ガンダムヒロインズ MARK IX

語るも良し！エロパロ書くも良し！
ガンダムの娘ッ子どもで妄想が膨らむ奴は集え！
ガンダム以外の富野作品もとりあえず可！で、SSは随時絶賛募集中！
劇場版Zも順調に公開され、ますます絶好調のガンダム総合スレ
まだまだこのアオリ文のまま９スレ目スタート！

■過去ログ

ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
ガンダムヒロインズ MARK�U
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
ガンダムヒロインズ MARK�V
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
ガンダムヒロインズ MARK�W
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
ガンダムヒロインズ MARK�X
http://idol.bbspink.com/eroparo/kako/1082/10821/1082193496.html
ガンダムヒロインズ MARK VI
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
ガンダムヒロインズ MARK VII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1103211618/
ガンダムヒロインズ MARK VIII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1111804843/

■公式サイト
SUNRISE official Site
ttp://www.sunrise-inc.co.jp/index.html
ガンダムオフィシャルズ
ttp://www.gundamofficials.com/
劇場版Zガンダム　星を継ぐ者
ttp://www.z-gundam.net/
AC:機動戦士Zガンダム エゥーゴvs.ティターンズDXサイト
ttp://www.bandaigames.channel.or.jp/list/ac_zdx/
GNO　ガンダムネットワークオペレーション
ttp://www.gno.ne.jp/

■SS保管所
南極条約
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/
エロパロ板dat落ちスレ保管庫
ttp://eroparo.e-city.tv/index2.html
エロパロ板ガイド
ttp://hhh111.s4.x-beat.com/pukiwiki.php

■参考リンク
シャア専用辞典
ttp://www.geocities.jp/charsenyou_jiten/e/v.html#2

■現在連載中のSS

「機動戦士ガンダム　VoiceOfTheEarth」

登場人物紹介(オリキャラ)
ジュナス・フレイブ
　本作の主人公。一年戦争時からの連邦軍人で退役時の階級は中尉。
　後に反地球連邦組織エゥーゴの大尉となる。
　クワトロ・バジーナ大尉（＝シャア）と共にＭＳ部隊の指揮を執る。
　どうも変わり者に好かれ易い体質らしい（本人談）
　士官学校時代、テレサ・モントバーンという3歳年下の後輩と付き合っていたことがある。
　乗機はガンダムMk-�U2号機(G-3ガンダム風カラー)。

サラミスのオペレータ嬢
　ア・バオア・クー海戦時､出撃直前のジュナスと『ある約束』を交わす。
　彼の帰還直前に艦橋への攻撃に巻き込まれ､消息不明に。
　それから７年の時を経ても、彼女はジュナスの心に棲み続けている・・・

ベルナデッタ・ソロン
　エゥーゴの諜報員。ジュナスをエゥーゴにスカウトする。前述のオペレータ嬢と瓜二つ。
　アーガマと合流する途中グリプスでティターンズに逮捕され、過酷な『初体験』を味わう。
　その後救出されるも、互いの負い目からジュナスとの関係はぎくしゃくとしたまま。
　ジュナスに対し､『憧れ以上､恋愛未満』の感情を持つ本作のメインヒロインである。
　遂に、二年ぶりにジュナスとの再会するも、まだまだすれ違いの日々・・・・

トリノ・カーナヴォン
　本作の「ライバル」的位置付けのキャラクター。ティターンズの将校で階級は中尉。
　性格は冷酷で目的の為には手段を選ばず、特に人の心の隙に付け込むのを得意とする。
　一説には､バスク・オムの異母弟とも言われる。
　ベルナデッタを初めさまざまな女性キャラを毒牙にかけるその非道ぶりで、
　ジュナスにとっても読者にとっても憎むべきライバルキャラの地位を獲得している
　乗機はハイザック、マラサイ等。

フランセス・エラワー
　エゥーゴのＭＳパイロットで、階級は少尉。
　幼少の頃の生活が原因で､男性に触れられるのを極度に嫌う。
　ジュナス曰く､冷静沈着無口少女。ジュナスに対し少なからず好意を持っている。
　…が､親友ベルナデッタへの思いやりとの狭間で苦しみ、嫉妬に悩む哀しい少女。
　乗機はプロトＺガンダムＸ-１。

シェリー・パーカー
　ア・バオア・クー海戦時、前述のオペレータに命を救われた女性。
　終戦後ルオ商会に身を置き、U.C.0087現在では会計経理部長(カラバ補給担当)を勤める。
　カラバスタッフ(ハヤト・コバヤシ等)の間では厳しい女性で通っているが､ジュナスの前では…
　また、ルオ商会名代のステファニー・ルオとは「プライベートで非常に親密な関係」である。
　ジュナスにベルナデッタを引き合わせた張本人でもある。

リベカ・マレリー
　サイド１の１バンチ・シャングリラ出身で、
　恋人のテオと共にエゥーゴのパイロットとなる。階級は少尉。
　明るく天然ボケな性格で、怒れるカミーユをも鎮めるほどの魔乳を持つ。
　ジャブロー戦以後のアウドムラ内(＆作品内)におけるムードメーカー的存在。
　乗機はネモ。

テオドール・チャーチワード
　エゥーゴのパイロットで階級は少尉
　リベカの幼馴染＆恋人であり、彼女曰く「テオは私の王子様」。
　登場人物の中では幸福な部類に入るが(トップはもちろんリベカ)、
　同僚に八つ当たりされ、自機を無断使用されとその分不幸も味わっている(笑)。
　普段はリベカのフォロー兼なだめ役に徹しているが､戦術級の能力に才があるようだ。
　リベカともどもシャングリラ・チルドレン（ジュドー達）とは顔なじみ。 乗機はネモ。

ウォルトン・スウィフト
　エゥーゴのパイロットで、階級は少尉
　態度は一流､腕は三流の"自称"天才パイロット…作者氏によればｹﾈﾃﾞｨ戦で戦死予定だったとか。
　自分を気にかけるエリスの好意に気づかず不遜、迂闊な行動を繰り返すが、
　第二次シャトル防衛戦で自分をかばい重傷を負ったエリスの告白を受けて
　彼の中でも思うところがあったようだ。今後の成長が期待されている。
　スレ住人たちから『ヲル豚』とも呼ばれる、ある意味VOEのマスコットキャラ。
　乗機はネモ、パワード・ジム等。

エルシー・シャトラン
　ティターンズの中尉で、アレキサンドリア所属。
　ジェリドやカクリコン達とは同期。
　外見は美人だが､性格は残忍。犠牲になった同期生は数知れず。
　強化人間やコロニーレーザーといった機密情報を入手できる謎のルートを持つ。

リシュレール・サントス
　エゥーゴの軍人で、階級は中尉。
　アンマンでファ・ユイリィ等の戦闘訓練の教官を務めている。
　亜麻色の美しい長い髪と、人を寄せ付けない厳しさを持つ。

エリス・ワイス
　エゥーゴの士官。凄腕のパイロットで、25歳にして中尉に昇進したエリート。
　他人の3倍も4倍も血を吐いて今の実力と地位を身に付けた努力家で“氷柱のエース”の異名を持つ。
　背丈と胸の無さにコンプレックスを持っており恋愛沙汰には縁がなかったが、とあることがきっかけで
　ウォルトンのことが気になるようになる。第三次シャトル防衛戦で、ウォルトンを庇って重傷を負い
　現在は戦線離脱中。 乗機はリック･ディアス。

テレンス・デニケン
　エゥーゴのパイロットで、階級は少尉。
　ヒッコリー残留組の中で唯一生き残ったネモのパイロット。
　その結果は実力なのか､それとも運によるものか…どうやら、後者らしい。
　ウォルトンを完全に馬鹿にしていたが、彼が今後変わっていくことによって
　彼らの関係もまた変わっていくのかもしれない。
　乗機はネモ、量産型ガンキャノン等。

フラグ・ラグ・ハヤオ
　エゥーゴのパイロットで、階級は中尉。
　スレ住民の「死亡フラグうんぬん」→「フラグたん」というヨタ話を経て登場した、稀有なキャラ。
　ジャブロー降下作戦の生き残り組で、チャームポイントは無精髭とそれを撫でるしぐさ。
　もとジオン軍パイロットらしく、第二次シャトル防衛戦ではジオンのエースカスタム機である
　B3グフを苦も無く操ってハイザックを血祭りに上げる等、鮮烈な作中デビューを飾った。
　「ザクとは違うンだよ！ザクとはなぁっ！」
　乗機は先述の通り、いまのところグフ･カスタム。

原作キャラは、もし貼るならもうちょっと手直ししてから貼ったほうがいいかと思うので略

おつー

　　　>>1、おつかれ〜〜
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　　　　　　　＼|乙/∪∪＝/＿＿/__二二,　　　　　　　=-　三ニ＝−──…‥
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　　　新スレ保守のため、駆け抜けるーー！
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見せてもらおうか、連邦の新スレとやらを
>>1乙

即死回避

>>1
スレ立てお疲れ様でした
ベルたんに幸あれ、、、

>>1
乙〜

>>1
乙です

>>1
新スレ、おつかれさまです。

　　「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム　Voice Of The Earth 」　連載第127回







　　　　　　　　　(C)2002,2003,2004,2005　　　ISAQ > ISAP PRESENTS.

ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366　368-373　376-379　384-387　396-400　406-411　413-418　438-444
451-456　464-468　488-492　500-504　513-519　526-531　541-546　576-582
608-614　628-635　650-655　672-678　712-718　740-745　770-777　799-806
834-841　870-877　909-916　
ガンダムヒロインズMARK�U
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
　6- 12　 39- 44　 57- 62　114-121　141-147　175-182　212-219　237-244
273-282　320-329　358-367　402-411　441-449　473-482　500-509　537-546
590-599　631-640　710-721　755-764　808-817　854-863　888-897　926-935
ガンダムヒロインズ MARK�V
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26　 77- 86　116-125　160-169　184-193　242-251　276-286　323-332
388-398　444-453　478-487　522-531　570-580　611-620　669-678　736-746
795-805　892-903　940-950
ガンダムヒロインズ MARK�W
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56　 94-103　136-146　202-211　265-276　317-326　368-379　496-505
563-572　659-668　762-773　828-837　880-892

ガンダムヒロインズ MARK�X
http://idol.bbspink.com/eroparo/kako/1082/10821/1082193496.html
39- 48　 89-100　180-189　259-269　327-337　474-483　528-538　568-577
623-635　766-775　826-835　895-906　
ガンダムヒロインズ MARK VI
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
51- 60　115-125　198-209　317-327　380-389　484-493　563-572　627-640
774-783　836-845　887-896　
ガンダムヒロインズ MARK VII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1103211618/
48- 57　 140-159　216-227　326-337　467-476　478-480　611-621　681-692
734-743　798-807　
ガンダムヒロインズ MARK VIII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1111804843/
35- 45　121-131　225-235　281-290　349-360　428-438　513-522　566-575
618-627　675-686　807-816　

[南極条約]　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
　　こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています

第1話（連載第1回〜第2回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
　　　【挿絵　プルスキー様】
第2話（連載第3回〜第6回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
第3話（連載第7回〜第9回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe3.html
第4話（連載第10回〜第13回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe4.html
第5話（連載第14回〜第16回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe5.html
第6話（連載第17回〜第19回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html

第7話（連載第19回〜第23回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe7.html
第8話（連載第24回〜第27回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe8.html
第9話（連載第28回〜第33回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe9.html
第10話（連載第34回〜第38回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe10.html
第11話（連載第39回〜第43回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe11.html
　　　【挿絵　チップ様】
第12話（連載第44回〜第48回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe12.html
第13話（連載第49回〜第52回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe13.html

第14話（連載第53回〜第56回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe14.html
　　　【挿絵　チップ様、ンダ様】
第15話（連載第57回〜第60回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe15.html
第16話（連載第61回〜第64回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe16.html
　　　【挿絵　チップ様】
第17話（連載第65回〜第68回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe17.html
第18話（連載第69回〜第72回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe18.html
第19話（連載第73回〜第76回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe19.html
第20話（連載第77回〜第80回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe20.html

第21話（連載第81回〜第83回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe21.html
バレンタイン・ゴーゴー
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voev.html
第22話（連載第84回〜第87回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe22.html
第23話（連載第88回〜第91回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe23.html
第24話（連載第92回〜第94回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe24.html
第25話（連載第95回〜第98回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe25.html
第26話（連載第99回〜第103回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe26.html
第27話（連載第104回〜第106回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe27.html

月面から地球を見上げると、地球は常に同じ場所に位置しているように見える。
ただ、地球の自転の関係で視界に入る海と陸の地形は刻一刻と変化するのだ。
月と同じように満ち欠けをする地球は、暗闇に浮かんだ宝石と表現するのが相応しい。
そんな静かなはずの空から、凄まじい勢いのビームが月面に撃ち下ろされる。
腹の底まで震えるような振動と共に、月面の岩が砕けて宙に舞い、砂埃が吹き荒れた。
月面では空気と重力が殆どないから、粉塵は綺麗な放物線を描いて地に落ちる。
空からフォン・ブラウン市周辺を狙う砲撃は、散発的だが途切れることはない。
砲撃の伸びて来る先には、ティターンズ艦体の5隻の宇宙戦艦が控えている。
不意に、そのティターンズから離れた空域に純白の戦艦が急速に滑り込んで来た。
白く優雅に見える船は、反連邦組織エゥーゴ旗艦強襲巡洋艦アーガマだ。
その後方には、アイリッシュ級2番艦ラーディッシュ、サラミス改級アララトが続く。
先陣を切るアーガマのブリッジで、艦長であるブライト・ノア中佐が叫んだ。
「長距離ミサイル、ビームによる威嚇射撃！」
キャプテン・シートに座るブライトは、次々に部下に指示を出して行く。
ブライトの声と同時に、アーガマの船体中心部の主砲が派手に彷徨を上げた。

ティターンズ艦体に向けて放たれた光線は、もとより直撃なぞ期待はされていない。
旧世紀ならいざ知らず、既に戦艦同士の砲撃で戦闘が終わる時代ではなかった。
現代においては、MSこそが戦場の華であり主役であることは誰でも知っている。
もっとも、そうでなくても艦隊戦において初弾が命中する確立は恐ろしく低い。
通常、出来るだけ多くの砲門を同じ目標に対して同時に撃つ慣習があるのはその為だ。
海戦ともなれば、初弾は彼我の距離と位置関係の確認手段とされる事すらある。
「第一戦闘配備。MS戦に引きずり込むぞ！」
案の定、アーガマの砲撃でティターンズ艦隊側に目立った損傷はないようだ。
ブライトは、MS隊の出撃を指示しながら映りの悪いレーダーを睨み付ける。
フォン・ブラウン市は、旧世紀1969年に人類が初めて月に立った土地に栄えていた。
俗に『フォン･ブラウン市を制する者は、宇宙を制する』と言われる程の都市である。
ここにアナハイム・エレクトロニクス月支社がある事は、良く知られていた。
この月支社こそがエゥーゴの新型MSの研究開発をしている中枢部なのだ。
地球に本社を置くアナハイム社は、言わずと知れたエゥーゴの重要なスポンサーだ。
エゥーゴを支持しているのは、会長であるメラニー・ヒュー・カーバインである。

社長であるコウエル・J・ガバナンは、むしろエゥーゴへの関心は薄いとされていた。
メラニーは、《ペガサス�U》と呼ばれていた艦を《アーガマ》と名付けた張本人だ。
後の歴史家によく言われるように、メラニーは生粋のロマンチストなのだろう。
もっともロマンチストか何かでなければ、エゥーゴに出資したりはしないだろう。
ただ、彼がエゥーゴを支援しているのは主義主張から来る好意だけではない。
戦争商人である彼等にとって、戦乱の拡大こそが利益を生み出すのは当然の事だ。
エゥーゴは、所詮アナハイムやルオ商会の後ろ盾があっての組織である。
いかなエゥーゴといえども、ブレックス・フォーラ准将の力量だけでは立ち行かない。
だからこそ、エゥーゴはこの反『アポロ作戦』に敗北する事は許されないのだ。
アーガマのブリッジから見える宇宙空間には、リズミカルにMSが射出されて行く。
左右のカタパルトから出撃した機体は、初速を殺した後で陣形を組み直した。
僚艦ラーディッシュからも、呼応するようにいくつかの機影が飛び出す。
今回の作戦に参加するMSは、アーガマ隊を含めて全12機の予定だ。
残念ながら、アイリッシュ級一番艦アイリッシュの救援は間に合わなかったのである。
ブライト・ノア艦長は、少しの間だけその人間型兵器が宇宙を舞う姿を見つめた。

カミーユ・ビダン少尉は、RX-178 ガンダムMk-�U3号機のバーニアを小刻みに噴かす。
少年の操る機体は、MSR-100S 百式改の細身の機体の右後方を護るように動いた。
百式改の金色の装甲には、傍らを通り過ぎるビームの奔流が反射して輝く。
彼の“反対側”、左後方はアポリー中尉のRMS-099RS シュツルム・ディアス1号機だ。
「アポリー、カミーユ、フォン・ブラウン市に進攻するMS以外は相手にするな」
小さな通信画面の中のクワトロの顔は、ミノフスキー粒子で小刻みに乱れていた。
既に、戦場では敵味方双方でミノフスキー粒子が戦闘濃度に散布されているのである。
「了解です、大尉」
慣れた口調で答えるアポリーは、傍から見てもクワトロと見事に呼吸が合った動きだ。
派手な働きこそないが、彼は実に腕の良いパイロットである。
新型機であるシュツルム・ディアスを、軽々と駆って見せる事からもそれが判った。
「コックピットが違っても3日あれば手足にする事が出来る」とは、彼の言葉だ。
それが見栄や嘘ではない事を、地球降下作戦を戦ったカミーユは良く知っている。
ケネディ・スペースポートで死んだロベルト中尉とは、付き合いが長かったと聞く。
きっと、彼等はカミーユの知らない数多くの戦いを切り抜けて来たのだろう。

「了解！」
カミーユが答えたのと同時に、コンソールの通信機からトーレスの叫び声が上がる。
「全機警戒、敵砲撃来ます！」
殆ど反射的に、カミーユはクワトロやアポリーに従い右方向へ大きく動いた。
左側の全天周スクリーンが、強い光に覆われてすぐにコントラスト調整が入る。
敵戦艦から放たれた極太の主砲が、アーガマから少し離れた空域を通り過ぎて行った。
「動け、止まっていては！」
クワトロの厳しい声が通信機から響くのを、カミーユは眩しさに眼を細めたまま聞く。
今回の作戦に於いて、カミーユ・ビダンはクワトロ小隊に組み込まれていた。
現代戦のMSは、通常その運用において3機で一個小隊として編成される。
四個小隊で一個中隊、四個中隊で一個大隊、そして十個大隊で一個師団となるのだ。
カミーユは、アーガマから敵を伺う10時方向の第2小隊をちらっと見る。
「フラグ小隊！　ふふ、遅れないようにしろヨ」
暢気な声は、RMS-099RS シュツルム・ディアス3号機のフラグ・ラグ・ハヤオ中尉だ。
彼の機体の左後方を飛ぶのは、MSA-003 ネモのテレンス・デニケン少尉である。

「だ、大丈夫です、遅れません！」
ドモリながら言うテレンスに、フラグはおやおやと口の端を吊り上げて苦笑した。
「‥‥‥」
右後方のMSZ-006-X1 プロトZガンダムX-1に乗る、フランセス・エラワー少尉は無言だ。
ラーディッシュ付近には、陣形を組み直したばかりの第3小隊も見える。
「旗艦らしき船はMSを出さず、左右からだけ来る‥‥‥？」
訝しげに呟いたのは、第3小隊長、シュツルム・ディアス2号機のエマ・シーン中尉だ。
ティターンズ艦隊の後方に位置する大型艦からは、未だMSが射出されていない。
「エマ中尉、敵戦艦を狙うのはセオリーです！」
MSA-005 メタスのファ・ユイリィ軍曹が、勢い込んで隊長であるエマに進言をする。
突出しかけたメタスの前に、エマのシュツルム・ディアスが腕を突き出した。
「フォーメーションを崩さないで！」
「でも！」
エマの言葉に不満そうなファの横に、RMS-099 リック・ディアスのバッチ曹長が並ぶ。
バッチは以前からアポリー直属の部下だが、今回はエマ隊のフォロー役に回っている。

「ファ軍曹は初めての実戦だろ？　肩の力を抜いた方が良い」
レコア・ロンド少尉を差し置いてメタスを任されたファは、だがそれ所ではないのだ。
戦果の一つも出さなければという焦りが見え、エマは眉を顰める。
もっとも、今のエマ・シーンの力量ではファを威厳では納得させられない。
そんなエマ隊に並ぶように、2機のネモがカタパルトからよたよたと飛び出して来た。
彼等は、ラーディッシュで合流したエゥーゴ志願兵、要するに新兵である。
ぎこちなくバーニアを噴かす2機に向かって、隊長のリシュレールが低い声で言った。
「──お前達、フォーメーションを忘れている訳ではあるまいな？」
彼女の威圧感のあるセリフに、新米パイロット達は声を揃えて叫び返して来る。
「わ、わ、判ってます！」
殆ど同時に、ファ・ユイリィもメタスの操縦席で身を竦めながら大声を上げていた。
「は、はい！　すみません！」
口を噤んだファと、リシュレールの双方が同じように眼を丸くする。
「‥‥‥いや、ファ軍曹は関係ないんだが」
アンマンで訓練を受けたファにとって、担当だったリシュレール中尉は鬼教官である。

無関係だと判っていても、ついついビクビクしてしまうお茶目なファだった。
「そ、そうでしたね。ごめんなさい」
照れ笑いで誤魔化すファを瞳を細めて見つめた後で、リシュレールは静かに口を開く。
「戦場の空気に呑まれないようにな、ファ軍曹」
教官だったリシュレールと轡を並べた事で、一層緊張してしまうファである。
「敵M2個S小隊、急接近中！」
アーガマのブリッジに座るトーレスが、注意を促すように大声で叫んだ。
見る間に、アレキサンドリア級アレキサンドリアの格納庫からMSがばら撒かれてゆく。
バーニアを噴き上げるRMS-108 マラサイの赤い機体が、次々に近付いて来た。
「よーし、油断するンじゃないぞ」
陽気な声と共に、フラグのシュツルム・ディアス3号機がクレイバズーカを構える。
照準を覗き込んだ途端、驚いた事にスコープの中の敵マラサイが爆発した。
フランセスのプロトZガンダムX-1が、無造作にマラサイを討ち取ったのである。
「‥‥‥おいおい、オレの分も残しておいてくれよ？」
ウインクするフラグを冷たい眼差しで見つめ、フランセスはぷいっと顔を背けた。

更に近付いて来るマラサイに、テレンスが必死にネモのビームライフルを撃つ。
「な、なんで当たらないんだ！？」
上擦った声で言うテレンスだが、当然ながら焦れば焦る程射撃は雑になってしまう。
「今から気を呑まれてどうする気だ！」
アポリーのシュツルム・ディアス1号機が、無造作にビームピストルを撃った。
マラサイは右肩のシールドを吹き飛ばされ、後方にいた僚機にさっと場所を譲る。
「そこだぁっ！」
カミーユが撃ったガンダムMk-�U3号機のビームライフルが、マラサイに直撃した。
閃光と共に爆発するマラサイの千切れた腕や脚部パーツが、四方八方に飛ぶ。
更に、3隻の敵サラミス改級からも数機のMSが戦場へと躍り出て来る。
「敵戦艦は横並びに陣形を引いている！　対空監視油断するな！」
通信画面の中でブライトが指揮する声が、エマ・シーンの耳に飛び込んで来た。
「旗艦は、話に聞いてたドゴス・ギアです。しかし何故MSを出さないんでしょう？」
ドゴス・ギア建造計画が進んでいたのは、まだエマがティターンズにいた時代である。
ちなみに、技術スタッフの中にはカミーユの母親ヒルダ・ビダンもいたという。

「戦力を温存してるのか？　あるいは何かの作戦か‥‥‥？」
エマの訝しげな問い掛けに、クワトロは照準から眼を逸らさずに小さく首を振る。
開けっ放しの通信機で会話を聞いてるリシュレールやフラグからは、何も意見がない。
元より、エゥーゴに戦略級のMS運用が出来るパイロットは殆どいなかった。
一騎討ちレベルなら凄まじく強い人間が揃っているが、策略や計略には疎いのである。
そこへ、またしてもアレキサンドリアから大口径のビーム砲が放たれた。
「味方のMSを出しておいて、よくもこう主砲を撃てる！」
忌々しそうに舌打ちしたクワトロは、ビームを避けつつ百式改のバーニアを噴かす。
「アポリー、カミーユ、付いて来い！　アレキサンドリアを沈めるぞ！」
シュツルム・ディアスとガンダムMk-�Uが、金色の機体を追い掛けるように飛んだ。
クワトロ指揮下の第1小隊は、東天から敵艦アレキサンドリアを狙うように動いてゆく。
「フラグ小隊は、逆から接近する！」
フラグの号令を聞く前にフランセスが移動速度を上げ、テレンスが慌ててそれに従う。
高速で移動する6機のMSを目掛け、アレキサンドリアから盛大な対空砲火が上がった。
本来は漆黒のはずの宇宙空間に、まるでカーニバルの夜のように閃光が瞬く。

──次回、7月17日。

　次　回　、　「　ム　ー　ン　・　ア　タ　ッ　ク　」

フラグやテレンスが久々に登場しましたね。

でも豚がいない…

ISAPさん乙！です。
ヽ( ´ー｀)ノフラグさん素敵すぎる
この先ジュナスの怪我がいればあるいは････という展開が
何度も出て来そうですね

あれ？ゼータってこのとき既に登場してなかったっけ？
ひょっとしてヲル豚が！！！

ISAPさんお疲れ様です。
フラグさんのオリキャラ小隊大活躍の予感！
うーん、でもまだｴｩｰｺﾞ側のMSが少ないように感じられるのは俺だけかな
バッチ・ホディあたりの原作組もそろそろ活躍してほしいしオリキャラの活躍は見たいし・・・
それにアイリッシュに触れたのは近々搭乗の伏線かな
そういやシドレ曹長も気になるな。生きていれば活躍できるかもしれない

第28話（連載第107回〜第110回収録） 
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe28.html




そういえば主人公ってだれだっけ？

ISAPさん乙です！

あいかわらずフラグさんはいいポジションですﾈｪ〜。
オリキャラ小隊にすごく期待してしまう。そういえば
テオ達はドコ？orzこの月面都市攻防戦に出てこないかなー、
と妄想してみる

>そういえば主人公ってだれだっけ？

そういえば誰だっけ

>>43
ジュ・・・ジュ・・・

うーん

ジュリド。

>>44
お前ジュまで出といてそれはないだろ。
これまでに出たジュから始まるのっつったらジュピトリスに決まっとろーが。

…あれ？

>>45
ジェで始まるのなら赤い髪の女だろうが

ジュドー・アーシタでしょ。
なんか主人公っぽい名前だし。

柔道・明日なんて、汗っぽくてイヤな名前だ。

やっぱ、カミーユ＝美男。

>>元より、エゥーゴに戦略級のMS運用が出来るパイロットは殆どいなかった。
一騎討ちレベルなら凄まじく強い人間が揃っているが、策略や計略には疎いのである。

そういわれればそうだよな
クワトロもカミーユもエマもそんなイメージ無いし
フランセス達オリキャラにもそんな感じの人は、、、

ヤバイ1日送れて氏もた

でも

ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!!!
フラグﾀﾝｶｯｺｲｲ！！！！
フランセスもｶｯｺｲｲ！！！！
ちょっと興奮してきましたよ！！！！
こんな時間から酒を飲んでいるのがいけないのでしょうか????


ふと最近思ったけどフラグﾀﾝて偽名なきガス…
なんか画像がないから想像でしかないけど…
一年戦争の頃はエースだったんだろな…
まぁシャァが落としたのなんてウラガンしか思いつかないくらい、ガンダムに詳しくないけど…

フラグたんの設定は、住民で考えて盛り上がれば採用してくれそうな気ガスル。

>>49
そこで軍師ジュナスたんの登場ですよ。

クワトロはそれなりに戦略級の運用ができるイメージがあるな
それなりにだけど

最近VOEの新しい楽しみ方を発見したんだ

日曜日→放置
次の日曜日→放置
次の次の日曜日→まとめて読む→ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━ｯ!!

特に新しいゲーム買ったり、そういう時はマジお勧め
何も無いときだとそんなことできないけどね('A`)
にしても・・・・描写が凄いなぁ
ついさっき劇場版ZのHP行ってきた所為か
格キャラの顔が劇場版仕様になってたよ
とか思ってたらSSから想像される動作も劇場版仕様に・・・・
あぅあぅあぅああぁいうぁいうあ百式改かっこいいよあぷおあぽうあぅあ

>>53
・・・それって、レスが減って職人さんがやる気をなくすんじゃあ・・・・

>>54
しまった＿|￣|○

>>53
それやって、気づいたら次のスレになってて、
前スレが読めなくなってたことある…(⊃Д｀)ｵｽｽﾒｼﾅｲ

クワトロは作戦の立案もやってるってジャブローのあと辺りで言ってたろ？
あとはテオは戦略級の素質があるとか・・・

＞元より、エゥーゴに戦略級のMS運用が出来るパイロットは殆どいなかった。 

これは、テオ（＆リベカ）再登場の伏線と見たね。

　「地球にバイク乗りの楽園を！」



　　　　　　　　　 　　　　＼）
　　　　　　 O　　　　　　　 ）　
　　　　　　（ヽ┐　☆　／Ｏ| >>55
　　　　　◎彡 ◎

>>57
ついにリベカたん復活ｸﾙ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!???

エウーゴパイロットは総じて若いから大局観を持って戦うなんて無理だろ。
組織が若いから古参の兵士も少ないし
ＮＴ信仰もあって若いのをドンドン投入していくと。

スパロボＦのようにフォウが漂流中のガブスレイで颯爽と出撃

この時点だと、まだ「総じて若い」くらいで済んでるが、もっと後のエゥーゴは「ガキばっか」

「この小説は、ヌケたものではないので読んではいけません！！」

「スイートホーム　接触編」
（原作：爆笑戦士！ＳＤガンダム３巻　「スイートホームへ連れてって」より）

　そこは――ミノフスキー粒子が濃い、深い森だった。
　男女二人ずつの合計四人組が獣道同然の細くただ踏み固められただけの道を歩いてい
る。
　先頭から、みねば、ぷっつんかみーゆ、ぷる、じゅどー。

　この四人、こんな所で何をしているのかと言うと、
「ピクニックに出かけたんだけど」
「ナビゲーションが狂って、どっちに行けばいいのかワカランにゃ……」
迷子になっていた。かみーゆの持つＧＰＳは針がぐるぐる回って方角など分からず役
に立たない。
　あらゆる通信電波を狂わせるミノフスキー粒子のせいだ。
　行く当ての無い道に四人は黙り込むが、木々の合間に建物が見えた。
「あそこで道を尋ねようよ。ぷるぷる！」
ぷるはみねばとかみーゆを器用にかわして前へと飛び出し走っていく。

　その建物は一言で言うなら廃屋だ。所々窓ガラスは割れて蜘蛛の巣が張っている。一
階の窓は内側から板が打たれて中を伺う事は出来ない。
「人が住んでいるようには見えないよ〜？」
「でも万が一って事もあるし」
　正面の扉に手を伸ばす。その時！ ――
「危ない！」
　かみーゆが叫ぶ。が、既にみねばの手はドアノブを回していた。
　ガタン！　と蝶番が壊れ、みねばは扉ごと前のめりに倒れた。
「この扉は腐っているにゃ！」
「言うのが襲い……がくりっ」
　鼻をさすりながらみねばが起き上がるとそこには――
「いらっしゃいませぇ〜」
　住民と思しき姿があった。
　女である。髪はピンク色のおかっぱ。首から下は黒いローブを纏っている。
　私、ここの主人でございます――と、前置きしてから言葉を続ける。
「そうですか、ピクニックに来て迷子に。災難ですね。ミノフスキー粒子が晴れるまで
どうぞ我が家にて雨露を避けられては？　いえいえお金などはお仕舞い下さい。困った
時はお互い様ですから。ひひひ」
　そう言って女主人はみねば達を客室へと通した。
＊

　あつらえたような四人部屋だった。ベッドに椅子、それに湯呑み茶碗。はては茶菓子
まできっちり四人分置かれている。
「うわー！　この芋ダンゴおいしーっ！！」
　ぷるは早速、茶菓子に手を出している。
　その様子を一瞥してみねばは、気になっている事を口にした。
「気味が悪い。私達が来るのが分かっていたみたいで」
「そんなの考え過ぎだにゃ。せっかくだから予定と違うけどここでしちゃうにゃ」
「賛成！　もぐもぐ」
「かみーゆさんの言う通り〜っ！」

　ここで、この四人の関係を説明しておこう。

　なんと驚く無かれ、不適切な肉体関係を持っているのだ。平たく言えばセックスフレ
ンドと言う奴だ。と、言ってもそれぞれに本命の相手がおり、この集まりはあくまでも
友達付き合いに過ぎない。
　遊びでやっていることなのだ。

「今日はどんなプレイにするの？」
「自分をジオンのお姫様と思い込んでいる可哀想な女をエウーゴのパイロットが嬲ると
いうのはどうかなぁ？」
　じゅどーはそう提案した。
「何よ。それじゃあ私がやられっ放しになっちゃうじゃない」
「仕方がないにゃ。この前はみねばちゃんリクエストによる、アイドル演歌歌手と女マ
ネージャーが追っかけの男二人を食っちゃうプレイをやったんだから」
　なお、演歌歌手役がみねばでマネージャー役がぷる。そして追っかけの男二人は……
説明の必要も無いか。
「仕方がない……か」
　まんざらでも無いようにみねばは言って、衣服を脱ぎ出した。
　ピクニックに来た、と言うわりには軽装で、下などは半ズボンだった。
　するり、とその半ズボンが落ちて白い腰回りがあらわになる。肌が焼けていないのは、
普段は石ころアクシズの中に身を潜めているからであろう。
「ぷるぷる〜」
　脱衣に及んでも、ぷるの元気のよさはまるで変わらない。傍に、お上品なお姫様がい
るぶん下品にすら見える。彼女の肌も白い。理由は、みねばと同じだ。
　女二人に比べると、かみーゆとじゅどーは若干焼けた肌をしている。
　かみーゆはそもそも地球生まれだし、武道など体を鍛えるスポーツにも熱心なためだ
ろう。じゅどーは、若いながらも仕事に精を出す労働者であるからだ。

　四つんばいのみねばに対しじゅどーが後からにじり寄り、尻にふれた。
「さあ、吐け！　貴様等ネオジオンの本部は何処にある！」
　じゅどーはすっかり役にはまっていた。その時、様子を伺っていたかみーゆが割って
入った。
「苦戦しているなじゅどー。前方から援護するにゃ」と、みねばの口内に逸物をねじ込
み口技を強要する。それに併せるようにじゅどーもみねばの中へと己を突き刺した。優
れたニュータイプならばこそのコンビネーション。恐るべき同時攻撃であった。
　
　こうなると、アクシズのえるぴーぷるもだまってはいられない。
　一気に全裸になり飛び上がって、
「恐怖のトリプルアタック！！　ぷるぷる〜」と、かみーゆ達に加勢した。
　みねばとベッドの間に潜り込みくすぐろうというのだ。
「下から来るか？　対空防御！」
　みねばの判断は正しい。が、
「まだまだぁーっ！」
　――ぷるの速度がそれに優った。
　ぷるがみねばの乳首を摘み、引っ張った！
「ひっ！　ひいぃぃーっ！！」
　ぶしゃぁ！叫び声と体液の吹き出しが重なりみねばは逝った。そして残った三人も、
みねばの絶頂の思惟を感じ取り果てた。
　
　ＮＴによる多人数での交わりとは、こういうものなのだ。
＊

　ぱちくり！　と、みねばは瞼を開いた。
「ン……あのまま眠ってしまったのね」
　まだ寝息を立てている友人達を起こさぬようにベッドを降りてバスルームへと向かう。
そこは、隅の方には蜘蛛の巣が張っており空気もかび臭い。
「でもお湯は出るし使えるか」
　多少気が進まないものの、彼女はシャワーを浴び、先程の行為の汚れを洗い流した。
　気がついたのは、客室に戻って来た時だ。

　じゅどーがいなくなっていた。

　未だベッドで寝ているのはかみーゆとぷるの二人だけ。室内を探してもじゅどーはない。
「あいつの事だから金目の物を探してうろちょろしてるんじゃないか？」と、事情を聞
かされたかみーゆは言った。
「でも他人の家でそんな、いけない事よ。何かしでかす前に取り押さえないと」
「わ〜い、探険だあ」
「遊びじゃない」
　みねばはぷるを叱りつけてから立ち上がり一向の先頭に立った。
　部屋を出るなり、女主人と会った。手にはランプを持ち、その照り返しで陰影の強い
表情だ。
「ああ、ご主人。実は、かくかくしかじかで――」
「ほう、お友達が一人行方不明に？　そういえば先程赤いジャンパーを来た男の子が一
人で歩いていましたねぇ。ひひひ……」
「それってどっち？」
　女主人は黙って指す。
「ありがとうございます！」
　三人はその方向へと駆けて行った。

　みねば等が見えなくなってから、突然女主人の足元の空間が歪み、何かが姿を現した。
　じゅどーだ。彼は気を失っていた。
「ひひひ。これほど優れたＮＴを、返すわけにはいかないねぇ。
　ン……？　もう一人の男の方も、中々に……。これは狩りのし甲斐がある……」
　女主人は、じゅどーにしがみつき彼の首筋を舐めながら言った。その様は、実に、エ
ロティック……。
＊
　廊下は薄暗い。端が見えない。真直ぐな廊下だ。
「手当たり次第部屋を調べましょう」と、みねばはドアノブに手をそえた。
　ネームプレートには"黒歴史の間"と書かれている。
「なんだか不気味な名前ね」
「そう思う。けど、臆さずに入るにゃ」
「三人一緒に。おじゃましまーす」

　そこには奇異な光景が広がっていた。室内だというのに、防波堤がしつらえてあり港
だと分かる。更に驚くことに、死体が岸壁に寝そべっている。黒人の女性である。
　周囲では警察官が現場検証を行っている。
「仏さんの名前はマーベット・フィンガーハット。某武装組織に属する戦闘員だそうで
す。死因は溺死。」
「ううむ！　黒人の溺死か……」
　そんな警察官のやり取りを聞いたみねばが、ぴん！　と閃いた。
「黒人の溺死体。黒溺死……黒歴史、と言いたいわけじゃないだろうねぇ？」
　だが、みねばがそう言った瞬間、防波堤も警察官も黒溺死さえ消え去った。問いに答
える者はもういない。
　そこは何の飾り気も無い部屋だった。壁紙は剥がれ落ち、床板は腐れて穴が開いてい
る。どうみても、人が住んでいる様子は無い。

「どうなってるのよ、この建物」
　三人は当然の疑問を口にし、次の部屋へと向かった。うんざりするほどのダジャレの
連鎖に付き合わされることも知らずに。
＊

　ミノフスキー粒子が濃い森の奥。みねば等が身を休めるために立ち寄った建物の、そ
の最も深い所。
　そこが女主人の部屋だ。
　そこでじゅどーは目を覚ました。ベッドの上で仰向けの体勢。何故か広げられた手足は
縛られ大の字を書く格好を強いられている。
「どうなってんのさ？　これって……いったいぜんたい？」

「貴方は種として選ばれた。お喜びなさい」
　女主人の声だ。黒いローブを纏っているため薄暗い部屋の色に溶け込んでいた。しか
し唯一むき出しの頭部――、特にピンクのおかっぱは映えていた。

「種？　何言ってんのよ。俺はジャンク屋だぜ。野菜の苗木は扱ってない！」
「子種のことよ」と、女主人はロープを脱ぎ捨てる。
　その下は一糸纏わぬ姿。良く締まり、膨らむべき所の発育も良い。高級な美術品のよ
うな裸体。
「ちょっと待ってくれぇ！」
　じゅどーは、じたばたと暴れるが手足の戒めがそれを許さない。
「案ずる事はないよ、少年。優しく導いてあげよう」
　そう言う女主人の表情は、言葉通りに優しいが――妖しい……。
が、じゅどーの動揺の理由は他にあった。
「確かに俺は年上が好みだけどさ、年増は趣味じゃない。勘弁してくれ〜っ！！」
「と、年増と言ったな！！　許さないダス！　前言撤回。
　優しくなんか絶対してやらんダスゥ！！」
　女主人の喋りは豹変した。
　先程までの余裕が吹き飛んだのは勿論、語尾は明らかにおかしい。
　が、じゅどーがそれを疑問に思う間も無く、女主人は彼の上に跨る。手を伸ばし、
ホックを外し、ジッパーを下ろし――、ズボンを脱がす。

「や〜め〜ろ〜。ひぃぃぃっ！！」
　ずんずん！！ぱんぱん！！

　じゅどーの言葉も聞こえない程の音を立てて腰を振る女主人。
「ひぃひぃ！　堪忍して！　許してぇ〜、年増って言ったのは謝るからさぁ。
　死ぬぅ！　死んでしまう……。助けて、るーさん。るー・るかぁぁ……っ」
　じゅどーは絶叫を発しながら果てた。最後に叫んだのは、恋人の名か？
　彼の体は、段々と冷たくなっていく。その冷気を感じつつ女主人は
「ああ、また使いつぶしてしまったか……。まあいいダス。目的は達したダスからねぇ」
と、物言わぬ体となった男から離れて、ローブを纏いだした。

接触編、おわり。

　 　_, ,_
（ 　゜Д゜）

おお、久しぶりに垢すりさんだ。

やはりSDガンダムだと生き生きしてますな。
ずっと前のぜーたが曹操っぽく死ぬあれは、今でも
思い出し笑いの種ですよ。プルが分身して卓球してるのも。
場所がら色々あるでしょうが、だからこそ向上を目指すきっかけにして
垢すりさん独自の面白ＳＳを描いて欲しいと思ってます。
こういうノリとテンションは、ある程度天分のものなので、磨けばきっと武器になるはずです。
例えば、ラノベとか純文学とか、あと官能小説とかを読み漁ってみれば
どういう風に表現すればいいか、描く際の参考になりますよ。
戦いは数だよ兄貴。
ところで、ＳＤガンダムにドズルって出てましたっけ。

＞「この小説は、ヌケたものではないので読んではいけません！！」

いや、誰も読まないし

どうせなら前スレの埋め立てに投下すれば・・

いや、わりと好きよこれ。
キャラが良く動いていると感じる。

ＳＤじゃないけど、ホレス師とザクレロの出てくる奴も好きだったな。

おお、久しぶりですな。

前より笑える部分が減っちゃってる気がするんだけど、
接触編ってことでこれから加速するのかな。




既に接触編で死人が出てるんですけど(；´ω｀)

つまねぇよ。このスレはISAPさんだけで充分

>つまねぇよ

ﾌﾟｯ


しかしアレだな、このスレには定期的に
「職人に優劣をつけてスレを荒らそうと試みる奴」が現れるな。
当番制にでもなってるのか？

どこが面白いのか、解説してくれ

前スレで過疎スレに投下しろとか、他にも馬鹿みたいなことほざいていた奴がまた荒らそうとしているんだろ。

>>62
このまま連載が続いて、ジュナスやベルがZZ時代でも活躍してくれると嬉しいんだが

>81
うお？
あの後荒らしてたのは別の人だし、主張だって違うだろが。
指名するほどむかついた？あれ。


垢すりや他の書き手がめげずに書いてるんなら、別になんでもいいよ。

>>82
テオ＆リベカは当確かな？

>>78
なら>>1にそう書いとけ

一年戦争時代の話も読みたいなー。アレンやダグ絡みで出ないかな。

ハァ？なんでISAPとやら以外が投下したら荒れるの
そんなに他の文章が嫌なら
VIP天国か厨房板に移転でもしたらどうですか（ﾌﾟ

いい加減誰かISAP用HPでも作れよバーカ
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ねジュナス死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね粘着死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

夏ですね。

もうガクセイさんは夏休みなんだな・・・・
やれやれ

>>86
外伝がこのまま続けば、そのうち・・・

ISAPは自分の作品に痛い信者が居ることを自覚した方がいいよ

ISAPさんを貶めようとしている必死な人がいますね。
あなたは前スレのISAPさんの書き込みを100回読んでから
出直して来て下さいね。

「このスレを、私専用などというつまらない物にしてはいけません。」 ｂｙ　ISAP

>>90
当番乙

>>87
夏厨乙。ここは君達が入ってきてはいけない場所だ。


そもそもISAPさんが連載してなきゃこのスレ死んでるぞ？
このスレが生きている事によって赤い垢すり ◆ojEY7H1URU さんも
投下しているんだぞ？お前こそISAPさんの作品のつまらない所を
言ってみろ。早く厨房板へ（・∀・）ｶｴﾚ!


>>ISAPさん、赤い垢すりさん
貴方達のアンチは>>80や>>90の様な屑しか居ないのでご安心を。
ほとんどは皆さんの書き込みを待っています。

>>91-93
(ﾉ∀`)ｱｲﾀﾀ

>>94
こんな哀れなヤツ、見たことない。

俺のIDがVガンダム

いいかい？ｶﾞｸｾｲの皆さん？

ここは　　２　１　禁　だよ？

名前欄誤爆

ププ
なにこの煽りあいのスレ

夏だなぁ・・・

ちょ、ごめんSS投下前に
（C）って表記があるけど
バンダイから許可貰ってぃるんですかー
誰か教えてプリーズ

【お知らせ】
ただいま、エロパロ板の神職人の降臨するスレを中心に
荒らしが横行しています。
荒らしがうざくてスレを去った職人さんがいたのですが、
それで妙な自信をつけた救いようのない輩ですので
完全無視、徹底放置でお願いします。

むしろ、反応する奴は荒らしの自作自演であると言われています。
手の込んだ粘着行為をする奴だそうですよ。

>>102
オマエガナー

今日は日曜日。
前スレが埋まっちゃったのが惜しい。
ISAPさんの裏話的なレスが見れたかも知れないから。

あと垢すりさん、爆笑戦士はどこまでを扱った作品でしょうか。
イメージ的には逆シャアまでなんですが、ちょっと気になったので。

カミーユ・ビダンの股間に顔を近付けながら、全裸のエマ・シーンは顔を顰める。
「本当に、その、舐めて欲しいの？」
エマが前屈みに手をつけると、ぎゅっとシーツに皺が寄ってマットレスが沈んだ。
おずおずと顔を下げて行きながら、エマの呼吸が少しずつ荒くなってゆく。
ベッドに座ったカミーユの股間では、陰毛の中から隆々とペニスがそそり立っていた。
「──でも、ここって、小水が出る処でしょ？」
鈴口に先走り液を滲ませている性器は、彼が身体を動かすとぷるぷると滑稽に揺れる。
額も皺を寄せながら、エマは嫌悪感も露わな口調でカミーユをちらっと見た。
期待に満ちた少年の表情を眼にしたエマは、ため息混じりにその手をペニスに当てる。
「何か汚そうね‥‥‥。だいたい、貴方だったら私のあそこを舐められる？」
「喜んで」
「喜ばなくていいわよ」
即答して来るカミーユに頭痛を覚えつつ、エマは意を決して顔をぐいっと突き出した。
身体を折るように動かすと、ふっくらとした乳房が緩やかに揺れて波を打つ。
そのままペニスに舌を這わせたエマは、口を開けると先端からあむっと頬張った。

先端部分を咥えられたカミーユは、うっと小さく呻いてから恐る恐る息を吐く。
エマは口をペニスから離して、うっとりとした間抜け顔のカミーユに問い掛けた。
「こんなのが、気持ちいいの？」
「はい。素敵です、エマさん！」
何が素敵なんだかと思いながらも、エマは目を閉じてペニスを頬張る。
彼女の口の中の唾液が彼のペニスに纏わりついて、動かす度に淫らな水音を立てた。
「んん、んんん‥‥‥んむぅ」
カミーユの視界の中で、エマのショートカットの頭が規則的に前後に揺れる。
大きく深呼吸をした後で、エマを見下ろしたカミーユは熱っぽい口調で話し掛けた。
「エマさん、もっとこう、アイスキャンディーを舐めるように」
如何にも俗っぽいが、悪友のトーレスと鑑賞した18禁ホロテープに出て来たセリフだ。
カミーユのペニスから顔を上げると、エマは唾液を拭いながら怪訝な顔で言う。
「アイスキャンディーなんて、食べた事ないわよ」
「‥‥‥‥‥‥」
それでも、エマはペニスを口一杯に咥えたまま、拙い技巧だが舌を動かし始めた。

　　「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム　Voice Of The Earth 」　連載第128回







　　　　　　　　　(C)2002,2003,2004,2005　　　ISAQ > ISAP PRESENTS.

ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366　368-373　376-379　384-387　396-400　406-411　413-418　438-444
451-456　464-468　488-492　500-504　513-519　526-531　541-546　576-582
608-614　628-635　650-655　672-678　712-718　740-745　770-777　799-806
834-841　870-877　909-916　
ガンダムヒロインズMARK�U
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
　6- 12　 39- 44　 57- 62　114-121　141-147　175-182　212-219　237-244
273-282　320-329　358-367　402-411　441-449　473-482　500-509　537-546
590-599　631-640　710-721　755-764　808-817　854-863　888-897　926-935
ガンダムヒロインズ MARK�V
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26　 77- 86　116-125　160-169　184-193　242-251　276-286　323-332
388-398　444-453　478-487　522-531　570-580　611-620　669-678　736-746
795-805　892-903　940-950
ガンダムヒロインズ MARK�W
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56　 94-103　136-146　202-211　265-276　317-326　368-379　496-505
563-572　659-668　762-773　828-837　880-892

ガンダムヒロインズ MARK�X
http://idol.bbspink.com/eroparo/kako/1082/10821/1082193496.html
39- 48　 89-100　180-189　259-269　327-337　474-483　528-538　568-577
623-635　766-775　826-835　895-906　
ガンダムヒロインズ MARK VI
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
51- 60　115-125　198-209　317-327　380-389　484-493　563-572　627-640
774-783　836-845　887-896　
ガンダムヒロインズ MARK VII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1103211618/
48- 57　 140-159　216-227　326-337　467-476　478-480　611-621　681-692
734-743　798-807　
ガンダムヒロインズ MARK VIII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1111804843/
35- 45　121-131　225-235　281-290　349-360　428-438　513-522　566-575
618-627　675-686　807-816　
ガンダムヒロインズ MARK IX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120835291/
26- 35　

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第28話（連載第107回〜第110回収録）
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ティターンズ艦隊から上がった恐ろしい程の対空砲火の中を、MSが身軽にすり抜ける。
恐らく、遠くから見ればそれは鯨に立ち向かう小魚の群れのように見えただろう。
宇宙空間に敵味方の双方が無造作にばら撒くビームの光が、一時の間急に活発になる。
しばらくの交戦の後で、不意にそれまでとは違う大きな閃光が上がった。
ティターンズ艦隊サラミス改級タルプチュリが、艦橋から大きな爆炎を上げている。
中心部からも炎を噴出し始めた戦艦付近から、急速に離脱する黄金の機体がいた。
ブリッジを撃ち抜いたのは、クワトロ・バジーナ大尉の百式改である。
「アレキサンドリアは、まだ堕ちないか！」
爆発に巻き込まれないよう急速にバーニアを噴かしながら、クワトロが舌打ちした。
忌々しいが、宇宙巡洋艦アレキサンドリアの防御は賛美せねばなるまい。
必死に取り付くエゥーゴ勢を、射程距離内に侵入させるような愚は犯さないのだ。
百式改に続き、カミーユ・ビダン少尉のガンダムMk-�Uもバーニアを噴かす。
忙しく周囲を見渡すカミーユの耳に、いきなり聞き慣れた少女の声が飛び込んで来た。
「はぁ、はぁ、はぁ。嫌っ！　うっいけない、こんなことでは！」
焦燥したように叫ぶファ・ユイリィ軍曹のメタスを、カミーユは視界に入れる。

少年の見つめている中で、幼馴染の乗るメタスにRMS-106 ハイザックが接近した。
「はっ！　ファか！　あれか！」
振り被りつつビームライフルを構えると、カミーユは一撃でハイザックを撃ち抜く。
真っ直ぐに伸びたビームは、正確にハイザックの腹部を貫いていた。
至近距離で起こった爆発に目を見開くファは、さっとメタスをMA形態に変形させる。
「カミーユ！　こちらを援護しろ！」
マラサイと接近戦を演じているアポリー中尉が、ビームサーベルを振りながら叫んだ。
「そうよ、カミーユ。フォーメーションを乱しては駄目！」
第2小隊長エマ・シーン中尉は、第1小隊のカミーユに年上らしく諭すように語る。
もっとも、カミーユに庇われるファにジェラシーを全く感じなかったとは言えない。
エマには構わず、カミーユは戦闘時のハイ状態のファを気遣った。
「ファ、大丈夫か？」
「あたし一人で大丈夫だったのに！」
ファにしても、実戦バージョン1Bまでこなしているという自信があって言う言葉だ。
「いい加減にしろ、ファ、ここは戦場だ！」

そう言うカミーユにしても歴戦の兵士という訳ではないが、それなりの経験はある。
不意に、彼は男の戦場に余りにも女性が前に出て来る事に驚きを感じた。
世界が変わってきているのかもしれないと思い、唐突にカミーユは混乱してしまう。
「テレンス少尉、目の前の敵だけが敵じゃないンだぞ」
シュツルム・ディアスを操るフラグ・ラグ・ハヤオ中尉が、カノンを撃った。
既にフラグは3機のマラサイを討ち取っており、ここまではクワトロと同格の働きだ。
カミーユは、Mk-�Uをアポリーの機体に近付けながら彼等の通信を聞く。
「そ、そんなこと言われてもっ！！」
パイロットとしては些か太めのテレンス・デニケン少尉があたふたと手を振り回す。
そうだ、パイロットは、戦場の全体のことは見ていない、とカミーユは頷いた。
宇宙では、そして戦場では何が起こっているか判らないから感覚を解放すべきなのだ。
それが出来て初めて、クワトロやジュナス・フレイブ大尉のようになれる。
「敵は！　本当の敵はどこだ！」
思わず叫んだカミーユは、しかし戦場で何を見て何を判断すればいいかは判らない。
この時点の少年は、ただ得体の知れない不気味な波動を感じたような気になるだけだ。

そんなカミーユの耳に、通信機から雑音混じりの甲高い悲鳴が飛び込んで来る。
ハッと短距離レーダーを覗き込むと、第4小隊の新人の一人の機体の光点が消えた処だ。
「第4小隊、1機撃墜！　ラーディッシュに援護回せ！」
アイリッシュ級2番艦ラーディッシュ周辺宙域の護衛担当は、第4小隊の3機である。
リシュレール・サントス小隊長は凄腕だが、他隊員が新人二人では厳しかったようだ。
映りの悪い画面に顔を出したヘンケン・ベッケナー艦長が、ドモりながら言う。
「救援を頼む！　出来ればシュツルムで、その、アポリー中尉以外を、だな‥‥‥」
思わず絶句するクワトロの代わりに、エマが仏頂面で口を開いた。
「‥‥‥‥‥‥別に構いませんが」
シュツルム・ディアス乗りでアポリー以外といえば──フラグとエマしかいないのだ。
「あたしも行きましょうか？」
何故か同行を申し出る奇妙なファを、エマはつまらなそうな顔のまま制止する。
「ファ軍曹とバッチ曹長は、第1小隊の指揮に従って」
そう言い捨てたエマ機は、大型グライバインダーを一気に噴射して後方へ跳んだ。
通信画面の中では、ヘンケン中佐が、誰も聞いていない言い訳を延々と続けている。

ドゴス・ギア格納庫内には、出撃命令の出ていない数機のMSが静かに待機していた。
苛々とコンソールを叩くジェリド・メサ中尉の耳に、凛々しい声が聞こえて来る。
「MS隊はまだ出るな！　目的は、フォン・ブラウン市の制圧である！」
パプティマス・シロッコ大尉の口調は、あくまで落ち着きはらっていて気味が悪い。
「まだ出るなとはどういうことだ？」
通信マイクを切ったノーマルスーツのヘルメットの中で、ジェリドは眉を顰めた。
彼やマウアー・ファラオ中尉の乗るRX-110 ガブスレイは、MA形態でアイドリング中だ。
後方には、アレン・クロワゼット少尉とダグ・カスタネダ少尉の機体も控えている。
ガブスレイは、変形時には装甲が前面に、スラスターが尾部に集中するデザインだ。
シロッコが設計した可変MSは、結果的に耐弾性と機動性が非常に向上しているのである。
「エゥーゴの主力が来たと聞いたが、アーガマもいるな？」
ジェリドが凝視して間も、短距離レーダーの戦況は刻々と移り変わっていた。
「カミーユ、今度こそ逃がさんぞ‥‥‥くくく」
ガブスレイの近くには、サラ・ザビアロフ曹長とシドレ曹長のマラサイも控えている。
初の実戦出撃前のコックピットに座る二人は、緊張で顔を強張らせていた。

【お知らせ】
ただいま、エロパロ板の神職人の降臨するスレを中心に
荒らしが横行しています。
荒らしがうざくてスレを去った職人さんがいたのですが、
それで妙な自信をつけた救いようのない輩ですので
完全無視、徹底放置でお願いします。

むしろ、反応する奴は荒らしの自作自演であると言われています。
手の込んだ粘着行為をする奴だそうですよ。

操縦桿を強く握り締め、サラは一心にミノフスキー粒子で乱れるレーダーを見つめる。
レーダー画面の中で、次々に消える光点が彼女の瞳にぼんやりと映った。
「あ、また一つ‥‥‥」
確実に一つの命が失われたという現実に、少女は静かな恐怖を覚えてしまう。
自分がその光の中に入るかもしれないと考えると背筋に何かが走る気がする。
画面の中で一際大きな3つのシルエットは、アレキサンドリアとサラミス改級戦艦だ。
既にサラミス改級タルプチュリが沈められ、戦局は混乱していた。
ふと、エゥーゴのMS隊は主にアレキサンドリアに引き付けられているように見える。
「なんだろう。とても不思議な感覚‥‥‥？」
そもそも、彼女達が乗るドゴス・ギアは作戦が始まってから殆ど動いていない。
旗艦であるにも関わらず月面に攻撃を繰り返すだけで、艦隊戦に参加していないのだ。
新造艦という事も手伝って、エゥーゴはドゴス・ギアを全く警戒していなかった。
そして、ドゴス・ギアはまるで戦場から逃げるように緩やかにその位置を変えている。
あたかも、アレキサンドリアと僚艦をエゥーゴへの囮にしているようだ。
「パプテマス様には、きっと深いお考えがあるんだわ」

サラがそう呟いた途端、まるでその声に応えるかのようにシロッコからの指示が入る。
「フォン・ブラウン市の制空圏へ入った。ドゴス・ギアMS隊、発進させぃ！」
その途端、待ち構えていたドゴス・ギア格納庫のMSが一斉に唸り声を上げた。
いつの間にか、ドゴス・ギアは単独で月面都市を目指せる位置に移動していたのだ。
「エゥーゴはジャマイカンに任せて、自分だけいい子ちゃんになろうってのかい？」
ガブスレイのバーニアを全開にしながら、ジェリドは忌々しそうに叫んだ。
彼にとっては癪に障るキザ男だが、しかしその軍略の才能は認めざるを得ないだろう。
「──ジェリド、落ち着いてね」
心配そうに声を掛けてくるマウアーの態度は、何故だか最近優しくなった気がする。
きっと俺の魅力にようやく気付いたんだろうと、ジェリドは良い気分だ。
ジェリドは、マウアーが時々、哀しく沈んだ瞳でいる事に気付いていた。
マウアーは気付かれていないと思っているようだが、ジェリドもそこまで馬鹿でない。
だが、ジェリドは彼女の心を占めている心配事を取り除ける自身があった。
「大丈夫だ、マウアー！　俺が冷静さを失くした事があるか？」
‥‥‥余りに多すぎて数え切れないから思わず目を白黒させてしまうマウアーである。

そして、虚空に向かって開け放たれた格納庫ハッチに向けガブスレイが突撃した。
「よし、サラ曹長、シドレ曹長、一気にフォン・ブラウン市へ降下するぞ！」
「はい、中尉！」
サラが元気良く答えたのは、ブリッジのシロッコに自分の想いを聞かせたいからだ。
きっとパプテマス様なら、騒々しい通信の中からでも私の声を聞き分けてくれる。
それは、幼い感傷であったかもしれないが、サラにとっては大切な思いだった。
「シドレ曹長、マラサイ、出ます！」
ジェリドとサラのMSに続いて、シドレの機体がビームの飛び交う戦場へ飛び出す。
緊張するサラを飲み込むように、どこまでも続く暗闇の空間が迫った。
更に、マウアー、アレン、ダグの3機のガブスレイがスマートに編隊を組んで続く。
漆黒の空間に華麗な陣形を組んで舞う機体は、いかにも凛々しく力強い。
アレキサンドリア周辺で射撃を繰り返していたエゥーゴMS隊は、愕然と動きを止める。
ジェリドのガブスレイが、大声と共に派手にフェーダインライフルを連射した。
「時代は変わったんだ。オールドタイプは失せろっ！！」
ジェリド隊、マウアー隊が散開し終えた瞬間、ドゴス・ギアが重々しく動き出す。

エゥーゴ旗艦強襲巡洋艦アーガマのブリッジで、ブライト・ノア艦長の声が響く。
「グラナダからの救援はどうなっている？　長引くほどこちらが不利になるんだぞ！」
「その後、連絡がありません！」
臨時通信員のベルナデッタ・ソロンが、しっかりとした声で返答する。
彼女の可憐な声は、ともすれば殺伐としがちな戦闘時のブリッジの清涼剤とも言えた。
人手不足のアーガマでは、元々ベルナデッタとフランセスは“便利屋”である。
以前はフランセスがオペレータをやっていた事もあるし、配給班だった事もあった。
今回の作戦で、実はベルナデッタは自分から通信員を買って出ている。
じっとしていると、気分だけが沈み込んでしまうと自分でも判っていたからだった。
「敵が浮き足立って、フォン・ブラウン市の攻撃を忘れている内はいいが‥‥‥」
そこまで言ったブライトは、メインスクリーンの光景を見て愕然と口を開けた。
ティターンズ艦隊後方の巨大戦艦から、いきなり増援のMSが現れたのだ。
「何！？　ドゴス・ギアから、今になってMS隊が‥‥‥？」
「ティターンズの戦艦が、1隻だけフォン・ブラウン市に降下しています！」
オペレータのトーレスの唖然とした叫び声に、ブリッジの中が騒然となった。

「艦隊行動を取らずにフォン・ブラウン市へ入ろうというのか！？」
百式改を駆るクワトロ・バジーナの驚愕した声が、開けっ放しの回線に響き渡る。
「ガブスレイが出ていなかった！　なんで気付けなかったんだ！」
忌々しそうに叫ぶカミーユの言葉は、しかしエゥーゴ隊全ての後悔の念でもあった。
不意に、メインスクリーンの中のアレキサンドリアが奇妙な動きをする。
まるでドゴス・ギアの動きを牽制するかのように、混乱した火線を吹き上げるのだ。
「アレキサンドリアが浮き足立っている！？　これもティターンズの策略か！？」
四個小隊、すなわち一個中隊をエゥーゴは『アポロ作戦』に注ぎ込んでいた。
本来、月面都市防衛戦という意味では最低この2倍以上の戦力が欲しいブライトである。
しかし、2ヶ月前の『ジャブロー侵攻作戦』での痛手は十分に癒えていない。
『ジャブロー侵攻作戦』に参加したエゥーゴMS隊は、実に二個大隊計84機を数えた｡
その内、過酷な戦闘を生き延びて無事に帰還出来たMSはたった19機である。
さすがに、現状のエゥーゴでは大規模な戦闘作戦を繰り広げる事は出来ないのだ。
「MS隊、全力でドゴス・ギアの動きを止めろ！」
大声で叫ぶブライトを嘲笑うように、ドゴス・ギアは次第に月面に近付いて行く。

──次回、7月24日。

　次　回　、　フ　ォ　ン　・　ブ　ラ　ウ　ン　市　占　領　。





>>104
裏話：
実は、当初の予定ではテレンスもフラグも地球に残るはずでした。

ヽ( ´ー｀)ノISAPさん乙です！
この辺の流れは原作でも結構好きなあたりだなぁ。

俺がＺで好きなのは
カミーユとサラがアイスのコーンを平然と捨てるシーン

時代の流れを感じた

ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!
緊迫感のある戦闘、GJです。ファに嫉妬するエマさん可愛い。
ヘンケン艦長､ほほえましいけど公私混同はﾔﾒﾚ。

> 「時代は変わったんだ。オールドタイプは失せろっ！！」
ジェリド、完全にシロッコに取り込まれてる（ｗ
むしろニュータイプを否定するのがティターンズのイデオロギーなのに。

エマさんにエロビの真似させるカミーユ､うらやま憎たらしい。
フラグさん相変わらず渋かっこ(・∀・)ｲｲ!!

いじょ、今回の感想でした。
今後のお楽しみはΖとヤザン兄ぃの登場ですね。

……あれ？ジュナス、どこ？

>>129
「時代は変わったんだ。オールドタイプは失せろっ！！」 は
人に向けてのものでないと思います・・・おそらく。

ちなみに原作では、フォン＝ブラウン市から迎撃に向かってきた
GM�Uに向けてフェーダインライフルを連射しながらの台詞でしたし。
どうなんでしょうね？

後、マウアー隊、ジェリド隊と一緒に出撃したんですね〜。
・・・原作ではジェリド隊のみ出撃して、でしたから、
どうなるのかかなり楽しみです。

ジェリド、カワイイなぁ

結論・ジェリドは萌えキャラ

＞「大丈夫だ、マウアー！　俺が冷静さを失くした事があるか？」
＞‥‥‥余りに多すぎて数え切れないから思わず目を白黒させてしまうマウアーである。

結論・マウアーも萌えキャラ

>>129
まあ、原作でもエマがラーデッシュ配属になったのはヘンケンに気を使ったブライトの公私混同だったし

>>130
おお！言われてみればそう言えば原作でもそんなシーンがあったような気が……
完全失念してたな。ありがとうございます。

関係ないけどサラって、もしかして準備段階ではソラだったんじゃないかな？
ほれ、ソラ・シドレ。これで中国系でミーファなんてキャラ出して小隊組ませればカンペキ！

……失礼しましたorz

>ジェリド萌えキャラ
なんか寿司氏のアレ読んで以来、初見時にはキライでたまらなかったジェリドが妙に愛しい。
寿司氏のせいでしょうか？それとも自分が歳とったせいでしょうか？
ＩＳＡＰ氏が最初からジェリドをこう書くつもりだったら､
自分もそういう年頃になったと言うことなんでしょうか？

>>135
思い出して頂けて、お役に立ててなによりです。

ちなみに、あまり意識していませんでしたが、
最近この辺りの話をＤＶＤで見ていて、よく覚えていたんです。

まぁGM�Uはどう考えてもオールドタイプでしょうね・・・
今原作を思い返しても、一度も良いところはなかったし・・・

さぁて、ベルナデッタがだんだんオペレーターに近づいてきましたよ〜

ああ、そういえば！？　　Σ（ﾟдﾟlll）たしかに！

ジュナスの思い出の少女と、ベルが、少しずつ重なってきたわけで
ひょっとしたら、あるいは

>>138
そこで終わりかよ

ちょっとおまけエッチのカミーユ×エマ萌え(*´▽`*)
そういえば、カミーユ×ファはありきたりすぎるから書かないのかな？

＞きっと俺の魅力にようやく気付いたんだろうと、ジェリドは良い気分だ。
ジェリド……。原作では嫌いとまでは言わないが、ただのヘタレなウザキャラだったが
なんかかわいく思える。バカな子ほどかわいいというか。

>>140
自分もそれちょっと気になる。
でも心がほんとに沈んだ時に、エマさんじゃなくて、ファを思い出したりしてる描写があったりしたから
もしかしたらそのうちあるかも。とか言ってみるてすと。
それにしてもエマさんに舐めさせるとは。嫌がりながらも一生懸命にしてやるエマさん萌え(;´Д`)ﾊｧﾊｧ
カミーユ、ウラヤマシ過ぎだ。

ISAPさんお疲れ様です。今回間に余計な物が入ってしまい残念ですが作品の出来映えには全く影響はありませぬ。

今回のおまけ大変美味しゅうございました。
エマとカミーユの掛け合い（＋エマの地の文での突っ込み）がたまりませぬ。
こういう会話の妙は小説の華とも言える部分なので上手い人は羨ましいです。
あと、本編の「ガブスレイが出ていなかった！　なんで気付けなかったんだ！」も良い補完です。

先週のエゥーゴに戦略級のＭＳ運用が出来るパイロットは殆どいないの件ですが、
ティターンズにだってそんなのが出来るのは完璧超人シロッコと（故）ブラン・ブルダーク しかおりませぬ。
ヤザンは戦術級留まりだし、アクシズに至ってはハマーンにすら疑問符が付く。
そもそも、扱いとしては戦闘機乗りに近い（状況に忙しい）ＭＳ乗りにその辺を求めるのは厳しいのではないかと。
そういう役目は（母艦にいる）ＭＳ乗り上がりの指揮官か母艦の艦長がやるものでしょう。
エウーゴなら（怪我をして待機中の）ジュナス、ブライト、（今回資質に疑問符が付く事を露見させた）ヘンケンあたりだし、
ティターンズだとガディ、（能力的には疑問符が付くが）ジャマイカンあたりが追加になるかと。

そういえば、トリノたんは今何をしてるの？


＞「時代は変わったんだ。オールドタイプは失せろっ！！」
訳：雑魚は引っ込んでろ！　（ニュータイプの）カミーユ出てこいっ！！
そういえばちょっと前に出てきたシロッコのジェリド評、中に出てくる「新型」って実は「ニュータイプ（パイロットの乗った敵機）」
の意味だったのでは無いかと仮説を立ててみる。直訳するとそのままだし。

>128
コーンを捨てるのは、実はアレが食べられない物質（もしくは物凄く不味い代換品）で出来ているからと
推測してみるテスト（未来の話で月という特殊環境だし有り得なくはないだろう）。
もしくは、二人とも初めて食べるのでアレが食べられる物であることを知らなかったというのもありそうだが。

ガンダムトゥルーオデッセイのネタはここでいいのか？

さっさとエマさん出せよコラ

>>143
いいと思う。
でも話わからないから必要不可欠な説明を混ぜてくれるとうれしい。

>>144
このスレ的にはエマがZのヒロインですがナニカ？

エマ中尉がティターンズ脱走したのはあの亀頭を馬鹿にされたからなんだぜ

あれは亀頭じゃなくてマッシュルーム。


＞「時代は変わったんだ。オールドタイプは失せろっ！！」
＞訳：雑魚は引っ込んでろ！　（ニュータイプの）カミーユ出てこいっ！！
（・∀・）ｿﾚﾀﾞ!!

劇場版で声の変わったフォウやサラに萌えられるかな・・・・・・・？

中の人なんて飾りです。エロい人には（ｒｙ

>>145
うーん、衝動的に書いたものだから原作知らない人でも楽しめるほどの出来じゃないんだよね・・・
しかも微妙に中盤の展開ネタバレしてるし。
特に読みたい人もいないようだしやっぱりやめときます。

書き忘れました。
>>143です。

>>149
Ｚバイブルにカミーユの中の人のインタビューがあったけど、新キャストについては
「監督はこの人のこの部分をこの役にピタッと合うと思ったんだなっていうのがすごく分かった。
だから実際のアフレコでも違うなあとか前と比べて、うーん・・・とか、そういう違和感は全然なかったです。
それは不思議なくらいに。」
と語ってた。カミーユの中の人がそう言ってるんだから多分大丈夫だろう、と自分は思ってる。

>>153
なるほど。

フォウはあどけない声とエキセントリックな声の落差が魅力だと思うんだけど
それを再現できるような声優なら嬉しいな。

サラは、このスレでSS読まなければ、個人的には「いらない子」だったのでよく分からない。

　 ∧＿∧ 　 　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　<丶｀∀´> ＜ 　ISAPは在日ﾆﾀﾞ
　（　　　　）　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　｜ ｜　|
　〈＿フ__フ

>>154
どっちかっていうと、原作じゃレコアのほうがいらない子。

VoEにアンナさん出してください

アンナフェルト・マーモットなのか、アンナマリー・ブルージュなのか

どっちだ？ｗ

すまん、正しくはアンナフェルト・マーモ「セ」ット

アンナさんはたま〜に出てくるから萌えるんだよなぁ

やっぱ、アストナージ×アンナ？？

>>161
そうなるのかな。でもやっぱアストナージにはケーラが
でもＣＣＡの頃のことだから、別にいいのか

よくわかりませんが、とりあえずサラダ作っておきますね

アストナージ「お！　こんなところかエッチなオイルがたれてるぞ」
アンナ「ああん！　整備されちゃうーーー」

>>164
なぜかツボに入って笑いが止まらない

そういえば「整備しちゃうぞ」というガンダムのパロディ漫画が（オヤジ発言）

ロザミアの出番はまだか

ジャミトフの「ロザミア・バダムか。あれはいい女だ。」ってセリフが気になったなぁ

実験台として凌辱されるロザミィ(;´Д`)ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ

VoEでのロザミアはどうなるのか楽しみ
ロザミィは出てくるかな。それかフォウ再登場との絡みでなにか変更あるかな

しかし、ティターンズが何を考えてロザミアにカミーユを兄と思い込ませて接触させたのか意味不明。
普通に暗殺させるとかなんとかしたほうが簡単じゃないのかと小一時間。

やっぱ声優つながりの「お兄ちゃん」パロだったんだろーかｗ

中の人、お兄ちゃんから変態医者にパワーアップしてるからなぁ・・

ミネバ死ねば

映画版ZのDVD発売日は、�Uの公開前日か・・・やるなバンダイ。
ttp://www.sunrise-anime.jp/z-gundam_news/news.php

そして、ついに百式のパチモンまで出すとは・・・やるな福田。

先生ｶﾓｰﾝ！

エマがペニスを咥えたまま鼻から息を出すと、カミーユの下腹部が刺激される。
「くっ、ぅっ」
彼女の喉奥まで呑み込まれた肉竿の感覚に、少年は思わず大きく身体を震わせた。
口腔全体でペニスを柔らかく包まれるのは、女性器に挿入するのとは又違った快感だ。
決して上手い訳ではないが、エマの愛情の篭った奉仕はかなり良い。
下半身に血が集まって行き、カミーユの少年にしては逞しい腰部が熱くなってゆく。
「んむぅ、むううぅ」
一所懸命舌を動かしている内に、エマもフェラチオという行為にハマったようだ。
じゅぷじゅぷと淫靡な水音を断続的に上げ、彼女の唇がカミーユのペニスを揉み込む。
エマの舌先が、カミーユのペニスの先端を捏ね回す様にぬろんっと舐めた。
「エ、エマさんっ」
快感に耐えかねてカミーユが腰を浮かすと、エマの瞳が驚いたように丸くなる。
「‥‥‥ひもひ、よはっひゃの？」
気持ち、良かったの？とカミーユのペニスを咥えままエマが問い掛けて来た。
口に性器を含まれたまま喋られ、少年は甘美な刺激にふと熱っぽい息を吐いてしまう。

うっとりと頷くカミーユに気を良くして、エマは一層ペニスの先端を舐め上げた。
「あ、あ、あああ」
思わずエマの頭を両手で押さえてしまうと、丁寧に梳かされた黒髪が気持ち良い。
逃げようとしたカミーユの腰にするりと手を回し、エマはペニスを咥えたまま言った。
「もっひょ、なめう？」
もっと舐める？と聞くエマは、彼の返事も聞かずに鈴口に舌を差し込んだ。
「ああ、エマさん、エマさん！」
より一層エマの髪の毛を掻き毟りながら、カミーユは口を開けっ放しにする。
エマは、そのままカミーユのペニスを根元まで呑み込み、そして先端まで吐き出した。
それまで以上に激しく頭を前後させ、エマの舌の腹が肉棒を舐め回していく。
「は、はむぅぅ‥‥‥っ」
エマが舌先の動きを早めると、下半身が溶けそうな快感が広がった。
ショートカットの黒髪が、エマが熱心に顔を動かす度にさらさらと規則的に揺れる。
カミーユのペニスにしゃぶり付きながら、エマは密かに脚をすり合わした。
心持ち高く上げられたエマの股間から、とろとろと愛液が流れ出しシーツを濡らした。

　　「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム　Voice Of The Earth 」　連載第129回







　　　　　　　　　(C)2002,2003,2004,2005　　　ISAQ > ISAP PRESENTS.

ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366　368-373　376-379　384-387　396-400　406-411　413-418　438-444
451-456　464-468　488-492　500-504　513-519　526-531　541-546　576-582
608-614　628-635　650-655　672-678　712-718　740-745　770-777　799-806
834-841　870-877　909-916　
ガンダムヒロインズMARK�U
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
　6- 12　 39- 44　 57- 62　114-121　141-147　175-182　212-219　237-244
273-282　320-329　358-367　402-411　441-449　473-482　500-509　537-546
590-599　631-640　710-721　755-764　808-817　854-863　888-897　926-935
ガンダムヒロインズ MARK�V
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26　 77- 86　116-125　160-169　184-193　242-251　276-286　323-332
388-398　444-453　478-487　522-531　570-580　611-620　669-678　736-746
795-805　892-903　940-950
ガンダムヒロインズ MARK�W
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56　 94-103　136-146　202-211　265-276　317-326　368-379　496-505
563-572　659-668　762-773　828-837　880-892

ガンダムヒロインズ MARK�X
http://idol.bbspink.com/eroparo/kako/1082/10821/1082193496.html
39- 48　 89-100　180-189　259-269　327-337　474-483　528-538　568-577
623-635　766-775　826-835　895-906　
ガンダムヒロインズ MARK VI
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
51- 60　115-125　198-209　317-327　380-389　484-493　563-572　627-640
774-783　836-845　887-896　
ガンダムヒロインズ MARK VII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1103211618/
48- 57　 140-159　216-227　326-337　467-476　478-480　611-621　681-692
734-743　798-807　
ガンダムヒロインズ MARK VIII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1111804843/
35- 45　121-131　225-235　281-290　349-360　428-438　513-522　566-575
618-627　675-686　807-816　
ガンダムヒロインズ MARK IX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120835291/
26- 35　114-118　120-124　

[南極条約]　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
　　こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています

第1話（連載第1回〜第2回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
　　　【挿絵　プルスキー様】
第2話（連載第3回〜第6回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
第3話（連載第7回〜第9回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe3.html
第4話（連載第10回〜第13回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe4.html
第5話（連載第14回〜第16回収録）
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第6話（連載第17回〜第19回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html

第7話（連載第19回〜第23回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe7.html
第8話（連載第24回〜第27回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe8.html
第9話（連載第28回〜第33回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe9.html
第10話（連載第34回〜第38回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe10.html
第11話（連載第39回〜第43回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe11.html
　　　【挿絵　チップ様】
第12話（連載第44回〜第48回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe12.html
第13話（連載第49回〜第52回収録）
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第14話（連載第53回〜第56回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe14.html
　　　【挿絵　チップ様、ンダ様】

第15話（連載第57回〜第60回収録）
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第16話（連載第61回〜第64回収録）
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　　　【挿絵　チップ様】
第17話（連載第65回〜第68回収録）
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第18話（連載第69回〜第72回収録）
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第19話（連載第73回〜第76回収録）
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第20話（連載第77回〜第80回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe20.html
第21話（連載第81回〜第83回収録）
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バレンタイン・ゴーゴー
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　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe23.html
第24話（連載第92回〜第94回収録）
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第25話（連載第95回〜第98回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe25.html
第26話（連載第99回〜第103回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe26.html
第27話（連載第104回〜第106回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe27.html
第28話（連載第107回〜第110回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe28.html

次第に月面に向かうドゴス・ギアとエゥーゴ艦隊と間には、強固な城壁があった。
それは、味方の戦艦という名の城壁だが、よく敵の弾を防いでくれる頑丈な盾である。
ノズルから盛大に炎を噴き上げながら、大型宇宙戦艦は速度を上げた。
そのブリッジでは、パプティマス・シロッコ大尉が余裕の微笑を浮かべている。
「司令！　ジェリド中尉の隊が、エゥーゴに捕まりました」
オペレータの報告に画面を見ると、ガブスレイ隊が交戦状態に入ったのが見えた。
少しの間そのビームの撃ち合いを鑑賞した後で、シロッコは口を開く。
「本艦はこのまま直進をする。そうすれば、ジェリド隊に対しての援護にもなる」
「了解、真っ直ぐフォン・ブラウン市に降下します」
ドゴス・ギアは、上手くアレキサンドリアの影になるように高度を下げる。
「フォン・ブラウン市に入ればエゥーゴは手を出せん」
シロッコの瞳に、サラ・ザビアロフ曹長の乗ったマラサイが機敏に動くのが映った。
見る限り、ジェリドのガブスレイだけが突出して戦闘を行っているようだ。
「ジェリドが、エゥーゴの主力を引き付けてくれているのは非常にありがたい。
　思っていたよりも、よくやってくれる。ふふふ‥‥‥」

シロッコの面白そうな嘲笑を、ガブスレイの操縦席のジェリド・メサは知らない。
ジェリドは、自機を跳ねるように動かして回避するガンダムMk-�U3号機を狙っていた。
『逃がしはしない！』
機体を旋回させるトリコロール・カラーのMSは、しかし如何にも動きが緩慢だ。
ガブスレイのメガ粒子砲が、ぱっと伸びたと見えた途端Mk-�Uのシールドが吹き飛ぶ。
「やられた！？」
左腕を振りかざすカミーユ・ビダン少尉は、腕の動きが鈍くなっていると気付く。
カミーユが視線を正面に戻した途端、そこにジェリドのガブスレイが接近していた。
機体を左方向に向かわせ、カミーユはビームライフルを構え直す。
アポリー中尉のシュツルム・ディアス1号機が、両肩部ビームカノンを撃ちまくった。
それを寸前で避け続けながら、ジェリドはカミーユ機の周囲を高速で回る。
『当たらなければ、どうということはないんだよ！』
「ガンダムMk-�Uじゃ、敵の動きに付いていけない！？」
叫ぶカミーユの元へ、ジェリドに付き従っていたらしいマラサイが突っ込んで来た。
『よし、シドレ曹長、ガンダムを止めろ！』

『ダメ！　シドレ、迂闊よ！　下がって！』
開けっ放しのティターンズ回線から、戦場に似合わない可憐な悲鳴が聞こえて来る。
『曹長はどういうつもりで、オレの指揮の邪魔をするのか！』
ジェリドは、怒鳴り声を撒き散らしつつガブスレイをMA形態に変形させた。
「仲間割れしてる場合かよ！！」
アポリー機のクレイバズーカが連射され、ジェリド機はバルカンでそれを撃破する。
カミーユは、ジェリドの動きを視界の端に入れたつつ正面を見つめた。
目の前に飛び出して来た新手のマラサイは、今のカミーユには動きが稚拙過ぎたのだ。
「こんな所で時間を取る訳には‥‥‥！」
シドレ曹長というパイロットには悪いが、所詮はカミーユの敵ではない。
「出て来なければ死なずに済んだのに！」」
思ったよりも冷静に、カミーユはマラサイの胸部にビームライフルを2発撃ち込む。
『直撃！？　あああーー！！』
シドレ曹長が乗ったマラサイが、真っ直ぐなビームに貫かれて腰を折った。
絶叫を上げたシドレを一瞬で炎が包み、閃光を上げつつ機体の部品が四散して行く。

『シドレぇぇーーーっ！！！』

少女の絶叫が宇宙を揺らし、ドゴス・ギアのブリッジでシロッコが額を押さえた。
「──シドレがやられたのか。ジェリドのヤツ、倍は殲滅してくれねば帳尻が合わん」
静かに呟くシロッコを乗せたまま、ドゴス・ギアは急速に戦場から離れて行く。

シドレのマラサイの爆光を浴び、サラはコックピットで大粒の涙を流した。
サラにとって、ニタ研からの付き合いのシドレは殆ど例外的に仲が良い少年であった。
そんな少年が、たかが数刻の戦闘の結果、命を失ってしまうのだ。
頭を抱えたサラを、戦場のねっとりとした空気が包んで強烈に押し潰してゆく。
『‥‥‥このままでは私はやられる。敵の意思が固まって、私を襲う‥‥‥』
初めての戦場、初めての同僚の撃墜に、サラの精神は不用意に拡大してしまったのだ。
サラのマラサイは、ドゴス・ギアへ向かって逃げるようにバーニアを噴かした。
もうこれ以上此処に居たくないと、そんな脆さと弱さが判る動きである。
『サラ、勝手に後退するな！！　ええい、やはりガキは役に立たん！』
マラサイの爆発の中からジェリドのガブスレイが飛び出し、カミーユ機を爪で掴んだ。
『捕まえた！　カミーユゥゥゥゥ！！』

「MSの性能に頼った戦い方を！」
高笑いするジェリドの機体の右肩を、クワトロ・バジーナ大尉の百式改が撃ち抜いた。
『うおっ！？』
「助かりました、クワトロ大尉！」
ジェリドのガブスレイから離れたカミーユを援護するように、素早い火線が走る。
撃ったのは、ハイザックを撃墜したばかりのメタスのファ・ユイリィ軍曹だ。
「ファ軍曹！　貴方は、クワトロ大尉の命令で動きなさい！」
叱咤する声と共に、ラーディッシュを護衛していたエマ・シーン中尉が前線に戻った。
ドゴス・ギアが動き出した現在、戦闘の中心はそちらに移ったからである。
「判っています！」
ちっとも判っていないファに向かって、カミーユは機体を旋回させつつ必死に叫ぶ。
「ジェリドは、こいつは、俺に任せてくれればいい！」
「援護したんでしょ！」
ある意味痴話喧嘩にしか聞こえない二人の通信を打ち消すように、エマは怒鳴った。
「カミーユ、今は戦闘中でしょう。はっ！？」

エマ機に接近していたマラサイが、左から伸びて来た砲弾に貫かれて爆発する。
「エマ中尉、戦闘中に気を取られちゃ、いけませンな」
クレイバズーカを構え、フラグ・ラグ・ハヤオ中尉のシュツルム・ディアスが舞った。
「ごめんなさい、フラグ中尉」
エマは、自分が軍人であるというプライドを捨てる程に馬鹿でも愚かでもない。
未だに言い合いを続けているカミーユとファを、エマは無視する事にする。
「二人とも、いい加減にしなさいよね」
ため息を一つ吐いたエマの目の前で、グレーの細身の機体がジグザグに跳ぶ。
あっという間に、フランセス・エラワー少尉のプロトZGX-1がハイザックを撃破した。
何気なくコンソールのデータ表示を見たエマは、え？と目を見開く。
既に、フランセス少尉はエマの4機よりも多い6機の敵MSを討ち取っているのである。
そこへ、マウアー・ファラオ中尉のガブスレイが一気に距離を詰めて来た。
乱暴に放たれたフェダーインライフルを、エマ機とフランセス機が左右に避ける。
『これを避けて見せろ！』
高エネルギー状態のミノフスキー粒子で形成された光の剣が、眩いばかりに輝く。

ガブスレイのビームサーベルを、プロトZGX-1は抜いたビームサーベルで切り払う。
驚愕したマウアーと無表情のフランセスが、弾けるように距離を取った。
殆ど同時に、クワトロ・バジーナとカミーユ・ビダンの連携がジェリドを捕らえる。

《──────っ！！》

その瞬間、戦場に凄まじい意識の奔流が走った。

強制的に時が止められたかのように、宙域内のMSの殆どが呆然と棒立ち状態になる。
「ふっ！？　この不快感は！？」
カミーユは、ガンダムMk-�U3号機のコックピットの中で額に脂汗を浮かべて喘いだ。
思わず顔を覆おうとして、少年はヘルメットのバイザーの存在に気付く。
ノーマルスーツが暑苦しいと感じたのは、カミーユにとってこの時が最初だった。
『こ、これは！？　この不愉快さは何だ！？』
ガブスレイのコックピットで、ジェリドもパニック状態で叫んでいる。
頭の中をゴム手袋で乱暴に掻き回されたような、そんな嘔吐しそうな感覚だった。
「この感覚、あの男か！！」
百式改の操縦桿を握り締めたまま、クワトロ・バジーナも思わず唸った。

クワトロの頭の中には、かつて月面で対峙したパイロットのイメージが現れている。
──このプレッシャーはっ！？
輸送船テンプテーションを防衛する際に、交戦した新型可変機があった。
あの時の敵パイロットにクワトロが感じた威圧感を、この“意識”は持っているのだ。
──明らかに違う。あれはアムロでもない、違うタイプだ！
地球で実際にアムロ・レイと再会した今となっては、それは真実だったと判っていた。
舌打ちをするクワトロは、静止したMSの数が意外と少ない事に気付く。
後方のラーディッシュ付近やサラミス改級付近では、普通に激しい戦闘が続いていた。
そして、遥か前方のドゴス・ギアはいつの間にか月面に最接近している。
「所詮は虚仮威しか！　二度目はない！！」
相手に呑まれてしまった事を恥じるかのように、クワトロは叫んだ。
クワトロは、動きの止まったままの迂闊なジェリドのガブスレイAを狙撃しようとする。
同時に、マウアーのガブスレイBがフェダーインライフルを連射した。
『ジェリドっ！』
クワトロはその火線をひらりと避けるが、しかし慌てて逆方向へバーニアを噴かす。

百式改が一瞬だけ居た場所を、極太のビームが連続して通り過ぎて行った。
「どこから来た！？」
眉を顰めるクワトロの瞳が、少し離れた宙域に待機する2機のガブスレイを見つける。
「ジュナス大尉の元部下とかいう‥‥‥！？」
積極的に戦闘に加わっていない機体は、それだけで不気味な威圧感を持っていた。
「クワトロ大尉！」
カミーユの駆るガンダムMk-�Uが、アレン達に向かってさっとビームライフルを構える。
そこへ、アレン・クロワゼット少尉のガブスレイCがメガ粒子砲を放って来た。
どうせ陽動だろうとカミーユが回避行動を控えめにしたところへ、第2撃が押し寄せる。
慌てて横へ跳んだカミーユ機の装甲が、ビームに焼かれてちりちりと焦げた。
「そんなものでーーーっ！」
横へ飛びながら構えたビームライフルの前に、いきなりガブスレイDが現れる。
ダグ・カスタネダ少尉の機体に引き金を引いた瞬間、カミーユ機の右腕が吹き飛んだ。
声も出せずに、カミーユは操縦桿を握り締めたままバーニアを噴かす。
クワトロがビームライフルを連射してくれるが、2機は軽々とそれを避けて見せるのだ。

愕然と距離を取るカミーユ機の装甲を、マウアーの放ったライフルが掠めて削り取る。
「カミーユ！　させない！！」
エマのシュツルム・ディアスが援護射撃を行うが、マウアーはそれを避けた。
ところが、ガブスレイBはそのままジェリド機を庇うように掴んで戦場から離脱する。
『何故邪魔をした、マウアー？　邪魔がなければ俺はカミーユを倒していた！』
月面に向かって引き摺られながら、ジェリド・メサは戸惑った声を上げる。
ふと顔を上げると、アレンとダグのガブスレイC,Dもマウアー達と共に撤退していた。
前回の戦闘の修繕が終わっていない2機も、そろそろ引き上げの頃合であろう。
『貴方は囮に使われたのよ。シロッコがドゴス･ギアで降りたのを見たでしょ？』
何も、シロッコにそこまで義理立てする必要なぞ欠片も感じないマウアーなのである。
ログを見ると、後退したサラに後付けで撤退許可命令が出ているのも癇に障った。
額に皺を寄せるマウアーに、判っていないジェリドは真剣な表情で言う。
『‥‥‥シロッコは、オレが囮になるだけの実力があるから、使ってくれたんだろ。
　ありがたいと思うだけさ。そうだろ、マウアー？』
捨て駒にされた男にしては立派なセリフに呆れつつ、マウアーは小さくため息を吐く。

──7月31日。

　次　回　、　『　ア　ポ　ロ　作　戦　』　終　結　。

ｷﾀﾜｧｧ！先生、今日も燃え燃えな展開をどうもありがとうございます。
これでアポロ作戦後はZに乗り換え？

ケチつけるようですみませんが…
ガブスレイってバルカンありましたっけ…？
フランたん大活躍れす。

(´_ゝ`)ﾌｰﾝ
(´_ゝ`)ﾌｰﾝ
(´_ゝ`)ﾌｰﾝ
(´_ゝ`)ﾌｰﾝ
(´_ゝ`)ﾌｰﾝ
(´_ゝ`)ﾌｰﾝ
(´_ゝ`)ﾌｰﾝ
カミーユ死ぬよ
(´_ゝ`)ﾌｰﾝ(´_ゝ`)ﾌｰﾝ

ヽ( ﾟ∀ﾟ)ノ ISAPさん乙です！
エマさん良いなぁ(*´Д｀)ﾊｱﾊｱ

ｷﾀ――――(・∀・)――――!!!!
お疲れさまです！今週も熱い展開！
ここでの戦闘の目的がエゥーゴ殲滅だったら、ジェリドが凄腕だったら、
可変機の量産が始まっていたら、一体どうなっていたのやら‥‥
人の幸せや殺し合いの正義、戦争の行方に答えなどないのだろうけど。
やはり時代の奔流は、カミーユ達を飲み込むべくして飲み込んでいくんですね‥‥

劇場版並に楽しみにしてます。これからも頑張ってくださいね。

ジェリドは変にかっこいいな

ISAP先生乙ですー！
フランたんｶｺｲｲよ(*´Д｀)ﾊｱﾊｱ


>>198
設定ではあることになってるけどどこかはわからない＠ホビージャパン2004年11月号作例記事

ISAPさんｷﾀ━━━━━━*･ﾟﾟ･*：.｡..｡.：*･ﾟ＼(ﾟ∀ﾟ)／ﾟ･*：.｡. .｡.：*･ﾟﾟ･*
お疲れ様です！！

冒頭のエマさんに ﾊｧﾊｧ(*´Д｀)
戦闘中のエマさんとのギャップが大きくて、
さらにエロさ倍増！

フランもフラグもカッコえぇ〜〜。
ファはあんなもんかと思うけど、エマさんの上をいく
戦果のフランは凄いです。
そのうちジュナスの傍らで、アレンやダグと戦うのかなぁ。

そろそろカミーユがＺに乗り換えみたいですね。
カミーユが頑張ってくれそうだけど、そうなると
ジュナスの出番はいつかなーｗ

>202
禿堂！
ただの馬鹿では、「使ってくれた」なんて思わないでしょう。
彼は、充分自分が馬鹿だと知っているんだよ、きっと（褒め言葉ｗ）

>ケチつけるようですみませんが…
>ガブスレイってバルカンありましたっけ…？

オフィシャル設定だと、ガブスレイには後頭部バルカンという武装があります。

ISAPさん乙です
今回も目まぐるしく展開する戦闘がヨカッタ！
Mk-�Uでは、新型には付いていけないという描写が。
そろそろΖの登場かな。

＞ノーマルスーツが暑苦しいと感じたのは、カミーユにとってこの時が最初だった。
こ、これはもしや崩壊の伏線…？
カミーユはやっぱり崩壊しちゃうんでしょうか。それとも小説版と同じか…。
どちらにしても、VOEのラストはどう締めくくられるのか楽しみ。

あとは、今週もちょっとおまけエッチ、キター！
初めは嫌そうにしてたのにいつの間にかハマッてやってるエマたん
エロい、エロいよエマたんﾊｧﾊｧ(*´Д｀)

シドレの死とかジェリドの最後の台詞とか原作をちょっとアレンジしているのが
それを知ってる者にとっての優越感になってるんですよね
主役がいなくてもストーリーは否応無しに進行してしまうってのがある種、
人の限界ってものを表してるみたいでだんだんと染みてきました。

そろそろISAPさんは自分に痛い信者しかいないことを認知していただきたい

また　おまえか　…

ISAPさんｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!!!

本来、シドレの死やサラのパニックはアポロ作戦の話じゃないんですが
ここまでうまく組み込まれていると、まるで最初からこういう展開のようでスゴイです。
あと、シロッコの胡散臭さ全開なのもいいですなｗ

あいかわらずの文章のクオリティの高さも極まってきた感じで
エロはあくまでエロく、戦闘シーンはあくまで緊迫して、といったところでしょうか。

なにより、読んでいて場面が自然に頭に浮かぶのが最高です。

>>207
同意。

>>208
当番おつかれさまです！

しかし後頭部バルカンと言うのは初耳ですのう

やはり良い、今までの通りの感じでは無く、劇場版の絵で再生されるＶＯＥは更に面白く感じる(*´Д`)
ところで

「ふっ！？　この不快感は！？」
『こ、これは！？　この不愉快さは何だ！？』
「この感覚、あの男か！！」

俺たちのジェリドたんのNT説が来ましたよ

それは俺も思った。

たとえニュータイプだとしても、ずいぶんとランクが低いんじゃｗ

>>211
ガブスレイ　RX-110
■武装　後頭部バルカン・ビームサーベル×4・メガ粒子砲・脚部ムーバブルフレーム・クロー・フェダーインライフル

ttp://vhost.iline.co.jp/~h5/html/g_database/mobile_z.cfm

ばっかおめぇ
たとえランクが低くても色々と覚醒する可能性が出たってことじゃまいか！
頑張れジェリド君

すまんが‥‥‥

アレは、ジェリドがNTだから感知できたワケじゃなくて
シロッコのプレッシャーが強すぎただけのこと。
ISAP氏もちゃんと「宙域内のMSの殆どが呆然と棒立ち状態になる。」と
一般兵（含むジェリド）でもシロッコの思念を感じたと書いてる。

い　や　、　オ　レ　、　シ　ロ　ッ　コ　嫌　い　な　ん　だ　け　ど　な　（ﾟ�听）

>舌打ちをするクワトロは、静止したMSの数が意外と少ない事に気付く。

とあるから、それに感応したのは、ある程度素養のある人じゃないでしょうか。


あ〜、ジェリドとマウアー可愛いなぁ。あの二人で当分もきゅんもきゅん出来そうです。

＞驚愕したマウアーと無表情のフランセスが、弾けるように距離を取った。

フランたんカッコよすぎ。
これでジュナスに一途だっていうんだからもう。

>>218
でもレコアと一緒にティターンズに行きそうな希ガス…


しかし久しぶりに読み返したら、自分のイメージしていたフランﾀﾝの容姿が間違っていることに気付いた
(´・ω・｀)
本物：赤いショートカットの美しい少女
偽者：水色のセミロングのそばかすのあるおねいさん

ベルとフランは１９才なので、少女とおねいさんの中間くらい。
だから、別に間違ってはいない。
あと、最近のフランは髪をベルに似せて伸ばしているので、セミロングでイメージどおり。

そばかす　は、どーかな・・・・

　　　　　_,,.-'';;;;;;;;;;/　 l| i　　　///　{{i´ 　　 　 `''=シ､彡'､
　　　　ヾ;;;;;;;;;;;;:-''{　　 ヽ`ﾆ=彡/　　`''ー　　　 （´　 iヽ 　ヽ
　 　　 　 ヾ／　 　'、_,,ノ ,,..ニｼ--､,,_　　　　　　　 _,-i　ヽ　}! 　　　ソバカス　なんて
　　　 　　/　　　 ／ 　 / （(彡, ミ=ｒ=≧;;-　　 /≦=ﾔト､ ）ﾂ 　　　気にしませんわ
　　　　　{!　　　/ 　　　>､ミ= ､ヽゝヾ;;ｼ`` 　　l"k;;ｼﾁ )）´ﾉ!
　　　　　lヽ、　,'　　　 （　 ￣｀ヾ.） ＾^^｀　　　 i ´^^｀/'´　ハ　　　　鼻ペチャ　
　　　　　＞､ヽ|　　　　ヾミ＝‐イ 　 　 　　　 　'、　 (__彡'　 ', 　　　だって　だって　だって
　　　　/,.- ヾミ、　　　　{`＝彡ｒ,.　　　　　　 ／　 (´_彡'i､　 !　 　　お気に入りですのよ
　　　 .l/=-'´￣ヽ、　　　`{´ { {{{i､_ノ　 ｰ-｀ﾆ- 　 ∧ !　 ヾ!,ﾉ
　　 ／´/　,,. ‐＝{ヽ、　　 ｀`ヽ￣ヽ、　｀''ー'　 ,.ｲﾘﾉ' ヽ　 |l!
　 ./ ,,.=ｌ／ ,,.=＝{ヽ、` = _　　、ヽ 　` ､ 　 ,.イ　,,.ノ　　l ノ==､
　 l/ ,r=ｆ／／´￣ﾄ､ `= __　ヾ、ヽ ', 　　 ｀´　!／　 _,,,.ノヽ＝=､ヽ

ディスカバリー発射ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!!!

カラバはあんなのの周囲で戦闘してたんだよな。
やっぱシャトルを守りきったアムロすげー（違

キエルお嬢様はディアナ様かもしれない……

キエルお嬢様がキエルお嬢様ではなく、ディアナ様とすり替わっているのではないか？
いつの頃からかはわからないが、そんな考えがロランの中に生まれ、日々大きくなっていった。



「？　私の顔に何かついていますか、ロラン？」
走行中のギャロップ甲板上で優雅にパラソルをさすこの佳人は、本当はディアナ・ソレル陛下その人ではないのか？

……試してみよう……
ロランは返事した。
「いえ、風が出てきたのでそろそろブリッジにお戻りください、ディアナ様」
ロランの言葉と競うかのように風が吹きつけお嬢様のスカートが風になびく。
『ディアナ様』とわざと言い間違えたのだが、その言葉にキエルお嬢様の動きが一瞬止まった。

神秘的な蒼さを持つ双眸でじっと見つめてのたまわく、
「……ロラン、私はキエル・ハイムです。似ているのはわかりますが、ムーンレィスのあなたが呼び間違っては他の者を動揺させることになります。お気をつけなさい」
動きが止まったこと以外は平静そのものだ。
「はい、申し訳ありません、キエルお嬢様」
これでは判断がつかない。

ではもう一度しかけてみることにする。
「お嬢様」
ギャロップ内のブリッジへと続く通路を歩きながら、前を行くキエルに話しかける。お嬢様はすぐに「なんですか？」と聞き返してくる。
「これから行くミリシャの野営地ではルジャーナ・ミリシャの輜重兵（しちょうへい）がマロン・グラッセを出してくれるらしいですよ」
「？　マロン・グラッセ？」
キエルは振り返って片眉を上げた。
「いやだなぁお嬢様、ゆがいた栗の実をすり潰してパンの中に混ぜる菓子パンじゃないですか。お嬢様の得意中の得意のお料理なのに」
「……ああ、そうでしたね」

……かかった……！
マロン・グラッセは本当はシロップをかけた栗の実に砂糖の衣をつけて食べるお菓子のことだ。ロランはマロン・グラッセについては嘘をついたが、お嬢様の十八番だということに嘘はなかった。だから間違えるはずがない。それはありえないのだ。

ロランは内心の興奮を必死に抑えながら、前行く麗人の背を見つめた。キエルお嬢様そのもののようだし、ディアナ様そのもののようでもある。
清楚のうちにも凛とした衣装から窺い知れる体のラインがロランを眩惑する。ロランはこの時には既に、ある企みを実行するつもりになっていた。勝負は今夜である。　　　

唐突に始まったけどスゲェ期待してる

別にどうでもいいんだが、あれくらいの分量だったら、１レスに納まるんじゃないか？

最近、髪を切った北爪ハニャ〜ンも少し萌えるような気がしてきた。

>>228
ハマーン様には「この俗物が！！」
と言いながら踏んでもらいたいから、
正直北爪はにゃーんは認められん。

>>226
俺も俺も。古きよき文学って感じですごい好みだ。

>>229
っていうか、あのマンガは顔のアップばっかで読みにくい。
やつはマンガの技法というものを知らん。

フランとフラグたんで、「フラフラカップル」！！

・・・・・

　　（>｡<）　 （>｡<）　ｲﾔｲﾔｲﾔｰﾝ
　　 （〜）〜 （〜）〜
　　 ┘|　　　┘|

　　（>｡<）　 （>｡<）　ｲﾔｲﾔｰﾝ
　〜（〜） 〜（〜）
　　　/ |　　　/ |

>>225
暗黒面に堕ちたロランか・・・
エピソード２に期待(爆

ところでフランの搭乗機のZGX-1って
ttp://www.ne.jp/asahi/sh/g-explanation/gif/msz006x1.GIF
これのことで良いんでしょうか
ちょいと画像小さいですが・・・・・・

>>234
ＥＸＡＣＴＲＹ（その通りでございます。）

Ｉ
Ｓ
Ａ
Ｐ
は
ス
パ
ロ
ボ
中
な
の
で
今
日
は
休
み
で
す

はいはい、ｸﾏｸﾏ

カミーユのペニスを頬張ったエマの唇の端から、粘っこい唾液がつぅっと流れ落ちた。
「うむぅ‥‥‥っ」
エマが口を窄めると、性器が柔らかく刺激されてカミーユは身体を震わせる。
さすがに耐え切れなくなったカミーユは、ペニスを握るエマの手を強引に握った。
「エマさん、もう、挿れていいですか？」
エマの返事も待たず、カミーユは汗ばんだ身体をベッドに押し倒す。
「あ、駄目‥‥‥！」
エマは慌てて股間を隠そうとするが、常夜灯の下できらきら光る割れ目は一目瞭然だ。
彼女は、カミーユのペニスを咥えている内に自らも感じてしまったらしい。
その反応に気を良くした少年は、エマの足の付け根に指先を伸ばし性器を擦り立てた。
「んんん！」
濡れた割れ目を弄られ、エマは目を閉じて唇を悔しそうに噛み締める。
嵩に掛かったカミーユの指の玩弄に、もじもじと腰を動かして悶えるしかないエマだ。
カミーユの腕を掴んだ彼女の手が、ぷるぷると痙攣するのが愛しい。
彼は、そのまま一気にエマの細い両足を掴んで自分の肩の辺りまで持ち上げてしまう。

「エマさん、力を抜いて下さい‥‥‥」
すべすべとしたエマの脛に頬を付け、カミーユはペニスをエマの股間に押し当てる。
そのまま、硬くそそり立った熱い剛直をエマの秘処へぬるんっと挿入した。
「んあぁぁぁーーー！！」
成すすべもなくカミーユに貫かれ、エマはくねくねと顔を振って髪を乱れさす。
カミーユの性器を呑み込んだエマの媚肉は、きゅきゅっと痙攣をした。
エマの脚を抱え込んだまま、カミーユはゆっくりと腰を前後させて挿入を繰り返す。
「はぁぁーーーぁぁぁぁ」
薄目を開けたエマの表情に劣情を刺激され、カミーユは力強くペニスを押し当てた。
「はぁぁんんん！」
身体の奥までカミーユ自身を突き刺され、エマのつま先がくくっと折れ曲がる。
大きく息を吸った後で、エマは満足そうに長く息を吐いて瞳を閉じた。
感動したようにカミーユが動きを止めてしまうと、エマの腰がもじもじと動き出す。
「‥‥‥焦らすの、止めなさいよ」
拗ねたように口を尖らすエマのセリフに、カミーユのペニスが一層硬くなった。

　　「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム　Voice Of The Earth 」　連載第130回







　　　　　　　　　(C)2002,2003,2004,2005　　　ISAQ > ISAP PRESENTS.

ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366　368-373　376-379　384-387　396-400　406-411　413-418　438-444
451-456　464-468　488-492　500-504　513-519　526-531　541-546　576-582
608-614　628-635　650-655　672-678　712-718　740-745　770-777　799-806
834-841　870-877　909-916　
ガンダムヒロインズMARK�U
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
　6- 12　 39- 44　 57- 62　114-121　141-147　175-182　212-219　237-244
273-282　320-329　358-367　402-411　441-449　473-482　500-509　537-546
590-599　631-640　710-721　755-764　808-817　854-863　888-897　926-935
ガンダムヒロインズ MARK�V
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26　 77- 86　116-125　160-169　184-193　242-251　276-286　323-332
388-398　444-453　478-487　522-531　570-580　611-620　669-678　736-746
795-805　892-903　940-950
ガンダムヒロインズ MARK�W
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56　 94-103　136-146　202-211　265-276　317-326　368-379　496-505
563-572　659-668　762-773　828-837　880-892

ガンダムヒロインズ MARK�X
http://idol.bbspink.com/eroparo/kako/1082/10821/1082193496.html
39- 48　 89-100　180-189　259-269　327-337　474-483　528-538　568-577
623-635　766-775　826-835　895-906　
ガンダムヒロインズ MARK VI
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
51- 60　115-125　198-209　317-327　380-389　484-493　563-572　627-640
774-783　836-845　887-896　
ガンダムヒロインズ MARK VII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1103211618/
48- 57　 140-159　216-227　326-337　467-476　478-480　611-621　681-692
734-743　798-807　
ガンダムヒロインズ MARK VIII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1111804843/
35- 45　121-131　225-235　281-290　349-360　428-438　513-522　566-575
618-627　675-686　807-816　
ガンダムヒロインズ MARK IX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120835291/
26- 35　114-118　120-124　185-194

[南極条約]　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
　　こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています

第1話（連載第1回〜第2回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
　　　【挿絵　プルスキー様】
第2話（連載第3回〜第6回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
第3話（連載第7回〜第9回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe3.html
第4話（連載第10回〜第13回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe4.html
第5話（連載第14回〜第16回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe5.html
第6話（連載第17回〜第19回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html

第7話（連載第19回〜第23回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe7.html
第8話（連載第24回〜第27回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe8.html
第9話（連載第28回〜第33回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe9.html
第10話（連載第34回〜第38回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe10.html
第11話（連載第39回〜第43回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe11.html
　　　【挿絵　チップ様】
第12話（連載第44回〜第48回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe12.html
第13話（連載第49回〜第52回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe13.html
第14話（連載第53回〜第56回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe14.html
　　　【挿絵　チップ様、ンダ様】

第15話（連載第57回〜第60回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe15.html
第16話（連載第61回〜第64回収録）
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　　　【挿絵　チップ様】
第17話（連載第65回〜第68回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe17.html
第18話（連載第69回〜第72回収録）
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第19話（連載第73回〜第76回収録）
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第20話（連載第77回〜第80回収録）
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バレンタイン・ゴーゴー
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第22話（連載第84回〜第87回収録）
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第25話（連載第95回〜第98回収録）
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第28話（連載第107回〜第110回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe28.html

エゥーゴ旗艦強襲巡洋艦アーガマの艦橋で、ブライト・ノア大佐は唇を噛み締める。
「敵戦艦から、強制通信が入りました！　メインスクリーンに転送します！」
ヘッドセットを耳に当て、ベルナデッタ・ソロンがブライトに向かって叫んだ。
メインスクリーンには、月面に降下したドゴス・ギアの巨体が不気味に映っている。
そして、戦場にはアレキサンドリアやサラミス改級が未だ残ったままだ。
居心地の悪い静寂に包まれたアーガマのブリッジに、涼しげな声が流れ出した。
『‥‥‥我々はフォン・ブラウン市に着陸した。
　そちらが攻撃を止め、停戦を受け入れない場合は、この都市を全面破壊する。
　繰り返す。我々はフォン・ブラウン市に着陸した。
　そちらが攻撃を止め、停戦を受け入れない場合は、この都市を全面破壊する』
ティターンズの策にまんまとはめられたブライトは、悔しそうに呟いた。
「あの距離でミサイル攻撃をすれば、フォン・ブラウン市を爆破するだけだ。
　ドゴス・ギアの指揮官に、完全に裏をかかれたな‥‥‥」
まさか、旗艦同然のアレキサンドリアを陽動代わりに使うとは考えもしなかった。
出撃しているクワトロ達MS隊も、手が出せないまま散発的な攻撃をするだけである。

アーガマと並ぶアイリッシュ級2番艦ラーディッシュの艦橋で大声が上がった。
「こちらの足が遅かったんだ。増援の手配を急げ！」
艦長であるヘンケン・ベッケナー中佐は、苦虫を噛み潰したような表情である。
スクリーンには、ファ・ユイリィ軍曹のメタスが苦戦しているのが映っていた。
それを庇って飛び回っているのが、エマ・シーン中尉のシュツルム・ディアスだ。
「増援って言っても、どうやってです？」
思わず聞き返してしまうラーディッシュのクルーを、代わりにブライトが怒鳴った。
「月は地続きだ。誰か走ってでもグラナダに向かわせろ！　増援が要る！」
その声を遮るように、ブリッジ・オペレータのトーレスが辛そうに言う。
「フォン・ブラウン市は、港を開放したようです‥‥‥！」
護衛すべき月面都市が先に降伏してしまえば、エゥーゴは見放されたも同然だった。
「！？　えぇい、MS隊を引き上げさせろっ！！」
ブライトは、がっくりと肩を落としたままメインスクリーンを凝視する。
アナハイムEの月支社が抑えられては、補給さえもままならなくなだろう。
ここに、エゥーゴが最重要としていた『アポロ作戦』の敗北が決定したのである。

サラミス改級カツンカン周囲の宙域では、未だに幾つかのMSが飛び廻っていた。
「これでもかーー！」
必死の形相でビームライフルを連射するのは、メタスに乗るファ・ユイリィである。
相手をしているティターンズのマラサイは、器用に彼女の攻撃を避けた。
そこへ、真紅のシュツルム・ディアス2号機がバーニアを噴き上げながら近寄って来る。
「ファ、聞こえないの？　撤退命令が出てるわ。引き上げなさい！」
エマの厳しい声に、コックピットのファは瞳の端に涙を貯めて叫び返した。
「何故です、私まだ戦えるのに！」
「これ以上戦っても、損害が増えるだけ。次の作戦がある！」
今回の作戦でたいした戦果を出していないファは、自分が負けたと信じたくないのだ。
そういう処は、軍人として先輩のエマから見ると微笑ましくもある。
しかしフォン・ブラウン市が占拠された今、此方が戦闘を続けるメリットは何もない。
「ファ軍曹、撤退命令が聞けないか！」
突然通信機から響いたリシュレール・サントス中尉の声に、ファはびくっとする。
「りょ、了解！」

慌てたように方向転換するメタスを狙ったマラサイは、エマ機が簡単に撃ち落した。
「‥‥‥第3小隊、エマ・シーン撤退します」
「了解、殿担当は第2小隊！　最後まで気を抜くンじゃないぞ！」
フラグ・ラグ・ハヤオ中尉の指示で、フランセス・エラワー少尉が盛大に掃射を行う。
今回の戦闘でボウズのテレンス・デニケン少尉も、慌ててそれに続く。

それから数刻の後、全小隊が帰還を終えた後で、旗艦アーガマは戦域を離脱し始めた。
アイリッシュ級2番艦ラーディッシュ、サラミス改級アララトがそれに続く。
負け戦の兵士ならそうであるように、三艦のクルーの顔は皆一様に暗い。
しかし、MSの収容を終えたアーガマ格納庫を飛び回る整備工達はそれ処ではなかった。
とにかく手を動かさない事には、MSはいつまで経っても直ったりはしないのである。
「こりゃ、整備のし甲斐があるってもんだな、アンナ」
チーフ・メカニックのアストナージ・メドッソが、宙を飛びながらボヤいた。
整備部隊紅一点のアンナが、ポニーテールを揺らして苦笑する。
エマ・シーンは、シュツルム・ディアス2号機のコックピットから宙に飛び出した。
空気の注入された格納庫の床に足を付けると、ヘルメットを脱いで髪を振る。

ショートカットの髪を揺らす彼女の耳に、カミーユ・ビダン少尉の声が聞こえて来た。
「ファ、今の内に休んだ方がいい。次の作戦はすぐ始まるらしいし」
「何で殴らないの、修正しないの？　あたしは引き上げ命令を聞かなかったのよ！」
黒髪を振り乱すファは、自分が作戦で役に立たなかった事が本当に許せないのである。
「お世辞のような優しさはいらないわよ、カミーユ！」
しかし、そんな自己嫌悪の痛みや苦しみは既にカミーユが何回も経験済みの事だ。
「慣れない内はあんなものだ。よくがんばったよ」
「嘘よぉぉっ！！」
「‥‥‥そのくらいで、気が済んで欲しいわね、ファ」
エマは、ついカミーユとファの会話に割り込んでしまう自分に嘆息した。
本当は、小隊長のエマの方がファよりもずっと気落ちしてたし疲れてもいたのである。
ふと、『アポロ作戦』には参加しなかったレコア・ロンド少尉が近付いて来た。
「大した傷もなく帰艦出来てスゴイって、アストナージが言ってたわ」
レコアにとって、ファが戦果を上げたかどうかに余り興味はない。
新型可変機であるメタスの今後の正式パイロットは、自分だと信じているからである。

思わず俯いてしまうファの肩を、通り掛ったリシュレール・サントスが軽く叩いた。
「悔しければ強くなる事だ。判るな？」
今回第4小隊員としてリシュレールが指揮した新人は、二人共撃墜されてしまっている。
そもそも、半年前まで女子高生だったファが作戦を生き延びたのは奇跡に近いのだ。
「本格的な戦闘で興奮しています。頼みます」
カミーユは、リシュレールとレコアに頭を下げてから床を蹴る。
跳び上がる寸前にエマと瞳を合わせると、お互いの目に疲労が澱んでいるのが判った。
手を差し出そうとして思い止まり、カミーユは入口に向かって飛ぶ。
百式改の近くに、打ち合わせをしているクワトロ・バジーナとアポリーの姿が見えた。
その上空を無表情に飛んでいるのは、フランセス・エラワーだ。
今回は、カミーユとクワトロ、そしてフランセスの3人が6機撃墜の同スコアなのだ。
ぼんやりと飛ぶカミーユを見つけ、アンナがそばかすだらけの顔を顰めて見せる。
「もうMk-�Uの予備パーツが残ってないわ、もう少し丁寧に使ってよ！」
そう、既に3号機もジュナス・フレイブの2号機に劣らぬ満身創痍状態なのだ。
憂鬱な表情で頷きながらも、カミーユは思わず心の底から大きな息を吐いてしまう。

作戦が終了した戦艦ドゴス・ギアの格納庫は、帰還したMSの点検で騒然としていた。
被弾した機体や弾薬を撃ち尽くした機体も多く、整備はなかなかの大事になりそうだ。
そんな格納庫の一角では、パプティマス・シロッコ大尉が部下を出迎えていた。
彼の作戦によって、『アポロ作戦』はティターンズの勝利に終わったのだ。
常に能面のようなシロッコの端正な顔も、さすがに綻ぼうというものである。
手を広げる青年の前に、ノーマルスーツ姿のジェリド・メサ中尉がつかつかと近付く。
ヘルメットを空中に放り投げたジェリドは、憮然と口を開いた。
「笑ってくれていい。シドレ曹長を失った」
「いえ、囮を完全にこなして逃げられただけでも、成功と言えます」
ジェリドの横に立つマウアー・ファラオ中尉が、彼を庇うようにすかさず口を挟む。
「‥‥‥早速部下を死なせてしまったことへの皮肉に聞こえちまう」
自嘲気味に肩を竦めるジェリドに、シロッコはにこやかに微笑み掛けた。
「マウアー中尉の言う通りだ。ご苦労だった。お陰で、作戦は上手くいった」
「ところでシロッコ司令、一つ聞きたい事があるんだが」
「何かな？　ジェリド中尉」

「作戦中に、鳥肌が立つような意識を感じた。司令は感じなったか？」
彼の問い掛けに対し、シロッコは穏やかな笑みを崩さないままゆっくりと首を振る。
「──さあ？　私は作戦を成功させたいと必死だったものでな」
少しも必死さを感じさせない口調に、マウアーは口元を軽く歪めた。
「ともかく申し訳ありません。大切なパイロットを一人失いました」
ジェリドが軽く頭を下げた処へ、誰かが大声を上げながら近付いて来るのが見える。
「──ジャマイカン‥‥‥？」
振り返ったジェリドは、余りに意外な人物に目を丸くした。
広く長い額は、アレキサンドリアに乗艦していたジャマイカン・ダニンガン少佐だった。
どうやら、作戦終了と同時にランチでドゴス・ギアに乗り込んで来たらしい。
「シロッコ司令、それでは失礼します」
ジェリドが嫌な物でも見たような顔でその場から飛び去り、マウアーもそれに続く。
シロッコは、真っ赤な顔で近付いて来るジャマイカンに顔を向けて微笑んだ。
「これはジャマイカン少佐‥‥‥。　うっ！？」
セリフを優雅に途中まで言った処で、シロッコはジャマイカンに平手打ちされる。

頭から湯気でも出しそうなジャマイカンは、そのままシロッコを怒鳴り付けた。
「いい気になるな、シロッコォーーーォォ！　作戦は成功した。それは認めよう！
　しかし、エゥーゴがあの恫喝で大人しく引かなかったら、どうする気だったのだ？
　この私に何か申し開きがあるか！？　ええっ！？」
シロッコの未熟さを期待していたジャマイカンにとって、作戦の結末は予想外である。
彼は、ジャマイカンを出し抜いて『アポロ作戦』を見事に成功させたのだ。
そして、艦の被害やMSの損失も、アレキサンドリアが肩代わりしたようなものだった。
少しの無言の後で、頬を腫らしたシロッコはジャマイカンに深々と頭を下げる。
「いえ、少佐の仰る通りです。私も少し乱暴過ぎたようです。
　今後、この都市の管理は少佐にお願いします。私には少し荷が重過ぎるようだ」
「あぁ、判れば良いっ！！」
肩を怒らせたまま飛び去るジャマイカンの背中を、シロッコは皮肉そうに見つめる。
「‥‥‥決められた役割を演ずるというのは、難しいものだな」
叩かれた頬を面白そうに撫でるシロッコの側に、そっと誰かが近寄って来た。
シロッコが視線を向けた先には、暗く俯いたサラ・ザビアロフが無言で立っている。

「シドレは惜しい事をした。だが、隊長機よりも先に後退を開始したそうだな？」
ゆっくりと問い掛けるシロッコは、サラの肩にそっとその手を乗せた。
「は‥‥‥、たくさんの敵の意思が見えました。あんな事は初めてです」
びくっと身体を震わせるサラは、シロッコの手の暖かさに勇気付けられた気になる。
「ですから、怖かったのです‥‥‥」
ほぅといった顔になったシロッコは、優しげな口調を崩さないまま言った。
「慣れる自信はあるか？」
「ご命令ならば慣れます。努力しますっ！」
一途な瞳のまま、サラはパプテマス様の命令なら何でも出来ます、と心の中で呟く。
「あぁ、それでいいんだ。サラ、君ならば出来る。楽しみにしているよ」
はいと頷いた後で、上目遣いにシロッコを見つめたサラはおずおずと言った。
「あ、あの、パプテマス様、お顔が腫れていらっしゃいます」
背の高い彼の顔に触る為には、少女は随分と無理な背伸びをしなければならないのだ。
「すまんな、サラ」
微笑むシロッコの赤く腫れた頬を、サラの小さな手が、愛しげにそっと撫でた。

──次回、8月7日

　次　回　、「　絶　望　と　願　望　」

ISAP氏乙！

確定事項＞ISAP氏のジェリドは二つの意味でモエるな

後ジョジョネタかね？あれはwww

今週は誰も感想をつけないんですな。

＞「あ、あの、パプテマス様、お顔が腫れていらっしゃいます」
＞背の高い彼の顔に触る為には、少女は随分と無理な背伸びをしなければならないのだ。

　サ　ラ　た　ん　萌　え　(*´▽`*)

ま、まあこのへんは原作どおりだし・・・
文字に起こすのは大変なことは重々承知してますが
そのあたりの不満も分かっててＩＳＡＰ氏はｴﾁ小ネタを入れてるんだと思ってます。

とりあえずマターリとオリ展開期待してます

アンナを自然に出演させる辺りさすがと言うか・・・ええ人やわぁ

相変わらずすばらしい(*´Д`)

勝手にここがジェリドたんが成長するかどうかの分かれ目だとか妄想してみる

>>ま、まあこのへんは原作どおりだし・・・

原作とは細部がずいぶん違うんだが・・・・まあ、玄人レベルの楽しみなんだろうな

う〜ん……ここの職人さんは次回予告してるのか……。

漏れが常駐しているスレで、連載している職人さんがちょこっと次回予告出したら、「自サイトでも作れば？」って言いやがった香具師がいてさ。
やっぱり、ここのＩＳＡＰ氏のように皆が待ってる連載をしてるような神職人は、予告くらい出してもいいよなぁ……。
チラシの裏だ。気にしないでくれ。

ISAP氏は飛行機墜落事故の原因究明のため今週はお休みです。

オレの書き込みから、ほぼ一週間誰もきてなかったのか・・・

先週はレスつけてるのも５人だけだし
・・・・このスレ、ISAP氏に見捨てられそうで恐いなorz

んなこたーねー。平日は先生がいらっしゃらないって分かってるから、
ROMもいちいち平日には来ないだけのこった。長期連載は伊達じゃない。
で、たまーに平日に先生のゲリラ的襲撃を受けて萌えるのも乙なもんさ。

んだんだ。

「──君、いつまでそんないい加減な態度を続けるつもりなの？」
手に持ったハンカチを強く握り締めるエリス・ワイスの瞳は、まるで水晶のようだ。
痛む横腹をさすりつつ、ウォルトン・スウィフトは目を伏せて口を開く。
「なんだよ‥‥‥、ふ、ふん、オレはなあ、本当はやれば出来る男なんだよ！」
「“やれば出来る”？」
冷たい表情のエリスは、にこりともせずにウォルトンに問い掛けた。
「じゃあ、“いつ”やるの？」
「な‥‥‥っ！？」
思わず言葉に詰まりながら、ウォルトンは必死に虚勢を張ろうとする。
「そ、そりゃあ、いざって時には‥‥‥その‥‥‥えーと」
「“いざって時”、っていつ？」
矢継ぎ早のエリスのセリフを何故か無視出来ないまま、ウォルトンは大声で叫んだ。
「いざって時はいざって時だよ！　その時になったら、きっとオレは──っ！！」
「ううん、出来ないわ。その時が来たって、君は何も出来やしない」
ウォルトンの傍らに立膝をついたまま、エリスは静かに首を振る。

主張をきっぱりと否定され、悔しそうにウォルトンは唇を噛み締めた。
「何も出来ず、これは自分の実力じゃないんだと言い聞かせてそれでどうするの？」
フランス人形のように整った美貌を引き締め、エリスは語り掛ける。
「“自分はやれば出来る”なんて言い続けて、一生何も出来ないままでいるつもり？」
「な、なんだよ、クソっ！！」
正面から言い負かされ、ウォルトンは反論すら出来ずに床を拳で叩いた。
「な、生意気な事言ってやがると、ま、また、その、なんだ‥‥‥！！」
アンタの身体をオモチャにしてやると言いたいのだが、どうしてもそれが言えない。
──‥‥‥これで‥‥‥許して、くれるよね‥‥‥？
ウォルトンの脳裏に、エリスの辛そうなセリフがフラッシュバックする。
胸のどこかをちくちくと針で突き刺される感覚に、ウォルトンは情けない顔になった。
エリスは形の良いアーモンド型の瞳を曇らせ、小さな声でそっと言う。
「私の身体くらい、いつでも好きにしていいわ」
凛としたエリスの頬が仄かに染まり、口調が今までとは違ってたどたどしくなった。
「でも、約束して？　気が済んだら、私と一緒に頑張るって──」

　　「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム　Voice Of The Earth 」　連載第131回







　　　　　　　　　(C)2002,2003,2004,2005　　　ISAQ > ISAP PRESENTS.

ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366　368-373　376-379　384-387　396-400　406-411　413-418　438-444
451-456　464-468　488-492　500-504　513-519　526-531　541-546　576-582
608-614　628-635　650-655　672-678　712-718　740-745　770-777　799-806
834-841　870-877　909-916　
ガンダムヒロインズMARK�U
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
　6- 12　 39- 44　 57- 62　114-121　141-147　175-182　212-219　237-244
273-282　320-329　358-367　402-411　441-449　473-482　500-509　537-546
590-599　631-640　710-721　755-764　808-817　854-863　888-897　926-935
ガンダムヒロインズ MARK�V
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17- 26　 77- 86　116-125　160-169　184-193　242-251　276-286　323-332
388-398　444-453　478-487　522-531　570-580　611-620　669-678　736-746
795-805　892-903　940-950
ガンダムヒロインズ MARK�W
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56　 94-103　136-146　202-211　265-276　317-326　368-379　496-505
563-572　659-668　762-773　828-837　880-892

ガンダムヒロインズ MARK�X
http://idol.bbspink.com/eroparo/kako/1082/10821/1082193496.html
39- 48　 89-100　180-189　259-269　327-337　474-483　528-538　568-577
623-635　766-775　826-835　895-906　
ガンダムヒロインズ MARK VI
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
51- 60　115-125　198-209　317-327　380-389　484-493　563-572　627-640
774-783　836-845　887-896　
ガンダムヒロインズ MARK VII
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48- 57　 140-159　216-227　326-337　467-476　478-480　611-621　681-692
734-743　798-807　
ガンダムヒロインズ MARK VIII
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35- 45　121-131　225-235　281-290　349-360　428-438　513-522　566-575
618-627　675-686　807-816　
ガンダムヒロインズ MARK IX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120835291/
26- 35　114-118　120-124　185-194　247-256　

[南極条約]　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
　　こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています

第1話（連載第1回〜第2回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
　　　【挿絵　プルスキー様】
第2話（連載第3回〜第6回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
第3話（連載第7回〜第9回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe3.html
第4話（連載第10回〜第13回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe4.html
第5話（連載第14回〜第16回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe5.html
第6話（連載第17回〜第19回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html

第7話（連載第19回〜第23回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe7.html
第8話（連載第24回〜第27回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe8.html
第9話（連載第28回〜第33回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe9.html
第10話（連載第34回〜第38回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe10.html
第11話（連載第39回〜第43回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe11.html
　　　【挿絵　チップ様】
第12話（連載第44回〜第48回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe12.html
第13話（連載第49回〜第52回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe13.html
第14話（連載第53回〜第56回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe14.html
　　　【挿絵　チップ様、ンダ様】

第15話（連載第57回〜第60回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe15.html
第16話（連載第61回〜第64回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe16.html
　　　【挿絵　チップ様】
第17話（連載第65回〜第68回収録）
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第18話（連載第69回〜第72回収録）
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第19話（連載第73回〜第76回収録）
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第20話（連載第77回〜第80回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe20.html
第21話（連載第81回〜第83回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe21.html
バレンタイン・ゴーゴー
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voev.html

第22話（連載第84回〜第87回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe22.html
第23話（連載第88回〜第91回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe23.html
第24話（連載第92回〜第94回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe24.html
第25話（連載第95回〜第98回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe25.html
第26話（連載第99回〜第103回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe26.html
第27話（連載第104回〜第106回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe27.html
第28話（連載第107回〜第110回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe28.html

旧世紀時代、人は月面の紋様に思いを馳せ、そこにウサギや臼杵を読み取った。
時に人間の顔や蛙の飛び姿を見つけた者もいるようだが、しかしそれは少数派だろう。
多くの地球人は、夜空を見上げては遥かなる宇宙に心躍らせたものだ。
そこに浮かぶ月の地表には数え切れない位多くの凹凸──クレーターが存在している。
クレーターという名称の名付け親は、数学者ガリレオ・ガリレイだ。
彼は、月の凹地をギリシア語の「椀」を意味する語、クレーターと名付けたのである。
ちなみに、クレーターの大部分は遥か昔、38億年以上も前に形作られたものだ。
その頃には、まだこの太陽系内にも多数の微惑星が残っていたらしい。
これらの星屑のような惑星同士の衝突が何度も繰り返され、クレーターとなったのだ。
実は、月だけではなく、地球にも数多くのクレーターの痕跡が発見されている。
だが、地球では月と違って大気や水によって少しずつクレーターは消え失せたのだ。
そして、太陽風の衝突等に因って僅かずつだが月でも凹地の風化が進行している。
いつか、月の表面からもクレーターが消え失せる日が来るのだろうか‥‥‥？
いずれにしろ、宇宙世紀時代になった今でも月への憧憬の感情は決して小さくはない。
だからこそ、月はアースノイド、スペースノイドの双方にとって重要な拠点だった。

現在、月面第一の規模を誇るフォン・ブラウン市上空には戦艦がひしめいている。
一際目立つ濃紫の禍々しい戦艦は、ティターンズ旗艦の大型宇宙戦艦ドゴス・ギアだ。
周囲には、巡洋艦アレキサンドリア、サラミス改級アユタヤ、カツンカンがいる。
そして、エゥーゴ旗艦強襲巡洋艦アーガマは月から離れた宙域を航海中だ。
地球と月は、互いに楕円軌道を描いて旋回しており、実はその距離は一定ではない。
軌跡の最遠距離は約406,700km、最近距離は約356,000kmと計測されている。
『アポロ作戦』に敗北したエゥーゴ艦隊は、その中間辺りの宙域に投錨中だった。
純白のアーガマの左右には、青い戦艦と緑の戦艦が1隻ずつ同行している。
右舷僚艦はアイリッシュ級2番艦ラーディッシュ、左舷はサラミス改級アララトだった。
ティターンズ艦隊との月面都市攻防戦闘から、既に標準時刻で3日が経過している。
本来ならすぐにでも反撃したいエゥーゴだが、さすがにそうもいかない事情があった。
アナハイム・エレクトロニクス月支社が抑えられている現在、補給のアテがないのだ。
近代戦闘に於いての糧食や補給の重要性なぞ、ここで今更語るまでもない。
エゥーゴ艦隊は、『アポロ作戦』で盛大に弾薬を消費して、しかも負けたのである。
先程の『ジャブロー侵攻作戦』の失敗の影響もあり、非常に苦しい状況であった。

ちなみに、香港のルオ商会にも補給要請は出されているが芳しい返事はない。
ティターンズに蹂躙されたニュー・ホンコン・シティーは、それどころではないのだ。
MRX-009 サイコガンダムの破壊行為の復旧活動で、多忙を極めているのである。
更に、代表のハヤト・コバヤシ艦長が指揮するカラバ＝アウドムラ隊への支援もある。
それでも、ルオ・ステファニーから出来る限りの援助を行う旨の回答があった。
恐らく、秘書のシェリー・パーカーの意向が取り入れられての返事だろう。
そして、アーガマ格納庫を飛び廻っている整備工も多忙さでは彼女達に負けていない。
あちこちで怒声が上がり、ボルトが飛び、スパナが叩きつけられている。
「整備マニュアルも付けずに新型を送って来るかよ！」
チーフ・メカニックのアストナージ・メドッソが、苛々と真紅の装甲を拳で殴った。
3日前の『アポロ作戦』に際し、エゥーゴは新型MSを数多く受領している。
だが、その殆どが試作機に毛の生えたような汎用性のない無理のある機体なのだ。
もっとも、新型機の実戦投入がデータ採取目当てなのは暗黙の了解だった。
表向き、エゥーゴはスペースノイドの権利と自由の為に戦っている。
しかし、同時に所謂「死の商人」の利益と発展の為に戦っているのもまた事実なのだ。

そんなスポンサーの都合に振り回される、メカニック隊の苦労は並大抵ではない。
実は、既にアーガマに搬入済で実戦配備まで手の回っていないMSや武器さえあるのだ。
特に、メガ・バズーカランチャーと呼称される特殊武器の調整が厄介である。
「月で完成したって言う例の新型‥‥‥今度はマニュアルくらいあるんだろうなあ」
ため息を吐くアストナージだが、実は不満よりも新しいMSへの興味の思いの方が強い。
結局、なんだかんだと文句は言っても彼も機械いじりが好きなのである。
「シュツルムのパーツ、取り合えずリック・ディアスのパーツを流用します？」
隣で、シュツルム・ディアスの整備をしていたアンナが、ため息混じりに尋ねて来た。
丸顔のアンナがそばかすだらけの顔を傾げると、ポニーテールが揺れる。
エゥーゴにとって幸運だったのは、彼女を含め腕の良い整備工を集められた事だろう。
「リック・ディアスは互換部分が多いからいいが、Mk-�Uはパーツ不足で困るな」
いっそのこと、ポリパテとプラ板でフルスクラッチでもしてやろうかと考えたくなる。
「もし、Mk-�Uの頭部メインカメラがやられちゃったらどうしましょう？」
「そん時は、ハイザックの頭でも付けとくさ」
悪戯っぽく問い掛けるアンナに向かって、アストナージはニヤリと笑って答えた。

二人から少し離れた格納庫内を、誰かが汗を散らしながら必死に走っている。
忙しそうにMSの調整を続けるメカニック達は、胡散臭そうな顔で走る男を横目で見た。
無重力の中では、ノーマルスーツ靴底の磁石の感度を上げなければ走る事が出来ない。
そんな状態のマラソンは、地球の重力下よりも辛く苦しい鍛錬なのだ。
顔を引き締めて走るその男は、一見服飾モデルと見間違うような整った顔立ちの男だ。
もっとも、既に乱れている前髪は以前と違ってキザに整えられては居ない。
さすがに体力的にキツいのだろう、男は先程から荒い息を引っ切り無しに吐いている。
そんな男に、格納庫壁際でぷかぷか浮かんでいるパイロットが声を掛けた。
「おいおい、ペースが落ちて来たンじゃねぇか？」
無精髭で一杯の顎をざらりと撫でながら言うのは、フラグ・ラグ・ハヤオ中尉である。
口に咥えた緑茶のチューブ・パックのストローが、セリフに合わせて上下した。
「い、いや！　これでも、結構！　ハイペースで‥‥‥！」
息も絶え絶えに抗議をするのは、ウォルトン・スウィフト少尉である。
元々が努力や根性とは無縁の人生を送って来たウォルトンは、訓練が大の苦手だ。
そこまで答えたウォルトンは、立ち止まると苦しそうに何回もぜいぜいと呼吸をする。

フラグ中尉は、頬をぽりぽりと掻きながらノーマルスーツの肩を竦めて見せた。
「やれやれ、これじゃ話にならンぞ」
たいして広くもないアーガマ格納庫を、たかが20周走っただけで息切れしているのだ。
悔しそうに肩を上下させるウォルトンに、フラグは緑茶を啜りながら言う。
「ま、5周も走れなかった最初と比べれば少しは進歩したってところかネ」
目を細めたフラグは、ハンガーに設置されたMSが並ぶ格納庫を見渡した。
エゥーゴ地球降下部隊の内、第三次帰還組がアーガマに生還して、既に一ヶ月になる。
あの『ジャブロー侵攻作戦』は、エゥーゴの威信を賭けた作戦だった。
当初、作戦の為に用意されたエゥーゴMS隊は84機──つまり、パイロットは84人である｡
それが、最終的に宇宙に戻って来たMSはたったの19機、パイロットは35人だった。
ここで数が合わないのは、MSを失って身一つで生還した人間もいるからだ。
だが、残りの50余人は“名誉の戦死”を遂げた訳で、如何に無謀な作戦だったか判る。
その結果、エゥーゴは大幅に戦力を失いティターンズに差を付けられていた。
アンマンからの補充組がそのまま前線に配属されたのは、この切羽詰った理由による。
半分素人の彼等までを頼らなければならない程、エゥーゴは逼迫していたのだ。

アナハイム・エレクトロニクスが、焦って新型MSを緊急配備して来たのも道理だろう。
それなのに、ウォルトンはどの小隊に配属される事もなく黙殺されている。
女子高生のファ・ユイリィ軍曹にさえ『Z計画』の新型MSが宛がわれたというのに、だ。
「オレにしちゃ頑張ってる、ってことですか‥‥‥」
ようやく息を整えたウォルトンは、ふと真剣な顔になってフラグを見つめた。
「‥‥‥中尉、こんな訓練いつまで続ければいいんですか？」
実際、アーガマに帰還して以降ウォルトンに課せられてたのは単なる基礎訓練である。
彼は、一回もMSに搭乗どころか訓練シミュレータすら使わせて貰っていない。
これが何の役に立つのかという焦燥感を、ウォルトンは捨て切れずにいた。
しかし、フラグは彼のセリフに左の眉を上げて微笑むだけで何も答えてはくれない。
「フラグ中尉。オレ、強くなりたいんですよ」
そこへ、傍を通りかかった少し太めのパイロットがウォルトンに厳しい声を上げた。
「なんだ、まだ無駄な訓練を続けているんですか」
嫌味っぽい口調は、彼の2年後輩のテレンス・デニケン少尉である。
思わず言葉に詰まるウォルトンは、テレンスの眼も見ずに小さく悪態を吐いた。

アーガマに帰還出来なかった人間の中に、一人の女性がいるのを誰もが知っている。
腰まである長い金髪に蒼い瞳の、薄い胸と小柄な身体の“氷柱のエース”
エリス・ワイス中尉が地球に残らざるを得なかったのは、全てウォルトンの責任だ。
恐らく、エリスが帰還していれば彼女は『アポロ作戦』で活躍をしたはずである。
だから、アーガマ艦内の殆ど全員がウォルトンを忌々しく思っていると言っていい。
テレンスはその代弁をしているようなものだから、ウォルトンも反論出来ないのだ。
身体を起こして表情を硬くするウォルトンに、テレンスは鼻を鳴らす。
「自分だったら、恥ずかしくてエゥーゴになんて居られませんけどね」
ウォルトンは、握った右手を振り上げようとしてぐっと堪えた。
壁際に浮かんでいるフラグは、口のストローを上下させながら彼等を見つめている。
「ま、いつまでもそうやって無意味な努力を続けてるのがお似合いですよ」
口篭るウォルトンを睨み付ける、テレンスの表情は何処か苛々としている。
先日の『アポロ作戦』に抜擢され参加したテレンスは、全く戦果を上げられていない。
彼がウォルトンに執拗に絡んで来るのは、自己嫌悪と悔しさの裏返しなのだろう。
緑茶を一気に啜ったフラグが、厳しい表情でチューブ・パックから口を離して言った。

「──テレンス少尉も、無駄口叩いている暇はないはずだぞ」
はっと顔を赤面させたテレンスは、フラグに敬礼をするとさっと飛び去って行く。
その背中をじっと見つめながら、ウォルトンは何も言えずに立ち尽くした。
ふと、離れた場所でMSの点検をしていた茶髪の整備工が、聞こえよがしに皮肉を言う。
「まったく、プライドがないヤツは楽だよなあ」
ウォルトンがキッとそちらに視線を向けると、メカニックは一斉にそっぽを向いた。
そもそもが、ウォルトンは“根拠のないプライド”の塊のような男である。
現状を誰よりも口惜しく、情けなく思っているのは他ならぬウォルトン自身だった。
唇を血の出るくらい噛み締めながら、ウォルトンは拳を震わせる。
そうだ、エリス中尉が宇宙に戻って来られなかったのは全て未熟な自分が悪い。
それを痛いほどに判っているから、彼はらしくもなく、死に物狂いで頑張ったのだ。
誰からも相手にされず、軽蔑されても必死に努力をしようとしたのである。
それでも、結局、ウォルトンはエゥーゴのエースになれる気配なぞ少しもなかった。
「さて、気を取り直していくぞ。まだ10周は走り込まンとな」
頭をぽりぽりと掻いた後で、フラグはストローを口の端に咥えたまま静かに言う。

しかし、背を向けたままのウォルトンはそのセリフを聞いても身体を動かさなかった。
「どうした？　中途半端に休むと──」
フラグが尚も口を開こうとした瞬間、不意にウォルトンの身体から力が抜ける。
「‥‥‥どうせ、オレなんてこれ以上頑張ったって無駄ですよ」
格納庫で続けられている突貫工事の作業音が、黙り込んだ二人の間を流れた。
例えば、成功を空想し思い描く事は誰にでも出来ることだし誰もがやっている事だ。
だが、その空想し思い描いた成功を手にする為には、空想し思い描く手軽さなどとは
恐ろしく懸け離れた、現実的な作業を積み重ねていかなくてはならない。
その重みに耐え切れなければ、努力出来なければ、希望なぞ持たない方が良いのだ。
ウォルトンの虚ろな瞳は、何処か悟ったような落ち着きを持っていた。
数分間黙ってしまった後で、フラグは呑気な態度を崩さないままに口を開く。
「無駄かどうか、やってみないと判らンだろう」
パックの底に残った緑茶を吸い上げるフラグに、ウォルトンは明るい声で言った。
「オレはもう、十分頑張りました。誰もオレを責める事なんて出来ませんよ」
エゥーゴという組織は非常に弾力的な集団であり、構成員の全てが軍人ではない。

正規軍人ではなく“雇われパイロット”である彼等は、戦列を離れる事も可能である。
ストローを上下させ、フラグは空中に浮かんだまゆっくりと口を開いた。
「‥‥‥待たせているヤツが、いるンじゃないのか？」
さりげなくフラグから目を逸らしたウォルトンは、突然楽しそうに身体を震わせる。
「どうせ、エリス中尉だって‥‥‥」
そこまで言ったウォルトンが、整った顔を醜く歪め、大袈裟に肩を竦めて哂った。
「エリス中尉だって、本気でこんなオレの事なんて待っていませんよ」
軽く目を閉じたフラグは、長い脚を床に下ろしてすくっと背筋を伸ばして立つ。
手の中のチューブ・パックをぎゅっと握り潰し、フラグが口の端を歪めた。
「確かに、お前さンを責められるヤツはいないかもな」
フラグは、くしゃくしゃになったチューブを壁のダストボックスに器用に放り込んだ。
ウォルトンは、ダストボックスの扉がゆっくりと閉まるのを無言で見守る。
それから、床を蹴って身体を泳がせてフラグは振り向きもせずに飛び去ってしまう。
「──オレは頑張ったさ。オレを責められるヤツなんているもんか」
まるで呪文か何かのように、ウォルトンは何度も何度も繰り返しそう呟き続けた。

──It will continue next time. Please look forward.

ヲル豚ｷﾀ━━( ´∀`)･ω･) ﾟДﾟ)･∀･)￣ｰ￣)´_ゝ`)`Д´)-_-)冫､ )ﾉД`)=ﾟωﾟ)━━!!!

ISAPさん、乙です
久々ウォルトン登場！らしくなく頑張ってるな〜
エリスはいつ宇宙に上がってこられるのかな？
相変わらずフラグ中尉はカコエエ！

＞「そん時は、ハイザックの頭でも付けとくさ」
ハゲワロスｗΖザクのことかー！？
アストナージ、原作のときから大好きだったけど、VOE読んでますます好きになりますた

ヲル豚！
ヲル豚！
（ＡＡ略）

ＩＳＡＰさんｷﾀ━━━━━━*･ﾟﾟ･*：.｡..｡.：*･ﾟ＼(ﾟ∀ﾟ)／ﾟ･*：.｡. .｡.：*･ﾟﾟ･*
今回もお疲れさまです！

ヲル豚がｷﾀ━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━!!!!
冒頭のエリスでﾆﾔﾘとしたら、ヲル豚が、ヲル豚が・・・。
もちっと性根を入れ替えてくるかと思ったら、
やっぱりヲル豚はヲル豚だった。
しかしフラグたん、渋いなー。
ヲル豚の活躍なんかないだろうけど、でもたぶん
多少の救いはあるのかな〜と言ってみる。
というか、そうならないとエリスが可哀相だから。

で。
今回の１番自分が反応したのは・・・　

> アーガマに帰還出来なかった人間の中に、一人の女性がいるのを誰もが知っている。
> 腰まである長い金髪に蒼い瞳の、薄い胸と小柄な身体の“氷柱のエース”

の　「　薄　い　胸　」　だった。

貧乳はエリスの目立つ特徴の１つですかっ!!!ｗ

最後に。
スレの皆様、残暑お見舞い申し上げます。
まだまだ暑さが続来そうですが、どうぞお元気で過ごされますよう お祈り申し上げます。

ヽ( ﾟ∀ﾟ)ノ ISAPさん乙です！
(　ﾟ∀ﾟ)o彡ﾟ　貧乳！貧乳！
もっとｶﾞﾝｶﾞﾚヲル豚！

フランたんといいヲル豚といい…
なんか嫌な事でもあｔったんですかい？

まだヲル豚は抜けられんか
ウォルトンと呼ばれる日はいつになるのやら
しかしカツの株をも急上昇させたISAP氏ならばと思ってる俺ガイル

フラグさん、ヲル豚を見捨てないでやってくれ〜！
きっかけがあれば変われる子なんですよ

ISAPさんお疲れ様です
先週は忙しくて見れなかったから今日で二週分保管完了。
先週は忙しい人が多かったんだろうな・・・
冒頭であのやり取りが来たからもしや、と思ったらやっぱりヲル豚ｷﾀ━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━!!!!
ヲル豚・・・まだあれから一ヶ月だからまだまだなのか・・・？
物事はやり始めて成果が出るようになるまで最低三ヶ月はかかるというから・・・
がんばるんだ！あきらめるなヲル豚ーーー！

ヲル豚人気者だな。

ヲル豚修行ｶﾞﾝｶﾞﾚ　超ｶﾞﾝｶﾞﾚ
ジュナスはみんなに忘れられないようにｶﾞﾝｶﾞﾚ

馬鹿言うな、VOE最萌えキャラのジュナスﾀﾝを忘れるはずが無いじゃないか。

だれだっけそれ？

カタナバ？誰そ（ｒｙ

ｦﾙ豚は雑草だな
踏まれても踏まれても生きてる
で、強くたくましく生き残る

俺がＺＺで一番不満だったのは、シャングリラのガキンチョ達が誰一人死ななかったことだ。

俺がＺＺで一番不満だったのは、ヤザンがお笑いにされてたことかなあ

俺がＺＺで一番不満だったのは、ＭＳがバイク風にまたがってるところだ。

いったいＭＳはいつからお尻で重量を支えられるようになったのか

アッガイは体育座りしてますが

機動戦士 Ｚガンダム�U−恋人たち−の公式サイト見てきましたが、サラは池脇千鶴なんですね。

これからは脳内変換でISAPさんの作品を読んでみます。
フォウのゆかなは脳内変換が無理そう。

ゆかなって鮒のまやの中の人？
エロさが足りん…

>>311
ゆかなはプリキュア白の中の人。
昔から好きな声優さんだけど、フォウか・・・。
色気と妖艶さが足りんな・・・orz

サラは、まぁ、うん。いいや、もうｗ

ゆかな、ねぇ。2部予告見たけど、自分は想像してたよりはよかった
島津フォウに思い入れが強い人にはキツイかもね

保守

保守

むむ、日曜の放映はなかったのか…。ま、お盆シーズンだからいいか…。

次回予告がなかったから一区切りついてまたしばらく空くんじゃないか？

まぁ、まったり待つか…。

>>308
そんなこと言ったらたぶんあの股関節の構造じゃすぐバキッと・・・

フォウの中の人の話題でZ関係はどこも大荒れなのに、ここは静かなもんだね。

それは、先生の描くエマさんがエロカワイイから。

俺の出番はまだかー

今日の放映まだですかー

今日もないのか…orz
ISAPさん病気になったりしてないよね？
お盆で帰省してるだけだよね？

次回予告無かったから充電期間かなんかじゃない？
描き溜めてるとかプロット煮詰めてるとか

お盆休み等で仕事が忙しかったり、帰省したりするから
予定は未定って感じだったんじゃないのかな？

・・・とくに焦らず待ってます。
投下が読める日を楽しみにしながら。

まあ、このレスの少なさにISAPさんが萎えないことを祈るのみだな・・・・
お盆から帰ってみたら、ほとんど廃墟状態だし・・・

保守。

>>327
当番乙。

ほんっと、当番っていらん事ばっか言うな。

今度の日曜日で勝負が決まるわけだが

そうかそうか

最初の頃から比べても文章力（というか描写力）が上がっている作者さんへ、いらぬお節介かもしれないけど、ひとつだけ。
名詞止めをもう少し用いても良いのではないか？と思いました。

けっしてケチを付けている訳ではないので、聞き流してもらってもまったく構いませぬ。

ISAPさんがレス数に言及しない限り当番は口実に使って茶々入れする、たぶん

今だ！333ゲットー！！！
￣￣￣￣￣∨￣￣￣　　　　　　　(´´
　　　　 ∧∧　　　）　　　　　　(´⌒(´
　　⊂（ﾟДﾟ⊂⌒｀つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
　　　　　　 ￣￣　 (´⌒(´⌒;;
　　　　　　ｽﾞｻﾞｰｰｰｰｰｯ

ＩＳＡＰさん、誰を殺して誰をあっちに寝返らせて・・・といろいろ考えてるのかな

　ﾉ::::ﾞ､　ヽヽヽヽ ﾞ､
ﾍ:::::::::;;: -‐''''""(　)1
　ﾞ､::::::::-‐''"""￣"'i
　 :V;;||:::: '~ﾆ=ｯ, r='|
　　i!f !::::: 　 　 　ﾞ、i
　　i!ゝ!::::　 　　 ‐/ﾘ
　　i::/:､ :::､ 　/''ii'V
　￣ﾊ:::::＼　"''il|ﾊﾞ''
ｼｮｶﾂﾘｮｳ
諸葛亮　いわく
なかなか楽しそうな構想ですね

　　　　　　　（　 _,, -''"　　　　　 ',　　　　　　　　　　　　 __.＿＿　　　　　　　＿＿＿_
　　　ハ　　　（　l　　　　　　　　　',＿＿_＿,､　　　　　　(:::} ｌ ｌ ｌ ,} 　　 　　／　　　 　 ＼
　　　ハ　　　（　.',　　　　　　　　　ﾄ───‐'　　　　　　ｌ::ｌ￣￣ｌ　　　　　ｌ 　　　　　　 │
　　　ハ　　　（　 .',　　　　　　　　　|　　　　　 　 　 　 　 ｌ::|二二ｌ　　　　　|　　ハ　こ 　.|
　　　　　　　（　／ｨ　　　　　　　　　ｈ　　　　　　　　　, '´￣￣￣｀ヽ　　　|　　ハ　や　│
⌒⌒⌒ヽ(⌒ヽ／　',　　　　　　　　 ｌ.ｌ　　　　　　　　 ,'　 ｒ──―‐tｌ. 　　|　　ハ　つ　│
　　　　　　　￣　　　',　　　　　　　ｆｌｌＪ.　　　　　　　　{　ｒ' ー-､ﾉ ,r‐ｌ 　　 |　　！　め　│
　　　　　　　　　　　　ヾ　　　　 ﾙ'ﾉ　|ll　　　　　　　,-ｌ　ｌ　´~~ ‐ ｌ~｀ﾄ,.　　ｌ 　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　〉vw'ﾚﾊﾉ　　 l.lll　　　　　　 ヽｌ　ｌ ',　　 ,_ !　,'ﾉ 　　ヽ　 __＿＿／
　　　　　　　　　　　　　l_,,, =====､_　!'lll　　　　　　　.ﾊ. ｌ　 ｒ'"__ﾞ,,｀ｌ| 　　　　)ノ
　　　　　　　　　　＿,,ノ※※※※※｀ｰ,,,　　　　　　 /　ｌヽﾉ ´'ー'´ﾊ
　　　　　　　-‐'"´　ヽ※※※※※_,, -''"｀''ｰ-､ _,へ,＿',　ヽ,,二,,/ .ｌ
　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣￣￣　　　　　　　｀''ｰ-､　ｌ　　　　　　ﾄ､へ

ｳｫﾙﾄﾝ
所属：ｴｩｰｺﾞ
現在地：55国
武力：.15
知力：27
ｶﾘｽﾏ；99
体力：100

HIT ANY KEY

いつもROMらせてもらってるので今日こそはと期待age

癖で間違えたorz

今夜も休載だったら、逝くか・・・


　　　　　　ｼｭﾎﾞ.,
　　　　　　　.,　∧＿∧
　　　　　　[]() （・ω・｀ ）　　　　　　ｌ二ヽ 　
　　　　 　　□と　　　　）￣⊃　　　　　) ) 　　　　　
　　　　　　⊂ （＿（＿つ　　￣⊃　　/￣￣￣ヽ
　　　　　　　⊂_　　　　　 .＿⊃　　　| （＼／） |
　　　　　　　　　⊂＿＿⊃.　　　　　 |　 >　< 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | （／＼）. |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ＿＿＿/

こらこら早まってはいかんぞ！マターリ待つのだ

ところで、ガンダムA連載のX外伝でローザ�U世がワンピース足透けまで披露してたわけだが。

　　　ｨ / 7"´'´ ´ `ｰ'ｰ'´￣｀ ヽ､
　　　　/ / /　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　/ l l　　　 /　　　　　　　　　　　　　ヽ
　 　 1 ヽ　　　l　　 /　　　　　　　　　　　　i
　　　ヽヽ.,,r' i |　r（　　　　　　_,,,_　　　　　 }
　　　_７'　 ヽ lヽ ヽヽ　　　,.ィr-　ヽ　 　 　 !'
　　l´　　　ｨ,.=‐｀ ｰ`ー '"´　 ￣｀ヾ　　　　ヾ
　　!　　　 f　　　　　　　　　　　　　 !　　　　 ヽ
　 1　　　 l　 　 　 _　　 　 　　{　 　 } 　 　 　 !
　 ヽｰr　 !　　　 _　 ヽ_　　_,_ィ_　　 l　　　　,ｲ
　　 ヽ7　l　-‐_''o_ゝ　　r'ヽ┴'‐`　　}ヽ-､_ﾉl
　　　　ゝ-!　　　　　　　|　 ヽ　 　 　 !r　 l /
　　　　l　-l､ヽ　　　 r'_ ヽ　　　r'　　,l､l　 !'
　 　 　 ! ヽl　 !　　　　　＿＿,　　　 |ン ｲ-,
　　　　 ヽ　!　　　rｰ'´― '"´　　　　l／　/
　　　　　 ｀!ヽ　　 ー― ''　　　　　 ,ｨ ノ 7　　俺の出番はまだか！
　　　　　　ヽ ヽ　　　　　　　　　／　!- 'ﾉ
　　　　　　　 ヽl＼　　　　　 ／ r'　 !／
　 　 　 　 　 　 !　ヽー― '´　 ﾉ　 ,.!､
　　　　　　　　l'ゝ､_ ｀'　__,.. -‐_,ニ- l
　　　　　　　 ﾉ- ､　7'',´ r ''"´,.-‐i二!
　　　　　　　ヾ--/././ ヽ'､　ヾ‐≡ン'ヽ

連載終了

今日は当番来ないの？

漏れもヤザン先生の登場を心待ちにしてますよ

仕事や人間関係いろいろある中で、ISAPさんはSS書いてくれてんだ。
ここでまで責任や期限に苦しませちゃいけない。
ISAPさん書いて楽しい。
俺たち読んで楽しい。
そうあるべきじゃないかな。

ゆっくり待ってようよ。
何かあったのかなって心配だけど、まったり楽しみにしてます。

弁当配りだけじゃなく男達の性処理までされられるルチーナを…

>>343
ヤザンたん、萌え〜〜

イマサラだが、>>337って結局なんなんだ？

さんごくし。

まさか、ISAP氏は既に三国志の連載を始めているんじゃ・・・

あまり休載していると、映画第2弾にストーリーで追い越されそうに

先生、他に締め切り抱えて忙しいのかな？

安否を気遣い始めたりしてます

枕営業に反発して発作的に断筆してしまいました

ISAP氏はアニメ版EOVについて富野氏と計画中につき今週はお休みです

‥‥‥ごめんなさい、でした。

寄せては返し、返しては寄せる静かな波が、ガルダ級輸送機アウドムラの機体を洗う。
湿気を多く含んだ海風は、赤く塗装された機体表面に当たって吹き去る。
ガルダ級2番機は、現在ニュー・ホンコン・シティー外れの港に停泊中だった。
桟橋から展望すれば、まるで宝石のような香港の夜景を見る事が出来る。
左右に広く広げられたガルダ級の翼長は524m、更に前後幅は実に317mに達する規模だ。
その大きさは、旧ジオン公国で使用されていたガウ輸送機を遥かに上回った。
前後幅は東京タワーの高さとほぼ同じだ、と言えばその巨大さが判るだろう。
元々、ガルダはスペースシャトルの中継機として開発されたという側面を持つ。
腹部の巨大格納庫に、大量のMSと資材を積載出来るのはその為である。
本来、これら4機のガルダ級輸送機は地球連邦軍の管理下に置かれているはずだ。
だが、ガルダ級1番艦ガルダ、2番艦アウドムラ、3番艦スードリ、4番艦メロウドの内
アウドムラは、反連邦組織運動エゥーゴ支援組織カラバによって管理運用されており
スードリは1ヶ月半前のシャトル攻防戦で撃破され、地上から消滅している。
波に揺られるアウドムラは、巨大な格納庫ハッチを港に付けて大きく解放していた。
次々にハッチから船内に運び込まれているのは、ルオ商会からの補給物資だ。

2週間前、カラバ＝アウドムラ隊はティターンズのニューギニア基地を襲撃した。
建設途中だったニューギニア基地を、カラバは壊滅に追い込んだのだ。
アムロ・レイ大尉の奮戦と、ハヤト・コバヤシ艦長の指揮あってこそである。
尤も、残念ながらティターンズが秘密裏に移動した新本拠地の場所は掴めてはいない。
だが、カラバにはフリーのジャーナリストのカイ・シデンの協力もある。
カイならば、遠からずティターンズの拠点を見つけ出してくれるはずだ。
ルオ商会名代ルオ・ステファニーは、アウドムラ格納庫で積載作業を監視していた。
煌々と明かるい船内でも、彼女の上質の赤いジャケットは良く目立つ。
手を組んで厳しい表情で立っているステファニーには、異常な威圧感があった。
ふと、右に左にと飛び廻っていたカラバ代表ハヤト・コバヤシが彼女に駆け寄った。
「ステファニーさん、あちらで座られていては？」
あたふたと汗を拭きながら話すハヤトの顔を、ステファニーは冷たく一瞥する。
「結構です」
「あ、でも、あちらに、その、コーヒーを用意させていまして‥‥‥」
カラバ代表という肩書きが泣きそうな位、卑屈でおどおどとした態度のハヤトである。

「下に小さなバケットを置いてどうするんです！　頭を使いなさい！」
ステファニーは、ハヤトを無視したまま手際の悪い作業員を怒鳴り付けた。
大慌てになる哀れな作業員から眼を逸らし、ステファニーは吐き捨てるように言う。
「コーヒーなぞ、飲む気分にはなれません」
氷より冷たい瞳で見下ろされ、ハヤトはあうあうと口を痴呆のように動かす。
確かに、ニューギニア戦の被害は大きく、ルオ商会には相当の迷惑を掛けていたのだ。
それがなくとも立場の弱いハヤトは、小さな身体を一層竦めるしかない。
そんな二人の側へ、金髪を揺らしながら秘書のシェリー・パーカーが近付いて来る。
「市長は、前の事があるから余り良い顔はしてないみたい」
さすがに、香港市長はスードリに焼き討ちされたあの夜の惨劇を忘れてはいない。
ルオ商会が援助していなければ、カラバは香港に寄港すら出来ないだろう。
小さくため息を吐いた後で、ふとシェリーは親密げにステファニーに肢体を寄せた。
「それより、ステファニー。ちょっと休んでコーヒーでも飲まない？」
「丁度コーヒーが飲みたいと思ってたの。嬉しい！」
蕩けそうな微笑で頷くステファニーに、ハヤトは思い切り体勢を崩してしまう。

　　「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム　Voice Of The Earth 」　連載第132回







　　　　　　　　　(C)2002,2003,2004,2005　　　ISAQ > ISAP PRESENTS.

ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366　368-373　376-379　384-387　396-400　406-411　413-418　438-444
451-456　464-468　488-492　500-504　513-519　526-531　541-546　576-582
608-614　628-635　650-655　672-678　712-718　740-745　770-777　799-806
834-841　870-877　909-916　
ガンダムヒロインズMARK�U
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
　6- 12　 39- 44　 57- 62　114-121　141-147　175-182　212-219　237-244
273-282　320-329　358-367　402-411　441-449　473-482　500-509　537-546
590-599　631-640　710-721　755-764　808-817　854-863　888-897　926-935
ガンダムヒロインズ MARK�V
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26　 77- 86　116-125　160-169　184-193　242-251　276-286　323-332
388-398　444-453　478-487　522-531　570-580　611-620　669-678　736-746
795-805　892-903　940-950
ガンダムヒロインズ MARK�W
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56　 94-103　136-146　202-211　265-276　317-326　368-379　496-505
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ガンダムヒロインズ MARK�X
http://idol.bbspink.com/eroparo/kako/1082/10821/1082193496.html
39- 48　 89-100　180-189　259-269　327-337　474-483　528-538　568-577
623-635　766-775　826-835　895-906　
ガンダムヒロインズ MARK VI
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
51- 60　115-125　198-209　317-327　380-389　484-493　563-572　627-640
774-783　836-845　887-896　
ガンダムヒロインズ MARK VII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1103211618/
48- 57　 140-159　216-227　326-337　467-476　478-480　611-621　681-692
734-743　798-807　
ガンダムヒロインズ MARK VIII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1111804843/
35- 45　121-131　225-235　281-290　349-360　428-438　513-522　566-575
618-627　675-686　807-816　
ガンダムヒロインズ MARK IX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120835291/
26- 35　114-118　120-124　185-194　247-256　279-289　

[南極条約]　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
　　こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています

第1話（連載第1回〜第2回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
　　　【挿絵　プルスキー様】
第2話（連載第3回〜第6回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
第3話（連載第7回〜第9回収録）
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第4話（連載第10回〜第13回収録）
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第5話（連載第14回〜第16回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe5.html
第6話（連載第17回〜第19回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html

第7話（連載第19回〜第23回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe7.html
第8話（連載第24回〜第27回収録）
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第9話（連載第28回〜第33回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe9.html
第10話（連載第34回〜第38回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe10.html
第11話（連載第39回〜第43回収録）
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　　　【挿絵　チップ様】
第12話（連載第44回〜第48回収録）
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第13話（連載第49回〜第52回収録）
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第14話（連載第53回〜第56回収録）
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　　　【挿絵　チップ様、ンダ様】

第15話（連載第57回〜第60回収録）
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第16話（連載第61回〜第64回収録）
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　　　【挿絵　チップ様】
第17話（連載第65回〜第68回収録）
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第18話（連載第69回〜第72回収録）
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第19話（連載第73回〜第76回収録）
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第20話（連載第77回〜第80回収録）
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第21話（連載第81回〜第83回収録）
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バレンタイン・ゴーゴー
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第22話（連載第84回〜第87回収録）
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第23話（連載第88回〜第91回収録）
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エゥーゴ旗艦強襲巡洋艦アーガマの格納庫隅で、エマ・シーン中尉が目を丸くする。
「フォン・ブラウン市が落とされたというのに、地球に行くというんですか？」
格納庫出口近くに待機しているのが、僚艦との連絡用シャトル機である。
機体側に立つのは、クワトロ・バジーナ大尉とブレックス・フォーラ准将だった。
二人は、これからサラミス改級アララトに乗り換えて地球圏へ向かうのだ。
黒髪を揺らし、エマはノーマルスーツのグローブに覆われた手を苛々と握り締めた。
「何も、クワトロ大尉まで‥‥‥」
「すまんな、エマ中尉。アポリー、アーガマの事は宜しく頼む」
サングラスを掛けたままのクワトロは、エマと並ぶアポリー中尉に水を向ける。
「判りました」
頼もしげに頷くアポリーに向かって、クワトロが静かに言った。
「ドゴス・ギアをくれぐれも甘く見るな」
「シロッコ、とかいいましたか。“木星帰り”だそうで‥‥‥」
ティターンズ旗艦大型宇宙戦艦の艦長の名前は、ここに来て急浮上している。
今まで、新参者のパプティマス・シロッコ大尉はエゥーゴではノーマークだったのだ。

「あの思念は、並大抵のニュータイプではないぞ」
苦々しく呟きながら、クワトロはさりげなく騒々しい格納庫を見渡す。
さすがに、苦戦を強いられるはずのアーガマを置き去りにするのは心残りなのだろう。
現在のアーガマは、補給もままならず、パイロットも不足している状態だ。
順調に回復中だとはいえ、ジュナス・フレイブ大尉の復帰までは時間が必要である。
更に、『アポロ作戦』では第4小隊の新人パイロットが2人も戦死していた
この状態で、クワトロ程のパイロットが戦列を外れるのは余りにも痛い。
それでも、ブレックス達はどうしても地球に降りなくてはならないのである。
彼等がこれから向かうのは、地球のダカールで開催される連邦評議会の会場だった。
西アフリカ有数の大都市であるダカールは、北緯14度7分西経17度5分に位置している。
アフリカ大陸最西端の、サハラ砂漠と大西洋の間に位置するセネガルの首都だ。
議会民主主義制の連邦政府の政治的中心地が、このダカールである。
エマ・シーンも、ティターンズ時代に何度かダカールの警護任務に就いた事があった。
時にテロリズムの標的にされる都市は、厳重な警戒態勢が引かれている。
噂では、降下部隊が苦戦したNRX-044 アッシマーが多数配備されているとも聞く。

地球連邦軍が如何に力を持っているとはいえ、現在の政府は「文民統制」だ。
最終的に地球の政治経済の行く末を決めるのは、連邦評議会の多数の表決なのである。
見送りに来ていたアーガマ艦長ブライト・ノア大佐が、取り成すように言った。
「戦いだけが戦争じゃないからな‥‥‥中佐、補給状況は？」
そこまで言ったブライトはラーディッシュ艦長ヘンケン・ベッケナー中佐に尋ねる。
本人はさりげなく言ったつもりだろうが、随分とわざとらしいセリフだ。
クワトロ達を見送りにアーガマに来ていたヘンケンは、ごほごほと空咳をして見せる。
それからさりげなくエマの視界に位置を占め、ヘンケンは渋い顔になった。
「良くない。グラナダも、地下街建設やらで人手が足らんし、物資が回って来ない」
そう言ってはちらちらとエマの顔を見つめようとするが、上手く出来ないヘンケンだ。
「困りましたね」
ヘンケンなぞには一瞥も呉れず、エマはクワトロに視線を向けたままため息を吐く。
戦いだけが戦闘ではない、というブライトのセリフは残念ながら真実だ。
そもそも、エゥーゴが依って立っている資金の拠出元は所謂戦争商人と闇企業である。
彼等は商人である以上、損をするような商いをするつもりはさらさらあるまい。

従って、エゥーゴが支援を受け続ける為には唯一のそして最重要の資格が必要である。
それは、「彼等を儲けさせる組織」であるというシンプルな答だった。
常に勝利を収め、MSの宣伝を行い、商人達の利権を恒久的な物にするのだ。
しかし、勝利が義務だった『アポロ作戦』にエゥーゴは敗北を喫してしまっている。
その結果、ティターンズは連邦評議会での発言力を急激に増していた。
実は、公然とエゥーゴに加担する事を意思表明している議員もこれまではいた。
ところが、『アポロ作戦』以降、彼等の発言も影を潜めてしまっている。
その結果、ティターンズ派議員から連邦評議会に驚くべき法案が提出されたのだ。
──「地球連邦軍の全権をティターンズに委譲させる」という提議である。
現状では、スペースコロニー駐在軍の軍人は、はっきり言ってエゥーゴ寄りだった。
大多数の宇宙戦艦の常駐観測員は、エゥーゴ艦隊がレーダーを横切っても黙認するし
月や幾つかのコロニーのように、入出港自由の宇宙港も数多いのである。
彼等にとって、ティターンズの出す命令など強制力の欠片もないのだ。
ところが、地球連邦軍の全権がティターンズに委譲されるとなれば話は違って来る。
エゥーゴは大幅に行動を制限され、数に勝るティターンズに殲滅されるだろう。

だからこそ、ブレックス達は表決前に連邦評議会全体に根回しを掛けるのである。
ティターンズを利する特別法案を、何とかして廃案にしなくてはならない。
「ブライト艦長、それでは行って来る」
ブレックス・フォーラは、憂鬱な表情を隠そうともせずにブライトに敬礼をした。
『アポロ作戦』前に、ブレックスはラーディッシュでアーガマと合流している。
本来なら、彼は勝利に酔い痴れるフォン・ブラウン市で演説を行うはずだったのだ。
ブライトが静かに頷くと、ブレックスはクワトロを促して歩き出す。
今回のクワトロの地球行きを特に強く望んだのが、ブレックス・フォーラだった。
真の敵の素顔をクワトロにも見せておきたい、というのが彼の主張だ。
連邦評議会には、ティターンズ総帥ジャミトフ・ハイマン大将も出席するのである。
「──しかし、にわかには信じられませんでした。
　地球連邦軍の指揮権を、ティターンズに渡す方に議会が傾いているなどとは」
並んで歩きながらクワトロが呟いたセリフに、ブレックスは口の端を上げて笑った。
「地球で呑気に暮らしている連中は、宇宙で何が起こっても全く他人事だ」
実際、選挙の投票率が人口の半分を切り、政治的無関心層が多くを占めて久しい。

彼等は、その場の好悪で地球環境を破壊し、厚顔にもそれを恥じるような事はない。
「ジャミトフは地球上の政治家は地球に住むべきだとぬかしたんだ。
　アフリカ大陸の半分が砂漠化した現実を見ていても、ヤツはそれでいいと言う」
ジャミトフの事を語る時、ブレックスの口調は彼らしくもなく辛辣な物になる。
それを苦笑で流して咎める事はせず、クワトロはランチのハッチに手を掛けて言った。
「政治家達全てを、宇宙に運ぶ方法はないものでしょうかね？」
「宇宙酔いが怖いのだとさ」
つまらなそうに言うブレックスのセリフは、皮肉にしてはたいして面白くはない。
二人が乗り込んだランチのハッチが閉じると、急にヘンケンがエマに近付く。
「でな、MSの編成について、君の意見を聞きたいのだ。エマ中尉」
さりげなさを装って肩に伸ばされた手をさっと避け、エマは怪訝そうに眉を顰めた。
「‥‥‥そういう事は、ジュナス大尉かアポリー中尉とご相談下さい」
そのまま硬い表情で飛び去るエマのすらりとした後姿に、ヘンケンは手を伸ばす。
「いや、あっ、でだな‥‥‥！」
未練がましく手を振り回すヘンケンに、ブライトは憐れんだように額を押さえた。

マットレスのスプリングを確かめるように、ファ・ユイリィ軍曹がぽんぽんと跳ねる。
「それで、そのまま逃げられちゃったんですか？」
呆れた口調でファが身体を上下に揺する度、少女の乳房が波打った。
ノースリーブの、明るい黄色をしたエゥーゴ制服の胸元がたぷんと揺れる。
中身が詰まった水風船のように揺れる乳房に合わせ、短い黒髪もばさばさと広がった。
それを横目で見る、ヘンケン・ベッケナー中佐は憮然とした表情である。
しばらくつまらなそうにヘンケンを見つめた後で、身体を止めた少女が口を尖らせた。
「だいたい、そんなミエミエの手じゃダメですよ」
ファが座る場所から離れてベッドに座るヘンケンは、これまで以上に額に皺を寄せる。
少女の二の腕の細さから意識的に視線を逸らし、ヘンケンが言った。
「軍曹は、いつまでそこにいるつもりだ」
そもそも、二人がいるのはアイリッシュ級2番艦ラーディッシュ艦長ヘンケンの個室だ。
仮にも中佐の部屋に自由に出入している下士官は、ある意味異常である。
ヘンケンが強く拒絶しないのをいいことに、ファはフリーパス状態だった。
今日も、アーガマから戻った彼が休もうとしていた処へ突然少女が尋ねて来たのだ。

ヘンケンの面倒臭そうなセリフに、ファは滑々とした頬をぷくっと膨らます。
「まだ、あたしの愚痴を聞いてくれてないですよう」
「十分聞いたと思うぞ」
彼の部屋を強襲した少女は、既に30分以上に渡って愚痴を並べ立てていた。
その話題の主は、我侭で自分勝手な幼馴染の少年──カミーユ・ビダン少尉である。
6日前の月面攻防戦『アポロ作戦』が、ファにとっては初めての実戦だった。
その戦いで、少女は事前の期待を裏切って殆ど活躍をしていない。
充分以上に訓練をしたはずのファは、それを本番で生かす事が出来なかったのである。
本来、その悔しさを宥めてくれるのはカミーユのはずだった。
ところが、少年はお座成りなセリフでファを適当にあしらう事しかしなかったのだ。
ファにとって、それは苛立たしかったし、腹立たしい態度である。
「だいたい、酷いと思いません？　あたしだって頑張っているのに」
ヘンケンが優しく頷いてやるのは、別にファに下心がある訳ではない。
単に、自分の新兵時代を思い出して悔しい少女の思いを判ってやれるだけの事である。
要するに、それはヘンケン自身がとっくの昔に通り過ぎた感慨なのだ。

実は、「部下」を持って初めて知る事が出来る認識は考えている以上に多い。
その最たるものは、自分の昔の悩みは別に特異な物ではなかったという発見である。
つまり、誰でも同じような障壁にぶつかるのだと実感として判るのだ。
「まあ、誰だって最初から上手くはいかないもんさ」
髯を撫でながらそんな事をさらりと言えるヘンケンに、ファは真摯な瞳になった。
「そうですよね。あたしだって、もっと強くなれますよね」
尤も世の中には例外は山ほどいるが、とヘンケンはため息を吐いた。
例えば、あのRX-78-2 ガンダムで一年戦争の英雄となったアムロ・レイである。
少年は初めてMSを動かした時、MS-06 ザクを楽々と撃破したと伝えられていた。
それに、カミーユにしてからが“アムロ・レイの再来”と呼ばれている。
挫折という物に縁のない天才カミーユには、ファのもどかしさは一生理解出来まい。
あるいは、純粋なエリートのエマ・シーン中尉もそうかもしれない。
「俺だって、初めてスルガの艦長になった時は失敗ばかりだったぞ」
ヘンケンは、サラミス級巡洋艦改装フジ級輸送艦スルガの艦長だったことがある。
もう7年も前の一年戦争時代の、懐かしくも恥ずかしい思い出という他はない。

今考えれば、当時の部下に頭を下げて回りたいくらい何も出来なかったと思う。
だが、その経験があってこそヘンケンは曲がりなりにも一人前の顔が出来るのだ。
「立ち止まらない限り、誰だって前に進んでいけるもんさ」
彼が親身になって語ってくれたから、ファは嬉しそうにヘンケンに身体を寄せる。
「‥‥‥昔の話、もっと聞きたい、です」
実際のところ、落ち込んでいる時にかけて欲しいセリフに内容は要らない。
極端な話、「いいコ、いいコ」と頭を撫でて貰えるだけで気が済んだりするのである。
そして、それが出来る程カミーユは大人ではないしファも大人ではない。
ファがにじり寄って来たから、ヘンケンはさりげなく尻を浮かせてそっと身体を離す。
「‥‥‥‥‥」
ヘンケンの額につぅっと汗が一筋流れ、ファはむっと口を尖らせた。
大きく息を吸い込んだファが更に身を寄せると──ヘンケンは、一層離れようとした。
「なんで、逃げるんですか！？」
ヘンケンの制服の腕を掴んで、ファはぐいっとその肢体を彼に押し付けようとする。
勢い余って、少女の身体が彼の逞しい身体をベッドに押し倒す格好になった。

──次回、9月11日。

次　回　、　「　鳥　は　鳥　に　」

ISAP氏お疲れです。

やっぱりステファニーは萌えるなwww

お疲れ様です。

しかし、娘ほど年が離れてる女の子に押し倒されるなんて、ヘンケンまで萌えキャラか？ｗ

ISAPさんｷﾀ━━━━━━*･ﾟﾟ･*：.｡..｡.：*･ﾟ＼(ﾟ∀ﾟ)／ﾟ･*：.｡. .｡.：*･ﾟﾟ･*＾
お疲れ様です。
お待ちしておりました。

ヘンケン哀れｗ
年下の女の子に、いいように扱われているな。。
でもファが近くに居てくれるのは、ある意味幸せかも。
だからそんなに不幸には見えない w

しかし、ファは本当に「女」だよな〜。
ヘンケンが困るのも、強く拒絶しないのも
よーくわかってないとそこまで強く出られないし。
自分の女の部分を理解していて使っている。
ファ･･･怖い子･･･!! w

ヘンケン艦長には、今後エマさんとの関係が変わる
何か強力なイベントが待ち受けてるのかな〜？
できればカミーユやファとの修羅場じゃなくて、
エマさんの中でヘンケン艦長の株が上がるといいな。
原作見てたときは、何時の間にか（というかﾗｽﾄ付近で）
急に仲良くなったように見えたんで。
その辺りの補完があると嬉しいなぁ・・・なんて・・・。

うん、確かにｽﾃﾌｧﾆｰはよいなーヽ(´ー｀)ノ
そしてさりげなくニューギニア撃破の情報も伝わってて
とてもよいです。ISAPさん乙ｶﾚさまー。

本編も「ダカールの日」へ向かって急展開。
ﾜｸﾃｶﾜｸﾃｶ。

ハヤト立場無くてｶﾜｲｿｽ

最期は女の子に殺されるわけで、ハヤトは女難の相があるのかも？

だが・・・だがカツの勇敢なる死によって成長したハヤトならば違うはずだ
普段はあんなことやそんなことでへタレててもやる時は歴戦の勇士としての貫禄と指揮を見せてくれるはずだ

つまり萌えキャラだ、ツンデレのようなものだ、へたれてるけど急にキリっとする、ヘタキリだ
・・・語呂わりぃ(´・ω・｀)

どうも語呂が悪いな・・・
普段はぬるぽだが、締めるときはキリっと決めるという
「ぬるキリ」を提唱する。

アムロ未だに陸ガンなのかな？このアムロならそれでキリマンジャロもいけそうな気もするけど。

っていうか、ディジェは半魚人みたいで嫌い。

ディジェはかっこいいぞ
だがゼータプラス

リックディアスで良いよ。

>>390
自分も思った＞半魚人
ダカールの日かなんかでディジェの頭部アップがあったけど、色といい顔といいまさしく半魚人だった
やっぱリックディアスがいいよ

ディジェはジオン側で登場したしアムロには合わないと思う。

とはいえ、魔窟は量産してないしプラスになるのかな？

だれか、>>388に突っ込みを入れてあげなさい。

　　 　'⌒ヽ 　　　ミ
　　 , ﾍ￣ﾉﾍ.
　 |》《ﾉﾉ从)）〉　 　　|　| じゃあ、一応
　 ,ﾉ从!＾ヮﾟﾉ!）　　　|　|
　'　 ⊂)Å!ヽ　　　　人　ガッ
　　　 くん/∪___ 　< 　>__Λ∩
　　　 /　広　// / /.Ｖ ﾟ∀ ﾟ）/､;'.･
　　　/　辞　//　　　　　　/
　　 /　苑　//彡　　　　　

ディジェはエゥーゴの置いていったリック・ディアスを参考にカラバが作ったという設定だが
この話でもエリスの乗ってた（壊れかけだが）リック・ディアスが地球に残っているわけで
ディジェの出る可能性は高いかも。

しかし、「半魚人」は言いえて妙。
ハヤトもディジェを作る時に、せめてカラーリングとか真面目に考えなかったのかと。
だいたい、連邦軍にいた癖にジオン系のシルエットのモビルスーツを・・・・・

ハヤトの嫌がらせだな。

>>398
アムロ「　Σ（ﾟдﾟlll）　」

色どうよっか、ネモと同じ感じで良いか

ディジェ爆誕

そんなディジェにさえ後継機があるという罠

SRだっけか

ディジェＳＥ−Ｒですな。

ジョニー・ライデン少佐専用陸戦型ディジェ後期タイプ

そういや、ファーストはMSVが死ぬほどあるのに、Zはほとんどないよなあ

ゼッツー、メタスマリナー、プロトΖ×3機、百式シリーズ
量産Ζ・・・このぐらいしかでてこねー

まあ、ガンダムセンチネルの登場モビルスーツはZのMSVだと言えば言えないこともない。


かも。

ティターンズの旗のもとに、これもZ-MSVにあたるはず。

灰鷲のジュナス

>>409
ｿﾚ（・∀・）ｲｲ!!

アムロにキリマンジャロ戦でＲＸ−７８系を駆って戦って欲しい俺が居る
一機ぐらい残って居ないだろうか・・・一機でも現存していれば
連邦は廃棄していないだろうになんせザクタンクすら廃棄しない奴等だからな

オフィシャル設定も完備されてて撃墜記録もないという
軍が物持ちがよければ完璧な条件を満たすガンダムタイプがあるな。

強いかどうかは微妙だが・・・・

つ　「プロトタイプガンダム」

プロトガンダムってサイド7で大破していたような…。

無事なのはG3の方じゃないか。

G3が出ると、ジュナスのG3カラーのマーク2とお揃いにｗ

地上でマグネットコーティングの意味があるのか微妙だな…。

アッシマーとか可変MSはマグネットコーティング使ってるし、何かしら意味はあるんじゃない？

　　　　　　　,.ｨ , - ､.＿　　 　 、
.　　　 　 ,ｲ/ l/　　　 　 ￣￣｀ヽ!__
　　 　 ﾄ/ |'　{　　　　　　　 　 　 　 ｀ヽ.　　　　　　　　　　　 ,ﾍ
　 　 Ｎ│ ヽ. `　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　 　 　 　 /ヽ　/　 ∨
　　 N.ヽ.ヽ、　 　 　 　 　 　 ,　　　 　 　 }　　　　l＼/　　`
.　　ヽヽ.＼　　　　 　 　 ,.ｨｲﾊ　　　　 　 |　　 ＿|
　　 ヾニｰ　__　_　-=_彡ｿﾉ u_＼ヽ、 　 |　　＼　　
.　　 　 ￣ﾞr=<‐ﾓﾐ､ﾆr;＝=ｪ;ｭ＜_ゞ-=7´ヽ　　　>　そこで、テム・レイの遺品！
.　　　　 　 l 　 ￣ﾘーh ｀ ｰ‐‐'　l‐''´冫)'./　∠__ 　謎の回路の出番なんだよ！
　　　　　　 ﾞiｰ- ｲ'__　ヽ､..＿__ノ　　 ﾄr‐'　　　　/　
　　　　　　　l　　 `＿__,.、 　 　 u　./│　　　　/＿
.　　　　　 　 ヽ.　 }z‐r--|　　 　 ／　 ﾄ,　　　 　 　 |　 ,、
　　　　 　 　 　 >､`ｰ-- '　　.／　 ／　|ヽ　　　　　l／　ヽ　　 ,ﾍ
　　　　　　_,.／| ヽ`ｰ--‐ _´.. ‐''´ 　 ./　 ＼､　　　　　　　＼/　ヽ/
-‐ '''" ￣ /　 :| 　 ,ゝ=＜　　　　　　/　　　 |　`'''‐-　､.._
　　　　　/　　 !.／l　　　 .＼　　　 ./　　　　│ 　 ＿
　 　 　 _,＞ '´|l. ﾐ:ゝ､　 _/,´＼　 ./|._ , --､　|　i´!⌒!l　 r:,＝i
.　　 　 | 　 　 | l.　/　 　 |=　　ヽ/ |　.|l⌒ｌ ｌﾆ._ | ﾞｰ=':|　|. L._｣
　 　 　 l.　 　 |　l./ 　 　 .!　 　 /　| i´|.ｰ‐' | /　|　 　 |.　!　　 l

　　　　　　　　　ナ ゝ　　　ナ ゝ　/　 　 十＿"　 　 ー;=‐　　　　　　　　　|! |!　 　
　　　　　　　　　　cト　　　　cト　/＾､_ﾉ　 | ､.__　つ　 （.__ 　 ￣￣￣￣ 　 ・ ・　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　
　　　　　　　　　　　 ,. -─- ､._　　　　　　　　　　　　 　 ,. -─v─- ､._　　　　　＿
　 　 　 　 　 　 ,. ‐'´　　　　　　`‐､　　　　　　　　__, ‐'´　　 　 　 　 　 ヽ, ‐''´~　　 ｀´￣`‐､
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　ヽ､_／)ﾉ　　 ≦　　　　　　　　　ヽ‐'´　　　　　　　　　 　 `‐､
　　　　　　/　　　　 ／￣~`'''‐- ､.._　　　ノ　　　≦　　　　　　　　 ≦　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　i. 　　　／　　　　　　　　 ￣l　7　　　　１　 ｲ/l/|ﾍ ヽﾍ　≦　　　,　,ﾍ ､　　 　 　 　 　 i
　　　　　　,!ヘ.　/ ‐- ､._　　　u　　　　|/　　　　　 l |/ !　! | ヾ ヾ ヽ_､l　ｲ/l/|/ヽlﾍﾄ､　　　　　　│
.　　　　　 |〃､!ﾐ:　　 -─ゝ、　 　 ＿_ .l 　 　 　 　 ﾚ二ヽ、 ､__∠´＿ |/ |　! |　 | ヾ ヾﾍﾄ､　　　 l
　　　　　　!_ﾋ;　　　 Ｌ(.:)＿ `ｰ'"〈:)_,` /　　　　 　 rｉヽ_(:)_i　　'＿(:)_/ ! ‐;-､ 　 ､__,._-─‐ヽ.　,.-'､
　　　　　　/｀ﾞi　u 　 　 　 ´　　　 ヽ　 !　　　 　 　 !{　　　,!　　 `　　 （ } ' (:)〉　　´(.:)｀i　 　 |//ﾆ !
　　　　_／:::::::!　　　　　　 　 　 　 ,,..ゝ!　　　　　　 ﾞ!　　 ヽ '　　　　　 .ﾞ! 　７　　　 ￣　　　　| ﾄy'/
_,,. -‐ﾍ::::::::::::::ヽ、　　　 r'´~｀''‐､　 ／　　　　　　　 !、　 ‐=ﾆ⊃　 　 /!　 `ヽ"　　　　u　 　 ;-‐i´
　!　 　 ＼::::::::::::::ヽ　　　`ｰ─ '　／　　 　 　 　 　 　 ヽ　　‐-　　 ／　ヽ　 `￣二)　　　 　 /ヽﾄ､
　i､　　 　 ＼:::::::::::::::..､　　~"　／　　　　　　　　　　　　 ヽ.＿__,.／　　//ヽ、　ー　　 　 　 　 ／ ゝ
　.! ＼　　 　 `‐､.　 　 `ｰ;--'´　　　　　　　　　　　　　／/ｲ;;:::::　 　 //〃　＼　　 __, ‐'　 ／　／ ＼
　 ヽ　＼　　　　 ＼　　 /　　　　　　　　　　　　　　　/　　/i:::::.　　 //　　　　　￣ i:::::　／　／
　　　（　っていうか、テム・レイはやっぱり死んだのか？階段から落ちた時 ）

うん

>>417, >>418
テム＝レイはお亡くなりになっているし、何より謎の回路は
意味ありませんよ。

あれ・・・小説版で明かされてますが性能アップさせるものでなく、
性能ダウンさせるものなんですよ。そんなもの装着した日にゃ・・・

鍛えるには丁度良い。

さて今日こそは我らが主人公は復活するのだろうか？

つうか、Zとわれらが主役の専用機はいつになったら登場するんディスカ先生ー。

台風14号で被災された地域の方に、謹んでお見舞いを申し上げます。

被災地の一刻も早い復興を、お祈りしております。

ルオ・ステファニーの表情が、ハヤト・コバヤシへ向けられると厳しくなる。
「そういえば、あのディジェとかいうMSの不細工さは何ですか」
MSK-008 ディジェは、反連邦組織エゥーゴ支援組織カラバ製のオリジナルMSだ。
MSA-099 リック・ディアスのムーバブル・フレームとジェネレーター部分を流用しつつ
外装を変更して新たに大気圏内用廃熱システムを搭載して製造中の機体である。
当然ながら、資金を提供しているルオ商会には真っ先にデータが提出されていた。
ステファニーのセリフに、隣に立つシェリー・パーカーが厳かに頷いた。
「色といい顔といい、まさしく半魚人としか呼びようがないわよねぇ、アレ」
ディジェは、カラバMS部隊司令官アムロ・レイ大尉専用MSとして計画されている。
いわばカラバ部隊の旗機である機体を、半魚人呼ばわりされてはハヤトの立場がない。
「いや、あれはあれで味があって‥‥‥」
余りにも無理のあるハヤトのフォローに、二人の女性は一斉に首を横に振った。
“白い悪魔”アムロは、素直にガンダム系に乗せておけば良さそうな物だ。
ただ、アナハイム・エレクトロニクスが支援しているのはあくまでエゥーゴである。
企業としての妙なプライドから、AE社はエゥーゴにしかガンダム系を提供していない。

「いや、開発チームも一所懸命頑張っておりまして、その努力は認めるべきかと」
額から流れる大量の汗にハンカチをダメにしながら、ハヤトが必死に言う。
ディジェ開発チームには、旧ジオン公国でMS-14 ゲルググの開発に携わった技術者と
V作戦のRX-78-2 ガンダムの開発に関わった技術者が加わっていたのである。
結果として、連邦とジオンの技術が融合した“個性的な”外装になったという訳だ。
「そうだ！　な、名前だけでもガンダムとかつけておきましょうか‥‥‥？」
萎えそうな足をなんとか伸ばし、ハヤトは冷たい表情のシェリーに媚を売る。
「香港らしく、シェンロンガンダムとかアルトロンガンダムとか、その」
大きく肩を竦めたステファニーは、つまらなそうにハヤトを睨み付けた。
「──終いには、ドラゴンガンダムとか言い出すんじゃないでしょうね」
そのままハヤトを置き去りにして、ステファニーと秘書のシェリーが優雅に歩み去る。
虚脱状態のハヤトの周囲に、走り回っていた作業員が一斉に集まって来た。
「ステファニーさん相手にあそこまで耐えられるなんて、さすがカラバ代表だな」
「見直したぜ、ちっこいの！　俺も今日からカラバを支持するぜ」
やんややんやの歓声を受けるハヤトは、笑って良いんだか泣いて良いんだか判らない。

　　「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム　Voice Of The Earth 」　連載第133回







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ガンダムヒロインズ
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http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26　 77- 86　116-125　160-169　184-193　242-251　276-286　323-332
388-398　444-453　478-487　522-531　570-580　611-620　669-678　736-746
795-805　892-903　940-950
ガンダムヒロインズ MARK�W
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56　 94-103　136-146　202-211　265-276　317-326　368-379　496-505
563-572　659-668　762-773　828-837　880-892

ガンダムヒロインズ MARK�X
http://idol.bbspink.com/eroparo/kako/1082/10821/1082193496.html
39- 48　 89-100　180-189　259-269　327-337　474-483　528-538　568-577
623-635　766-775　826-835　895-906　
ガンダムヒロインズ MARK VI
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
51- 60　115-125　198-209　317-327　380-389　484-493　563-572　627-640
774-783　836-845　887-896　
ガンダムヒロインズ MARK VII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1103211618/
48- 57　 140-159　216-227　326-337　467-476　478-480　611-621　681-692
734-743　798-807　
ガンダムヒロインズ MARK VIII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1111804843/
35- 45　121-131　225-235　281-290　349-360　428-438　513-522　566-575
618-627　675-686　807-816　
ガンダムヒロインズ MARK IX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120835291/
26- 35　114-118　120-124　185-194　247-256　279-289　359-361　369-378

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第28話（連載第107回〜第110回収録）
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横倒しになったヘンケン・ベッケナーは、慌てて身体を起こそうとさっと身を捩る。
「お、おいっ！」
武骨な手がファ・ユイリィの胸元を押し上げ、むにゅっと乳房に沈んだ。
顔面を蒼白にするヘンケンと、目を丸くしたファが口を閉ざしたままに見詰め合う。
「‥‥‥」
薄暗い部屋のベッドの周囲を、奇妙な静寂が流れて行った。
服の上からでは判らないが、ファの乳房は見事な柔らかさで結構大きなお椀型である。
彼の指は、エゥーゴの制服越しに少女の胸に食い込むように当てられていた。
しばらく呆然とした後で、ヘンケンは漸く我に返る。
まるで沸騰したヤカンにでも触れたように、あたふたと手を離そうとする。
その慌てた手をぐいっと押し留め、ファは彼の口元に唇を近づけながら静かに言った。
「なんで、逃げるんですか」
小さな手の弱い力だったのに、なかなかしっかりと彼の手を握るファだ。
別に問い詰められる負い目なぞ欠片もないが、ヘンケンは思わず目を逸らしてしまう。
「逃げてなんていないってば」

「逃げましたよう」
頬を可愛く膨らませたファは、口元を不満気に揺らして息を吐いて見せた。
まあ、実際は露骨な位に彼女を避けたのだから彼もファのセリフに文句を言わない。
ヘンケンが黙ってしまうから、ファは名残惜しそうに彼の手から指を離した。
「みんな、あたしから逃げようとするんだから」
それからわざと彼の臀部に寄り添うように、ファの肢体がベッドに横たわる。
静かな音を立てて、シーツの海が少女の身体を受け止めて皺を寄せた。
ファが身体を横にすると、二つの乳房が重力に負けて潰れる。
それをさりげなく横目で見つつ、ヘンケンはその手触りを反芻してしまう。
そもそも、女性の乳房なぞ究極的には“胸の周りのぜい肉の寄せ集め”に他ならない。
非常に残念な事だが、肉体的にはそれ以上でもそれ以下でもないだろう。
所謂ブラジャーを着ける時、女性はカップの中に必死に胸周りの肉を集めて押し込む。
その作業によって、文字通り胸部に乳房を「作り上げる」のである。
身体に見に合った下着の重要性というのは、こういう側面で重要になるのだ。
いずれにしろ、女性の一所懸命さを可愛らしく感じる位の余裕は持つべきだろうか。

「逃げたからって追い掛けて来るのは猫だけだぞ」
ベッドに肘を突いて上半身だけ起こして言うヘンケンに、ファは目を細めて言う。
「艦長は、追い掛けて欲しいヒトが別にいますもんね」
ファの遠慮会釈のないセリフに、ヘンケンは気難しそうな顔で口元を歪めた
現在の処、ファ・ユイリィ軍曹はアイリッシュ級2番艦ラーディッシュ所属である。
一方、カミーユ・ビダン少尉とエマ・シーン中尉はアーガマ所属だ。
ちなみに、エマがラーディッシュ所属だったのは『アポロ作戦』対応上の理由である。
現在のエゥーゴでは、エース級パイロットは“アーガマ組”なのだ。
尚、宇宙世紀に於いての“エース”の称号には二つの意味がある。
本来、エース・パイロットとは多数の敵機を撃墜したものに与えられる名誉の称号だ。
航空機が戦闘に使用され始めた旧世紀の第一次世界大戦時からある名称である。
名称が出来た当初は10機以上の撃墜が条件であったが、現在では5機撃墜が一般的だ。
第一次世界大戦後半に参戦したアメリカ合衆国のパイロットの戦意高揚の為に
5機に基準を引き下げて運用したものが、所謂エースの名称の狭義の意味だ。
そして、広義ではエースとは部隊なり軍団の主力となるパイロットを指すのである。

従って、エマは狭義ではエースを取っているが広義ではエース“級”と呼ぶべきだ。
それでも、未だエースを獲得していないファには恐れ多い存在であろう。
そんな有力パイロットがひしめくアーガマを、ファは四六時中訪問している。
時にエマやレコア・ロンド少尉に訓練を付けて貰う為に、時に単なる息抜きの為に──
そして、ヘンケンも無意味な理由を付けてアーガマに日参していた。
「‥‥‥ね、艦長。あたしでエマ中尉を誘う練習をしてみませんか？」
シーツの上に正座をしたような格好になり、ファはヘンケンの顔を下から覗き込んだ。
「まずはお茶に誘ってみるといいですよ？　はい、やってみて下さい」
無理にはしゃごうとしているようなファを横目で見て、ヘンケンはぼそっと言う。
「あー、ファ軍曹、お茶でもどうだ」
「あたしを誘ってどーするんですか」
じとりとした瞳でヘンケンを見つめたファは、息を吸い込んでから真剣な顔になった。
「真剣にやって下さい」
何が哀しくてこんな事を真剣にやらなければならないのかとヘンケンは額を押さえる。
それでも咳払いをしたヘンケンが、滑稽なくらい緊張気味に口を開いた。

「む、むむ、ヘ、ヘマ中尉‥‥‥」
「ヘマなんて言ったら、引っ叩かれますよ」
改めてファの透き通った目を覗き込んだヘンケンは、柄にも無く緊張しまったのだ。
真っ直ぐに見上げてくる少女の真摯さは、意外にも可愛かったからである。
「ごほん、エマチューイ、ちゅ、チューイ」
「チューイって‥‥‥ウーキー族のチューバッカじゃないんですから」
呆れたように口を尖らすファ・ユイリィが首を傾けると、黒髪が揺れた。
さらさらの綺麗な黒髪は、アジア系という事もあってエマに似ている。
しかし、似ていたからと言ってなんなのだ？　似ていない面の方が多いじゃないか？
そんなヘンケンの顔を、ファはベッドに手を付いたまま見上げている。
ある意味無邪気なようにも見えたし、それでいて誘っているようにも見えた。
「はい、じゃあ最初っからもう一度やって下さいね」
ああもう面倒臭いとばかりに、ヘンケンはしたり顔の少女をぎゅっと抱き締めた。
「‥‥‥っ！　ご、誤魔化そうとしてます？」
彼の腕の中で小さく悲鳴を上げたファは、しかしそこから逃げようとはしない。

無論、誤魔化そうとしているヘンケンは、返事のつもりで抱擁の力を強める。
大体、男と二人きりでベッドの上に居たら襲って下さいと懇願しているようなものだ。
ファ・ユイリィにしても、それが判るくらいには大人である。
ヘンケンの首筋に口元を近付けたファは、何処か拗ねたように囁く。
「ベッドに連れ込んだ時の練習の方が、先ですか‥‥‥？」
その口調は、自分もヘンケンを誰かの身代わりにしていると言っているようである。
ヘンケンは、何も言わずにファの顎を持ち上げてその唇に唇を重ねてゆく。
ゆっくりと伸ばされたヘンケンの右手が、ファの滑々とした若い太腿を撫でた。
「ん‥‥‥っ」
彼とキスをしたまま、ファは目をうっとりと閉じて肩を震わせる。
ファは、エゥーゴの制服のスラックスを穿かずに白い脚を剥き出しにしていた。
それは、少女のある種の決意表明だったのだが意外に艦内にファンも多いそうだ。
女性の進出が目覚しい軍隊ではあるが、しかしまだそこは男社会である。
美しく健康的に伸ばされた所謂生脚は、擦れ違う同僚達の眼を惹かずに入られない。
それを思いのままに撫で回す権利を持っているヘンケンは、幸せなのかどうか。

ヘンケンは左手で少女の上着の上から胸に触れ、捏ね回す様に優しく揉んだ。
ふにふにと形を変えるバストは、やはりなんだかんだ言っても女性の象徴である。
ファの豊かな乳房が、ボリュームたっぷりに彼の指に感触を伝えて来た。
ベッドにファの身体を横たえ、ヘンケンの手が彼女の服のボタンを外してゆく。
自分の服ならまだしも、向かい合った相手の服のボタンを外すのは慣れないと難しい。
ファの胸元を広げると、乳房を覆うクリーム色のブラジャーが露出する。
ヘンケンは、ブラジャーをぐっと上に押し上げた。
「あ‥‥‥んっ」
乳房がこぼれ出してぷるんと揺れる感覚に、ファが恥ずかしそうな声を上げた。
丸く整った形の乳房の頂点では、桜色の乳首が触れもしない内からツンと尖っている。
ヘンケンが指先でぴんっと弾いてみると、ファはひぃっと小さく声を出した。
「艦長‥‥‥いいです」
薄っすらと眼を明けたファが、睫をふるふると震わせながら口を開く。
「あうぅぅ」
尚も彼が乳首をくりくりと摘み上げると、ファは頬を染めて身体をくねらせた。

ファの上着を大きく広げ、ヘンケンは両方の手を使って乳房を揉み込んでゆく。
強弱を付けて解すように手を動かしていると、ファの唇からは吐息が上がり出した。
「はぁぁ、ああぁ」
ヘンケンは、ファの乳房をきゅきゅっと絞り上げて先端を口に含む。
彼が舌を使って乳首を転がし、歯を立てて甘噛みすると、少女の身体が痙攣した。
硬度を増した乳首は、水の詰まった風船のように柔らかい乳房の中で自己主張をする。
頃合良しと見て、ヘンケンは手を彼女の身体のラインに沿って下へ動かした。
ファの太腿の奥へと潜り込んだ彼の手が、布に隠された彼女の源泉に触れる。
「あっ、そ、そこ‥‥‥」
熱を持った少女の足の付け根は、既にしっとりとした湿り気を帯びているようだ。
ヘンケンが軽く指を動かしただけで、下着越しでも濡れてゆくのが判る。
割れ目に沿って指を動かすヘンケンは、少し強めにファの中心をノックした。
「うくぅっ、あはぁぁぁ」
いやいやをするようにファの首が左右に振られ、両股がすり合わされる。
足に挟みこまれたままのヘンケンの指が、下着の上から少女の秘部を撫でていった。

それから、ヘンケンは少女の膝を立てさせて両足を軽く開かせる。
エゥーゴの制服が下腹の辺りまで捲れ、クリーム色のショーツが晒された。
ファが無言で首を振るのを横目で見ながら、ヘンケンは指を彼女の尻の方へ伸ばす。
ショーツの端に指を掛けると、ファが腰を浮かすのを待って膝まで押し下げた。
「ふわぁぁぁ‥‥‥」
言葉、というよりは吐息そのもののため息がファの艶やかな唇から漏れ出す。
「電気、消さないんですか‥‥‥」
ファが眩しそうに天井の照明を仰ぎ見て言うが、ヘンケンは取り合わない。
だいたい、少女のすべすべとした染み一つ見つからない肌なら充分に鑑賞に堪え得る。
「消さない」
言外にもっと良く見るというニュアンスを込めて言うと、ファが目を細めた。
「‥‥‥悪趣味」
呆れたような瞳で小さく呟くから、彼はその手を彼女の股間に這わせてみる。
「ああぁぁ！？」
指先を胎内に侵入されて、ファはびくびくっと身体を震わせた。

ヘンケンの指先は、彼女の内部にきゅきゅきゅっと締め付けられてゆく。
たっぷりとした愛液にまぶされた彼の指は、しとやかな水音と共に緩やかに動いた。
ファの控え目な息を吐く音を聞きながら、ヘンケンはぼそっと言う。
「悪趣味で悪かったな」
額に汗を浮かべながら指を動かすヘンケンは、拗ねたよう目だから似合わない。
だいたい、四角形の顔をしている男はどんな表情をしていも似合わないものである。
所詮、額に皺を寄せて怒鳴っているのが身の程というものかもしれない。
ファは、そんな彼の腕を握り締めながらせつなそうな目で見上げ口を開いた。
「悪趣味‥‥‥」
潤んだ瞳でくすくすと笑う少女の声は、何か別の事を言っているような気がする。
流されるまま関係を持っているのが悪趣味なのか？
エマ・シーンに片想いしている事実か？　あるいはその相手が悪趣味なのか？
それが何かは判らないが、それを問い質す事も無意味に思える。
聞き分けのない口をキスで塞ぐ──というのは、まるで低俗な流行歌のようだな、と。
そんな事を思いながら彼が口付けをすると、少女が抗議するように唸った。

──次回、9月18日。

次回も、ファのHシーンの続きです。

ISAPさんｷﾀ━━━━（ﾟ∀ﾟ）━━━━!!!

ファは、Ｚ本編を見たときに何かギスギスしている印象があったんですが
なかなかどうして、VOEの彼女はいいですなぁ。

＞「逃げてなんていないってば」
＞「逃げましたよう」

ヘンケンともども和みます。
ああひょっとしたら、リベカとテオに次ぐ良いカップルになりうるかも。

＞しかし、似ていたからと言ってなんなのだ？　似ていない面の方が多いじゃないか？

今までの重厚な文体と違って、なんか急に砕けたというか、トホホな感じで
面白かったです。ここだけ島本和彦風に脳内再生すると、もっと面白いです。
前述のファとヘンケンのやり取りから、今までと違った感じに
筆が乗ってきたのではないでしょうか。

ちなみに、明日のガンダムって作品はご存知ですか？
これは島本和彦短編集　その１に収録されている作品で
ホワイトベースを刑務所に見立てて、アムロを見つけたカイたちが
「ひひ、新入りが来やがった」と囁きあう場面はかなりの物です。

実をいうと、最近は良くも悪くも静かな状態で、ISAPさんが停滞を感じているんじゃないかと
懸念してたんですが、今回を見ると、なんだか大丈夫そうなので一安心しました。

もし万が一、どうしても停滞感を感じた場合は、オリジナル展開を盛り込み易いところまで
駆け足で進めてみるのも手だと思いますが、ISAPさんの描きたいように描き続けてください。
ちなみに、オリジナル要素が多い方が自分は好きです。

ディジェネタキタ−

ハヤトｶﾜｲｿｽｗ

ヽ( ﾟ∀ﾟ)ノ ISAPさん乙です！
( ´･ω･｀)ﾊﾔﾄｶﾜｲｿｽ
ISAPさんの書くファは良いなぁ。

ｷﾀ-
やっぱりディジェなのかorz
アムロには陸ガンで頑張って欲しかった

＞ダカールの日かなんかでディジェの頭部アップがあったけど、色といい顔といいまさしく半魚人だった
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
＞ステファニーのセリフに、隣に立つシェリー・パーカーが厳かに頷いた。
＞「色といい顔といい、まさしく半魚人としか呼びようがないわよねぇ、アレ」
　　~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

住民の会話の流れでSS書いてしまうのもどうかとｗ

ここでISAP氏自らがリファインして最近流行りのカトキリファインを凌駕する
MSK−008ディジェ　Ver.Ｉ（ISAP）の登場ですよｗ
小説版の方を先に見たから最初は味のある機体だと思ってたんだがな・・・

それはおいといてISAPさん乙です！

寸止めｷﾀ━━(TДT)━━ｯ!!
ファが本編よりかわい気が増して(･∀･)ｲｲ!ですね。ISAPさんならどんなキャラでも萌えキャラに出来そうな気がします！
シロッコが萌えキャラになったりしたら((((；ﾟДﾟ)))ｻﾞｸｸﾞﾌｹﾞﾙｸﾞｸﾞ

しかーし、ISAPさんに一言言いたい！オパーイはもっとロマンのあるものだ!!

ハヤトが可愛ええｗ　いや、キツめの女性を相手にする中間管理職なんてこんなもんですよ、ええ

あと、“胸の周りのぜい肉の寄せ集め”萌え(･∀･)

Ver.Ｉ（ISAP）
この言葉いいねぇ。これから先ISAP氏がリファインしたMSとかも出てくるのでしょうか？
だとしたら楽しみだな。ん、まてよ、つーことはジュナスもVer.Ｉ（ISAP）のMSに乗るのかな？

＞Ver.Ｉ（ISAP）
「バーアイ」と読むのか？
しかし、映画の新キャラでシェリーたんを出して欲しいな

何となくジュナスは最終回までＭＫ−�Uに乗っていて欲しい。
そして最終回直前で名前忘れたが高性能機に乗った元部下二人に
「そんなＭＳｄ（ｒｙ」

＞名前忘れたが高性能機に乗った元部下二人

うううう(ﾉД`)つ　「アレン＆ダグ」

>>457
鳥肌立った。

怪我から復活したジュナスに第６感が芽生えている、という展開もおれ的には神ストーリー。

>>459
俺的にはジュナスは最後までOTで頑張ってもらいたいな…
アムロとは別の形での強さにしてほしい


そんな俺は0083（コウ、ガトー）スキー、コウにはまた出てほしいな…

ああ日曜が待ち遠しい・・・

>>460
OTは俺も好きだ。贅沢言わせてもらえるなら、ユウ＝カジマにも出て欲しいぜ。
彼は一応CCAまで連邦軍だったみたいだしな。

野郎、喋らんからなあｗ

>>461
みんな、君と同じ気持ちさ・・・・

ガキの頃はニュータイプのヒーローが好きだったが
年とると、オールドタイプ好きになったなあ

でも、最近のユウ・カジマは喋るんだよな

>>466
うそーんΣ（ﾟДﾟ）

山ちゃんだっけ？確かレイヤー大尉(DCガンダム外伝の主人公)と声優が同じな筈

そういや、PSPのガンダムバトルタクティクスもユウが出るんだよな。
楽しみ、楽しみ。

>>467
小説なんかだとユウはまぁまぁ喋っている。最も主役だし当たり前だけどｗ
一度見て見られることお勧めするよ。よく考えたらユウとジュナスって仲よさそう
な気がする。（知り合いになっていたら）

ユウはジュナスとクリスの一年先輩だから、外伝の時期でも卒業してるんだよな・・・・・
士官学校時代に会ってるかも。

クリスで思い出したんだが、バーニィはどうなるんだろう
名前だけ登場してた気が

伏線でしょ、きっと
どんな登場のしかたをするのかは解らんけど

カッコイイといいなあ

バーニィ本人の可能性とアルが名乗ってる可能性
小説版だったら本人でも・・・

アルだけがバーニィの真の戦いを知っている　　、アル

21日の特別国会の為、ISAP氏は今週はお休みです

お、今日は放映日だったな

スポンサーはどこなんだ？？

角川出版で

ワクワクテカテカ

ザクザクゲルググ


>>446
やっぱり、感想がないと哀しいです。
あと、「明日のガンダム」は存じてますよ。

エマの白い指が、カミーユのさらさらとした髪を乱すように掻き毟る。
「エマ‥‥‥さん‥‥‥」
年上の女性の乳首に軽く歯を立て、少年は母乳を飲むかのように吸い立てた。
「ああん、カ、カミーユ」
エマは、更にカミーユの頭を抱き寄せてふにふにした乳房に押し付ける。
息が詰まるような抱擁に戸惑いつつ、それでもカミーユは秘所に入れた指を動かした。
肉襞を開くように掻き分け、手を動かして蜜壷の中へ指先を沈めてゆく。
照明が落とされた部屋の中に、子猫がミルクを舐めるような音と吐息だけが響いた。
エマの熱い息がカミーユの頭髪を焼き、細い指が彼の髪を乱す。
不意に、カミーユが上半身を起こして陶然としているエマを正面から見つめた。
カミーユの頭を抱き締めていたエマの二つの腕が、所在なさげに空中で揺れる。
「エマさん、挿れますよ‥‥‥？」
真っ赤に染まった顔を背けたままたまま、エマは恥ずかしそうにそのセリフに頷く。
カミーユは、既に硬くそそり立っているペニスをエマの秘部へ押し当てる。
そのまま、少年は濡れ綻んでいる彼女の大陰唇を割って剛直を膣口へと差し込んだ。

「あ！　ああああぁぁーー」
白い喉を仰け反らせ、エマはカミーユのペニスが入り込んだ分だけ長く細い息を吐く。
寄せた眉をせつなそうに下げるエマは、唇を半開きにしたまま動きを止めた。
カミーユは、体重を掛けて突き上げるように性器をずんっと押し込む。
にゅるりと膣口へ入り込んだ彼のペニスは、一気にエマの身体の奥近くまで届いた。
「っ、はぁぁーーーあん！」
「エマっ、さんっ‥‥‥ぁっ！！」
熱く濡れた肉襞に男根を包まれ、カミーユは思わずエマを抱き締めてしまう。
反対に、エマの腕はカミーユの肩の辺りに回されて少年の背中を撫でる。
普段が凛々しい態度のエマだから忘れがちだが、エマとカミーユは168cmと同じ身長だ。
キスをするなら丁度良いが、挿入した状態だと彼の顔は彼女の胸の辺りになる。
だから、カミーユはまるで母親にしがみ付いている子供のようだ。
「あ、あ、ああああ」
カミーユがその状態で腰を一所懸命動かすと、エマが途切れ途切れに喘いだ。
動きが制限される抱擁状態だが、カミーユは夢中でペニスの抜き差しを繰り返す。

　　「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム　Voice Of The Earth 」　連載第134回







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ガンダムヒロインズ
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362-366　368-373　376-379　384-387　396-400　406-411　413-418　438-444
451-456　464-468　488-492　500-504　513-519　526-531　541-546　576-582
608-614　628-635　650-655　672-678　712-718　740-745　770-777　799-806
834-841　870-877　909-916　
ガンダムヒロインズMARK�U
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
　6- 12　 39- 44　 57- 62　114-121　141-147　175-182　212-219　237-244
273-282　320-329　358-367　402-411　441-449　473-482　500-509　537-546
590-599　631-640　710-721　755-764　808-817　854-863　888-897　926-935
ガンダムヒロインズ MARK�V
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26　 77- 86　116-125　160-169　184-193　242-251　276-286　323-332
388-398　444-453　478-487　522-531　570-580　611-620　669-678　736-746
795-805　892-903　940-950

ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366　368-373　376-379　384-387　396-400　406-411　413-418　438-444
451-456　464-468　488-492　500-504　513-519　526-531　541-546　576-582
608-614　628-635　650-655　672-678　712-718　740-745　770-777　799-806
834-841　870-877　909-916　
ガンダムヒロインズMARK�U
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
　6- 12　 39- 44　 57- 62　114-121　141-147　175-182　212-219　237-244
273-282　320-329　358-367　402-411　441-449　473-482　500-509　537-546
590-599　631-640　710-721　755-764　808-817　854-863　888-897　926-935
ガンダムヒロインズ MARK�V
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26　 77- 86　116-125　160-169　184-193　242-251　276-286　323-332
388-398　444-453　478-487　522-531　570-580　611-620　669-678　736-746
795-805　892-903　940-950

ガンダムヒロインズ MARK�W
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56　 94-103　136-146　202-211　265-276　317-326　368-379　496-505
563-572　659-668　762-773　828-837　880-892
ガンダムヒロインズ MARK�X
http://idol.bbspink.com/eroparo/kako/1082/10821/1082193496.html
39- 48　 89-100　180-189　259-269　327-337　474-483　528-538　568-577
623-635　766-775　826-835　895-906　
ガンダムヒロインズ MARK VI
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
51- 60　115-125　198-209　317-327　380-389　484-493　563-572　627-640
774-783　836-845　887-896　
ガンダムヒロインズ MARK VII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1103211618/
48- 57　 140-159　216-227　326-337　467-476　478-480　611-621　681-692
734-743　798-807　

ガンダムヒロインズ MARK VIII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1111804843/
35- 45　121-131　225-235　281-290　349-360　428-438　513-522　566-575
618-627　675-686　807-816　
ガンダムヒロインズ MARK IX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120835291/
26- 35　114-118　120-124　185-194　247-256　279-289　359-361　369-378
425-426　434-443　

[南極条約]　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
　　こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています

第1話（連載第1回〜第2回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
　　　【挿絵　プルスキー様】
第2話（連載第3回〜第6回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
第3話（連載第7回〜第9回収録）
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第4話（連載第10回〜第13回収録）
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第5話（連載第14回〜第16回収録）
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第6話（連載第17回〜第19回収録）
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第7話（連載第19回〜第23回収録）
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第8話（連載第24回〜第27回収録）
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第9話（連載第28回〜第33回収録）
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第12話（連載第44回〜第48回収録）
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第18話（連載第69回〜第72回収録）
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バレンタイン・ゴーゴー
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第26話（連載第99回〜第103回収録）
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第28話（連載第107回〜第110回収録）
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劣情に駆られたヘンケン・ベッケナーは、スラックスから自分自身を取り出す。
少女の甘い息に促されるように、そこはとっくの昔に棒のように固く勃起していた。
「‥‥‥はぁぁ‥‥‥ぁぁ」
そっと目を閉じて頬を真っ赤に染めるファ・ユイリィの脚を、ぐいっと広げる。
それから、彼は身体を彼女の脚の間の空間に滑り込ませてそっと押し付けて行った。
「行くぞ」
了解を取る、というよりは宣言そのものを口にしてヘンケンは腰を突き出す。
ファは、静かに頷くと硬く目を瞑って白い肌を微かに震わせた。
手を添えて少女の入口に押し当てられたヘンケンのペニスが、ぐいっと中に這入る。
「あっ‥‥‥うう」
彼女の愛液に導かれるように、彼の剛直は一気に根本まで沈み込んだ。
「はぁぁーーーー、あぁぁーーーー」
肺の底から押し出されたようなファの吐息が、ヘンケンの胸元へ流れて来る。
彼が腰をゆっくりと動かし始めると、ファ・ユイリィは彼の腕をきゅっと握った。
「あうぅっ、す、すごぃぃ」

殆ど抵抗なく彼の性器を受け入れた彼女の膣は、暖かくうねうねと動いている。
火照る額に浮き出した汗がつぅーっと流れ落ち、シーツの海に小さな跡を付けた。
ペニスが、捏ね回す様に掻き回すように動くと、淫らな水音が響く。
「む、うぅぅ」
「あ、あああ、ダメ、ダメぇぇぇえ」
彼が腰を突き出すと、少女は注射でもされているかのように眉の間に皺を寄せた。
角度を変え、リズムを変えて突き上げると、ファは汗の浮いた肌を痙攣させる。
「いい、いいです、ああああ」
細いながらもしっかりとしたファの腕が、ヘンケンの背中に回されて力が篭った。
ヘンケンは、ファの両脚を抱え、挿入を深くするよう性器を突き刺す。
「あああ！？」
必死に彼にしがみ付こうとするファの両腕が離れ、ばさっとシーツに落ちた。
そのまま無抵抗なファへ挿入を繰り返すヘンケンは、彼女を虐めているかのようだ。
「だめ、だめ、だめ、だめぇぇぇ」
投げ出され広げられた手で空気を掴むかのように、ファは閉じたり開いたりする。

ヘンケンの逞しい腕が、背中を仰け反らせるファの身体を抱えて持ち上げる。
少女の腕が力なくシーツに落ち、黒髪が淫靡に広がり、乳房がつんっと突き出された。
「はぁぁーー、あん、あん、ああああ」
彼がペニスを突き出す度に、双乳が揺れ、額から胸元から汗が迸る。
半開きにされた少女の唇からは、抑えきれない吐息が断続的に漏れて宙に飛び散った。
ファの蜜壷がきゅううんと閉まった瞬間、ヘンケンも限界を迎えてしまう。
「ん、行くぞっ」
苦しそうに息を吐いたヘンケンは、最後に大きく腰を突き出してから動きを止めた。
彼女の奥底まで突き立てられた性器が、一気に膨張して爆発をする。
「んんん！！」
口元を引き結んだヘンケンは、びくびくと振動する腰を強引に少女に押し付けた。
「ああぁ！　ふぅぅーーー」
ファはヘンケンの全てを受け止め、脱力したように細い身体を弛緩させる。
「‥‥‥はぁ、はぁ、はぁ‥‥‥」
四肢を力なくシーツの海に沈み込ませ、ファは荒い息を途切れ途切れに吐き出した。

しばらくして後始末を終えたファ・ユイリィの裸身が、ヘンケンの身体に寄り添う。
「──そういえば、アンマンから積んで来たケーキ、まだ残ってましたよね」
ヘンケンの胸元に向かってファが問い掛けると、彼はしばらく考えた後で頷いた。
宇宙戦艦と言えども、生活空間がある以上必要最低限以上の嗜好品も積載されている。
女性クルーも数多い現在では、酒類以外に菓子類などが供される場合もあった。
「どうした？　食べたいなら艦長権限で幾つか回してやろうか？」
ファの肩を抱きながら語り掛けるヘンケンに、少女はぷるぷると首を振って言う。
「さっきの練習の続きですよ。エマ中尉をお茶に誘うんです、ケーキ付きで」
あの話題がまだ続いていたのかと呆れる彼に向かって、ファは力を込めて力説をした。
「ケーキの嫌いな女の子なんていませんから、絶対に上手く行きますよ」
「‥‥‥そ、そうか？」
そんなヘンケンに柔らかい乳房を押し付けながら、ファは目を閉じて囁く。
「大丈夫、保証します。あたしも温かく見守っていてあげますから‥‥‥」
それは有り難いと思うべきなんだろうなと、ヘンケンは腕に当たる少女の感触に浸る。
ファの乳首は、まだ情交の余韻を味わっているように柔らかく尖っていた。

ジュナス・フレイブ大尉は、エゥーゴ旗艦強襲巡洋艦アーガマのガンルームにいた。
ギプスで固定された右腕を吊っており、心なしか顔色も悪いように見えた。
「無理を言って、すまんが‥‥‥」
気遣うように言うアーガマ艦長ブライト・ノア大佐だが、そのセリフに力はない。
クワトロ・バジーナ大尉は、ブレックス・フォーラ准将に同行して留守だ。
地球に向かった二人を当てに出来ないブライトは、相当に心労が貯まっていた。
実務上、エゥーゴ上層部との折衝全てこなさなくてはならないのである。
多少無茶でも、大尉であるジュナスに相談に乗って欲しいというのが本音だろう。
それを充分に判っているジュナスは、椅子に腰を下ろしたまま優しく首を横に振った。
「大丈夫だ。それより、現在の状況を確認したい」
ジュナスが、元部下との戦闘で負傷してから既に3週間近くが経過している。
最高の医療を特別に最優先で受けているとはいえ、まだ傷が完治する程の余裕はない。
「ティターンズの戦艦は、フォン・ブラウン市に居座っています」
ジュナスの隣に座るアポリー中尉が、テーブルの上で手を組んだまま答える。
「そういえば、ヘンケン艦長はどうしたンですかい？」

並んだテーブルに腰掛けているフラグ・ラグ・ハヤオ中尉が、訝しげに眉を寄せた。
「ミーティングの連絡はしていたんだが‥‥‥部屋のコールも出なくてな」
答えるブライトは、ヘンケンが少女を抱いているとは想像出来ない。
無論、その相手がファ・ユイリィ軍曹だなどとはまさしく想定の範囲外であろう。
「ティターンズが、どれだけの戦力を駐在させているのか知りたいところだが」
難しい目をするジュナスに、アポリーが何かを思いついたように口を開いた。
「カミーユのヤツを偵察に行かせるつもりです。MSの数だけでも判るかもしれません」
「フォン・ブラウン市民がどれだけティターンズ寄りかも知りたいところですなナ」
アポリーの提案にフラグが暢気に同意したから、ジュナスは思わず苦笑してしまう。
「“有名人”のカミーユ君では、目立ってしょうがないさ」
確かに、ガンダム強奪犯であるカミーユのデータは指名手配犯並に敵に筒抜けである。
顔写真はおろか、下手をすれば指紋や声紋も出回っている可能性すらあった。
ジュナスは、相変わらずその場しのぎのエゥーゴの作戦に頭痛を覚えてしまう。
「一応、ミドゥサ・カレッジ一年生シリー・クライムという偽名も用意したんですが」
アポリーが残念そうに言うと、おもむろにブライトが机の上に月面地図を投射した。

「大尉、ともかくフォン・ブラウン市を奪還しなくては話が始まらない」
「ティターンズは、連邦評議会の議員への牽制を第一としている」
ざっと地図を見渡してからジュナスが言ったセリフに全員が重々しく頷く。
「つまり、フォン・ブラウン市に被害を出せない状況はこちらと変わらない」
「ヘタな事をすれば、今以上にスペースノイドの反発を受けるという訳ですな」
手に持った玄米茶のチューブ・パックに口を付けて啜りながら、フラグが言った。
額に皺を寄せたまま、アポリーが天井を見上げつつ困ったように口を開く。
「しかし、このまま手をこまねいていてはエゥーゴの威信に関わりますよ」
「確かに　──ん？　これは‥‥‥？」
月面都市の地図を凝視していたジュナスが、何かに気付いたように声を上げた。
その視線を追ったブライトは、訝しげな表情を崩さないままジュナスに答える。
「ああ？　あ、それはフォン・ブラウン市の発電施設です」
都市の発電を一手に引き受ける設備は、宇宙港の正反対に位置していた。
それはつまり、ティターンズ艦隊が警戒している区域から一番離れているという事だ。
ジュナスの視線が、月面都市の建造物を見つめたまま鋭くなっていった。

エゥーゴ旗艦強襲巡洋艦アーガマの格納庫で、エマ・シーン中尉は整備作業中である。
キビキビと動くその姿は、恋愛感情を持っていなくとも好ましく見えた。
ところが、ふと部品を持ち上げたエマが横腹の辺りを気にしたように動きを止める。
何度かストレッチをする彼女は、腹部の余計な肉に引っ掛かりを感じたようだ。
身体にぴったりとしたノーマルスーツの弛みを、エマは神経質に伸ばそうとしている。
「どうかしたんですか？」
隣でRX-178 ガンダムMk-�U3号機の調整をしていたカミーユ・ビダン少尉が声を上げた。
しばらく口篭った後で、エマは上目遣いにカミーユに問い掛ける。
「‥‥‥太ったかしら？」
そういえば、最近はストレスもないし、訓練も省略しがちだったと反省するエマだ。
「いえ、僕はこのところずっと体重は変わっていませんけど」
「誰が貴方の事なんて聞いてるのよ」
エマは、自分が太ったように見えるだろうか？と少年に聞いているのである。
「あ、ああ、すみません」
カミーユの脳裏に、昨夜のベッドの中で乱れていた彼女の白い身体が思い出された。

少年の指先に震える細い腰や下腹は、見事な曲線を描いていたはずだ。
カミーユにとって、7歳年上の女性のプロポーションは理想的だと思うのである。
「でも、エマさんは少しくらい太った方がいいくらいですよ」
しかし、それはちっとも女性を慰めてもいなければ取り成してもいない言葉だ。
一体、何処の世界にそんな下らないセリフを聞きたがる女がいるというのだろうか。
「貴方は、一体何を言ってるの？」
当然、それを聞いたエマは豊かな胸の前で腕を組みつつ呆れた瞳になる。
「私が、ほんのちょっと太った可能性があるかしらと客観的な意見を聞いているのよ」
勿論、この場合エマは客観的な意見なぞこれっぽっちも待ってはいない。
「増えたって言っても1キロやそこらじゃ‥‥‥」
暢気に答えるカミーユを血走った目で睨みつけ、エマは声を口元を歪めた。
だいたい、世の男はダイエットやら体重の評価やらに絶望的に鈍感すぎなのである。
1キロやそこら？　本当に1キロは1,000グラムなのだと理解しているのか？。
豚ひき肉が1キロあれば、並程度のハンバーグなら6個から8個は作れる。
ましてや、サーロインステーキなら軽く3人前の夕食になるくらいの分量なのだ。

それが贅肉として身に付いているというのは、まさに怪談以上の恐怖百物語である。
「もう結構よ」
子供では適切な評価を得られないと、エマは頬を膨らませてどしどしと歩き出す。
勿論、自分が太ったはずはなく、醜くなったはずもないのはエマにとって自明の理だ。
余分な贅肉がついたような気もしないではないが、気のせいに決まっていた。
それでも──万が一を考えて、甘い物は控えめにしようとエマは密かに心に決める。
「あー、エマ中尉」
そんな彼女の側へ、のこのことヘンケン・ベッケナー中佐が近付いて来た。
顔を前方に向けたまま視線だけ寄越してくるエマに、ヘンケンは愛想笑いのまま言う。
「お茶でも飲まないか、中尉？　美味いケーキもあるんだが‥‥‥」
「！？　全力でご遠慮しますっっ！！」
憤怒の表情で床を蹴ったエマは、そのまま格納庫出口へ一直線に飛ぶ。
差し出した手も引っ込められないまま、ヘンケンは全身を硬直させてただ立ち竦んだ。
「‥‥‥ふぁ、ふぁいとです、艦長‥‥‥！」
物陰に隠れて見守っていたファ・ユイリィが、胸元で両拳を握り締めて小さく呟いた。

──次回、9月25日。

　次　回　、　「　悪　意　の　檻　」

ヘンケン艦長…なんと間の悪い事…。

笑いました。

ファもエマもかわいい
そして男たちのなんと間の抜けていることか

カツ亡き今、空気の読めない男TOP3に間違いなく入るなｗ
ヘンケン、カミーユ、ジェリド

ヽ( ﾟ∀ﾟ)ノ ISAPさん乙です！
ヘンケン艦長( ´･ω･｀)ｶﾜｲｿｽ
ブライト艦長にここまで心労与えなければ息子も･････

ああああ艦長おおおおお

ISAPさんｷﾀｰ

来週はジュナスの閃きに期待できそうだ。

ヘンケン艦長ﾃﾗｶﾜｲｿｽ

そしてカミーユ、ｳﾗﾔﾏｼｽ

ISAPさんｷﾀ━━━━━━*･ﾟﾟ･*：.｡..｡.：*･ﾟ＼(ﾟ∀ﾟ)／ﾟ･*：.｡. .｡.：*･ﾟﾟ･*
今回もお疲れ様です。

２カップルのｴﾁがあるにもかかわらず、
艦長たちの心労と不運と不幸が･･･ｗ

1キロ増えた時の恐怖に笑いました。
その例えはいや〜〜〜っｗｗ
エマさんの気持ちが、痛いほどわかります。
横腹を気にしたエマさん、可愛かったー。

ジュナス ｷﾀ━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━!!!!
来週は出番がありそう?!


>506
> カツ亡き今、空気の読めない男TOP3に間違いなく入るなｗ
ｵﾘｷｬﾗもｵｹなら、　ヲ　ル　豚　も入れてやってー。

やはりISAP氏のは良い・・・
思わず、自然に笑ってしまう、最高だ



そういえばジュナスたんって主人公だったのね
いやー、キャラとしても十分だし、そこにいてくれるだけでも存在感あるから良いんだけど・・・流石に入院してたんじゃしかたないわｗｗｗ

ISAPさんお疲れ様です〜o(・∇・o)今日もとても楽しませて頂きました！

少ない時間の中で高品質な物を書き続けるのは大変な事だと思います。お体にはお気を付けて！

「エロ」も充分、「パロ」も充分、まさにエロパロ板の見本というべきガンダムですな。

>>511
実は、リベカたんも、空気無視のスキルじゃ負けないような気が・・・・
そろそろ彼女の再登場にも期待したいところ。
ヘンケン、カミーユ、ジェリドは原作でもヘタレだったからちょうどいいのか・・・・

‥‥‥ふぁ、ふぁいとです、艦長‥‥‥（ハート）

しかしだな、このままブライトに心労をかけ続けると、
EDになってしまいやしないだろうか…。
ペレ「早めにエマリーさんに「相談」してください。
　　　私がエロパロ作家なら、そうします。」

ISAPさんｷﾀ━━━━（ﾟ∀ﾟ）━━━━!!!

＞「‥‥‥ふぁ、ふぁいとです、艦長‥‥‥！」
＞物陰に隠れて見守っていたファ・ユイリィが、胸元で両拳を握り締めて小さく呟いた。

なんか古いですよこれはｗ　いやそこが良いんですし、Ｚは古いアニメですが。
しかしどうして、体重に関する描写が細かいのでしょうか。
そも、ガンダム本編の女性キャラはリアル志向で描かれてるフシが見受けられ
背景には、ISAPさんの性別がどうあれ、苦渋と苦悩と苦慮があるのでしょうか。
体重に関するくだりも、あるいは実際に恐ろしい体験をして、いい感じに頭が麻痺状態の
ランナーズハイ、いわばやけくそで打たれたのかも。
ちなみに、ISAPさんの描かれる女キャラの中で、一番生々しいのはクリスかと。
過去編においては、流石のエマさんでも追随を許さぬ凄まじさ。
もしISAPさんが0080を描かれたら、例のバットで殴る場面はスゴい事になるでしょう。

ああ、それにしても今回のＺ男性陣のいい所の無さ。可哀想にｗ
ジュナスとフラグさんはさすがの存在感。
片や戦略級思考ができて、片やチューブパック入りの玄米茶を飲むいぶし銀。
戦場においてもワビサビを忘れぬ粋な侍なんですな彼は。
宇宙世紀の宇宙で玄米茶が売ってるというのもビックリですよ。

宇宙世紀でも、良いものは残る。
しかし、熱いお茶をチューブで飲んだら舌を火傷するよーな。

適温に暖める機能や装置ぐらいあるでしょｗ

未来のチューブがそんな間抜けな
設計なわけないだろ。

ちゃんと計算されてる。

そうだ　がんばればラーメンすら食えるんだから…

ああ…宇宙ラーメン屋台、宇宙おでん屋台、宇宙焼き鳥屋台がある
宇宙博多屋台街…

食いてーーーーーー

＞宇宙ラーメン屋台

　松　本　零　士　か　ｗ



しかし、フラグたんの渋さは最高ですな。

大四畳半惑星？

>>520
角度とか？

どんな角度だｗ　斜め45度か？

>>524
ありがとう

PSP「ガンダムバトルタクティクス」発売記念age

プル×プルツー、レズキボン（´д｀）ハァハァ

そういえばこのスレにはレズ分が少ないな。

ﾌﾟﾙﾂｰ「同じカラダだから、感じるトコロも一緒ね（はぁと」
ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ「だめぇぇ」

服の上からプルの胸を揉みしだくプルツー。

プルツー「ほら、口では嫌がっていても躯は正直じゃないか･････」
プル「そんなこと、ないよぅ」
プルツー「姉さん、これ見て」

プルツーの股間には8インチはあろうかという男の証がついていた。

プルツー「グレミーに付けられたんだ。色々テクニックも仕込まれたけど、これなら姉さんを喜ばせられるよ」
プル「ふわぁぁ･････」


夜更かししすぎて頭がおかしくなりそうなので続きは明日にでも。

プルツーって、プルのこと「姉さん」なんて呼ぶんだっけ？

小説やスパロボでそんな描写があった希瓦斯

プルツーの股間のそれは雄々しく逞しく反り返り、珠のような先走りの汁を盛り上がらせていた。

プル「すっごぉい･････」
プルツー「姉さん、ちょっと待ってて」

プルツーは浅黒いイチモツを愛おしむように両手で包み、血管がバキバキに浮き出ている竿の部分や大きく張り出したエラの部分をなでさする。

プルツー「んっ、くぅん･････はぁっ」
プル「･････」

次第にビクンビクンと上下し、五回目には垂直に勃起した。

プルツー「んっ！ 姉さん、これでいい？」
プル「プルツーだけ気持ちよくなるなんてずるい･････」
プルツー「な、何を･････うっ！？」

プルは小さい口でプルツーの竿をくわえ込んだ。そして皮のかむった亀頭の隙間に舌を差し込む。

プル「わぁ、凄い臭い･････」
プルツー「あ、洗ってないんだ」
プル「どのくらい･････」
プルツー「い、一週間」
プル「綺麗にしなくちゃ、病気になっちゃうよ」
プルツー「でも濃い方が姉さん喜ぶかなって･････あううん！」

ぴちゅ･････ちゅっ･････ちゅぽっ･････

プル「かわいい声出しちゃって。プルが綺麗にしてあげるから･････」
プルツー「そ、そんなにされると出ちゃうぅん」
プル「ふふっ、まだダーメ♪」

プルツー受けも捨てがたい

プルはひとしきり竿を舐め終えると、そっと両手で握った。

プルツー「あっ、ダメ･････」
プル「くふふぅ」

柔らかい裏筋を親指で、鈴口を人差し指で刺激する。そしてもう片方の手はプルツーの秘肉をまさぐる。

プルツー「ううっ･････くうっ！」
プル「我慢しなくていいのに･････」

プルの唾液と先走りの汁でプルツーのペニスはてらてらと輝いていた。そして下の口からはとめどなく愛液が溢れ出していた。

プル「もう、こんなに漏らしちゃって･････いやらしいね、プルツーは」
プルツー「だって姉さんが私の弱いところばっかり･････ああっ！」

プルは、つぷっ、と鈴口に舌を差し込んだ。そして器用に亀頭に口をつけ、透明な液をすする。

プル「あむ･････、むぅん･････くふっ」
プルツー「ダメだ！もう限界だ！達する！･････くあああぁぁあぁっ！！」

プルツーは腰を上げるとプルの頭を押さえ込み、竿をプルの口深く突き刺した。

どびゅぶびゅびゅびゅ！！

プル「むぐぅ！？」

プルは頭を押さえ込まれた時に舌を鈴口深くに突き刺していた。それに高温の、それこそ火傷するくらいの精液が直撃したのだ。舌を引き抜くと、まるで決壊したかのように精液か吹き出す。

ふたなりはちょっとな〜

そういや、ちょっと前に∀の書いてた人、もう続き書かないのかな？
あれ、このスレだったよね？

この流れならいえる。

寿司屋さんﾏﾀﾞｧ-? （･∀･ ）っ/凵⌒☆ﾁﾝﾁﾝ

で、そろそろ放映開始時刻だと思うんだが…？

私も、このスレが色々な人が書き込めるスレになるといいと思います。
寿司屋さんﾏﾀﾞｧ-? （･∀･ ）っ/凵⌒☆ﾁﾝﾁﾝ

>プル×プルツー
頑張って下さい。

不意に声を落としたトリノ・カーナヴォンが、マウアーに向かって語り掛ける。
「実は、貴方にやってもらいたい事があるんですよ」
トリノの指が、そっとマウアー・ファラオの剥き出しの下腹に伸ばされた。
「‥‥‥・んんっ」
マウアーは、怯えたようにトリノの玩弄を避けようと身体を硬くする。
上半身は胸を晒した制服のままだったから、背中の辺りの蒸れた状態がせつなかった。
トリノは、マウアーの下腹を撫でながらにこにこと微笑んだ｡
「ジェリド中尉の傍にいつも付いていて、彼を戦いに追い立てて貰いたいんですよ」
突然のトリノの命令に、マウアーは目を見開く。
「好都合な事に、彼はエゥーゴのアーガマという艦のパイロットに恨みがあります。
放っておいても勝手に暴走してくれるはずですが、貴方がそれを加速させて下さい」
トリノのよく動く指が、マウアーの恥毛を二、三本摘んで引っ張った。
「私も、あのアーガマの馬鹿共には手を焼かされていて少々困っているんですよ。
ジェリドがアーガマの戦力を削れれば良し、差し違えて死んでくれても結構です。
出来れば、フランセスとかいう厄介なガキを殺して貰えれば助かるのですがね」

顔見知りの後輩の運命を思うままに弄ぼうとする、非道なトリノだった。
トリノの底知れない暗黒面を垣間見た気がして、マウアーは身体を震わせる。
「そうして、疲弊したアーガマを、私が簡単に落として鬱憤を晴らさせて戴きます。
スマートにエレガントに勝つ‥‥‥それこそが私に相応しい勝利ですからね」
くすくすと笑いながら、トリノはマウアーの膣口の周囲をすうっと触った。
「はうぅぅっ」
目を閉じて喘ぐマウアーを、トリノは小気味良さそうに見下ろす。
「ジェリドは、おだてられればホイホイとその気になるただの単細胞ですから。
『私がいつだって後ろにいる』でも『貴方ならティターンズを支配出来る』でも
セリフはお任せしますから、マヌケなジェリド君をそそのかして下さいますか｡
彼は、あれで結構MS操縦適正が強い男ですから機体には事欠かないでしょうし」
ジェリドがグリーン・ノア1で関わった少年は、確かカミーユ・ビダンとか言ったか。
17歳の少年ながらガンダムMk-�Uを操り、何度もジェリドを制していると聞く。
しかも、アーガマには凄腕の元連邦軍中尉やあの裏切り者エマ・シーン中尉までいる｡
多分、マウアーのジェリドへの応援は彼の死期を早める事に他ならないだろう。

　　「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム　Voice Of The Earth 」　連載第135回







　　　　　　　　　(C)2002,2003,2004,2005　　　ISAQ > ISAP PRESENTS.

ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366　368-373　376-379　384-387　396-400　406-411　413-418　438-444
451-456　464-468　488-492　500-504　513-519　526-531　541-546　576-582
608-614　628-635　650-655　672-678　712-718　740-745　770-777　799-806
834-841　870-877　909-916　
ガンダムヒロインズMARK�U
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　6- 12　 39- 44　 57- 62　114-121　141-147　175-182　212-219　237-244
273-282　320-329　358-367　402-411　441-449　473-482　500-509　537-546
590-599　631-640　710-721　755-764　808-817　854-863　888-897　926-935
ガンダムヒロインズ MARK�V
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17- 26　 77- 86　116-125　160-169　184-193　242-251　276-286　323-332
388-398　444-453　478-487　522-531　570-580　611-620　669-678　736-746
795-805　892-903　940-950

ガンダムヒロインズ MARK�W
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56　 94-103　136-146　202-211　265-276　317-326　368-379　496-505
563-572　659-668　762-773　828-837　880-892
ガンダムヒロインズ MARK�X
http://idol.bbspink.com/eroparo/kako/1082/10821/1082193496.html
39- 48　 89-100　180-189　259-269　327-337　474-483　528-538　568-577
623-635　766-775　826-835　895-906　
ガンダムヒロインズ MARK VI
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51- 60　115-125　198-209　317-327　380-389　484-493　563-572　627-640
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ガンダムヒロインズ MARK VII
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ガンダムヒロインズ MARK VIII
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ガンダムヒロインズ MARK IX
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425-426　434-443　492-501　

[南極条約]　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
　　こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています

第1話（連載第1回〜第2回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
　　　【挿絵　プルスキー様】
第2話（連載第3回〜第6回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
第3話（連載第7回〜第9回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe3.html
第4話（連載第10回〜第13回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe4.html
第5話（連載第14回〜第16回収録）
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第6話（連載第17回〜第19回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html

第7話（連載第19回〜第23回収録）
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第8話（連載第24回〜第27回収録）
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第9話（連載第28回〜第33回収録）
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第10話（連載第34回〜第38回収録）
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第11話（連載第39回〜第43回収録）
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第12話（連載第44回〜第48回収録）
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第13話（連載第49回〜第52回収録）
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第14話（連載第53回〜第56回収録）
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　　　【挿絵　チップ様、ンダ様】

第15話（連載第57回〜第60回収録）
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第18話（連載第69回〜第72回収録）
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第19話（連載第73回〜第76回収録）
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バレンタイン・ゴーゴー
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voev.html

第22話（連載第84回〜第87回収録）
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第23話（連載第88回〜第91回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe23.html
第24話（連載第92回〜第94回収録）
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第25話（連載第95回〜第98回収録）
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第26話（連載第99回〜第103回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe26.html
第27話（連載第104回〜第106回収録）
　ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe27.html
第28話（連載第107回〜第110回収録）
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月面一の規模を誇るフォン・ブラウン市上空には、昨日まで4隻の戦艦が浮かんでいた。
すなわち、ティターンズ旗艦大型宇宙戦艦ドゴス・ギア、サラミス改級戦艦アユタヤ、
カツンカン、アレキサンドリア級巡洋艦1番艦アレキサンドリアである。
現在出港作業中のドゴス・ギアを除く3隻は、フォン・ブラウン宇宙港に停泊中だった。
艦隊に包囲された格好の月面都市は、異様な緊張感に包まれている。
さすがに、これだけの戦力に恫喝されればいつ暴動が起こってもおかしくない。
フォン・ブラウン市は、人口5,000万人を数える謂わば宇宙の玄関である。
そこを土足で荒らすティターンズ艦隊は、あらゆる意味で注目を集めざるを得まい。
それを知ってか知らずか、ティターンズは占領政策を行っていない。
もっとも、ティターンズの表向きの大義は反連邦組織運動の鎮圧と積極的な抑止だ。
彼等は、反逆者エゥーゴから月を防衛したと本気で思っている節がある。
だからこそ、自分達がスペースノイドからどう見られているか考えようともしない。
その想像力の貧困さと傲慢さが後に戦局を変えるのだが──しかし、それは後の話だ。
上空に浮かぶドゴス・ギアは、行き交うランチも増えて忙しそうに見えた。
ティターンズ旗艦ドゴス・ギアは、補給と整備が終わり次第、即時出港の予定である。

本来なら、『アポロ作戦』を指揮したパプティマス・シロッコ大尉の功績は大きい。
しかし、ジャマイカン・ダニンガン少佐に配慮した彼は都市を離れる事に決めたのだ。
現在の処、シロッコはドゴス・ギアを地球圏まで移動させる予定である。
それは大人の処世術の様でもあり、逆に素直さに得体の知れなさを感じる者も多い。
彼が、ジャミトフ・ハイマン大将に血判状まで出したのは何の為だったのか？
ティターンズ客将として、絶大な権力を得るステップにするつもりではなかったのか？
ここでフォン・ブラウン市の支配を手放しては、シロッコの功績は微々たる物だ。
誰もがこう思っていた。「一体、シロッコは何を考えているのだろう？」と。
だが、ドゴス・ギアのクルーにとってはそれより先にすべき事があるのも事実である。
彼等は、出港前の最後の時間を使って月面都市に繰り出していたのだ。
一旦航海に出れば、強制的に狭苦しい艦内で過ごさなくてはならなくなってしまう。
それを十分に判っているから、出港前の享楽は特別に許される慣習である。
当然、ジェリド・メサ中尉もフォン・ブラウン市内をはしゃぎながら歩行中であった。
「地球と比べればちょっとばかり落ちるが、月もなかなかのもんじゃないか」
手を振り回し、ぺらぺらと際限なく話すジェリドは如何にも楽しそうである。

「もっとも、店は碌なモンがないのが玉に瑕だな。マウアー」
地球に棲むエリート意識丸出しで大声で話すジェリドに、通行人が眉を顰めた。
まだ日も高い午後の繁華街は、数多くの人々が彼を避けるように歩いている。
その横をうんざりした顔で歩いている美しい女性は、マウアー・ファラオ中尉だった。
現在、スペースノイドとアースノイドの間には、埋められない溝がある。
宇宙世紀初期、社会的に低い階層の人間が宇宙へ上がり特権階級は地球に残ったのだ。
言ってみれば、地球に住み続ける事が出来るのは選ばれた人間だけである。
その奢りから出た歪んだ「特権意識」が、アースノイドの傲慢と偏見を産んだのだ。
人は、太古の昔から常に誰かと自分を比べて優位に立ちたがるものである。
アースノイドは、宇宙に放り出された人々を“宇宙人[エイリアン]”と揶揄し
スペースノイドは、地球に寄生する人々を“重力に魂を引かれた者”と唾棄する。
互いが地球の環境破壊には全く言及していないのが、面白いと言えば面白い。
本当に大切なのは、人類が宇宙に生活空間を移す事実ではない。
大切な事は、地球を再生する為に生きとし生ける者が知恵と力を出し合う事である。
現在の地球連邦軍ひいてはティターンズに、その想像力がないのは絶望的だった。

そうは言っても、無用なトラブルを生むような軽率な言動は、間抜けのする事である。
しかし、美しいマウアーをはべらしているジェリドはそんな気配りなぞ出来はしない。
「こんなところじゃ、まともな仕入れも出来ないだろうけどな」
月を侮辱し続けるジェリドに、すれ違った少年が露骨に嫌そうな顔をする。
もっとも、ジェリドの浮かれようも判らないではないマウアー・ファラオだった。
彼女のフォローもあり、RX-110 ガブスレイを操るジェリドは現在までほぼ無敵である。
敗北続きの“出戻りジェリド中尉”にしては、冗談のように上出来過ぎた。
しかし、余りに見苦しい言動をされては隣を歩くマウアーとしては困ってしまう。
だいたい、今回の同行にしてもジェリドに拝み倒されて渋々付いて来たようなものだ。
彼女の表情には、ジェリドと同類に見られたくないという色がありありと見える。
そんなマウアーの態度には気付かないまま、ジェリドは喋り続けていた。
「ジェリド」
何度目かのため息を吐いたマウアーは、彼を窘めようと苦々しい顔で口を開く。
ところが、彼女のセリフを遮るように不意に鋭い声が上がったのである。

「──はん、アンタは相変わらず賑やかだねぇ」

その口調に込められた露骨な皮肉に驚きながら、マウアーは声の主を探す。
ジェリドとマウアーが歩いていた道の端に、一人の女性が立っているのが目に入った。
金髪を短く切った髪型に彩られた顔つきは、どちらかというと美人の部類だろう｡
スレンダーな身体は、ティターンズの黒い軍服がとても似合っている。
ただ、ジェリドとマウアーを見つめる細い目が思わず目を逸らしたくなる程に鋭い。
「エルシー‥‥‥！」
反射的に立ち止まってしまったジェリドが、呻くように彼女の名前を呼ぶ。
「どなた？」
嫉妬というよりは警戒心から聞いたマウアーに、ジェリドは小さく答えた。
「エルシー・シャトラン中尉だ。俺と同期なんだが」
ジェリドとエルシー、カクリコン・カクーラー中尉、エマ・シーン中尉は軍の同期だ。
もっとも、ジェリドと一番仲の良かったカクリコンは大気圏突入戦で戦死している。
更に、エマは恥知らずにも裏切ってエゥーゴに奔ってしまっていた。
その意味では、エルシーは数少なくなってしまったジェリドの友人なのかもしれない。
エルシー・シャトランは、アレキサンドリア級1番艦アレキサンドリアの所属だった。

ジェリドは、ジャブロー撤退後に救助されたアレキサンドリアで彼女と会っている。
『アポロ作戦』にアレキサンドリアが参加している以上再会は予期すべきだったろう。
「随分と活躍してるようじゃないか、ジェリド」
如何にも嫌な奴に会ったという態度のジェリドに、エルシーは唇の端を吊り上げた。
彼女の性格が残忍そのものだと知っているジェリドは、既に及び腰である｡
士官学校時代、彼女との戦闘訓練中に大勢の同期生が怪我を負っていた｡
下手にそれに抗議した人間は、別の機会にエルシーに残忍な方法で復讐されたのである｡
ジェリドやカクリコン、エマがその標的にならなかったのは運が良かっただけだ。
「い、いや、俺なんてエルシーには敵わないさ」
隣に立つマウアーに情けないところは見せられないから、ジェリドは無理に微笑む。
「ギャプランの奮戦を聞いたぜ？　さすがだな、相変わらず」
今回の作戦で上手く立ち回った“功労者”は、誰が見ても旗艦ドゴス・ギアであろう。
だが、それはアレキサンドリアMS隊の強力なサポートあってのものだ。
フォン・ブラウン市防衛隊を蹴散らしたのは、1機のORX-005 ギャプランである。
RGM-79R ジム�Uを血祭りに上げる可変MSのシルエットは、戦場を恐怖に陥れたのだ。

「ふん、世辞なんざ要らないんだよ」
つまらなそうに鼻を鳴らすエルシーこそ、そのギャプランを操ったパイロットである。
ギャプランは第2世代機だが、可変MSというよりMAに分類される事も多い。
そもそも、この機体は常人より身体能力に優れる強化人間専用機だ。
本来なら、通常の人間は高出力の機体が生み出す強烈な加速に耐え切れない。
両腕のマルチ可動バインダーの噴射による姿勢制御は、性能の分だけ負担も大きい。
何しろ、ギャプランのスラスター出力はスペック表で183,000kgである。
新鋭機RX-110 ガブスレイの出力125,200kgの、1.5倍強という凄まじい機動性なのだ。
NRX-044 アッシマーの68,200kgと比べれば、3倍近くの推量である。
そのシビアな操作感の機体は、並大抵の腕のパイロットではまともに動かせまい。
強化人間でもないのにも関わらず、ギャプランを操れるエルシーは如何にも異常だ。
「あのギャプランを乗りこなしている‥‥‥？」
だからこそ、マウアーでさえも目を丸くしてエルシーを見つめてしまう。
そんな興味本位の視線を流し、エルシー・シャトランは口元を歪めて凶悪に笑った。
「この女は恋人かい、ジェリド？　アンタにしちゃ趣味が良いねぇ」

近付いて来たエルシーの指先が、値踏みをするようにすっとマウアーの顔に伸びる。
気が付いた時には、その指はマウアーの頬を無造作に撫でようとしていた。
だが、それは市場に並ぶ屠殺肉の価値を確かめようとする動きである。

「──っ！」

マウアーは、そんなエルシーの指を反射的に振り払ってしまう。
ジェリドに無理矢理買い物に付き合わされたマウアーは、些か神経が疲れているのだ。
それに、こんな女にジェリドが必要以上に腰が引けているのも癇に障っていた。
乾いた音と共に強烈に手を叩かれ、エルシーの顔が一瞬で殺意に塗り替えられる。
「ほう？　思ったより、素早い女だねぇ？」
「す、すまん、エルシー。マウアーに悪気はないんだ！」
顔面を蒼白にしたジェリドが、二人の間に身体を割り込ませながら叫んだ。
周囲を通り過ぎる通行人が、何があったのかという興味本位の目で3人を見つめている。
「落ち着いてくれ、エルシー、な！　な！？」
「‥‥‥どきな、ジェリド」
「俺の顔に免じて見逃してくれよ！　エルシー」

凄みを増すエルシーに泣きそうになりながら、ジェリドはマウアーを後ろに庇った。
その背中に向かって、落ち着きを取り戻したマウアーが小さく囁き掛ける。
「私なら大丈夫よ、ジェリド」
ギャプランを使いこなしたと聞いて驚いたものの、エルシーの動きは見切っている。
恐らく、真剣に立ち会ったとしてもマウアーは彼女の攻撃をかわせるだろう。
ここで実力の差を見せておくのは必要な事だ、とマウアーは思うのだ。
余裕の面持ちで微笑むマウアーに気付き、エルシーは面白そうな顔になる。
「いいねぇ、その生意気そうな顔。‥‥‥泣かせてやりたいくらいにねぇ」
「ご希望には添えそうもないわね」
冷たい口調で言うマウアーを一瞥してから、エルシーはくくっと含み笑いをする。
彼女の切れ長の瞳が、すうっと細くなってマウアーの全身を嘗め回した。
「まあ、お楽しみは後にとっておくさ。ここじゃ場所も悪い」
意外に呆気なく背を向けてくれるエルシーに、ジェリドは胸を撫で下ろした。
「おっと、コイツを忘れるところだったよ」
ふと振り返ったエルシーは、手に握っていた何かをマウアーに放り投げて来る。

何気なくそれを受け取ってしまったマウアーは、手の中を見て眉を顰めた。
それは、軍服の襟元に付ける真鍮製の階級章である。
少しの間動きを止めた後で、マウアーは愕然としながら首筋に手を伸ばした。
「‥‥‥嘘‥‥‥！？」
彼女のティターンズ制服の襟元の階級章が、いつの間にかちぎられていたのだ。
首に手を当てままのマウアーの背中に、嫌な冷や汗が幾筋か流れ落ちて行く。
エルシーの動きの素早さと正確さは、マウアーの理解の範疇を超えていた。
唖然としたマウアーの手から階級章が転げ落ち、月面都市の舗装道路で数回跳ねる。
「動きが‥‥‥見えなかった」
腰を屈めてそれを拾いながら、ジェリドは忌々しそうに言う。
「畜生、やっぱりアイツは凄え」
ジェリドは、既に街の群集の中に消えたエルシーの背中を捜すように顔を動かした。
「それに、あの女は身のこなしやMS戦が強いだけじゃないんだ。
　強化人間やコロニーレーザーの機密情報を入手出来る謎のルートまで持ってやがる」
慄然とするマウアー・ファラオは、立ち竦んだまま虚ろな視線を空中に泳がせた。

　次　回　、　「　虜　囚　」

sage

ISAPさんｷﾀｰ

新キャラもｷﾀｰ　ギャプラン乗りは予想外でした。
ギャプランが使われたってことは、ヤザンはどうなるんだ？

ジェリドのヘタレっぷりと空気の読めなさにﾜﾛｽｗ

>>548の名前は・・・

せ、先生…次回放映日時の予告は…？

ジェリド、ダメっこ杉。こいつマジ救いようのないヘタレwwww
次はマウアーたん陵辱再びですか？期待しちゃいますよ？

プルツーの出した精液の量はもはやリットル単位であった。
プルはそれを飲み干そうと懸命だったが、ついにその発射圧に耐えきれず口を離してしまう。

プルツー「ダメェ！姉さん！」
プル「ふふぅん･････濃くて、熱くて、臭い･････。飲みきれないよ」

ゲル状の黄ばんだ精液が勢いよく噴射され、プルに降り注ぐ。

プル「あぅぅん！･････プルツー、出し過ぎ。痛いくらいだよ」
プルツー「くぅん！まだ、まだ止まらないぃん！イっちゃうよぅ！」

精液の噴射が終わったのは1分後。二人のいる部屋はムワッとした空気に覆われ、プルの全身は白く彩られている。
プルツーは残った精液を搾り出そうと萎えてしまった竿を扱く。

プルツー「あぁ･････いっぱい出ちゃった」
プル「･････｣
プルツー「姉さん？」
プル「こんなに出して･････悪い子｣

プルは戸棚からワイヤーを取り出すと、プルツーを後ろ手に縛る。

プルツー「ね、姉さん｣
プル「私はね、あなただけが気持ちよくなるなんて許せないの｣
プルツー「でも、先にやったのは姉さんで･････ひゃうん！｣

プルはプルツーのペニスを平手で打った。もう既にペニスは勃ち上がりはじめている。

プル「とんだ変態だね。プルツーは｣

二人が再会したのは、つい一ヶ月前だった。
プルはキュベレイMK-�Uから奇跡的に脱出し、カラバのパイロットとして働いていた。
ジュドーにとって、大事なのは妹であり、自分は所詮代わりでしかない･････。そう悟って。

時を同じくして、プルツーは度重なるエゥーゴ攻撃の失敗から二次強化手術を受ける。しかしそれは戦闘能力の強化のみならず生殖能力をも強化した。ドーピングとホルモン投与により胸は大きく肥大化し、腹筋は七つに割れ、ペニスも男には太刀打ちできないほどになった。
しかしそれはグレミーの特殊な性癖を楽しませる為の玩具でしかなかった。
戦闘が終わる度にプルクローンとの性行為を強制される。グレミーはそれをただ見て楽しむだけ。彼女は見世物でしかなかった。

アーガマに収容されたプルツーは、体力の限界から自己冬眠状態に陥る。それを死亡したものと思われ、グラナダに安置された。

目覚めたプルツーは安置場から逃亡し、たまたま港湾部で働いていたプルと再会する。互いの喪失感からか引かれあった二人は、アクシズ帰還を決意。

親ザビ派に匿われていたミネバ・ラオ・ザビを中心に据え、ジオン共和国政権を打倒。新生ジオン共和国として軍部に君臨した。

プルツーは再会した時に抜け殻のようになってしまったプルの身を案じた。
「今度こそ姉さんと二人で暮らす」
ジオンによって運命を狂わされた二人は、ジオンを利用して自由を勝ち取ろうとしていた。

プルツーは治安部隊を再編し、強大な兵力をもってアクシズを三日で陥落させる。ジオン共和国の自治領となったアクシズに二人は移り住んだ。全ては自分達二人の為。

同時に、政治能力の限界からミネバも代表の座から退き、生まれ育ったアクシズに移住する。

現在アクシズには総督のミネバとその侍従数人。そして防衛統轄者のプル・プルツー姉妹。そして防衛部隊員のプルクローン七人と市民、行政官等が一万人である。

ミネバからの信頼が厚かった二人は特権を得、自由を保証された。
プルクローンは依然としてプルツーに忠誠を誓っていたものの、だんだんと自我にめざめている。しかしプルと同じようにプルツーが好きなようで、広い家に家族同然に住み二人の身の回りの事をしている。
そして二人は同じ部屋で暮らし、夫婦のように恋人のように互いを愛している。


しかし、二人のセックスは今回が初めてで･････。


プル ｢自分のしたことくらい、後始末ができなきゃダメね｣

また、空気読めないのが・・

ISAP氏、乙かれさまです
ジェリドかわいいよジェリド(*ﾟ∀ﾟ)=3ﾊｧﾊｧ

>>568
まあまあ、このスレが色々な人が
書き込めるスレになるといいってISAP氏も言ってるジャマイカ

超重箱のすみー

>>551
サラミス改級の艦種は宇宙巡洋艦ですよん

寿司屋さんのSSはかなり楽しみにしてたんだけど何故だろう？
ジェリド受けはかなりおもしろかったのに
やっぱジェリドってへたれで受けが似合うのかな?

ISAP氏のSSの書き方にはいつも敬服しております。
文才あふれる氏に聞くのは失礼かと思いますが…
SSを書くときに氏が気をつけていること
それと参考にされている本などがあったら教えていただきたいです。
自分も小説を書こうとしているので（ただガンダム系でもエロでもないためここには載せられませんが）

平日は誰もいないな。

ようし、誰もいないうちに勝手にジェリド君のプロフィールを妄想しちゃおう

ジェリド
・料理が非常に得意
・父親と不仲
・陶芸の知識も豊富
・妹思い
・かなり凄い拳法を会得してる
・狼好き
・イチャイチャパラダイス愛読

まさか、このままヤザン出さないつもりじゃ・・
アニメ本編でもいなくても話が回るキャラだったからなぁ

>>574
山◯四◯ﾀﾞﾅ｡

>>575
彼がパラス・アテネの残骸を撃ったからエマさんは死んだんだぞ！

ＺＺではネタキャラだったな。ヤザン

ヤザンｽｷｰには禁句＞ネタキャラ化

ZZでも小説だとネタキャラ化ひどくなかったけどね・・

>>575
ヤザンが出たら何に乗るのか気になる。
ガブスレイやアッシマーみたくギャプランの配備数を増やすか、
あるいは全く別の機体に乗るか。

小説のヤザンは職業軍人、戦争関係無しな状況なら結構な常識人だったな

ちょっと聞いてくれよ。
この間女の子に
「○○（俺）て、しゃべらなけりゃｶｯｺｲｲよね。」
て言われたんですけど…orz

ますますヲルトンに共感を持てるようになりますた。

本日は休講です

>>583
つまりおまいさんがヲルトンだったんだよ！！

種死最終回で受けた心の傷を癒してもらおうと思って来たのに、今週はお休みか･･･

もしやISAP氏も･･･!?

種ネタを振る馬鹿は死ねば良いのに

さわんじゃね

>>587
一々反応するおまいも俺モナ

大尉の後継機ﾏﾀﾞｰ?ﾁﾝﾁﾝ（AA略

実際新入りさんが一番波風立てずに投下できるタイミングだよな。

ＩＳＡＰ氏のVOE以外の作品ってどこかで読めないの？
ガンダム限定でさ

それは、こっちが知りたい。

つ『南極』

探してみたらホントにあって驚いたｗ

VOE以外ってあったっけ？

ドモン×レインは南極に収録されてた。
あと、アムロ×セイラは過去ログにある。

その内、ヒイロ×リリーナとかガロード×ティファなんかもありそう。
（４周年記念とかで）

また今日もｶﾂあぼーん＆アムロ復活のところを読み返してしまった。
本当何度読んでもＶＯＥ屈指の名場面なんだよな。ここは。

掲載直後のスレの盛り上がりも凄かったし…

たしかに、あの時のスレの盛り上がりは凄かった。
最近、作品の質は落ちてないのにスレが静かというか停滞気味なのが悲しい。
レスつける人も減った？

おりは何度も言ってるが・・・レス数＝停滞や読者減ではないだろ、特にここの場合

んだんだ
俺も静かにﾊｧﾊｧしてるクチだからな。

長文につき、
＞「そそりたった肉棒は、いよいよ、いよいよ！　シナプスの菊座を貫いたァー！」まで読んだ。
とでも。

>>599
私見だけれど、原作に忠実な展開の時は割りと静かだと思う。
例えば、最初のホンコン防衛なんかは戦闘描写がかなり秀逸だったけど
レス自体はISAPさん自身が「ヘコんだ」という位少なかった。
逆に、オリジナル色が強い時はかなり盛り上がる。
ベル陵辱とかカツ死亡、エリス被弾の時とか。

２ちゃん自体、描写がどう凄いか書き綴るより、何らかのイベントに対する
感情をガーっとレスする事の多い場所だから、既に２０年前に完結した
Ｚ準拠の展開よりは、まだ誰の目にも触れた事のないＩＳＡＰさん独自の
ストーリーの方が、新鮮味があって感情が動きやすく、レスがしやすいのでは
ないだろうか。

そもそも、いわゆる「名スレ」や人気作を語るスレであっても
しょっちゅう盛り上がっているワケではないし、現状はその点でいうと普通では。
むしろ３年以上連載を続けて質が下がっていない事自体がスゴい。
個人でこれだけの長きに渡って連載しているスレは、果たして他にあるんだろうか。
自分としては、ジュナスとベルを中心に据えた序盤のような展開の方が好きだけど……