの後、リョーコは一旦唇を離し、マサヒコの瞳を覗き込む。
「うふふ……どう、キスの味は?」
 マサヒコは既に呼吸が荒くなりかけている。
「はぁ……はぁ……柔らかくて……気持ちいいです……」
 しばし見つめあい、もう一度唇を合わせると、リョーコは今度はそっと舌を出し、
マサヒコの唇を嘗め回す。続いて舌をマサヒコの口腔に進入させ、ゆっくりと唇の内側
をなぞった。マサヒコもこの誘惑には勝てず、そっと舌を突き出すと、二人の舌が絡み
あった。
「ん……んん……」
 舌が絡み合い、密着しては離れるに従って、唾液が淫靡な音を立てる。
 キスと言えばキスに過ぎないのだが、恐ろしく丁寧な、かつねっとりしたそれに、
マサヒコの目は次第にトロンとしていった。
235トマソン:2005/08/09(火) 00:36:54 ID:RHwfMJ5m

(落ちたわね……)
 もはやマサヒコがリョーコに逆らえるはずもない。
「ねえ……ここじゃ、いつ誰が降りてくるかわからないから、上に行きましょ……」
「……でも、あそこには人形が……」
「あん、あんなのを見ないで……わたしだけを、見ていればいいでしょ……」
「え、ええ……」
 二人は連れ立って……というより、マサヒコはリョーコに腕を引かれるがままに、
二階へ上がり、人形3.5体がある部屋に入った。
 歩いている間にちょっとは理性を取り戻したマサヒコ、ベッドに座ったリョーコの
前に立つと、口を開いた。
「でも、いきなりどうして……びっくりしました……」
「……マサ、世の中には、女と男がいるでしょ?」
「え、ええ……」
「その両者は、どちらもお互いを必要としているの」
「え、ええ、そうですね……」
「だから、お互いに引き合うのは、ごく自然なことなの」
「そ、そうかも知れませんけど、でも……」
「そこで『でも』が出るってことは、女と男がお互いを必要としている、ってことの
意味をまだわかっていないのよ、マサはね。だから、これから教えてあ・げ・る」
 優しい笑みを浮かべたまま、すっとリョーコはマサヒコの首に腕を回し、抱き寄せた。
「あ、ちょちょ、ちょっと……」
 ベッドに座ったリョーコの顔に中腰のマサヒコの顔が接近し、再び二人の唇が重
なった。そのまま数秒間キープし、ゆっくりとマサヒコに女の唇を味わわせる。
 つと唇を離すとリョーコは、マサヒコの目がトロンとなり、物欲しげにリョーコを
見つめていることを確認した。
「……キモチいいでしょ?」
「……ええ、とても……」
「じゃ、横になって……」
 リョーコは、マサヒコの首に回した腕でたくみにリードして、小柄なマサヒコの体を
ベッドに横たわらせた。その上から、リョーコの体がのしかかり、細い指がマサヒコの
パジャマのボタンをゆっくりと一つ一つ外していく。すっかりボタンが外れたところで
布地を左右に開くと、マサヒコの上半身が隠すところなくあらわになった。
「うふふ……本当に、色白で綺麗なのね……妬けちゃうくらい……」
 そういいつつ、リョーコの掌が、指がマサヒコの上半身に優しく愛撫を加えた。
肩口、わき腹、たくましいとはまだ言えない胸。特に胸を大きく円を描いて撫で回し、
次第次第にマサヒコの乳首に近づいていくと、
「……う……」
 たまらずマサヒコの軽く開かれた口から、声が漏れた。

236トマソン:2005/08/09(火) 00:38:38 ID:RHwfMJ5m

 マサヒコはリョーコの愛撫に身を任せつつ、自分にのしかかった女に見とれていた。
(や、やばい……このままじゃ……でも、綺麗だな……)
美しい漆黒のロングヘア。整った顔立ち。出るところは出て、締まるところはあくまで
締まった、均整の取れた肉体。パジャマのなかは、一体どうなっているのか……?
「せ、先生……うっ……」
 リョーコの指が、マサヒコの乳首に触れ、転がし、弄んだ。
「どう? キモチいいでしょ?」
「……ええ、とても……先生も、綺麗ですよ……俺も、触っていいですか……?」
(へえ、邪心なしに『綺麗ですよ』なんて言われたの、久しぶりね……)
「……そうね、いいわよ。でも、優しく、優しくね……」
 リョーコは仰向けになったマサヒコの体の上に、前かがみに座っている。
 その豊かな乳房は、リョーコのパジャマの布地越しに、マサヒコの目前にその肉感を
これでもかと見せつけていた。前かがみになっているため、隆起の先端の小さな突起が、
くっきりとその存在を示している。やはりノーブラらしい。
 マサヒコはゴクリと生唾を飲み込むと、両腕を伸ばし、薄い布一枚ごしに女の乳房に
そっと掌を触れた。
(あったかくて……やわらかい……)
 軽く手を結ぶように指に力を加えると、柔らかい肉が、それに従いやわやわと形を
変え、マサヒコの掌に吸い付く。
「あん、ちょっと強すぎ……もっと優しく……可愛がるように……」
「す、すみません……じゃ……」
 指に力を加えるのはやめ、掌全体で、触れるか触れないかくらいに軽く、乳房に愛撫
を加える。さっき自分がしてもらったことを思い出し、指先だけを使い、円を描きつつ
次第次第に愛撫を乳首に近づけていくと、リョーコも目を閉じ、甘い息を漏らした。
「あ……あん……」
 これは半分は演技だったが、マサヒコをとろけさせるには十分過ぎた。
「……先生……」
 魅惑的な女の体を前に、少年の理性が音を立てて崩壊する。
(だ、ダメだ……もう止まらない……)
 たまらなくなったマサヒコは、ぐいと体を起こすと、逆に中村リョーコの体をそっと
押し倒した。
「あっ……」
 リョーコは両手を首の左右に置き、倒されるがままに仰向けになって、男の体がのし
かかって来るにまかせ、整った顔に怯えとも期待ともつかぬ表情を浮かべ、マサヒコを
見つめる。これまた、半分は演技だが、こんな目で見つめられては、男はたまらない。
「先生……」
 今度は自分が、女の体の両脚を割ってのしかかっていることに気づき、マサヒコは
さらに興奮が高まるのを覚えた。
 いささか焦りながら、リョーコのパジャマの胸のボタンを一つ一つ外していく。
 次第にリョーコのパジャマの合わせ目から白い肌がのぞいていき、ようやくボタンを
全て外し終えたマサヒコは、もうたまらず、布を思い切り左右に開いた。一気に素肌の
面積が広がり、リョーコの豊かな、形のいいお椀型の乳房が、ぷるんと弾け出た。
「あ……恥ずかしい……」
 手で隠そうとはせず、しかし男の視線に恥ずかしげに身をよじって見せる。
 さすが中村リョーコ、坊や対応モードも完璧だ。 
「中村先生……本当に、綺麗だ……」
 腕から先と下半身はパジャマに隠されたままだが、中村リョーコの上半身は今や、
余すところなく少年の視線にさらされていた。羞恥をたたえた瞳。先ほどのディープキ
スにてらてらと光って見える唇。さっき布一枚越しに触れた乳房は、巨乳というほどで
はないが豊かに実り、その先にまだまだピンク色の小さな柔輪と可愛らしい乳首が息づ
いていた。
 「中村先生……俺……俺、もう止まりません……」
 マサヒコは女体にのしかかっていった。
237トマソン:2005/08/09(火) 00:40:46 ID:RHwfMJ5m

(んふふ、この状況じゃ、いくら坊やだってたまらないわよね……しばらく、攻めて
もらおうかしら))
 中村リョーコはまだ余裕である。マサヒコのほうはすでに興奮しっぱなしだが、目
の前の女に喜んでもらいたい一心で、全力を振り絞って稚拙な愛撫を女の体に加えて
いった。
 まずは改めてそっとキスをすると、軽く開いた唇を伸ばした舌で嘗め回す。口腔に
優しく舌を侵入させ、リョーコの唾液を吸った。
「ん……んんっ……」
 唇を耳たぶに移動させると同時に、腕を伸ばし、リョーコの乳房にそっと愛撫を
加える。
「あっ……あん……」
 優しく耳たぶを噛まれ、リョーコも今度は本当に身をよじった。右の乳首にマサヒ
コの指が到達し、そっとなぞっては、ねぶり、弾く。
 マサヒコは初めて味わう女の体に陶然となっていた。唇で首筋にむしゃぶりつき、
両手で乳房を優しく揉んだ。すべすべの肌を撫で回すと、豊かな乳房の肉はマサヒコの
指に吸い付くように形を変える。ピンク色の乳首を弄ぶたびに、リョーコの口からは
甘い吐息が漏れた。
(童貞君にしてはうまいわね……適当なとこでダッチワイフにバトンタッチのつもり
だったけど、アタシもマジになってきちゃったなあ……。
ま、今回は筆おろし特別授業ってことでいいか……)
 中村リョーコ、危険な決断。

「あ……あん……ねえ、下着が汚れちゃう……もう、服を脱ぎましょ?」
 マサヒコはずっと目の前の女体にむしゃぶりついていたかったが、確かにどこかで
脱がなければ、話が進まない。のろのろと体を起こすと、まるでご馳走を目の前にオア
ズケを食らったように−−−事実そうなのだが−−−パジャマを脱ぐのももどかしく、
トランクス一枚になった。
 中村リョーコは焦らずベッドの傍らに立ち上がると、ゆっくりと腕にまつわりつく
パジャマの上を脱ぎ捨てた。続いてマサヒコに背中を向けると、恥じらいつつ、そっと
パジャマのズボンも下ろしていった。脚からズボンを抜き取ると、とうとうショーツ
一枚になったリョーコは、その縁に指をかけたところで、たまらなく恥ずかしそうに
マサヒコのほうに向き直り、顔を手で覆った。
「ねえ……恥ずかしくて、脱げないよ……あなたが脱がして……」
 無論、リョーコの演技だが、マサヒコはそんなことを見抜ける精神状態ではなかった。
(中村先生って……こんなに可愛らしい人だったのか……)
 マサヒコの心臓は破裂寸前だった。目の前の女の体を覆い隠す、最後の一枚である薄
いイエローのショーツは、シンプルな形ながら、クロッチの近辺にはかわいらしい刺繍
がつき、その奥に、ほのかに黒みが透けていた。
(脱がせたい……剥ぎ取って、なにもかも見たい……)
 言われるままに手を伸ばし、ショーツの縁に指をかけると、震える指で一気に剥き降
ろす。リョーコはとうとう全裸になった。
「あ……」
ぴっちりと両脚を閉じて、恥ずかしげに顔を手で覆い、だが体を隠すものとてなく立ち
尽くしているリョーコの姿は、なんとも美しかった。
「ああ……そんなに見ないで……」
 マサヒコは荒い息をつきつつ、リョーコの股間の黒みから目を離せなかった。縮れた
漆黒の恥毛は、綺麗に無駄毛の処理がなされ、余計なところには生えていないが、今の
立った姿勢のままでは、肝心なところはほとんど見えない。
「先生……もう一度、ベッドに横になってください……」
「マサ……その前に、トランクスも脱いじゃいなさい……わたしは全部、脱いだんだ
からね?」
「は、はい……」
 マサヒコも、意を決したように最後の一枚であるトランクスを脱ぎ捨てる。リョーコ
の前に現れたマサヒコの分身は、既に天を向いて屹立している。ごく最近剥けたばかり
のそれは、無論まだ未使用で、ピンク色の亀頭をさらしていた。
「まあ……ワイルド……(はあと)」
 リョーコは指を伸ばし、その先端の割れ目のあたりを軽くつついた。
「うっ……」
 それだけで、マサヒコの体に電流が走った。
238トマソン:2005/08/09(火) 00:43:16 ID:RHwfMJ5m

「さあ……来て……わたしを愛して……」
 リョーコは一糸まとわぬ裸で無防備にベッドに仰向けになった。マサヒコは心臓が
破裂しそうになりながら、再び女の体に覆いかぶさる。
「先生……本当に、綺麗ですよ……」
 耳元でそうささやくと、唇を肩口から乳房にゆっくりと滑らせる。腕はリョーコの
背中に回し、軽く抱きしめたまま、その手のひらでそっと背中を撫で回し、指ですべ
すべの肌をなぞった。やがて、唇が乳首に到達し、マサヒコの舌が可愛らしいピンク
の乳首を転がし、吸った。
「あ、あん……上手よ……どこで、そんなこと勉強したの?」
「勉強なんて……ただ、先生に気持ちよくなってもらいたくて……」
「嬉しいわ……続けて、もっと、もっとよ……」
 リョーコもまた、マサヒコの体に腕を回す。リョーコの掌が男の背中を優しく這い回
り、マサヒコはその感触に心底ぞくぞくした。
 負けじと、マサヒコは再び乳首にむしゃぶりついた。舌を伸ばして、転がし、吸い、
ねぶって、思うがままに可愛らしい乳首を味わう。やがてそれにも飽きると、もう一方
の乳首に唇を移し、同じように渾身の愛撫を加える。リョーコの体に回した腕をすっと
はずすと、片腕で開いた乳房を揉みしだいた。
 やがて荒い息をつき、マサヒコは顔を上げ、リョーコの下半身へ視線をやる。
「はぁ、はぁ……先生……」
 黒々とした陰毛の下に、息づいているはずの女体。
 それを、見たい。触りたい。犯したい。
 片手で乳房をやわやわと揉み続けつつ、マサヒコのもう一方の手は、すべすべした
わき腹を撫で回し、ついで可愛い穴を見せている臍をかすめ、やがて股間に映える黒い
翳の奥へと忍び込んでいった。
「あっ……ああ……そこは……」
 リョーコは恥じらいの演出を忘れてはいない。そのすらりと伸びた白磁の太腿は、
ぴっちりと閉じられてはいたが、いまやその中心の隙間にマサヒコの指を受け入れ、
身をくねらせながら、柔肉を愛撫するに任せていた。
「ああっ……あん……そこはとっても敏感だから、やさしく、やさしくね……」
「はい……」
 マサヒコは女の反応に陶然とした。秘奥に忍び込ませた指には、しっとりと湿った
暖かくもやわらかい感触が感じられる。そっと、触れるか触れないか位に軽く上下に
なぞると、リョーコの口から甘い吐息が漏れ、ところどころで女体がピクンと震えた。
(俺の指に、女の体が反応している……)
 もうマサヒコはたまらなかった。
「先生……見たいです……何もかも、見せてください……」
「恥ずかしいな……でも、いいよ……じゃ……見て……」
 リョーコは、仰向けに寝たまま、体育座りのように膝を上げると、そっと脚を左右に
開いた。すらりと伸びた両脚がM字になり、蠱惑的な眺めがマサヒコに晒された。
「ゴクリ……」
 マサヒコはもう何度目か分からない生唾を飲み込み、口をカラカラにしながら、
リョーコの両脚をさらに割るように自分の腰をその間に割り込ませると、とうとう
何もかも丸見えになった女の体に、食い入るような視線を向けた。そこはもうしっとり
と濡れ、オーキッドブラウンの媚肉がかすかに開き、ピンク色の中身が覗きかけていた。
239トマソン:2005/08/09(火) 00:44:50 ID:RHwfMJ5m

「……初めて、見るんでしょ?」
「え、ええ……綺麗ですね……」
「嬉しい……じゃあ、今日は保健体育の特別授業よ……触ってみて……あん……それが
大陰唇……全体を覆い隠しているでしょ……優しくなぞって、割れ目を開いてみて……」
 マサヒコがいわれるままにそっと指で押し開くと、リョーコの口から甘い声が漏れ、
下の唇がやわやわと開き、鮮やかなピンク色の襞が覗いた。性教育は続く。
「あん……開いた口の周りのヒダが小陰唇よ……その開いた口の上端に、小さな突起が
あるでしょ?」
「……ええ……」
「思いっ切り優しく、触ってみて……」
「こう……ですか」
 マサヒコの指が軽く、そこを撫でる。リョーコの体が電流が走ったようにピクンと
震え、リョーコの口からひときわ大きな声が漏れた。
「ああうっ……! そう、そこがクリトリスよ……女の体で、一番敏感なところ……」
「これが……」
 マサヒコ、感に堪えぬように、優しくそこを指で撫で回した。そのたびにリョーコの
体がぴくぴくと震え、すべてをマサヒコの視線に晒した女の体から、さらにとめどなく
愛液が漏れ出した。
「あっ、あーっ……あん、駄目、いったん止めて……まだ、ほかにも教えることがある
んだから……」
「あ……はい……」
 名残り惜しそうに、マサヒコはそこから指を浮かした。
「次は、その下……見えないかも知れないけど、小さな穴があるの……それが、尿道口
……オシッコが出るところね。間違えて入れないでね、入らないけど……。
 その下、割れ目の下端近くには、ヒダヒダに囲まれて、膣があるの……指で、そっと
探ってみて……」
「ここ……ですか」
 マサヒコはもう中村リョーコの言いなりだった。いわれるままに、そっとヒダのなか
に中指を侵入させていった。
「あ、あんっ……もう少し下……ああ、そこよ……そっと指を入れてみて、優しく、優
しくね……」
「あ……入った……」
「……そこに、あなたのおちんちんが入るのよ……」
 マサヒコの中指は、第一関節まで、リョーコの体の中に入り込んでいた。その状態で
すら、リョーコの体はそれを暖かく包み込み、締め付けてくる。そっと指を押し出し、
第二関節まで埋めると、締め付けがさらにきつくなり、指に吸い付くような感触が、
マサヒコをうっとりとさせた。
(もし、これが俺のアレだったら……いったい、どれほど……)
 マサヒコは自分のいきり立った男根を見やり、もうたまらなくなった。
240トマソン:2005/08/09(火) 00:47:13 ID:RHwfMJ5m

「先生……俺、俺もう……入れたいです……」
「あら……でも……そうね、いいわ……でも焦らないで、ゆっくりね……」
 リョーコ自身はさっきから無防備に、いつでも入れて、というポーズをとっている。
 マサヒコは座りなおすと、改めて女の体に覆いかぶさった。もう一度、入り口の場所
を確かめ、男根をそこにあてがう。そこにすっとリョーコの手が伸び、マサヒコのそれ
を軽く握って方向を調整した。
 軽く握られただけで、マサヒコの体に電流が走る。さっきから痛いほどに怒張して
いるそれは、もう先端が先走り汁にぬめっていた。
「ここよ……体を、前に出して……ああっ……」
「お、おおうっ……」
 マサヒコの男根が、にゅるりとリョーコの体内に侵入していった。
(これが……中村先生の体の中……あ、熱い……)
「もう少し、奥まで……そう、最後まで入れて……あああっ……」
「せ、先生……気持ちいい……暖かくて、きつい……」
 マサヒコは奥まで挿入すると、熱く吸い付いてくるヒダヒダの感触に陶然となった。
それだけで、既に装填された男の精が、今にも暴発しようとしていた。
「そしたら、そっと腰を前後に動かすの……始めはやさしくね……」
「は、はい……でも先生ごめんなさい……俺、もう……で、出る……ううっ!」
 そっと腰を前に出した一突き目でマサヒコは達してしまい、リョーコの体内に大量の
熱い体液を吐き出してしまった。
「ああっ……」
 それを体内で受け止めたリョーコもまた、ぐいと体を反らせる。絶頂に達するには
程遠かったが、熱い液体を体内にぶちまけられるこの瞬間だけは、経験豊富な彼女と
いえど、体を硬直させずにはいられないのだ。
 荒い息をつくマサヒコに少しすねたような表情を見せ、しかし優しく、リョーコは
口を開いた。
「もう、出ちゃったのね……そんなに気持ちよかった?」
 マサヒコはようやく、自分がしたことの意味を悟った。早すぎたどころの騒ぎでは
ない。あわてて腰を引き、愛液にぬめった一物を引き抜く。
「す、すみません……俺、コンドームもつけずに、それも中に……」
「あん、いいのよ、それは……ちゃんとわたしのほうで避妊はしてるから、心配しない
で……それより、わたしはもっと気持ちよくなりたいの……だから……ほら、もう一度
しましょ……」
 マサヒコは自分の男根を見やる。爆発したばかりのそれは、さすがに今はしおれてい
る。が、リョーコが自分の膣から垂れ出すマサヒコ自身の精液をティッシュでぬぐう
わずかな間に、もう半ば立ち上がっていた。
 再び膨らみ始めたそれに、リョーコはそっと両手を伸ばし、やさしく包み込む。
「ううっ……せ、先生……」
 それだけで、再び男根に血液が充填し始める。さらにリョーコの手が、カリの段差の
下を両手でしごき、先端の割れ目を軽くなぞると、マサヒコのそれはあっという間に
再び天を向いて屹立した。

241トマソン:2005/08/09(火) 00:52:09 ID:RHwfMJ5m

「うふ、やっぱり若いから……ねえ、今度はちゃんとわたしも気持ち良くさせて……」
 再びリョーコはベッドに仰向けになり、そっと脚を開く。
 またしても眼前に広がった蠱惑的な眺めに、マサヒコはまたも生唾を飲みこみ、固い
決意を秘めて女の体に挑んだ。
(今度こそ……キモチよくなってもらうぞ……)
「先生……行きますよ……」
 再びリョーコの体にのしかかり、女の肉体の中に、おのれの肉棒をずぶずぶと沈めて
いった。
「あああっ……」
 挿入の瞬間、リョーコの軽く開いた口から甘い声がほとばしった。その反応がまた、
マサヒコの興奮を掻き立てる。
「はぁ、はぁ……先生……気持ちいいです……」
 マサヒコは最後まで挿入すると、全身で女の体を味わいたいという欲望に勝てずに
上体を倒し、体重をかけぬよう気をつけて、全身をリョーコの体に密着させた。
 マサヒコの目の前に、目を閉じて口を軽く開き、荒い息をついてあえぐリョーコの
顔があった。顔に甘い吐息がかかる。胸にはリョーコの乳房がはっきりと感じられた。
そして女の体に突き立てた男根は先ほどと同じく、熱く、きつく締め付けられていた。
 体を密着させたマサヒコは、そっと腰を使い始めてみた。軽く突き出すと、ペニスの
先端が何かやわらかいものに当たる感触を感じ、同時にリョーコの口からたまらず甘い
声が漏れる。
「あああっ……はう……」
(特に大きいって訳じゃないのに、ズキンと来るわ……体の相性がいいのね……)
 マサヒコは今度はゆっくりと腰を引いてみると、リョーコのヒダヒダが、マサヒコの
それを逃がすまいとするかのように肉棒に吸い付き、たまらない感触をマサヒコの肉棒
に与えた。
 同時にカリで膣の内側を摩擦されたリョーコもまた、体を震わせ、甘い吐息を漏らす。
(なんて……なんて気持ちいいんだ……)
 マサヒコは次第次第に速度を上げていった。それにしたがってリョーコの声も高まり、
マサヒコの体に回した腕に力がこもる。スラリと伸びた両脚もまた、逃がすまいとする
かのようにマサヒコの腰に絡みついた。
 腰と腰とがぶつかり、粘膜が絡み合う淫靡な音が部屋に響く。
 二人の興奮は速やかに高まり、やがて思う存分にお互いの体をむさぼった男と女が
絶頂を迎え、体を硬直させた。
「う、う、ううっ……先生、せんせいっ!」
「あ、あ、マサ、そのまま中で……あああっ……マサ……あーっ!!」
 二人はひときわ高い声を上げた。リョーコの体にまわしたマサヒコの腕、マサヒコの
体に回されたリョーコの腕と脚が、既にぴったりと抱き合った体をさらに密着させるか
のように力を強め、硬直した。
 一瞬ののち、再び男の精がリョーコの体内で弾けた。
242トマソン:2005/08/09(火) 00:54:00 ID:RHwfMJ5m

 二人は荒い息をつき、ぐったりと脱力した体をベッドに横たえ、お互いの体に腕を
回して余韻に浸っていた。
「はぁ……はぁ……」
「はぁ……マ・サ……どう、女の体は?」
「はぁ……とても……素敵でした……」
「そうでしょう……あなた、これだけいい女の子に囲まれているんだから、望みさえ
すればとても幸せになれるのよ? そんな気がないみたいだから、ちょっと心配して
いたのだけど」
「……俺、今夜が今までの人生で一番幸せでしたよ……中村先生……」
 マサヒコはじっとリョーコを見つめようとするが、もう眠気にとらわれ、目が朦朧と
している。
「あん、そうじゃなくて……周りにいる、あなたのことを想っている女の子のことを、
考えてやってほしいの……」
 マサヒコはもう激しい睡魔にとらわれていた。考えて見れば、午前3時まで勉強して、
やっと布団にはいったところで激しい愛欲の行為に浸ったのだ。時計を見ると、もう
4時半になろうとしていた。
「誰の……ことです……それに、俺は中村先生が……すー、すー……」
 規則的な寝息を立て始めたマサヒコ。リョーコはその無邪気な寝顔に微笑み、頭の
下にひざまくら人形を枕としてあてがってやると、全裸のマサヒコはそのままにして、
ティッシュで後始末をし、軽くシャワーを浴びて、再びパジャマに身を包むと自分の
部屋に戻っていった。

(それにしても、たまにはカマトトぶりっ子もいいわね……セージにでも、試してみよう
かしら)
243トマソン:2005/08/09(火) 00:56:06 ID:RHwfMJ5m

 翌朝九時。トントンと規則的な包丁の音が台所に響く。ヤカンが音を立て、湯気を吹
き出した。
 中村リョーコは別荘の台所に立ち、アヤナを助手に朝食の準備をしていた。
 アイは食器を並べている。ミサキとリンコは洗面所で顔を洗っている。マサヒコは
まだ寝ているらしい。
「さて、そろそろ食事にしなきゃね。アヤナ、マサを起こしてきて」
「はい、お姉様」
「あ、私も行きます」
 アヤナとミサキは連れ立ってマサヒコ(+人形3.5体)が寝る部屋へ、軽やかに
階段を上っていった。
「あ……マサの部屋、換気しとくの忘れたね……」
 リョーコはいまさらながらつぶやくが、もう手遅れだった。

 アヤナとミサキがドアをあけると、中にはむっとする匂いが漂っていた。それは、
つい数時間前にマサヒコとリョーコが演じた営みの残り香。女子中学生には嗅ぎ慣れ
ない、淫靡な匂いであった。
「な、なにこの匂い……」
「なんだか、イカみたいな匂いだね……」
 二人は鼻を押さえて中を覗き込むと、ひざまくら人形に頭を預け、全裸のマサヒコが
気持ちよさそうに眠っている。朝とあって、股間の一物は見事に朝立ちし、天を向いて
いた。
「きゃああああっ!」
 それを見てしまった女の子二人は悲鳴を上げる。その声にうっすらと目を開けたマサ
ヒコ、部屋を覗き込む幼馴染とクラスメートの姿を認め、
「やあ、おはよ……」
と言いかけたところで、自分が全裸で勃起した肉棒を晒していることに気づいた。
「うわあああっ!」
 パニックに陥り、慌てて布団で体を隠す。
「この匂い……まさか、小久保君……」
 アヤナの目が、裸のマサヒコと、イスに座るメイド服のダッチワイフの間を往復した。
 二人の女の子が、マサヒコがダッチワイフでたっぷり楽しんだものと誤解しているこ
とは明らかだった。慌てて、マサヒコが否定する。
「ち、ち、違う違う! 俺は、な……な……」
 言いかけたマサヒコは言葉に詰まった。この二人に向かって「中村先生とエッチした」
などと言えるわけがない。
「なな?」
 ミサキの視線がダッチワイフの胸にかかった名札に向く。
 そこに書かれた、アヤナ兄による名前は、「ナナたん」。
 マサヒコを見る二人の目が、次第に怒りとも軽蔑ともつかないものに変わっていった。
「う……」
 その視線に、マサヒコの背筋が寒くなったところで、二人が爆発した。
「ふ……不潔よおおおお〜!」 
「風紀が乱れてるわ!!!」


 この日、マサヒコはED疑惑を晴らし、そして大切なものを失ったという。
244トマソン:2005/08/09(火) 00:56:53 ID:RHwfMJ5m

 以上です。
いやはや長い。本番前の描写が長すぎて、挿入後があっさり味になってしまった
気がしないでもないですな。

 1レスが長く出来るのはいいのですが、あまり長いと読むほうも大変だし、
30〜40行くらいで切るほうがいいのかも知れないと思う今日この頃。

タイトルは「深夜の保健体育」で。
245名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 01:17:07 ID:q20nJjPo
うおーーー GJ!
中村ファンとしては嬉しい限り。
童貞君を導く完璧なお姉さまぶりにクラクラきました。
ちと出来すぎな気もするので、中村が弱味や隙を見せる描写があると
なお良かったと思います。
246名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 01:21:08 ID:EFq/q2Vp
トマソン氏超GJ!
正直、あなたがいるから俺はこのスレをのぞいています!
(もちろん他の職人さんの作品も読んでます)
247名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 14:24:27 ID:UxHeplvw
GJGJ!
エロけりゃ全て無問題!エロってこそよ!
248名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 02:26:21 ID:p+mOKVeU
トマソン様、GJです!
最後のマサヒコが気の毒w
249264:2005/08/10(水) 02:30:21 ID:cc9wdS3i
どうも264です。
郭氏、アカボシ氏、トマソン氏、古田氏乙&超GJっす!
さて、今回はリクエスト通りアヤナ主役です。
エロ無しなので、スルー対象は『エロ無し』『アヤナ視点』『長ったらしい文』です。
自信が無いので、誰もいない今のうちに張り逃げしていきますね。
250264:2005/08/10(水) 02:31:25 ID:cc9wdS3i
「…ふぅ。髪型のセットはこれで良し。バッグは、そうね…これにしよう」
鏡の前でクルリと一回転する。
 母親譲りの亜麻色の髪が、目の前をサラッと流れる。
「…髪には自信あるんだから」
私は鏡の向こうの自分に、そっと呟いた。
―数日前、私は小久保君と駅前のデパートへ行く約束をした。
尊敬するお姉様が、無事に就職できたので、お祝いの品を買いに行こうと思ったからだ。
無論、小久保君はアドバイザー兼荷物持ち。
彼は『…いいんじゃないか?別に。それに…お前ん家でパーティーしたろ?』
って言ったけど、私が『別荘』って言葉を口にした途端に『行かさせて下さい。若田部様』って、
頭を下げて頼み込んできた。
あの時の的山さんや天野さんがしてた『何事!?』って目は、少しイタかったけど…。
でも、あの時の小久保君の顔‥ちょっとカワイかったなぁ…。
 「……!?や、やだ!私ったら」
ぼうっとしてたら、鏡に映った自分の顔がいつの間にか赤くなっている。
それに気づいた事による恥ずかしさで、顔は耳まで真っ赤になった。
「……もう…っ」
小久保君ったら、こんな時でも私を困らせるんだから…。
やっぱり、責任取ってもらわなきゃ…ね?
251264:2005/08/10(水) 02:32:19 ID:cc9wdS3i
鏡に背を向け、時計を見つめる。
 …!?た、大変!バスが来ちゃうじゃない!
 時計の針は無情にもバスがやって来る時刻を告げていた。
 急がないと、誘った私が遅れてしまう…それはマズい。
 遅刻した私を、呆れた顔をして見つめる小久保君の姿が脳裏によぎる。
 『神様っ…どうかお願いします!』
そう心の中で祈りながら、慌てて靴を履き、太陽輝く青空の元へと飛び出した。
 幸い、私の家からバス停までの距離はそう遠くない。
 「ハァ…ハァ、どうにか‥間に…合ったみたいね…」
炎天下の中、私は全力でバス停に走り込んだ。
 こんなに速く走った事は今までに無い…ええ、断言できる!
 呼吸を整えていると、駅前行きのバスが丁度轟々とうなりを上げてやって来た。
 入口のドアがゆっくりと開く。
 車内の涼しい空気が苦労をねぎらうように迎えてくれた。

夏休み最中の平日ということもあり、車内は所々空席が目立っていた。
後ろ側の席に座って、疲れを紛らわす為に小さくため息を吐く。
 上から降りかかる冷気が心地良い。
 「…うん……寝ちゃ……ダ…すぅ‥すぅ」
バスの座席の柔らかさと細やかな振動が、疲れた私を深い暗闇の世界へといざなっていった。
252264:2005/08/10(水) 02:33:48 ID:cc9wdS3i
 「…は…前東…、駅前…口です。お降りの方は…」
 感情のこもらないアナウンスがゆっくりと耳に入る。
私は瞼を開き、料金表の方を見上げた。
次は…駅前東口か。私が降りる予定の駅だ。…なんて良いタイミングだろう!
…他人には些細な事だけど、無性に嬉しくなる時って人間必ずあると思う。
私は、晴れやかな気持ちで料金を支払い、バスを降りた。
 ざわ…ざわ…ざわ…
 人混みがごった返す中、私は急いで小久保君との待ち合わせ場所へと向かう。
 運が良い事に、4つある信号に一つも引っかからなかった。
 ここまで運が良いと逆に気味が悪い。
 もうすぐ待ち合わせ場所に着く。周りを見回して、小久保君を探しながら歩いた。
 …いたいた。
彼ったら、デパートの出入り口でウロウロしてる。
 背の高さ、髪型か見ても間違いない。
「小久保く〜ん!!こっち、こっち!」
彼に向けて大きく手を振ると、彼は私を見つけたのか駆け寄って来た。
「若田部…俺、結構恥ずかしいんだけど…」
「…何が?」
「いや…人前だし」
「…あっ!?ご、ゴメンナサイ…」
彼の言葉に、ちょっと反省。
「…待った?」
「全然。俺も今来たから…」
ウソつき…今来たところなら、何でそんなに汗をかいてるのよ?
253264:2005/08/10(水) 02:34:36 ID:cc9wdS3i
私が小久保君達と一緒に勉強し始めてから、もう一年を超える。
彼のクセや仕草も少しずつだけど、わかるようになってきた。
…ほら、頭を左手の指で掻いてる。彼が嘘をついた時に出るクセだ。
ウソつきは嫌いだけど……こういう気配りの効いた嘘なら、許してあげる。
 だって、彼は私を気遣う為に…。
「お前…何、ニヤニヤしてんの?」
「‥へっ?べ‥別に、何でも無いわ!」
私は慌てて顔を彼から背けた。
 よりによって…彼の前で……。バカ!バカ!!私のバカァ!!
かぁっと顔が赤くなるのが、目を閉じていてもわかる。
 体がとても熱い。血が沸騰して、細胞が蒸発していくようだ。
「お〜い…って、まあ‥いいや。とにかく、中に入ろう…な?」
「え‥ええ」
彼は慌てていた私をなだめるように、優しく声を掛けてくれた。
 ‥彼の言う通り、落ち着こう。…そう、落ち着くのよ‥私。
 私と小久保君は気を取り直して、お姉様に何を送るかを話し合った。
お姉様は、お酒と煙草が好きだ。
でも、煙草はお姉様の体の事を考えると、本当に渡していいのかと疑問が残る。
そこで彼との相談の結果、ワインを買う事に決まった。
…殆ど私が決めたようなものだけど。
254264:2005/08/10(水) 02:35:24 ID:cc9wdS3i
 小久保君…あなた男なんだから、もっと自分の意見をしっかり持ってなさいよ…。

私と彼は、地下の食品売り場へとエスカレーターで下っていった。
2時頃だというのに、そこはたくさんの家族連れや高齢者で賑わっている。
「すごく人いるな…」
「…ええ」
彼も少なからず驚いているようだ。
レジの横を通り、冷凍食品売り場を抜け、お酒の売り場へと向かう。
 途中にあったお中元のコーナーを見て、私は改めて夏の訪れを強く感じた。
 迷いながらも、売り場にはどうにか着く事は出来たのだけど…。
私と彼は未成年なので、今までじっくりと酒という物を見た事が無かった。
「…なあ、若田部‥いくら何でも多すぎじゃないか?」
―200本は軽くあるであろうワイン。
 私はこの中から一本を決めるのだと思うと、気が遠くなった。
私達は、せいぜいワインが赤と白の二色あるということ位しか知らない。
だから、どこ産だのフルボディだの書いてあっても、皆目見当がつかなかった。
「若田部…どうするよ?」
そびえ立つボトルの壁を指差して、彼が呆れて笑う。
「‥そうね、記念に買うから…1〜2万位のがいいかな?」
「それなら、数は絞れるな…よし!」
255264:2005/08/10(水) 02:36:38 ID:cc9wdS3i
「!?ちょ、ちょっと小久保君!!」
「俺、味とかわからないから、それ位の値段で見栄えの良いヤツ探すわ。
 俺は右の棚探すから、若田部は左の棚の方頼む!」
 「??えっ…」
彼は私の返事も聞かぬまま、棚にあるワイン達と睨み合いを始めてしまった。

もう…何なのよ!
小久保君ったら、いきなり…。そんな事されたら困……らないか。
むしろ、凄く助かるんだ…うん。
私は彼の突然の行動に、思考が一時マヒしてしまったらしい。
さっきから…いや、今朝から私はいつもの私らしく無かった。
自分で言うのも何だが、どこか冷静さを欠いている。
それは…彼と二人きりだからなのかもしれない。
彼の存在、言動が、私の心をかき乱す。
初めて会った時は…何の変哲も無い只の男子だと思っていた。
それが、天野さんやお姉様達と関係を深めていくうちに
彼の存在が、徐々に私の中で膨らんでいった。
彼は他の男子と違い、ヤラシイ目で私を見ようとしない。
けど、色んな事に私を巻き込んだ。
海や合宿等で起きた事は、忘れたくても忘れられない。
 …後数ヶ月で、私達は離れ離れになる。
 そんなの…イヤだ。
初詣の時に彼の言っていた事が、今頃になって痛いほどわかる。
256264:2005/08/10(水) 02:37:50 ID:cc9wdS3i
このまま時が止まればいいのに…。
彼に伝えたいと願うけど、喉に引っかかって声が出ない。
 これが……恋というものだろう。きっと…ううん、絶対。

――そんな事を考えながら、私はワインの並ぶ棚を見た。
光がボトルに反射して、歪んだ私の顔が映り込む。
それは、今の私の心中を物語るに相応しかった。

「若田部、こっちは終わったぞ……おい、若田部‥大丈夫か?」
「‥うん。私も今終わったところ」
「??そうか…。若田部‥あんま無理すんなよ?俺に気を遣わないでいいからさ…」
…彼は鈍い。
 私が誰のおかげで、胸が張り裂けそうなほど苦しんでいると思ってるのだろう。
…そんな事だから、私や天野さんが困るのよ。
 「……はあ」
私の口からため息が漏れた。今までで一番深く、重い。
下がった目線を戻すと、彼がキョトンとした目で私を見つめていた。
「…何?」
「!?い、いや…俺、お前に何か悪い事した?」
「……した。けど、言わない!」
「!??何だよ、それ」
「いいから、ほら、これ持って!サッサと行くわよ!!」
私は照れ隠しに近くにあった適当なワインを手に取り、彼に渡した。

レジで会計を済ませると、時刻は3時5分前だった。
257264:2005/08/10(水) 02:40:36 ID:cc9wdS3i
時が経つのは早い。
 私と彼との仲も何事も無かったかのように、時の川へと流されてしまうのだろうか?
 レシートを財布に入れつつ、私はそんな事ばかりを考えていた。
「若田部、エレベーター来るけど…乗るか?」
 彼が指差す先にはエレベーターがあった。
 …確かにここからエスカレーターまでは、少しだけ遠い。
 それに、わざわざ無理して向かう必要はどこにも無い。
「…そうね」
 私はコクリと頷いて答えた。
エレベーターの扉が開き、乗り込む。
乗客は私達二人だけ。
彼がボタンを押して扉を閉めた。
――不思議なくらい静かな密室。
 その緊迫した空気に、自然と鼓動が早まっていく。
彼は私に背を向けたまま、ボタンの前に立ちすくしていた。
「…なあ」
 「何?…小久保君」
「早いな…月日が経つのって」
「…うん」
「後‥半年もしたら俺ら受験して、離れ離れになるんだな…」
「‥そうね」
「…若田部はさ、時間が止まればいいのにって思った事ない?」
「小久保君‥初詣の時もそんな事言ってたわね」
「‥ああ。何て言えばいいのかわからないけど、
 濱中先生や中村先生、ミサキ、的山、それに若田部。
俺…みんなと何時か別れると思うと‥つらくてさ。
 ……ハハッ。何か俺、ガキみたいな事言ってるな」
258264:2005/08/10(水) 02:42:53 ID:cc9wdS3i
彼が苦し紛れに笑う。でも、やはりどこか悲しげな目をしていた。
「若田部は、そんな思う事……ない?」
彼は壁にもたれかかった状態で、私に尋ねてきた。
 無論、私もそう思う。
 できるなら…アナタと離れたくない。
 遠回しに口に出そうと思ったが、声帯が竦んで声が上手く出ない。
顔が恥ずかしさで、耳まで赤く染まっていくのがわかる。
呼吸や脈拍が、今までに無いほど早くなったのも感じとれた。

 …ゴウン

そんな勇気の足りない私を嘲笑うかのように、エレベーターが一階に到着した。
私も彼を降りる用意を終え、ドアの前で待っていたのだけど…。

開かない。
どうやら故障のようだ。
困った私達は互いに顔を見合わせた。
「……どうする?」
「ど、どうするって…助けを呼ぶしか無いじゃない!!」
「だよな…」
彼が非常用ボタンを押す。
「はい」
 女性の声だ。
「すみません。エレベーターが止まったんですけど…」
「少々お待ち下さい……はい。え〜モーター系統に、トラブルが発生したようです。
申し訳ございませんが、復旧作業の方にお時間少々かかり…」
「…どの位ですか?」
「…そうですね。多分…」

ガタッ…ガタッ!!……ズン!!!!
259264:2005/08/10(水) 02:46:00 ID:cc9wdS3i
大きな音と共に私達のいる密室が揺れ、私はバランスを崩して倒れ込んでしまった。
唯一の明かりが消え、視界が黒く染まる。
 サービスセンターとの連絡も途切れてしまったようだ。
…彼は!?
私は体勢を立て直し、立ち上がろうと試みた。

…ズキッ!

刺すような痛みが、右足に走る。
…どうやら、転んだ拍子にひねってしまったらしい。
「イテテ……若田部‥大丈夫か?」
 彼の声が聞こえる。…どうやら無事みたいね。
「…ええ。でも、足を捻ったみたいなの」
「大丈夫じゃないだろ!!待ってろ…よし!」
暗闇に一筋の光が差し込む。
「こういう時に…携帯って便利だよな。若田部、足出して」
光が私の踝に当たる。少し腫れて膨らんでいたものの、大事には至らないようだ。
「よかった…ってあれ?」
突然、電子音が鳴り光が消えてしまった。
「…やっぱ、昨日充電しとけばよかったな」
「小久保君の…ドジ」
「なっ…」
明かりが無いと不安だ。
 私は手探りで、バッグの中にある携帯を探した。
あら?…いつもは、バッグの中の一番上に置いてあるはずなのに。
何度も手を入れ、隅々まで探ったのに見つからない。
…あっ!?
そうだ…行く時慌ててて、入れ忘れたのかもしれない。
260264:2005/08/10(水) 02:47:37 ID:cc9wdS3i
「…若田部、お前の携帯は?」
「…あるけど、その……忘れたみたい」
「‥俺より質悪いじゃん」
呆れたような声で彼が呟いた。
…忘れた私が悪いのは、そうだけど。
「そ、そんな言い方って、ないじゃない!!」
思わず、意に反した言葉が出てしまった。
「ゴメン、ゴメン!!俺が悪かった!だから、そんな怒るなよ…」
慌てて謝る彼。
でも、本当に謝らないといけないのは、私の方だ。
何も悪くない彼に、一方的な怒りをぶつけてしまった。
何してんだろ…私。
「…ところでさ、時間できたから…ほら‥さっきの質問の続き。
 時間が止まればいいなってヤツ。返事…まだ聞いて無いぞ?」
 「!?えっ…え〜と…」
私の声が、予想外の展開に裏返ってしまった。
…どうしよう。
もしこのまま伝えたとして、彼の反応が悪かったら。
頭に次々とマイナスの想像が浮かんでくる。
でも、気持ちは言葉に載せないと永遠に届かない。
始まりがなければ、終わりは決して来ないのだ。
心の中にいる、弱虫な私を蹴飛ばす。必要なのは、少しの勇気。
胸に手を当てて、ゆっくりと息を吐いた。
暗闇で彼の顔がわからない分、僅かに安心だ。
「わ…私も……」
ガンバレ、私。
261264:2005/08/10(水) 02:49:31 ID:cc9wdS3i
「私も…止まればいいなって‥思う」
「…なんで?」
「それは…小久保君と離れたくないからかな…」
「…ホントか?」
「ほ・ん・と!!」
 ダメだ…体が焼けたように暑い。
「…そうか。何か嬉しいな…若田部がわかってくれて」
穏やかな声で彼が囁いた。

‥私も嬉しい。
 伝えたい事の半分も言ってないけど、今はそれだけで十分だ。
 …彼ったら鈍いから、勘違いしてるけど。
 私の心を、天野さんに勝った時でも得られ無かったほどの充足感が満たしていく。
「‥なぁ?」
「…うん?」
 彼がおもむろに呟いた。
「その…そっち行っていいか?やっぱ…暗いと不安だし」
「…えっ!?」
「大丈夫!ぜぇ〜ったいに変な事しないから!!」
「…ホント?」
「ああ…約束するよ」
暗闇の中をゴソゴソと動く音がする。
感覚だけだが、彼が私の隣に座ったのがわかった。
 彼って…時々子供っぽいところがあるのよね。
 まぁ‥それが彼の魅力の一つなのだけど。
「ふぅ…にしても、早く直らないかな‥エレベーター」
「私達…閉じ込められてから、どの位ここにいるのかしら?」
「‥さあ?……少なくとも、20分は‥いるんじゃないか?」
待てども一向に助けは来ない。
私達は取り留めの無い話をして救助を待ち続けた。
262264:2005/08/10(水) 02:50:28 ID:cc9wdS3i
やがて、私達が濱中先生のことを話していた時に
 店の人らしき声がドア越しに聞こえてきた。
「大丈夫ですか?これから動きますけど、暗いままですので気をつけて下さい!
後、ドアを手動で開けますので、少し開くまでかかりますから!」

ガタン!ウィ−ーン…

機械独特の、低い起動音が上から聞こえる。
「やっと…抜け出せるな…」
彼が安心しきった声で話し掛けてきた。
「…うん」
もうちょっと…このままでいたかったけど、仕方ないよね…。
「若田部…ほら‥」
 「!!?」
彼が私の手をいきなり握りしめた。
驚きのあまり振り払おうと手を動かしたが、彼は離そうとしない。
「ななな何するのよ!?」
私は気が動転して、彼に悲鳴に近い声で叫んだ。
「何って…お前、立てないんだから立たせてやろうと思って…」
彼が、私の反応に焦ったように答えた。
…そっか。私、立てないんだった。
「ほら‥これ持って」
彼が、回想途中の私の手にワインを抱えさせた。
ドアがゆっくりと開く。
久々に見た光は眩しくて、私は目が眩んでしまった。
「しっかり持っとけよ…」
彼の声が聞こえた途端、私の首と膝裏に何かが当たる感触がした。
263264:2005/08/10(水) 02:52:04 ID:cc9wdS3i
次の瞬間、私の体が宙に浮いた。
俗に言う、お姫様抱っこの状態だ。
「いやぁっ!!は、恥ずかしいから下ろして!!」
 私は声を荒げて彼を睨んだ。
でも、体を彼に委ねている為に抵抗らしい抵抗が出来ない。
 それに、あんまり動くとワインが落っこちてしまう。
「一応…この前の反省を踏まえてんだけどな‥」
……!?
彼の言葉が動揺していた私に、ある事を思い出させた。

――水泳の授業の時、私はうっかり足を捻ってしまい、
保健委員である彼と保健室へ向かったのだけど、
手押し車の体勢で行く処を豊田先生に見られ、要らぬ誤解をされてしまった。
後でよくよく考えると、あの体勢はマズかったと思う。
 …誤解されて当然の格好だもの。

「私…歩けるから、小久保君いいわよ…おろして」
内心…彼の優しさがとても嬉かったけど、見知らぬ人々が私達の姿を
どんな目をして見るのかわからないという、不安感も募っていた。
「…けが人は無理すんなよ。…おっ!!若田部、開いたぞ!」
「…きゃっ!?」
彼は私を両腕に抱えながら、冷房の効いたフロアへゆっくりと歩き始めた。
「申し訳ございませんでした。お客様…お怪我の方は?」
「俺の方は特に…彼女が捻挫しただけです」
264264:2005/08/10(水) 02:53:21 ID:cc9wdS3i
そう言って、彼が私の顔を見つめた。穏やかで優しい笑顔。
…きっと、世界中で小久保マサヒコただ一人にしか出来ない笑顔。
彼の瞳に映る私の顔が、次第に虚ろになっていく。
それと同時に、周りのものがぼやけ始め、今はもう‥彼しか見る事が出来ない。
…彼が誰かに頭を下げている。謝ってるのかしら…。それすらわからない。
薄れゆく意識の中で、彼の凛々しい顔だけが記憶に残った。


――気がつくと、私は自分の部屋のソファーで横になっていた。
「おっ…目が覚めたか。…おはようございますお嬢様。ご気分はいかがですか?」
体を起こし、声のした方を向くと、彼がドアの前に立っていた。
「…なんてな」
クスリと笑う彼。
 ソファーに近寄り、飲み物が入ったコップをテーブルに置いた。
…あら?
コップが3つあるけど、私と彼の他に誰か来てるのかしら…。

ガチャッ

「マサヒコ君、お待たせ…あっ!!アヤナちゃん目が覚めたんだ!」
ああ…濱中先生か。
「リンゴ剥いたから、アヤナちゃんも食べてね」
先生がリンゴを載せた皿をテーブルに置いた。
……山盛りってところが、濱中先生らしいわね…。
265264:2005/08/10(水) 02:54:57 ID:cc9wdS3i
私達はリンゴをつまみながら談笑に興じた。
「そういえば…どうして濱中先生が、ここに?」
「ああ…俺がお前運んでる最中に、偶然会ったんだよ」
「そうそう。それでマサヒコ君、女性の物を勝手に触る訳にはいかないからって
私にあなたの家の鍵をバッグから取り出させて、家に入ったのよ」
「…そうだったんですか。ごめんなさい、小久保君。私…迷惑かけたでしょ?」
「いや…若田部軽かったし、結構楽だったけど」
「ダ、ダメよ!マサヒコ君!!…女の子に体重関係の話しちゃ」
「!?えっ…あっ…ご、ゴメン若田部!!」
「いいわ…気にしてないから」
「へっ…?なんだ‥いつもの若田部なら、怒って俺を叩くはずなのに。
 どうした?何か悪い物でも食べたのか?何なら俺、薬取って来ようか?」
「…バカ」
 「ん?何か言ったか?」
「…バカって言ったのよ!このバカ!!」
「…それでこそ若田部だ。元気になったみたいだな。
 ‥んじゃ、もう遅いし俺帰りますから濱中先生…後、よろしくお願いします」
「うん、もう遅いから気をつけてね」
「…わかってますよ」
彼はソファーから立ち上がると、私達に一礼して部屋から去っていった。
266264:2005/08/10(水) 02:57:41 ID:cc9wdS3i
「……マサヒコ君行っちゃったけど、いいの?見送りに行かなくて…。
 お礼‥まだ言ってないんじゃないの?」
先生が心配そうな顔をして、私に呟いた。
 …リンゴを頬張りながらだけど。
「…そうですね。まだお礼もはっきり言ってませんし、行ってきます!」
考えた後、そう先生に告げると、私は急いで階段を降り彼の後を追った。
…今さらながら、我が家は広い。
やっとのことで追いついた時には、既に息が上がっていた。
「!?若田部…どうした‥そんなに急いで?」
玄関を開けようとしていた彼が、驚いた表情をしてこちらを見ている。
「そのっ…今日は……ありがとう」
「ハハハ…。律儀だなぁ、若田部は…足捻挫してんのに走ってお礼言いに来るなんてさ。
…何度も言ってるけど、気にすんな。それより、今度中村先生に今日買ったワイン
持っていこうぜ。ワインは紙袋に入れたまま、お前の部屋のテーブルの下にあるから。
それじゃあ…俺行くから。お大事に」
その言葉を最後に、彼が玄関の扉を開けて外へと出た。
 辺りはもう暗く、一、二番星が空を彩っている。
扉が閉まり、夏ならではの生暖かい風が私に当たった。
門戸の開く音が遠くから聞こえる。…もう、外に出たんだ。
267264:2005/08/10(水) 02:58:57 ID:cc9wdS3i
鍵を閉め、部屋に戻ろうと後ろを振り向くと、そこに濱中先生が立っていた。
「先生…どうしたんですか?」
「…ねぇ、アヤナちゃん。マサヒコ君の事…好きでしょ?」
…流石は先生‥お見通しか。
「…ええ、私は…小久保君の事が好きです」
私は素直に白状した。
 …天野さんや的山さんには気まずくなるから相談出来ないけど、
 濱中先生位ならわかってくれるだろう…たぶん。
「…そっか。でも‥大変よ?
 マサヒコ君は鈍いし、ライバルにはミサキちゃんもいるし…」
「……構いません。私‥彼を好きになった時点で、覚悟してましたから…」
…そう。覚悟は出来ている。チャンスは後、約半年だけ。
それまでに‥このモヤモヤした気持ちを全て、彼にぶつけよう。
大丈夫……私ならできる。例えどんな結果であれ、きっと受け止めてみせる。
「そう……じゃあ、ライバルが一人増えるんだ…」
「ええ…天野さんには悪いんですけど…本気ですから」
「ううん…ミサキちゃんもだけど…」
先生が首を横に振る。
「…誰ですか?ひょっとして的山さん?」
 「…ううん」
また先生が首を横に振る。
……まさか!?
「…それって」
「うん…私」
268264:2005/08/10(水) 03:00:03 ID:cc9wdS3i
予想通りの回答だったけど、やはりショックは隠しきれない。
 言葉を発しようと口を開いたが、声が出なかった。
「アヤナちゃん…これはミサキちゃんには内緒ね?」
人差し指を唇に当てて、先生が呟いた。こんな状況でも顔は笑顔だ。
 …これが、大人の余裕というものなのだろう。
「…わかりました」
私は黙ってコクリと頷いた。
…きっと彼女のことだ。知ったら泣き出してしまうだろう。
「…それじゃ、私も帰ろうかな。アヤナちゃん…これからは
 ライバルになるけど、よろしくね。私…負けないから」
そう言うと、先生は右手をすっと出してきた。
―言わなくても意味はわかっている。私も黙って手を差し出した。
「…正々堂々ねっ!」
「はい!」
堅く握手を結ぶ。

…絶対に負けない。天野さんにも、濱中先生にも。
最後に笑うのは…私なんだから。

濱中先生が帰った後、私は部屋で窓から見えた淡く輝く月にそう誓った。
269名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 03:08:08 ID:aZWUtBxD
リアルタイムで読みました。GJ
アナヤもマサヒコもアイも、みんな善人で爽やかに話がまとまっていてイイです。
270264:2005/08/10(水) 03:08:50 ID:cc9wdS3i
以上です。
タイトルは『淡い気持ちと堅い意志』で。
〜視点は難しいっすね。
文作りづらかったです。
シリアスって…これで合ってますか?
あと、足りない表現や誤字は脳内変換をお願いします。
次は…アイですね。がんばります。
稚拙な文を読んで下さった方々、ありがとうございました。
それでは、批判・指摘お待ちしてます。 ノシ
271名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 03:08:56 ID:aZWUtBxD
げ、アヤナね。
アナヤって誰やねん。orz
272名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 03:36:48 ID:ucXSLU4J
264さん、お疲れ様です!
楽しく読ませてもらいました。感謝感謝。
(強いて言えばワインを中村に渡す描写もあった方が良かったカモ?)

>>271
ワロタw
273名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 13:18:37 ID:ISaCIbWM
次回はぜひエロにチャレンジしてみてくだされ!
274名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 18:51:29 ID:p+mOKVeU
264様、お疲れ様です。
感想は…普通に楽しく読めました。な感じですね。

何か…物足りないていうか…面白いんですが、少しは、微エロを加えたり、マサとアヤナがもう少し密着してラブな雰囲気を出してほしかったなと思いました。
なんか、エラソーに言ってスマソ!
275名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 21:49:37 ID:+Ps0ayGt

「貝合わせ」をする痴女がイイ
276名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 23:31:47 ID:PeUiSLt6
今まで百合作品ってあった?
277名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 00:02:52 ID:GnG8am9w
 受験生の夏


「どうしても……………し、したいの?」
「………うん………………………したい」
 ベッドに腰掛けているマサヒコ。その前に床にクッションを敷いて座っているアヤナ。
 肩幅よりも少し開いているマサヒコの足の間に、顔を真っ赤にして俯かせているアヤナがちょうど収まっている。
 若い男女が二人っきりでこの体勢。
 喩え前後の会話を知らなくとも、マサヒコがアヤナに何を望んでいるのかは、誰でもわかるはずだ。
 それでもわからないという人は仕方がない。
 アヤナが恥ずかしげに、しかし熱っぽい視線を向ける先を見てみるといい。
 我慢できずに直行でアヤナの部屋に来たマサヒコの制服のズボン。股間の辺りが元気一杯、内側から押し上げられている。
「あっ!? でも、その、若田部が嫌なら止めるけど…………」
 この言葉に嘘はないだろうが、マサヒコの声には明らかな落胆が滲んでいた。
 意識はしていない。それはわかる。それはわかるが、マサヒコにそんな風にしょんぼりされたら、アヤナには断れようはずもない。
「目を………目をつぶってて……………」
「えっ!?」
「お願い…………だから……いいって言うまで…………お願い……………」
「う、うん、わかった」
 搾り出すようなか細い掠れた声に、鈍感なマサヒコも何かを感じ取ったんだろう。すぐに目を思いっきりぎゅっとつぶった。
278名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 00:05:01 ID:0AZJBKmc
 視覚が完璧に閉ざされる。
 だがそれで得られる情報がなくなったわけではない。逆にエロい情報は、何といったらいいのか………………そう、鋭さを増していた。
 しゅるりと衣擦れの音がする。カチッと鳴るホックの音がする。ドンドコドンドコと心臓の音が連打されている。
 聴覚の方は限界値を振り切るいい仕事をして、せっせと頭に妄想の材料を放り込んでいた。
 それはそのまま、遅まきながら目覚めた逞しすぎる思春期のエロパワーへと、そりゃもうとてもスムーズに変換されていく。
 ヤリたい盛りの少年の頭の中では、某・家庭教師に無理矢理吹き込まれた知識を元に、なんだかアヤナは凄い格好になっていた。
「いいよ…………目、開けても………………」
 言われてマサヒコは、渾身の出来の妄想を切り上げて目を開ける。――――そして打ちのめされた。ズガンッと。
 いかに蒼いエロスのパワーをもってしても、目の前にいる少女のインパクトには敵わない。
 アヤナは両腕で胸元を覆っている。
 でも、だが、しかし、そんな程度で中学生平均を大きく上回る乳房を、とてもではないが隠しきれるわけがない。
 乙女の恥じらいで、両腕にぎゅっと力を入れているのが返って仇になり、アヤナの意図に反して白い乳房の谷間をより深いものにして、
マサヒコの熱すぎる視線を誘っていた。
「…………………………」
 そして上半身は何一つ身に着けてないのに、女の子座りの下半身は制服のスカートを履いたまま…………。
 この世で全裸が一番エロいと思っていた少年には、上半身だけ裸のままモジモジしている少女は、まさにディープインパクトだった。
「あの…………小久保くんも………………」
「えっ!? あ? あ、ああ、う、うん!!」
 ぼーーっとアホの子みたいに見とれていたマサヒコは、赤い顔のアヤナの声にまるで石化が解けたかのようにチャックを慌てて下ろす。
 その動きは誰が見ても嬉々としていて、その上とんでもなく素早かった。
「あっ!? …………………ん………」
 アヤナが目を逸らす。だけどすぐにまた、モロバレなのにチラチラと、恥ずかしさと興奮の入り混じった目で見たりする。
 ちょっと前まではED疑惑もあったというのに、マサヒコの勃起はカチカチのビンビンになっていた。
279名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 00:06:57 ID:0AZJBKmc
「えっと、じゃあ、その………………………お願いします」
「うん…………」
 と、言って軽く五分以上経ってから、アヤナは白い乳房を覆う両腕をゆっくりと、マサヒコの情欲を煽るように解いていく。
 抑えつけられていたふくらみが、戒めを解かれてふるるんと揺れるのが、思春期の男子には妙にエロく感じられた。
「そ、それじゃ………………するね」
 腕を乳房からどけるときと比べると、アヤナが次の行動に移るのは大分早かった。決心が鈍らないようにと思ったのかもしれない。
 コンプレックスの源である大きな乳房を捧げ持つと、元気の有り余っている勃起に寄せて、深い谷間に挟み込んだ。
「お…………………………おおおおっ!!」
 しかし、さすがというかなんというか、アヤナの乳房に包まれると、自慢するほどではないが、小さくもないだろうマサヒコの勃起が
先っちょしか見えなくなる。
 消えてしまう自分の勃起の大きさについては、とりあえず置いといて、マサヒコは率直にジ〜〜ンと感動した。
 いまマサヒコはアヤナを凄く近くに感じている。
 トクントクンと早鐘を打っている心臓の鼓動。自分の勃起の脈動とシンクロするその音に、精神まで溶け合うような錯覚を覚えた。
 まだアヤナの身体はぴくりとも動いてはいないのに、マサヒコの呼吸はすでにハァハァと荒くなっていた。
「…………………………」
 もちろんアヤナの息遣いもシンクロする。
 切ない潤んだ瞳でマサヒコを上目づかいで見上げると、身体を少しずつ少しずつ揺らしはじめた。
“シュニ……シュニシュニ………シュニ……シュニ…………”
 知性の欠片もないような、女性にとっては屈辱的とも取れる行為だろう。
 正直マサヒコには、アヤナに対する罪悪感のようなものもある。だが正直マサヒコには、同時にアヤナに対して高揚も感じていた。
「はぁ……んぁッ……ぅああッ……あ!?……んぅ………ああッ………」
 優しい摩擦に昂ぶりを抑えられない。
 単純に肉体的な刺激だけだったら、手や口でしてもらった方が気持ちいいだろうが、精神の力は偉大だった。
 なにしろこのパイズリと呼ばれる行為は、女性の積極的な、主体的な協力がないと成しえない。
 おそらく人間にとって感動とは、地球上に存在する最高の媚薬だろう。これに魅了されたら抗う事はまず、特に少年少女は不可能。
280名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 00:09:04 ID:0AZJBKmc
「ううッ………くぅんッ……んンッ………ん………はぁッ……ン……んふぁ…………んぅッ!!」
 それは酩酊したようにトロ〜〜ンと、だらしなくも可愛い顔したアヤナも同じらしく、僅かに先っちょだけ覗かせている勃起の鈴口を、
尖らせた舌先でくすぐったりしてくる。
 そしてタイミングを取るのが難しいようだったが、これぞ愛の力、アヤナはそれにもあっという間に慣れてみせた。
 でもだからこそ、
「ンッ、ンッ……ふぅッ……はぁ……んぁッ……ぅああッ……あ!?………………ああッ………ふぁッ!!」
“びゅッ・びちゅッ!!”
 アヤナの顔が、乳房が、マサヒコのよって汚される。
“びゅッ・びゅぐぅんッ!!…………”
 暑い夏にアヤナへとしつこいほど白い花火を打ち上げながら、マサヒコはガクガクと仰け反ってベッドに倒れ込んだ。

                                         終わり
281名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 00:44:04 ID:ShjgfXt5
GJですよ!!
282名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 00:52:27 ID:jJz0UTGN
謎 の 大 型 エ ロ リ ス ト 来 襲 !!
283名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 01:24:12 ID:9tvVqoFp
手ブラ、半脱ぎ、パイズリフェラエロス・・・
続編ももキボン
284名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 02:18:45 ID:dGyHrL5/
GJ!
改行をうまく使ってくれたらもっと読みやすくなったと思うよ


てゆうか、これくらいがエロパロとして当たり前の内容だよな。
エロ無しも否定しないがやはりエロスたっぷりがいいでありますよ軍曹殿
285名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 09:41:59 ID:z820IhyM
≫276百合作品なら、小宮山とマリアのがあったよ
286名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 10:46:01 ID:MnTmPKmn
>>276
スレ初期にピンキリ氏のリョーコ×アヤナがあった。
保管庫にあるとオモ。
287名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 19:30:28 ID:gYXcY2nl
あれ、ドミンゴ氏じゃないか?
288名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 21:51:02 ID:rbSlE0D7
289名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 21:58:29 ID:awrVUSBU
乳首黒いの隠せますよ
290名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 22:18:43 ID:awrVUSBU
”欠けた月〜”とかのような
長編作品投下キボンヌ 虎舞竜のロードのような
291白帯侍:2005/08/11(木) 23:21:05 ID:Qd9kouLe
こんばんわ、白帯侍です
前に書いたのが前編だというのにかなり時間が空いてしまいましたorz
今回は中編なんですがかなり間が空きましたので・・・
古田氏の保管庫の方にもあるのですが
あらすじとしては恋人同士になったアキとシンジが夏祭りに来ているというものです
ひとまずエロ直前までを投下します
292白帯侍:2005/08/11(木) 23:21:43 ID:Qd9kouLe
カナミ達を背後に感じながらもなんとか私達は花火を見る場所へと辿り着いた。
なんかすっごい疲れた‥‥
カナミ達に会ってから、私達のデートは、いつもの日常に浸食されていった。
射的の夜店で、独特の射撃方法を用いて品を撃ち落とす先輩(回りの視線がかなり冷たかった)を見掛けたり。
人気のない雑木林の近くで友人と思しき人物の荒い息遣いを聞いたり。
事あるごとに後ろの某2人組にエロボケを飛ばされたり。
ホント私の回りって変態ばかりなのね。
私とシンジさんって不幸の星の下に生まれたのかも‥‥‥
溜め息をついて私達は腰を下ろす。
まぁ後少しでシンジさんと花火が見れるんだから気を取り直さなきゃ。
花火が上がりだすのを私達は話をしながら待つ。
「そーいやアキちゃんはなんで浴衣着ないの?確か前も1人だけ着てなかったよね」
会話を交わしていると不意にそんなことを聞かれた。
今日の私はタンクトップにデニムにスニーカーという、いかにも普段の私服という出で立ちだ。
「う、うちの家族、誰も帯の結び方分かんないんですよ。だから‥‥ね?」
なんか無理がある答えかもしれないな‥‥
シンジさんも不思議そうな顔してるけどこれで誤魔化させて貰おう。
ホントの理由は、言いにくいし‥‥
「胸が大きいと浴衣は似合いませんからね」
「誰かさんとは違って、私達ってラッキーだね〜マナカちゃん」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥
まぁお前らはそういう奴だよ。
私の本心はさらりと後ろの悪友達に答えられてしまった。
「‥‥答えにくい質問、代わりに答えてくれてありがとう」
微塵もそんなこと思わないで後ろを振返る。
「やっほ〜アキちゃん♪」
「奇遇ですね、アキさん」
とっくにバレてるっての!
目的地に着いたからであろう、2人は姿を隠すことなく私達の目の前に現れた。
はぁ‥‥またいつもの面子に。
表情が曇っていくのが分かる。せっかくシンジさんと2人で花火見れると思ってたのに・・・
2人には悪いけど、つい恨みがましくなってしまう。
「お前らもここで一緒に見るつもりなのか」
シンジさんも同じ事を感じてくれたのか、ちょっと非難めいた言い方で訊く。
「せっかく2人っきりなのにそんな野暮な真似はしませんよ」
「ちょっとお兄ちゃんに用があってね」
「ん?俺?」
293白帯侍:2005/08/11(木) 23:22:38 ID:Qd9kouLe
「ちょっとここじゃ‥‥アキちゃん、お兄ちゃん借りてくよ」
そう言って彼女達はシンジさんをどこかに連れていった。
私は1人残され、連れ去られた恋人が帰って来るのを待つ。
何話してんのかな?どうせ碌なことじゃないと思うけど。
そんな事を考えていたらシンジさんだけが戻ってきた。
「お帰りなさい。なんの話だったんですか?」
「う‥‥‥それは‥‥まぁ‥‥」
なんか歯切れが悪いな?なんかそわそわしてるし・・・
気の毒に、私が思ってた様なことを言われたのだろう。
「また変なこといわれたんでしょ。心中ご察しします」
そう言って笑って見せたが、ハハハハハと乾いた笑いが返ってきた。
???
ホントになんの話だったんだろ?

ドーーーーーン
そんなことをしていたらいきなり後ろの空から轟音が聞こえてきた。
音のした方を見やると暗い空に緋色の華が咲いていた。
「「うわぁ〜‥‥‥」」
思わず感嘆の声を私達は洩らした。期日を延ばしただけあって本当に去年よりすごい。
次々に打ち上げられる彩鮮やかな光。
暇なく漆黒の夜空を彩り、幻想的な光で私たちを照らす夏空の華。
「綺麗ですね」
「あぁ」
私達は身体を寄せ合い、言葉を忘れて、その儚い華達に魅入っていた。

「終わっちゃったね」
「そうですね・・・・・・・・・じゃあ、帰りましょうか」
すべての花火が打ち上げられたのを見届けて私達は腰を上げる。
腕を組んでそれぞれの家路に着くために待ち合わせをした駅に向かう。
「なんか花火が終わった後って寂しいですよね」
「そうだね。時期も時期だけに夏が終わったって感じがするよ」
そう、もう夏が終わる。二人で初めて一緒に過ごした夏が。
今年の夏は本当にたくさんの思い出を彼と創ることができた。それがとても嬉しい。
駅までの道のり、私はこの夏に起きた出来事を思い出していた。シンジさんも何かを考えていて何も話さなかったので、私達はほとんど会話することなく夜道を歩んでいった。
駅に着くと流石祭りとでも言おうか、家路につこうとする人々の群れで溢れかえっていた。
こりゃ中に入って行くのは酷かもしれない。
私の家はここから歩いて少しなので、駅の前ででシンジさんを見送ることにする。
「・・・・・・・それじゃあね、お休み」
シンジさんがそう言って駅の中に入っていこうとする。
さっきまで考えてたことがあれなだけに、このままさよならするのは寂しいな・・・・
私はシンジさんの後ろにこっそり寄って、そっと彼の名前を呼ぶ。
振り返って私の方を向くシンジさんの頬に私は不意打ちのキスを。
294白帯侍:2005/08/11(木) 23:23:48 ID:Qd9kouLe
「へへへへ。おやすみなさい。いい夢を」
なんか照れくさいけどこういう日だからアリよね。
シンジさんは驚いて私の顔を見つめてくる。どんな反応してくれるかな、と思ったが彼はずっとそのまま。
ど、どうしたんだろ?なんか決まりが悪いんですけど・・・・・・
そんな反応取られるとさっきしたことが、だんだんと恥ずかしくなってきた。きっと私の顔は茹蛸みたいになってるだろう。
「アキちゃん」
「ハ、ハイ!?」
いきなり名前を呼ばれ、驚いてしまった私は上ずった声を上げる。
「もしよかったらさ・・・・・・・ウチに・・・・来ない?」
「シンジさんのですか?いいですよ。今年も去年みたいにみんな集まるんですね」
何を言われるかと思ったらそんなことだった。ちょっとドキドキしちゃったよ。
どうやらシンジさんがカナミに言われたのはこの事みたい。なんで言い難そうにしてたのかは疑問だけど。
ちょっと眠いし、また今日の話で弄られるかもしれないけど、まぁこういう日は楽しむべきよね。
「いや・・・・・今日は俺だけ。カナミは今日帰って来ないんだ」
シンジさん1人?カナミ、マナカの家に泊まってくるのかな。つまり家に行くのは私だけってことになるのか。
じゃぁ行くのは私だけか・・・・・・・・・・・・・・ん?

シンジさんの誘い×私1人=恋人2人きりin城嶋家=すなわちこれは・・・

真剣な表情で見つめてくるシンジさん。
私は今、旅行での告白並の、いや、それ以上の決断を迫られていることに気付いて。
祭り帰りの人達が奏でる音が、急に私から遠ざかっていく。
変わりに近づいてきたのは、次第に大きくなっていく私の胸の鼓動。
「あの・・・・・・・・・・その・・・・・」
ついにこの時が来たんだ。ちょっと怖いけど、勇気出せ私・・・・!
自分を奮い立たせて、口からなんとか言葉を搾り出す
「・・・・・はい・・・・い、行かせてもらいます」

残り僅かとなった今年の夏。もう秋がそこまで来ている。
しかしながら、私の気持ちは、あの海の夜に感じた熱さをまた取り戻していた。
295白帯侍:2005/08/11(木) 23:24:24 ID:Qd9kouLe

「お、おじゃましまーす‥‥‥」
「た、ただいま〜」
ついに家に着いちまった。あれから電車に乗って家に着くまでの間、俺たちは会話らしい会話を交わさなかった。
ケンカとかそういうものではない。家に着いた後のことを想像し、緊張していたからだ。
アキちゃんを先に家に上げて、俺は玄関の施錠をする。
「親に連絡入れなくちゃいけないんで電話借りますね」
彼女はそう言うと居間に入っていき、親御さんに連絡を入れる。
「もしもしお母さん?うん、私。今日さ、あの〜〜・・・・友達の家に泊まってくから。・・・・・もう、分かってるって。うん・・・・うん・・・」
彼女の電話を玄関で聞いていよいよもって現実味が帯びてくる。同時に心の中には如何ともし難い後悔の念が募ってきた。
今更ながら思う。なんであんなことしたんだよ俺‥‥‥

事の発端はカナミに呼び出されたところまで溯る。
「一体何なんだよ」
アキちゃんの所からいくらか離れたところでカナミの手を解く。
「今日ね、私マナカちゃんの家に泊まりに行くから」
「あ〜そう、親御さんに迷惑掛けんなよ。マナカちゃん、こいつお願いね」
「はい、分かりました。お兄さんも頑張ってくださいね」
ん?何の事言ってるんだこの娘は。
訝しんでるんでいる俺にカナミがさも当然のように答える。
「今日家に私いないからアキちゃん誘うチャンスじゃない。こういう機会ないとあっちの方全然進展しないでしょ」
「は!?ちょっ、って待て、まだ行くなー!!」
カナミ達は言いたいことを言って手を振りながら、さっさと遠ざかっていってしまった。
「避妊はしっかりね〜〜〜」
更に追い討ちまでしていきやがった。嗚呼みなさん、そんな目で俺を見ないで・・・
と、とにかくいつまでも佇んでるわけにはいかない。取り合えずアキちゃんの所に戻ろう。
まさに針の筵、あまりの居心地の悪さに、早々と俺はこの場から立ち去った。
ったく、なに考えてんだよ。お前の頭の中はそれしかないんか。
心の中で愚痴を垂れながら歩いていくと、一人待つアキちゃんの後姿が見えた。手を上げて声を掛けようとした。が、
『アキちゃん誘うチャンスだよ』
アキちゃんを見たら急にその言葉が思い出されてしまい、言葉に詰まってしまう。
気配を感じたのだろう、アキちゃんは振り返って俺に笑顔を向ける。
「お帰りなさい。なんの話だったんですか?」
うっ!いきなりそれを聞きますか・・・俺は明らかに不自然な立ち振る舞いをしてしまった。
かなり怪しげな返答をする俺に、アキちゃんは不思議そうにしていたが、花火が上がりだしてからはそちらの方に意識が向けられた。
あのまま追究されてたら泥沼に嵌っていただろう。GJだよ花火!
俺はそれに安堵し、同時に、カナミ達が言っていたことを花火が上がってる間もずっと考えていた。
296白帯侍:2005/08/11(木) 23:25:53 ID:Qd9kouLe

花火が終わってからも俺はその考えをやめることが出来なかった。
カナミが言ったとおり、こういう機会を利用しないと俺たちの関係(ぶっちゃければ身体の)は多分進まないんだろう。
なんだかんだ言ってこういうことには不慣れな俺達だ。きっかけがなければどちらもそういう行動に繰り出せないと思う。
でも・・・・・以前考えていた〔気持ち〕の事を思い出すとやっぱり踏み込めない自分。

めちゃくちゃ格好悪いな、今の俺・・・・

そんな不毛な考えを繰り返してるうちに駅に着いてしまった。
あ〜〜どうしよう・・・・でもよ、まだ悩むってことは、まだ時期じゃないって事、じゃないか?
・・・・・・・うん、そうだよ。そうに決まってる。
そう納得させて今日は帰ろう。自分の臆病さにはほとほと呆れるが仕方が無い。
アキちゃんの家はここからすぐらしいので、彼女とはここでお別れだ。
人たくさんいるから駅の中で別れるのもアレだし。
彼女もそれを分かっているので駅に入る前に彼女に別れを告げることにした。
なんだかんだ言って名残惜しいけど、まぁ仕方ないよな。
駅の方へ足を向ける。が、そこで不意に名前を呼ばれた。
ん?なんだ?
振り返るとそこにはアキちゃんが。どうしたんだろ。何かまだ・・・・・・
そこで俺の思考は中断。その代わりに感じたのはコロンの甘い匂いと、頬に触れる柔らかな感触。
ほんの数秒後、その心地よい感触たちは俺から離れていき、代わりにいつもの眩しい笑顔が目の前に現れた。
その瞬間、俺を抑えていた何かが切れた。なんか頭の中が変に冷めてくる。
俺は彼女が・・・・・欲しい。
俺はさっきまで悩んでたのが嘘のようだ。
さっきまで言おうか言うまいか悩んでいた言葉が、拍子抜けするくらいにさらりと口から出た。
「もしよかったらさ・・・・・・・ウチに・・・・来ない?」

以上、回想終了。
まんまその場の感情に任せたって感じだな、今思えば。
これが故人が残した言葉、若さ故の過ち、とか言うやつなのだろう。
あんな笑顔見せられたらなぁ。なんだかんだ言って俺はアキちゃんに溺れてるみたいだ。
告白こそ彼女からされたが、それは俺が以前から抱いていた想いを気付かせるきっかけだったのかもしれない。
彼女のいろいろな表情、仕草、言葉に触れて、彼女への想いが自分でも戸惑うくらい大きくなっていた。
「シンジさん?どうかしました?」
考え事に耽り過ぎて結構時間が経っていたらしい。電話を終えたアキちゃんは訝しんでこちらを見てきた。
「あ〜〜なんでもないよ。先に部屋行ってて。飲み物持って上がるから」
そう言って先に彼女を俺の部屋に行かせ、俺はキッチンに行き麦茶をコップに注いだ。
コップを持って部屋に入ると彼女はテレビを眺めていた。
「どうもです。それじゃいただきます」
俺は床に二つのコップを置いて、アキちゃんの隣に腰を下ろす。
297白帯侍:2005/08/11(木) 23:28:16 ID:Qd9kouLe
彼女はコップを取り、麦茶を口に含んで気持ちよさそうに息をつく。
俺もそうだったがやっぱり彼女も喉が渇いてたらしい。
それはただ熱いからということじゃない。緊張が更に喉の渇きを強めたのだ。
俺は半分くらい一気に麦茶を呷ってから一緒にテレビを眺めることにした。
人気の若手芸人がなにやら怪しげな企画をやるというくだらない内容だ。
テレビの内容など欠片も頭の中に入ってこない。それは彼女にも言えることだろう。

やはり今日は止めといたほうがいいんじゃないか。今は頭の中をその考えばかりが頭の中を駆け巡っていた。
こんな曖昧な気持ちでことに及んだら俺は彼女にずっと後ろめたい思いをするんじゃないか。
いずれその思い自体忘れる日が来るかもしれない。でもそれを思うと気が楽になるどころかそうなってしまう自分に激しい自己嫌悪を覚えた。
『今日はもう寝ろ。焦る必要ないじゃないか。彼女も不安に思ってるはずだ。
俺が彼女を思うならばここは自重するところなんだ』
頭の中にもう1人の俺がいてそう囁かれてるような気分だ。
俺は自分に暗示をかけるように、ひたすらその言葉を頭の中で反芻していた。

いつのまにか番組が終わっていた。いやに余裕無いな、俺。
隣に目をやると更に緊張の色を張り付かせた顔をしている恋人の顔が。
もう考えは纏まった。決意が揺らがないうちに早速・・・・・
「アキちゃん」
「・・・・・はい」
「俺下で寝るからこの部屋使っていいよ。なんならカナミの部屋でもいいし」
「え・・・・・・・あ、ちょっと」
有無も言わせないくらい一気に言葉を並べて、俺は部屋を出ようとする。
あまりにも自分が情け無さ過ぎてこの場にいるのが辛い。
足早にドアの方に向かい、おやすみを言うためにドアを開けてから彼女の方へ振り向く。
しかし俺はその言葉を口に出せなかった。あまりにも予想外のものを見て、言葉がどこかに吹っ飛んでしまった。
彼女は、瞳に涙を溜めていた。そして堪え切れなくなった雫は彼女の頬を伝っていった。
何が何だか分からない。どうしてそんな顔してるんだよ。
ひとまずドアを閉め、彼女に声をかけるために近寄ろうとする俺。
「ひどいですよ、シンジさん・・・・・」
不意に放たれた言葉に足が止まってしまう。更に彼女は言葉を重ねる。
「・・・・家に誘われて・・・・・・・・すごい、迷いました。
こういうこと初めてだから、不安で押しつぶされそうにもなりました。でも・・・」
感情を押し殺して話す彼女だったがそこで一端言葉を切り、その直後、自分の心の内を俺にぶつける。
「でも・・・シンジさんになら、って・・・決意したからここに来たんです。
 なのに・・・・うぅ・・・そんなのって・・・・・ない・・・・ですよ・・・・!」
抑えていたものが我慢の限界に達したのだろう。彼女はその場で泣き崩れてしまう。
そんな彼女を見て、俺は後悔やら自分に対する怒りやらの念に襲われた。
・・・・・・・・俺は、馬鹿だ。
自分のことばかり考えてて彼女の気持ちを全然考えてやれなかった。
俺は自分勝手な考えで彼女の気持ちを逆に傷つけてしまった。
彼女のことを大事に思うなら、彼女の気持ちを汲んでやらなければいけないってのに。
俺は泣いてる彼女に近づき、膝を付いてそっと抱きしめる。俺が傷つけた気持ちを、少しでも癒したくて。
彼女はそうされると俺の胸に額を押し付けてさらに声を上げた。
俺は彼女が泣き止むまで、何も言わずにただただ彼女を抱きしめていた。
298白帯侍:2005/08/11(木) 23:33:33 ID:Qd9kouLe
取り合えずここまでです
只今エロ執筆中ですがやはり難しい・・・・
ここの職人さんが凄すぎて自分の表現力の無さを嘆きたくなりますorz
近日中に書き上げてみますのでご指導お願いします
あと今回タイトル入れるのを忘れてたのですが
前までのつながりがあるので「深まる想い」というもので
それでは失礼します
299名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 23:45:19 ID:Zg9n5g2a
白帯侍氏(o^-')bグッジョブ
なんか切なくて甘酸っぱくて(*´Д`)ハァハァ
300名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 00:27:53 ID:vlc8p/j6
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
  白帯侍氏 GJ!
\______ ___/

|┃
|┃ ≡   _、 _
|ミ\___( <_,` )
|┃=___    \
|┃ ≡  )  人 \ ガラッ
301名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 00:52:08 ID:8rOD7r48
白帯侍氏 God Job!
続きを期待してますよ(^^;ゞ
302名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 01:08:25 ID:Ag3Ryo4T
果てしなくGJ!
無理せず自分のペースで頑張って下さい!
303名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 01:24:08 ID:+CU0K9of
なにこの神クラスのシャーマン
304名無しさん@ピンキー:2005/08/12(金) 01:34:20 ID:b570CATf
白帯侍氏GJ!!
後半期待大です!!
305ピンキリ:2005/08/13(土) 02:20:50 ID:4Ms0kjmF
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です。
『アイのカタチ』第三話、投下します。本番無し、オナニー有りです。
306ピンキリ:2005/08/13(土) 02:21:54 ID:4Ms0kjmF
 青い空の真ん中で、太陽が燦々と輝いている。
蝉は休むことなく声を振り絞り、アスファルトの表面近くはゆらゆらと揺れている。
「……暑い」
 炎天の下、マサヒコは汗をかきかき庭の手入れをしていた。
草引き、水やり、花壇の修理。
緑化委員ならお手のものでしょ、というよくわからない理由で、母から命じられたのだ。
最初は「何で俺が」と抵抗したのだが、そこは親の立場と子の立場、逆らいきれるはずもない。
なお、その母は「町内会の用事で」とさっさと外出してしまった。
おそらく、今頃はクーラーの効いたカラオケボックスの一室で気持ちよくマイクを握っていることだろう。
「しかし、本当に暑いな……」
 昨日の晩に降った雨のせいで、湿気が高い分、より暑く感じる。
土いじりなんぞをしているのでなおさらだった。
「……」
 マサヒコは左右をキョロキョロと見回した。塀の向こう側も覗き込む。
そして、誰もいないのを確認すると、汗でべとついたTシャツを脱いだ。
ホースから水を出すと、そのTシャツを濡らして軽く絞り、それで体を拭いていく。
その場凌ぎではあるが、額、うなじ、胸、背中、脇腹と、タオルで拭いたところがひんやりとして気持ちよい。
「いてっ」
 マサヒコは顔をしかめた。
昨日アイの爪によって出来た背中の傷に、タオルが触れたのだ。
染みるようにズキリとする。かさぶたが取れてしまったかもしれない。
「いててて…」
 アイの手前、強がりを言ったが、肉が削がれたのだから、傷はそれなりに深い。
痕が残るとまではいかないだろうが、治るのには時間がかかりそうだった。

 結局、昨夜マサヒコはずぶ濡れになった。
そのまま電車に乗り、家へと帰った。道中、背中の傷がずっと痛んだ。
鍵を開けて家へ飛び込むと、ただいまのあいさつもそこそこに風呂場へ駆け込み、シャワーで汗と雨を洗い流した。
上がったあと、もう一度傷を消毒して、ベッドに倒れこむとそのまま眠りについた。
そして、今朝母に叩き起こされ、庭仕事を命じられたのだ。
 マサヒコが夜遅く帰ってきたのは承知しているのだろうが、庭仕事の件以外は、母は何も言わなかった。
アイとつきあっていることはまだ伝えていないのだが、もしかすると薄々感づいているのかもしれない。
ただ、それならそれで、母の性格からして絶対に何か言ってくるはずであり、言わないということは、
やっぱり何も知らないという可能性もある。ここら辺は、マサヒコにはよくわからない。
 父は、絶対に気づいていないだろう。元々、そちら方面にはあまり頓着の無い人である。
息子が年上の女子大生と交際していると知ったら、果たしてどのような反応を見せることだろうか。
307ピンキリ:2005/08/13(土) 02:22:46 ID:4Ms0kjmF
「ふぅ……」
 最後に頭をぐしぐしと拭いて、マサヒコは一息ついた。
出来るならホースから直に水を被りたいところだったが、さすがにそれはやめておいた。
マサヒコは頭を振ると、髪の毛に残った水滴を飛ばした。
首筋には、もう汗が滲み始めている。
「あ……しまった」
 タオルが無かったから、という理由で、Tシャツを使ったはいいものの、替えの服も手近なところに無い。
家の中へ取りに帰らなければならないが、そのためには玄関から入るしかない。
当然、門の前を通る必要があるが、そこには塀が無いので、外から見られてしまう確率が上がってしまう。
いくら夏だと言っても、上半身裸でそうウロチョロ出来るわけではない。
「……」
 マサヒコはしばし考えた後、濡れTシャツをもう一度着ることにした。
これなら裸を晒さずに、新しい服を取りに行ける。
「ん……あれ?」
 しかし、水に濡らしたことで、Tシャツが張り付き易くなり、上手く腕を通らない。
「あれ、ありゃ」
 右肘のところで引っかかってしまった。
マサヒコがそれをひっぺがそうとして両腕を上げた瞬間―――背後で何かが落ちる音がした。
「?」
 マサヒコは首だけを曲げて、後ろを見た。
「あ!」
 そこに立っていたのは、幼馴染の少女だった。
「ミ、ミサキ!?」
 ミサキの足元には、回覧板が落ちている。
それを届けに来て、チャイムを押したが反応が無く、庭の方へと回って来たのだろう。
「……」
「……」
「………」
「………」
 その体勢のまま、二人は数秒間立ち尽くした。

 しばらくして、庭に悲鳴と何かを叩くような音が響いた。
木に止まっていた蝉が数匹、驚いたように飛び去っていった。
308ピンキリ:2005/08/13(土) 02:24:04 ID:4Ms0kjmF
「はい、お茶」
 マサヒコは冷たい麦茶の入ったコップを盆に乗せて持ってくると、ミサキへと差し出した。
「あ……ありがと」
 ミサキは小さな声でお礼を言うと、マサヒコからコップを受け取った。
「……」
 ゆっくりと口につけ、よく冷えた液体を喉の奥に流し込む。
体の中がすーっと涼しくなるようで、気持ちが良い。
ミサキは、目の前で自分と同じように麦茶を飲んでいるマサヒコをじっと見た。
その左頬は、掌の形が赤く張り付いている。
さっき、彼女が思いっきり平手で叩いたのだ。
何故そんなことをしたのか、と問われたとしたら、ミサキは「わからない」と答えただろう。
ドラマやマンガの中では、着替えを覗かれた女性がバシンと覗いた者をひっぱたくというシーンが時々あるが、
先程のマサヒコとミサキはその構図が逆転していた。
「……」
 ミサキは一度マサヒコから視線を外し、窓枠から吊り下げられている風鈴を見た。
風が無いので、風鈴は揺れてはいなかった。部屋に入ってから、一度も鈴は鳴っていない。
「……なあ」
 マサヒコとミサキの間で会話が途切れた場合、次に口を開くのは大抵マサヒコのほうだ。
「夏休みの課題、大変か?」
 ミサキが通う聖光女学院は、近隣でも一流の進学校である。
卒業生のほとんどが、浪人無しで六大学クラスの名門に行くとさえ言われている。
その分、出る課題の量は他の高校に比べ桁違いに多い。
また、夏休み中にも勉強会が何度か開かれたりもしている。
自主参加だが、休む生徒はほとんどいない。ちょっとでもサボれば、あっという間に置いていかれるからだ。
「うん……大変だけど、やり甲斐があるから……」
 ミサキは学習という行為を苦に感じない。
大好き、というわけではないが、難解な問題が解けた時は嬉しいし、
色々と知識を身につけていくのは、結構楽しい。
「マサ君は……?」
「ああ、見ての通りだよ。ボチボチやってるさ」
 幼馴染なんだから、何時でも訪ねてきたらいい。
高校生になったらまた疎遠になってしまうのか、と気に病むミサキに、マサヒコはかつてそう言った。
しかし実際、高校生になってしまうと、お互いの生活リズムが合わず、顔を合わせる回数は減ってしまった。
こうして至近距離で会話を交わすのは、アイの就職内定祝いの時以来だ。
「あのね……マサ君」
「何?」
「その……頬っぺた、ゴメンね」
 マサヒコは左の頬を指でそっと撫でた。
まだ何となく痺れているような気もしないでもない。
「ああ、気にすんな。あんなカッコしてた俺にも責任はある」
 例え相手の非が大きかろうと、マサヒコは一方的に責めたりはしない。
高圧的になるでもなく、下手に出るでもなく、双方の立場を見て、穏やかな口調で話して聞かせる。
それがマサヒコの『優しい』ところなのだと、ミサキは思う。
309ピンキリ:2005/08/13(土) 02:26:55 ID:4Ms0kjmF
「ね……マサ君」
「ん?」
「あの……その、ね」
 マサヒコは首を傾げた。
ミサキが突然モジモジしはじめたからだ。
「あの……せ、背中の……」
「背中の?」
「……背中の、傷なんだけど……どうしたの?」
 そこまで言うと、ミサキは顔を染めて俯いてしまった。
「ああ……これ、な」
 マサヒコは頭をポリポリとかいた。
まさか、本当のことを言うわけにもいかない。
「ちょっと、背中をかき破っただけだよ」
「……そう?結構、大きい傷だったけど……」
 ミサキは心配そうな表情で、マサヒコを見た。
「……大丈夫だよ」
 マサヒコは、すっと顔を横に向けた。ミサキの目から逃れようとするかのように。
アイと交際するようになってから、今まで解らなかった女性の心というものが、
マサヒコは少しずつわかるようになってきた。
マサヒコ自身が恋をしたことで、人を好きになったことで、幼馴染の、ミサキの気持ちにようやく気づいたのだ。
彼女が自分を見る時、その瞳の奥にどんな感情が込められているのか、今更だが知ったのだ。
(ミサキ……)
 実は俺、今、濱中先生とつきあってるんだ。
言葉にすれば、数秒もかからないだろうが、それがどうしても口に出来ない。
ミサキが嫌いなわけではない。しかし、マサヒコが愛しているのは、アイだけだ。
自分のためにも、アイのためにも、ミサキのためにも、はっきりと言うべきなのはわかっている。
だけど、言うことが出来ない。
幼馴染という関係が壊れてしまうかもしれないという恐れもある。
だが、それよりももっと恐れているのは、ミサキを傷つけてしまうかもしれない、ということだった。
ミサキは長い間、自分を好きでいてくれた。今も好意を寄せてくれている。
もしマサヒコがミサキを撥ねつけたらどうなるか。
きっと、ミサキは打ちひしがれ、相当悲しむだろう。マサヒコの相手がアイと知ったら、なおさらそうだろう。
ミサキの立場で考えてみれば、それがよく理解出来る。
自分がアイを失ったら、と思うと、心臓が凍りつきそうになる。
310ピンキリ:2005/08/13(土) 02:28:07 ID:4Ms0kjmF
「あ、もうこんな時間?」
「え?」
 ミサキはコップに残ったお茶を一気に飲み干すと、立ち上がった。
マサヒコはテレビの上の置時計を見た。針は丁度午後三時を指している。
「お母さんから買い物を頼まれてるの。行かなきゃ……」
 何となく、名残惜しさが声から感じられる。
もうちょっと話をしていたい、そう顔に書いてある。
「あ、ああ……そうか」
 マサヒコも立ち上がった。
玄関までミサキを見送りに行く。
「……それじゃ、またね。マサ君」
「……また、な」
 ミサキは手を振ると、ドアを開けて外へ出て行った。
ミサキの姿が見えなくなっても、マサヒコは玄関にしばらく立っていた。
「……」
 マサヒコは顔を上げた。目に入るのは天井と蛍光灯だけ。
(俺は……)
 話をするなら、今が絶好の機会だったかもしれないのに。
傷つけるとか、嫌だとかじゃなくて、ケジメをしっかりつけなきゃいけないのに。
結局、逃げてるだけなんじゃないのか。甘えてるだけなんじゃないのか。
(俺、は……)
 マサヒコはサンダルを履くと、外へ出た。
まだ、庭の手入れは残っている。蝉の声が聞こえる。やはり、暑い。
「あ」
 花壇の側に寄って、気がついた。周囲が水浸しでべしょべしょになっていた。
見ると、ホースの先からチョロチョロと水が出ている。どうやら、蛇口をしっかりと閉めなかったらしい。
「……やれやれ」
 マサヒコは蛇口を捻り、水を止めた。
「どうしたもんかな……」
 花壇の周りの土は、泥状になっている。
「……ふぅ」
 マサヒコは溜め息をついた。
庭仕事なんぞ早く終わらせたいのだが、まだ終わりそうにない。
自分の不注意なのだから、誰に文句の言いようも無いが。
「……」
 マサヒコはスコップで少し土をすくってみた。
トロ、とスコップの先から泥が零れ落ちる。
「しまった、な……」
 土が元の状態に戻るには、時間が必要みたいだった。
311ピンキリ:2005/08/13(土) 02:29:05 ID:4Ms0kjmF
「ええと、じゃがいもと、ニンジンと……」
 小久保邸から退出した後、ミサキは駅前のスーパーに行った。
そこで、母から頼まれたものを色々と買い込む。
じゃがいも、ニンジン、タマネギ、牛肉、とくれば、いかにミサキが料理オンチだとしても、
何を母が作るのかはすぐにわかる。カレーかシチュー、どちらかだろう。
メモにはどちらのルーの名前も書かれていないので正確にはわからない。家にあるのを使うのだろう。
肉じゃが、という可能性もあるが。
「あとは、ペットボトルのお茶……」
 ミサキは飲料水コーナーへと向かった。
たくさんの銘柄のペットボトルが並んでいるが、いつも買っている麦茶をチョイスする。
「あ……」
 麦茶を手に取ったとき、不意にミサキの脳にマサヒコの姿が浮かび上がってきた。
小久保邸で一緒に麦茶を飲んだ、その前。庭でのこと。
「……」
 上半身裸のマサヒコ。うなじ、肩、二の腕、背中、腰、脇腹……。
ミサキの頬に、朱が差す。
海やプールで見てきたのと、同じはずなのに、違う身体。
すっかり、男として逞しくなった身体。
「……!」
 ミサキは頭を振った。
自分はこんな場所で何を思い出し、何を考えているのだろう。
軽く深呼吸をして、マサヒコの像を頭から消す。
「これで……頼まれたのは全部、よね……」
 麦茶のペットボトルを籠に入れると、ミサキはレジへと向かった。
心を静めるために、ゆっくりと歩く。
レジは込んでいた。その中でも、一番人の並びが少ない列の後ろへとつく。
「あら、ミサキじゃない」
 背後から突然呼びかけられ、ミサキは振り向いた。
この声、この口調は。
「……中村先生!?」
「よっ」
 そこにいたのは中村リョーコだった。
「久しぶり……というわけでもない、かね?」
 リョーコは手を挙げて掌をひらひらさせると、ニイッと笑った。
312ピンキリ:2005/08/13(土) 02:30:14 ID:4Ms0kjmF
「やー、毎日毎日暑いねー、あ、私アイスコーヒー。ミサキはどうする?」
「あ……私はアイスレモンティーで」
「ん。じゃアイスコーヒーひとつにアイスレモンティーひとつ。よろしく」
 ウェイトレスは頷くと、カウンターのほうへと引き返していった。
「やー、ほんと暑いねー」
「ええ、そうですね」
 ミサキはリョーコと、スーパーの隣にある喫茶店へと来ていた。
リョーコが「どう、お茶でも」と誘ったのだ。小久保邸、スーパー、喫茶店と、妙にお茶に縁がある日である。
「どう、勉強は忙しい?」
「え、ええ」
「私も覚えがあるけど、聖光の夏の課題の量は半端じゃないからねー」
「そうですね」
 ここで、ウェイトレスがアイスコーヒーとアイスレモンティーを持ってきた。
リョーコはウェイトレスに礼を言うと、早速ストローに口をつけた。
「あの……中村先生は、仕事じゃないんですか?」
 ミサキもそうだが、マサヒコとリンコもまだアイとリョーコを“先生”で呼ぶ。
癖と言うか、呼び方というものはそう簡単に変わらないし変えられない。
「あ?ああ、言ってみれば、私も夏休みよ。ちょっと数日、まとめて休み貰ったの」
「へえ……」
「別にどこに出かけるでもないんだけどね……」 
 リョーコは窓の外を見た。クラブ帰りと思われる学生の一団が、自転車で横切っていく。
313ピンキリ:2005/08/13(土) 02:31:47 ID:4Ms0kjmF
 二十分程話して、ミサキとリョーコは腰を上げた。
話は尽きないが、コーヒーとレモンティー一杯でそう粘れるものではない。
ミサキはアイスレモンティーの代金は払うと言ったが、リョーコはそれを遮った。
「ここは社会人が払うもんよ。レモンティーくらい、痛い出費でもなし、オゴらせなさい」
 ミサキはリョーコの好意に甘えることにした。
ありがとうございます、と言って、ペコリと頭を下げる。
「さて、行こうか」
「はい」
 またおこし下さい、というウェイトレスの声を後ろに、二人は喫茶店を出た。
「はー、やっぱり外は暑いねぇ」
「ほんと、暑いです……ん?」
 リョーコはミサキの方へ顔を向けた。ミサキの返事が少しおかしかったからだ。
「何?どしたの?」
 ミサキは、リョーコの右手をじっと見ていた。
「あ、いいえ、その……手の甲の傷、どうしたんですか?」
 リョーコの右手の甲には、引っかいたような傷が三本、ついていた。
別にリョーコが隠していたわけではないのだろうが、話をしている間はミサキは全く気づかなかった。
「ああ、これねー」
 リョーコはちょっと恥ずかしそうに笑った。
「その……私のマンションの横の空き地にね、捨て猫がいるのよ」
「捨て猫……ですか?」
「そう。それもまだ小さい……ね」
「へえ……」
「昨日、コンビニの帰りに、ちょろちょろと足元にじゃれついてきて……可愛らしかったもんだから」
「……」
「その、ツマミのつもりで買った蒲鉾をあげたのよ。そしたら」
 リョーコはガリガリッ、と両手で引っかく真似をした。
「横から母猫が出てきて、こうよ」
 そして、ミサキの鼻先に、手の甲をぐいっと近づける。まだ傷跡は赤みがあり、何とも痛々しい。
「……!」
 リョーコの手の甲の傷を見るうち、また、ミサキの頭の中に小久保邸での場面が蘇ってきた。
マサヒコの右肩の下辺りにあった傷と、目の前の傷が重なったような気がした。
「中村先生……?」
「んん?」
「背中の……肩甲骨の下なんですけど……どんなかき方をしたら、傷がつきますか?」
 何故、それを尋ねたのか、ミサキ自身にもわからなかった。
マサヒコが心配だったから、たまたまリョーコの傷がマサヒコの傷と似ていたから。
色々と理由はあるだろうが―――強いて言うなら、ミサキの女性としての勘、だろうか。
「背中の……傷?」
「ええ……」
「ははぁ、そりゃ……決まってるじゃない!」
 リョーコはビシッ、とミサキに人差し指を突きつけた。
「合体よ!」
「は?」
「すなわち交合!セックス!」
「え?え?え?」
 ミサキはリョーコの話についていくことが出来ない。目を白黒させるミサキに構わず、リョーコは続ける。
「いい?正面からこう抱き合って……そして女が頂点に近づいたその時!こう!ガリッと!」
「!!」
 ミサキの手からスーパーの買い物袋がアスファルトへと落ちた。
(……まさか!?)
 よく考えてみれば、あの位置はそう簡単に手でかける場所ではない。自分では。
「後は肩口に噛み付くとか、激しい行為の時は結構あるものよ」
 ミサキはもう、リョーコの言葉を聞いていなかった。
頭の中を、マサヒコの傷がどうやってついたか、という疑問が占領している。
「でもどうしたの?ミサキ、あなた……」

 ……リョーコは想像出来なかった。出来るはずもなかった。
「でねぇ、まあシテても余裕があればそんなこと無いんだけど、そうじゃない時は……」
 自分の軽口が、今後のアイと、マサヒコと、ミサキの関係にどれほどの影響を与えることになるか、を。
314ピンキリ:2005/08/13(土) 02:33:42 ID:4Ms0kjmF
                 ◆                     ◆

「ごめんねー、マサヒコの奴、緑化委員の仕事とか何とかで……もう帰ってくると思うんだけど」
「あ、あの……」
「とりあえず、マサヒコの部屋で待ってて。あ、冷たいもの持ってくるわね」
「は、はい……」
 ミサキは、マサヒコの部屋に入ると、ペタンと腰を下ろした。
そして周囲を見回す。主がいない部屋というのは、どこか物寂しい。
(私……どうして……)
 昨日は、リョーコの言葉が気になって、ほとんど眠れなかった。
(マサちゃん……)
 マサヒコを疑っているのだろうか、マサヒコが嘘を言っていると、自分は思っているのだろうか。
そして、今日、彼に会って、何を聞こうというのか。
あの傷は本当に自分でつけたものなのか。
誰か、友達と喧嘩をして負ったのか。 
それとも、違うのか。リョーコの言葉の通りなのか。
(私は……)
 と、その時、軽やかなメロディが部屋に鳴り響いた。
「?」
 ミサキは立ち上がると、その音のする方へと移動した。
「あ……」
 それは、マサヒコの携帯電話だった。
マサヒコが学校へ持っていくのを忘れたのだろう。
メールだったらしく、メロディはすぐに切れた。
「……」
 ミサキは携帯電話を手に取った。
液晶画面には、男性の名前が表示されている。
その名前に、彼女は覚えが無い。高校の友人と思われた。
 いくら幼馴染とは言え、勝手に人の携帯をいじくってはいけない。
マナー違反だ。失礼な行為だ。やっちゃいけないことだ。
「あれ……私……」
 しかし、そう思っているのに、ミサキの手は、彼女の意思にしは従わなかった。
衝動が、ミサキを突き動かす。
ポチポチとボタンが押され、通信とメールの履歴が画面に表れる。
「あ……!?」
 そこに並んだ名前の大半、それは、彼女がよく知る人物のものだった。
「ア、イ……せんせ、い……?」
 もう、コントロールが効かなかった。
震える指で、受信BOXの一番上、昨日の午後に届いているメールを開く。
「……!」
315ピンキリ:2005/08/13(土) 02:34:21 ID:4Ms0kjmF
TIME:2006/8/12
SUBJECT:ごめんね
――――――――――――
昨日は、雨に濡れなかった?
風邪を引いてない?大丈夫だ
ったらいいけど…。
遊園地、楽しかったね。また機
会があったら、行こうね^^
次のお休み、また連絡するね。
それじゃ、体調には気をつけて
…。

P.S
今度はちゃんと順序良くしよう
ね?キスからのスタートを、私
は望んでいます^^

さらにP.S
背中の傷…ゴメンね


 ミサキはパタン、と携帯を閉じた。
机の上にそっと置き、ふらふらと部屋を出る。
「……アイ先生が……マサちゃんと……」
 力の入らない足で、何とか階段を降りきると、挨拶もせずに小久保邸から出た。
「……まさか、そんな……マサ、ちゃ、ん……」
 自宅の門をくぐる時、その頬はすでに涙に侵されていた。
玄関で、母が何か言ったようだが、耳には入らなかった。
「く……ううっ……」
 自分の部屋に飛び込むと、ミサキは床にへたり込んだ。
ぬいぐるみ、本棚、ベッド、ゴミ箱、全ての物が歪んで見える。
「マサちゃん、マサちゃん……何で……あ、あああ……!」
 

 マサヒコが帰ってきたのは、ミサキが小久保邸を出てから十分後のことだった。
316ピンキリ:2005/08/13(土) 02:36:19 ID:4Ms0kjmF
                 ◆                     ◆

 小久保邸から戻ってきて、ミサキはずっと自分の部屋に閉じこもっていた。
母が何度か晩御飯のために呼びに来たが、ミサキは食べる気になれなかった。
何をするでもなく、ただ学習机に突っ伏して、泣いて時間を過ごした。
時間はすでに九時を回っている。灯りをつけていないので、部屋は真っ暗だ。
「……どう、して……」
 頭の中では、メールの文、マサヒコの傷、リョーコの言葉、それらがごちゃ混ぜになって渦巻いている。
メールは、見間違いではない。
マサヒコとアイはつきあっている。それは、ほぼ100%事実。
マサヒコの背中の傷は、アイがつけたもの。
アイが、その傷をどうやってつけたのかは―――
「う……っ」
 また、ミサキの目に涙が滲んでくる。
悲しかった。ただ、ひたすらに悲しかった。
マサヒコがアイとつきあっていること。
その関係が、どうやらかなり進んでいること。
そして、二人が交際していることを、マサヒコもアイも自分に何ひとつ教えてくれなかったこと。
「……や、ぁ、ぁ……」
 ピカリ、と窓の外が光り、ミサキの半身を照らした。
続いて、ゴロゴロという響きが聞こえてくる。
「……う、ううう……」
 雨粒が窓ガラスを叩き始めた。
その音は、次第に強くなっていく。
「あ……め……」
 昨日は、雨に濡れなかった?風邪を引いてない?
あのメールには、そう書かれてあった。
「……マサ、ちゃん……」
 マサヒコは今と同じ時間に、アイのマンションを出て、濡れて家に帰ったのだろうか。
そして、マンションを出る前、マサヒコは、アイを。
317ピンキリ:2005/08/13(土) 02:37:11 ID:4Ms0kjmF
「う……あ……」
 二人が体を重ねているシーンが、ミサキの頭の中に浮かび上がってくる。
マサヒコはアイを激しく求め、アイもそれに応える。二人の息が荒くなっていく。
と、アイがぶるりと震え、マサヒコをぎゅっと抱き締める。そして、アイの爪が、マサヒコの右肩に食い込み……。
「ひゃ……く……!」
 ミサキはぴくり、と背中を揺らした。
また、体が自分のコントロールから外れようとしている。
「あ……あ……!」
 左手は服の上から乳房を。
右手はスカートの中に潜り込み、敏感な部分を。
それぞれ、一定のリズムで擦り、撫であげる。
「あ……やぁ、マ、マサ……ちゃあん……っ!」
 脳内では、マサヒコとアイの絡みが何度も何度もリフレインされる。
それに合わせて、ミサキの手の動きも強くなっていく。
「くぁ、うぁ……マサちゃん、マサちゃ……ん!」
 悲しい快感。辛い悦楽。
涙を流しながら、ミサキは自慰を続ける。
それで、何が解決するわけでもない。
だが、ミサキはその行為に溺れた。
「きゃぁ、う……はぅう、ひぐ……!」
 服の上からでも、乳首が立っているのがわかる。
ショーツはすでにぐっしょりと濡れている。
「あ、あ、あ、あ……っ!」
 想像の中のマサヒコが、アイが、絶頂を迎える。
二人は抱き合って、しばし息を整える。
ゆっくりと、マサヒコがアイから離れる。
マサヒコがアイからズルリと自分の分身を引き抜いた時、
白濁の液が、アイの秘所からこぼれ落ちる。
「はううっ!マ、マサ……ち、ちゃんっ!」
 ミサキも、達した。
知らず知らずのうちに、脳内のアイと、自分を重ねて。
「……う、うぅ……」
 学習机の上は、涙と涎に塗れていた。
淫らに濡れた右手を、秘所から離す。
虚しさが、包むようにミサキを襲う。
「……ああ……マサちゃん……」
 自分は、何をしているのだろう。何故、こんなことをしているのだろう。
何で、こんなことになったんだろう。どうしてなんだろう。
自分が悪いんだろうか。
マサヒコが悪いんだろうか。
アイが悪いんだろうか。
「……教えてよ……マサちゃん……」

 また、窓の外で稲光が舞った。
雨は、激しく降り落ち、当分止みそうになかった。
318ピンキリ:2005/08/13(土) 02:37:43 ID:4Ms0kjmF
続く。
次回、もしくは次々回より修羅場。 
319名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 02:42:13 ID:6prt/knk
起きててよかったGJ!
320名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 02:47:45 ID:hb8vhRag
>>318 ピンキリ氏GJ!!
ここで終わらせずに修羅場を書ききるつもりか‥‥楽しみだぜ
321名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 03:06:02 ID:FiVbOiMu
うわぁ!!続きが気になる〜!!
ピンキリ様、乙です!!
GJ!!

どんな修羅場な展開になるのでしょうか?

楽しみに待ってます!
322名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 07:39:35 ID:MaqpZZVX
ミサキ カワイソス(´・ω・)
323名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 11:44:55 ID:jIMRdDtF
う〜〜ん、濃厚
324名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 12:55:51 ID:XladVXyf
ピンキリ氏、GJです。
アイからの携帯メールの表現、上手いなあ。
325名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 16:16:17 ID:v5KexWwR
ピンキリ氏(・∀・)イイ!!!
(*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ//ア//アl \ァ l \ァ!!!!
326名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 16:28:42 ID:XvPTJNqh
GJという言葉だけじゃ伝えられないこの素晴らしさ
だけどGJするしかないもどかしさ GJ!
327名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 20:46:28 ID:QC/w2Y/e
エロよりも笑いに重きを置いているモノ(微エロ)は投下したらダメですか。
328名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 20:48:42 ID:XvPTJNqh
温めているなら投下キボンヌ
329名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 20:49:21 ID:n1t95qMq
笑・・・ミサキか
330名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 21:25:30 ID:562s2FM1
エロ重視
331名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 22:06:16 ID:VmuVo1le
ワラスwwww
332名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 22:14:19 ID:E1aEi35f
>>327
是非投下キボン!
333名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 22:19:56 ID:DuvLeugQ
>>327
氏家臭度はどの程度なのか?
334名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 22:24:24 ID:8ossgbUu
じゃあ>>327のが投入されたら漏れも投入しよう(金城自慰もの)
335名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 22:33:19 ID:XvPTJNqh
金城自慰だとー
336名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 22:34:07 ID:XvPTJNqh
ありゃ?何故に俺のIDが変わってるんだ
>>332から1日経ってないのに
337327:2005/08/13(土) 22:42:09 ID:k/dJsAX/
>>334
そっちを先に!!
338名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 22:55:20 ID:562s2FM1
頼むからエロくしてくれよほんと頼むマジ頼む
エロ方向へこのスレを修正してくれ
339名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 23:03:09 ID:I2bbp3dJ
いい加減にしろ
このスレの方向性に文句があるなら見るな
この前からずっと張り付きやがって
鬱陶しいんだよ夏厨
ネットきって宿題してろ
お前にゃ十年早い
340名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 23:04:33 ID:k/dJsAX/
エロ過ぎるとかえって引いてしまう…。
エロ>>>>>>>小説としての面白さ
341340:2005/08/13(土) 23:05:43 ID:k/dJsAX/
逆だった。
エロ<<<<<<<小説としての面白さ
342郭泰源:2005/08/13(土) 23:15:45 ID:E+X+Dqij
新人さん、まだ?じゃ、投下。
343郭泰源:2005/08/13(土) 23:21:36 ID:E+X+Dqij
忘れてた!>>182の続き。
344郭泰源:2005/08/13(土) 23:23:05 ID:E+X+Dqij
(ふう…今日は、バイト遅くなっちゃったな…)
そして月日は流れて6月も半ば――――。
アイとの共同生活にも、新しい高校生活にも慣れ始めたマサヒコは、
最近近所のスーパーで荷物運びのアルバイトを始めていた。
(先生は…今日も遅いのかな?)
アイは教職を目指しつつ…平行して教育関係に絞って就職活動を続けていた。
だが……その結果があまり芳しいものでないらしい、ということにマサヒコも薄々気付いていた。
(なんだか…ここんとこ元気ないんだよな、先生)
笑顔の多いアイが最近珍しく表情を曇らせがちなことに、彼なりに心配をしていた。
(着いたっと…ん?先生、もう帰ってきてんのかな?)
玄関のドアに鍵はかかっていなかった。しかし、小久保家の中はひっそりと物音のしないままだ。
(?あれ…?)
なんとなくだったが…マサヒコはなるべく静かにキッチンへと向かった。
そこでは――――アイがイスに座り、テーブルに体をあずけるようにして寝ていた。
アイの寝顔の横には、缶ビールが2本、空になっていた。
(先生…つらいことでも…あったのかな?)
よく見ると…すやすやと寝ているアイの目元には、鈍く光る涙の跡があった。
(面接官のオヤジに…意地悪な質問でもされたのかな?どっちにしても…)
無防備な寝顔だった。悲しげではなかったけれど…少し、疲れた顔をしていた。
そんなアイの顔を、しばらくマサヒコは眺めていた。
(こういうときは…俺が励まさないと。ずっと…先生に励まされてきたんだし…)
マサヒコはそっと冷蔵庫を開けて中身を見た。
(レタスと卵だけか?二日くらいでほとんど食い切っちゃうからな…。
う〜ん、あんまり使えそうなのないな…あとは…パスタと、缶のミートソースぐらいか…)
悩んだ末、パスタを茹で、レタスだけのサラダを作るマサヒコ。
(まあ…誰が作ってもこれなら大丈夫って感じだろ)
男の料理らしく、レタスを洗うと包丁も使わずに手づかみでカットした。味付けは、塩とマヨネーズ。
パスタを茹であげると、温めていたミートソースをその上にかけた。
「ふにゃあ…いい匂い…」
食べ物の香りに誘われたのか…ゆらり、とアイが目を覚ました。
「…おはようございます、先生」
「?あれ?はら?ま、マサヒコ君?いつの間に…」
「かれこれもう一時間くらい前からですよ…先生、結構ぐっすり眠ってたから…」
「あ…あの、ゴメン!これはね…ち、違うの…」
「いいから…ご飯できましたよ?とにかく食べましょう。味の保証はできませんけどね」
「わあ!これ、マサヒコ君が作ったの?」
「ってパスタ茹でてミートソース温めてレタスにマヨネーズと塩かけただけですよ」
「それでもスゴイよ!ありがとう、マサヒコ君!」
にっこりと微笑むアイ。その様子を、マサヒコは少しホッとしながら見ていた。
「じゃあ、マサヒコ君、いただきます♪」
「どうぞ…あの先生?そんな慌てて食べなくても…」
「もご?なには言った?マらヒコふん?」
「…なんでもありません」
よほど空腹だったのか、すさまじい勢いで目の前の料理を平らげるアイ。
「ははは…しかし、いつもながら、先生の食いっぷりには感動しますね…」
「だって…今日は特別なご飯だもん。美味しくて…あたし、いくらでも食べちゃいそうだよ?」
「大げさですね…普通の夕食ですよ。たまたま俺が作ったってだけで…」
「ウウン…マサヒコ君がね、作ってくれたってのが…あたし、嬉しいの…ねえ、マサヒコ君?」
「はい?」
「ふたりだけになった最初の日にさ、あたし、新婚さんみたいだって言ったの覚えてる?」
「?そう言えば…そんなことを言ってたかもですね…」
「へへ…今日のマサヒコ君が作ってくれたサラダね、ホントに新婚さんのサラダなんだよ?」
そう言って、アイは少し悪戯っぽく微笑んだ。
「?新婚さんの…サラダ?どういう意味ですか?」
§
345郭泰源:2005/08/13(土) 23:23:57 ID:E+X+Dqij
「ふふ…レタスだけのサラダをね、英語で訳してみると?」
「?えっと…オンリー・レタス・サラダ…かな?」
「うん、近いよ。レタス・オンリー・サラダ…これの音を分解してね、
Let us only saladって言うの。“私たちふたりっきりにしてください”って意味で…。
アメリカでは新婚さんに出すんだって」
「へえ〜、良くそんなこと知ってますね。さすがは先生ですね」
「ふふ…でもロマンチックだよね、ふたりっきりにしてくださいって…」
ニコニコと笑いながら、アイは嬉しそうに話していた。
(元気になってくれたのかな?先生……だけど…)
少しタレ目気味のアイが笑うと、くしゃり、という表情になって童顔がさらに幼い感じになる。
――笑顔の可愛いひとだなあと、改めてマサヒコは思った。今更かもしれないが―――
アイに泣き顔は似合わないと――そう思った。
「あの、先生?もし良かったら、今日から俺ももう少し家事分担しますよ?」
「!いいんだよ、マサヒコ君。だってあたしは…」
「いいから。せめて先生の就職活動が一段落するまでは、そうしましょう。
それからまた考えればいいじゃないですか。俺たちふたりしかいないんだから助け合わないと…」
マサヒコはそう言って微笑んだ。
「マサヒコ君…」
アイは、涙が出そうになるのを懸命に耐えていた。
名門・東栄大学とは言え、文学部で女性となるとやはり就職活動は難しいものだった。
移動、試験、面接と言った日々の連続は確実にアイの精神力を削っていった。
特に…今日の面接は厳しかった。元々やや人見知りする性格のアイは、
徹底的に責められ、くたくたに疲れてしまっていた。
そんなとき、マサヒコのぶっきらぼうだがストレートな優しさがアイの心にしみていた。
「うう…ありがとう…本当に…ありがとう…マサヒコ君」
とうとう堪えられなくなり…アイの目から、涙が、こぼれた。
「!いきなり、なんで泣くんですか!先生!」
「ぐすッ…ゴメンね…あたし嬉しくて…本当に…大丈夫、ゴメンね…あたし、あたし…」
泣きじゃくるアイ。マサヒコはしばらく呆然と彼女を見つめていたが…。
気がつくと、タオルを持ってアイの元に駆け寄っていた。
「先生…今は泣いてもいいです。俺の前でなら…辛いときには辛いって言ってくれればいいんです。
だから…明日はまた、いつもの笑顔を見せてください。多分、それで大丈夫ですから」
「マサヒコ君…」
アイはそのままマサヒコに体を預け、抱きついてきた。マサヒコもそれ以上なにも言わず、
軽くアイの背中に手を回して柔らかく抱きしめた。
ふたりとも一言も発しようとせずに―――静かな時間が、過ぎた。
そして―――泣き続けたためか、少しかすれた声のアイがようやく口を開いた。
「ゴメンね…マサヒコ君。あたし、年上なのにこんなみっともないところ見せちゃって…」
「みっともなくなんて、ないですよ。泣きたいときに泣けばいいじゃないですか。
さっきも言いましたけど…また笑えるようになれば、それでいいじゃないですか」
「ありがとう…いつも優しいよね、マサヒコ君は…本当に、ありがとう」
ふたりは、顔を見合わせて微笑んだ。マサヒコは、アイの髪を優しく撫でながら、言った。
「俺…年下で頼りないかも知れませんけど…先生の、力になりたいです。
ずっと先生に助けられてきたし…今でもそうだから…先生を、助けたい」
「マサヒコ、くぅん…」
それ以上は言葉にならず…アイは、安らかな気持ちのままマサヒコの腕の中で抱かれていた。
(――――いつの頃からだろう)
出会ったときは、まだ幼さの残る、小柄で無邪気な少年だった。
兄弟のいないアイは、本当に…弟のような思いで、マサヒコを可愛がった。
それが…いつの間にか身長もアイを追い越し、精神的にも大人に…。
そう、いつの間にかマサヒコは少年から青年へと成長していた。
そんな彼のことを、頼もしいような思いで…眩しいような思いで…アイは見続けていた。
ミサキが彼に恋心を抱いているのを知っていたから…。ずっと彼のことは弟のような存在だと、
甘酸っぱいような思いを抱きながら、自分に言い聞かせてきた。
§
346郭泰源:2005/08/13(土) 23:25:53 ID:E+X+Dqij
だが…今、アイははっきりと自分の本当の気持ちを自覚していた。
「マサヒコ君……あたしね、君のことが…好き。多分、誰よりも…ずっと前から」
「俺も…きちんと好きですよ、先生?」
そう言って、また微笑むマサヒコ。ふたりは、しばし見つめあったあと…。
“ちゅ…”
ゆっくりと、短い口づけを交わした。
「…」
「…」
口づけを終え、見つめあったまま無言のままのふたり。そしてお互いの思いを確認し合うように、
もう一度唇を軽く触れ合わせる程度の短いキスを交わすと、名残惜しそうに体を離した。
「マサヒコ君…あたし、食器片づけるから…先に、お風呂入って…」
「はい…先生…」
言葉少なだが、お互い視線を外さずにそう話したあと…マサヒコは浴室へと向かい、
アイは食器を片づけ、洗い始めた。
£
「…」
マサヒコはベッドの上でぼんやりと月明かりが射しこむだけの薄暗い部屋の天井を見つめていた。
寝付けなかったわけでもなく、興奮しているわけでもなかった。
むしろその逆で――マサヒコは、ひどく…自分でも驚くほどに冷静だった。
“がちゃり”
ノック無しにドアを開けると、アイが部屋に入ってきた。だがマサヒコは全く驚いていなかったし、
アイの非礼を責める気も無かった。全て、ふたりには、わかっていた。
「…」
「…」
依然、ふたりは無言のままだった。
“する…”
マサヒコが、穏やかな笑顔を浮かべて…右手を、アイの方へと差し伸べた。
暗闇にまだ慣れないアイの目にも、彼が微笑んでいるのが――見えずとも、わかった。
おずおずと、アイがマサヒコのもとへと近づき、ベッドに腰掛けて体を寄せる。
マサヒコはアイを抱き寄せると、彼女の顔を確かめるように…口づけを交わした。
“ちゅ…”
仄かな月明かりに慣れたとはいえ、お互いの微妙な表情まではうかがい知ることはできなかった。
だが、ふたりには―――唇の感触だけで、十分だった。
(マサヒコ君…マサヒコくん…)
(せんせい…先生…)
先ほどのキッチンでの短いキスとは違う―――貪るような、キスだった。
ふたりは、お互いの口内を舐め回し、唾液を絡めるようにして口づけを交わしていた。
“ふにゅ…”
マサヒコがパジャマ越しにアイの胸に触れた。下着は、つけていなかった。
「んっ…」
切なげな声をあげるアイ。マサヒコはパジャマの上着のボタンを上から一個一個外していった。
“ふる…”
アイの形の良い乳房が露わになる。月の光に反射して、それは灯りのもとで見るよりも遙かに白く、
生々しく見えた。そのままマサヒコはゆっくりとアイの身体を横たえ、覆い被さった。
“ちゅ…”
「あ…」
マサヒコはアイの小粒な乳首に口をつけ、愛撫を加えた。
「ん…あッ…」
くちゅくちゅと、母乳を欲しがる幼児のように――。アイの乳首を吸い、こね、舌先で転がした。
敏感なそこは、次第に固さを増して…やがて、完全に立ってしまっていた。
その状態を確認したマサヒコは、ゆっくりと舌先を移動させる。
“つぅ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ”
胸から臍までへと、ゆるやかに舌でなぞり、愛撫するマサヒコ。
ぶるり、とアイが小さく何度も震え――身体にさざなみのような快楽が広がっていった。
§
347郭泰源:2005/08/13(土) 23:26:47 ID:E+X+Dqij
マサヒコはアイの下のパジャマをゆっくりとずらし、
膝まで下ろすと健康的な太ももの付け根に舌を這わせた。
若々しい筋肉が、ぴくり、と反応する。
「はあ…ああっ…」
「…」
無言のままマサヒコはアイのパンティに手をかけ、それを一気に下ろす。
アイの秘部が、月明かりに照らされた。
黒々とした陰毛がやけにはっきりとした陰影をもってマサヒコの目に飛び込んできた。
(すげえ…これが…先生の…)
興奮したマサヒコは勢いをつけてアイの花弁に口づけをした。
「ふ!ふわぁあッ!」
恥ずかしさとそれに相反する快楽に思わずマサヒコの頭を押さえるアイだが…。
マサヒコは強引にそれを突破し、両の人差し指と中指でゆっくりと花弁を開き、
敏感な穴に舌をこじ入れて動かし始めた。
“ぴちゅ…ちゅあぷ”
「は!はぁぁぁぁあッ!」
アイは素直に反応し、股間から蜜をしたたらせる。
(熱…熱いよぉ、マサヒコくん…)
アイはぎゅっと尻をすぼめた。恥ずかしい蜜がこれ以上漏れてくるのを止めようとしたのだが…。
しかし、マサヒコはなおも舌先でアイの中を蹂躙し続けた。
“ちゅ…っつぷ…ちゃぷ”
動き続けるマサヒコの舌先にアイの蜜が絡み、たまらなく淫靡な音が部屋に響き渡る。
“す…にちゅ”
「!?はあああああぁっ!…うんッ…あ、ああ………あ!」
突然マサヒコの指が移動し、アイの肉の芽に触れ、軽くそれを擦った。
驚き、声をあげるアイだったが…やがてその声は切なげなものへと変化していった。
(ああ…すげえ…アイ先生のここ…濡れてて…俺の舌をぐいぐい締め付けてくる…)
もう我慢の限界にきていたマサヒコはパジャマを脱ぎ、
完全に勃起しきったペニスを下着の中から取りだした。
(!すごい…これが…マサヒコ君の…)
初めて見る男性性器の迫力に息をのむアイ。
マサヒコは焦ったように再びアイの身体に覆い被さると、挿入を開始しようとした。
――――しかし、お互いに処女と童貞の初体験である。
“にちゅッ…にゅっ…”
(あれ?…んっと?こ、ココなんだ…よな?)
幾度もアイの膣口付近にペニスをこすりつけ、なんとか挿入しようとするが…。
アイが極度の緊張から身体を固くしたままであり、
力が抜けていないせいもあって入り口は予想外に固く、なかなか入らないのだった。
(…マサヒコ君?)
その行為を何度も繰り返すうち、マサヒコは自分の無様さに落ち込んでしまっていた。
(…ダメだ…俺…肝心なときに…)
うつむいてすっかり自己嫌悪に陥ってしまったマサヒコだが…。
“ふわり…”
「え?」
アイはマサヒコの背中に優しく両腕を回すと、身体を軽く起こしてにっこりと微笑んだ。
(大丈夫…大丈夫だよ、マサヒコ君?)
笑顔のまま、静かにマサヒコの唇に自分の唇を重ねるアイ。
(…せんせい…)
なにも言葉を交わさずとも…アイの優しさが、そして思いが伝わってきた。
(そうだ…簡単なことなんだ…俺は…先生が好きだって…それだけのことなんだ…)
お互いの気持ちを口づけで確かめあうと…マサヒコもにっこりと微笑み、
再びアイの身体を横たえ、挿入を再開した。
(…いくよ、先生)
アイの身体から力が抜けていく。マサヒコの先端が熱い蜜壺に吸い込まれていく。
§
348名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 23:27:08 ID:cTcgwfiQ
C円
349郭泰源:2005/08/13(土) 23:27:49 ID:E+X+Dqij
「ん!ああ、んんんん、あ、、あ、ううう」
“ちゅぐ…ぷつッ…ぷち…”
ゆっくりと、ゆっくりとマサヒコは腰を動かし――アイの奥へと達した。
アイの処女膜は完全に破られたが…彼女に、後悔の気持ちは無かった。
(痛いけど…今、マサヒコ君のが…あたしの中に…ああ…)
眠れぬ夜に純潔を捧げる相手は誰なのだろう、と夢想することも何度かあった。
そのとき…真っ先に頭に浮かんできたのは他でもない教え子であるマサヒコだった。
そのたびに、そんな思いを慌てて振り払ってきたが…。
それが今、間違いなく目の前で実現していることに、
アイはデジャヴを見ているかのような気持ちに陥っていた。
(夢じゃ…ない、夢じゃないんだよね、この痛みは…お願い…マサヒコ君)
なおも続く痛みに耐えながら…アイはマサヒコとキスを交わす。
(先生?)
突然のアイの行動に驚くマサヒコだが…目尻に涙を浮かべ、
必死に唇を求めてくるアイにたまらない愛おしさを感じていた。
“ちゅ…う…”
唾液を吸い、舌を絡め、お互いの口内を舐め尽くし…。
ふたりは、挿入したまま激しいキスを続けた。
やがて…アイの表情から痛みの色が消え、上気し――わずかに頬が赤く染まりはじめた。
(もう…大丈夫かな?)
マサヒコは唇を離すと、アイをじっと見つめた。
「…」
無言のままのアイだが、意を決したようにこくん、と頷いて両手をマサヒコに向けて伸ばした。
(来て…マサヒコくん…)
アイの気持ちを察したマサヒコは、その両手に指を絡ませ…ゆっくりと、動きを再開する。
“じゅるぅ…むちゅっ…”
まだ本格的なピストン運動はアイの負担になると思ったマサヒコはできるだけゆるやかに動いていた。
アイの中は…温かで、包み込むようで、そして挟み込むようなキツさを持っていた。
(あ…ああ…せんせい…せんせいのなか…あったかい…)
夢中で腰を動かしながら、アイの中の感触に我を忘れるマサヒコ。
“ずぶ…ぎゅちゅ…ぎっちゅ”
マサヒコが動くたびに、その動きに呼応するようにアイの中はペニスを締め上げる。
はじめこそ、マサヒコのそれを受け入れただけで壊れそうだった小さな花びらは―――、
やがて、必死でマサヒコを抱きしめるかのように包み込んでいた。
“にゅう…ぬるっぷぅ…”
「ん…んああッ!」
声を上げながら…アイは、マサヒコの腰に両脚を巻きつけた。
(せ…せんせい?)
驚くマサヒコだが…アイは目を閉じたまま――誰に教わったわけでもないのに、
ぴったりとマサヒコの腰を自分の方へと押しつけ…すりすり、と自分の腰を動かし始めた。
(先生が…真っ赤な顔で…感じてる…俺と…ひとつになってる…)
アイが自らマサヒコを求めてきたことに感動しながら…マサヒコはアイの乳房にむしゃぶりついた。
“ぶちゅ…はむ”
「あ!あああああッ!う……はあああッ!」
そのまま、マサヒコはひときわ深いところへと突き立てた。
アイが甲高い声でそれに応じたのとほぼ同時に…。
(ああ…もう、ダメ…ダメだ、俺…)
マサヒコは、低く呻いてペニスを引き抜いた。
“ぴゅッ…ぷっ…ぴゅるっ”
アイの腹に、マサヒコのペニスが吐き出した白い線が幾筋も塗りたくられる。
「は…はぁ…あああ――――」
目を閉じ、顔を赤くしたまま…アイが切なげな溜息を漏らす。
そのまま――アイはずっとマサヒコに抱きついたまま――動こうともしなかった。
射精が最後まで終わっても…マサヒコから、離れようとしなかった…。
§
350郭泰源:2005/08/13(土) 23:29:07 ID:E+X+Dqij
(……………………)
朝が、訪れていた。マサヒコは朝日の眩しさで目を覚ました。
(…夢を…)
見ていたのか、と思った。
昨日の夜の痕跡は寝具の周りになにもなく――シーツも、掛け布団も丁寧にかけられていた。
なにより――昨夜、自分の横にいたはずのアイがいなかった。
(…先生…)
夢であっても、構わないとマサヒコは思っていた。自分の気持ちは、変わらないと思っていた。
(俺は…先生が好きだ。誰よりも…絶対に)
そう思いながら、マサヒコは体を起こした。昨日の名残は…やはり、どこにも見えなかった。
まだ夢を見ているような気分のまま…マサヒコは部屋を出るとキッチンへと向かった。
「あ、おはよ、マサヒコ君…」
「おはようございます、先生…」
穏やかな笑顔を浮かべ、アイがマサヒコを迎えた。
「朝ご飯…できてるよ?でも今日は土曜日だから、もっとゆっくりしててもいいのに…」
「いえ…目がさめちゃって…」
いつもの会話だった。なんの違和感もなかった。
(あれは…やっぱり夢だったのか?)
そんなことを思いながら、マサヒコはイスに座った。
「ちょっと待っててね?今おみそ汁よそうから…」
「ああ…すいませんね、先生…」
アイがマサヒコのすぐそばに移動して…そのまま、後ろに立った。
「せ、先生?」
「…」
“ふわ…”
アイが、後ろからマサヒコを抱きしめた。柔らかな、アイの匂いがした。
「大好き…マサヒコ君…」
「…あれは…やっぱり、夢じゃ、無かったんですね…」
「…夢じゃ…ないよ?…後悔してる?マサヒコ君」
「後悔なんて…してません。先生…俺…俺…」
“ちゅ”
マサヒコは立ち上がって後ろを向くと、アイと口づけを交わした。
「先生…ゴメン…」
「?なんで?謝るの、マサヒコ君」
「あの…本当は、もっと上手く…しなきゃと思ってたんです。でも…俺、すっげえ下手くそで…。
それに、一応外だったけど…避妊とか、きちんとしとかないと…」
「…ふふ…そうだね…」
だが、なぜか嬉しそうにアイはマサヒコから身体を離すと、腹部をさすった。
「ねえ?マサヒコ君…もしもだけど…君とあたしの子供ができていたら…。
あたし、生んでもイイかな?」
「え?ええ!」
「大丈夫…結婚してくれなんて、言わないよ。あたしね、昨日…すごく幸せだった。
大好きだった君に…愛されるって、こんなに幸せだなんて、知らなかった。
だから…その結果ね、もし赤ちゃんができたら…あたし、育てたい。君に迷惑は絶対かけない。
だから…あたしが、育ててあげたい」
アイは、笑顔のまま話していた。だが、それは昨日までの――
就職活動に心を折られていた人間の笑顔ではなかった。慈母のような、強く優しい微笑みだった。
“ぎゅ…”
「ま、マサヒコ君?」
マサヒコは、強く…強くアイを抱きしめた。
「離さないですよ、先生」
「え…」
「俺は…絶対に先生を離さない。なにがあっても…先生と、一緒にいたい。
もし子供ができてたら…一緒に育てていきたい。だって…俺は先生が好きだから」
§
351郭泰源:2005/08/13(土) 23:30:00 ID:E+X+Dqij
「マサヒコ君…」
マサヒコの言葉を聞きながら、アイは涙が流れるのを止めることができなかった。
そのまま、ふたりは……抱き合ったまま、動かなかった。
“ピンポ〜〜〜〜ン”
だが、小久保家の呼び鈴が永遠に続くかと思えた抱擁からふたりを引き剥がした。
「…誰ですかね、こんな土曜の朝8時に…」
「?誰かな?ゴメン、マサヒコ君、あたし泣いちゃってるから…」
「ああ…俺、行ってきますね?」
アイの残り香を感じながら…マサヒコは、玄関へと向かった。
(ったく誰だよ、いい感じだったのに…)
内心不満タラタラのまま、マサヒコは扉を開けた。
“ガチャ”
「よっす、マサ!」
「=@#$Rななんあな、ナカムラせんせい?」
「あっら〜どうしたのよぉ〜、マサ?なんかあったのぉ〜?」
「なななん、なんでもありまへん!」
慌てたためか、微妙に関西弁っぽくなってしまうマサヒコ。
「あっら、そお〜?じゃ、手伝って?」
「はれ?」
「あら?まだお母様から聞いてないの?」
「な、なにがですか?」
「あたしね、今日からあんたん家に居候することになったから。ヨロピコ♪」
「はははははっははあああ????」
「いやね、いつつば銀行の研修がやっと終わったわけ。でね、社員寮に入ろうかと思ったんだけど、
これがまた門限やら規則やらウルサクってさあ〜。一週間で嫌になっちゃったんだけど、
でもマンションは解約しちゃったしさ。そ・こ・で!お母様に電話したわけ!そしたらOKだって!」
(マザー!あんたタイミング悪すぎやああああああ!)
なぜか中途半端関西弁続行中のマサヒコ。
「てなわけで、荷物まとめてきたわけね…手伝いなさい、マサ」
「でも…あの…その…」
「?どうしたの?マサヒコ君?」
なかなか戻らないマサヒコを心配したアイが、玄関に訪れた。
「あ!先輩!…な、ななな、なんで?」
「よっす、アイ!あたしも今日からここでお世話になるからヨロピクねえ〜♪」
「えええええ!」
驚くアイはマサヒコの方を向くが…マサヒコは、苦笑したまま両手を広げた。
その行為で、アイは全てを悟った。
「しかし…レタス・オンリーってわけには…いかないみたいですね、先生?」
「あはは…そうみたいだね、マサヒコ君?」
ふたりは顔を見合わせて苦笑した。
「?…いいから、マサヒコ!手伝わんかい!」
中村に急かされてマサヒコは外に出る。そこには小型トラックが止まっていた。
「で…どこから、運び入れれば…」
“ガシッ”
中村が、マサヒコの両肩を押さえた。
「???なか。、むら?先生?」
「オイ…マサ…お前、アイとヤったな?」
「!!!!!!!」
「その顔は…やっぱりヤったな?」
「ななんあんな、なんで…」
「クソ…青い果実の最初はあたしが頂くはずなのに…先こされたか…」
猛烈に腹立たしげな中村。
「あの…それは、どういう意味…?」
「どういうも道後温泉も…そのまんまの意味だ!クソ…マサ!」
§
352郭泰源:2005/08/13(土) 23:30:59 ID:E+X+Dqij
「は…はいッ!」
「目ェ、つむれ!」
「ええ?なな、なんで…」
「殴ってやる」
「………」
ずざざざざざ、と凄まじい勢いで後退るマサヒコ。
「冗談だ。いいからこっちに来な」
用心深く…マサヒコは、中村との距離をつめた。
「じゃ…そこのイスから持っていってくれるか?」
「はい…」
一瞬、マサヒコが油断したすきに…。
“ちゅ…”
キスされた。
「?!%$+*?なな、ぶば、中村先生?」
急いで唇を離すマサヒコ。
「ふん…とりあえずセカンドで我慢すっか」
なおも不満そうなままの中村が呟く。
マサヒコは周りを見渡した。それこそ今、アイやミサキに見つかったら…タダゴトでは済まない。
流血沙汰は間違いないところである。幸いなことに――誰もいなかった。
「な、ん、なにすんですかあ!」
「あ〜ら?そんな態度とっていいのぉ〜?ミサキちゃんやアヤナにバラしてもいいのぉ〜?」
「!」
さすがは中村、試合巧者である。
ちろり、と赤く蛇のように長い舌を出すと…。楽しげに、マサヒコを睨んだ。
「…わかりましたよ…」
全てを観念したように、マサヒコが呟く。
「そうよ〜♪素直な子は大好きよ♪」
中村が、歌うようにマサヒコの耳元で囁く。
(まあ…これから、鍛えるってのもアリよねえ…)
そう思いながら…再び、長い舌をべろり、と中村は出した。
けけ、と不吉な笑顔を浮かべながら………。



                      続く?
353郭泰源:2005/08/13(土) 23:40:13 ID:E+X+Dqij
なんだか久しぶりにオーソドックスなアイ×マサヒコは意外に楽しかったですね。
以下、典型的なエロコミっぽい展開で続編用意中です。
タイトルは「月とレタス」でお願いします>古田氏
あとみかん箱の作品、すいませんがこっから修正してENDにして下さい。
最後のセリフ×→副、○→福
以下、
(俺は…残り物か?)
マサヒコは、自分の頬を涙が伝うのを感じていた。
多分、自分が全て悪かったのだろう。そう思うしか…なかった。
「「「お邪魔しま〜〜〜す♪」」」
華やいだ二人の声が重なり、
「いらっしゃい♪じゃ、はじめましょうか♪」
アヤナの、楽しそうな声が重なる。
「あ…あああああ…」
マサヒコは、断末魔の声をあげながら…目を閉じた。



END

って感じで。

>>196
えっと…コラボには興味あります。職人さんと、前後半でやってみたいなっと。

>>290
あと…「欠けた月」みたいなのはねえ、また書いてみたいですけど。
イロイロ考えちゃって、勝手に自分で制約作っちゃって…今後、精進しますです!

>>194
私自身はココオンリーなんですけど。嫁さんはイロイロのぞいてるみたいです(苦笑)
354郭泰源:2005/08/13(土) 23:48:38 ID:E+X+Dqij
また忘れてるよ、俺…。
みかん箱の作品、「解散総選挙」でお願いします。
355名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 23:54:21 ID:M/IMdeSU
郭氏……ステキすぎる!!超GJ!
レタスのくだりとか、もう最高!!
マサヒコが羨ましいよ…
356名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 00:04:18 ID:xKASx8rV
郭泰源氏GJ!!
素晴しいとしか言えねぇ…
357名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 00:07:38 ID:DEs37CNp
郭氏GJ!
エースのピッチングが何たるかを拝ませてもらいました。
続編も期待しています。
358名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 00:28:48 ID:4xJKFCiu
うわぁ…GJです!
359名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 00:38:25 ID:hhkMQcbn
うわぁ…郭泰源氏の中すごくあったかい…
360名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 00:43:54 ID:3tIKA+UB
相変わらずバランスのとれた作品を書ける郭氏GJ!!
えがったよ
361名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 01:10:54 ID:5PiqsaYA
面白かった!
これはシリーズ化きぼんだなぁ。

>>359
おまえなぁw
362名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 01:16:14 ID:TTbHEqO0
郭氏乙&GJ!!
ではそろそろ>>327氏と>>334氏の作品ドゾー
363リョーコ14歳/誘惑:2005/08/14(日) 05:38:26 ID:NzpOo2c/
1シーズンに1イニングしか勤まらないロートルです。
3スレ目の592の続きです(間が空き杉、もっと早く書け>俺)

内容は、過去もの、リョーコ主役、ギャクなし、ダウン系、微エロです。

保管庫管理人様へ、タイトルですが、
 リョーコ14歳/事件
 リョーコ14歳/悪夢 (続編)
 リョーコ14歳/診察 (みかん箱)
 リョーコ14歳/誘惑 (今回投下分)
でお願いします。
364リョーコ14歳/誘惑:2005/08/14(日) 05:39:33 ID:NzpOo2c/
§ 誘惑

放課後の音楽準備室。

「どうぞ」
「はい、いただきます」

リョーコは、音楽教師から渡されたカップを手にとった。
立ち上る湯気に乗ってココアの甘い香りが部屋に拡がる。

「音楽が五教科に入っていないからといって、いい加減
 な態度で授業をうけてもらっては困るわ。」
「そんなつもりはありません。ただ今日は考え事をして
 いて…」
「それがいい加減ってことなのよ。授業中は授業に集中
 しなさい」

散々な一日だった。学校医の前で逆上し、廊下で下着姿
を披露し、音楽教師から放課後に呼び出されて説教中…
いつもの彼女ならば、ブチキレて街へ夜遊びに繰り出す
ところだが、暴行未遂事件の直後では、そんな勇気も無
い。
365リョーコ14歳/誘惑:2005/08/14(日) 05:40:38 ID:NzpOo2c/
「お返事は?」
「はい、申し訳ありませんでした。三浦先生」

本心では、五教科以外は適当にやれば良いと考えている
リョーコであったが、文句のつけようのない優等生的な
返答をした。

(満足した?これで解放してよね、先生)

三浦はさらに何か言いたそうであったが、諦めて

「…わかればいいのよ。冷めないうちにどうぞ」

と話を切り上げた。

リョーコはカップに口をつけ、中身をゆっくりと啜る。
ココアの甘い味が口の中に拡がった。

一方、三浦は自分のエスプレッソカップを手にとると、
濃くて熱い中身を一気に飲み干した。
366リョーコ14歳/誘惑:2005/08/14(日) 05:41:28 ID:NzpOo2c/
三浦はリョーコがカップの中身を飲み干す様子をじっと
眺めていたが、やがてリョーコの背後にまわり、肩に手
をかけて言った。
「中村さん、事件のことは聞いてるわ。大変だったわね」

(またその話。もう、うんざり)

もちろんあの事件は、まだ生々しい体験として彼女の中
にある。体に染み付いた恐怖も抜けていない。しかし、
他人から同情めいた言葉をかけられるのは、まっぴら御免
だった。

三浦はリョーコの肩に置いた手に力を込めて続けた。
「問題を自分だけで抱え込んでいてはダメよ。どこかで
 吐き出さないと。。。」

(ゲロをですか?三浦先生)

音楽教師三浦の失恋ヤケ酒ゲロ事件は、生徒で知らぬも
のがいない有名事件である。リョーコはニヤリと笑った。
もちろん、背後の三浦には彼女の表情は見えない。
367リョーコ14歳/誘惑:2005/08/14(日) 05:42:20 ID:NzpOo2c/
「あら、中村さん」
「えっ」

リョーコは思わずドキリとした。
内心で三浦を揶揄したことを見透かされたと思った。

「貴方、かなり肩が凝ってるわね。揉んであげるわ」
「はあ…」
「私、マッサージは上手いのよ。気持ち良くしてあげるわね」
「え、そんな」
「はいはい、遠慮しないで。眼を閉じて力を抜いて」

揶揄したことで少々引け目を感じていたリョーコは、三
浦の為すがままに身を委ねた。三浦の指先が、リョーコ
の肩先から首筋へ、首筋から背中へリズミカルに動いて
ゆく。リョーコは、自分の体から緊張が解けていくのを
感じた。三浦のマッサージの腕は確かなようだった。

「どう?」
「気持ち、、良いです」
「私、ピアニスト志望だったのよ。だから指遣いには
 自信があるのよ」

(ピアノとマッサージの腕前は関係は無いじゃん)

リョーコは心の中でツッコミを入れた。
368リョーコ14歳/誘惑:2005/08/14(日) 05:43:09 ID:NzpOo2c/
背中から腰までの指圧を終えると、三浦は指先を揃えて
リョーコの背中全体をゆっくりと擦り始めた。ある時は
強く、かと思えば、触れているかいないか微妙なタッチ
で背中を指が走ってゆく。くすぐったい感触、、やがて
それは快感に変わっていく。

「ぅん」

リョーコは軽く呻き声を上げた。三浦はそれを待ってい
たかのように、今度は指先をわき腹からバスト下へ這わ
せてゆく。リョーコは、自分の皮膚感覚がどんどん鋭敏
になっていくのが判った。制服越しなのに三浦の指先の
一本一本の動きが感じられた。

「どう?」
「き、気持ち、、良い、です」

先ほどと同じ言葉だが、明らかに意味は異なっていた。
三浦は、リョーコの制服の下に手を差し入れ、脇の下か
らバスト上に指を滑らせた。その軌跡にそってリョーコ
の体に電流のように快感が走った。

「どう?もっと続ける?」
「あ、もっと」
「ん、目上の人にものを頼む言葉ではないわね」

一瞬、リョーコの中に反抗心が湧き上がったが、結局は
目の前の快楽に負けてしまった。

「つ、続きを。。お願いします」
369リョーコ14歳/誘惑:2005/08/14(日) 05:43:42 ID:NzpOo2c/
三浦は返事を聞くと満足げに微笑み、すっと手を伸ばし
てリョーコの眼鏡を外した。
驚いて眼を開けたリョーコを、上から覗き込む三浦。

「貴方の目、綺麗ね。吸い込まれそう」

三浦は上から被さるように顔を近づけて、リョーコの瞼
の上に軽くキスをした。額に、鼻先に、両頬に、三浦の
唇が触れていく。

「せ、先生、いったいなニォ」

言葉の最後は口にできなかった。三浦の唇がリョーコの
口を塞ぎ、舌がリョーコの口蓋を優しく撫ぜる。口の中
に三浦が飲んだエスプレッソの苦味が拡がった。

(苦い、これが私のファーストキスの味?)

悪ぶって夜遊びもしてみたが、まだ夢見がちな14歳の
少女である。自分のファーストキスは、素敵な男性とロ
マンチックな場面でするのだという、ぼんやりとした憧
れのようなものがあった。年上の女教師と放課後の教室
でするなんて想定外である。これではまるで、安っぽい
エロ小説か、AVのシナリオだ。
370リョーコ14歳/誘惑:2005/08/14(日) 05:44:16 ID:NzpOo2c/
三浦はキスを続ける。舌を深く差し入れると、リョーコ
の舌を絡め取って愛撫する。リョーコの心理的動揺には
お構いなく、それは快楽をもたらした。三浦が舌を後退
させると、リョーコは思わずそれを追って舌を突き出し
た。三浦の唇がそれを力強く吸い上げる。

チュボ

湿った音を立てて二人の唇が離れた。

「どう?大人のキスの味は」
「苦いです」

リョーコの返答には二重の意味があった。エスプレッソ
の苦味と、こんな形でファーストキスを奪われた苦さ。

「え? ああ、さっき飲んだエスプレッソのせいね」

三浦は意外な答えに戸惑ったが、二重の意味には気付か
ず、表面的な意味に対してのみ答えた。

(TO BE CONTINUED)
371名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 11:17:17 ID:vxmHt7rT
おお、お久しぶりです&GJ!
中学生のリョーコに(;´Д`) ハアハア
続きにめっちゃ期待(;´Д`) ハアハアハアハア
372327:2005/08/14(日) 12:31:32 ID:4xJKFCiu
笑いすら無い駄作である可能性が非常に高いので、この時間帯にコッソリと投下します。
373名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 12:55:47 ID:x1a9SNdz
マダカナマダカナー
374名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 12:57:21 ID:DOaZ+eYj
オバチャンマダカナー
375327:2005/08/14(日) 13:13:51 ID:4xJKFCiu
小久保マサヒコは殴られていた。
実の母親に情け容赦無く殴打されていた。
「この馬鹿!!」
「アホ息子!!」
「親不孝者!!」
「人でなし!!」
「キャベツ!!」
「脳!!」
「小鳥!!」
あらん限りの罵声を息子に浴びせる母。
上半身を「∞」の軌道で高速ウェービングさせ、その反動を利用して次々とパンチを繰り出ていく。
古の必殺ブロー「デンプシー・ロール」の再現である。
ボクシングファンが見たならば快哉を叫んだであろう光景も、殴打されているマサヒコにとっては単に地獄絵図でしかなかった。
「ぐはっ!?」
「げふっ!?」
「ぐがっ!?」
「ひでぶ!!」
「あべし!!」
拳を受ける度にマサヒコの頭蓋は大きく揺れ、少しずつ意識が遠のいてゆく。
何か遠くの方にお花畑が見えてきている。
彼の生命は風前の灯火だった。
376名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 13:33:45 ID:uxou1dG6
エロパロの臭いを全く感じないがとにかくGJ
377名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 13:36:54 ID:sebhoqZW
            _,ノ‐''''''^¨¨¨⌒ ̄⌒^^''¬-、,_
        ._v-''¨`.,,vー─-、    .,,vー─-、  .¨'ーu_
      _ノ'″  ./′    ¨┐ ./     ゙'┐   .゙'┐
     ,/′   ./       .ミ .i′      .)     ゙\
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   ./′    ._,,、-ミ.    .  /¨レ       .人,_      ミ
  .,ノ′  ._ノ'″  \_   ._,rlト冖へy   _/  ¨'‐u     .゙lr
 .,i′  /ー-v、.,,_   ¨^^¨´〔    〕.¨^^¨′  __.,、 ゙\.    {
 〕   ./′    .⌒'''''    \,,,,,,ノ′  v-ー'''¨′   ゙┐   } 
 |   ノ  .────ー      }      __,,.,、v--ー''  {   .] 
 |  :|        .__,..      .!      `        .}  .} 
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  ). .〕      .゙ミzu,_      }      _,ノ┘      }  /
  .{  ).    .,/'″  ¨゙(ァv、,_  .!  ._,,,,v‐'^′       ,ノ  ノ
   ミ. 7,   .i゙      〔  `¨¨^^⌒           ,ノ′,/
   ゙). ゙li. _ノi.     ノ                 .,r′.,ノ
    \ ゙>'′^ー、、、v‐′               .,r′ /
     .|/      }                ./′,/
    ./′      ,i¨¨¨¨¨¨゙ソ冖干ア^^^^^^^^^^^| r'′
    .,i′      ./¬冖'''''7′   ∨¬ーーz─-「 \
    .}      _ノ     厂¨丁¨¨フ    .ミ、    ゙\
    .〔     ./′     ゙'-、..!,,ノ'′     ゙).     ゙).
    {.    .ノ    、、、、、、、、、、、、、、,,,,,,,,,,、.,  〕  .、   {
     .〕    .]    .|            .〕  |  ゙l! .,/⌒┐
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      〕    ).    .゙\_       ,,r''′ 丿   八,   _,ノ
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378名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 13:38:33 ID:zFHxuBE1
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379名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 13:39:00 ID:RqDh00vy
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380名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 13:39:55 ID:RqDh00vy
このスレには純粋な奴が多いな
381327:2005/08/14(日) 13:47:20 ID:4xJKFCiu
何故にこのような事態になったのか。
事の発端は数日前に遡る。


「ぶべらばっしゅあんとりっひ!!!!!??????」
奇妙な音を発しながら、若田部アヤナは飲んでいた紅茶を吹き出した。
その飛散した雫に七色の美しい虹がかかる。
「と、父さん…いま何て言ったの!?」
鼻の穴から紅茶が垂れているのも一向に構わず、アヤナは父親に詰め寄った。
「まぁ、落ち着きなさい。ほら、これで鼻を拭いて」
その剣幕に特に臆するところもなく、父親は落ち着いた動作でハンケチーフを娘に差し出した。
「ありがと」
律儀に礼を述べてそれを受け取り、鼻から出ている紅茶を丁寧に拭き取るアヤナ。
ふう、と満足げに一息ついた後、彼女はあらためて父親に食って掛かる。
「で、なんなの、さっきの話は!? 冗談にしては悪質すぎるわよ!」
「なんだ、冗談だと思っているのか?」
「当たり前でしょう!!」
「そんなにおかしな事かね?」
「お・か・し・い・わ・よ!!」
娘の断言に、父親は困ったような表情を浮かべた。
「良い話だと思うんだがなぁ…」
「なにが良い話なのよ! 私と小久保君が…その…こ、こここここ…」
そこまで言うと、それまでのアヤナの威勢の良さが一気に衰えた。
頬を赤らめ俯き、羞恥に満ちた消え入るような声で言う。
「…婚約…だなんて……」
382名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 13:59:08 ID:mJvexDam
ナ、ナンダッテー!!
(;´Д`)
383名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 14:11:37 ID:DOaZ+eYj
(*´д`*)期待してます。
384334:2005/08/14(日) 14:18:05 ID:PH3j+ifh
このスレSSのレベルが高く、投入しにくいが、とりあえずしてみます。


金城はショーコから友達を紹介してもらってから、よく一緒に遊ぶことが多くなった。
今日はそのいつものメンバーがカナミの家に集まっていた。

「それでね、 ん、あぁ・・・」
「どうしたの?ショーコちゃん?」
「今日バイブ入れっぱなしで・・・」
「取ってから来い!」
いつものくだらないエロ話にアキのツッコミが入った。
「じゃあ、マナーモード解除しとけば?」
「はい?」
「バイブって携帯だろ?」
穢れを知らない金城はバイブがなにかを知らなかった。
「ピュアってるな〜」

「金城さん、ちょっと」
カナミが金城を呼び、おもむろに机の引き出しからこけし状の物を取り出した。
「ショーコちゃんが言ってるバイブはこっちのことで・・」
「見せんなーー!(怒)」
アキはカナミの頭をどついた。
「これって前にショーコがくれたマッサージ器だよね?肩こった時とかよく効くよ。」
「ほんとにマッサージに使ってんのか!?」
「そうそう、それでこれを子宮口から体の中に入れて使うと全身のコリが・・」
アキは、今度はショーコの頭をどついた。

その数時間後、本日はお開きということでそれぞれ家に帰った。
385名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 14:19:25 ID:PH3j+ifh
翌日、金城は部活でのバスケを終え、帰宅し、シャワーを浴び、夕飯を食べ、ベッドへと寝そべった。

「あ〜、今日の練習、きつかったなぁ〜。 体中ガタガタだよ。」
軽くストレッチをしているとき、ふと昨日ショーコが言ってたことを思い出した。
そして机の引き出しからショーコからもらったマッサージ器(バイブ)を取り出した。
「確か子宮口に入れて使うと全身に効くんだよな?」
金城はそのマッサージ器を見渡した。
「けど、こんなの入るのか?タンポンの倍以上太いけど・・」
とりあえず金城は子宮口に当てて押し込もうとした。
「ん、痛ぅ〜・・」
が、そのマッサージ器は入っていく気配が無かった。

「やっぱり無理だよ。
 ・・・・・・入り口だけでもやってみるか。」
金城は再び子宮口へ当てて、スイッチを入れた。
マッサージ器はヴヴヴヴ・・・という機械音とともに小刻みにうねり、振動し始めた。
「! んあっ!」
金城の体がビクッと痙攣した。そして感じたことの無い感覚に驚き、マッサージ器を離した。
「な、なんだ?いまのかんじ・・・」
放り出されたマッサージ器が掛け布団の上でうごめいていた。
再びそれを手に取り、子宮口へと当てた。
「あっ! んっ・・・・ ひっ・・・」
(なんだろ・・・ この感じ・・・ 気持ちいい・・のか?)
今まで感じたこと無い感覚に対しての軽い恐怖感があるが、彼女の人間としての快楽を求める本能が、
その恐怖感を麻痺させ、初めて知った快楽に身が溺れていった。
「はぁ、はぁ・・・ ん・・・」
息がだんだんと荒くなっていき、子宮口の奥から、愛液が出てきた。
386334:2005/08/14(日) 14:20:39 ID:PH3j+ifh
それがマッサージ器の先端を濡らし、滑りやすくなり、それ自体のうねりのため、入り口から離れ、
クリトリスへとあたった。
そしてマッサージ器の振動によってクリトリスが振るわされた。
「んあっ! あっ! あっ!・・・・」
先程より強い感覚が脳に流れこみ、頭の中がスパークする。
「ここ・・・ きもち・・いい・・・・」
さっきまでマッサージ器を当てていただけだったが、無意識にクリトリスへと押し当てていた。
「これが・・・ オナニーってやつなのかな・・・ んっ!」
オナニーはカナミたちや同年代の友達から聞いた数少ない知識。
聞いてはいたが、特に興味がわかず、今日まで過ごしてきた。

「いぁ・・・ あっ、あっ・・・」
バイブによるクリトリスへの刺激により、金城の身体はだんだ絶頂へと近づいていった。
「あっ! な、なに!この感覚・・ んあっ! あっ!」
イく時が近くなり全身に力がこもり、足をピンっと伸ばした。
そのときだった
「!? イタタタ・・・」
右足のふくらはぎに痛みが走った。
バスケにより酷使され、たまった疲労によって筋肉がピンッと伸ばされたときつったのであった。
「いたたたた・・・ ダメだな、このマッサージ法。 汗もかいちゃったし」
金城はつったふくらはぎの筋肉を揉みほぐした。
そしてまだ痛む右足を引きずって再び風呂へ入りに行った。

387名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 14:22:34 ID:PH3j+ifh
次の休日、またカナミの家にみんな集まった。
「そういえばショーコ」
「なに?」
金城はこの間やったマッサージ?を洗いざらい話した
「・・・ということで逆に疲れちゃったよ」

「じゃあ今度は疲れてないときにやってみたら?」
「? それじゃマッサージする意味ないじゃん?」
「金城さん、このマッサージは疲れてないときにやってもきもちいいよ。」

3人が盛り上がってるときにアキは「つっこまなきゃいけない人増えちゃうのかなぁ」と心配していた。

                    END

やっぱり漏れレベル低いなぁ・・・・
一応タイトル「金城さんの初(1人)えっち」ということで
388327:2005/08/14(日) 14:34:33 ID:4xJKFCiu
「小久保君との婚約」という言葉がよほど恥ずかしかったらしく、それ以降アヤナは顔を赤らめたまま黙り込んでしまった。
そんな娘の姿を見て、父親が「得たり」という表情で笑みを浮かべた。
「お前さえ良ければ、明日にでも向こうのご両親へ話をつけに行くのだがね…」
「!!!!」
ギョっとして、思わずアヤナが立ちあがる。
「ちょっと、止めてよそんな事! 悪ふざけも大概にして! お願いだから!」
「まぁ、落ち着いて最後まで私の話を聞きなさい。まずは座って。ほら、シーット・ダウン」
真っ赤な顔で金切り声をあげるアヤナを、父親は柔らかな口調で諭す。
それが効を奏したのか、アヤナはしぶしぶといった感じで椅子に腰を下ろした。
「いいか、アヤナ。何事も先見性が大事だ。私達が関わっているビジネスにおいても、将来性のある企業・経営者を早期に見極めることに重きを置いているのだよ」
「…うん。でも、それとこれとが何の関係…」
「だから、最後まで聞きなさいと言っているだろう?」
「…」
異議を申し立てようとしたアヤナだったが、絶妙の間で父親に制止されてしまった。
このあたりは流石に年の功である。
「優良物件を手に入れようと思うならば、それが優良物件になってからでは遅い。優良物件になる兆候を早期に掴み、早い段階で確実に手に入れるのが賢いやり方なのだ」
「その論旨はよく分かるけど…」
話の筋が見えないといった風情のアヤナに、父親がニヤリと笑いかける。
「恋愛・結婚の相手についても同様だとは思わないかな?」
「!!!! まさか!?」
ここに到って、アヤナにも父親の考えていることがハッキリと分かった。
「そのとおりだ」
父親が目を細める。
「…小久保マサヒコ君といったな。彼は稀に見る優良物件だよ」
389327:2005/08/14(日) 15:15:19 ID:4xJKFCiu
「……」
「……」
しばしの沈黙。
そして。
がたぁんと派手な音をたててアヤナが立ちあがり、声もあらん限りに叫んだ。
「なぁにをぉぉ考えてぇんのよぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!」
その声は、3.28km離れた小池さん宅にまで届いたという。
それはそれとして。
娘の凄まじい絶叫をものともせず、父親は穏やかに微笑んで言った。
「親が考えているのは、いつだって我が子の幸福だとも」
「ふっざけないで!!」
アヤナが父親の胸倉を乱暴に掴む。
が、すぐに離して頭を掻き毟り始めた。
「…ああもう、どこからツッコめばいいのかしら…! …とにかく事態を整理しないと…」
自分を落ち着かせるため、おもむろに深呼吸を始めるアヤナ。
そんな娘をニコニコしながら見ている家族。
変な光景ではある。
「…まず最初に…」
どうやら混乱が収まったらしく、アヤナが父親の方へ向き直って言葉を紡ぎだした。
「私には結婚なんて早すぎるわ。それに、結婚そのものをするとも限らないし。私の将来を勝手に決めないで」
「確かにそうだが、この件に関してはお前のためになると確信しているよ」
「…っ!」
笑いながら応える父親にガンを飛ばしながら、アヤナは言葉を続けた。
390327:2005/08/14(日) 15:17:27 ID:4xJKFCiu
どうしようもなく遅筆だなぁ。
中途半端ですが、今日はこのへんで・・・。
391名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 15:43:08 ID:DOaZ+eYj
327氏GJ!
続き待ってますよ。
392名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 15:47:13 ID:3tIKA+UB
327氏の作品、これはこれでおもしろいかもしれんね
393名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 15:56:22 ID:DEs37CNp
541氏お久しぶりGJ!
334氏金城ハァハァGJ!
327氏もGJ!こういうの大好きですよ。
皆さん、続き楽しみにしています。
394327改めトモコト:2005/08/14(日) 16:22:15 ID:4xJKFCiu
やっぱり、もう少しだけ書きます。
数字だと判りにくいのでHNみたいなものを名乗ってみます。
395トモコト:2005/08/14(日) 16:51:21 ID:4xJKFCiu
「…次に…ここが要なんだけど…どうして小久保君なの?」
アヤナの真っ直ぐな視線を受け、父親が深く頷いた。
「うむ。確かに要だな。大事なところだから私もしっかりと話そう」
やあやって椅子に座り直して黙考をした後、父親はゆっくりと語り出した。
「はじまりは…そう、去年の聖夜だったな。お前が友人達を我が家に招待した時だ。自尊心の高さゆえか、なかなか友人ができないお前を私達も心配していたのだが、それでも2年生に進級してからは、おりをみて級友をここへ呼ぶようになったので喜んだものだよ」
「…」
アヤナは茶々をいれず、じっと父の言葉に耳を傾けている。
「それでも、安心していられたのは、お前が招待するのが女の子だけであった時までだ。あの夜、お前が小久保少年を我が家に連れてきた時、私は年甲斐もなく頭に血が上ってしまったものだよ」
「確かに…私が男の子を家に呼んできたことなんて無かったものね…」
「ああ。お前が同年代の少年達を苦手としていることを知っていたから、なおさら驚いたものだ。ん…むぅ…」
「? どうしたの父さん?」
急に話を止め、きまりが悪そうにソワソワしだした父の様子を見て、訝しげにアヤナが訊ねた。
「う、うむ。ここから先は話しづらいのだ。 …私のことを軽蔑するかもしれないが、どうか怒らず最後まで聞いてくれ」
懇願するかのような父親の視線を受けたアヤナは、一呼吸おいてから大きく頷いた。
「…いいわ。 …続けて」
396名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 17:10:57 ID:uxou1dG6
ワクワク
397トモコト:2005/08/14(日) 17:23:16 ID:4xJKFCiu
娘の許可が出たものの、それでも父親は話を切り出せずにいた。
どうも、相当に良くない内容であるらしい。
「父さん!」
だが、待ちかねたアヤナが叱責の声を発すると、観念したのかうめくように語りだした。
「…実はな。どうしても気になったので、知り合いの探偵…神宮寺君というのだが…に小久保少年の身辺調査を依頼してしまったのだよ…」
「なっ!!??」
三度、アヤナが椅子から立ちあがった。
その顔は、今度は羞恥でなく怒りによって真っ赤に染まっている。
「最低! 陰でそんなことをするなんて! 恥を知りなさい!!」
吐き捨てるようにそう言うアヤナを、父親は必死になだめた。
「ま、待ってくれ! 最後まで話を聞いてくれ! 最初は、その結果がどうあれ干渉する気は無かったのだ。たとえ悪い男だろうと、お前にどうこう言うつもりはなかった。本当だ。だが…」
「だが、何よ?」
「彼は素晴らし過ぎたのだ…」
「え…」
「神宮寺君からの報告の中に彼を批判する言葉はなかった。あるのは、ただ、賛辞のみ」
「…」
「容姿端麗で性格に裏表がなく、社交的で友人想い、努力も厭わない。お前の始めての男友達がそのような好人物であると知ったとき、私は本当に嬉しかった。天に感謝すらしたよ」
ここまで一気に喋ると、父親は興奮した様子で立ちあがり、アヤナの両肩を掴んだ。
「なあ、アヤナ。お前は小久保君1人しか知らないから比較ができないだろうが、あれほどの好少年はそうザラにいるものではないぞ! 彼と婚約しなさい!」
「…いや、だから、そこで話が婚約まで飛躍するのが分からないんだけど…」
「…ちっ」
それらしい言葉で感動を誘って、なし崩し的に了解を取り付けようという父親の作戦は失敗に終わった。
398トモコト:2005/08/14(日) 17:23:52 ID:4xJKFCiu
今度こそここまでです。
再見。
399名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 17:31:03 ID:DOaZ+eYj
トモコト氏、GJ。
お待ちしてます。
400名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 17:57:34 ID:uxou1dG6
GJ!
401名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 19:38:47 ID:E5Crog1b
GJですよ!
自分のペースでこれからも投下してください
楽しみに待ってます
402名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 21:54:30 ID:7Cq7YBIx
>>334
金城のキャラクターを結構よく掴めてると思いますよ
卑下しないでどんどん書いてみて
403名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 23:22:12 ID:QzcfZciD
続きキボンヌ
404名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 00:47:44 ID:UDA22Ss+
トモコト氏GJ!
このシチュはヤバい…
続きお待ちしております
405名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 00:53:38 ID:L6Y7XBUc
ここは聖地だ…
406名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 01:44:27 ID:SKjzFwkK
4巻のマサは男前杉。
超優良物件
407名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 02:53:15 ID:EZoyYRcZ
超優良物件…こりゃ色々応用できる気がするぜ……
408334:2005/08/15(月) 11:34:28 ID:2JIQH+Pw
自分出すタイミング間違えたな・・・
みんなトモコト氏へのレスばかり・・・
書く側としてはなんか評価してもらわないと次書く気がしなくなるなぁ

とにかくトモコト氏GJ!!(  ̄― ̄)b
409名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 11:51:50 ID:VoAvl5XB
じゃあ、もう書かなくていいよ。
410名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 12:16:35 ID:wYrLC0S6
>>408

                                      恵須敷
                                      取香
                                      真豊
                                      岡 原
                                                 
                                      留宗            得撫
                                      萌上谷       択捉
                                     石空川網走根 国後
                                  後志狩知十釧路室
                                  檜渡胆振日勝
                                  山島    高

                                    青 森
                                   秋岩
                                   田手
                                   山宮
                                   形城
                               佐  新福島
                             石   潟群栃茨
                  隠          川富山長馬木城
                島根鳥取兵京   福井岐野埼玉  千
       対    山口広島岡山庫大都滋賀阜山梨東京 葉
          佐福       香川 淡阪奈三愛知静岡神奈川
         長賀岡大 愛媛徳島   和良重
          崎 熊分   高知     歌山
         天 本宮
           鹿崎
          児 島

          屋 種


         奄

        沖
       縄
411名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 12:27:55 ID:LxjUCNTm
>>408
> 書く側としてはなんか評価してもらわないと次書く気がしなくなるなぁ

掛け合いのギャグは面白いんだけど、用語の選択が致命的に間違ってるから。
子宮口はないよな。膣口といいたかったのだと思うが。
412334:2005/08/15(月) 12:38:28 ID:dSdRfwzJ
>>411
指摘サンクス
確かに子宮口はありえないな
なんでそう書いたんだろ、漏れ
413名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 13:05:56 ID:gSBLN6lq
リンコ並みの天然ボケか?
414トモコト:2005/08/15(月) 13:09:52 ID:hbxMn9Hb
続きを投下します。
お盆休みのうちに一区切りつけたいです。
なんか334氏には迷惑をかけたようで…すみません。
415トモコト:2005/08/15(月) 13:28:39 ID:hbxMn9Hb
「もう…。兄さんもボケっと見てないで何か言ってやってよ!」
次なる策を黙考している父の姿を見て大きく嘆息した後、アヤナは側にいる兄の方へ振りかえった。
ちなみに、アヤナの母親と兄は始めからこの場に同席していたが、父と娘のどちらに荷担するでもなく、ただ黙って静かにお茶を啜っていたのである。
ニヤニヤ笑いながら兄が応じた。
「奥さまは女子高生ならぬ、奥さまは女子中学生か。なかなか萌えるな…」
「何わけのわからないこと言ってるのよ…」
またも嘆息するアヤナ。
しかし、兄には最初から対した期待はしていない。
「…母さん!」
助けを求めて本命の母親に声を掛ける。
だが、その願いは通じなかった。
「アヤナ、私も良い話だと思っているのよ」
「…そんな、母さんまで…」
誌面楚歌。
自分の置かれた立場を知って、さすがのアヤナも軽い眩暈を感じた。
そんな娘の心境を知ってか知らずか、母親は優しく語り掛ける。
416トモコト:2005/08/15(月) 14:28:53 ID:hbxMn9Hb
「そんなに難しく考えることはないと思うわ。彼には時間を共有するパートナーになってもらうのよ」
「時間を共有する…パートナー…?」
「そう。あなたはこれから人生で最も輝く時期…。若さと美しさ、そして本当の意味での自由に溢れた青春時代を迎えるわ」
母親はアヤナに向けて慈愛に満ちた笑みを浮かべる。
「同じ青春の時間を共有し、お互いを補い合って高め合う。良いパートナーに恵まれれば、あなたにもそんな至高の時を過ごせるのよ」
「…」
「もちろん、本当にお互いを高め合えるようなパートナーじゃなければ駄目よ。でも、小久保君なら大丈夫だと思うの。それは、あなたが一番よく分かるはずよ」
「そうだとも!」
話を聞いていた父親も、我が意を得たといわんばかりに身を乗り出してきた。
「恋人のいない青春時代は寂しいぞ。だからっといって、焦って変な男を捕まえても青春を台無しにすることになる。今のうちにしっかりと良い相手を選んでおくことこそが肝要だ!」
「で、でも…」
なんとか反論しようとするものの、両親の連携攻撃によってアヤナは動揺し始めていた。
勝機と見た父親が一気にたたみかける。
「では、お前は彼のことが嫌いなのか?」
明らかに誘導である。
だが、動揺して平常心を失っているアヤナはそれと判別できず、まんまと術中にはまり込んでいく。
「…嫌いじゃ…ない」
「一緒にいて不愉快にはならないのだろう?」
「…うん」
「できれば卒業後も縁を切りたくなかろう?」
「…それは…まあ…」
アヤナの脳裏にマサヒコ、リョーコ、アイ、ミサキ、リンコといった面々が浮かぶ。
始めて得た気の置けない人々。
できれば、卒業で別れ別れにはなりたくない。
それがアヤナの本心だった。

417トモコト:2005/08/15(月) 14:53:53 ID:hbxMn9Hb
まだ攻勢は止まらない。
「高校で三年間がんばれば、彼なら東大にも受かるだろう!」
鼻息も荒く宣言する父親に、微笑みながら母親も頷く。
「ええ。アヤナ、あなたがそれを望むなら、彼はきっと努力してくれるでしょうね」
「小久保君が私のために努力…」
「想像してごらんなさい。彼とともにある未来を。それはあなたにとって心地よいものであるはずよ」
「小久保君と一緒の未来…」
完全に両親のペースに乗せられたアヤナは、言われるがままにマサヒコとともに過ごすという将来図を妄想してしまう。
それが運の尽きであるとも気づかずに。
(聖光からの帰り…私が駅から出ると小久保君が待っててくれて…)
(それで家まで送ってくれて…)
(休日には買い物なんかに行って…)
(二人一緒に東大に合格して…それで…)
恍惚として妄想をしていたナヤナは、ついに決定的な一言を発してしまう。
「…確かにちょっと、いいかもしれない…」
その言葉を聞き逃す両親ではなかった。
満面の笑みを浮かべた父親が、勢い良く立ちあがる。
「そうか!お前も承諾してくれるか!いやー、よかった!!」
「本当。よかったわ。これで一安心ね」
「萌えだな!!」
「!? え、あ、ちょっと…」
我に返ったアヤナが慌てて何か言おうとしたが、時すでに遅し。
後の祭りであった。
418トモコト:2005/08/15(月) 15:42:15 ID:hbxMn9Hb


よく晴れた土曜日。
小久保マサヒコは困惑していた。
先刻からずっと、自分に対する強い視線を感じるのだ。
非常に気になって授業どころではない。
視線の主は分かっている。
左後方の席に座っている若田部アヤナだ。
教科書を読んでいるフリでカムフラージュしているつもりなのだろうが、見られる側からするとモロバレであった。
それでいて、マサヒコがそちらを見ると慌てて視線を逸らしてしまう。
(? なんだあ?)
どうにも気になって仕方がない。
結局、授業はほとんど頭に入らなかった。

「なあ、若田部…」
「ひゃいっ!?」
休み時間、マサヒコはアヤナの席へと向かい普通に声を掛けたのだが、彼女からは裏返った声が返ってきた。
「な、ななななななな…なに小久保君!?」
アヤナは何か異常に動揺している。
マサヒコは訝しげな表情を浮かべた。
「どうしたんだよ、お前…。なんかあったのか? 授業中もこっち見てたろ?」
そう言ってマサヒコじっと見つめると、アヤナの顔がみるみる真っ赤に染まった。
「え、あ、うん。その、ええっと…、その、なんていうか…」
マサヒコの顔を見ながら、しばし何か言いたげにゴニョゴニョと口篭もっていた彼女だったが、
「ご、ごめん小久保君! 私…その…お手洗いに行くから!」
と言い残して脱兎の如くその場から逃げ去ってしまった。
残されたマサヒコは首をひねりばかり。
「…何だあいつ? 意味わかんねえ…」


「はぁ〜。やっぱりこんなこと言い出せないわ…。どうしよう…」
逃亡先の女子トイレでアヤナは途方に暮れていた。
あの晩。
今すぐにでも小久保家へ婚約の申し込みに行きそうな父親を死に物狂いで制止し、
「迷惑がかかるかもしれないし、まずは私が本人にちゃんと言うから」
と約束することで何とか暴走を止めたのだが…。
「言えるわけないわよ…。そんな…。何でこんな事態に…。ああ…」
確かに、思春期真っ只中の純情な少女に対して、それなりに親しい間柄とはいえ、同じ年頃の男の子へいきなりプロポーズしろというほうが酷である。
419トモコト:2005/08/15(月) 15:46:00 ID:hbxMn9Hb
ここでちょっと休憩します。
誤字脱字が多いこと…。
420古田(ゝ○_○):2005/08/15(月) 15:48:55 ID:tvCayRHn
変なタイミングになってしまいますが、保管庫更新しました。
421名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 15:49:19 ID:u3QHko0r
もつかれ!誤字脱字に気づかなかった俺って・・・。
422古田(ゝ○_○):2005/08/15(月) 15:56:00 ID:tvCayRHn
【お願い】
作品の投下は以下のようにしてくれると助かります。
例として、>>305-318のピンキリ氏のレス番で説明しますと、
(1).投下します宣言(>>305
(2).本編投下(>>306-317
(3).ここまでです宣言(>>318

また、作品のタイトルは上記の(1)、(3)のどちらでも良いのですが、
1行独占で書いてくれると助かります。本文に紛れると見落としてしまうことがあるので。
↓こんな感じ
タイトル:「?????」
名前欄はこれまで通り作家さんのコテでよいです。

※これは強制ではありません。保管庫作成上、こうしていただけると楽
  というだけですので、ご協力願えると幸いです。
423名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 16:57:03 ID:5rECpPTh
古田氏、毎度毎度乙です。
424名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 17:21:47 ID:Qux6mq2Q
>>419
ホントにGJ!
でも確かマサの学力はリンコより少し下だったような
425トモコト:2005/08/15(月) 17:26:47 ID:hbxMn9Hb
再開します。
早めに区切りをつけたいです。
426トモコト:2005/08/15(月) 17:37:18 ID:hbxMn9Hb
そして放課後。
「小久保君、ちょっと…」
帰り支度をを済ませ、教室を出ようとしていたマサヒコをアヤナが呼び止めた。
「ああ、若田部、なんだ? やっぱりオレになんか用でもあったのか?」
「う、うん…。あの、ここでは何だから…さ。場所を変えてもいい?」
「え? ああ、構わないけど」
「じゃあ、ついて来て」
訝しげな顔をしてついて来るマサヒコを先導しながら、アヤナは言うべき言葉を必死にまとめている。
(どうしよう。思いきって声を掛けたけど何て言えばいいのかしら?)
極限的な緊張の中で、心臓の鼓動は爆発しそうなほどに早まっている。
(婚約してください…ってのはまんまだし、私のパートナーになってっていうのも何か変だし…)
あれこれ考えるアヤナだったが、無常にして、彼女の思考がまとまるよりも目的地に到着するほうが早かった。
人気のない校庭の隅。
そこで向かい合うアヤナとマサヒコ。
「あ、あのね…その…ええと…」
頬を赤らめて何かを口にしかけるが、尻すぼみになって黙り、俯いてしまう。
そんなことをアヤナは何度も繰り返した。
(ああ、もう! ちゃんと言おうって決めていたのに…!!)
これしきのこともちゃんと出来ないなんて。
アヤナは自分が情けなくなってきた。
「あの…」
「なぁ、若田部」
何度目かわからないアヤナの「あの…」をマサヒコが遮った。
「なんだか知らないけど、オレのせいで不愉快になったんだったら謝るよ。ごめん」
「え…」
「ほら、いつもさ、オレにその気はないけど、結果的にお前を不愉快にさせたことが度々あったじゃんか。だからさ…」
「あの…」
予想外の展開にオロオロしているアヤナ。
そんなアヤナを真っ直ぐ見据えながら、マサヒコは言葉を続ける。
「いや、お前さ、今日なんか様子がおかしかったから気になってな。その原因にオレが絡んでるなら遠慮しなで言ってくれよ」
「あ…」
「そうでなくてもさ、オレで良かったら相談してくれよ。まぁ、中村先生に比べたら頼りないとは思うけど」
「小久保君…」
427名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 17:45:33 ID:lrbqh8ix
ワード辺りで書き上げてから纏めて投下した方が良いと思うよ。
推敲だってし易いし、何より纏まっていれば読みやすいし。
428トモコト:2005/08/15(月) 18:02:58 ID:hbxMn9Hb
そう言って苦笑いしたマサヒコの顔を見たとき、これ以上は早くなり得ないと思われたアヤナの鼓動がさらに早くなった。
(い…言わなきゃ!!)
キッと顔を上げる。
「小久保君!」
「お…おう」
いきなりのアヤナの剣幕に、ちょっとたじろくマサヒコ。
「大事な事だからちゃんと聞いて。実は私の家族があなたと…」
「オレと?」
「私を…こ、ここここここここ…ここ…こん…」
「…こん?」
ここでまた、アヤナは俯いて黙りこんでしまった。
「おい、若田部?」
マサヒコが心配そうに覗きこんだ。
その刹那。
「やっぱり言えないわぁぁぁぁぁ!!!!」
顔を真っ赤にしたアヤナはそう絶叫すると、驚愕しているサマヒコを尻目に、一目散に校門のほうへと駆け出した。
「!? おい、若田部! ちょっと待て…って、速っ!!」
慌てて後を追おうとしたマサヒコだったが、アヤナは人間離れした速度で走り去っていく。
あっという間に彼女の姿はマサヒコの視界から消えてしまった。
「…なんなんだ、いったい…?」
唖然として立ち尽くす小久保マサヒコ。
本日2度目の置いてけぼりである。
ちなみに、この時アヤナが記録した8秒29というタイム。
これを100m走の世界新記録として認定すべきかどうかで後に大きな議論を呼ぶのだが、それはまた別の物語である。
429トモコト:2005/08/15(月) 18:21:11 ID:hbxMn9Hb
「なんだったんだ、あれは…?」
先ほどの若田部アヤナの奇行を反芻しつつ、マサヒコは家路についていた。
自分に粗相でもあったのかと思い、記憶を辿ってみたが、思い当たるフシがない。
「まあ、来週になって聞けばいいか」
分からないことで悩んでも仕方がない。
そう結論づけたところで、丁度良く自宅に到着した。
「ただいまー…って、うわっ!?」
ドアを開けたマサヒコは驚愕の声をあげた。
玄関で母親が両腕を組み仁王立ちになっていたのだ。
「な、何してんの母さん?」
「マサヒコぉ…。ちょっと来なさい…」
「え? なに? なんなの?」
「いいから…来い」
「…はい」
母親の声には有無を言わさぬ迫力があった。
マサヒコは引きずられるようにして居間に連れていかれ、そこに正座させられた。

430トモコト:2005/08/15(月) 18:41:15 ID:hbxMn9Hb
「何で言わなかったの…?」
痛いような沈黙が続いた後、母親が発した第一声はそれだった。
「え…? な、なにが…?」
(なんだろう、この母さんから発せられている殺気は…。オレ…何かしたっけ?)
マサヒコの頭の中を、幾つかの心当たりがグルグルと駆け巡る。
だが、マサヒコが原因を選別するよりも早く、母親が続きを話し出した。
「今日の午前中…アヤナちゃんのご両親が訪ねてこられたのよ…」
「りょ、両親が!?」
マサヒコの顔色が変わった。
級友の両親が訪ねてくるなんて、余程のことなければ起こり得ない。
(そういえば、若田部も両親がどうのって言ってたっけ…! 何だ? 何をやらかしたんだ!? 思い出せ、オレ!)
先程よりも必死に記憶の糸を辿ってみるが、やはり思い当たる事は無い。
仕方がないので、危険だがおそるおそる尋ねてみることにした。
「あの…。それはどんな用で?」
「しらばっくれんなぁっ!!!!!!」
母親の両眼がカッと見開かれた。
その迫力は、まさに地獄の鬼そのものであった。
「己の胸に手を当てて聞いてみやがれ!!」
言いざま、マサヒコの胸倉を掴んで激しく揺さぶる。
「アヤナちゃんをあんたの嫁にしてくれって言ってきたのよ!!!!!!」
「ぶべらばっしゅあんとりっひ!!!!!??????」

431トモコト:2005/08/15(月) 19:12:53 ID:hbxMn9Hb
「アタシは情けない…。自分の息子が最低限のルールさえ守れない大バカヤロウだったなんて…」
そう言ってワナワナと震え出す母親。
一方、息子の方は未だに現状に認識しきれずにいた。
「よ、よよよよよよよ…嫁!!?? 若田部を!!?? ななななな、な…なんかの間違いじゃないの!?」
「貴様! 自分で孕ませておいて、よくもまぁ、そんな事が言えるわね!?」
「孕ませる!!?? ま、待て!! 何のことだぁーっ!?」
「白々しい!! 孕ませたなら責任とって結婚しろって向こうのご両親が言ってきてんだよ!!」
「し、知らーん!! オレは無実だぁ!!!!!」
「まだ言うか!! そんな子供ぉ、修正してやる!!!!!!」
「ちょ、ちょっと待…!」
マサヒコの制止が響き渡るよりも早く、母親の全体重が乗った必殺パンチが息子の顔面を捉えていた。
「女遊びをするにしても、避妊するのが最低限の良識だろうがコラァ!!」
「ぐはっ!!!!!!」
ここから冒頭の残虐シーンへと繋がるのだが、マサヒコの母親は事実関係を正確に把握しているとはいえない。
息子に婚約を申し込まれた時点で彼女は驚愕のあまり冷静さを失い、その後の話が耳に入っていなかったのだ。
故に、結婚=責任=妊娠と勝手な解釈としてしまった。
マサヒコにとっては災難なことである。
432トモコト:2005/08/15(月) 19:26:12 ID:hbxMn9Hb
公開殺人が行われている小久保家の玄関で、立ち尽くしている人影があった。
マサヒコの級友にして幼馴染たる天野ミサキである。
その手には回覧板が握られてした。
「結婚……孕ませる……」
そう呟きながら、しばしのあいだ人形のように微動だにしなかったミサキだが、やがてドアを開けてフラフラと出ていった。
その顔は雪のように蒼白であったという。


おりしも、夏休み前の初夏の日の出来事であった。

            続く?
433トモコト:2005/08/15(月) 19:29:41 ID:hbxMn9Hb
ここまで一区切りです。
長々とお目汚してしまい、申し訳ありません。
次からは427氏の言う通り、ワードで書き上げてから投下します。

あ、タイトルは「龍虎婚約大合戦 -接触篇-」でお願いします。
434名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 19:30:32 ID:Jbdq7Uu2
GJ!!!

是非続けてください!!!!
435名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 19:37:08 ID:CwtD8s62
トモコト氏GJです。  続き期待しまくり
436名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 20:15:28 ID:gSBLN6lq
いや、おもしろい。正統派コメディですなぁ。
437名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 21:20:50 ID:KgV0lUL5
トモコト氏GJ
続きキボン

古田氏
いつも保管庫作成乙です。
438334改め「ナット」:2005/08/15(月) 21:22:01 ID:SnE70WgX
トモコト氏GJ!どたばたコメディでおもしろです!
439名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 21:27:39 ID:Qux6mq2Q
GJ!
そういや古田氏のレスは初めて見たなあ
440名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 21:47:23 ID:glQHvZb8
トモコト氏お疲れ様です!
続き待ってますよ!
441名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 00:17:39 ID:/J5slqmg
古田氏いつも保管庫作成乙です。
そしてトモコト氏GJ!続きが激しく気になる…
442名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 00:50:50 ID:Jm7oL6nJ
トモコト氏GJ!
運命を感じた。この作品を読むために俺はこのスレの住人になったのだと!
トモコト氏はマイナンバーワンゴッドになりました!
443白帯侍:2005/08/16(火) 01:37:27 ID:RfQU0ieu
トモコト氏GJ!
おもしろいなぁ!私もこういうコメディ書いてみたいです

古田氏毎回本当に乙です。これからも頑張って更新お願いします

とりあえず私も>>292-297の続きを投下します
初めてエロに挑戦したのですがやっぱり初めから思うようには書けないものでorz
もっと勉強しなければとつくづく思わされました
見るに耐えないものかと思いますが
目を通していただいて、ご指導いただければ嬉しいです
では後編投下します

444白帯侍:2005/08/16(火) 01:38:08 ID:RfQU0ieu
どれほどの時間が経ったのだろうか。
彼女の泣き声は次第にすすり泣きになり、しばらくしてそれも止んだ。
「楽になった?」
「・・・・・はい・・・・・すみませんでした、取り乱しちゃって・・・・」
「いや、いいんだよ。全部俺が悪い」
俺のせいで君がこんな思いをすることになったんだ。
彼女にだけ胸の内を語らせるわけにはいかない。俺も、正直に話そう。
「俺がさ、その・・・・・しない理由、聞いてくれる?」
そして俺はぽつぽつと、自分が悩んでいたことを腕の中にいる少女に語った。
本当は君と一つになりたかったということ。
君が気持ちさえあればいいと言ってた事をカナミから聞いていたこと。
それ故に自分の気持ちがどこにあるのか悩んでいたこと。
気持ちがはっきりしないうちに抱いてしまっては君に失礼だと思っていたこと。
そんな俺の告白を彼女は黙って聞いてくれた。怒るわけでも、悲しむわけでもなく、ただただ黙って。
言いたい事は全部言った。俺は彼女の反応を待つ。
どんなに罵られたとしても仕方がない。甘んじて受けよう。
しばらくの間、沈黙が俺の部屋を支配する。聞こえるのは時計の秒針が進んでいる音だけ。
「・・・・・バカ」
沈黙はその単純な二文字の言葉によって終わりを告げた。
「バカバカバカ・・・・ホント〜〜っにバカです」
う・・・・そんなに言わんでも・・・・
どんな言葉でも来いと思っていたが、変に難しく言われるよりこっちのがある意味堪える。
ちょっとショックを受けて項垂れる。まぁ俺が悪かったし、馬鹿ってのも事実なんだけど・・・・
「そんなことで悩んでたんですか?」
え?
驚いて彼女を見る。どこか呆れている思いが感じ取れる笑みを浮かべているアキちゃん。
「ホントに律儀な人なんだから。まぁそこもシンジさんの良い所でもあるんだけど」
「え?あの・・・・・もっと、こう・・・怒ったり呆れたりしたんじゃ?」
「怒ってませんよ。ちょっと呆れましたけど・・・・」
呆れはしたのか・・・・
「でも、シンジさんが悩んでたってのが分かって、私、嬉しかったんです。
 シンジさんにとって私は特別な存在でいられてるって実感できて。
だって、普通どうでもいい相手ならそんなに悩まないでしょ?
そう悩んでくれたのなら、もう悩む必要なんてないんですよ。なんか言ってること矛盾してますけど・・・・・」
彼女は自分の言った言葉に疑問を感じたのか、バツの悪い顔をし、照れたように頭を掻いた。

ホント、この娘は・・・・・・・・
心の中の迷いがすうっと無くなっていく気がした。夜の闇が夜明けに近づくにつれ薄まってゆくかのように。
俺は彼女にこんなに好かれていて。今になって改めて気付くなんて本当のバカだよ。

「じゃあお互い言いたいこと言ったんで、テイク2といきましょうか。ね?シンジさん」
先ほどの緊迫した雰囲気から一転、アキちゃんは戯けながら微笑んだ。
もう俺には迷う理由はない。あるのはアキちゃんに対する愛しい気持ちと、ただ一つになりたいという純粋な思いだけ。
今度こそ俺が男にならなければいけない時だ。
445白帯侍:2005/08/16(火) 01:38:47 ID:RfQU0ieu
「アキちゃん、俺は・・・・・君と一つになりたい」
そして腕の中の彼女と自然に唇を重ねる。愛を確かめるように何度も何度も。
キスは次第に激しさを増していき、どちらからともなく、お互いに求めるように舌を絡め合う。
彼女の味、彼女の温度が俺の口内に広がっていく。
付き合ってからキスは何度か交わしたがここまで熱く、深く、互いに貪り合ったことはない。
やっべぇ・・・・・・頭変になりそう・・・・
たっぷりと彼女を味わって唇を離す。
彼女の目は潤んでいたが先ほどの涙のものではないことはすぐに分かった。
「‥‥はぁ‥はぁ‥‥んっ、ふぅ・・・腰、抜けちゃい・・・・ました・・・・」
意識してやってんだかやってないんだか。そんなこと言われて黙っていられるわけないだろ。
俺は彼女を強く抱きしめ、それからお姫様抱っこの要領でベッドへ運ぶ。
静かにベッドの上に彼女を下ろして自分もベッドに上がる。いつも1人で使っているベッドが軋む。
彼女に近付いて至る所に唇を落とす。額、頬、耳、瞼、首筋と満遍なく。
手持ち無沙汰になっていた手は服越しに彼女の身体を這わせていく。
彼女は声を出すのを我慢し、甘い吐息を洩らしていたが、掌が胸に添えられたとき、彼女は声を洩らして身体を震わせた。
服の上からだというのに、彼女の豊満なそれは、この世のものとは思えない程の弾力を感じさせた。
服越しに掌に収まりきれない乳房を弄ぶ。
「ん‥‥‥ふぅ‥‥あっ‥‥‥はぁ‥‥」
時には優しく、時には強くと強弱をつけて彼女の乳房を揉みしだく。
俺が手に力を加えるごとに彼女は一際甘い声をあげる。
「はぁ・・・・く・・・はぁっ!・・・・シン・・ジ・・・さぁん・・・・・!」
こういう反応を見るのも楽しいのだが。
愛撫を行っている内に俺の興奮のボルテージも高まっていた。
もう1人の自分も信じられないくらい熱く脈打ってるのが感じられる。
そろそろ生で彼女と触れ合いたい。
「はぁ・・・服、脱いで」
彼女へのキスをひとまず止め、服を脱ぐように促す。
初めてで俺から脱がすってのも、なぁ。
アキちゃんは身体を起こし、衣服を脱ぎベッドの下に落とす。
大して着ているものがなかったので、すぐにアキちゃんは白い下着姿になる。
そこから脱ぐのは流石に恥ずかしそうだ。まぁ初めてなんだから仕方ないか。
俺は彼女の背中に手を伸ばし、彼女の胸を覆うブラのホックを外し、それをベッドの端によせる。
彼女の胸を隠すものが無くなり、彼女はショーツ1枚だけの姿になった。
彼女は腕で胸を隠していたが、
「腕、どかして。しっかり君を見たい」
と言うと、これ以上は無理なんじゃないかと思えるくらい顔を赤く染めて、ゆっくりと腕を腹部の方へ下げていった。
露になった彼女の裸体を見て思わず息を呑む。
本当に・・・・・綺麗だ・・・・
いつもビデオで女の裸は見慣れている。が、彼女の身体はそんなものと比べることが出来なかった。
肌は陶器みたいに滑らかで。彼女の乳房はただ大きいだけではなく形も素晴らしいものだった。
身体全体の均整も見事なもので、まるで一つの芸術作品を見ているようだった。
そして・・・・・
俺の好きな娘が、他の誰の為でもなく、俺の為にこの姿を見せてくれていることが・・・
何よりもも俺の心を揺さぶり、ヤバイくらい幸福な気分にさせてくれる。
446白帯侍:2005/08/16(火) 01:39:25 ID:RfQU0ieu
「そんなにじっと見ないで下さい・・・・・すっごい恥ずかしい・・・」
「ごめん、でも無理・・・・凄すぎて、目、離せないわ」
彼女の申し出をあっさり却下。
流石にこれには気分を少し悪くしたのか。恨みがましい眼で俺を見つめる。
んなことされたら逆効果だってのに・・・
我慢しきれなくなり半ば無理矢理彼女の唇を奪う。
「むぅ!ん〜〜!」
唐突にしたものだから彼女は戸惑って抵抗するが、俺はそれを意に介さない。
彼女の頭を両手で押さえ、無理矢理に舌を差し入れ、舌を求めた。
彼女のそれは小魚なように逃げ回るが、そんなことは許可しない。どこまでも追っていき、強く舌を吸う。
そうしているうちに彼女もその気になったのか、あきらめたのか。
アキちゃんからも積極的に俺の舌に自分のそれを絡めてくる。
室内に口付けから紡ぎだされる淫らな音が響く。
1,2分互いの唇を貪り合って、俺は彼女の唇から自分のものを離す。
「ふぁ・・・はぁ・・・・いきなり、なんて・・・んっ・・・酷いです・・・・」
俺を見つめる瞳にはもう非難の色は無く、焦点の合ってない潤んだものへと変わっていた。
今度はむき出しになった彼女の乳房に手を向かわせた。
服越しでも彼女のそれはなんとも言えないものだったが、直に触れた豊満な乳房の感覚はそれを遥かに凌ぐものだった。
ただ柔らかいだけではない、程よい弾力を残したそれを俺は夢中で揉んだ。
「んんっ!・・・つぅ・・・・」
夢中になりすぎて少し力を入れすぎた。彼女の口から思わず声が漏れる。
「ご、ごめん!」
「もっと・・・・優しく、お願いします・・・・・」
今度はもっと慎重に。優しく豊満な果実に力を加える。
「はぁ・・・・き、気持ち、良いです・・・・もっと、して下さい・・・」
そう言われたのならリクエストには応えねば。指で軽く胸の先端を摘む。
硬くなった乳首を摘まれて、彼女は思わず身体を震わせる。
「あぁぁん!ちょっ・・・・それは・・・・!」
どうやらそこが弱点らしい。じゃあそれなら・・・・・
俺は彼女の乳房に顔を近づけ、左側の乳首を舌で刺激する。案の定アキちゃんは一際大きな声を上げる。
「はぁぁぁっ!!シン、ジ・・・・さぁあん!!」
予想以上の反応。味を占めた俺は執拗にそこを責め続ける。
「あぁぁぁ!!ダメぇ!それ以上・・・・・やったら・・・・!」
そんなこと言われても。こんなの見せられて止められますか、いや、止めれませんよ。
かまわず俺は彼女の乳首を甘噛みする。
「は、はぁぁぁぁぁぁぁあっ!!」
すると彼女は思い切り声を上げて、上体を反らしぐったりしてしまった。
あれ、もしかして・・・・・いっちゃった・・・ってやつでしょうか?
彼女の反応を見て俺は驚きと共に、感動を覚えてしまった。
初めてなのにこんなに感じてくれるなんて・・・・
しかしこのままじゃなんともできん。アキちゃんが回復するまで待つとするか。
447白帯侍:2005/08/16(火) 01:40:00 ID:RfQU0ieu
しばらく待っていると、アキちゃんがまだ少し荒い息で俺に声をかけてきた。
「はぁ・・・んふぅ・・・・シンジ、さん?」
「ん、何?」
「シンジさんって、その・・・・もしかして、初めてじゃなかったりしますか?」
「ん?いや、恥ずかしながら俺も初めて。どうして?」
「・・・そうなんですか・・・・・・・・・・なのに私ばっかりいいようにやられるって・・・」
なんか不満そうな顔。後半言ってることがよく聞こえなかったがはて?
しかし、次の瞬間一転して不敵な笑みを。
この変貌の仕方。嫌な予感がするのは気のせいでしょうか?
四つん這いになって俺ににじり寄ってくる。
「あの〜〜〜・・・なんでしょう?」
怪しい気配にちょっと腰が引ける。
「せりゃっ!」
うおおおっ!
いきなり彼女に押し倒された。俺の上に乗り、依然と笑みを浮かべるアキちゃん。
心なしか、舌なめずりする猫のように見える。
「わたしばっかり気持ちよくなってたら不公平です。なのでシンジさんにも気持ち良くなってもらいます♪」
なっ!?ア、アキちゃん!?そんなことはいいから!・・・・ってうおっ!
んなこと考えてるうちに俺はズボンをずり下ろされパンツ姿に。
「うわぁ〜・・・・すっごい・・・・・」
パンツの上からでも形が分かるくらい膨張している俺のモノを見て、思わず声を漏らす。
そしてたどたどしげに俺のモノに手を添える。
「こんなに硬くなってるなんて・・・・しかも熱い・・・・」
そんな解説いらないって・・・
彼女はパンツの上から俺の竿を触って観察し、そしてパンツに手をかけ俺の陰茎を取り出す。
「・・・・・こんな形、してるんですね・・・・・」
そそり立った俺のモノを見て思わず息を呑むアキちゃん。
しばらく彼女は目の前にあらわになったそれを見て逡巡する。
少し考えた後、彼女は意を決して俺の分身を自分の口に含んだ。
「あ・・・んっ・・・」
口を窄めて、頭をスライドさせ俺のモノに愛おしそうに舌を這わせるアキちゃん。
彼女が動くたびに俺の陰茎はいえもいわれぬ快感に襲われていた。
うわっ!ちょっと!!・・・・・これは・・・・やばい・・・・!
あまりの快感に声が漏れそうになる。実際やられるとこんなに気持ちいいもんなのか。
初めてだから動きはぎこちなかったが、それはこちらも同じ。フェラされるのも初体験だ。
「むふぅ・・・んん・・・んくっ・・・・」
懸命に俺に奉仕する彼女。それを見ていると更に俺のモノが膨張していく気がした。
「んぷっ・・・ぁん・・・・っ・・・んんっ・・・・ふあっ・・・気持ち、いいですか?」
俺のモノを咥えるのを止めて、上目遣いで俺に尋ねる。
「うん・・・・すっごく・・・気持ちいい・・・・・」
「そう・・・・よかった♪」
そういって微笑み、再び俺のモノを口に含む。
先程は竿の部分に下を這わせるだけったが、今度はカリも責めてくる。
ちょっ・・・と・・・そこはっ・・・!
弱いところを責められ、俺の快感は一気に上り詰る。
あと少しで達してしまいそうだ。このままじゃ・・・・・
448白帯侍:2005/08/16(火) 01:41:06 ID:RfQU0ieu
「アキ・・・ちゃん・・・・・もう・・・・」
アキちゃんにひとまず止めてもらうように声を絞る。が・・・
「んふぅ・・・・ふぇ?はんへふは?」
俺のモノを口に含んだまま答えるアキちゃん。ちょっ!声の振動が・・・・!
「ん、んんっ〜〜!!?」
俺は限界に達し、我慢しきれず彼女の口の中に精を吐き出してしまった。
あまりの快感に尋常じゃない量の精液が飛び出す。
彼女は驚いて俺のモノから口を離す。
「コホッ・・・・・ん〜〜・・・・・」
「ご、ごめん!!我慢、出来なくて・・・・大丈夫・・・?」
あぁ、何やってんだよ俺!初めてが口内発射ってAVじゃないんだからさぁ!
かなり自己嫌悪。絶対怒るよこれは・・・・・
しかし彼女は口の中に溜まった精液をゴクンと飲み込んでしまった。
「うえ〜〜〜変な味・・・・・なんか喉に引っ掛かってるみたい」
苦々しげな表情を浮かべるアキちゃん。
それを見てたら先ほど射精したばかりの俺の分身が再び硬さを取り戻していた。
そんなの見せられちゃ黙っているのは失礼ってもんなわけで。
「じゃあまた俺の番だね」
「え?・・・・キャッ!」
今度は俺がアキちゃんを押し倒す。そして彼女のショーツに手を伸ばし、布越しに彼女の陰部を愛撫する。
するとそこはもう布越しだというのに、はっきり分かるくらい蜜を溢れさせていた。
「すごいね、もうこんなに濡れてる。さっきので興奮しちゃった?」
「はあぁぁんっ!!そ、そんなこと・・・・ふぁっ!・・・い、言わないで・・・下さい・・・・ひゃぁっ!」
俺の言葉に息も絶え絶えに答える。
続いて俺はショーツの中に手を入れ、直接花弁を刺激する。
もうそこからは溢れんばかりの愛液が。やばいな、手ふやけそうだよ。
恥丘の周りを慈しむように撫でてから、裂け目に人差し指を入れて中をかき回す。
「あぁ!!シ、シンジ・・・さぁん!!ダ・・メ・・・はふぅぅ!・・・おかしく・・なっちゃうぅ!!」
容赦ない愛撫に思い切り声を上げるアキちゃん。
彼女の顔には快楽の色が浮かんでいて、それがとても扇情的に映る。
そろそろ、かな。
俺は彼女のショーツから手を抜き取って、彼女のそれを脱がす。
あらわになった蜜をたたえた花弁を見て、更に俺のモノは硬さを増していく。
「アキちゃん、いい?」
ベッドの上で目を潤ませ、息を荒くしている少女に尋ねる。
「はぁ・・・ふぅ・・・ん・・・・はい・・・・・私の・・・・初めて、もらって・・・ください」
俺は自分のモノを彼女の入り口へとあてがう。彼女は不安と期待が入り混じった表情を浮かべそれを見つめる。
「じゃあ、いくよ」
そういって少しずつ俺は彼女の割れ目に自分のモノを沈めていく。
449白帯侍:2005/08/16(火) 01:42:08 ID:RfQU0ieu
「くぁぁ・・・・っつぅ・・・・!」
アキちゃんは挿入の苦痛に顔を歪める。
彼女の肉壁は俺の侵入を拒むように強烈に締め付けてきた。
先ほど一度達していなかったら、もう出してしまっていたかもしれないほどの快感だ。
俺はその押し寄せる快感の波に耐えつつ、ついに根元まで自分のモノを挿入させた。
彼女は苦悶の表情を浮かべ、俺の背に爪をたてる。
俺は背中の痛みと彼女の内部の締め付けを感じながら彼女に尋ねた。
「だい、じょうぶ・・・?」
「は・・・はい・・・・痛かったですけど・・・・思ったよりは・・・・」
彼女はそう答えるが、目に浮かぶ涙はその痛みがどれ程のものだったかを物語っていた。
「無理しなくてもいいよ。しばらくこのままでいるから」
「あ・・・・・はい・・・ありがとう、ございます・・・・・」
破瓜の痛みで流れた涙をなめ取る。それから唇に優しくキスを落とす。
どれくらいそうしていただろう。
アキちゃんの表情はさっきよりかはだいぶ楽になったように見える。
「もう、大丈夫です・・・・動いて、下さい・・・・」
「うん、でも痛かったら遠慮しないで言いなよ」
微笑で答える彼女を見つめながら、奥まで入れていたモノを引く。
そして俺は彼女がなるべく痛がらないようにゆっくりと腰を動かした。
「あ、はぁぁ‥‥‥‥シ、シンジ、さぁぁぁんっ!」
処女の娘はすごい締め付けというが、全くその通りだった。
彼女の中は突く時は侵入を拒むように、引く時は絞り尽くすかのように、
強く俺のモノを締め付けてきた。
彼女の腟の中は俺のモノが溶けちまうんじゃないかと思うくらい熱を持っていた。
動く度に俺と彼女が繋がっているところから、ぶじゅぶじゅと卑猥な音が奏でられる。
「ふああぁぁぁ!!な、に・・・これ・・・あぁぁんっ!」
辛そうな顔をしていた彼女も、慣れてきたのであろうか、甘い喘ぎ声を上げ始めた。
汗まみれで交わり合う身体。動きに合わせて軋むベッド。
荒い息と快感のままに口から漏れる喘ぐ声。
そして、俺の行為で妖艶な姿を晒す目の前の女。
それらは俺の身体に焼けるような熱をもたらし、
彼女をめちゃくちゃにしたいという獣のような感情を湧き起こさせた。
彼女は俺のものだ。
そして俺も、彼女のものだ。
この表情も、この身体も、この気持ちも、この熱さも。
他の誰にも与えない、誰にも譲らない。
「アキ、ちゃん・・・そろそろ、いくよ・・・!」
夢中で腰を打ち付けているうちに、俺の快感もあと少しのところまで上り詰めていた。
「私も・・・あぁんっ!・・・・もう・・・・はぁっ・・・・きてっ・・・・」
俺は絶頂を迎えるために一気にスパートをかける。
腰の動きを速め、強く腰を叩き付け、彼女の中をかき回す。
うっ、もう・・・・・!
「くぅっ!ア、アキっ!!」
「ふぁぁぁっ!!シンジさぁぁぁんんっ!!」
お互いの名前を叫び、俺達は2人同時に絶頂を迎える。
彼女は弓のように身を反らして身体を震わせて、俺は彼女の中にあらんかぎりの精を吐き出した。
そのまま俺は繋がったままぐったりとその場に突っ伏す。
気怠い感覚と、得も言われぬ幸せな雰囲気が俺達を包んでいた。
450白帯侍:2005/08/16(火) 01:43:45 ID:RfQU0ieu
数分後、俺たちは2人でベッドの中に。
俺は彼女を左腕で抱いたまま、先ほどの事を謝っていた。
「ごめん、その・・・・中で出しちゃって・・・・・」
カナミに『避妊はしっかりね〜〜』なんて言われたのに拘らずこの失態。
彼女を大事にすると思っておきながら、結局は自分の欲望のままに。
最低だよ、俺・・・・・・
彼女は彼女で何も言わないで、なんとも言えない表情してるし。
もしかして今日危険日だったりしたのかも‥‥
そうだったら妊娠なんてことに!?そしてアキちゃんは高校生で一児の母。
俺はそれを養うために卒業後すぐにどこかで勤めることになって、貧しいながらも幸せな家庭を・・・・
バ、バカか俺は!で、でも、こうなったら腹括る覚悟は・・・・!
「大丈夫ですよ、今日は」
・・・・・・えっ?
妄想フル回転だった俺に彼女はなんとでもないように答える。
いや、前言撤回。
深刻そうな顔はどこに飛んでいってしまったのだろうか、意地悪な笑みを湛えてる。
「さっき気付いたんですけど私、困った顔見るの好きみたいで。
ちょっと意地悪しちゃいました♪」
‥‥‥ま、全くこの娘は‥‥‥‥
カナミ達に毒されてしまったかと思うくらい悪質だぞ、これは。
そう思いながら安堵の溜め息。ヒビるよホント。
「でも‥‥‥いつかは‥‥‥‥」
その言葉にはっとして彼女の顔を凝視する。しかし彼女はもう吐息をたてて眠りに落ちていた。
なんだかんだ言ってやっぱり疲れてたみたいだ、ものを言いかけて寝るなんて‥‥‥
‥‥‥俺ももう寝るか。
俺はアキちゃんの額に唇を落し、先ほど言おうとしていただろう言葉に答えた。
「・・・・・喜んで」
451白帯侍:2005/08/16(火) 01:45:14 ID:RfQU0ieu
ん、ん〜〜〜
カーテンの隙間から差し込む光が私の顔を照らしている。
眩しさに堪えていられず、私は眠い目を擦りながら身体を起こす。
頭があったであろう場所にはシンジさんの左腕が。
私はシンジさんに腕枕してもらっている状態だったみたい。
私達は同じベッドの上で、同じシートを掛けて、同じ格好―つまり生まれたままの格好―で寝ていた。
昨日はシンジさんと抱き合った後、話をしている途中で寝てしまったみたい。
大分疲れてたみたいで、そのとき何を言ったかもあまり頭に残っていない。
シンジさんはまだすやすやと夢の中。無防備な顔を私に晒している。
こんなもの見せられて黙ってられるはずないわけで。
私はシンジさんの唇に自分のそれを落とす。
唇の温かさを感じると共に愛しさがこみ上げてくる。
昨夜の出来事は私達の気持ちをより一層強めることになった。
これからもいろんなことを経て、ずっと変わらず、いや、ますます好きになっていくんだろうな。
唇から今度はおでこにキス。そうしたら眠っていたシンジさんも目を覚ました。
焦点が定まってない目で私を見つめる。
「おはようございます」
「ふぁぁぁぁ〜〜・・・・・おはよう・・・・」
あまり朝には強くないらしく頭が全然働いてないみたい。というかこのまま二度寝しそう。
私はシンジさんに擦り寄って体を密着させる。何も着ていないのでお互いの温度が直に伝わる。
シンジさんは怪訝そうな顔をし、その直後に目を見開いて、私を凝視してくる。
いつも通りの朝だと思っていたのだろう、やっと今の状況を把握したみたいだ。
その・・・・裸の私が・・・抱きついてることに。
驚いた顔は次第に赤くなり、おろおろし始め、どもりながら何かを口に出そうとしてる。
惚れた欲目なのだろうか、そんな仕草も堪らなく愛しい。
「おはようございます、シンジさん」
再度挨拶。先程の寝ぼけた状態から回復したシンジさんはなんとか「お、おはよう・・・」と返してくれた。
「あの、その・・・・・・・・身体、大丈夫?」
「ん〜〜まぁ多少変な感じしますけど大丈夫です。シンジさんは?」
「まぁ男はそういうのないからさ」
寝ぼけていた直後に私を気遣うとは・・・この気の配りようがシンジさんがシンジたる所以って感じ。なんだけど・・・・・
「シンジさん、気を遣いすぎですよ。これでも私、丈夫ですから」
その優しさが女の子の気を引いてるということに、少しは気付いてもらいたいものだ。
実際私もその1人なんだし。
「シンジさん優しいからなぁ・・・・私がいなくなっても女の子に困らないんでしょうね♪」
冗談めかしてちょっとからかってみる。まぁこの座を誰かに譲る気なんて更々ないけど。
「な、何言ってるんだよ。俺が好きなのはアキちゃんだけだよ」
予想だにしなかった言葉。こんなにストレートに言われたのは初めてかも・・・
私の顔が朱に染まっていくのが分かる。
そんな私を見て、微笑みながらシンジさんは私に顔を近づける。そして・・・・
「んんっ!」
シンジさんは私の唇を奪い、更に舌を口内に侵入させてきた。
口内に入り込んだ舌は私の舌を求めてきて、私もそれに自分のものを絡ませて応える。
452白帯侍:2005/08/16(火) 01:46:36 ID:RfQU0ieu
身体が熱くなってきて、頭も朦朧としてくる。私は思考を捨てて、ただ行為に没頭していく。
お互いの味を貪るようなキスを交わして唇を離す。
こんな不意打ち止めてくださいよ・・・・おかしくなっちゃう・・・・
「それにこんなことをしたいのも君だけ」
客観的に考えればホント歯が浮くような台詞。
でも実際好きな人にこんなこと言われるのは、正直悪くない。
「何言ってるんだか・・・・・まぁ私も同じ気持ち、なんですけどね」
そういって今度はこちらからキス。が、触れるだけですぐに離れる。
「それに、この続きも・・・・・」
先程のディープキスで私の身体はさっきから熱を持ったままだった。正直このままでいるのは辛い。
私の思いを察したのだろう、シンジさんは優しく唇を重ねてくる。私はうっとりしながらそれを受け入れる。
唇を離し見詰め合う。
シンジさん、いざ本番と布団を剥ぎ取りそして・・・・
「おはよ〜〜!!お兄ちゃん、アキちゃんとは昨日の晩どうだっ・・・・・た・・・の・・・・?」
あまりにも行為に耽りすぎていて、カナミが部屋の前まで来ていたのに気付かなかった。
先程のラブなムードから一転、如何ともし難い沈黙が部屋を覆う。
自分もその中にいるのだが何故か第三者視点。軽い現実逃避してんのかな。
・・・・・・・・・って違うでしょ!!今はこの状況をどう打破するべきかを考えなければ!
ん〜〜〜!こちらには攻め手がないから・・・・まずはカナミのアクション待ち。
エロボケがくるだろうからそこでツッコみを入れて、取り合えず場の雰囲気を変えてみよう。
我ながらかなり無理があるように思えたがこの状況である。どんなことでもしてやろう。
シンジさんもその結論に至ったらしく、私達は目で自分の意図を伝え合う。
これも私たちの愛とツッコみスキルがなせる業。
そんな馬鹿なことを考えながら、私はカナミに目を向けて彼女の言葉を待った。
が、いつまで経ってもそれはこない。いや、実際2,3秒しか経ってないんだけど彼女にしては反応が遅すぎる。
というより心なしか呆然としてるような・・・顔も何故か赤いし。
「あの・・・・・・・ご、ごめんなさい!!失礼しました〜〜〜」
それ以上は何も言わず彼女はドアを閉める。それからドタドタと走っていく音が。
ズドンッ!!
あ、こけた。
音だけでカナミの困惑っぷりを想像し、顔を見合わせる。
「流石のカナミもガチには対応できないみたいっすね」
「そうだね。18年生きてきてこんな有意義な発見が出来るなんて思っても無かったよ」
クスクスと笑い合う。そして同時に息をつく。そして、

「「なんかボケろよ!!!!」」

かなり明後日の方向に向かってる2人のツッコみが城嶋家に響いた。

結局、何もしないまま着替えて下の階に下りて、朝食を3人で取ることになった。
あの沈黙といったら・・・カナミとあんな感じになるのはもう後にも先にもないだろう。
まぁ後々カナミが周囲の人間にこのことを触れ回ったお陰で
随分と冷やかされるようになったのだが。
またそれは別のお話。
まぁなんやかんやで私の彼と過ごした暑い夏が終わった。
私たち2人で過ごした『1回目』の夏が。
もう秋は、そこまで来ていた。
453白帯侍:2005/08/16(火) 01:54:16 ID:RfQU0ieu
やっと終わったorz
取り合えずアキ×シンジで書きたかったことをやれてよかったです
これからは他のキャラにも挑戦してみたいと思っております
それでは失礼します

※これは「深まる想い」の後編なんですが古田氏の保管庫では
「伝えたい想い」の後半にこれの前編(電車内から)がありますので
気が向いたら目を通してみてください
454264:2005/08/16(火) 01:59:33 ID:lvYsOFGD
リアルタイムで拝見しましたよ…乙&GJ!!
カナミかわいいッスねぇ‥
台詞回しや背景描写も安定していて、頭の中で想像し易かったです。
次も楽しみです!
455名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 02:01:47 ID:pA3LwoPI
>>453 白帯侍さん乙、GJ
1つのシーンに描写を詰め込み過ぎな感じがします。
もうすこし流す部分もいれて緩急をつけると読み易いです。
456名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 02:51:31 ID:c2GibU3X
白帯侍氏GJ!!
最後のカナミの描写もおもしろかったよー
457名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 04:21:37 ID:XGsxMmHP
白帯侍氏超グッジョブ(o^-')b
(;´Д`)ハァハァ (;´  Д`)ハァハァ (;´   Д `)ハァハァハァハァ :.` ;:.・∵ ゚ д:.`
458名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 08:56:41 ID:1TQk7ZBC
トモコト氏続きをどうぞ
459名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 10:58:53 ID:Hy0z/99f
新参者氏の自サイト?が
460名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 11:36:46 ID:wHCBJigN
>>458
期待するのは分かるが投下されたのが昨日の今日なんだからさ
一般の見識があるならマターリ待てよ
トモコト氏も物書きばかりしてられないだろうし

とにもかくにも白帯侍氏GJ!
こちらもマイペースで投下してくれ
461名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 13:00:19 ID:QOhBN4CK
白氏 GJ!
462名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 14:16:06 ID:e1AkVrXP
みんなGJそして乙
最近マターリ気味かと思ったけどそうでもなかったねw
古田氏もいつもいつもご苦労さま!
46372:2005/08/16(火) 14:29:00 ID:YZdRAVZL
皆様、暑い中お疲れ様です。72です。
今回は少々変則的なコラボを投下させていただきます。
まずカップリングも変則で、書き方も変則的な上、
なんだか自分でも書いててよくわかんなくなったやつですが、投下。

タイトルは「とある夏の日の日記」で。
46472:2005/08/16(火) 14:30:50 ID:YZdRAVZL
『とある日の的山リンコの日記』

8月○日(はれ)
楽しい夏休みも、あっという間に半分が過ぎてしまいました。
みんなこの夏は受験勉強でいそがしいって言うけど、まだ私にはいまいち実感がわきません…。
家庭教師の中村先生にも「そんな調子じゃ先が思いやられるわ」ってあきれられるけど…。
…なんでだろ?うーん……。

それはそれとして、今日はナナコと近くの公園にお散歩へ行きました。
ここ最近、アヤナちゃんの別荘での合宿だったり、天気が悪かったりして
あんまりお散歩できなかったので、ナナコはとてもうれしそうです。

公園に着くと、ほとんど人がいなくて、かんさんとしていました。
たぶんみんな山にキャンプに行ったりとか、海水浴に行ったりしてるんだと思います。
…いいなあ。

でも人がいないので、ナナコを自由に遊ばせられます。
ナナコのリードをはずしてあげると、ナナコはうれしそうにしっぽをふりました。
せっかくなので、ついでに首輪もはずしてあげました。
46572:2005/08/16(火) 14:32:59 ID:YZdRAVZL
まずはいつものようにナナコと追いかけっこをしました。
今日のナナコは普段より元気いっぱいで、私が走っても追いつけません。
ようやく追いついたと思ったら、ナナコはまたすぐに走りだしてしまいます。
でも、ナナコがすごく楽しそうなので私は大満足です。

しばらくして、近くのベンチに座っているお兄さんが、こっちを見ているのに気づきました。
このへんでは見かけたことがない人です。
そのお兄さんは、笑顔でこっちを見ています。なぜかすごくうれしそうです。
(きっとうちのナナコがとってもかわいいから気になってるんだ)と思ったので、
私はそのお兄さんに「犬、好きなんですか?」と声をかけてみました。
お兄さんは、突然話しかけられてちょっととまどってたけど、
すぐに「うん。好きだよ、かわいいね」と答えてくれました。
ナナコの飼い主としてなんだかてれくさくなりました。

そのお兄さんに、今度はナナコのかしこいところを見てほしくなったので、
お兄さんの前で、ナナコの芸を見せてあげることにしました。
46672:2005/08/16(火) 14:35:02 ID:YZdRAVZL
まずはお座り。上手にできたので、ナナコを「いいコだね」ってほめてあげました。
次におまわりです。これもナナコはうまくできたので、すぐにほめてあげました。
われながら親バカだと思います。
最後にチンチンをさせました。久しぶりだったのでうまくできるか心配だったけど、
私が「チンチン」って言うとすぐに立ち上がってチンチンのポーズをしてくれました。
さすがはうちのナナコです。

「今のちゃんと見ててくれたかなあ」と思ってお兄さんの方を見ると、
なぜかそのお兄さんが前かがみになってうずくまっていました。
おなかでも痛いのかな、と心配になったので私は「だいじょうぶですか?」と話しかけました。
そしたらそのお兄さんが「少し背中をさすってほしい」と私に頼んできたので
そんなことなら、と私は早速お兄さんの背中をさすってあげることにしました。
46772:2005/08/16(火) 14:36:12 ID:YZdRAVZL
背中をさすり続けていると、お兄さんの顔がだんだんと気持ちよさそうな表情になっていきます。
次に「今度は背中、いや腰を強くたたいて」と言われたので、そのお兄さんの背中と腰をたたいてあげました。
「もっと強く」「もっとオレをけいべつした表情で」「『このクズ』とか言ってくれ」とちょっと変な注文も増えてきます。
でも、お兄さんはナナコの芸をちゃんと見てくれたので、そのお礼もこめてそれに答えてあげました。
さすっていた時よりもお兄さんはうれしそうです。変なの。

しばらくするとお兄さんが「もういいよ、ありがとう」と私にお礼を言って立ち上がりました。
お兄さんは、すごく気持ちよさそうな顔をしています。
なんだかよくわからないけど、私もうれしくなりました。
そしてそのお兄さんはもう一度お礼を言って、そのまま急いで帰っていきました。
そして、私もナナコと一緒に家に帰りました。今日は本当に楽しい一日でした。

そういえばお兄さんが立った時ちょっと変なにおいがしたけど、あれはなんだったんだろう?
あと、お兄さんの名前聞きそびれちゃったな…。ちょっと残念。
またあの人に会えるかな…。今度はもっとすごいナナコの芸を見せてあげたいです。

おわり
46872@もう少し続きます:2005/08/16(火) 14:38:03 ID:YZdRAVZL
『とある日の新井カズヤの日記』

8月○日(晴)
学校が休みなせいで女子に触れ合う機会が少ない、
俺にとってはつまらない夏休みがようやく半分過ぎた。
みんなこの夏は受験勉強で忙しいらしいが、俺にはいまいち実感が湧かない。
大親友のシンジにこの前「俺は受験より新しいズリネタを探す方が大切だ」って言ったら、思いっきりひかれた…。
…なんでだよ!いいじゃねえか!

それはそれとして、今日は気分転換に足を伸ばし、少し遠くの町の公園に一人で行ってみた。
ここ最近、今岡に軽いジョークをかましたらなぜか全治一週間の怪我を負わされたり、
天気が悪かったりしてあまり外に出ていなかったので、実に気分がいい。

公園に着くと、ほとんど人がおらず閑散としていた。
たぶん若い奴等は山や海でいちゃついたり、ひと夏のアバンチュールを経験したり(古っ)、
アオカンしたり、乱交したり…
…なんてうらやましいんだ!

だが人がいないので、俺は静かに、そして自由にエロい妄想にふける事ができる。
俺は近くにあったベンチに座って、妄想にふけることにした。
46972:2005/08/16(火) 14:39:11 ID:YZdRAVZL
まずはいつものように今岡を俺の想像の中で陵辱する。
俺の妄想内の今岡は俺に従順で、フェラチオだろうがどんなプレイだろうが、
嫌な顔ひとつせず従い奉仕してくれる。
この前はそれを思わず口に出したから、今岡にぶん殴られたんだよな…。
まあ、殴られるのもMの俺にとってはそれはそれで大満足だ。

しばらくして、中学生ぐらいの女の子が公園を走り回っているのに気づいた。
どうやら飼い犬と追いかけっこをしているらしい。
ああ、中学生の女の子もいいなあ。犬とじゃれあってる様子が、そのコの幼さも垣間見えて実にかわいい。
キャミソールも似合うなあ。
汗をかいてるのがさらにいい。匂いフェチでもある俺にはたまらん。

しかもよーく見ると…
おいおい!メガネっ娘がなぜか犬の首輪をつけてるよ!!自分の首に!!
なんだよ!俺の妄想のネタにしろってか!確信犯(誤用)かコノヤロー!!
ああ、妄想が広がるぜ…
そしたら、突然そのコが俺に「犬、好きなんですか?」と話しかけてきた。
どうやらそのコは、俺が犬好きだからこっちを見ていると思ったらしい。
俺が彼女の質問になんて答えたかって?もちろんこう答えたさ。
「ああ、好きだよ、(特にキミが)
かわいいね(なぜか犬の首輪つけてるキミが)」ってな。
47072:2005/08/16(火) 14:40:23 ID:YZdRAVZL
俺の返答に気をよくしたのか、続いてそのコは俺の前で飼い犬の芸を見せてくれた。
まずはお座りか……うん、うまいうまい。次はおまわりか。なかなかよくしつけてあるな……
同時に俺の妄想も広がる一方だ。
目の前のコを俺の妄想の中で調教する。空想の中で服を脱がし全裸にする。
もちろんメガネと首輪はつけたままだ。いやあ、可愛い顔してるじゃないか…その恥ずかしげな顔もいいよ…
え…私は貧乳で幼児体型だって……だから恥ずかしい?いやいや、俺はそんなこと気にしないさ…。
まずは御奉仕からだな…うん……

そんな妄想大爆発中に、俺の期待通りの言葉がそのコの口から発せられた。

「…ナナコ、チンチン!」

……「チンチン」だよ!!うら若き乙女がチンチンって言ってるよ!!
今の俺にとっては最高のネタだよ!!
ああ…やべえ。少し勃ってきた…。
47172:2005/08/16(火) 14:41:33 ID:YZdRAVZL
思わず前かがみになる俺。止まらない妄想。ますます元気になる俺の分身。
そんな俺の様子を心配したのか、その女の子が「大丈夫ですか?」と俺に話しかけてきた。
…せっかくだ。このコに背中をさすってもらおう。特に意味はないが。
中学生の手のひらが、純情なそのコの手が、俺の身体に触れる。
すりすりと俺の背中と腰をその手が動く。汗の匂いもかすかに俺の鼻腔をくすぐる。
…自慢じゃないが、これだけで俺はイける。
だが…もう少し刺激がほしい。さて、どうするか。

流石に初対面のコに「ここが腫れちゃったんだ。触ってくれる?」とか言って股間を触らせる勇気はない。
…というか、捕まる。絶対に。こんなボケに付き合ってくれるのは今岡ぐらいのもんだ。
考えに考えた結果、俺は彼女にSMプレイっぽい事をしてもらうことにした。まあ、あくまでひかれない程度に。
とりあえず今度は背中や腰を平手でビシビシと強く叩いてもらうようにお願いした。
そうすると、彼女は特に疑問をもたず、俺の身体をビシビシと叩き始めてくれた。

ああ、俺初対面の女の子に叩かれてるよ…嬉しい…
それでもって「もっと俺を軽蔑した表情で」「『このクズ』とか言ってくれ」と注文を増やしていく。
流石にそれは少し言いすぎたかと思いきや、彼女は嫌な顔せず素直にそれに答えてくれるではないか。
ちょっとでも疑問に思わないのか?なんて純粋なコなんだろう…。
公園で女子中学生にビシビシと背中を叩かれる高校生の俺。他人に見られたら、間違いなく「変」だと
思われる光景。
ああ、Mである俺にとっては最高だ…ああ……おおぉ……ううっ!!!
47272:2005/08/16(火) 14:42:21 ID:YZdRAVZL
…イッてしまったよ。女子中学生に叩かれてイッてしまったよ、俺。
力の抜けた俺を不安げに見る彼女。ありがとう、キミのおかげで最高の時間を過ごせたよ。
俺はベンチから立ち上がると、簡潔に彼女にお礼を言い
彼女がきょとんとしているのを尻目に、急いで公園から走り去った。
なぜかって?…俺のパンツがガビガビになっちまったからさ…。

今日は最高の一日だった。たまには足を伸ばすのもいいもんだ。
そういえばあのコの名前聞きそびれちゃったな…。ちょっと残念だ。
またあの公園に行けば会えるかな…。今度はもっときわどいプレイを……(;´Д`) ハアハア(以下自主規制)。

おわり
47372:2005/08/16(火) 14:43:56 ID:YZdRAVZL
…終了です。お目汚し失礼しました。
ただでさえ変態のカズヤがこのSSでさらに変態に見えるのは、たぶん私の頭が暑さにやられたからだと思います。
このSS書く前にリンコ×ナナコを書こうとしたぐらいだからな…(出だしだけは書いちまった…)
うまく文章もまとまってないし…精進します。

>>古田氏
一応コラボですが、保管庫収録時は濱中の方にお願いします。

それではまた。
474名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 14:48:54 ID:rNB9yjYh
やられた…
コーラ吹いたよw
475名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 15:10:15 ID:eQna2DhE
そうきたか!
フォーク内角にスパッと食らった感じw
476名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 16:28:47 ID:wCWDWE7O
たいしたもんだよ・・・
477名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 16:56:59 ID:c2GibU3X
吹いたwwwwwww
ちょっと続編が見たいかもしれんw
478名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 17:34:43 ID:7oKjfyeP
このスレにまた新しいジャンルが確立された!
479名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 21:21:23 ID:QOhBN4CK
72氏 GJ!
これはたまらん! 新感覚だ
他のスレにもこんな作品はないぞ
480名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 21:26:15 ID:+ucve7T3
ワロスwwww
481ナット:2005/08/16(火) 21:36:04 ID:jJ9Khyc7
>>72
コーヒーを噴いてしまい、キーボードに掛かり、一部キーが利かなくなってしまったので、新しいキーボード代(500円)を請求しますw
GJ!


自分もできたので投下させてもらいます。
エロなしで、純愛系?を目指し書きました。
できれば評価(ここがちがうんじゃない?みたいなのだとありがたいです)お願いします。
タイトル『初の異性交遊〜告白〜』
482名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 21:36:37 ID:jJ9Khyc7
「カオル!右!」
「はい? あうっ!!」
バスケットボールが金城の頭を直撃した。
そして金城は突き飛ばされたかのように床に倒れこんだ。
「金城さん!大丈夫!」
「うん、大丈夫。」
あわてて同学年のチームメイトが駆け寄った。
口では大丈夫といってるが軽い脳震盪を起こしており、頭がクラクラする。
「カオル、あなた最近ボーっとしすぎよ! ちょっと体育館の外で休んでなさい。」
「はい、すいません、キャプテン・・・」
クラクラする頭を手で支えながら、よろよろとした足取りで外へ出て行った。
「ほら、みんなは練習!」
キャプテンがみんなに怒鳴った。
普段はやさしいが、バスケのことになると、キャプテンの自覚としてか、必要以上に厳しくなるときがある。
みんなは金城のそのいつ倒れてもおかしくない様子を心配そうに見送っていた。

体育館の外に出ると、通路にはスノコがひいてある。金城はそこに寝そべった。
「はぁ」
寝そべったとたん、ため息がひとつ出た。
彼女が最近ボーっとしてしまうにはわけがあった。
この年代の女の子が持つ悩み、「恋の悩み」である。
相手はカナミの兄である城島シンジ。旅行に一緒に行ったとき、異性とあまりしゃべったことが無かった金城は
親しくなったシンジに恋愛感情を抱き、「この人こそ運命の赤い糸で結ばれた人だ」と思っていた。
そして最近ではボーっとしてしまうほどシンジのことを考えてしまっている。
どんな食べ物が好きか、趣味は何だろう、どんな女性が好きなんだろう。といったことや、
思わず赤面してしまうようなことも、妄想している。

そして最後にそんなこと考えてる自分へのむなしさや、思いどうりにならないつらさから、ため息がもれる。
483名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 21:37:27 ID:jJ9Khyc7
「そういえばお兄さん、彼女いるのかなぁ」
もし居るなら、やっぱりこっちが引かなきゃいけないだろうな。
けど、居なかったら・・・
どうやって告白しよう?たしか少女漫画じゃ・・・
あーじゃない、こうじゃないと考えていたら又ボーっとしていた。

「・・・じょうさん!金城さん!」
「へっ?」
妄想にどっぷりつかってしまい、時がたつのを忘れ、気がついたら日も落ちかけ、練習終了時刻になっていた。
「大丈夫?何度呼びかけても返事しなかったし、なんか思いつめた顔してたから・・・」
「大丈夫。 ・・・キャプテンに練習サボっちゃったこと謝ってくるよ・・」
まさか妄想しているうちに時が過ぎてしまったなんて言えるはずも無く、その場を逃げるように金城は、
体育館でまだ練習しているキャプテンのところへいった。

「あら、カオルちゃん、大丈夫?」
練習中とプライベートでは人格が違うような2面性を持つキャプテン。今は練習も終わり、その後の居残り練習も終え、
ボールなどを片付けている途中で、プライベートのほうの人格だった
「はい、今日、練習サボってしまい、すいませんでした。」
「いやいや、カオルちゃんが大丈夫ならいいわよ。でも練習中ボーっとするのはいけないわ。
 怪我にもつながるし、カオルちゃんはうちのエースなんだから。」
「あ、はい・・」
金城は片づけを手伝い、体育館を施錠するとキャプテンと部室に向かった。

部室で、汗ばんだTシャツを着替え、帰り支度をしていると、
「カオルちゃん、なんか悩みとかあるの?」
「えっ」
「最近やたらボーっとして思いつめた顔してるからもしかしてと思って。
 もしあるなら相談に乗るけど・・」
金城は少しためらった。ちょっとした悩みならすぐ相談しただろうが、恋の悩みとなるとなんか気恥ずかしく、相談しづらかった。
しかしキャプテンは女性としての魅力を十分持っており、異性交遊とか詳しそうと金城は思い、思い切って相談することにした。
484名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 21:38:08 ID:jJ9Khyc7
「じつは・・・」
金城はすべてを話した。
好きな人が居るが、今までこんな風に人を好きになったことが無く、何をどうすればいいか。

「そうねぇ、恋の悩みか・・・」
キャプテンはちょっと考え、出した答えは、
「とにかく告白しなさい」
実にありきたりなものだった。
「えっ!」
金城は顔を真っ赤にした。
「そ、そんないきなり告白なんて・・・ それに彼女が居たら・・」
「でもそんな風にうじうじしてたら何も変わらないじゃない。
 それに本当に告白しないのは振られた時、自分が傷つくのが怖いだけなんでしょ。」
図星だった。確かに何度か告白しようと決意しかけた。
しかし振られる事が怖くて、でも・・・と勝手に自分を閉じ込めるようなことをしていた。
「確かに告白するの、すっごい勇気がいるよ。それは新しい世界への第一歩だもん。
 でもカオルちゃんは今のままでいいの?」
「・・・いや、です。」
「じゃあ告白しちゃいなさい。恋愛は行動あるのみ!」
「は、はい!」
金城はさっきまでのうじうじとした姿から、何か吹っ切れたような、いつものものに変わった。
「あ、そうだ。」
キャプテンはかばんから生徒手帳を取り出し、そこから赤いお守りを取り出した。
そしてそれを金城に渡した。
「これは・・・」
お守りを見ると、そこには「恋愛成就」と書かれていた。
「私がはじめて告白したとき、そのときのキャプテンからもらった奴なの。
 先輩曰く、告白成功率100%らしいの」
「じゃあキャプテンが告白したときは・・」
キャプテンは笑顔でうなづいた。
「あ、ありがとうございます!」
金城はお守りをポケットへしまい、家路についた。
485名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 21:38:43 ID:jJ9Khyc7
金城は家につくと、シャワーを浴び、私服へと着替えた。
そして携帯電話の電話帳メモリーを開く。サ行の5番目、シンジさんを表示させる。
番号は旅行に行ったとき、清水の舞台から飛び降りるぐらいの覚悟で聞いたもの。
あとは通話ボタンを押すだけ。胸の鼓動が高鳴り、手が震える。
一呼吸し、意を決してボタンを押した。
 トゥルルルルル、トゥルルルルル・・・・
コール音が響く。一回のコールがとてつもなく長く感じる。
5回ぐらいコールが続いたであろう。その緊張感に電話を切ってしましそうだった。
『・・・はい、もしもし?』
「えっ、あっ!ひゃ!」
覚悟は決めていたが、突然出たシンジに驚き、へんな声が出てしまった。
『? もしもし?』
「あ、わ、私、カナミちゃんの友達の金城っていいまして・・・」
『あぁ、カオルちゃん?』
「は、はいそうです!」
名前を覚えていてくれたことに喜び、声が上ずる。
『カナミなら今いないけど?』
その日カナミはアキの家に泊まりに行っていた。
「ち、違うんです。その・・・ お兄さんに・・・」
『俺?』
「あ、あの・・・・」
覚悟を決めたはずなのに、言葉が出てこない。どういえばいいのか。
沈黙が1分ほど続いた
『?もしもし、カオルちゃん?』
「・・・・・・ひっく、ひっく・・・・」
486名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 21:39:16 ID:jJ9Khyc7
『あ、ちょ、ちょっと!』
電話の向こうのシンジがあわてて言った。
『今から外出れる?そんな電話でいきなり泣かれてもわかんないし』
「・・・はい」
『じゃあ、駅南の公園に来て』
「分かりました」

金城は涙が滴る顔を拭いた。目は泣いてしまったせいか充血していた。
日中暑くても、日がひずむと少し肌寒いこの季節。
金城は半そでの上着をはおった。そしてその胸ポケットにもらったお守りを入れた。

金城が公園につくと、そこにはすでにシンジが居た。
「やあ。」
「あ、さ、さっきはすいません・・・」
「それで、どうしたの?」
電話のときのように再び沈黙が続く。
先に口を開いたのはシンジだった。
「ちょっと座ろうか」
そういい2人はベンチに腰掛けた。
昼間は子供が集まり、騒々しいこの公園も日が沈むと電車の音ぐらいしか聞こえない静かな空間となる。
そこに今居るのは金城とシンジのみ。
金城は再び意を決した。
「あの、お兄さん。」
「なに?」
「その、今、彼女とかいますか?」
いても告白しろと言われたが、やはり気になり、たずねた。
「・・・いないよ」
その回答に金城はほっとした。

487名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 21:39:56 ID:jJ9Khyc7
「じゃあ、お兄さん、 その・・・」
顔が真っ赤になり、胸が高鳴る。その鼓動がシンジに聞こえているのではないかと思うぐらい、金城のなかに響いていた。
またシンジもその雰囲気から、なんとなくだが感づいていた。シンジもまた顔が赤くなり、鼓動が激しくなったいた。

「私・・・ 私・・・」
あと少しで出そう。言葉がのどもとまで来ている。
金城は胸ポケットをお守りごと握り締めた。
「お兄さんのことが、好きです。」
ただシンプルに。だが気持ちをすべて乗せて言葉をシンジへ送った。

沈黙が続く。金城の心臓は張り裂けるんじゃないかと思うぐらい激しく動いていた。
シンジもまた同様だった。
どのように言えばいいのか。告白されたことが無く、返事に困っていた。
そして体が先に反応した。シンジは金城を優しく抱きしめた。
「あっ・・・」
「その、俺なんかでよければ・・・」
控えめなシンジに出てきた言葉はそれだけだった。しかしそれで十分だった。
「・・・うっ、ううぅ・・・」
金城の目に涙が溢れる。しかしさっきみたいな悲しい涙ではない。
思いが伝わったという、喜びの涙であった。
「ちょ、カオルちゃん!?」
「ありがとう・・ございます・・・・」
2人は数分間そのままであった。



流れるようなリズムでディフェンスをすり抜け、ミドルレンジからシュートを放つ。
ボールは美しい軌道を描き、パスッとリングに当たることなくゴールをくぐる。
本日8本目のゴールだった。
「ナイッシュー!カオル!」
キャプテンが金城の肩を叩く。
その試合は金城の活躍のおかげか、相手を大きく離し圧勝だった。
「カオルちゃん、最近絶好調じゃない。」
「へへへ、毎日が楽しくて仕方ありませんから。」
金城は部室を足早に出て行った。
「シンジさーん!」
校門のところにはシンジが迎えに来ていた。
     
      END
488ナット:2005/08/16(火) 21:41:54 ID:jJ9Khyc7
一応告白編はここまでです。
ネタが思いつけば、ラブラブ編でも書いてみようと思ってます。
エロは・・・・  また思いついたら書きます。
489名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 21:43:26 ID:o1qE9q3E
(・∀・)イイですね。
GJです、ナット氏。
490ナット:2005/08/16(火) 22:19:27 ID:jJ9Khyc7
4つめに張り忘れのミスがありました
最後に以下のように文章を付けて足しておいてくださいorz


「・・・・・・ひっく、ひっく・・・・」
『!?』
言葉が出てこない自分への情けなさや、その場の緊張感に耐えれず、金城は泣き出してしまった。
『カオルちゃん!どうしたの!』
「ごめんなさい、お兄さん・・・」
金城が電話を切りかけたときだった。
491名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 22:22:17 ID:rNB9yjYh
も、もうね…
アキオ萌えだったのに、カオルも良いなーなんて傾いたりw
492名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 22:37:45 ID:r/zHeONr
ナット様、乙です。

ラブラブ編の次、エロエロ編を期待してますよ。
493名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 22:52:32 ID:HwalY3Gh
オイオイ!どこまで神れば気が済むんだ、ここは!?
494名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 23:22:45 ID:Pu4OrSqh
ほんとマジふざけないでよ!!
ネ申居すぎだろ!
495名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 23:23:26 ID:zXkF9IPX
色んなもんが読めてええのう、ここは
496名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 23:27:10 ID:QOhBN4CK
ここに来るたびGJしなきゃいけないじゃないか
どうしてみんなGJするほど神なんだろう
497名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 00:12:09 ID:bCv+G0Jc
9日/トマソン氏
10日/264氏
11日/277氏、白帯侍氏
13日/ピンキリ氏、郭泰源氏
14日/541氏、ナット氏、トモコト氏
15日/トモコト氏
16日/白帯侍氏、72氏、ナット氏

ついこの前まで、
「このスレにしてはマターリだよね」とか言ってたような気がするのだが

どこがマターリやらこりゃw
498名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 00:13:08 ID:rB6O8jhh
それはね、もりもり食べるからだお
499名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 00:56:13 ID:PECS80HI
ちょうどお盆休みだから職人さん達の投下時期が重なったんだね。
とにかく皆さんGJ!
500名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 01:28:22 ID:3eFR8mPn
500
501名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 01:44:13 ID:3eFR8mPn
それしても最近のスレの伸びは異常だ。
502264:2005/08/17(水) 01:55:17 ID:0BOd0Tzw
起きてる人いたら、挙手おながいします
503名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 01:58:11 ID:vmsf+kTt
ノシ
504名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 01:59:54 ID:YOT/HL8Y
ココはチャットじゃねぇぞ。ココは21禁。夏厨は宿題でもやってろ。
505名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 02:00:16 ID:6WIC1UOx
ノシ
506264:2005/08/17(水) 02:30:53 ID:0BOd0Tzw
まず、お詫びから。
>>504
連休明けなので、人がいなければ控えようかな、と思ったので…本当にすみません。
それでは、申し訳ありませんが投下させていただきます。
スルー対象は『アイ』『長文』『微エロ』です。
では、どうぞ
507264:2005/08/17(水) 02:31:33 ID:0BOd0Tzw
――此処は若田部家の別荘。
恒例のお勉強合宿が行われている最中である。
後‥半年もすれば受験の季節。
そのため、いつものおちゃらけた雰囲気はどこへやら。
終始、真面目に勉強する一同。
マサヒコの耳には、クーラーと黙々と時を刻む時計の音ぐらいしか聞こえない。
(…この雰囲気は何か……息苦しいな)
 視線をノートから離し、ため息を吐く。
両隣にはミサキとアヤナが陣取り、マサヒコのペンが止まる度、
もしくは露骨な間違いをした時に、優しくアドバイスを行っていた。
例えるのなら、家庭教師が二人増えた―そんな感じだ。
「…さて、そろそろ寝る準備しようか?」
静まり返ったリビングに、アイの声が響き渡る。
「…それもそうね。あんまり初日に激しくやるってのもいただけないわ」
「汗もかいたし…私、お風呂入りたいなぁ」
「そうだね…。ねぇ、若田部さん…お風呂ってすぐ沸かせる?」
「ええ。20分もあれば」
「やったぁ〜!!ねぇ‥ミサキちゃん、アヤナちゃん…一緒に入ろ?」
「!?なな何で的山さん達と‥私が?」
「私は……別にいいけど」
「!!?…いいわ。私も一緒に入る!」
「よかったぁ…あれだけ大きいと、一人じゃ寂しいもんね♪」
508264:2005/08/17(水) 02:32:42 ID:0BOd0Tzw
「…んじゃ、アンタ達が一番目。私とアイが二番。マサがラストね」
 リョーコは頭を掻きながら、アヤナの顔を見つめた。
 「‥わかりました。じゃあ二人とも、着替え取りに行きましょう」
 一礼するアヤナ。彼女のリョーコへの尊敬心は、本物のようだ。
暫くして、彼女は同級生二人を率いて階段の方へと向かっていった。
 一気にガランとしたリビング。流石は木造、どことなく涼しい。
 ただ、床は足の踏み場も無い。

 ブーン‥ブ〜ン…

 電灯に群がる羽虫の音が、やけに耳に障る。
 アイの持って来た虫除けグッズも、効果があまり無いようだ。
 そんな中、リョーコは椅子に座り、ゆったりとテレビを見ている。
 マサヒコが覗き込んだ時は、ちょうどドラマのオープニングだった。
 面倒な事は、全て彼とアイ任せにするつもりらしい。
 「…何で俺がラストなんですか?」
机や床に散らばった教材を纏めつつ、マサヒコは
 タバコに火を点けようとしていたリョーコに尋ねた。
 確かに‥男一人に女五人なら、普通男であるマサヒコが最初のはずだ。
「ん?…マサ、こっちに来な」
タバコを灰皿に置き、手招きするリョーコ。
 (??そこで言えばいいのに‥何か、ヤな予感がするな…)
509264:2005/08/17(水) 02:34:02 ID:0BOd0Tzw
 彼女は全くもって動く素振りがないので、
 マサヒコはしぶしぶ彼女の座っている椅子まで足を運んだ。
 「ったく…来ましたよ‥って、うわぁっ!?…なな何すんだ!離せ!」
 「…少し黙りなさい?‥でないと、このままシメ落とすわよ?」
 彼女の横に立った途端、いきなり首に腕を回され胸元に抱き寄せられた。
 簡単に言うと、ヘッドロックの状態である。
 マサヒコは必死の抵抗を試みたが、彼女が真剣に殺る気だと悟るとすぐに諦めた。
 無駄な抵抗は身を滅ぼす。そういう事だ。
 (なっ何だ?まさか…あの言葉には深い意味があるのか?)
 「…それはね、アンタが風呂場を覗けるように配慮してあげたのよ…
外へ出て、覗き込んで御覧なさい?三人の美少女達が、生まれたままの姿で…」
 やはり、中村は中村だ。
 彼女のメガネが、蛍光灯の光を受けて白く輝く…怪しい位に。
 「…アンタ、暑さにやられたのか?‥救いようも無い事言ってんぞ」
この人間を僅かでも思慮のある人だと思った自分を、マサヒコは強く悔やんだ。
「まあまあ…マサヒコ君も先輩も、ケンカしない」
テーブルを拭くための布巾を手にしたアイが優しくなだめる。
台所にいた為、話の内容はほとんど聞こえていなかった。
510264:2005/08/17(水) 02:35:08 ID:0BOd0Tzw
きっと聞こえていたら、更に話がよじれていただろう。
それだけが唯一の救いだと、マサヒコは思った。
「もう‥結構片付いたね。マサヒコ君でしたの?えらいね〜」
そう言って、無邪気な笑顔でマサヒコの頭を撫でるアイ。
 マサヒコは髪と頭皮を通して、アイの手の温度が伝わってくるのを感じた。
 …心地良い温かさだ。
 テストの点が良い時も行うので慣れてはいたが、人様の前でされた事はなかった。
「ちょっ‥止めて下さい!!」
15にもなると、流石に照れくさいし恥ずかしい。
 横目でリョーコの顔色を伺うと、口元を緩めて見下すような笑みを浮かべている。
 「!!…あ〜〜ったく!」
 「!?ふえっ…」
マサヒコは両手でアイの右手を抑えた。
 (!?……スゲェ、やわら‥かい)
女性の肌の持つ柔らかさと脈動が、神経から脳へと直に伝わってくる。
普段がどうであれ、思春期には変わりないマサヒコ。
一気に血が全身を駆け巡り、心臓の音が意識せずとも聞こえてきた。
(あ、あれ?俺…どうしたんだ?ヤベっ‥汗出てきた)
「…あ、あのさマサヒコ君…その‥離してくれないかなぁ?私‥恥ずかしいよぅ」
握っているアイの右手が、段々と熱を帯びていく。
511264:2005/08/17(水) 02:36:08 ID:0BOd0Tzw
「あっ!?すすす…すいません!」
慌てて両手を離すマサヒコ。手は汗ばみ、蛍光灯の光で輝いているように見える。
目線をアイの顔に合わせると、一瞬だけだったが目が合った。
その瞬間、アイの体がビクッと震え、もじもじと手をさすりつつ顔を背けてしまった。
「あの…せ、先生?」
「は〜いはい、ラブコメごっこを人前ですんな。私に対する当て付けか?
 続きは、ベッドの上ででもやんなさい」
業を煮やしたのか、リョーコは手を叩き、感情の無い声で二人を冷やかした。
「んなっ!?そ、そりゃ…俺が悪かったですけど、そんな言い方しなくたって…」
「そうですよ、せんぱぁい……グスッ。
 ワ、ワダシとマザヒコぐんは、ぞんな関係じゃありまぜ〜〜ん!!」
リョーコの言葉が胸に鋭く刺さったのか、アイ大泣き。
溢れ出した感情の粒が、頬を伝って床に小さな水たまりを作っていく。
 (わわわ…ど、どうすりゃいいんだ?)
マサヒコはどうすればいいかわからず、困惑した眼差しでリョーコを見やった。
「……マサ、後は任せた」
リョーコ逃走。末續に勝るとも劣らぬ走りで、階段を駆け上がっていった。
(…あんのメガネ……)
静脈が浮き出るほど握りしめた拳に、爪が痛いほどに食い込む。
512264:2005/08/17(水) 02:37:21 ID:0BOd0Tzw
だが、今は逃亡犯よりも泣きじゃくるアイをなんとかしなければ。
 視線を二階から目の前に移す。
 彼女は、試合敗戦後の高校球児がする礼のような格好で泣き続けていた。
 (まぁ…とりあえず、こうしてあげた方がいいよな…)
マサヒコは意を決し、後ろからアイの背中をやさしく撫で始めた。
「えっぐ…マサヒコ…君……ゴメンね?私の‥せいで…」
 「いや、悪いのは先生じゃありません…少なくとも。
ほら、元気出して!!俺…先生の泣き顔なんて、見たくないですから」
「…うん。ありがとう‥マサヒコ君。私…もう行くね?部屋に戻らなきゃ…」
 マサヒコの素直な気持ちに励まされ、涙の止まったアイは自分の部屋に戻った。

綺麗に敷かれたベッドシーツに、幾重もの皺が刻まれる。
天井を眺めても、頭に浮かぶのはさっきの事ばかり。
何度ため息を吐いただろうか。
(まだ‥マサヒコ君の温もりが残ってる…)
アイは自分の右手を左手で包み込むと、そのまま胸に当てた。
異性との関わりが無きに等しいアイにとって、
今自分の心にかかっている霧の正体はわからない。
ただはっきりとしているのは、それがマサヒコに対する感情だという事だ。
513264:2005/08/17(水) 02:38:17 ID:0BOd0Tzw
(迷惑かけたし…何か、お礼でもしなきゃなぁ……そうだ!!)
ベッドから跳ね起き、手を叩くと持って来ていた自分の鞄へと手を伸ばした。
「…あったあった!これをマサヒコ君にあ〜げよう♪」
アイが手にした物…それは――。
 「お〜〜〜い!!」
ドンドンと、けたたましく響くドアを叩く音。
 聞きようによっては、ドアが悲鳴を上げているようにも聞こえる。
「アイ、アヤナ達あがったから、行くよ」
「はっ…はい!先輩ちょっと待ってて下さい!!今行きま〜す」
鞄から着替えとタオルを取り出し、代わりに今まで手にしていた物を大事にしまう。
 (…マサヒコ君‥あとでね♪)
部屋を出たアイは、何食わぬ顔でリョーコと風呂場へと歩いていった。


(…何だったんだろ?‥さっきの汗は)
3.5人が無言で見守る中、マサヒコはベッドに座り込んでいた。
両手に目を集中させる。
 じっとりした汗こそもう無いものの、触れた感触だけは頭から離れない。
 そんな、感傷にも似た気分だったのだが…。
いかんせん人でない人々に見張られている為、そこまで浸れない。
「…仕方ない。よし‥やるか」
 マサヒコは立ち上がり、人形を動かそうと、まず『ナナたん』の元へ進み出した。
514264:2005/08/17(水) 02:39:19 ID:0BOd0Tzw
「…にしても、よく出来てるよな‥これ」
ぱっと見、本当に生きているような精巧さ。
クーラーの風が、柔らかくマサヒコと『ナナたん』に当たる。その度に二人の服が小刻みに揺れた。
「……おっと、何してんだ‥俺」
マサヒコは、少々『ナナたん』に見とれ過ぎてしまっていた。
彼女の何を見ているかわからない、空虚な眼差しに吸い込まれたのだ。
(…いくらすんだろ?‥絶対、高いよな?…流石は若田部家……か)
一つ大きなため息を吐き、マサヒコは『ナナたん』に背を向けた。
「いいや…もう。面倒くさいし…」
(あの…メイド服とネコミミは、若田部の兄貴の趣味なの…か?
 ……まぁ、そんなこと‥どうでもいいか。‥感傷に浸る気も失せたしな…)
マサヒコはあきらめ気味にベッドに寝転がると、
 持って来ていた携帯ゲーム機で遊び始めた。

「…喉渇いたな。下行って、何か飲み物探してこよう」
30分もゲームに集中していれば当然の事だろう。
電源を切り、ヨロヨロと立ち上がる。
「…ぅおっとっと!?」
置いていた鞄に躓き、危うく転びそうになったが、辛うじてバランスを取り戻した。
「あっぶねぇ‥アブねぇ…」
かいた冷や汗を、左手で拭う。
515264:2005/08/17(水) 02:43:14 ID:0BOd0Tzw
 その瞬間、脳裏にある記憶が蘇った。
―あの時と同じ。…濱中先生の手を握った時と同じ汗の感じがする。
マサヒコは汗の付いた手の甲を、自分の方へ向けた。
しかし、目に映ったのは何ら変わりない、いつもの左手。
(…気のせいか)
 目を閉じ、注目を逸らす。
 そして、濡れた左手を着ていたTシャツで擦るように拭うと、扉を開け出ていった。


台所に下り、冷蔵庫に入っていた麦茶を飲んでいると、
 マサヒコは、パジャマ姿の大学生二人組と出くわした。
「おぉ〜、ナイスタイミング!!次はアンタの番よ。とっとと入っちゃいなさい」
「…いい湯だったよ?疲れが溶け出しちゃう位ね♪」
二人とも風呂上がりの為か、顔がやや赤い。
さらに、乾かしたのだろうけれども若干濡れた髪が、色っぽさに拍車を駆けている。
「…はい」
 それでも、今の彼には、そんな大人の魅力に気づく余裕は持ち合わせていなかった。
マサヒコは、空のコップになみなみと麦茶を注ぎ、
 一気に飲み干すと、急いで部屋の方に引き返していった。
「マサヒコ君…何か、元気ありませんでしたね…」
「そうね…私達の寝間着姿でも欲情しないなんて…」
「いや、先輩‥そうじゃなくて」
「つーか、アイツの男性機能‥停止してるのか!?」
516264:2005/08/17(水) 02:44:16 ID:0BOd0Tzw
「だから…先ぱ*#!?」
「…分かってるって」
リョーコはアイの口を片手で塞ぐと、そっと耳元で囁いた。
「もごっ……ぷはぁ!!…なら、何で助けになろうとしないんですか?」
慌てて両手で、塞いでいたリョーコの手を取り払うアイ。
突然の事で興奮状態となった為、多少息苦しそうだ。
「…アイツはアイツなりに、思春期の長い迷路から
 抜け出そうと必死にもがいている最中なんだよ。
私達が手助けしても、きっと一瞬の気休めにしかならない。
アイ…マサの為を思うなら、今は‥いつもみたいに接してやんな…」
「先輩…」
「さて…私とアンタがこれ以上話してもしょうがない。
 ‥先に寝るとするわ。おやすみぃ」
アイの肩を軽く叩くと、リョーコは足早に台所から離れていった。
段々と小さくなる、どこか悲しげなリョーコの背中を見送る。
 多分、彼女も同じ時期があったからこそ、こんなことを言えるのだろう。
 本人が過去を話してくれた事は無いが、言葉の端々でそう感じ取れる。
(…アドバイス‥ありがとうございます、先輩!!)
アイは何も言わず、右手に力を込めた。


マサヒコは部屋に戻ると、風呂に入る準備をしていた。
「…要るのは用意したな」
517264:2005/08/17(水) 02:45:19 ID:0BOd0Tzw
着替え一式を脇に抱え、ゆっくりと階段を下りていく。
不意に手すりの隙間から、誰かの頭が見えた。
「誰?…あっ、中村先生でしたか」
「ん…?マサ、どうかした?」
「いえ…上から頭が見えたんで、誰かなぁって…」
「ああそう…。なら、おやすみ」
そう言われて、マサヒコがリョーコの隣を通ろうとした時。
「…マサ?」
思い詰めたようなリョーコの声が、マサヒコの耳に入った。
足を止め、首をリョーコの方に向ける。
「…何ですか?」
「………いや、何でも無い。…ガンバンな?」
「??はい…ガンバリます」
 目の前にいるリョーコは、どこか頼りなく、彼女らしくない。
その様子にマサヒコは少し戸惑ったが、とりあえず頷くことにした。


脱衣場に着くと、マサヒコは着ていた服を脱ぎ、籠に入れた。
 少し色白の、男性と男の子の間のカラダ。
 うっすらとついた腹筋が、薄い照明に照らされ体に陰影を作り出している。
風呂場の扉を開けると、おびただしい密度の水蒸気がマサヒコを出迎えた。

ザァァァァァ…

汗でべとついた肌を、滑るように水が流れ落ちていく。
耳から伝わる情報は、シャワーから放たれた水の音のみ。
518264:2005/08/17(水) 02:46:11 ID:0BOd0Tzw
本当は湯船にも浸かりたかったのだが、もう夜も遅いので諦めることにした。
「…シャンプーはどこだ?」
 シャワーを止め、余分な水分を払うと、マサヒコは周りを見渡した。
そして、足元にフランス語で書かれたシャンプーらしき物を見つけた。
「…別荘もだけど、こういうの見ると若田部って…やっぱ、リッチだよなぁ」
思わず感慨深くなるマサヒコ。
ポンプを2回押して溶液を出すと、掌で泡立て髪を洗い始めた。
(うわ…ハーブの良い香りがするよ…)
流石、フランス製は伊達じゃない。
マサヒコの吸う空気は、あっという間にハーブの香りでいっぱいになってしまった。
(……ところで、さっきの中村先生の様子…やっぱ変だな。
 何か言いたそうにしてたし……。それに、元気が無いっていうか…うーん。
わかんねぇ……いいか、まだ分かんなくて。…答えを無理に出す必要も無いし)
再びシャワーを入れ、髪に付いた細かな泡を洗い流す。
絡まった紐は無理やり解こうとすると、より難解に絡み合ってしまう。
それよりは時間をかけ、ゆっくりと一本一本を解いていけば良い。
排水溝には、マサヒコの髪から流れ落ちた泡が流れないまま溜まっていた。
519264:2005/08/17(水) 02:47:04 ID:0BOd0Tzw


廊下の明かりを消した為に月の光が窓から差し込み、
 白いカーペットに一つの人影を映し出している。
 「マサヒコ君…入るよ?」
 アイはマサヒコの部屋の前にいた。
 一応は他人の部屋なので、恐る恐る扉を開ける。
「お邪魔しま〜…って、きゃあ!!?」
案の定、昼間のように出迎えの3.5人に驚いてしまう。
ただ、いる事は理解していたので、そこまでの大声は上げなかった。
 声を上げれば、寝ているミサキやリョーコ達に迷惑を掛けてしまう。
 もう時計は0時を越えていたので、それは避けねばならなかった。
 (…お、落ち着いて‥私…あ、あれは人形よ?)
 襲い来る恐怖に怯え、足が竦みながらも必死に立ち向かう。
「…やっぱり、コワいなぁ。不気味って言うか…」
部屋は夏を感じさせないほどの涼しさだが、
 アイの額には恐怖によって生じた微量の脂汗が滲んでいた。
「え〜と…置く場所、置く場所は……うん!ここでいいわね…」
時計の載った小物を入れるタンスの上に、
アイは赤と黄のストライプの包装紙に包まれた『何か』を置いた。
「…気に入ってくれるかな?」
瞼を閉じ、マサヒコの喜ぶ顔を思い浮かべる。
「うん…大丈夫よ……きっと」
520264:2005/08/17(水) 02:47:57 ID:0BOd0Tzw
後ろを向き、閉じていた瞼を開く。
蛍光灯の光が、霞んだアイの視界を半ば強制的に活性化させた。
「うわぁ!?ま、眩しい!」
目が眩んだ為、片手で光をさえぎりながら千鳥足で歩き回るアイ。
 「……ひゃっ?」
 何故か急に、体が宙を舞った。

ドテッ!!…ガシャッ!

「いたたたた……」
 膝と左手に軽い痛みが走る。
 少し時間は掛かったが、アイは何かとぶつかった拍子に転んだのだと、
 突然の事に真っ白になった頭をどうにか働かせ理解した。
痛みが漸くおさまり、再び目を開ける。
「……何コレ?」
右手が掴んでいた、肌色の物体。
 アイは、正体を確認するため腕を戻した。
「……ううう腕!!?」
ギョッとした表情で後ろを振り返る。
そこには、自分と同じように床に倒れ込んだ『ナナたん』の姿。
「…これは‥もしかして?」
上半身を起こし、改めて倒れた人形を見つめる。
…嫌な予感は的中した。
人形の右腕が、肘の辺りからごっそり欠けている。
「…どうしよう?…とりあえず、このままだとマサヒコ君に怒られちゃうよね?」
夜中に不法侵入、器物破損。
 前者は、言い訳すれば多分どうにかなる。
だが後者は、原因がどうであれ弁償は免れないだろう。
521264:2005/08/17(水) 02:48:52 ID:0BOd0Tzw
「‥早くしないと、マサヒコ君が戻って来ちゃう!!」
 アイは、焦りで視線が一定に定まらなくなり始めていた。
 何度となく千切れた腕を取り付けようと断裂箇所同士をくっつけたが、
 その度ポロリと欠け落ち、全くもってくっつく気配が感じられない。
 「…ダメか」
 欠けた腕を手にしたまま、ガクリと肩を落とす。
 脳裏に『絶望』の二文字が、色濃く浮かび上がる。
 …しかし、時間は待っていてくれはしない。
 直す事が無理だと悟ると、アイは現時点での最良の判断を考えることにした。

 カチッ…カチッ…

 静まり返った部屋に規則正しく響く、秒針が時を刻む音。
 アイの心は、それによって余計にかき乱されていた。
 心臓の鼓動がドラムロールのように高鳴っていく。
 周囲の空気に飲み込まれた彼女は、徐々に思考力と判断力を奪われていった。
「うーん………仕方ない。ちょっと恥ずかしいけど…しょうがないよね‥」
自分に言い聞かせるかのように、ぼそりと呟く。
気のせいか、頬は軽く朱に染まっていた。
「……なら、急がないと!」
アイは勢い良く立ち上がると、足元の片腕しかないメイドに手を伸ばしていった。
522264:2005/08/17(水) 02:49:56 ID:0BOd0Tzw


「ふぅ…気持ち良かったな‥さて、早く部屋戻って寝ないと…」
マサヒコは、ちょうど脱衣場で服を着替え終わったところだった。
洗濯したてのタオルが首に当たり、ふわりとした感触が気持ち良い。
どうやら一階には彼しかいないらしく、台所と風呂場しか電気が付いていなかった。
(暗いな…)
風呂場の電気を消し、台所の明かりだけを頼りに足を進める。

……ドン!

「!?…何だ今の?」
マサヒコは、物音がした二階の方をとっさに見上げた。
薄暗い木の壁が、少し揺れ動いた気がする。
(…多分、的山あたりが寝ぼけてベッドから落ちたんだろうな…)
マサヒコは適当な自己解釈で済ませることにした。
「…そうだ、寝る前にトイレ行こう」
気分を紛らわす為、吐き捨てるように呟く。
幸いにも台所の近くにトイレはある。マサヒコは、早足で再び歩き始めた。

ジャァァァァ…

トイレの扉が無言で開かれる。ギィと木の軋む音が、何とも不気味だ。
 トイレから出たマサヒコは、一直線に階段の方へ進み出した。
(…危ないな。足元見えないし‥)
手すりを頼りに階段を登っていくマサヒコ。
何回か転びそうになったが、どうにか無傷で登りきる事ができた。
523264:2005/08/17(水) 02:51:58 ID:0BOd0Tzw
「…月明かりか」
自分の部屋の扉が、窓から差し込んだ薄く柔らかな光に照らされている。
(…そう言えば最近、星とか月を真面目に見る機会も無かったな…)
部屋を通り過ぎ、両肘を窓枠に載せるマサヒコ。
扉を照らしていた光が人の形に切り取られた。
「‥若田部に出会わなかったら……この景色は見ることも無かったんだろうな…」
そんな独り言を口に出し、何気なく空を見上げる。
 目に映るは、ダイヤモンドを散りばめたような星空と上弦の月。
 (…ちっぽけだな‥俺)
終始、憂鬱な気分に浸る。
「…寝よう」
マサヒコは髪を右手でかきむしり、欠伸をしながらドアノブに手を掛けた。


 (…う、うわぁ!!?つ‥ついに来たわ。…落ち着くのよ、アイ。
私は与えられた役割を演じきる…それだけでいいのよ!!)
そう胸の中で思っていると、アイの前をマサヒコが通り過ぎた。
 (良かった…気づかれては、いないみたいね…)
 「‥ん?この人形、元からこんな感じだったけ?」
(わわっ!?)
安堵感に包まれかけたアイの目の前に、マサヒコの顔が現れた。
「気のせいか?顔が‥何となく濱中先生に似てるんだよな…」
524264:2005/08/17(水) 02:52:45 ID:0BOd0Tzw
視認出来ないほどの速さでビクッと震えるアイ。
握りしめた両の手が、みるみるうちに湿っていく。
(ば‥バレちゃう!マズいよ…もしバレたら、私…)
頭の中に、怒ったマサヒコが自分を攻める画像が浮かぶ。
(…ああ!?だ、ダメよ‥マサヒコ君!!
 そんなことされたら……私、おかしくなっちゃうよぅ…。
??…何、その縄は?‥えっ!?‥そんなっ!?イヤぁ…)
…少々妄想が過ぎてしまっているようだ。

……じゅん

(…!?)
突如として、体験した事の無い違和感が彼女を襲う。
「…今、動かなかったか?」
薄いかけ布団を腰半分まで被ったマサヒコが、疑いの眼差しでアイを見つめる。
 (!?あわわわわ…)
我にかえったアイは、全力を尽くして平静を装った。
「気のせいか…ヤバいな‥俺、疲れてんだなぁ……寝よ」
 …どうにか最悪の事態は避ける事が出来たようだ。
マサヒコは起き上がると電気を消し、再び布団を被ると床についた。

すぅ…すぅ…

マサヒコの寝息が聞こえるのに時間はかからなかった。
(もう…いいかな?)
アイは、マサヒコを起こさないよう、慎重に立ち上がった。
525264:2005/08/17(水) 02:53:26 ID:0BOd0Tzw
先ほどの扉の時と同様に、月明かりがマサヒコの寝顔をやさしく照らす。
それは、普段の彼の印象とは遠く離れた、いかにも少年らしい寝顔だった。
(‥マサヒコ君ったら…)
思わずアイの口元が緩み、笑みがこぼれる。
しかし、その笑顔はほんの一時にしかすぎなかった。
「……あっ」
不意に声が漏れる。
 アイは慌てて口を両手で押さえた。
大腿をつたう、一滴の雫。
…それが、アイが声を上げた原因だった。
(これが‥先輩の言っていた…『濡れる』ってコト?)
 顔を赤らめながらキョロキョロと辺りを見回すアイ。辛くもマサヒコは眠っている。
 アイは恐る恐る自らの大腿に手を伸ばすと、流れ落ちる雫を指先ですくい上げた。
「……何かヌルッとする…」
 人差し指と親指で雫をこねる度に、ニチャニチャと淫靡な音が生じる。
 (…何だか‥不思議な気分になりそう)
 驚きと困惑が混じった気持ちが、アイを気づかぬうちに蝕んでいく。

「…あっ……ぅ…ん…っ」
気がつくと、アイは自分のショーツを上からなぞるように弄っていた。
(…マサヒコ君がっ…あん!起きちゃう…)
何度も手を止めようと腕に力を入れたが、体は命令を無視し続ける。
526264:2005/08/17(水) 02:54:13 ID:0BOd0Tzw
――初めての牝としての悦び。
感じたことの無い未曾有の快感。
意識は抵抗を試みるも、本能が貪欲にそれを求め続ける。
「…んあっ……そん‥な…っ………ダメな…のにぃ…」
指先が乱暴に自分の秘所を弄る度に、意識がどこか遠くへ飛びそうになる。
ショーツは既に下着としての機能を失い、自らの愛液でべっとりと潤っていた。
そして、終幕は唐突に訪れた。
「…私‥もう…っ…おか…しく……ああっ…あああ!!」
襲い来る快楽の大波に腰は砕け、両手をスカートの中に突っ込んだまま
アイは初めての絶頂を迎えた。
「…ハァ…ハァ…」
横たわったアイの衣服は乱れ、頬には涙の筋が浮かんでいる。
呼吸は荒々しく、整えることすらままならない。
 体は悦楽の境地へと誘われ、痙攣したかのようにビクビクと震えていた。


遠くから聞こえる時計の音。
スイッチをぶっきらぼうに叩いて、それを止めた。
(……もう朝か‥なんか…寝た気がしないな…)
両手を重ね、ぐっと背筋を伸ばすマサヒコ。
眠い目をこすりながら立ち上がる。
「…ん?」
引っ張った布団が何かに引っかかっている。
(?…何だ?)
首を傾け、ベッドの向こう側を覗き込んだ。
527264:2005/08/17(水) 02:55:00 ID:0BOd0Tzw
「…なっ!?」
マサヒコは唖然とした。
目の前には、メイド服でグッスリと眠りこけるアイの姿。
「先生!!何やってんですか!」
「…うん?‥ああ、マサヒコ君おはよ〜」
「いや、そうじゃなくて…」
寝ぼけ眼のままのアイは、どうやら現状を理解しきれて無いらしい。
マサヒコが、そんな彼女に対してため息を吐いたその時。
災厄は無言で訪れた。
「マサく〜ん!もう8時だ……」
ミサキ来襲。一気に緊迫化する室内。
「…どういうこと?」
目の奥に殺意を込めた微笑みで、マサヒコを見つめるミサキ。
「いいいいや…これはその…」
恐怖に声が意に反して上擦ってしまう。
「ふ〜ん…昨日はアイ先生にメイド服を着せて、何をしてたのかナ?」
視認できるほどみなぎる闘気。
「いや、だから…」
拳を振り上げ、ジリジリと詰め寄るミサキ。
「いや、やめっ…ヤメテー!!」

バキャッ!!!!

…後はご想像にお任せします。
528名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 02:59:00 ID:B3x9sQIT
・・・・・・GJ
529264:2005/08/17(水) 02:59:14 ID:0BOd0Tzw
え〜以上です。
こんな夜中に申し訳無かったと反省しています。ごめんなさい。
題名は「月明かりとメイド」でお願いします。
アイがマサヒコに送ろうとした『何か』は、また別の機会に‥
それではまた ノシ
530名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 07:55:10 ID:lFv01F37
ナナタン
531名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 10:05:43 ID:lhB/az2x
たいしたもんだよ・・・
532名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 13:01:22 ID:bCv+G0Jc
GJ


マガジンとコミックス…このスレの今後(書かれるSS)に影響をおよぼしそうな発言や展開がありましたな…
いろんな意味で楽しみだ
533名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 14:00:33 ID:2EEdqlMt
コミックのカバー裏も良かったねぇ
アキバージョンもあれば尚良かった
534名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 15:32:54 ID:rMMqoWPB
264氏GJ
未消化部分がある気がしなくもないけど、おもしろかったよー
535ナット:2005/08/17(水) 18:12:11 ID:KlbvqinM
思春期6巻買ってきた。
金城髪型変えた。
漏れの中のキャラとなんか違くなった。orz

536名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 23:22:18 ID:rMMqoWPB
>>535 そして新たなイメージが浮かんでくるだろう?
あんなことやこんなこと、こんな金城もありじゃないかと君は自覚するだろう

さぁ!そのイメージを文に変えるのじゃ。
537名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 04:33:12 ID:e8DulQnx
祭の予感。
538名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 11:09:26 ID:Bg84YfJa
このスレに慣れちゃうと
他スレの投下率(w が温く感じる。

職人さん方GJ!
539トモコト:2005/08/18(木) 12:18:02 ID:+21ygwF2
若田部アヤナは中学卒業後、渡米・・・。
そんなの、天(氏家ト全)が許しても私は許さん!!
…というわけにもいきませんか。

この間の続き、ほとんど書きあがっていたのですが、大幅に加筆・修正しなければならないようですね。
いっそのこと書き直しますか。
540名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 12:52:19 ID:qTpuMK/a
結局は同じ高校に行きそう
そして、一人の男を奪いあ(ry
541名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 13:04:36 ID:qbbClDwn
ああ、そうか未来の選択肢が減ったんだ。
542名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 13:20:31 ID:vPLWONwB
あたしいやよ!日本にのこるんだから!!
543名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 13:34:55 ID:cbUq0HVt
チカが
ttp://nyumen.hp.infoseek.co.jp/
の出木杉に見えてしまう・・・
544名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 13:46:06 ID:UkaiTN9l
ミサキとアヤナの勝敗はマサを手に入れることで最終的な決着がつくんだよ
545名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 17:39:53 ID:e8DulQnx
>>539
二つやればおkw
修正する前のも読みたい。
546名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 19:50:41 ID:+g7NMAbj
>>545に禿同
547名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 21:14:22 ID:ypOZzeBz
同じく禿同
548名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 21:21:55 ID:F7P6SjpX
ひとつに絞ってほしい
549名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 21:23:30 ID:s9QXDx3c
トモコト氏の話が続き物で一番おもしろくて楽しみ!
というわけで禿同!
550名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 21:46:45 ID:YBs6K21s
アイの乳絞り
551名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 23:12:18 ID:gS3hk6KH
俺は新参者氏のマサ×カナが楽しみだ
ミセリ神来ないな
552名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 00:01:57 ID:Z0LadE4o
>>542
で、小久保家に居候するアヤナね。
553名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 00:26:48 ID:i+oPX1Sq
俺的に楽しみといったら、郭泰源氏のアイ・中村同居シリーズだな。
554名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 00:46:45 ID:wbKd/q18
>>532
俺はそれを求める。
555名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 01:37:07 ID:0q62R11l
ドミンゴ氏のマサ×アイシリーズ
郭泰源氏の同居シリーズ
トモコト氏の婚約者シリーズ
541氏のリョーコ14歳シリーズ

この続きが禿しく楽しみだ。連載物がこの四つだけというのもあるけど
単発系だったらトマソン氏と新参者氏の新作が待ち遠しい
556名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 01:49:03 ID:XUwx/ibl
つまりまとめると
このスレの職人の多重爆撃が待ち遠しいんだな?
557名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 02:22:04 ID:wbKd/q18
てかもう威力的に雷撃だな。
558名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 03:29:45 ID:I59Cq7kH
ぜーたくな悩みだなぁ(#゚Д゚)クルァ
559名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 07:44:43 ID:EfIYbhz9
拘束セックルだな
560ナット:2005/08/19(金) 08:36:10 ID:XXyzLJrU
こんな朝っぱらからですが、昨晩書き上げたのを投下します。
一応前回の続きものです。
タイトル『初の異性交遊〜デート〜』
561名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 08:36:44 ID:XXyzLJrU
鏡を見ながら、不慣れな手つきで淡いピンク色の口紅を塗っていく。
化粧は薄めのもの。しかし、それはナチュラルな魅力を十二分に引き出す。
次にムースを手に取り、髪型を決めていく。
昨日、学校帰りに美容院に行き、教えてもらったように、全体を調整する。
今度はクローゼットから洋服を取り出す。
最初に手に取ったのは水色のワンピース。体にあて、鏡の前に立つが、首をひねる。
どうもしっくり来ない。次の洋服を手に取る。

結局、服はお気に入りのTシャツに、Gパン、上着を羽織ったカジュアルなものに落ち着いた。
金城らしいといえば、らしい、男と間違われても無理ない格好だ。
ハンカチ、財布をポケットに入れ、腕時計をし、帽子をかぶり玄関を出る。

この日はシンジとデートの予定だ。
告白してから、シンジが金城を学校まで迎えにいったり、電話で毎日話していたが、
休日にも部活があるため、なかなか一緒に出かける事ができなかった。
しかし今日は試合の翌日ということで、部活はお疲れ休み。
初めて恋人らしいことができると、金城は意気込んでいた。

一方シンジは、いつもの休日のように朝遅く起きてきた。
カナミの用意した朝食を食べ、ちょっと忙しく出かける準備をする。
身支度をし、玄関で靴を履いていると、
「お兄ちゃん」
「ん〜?」
「今日カオルちゃんとデートでしょ。」
「ぶっ!」
思わずこけてしまった。カナミには金城と出かけるとは話してないはず。
「何で知ってんだよ!」
「だってカオルちゃん、この間やっとデートができる、ってうれしそうに話してたから。」
もともと金城はカナミの友達。すぐばれるわけだ。
「ということで、はい」
カナミから何か手渡された。見るとそれはいわゆるコンドームというものだ。
「ちゃんと避妊しなきゃだめだよ。それにお兄ちゃんが好きなアナル使うにしても大腸には・・・」
カナミがまだ話していたが、シンジは渡されたものをカナミに投げ返し、玄関を出た。
562名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 08:38:02 ID:XXyzLJrU
待ち合わせ場所である、駅前ターミナル変なオブジェ前。
見れば見るほど何を表現したかったわからなくなるような変な像。やたら目立つので待ち合わせ場所と使われる事が多い。
先に着いたのは金城だった。
そんな像の前で待ってること数分、やっとシンジが現れた。
「ごめん、待った?」
「い、いや、そんなことないよ。」
「?」
金城はなんかがっかりしたような表情を見せた。

彼女的には、男性が待っていて、女性が遅れてきて、
「ごめ〜ん、待った?」
「いや、俺も今来たとこ。」
「うそ、暑いところに立ってたから汗かいてるじゃない。はい。」
といってハンカチを渡す。こんなことがやりたかったらしい。

「それじゃ、行こうか」
そういい切符を買い、電車に乗り込む。
予定では午前、映画を見て、どこかで昼食をとり、午後は街をぶらついてウィンドウショッピングである。

映画館に着くと見たい映画のチケットを買う。
なぜ映画を見に来たかというと、チケットがあったから見に行こうというわけでない。
なんとなくカップルは映画を見に行くという金城の発想でそう決まった。

見る映画も金城が決めた。今話題の恋愛ものだ。金城は小説でよく読むほど、こういう話が好きである。
シンジとしては、話題としてより大きい「惑星戦争-第3話-」が見たかった。
このシリーズは6話で構成されている超大作である。今回は暗黒側に落ちたダーク・スモールの謎が解けるとあって、
とても期待していたが、シンジのやさしさか、金城の選択に文句をつけなかった。
563名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 08:39:08 ID:XXyzLJrU
館内に入り、かばんで席をキープする。始まる前に2人は飲み物を買いに行った。
売店に行き、一本300円するコーラを買い、金城はついでにパンフレットを買った。
パンフレットをぱらぱらとめくりながら、戻ろうとした。
「おい、ちゃんと前むいとかないとあぶないぞ。」
「うん、分かった」
と、言いつつもストーリー解説を読みふけってしまう。
シンジが扉を開け、金城が入ろうとしたとき、
「わっ!」
扉のところの微妙に段差になってるところにつまずいた。
「おっと」
すかさずシンジが抱きとめる。
「だから危ないっていったろ?」
「う、うん。ごめん。」
胸がドキドキする。つまずいたことにではなく、好きな人に抱きかかえられたことに。
パンフレットはくしゃくしゃになってしまったが、金城はパンフレット以上の物を手にした気がした。

周りが暗くなり、幕が上がり、映画が始まった。
話は愛し合ってた男女が、政治的の都合により国境を越えて離れ離れになってしまう。
しかもお互いどこの国へ行ったかが分からず、愛する人に会うためどっちも世界中を旅し、
何度もすれ違いながら、結局初めの国で再会するというもの。
ありきたりなストーリーだが、興味が無かったシンジですら、再会のシーンでは涙ぐんでしまうものだった。
「・・・・う、うっ・・」
ひときは大きな泣き声をあげているのは金城だった。

映画が終わり、周りが明るくなる。金城は涙をハンカチでぬぐった。
「いやー、本気で泣いちゃったよ。あの2人再会できてよかったな。」
「ああ、そうだな。今までこういうの見なかったけど結構おもしろいな。」
「じゃあ、この手の小説貸してあげよっか?」
そんなことを話しながら2人は映画館を出た。時間は11時をちょっと回ったところで、
ちょっと早いけど昼食にしようということになった。
564名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 08:40:01 ID:XXyzLJrU
映画館を出ると、かんかん照りの日差しが2人に降りかかる。
「うわっ、あっついな〜」
「ホント暑いなぁ、もう汗が出てきそうだよ。」
炎天下の中、2人は予定していたおいしいと評判のパスタ屋を目指した。
店に着くと、20人ほどが陽炎漂う日差しの中に行列を作っていた。
「・・・どうする?」
「今日はやめよっか・・・」
2人は再び歩き出し、近くにあったファミリーレストランに入った。

出てきたお絞りで手を拭き、水を一気に飲み干す。炎天下を歩いてきて火照った体に氷水はなんともおいしく感じる。
「「すいません、お水おかわりおねがいします。」」
さっきお絞りなどを置いたウェイトレスは「え、もう!」みたいな顔でこっちを見た。
そして水差しを持ってきてグラスへ注いだ。
「ご注文はお決まりでしょうか?」
ウェイトレスはシンジたちに尋ねた。しかしさっき店に入ったばっかだ。メニューすら開いてない。
「す、すいません、まだです。」
水を一気に飲み干し、そのうえおかわりまでしていて、注文が決まってない。
いや、さっき入ったばっかだとこのウェイトレスは知っているはずだ。わざとだろ。とシンジは思いつつも、
少々恥ずかしさを感じていた。金城もまた同様だった。
「それではご注文がお決まりでしたらそちらのボタンを押してください」
ウェイトレスが指すほうを見ると、「トリビアの湖」のへぇ〜ボタンみたいのがあった。
子供はぜったい「へぇ〜」といいながら押すであろうとシンジは思った。

メニューを開き注文を決める。
「カオルなんにする?」
「まだ決まってないなぁ、シンジは?」
「そうだなぁ、なんかパスタな気分。」
シンジはさっき行列であきらめたパスタに根を持っていた。
「じゃあ、あたしはペペロンチーノにしよ。」
「俺は・・・・」
565名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 08:40:56 ID:XXyzLJrU
メニューを見ていると黒いパスタが目に入った。
「・・・・イカ墨」
「えっ!」
金城が驚いた顔をした。
「イカ墨って、うまいの?」
「さぁ、食べたことないし、まずくても400円だし・・」
「じゃあ注文するよ。 へぇ〜、なんちゃって。」
子供がやるであろうと思ってたことを、目の前の高校生、
しかも自分の彼女がやってしまったことに、シンジはちょっとした悲しみとともにそういう無邪気な可愛さを感じた。
さっきのウェイトレスが来て、金城はペペロンチーノを、シンジはイカ墨スパを注文した。

料理が来るまでの数分間、2人はさっき見た映画の話をしだした。
「わたしもあんな恋愛したいなぁ、でも好きな人と離れ離れになるのは嫌だな。」
「・・・もしなっても俺が迎えに行くよ。」
「えっ・・・」
かっこよく決めたかったシンジだったがあらためて思うとものすっごく恥ずかしいことを言ったことに気付いた。
『やべ、すっげぇはずかし』
金城もシンジも顔を赤くし黙ってしまった。

「お待たせしました。ペペロンチーノとイカ墨スパです。」
客が多くなってきて忙しくなってきたのだろうか、ウェイトレスは料理とフォーク、スプーンを並べると足早に立ち去った。
「と、とりあえず食べようか。」
「そ、そうだね。」
そういい2人は食べだしたが、お互い恥ずかしく無言のままだった。
そして先に空気を打開しようと口を開いたのは金城だった。
「ね、ねえ。」
「な、なに。」
「イカ墨、どう?」
「へ?」
さっきから緊張状態が続いており、味なんて感じてなかった。
「なんていうか・・・ 食べてみれば分かるよ。」


566名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 08:42:12 ID:XXyzLJrU
シンジは自分のフォークに麺を巻きつけ、金城へと向けた。
そして自分また恥ずかしさの墓穴を掘ってることに気付いた。
金城もドキッとしたが口を開いて食べさせてもらうような状態になってる。
シンジはゆっくりとフォークを金城の口へ運び、スパゲティを食べさせた。
「ど、どう?」
口がもごもごと動き、中のものを飲み込んだ。
「なんか・・・、微妙・・・」
金城の口にはイカ墨は合わなかったようだ。
しかもその微妙なものがはじめて異性に「はい、あーん」で食べさせてもらったものだったから、
金城はこの日2度目の落胆をした。
その後食事中、2人の会話が弾むことは無かった。

「ふぅ、ごちそうさま。」
「ごちそうさま。」
シンジは伝票を見た。2人あわせて950円。このぐらいなら払えると思った
「じゃあ、ここは俺が払っとくよ。」
「そんな、悪いよ。私のほうが高いの食べてるし。」
「いいから、いいから。」
シンジは伝票をレジへと持って行き、お金を払った。
金城はこうやって男性が払ってくれるのを「あぁ、恋人同士っぽい」っとトリップしていた。

ファミレスを出た2人は、その辺をぶらついていると、小さな雑貨店を見つけた。
最近できたばかりであろうか、店の中は明るく、いかにも若者向け、という感じだ。
早速入ってみると、なかなか面白い品揃えに、見て回るだけでも十分楽しめる。
アクセサリーコーナーを見ているとき、金城の目に1つのネックレスが目に留まった。
「これかわいいな。」
4つばのクローバーのようなデザインをしたのがついているネックレス。
金城は試しに付けてみたら、そのネックレスはシンジの中の金城のイメージにぴったり合っていた。

567名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 08:43:03 ID:XXyzLJrU
「・・・買ってあげようか?」
「え、でもこれ高いよ。」
値札を見ると9800円。
これを買うと来週発売のエロ本×3が買えなくなり、入荷予定の新作AV×5が借りれなくなってしまう。
シンジは少し悩んだが、
「でも次こうして出かけれるのいつになるかわかんないし、昨日の試合がんばってたからご褒美だ。」
シンジは昨日の金城の試合を見に行っていた。そしてそのがんばる姿は強く印象に残っていた。
「でも・・・」
値段が値段だけに、金城も遠慮する。しかし
「すいませーん!」
「はい、いらっしゃいませ。」
シンジが店員を呼んだ。
「これほしいんですけど。」
「はい、9800円になります。」
「じゃあ、はい。」
財布から福沢諭吉を1人取り出す。
「じゃあ、おつり200円になります。」
シンジはおつりを受け取った。そして質量的には重くなったが、中身的に軽くなった財布をポケットにしまった。
そして2人は店を出た。
「ありがとう!これ大切にする!」
「喜んでもらえてうれしいよ。」
シンジは笑顔を見せたが、エロ本が買えなくなり、心では泣いていた。

「あら、奇遇ね」
「あ、先生、こんにちは」
服屋のウィンドウを見ながら歩いていると、小宮山とあってしまった。
「あ、この人うちの学校の先生ね。」
紹介したくは無いが、シンジは一応金城に紹介しておいた。
「なに、この子あなたの彼女?」
「はい、一応。」
「名前は?」
教えたくなかった。言えば必ずこの人は学校でおちょくってくる。シンジはそう思ったが、
「金城カオルです。」
自分で自己紹介してしまった。
「カオルちゃんね。 あ、城島君、心配しないで、別に学校でネタにしようとは思ってないから。」
この人はそういっても絶対ネタにする。しかもエロの。
シンジは明日から学校へ行くのが鬱になった。

568名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 08:44:29 ID:XXyzLJrU
「それより、はい。」
シンジは小宮山からなにか受け取った。朝カナミから渡されたものとメーカーは違うが、コンドームだ。
「ちゃんと避妊しなさいよ。それにあなたが好きなアナルを使うにしても大腸には・・・」
「いりません。」
シンジは小宮山につき返した。
「なに?いきなり膣出し?それともぎりぎりで抜けばいいと思ってるの?まったく最近の子は、って私も初めてのとき・・・」
まだ何か話していたが、シンジは無視して金城とどこかへ消えてた。

「ふぅ、ちょっとどこかで休憩しようか。」
「うん、疲れたね。」
ファミレスを出て3時間、座ることすらなく、歩き続けた。
あたりを見渡すと、ちょっと寂れた喫茶店を見つけた。
店に入り、案内された席につきメニューを開く。
何にしようか迷っているとき、
「シンジ、これ」
金城がさしているところをみると、
「クリーム愛スコーヒー クリームのように甘い愛があるカップルへ」
似たようなのに紅茶版があった。ネーミングセンスがオヤジくさい。
「ねぇ、これにしよ。」
ネーミングもネーミングだが、これを頼もうとする金城っていったい・・・とシンジは思った。
「すいませーん。」
「はい」
「このクリームアイスコーヒーください。」
「は、はい。」
伝票に注文品の名を書き込む。明らかに笑いをこらえている感じだ。
数分後、この店のマスターであろうオヤジがクリームアイスコーヒーを持ってきた。
「はいはーい、お二人さん、初々しいねぇ。」
なるほど、このオヤジならこのネーミンズセンスも納得だとシンジは直感した。

569名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 08:45:32 ID:XXyzLJrU
コーヒーが置かれ、ストローが2本、スプーンが1本。
「すいません。スプーンが1本しかないんですけど・・・」
「あぁ、これで相手に食べさせてあげるってわけよ、だから一本。」
このオヤジ、いつかセクハラで捕まるなとシンジは確信した。
とりあえずひとつのグラスにストローを2本立てる。
そして一緒にコーヒーを飲む。
金城は頬を赤らめ、恥じらいながらも飲むが、シンジは金城からは見えない位置からこっちを見ているオヤジが気になってしかたがない。
金城はつぎにスプーンを持ち、コーヒーの上に乗っているソフトクリームをすくい、
「はい、あーん」
恥じらいながらもこんなことをしてくれる金城が可愛くて仕方が無く、本当なら(2つの意味で)すぐにでも食べたいが、
こっちを見てニタニタしているオヤジが気持ち悪い。
「食べないの?」
金城が悲しげな顔をする。
シンジはもういいやという気になり一気に口に入れた。
「うまい?」
「うん、すっげぇうまい。」
味なんて感じてない。ただ金城が食べさせてくれたということだけで満足だった。
シンジは金城からスプーンをとり、今度は金城に食べさせた。

金城は今日1番甘い時間に満足だったが、シンジは休むどころか、どっと疲れた。
「じゃあお会計はお兄さんに払ってもらおうかな。」
突然オヤジがそう言い出した。
「やっぱりここは男が払っとかなきゃ、ねぇお姉さん。」
「え、えぇ」
このオヤジの押しの強さに金城はそう答えてしまった。
シンジは仕方が無く550円支払った。
「どうも、またきてね。」
二度と来るか、シンジはそう決心した。

570名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 08:46:32 ID:XXyzLJrU
日も傾き、すこし涼しくなり、2人はもう少し一緒にぶらついた。
喫茶店で不快な気分になってしまったシンジだが、好きな人といっしょに居る楽しい時間はあっという間に過ぎ、
日も沈んであたりは暗くなりだした。
「そろそろ帰ろうか。」
本当はまだ帰りたくない。一緒に居たい。しかしあまり遅いと金城の親も心配する。そう思いシンジは「帰ろう」と言った。
「うん・・・そうだね・・・」
金城も本当は帰りたくなさそうだった。

帰りの電車の中。疲れたのか金城は寝てしまいうつらうつらとシンジに寄りかかる。
その寝顔はなんともかわいらしく、起こしたくない。しかし降りる駅は近づいてきてしまう。
「カオル、カオル。」
やさしく揺り起こす。金城は目を擦りながら起きる。
「んっ、あ、ごめん、寝ちゃった。」
次の駅で二人は降り、改札を出た。
「あの、これ、本当にありがとう。」
金城は首にかけてる、今日買ったネックレスを握った。
「で、これのお礼なんだけど・・・」
金城はシンジをかがませ顔を近づけた。そしてシンジの唇に自分の唇を重ねた。
時間にすれば本当に一瞬だったが、シンジは金城のぬくもりを感じた。
「そ、それじゃ!」
金城は顔を真っ赤にし、その場をダッシュで去っていった。

駅からそう遠くない自分の家に、金城はすぐついた。
そして帰るなり自分の部屋に閉じこもった。
「わ、私からキスしちゃった〜!」
思い出すだけで顔から火が出そう。今日一日のことを思い出し、金城は一人、トリップしていた。

シンジは突然のことに頭の整理が追いつかず、数分間、その場に立ち尽くしていた。
そして家を目指し歩き始めた。

半そででは肌寒い風が吹き抜ける、夏も終わりの一日だった。


                 END
571ナット:2005/08/19(金) 08:48:15 ID:XXyzLJrU
一応ここまで。
もうちょっとバカップルっぽくしたかったなぁ
何箇所か誤字脱字があるし・・・
572名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 11:38:36 ID:tvw/T4Ia
カナミと小宮山先生のセリフをかぶせてあるあたりが秀逸。
573名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 12:59:39 ID:GETa9GiX
>ナット氏
乙&GJ!

>>555
大型の続きものが4本もあるのは凄いと思う、このスレは
574名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 21:27:30 ID:ie/zmsuO
エロパロ板は慢性的な職人不足だというのに・・・我々は恵まれてるな
575ペピトーン:2005/08/19(金) 21:34:59 ID:0xexrgm9
職人の皆さんお疲れさんです。
スキマ産業的にいつもの事ながら短編を投下させていただきます。
タイトルは
「懐メロ 妹は思春期」で。
576ペピトーン:2005/08/19(金) 21:39:06 ID:0xexrgm9

赤く咲くのは クリ○リス
白く咲くのは 百合の花
こう咲きゃいいのさこのワタシ
股は夜開く
(以上 マリアの股は夜開く)

十五 十六 十七と
あたしの胸は小さかった
胸はどんなに小さくとも
股は夜開く
(以上 カナミの股は夜開く)

昨日校長 今日坪井
明日は新井(カズヤ)か城嶋(シンジ)か
マリアという手もあるけれど
股は今日も開く
(以上 小宮山の股は今日も開く)

前を見てたら鼻フック
後ろを見てたらバイブレーター
よそ見してたらカナミが後ろに
股はM字に開く
(以上 アキの股はM字に開く)

昼言うボケは 嘘の花
昼やるボケも 嘘の花
嘘をネタに小説書けば
貞操帯の鍵は夜開く
(以上 マナカの貞操帯の鍵は夜開く)

一から十五まで処女でした
処女には未練はないけれど
あの頃がもう懐かしい
股はどこでも開く
(以上 ショーコの股はどこでも開く)
577ペピトーン:2005/08/19(金) 21:39:43 ID:0xexrgm9
以上です。つい思いついたので勢いのままに書きました。
ちなみに元歌は藤圭子の「圭子の夢は夜開く」です。
知らん人多いのは承知しておりますが。
なお、長編にも一応取り組んでおりますのでずっと先のことになるでしょうが、
そのうち投下したいと思います。それでは、またお会いする日まで失礼いたします。
578名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 23:14:50 ID:P/HUYT/I
ペピトーン氏乙
元ネタ古杉ますがなw
何はともあれ、長編期待しております。
投下されたら、上のレス計算でいくと現行スレで5つめの連載作品になるのかな?
579名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 23:34:06 ID:OqPncbhc
ペピトーン氏乙&GJです。

>>578
ピンキリ氏の「アイのカタチ」は?
あとミセリ氏とか、ナット氏のも続き物?
それ以外の職人さんのもあるかも。
580名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 00:24:18 ID:BWknLWOo
ナット氏、ペピトーン氏GJ!
>>579
そういえばそうだね。
しかしピンキリ氏の話なんかかっちりきっちり区切りがいいところで終わるので、
続き物と思えないんだよなー
581名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 15:05:55 ID:I/BUggHf
たいしたもんだよ・・・
582名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 16:12:30 ID:Cq1fikAy
職人の褒め杉キモス
583名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 19:05:29 ID:dnM7QOvQ
関係ないけど聖光って甲子園出てたな
584名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 19:49:00 ID:jcygb7O6
濱中アイに登場する聖光女学院は聖光からではなく性交からきている
585名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 21:42:17 ID:fTXLe2Pk

 /| /   | / | /ヽ `、\
/ート|ー' | / -ト/、 \、. `、、、
   /   /   / \`、 i `
             | 、 |
 ーーー   ー、   | \|
           `ヽ |  
              |     >>584 卑猥
               i      
    __,--⌒>     |
   ∠--' ̄     ,-'´
          _,-'r、
   _,,-------` '))|\
  /        /// |\
  >-、      /// | \
_,,-'´  \    ///  |
586名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 22:00:15 ID:jvJAz2lq
聖望学園→性棒が喰えん
のほうが淫猥だ
587名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 22:05:41 ID:jcygb7O6
聖光女学院→性交
紅白百合女学院→百合
588名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 23:08:45 ID:Ecl0A1NP
卑猥だな
589名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 00:42:50 ID:nmkab5+O
スクランの天満がエロくなったら、カナミになる気が・・・
590名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 00:57:15 ID:zIIwaxHc
何を言う。
カナミは勉強から家事まで出来る汎用型MS。


思春期故に全て台無しだが。
591名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 01:19:46 ID:678xY8Rl
エロパロ版で雑談すんな!本スレ池!
592名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 02:03:43 ID:i6uXS58d
この辺でシンジ×アキを書いてた天才職人さんの続編投下をキボンヌしておきますか
593名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 11:41:06 ID:ZwreYHhV
<女性家庭教師>男子生徒にみだらな行為

 愛知県警少年課と中署は19日、名古屋市守山区瀬古1、学習指導員、谷口真由美容疑者(47)を県青少年保護育成条例違反の疑いで逮捕した。
 調べでは、谷口容疑者は昨年3月4日午前3時半ごろ、同市中区のホテルで、18歳未満であることを知りながら、同市名東区の当時15歳の中学3年の男子生徒にみだらな行為をした疑い。容疑を認めているという。
 谷口容疑者は同市健康福祉局が依頼し、派遣された家庭教師で、生徒とは度々2人で食事をするなどしていたという。今年6月に生徒の母親から同署に相談が寄せられ、事件が発覚した。



タイトル見たときはリアルアイ先生かと思ったが、現実はこんなもんか。
594名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 12:55:07 ID:Udi7hPVM
海外にもそういう事件あった気がするなぁ
女教師が刑務所入れられて、出所後結婚したんだったか忘れたけど。
595名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 13:31:42 ID:i6uXS58d
<女性家庭教師>男子生徒にみだらな行為

 ○×県少年課と中署は19日、○×市○×町○×外地、学習指導員、中村リョーコ容疑者(21)を県青少年保護育成条例違反の疑いで逮捕した。
 調べでは、中村容疑者は昨年3月4日午前3時半ごろ、同市中区のホテルで、18歳未満であることを知りながら、同市○△外地の当時15歳の中学3年の男子生徒にみだらな行為をした疑い。容疑を認めているという。
 中村容疑者は同市健康福祉局が依頼し、派遣された家庭教師で、生徒とは度々2人で食事をするなどしていたという。今年6月に生徒の母親から同署に相談が寄せられ、事件が発覚した。
596名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 14:05:38 ID:GfPogfnW
ママンは警察に相談なんてしない
597名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 15:39:46 ID:TO/PJ7ZJ
× 生徒の母親
○ 生徒の幼馴染
598名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 17:09:17 ID:sb7qKSqI
4巻買ったがシールはカラーだった。
とりあえず、ミサキとアヤナの小さいシールを耳掛けのヘッドホンに貼った。
599名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 19:14:29 ID:EZcTO8xc
>>598 うはwwテラキモスwww

俺は携帯に貼ったぜ。
600名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 20:15:17 ID:Z86yUD6k
600get
601名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 23:41:01 ID:n1XAeYjC
一般人なら絶対シール使う機会ないからな

氏家信者なら多少はいるかも試練が
602名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 00:56:59 ID:HRN23cIT
さて、ちょっと雑談しすぎたんで職人の方々の投下をマターリ待ちましょ
603名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 01:43:37 ID:h0PxW3fu
アヤナ来いアヤナ!
604名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 02:56:53 ID:UOmMihGh
矢野×城島続投を!
605名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 08:38:21 ID:SaX0N01X
とにかく神キボン
606名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 12:33:30 ID:h+27zMDa
SSのいいところは、オリジナルがギャグ漫画でも書き手がギャグを考えなくていいところだな。
607名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 18:07:54 ID:h0PxW3fu
婚約モノはまだかい?
608名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 20:19:42 ID:hSIyPS1C
なんかマナカのおにぎり食べてる姿に萌えた
609名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 20:29:19 ID:RncJyeF3
>>608
同志!
610古田(ゝ○_○):2005/08/22(月) 20:55:31 ID:yzkC1pYX
保管庫更新しました
611名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 21:19:25 ID:UOmMihGh
古田氏様GJです
612名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 21:22:45 ID:TDMd5a1L
古田氏いつもいつもご苦労様です
613名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 22:05:28 ID:0T6dxb2J
古田氏(*´Д`)ハァハァ
61472:2005/08/22(月) 22:23:04 ID:/fpVv8vQ
古田氏いつも乙です。

今回のは(今回もか)あまりエロくないんで、エロ方面を期待している方はすみません。
本格エロが来るまでの、箸休めな感じでよろしくお願いします。
それでは投下。

タイトルは「新井カズヤ―その男の生き様(取材編)」で。
61572:2005/08/22(月) 22:24:41 ID:/fpVv8vQ
「あー、今日もあちいな…」
「そりゃそうだろ、夏だもの」
「んなこた分かってるけどさ…。お?あれ何だ?」
シンジとカズヤが学校帰りに町をぶらぶらと歩いていると、テレビ局の中継車が止まっていた。
その近くでは、女性のアナウンサーが女子高生を呼びとめ、マイクを向けてインタビューをしている。
「なんの取材だろな?」
「さあ?」
そう話す二人に気づいたのか、しばらくして女子高生との取材を終えたアナウンサーが近づいてきた。
「あのー、○○テレビなんですが、少しお時間いただけますか?」
「え、あ、はい。」
「高校生を中心にアンケートを取っているんですが…
現代の若者の乱れた性についてどう思われますか?」
「へ…」
(ああ、前カナミが受けたのって…これか)
カナミから、以前このあたりで似たような取材を受けたことを聞いていたシンジ。
その取材にカナミは『普段どおり』に答えたらしく、
後日テレビで放映されたものを見たが、その時のカナミのインタビューはやはりカットされていた。

「ああ、そうですね…」
少し考えた後、シンジが質問に答えようとすると、
「シンジ、待ちな。」
カズヤがそれを遮った。
「な…なんだよ」
「シンジ…ここは俺に任せてくれ」
「…へ?」
「頼む。一生のお願いだ。」
こんなことで一生のお願いを使うのもどうかと思ったが、シンジにとって別に問題はない。
カズヤが代わりに答えてくれるのならと、シンジはカズヤにその役を譲ることにした。
カズヤは軽く咳払いをしたあと、語り始めた。
61672:2005/08/22(月) 22:26:03 ID:/fpVv8vQ
「…やはり最近の若者の性の乱れ、そして性犯罪は重大な問題であると思います。
精神的にも肉体的にも成熟しきっていない私たちが安易に行為に及んでしまうのは、
控えるべきではないでしょうか…」
(へえ…結構まじめに語るんだな…口調まで変わってるし)
今まで見たことがない、まじめな様子のカズヤを見て、シンジは思わず感心するが…
「私はここ最近、若者が安易に性行為に至ってしまう原因を考えていました…
そして私はあるひとつの結論に達しました。
溜まりきった性欲を普段充分に発散できないから、そういった行為に及んでしまう…
…すなわち、学校で男子が性欲を適度に発散できないからではないでしょうか?」
…一瞬だけだった。

「例えばスカートめくりのように、健全な男子は学校でほのかにエロスを感じ、性欲を発散していたのです!
しかし、最近はそういったエロスが意図的に抑えられている傾向にあるのです。
例をあげるならば…そう!あれは冬の寒い時期のことです!
私は寒い時期であっても、嫌がらずに、辛さなど全く感じずに学校に通っていました。
それはなぜか?そう、学校に行けば女子高生の生足がタダで見られたからです!!」
既にアナウンサーは若干ひき始めている。だがもうコイツは止まらないだろう。
「しかし、ある時を境にそれは悲しみに代わりました。
女子の一部がスカートの下にジャージをはいてくるようになったのです。
もはや見ることができない素足。そして萎える私。
嗚呼、私にはそれが許せません!!」
(アホや、コイツ)という目が周囲から注がれる。シンジはもはや何かを悟った目でカズヤを見ていた。
「そう、ほのかなエロス、チラリズムこそが日本を救うのです!!」
…って何だその結論は。
まるでどこかの独裁者や教祖の演説である。言ってる内容はアホそのものだが。
61772:2005/08/22(月) 22:27:06 ID:/fpVv8vQ
「…ここに具体例があります。」
そう言ってカズヤは懐から二枚の写真を取り出した。
「あの…これって?」
「そう…これこそが日本の絶滅危惧種、レッドデータブック。ブルマーです!!
あ、写っている彼女は私のクラスメートで今岡ナツミと言います。
…別に盗撮したわけではありませんよ?
私は後学の研究のために、この写真をとある筋から入手したのです。」
(とある筋って…あの人かな)
シンジにもだいたい察しはつく。おそらくはあのメガネからだなと。
「見てください。片方はシャツをブルマー内に入れています。
むっちりとした太もも!きゅっと締まったヒップ!!
これはこれでいい!!たまりません!!これで私は10回はヌキました!!
そして、さらにこちらをご覧いただきたい。」
そう言ってもう一枚の写真を見せるカズヤ。
「こちらは少々大きめのシャツを着ています。
シャツはブルマーの外に出してあります。…最高です。
これなら適度にシャツに隠れたブルマーがチラリと…そう、まるでパンツのようにチラリと…!
これこそチラリズムの極意!!頂点!!究極形!!ブルマーこそ日本を救う最強の兵器!!
…つまり私が言いたいのは、今後十ヵ年計画で再びブルマーを採用する学校を増やせと…
…あれ?聞いてます?…え…後ろ…?」

この闘気は…まさか。
…やばい、調子に乗りすぎた。
カズヤがその事に気づいた時には、もう全てが遅過ぎた。
61872:2005/08/22(月) 22:28:28 ID:/fpVv8vQ
カズヤは恐る恐る後ろを振り向く。
そこにはカズヤにとっての最強の天敵。
鬼のような顔をした今岡ナツミが立っていた。
「何か悪寒を感じたと思ったら…やっぱりキサマかぁっっ!!!!」
「いや、これは…あの…うげえっ!!!!」

ドゴォッ!!!

まずは今岡の渾身の右ストレートがカズヤの顔に炸裂。
そのまま流れるように乱舞技へ。
「なんでアンタがこの写真持ってるのよ!!!小宮山先生に撮らされたコレを!!」
「いや、これは…ぐほぉ…後学の…ために…げはぁっ!!」
「アンタの性欲のためでしょうがー!!!」
すさまじい打撃技の後、倒れたカズヤにマウントポジションを取り、
今岡は一切の躊躇なくとどめをさしていく…。
目の前で起こる惨劇に、ただただ呆然とするシンジ&アナウンサー&テレビ局のスタッフ。
数分後、我に返ったシンジが止めに入った時、カズヤは見るも無残な姿と化していた…。
しかしその死に顔はどこか安らかで、幸せそうだったという…



後日談。
今岡によるカズヤへの制裁が収められたその恐怖のシーンは
流石にカットされ、放送されることはなかった。
今岡も生き恥をさらさずにすんでほっとしていたようだ。
カズヤも一週間後には完全回復し、今日も元気に今岡に殴られている。(当然ながら写真は没収となったが)

その後、どうしてなのか分からないがその今岡の映像が流出して
ある有名な格闘団体の目に留まり、
今岡に年末の格闘技イベントへの参加のオファーがあった…
というのはまた別の話である。

(おしまい)
61972:2005/08/22(月) 22:29:54 ID:/fpVv8vQ
終了です。改めてあんまりエロくなくて申しわけないです。
カズヤはわりと好きなキャラなんで、また書くかもしれんです。
それではまた。
620名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 22:35:53 ID:rpQRAhtW
カズヤワロスwwwwww
621ナット:2005/08/22(月) 22:52:23 ID:qZvnp+zO
古田氏様いつも乙です

>>72
笑いました。もう爆笑です。乙&GJ


では自分も箸休め的なものを(濃い目ですが)
タイトル「準備室の悪夢」
622名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 22:53:25 ID:qZvnp+zO
いつもの放課後、アキは荷物をまとめ、下校する準備をしているときだった。
「あの〜、矢野さん?」
振り向くとそこにはいつも影の薄い図書委員の男子が立っていた。
「ちょっと手伝ってほしいんだけど。」
「えぇ〜」
「すぐ終わるからさぁ、手伝ってよ。」
教室の入り口付近では友人たちが待っている。
だが、社交性の高いアキはすぐ終わるということで手伝うことにした。
友人に後で追いつくから先いつものとこ行っといて、と伝え、その男子と図書準備室は足を運んだ。

扉を開けると、奥まで本棚が並び、蛍光灯の光が行き渡らず、薄暗い準備室。
アキはその奥にあしを踏み入れたときだった。
本棚の影から手が飛び出し、アキを捕まえ、本棚で廊下からは死角となるところに引きずり込まれた。
「へへ、よく来たな、矢野。」
見渡すと狭い空間にクラスの不良系の男子が3人ほど立っていた。
「それでは、僕はこれで。」
「おう、ご苦労だった。」
そういいアキをここまで連れてきた図書委員は扉を閉め出て行った。

アキは状況が掴めず、頭の中が混乱していた。
「用事があるのは俺達なんだよ。」
そういい1人の男がアキの胸を掴んだ。
「おお、すげぇ。やっぱでけぇよ。こいつの胸。」
「どれどれ?」
アキのその豊満な胸にそこに居た男達が群がる。
「おお、すげぇすげぇ。」
「俺の前の彼女よりでけぇよ。」
「あの不細工のか?w」
「あ、ひでぇなぁ。」
とっさに体が反応し、アキはその男達のうちの1人に平手打ちをした。

623名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 22:54:19 ID:qZvnp+zO
「いってえな、このやろう。」
「きゃあ!」
男はお返しといわんばかりに手を上げた。アキの顔を3回ほど平手で張り倒した。
「それぐらいにしておけ。」
仲間の一人が男をなだめた。
「そうだぜ、こいつにはいろいろ楽しませてもらうんだからな。」
そういいアキの手を落ちていた荷造り用の紐で縛りつけた。
「さっきみたいに手を上げられちゃあかなわないからな。」
「・・・・どうするつもり?」
先程ぶたれ、頬を赤らめながらも、強気でいる振りをする。
しかし体は恐怖に小刻みに震えていた。

「あん?決まってんだろうが!」
男達はアキの制服をはぎ取り出した。
「ちょ、や、やめ・・・ きゃああああぁぁぁぁ・・・!」
アキは力の限り大声を上げた。自らの危機を周りの誰かに伝えるためだ。
「うるせぇ!」
男の一人が怒鳴り声を上げ、手でアキの口を塞いだ。
「俺たちゃ、うるさいのは嫌いなんだ。あんまりでけぇ声出すな!」
「まあ、どうせ誰にも聞こえないんだろうけどな。」
アキははっとした。ここ図書準備室はいつもの教室とは違う校舎で、しかもこの時間は誰もいない場所となる。
これからされるであろうことを想像し、みるみる血の気が引いていった。

そうしている間にも男達によって制服が脱がされ、下着のみの姿となっていた。
「下着だけになると一層でかく見えるな。」
最近またおおきくなったのであろうか、ブラが合わなくなってきており、今のブラでは溢れんばかりになっていた。
男達はブラをはずし、アキのバストを直に触り始めた。
ごつごつとした男の指がアキの乳房をいやらしく揉みほぐす。
624名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 22:55:07 ID:qZvnp+zO
はじめは乳房全体、次第に標準を乳首へと絞っていく。
「んっ!」
指が乳首を責めるたび、体がビクッとなり、声が漏れる。
「何だ、でけえ胸の割りに感度いいじゃねぇか。」
「無理やりされて感じてんのか?w」
「ち、ちが!」
そうは言っても体は正直である。
また、言葉で罵られ、認めたくない事実を突きつけられ、羞恥心をあおられ、感度が増していく。
次第にその刺激に体温が上昇し始め、自らの股間が切なくなってくる。
アキは無意識のうちに腰をいやらしく動かしていた。
「何だ?こっちもせめてほしいのか?」
「おっぱいだけじゃ満足できないのってかw」
男の一人がパンティへと手をかけた。
「や、やめて・・・」
先程の強気は完全に消え、なみだ目で訴える
アキは脱がされまいと内股で抵抗するが、力でねじ伏せられ、剥ぎ取られてしまった。
剥ぎ取られるとき、アキの股間と下着の間にいやらしい光を放つ糸が引いていた。
「おい、こいつもう濡れてるぜ。」
「うわ、においもすげぇ。」
『やめて、言わないで!』
見られたくない部分、しかも濡れていやらしくなってるところを見られてる。
羞恥心を一層あおられ、うちに秘めたる性癖が見え隠れする。
「おいおい、こいつ、何もしてないのにおくから溢れてきてるぞ。」
「なんだ、おまえ言葉で罵られ感じるM女かぁ?」
自分を罵る言葉を聴くたび、ゾクッとした感覚が脳髄を駆け巡る。
このあと3人がかりで犯されるということを頭が嫌がっても体のどこかで求めている。

「これだけ濡れてりゃ大丈夫だろ。」
男達はズボンと下着を脱いだ。
アキの目の前にいきり勃った男根が3本現れた。
625名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 22:56:14 ID:qZvnp+zO
「じゃあ、俺から行くぜぇ。」
男の1人が自らの陰茎をアキの膣口へ当てた。
「いや、やめて・・・」
「いくぞ!舌かむなよ!」
腰を一気に押し付け、陰茎がアキの膣へと埋め込まれていく。
「!? いぎぃ!」
愛撫も無く、ただ濡れただけの処女の膣内を、血液を集め硬く怒張したペニスが突き進み、膜を貫いた。
根元まで埋め込まれたかと思うと、次には一気に引き抜かれ、再び狭い膣内を突き進む。
「痛い!やめて!いたい!」
「うるせぇ!」
もう1人の男がアキの口へ先程脱がしたパンティを詰め込んだ。
「ん!ふぅ!んん!」
口を塞がれ、手を縛られ、身動きできない姿勢で、男から突かれる。
認めたくないが、アキは感じていた。
「ん、もうイクぞ。膣出しだ!」
「ん、んん〜〜〜っ!!」
いや!と思っても、思うほど体が嫌がることを望んでしまう。
膣筋が無意識に男のものを締め付け、喜ばせてしまう。
「おら、イクぞ!」
腰を押し付け、陰茎をできる限り奥へと突っ込み、ビクンッと脈を打った次の瞬間、熱いスペルマがアキの中でぶちまけられた。
そして数回、脈を打ち、スペルマが吐き出される
「んん、んーーーーーーーっ!!」
熱いスペルマが吐き出された瞬間、アキの体が仰け反り、いままで感じたこと無いほどの絶頂に達した。
一層くわえ込んだ男のものを締め付け、射精を続けさせる。

陰茎の痙攣が治まり、男は陰茎を引き抜いた。
「ふぅ〜、こいつのすげえ。くわえ込んではなさねぇ。」
「どれどれ、次は俺な。」
「んん、んーー!」
アキの体はまだ絶頂の余韻の中にあり、非常に感じやすくなっていた。
そこに2人目の陰茎が突っ込まれ、激しくピストン運動した。
アキはあっという間に絶頂へと達し、男のものを激しく締め付ける。
「やべ!俺もうでる!」
626名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 22:57:09 ID:qZvnp+zO
再びアキの中に熱いスペルマが注がれた。
「お、おお、お・・・」
「んーー!んんーーー!」
射精中の感じやすい陰茎をアキの膣がうごめき、精液を搾り出そうとする。
2人目の男は精液を搾り取られた陰茎を引き抜いた。

「お前早すぎ!ww」
「だ、だってよ、こいつのまじやべぇぞ!ほんと搾り取られるって感じ。」
「じゃあ、次は俺だな。」
3人目の男が突っ込む。
「うぉ、こいつ前の彼女のよりいい壷してやがる。」
3人目は馴れているのか、他の2人よりも激しく、感じやすくピストンする。
2度も続けて激しい絶頂に達したため、アキの頭は白くなっていった。
『お父さん・・・ お母さん・・・ ごめんなさい・・・・・』
アキの目に涙が浮かぶ。
薄れ行く意識の中、体の奥に再び熱いのが出されるのを感じた。
「交代、交代・・・」
男達の声も段々遠くなっていった。

「あ〜あ、完全に壊れちゃった。」
「でもま、いいんじゃね。楽しめたし。」
「じゃあ次は、岩瀬でも犯すか。」
「あいつはもう男とやりまくりじゃん!w」
3人は準備室を出て行った。
残されたアキは膣から精液を垂れ流し、焦点の合わない目で天井を見つめていた。


「と、いう小説を書いてのですが。」
「それをどうするつもりだ?」
「出版社にでも送ろうかと。」
「絶対やめろ!ってかそれ破棄しろ!私を犯すな!」
「マナカちゃん、それ私にもコピーして。」
いつもの昼休みだった。
627ナット:2005/08/22(月) 22:59:06 ID:qZvnp+zO
たまにはこういう無理やりのもいいかな、と思い書いたが、なんか中途半端orz
官能小説でも読んで勉強するか・・・
628名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 23:35:19 ID:VtFFxIP7
GJ、、、といいたいところだけど、今ひとつ足らない。
アキ、あっさり堕ち過ぎ。
堕ちたあとも葛藤や心理描写を、もっとねちっこくやってくれたほうがいい感じ。

という注文は、マナカちゃんに出すべきなのか orz.
629名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 23:48:45 ID:UOmMihGh
ハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハア


あっGJ!
630名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 00:16:46 ID:pUEpMx/d
どんな陵辱SSもマナカの小説オチにすればよい。
これぞマナカマジック!GJ!!
631名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 01:55:15 ID:yrdJnmdz
>>630
>陵辱SSもマナカの小説オチにすればよい
確かに、これは素晴らしい手法だ。
些か安直ではあるが、好きなキャラを好きなシチュエーションで簡単に陵辱できる。
632名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 02:54:30 ID:/301Yy4U
そういえばマナカ官能小説で落としたSSって他にあったっけ?
まだ保管庫を全部読んでないからなぁ…
とにかくナット氏エロチックアキGJ
633名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 03:52:43 ID:ThuJZX3I
>>632 あったとは思う
634名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 21:36:33 ID:am8W/eOn
嵐の前の静けさ?
635名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 21:52:16 ID:BWYGBXvG
たいしたもんだよ・・・
636名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 23:07:07 ID:i6wTmQBp
今度のスレは1001までいけるのかな?
前スレは800弱で容量オーバーに…。
637名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 00:04:56 ID:Lb+gT1rZ
神の投下待ちに入りました
ひまわり組とかの
638名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 00:18:17 ID:x6VV7GYs
マサ×アヤナマダー?
639名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 01:07:21 ID:CeCeqN+F
>>638
一週間待ってくれるなら、書けると思う。
640名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 01:08:12 ID:CeCeqN+F
ageちまった…吊ってくる…
641名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 01:51:27 ID:FATiPm8K
新たな神の予感
642名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 02:11:50 ID:Lb+gT1rZ
マサ×アイ
シンジ×カナミ

降臨キボンヌ
643638:2005/08/24(水) 04:18:58 ID:x6VV7GYs
>>639
よし、裸で待ってるぜ。
644名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 04:28:47 ID:gR68jeFV
今週号のアイ、もう少しで喪失するところでしたね
645名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 10:16:03 ID:A3inX/I3
痴女はイイ!
646名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 12:32:04 ID:khaKK0BP
蜂蜜艦長ネタか?
647名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 13:07:39 ID:dpQb9U8J
よし!アイは蜂蜜プレイ、ミサキはジャムプレイ、アヤナは生クリームプレイだ!
それを美味しくいただくマサ展開なお話キボン




作品世界の雰囲気から逸脱してますかそうですか
648名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 13:25:22 ID:Lb+gT1rZ
マサはEDだしな
カナミ蜂蜜、今岡ジャム、マナカ生クリームをカズヤが召し上がるっていうのだったら
作品世界の雰囲気を忠実に
649名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 14:26:48 ID:2HLRcmt0
投下待ち態勢。
650名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 15:06:58 ID:x6VV7GYs
>>647
ソレキボン
651名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 16:40:49 ID:E+CjzIbO
しかし今更ながら、マサはちゃんと自家発電もする健康な思春期男子の筈なのに、何であそこまで淡泊なのか
652名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 16:54:04 ID:7TjtI5iB
でもあんなもんだよ。現代っ子の思春期は。
中一のころがあっち方面の最盛期で中二からは悟りを開く。
すくなくとも俺のまわりはそう。
653名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 16:55:11 ID:7TjtI5iB
ageてしまった。スマソ
654名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 17:11:01 ID:Lb+gT1rZ
マサは中1の頃は普通に興奮して鼻血吹いたり、オナニーのしすぎでやつれてたりしたけどね



投下待ちに入ります
655名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 17:37:19 ID:tizm7ZLy
               ,....-―--..、_
             /:::::::::::::::::::::::::::`:.、
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     /         ヽ     |:::| .ノ:::l
    /  /| ,.i l、 ヽ ヽ  ヽ  u l::::|'i:;::::l        __________
   /l /__| ハ lヽ l|ヽ l`, |-‐r´|:::|:::lヾ,`-' O ∩ /
    l/´ {/ ' `、-'‐''"ヽ| l  '-|::/ヾ、      ∪ | 昼間っからハレンチな・・・・
    l、_,,-'    l    ヽ{-nr'ij'`ヽ       \
     l   __  `` ー、  ヽ,'  , ' |         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ((  ,.>,、__'ー' _,, 、,-rく `ィヾヽ/ , l
    /l /l _,-┘ '-、 |i、lヽ|  ヽ //
     ',ィi_ii____/`>、'  l   } //
     /:.:.i-,__   __r':.:.:l  ヽ-''´ l
   r--';.:.:.:.:.:.:'-''´.:.__;:.:l::::::....   '、
  _,.イ  |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|  _i__|:::::....   ヽ
  l }_l:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:|_}  `j     `l
656名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 18:45:34 ID:G238N7NE
たいしたもんだよ・・・
657名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 19:07:50 ID:W92ZJMoS

痴女はイイ!
658名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 19:57:15 ID:ZIOfd6e2
卑猥よ
659名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 22:07:39 ID:ULArPwhG
糸申はいずこえ
660名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 22:27:27 ID:FATiPm8K
マターリ汁
661名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 22:29:02 ID:Lb+gT1rZ
カナミがシンジの部屋に入ったらシンジが近姦モノのAVで自家発電してるのを目撃し
襲われてそのままファックに突入のような投下キボン
662名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 23:27:34 ID:jbi6sISG
>>661
他の漫画ならそういう展開になるだろうが
シンジとカナミの関係ならそんなことにはならんキガス
663名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 23:42:20 ID:khaKK0BP
>>661
そーいうシチュネタ、いくらでもあるからなぁ。
自分で適当なネット小説でも見繕って、名前変換して楽しんだら?
664名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 00:47:24 ID:9TLIjJD2
>>661
ゑ,カナミがシンジを襲うんじゃないのか?
初期の頃のブラコン設定(?)は今いずこ‥‥。
665白帯侍:2005/08/25(木) 02:01:53 ID:3rpC2B4a
こんばんわ、白帯侍です
今回はかなり自分でも何書いてるんだ、という感じのモノなので
職人さんたちが大物を投下する前に投下してしまいたいと思います
タイトル『100人目は変態と』
666白帯侍:2005/08/25(木) 02:02:39 ID:3rpC2B4a
雲ひとつないとある休日。
シンジとカズヤは何かをするあてもなく街を徘徊していた。
シンジはアキと付き合い始めてから、アキとばかり出かけていたのだが
カズヤに「男の友情はどこに行ったんだ!!」と号泣された為、仕方無しに付き合っていたりする。
なのだが。
「今年の夏休みも何の出会いも無いなんてなぁ・・・」
さっきからこればかりだ。
カズヤがこの台詞を言った数だけシンジも溜息をついていた。
「そのうち出来るから待てって」
この台詞も今日は何回言ったのだろう、シンジは気休めの言葉を友人に向ける。
「純な愛じゃなくてもいいんだよ!一夏の火遊びみたいなことがしたかったんだよ俺はーっ!」
やっぱりカズヤに付き合わなければよかった、と今更ながら後悔。
公衆の面前でよくそんなことを大声で。
適当に理由つけてここで別れようか・・・・・
シンジがそんなことを思案しているとカズヤが指をさしながら話しかけてきた。
「おい、シンジ。あれ見ろよ」
シンジが言われたところに視線を移すと、中学生らしき4人が歩いていた。
「どうしたんだ、あれが?」
「男女比を見てみろ!」
改めて観察。なるほど、カズヤの言いたいことが分かった。
彼らの人数構成は男1人、女3人。しかも女の子はタイプが違うがみんな可愛い。
男の方もそれなりの美系だ。でもどこか憎めない感じを受ける、そんな少年だった。
「まぁ言いたいことは分かったよ」
「幼馴染みっぽい娘にお嬢様っぽい娘、それに天然っぽい娘まで侍らかすなんて・・・!」
怒りに拳を震わせるカズヤ。つーか見ただけでそこまで分析できるか、普通。
「人類普遍の敵だぞあいつは!もてない男全てを挑発してるんだ!」
怒りに任せてわめき散らすカズヤ。シンジは周囲の痛い視線に身を縮めて耐える。
667白帯侍:2005/08/25(木) 02:05:25 ID:3rpC2B4a
「このままじゃ気分悪いぜ・・・よし、さりげなく嫌がらせをしてみよう」
あまつさえ物騒なことを言い出す始末。シンジもこの言葉には驚き、カズヤを宥める。
「お前、いくらなんでもそれは・・・・」
「大丈夫だって、そんなヤバいことはしないから。それに・・・・」
カズヤの目が怪しい光を放つ。心なしか息も荒い。
「あの娘たちの非難の視線を浴びれるかもしれないからな」
変態ここに極まり。カズヤのM願望はかなり屈折したものになっていた。
(お前・・・・もうそんなところまで・・・・)
息巻いているカズヤを、シンジは最大限の哀れみを込めた目で見る。
人としての一線を越えさせない為に、いや、もう越えてるが
戻って来れないところまでいかないように止めなければ。
シンジがそう決意しいざ話しかけようとしたとき、後ろになにやら異様な気配を感じた。
振り向いてみるとそこには、学校内でカズヤに怒りの鉄槌を下す戦乙女の姿が。
笑みを浮かべているがあきらかに好意的なものじゃない。青筋まで見える。
(カズヤ・・・・ご愁傷さん・・・・)
「どんなのがいいだろうな?」
「そうね、その腐った脳を完璧に破壊できるくらい強烈のなんてどう?」
「え?」
カズヤが振り返ると、そこには大気を震わす豪腕が彼のこめかみ目掛けて迫っていて・・・・
“ドグシャッ”
どう形容したらいいのだろうか、少なくともそれは人間を殴って聞こえる音とは違っていた。
カズヤはそのまま地面に叩きつけられるように盛大に倒れる。殴られたところには拳の痕が残っていた。
「こんにちわ、城嶋君♪」
今岡は何事も無かったようにシンジに眩しい笑顔を向ける。
(俺は殺害現場に居合わせてしまったのだろうか・・・)
惨劇を目の辺りにしたシンジはただ呆然と、少年の亡骸と笑顔を見せる少女を見比べていた。

668白帯侍:2005/08/25(木) 02:06:27 ID:3rpC2B4a
同じ時同じ場所にて。
「マサヒコ君、基礎がしっかりしてきたからもうちょっとレベル上げてもいいですかね?」
ショッピングに来ていたアイはリョーコにマサヒコの授業のことを話していた。
勤務時間外でも生徒の事を気にかける、正に家庭教師の鑑だ。
が、中村はそれにほとんど生返事を返して考え事をしていた。
(最近欲求不満ってゆーか・・・なんか刺激が無いのよね〜)
最近はリンコ達の方に付きっ切りで、昔のように遊んでもいられないのだ。
家庭教師をすることはリョーコにとって有意義なことなので、別にそれ自体には不満は無いのだが。
実はリョーコは以前リンコに『若い男を99人食った』と言ってから、次の100人目がなかなか見つからないでいた。
まぁ古い仲で身体を重ねることはしばしばあったのだが、如何せん新しい出会いというのは皆無だったのだ。

2人が話しながら歩いていると、どこからか男の声が聞こえてきた。
「純な愛じゃなくてもいいんだよ!一夏の火遊びみたいなことがしたかったんだよ俺はーっ!」
声のした方を見てみると高校生と思われる2人が。様子から見るに金髪の子の方が叫んでいたみたいだ。
「はははは・・・・元気ですね」
「そうね」
引きつった笑みを浮かべるアイ。欲望全開の少年を見て半ば呆れているらしい。
(若いわねぇ。欲望を持て余してる性少年、ってか)
それに比べてリョーコは少年の言動になんら疑問を抱かなかった。
普通ならカズヤのような人間にいい印象を抱かないのだが、そこは中村リョーコ、そっち方面の理解は十分にある。
若い男がそういう思いを抱く、それはどこもおかしくはない。彼も健全な一少年なのだ。
リョーコはカズヤにその程度の認識しか持たなかった。

数秒後に彼の煩悩の深さを知るまでは。
669白帯侍:2005/08/25(木) 02:07:33 ID:3rpC2B4a
カズヤを眺めていると、その先に見知った人物がいることに2人は気づいた。
「先輩、あれってマサヒコ君達じゃないですか?」
そこにいたのは確かにマサヒコ達だった。楽しげに何かを話している。
彼らの手にはなにやら本が。おそらく参考書でも買いにいったのであろう。
「ホント仲が良いですよね、みんな」
「ん〜〜・・・・というかマサって・・・・」
どこまでも能天気にそう話すアイに、つくづく罪作りな男よね、とリョーコは心の中で答えた。
1人連れて歩くだけでも羨ましがられる美少女達を、あろうことか3人も引き連れているのだ。
しかも全員がマサヒコに好意を持っているのだ。(しかも1人は完全に恋愛感情を抱いている)
マサヒコにそういう思いはないだろうが、正に男の敵と呼ぶに相応しい。
それはさっきの性欲全開少年にも言えることであって。
なにかマサヒコに対して愚痴をもらし、しまいには嫌がらせをするとまで言い始めた。
「セ、センパイっ!どうしましょう〜〜!?」
流石にこの発言にはアイも戸惑いを隠せない。
リョーコは冷静を装っていたが、明らかにカズヤに対して怒りを抱いるというのが
重苦しい空気からひしひしと伝わってくる。
「私らの教え子に手ェ出そうなんてね・・・・アイ、あんたはマサ達とでも合流してて。
 私はアイツにちょっと教育してやらなきゃいけないから」
拳を鳴らすリョーコを見て、アイは「や、やりすぎないで下さいね・・・」と引きつった笑みを浮かべてこの場から立ち去った。
それを見届けて改めてカズヤに視線を向けるリョーコ。
(どんなのがいいかしらね?それなりの罰は受けてもらわないとねぇ)
凶悪な笑みをたたえるリョーコ。ある意味こちらの方が社会にとっては有害かもしれない。
真っ直ぐにカズヤのところへ向かい、声が十分聞こえる所で立ち止まる。
「おい・・・・」
声をかけようとするリョーコ。だが・・・・・
「あの娘たちの非難の視線を浴びれるかもしれないからな」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カズヤの言葉にリョーコは思わず言葉を呑む。
670白帯侍:2005/08/25(木) 02:08:12 ID:3rpC2B4a
(こ、こいつ・・・!)
普通の人間ならこの発言の意味が分からないのかもしれない。
だがリョーコ程の人物だ、この言動でカズヤの人物像というのを完全に把握してしまった。
(こいつは一般人と比較にもならない程の変態・・・・一般人と戦闘民族くらい差があるド変態!)
これから折檻しようとした人物の本性を目の当たりにして、しばし呆然とするリョーコ。
そうしてる間に彼らの知り合いと思しき少女が、豪腕一閃で自分が痛めつけるはずの対象を昇天させてしまった。
もう1人の少年は少女にどこかに連れて行かれ、この場にはカズヤだけが残された。
周囲の人間も惨劇の現場から逃げるように退散する。
ぽつんと周囲から孤立してしまったように残されるカズヤとリョーコ。
(どうするべきか・・・・)
日常から切り離された空間でこれからどうしようかと考え中のリョーコ。
制裁はさっきの少女が済ませてしまったので自分の目的は果たされてしまった。
(じゃあもうこいつに用は・・・・・・・待てよ・・・・・)
リョーコは突如ある考えが思いついた。顔には獲物を見つけたような怪しげな笑みが張り付いている。
カザヤの許に寄り、介抱するリョーコ。近くで見ると拳の痕が残っている。よく生きていられるものだ。
しばらくしてカズヤは半分あの世に逝っていた意識を取り戻し、薄く目を開ける。
それを見てリョーコ、開口一番にカズヤに告げる。
「アンタ、私に付き合いなさい」
671白帯侍:2005/08/25(木) 02:08:48 ID:3rpC2B4a
男女の出会いは多種多様。
当たり前の日常の中で、それは何の前触れもなくやってくる。
そしてそれが当事者に何をもたらすか、というのも誰にも分からない。
それは今ホテルの一室にいる2人の男女にも言えることで。
「ホ、ホントにいいんすか!?」
「私から誘ったのに、今更そんな質問するなんて野暮じゃない?」
息を荒くして尋ねる少年に、リョーコは身体を擦り付けて妖艶に答える。
「これから貴方に、気持ちいいコトしてあげるから」
そして耳元にキス。カズヤは恍惚の表情を浮かべる。
「ベッドの上でに上がって・・・・・そう、じゃあここに寝てて」
言葉のままに従うカズヤ。彼のモノは服越しでも分かる程、すでに膨張していた。
「リョーコさぁ〜ん♪早く〜〜♪」
「もうちょっと待って。出来れば目を瞑ってもらえれば助かるんだけど」
「はぁ〜い!」
すでに欲情しきっているカズヤは素直に目を瞑る。
(誘っておきながら恥ずかしがる・・・くぅ〜〜!いいんじゃない!?)
黙って待っていられるカズヤではない。音だけを聞いて状況を妄想する。
(あれ?どっか行ったぞ。なんか取りに行ったのかな?
・・・・・・・・・・・お!何かが落ちた音・・・こりゃスカート脱いだな!ふっふっふっふ〜!!)
服を脱ぎ終わったリョーコがベッドに近づいている気配をカズヤは敏感に感じ取る。
「ちょっと手上げて」
「こうですか?」
言われるままに頭の上に手を掲げるカズヤ。すると・・・・
“カチャン”
あまりにも予想外な無機質な音に思わず目を開くカズヤ。
そこには黒のレースの下着姿のリョーコと手錠らしきものをかけられている自分自身の腕が。
「あ、あの〜〜リョーコさん。これは?」
「普通にやってもつまらないでしょ。だから趣向を凝らしてみようと思ってね」
さも当然のように答えるリョーコ。
(普通の男なら面食らうわよね。でも彼なら・・・・)
リョーコはカズヤの顔を見やる。
(やっぱりね。こうじゃなかったらこのまま帰ってたわ)
カズヤはリョーコの思惑通り、困惑するどころかこれから起こるであろう事を想像して、顔を綻ばせている。
(それでこそ私の『100人目』に選ばれた男だわ!)
そう。リョーコはカズヤの生粋の変態振りを見込み、記念すべき100人目に彼を選んだのだ。
(私が思うにコイツは童貞。どこまでやれるか見せてもらおうじゃないの)
「じゃあ始めるわよ」
「お願いします、リョーコお姉様!!」
それを合図に2人のベッドの上の格闘技が始まった。
672白帯侍:2005/08/25(木) 02:09:53 ID:3rpC2B4a
「あっ!!そ、そこ!!もっと強く・・・・!」
「ん〜?何、その口の利き方?どうして欲しいかちゃんといいなさい」
「は、はいっ・・・・もっと強く、踏んで下さい・・・・お姉様!」
カズヤの言葉を聞き、満足そうに彼を見下ろしながら、リョーコはペニスを足の裏で弄ぶ。
足で陰茎の形をなぞるようにしたり、親指と人差し指の間に挟んで愛撫したり。
「気持ちい?足でココ攻められて」
リョーコは妖艶な笑みを浮かべながら、言葉でもカズヤを攻め立てる。
「い、いいですっ・・・・こんな気持ち良いなんて・・く・・・・知りませんでした・・・・」
初めて味わう快感を前にして、カズヤは思わず声を漏らす。
すでにその先端からは透明な汁が出てきていて、リョーコの素足をべっとりと汚していた。
膨張しきったペニスも信じられないほどの固さを帯びていて、今にも暴発してしまいそうだ。
「お姉様・・・・もうっ・・・・」
「もうイきそうなの?仕方ないわね」
カズヤの限界が近いことを知り、更に足での愛撫を速めていく。
足全体でカズヤのモノを擦り上げ、熱のこもった愛撫をする。
女豹の技術の前に、カズヤは一気に快感のダムを決壊させた。
「うっ!」
うめき声を上げと同時に、カズヤのモノの先端から白濁の液体が勢い良く飛び出す。
その液体は愛撫していたリョーコの白い足を別の白で染めてしまう。
「すごい量ね・・・・そんなによかったの?」
「はぁ・・・はぁ・・・・はい・・・・やば過ぎです・・・・・」
「そう。でもまだ満足するなよ。本番はこれからなんだから」
そう怪しげに答え、リョーコは黒いブラとショーツをおもむろに脱ぎ捨てた。
そして艶かしい肢体をカズヤの前に晒した。
「あら、もう元気になってるじゃない。感心感心♪若いっていいわね〜」
カズヤはさっき果てたばかりというのに、リョーコの肢体を前にして
カズヤのモノは再び硬さを取り戻し、そこに屹立していた。
「今度は私が気持ちよくならせてもらうから。・・・・・はぁ!」
リョーコはカズヤの上に立って、ゆっくりと腰を下ろす。
そうして自分の裂け目に男根を沈めていく。
さっきの行為で興奮してすでに蜜をたたえていたリョーコの中は、あっさりとペニスを呑み込んでいった。
673白帯侍:2005/08/25(木) 02:10:52 ID:3rpC2B4a
「んふぅ・・・どう?・・・私の、中・・・」
「すご・・・・いっす・・・膣内全体が・・・・絡みついてくるみたい・・・」
リョーコの中が強くカズヤのモノを締め付けてくる。快感に耐え、カズヤはなんとか声を絞り出す。
「そう。じゃあこれからもっと気持ちよくしてあげるわ♪」
そう言うとリョーコは沈めた腰を上下に動かす。濡れきった膣内がカズヤの男根を動くたびに刺激する。
カズヤの上で艶かしい女の肢体が踊る。
(うわぁ・・・すげぇ・・・)
カズヤは自分の上で快楽を求める女の姿を、荒い息を漏らしながら眺めていた。
一方的にリョーコだけが動いていたが、カズヤも更なる快感を求めようと自ずと自らの腰を突き出した。
「あぁん!」
突然のカズヤの動きに思わずひときわ高い声を上げる。
「んふふふ・・・いいわ、アンタももっと動いて」
そう言われ、カズヤはただ黙々とリョーコの中を突き始める。
二人の接続部から男根とヒダが絡み合ういやらしい音がより一層大きくなる。
「ああぁぁ!いいわ!んふぅ・・・もっと・・・突いて!」
カズヤの動きが加わってリョーコの快感もどんどん高まっていく。
動きが激しくなるのに比例して、2人の限界も近づいたきた。
「お、お姉様っ・・・そろそろイきそうです・・・っ」
「んはぁ・・・・私・・もよ・・・・ふぅ・・・遠慮なく私の中で・・・イきなさい」
そう言うとリョーコは腰を淫らに動かし、カズヤのモノを絞りつくすように強く絡ませる。
お互いの激しくなっていく動きが、限界に達するということを言葉なくして伝えている。
「あぁっ!!イクっ!!んあぁああ!!」
甲高い声をあげ絶頂を迎えるリョーコ。それに伴う締め付けでカズヤもついに限界を迎えた。
「くっ!!」
熱い精子が子宮いっぱいに注ぎ込まれる。白濁液が2人の繋がっているところから溢れ出した。
リョーコは乱れた息をしながら、カズヤにぐったりと倒れこんだ。

「しかしすごい量出してくれたわね。若いねぇ〜ホント」
息を吹き返したリョーコはカズヤの上でしきりに感心していた。
「そんなことないっすよ〜」
照れながら嬉しそうに顔を崩すカズヤに、リョーコはなお賞賛の言葉を贈る。
「いや、初めてなのによくやってたわ。私も満足したし」
リョーコは記念すべき100人目の生きの良さにただただ満足していた。
(ふぅ・・・もう用済んだし・・・家帰って一杯やるか)
リョーコは情事を終えたのでカズヤの手錠を解いて帰ろうと腰を上げた。
が、その時。カズヤは嬉嬉とした表情でリョーコを見つめてきた。
「ん?何?」
おかしい態度をとる少年に怪訝顔で尋ねるリョーコ。それに当然のようにカズヤは答える。
「お姉様!次はどんなプレイを!?」
・・・・・・・・・・・・・
(あぁ〜〜〜こういう奴だったわね)
一瞬思考が沈黙した後、リョーコは彼との出会いを思い出した。
そう。彼は並の男とは違う。その証拠にすでに彼の分身は戦闘態勢だ。
「仕方ないわね。じゃあ今日はアンタのが尽きるまで搾らせてもらうわ!」
「はい!お願いします!!」
こうして変態2人の第2ラウンドが始まったのであった。

674白帯侍:2005/08/25(木) 02:11:54 ID:3rpC2B4a
翌日の朝、シンジは学校の廊下でアキに昨日の出来事を語っていた。
「・・・・・をやったり。本当昨日は時間を無駄にしちゃったよ」
「ハハハハ・・・・でも友達付き合いも大事ですから」
不機嫌そうに話すシンジとそれを宥めるアキ。
2人がそんなことをしてると、背後から話の当事者の声が。
「おう、お前ら・・・おはよう・・・」
その声を聞いて振り返る2人。
シンジは昨日のことで文句を言おうと振り返る。
「お前な!!昨日・・・は・・・・」
カズヤの容貌を目にし言葉を失ってしまった。アキも同様に唖然としている。
「朝から仲いいなぁ・・・・いいことだよ・・・」
「お、お前・・・・なんでそんなにやつれてるんだ?」
そう、カズヤはまるで生気を吸われたかのようにゲッソリとしていたのだ。
しかしカズヤの顔はとても穏やかだった。まるで何かを悟った修行僧のように。
「ちょっと桃源郷に逝ってたんだよ・・・はっはっはっは・・・・・」
そういって2人の間を抜けていくカズヤ。ふらふらと教室の方へ向かっていく。
「な、何があったんでしょうね・・・・」
「・・・・・・あいつにとっては良い事があったんじゃないかな」
シンジはさっきの怒りを忘れ、哀れむような視線を友に向ける。
小さくなっていくカズヤの背中を、シンジ達は見えなくなるまで見つめ続けていた。


「昨日あの後どうしたんですか?」
「ん?あぁ、ベッドの上でさんざん苛めてあげたわよ」
「そ、そんなことを・・・・その子もある意味災難でしたね」
「いや、そうでもないわよ。とっても満足しました、って言って帰ってたし」
「え・・・?」
「いやぁ初めてでアレだけ私に付き合えるなんて大したものよ」
「・・・・・先輩、それってお仕置きになんないんじゃ・・・」
「あ?何の?」
「・・・・・・・」
675白帯侍:2005/08/25(木) 02:17:05 ID:3rpC2B4a
え〜〜以上です・・・・
カズヤ×リョーコなんてどういうパロだよorz
保管庫では妹のほうに入れてくれると助かります。これが濱中最初の作品ってのは抵抗があるので・・・
2人ともいまいちどんな感じか掴めませんね。カズヤの変態ぶりが全然書けないorz
次はまたシンジ×アキでも書きたいと思います
では失礼します
676名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 02:29:31 ID:dpshTpKN
笑いすぎてビールこぼした

┏┓  ┃  ┃
┃┓  ┃  ┃
┗┛ ┗┛  ・
677264:2005/08/25(木) 02:56:51 ID:lcuOzyWJ
最近スランプ気味の俺が来ましたよ…

白帯侍氏
GJ!
一言で言うなら、何だろう…パームボール投げられた感じwww

職人様方は夏休みかな?俺も浮かんだら投下します。

カズヤブーム到来の予感!!
678名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 09:41:02 ID:8quEPNHg
カズヤがマサヒコを妬む気持ちも分からなくはない。
679名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 13:12:06 ID:EpyyH/RG
とても氏家マンガを読みそうにない職場のクソ真面目な友人が6巻のポストカードで暑中見舞いを送ってきた。
やはりここは俺もこのポストカードで返して漢をあげるべきなのだろうか?
680名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 13:22:36 ID:3H/mIVdp
GJ
681名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 13:29:41 ID:6ndsKS05
>>679
漢としての礼には、礼を尽くして返すのが仁義というもの。
さすればおまいらの関係も、友人から強敵へとバージョンうpしようぞ!
682名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 13:30:10 ID:8quEPNHg
カズヤブームに乗って書いてみました。
とりあえず導入部だけを…。
683名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 13:31:33 ID:8quEPNHg
「恥ずかしいから…向こう…向いてて、カズヤ…」
熟したリンゴのように顔を赤らめ俯いている今岡ナツミは、その潤んだ瞳をやや
上目づかいにしながら、消え入るかのような声で呟いた。
「あ、ああ…悪い…」
それを聞いた新井カズヤが、慌てて後方へと視線を逸らす。
「これでいいだろ?」
「…絶対に見ないでよ」
「オレを信用しろって!」
「できないから言ってるの!」
そう言って嘆息したナツミだが、やあやって覚悟を決めたらしく、その眉がきりりと引き締まった。
「じゃあ、脱ぐわね…」
自分を奮い立たせる意味も込めて宣言すると、彼女は履いていた靴を脱いだ。
続いてスカートをたくし上げ、その下に履いている純白のショーツに手を掛けた。
「〜〜〜〜〜っ!」
さすがに年頃の乙女。
ここで躊躇する仕草をみせたが、わずかの間をおいて
「ん!」
と自分に気合を入れると、意を決したかのようにゆっくりとそれを下ろしていく。
奇妙な静寂の中、ナツミがショーツを脱ぐ際に生じる衣擦れの音だけが辺りに響いていた。
羞恥の極みといった感じで下着を脱ぐナツミに背を向けた、新井カズヤの身体が先程から小刻みに震えている。
いま、彼の中では、本能と理性が激しい戦いを繰り広げているのだ。
(あー! 見たい! 振り返りたい! オレのすぐ後ろで女がパンツを下ろしているというのに、それを見れないなんて! 拷問だぁ!!)
自らが置かれた状況に苦悶するカズヤ。
(もういっそ見ちまうか! 世の全ての男達もオレの行動に諸手をあげて賛同するだろうし…)
あやうく煩悩に負けそうになるが、慌ててその考えを振り払う。
(いかんいかん! そんなことしたら確実に殺されてしまう…。ああ、でも、見たい!!)
(…何を考えてるんだか…)
両手で頭を掻きむしり、激しく葛藤しているカズヤの方を注意深く窺いながらも、ナツミはゆっくりと、それでいて確実に下着を下ろしていった。
そして。
「カズヤ。…もう、いいよ」
恥ずかしげにナツミがカズヤの背を叩く。
光速で降り返ったカズヤの視界に飛び込んできた顔馴染みの美少女。
その手には、脱ぎたての温もりを帯びた下着が握られていた…。
684名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 14:27:15 ID:EpyyH/RG
>>681
OK!!じゃあ仁義を尽くしてくるぜ!
ところでチカって もうすこしではさめるようになる って言ってるから中学生にしちゃ意外と胸でかいのかね?
中学生がどんなもんか知らねえからわからんわ
685名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 19:00:30 ID:H+Jv/nwX
>>675
ちょwww白帯侍氏超GJ!!

こういう作品大好きだわw
次回もカズヤでチャレンジを期待してますよ!
686名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 19:02:48 ID:CGwjCN2D
               ,....-―--..、_
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   /l /__| ハ lヽ l|ヽ l`, |-‐r´|:::|:::lヾ,`-' O ∩ /
    l/´ {/ ' `、-'‐''"ヽ| l  '-|::/ヾ、      ∪ | 夕飯前からハレンチな・・・・
    l、_,,-'    l    ヽ{-nr'ij'`ヽ       \
     l   __  `` ー、  ヽ,'  , ' |         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ((  ,.>,、__'ー' _,, 、,-rく `ィヾヽ/ , l
    /l /l _,-┘ '-、 |i、lヽ|  ヽ //
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  _,.イ  |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|  _i__|:::::....   ヽ
  l }_l:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:|_}  `j     `l
687夏といえば:2005/08/25(木) 19:12:02 ID:GmjZp5DN
「なんであんな事…………言っちゃったんだろう?」
 マサヒコは壁に身体を預けながら体育座りで、自分のいまの心境を声に出して吐露してみた。
 ここは若田部家が邸内、アヤナ嬢の部屋の前である。
 さっきからずっとマサヒコは、他人が見たら透視能力があるのかと、勘違いしそうなくらいの熱い熱い視線をドアに浴びせていた。
 なにしろその証明というわけではないが、身体を丸めているマサヒコの股間、溢れる若さを象徴する勃起はビンビンである。
 部屋の中ではアヤナが、マサヒコのリクエストに応えて着替え中だ。
「小久保くん………もういいよ……………入っても」
 ドアの厚さも手伝って、注意深く耳を澄ましていなければ、おそらく聴こえなかったろうか細い声。
 しかし無論、マサヒコが聞き逃すはずもない。この言葉を待ちに待っていたのだから。耳といわず全神経を研ぎ澄まして待っていた。
 ノブに手を掛ける。
“ごくっ……”
 と、喉を一度上下させてから、ドアを開けて部屋に入った。そしてすぐに固まる。
「…………………………」
 アヤナは正座していた。髪をポニーテールにして。そして――――学校指定のスクール水着で。
 マサヒコは胸に込み上げてくる自分の気持ちが言葉に出来なかった。
 学校の水泳の授業などで、さすがにマジマジと凝視したりした事はないが、しかし何度も何度も見た姿であるというのに。
「…………………………」
 多分このじんわりと、心地よく全身に広がっていくものは、感動と呼ばれるものだろう。
 海があるからでもない、プールがあるからでもない、そもそもからして、泳ぐのが目的ではないのに、こうして好きな女の子に水着姿に
なってもらったその理由とは――――マサヒコのさらに硬度の増した勃起が物語っていた。
 意外とおっさん趣味な自分に気づいて凹んでいたマサヒコだが、そんな後悔は遥かお空の彼方に飛び去っている。
688夏といえば:2005/08/25(木) 19:13:06 ID:GmjZp5DN
「本当に…………こんなのでいいの? その、小久保くんが、み、水着が好きだっていうなら………もっと可愛いのあるよ?」
「いや、それがいいんだ」
 きっぱりとマサヒコは答えた。そういうのは男らしいとは思うが、だがどこか、なんだか侠気の無駄遣いをしているのも否めない。
 しかし自分に素直になろうと想った男の顔は、それはそれは、眼鏡にフィルターが二重三重に張られた恋する乙女には凛々しかった。
「あの、さ…………じゃ…………いいかな……………」
 まぁもちろん、そんなに長くエロガキの凛々しさは続かない。
 マサヒコの興味津々の視線は、薄い水着の布地を張切れんばかりに引き伸ばす、アヤナの大きなふくらみに釘付けである。
 この年頃の女の子は特に、異性の視線には敏感だ。
 その上ここまで露骨な視線であれば、アヤナでなくとも気づいて当然だが、顔を真っ赤にさせたその表情はどこか誇らしげである。
「うん…………いいよ………………好きにして」
“ご……くんっ……”
 お許しが出た。これ以上ないくらいの、男の琴線にズガンッと突き刺さるような、最高に魅力ある狂わせるような言葉で。
 いつの間にかカラカラになっていた喉に、苦労して唾を流し込むと、マサヒコは爛々と輝く血走った目で、水着の胸元に手をのばした。
“ふかっ……”
「あ…………」
 軽く乳房に手を宛がう。それでも柔らかいふくらみは少し弾んで、マサヒコの手に優しい反発を返した。
「…………………………」
 そしてその手をじ〜〜っと見ていたマサヒコだが、一瞬だけアヤナを見ると、ゆっくりとゆっくりと手を動かしはじめる。
 指先にはまるで力は籠められてはいない。
 それは乳房を揉むというよりは、撫でるという方が正しいだろう。
 マサヒコの手はスク水の感触を確かめるかのように、じっくりと何度も同じところを、丹念に丹念に這い回っていた。
 アヤナは両膝にぎゅっと握った両手を置いたまま、マサヒコの手を熱っぽい視線で追いかける。
689夏といえば:2005/08/25(木) 19:14:04 ID:GmjZp5DN
「…………………………」
 しかしのろのろと焦らすようなその動きは、マサヒコにそんな計算があるわけもないのに、もっと乱暴で激しくワイルドに揉まれると
身構えていたアヤナには、なんともむず痒くもどかしい。
 無意識だろうが水着少女の身体は、微かではあるが催促でもするように、ゆらゆらと揺れてマサヒコの手の動きを追いかけていた。
「あの…………さ」
「…………なに?」
 呼びかけられて顔を上げたアヤナの瞳は、もう涙を浮かべて切なくうるうると潤んでいる。
「……いや………なんでも………ないよ……………うん」
 本当は気持ちいいかのかどうか訊こうとしたのだ。だがそれを言葉にしてしまうのは、いくらなんでも不粋というものだろう。
 こうしてアヤナの瞳を見ればわかる事だし、本人的にはこっそりのつもりなんだろうが、もじもじと腿を擦り合せる仕草でもわかる。
 そしてなによりマサヒコの手のひらの下では、アヤナはもっとわかりやすく教えてくれていた。
「…………………………」
 そっと宛がっていた手をどける。アヤナの欲情のバロメーターは、可愛らしくぷくんっと膨らんでいた。
 マサヒコは所在のわかりやすくなった乳首を、今度はさっきのフェザータッチからは一転して、少し強めに摘んでみる。
「ひんッ!?」
 待ち望んでいた鋭い刺激に、アヤナの身体が大きく跳ねた。
「んッ……くぅん……ンンッ…………」
 グミみたいな硬く柔らかい不思議な感触を、人差し指と親指でもって丁寧に弄うと、その度にアヤナの身体は面白いように反応して、
触覚と視覚のダブルパンチで、マサヒコの蒼い獣性を昂ぶらせてくれていた。
“ハァハァ…………”
 と、犬のように激しくパンティングをくり返すマサヒコ。それにシンクロするみたいに、肩を緩やかに上下させるアヤナ。
 二人の欲望のゲージはあきらかな飽和状態。
690夏といえば:2005/08/25(木) 19:15:11 ID:GmjZp5DN
「わ、若、若田部っ!!」
 そしてこんなとき、先に暴走するのは大抵男だろう。
 マサヒコは本能に従って床に押し倒した。しかしアヤナの身体を庇うように、背中に手を廻す優しさは忘れない。
 鈍い朴念仁キャラだが、小久保マサヒコ中学三年生、これで意外に器用である。
“ちゅむ……”
「ふぁッ!? んンッ!!」
 でもやっぱり、男はオオ〜〜〜〜カミ〜〜〜〜!!
 餓えたケモノのようにマサヒコは、水着越しの硬くしこっている乳首を口唇に含んだ。
 甘い悲鳴を洩らしたアヤナだが、暴走した事すら予定調和のように、すぐにマサヒコの頭を愛しげに抱きしめる。
 満更ではなさそうだ。というよりそうなんだろう。
“んくぅんくぅ…………”
「うッ…うッ…んあッ……あッ…はぁんッ……あ…あぁんッ……ふぁッ…………」
 ザラザラの水着の質感を舌で確かめながら、乳飲み子みたいにチュウチュするマサヒコの口内には、夏の味がじんわり広がっていった。
 使用したらその都度洗濯されてるはずなのに、学校のプール、そこにある強すぎる塩素の味が間違いなくする。
 古い料亭の土鍋は、それ自体でダシがとれるというが、スクール水着もそれに劣らぬ、最高級のスペシャルアイテムなのかもしれない。
 そんな悟りを開いたんだかマニアに目覚めたんだか、とりあえずマサヒコ、青少年の道から確実に一歩外れたのだけは間違いなかった。
「んぁああッ!? はぅッ……んンッ………くぅ……………ああッ!?…………うぁああッ!!」
 まぁ、それはそれとして。アヤナもこの水着越しの乳首愛撫が、ひどくお気に入りのようである。
 乳房に押し付けるみたいにマサヒコの頭を掻き抱くだけでは物足りないのか、アヤナの長い足はしっかりと胴をロックしていた。
「ん………んぁッ………ううぅッ、んぅッ………あンッ…………は……ぅッ!?………くぅああッ!!」
 アヤナは甘い悲鳴を詠いながら、切なげに身体をマサヒコに擦りつけてくる。
 なんだかオナカの辺りがぬるぬるしていて、それを感じるたびにマサヒコの勃起は、その熱さと硬さを増していった。
691夏といえば:2005/08/25(木) 19:16:15 ID:GmjZp5DN
“ちゅぷ……ちゃぷ……にゅるる…………にゅちゅ………………”
 そして二つの音。
 乳首を弄う音とオナカの辺りからする粘着音が、完全に混ざり合ったそのとき、マサヒコは乱暴にアヤナの抱擁から逃れる。
 そのまま慌ただしく、カチャカチャとズボンを下ろすと、
「あッ…………はひッ!?」
 水着の股間の部分を引き千切るように捲って、今か今かと出番を待っていた勃起を、アヤナの秘裂に思いっきり根元までぶち込んだ。
「ぅあッ……は………はひッ…ひッ……あッ……はぁ……んぁッ……んぅッ!!」
 前戯もなにもなしに、覚えたての娘に無茶をするおサルさん少年だが、アヤナの方もスタンバイはばっちりだったようで、
“くちゅ……くちゅ…………じゅちゅぐちゅ……………ぬちゅ……………にちゅ……………”
 女の子の粘膜を容赦なく突かれる度にする卑猥な音が、痛みの心配などする必要はないのだと、はっきりマサヒコに教えてくれている。
「ん………んぅッ……はぁ……んぁッ……んッ……ふぁ……あ………ぅああッ…………はひッ!?」
 こうして二人の夏は、毎日がこんな感じで、楽しく激しく…………そして愛しく想いながら、嵐のように過ぎていった。
 受験生。まさに性春真っ盛り。――――入試まであと〇〇日。

                                      終わり

受験生の夏。読んでくださった方コメントくださった方ありがとうございました。
夏といえば。最後が急いでるのがモロバレですが、寒くなってから投下だとなんなので。あれ? と思った方には申し訳ない。
692名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 19:46:08 ID:H+Jv/nwX
>>691 639氏‥‥かな?
表現力になんかコスモを感じた
693名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 19:56:48 ID:MxSaUx+V
たいしたもんだよ・・・
694名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 20:55:11 ID:1D6uVdFj
>>687-691
乙&GJ!
695名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 01:35:31 ID:NQGxihbk
白帯侍氏GJ
このネタ案外いけるねw

>>687-691の方GJ
最後かなり早足な感があるからもう少しじっくり読みたいな
696名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 06:54:27 ID:wr8Mkdnr
豊田に調教されるミサキ
697名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 07:33:58 ID:s0wQm1Ft
>>683
続きは?
698郭泰源:2005/08/26(金) 14:30:11 ID:wBi4WHa4
どうも、久々かな?遅めのお盆休みで書き上げました。連作の2作目、リンコ編の投下です。
リクエストのあった『欠けた月が出ていた』に近い感じにしたいんですけど、
なかなか上手くはいきませんねえ…。この後各キャラで書いていきますが、
前回よりはキャラの絡みを増やしていくつもり。エロシーンも努力します(苦笑)。
では、投下。
699郭泰源:2005/08/26(金) 14:32:52 ID:wBi4WHa4
「はあッ…はあ…」
「んふぅッ…あっ…」
手と手を絡ませ、舌と舌を絡ませてふたりは夜の闇の中で蠢いていた。
“ずう…ずるぅ…じちゅ…”
マサヒコのペニスはアイの中で柔らかく包まれ、マサヒコはその中を激しく掻き回すように動いた。
「あ…はあ…ッっ」
荒い息を吐いてマサヒコのその行為に身を委ねるアイ。
「マサヒコ君…あたし、あたしね、ずっと…お姉さんみたいに君のことを守って…。
見守っているつもりだったの。ん…ああ…あん…でも…本当は…本当は…」
「…」
マサヒコは、答えない。なぜかひどく冷めた目をして…自分の下に組み敷かれ、
艶やかに色づいたまま細かく震え、動いているアイの裸体を見つめている。
「寂しかった…。あたし、君に置いていかれそうで…。本当は…あん…あっ。
本当は、ずっと守って欲しかった…。一番、君の事わかってるフリだけしてて…。
君の気持ちなんて無視して…優しさに甘えて…それでも、やっぱり寂しかった。
はあッ…あん…だから…今は…こうしてるのって…夢、みたいで…」
鋭利なナイフのように細い彼の顎先から、ぽたり、と汗が一滴、アイの乳房に落ちた。
マサヒコは、そのまま自分の汗とアイの汗が入り混じり、
闇の中でうっすらと月の光に反射しているアイのふっくらとした乳房を口に含んだ。
「はあ…ふあッ…ああ…」
はじめてのときから幾度目かの行為だった。2回目のときは、アイもまだ痛みを訴えていたが─。
既に女性として熟しかけていた彼女の体は、やがてマサヒコの粗い愛撫にも、セックスにも慣れ、
いつしかそれを積極的に受け入れるようになった。
(ああ……なんだろう、この気持ちは……)
目を閉じたまま完全に女性としての悦びに目覚めたアイの表情を見つめながら、
マサヒコはそんなことを思っていた。
(からだはこんなに熱いのに…こころは…こころは、全然穏やかだ…)
マサヒコにとって、今アイとこんな風に繋がっているのはごくごく自然なことに思えた。
(なんで…男がみんなこれに夢中になるのかって…たぶん…)
“ちゅぷん”
マサヒコが、アイの乳房から唇を離す。
「ああ…ん」
そしてそのまま、再びアイと唇を重ねた。アイは吸い付くように…貪るように、
マサヒコの唇を求めてきていた。
(きっと…こうしていると、安心できて…世界のなにからも、許されているような…。
そんな気持ちに…なるからだ…そうか…俺たちは…もう、ゆるがないんだ…)
“ずっ…ずるうッ”
「ああ!マサヒコ君…マサヒコくんッ!そこ…そこ、イイ!いいのぉ…っ!」
マサヒコの動きに高い声をあげてアイが応え、彼の背中に回していた腕に強い力がこめられる。
(誰にどう言われても…思われても、ゆるがない…俺たちが生まれた意味とか…。
そんなことはどうでも良くて…今まで、生きてきた意味だけでいい…。
俺と、先生が今まで一緒にいて…今、この瞬間ひとつになってるってだけでいいんだ…)
マサヒコは、穏やかな笑みを浮かべると…アイの黒髪に触れた。
「あ…」
アイが、呆けたような声で応えた。
「先生…俺、先生が好きです。先生の髪を、こんな風に撫でるのが…好きです」
「あたしも…君にさわられるの、好き…」
ふたりは見つめあい、もう一回微笑みあうと…そのまま、唇を重ねた。
「いくよ?せんせい…」
「ウン…きて…マサヒコ君…」
マサヒコは、最後のときが来るのを予感しながら動いていた。
“ずぅッ…ぐしゅっ、ぎゅ”
「ああ…ん…マサヒコ君…」
「せんせい…先生!」
§
700郭泰源:2005/08/26(金) 14:34:05 ID:wBi4WHa4
「………ん?また夢かよ…」
「あ、やっと起きたね〜、小久保君!おはよ!」
「…その前になんでお前が至近距離で俺の目の前にいるんだ?的山」
「ふぇ?一緒に帰ろうと思って小久保君とこ来たら、ぐっすりお眠りモードだったから、
起きるまで待ってたの。いつも思うけど小久保君って寝顔が可愛いよね〜」
「…頼むから誤解を招くような発言は控えてくれませんか?的山さん?」
同級生の好奇心丸出しの視線を痛いほど感じながら、マサヒコは出来る限り冷静にそう言った。
(コイツに悪気がなにもないのは俺だって分ってるけど…)
あまりぶっとんだ発言はさすがに高校生なんだから止めて欲しい、と思うのであった。
リンコとマサヒコは共に英稜高校に進学し、またも同じクラスになった。
腐れ縁もここまでくると立派なものだ、と4年連続でクラスメイトになるマサヒコは思っていたが…。
リンコはただ単純に喜んでいた。
「えへへへ…いいから、帰ろ?小久保君?」
そう言ってリンコは猫がじゃれてくるようにマサヒコの手を取った。
(あ〜あ、また誤解される…)
男子の視線が刺すようなものに変化するのを感じながら、マサヒコは諦めたように立ち上がった。
(こう見えて…コイツ、男子に人気あるんだよな…)
クラスに東が丘中学出身者が他にいないということもあって、
入学当初からなにかとマサヒコとリンコは一緒にいることが多かった。
ただし…それには、マサヒコの方に理由があった。
£
「……マサ。あんたに、お願いがある」
「?!な、なんですか?中村先生?」
アヤナ邸での合格パーティーのさなか、中座したマサヒコを追いかけるようにして
中村が彼の手をとり…奥の部屋へと引き込むと、いきなりそう切り出してきたのだった。
「うん…実はさ、リンのことなんだけど…」
「?」
中村らしからぬ真剣な表情だった。マサヒコは見当もつかず…次の言葉を待った。
「あんたとリン、同じ高校になるわけよね?
悪いんだけどさ…あいつのことなるべく気をつけて見ててやって欲しいんだ」
「?…と、言いますと?」
「うん…ほら、あいつさ、完全天然だろ?今はあんたをはじめとしてさ、
ミサキちゃんやアヤナみたいな良い子に囲まれてるから大丈夫だけど…。
環境次第ではイジメの対象になりやすいタイプだから、できるだけ見てやって欲しいんだよね」
「…そんなことも、ないと思いますけど…」
そう言いつつ、マサヒコは感心していた。普段の迷惑大王・エロ魔神中村とは思えない発言だが、
そこには姉が妹を思いやり、心配するような暖かさが感じられた。
(なんだかんだ言って、この人のこういうところが…)
嫌いになれない理由なんだろうな、とマサヒコは思っていた。
「あたしも…取り越し苦労だといいな、って思ってる。でもねえ…女の中にはさ、
本当に陰湿な奴っているんだよ。だから…悪いけどお願いだよ、マサ。リンを、頼む」
そう言って、頭を下げる中村。マサヒコは慌ててそれを制した。
「そ、そんな!わかりました。俺になにができるかわからないけど…。
的山のことはなるべく気をつけて見るようにしますし、アイツの様子がおかしかったりしたときは、
すぐに中村先生に相談するようにします。…それでいいですね?」
「ウン…ありがとうね、マサ」
顔を上げる中村だが、依然その表情は冴えないままだった―――。
£
そんな会話があったことも知らず…リンコはニコニコと微笑みながらマサヒコに話し続けていた。
「ふふふ〜、あのね!小久保君、こんどの新作ゲームだけど…」
(はあ…しかし本人はお気楽なもんだ…)
その表情を見ながら…マサヒコは先週の放課後に教室であった出来事を思い出していた。
(まったく、災難だったよ…まあお前のせいじゃ、ないんだけどな…。
いや厳密に言えばやっぱり的山のせいか?…どっちにしてもひでえ話だったな、ありゃ)
§
701郭泰源:2005/08/26(金) 14:35:29 ID:wBi4WHa4
「小久保!本当のところ、どうなんだ?」
「?なにが?」
「だから…お前、的山とつきあってんのか?」
「!+&$!!!ななな、いきなりなんだ、頓田!」
「あのな…入学したときから、俺、的山に惚れちゃったわけだ」
「実は俺も…」
「俺も」
「若井に?畠山も?」
「でもな、ずっと的山ってお前にべったりだろ?お前はそうじゃないって言い張るけど、
的山はさ、お前といるときだけすごく嬉しそうな顔になるんだよな。実際の本音はどうなわけよ?」
「だだだだ、だからああ!!!!」
絶叫するマサヒコだが…彼をのぞきこむ三人の顔は真剣そのものである。
(…なぜだ…なぜ俺はこんな目に…)
今更ながら女難の星の元に生まれてきた我が身を呪うマサヒコだった。
「あ…あのさ、でもなんで的山なわけ?そりゃ確かにちょっと可愛いけど、奴、天然だし…」
「「「そこが、イイ!」」」」
「…ハモるな、頼むから。それに奴より可愛くてスタイルのいい女子だってウチのクラスにも…」
「小久保…お前はなにも分ってない」
「え?」
「的山の汚れを知らない無垢な少女のごとき微笑み…」
「いつも危なっかしいあの天然な動き…」
「そしてベタ展開でお約束どおり、ロリ系メガネだが外すと可愛い!」
「「「萌え要素満載じゃないか!」」」
「…だから、ハモるなお前ら。気持ち悪いから」
(はああ…的山って、数は少ないけど熱狂的な支持者を持つタイプだったわけね…)
しかも―――この三人、皆そこそこ女子に人気がある男子なのである。
「なんて言うかな、ウチの中学にはいなかったタイプなんだって」
「そうそう。色恋沙汰に鈍そうで、純情そうで、俺色に染めてみてえって感じ?」
「非巨乳派としてはあの微乳で幼児体型っぽいところがまたなんとも…」
好き勝手なことを言い合っている三人。と、そこへ………。
「小久保く〜ん、帰ろ〜よ〜」
話題の人、的山リンコ登場。
「はりゃ?頓田君に若井君?それに畠山君?」
「あ、ああ…的山、悪いけど今日は一人で…」
「?いいよ?あたしお話終わるまで待つよ?」
(…てゆーかだな、お前がいるとできない話をしてるわけなんだが…)
心の中で呟くマサヒコだが、無論口には出せない。
「的山さん!」
意を決したように…若井がリンコに歩み寄る。
「!?って待て!止せ、若井!」
慌ててその動きを制止しようとするマサヒコだが、時既に遅かった。
「的山さんは…小久保と、付き合ってるんですか?」
「ほえ?」
突然の奇襲攻撃に、ポカンと口を開けて呆然とするリンコ。
「…言い直します。的山さんは…小久保のことが、好きなんですか?」
「好きだよ?」
瞬殺で答えが返ってきた。
「「「…」」」
「待て、黙り込むな。そういう意味じゃない。こいつが言ってるのは…」
が、三人は振り返ると…引きつった笑いを顔に浮かべながら、マサヒコの肩を痛いほどにつかんだ。
「おめでとう…邪魔したな、おふたりさん…幸せに…幸せにな…」
「だだだだだからああああ!」
またも絶叫するマサヒコだったが、三人は振り返りもせずに教室を後にした。
―――そして、夕暮れの教室に、ふたりが残った。
§
702郭泰源:2005/08/26(金) 14:36:46 ID:wBi4WHa4
「なんなの?あのひとたち?…小久保君、じゃあ帰ろっか?」
「的山…お前はなんで…」
「ふに?あたし、悪いこと言った?」
リンコの不思議そうな表情を見て、それ以上何も言えなくなるマサヒコであった。
────翌日からふたりの仲がクラス公認のものになったのは言うまでもないだろう。
さらに悪いことに…マサヒコにはミサキという長年付き合った幼なじみの可愛い恋人がいたのを、
高校に入ってからリンコに乗り換えたという怪情報が飛び交うおまけまでついた。
よってこの日以降、リンコ以外の女子からマサヒコは「外道」、「尻軽」、「浮気者」
と陰で罵られるという―――泣くに泣けない状態が続いていた。
「はあ…ま、しょうがねえか…」
「どうしたの?元気ないよ、小久保君?」
「いや…なんでもない…」
(お前のせいだとは…言えねーもんな…)
実は入学以来、そのノーブルな容姿と柔らかい物腰でクラスの女子から
密かに人気を集めていたマサヒコだったが…ことここに至っては、
かつての栄光も(まあ本人は全く無自覚だったのだが)見る影もなかった。
小久保家から英稜高校までは歩いてすぐの距離だが、的山家まではもう少し遠い。
それでも、バイトのある日以外はしっかりリンコを送って帰るマサヒコ。
このあたり、彼の人の良さが出ている。
「ねえねえ、それで小久保君、最近中村先生とアイ先生との同棲生活はどう?」
「…だからな、それもまた誤解を招くから止めてくれないか?」
「なんだか最近小久保君怒りっぽいよ〜〜つまんないよぉ〜〜ぶぅ〜!」
口をとがらせて、不満顔を作るリンコだったが…。マサヒコには、ずっとひっかかっていたものがあった。
(中村先生に言われたわけじゃないけど…)
「なあ、的山…お前、もしかしてクラスの女子と上手くいってないんじゃないか?」
「え…」
びくり、と体を震わせてリンコは黙りこんだ。
(やっぱり…)
「あのさ、俺ら入学以来ずっと一緒にいるだろ?そりゃ友達だから不自然なことじゃないけど。
でもな、あんまりにも一緒の時間が長すぎると思うんだ。
普通さ、高校に入ったらまた新しい人間関係が出来て、それなりに落ち着くはずなのに…。
お前が中学からのつきあい以外の女子と仲良くしてるの見たことないし」
「…」
無言で下を向くリンコ。
「的山…俺は、お前と一緒にいるのがイヤだとかそういうんじゃない。
ただ、心配なんだ。なにか…あったのか?」
「………」
なおも無言のままのリンコだが…。
「…ムカツクんだって…」
ぽつり、と聞こえるか聞こえないかの小さな声で呟いた。
「…え?」
「ムカツクんだって、あたしのこと。話してても面白くないし、無神経だって…。
それに…小久保君や、他の男子にも馴れ馴れしいって…」
「的山…」
「なにが悪いのか、わかんないけど…初めは…そのグループの子とあんまり合わないな、
ってくらいだったけど…。でも、家庭科や体育の班分けとかで一緒になると
耳元で舌打ちされたりして…。最近は無視されたりして…」
声をふり絞るように、リンコは話していた。最初はなかなか言葉にならなかったが…。
始まると、言葉は堰を切ったように溢れていった。
そして………リンコの両頬には、涙が、ふたつ、銀色の線となって伝っていった。
“ぎゅっ”
「こ、小久保君?」
突然、マサヒコがリンコの手を――強く、強く――握ってきた。
驚くリンコだが、マサヒコは耳たぶまで真っ赤にしたまま、言った。
§
703郭泰源:2005/08/26(金) 14:38:42 ID:wBi4WHa4
「的山…俺は、知ってるぞ」
「?な、なに?小久保君」
「俺は、お前が良い奴だってことを知ってる。…ミサキが落ちこんでいるとき、励ましてやったり…。
プライドが高くて、最初はあんなにとっつきにくかった若田部ともいつの間にか仲良くなったりしたろ?
お前は、すごく良い奴だよ。だから…そんな連中のことなんか、気にするな」
(小久保君…)
リンコは、言葉に詰まった。誰にも言わずに、中村にも言えずに、耐えてきた。
だが、マサヒコはそんな彼女の苦しい胸の内を察してくれたうえ、心配してくれていた。
そのことを思うだけで、リンコの胸の中はいっぱいになっていた。
「これからも、なにがあっても…俺が、そばにいる。約束するから」
「ごめんね…小久保君、あたし、誰にも言えなくて…」
「いいんだよ。友達だろ?困ったことがあったときは…いつでも言ってくれればいいんだ」
ふたりは、的山家が見えてくるまで…手をつなぎながら、歩いていた。
(小久保君、ありがとう……)
リンコは、マサヒコの気持ちに感謝しながらも…ずっと、考えていた。
(小久保君にとっての…あたしは、友達なんだ…。
この手に…本当にさわって良いのは、多分…あたしじゃない…でも…今は、今だけは…)
マサヒコの手は、硬くて大きくて…温かくて、優しかった。
その手に引かれながら、リンコはそんなことを思っていた。
「着いたぞ、的山。じゃ…今日は大丈夫か?」
「…小久保君、今日は本当にありがとう…」
「いいんだよ…じゃあ、また明日な?」
「ウン…さよなら、小久保君」
リンコはマサヒコの背中が遠くなるのを…ずっと、ずっと見つめていた。
£
「ただいま、おかーさん」
「お帰りなさい、リンコ…」
「あれ?その竹…」
「うふふ、さてはあなた、忘れてたわね?今日は七夕よ…後で短冊にお願いを書いてらっしゃい」
イベントごとの好きな的山家らしく、立派な竹を抱えながらリンコママは微笑んだ。
「う、ウン!」
リンコは、うなずくと自分の部屋へ向かった。
(お願い…お願いかあ…今年は…)
一昨年は、「胸が大きくなりますように」だった。
去年は、「ミサキちゃんやアヤナちゃんや小久保君とずっと仲良くいれますように」だった。
今年は───すぐに、言葉が浮かんだ。しかし───それを書いていいのか、
それを、書くことでなにかを失いそうで………リンコは、ずっと迷っていた。
その日、散々迷った末…結局リンコは、勇気を出して短冊にこう書いた。


「いつか、小久保君より好きな人ができますように」


                               END
704郭泰源:2005/08/26(金) 14:39:50 ID:wBi4WHa4
以上。
タイトル:『星に願いを』 でお願いします。>>古田氏
705名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 14:57:09 ID:2izccLuO
みちゃった・・・
ああ、たまんないなー
すげえ!すごすぎるよ郭泰源!
さり気なく世界繋がってるし。
あ−ええもん見させてもらった。
706名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 15:29:14 ID:MqsvlTlz
GJ
707名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 16:27:01 ID:NQGxihbk
激しく癒された
郭氏GJ!!
708名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 17:00:00 ID:+SJt9csB
郭泰源氏GJ&乙
さすがですね
709名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 18:53:39 ID:9BCzyiX7
たいしたもんだよ…
710名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 18:59:09 ID:drONNhJd
郭氏 GJGJGJ〜

導入のエロから、ほんわかギャグに繋ぎ、シリアスに転じて、ラストの「いつか〜」で予想を裏切って締める。
もうなんというか、「SSはこう書くべし」という教本のような出来です。

前半のリンコが、単なる鈍い子になっていて、超〜天然振りを発揮していないのが少し残念ですが、
そんなささいな事など吹き飛ばすかのような「いつか〜」でグッと来たので、大満足です。
711名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 19:22:24 ID:veGVUho4
果てしなくGJ!!!
やっぱすげぇなぁ・・・・流石はここのエースって感じ
ここがこんなに賑わってるのは郭氏という存在がいるからだと思わされたよ
712上原@:2005/08/26(金) 20:21:34 ID:UDUqYI42
こんにちは、はじめて書きますが、カズヤネタの小ネタ書いてみたいとおもいます。
それでは投下します。
713上原@:2005/08/26(金) 20:47:18 ID:UDUqYI42
いつもとかわらない平日、シンジたちのクラスは100メートル走の測定をしていた。
「やれやれ100メートルなんてはかってなんになんだか」
シンジがぼやいていると、となりのカズヤの息子がかなり元気になっていた。
「オイオイなにやってんだよ」
シンジが聞くとカズヤはこたえた。
「あれをみてみな」
カズヤが指さした物をみるとそこには今岡のブルマからパンツがはみ出していた。
「あれをみて起たないやつはいないぜ、しかもおれの大好きなしましまだしよ。
さすがおれの女だ、ちゃんとわかってんじゃ・・・てあれシンジ?」
その瞬間シンジは反射的に彼女の射程距離からはなれた。
「ザ・○ールド、時よ止まれ。」
「新井カズヤ、おまえは死んだことすらきづかず死ぬ。」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!ロードローラーだ。」
シンジが次に見た物はなぜかあるロードローラと人間と判断して良いか分からない残骸だった。
714上原@:2005/08/26(金) 20:50:43 ID:UDUqYI42
すいません見苦しい文かいてすいません題名は
「カズヤの奇妙な冒険 第一部」
でおねがいします。
715名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 20:50:57 ID:yt497N54
10敗の影響なのか、ちとキレがイマイチですな。
716名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 21:15:31 ID:W8Uoy/gf
>古田氏
保管庫にあるトモコト氏の作品が、最後まで収録されていませんでした。
確認おねがいします。
717古田(ゝ○_○):2005/08/26(金) 21:48:34 ID:nBeAPNgq
>>716
ご指摘ありがとうございます
コメントアウトの後ろの部分が抜けてました
718名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 22:37:07 ID:EFf/ywjY
>古田氏
いつも更新、乙です。
濱中SS保管庫の、REGNA氏の作品のリンクがおかしいので、
修正お願いします。
719古田(ゝ○_○):2005/08/26(金) 23:36:34 ID:nBeAPNgq
>>718
おかしいとは具体的にどうおかしいのでしょうか?
2作品ともリンクは問題ないように思うのですが。
720名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 23:58:06 ID:tQeUPYOF
古田氏
『今もあなたを〜』が『勇気の〜』になってます。

追伸:264氏の作品のリンクに少々おかしい所があるので、確認お願いします
721名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 00:04:13 ID:/6fiIoTo
これだけ多く作品があると古田氏も大変だね
住人が作品をいつでも読めるのは古田氏のおかげです
いつも本当にご苦労様です、ありがとうございます
722名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 00:44:08 ID:Ygm+z3yp
あと少しで次スレか。最近は月に1個スレ消費という感じですな
俺はこの板で二つしか見てないんだけどこれって結構早いの?
723名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 00:57:08 ID:E7DHUj/B
>>722
他ではありえないくらい早い。
今板を検索したが最古のスレは2001年8月に出来てまだ1000に行ってないぞ
このスレは神々に恵まれてるよ
ありがたいことです
724264:2005/08/27(土) 01:13:39 ID:+cs0rM6r
どうも、最近ネタ切れ気味の264です。

職人様各位、古田氏、いつもお疲れ様です。

今回は、以前書いたアヤナ主観のサイドストーリーです。
マトリックスでいうと、リローデッドの立場に値するので、つまらないかもしれません。

NGワードは、『アヤナ』『エロ無し』です。
それでも良ければどうぞ↓
725264:2005/08/27(土) 01:14:09 ID:+cs0rM6r
 …あの日から数日。
 私の足の調子は、だいぶ回復してきた。
 でも、まだ足首を強く曲げようとすると激痛が走る。
 …この痛みで、私はある事を思いだすのだ。

 怪我をしたあの日―。
 私は、小久保君に抱きかかえられて帰宅した。
 そして…彼と別れた後、私は濱中先生と恋敵になる誓いをたてた。
 …そして、そんな事を知る訳も無く、
 怪我をした翌日も、小久保君は私のお見舞いに来てくれた。
 …天野さんやお姉様達も一緒に。

 「早く治して、また一緒に勉強しような」

 …帰り際の彼の笑顔や言葉が、目を閉じる度にリフレインする。
 「……ふぅ…」
 煮え切らない思いがつのり、自然とため息がこぼれ落ちた。
 窓から望む景色は、外で降り続く雨で歪んだ車の照明しか確認できない。
 もう夜中の1時だというのに、私はなかなか寝付けなかった。
 ザアザアと雨の降る音がとても耳障り。
 所々で雷鳴が鳴り響き、その都度心臓が飛び出しそうになる。
 ……でも、今の天気はどこか今の私の心中と似通っていると思うと、親近感が湧いてきた。
 何をするでもなく、机の上に置いていた茶色の日記帳を開く。
 ――書いてあるのは、小久保君の事ばかり。
726264:2005/08/27(土) 01:15:33 ID:+cs0rM6r
笑った顔や冷めた顔。
ページをめくり、目を通わせると、それらが浮かび上がっては消えていく。
「…はぁ……」
私は、再びため息を吐いた。
窓に当たった息が、白い煙のような水滴の集まりをガラスに作っている。
「……ん」
何故か、指が勝手に動きだす。
 先端が、やけにヒンヤリして気持ちが良い。
 曇った部分が、人差し指で徐々に減っていく。
「……あ…」
無意識に書かれた落書き、それは―――。


窓ガラスに私のパジャマ姿が投影される。
顔はトマトみたいに赤く、気のせいか少し挙動不審だった。
「…あ…消えちゃった…」
落書きの方を見返すと、水滴が既に幾分か滴り落ち、もう原型を留めていない。
…空虚だ。そう、私は感じた。
ポッカリ空いた穴がギュッと締まり、狂おしいほど私を苦しめる。
 埋められる物は分かっているのだけれど…。
「……きゃあっ!?」
不意に、物凄い轟音と閃光が私を襲った。
目を瞑って、恐怖に耐える。
…どうやら、近くに落ちたようだ。
窓に目を向けると、先ほどよりも雨は強くなっていた。
「…明日は……晴れるかしら…」
見上げた先にある、照る照る坊主と相談。
「きっと‥晴れるよ!!」
727264:2005/08/27(土) 01:16:22 ID:+cs0rM6r
‥そう微笑みかけてきたような気がした。
……明日は、小久保君とお姉様の家にワインを届けに行く約束をしている。
だから、なんとしても私達を見守る空は、爽やかな青空であって欲しい。
残された時間は、後僅か。
余裕なんて言葉は、そこに存在しない。
 「………いいわ、止むまで待ってあげる…」
 私は、勉強机から運んできたイスに座り、窓枠に肘をかけた。
 「…小久保君と…楽しみ……」
 そんな事を言って、漆黒の空に微笑みかけた。

 降り止む気配の無い雨を見つめながら、私は考えることにする。
 ……これから始まる過酷な闘いの日々の事を。
728264:2005/08/27(土) 01:19:40 ID:+cs0rM6r
以上です。
台風酷かったですね…俺の文章と同じ位…
続きは、ある板の長編に一区切りついた頃、投下します。

それでは ノシ
729名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 01:41:51 ID:4UfhBPIl
>>郭泰源氏
貴方の作品読んで前から思ってたんだけど、リョーコの一人称って「私」だったと思うんですが……
あと、口調も基本的には普通の女言葉だと思います。

そういう重箱の隅みたいな細かい部分気にする人間もいるってことで……

>>264
ヴァァー続きが気になる。期待してます。
730名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 02:13:52 ID:V/iwRVsP
誰か新スレよろ
俺はダメだったorz
731名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 02:55:13 ID:PSGvubJI
264氏GJ!
732名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 03:01:11 ID:CYn/xjLC
>>730
ほい。

【濱中アイ】氏家ト全総合 9時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1125079101/
733名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 04:05:56 ID:CXZ9iJd0
>>730 GJです。
話は変わって実は全ての行動がマサヒコの気を引くための確信犯(誤用)的行動だったていう
えらい黒い的山ってありでしょうか?
734名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 05:54:19 ID:NLJAfI5G
>>720
「少々おかしい所」とは具体的にどこなのか教えてください
735古田(ゝ○_○):2005/08/27(土) 05:55:19 ID:NLJAfI5G
名前忘れ
736名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 09:44:50 ID:/AwtVgT7
>>733

是非書いてくらはい
737名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 13:32:26 ID:0R62LERn
たいしたもんだよ・・・
738名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 18:00:09 ID:XyRxpaCv
次スレの郭氏について書いてるやつ読んで思ったんだが
ここの住人はいつくらいからここのスレにいるんだ?
俺は5時限目から
739名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 18:58:31 ID:PSGvubJI
俺もその辺だったと思う
740名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 22:55:16 ID:m8pubcY3
1の途中から
741名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 23:52:22 ID:4r1hlEBE
1の400レスあたりから
742名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 23:57:07 ID:pkG5Pgx0
たしか1の50あたりから
743名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 00:53:35 ID:WhTUs6r7
パート3の途中から。
744名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 01:42:44 ID:VzInVYpP
気になってたんだけど最近雑談とか要求は増えてるのに職人さんの作品に対するレスが減ってる気がしない?

745名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 08:55:43 ID:c6dPjApw
そう言われればそんな気もするな。俺は結構書いたりしてるけど
746名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 10:21:04 ID:twzoIKtk
作品が少ないから雑談が増えるんだろ
747名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 11:05:14 ID:sL29khYM
ここ見て作品少ないと申しますか
748名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 12:55:08 ID:TFQvC7ou
たいしたもんだよ・・・
749名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 13:46:54 ID:tvPXXXdR
埋め。
750名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 21:54:17 ID:xxY0IDyG
鼓舞
751名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 23:55:15 ID:MeilxHjY
埋め
752名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 00:42:44 ID:LucoVGLH
753名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 08:40:38 ID:vCSPM5tL
たいしたもんだよ・・・
754名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 09:13:30 ID:XJYxAdld
755名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 10:38:18 ID:gddACtfD
ume
756名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 21:59:43 ID:480jSlXH
757名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 22:58:15 ID:EUwOZd7y
うに
758名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 23:42:46 ID:avoWeNOf
うめうめ
759名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 00:16:48 ID:viKJQrbc
「マサヒコ君、唇どうかしたの?」
「なんか乾燥しちゃって…痛いんです」
「ふーん」

ぬりりっと自分の唇に口紅を塗るアイ。
そしておもむろに、マサヒコの唇に塗りたての唇を、むちゅっと押し付けたり。

「なっ、なにを…!」
「この口紅、肌に優しいやつだから、応急処置くらいにはなるよ」

顔中に汗を噴出し狼狽するマサヒコには全くに気にかけず、
ニコニコワクワクと彼からの交換品を期待するアイだったが…。

「いや……俺からは何も出ませんよ」

ズガン!っとショックを受けた。

「えーーー! せっかく塗ってあげたのに!! 口紅とファーストキス返してーーー!!」
「勝手に塗られた俺に謝れ!! ていうかファーストはお互い様だ!!」

終わりっ!
760名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 00:27:39 ID:WPc3nrgA
ノリ軽っ!
761名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 00:36:44 ID:viKJQrbc
酒呑んでピコンとキタだけだからなwww
762名無しさん@ピンキー
>>759
店舗良い! たまにはこんな小ネタ話もアリだね! GJ!