SIRENのエロパロってないの?

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1名無しさん@ピンキー
やっぱ美那子タソ希望
2名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 22:52:18 ID:e/WWxcH5
ナンバー1風俗嬢の私が>>2ゲットさせていただきますっ♪

     __、-'''^~~~^`''ー、
    _、'~-i/~^~^~^''ヽ:::ヽ、       >1 童貞なの? 私にすべて任せてネ♪(アーマンドクセー!)
   /''~"::i~~^^`''`:::、:;;;;ヽ、;ヽ.      >3 お仕事は? そう、フリーターなの。(定職につけよ!)
   i;;/;i''~'i、ヽ:ヽ;:::ヽ;ヽ:ヽ;ヽ;;ヽ     >4 ア、ゴメンねー。マンコに指入れないでねー(これだから童貞は…)
   i:i:i::i:  ヽ::ヽー、--、、;ヽ:ヽ;;;ヽ    >5 この時間だけは私はあなたの恋人よ♪(今だけな。ププッ)
   i;、;、i_、-‐ヽ`'^ '、_;`ヽ;;ヽ、;;;ー-‐'ノ >6 わぁースゴク大きいのね!(ケッ、短小がぁ)
    i;;;;ヽ i'`、; ,  ´   i;;:;`i''''ー''"´ >7 えっ? もう出ちゃったの?(しかも早漏かよ)
     i::;;;::ヽ." `__    i::;::/::|::|::|、  >8 あ、大丈夫よ、まだまだイケるわよね?(皮ブ厚いな、コイツ…)
    i:: ::: iヽヽ、_   ,/';/:;:;::i::;i::;、i、 >9 ほら、もう勃っちゃたよ!(節操ネーナ。ププッ)
    ,,i::;;::;;;:i i''ヽ;i~"´ ,/"/i;;:::;;:;iヽi、 >10 趣味は何?えっ?萌えアニメ? フーン…
 /´~ i ヽ、|'i、 iヽ、 __、-~ヽ'、_//i: ヽ
  i    ;i ノ;; ;iヽ;ヽ i''ノ  、'~/; ~^'ー_  >11-1000 けっ、キモヲタは萌え絵でオナってろよ!カス!
 |   /;i i、 ;;;i、ヽ,,、-''~´ i ; /  `'ー、
 |  _/;;;-‐‐i:::i‐''~''`´  ::/" i´      ヽ
3名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 03:01:49 ID:Vsmy56p5
あげてみる
4名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 19:22:56 ID:oOX3PJzH
屍人にレイープされる春海タンキボンと言ってみるw
5名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 09:30:43 ID:Ugtf35OQ
多聞をレイープする依子タンキボンと言ってみるw
6名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 00:28:59 ID:GrxAYl1Q
美奈が宮田を襲うのが良い
何ならリサも入れて。

返り討ちはいらん。たまには無力な宮田を見たい
7名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 16:45:38 ID:eZ+ChyWP
n
8名無しさん@ピンキー:2005/07/28(木) 16:46:54 ID:eZ+ChyWP
m
9名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 22:30:48 ID:dAAqr+Yf
っていうかエロパロ板のみんなはどんなカップリングが良いの?
俺は普通に恭也×美耶子が良いんだよな
美耶子が何だかんだいっても恭也を好きって関係がたまらん
っていうか最初に血を分け与えたと聞いたときに俺はてっきり二人はセッ(ry
10名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 19:23:43 ID:adb+fEB5
しかし静かなスレだな
もしかしてSIRENってマイナーなのか?
俺の友人に進めても反応いまいちだったしな…

見てる人いる?
11名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 20:29:21 ID:duzJLWD0
サイレンだけにみんなサイレント
12sage:2005/08/07(日) 21:33:53 ID:KQVZhEh1
美那子に春海などいいキャラ揃ってるのになぁ…
13名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 21:50:56 ID:adb+fEB5
おおっ!いたー!
前に話振ったときは5日間放置プレイだったから俺だけ異界に行ってたかと思ってたよ

それにしてもSSの一つもないんじゃ盛り上がるものも盛り上がらないよな…
俺は文才0の根っからの読み手だし、困ったもんだ
14名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 22:05:07 ID:FVAAYX2K
ヘザーたんにハァハァ
15名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 22:16:34 ID:adb+fEB5
いいね、胸がないのが玉に瑕だが俺も好きだよ
ただし俺はビビリなのでゲーム中は萌えてる余裕がないだよな
…って上のほうでサイレント言ってるけど違うゲームだから!
16歯人:2005/08/08(月) 00:36:55 ID:IT2jreHP
俺は依子まっしぐら。
17名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 03:31:13 ID:adS/ah6S
こんなスレがあったなんて!


・・・SIRENのエロなんて、宮田×牧野しか見たことない・・・
18名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 09:47:34 ID:hRSAQsow
俺は淳×亜矢子ならどこかで見たような気がしないでもない
っていうかSIRENは本当に良いキャラはいるけどエロ化しにくいゲームではあるよな
19名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 14:48:01 ID:r/6LMxJh
エロのできる状況じゃないからな。
20名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 15:09:58 ID:hRSAQsow
あいつらゲーム中はいつも動き回って一つ所に留まらないからな
恭也と美耶子は廃屋に、宮田と理沙(途中から牧野も)は病院にしばらくいたけど
竹内と安野は二人で行動してる時間が意外と短いし

つまりパロをやるとしたら異界化する前の話になるのか
まあ淳は美耶子と血は繋がってないしきっと手を出して(ry
21名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 01:37:54 ID:FHsvmscg
でも、紅い海のおかげで疲れない(?)から、時間があればセクロスできるかも
22名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 09:20:30 ID:o5vozfHg
やっぱりここは何度出してもおさまらない絶論屍人に登場してもらうしかないな
23名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 18:08:48 ID:wTpg0wez
静かなスレだなぁ…
学校や病院とかいいシチュあるのにな
24名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 21:23:58 ID:ITFexs3D
じゃあSSもないしどういうシュチエーションが良いかの希望だけでも出してみないか?
俺は知子が比沙子に騙され、廃屋に連れて行かれた先での屍人による輪姦が見たいな
25名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 23:53:03 ID:wTpg0wez
俺は美那子が屍人に襲われるか、
依子と多聞のかけあわせだな
26名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 10:03:44 ID:BUHJqql5
俺は前にも出てるけど淳に襲われる美弥子が見たいな
ゲーム中での淳のシスコン振りを見てたらとても手を出してないとは思えなくなったw
27名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 10:13:28 ID:QaJqpQvh
シスコンといえばロリコン校長と晴海たんはどうなの?
28名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 13:54:05 ID:RoTveHkU
もちろんアリでしょう
あとマザコン牧野と比沙子もアリかも知れないな
29名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 14:47:39 ID:QaJqpQvh
じゃあシスコンの美奈と理沙はどうよ?
30名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 15:49:50 ID:RoTveHkU
俺的には盲点だったが当然アリだろう
というかSIRENは本当に良いキャラクターが多いな
31名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 00:11:32 ID:nd2bc5M3
美奈が理沙に擦り寄るシーンはいつ見ても興奮する
32名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 09:56:31 ID:LusFIYEl
俺は宮田が屍人理沙に杭を刺すシーンが好きだな…って危ないかw
33名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 00:33:58 ID:rjMXBzEc
>>32
オレは宮田と屍人理沙のドアの開け閉め合戦が好きだったw
34名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 10:50:36 ID:pHa+cGie
俺も好きだ、というか恩田姉妹関連のイベントは全部好きだ!
でも須田VS石田の開け閉め合戦は何故か一回も成功してない…
35名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 21:23:13 ID:sZDsMvOj
俺は恭也に美弥子が血を与えるシーンが好きだ
なんか分からんけどエロチックに感じる
36名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 15:04:58 ID:V80jv24F
保守
37名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 09:52:47 ID:d8K1vNJo
保守
38名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 22:00:12 ID:SmySCnvR
人間♂×屍人♀ってのは駄目なのか
39名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 05:54:19 ID:A9glyKC5
宮田×屍人美奈&理沙とか牧野×屍人知子とかか?
…俺は見たいな、でもやったら一発で屍人になりそうだw
40名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 00:01:04 ID:LT+Qe7RV
屍人理沙が宮田に無理矢理穿たれるシーンはたまらなくイイ
41名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 18:08:25 ID:5TlfdUNO
保守
42名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 19:09:40 ID:xOdevVuF
SIREN2が出るまでに一本はエロ小説みたいな…
43名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 00:00:02 ID:Q0yfNc2D
自分も見たいあげ
44名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 01:05:57 ID:igwaSgz/
保守
45名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 07:38:02 ID:vqTEFHFd
宮田と美奈の首絞めプレイとか
46名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 10:55:02 ID:Uy3oY72s
>45
それ言おうとしてた
宮田と理沙でもいいな
47名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 10:33:49 ID:1l1pDWnO
>>46

3Pでもいいんじゃね?
あとSIREN映画化オメ
48名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 00:49:21 ID:kdG2Sa3x
キャラがリアルだからね(役者さんそのまんまだから当然か
なのでエロ書きにくい。悪い気もするし。
49名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 08:11:51 ID:s79KY8ju
牧野が八尾のひざにすがるデモはエロい
後頭部に下乳当たってね?
50名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 01:19:35 ID:KqhMLp3B
>>50
どこかに神はいないものか…
神の降臨を期待しage
51名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 07:09:57 ID:mUUO8oER
このHPの通常掲示板のヒラオ君、
どうやらサイレンファンサイト羽生蛇村民会を引き継ぐつもりらしいです。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~ellin/hanyu/bbs.html

閉鎖に追い込んだ本人が引き継ぐつもりという稀なケースです。
52名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 19:44:08 ID:vYvVVefK
こんな良スレがあったなんて…!
職人さんが現れることを期待してage
53名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 23:33:26 ID:azH/sKMT
赤い精液を浴びて屍人化・・・とかな。
54名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 04:10:55 ID:PK5XUKUY
竹内先生に惚れた…
エロほしい
55名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 04:41:46 ID:dRGC3t3B
竹内せんせと誰々とか
カップリングも書いといた方が職人さんも書きやすいんじゃないかな?

そういう自分は宮田と美奈のお熱いプレイが見たい
56名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 09:31:01 ID:PK5XUKUY
うう…くやしいけど安野かな
竹内先生のエロほしいくせに
誰かと絡むのはすごくヤだ
57名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 13:45:13 ID:JNp4XNfh
宮田と理沙のエロエロ
ttp://thebrave69star.fakefur.jp/siren/alert.htm

…まぁ本スレでは既出なんだが
58名無しさん@ピンキー :2005/10/20(木) 21:23:07 ID:YakuVQD1
>>57
はじめて見た。おもろいねw

職人さんいないのかな。竹内と安野の自分も読みたい。
59名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 14:42:23 ID:Zo0zWpd1
恭也×美耶子キボン
60名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 02:02:11 ID:+A+s2cq1
ここは美浜で一つ
61名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 22:37:32 ID:b17MyKyH
美浜でハアハアできるのか
62名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 20:51:23 ID:7Ju044Bm
いやいやここは高遠で一つ
63名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 00:43:05 ID:OJs5dY1z
あのクチビルえろいな
64牧野×八尾:2005/10/26(水) 08:16:17 ID:nMSK/qqB
女の細い手が乳房をまさぐる男の手を柔らかく、しかし確かな強さで押し戻した。
「今日は駄目よ…求導師様。」
女の発した言葉に男―――牧野慶は顔を歪めた。

「…ここ最近、ずっとそう言っています。…八尾さんは。」
――彼女に嫌われるような物言いをしてしまったかもしれない…
言ってしまった後で気まずくなり、ぱっと比沙子から視線を逸らす。
そんな慶の髪を比沙子がそっと梳った。
「美耶子様にいつお印が下っても不思議ではない…今は大切な時期なの。
こんなことをするよりも…大切なことがあるでしょう?」
そうしていつものように慈愛に満ちた微笑を浮かべた。
慶は視線を比沙子に戻し、彼女の瞳を見つめる。
ああ、またこの眼だ、と思った。
自分を見ているはずなのに、彼女の視線はこの体を通り越してどこか別のところを見ているような気がする。
自分が知らない遠い遠い過去の事を想っているのかもしれない。
 そう考えるといつもどうしようもない気持ちに襲われる。
だからこそ、比沙子を抱いていたいのだ。

慶は黙ったまま比沙子を抱き寄せ、その乳房に指を這わせた。
衣服越しのわずかな刺激に、比沙子の肩がぴくりとはねる。
 比沙子の身体は快楽に弱い。
それを知っているからこういう手段をとる。
脚を開かせてしまえさえすれば、あの眼から逃れられる。
「…慶っ」
咎める言葉は聞こえなかった振りをしながら赤い服の中に手を滑らせた。
65名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 06:40:23 ID:0pATSZ23
遂に職人さんキタ━━(゚∀゚)━━!!!
>64
八尾色っぽいよ八尾
続き待ってます
66名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 16:54:48 ID:otgep/zs
来たよ来たよww待ってました職人サマ!
続き楽しみにしてまつ。
67名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 01:37:26 ID:tn+iRjME
職人様キタ━━(━(━(-( ( (゚∀゚) ) )-)━)━) ━━ !!!!!
続きが楽しみ!!
68名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 08:55:17 ID:7h+Wb4TL
期待
69名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 20:08:36 ID:I1ykcfhy
本スレは盛り上がってるのに…
人いね〜
70名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 20:35:17 ID:LpdNjHyC
誰か作品投下頼むマジで
71名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 04:17:58 ID:KrRx5mgF
>69
ここは異界だから
72牧野×八尾2:2005/11/05(土) 02:38:47 ID:CjYuIN2V
>64の続き 投下します
 
 行為の中断を訴える言葉は、果たして実ることはなかった。
言葉を紡ぐ為の舌が、今は慶の舌に絡めとられている。
口腔を侵す舌を引き抜こうにも胸のふくらみを緩慢に揉みしだくのとは別の手が後頭部を押さえつけ、
唇と唇とが決して距離など持たないように比沙子の頭部を逃すまいとしている。
 ここは求導師の寝所だ。
比沙子の真後ろにはベッドがある。
このまま彼女の理性もろともなし崩しに行為に雪崩れ込まれてしまうのにそう時間は掛からないだろう事は
比沙子自身が強く意識していた。

――彼をこれ以上受け入れてはいけない。
理由はこの上なく不明瞭だった。
それでも何かの経験に裏打ちされた様な確かな危機感を比沙子は感じていた。

――何か取り返しのつかない過ちを犯すのではないか――?

そして今は神の花嫁となるべき美耶子様にいつお印が下ってもおかしくはない、「大切な」時なのだ。
「大切な」時期に不埒な行為に勤しんでいて善い筈がない。
許される筈もない。
 そう自身に言い聞かせ、比沙子はどこか必死になりながら慶との交わりを否定してきた。

求める度、やんわりと諭され、我侭を諌められた子供のような表情をした慶は、
それでもそれ以上に食い下がる事はしようとはしなかった。
「大切な時期だからそういうことは出来ない。」とだけ伝えられ、それ以外の理由は無いのかとも慶は問わずにいた。
だから今日も互いの髪や指に触れることはあっても、
熱狂を予感させるものなどある筈はないと比沙子は思っていた。

「んぅ…んん…」
唇から言葉と呼吸を奪われ、鼻からでは呼吸も侭ならない。
口角から溢れ出した唾液が僅かに逸らされた比沙子の喉をのろのろと流れていく。
と、不意に慶が唇を離し、意を決したように短く息を吐いた。
それに気付いた比沙子が、ひとまず酸素を得ようと肺に溜まった熱い空気を吐き出し、
冷えた酸素を肺に送る。
快楽に霞む視界を開いたと同時に反転した景色と自分に圧し掛かる男の姿と呼吸を感じた。
背中には、服越しの冷たいシーツの感触。
比沙子が言葉を発する前に再び慶が彼女の舌を吸った。
73名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 08:32:24 ID:06Rrunv+
続きキターーーーーーー!
74名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 17:16:57 ID:gcOUvjCe
続きキタキター!
次も待ってます!
75名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 23:57:30 ID:agUiRybZ
GJ!!(*´д`*)ハァハァ
続き待ってまつ!
76名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 20:57:23 ID:A7sFIPbw
恭也×美耶子の廃屋プレイとかキボンww
塚この二人にはやっぱ純愛が似合うかな
77名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 22:58:54 ID:T4DJJ48e
牧野×八尾GJ!


デモで八尾さんにすがる牧野にモエス
78名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 15:33:32 ID:T+mp0grn
須田×美耶子きぼん(*´д`*) '`ァ '`ァ
79名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 02:16:53 ID:dI9P5LB1
たまには、コウジ君の事も思い出してあげてください。
80牧野×八尾3 1/2:2005/11/13(日) 05:36:27 ID:dI9P5LB1
レスありがとうございます。
続き投下します。


慶が絡ませた舌を必死に愛撫している。
ただそれだけの事に堪え難い衝動がふつふつと湧き上がってくる。

上顎を細かく擦るように舐る慶の舌に叱咤の意味合いを込めて噛み付こうとした比沙子は、
しかし慶を傷つけることは出来はしなかった。
例えば今比沙子を高ぶらせようと口内を犯す慶に思い切り歯を立てられたなら、
間違いなく慶は比沙子を解放しただろう。
喉の奥へ流れ込む二人分の唾液を喉を反らせ、慶の唇ごと、愛撫から逃れようとしながら比沙子は嚥下した。
ほんの僅か、指二本分ほど隙間の開いた二人の口唇から熱を孕んだ息がこぼれた。
そのまま密着した身体の間に腕を割り込ませ、慶の肩を強く押す。
そこから出来た隙間から、熱が逃げ出していく。
唇が、糸を引いて離れていく。

ふ、と自分を戒める慶の腕が緩んだと思った瞬間、比沙子の喉から小さな悲鳴が上がった。
「ひぁ!あ、やっ!」
慶が比沙子の耳を責め立てている。
耳たぶを食み、こめかみに唇を落とし、狭い穴に舌を捻じ込み丹念に濡れた音を比沙子の鼓膜へ届ける。
顔を背け、濡れた音から耳を引き剥がそうとする比沙子の顎を慶の指が捕らえた。
「慶、もう、止め――」
幾度目かの制止の言葉を紡ごうとした比沙子の口内に顎を捉えたままの慶の指が入り込む。
食指と中指で器用に舌を押さえ込み、言葉を奪う。
ぞろり、と首筋から顎の裏までを嘗め上げられる。
女がたまらず鼻に掛かる甘い吐息を漏らす。
突っぱねる腕ごと、再び男に抱きしめられ、口を吸われても、力の入らない腕で比沙子は抵抗を続ける。
比沙子の唾液にまみれた慶の指が彼女の丁寧に結われた髪を乱すように押し付けられた。
追って、呼吸すら許さないような激しい口付けが落とされ、絡め取られる。
思考も、抵抗すらも。
いつの間に服の中へ忍び入れたのか、彼女のスカートをたくし上げ慶の掌が比沙子の膝を割り、
脚を開かせていた。
比沙子の脳に残留していた抵抗の意思が彼女を焦らせる。
しかし、開かれた脚を閉じようにも、割り込ませられた慶の胴がそれを許さない。
絡め、嘗め上げ、甘く歯を立て、舌から唇から比沙子の理性を削り取る慶が
輪郭を撫でる様にするり、とその手を脚の付け根へと滑らせた。
既に微かな湿り気を帯びている比沙子の下着の上から数度、裂け目をなぞる。
女の背がひくり、ひくりと揺れる。
立て続けに主張を始めている肉芽を押しつぶすと比沙子が艶めいた声を上げて喉を反らせた。
「ん、うぅ!」
組み敷いた女を陥落させるのには、この方法が殊に効果的だ。
酷く姑息な手段とは分かっていても、慶はその手を止められなかった。
81牧野×八尾3 2/2:2005/11/13(日) 05:39:15 ID:dI9P5LB1
 慶は性急に比沙子の中へ指を突き入れた。
未だ湿り気の足りないそこは指と内膜の起こす摩擦に慄く様に収縮した。
これ以上の快感に危機感を覚え、比沙子は固く閉じた瞼を跳ね上げ、
慶は比沙子に呼ばれるように視線を合わせた。
近すぎる距離で、比沙子の視線が慶の瞳を射る。
彼女の瞳に制止を強いる色と、もうひとつ、快楽に濁された目の奥にいつにない不安の色を認めて
慶は一切の行為を中断した。
その瞳に射すくめられたまま比沙子を蹂躙する舌を引き抜く。
二人の舌を繋ぐ糸は名残惜しげに数瞬留まり切れて比沙子の口唇に落ちた。
中途半端に突き入れられたままの指も引き抜く。
その刺激に比沙子の肩が僅かに揺れた。


自身を見上げる比沙子の視線に耐えられなくなり、慶はふいと視線を外す。
途端に、彼の胸に不安が渦を巻いて押し寄せる。
先程までの行為を叱咤されるだろうか――叱咤だけならいい。
慶の瞼の裏に、先刻の比沙子の瞳が鮮明に映し出された。
瞳の奥に認めた、確かな不安。
もし二度と、彼女に触れることを許されなくなったら――?

「慶…」
それでも、彼に掛けられた声は慈愛に満ちた、いつもの求導女のものだった。
頬に触れる、ほんの僅かに熱を持った比沙子のてのひらに、慶は僅かに身をすくませた。
恐る恐る視線を戻す。そこには慈愛に満ちた、いつもの表情があった。
その表情に慶は、安堵と、再びどうしようもない不安に襲われる。
 どうして。
82名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 17:09:22 ID:6gBAf9hU
続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
GJ!!
83名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 01:29:19 ID:OUjw1heo
ほす
84名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 23:44:29 ID:exlxyLx8
校長×高遠先生とかはどうだ
志村×みーなとかはどうだ
蜘蛛屍人×犬屍人とかはどうだ!
85名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 18:23:01 ID:GnV77u6i
美耶子×ケルブ
86名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 00:04:29 ID:wJf3T45O
>>84
校長ってロリコンじゃないの?
87名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 20:25:34 ID:OCWLYfKx
校長は春海たんに夢中だしなw
高遠先生は唇がセクシーでいいけどね
88名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 22:11:41 ID:goU365AY
>>86
フェミニストなんだよ



幼女限定の

89名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 23:29:35 ID:LjrSYzV2
>84
蜘蛛×犬は
犬が男役なら
バックでも正常位みたいに見つめあえるな
90名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 23:45:08 ID:7OMxtfRG
だが犬は女しかなれないという公式設定
91名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 07:39:18 ID:4jKm7cFO
おしえて美奈せんせい
92名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 12:11:08 ID:OZl6/+0/
なんで美奈は頭からちんぽたくさん生やしてたんだろう
他の奴は普通にしびとしてたのに
93名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 23:16:00 ID:ccBHBGk8
興奮すると赤くなるし?
94名無しさん@ピンキー:2005/12/08(木) 14:51:55 ID:aipYgSG6
ちんぽが好きなんだろう
95名無しさん@ピンキー:2005/12/14(水) 08:24:07 ID:jcydJ8QV
えろいな
96名無しさん@ピンキー:2005/12/21(水) 07:45:28 ID:bnjz3GZa
一足先に百合に萌えてみるか。
97名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 03:50:20 ID:oCsGZeUT
ぱらいぞうにまうづあげ
98名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 16:12:25 ID:CzmCC4VV
               ,. '´ ̄ ̄``ヽ、
             (     ,rェェ、   )
              `Y´ ̄ゞ称ハ`ヾ/
                 ハ、_/_/_ _,イ!
              lミ!::ー=-.:; r=-:リ!
                 リ;::::.:.:::;; j  ,リ
               j!;:.:.:、___,, ;/
                ,イハ、;:;ゝー' /       了解・・・ 射殺します
           」,,ィ二ヽ \ー‐イ、
        _,イrQュ    \ \ \只
       /::;;;〈j(8)j〉,    \,/^Y^ヾト、
        /:;;;;r'ヾi;;;|ソヽ         i  ,}リi
        〈;;,イi!  l;;;;!'つ         |b  ! !
        ヾ;;;!   ̄`つ r‐ー‐-、 ,| ,r‐| |
         i!|、_  ̄`つ. | ̄T ゙̄i ,!bi'"| |
        ヾ;:.:.:. ̄    |_」_」 ! L ! |
           !;;;;;::.:.:.:...:. . .      !b ,{ !
          |;;;;;:;:.:.:.:.:.:.:.:. :. . .. .  !   ゙i,」
         l;;;;;;;;;:;:;::::::::.: .:. :. :.:. ..|,b  | !
            l;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;;:;:;:::::::::.:.:.:l.:.:. .,} |
          ト、r───-----─rrェェュ!
         |「「[]」;_:;_:;:_.:.:」1.:._::」」[コ]」
         Lj;;;:llj;;;;;;:;:;:::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.|
            ヾ::;;;;;;;;;;;:;:;;:;:;:;:;:;:::::::::::::::.:.l
          i;;;;;;;;;;;;;:;:;:;;:;:;:;:;:|:::::::.:.:.:.:.|


某所で発見。忘れないようにメモ
99huhuma:2005/12/28(水) 22:00:59 ID:LLTdItOo
保守
100名無しさん@ピンキー:2005/12/30(金) 19:31:25 ID:qycioobu
これからサイレン2出るし、人来てくれればいいな〜
101名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 06:04:20 ID:QrX4oZuX
>>98
サイレンのAAなんてダディ改変のしか見たことないから感動
102名無しさん@ピンキー:2005/12/31(土) 14:31:42 ID:g6H2ko5H
                     ,r──‐-、
                     」      j
                   ,r'´ 二二二ニ'''ー- 、
                  /  ,ィ´辷,ハニ、j    ヽ
                 /   イN   '゙^^ヽl   /
                 !    ゝ   -=、! _/    < 鍵 … か 〜 ぎ ぃ 〜〜〜〜
                 ``ー- 、7 ` ー‐' ´
                  /´ Y   ,;′ト、
                 /     !.:    . .! ヽ
                /     ヽ;._;.、_.:/  i
              /       ;: ;:; ; ;:;:;;:;i |                 ,    ' ´
              ,<    ,r'゙´ .:.: .:;;;: ;:;:;:;;: :j ,!          ,    ' ´
           / \,イ    .: .:;;;:; :;:;:;;:;イ  ト、    ,   ' ´
             /  /  /     ー- 、_ ,〈  」レィ二((;゙,:
          /  /   !            レニ(と込つ ` 丶 、
         ,/  /    ,レ'´  ̄ ..: .:. ;;:; :. .:.:f   `ー'      ` 丶 、
        /  /     ハ    .: .:. ::. `ヽ丶|              ` 丶 、
         /  /    / ヽ ー ‐ ー─ - 、 !                  ` 丶 、
        ト,ヘ 〈     /           二 ト、
        |」丁」/     7´ ̄.:`¨`ーr ‐'"´.:.:.::.:`i
      `´ ̄      /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:|
             /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;;:;:;,!
              |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;,r'´ ̄``ヾ;::;:;:::;:;:;:;|
               j:;:;:;:;:;:;:;:;:;/      ヽ;:;:;:;:;:;:;,!

もう一個発見
103名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 20:32:32 ID:izEm98bR
恭也×美耶子キボンヌ
104名無しさん@ピンキー:2006/01/04(水) 22:22:37 ID:DcbsoxuP
このスレタイ見た時SIRENを風来のシレンだと思った俺がイル
105名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 07:58:02 ID:tZ1OabF8
エロ絵は無かったが、ブロック崩しなら見つけた。

知子
ttp://saburou-p.sakura.ne.jp/siren/block/tomoko.html

恩田姉妹
ttp://saburou-p.sakura.ne.jp/siren/block2/onda.html
106名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 09:15:45 ID:L47lRxaQ
>>105
全力で剥かせていただきました
107名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 16:32:50 ID:6coY944w
>>105GJ!
>>106
やってみたけど俺には難しくてできなかった。
できればどんな画像か教えて・・・・・
108名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 16:39:58 ID:34N4YqXr
■■■■■■■■■■■■■■■■
■                     ■  違う板にコピペすると、四角の枠の中に
■                     ■  メッセージとURLが現れる不思議な絵。
■                     ■
■                     ■  (その仕組みがリンク先に書いてある)
■                     ■
■                     ■  この原理を応用すると、まったく新しい
■                     ■  コピペが作れる予感。
■■■■■■■■■■■■■■■■
109名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 00:51:39 ID:IA8mZcgt
「春海ちゃん何処…?春海ちゃーん」

懐中電灯を片手に、ジメジメした廊下の暗闇を行く一人の女性の姿があった。
窓を見れば外は雨…“赤い雨”。
学校の行事の最中、ともに異変に巻き込まれ、はぐれてしまった羽生蛇村小学校分校4年生クラスの四方田春海を捜していまだ見つかるに至っていない。行事に同行していた校長も行方知れずである。
それが春海の担任である高遠玲子を焦燥させた。

「…もしかしたら教室に戻っているかも」
110名無しさん@ピンキー:2006/01/07(土) 12:38:08 ID:IA8mZcgt
酔っ払った勢いで書いてみたけど続きが思いつかん。
111名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 21:44:22 ID:EpnE+ESx
>>110
頑張れ
112名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 21:52:20 ID:Z8DFOICE
>>110
気合だ
113名無しさん@ピンキー:2006/01/10(火) 22:23:17 ID:sqFQ2Itq
>>110
俺も応援するぞ
114名無しさん@ピンキー:2006/01/11(水) 20:04:39 ID:cU6xHYX3
淳×亜矢子の微エロ見つけた。
ttp://www2u.biglobe.ne.jp/~ellin/hanyu/ss08.html
115名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 07:47:18 ID:M5tVjwtt
>>114
いいなこれ
116名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 01:22:49 ID:CXVJcAyy
今更な気もするがブロック崩しサイコー
>>107
知子ちゃんの方はジャージが脱げて普通の体操着が出てくるだけ
恩田姉妹の方はリサの方が色っぽかった。ってか最初にチビ宮田の服が脱げた時は萎えたww
117名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 07:46:21 ID:yu1Z7sI7
牧野と八尾の服の名称が分からない。
特に八尾。なんだあのワンピースonワンピース。
118牧野×八尾4 1/6:2006/01/21(土) 09:48:01 ID:X6GamiQC
大分遅いのですが、続き投下します。

――どうしてこのひとはこんな表情をするのだろう?
いつだって揺らぎのない完璧なまでの愛を、彼女は自分に注いでくれていた。
それでも、自分が、或いは彼女が儀式のことを口にする度に、その視線は何処かを遠くを想って焦点を亡くした。
ほかの何処でもなく、誰でもなく、見ていて欲しいのはいつだって「ここにいる」、「牧野慶」なのに。
自分を見てくれない、遠くを見つめる瞳がたまらなくいやだった。
その瞳を、慈愛に満ちたあの表情で包んだまま、見つめる先のことも、それを想う彼女の抱えるものも隠され続けていた。
見てくれないのなら、見せてくれないのなら、いっそ快楽に濁らせてしまえばいいと、
そして快楽の去った後にこそ、自分を見つめてくれていたらいいと、
逃避と密やかな期待を抱き合わせにしながら欲望を彼女に穿ち続けてきた。
快楽に表情を歪ませる彼女に一時の安心を得ては、再びあの瞳を抱えた慈愛の表情を浮かべる彼女にまた不安になる。
繰り返し繰り返し、身体ばかりを重ねて望むことは口に出せないでいる。

自分の事を見て欲しい、と。見詰める先は何処なのか、と。あなたの本当の表情を見せてください、と。

だから肝心な望みには辿り着けない。
交わりながら、彼女が奥深くに埋めた心を探る。
否、彼女がそれを曝け出し、自分の望みを叶えてくれるのを待ったまま。今も。
熱狂に頼らなければ何一つ彼女に伝えられない。
身体をひとつに繋げられなければ、今度は違う不安に押し潰されそうになる。

「私には、八尾さんしかいないんです。」
他人との交わりを一切絶って、
そうして慶に残されたものは彼女しかいなかった。
他には何もいらなかった。それがどんなに滑稽で、愚かだったとしても。
そして、その過程を作り上げたのが、間違いなく彼女だったとしても。
彼女がいなくなることが何より恐ろしい。
彼女がいれば、それでいい。それだけでいい。
不安に眼前の世界が歪む。わななく喉で必死に伝える。
「独りに、しないで、ください。」
視界を歪ませる泪が、こぼれて比沙子の頬にぽたりと落ちた。
119牧野×八尾4 2/6:2006/01/21(土) 09:49:02 ID:X6GamiQC
比沙子は慶が愛しかった。
ただ自分だけを縋り、綺麗な涙を流すその両の目が、ひどく、いとおしかった。
中央から分けられた慶の髪を両の手で撫で、耳をなぞる。
そのまま頬に手を沿え顔を引き寄せ、許しを請うような甘えを受け入れるようなくちづけを与えた。
慶が一瞬、その目を見開き、そして今度は泣きそうな安堵の光を灯した。
そうして当たり前のように口付けは激しくなる。
男の舌が唇を割り開いて侵入する。
今を許してしまえば、退路は塞がれてしまうだろう。
過ちの花を咲かせる芽を刈り取るのは今この時しか無い。
それでも比沙子は体を離せなかった。
今はただ、全てから隔たれて二人で熱に浮かされていたい。

あなたには、私しかいないから。
 

比沙子の首筋に慶が甘えるように鼻先を摺り寄せ幾度かキスを送ると、
くすぐったい、と慶の髪に彼女の吐息が降りた。
胸元に鼻先をうずめて深く呼吸をすると、
慶は肺の奥から比沙子に包まれているような感覚に浸される。
 布越しの体温がじれったく感じた慶の指先が、比沙子の素肌を求めて彼女の纏うものすべてを取り払っていく。
重苦しい求導師の服も脱ぎ捨て、比沙子をだきしめる。
待ちわびていた、肌の感触。ぬくもり。
「ずっと、こうしたかったです。」
ぽそり、と独り言のようにつぶやいた慶の声に比沙子はそれでも応えるように
慶を抱きしめかえした。あふれてこぼれそうな愛しさで空っぽの胸が満たされる感覚。
愛することで、すべての罪が洗い流される錯覚。
『わたしもあなたがほしかった。』
120牧野×八尾4 3/6:2006/01/21(土) 09:50:23 ID:X6GamiQC
慶の唇が、比沙子の首筋から鎖骨へ、胸のふくらみへと軌跡を描いていく。
そのまま頂きをひとなめし、口に含む。
比沙子の肩が快楽に震える。眉を寄せ、ふ、と息を吐く。
「八尾さん、敏感になってる…」
「ひさしぶり、だから…っ」
研ぎ澄まされた神経を掻くように胸の飾りに慶がゆるく歯を立てる。
もう片方を指の腹で転がされると、比沙子は慶の頭部を抱きしめた。
快感に震える肩の振動が、腕を伝って慶の頭にも届いた。
そのまま思うさま頂きを味わうと、比沙子が慶の髪に、こめかみにキスを降らせた。
上を向くと、熱に浮かされた瞳と視線が絡む。
引き寄せられるように唇を貪りあい、離れると、慶は比沙子の膝を開いた。
濡れた音を立てて秘部が外気に晒される。
身体を脚の間に割り込ませ、指先で柔肉をこねる。
割れ目に沿って指を滑らせれば、女の匂いが鼻先を掠めた。
指先に触れる突起をいたずらに刺激すると比沙子の腰がはねる。
「八尾さん、ここ、好きですよね。」

秘裂を指で割り開き剥き出しにしたそこを舌で嬲り吸い上げ、歯を立てる。
女の腰が刺激に浮くのを押さえつけ、さらに続ける。
「…ふっ、…くぅ、ん」
尖らせた舌を花口に捻じ込むと比沙子の指が慶の髪をきゅっと掴んだ。
そのまま中を引っ掻くように、時折焦らすようにごく浅いところを繰り返し摺る。
間断なく送られる快感に呼吸を荒げる。丁寧に撫で付けられた慶の髪ももうめちゃくちゃになっている。
ぼんやりと下腹部に積もり始めた絶頂感を首を振ってやりすごす。
まだ早い。一人では、達したくない。
121牧野×八尾4 4/6:2006/01/21(土) 09:53:42 ID:X6GamiQC
「そんなに、しないで…っ」
比沙子の声に気付いた慶が、彼女に目をやり、そっと舌を引き抜く。
刺激を失った秘部がひくついている。
脚の間から顔を離し、舌で比沙子の体を辿っていく。
腰骨からあばらへ、乳房の頂を一舐めし、首筋を通って耳元で囁く。
「八尾さん、先に一度達ってください。」
比沙子がその意味を解するよりも早く、慶の唇は再び彼女の陰部に埋められていた。
ちゅ、ちゅ、と何度か淫核を吸い上げた後、慶はそろえた指を二本、蜜があふれるそこへ
差し入れていく。
緩やかな刺激に比沙子の背が甘くしなる。
奥のほうにあるざらついた上壁を引っ掻くように指を動かす。
よわいところを刺激され、比沙子が引き攣れた呼吸を繰り返す。
腰を捩って逃れようとしても却って性感を煽るだけになってしまう。
ぐちゅぐちゅと入り口を犯されながら剥き出しにした芽をきつく吸われる。
「ぃう…ん、んっ!ぁ!―――ぁあっ!」
あっさりと軽い絶頂を迎え、比沙子の肢体がびくりと震えた。
蜜の溢れるそこから指を引き抜き、慶はぬめる指先をぺろりと舐めた。
「八尾さんのここ、すごいです。…溢れてる。」
ちゅる、と音をたてて慶が蜜を啜る。
「ん…ふぅっ」
一度達して敏感になった体は新しい刺激にも素直に反応する。
声には出さずに楔を求めた。
もっと奥まで。と。


張り詰めたものがゆっくりと膣内に呑み込まれていく。
粘膜を摺り上げ、じれったいほどゆるゆると内側を埋めていく。
強い刺激に放ってしまわないように慶が動きを止めて息を吐く。
――たりない、から。はやく。
急かすように囁き慶をきゅ、と締め付けるとそれに応えるように、慶が腰を動かしだした。
ずちゅずちゅと粘膜を掻き、ざらついた上壁を責め立てる。
「ぁっ、あぁっ…!」
「八尾、さん…八尾さん」
交わりに酔わされた勢いで慶が吐き出す。触れ合えなかった間のことを。
「声、が、聞こえるん、です。」
朧朧とした頭で、揺さぶられたままの比沙子が辛うじて頷く。
「貴女を否定して、私に、助けを…求めるような…」
不安だったんです。と慶が続ける前に女がその耳元に顔を寄せ、囁いた。
「聞いては駄目。信じて。『私』だけを、ずっと…ずっと…。」
海馬の中の誰かの言葉が彼女の唇を滑り落ちる。
――信じて、と?こんな不確かな女を。自分が誰かも分からなくなるような私を。 
――あぁ、『私』、は誰?
思考の海から泡のように沸いた疑問が比沙子の脳裏を浅く掠めたが、
激しさを増した律動に女の思考はぱちりと弾けて喘ぎに変わった。
122牧野×八尾4 5/6:2006/01/21(土) 09:54:33 ID:X6GamiQC
 比沙子がしなやかな脚を慶の肩に預け、二つの躰がより深く繋がるかたちになる。
蜜壷をかき回す様に最奥を抉られると、女の膣内が切なく震えた。
こうして内側の熱を差し出し合っている時だけ、二人は満たされている。
涙も涎もだらしなく垂らしたまま、突き上げられる比沙子の嬌声が、蜜が零れては溢れる。
「け、い…慶っ…けい…」
「八尾さん、っ、八尾さん…」
うわ言の様に互いの名を呼び合いそこに居る事を確かめ合う。
愛してる、愛していると囁き合っては高め合う。
律動は深く、速度を増してぶつかり合う肌が音を上げる。
突き上げ、突き上げられ、高みへと昇り詰めるごとに、心臓が叫ぶ。
愛しい、愛しい、愛しい、愛しい。
神を説く二人には、酷く不似合いな凶暴な愛情が二つの胸を脳を渦巻いて楽園へと急かして止まない。
その感情が、愛情こそがこの先のふたりにとって最も忌むべき事態を招くというのに。

 本能を剥き出して腰を打ち付けあう。
揺らす腰の動きが吐き出すものへと変わる。
もう少し抱き合っていたくて、抱き合いながら二人で果てたくて、
男は肩から女の柔らかな脚を下ろし、律動を緩めて女の汗ばんだ体を抱きしめた。
慶の肩に顔をうずめ、緩やかに突かれながら比沙子は彼の腰に脚を絡める。
男の背をつ、と撫で上げもっと、とささやく。
奥へと誘う内の肉で女がゆるく、きつく男の欲望を締め付ける。
その言葉を正しく理解した慶は比沙子にくちづけ、再び激しく腰を打ち付けだした。
抜けてしまうぎりぎりまで腰を引けば、離すまいと比沙子の襞が追う様に絡みつく。
その襞を巻き込むように勢いよく打ち込むと、比沙子が声を上げてよがる。
行為の激しさで泡立った愛液が、繋がったところからとろとろと流れてシーツを汚す。
形を成した悦楽が、じゅくじゅくと音を立てては肉の境界をぼかしてならない。
――そこから、いっそふたりがない交ぜになってひとつの肉塊にでもなってしまえたら
声も、視界も、総ての感覚を奪われて、昼も夜も、光すら感じないままただ重なり合っていられるだろうか。
 この狂乱を手放すにはまだ惜しい男が、女の乳房を吸い上げる。
甘く歯を立てれば中で強く包み込まれる。刺激を与える合間に比沙子の胸に赤い花弁を散らす。
「は、くぅ…ぁん、あ、っ」
せわしい息遣いと水音で誰の声も聞こえなくなる。
「っ、ふ…あ、ぁあっ」
自分の声さえ、遠くに聞こえる。

互いの耳を塞ぎあい、目を閉じて深く口付ける。

慶が比沙子の中を一際強く深く穿ったとき、彼女のからだが大きく跳ねた。
「――…ぁ…!」
背中に突き立てた爪から、ぷつり、と肌の切れる音が伝わる。
腰に巻きついた脚にがっちりと捕らえられたまま、
激しくうねる膣の動きに促されるままに慶は比沙子の深淵に欲望を放った。
この浅ましい欲望が彼女の中で命となって、二人のかすがいになればいいと思いながら。
123牧野×八尾4 6/6:2006/01/21(土) 09:56:27 ID:X6GamiQC
次で終わりです。
124名無しさん@ピンキー:2006/01/22(日) 14:09:05 ID:3QSnBnQK
続きキタ――――!!!
牧野八尾GJすぎる!
かなり萌えました〜
125huhuma:2006/01/24(火) 17:06:47 ID:cA/k/rrA
gj
恭×美也子
をリクしたいですね
126名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 21:07:14 ID:WNsZEXXf
>>125
俺も
127名無しさん@ピンキー:2006/01/28(土) 12:04:28 ID:/XOZbFug
保守
128名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 17:20:41 ID:xVukETau
ttp://saburou-p.sakura.ne.jp/siren/eseura_t.html

こんなのでよければ・・・
129名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 17:42:20 ID:n9hlnmRt
保守
130!!!SIREN2ついに本日発売!!!:2006/02/09(木) 06:08:15 ID:C69kG1ig

一、舞え舞え巫 頭の飾りを打ち振るい 焔見遣って踊りゃんせ
二、舞え舞え巫 耳の飾りを鈴鳴らし 風音尋ねて踊りゃんせ
三、舞え舞え巫 首の飾りを打ち鳴らし 水面覗いて踊りゃんせ
四、舞え舞え巫 胸の飾りを揺り捨てて 頭を真似て回りゃんせ
五、飛べ飛べ使い鳥 錦の腰帯揺り解き 土を求めて羽撃かん
六、揺り揺られ箱の舟 腕の飾りが拍子打つ 霧を待ち侘び揺られけん
七、舞え舞え巫 天の衣で舞い踊り 舟を背にして踊りゃんせ

【呪いの巫秘抄歌】
このレスを見た人は、口にするだけで数々の不幸に見舞われるという、
呪いの「巫秘抄歌」を最後の七番まで唄ったも同然です。
七番まで唄いきるということは、即ち死を意味します。
この死の呪縛から逃れたい人は、33分以内に3つのスレへコピペしてageてください。
そうしなければ、あなたは一週間後に1分55秒の間、苦しんで死ぬことになります。
131名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 21:23:58 ID:3wyQ24sN
おまわりさんハァハァ
132名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 01:07:38 ID:k4uqZ/et
2発売記念、活性化期待あげ
133名無しさん@ピンキー:2006/02/13(月) 03:35:16 ID:WgLCLKz6
闇人プレイで
134名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 13:36:17 ID:1fVm/Z9o
おまわりさんかっこいいよおまわりさん
135名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 19:23:47 ID:wmwuaL+S
保守
136名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 23:07:46 ID:2C6hjHBj
ツンデレ郁子、ジェノサイダー市子、電波少女’sなどネタは多いんだけどな・・・
137名無しさん@ピンキー:2006/02/16(木) 20:16:56 ID:FElALy66
ツンデレなら美耶子を忘れちゃなんねえな!
138名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 20:05:43 ID:vH90WOiU
ツンデレなら太田ともえじゃね
139名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 21:15:44 ID:hBAcdeAl
>>138
でれてない、でれてない・・・
奴はファザコンだ。
140名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 08:31:46 ID:lvGMqTAD
ところで結局、太田親子は悪だったのか?それとも正義だったのか?
俺はそこのところがまったく分からない。SIREN2は1に比べて話の解釈が難しい気がするな。
…まあどっちにしても太田ともえ萌えなんだけど。
141名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 23:24:55 ID:IsIZla+8
>>140
一見悪に見えて実は善・・・というのが今作のテーマですね。
島を守るという意味では、大田親子&漁師達の行動は至極当然でした。
(増してや、覚醒した加奈江が隆平を滅多刺しにしましたからね)
三沢三佐も単に切れた人では無く、鋭い感で正しい行動を取っていました。

結局、悪そうに見えて一番善良だった阿部&ツカサが生き残った訳です。
142名無しさん@ピンキー:2006/02/19(日) 02:43:10 ID:ZM7+5/qg
>>141
なるほど、分かりやすい説明サンクス。確かに太田親子、三沢は少々乱暴だが何も悪くないしな。
…つまりは心置きなくともえに萌えていて良いということか。
143名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 06:36:44 ID:pchsdL7D
保守。
牧野×八尾職人さん、ラスト楽しみに待ってます。
144名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 19:22:15 ID:HXgTLp0Z
阿部×ツカサのssキボン
もちろん阿部ちゃん受けで
145名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 03:14:05 ID:vrj3g9q4
倫子が体調を崩して医務室に行ったと聞いた市子は、お見舞いに行く事にした。
コンコンと医務室のドアを二回ノックする。返事はない。
(あれ…倫子もういないのかな?)
でも報せを聞いてからそれほど時間は経っていない。
とりあえず市子は医務室の中に入ってみた。
なぜか医師はいない。微かに息遣いを感じる。やはり倫子はいるようだ。
(眠ってるのかな?)
起こさないようにそろりそろりと、カーテンに囲まれたベッドへと近寄る。
「ん…ああ……!」
その時、倫子の苦しむような荒い声が聞こえた。
ただの船酔いではなく、熱が出ているのだろうか?
「倫子! 大丈夫!?」
慌ててカーテンを引いた市子は、目を丸くした。
そこには、白く細い裸体をあらわにした倫子の姿があった。
そして、その倫子の上に覆い被さる少年――中島の姿が…
「え? 中島くん……? なんで……え? 倫子?」
一糸纏わぬ倫子。全てのボタンを外したシャツとチャックの下ろされたズボンを身につけた中島。
まだ男の子とキスすらした事のない市子にも、倫子と中島が何をしていたかはわかった。
それでも、微かな恋心を抱いていた中島と、
親友の倫子がそんな事をしているとは認め難かった。
(なにこれ! 分かんない……分かんないよ!)
後ずさりし、駆け出そうとする市子の腕を中島が掴んだ。
中島はそのまま市子を引っ張り、全裸の倫子の横に押し倒し組み敷いた。
手首を掴まれたままで身動きできない。
いや、掴まれていなかったにせよ市子は状況を把握する事に精一杯で指一本動かせなかっただろう。
混乱する市子の耳に、意味こそ聞き取れないが焦ったような倫子と中島の声が入ってきた。
その声はだんだん落ちつきを取り戻し……やがて笑いを含んだものになった。
中島は今まで倫子に向けていた顔をまた市子に向けた。
こんな状況なのに、市子は中島の逞しい体に早まる心臓の鼓動を感じた。


脳内に倫子・中島・市子の3Pが浮かんだので勢いで突っ走った
今は反省している
146名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 23:51:29 ID:/2cvVAVF
2キターーーーー!!
しかも中学生達で3Pとは・・・やるじゃない

是非続き書いてください
147名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 21:55:44 ID:ttwsM+zl
中島が全女性キャラを襲う妄想が浮かんだ
俺の中の中島像は超絶倫
148名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 00:54:35 ID:mfAuVtVe
覚醒市子タソによる逆レイプが見たい
149名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 01:16:52 ID:WNJB1UY+
郁子が闇人に捕まって,ゴルフクラブ突っ込まれる話マダ―??
150名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 09:57:28 ID:46grknhD
「やっぱり、まだ生きてた」
聞き覚えのある声。三沢の混濁していた意識は、だんだん形を取り戻した。
横たわっていた三沢を見下ろしているのは、あの少女、市子だった。

「あなたからは、ちょっとだけ、仲間の匂いがする」
市子は突然笑い出す。
「永井は、どうした…?」
「心配してるの? 団地で見たけど、逃げられちゃった」
あのとき、すぐに引き金を引いておくべきだった。三沢は後悔した。
この少女は、やはり、ただの人間じゃない。この異変に深く関わっている。

三沢は、拳を握ってみた。手足に力を入れてみた。
何故かはわからないが、多分、動ける。撃たれた痛みはあるが、耐えられる。
致命傷だった気がするが、そのことを悩む時間はない。

何とか立ち上がった三沢は、市子に飛び掛ろうとしたが、できなかった。
ただ、市子に微笑みかけられただけで、三沢は恐怖にすくみ上がり、動けなくなったのだ。
「無理。やっぱりあなた、仲間だったんだね」
「な、何をした…」
「これから、するの」
市子は、微動だにできなくなった三沢のズボンに手をかけた。
151名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 09:58:20 ID:46grknhD
「みんなで、ひとつになろうね」
「還ってきてね」
意味不明な事を口走り、時に、突然哄笑しながら、市子は三沢の一物を責め立てる。
こんな少女に似つかわしくない行動に、疑問を持てる余裕はない。
体は動かず、ただ出せるだけの声で必死に抵抗するが、意味があるはずもない。

自分では動けないのに、市子の手で促されると、三沢はその通りに動き、
そして、あおむけに寝転がされたていた。
「私にも、お礼、してくれるよね?」
そう言って、市子は、三沢の顔の上に座りこんだ。
意思に反して、市子に命令されるまま、三沢は「お礼」をはじめる。

しばらくすると、市子は立ち上がり、また、意味不明な事を口走ったり、
笑ったりしながら、三沢の下半身へ移動し、
屹立した三沢のものを自分の秘所にあてがって…勢いよく、腰を落とした。
何と言う感触だ。明らかに狭すぎる。なのに市子は、笑っている。
「気持ちいいでしょ? でしょ? みんなで気持ちよくなろうね?」
馬鹿笑いしながら、市子は激しく腰を振りはじめる。

市子は突然、包丁を手に取ると、三沢を何度も突き刺した。
「ちゃんと覚えてね、還ってきてね」そんな事を、連呼しながら。
刺された痛みで、三沢は少しだけ自分を取り戻した。
何とか一矢報いてやる、そう思って突き出した拳が、空を切る。
…すぐに、また意識は混濁し、遠ざかっていった。三沢の体から力が抜ける。
市子は気にする様子もなく、三沢の上で、さらに激しく、腰を振り続けた。
152名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 09:59:51 ID:46grknhD

…市子は立ち上がり、脱いだ下着を着け直す事もなく、三沢を見下ろしていた。
内股を、三沢の放出した精液と、血の混じったものが、伝い落ちている。
「じゃあ、いったん、さようなら。でも、待ってるからね?」
市子は、もう返事をしないはずの三沢に、言った。


三沢が再び目を覚ましたとき、市子はいなかった。
俺は今度こそ死んだはずだ、一瞬頭をそんな考えがよぎったが、
何故かすぐに、気にならなくなった。

「久しぶりに、最高の気分だ…」

三沢の目には、暗い情熱が宿っている。
永井、やっぱりお前も、早くこっちに来い。一緒に、遊ぼう…。


  お粗末様でした。
  ついカッとなって書いた。あまりエロくなかった。今は反省している。
153150:2006/02/24(金) 10:02:15 ID:46grknhD
おっと、つい、最後の犯罪者言い訳ネタがかぶってしまいましたが、
145さんとは別人です。 ありがとうございました。
154名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 00:27:01 ID:Nw6PFZEy
SIREN2がでて、この掲示板にも活気が戻ってきた・・・・
155名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 02:47:21 ID:wrtD4CJg
郁子タソのお話マダ―??
156名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 06:00:47 ID:cIo8WtPK
藤田「お、おお、おじさんといい事しないかあ^^」
市子「いやあああああ」
157牧野×八尾5:2006/02/26(日) 08:13:12 ID:Ee7jsBd9
大分間が空いてしまいました。すみません。
>>122の続きです。


 繋がったまま二人でぼんやりと余韻に浸りながら指先を絡めあう。
疲れたと投げ出した慶の身体を受け止めた比沙子は、抜けないように気をつけながら
慶の身体を自分の真横に寝かせる。
汗で冷えた背中に手を回しあい、二人の額を合わせた。
戯れのように軽く口付け合い、互いを労う。
結合部のぬめりを感じながら、慶が比沙子を一層強く抱きしめた。
「八尾さん、まだ、足りないです。」
ずっと寂しかったんです。と、呟いた唇が比沙子の輪郭を形どる様に滑っていく。
「本当に、甘えたさんなんだから…。」
頬に、口角に、思う様唇を降らす顔を捕まえた比沙子が、お返しとばかりに慶の耳を食む。
それだけで、中にいる慶自身が硬く立ち上がるのが分かる。
比沙子の内側が疼きながら、再び蜜を染み出させ始めている。
足りないのは、慶だけではない。
「慶、動いて…」

それから全てを忘れたように二人で、東の空が白むまで嬌声と水音を撒き散らし続けた。


 ――完全な実が生まれ、そしてもうすぐ罪が洗い流される。
不安になる事など無い筈。けれど、
この先の私が、彼を独り置いていく事などありませんように。
158名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 08:19:05 ID:Ee7jsBd9
以上です。
だらだらしてしまって申し訳ないです
レス下さった方dです!

>>150にハァハァさせていただきましたgj!
159名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 01:38:01 ID:Wtxb7Uox
志村×宮田マダー??
160名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 04:08:22 ID:Vbgt9aOu
「やめてくださいよ…僕が、あんな女に本気になるとでも?」
「ああ、わかっちゃあ、いるんだがな」
「僕だって迷惑しているんです。…何とか、するつもりですよ」

 志村は、何とも言えない、嫌な予感を覚えた。
 彼に寄り添っている宮田は、時に、とんでもない事をやってのけるからだ。

「だがなあ、あの子と一緒になるのも、お前のためじゃないか…?
 そう思うことも、あるんだよ」
「…僕といるのは…嫌に、なったんですか?」
「なるものか」

 とうてい、お天道様の前で誇れる関係ではない。
 だが、家族を失った自分に、幼少の頃から懐いてきた司郎を、捨てられない。

「その言葉…信用させてくださいね」

 宮田は、ゆっくりと、白衣を脱ぎはじめた。


  すいませんギブアップ。
161名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 06:00:11 ID:zGrwGFD8
>160ワロタ
162名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 01:21:58 ID:6oGZSbSS
知子×春海マダー??
163名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 06:45:19 ID:H0dVQcNU
求導師様、どこいったんだろ? 見つけて、無事だって教えないと。
教会まで行けば会えるかな?
あれ…校長先生だ。バットなんか持って、何してるんだろう?

「はるみちゅゎんのぉにおいぐぁするよぉぉぉぉ」
「校長先生…?」
「あー、ともこちゃんかー、きをつけてかえるんだよぉー。
 せんせいはー、はるみちゃんも、つれてくからぁ」

…? なんか変だけど、校長先生は校長先生だった。

 教会に向かって歩いてたら、物陰から、小さな声が聞こえてきた。

「ともこお姉ちゃん?」
「あ…」
「校長先生が…ううん、みんなも、変なの…」
「うん、校長先生…晴海ちゃんを探してたみたいだよ」
「高遠先生、バットでぶたれたの。先生、さっきまでいっしょだったけど、
 いっしょだったけど…」

「はぁるぅみぃちゃぁぁぁん、みぃぃぃつけぇたぁぁぁぁぁ」

!!
いつのまにか、校長先生がいる。
私と晴海ちゃんは、必死に走って逃げた。
164名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 06:47:23 ID:H0dVQcNU
何とか逃げられたみたいだけど、絶対、このままじゃ、危ない。
この空き地、色々置いてあって隠れられるけど、もし本当ににおいがわかるなら、すぐに見つかっちゃう…。
におい。そうだ。
犬って、おしっこして、においつけて、縄張りとか、示すんだよね?
役に立つかはわからないけど、もしかしたら…?

「晴海ちゃん、ここで、おしっこ…して?」
「え…」
「いい方法なの。そうすれば、たぶん、逃げられるから…」

「でないよお…」
なんとか説得して、パンツ脱がせたんだけど、だめみたい。
校長先生に捕まったら、殺されちゃうかも。絶対、ふつうじゃない。
…犬といえば、子猫とか子犬って、母親がなめてあげて、刺激して、出させるんだっけ。
うん、殺されちゃうより、ずっといいよね、そうだよね?

「な、なにするの?」
「ガマンして、お願い、ちょっとだけガマンして」

できるだけ小さな声で、晴海ちゃんに、お願いする。
死ぬよりまし、死ぬよりまし。

口をつけた瞬間、ちょっと、むせちゃった。
すごい味と、におい。つばいっぱい出して、できるだけ感じないようにして、
私は必死でなめてあげた。

「でちゃう、でちゃう…」

そう聞こえたと思ったときには、もう、私の口の中に、少し出されてた。
私はすぐ吐き出して、その場所を指さしたら、晴海ちゃんは、立ったまま、
そのあたりに、おしっこをかけはじめた。
165名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 06:48:18 ID:H0dVQcNU
それから私たちは、少し離れた場所に、隠れたら…、
ほとんど同時くらいに、校長先生がきた。
やっぱり、においだったんだ。おしっこにすぐ気がついて、そこに行った。

「はりゅみちゅゎんぬぉぉぉぉにょぉぉぅぅぅぅぅぅぉぉぉ」

校長先生、地面に顔こすりつけてて、こっちぜんぜん見てない。

「いい、ゆっくり、ここから逃げるよ」
「…うん」


あの場所から、もう、けっこう離れたかな…?
晴海ちゃん、どうしたの、校長先生、もう、そばにいないよ。

「お、お姉ちゃんも、そうだったの…!?」

なんでそんな顔、するの? 逃げないで、待ってよ。
なんで、なんで?
涙出てきた。なんか変だけど、なにが変なのか、よくわからないや。
いこう。あ、天使さま、こんなにいっぱい。

教会、みえてきた。きっと、あそこにつけば、大丈夫。
求どう師さま、お父さん、お母さん、いるかな?
166名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 07:04:20 ID:H0dVQcNU
ああ、やってしまった。晴海ではなく、春海でした。
キャラ名を間違えるとは。ちょっと赤い水に浸ってきます。
167名無しさん@ピンキー:2006/02/28(火) 15:48:32 ID:OxtM6FGv
多聞先生×須田君頼みます
168名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 20:48:14 ID:ZLjWqU4v
>>牧野×八尾
物凄く物凄くGJでした!!
文体が好みだし、こんな切ないエロパロ、初めて読んだ…萌え狂う…ッ!
気が向いたらまた、何か書いて下さい。
169名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 23:13:29 ID:Pv0Zytfc
アベちゃん×年増女マダー?
170名無しさん@ピンキー:2006/03/03(金) 21:15:54 ID:pAkfFBTA
>>169
章子のことかー!!!

自分は
あべちゃん×柳子でひとつ
171名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 13:11:22 ID:LzdJNup8
阿部ちゃん×ツカ(ry
172名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 15:19:53 ID:ylUoQe6T
阿部ちゃん大人気だな
173名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 18:27:35 ID:TmMoRphl
>>171

時折情けなく鼻を鳴らすツカサの首元を、阿部は撫でていた。
「なぁ…もう忘れろって」
しかしツカサは元気が無い。
俺まで鬱になるじゃねえか、と呟きながら煙草に火をつけるとツカサが顔を背けた。
「あ、煙草嫌?悪ぃ悪ぃ。」
そうだよな。きっと三上は煙草なんか吸わなかっただろう、と思いながら地面で火を消す。

つーかコイツ可哀想すぎるだろ
とか考えているうちに阿部の目に涙が溢れてくる。

「つか…お前さあ、もう、死んだんだよ。お、お前の飼い主…」
涙と鼻水に喘ぎながらそう言い、阿部はツカサを見た。
「もしかしたらユ、ユーレイになって、そこらに、いるかも…しれねえけどよぉ。でも、よぉ。」
泣きじゃくる阿部を無視するかのようにツカサは顔を伏せている。
「俺じゃ駄目なのかよ!!」
いきなり叫んだ阿部に驚き、思わずツカサは逃げようとしたががっしりと足を掴まれていた。
「お、俺が今度から、三上の代わりになってやるかrsじおl、;wy」
阿部に抱きしめられながら、ツカサは顔を伏せていた。
しかし、阿部に纏わり付いている煙草の匂いも、自分の毛に鼻水が付くこともツカサは気にしていないようだ。


泣いている阿部の顔を、ツカサが舐めた。


ツカサタンはツンデレ純愛
174名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 20:28:01 ID:JT/TClBr
>>173
普通に感動した( ;∀;)
175名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 08:04:34 ID:4NioJ3RK
>>173
全米が泣いた!!映画化決定!
176名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 22:45:46 ID:nYXGTzXe
郁子タソのまだー?
177名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 22:49:21 ID:nYXGTzXe
>>149
俺も
178名無しさん@ピンキー:2006/03/07(火) 01:07:53 ID:hMM0ye00
団地での永井×普通市子
団地での覚醒市子×永井

コレが見れればヤミンチュの殻になってもいいや。
179名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 01:29:58 ID:tDqm1WqP
真面目に言うけどおまえら病気だ・・
180名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 06:42:10 ID:7ulN5hbh
>179ここじゃ最高のほめ言葉だ
181名無しさん@ピンキー:2006/03/09(木) 19:43:26 ID:LwqtMrTk
潮凪でオナニーする生前のともえたんマダ―??

大量の闇霊風呂の中の郁子たんマダ―??
182名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 11:03:27 ID:MBFp4RXo
永井『市子ちゃん、大丈夫だから・・・ここで休んでて・・・』
市子『うん・・・』
永井『ふぅ〜・・・疲れた。俺も一休みするか・・・』
市子『すぅ〜・・・(体育座りで仮眠中)』
永井『・・・しかし三沢、なんでこんな可愛い女の子を撃とうとしたんだろ?ま、ヤク中の奴に理屈なんか無いか・・・ん?』
市子『ん〜・・・(押さえてたスカートの手が緩む)』
永井『(!?・・・ハッ、やべぇやべぇ・・・相手は中学生だぞ!欲情したら俺ロリコンじゃねぇか・・・)』
市子『すぅ〜・・・(壁にもたれたまま体育座りで仮眠中)』
永井『・・・(ん〜・・・純白の白!・・・じゃなくて、なにマジマジ見てんだよ俺!!)』
『あ〜あ〜!!(頭掻きむしりながら頭振る永井)』
市子『ん・・・ん・・・』
永井『(!・・・やべぇ、一瞬起きたかと思った・・・しかし改めて見ると可愛いな〜市子ちゃん)』
『(もし一緒に脱出したら携帯のアドレス聞いて・・・大きくなったら・・・ま、そんな恋愛漫画みたいな展開ないか・・・)』
『でも・・・必ず一緒にここを出て一緒に帰ろうな!』
市子『・・・うん・・・すぅ〜』
永井『!・・・寝言か?まあいいや、じゃあオヤスミ、市子ちゃん』

闇人乙式『・・・あの〜・・・早くタンスから出たいんだけど・・・出番まだ?』(箪笥で待機中)
183名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 01:42:12 ID:leth1TVe
GJ!
最後ワラタ
184名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 17:53:33 ID:cPIz9M5J
49 名前:名無したんはエロカワイイ[] 投稿日:2006/03/05(日) 00:02:38 ID:SUIQk3XD
キバヤシ「髪飾り返してあげるよ。ただし、俺にキスしてくれたらね。」
ともえ「えっ!?そ、そんなこと…」
で、赤面よ。



55 名前:名無したんはエロカワイイ[] 投稿日:2006/03/06(月) 00:35:57 ID:GnXyP7IG
仕方なくキバヤシに近付くともえ。
キバヤシはニヤニヤしている。
視線を下げ、顔を赤らめながらキバヤシの唇に自分の唇を重ねようとするともえ。
「そんなに見つめないでよ…」
そんな恥じらうともえの可愛さに我慢出来ずキバヤシはいきなりともえに抱きついた。
「きゃっ!」
「ともえ!好きだぁ!!」
そう言うとキバヤシはともえの唇を優しく奪った。
くちゅくちゅと甘い音を立てて舌を絡め合う。
いきなりの出来ごとに戸惑うともえだったが、次第にその甘い接吻の快楽に抵抗する気力さえも吸い取られてしまう。
ともえのからだが熱を帯びるのを確かに感じる。
「はぁ…はぁ…これで髪飾り…返してくれるん…だよね?」
「うーん、気分が変わった。もっとともえを味わいたいなぁ〜」
キバヤシはそう言うとともえの着物の帯に手をまわした。
直感的に何をするかわかったのだろう。ともえはあわててキバヤシの手を止める。
「だ…だめ…」
「髪飾り、返して欲しくないの?」
「………」
ともえはゆっくりとキバヤシの手から手を離し、それと同時にキバヤシの手が帯を緩めた。
スルスル…
ともえの綺麗な首筋があらわ(ry
185名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 17:55:34 ID:cPIz9M5J
63 名前:名無したんはエロカワイイ[] 投稿日:2006/03/06(月) 02:40:52 ID:GnXyP7IG
>>49>>55に続く第3弾
ともえばんざーい!
眠…。
続き誰か頼むわ。


あらわになった。
「は、恥ずかしい…」
「こんな綺麗なものを見せることの、どこが恥ずかしいものか」
一層顔を赤らめるともえ。
帯は完全に取り去られ、ゆっくりと着物を脱がすキバヤシ。
「さて、これも外そうか」
キバヤシは下着姿のともえの背中に手をまわし、ブラのホックを外した。
「うぅ…」
だんだんとともえの未熟な乳房がキバヤシの視界に入ってくる。
キバヤシは人差し指で乳首のまわりをなぞった。
「ん…くっ……」
と声を上げ小刻み震えるともえ。
そんなともえの動作は、またもやキバヤシを興奮させる結果となってしまった。
「ともえ!!」
脱がせた着物の上にともえを仰向けにさせるキバヤシ。
キバヤシはあわてて上を脱ぎ、ともえに抱き付き乳房に吸いついた。
「あっ…やん……」
もはや、ともえの言葉はキバヤシにとって誘惑でしかない。
キバヤシの、もっと感じるともえが見たいという感情は肥大していく。
キバヤシの右手が今度はともえの下半身に伸びてゆき、下着に触れる。
「!?そ、そこは!!」
ともえは瞬時に足を閉じた。
「ここに触られるのは初めてみたいだね?でもいいの?髪飾りは…」
ともえはキバヤシに従うしかないことに改めて気付い(ry
186名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 18:57:23 ID:7JMhNUWj
>>184-185
(;´Д`)ハアハア
キバヤシGJ!
続きキボソ
187名無しさん@ピンキー:2006/03/12(日) 20:19:23 ID:f9YIK8Qo
<<184-185
どこのスレだろう・・
188名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 01:19:21 ID:5UB7IluF
ともえあげ
189名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 23:27:35 ID:iCDef7Ws
永井×市子もえ
190名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 12:03:38 ID:8Z5r6QdM
郁子ともえ期待アゲ
191名無しさん@ピンキー:2006/03/17(金) 21:54:24 ID:3kvacpFh
三沢×永井はないですか
192名無しさん@ピンキー:2006/03/18(土) 20:06:37 ID:D7ZLG/Yn
193名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 17:37:27 ID:hDdDE3E2
 
194名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 18:57:47 ID:SzruUHmb
神様、どうか初の郁子を!!
195名無しさん@ピンキー:2006/03/23(木) 16:32:09 ID:OqlFlpQd
神様、どうか初の美耶子を!!
196名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 03:32:59 ID:kKkH9LhC
>>187
サイレン2の太田ともえはツンデレカワイイ!!
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamechara/1141110200/
197名無しさん@ピンキー:2006/03/24(金) 10:54:04 ID:xAb1yMa7
母胎×一樹マダ?
198名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 10:34:02 ID:JbRlrxdT
郁子キボン
199名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 13:51:53 ID:EhFr9nZK
お願いします!
郁子×闇人&闇霊
200名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 15:54:59 ID:JbRlrxdT
ツンデレに人気が集まりだしてるな・・・
まぁ俺も人のことは言えんが
201名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 21:14:24 ID:8nAXf92j
今こそひとつもでてない
美耶子を!
202名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 21:20:02 ID:JbRlrxdT
このスレ活気が無くなってきたか?
SIREN唯一のエロパロ板だと思うんだが・・・
203団地 永井×市子:2006/03/26(日) 22:39:15 ID:TUYKNjoZ
『クソッ、ふざけんなよ。』
永井は屋上で低く悪態をつくとついさっき市子が逃げていったドアを見やった。
一度ならまだしも二度も自分の行為を裏切る行動を取る市子に対して、現在の状況も相まって
次第にストレスがたまっていくのを感じた。彼女を追いかけようと思った足のうごきが止まる。
二度あることは三度あるそんな考えが脳裏をかすめ助けに行くことがおっくうに感じた。
しだいに冷めた思考になっていく脳に冷静な考えを取り戻すために軽く深呼吸をし理性
を奮い立たせる。今自分が考えていた、自衛隊であるものが一般市民を見捨てるような
行動をとるということは自身が険悪しこの手で殺したかつての上司と一緒ではないかと。
『落ち着けよ、自分』
そう己に言い聞かせ永井は彼女の動向を探るため意識を集中させ幻視を開始した。
不意に視界にノイズが走ると共に頭に軽い痛みがしょうじる。
しばらくして自分以外の第三者の視界が映り始める。先程まで視界ジャック
していた市子の視界が映ると予想していた考えは裏切られた。 
視界に映ったのは暗闇だった。
目でも瞑っているのかと思ったがいつまでも変わらないその視界に不安が大きくなる。
そして考えるよりも先に体は動いていた、幻視を終了し銃を構えながら脱兎のごとく駆け出す。
先程まで抱いていた負の感情はキレイに吹っ飛び、今は少女の身を心配する心が
体を突き動かしていた。
『市子ちゃん、頼むから無事でいてくれ』
あたりを警戒しつつ階段を駆け降りていくと三階の廊下で見知った制服姿の少女が
倒れているのが目に飛び込んできた。反射的に声がでる。
『市子ちゃん!』
銃を半ばほうり投げるようにして彼女に歩み寄る。ちかずき抱きかかえるようにして
起こすと彼女は苦しそうに声を出した。考えていた最悪の事ではなかったことに
取りあえず安心する。軽く揺さぶりながら彼女に声をかける。
204名無しさん@ピンキー:2006/03/26(日) 22:52:36 ID:0H9yfmnZ
神キタ━━━(゜∀゜)━━━!!イイヨイイヨー!
205?団地 永井×市子:2006/03/26(日) 23:08:36 ID:TUYKNjoZ
『市子ちゃん、市子ちゃん、しっかりしろ』
声をかけるも一向に目覚めようとしない彼女の安全のために取りあえず開いていた部屋に身を
移す。熱でもあるのか時折苦しそうな声を出す彼女の額をさわり自身と比べてみると若干熱く
感じた。彼女の苦しそうな様子を目にして一時でも彼女を憎んだ己に腹が立ち、一時でも目を
離してしまった自分を情けないと思った。だが今は自責の念に捕らわれるべきでは無いと己に
言い聞かせ、彼女を楽にさせるものが無いか辺りを物色する。
『クソッ、なんか熱にききそうなものとかねーのかよ』
悪態をつきつつなんとか見つけることが出来た綺麗な布を彼女の額に当ててあげる。
若干楽になったのか顔も穏やかになったように見えた。取りあえず落ち着いたところで彼女を改
めて見る。年相応のあどけない顔やセーラー服などおよそこの場所に相応しくないように感じた。
ふと、目の前の少女とこの現状について考えてみる。今この島にいるのは人外ばかりで人間など
極少数しかいない、つまり目撃者はいない。それにこの島を生きて出れる保証もない、ならば犯
ってしまった方が得ではないかと。今まで考えもしなかった、暗い欲望がふつふつと湧いて出て
きた。ゴクッと飲み込んだつばの音がやけに大きく聞こえた。犯ってしまえと語りかける本能と
自衛隊としての使命が理性となり火花を散らした。
『俺は    本能と結託
       理性と同盟     をする』

皆さんならどっちですか?リクエストの多かった方にしたいと思ってます。
一応両方エロありで頑張ります。
206名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 01:57:06 ID:u0H8ETXv
『理性と同盟』選択。
病人には優しく。
207名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 04:57:35 ID:dmrrdO2R
『理性と同盟』に一票

覚醒市子が言葉責めして口(フェラ)や手を使って(手コキ)永井の溜まったモンを抜く
これ永井&市子エロ王道の心得なり
208名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 10:31:29 ID:X0oTk+sD
理性でお願いします。
209名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 11:14:22 ID:7W3XHfAs
>>207
わかってるじゃない
210団地 永井×市子:2006/03/27(月) 13:45:25 ID:xbrt2EvO
『阿呆か、何考えてんだ俺は!』
頭に浮かんできた酷く嗜虐的な妄想を吐き捨てるようにして振り払う。
倒れてる目の前の少女を見て自然と深いため息が出てくる。この島に来てから
というもの自分の中に別の思考を持った何かがいるような気持ちが生じていた。
目の前の少女を守るためにと撃ち殺したかつての上官の事も、今落ち着いて
考えたらただ単に日頃の恨みで殺してしまっただけのように思えた。
そしてそれすらもどうでもいいように感じている自分がいる。
今の自分を見たら家族や今はもういない沖田さんはどう思うだろう、
ふと自分が酷く汚れた存在のように思えてしまった。
『かっこ悪いな俺、最低だよ』
自責の念が自然と口から出て心身共にまいってしまう。頭をたれて少しギョッ
とする。先程の邪な考えの所為か、永井のものはズボン越しに見ても分かるほど
大きく膨張していた。そして先程まで感じなかった圧迫感が不意に押し寄せてきた。
突然の出来事に少しばかり焦ってしまう。少女の方を見ても、
まだ起き上がりそうな様子は無さそうなので隣の部屋でさっさとぬいてしまう事に決めた。
 隣の部屋の片隅に陣取り手早くものを取り出す。露になったものの大きさに驚きつつも
目をつむり扱き始める。さっさと済ませる為に適当な考えを浮かべようとしたが、
出てくるのは襖を挟んで隣にいる少女のことだけである。いくら考えても出てこないマシな
想像に思わず右手が止まってしまう。どうしようかとしばらく考えたが、しかたがないと
半ば決意を決めて隣にいる少女に短く謝罪の言葉を述べ右手の動きを再開しようした。

この後からエロ突入です。多少永井が受けぎみになるかもしれませんので苦手な人は注意です。
211名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 14:17:51 ID:BNsJqbOB
リアルタイム来たー!
続きがんばってください
212?団地 市子×永井:2006/03/27(月) 20:42:05 ID:xbrt2EvO
 『永井さん、なにしてるんですかぁ』
突然背後から掛かった声に背筋が凍るような錯覚を感じる。
いつの間に起きていたのかという疑問よりも、襖を開ける音さえ聞き逃していたほど
今行っている行為に没頭していたかと考えると恥ずかしくなった。
頬が赤く染まり緊張の所為か汗が額をつたう。
幸い彼女の声が聞こえた位置を予想するとおそらくではあるが
自分がしている行為は目に入らないと考える。
返事を返さないのも不自然だときずきものをしまいつつ返事を返した
『あぁ市子ちゃん、別になんでもないよ・・って市子ちゃん!』
不意に背後から手が伸びてきてしまおうとしていたものをやさしくつかんだ。
彼女の手がものを扱き始めると同時に肩に重みを感じ視線を向けると、
何故か嬉しそうな表情を浮かべる彼女と目があう。
『永井さん嘘ついちゃダメですよ。とっても苦しそうじゃないですかぁ、
私が直ぐに気持ち良く楽にしてあげますよ』
何をと聞くよりも早く返ってきた彼女の返答に唖然とするも、
残っていた理性が彼女の行為を止めようと必死に活動する。
『市子ちゃん、そんなとこ汚いから触っちゃだめだよ
それに自分でできるから大丈夫だし』
これでも彼なりに必死に抵抗したつもりだったが、彼女に対して特に効果は否めなかった。
相変わらずやさしくものをしごきつつ嬉しそうに話かけてくる。
『それにしても永井さんのすっごく大きくなってますねぇ
何を考えてたんですかぁ』
『そっそれは、その・・・』
先程まで考えていた邪な考えを見透かされているようで思わず言葉に詰まってしまう。
すでに抵抗をしようという考えは彼の中からは消えていた。
213名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 21:22:50 ID:7W3XHfAs
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
素 晴 ら し い !
214名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 21:38:25 ID:g8+b8+zy
GJ!
215団地 市子×永井:2006/03/27(月) 23:10:35 ID:xbrt2EvO
『あーもしかして寝ている私にいたずらしようとか考えてたんですか。
永井さんって見かけによらず変態さんなんですねえ』
『ちがっ  っあ』
否定しようと口を開けた瞬間耳を甘噛みされ情けない声が出てしまう。
その声を聞いて満足したのか彼女の口からクスクスと笑い声が聞こえた。
『永井さんの声女の子みたいで可愛い』
不意に強くなった彼女のしごきに限界が近ずく。
『くっやば、もういきそう』
『あれ永井さん、もう出ちゃいそうなんですか早いですねえ
でももったいないからまだ出しちゃでめですよぉ』
なんの事かと疑問に感じたが彼女の立ち位置が変わり、
自分の正面に来てなにをされるのか何となくだが分かった。
予想通り彼女は小さな口いっぱいに永井のものをくわえた。
彼女の口が上下に動くたびにいやらしい音が辺りに響く。
今までとは違う刺激に加えその背徳的な光景に永井の限界は直ぐに訪れた。
『市子ちゃん、やばいもうでそう』
必死にそれだけを伝えると自身もタイミングに合わせて腰をふる。
『私の口の中にいっぱい出してください』
それを聞き終えた永井は市子の頭を掴みのどの最奥に精を叩き込んだ。
強烈な快感が全身を駆け回りいきなり視界が霞み始めた。
薄れゆく意識の中で彼女の声がふいに耳に届いた。
『永井さん、待ってるから必ず来てね』

                               終わり
216?団地 永井×市子:2006/03/27(月) 23:16:36 ID:xbrt2EvO
とりあえず書き終わりました。読み返してみるとショボイと自分でも感じてしまいます。
こんなのに感想やリクエストに答えてくださったりとしてくれた方々ありがとうございました。

217名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 23:25:55 ID:kcPovBQ2
GJ!
市子×永井はやはりイイ・・・!
218名無しさん@ピンキー:2006/03/27(月) 23:43:35 ID:G0v1NMNV
GJ!ムッはーー!
219名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 00:17:23 ID:9S47Dycv
GJ!是非本番も…見てみたいです
220名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 05:38:41 ID:GR7P8FOY
GJ!GJ!ぜひとも次は郁子をお願いいたします。
221名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 08:40:48 ID:cWetoYwp
GJ! 俺も本番見たい
222名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 11:47:39 ID:f7IetcOE
GJ!ショボイだなんて・・・とんでもないです!最高ですよ!
223名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 12:51:25 ID:CAxJSj73
>>199俺も
224名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 15:41:18 ID:GR7P8FOY
>>223
俺も俺も
225名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 19:16:52 ID:2N5LLmCl
GJ! しかしそんな格好で気絶してる永井が危険
226名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 19:44:15 ID:Ou112p/v
ワロス 起きた時は闇人がw
227名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 20:18:09 ID:8IMD51S1
永井と市子、どっちも責めあう(?)みたいなのが読みたいな〜。
須田×美耶子も見てミタイ
228名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 20:25:54 ID:f7IetcOE
郁子の誰か書いてくれんかなぁぁ〜〜〜・・・
229名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 20:46:29 ID:cWetoYwp
>>227
俺も見たい、須田×美耶子
この二人、意外と今まで一回も書かれてないんだな
230名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 23:35:40 ID:CAxJSj73
甲式って下に口あるし、足4本だから結構便利そう。
ってことで、郁子×甲式 希望!!
231名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 00:13:03 ID:I1efhAaJ
須田×三沢甲式
232名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 01:47:18 ID:R5Q7wAUB
郁子 郁子 郁子
鉄塔にて、感応視で体力を使い果たした状態で闇人にみつかり武器を取り上げられて
長時間の陵辱の果てに鳩に強制覚醒みたいなのお願いします。
233名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 02:52:48 ID:ThnwIUX3
>>216タソ
GJ!!w長編乙式wやっぱ市子永井イイ(・∀・)!!
また書いて欲しいなw次は俺も須田×美耶子辺りが…(´Д`*)
234名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 10:07:53 ID:9ywjGuiR
>>232俺も
235名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 11:35:32 ID:8qz9ImnF
とりあえず、
書き手が書いているときは割り込みするな
>>211
みたいのするな
一応暗黙の了解みたいなものだから
一応この板は21禁だからそのくらいできるよな
236名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 13:38:49 ID:9B3i0j6/
郁子の
『母胎による触手責め』とか見てみたい。
237名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 14:12:19 ID:F7map4TT
やっぱ須田×美耶子
238名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 15:11:14 ID:T2WtVY5O
いやいや郁子×闇人
239名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 16:13:59 ID:9ywjGuiR
>>235
すいません、以後気をつけます。
240名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 18:50:01 ID:9B3i0j6/
俺は郁子派w
241名無しさん@ピンキー:2006/03/29(水) 23:56:32 ID:9ywjGuiR
>>236
>>240
同意〜♪
242名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 09:04:02 ID:N68doCSI
いえいえ美耶子を
243名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 11:31:45 ID:gj48Bcdk
美耶子は堕振子 郁子は母体or闇人
それか、パラレルワールド的なもので、二人同時に2匹に犯され(ry
244名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 14:30:27 ID:glpCKh0m
郁子はいろんな意味で万能だよなw
母胎でも闇人でも闇霊でも・・・etc
245名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 19:59:46 ID:28oSeBF3
一樹22:00の郁子はどう見てもとびっ子入れられてるよな
246名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 20:13:01 ID:7pkj0KPM
誰か郁子のエロ同人描いてくれねえかな〜。
247名無しさん@ピンキー:2006/03/30(木) 20:20:10 ID:glpCKh0m
俺もそう思うw
ってか郁子人気あんのに誰も書いてくれないよな・・・
248名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 00:11:21 ID:uVW+lkc/
最近、郁子派と美耶子派に分かれてるようなきが
249名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 07:10:50 ID:C3TnSCER
1と2の二大メインヒロインだからな…
ちなみに俺は美耶子派ね、1は長い間やってるぶん愛着があるから。
250名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 08:30:28 ID:+8QYcFhP
俺も美耶子派
あの蛇ノ首谷のムービーでノックアウト
されちまった…(´Д`*)
251名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 09:27:52 ID:uVW+lkc/
美耶子って14でしたっけ?
252名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 09:42:55 ID:MGjcCjAo
鉄塔で郁子の尻みてやられた…。あと感応視のあえぎ声がたまらん…(;´Д`)
253名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 11:25:42 ID:TRMC4Pu0
郁子は攻撃や段差の上り下りをするときの声がエロイw
254名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 12:46:26 ID:+8QYcFhP
>>251
14だ。
ちなみに知子や市子も同い年
255名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 14:11:39 ID:uVW+lkc/
木船郁子 24:00 ???
郁子が最後に見たのは、母体の亡骸と赤い津波だった。
――しかし、今移っている光景は、日食で赤く染まった鉄塔だった。
「ここ・・・どこ?あいつは?」
あたりを見回して一樹を探す。
しかし、郁子が見つけたのは、一樹ではなく、大量の闇霊、闇人、乙式、甲式の姿
だった。
 幸い、まだ郁子の存在に気が付いていないようだったが、扉をふさぐ形で甲式が
立ちはだかっていた。
「これなら、感応視を使って、抜け出せる」
郁子は、目をつぶり甲式に感応視を試み、甲式を扉から遠ざけていく。
そして、甲式をドアからだいぶ遠ざけたところで感応視を解いた。
しかし、疲れて歩く郁子を戻ってきた甲式に発見されてしまった。
郁子は、絶望感と疲労でそのばに座り込んでしまった。
「あぁ、私は殺されるんだ。」
そう思った郁子の手首を甲式は掴みあげた。
郁子よりも断然背の高い甲式に、掴み上げられ半場中ずりの状態になった。
すると何時の間にか中ずりになった郁子の周りに、闇人とたちが集まってきていた。

勢いで書いたけど、文才の無い俺には、無理。
だれか文才のある人引き継いで・・・・
256名無しさん@ピンキー:2006/03/31(金) 16:33:18 ID:J0tmCgr0
『こいつら本当にすぐ壊れちゃうんだよな〜。』
闇人の1人が言った。
『どれだけ耐久力があるのか調べてみないか??』
つづけて別の闇人が口にする。
(な、何…!?こいつら何を言って…、)
郁子がそう思った瞬間、
闇人の1人が持っていた鉈で郁子のノースリーブシャツを胸元から一気に切り裂いた。
と、同時に、体こそは傷がつかなかったものの、下着までもが裂け,郁子の乳房があらわに
なってしまった。
「きゃぁぁぁぁ!!」
郁子の悲鳴にちかい叫びだった。

『この殻も厄介だけどなかなか面白いよな。』
と闇人がつぶやくと、一気に郁子の残ったシャツを引っ張り、郁子は中ずりのまま
ジーンズにスニーカーのみの半裸の状態になってしまった。

   (こいつら、ま,まさか…。)
既に、絶望に打ち震えていた郁子だったが、この先のさらなる絶望を想像することは容易だった。

>>255につづいて勢いでなんとか書いたが、素人にはここまでみたいだ…。
だれか文才のある人、ホントに引き継いで…。

257名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 02:30:12 ID:3nuxNDXY
>>255の続きまた勢いで書いたが・・・あらためて文才ないなぁ俺・・・
258名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 02:36:30 ID:3nuxNDXY
中ずりになった郁子の服の間から、甲式のざらついた舌が入り込み、郁子の背中を舐めていく。
「いやっ!!・・・はぁっ・・んんっ」
おぞましい感覚が背筋を走る。
甲式が手首を返すと、郁子と甲式が向き合う形になった。
そして、その場に座り込み2本の足で、器用に郁子の足をM字に開かせ、そしてもう2本の足の爪で
郁子のズボンを破き捨てた。
そして、その2本の足で郁子が逃げられないようにしっかりと固定する。
「お前を快楽に解き放ってやろう」
郁子は、自分の状況がしっかりと理解できた。
そして、先ほどまで郁子を中ずりにしていたてで、郁子の胸を服の上から揉んでいく。
「いあぁ・・んんっ・・はあぁっ」
「ふっ、感度がいいな。なら服を除いて下着の上から揉んでやる。」
そう言うと、郁子の服をビリビリと破いていった。
これで、上下とも下着だけの姿になった。
そして、下着の上から胸を揉んでいく、
「ああっ・・・んんっ・・はあぁっ・・いやぁあ」
甲式は、片手で胸を揉み、もう片手で恥部を割れ目に沿って撫でていく。
グチュグチュと言う音と共に郁子の喘ぎ声が響き渡る。
「あっ、ああぁっ・・・んんっ・・ふぅうん・・・あああっ」
甲式が恥部から手を引くと、白濁した糸が引いた・・
「こんなに濡れて淫乱な女だ、マゾ女め・・・」
「いやぁ・・見せるな・・」
「素直じゃないな・・まぁいい、快楽に溺れさせてやる。」
そう言うと、上下の下着を破き捨てた。
郁子のまだピンク色の頂点と、恥部があらわになる。
そして、両手で胸を揉み解しながら、舌で郁子の恥部を舐め上げていく。
「ああっ!やぁっっ・・んんっ・・な・何かぁ・・来るぅ・・あぁっ」
「そうだ、逝け、逝け!!」
甲式は、そういい終わると同時に舌で郁子の恥部をつらぬいた
「ああっ、はぁっいやぁ・・んふんっ・・あああっ」
「なんだ、お前処女だったのか・・ははは、こいつは良い!!」
そういいながら、抜き差しを繰り返す。
泡だった液体が、郁子の恥部から甲式の舌へとたれていく。
「ああっ・・いくぅ・・くぅっ・・はぁっ・・ああああああっ」
郁子の体がビクン ビクンと震え上がった。
甲式が舌を引き抜くと、郁子の恥部からは愛液が滴り落ちた。

とりあえず書いてみたけど、甲式の足表現しにくい・・
259名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 02:50:09 ID:3nuxNDXY
「ふふふ、逝ったな・・・どうだ?今の気分は?」
「はぁ・・最低・・はぁ・・」
荒い呼吸を繰り返す郁子を見て、甲式はニヤリと笑いながら
「ともえ、後はお前に任せる」
そういい捨てて、近くの乙式に郁子を渡した。
「ふふ、あなた、あの化け物女に似てるわね・・・たっぷり可愛がってあげる。」
そう言うと、ともえは郁子を押し倒し馬乗りになった、
「でも、私も気持ちよくして貰おうかしらw」
ともえは、その奇妙な手で器用に自分の和服を脱がしていく・・・
乙式といっても元は女、顔意外は綺麗な女性の体だった・・・
服を脱ぎ終わると、ともえは郁子の顔に自分の恥部を近づけ69の体制をとった。
そして郁子の恥部を大きな舌で舐めていく・・・
逝った直後の郁子にとても大きな快感の波が襲い掛かる。
「はぁっ・・や・・やめてっ・・・はぁっ」
「止めて欲しければ、私のそこを彼方が舐めて頂戴、あなたが舐めている間は止めてあげる」
「そんな・・ことっ・・あぁっ・・できない・・・ふっ」
「いいの?また逝っちゃうわよ?」
そう言うと、舌を硬くして郁子の恥部を舐め上げる。
「ふぅうっ・・・・分かっ・・あぁ・・・た」
そう言うと、ともえの恥部を舐めていく。
「ふぅっ・・んんぅ・・あなた、なかなかいいじゃない・・・んんっ」
ぽたぽたと、郁子の顔にともえの愛液が滴って、髪を濡らした・・・

「んっ・・イクっ・・あああああぁっ」
「あっ!!」
ともえの絶頂と同時に郁子の顔に大量の愛液が降り注いだ・・・
260名無しさん@ピンキー:2006/04/03(月) 03:10:01 ID:513cXZS+
保守
261名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 17:02:23 ID:iSTR8L44
乙式?犬じゃん体
262名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 23:44:49 ID:u3+YA/GC
これって書くのむずそうやねぇ。
甲式と乙式って体の構造が不明やしなあ。
263名無しさん@ピンキー:2006/04/09(日) 11:00:31 ID:9eFHkvpY
保守
264名無しさん@ピンキー:2006/04/12(水) 01:28:14 ID:A2+cJ117
>>255-259
闇人GJ!
神がきたら一気に過疎化したのは何故に??
続編おながいします。
265名無しさん@ピンキー:2006/04/15(土) 23:44:27 ID:PtSJTN9m
「結局私が気持ちよくなっちゃったわね、お礼に良い人に合わせてあげる。」
ともえの精液まみれの郁子の髪を咥え、鉄塔の頂上へと引きずっていく。
「!!」
郁子が見たのは、三上脩を取り込んだあの、母体だった。
触手が数十本、数百本のびてきて、母体の体内へと、取り込んでいく。
母体の触手の中で郁子は、足を大きく開かれた状態で身動きが取れなかった。
「やぁっ・・・やめて・・お願いだから」
郁子の停止を求める声もむなしく、母体がわらう。
『あなたには、たくさん感じてもらうわ』

郁子の胸を中心に寄せ、その谷間の間を触手が行き来している。
どうやら、この触手には性感帯を敏感にさせる液体が染み出ているようだった。
今までとは段違いの快感が郁子を襲う。
「イクっ・・・・あああっ・・・いくぅ」
『逝きたいでしょ?」
触手の先端が吸盤のように開き、郁子の胸の頂点を吸っていく。
「んんっ・・・はぁっ・・ああっ・あああ・・やぁああっ」
(こんな化け物に犯されるくらいなら・・死んだほうが)
舌を噛もうとする郁子の口に触手が割って入ってきた。
『だめよ、死んじゃ・・・』
母体がクスリと笑う。
もう抵抗も、死ぬことも許されない郁子は、ただ快感に耐えるしかなかった・・・
『あなたに、究極の快感を味合わせてあげる』
そう言い終わると、母体の触手から大量の液体が染み出てきた、
「ああっ!!ひ・ひっ・・・ああっ」
郁子の体全体が快感の波が押し寄せた・・
『あなた、根が淫乱だから気持ちいいでしょ?こんなのはどう?』
郁子の恥部の入り口に、触手をあてがい小刻みに揺らしていく
「んん、ふぁ・・・いやあっ・・・ああああっ。イクっ・・・・イクうぅっ」
郁子がイク寸前に、母体は触手を引っ込めた
「え?」
『私は彼方が要求しないかぎり、あなたを逝かせてあげない」
郁子の絶頂が遠ざかったところで、再び
胸をもまれ、口の中で舌を触手にからめとられたり、恥部の入り口に刺激を与えじわじわと郁子を絶頂へ
高めていく、そして絶頂が近づくとまた止められる
この繰り返しで、少しずつ郁子を快感で侵食していった・・・
266名無しさん@ピンキー:2006/04/17(月) 11:09:06 ID:j7Gd4KCu
>>265
GJ!GJ!GJ!
(*゜∀゜)=3ツンデレたまらんな〜。是非三上の亡骸wwに中出しを…。
267名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 01:29:24 ID:pPBWZjwt
恭也×美耶子切望(*´д`*) '`ァ '`ァ
処女美耶ちゃんに優しく手ほどきする恭也みたいなの…
268名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 07:16:07 ID:cpeRqQKJ
キョーヤ…
みやこ…
269名無しさん@ピンキー:2006/04/21(金) 18:22:39 ID:vCo89Y4X
俺も恭也×美耶子希望
270名無しさん@ピンキー:2006/04/22(土) 04:03:52 ID:Tn77l3kj
喜代田章子が阿部ちゃんアボーンされた後に闇人にレイープ希望!
271名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 10:17:12 ID:J4seM9Az
やっぱ恭也×美耶子
272名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 21:03:28 ID:NFD6qCnl
とりあえずツンデレ完結編を!
273名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 23:35:38 ID:OOVdddvI
この繰り返しが5時間ほど続き、郁子は確実に快感に飲まれていた
「ああっ・・・はぁっ・・・んんああぁっ・・ひゃっ」
(私・・・もう・・我慢できないよぉ)
そう思ったときだった、
『あなた、今逝きたいと思ったでしょ?』
「そんなこと・・・思ってなんか・・・ああっ」
『そう、逝かせてもらえるチャンスだったのにね、あなたを落すにはもっと強い快感が必要
みたいね・・・』
郁子の後ろの穴を触手がなでまわす
「いやっ・・お尻は・・だめぇっ・・」
「もう、遅いわよ・・・あなたの全てをグチャグチャにしてあげる・・・」
そして全ての穴を犯していく・・・・
「はぁっ・・・あああっ・・んっふぁぁぁあ」
(なんなの・・体中に電気が走っているみたい・・・もう駄目・・・ぃ・・ぃ・・
いき・ぃ・・・ぃきたぃ・・イキタイ・・・逝きたい・・・逝きたいっつ!!!)
『何か?言いたいの?言って見なさい」
母体が笑いながら郁子に問う・
「逝かせて・・・お願い逝かせてくださいっ!!」
『良く言えました・・・」
274名無しさん@ピンキー:2006/04/23(日) 23:49:37 ID:qVNe7wGS
美耶子×恭也だとやっぱり田堀集落の廃屋のイベント関係が妥当なんですかね?
血を与える云々を処女膜をやぶった時に出る血にするとかで。
てかこの二人でエロってむずい、なんかキャラ的にエロ展開に持って行きにくい。
275名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 00:02:24 ID:OOVdddvI
>>274
ですね
276名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 00:12:15 ID:zElfsr4S
美耶子×ケルブをキボン
277名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 15:03:21 ID:huTUUtDN
わんわん
278名無しさん@ピンキー:2006/04/24(月) 18:35:20 ID:c8Rbo+3d
>>273
GJ!大変乙です、やっぱりツンデレが堕ちるってイイ!良かったら最後は闇人と化したキバヤシにってシチュも検討して下さい!
279名無しさん@ピンキー:2006/04/26(水) 23:05:38 ID:lQezj0gd
竹内×安野が見たい
このままでは自給自足に走りそうだ…orz
280名無しさん@ピンキー:2006/04/27(木) 23:17:11 ID:gmljbsv3
>>279その自給自足を見せて欲しい!

竹内安野なら書けない事もないかなぁ…
281名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 14:18:55 ID:AWaaNjeJ
SDKは極太希望
282名無しさん@ピンキー:2006/04/30(日) 05:44:05 ID:SBjXY4Fh
先ほど見た作りものめいた美しい顔の下、その胸のあたりの張り詰めた皮膚が裂ける。
胸部から腹部にかけて出来た裂け目から、白濁した液体が噴出し市子の顔にかかった。
奇怪な海中生物のような触手が市子の頬をぬるりと撫でた。
ひっと市子の口から小さな悲鳴が漏れる。
触手は頬をなぞり、首筋から胸元にゆっくりと降りてくる
セーラー服の襟元が膨らみ、触手がずるりと潜り込んできた
その不気味な感触に市子は思わず
283名無しさん@ピンキー:2006/05/01(月) 22:06:06 ID:XvmdupcW
加奈江×脩
284名無しさん@ピンキー:2006/05/02(火) 04:00:53 ID:YIkc0Ilj
鳩全員+模倣体が入り乱れて太田一派の粛正レイープ希望。
285名無しさん@ピンキー:2006/05/04(木) 17:59:10 ID:PMR5XUu8
また人減っちまったなぁ
286名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 02:51:47 ID:7/lV5+uT
ごめん
287名無しさん@ピンキー:2006/05/05(金) 09:32:50 ID:7YDfxzw/
すまん
288名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 17:12:14 ID:BSWcf41e
保守
289名無しさん@ピンキー:2006/05/10(水) 16:51:42 ID:SACuBAJW
神の君臨期待age
290名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 18:48:13 ID:wSYkP5BR
三沢岳明 蒼ノ久集落/三上家 14:27:13


襖の隙間から血走った瞳がひとつ。
壊れた引き戸から見える外を警戒している。

「嫌になっちゃうよ」
安全を確認すると愚痴をこぼし
迷彩服の男――三沢岳明は居間へと振り返る。

居間の隅では、セーラー服を所々赤黒く染めた少女――矢倉市子が
身体を丸めて寝息を立てていた。

夢から覚めようと思っていたのに、とんだ荷物を拾ってしまったもんだ。
こんな悪夢からは早く目覚めたいのに。

「お」
市子を見下ろしていた冷めた眼が、不意に熱を帯びる。
自分に比べれば、まるで枯れ木のような市子の細い足
その付け根を隠すべきスカートが捲りあがり、白い布が見えていた。
「いいじゃない、こういうのも」
しゃがみ込み、その布をじっくりと見つめる。

数秒間そうしていたが、自分のしている事を客観的に考えると
馬鹿馬鹿しくなり、肩を竦めながら襖へと身体の向きを戻す。
「なにやってんだろうね、あんな子供相手に……いぃ!?」
呟きは悲鳴へと変わり、三沢は尻餅をつく。
覗き込んだ襖の向こう、自分に伸びてくる無数の手に驚いたのだ。

それは実際には存在しない、二年前から見えるようになった幻影。
気分が沈むと幻影がよく現れた。この島で気分が沈まない場所なんてなかった。
「もう、薬も無いっていうのに」
最後の薬を飲んだのは何時間前だろうか。
薬で気分を高揚させていたのだが、この島では幻影のペースが以上に早く。
それに比例して薬の使用回数もどんどん増えていった。

「なにか、なにかないかな……煙草でも良い……」
震える手足で四つん這いになりながら、居間の中を見回す
「……なんでもいいんだ、気分が高まれば」
見回していた瞳が一点に止まった。
市子の細い足、その付け根に。

「なに考えてんだろうね」
市子に這い寄りながら、考えていることはひとつだった。
291名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 19:37:40 ID:wSYkP5BR

スヤスヤと寝息を立てている市子の様子を伺いながら
三沢の手が、捲りあがったスカートをゆっくりと、更に上げていく。
渇いた喉に唾を飲み込む。
悪夢のような状況で、こんな犯罪行為を、しかも子供相手に……
「……はぁ……はぁ」
気分がどんどん高揚していく。幻影を抑えるにはもう十分な程であったが
既に目的と手段は入れ替わっていた。

横向きになっている市子の膝にそーっと手を置き、股を開くように
慎重に仰向けへと移行させる。

目の前には布一枚だけで覆われている少女の股間。
顔を近づける。ツンとする匂いと、近くで見て初めてわかる
白い布の汚れとが三沢を次の段階へと引き上げる。
「ちょっとだけ……ちょっと舐めるだけだからね」
自分に言い訳しながら、だらしなく伸ばした舌を股間へと押し当てた。

布地の感触の中、どこか懐かしい味が舌に広がっていく。
安心できるような、子供の時に愛用していたボロボロの毛布を口に咥えた
ような気持ちが満ちる。

「ン……ああぁ…………ん……」
急に市子が声を上げる。
三沢は舌を股間にあてたまま、上目遣いに市子の表情を確認した。
股間の感触に反応したのだろう、まだ目覚めはしないようだ。
目覚めようが目覚めなかろうが、どうでも良い様子で三沢は視線を股間へと戻した。

どれだけ夢中になっていたのだろうか、舐めていた布の表面は
三沢の涎をダラダラと纏っている。
「ん?」
その布の中心、市子の最も大事な部分を隠している部分だけは表面だけではなく
内部から滲み出たのであろう液体によって、変色していた。
「良いじゃない」
寝苦しそうにしている市子の顔をちらりと見てから、三沢は股間を覆っている布を
ぐいと横にずらした。

この歳になってからは親にも見せたこと無いだろう秘密の箇所が
三沢の目の前に小さく開かれていた。
まだ毛も生えそろっていない秘所は、三沢の舌によって開かれ
自身の少し荒い呼吸に、小さく揺れていた。

指を近づけ、中指と人差し指でおもむろにぱっくりと開いたかと思えば
人差し指を一本、中心へと埋め込まれたが……不意に秘所自体が離れていった。

「ひっつう……え!?いやぁぁぁぁ……!!」
市子の悲鳴が上がり、仰向けのままじたばたと後退していく。
膣内への異物の侵入。それが市子の意識を覚醒させた。

人差し指から伸びる粘液性の糸が千切れるのを確認しながら
三沢は視線を市子へと向けた。

後退するも、元から居間の隅で寝ていた市子は、直ぐに角へと身体をぶつけ
上体を起こした。

「ひぃ……はぁ……あ、いやぁ!」
捲れ上がっているスカートに気づき、正した。
股間に残る感触、三沢の位置。いくら子供市子でも状況はわかっていた。
292名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 20:16:02 ID:wSYkP5BR

状況がわかれば、あとは行動するだけだった。
上体を起こしたように、壁を使って立ち上がると
即座に、三沢から遠回りに居間の出口へと駆け出す。

「ねえ……待って、よ!」
しかし、想像以上に長い三沢の手が、市子の手首を掴むと
自身へと引き寄せた。
唐突に掴まれた反動と、移動の遠心力に足を滑らせた市子は
回転するように三沢の腕の中へと飛び込んでいく。

「いや、離して!離してください!」
自分を助けてくれた筈の自衛隊員。しかし、今や得体の知れない
変質者へと変貌してしまった三沢の腕の中から、なんとか逃げようと
市子は身をよじった。

腕の中で暴れる市子を抱きしめながら、三沢は今までに感じたことが
無いほどの高揚を自覚していた。
「凄い、凄いじゃない」
暴れる市子をそのままに、両手が市子の体中を十分に犯していく。
無いに等しい胸を、すべすべの腕を、無いに等しいくびれを、綺麗なうなじを。
舌が伸び、騒ぎ立てる市子の唇から口へ滑り込んでいった。

「嫌だ!やめて……ひぃぐう……うううう、はっ!」
三沢の舌が歯茎を蹂躙し、市子の舌を求めて口内の奥へと進んだとき
市子の歯が反射的に閉じられた。
痛みに三沢は抱きしめていた腕を緩めてしまい、市子はこれをチャンスとばかりに
三沢から逃げ出し、出入り口の襖へと手を伸ばした。

指が襖へと届くか届かないの間際、市子の片足が後ろへと強く引かれ
市子は勢い良く畳へと叩きつけられてしまった。
「ああ!……ぐぅぅぅ」
鼻をしたたかに打ってしまい、強烈な痛みと、鉄のような匂いが嗅覚に広がる。

無論、足を引いたの三沢であり、うつ伏せから上体を起こそうとする
市子の腰を、後ろから両手で掴むと自身へと引き寄せた。

「ひっ、嫌ああああ!」
お尻を三沢へと突き出す形になってしまった市子は叫び声を上げると
逃れるために前へ前へと指を畳に引っ掛け、進もうとする。

そんな市子の背中を片手で押さえつけると、もうひとつの手が市子のスカートを
無造作に捲り上げた。
腰への感触に抵抗を強める市子だったが、三沢は気にするでもなく
市子の股間を覆う布を、お尻の方から一気に下ろし、伸ばし、引き裂いた。

「なんで、駄目、嘘!」
布の破れる音を隠すように、なにもかもを隠すように市子の悲鳴は更に大きくなる。
良く知りもしない人間に大事な部分を見られている事
それが一方的な行為による事
そしてなによりも、自分のソコが熱を帯びている事を

「お願い……お願いだから……」
大きな悲鳴はだんだんとか細くなっていき、逃げようとする両手も弱弱しく畳を叩いた。
背後からジッパーを動かす音がした。市子は状況が変わった事を願いながら
首だけを三沢へと向け、三沢の股間から取り出される陰茎が大きくそそり立っているのを見た。
抵抗を再び強める。
わかっている。アレでなにをしようとしているのか、わかっている。

しかし抵抗も虚しく、アレは市子の大事な部分に、ゆっくりと、あてがわれた。
293名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 21:17:53 ID:wSYkP5BR

「駄目、駄目だよ……ああ、駄目駄目駄目駄目駄目」
アソコにアレが宛がわれているのはわかった。
アレはアソコに何かを塗りたくるように、アソコからアレに何を塗りたくるように
アソコの周りをぐにぐにと巡回している。

「ハァハァ……おじさんね、病気なんだ。だから、ちょっとだけ我慢しててね」
三沢の荒れた声が聞こえる。声だけで、反抗すれば酷い目にあうのが想像できた。

病気なのに私にこんなことをするのだろうか
病気だから私にこんなことをするのだろうか

市子の思考は、もう現状にどう抵抗するかではなく
現状をどう逃避するかへと費やされていった。

「駄目駄目駄目ぇ……あ!ああ、ああああ……」
言葉と思考はずっと繰り返していた。だが、ついに、陰茎が膣内への侵入を開始した。
開かれるのがわかる、アレの先端の形までわかる。
「ああああ、嫌……痛い、抜いてぇぇぇぇ」

三沢の陰茎がぐいぐいと市子の、まだ成熟していない膣内へと埋没していく。
そこの狭さは、三沢の陰茎では入るのは容易なことではなかったが
三沢は、全て力尽くで解決した。
「ふぅ……ああ、良いね、良いよぉ……おーし、着いたぁぁぁあっはは!」
陰茎の侵入は、三分の二程で終点を迎えた。引いて見ると、陰茎は血に濡れていた。
薬なんて目じゃない程の高揚が、三沢を包む。

「あ、あああ、痛いよ……痛いよぉぉぉぉ、お母さん」
涙を流し、顔をくしゃくしゃにしながら市子は叫んだ。
破瓜なんてものではなかった、アソコの全てを破られる痛みだった。
それでも三沢の動きは止まらなかった。
引いて、挿して。引いて、挿して。引いて、挿して。引いて、挿して。
自分の身体の中に、自分のではない異物がある感触と
接合部から聞こえるクチャクチャといった水音に
市子は吐き気を覚えた。
「おう……お、お……お母さんお母さんお母さんお母さん!」
「お母さん、おかあ、さ……お、か、あ、さ、……ん……」

市子の声が、か細くなっていくのを耳にしながら、三沢は腰を振っていた。
抵抗がなくなったことが、少なからず残念に思うが、こちらからは項垂れて
見えない市子の顔がどうなっているのかを想像し、腰を更に強く振った。

抵抗の声も上がらなくなった居間には、ユサユサと腰を振る音と
三沢の荒い息だけが響いていた。

三沢は夢中になっていた。三分の二しか埋まらなかったはずの陰茎が
今や完全に市子の中へと埋まっていた。
まるで溶けるようなその感触に、三沢は股間に込み上げるモノを感じた。

「ハァハァハァ……うう!うっ……うー」
我慢をすることもできなかった。どこか情けない声を出しながら
射精の快感に、三沢は笑みを隠そうともしなかった。

「こんな小さい穴に、俺の……うう、零れて」
接合部の隙間からは白濁した液体がコポコポと空気を混ぜながら落ちていく。
それはドロドロとドロドロと留まる事を知らず―――三沢は異変に気づいた。

「こんなに、出るわけ無いじゃない」
快楽の余韻も既に終わっていた。あの溶けるような感触は、既にない。
294名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 21:46:41 ID:wSYkP5BR

それどころか――感触が、ない。
「あ、おお……って」
腰を引くと、白濁した液体が付着している股間からは、陰茎がなくなっていた。

「なんだこれ」
なくなってしまった自分のモノに、精液とは違う白濁した液体に
三沢は疑問を口にしたが、答えるものはいなかった。
喪失に尻餅を付くと、ぼーっと股間を眺めていた。
視界の隅で動きがあった。市子だった。

三沢へと向けられた秘所を隠そうともせず、市子はゆっくりと立ち上がる。
三沢に蹂躙尽された秘所が零す白濁液を気にも留めず、市子はゆっくりと立ち上がる。
三沢に犯され、複雑に歪んでいるであろう顔だけは三沢に隠し、市子はゆっくりと立ち上がった。

「……なんなんだよお前は」
平然と立ち上がる市子に、自身の陰茎を溶かしてしまった市子に
三沢は呆然と疑問は吐き付けた。

市子は聞こえていないのだろうか、なにごともなかったように襖へと手を掛け
開いた。
そのまま進んでいくと、壊れた玄関で一度だけ振り向き。
「ふふ、ふふふ……」
笑った。

三沢は無くした筈の箇所が、虚しく疼くのを感じた。
子供のする笑い顔ではなかった。数年、数十年、数百年でも生きていなければ
あのような笑い顔はできないだろう。

そのまま出て行く市子を呆然と見つめ終えると
三沢は、股間に付着した白濁液を指で掬い、鼻に近づけた。
「……生臭い、なあ」
その臭いに反応するように、居間に転がっていた銃を掴むと
三沢は市子を追って家屋を飛び出した。


市子は直ぐに見つかった。

「臭うな、あの女よりもっと生臭い」

銃を一発撃つ。市子の身を竦ませ、転ばせることに成功した。

「おまえはなんなんだ」

怯え、戸惑う、先程とは違うイメージの市子に銃口を突きつける。

「やめろー!」

聞き覚えのある声と同時、衝撃が身体を貫いた。撃たれたようだ。

振り替える。同じ迷彩服の男――永井頼人が、銃口をこちらに向けていた。

「やるじゃない」
295名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 21:49:19 ID:wSYkP5BR
【完】

一番最初の時間、間違ったのと、誤字だけが心残りだ
休日の三時間をエロ文作成に使ったことは後悔していない

なにやってるんだろうな俺
296名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 22:35:06 ID:Z4a/hMc/
三佐のレイプキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
GJ!面白かったよ
297名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 00:23:50 ID:AUim+i83
GJ!
298名無しさん@ピンキー:2006/05/15(月) 02:15:49 ID:UqQxka1P
恭也×美耶子で一つシュチュはあのポストがあった精神世界で
299名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 20:43:13 ID:pLKU/doG
gj!!!!!!!
市子が畳をひっかいてもがく音がリアルに聞こえた やるじゃない
300名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 21:55:52 ID:h2b9lpu/
溶けてるーーー!!(ガビーン)
レイプ描写がリアルでよかったwww
あそこから例の場面に繋がるところもすごい
301名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 16:56:45 ID:3snpsYMS
須田×美耶子って書くまでもないような気がする
廃屋のシーンなんてそのままなんじゃないかと
302名無しさん@ピンキー:2006/05/17(水) 18:35:04 ID:DORyPK+v
>>301
そうでもないよ
303名無しさん@ピンキー:2006/05/20(土) 08:39:22 ID:eNcXz1Yn
保守
304名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 13:49:51 ID:XSsrbCWo
恩田姉妹(二人とも屍人になる前)でレズ
お願いします
305名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 14:22:50 ID:yl0eSpfz
近々牧野×知子でも投下しようかな。
二人のステージでちょっと萌えた。
306名無しさん@ピンキー:2006/05/23(火) 23:31:44 ID:L0+Zvsa0
>>305
大いに萌えているのでお待ちしております
307名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 17:07:13 ID:px6El2HR
>>305
ぜひともよろしく

神の君臨期待age
308名無しさん@ピンキー:2006/05/27(土) 19:56:54 ID:5NyCAgDW
テスト
309牧野×知子:2006/05/28(日) 20:16:07 ID:KILkbE4p
屍人のいる場所を幻視を使って把握し、牧野は知子を連れて慎重の木々の合間を進んでいた。
はっきりいって知子を連れて上手く逃げ切れる自信などなかったが、それでも屍人には見つからずに進んでいた。
草陰に入り、辺りに屍人がうろついていないことを確認して腰を下ろした。
走りっぱなしで随分疲れていたのである。
無理をして進んでもいいが、この状態で屍人に見つかればあっというまに襲われてしまうだろう。

体力の回復を待っていると、隣にいた知子が牧野の黒い服をくいくい、と引っ張った。
牧野が振り向くと、知子は何やら恥ずかしげにもじもじとしていた。
「・・あのぅ・・・トイレ・・行きたいんですけど・・」
少し視線を落とすとしゃがんだ状態でぎゅっと唇をとじ、尿意を我慢するように膝を小刻みに擦り合わせていた。
この様子ぶりからするとずいぶん前から我慢していたのだろう。

「この辺りに屍人はうろついてないみたいだから・・・そこの木の陰に行っておいで」
知子は一瞬不満そうな顔をみせたが、仕方ない、と諦めたのかしぶしぶと奥にある木の陰へと消えていった。
牧野は知子がトイレへ行っている間、ここを抜けたらどうしようか、と考えていたが、
ふと遠くから布擦れの音が聞こえて、よからぬことが一瞬頭によぎった。
その瞬間から牧野は自分の息子が熱を持ち始めるのを感じた。
少しくらいなら、というよこしまな気持ちと、いやダメだ、という理性の葛藤がしばらく続いたが、
「(でもまあ・・・・バレないように覗くだけならいいかもしれない)」
牧野は自分に甘かった。


というわけで書いてみましたが、アホかこのヘタレorz
実際ならバレるの怖くて覗かなさそうですがまあそれは・・。
当方現在PCを自由に触れる環境にないので投下はまちまちになるとおもいます(´・ω・`)
310名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 10:32:09 ID:aT2KMqzl
神ー、GJー!続きも宜しくお願いします!!
311名無しさん@ピンキー:2006/05/30(火) 20:00:14 ID:22nKkj8v
>牧野は自分に甘かった。

ワロス
312名無しさん@ピンキー:2006/06/04(日) 17:55:44 ID:xvmqUod4
保守
313名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:02:19 ID:aZOoUUE0
保守age
314牧野×知子2:2006/06/05(月) 18:14:38 ID:8E4irpyY
音を立てないよう十分気をつけて木の近くに近寄ってみる。
すると、色の白い、形のいいお尻が地面にむかってむきだしになっているのがちらりと見えて、
牧野は少し怖くなり引き返そうかとおもったが、足は勝手に動いていた。
シャー・・・・
放尿する音が聞こえ始めて、なんだか妙な罪悪感に悩まされながらもその一部始終を見ていた。
そして、放尿が終わり、本当ならそこでもう引き返すつもりであったが、
なぜか牧野の足は知子の背後まで躍り出ていた。

「・・・知子ちゃん・・・」
「え・・っ・・求導士さま・・っ・・!?」

背中からいきなり知子の細い体を抱きしめ、ジャージの前を開けて、胸のあたりをまさぐった。
知子は必死で牧野の腕のなかでもがいたが、牧野でも普通の男の腕力ぐらいはあったのだ、びくともしなかった。
下手に大きな声を出して叫べば屍人が近寄ってくるかもしれない。どうしようもできない。
知子はしだいに抵抗をやめて、牧野のなすがままになっていた。

続き遅くなってすみません。
最近になってパソコンに触る頻度が増えたので次はもうちょっとはやめに投下できると思います。
315名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 12:38:21 ID:DHnXgH5F
優しい神様ありがとう
牧野ヘタレ感がいいね
316名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 12:43:44 ID:l0MfFW+t
保守ageしときます
317名無しさん@ピンキー:2006/06/17(土) 22:33:23 ID:BnH5k2l8
ホシュ
318名無しさん@ピンキー:2006/06/18(日) 16:43:47 ID:XkvcDvVV
age
319名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 16:10:57 ID:NuSaUTnu
保守
320名無しさん@ピンキー:2006/06/25(日) 20:12:33 ID:kgmfyJe8
み〜なは?
321名無しさん@ピンキー:2006/06/27(火) 18:13:46 ID:6nMhF5Wb
俺は闇人藤田×郁子希望
322名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 10:37:28 ID:ShC498+k
角煮にスレが無かった上に、本スレで聞く空気じゃないんでここで聞くけどSIRENのエロ画像ってないのかな?
323名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 23:09:09 ID:8qxIg/Z7
ある事はある
324名無しさん@ピンキー:2006/07/11(火) 22:36:46 ID:8+As7nZc
>>322じゃ無いけど
あるなら見たいねエロ絵
腐女子系以外で。
325名無しさん@ピンキー:2006/07/12(水) 00:01:48 ID:gx4Mx3pl
昔どっかでえろ画像みつけたんだけど、どこだったかな…
URLを知っているやつは教えてくれ
326名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 03:46:55 ID:iCHESWqc
エロパロスレが立って一年か・・・
327名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 03:07:46 ID:uGnEiy0r
保守
328名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 13:13:01 ID:nSTAUIJn
329名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 19:58:54 ID:MaepVSo2
330名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 00:57:15 ID:m5evWpj2
331名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 02:11:42 ID:UAhOdlFL
332sage:2006/08/21(月) 19:33:19 ID:o2m3j6AZ
333名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 02:49:11 ID:ZaBSwCmV
334名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 03:29:47 ID:IAKnGVo/
過疎過ぎ・・・

誰かいないのか('A`)
335のn:2006/08/28(月) 12:54:02 ID:FKzcGWH7
だれかいないか〜!(竹内 多聞風)
浅い眠りから醒めると、まだ深夜だった。

 一時間も、眠っていない…

求導師は、たった今見ていた悪夢の残滓を振り払おうと、胸のマナ字架を握り締めた。

神代の美耶子様に、花嫁の御印しが降りたとの報せが届いたのは
今日の昼下がりの事。

 遂に、この日が訪れたか…

数日後には、村の、そして、求導師自身の命運を賭けた儀式を、執り行わねばならない。
そう……自らのこの手で、為遂げなければならないのだ。
求導師は、深く溜息をつく。
どう考えても、自分には荷の勝ち過ぎる試練に思えた。
明日からは、儀式の準備に追われ、忙殺される日々が続くことだろう。

 眠っておかなくては…

求導師は身を横たえると、固く眼を閉じ、無理矢理眠りに就こうとした。
が、上手くいかない。
眼を閉じれば、どうしても、あの悪夢……
怨嗟に満ちた呻き声、朽ちた少女の縋り付く腕…
そんなイメージに苛まれ、恐怖に戦き、眠るどころではない。

求導師は、怖ず怖ずと寝台から身を起こすと、月明かりに照らされる廊下に出た。

もう夏とはいえ、山村の夜は涼しく、若干の肌寒さを覚える程だ。

 
その蒼白く、冷えびえとした廊下を渡り、小さな襖に仕切られた部屋の前に辿り着く。
求導師は、静かに襖を開けた。
そこには、求導女が眠っていた。
質素な畳貼りの部屋、そこに敷かれた、これもまた質素な夏布団に身を横たえた求導女。
その、豊かな黒髪に縁取られた白い寝顔の美しさに、求導師は暫し見とれた。

 …どうしたの? 求導師様。

入口に突っ立ったままの求導師に、何時から気付いていたのか、
求導女は、薄く開いた眼を向ける。

 八尾さん……

月明かりを背に受けた、求導師の表情は、部屋の中からは見て取れない。
だがその声は、夜の帳の中、よく通った。

 こっちで寝ても、いいですか?

求導女は、返事をする代わりに、掛け布団を開き、求導師を迎え入れた。
布団に潜り込むと、濃密な女の匂いと、暖かく柔らかな肌の感触が
求導師を甘く包み込んだ。

 怖い…

求導師は、求導女の、薄い浴衣一枚に覆われたのみの、豊かに盛り上がった胸元に顔を埋めた。
柔らかく、張りのある乳房の感触。
更に求導師は、女の寝間着の襟元に手を差し入れる。

 不安なんです。

胸の谷間から探り出した求導女のマナ字架を、額に押し当てた。

 
求導女は、求導師の背にその白い腕を廻し、優しく撫で摩った。

 大丈夫。 今度こそ。

乳房に顔を埋め、まるで雛鳥の様に震える求導師の耳元に、そっと唇をよせて囁く。

 ずっと見て来たんだから。 今までずっと、ずっと……

母鳥の様に優しい求導女の声が、甘い吐息が、求導師の身体に染み込んでいく。
そして、何時しか求導師の様子に変化が起きていた。
縋り付く様に、ただ彼女の胸元に添えられていた手が、やわやわと乳房を揉みしだいている。
浴衣地の上から、乳首をかりかりと爪先で引っ掻く。
求導女は、気付いて微笑んだ。
先程から、求導女の太腿に当たっている求導師の陰茎が、硬度を増している。

求導女は、そっとその昂ぶりに手を伸ばし、パジャマのズボンの上から、柔らかく撫で上げた。

 ああ…八尾さん……

求導師は、心地良さ気に溜息をつくと、
女の襟元を開け、まろび出た円い乳房の尖端に吸い付いた。
そして、暗紅色に色づいた乳首の、グミのような感触を、口一杯に味わう。
求導女は、乳房を求導師の自由にさせる一方で、求導師の陰茎を引き出し
細く嫋やかな指で擦り始めた。
求導師は眼を閉じ、求導女の指技がもたらす快美感に身を任せた。
求導師が、求導女から慰めを得るようになって
もう十年余りの年月が経っていた。
最近はさすがに、最初の頃ほどの頻度ではないものの
それでも週に三、四度はこうして、求導女の手による愛撫を受けている。
無論、慰めるのは、手だけではなかったが。

求導女は、左手で求導師の睾丸をそっと揉みながら
右手は強く茎の部分を扱きあげていた。
時々、亀頭の鈴口から出る、ヌラヌラとした先走り汁を亀頭に塗したりしながら
求導師の性感を高めていく。
求導師の呼吸が、荒く乱れていくのに併せ、手の動きも速めていった。
 あっ…くぅ…!

やがて、求導師の陰茎が律動と共に、勢いよく白濁液を放った。
飛び散った熱い精液は求導女の、下腹部の辺りに振り掛かる。
更に、ドクドクと溢れ出る精液を、求導女が掌で受け止めた。

 沢山出たわねぇ。

肩で息をしながら、快感の余韻に浸る求導師を横目で見ながら
求導女は艶然と微笑み、精液で汚れた指を、自らの舌で舐め浄めた。
下腹の辺りに散った汁も、掬って舐め取る。
求導師は、その求導女の淫らな仕草を、ぼんやりと眺めていた。

 …求導師様。 もう休みましょうね。 明日から忙しくなるから。

 
344名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 09:55:00 ID:a0vI1Zkq
いきなり失礼しました。
SS書くの初めてで下手くそな上、携帯厨ゆえ、少量ずつしか文章投下できず
見辛く、また、レスを大量消費してしまい、本当に申し訳ないです。

実はまだ続きがあるので、もし御迷惑でなかったらまた投下させて頂けたら幸いです。
というか、必死で書いたんでどうか投下させて下さい!

お願いします。ではノシ
345名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 19:55:54 ID:M7p+UrEe
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!
これで初書きとは恐れ入った!!聖女のような八尾さん萌え
続きもぜひ待ってます
346名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 21:36:47 ID:a0vI1Zkq
>>345
読んで下さって、有り難うございます!
では御厚意に甘えて、続き投下させていただきます!
求導女は何時も通りの、慈愛に充ちた微笑を向けると
求導師の陰茎の汚れを始末しようと手を伸ばす…
が、求導師はその手を遮った。

 求導師様?

求導女の疑問の言葉を余所に、求導師は身を起こし、そのまま身体を入れ替えるようにして
求導女を布団に押し倒した。
先程大きく開けた襟元から、二つの乳房が零れ出している。
求導師は腰の帯紐に手を掛けると、それを引っ張り、彼女の浴衣を剥ぎ取ってしまった。
求導女は、眠る時、下着は着けない。
今や彼女は、生まれたままの肢体を、求導師の眼下に晒していた。
求導師は、その露な肢体を、食い入るように見詰めた。
華奢な肩、すんなりと伸びた四肢、
それでいて、乳房や尻たぶは淫らなまでに豊かに盛り上がっている。
細く括れた腰から臀部にかけての曲線の美しさも、見事である。
そして、むっちりと脂の乗った太腿の併せ目にある、艶やかな黒い茂み…
全裸の姿をじっと見詰められた求導女は、さすがに羞恥を覚え、求導師から顔を背ける。
その表情の可憐さに、求導師は思わず身震いした。

 八尾さん…

求導師は、求導女の顎に手をかけると、その慎ましく併せられた唇に接吻した。
唇の間に舌を差し入れると、求導女もまた、舌を伸ばして応えてくる。
そうして暫し、互いに舌を絡め、吸い合い、激しい接吻をし続けた。
やがて、求導女の呼吸も上がっていき、
遂には小さな喘ぎ声が美しい喉から漏れ聞こえ始めた。
求導師が身体を離すと、求導女の乳房は大きく波打ち、
潤んだ瞳の縁は紅く血の気が挿して、普段の控え目な様子が嘘の様に、凄艶な表情に変貌している。

 …しても、いいですね?

求導師の呼び掛けに、彼女はただ黙って頷いた。
求導師は、素早く衣服を取り去ると、求導女の身体に覆いかぶさった。
 求導師様…

首筋に唇を這わせ、脇腹を指先でなぞる求導師に、求導女は声を掛けた。

 早く…済ませて下さいね。 明日は…早いから……

求導師自身も、それは充分に承知していた。
本当は、こんなことをしている場合ではない、と。
それでも何故か、求導師は、自分を押さえることが出来なかった。
それどころか彼は、この期に及んでそんな正論を吐く求導女に対し、少々嗜虐的な気分にさえなっていた。

 どうしようかな。

求導師は、いきなり求導女の両足首を掴むと、大きく股を開かせた。

 あぁっ!

 
求導女が、小さく悲鳴をあげた。
月明かりの下、さらけ出された彼女の陰部は、
最前からの接吻や愛撫によって既に気ざしていたのであろう
じっとりと分泌液に濡れ、大陰唇の辺りまで、ぬめぬめと濡れ光っていた。

 随分と、濡れてるじゃないですか。 何時からこんなになってたんですか?

求導師は、脚をもったまま、女の膣口を覗き込むように見ながら
わざと彼女の羞恥を煽るような言葉を投げかける。

 あぁ…いや……

脚を閉じることも叶わない求導女は、性器の発情を指摘されながらもただ、身をよじる他ない。
求導師は、そんな女の様子に、ますます気を昂ぶらせた。
脚から手を離すと、右手の指先を、静かに彼女の内腿へと伸ばしていく。
鼠蹊部から大陰唇、そして空割れへと指で辿り、更に大陰唇と小陰唇の境目を指先で軽く押すと
求導女は苦しげに眉根を寄せた。

 はぁあ…求導師様…
  ……焦らさないで…

求導師は、真っ赤に充血し、柘榴のように割れた膣口に中指を添えると、
ゆっくりと挿し入れていった。

 あ、ああぁー

待ち望んでいた膣への愛撫を受け、求導女は腰を跳ね上げて歓びを露にした。
求導師は、左手で乳房を撫で回しながら、
右手の中指で膣内をくじり廻し、更に親指で陰核を揉みしだいた。

 あっあっあっ

陰核を押す度に、膣の中の柔肉がぐねぐねと蠢くのを感じる。
求導師は、膣に入れる指を二本に増やし、陰核に顔を寄せると、それを、舐め上げた。
陰核の裏つらを舌で刺激し、唇でちゅっと吸い上げる。
求導女は絶え間無く喘ぎ、身悶えながら求導師の頭を豊かな両腿で締め付けた。

 ああ、求導師様…いいわ…もう…堪らない…

そして、求導師が舌先を素早く動かして、陰核に振動を与えた時、遂に限界が訪れた。
 は…あぁうぅっ

求導女は、一際甲高い声を上げると、全身をびくん、びくんと痙攣させた。
膣からは、どっと熱い淫水が溢れ出す。
その粘液は、陰門から肛門にまで伝い、敷布団に染みを作った。
求導師は、未だ絶頂の名残の痙攣を続けている膣から、さっさと指を抜き取った。

 あぁ…

求導女は、切ない表情で求導師を見詰めた。

 求導師様…

求導女は、横たわったまま求導師の腕を取った。

 …指だけじゃ、いや…

 
求導師の陰茎は、既に力を取り戻している。
求導師は、求導女の上に乗り掛かると、その青筋立てて硬く反り返った剛直を、膣口に宛てがった。

 ああ…お願い、早く…

求導女に懇願されるまでもなく、求導師は一気に根元まで押し入れた。
火花を散らして溶接されたような性器の快感に、二人は同時に呻き声を上げた。
求導師は、求導女の腰を抱えると、ずぼずぼと腰を使い始めた。
求導女もまた、下から腰を振り立て、脚を求導師の腰に絡めてのたうち廻る。
求導女の胎内はまるで、別の生き物の様に蠢動し、陰茎を襞で搦め捕り、甘噛みした
求導師は、求導女の膣が与える快感に堪え、彼女を姦し続けた。

 ああ…求導師様…出して……私の中に…熱いの、一杯…

求導女の身体は、どれだけ精を受けようとも、妊娠することは無い。
それは二人の立場上、好都合ではあった。
しかし今、求導師は、彼女を孕ませたい。という欲望に駆られていた。
何故そんな気持ちになっているのか、自分でもよく判らない。

 とにかく、少しでも多くの快楽を彼女に与えなければ

そんな、焦りにも似た感情が、求導師を衝き動かしていた。

 まだですよ、八尾さん。もっと、もっと続けるんです
求導師は一旦、求導女から身体を離すと、彼女の身体を裏返し、後ろから挿入し直した。

 あぁん、いや、こんな恰好…

求導女は、後背位には拒否感が強かった。
だから、これまで殆どしたことがなかった。
求導師もまた、女が嫌がることを強要するような男ではなかった。
しかし、今夜の求導師は何かが違っていた。
抵抗する求導女を押さえ込むと、両手をそれぞれ乳房と股間に廻し、
乳首と陰核を弄くりながら、抽送を始めた。

 あぁ…駄目ぇ…

強烈な性感帯を、三箇所同時に攻めたてられ、求導女は悲鳴に近い声を漏らした。
 八尾さん、ほら…いいでしょう?
  …一度試してみたいと思ってたんですよ…このやり方…

求導師は浅く、深く、腰を使いながら、求導女の耳元で囁く。
求導女は、犬の様に四つん這いにさせられ、乳房をぶるぶる揺らしながら
求導師の動きに応え、腰を振り立てていた。
尻を高く持ち上げ、苦悶の表情を浮かべながらひたすら喘ぎ、身悶える。
求導師の呼び掛けに、返事をする余裕などなかった。
白い裸身は汗の雫でぬらぬらと光り輝き、激し過ぎる快楽に涙さえ浮かべるその姿は
今や求導女でもなんでもない。
只の淫らな牝獣であった。
それは求導師もまた、同様である。
求導女に背後から覆い被さり、ぱん、ぱんと音を立て、尻肉に腰を激しく打ち付けるその姿…
興奮で、全身を赤銅色に染めながら、鬼のような形相で女を姦し続けるその様は
まさに淫獣そのものだ。

二人はもう、怯える雛鳥と、その母鳥などではない。

捕食する獣と、される獣。

そして、その捕食劇は今、クライマックスに近付きつつあった。
求導師は、傘の様に開いた亀頭で求導女の襞壁を擦りつけ、
更に思い切り腰を突き上げて、子宮頸管をぐりぐりと刺激する。

 ああ、ああ、あぁあ

 
身体の奥深くを陰茎でえぐられる毎に、求導女の声は甲高く、差し迫った様相を呈していく。

 あぁ、求導師様、いい、お、奥が、凄い、はあ、

求導師もまた、切迫していた。
求導女の子宮頸口で亀頭を吸い付かれ、秘肉で茎を嬲られ、膣口で根元を絞り上げられる。
下肢が熔ける様な快感の奔流に耐え、求導師は必死に求導女を姦し続けた。
陰部が捏ね合わされる度に、互いの体液がごぼごぼと音を立てて溢れ、
二人共、尻の谷間から内股までもびたびたに濡らしていた。

 き、求導師様…だ、駄目です……私…もう………あ………
 
 
突如求導女の動きが止まったかと思うと、全身が、がくがくと振動し、
悲鳴に近い嬌声を上げて布団に突っ伏した。
膣全体もびくん、びくんと収縮し、その律動で、肛門までがひくひくと蠢いているのが、後ろから丸見えだ。
彼女の断末魔の痙攣は、求導師の陰茎を、これでもかと締め付ける。
ぐっと降りて来た子宮口が、蛸の様に亀頭に吸い付いた時、
求導師は、亀頭が爆ぜる様な凄まじい快感の中、射精した。
喉の奥から引き絞るような呻き声と共に、熱い白濁をどくどくと求導女の子宮に注ぎ込むと
求導女は身を硬くし、頭をのけ反らせた。
 
 あぁー! 来る! 来る! 熱いの…一杯……

達したばかりの求導女の子宮は、熱い精液を打ち掛けられ、再び蠢動を始めた。

 あぁ…また、また来たわ…波が…楽園の……門、が…開…く…

求導女は、口の中で世迷言を呟くと、そのまま半眼開いたまま、意識を失った。
求導師もまた、悦楽の濁流に飲まれ、最期の呻きを上げると、そのまま泥の様に
求導女の身体の上に倒れ込んだ。





…昏倒していたのは、ほんの僅かな時間のようだった。
求導師は、求導女の胸の中に埋めていた頭を起こし、求導女の顔を覗き込んだ。
乱れたほつれ髪が、汗で、頬や額に張り付いているのを、そっと指で掬い取る。
すると、先程までの荒淫の様子が嘘のような、清らかな寝顔が現れた。

 離れたくない。

突然、求導師の心の中に、求導女への狂おしい慕情が沸き上がった。

 ずっと、ずっと、一緒にいたい。 彼女の中から…出たくない……

その為にも、今度の儀式は、必ず成功させねばならない。
そして。
求導師は、求導女の股間に顔を近付けると、未だ体液で汚れた陰裂に舌を這わせた。

 強い快楽を与えなければ。彼女が、私から離れられなくなる位に…


 
364名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 22:06:59 ID:a0vI1Zkq
…以上です。

なんかすいません、無駄に長くて…
でも、よかった、書けて。
色々とアレですけど、生温く御笑覧頂けたら幸いです。

どうも有り難うございました。
365名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 14:10:31 ID:0hqqiVZ8
GJ!!GJ!!
エロ描写、心理描写共に繊細で濃密でした
366名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 21:19:36 ID:xZIgF4m2
巧い、巧すぎる!
GJでした!
367名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 00:33:24 ID:HBPR3XeG
えろーーーーーい!
368名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 05:37:48 ID:TfncLEWe
369名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 00:08:26 ID:oyX/fy+S
っしゅ!

>>336とか書いた者ですが。
あの後、スレを最初からROMってみましたら、かなり初期の方で、牧野八尾は既に書かれていたのてすね…
しかも、めちゃめちゃハイクオリティーな…
それなのに皆さんに嬉しいレスとか頂いて、いい気になってしまって…
なんか、こっぱずかしいやら、申し訳ないやら、才能に嫉妬するやらで
そうだ携帯の充電器のコードで首吊って死のうとかも思いましたがイマイチ死ねなかったので
又書いてしまいました。

面目ないです。またよろしくです。↓↓↓
370須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:09:49 ID:oyX/fy+S
森の中を恭也は独り、彷徨っていた。

 「美耶子…何処…?」

あの、三角の水鏡の処で、美耶子らしいシルエットを見掛け…そして、どうしたんだったろうか?
身体はとうの昔に限界を越え、動く度に、油の切れた自転車の様にあちこち軋んだ。
それでも恭也は、気力だけで脚を引き摺り、歩き続けていた。

 「美耶子…ここに、いるんだよな?」

森の中では何故か、常に美耶子の気配を感じる。それだけが、心の支えだ。
美耶子に、逢いたい。
その想いだけで、恭也は歩き続けた。

 恭也…

ふと、美耶子の声を聞いた気がした。
371須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:11:42 ID:oyX/fy+S
 「美耶子? …美耶子!」

木の隙間で、美耶子の黒髪が流れるのを見た。
恭也は、走った。

 恭也…こっち…

美耶子の華奢な白い腕が、恭也を誘う様に揺れている。恭也は、それを追った。
水の匂いがする。
それは、せせらぎの音も伴い、段々確かになって来る。
やがて、森の木々が途切れ、小さな淵が現れた。
透明な水。
明るい陽射しに照らされた水面がキラキラ輝いている。
恭也は思わず、感嘆の溜息をついた。

 「きょーや。」

何時の間にか、恭也の目の前に美耶子は立っていた。
淵を背に、ニッコリと微笑む美耶子。
372須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:13:11 ID:oyX/fy+S
 「美耶子…」

お日様の下で微笑む美耶子は、とても素直で可愛く見えた。
恭也は嬉しくなった。
美耶子を見詰め、ニコニコと笑った。
そうしている内にふと、恭也は美耶子の目線の違いに気付いた。

 「美耶子もしかして…目、見えてる?」

美耶子は、微笑みながら頷いた。

 「そっか…そうなんだ…へへぇ」

何だか、より一層嬉しくなった。美耶子と見詰め合いながら、ただニコニコと微笑い続けた。

 「ねぇ恭也、泳ご?」

美耶子は、淵を指して言った。

 「え? お、泳ぐ?!」 「うん。気持ちいーよ。きっと。」
373須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:14:58 ID:oyX/fy+S
 「い、いや…それはちょっと。」

恭也は躊躇した。

 「泳げないの?」

 「な!…んな訳ねーじゃん。ただほら…水着とか、ねーし…」

美耶子は、クスリと笑った。そして、黒いワンピースの裾に手を掛けると、一気に引き上げる。

 「わ…お、おい!」

 「これでいい。」

美耶子は焦る恭也を尻目に、ワンピースと、その下の白いパンティーまでさっさと脱ぎ去った。
恭也の顔を、悪戯猫の様な目で見遣ってから、淵に飛び込む。
恭也は、只ポカンと口を開け、黒髪と、白くか細い肢体が水面を泳いで行くのを見送った。
374須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:15:49 ID:oyX/fy+S
 「恭也ー、早くおいでよー!」

浅瀬に立ち上がった美耶子が、恭也を振り返り、手を振った。
その姿はまるで、水の妖精のようだ。
長い黒髪の下から覗く、白桃の様な丸いお尻が愛らしい。

 「お、おし!」

恭也は、覚悟を決めると服を脱ぎだした。ちょっと迷ったが、思い切ってトランクスも脱いでしまう。
その方が自然の様な気がした。美耶子だって、全裸なのだ。

淵の水は、心地良い冷たさだった。
恭也は水に入ると、顔を浸けてゴクゴク飲んだ。正に、生き返る心持ちだ。
更に水を掬い、顔や身体の汚れも落とす。
375須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:17:32 ID:oyX/fy+S
血糊や泥の汚れを浄めると、身体に入ったと言われる、あの薄気味悪い、赤い水までが
消えて行く様な気がして、清々しい。

 「恭也。そんなの後にして。一緒に泳ご?」

水に濡れ、ツヤツヤと光る黒髪を身体中に纏い付かせ、人魚の様になった美耶子が恭也の側に来る。
美耶子は恭也の姿を見た。そして、ふと視線を下に移し、プッと笑う。

 「な、なんだよ?」

美耶子は、恭也の下腹部をを見ていた。
透明度の高い水の中、恭也の黒い陰毛の下から、ペニスの先が、ぴょこんと顔を出しているのが見えていた。

 「それ…変なの。」
 
376須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:18:23 ID:oyX/fy+S
美耶子は、クスクス笑いながら、恭也に水を引っ掛けた。

 「わっ」

 「変なの。恭也は変なのー。」

 「美耶子っ…こら!」

恭也は両手で、ザバンと水を掛け返した。
きゃあ、と嬌声を上げて、美耶子が逃げる。
バシャバシャと水飛沫を上げながら二人は戯れ、じゃれあった。
ふと、恭也の指先が美耶子の、小さく盛り上がった乳頭に触れた。
恭也は、ハッとして手を引く。

 「あ…あの…」

謝ろうと思うのだが、言葉が喉に絡まって、巧く出て来ない。
気まずい沈黙の時が流れる。
その時だった。

 「恭也、競争しよ!」
377須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:19:22 ID:oyX/fy+S
いきなり美耶子が、元気な声でそう言った。

 「あっちの岸まで競争しよ!もし、恭也が勝ったら…」

 「俺が…勝ったら?」

 「…向こうに着いたら、教える。」

美耶子は微かに笑うと、ザブンと水に潜った。

 「あっこら、ずりぃぞ!」

恭也も、慌てて後に続いた。
水は何処迄も透き通り、前を泳ぐ美耶子の姿がよく見える。
扇の様に広がった黒髪のベールに包まれ、水面から射す光のプリズムを受けて泳ぐ美耶子の肢体は、
この世のものとは思われない程、美しい。
恭也は、真後ろから美耶子の泳ぐ姿を眺めた。
378須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:20:23 ID:oyX/fy+S
美耶子が脚で水を掻く度、動くお尻の膨らみの間から、女の裂け目が見え隠れした。
筋の間から、アケビの実の様に、肉がはみ出して見えている気がする。
しかし、その部分は、暗く影に沈んでいてよく見えない。
恭也はそこを見ようと、後ろからじりじりと近付く。そして…

 「んがっ!」

 「恭也?大丈夫?!」

近付き過ぎた恭也は、美耶子の足先で鼻つらを蹴り飛ばされてしまった。
鼻から水を飲んでしまい、したたかむせ返る。
美耶子は、危うく溺れかけた恭也の身体を支え、取り敢えず近くの岸に上がらせた。
379須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:21:24 ID:oyX/fy+S

 「げほ、ごほ、」

 「本当に大丈夫?なんであんな、真後ろにいたの?」

 「あ、いやその…」

美耶子は、もごもごと言い淀む恭也の隣に座り、脚を伸ばした。
雪の様に白く、すらりと伸びた長い脚。フィギュアみたいだ。と、恭也は思った。

 「恭也。やらしい事、考えてるでしょ。」

 「なっ、ば…か、考えてねーよ!」

恭也は図星を突かれた様な気がして、顔を赤くしながら言い返した。
美耶子はそんな恭也を、澄んだ瞳で見詰めて、言った。

 「じゃあ、考えて。」

 「はあ?!」

 
380須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:22:16 ID:oyX/fy+S
美耶子は、水に濡れた白い裸身を、岩の上に静かに横たえた。
木漏れ日の下で、美耶子の全てが、明らかになった。
その、無垢な肢体…
まだ膨らみ掛けの、固い乳房も、その尖端にある、ぷっくりと盛り上がった桜色の乳頭も、
その下のなだらかなお腹と、可愛く窪んだお臍も、
その、更に下にある、柔らかな繊毛に縁取られた肉の合わせ目も…
恭也は、その、柔らかな宝石の様な、天然の芸術品を、ただ固唾を飲んで見詰める事しか出来ない。

 「美耶子…」

美耶子が自分に何を促しているのか。
それは恭也にも充分、理解できた。
381須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:23:27 ID:oyX/fy+S
しかし、美耶子はあまりにも、美しかった。美し過ぎた。
気安く手出しをする事は、敵わない様な…神々しい迄の美貌に、恭也は怯んでいた。

 「恭也……」

美耶子は、真剣な眼差しで恭也を見ている。

 「美耶子…いいの?」

からからに乾いた口から、何とか言葉を絞り出す。
美耶子は黙って頷き、瞳を閉じた。
恭也は、おずおずと美耶子の身体の両脇に腕をつき、覆い被さる様に美耶子を見下ろした。
美耶子の、頬に影落とす程長い睫毛が、微かに震えている。
恭也がそっと頬に触れると、ぴくりと肩を震わせた。
382須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:24:47 ID:oyX/fy+S
 美耶子も、緊張してるんだ…

恭也は、そんな美耶子をいじらしく、愛しく思った。
美耶子の頬を掌で包むと、その、桜ん坊の様な唇に、そっと口づける。
美耶子の柔らかな唇を、自らの唇で揉むように、愛撫する。
美耶子の喉の奥で、くっ、と小さな喘ぎが漏れた。
恭也が、その唇の隙間に舌を差し入れようとすると、閉ざされた歯の門に行き当る。
恭也は舌先で、その規則正しく並んだ歯列と、歯茎をなぞった。

 「ん…ん」

美耶子は唇を閉ざしたまま、切な気に身をよじる。

 「美耶子…口、少し開いて…」
 
383須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:25:33 ID:oyX/fy+S
恭也は、美耶子の唇の上で囁く。
恭也の意図を理解した美耶子の顎から、力が抜ける。
美耶子の口腔内に迎えられた恭也の舌は、美耶子の舌を、優しく絡め取る。
恭也は美耶子の甘い舌の感触に酔いしれ、美耶子も又、恭也の舌が齎す未知なる官能に、陶然となった。
やがて、恭也の手は美耶子の頬から首筋、胸元へと滑り、小さな膨らみへと、到達した。

 「あ…」

美耶子は微かな声を上げ、頬を紅潮させた。
恭也はその、未熟な乳房の頂きを、そっと、摘む。
ふにふにと柔らかだったそこは、恭也の指の中で、瞬く間に固く尖った。
384須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:26:23 ID:oyX/fy+S
 「ああ…恭也…」

恭也は、唇を美耶子の乳首に移した。
舐めて、吸って、軽く歯を立てる。
美耶子は、首を左右に振って快感に耐えた。
蒼白い肌を桃色に染め、身をよじりながら、小さく声を上げ続ける。
恭也は、己の分身が痛い程に勃起しているのを感じた。
熱に浮かされた様な気持ちで、手を美耶子の陰裂に滑らせる。

 「あっ、やっ…」

美耶子は、反射的に脚を閉じようとした。
が、恭也はそれを、許さない。
美耶子の股間に差し入れた指で、柔らかくはみ出した小陰唇を、なぞり上げた。美耶子は、びくん、と全身を震わせた。
385須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:27:18 ID:oyX/fy+S
 「恭也、痛い…」

恭也は、ハッと我に還った。
未だ濡れてもいない、繊細な処女の性器を、乱暴に触ってしまったのだ。

 「ご、ごめん美耶子。俺あんま慣れてなくて、こういうの…」

恭也が実際に経験があるのは、口づけまでだった。
ビデオやネットの動画等で、行為の手順位は理解しているつもりでいたが、
力加減やなんかは、やはりよく、判らない。
恭也は美耶子の内腿を少し開くと、美耶子の秘所を、改めて見た。
上気した肌の中、一際紅く色づいたその場所は、未だ慎ましく、乙女らしく、その唇を閉ざしていた。
386須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:28:13 ID:oyX/fy+S
恭也は、思い切って、そこに唇を近付けた。

 「うぁあっ!」

舌の、ぬらぬらと生暖かい感触を性器に受けた美耶子が、甲高い悲鳴を上げた。

 「これだったら…痛くないだろ?」

 「うん……で、でも…あぁ!」

恭也は、美耶子の薄い小陰唇に、舌を這わせた。
陰裂の筋に沿って、上から下、下から上へと、舌を往復させる。
恭也の舌が、陰唇の頂点に隠された、小さな豆粒状の突起に触れる度に、美耶子は内腿の筋を立てて、
びくん、びくん、と、身体を痙攣させた。

 「はぁ…はぁ……ん…」
 
387須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:29:34 ID:oyX/fy+S
美耶子の喘ぎ声が、切なくなっていく。
幼い声の中に、初めての性の快感に震える艶かしさや、無意識の媚態が見え隠れしている。
そして。

 「はぁ…あん…」

パクリ。
聞こえるか聞こえないかの、本当に微かな音と共に、
美耶子の陰唇が、ひとりでに、開いた。

 「!」

恭也の鼻先で、甘ったるく、微かな酸味を帯びた処女の芳香が、立ち上った。
綻びた花びらの中の、秘肉は密に溢れ、珊瑚色に濡れ光り、
まるで、恭也を誘う様に、微かに震え、蠢いている。
恭也はもうこれ以上、我慢する事は出来なかった。

 「美耶子…」
388須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:30:19 ID:oyX/fy+S
 
恭也は、自らの、猛り狂った陰茎を握り締め、その先端を、美耶子の柔肉に押し当てた。
美耶子は、瞼の上に腕を乗せ、全てを委ねた姿勢で恭也を待った。

 「美耶子……いくよ。」

亀頭の先で、美耶子の陰裂の下方を探る。
膣口の位置の見当をつけ、そっと、押し進める。
が、すぐに固い障害に行き当たった。

 美耶子の、処女膜…

恭也は、不思議な感慨を覚えながら、更に力を入れてみる。

 「あ、痛…!」

美耶子が悲鳴を上げた。
眉をしかめ、恭也の身体を押し返そうともがく。

 「ごめん、ちょっと、我慢して…」
389須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:31:01 ID:oyX/fy+S

恭也は、美耶子の抵抗する腕を遮り、更に腰を沈めていった。

 「痛い…痛い……!いや、恭也、やめて…」

やがて、ぶつん、と膣の障害が緩和される感覚が起こり、恭也の亀頭が、完全に美耶子の胎内に、埋没した。

 「ああぁーっ!」

美耶子は、破爪の激痛に、叫び声を上げた。
真っ赤にのぼせた顔を、くしゃくしゃに歪め、涙さえ浮かべている。
それは痛ましい表情だった。
恭也は、心が痛んだ。
だが、恭也は、更に美耶子の中に潜り込んでいった。
恭也の陰茎が、それを欲していた。
もう自分でも、どうしようもなかった。
390須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:31:52 ID:oyX/fy+S
美耶子のきつい膣腔は、恭也の陰茎の侵入を、押し返す様に締め付けた。
恭也は、全身の血液が逆流している様な、極度の興奮の中、素早く腰を動かし始めた。

 「うっ、うっ、うっ、」
恭也の抽送に合わせ、美耶子の口から、苦痛の呻きが漏れ続ける。

 「ごめん、美耶子、ごめん…」

恭也は、譫言の様に謝罪の言葉を繰り返しながら、美耶子の狭い肉襞に、自分の陰茎を、擦り付け続けた。

 「恭也…」

眦に涙を浮かべながら、掠れた声で美耶子が言った。

 「恭也…気持ちいい…?」

恭也は腰を上下に動かしながら、答える。
391須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:32:52 ID:oyX/fy+S

 「ああ…ほんと、ごめんな、美耶子は…痛いだろ…?」

美耶子は、恭也を見詰めると、顔を歪めた。
それは、初交の苦痛の中、恭也の為に無理に作った笑顔であった。

 「ううん…私は、大丈夫だよ。恭也が、喜んでくれてるなら、それが、とっても、嬉しい、よ……」

 「美耶子……」

恭也は思わず、美耶子を強く抱きしめ、口づけた。
その時美耶子の膣が、くっ、と恭也の陰茎を締め付けた。

そして、恭也の快感が、頂点に達した。

 「うぅ…美…耶…子……」

恭也の亀頭は膣内で震え、痙攣しながら、どっ、と精を放った。
392須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:33:34 ID:oyX/fy+S
それは、永い絶頂だった。射精はなかなか治まらず、恭也は、歓喜の呻きを上げ続けた。
美耶子の細い腰にしがみつき、射精を続ける恭也の肩に、美耶子はかじりついた。
二人は一つになり、そうして何時までも、何時までも、互いの肉の感触を味わい続けた。



澄み渡る青空を、二人は見ていた。
水のせせらぎは何時しか消え去り、辺り一面、瑞々しい草原へと変わっていた。
唯一つの道標の様な、真っ赤なポストに寄り添い、何処からか聞こえて来る、鳥の声だけを聞いていた。

 「恭也…」

膝を抱えた美耶子が、空を見ながら言う。

 
393須田恭也/第3日/2:13:17:2006/09/10(日) 00:37:45 ID:oyX/fy+S
 「私達、これで、一緒になれたんだよね?」

 「うん…」

恭也も、空を見ながら答える。

 「ねえ恭也…これからは…何時も、一緒だよ。私はずっと…恭也の傍にいるよ…」

 「うん…」

ここは、二人だけの世界。二人の永遠が、ここにはあった。
しかし、恭也には、判っていた。
この永遠が、束の間のものであるという事が。

恭也は緑の草の匂いを、胸一杯に吸い込んだ。
澄んだ青空。赤いポスト。隣には美耶子。
恭也は目を閉じ、限りある永遠の時を、慈しむ様に、味わった。


【了】
 
394名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 02:50:01 ID:dt7+/Qhj
GJ!
久々にマジ泣き
395名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 06:26:25 ID:xloI2fqM
恭也×美耶子派の自分としてはかなりキテル作品でした、GJ!
話も切なくていい感じで…この実力で謙遜なさるなw
396名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 02:46:24 ID:h2gsQjg/
恭美耶キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
マジデGJ!!コレを待っていたんだ!!
397名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 22:21:05 ID:t5Rd4c6G
感動しました!!!いいですねvvv
398名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 23:14:34 ID:nUXO5yo2
ずっと待ってた
GJ!!!!
399恩田理沙/数日前/23:00:33:2006/09/13(水) 11:02:52 ID:R1Y4eeLZ

私とお姉ちゃんは双子なんです。
だから、何もかも一緒なの。
顔はもちろん。
小ぶりだけど、かわいく、ツンって上を向いた、感度のいいオッパイも。
細いウエストの下の、ぽっちゃり、ぷにぷにしてるお尻も。
…あの部分の、ヘアの生え方まで、おんなじなんです。
全然縮れの無い、細くて、アソコの廻りだけに綺麗に生えてる毛。
私達の、自慢なの。
ヘアの中身だって、当然…

私、中学を出てからずっと、東京に行ってたんです。
集団就職で。お姉ちゃんから離れて、6年間も。
自立したかったんです。
400恩田理沙/数日前/23:00:33:2006/09/13(水) 11:03:41 ID:R1Y4eeLZ
だって私、いつもお姉ちゃんに、甘えてばっかりだったから。
でも、ダメだったんです。
私、都会って、向いてなかったみたい。
だから、帰って来ちゃったの。
今、久々の実家で。
お姉ちゃんと、同じお布団で。
 「理沙、こうして一緒に寝るの、久しぶりだね。」
お姉ちゃんが笑う。
何だか昔より、セクシーになったみたい。
きっと、彼氏がいるせいね。
お姉ちゃん、お医者さんと付き合っているんです。
看護婦さんだから。
二人でいつも、どんなプレイをしてるのかしら?
そんなこと、想像してたら、なんだか変な気分になっちゃって…
401恩田理沙/数日前/23:00:33:2006/09/13(水) 11:04:35 ID:R1Y4eeLZ
手が…勝手にアソコに。
お姉ちゃんがいるから、ダメって思うのに…
お姉ちゃんのエッチな姿を想像したら、アソコが、ウズウズしちゃって。
パンティーの上から、スリスリと。
あぁ…
 「理沙、何やってるの?赤い顔でモジモジしちゃって。」
あん。気付かれちゃったみたい。
お姉ちゃんたら、ニヤニヤしながら私のオッパイ、指でつっつくんです。
あーっ。
なんだか、変な感じ…
さらにお姉ちゃん、私のブラに手を。
あ、何するのお姉ちゃん。
私のオッパイ、むきだしにして。
優しくモミモミしながら、乳首を、唇でちゅぱちゅぱと。
402恩田理沙/数日前/23:00:33:2006/09/13(水) 11:05:43 ID:R1Y4eeLZ
私、我慢出来なくなっちゃって…
思わず声を。
 「あぁん…お姉ちゃん…もっと…もっと理沙に、エッチなことしてぇ…」
なんて。恥ずかしいけど、自分からおねだりしちゃったんです。
だってお姉ちゃんたら、すっごく上手なんです。
私がどうされたら感じるかって、みんな、判っちゃってるの。
…双子だから、当たり前よね。
そしたらお姉ちゃん、私のパンティーをずり下げて。
私のアソコを拡げて。
ずぶりと、指を。
あぁぁん。
しかもお姉ちゃん、すごく熱心に抜き差しするんです。
私つい、腰が浮いちゃって。
403恩田理沙/数日前/23:00:33:2006/09/13(水) 11:07:22 ID:R1Y4eeLZ
くねくねと、ひとりでにお尻が動いちゃう。
 「ああーっ、お姉ちゃん、激しいわ…あぁ、強い
  でも…でも、感じるぅー」
私のヴァギナ、お姉ちゃんの指のピストンで、ぶちゅぶちゅ音をたてて。
ジュースが泡立って…溢れて来ちゃう。
私もう、脚を目一杯に拡げて。
お姉ちゃんにずこずこされながら、自分でオッパイを、くりくりと。
あぁん…気持ちいい…

なのにお姉ちゃん、いきなり私のアソコから、指を抜いちゃったんです。
やん、もうちょっとで、イキそうだったのに…
お姉ちゃんは、私のお汁を指から滴らせながら、言うんです。
404恩田理沙/数日前/23:00:33:2006/09/13(水) 11:08:03 ID:R1Y4eeLZ
 「ダメよ理沙。自分ばっかり気持ちよくなっちゃって…
  ね、お姉ちゃんも、気持ち良くして…」

お姉ちゃん、もう乳首がびんびんに立っちゃってるんです。
だから私、そこに舌を絡めて。
とんがってる先っぽを…扱くみたいに。
お姉ちゃん、「あはぁーん」って、すっごく色っぽい声を出すの。
なんだか私の乳首にも、響いちゃうみたいな。
私、もっとお姉ちゃんをイジメてみたくなっちゃって。
パンティーの中に、手を。
そしたらお姉ちゃんたら。ビックリするくらいにアソコ、濡らしてるんです。
パンティーにも、ベットリと染みが。
405恩田理沙/数日前/23:00:33:2006/09/13(水) 11:09:19 ID:R1Y4eeLZ
エッチな匂い、撒き散らしてる…
それに。
パンティーを取ってみたら、もっとすごいの。
お姉ちゃんのアソコ、すっかり変わっちゃってて。
昔見た時には私と同じ、ビラビラもちっちゃくて、色も淡い、カワイイ感じだったのに。
今は、なんだか赤黒くなっちゃって。
クリちゃんも、すっごく大きくなって、割れ目の間から、ムキっとはみ出してるんです。
ヴァギナの入口は、ぱっくり開いて、中からどろどろとお汁が溢れて…
とっても…ヤラシイわ。
 「お姉ちゃんのここ、すごいよ…なんで?彼氏と毎日、エッチしてたから?」
406恩田理沙/数日前/23:00:33:2006/09/13(水) 11:10:18 ID:R1Y4eeLZ
 「いやん…そんなこと、言わないでぇ…」
…図星だったみたい。
だけど、一体どんな風にエッチしたら、オマンコ、こんなになっちゃうのかしら…?
私、お姉ちゃんのソコに顔を近付けて、クリちゃんを、ぺろぺろしてみた。
 「はぁんっ…」
お姉ちゃんの、お尻のお肉がぶるっと震えて…
真っ赤な穴が、ビクンビクンって、欲情してるんです。
指を一本。
すぐに飲み込まれちゃう。
まだ、足りないみたいだから、もう一本。
あら、まだ余裕があるわ。
私、思い切ってあと二本、指を挿れてみた。

…簡単に、入っちゃった。 
407恩田理沙/数日前/23:00:33:2006/09/13(水) 11:11:14 ID:R1Y4eeLZ
お姉ちゃんはハァハァと息を荒くして、まるで何かを期待してるみたいに
目を煌めかせて、私の手を見てるんです。

まさか、お姉ちゃん…

私、ちょっと怖かったけど…指をすぼめて…お姉ちゃんの中に、手の甲まで…入れてみた。
ズブリ。
 「うぁああぁーっ」
お姉ちゃん、身体をのけ反らせて…
すごい。中が、ギチギチしてる。
しかもお姉ちゃん、全然痛がってないんです。
ううん、痛がってないどころか。
 「あぁあ…理沙……理沙…!もっと、もっと突っ込んでぇえ…!」
 
408恩田理沙/数日前/23:00:33:2006/09/13(水) 11:12:01 ID:R1Y4eeLZ
そう言いながらお姉ちゃんのオマンコ、私の手を、どんどん飲み込んで行って。
襞が、ザワザワと、私の手を取り囲んで。
なんだか私、お姉ちゃんに食べられちゃうみたい…
あぁー…
とうとう私の手、手首の辺りまで。
私、怖くなっちゃって…お姉ちゃんの中から、手を引き抜こうとしたんです。
そしたら。
親指が、中の、なんかゴリゴリした部分に当たって。
 「あぁーーっ!いくいくいくぅうーーーっ!」
お姉ちゃんが絶叫した途端、汁が。オマンコから、ブシュッて。
ちょっとしょっぱい、お姉ちゃんのジュース。
私の顔を濡らして。
409恩田理沙/数日前/23:00:33:2006/09/13(水) 11:12:43 ID:R1Y4eeLZ
私、ただもう呆然とお姉ちゃんの、エクスタシーにわななく姿を見守っていたんです…


 「理沙、ビックリさせちゃって、ゴメンね。」
少し経って、落ち着いたお姉ちゃんが、私の顔を拭きながら言った。
 「ううん、平気。だけどお姉ちゃん…スゴイのね。いつもしてるの?あんなこと…」
なんだか私、心配になっちゃう。
お姉ちゃんの彼氏って、かなりマニアックな人なんじゃないかしら?
 「大丈夫よ理沙。」
私の頭を撫でながら、お姉ちゃんが言う。
 「彼、別に変態じゃないし。ちょっと…無茶な所あるけど…ねえ、それよりも…」
410恩田理沙/数日前/23:00:33:2006/09/13(水) 11:14:02 ID:R1Y4eeLZ
あん。
お姉ちゃんたら、私のアソコ、触って来たわ。
 「今度はお姉ちゃんが、理沙をイカせてあげるね。」
そう言って、私のクリちゃん、指で挟んで。
私、ちょっと焦っちゃって。
 「ま、待って、お姉ちゃん!私、コブシなんか入らない…」
そしたらお姉ちゃん、くすくす笑うの。
 「どうかしら?理沙だって、慣らしていけば出来るようになるんじゃない?
  私の、双子の妹なんだもの。でも心配しないで。いきなりそんなこと、しないから。」
そう言うと、お姉ちゃん、枕元から、白い箱を取り出したんです。
411恩田理沙/数日前/23:00:33:2006/09/13(水) 11:14:49 ID:R1Y4eeLZ
中身は、大人のおもちゃ。
ピンクローターとか、バイブとか、他にも、私が知らないようなのも、沢山入ってて。
 「お姉ちゃん…!どうしたのこれ?!あ、まさか……」
 「ウフッ。そう…彼から貰ったの。今夜はこれで、理沙を気持ち良くしてあげるね…」
そんなこと言いながら、お姉ちゃん、黒くて太いバイブを取り出して。
強引に、私の割れ目に。
あーっ、こんな大きいの、私、ダメになっちゃう…
 「彼のおチンチンはね、もっと大きいんだよ…」
お姉ちゃんが、耳元で囁く。
 「理沙、今度…彼に会ってね。三人で、エッチしよ?」
412恩田理沙/数日前/23:00:33:2006/09/13(水) 11:15:41 ID:R1Y4eeLZ
バイブでずこずこされながら私、ついつい、お姉ちゃんの言葉に頷いてしまっていたんです。
だってこのバイブ、とっても気持ちイイんですもの。
これよりおっきいので突かれたら…って思ったら……どうしても、拒めなかったんです。
私、やっぱりお姉ちゃんと同じ…淫らな女の子なんだわ。

だからきっと…お姉ちゃんの彼とも、うまくやって行けると思うの。
うふ…何だか、楽しみになって来ちゃう。
やっぱり村へ帰って来て、良かったわ。
今度は…三人で。
いっぱい気持ち良くなろう、ね…お姉ちゃん……


【了】

 
413名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 11:30:10 ID:R1Y4eeLZ
と、いうわけで、ご覧の通りこの度は、懐かしの宇野鴻一郎御大の文体をパク…
もとい、オマージュしようとして失敗し、なんか微妙な感じになってしまったんです。
ごめんなさい。この次はもっとちゃんとやります。

恭也美耶に対する大変勿体ないレス、有難うございます!
必死で書いた甲斐がありました。
やっぱここの住民の皆さんは、恭也×美耶子派の方が多いんでしょうか。
他にも、書いて下さる職人さんが光臨されると、いいですね。
できれば私も、また書いてみたいなとか思いました。

どうも有難うございました。
414名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 21:12:48 ID:NVihirod
理沙タンハァハァ
415名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 12:29:40 ID:1of50wdU
GJ!!! 今度は宮×恩田姉妹お願いします!!!!

      闇の中 白い影法師 ゆらり

 非常口の誘導灯に照らされた薄暗い医院の廊下を、その看護婦…恩田美奈は、
ふらふらと、覚束ない足取りで徘徊していた。
首から提げた懐中電灯の、小さな灯りのみを頼りに歩く彼女の両腕は、後ろ手に廻され
銀色の手錠に因って縛められている。
 その、か細く尖った肩も、膨らみの淡いなだらかな乳房も、薄く翳った秘所も剥き出しの、
全裸の彼女を看護婦たらしめているのは、頭に着けたナースキャップと、
リノリュウムの床を静かに鳴らす、ナースシューズのみである。

 「はぁ…はぁ…」

 美奈を苦しめているのは、看護婦で在りながら職場である病院内で
こんな痴態を晒しているという、恥ずかしさばかりでは無い。
 彼女の、少し開き気味に、よたよたと動かす内腿。
その間で潤む性器に埋め込まれた、卵型のローターが、彼女の陰唇と、膣口を
震わせているのだ。
その淫らな玩具は、美奈の股間でくぐもった唸りを上げながら、容赦の無い、
冷たい快楽を彼女に与え続けていた。
 もう深夜とは言え、病院である。
何時、急患が運び込まれないとも、限らない。
しかも、病室では、入院患者が眠っているのだ。
 (こんな格好…誰かに見られたら…)
美奈は、必死に声を押し殺し、崩れ落ちそうになる下肢を、辛うじて動かしながら、
診察室へ。
自分に、こんな責め苦を与えている愛しい男の許へ、向った。

 「せんせぇ…」

 ようやく明りの点いた診察室に辿り着いた、淫らな看護婦美奈は、
甘えた様な掠れ声で、中に居る男の白衣の背中に声を掛けた。

 「巡回…終わりました……」

 「おう、ご苦労さん。」

机上に散乱したカルテを纏めながら、振り向いた若い医師…宮田司郎は、
快活な笑みを浮かべて美奈を迎え入れた。
その表情は、夜勤のナースを労う優しさに満ちていた…瞳に宿る、冷酷な光を除いては。

 「今日は、落とさずに帰って来られたみたいだな。」

宮田は、美奈の前にしゃがみ込むと、陰裂から半ばはみ出たローターを、
ぐりぐりと指で押し込む。

 「あん、いやん。」

 「何がいやん、だ。こんなにベトベトに濡らして、しっかり咥え込んでんじゃないか。
   しかも、まだまだ食い足りなさそうだぞ…ほら。」

美奈の性器は、滑り震える淫猥な卵に沿えられた宮田の指を、貪欲に飲み込もうと
ヒクついている。美奈は、思わず顔を赤らめた。

 「うぅ…ん……だってぇ…もう三十分近くも、こんな事…私…恥ずかしくて……」

 「お前の為だ、美奈。」

口元だけで哂いながら宮田が言う。

 「お前のココは、ちょっと緩いからな。膣括約筋を鍛えておいた方がいいんだ。
  そうしないと今はまだいいが、年食ってから尿失禁で悩む事になるぞ。
膣と尿道の筋肉は繫がってるからな。」

宮田は、美奈の尻を平手でピシャピシャ叩いて抓り上げた。
美奈が悲鳴を上げるのを見て、気を良くしたのか、更に喋り続ける。

 「そう…肛門の筋肉も、繋がっている。だから、今度はこっちも、鍛えないとな。
  まあ、お前は後ろの締まりは、悪くは無いが。くっくっ…」

普段、美奈と夜を過ごす時の宮田は、むっつりと黙り込んでいる事が多いが、
たまに機嫌がいいと、美奈も持て余す位に饒舌になる事がある。
今夜は、機嫌が良いらしい。

 「…じゃあ、そろそろ診てやろう。こっちへ来い。もたもたするな。」

宮田は、乱暴に美奈のか細い二の腕を掴むと、診療用ベッドへと引っ張って行った。

 「今日は…分娩台じゃ、ないんですか?」

 「ああ、こっちでいい。さあ、脚を開け…違う、こうだ。」

ベッドに腰掛けて脚を開こうとした美奈を、宮田の手が制する。
手錠をかけたままベッドの前に立たせ、上半身をうつ伏せに伏させる。
小ぶりな尻肉が、宮田の目の前に突き出される形となった。

「お前は下ツキだからな。この方が、診やすい。」

宮田が、薄く哂う。実際、彼の言う通り後ろからは、美奈の、ポツンと窄んだ肛門の下で、
白いローターを埋没させた性器をまともに見る事が出来た。
宮田は煌々と明るい電灯の下で、更にペンライトを使い、鈍い振動音を響かせている
美奈のその部分を観察した。

 「しかし、あれだな。お前の此処も、随分と型崩れしてきたなぁ。最初に診た時には、
  処女みたいに初々しかったのに…」

そう言いながら、美奈の性器に、指を近付ける。

 「…まずこの小陰唇だ。皮が弛みきっていて、だらしが無い。
  色素の沈着も目に付くな。それに、なんでこう、右側ばっかり拡がっちまってるんだ?」



 
 宮田は、美奈の、鶏の鶏冠の様にビラビラとした陰唇をぐいぐい引っ張る。
美奈は、身を捩って、喘いだ。

 「あぁん…先生が、そっちばっかり、引っ張るからですぅ…」

美奈がそう言った途端、膣口に埋め込まれていたローターが、にちゃり、と、粘液に包まれて飛び出し
震えながら床に落ちた。

 「おいおい、この位持ち堪えられんのか?本当に緩いな、お前の膣は…」

宮田は、床で暴れ回る淫猥な卵を愉しげに捕まえると、それを、美奈の口の中に捻じ込んだ。

 「うぐっ……」

 「ふん、暫くそうやって上の口で咥えていろ。勝手に吐き出したりしたら、承知せんからな…
  …おい、なんだこれは?膣口が、開ききってポッカリ穴が開いてるじゃないか。こりゃあ酷いな。
  2センチ…いや、もっと開いてそうだ。しかも中から、白濁したバルトリン氏線液が溢れ出して
ドロドロになっちまってるぞ。陰核も膨れ上がって真っ赤に充血して反り返っているし…
くくく…凄い眺めだぞ?なあ、美奈…?」

そんな風に言葉で嬲られつつ、敏感な陰核を、こりこりと摘み上げられても、
口を塞がれ、両腕の自由も奪われてしまっている美奈には、なす術が、無い。
ただ、池の鯉の様に膣口をパクつかせ、咽喉の奥で低く呻き、苦悶の表情で尻をくねらせるだけである。
 そんな美奈を見下ろしながら宮田は、美奈を弄るのと反対の手で、己の陰茎を取り出し、
ゆっくりと、擦り始めた。

 「ん…んぐうぅ……ん…」

美奈は、肩越しに振り返り、ローターを咥えたまま、物欲しげな眼で、それを見る。
気付いた宮田は見せ付ける様に、屹立したものを、振って見せた。

 「どうした…?こいつが欲しいのか?もうそんなデカイ卵を喰ってんじゃないか。…意地汚い奴だ。
  ふふふ…」

宮田は美奈の口からローターを引き抜くと、再び美奈の膣に挿し込んだ。
そして彼女の、口角の上がった形良い唇に、蒼黒く猛り勃った凶器を宛がった。

 「あぁ…む……先生…せん、せ…ぇ…」

美奈は、伏せた上体から頭だけを傾け、宮田の陰茎に舌を絡めた。
尿道口の割れ目から、亀頭の裏筋、張り出したカリ首の段差に、硬直した茎部、と
夢見るようにうっとりとした表情で、宮田の陰茎にむしゃぶりつく。 

 「せん、せえ……んむ…もう…我慢、出来ない……あむ、も…欲、しい…これ…下さ…い……」

唇で食み、舌で味わう感触だけでは飽き足らなくなった美奈は、縋る様な眼で宮田に懇願した。

 「何処にだ?」

仁王立ちし、美奈の頭を押さえた宮田が、酷く冷徹な声で問い質す。

 

 
 「ただ欲しい下さいだけじゃあ、何処にどうされたいのか判らんだろうが。
  この口は下の口同様、ペニスを咥えるしか能の無い口か?人間らしい知性がちょっとでも
  あるんなら、きちんと俺にも判るように説明して見せろ。」

宮田は、亀頭を手で押さえ、美奈がしゃぶれないように隔した。
美奈は、躰全体をにじらせて、それを追う。

 「せんせ…私……ほしい、のぉ…先生の…これ。おちんちん……あそこ、に…
  私のぉ…お、まん、こ…にぃ……」

潤んだ瞳で身悶えながら、宮田の陰茎を乞う美奈を、宮田は労わる様に見詰め、言った。

 「駄目だ。」

 「!」

宮田の腕が、素早い動きで美奈の細腰を引き上げた…と、思う間も無く宮田の躰は美奈の
背後に廻り、彼女を後ろから抱きかかえた状態で、ベッドに座り込んでいた。

 「…さっき話したろう?今夜は、お前の肛門を馴らすんだ。俺の決めた事だ。
文句は言わさん。…判ってるだろう、美奈。今日浣腸してやったのは、何の為だと思う?」

宮田は美奈の耳元に、そして唇に、接吻した。
それは、優しい接吻だった。
これだけでもう、美奈は、宮田の為なら何でも出来る女になった。

 「はぁん……せんせえ…先生がそうしたいんなら、私……でも、何だかちょっと、怖いわ…
  今迄、先生に指や、アナルビーズで慣らされて来たけれど……
  先生の…なんて。ホントに、入るのかしら……」

「心配するな。俺が、ちゃんとほぐしてやるから…」

もう一度二人の唇が重なる。
宮田は、前から手を廻し、美奈の性器のローターを、外れないよう押さえつつ、
膝の上で美奈に脚を上げさせて、肛門に触れた。
 美奈の後ろの門は、前の門からしとどに溢れる蜜を受け、ローションの類など必要の無い程、
ぬかるんでいた。
そこに、優しく揉み込む様な愛撫を加えていく。

 「う……ん…はぁ…ぅ…」

指先で、硬く引き絞られていた窄まりが、軟らかく解けて行くのを感じる。
そろそろ頃合いの様だ。
宮田は、少し躰をずらすと、美奈の褪せた桃色の肛門に、鎌首を擡げる彼の分身を宛がい、
ゆっくりと、潜り込ませた。

 「お…おぉお………!」

美奈が、苦痛とも、快楽ともつかない様な呻き声を上げた。

420名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 23:52:02 ID:o5f4mHs/
・・・今回ここまでです、すいません。
続きは、一週間後くらいに持ってきます。

・・・パソコン、難しいです。コピペがうまくいかない。
421名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 00:57:05 ID:zN9dWECx
ねちっこくエロス…!
待ってます 全裸で。
422名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 06:35:58 ID:+2IccNg1
ありがとうございます!! 続き楽しみに待ってます!
423名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 22:16:26 ID:lNaXW0iN
424名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 23:22:48 ID:Tpi9jgI4
今さっき学校ステージでの
屍人沖田&自衛官屍人×市子
みたいなの考えついた。
が、ギャグにしかならん気がしてやめとく
425名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 10:51:37 ID:LMU7BoW6
>>424
激しく見てみたいんですけどw
426名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 16:54:10 ID:Dst7/jmn
>>416-419の続き…意外と長くなってしまい、実はまだ完成してないんですすいません!
>>421さんが風邪ひくといけないので取り敢えず出来たとこまで持ってきました。
多分もうちょっとで終わるんで、も少しだけ待って下さい…
ほんと申し訳ない…

美奈の肛門は、宮田の陰茎を根元まで受け入れた。
温かい肉の板で、がっしりと挟み込まれる様な感覚に、宮田も深く息を吐く。
とにかく、中のきつさが半端では、無い。
しかも、膣の方に入ったローターの振動は、直腸にまで響き、絶えず陰茎に刺激を与えて来るのだ。

 「……動かすぞ、美奈。」

宮田は美奈の腰を抱え、下から突き上げようとした…

其の時。

診察室の入り口で、ばさり、と音がした。

 「お…お姉ちゃん!」
 「り、理沙ぁ…?!」

二人の女が叫んだのは、同時だった。
宮田は闖入者の顔を見た。
美奈だった。
美奈と全く同じ顔。

 「これは……」

その女は、蒼白な顔で立ち尽くしていた。
長い髪をふたつに分けて結び、ベージュのワンピースの上から黒いカーデガンを羽織っている。
…よくよく見れば美奈より若干、幼い印象の娘だ。

 「双子か。」

宮田の言葉にその娘…理沙は、おずおずと頷く。
帰りの遅い姉を、迎えにでも来たという所か。
何時の間にか雨が降っていたのだろう、足元には、濡れた傘が落ちている。

 「あの…理沙?……あ、あのね、これは…」

こんな状況で、美奈は何がしかの言い訳を試みようとしているらしい。
その時美奈の股間から、ぽとり、と卵ローターが零れた。
美奈の産卵した糸を引くそれを、理沙はじっと見つめる。美奈は、固まった。
宮田はどこか面白そうにその様子を眺めていたが、やがて、のんびりと口を開いた。

 「理沙さん、だね?…済まないけどそれ…美奈に入れ直してやって貰えないかい?」

 「せ、先生?!」

美奈が血相を変えて宮田を振り返る。

 「君の姉さんは、どうにも締まりが無くてね。すぐ落っことすんだよ…
  どうだろう?もし良かったら、君の手で、姉さんを手伝ってやってくれないか。」

口調は穏やかだったが、何処か有無を言わさぬ響きのある声だった


理沙は、何かに魅入られた様にふらふらと、二人の元に近付いて来た。
未だ陰茎と肛門で繋がったままの彼等の、股の間に落ちたローターを拾い上げる。

 「だ…駄目よ理沙…駄目……」

美奈が首を振る。しかし理沙は、ぼんやりとした様子でその淫具を美奈の…陰核に、当てた。

 「ひっ…!」

予期せぬ刺激に美奈の躰と声が、跳ね上がる。
理沙はローターを挿入しようとはせず、そうして美奈の陰核の周りを、触れるか触れないかの強さで、滑らせ続けた。

 「ああ、いやぁ…」

美奈の躰が、びくん、びくん、と痙攣する。一旦乾きかけていた性器が、熱と潤いを
取り戻しつつあった。

 「ほう…なかなか気が利くじゃないか。やっぱり女の躰の事は、女が一番判ってるって事か。
  双子だったら尚の事…くくく…」

宮田は理沙の動きを邪魔しないように、小さく腰を使い始めた。
やがて、美奈は完全に肉の快楽の虜となり、二人の間で、自らくねり、揺れ出した。
そうなるのを待っていたかの様に、理沙はローターを美奈の膣に入れてしまうと
自分もベッドに上り込み、そのまま美奈の陰核を弄り続けた。

 「理…沙……ん、やめてぇ…はぁ…ん……なに、考えてんの…おぉ…」

美奈は、もう限界まで追い詰められていた。
二人から…
恋人と、妹…という、この世で最愛の二人から、陰門と、肛門、二つの恥ずかしい穴を玩弄されている。
その恥辱が、凄まじい快感となって、美奈を蠢かせ、淫液を溢れ出させた。
それは、地獄の悦楽だった。
小さな絶頂の波が何度も訪れ…それでも決して、満たされはしなかった。

 「……あああ…理沙…先生……だめ…わ…たし…あぁあ…も…と、はあ…も、もっとぉ……」

肉欲に囚われてしまった美奈を挟み、理沙と宮田は向き合っていた。
理沙は、酔った様に顔を紅潮させ、宮田と美奈の結合部を…
美奈の尻肉の下で、ひしゃげる宮田の陰嚢を…見詰めた。

 「肛門性交を見るのは、初めてか?」

理沙は無言で頷く。

 「してみたいと、思うかい?」

これには強くかぶりを振った。宮田は思わず笑う。

 「そうだね。確かに…最初は嫌悪感を持つのが、当たり前かもな。
行為に至るまでも、洗浄したりマッサージしたりと、色々手間が掛かるし。でもそれは通常の性交でも同じじゃないか…そうだろ?理沙さん?」

そう言いながら宮田は、次第に腰の動きを大きく、速くしていった。

 「それにこれは、実際にやってみると、なかなか、悪くは、ないぞ。苦労の甲斐は、あるよ…
  おい、美奈。お前も、何とか言ったらどうなんだ…」

跳ね動く美奈の腰を押さえつけながら言う。

 「美奈、どんな感じだ?ケツに嵌められるのは…理沙さんに教えてやれよ。お前の為に、
  こんなに尽くしてくれてるんじゃないか…」

美奈は、淫情のたぎりに息も絶え絶えによがり啼きする中から、なんとか言葉らしき物を
紡ぎ出そうとした。

 「ぅあぁああ……いぃ…いい、のおぅ…おしり…すごいのおぉ…あぅう、おしり、いぃぃ…」

 「だ、か、ら。
いいとか凄いとかだけじゃ、判らんと言ってるだろうが。
 全く物覚えの悪い女だ。ちゃんと言えないんなら、抜いちまうぞ?」

そう言って、美奈の腰をぐっ、と持ち上げると、美奈は抗う様に尻の穴を窄め、腰を落として来た。

 「駄目!抜いちゃ…はぅうん、お、おしり…いっぱいで…きついの…すごく……
  で、でも…気持ちいい…きもち、いいんです!う、動く度に、ずるずる…って、お、おしりの中…
  あぁー!気持ちいい!!美奈はおしりの穴!こ、肛門で、感じてるのぉお…!
  うはあぁん!肛門いい!!いい!!感じるっ!…お、おまんこと、違うの、全然!
  でもっ、でも、おまんこも、気持ち良くなるの!おしりと、おまんこ…どっちもっ、いいのぉっ!!
  あう!!あぁ…い…いく………」

大きな波が来た。
自分の発する卑猥な言葉に引き摺られるように美奈の性感はせり上がり、
津波となって美奈の下半身を襲った。
理沙が、二人の様子を確かめるように結合部に指を這わせて来た時、その波は、弾けた。

 「うあ……あああぁああああ!!いくいくいくいくいくうぅっ!!い…ひいぃっ!ひいいぃいぃ…
  うぐぅっ!ま、まだ来てるぅうう…ああ!いあああぁぁぁあぁあぁぁ……」

美奈の頭が仰け反る。
全身をがくがくと震わせ、波打つ陰門を理沙に掌で押え付けられながら、美奈は涙を流し、
喜悦の叫びを上げ続けた。
美奈の絶頂の律動は、肛内に在る宮田の陰茎を激しく刺激する。

 「うぅっ……くそっ!」

宮田は堪え切れず、精を漏らした。
狭い肛門でずっと、尿道が痛む位、食い締められ続けていたのだ。さすがに持たなかった。

 「はっ…はぁ…はぁ……」

美奈の躰が、ばったりと前に倒れ込んだ。
尻から陰茎がずるりと抜け落ち、膣のローターもシーツの上にこぼれ落ちる。
宮田も脱力し、精液の溜まったコンドームも其のままに、壁にもたれて荒い呼吸を繰り返す。
理沙は、振動を続ける卵を拾い、真ん中から捻ってスイッチを切った。
静寂を取り戻した診療室には、二人の男女の呼吸音と、窓から聞こえる微かな雨音だけが響いた。

 「お姉ちゃん…もう帰ろう?」

ベッドに伏した美奈の汗ばんだ背中を、優しく撫ぜながら理沙が言う。

 「…まあ、待ちなさい。」

宮田は起き上がり、陰茎からコンドームをはずして傍らの屑かごに抛った。
そして、射る様な眼で理沙を見据える。

 「そう慌てて帰る事も無いだろう?ゆっくりして行けよ。
足元の悪い中をわざわざ出向いてくれたんだ…歓迎したい。」

穏やかな態度の中から残虐な気配が見え隠れしている。
理沙は、身を硬くして宮田を見返した。
その瞳は、宮田に対する怯えと反感とが綯い交ぜになった色をしていた。
宮田は、そんな理沙を見詰めながら白衣のポケットから小さな鍵を取り出し、美奈の手錠を外した。
手首をさすりつつ、のろのろと身を起こす美奈。その背中に、宮田は命令する。

 「美奈。理沙の服を脱がせろ。」

立ち上がって逃げようとする理沙の腕を、美奈が捕えた。

 「いやだ!やめてよお姉ちゃん!」

 「駄目よ理沙。私達の事、さんざん見といて自分だけ無事でいようなんて。それに…ほら。」

理沙を難なくベッドに押さえ付けた美奈は、理沙のスカートを捲り上げ、
クリーム色のショーツを剥き出しにさせた。
そのショーツのクロッチ部分には…ねばねばした淫液が、べっとりと染みを作っていた。

 「やっぱりね。絶対、濡らしてると思った。感じちゃったんでしょ、理沙。
  ここ、触って貰いたくて…うずうずしてたんだよね?ねえ…そうなんでしょう?」

美奈がその、五百円玉ほどもある大きな染みに指を滑らせると、
理沙は小さく悲鳴を上げ、身を強張らせた。が、それでいて、股間を隠そうとはしない。
寧ろ、少し股を開き気味にし、美奈が弄り易い様に誘導している様に見える。
宮田はそんな理沙の様子を、にやにやと哂って眺めていた。

 「おい美奈。そう焦らして虐めてやるなよ。ちゃんとパンツを取って、直に触ってやれ。
  …見ろ。妹さん、アソコが疼いて、腰をもじもじさせてるじゃないか。」

 「な…ち、違います……!」

理沙は宮田の言葉を、顔を真っ赤にして否定した。

 「違わないだろう?こんなに濡らしちまって…ほら美奈、早く脱がせてみろって。」

美奈はちらりと宮田の顔を見やり、理沙のショーツを引き摺り下ろした。

 「いやっ……」

弱々しい叫びと共に、蒸れた女性器の匂いが立ち上り、理沙の、慎ましやかな性毛が現れた。
宮田が、美奈の後ろから覗き込む。
…やはり、美奈と全く同じ生え方だ。宮田は、妙に感心する。
そしてベッドの前にしゃがみ、理沙の股座を診た。

 「これは…」

淫液でびたびたに溢れ返った理沙の性器は糸を引き、陰唇も捩れて淫猥な、無様な形を晒している。
だがそれでも、その性器は…美しかった。
全体的な色合いは、ほぼピンクに近く、陰唇も、陰核も、まだ小ぢんまりとしていて初々しい。
半ば閉ざされたままの、ひらひらした肉の扉を指で広げると
濡れ光る膣口も小さく締まり、淫事に崩れた様子は、まるで無かった。

 「理沙、君は…処女か?」

会陰部に垂れた淫水を指で掬い取りながら、宮田は尋ねた。

 「………」

理沙は無言でそっぽを向く。

 「理沙、先生にお返事しなさい。」

聞き分けの無い患者を優しく諭す様な口調で、美奈が言う。何だか問診されてるみたいだ、
と、理沙は思った。
ここが消毒薬臭い病院のベッドの上だから、余計にそう思う。
だけど、看護婦が丸裸で、医者は開いたファスナーの中から陰茎を露出させている病院なんて、
在る訳が無い。

と、宮田がいきなり、理沙の膣に、ずぶりと指を入れて来た。

「あん、やぁっ…」

「ふむ…どうやら、まっさらな処女地、って訳では無さそうだな…しかし、この膣口の狭さ…
男性経験はあまり無いな。まあせいぜい、数回、と言った所か…
  違うか理沙?どうなんだ?」

指が、食いちぎられそうに締まった穴の中をぐりぐりと掻き回すと、理沙は
「くっ」と、喉の奥で喘ぎを押し殺す。
美奈と同じ形の柳眉を歪めて、無遠慮な指の蹂躙に耐える表情が、なんとも艶めかしい。
苦痛、快楽、恐怖、嫌悪感…そうした様々な感覚に耐えている顔だ。
宮田は、我知らず心が躍るのを感じた。

理沙は、性的に不慣れであるのに加え、美奈と違い宮田に好意を持っていない。
それどころか、大好きな姉の美奈を奪い、弄んでいる男、として、憎んですらいる様だ。
美奈と同じ容貌を持ちながら、自分に服従しない女…
宮田にとって、そんな理沙の態度の全てが、新鮮だった。
このまま、抱いてしまってもいい。
かつて美奈にした様に、その熟しきれていない胎内を、自らの陰茎で均し、開墾し、
自分の気に入る躰に治していく。
その過程を想像しただけで、宮田の陰茎はずきずきと昂ぶり、
亀頭の鈴口からはだらだらと涎が零れ落ちた。
 しかし…と宮田は考える。
そうやって理沙の肉体をただ征服するだけ、というのも、あまり芸が無いような気もする。
美奈の目の前で理沙を姦す、という趣向も、それはそれで面白いかも知れないが…
そんな事に思いを巡らせていた宮田の指先に、何かが触れた。

 「…何だこれ。ペーパーの滓か?」

理沙の頬が、一気に紅潮した。
透明な、水飴の様な淫液でふやけた宮田の人差し指に、小さな白い滓状の物がこびり付いている。
宮田はそれを、理沙の鼻先に突き付けた。

 「ほら、俺の指にこんなモンくっつけやがって。汚い娘だなぁ君は。」

顔を耳まで紅く染めて、恥ずかしさにベソを掻く理沙を見て、宮田は思わず笑い出してしまう。
笑いながら机の所まで行き、アルコール綿の瓶を取って、美奈に手渡した。

 「くっくっくっ…おい美奈、これで妹さんの性器を消毒してやれ。」

美奈は、事務的にそれを受け取ると、ベッドの傍らに椅子を引いてきて座り、慣れた手つきで
ピンセットを使い、理沙の性器の洗浄を始めた。

 「やっ!……はぁん…いや、お姉ちゃん…冷たい……スースーしちゃう…」

ひんやりとしたアルコール綿の刺激を受ける度に、理沙の躰はぴくん、ぴくん、と痙攣する。
だが美奈はそれを意に介さず、理沙の膝を上げさせ、
ちょうど、赤ん坊のオムツを替える様な姿勢を取らせながら、淡々と作業を続けた。

 「美奈、ちゃんと陰核の包皮も剥いて拭き取るんだぞ。おそらくそこが、一番汚れている筈だ。」

美奈は、人差し指と中指で陰核をぐっ、と摘み、理沙の陰核を完全に露出させた。
果たして宮田の言う通り、陰核の根元の周囲には、白い物が付着し汚れているのが見えた。
そこに、アルコール綿を押し当て、優しく、ゆっくりと、拭き取っていく。

 「…はぁ…はぁぁ……」

躰の最も敏感な箇所へ、焦らす様な刺激をされて、理沙の喘ぎはどんどん切なくなっていった。
すでに美奈が押さえるまでもなく陰核の包皮は翻転し、最大限まで勃起した肉の芽が
紅い真珠の様に光り輝いて、ぴくぴく蠢いている。
理沙は、美奈にされるがまま、股を広げ、細身の躰をくねらせて快楽の海を揺蕩っていた。

もはや宮田の事など、念頭には無くなっていた。

 「あぁ…お姉ちゃん…もっと……もっとしてぇ……んん…」

完全に発情した理沙の性器は全体的に真っ赤に膨れ上がり、
溢れる淫水で肛門までもぬらぬらと光らせ、美奈の性器と大差無い位、淫猥な様相を呈している。
理沙は、もうすっかり拭き清められた其処を自ら両手で広げ、美奈の愛撫を求めて
突き出す様に腰を浮かせた。

 「やっぱり…お前の妹だな。美奈。純情そうな顔をしていても、一皮向けば立派な淫乱女だ。」

 「どうしますか?先生。」

医師と看護師は、ベッドの上で淫らな発作に苦しむ、美しい色情狂患者の処置を相談する。

 「美奈がイかせてやれよ。この子もそれを望んでいるみたいだからな。
…どうせ初めてじゃないんだろ?お前達、そんな事は…」

 「先生は…見ているだけで、いいんですか?」

妖艶な流し目をくれる美奈の乳房を、軽く撫で摩りながら宮田は哂う。

 「ふん…挑発しているつもりか?ならせいぜい、俺が興奮して堪え切れなくなる位の
見世物にして貰いたいものだ。」

美奈は、宮田の唇の先に接吻すると、理沙の元へ行き、やはり接吻を…
ただし、宮田にしたものよりも、ずっと濃厚な接吻を、始めた。

 「ん………んふぅ…んんん…」

陶然とした面持ちで、舌を絡めあう二人の女の唇の端から唾液が流れ、
それぞれの尖った顎へと伝った。
そんな接吻の合間にも、美奈の手は休む事は無い。
器用に理沙の衣服を剥ぎ取り、自分と同じ姿にしてしまうと、乳首を、理沙の乳首に重ね、
すりすりと擦り合わせる。
更に、その嫋やかな指を理沙の陰裂に滑らせ、優美な動作で撫で廻した。

 「んぅ…んあ……おね、ちゃ…ん…あっあ、もう、だめぇ………あ!…あああーっ!!」

理沙の両脚がぴん、と強張り、突っ張った足先から全身へ、ビクッ、ビクッ、と痙攣が起こった。
…それきりがっくりと弛緩し、大きく喘ぐ様に息を吐いた。

 「何だ。もう終わっちまったのか?」

床に落ちた理沙のブラジャーを拾って眺めていた宮田が、声を掛ける。

 「うふっ、そうみたい。無理も無いわね。ずっと刺激され通しだったんだもの。ふふふ…
  でもね先生、ほら…」

 「あぅんっ!」

美奈が理沙の縮こまった陰核をスッと撫で上げると、理沙は再び甘い声を上げた。
434名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 22:39:02 ID:gaxHi8ZS
GJ!!待ってましたvv
理沙タンついに参戦vv
435名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 23:35:37 ID:SIRF8dxt
GJ!美奈が好きになりそうだ
ついでに宮田なら俺のケツを貸してもいい

 「女の子って続けて何回でも……出来るから。第一これだけじゃあ、理沙だって満足しないわ。
  さんざん焦らされた挙句、ちょっと触られて終わり、だなんて。ね?そうよね理沙?」

美奈の指先には、すでに硬くしこった理沙の陰核があった。ベッドに上がり、理沙の隣に寝そべると
理沙は、姉の躰にしっかと抱き付いた。そして、白くきめの細かい肌と肌を擦り付ける。
そうするだけでも、気持ちが良いらしい。

宮田は、理沙の回復の早さに驚いたが、それ以上に、この姉妹がこんな行為に対して
全くと言って良いほど抵抗感を持っていない事にも、驚嘆していた。
女同士、ましてや同じ顔貌を持った、双子である。
一体どんな心境で、行っているのか。
よほど強いナルシズムを持っているのか、先天的に同性愛の気質でもあるのか。
 (いや……そんな大層な理由なんて、無いのだろう。ただ気持ちが良いからする。それだけなんだ、
きっと……)
一瞬、教会にいる双子の兄の事が、脳裏に過ぎりかけたのを慌てて振り払い、
宮田は目の前に居る女達の淫戯に、気持ちを集中させた。

美奈と理沙は、肌を合わせるだけでは飽き足らず、何時しか性器と性器をも、なすり付け合っていた。
二人で尻を激しくうねらせて、互いの陰唇の柔らかさを味わい、
尖った陰核をくりくりとかち合わせて、鋭い快感に、揃って嬌声を上げた。
それは確かに、扇情的な光景だった。
蛍光灯の無機質な光の下、眩しいまでに白く、瑞々しい肢体を絡ませ合う双子の姉妹。
その白い素肌の中、薔薇色の乳首や、薄墨色の陰毛が、一際映えて眼を射る。
しかし何より心をそそるのは、やはり、彼女達の重なり合った陰門……
ぬちゃぬちゃと、いやらしい音を立てて揉み合わされる、二つの淫靡な軟体生物……
二人の淫液は混ざり合い、互いの粘膜を蕩かして、一つに溶け合おうとしている様だ。

 「あ、あぁー……あはぁ…うぅ…ああ……」

ユニゾンでよがり啼く姉妹の性器は、色味や、発達の仕方等に多少の差はあるが、
やはり基本的には同じ形をしている。
どちらも陰唇の右側の方が、少し大きいのだ。
それ故、こうして向き合ってくっ付けると、それぞれのおうとつがピタリと嵌る。
まるで、この性的遊戯を行う為に誂えられた風情だ。

宮田がそこに顔を近づけると、美奈はその眼を意識して、誘う様な腰の動きを見せる。
だが理沙はと言えば、宮田の存在を全く無視し、瞼を閉ざして美奈との行為のみに耽溺していた。
宮田は、硬く反り返った陰茎を自ら握り締めると、それを……二人の陰門の間に挿し入れた。

 「ああん、先生……」
 「いやっ、やめてっ!」

同時に声を出す二人。だが、その言葉の中身は正反対だ。宮田は、理沙の顔を覗き込む。

 「これは……お邪魔だったかな?ただ突っ立ってるのも手持ち無沙汰だったもんでね。
  何か、お役に立てればと思ったんだが。」

 「い、いいですそんなの……放っといて下さい。私達の事は……」

理沙は、宮田から眼を逸らして言った。

 「ははは、随分と嫌われたものだな。君がそう言うんなら大人しく引っ込んでいようか……
  ん?何だ美奈。おい。俺のペニスをどうするつもりだ?」

美奈は宮田の怒張をしっかと掴み、自分の膣に捻じ込もうと躍起になっていた。

 「うぅん……せんせぇ…ん……判ってるくせにぃ……ね?いいでしょう?お願い。私…もう……」

美奈は、理沙の性器と粘液の糸で繋がった女性器を見せつけながら、腰を振った。
開ききった陰唇の中の、欲情して紅く腫れ上がった肉の穴を丸出しにして
男の陰茎を誘い込もうと、入り口を収縮させる。
……そもそも美奈の、宮田によって男の味を覚え込まされた性器が、妹とのじゃれ合い程度で
充たし切れる訳は無いのだ。
宮田は、心の中でほくそ笑んだ。

 「そう言われてもなあ……二人の仲を邪魔するのも気が引けるよ。
妹さんも一緒にやっていいっていうのなら構わないんだが……でも、彼女はどうも、こいつが
好きじゃないらしいし、な。」

美奈の手から奪い返した陰茎を誇示しつつ、宮田は形ばかりの遠慮をして見せた。

 「理沙……そんな事無いよね?」

美奈が、縋る様な口調で理沙に問う。しかし理沙は、そんな美奈からも眼を逸らす。

 「ごめん、お姉ちゃん……私……おちんちん、嫌いなの……」

 「理沙ぁ!」

苛立ちを隠しきれずに美奈は声を荒げる。だが宮田は、理沙の言葉に興味を覚えた。

 「ペニスが嫌い……ってことは、男性全般が嫌だって事なのか?俺だけで無く……
何か、理由でもあるの?」

宮田は理沙の傍らに寄り、シーツに拡がる長い髪を撫でた。
美奈も、幾らか正気を取り戻して、理沙の瞳を見詰め直した。

 「理沙……そう言えばあんた、仕事を辞めて実家に戻って来た理由、まだ話してくれてないよね?
  もしかして、何かあったの?東京で……」

理沙は横を向いたまま、暫し黙り込んでいたが、やがて、ぽつぽつと語りだした。
東京で、男に騙された事。無理やり処女を奪われ、弄ばれた事。
いかがわしいビデオに出演させられそうになり、慌てて逃げて来た事……

 「その時のえっちが、凄く怖くて……気持ち悪くて……だから、私……」

美奈は、妹の告白を、涙ながらに聞き入った。辛かったのね……そう言って抱きしめ、頬を寄せる。
一方、宮田の方は、神妙に耳を貸す風を装いながら内心、鼻で哂っていた。
バカな娘だ。心底そう思った。しかしまた、そんな愚かな理沙を、可愛らしくも感じていた。
苛めてやりたい。
そんな欲望が、宮田の体内で、どす黒い雲の様に膨れ上がっていった。

 「どうやら君には、治療が必要の様だな。理沙。少々荒療治になるが……」

宮田は白衣を脱いだ。シャツも、ズボンも脱いで、生まれたままの姿になる。
理沙は、少し頬を染めて眼を伏せた。それは、男の躰を完全に拒絶した表情では無い。
宮田は、密かに笑った。

 「見るんだ、理沙。」

俯き加減な理沙の顎を指で支え、宮田は自分の躰を……
勃え切って、青筋の浮き上がった陰茎を、理沙の眼の前に、突きつけた。
禍々しい肉の杖の尖端からは、忌まわしい粘液が溢れ、その怖ろし気な姿は、理沙を心底怯えさせる。
眉根を寄せた理沙の顔は、何とも言えない悩ましさを漂わせ、弥が上にも、宮田の気を昂ぶらせた。
そのまま、口に捻じ込んでやりたい気持ちをぐっと堪え、宮田は後ろへ廻り、
ベッドに上がって膝立ちで、美奈の尻を抱え込んだ。

 「いいか理沙。これから俺は、このペニスで、君の上に乗っている美奈と、性交をする。
  君はそのまま姉さんと抱き合いながら、俺達の行為を肌で感じるんだ。……慣れる為だよ。
  さっき君は俺達が肛門でするのを間近に見たが、今のこの状態の方が、
もっとずっと、よく判る筈だ。」

そう言うと宮田は、美奈の性器を後ろから貫いた。

 「あぁー………!!」

美奈が、歓喜の声を上げた。
待ち焦がれていた宮田の陰茎を、ようやく嵌めるべき所に嵌められて、美奈の悦びもひとしおだ。
すぐさま腰を捻り回し、膣穴のあらゆる箇所でその快味を味わおうと、暴れまわった。
ベッドがガタつくほどの激しい動作に、驚いたのは下に居る理沙だ。
姉の躰に押し潰されそうになりながらも、何とか体勢を立て直し、下から美奈を支え、
その様子を伺った。
 美奈は、上半身で理沙にしがみ付く一方で、尻から下は完全に宮田に支配されている。
宮田が上下左右、浅く、深くと緩急つけて抽送するのに合わせ、彼女もまた、
膣に力を入れたり、緩めたりして、宮田の陰茎を揉み込んだ。

 「あぁぁあ!せ、せ、ん、せええ、いい……いい!!おあぁぁ……ああ!あっ!あっ!あっ!」

美奈の躰は、激しい運動と、興奮と、快楽によって熱を帯び、全身を桜色に染め、燃え上がらせていた。
その熱は、理沙にも伝わり……
何時しか理沙は、宮田に姦されているのが、自分である様な錯覚を起こし始めていた。
美奈の乳首の下で、擦られる乳首はかちかちに勃起し、性器も、美奈と同じ様に淫らに蠢き、
まるで、男の陰茎を咥え込んででもいるかの如く、膣口をひくつかせた。
 (同調している……)
宮田の眼は、美奈の襞の多い膣壁で、ざわざわと嬲られる快感の中でも決して濁る事無く、
冷静に理沙の様子を観察していた。
宮田は、一旦美奈から躰を引き剥がし、姉妹の性器を見比べた。
理沙の性器は、触れられてもいないのに、紅く腫れぼったい膣内の肉をはみ出させ、
美奈と同じ様に白く泡立った膣液を撒き散らしている。

それは、宮田が目論んだ以上の成果であった。

 (状況に流され易い娘だとは思ったが……どうも、それ以上の力が作用していそうだな、これは……
  双子は互いに引かれ合う、か。……ふん。)

宮田の支えを失った美奈の腰は、理沙の上に、ぱたん、と崩れ落ちた。
性器の上に性器が重なる。それは、宮田にとって都合のいい形だ。
宮田はベッドから降りると、理沙と美奈の脚を掴んで引っ張り、
姉妹の性器がベッドの縁に来る様にさせた。
床に脚を下ろした美奈には、何となく宮田の意図が伝わったが、理沙の方はまだ、夢の中に居る様な
ぼんやりとした面持ちで、天井を見上げている。
それもまた、宮田にとって、都合が良かった。

宮田は、美奈の尻を持ち上げないように注意しながら、美奈の陰部にゆっくりと陰茎を挿入した。
そうしてまた、暫く抽送を繰り返す。

 「……うぅ……うぅあぁ…あは、あ、あ、あ………」

美奈と理沙が同時に、喘ぎ出す。
二人の快感が昂まった処を見計らい、宮田は、美奈から陰茎を引き抜き、それを理沙に突き挿した。

 「あんん……あっ、あん、あん……あ……」

……拍子抜けする位、抵抗感が無かった。
それどころか、違う女陰に入った気が、全くしない。
最前まで、あれほどきつく硬かった膣が、すっかり練り上げられた美奈のものと
同じとしか思えない様な柔軟性をもって、宮田を温かく包み込んでいる。
(これでは、美奈を姦しているのと変わらない……)
落胆しかけた宮田だった……が、すぐにある事を思い付いた。
 (美奈……)
宮田は、美奈に顎をしゃくって合図をし、理沙の躰から降りるよう指示した。
そして、うっとりと性交に酔っている理沙にのしかかり、その上気した頬を軽く叩いた。

 「…………え?……あ…いやああっっ!」

虚ろに宙を漂っていた視線の焦点が合うのと同時に、理沙は甲高い叫びを上げた。
それだけではない。
今の今まで、宮田の陰茎に蕩ける様に絡み付いていた、柔らかな膣が、瞬く間に硬直し、
強張った力で宮田を押し戻そうとまでしていた。
まるで、処女の陰門に戻ったみたいだ。
いきなり、ぎゅっ、と締まった膣の、その押し返す力の強さに、宮田は思わず呻き声を上げる。

 「うっ……急にきつくしないでくれ。危なく出ちまう所だったぞ……ふふふ
なあ、理沙、判るかい?
俺達は今、セックスしてるんだ。ほら……俺のペニス、こんなに深く、君の中に入ってるよ……」

柄にも無く、甘い言葉を吐く宮田の腕に優しく抱かれ、理沙は困惑してしまう。

「ああ……そ、そんなぁ……駄目です、こんなの私……私……」

理沙は宮田の胸に両手を添えるが、その手には、宮田を押し返す力は、無かった。


そうしている間にも宮田はそっと腰を揺すり、理沙の躰を、微妙に刺激し続けていた。
理沙も、無意識的にその動きに応え、性器を収縮させる。
すでに、陥落したも同然である。しかし宮田は、最後のもう一押しをする。

 「理沙、理沙……どうだい?これでもまだ、ペニスは嫌いか……?
  本当に嫌なんだったら、そう言ってくれよ?無理強いするのは、俺の趣味じゃあ無いからな……」

理沙は、少しの間逡巡する様に眼を泳がせていたが、やがて、その可憐な唇を開き、言った。

 「…………いや。」

 「そうか……じゃあ、仕方無いな。」

宮田は肩を落とし、落胆の溜息を吐いて見せる。そして、理沙から陰茎を引き抜こうとした……

が。

 「……いやっ!!」

理沙が腰を浮かし、物凄い勢いで宮田の躰にむしゃぶりついてきた。
この細身の、一体何処にこんな力があったのか、と宮田は驚く。
理沙は顔を紅潮させ、ヤケクソの様に腰を振り動かし、宮田の下腹部に、自分の下腹部を
ぐりぐりと擦り付けた。

 「……ペニスは嫌いなんだろう?」

 「嫌い!……きらい、です……」

 「じゃあ、何で、そう締め付けるんだ?膣口をひくひくさせて、もっともっと奥まで飲み込もうと
  収縮させるのは、何の為なんだい……?」

 「……」

 「ああ、膣の中が熱いな……凄く……それに、随分濡れてる……ほら、君がそんなに動くから、
  ぐちゃぐちゃ音を立てて、泡立ってるよ、攪拌されて……」

 「はぁ、はぁん……し、知りません…んん……あ…あふぅっ!!」

 「ああ、すまん。こんな風に、ペニスを突き上げた方が、君の膣が気持ち良いんじゃないかと思って。
  ……ところで理沙。この……俺の腰に脚を絡めるの、何とかならないか?
そんな格好すると……君の嫌いなペニスが、子宮頸口にまで、届いちまうだろう……」

 「ああぁぁ……あぁ、あぅん……ああ、いい…だめ……はあぁぁ……気持ち……い…」

 「理沙、どうした?発汗が酷い様だが……呼吸も荒いし、お前もしかすると……
オルガスムスに達しようと、してるんじゃあないか?え?どうなんだ……?理沙……?」

 「はあ……はあうぅ、うぅん……いやぁ、わ…たし……だめえぇ、こんな……き、きらい、なのにぃ…
  ああ、おちんちん、きらいなのにいぃ……あああぁ!」


どれ程口先で否定しようとも、一度火の点いた若い躰が、男を拒みきれるはずは無い。
宮田の躰に夢中でしがみ付き、自ら尻を突き上げ、ずぼずぼと陰茎の抜き差しを始めた理沙からは
もう、東京であった事のわだかまりは、消えつつあった。

 「ああ……せん、せ……せん、せえ…ああ、あああ、あああああ…………」

 「いきそうか、理沙?このまま、いきたいか?俺のペニスで。お前の嫌いな……ペニスなんだぞ?
  いいのか?本当に……」

理沙の律動が、速く、激しくなっていく。その、無軌道な動作を上から巧みに制御しながら
宮田は耳元で囁いた。
その途端、理沙の動きが、止まった。
宮田の臀部に廻していた脚に、ぐっ、と力が入り、全身をわななかせたかと思うと、いきなりその脚が
ぱっ、と開いた。

 「うあ……も、もう、だめええぇ!おちんちん!いい!…おちんちん、すごい、はじめて……こんな
い…く……いくうううううぅぅ!!うあぁぁあ!おちんちん!!理沙!おちんちんでっ!!
おまん……こ……い…く………ぅ……」

ぴいん、と高く掲げられた、理沙の足の親指の先から伝わった震えが性器に届くと、
紅い膣口は規則的な収縮を行った。
と、同時に尿道口からは、熱い、さらっとした液体が吹き出て、宮田の陰嚢を濡らす。
宮田は理沙の、こりこりとした胎内の蠢動と、膣口に陰茎の根元をぐっ、ぐっ、と絞られる感覚の中で、
静かに果てた。

理沙の両脚が、ばたり、と床に落ち、宮田はその脚の間から、ゆっくりと腰を引いた。
抜いた穴から白く濁った精液が、どろりと流れ出る。

 「先生……」

振り返ると、椅子に掛けた美奈は、大股開きで自慰の真っ最中だった。
自分で乳房を撫で回し、膣には三本もの指を挿れ、くちゅくちゅ音を立てて掻き回している。

 「ふん、何て格好だ……行儀が悪いぞ、美奈。」

 「だってぇ……先生達が、あんまり見せ付けるんだものぉ……」

美奈は性器弄りを続けながら立ち上がり、宮田の元へ擦り寄った。

 「ねえ先生……私にも……してくれるでしょう?嫌よ、してくれなきゃ。このままじゃ、私……」

そう言って宮田の前に跪くと、まだ理沙の体温の残った陰茎を、淫水で汚れているのも構わずに、
ずっぽりと口に含んだ。
美奈が、陰茎に付いた粘りを清める様に舌を働かせていると、
未だ陶酔覚めやらぬ理沙もふらりと寄って来て、姉の隣に跪き、横から舌を這わせて来た。
美奈の、宮田の急所を知り尽くした技巧と、理沙の、見よう見まねなたどたどしい……だからこそ、
初々しく新鮮な刺激が混じり合い、例え様の無い感覚である。

姉妹は、両脇から同時に、つーっ、と、根元から亀頭へと舐め上げ、
鈴口の上で舌を絡ませ合ったりたりして、その行為を愉しんだ。

 「お前ら……俺を絞り尽くすつもりか?」
 
二人掛かりで攻め立てられて、宮田の陰茎はどくどくと脈打ち、むっくりその身を起こしていた。
女達は、上目遣いで宮田を見上げる。
その四つの眼を、宮田は半ば呆れた様に見返していたが、やがて口の端を歪めて、哂った。

 「いいだろう……二人同時に相手をしてやる。」


美奈と理沙は、再びベッドの上に折り重なって横たわった。
今度は、理沙が上で、美奈は下。
腿から下をベッドからはみ出させ、開いた脚の間の性器を宮田の前に突き出す。
美奈の尻の下には枕が敷かれ、姉妹の腰の位置を高くしていた。
……宮田が、挿入し易くする為である。

 「さて……どちらから先に挿れて欲しい?」

 「あ……私にして下さい、先生!」

 「ちょっと理沙!あんた、今して貰ったばかりじゃないの!今度は私の番よ……ねえ先生?」

 「はぁ、やれやれ……我侭なお嬢さん達だな。ちゃんと平等にやってやるから、心配するな。」

宮田は、理沙の華奢な尻肉に手を乗せると、濡れ綻びた陰唇に、抉り込む様に陰茎を突き挿した。

 「あ……はぁ……ん…」

理沙は、膝から下を、ぴょん、と上げて宮田の侵入を受け入れた。
硬くしこる膣へ、三回ほど抽送してからすぐに抜き、今度は美奈の熟した陰門を攻撃する。
これを、素早く繰り返した。
挿しては抜かれ、挿しては抜かれする焦れる様な性感は、二人の女の被虐心を煽り、
絶え間なく喘ぎ、身悶えさせた。
宮田も、感覚の微妙に異なる二つの膣を、交互に行き来する面白さに夢中になった。
だがこれは、予想以上に骨の折れる作業でもあった。
あっという間に呼吸が上がり、全身から汗が吹き出て理沙の背中にぽたぽたと零れ落ちた。
そして、暫くすると、体捌きにも乱れが生じてくる。

 「あぁっ!先生……今お姉ちゃんの方、一回多くやったでしょう?!私、ちゃんと見てたもん!
  ずるぅい!お姉ちゃんが彼女だからって、えこ贔屓しちゃってぇ……!」

 「……はっ、はっ、う、うるさいなぁ…判ったよ、お前にも余計にやってやるって……
  12345!……ほら、これで、いいだろ?」

 「やぁん、速いぃ!もっと長くがいぃい!!」

 「理沙!いい加減にしてよ!」

宮田は、汗と体液にまみれながら、自分が酷く理不尽な労働をさせられている様な気がして
むかっ腹が立ったが、とにかく姉妹どちらかの気を遣らせるまでは、と
意地になって腰を突き立て続けた。

 そして、ようやく宮田の努力が、報われる時が来た。

 「あ、待って先生……つ、続けて……わ、私もう……あ、あ、あああぁ……」

先に達したのは、意外にも、理沙の方であった。
快感の発作を終え、大きく息を吐く理沙を見届けた宮田は、がっくりと力が抜け、
勃起したままの陰茎を天井に向ける様に、床に座り込んだ。

 「はあ……はあ……」

そのまま大の字に寝転ぶと、冷たい床が火照った膚に心地良い。
束の間、そうして雨音だけを聞きながら、宮田は呼吸を整えた。

 「風邪ひくわ。」

蛍光灯の光に瞼を射られ、ぼんやり黒く滲んだ視界の中に、白いタオルを持った美奈の姿が浮かんだ。
床に正座し、宮田の汗を優しく拭う美奈。
その美奈の後ろでは、シーツを掛けられた理沙が、すやすやと寝息を立てていた。

 「美奈、俺の上に乗れ。」

 「あら……今日はもうおしまいなのかと思ってました。」

 「馬鹿言え。俺のペニスを見ろ。まだこんな状態だぞ……それに、やりたいだろ?お前だって……」

美奈は、艶やかに微笑むと、宮田の腰の下にタオルを敷き、両脚を開いて上から跨った。
そうして宮田の陰茎に手を添え、自分の陰門に宛がうと、静かに腰を下ろしていった。

 「はぁあ……せんせえぇ……」

美奈がうっとりと、躰を仰け反らせる。
明かりの下で、透き通る肌が蒼白く煌き、細い躰の線が、蜉蝣の様に揺れ動く。
小さく尖った乳首の影が、しなやかな胸の膨らみに落ち、彼女が身をくねらせる度にその姿を変え、
闇の中の宝石の様に、見る者を眩惑した。
(美しい……)
宮田は、こうして自分の上でうねり、快楽を貪る時の美奈が、一番美しいと思った。
その、二十一歳にして、未だ少女の様な……小鳥の様なあどけなさ、軽やかさを持つ風貌が、
肉欲の疼きによって歪み、淫らな妖魔の顔に変わる。
……其の時の、この女の姿を見るのが、一番好きだった。

 「あはぁああぁ……せんせ…い、せんせいぃ……すき……もっと……ああ、もっとおぉ……」

美奈の、淫液にぬらぬら光る小陰唇は、陰茎を抜き挿しする毎に捲れ上がり、
膣から新しく湧き出す発情液の飛沫で、びちゃびちゃ、ぐぼぐぼ、と、いやらしい音を響かせた。

 「あ、あ、せんせ………き……そう……す、すごい、の、来、そ、う……………」

それは、宮田も同じだった。
強い射精感に襲われながら、それを必死で堪えていた。
より大きな絶頂を迎える為に……彼は、その時機を見計らっていたのだ。

 その時が、訪れた様だ。
宮田は躰を起こし、美奈の肢体を床に押し倒した。
彼女の肩を押さえて耳元で囁く。

 「……例のやつ、やるから。」

美奈は一瞬、怯えた様に顔を強張らせたが、すぐに眼を閉じ、顎を上げ……
その下の、白い咽喉を、宮田の前に差し出した。
宮田は、美奈のか細い首筋に、指を廻す。
咽喉の上で親指を組み、そのまま、じわじわと、力を入れていく。
指先で、頚動脈が、脈打っているのを感じる。
更に力を入れる。
呼吸と、血流を止められた美奈の顔が、赤く膨れ上がり……
いきなり、閉ざされていた瞼が、かっ、と見開かれた。

 「うっ……ぐ……」

光る眼で宮田を見詰め、首を絞めるその腕を両手で掴む。
其の瞬間。
美奈の膣が、猛烈に宮田の陰茎を締め上げた。

 「う……ぐぁああ…………!!」

宮田の絶叫が、診察室に、響いた。
凄まじい射精だった。
陰茎が、極限まで絞り込まれ、破裂しそうな中、尿道の奥を突き刺される様な
……痛みに近い快感と共に、宮田の精液はぐっ、ぐっ、と、美奈の膣内に漏れ出でた。
痙攣はとめどなく続いた。

 これ以上は、いけない。

心の何処かで警告を発する声が聞こえたが、彼の腕は、力を緩める事は、無かった。

意識が、霞んだ。
不思議な感覚に包まれた。
自分と、今、性器で繋がっている相手との、感覚の区別が付かない。
温かい肉の襞に包まれているのが自分なのか。
或いはこの、太い剛直で貫かれているのが、自分なのか。
細い指先に掻き毟られているのは、自分の腕だろうか。
咽喉元を強く締められた所為で、涎と共に突き出してしまっているのは、自分の舌なのだろうか。

頭の中で、極彩色の光が、明滅している。
全身が揺れだし、何処かに堕ちて行く様な感じがする。


      何処かで サイレンが 鳴り響くのを  聞 い た



  

 気付くと美奈は、暗闇の中に立っていた。

 (此処は……?)
辺りには、濡れた草と、土の匂いが立ち込めている。……どうやら森の中らしい。
足に何かが当たった。スコップだ。何となく拾ってみる。
泥で汚れたそれを、ずるずると引き摺りながら、歩き出した。

……夢を、見ていた様な気がする。
もう、随分前にあった事。
今よりも、ずっとずっと幸せだったあの頃。
先生と、嫌な喧嘩なんてしないで、愉しく過ごしたあの夜……
(それにしても。)
美奈はふふ、と思い出し笑いする。
夢とは言え、あの場面で、理沙が出て来るなんて傑作だ。
しかも、あれから理沙を交えて……あんな事まで、するなんて。
何だかとても可笑しくて、止め処無く、笑いが込み上げてくる。
 (でも、あれは……有りかもしれない。)
暗い森の中の、変な穴ぼこの周りをうろつきながら、美奈は考える。
(……倦怠期なのよ。だから、あの人もあんなに冷たい態度で……
決して、心が離れてしまった訳じゃ、無い。何か、新しい刺激でも加えれば……)
その刺激に、理沙はうってつけの様な気がした。
ついこの間、東京から戻って来たばかりの理沙。愛しい愛しい双子の妹。
先生が他の女を抱く、なんて事は考えるのも嫌だけど、それが理沙ならば、許せる。

 (そう言えば……理沙は、何処に行ったのかしら?)
ぐるりと意識を廻らす。でも、理沙の存在を感じない。……先生も、いない。
 (寂しい、なぁ……)
スコップを手に、美奈はしょんぼりと項垂れる。
しかし、すぐに思い直した。
(病院へ、戻れば良いんだ。)
そうだ。病院に戻れば、先生に、逢える。
 (それに。)
さっきの夢の様に、病院に居れば、理沙が訪ねて来てくれるかもしれない。
そう考えると、何だか愉しくなって来る。
美奈は、眼の前の低い崖を飛び降りた。もうこんな、先生も理沙も居ない場所になんて、用は無い。

陰鬱に垂れ込めた闇の空から、雨がしとしと降って来る。
でも、美奈の心は、明るく晴れ渡っていた。
(病院へ帰ろう。病院へ帰ろう。)
病院では何かしら、素敵な事が、待っている様な気がする。

美奈は、闇の中を独り、くすくすと笑い続けながら、踊る様な足取りで、病院へ……
愛しい人達の待つ場所へ、向かって行った。


【了】


 
446名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 00:41:38 ID:zzaCAmmJ
ネ申…!
まるで公式の異文録エロバージョン読んでるみたいだった!
超絶グッジョオォブっ!!!!
447名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 00:44:55 ID:fjFGUres
神ー!マジで神ー!GJ!!!
ラストの美奈かわえええええ!!!

こんなんだったから美奈は牧野が眼中に無かったんだなwww
448名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 00:35:38 ID:r9B1kMNp
クリオリティタカス!
449名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 12:46:18 ID:iNPHBRIL
まさか結末がそういうところに!!
すごいエロかった!
450名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 23:55:51 ID:dCp5kp6C
451名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 16:28:13 ID:7UiEaxup
しゅ
452sage:2006/10/13(金) 11:44:10 ID:Sv8J6Bco
投下します。
牧野×知子の……痴漢、レイプもの、でしょうか。
苦手な方は、スルーしてください。

色んな意味で、イタイかも。
一、
 カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン……

前田知子は、見知らぬ神社の暗い社の中、求導師と肩を寄せ合って震えていた。

 「き、求導師様……」

 「しっ、静かに……!奴に、気付かれる……」

社の外、知子達と薄い板壁を挟んだ向こう側では
青白い、生ける屍の様な姿をした化け物が、社の外壁を頻りに金槌で打ち続けているのだ。
 (何で、こんな事になっちゃったの……)
知子は、昨日家を出てから此処へ到るまでの経緯を思い返す……

両親から日記帳を盗み見された事をきっかけにした、生まれて初めての親子喧嘩。
未だ十代の、多感な時期にあった知子にとって、
この事件は、両親との決別を本気で決意させるに、充分な出来事であった。
(もう、お父さんお母さんの顔なんか見たくない。)
その思いだけで衝動的に家を飛び出し、当ても無く山の中をうろついていた時に、
地震が起きた。
そして気が付くと、村は邪悪な姿に一変していたのである。
村中の全ての水は気味の悪い赤色に染まり、
村人達は恐ろしい化け物にその姿を変じて、狂った様に襲い掛かって来る。
まるで悪夢の異世界と化した中、訳も判らず逃げ惑っていた処を、村の教会の求導師に助けられた。
 (まだ、まともな人が残ってた……)
安心したのも束の間、知子と求導師は、村の周囲が、内陸部の村にあるはずも無い
赤い海に取り囲まれた光景を見た。
更に、その海から響く奇妙なサイレンの音に誘われるかの様に、村人達が、海に向って行く姿を……

 カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン

 「求導師様……これから、どうするんですか?」

 「暫くは、こうして隠れているしかないよ……今此処を出たら、確実に、奴に見つかる。
  ……いずれ、奴が何処かに移動してから……脱出しよう。」

それはいつなのか。とは訊けなかった。
訊いた処で、そんな事は求導師にだって判りはしないだろう。
全く救いの無い状態だった。
追ってくる化け物から逃れる為とはいえ、こんな所に入り込んでしまったのが
そもそもの間違いだったのかも知れないが、今さらそんな事を悔いても、仕方がない。

 カン……

ふと、化け物の動きが止まり、社の中を覗う様な素振りを見せた。
社の扉の桟越しに、濁った眼が此方に向けられる。
知子は、思わず求導師にしがみ付いた。
 (お母さん……)
二人が息を詰めて蹲っていると、やがて興味を失ったのか、異形の物は再び作業に戻った。

 ……カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン

ひとまず、ホッと息を吐く二人。
しかし、相変わらず危険な状態であることに、何ら変わりは無い。
 (一体いつまで、こんな怖い思いしてなくちゃいけないんだろう……)
知子は学校指定の赤いジャージの肩を竦ませ、自分の置かれている絶望的な状況に只々、恐怖した。

二、
カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン

金槌の音は一向に止む気配も無く、一定の調子を保って社の外から響き続ける。
社の中で求導師と二人、ぴったり寄り添い合っていると、狭い室内に篭った互いの体温で
じっとりと汗が滲んで来る。
只でさえ気温も湿度も高い中、こんな風にしているのは、まるで、服を着込んで
蒸し風呂に入っている様な不快さだ。
それでも知子は、身じろぎもせずに、求導師に縋り付いたままでいた。
そうしていないと恐ろしくて居られないから、というのもあるが、それ以上に
下手に身動きして外の化け物に見つかってしまう事が、何よりも、怖い。
求導師も同じ気持ちなのだろう。こめかみから汗の雫を滴らせながらも、知子の華奢な躰を
黒衣の胸に仕舞い込む様にして抱きかかえていた。

 カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン

……どれ位の時間が経ったのだろう。
不安と恐怖の中、疲れ果てた知子は、求導師の胸元に頭を乗せて微睡みかけていた。
化け物の打つ金槌の音にも耳が慣れてしまい、もう、意識にものぼらない。
眼を閉じ、昨日から見るようになった変な幻覚からも心を閉ざし、
暗闇の中に身を置いていると、感じるのは求導師の胸の鼓動と、その匂いのみ……
 (なんか、やだな……)
知子が嫌だと思ったのは、求導師の服に染み付いた汗と、泥と、例の……血の様に生臭い、
嫌な赤い水の入り混じった臭いの事では、無い。
求導師自身の躰から発している匂い……
彼の胸元や、腋の下から感じられる名状し難い、匂いと呼んでいいのか判らない匂いの方である。
それは、父親の寝室に入った時の匂いに、少し似ていた。
求導師からするのは父のそれの様に、思わず顔をしかめてしまう程にきついものでは無かったが、
もっと、心に入り込み、妙に気持ちを惹き付ける……
それでいて何処か落ち着かず、あまり近付いてはいけない様な気持ちにさせる……
そんな、不安な匂いであった。
 (求導師様は私の匂い、どう思ってるのかなあ……)
ふと、そんな事が気に掛かった。
昨日、お風呂の前に家を飛び出してしまったから、もう丸一日以上入浴していない事になる。
 (やだな……)
これも、家出なんかした罰なのだろうか?
うとうと解け崩れていく意識の中、知子は、父母の事をやるせ無く思い出していた。

 カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン

……束の間の眠りが途絶えたのは、躰に感じた違和感の為だ。
何だか、脇腹の辺りがくすぐったい。
求導師の指先が触れているせいだと、すぐに気付いた。

 「ん……」

知子は求導師の胸に凭れたまま、少し身を捩った。
すると求導師の指は知子の脇腹を離れ、背中の中央辺りに戻った。
そして、宥める様に肉の薄い背中を撫で摩る。
その感触の中で、知子は再び眠りに落ちかけた……が、今度は求導師の息遣いが気になった。
妙に荒々しく乱れている。まるで、何かの衝動を抑えているかの如く……
生温かい吐息を頭頂部に感じながら、知子は、得体の知れない薄気味悪さを覚えていた。
 (何だろう……この感じ、何?)
それは、化け物達に襲われるのとはまた違った恐怖だ。
緩慢な動きで背中を這い回る求導師の指の下、知子はただ身を固くし、
この不快感に息を潜めて耐え忍ぶしか、術が無い。

三、
 カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン

求導師の指先は、相変わらず知子の背中を撫で回している。
それは、肩甲骨の下……ちょうど、知子のブラジャーの肩紐とベルトの境目辺りを
指で確かめている様に、知子には感じられた。
言いようの無い不安感に、知子の動悸は激しくなる。
 (これって……でも……まさか……)
知子はこんな感情を以前、別の場所でも抱いた事があるのを思い出していた。

それは数年前……知子が中学に上がる少し前の事だった。
その日知子は、生まれて初めて一人で電車に乗っていた。
学校が夏休みなのを利用し、都会に住む文通相手の少女に会いに行った。その帰りである。
ラッシュアワーに差し掛かった急行電車は、身動きも取れない程に混んでいた。
知子は、すし詰めの車両内でぎゅうぎゅう押されながら、ドアに手を突いて何とか持ち堪えていた。
慣れない人いきれに気分が悪くなりそうなのを、窓の外の夕日を眺めることで紛らわせた。
ふとノースリーブの二の腕に、誰かの手の甲が当たった。
混雑の所為だろうと気にしないでいると、その手は少しずつ動いていき、知子の腋の下の方……
膨らみ掛けた乳房の横の辺を、そっと、触れて来た。
 (え?……え??)
何かおかしい。そう思いつつもどうすることも出来ずに、じっとしていると、
手はゆっくりと、乳房の丸みを脇から指の背でなぞる様な動きを始めた。
知子は、総毛立った。
いつの間にか知子の真後ろに、背の高いサラリーマン風の中年男が立っていた。
男は、背後から知子に覆い被さる様に、ぴたりと躰を貼り付けていた。
知子は俯き、極限まで肩を竦めた。
 (いやだ……離れて……何処かへ行って!)
しかし男はますます躰を擦り付けて来る。
頭の上から生臭い吐息が降りかかる。尾骶骨の上に、何か強張った物が押し付けられている。
心臓がどきどきする。頭の中が真っ白になって何も考えられない。
男の眼に、そんな知子は完全に無抵抗な、安全な獲物と映ったのだろうか。
いきなり手を滑らせ、ノースリーブの中の素肌に、直に触れてきた。
知子は、びくりと肩を震わせた。
 (やだ……助けて……誰か……誰か……!)
救いを求める言葉は、声にはならなかった。
男の手は知子の、未だブラジャーを着けていない生身の乳房をねっとりと撫で廻した。
知子の眦に涙が浮かぶ。只々気持ち悪かった。
硬く張り詰めた清らかな、蕾の様な少女の乳房が、見知らぬ中年男の汚らわしい手指に犯されているのだ。
男の、汗で湿った生温かい、それでいてガサガサと硬い感触の指は
知子の乳房を淫らにまさぐるばかりでなはく、図々しくも乳房の頂の、幼く陥没した突起さえも
撫で擦り、くりくり摘んで勃起させようと嫌らしく動き廻った。
 『凄く……ドキドキいってるね……』
突然男が耳元で囁いて来た。嫌な臭いの風が耳孔をくすぐる。
知子は、咽喉の奥底で声にならない微かな悲鳴を上げた。
男は知子の耳元に、ハアハアと荒い息を吐きかけ、乳房を弄くりながら、
空いた方の手をじわじわと下ろし……知子の、フレアスカートの中に入り込ませて行った。
 (い……や…………)
紅潮した頬を、涙が伝う。
声も出せず、ただ震えるばかりの知子の躰を男は容赦無く攻め立てる。
スカートの中に入れた手は、もう下着の中にまで潜り込み、知子の汗ばんだ尻たぶを
激しく揉みしだいている。
更にその指は、硬く閉ざされた尻肉の割れ目を辿り、知子の、自分自身ですらまともに触れたことの無い、
不浄の窄まりにまで、触れようとしている。
(……たすけて……おかあ…さん……)
限界だった。
激しい不快感と羞恥心に苛まれ、いっそこのまま死ぬか、狂ってしまった方がましだとさえ思った。

四、
  …………ガタン!

其の時、カーブに入った電車が大きく揺れた。
車内の人波がぐらりと傾ぐ。
その拍子に背後の男の躰が、知子から離れた。
知子は、呪縛から解き放たれた様に心身の自由を取り戻した。
震える脚を必死に動かし、小さな躰で人ごみを掻き分け、なりふり構わずその場から逃げ出した。
隣の車両は、幾分空いていた。
電車の振動に足を取られ、よろめきつつも知子は次の車両、また次の車両と移動を続けた。
先頭車両まで辿り着くと運転席前の手すりに掴まり、大きく息を吐いた。

 「はぁ、はぁ……」

早鐘を打つ胸を押さえ、呼吸を整える。
押さえた乳房には、未だ男の指の感触が残っていた。
乳房ばかりでは無い。
嬲られた乳首も、鷲掴みにされた尻肉も、軽く触れられた肛門も、息を吐きかけられた頭や耳も、
全てが汚染され、そこから腐っていく様に思われて、知子はぞっと身震いをした。
 (いやだ……何で知子がこんな目に合うの……)
再び涙が零れ落ちそうになるのをぐっと堪える。
知子は、男がここまで追って来るのではないかと不安に慄きながら、車両の片隅で縮こまり、
次の停車駅に着くのをひたすら待った。
窓の外では異様に赤い夕焼け空が燃えて、知子の頬に残る涙の跡を、禍々しい程の赤色に
照らし出していた。

 カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン

求導師の呼気は、次第に熱を帯びつつあった。
彼の躰全体も最前より火照り、陽炎の様な熱気を発散している気がする。
そしてその熱気は、知子の胴に廻された手指からも感じられた。
その手はあくまでも大人しく、行儀良く知子を支える風を装ってはいたが、それにしては
掌や指先に籠る力が、妙に生々しい。
もう、撫で廻す様な真似こそしていなかったが、じっとしている訳でもなく、
やわやわと、まるでジャージ越しに知子の素肌を探ってでもいるかの如く、微妙に蠢いている。
片方の手は背中の中央、ブラジャーのホックの上辺りをそっと押さえ、
もう片方の手はもっと下の方……ジャージのパンツのゴムに触れるか触れないかの位置に留まり、
あたかもジャージの中に潜り込もうかどうしようかと逡巡する風情で、
決してそこから離れようとはしなかった。
 (なんか、似てる……あの時の感じに……)
より色濃く感じられる様になった求導師の体臭に包まれながら、
知子は、胸の内に不吉な予感が暗雲の如く広がっていくのを、押さえ切れない。

……カン、カン、カン、カン、カン!

 (……違う!……そんな訳、無い……だって、だってこのひとは……)
知子は、心の中で強くかぶりを振った。そして、求導師に対する不信感を断ち切ろうとした。
今ここに居るのは求導師様なのだ。
村の教会の主で、神様に最も近い場所にいる人。
両親の言葉を思い出す。
――村では地主の神代家の人達が威張っているけれど、本当に偉いのは眞魚教の求導師様なんだよ。
――高い御身分でいらっしゃるのに、ちっとも偉ぶったりしない。全く素晴しいお方だわ。
 そうだ。
お父さんもお母さんも、この人の事をあんなに尊敬していたではないか。
それほどまでに立派な人が、あんな、気持ち悪い中年男なんかと同じである筈が、無い。
あんな男と……同じ空気を纏っているなんて事、ある筈が無いのだ。

五、
 カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン

知子は伏せていた顔をあげようとした。
眼を見れば判る。
この人が邪な気持ちを持っているのかどうか、そうして確かめればいい。
たった今目を覚ましたという風に顔を上げれば、求導師様はきっといつもの笑顔で……
いつも教会で見せてくれる、あの優しい笑顔で応えてくれる筈。
しかし、知子の頭はぴたりと止まったまま動かない。
……何故だか恐ろしかった。
 (求導師様を試すなんて……いけない事だ。)
そう自分自身に言い訳をする。でもそれは、躊躇の本当の理由ではなかった。
真実を知ってしまうのが怖いのだ。
そしてそれ以上に、知子が真実を知ってしまった事を、求導師に知られてしまうのが、何よりも怖い。
それは、この危うい均衡を崩し、状況を次の段階に進めてしまう事であるからだ。
だからこそ……
だからこそ知子は、求導師の腕の中から逃れる事も出来ずに、こうして眠った振りを続けているのだ。
このまま何も無く時が過ぎ去り、社から化け物が立ち去って此処から無事に逃げ出せれば……
今現在の、うなじに求導師の熱い息を吹き掛けられ続ける重苦しい時間も、一刻の悪夢として
泡沫の様に消えて無くなる筈なのだ。
 このまま、何も無ければ……
知子は、祈る様な気持ちで悪夢の時間の終焉を待った。

しかし、その願いは、求導師の手によって、打ち砕かれた。

   ……カン……カン……カン……カン……カン……カン……カン……カン…………

時の流れが酷く緩慢に感じられる。
知子が熟睡していると思い、安心した求導師の掌は、今、彼女のジャージのパンツの中に
深々と潜り込んでいた。
下着の上から尻の二つの膨らみをおずおずと、でも確実に、汗ばんだ指先で辿り、味わっている。
知子は、虚ろな心で求導師の指の動きを感じ取っていた。
 (これ……何だろう?求導師様、何してるんだろう……?)
突きつけられた真実には、余りに現実味が無かった。
知子の知っている求導師の温厚で紳士的な態度と、この、尻の谷間をまさぐる破廉恥な指の動作が、
頭の中で上手く繋がらない。
自分の方で何か勘違いをしているんじゃないだろうか。寧ろそんな気さえ、してくるのだ。

 ……カァン、 カァン、 カァン、 カァン、 カァン、 カァン、 カァン、 カァン、

奇妙に感情の欠落した状態の中、知子の意識は遊離し、勝手に表の化け物の視界を捉えていた。
化け物が一心不乱に金槌を使うのをぼんやり眺めているとまるで、自分がこの板壁を打っているみたいだ。
まるで自分が……化け物に成り代わってしまったみたいだ……

       ………… カ   ン   !

突如知子は、天啓の様に閃いた。
此処に居る求導師様は、もう求導師様では無い。

この場所に至るまで、沢山の化け物達を見てきた。
最初は普通だった村人が、化け物に変わってしまう処も見た。
そう……最初は皆……表に居るあいつだって、元は普通の人間だったのだ。
それが他の化け物に傷付けられたり、赤い水を無理矢理飲まされたりして、いつの間にか、
化け物の仲間にされてしまった。
そして求導師様も、此処に来る道中に夥しい量の血を流して来ている。

つまり、求導師様はもうあっち側に……化け物の側のモノに、知らぬ内に変わってしまっていたのだ。
六、
 ……カン、……カン、……カン、……カン、……カン、……カン、……カン、……カン、

求導師は、胡坐をかいていた足を解き、腰をにじらせて、知子の躰を引き寄せようとしていた。
はあはあと荒い息を吐いて……例の、化け物達特有の、興奮し切った様なあの呼吸と全く同じである。
知子は、血の気が引いていくのを感じた。
今、自分は、化け物の胸に、抱かれている。
もう何処にも逃げ場は、無い。
求導師の両脚に挟み込まれ、上半身を完全に彼の胸に預ける体勢を取りながら、
知子は、躰が震え出すのを止められなかった。
こんなに震えてしまったら、求導師様に気付かれてしまう……そう思っても、止められない。
 (だけどもう……どうでもいいのかも。)
求導師様はこれから、自分を化け物の仲間にするのだろう。
もしかするとこの人がこうして躰を撫で廻すのも、その準備の為なのかも知れないと思った。
一体、どんな風にされるのだろう?
首を絞められるのだろうか?血が噴き出すまで、殴られるのだろうか?
 (いやだ……怖い……)
どんな手段にせよ、きっと酷い苦痛を伴う事に違いない。
知子にとってそれは、ともすると化け物になる以上に、恐ろしい事である。

 カン、カン、カン、カン…………

でも。
化け物になったにせよ、この人は、求導師様だ。
知子は求導師の優しさに、一縷の望みを託そうとする。
そうだ。いつだって、求導師様は優しかった。
知子は、求導師の指に肛門の周囲をさわさわと撫でられ、乳房の丸みをそっと摩られている内に
不思議な恍惚感にいざなわれて、ぼおっとなりながら、在りし日の求導師を想った。

求導師様は、村の、他の男達とは違っていた。  カン、 カン、 カン、
生臭さや汚らしさを全く感じさせず、いつも清潔で、穏やかだった。  カン、 カン、 カン、
あの薄ら寒い教会で、この人の周りだけは、陽だまりみたいに暖かだった。   カン、
この人の、はにかむ様な笑顔を見るのが、好きだった…………………

 「求導師様……」

彼の胸板に顔を埋めたまま、知子は口を開いた。
求導師の動きが、ぴたっと止まる。
知子は、求導師の胸のマナ字架に頬を寄せ、震える声で囁いた。

 「求導師様お願い……知子に怖い事しないで……もし、どうしても」

言葉を継ごうとすると、閉ざされた瞼から大粒の涙が零れ落ちる。
それでも知子は、求導師の胸にしがみ付き、囁き続けた。

 「どうしてもするんならお願い……痛くしないで……優しく……して……」

   …………ガタン!

求導師は、知子の躰を押し倒した。
背中と肩に衝撃が走り、大きな音と共に、知子は社の床に仰向けに寝転がった。
思わず、表の方を覗うが、丁度壁を打ち付けた処だったらしく、化け物は気付く様子も無い。
 (もう、見付かったって構わないんだっけ……)
求導師の取った大胆な行動に、ああ、やっぱりこの人は化け物になってしまったのだと、
知子は恐怖と共に、切ない様な、遣る瀬無い様な、感傷的な気分に陥った。


七、
 カン、 カン、 カン、 カン、 カン、 カン、 カン、 カン、 カン、 カン、

求導師は、床に倒れた知子の上に、ゆっくりと覆い被さって行った。
知子は求導師の顔をチラ、と見上げたが、暗く影になっていて、その表情は全く判らなかった。
知子はそれに安堵した。やはり醜く変わってしまった求導師様の顔なんて、見たくは無い。
求導師は、火の様な灼熱の吐息を知子の首筋に吹きかけ、ぶるぶる震える指で、
知子のジャージのファスナーを引き下ろす。
その下の白い体操着を捲り上げ、ピンクのブラジャーに包まれた、意外に量感のある乳房を露わにさせた。
そしてブラジャーごと、張り詰めた乳房を握り潰す様に掴んだかと思うと
べろん、と上からブラジャーを捲り、色味の薄い未熟な乳頭も曝け出した。

 「ひっ……」

求導師は、喘ぐ様な呼吸をしながら知子の胸に顔を寄せると、小さく腫れた乳首にしゃぶり付き、
ちゅうちゅう音を立てて吸い始めた。

 「…………!」

知子は、乳首から受けるツン、と来る刺激に漏れそうになる声を、咽喉の奥に飲み込んだ。
 (ああ……痛い。でも……)
唇で胸の先を強く吸い上げられる度、そこに痛みが走ったが、
同時に何か、むず痒い様な奇妙な快感が湧き起こり、それが乳房の中を通り身内の奥深く……
下腹部の辺りに、じんじんと伝わって来た。
求導師が口の中で乳首に舌を絡めて転がし出すと、その官能はより確かな物となり、
知子はぼぉっと頬を染め、小さく呼吸を弾ませた。
乳首の周囲は求導師の唾液でべとべとになり、少し気持ち悪かったが、却ってそれが
被虐的な快感となって、知子の幼い欲情を煽り立てるのだった。

 「……ちゃん、知子ちゃん……」

気が付くと、いつの間にか乳首から唇を離した求導師が、知子の耳元に何事かを囁き掛けていた。
求導師の声は、化け物の打つ金槌の音に紛れて、知子の耳に殆ど入らなかったが、
ぼんやりとした陶酔の中、彼女は曖昧に頷いて見せた。
それが、求導師を極度に興奮させたようだ。
いきなり、グイ、と知子のジャージのパンツに手を掛けると、それを、下着ごと一気に引き摺り下ろし、
後ろに放り投げた。

  カン…………

ズックが片方脱げて壁に当たったのが、表の化け物の注意を引いてしまった。
求導師はビクリと肩を震わせると、知子の上に重なって、息を殺す。
知子の方は不思議と、凪いだ海の様に静かな気持ちでいた。
彼女の気懸かりは寧ろ、躰に圧し掛かる求導師の重みや、剥き出しになった尻をチクチク傷める
腐れた床板の感触の方だ。
知子は頭を傾け、ズックの飛んで行った方を見る。
そこには脱がされた赤いジャージが、中のピンクのパンティーを覗かせて溜まっている。
パンティーは、知子の年齢の少女にしては少し派手な、光沢のあるナイロン製の物で、
注意して見れば、瀟洒なフリルに縁取られているのが判る。
 それは知子が一番気に入っている、取っておきのパンティーだった。
家を出る時、わざわざ穿き替えて来た物だ。
なのにそれは今、ゴミの様に打ち棄てられて、見る者といえば、金槌を手に奇矯な仕草で中を覗う
気味の悪い化け物だけだ。
 (なんか……パンツが、可哀想。)
知子は空虚な心で、暗闇に浮かび上がる小さな布地を眺めた。


八、
 …………カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン

暫くするとパンティーを見るのも飽きたのか、化け物は警戒を解き、仕事に戻った。
求導師は、小さく安堵の息を吐く。
いまさら何?と、知子は思った。
自分だってもう、化け物の仲間になっているのじゃないか。
それともこの人は、自分があっち側のモノになってしまっている事に、未だ気付いて無いのだろうか……
そんな知子の考えを余所に、求導師は知子の上からゆっくりと躰を起こし、
床に手を突いて躰を後ろに移動させて行った。
そして、知子の半ば開いた股の間に蹲り、股間に顔を近付けて、知子の性器を覗き込んでいる様だ。
知子は、顔が逆上せて来るのを感じた。
もう化け物になってしまった人とはいえ、男の人にそんな場所を見詰められるのは、やっぱり恥ずかしい。
知子は眼を閉じ、両手で顔を覆った。

 ……くちゃり。

思わず、声が漏れそうになった。
求導師の指が、知子の一番繊細な、一番恥ずかしい部分を、柔らかく辿っている。
 (いやぁ……)
触れられて初めて、其処が夥しい量の粘液で濡れていた事に気付いた。
 (やだ……どうして?怖いのに……恥ずかしいのに……)
感じると、濡れる。
うぶな知子でも、それ位の事は知っている。
それも単に、雑誌等からの知識として、知っているだけでは無い。
例えばそれは……生理が近い日。夜明け前の夢から覚めて、腫れ物の様に膨れ上がった乳房を、
そっと撫で上げてみた時。
或いは。
深夜、試験勉強の最中に。机上照明の白けた灯りの前で、鬱屈したエネルギーを持て余し、
下着の中に手を挿し入れて、充血した裂け目をなぞった時……
知子の其処は、いつもくちゃくちゃと音を立て、その卑猥な音色に、知子は自分がいかに淫らな、
恥ずべき行為をしているかを思い知らされながら、拙い痴戯に、耽るのだ。
だけど今、自分が性器をしとどに濡らしているのは、あまりに不可解な現象だと思った。
 (あぁ、こんな……何で?知子、感じてなんて……無い!)
心の中で抗う知子だったが、躰の方はそうもいかない。
求導師の指が、膣口から出ている蜜を陰裂に延ばす様に動く度、
知子は下半身を中心にぞわり、ぞわり、と甘い性感が広がって行くのを、押さえられなかった。

カン、 カン、 カン、 カン、 カン、 カン、 カン、 カン、 カン、 カン、

 「ふう……はぁぁ……」

知子の呼吸は深く、大きくなって行く。
動きが予測出来ない他人の指で性器をまさぐられるのは、自分で弄るよりも遥かに興奮した。
性器全体が火照り、ずきずきと脈打つ様な感覚を味わいながら知子は、
そういえば、前に電車で悪戯されたされた時にも、後でパンツを脱いだらアソコがぐっしょりしてたっけ、
と、どこか他人事の様に、暢気に思い返していた。
 (したいと思ってないのに……勝手にこんなになっちゃうなんて、嫌だ!
……おかしいよ、こんなの……)
知子は、思春期らしい潔癖さで己の中の欲望を否定し、この、官能の揺さ振りに耐えようと
歯を食いしばった。

 しかし、ここで求導師は、再びこの憐れな少女の気持ちを踏み躙るのである。


九、
 「ん…………んんん!」

知子は、漏れ出そうになった喘ぎ声を掌で塞いだ。
求導師が、濡れそぼった知子の性器に顔を埋めて来たのだ。
 (き、求導師様?!)
求導師は知子の、薄くはみ出た陰唇に、半開きの唇でピッタリ吸い付くと、
中の秘肉を、舌でべろべろ舐め廻し始めた。

 「ひ……ひいぃっっ!!」

おぞましい迄の快美感に、知子は腰が大きくうねりそうになったが、求導師はそれを、
がっしりと両手で押さえ込んだ。
そして、舌先を素早く動かして膣口をなぞり、突っつき、広げた舌でべろりと
尿道口辺りまで舐め上げる。
 (あ、あ、あ…………)
余りの事に声も出なくなってしまった知子の顔をちらりと見上げ、求導師は、舌を陰核に這わせた。

   カ  ン、  カ  ン、  カ  ン、  カ  ン、  カ  ン、  カ  ン、 

世界が、蕩けた。

硬く尖り、まるで小さな陰茎の様に勃起し、根元からもっこりと起き上がった知子の陰核は
求導師の生温い舌の粘膜に、ぬらぬらと絡め取られていた。
知子は眼を閉じ、陶然と顎を反らせた。
陰核の鋭敏な皮膚は、舌の柔らかく濡れた感触に……微かに感じる求導師の吐息に
甘い電流が走る様な快感を味わい、知子の思考を、悦楽の波の果てに押し遣った。
 ( き も ち い い ……)
薄く瞼を開くと、ぼやけた視界は、淡い蒼色に染まって見えた。
左側に、崩れかけた祭壇の垂れ幕を見上げながら知子は、もう、どうなってもいいと思った。
 全てを、求導師様の御心に、任せよう。
こうして求導師様に身を委ねてさえいれば、何も悪い事は起こらない。
例え、化け物にされてしまったとしても……
其れがこの人の手に依るものであるならば、構わない。この、愛しい人にされるのならば……
そう……知子は今、求導師を愛し始めていた。
自分の、こんな汚い場所を、こんなにまでして愛撫してくれる人。
自分を守る為に、惨めな化け物になってしまった男……

カ  ン、  カ  ン、  カ  ン ………………
  
ふいに、陰核の蕩めきが消え去る。
知子の足元で求導師は腰を屈め、黒衣の裾を捲り上げ、ズボンの釦をカチャカチャ音を立てて
外している様子だ。
 (ああ、求導師様……知子に…するんだ……)
トロンとした眼で、知子は求導師の手元を見遣った。
求導師は、三角に膨らんだズボンの中から己が陰茎を開放し、赤黒く怒張した其れを握り締めて
知子の股間に躙り寄った。
一瞬眼に入った陰茎は酷く不気味な形状で、また大きさもかなりの物があり、
とても自分の胎内に入る様には思われず、知子は少し嫌な予感がしたが、とにかく、
求導師様の為すがままでいようと思った。
きっと、どうにかしてくれるんだ。この人は、他の奴らとは違う。
自分に苦痛を与える様な真似は、決して、しない筈……
てらてら光る丸みを帯びた尖端が、知子の入り口に宛がわれた。
知子は瞳を閉じた。
顔の上が、暗く翳るのを感じたかと思うと、口の上に掌が被さって来た。
(……冷たい手。)
一体、何を?そう思う間も無く、求導師は、知子の下腹部に、勢い良く腰を押し当てた。
十、 
カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、

 「………………………………………………………………………………………!!」

知子の絶叫は、求導師の掌に塞がれ表に出ることは無かった。
 (痛い痛い痛いイタイ痛い痛い痛い痛い痛い痛いイタイいたい痛い痛いイタイ)
頭の中は、それだけだった。
鈍器で柔らかな粘膜を突き破られる激痛は、知子の脳天を突き抜け、
それまでの、夢見心地な気分を粉砕し、地獄の様な現実へと引き摺り戻した。
しかも。
ただ刺し貫かれただけでも痛いというのに、求導師は更に、傷口を穿り返すかの如く、
其処に陰茎を擦り付け、激しい抜き挿しを繰り返すのだ。
知子の眼は、苦痛に大きく見開き、ボロボロと涙を零した。

そして、知子は見た。

雲間から僅かに射した光に照らし出された、求導師の顔。

求導師は、笑っていた。

真っ青に血の気の引いた中で、血走った眼だけを爛々と輝かせ、
半開きの唇の端からだらしなく涎を滴らせ、其の口元からは、絶えず淫らな喘ぎ声を漏らしていた。
 ( ば け も の …………)
まさしく其れは、化け物の形相であった。
これまで襲って来た奴や、今、外で金槌を使っている奴等となんら変わりは無い。
只の化け物。
知子は、激痛とおぞましさに悲鳴を上げそうになるが、求導師に口を塞がれ声も出せない。
 (助けて!お母さん!……お父さん!……神様…………)
家出なんて、しなければよかった。
知子は、深く深く絶望した。
神に救いを求めた処で、この辛苦を与えているのは、その神の法を司る求導師、其の人なのだ。

 カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン

絶望のどん底に落ち込む知子を尻目に、求導師の抽送はますます激しい。
心なしか其の速度は、化け物が打つ金槌の拍子に符合している様に感じられる。
求導師が陰茎を突き挿す度、知子の股座からは、ビチャビチャと濡れた音が鳴り聞こえたが、
其れは淫液よりも、殆どが傷口から流れ出る血に因る物の様だった。
知子は内腿の筋を強張らせ、とにかく早く死ぬか、化け物になってしまうかして、
この生き地獄から開放される事だけを願った。

 カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン

求導師は知子の、涙と鼻水でグショグショになった顔を手で押さえ、指の間から漏れる
荒い吐息に指の股を擽られるのを、愉しんでいるらしかった。
嫌らしい笑みを満面に浮かべて、知子の眦に顔を寄せると、溢れる涙をベロリと舐め上げた。

 「ぐっ……」

押さえ込まれた悲鳴が咽喉の奥に逆流する。何て……気持ち悪い事をするのだろう。
本当に、あいつに似ていると思った。
あの、吐きそうな位に汚らわしい中年男。
あの男とは正反対の存在であった筈の求導師様が、こんな酷い、あの男以上に酷い行為を
自分にするなんて。
知子は、涙を溜めたまま眼を閉じた。
悲しかった。ただひたすらに、悲しかった。
十一、
 「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、」

耳元で、鞴の様に吹き掛かる求導師の呼吸が喧しい。
求導師の体重は華奢な少女の身に重く、押し潰された乳房はジリジリ痛む。
そして、陰茎に穿たれた性器は熱を持ち、半ば麻痺した様な疼痛に苛まれている。
……何故だろう。こんな責め苦に合いながら、いつしか知子は、求導師を憐れみ始めていた。
求導師様がこんな事をするのは、化け物になってしまったから。
そして、その責任の一端は己にある。知子はそう考えていた。

これは、罰だ。
大切な両親に刃向かった咎に対する罰。

罪人である自分に罰を下す為に……何の罪も無い求導師様が、化け物に変えられてしまった。
 ( 可 哀 想 な 求 導 師 様 …… )
知子は、求導師の背中に、そっと手を廻した。

 カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン

求導師は、少女のか弱い腕にふわりと抱き締められて、不思議そうに動きを止めた。
知子の口元を押さえていた手を退かし、横目で知子の表情を覗う。
そして一瞬のち……
知子の唇に自分の唇を被せ、強く吸い付きながら、より猛然と、腰を振り立て始めた。

 カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン

(これが……知子のファーストキス……)
知子にとってそれは、処女を破られた時以上の衝撃だった。
其れには、過去に幾度と無く夢想して来た様な、甘ったるいときめきなど無く、
生々しい情欲の匂いに満ちた、粘膜の接触があるばかりだ。
求導師は、先程知子の性器にした様に、知子の唇をピッタリ吸い上げながら、其の口中を舌で姦した。
更に知子の両腿を抱え込み、細い肢体を殆ど二つ折りにして、ガンガンと陰茎を突き立てた。
嵐みたいと、知子は思う。
口の中は分厚い男の舌で掻き回されて、噎せそうだ。
ずぶずぶ陰茎を出し入れされる度に、屈位にされた知子の躰はがくがく揺られ、
横の祭壇も、その振動で埃を立ててカタカタなった。

 カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン

 「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、」

知子の口の廻りは、自分の物だか求導師の物だか判別出来ない唾液で、ベトベトになっている。
性器の方も、そうだ。
膣口が裂かれた時の血は既に乾いていたが、求導師に陰茎で内臓を抉られる毎に、
奥からジクジクと粘った物が溢れ出し、大陰唇から内腿の辺りまでしとどに濡らした。
知子は下腹を、ズシン、ズシン、と、大槌で突き廻される衝撃に、
躰がどんどん後ろにずり下がるのを感じた。

 カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン

 「はあ、はあ……知子ちゃん、と、知子ちゃん!」

求導師は固く眼を閉じ、感極まった様な声音で知子の名を呟いた。
知子はふと、そんな求導師の事を愛らしく思った。
同時に、求導師に貫かれている膣の奥底が、ぽぉっ、と、灯が点る様に、暖かくなった。


十二、
カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン

知子は、膣口が引き攣れる痛みと、膣内のはばったい違和感に顔をしかめつつも、
自ら裸の尻を、ぐい、と持ち上げた。
そして、求導師の振動に合わせて、小刻みに尻を蠢かせ始めた。

 「うっ……?!とっ、知子……ちゃん?」

知子は自分でも何でこんな動作をしようと思ったのか、よく判らない。
ただ何となく、こうやった方が良い様な気がしたのだ。

 「知子ちゃん…………あぁ……いい、いいよ……はぁ、はぁ……」

やっぱり、これで良いんだ。
求導師の言葉に力を得て、知子は腰を使い続けた。

カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン

 (あれ……?同じになってる。)
知子は、自分の腰が、壁から響く金槌の音と調子を合わせている事に気付いた。
(つられちゃうんだ。)
知子は少し、可笑しく思った。
求導師と抱き合って、彼の息吹や体液に塗れる事も、それ程嫌では無くなっていた。

この人を受け入れるのが、私の罪の贖い。
其れが、今の知子の信仰だった。

膣の奥深くが熱を帯び、入り口から膣道にかけてぼんやりと痺れる様な感覚を覚える。
これを快感と呼んで良いのか知子には判らなかったが、少なくとも、苦痛が和らぎつつあるのは
贖罪が進んでいる証拠に思え、知子は、純粋に嬉しかった。
そして其れは、切なく、狂おしく昂って行く、求導師の鼓動と抽送からも、感じられるのだ。
 (あああ……きゅうどうしさま…………)
こうして求導師様と揉み合い  カン、カン、カン、
溶け合って一つの塊になるのだ  カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、
皮が破れ  カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、
肉が溶け  カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン
苦しみも カン、カン、カン、カン、カン、
後悔も無い カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、
カン、カン、楽園が カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、
カン、カン、カン、カン、カン、カン 祝福と共に カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、
カン、 訪れて カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、
罪の赦しを カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン
カン、カン、カン、求導師様と カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、一緒に カン、
カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、
カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、
カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、
カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン
カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン
カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン
カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン
カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン
カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン
カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン
十三、
    ガ ラ リ 。

社の戸が開いた。
陽の光が二人を照らす。
と。
求導師が、裏返った声で絶叫した。
知子の躰を引き剥がし、ズボンを上げながら慌てて社を飛び出そうとする。

 「求導師様!」

取り縋る知子を、引き攣った顔で振り払い、求導師は、戸を開けた化け物と縺れ合いながら
表へ走り去って行った。

 「いや……求導師様!知子を、知子を置いて行かないで……」

追い掛けて行きたいが、激し過ぎる初交の後で腰が立たない。
 (求導師様…………)
赦して、貰えなかった。
知子はがっくりと肩を落とし、床に手を突いて項垂れた。
遠く、銃声が聞こえる。

 「きゅうどうしさまあぁぁ…………」

知子は、へなへなと頽おれた。
そのまま、胎児の姿勢で床に寝そべり、幼子の様に泣きじゃくった。
屈めた股の間から、流れ出る物があった。
指を差し入れそっと掬い取る。
トロリと白濁した液体が、指に絡みついた。
血が混じり桃色がかった、青臭い液を唇に塗り付け、少しだけ、舐めた。
しょっぱくて……ほろ苦かった。
 愛しくて、可哀想な、求導師様の味……
未だ、知子の躰の至る所に求導師の痕跡が残っている。

知子は、己を見捨てた求導師の面影を抱き締める様に、自分の体を抱き締め、
海底に沈み込む様に、眠りの中へ、落ち込んで行った……




466牧野慶/蛭ノ塚/初日/14:44:20:2006/10/13(金) 12:11:50 ID:Sv8J6Bco
十四、

 「見たんだ!確かに見たんだ!!」

比良境へ続く道の途中で、求導師は立ち止まり、呟いた。
もう、金槌を持った奴も追って来ない。彼一人きりである。
求導師は乱れた呼吸を整えながら、社の出来事を思い返した。

前田の家の娘を懐に庇っている内に、その肉体の柔らかさと、甘ったるい少女の匂いに惑わされた。
極度の恐怖と、不安と、疲労が、正常な判断力を奪い、つい邪悪な行為に及んでしまった。
しかも、何故か少女はその行為を受け入れ、あまつさえ自分を更なる衝動へと、いざなった。
少女とは思えぬ程の、妖艶な媚態を示しながら……
そして、彼女に誘われるまま、性交にまで及んでしまった。
凄まじい快楽だった。喜悦に、我を忘れた。
しかし。
彼の絶頂と同時に化け物が戸を開いた時、まともに眼に入った少女の顔。
求導師は、見た。
黒い空洞の様な瞳から流れ出る、真っ赤な涙。
化け物が流す、あの涙……

 「そうだ!間違いないんだ!あれは……確かに…………」

求導師は、独り、喋り続ける。
でも、本当は判っていた。
あの時、背中に響いた少女の叫び声。
弱々しく掠れるあの声は、未だ、人の物に相違無かった。
それでも、求導師は、逃げ出した。
逃げ出したかった。
あの、生き地獄から。……取り返しのつかない罪を犯してしまった、自分自身から。
恐怖が見せた、有りもしない幻影を盾に取ってでも…………

 「見たんだ……私は……確かに……見たんだ…………」

求導師の項垂れた額に、髪の毛の束がぱらりと落ち掛かる。
その顔は酷く蒼ざめ、憔悴しきってみすぼらしく見えた。

 「見たんだ…………私は…………見た…………」

最早、求導師とは呼べない哀れな男は、尚も、口の中でぶつぶつと弁明を続け、
よろよろと覚束ない足取りで、蛭ノ塚を後にした。



【了】




467名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 19:18:36 ID:r46dDZYy
GJ!
468名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 19:18:46 ID:Pf6+qp9F
す ご い 大 作 が き た
469名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 19:54:42 ID:cnNhY+HR
ちょっっっっ奥さん!!!!!
470名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 02:05:36 ID:G6PzJYwo
最近神が多くていいなこのスレ
GJ!
471名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 17:52:06 ID:io+wdhC+
恐怖とエロの素晴らしい融合ですね
結局どっちが化け物だったのでしょう・・・?
472名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 10:37:32 ID:Xp3MOZBK
金槌屍人だろ
473名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 12:18:16 ID:tfZ5Rsed
どうしたんだよ
ちょっと見ない間に神が光臨しまくり
ありがたく拝ませて頂きました
474名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 21:09:22 ID:CU7R8uiZ
ほしゅ
475名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 21:36:25 ID:TvjSs30Z
市子もえ
476名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 12:01:53 ID:aU8z/q+J
hosyu
477須田恭也/後日/00:00:00:2006/10/27(金) 01:07:53 ID:qPShbjnU
一、
  「おらぁ!ラストォオ!!」

逃げ出そうとする“フジツボ”を袈裟懸けに切り捨てる。
念の為に“煉獄の炎”も放っておくか。
……OK!エピソードクリア。

 「……ふーっ。」
俺は額の汗を拭って、ポータブルプレーヤーのスイッチを切った。
耳元でガナッてたEastmanが黙り、途端に辺りは静まり返る。
この異界で、最も寂しい瞬間だ。
再び溜息を吐くと周りを見渡した。……相変わらず殺風景そのもの。
何もねえ。廃屋しかねえ。ウンザリだ。眼を閉じて幻視をやって見るけど、当然誰も居ないし。
 「何やってんだろうな。……俺。」
俺は地面にポン刀突き刺すと、傍の草むらに、大の字になって寝転んだ。

 俺の名前は須田恭也。
年は……多分16。職業、ジェノサイダー……なんてな。
なんか、この羽生蛇村っつー化け物しか居ない村で、日がな一日化け物退治をやって暮らしてる。
……別に、やりたくってやってる訳じゃ、無いんだけどね。
夏休みだし、愛車(マウンテンバイクね。)でちょい遠出してオカルトスポット探索でも。
とか思って来て見たんだけど……
 俺本人が、オカルトになってどうすんだって話ですよ。
微妙にやるせ無い気分に浸ってたら、何だか妙に霧が出て来た。
やべぇ。どうも、ラスボスが出るっぽい。
俺は横になったまま、意識だけを研ぎ澄ませて、近づいて来る気配を探った。

 「恭也。」

出た。奴だ。
俺の頭のすぐ後ろの黒い影。俺は眼だけを上に向ける。
そこには、黒い服着てゾローッと長い髪を垂らした美耶子が、貞子の様にぼーっと突っ立っていた。
 「…………んだよ。」
俺は、下から貞子……じゃない、美耶子を見上げた。
膝下まであるワンピースの下からは、パンツが見える気配ゼロだ。
どうやっても見えねぇ。寧ろ、穿いてねーんじゃねえかと思う。
 「恭也。何見てるの?」
 「っせーなぁ……別に何だっていいだろ。」
俺は、勝手に隣に坐って来た美耶子から眼を逸らした。

 この、黙ってさえいれば可愛く見えない事も無い様な気がしないでも無い女の子は、神代美耶子。
俺がこの村で、ゾンビハンターっぽい事をする破目になった、元凶の張本人。
この子と出逢って、この子と、全ての化け物を消すなんて約束しちまったせいで俺は……

 「…………て。……ねえ恭也。ちゃんと聞いてるの?」
 「いや。聞いてない。」
 「恭也のばか!仮性包茎!」
 「なっ……なんだとコラ!!」
思わず起き上がってしまった。……このヤロー、また変な攻撃呪文覚えやがった。
 「ちょ、おま……また俺の頭ん中覗いたのかよ?!」
 「……好きで見た訳じゃ無い。恭也が、変な夢見るのが悪い。」

「…………くっそ、まじムカつく。

478須田恭也/後日/00:00:00:2006/10/27(金) 01:09:48 ID:qPShbjnU
二、
 美耶子と俺は、肉体を共有している。
えっと……つまり、ある事件のせいで美耶子は“現実”の肉体を失ってしまったんだけど、
“魂”は滅びてなくて……なんか、俺の背後霊みたいなもんになってしまったらしい。
で、普段は姿も見えなくて話す事も出来ねーんだけど、
ある条件をクリアした時だけ、何故かこうして実体になって現れたりする。
 肉体を共有している為か、美耶子はたまに俺の記憶とか、寝てる時の夢とかが見えたりするらしい。
……つーかこれ、完全にプライバシーの侵害だと思うんだけど。」

 「だから。しょうがないって言ってるでしょ。勝手に心に入り込んで来ちゃうの。
  私自身にも、コントロール出来無い。」
 「な……ま、また俺の心読んだなっ?!」
 「恭也……今のモノローグ、全部口に出して喋ってたよ?」
 「えっ、う、嘘ぉ?!」
美耶子は、呆れきった顔で溜息なんて吐いてやがる。感じ悪。ほんっと生意気だこいつ。背後霊の癖に。
 「……そんなことはいいから。それより、次の事。」
 「次?」
 「そう、見つけたの……“あいつら”が、沢山集まってる場所。」

 今度は俺が、溜息を吐く番だった。
例の、美耶子が俺の前に姿を現す条件。
それは、一定の範囲内の、一定量の化け物達を倒す事。
化け物しかいないこの村で唯一まとも(?)な人間と会話できる貴重なこの時間は、
ある意味クリア特典と言えなくも無い。
 だけど……
美耶子はこうして現れた後、大抵は次のミッションだけ伝えてさっさと姿を消す。
有り得なくね?
俺はお前のしもべかと。延々と化け物を殲滅し続けるだけの、只の惨めなプレイヤーキャラなのかと。
……あ。なんか、本気で腹が立ってきた。

 「あのさあ!」
急に大声を上げた俺の方に顔を向け、美耶子は、きょとん、とした顔をする。
 「どうしたの、恭也?」
 「あのさあ、俺これ……一体いつまでやってりゃ良い訳?!」
 「いつまでって……全部消えるまで、だよ。この村も、あいつらも、全部……」
 「だから!それがいつなのかって聞いてんの!!」
美耶子は、ちょっと困った様に顔を曇らせた。
 「そんなの、私にだって判んないよ。私に出来るのは、あいつらの気配を感じ取って、
  恭也に教えてあげる事だけ……」
 「でもさ。なんか倒しても倒してもキリ無いじゃん。あとどれだけ残ってんだよ?
  この村、人口何人くらい居る訳?」
 「知らない。千人位じゃない?」

それは、酷く無責任な言い方に聞こえた。
俺は美耶子の眼を見据える。
美耶子は全盲だ。俺の眼を通してしか、物を見られない。
今、美耶子の眼には、不安気な表情の自分自身の顔が映っているんだろう。
俺は、そんな美耶子の綺麗で空ろな瞳を見ながら、言った。

 「もうやめるわ。……やってらんね。」

479須田恭也/後日/00:00:00:2006/10/27(金) 01:10:38 ID:qPShbjnU
三、

 「恭……也?」

美耶子は、眉根を寄せて中空を見詰める。俺は立ち上がり、美耶子に背を向けた。
 「待って恭也!」
美耶子が足元に縋り付いて来た。
 「どうして?ねえ、何でそんな事、言うの?」
 「もうウンザリなんだよ!!」
肩越しに振り返って怒鳴ると、美耶子はビクッと肩を竦めた。
 「斬って斬って斬って!殺して殺して殺して!これからの俺の人生、それだけかよっ!!
  ……見ろ、この手。血で真っ赤じゃん。何なんだよこれ。
  何で俺がこんな最低な目に合わなきゃなんねーの?……なあ?」
俺は、美耶子に見せ付ける様に、自分の眼の前に両手をかざす。美耶子は……哀し気に俯いた。
なのに、俺のヒートアップは止まらない。
 「……他の奴探してよ。別に……俺じゃなくても、いいんだろ?」
 「違う恭也……恭也じゃないと、駄目なの。私の血の盃を受けたのは、恭也だけ……」
 「んなもん、知らねえよ!とにかく俺はもう、降りるから。」
 「恭也!!」

……ばかじゃねーの?
俺は心の中で、自分自身に対してそう呟いた。
今更、化け物退治を辞めるなんて出来ないって事は、俺自身、死ぬ程判りきってる事実だ。
それなのにこんな駄々捏ねて、美耶子を困らせている。
……最低だ。最低な気分。俺……ただ、美耶子に構って貰いたいだけなんじゃん。
ガキかよ俺。キモいよ、俺。
 「恭也…………」
俺の沈黙をどう解釈したのか、美耶子は大きく見開いた眼を潤ませて、ポロポロと涙を零し始めた。
やべえ。
内心メチャクチャ焦った。謝んなきゃ。俺は、乾いた口を開く……
 「……ごめんね……恭也。」
なんか、先越された。美耶子は、長い睫毛に涙の雫を一杯溜めて、俺の顔を見上げた。
 「私が恭也を巻き込んだせいで、恭也に、こんなに辛い思いをさせちゃって……
  私が、恭也を頼ったりしなければ……恭也だって、現世に帰れたかも知れないのに……」

違う!
俺は、心の中で叫んだ。
俺が現世と常世の境目にあるこの村に留まって、化け物達と戦い続ける事を選んだのは、
俺自身の意思だ。
美耶子との約束を守り、あの、キッショいゾンビ共を殲滅させてやる。
それは他ならぬ、俺自身の望みでもあるのだ。
そうだ。
俺のこの気持ちを美耶子にちゃんと伝えなきゃ……

 「恭也……私、どうしたらいいの?」
あ。また先越された。
どーもさっきから喋るタイミングが被るなぁ。
やっぱ俺と美耶子って気が合うのかも……とか、微妙に見当違いっぽい事に
思いを巡らせる俺を余所に、美耶子は話し続ける。
 「私には、恭也を現世に戻してあげる事は出来ない……恭也の為に、私は何をしてあげたらいいの?」
 「……じゃあ、やらせろよ。」

480須田恭也/後日/00:00:00:2006/10/27(金) 01:12:05 ID:qPShbjnU
四、
 美耶子は驚いた様に顔を上げた。
ていうか、俺も自分で驚いた。
……思いがけない程に低い声、深刻な口調で、そんな事を口走ってしまった自分に。
こんな筈じゃなかった。もっと軽く、冗談っぽく言うつもりだった。
そしたら美耶子も、いつも通りの小生意気な態度で俺にキレて、俺はテキトーに謝って見せて……
でも、今の俺の発言が作った空気は、そんな風に流してしまうには余りに重過ぎた。
どうフォローしようかと焦る俺の傍で、美耶子は立ち上がった。
 「美耶子……あ、あのさ俺……あ?!」

美耶子は、黙って黒いワンピースを脱ぎ捨てていた。
裸の胸を両手で覆い、柔らかな草の上に静かに横たわる。
そして立ち尽くす俺を見上げ、その小さな唇を開いた。
 「いいよ……恭也の、したい様にして……」
美耶子は瞳を閉じた。
白いパンツと、黒い靴だけを身に着けたその姿は、なんか神々しいみたいで、俺はついふらふらと
手を伸ばしそうになる……

が、何とか持ち堪えた。
幾らなんでも、これは無い。
そりゃー俺だって、健康優良な男子な訳だから、美耶子とその……
そうしたい気持ちは、ウゼー位に持ってるけど……
こんな、弱みに付け込んで無理矢理やる、みたいな最低なのは、絶対に嫌だ!
俺は、なるべく美耶子の肌を見ない様に眼を背けながら、
真っ白な躰の上に、脱ぎ捨てられたワンピースをそっと掛けた。

 「恭也……?」
美耶子は不思議そうに眼を開いた。
 「…………ごめん、美耶子。」
……やっと言えた。
裸の美耶子に背を向け、俺は言葉を続ける。
 「ほんとごめん。俺、どうかしてたんだ。美耶子に八つ当たりするなんてさ……
  美耶子は何も悪くなんか無いのにな。
  ……なあ美耶子。俺が此処に居るのは、俺自身が決めた事だから。
  負い目なんて、絶対感じる事無いんだからな。
  俺だって、あいつらは皆消さなきゃいけないって思うし、それに……」
今回ばかりは、言わない訳にはいかない。俺は思い切り息を吸い込み、覚悟完了する。
そして、言った。
 「それに俺……美耶子と、ずっと一緒に居たいから。もし帰れたとしても……
  美耶子が居ない所に帰ったって、しょうがねーし。」

やべぇ。超照れる。
多分俺、今、茹でダコの様に顔赤い。
 「きょーやっ!!」
 「みっ、美耶子!」
いきなり美耶子が、俺の背中にしがみ付いて来た。
 「恭也!私、嬉しい!有難う……やっぱり恭也は優しいね……」
い、いやそんな礼とかいらねえって!つーかこいつ、まだ裸だし。
……背中に凄い、なんかその、当たってるし……
 「ねえ、恭也。……いい事してあげようか?」
 「え?な、何?」
美耶子は俺の前に廻り込み、ニッコリ微笑んで言った。
 「フェラチオ。」
俺は、ギャグ漫画の様に足を上げてひっくり返った。

481須田恭也/後日/00:00:00:2006/10/27(金) 01:13:08 ID:qPShbjnU
五、
 「恭也?何やってるの?私、何か変な事言った?」
 「美耶子……今の台詞も、俺の夢からの引用な訳?」
 「うん。そうだよ。」
俺……そんな夢見たっけか?……まあ、此処来てから食わなくても平気な割に、
性欲だけは、きっちり有るみたいだからなぁ……でも。それにしたって。
 「いや、だからさ。別にそんな風に気い使わなくっていいっての。」
 「気なんて使って無い。私、やってみたいの。いいでしょ?やらせろよ。」
そう言うと美耶子は、手探り状態で、俺の股の間に潜り込み、
えらい器用にジーンズのボタンを外そうとする。
 「ちょっ!ま、待って!まだ心の準備が……わあっ!」
……なんか、立場が逆な感じなんですけど。
予想外に大胆な美耶子を前に、俺はただ、M字開脚でビビるしか術が無い。
結局彼女の為すがまま、ファスナーも下ろされ、パンツの中から……アレを引っ張り出された。

 「……硬い。」
俺のブツは、既に、我ながら情けない位、ガチガチに強張っていた。
 「凄い……擂り粉木みたい……でも、ピクピク動いてるね。それに、凄く熱いよ……」
てな実況を交えつつ美耶子は、俺のを、両手で握り締めて来る。
あー、やばいって。その、柔らかい手で、そんな風に触られたら……
 「ねえ恭也。見えない。ちゃんと見て。」
 「はぁ、はぁ……え、えぇ?」
 「こ・れ。恭也が見てくれないと、私が見れないの。」
美耶子は、俺の、先っぽの部分を人差し指でつんつんしながら、そんなことを言う。
 「……んだよ……こ、これでいい?」
俺はぐっと頭を下げて、美耶子に握られたモノを見下ろす。
腹の下で反り返ったアレの、テカった尖端の猫の眼みたいな割れ目と見詰め合う。
……なんだこの羞恥プレイ。
 「うん。それでいいよ……よく見える。じゃあ、してあげるね。フェラチオ。」
美耶子はマイクの様に両手で握ったそれに、そっと唇を近づける。
そして、ピンクの舌先を突き出すと、カリ首の上の辺りを、ぺろりと舐めた。

あ…………

更に。美耶子はまるで、キャンディーでも舐めるかの様に舌を動かして、
俺の亀頭をペロペロ舐め廻し始めた。

わ……これ、その、なんだ。す、すげぇくすぐったい。
で、でもその……ぎゅっ、て握られてるサオの部分とか……這い廻る舌の、ヤラシイ動きとか……
美耶子の吐息とか、なんか、一生懸命な顔とか……
 「んん……なんか出て来たよ?恭也……」
美耶子は割れ目から滲み出た透明な汁を指で掬い取った。
それは弄られると出て来る物なんだと教えてやると、ふーん。とか言いながら、美耶子は
指に付いたそれをペロッと舐め取る。
 「なんか、変な味。」
 「別に無理して舐めなくていいよ。」
 「うん……でもこれ……嫌いじゃないよ?だって……恭也のだし。」
そう言うと美耶子は尿道口に舌を伸ばし、中に捻じ込む様にそこを刺激し出した。

うわぁ……なんつーか、もう……

 「はあ、はあ、み、美耶子、あのさ……サ、サオの方……今、美耶子が手で掴んでるトコ……
  ちょっと、こすってみてくれないか……?」

482須田恭也/後日/00:00:00:2006/10/27(金) 01:13:54 ID:qPShbjnU
六、
 「え?擦るの?……こう?」

美耶子は、少し不思議そうな顔をしながらも、ガッチガチに硬くなった棒の表面を、
五本の指先で、そおっと摩り上げた。
 「ああ、もっと強く!……思い切り握って……強く、シゴく感じで……!」
思わず切迫した声が出る。そんな俺の勢いに押されつつも、美耶子は掌を上下に動かし、
いい感じに摩擦してくれた。
 「はっ、はっ……美耶子……いいよ、凄い、いい……」
美耶子の白くて細い指先が素早く動くのを見ながら、俺は頭が逆上せたみたいにぼぉっとして来た。
腰の奥底から、込み上げて来る物があった。
ああ……もうやばい……

その時。美耶子が亀頭を口に含んだ。
柔らかな唇で亀頭全体を包み込み、じゅぶっ、と音を立てて、吸い上げた。

 「うあ……み、や、こぉ…………」

もう、限界だった。
煉獄の炎が噴き出す様に、俺の中に溜まっていたものが後から後から溢れ出た。
その直撃を受けた美耶子は思い切りむせ返った。
俺のを握り締めたまま、横を向いてゲホゲホ咳き込んでいる。

 「悪い……大丈夫か?美耶子……」
俺は半ば仰け反っていた上体を起こし、美耶子の背中をさすった。
 「うん……平気……」
多分、気管に入ったんだろう。涙目になって尚も咳き込みながらも微笑む美耶子が、いじらしい。
俺は美耶子の裸の肩を引き寄せて、ぎゅっと抱き締めた。
 「恭也……」
美耶子は、俺の胸の上にちょこんと頭を凭せ掛ける。艶の有る黒髪が、さらりと胸元に流れ込んで来た。
俺はその長い髪をかき上げ、美耶子の小さい頭を撫ぜた。
 「ねえ恭也……私、ちゃんと出来たかな?フェラチオ……」
 「うん。凄い上手だったよ……」
気が付くと、俺達はキスをしていた。
美耶子の甘く弾力のある唇は、少し海産物っぽい匂いがして、それが自分の出したモンの匂いだと思うと
ちょっと微妙だったけど、
唇を合わせ、舌を絡み合わせている内に、別にどうでもよくなった。

 「ん……んんん…………はぁ……」
永いキスの後、美耶子は力が抜けてしまった様にパッタリ草の上に倒れこんだ。
頬を上気させ、仰向けに横たわった胸が小さく波打っている。
その、横になっても形の変わらない、美耶子のスモモみたいなおっぱいの先っちょが、
唇同様、ほんのり赤く色づいている。
俺は、そこにも軽くキスをした。
 「あっ……」
突然の刺激に美耶子はピクン、と肩を震わせる。……だけど、嫌がってる様子は無い。
俺は、片方のおっぱいを唇で吸って、もう片方のおっぱいを指で苛めた。
 「はぁ、はぁ……はぁ……ん」
美耶子の呼吸が早まって、鼓動も大きくなって来る。
ピンと硬く尖った乳首から唇を離すと、美耶子はちょっと物足りな気な顔をした。
 「んん……やめないで……きょうや……」
切ない声でそんな風に言われると、何故か、もっと苛めてやりたいとか思ってしまう。
 「美耶子……」
耳元で、そっと囁いた。
 「もっと、いい事してやるよ。」

483須田恭也/後日/00:00:00:2006/10/27(金) 01:14:53 ID:qPShbjnU
七、
 俺は美耶子の、白いパンツに手を伸ばした。
パンツ越しに、プックリ膨らんだ美耶子の大事な部分を掌で包み込み、
その中心の、柔らかな割れ目を指先で辿る。
 「……脱がすよ?」
 「ん……いやぁ…………」
この場合の「イヤ」は、「止めちゃイヤ」の「イヤ」だと勝手に解釈し、俺は構わず
小さな布地をずり下ろした。
薄く毛の生えたその部分は、ピッタリ閉ざされていて、なんつーか、ホントまだ少女、って感じ。
でも、完全に子供って訳じゃない。
 「美耶子……ちゃんと見えてる?美耶子の、アソコ……」
 「……し、知らない!」
……知らない事は無いだろう。美耶子の潤んだ瞳には、今、僅かにはみ出たビラビラを
俺の指で突付かれている自分のアソコが映っている筈だ。

 「恭也……私に、フェラチオするの?」
頼りない声で、美耶子が聞いて来た。
 「ふぇ……?はは、女の子にするのはフェラって言わねーし。その場合はクンニだよ、クンニ。」
 「くん……に?」
小首を傾げてたどたどしく復唱してるのが、なんか笑える。……ちょっとだけ可愛い、かも。
 「……で。するの?……くんに。」
 「ああ。するよ。」
 「………!駄、目ぇっ!!」
美耶子は、しゃがみ移動で一気に一メートル位、後ずさった。
そして、後ろにあった木に思い切り頭をぶつけて勝手にピヨってしまう。
 「だ、大丈夫かよ……」
 「駄目、恭也!そんな事……だって……き、汚いとこだよ……?」
 「何言ってんだよ。美耶子だって、俺に同じ事したじゃん。」
 「でも……」
 「いいから!俺ばっかやられっぱなしじゃ、不公平だろ?それに……汚くなんか無いよ。
  美耶子の、ここ……」
これは、ガチだ。
美耶子のソコは綺麗なピンク色に輝いていて、俺は、舐めたりする事に何の躊躇も感じない。
いや。寧ろ舐めたい。

俺は美耶子の両足首を掴むと、美耶子の脚をM字に開いた。
 「やっ……」
こんな格好をさせると美耶子の合わせ目が、更によく見える。
俺は、未だくっ付いたままのその部分に、人差し指と中指を沿えてパックリと広げた。
中の肉はより鮮やかなピンクで、透明な粘液に包まれてキラキラ光っている。
もう、有無を言わさず俺は、ソコに顔を近付け、舌先で突付いた。
 「あ、やぁあ……!」
ヌルッとした感触と共に、ちょっと生臭い、海水を薄めた様な味と匂いが、口の中に広がった。
 「いや、恭也!そんな事……そんな事だめぇ……」
美耶子は太い木の幹に背中を擦り付ける様に身悶えるけど、俺が両足を掴んでいるから、
逃げようが無い。
俺は美耶子の腿の間に顔を埋め、ただひたすらに、ゴチャゴチャと複雑な桃色の生肉を舌で掻き廻した。
 「あはぁっ……だめ……きょうや……だ…め……」
美耶子の言葉は、うわ言みたいになっていた。
木に凭れた上半身がずるずると崩れ落ち、股間を、俺の顔に押し付ける様な姿勢になった。

 美耶子が、俺の舌で感じてる……

背筋にゾクッと来る物があった。同時に頭に血が昇り、何だか訳の判らない征服感みたいなのに、
心が満たされるのを感じた。

484須田恭也/後日/00:00:00:2006/10/27(金) 01:16:00 ID:qPShbjnU
八、
 「あぁ……きょうや……きょうやあぁ…………」

美耶子の躰は俺の舌が動く度、ピクリ、ピクリと痙攣する。
特にクリトリスの裏側を舐め上げると「ひっ」と微かな悲鳴の様な声を上げ、腰を微妙にくねらせた。
穴の辺りからは、湧き水みたいにヌルヌルした愛液が溢れ出して、俺の頬から鼻の頭まで、
ベトベトに濡らした。
陶器みたいにすべすべした内腿の間から見上げると、美耶子の顔は薄紅色に染まり、
眉根を寄せて押し寄せる快感に堪えている様に見えた。

 美耶子がこんなになってるのを見て、俺も冷静でいられる訳が無い。
はっきり言って……ビンビンだ。さっきからずっと下腹に当たってますけど何か?
本当はもう、美耶子のこの、柔らかく蠢いている温かい窪みに潜り込んで、
中で締め付けてもらいたい気持ちで一杯だ。

 だがしかし。

俺には一つの野望があった。
そう。それは……

 己 の テ ク ニ ッ ク で 美 耶 子 を イ か せ た い 。

……いや。笑う所じゃない。俺、超本気だし。
実を言うと、俺と美耶子はこういう事すんのは最初では無い。
一度だけ……でもその時は、あんまり上手く出来なくて美耶子にスゲー痛い思いをさせてしまった。
だから俺はまだ、美耶子がイった姿を見た事が無い。
つまりこれはあれだ。その、リベンジ?みたいな……
でも美耶子はまだ、そーにゅーではイけないっぽいから……こうやって、外側を……

 「はあぁ……あはぁあ……やめ……だめえぇ……」

美耶子……
俺はもう美耶子の脚を掴んでいなかったけれど、美耶子の脚は限界まで開かれたままだった。
上体は完全にずり落ち、頭と肩がちょっと木の根元に寄り掛かってるだけで、背中は地面に着いている。
凄く無防備な格好で、凄く……凄く…………
俺の手は、勃起しまくって堪らなくなってる自分のアレを、シコシコやっていた。
……こうでもしなきゃ、やってらんねーんだよ!
もう片方の手は遊ばせとくのもなんなので、美耶子の、ぷりぷりしたおっぱいを弄らせる事にした。
 「ああぁっっ!!」
美耶子は顎を反らし、地面の草を掴んで引き千切っていた。
おっぱい、良いらしい。
揉んで、摩って、尖がった乳首をぐにぐにと指で押し潰す度、美耶子のお尻はくねくね動き、
お尻の上の、俺の唾液と、中から溢れ出る愛液でぬるぬるになった部分が、
生きてるみたいにヒクヒク蠢いた。

 「あぁ……きょうやぁぁ……へんだよ……わたし……へんになちゃうよぉ……」
美耶子のソコは、充血しきって真っ赤に膨れ上がっていた。
そろそろラストスパートかも知れない。
俺は、特にリアクションのいいクリトリスを重点的に攻める事にした。
舌先を高速で動かし、唇をすぼめてちゅっと吸い上げる……
 「やあぁん!……ああ!あぁぁぁぁぁ……」
美耶子は、首を左右に激しく振り動かす。
乱れた髪が紅潮した顔中にへばり付いて、なんだか凄い事になっている。
顔だけでなく、脈打つ首筋も、膨らんだ胸も、横一文字にピンと伸ばされた長い脚も、
とにかく躰中がピンク色に染まり、じっとりと汗ばんで熱く茹だっていた。

485須田恭也/後日/00:00:00:2006/10/27(金) 01:16:55 ID:qPShbjnU
九、
 俺は片手で、右、左、右、左と慌ただしく美耶子の左右のおっぱいを揉みしだき、
舌では美耶子のクリトリスを弾きまくった。
その一方で、自分のアレも激しく扱いている訳だが……その、自分の方が、限界に近付きつつあった。
先からドロドロと溢れて来るものが、扱いている手を濡らし、もう……やばい感じだ。

 頼む美耶子。先に……イってくれ!

俺は、願いを込めておっぱいを弄っていた手を美耶子の股間に移動させ、美耶子の、
ぬるぬるでヒクヒクの穴の入り口を、二本の指先でぐりぐりと揉んだ。

 「あぅっ!……あ、あああぁぁぁああああぁぁぁー……」

美耶子が、今までに聞いたことも無い様な甲高い啼き声を上げた。
指が、熱い穴の中に勝手に吸い込まれる感覚と同時に、美耶子の張り詰めた太腿が、
俺の頭をぎゅっ、と締め上げた。

 美耶子……イった……

 「う……ああぁぁぁ……!」

俺は、頭の芯がカァッと燃え上がるのを感じ……
自分でも訳判んない位に興奮し、美耶子の脚を振りほどいて膝立ちで立ち上がった。
 そして……イった。
握り締めたアレの、膨れ上がった尖端から……
勢い良く白い液体が飛び散った。
美耶子の髪に……頬に……胸に……お腹に……アソコに……
どくどくどくどく込み上げて……
頭の奥がジンと痺れて……

ぼやける視界の中に、俺の液体を躰中に浴びて空ろな瞳で横たわる、美耶子の裸身があった……



 「いやあの、正直、すまんかった。」

裸のまま、俺の隣でコロンと背を向けて横たわる美耶子が、さっきから無口なままだ。
美耶子曰く、あの時……まだ、イってる途中だったのだそうだ。
それを俺が一方的に中断し、シャケの受精よろしく彼女の躰中に精液ぶちまけてしまった訳だ。
しかも、躰に付いたのは拭き取れるからまだいいとして、髪の毛に引っ付いたヤツが、
幾ら拭ってもこびり付いて取れないときた。
お陰で美耶子の綺麗な髪は、所々もじゃもじゃに絡まって全体的に台無しになってしまっている。
 「あのー、美耶子ー?……美耶子さーん?」
後ろからしつこく呼び続けると、ようやく振り返ってくれた。
 「早漏野郎!」
しかし第一声はこれだった。
シュンとする俺を尻目に、美耶子は起き上がってさっさと服を着る。
 「……初めてだったよ。」
胡坐をかいて俯く俺の横で美耶子は、背中を向けたままぽつりと呟いた。
 「何が?」
尋ねる俺をくるりと振り返って見下ろす。そして、座って俺の肩に凭れ掛かり……

 「イ・っ・ち・ゃ・っ・た・の。」

……騙し討ち小鳥キッスとのコンボ。
こんな、反撃不能のハメ技使ってくるあたり、こいつはやっぱ只者じゃない。とか思った。
486須田恭也/後日/00:00:00:2006/10/27(金) 01:18:48 ID:qPShbjnU
十、
 「恭也。そろそろ時間みたい……」
辺りに霧がたち込めて来た。もうすぐ美耶子が姿を消す……
 「えぇ?!も、もうちょっと居られないの?」
もっと美耶子と話がしたい。……もっと、傍に居たい……
 「ごめんね恭也。……あいつらの気配が強くなって来ちゃったの。恭也が消してくれれば、
  私、また出て来られると思う……」
 「ちょ、ちょっと待って!や、奴等の居場所は?!俺、次どこ行ったらいいんだよ??」
 「うん。それなんだけど……」
美耶子は少し、眉をひそめた。
 「何だか、私の知らない場所なの。壊れた船とか、灯台とかがあって……多分この村じゃない。
  何処か余所の……島、だと思う……」
 「島ぁ?!そんなトコどうやって行く訳???」
 「それは大丈夫。此処とは今、道が繋がってるから。私の眼を使えば、道は判る筈。
  それより恭也……気を付けてね。そこに居る奴等、村に居るのと少し様子が違うみたいだから。」
 「ああ、任せろ。どんなヤツだって……敵なら倒すまでだ。」
俺は美耶子に頷いて見せた。
まあ……見せたところで美耶子には見えないけど。それでも一応、気迫くらいは伝わるかも知れないし。
 「恭也。頑張ってね。」
美耶子は、そっと俺の手を握った。俺は、黙ってその手を握り返した。

霧がますます深く、濃くなっていく。
 「恭也……あのね……」
濃い霧の中、殆どシルエットと化した美耶子の声だ。
 「今までずっと……寂しい思いをさせちゃってて、ごめんね。これからは私、
  出来るだけ、恭也の前に姿を現せる様に頑張るね。それで……」
一瞬、霧の切れ間に美耶子の顔が現れた。いたずら猫の眼をして微笑む、美耶子の顔。
 「また、えっちしようね。この次の場所が片付いたら、多分、もっと永く一緒に居られると思うから。
  今度はちゃんと……本番、しよ?」
 「え……」

霧が晴れた。
同時に、美耶子の姿も掻き消えた。俺の手に、僅かな温もりだけを残して……
だけど。
俺は立ち上がり、地面に刺した日本刀を抜き取る。今回美耶子は俺に超絶パワーを与えてくれた。

 今 度 は 本 番 。

……何て威力のある補助魔法だろう!
手にした刀が青白い闘気を纏う。躰の奥から、強い力が溢れ出して止まらない。
俺は、前方に眼を凝らす。
ボォッと浮き上がる様に光を放つ一本の道が見えた。……よし。
俺はヘッドホンを耳に着け、此処に来てから充電不要になったポータブルプレーヤーのスイッチを入れた。
THE BUSTER!
全てを破壊する。俺の戦い。俺の……存在意義。
でも、それだけが俺の全てな訳じゃ無い。俺には、美耶子がいる。
その事実が俺を鬼の様に勇気付けてくれた。
 雄叫びと共に俺は走り出す。

 これが終わったら……目指すは、中イキだ!

そうだ。もう寂しくなんか、無い。
いつでも俺の傍には、美耶子が、居てくれる。
美耶子の顔とか、髪とか、おっぱいとか、○○○とか、とにかく美耶子の諸々を思い浮かべながら、
俺は荒野を駆け抜けた。

……脳裏に何故か、呆れて溜息を吐く美耶子の横顔がポッカリと浮かんで、消えた。

【了】
487名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 02:32:46 ID:XWQ78/PL
GJ!いいよー
488名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 02:57:14 ID:1EpG9odw
何匹だ!
屍人を何匹倒せば、そのイベントが見れるんだ!?
489名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 03:02:16 ID:ZWbYF36s
とりあえずGJ
それにしてもSDK・・・いやなんでもない
490名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 08:25:34 ID:rRdaCRm+
素晴らしい ブラボー
491名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 11:32:25 ID:ONAdvNIt
(´∀`)
492名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 19:52:12 ID:FOMgdCh8
よかったぞ
493名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 02:32:15 ID:7M+qroym
やはりスレの活性化のためには、誰かが
『春海を守るためにおとりになった高遠先生が屍人になってしまうまで射精されまくる話』
を書くほかあるまい。

 四リットルくらい注がねば。頑張れ校長先生。
494名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 19:40:37 ID:3jyP9Xho
校長は春海たんにしか興味が(ry
495名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 02:18:41 ID:R8GU1C8B
むしろ俺は市子キボンヌ
496名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 09:39:47 ID:o/ARNwa7
んじゃあ永井市子で
497名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 17:48:34 ID:1qD+prJp
市子×永井がいいな
市子に言葉責めされたい
498名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 23:21:47 ID:bN6IlUZ1
あべちゃん×章子がいい
499名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 07:57:58 ID:yYzHB109
永井市子でおながいする
500名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 23:22:45 ID:GW/xTX8f
市子×闇人を希望する
501名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 17:42:05 ID:+PsP1i+a
いやあすっげえ良かった!
貴重な須田x美耶子が見れて満足ですw
502名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 23:31:54 ID:lD2FiFxW
hosyu
>>493さんの為に書いてみました。
活性化しなくても怒らないで下さい。

次は市子ちゃんをやるつもりです。いつ書けるかわかりませんが。
夜露死苦です。
一、
 「はぁ……」

足元で蹲る名越校長の成れの果てを見下ろし、高遠玲子は深く息を吐いた。

 「春海ちゃん、怪我は無い?」

玲子は、傍らで蒼白な顔をして立ち尽くしている少女……四方田春海に声を掛ける。
少女はその眼に怯えの色を湛えながらも玲子を見上げ、しっかりと頷いた。

 「先生は……大丈夫?」

春海の目線は玲子の水色のサマーニットのアンサンブルや、バールを持つ手に散った
赤い血の跡に注がれている。

 「先生は平気よ。……さ、それよりこの窓を開けて、早く此処をでなくちゃ。
  春海ちゃん、少しだけ待っててね。」

玲子は努めて笑顔を作り、力強く春海に答えた。

 分校の体育教師である玲子と、その教え子である春海は学校行事の最中、地震に合い意識を失った。
目覚めると学校は、眼から血を垂らした不気味な化け物達に占拠されていた。
彼等に窓も出入り口も封鎖され、閉じ込められてしまったばかりか、頼みの綱であった
校長先生さえも彼等と同じ化け物に変わってしまい、玲子と春海は絶体絶命の状況にあった。
 しかし、玲子は諦めなかった。
幼い春海を連れて化け物達の間を掻い潜り、武器を手に入れ勇敢に彼等と戦った。

 この子だけは……春海ちゃんだけは、絶対に守らなくちゃ……!

大事な教え子を守りたい。その強い想いが原動力となり、彼女に勇気を与えていた。

そして今、唯一の脱出口であるこの、職員室の窓に打ち付けられた板のバリケードさえ剥がせば
この魔窟と化した学校から脱出できる。という処まで、ようやく漕ぎ着けたのである。
玲子はバールを使い、バリケードを少しずつこじ開ける……

と、そこで、意識の中にノイズが走った。

 「!!」

振り返るまでも無い。さっき倒した校長が、もう起き上がったのだ。
不死の怪物となった校長が……

 ――春海ちゃん!

玲子は春海に意識で呼び掛け、僅かに開いたバリケードの隙間から先に逃げるよう指示を出す。
……こんなテレパシーの様な事が出来るようになったのも、今の異変と関係があるのは明らかで、
玲子は正直少し気味が悪かったが、そうも言っていられない。
名越校長は化け物に変わって以来、何故か春海に対して只ならぬ執着心を見せている。
絶対に、傍に近付けてはならないのだ。

 「私が相手よ!」

玲子は、木製バットを手に奇声を上げて襲い掛かって来る校長の前に立ちはだかる。
校長の一撃をかわし、剣道の面打ちの要領でバールを振り上げた……が。

 「きゃあぁぁっっ?!」

二、
 玲子は、思わず悲鳴を上げた。
両腕でバールを振り上げ、がら空きになった彼女の胴に、校長が組み付いて来たのだ。
禿げ上がった頭が玲子の胸元を突く。
その勢いに押され、玲子の躰は仰向けにひっくり返った。
後頭部を強か床に打ちつけ、一瞬意識が飛ぶ。
そこに畳み掛ける様に、校長の大きな手が、玲子の首を押さえ付けた。

 「あ……が………」

校長の膂力は強く、玲子が幾ら引き剥がそうともがいても、ビクともしない。
 (いけない……このままじゃ……)
焦り、必死になって手足をバタつかせる玲子を嘲笑うかの如く、
校長の右腕は、ゆっくりと玲子の首を締め上げて行く……
眼と耳の奥がジンと痺れ、玲子は気が遠くなって行くのを感じた。
全身の力が抜け、四肢がぱたりと床に落ち、そして……

 「ヴぇ?……ウェエえヘェヘェへぇ……」

締め上げる手の力が僅かに緩んだ。
その期を逃さず玲子は校長の躰を振り払い、激しく咳き込みながら、腰をにじらせ後ずさる。
校長は座り込んだまま後退する玲子の、黒く染みが滲んだ股間を、ギラついた眼で見詰めていた。
そう……玲子は、首を絞められた衝撃で、失禁していたのだ。
辺りには、彼女の漏らした小水の匂いが微かに漂っている。

 「うへっ、うへっ、げヘえぇェ……」

校長は鼻を蠢かせてその匂いを吸い込んでいるようだ。
玲子は、未だ意識が朦朧として腰の立たない状態だったが、手探りで
落としたバールを手繰り寄せようとしていた。
しかし、その手は校長の大きな足に踏み付けられた。

 「あぁうっ!!」

更に。激痛に呻く玲子の頭を、校長はサッカーボールの様に蹴り飛ばした。
玲子の躰は吹っ飛び、校内放送用の機材の置かれた机の辺りにまで転がって行く。

 「あ……ああぁ……」

こめかみに血が流れるのを感じて、玲子は改めて恐怖に慄く。
彼女は、圧倒的なまでの校長の暴力の前に、心身ともに竦み上がってしまった。
少女の頃よりスポーツを嗜み、精神的にも肉体的にも鍛えられてはいたものの、女性であり、
真っ当な家庭で育ってきた彼女に、ここまで理不尽に痛めつけられた経験が、あろう筈も無い。
すっかり萎縮しきった玲子を、校長はゆっくりと追い詰めて行く。

 「ひ……いぃぃっ!!」

玲子は怯えた声を上げ、横たわったまま後ろに逃れようとして、すぐ壁に打ち当たった。

 「い……いや……やめて……許して……」

震える唇から命乞いの言葉を漏らす玲子の股間の染みが、大きく広がっていく。
溢れる小便は板張りの床にまで到達し、尻の下に湯気の立つ水溜りを作った。
それを見た校長の眼がギラリと光る。
そして、物凄い勢いで、玲子の躰にむしゃぶり付いた。

 「を漏ぉらあしぃするう子はぁあ、おお仕ぃ置ぉきいだあああぁ!!!」
三、
 「はぁああん!いやあぁぁっっ!!」

校長に組み伏せられた玲子は固く眼を閉じ、甲高い叫び声を上げた。
もはや抵抗する力は無く、ショートカットの頭を、子供がいやいやをする様に、
振り立てる事しか出来ないでいる。
そんな玲子の顔を、校長はいやらしい笑みを浮かべて見遣り……
彼女の青いデニムのパンツに、手を掛けた。

 「ひっ?!」

眼を見開いた玲子の腰から、デニムの布地が剥ぎ取られる。
釦が千切れ、ファスナーが壊れる。
丈夫な布地がビリリと音を立てて破れ、グレーのスポーツタイプのショーツが、露わになった。

 「あっ、ああっ、やあぁっっ!!」

校長は、下卑た笑い声と共に、彼女のじっとり湿ったクロッチ部分に顔を埋めた。
引き締まった太腿から性器の割れ目、そして恥丘の上辺りまでが校長の荒い鼻息によって汚され、
玲子はゾッと身震いをする。
しかも、それだけでは終わらない。
校長は股間に顔を擦り付けたまま、すらりと伸びた脚からデニムのパンツを抜き取ってしまう。
そして、玲子の小水で汚れた部分を、ショーツごとべろべろ舐め廻し始めた。

 「うぁあああ!!やっ、嫌!いやぁあああっっっ!!!」

ねちっこい校長の舌から逃れようと、玲子が壁に背をすり寄せる様にして上体を起こすと、
ショーツがずれて彼女の黒い、若草のような茂みが露出する。
それを見付けた破廉恥漢の校長は、遂に玲子の女性器を覆う布切れをも引き裂いてしまった。

 「い……やあ……あ……!!」

職員室の、煌々と照らす蛍光灯の灯りの下、玲子の性器は剥き出しにされた。
其処を隠そうとする玲子の両手は、校長に取り押さえられた。
玲子は悲痛な面持ちで顔を背け、瞼を閉ざす。
今、この、化け物に成り下がった名越校長の眼の前に、自分の一番恥ずかしい部分が
曝け出されているのかと思うと、遣り切れなかった。
夫と別れて以来……いや、正確には娘のめぐみを亡くして以来、誰にも見せた事の無い、
己の女の部分……
 しかし校長は、そんな玲子の感傷に頓着する事無く、玲子のその部分を眺め、匂いを嗅ぎそして、
唾液に塗れた舌で舐め上げた。

 「うっ……くうぅ…………」

ぞわり。と、おぞましい快感が、玲子の性器を突き抜ける。
校長の冷たい舌は、玲子の割れ目を縦になぞり、ふっくらとした陰唇を掻き分ける様にして舐め廻した。
尿道の近辺を中心に尖った舌を抉り込まれ、玲子は思わず頬を紅潮させる。
更に校長は、玲子の尿の染み付いた会陰部を経て、肛門の方にまで舌を這わせた。
 (こんな事……!あの人だって、しなかったのに……)
玲子の眼から涙が零れ落ちる。
それは恐怖と、屈辱と、こんな状況なのに性的快感を覚えてしまう自分自身の脆さを、
自ら憐れむ心とが入り混じった、複雑な涙であった。

四、
 「あぁっ……はあぁっ、はあうぅぅ…………」

名越校長は、玲子の漏らした尿をその長い舌で粗方舐め取ってしまった。
今や玲子の性器を濡らしているのは男の唾液、そして、舌の刺激により充血しきった胎内から
分泌される、女の淫水である。
校長は、女教師の性器の中から溢れ出る体液の、甘酸っぱい匂いを嗅ぎながら、
其処に笑い混じりの淫らな息を吹き掛ける。
玲子は、湧き上がる性感を精神力で押さえ込もうと努めるが、二十九歳の成熟しきった肉体は
それを許そうとはしない。
彼女の膣口はもう、生き物の様にピクピクと蠢き、舌による愛撫だけでは飽き足らず、
更なる行為を欲してすら、いるのである。

そんな玲子の様子を見て校長は、彼女の手首を掴んでいた手を離した。
その手を己の下腹部に移動させて、ズボンの前を開け始める。

 チャンスだ……!

玲子の理性が、急速に回復する。
校長は今、隙だらけだ。倒すなら……今しかない!
玲子は辺りを見廻した。校長を倒す武器を……バールを、拾わなくては……
が。
ぐるりと周囲を巡っていた玲子の視線が、ある地点で、凍り付く様に止まった。
向かって左側。脱出口のある窓の手前に並んだ、ロッカーの陰。
 其処に、春海が居た。
ロッカーに身を隠す様にしゃがみ込み、感情の喪失した瞳を、ただ呆然とこちらに向けている。

 春海ちゃん?!そんな……何で??

とっくに逃げてくれたものとばかり思っていたのに。
心配になって戻ってきたのか。或いは……
 (まさか……ずっとあそこに隠れて……見て、いたの?)
玲子は胃の腑の底がずん、と重たくなる気がした。
全部、見られてしまったのだろうか?
自分のあんなみっともない姿を。
痛めつけられ、おしっこを漏らしながら命乞いをし、下半身丸出しで性器を舐められて、
感じて、喘いでしまった情けない姿を……
教育者として……いや、それ以前にまともな大人として、絶対、子供に見せてはならない光景を……

玲子と春海は、言葉も無く見詰め合う。
春海の足元には探していたバールがあったが、玲子は、ショックのあまり
それを拾いに行く事さえ出来ない。

 ―― 逃 げ な さ い 。

それでも玲子は何とか力を振り絞り、意識で春海に呼び掛けた。
しかし、春海は其処に根が生えたかの如く、全く動こうとはしなかった。

 「はるっ……ぅ……!!」

思わず声を出しかけた玲子の面前に、節くれだった醜悪な肉の棒が、ヌッと突き出された。
いつの間にかズボンを脱ぎ捨て、玲子と同じ下半身丸出しの姿になった校長が、
ゲラゲラ笑いながら、いきり立った陰茎を、玲子の目の前に晒して来たのだ。

 「ヒヒヒ高遠先生ェえ……ア、あんたモォ…不自由ゥ……シィてるルダロろろおぉォ!」

そう言うと校長は玲子の唇に、臭気を放つ陰茎を、ズッポリと強引に捻じ込んだ。
五、
 「む……ぅむんんんん………」

校長の巨大な陰茎は、玲子の咽喉の奥まで一気に押し込まれた。
玲子が息詰まり、むせ返るのも構わずにそのまま抜き差しを始める。

 「うぐっ、ごっ、ぐぼっ………」

玲子は校長に頭を押さえ付けられ、口中を激しく姦されて、声にならない呻きを漏らした。
校長が腰を振り動かし、陰茎を出し入れする毎に、彼女の頭はガクガク揺られ、
ボーイッシュで愛らしいその容貌も、陰茎の出入りに歪められて台無しになってしまっている。
 (春海ちゃん……)
こんな辱めを受けながらも、玲子の気掛かりは、教え子の安否についてのみである。
その春海はといえば……相変わらずロッカーの陰にしゃがんだまま、眼を見開いて校長と玲子の
猥褻な行為に見入っていた。
 (ああ……見ないで……)
玲子は、苦しげに目を逸らす。
校長先生と担任教師のこんな有様を見せ付けられて、この子はどれ程ショックを受けている事だろう。
そう思うと、玲子の心はどうしようもなく痛んだ。

 とにかく、春海をこの場から逃がさねばならない。

今はまだ、校長は自分の口を姦す事に夢中になっているからいいが、これが終われば……
春海に執心しているこの化け物は、瞬く間に春海を見付け、襲い掛かる事だろう。
掴まれた短髪をくしゃくしゃに振り乱し、涎で胸元まで汚しながらも玲子は、
状況を打破すべく頭を働かせる。
 そして、決断した。
玲子の口の中をその質量と、吐き気がするほど生臭さとで蹂躙し続けている、忌まわしい男根。
勝手に乱暴な往復を繰り返すそれを、玲子は自ら、頬をすぼめて吸い込んだ。

 「グへッ?」

一瞬動きを止めた校長の、陰茎の先端のくびれに、玲子はそっと、舌を絡めた。

 「ウへえエェぇへぇ……ゲヘ、げへへへへヘェ………」

カリ首に繊細な舌の愛撫を受け、校長は肩を揺すって笑い出す。
そんな校長の顔を、玲子は媚を含んだ眼で見上げる。
更に、両腕でゴワゴワした毛脛から腿の辺りまで優しく撫で上げ、その手を裸の尻に廻し、
校長の下肢を抱き締めて、脈打つ陰茎に濃厚な舌技を与えて行く。
校長は愉快そうに笑い続け、動くのを止めて玲子の奉仕に身を任せた。

 これこそが、玲子の待ち望んでいた状態であった。

玲子の唇は校長の亀頭をスッポリと包み込み、すぼませた口の中では、
舌先を小刻みに震わせ、尿道口をくすぐり続けている。

 「げへ……あんタァもヲぉ、好ききだァネぇ…前の旦那にむオォ、コんナ風ニぃ、シテたノぉオ?」

その言葉を聞き、玲子は、毅然とした眼で校長を見上げた。
彼の臀部に廻していた腕に力が入る。
そして、口に含んでいた亀頭冠に歯を立て……勢いよく、首を下に振り下ろした。

六、
 「ヴぇへっ???グエえエェぇへエエええエェエエエ!!!!」

 「ぐぼっ?!おごぉおおっっ……ごぶっっっ……げふっ!!!」

校長と玲子は、同時に声を上げた。
玲子が亀頭を食い千切ろうと首を動かした瞬間、校長がいきなり射精したのである。
既に絶頂が迫っていたのか、玲子の急激な動きが呼び水となったのか……或いは、その両方か。
とにかく彼は、夥しい量の精液を、玲子の口の中に放った。
しかも。
結局、玲子は校長の陰茎を食い千切る事は敵わなかった。
玲子が思っていた以上にその部分が頑強だった所為でもあるが、どの道、彼女の情け深い気質では、
幾ら相手が化け物であるとは言え、男の大切な部分を無慈悲に損傷せしめる事など出来はしないのだ。

玲子は、咽喉の奥底にまで精液を浴びせられ、大きく咳き込んでいた。
咳き込む度に飲みきれなかった精液が、鼻や口からあふれ出す。
その吐き出された精液を見て、玲子は愕然とした。

 「赤い……」

臭いといい、味や粘度といい、それは精液に相違ない。
なのにそれは、まるで血の様に禍々しい赤色に輝いていた。

 「これ……こんな…………きゃっ?!」

手に零れた精液を、戦慄して眺める玲子の頭が校長に掴まれ、そのままグイと持ち上げられた。
そしてそのまま、放送席に叩き付けられる。
玲子の躰もろとも、放送機材が床にばら撒かれ、喧しく音を立てる。

 「うぅ……」

全身を打ち付け、床に伏して呻き声を上げる玲子の尻を、校長は仁王立ちに立って見下ろす。
校長は、立ったままでその白い尻を抱え上げ……未だ勃起したままの、自らの陰茎を押し当てた。

 「あっ…………ああぁあぁぁぁー!!」

校長の凶暴な肉の槍は、柔らかな陰唇を巻き込んで、玲子の膣に深々と突き刺さった。
何の前触れも無く、硬く冷たい男性器の直撃を受けた膣に激痛が走り、玲子の表情は痛々しく歪む。
しかし校長は、この生意気な女教師を許そうとはしない。
容赦無く腰を打ち振るい、パンパンと肉音を響かせ、玲子の粘膜を冷え冷えとした陰茎で掻き回した。
 玲子は前屈の体勢で、生まれたての小鹿の様にその肢体をぶるぶる震わせながら、
校長の所業に耐えている。
  (は、春海ちゃん……春海ちゃんは……どうしてるの……)
涙の滲んだ瞳をロッカーに向けた。が、其処に春海は居ない。
よく見るとバールも消えている。……嫌な予感がした。
不意に視界が赤く光り、意識にノイズが走った。玲子は、ハッとして顔を右側に向ける。

 春海が居た。
職員の机と、壁の間。
玲子達とは一メートルも離れていないその場所で……小さな両手にバールを持って。
少女は、立ち尽くしていた。
玲子の尻を抱えたまま、校長が歓喜の咆哮を上げた。

 「ゥいひいヒイヒい……はあるうみいィちゃあアンンんん!」

七、
 春海を発見した名越校長は、鳥肌が立つほどいやらしい笑い声を漏らし続けている。

 「春海ちゃん!!逃げて!!先生の事はいいから!!……お願い……早く……!」

脚が竦んでしまっている春海に、玲子は必死になって呼び掛けた。
このままでは……この子までが、同じ目に……
最悪の事態を想像し、玲子は床に手を突いて青ざめる。
だが其の時校長は、玲子が思いもよらぬ方法で、いたいけな春海を責め立てようと考えていた。

 「うぁああぁぁっっ?!!」

玲子が悲鳴を上げる。
彼女の躰は、校長の両腕に、後ろから高々と抱え上げられていた。
陰茎を挿入されたまま……脚を大きく開かれて……
当然、結合した二人の性器は、春海から丸見えになる。
春海が其処を凝視しているのを見て、校長は、涎を撒き散らして笑う。
そして、その体位のまま腰を使い、抽送を再開した。

 「ああっ!やっ、やめてぇえええっっ!!!」

校長の丸太の様な腕が、玲子の尻を上下させる度、ぱっくり開いた紅い女性器の膣口から、
黒ずんだ陰茎がずぼずぼ出這入りするのが見える。
色を失くした春海の顔を脂ぎった眼で見詰めながら、校長は言った。

 「春海イィちゃああんん…ヒヒヒィ……こオれエがあぁァア、大人ぉおまあんこォウだよおオ……
  くぉうやってエ、ぅおまんんこオゥニぃウおちんぽぉをずこずこ入れてぇぇぇ……
  赤ちゃあんががが、生まれるウゥゥンダよオオゥぅぅぃぃいイヒヒヒヒぃ……」

言いながら校長は腰を思い切り突き出して、結合部の様子を春海に見せ付ける。
春海は、無表情にそれを見る。
その下では……竦み上がった脚の付け根からぬるま湯が湧き出し、ショートパンツの内腿を
じょろじょろ伝って足元に水溜りを作っていた。



 「……あぁぁ、はあうっ……うぅふううぅ……ん……」

玲子と校長は、いつしか床の上で繋がっていた。
横になった玲子の背後から、同じく横になった校長が躰を摺り寄せ、玲子の左足を掬い上げて
後ろ取りで挿入していた。

 「はあぁ……春海ちゃん……見ないで……見ちゃ、だめ……」

繰り返される抽送にすっかり濡れそぼり、くちゅくちゅと淫らがましい音を鳴らす
生殖器を見せ付けながら、うわ言の様に玲子は言い続ける。
春海は、床の、自分の作った小便の水溜りの上にへたり込み、呆然と教師達の性行為を眺めている。
玲子はそんな春海の虚ろな瞳を、直視出来ない。
 こんな……こんな状況なのに。女としての反応を示してしまう、己の躰が許せなかった。
校長の冷たい強張りが膣内壁をこすり、子宮の入り口をずんずん突き廻す毎に……
玲子の躰の深い場所からは蜜が湧き出し、幼い娘を自らの過失で亡くして以来、自慰ひとつせずに
孤閨を保って来た女の性が、沸々と熱くたぎり出す。

 私、何て卑しい……浅ましい女なんだろう……

自身の欲情に屈してしまった事実に打ちのめされながら、玲子はただ「見ないで」と
熱に浮かされた声で、春海に懇願するばかりである。
八、
 「う……や……ぁあ、ああ、ぃやぁあ……」

玲子の絶頂が迫っている。
全身がじっとりと汗ばんで、膣の奥から胸元にかけて、ほわんとした浮遊感に包まれる。
 (駄目……このままじゃ……)
玲子は最後の理性を振り絞り、この陵辱からの脱出を試みようと、もがき始めた。

 「ヴォ?ヴへ、ヴぇへへへ……」

急に暴れだした玲子の躰は、赤子の様に容易く校長に押さえ付けられた。
後ろから髪を引っ掴まれ、顔面を床に叩き付けられる。もう一度。更にもう一度。
割れた額から、鮮血が流れ出す。鼻孔からも。歯の欠けた口からも。
腫れ上がり、血塗れで人相も判別出来なくなった玲子の顔を見て、春海が小さな悲鳴を上げた。

 「は……る、み……ちゃん………」

春海の声を聞き、玲子は僅かに力を取り戻す。
上体を捻って振り返り、校長の鼻面に噛み付いた。
校長は「ギャッ」と叫んで玲子を張り倒す。玲子の躰は、床に仰向けに突き飛ばされた。
 其の瞬間。
突然『グワァン』と、大きな音が反響し、周囲に鳴り響いた。

 『なっ?!』

思わず漏れた玲子の声も大きく響き、辺り一帯に轟き渡る。
玲子は首を傾け、傍らに落ちていた放送機材に、眼を向けた。
……緊急放送のスイッチが、入っていた。
その為玲子の頭の横に転がったマイクが、玲子の声を拾って周りに響かせていたのだ。
咄嗟にスイッチを切ろうと動いた玲子の手が、すんでの処で校長に取り押さえられる。
校長は、そのまま玲子の両手首を床に押さえつけ、正常位を取って性交を再開した。

 『うぁ……あ、ま、待って!こん……い、やああぁぁぁああああ!!』

玲子の叫び声が、深夜の木造校舎に響き渡った。


 「んん??せんせえー。今なんか、変な声しませんでしたかぁ?」

暗い山道の途中で、眼鏡にボーダーシャツの娘は立ち止まり、前を行く背の高い男に話し掛けた。

 「ああ……そうだな。」

ネイビーのジャケットを着た蓬髪の男は、振り返りもせずに曖昧な返事をする。

 「さっきは子供の声が聞こえて来てたしぃ……やっぱ、私達以外にもマトモな人、
  残ってるんですよねー?」

 「……あの放送の声が、人間のものであるという保障は無い。」

早足で歩きながら、男はぴしゃりと言い放つ。眼鏡の娘は、小走りに男の後を追い掛けた。

 「あー。そっかぁ。そうですよねぇ。マトモな人間だったらあんな……
  エッチしてる時みたいな変な声、放送で流したりしませんもんねぇー。それに。」

遠くに見える火のみ櫓を振り返り、娘は一人呟く。

 「あんな声放送し続けてたら……化け物が寄って来ちゃうよぉ。」
九、
 『あぁ、あぁ、あん、あん、あん……』

玲子の甘える様なよがり声は、校舎内のみならず、学校の近隣地域一帯に響き渡っている。
しかも。静かな真夜中である為に、その声は普段よりも広範囲にまで、届いている様子である。
校長の抽送に合わせて漏れる、リズミカルな女の啼き声の合間には
肉と肉がぱんぱんぶつかり合う音と、ズチュズチュと粘液に塗れながら揉み合わされる
発情性器の摩擦音が混じり、学校放送に有るまじき猥褻さを、嫌と言うほど撒き散らしていた。

 『あん、あんっ、あっあっあっあっあっあっあっあ……あ!!………ぁあー……』

玲子は、これでもう四度目の絶頂に達していた。
始めの内こそ堪えていたものの、校長が、一度玲子の胎内に射精した途端、
彼女の自制心は、決壊した。
 膣の奥深くで亀頭が膨れ上がり、それが弾け、ひんやりとした精液が
グシャリと子宮一杯に広がるような感覚は、途轍もなく不自然で有りながら、
玲子に未知なる快楽を与えて、その身を蕩かした。
その上、校長の屹立は、どれだけ射精しようとも、全く静まる気配が無い。

 『あはぁぁ……やめ……ゆるして……もぉ……ゆる、し……て……』

玲子の許しを請う声音には、うっとりとした陶酔の色が含まれている。
自分の艶めいた声が、そこら中から大きく反響して聞こえて来る恥ずかしさも、
玲子の儚い欲情の心を煽り立てていた。

 『うえェヘエぇへヘェぇ……まあタァぁ出ぇルるるよォウオおォォ?』

 『はぁぁん!……ぅああぁ……』

また、校長の陰茎が律動と共に粘液を放つ。
……不思議な事に、校長の体液が放たれ、胎内を満たして行く毎に、
玲子の躰は酩酊した様な恍惚感に包まれて行った。
それは、今までに受けた傷の痛みを和らげるどころか、傷そのものを直してしまっている感すらある。
 この、快美感に身を任せてしまって良いものか?
玲子は心の片隅で逡巡する。
痛みが消えるのは、良い事だ。一体自分は、何を躊躇しているのだろう?
何か、大切なものがあったのではないか?でもそれは、何?

 ―― 子供

ふと、幼い女の子の顔が、脳裏に浮かんだ。
未だ赤ん坊の面影を残した……そうだ。赤ん坊。
こんなにたくさん膣内射精をされたら、赤ちゃんが出来てしまう。
新しく赤ちゃんなんか作ってしまったら、あの子に悪い。
 ……あの子?
それは、誰の事?
赤ちゃんが生まれるのは、素晴しい事ではないのだろうか?
第一、私は、赤ちゃんが好きだ。
産めるものなら産みたい。可愛い赤ちゃん。沢山欲しい。

玲子が取り留めの無い想いに心を巡らせていると、突然、正面玄関の方から破壊音が聞こえた。
 (……何?)
玲子の乖離しかけていた意識が引き戻された。

 今のは……バリケードの破られる音では……
十、
 異変に気付いた校長は、玲子の中からずるりと陰茎を引き抜いて立ち上がった。
玲子も身を起こし、職員室の入口の方を見遣る。
 (もしかして、助けが来たの?!)
近付いて来る足音に、一瞬この地獄からの開放を期待した玲子だったが、
足音の主が姿を現した途端、期待は一気に絶望へとすり替わった。

 入って来たのは、警官だった。
いや。正確には、元、警官だったモノ。と言うべきか。
名越校長と同様に、眼から赤い涙を流し……もう、人では無くなってしまったモノ。
警官は、赤い精液を、経血の様に溢れさせている性器を
剥き出しにした玲子を見付けて、ニタリと笑った。
玲子の表情が、強張った。
 現れたのは、彼一人だけでは無い。
二人、三人……五人…………十人……
後から後から玲子の元に近づいて来る、異形の男達。
入口からばかりでは無く、窓を破って侵入して来るモノも居る。
玲子は、蒼白な顔で後ずさった。

 もう、どうあがいても、逃げられない。

玲子は春海の居る方へ眼を向けた。
春海はグッタリと眠っている様子である。
どうも放送のスイッチが入った辺りで、気絶していたらしい。
ただし、少女は偶然にも机の下に隠れる様な形で倒れており、未だ化け物達には発見されてはいない。
 僥倖だ。
しかもこの男達は、玲子の躰を目当てにやって来ているのだ。

玲子は、口元に笑みを浮かべた。
決然とした微笑み。
 そして、立ち上がる。
ニットのカーディガンの釦を外して、ゆっくりと化け物達の群れに近付いて行く。
誰かが手を伸ばす。
水色のニットが剥ぎ取られ、スポーツブラも引き千切られて、玲子は全裸にされた。
円錐型に張り詰めた瑞々しい乳房が、大勢の眼に晒される。
 いつの間にか玲子の隣に立っていた校長が、小さな乳首の乗ったその乳房を、鷲掴みにした。
それを契機に、他の男達も、次々と玲子の躰に手を伸ばして行った。
首筋に。乳房に。背中に。脇腹に。臍に。腿に。尻に。肛門に。陰毛に。陰裂に。陰核に。膣口に。
無数の青白い手が、玲子の躰中にとり付き、嬲り廻す。
玲子は、触手の様なそれらに絡め取られ……埋没する様に、床に沈みこんで行った。

 それからの玲子は、もはや人では無く、一個の赤い肉の袋と成り果てた。
無尽蔵に排出される彼等の赤い精液を、全身の穴という穴で飲み込んだ。
とにかく大量に口で飲み下した所為か、腹が妊婦みたいに大きく膨らんだ。
しかし玲子には、それが実際に妊娠した所為であるように、思えてならなかった。
 だって、こんなに一杯精液を子宮に注ぎ込まれたのだから。
いきなり臨月になったって、可笑しくは無い気がする。
母乳だって出て来た。
色は赤いけれど……赤い精液で孕んだ子の為の乳なのだから。赤くたって、不思議じゃ無い。
玲子は奇妙に高揚した気分になり、赤く染まった歯を見せて笑い出した。
 もう、何もかもが赤い。
四つん這いになった玲子の肛門から、満杯に入った精液が赤い曲線となって噴き出る。
化け物達は、ゲタゲタ笑ってそれを眺める。玲子も一緒になって笑っている。
 そして、精液の噴出が一通り収まると、誰かがまた、肛門に勃起を挿入して来る。
玲子は甘い声を上げて彼を迎え入れる。
既に、肛門や性器が裂けた痛みも無くなっていた。

玲子はただひたすら喘ぎ、ぬるぬるとした粘膜同士が擦れ合う快感に、身を委ねるのであった。
十一、
 暗く陰になった机の下で、春海は安らぎの無い眠りから覚めた。
少し離れた処から、大勢の人々の笑い声が聞こえる。その中には、高遠先生の声も……
春海は、机の陰からそっと、様子を覗って見る。

そこには、十数人もの半裸の化け物が、尖った局部を曝け出して群がっていた。
化け物の輪の中心には、赤い泥人形の様な無残な姿で這い蹲っている玲子が、見え隠れしている……

 ―― 春海ちゃん!気が付いたのね!

悲鳴を上げ掛けた春海の頭の中に、玲子の、いつもと変らぬ明瞭な声が、凛と響き渡る。

 「先、生……?」

春海は小さな声で呟く。
春海の視界の中の玲子は、淫蕩な喘ぎを漏らしつつ、警官の陰茎に舐りつくのに夢中な様子である。

 ―― いい?春海ちゃん。今なら皆、先生に気を取られているから、後ろのドアから
    そぉっと逃げなさい。玄関は、もう開いてる筈だから。

意識で呼び掛ける玲子の声。
 (先生……春海の為に、囮に……)
胸がふさがれ泣きそうになる春海を、玲子は自身、陵辱のさなかに在りながらも、励まし力付ける。

 ―― 先生は大丈夫よ。春海ちゃんの為だもん。こんなの平気……
   さあ。早く、行きなさい。……絶対に、後で助けに行くからね……

それが果たせる約束では無い事は、幼い春海にも判り切っている。
春海は涙を堪え、静かに移動して職員室の出口へと向かった。
出て行く時、振り返る事はしなかった。
先生がそれを望んでいないと、感の鋭い春海は理解していた。
正面玄関に到達すると、全速力で校門まで走り詰めた。

  先 生 ! 先 生 ! 先 生 …… !!

頬で風を切りながら、春海は玲子の無事を祈り続けた。
叶わぬ祈りと判っていても……春海は、そうせずに、いられなかった。


去って行く春海の意識を追うのをやめ、玲子は瞼を開いた。
周囲はサイケデリックな色合いで埋め尽くされ、男達の姿も、陽炎の様に揺らめいて見えた。
己を取り巻く世界の美しさにうっとりとしながら、玲子は躰をくねらせ、
冷たい精液をその身に受け続ける。
 蕩ける様な快楽の中、玲子はもう、自分が春海を逃がした理由さえ、判らなくなっていた。
何であの子を手離してしまったのだろう?
可愛いのに。ずっと、見守ってあげたかったのに……
 しかしその一方で、これで良かったのだと納得する自分もいる、
それは、馬鹿みたいに憂鬱な顔をした、もう一人の自分。
例え、これからの自分がどんなに変って行ったとしても……けして消え去る事は無いのであろう、
胸に突き刺さり、鋭利に輝く悲しみの欠片。

  めぐみ……お母さん、これで良かったんだよね?

一瞬、ノイズの様な想いが頭を過ぎる。
だがそれは、絶頂の叫びと共に、何処か遠い彼方へ流されていった。

赤に塗れた頬に、ひときわ赤い涙が一筋伝って、落ちた。     

【終了条件未遂。】
515名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 20:39:41 ID:DCwh6k1q
(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル(*´Д`)ハァハァ(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル(*´Д`)ハァハァ
516名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 23:58:30 ID:d7Ji3JCq
すげぇ…エロ怖い、GJ!
517名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 03:53:34 ID:3FvkuHXZ
名越「年増はちょっと…サーセンwwwwwww」
518名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 12:24:40 ID:XLRIlDOg
GJ

次は市子をキボンヌ
519名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 01:44:20 ID:Hhf1RVtE
市子ちゃんエロについて質問さして下さい。
市子ちゃんの格好は以下の内どれが一番そそられますか?

●セーラー服は着込んだままスカートと上着を捲り上げ、お乳とお股を晒す。

●セーラー服の上は着たまま、スカートとおぱんちゅだけ脱いじゃう。

●セーラー服全部脱いじゃう。身に着けてるのは、白ソックスとズックのみ。(あとブレスレットも?)

上記以外にもなんかあったら教えて下さい。
多分、勤労感謝の日位までには書けると思います……
あと感想下さる方、いつも本当有難うござます!凄い励みになってます!今後ともヨロシク……
520名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 09:27:39 ID:pUEQhsl2
>>519
一番上
521名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 14:51:58 ID:N96UzGnp
>>519
一番上でお願いします
522名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 17:59:00 ID:O97ySRUP
>>519

一番上。

神よ待ってるぞ。
523名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 11:44:20 ID:VJlplE9h
お前ら考えが単純なんだよ
俺が手本を見せてやる










>>519
一番上でお願いします
524名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 14:43:56 ID:N8UpGCah
 一番上大人気だな。
 かくいう自分もそうだが。


 さらに言うなら最中で髪ほどきがあるとさらに萌え度倍なのでもし良かったらどうぞよろしくおねがいします。
525名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 21:42:07 ID:oV74VIvx
市子ならなんでもいいが
選ぶならやっぱ一番上かな〜
触りながら首筋とか舐めてくれたら嬉しい
526名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 00:22:09 ID:/Xg9t0hq
>>519
一番上(*´Д`)ハァハァ
527名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 19:14:16 ID:61JvZuUz
いっちゃん攻でお願いします
528名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 11:50:01 ID:O6GarBxW
安野 「う……ん」

宮田 「新しい目覚めはどんな感じなんだろうな」
   「なんで俺もこんなことをしようと思ったのかわからないが、流れに逆らうのも悪くない」

安野 「パンツなーい」

宮田
       、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
     /⌒`、-、|;;;;_,,-t'''" ̄∞ ̄"''ァ-;;_;
   __,{ ;;,,   /   \      /  \
   ゝ   ''〃;;/      `ー--‐'"    \
  _)      /                l'
  >';;,,     /                 l'
 _く彡川f゙ノ/ ノ ノ__,-‐-、     ,-‐--八ミ
  ヽ.:.:.:.:.:.;=、/ /‐-ニ''_ ヽ   /-二ヾ`~;.;
  く .:.:.:.:.:!ハ.|  |  \ \゙、  // /|ィ"
   ):.:.:.:.:|.Y }:| |    `ー'' |  | `ー'" ノノ
    ) :.: ト、リ| |ヾ:、    |   | ゙  イ:}   <なんだか、生まれ変わったような
   { .:.: l {: :| |   `   /    ゙、  /ノ   気分になる。
    ヽ !  `'゙! ヽ-,,,_,,ノ     `、 /´
    ,/´{  ミ l             |
  ,r{   \ ミ  \   `' '≡≡' " ノ
__ノ  ヽ   \  ヽ\    彡  ,イ_
      \   \ ヽ 丶.     ノ!|ヽ`ヽ、
         \   \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__


安野 「あーっっっ?!アタシのパンツ!!!」
529名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 00:04:28 ID:+jxgooA4
何でジョージ・ジョースターに
変態仮面が貼り付けてあるんだ・・・
530名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 00:14:10 ID:SYwKjIKR
ちょw
宮田!
531名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 13:43:51 ID:hRLaGA8d
美浜
532名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 01:05:18 ID:1ghFtNwZ
なほこ
533名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 03:50:04 ID:Y1NaxV+P
サイレンやった。
牧野になら俺の尻を貸してもいい。
534名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 10:50:12 ID:UBoPPNCo
>>533
やっぱ三日目限定で?
535名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 01:20:28 ID:XNg06YhC
保s
536名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 20:21:03 ID:gSt4pDgM
何でもアリの絵板とか設置されないかな…。
537名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 21:15:01 ID:hfZd+mpX
>>536
2ch発のSIREN絵板があればいいのにな
538名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 21:26:26 ID:gSt4pDgM
>>537
しぃペインターあたりがいいが、設置するための知識が自分にない…。
設置してくれる堕辰子はいないか?
539名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 23:37:10 ID:Sni4bFGQ
自分もよく解らない。
絵板設置を本スレで募ってみる?
540名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 03:29:01 ID:2/eerqKs
>>539
エロパロ板派生のを本スレで募るのはまずい気もするんだが……
b/bs/noteでいいなら設置出来るけど、鯖知らんのよ。
エロ可にするつもりなのかどうかも分からんし。
541名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 16:25:52 ID:7iT16LdD
おじゃまんが〜
あらかじめ謝罪いたします。
市子ちゃん及び永井君ファンの皆さん、なんか、間違えてたら御免なさい!

あと、>>519が全員一致なのにたまげました。
セーラー服、恐るべし!!!

では。
一、
 永井頼人は追い詰められていた。

廃墟と化した団地の一室。
腐り果て毛羽立った畳の上で、右の腿に受けた銃創を手で押さえ、永井は怯えた眼を正面に向ける。

其処には、セーラー服姿の少女が立っていた。
ツインテールに結い上げた髪がよく似合う、愛らしい少女。
しかし彼女の細い首筋も、セーラー服の白い上着も、赤く血に汚れている。
少女らしい無邪気な微笑みと、その手に持った武骨な9mm機関銃が、酷く不釣合いだ。
 「ああ……楽しい……」
血と硝煙の匂いに包まれた部屋で、少女は笑いながら、再び永井に銃口を向けた。
 (これまでか……くそっ!)
永井は死を覚悟して眼を閉じた。
自衛官である自分が、この不気味な無人島で、こんな幼い無力な少女に射殺されて果てるのは、
とても不条理な事に思えてならない。
ましてや彼女はつい一時間ほど前、狂気に駆られた元上官に銃口を向けられていた処を、
この手で救い出してやったばかりの相手なのだ。
職務上、危機に直面した民間人を救出するのは当然の義務であり、恩を着せるつもりなどは更々無いが、
さりとてこんな仕打ちを受けねばならぬ筋合いも無い筈だ。
永井は恐怖と共に、なんとも言えない遣る瀬無い思いに苛まれながら、最期の刻を待った。

 ――カチリ。

引き金を引く音。
弾丸に貫かれるのを覚悟して身を硬くしたが、予想した衝撃は訪れなかった。
 (……?弾切れ、か?)
薄く眼を開くと、少女は銃口をこちらに向けたまま、棒の様に突っ立っている。
そして突然、弾ける様に笑い出した。
 「あははははははははははははははは!ビックリした?ねえ、ビックリしたでしょ」
 「い、市子ちゃん」
市子は身を捩り、機関銃を捨てて笑い転げている。
 今がチャンスかも知れない。
永井は痛む脚を庇いつつ、傍らに置いてあった自前の機関銃にそっと手を伸ばす……
が、その動きは彼女に読まれていた。
少女は永井の手の甲ごと機関銃を蹴り飛ばし、そのまま彼の右腿を踏み付ける。
 「が……ぁっ……!」
傷口から血が噴き出し、永井は激痛のあまり畳に倒れ込んだ。
 「駄目だよ永井さぁん……そんな事したらぁ、いつまで経っても終わんない、よ?」
市子は、くすくすと笑い声を漏らしながら、仰向けに転がった永井の躰に馬乗りに跨った。
 「どうするつもりだ……?」
苦しい息の下永井は、勝ち誇った様に自分を見下ろす少女の、冷酷な瞳を見上げる。
先程まで恐怖に慄き疲弊しきっていた筈の彼女の瞳は、今や獲物を前にした肉食獣のそれの如く
脂ぎった凶暴な光を放ち、永井を威圧し続ける。
 「どうして欲しい?」
ねっとりと嘗め廻す様な視線を上から投げ掛けて、市子は永井に問い返す。
 「かくれんぼはもう終わり……鬼ごっこもね。だって絶対私が勝っちゃうから……つまんないもん」
そう言うと市子は、ゆっくりと上体を傾け、永井の上に覆い被さって行く。
そして永井の、血と汗と泥に塗れた頬に、桃色のふくよかな頬を摺り寄せた。
 「永井さんて……よく見ると可愛い顔してるよね」
 「何言ってんだ……」
少女の甘い吐息に耳を擽られ、永井は掠れた声を出す。
 「本当だよ。私、永井さんとだったらニャンニャンしてあげてもいいよ」
 「は?」
突然視界が暗くなった。永井が市子の言葉を理解する前に、少女の唇が、永井の唇に被せられる……
 「!!」
少女の顔の影の下、濃密な少女の匂いと、味と、柔らかな感触に包まれ、永井は眼を見開いた。
二、
 「矢倉、市子……」
少女は、震える声でそう名乗った。

ほんの数十分前。保護した彼女の休息の為に、この廃団地に落ち着いた時の事である。
永井に保護された時の彼女は、非現実的な怪異の中、恐れを通り越して放心状態にあった。
 無理もない。
不気味な怪物の群れが跋扈する怖ろしい無人島を、おそらくはたった一人で彷徨って来た市子。
この、虚ろな眼をして俯いている憐れな少女をこの手で守り抜こう。
呆然と座り込む市子を励ましながら、永井はそう心に誓っていたのだ。

それが何故。
今、こうして彼女の凶弾に痛手を負い、身動きの取れなくなった処を組み伏せられてしまっているのか。
しかも彼女は、上からその未成熟な肉体でもってべったりと圧し掛かり、
永井の唇を、自分のぷくぷくとした唇で姦して来るのだ。更に……
 「ん……ぅん……」
少女の半開きの唇の隙間から熱した舌が降りて来た。
それは永井の口中にずるりと潜り込んで、彼の粘膜を隅々まで掻き廻し、暴れ廻った。
 (うわ……何だこれ……)
子供のする接吻では無い。
永井の口の中を姦す市子の舌の動きは、餓えた獣の獰猛さと、熟練した娼婦の
計算し尽くした技巧とを併せ持っていた。
強い力で舌を吸われ、市子の口の中で柔々と絡まれ、舐め廻されているうちに、
永井は我知らず呼吸が荒くなり、躰が熱く火照って来るのを感じた。

 「……ぷはぁー。ふふ、やっぱ思った通り……永井さんのベロ、とっても美味しいぃ」
起き上がり、口の周りに溢れた唾液を舌で舐り取りながら、淫蕩な笑みを浮かべる市子。
その顔を見上げて呆然とするのは、今や永井の方である。
 「ふふふ……永井さんってば。どおしたんですかぁ?すっごいスケベな顔してる」
お前もだ!と永井は言いたかったが、市子の異様な気配に気圧されてしまい、
何故だか言葉が出なかった。
そんな永井の胸に、市子は自分の乳房を押し付ける。
少女の小ぶりながらも、ふっくらと実った果実の重みをぐりぐりと宛がわれ、
永井は、下半身に妖しい兆しが起こるのを、懸命に堪えねばならなかった。

 「ねーえ永井さぁん。もう……おちんこ、勃ってるぅ?」
 「馬鹿な事……言ってんじゃ、ない……」
苦しげに、呻く様に答える永井に凭れ掛かりながら、市子は彼の迷彩服の上着を開き、
するりと剥ぎ取ってしまった。
アンダーシャツも素早く抜き取り、永井の上半身を裸にしてしまう。
 「わ……意外に筋肉あるんだね。すっごい」
市子は硬く引き締まった胸板に頬擦りをし、掌で撫で廻した。
 「……やめろ」
 「やめない。だって永井さん、ホントは嫌がってないもん。ちゃあんと分かってんだからあ。
  うふふ……ほら。おっぱいだって、こぉんなピンピン」
市子の舌が、指先が、永井の両乳首をねちねちと責め立てる。
今までの性体験では感じた事の無い、神経がざわざわする様な奇妙な快楽に、永井は表情を歪めた。
 「敏感な乳首……色も薄くて綺麗だし。あぁん。なんか私まで、感じちゃうよぉ」

市子は起き上がり、うっとりと笑いながら夏用セーラー服の上着を、バッと捲り上げる。
露わになる白いブラジャー。
少女の手が後ろに廻る。ぷちん。と微かな音と共に白いカップがたわみ……
中に仕舞い込まれていた乳房の膨らみが、ぷるんと零れ出した。
 「永井さあん……見てぇん」
市子は、上着と共にたくし上げたブラジャーの下の丸い乳房を、両手で支えて見せ付けた。
三、
 「あぁん……ねぇ、見て……市子のおっぱい。もっと見てぇ……」

クリームを固めてこしらえた様な白い乳房を、市子は、掌いっぱいに掴んで自ら揉みしだいている。
彼女の指先が蠢く度に、まろやかな膨らみがむにゅむにゅとひしゃげ、
尖端の小さな突起も充血して硬く尖って行く様だった。
 「ふふぅ……ほらほら見てぇ……市子の、ち・く・び。うふっ。ねぇ、こうやって比べると……
  やっぱ私の乳首の方が、かぁいいよね?形も……色だって、ピンクだしぃ」
市子は乳房を掴み、桃色に色づいて硬くしこった乳首を永井の乳首に押し当て、くりくりと擽った。
 「うっ……く」
乳首からもたらされる感覚の、あまりのこそばゆさに、永井は思わず声を漏らした。
そんな永井の顔を、市子は満足気に見遣る。
そして、尖った乳首で、永井の躰中を責め始めた。
乳首から胸板全体を円を描く様に嬲り、鳩尾の辺りまで撫で下ろしたかと思うと、
一気に鎖骨の処まで撫で上げる。
そこから、腋の下へ……薄い腋毛に乳房を埋める様に押し付ける。
少女の淫らな責め苦に、永井の顔は耳まで紅潮し、腰が勝手に蠢くのを押さえられない。
 「どおしたのぉ?永井さぁん……なんだかくねくねしちゃってるぅ……
  それに……さっきから、なぁんか膝に当たるんですけどぉ?ふふ……うふふ」
上半身を乳首で責めながら、市子の膝は永井の股座の、既に硬直しきった部分をぐりぐり刺激していた。
 「ねぇこれ……なあに?このカチンカチンになってるの、なんて言うのぉ?
  ねーえ市子に教えてぇん……教えてよおぅ」
しつこく問い掛けながら市子は、永井の顔面を乳房でむにむにと挟み込む。
 「やめろ……もう……やめてくれ……」
乳房の谷間に息を塞がれ、永井は弱々しく呻いた。

 「ふ……何が、やめろ……だよ。私のおっぱいで興奮して、ちんぽこおっ勃ててる癖しやがって……
  言ったでしょう?分かってるんだから。こんな処に私を連れ込んだのも、
  スケベな事する為だったんでしょ?助けてあげるーなんて恩着せがましい事言っちゃってさぁ……
  ホントは最初っから、私の躰が目当てだったんでしょう?」
 「……違う!」
永井は市子の言葉を強く否定した。その途端、市子の動きが止まる。
乳房越しに、妙に真剣な眼差しが永井を見下ろす。
息を呑んで少女を見返す永井に向かい、市子は口を開く。

 「じゃあ、何で初めて逢った時……勃起してたの?」

永井は、言葉を失った。

脳裏にフラッシュバックする光景。
迷い込んだ小さな集落跡。
少女の泣き声に被さる、聞き覚えのある低い声。そして銃声。
セーラー服の少女に64式を突き付ける、巨躯の男。
発砲の手応え。着弾した大きな背中に広がる赤黒い染み。
自分にもたれ掛かって来る男の断末魔。血の臭い。遺された謎の言葉。
どうと地面に倒れ込んだ、かつての上官の成れの果て。
巨大な敵を仕留めた達成感。昂揚。
自分は正しい事をした。少女の危機を救った。正しい目的の為に自分は……

 「何黙ってんだよ」
少女の声が、永井を現実に引き戻す。
 「答えろよ。何であのおじさんを撃った時、ちんぽこおっ勃ててたんだよぉ……答えろ!」
市子が詰問する度に、永井の顔に少女の髪の毛の束が降り掛かる。
永井がそれを避けようと顔を背けると、市子は面白がってわざと頭を振り立て、
彼の頬を黒髪の鞭で嬲った。
 「ふふ……はははははは……」
薄汚れた廃墟の和室に、少女の笑い声と、髪の毛がぱさり、ぱさりと頬を打つ音だけが響いた。
四、
 「ふふふ……うふっ、あはは」
馬乗りで、永井をひとしきり髪の毛で嬲った市子が身を起こす。
ツインテールの髪はバサバサに乱れてしまい、血塗れの姿と相まって、
もう凄絶としか言いようの無い有様である。

永井の眼に映る彼女は、もはや人智を超えた怪物でしかない。
化け物に襲われた事をきっかけに、信じられない戦闘能力を発揮して、
辺り一帯の、他の化け物共を殲滅して廻り、
手負いの自分をまるで、捕えた獲物をいたぶる猫の様に弄び続ける、少女の姿をした魔物。

 ――三沢がこの子を恫喝していたのは、この子の本性を見抜いていたからなのか?

ふと、そんな考えが頭に浮かんだ。
もしそうであるのなら、自分は、とんでもない間違いをやらかしてしまったのではないのか……

 ――いや、それは違う!

胸に広がる絶望感を、永井は慌てて振り払った。
あんな……頭のイカレた海坊主のする事に、意味なんてある訳が無い。
そうだ。この子は只の可哀想な中学生で、今はちょっと……錯乱状態であるに過ぎない。
自分は決して……無益な殺生をした訳では、ない。

 「市子ちゃん」
永井は市子の血に染まった手を取った。
 「市子ちゃん……正気に戻れよ!君がこんな事してるって知ったら……お母さん、悲しむよ」
 「お母さん……?」
 「そうだよ。市子ちゃん言ってたじゃないか。お母さんの処に帰りたいって。
  な。だからこんな事はやめて、早く島を出よう。俺と、一緒に……」
 「お前も一緒になりたい?」
市子の眼がぎらりと光る。
永井を見詰め、ホクロのある口元を歪めて笑った。
 「い、市子ちゃん……?」

市子は永井の手を振りほどき、乱れた髪を結ぶゴムを引っ張って外した。
右、左と順に解き、顔を仰向けてうなじの髪をかき上げる。
髪を肩に下ろすと、彼女の表情は少し大人びて見えた。
 「ずっと待ってた……私、ずっと一人ぼっちだった」
ぼんやりと遠い眼をして市子は呟く。
 「お母さんから見捨てられて……だけど、もうすぐ一緒になれるの」
市子はゆっくりと腰を上げ、スカートの中に手を入れた。
紺のプリーツの裾から、少し泥で汚れた白のパンティーが現れる。
そのパンティーの中心から、透明な粘液が糸を引くのが見えた。
まるで、蜘蛛の糸の様に……
 「お前が望むんなら、一緒に連れて行ってあげてもいいよ」
するりと、スカートが捲くれ上がる。
逆立った黒い繊毛。その下に透けて見える……薄紅色の肉の裂け目。
 「市子……ちゃん」
市子は膝立ちのまま、右手の人差し指と中指を使い、小さな割れ目を開いた。
桃色の生肉が、くちゃっ、と音を立てて曝け出される。
ぷんと漂う若い雌の匂い。灰色の風景の中、その部分は眩しいほどに生々しく浮かび上がった。

 「欲しかったのは、これなんでしょ?私、知ってる。お前は私とひとつになりたがってる……」
市子は性器を押し広げながら、身を仰け反らせて笑った。
永井はただ、濡れ光る粘膜が笑いと共にひくひくと蠢くのを、呆けた面持ちで見詰めるだけだった。
五、
 「さあ……お前のも見せて」
少女の手が、永井の下腹部に伸びる。
ファスナーを下ろす微かな音。そして、熱を帯びた陰茎が、生温かい指に引き摺り出された。
 「あはっ、かぁーわいい」
外気に晒された永井の其れは半勃ちの状態で、どこか頼りなく、初々しさを感じさせた。
 「うっふふ……じゃーあー今から市子がぁ、永井選手のおちんちんちぇっく、しまーす!」
そう言うと、市子は永井の股の間に蹲り、彼の陰茎を両手で握り締めた。
 「うわ、硬ぁーい!それにぃ……びくびく脈打ってるぅ。うっそぉー、やっだぁー!
  クスッ。えっちな、ち・ん・ぽ・こ」
 「やめろ……触るな」
 「あははぁ。ちょっと触っただけなのに、こぉんな大きくなっちゃったぁ。面白―い。
  じゃあ今度はぁ、きんたまもチェックしちゃおーかなぁ?」
 「ばっ、よ、よせ……あっ」
市子は、永井の制止の声に全く耳を貸さずに迷彩服のズボンに手を突っ込み、
黒い毛に覆われた陰嚢を引っ張り出す。
 「へーえ。これが永井さんのきんたまぁ?ふうん。中ぐりぐりしてんだねぇ。
  あはっ、ねぇ見て。引っ張ったらこんなに伸びるよ。おっかしー」
 「うっ……あぁ……」
陰嚢の皮が引き伸ばされる。中の睾丸が掌の上で転がされ、指先でやわやわと揉まれる。
その一方で陰茎もねちっこく撫で廻されている。
 「うわぁ……もうびんびん。棒に血管浮いちゃって。
  先っぽも、真っ赤に膨れ上がっちゃってるよぉ。すーごい。やーらしぃ……」
少女の嫋やかな手で性器を弄り廻されて、永井は堅く眼を閉じ、恥辱に満ちた快感に耐えねばならない。

 「ねーえー永井さあん。気持ちいーい?こぉ?これがいいのぉ?」
市子は素早い動きで茎の部分を扱きながら、口の中に唾液を溜め、
其れを、熱く腫れ上がった亀頭の上にだらだらと垂らした。
唾液をまぶされ潤滑になった亀頭から裏筋にかけて、よりいっそう激しく撫で摩る。
 「あっ、はっ、はぁっ」
永井の呼吸が切迫している。
陰茎はもう、骨が通っているかの如く硬直し、極限まで膨張した亀頭の鈴口からは、
先走りの粘液が溢れ出している。
 「永井さん、イきそう?おちんぽイきそう?ザーメン出ちゃう?」
 「あ、やめ……ぁ」
 「出るの?永井さんは市子にシコシコされて、ザーメン射精するの?」
 「うぅ……出……」
 「ふふっ。だーめ」
永井が限界に達しそうになった処、市子は手を止めて亀頭を押さえ込んだ。

 「だめだよぉ、まだ出しちゃぁ。私がいいって言うまではぁ……出しちゃ駄目」
反り返った陰茎を、宥める様に撫で下ろす。
永井は顔を紅潮させ、荒い呼吸を繰り返しながら、どこか切なげに市子を見上げた。
 「出したかった?」
妖しく微笑む市子から眼を逸らし、永井は唇を噛む。
 「出したいんだったらぁ……ちゃあんと市子に、お願いして。
  “僕のきんたまに一杯溜まったザーメンを市子さんのおまんこの中に出させて下さい”って
  きちんと言えたら、射精させてあ・げ・る。ほらぁ、早く言って」
子供の頭を撫でる様に亀頭を撫で廻しながら、市子は永井の耳元に囁いた。
 「は……あぁ……」
市子の舌が伸びて、永井の耳殻を舐め廻す。耳たぶを食み、耳孔に舌を差し入れた。
 「……どうしたの?言えないのぉ?うふっ。言わないと、ずぅーっとこのまんまだよぉー?」
 「うあぁぁ……」
這い回る市子の滑る舌を……熱い吐息を耳に受け、永井は、苦悶に満ちた表情で呻き、身悶えた。
六、
 荒れ果てた六畳間。
血塗れセーラー服の少女に玩弄され続ける若き自衛官の苦難は、未だ続いている。

矢倉市子は血糊のこびり付いた掌で、永井の、細身ながらも筋骨質な、逞しい肉体をまさぐっていた。
脇腹から胸板に向かって撫で上げ、首筋をツッ、と舐め上げる。
そして、時々思い出した様に陰茎をいたぶり、決して勃起を治めさせる事は無かった。
 「どーお永井さん?まだ素直になれない?
  “僕のきんたまに一杯溜まったザーメンを市子さんのおまんこの中に出させて下さい”
  これ、ちゃーんと言わないと、絶対楽にさせてあげないんだから」
市子はニヤニヤ笑いながら、永井の尿道口に溜まった透明な樹液を啜り上げる。
永井は、喘ぐ様な息を吐き、こんな幼い少女にされるがままになっている、己の無力を呪った。
女子中学生の言いなりに、恥ずかしい言葉を口にする様な真似はしたくはないが、
さりとて、若い男性器がこのまま持ち堪えられるとも思えない。
パンパンに張った睾丸も、硬直した幹も、傘の開ききった亀頭も、既に限界を超え、
下腹部全体がジンジンと痛いほどに疼いている。

 ――もう、降参してしまおうか……

耐え難い段階にまで到達した肉の疼きが、永井の精神を屈服させようとしていた。
 「さあ永井さん、言って。射精、したいでしょ?」
追い討ちを掛ける少女の優しい声。欲情に眩んだ虚ろな眼を宙に向け、永井の乾いた唇が動き出す。
 「ぼ……くは……」
 「“僕のきんたまに”だよ!もー、永井先ぱーい。大人の癖に、この位の単語も覚えられないのぉ?」
市子が、亀頭を平手で叩く。
痛みと共に、何とも形容し難い快感が性器に走り、永井は短い叫び声を上げた。
 「おっと。駄目駄目。こんなんでイっちゃあ……」
掌で亀頭に蓋をし、上目遣いに少女は微笑む。そして
 「はーい今度はちゃんと言いなさーい」
おどけた口調で言い放つと、市子は永井の右隣に横たわり、頬杖を突いた。
亀頭を撫でる市子の肘が、右腿に当たる……

 其処で、永井は気が付いた。
右腿の、市子に撃たれた傷口が、既に塞がっている事に。

ヘリのトラブルでこの無人島に不時着してから出遭った、不気味で不可解な数多の出来事。
その一つに、怪我に対する耐性と、異常なまでの治癒の早さがあった。
通常、機関銃の直撃を受けてかすり傷程度で済む事も無いし、
それがこんな短時間で治ってしまう事だって、有り得ない。
とにかく。永井の体力は、もはや完全に回復していた。
そして今、市子は丸腰である。

 「きゃあっ?!」
考えるより早く永井の躰は動いていた。
素早く身を翻し、少女の腕を取って関節を決めた。
 「いやぁっ!やめろ放せ!放してよぉっ!」
形勢は逆転した。化け物じみた能力を発揮して来た市子であったが、格闘術においては
職業的訓練を受けた永井の方に、分が有った。
 「やめろだって?今までさんざん好き放題やっておいて……ふざけんな!」
暴れる少女の躰を押さえ付け、馬乗りで上から怒鳴りつける。
少女の肩がビクッと震え……その瞳が、みるみる驚愕の色に染まっていった。
 「永井……さん?……え?何?私いったい……」
市子は、自分の置かれている状況が判りかねている様子であった。
困惑気味に泳がせた視線が、永井の剥き出しの怒張を見付け、ギョッと顔を強張らせる。
 「うそやだ、何で?いやぁ……分かんなぁい!」
男に組み伏せられ、乳房と、性器を露出させたまま、怯えた声で市子は叫んだ。
七、
 今や市子は完全に正気を取り戻し、普通の女子中学生に戻っていた。
当初、永井が望んでいた通り……しかし今度は、永井の方が正気を失っている。
 「嫌!永井さんどうして?!こんな……やだやめて!お願い!」
 「うっうるせえっ!!」
永井は乱暴に、市子のセーラー服の下の乳房を揉みしだき、膝を使って彼女の太腿を強引に割った。
ぱっくり開かれた幼い肉びらに猛り狂った自分自身を擦り付け、ぐりぐりと中に抉り込もうとする。
 「ああいやっ!いやあっっ!!やめてぇ……あああっ」
 「はぁっ、はっ、い、今更何言ってんだ!お前の方が、俺を……!」
永井の陰茎は、手で支える必要が無いほどの硬度でしゃっきりと起き上がり、
少女の柔らかな陰門を、自身の力で突き破ろうとしていた。
ぬめりを帯びた彼女の膣口は堅く閉ざされ、男の侵入を阻もうとしていたが、その防壁も、
長くは持ちそうに無い。
 「ああっ……駄目っ!やだったら……もういや放して!変態!ロリコン!!」
市子は永井の狼藉から逃れようと、懸命にもがいた。
押さえ付ける腕に爪を立て、脚をバタつかせて、何とかしてこの暴漢の躰を引き剥がそうとする。
だがそんな彼女の抵抗は、極限まで昂ぶった永井の情欲を、いたずらに煽るだけであった。
 「はあ、はあ……そんな、普通の女の子みたいな真似したって、もう騙されねえぞ!
  ……こんなぐっちょぐちょに濡らしてんじゃねーかよ!!」
 「嘘っ!いやっ!」
 「いやっ!じゃねーよ!!男を、なめんなよ……そんなにヤって欲しいんだったら……
  ヤってやらあっ!!」

 「いやぁあああああああああああああああああああああああーっ!!!」

永井の陰茎は、市子の狭き陰門を突破した。
繊細な粘膜を貫いて、暖かい肉襞にぎっちりと喰い締められる快感と、
強大な敵を制圧した達成感に、永井は、獣の様な雄叫びを上げた。
市子のその部分はあまりに未成熟で、男のモノを受け入れるには未だ小さく硬い感じがしたが、
永井は構わず、進撃を開始した。
 「うおおおお!」
 「痛っ……い……ああっ、ああ、ああっ、やああぁっ!!」
狭い膣道を熱した鉄槌で、力任せにズンズン突きまくる。
永井の熾烈な攻撃に、市子の肢体はたわみ、抱え上げられた両脚はがくがく揺れ動く。
幼い膣は陰茎の蹂躙を拒み、渾身の力で押し返そうとするが、
結果、胎内の剛直を締め上げ、永井の官能に強い快感を伝えるばかりである。

 「や、あ、あ、あ、やめ、許、して……も、ゆる、して」
眦に涙の筋を残し、虚ろな表情で揺さぶられ続ける市子は、既に抵抗する力を失っているようだ。
永井は躰を折り曲げ、ぷるぷる震えるプリンの様な少女の乳房に唇を寄せ、
頂点に乗った小さな桃色の乳首を口に含み、吸い付いて、歯を立てた。
こんな仕打ちを受けながらも、市子の性器は、中からジトジトと淫液を排出し、
陰茎の出し入れを潤滑にさせる手助けをしていた。
結合部分からはびちゃびちゃ、じゅぽじゅぽと淫らな音が鳴り響き、永井の興奮を、
いやが上にも高めて行く。
ごうごうと暴風の様な息を吐き、猛烈に腰を突きたて、強直した陰茎を奥へ、更に奥へと押し進め、
市子の膣の内部に、暴力的な打撃を加え続けた。
 「ああ、はぁ、あはぁぁ……」
市子はもう、言葉を発する事も無く、永井に姦されるまま、ただ動物的な声を上げるのみであった。

そしてついに、この戦闘に終止符が打たれる刻が訪れた。
永井の腰が、大きく動いたかと思うと、それが次第に素早く小刻みな震動に変り、
突然ピタリと止まった。
引き締まった臀部の筋肉がびくびくと痙攣し、同時に「うーっ」とくぐもった唸り声を出し、
市子の上に、崩れる様に倒れ込んだ。
震動の発作は倒れてからも続いた。市子の白い腿の間で、永井の尻は暫し捏ねる様に蠢いたが、
次第にその動きは治まっていき、やがて、完全に静止した。
八、
 「はぁ、はぁ……はぁ」
市子の頼りない乳房に顔を埋め、永井は荒い息遣いを繰り返した。
睾丸の中の、溜まりに溜まった精液を放出しきって、少し疲れはしたものの、
腰の辺りがすっきりと軽くなり、清々しい気分だった。
 「ひどい」
不意に、頭の上から声がした。
顔を上げると、泣いている市子と眼が合った。
幾分、冷静さを取り戻した永井は、少女の涙を見て何か不吉な物を感じた。
躰を起こし、膣から陰茎を引き抜く……すると其処は、血に塗れていた。
少女の陰部にも、自分の陰茎にも……
精液の白い色を打ち消す様に、血の赤が痛々しくこびり付いていた。
 「市子ちゃん……!」
此処に至って、永井はようやく自分のしでかした事の重大さを理解した。

 ――俺は、女子中学生を、レイプしてしまったのか……

くらり、と、眼の前が暗くなった。
幾ら異常な状況であったとはいえ、この事実は、変らない。
何という事だろう。
救助しなければいけない存在を、自分は、この手で傷つけて……
根元を中心に赤く染まった陰茎が、人を刺し殺した凶器の様に見える。

 「やっぱりお前は……私と同じ」

横たわったまま、萎縮した赤い凶器を眺めていた市子が、ぽつりと呟いた。
血に汚れた性器を曝け出したまま起き上がり、永井の肩をとん、と押す。
力無く畳の上に倒れた永井を上から覗き込むと、その唇に、そっと接吻をくれた。
其れは何故か、血生臭い味がした。
 「市子ちゃん……君は」
 「考えないで。もう何も……仕方ないの。私もお前も。もう、元の場所には帰れない」
 「か、帰れないって?」
慌てて問い質す永井の唇に、市子は静かに人差し指を宛がう。
 「お前……あの時どうしてあのおじさんを撃ったの?」
 「どうしてって……そ、そりゃあ、市子ちゃんが危なかったから」
 「本当にそれだけ?」
市子の焦げ茶色の瞳が、真っ直ぐに永井を見詰めた。

 ――本当に、それだけ?

少女の瞳の中の、自分自身が問い掛けて来る。

三沢三佐。自分の上官だった男。
初めて会った時から、何処となく虫が好かなかった。
感情の希薄な、人としての暖か味を感じさせない態度が薄気味悪かった。
しかし、自衛官としての優秀さは、認めざるをえなかった。
悔しいがどうあがいても、自分に勝ち目は無い。
ずっとそう思っていた相手。
それを、仕留めた。この手で。自身の力で。
堪らなく気持ち良かった。ゾクゾクした。自衛官になって良かったと、心底思った……

 ――俺はアレを……愉しんだ?

永井は愕然とした。
犯す事、殺す事に、悦びを感じた自分。
 自分の中に、自分の知らない魔物が棲んでいる……
其の事実は永井を打ちのめすと共に、彼の心を、得体の知れない不安感に陥れた。
九、
 「“本当”を知るのは、辛い事だね……私も、そうだった……
  ホントはね、まだ、信じらんないの。私が、私じゃなかったなんて……」

永井はいつの間にか、市子の胸に抱かれていた。
隣に寝そべった彼女に頭を抱えられ、幼子の様に、優しく撫でられていた。
永井には、市子の言葉はまるで理解出来なかったが、こうして抱き締められていると、
とても心が安らいだ。
 「私と一緒になろう」
少女は唐突に、そんな言葉を漏らす。
 「一緒に、お母さんの処に連れて行ってあげる。
  そうすればもう、何も苦しまなくてよくなるの……寂しい事も嫌な事も、全部無くなるよ……」
とんでもない事を言う。そう思った。
しかし、この子のしたいようにしてやってもいいような気持ちもあった。

  ずっと一人で、寂しかった。

市子がたびたび発するこの言葉。躰を繋いでなお、素性の知れない彼女であったが、
この言葉が全てを言い表しているのではないかと思った。
寂しい。だから誰かと一緒に居たい。至極、当たり前の事ではないか。
市子がこれまで行って来た異常な行動も、彼女の抱える寂しさがさせていたのだとしたら……

 「……俺で、いいのかな」

少女の乳房に凭れて、永井は呟いた。
 「市子ちゃん可愛いんだからさ、これからもっといい男、見付かるかも知れないよ?
  なのにこんな早く結論出しちゃうの、勿体無くない?」
 「私、可愛くなんかないよ」
照れくさそうに少女は笑った。
 「バージンあげちゃったし……私は、永井さんがいいの」
そう言って、ぎゅっと永井を抱き締めた。
 「市子ちゃん……」
永井は顔を上げる。少女の髪の毛の中に手を入れて……唇を、重ね合わせた。


 「今度は……優しくしてね」
市子は脚を開き、上気した顔で囁いた。
苦笑いをして永井は頷く。
丹念に愛撫してやった所為か、市子のセーラー服の下の素肌はほんのりと桜色に色付き、
小さな陰唇は紅く染まってぽってり膨らみ、透明な蜜に濡れ光っている。

永井は、市子を連れて早々に団地を立ち去るつもりでいたが、
もう一度セックスしたいとせがむ彼女に根負けし、再び抱きあうことになった。
 (ちょっと、わがまま聞いてあげ過ぎてるかな)
我ながら少々情けないような気もするが、彼女は守るべき対象……
男として、また自衛官として、この異界でただ一人の、心の支えとも言うべき存在なのだ。
ずっと、一人ぼっちで彷徨い続けていた、可哀想な市子。
彼女に、もう寂しい思いをさせたくない。
永井はそんな、保護欲ともいうべき心情に突き動かされていた。

 「じゃ、挿れるよ」
畳に横たわる市子に覆い被さり、永井は、ゆっくりと腰を沈めて行った。
市子は小さく声を上げたが、それは、苦痛を訴える声音では無かった。
永井は安堵の息を吐く。
市子の苦しみに歪む顔は、見たくない。
いや。正確には、彼女の苦しむ顔を見て悦びを感じる自分を見たくない、というべきか。
己の深層に潜む魔物を思い、永井は少し、複雑な気分になった。
十、
 「あぁん。な……がいさぁん……」

市子の性器は、つい先ほど処女を破られたばかりとは思えないほどの柔軟さでもって
永井の陰茎に絡みついている。
小さく締まっているのは変りないが……よく引き締まった膣の内部は、練りこまれた様に
ぬるぬると蠢動し、優しく、暖かく永井を迎え入れた。
永井の陰茎は、膣の浅い所を、遠慮がちにそっと探る動きをしていたが、
少しずつその抜き差しを速めていき、奥に向かって、じわじわと陰茎の尖端をめりこませて行った。
 「あぁ、結構、奥の方まで、這入れるな」
少女の膣壁のブツブツ、ざらざらした感触を味わいながら、永井は感嘆の声で呟いた。
 「市子ちゃん、痛くない?」
 「うん。なんか……平気……うぁ」
永井は、市子の下腹部に下肢の重みをかけ、彼女のふっくらと盛り上がった陰阜を
ぐりぐりと揉み込んだ。
陰核にじんわりとした快感が伝わり、市子はその、ちょっと垂れた目尻を細め、恍惚の表情を表した。
 「やぁ……なんか……へん」
 「気持ちいいの?」
 「あぁっ、あっ……分かんなぁい……知らない……」
市子の愛らしいほっぺは、永井の腰の小刻みな震動と共にふるふると震え、唇から漏れ出る声も
感極まった様に掠れ、震えていた。
 「ああだめ……永井さん……なんか、腰が勝手に……動いちゃうぅ」
 「いいんだよ、動いて。市子ちゃんがいいと思うように、やってみな」
上から両手で乳房をやわやわと揉まれ、満天の星空の様に瞳を潤ませた市子が、もじもじと
恥ずかしそうに、紺のスカートの下の腰をくねらせ始める。
その動きは、永井の直線的な活塞を緩衝するような、円状に廻す動作であった。
 「あぁ……あぁぁん……あぁ、あぁ、あぁ」
市子の若い肢体が悩ましくうねるにつれ、膣内のぬめりは夥しく、
二人の連結部からは白濁した粘液がごぼごぼと溢れ出た。
 (う……これは……)
普通、ここまで濡れてしまうと、摩擦感が喪失して快感が減少するものだが、
市子の性器は、濡れそぼつ毎にその吸引力が増して行き、永井の陰茎を絞り上げ、膣穴の、
より深い場所へと引き込んで行く様だった。
 「ふぅん……ながい……さぁん……ああぁ」
市子の身悶えは次第に激しさを増して行く。
永井の胴にしがみ付き、がくがく腰を揺すったかと思うと、ごろん、と転がって永井を
仰向けに押し倒し、上に圧し掛かって、丸い桃尻をぐるぐると廻したり、前後に振り立てたりした。
 「おぉ、おぉ、おぁ、な、がい、さぁぁん……来る、何、かが、来る、よぉぉぉ」
 「うあ……市子、ちゃん……!」
捲くれ上がった紺のスカートの下、白いお尻がぶるぶると震えている。
市子は、ビブラートの掛かった叫びと共に身を仰け反らせ……全身を、感電した様に
がくんがくんと振るわせた。

 「おあぁああぁああああぁぁぁぁあああぁぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁぁあぁぁぁ」

少女の咆哮が、サイレンの様に辺りに鳴り響く。
膣口がぎゅっ、ぎゅっと窄まり、膣の深淵からは津波の様な波動が押し寄せ、永井の陰茎を、
下半身ごと飲み込もうとした。
波打つ粘膜の奔流に揉まれ、永井の剛直は、ほとんど強制的に精液を吸い出された。
 「ぐ……が…がぁっ」
吐き出しても吐き出しても、少女の膣は陰茎を吸引するのを止めない。
永井は、熱い肉襞の中で陰茎を蕩かされ、其処からどろどろと溶解して行く様な感覚を味わった。
あまりの快感に眼も眩み、意識が、何処か遠い処へ押し流されてしまいそうだ。
思わず、少女の腰を両手で掴まえる。
脆い手触りの皮膚に、指がめり込む感じがする。
 「いっしょに……い、こ、ぉ……」
少女の声を頭の中に聞きながら、永井の意識は、闇に沈み込んで行った。
十一、
 『かしらー、なか!』

団地の鉄製のドアの外から、何処か暢気な掛け声が聞こえた。
 (あいつが、復活してるんだ)
この部屋に辿り着く前に倒した化け物。真っ白な顔をして、黒装束を身に纏った……
 「永井さん、どうするんですか?」
市子が、永井に問い掛けた。
 「倒すだけだよ。近い場所に二体居るのが、ちょいウザいけど……
  一体ずつ片付ければ、どうって事無い」
 「きゃー、かーっこいい!」
 「……市子ちゃんは、危ないから下がってろよな」
 「はーい」

錆び付いたドアをギッと押し開ける。89式を抱え、ゆっくりと階段を降った。
二階の部屋のドアが見える処まで降りると、黒い頭巾の頭部が見える。
未だ此方には気付いていない。永井はそっと銃を構える。
近距離だったが念の為スコープを覗き、一撃で頭を撃ち抜いた。
 「わあっ、やったね!永井さん、つおーい!」
 「ばっ……市子ちゃん!!」
市子の声に、一階の階段を見張っている方の化け物が反応した。頭にビリッと赤い閃光が走り……
奴の視界が意識に入り込む。
 「大きな声出すなよ。見付かっちゃったじゃん!」
 「えーん。ごめんなさーい……きゃっ」
階段を上がって来た化け物が、機関銃を撃ち込んできた。
9mm弾の直撃を受け、永井と市子の躰から、白濁した体液が飛び散る。
 「……ったぁ。もーっ!いきなり撃って来るなんて、信じらんなーい!!……ちょっと見てぇ!
  制服に穴開いちゃったよぉ!もう!サイテー!!」
ぷりぷり怒る市子を引き摺り、永井は階段の影に隠れた。
 「ねえ永井さん。あいつ、私が倒しちゃってもいい?」
 「駄目だよ!言ったろ?市子ちゃんは、俺が守るって……」
 「そうだけどぉ。あいつ、ムカつくんだもん」
永井はこの短時間の間に、市子が言い出したら聞かない性格である事を学習していた。
 「はあ……分かったよ。そのかわり、危なくなったら、すぐ俺と交代しろよ」
 「うふっ。大・丈・夫」
市子は上体を起こすと、永井の頬を掌で挟み、唇に、糸引く接吻をした。

 『早く死んで下さーい』

黒装束の化け物は、二階の階段に向かって絶え間なく機関銃を撃ち続けている。
標的が死ぬか、何処かに立ち去るかするまで、止める気は無いらしい。
その連射の間隙を縫って、ようやく、其の標的は階段の影から姿を現した……
最初に見えたのは、地に突いた迷彩服の腕だった。
次に天井を向いた頭部。化け物は首を傾げる。
敵は、ブリッジの体勢でやって来るつもりなのだろうか?

その回答はすぐに明かされた。
躰を反らし、蜘蛛の様な格好で出て来た迷彩服の男の後から、セーラー服姿の少女が歩いて来る。
いや寧ろ。
歩いて来る少女に男が押し出された。と言った方が正しい。
二人の躰の中心部は繋がっていた。
少女の捲れ上がったセーラー服のスカートの中に、迷彩服の腰が反り返って食い込んでいる。
紺のスカートに隠れ、結合部の様子は判然としなかったが、
その辺りからは白い粘液がだらだら流れ、例え様もないほど生臭い臭気を発していた。
よく見ると、白い液体は二人の眼や口元からも溢れ出ており、彼等の歩いた後は、
まるで蝸牛が通った跡みたいに、垂れた粘液でぬめぬめと濡れ光っていた。
十二、
  「邪魔しないでってば」

股の間に男の腰を挟み込んだ少女は、歩き難そうによたよた進む。
途中、化け物に何発か撃ち込まれたが、白濁液を飛び散らせ、小さく舌打ちするだけで、
応えている様子はまるで無い。
 「おい、大丈夫かよ」
 「へーき……ほら、もう死んだ」
少女は、男と喋る片手間に機関銃を撃ち、敵を仕留めてしまった。
 「終わったか……じゃあ替われよ。歩き辛いだろこれ」
 「んー、もうちょっと待って。こいつに用があるの……」
床に倒れた化け物を見下ろし、少女はニヤリと笑う。

彼は眼を覚ますと同時に、その身が眩しい光に焼かれているのを感じた。
辺りを見回すと、其処は自分の見張っていた担当区域では無く、団地の裏庭のようだった。
 『?!』
耐え難いほどの眩しさに躰を覆う黒い衣を引き寄せようとして、其れが無い事に気付いた。
彼は、丸裸だった。
光を避ける為の衣が全て取り払われ、紙の様に白い膚が、光に晒され煙を上げている。
彼は甲高い悲鳴を上げた。
 「やっと眼が覚めたんだね。お寝坊さん」
振り向くと、団地の入口の低い階段に、セーラー服少女と迷彩服の青年が、抱き合って坐っていた。
青年に腰を抱きかかえられた少女が、彼を見下ろしニッコリ微笑んで語りかける。
 「私、お前も連れてってあげる事にしたの。仲間外れは、可哀想だから」
青年の躰が、ぐらりと傾ぐ。
眠る様に眼を閉じた青年の躰を引き摺り、少女は彼ににじり寄った。
 「冷たい躰……もう随分ガタが来てるね、この殻……」
少女の手が、白濁液に塗れた舌が、彼の躰を這い廻る。
彼の口から恐怖と絶望の叫び声が、細く、長く、漏れ出でた……


暗い海の底で、永井は蹲っていた。
海面は遥か彼方。此処には一切の光が届かない。
 ――何故、自分だけが、こんな寂しい処に置いていかれてしまったのだろう。
砂の数ほど繰り返して来た問い掛け。
しかし答える者は無い。
永井は孤独に耐えかね、叫び出したい気持ちに駆られる……

 (夢?)
永井の意識がのろのろと浮上する。
覚醒してもなお、眠りの中に居る様な曖昧な感覚に包まれていた。
 (今のが……市子ちゃんの)
永井は、最前に感じた絶望的な孤独感と、やり場の無い哀しみを思った。
今まで市子が、たった一人で抱えて来た寂しさ。
でもこれからは、其れを自分と分かち合う事になる。
永井の心が静かな喜びに満たされる。
 (自分は、市子ちゃんの助けになる)
そう。自分が自衛官になったのは、人を助ける仕事がしたかったからだ。
決して、殺戮や暴力に酔いしれたかったからでは、無いのだ。

 永井の意識が、再びゆっくりと沈んで行く。
白濁した靄に包み込まれ、彼の魂は、波間を漂う様にゆったりとした安らぎの中にあった。
 (市子ちゃん。これからずっと、一緒にいてあげるからね)
白い世界に抱かれて、白に塗れた若者の唇が、微かに微笑んだ。

【終了条件未遂。】
554名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 18:18:25 ID:/pWFGPGk
 こぇええええ! だが前作に引き続き、実にサイレンらしいエロを読めた気がする。
グッジョブ!
555名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 19:21:56 ID:Bgh2H3km
MAJISUGEEーーー!!!
毎回胸に迫る話をお書きになる
ブライトウィンの怪ネタも無理無く入ってて良かった
ラストの永井にもらい泣き
556名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 22:52:22 ID:qsdy9z0R
す ご い 大 作 k t k r
557名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 23:43:05 ID:WYrL8nAP
海坊主で噴出したけど
すげえ…すげぇよGJ!
558名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 00:41:48 ID:ROXMNKdW
ナイスエログロ!GJの一言!!
そして誰か絵板…
559名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 18:12:16 ID:j+pBqTnG
GJ!
永×市派も市×永派も大満足の出来ですね!
560名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 18:57:57 ID:6aXN91PY
オラ正直感動した
561名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 22:35:31 ID:Zwtl6C9U
ツカサ×ケルブきb
562名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 23:26:37 ID:gL3XxXrJ
郁子×闇人キボンヌ
563名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 00:27:45 ID:eM8ywMVF
>>561

ケルブ「ハッハッハッハッハッハッハ・・・」
ツカサ「ハッハッハ・・・キャインキャイン」
564名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 02:25:53 ID:/Vg8FGA2
>>562
俺も。
565名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 07:47:10 ID:ZPeWSoSs
いやいや、ツカサ×阿部ちゃんだろ
566名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 10:33:31 ID:j1kR97/I
誰にも名前を挙げてもらえない
美浜カワイソス
567名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 00:51:24 ID:VRiESRK8
>>566
美浜は志村としか会ってないからすっごい話作りにくそう
568名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 06:51:31 ID:jTYgLK27
>>567
み〜なは屍人に集団レイプされるのがお似合いかと。
あと、秘祭の前に村人に捕えられ、宮田医院でドエロい拷問&人体実験される。
なんてのはどうでしょう?
569名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 17:05:30 ID:cbifTJ7n
郁子×闇人藤田キボンヌ
570名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 18:45:21 ID:MsG5sGR8
郁子なんて全然萌えないだろ
571名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 03:56:25 ID:7CZEFlcK
生前の阿部×柳子見たい
572名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 11:15:57 ID:eLW5ObGq
>>568
屍人からは普通の人間が屍人に見えるからおっきおっきしないだろ
573名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 12:14:56 ID:/yloKSH3
郁子の声と尻のエロさは異常
574名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 12:59:06 ID:3gepqbrb
美浜AV女優にいそうな顔だよね
575名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 15:11:54 ID:mCTCWIIQ
阿部×喜代田希望
576名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 17:49:07 ID:eiI4KvMk
阿部×三上希望
577名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 21:52:24 ID:Z1/S/iww
ツカサ×ケルブ
578名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 00:16:20 ID:01HvgE53
郁子×闇人
579名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 00:36:24 ID:NCyqNyiZ
ここは硬派に一藤×揉子だろ
580名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 21:37:32 ID:zxU659uU
郁子マダー??
581名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 11:54:40 ID:FFoRrBrJ
本スレで急に絵板絵板いうやつがが湧いたのはこのスレのせいか
絵板ならこれでも使っとけ本スレでいらないやつだから
http://samaa.jp/cgi-bin/bbsnote/bbsnote.cgi
一、
 『惨めだよなあ 惨めだよ』

事務棟の屋上から化け物の声が聞こえる。

木船郁子は屋上の入口の傍に立ち、そっと様子を覗った。

 化け物の気配に満ち溢れたこの鉄塔にあって、一際強い意思を持っているのが、奴だ。
何しろ奴には郁子の超能力……化け物の意識を乗っ取り自在に操る能力が、全く効かないのだ。
危険だ。放っておいてはならない。彼女の全神経が、そう告げていた。

 『居場所が無いって切ないよなあ』
ぶつぶつと独り言を呟きつつ屋上を巡回している化け物が、入口に背を向けて歩いて行く。
 (今だ!)
郁子は懐中電灯の明かりを灯し、屋上に躍り出た。
道中拾った拳銃を構え、奴の背中に銃弾を撃ち込む。
突然の奇襲に化け物は驚愕の声を上げたが、郁子は眼をつむり、闇雲に射撃を続けた。

 ――カチッ、カチッ……

全弾撃ち尽くし、郁子は眼を開ける。
そして……小さく舌打ちをした。

 「あー……死んでないし」

黒衣の化け物は、郁子の前で仁王立ちに立ち塞がったままであった。

 『……馬鹿にしやがって!』
化け物が、白い顔に怒りを露わにして銃口を向けて来る……
 「あぁっ!!」
郁子は恐怖のあまり腰が抜け、地べたに尻餅をついた。
そのままズリズリと後退する郁子を追って、化け物は発砲した。

 ――パアン!

乾いた射撃音。銃弾は、郁子の股の間の地面に突き刺さり、コンクリートの床に黒い穴を開けた。
 「ひゃあっ!!」
思わず郁子は悲鳴を上げる。
大きく広げた脚の付け根から、爪先に向かってブルブルと震えが起こり、その場で硬直してしまう。
 『よーし。神妙にしろよ』
化け物が、拳銃を構えたままゆっくりと近付いて来る。
郁子は端整な顔を恐怖に歪めて、その姿を見詰めた。

 其れは、元々は中年男性であった様だ。
五十歳前後位の……警察官だったのだろう。黒い頭巾の下には、警帽を目深に被っている。
その石膏像じみた蒼白な顔には、精悍さと、苦労人特有の何処か哀しげな人懐っこさが、
面影となって残されていた。

しかし彼は、もう、人では、無い。

 『警官に発砲するたあ、太ぇアマだ……射殺しねえとな』

かつて人間の男であった其れは、無慈悲に郁子を……
この、哀れに震える十八の娘を見下ろして、ニヤリと哂った。

二、
 『さあて……何処を撃とうか』

黒衣の化け物は郁子の前に屈み込み、ニヤニヤと厭らしい笑みを浮かべて、彼女の眼の前に
銃口を突き付けた。
 「うぅ」
郁子は、ビクリと肩を竦める。
 『ふふ……この可愛い顔にブッぱなしてやったら、面白れえだろうなあ……
  なあ、知ってるかい嬢ちゃん?拳銃で撃たれっとなあ、ドラマみてえに綺麗にゃ、死ねんのよ。
  グシャグシャに……それも撃たれた側じゃなく、その反対側の方がグシャグシャになって
  ぶっ壊れちまうのさ。だから』
怯える郁子の顔に舐める様な視線を絡ませ、化け物は郁子の後頭部に銃口を当てた。
 『こうやって後ろ頭を撃ち抜けば、あんたの顔は……』
 「や……め……」
後頭部に硬い筒の冷たさを感じ、郁子は背筋を強張らせた。
 『腹に喰らわすのもいいなあ。すぐには逝けんからな。このピチピチした躰がのたくる様は、
  大層な見ものだろうて』
化け物は、愉快そうに肩を揺すって笑う。

郁子は、全身からどっと汗が噴き出すのを感じた。特に、地べたに着いた尻の谷間が酷い。
 (あー……私の下着、汗でぐっしょり)
この生きるか死ぬかの瀬戸際にあって、郁子は恐ろしく見当違いな事を思い煩っている。
だが実際、彼女のショーツは尻の谷間から滲む汗に濡れ、性器の辺りまでじっとりと蒸れて、
気持ちが悪かった。
そんな郁子の思いを知ってか知らずか、化け物は彼女の、ジーンズの食い込んだ性器の割れ目に、
黒くて硬い銃口を押し付けた。
 「ひいぃっ?!」
 『此処を撃つのも、いいな』
静かな声で、化け物は言い放つ。

 「いや……やめて、お願い」
郁子は強張った咽喉から、言葉を振り絞った。
もう助かる望みが無い事は判りきっていたが、言わずに居られなかった。
震える声で命乞いをする郁子の横顔を眺め、化け物は何故か嬉しそうな眼をする。
 『撃たないで欲しいか?』
銃口で、郁子の性器の割れ目をなぞりながら、彼は囁いた。
 「……」
 『撃たないでやってもいい。あんたの心掛け次第じゃあ……此処から逃げさせてやってもいいぞ』

郁子は化け物の顔を見た。
作り物めいた白い顔。郁子はその顔の中に、禍々しい、それでいて酷く世俗的な何かを見付けた。
それは……彼女にとって殆ど日常的な物であるとも言うべき……
中年男が若い女の肉体に向ける、奇異と欲望の目線。
アルバイト先の港の漁師達が、酒の席で必ずと言っていい程郁子の前に表す、ギラついた視線だ。
 (こいつ……まさか)
そんな郁子の考えを、この中年男の成れの果ては、見抜いた様だった。

 『俺はなあ……あんたの様な若い躰を一遍でいいから、思い切り抱いてみたかったんだ』

ニコリともせずに言い放ったその一言に、郁子は怖気をふるった。
 「な……ふっ、ふざけんじゃないわよ!何言ってんの?馬鹿じゃないの?!いい歳して……
  って言うか、あんたもう人間でもない癖に……」
 『そうさ』
まくし立てる郁子の眼を睨み据え、化け物が答える。

 『もう人間じゃあないから……女を犯したって、犯罪にゃあならんのさ』

三、
 化け物は、郁子の性器に宛がっていた拳銃をゆっくり動かし、彼女の肢体に滑らせる。
下腹部から臍の窪み、張り詰めた乳房の膨らみ、と、その先端でなぞり上げ、
最後に汗ばんだ白い咽喉元に突き付けた。
 「ヒッ」
郁子が押し殺した悲鳴を漏らす。
怯えきってはいるものの、その瞳には勝気な光が宿り、化け物を睨み返した。
 「な、何よ……馬鹿な事、言わないでよ!あんたなんかにそんな事される位なら、死んだ方がマシ」
 『気が強いな、嬢ちゃん』
化け物は咽喉の奥底で、押し殺した笑い声を漏らす。
そして、悪態をつく郁子の口の中に、いきなり銃口をねじ入れた。
 『死にたいってえなら、死なせてやってもいいんだぞ。血だらけの死体だって構わんさ……
  ヤれるんならな』
そう言うと、化け物は腕を翻し、郁子の黄色いタンクトップを引き千切った。
 「んーっ!」

郁子はくぐもった叫び声を上げて、胸元を両手でかき合わせた。
胸元に宛がった掌からは、白い乳房の、柔らかそうに盛り上がった肉が、零れてはみ出している。
化け物はその手を退けようとするが、郁子は頑として乳房を晒そうとはしなかった。
 『ふん、強情な……そんじゃあ』
今度は手を下に掛け、ジーンズのファスナーを開けようとする。
 「ん……んん!んぐぐぅ!!」
郁子は黒い銃身を咥えたまま、腰をにじらせ化け物の手から逃れようともがく。
しかし、それでも胸元を押さえる手は、離さなかった。
 『くっくっ……そんなにおっぱい見られんのは、嫌か。』
化け物は口元を歪めて笑うと、拳銃を持つ手をぐい、と伸ばし、郁子の咽喉の奥深くまで
銃身を捻じ込んだ。
 「ぐ……んぐぅっ」
勢いに押され、郁子の躰が仰向けに倒される。
その間隙を縫って、化け物の片手は、郁子のジーンズをずり下げた。

 「んん!んん!んーっ!!」
郁子は脚をバタつかせて抵抗するが、脱げ掛けたジーンズは簡単に足先から抜け落ちた。
化け物が小さく感嘆の声を上げる。
郁子は今、小さな木綿のショーツを豊かな腰に貼り付けた無防備な姿を、彼の眼下に晒していた。
 『こりゃあ、堪らん……』
化け物は呻く様に言いながら、郁子の、しっとりと湿り気を帯びた肌を撫で回す。
若い素肌の感触に酔い痴れる化け物の腕の力が、少し緩む。
 「……ぷはぁっ!」
郁子はその隙を逃さず、化け物の持つ拳銃を両手で振り払い、腹這いになって
この場を逃れようとした。
 『このやろう!』
化け物は、後ろから銃弾を撃ち込んでくる。
ニ、三発が郁子の躰を掠めたが、何とか持ち堪え、屋上の入口へと向かう……

が。

 「ううっ?!」
脳髄を貫く様な激痛に、郁子は、頭を抱えて蹲った。
 (やだ!何で、こんな時に……)
頭の中に、他者の思念が奔流となって流れ込んで来る。
それは他ならぬ、後ろから攻撃を仕掛けて来る化け物の思念である。

人の心を読む能力。
この異界に於いて強力な武器となり、郁子の身を護って来た超常の力が、
今、彼女を危機に陥れていた。

四、
 『そおら、捕まえたぞう』

屋上入口の壊れた扉の上で、郁子は尻を抱え込まれた。
郁子の躰は、そのまま、ぐいぐいと屋内に押し込まれる。
 『表は眩しくて敵わんからな。こっちに来てくれて都合が良かったぜ……くくく』
化け物達は光に弱い。
それは、狡猾で豪腕な彼等の、唯一の弱点である。
逆に言えば、暗闇の中にいる限り、彼等に勝てる見込みは殆ど、無い。
郁子の立場は今、絶望的であった。
 『ふふ……どうやら観念したな』
身動き一つせずに床に蹲る郁子を見て、化け物の白い顔が満足そうに笑う。
そして、おもむろに郁子のショーツを掴むと、其れを剥ぎ取ろうとした……

 「……藤田さん」

突然、郁子が言葉を発した。
化け物の動きが、凍り付いた様に止まる。
郁子は床に蹲ったまま、肩越しに化け物を振り返った。

彼女の瞳は、涙に濡れていた。

郁子の能力は、一瞬の間に彼の心……
おぞましい化け物に身も心も乗っ取られる前の、警察官・藤田茂の記憶を読み取っていた。
それは彼の迎えた“人”としての最期から遡り……労多く、実り少ない其の半生にまで及んでいた。
不器用で、愚直で、仕事熱心で、いつも貧乏くじばかりを引いていた。
それでも彼は、職務に忠実であろうとし続けた。
その挙句が、この……

 「藤田さん、ねえ、もう、やめようよ……こんなの」

郁子は、泣きながら彼に……藤田に語りかけた。
 「こんな、こんな事する人じゃ、ないんじゃん。いっつも糞真面目でさ……
  なのにもう、人じゃなくなった、なんて、無理しちゃってさ……ばっかみたい」
藤田は深く項垂れたまま、じっとして動かない。
そんな藤田に、郁子は尚も訴えかける。
 「ねえ、こんな事して……自分の事、許せるの?……顔向け出来るの?……朝子さんに」
藤田の手が、ビクリと震えた。
 『朝子……』
疲れた様な掠れ声。それから、ゆっくりとこうべを上げる。
彼は、笑っていた。
そして、言った。
 『知らんよ。そんな娘』
白く硬い手が、郁子のショーツを引き裂いた。

 「いやああああああーっ!!!」

暗いコンクリの建物の奥底に、若い娘の悲鳴が響き渡った。

五、
 郁子の若い肢体は、全てを剥き出しにされた。
彼女の、只でさえ大きく後ろに突き出ている臀部の膨らみは、床に蹲っている所為で
余計に強調されてしまい、其れは藤田の眼に、悩ましくも挑発的に映った。
 『まるで外人みてえな尻だ』
藤田は、感嘆の声で呟く。
屋内は暗かったが、人で無くなった藤田には、郁子の躰が電灯の真下で見る様にはっきりと見えた。
 「ああ……いやぁ」
郁子が、尻を隠そうと伸ばした両腕は、あっさりと藤田に捻り上げられた。

 『立ちな。嬢ちゃん』
郁子の腕を引っ張り上げて、藤田は言う。
 「どっ、どうする気?!」
 『どうするって……このまんまじゃ、どうしようもねえだろう?それともあんたは
  ……こっちの方が、良いってのかい?』
 「ひゃっ?!!」
藤田は、亀の様に丸まった郁子の尻たぶの間に指を差し入れ、固く窄まった肛門の皺を摩り上げた。
彼女の小さな肛門は、磯巾着の様に蠢いて藤田の指先に吸い付く。
郁子は堪らず、バネ仕掛けの様に立ち上がった。
 『よおし。立ったら壁に手ぇ突いて、ケツを突き出しな』
 「藤田さん……」

 『名前を呼ぶな!』

其れは、腹の底にビインと響く声だった。
藤田の、押さえ込まれていた感情が、一気に噴出した声だ。
圧倒的なまでの迫力に、郁子は身が竦み、腰が砕けそうになる。しかし……
 (藤田さん……)
超能力など使わなくとも、其の声に隠された藤田の心は判った。

  ――痛み

年齢のわりに苦労を知っている郁子であったが、其の彼女にすら計り知れない痛みを
この……人は、抱えている。
郁子は、そう感じた。

 『……随分しおらしくなったじゃねえか』
のろのろと壁に手を突き、尻を差し出した郁子を見て、藤田は苦みばしった笑みを漏らす。
 『何か企んでやがるのかい?ふふっ、無駄なこった。どうすることもできんよ。
  こんな丸裸じゃあ、な』
そう言うと藤田は、郁子の肩甲骨の浮き出た薄い背中に乾いた掌を宛がった。
 『ああ、いい手触りだ……吸い付く様な感触だ』
藤田の手は、なだらかな背骨の窪みを辿り、くっきり括れた腰の線、
そして、一際白く輝く丸い尻の山、と順繰りに撫で廻す。
郁子は、冷たい掌のゾッとする様なおぞましい感触と、敏感な皮膚が感じる言いようの無い快感に、
ひいひいと喘ぐ様な呼吸を繰り返す。

男の片手が、スッと郁子の胸元に滑り込んだ。
 「や……だめぇっ!」
郁子の肩が、ビクリと縮こまる。
胸に触れられたくない一心からの行為であったが、肩を寄せる事により二つの乳房が寄せられて、
むっちりとした膨らみの弾力を、より藤田に味あわせる結果となった。
彼の手は無遠慮に若い乳房をまさぐり、指が、その頂点にあるしこった粒状の突起を
ぐい、と摘まみ上げた。

 「やあぁぁん!」
郁子は咽喉を反らし、切なく甘ったるい悲鳴を上げた。
六、
 藤田は黒い衣の前を開き、郁子の裸体を包み込様に抱きかかえていた。
厚手の黒い布の中、郁子の躰の至る処が揉みしだかれ、嬲り廻され、郁子の細い肢体は、
まるで嵐の中の若木の様にしなり、揺れ動く。

 「はあん……ああ……」

黒衣の帳が作る闇の中、蒼白い腕に絡め取られた郁子は、
官能の疼きにじりじりと追い詰められて行く。

 『気持ちが良いのか?』
藤田は指先で、郁子の乳首をクッ、クッ、と摘まみ、やわやわと押し潰す。
もう片方の手は彼女の締まった腹部の下の柔らかな性毛を掻き分け、
中に隠された性器の合わせ目を静かになぞっていた。
 「はぁ、はぁ……何言ってんの、よぉ……んん、気持ちいい訳……無い、じゃ……ああん!」
陰唇を辿っていた指が、その部分を押し開いて濡れた粘膜に割り込み、
其の上部でひっそりと息づいていた小粒な陰核を、そっと摘まみ出した。
 「やだ、やだそんなトコ……ああっ」
藤田は尖った陰核を親指と中指とで挟み込み、其の尖端を、人差し指でトントンと刺激した。
 「あはぁっ……駄目っ……だめぇっ!!」
焦れる様な、灼け付く様な快感に、郁子は甲高い声を上げ、くにゃりと腰をくねらせる。
壁に突いた腕も、爪先立った脚もがくがく震え、彼女はもう、立っている事すら覚束ない。

藤田は、そんな郁子の躰に後ろからピッタリと張り付き、尻の割れ目に
硬く屹立したモノを押し付けた。
 『熱いな……若い女の躰は……』
藤田は呟く様に言い、冷たい己の陰茎を、郁子の汗と粘液に塗れた股の間に
ゆっくりと差し入れて行く。
 「やぁ……だめえぇぇ……」
郁子は首を左右に振り立て、男の陰茎の侵入に拒否感を示す。
しかし、それでいて相手の躰を突き放そうとはしないのだ。

藤田によって熱く火照らされた性器が疼き、郁子の意思に反して更なる行為を欲していた。

 『……もう充分の様だなあ』
勃えきった陰核に、膣口から溢れる恥液を塗しながら、藤田は、膨らんだ亀頭を
其の濡れた穴にくっつける。
 「だめ……」
郁子の熱した陰門は、死者の陰茎のひんやりとした感触に、ゾワリと戦慄いた。
一方の藤田は、瑞々しい陰門の、マグマの様な灼熱のたぎりに触れ、
冷え切った躰に、生命の息吹が甦る錯覚を起こしていた。
藤田は、郁子の後ろ頭に……さらりと垂れた豊かな髪に其の顔を埋める。
そして、小さく呟いた。

 『すまんなあ』

グッと差し込まれた陰茎。
暗闇の中、郁子の眼が、大きく見開かれる。

 「あ…………」

郁子は今、人ならざる存在と、躰の奥深い場所で繋がった。


七、
 藤田は、大きく溜息を吐いた。
若さが漲る肉体の、生命力の源泉とも言うべき器官に潜り込み、其の充足感はこの上ないものだった。
郁子の胎内は藤田の陰茎をしっかと食い締め、動かす事もままならない程であったが、
藤田は、何かに突き動かされる様に激しく、膣の皺襞を、陰茎で擦り上げた。

 「うあぁ」

郁子は、歓喜とも苦痛とも取れる呻きを漏らす。
嫌悪感に吐き気を催しながらも、女の部分が、この陵辱を受け入れてしまっている屈辱。

まさに心身共に、地獄の苦しみである。

 「あっあっ、痛……」
あまりにも激しく素早い抽送に、郁子は性器に摩擦の痛みを感じる。
しかし、両手で揉みしだかれる乳房や、男の腰が蠢く度に肛門の辺りをさわさわ擽る陰毛が、
郁子の躰に快感を伝え、何時しか彼女は、其の唇から喜悦の声を上げ始めていた。
 「あ……はあぁぁっ」
 『おおっと』
郁子の躰から力が抜け、ガクリと床に突っ伏した。
藤田は、四つん這いになった郁子の尻を抱え上げ、糸引いて外れた陰茎を入れ直す。
 『腰が抜けちまったのか?ははは、若いのにだらしのない』
 「……うるさい、ばーか」
 『ふん、減らず口を利く元気はあんのか。じゃあ、こうやって……』
 「あああぁーっ」
藤田の指先が、郁子の陰核を捏ね廻す。
 『どうだ?こうやった方が、感じるだろう?』
 「ばっ……か、感じる訳……ぅあああ」
陰核がぐねぐね押し潰される快感に、郁子の膣口はひくひくと収縮した。
 『おお、おお、こりゃ激しい。このまま気を遣りそうなんじゃないのか?』
 「あぅ……だめぇぇ」
 『構わないから、遠慮なく登り詰めるといい』
郁子は、汚い床に頬を付け、人差し指の節をぎりりと噛んで押し寄せる快楽に耐えようとしていた。
 (負けるもんか……)
化け物に犯されて、達してしまうような醜態だけは晒したくなかった。

そんな事になったら……自分は、本当の化け物になってしまう。
生まれながらに、人とは違う能力を持っていた自分。
其の所為で……いつもいつも周囲の人間に疎まれ、孤独な人生を歩まねばならなかった自分……

だからと言って、身も心も化け物に捧げてしまうのは、御免だ。

しかし、彼女の肉体は、そんな思いに頓着せずにずんずんと絶頂に迫って行く。
其れはもう、郁子自身でもどうしようもない段階にまで到達していた。
 「あああ、や、やめて、おね、おね、がい、も、もう」
郁子の躰がぶるぶる震え出す。
こんな時に、何の役にも立たない自分の能力が恨めしい。
 「たすけて……おねがい」
哀願の言葉は、誰に対して発したものだったのか。

そして、そんな郁子の様子は、彼女を後ろから犯している藤田の劣情を、大いに駆り立てた。
 『おおお……凄いぞ嬢ちゃん。俺の方が……先に遣りそうだ』
藤田の亀頭が郁子の胎内で膨れ上がる。其れは、郁子の子宮頚管にまで届き、
小刻みにコツコツ当たり始めた。


八、
 「いや、だめ、だめ、だめ、だめ……」

郁子が切迫した声を上げる。
藤田の陰茎に、郁子は膣の最深部を抉られ、子宮から、脳髄の芯へと痺れる様な快感が伝わった。
やがて、素早く抽送していた藤田の腰の動きがピタリと止まり、
彼の陰茎が、膣の中でビクンビクン跳ね上がった。
 『うぅ』
微かな呻き。次いで、ジワリと溢れ出る、ぬるい液体の感触。

 「あぁ、いくもんか……いくもんか……い、く……ぅぅううあああ……」

郁子の背中が、弓の様に反り返る。
突き出された尻たぶが、男の躰の下でぶるんぶるん震えた。

そして……それきり、ばったりと床に崩れ落ちた……






 『……済まなかったなあ』

黒衣の化け物は、うつ伏せに倒れ込んだ郁子の躰からゆらりと離れた。
郁子は気を失った様で、微動だにしない。
 『……今の内に、片しちまうか』
藤田は、衣服の中から拳銃を取り出した。

元より、この娘を逃がしてやるつもりなどは無かった。
人間である彼女は自分等の敵だし、冥府から地上に出る為に、人間の死体を利用した
“殻”はまだまだ必要だ。
 《この子は、いい殻になるだろう》
汗の雫に濡れる瑞々しい肢体を見下ろし、藤田は思った。
しかし彼女の無防備な背中を眺めていると、どうしようもなく心が痛む。
この、生気に満ち溢れた若い娘を、己と同じ惨めな屍に変えなくてはならない。
まだまだ先の人生を楽しむ権利を持った、この娘を……

 『ああ、いかんいかん』
藤田は首を振り、軟弱な感傷を振り払う。
人であった時の心など、早く捨ててしまわねばならない。
人間なんぞ只の殻。其れを割り切る為に、わざわざこの娘を犯したのではないか。

藤田は意を決し、郁子の頭に銃口を向けた。
気を失っている間なら、この子も苦しまずに済むだろう……
などと考えてしまうのは、やはり未だ人の心を捨て切れていない証拠か。
藤田は、自嘲気味な笑みを漏らす。
 『……またな。お嬢ちゃん』


九、

 「…………さん」

彼の指が拳銃の引き金に掛かった時、郁子が小さく呟いた。
藤田は思わず動きを止める。
郁子が目覚めた事に驚いたのでは無い。
……彼女に発した声に、聞き覚えがあったのだ。

郁子は後ろ向きのまま、むっくりと其の身を起こした。
藤田は何故かうろたえる。
心なしか、其の後姿が先程とは違って見える。
これは……誰だ?
たった今自分が抱いていた女では、無い。
女が、ゆっくりと振り向いた。

  「お父さん」

  『あ……さ……こ……!』

藤田の白面が、驚愕に歪んだ。
涙を流して己を見詰めている女は、他ならぬ藤田の愛娘、朝子であった。
藤田は両手で其の顔を覆い、甲高い悲鳴を上げた。
この変わり果てた姿を、朝子にだけは見られたくなかった。

藤田は錯乱した。
顔を隠し、拳銃も黒い衣も打ち捨てて、陽の光に灼かれるのも構わず表に飛び出して行く。
女が後を追った。
身を守る衣装の無いまま、屋上で蹲る彼の躰は煙を噴いて、瞬く間に力を失ってしまう。
女はそんな彼の傍らに立ち、悲鳴と共に弱っていく其の姿を見下ろした。

其の手に、鋭利な呪具をもって……


十、

 『そうか……あんたも……あの……』

呪具に貫かれ、青い炎に包まれて、藤田の躰が燃え上がっている。
藤田は郁子に何事かを言い掛けたが、それは、彼女の耳には届かなかった。

あの陵辱の後……郁子は何故か、藤田の意識を操る事に成功した。
彼の一瞬の心の隙が……おそらく本人も自覚は無いのであろう、
其の躰に染み付いていた“人”としての思いが、郁子の力を受け入れてしまったのではないか?
郁子には、そう思えてならなかった。

 ――朝子

あの時、彼は確かに其の名を呼んだ。
藤田の心の中で、最も大きな存在だった。
愛おしさと、充分な幸福を与えてやれなかった申し訳の無さと……

 「……ばっかみたい」

燃え尽きて行く藤田を見詰めて、郁子は、ぼそりと呟いた。
娘への愛情を上手く伝えられなかった藤田。
父の深い愛情に気付く事の出来なかった朝子。
二人共、郁子からすれば、呆れ返るほど愚かしく思えた。
 (いいじゃん。お互い、居てくれるだけでさ)

父親の温もりを知らない郁子には……そう思えた。



藤田の肉体が炎となって消え失せた跡には、小さな木が生えていた。
服を身に着けた郁子は、静かな瞳でその木を眺めた。
これで、藤田茂という人は、完全に居なくなった。
 (……可哀想だなんて、思う訳ないじゃん……ばーか)
自分に乱暴した男。なのに憎みきれていない事が、郁子は悔しかった。
 (いいんだもう……とにかく、全部終わらせよう)
この悔しさと共に戦い抜こう。郁子は、決意を新たにして歩き出す。

最後に一度だけ、木を振り返った。
これは墓標だ。
これでもう、あの人が汚される事は無い。
郁子は何故か、取り残された様な寂しい気持ちになった。

 「さようなら……藤田さん」

郁子はそっと呟いた。
そして、きびすを返し、屋上から立ち去った。


【了】



592名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 20:22:38 ID:a275pIJe
郁子尻来た!神、GJ!!
毎回、今回は未遂か了かワクビク
593名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 22:07:45 ID:FKmoCbZh
よかったです。
いつも凄いですね。その文才私にも欲しいです。
GJ!
594名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 23:44:41 ID:SKrFYwMN
GJ!
俺の希望に応えてくれてありがd
595名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 17:13:06 ID:Ph7zRgxN
神よ愛してる
596名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 20:00:36 ID:/iC/dieO
「なんだかエロいんだよねぇあの人」

「急にデレになったりするしね。それにあの尻とかさ」

「たまにうちらの考えてるエロいことわかってるような気しない?」

「やばいよねぇーエローい」

「知ってる?あの子のヒップのサイズ」

「…好き物」


597木船イク子:2006/12/09(土) 03:16:51 ID:pJ26LtYg
やめてーwwwww
598名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 19:29:24 ID:yQ/FzahI
>>597
イこう…一緒に…
599名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 00:04:56 ID:QbHN8T7D
絵板がエロい展開に
600名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 01:54:25 ID:ISea5MTC
保守
601名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 18:17:24 ID:4AFfo/VG
なぜ過疎ってしまったのか
602名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 21:35:45 ID:9sDnfmOe
絵板に期待してたんだけど誰も描かないからしらけたんだろう
あんなに騒いでた本人たちは描かないなんて身勝手だな
603名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 22:51:35 ID:+0nNI5rw
実際描けない奴ほど騒いだり叩いたりするからなぁ
それより竹内×安野希望
604名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 01:50:49 ID:lhGvyCoM
ともえ×屍人希望
605名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 00:02:34 ID:h8wXEyFF
下手でも何でもいいから書こうぜ
俺もがんがってみる
606名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 00:20:26 ID:22O5tBbM
>>605
是非。頑張って!!!!!

一応今、阿部×喜代田書いてます。
いくつかリク出てたんで。
土曜日までには書ける……はず。
出来はあまり期待しないで………
607名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 19:12:08 ID:OYnq99d0
wktkしながら待ってます
608名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 23:21:36 ID:aHq9JQM1
同じく全裸で待ってます
一、
 「……分かった 信じる」

私がそう言い放つと、彼は口をポカンと開けた間抜けヅラを晒した。
……まさか、こうもすんなり私の信頼が得られると、思っていなかったのだろう。


灯ともし頃。
“夢魅の館”で、私はぼんやりテレビを眺めていた。
今日の占いの予約は全て終了していたけれど、なんとなく、店を閉める気にならなかった。
僅かな予感めいたものがあったのだ。
それは占いを生業とする私にとって、ごく日常的なもの……
私の中に居る“真の私”の発する、導きの声だ。

果たしてその予感は、的中した。
テレビのニュースが伝えた私の占いの顧客、多河柳子の死。
彼女を殺害した容疑者である、同棲相手の男の闖入……

男は店に入るなりテーブルをひっくり返し、私にナイフを突き付けて恫喝した。
 ――自分は柳子を殺していない。
彼は酷く錯乱して私に助けを求めてきた。
私は眼を閉じ、彼の訴えに、静かに耳を傾けた。
彼の粗暴な態度。如何にも頭悪そうな物言い。チンピラ其の物のルックス。
……こんな男の戯言など、普通の人であれば決してマトモに取り合ったりはしないだろう。
 でも、私は違う。
どれほど彼の怪しさが大爆発していようとも、それはあくまで表面的な事柄だ。
私の感は、彼の言葉が真実であることを告げていた。

 「マ、マジか?!マジで俺のこと、信じてくれるのか……
  そう言って油断させといて、後から俺をサツに突き出したりする気じゃねえだろうな??」
 「そんなことしないわよ。それより……さっさと仕舞ってくんない?そのナイフ」
私の言葉に、男は毒気を抜かれた顔で、ナイフの刃を折り畳んだ。

男の名前は、阿部倉司といった。
職業フリーター、なんて言うけれど、要は彼女の稼ぎに頼って毎日ブラブラ遊んでただけみたい。
ヒモじゃん、それ。
歳は二十四だってんだから柳子ちゃんより六つも上なのに……彼女もホトホト、男を見る眼が無い。
でもああいうシッカリした子に限って、この手のだめんずに引っ掛かっちゃうモンなのよねえ。
 「あ?なんか言った??」
 「……別に」
当のだめんずは、私がまだ座れとも言ってないのに、勝手に床の敷物の上に胡坐を掻き、
物珍しそうに店内の装飾を眺め廻していた。
 「それで?私の処に押し掛けて来て、いったい何をさせようっていうの?」
 「柳子の……本当の柳子の行方を教えてくれよ!」
勢い込んで彼は言った。

二、
 「……確かに服とか柳子のだったし、体つきもそれっぽかったけどさ。ありゃ柳子じゃねえんだ。
  誰かがきっと、俺を嵌めようとしてあんなこと……あー!もうどうすりゃいいんだよ!」

阿部倉司は、アパートで死んでいた女は柳子ちゃんではないと主張した。
彼は部屋に戻る直前に、アパートの階段を下りて来る柳子ちゃんの姿を見たのだと言う。
その時の彼女は何処か様子がおかしくて、気にはなったが前日に喧嘩をしたこともあって
何となく声を掛けるのがためらわれ、そのまま、部屋に戻ったのだそうだ。

 「そしたら、部屋ん中は血だらけでさあ……なんか人が倒れてるし。
  しかも誰か勝手に警察呼びやがって、いきなり俺が犯人扱いよ。ふざけんなっつーの」
警察の至極真っ当な対応は当然の事として、私には彼の話した状況が、とても気になった。
だって、柳子ちゃんが部屋から出た直後、阿部がその死体を見たと言うのが本当なら、
容疑者として一番怪しいのは……
 「ねえ、阿部……さん?あなたが部屋に戻ったのって、柳子ちゃんを見てから何分後だったの?」
 「何分って……すぐだよ。ウチのアパート小せーもん」
 「だよね……じゃあやっぱり、柳子ちゃんが部屋から出て行く前、既に死体はあったってことよね。
  そんな一瞬で誰かが部屋に入り込んで、死体を置いてくなり人を殺すなりするなんて、
  不可能だもん」
阿部は、私の言葉を聞いてポカンとした顔をしたが、じきにその意味を理解したらしく、
血相を変えて立ち上がった。
 「てめ……!じゃあ何か?あんた、あの女を殺ったのは柳子だって言いたいのかよ?!
  っざっけんな!あいつがそんな事するかよ?!
  ……幾らあいつがキレやすい性格だからってなあ!あいつはそんな、あいつに限ってそんな」
 「落ち着いてよ。私だって、柳子ちゃんが人を殺したりする子だなんて思ってないし」

これは本心。
私は柳子ちゃんが好きだった。
柳子ちゃんも、私を慕ってくれていた……と、思う。
初めて出逢った時から、私達はすごく気が合った。
占い師と客、というよりは友人……いや、寧ろ姉妹の様な親しみを、お互い感じたのだ。
だから柳子ちゃんが死んだとか、人を殺しただとか、当然考えたくは無い。
その意味で、私と阿部の利害は完全に一致していると言えた。

 「とにかくまず、柳子ちゃんを見付けることが先決ね」
 「どうすんだよ」
アホ面下げて突っ立ったままの阿部を見上げ、私はニヤリと笑って見せる。
 「どうするって。決まってんじゃん。私を誰だと思ってんの?
  今を時めく天才占い師こと、マドモアゼル・夢魅よ?占いで捜し出してあげるわよ!」
 「はあ?!」
私の言葉を聞いた途端、阿部は、何故かあからさまに嫌そうな声をあげた。
 「あんた、もしかして……柳子の居場所、全く知らないワケ?」
 「知らないわよ。だから、今からちゃんと占って……」
 「あのさあ」
阿部は片手を挙げて私の言葉を遮った。
そして……何か胡散臭いモノを見る眼付きで、私の顔をジロジロと眺め廻した。
 「俺さぁ、あんたの占い、信じてねえから」
 「なんですってえっ?!」
今度は私が立ち上がる番だった。はっきり言って今の台詞は、聞き捨てならない。
私は、頭ひとつ分くらい背の高い彼を、下からグッと睨み付けた。
 「私の占いを信じないなら、一体何しに此処へ来たのよ?!」
 「あんたなら柳子の居場所、本人から聞いて知ってんじゃねえかと思ったんだよ。
  あいつ、やたらあんたの事頼りにしてたし……大体さぁ」
阿部は、怒りを露わにした私を面倒臭そうに見返して、言葉を継ぐ。
 「あんた、今日柳子の身にこういう事が起こるって、当てられなかったじゃん」

……私は、グウの音も出なかった。
三、
 占いだって、万能では無い。
特にそれが自分に近しい事象であるほど、感が働き難くなるものなのだ。
私の占いでは、柳子ちゃんの運命に近々激変の兆しがある、という処までしか判らなかった。

私自身、これはとても悔しい事。
阿部はその私の痛い部分を、情け容赦無く突いてきた訳だ。

しかし、だからと言って此処で引き下がる訳にも行かない。私にだって、占い師としての意地がある。
柳子ちゃんを捜さなければならないし、その為には、この男の協力はあった方がいい。
そう。此処は一つ……私が大人にならなくちゃ。

 「阿部さん、座って」

私はペタリと床に座り込み、阿部にも座るよう促した。
阿部は、私の眼の前にドッカリ腰を据え、探る様な視線を寄越す。
……私を信頼してはいないけれど、何をするつもりなのか興味はある。と、言った処か。
ふん。いいわ。ご期待に応えてあげるわよ。
 「あなたの言う通り……今日の事件を予知出来無かったのは、私の力が至らなかった所為かも
  知れない。でもね、あなたと柳子ちゃんの為に私がして上げられる事って、
  やっぱり占いしかないのよ」
私は、阿部の眼を真っ直ぐ見詰めながら言った。
 「お互い彼女の行方に心当たりが無い以上、やっぱり私が占うしかないでしょう?
  そして、彼女の行方を占うには、あなたの協力が必要なの」
 「協力って?」
 「まあ、それについては追々話すわ。差し当たり、あなたには今から、私の占いの力をたっぷりと
  魅せてあ・げ・る」
 「うおっ?!」

阿部が、なんだかゴリラみたいな声を上げて、眼を見開いた。
無理もない。
私は今、シースルーを重ねたキャミの肩紐を下ろし……この豊かなバストを、彼の眼の前に
晒しているのだから。
実は私、胸にはちょっと自信があったりする。
輪郭のくっきりとした、豊満なバスト。しかも、ただ大きいだけじゃない。
釣鐘型で、乳首がつんって上向いてて。
はっきり言ってカッコいいし、張りツヤだって申し分ない。
バストだけなら、そんじょそこらのモデルやキャンギャル程度に、引けは取ってないと思う。
……勿論、ただバスト自慢がしたくっておっぱい出した訳では無い。
こうしたのには、ちゃんと理由があるのだ。

 「サイコメトリーって知ってる?」
顔を突き出し、私のおっぱいを食い入るように眺めている阿部に話し掛ける。
 「ふぇ?」
 「ある種の心霊的能力……手で触れた物体の持つ由来や、其れに関連した事柄を読み取る能力。
  その能力を持つ人間のことは、サイコメトラーっていうの……この私がそう」
過去を視る能力。
何かに触れて集中するだけで、私は其れに篭った“念”を読み取ることが出来る。
しかし、私の能力は、それだけに留まらない。
もっと強く……明確に“過去”や“念”を視る特別な技術が、私にはあるのだ。
 「じゃあ阿部さん。両手を出して、私の胸に触って」
 「ぅええっ???」
 「私は乳房でサイコメトリー出来るの。先ずは……あなたの事をこの胸で占って差し上げるわ」
四、
 「マジかよそれって……お、おっぱい占いってヤツ??」
阿部が驚いた様な、呆れた様な、或いはちょっと嬉しそうな半笑いの顔で訊ねて来る。
私はつい、ムッとしてしまう。おっぱい占いって。
なんか下種な響きで美しくないわ。そりゃ……間違っちゃいないけど。
 「……変な想像しないで頂戴ね。真面目な占いなんだから。……ほらぁ、早く!」
私は阿部の眼の前に、ぷるんと揺れる胸を突き出した。
 「お、おう。そんなに言うんなら……へへ」
阿部はドスケベ丸出しのニヤケ顔で、私のおっぱいを鷲掴みにした。
 「あん。ちょっと痛いわ。もう少し優しく……じゃなくて!手は軽く宛がうだけでいいの!
  ……だから揉まないでいいから!微妙な振動を与えない!乳首も転がさない!!」
 「なんだよ。どうせだからちょっとサービスしてやろうと思ったのに」
 「何がサービスよっ!余計な事しないの!集中出来ないでしょっ」
全く。神聖な占いを何だと思ってるのかしら。

ようやく大人しくなった阿部の両手の上に、私は自分の手を重ねた。
そして眼を閉じ、意識を集中させる。
阿部の掌から、彼の思念が波動となって私の乳房に流れ込んで来る。
……意外なことに彼の精神の波動は、ならず者の乱暴な其れとは違い、優しく繊細なものだった。
色のイメージで言うと、暖かい陽だまりの黄色。
こいつ、こう見えて案外いい奴なのかも。
彼の暖かいオーラに包まれた乳房が心地良くて、私は小さく溜息を吐いた。

 「よ、よう、何か判ったのかよ?」
阿部は、恐る恐るといった様子で口を開いた。
私は一旦集中を解き、彼の眼を見詰める。そして、言った。
 「あなた……初体験十六歳だったでしょ。今までの女性経験は……十三人」
げえぇーっ!と阿部が驚きの声を上げる。
 「な、なんで判ったんだよ?!」
 「そりゃ判るわよ。占いだもの。あなた、基本的に運は悪くないわね。
  でもちょっと思慮の足りない行動と、周囲の状況に流され易い意思の弱さで、運を逃している
  傾向があるわ。もう少し自我を強く持った方がいいかも」
阿部は、神妙な顔をしてウンウンと頷いている。なかなか素直な態度だ。好感が持てるわ。
 「あなたには、他者を惹きつける魅力というか……一種の“徳”みたいなものがあるのね。
  だから、どんな苦境に立たされた時でも、必ず手助けしてくれる存在が現れるの。
  そしてそれは人間に留まらない。現に、今あなたを護っておられる守護霊様。
  茶色い雑種の中型犬が見えるけど……」
 「それ、昔ウチで飼ってた犬だよ!」
阿部が大声を上げた。
 「やべえ!やべえよあんた!超当たるじゃん!!なんだよやれば出来んじゃねえかよー。
  その調子でよ、柳子の居場所もちゃっちゃっと占ってくれよ!!」
 「な、なんて単純……いや、信用して頂けたみたいで、良かったわ。
  占いには互いの信頼関係が重要なのよ。じゃあ、これからが本番。柳子ちゃんを捜すわ」

私は阿部の手を取り、その手を更に強く乳房に押し付けた。

五、
 今回の殺人事件。そして柳子ちゃんの失踪。
これ等にこの阿部倉司が、どの程度関連しているのかは判らない。
しかし今の処、彼から情報を得る以外に柳子ちゃんの消息を探る術は無い。
柳子ちゃんは自分の素性を明かす事を、極端に嫌がっていた。
私もそんな彼女の心情を汲み、彼女の過去を具体的に視ることを、あえてしなかったのだけれど……
 (ごめんね、柳子ちゃん)
この件を調べる上では、どうしたって柳子ちゃんの過去やプライベートに
踏み込まない訳にはいかないだろう。
私は、ちょっとした罪悪感に苛まれつつ、意識を深く、更に深く集中させた。

阿部の思念の中から、彼の記憶の断片的な映像が入って来る。
私はその中から柳子ちゃんに関するものを選り分け、そこに意識の焦点を当てた。

 ――あ……

閉じた瞼の奥で、不意に視界が明るく開ける。
そして私の眼の前に、柳子ちゃんの姿が現れた。
 『倉司……』
畳に敷かれた布団の上。柳子ちゃんは、一糸纏わぬ白い裸体を、蛍光灯の灯りの下に晒している。
 『来て。倉司』
 『柳子……』
阿部の声。一瞬視界が暗くなり……次の瞬間、肩に腕を廻し、キスをして来る柳子ちゃんのアップが
眼の中に飛び込んで来た。
 『倉司……ごめんね倉司……』
柳子ちゃんは、普段の大人しい様子からは想像出来ない位、情熱的なキスを私に……
いや、正確には阿部に、阿部の躰の至る場所に、シャワーの様に浴びせ掛けた。
傍らに置かれた小さな鏡には、裸で抱き合う二人の姿が映りこんでいたが、
よくよく見ると二人とも、躰中、アザや擦り傷に覆われている。
……喧嘩した後、なのかな?
二人は、その身を絡み合わせ、文字通り、互いの傷を舐め合っていた。

 『倉司……私を、離さないで……しっかり掴まえてて』
喘ぐ様な呼吸と共に、柳子ちゃんが、耳元で囁き掛けて来る。
 『倉司、私……怖いの。私が、私じゃ無くなるのが……
  ああ、お願い倉司。私を、このままで、いさせて。ずっと、ずっと、私の傍で……ああぁっ』
 『大丈夫だ。柳子、大丈夫……』
阿部の声が柳子ちゃんを慰める。声だけではない。
彼の唇が、その指先が、柳子ちゃんの躰を優しく辿り、労わり慈しむ様な愛撫でもって、
彼女の心身を癒してゆくのが、手に取るように感じられる。

彼の手の中で、柳子ちゃんの柔肌は熱く火照り、躰の深い部分は一際熱くぬめりを帯びてゆく。
甘噛みされ、舐め上げられた乳首は硬く尖り、
濡れたスリットの間から顔を出した、可愛いクリトリスも充血して紅く腫れ上がっていて、
そこを指先で撫で上げられる度に、彼女は内腿をぴくぴくと痙攣させ、
華奢な背中を仰け反らせて、切ない喘ぎを漏らし続けた。
 『あぁん、倉司、倉司、いい……いい』
シーツを掴んで快楽に耐える柳子ちゃんのピンク色のスリットは、蜜が溢れてキラキラ輝き、
上気して潤んだ瞳は、女の私が見ても綺麗で、色っぽい。
 『はぁ……ああん、倉司ぃ……もう、待てない……は、はやく……あぁ』
阿部の手が、傍のテーブルの上からコンドームの袋を取って、反り返った自分のモノに
手早く装着した。
コンドームのせいで、緑がかった変な色になったペニスの尖端が、柳子ちゃんの入口に宛がわれる。
すでに熱く蕩けてしまっているその部分は、くにゅくにゅと淫猥に蠢き、
彼の硬いスティックを、咀嚼する様にもぐもぐと飲み込んでゆく……
六、
 「おい、大丈夫かよ?!」

……気が付くと私は、阿部の胸の中に倒れ込んでいた。
どうやら意識を深く潜らせ過ぎて、昏倒してしまったらしい。
しかし今見た映像……
 「どうしたんだよ?すげー顔赤いじゃん」
阿部に顔を覗き込まれ、私は思わず羞恥に俯いてしまう。
 ちょっと、視過ぎちゃったかも。
あんな処を視た直後、当の本人を目前にするのは、さすがに気恥ずかしい。
私はぎこちなく彼から躰を離し、咳払いをして平静を装った。

 「えっと……あの、あれね。あなたと柳子ちゃんはその……仲はどうだったの?」
 「あ?」
 「だから、二人の仲よ。どうだったの?良かったの?」
 「あ……あー、そりゃあ、なかは良かったよ。最高だよ。……けどさ」
 「けど?」
 「柳子の奴、なかで出したら駄目だって」
 「ああ、それはしょうがないわよって中出しの話なんか聞いてないでしょっ!!」
私の裏拳が、阿部の胸板に炸裂する。
阿部は何故かニヤリと笑ったが、私は無視した。
 「あなた達って、結構喧嘩が多かったみたいじゃない?」
 「え?うん、まあ……喧嘩っつうか……」

阿部は急に私から眼を逸らし、もごもごと口ごもった。はっきり言って、怪しい。
私は、さっき視た柳子ちゃんの裸を思い出した。
彼女の白い肌に付いていた、あの、無数の傷跡……
ひょっとすると彼女は、いわゆるドメスティック・バイオレンスというのを、
受けていたのではないだろうか?
だとすると、彼女が阿部に嫌気が差して自ら出て行った、という可能性も出て来る訳だ。
でも、その辺の処は、阿部本人に訊いても、おそらく正直には喋らないだろう。
……別に、構わないけどね。占っちゃえばいいんだもん。私はそっとほくそ笑む。

 「なあ、柳子の居場所、まだ判んねーの?」
阿部が、私のおっぱいをつんつん突っつく。
そういう場合突っつくのは普通、肩とかでしょう!
と、突っ込みたい処をぐっと堪え、私はニッコリと微笑んで見せる。
 「もっと占って見ないと、まだ何とも言えないわ。悪いけどもうちょっとだけ協力してくれない?」
 「えー!……しょーがねーなもう」
再び私の胸に触れようと伸ばして来た阿部の手を、私はやんわりと押し返した。
 「もうおっぱいは、いいの」
私は前屈みになって彼の……下腹部に、眼を向ける。
 「……ちょっとちょっとちょっと!あんた、まさか……」
 「あら、感がいいじゃない。多分、そのまさか、よ」

私は阿部の戸惑う様子を上目遣いで見上げ、彼のズボンのファスナーに、手を掛けた。

七、
 チェーンの付いたベルトを外し、ファスナーを下ろすと、派手なトランクスに包まれた
彼の分身が現れた。

うーん。やっぱ、おっきい。
まだ大人しい状態でコレなんだから、完全に勃起しちゃったら
かなりの大きさになるんじゃないかしら?
未だに「これホントに占いなの?」とか何とか言って来る阿部を適当に宥めすかし、
私は彼のトランクスを、だぼだぼのズボンごと、膝下までずり下ろしてやった。

これは、私にとって初の試みである。
乳房のみを使ったサイコメトリーは、これまで何度か試して来た。
そしていずれも、手で触れるよりずっと高い的中率である事は、すでに実証済みだった。
それに加え今回は更に、占う相手の局部を用いる事によって、
より深層にまで踏み込んだサイコメトリーを行おうという、実に画期的な挑戦なのである。

それなのに。

 「ちょっとぉ、何でココ、勃たないのぉ?!」
 「なっ、んなモン、いきなり勃つかよ馬鹿っ!!」

私の崇高な職業意識を理解出来ない、この愚かなチンピラ男のイチモツときたら、
さっきから私のおっぱい見たり触ったりしてたにも拘らず、だらしなくダランと項垂れたままなのだ。
全く。失礼しちゃう。
って言うか、これじゃ占えないじゃない。
仕方が無いので、私は私の力で、この肉塊に命を吹き込んであげる事にした。

 「お……おほっ?!」

私は両手で自分のおっぱいを持ち上げると、その谷間で彼のシャフトをグッと挟み込んだ。
そして、おっぱいのお肉でむにむにと、太い幹を揉んで刺激を与える。
時折、乳首の先っちょを擦り付けたり、おっぱいを交互に動かして扱いたりしている内に、
其れは、むくむく膨らんで、硬く起き上がり始めた。
……よしよし。いい感じになってきたわ。

 「阿部さん。この状態、キープしといて」

阿部が何か言って来てたけれど私は全く意に介さず、乳房で包み込んだペニスの尖端に口を寄せ、
丸く飛び出した部分に、ズッポリと唇を被せた。
そのまま眼を閉じ、再び精神統一を始める。
躰が、奈落に沈みゆく様な感覚と共に、私の意識は、阿部の心の深い場所に這入り込む。

と。
いきなり眼の前に、真っ白な乳房の膨らみが現れた。
 『あん、うぅぅん……倉司、倉司ぃぃ……』

………これ、さっきの続きだわ。
私の視界には、阿部のペニスに貫かれ、全身を大きく揺さぶられている柳子ちゃんの、
ふるふる震えるおっぱいが……唾液に濡れ光る、可憐な乳首が、間近に迫って見えていた。
七、
 チェーンの付いたベルトを外し、ファスナーを下ろすと、派手なトランクスに包まれた
彼の分身が現れた。

うーん。やっぱ、おっきい。
まだ大人しい状態でコレなんだから、完全に勃起しちゃったら
かなりの大きさになるんじゃないかしら?
未だに「これホントに占いなの?」とか何とか言って来る阿部を適当に宥めすかし、
私は彼のトランクスを、だぼだぼのズボンごと、膝下までずり下ろしてやった。

これは、私にとって初の試みである。
乳房のみを使ったサイコメトリーは、これまで何度か試して来た。
そしていずれも、手で触れるよりずっと高い的中率である事は、すでに実証済みだった。
それに加え今回は更に、占う相手の局部を用いる事によって、
より深層にまで踏み込んだサイコメトリーを行おうという、実に画期的な挑戦なのである。

それなのに。

 「ちょっとぉ、何でココ、勃たないのぉ?!」
 「なっ、んなモン、いきなり勃つかよ馬鹿っ!!」

私の崇高な職業意識を理解出来ない、この愚かなチンピラ男のイチモツときたら、
さっきから私のおっぱい見たり触ったりしてたにも拘らず、だらしなくダランと項垂れたままなのだ。
全く。失礼しちゃう。
って言うか、これじゃ占えないじゃない。
仕方が無いので、私は私の力で、この肉塊に命を吹き込んであげる事にした。

 「お……おほっ?!」

私は両手で自分のおっぱいを持ち上げると、その谷間で彼のシャフトをグッと挟み込んだ。
そして、おっぱいのお肉でむにむにと、太い幹を揉んで刺激を与える。
時折、乳首の先っちょを擦り付けたり、おっぱいを交互に動かして扱いたりしている内に、
其れは、むくむく膨らんで、硬く起き上がり始めた。
……よしよし。いい感じになってきたわ。

 「阿部さん。この状態、キープしといて」

阿部が何か言って来てたけれど私は全く意に介さず、乳房で包み込んだペニスの尖端に口を寄せ、
丸く飛び出した部分に、ズッポリと唇を被せた。
そのまま眼を閉じ、再び精神統一を始める。
躰が、奈落に沈みゆく様な感覚と共に、私の意識は、阿部の心の深い場所に這入り込む。

と。
いきなり眼の前に、真っ白な乳房の膨らみが現れた。
 『あん、うぅぅん……倉司、倉司ぃぃ……』

………これ、さっきの続きだわ。
私の視界には、阿部のペニスに貫かれ、全身を大きく揺さぶられている柳子ちゃんの、
ふるふる震えるおっぱいが……唾液に濡れ光る、可憐な乳首が、間近に迫って見えていた。
八、
 ……凄い。
眼に映る映像の迫力に、私は、思わず息を飲んでしまう。
やっぱさっきのサイコメトリーとは、比較にならない鮮明さだ。
しかも、それだけでは無い。
通常のサイコメトリーでは、ぼんやりとしたヴィジョンに、不明瞭な音声が
多少聞こえる程度だというのに、今の私は、阿部の記憶の中から更に多くの情報を感じ取っている。

すなわち……柳子ちゃんの吐息の熱っぽさと、その甘酸っぱい匂い。
柔らかく瑞々しい肌の、もちもちした感触。汗の混じった、少ししょっぱいその味。
そして……そして……柳子ちゃんの温かいヴァギナで、ありもしないペニスを包み込まれ、
甘く絡み付かれるという、私に取っては全く未知なる快感……

そう……私は五感を使って、阿部の記憶を……阿部と柳子ちゃんのセックスを、追体験しているのだ。

これは、とてつもなく倒錯的な感覚だ。
だって、私は今、この手で柳子ちゃんを抱いているとしか感じられない。
ああ……私……柳子ちゃんとセックスしてるの……

 『倉司……キスして』

柳子ちゃんが、私に……いや、正しくは阿部に、キスをせがむ。
阿部は、それに応える。
唇が合わさり、甘い舌が絡んで、口の中がくすぐったく、蕩かされる。
その間も、柳子ちゃんのヴァギナは絶えず収縮を続けており、ヌラヌラぬめった熱い襞の中で、
ペニスも蕩けてふやけてしまう様な、何とも言えない快感が起こり、
もっともっと中に擦り付けたい欲求から、絶えず腰が動いてしまい、柳子ちゃんの躰を
激しく揺さぶる結果となっていた。

 『柳子……お前って、いっつも、そうだな……暴れた後、必ずこんな』

阿部は、柳子ちゃんの両脚を彼の逞しく盛り上がった肩の上に掛け、
彼女の躰の奥深い場所を、ぐりぐりと突付き廻した。

 『あっ、ああん、言わないで、倉司……私、恥ずかしい……』

脚を高く掲げられ、躰を二つ折りにされた柳子ちゃんが、眦に涙を滲ませた恍惚の表情で呟く。
そんな柳子ちゃんを見下ろしながら、阿部は徐々に腰を持ち上げ、
殆ど真上から、ヴァギナを貫くかたちを取っていった。
押し潰された様に浅く短くなった膣道の最深部には、弾力に富んだ何かがあり、
ペニスの尖端が、こつんこつんと其処に当たる感覚はとても小気味良く、
阿部は、夢中になって其処を攻め立てた。

 『ああっ、ああっ、あはああぁぁ、あっあっあっ……』
 『うう……柳子……柳子!』

二人の興奮は最高潮に高まり、クライマックスの高波は、もう間近に迫っている。
もう理性の吹っ飛んだ状態の中、柳子ちゃんは、片脚を下ろして横向きになり、
阿部は、彼女の上げた方の腿に、硬い胸板を押し付ける様にして、
その下のヴァギナにペニスを打ち付け、素早い、小刻みなバイブレーションを与えていった。
かぽっ、かぽっ、ぐぼ、ぐぼ、と、皮膚同士がぶつかり合う音と、性器から溢れ出す粘液の音が、
激しくイヤらしく部屋中に響き、互いの発する欲情した性器の匂いが、なまめかしく鼻腔をくすぐる。

 『ああ、倉司……駄目。もう、だめ。私……わたし……』

柳子ちゃんの追い詰められた声。
ヴァギナの奥が燃え盛る様に熱くなり、固く窄まった胎内が、ペニスを締め上げ、そして……
九、
 「うぼごっ……ごぶっ??」

突然、溺れた様な息苦しさに襲われ、私の意識は現実に引き戻された。
……口の中が、生臭い。
げほげほと咳き込む私の口から、白濁した液体がどろりと零れ落ちる。
私は、阿部の顔をキッと睨み付けた。
 「なに射精してんのよっ」
粘度の高い液体が、咽喉元や、鼻の奥にまで絡み付いていた。
やだもうサイテー!ちょっと飲んじゃったじゃない!
今まで、オーラルセックスしてもザーメン飲んだ事なんて無かったのにっ!!
 「はあ、はあ、な、何言ってんだよっ!おまっ、だったらなあ、乳でシゴいたり、
  亀頭ちゅうちゅう吸ったりすんじゃねーよ!!」
 「へ?私、そんな事してたの?」
 「してたってモンじゃねー!俺が、出そうだから止めろっつって引き離そうとしてんのに
  物凄い勢いで吸い付いて来やがって!この、変態女!!」

……全然気付かなかった。
私……さすがだわ。一種のトランス状態のさなかにあっても、過去視を続ける為、
阿部の勃起状態の維持活動をきちんとやっていたのね。無意識の内に……

なのに、こいつったら。

私は、体液を放出しきって萎縮してしまった彼のジュニアを、恨みがましく見詰めた。
もうちょっとだったのに。
あと、ほんのちょっとで、エクスタシー……じゃない、その……謎の真相に迫る事が、
出来そうだったのに!
あー。ほんっと、憎らしい……

 「もう一回よ!」

迷いは無かった。私は、阿部のペニスにしゃぶり付いた。
 「わっ、わっ!!やめろコラ!……くっ、くすぐってーんだよぉ、出した直後は!!」

そんなの、知るか!!
逃げる様に腰を引く阿部のペニスを、頬を窄めて吸い上げながら私は、もどかしい思いで
腰に貼り付いているローライズのジーンズをずり下ろした。
ジーンズと共に、薄手のショーツも脱ぎ捨てる。
剥き出しになった私の性器は、既に熱く火照っている。
其処に指を滑らせると、すっかり濡れそぼってしまったラビアがぬるりと開き、
内側の、更に熱を帯びた粘膜が、もの欲し気にひくひく蠢いた。
ああ……

自分のを弄くる一方で、口の方では阿部のペニスを丹念にフェラチオした。
まず唇で締め付けて、舌をべっとり這わせながら、根元まで思い切り咥え込んだ処で、
頭をグッと反らして引き上げる。
そして、先っちょの割れ目のトコを、舌先でチロチロねぶり廻す。
それからまた、根元までグーッと咥え込んで、引き上げて……
これを何度も繰り返している内に、阿部のペニスはどくどくと脈を打ち、
青筋立てて、むっくりと起き上がった。

 「はぁん……こ、これでいいわね」
唾液とガマン汁で糸引くペニスから唇を離すと、私は、阿部の躰に跨った。
彼ももう、息を荒げて私にされるがままだ。

 「今度は……私がいいって言うまで、イっちゃ……駄目よ」
私は、彼のペニスに手を添えて、思い切り良く腰を沈めた。
十、
 「ああーっ……」

太くて長いモノが、私の胎内を隙間なく満たしてゆく。
なんて……快感。
律動する灼熱のペニスは、私のヴァギナの中でミシミシと音を立てている様に感じられた。

 「うぉ……きっつ……狭過ぎ」
 「あぁん……あ、あんたのが……デカ過ぎんのよぉ」
私は、阿部を跨いだ脚をM字に開き、彼と繋がってる部分を見下ろした。
手入れの行き届いた私のアソコは、大きなモノを頬張っている所為か、少し膨れ上がって見える。
私は腰を動かさず、自らヴァギナを締めたり緩めたりして、埋め込まれている感触を暫し味わった。

 ――さあ、集中しなくっちゃ……

柳子ちゃんの、一番深い部分に這入り込んだモノを、私の一番深い部分に受け入れる。
これ以上確かなサイコメトリーの方法は無い。
柳子ちゃんの居場所なんか、もう見付かったも同然だろう。
私は軽く息を吐き、意識を、胎内のペニスに集中させる……

ところが。

 「きゃあっ?!」

いきなり、躰が後ろにひっくり返った。
ぐるんと反転した視界の中に、いつの間にか革ジャンを脱ぎ捨て、裸体になった阿部の、
ニヤケた顔が飛び込んで来た。

 「ちゃんと動けよな、おばはん」
 「お、おばっ?!何よこの……あ、あはぁん!」

私を仰向けに押し倒した阿部は、私のおっぱいを両手で鷲掴みにしながら、グリグリと腰を押し付け、
私のヴァギナを激しく掻き廻し始めた。
 「あっ、いやっ」
阿倍のペニスが出し入れされる度、彼の下腹部が私のクリトリスを刺激し、
ペニスに擦られるヴァギナの快感を、何倍にも高めてしまう。
 「ちょ……駄目、やめてえ……しゅ、集中、出来ないじゃないのぉ」
 「つ、つーか、もう占いとか、どーでもいいって。それどころじゃねーよ……もう」
そう言うと阿部は、私の胸に顔を埋め、腰を大きくグラインドさせた。

 「あっ、それっ……あああぁー」

やだこれ、凄い、いい。
中が、中の肉がぐりぐりって、抉られるみたいな……あああ駄目ぇ、堪んない。
私、お尻が勝手に動いちゃう。脚が、彼の腰に廻って……絡み付いて……
あんっ。おっぱい、強く吸わないで……あ、アソコに響いちゃう。
私の中……沸々と、焼け付く様な、蕩ける様な、グラタンみたいになって……
掻き混ぜられて、掬い取られて……奥が……ああ、奥が疼いてる……

私、お尻をグッて持ち上げて……もっと、もっと奥まで、欲しいから……
そしたら彼、私の脚、肩に乗っけて……

 「あ……はあぁぁあぁぁんんん」

ああ、これ、いい……届く。凄い、届く。
あああ、私……揺れてる。おっぱいも、アソコも。躰中が。私。船の中にいるみたいに。
ああああ、あああああああああ………
十一、
 「はっ、やっ、やぁあん!はっ、激しいわ……ああー、す……ごい
  こん、なの……はじ、め、てぇ……」

阿部の逞しい肉体が、乱暴に、獣の様に私のヴァギナを姦す。
凄い……こんな、こんなに手荒く扱われているのに、私、わたし……

あまりに激しい震動で、彼の肩に掛けた私の脚が、外れて落ちそうになる。
落ちた片脚を、彼は両腿で挟み込み、私の上げた方の脚を胸元に引き寄せて
ぐいぐいと押す様にしながら腰を揺さぶった。

これ……柳子ちゃんにしてたのと、おんなじやり方……

ああ、私、柳子ちゃんがされたのと、同じ事をされてるの……
柳子ちゃんが感じたのと、同じ快感を、私……

私は、躰全体を、錐揉みする様によじり、ヴァギナの中のペニスを強く食い締め、揉み込んだ。
阿部が、射精を急いで一気に腰を使いかけると、子宮の辺りでグッと亀頭を押さえ込み、
吸い付いて、動かさないようにした。

駄目よ。そう簡単には、イかせてあげないんだから。
だって……私、イきたいんだもん。

私達は、二人共汗だくになり、躰を揉み合い、肌を擦り合わせる毎に
摩擦で熱が上がってゆく様に感じられる。
熱に浮かされた視界はぼやけ、天井の小さな照明が揺らめいて、
私は心までも、妖しい陶酔にいざなわれる。

もう、限界だ。

私の背中が、弓の様に仰け反る。
ビシャビシャと粘液の音を飛び散らせる性器から強い快感が起こり、
奥から、大きな何かが迫って来るのを感じた。

  『ああ、倉司……駄目。もう、だめ。私……わたし……』

震える咽喉から、声が漏れる。
其の声を聞いて、阿部がハッとする気配を感じた。

 「え……?りゅ、柳子………あ」

ヴァギナの奥で、阿部の亀頭がふわっと膨らんだかと思うと、彼は低い呻き声を上げ、
同時に子宮の入口が、ツッ、ツッと熱い液体で刺激される感覚に襲われた。
その感覚が呼び水となり、私のヴァギナは、びくりと震え、激しい収縮を始めた。

 『あああ、いく、いく、倉司……倉司ぃ………ああぁー』

私の腰は勝手に跳ね上がり、全身が、打ち揚げられたばかりの魚の様に、びちびちと蠢動する。

まるで、私の躰じゃ、ないみたい。
めくるめくエクスタシーの大波に揉まれ、私は、私の意識は、遠い処へ跳んだ……

十二、
 ふわりと心地良い浮遊感に、私の心は揺蕩っていた。

私の魂は肉体の壁を越え、ずっと高い位置から、抱き合う男女の姿を眺めていた。

紅く染まった裸身を絡み合わせた二人は、荒い呼吸を繰り返したまま、ぐったりと動かない。

その彼等の様子が、私の視界の中でどんどん小さくなってゆく……私が、上昇しているからだ。

私の意識はビルを突き抜け、地上を離れ、やがて、宇宙へ飛び出した。
青と、緑と、茶色で出来た球体の上で、私の意識は、様々なヴィジョンを、音を、
感情を、キャッチする。

この星に溢れる、様々な波動。

その中から私は、ほんの小さな命の欠片に眼を留める。
 (……柳子ちゃん)
赤いカーディガンを羽織った彼女は、俯き、一人静かに歩いていた。
彼女の意識を、垣間見てみる。
陰鬱な島影が見えた。
それと共に、切なく狂おしいひとつの感情。

 ――かえりたい。

求めているのは、母親だ。島にいる母親。
助けなきゃ。帰らなきゃ。
そんな一途な感情が、胸にひしひしと迫って来る。
 (柳子ちゃん 何処へ帰ろうとしているの……?)

 『………誰?』

唐突に、彼女の視線が私を捉えた。
暗闇の中、一際黒く輝く双眸に射抜かれ、私は何故か威圧され、身の竦む様な恐怖心を覚える。
……この子……本当に、柳子ちゃん?
彼女は私を探る様に見詰め、か弱げな、それでいて、逆らう事を許さない強引さを持った声音で、
私に呼び掛けて来た。

 『どうして、私を探そうとしてるの?』

彼女とは遠く離れた場所に居るにも拘らず、何故か其の存在が、息が掛かるほど間近に感じられた。

 『あなた……今、少しだけ目覚めたのね』

妹を諭す姉の様に、彼女は私に言葉を掛ける。

 『でも、駄目ね。あなたはまだ………』

彼女が何か言っていたが、其の声は徐々に不鮮明になってゆく。
意識が揺らぎ、現実へ戻りそうな感覚。あ……待って!もう少しだけ……

 『………る人を探……実になっ………連れ……帰らないと……私……夜見じ………』

拡散していた意識が、急激に収束してゆく。
重く沈み込む感覚と共に視界が、音声が乱れて流れ、やがて全ては、闇の中に消えた。

十三、
 夢魅の館の薄暗い店内。
私は裸のまま床に胡坐を掻き、敷布の上に広げた日本地図を覗き込んでいた。

手には小さなペンデュラム。
だらしなく眠りこけている阿部に背を向け、私は静かに、ペンデュラムを地図の上に垂らす。

あの時、彼女が遺した言葉。
何処かの地名を言っていた気がするけど、はっきりとは判らなかった。
でも、其処は島である。それだけは確実だ。
私は、彼女の心の中にあった、暗い海と、鉄塔のある島のイメージを思い浮かべる。

ペンデュラムの反応は、あまり芳しく無かった。
どういう訳だか、私の心の中に、意味不明な迷いがある為だ。
柳子ちゃんの行方を捜す事により、私の運命は、大きく変わってしまうだろう。
そんな、確信に近い予感が、私の心を支配している。

 ――でも、やらなくちゃ。

私は、後ろで口開けてグウグウいびきを掻いている、阿部の寝顔を振り返った。
こうして大人しく眠っている彼の顔は、中々可愛らしく見える。
まるで、無邪気な仔犬の様だと思った。

出来れば、彼を助けてあげたい。
其の為に私自身の運命が変わってしまうのならば、それも悪くない。

 だ・か・ら。

私はゆっくりと、彼の傍に、にじり寄る。

 「んが?」

間の抜けた声と共に、阿部が眼を覚ました。
私が、小さく蹲っていた彼のジュニアを引っ張り出して弄くっているのに気付くと、
眉間に皺を寄せて身を起こす。

 「おいおい!何やってんだよぉ……」
 「うん、まあ……エネルギーチャージってとこかな。ダウジングしようと思ったんだけど、
  イマイチ集中出来ないもんだから」

裏筋から亀頭の割れ目に沿って、指先で優しく辿りながら、私は彼に微笑んで見せる。
……別に、嘘は言ってない。
今の私のモチベーションは、彼への情が大半な訳だし……
柳子ちゃんを捜すのに、その恋人のエキスが助けにならないはず、無いもの。

……何だか私、必死で理論武装してるみたいね。でも、ホントの事よ。

 「だあっ!勘弁してくれよー。俺はこんな事やってる場合じゃないんだっつーの!」
 「しょーがないでしょー。私が占わなきゃ、柳子ちゃん、見付けられないんだから……
  ほらぁ。大人しくなさい。全ておねーさまに任せておけばいいんだから。うっふふふふ……」

私は彼に抱き付くと、そのほっぺたに、お熱ーいキッスをかましてあげた。

 「いい加減にしろよぉ……この、エロ占い師!!」

阿部の情けない声が遠吠えの様に店内に響き渡り……私達は、再び床の上に転がり込んだ。

【了】

623名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 09:16:14 ID:FnRFz9/3
……七が二つになってしまいました。ごめんなさい。
あとsageれてませんでした。ごめんなさい。
あと阿部×喜代田のつもりが、どういうわけか喜代田×阿部になってしまいました。
ごめんなさい。
とにかくいろいろごめんなさい。

ごめんなさいついでに次、市子ちゃんの話書いてもいいですか?
なんか、思いついちゃったんで。

リクが後回しになっちゃうけれど。さーせん……
624名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 11:35:24 ID:gFTZ/rtF
かかかか神!!朝からGJ!!エロくてGJ!
阿部ちゃん役得だナ
市子もどんどん書いちゃってくれーいくらでも待ってまつ
625名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 17:14:51 ID:GHNPq09t
エロい!GJ!!喜代田待ってました!
ほのぼのしてて良かった
626名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 00:14:52 ID:LlOgGQQM
やべー俺も章子さんに占ってもらわなきゃ…
627名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 01:20:17 ID:F8vrVo48
gj!!
次回作を期待して待ってます
628名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 19:30:13 ID:6/mCT5CF
保守
629名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 20:59:49 ID:PbXC7Nlc
市子を待つよ





全裸で
630名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 16:39:21 ID:d+DD/Hkq
631名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 00:19:22 ID:kk0SyY9T
632名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 00:21:18 ID:Cy3AbPtY
鬼畜淳×亜矢子を是非
書けました。
百合注意。

本年も宜しく!
全裸で待って下さってた方、寒いと思うので靴下は履いて下さい。

次は取りあえず竹内×安野に挑戦してみようかとも思っているのですが、
びっくりする位安野に妄想が沸きません。
どう考えてもギャグになりそうです。
リクして下さった方、良ければ安野の萌えポイントなんか教えて下さいませんか?
見たいシチュとか……ちゃんと書けるか判りませんが、前向きに善処してみますので。

特に無ければ、何とか自力でやっつけますが。
ご協力いただけると嬉しいです。 では。
一、
 「開けて!ねえ開けてよお!!開けてったら!!ねーえ!!!」
 「き、求導女様……」

真っ暗なあばら屋の中、二人の少女の怯えきった声が響いている。

 「開けろよぉ……畜生、バカヤロォー!!!」

外から封じられた扉をバンバン叩いて、大声を張り上げていたセーラー服姿の少女、矢倉市子は、
最後にヤケクソの様に格子戸に蹴りを入れ、がっくりと項垂れた。
「畜生、ふざけやがってあのオバン……助けてくれるって、言った癖に……」
「求導女様……どうして」
市子の傍らで、泣き顔で立ち尽くしていた赤いジャージの少女、前田知子が、
閉ざされた扉を見詰めて悲しげに呟く。

赤い海に寸断され、異形と化した人々に乗っ取られた羽生蛇村。
怪異の中をただ一人彷徨っていた知子にとって、教会の求導女と出逢えた事はこの上ない幸運であり
身の安全を確約されたも同然であった……はずだった。
「あっ……」
不意に市子が声を上げ、頭を抱え込む。
「やだ此処……誰か居る」
それは知子にも判っていた。
頭の中に這入り込む何者かの視界。それも、一つや二つでは無い。
ある者は包丁を……またある者は拳銃をその手に持ち、この廃屋の中を徘徊している様子が、
少女達の脳裏に映し出されていた。
そして、その視界の持ち主達が、まともな人間である可能性は、限りなく、低い。
「知子ちゃん」
市子が、不安に彩られた瞳を知子に向ける。
二人はどちらからともなく互いの手を取り合い、そのか細い躰を寄せ合った。


知子と市子は、つい数時間ほど前に出逢ったばかりである。
知子が求導女に伴われ教会への道を辿っていた処、突然、市子が山腹の低い崖の上から
転がり落ちて来たのだ。
求導女も知子も酷く驚いたが、何より当の市子の混乱ぶりが、尋常では無かった。
村の子では無い彼女の素性を確かめようにも、その言動は全く意味不明で要領を得なかった。
自衛隊に助けられたが殺されかけて、別の自衛官に助けられたとか、
本当の自分はもう死んでいて、今此処に居る自分は自分じゃないだとか、
血塗れの姿で捲くし立てる市子の有様は、知子に若干の恐怖を感じさせるほどの異様さであった。

そんな市子であったが、求導女に宥められて、やがてどうにか落ち着きを取り戻し、
知子達と教会へ行く事を同意した。
尤も自分が何処にいるのかさえ判っていない市子に、他の選択の余地などは無かったが……

大人しく求導女達の後をついて来る市子は、知子と何ら変わりの無い、普通の女の子だった。
同い年だった事もあってか、二人の少女はすぐに打ち解けることが出来た。
少し人見知りをするが、素直でおっとりとした性格の知子と、明るく活発な雰囲気を持った市子とは、
旨く反りが合い、暫くするとすっかり友達になってしまっていた。

しかし……少女達が親密さを増していく一方で、求導女の様子が次第に変化していった。
その口調や態度が、まるで多重人格者の様にコロコロと変わり、
話す内容も、市子以上に支離滅裂で、理解不能なものになっていく。
挙句の果てに教会への道を外れ、この廃屋の中で待機するようにと、半ば強制的に二人を押し込み、
表から施錠して去って行ってしまったのである。
その意味する処を十二分に承知していながら、求導女は……

求導女の突然の乱心が、今、二人の少女を絶望の淵に追い込んでいた。
二、
 「知子ちゃん、ここなら大丈夫みたいだよ」

市子に手を引かれ、知子はおずおずとその部屋へ入った。
二階の廊下の突き当たり。
おそらくかつては婦人部屋だったのであろう。鏡やミシンが置かれた、比較的小奇麗な八畳間である。

「内鍵は無いかぁ……でも、静かにしてたら平気だよ、きっと。あいつら上には来ないみたいだし」
この二階建ての民家には化け物達がひしめいていたが、何故か皆、一階にしか居ない様子である。
いち早くその事実に気付き、二階に身を潜める事を提案したのは、市子であった。
恐怖のあまり脚が竦み、身動きも出来なくなってしまっていた知子は、
市子に励まされ、誘導して貰って、何とか此処まで辿り着くことが出来たのだ。
「市子ちゃんって……強いね」
知子の言葉に、市子は「へえ?」と素っ頓狂な声を上げ、そして、ちょっとはにかんだ笑顔を見せる。
「知子ちゃんが一緒だからだよ。私一人だったら、きっと怖くて泣いちゃってたと思う」
市子の笑顔につられて、知子も軽く微笑む。
この子が居てくれて、本当に良かった。
二人共、心底そう思っていた。
今のこの極限状態に於いて、知子も市子も、それぞれに互いの存在だけが頼りなのである。

其の時、知子と市子は自分達が手を繋ぎっぱなしであった事に、ふと気が付いた。
「えっ?あ、ご、ごめん知子ちゃん……」
「あ、ううん。そんな……」
何故だか急に気恥ずかしくなって、二人はパッと手を離した。
市子は知子に背を向け、落ち着かない様子で部屋の中をうろつき、
知子は部屋の隅で膝を抱え、所在無げに畳を見下ろす。

「……此処、窓も全部打ち付けられちゃってる。……これじゃあ出られないね」
気まずい空気を打ち消す様に、市子は窓に張られた板に触れて呟いた。
「うん……他に出られそうな処、探さないとね」
俯いたまま、知子は答える。
しかし、そうは言っても今この部屋を出るのは、自殺行為だ。
当分は此処に身を潜めているしかないだろう。
古ぼけた電灯に照らされた部屋で、表から響く雨音だけを聞きながら、二人は暫し黙り込む。

「市子ちゃん……血、拭いたら?」
静寂の狭間を縫い、知子が口を開いた。
キョトンとした顔で市子は振り返る。そして、頭を下げて自分の躰を見下ろした。
白いセーラー服の胸元や、両手にこびり付いた真っ赤な血。
それに、市子自身には見えていないが、その顎の下から首全体にかけても、
不吉な血の色でべっとりと覆われている。
血に塗れたその姿は痛々しかったし、また、知子を何とも言えない不安な気持ちにさせてもいた。

知子に汚れを指摘された市子は、赤い両手を紺のプリーツスカートの腰にゴシゴシ擦り付けた。
でも、凝固した血液は、少し擦った位では落ちそうに無い。
「洗わないと駄目みたい」
市子は両手を擦り合わせながら、溜息交じりに言った。
「……だね。何かちゃんと汚れを落とせる物、無いかなぁ……コールドクリームとか」
知子は辺りを見廻し、傍らの箪笥の引き出しを、何となく開けた。
下から順繰りに開けていくが、中身は古臭い衣服しか見当たらない。
そうして最後、一番上の引き出しを開けた途端、奥でゴトリと硬い音がした。
「?」
其処には、かまぼこ型の重厚な造りの箱が、隠す様に仕舞い込まれていた。
知子は、恐る恐る其れを取り出す。
傍に寄って来た市子に肩を抱かれ、知子は、そぉっと蓋を開いた。
すると……
三、
 「あーっ?!」
二人は同時に声を上げた。

箱の中にあったのは、大量の写真の束であった。
ただの写真では無い。
其れ等の殆どが、裸の男女のあられもない交接の様子を写し出したものだった。
ある写真には四つん這いで尻を突き出し、性器に指を挿れられている女の姿。
またある写真には、坐った男に背後から抱きかかえられ、
広げた股の間の、陰茎を挿入された女陰を見せ付けている女の姿。
結合した男性器と女性器のみを大写しにしたものや、
女が、陰茎を模した黒い張り型を自らの膣に差し入れ、恍惚の表情を浮かべているものもある。
しかも、どの写真の性器にも、全く修整が加えられていなかった。

「きゃーっ、何これ何これ?!うっそぉー、ほんとぉー?やっだぁー!!」
「市子ちゃん!大声出しちゃ駄目だよ……」
卑猥な写真の数々に頬を赤らめてはしゃぐ市子を、知子は声を潜めてたしなめる。
だがその知子の顔も、興奮と恥ずかしさで真っ赤に染まっていた。
「でもでもでもぉ!すっごいじゃんこれぇ!わっ、これっ見て!男の人の、咥えちゃってるー。
 うっそぉーヤダ、信じらんなーい……あーっこれ、お尻にこんな!知子ちゃん、ほら」
「い、市子ちゃん」
声の大きさは抑えつつも、市子は写真を見るのは止めようとしない。
いちいち写真に注釈まで付け加えるものだから、付き合わされる知子は敵わなかった。
心臓がドキドキして、呼吸も荒く乱れて来るのを、市子に気付かれないように整えねばならないのだ。
市子は、知子の背中に後ろから凭れ掛る体勢で、写真を覗き込んでおり、
躰が密着しているので、市子の体温や耳に掛かる吐息で
知子は次第に熱っぽく逆上せてきてしまう。

そして、遂に耐え切れなくなった知子は立ち上がった。
「知子、ちゃん?」
不思議そうに知子を見上げる市子。そんな市子を見下ろし、知子は言った。
「市子ちゃん、着替えよう」

「その制服ちょっと……汚れ過ぎちゃってるでしょう?着替えた方が、いいよ」
「え……でも着替えなんて」
「服なら箪笥の中に沢山あったし。何か、着れそうなの探そう」
知子らしくもない強引さに、市子は少し戸惑いを覚えた。
 (私がエッチな写真に夢中になったから、知子ちゃん、怒っちゃったのかな)
実際の処、知子は何でもいいから写真以外のものに、気を逸らせたかっただけなのだが。

とにかく二人は、ショウノウ臭い箪笥の中から、衣類を引っ張り出す作業に取り掛かる事になった。
収納されている衣類は全て、少女達の母親位の年代の女性が着るような物ばかりで、
あまり市子に合いそうな服は無かった。
それでも、多少はマシな物を見繕って選り分けてみようとするが、
此処で、二人の意見が思わぬ食い違いを見せる。

「私は、このシャツとパンツが一番可愛いと思うんだけど……」
「うっそぉ。これはないよ知子ちゃん。だってこのシャツ、こんなに袖がピッチリしてるじゃん。
 それにこのズボン。こんな裾の広がったラッパズボン穿けないってば。ダサ過ぎるもん」
「えー?じゃあ市子ちゃんは、どういうのだったらいいのぉ?」
「うーん……このワンピースだったら、まだいいかなぁ。
 でもこれもなあ……やっぱ袖が細過ぎるよねー。もう少し袖がガボッとしてたらいいのに。
 金のボタンとかは可愛いし、肩パットちゃんと入れて、太いベルトを合わせれば、
 大人っぽいボディコンに出来るよ」
「ボディ、コン……?」

知子は、瞳孔の窄まった眼で市子を見詰めた。
四、
 結局、箪笥の中からは、適当な衣装を見付けられなかった。
知子がいいと思う物は市子の気に入らず、市子がいいと思えば知子が難色を示す。
これの繰り返しで、一向に埒が明かなかった。

「こっちに何かないかなあ……」
市子は、押入れを開いた。
幾つかの衣装箱が重ねられた中から、一番上の薄い桐箱を引っ張り出して蓋を取る。
中身は、和紙で丁寧に包まれていた。
「着物じゃないの?」
横から覗き込んだ知子が、その包みをガサガサと開けて見る。

しかし、其れは着物では無かった。
「……何これ」
其れは、黒い牛革で作られた物の様だった。
編み上げの紐が付いた、ビスチェとかコルセットとか、そういった類の物なのであろうか。
「なんか、アニメのコスプレ衣装みたいだね……」
知子の言葉に市子は頷く。
付属小物として、膝上まであるロングブーツにアイマスク、手袋、
更に、やはり黒革で出来た、変なハタキみたいな物が入っている。
「コレ、武器になると思う?」
黒革のハタキを振り廻す市子を尻目に、知子は衣装の本体を手に取って眺めた。
……予想以上に、躰を覆う面積が少ないようだった。
これではどう着ても、胸を隠す事が出来無いだろう。
その上、股間部分には、何故かハート型の穴が開いている。全くもって意味不明な衣装だと思った。

「これは、ちょっと着れないね?」
知子の呼び掛けに、市子は暫し黙り込む。
「……市子ちゃん、まさか」
「着る」
ハタキを手にクルリと振り返った市子は、既にアイマスクを着けていた。

唖然とする知子の眼の前で、市子はさっさとセーラー服を脱いでいく。
「これ、下着も取らないと駄目なのかなぁ……ていうか、これが下着みたいなもんか」
「い、市子ちゃん何で……」
「えー。だって、面白そうじゃん」
市子の答えは至ってシンプルだ。
「私の次は、知子ちゃんも着るんだよ」
「え、ええっ?!やだよぉそんなの……」
「駄目だよ着なきゃ。もう決まりだから。だって私だけこんな恥ずかしい格好するの、恥ずかしいし」
……意味が判らない。
そんなに恥ずかしいのなら、着なければいいと思う。
本当に判らない子だ。知子の頭の中は、クエスチョンマークで埋め尽くされていた。

気が付くと市子は、セーラー服を脱ぎ捨て、下着を取ろうとしている処だった。
白いブラジャーが外れ、中から、眼にも鮮やかな桃色の乳首が零れ出るのを見て、
何故だか知子は、心臓がどきりと跳ね上がるのを感じた。
同い年の女の子の裸。
これまでの人生で、そんなものに興味を持ったりした事は、一度として無い。
(なのに……どうして)
知子には、今、こんなにも市子の裸体を意識してしまう自分自身が、理解出来ない。
居たたまれない気持ちになり、市子の躰から眼を逸らして床を見る。
すると其処には大量のエロ写真がばら撒かれてある。
中の一葉が、視界に飛び込んで来た。
其れは、二人の女が接吻をしながら、互いの乳房を愛撫し合っている写真であった。

知子は、自分の耳朶に血液が集まってゆくのを、はっきり感じ取っていた。
五、
 「知子ちゃん、どうかしたの?」

パンティーを脱ごうとしていた手を止め、市子が、知子の方に屈み込んだ。
屈んだ拍子に白い乳房がぷるんと弾むのを見て、知子は更に顔を火照らせる。
「あ。知子ちゃん、今、私のおっぱい見たでしょ……うふ、エッチ!」
おどける市子に何も言い返す事が出来ず、知子はただ俯いた。
「なあに?冗談ですよ、知子ちゃん」
市子は知子の沈黙を、からかわれた事を怒っている為と勘違いしていた。
「とーもこちゃん。ねー、ごめんして?」
市子は、アイマスクを外すと知子の前にしゃがみ込み、俯く額を優しく撫でる。
そして……そのまま知子に圧し掛かり、畳に押し倒した。

「知子ちゃんっ」
「きゃはっ?!きゃあぁ、あはっ、うふふっ……やぁだぁ」
市子は、知子の躰に凭れ掛かりながら、赤いジャージの脇腹をくすぐっていた。
「やはあぁっ、はは、やめてぇ市子ちゃん、こ、声、出ちゃうからぁ」
「だーって知子ちゃん、怒ってるんだもん」
「やっ、お、怒ってない!怒ってないから……やめて……お願……い」

市子の指は、ジャージの上着を捲り、体操着の中に潜り込んで、知子の素肌を直にまさぐっていた。
知子は、耐え難いこそばゆさに激しく身を捩じらせたが、
同時に、ぞくぞくするような堪らない快楽をも感じてしまっていた。
快感は市子の指先で嬲られる皮膚から躰中に……
特に、ぴったりと併せられた太腿の間の初心な女性器に強く伝わり、
其処を、煮えたぎる様に熱く充血させ、眩暈が起こるほどの疼きを生じさせていた。

「はぁ……あぁ……ん」
知子はもう、妖しく乱れる呼吸を、抑える事が出来無くなっている。
自分の躰がこんなにいやらしく発情してしまっている事を、市子に知られてはならない。
そう思うのに、痺れて蕩けてしまっている肉体は、浅ましいまでに知子の意思に逆らい続けた。
性器の辺りの甘く切ない感覚に耐えかね、腿を擦り合わせてモジモジと身悶えてしまった。

そんな知子の興奮が、躰を重ねている市子に伝わらない訳が無い。

市子は、知子の腰のくびれをそっと撫で上げながら、赤いジャージのファスナーを
無言で引き下ろした。
「いちこ……ちゃん」
知子は咎める様に声を上げたが、その瞳は、何かを期待している様に物欲しげに濡れ光っていた。
「私が裸で、知子ちゃんだけ服着てるなんて、ずるいよ。知子ちゃんも脱いで……」
「あ……やぁ……」

形ばかりの抵抗を押し退け、市子の手は知子のジャージの上下を取り去り、
その下の体操着をたくし上げた。
「痩せてるね。いいなぁ」
ブラジャーと、紺のブルマーだけになった知子の肢体を眺め、しみじみと市子が言う。
「そんな事……市子ちゃんだって、痩せてるじゃん」
「全然!私なんて駄目だよー。お腹出ちゃってるしぃ……知子ちゃんみたくスタイル良くなりたい」
「えー……無い無い。あり得ないよぉ。市子ちゃんの方が、全然スタイルいいし」
「うっそぉー。絶対知子ちゃんの方が良いってば!ほらぁ、こっち来てみなよ」

市子は知子を姿見の前に連れて行く。
知子のブラジャーを取り、躰を寄せて互いの姿を映して見詰めた。
六、
 古い鏡は少し曇っていて、二人の少女の瑞々しい裸身を、ぼんやり幻想的に映し出している。
知子と市子は、自分と相手の裸を交互に見比べた。
「ほらぁ、やっぱ知子ちゃんの方が、細いじゃん」
「そ、そうかなぁ……」
市子の言う通り、二人並んで比べると、知子の方が若干、肉付きが少なく見えた。
痩せぎすな胴体に、ソフトボール大の乳房が硬く張り付いている知子の肢体は、
春先のタンポポの茎の様に、真っ直ぐで初々しい。

しかし知子の眼には、市子の肌理の細かい白い肌が、眩しく美しく感じられていた。
未だ小ぶりではあるものの、綺麗な桃色の突起で飾られている柔らかそうな乳房も愛らしかったし、
とにかく全てが可愛くて、思わずぎゅっと抱き締めたくなってしまう。

「ねえ、知子ちゃんて、彼氏いる?」
唐突に、市子がそんな事を訊ねて来た。
「え?いないけど……市子ちゃんは?」
「私だっていないよ、そんな人……でも知子ちゃん、ホントに彼氏いないの?
 こぉんなおっぱい大きいのに。ホントは毎日、彼氏に揉まれてんじゃないのぉ?」
知子は、両乳房を市子に両手でグッと握り締められた。
知子の口から、悲鳴と笑い声が漏れる。
仕返しに、知子も市子の乳房を掴む。
二人はきゃあきゃあと甲高い声を上げながら、鏡の前で互いの乳房をいじり合った。

「やっ、だめ市子ちゃん……其処くすぐったい」
市子の指は、知子の乳首を弾く様に動かしていた。
乳房全体に小刻みな震動を加えられながら、敏感な部分を微妙に刺激され、
知子の鎮まりかけていた官能が、再び疼きだす。
「え?ここ?ここがくすぐったいの?」
市子は、知子の小さな乳首をきゅっと摘まんだ。
「あぅんっ」
知子は堪え切れず、艶めかしい喘ぎ声と共に身を仰け反らせてしまう。
「あっ、はっ、い、いや……やめて市子ちゃん」

市子の指の動きは、もはや幼い女の子の悪戯の域を越え、性感を与える為の愛撫へと
はっきり変わりつつあった。
乳房全体を優しく撫で回しながら乳首を押し潰し、摘み上げ、指先を上下に動かしてピンピンと弾く。
「はあっ、あ、あぁんっ」
他人から、こんな風に乳首を弄くられるのは、初めてだ。
知子は、紅く茹だった顔を左右に振り立て、途切れ途切れの鳴き声を上げて身悶えていたが、
やがて腰が抜けてしまった様に、くたりと畳にへたり込んだ。

「知子ちゃん……」
市子は、座り込んだ知子に覆い被さり、その唇に接吻をした。
驚いた知子が一瞬唇を離したが、潤んだ視線を絡み合わせている内に、
二人の唇はまた、自然に合わさった。
(ああ……私、何でこんな事してるんだろ……)
知子は、再度市子に押し倒され、乳房の上に乳房を押し付けられて、クリクリと刺激を受けながら、
こんな状況に戸惑いを覚えずにはいられない。

一方、市子の方は、知子よりもずっと冷静だった。
知子との淫らな行いに躰は興奮し、パンティーの中の性器はズキズキと脈打ち、
裂け目をぐっしょりと濡らしてはいたが……
市子は知子の感覚を支配し、その肉体を思い通りにしたい。
今の市子は、その思いのみに突き動かされている。自分の快楽の事は、二の次だ。

市子のこの、邪まなまでの強い思いには、理由があった。
其れは、市子の過去に遡る……
七、
 「どう?矢倉」
「あ、はい、えっと……よく分かんない、です」

今からちょうど一年程前。
市子は、テニス部の合宿に来ていた。
当時の市子は未だ一年生だったので、合宿所ではテニスの練習よりも、
球拾いやコートの整備といった雑用に忙殺される毎日だったが、
持ち前の明るさで、めげる事無く乗り切っていた。

この日、市子は夕食の当番で、入浴の時間が皆より遅くなった。
たまたま自主トレをしていて同様に遅くなった三年生の先輩と、二人だけで入浴する事になったのだ。
浴場は十人程度が同時に入れる広さで、いつもは大勢で大騒ぎしながら入っているのに、
この日はたった二人きり。
しかも、相手はあまり話したことも無い、三年生の先輩である。
気安くこちらから話し掛ける訳にもいかず、市子は、気詰まりな時間を覚悟していた。

ところが、先輩は市子に対し、案外気さくに接してくれた。
彼女は恐い先輩達の中でも特に厳しい先輩だったので、これは全く意外な事だった。
先輩はわざわざ市子の隣のカランで躰を洗い、市子の背中まで流してくれた。
色々と話もした。
市子に取って、二歳上の最上級生の先輩は、物凄く大人びて見えた。
躰付きも整っていて、乳輪の色は濃く、陰毛もきちんと生え揃っていた。
そんな大人な先輩と少し親密になれて、市子はちょっぴり嬉しかった。

湯船に浸かってテニスの練習について語り合っている内に、柔軟運動の話になった。
市子が柔軟は得意だと言うと、じゃあやって見なと言われた。
運動部では、先輩の命令は絶対だ。
市子はすぐに湯から出て、柔軟運動を始めた。
脚を伸ばした状態での前屈から始まり、開脚しての前屈、直立からのブリッジ、
果てはY字バランスまで、先輩に命じられるまま、様々なポーズをとって見せた。
そして、最後はタイル張りの浴槽の縁の上で、脚を真一文字に開いて座るように言われた。
これには、さすがの市子も躊躇した。
そんな事をすれば、おしっこの穴が丸出しになってしまうではないか。
それでも先輩にピシリと言い渡されれば、しない訳にはいかない。
市子は、おずおずと股を広げた。

「えっとぉ、これでぇ、いいです……かぁ?」
先輩は市子の問い掛けに答えず、無言で市子の股間を見詰めていた。
市子は、落ち着かない気分だった。
性器を見られて恥ずかしい、と言うよりもっと単純に、こんな格好をするのはお行儀が悪いと思った。
「すっごい綺麗だね。矢倉のアソコ」
いきなり、先輩はそんな事を言った。
「矢倉って、オナニーとかした事ないでしょ」
「おなにーって、なんですか?」
先輩はキラリと光る眼を上げ、市子を見詰めた。
其の時ふと、市子はこの先輩に、レズだという噂があった事を思い出していた。

「知らないんだったら、教えてあげる。まず、その体勢のまんまで自分のおっぱい触ってみ」
市子は、言われた通りにした。
卵が割れない程度の強さでそっと揉め、とか、乳首を指先で突付け、などと指示されて、
その通りにやってみるのだが、未だ子供の市子には、いまいちピンと来ない。
先輩にどんな感じかと訊かれても、怪訝そうな面持ちで首を傾げるばかりであった。
八、
 そんな市子の様子を見かねたのか、先輩が湯船の中から手を伸ばして来た。
途端、市子の肩が、小さく跳ね上がる。
「きゃ……せ、先輩それ……こそばいですぅ……」
先輩は、市子の、膨らみ始めたばかりの乳房にやんわりと手を沿え、
陥没している乳頭を、すっ、すっ、と指先で刷く様に撫ぜていた。
「くすぐったい?じゃあこれは?」
今度は、乳首をグッと指先で押し込みながら、細かな震動を与えて来る。
其の後も先輩は、市子の乳首が尖がって飛び出すまでクイクイと摘み上げたり、
乳首が尖がった先をくるくる廻す様に転がしたりして、市子の胸を弄り廻し続けた。

乳房を玩ばれる市子は、始めの内こそ無邪気に笑い転げていたものの、段々と無口になり、
やがてぼんやりと、先輩にされるがままになってゆく。
「矢倉ー、此処、赤くなって来てる」
乳房全体を揉みしだきながら、先輩は、市子の開いた腿の付け根の中の、
未だ毛も生えていないプックリとした大陰唇を、指で押した。
「ん………」
市子は、微かに呻いて眼を閉じた。
そんな汚い場所を触るなんて。
そう思うのに、先輩に其処を触れられるのは何故だか気持ちが良くて、
市子は其れを嫌だとは全く感じなかった。

先輩は、片手で市子の乳首を刺激する一方で、
もう片方の手は市子の、ぱっくり開いて丸見えになっている性器の周りを、
指圧でもするかの様にぐい、ぐい、と、押して、揉みほぐす。
市子は、運動もしていないのに心臓がドキドキして息が上がり、
先輩に弄られている胸と性器を中心に、躰が熱く火照って来るのを感じていた。
「矢倉ー、感じてる?」
「んん……はぁん……わ、分かんない……ですぅ」
「感じてるでしょー?だって此処、ヒクヒクしてるもん」
先輩の人差し指が、市子の、今まで彼女自身意識した事の無かった、性器の中心部の膣口を、触れた。

「ひゃうんっ」
市子はビクンと躰を仰け反らせ、腿の付け根の筋を強張らせる。
先輩が膣口に当てた指先を引くと、其処から透明な、水飴の様な液体が長く糸を引くのが見えた。
「矢倉ー、此処濡れてるー」
先輩は、膣口から湧き出た液体を、小さくはみ出た小陰唇に塗り付け、
陰裂を、ぬるぬると上下に摩擦した。
「あぁ……やん、やん……や、はぁ……あぁん」
今や市子は、極限まで広げて、全てを曝け出した紅い発情性器を先輩の眼の前に突き出し、
幼い喘ぎ声を漏らして腰をくねらせ続けた。

「矢倉ー、“おまんこ気持ちいい”って言いな」
「あふっ、あぁー……お……まん、こ、気持、ちい……」
「もっとー」
「はぁん……お、まんこ、気持ち、いい……おまんこ、きもちいい!」
「もっと声出してー!自分でおっぱい触って!」
「おまんこぉ!おまんこきもちいい!おまんこいい!いい!いい!いい!……あああーっ」
市子の掛け声に合わせ、先輩の指の速度が上がってゆく毎に、
市子の性器は追い詰められる様な緊張感に満ちてゆき、其の緊張感が限界に達した瞬間、
フッと力が抜けた様な陶酔が、性器から、全身へと広がっていった。
脱力のあまり、おしっこが漏れそうな感覚の中、市子の躰は低い浴槽の縁からひっくり返り、
股を広げたまま転がり落ちた。
その拍子に開いた尿道口の中から、ぴゅっぴゅっとおしっこが漏れてしまった。

「矢倉ー、潮噴いてるー」
先輩の声を遠くに聞きながら、市子は虚ろな瞳で、荒い呼吸に肩を揺らすばかりであった。
九、
 其の先輩とは、結局それきりで終わった。
先輩にはもう決まった彼女が居たし、そもそも市子も、同性と付き合うつもりなどは更々無かった。

だが、其の時の経験をきっかけに、市子は自ら性器を弄り、頻繁に自慰に耽るようになっていた。
脚をピンと開いて……頭の中では、先輩にされた事を思い浮かべながら……

そして、いつの頃からだろう。
市子は、自分も先輩の様に、誰かの躰をいやらしく変えてやりたいと思うようになったのだ。
未だ何も知らない、初心な女の子に恥ずかしい格好をさせて、
穢れの無い性器をヒクつかせて、甘い声を上げる処を見てみたい。
市子の自慰の時の想像も、自分が悪戯されている記憶から、
自分が誰か他の女の子を悪戯している妄想へと変化して行った。

しかし、今日まで其の機会には恵まれなかった。
親友の倫子はそういう対象では無かったし、進級して新しく入って来た一年生の中にも、
そういう行為をしてみたいと思うような子は、居なかった。

其処に現れたのがこの、前田知子であった。

大人しく純朴な、可愛らしいこの女の子こそ、自分が求め続けてきた相手だ。
市子は、そう確信していた。

「知子ちゃん……私、知子ちゃんをいっぱい気持ち良くしてあげるからね」
市子は、知子の乳首に唇を押し当てた。
「え?いちっ……あ、あぁーん」
市子が唇の中で舌をぐるぐると廻して知子の乳首を転がすと、知子は切なげに躰を震わせる。
其の様子を上目遣いで確認し、市子は、知子のブルマーをゆっくりと下ろしに掛かった。
下腹部をきつく覆っていたブルマーを、パンティーごとずるり、と下げると、
其の中から、薄い陰毛にそっと隠された、知子の小さな陰裂が現れた。

「知子ちゃんの此処、可愛い……」
知子の其の、陰毛の下から透けて見えている割れ目は、未だ殆ど小陰唇がはみ出ておらず、
初々しくぴったりと閉ざされている。
市子は其処に指を宛がい、両側からパクリと開いた。
「あ………いやぁ……」
知子は脚を閉じていたので、そんな風にしても現れるのは、硬く張り詰めた陰核だけである。
「ちっちゃいね。私の半分ぐらいしかないみたい」
陰核を見詰めながら市子は呟く。
そして己の指先を舐め、其処をくりくり揉み込んだ。
「うぁ……あぅうっ」
知子の肢体が、ビクッと海老反りに反り返る。
市子は、知子のブルマーを腿から抜き取り、そのまま大きく股を割った。

外気に触れて震える性器は、くちゃりと糸引く粘液に溢れ、
鼠蹊部の辺りまでも、しとどに濡らしてしまっていた。
市子は、顔を近づけて其処を見詰めた。
自分が、知子の性器をこんな状態にしたのだという事。
これから、この躰を自分の好きに出来るのだという事。

其れ等の事実は市子を極度に興奮させ、ジュクジュクと煮え立った性器は、
淫液が滲みて重くなったパンティーの中で、
触れもしないのに軽い絶頂を迎えてしまうほど、発情してしまっていた。
「知子ちゃん……ああ」
市子は知子の股間に唇を寄せると、薄紅色に色づく陰核に、静かに吸い付いた。
十、
 「ひゃあ?い、市子ちゃ……駄目!そんなとこ……そんな……ああっ」

市子の唇が、ちゅっと音を立てて知子の陰核を吸い上げる。
知子は、強烈な刺激に悲鳴を上げながら、全身をヒクヒクと痙攣させた。
市子は更に陰核を柔らかな唇でなぶり、舌先で、尖った陰核の裏側をチロチロと舐め擦る。
「わぁあ、いや、いや、いや、い……あぁぁぁ………」

知子は、あっけなく果てた。
大きく開かれた尻の筋肉を小刻みに震わせ、会陰部から肛門に掛けてまでが、
膣口の蠢動と共に波打つ様に蠢く。
「はあ……はあ……」
そして、輝く恥液が、とろり、と、充血した膣口から溢れて流れ、畳の上に零れ落ちた。

だが市子は、そんな知子に快感の余韻に浸るゆとりを与えはしなかった。
知子のぬめり蕩けて寛げられた粘膜に指を滑らせ、陰裂を、上下に激しく摩擦した。
「ひぃ……あぁぁ、あ、あぁあぁぁ」
知子の喘ぎはもう言葉にならず、市子の指先に翻弄されるまま、
熱く火照った躰をくねらせ、まるで断末魔の蛇の様にのたうつばかりである。
其の表情は快楽に歪み、堅く閉ざされた瞼の端からは随喜の涙が溢れ、
真っ赤に染まった耳元に流れ込む。

市子も既に理性を失くしてしまい、其の可憐な容貌を崩し、白痴の様な恍惚の表情で、
狂った様に知子の躰をいたぶり続ける。
知子の性器をくちゅくちゅと指で掻き回しつつ、耳孔から、頚動脈が脈打つ首筋から、胸元から、
とにかく知子の躰のありとあらゆる処を、桃色の舌で舐め廻した。

「あぁぁ市子ちゃん、もう許して……溶けちゃう……知子、とけちゃうよぉぉ」
絶頂を繰り返し、性悦に霞んだ瞳を薄く開いて、知子が掠れた声を出す。
其の、哀願と媚びの入り混じった悩ましい声音に、市子の興奮は頂点に達した。

「 と も こ ち ゃ ん 」

市子は震える声で知子の名を呼ぶと、半ば無意識の内に濡れそぼったパンティーを脱ぎ捨てた。
すると、知子に負けない位に、充血して膨れ上がった陰唇が……
泡立ち、白っぽく濁った淫汁にまみれて顔を出した陰核が、知子の眼の前に晒された。

「あぅ、市子ちゃ……ん」
市子は、やにわに知子の躰に抱きつくと、自分の性器を、知子の性器にぴったり重ね合わせる。
そうして、腰をすりすりと動かし、柔らかな粘膜同士を擦り合わせた。
「うあぁぁ」
市子の性器は知子の性器に触れた途端、其のぬめりと熱の中で瞬く間に絶頂に達した。
頭の芯からジンジン痺れ渡る様な快感に、市子はクラクラと眼を眩ませる。
しかし其れでも市子は、腰を動かす事を止めなかった。
知子と、溶け崩れた様な陰唇を、勃起した陰核をなすり付け合い、
乳房に乳房を乗せて、むにゅむにゅと揉み合わせる。
そして、唇には唇を……

貪欲に知子の躰を求める市子も、其れに応える知子も、二人共に、
我を忘れて性行為に没頭しきっていた。
自分達が絶望的な状況に置かれている事なども、二人の頭からはすっかり消え去ってしまっていた。
舌を絡み合わせて接吻に耽りながら、全身を覆う性感にただ溺れた。
ぬるま湯の様な絶頂が、何度も何度も訪れた。其れはもう、止め処無く訪れた。
知子と市子は、自分らの境界が無くなってしまうような錯覚を起こしていた。

「一緒になろう、知子ちゃん、私と、一緒に」
市子の言葉に、知子は、うっとりと頷いた。市子の動きが速くなり、そして
十一、
 「無駄な抵抗はァ……止メなさい……」
男の声と共に、スラリと戸の開く音がした。

少女達は、抱き合ったまま甲高い悲鳴を上げる。
銃声が響いた。

侵入して来たのは、村の駐在だった。
勿論もう、人間では無い。
蒼白な面に血の涙を滴らせて、いびつな笑みを浮かべる恐ろしい化け物。
ずかずかと部屋に入って来た彼は、手前に居た知子に銃口を向けた。

「やめろおっ!」
市子が叫ぶ。
知子を押し退けて、駐在に組み付いた。
「市子ちゃん!!」
駐在は、市子の首を締め上げた。
「駄目ー!」
知子は駐在の腕にしがみ付き、市子から引き離そうとした。
しかし、非力な少女の細腕で、男の力に敵う訳も無い。
駐在の腕の一振りで、知子の裸体は吹っ飛び、そのまま、部屋の隅の鏡に叩き付けられた。
「あぁっ!知子ちゃんっ!!」
ガシャン、と鏡の割れる音と共に、知子は後頭部に強い衝撃を受けた。
眩暈に襲われ、視界が暗転する。
(市子ちゃん……)

遠くに、銃声と、市子の悲鳴を聞きながら、知子の意識は、暗闇に沈み込んだ……



ぬるい夜気を感じて、知子は眼を覚ました。
「ん……」
躰を起こして顔を上げると、封鎖されていたはずの窓が開き、物干し場に出られる様になっていた。
「おはよ。知子ちゃん」
振り向くと、部屋の中央に市子が座って居た。
「市子……ちゃん?」
知子は一瞬、其れが市子だとは判らなかった。
市子の様子が、あまりにも変わってしまっていたからだ。

市子は、例の黒革の衣装を身に着けていた。
アイマスクこそ着けてはいなかったが、二つに分けて結い上げていた髪も下ろしている所為か、
其の姿はとても色っぽく、何処か現実離れした美しさを醸し出している。
もっとも、知子が奇異に感じたのは市子の装いよりも寧ろ、其の雰囲気の変化の方だった。
 ――さっきまでの市子ちゃんと、何かが違う……

 ――それに。
知子は、心なしか少し蒼ざめて見える市子の顔から視線を落とす。
黒いコルセットに締め上げられた細い腰の下に、あの駐在がぐったりと横たわっていた。
「どうしたの?知子ちゃん」
駐在の腹の上にどっかりと腰掛けたまま、市子が笑い掛けて来る。
「市子ちゃん……其れ」
「ああ、こいつね。ちょっとお仕置きしたの。生意気だったから。
 下位の存在の癖に私に歯向かうなんて」
「……何でおちんちん出してるの?」
駐在は、ズボンを膝まで引き下げられ、隆々とそそり立った陰茎を天井に向けていた。
十二、
 「うふっ。解剖しちゃったんだ。無邪気な乙女の好奇心?みたいな。
  めっちゃんこオモロイんだよぉー、コレ。ね?ちょっと見てて」

そう言うと市子は、駐在の陰茎を握り、ゴシゴシ扱き始めた。
揉んで、摩って、ぐりぐりと弄り廻す内に、瞬く間に駐在の亀頭は膨れ上がり、
其の尖端からびゅっびゅっと赤い精液を射精した。
「ほらね。すぐ発射するんだコイツ。ソーロー君だよねぇ。だっせーの」
知子は、初めて目撃する男の射精に驚き、眼を瞬かせて見入った。
しかも其の陰茎は、大量の精液を噴出したにも拘らず、一向に萎える気配が無い。

「知子ちゃんも、こっち来てやって見なよ」
市子は、裸で立ち尽くす知子に向かって言った。
知子は呆然と、言われるままに市子の下へ寄って行く。
逆らう事は考えられなかった。
黒い革で絞り込まれた胴の上から、白い乳房を誇らしげに誇示している市子には、
まるで、女王様の様な威厳があった。

知子が傍に座り込むと、市子は駐在の躰に跨る形で陰茎に向き直る。
「こうするんだよ」
衣装の股間の穴から性器を露出させながら、市子は知子の手を取って、硬い陰茎に沿わせた。
市子の手が上下に動き出すと、駐在の咽喉から、低い呻き声が漏れ出でる。
「気持ち悪い声出してんじゃねーよソーロー!うっとぉしーんだよっ」
市子は革のハタキを手に取ると振り返り、バシンと駐在の頬を打った。
其の途端、駐在の陰茎はピッと短い射精を行う。
「きゃっ?!」
赤味がかった粘液が、知子の鼻の頭に掛かる。
「てめえ!知子ちゃんの顔、汚してんじゃねーよっ!この変態の出来損ない!!」
市子は立ち上がり、黒いブーツの爪先で駐在の陰茎を蹴り上げた。
すると駐在の躰はビクンと跳ね上がり、亀頭の先から、残っていた精液がトロッと溢れ出た。

「……ぷっ。くすっ、ふふふふふ……」
駐在の滑稽な有様を見て、思わず知子は笑ってしまう。
市子も笑った。
駐在も笑ったが、市子に「お前は笑うな!」と蹴っ飛ばされた。

其の後も、少女達は駐在の陰茎を玩び続けた。
知子と市子の二人掛りで起き上がり続ける棒を撫で廻し、揉みしだいた。
二人で舐めても見た。
あまりの生臭さに、気持ち悪いのを通り越して何だか笑ってしまった。
市子が、口の中に射出された精液をうっかり飲み込んでしまった。
「おえーっ」と悶える市子を見て、知子は涙を流して笑ったが、
市子は、そんな知子の頭を押さえ付けると、無理やり陰茎を口に頬張らせ、
知子にも精液を飲ませようとした。

知子の口に飛び込んできた駐在の精液は、海の珍味みたいで、思ったほどに不味い物では無かった。
咽喉に引っかかる其れを飲み下すと、何だか躰がほわんとして、いい気分だった。
知子は、市子と共に陰茎をしゃぶる行為に夢中になった。
ほとばしる精液は、全て知子が飲んだ。
駐在が市子の口の中で果てた時は、知子が其の唇を吸い、口の中の精液を持って行ってしまった。
市子が何か言っていたが、其の言葉はもう、知子の耳に入らなかった。
ただひたすらに、陰茎を咥えた頭を上下に振り立て、両手で睾丸を柔らかく揉んだ。

次第に視界がぼやけて来て、酔った様に眼が廻ったが、其れも決して不快な物では無かった。
夢の中にいるみたいな陶酔感に包まれ、知子は、ゆったりとした笑みを浮かべた。

646前田知子/刈割/第2日/5:59:55:2007/01/06(土) 16:53:00 ID:nOK0XLiK
十三、
 夜が明けようとしていた。

白い朝靄の立ち込める中、知子と市子は、教会へ続く道をとぼとぼと歩んでいた。
元通りのセーラー服を着込み、肩を落として歩いて行く市子の後ろから、
やはり俯き加減の知子が、付き従うように続いていた。

「……ごめんね、知子ちゃん」
市子が、振り返らずにぽつりと呟く。
「何が?」
知子の問い掛けに、市子はゆっくりと振り向いた。
「市子ちゃん……泣いてるの?」
「ううん。泣いてないよ」
光る眼を擦りながら、市子は答える。
知子と市子は、暫し、無言で俯き合った。

「私……お母さんの処に帰らないと」
急に市子は、そんな事を言い出した。
「うん、そうだね……其の為にもまず、教会に行かないと」
「……駄目なの」
市子の瞳が、知子を見上げる。
「此処には、私のお母さんが居ないから……此処、私の居た場所と違うの。
 凄い似てるけど、違う……あの警官を見て分かったの。此処に居るのは私の仲間じゃ無い。
 だから、私も此処には居られない」
「市子ちゃん何言ってるの?」
知子は、市子の手を掴んだ。
赤く染まった市子の手を胸に握り締め、知子は、不安げに市子の眼を見た。

市子は、そんな知子のおでこに、自分のおでこをコツンと当てた。
「……私ね、ホントはずうっと、知子ちゃんと一緒に居たい」
「居たらいいじゃん。何で、駄目なのぉ?」
知子は泣きたい気持ちで声を荒げた。
「知子ちゃんが此処の人だから。もう住む世界が、違っちゃってるの……でもね」
市子の唇が、知子の唇を、そっと包み込んだ。
其の唇は何故か、ひんやりと冷たかった。
「私、知子ちゃんの事、絶対忘れないから。知子ちゃんが私の事を忘れちゃっても……私は忘れない」
「私だって……!」
忘れたりしない。と言いかけた知子の手を振り払い、突然市子が駆け出した。
「市子ちゃん!」
後を追おうとした知子の眼の前で、市子の姿は、フッと掻き消えた。

「………」
知子は、言葉も無く立ち尽くした。
白んだ世界の中で、寂しげな風が頬を撫でた。

やがて自失状態から立ち直り、知子は独り歩き出す。
「みんな、いなくなっちゃう」
孤独だと思った。しかし、知子の心は奇妙に落ち着いていた。
いつしか周囲には棚田が広がっていた。此処はもう刈割だ。教会まで、あと少し。
ふと空を見上げる。
一本の光の柱が見えた。そして、輝くオーロラ。
小さな発光する生き物が、浮塵子の様に宙を漂っていた。

「天使……さま……?」
彼女は呟いた。不思議な静謐が辺りに満ちている。
不意に眼の前に、誰かが現れた。
しかし知子はもう、何の不安も感じはしなかった。 

【了】
647名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 23:19:13 ID:xDAJHbr6
GJ!
あの教会前のデモムービーに繋がってるあたりもセンスを感じる。
648名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 04:16:01 ID:a1vhSDkA
石田巡査が羨ましすぎる
俺と代われ
649名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 02:30:31 ID:wagucaMw
s
650名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 07:43:10 ID:T9Jd/6lI
G--------------J----------!
あったか靴下で待っててヨカッタ!!
テツヲが一緒に笑うのに笑った
651名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 23:41:41 ID:2ajO5q0d
百合キタ!GJ!
市子は飲んじまったら屍人になるという1の鉄則は解らなかったんだな。
ここにいたらいいという知子の口調が例のムービーでの様子っぽいのも憎い。
652名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 18:35:42 ID:UsDBqt09
安野は顔にさえフィルターをかければ、どう考えても絶望、の
状況をお嬢様故の無知から来る前向きさで頑張ってる所が希望にも
見えるし馬鹿にも見えるしで良いと思う。
よって自分的には希望シチュはENDデモあたりの竹内が屍人になるのか
ならないのかとかでダァー!!な竹安希望です、ぱらいその神様。
653名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 18:36:04 ID:YScdo6m0
夢にまで見たいちともキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
次はぜひ美耶子も入れて14才百合3Pでwwwwwwwwwwwww
654名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 05:06:09 ID:9TQagwbu
>>652
とんでもねえ!あたしゃ神様だよ!
いや!嘘ですすいませんぶたないで!
どうせぶつならバラ鞭で!!

レスどうもです。
ラストの辺りですか。了解です。頑張ってみます!
確かに安野の脳天気っぷりは、育ちのよさ故のおおらかさでもあるんでしょうね。
お嬢様かぁ……なるほど。

>>653
実は最初、花の14歳トリオにしようかとも考えたんですよ。
迷った揚句とりあえず市知で書きましたが、いつか隙を見て3Pやらす事に決めました!
他のリクと共に気長に待ってて頂けると幸いですm(__)m

他の皆様も、本当に有難う!今後ともヨロシク
655名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 03:29:44 ID:wktI44Tm
age
656名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 19:04:31 ID:goC8bi35
玲子先生か一樹&郁子もので読んでみたい
657名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 22:38:24 ID:qbFAMUsO
ともえたん見たい。 それか岸田百合を酷い目に合わせてくれ。
658名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 00:43:51 ID:EV9ySsjY
一樹+永井×百合でレイプとかいいな
シナリオ的に無理そうだけど
659名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 19:24:00 ID:0jJFAScu
>>658
永井を一樹と百合でレイプするだと!
この腐女子が!
660名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 01:05:17 ID:IGhwWl4o
>>658
あほか百合をレイプすんだよw
661名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 01:06:30 ID:IGhwWl4o
間違えた
>>658×
>>659
662名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 03:56:45 ID:x6cGlVvO
>>659
それはそれで美味しそう……
663名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 19:46:13 ID:t6cpPW9M
一、
 廃材の隙間から僅かな陽光が差して込んで来る。

 (眩しいな……)
男は首を竦め、抱えた膝の間に顔を埋めて、其の光から眼を逸らした。

こんなに光を疎ましく感じるのは、おかしな事だと思う。
其れは、ずっと暗い場所に居続けた所為ばかりでは無い様な気がした。
 (変質したんだ……私の躰が)
其の証拠に、あの眼の廻る程の咽喉の渇きが失せている。
代わりに今は、亀の様に地べたに蹲りたい衝動と戦っていた。
あの姿勢を――あの、化け物共が体力を回復する時と同じ、土下座の姿勢を取ったが最後、
この肉体はもう、人では無い別のモノへと変わってしまうだろう。
男はそう確信していた。

別に、変わってしまった処で何ら不都合が有る訳ではない。
村からの脱出が不可能であり、且つ、村に居る限り普通に死ぬ事が叶わぬ以上、
この身が化け物に変わってしまうのは必定だ。遅かれ早かれ、其の刻は必ず訪れる。
だが、其れでも男は耐えていた。
そう簡単に化け物に成る訳にはいかない。其の理由があった。

「……あれぇ〜?こっちでいい筈、なんだけどなぁ〜??」

ばさばさと紙を広げる音と共に、えらく呑気な声が聞こえて来る。
どうやら、安野依子が地図を広げて現在位置を確認しているらしい。
依子は、男が教鞭を取っていた大学の学生であった。
今回の学術調査の旅に助手として、頼みもしないのに強引について来た娘。
彼女は偏屈な変わり者として名高い男に、何故か懐いていた。
変わった娘だと男は思う。
事実、依子は変わっていた。
村に閉じ込められ、恐ろしい異変を目の当たりにしながら、動じる様子がまるで無かった。
そんな依子だからこそ、自分に懐いて纏わり付いていたのかも知れない。
自嘲気味にそうも考える。
だがもう、何もかもどうでもいい事だ。

「えっとぉ、此処が上粗戸でしょお〜……で、こっちがあの迷路の入口のトコでえ……
  だから、この北東の方向に向かえば、山に出られる筈……なんだけどなぁ〜」

依子は一人でぶつぶつと呟きながら地図と睨み合っている。
合石岳を越えて村を脱出しようと目論んでいるものの、其の合石岳に辿り着けずに
困惑している様だった。
 (そりゃあそうだ)
そもそも彼女は、道を間違えている。
こちらから合石岳に抜けるのなら、一旦蛇ノ首谷の方から廻り込まねばならない。
遠回りをする必要があるのだ。
土地勘の無い依子には、説明してやらねば判らないだろう。
しかし、今の男にそんな気力は無かった。
 (どうせ出られやしない。何処へ行こうと……無駄だ)
地図と首っ引きで思案に耽る依子に背を向け、男は力無く項垂れるばかりである。
どう足掻こうとも、救いは無い。
いずれは彼女も其の事実を思い知り、深く絶望することになる。

ならばいっそ、彼女と共に赤い海に向かい、あちら側の存在になってしまった方が楽なのではないか?
そう思いつつも行動に踏み切れないのは、男の中に未だ残っている良識の為だ。
依子は自分の教え子であるし、こんな事態に巻き込んでしまった負い目もある。
そんな彼女を積極的に絶望のどん底に叩き込む気には、なれなかった。
二、
 (いい加減なものだな)
男はくぐもった声で自らを嘲笑う。
依子を救ってやれず、かと言って引導を渡してやる事も出来ない。
出来る事といえば、こうして彼女の無駄な足掻きを黙って眺めるだけ。
男にはそんな己の無力さが、途轍もなく滑稽なものに思えたのだ。

「あーせんせえ!やぁっと起きたんだぁ〜」
男の笑い声を聞きつけた依子が振り返った。
「よかったぁ〜。心配したんですよぉ、せんせえもう眼が覚めないんじゃないかって」
男の沈黙を、眠っていた為だと勘違いしているらしい。
「まだ疲れてるみたいだけど、大丈夫ですかぁ?」
と尋ねる彼女の方は、不眠不休であるにも関わらず、疲れの色を殆ど見せない。
そんな依子の様子に男は感心し、また驚きもした。
「若いんだな、君は」
遠い眼をして呟く男に、依子はけらけら笑って答える。
「当ったり前じゃないですかぁ、私、二十二歳ですよぉ……
  ほらぁ。そんなオジサン臭い事言ってないで。起きたんなら、もう行きますよ」
依子は立ち上がると、男の腕を引っ張った。
だが、男は立ち上がろうとはしない。
「せんせえ?」
「……私はいい。君一人で行くといい」
力無く男は告げた。

「判っているだろう?私にはもう、君を護って奴等と戦う力は残っていない……
  寧ろ、一緒に行けば私の方が足手纏いになってしまうだろう。それに」
もうすぐ私も化け物に変ってしまう。
そう続けようとした男の眼の前に、依子はしゃがみ込んで満面の笑みを浮かべた。
「なーに水臭い事言ってんですかぁ。大丈夫ですって。これからはぁ、私がせんせえの事、
  護ってあげますからぁ」
「聴いてくれ安野」
「だーめーでーすっ!はい、この話はもうおしまい。ほらぁ、日のある内に山を越え……ん?」
依子は男の顔を覗き込んだ。
真正面からまじまじと男を見詰めたかと思うと指を伸ばし、男の眼の下をツッ、となぞった。

其の指先は、赤く汚れていた。

「血………」
驚愕に眼を見開く男の前で、依子はポツリと呟いた。
男は震える指を己の頬に宛がった。
……ぬるい液体が、一本の筋を作っている感触があった。

男は、咽喉の奥底から悲鳴を上げた。
「先生?!」
依子は、顔を覆いガタガタと震え出した男の肩を揺すった。
「先生どうしたんですかぁ?!しっかりして下さい、先生!」
男の躰から力が抜ける。
そのままグラリと傾いで、依子の胸の中に倒れ込んだ。

「たすけてくれ………」
戸惑う依子の胸元にしがみ付き、絞り出す様に男は言った。
三、
 「ちょ、せんせえ、どうしちゃったんですかあ?」
男のぼさぼさに乱れた髪が依子の顎をくすぐっている。
自分に縋り付く男を見下ろし、依子は少し頬を赤らめた。

男の方はといえば、紙の様に蒼白な顔を依子の胸に埋め、
引き付けでも起こしているかのごとく、小刻みに躰を振動させ続けている。
彼の心は、深い絶望の闇の中、凍て付く恐怖に囚われて萎縮しきっていた。

 ――私はもう 人では 無い。

其れは、予想を遥かに上回る衝撃を男に与えた。
今在る自分が無くなり、肉体だけが、
自分の意識の欠片を宿したこの肉体だけが、異形となって荒れ果てた村を彷徨い歩く。
脳裏に浮かぶ其の姿の忌まわしさに、男は呻き、空の胃袋から酸っぱい胃液を吐いた。
「わっ!先生、大変!」
依子は、男の吐瀉物に衣服を汚されながらも其れには構わず、彼の躰に腕を廻して其の背を摩った。
男は依子に抱きかかえられる形になる。
大きく喘ぐ男の耳に、彼女の心臓の鼓動が聞こえた。
其れは男の全身を優しく包み込み、僅かな安らぎを彼に与える。

不意に、男の心の中に奇妙な感情が沸き起こった。

 ――連 れ て 行 き た い 。

自分独りであの赤い、呪われた海を渡るのは寂しい。
依子の体温が――張り詰めた乳房の盛り上がりが、惜しい。
此れは既に、己の精神が異形のモノと化しつつある兆候なのかも知れない。
未だ、ほんの少しだけ残っていた男の理知がそう告げる。
だがしかし………

「安野……すまない」

「はい?」
依子は男の躰を抱いたまま、片手でポケットからハンカチを探り出そうとしていた。
其の肩を、男が捕らえる。
そして次の瞬間――依子の躰は、板張りの床の上に押し倒された。
「いやっ……な、何?何なんですかぁ??」
状況を把握出来ずにいる依子の肩を押さえ付けると、男は膝を突き、上から彼女を見下ろした。
「せんせえ……」
依子の瞳が見上げて来る。
少し困惑気味な――其れでも、男を信頼しきった瞳。
男の中に迷いが生じる。
この、何の警戒心も持っていない哀れな娘を手に掛ける。
そんな事をして、一体何になるというのだろう?
男の手は、娘の肩に乗せられたまま逡巡した。

其の時、彼の指先に、依子の手がフッと添えられた。
温かい感触が、凍えた皮膚をじんわり蕩かす。
「安野……」
戸惑う男の下、依子は其の潤んだ瞳をゆっくり閉ざし――唇を、ぎゅっと窄めて突き出した。
四、
 風が、廃材で出来た薄い壁を頼り無く鳴らす。
僅かに差していた陽光が一瞬だけ翳り――再び戻った光は、いっそうの明るさでもって
朽ち果てた空間を照らし出した。

男は、眼を閉じ蛸の様に唇を突き出した依子の顔を、無言で見詰めていた。
 (何を考えているんだ、この娘は……)
其のヒョットコみたいに面白い表情は、彼をほんの束の間、絶望から解放させた。
 (安野……)
やはり、連れては行けない。
そう決意した男は、依子の肩を掴んでいた手をそっと離そうとする……

すると突然、依子の閉ざされていた瞼がパカッと開いた。
「せんせえ〜。待ちくたびれました〜」
不満そうに言うと、今度は河豚の様に頬っぺたを膨らませる。
「あ……いや、あのな安野……」
「此処までやっといて今更なぁに尻込みしてんですかぁ?!もーっ!!
  女の子にぃ、恥掻かせないでっ!!!」
依子は、男の首に勢い良くしがみ付いた。
「安っ………!」
二人の顔面が激しくぶつかり合い、双方の歯列に衝撃が走る。
其の後で、ようやく柔らかい唇同士が合わさった。

依子は唇に力を込め、ただひたすらに男の唇に吸い付いて来る。
こんな口づけは、したことが無い。
男は暫し依子にされるがまま吸われ続けていたが、口元の疲れに耐え切れなくなって、
半ば強引に唇を離した。

依子は紅潮した顔をしかめ、はぁはぁと苦しげな呼吸を繰り返す。
無理もない。彼女は口づけの間、ずっと息を止めていた。
「あ、安野」
男は何かを言い掛けたが、言葉に詰まって黙り込む。
依子は、そんな男の頭に手を廻し、彼の躰をもう一度グッと引き寄せた。
首が絞まりそうになって慌てて体勢を整えた男は、依子の躰が小刻みに震えている事に気が付いた。
 (安野……?)
おそらく初めてだったのであろう接吻に感極まった、という訳でも無さそうな様子である。
其れはもっと、切実な何かを感じさせた。
「先生行かないで……」
掠れる声が男の耳元に届く。
「安野、私は」
「私……先生を化け物になんて、させない」

また、陽が翳った。

男は首を傾けて依子の顔を見た。
依子の頬は上気し、其の眼差しは黒く輝いて生命の力に満ち溢れている。
男は眼を見張る。こんな依子は見た事が無い。
其れは彼女が今まで誰にも見せた事の無い顔だった。
美しい、女の顔だった。

男は間近で依子の顔を見ているのが苦しくなり、そっと眼を伏せた。
彼は、この安野依子に女を感じた自分に当惑していた。
同時に、躰の奥底から忘れ掛けていた情欲の血が、ふつふつと沸きあがる事にも。
最後に女を抱いたのはいつであったろう?
急に生々しく迫って感じられる依子の躰の匂いや柔肌の温かさに惑いながら、
ぼんやりとした頭で男は考えていた。

五、
 「私、輸血されたんですよ」
依子の唇が動く。
「あの橋の処で倒れた後、病院の人に助けられて。だからきっとあれですよ。
  化け物に成りそうになっても、マトモな人の血を輸血したら助かるんです。きっとそう」
「輸血か……」
依子の言葉は、男に微かな光明を与えた。
神王の血である例の赤い水を摂取し、其れが血液中の一定量を超えると化け物に成る。
というのは間違いないだろう。
ならば、失われた血を補充する事によって、血液中の赤い水の割合を減らしてしまえば
異形化への進行を防げるのかも知れない。

ただし此れには問題も多い。
安野依子の血液を自分に輸血すると、其の分、彼女が血液を失ってしまう。
依子の躰は其れに耐え切れるのか?
それに、輸血をする為には病院へ向かわねばならない。
病院に辿り着くまで、この身が持つのかどうか?其れに輸血する際には血液型が……

「……ん?安野お前何やってんだ?」
考えを巡らせる男を余所に、依子はいつの間に拾ったのか、尖った硝子の破片を手に持ち、
其れを己の掌に宛がっていた。
「おい止めろ!危ないだろ」
「でもぉ、せんせえに血を飲んで貰わないと」
「血を飲むだって?……あのな。血液を飲んだ処で、其れが直接血管に廻る訳ではないんだぞ」
「えーだってぇ……あの赤い水“ヨモツヘグイ”を飲むと化け物になるんですよね?
  だったら、血だって飲んでOKなんじゃないんですかあ?」
「そんな馬鹿な……いや待てよ」
男はふと、村の伝承の一つに似た物があった事を思い出していた。
其れは村の旧家である神代家にて行われていたという、ある儀式――

「安野、起きろ」
男は依子の腕を引いて躰を起こすと、自分は彼女の正面に座り胡坐を掻く。
「君は私を助けてくれるか?たとえ……屈辱を受けたとしても」
「はあ?屈辱??何なんですかそれ??」
「私が化け物にならずに済む為には、君を抱かなくてはならない」
依子が眼を丸くする。
そんな彼女から眼を逸らしながら、男は話し続けた。
「この村の古い風習の一つに“血の盃の儀”というものがある。旧家の結婚初夜の床で行われる儀式で、
  花嫁と花婿の血を混ぜ合わせ、同じ血を通わせる事で、婿を家族の一員にするというものだ。
  旧家の血は特別で、其の血を分け与えられると神の赦しを得られると言われていた。
  此れは案外、そうする事で異形化から逃れられるという先達の知恵が……どうした安野?」

気が付くと依子は、頭を反らして顔を天井に向けていた。
男の呼び掛けに頭を下ろすが、顔の下半分を掌で覆っている。
そして其のまま、怪訝そうに見詰める男にいった。
「す、すいません。なんか想像したら、鼻血出てきちゃって……あ、ついでにいります?鼻血」
「いらん!!」
男は思わず怒鳴りつけた。
六、
 依子は、廃材の床の上に再び横たわっていた。
彼女の頭の下にはきちんと折り畳まれた彼女自身の衣服が一式、枕代わりに敷かれ、
躰の下では、男の着けていたジャケットとズボンがシーツの様に敷かれている。

「安野……」
依子は、自分の躰の上に伸ばした両腕を乗せ、乳房と陰部を男の眼から隠していた。
依子と同じく衣服を取り去った姿の男の手が、ゆっくりと其れを外す。
「あぁ」
依子は瞼を堅く閉ざしたまま眉根を寄せて呻き、恥ずかしげに顔を横向ける。
すると紅く色づいた首筋の辺りで、血管が脈打っているのが見えた。
男が其の脈打つ場所に唇を宛がうと、肩がびくりと大きく跳ねる。
「うぁ、せん……せえ………」
男に握られていた依子の両手に力がこもり、絡み合った指の股をグッと握り締める。
男は、そっと其の手を握り返す。
そして唇を下に這わせ――お椀の様に盛り上がった熱い乳房の頂点に、口づけた。

「ああー」
舐めて、吸って、軽く甘噛みをして。
丹念に其の部分を愛撫するごとに、依子は激しく身を捩る。
「……もう少し大人しくしていられないか?」
「あっ、はっ……だ、だってえ……こんなの、私……あうっ?!」
男の片手が依子の指先から離れ、彼女の秘所をまさぐっていた。
未だ堅い感じの閉ざされた其処は熱を帯び、ほんの少しだけ、濡れていた。
男は脚を開かせようとしたが、依子は腿を締めたままで、応じようとしない。
「少し力を抜きなさい」
「やぁあ……あぁ……いやぁ」
依子は、自分の衣服に顔を埋め、より一層堅く脚を閉ざしてしまう。
男は溜息を吐くと彼女の膝の裏に手を添え、そのまま脚を上に持ち上げた。

「ひゃあっ?!」
依子は驚いて眼を開けた。
幾ら脚を閉ざしていてもこの体勢では性器はおろか、下手をすれば肛門までが丸出しになってしまう。
「ああっ、いやです!先生、いやっ」
依子は首を振り立てる。
男は無言のまま、閉じた腿の間のアケビの実の様にはみ出した女性器に手を伸ばした。
「いいっ?!」
男の指が、陰裂を指で撫で上げ膣口を軽く押す。
ぬるりとした泉の湧いている其の部分を、くちゃくちゃとくじり廻した。
「あっ、あっ、あぁーっ」

依子の膝から力が抜ける。
男が支えていた手を離すとパカンと膝が開き、其の中心部の紅い箇所も、花が咲く様にぱっと開いた。
「わぁっ、やだやだ!」
依子は、其処を両手で押さえて隠そうとしたが、其の手は男に捕らえられた。
「安野……」
男は依子の耳元に唇を寄せる。
耳孔に掛かる吐息のくすぐったさで、依子の肌に鳥肌が立つ。男は囁いた。
「お願いだ……少しだけ、いい子にしていてくれ」
其のまま依子の唇を塞いだ。
依子が眼を見開く。
今度は、まともな口づけだった。
七、
 男は依子の唇を吸い上げながら、彼女の口の中に舌を潜り込ませてゆく。
一瞬(噛まれるのでは?)と懸念したが、依子の口は大人しく男の舌を迎え入れた。
「ん……んん」
男の舌は、依子の柔らかい舌をくるくると舐め廻す。
依子は其の、ジンと蕩ける様な感覚に、全身を弛緩させていった。

其の隙を突く様に、男の手はそろそろと彼女の股間に手を伸ばしてゆく。
依子の性器は、泣き濡れた様にぬるい体液で溢れかえっていた。
男の長い指が其処を静かにかき鳴らす。
依子は微かに身を固くしたが、もう暴れたり抵抗したりは、しない。
男は片手でやわやわと乳房を揉みしだきながら、
彼女のぱっくり開いてひくひくと痙攣する処女性器に、繊細な愛撫を加えていった。

「んー、んん……んむぁっ!」
男が、小さく埋もれた陰核をそろりと撫ぜると、其処は瞬く間にピンと硬く突起する。
少し息苦しそうにしていた依子の唇を解放してやると、
ぬめりを帯びた其の唇から弾む様な喘ぎ声が漏れ出でた。
「あっあっあっ……やだせんせえ……いや……あっ」
陰核を摘まんでクイクイと押し潰す度に、依子の腰は揺れ動き、
充血した膣口の肉は、もの欲しそうにぐにゅぐにゅと蠢いた。
其処までした処で男は手を止め、躰を起こして依子の前に跪く。

眼の前にある依子の生殖器は、陰唇が広がって其の中身の全てを曝け出している。
中心部にある膣口は、華奢な襞で幾重にも覆われて其の姿を隠していた。
「い、挿れるんですかぁ?」
依子は細く眼を開き、か細い声で男に訊ねる。
「怖いかい?」
男が問い返す。依子は、黙って首を横に振った。
其れでも、男の筋張って硬く反り返った陰茎が眼に入ると、少し怯えた風に顔を強張らせた。
「なるべく……痛くない感じで、お願いできますかぁ?」
「努力はするよ」

男の腰が依子の脚の間に沈み込んでゆく。
勃ち上がった陰茎を手で持ち添え、亀頭を熱い膣口に押し当てる。
膨らんだ尖端を動かして依子の出したぬかるみを塗り付け――じりじりと、肉の襞に分け入った。
「うあぁ……いやぁぁぁ……痛っ!」
亀頭がぎしぎし軋むようだ。
依子の堅い障壁が男の侵入を拒んで窄まり、躰全体も、男から逃れようと後ろへずり下がってゆく。
男はそんな彼女の腰のくびれを捕まえて引き戻した。
腰を揺らして、宥める様な震動を与えながら依子の躰を抱き締める。
「あぁ……せん、せ……せん……」
男の腕の中、依子は紅く火照った顔を苦しそうに歪ませている。
汗ばみ、青筋立った依子の額に男は口づけ、耳元で囁いた。

「依子……愛してる」

男の分身が、依子の中に滑り込んだ。
八、
 「ぎゃあ!あ……あああぁ」

狭い肉の窄まりを破られた依子は、苦痛と違和感に思わず声を上げた。
男に抱き締められた躰がピンと強張り、足先で、親指がクッと突っ張った。
男は初開の陰門に這入った途端、膣口の肉に亀頭をむにゅりと吸い付かれ、
其の奥の、ぎざぎざと複雑な襞に包み込まれる快感に、小さく呻いた。

依子の中は、男の突起物を強く抱き締める様に纏わりつき、
其の甘い感覚は、絶望に冷え切っていた男の心と躰を熱く燃え上がらせた。

「……大丈夫か依子?」
男は依子の長い髪を撫で、労わる様に声を掛ける。
依子は堅く閉じていた眼を開いて頷いたが、途端、其の瞳に涙が溢れ、ぼろぼろと零れ落ちた。
「依子………」
男は、彼女の塩辛い涙を唇で掬い取り、次いで秀でた額にも口づける。
そして、ゆっくりとゆっくりと腰を動かし、彼女の胎内を陰茎でまさぐり始めた。
「んん……あ……いやぁ」
「痛むか?」
「ん……そ、そんな痛くは……でも……なんか、変な感じで……ああぁ!」

男がだんだんと早めていた抽送を、突然一気に加速させた。
依子はビクリと躰を仰け反らせ、脚をバタつかせたが、やがて唇から微かな喜悦り声が漏れ始めた。
男は上から腰を押し付ける様にして抜き差ししていたので、依子は抽送の度に、
陰阜とその下の陰核を刺激されてしまう。
其の痺れる様な快味が、依子の心身を堪らないような切ないような、
奇妙な焦燥感に押し上げていった。

「はあ、ああ、あああ、あぅ、ううん……」
いつしか依子は言葉を失い、熱に浮かされたような喘ぎと共に男の躰にしがみ付き、
男の動きに呼応して激しく躰をくねらせていた。
男は、跳ね馬の様な依子を強い力で抑え御しながら、其の膣の中を浅く、深く、陰茎で抉り込む。
「あああ、せん……せ……」
「どうした依子?」
「な、なんかだめ……や、ばい……です……ぅ」
「どう駄目なんだ?」
「や……ああぁ……だめ、だめだめだめだめだめ!」
依子の両脚が跳ね上がる。
上体をグウッと反らせたかと思うと、自分に圧し掛かっていた男の頭を、胸に引き寄せ抱き締めた。
「あ……あ………あああーっ」
男が押し付けられた乳房に舌を這わせた刹那、依子の全身が大きく震え出す。
膣口もぎゅっと締まり、胎内が、男の陰茎を咀嚼する様に蠢いた。

「依子………!」
男は眼を閉じ、依子を衝き廻していた動きを止めた。
依子の膣のなまめかしい律動に浸りながら、灼熱の鉾先から、其の命の息吹を、どっと迸らせた。
九、
 「あ………あぁ……は、あぁ……」
依子は汗に塗れた躰からグッタリと力を抜き、朽ちた床板に四肢を投げ出した。
男は、荒い呼吸に乳房を揺らす依子の躰を労わる様に撫で摩っていたが、
やがて、先程彼女が持っていた硝子片を取ると、其れで己の人差し指を傷付けた。

「……せん、せえ?」
男がゆっくり腰を引く。
陰茎を引き抜いた後の膣口は、ポッカリと穴が開いて見える。
其の少し血の滲んだ穴に、男は赤く傷付いた人差し指を素早く挿し入れた。
「依子。今から私の言う事を復唱しなさい」依子は頷いた。
「言うぞ……これは、私の血の盃」
「これは、私の血の盃」
「罪の赦しとなる、永遠の契約の血」
「罪の赦しとなる、永遠の契約の血」

「……これでいい。後は、両者の血が止まれば儀式は終了だ」
男は、依子の中に指を挿し入れたまま、彼女の頭を抱きかかえて横たわった。
男の腕を枕にした依子は、ぼんやりと眼を伏せて男の胸に手を乗せた。
「せんせえ……」
「ん?」
「……あの、やっぱいいです」
「なんだ。おかしなヤツだな」
「へへ……だってなんか、夢みたいで………でもこれで、せんせえ、助かるんですよね?」
「………」
正直なところ確証は無い。
しかし今、こうしてはっきりとした意識を持ち続けている訳であるし、
心なしか躰も生気を取り戻した様な感じがする。

「もし駄目だったらぁ、私も一緒に化け物に成ります!」
「馬鹿な事を言うんじゃない」
「いーえ。だーって私せんせえとこうなっちゃったしぃ……もうこれからは、ずーっと一緒、ですっ」
「安野」
「えーやだぁ。呼び方戻っちゃってる!ちゃんと下の名前で呼んで下さいよお」
「……ああ判ったよ。安野」

 (一緒に化け物に成る……か)
男は、さっき自分が依子を連れて行こうとしていた事を思い出していた。
 (本当は気付いていたのだろうか……この子は)
依子を見下ろす。彼女は笑った。いつも通りの能天気な笑顔だった。

「そうだ安野。私の眼の赤い涙はもう止まっているか?」
「はあ?赤い涙、ですかあ?」
「そうだ。さっき私が流していたろう?」
「いや。知らないですけどお?」
「何だって?」
思わず男は起き上がった。膣から抜けた指の血は既に止まっている。
「知らないって事はないだろう。さっき、お前が私に見せたじゃないか。指で掬って」
「ああ、あれですかあ?あれは」
と、依子は天井を指す。男は見上げた。
錆びた鉄パイプが渡してある処があり、途中の綻びに赤い水が溜まって垂れ落ちそうになっている。
「あそこから落ちてきた水がせんせえの顔についてたから、取ってあげたんですけどお……」

……男は言葉を失い、首を傾げて無邪気に微笑む依子と見詰め合った。

      遠い場所から、地鳴りの音が響いて、近付いて来るのを感じた。

                          Continue to NEXT LOOP・・・
書きました。こんなんですけど……
もっとちゃんとこのカップルに萌えている方に書いていただいたら、
もっといい感じになったのでしょうねえ。

次はともえたんでいきます。相手は……屍人じゃないんですけど。
屍人とやるのはまた次の機会に書きますんで許して下さい。

あと一本位は容量大丈夫ですよね。では。
674名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 12:12:15 ID:RwNmrB+O
ID変わりましたが↑書いた奴です
名前………


orz


すいませんすいませんすいませんすいません

銃口くわえて自害してまいります。
675名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 16:19:51 ID:UuPinmiD
GJ!安野エロいよ安野!
何故か竹内にも萌えた

ともえたんも楽しみにしてます。
相手誰だろう?キバヤシあたり?
676名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 00:23:34 ID:o2DCaI6+
百合に百合レイプとか
カナエでもいいけど
677名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 06:41:14 ID:23KoPPHN
見たい!
678名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 09:58:36 ID:zKoUwHNK
チョーーーーーーエロいです神!!!しかも萌え込み!!
滅多な事じゃお目にかかれない組み合わせバンザーイ
目から血流してついて行くよ
679名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 13:46:12 ID:cxRnn7Ah
触手屍人というのが浮かんだ。
頭部と両腕部が触手化していて、女性を犯し体内に
赤い水を直接注入し屍人化させる。
蜘蛛屍人同様、男性のみが変化。

犬や蜘蛛は嫌だが、触手だったらなりたい。
680名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 15:31:33 ID:/yIqdLQn
>>679
そのネタで一本頼むわ。
つかここって当然次スレ立つよね?
681名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 22:03:32 ID:dwLC8WiJ
>>680
SIREN今プレイ中だから無理ぽ
682名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 17:22:06 ID:DrkeYOOV
>>486
遅レスだが今読んだんで感想書かせてくれ

な ん だ こ の バ カ ッ プ ル (褒め言葉)
683名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 13:03:25 ID:IJB62Pt+
>>682
適切な誉め言葉をありがとお。

実は!ともえたん書いたんですですけど、予定よりメチャクチャ長くなってしまい、
到底このスレに収まりそうになかったもので次スレ立ててそっちに落としてしまいました。
勝手にすいません。そんなわけで

次スレhttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1170386562/

しかしこうなるとこのスレ早急に埋めないとだめですよね。なんとかせねば。

一、
 「美耶子……何が見える?」

男の声が呼び掛けて来る。
眼下には、横たわる白い裸身。
大きく広げた翼の様な黒髪に包まれた華奢な少女。其の、宙を見詰める虚ろな瞳。
視線は、少女の長い睫毛に縁取られた切れ長の眼元から、閉ざされた紅い唇、
薄紅色の乳頭を乗せた蒼白な乳房……と、ゆっくり這ってゆき、
やがて、微かな恥毛に隠された陰裂へと辿り着く。

其処に留まり続ける視界の中で、再び、男の声が問い掛けた。

 「何が見える?」


 「御主はいつも、貴女様を御覧になっておいでですよ」

穏やかで張りのある男の声が座敷に響いている。
少女はいつもと同じ様に声の主に横顔を向け、其の言葉に対しても全くの無反応である。
声の男もそんな少女の様子には慣れっこで、一方的に、神の偉大さ有り難さを説いてゆく。
 (お前は馬鹿だ)
胸の内で少女は男に呟いた。
何も考えず、ただ教えられるままに神の愛を語る男。
彼は己の信仰している“神”が、どんなモノであるのか知らない。
いや、寧ろ知る事を恐れて眼を閉ざしている、と言うべきか。

 「……ですから、何も恐れる事はないのです。神の花嫁となられる事で、
    美耶子様は御主と一体となり、とこしえの安息を得る事が出来るのです……」

男は流暢に語り続ける。
しかし少女は知っていた。
神聖なる説教の言葉を口にしながら男が見詰めているもの。
男の眼には、つややかな黒髪の少女の姿が映っていた。
冷たいほどに端麗な横顔を包む黒髪と、其の下から覗く、細い二の腕。
黒いワンピースの裾から投げ出された、これもやはり細く、すんなりと伸びたふくらはぎ。
引き絞られた足首の腱。真っ白なかたち良い爪先。
少女の眼が光を映さない事に油断をしているのか、
男の視線は、酷く無遠慮に少女の肉体をまさぐっていた。

 「いずれ貴女様が旅立たれる常世こそが、御主のおわす真の楽園なのです。
    其の楽園の素晴しさから比べれば、この現し世は、儚く虚しい夢の様なものですよ」

 「現世が、夢?」

ずっと男の言葉を聞き流していた少女が、この一言を聞いて少しだけ興味深げな表情を見せる。
「そうです」と男の目線が頷く。

 「今、私達の居る此の世は、我ら罪びとの末裔が、
    其の罪を贖う為に繋ぎ留められている、苦しみの世界です。
  其の苦しみからいち早く解放され、神の御許に向かわれる貴女様の幸福は至上のものであり……」

もう少女の耳に、男の言葉は届いていなかった。意識がぼんやりと、躰の奥底に沈みゆく感覚。

 ――今自分が見ているものは、全て夢。

男の視界を視る事を止めた少女は、其の心さえも閉ざし、
独りぼっちの世界の中で、暗闇だけを見詰め続けた。
二、
 「美耶子様の御様子は、いかがでした?」

女の声がする。

気が付くと、座敷からは男の気配が消えていた。
自分の姿に替わり、今見えているのは赤い尼僧服の女。
此処から幾分離れた少し掠れた視界。どうやら、停まった車の中らしい。
 「はい。お話はきちんと聴いておられましたよ……
   ただ、少しお疲れになられたみたいだったので、予定より少し早めに切り上げて来ました」
 「そう……」
 「まずかったですか?」
曖昧に微笑む女の横顔を見詰め、心配そうな声音で男が尋ねる。
女は微笑んだまま、「いいえ」と首を振った。
 「構わないと思います。其れより美耶子様のお躰がちょっと心配ね」

 「御病気、という訳でも無かった様なんですけどねえ」
 「もうすぐ御印が降りるのかも知れないわね」

女の言葉に、男が絶句する。
女と男は、暫し無言で見詰め合う。

 「大丈夫よ」

女の白い手が、男の黒衣の膝にそっと乗せられる。
 「あなたなら出来るわ。美耶子様を無事、常世に送り届ける事が、きっと出来る……大丈夫」

優しく膝を摩る女の手を見詰めていた男が、其の手をギュッと握り締めた。
 「八尾さん」
切迫した声で呟くと、掴んだ其の手を己の股座に誘い込み、
空いたほうの手で女の胸元をまさぐり始めた。

 「あら……駄目よ求導師様、こんな処を人に見られたら……」
  誰も来やしませんよ……此処は未だ、神代の領内なんですから」

狭い車内で男の躰が窮屈そうに動くと、椅子が倒れて女の躰が押し倒された。
女の顔が近付いた、と思う間も無く視界が暗くなり、
同時に、口元からチュクチュクという微かな音が聞こえて来た。
荒い呼吸音の狭間に、どちらの物ともつかない喘ぎ声が混じる。

次いで煙る様に顕われた視界には、長いスカートを捲り上げられた求導女の白磁の太腿と、
其の間に潜り込む、黒衣の腕が映し出されていた。
黒い腕が白い内腿を摩り、其の付け根に分け入って性急にまさぐり始めると、
求導女の顔はうっとりと仰け反り、脚が、じりじりと広がって、
男の手が突っ込まれ、もこもこと膨らんだ下穿きを露わにしていった。

 「ああ……求導師様」
視線が、女の恍惚とした顔と、男に手を差し入れられた下半身とを、目まぐるしく行き来する。
不意にかちゃかちゃ音がしたかと思うと、男のたくし上げた黒衣の下の、黒いズボンの釦が外され、
中から、赤黒く染まって硬く勃ち上がった物が、ゆっくり引き摺り出されるのが見えた。
そして女が腰を上げ、下穿きを下ろして、ぬるぬると濡れそぼつ女性器を、自ら曝け出すのも……

少女は眼を開いた。
横たわったまま忌々しげに頭を振るう。まるで、今見た醜く生臭い映像を消し去ろうとする様に。

 「どうした美耶子?」笑い混じりの男の声。
 
――今のも、夢?
軽い混乱を覚えながらも少女の意識は、心の、更に暗い底へと沈み込んでゆく―――
三、
 ――奥座敷に何の用があるっていうのよ?!

……視界が定まらない。
目線が、余りに素早くあちこちへ移動している所為だ。
いや――移動、というよりも、正確には首を振り立てているのだと、少女は気付いていた。
 (馬鹿な女)
振り乱した髪が視界を邪魔するのを辛うじて認めながら、醒めた心で少女は呟く。
そんな見通しの悪い中で、少女の耳にはヒステリックな叫び声ばかりが届いている。

――判ってるんだから!美耶子でしょう?あいつの処へ行く気ね?全部判ってるんだから!!
   行ってどうするの?ねえ?あいつの処で淳はいつも何をやってるの?
  答えてよ。答えられないの?そうなんだ?私に言えない様な事をやってるんだ?!へーえ。
 あんなひょろひょろしたガキの何処がいいの?ばっかみたい!

――……はあ?私があいつに嫉妬?!何それ???意味判んない。
  あんな奴の事、私なんとも思ってないわよ?どうせもうすぐ居なくなっちゃうんだから。
 消えちゃうんだもの。あー。早く消えればいいのに。あんな奴。そうなれば清々するわ。
   厄介者が消えれば家の中がすっきりするわよ。お母様やおばあ様達だってそう言ってるわ。

――あーあ。何であいつ生理が来ないのよ?!もう十四の癖に!
  隠してるんじゃないの本当は?死ぬのが怖いのかしら?馬鹿みたい。
   誰もあいつが生き続ける事なんて望んでないのに。
 最初から、生贄の羊になる為に生まれてきたっていうのに。何勘違いしてるのかしら?
   ……何言ってんのよ?!私の生理は関係ないでしょう?!
  ……欲求不満?ふん。冗談言わないで!私はあいつとは違うんだから!
   そんな汚らしい真似しなくったって――
四、
――ちょっと?何するの?!
   やだ、やめてそんな事。今は真面目な話の途中………
  んんん?!!あっ、いやっ。そんな処に手を入れないで!ちょ……あぁぁっ!
    あぅうっ………駄目よ淳。こんな……あ、駄目脱がせないで!あ、あ、あ………
   はぁぁ……あぁ、あ、やだ、洗ってないのにそんなにしたら……ぅんん……んん、んんん
  ……い……あぁぁ……は、恥ずかしいやめて。こんな、こんな格好で私、こんな事されるの……
 うぁあ!ちょ、そっちは駄目!舐めたりしたらき、汚いわ……ああ、ああ、あああ……
  あ…………はあっ、はあ、は………………え?淳……?
     ね、ねえ待って何処行くの?……嘘でしょう?こんな中途半端でやめるなんて……
   そんなぁ。い、いやよお願い……
  えぇ?じ、自分でやれなんて……ねえ淳そんな事言わないで。お願い。このままじゃ私……
   ああ………判ったわ。そうすれば、続けてくれるのね?絶対……よ?

――ん………………
   ふぅ……んん……ああいや、み、見られながら、こんな事……はあ、だめぇ……
   ……え?あぁ……こ、これは……ク、クリトリ…です……はい……勃って、ます……
  気持ち、いいから、クリトリ……ス……自分で……しこって、ます……んんん……
    あぁー……そ、それも言わなきゃいけないの?そんな、恥ずかしい………
   あ!い、言うわ!い、言いますから!は、はい!
    ……じ、淳様、見て……下さい……あ、亜矢子は……よ、欲求…………………

――駄目!やっぱりそんないやらしい事、い、いえないわ!
   …………うぅ……許して……もう私………
    ああそんな!行かないで!い、言うから……ね、ね………

――ああ………淳様見て下さい。亜矢子は欲求不満のお……まんこ、を、持て余して、
  自分でオナニーしています。はぁ、この、いやらしくマン汁垂らしたおまんこを……見て……
  ああ、クリ……トリスも、はぁん、おまん、こ……のあ、穴も……い………
  あ……いや!ああ、あああ、い、ぎぃ………………
  いく!あ!いく、いく、いくいくいくいくいくいくいくいくいくいく……………

 ――――――はっ、はぁ……はぁ、あぁぁ………
    ……淳?何処に行くの?
         え?もう終わったろうって………そ、そんなあ!
     だって私ちゃんと淳の言う通りに……そ、そりゃあ、全部は言えなかったけれど……
    あ!待って!ねえお願い!!今度は、今度はちゃんと完璧に言うから!
     行かないでったら!淳!ねえ淳………―――
五、
 襖の開く音がした。
少女は、ぴくりと躰を震わせた。
 (……薬臭い)
少女にはもう馴染みの匂い。匂いの主もすでに判っている。

 「お加減はいかがですか?」
呼び掛けてくるのは、事務的な男の声。少女は視界の焦点を合わせた。

低い位置からの視線が、横たわる少女の顔に向けられていた。
視線の持ち主は畳の上に座り、白衣の胸ポケットから聴診器を取り出して耳に掛ける。
 「失礼致します」
身に着けていたワンピースが、胸の上まで捲り上げられた。
黒い布の下から、二つの白い膨らみが零れ出して視界一杯に広がる。
乾いた手が、其処に触れた。
 「少し、張っているみたいですねえ」
指先が、軽く探る様に乳房を押す。そして冷たい金属の感触と共に、聴診器が宛がわれてゆく。
少女は白衣の男のする事をぼんやり眺め、ただされるがままになっていた。

 「今日はこちらも診させて頂きますよ」
男の手が、少女の下穿きに伸ばされる。
其れがするりと抜き取られ、下腹部を丸出しにされても、少女は何の反応もしない。
男が、ぴったりとしたゴム手袋を嵌めて性器に触れてきても、其れは変わらなかった。
 「む……?」
だが男の方は、少女の性器に触れるなり小さく声を出した。
男は指を引く。其の指先からは、少し白濁した粘液が、糸を引いて伸びていた。
男の視線が少女の性器を覗き込み、其の粘液でぬめっている辺りを、無遠慮に指で押し広げる。
其処はいつもよりも紅く充血して、全体的に膨らんでいる様に見えた。

男は少女の顔に眼を移す。
眼を見開いたままの、人形の様に端麗で無機質な面差し。
 「美耶子様……」
男は其の顔を見ながら、少女の陰裂をスッと撫で上げた。
一度では反応の無かった少女も、其れを二度、三度、四度、と繰り返される毎に、
次第に頬を紅潮させ、微かに呼吸を早めていった。
男は少女の性器を指でなぞりながら、空いた方の手を乳房に乗せる。
聴診器に頼るまでもなく、其の鼓動の激しさを感じる事が出来た。

故意なのか偶然なのか、男の人差し指の先が、少女の乳首を弾いた。

 「う………」

全く無表情だった少女の顔が、初めて苦しげな、或いは切なげな表情に歪んだ。
六、
 少女の表情の変化を見届けると、男は彼女の躰から手を離した。
少女の濡れそぼった陰裂を脱脂綿で拭い、手袋を外す。
男は少女の赤みの差した頬や、潤み輝く瞳をじっと見詰めた。
そして、未だ充血し、ぷっくりと腫れ上がったままの性器に眼を向ける。

 「此処までですよ、美耶子様。私に出来るのは……貴女はいずれ、神の花嫁になられるお方だ。
   私の様な凡夫が、其の御躰にみだりに触れる訳には参りません。
  其れは、神に歯向かうのに等しい事だ……」

感情の篭らない声音でそう告げると、男は傍らの黒い鞄から注射器と薬液を取り出した。
 「……そう。私に出来る事といえば、こうして貴女が現世に居られる時間を申し訳程度、
   伸ばして差し上げる事ぐらいです」
二の腕にアルコール綿のひんやりした感触。次いで、チクッと針の刺さる感触。
 「でも……それももう限界です。貴女はすっかり成長してしまわれた。
   これ以上御印が降りるのを遅らせる事は、不可能です」
注射が終わると、男は少女の着衣を直して立ち上がった。
 「よく眠れる薬を調合しておきました。ゆっくり休まれるとよいでしょう……では、お大事に」
男が立ち去りかけた。

 「夢の中で眠ると、どうなるの?」

襖を向いていた男は、少女を振り返った。
男の眼は少女を……天井を向いたまま突然、機会時仕掛けのように喋り始めた少女を見詰めた。

 「此れはただの夢なんでしょう?私はずっと夢を見ているの。
   夢の中で眠っても……また、別の夢の世界に行くだけなんじゃないの?」

 「どうなんでしょうね」男の視界が閉ざされる。
 「俺は夢の事は……よく判りません。でも多分、いつかは終わるものなんじゃないかと思いますよ」
 「終わる?」
少女の問い掛けに、男は「ええ」と返事をする。
 「夢の中には時間の概念がありませんから、其れがずっと続くかの様に錯覚しがちです。
  ……悪夢の場合、特に。しかし実際には当然、時間は普通に経過している訳です。
  必ずいつかは終わる時が訪れる」

男は眼を開けて少女を見た。少女は、男の方に顔を傾けていた。
 「貴女の夢の一部である俺に、貴女を夢から醒めさせる権限はありませんが……
  どんなに嫌な夢でも必ず終わりが来る。という保障だけはして差し上げられますよ。
  これは、俺の長年の経験から実証済みです。信頼して貰いたい」
男が、笑った気がした。

それから少女は、急に、躰が揺れながら沈んでゆく様な感覚を覚えた。

 「注射が効いてきたようですね……
    俺がこうして貴女を診るのも、おそらく、これが最後になるんでしょうね……」

もう、男の視界を視ている事は、出来なかった。
更に深い闇へと落ち込むさなか、
少女は「さようなら」と言う男の平坦な声を、聞いた気がした―――
七、
 「宮田の言った通りだな」

また、あの男の声を聞いた。
仁王立ちで少女を見下ろしていたはずの男は、いつの間に彼女の前に座り、
其の両脚を開いて少女の股座を覗いていた。

 「お前の御印がなかなか降りないからさ、俺あいつに命令してやったんだ。
  御印がくる薬を投与しろってな。なーんかあいつムッとしてたけどさ、逆らえやしないんだ。
  病院は神代に絶対服従だからさ」

 「おまえ……だれ?」

少女がかすれた声で質す。男は、耳に障る笑い声を上げた。

 「おいおい其れは無いだろう?仮にも俺はお前の義兄なんだぞ……くく、まあいいや。
  お前なんか、儀式に使うただの人形なんだからな……まあとにかくだ。
  お前にそろそろ御印が降りるってのは、もう判ってるんだ。
  だいぶ待たされたけどな。宮田の奴、もっと早く効く薬使えばいいのに」

男は身を乗り出すと、やにわに少女の乳房を掴んだ。
ぎりりと響く痛みに少女は、思わず顔を引き攣らせる。
 「ふふふ、おっぱいも、もうがっちがちに硬くなってら。亜矢子とおんなじだ。
  あいつもさ、生理前になると胸が張るから強く触るなとかいうんだぜ。笑っちゃうよな。
  根っからのマゾ女の癖しやがってさ。本当は苛めて貰いたいからそんな事言ってんのさ。
  だから俺、ご期待に応えてちゃんと痛くしてやるんだ。優しいよなあ、俺って。
  そしたらあいつ、涙と涎を垂らしてヒイヒイ言って喜ぶんだ。まあ酷え顔してさ。
  お前にも見せてやりたい位だよ……って、まあどうせ、いつも幻視で覗いてるか?はははははは」

上機嫌で喋り続ける男の声を聞きながら、
少女は、盛夏だというのに躰の芯から寒気が起こるのを感じていた。
同時に、下腹から性器の辺りまでが、憂鬱な鈍痛に疼いて眩暈を覚える。

 「さて……お前が早く神様の許へ逝ける様に手伝ってやろうか」
男は自分の中指を少女の口に突っ込んで、掻き回した。
少女は噛み付こうと思ったが、其の前に指は引き抜かれた。
男は、少女の唾液で湿った指を少女の膣口に宛がうと、今度は其処に、ズブリと挿入した。

 「う………うぅ……」

重苦しい痛みと不快感が少女の躰を襲った。
苦痛に冷や汗を浮かべでいる顔の映像が一瞬見えた――が、集中力が続かず、
すぐに其れは乱れて消えた。
男は、そんな少女の苦しみには全く無頓着で、中指を根元まで押し込んでしまうと、
少女の胎内を、遠慮会釈もなく乱暴に引っ掻き回し始めた。

 「ぅぁああ………あああぁぁあぁぁ……」

少女の口から苦悶の呻きが漏れる。男の口は対照的に、くぐもった笑いを漏らす。
其れらに重なる様な、膣の微かな粘液の音。
暗闇にいる少女はそんな音と苦痛のみに包まれ、世界を、閉塞させていった。
八、
 「へへ……神の花嫁に触れると罰が当たるっていうけどさ、これはいいよな。
  だって神様の為にやってんだもん。其れに、指一本くらいじゃ、処女膜に傷が付いたりはしない」

闇の中から男の声がする。
 (これは、誰?)
………誰でもいい様な気がした。
義兄でも、黒衣の男でも、白衣の男でも、或いは―――彼等が“神”と呼ぶ存在であっても。

 ――みんな同じ……ただの……私の、夢………………

不意に、躰の中から、じわりと何かが染み出す感覚が起こった。
見えない筈の瞳に、赤い色が映った気がした。
男が馬鹿げた歓声を上げる。

 「いやっほぅ!!“御印”を出させてやった!!
  これで儀式が出来るぞ!神の奇蹟に一歩近付いたって訳だ!はっはーっ」

男が立ち上がる気配がした。
と思う間も無く部屋の襖の開く音と、廊下をばたばた遠ざかる足音がして、
部屋には、裸体の少女独りが取り残された。

未だ男の指の感触を残す性器は、引き攣れる様な違和感と鈍い痛み、そして儚い疼きに苛まれていた。

遠くから、何か慌ただしく人が集まって此方に向かってくるのを感じたが、
其れを視ようという気にはならなかった。
何もかもが億劫で、煩わしかった。

 ――今は、何も見たくはない。もう、夢は終わって欲しい………

虚無の闇が少女を引き込み、其の優しいかいなで深淵へと導いてゆく。
闇に溶け込み、闇しか映さぬ少女の瞳に、色の無い涙が溜まって、零れた。
そして意識が閉ざされる瞬間、少女の心が見たものは、闇の中に煌めく絶望と希望。

 ――全ては終わる。必ず終わる。

   ――夢ならいつか、醒めるはず―――――――


【了】
692名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 00:17:25 ID:/25dAb2O
G-----------------ッッジョォオオオブ!!!
前にも誰か書いてたけどホント異聞のエロ版みたいだな
宮田がチラリとポイント高い
693名無しさん@ピンキー
GJ!
このスレの職人さんレベル高いな〜
保管庫欲しい