LIVE A LIVE(ライブアライブ)のエロパロスレ
とろけるせっぷん以外でエロに使える技って他にないかな?探せばまだまだありそう。
>>724 つ『だきつき』『老狐の舞』
ところで、ここは女体化ってアウト?
>722を参考にしてユン×チャンなんて書こうと思った。
でも、エロまでなかなかたどり着けない……とりあえず前振りをおいておくので、
好きに料理してください。
全て終わった。
オディワン・リーを斃し、兄姉弟子の敵を討つことはできた。
「……これで、良かったんですよね。サモさん、レイさん……お師匠様」
義破門団総本山の大広間で、満身創痍ながらもただ一人生きて立っていたのは
心山拳老師の技と志を受け継いだユンただひとりだけだった。残ったのは空しさと若干の達成感。
これで少しは彼らへの弔いになればいいのだけれど。
ユンは倒れ伏せる死屍をやけに冷静な眼差しで見つめて、ため息をついた。
もともとユンは争いを好むような性格ではなかった。
心山拳の技と力を習得したのは、無力である人々を理不尽な暴力から守るためだった。
けれど、結局はサモやレイを守ることは出来ず、復讐という形を成しただけだった。こんなことをして果たして意味があったのか。幾人もの命を絶って、それに意味があったのか。
と、そこまで考えて思考することを放棄した。
自分の為したことにはきっと意味があったはずだ。
もし、ここで自分たちがオディワン・リーを斃していなければ、もっと理不尽な暴力によって
悲しむ人たちは生まれていただろうし、何よりそれを防ぐこそがお師匠様の志だったはずだ。
ユンはそれだけ思うと、踵を返しその場を後にしようとした。今はただ疲れた身体を休めるために。
…と、そのとき僅かに気配を感じ取った。弱弱しくも、まだ確実に生きているその気配が。
(―――誰だ…?)
緩んでいた気を引き締め、鋭い眼差しでぐるりと見渡した。
伏兵はこれ以上いない、と直感で判断した。頭であるオディワン・リーを倒してしまったあとでは、
それ以下の雑兵は尻尾を巻いてどこかに逃げてしまうはずだ。
それに命を狙うならば、いくらでもチャンスはあったはず。
ならば、この僅かな気配は一体? そう首を傾げそうになったところで、呻き声が聞こえてきた。
「んっ…んんっ……」
「…………」
女の声。その声を聞き分けえて近づいてみると、そこにはユンと老師が撃破した義破門団の一員、
棒術使いのチャンだった。決死のユンたちの攻撃がよほど利いているのか、喘ぐにも一苦労しているらしく、
呼吸は弱弱しい。このまま放っておけば確実に彼女の命は消え去るだろう。
だが、死んで当然だとユンは思った。彼女たちはサモやレイを手にかけたのだ。
当然の報いに決まっている。せめて楽に殺してやろう。
ユンはしゃがみこみ、右手の5本の指を揃え手刀をつくり喉下に突きつけた。
※ ※ ※
オディワン・リーとの決戦から一週間ほど経った。
「はぁ…、なんで僕はこう優柔不断なんだか」
心山拳道場。義破門団に襲撃されてから、そのままになっており無残な爪痕をあちこちに残している。
それでもなんとか、スペースを確保をしそこに連れ帰ったチャンを寝かせてやった。
あれから後、瀕死のチャンを背負って帰り、急遽街の医者に見せて手当てをしてもらった。
やはり腐っても武術家らしく身体の造りは丈夫だったようで、しばらく絶対安静だったものの
何とか一命を取り留めることができたのだ。本来斃すべき敵をみすみす自分の手で生き延びさせるなんて。
ユンはチャンを助けたあとも、何度も彼女を殺そうかどうか悩んだ。
けれども、やはりそれは出来なくて自分の気持ちがはっきりと分からないまま、こうして一週間が過ぎてしまっていた。
チャンは未だ意識を失っており、体力を回復させるために煎じた薬草を飲ませるのに一苦労していたが
その甲斐もあって、状態は順調に快復に向かっているようだ。そして、そんなある日、変化が起きた。
「くっ………ここは……?」
今まで倒れていたチャンが意識を取り戻したのだ。
最初は状況を把握することが出来なかったようだが、そこがどこでユンのことを認識すると我に返ったように
敵意をむき出しにして勢いよく跳ね起きた。
「貴様ッ! よくもっ、リンとシャンをッ!」
「……!」
チャンは怒りを隠そうともせず、その紫色のおさげを揺らし拳を振りかざす。
だが、ユンはいとも簡単にそれを受け流し、その腕を掴み取って引き寄せた。
「それはこっちのセリフです……!」
ざわ、とユンは自身の感情が荒れるのを自覚できた。今にもこの目の前の女を殺したい。
オディワン・リーの計画に協力して、直接的にしろ間接的にしろサモやレイを殺した。
その罪の重さをこの女の命で償わせたい。
その感情と欲求が膨れ上がるのを何とか理性で押さえつける。
普段の穏やかな彼からは想像もできないほど殺気立っており、鋭く殺意に輝く瞳でチャンを睨み付けた。
しかし、当のチャンも負けじと睨み返し、しばらく両者の間には緊張した空気が流れた。
最初にそのなかで変化を見せたのはユンだった。チャンの腕を払いのけると立ち上がり踵を返す。
「貴女を殺さなかったのは、貴女を殺せば僕はオディワン・リーと同じになる。それが嫌だから。
ただそれだけの理由です。情けでも何でもありません。僕の都合のためです」
「くっ……!」
『僕の都合のため』。つまりは、チャンの命は勝手なユンの都合で助けられた。
逆に言えば、チャンを殺すことは造作もないことだと。屈辱的な言葉を浴びせられ、チャンの感情は爆発し
いきり立ってユンへと襲い掛かった。だが、ユンはそれを軽く受け流しチャンを地面に叩きつけると、
それを冷たい眼差しで見下げた。
「……いつでも僕を殺せばいい。けれど、次はないですよ。
僕も命を狙われてへらへら笑えるほど、お人よしじゃありませんから。
どちらにしろ、今は休んでおきなさい。僕も怪我人を叩き潰しているほど暇じゃありません」
ユンはそれだけ言い置くと、今日の夕飯を買いに言ってきますとだけ言い残して道場を後にした。
「…………くっ!!」
―――――ガンッ!
ユンが去った後、チャンは道場の床を拳で叩き割ると涙を流し嗚咽し始めた―――。
それから暫く、奇妙なふたりの共同生活は始まった。
最初こそ、ユンは何度もチャンに襲われかけたがその度に叩きのめし、自分の身を守ってきていた。
確かにチャンは腕のある武術家ではあるが、怪我を負っている状態では力は全て出し切ることもできなかったし、
奇襲をしかけられてもそれを防ぐほどの力がユンには身についていた。
お師匠様やサモさん、レイさんのお陰だとユンは思っている。
一番体力のなかった自分のことを心配して、あの世から自分のことを守ってくれているのではないか。
不思議とそんな気持ちがユンのなかにはあった。
最近ではチャンも諦め始めたのか、奇襲を仕掛けることはまずなくなった。
代わりに義破門団のその後や他の団員はどうなったかなど、その言葉には棘があるものの
そんなことを聞き出してきた。これに対しユンは素直に対応し全ての質問に答えた。
無論、チャンは敵意を見せたままだしことあるごとに罵詈雑言を浴びせてきたが、ユンはそれらを全て受け流した。
そしてそんな日々がしばらく流れた――――。
こんな感じで。気力が続けば続きを書きたいなーなんて。
730 :
722:2007/01/22(月) 09:31:45 ID:bHfFFdDH
>>729 GJ!チャイナドレスのキャラが好きなので提案したのですが、書いてくれてありがとう。誰かがこれをイカしてエロい続きを書いてくれる事に期待します。
732 :
722:2007/01/22(月) 19:42:26 ID:bHfFFdDH
続き期待sage
ところで18禁ゲームはもう作らないのかな?無理でも挙がったネタで何かSS作れそうなのだが。
保守
上で挙げられた以外でエロに使えそうなキャラは誰かな?何かいいアイディアキボンヌ。
女勇者オルステッド
親友のストレイボゥ(♀)に裏切られるの巻
むしろオルステッドだけ女性化。
アリシアとストレイボウに弄ばれる。
女に負け続けるストレイボゥって情けないな(・ω・)
くのいちの話の続きキボンヌ。
オルステッドとアリシアの初夜。
ストレイボウが負けた時打ち所が悪くて一晩中気絶してたら間違いなくヤッテただろ。
742 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 23:32:20 ID:IfLywTqi
保守
ゲーム中一番の巨乳はサモ
>>743 1番巨乳なのはイヤウケアだと思うんだが
案外ボイスハートも…
746 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 22:35:53 ID:E9aAsfnn
アッー!
747 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 00:50:27 ID:6DsTPZdw
ア゙ ッー!
勇者ホッシュ
久しぶりに18禁ゲームの試作品をやってみた。
あの時のスレの勢いを思い出して懐かしくなってきたよ。
実現していたら最高だったろうなぁ。
750 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 01:34:42 ID:fBPmObGc
そんなんあったのか。
ポシャったのは残念だったな。
チャンやくのいちの話の続きキボンヌ。
ひとつ書いてみたから投下。エロは薄めだが許せ。
ルクレチアに勇者達が召喚されて、一体どれほどの時間が流れただろうか。悲しみに彩られたこの世界には昼も夜もなく、ただ鬱蒼とした空間がいつまでも続くだけだった。
あるのは憎悪や憤怒といった、負の感情が具現化したような異形の怪物どもばかり。温かみなど一片も感じられない。
そんな枯れ果てた大地に臨む異世界の勇者達は、それでも信念を見失うことなく、ひたすらに生を求めて足掻いていた。
ルクレチアに呼び出された、それぞれ住む国も時代も異なる勇者達は七人。
総員が結集した際の力は巨大なものと言えたが、しかし常時その数では機動性に難があったため、彼らは通常、四人の乙部隊と三人の甲部隊を分けて作り、行動していた。
まず乙部隊は、アキラ・おぼろ丸・日勝・レイの四人だ。それぞれが格闘戦のプロフェッショナルであり、攻撃力と速度を要する局面に向いていた。
甲部隊はサンダウン・ポゴ・キューブとなり、こちらは戦闘力の高いポゴを主軸としてサンダウン・キューブによるバックアップで戦うレンジャー的な性格を持つ部隊だ。
情報収集や緻密性を要する作戦にも対応できる組み合わせである。
勇者達は、この性格の異なる二つの部隊を適した場所で運用する事で、少ない戦力を有効に活用していたのだった。
……とはいえ、ルクレチアは大規模な紛争地域ではないので、敵が出現しない時はとことん出現しない事もあった。それが勇者達をこの世界に召喚した張本人の意向によるものなのかどうかは、解らなかったが。
そして今、乙部隊はまさに暇をもてあます状況下に置かれていた。突然の敵襲があるかもしれないので気を緩めるつもりはなかったが、彼らも人の子である。
視界の開けた草原の様な、しかし何も無い場所を往く一行は、その景色に飽き飽きして、つい仲間との会話に耽ってしまう。
「あーあ……腹減ったなぁ。タイヤキが食いてえよ」
「田所君、タイヤキとは何でござるか」
「なんだ日本人のくせに知らねぇのかよ、おぼろ丸。って幕末にそんなもんはねえか……大判焼きみてえなもんよ。鯛のかっこしてる」
「ほほう、後の世の者は随分と粋な菓子を考案するものだ」
「俺ぁ甘いものは駄目だ。焼肉が食いたい。なあ、レイもそう思うよな!」
「日勝……あんた毎日、肉肉いってるよ。そんなに食いたいなら、そこらの怪物ふんづかまえて料理すりゃあいいじゃん」
「食えるかなぁ」
「……無闇に食いなれぬ物に手を出すと腹を壊すぞ」
一行は食べ物の話で盛り上がる。乙部隊は基本的に似通った食文化圏の出身同士であったので、会話が合わないほどに趣向がすれ違う事も少なかった。
食材がそれほど自由にならないこの世界で、ひとしきり食べたい物を羅列しあった一行はまた草原を往くが、結局その日は――アキラが腕時計を持っていたため、一応の時間は計測していた――何も起きず、キャンプへと戻るのであった。
こんな世界にあっても腹は減るし、体も汚れる。
その日のキャンプは誰も居なくなったルクレチア城であったが、食材こそ無いものの、なぜか流れを止めない噴水が設置されており、ここから水を補給する事ができた、キャンプにはもってこいの場所だった。
寝床は城の客室を利用する事で用意の手間がはぶけたので、後は食事である。城に厨房は存在したが、食材だけは自力で入手せねばならなかった。
それらに必要なサバイバルの知識に長けた、おぼろ丸とレイが食事の準備に取り掛かる。幸い、この世界は森林に囲まれている場所が多く、ルクレチア城の周辺も豊かな自然が存在していた。
森林に頼ることで植物が中心ではあるが、曲がりなりにも食材は手に入る。調味料などは毒の知識も豊富なおぼろ丸が城の厨房に置き去りにされていた物を、安全か危険か判別して使用していた。
なお、アキラと日勝は火起しに必要な薪などの収集が仕事だ。使い走りといえばそうだが、火が起せなければほとんどの食材は食べ物とはならない。重要な作業であった。
……やがて調理は完了し、生きるために必要な食事も終える。
「さて、今日はこの辺りで休もう。各々、危険の無い範囲で自由にしてくれ」
そしておぼろ丸の声で、一行は解散する。とは言え、すでに眠たげなアキラと日勝は真っ先に寝室に向かう。
見張り役のおぼろ丸もそれに続こうとするが、一人残ったレイに、おぼろ丸は振り返り「お主は寝ぬのか」と問うと、レイは少しばかり頬を朱に染めて答える。
「いやぁ……もう長い事、水浴びもできてないからさ。ちょいと噴水で体を洗おうかってさ……み、見んなよ!」
「承知した。拙者は道具の手入れをせねばならぬ、もう行くが……無防備の間、ゆめゆめ油断めさるな」
「わかってるよ」
そういっておぼろ丸は城の中に消えていく。
(女人は難儀だな)
そんな風に思って門をくぐろうとした時、しかし左右に気配を感じて咄嗟に飛び上がると空中を一回転しながら気配の後ろをつくように反転、着地すると同時に刀を抜いて鞘走りの音も鋭く、構えた。
「何奴!」
一喝して相手を気圧そうとしたが、その目に入ってきたものは……
「わ、わりぃ……」
「驚かすつもりじゃ無かったんだがな」
アキラと日勝だった。さしもの二人も、本物の戦闘者に刀を突きつけられて冷や汗が吹き出ている。その姿を認めて、おぼろ丸は得物を取り下げると「済まぬ」と謝ると、改めて沸いた質問をぶつけた。
「寝に行ったのではなかったのか、かような場所でなにを」
苦笑いする二人を怪訝な表情で見つめるおぼろ丸。先に切り出したのはアキラだった。
「なにってなあ、決まってるぜ。なあ日勝」
「おうとも。こんなクソッ垂れな世界で楽しみの一つもなくちゃあ、やってられないぜ」
そうして見合うと、二人してぐふぐふと含み笑いを漏らす。
「お主ら、よもや……」
その嫌らしい笑い方に下心を感じたおぼろ丸は、二人の思考を簡単に推理する事ができた。それすなわち――
「覗く気か。助平どもめ」
「なに言ってやがんだ、どうせお前だって気になって仕方ないくせに」
「否定はせぬが、色香に惑わされて忍びは勤まらぬ」
「難しい言葉使ってもやっぱり気になるんじゃないか。いいから黙ってついてきな、これは男の権利だ!」
「違うと思うのだが……」
先ほどまでの殺気はどこへやら、おぼろ丸は二人にずるずると引きずられて、今しがた来た道を戻されていったのだった。
・
・
・
こそこそと這い回る三人は、広場の噴水から見えない数少ない死角を移動していく。目指すはレイがばっちり見える場所、と意気込んで鼻息も荒い。一人、気の乗らないおぼろ丸がひそひそと愚痴をこぼす。
(何ゆえ拙者まで……刀研ぎもせねばならぬと言うに……)
(お前が居ないとレイに気づかれないルートが割り出せないんだよ。それに、据え膳食わぬはって言うだろ)
(遊郭ならばともかく覗きの先導とは……末代までの恥だ……ええい、この場合は取って食うと言うのだ馬鹿者)
そして噴水の見える位置にまで回りこむと、いよいよお待ちかねの映像が彼らの目に飛び込んでくる。すでにレイは絹一つ身につけていない姿になっており、丸みをおびた女らしい体型を晒して水浴びの真っ最中に居た。
全体的にスレンダーな彼女は、しかし引き締まった肢体に豊満とは言えないが形のよい乳房が実って美しかった。傷だらけの肌が普通ではない人生を物語っているが、飢えた獣にしてみれば久々のご馳走だ。
食い入るように見つめる二人は、だから裸で居るレイよりもずっと油断していたのかもしれない。
「ぶぇーーーっくしっっっ!!」
何かの拍子に、日勝が盛大なくしゃみをぶちまけた。
水の音だけが静かに流れ、鎮まり返っていたはずの広場に大音響のくしゃみ。当然の事ながらそれに感づいたレイが頭をぶんぶんと振り回して気配を辿ると、三人が隠れる茂みにずんずんと向かってくる。
(ば、ばかやろーっ! 何やってんだー!)
(すまん、油断した!)
(やはりこうなるか……)
そしてレイが茂みの少し先に仁王立ちになって叫ぶ。
「でてこいスケベどもーっ! でないと、殺すッ!!」
先ほどのくしゃみなど比べ物にならないほど大きな音量が広場にこだますると、それに弾かれるようにしてアキラと日勝が飛び起きる。遅れておぼろ丸がよろりと立ち上がる。
それを確認するとレイのただでさえ釣り上がった目が、なおさら三角になっていく。
「見んなって言っただろ! ……おぼろ丸までいるじゃんか、見損なったよ!!」
「面目ない……」
「いや、違うんだレイ……つい出来心でだな」
「見たかった!! 許せ!!」
なぜか胸を張っていう日勝を除いて、申し訳なさそうに頭を垂れる。その有様にあきれ返ってため息をつくレイ。しかし、怒りのあまり大事な事をひとつ忘れていた。頭を垂れたまま、おぼろ丸が言う。
「レイ殿……侘びは如何様にもする。が、まずは着物を召してはくれぬか」
「ふぇ!?」
言われてやっと自分が全裸なのを思い出したレイは、今更に両の手で胸と股間を隠す。見れば、日勝が直立不動の体勢で鼻血をぼたぼたと垂らしていた。
とりあえずそれが気に食わなかったので顔面に殴りを入れると、わずかに怒りが収まり、ばっと後ろを向いて大事な所は見えないようにして言う。
「……ったく! 男ってのは本当にどうしようもないね。そりゃ、まあ、こんなとこに長くいたらムラムラしちまうのかもしれないけどさ」
その言葉に無言で三人は佇む。明らかに悪いのはこの連中なのだが、しかしそれに妙な気まずさを感じてしまったレイは、バツが悪そうになって早口でまくし立て始める。
「あたいの裸なんかそんなに見たかったのかよ。傷だらけの体なんか見てどこが楽しいんだよ、そんな見たいなら女みたいな怪物でも探して……って、それはちょっと言いすぎかアハハハ……な、なぁ!」
と、再びばっと振り向く。なにか取り繕えそうな言葉を言おうとするが、混乱するばかりで何も浮かんでこない。しばし、あわあわとした後にやっと出てきた言葉は……
「あ、あたいも……ちっとは綺麗に見えたかな! な、なんてさ。ははは」
勢いで口からついて出た言葉を幾度か反芻すると、その意味が大変な事であるのに気づく。
(何いってんだあたいはー! これじゃ誘ってるみたいじゃねえか!!)
心の中で暴風雨が吹き荒れるが、その危惧の通りに頭を垂れていたはずのアキラが心中穏やかでないレイに、
「あ、ああ……すげえ綺麗だった……」
と、搾り出すようにして言う。その言葉と熱っぽい視線に、ぼっと火が付いたように赤面してしまい、見られまいとふいっとそっぽを向いて言い訳を考えるが、言葉が出てこない。
「いや、そういう意味で言ったんじゃなくて……うう」
おぼろ丸はいまだそのままだったが、どことなく落ち着かない雰囲気だ。日勝はいうまでもない。明らかに三人の自分を見る目が変わっていくのを感じ取ったレイは、冷や汗を流してあとずさる。
(ど、どうしよう……)
困り果てた。同じくらいの歳の男三人を目の前にして、自身は裸。
この、異常なシチュエーションに逃げ出してしまいたくなり、それはひとつの手であったが、しかし実行すれば彼らとの間に妙なわだかまりを残してしまうだろう事も必至だった。
――なんとかしなくちゃ。
そういう強迫観念に取り付かれるレイは、その思考をじわじわと暴走させていく。さながらコンピュータが処理限界能力を超えた動作を行おうとするかの様に。
先にも述したが悪いのはそもそも覗き見を実行した三人なのであって、ただ水浴びをしていた彼女に落ち度は無い。
しかし根が悪人ではない上に、盗賊稼業から足を洗ってからは素朴な性格が加速していた影響もあって、こういう事態にはとんと弱かった。ゆえに暴走する思考は、この場をどうやって収めるかだけに集約していく。
もっとも手軽にかつ、確実に事態を収束できて今すぐ実行できる方法とは?
(そういえば、男って一度出しちゃえば大人しくなるよな……)
考えて、たどり着いた結論は、一言で書けば射精して大人しくさせるという事であった。その計算式としては、逃げる訳にはいかないマイナス暴力を振るうわけにも行かないイコール、である。
(こいつらとなら、いいかなぁ……)
すでにまともな思考ではないが、鬱蒼とした日々を通ってきた上で久々にリラックスした時間を送っていた所に降ったハプニングの末である。混乱しても仕方ないのかもしれなかった。
そこまで考えてふっと顔を上げると、上ずった声でになって言う。
「なぁっ。あ、あたいでよけりゃ一発抜く位はしてやるからさ……今日の事は忘れようぜ。こんな、つまんねー事でぐだぐだしたくないんだよ……」
「い、いいのかよ……? 期待しちまうぞ?」
「う……うおー! レイーっ!」
誘惑に、アキラと日勝が倒れる様な勢いで殺到する。その目を白黒させてたかる二人に、レイはますます思考を狂わせられ、震える唇から更なる誘いの言葉を紡ぎだしていく。
「い、いいよ……あんたらなら。おいでよ」
……彼らは一度二度と打ちひしがられて成長して来た強い人間であるゆえに、どんなに重度のストレスに苛まれていても弱音を吐いたり、苦しがったりはしなかったが、だからこそ、きっかけ次第で溜まった物が逆流する事もあった。
今がまさにその時と言えよう。目が覚めたら見知らぬ場所に居て、二度と元の世界には戻れないかも知れないという状況下で、それを苦にしない人間などいるはずもなかった。
だから本能である性欲の暴発は男はもちろんの事、女であるレイも背中を預け、信頼できる男達を相手とするならば起こってもおかしくはない……情事の期待に心を染めていく。
そんな中で、最も修羅の世に居たがゆえに踏みとどまっていたおぼろ丸に、レイが誘いをかける。
「おぼろ丸も来なよ……」
「いや、しかし」
「固い事いいっこなしだよ。今日は特別」
「むう……」
極限状態がつねに側に在る隠密といえども、自己の存在を確立するべき世界はあった。おぼろ丸で言えば日本であり幕末時代だが、ここにはそれすらも無い。
人の心は己の存在意義を確立し得ない事に最も脆弱である……その空虚を埋めたいが為、彼も堕ちてふらりとレイに寄っていくのだった。
・
・
・
ひざまずくレイの目の前に、下半身を露出させた男が三人。それぞれ痛々しいほどに股間のモノはそびえたっており、さながら獲物を狙う蛇のようなそれらが彼女を挑発し続ける。
醜悪な三匹の蛇に囲まれたレイは、思わずごくり、とつばを飲み込む。じわじわとその距離が縮まっていくと、ついには右手にアキラ、左手に日勝、そして口におぼろ丸を咥えてゆっくりと蠢き出す。
「うっ」
大事な所を掴まれたアキラが呻く。長い間、自慰すらもしていなかったため、久しぶりに得る快感にすぐにでも放出してしまいそうになるが、そこは必死にこらえて呻くのみにとどめる。
そんなアキラを知ってか知らずか、レイはいつになく甘ったるい声でささやく。
「こんなにしちゃってさあ。どう、気持ちいい……?」
「レ、レイ……そんな声だされたら、俺……」
切れきれの声でアキラがつぶやく間にも、彼女の細長い指が艶かしく包んだモノを優しく、そして妖しくこねくり回す。
その内にじわじわと鈴口から液が噴出してきたかと思うと、アキラが鈍くうめいた。
「う……ううッ!」
結局、声と指の二重攻撃に理性の切れかけていたアキラはすぐに昇天を向かえてしまう。レイの掌の中から生暖かい液が飛び出し、ぺちゃぺちゃと彼女の胸に引っ掛かる。
レイはそれを手で拭い去ろうとするが、ねばつく液は離れず余計に肌をよごすと、強烈な異臭がその鼻をつく。
「くっさあ……このニオイ、頭が変になっちまいそうだ……ほらぁ日勝も早く出しなよぉ」
アキラにやったのと同じ要領で日勝のモノも淫らにマッサージを続ける。髪に掛かってしまうと嫌だったので、指でその先端を押さえようとしたが、それが仇となって射精を誘発する。
鈴口をぐりぐりとされる感覚に、やはりアキラと同じく理性の切れた日勝もあっというまに臨界を向かえる。
「で、出るっ……!」
小さな叫びと共に、溜まりきった子種をごぼっと噴出してモノが収縮する。その量は多く、掌を伝った分が腕に塗れていく。そして両の手を精液まみれにしたレイが、
「……べとべと。ニオイも凄いや、うう……でも、なんか変な気分……」
と、二人分の精液の香りに当てられたのか、レイは幾分かその表情をぽやんとさせながら、残ったおぼろ丸に奉仕を続けた。
さしもの忍びといっても、歳若い彼はぴくぴくとモノを震わせているのを見て、レイは普段とのギャップに少しおかしくなりながらそれを手にとってさすり始める。
「……飲んだらどんな味かな」
そういって、唇を先端につけて舌の先でちろちろと愛撫するレイ。鬼頭に加えられる刺激におぼろ丸は腰を屈めて辛そうにするが、己の行為に夢中になるレイは構わない。
味が気になって、そのまま口の中にずるりとモノを飲み込むと、舌で先端の円周をなめ回す。やはり理性の無くなりかけたおぼろ丸は、快感にぶるっと震えるとあっけなく放出する。
「済まぬ……っ」
レイの口内に次々と粘ついた液が満たされていくと、彼女はその味を確かめるように舌を動かしていく……。妙な苦味とぬるりとした舌触りが彼女の気分をさらに昂揚させた。
「んっ……んぅぅ……ぷはっ……苦い」
そして三人分の射精を受けて、レイはよろりと崩れ落ちる。固い地面の上に転がる彼女は、自分を見下ろす男達に向かって、切なげな目でいった。
「……満足した……?」
「一発じゃ満足できねえよぉ、レイぃ」
「なんて声出してんだよ日勝……。けど、あたいも足りないや……だからもうちょっと、してもいいよ……?」
いつもの凛とした姿からは想像もつかぬほど淫靡な雰囲気をまとわり付かせてで微笑むレイに、もし単独であればすぐにでも襲い掛かったであろう男達は、互いを牽制する形でなんとか衝動を抑えると頷きあって三人で彼女をかつぎあげた。
急になくなる重力感にひゃっと声をあげるレイにアキラがいう。
「へへ。ベッドまで連れてってやるよ、女神サマ」
「女神……ばっ……ば、バカにすんな!」
「我らにとっては女神にも等しくござる、これ以上石畳に転がすなどは出来ぬ」
「おぼろ丸まで、もう……。す、好きにしなよ、甲の連中には秘密だからねっ!!」
そうしてレイは担がれて客室へと連れていかれる。この後、男女の体液の匂いが充満する部屋では朝の時刻になるまで、あられもない悲鳴が上がりつづけた。
その翌日合流した甲部隊のサンダウンが、妙にやつれた三人と雰囲気に艶がおびたレイを見て、にやりとしたが、それに気づく者はいなかった。部隊の結束はなおも高まったと言う。
END
758 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 03:49:39 ID:eTLuif+q
∧_∧
( ;´∀`) これでエロ薄めなのか
人 Y / GJどころの話じゃないぞ
( ヽ し
(_)_)
久しぶりに…いいものを見た…
GJ!久しぶりにいい物を見せてもらいました。GWも近いことですし、この調子でスレが活気づいてくるといいですね。
761 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 21:33:32 ID:G6+E74OY
すんばらしすぎます!
あなたはネ申様です…!
崇めさせて下さい!
やはり活性化には、ネタ投入が必然となりますね…。
だが、今はこのエロが最高だな…
久々に覗いたら…これは!
いいものをありがとうございました!!
764 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 15:59:39 ID:rVks3aJW
イシュタール×王国ザコ兵士で執筆中。 イシュタールって可愛いよな
あいつって確か男じゃ
あ
い
そうか…愛か……
769 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 21:22:42 ID:e9pdK5qS
ライブアライブ
掘られたい
ちょ、絵が気に入ったんなら直リンク貼るなよ
本人に失礼だろう