【水木総合】鬼太郎・三平・悪魔くん【6怪】

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869名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 11:15:14 ID:wtY4I5ag
あの「父さんと呼ぶな」発言にこんな裏が!!....c(,Д、と⌒c)つ彡 ジタバタ
796神の降臨により映画版にもモエタ!!

漏れもネコタソにアレコレしたいと思ってるけど、
鬼太郎に八つ裂きにされてしまう恐れがあるので
妄想で我慢しまつ'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ
870名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 13:04:09 ID:TM5BC9RG
「俺の親父のこと父さんって呼ぶなよ」
あれは鬼太郎が照れていると思っていたが
こ、こんなGJなことが!!!

あ〜もう一回映画見にいきてぇ〜
あと、見に行ってない人は
猫娘役の田中麗奈さん綺麗だから見に行った方がいいよ
871五期猫娘のアルバイト:2007/05/19(土) 13:18:06 ID:tt5ihNq/
「いらっしゃいませ」

「妖怪式マッサージ店『万魔殿』にようこそ〜」

「あっ…お客さん私の配ってたティッシュを見てきてくれたんですか?嬉しい」
「ここではあかなめの垢擦りマッサージや泥田坊の泥パック…」
「えっ?そんなのは良いから…スペシャルマッサージをしろ?」

「いや〜ん♪お客さんも好きですね」
「当店のスペシャルマッサージは…」

「私、猫娘の猫舌マッサージです」

「たっっぷり…楽しんで下さいね♪」

そんな妖怪式マッサージ店
「お代は貴方の魂で…」
872名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 21:20:21 ID:m9ThC/HO
怖っ!!!
873sage:2007/05/21(月) 02:08:55 ID:CN9DHbSU
796
貴方は凄い!!GJだ!そして、この後呼応に続くのか・・?
毎回素晴らしいモノを提供してくださりありがとう。
874名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 02:13:44 ID:CN9DHbSU
名前のところに間違えてsage入れちまったorz
875名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 20:20:55 ID:aq6GI46K
保守がてらまとめです。

>178
>283
>359
>474
>585
>848以降

851氏『』(原作?目玉の親父×岩子)>851-853
796 ◆lOl9.3Jh5I 氏(三部→映画鬼太郎×ネコ娘)『夢現』>858-866
871氏『五期猫娘のアルバイト』>871
876目玉のオヤジ×岩子?+鬼太郎【1】:2007/05/31(木) 20:02:37 ID:PGsjP7nC




3期地獄編の親子再会に感動された方はスルー推奨




地獄の秩序を取り戻した鬼太郎たち一行は、閻魔大王より
無事に地上へと戻る為の道案内として地獄ゼミを渡され
長い地獄旅をの終わりと共に鬼太郎の願が叶えられようとしていた。

それは…
「かーさーん!!」

緩やかに近づく淡い光の中に見たその姿こそ、夢にまで見た母の姿。

「鬼太郎」

生まれてはじめてみる自分の母。
両手を広げる母の胸に鬼太郎は迷わず飛び込んで行き
仲間の気遣いも有って、親子だけで水入らずの時を得る事ができた。

暫く家族の会話を楽しんでいたが、目玉のオヤジが妻の方に飛び移ると
長い髪を分け入り、なにやら耳打ちをすると、驚いた妻は口元に手を当てた。

「どうしたの?母さん。」

父が何を言ったのか不思議に思った鬼太郎は母に問いかけた。
母の顔を覗き込めば、赤みが差しているようにも見えて
再び母の髪から出てきた父は鬼太郎を見た後に、妻を振り返るが
恥じらいに妻は思わず視線を逸らした。

「岩子…鬼太郎は今日までまったく母の愛を知らずに育ったんじゃ。一度くらいその胸に抱いてやってはくれまいか…。」
「…」

妻は黙ったまま頷くと、目玉の親父は鬼太郎の方へと移り耳打ちする。
877目玉のオヤジ×岩子?+鬼太郎【2】:2007/05/31(木) 20:03:56 ID:PGsjP7nC
「鬼太郎。お前母さんの乳房に甘えさせてもらえ。」
「えぇっ!」
「生まれてこの方、母の乳房を知らずに育ったんじゃ。一度ぐらい甘えても罰は当たるまい。」
「で、でも父さん…」

父の発言に、母の恥ずかしげな仕草の意味
先ほど母に何を言ったのか知った。
鬼太郎は恐る恐る母の顔を覗き込むように見ると、
母は岩壁に寄り掛かり着物の衿を両側に広げて胸を肌蹴させて
無言で鬼太郎に来る様に言っていた。

白く大きな乳房を目の前に見せられ、鬼太郎は引き寄せられるようにその手を乳房に置いた。
母の乳房は子供の鬼太郎の手には有り余る大きさで、顔を埋めれば窒息しそうなほどだった。
母の胸はとても良い匂いがして、夢中になってその乳房についついた。

「あっ!」

岩子は溜まらず声を上げた。
幾ら子供が甘えて乳房に吸い付くといっても、赤ん坊のソレとは違う。
我が子とはいえ、久々に異性に触れられたことで身体の芯に火が灯る。
いけないとは思いつつも、夫と別れて以来の性的な刺激に
嘗て女であった事を知る身体の本能には逆らえなかった。

鬼太郎は母の変化に気付く事無く、夢中になって乳房を貪っていた。
やがて貪欲に刺激を欲する岩子の身体は、自然と開いた足の間に息子を抱く形となる。

まるで我が子に犯されているかのような己の姿に、背徳感を感じると共に興奮を感じていた。

疼き始めた半身は僅かな刺激では物足り無くなり始めた頃

「ひぁっ!!」

疼きを満たす感触にビクンと身体が跳ね上がる。
先ほどから姿を消していた目玉のオヤジが妻の着物の裾から潜り込み
肉芽に刺激を与えたのだ。
弄れば弄るほど、忘れていた女の性が呼び覚まされ
花壷からは蜜が溢れ始め、目玉のオヤジは頃合を見て妻の膣に侵入した。

これ以上声を出したら鬼太郎に不振がられてし舞うと岩子は必死で声を押し殺し
縋りつくように鬼太郎の体を抱いた。
全身で妻を愛し、夫を受け入れる妻とのまぐわいに
ただ幼き息子だけが純粋に、初めて知る母の胸の感触に酔いしれていた。

満たされる母性と、長い事忘れていた女としての欲望。
全てを一瞬のうちに手にし満たされていく満足感と快楽に沈んでいく。










結局、この再会が最初で最後のものとなった。
妻は死した少女の為に命を手放し、地獄の地へと戻っていってしまったが満ち足りていた。
触れる事など適わぬと思っていたわが子を、この胸に抱く事ができたのだから。

糸冬
878名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 22:24:58 ID:2ykk7Vrn
>>876
ъ(゚Д゚)グッジョブ!!
なにやら最近親子ネタが流行のようですな
879名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 17:03:15 ID:mC0fmbc3
目玉のオヤジ×岩子
鬼太郎×猫娘
この二つが大好物ですw
880名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 20:56:15 ID:AjJ9f/TR
>878-879ありがdノシ

新スレが5期の話で盛り上がってたから梅がてら
人外注意の目玉のオヤジ×岩子の後に、地獄編もありだなと思って書いてみた
今アニメの話題ばかりだけど、漏れは再販されている国取り物語に萌えてる。
猫ちゃんが可愛くて仕方が無い。
881名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 21:08:45 ID:AjJ9f/TR
×国取り物語→○国盗り物語
スマソ猫ちゃん助けにムーに逝ってくるわ
882名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 18:18:41 ID:rRf+3bzE
親子ネタも夫婦ネタもイイですなぁ。
父さんに漢を見た!!
その後のゲゲゲシリーズでは良く肉風呂に入っているが(藁

アニメ三期の岩子さんは禁忌を犯した女という処がまた背徳的でそそる。
閻魔大王×岩子さんとかコソーリ逝ってみたり。
883796 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/08(金) 00:47:27 ID:4rMIXJlm
埋め立てがてらのまた投下。
以下注意書きで避けたい物があればお手数ですが
またトリ付けるんでNGワード登録お願いします。

1.やはり三部→映画な流れとしての鬼太郎×ネコ娘
2.鬱エンド
3.「呼応」「希う」の翌日談
4.鬼太郎更にヘタレる。
884白露1/13 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/08(金) 00:48:45 ID:4rMIXJlm
走れ走れ走れ走れ。夜明けが近い。
走り抜ける身体に触れる草たちのざわめく音が、そう囁いているように聞こえる。
普段なら高らかになる下駄の音も、根深い草に包まれ消されている。

目前で揺れる影が見える。誰かの背に負われる女、その頭で揺れるのは赤いリボン。
あと少しで彼女に手が届く筈なのに、その僅かな距離が詰められない。
相手が走り抜けた後に草が跳ね、草の葉に抱かれていた白露が薄闇の中で煌めき消えていく。
彼女の名を叫ぶ、だがその声も白露となって消えていく。
彼女は彼女を攫った相手の背にその身を委ね、身じろぎ一つしない。
幾度も名を叫んでも彼女はこちらを振り返ろうとしない。
誰よりも愛しい彼女、その彼女を奪う奴は誰であろうと容赦はしない。

懐から抜いたオカリナから鞭を振るい、相手の足を絡め取る。
だが相手は彼女を庇うように、己が地面に叩き付けられるのを良しとした。
鞭を戻し刃を振るう。だが闇に火花が散り、相手の振るう剣に食い止められた。
ネコ娘は身を縮め、恐れるようにこちらを見上げているのが視界の端で見えた。
しかし彼女の方へ向かおうとすると、相手がその背に彼女を隠すように立ちふさがる。
闇が深くて相手の姿が見えない、僅かに見える片目が闇に光る、あと見える物はネコ娘の姿と白露だけ。

「退けっ!」
「退くものかっ!」

一手振るい一手封じられる、一歩進めれば一歩押し返される。
敵はかなりの強者であるが、ネコ娘を取り返す為にここで負ける訳にいかない。
いつだってそうだった、彼女を失わない為に負けるわけにいかなかった。
数十手の打ち合いの後、懐に踏み込めた瞬間にリモコン下駄を相手の手に叩き付けた。
宙を飛ぶ相手の剣、さらに一歩踏み込みオカリナソードを振り上げる。
僕の勝ちだ、僕からネコ娘を奪う相手は誰であろうと許さない、殺してやる。
885白露2/13 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/08(金) 00:49:32 ID:4rMIXJlm

2/13
「だめぇっ!」

ネコ娘が悲鳴を上げた。
そして彼女は当然のように身を投げ出して、敵と自分の間に飛び込んでくる。
もう間に合わない、世界が止まる。

「ネコ娘!?」

いつの間にか慣れてしまった手応えが伝わる、幾度も愛した筈の彼女の乳房ですら同じ感触がする。
彼女の身体は本当に細いのだ、彼女の胸を貫いても相手の胸を貫ける程に。
大地に縫い止めるようにオカリナソードがネコ娘と敵を貫いたまま地に突き立つ。
敵はその胸に彼女の背を抱くように倒れ、力を失った手が彼女の手を絡め取っている。
二人とも見開いた眼は自分を見ず、ただお互いの眼差しだけを絡ませ合っている。
あの綺麗なアーモンド型の瞳は光を失い、前髪に隠されていない隻眼だけを虚ろに写している。
ネコ娘の血に染まっているのは黄色と黒の縞模様。

これは僕だ。

悲鳴を上げたいのに声が出ない。ただ自分とネコ娘の骸を見下ろすしか出来ない。
刃を伝わって右手を濡らしたネコ娘の血がぬるりとする。

「そこのけそこのけ、花嫁御寮のお通りじゃ」
「明け七つの鐘までに、天神様に辿りつきゃ、晴れて来世はつがい雛」

遠くで聞こえる歌声と鳴らされる神楽鈴の音。
そちらに目を向ければ闇に浮かび上がる花嫁行列の群れ、
叢の向こうに白く光るような一行は花嫁輿を中央に西の方へ進んでいく。
その輿は御簾が上げられており、角隠しの下で大きな目が遠くを見ているのが見えた。
あの花嫁衣装は見覚えがある、そして白粉をはたき紅を差して美しく彩られたその顔も。

「ネコ娘っ!?」

足元で倒れている筈のネコ娘を見れば、そこには何もなかった。
彼女も、自分の姿をした誰かも、二人を貫いてしまった筈のオカリナも何もかも。
叢を掻き分け白露を撒き散らし、花嫁行列を追いかけた。
先頭を進む子供二人が高らかに歌いながら、稚児装束の袖を振り回し神楽鈴を鳴らしている。
886白露3/13 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/08(金) 00:50:58 ID:4rMIXJlm
「待てっ!ネコ娘を返せっ!」

両手を広げ花嫁行列の前に立ちはだかる。
もうネコ娘を失う訳にいかない、あのネコ娘は幻に違いない、この花嫁行列の彼女こそ本当のネコ娘だ。
白山坊の時、身代わりとなってくれた時の姿と同じ白無垢姿の彼女を見違える事なんかない。
いつかそうやって彼女を迎えるのだと思った姿そのままなのだから。
行列の一行は無言で花嫁輿を足台に乗せ、御簾を下ろす。
ただ先頭を歩く狐面の童子童女が手にした神楽鈴を鳴らしながら笑う。

「もう駄目だよ、彼女を拒否したのはそっちだろう」
「もう駄目よ、待っている人がいるんだもの」

童子童女が狐面を合わせながら笑う。子供らしい高い声、それが耳に触る。背の毛が太る、この感情は何だ。

「彼女は僕の物だ!」

シャンシャンシャンと神楽鈴が鳴る。眩暈がしそうだ。
足元から世界が崩れ落ちていくような気がする。これは幻術か。

「彼女は誰の物でもないよ」
「彼女が選んだのはあなたじゃないもの」
「うるさい黙れっ!退けぇっ!」

二人を突き飛ばすように腕を振るえば、子供らは神楽鈴を鳴らしながら軽やかに身を退く。

「鬼が来たよ、鬼が来たよ、白露が消える前に逃げましょか」

そう囃し立てる声を背に御簾を払い除けると、眼に飛び込むのは白露のように淡く光る花嫁衣装の小さな姿。
時折たまらなく魅力的に煌めく筈の大きな目は静かに閉ざされ、
艶やかな紅を含ませた唇は安らいだ微笑みを浮かべている。
そして彼女の胸を貫いているのは青いオカリナから伸びた剣。
一番鴉がけたたましく鳴く。童子童女が嘲笑う。振り返れば宙を舞う狐面、
その下から現れたのは大きなアーモンド型の眼をした少女と、隻眼の少年。
その目に映るのは返り血に染まった自分の姿。初めて悲鳴が上がった。この感情の名こそ恐怖だ。
887白露4/13 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/08(金) 00:51:44 ID:4rMIXJlm
「鬼太郎っ!?」

アーモンド型の眼が自分を見下ろしている。
鬼太郎は荒い息を付きながらネコ娘を抱き寄せて、その胸を必死にまさぐった。

「ちょっ、ちょっと鬼太郎っ!?」

赤いワンピースはどこにも傷も汚れも無く、掌越しにネコ娘の温かい体温と鼓動が伝わってきた。

「…………ネコ娘」
「大丈夫、鬼太郎?」

ネコ娘の問いかけに答える声も出ず、彼女が生きている事へ安堵の溜め息が零れた。
そんな鬼太郎をネコ娘はそっと抱き寄せる。
いつの間にか彼女の背丈を越えている自分をその胸に抱きしめて、
背を軽く叩いてくれる様に今まで感じていた恐怖が消えていくのが分かった。あれは夢だ。

「どうしたの?うなされていたよ」
「ん…………何でもない」

彼女の肩越しに周囲を見渡せば、ここがゲゲゲの森に幾つか作っている秘密の場所であるのを思い出した。
昔は二人だけの遊び場所だった浅い洞穴に手を加え、いつでも仮初めの閨に出来るように仕立てた場所だ。
まだ夜が明けて間もないのか、外に見える草に白露が煌めいた。
身じろぎすると寝床にしている干し草が広げたチャンチャンコの下でかさりと鳴る。

ネコ娘の指が目前で踊り、前髪を指先で梳くのが見えた。寝汗を掻いてしまったのか、
額に張り付いた前髪をその指がそっと払いのけていくのが心地よい。
墓の下倶楽部で彼女を抱き夜の闇を抜けていったのは丑三つ時の頃、
誰とも会わぬよう言葉を交わさぬようにここへ辿り着いたのだ。
彼女を傷付けたくないと願っているのに、夢で彼女を殺めたのは自分。

「ねぇ、ネコ娘…………」
「なぁに?」
「…………僕、何か言っていた?」
「ううん、何も。ただうなされていただけ」

朝の薄明に少し瞳孔が大きくなっているネコ娘の目は、
どこかあどけなさを見せながら不思議そうに自分を見ている。その目は光を失っていない。

「ならいいんだ、ごめん」
「おかしな鬼太郎」
888白露5/13 ◆lOl9.3Jh5I

ネコ娘が喉を鳴らすように笑うと、触れ合っている身体越しに彼女の笑い声が身体に響いた。
彼女の温もりと合わせて、安らいだ気持ちが訪れる。
本当に彼女は信じられないぐらいに優しい。
それが彼女を傷付けている一端になっていると心の何処かで理解していても、彼女に甘えてしまう。

もっと彼女を感じたくてネコ娘を引き寄せた。そうやって抱き寄せてしまえば、
自分の方が身の丈が大きいためか、彼女を胸の内に抱きしめる事が出来る。
彼女は抗う事無くその身を任せてくれた。

何か香を焚きしめているわけではないのに、ネコ娘は甘い匂いがする。
触れ合う身体から彼女の熱と鼓動が伝わってくる。それが心の奥底から愛しさを湧き上がらせた。
昨日、彼女に言えなかったのだから今、ちゃんと彼女に愛しい事を伝えたい。
それなのに上手く言葉が出てこなくて、切りそろえられた彼女の前髪を唇で掻き分けてその額にキスをした。

朝の冷たさに少し冷えているのが唇越しに伝わる。微かにネコ娘の身体が震えたが、
この腕から逃れようとするわけではなかった。

「ねぇ、ネコ娘」
「なぁに?」
「…………君は僕の物?」

彼女は誰の物でもない、そう夢の中の自分が嘲笑う。それは夢の筈なのに耳の奥底にこびりついている。
彼女にそれを否定してほしくて問いかけるのに彼女は無言だ。
もし否定されたらどうしよう、それを思うと背の毛が太るのに腹の底から冷えるような怒りが湧き上がる。
自分で問いかけておいてその答えを聞くのが恐くて、ネコ娘の開きかけた唇を自分の唇で塞いでしまった。

舌を割り入れる事無く、そのまま唇越しにネコ娘の熱を分けて貰うように口付けたままでいても、
ネコ娘は抗おうとはしなかった。
背に回されていた筈のネコ娘の手が動き、鬼太郎の髪に触れる。
毛繕いでもするかのような指の動きは、二人の唇が離れるまで続いていた。