1 :
名無しさん@ピンキー:
【DQ・FFロワ】 41人
FF1:白魔導士(1) FF2:マリア(1) FF3:エリア(1)
FF4:リディア、ローザ(2) FF5:レナ、クルル、ファリス(3)
FF6:リルム、ティナ、セリス(3) FF7:エアリス、ティファ、ユフィ(3)
FF8:リノア(1) FF9:ベアトリクス、フライヤ、ガーネット、エーコ(4)
FF10-2:ユウナ、パイン、リュック(3) FFタクティクス:アグリアス(1)
DQ1:ローラ(1) DQ2:ムーンブルク王女(1) DQ3:女僧侶(1)
DQ4:アリーナ、シンシア、ミネア、ロザリー(4) DQ5:主人公の娘、ビアンカ、マリア(3)
DQ6:ミレーユ、サリィ、バーバラ、ターニア(4) DQ7:マリベル、アイラ(2)
DQモンスターズ2:イル(1) DQモンスターズキャラバンハート:マチュア(1)
【アケロワ+アケロワ番外編二回戦参加者】57人
餓狼:ブルーマリー、双葉ほたる、不知火舞 (3)
KOF:神楽ちづる、シェルミー、ウィップ、クーラ・ダイアモンド、マチュア、バイス、レオナ・ハイデルン、
神楽マキ、コスプレイヤー京子、ローズ(10)
月華:一条あかり、真田小次郎(※真田香織)、高嶺響(3)
サムスピ:ナコルル、リムルル、シャルロット・クリスティーヌ・ド・コルデ、風間葉月(4)
GG:蔵土縁紗夢、ミリア、ディズィー、メイ(4) TRF:ガーネット、睦月カヤ、睦月ヒカリ(3)
SF:春日野さくら、神月かりん、春麗(3) ヴァンパイア:バレッタ(1)
ジャス学:水無月響子、委員長、ひびき蘭、風間あきら(4) VF:梅小路葵、サラ・ブライアント(2)
DOA:かすみ、エレナ、あやね(3) 豪血寺:花小路クララ(1)
ソウルキャリバー:ソフィーティア(1) ワーヒー:ジャンヌ、出雲良子(2)
式神の城:ニーギ・ゴージャスブルー、結城小夜(2) メタスラ:フィオリーナ・ジェルミ、エリ・カサモト(2)
ぷよぷよ:アルル・ナジャ、アミティ、ドラコケンタウロス(3)
サイキックフォース:パティ(パトリシア・マイヤース)(1)
痛快ガンガン行進曲:キサラ・ウェストフィールド(1)
ファイターズヒストリー:嘉納亮子(1) エスプガルーダ:タテハ(1)
ソニックウイングス:真尾まお(1) ポップン:かごめ(1)
スーチーパイ:ミルキーパイ(※ウサギのみるく)(1)
【RPGキャラバトルロワイアル】 31人
タクティクスオウガ:デネブ(1) テイルズ:しいな、リアラ、コレット、アーチェ(4)
サモナイ:トリス、アメル、アティ、ベルフラウ(4) ロマサガ:ミリアム、ロックブーケ、シフ(3)
レジェンドオブドラグーン:シェーナ、ロゼ(2) 女神転生:橘千晶、赤根沢玲子、高尾祐子(3)
ペルソナ:桐島英理子、リサ・シルバーマン、園村麻希、天野舞耶(4)
バハムートラグーン:ヨヨ(1) グランディア:ティオ(1)
WA:ラクウェル、ヴァージニア(2) 魔界戦記ディスガイア:エトナ(1)
ファントムブレイブ:マローネ(1) ゼノギアス:モモ(1)
桃太郎伝説:夜叉姫(1) デビルサマナー:レイ・レイホゥ(1)
聖剣伝説3:リース(1)
計129人
・基本的に女キャラ同士でイカせあい、最後まで残っていた者が優勝。殺傷も時と場合によってはあり。
・男キャラ全員を抹殺した場合、ボーナスとして生還人数が一人から二人になる。(二人帰れる)
・ゲーム会場には女を凌辱することを目的とした男キャラがいる。
男キャラは32人。DQ・FFロワ、アケロワ、アケロワ番外編二回戦参加者、RPGキャラバトルロワイアルの
各枠8人ずつ、早い者勝ち(当小説内に登場させた順)で選ばれる。
・イカされた(脱落した)女キャラは性奴隷として性奴隷収容所行き。死者が出た場合、死体はその場に放置。
なお男キャラは性的不能、または戦闘不能になるまで戦い続ける。
・性奴隷収容所はいわゆる敗退者収容スレとして実際に立ててしまい、そこではキャラ同士の雑談やエロなりきりも可能。
・魔法、必殺技は弱体化。即死能力のあるものは禁止。
・他の女キャラをイカせる以外の方法で殺した場合、強制的に奴隷収容所行きになる。
ただし、男キャラを殺してもお咎めなし。
・男キャラが女キャラをわざと殺した場合はペニス切断の刑。(つまりそれ以降はペニス以外でイカさなければならない)
・アイテムは一人にひとつ至急。武器のほかに、大人のおもちゃもあり。
男キャラには支給品はないが、女キャラから奪うことは可能。
・全員が拘束具として魔法をかけられた首輪をつけられている。
首輪は決して外れない。また、盗聴機能もある。
・ゲーム会場から出ようとした場合、魔法の力で強制絶頂。収容所行き。
・24時間以内に1人もイッた女がいない場合、魔法の力で強制的に全員がイカされ収容所送りに。
誰かがイッた瞬間に、タイムリミットはリセットされる。
・禁止エリアに入るとこれまた絶頂。収容所送りにされる。
テンプレ乙!!
いつごろ始めるの?
RPGロワの参加者にSO3ネルとソフィアが抜けてる
11 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 01:36:05 ID:3+k6SSl6
即死回避
12 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 01:36:23 ID:3+k6SSl6
基準越えるまであげ
13 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 01:40:03 ID:3+k6SSl6
ルールをかってに改造
☆禁止事項★
・キャラ信者の過剰な応援、妨害
・一度脱落が確定したキャラの復活
・新規キャラの途中参加・大勢の参加者の動きを制限し過ぎる行動を取らせる
程度によっては雑談スレで審議の対象。
・時間軸を遡った話の投下
例えば話と話の間にキャラの位置等の状態が突然変わっている。
この矛盾を解決する為に、他人に辻褄合わせとして空白時間の描写を依頼するのは禁止。
こうした時間軸等の矛盾が発生しないよう初めから注意する。
・話の丸投げ
初めから後から修正する事を目的に、適当な話の骨子だけを投下する事等。
特別な事情があった場合を除き、悪質な場合は審議の後破棄。
・中途半端な書きかけ状態の作品投下
但し、長編を期間を置いてに分割して投下するのはこの限りではない。
14 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 01:42:33 ID:3+k6SSl6
書き手の心得
・トリップ推奨。
・無理して体を壊さない。
・リレー小説である事を念頭に置き、皆で一つの物語を創っていると常に自覚する。
・キャラの個性をを大切に。
・ご都合主義な展開に走らないように注意。
・残酷表現に関しては原則的に作者の裁量に委ねる。
・各作品の末尾には以下の情報を必ず表示する。
行動目的
所持品
現在位置
作品内で脱落者が出た場合は脱落キャラの確認表示も忘れずに。
15 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 01:43:29 ID:3+k6SSl6
主催者はリリスの模様
16 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 02:08:43 ID:3+k6SSl6
埋めネタが思い付かないので適当に埋め
17 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 02:10:27 ID:3+k6SSl6
埋め
18 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 02:11:16 ID:3+k6SSl6
ヽ(´ー`)ノ
19 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 02:11:55 ID:3+k6SSl6
(゚∀゚)
20 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 02:12:14 ID:3+k6SSl6
(・∀・)
21 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 02:13:03 ID:3+k6SSl6
(*´Д`)
22 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 02:13:30 ID:3+k6SSl6
(・∀・∀・)
23 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 02:18:04 ID:3+k6SSl6
男優に期待
24 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 02:18:21 ID:3+k6SSl6
女同士の絡みに期待
25 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 02:18:32 ID:3+k6SSl6
エロに期待
26 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 02:18:44 ID:3+k6SSl6
恋愛にも期待
27 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 02:19:05 ID:3+k6SSl6
鬼畜話にも期待
28 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 02:19:28 ID:3+k6SSl6
物語に期待
29 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 02:19:46 ID:3+k6SSl6
とにかく全てに期待
30 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 02:20:01 ID:3+k6SSl6
なんとか30突破
そしてここから始まる(・∀・)ノシ
32 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 03:01:05 ID:rFDpWU08
ts
33 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/02(木) 03:03:22 ID:QgSSvKDI
焚き付けがないと始まらないよなあ
参加ヒロインの処女非処女設定が気になってたりして
とりあえず男キャラの候補者リストもきぼん
37 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/03(金) 22:43:11 ID:NuBbgt4r
人気キャラは長生きするって言うのが普通の傾向だけど
今回は人気キャラのえっちが見たいからな
どうなるんだか
つうか俺だったらお気に入りキャラ即刻退場させて
性欲奴隷収容所の方のSS書きに力を注ぐぞ
39 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/03(金) 23:43:48 ID:NuBbgt4r
そういや奴隷収容所もどうなるか今から期待大
かさぶたみたいにみんな勇ましくなってたりしそうだが
これ本当に始まるの?
やる気なの俺だけだったりして
ここにもいるが……はじめたいねえ
45 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 13:18:49 ID:DPytJHYQ
誰かもう書いている人いる?
47 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 22:26:29 ID:DPytJHYQ
オープニング書いてる人がいないなら俺が勝手に書いてしまおうかとも思っている。
その時は苦情なしの方向で……。
48 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 22:51:57 ID:N4LaRVXO
よくわからないスレだ
マダー?
51 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/06(月) 23:04:46 ID:GiqaeE06
待つより自分で書いたほうが早くないか?
主催者のリリスを知らないんだ…
53 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 00:03:24 ID:GiqaeE06
しかし・・・特定のスレ以外に職人さんは降りられないな・・・
人が少なくなったのか?
54 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/07(火) 23:57:53 ID:WjdVjr2C
(´・ω・`)
少し興味がある
OPが無いときついな…………
さらに俺はほとんどのキャラを知らないときたもんだ
新規キャラ追加が出来ないのはやっぱり辛いよ
俺が分かるの「ぷよぷよ」と「ポップン」だけだもん……
OPマダー?
58 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/08(水) 23:57:44 ID:CL8BcPlF
今日も投下なす
オープニング一応書いてはいるけど異様に長くなって終わらない……orz
週末までかかりそうなので先に書ける人がいたら頼みます。
がんがれ!
キャラ知らなくて書けないって人が多そうなんだが…
知名度高いキャラでリスト作り直した方がいい気がする
このままじゃ動かないままってキャラも出そうだし
62 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/10(金) 20:10:13 ID:AUqdPEAA
いみねえ
>>61 反対。リスト作り直したらロワキャラでやる意味ないじゃん。
最近になってここ知った者だが、
>>61に同意。
正直、RPGロワの連中が全然分からんね。
俺、こいつらがネックになってるように思える。
あれだけの作品群網羅してる奴はどれだけいるんだ?
人が少ないなら、『書きやすさ』を念頭に入れとか無いと企画倒れになると思うのよ。
DQ・FFはプレイ人数多いだろうし、アケロワは興味があったらゲーセンでちょっと遊んでみれば少しはキャラ掴める。
だが、RPGはどうしようもない。
今からキャラ掴むためだけに買って時間かけてプレイするような暇人はいないだろ。
>>1の関連スレ見てみたが、ラノロワからキャラ引っ張ったほうが良かったんじゃないかな?
RPGよりはキャラ知るの簡単だよ。
立ち読みでもいいし、古本屋で安く手に入るし、時間もかからない。
>>65 その辺のキャラの分かる分からないは人によって違うんじゃないかな……
むしろ全員分かる人の方が珍しいと思う
何はともあれ保守だ
とりあえず参加者は決まっているも同然なんだ。
後はルールとかを決めれば良いだけだと思うんだ。
皆頑張れ。俺もな。
○○話書かれるまでに登場しなかったキャラは脱落ってことでいいじゃん。
知らないキャラは無理に書かなくていい。
>>65 俺はRPGのキャラは良く分かるが、ラノベはさっぱりです。
なんか70が良いこといった
>>71 同じくFFDQ、RPG、アケのキャラは一部を除きほぼわかるがラノベさっぱり知らん
129人いるから、2倍くらいの200話くらい書かれるまでに登場しなかったキャラは、
自動的に敗者認定されるってことでいいんじゃないか。
2次創作をさらにネタにして楽しむ、ただのお遊びだからな。
堅苦しくする必要もないし。
オープニング(仮)投下させていただきます。
ツッコミどころも多々あるとは思いますが、出来る限りお許しを!!
――珠間瑠市 キスメット出版社『クーレスト』編集部――
この空間は時という概念が一切無くなることがある。
例えそれが深夜であってもだ。
『え、終電間に合わないの? アタシが今から車で迎えに行こうか?』
「サンクス、うらら! でも私なら平気。今日は編集部に泊まっていっちゃう」
親友の気遣いに女の顔が綻ぶ。多少の疲れが見受けられるものの、その声の響きは明るかった。
『本当に平気なのぉ?』
「勿論! 丁度書かなければならない原稿もあるしここにいれば遅刻の心配もないでしょ?」
『……オッケー。でも体壊すんじゃないわよぅ! いくら頑張ってもダウンしたら意味ないんだからね』
「ラジャー♪ お気遣い感謝!!」
携帯電話の電源を切り、女はまたパソコンのモニターとにらめっこをはじめる。
黒目がちの大きな瞳に映るのは文字、文字、文字……終わりを感じさせない文字の羅列のはずだったのだが……
「ハーイ! お仕事お疲れさま〜」
今までモニターを埋め尽していた文字の山は一瞬にして消え、代わりに紅い瞳の少女が現れた。
女は我が目を疑った。これは一種のノイローゼなのだろうか。それともパソコンが新手のウイルスか何かにかかったのだろうか。
いずれにしよ、疲れている頭では上手く考えがまとまるわけもなかった。
「…………どうしよう……パソコン叩けばなおるかしら?」
「やだっ、叩かないで!」
モニターから言葉が発せられる。
「…………!?」
「驚かせちゃってゴメンね、お姉サン」
モニターの中の少女が指を鳴らすと、甘く香る桃色の霧が辺りを包みこんだ。
それと同時にモニターの中にいたはずの少女は液晶画面を飛び出し、女の豊満な胸へと飛び込む。
「あ、あなた……」
「ふふっ。セクシーで頑張り屋のお姉サンを素敵な夢の世界へごあんな〜い♪」
「っ……」
少女から突然口付けられると、女の全身の力が抜けていった……。
「……たつ……や……くん……」
朦朧としていく意識の中、女が口にしたのはある少年の名。
しかしその声も虚しく、しなやかな身体はそのままバランスを失い、少女にしなだれかかる形となる。
「やったぁ! いっちょあがりぃっ♪」
無邪気な、ある種この異様な状況にはそぐわない微笑みを浮かべ、少女ははしゃぐ。
「それじゃお姉サン、また後でね!」
少女がそう囁くと腕の中の女は、手品の花のようにその姿を消された。
「えーっと、次はこのコだね。うわぁっ……すごく綺麗だぁっ!!」
本来の主がいなくなったはずのモニターには一人の美少女の画像が表示される。
少女はその画像を満足げに見つめるや否や、指をならした。室内の照明が一斉に消える。
そのまま、何事もなかったかのように少女は窓をすり抜け、夜の街へと文字通り羽ばたいていった。
「う〜ん、今日は忙しくなりそう」
この晩の月はいつもと異なり紅く妖しい光を帯びていた。
いよいよ始まるんだね……うーん、わくわくしちゃうっ!!
リリスね、この日のために頑張っていろんなコを集めたんだよ。
金髪のコに黒髪のコ、青い瞳のコに茶色い瞳のコ、経験豊富なお姉サマにまだ何も知らないお子ちゃま、綺麗なコに可愛いコ、活発なコに内気なコ……
一つだけハッキリしているのは、どのコもみんな食べちゃいたくなるぐらいに魅力的ってコトかな!?
そんな彼女たちが……あんなことやこんなことになっちゃうなんて……
ふふっ、楽しみだなあ!
あ、そろそろ彼女たちにゴアイサツしてこなくちゃ!!
折角のおもちゃ、じゃなくてお客様を待たせちゃ可哀想だもんね。
うふふふふ……あははははははっ……。
(わたし、どうしちゃったんだろう……)
麻宮アテナが目を覚ますと、そこは中世の城のような場所だった。
辺りはやや暗いが、なんとか認識は出来る。
大きなシャンデリアに、ふかふかの絨毯。眼前には王様しか座れなさそうな立派な椅子がある。
(昨日机に向かったところまでは覚えているんだけど)
修行、ボイストレーニング、テスト勉強……『日本一多忙な女子高生』も疲労には勝てなかったということなのだろうか?
(………………)
まだ寝惚けている頭をスッキリさせる意味も込め、もう一度辺りを見回す。
シャンデリア、絨毯、豪華な玉座、そしてたくさんの女。
「…………何、これ……………?!」
アテナは思わず叫んだ。
辺りをもう一度、そうもう一度だけ見回す。シャンデリア、絨毯、玉座、女、女、女、女、女…………。
人種も年齢も服装も全て異なる女たちが、空間内にまるでオブジェのように無数にちりばめられている。
共通して言えるのはどの女も美しく、そしてみんな眠っているということだけだ。
(これはルガールの仕業……? それとも…………)
「う〜ん……きょぉさまぁ……ん……」
考え込むアテナのすぐ隣からなんともお気楽な眠り姫の寝言が聞こえてくる。
「やだぁん……京さま……そんなこと……えへっ、えへへ……」
「起きて! 起きてください!!」
アテナは少女の体を強く揺さぶった。
「……ん…………」
少女の瞼がゆっくりと開く。そして第一声。
「ひどいママ! 今起こさなくたっていいじゃない!!」
元気のよすぎるその声に周囲の眠り姫も次々と目を覚ます。
愛する王子様による甘い口付けとは無縁の目覚めに眠り姫たちは戸惑いと驚きを隠せずにいる。
「なんやコレ? また地獄門の仕業かいな!」
「あ、新手のドッキリ? じゃないわよね……」
「ここは……どこなの……? 私たちがいた世界とはどこか違う……」
「どういうことなんだい! おい、あんたたち無事かい?」
「……あれ? ママは……?」
先程の声の主はぽかーんと口を開けたまま固まっている。
「あ、あの、落ち着いて聞いてください。私たちは、その、何者かに浚われたみたいです」
アテナは平静を装いながら目の前の、どこかで見たような学ラン姿の少女に説明をする。
「拉致ですか!?」
「ええ、はい、拉致だと思います」
「誰がなんのためにですか!?」
「ごめんなさい、わかりません……」
学ラン姿の少女の顔が見る見る内に歪んでいく。
「うわあああんっ、京様ーーーっ!!」
「こらこら、泣いてても王子様は助けに来ないよ?」
甘く可愛らしい声が頭上から響いた。そこにいた全員が一斉に声の方へと向く。
「本日は舞踏会へようこそいらっしゃいました。私はリリスと申します」
活発な印象のショートヘアに金色のティアラ、赤いドレスを身に纏った可憐な少女がふわりと空から舞い降りる。
「……なんてねっ。キャハハ!」
「あんたさっきの!」
「こんなところに私たちを連れてきてどうするつもり!?」
「てめえ! よくもアタシまで妙なことに巻き込みやがったな!!」
その姿に見覚えのある者も何人かいた。この場に浚われる直前、つまり現世で最後に見たのがこの少女の姿だったのだ。
「あなたが……やったのね?」
アテナも自らをリリスと名乗った少女に問いかける。
「みーんな人聞き悪いなぁ〜。リリスがせっかく素敵なアトラクションに招待してあげたっていうのに」
リリスが頬を膨らませる。
「あ、アトラクション?」
「そう。アトラクション! 今日は皆さんにイカせ合いをしてもらいま〜すっ!!」
はしゃぐ声にリリス以外の全員が言葉を失った。
「イカせ合いだーーーっ!?」
童話の世界から飛び出してきたかのような赤ずきんが、容姿にそぐわぬ声をあげる。
「そっ、イカせ合い! バレッタも興味あるでしょ?」
「お前バッカじゃねえの?! ここにいるのは女ばかり。それでどうやってヤルっつーんだよ!!」
赤ずきんバレッタのややピントのずれた発言に対し誰かが「そっちかよ」とボソっと呟く。
「おちんちんがないなは道具とテクでイカせ合えばいいじゃない? その辺はお役立ちアイテムを一人につき一つずつプレゼントしてあげるからご安心を♪
ふっふー、何が出るかはお楽しみ!!」
突飛すぎる発言に眉をひそめる者も少なからずいた。
むしろ今の状況で平然としている者を探す方が難しい。
「女のコ同士も悪くないものだよ。どうしても男とじゃなきゃイヤって人たちのために男も30人ぐらい用意しているけど……」
「男? やっぱり男もいんの?」
バレッタが問う。
「うん、そう男。可愛い女の子たちととにかくヤリたくて仕方がないパワー有り余るオオカミくんたち。
でもね、守ってもらおうとか考えちゃダメ!
彼らはみんなのコトを食べちゃう、わっるーいオオカミたちなの。だから、なんなら殺しちゃってもいいよ。正当防衛ってやつだね」
食べちゃうという言葉が強姦を意味しているということを、大体の者は理解していた。
しかし、強姦の恐怖よりも死の恐怖が勝る。
「殺す……? 私たちも殺されるかも知れないってこと……?」
「安心して! みんなは死なないよ。リリスが特別な力で守ってあげるから」
死の恐怖が薄れたとはいえ、強姦の恐怖が消えるわけもない。安堵の表情を浮かべる者は皆無といっても過言ではなかった。
「もー元気出してよー! 女の敵、オオカミくんを全滅させられたらご褒美として、ここから出れる人を二人に増やしてあげるからさ!」
「ここから出れる人……ってことはやっぱりここから出れない人もいるってこと?」
「ご名答! このアトラクションで一度でもイッちゃった弱くて淫乱な雌犬ちゃんは一生奴隷として奴隷収容所で頑張ってもらいま〜す!!
勿論、元の世界には戻れませーん!!」
辺り一面がざわつく。慟哭、怒号、悲鳴……それすらもリリスにとってはこのアトラクションを盛り上げるための心地良いBGMなのかもしれない。
「死ぬまで好きでもない沢山の男たちにボロ雑巾のように弄ばれる人生……それが嫌なら他のコを犠牲にしてでも頑張らなくちゃ。
また好きな人や家族や友達に会いたいでしょ?
自分の世界に帰って自由に遊んだり、美味しいもの食べたり、あったかいお布団で寝たいでしょ?
……幸せになりたいでしょ?
幸せへのチケットは一枚。頑張ってもペアチケットにしかならないの。
だから戦って! オンナの本性を剥き出しにして人間なりの幸せを奪い合って!!」
「ふざけないでよっ!」
うっとりとした眼差しで語るリリスの長台詞にかぶさるように凛とした声が響いた。
声の主は引き締まった身体つきとアプリコットブラウンの巻き毛が映える、健康的な美少女だった。
「アナタは確か、サントハイムのお姫様、アリーナちゃんだったよね。どうして怒ってるのかなあ?」
「どうしてですって? よくこんな人を踏みにじる様なふざけた真似出来るわね! あたしたちはあんたのオモチャになんかならない!!」
アリーナは強い意思を持った瞳でリリスを睨みつけ、つかつかとリリスの方へと歩みを進める。
だがリリスは少し不機嫌そうに目を細めただけで、特に動じてはいないようだ。
「……このアトラクションが不満ってこと?」
「当たり前でしょ! 早くあたしたちを元の世界に帰して。そうしないと本気で怒るわよ!?」
リリスめがけて、アリーナは勢い良く、拳をあげた……
はずだった。
「……!?」
アリーナは驚いた。リリスに打撃を与えられないばかりか、自らの身体が思うように動かなくなっている。
「もー、暴力的な女のコはモテないよ?!」
ふくれ面のリリスが指をパチンとならす。
その動作が、驚愕を含んだ新たなる衝撃を引き起こす。
「あ……あっ……」
アリーナは訳もわからぬまま快楽に捕われていた。若さに満ち溢れた肢体は熱を帯び、魂とは裏腹に刺激を求め始める。
衣服を自ら乱れさせ、右の手を豊満な乳房に、左の手を痛いほど敏感になっている秘部へとそれぞれ滑らせる。
「アリーナ!? 何してるの?」
「わからないっ、指がっ、指が止まらないよぉ……」
蜜に吸い付くかのようにアリーナの両手あわせて10本の指は彼女の敏感な箇所を攻める。
桃色の乳頭が潰され、引っ張られ、こね繰り回される。
まだ触れられたことすらないはずのない秘部が蜜に溢れ、指の動きを逃すまいと貪欲にうごめく。
「……あたしっ、こんな、こんなの……やだっ」
アリーナは涙を浮かべていた。
嫌なはずなのに、痛いはずなのに、鈍く鋭い快感から逃れられない。
「見ないで……見ないでぇっ……みんな、この指止めてぇっ、うぁっ、ああっあ、あんっ」
アリーナの意思を無視した指は愛撫をやめることなく、彼女を犯し続ける。特に秘部を飾る桃色の真珠を重点的になぶるのが、指の好みのようだ。
「アリーナしっかりして!! ……っ」
友人と思われる女性がアリーナに触れようとするが、特殊な結界により弾かれてしまう。
「あぅぁ、うぁっ、あ、あ、あぁぁ……ひあぁぁっ……」
友の声も虚しく、アリーナの理性が薄れ、声が獣じみてくる。薄れた理性に共鳴するかのごとく壊れた秘部はアリーナの涙のようにとめどなく蜜をだらだらと垂れ流していた。
そして勇敢なる姫のオナニーショーにもフィナーレがついに訪れた。
「助けて……やだ……やだぁっ、あぁっ、やぁっ……ぁ、ああああああんっ……!!!」
身体がびくびくと跳ね、極みの声をあげたその時、蝙蝠がアリーナを囲むようにしてどこからか舞い降りてきた。
そのまま無数の蝙蝠に包まれたアリーナの姿は消えた。
見ている側にとっては何が起きたかを即座に理解するのは難しかった。
「はーい、これでアリーナちゃんは奴隷第一号になりましたー♪」
リリスの声が乙女たちに地獄のような現実を思い知らせる。
「あんた……よくもアリーナをっ!」
華やかな顔立ちを先程のアリーナのように憤怒の色に染めた一人の舞姫が叫ぶ。
が、リリスを殴りかかろうとする彼女の動きは瓜二つの美女によって制止される。
「…………姉さん、待って」
「ミネア、なんでよ! なんで止めるのよ?」
「姉さんだって……さっきの……見たでしょ……?」
「っ!!」
褐色の肌が映える美しい姉妹は、お互いを抱き締めたまま言葉を失った。
二人の瞳からは涙が溢れそうになっていた。
「……これでわかってくれたよね?」
リリスが話しかけても誰も反応しない。
「みんなには今からリリスの術で移動してもらいます!」
それでもやはり反応はない。
「ちなみに、今から皆が行ってもらう場所はリリスの術で作り出した場所だから、脱出することはムリだよ! たぶん」
誰一人として言葉を発しなくなった広い部屋の中でリリスは話を続ける。
「ずーっと同じ場所じゃみんなも飽きちゃうだろうから24時間毎に景色を変えてあげる!」
リリスには乙女たちの心の声が聴こえていた。
「ムリに脱出しようとしたらアリーナちゃんみたいにお仕置きしちゃうよー!
お仕置きのバリエーションもリリスなりにいっぱい考えてるから、お仕置き大スキなコはわざと逃げようとしてもいいかもしれないねっ!!」
また誰かの「ふざけるな」という心の声が聴こえてくる。
「それとたま〜にリリスがみんなにお話してあげちゃうかも。 誰がイッちゃったかとか、リリスの好みのタイプとか聞きたくない?
聞きたくないって言われてもリリスが勝手に喋っちゃうけどね」
わざと感情を逆撫でするような言葉をつらつらと述べるリリス。
「あ、言い忘れた。オオカミ軍団の中にはアナタの知り合いもいるかも? いたらある意味超ラッキーだね!!
なんならその人が死んでもリリスが生き返らせてあげようか?
でも、せっかくだし、可愛い女のコ同士、禁断の愛を育むのもいいかな〜って思うんだよね。リリスは応援してるよ」
リリスは愉快でたまらなかった。乙女達の奥から流れてくる穢れなく、それでいて醜い本性が心地よかった。
ショーが始まったら、きっとこれ以上の快楽を味わえるのだろう。リリスは。
「それじゃ頑張ってね!! 合言葉は『愉しくイヤらしくイカせ合い』……ねっ」
「ちょっ……!!」
やっと抗議の声があがったのも無視して、リリスは強引に悲劇のヒロインたちを狂気と快楽の香りでむせ返る舞台へと送る。
「ちょーっと強引過ぎたかなぁ……ま、いっか!」
誰もいなくなった部屋に、愛らしい笑い声が響く。
――さあ、アブナイ官能戦闘劇のはじまり、はじまり――
以上です。
続き(本編)は皆さんに任せる!!
キタ━━(゚∀゚)━━!!
GJ
>>87のラストに追加です。スマソ
【アリーナ(DQ4) 脱落】
マーニャって参加してたっけ?
せっかく書いてもらったんだし、いいんじゃない。参加させちゃえば。
何はともあれOP投下乙です。
誰もいない平原を金髪をおかっぱにした少女が歩いている。
名をポピレア・エル・シ・グランバニア――――伝説の勇者
ティムアル・エル・ケル・グランバニアの双子の妹であり、
現グランバニア王リュカとビアンカの娘である。
彼女は最前まで目の前で起こっていた艶事をゆっくりと反すうしていた……
丁度、全力疾走をした後のスポーツ選手がクールダウンを行うように。
どこともわからぬ城の大広間に集められた後、ポピレアは――ポピーは、
彼女の家族を探した。母も同じ事をしていたようで、すぐに再会できた。
どうやら女性ばかりが集められていたようで、父も血を分けた双子の片割れの
姿もなかった。ビアンカと身をよりそいながら、不安げに状況を見守っていた。
――そして。過激なアトラクションが始まった。
特徴的なリボンを触りながら、歩みを止めない。これはポピーが
考え事をするときの癖だった。リリスと名乗った金髪の少女に
突っかかっていった少女の名前。そして、その顔つきに見覚えがあったのだ。
妖精の国、そして天空城でみた肖像画。あるいは英雄譚。
サントハイムの王女アリーナ。かつて世界を救った導かれしものたちの一人……
歴史の中の人物である筈だった。遠い過去の話である筈だった。
それがなぜ……?
そこまで考えて、不意に頭の中でアリーナの嬌態がフラッシュバックした。
途端にポピーの肌が赤く染まる。アリーナの媚態が始まってすぐに、
ビアンカによってポピーの目が覆われたが幼い少女の好奇心を停める事はできなかった。
それに、艶のある声まで止める事は出来ないのだ。
この年頃の少女の多聞に漏れず、ポピーも耳年増であった。
賄い達がこっそり教えてくれた艶話。図書室の隅に隠されている秘本。
そして、王家に伝わる伝説の財宝エッチな下着。
もちろん当人達にも、兄ティミーにも内緒だが
こっそりと父と母の房事を覗いたことさえある。
だからポピーは、目の前のおてんば姫を襲っている行為がどんな物なのかも
自覚していた。無論、見るのは初めてであったが……
それからすぐに再び意識を失い、目覚めたら一人で平原にいた。
傍らには何かの骨で作られたような、表面がつるつるとした小さな棒が落ちていた。
朱で何か印のような物が彫られている。これが、支給品ということなのだろうか?
とりあえず拾い上げる。それは「点棒」という麻雀に使う道具だったのだが、
異世界の品物であるためポピーにわかるはずもなかった。
平原は、どこまでもどこまでも広がっている。
四方に人はいない。安心して、ポピーは歩き始めた。
他の参加者がこのアトラクションをどう理解しているか、納得したか
わからなかったが、ポピーはなんとかして誰かに会いたいと思った。
自分のような子供なら標的にはならないだろう、だから安心して話せるだろう。
そしてできるなら皆で協力して、こんな遊びをやめさせるんだ――
きっと、父リュカなら、母ビアンカならそうするだろうから。
勇者の血はティミーにとられてしまったけれど、それでもポピーは高潔で気高い
グランバニア王家の血筋のものなのだ。
ポピーは知らなかった。生理を迎える前の子供に欲情する種類の人種が居る事を。
それは自分の世界の埒外のことで、想像すらした事はないであろう。
ポピーは気づけなかった。茂みに隠れ、自分が来るのを待ち伏せていた人間がいた事に。
それは彼女の不幸である。
哀れなグランバニア王女ポピレアは、不意をつかれ組み伏せられるまで、
自分が標的にされた事など思いもしなかったのである。
ポピーにとって最大の不幸は。
彼女が初めに会った人間が、よりにもよって子供に性欲をもてあます類の「男」で
あったことである……
肩を地面に押し付けられ、口元を手で塞がれる。悲鳴を挙げる事もできず、
ポピーは組み伏せられた。その瞳にバンダナをつけた長髪の男が写る。
そして、赤と青二頭の竜が背後からポピーを見下ろしていた……
名前 ポピー(グランバニア王女)【ドラクエ5】
行動目的 なんとか窮地を脱出したい
所持品 点棒(スーチーパイ)
現在位置 アリアハン西の平原
名前 アシュトン・アンカース 【スターオーシャン】
行動目的 不明
所持品 なし
現在位置 アリアハン西の平原
誰もいない平原を金髪をおかっぱにした少女が歩いている。
黄緑色をしたリボンを二つ結んでおり、時々それを気にしながら
草原を歩いている。あどけなさと気品と、本来同居しないだろう
二つの形質を併せもっている。顔色からは不安と困惑が窺える。
自分の身に振りかかった困難をどう乗り越えたものか思案をしているようにも見える。
なぜ齢十にも満たぬような稚児が一人でここを歩いているのか。
話は少し前まで遡る……
まだ若い、というより幼い彼女はグランバニアという国の王女である。
彼女は、数奇な運命に翻弄される父、そして母、双子の兄と共に旅をしていた。
ある新宗教の信仰の対象と為っていた母を救い出した後、世界を闇で覆いつくそうとする
ものと戦う為に、異世界に赴こうとしたとき。喪失感と落下感とに襲われて、
王女は意識を失った。
次に目を覚ましたとき、彼女はどこともわからぬ城の大広間にいた。
周りには不安げに様子を見ている数十人もの女性たち。
王女の母と同じくらいのものも、それより若い者もいた。
髪も瞳の色も様々で、肌や服もそれぞれ違う。まるで人種の博覧会のようだった。
身の上にふりかかった出来事を忘れてしまったかのように辺りを見回していると、
王女の母――ビアンカの姿を発見した。再会を喜ぶ暇も一緒に冒険をしていた家族、
仲間達を探す暇もなく、それからすぐに状況は動き始める。
――そして。過激なアトラクションが始まった。
特徴的な黄緑のリボンを触りながら、歩み続ける。
これは彼女が考え事をするときの癖だった。リリスと名乗った紫色の髪の少女に
突っかかっていった少女の名前と顔つきに見覚えがあったのだ。
妖精の国、そして天空城でみた肖像画。あるいは英雄譚。
サントハイムの王女アリーナ。かつて世界を救った導かれしものたちの一人……
歴史の中の人物である筈だった。遠い過去の話である筈だった。
それがなぜ……?
そこまで考えて、不意に頭の中でアリーナの嬌態がフラッシュバックした。
少女の白かった頬が赤く染まる。アリーナの媚態が始まってすぐに、
ビアンカによって目が塞がれたが、子供の旺盛な好奇心をとめる事はできなかった。
そもそも、艶のある声まで止める事はできないのだ。
この年頃の少女の多聞に漏れず、王女も耳年増であった。
賄い達がこっそり教えてくれた艶話。図書室の隅に隠されている秘本。
そして、グランバニア王家に伝わる伝説の財宝エッチな下着。
こっそりと父と母の房事を覗いたことさえある。
だから、今目の前のおてんば姫を襲っている行為がどんな物なのかも
自覚していた。無論、見るのは初めてであったが……
それからすぐに再び意識を失い、目覚めたら一人で平原にいた。
傍らには何かの骨で作られたような、表面がつるつるとした小さな棒が落ちていた。
朱で何か印のような物が彫られている。これが支給品ということらしい。
とりあえず拾い上げる。それは「点棒」という麻雀に使う道具だったのだが、
麻雀がない世界の人間にはわかるはずもなかった。
平原は、どこまでもどこまでも広がっている。
見渡す限り人がいない。雲の流れる青い空を見ていると、
この空が作り物なのかどうか判断ができなくなってくる。
他の参加者がこのアトラクションをどう理解しているか、納得したか
わからなかったが、王女はなんとかして誰かに会いたいと思った。
自分のような子供なら標的にはならないだろう、だから安心して話せるだろう。
そしてできるなら皆で協力して、こんな遊びをやめさせるんだ――
きっと、尊敬する父や母ならそうするだろうから。
邪悪を憎み平和を愛するグランバニア王家の血筋は、
たしかに王女に受け継がれていた。
だが、彼女は知らなかった。生理を迎える前の子供に欲情する種類の人種が居る事を。
それは自分の世界の埒外のことで、想像すらした事はないであろう。
そして少女は気づけなかった。茂みに隠れ、自分が来るのを待ち伏せていた人間がいた事に。
どちらも彼女に罪は無い。だが、手痛い誤算であることには違いなかった。
ある意味では、グランバニア王女は参加者の中で最も不幸な女性だったかも知れない。
彼女が初めに会った人間が、よりにもよって子供に性欲をもてあます類の「男」で
あったことである……
肩を地面に押し付けられ、口元を手で塞がれる。悲鳴を挙げる事もできず、
金髪の少女は組み伏せられた。その瞳にバンダナをつけた長髪の男が写る。
逆光になっていて表情をうかがい知る事はできない。
両の耳もとに荒い息がかかる。バンダナの男は真正面にいて
角度から耳に息を吹きかける事は出来ないはずだった。
首を向けられず、目だけを左右に向ける。
青と赤――奇しくも、王女と双子の兄のトレードマークの色と同じだった――の竜が
そこには鎮座していた。ぱっくりと口を開けてざらついた舌を出し入れしていた……
名前 タバサ(主人公の娘)【ドラクエ5】
行動目的 なんとか窮地を脱出したい
所持品 点棒(スーチーパイ)
現在位置 アリアハン西の平原
名前 アシュトン・アンカース 【スターオーシャン】
行動目的 不明
所持品 なし
現在位置 アリアハン西の平原
「はあああぁぁぁぁ……」
レーベ村の民家。なるべく人目につかない影になっている場所に座り込み京子は5度目の溜息をついた。
上を見上げると真っ青な心も晴れ晴れになりそうな空が見えてくる。
「はあああぁぁぁ……」
再び心の憂鬱を奮発して乗せた重い溜息を出す。
別に彼女は普段からこんなに溜息をつく人間ではない。むしろ明るいのだ。
「神様、仏様、キリスト様、私何か悪いことでもしたんでしょうか?」
小学校の頃先生の花瓶を割ったのを黙っていたことですか?
はたまた中学の頃、クラスのイケメンが女子の縦笛舐めていたことを言いふらしたことですか?
それとも『ごめんなさい、ショートカットでセーラー服が似合っててずっと待ってくれてる人が好みなんです』発言のことですか?
心当たりのあり過ぎて何が原因が分からない。
「ふぅ。ここでしょげても仕方がないですよね、今の私は“京様”なんですから」
彼女の言う“京様”。炎を扱う格闘家。草薙京。別名炎の貴公子。
残念なことに既に売却済みだが、彼女が心から愛している人物だ。
彼なら少なくともここでしょんぼりとはしていないだろう。
「そうだそうだ! まずは状況打破の為に行動! 何なら本家に負けない程美人を見つけて彼女にしちゃいましょう!」
と、気を取り直して動き出そうとした時だった。
どどどどどどどどどどどどどどどどどど……
「何、あの土煙……牛?」
京子は最初そう思ったが、よくよく見るとどうやら違うらしい。
まっすぐにこちらに向かっているので即座に姿形が分かってくる。
「……なーんだ人ですか……って、ひとぉ!?」
じーっと見ていていた京子は安心して焦った。搭載されている危機察知レーダーがとてつもない勢いでアラームを鳴らし始めている。
しかし、表向きに死角となっているこの場所をあんな遠くから発見できるとは、随分と立派な視力の持ち主だ。
日本野鳥の会に所属している人間なのだろうか?などと、余計な詮索を京子はしてしまった。
「やばいです! まずいです! ここは戦術的撤退をーー!」
京子の判断は早かった。
流石に相手も500メートル徒競走の終盤に入ったせいか勢いも弱まっている。今なら何とか逃げれるかもしれない。
「とぅおつげきいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーーー!!!!」
だがその時、長年に渡って培われていたレーダーのアラームがピタリと止んだ。
「すいませんすいませんマジすいません、俺だってこんな真似したくないんです本当です嘘じゃないんです!」
「……」
「言わないで下さい! 頼むから何も言わないで下さい! 俺だって新婚初夜まで貞操を守るのが相手への礼儀派なんすよ!」
「……」
「色々とこちらにも事情があるんです! だからお願いしますこの通りですやらして下さーーーい!!」
「……」
10メートル程あった距離を一気に縮め、滑り込み一番自分を押し倒してきた男に京子は思った。
――――今日は天中殺か何かですか?
「………あれ?」
一通りわめき散らし改めて京子の顔を見た男は呆けた声を出している。
「……」
そして次の台詞で地雷を踏んだ。
「草薙さんどうして女の子になってるんですか!? まさか水を被るとそうなびゅべぶるぅっっ!!?」
ズッガーーーーーーーーーーーーーーン!!!
カウンター気味に男の鼻先にめり込んだ拳の威力は凄まじく、きりもみ回転しながら彼は地面に叩きつけられた。
「本当にすいませんでした……」
30分後、男――矢吹真吾は、正座をさせられ頭を下げていた。
「真吾……テメー何馬鹿なことやってんだコラ」
そして京子にぎゅうぎゅうと足で踏まれ説教されていた。
「大体なぁ、謝りながら女を口説く馬鹿がどこに居るんだ!? 男ならもっと堂々とやれ!
だからプロフィールの大切なものから彼女が抜けちまうんだぞ、このヘタレ!」
「はい、仰るとうりっす……それで、何で女の子になっちゃたんですか?」
ちなみに真吾は目の前の人間が草薙京じゃないとまだ気づいていない。遊ばれているのにも気づいていない。
――勝手に人を犯そうとしておいてコレだ。どうしてくれよう。
そう思いながら、引きつった笑いを押さえて京子は溜息をついた。
104 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 04:13:59 ID:Jc5ih9pH
終り?
「はあ……まだ判らないんですか?」
「え、え、はい?」
「やっぱり忘れちゃってる?」
「………。………あー……ああ! コスプレイヤー京子、さん?」
「そうです、全く本物とコスプレを間違えるなんて、京様の弟子としてまだまだですよ?」
ニヤリと笑いながら見下ろす。金魚の様にパクパクと口を開けてる馬鹿面を。
「騙すなんて酷いじゃないっすか! ていうかさっきのは演技じゃなくて素じゃないんすか!?」
そう叫ぶ真吾に京子は腕を組んでしばし熟考し、やがて、ぽむ、と手を叩いてこう言った。
「まあ、アレです。やはり京様に近づくにはこれ位の渇が入れられなきゃが駄目だと思うんです。つまんないこと気にすると知恵熱が出ますよ?」
「うわぁ京子さん、自己中って言葉知ってるんですか? 誠心誠意でプレゼントフォウユーします」
切って返すように真吾は言うが、京子はニコニコと笑って取り合わない。
「ていうか俺、一応襲う人としてここに連れて来られたんすよ? 危険なの分かってます?」
余りにも舐められている気がしたので念のため真吾は聞く。
「そうでしょうか? 真吾くんに私をどうこうするのは無理だと思いますよぉ?」
あくまで丁寧口調で笑顔なのは変わらない。だが、明らかに遊んでいる感が拭えない。
「へ、へえ……だったらさっきの続きしますよ。やっちゃいますよ。いいんですか?」
両手をわきわきさせながら一歩二歩距離を近づける真吾。一応体力的には真吾の方が上なので、本気になれば力づくでどうとでもできる。
だがそれを見た京子は、
「……眼科ですか? それとも脳外科ですか?」と、可哀想な子を見る様な顔で呟いた。
その意味不明な言葉に真吾の足が止まる。
今ここで京子を襲うのと、目か脳に異常があると思われることに何の繋がりがあるのか判らず考える真吾。
それを見ながら顔からニヤニヤという効果音を出す京子。
「………。
………………。
……………………。ハッ!!!」
やっと京子の真意に気づいた真吾は驚愕した。クスリと嘲笑が聞こえる。
「お気づきですか? 私は今、誰の格好をしていますか? 真吾くんはさっき、私を誰と間違えましたか?」
「く…草薙さ…」
「そう! そのとーり!! 故にこの姿の私に欲情出きて? 師匠と同じ服装の私を汚せられるのかしらねぇええっ!!」
ズッギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!
「ぬ、ぬおああああぁぁぁぁ!! 無理っ、不可能っっ、インポッシブルだっっっ!!!!」
妙に高飛車口調の京子に誇らしく指を指され、その場に崩れ落ちた真吾はダンダンと地面を叩く。それは敗北の瞬間でもあった。
「俺にはできない……ノンケでも食ってしまう様な駄目人間な真似など……っ!」
第三者から非常に馬鹿らしいやり取りだが、あくまで本人達は真剣だったことを付け加えておく。
「…で、これからどうするんすか?」
「決まってます、この状況を何とかするしかない! まずはそれからです」
「何とかって言われてもなぁ…ここが幻で作られた世界っていうのは分かりますけど」
「「……うーん……」」
結局二人して禅でも組むがごとく座り、顔を合わせながら悩む。
あの主催者の少女を何とかするには、戦力的にも圧倒的に不利なのは目に見えている。
それに他の参加者だって男女問わず何をしてくるか分からない。逃げ道が分かってもその前に脱落しては意味が無いのだ。
時が流れていき、沈黙だけが続く。
107 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 04:36:45 ID:Jc5ih9pH
あれ?
108 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 04:54:55 ID:Jc5ih9pH
終り?
109 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/18(土) 05:14:50 ID:Jc5ih9pH
来ないなら寝る
続きは・・?
ぽくぽくぽく、ピカッ!
「はい矢吹隊長、考えがあります」と、片手をあげる京子。
「何で一休さんから豆電球に……まあ、それはいいか。どんな意見っすか?」
「自分の身を守る為にまずは特訓した方がいいと思いまーす」
「なるほど、まずは生き残らないといけませんからね。それは同感です」
出てきた意見を言葉のとうりに受け取った真吾は深くうなづく。
「分かりました、だったらまずは京子さんのパワーアップの為に俺が普段からやっているトレーニング方法を教っぶりぇふ!」
台詞の途中で放り投げられた学ランやらシャツやら靴やらの直撃を顔面に受けて、真吾はぶっ倒れそうになった。
「へ? コレ何で……」
すか、と真吾は言葉を続けようとしたが続けられなかった。
話の相手がトランクス一丁で赤い靴下を脱いでいたからだ。
何故特訓で脱ぐ。
何故グローブや靴下まで脱ごうとする。
何故ノーブラ。
何故下がトランクス。
――――――。
混乱してフリーズした脳を何とか再起動させて、真吾は自分が置かれている状況を把握しようとしている。
「いっ、いいいや、いやいいえいあいゆあやいあいああ!!??」
そして間の抜けた叫び声を出してビキリと固まった。
「……? 京様ってトランクス派じゃないの?」
「あのっ、何っ、せ、せせせせつせつ説明を要求ししましままっっ!!」
「何って……特訓ですよ特訓。真吾くんあまりこういうの慣れてなさそうだし、私もどこら辺が弱点かわからないんですよね。
だからここはギブ&テイクでお互い経験値稼ぎ、超一石二鳥の作戦だと思いません?」
「いやいや、経験値ってどこのパラメータなんですかっ! 京子さんの脳内世界で理論出さないで下さい!」
「嫌なんですか? 真吾くんのためになるかと思ったんですけど……」
栗色の前髪を揺らし小首を傾げながら聞いてくる、しかもど真ん中直球。
ここまで身体はってもらわれると逆に断りづらい。というより断ったら色々と負けな気がする。
(……まあ、ルールがルールなだけにいざという時に困るかもしれないよなぁ)
「ここまで脱げば京様を連想しないでしょうし、練習台だと思って深く考えないで下さいよ、ね?」
「……わかりました。かなり不本意ですが男矢吹真吾、その特訓付き合わせて頂きますっ!」
「よーしっ、その意気その意気! お互い頑張っていきましょう!」
バンバンと背中を叩かれた真吾は正直複雑な気分だった。
「はあああぁぁ……」
一時間前の京子と同じ位深い溜息。といっても、それを吐いたのは京子ではない。
「……バンダナ、バンダナ……あれー? バンダナが無い……」
その後ろできちんと服を着直した京子が何やら探し物をしている。
「やっちまいましたよ、草薙さん」
正直、色々と頭が痛くなる様な経験だった。本当に頭が痛くなるかと思った。
実際に負担がかかったのは頭では無いのだが、そこはまあ考えないでおく。
(……キツイっていうか、よく入ったというか……まさかあんな無茶な催促されるとは思わなかったっすよ、いやマジで)
さっきまで血やら粘膜やらに塗れていたある一部分を見ながらそう思う。一応ふき取ったがやはり拭いきれていない部分もある。
(………!? うっわ、やべえ!)
回想してたら無意識に下半身に血が向かっていた様だ。自分の超反応に前かがみになりながらも真吾は正直呆れていた。
「すいません、私のバンダナ知りませんか?」
「えっ、いいいやそのあの!」
神のタイミングで後ろから覗き込む京子。当然超反応が見られてしまうので慌てる真吾。
「……」「……」
「あの、京子さんすいまs「嫌です」
「まだ何も頼んでないじゃないっすか! ていうか京子さん最初からバンダナ付けっ放しですよ!」
「何ですと!? どうしてそこを突っ込まないんですか! 何の為に素っ裸になったと思うんですか!?」
「いやーバンダナまで外すとさすがに京子さんぽく見えないというか何というか……」
「……」「……」「………」「………」
チラチラと下半身に向かっている視線に耐えられなくなり真吾が口を開こうとした瞬間、
「わかりました、次の選択肢から選んで下さい」
真吾の目前に5本の指を突きつけ京子はこう言った。
「@手、A口、B胸、C足、D見てるだけ。何番がいいですか?」
真吾が選択肢を決めたのは1分25秒後だった。まだまだ彼には経験が足りないらしい。
名前 コスプレイヤー京子 【KOF】
行動目的 脱出方法を探す ついでに彼女も作る
所持品 銀製の鎖(長さ1m50p、首輪に取り外し可能)
現在位置 レーベ村民家の中
名前 矢吹真吾 【KOF】
行動目的 脱出方法を探す
所持品 なし
現在位置 レーベ村民家の中
――ここは一体何処なのだろう。
赤い髪を風に揺らしながらレナは平原を歩いていた。
あの少女――確か名前はリリスといっただろうか――の言ったアトラクションの舞台ということは分かる。
だが、この美しい景色の中で淫靡でいて残酷な狂宴が行われるとしたら、それはとても悲しいことだ。
「どうか無事でいて……クルル」
レナはかつて旅をした仲間の名前を呼ぶ。あんなに今はどこでどんなことになっているかさえ分からない。
そしてきゅっと両腕を胸に持っていき眼を閉じながらもう一人の名を呼んだ。
「……姉さん」
ふと前方に村らしきものをレナは発見した。
今は少しでも手がかりがほしい。何かあるかもしれないとレナは探索を始めた。
人の気配など無いように思えるが、どこに誰が居るかわからない。建物の影に隠れながら慎重に移動する。
「……っ……ぁ……」
!?
(……人の声?)
辺りを見回すが人の気配は無い。だが、確かにそれらしきものが聞こえたのだ。
(…確か…この民家から……)
民家らしき建物に近づき、こっそりと開いていた窓からそーっと覗き込む。
(……っ!?)
そこには予想できなかった光景が繰り広げられていた。
「……それで、ど、どうですか?」
「普通に揉むのは割と平気みたいですね。あ、でも右の方が摘まれるのに結構弱いと思います。
後はうなじとへそと内股と足の小指の裏……んー、何か弱点多すぎじゃないっすか?」
部屋に居るのは若い男女が二人。年が若いので少年少女といった方が正しいか。
ここからでは顔がよく見えないが、少年の方は首を傾げていながら何かの手帳を見ている。
「う、うるさいですっ。そこら辺は気合で何とかしますっ!」
対する少女の方はここからでもよく見える。何故か堂々と全裸だ。
(あ、あの人……)
レナがこの世界に来る直前、彼女の声で眼が覚めたのを覚えている。
(それじゃ、横に居るのがキョウサマとかいう人なのかしら?)
出て行って声をかけてみたいが、横に居る人物とどういう関係か気になるしさすがに今は不味い様な気がする。
時間を見計らおうとここから立ち去ろうとしようとした時、
「え、ちょ……ひゃあ!」
「……ちゅ……んむ……んー、やっぱり舐められる方が弱いっすね」
思わず叫びそうになったレナは咄嗟に両手で口元を押さえ、その場にしゃがんだ。
「こ、こら、誰がもう一度やっていいって……っくうん!」
わざと音を立てているのか秘裂が舌で蹂躙される音がここまで聞こえてくる。
「あ、スイマセン。ちょっと確かめてみたいことがあるんですけどいいっすか?」
「……ん、う…何?」
「多分京子さんが一番弱いのってここの裏側ですよね」
「え、あ、クリトリス? ……そこは、ちょっと、厳しいです」
「だから思ったんですけど、こうやってから……」
「ひぅっ……!?」
「それでさっき言った右の方を……」
「ひぁっ、あ、くあっ、ちょっ、それ止め……あっ、あああああッ!」
嬌声というよりは叫び声に近い声が響く。
何が行われているかここでは全く見えないが、あまり知識の無いレナでも想像はついた。
「えーとメモメモ。別々の弱点を同時に攻撃されるのが一番危険……と、オッケー。
大分参考になりましたよ……って、京子さん大丈夫ですか!?」
今度はペチペチと頬を叩いている音が聞こえてきた。
(………)
レナは動けないでいた。
見てはいけないものを見てしまった罪悪感。
それと同時に何やらちりちりと疼いている。
何やら部屋の中では騒がしいやり取りがされていたがレナの耳には全く届かない。
そろそろと無意識に右手を伸ばし胸全体を手のひらでさする。
胸を撫でる手には柔らかな乳房の感触が伝わり、身体には吸い付くような僅かな刺激が走る。
「……はぁ……っ、んん……」
もっと動かしたくなってくると服の存在が煩わしくなってくる。レナの服がするりと脱げ落ち、薄い肩と淡い膨らみが露出した。
「ん、ちゅっ…れろ、はむ。んっ、んんー……ぷはっ」
グローブに包まれた甲の部分を舌先でなぞり、唾液でぬめる露出した指先を口に含む。
そのまま指を2、3本口内に収め更に唾液と追加して絡める。
「……マジでやる気ですか」
その言葉に、一旦指から口を離した京子は悪戯っぽく笑った。
「はい、大マジですよ。だからちょっと手伝って下さい……ずぢゅっ、ん、ちゅぅっ……!」
いつだったか戦闘で軽く指を切った時、姉のファリスに指を舐められて酷く混乱した。
部屋の中の光景を見ながらレナはそのことを思い出していた。
指先に触れる柔らかい感触。じっと見つめる長い睫毛に縁取られた瞳。かすかに触れた柔らかい長い紫色の前髪。
「……姉さん」
とろんとした瞳で頬を上気させレナは切なそうに呟いた。
手を疼きの収まらない所、下腹部へとあてがう。
そのまま太股をなぞって服の下にある下着に指を這わせる。
「…んっ!」
膣口らしき所を指でなぞり軽く回す。どこか湿った音が聞こえるの気のせいにする。
「んくっ、あぁっ……つぅう……」
胸は指で押すだけで形を変えて先端を尖らせていた。
ふと、部屋の中の方に視線を向けたレナは眼を見開く。
愛液をびゅるびゅると噴き出している秘裂を押し開き、飲み込まれていく明らかにオーバーサイズな片腕が見えた。
「ひ、ぎ、……〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!」
「……う……あ…」
まるでつぶされてしまいそうな強烈な圧迫感を腕に感じて真吾は声を上げた。
だんだんと指が埋っていき腕が秘裂を割って挿入される光景は、快楽を誘う様にもグロテスクにも見えた。
シーツに置かれた両手が白くなるほど強張り、爪をたててシーツを引っ掻き回す。
「大丈夫ですか、京子さん!?」
「ぅう、あっ、ばっ、か、下手に、うごか、あ、あぎゅううぅっ!!!」
思わず不安になり問いかけようとして覗き込んだ途端、京子は苦しげな声を上げた。快楽よりも苦痛の色が濃い。
「す、スイマセン! ……って、え、えぇ!!??」
鮮やかな真紅の雫が太腿を伝っているのが真吾の視界に入る。
「…まさか、どこか裂けたりとか!?」
「きっと……初めて、だから、じゃっ…ぅんッ!」
さらりととんでもないことを口にする。
「そ、そういえば何か破れる感触が……」
「ら、らぶん、それ…あ、やぁ…〜〜〜〜〜っっっ!!!」
頭を振ってひたすらに耐える。息をするだけでも痛みが響くのか、会話すらままならない。
「……も、もうやめた方がいいんじゃないですか?」
「や、やらっ……つぅ…それは、やだッ……!」
京子はぼろぼろと涙を流しながら哀願している。
空気を求めて喘ぎながら挿入されていない方の腕を求めながら呟く。
「もう、少しだけ……おねが、いぃ……」
「…分かりました」
京子の求めていた片腕を差し出し、思う存分摩らせてやる。これだけでも精神安定剤になるのだから不思議だ。
「あ、あ…グローブ、京さまの、京さまのぉ…」
虚ろな視線を向けながら、涎を垂らしながら必死にグローブを両手で撫でる。
「ぐ……」
容量以上のものを無理矢理に捻じ込まれた裂け目から与えられる感覚は、快楽とは程遠く寧ろ血の気が失ってくる。
その感覚に真吾は眩暈がしそうになったが構わず腕を動かし始めた。
「ひひゃうっ、んぅうっ、ぐろーぶがはいっていきゅよぅう……」
「……ぅう……つ。ひぅ……っ!」
異様な光景にレナの理性は飛びそうになっていた。
完全に脱げた衣服からはみだした胸の先端にある乳首は尖っており、秘部からは彼女が指を動かすたびにぐちゃぐちゃと音が響いていた。
荒々しい息を抑えるようにするがその間も手は止まらない。
既に股間部分は湯気が出そうなほど潤っており愛液がとろりと糸を引きながら漏れ出している。
「や、ひんごく……ろこ、ろこさわって、あきゅううぅぅっ!!?」
「こうやって気を紛らわせないと、ショック死するかもしれないじゃないですか!」
聞こえてくる声に興奮してさらに指を押し進めると、安々と飲み込んでいった。
レナは空いた手で乳房を押し潰す様に揉もうとした。が、次の瞬間その手が止まる。
「……どうしたの、真吾くん?」
「いや、何かさっきから誰かに見られているような……」
(……!!!)
思わず部屋の中から見えない位置へ這いずる様に移動する。
ぢゅぷ、という音と共に指が引き抜かれてそこから愛液がぼたぼたとしたたり落ちた。
秘部を見ると膣口が口を開けたように広がり、ピンク色の肉がヒクヒクと動いている。隠しようがないのは火を見るより明らかだった。
「……ん〜、気のせいっすかねぇ?」
部屋の中からは見られないが、窓から身を乗り出して見回せば一目瞭然だろう。
(どうしよう、こんな、こんな姿見られたら……!)
レナの頭は既にまともな判断が出来ず、ぐるぐると思考が歪みながら浮かんでは消える。
ここであの二人に見つかったら笑われて軽蔑されてしまう。
姉であるファリスにも知られ変態と罵られてしまう。
いやその前に、彼らに自分の恥ずかしい所を晒し者にされて思う存分に嬲られる。
「あははは、すっごいビクビクしてるじゃないっすか」
「えへへ、この人おしりの穴まで見られて感じてるよ?」
王女の身分でありながら性器やじっくりと見られてしまい、笑われる。
どの位いやらしくて淫乱なのか隅から隅まで調べられて、その度に喘ぎ声を上げ涎を垂れ流す。
もう恥ずかしくて身体が芯から熱くなっているのに。それが堪らなくなってきてどうしようもない。
そして我慢ができなくなって彼らの前で自分を慰めてしまうのだろう。性器にもアナルにも指を入れて、そしてもっと軽蔑されて……
「んふあぁあっ!!」
妄想から気づいた時には既に指をさっきよりも激しく動かしていた。
「や、っあ、あううっ! あ、あ、あ、あぁああうっ!」
ひくひくと身体を動かしながらレナの眼は力を失い床に倒れこむ。
「み、見られちゃう、私、私みられちゃうよぉ……ひっんっ!」
それが分かっていても、いや分かっているからこそ指が止められない。
既に二人はこちらを気にしていないのにレナは気づかなかった。もうそんなことは頭に入っていなかった。
「あぁあ、あひぃっ、姉さん、ねえさぁんっ……ふあああぁぁ!!」
脳裏の奥で白い火花が散ったような衝撃があり、レナの意識はそこで途絶えた。
「ぶふぅーーっっ!?」
「のわっ! 何やってんすか!?」
興味本位で舐めたモノのマズさに京子は思わず噴出しのたうち回った。
ちなみに例によって素っ裸である。今度はバンダナも外したが靴下を脱ぎ忘れる大ポカをしている。
「…ぐ、ぐぞま゛、げま゛ず……」
「何てモン口にしてるんすかっ、そこまでサービスしなくていいっすよ!」
そうでなくても勢い余って色々と汚してしまっている。これ以上は真吾にとって申し訳ないレベルだ。
「あははは、それにしても凄い汚れちゃいましたね……でもこれでグローブの件はチャラですよ?」
おもちゃの様に指で精液を絡めながら笑う。真吾にとっては目に毒というかやり場に困る光景だ。
「……あの、本当に良かったんですか?」
草薙京本人が無理だから、せめて関連のある物に処女を捧げる。健気と言うか飛躍しすぎと言うかそんな精神を前に言えなかった事柄を言ってみた。
「このグローブ、確かに前の持ち主は草薙さんですけど俺だって使いこんでるんすよ?
貰ったその日から殆ど外してませんから、俺の汗とか涙とか血とかそんな感じのエキスが染み込んでて……」
「アーアーきこえなーい」
「うわ、そう来ましたか」
「そんなことよりも真吾くん、お願いだからこの特訓のことは京様には絶対に黙ってて。ね?」
「分かってますよ、誰にも話しませんから。むしろ話せないっすよこんなこと」
顔を合わせてくすくすと笑いあう二人。彼らの口から真実は誰にも知らされないだろう。
だが彼らは知らない。この特訓が一人の少女を奴隷へ堕としたということを。
【レナ(FF5) 脱落】
「待てぇぇぇぇぇ!!」
「そんな事言われて待つ人なんかいないわ!!」
アリアハンの街で、リアラはビッケに追い掛け回されていた。
わけもわからず降り立った街で海賊風の男に追われる、これは非常に運の悪いことだ。
しかし嘆く暇も無い。追いかけられているのだからなんとかするしかない。どうする、どうすればいい。
そして彼女が到達した答えは、相手を晶術でなんとかすることだった。
晶術、それはリアラの世界で使われる術の名称だ。アリアハンでは「呪文」と表現するのが適当だろう。
規模の小さいものから大きなものまでその差は千差万別。
だが発動のためには一瞬動きを止めなければならない。詠唱の為の隙ができるのだ。
だが彼女はやるしかなかった。
多少のリスクを背負ってでも、必ず。
だがふと後ろを振り返るとビッケが、いない。
もしかすると脇道に隠れたのかもしれない。これはまずい事になる。
自分は先程この世界に来たばかりで地の利は無い。
だがあの男の方はどうか。もしかすると自分の遥か前にここに到着していたとしたら……。
そう考えた瞬間、彼女は意を決して晶術の力を解放しようと詠唱を始めた。
「氷結は終焉、せめて刹那にて砕……っ!!」
だが、それは途中で止められることとなる。
すぐ隣の酒場らしき建物の影からビッケが姿を現したのだ。
そしてビッケは確実にリアラの顔を殴った。当然ショックで詠唱が止まる。
「……ぅ…っ……痛………」
「さぁ、観念しろ……終わりだ」
だが、終わりではなかった。
ビッケは油断して気づいていなかった。
背後に、人影があったのを。
その人影が、ビッケの後頭部目掛けて大きな石を振りかぶったのも。
ビッケは頭から血を流しながら倒れた。
恐らくは死んでいないだろうが、確実に暫くの間は意識を失っているだろう。
リアラは、誰が助けてくれたのだろうか、と乱入者を見た。
その乱入者は静かに微笑んでいる。高貴なカリスマ性をも持ち合わせているような、紳士の様な男だった。
「大丈夫ですか?襲われていたようなので、つい手を出してしまいましたが……」
「いえ……助かりました、本当にありがとうございます」
「おっと、紹介が遅れました。私の名はデール。ただの気弱な男です」
静かな微笑を湛えながら、静かに男はそう名乗った。
そしてリアラは彼に礼を言うが……その足は、デールから逃げようとしている。
だがそれを察したのか優しく諭すように、そして安心させるようにデールは話し始めた。
「私はここに連れてこられはしましたが……ですが、わたしはまだこの奇妙な出来事に納得していません。
何故女性を襲わねばならないのか、それが不思議でなりません。ですから、女性を一人でも護りたい…そう思っているのです」
礼儀正しいその口調から、悪意は微塵も感じられない様に思える。
リアラは安心して、デールに近づいた。相変わらず彼は微笑んでいる。
「そういえば…先程殴られてしまったのでは?この建物に入って、何か手当てできる物を探しましょう」
「え?あ…ありがとうございます。あ、私も名乗っていなかったですね。私は、リアラと言います……」
「リアラ……良いお名前ですね」
そして2人は、建物……ルイーダの酒場へと入っていった。
「困ったな、見つからない」
デールはごそごそとカウンター席で救急箱などを探していたデールは、そう呟いた。
リアラは椅子に座り、それをじっと見る。
殴られた箇所が痛むのだが、それを正直に言わずじっと見ていた。
「仕方ありませんね……では2階に行きましょうか、もしかしたら見つかるかもしれないですし」
「わかりました。あの、デールさん。その……言いにくいんですけど…喉が……」
遠慮しているのか、もじもじとリアラはそう言った。
最後ははっきりと聞き取れなかったが、デールはそれを察していたのか透き通った飲料水を彼女の前に出した。
「わかっていますよ。あれ程走られていたのですから」
リアラは、デールの思いやりに感謝しながら水を一気に飲み干した。
そしてそのまま導かれるように2階へと上っていった。
相変わらずがさごそと探すデール。まだ見つからないらしい。
そしてまた同じようにリアラは見つめている。だが、今回は少し勝手が違っていた。
疲労の所為か眠い。しかしここに連れてこられる前はしっかりと寝ていたはずなのだが。
次第にゆっくりとゆっくりと、睡魔に誘われていった。そしてそれを見て、デールが微笑んだ。
「おや、もうでしたか。かなり早いんですね」
もう?何がもうなのだろうか。リアラはもう殆ど動かない脳で言葉の意味をつかもうとする。
「私の支給品、どうやら睡眠薬だったようで……いやぁ、しかしよく効いているものだ」
睡眠薬…そうか、だから私は…こうして……え?すい眠やく?
「あのお水は美味しかったでしょう?……おやすみなさい、リアラ嬢。後で、楽しみましょうね」
うそ……なん………で…すいみん…やくを、わたし……に………―――――――
「さぁ、壊してみるか?」
デールは、何か不思議な言葉を口にした。
気持ち良さそうに寝息を立てるリアラを見下ろして。
そして、デールは右手を伸ばし―――――
どれくらい眠っていただろうか。ゆっくりと、リアラは覚醒した。
だがまだボーッとする。自分が直前まで何をしていたのか思い出せない。
だがそれを必死に思い出そうと、リアラは頑張っていた。
そうだ、確かデールさんから渡された水を飲んで、眠くなって、それが睡眠薬入りで……。
『後で、楽しみましょうね』
思い出した。
そして自分は無防備にも寝てしまい、そして今こうして目を覚ましたのだと。
リアラは、未だボーッとする視界で辺りを見回した。
そして、あることに気づく。
自分の身に着けていたものが、散乱している。
あのお気に入りの服も、靴も、下着すらも。しかも衣類や下着類は破けてしまっている。靴は無事だが。
何故か冷静なまま、急いで服を取ろうとする。だが、動けなかった。それに…口にも奇妙な違和感が……。
色々な違和感に気が付いた瞬間、彼女の冷静さは露と消えた。
「むぐぅ……っ!!」
「助けて!!」と叫んだはずだった。だが声が出ない。
そしてリアラのくぐもった声と吐息が響く部屋の中に、人影が現れた。
そう、それはあのデール。大きな鏡を持って、2階に上ってきたのだ。
「おはようございます。いやぁ、しかしこれを持ってくるのに苦労しましたよ」
くすくすと笑いながらそう言うデール。そして鏡をリアラの前に立てかけた。
「起きたばかりでよく状況が飲み込めないでしょう?見せてあげますよ、リアラ嬢」
前に置かれた鏡には、一糸纏わぬ姿で椅子に縛られ、猿轡まで噛まされているリアラの姿が写っていた。
「んんぐぅ〜〜〜〜〜!!」
「では解説をさせていただきますと、先程言いましたと通り私の支給品は睡眠薬でした」
呻き混乱するリアラをよそに、デールが爽やかな笑顔で説明を始めた。
「そしてあなたは知らなかったようですが、あなたの支給品はロープだったようです。これは有難かった。
私はあなたを眠らせた後にどうしようかと考えていましたが、あなたの支給品を見て思いつきました。
あなたに呪文を使わせるわけにはいかない。ならば口を塞いで、唱えられなくすれば良い。その為の布などどこにでもある」
「んぐぅ!むうッ!!」
「まぁまぁ、不平を言うのは後でお願いします。まぁそんなこんなで私はあなたに襲うことに決めました。宜しく。
ああそうだ、リアラ嬢には猿轡を噛ませていますが……口の中には何が入っていると思いますか?」
「………っ!?」
「ヒントは、あれです」
無理矢理首を曲げられ、視界を左に変えられる。
そこには自分が先程までつけていた下着があった。もうぼろぼろで見る影も無いが。
だが、何かが足りない。そうあ、下着というのは2つで1つだ。それが一つ足りない。
あそこにあるのは自分の胸に当てるブラ。じゃあ無いのは……。
「わかりましたか?あなたの口の中で唾液に塗れている物……それは……」
リアラは気づいてしまった。
…それは、私が穿いていた、パ――――――
「んんぅ!むぐぅ!ぅぅ……うぅう……」
「嫌ですか?嫌でしょうね、哀れですもの」
吐き出そうとするが、だが当然無理な話。口が無理矢理咥えている布が口を開く事を許さない。
そして遂にリアラは泣いてしまった。現状を、自分の不甲斐無さを、運命を恨んだ。
リアラは逃げたかった。だがそれはできない。
手足を縛られ、更には椅子にまで縛り付けられている彼女の白く細い体ではどうしようもない。
それでも必死にもがくが、体の一部に赤いロープの痕が出来上がるだけだった。
そして疲労し、前を見ると……卑猥な姿でそこにいる自分の姿が嫌でも目に映る。
そしてデールが近づいてくる。
「ふーっ……ふーっ……」
今の彼女は吐息を漏らす事しか出来ない。怖い。動けない。逃げたい。できない。怖い。
「さて、どこが好きですか?…直々に教えてくださいね」
そう言うとデールはリアラの首筋にキスをした。
そう、これが合図。
デールはまずはリアラの胸に手をつけた。まだ小さいその房を、優しく揉み解す。
その彼の手の動きにリアラは心底不快感を露わにした。
こんな事は、彼女が愛している人間にすらされたことが無い。ましてや、無理矢理他人がこんなことをしている。
「んんっ…ぐ……むう………」
抗議の叫びを上げようとするが結局猿轡に邪魔され、できない。
「…もう少し悦んで頂けると思ったのですが……胸はお嫌いでしたか」
相手がそう言うが、それはリアラにとっては意味の無い言葉だ。自分にとってはこの状況こそ「嫌い」なことなのだから。
だが自分のその叫びが相手に伝わることもなく、そのままデールは続ける。
そして暫くしたところで、彼はリアラの両脚を左右に広げた。そこには濡れてもいない、そして毛も生え揃っていない可愛らしい割れ目があった。
これでデールは確信した。彼女はこういった体験をした事がない。そしてこういう事への悦びを知らない。
「こういうものは慣れです、一朝一夕で知るなどということは有り得ません……ですが、できるかぎり教えてあげますよ」
そう言ってデールは自分の何本かの指を舐めると、彼女のその可愛らしい割れ目へ……そっと、指を滑らせた。
そしてその中で静かに、だが激しく、だがとても優しく指を動かした。
「むぐんんっ!?んっ!!んふぅ―――――っ!!!!」
その時、リアラは心の中で新たなものを知った。
嫌だ、変なのが入ってる…背中がぞくぞくする……。
でも、嫌だって言ったけど…嫌じゃないかもしれない。
でもこれは何?これはどういう事?これは私は知らない。知らない、知らない、知らない!
彼女の心の叫びがどういう主張だったのかは、彼女にしかわからない。
だがわかる事は…デールが彼女の秘所に指を入れた瞬間、彼女がくぐもった大きな叫びを出し、大きく仰け反る様に動いたこと。
そして彼女の秘所から、彼女の生んだ愛液が流れ出したこと。
それを見て、デールはいつものように微笑んだ。
「そう、これでいいんですよリアラ嬢。よくできました、偉いですね」
そしてそう言い、彼女の頭を愛情込めて撫でた後……。
また、今度は指ではなく「舌」を滑り込ませた。
「ん゛っ!ん゛んっ!!ぅあ、んううぅうっ!!………あうぁ………むふぅ…ふぁ……っ!ふみゅう……」
自分の恥ずかしい所への、侵入。
それによってリアラは、静かに壊れだす。
嫌だ、変に、変になっちゃう…おかしいよ私……。
ごめんカイル…私はもうあなたには会えない……。
こんな変なわたしをみせたくない。再かいなんてできるはずない。
こんなのいや。こんなへん態みたいなの、もういや、いや、いや、いや、いや、いやぁ…。
ごめんねかいる、さよなら………かいるぅ―――――――――ずっと……だいすきぃ…………。
彼女はそのまま、やめた。色々なことを、やめた。
今の状況を呪うこと。
脳で考えること。
相手の行動に抵抗すること。
今されていることを「嫌だ」と認識すること。
不快だと叫ぶこと。
相手を憎むこと。
それらを全てやめ、受け入れた。
否……受け入れるしかなかった。
「んっ、んっんっ…ふむぅ……ふぁ…むうぁ……」
「ふぁ…あふぅ……むぐうううぅ〜〜〜!」
「ふうぁっ!んんーっ……ふぅううぅ………」
こうしてくぐもった喘ぎ声を出せば良い。
目の前の鏡で、自分の狂っている姿、淫猥で卑猥で変で最悪な自分を見つめれば良い。
そして最後に男の人のあれを、自分の中に入れてもらえば良い。
そして自分は何も考えず、カイルにさよならを言えずに、淫猥な快感の頂点に辿り着いて、蝙蝠に囲まれ消えてしまえば良い。
彼女は、無気力のままそうした覚悟を決めた。
そして最後に……大粒の涙をとてもとても沢山流し、泣いた。
「むぐうっ…んんぅ……ぅうっ………んん……ぅぅ……」
くぐもった泣き声が、部屋に響いた。
そして何度目の涙が床に落ちた頃だろうか、デールは急に一連の行動を止め…彼女を縛っている椅子のロープを解いた。
リアラが虚ろな瞳でデールを見ると、彼はまだ微笑んでいた。
そして椅子の縄は解かれた。未だ手足は縛られ、猿轡を噛まされてはいるが。
「まぁ…こんな所で良いでしょう。満足ですよ。それに、こんなに飲み込みの早いあなたを殺すのは惜しい」
「ぅむん…ふ………」
なんで?とリアラは呻き声で尋ねた。だが相手にそれが伝わろうが関係ない。その証拠に、相手は勝手に喋りだす。
「見たでしょう?見せしめを。目の前であれを見るのはきついですから……。
という事で、あなたが快感の最高点に達する前に……やめてあげますよ」
そう言ってデールは、彼女の体を…俗に言う「お姫様抱っこ」で抱え、1階に下った。
そして1階の部屋の床に、そのままリアラを下ろした。
何をしているのかがわからないという様に、虚ろな目をデールに向ける彼女を見てまたデールは微笑んだ。
「そのまま叫び声を上げるのも良いでしょう。運良く自分の存在が、良い人に見つかることを祈ってくださいね。
あれですよ、"放置"ってやつです。あなたと私はここでお別れです。頑張って、自分をアピールしてくださいね」
そう言ってデールはリアラを置いて、酒場から出て行った。
置いていかれたリアラの虚ろな瞳は、入り口から見える外の景色を写していた。
そしてデールはその足でもう一度ビッケに会い……もう一度岩で彼を撲り、とどめをさした。
一人の男が起こした悲劇は、そっと静かに幕を閉じた。
名前 リアラ 【TOD2】
行動目的 放置される
所持品 ロープ
現在位置 アリアハン ルイーダの酒場1階で放置
備考 ロープで手足を縛られ、布で猿轡を噛まされています
名前 デール 【DQ5】
行動目的 新たな獲物を探す
所持品 睡眠薬(沢山)
現在位置 アリアハンの街のどこかを散策中
【ビッケ(FF1) 脱落】
>>114訂正
――ここは一体何処なのだろう。
赤い髪を風に揺らしながらレナは平原を歩いていた。
あの少女――確か名前はリリスといっただろうか――の言ったアトラクションの舞台ということは分かる。
だが、この美しい景色の中で淫靡でいて残酷な狂宴が行われるとしたら、それはとても悲しいことだ。
「どうか無事でいて……クルル」
レナはかつて旅をした仲間の名前を呼ぶ。あんなに今はどこでどんなことになっているかさえ分からない。
そしてきゅっと両腕を胸に持っていき眼を閉じながらもう一人の名を呼んだ。
「……姉さん」
以上の文を以下の文に差し替えて下さい。
――ここは一体何処なのだろう。
桃色の髪を風に揺らしながらレナは平原を歩いていた。
空を見上げると、そこには綺麗な蒼が広がっている。あの中を飛龍に乗って飛べたらどんなに気持ちいいだろう。
今すぐ私をここから連れ出してくれたらどんなに楽になれるだろう。
あの少女――確か名前はリリスといっただろうか――の言ったアトラクションの舞台ということは分かる。
だが、この美しい景色の中で淫靡でいて残酷な狂宴が行われるとしたら、それはとても悲しいことだ。
「どうか無事でいて……クルル」
レナはかつて旅をした仲間の名前を呼ぶ。
かつて数々の困難を乗り越えてきた仲間も今はどこでどんなことになっているかさえ分からない。
そして、きゅっと両腕を胸に持っていき眼を閉じながらもう一人の名を呼んだ。
「……姉さん」
「憑いた道化」の修正です。
まずは全体の文章の4つ目を以下に変更してください。
相変わらずがさごそと探すデール。まだ見つからないらしい。
そしてまた同じようにリアラは見つめている。だが、今回は少し勝手が違っていた。
疲労の所為か眠い。しかしここに連れてこられる前はしっかりと寝ていたはずなのだが。
次第にゆっくりとゆっくりと、睡魔に誘われていった。そしてそれを見て、デールが微笑んだ。
「おや、もうでしたか。かなり早いんですね」
もう?何がもうなのだろうか。リアラはもう殆ど動かない脳で言葉の意味をつかもうとする。
「実は先程救急箱ではなく睡眠薬が見つかりまして……いやぁ、しかしよく効いているものだ」
睡眠薬…そうか、だから私は…こうして……え?すい眠やく?
「あのお水は美味しかったでしょう?……おやすみなさい、リアラ嬢。後で、楽しみましょうね」
うそ……なん………で…すいみん…やくを、わたし……に………―――――――
「さぁ、壊してみるか?」
デールは、何か不思議な言葉を口にした。
気持ち良さそうに寝息を立てるリアラを見下ろして。
そして、デールは右手を伸ばし―――――
最後に全体の文章の6つ目の修正です。以下に修正してください。失礼いたしました。
「んんぐぅ〜〜〜〜〜!!」
「では解説をさせて頂きますと、先程言いました通り私はここの1階で睡眠薬を見つけました」
呻き混乱するリアラをよそに、デールが爽やかな笑顔で説明を始めた。
「とりあえず最初からあなたを襲おうと考えていたわけですし……これは好都合でした。
早速あなたを眠らせ、そしてあなたの支給品を見るとロープだったではありませんか!――――そこで思いつきました。
あなたに呪文を使わせるわけにはいかない。ならば口を塞いで、唱えられなくすれば良い。その為の布などどこにでもある」
「んぐぅ!むうッ!!」
「まぁまぁ、不平を言うのは後でお願いします。まぁそんなこんなで私はあなたに襲うことに決めました。宜しく。
ああそうだ、リアラ嬢には猿轡を噛ませていますが……口の中には何が入っていると思いますか?」
「………っ!?」
「ヒントは、あれです」
無理矢理首を曲げられ、視界を左に変えられる。
そこには自分が先程までつけていた下着があった。もうぼろぼろで見る影も無いが。
だが、何かが足りない。そうあ、下着というのは2つで1つだ。それが一つ足りない。
あそこにあるのは自分の胸に当てるブラ。じゃあ無いのは……。
「わかりましたか?あなたの口の中で唾液に塗れている物……それは……」
リアラは気づいてしまった。
…それは、私が穿いていた、パ――――――
「んんぅ!むぐぅ!ぅぅ……うぅう……」
「嫌ですか?嫌でしょうね、哀れですもの」
吐き出そうとするが、だが当然無理な話。口が無理矢理咥えている布が口を開く事を許さない。
そして遂にリアラは泣いてしまった。現状を、自分の不甲斐無さを、運命を恨んだ。
「あふぅっ……ひゃっ、あんっ! ……あぅっ……っあ」
大陸の西端部に位置する山麓。山々の間に、女の嬌声がこだまする。
それほど大きな声と言うわけではない。他の音が一切していないせいもあるのだろうが――
多分、主催者の悪趣味な仕掛けだろう、と橘千晶は踏んでいた。
「い、やぁぁっ……あんっ! きゃうっ! ゃぁああっ!」
声はどんどん激しさを増していく。けして耳に心地よいわけではない。
千晶が求めるのは快感にむせぶ声ではないのだから。
「はぁっ……いやっ、やめ、やめて……うぁんっ!」
「うるさいわね……さっさと、イッてしまえば良いのに」
参加者の女性の膣内に挿れている右手の動きを速める。
じゅぷっ、じゅぷ、じゅっぷ、じゅっぷ、じゅぷ。
水音を立てながら抽送を続ける。そこには相手を気遣う思いやりも優しさも無い。
機械的で単調な繰り返しだった。それでも、体の敏感な部分を強引に揺さぶる刺激は
この女性に相当の快感を与えているようだった。
「ああっ! あううっ! ひうっ! ひあぅっ! ひぁ…………ふぐぁっ!?」
「煩いって言ってるでしょう?」
高らかに高らかに山中に響いていく声が千晶には耳障りだった。
女の喉に手をかける。ゆっくりと力を篭めていくと、ある所で声を出すのを停めた。
満足して右手の動きを再開する。一層乱暴に、より強引に。
再び女が声をあげる雰囲気だったので、持っていたハンカチを口の中に押し込んだ。
安心して責めに没頭できるようになると、彼女を観察するゆとりもでてきた。
黒い長髪の女は、髪を振り乱し喘いでいる。その喘ぎ声はハンカチに塞がれ、
意味をなしているものではなかったが。
服はずたずたに引きちぎられ、胸乳がたぷんたぷんと揺れている。
その頂点では桜色の突起が自己を盛大に表現していた。男なら興奮を
催さぬはずが無いその光景にも、その趣味の無い千晶にとっては無用のものだった。
水色を基調とした服は今や見る影もない。一瞬の内に千晶が剥ぎ取ってしまった、
その結果だった。細い切れ長の臍の周りには玉のような汗が浮かび、弾けていく。
すらっとした長い足、引き締まったふともも。十人の男がいれば十人とも振り返るような、
そんな女性だった。ヒロインと呼ぶにふさわしい人間がいるなら、それは彼女だった。
「あなたみたいな美しい存在を壊してしまうのは私の流儀に反するんだけどね……
仕方ないわよね、これはそういう趣向なのだから」
「強さと美しさを兼ね備えた存在こそが、私の世界の住人としてふさわしい。
あなたのような人がヨスガには必要だったんだけどな……。残念ね」
残念なようにはとても見えない表情と口調で言葉を放つ。
いたぶりを受けている少女の耳に届いているのかいないのか、
快楽に蕩けかけている顔に変化は無い。
「……ねえ、あなたは自分がなんのために生まれてきたか考えた事がある?
あなたにはしたいこと、やりたいことがあるかしら? ……私はね、それを見つけたの。
それを手に入れるためには、苦痛に堪え、辱めに耐え……
……他人を蹴落とさなければいけないのよ。だから、私はやるの。ねえ聞いてる?」
くちょりくちゅり。乱暴な手つきから一転して、仔猫を可愛がるように
陰唇の襞一枚一枚をなではじめる。千晶の黒い腕と対比して、鮮やかな赤い花弁が
より一層際立った。
「私は変わったわ。疫病を司る祇園神社の祭神、ゴズテンノウ。
破壊神スサノオと同一視される事もあるわ。……ああ、あなたは外人だから
わからないかもね? ……そうね、あなたがさっき召喚した大きな獣と似たようなもの、
とでも思ってくれればいいわ。とにかくね。私は力を得たの。ゴズテンノウの精を受け、
生まれ変わった。その結果がこれ」
己の白髪の一房が金色の瞳にかかる。左手で髪の毛をかきあげ、汗も拭い取る。
その肌は恐ろしいほどに白かった。見る者には蝋人形を連想させる肌。
それも顔の上半分だけで、口元から右腕にかけては樹皮のような黒い硬質の皮膚が覆っていた。
その異形の右手が、今は花弁を浅くなぞっている。先ほどまでの陵辱の証が赤い血となって
膣から流れ落ちていた。
「……美しいでしょう? 力ある者は美しいわ。わたしはこの力で世界を創るの。
強いもの、美しい者だけによって築かれる楽園を……その楽園ができたら、
あなたもその一人に加えてあげるわ。だから……早くイッてよ。私の為に」
右腕を少女の膣に当てがう。右腕が伸縮し、先がどんどんとその中へと
入って行く。内側で暴れ狂う千晶の腕の一部は、少女の理性を確実に破壊していた。
塞いだ口から媚声が零れ落ちる。口の内側が唾液に塗れ、ハンカチを湿らせている。
体はびくんびくんと跳ね回っていた。ハンカチを噛ませていなければ舌を噛んでいたかも知れない。
「初めに出会ったのがあなたで良かった。あなたは戦える人だったし……それに、
素晴らしく美しくもあった。私が力を振るう相手としては、うってつけだったわ。
あなたと戦えてよかった。……もう、思い遺す事はないでしょう?
少しの間ひどい目にあうかも知れないけど……再び会うまで、我慢していてね」
自分勝手な事を言うだけ言い終えると、後はもう喋らずに腕だけを動かしていた。
あるときは強く、あるときは弱く。その度に少女は跳ね続け、口から喘ぎ声をもらす。
千晶も先ほどまでよりかは鬱陶しさが軽くなっていた。
口吻で秘所やその他の部位を舐めることこそついになかったが、それ以外は誠心誠意を持って
よがる彼女に応対をした。右腕で膣内をえぐりながら、空いた左手で乳房をまさぐることさえした。
程よい大きさの乳は手に吸い付いて離さなかった。掌を押し上げる乳首に愛おしさのようなもの
が生まれ、指の腹で転がし、軽くつねり、爪を立てないように、傷をつけないようにそうっと引っかく。
その度に見せる少女の反応が可愛らしく、微笑ましかった。もし自分にそういう感情が
一片でも残っていたら――魅了されていたかもしれない。どちらにせよ、
この後少女を襲う運命に変わりはなかったのだが。
そして、遂にその時が来た。少女の体が絶頂を迎えたその瞬間、肉体が光の粒子となって
空中に溶けていった。
「さよなら」
千晶の手向けの言葉と共に。
千晶は結局最後まで少女の名前を――リノア・ハーティリーと言う――知らなかった。
山に響いていた声はもうしない。鳥の音も虫の音もなく、山は静けさを保っていた。
涼しい風が運動で火照った汗を冷やす。だるそうに千晶は切り株に腰を下ろした。
少女の力を奪った戦闘と、その後の責めの疲労がそれなりに残っている。
「あー、しんどい……一人イカせるのがこんなに面倒くさいなんて知らなかったわ……
全く、これを後何十人も続けろっての? 冗談じゃないわよね」
ぶつくさと言いながら、すぐに戦闘になったので確認していなかった
自分の支給品と奴隷へ堕ちてしまった少女の支給品を検分する。
自分のものはT字の剃刀だった。シェービングクリームと一セットになっている。
顔を顰める。何故こんなものが支給されたのかわからなかった。
女ばかりが集められた大会で男が使う髭剃りがどうして必要になるのだろうか?
T字型のものでは武器にはならない。参加者同士で殺し合わせるつもりは
無いと言うことか。リリスとやらの行動は一々徹底している。
自分が犯し、壊した少女に渡された武器は杖だった。
杖身が翠色に塗られ先端には宝石が埋めこまれている。
同封されていた解説書にはこう書かれてあった。「へんげのつえ」と。
「ふふふ…………あははは! これは良いわ……これはきっと、私の為に用意されてたもの!
そうに違いない……これがあれば、できる! 私の望む世界だって創れるわ、きっと!」
念じて杖を振る。ボワンとした間の抜けた音と共に白い煙が千晶を包みこんだ。
煙が晴れた後には、魔丞化する前の己の姿があった。
「これで適当に油断させて、二人きりになって……それから襲えば良いわね。
さっきみたいな戦いが何度も会ったら……それでも負けるとは思わないけど、
あの私の姿は不利だもの。きっと注目だってされてたろうしね……
この姿の私でも、充分美しいわ。ねえ、あなたもそう思うわよね?」
不意に、千晶は大声で叫んだ。変化の杖で一本の木を指し示す。
「いつから覗いていたの? きっと最初から見ていたんでしょう?
だったらわかるわよね。あんたが私に敵わないってこと……
それと、私が女をいたぶるのが不得手だってことも」
上機嫌で言葉を放つ。
「私と組ませてあげる。戦うのは私。美味しい所はあなたにあげるわ。
ねえ、やるでしょう? 別に断っても私は構わないんだけどね」
その時は殺すから、と何の衒いもなく言ってのける。
女は怖い、と木の影から出てきたスペランカーは思った。
従わなければ自分は殺されるだろう。ただ。
自分に女を犯すような体力があるのだろうか?
名前 橘千晶【メガテン3】
行動目的 ゲームに乗り、戦う。できるなら一対一で。犯すのは誰かに任せる
所持品 T字剃刀、シェーバー、へんげのつえ(後述)【ドラクエ3】
現在位置 大陸西側の山
名前 スペランカー【スペランカー】
行動目的 死にたくない。生き延びたい
所持品 なし
現在位置 大陸西側の山
変化の杖について
原作と違い、変化できるのは一人だけ。一人につき一日三回。変化する為には
自分の変身したい物を頭に強く、細部まで思い浮かべられなければならない。
変化は数時間の間続くが、若干のタイムラグがある。任意に変化を解く事も、
変化を繰り返す事も可能。モシャスではないので他人の精神的技能に依存する能力を使用できない。
肉体的身体能力は変化した対象と同一になる。自分の精神的技能を使うためには
元の姿に戻る必要がある。
サイズが違いすぎるものには変化できない。
【リノア(FF8) 脱落】
「ひっどいヤツだね、キミってさ。助けるんじゃなかったよ!」
少女は鋭い目つきで青年を見上げる。
瞳には怒りの色が滲んでいたが、幼さの残る造作のせいか、威圧感や迫力は欠片も無い。
だから青年もクスクスと笑ったまま、針のような視線を受け流す。
「ごめんごめん、つい夢中になっちゃってさ」
彼はそう言うと、自分の指についたままだった液体を舌で掬い取る。
肌色に絡みつく赤い舌と湿った音が、何とも淫らな雰囲気を醸し出していて。
それがまた先ほどの光景を思い出させて、少女――アルル・ナジャは顔を赤くする。
「あー、もう……なんでこんなコトしなくちゃいけないのっ!?」
多分、この世界に放り込まれた全員が思っている事だろう。
現に青年も言い返した。
「僕だって聞きたいよ。これでも一応、好きなコがいるんだからね」
「むーっ……」
アルルはむくれたように頬を膨らませる。
そんな彼女に、青年はあくまでも優しげな微笑を浮かべた。
「ま、君がヘンなことする必要はないって。
アッチ方面のことは僕に任せて、悪いオオカミさんや怖いお姉さんを追っ払ったり黙らせてくれればいいよ」
そこまで言った時、不意に、青年の顔に情欲の翳りが差す。
しかしアルルは気付かない。
「そう……さっきみたいに上手く、ね」
青年は歪んだ笑いを浮かべながら、もう一度己の指先を舐めた。
――彼女は風の王国を継ぐ王女だった。そして、誇り高き戦士でもあった。
だから下らぬ遊戯に参加する気はなかったし、魔物の僕となってまで己が欲望を満たそうとする男を許す気もなかった。
一見不可能でも、きっとどこかに脱出方法はあるはずだ。
女性はできる限り説得して仲間に引き入れよう。一生奴隷だなどとふざけた真似を許してはいけない。
だが、自分達を犯そうと企む男どもは……誰であろうと、例えかつての仲間だろうと許さない。
決意とともに、ローラントの王女・リースは歩く。
深い森で、救うべき女性を――あるいは殺すべき男を捜して。
そうしてどれほど歩いただろう?
足が痛くなり始めたころ、どこからともなく声が聞こえた。
「おーい! セルフィー、リノアー、キスティー! ゼル、スコール! どこだよー、いないのかよー!?」
男の声。どうやら誰かを探しているらしい。
リースは息を潜め、耳を頼りに移動する。
しばらくしないうちに、呆気なく声の主は見つかった。
カウボーイハットにコートを羽織った茶髪の青年だった。年齢は自分と同じくらいか。
優男風の顔立ちで、いかにも女誑しっぽい……ホークアイと似た雰囲気を漂わせている
そして背こそ高いが、あまり強そうには見えない。
(――勝てる)
そう判断したリースは、一気に飛び出した。
青年――アーヴァインの視界に金の煌きが映る。
その意味を脳が理解するよりも早く、金髪の少女が自分を突き飛ばしていた。
「うわぁっ!」
避ける間もない。体当たりをまともに喰らい、アーヴァインは地面に組み伏せられる。
振り上げようとした手は、細い足が――見た目に反する力強さで――押さえつけた。
彼の腹の上に腰を下ろしたリースは、白魚のように華奢な手をアーヴァインに伸ばす。
その行為と、彼女の目的を悟ったアーヴァインは、身を捩って逃げようともがく。
「や、止めて! 僕まだ何もしてないだろ!? やだよ、ねぇ、助けてよ!」
だが、リースは足や身体をどけようとはしなかった。
代わりに、涙を浮かべる青年の喉に両手を掛けた。
「あぐっ……っ」
リースはうめく青年を無表情に見下ろしながら、淡々と喋り始める。
「知っていますか?
絞首刑に処された罪人は、死ぬ時に射精を行うらしいですよ。
つまり……人を犯す時と同じぐらいの快感を、死の瞬間に得られるということなのでしょうね」
「っ、あ……たす、け……っ」
何を言いたいかわからぬまま、アーヴァインはひたすら首を横に振る。いやいや、と子供がするように。
リースの目は冷たかった。リリスのように残酷に笑うことすらせず、単調に言葉を続けた。
「貴方も刹那の快楽を求めて、あの化け物に魂を売ったのですよね。
同じような快感を得られるのならば、別にこれでも構わないでしょう?」
『違う! 僕も勝手に連れてこられただけだ!』
叫ぼうとしたが、もはや声は出ない。口を動かすだけで精一杯だ。
それもあと僅かな間だけだろう。
酸素が届かずに白く濁り始めた意識の中で、少女の声が冷酷に響く。
「さようなら」
同時に、手の力が増した。
苦痛とともに視界がホワイトアウトし、全身から何かが抜けていく。
その感覚が奇妙に心地良くて、例えるならば射精した直後の脱力感と陶酔感に似ていて。
ああ、これが『死』なんだ――と、霞んだ頭のどこかが受け入れ、それでもう何も分からなくなった。
どこからともなく響いた『ばよえーん!』という言葉の意味も。
首に掛かっていた力が急に止まった理由も。
『ねぇ、大丈夫!?』。そう言って、誰かが自分の身体を抱え起こしたことすらも――。
「ねぇ、大丈夫?!」
青年は答えない。焦点の合わない視線を向けるだけだ。
喉には手の形に赤い痕が付き、口の端からは涎が一筋零れている。
もしかして……間に合わなくて、死んでしまったのだろうか?
一抹の不安が過ぎり、慌てて手を握る。
脈拍は――あった。
アルルは胸を撫で下ろし、ホッと息をつく。
それから、ぼんやりと虚空を見ているリースに振り向いた。
『ばよえーん』。
なんとも気の抜けるその言葉。実は、幻影を見せて人の心を感動で支配する『魔法』である。
リースは今、美しい花畑の中で感動に酔いしれているのだ。
何かの拍子に術が解けない限り、彼女が誰かに危害を加えることはないだろう。
……多分。うん、きっと。時間制限とかあったっけ? おしえてマスク・ド・サタン。
「う、うう……キミ、は……」
……そんなことを考えている間に、青年が意識を取り戻したようだ。
アルルは向き直り、ぱちぱちと目を瞬かせる彼に話し掛ける。
「ボクはアルル・ナジャ、魔導師だよ。まだ一人前じゃないケドね。
お兄さん、あのお姉さんに何かやったの?」
青年は首を振る。
「いいや。友達、いるかと思って……探してただけだよ……」
「じゃあ、なんで首締められてたの?」
「わかんないけど……なんか、勘違いしてたみたい。
僕だって連れてこられただけなのに……セックスしたいから進んでリリスって奴の配下になったんじゃないか、とか」
セックスという露骨な単語に、アルルは顔を真っ赤にする。
それに気づいたのか、アーヴァインは咳払いをし、アルルから目を逸らした。
その視線が、急に一点に引き寄せられる。
首を傾げるアルルに、アーヴァインは恐る恐る尋ねた。
「あの……彼女、どうしちゃったの?」
ウフフ、アハハー。フラミー、エリオットー、待ってよー。
アーヴァインが指し示したのは、意味不明の言葉を呟き、明後日の方向を見つめ続けるリース。
「あー。あのお姉さんのこと止めようと思って、魔法使っちゃったんだ」
「魔法? あんな擬似魔法見た事ないけど……君、もしかして魔女とか?」
「うん。さっきも言ったでしょ、魔導士だって。ま、ウィッチみたいな魔女とは少し違うケド、似たようなモノだよ」
一応訂正するアルルだが、そんなことはお構い無しの様子で、アーヴァインは感嘆と尊敬の視線を向ける。
「へぇー! リノアやママ先生以外にいないと思ってたのに……偶然ってあるもんだねー!」
(あ、あの……なんかカンチガイしてない?)
アーヴァインの剣幕に、アルルは引きつった笑いを浮かべる。
そんな彼女の手を突然がしっと掴んで、アーヴァインは言った。
「決めた! 僕、君と一緒に行くよ!」
「え!? えええ、え?」
あまりに唐突な展開に、アルルはおたおたと手を振った。
「え、あの、いや、そんな悪い、じゃなくて別に悪くないけど、一体どーして?」
「純粋に恩返ししたいってのもあるけど……
ここで魔女の君に助けてもらったのも、きっと何かの縁だと思うんだ。
それに君、雰囲気がなんとなーく僕の好きな子に似てるしさ」
「え、えーー……」
そう言われると、何だか断り辛い。それに嘘をついている様子もなさそうだ。
「君、エッチ方面のことは苦手なんだろ?
ゲームに乗った女の子に寄ってこられたらどうする?
僕なら少しは応対できるけど、君一人じゃ心細すぎやしないかい?」
「うーん……」
あまりそういうシチュエーションは考えたくないが、ここにいる限りいずれはそういう目に合うことは間違いない。
悩みぬいた末、アルルはゆっくりと首を縦に振った。
その返事に、アーヴァインは笑いながら手を差し出す。
「僕はアーヴァイン。アービンでいいよ。
よろしくね、アルル」
「こっちこそよろしく、アービン」
そうして恐ろしく身長差のある二人組のパーティは、仲良く手を繋いで森を歩き出し――たのだが。
ふと、何かを思い出したかのように、アーヴァインが振り返った。
「どしたの?」
怪訝な表情で、アルルが問い掛ける。
アーヴァインは事もなげに答えた。
「うん、ちょっとお仕置きしとこうと思ってさ。こういう危ない人、野放しにしたくないし」
「……へ?」
きょとんとするアルルを余所に、アーヴァインはお花畑状態のリースに近づく。
そして彼女のザックを覗き込み、何か『イイモノを見つけた』と言わんばかりに満足げに笑った。
「な、何するの?」
問い掛けるアルルの声にも答えない。
代わりに、彼はリースの服を掴むと――力任せに引き摺り降ろした。
肩当を外し、薄手の生地で出来た下着をビリビリと破り、パンツさえも奪い取る。
そしてただの布キレとなってしまった服で彼女の腕を縛りあげてから、立ち竦むアルルに向き直って微笑んだ。
「悪いけど、しばらく耳塞いであっち向いててくれる?
見てても別に構わないけど……こーゆーことって苦手でしょ」
「こ、こーゆーコトって……」
アルルはうろたえる。
こーゆーことっていうことは、つまりソレでアレでコレなことなんだよね?
そんな風に聞き返そうとしたが、アーヴァインはもうアルルに意識を向けてはいなかった。
うっとりと夢を見ているリースの胸に手を触れ、柔らかな唇に自分のそれを重ねる。
そして『くちゅ』という音を立てながら、舌を差し入れた。
唐突な違和感に夢の世界から引き戻されたか、リースの目が焦点を結び始める。
構わずに、アーヴァインは彼女の口を犯し続けた。
歯の裏側を舐め、彼女の舌に絡ませ、溢れ出して混じり合った唾液を吸うように飲み込む。
「……ッ!」
完全に意識を取り戻したリースが舌を噛み切ろうとする前に、アーヴァインは素早く口を離した。
そしてわざとらしく唇を舐めてから、意地悪く囁く。
「目、潤んでるよ。もしかして気持ちよかったとか?」
「誰がっ……! 離しなさい、この獣! 私に近寄らないで!」
掴みかかろうとするが、手首を縛りつけた布が許さない。
二人の立場は完全に逆転していた。
「やだよーだ。こっちも殺されかけたんだし、その分愉しませてもらわないとねー」
くすっと笑って、彼は小さな胸の突起を摘み上げる。
捏ねまわすようにねじり、引っ張って、指で押さえつける。
「うっ……あ……っ」
痛みと屈辱に、リースは歯を食いしばる。
その首筋を、赤い舌が蛞蝓のように這う。
くすぐったく、むずがゆい感触。胸から走る奇妙な感覚。
出そうになる声を喉で止め、彼女はアーヴァインから逃れようと必死で身をくねらせる。
「そんな嫌がらなくてもいいじゃん。
大人しくしてたら、優しくしてあげるよ?」
「ふざけ、ないで……!」
ギリギリと歯を噛みしめながら、リースは殺気を込めた視線でアーヴァインを睨みつけた。
アーヴァインはやれやれと肩を竦める。
「そう……じゃ、仕方ないな」
呟いて、彼はリース自身のザックから取り出した物体を彼女の目の前にかざした。
細長い置物のような物体。アクリルか何かで出来ているのだろうか、ガラスのような透明感を備えている。
「これ、なーんだ」
「……ガラスの置物でしょう?」
怪訝な表情で見たままを答えるリース。
ある意味予想通りだった答えに、アーヴァインはニヤニヤと笑う。
「外れ〜。これはね、こーやって使うの」
そう言うと、彼は突然リースの口に『ガラスの置物』を突っ込んだ。
「ふむっ!? あふ、ぅっ!」
「よ〜くしゃぶった方がいいよ? 後で痛い思いするの自分だしさ」
じたばたともがくリースの耳元で、アーヴァインが囁く。
その言葉の意味は理解できなかったが、リースの口は勝手に涎を零し、『置物』を十分過ぎるほどに濡らしていた。
頃合と見たアーヴァインは『置物』を引き抜き、彼女の頬にキスをする。
「じゃ、正しい使い方教えてあげる。奴隷になっても困らないようにね」
彼は情欲に歪んだ微笑みを浮かべ――『ガラスの置物』――もといディルドを彼女の秘所に押し入れた。
「――っ!」
鈍い痛みに、リースは背中をのけぞらせる。
アーヴァインは右手でディルドを動かしながら、左手でその上の突起を弄てあそぶ。
ぴちゃっ、くちゅっ……くちゅ。
淫らな音が膣内から響き、その度にリースが上半身を捩る。
「い、やっ……やめ、て……」
「なんで? こんなに濡れてるじゃん」
ディルドを伝わって滴り落ちる、唾液とは明らかに違うしずくを掬い取り、涙を浮かべる彼女に見せつける。
「電動でもないコケシ、こんなところに突っ込まれてよがってるのにさぁ……イヤも止めてもないよね〜?
素直になったほうがいいよ? 気持ちいいってこと認めてさぁ」
くすくすと笑いながらその雫を舐めると、アーヴァインは再び秘所の愛撫を始めた。
ディルドを膣内に突っ込んだまま、包皮のかぶさったそれをさする。
唾液と愛液で濡れた指先でつつき、縦にこすり、円を描くように転がし、尿道の辺りを攻める。
「あ……うあっ、はぁ……ああっ……!」
背筋を走る電流のような快感に、いつしかリースは言葉を失い、嬌声を上げていた。
「あんた意外と淫乱だったんだね。
フツー、慣れない子だとクリトリス弄ってもこんなにならないんだけど……
こんな恥ずかしいところ、誰かに触って弄ってもらってるの? それとも自分で練習してたとか?」
「や、ぁっ……ちが……」
もはや首を振るだけの気力もないのか。リースはそう言うだけで、逃れようともしない。
あるいは絶頂が近くて、何も耳に入らないのか――
その可能性に気付いたアーヴァインは、ディルドを引き抜き、手の動きをぴたりと止めた。
「……あ……?」
一瞬何が起きたのかわからない様子で、リースはアーヴァインを見上げる。
「続けてほしい?」
アーヴァインの言葉に、リースは目を潤ませるだけで反応を返さない。
だが、やがて何かを思い出したかのように首を縦に振り――すぐ、横に振りなおした。
「そっか」
一人得心したように頷いて、アーヴァインは彼女の身体に手を伸ばす。
美しくすらりと伸びた両足、それを掴んで持ち上げた。
花びらに包まれた赤い柔肉が広げられる。
にじみ出る蜜は透明な筋になって、ぽたりと地面に落ちる。
「な、何……するの……?」
恐怖と怒りと――ほんのわずかな期待を混ぜ合わせた瞳が、アーヴァインを捉える。
「んー。せっかくだから」
ディルドを膣の入り口に近づけ、そっと滑らせる。それよりもさらに後ろへと。
そして、ある一点で止まった。
「……!!」
何をされるか理解したリースは、目を見開く。
その視界の向こうでアーヴァインはまた歪んだ笑いを浮かべ、
リースの菊門に、濡れたディルドを突き刺した。
「いやぁあああああああああーーーっ!!」
絶叫も、涙も、もはや彼を止める手段にはならない。
「痛かったらごめんねー」
ピントの外れた気遣いの言葉を掛けながら、彼は自分のズボンのチャックを外す。
勃起しきっていたペニスは、下着を弾き飛ばすかのように外に飛び出した。
そして彼は、そそり立つ肉の棒をゆっくりと彼女の中に入れる。
茂みや花びらを掻き分けながら、愛液を滴らせる場所へと。
「あふっ……やぁ、いやぁ、あっ……」
二度目の衝撃に、リースは背中をのけぞらせながら嬌声を上げる。
「やっぱさ、一人だけ愉しむのって何かずるいし……んっ、僕も、少しは気持ちよくなりたいしね……」
ピストン運動をしながら、彼は開いた手で細長い作り物の性器を動かした。
膣越しにディルドの動きが伝わり、同時に締め付けが激しくなる。
精液を絞り出そうとするかのような動き。それなりに場数を踏んだアーヴァインでもきついと感じるほどの刺激。
「っ……中々の名器じゃん、淫乱お嬢さん。
残念だな。……はぁ、っ……これっきりだ、なんて、さ……っ」
「あ、はぁ……あんっ、くふっ……」
二箇所を同時に責められることで湧き出す痛みと、それに比例する快感の波。
その前に、リースの正気は呆気なく失われていた。
激痛から逃れようというのか、脳をとろかすような快感をさらに高めようというのか、ほとんど本能的に腰を振る。
アーヴァインも、もう声を掛ける余裕はなかった。
「ん……はぁっ、や、べ……出、そう……」
中出ししていいのか? 子供生まれちゃったらどうする? そんな考えが一瞬頭を過ぎる。
しかし気付いた。これはそういうゲームで、敗者の運命はどのみち一つなのだと。
(悪く思わないでよ……)
気付いたからには躊躇はしない。
本能が導くままに、きつく締め付けるその中で、愛液に濡れた己自身を動かし続ける。
胸に吸い付き、乳首を嬲り、口中を犯す。
やがて、唐突にリースの身体がびくんと震えた。
「あ、あ、あぁあああああぁぁぁ……!!!」
びくびくとのけぞる身体に合わせ、膣内の筋肉がアーヴァインを締め付け、吸い出すように動く。
その刺激が生み出す快楽には、彼も一秒と持たなかった。
「う、……ぁああああああああぁぁぁ!!」
脳を突き抜ける快感とともに、ペニスが脈動する。
若さゆえに量の多い精液は、リースの中で弾け、それでも止まらずに割れ目を伝わって地面へ吸い込まれる。
そして――射精に余韻に浸るアーヴァインの前で、リースの身体は蝙蝠に包まれ、消えた。
「あー、もう! ひっどいヤツだよ、キミってさ!」
アルルはため息をつく。さっきからずっとこの繰り返しだ。
「そこまで言うなら、空でも森でも見てればよかったのに。一応断ったじゃん」
「そりゃそうだけど……あんな風に言われたら見たくなっちゃうよ
ボクだって女の子だしさ」
そう言って、またため息をつく。
最も――見たと言っても最初だけだ。
せいぜい例のガラスの置物が出てきた辺りまでで、その先は覚えていない。
あんまり刺激が強すぎて『ばたんきゅ〜』してしまったようだ。気がついたら、きちんと服を着たアーヴァインが自分の名を呼んでいた。
「ま、君にはコッチ方面の才能はないってことだね。
胸ぺったんこだし」
「そんなミョーな才能いらないよ! ……胸はちょっちほしいケドさ」
言い合いをしながら、アルルは空を見上げる。
何だかよくわかんないうちに巻き込まれたとんでもなくエッチな戦いと、何だかよくわかんないうちに出来た仲間(?)。
魔導士アルルの試練は――まだまだ始まったばかりのようだ。
名前 アルル 【ぷよぷよ】
行動目的 まだ未定。とりあえず殺したりエッチしたりはイヤ。
所持品 不明
現在位置 アリアハン城北の森
名前 アーヴァイン 【FF8】
行動目的 アルルについていく。ヤる気や殺る気の女の子は遠慮なくいただく。
所持品 置物っぽいディルド
現在位置 アリアハン城北の森
【リース(聖剣伝説3) 脱落】
少女は自分の不幸を呪った。何ゆえに自分がこのような目に遭わなくてはいけないのだろ
う?そう自問する。答えはない。だがはっきりと認識できることは一つ。自分が今恐ろし
く獰猛なケダモノの牙に引き裂かれようとしているということ。
「やっ…あっ…許して…ください…お願い…します…」
「ケッ、最初の獲物はまだ餓鬼か…まあいい。ちったあ楽しませろよ。」
「い…嫌ぁぁぁぁぁっ!!!助けてっ!誰かっ!トリスっ!トリスぅっ!!」
毒づきながら男、山崎竜二は少女に襲い掛かる。哀れな獲物の少女は叫ぶ。だが助けなど
来ない。悪夢のような遊戯の開幕から間もなくして。少女、アメルの純潔は絶命の危機に
晒されていた。
「嫌ぁぁぁぁっ!!あっ!!」
「やっぱまだ餓鬼の身体だな。ちと食い足りなさそうだぜ。」
手の力だけで引きちぎられたアメルの衣服。その破れ目から覗く肌。まだ成熟しきらぬ少
女の身体。それを見下ろしながら山崎は毒づく。正直自分の嗜好には会わない。もう少し
熟した方が好みではある。だが押し寄せる衝動。自分自身の邪悪な血が為すものであろう。
それがざわめく。犯せ。壊せ。殺せと殊更に騒ぎ立てる。衝動が与えるものは飢餓感。飽
くなき肉への欲求。その本能の前では嗜好などとるに足らない。とにかく目の前の獲物は
喰らう。犯す。壊しつくす。ただそれだけだ。
「恨むんならテメェの運の悪さを恨むんだな嬢ちゃんよぉ!」
蛇のような眼光で山崎は獲物のアメルを睨みすえる。舌なめずりをして。
どうしてこんなことに。そんな思いがアメルの脳内に溢れていた。辛く苦しかった大悪魔
との戦い。それが終結して平和な生活が訪れたはずだった。それなのに突如こんな場所に
連れて来られ狂気の宴に無理矢理参加させられた。気がつくと平原に一人取り残されてい
た。こんな状況下でただ一人心を許せる親友のトリスとも引き離されて。あまりの状況に
呆然としていた。右も左も分からずにただぶらぶらと歩きまわった。歩き回るうちに次第
に頭は冷えていく。今の状況がどういうものか理解してしまう。多くの女性達及び男性に
よる淫らな悪遊戯。互いに相手を追い詰めてゆく。敗北したものに待ち受けるのは肉奴隷
の運命。考えただけで吐き気がした。誰かを傷つけて自分が助かることなどアメルにはで
きるはずもない。見ず知らずの他人を陵辱して性奴に貶める。襲い来る強姦魔を殺して切
り抜ける。どちらもおぞましい。そんなことなどできる筈もない。そして身一つの自分。
支給された荷物は開けてみることさえ恐ろしくて置き棄ててしまった。ただトリスとの再
会を望んだ。どんな過酷な状況であろうとも彼女と一緒ならなんとかできる。そんな甘い
幻想に取り付かれていた矢先のことである。
「嫌ぁ…あぁ…あぁぁ………」
狩猟者。自分たちを獲物として狩る。それに目をつけられた。しかも今目の前にそびえる
男はとりわけ獰猛である。爬虫類を思わせるようなその容貌。残虐な笑みさえ浮かべるそ
の男、山崎にアメルは心の底から怯えずくむ。
「ひっ!!いっ!!」
山崎は舌なめずりをする。反射的にすくむアメル。逃げようとしても腰が抜けている。そ
れ以前に見つけた獲物を見逃すことなどこの男が許すはずがない。あっさりと組み伏せら
れて衣服を手の力だけでひきちぎられた。まだ成熟しきらぬアメルの肌がところどころ露
出する。それを羞恥する間もなく獣は迫る。
「嫌ぁっ!嫌ぁっ!嫌ぁぁぁぁぁっ!!」
手足をバタつかせる。それも無駄な抵抗に終わる。頬を軽く張り飛ばされる。さほど力を
込めたような気配さえない殴打でさえ脳に響く。
(だめ…もう駄目なの?あたし…トリス…トリスぅぅっ!!)
絶望に支配される中でアメルは親友の名を胸中で叫び続ける。
「じゃぁいくぞ。オラァっ!!」
「ひっ…ぎ…ぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」
挿入。前戯すらなくそれは行われた。強引に引きちぎった下着。そこから覗くアメルの蕾。
そこに凶悪な肉の棒が差し込まれる。処女肉を引き裂かれる痛みに悶えて叫ぶアメル。
「へへっ…どうだ…痛ぇだろうがっ!おいっ!!」
「痛いっ!痛いぃぃぃっ!!嫌ぁぁぁぁぁっ!!!」
それはまさしく凶器だった。まだ男を知らぬアメルの膣肉。それを強引に抉り取る。まる
でドリルのように。鉄棒のような硬度と丸太のような太さを併せ持つそれはアメルの純潔
を容易く引き裂いてゆく。より深く抉るように腰を突き動かす。子宮にさえ届くかのよう
な衝撃。内臓を内側からすり潰される苦しみ。強姦によって処女を喪失したショック。そ
れらがアメルを同時に襲う。苦しむ。悶える。泣き叫ぶ。しかし許されない。解放される
ことなくそのまま犯され続ける。
「へっ…初物だけあって締まりだけはいいじゃねぇか。」
「あ…ぁぁぁ…あぎぃぃぃ!!ひぎぃぃぃっ!ぐぇぇぇぇぇっ!!」
アメルの膣肉の味を堪能する山崎。食い足りなさそうに見えたアメルの肉もこうして喰ら
ってみると悪くはない。処女だけあって締まりは極上。キュウキュウと肉棒を狭く締め付
けてくれる。それ以上に泣き叫ぶ、苦しみ悶えるアメルの悲鳴、絶叫。それこそが最高の
醍醐味であった。女を犯し壊す。自分の破壊衝動を満たす至上の快楽。溜まらない。熱が
込み上げてくる。身体の芯から。
「いくぞっ!ごるあっ!!」
「ぎぃぃぃっ!!いっ……嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
悶絶する激痛の中でアメルが感じたのは自分の子宮に注ぎ込まれる熱い白濁の液汁の奔流
であった。
「…うっ…あぅ…っぐ…ぅ………」
虚ろな瞳でアメルはすすり泣く。その秘部から破瓜の血と精液をたらしながら。そんな彼
女を見下ろしながら山崎は一息つく。
「少しは腹の足しになったぜ。嬢ちゃんよぉ。あとは他のやつの便器にされるなりなんな
りすることだな。」
そう吐き棄ててその場を去る。ひとまずの飢えは満たした。だがまたすぐに飢餓が襲うだ
ろう。それを満たすには際限なく喰らい続けるしかないのだ獲物を。だからここにはもう
用がない。次の獲物が待っている。男ならば殺す。女ならば殺す。シンプルだ。目に付く
ものは壊す。それだけである。恐ろしく単純なまでの思考。この狂気の宴にこれほど似つ
かわしい男もそうはいないだろう。凶獣は徘徊する。更なる獲物を求めて。
名前 アメル 【サモンナイト2】
行動目的 強姦されたショックで何も考えられない 放心状態のまま放置
所持品 不明
現在位置 アリアハン城北西の平原
名前 山崎竜二 【飢狼伝説】
行動目的 とにかく。目に映るものは壊す。男は殺す。女は犯す
所持品 不明
現在位置 アリアハン城北西の平原
飢狼伝説×
餓狼伝説○
「〜〜〜!!」
タバサは相変わらずピンチだった。
どんなにもがいても襲ってきた男から逃れることが出来ない。
しかも相手も余裕が無いのか、ただ一言も喋らないのだ。それに両隣の蛇の威圧感も強烈過ぎる。
それが余計に恐怖心を煽る。タバサの表情は相手への恐怖を形容していた。
だがその時、アシュトンの後ろから飛び掛ってくるような人影が見えた。
―――――数分前。
M.O.M.O.は、一人でとぼとぼと道を歩いていた。
自分の見知った人はいないし、そしてあの時……急に起こった騒動に寒気すら感じた。
一体何故こんな所に呼び出されたんだろうか、そう考えながら歩いていると……。
「あれ……?」
ふと道の先を見ると、男の人が何かをしている。
そしてそのすぐ下を見ると、見知らぬ女の子が襲われているではないか。
それを見て彼女は焦った。いきなり自分の目の前もあのような人間が現れたら、という恐怖に駆られる。
だが同時に目の前の女の子も助けなければとも思う。
そして彼女は決意した。支給品を確認する。
握ったものは、フライパン。
フライパンを構え、彼女はこっそりと男の背後に近づいてゆく。
そして距離を詰め、フライパンを上段に構えたかと思うと、おもいっきり男を撲りつけた!
思惑通り。
男は短い悲鳴を上げて…その場で倒れた。
子どもの腕力といえど、はやり何の備えも無い状態での奇襲攻撃は、受ける方にはキツかった様だ。
そしてそのまま襲われていた女の子に手を伸ばす。
女の子は呆然としていた。状況を完全には理解していないらしい。
「あなたは……」
「M.O.M.O.って言います!あの…早く逃げましょう!」
「え?あ……うん!」
女の子は手を取り、一緒に走り出した。
何も考えず、地図も見ず、彼女らはいつの間にか先程いた場所より北にある森にいた。
ぜーはーぜーはーと息を切らし、そこに座り込んだ。
「あの…モモちゃん、私はタバサっていうの」
「タバサさんですが。可愛い名前ですね」
「そ…そうかな?まぁ、それは良いとして……助けてくれて、ありがとう」
そう言って女の子――タバサは安堵の溜息をついた。
と同時に、唐突にタバサの両目から涙が零れだした。
「え?タバサさん…大丈夫ですか?もしかして、モモが強く引っ張りすぎちゃいましたか!?」
「ううん…違うの……。安心したら……涙が………。ごめんね、心配…かけて……」
目の前で泣き出したタバサを心配しておろおろするモモ。
だがそれを見て、タバサはもう一度…今度は微笑みながら「大丈夫」と言った。
「あの…モモちゃん、良かったら……その……」
「どうしたんですか?」
暫くして……少し落ち着いたのか、タバサは改めてモモに「あるお願い」をすることにした。
「良かったら……私と一緒に行かない?それで、この嫌なお遊びを止めるの!……どう?」
それを聞いたモモは驚いたようにタバサを見た。
その反応を見たタバサは、「駄目なのかな…」と肩を落としかけた。
だがモモは明るい笑顔で、
「え?当たり前じゃないですか。それにモモも同じ事言おうと思ってましたから!」
そう言って更に明るい笑顔で、また同じように手を差し伸べた。
「じゃあモモとタバサさんは、今日からお友達です!だから、お友達の印に……ね?」
「……うん!モモちゃんと私は、お友達!宜しくね」
差し出されたモモの手をタバサはもう一度握り締めた。
先程と違う、握手という形で、優しく……そっと。
名前 タバサ 【ドラクエ5】
行動目的 M.O.M.O.と共にこのゲームを止めさせる
所持品 点棒(スーチーパイ)
現在位置 アリアハン西の平原から北の森
名前 M.O.M.O. 【ゼノサーガ】
行動目的 タバサと共にこのゲームを止めさせる
所持品 フライパン
現在位置 同上
名前 アシュトン・アンカース 【スターオーシャン】
行動目的 不明(後頭部強打により気絶中)
所持品 なし
現在位置 アリアハン西の平原
「情人・・・・・・。」
リサがこの空間に来てから最初に出会ったのは、最愛の人周防達哉だった。
「情人もここにいたんだね。」
「リサ・・・俺は・・・。」
「わかってる。情人はいやがってる女の子に無理矢理レイプをする男とは違う。」
リサは女神のように微笑む。悟りきった表情の彼女はいつもよりも大人っぽかった。
「だからあたしは情人を好きになったの。」
「リサ、俺は。」
「何も言わないで。情人。あたし、もういいんだ。情人に会えただけで満足なの。
あたしはみんなを犠牲にしたくない。みんなだって好きな人に抱かれたいはずだもん。あたしがそうだから。」
リサは切なそうに達哉の瞳を覗きこむ。それは恋する少女の決意だった。
「あたしはここで大好きな情人に抱かれたい。ずっと憧れていた人と結ばれたい。」
「リサ・・・?」
達哉は驚いた。そんなことをしたらリサは奴隷になってしまう。
だかリサは笑顔だった。迷いは全部捨てていたのだ。
「そうすれば、奴隷になっても情人のぬくもりをずっと忘れないでいられる。あたしは幸せでいられる。」
笑顔のリサの青い目に美しい涙が光っているのに達哉は気が付いた。達哉の胸が締め付けられる。
「だからお願い。情人・・・・・・抱いて。」
「・・・・・・・わかった。」
達哉はリサの唇にキスをした。それがリサの望みだとわかっていたからやめる気はしなかった。
制服をはだけさせ、形の良い美乳やくびれた腰、そしてパンティの中の女の部分へと愛を注ぐ。
「あ・・・・・情人・・・・。」
リサの頬は可愛らしい桃色になる。達哉はそんなリサが可愛くて、悪いと思いながらもついいじめてしまう。
クリトリスに息をふきかけるとリサの体は震え、それだけで女の部分が湿った。
達哉は舌で女の割れ目を舐める。粘液が舌を満たした。達哉は粘液の濃厚な味に魅了され舌を動かす。
「あん・・・だめ・・情人、待って。」
「気持ちよくないのか?」
「違うの。あたし一人で気持ちよくなるのはいやなの。二人で気持ちよくなりたいの。」
「いいのか・・・?」
「うん。情人、きて。」
「リサ・・・・・!」
達哉の勃起している雄大な逸物がリサの女の入り口をふさぐ。
「んっ・・・・・・いたぁいっ・・・ああああ・・・・・!」
リサが処女喪失の激痛に涙を流す。だがその美しい涙は幸福に満ち足りた人にしか流せない極上の涙だった。
「リサ、我慢できるか?」
「うん。情人のためにあたしがんばるよ。」
リサのあどけない笑顔は達哉には天使に見えた。達哉はリサが愛しくて抱きしめる。
「ああああん!」
一気に逸物がリサの中を満たしていく。鍵と鍵穴のようにぴったりと二人の体が重なる。
「あっ・・・情人・・・・いいの。ああん。」
獣のように二人は腰を動かし、もっと繋がろうとする。リサの感覚から痛みは消え、快感と幸せでいっぱいになっていた。
達哉の逸物もリサの中も二人の液体で濡れていた。それは二人の生きている証だ。
「ああ・・・情人、あたしの中で出して・・・」
達哉は頷いた。二人のアクメ。それは二人の別れを意味していた。しかしリサは笑っていた。
「ありがとう、情人。わがままを聞いてくれてあたし嬉しかった!」
もう、タイムリミットだ。達哉の先から命の源が溢れ出す。
「大好き!」
笑顔のままリサの体は光に包まれて消えていった。
「リサ・・・・」
誰もいなくなったその場で達哉は一人で泣いていた。クールな彼が泣くのは本当に久しぶりだった。
【周防達哉 現在地:アリアハン城のすぐ近く 行動目的:不明 所持品:なし】
【リサ・シルバーマン(ペルソナ2) 脱落】
リサの支給アイテムはクスコでしたが、達哉は気付いていません。
木漏れ日の差し込む静かな森林の中で、些かこの場に相応しくない雰囲気を放ち、一組の男女が相対していた。
男の風体はサングラスをかけた髭面で、白いシャツに黒のネクタイとズボンを合わせており、「いかにも」な雰囲気が漂っている。
(ああいうの神羅にもいたっけ…)
かつて仲間と共に戦った敵──神羅カンパニーに所属していた禿頭の男の事を思い出しつつ、女──ティファ・ロックハート──は、眼前に立つ男に対して最大限の警戒をしていた。
「ソイツは俺の持ち物なんだ。返してもらおうか」
「…信用できない、って言ったら?」
「悪いが力ずくで返してもらう」
シュッ!!
「っは!!」
言い終えるなり突き出された男の右の拳の一閃を、ティファは上体を左に反らして回避する。
「疾ッ!」
伸びきった相手の腕をしっかりと捉え、その中程めがけて右の膝を弧を描く様に振り上げる。
「ムッ!?」
しかし、相手の男はその蹴りに反応すると、すかさず足を使って軽やかにバックステップ。
今度は逆に、男が伸びきったティファの美脚を捉えていた。
「ふんっ!!」
男の左の拳が同じく弧を描いて、ティファの足首を狙う。
が、ティファは敢えて蹴りの勢いを殺さずに、寧ろそれを加速させた。
チッ、と小さな音を立てて、男の拳がティファの靴の踵を掠めた。
カウンターが回避されたの悟った男が体勢を立て直すのに要した時間は、僅かに一秒程。
しかし、ほぼそれと変わらぬタイミングで、慣性と重力に任せられていたティファの脚は、ズンッ、と大地を踏み締め、それを追う様に、ティファ自身も低く沈み、ほんの一瞬、男はティファを見失った。
「! しまっ…」
「やっ!!」
刹那、鎌のように鋭いティファの左足が、男の右足首を刈り取る。
ザンガン流格闘術の技の一つで、ティファお得意の水面蹴りが綺麗に炸裂した。
「ぐっ…!」
完全に虚を突かれて、男は無様に俯せに倒れ込む。
だが、ティファは追撃の手を止めない。
(腕の一本ぐらいは覚悟してもらうわよ!)
倒れ伏す男の右肩めがけて、ティファは拳を振り下ろす。
その拳には、マテリアがはめ込まれた愛用のグラブではなく、眼前の男が「俺の物」と言った、機械仕掛けのメリケンサックが装備されていた。
一応、ティファはこのメリケンサックが支給品である事を確認した時、その耐久性の高さも確認していた。
バシィッ!!
「えっ!?」
しかし、その耐久性(=堅さ)とティファの鍛え抜かれた拳撃によって破壊されるはずだった男の右肩の前に、何故か男の左掌があり、ティファの拳をしっかりと掴んでいた。
一進一退。
(けど手応えはあった! 皹ぐらいは入ったはず…!)
そう判断し、即座に手を引こうとしたティファだったが、今度は彼女が遅きに失した。
「返してもらうぞ」
男は素早く右手を伸ばし、左手で掴んだティファの拳──いや、正確にはメリケンサックに手を伸ばし、それに付いているボタンの幾つかを叩いた。
「出ろ!!」
瞬間、目映い光がその機械から溢れ、ティファの視界を完全に閉ざす。
「きゃあっ!!」
その光遅れて瞳を引いた腕で覆ったティファは、直後、何か大質量のモノに弾き飛ばされたのを理解した。
光が収まり視界を取り戻し、崩された体勢を立て直すのにどれ程の時間が経ったのか、ティファは瞬時には理解できなかった。
ただ、それよりも先に理解できた事は、メリケンサックが男に奪われた事と、
「てん………し…?」
荘厳な白翼を有し、きらびやかな碧衣を纏い、銀槍を持つ天使が眼前にいる、という事だけだった。
「チッ、ご丁寧に殆どLEAVEされてやがる……他に残ってるのはヴィーヴルだけか」
天使の後ろの方で男が毒づく。
「召喚……魔法? あなた……いったい何者なの?」
「それはこっちが訊きたい。人を見つけるなりプンプン闘志を振りまきやがって。
まったく、黒の魔女といい、最近の若い女は物騒だ」
剰りの状況の激変にただただとまどうティファの問いに、男は小さく舌打ちをしてそう返した。
「…まあ、闘志を振りまいてたのはこっちもお互い様だがな」
そう言いながら、男は僅かにティファに微笑んで見せた。
「あなたは…私の事を襲おうとしてたんじゃないの?」
ティファがゆっくりと、しかし、この場に喚ばれた女性なら当然の疑問を男にぶつける。
だが、男の答えは実にあっさりと、しかし良い方向にティファの期待を裏切った。
「見くびるなよ小娘。俺があんなサキュバス一匹の言いなりになる様に見えるのか?」
男の答えにティファは一瞬だけ呆気に取られ、しかしその次の瞬間には平静を取り戻し、天使の後ろの男に向けて言った。
「私、ティファ・ロックハート。あなたは?」
「……フィネガンだ」
名前 ティファ・ロックハート【FF7】
行動目的 不明
所持品 無し
現在位置 レーベ東の森林
名前 フィネガン【ソウルハッカーズ】
行動目的 不明(取り敢えずゲームに乗る気は無いらしい)
所持品 メリケンサック型COMP(まだ中に龍王ヴィーヴルが居ます)
現在位置 レーベ東の森林
名前 天使プリンシパリティ(個別名称無し)【ソウルハッカーズ】
現在位置 レーベ東の森林
3レス目修正orz
その光遅れて瞳を〜
↓
その光に僅かに遅れて、瞳を〜
に脳内補完願います…。
M.O.M.O.のセリフの
「タバサさんですが。可愛い名前ですね」
を
「タバサさんですか。可愛い名前ですね」
に訂正お願いします。
「ぐっ……この、外道共があ…っ!!!」
水源が近いせいだろう。些か肌寒い地下室にあるその空間で、若い女が一人、苦痛に表情を歪めながら叫んでいた。
女はベッドに仰向けに横たえられ、両の手足を自身が身に着けていた衣服で縛り付けられていた。
普段は彼女の身を護ってくれる丈夫な軍服は、今は、彼女の全てを奪う手助けをする枷と貸していた。
更に、下着は全て千切り取られ、一糸纏わぬ姿となった彼女の中心には、あまりにもおぞましいモノが突き立てられていた。
モノは彼女の破瓜の血に塗れてぬらぬらと不気味に光り、何度も何度も抽挿を繰り返していた。
また、そのモノの持ち主であり、今、彼女に覆い被さり犯している男も、この世の者とは思えぬ程に不気味で凶悪な姿をしていた。
「まったくうるさいわね……ランド、貴方の逸物でその口を塞いでしまいなさい」
「なっ、何を……うぶっ!!?」
部屋の隅から聞こえてきた別の女の声に、ベッドのすぐ側で事を見守っていた金髪の男──ランドが、その声に従い、己の逸物をベッドの女の咥内に突っ込んだ。
「うむむむぅっ!! うぅうううぅ!!!」
ひたすら繰り返される苦痛に、しかし女は最早呻き声をあげる事もできず、なすがままに蹂躙される。
だが、女の瞳は気丈さを失わずに、ただただ部屋の隅にいる女を睨み続けていた。
「まったくしぶといわね……仕方ないわ」
射抜かれる様な視線に怯む様子も無く、その女──名をロックブーケと言う──は、自分に支給されたアイテムを手にし、女に歩み寄る。
「貴方はもう良いわ。ご苦労様…」
ロックブーケが女を攻め立てていた男にそう言うと、男は無言で逸物を女の秘所から抜き、その場を離れた。
「往生際が悪いのは見苦しいわよ…早くイってしまいなさい」
プシュ!
女の眼前に、ロックブーケが手にしたアトマイザーから液体が噴き出された。
「むうっ!? ………!!?」
効果はすぐに顕れた。
それまで猟犬の様に鋭かった女の瞳は潤みだし、それまで破瓜の血しか流れ出ていなかった秘所からは愛液が滲み出てくる。
「本当は薬の力なんて借りたくなかったのだけど…」
アトマイザーに入っていた媚薬の効き目を確認すると、ロックブーケは女の秘所に指を伸ばし、充血した淫核を摘み上げた。
「んむうぅぅぅぅぅっ!!!」
途端、悲鳴とも嬌声ともつかぬ声が、ランドの逸物に塞がれた彼女の口から漏れ出る。
「他愛無いものよね…」
ふふ、と妖艶に微笑みながら、ロックブーケの女の淫核を攻める指の動きは止まらない。
「ンんっ!! ンうっ!! んむンっ!!」
ロックブーケの攻める勢いが増す毎に、女の悲鳴は確かな嬌声へと変わっていく。
そして、女がその嬌声を漏らす度に舌は動き、その動きは、ランドを絶頂に導くには充分だった。
「………!」
「んむうっっ!!?」
咥内に射精される白濁液の味にと、その出来事自体の屈辱に、女の顔が酷く歪む。
「んっ、んんんっ、んんんンむっ!!」
だが、それも束の間。直ぐに女の躰中を快感が駆け巡る。
秘所から溢れる愛液は否が応でも増してゆき、それに比例するかの様に、表情も甘くとろけていき──
「ほら、これでおしまいよっ」
キュウッ!
「ンンぅっ、ンむうっ、ン、ンンンンンーーーーー!!!」
遂に頑なだった女──ウィップも絶頂を迎え、次の瞬間には蝙蝠に包まれて消えた。
「ふう……まずは一人、と」
事を終えるとロックブーケは先ず、ウィップの持っていたバッグを開き、支給品を確認する。
果たしてそこにあった物は、弱々しく、しかし不思議な光を放つ宝石だった。
「何かのマジックアイテムってところかしら? ちょっと調べてみないと判らないわね…」
ロックブーケは手近な椅子に腰を降ろすと、その宝石をまじまじと調べ始めた。
「あ、貴方達は暫く休んでて良いわよ。折角ベッドがあるんだし、次に備えときなさい」
ロックブーケがそう言うと、ランド達は操り人形の様に無言でベッドまで歩き、そこに身体を横たえた。
「先は長くなりそうね……」
名前 ロックブーケ【ロマサガ2】
行動目的 男は魅了し、女は犯す。
所持品 媚薬入りアトマイザー、カーバンクルの魔石(FF6)
現在位置 岬の洞窟→ナジミの塔の間地下道の宿屋
名前 ランド【DQ6】
行動目的 ロックブーケに付き従う(テンプテーションされています)
所持品 無し
現在位置 岬の洞窟→ナジミの塔間の地下道の宿屋
名前 リヴァイアサンに瞬殺された奴【FF5】
行動目的 ロックブーケに付き従う(テンプテーションされています)
所持品 無し
現在位置 岬の洞窟→ナジミの塔間地下道の宿屋
【ウィップ(KOF) 脱落】
また3レス目修正…orz
また3レス目修正…orz
咥内に射精される白濁液の味にと〜
↓
咥内に射精される白濁液の味と〜
に脳内補完願います……。
──目の前に広がるのは、どこまでも蒼く広がる、雄大な海。
潮の香り、湿り気を帯びた風、陽の光を受けて煌めく水面。
そのどれもこれもが、山奥の村で育った少女──ターニアにとっては、初めて見て、感じる物ばかりだった。
これが、自分の元居た世界で、大切な人達と一緒に見る光景であったならば、どれほどに素晴らしい事だっただろうか。
(お兄ちゃん……みんな……!)
だが、現実は残酷で。
ここは狂気と淫行に満ちた箱庭で。
たった一人の家族である兄も。その兄の友人や仲間達も、今は彼女の側にはいなかった。
ただターニアだけが一人、この海岸で佇んでいた。
彼女の手には支給品の、古ぼけたナイフが一本あるのみ。それも素人目にも判る程のなまくらで、まともな切れ味は期待できそうにない。
だがそれでも、ソレが「人を傷付け得る物」であるというだけで、ターニアの恐怖を膨れ上がらせるには充分だった。
「いやだよ……怖いよ……」
少女のか細く震える声は、波打つ音に儚くかき消された。
「─────!」
「えっ?」
不意に、ターニアの耳に、微かに女性の声が聞こえた。
声のした方に目を遣ると、そこにはなだらかな岩場が存在しており、声は、その岩場の陰からしているらしかった。
(誰か……いるの?)
聞こえてきた声が女性のものだった事に安堵したのか、ターニアはゆっくりとその岩場に近付いて行き───
───悪夢を見た。
「く……うぅんっ………!!」
「ほぅら、もうすぐイってしまうんじゃないか?」
荘厳且つ凶々しい角を生やした男が、自分よりも幾つか年下であろう金髪の少女を組み敷いて腰を振っていた。
その行為が何であるのかが理解できない程には、ターニアは少女ではなかった。
「ひぁ………くる……クルル……きちゃ…あっ」
虚ろな瞳で視線を中空に投げ出していた少女──クルルと、ターニアの視線が交わり、微かにクルルの瞳に光が宿った。
クルルを攻め立てている男の方は行為に没頭しており、こちら側に背を向けているせいもあって、未だターニアの存在には気付いていなかった。
「………!」
ターニアは声を出せずに、しかしクルルの視線に目を反らす事もできずに、ただその場に立ち尽くしていた。
しかしすぐに状況に変化が訪れた。
クルルの視線がターニアの手にしたナイフに止まるや、
「──お姉ちゃん逃げて………っっっ!!!」
「!!!」
クルルが有らん限りの声でもって叫び、そしてその叫びを最後に、彼女は蝙蝠に包まれて消えた。
「ぬおぉ鼓膜がぁ……って、そこに誰か居るのか!?」
クルルの最後の叫びに、当然ながら男が立ち上がり、こちらに振り返る。
頭には凶々しい角。
顔に不気味な仮面。
そして腰にはそそり立った逸物。
「い……いやあぁぁぁぁぁっ!!!」
あらゆる意味で恐怖を感じ、ターニアはクルルの願い通り、一目散にもと来た方向に逃げ出した。
「うおぅしまったぁ!! …くっ、待て小娘……ってあらっ!?」
自分の痴態に気付いた仮面の男──マスク・ド・サタンは、慌てて着衣を整えると、近くにあったクルルのバッグを掴んで走り──出せなかった。
ドスンッ!!
「ぐおあっ!!」
どうやらクルルに支給された物はかなり重量のある物らしく、それに気付かずに一気に持ち上げようとしたものだから、勢い余ってバッグが小さく宙を舞ってしまった。
そして、まるで狙ったかのようにバッグはマスク・ド・サタンの足首辺りに着地し、彼を岩場の地面に縫い止めた。
「おーい待ってくれ少女よ!! ちょっとこれを退かしてくれーー!!」
だが、そんな願い出が聞こえる程近くには、ターニアはとっくにいなかった。既に彼の目にも握り拳大ぐらいにしか映っていない。
しかも不運──無論ターニアにとっては幸運だが──は重なるらしく、バッグのヘヴィプレスで足を痛めたらしく、暫くそれを退かす事は自力ではできそうになかった。
「わっ、私は放置プレイは好きじゃないんだー! 誰かー! ヘルプミーーー!!」
ターニアは海岸を走っていた。
その心の中は、ただひたすらに後悔と自虐の念で一杯だった。
「ごめんなさい……ごめんなさい……っ!」
ポロポロと涙を流しながらクルルへの懺悔の言葉を呟くターニアに、手にしたナイフが僅かに煌めきを増した事など気付く余裕は無かった。
名前 ターニア【DQ6】
行動目的 今は兎に角逃げる!
所持品 チキンナイフ(FF5)
現在位置 アリアハン南の海岸
名前 マスク・ド・サタン【ぷよぷよ】
行動目的 「誰か助けてくれー!」
所持品 クルルの支給品(詳細不明。かなりの重量がある物らしい)
現在位置 アリアハン南の海岸の岩場
【クルル(FF5) 脱落】
ビアンカは民家の中にいた。自分が目を覚ました場所は城下町だった。
思わず城に向かいかけるが人が多そうなので断念。
次に向かおうとした宿屋も――彼女は、元はたごやの娘だった――
人が利用するかもしれないという考えから断念せざるを得なかった。
聡明な娘タバサならばビアンカの昔の職業を思い出してくれるかも知れなかっただけに残念だ。
……今回のゲームは人と人が血で血を洗うような性質のものではない。
むしろ、疑心暗鬼にさいなまれ、少しずつ誰かが堕ちていくようなものだ。
見せしめの為にやりたくもない自慰をさせられた少女の瞳を思い出す。
悔しくて悔しくてたまらないのに体が動いてしまう。
大勢の人に見られているのに、恥ずかしいのに自分を求めてしまう。
羞恥と嫌悪と憎悪と恐怖が混ざったような瞳だった。
同性として憤りを感じる――どころではない。
ビアンカは、一人の女として、母として主催者の小悪魔を許せなかった。
楽しみの為に女の尊厳を踏みにじるようなやり口が許せなかった。
――そこまで考えて、我が子の姿が思い浮かぶ。
自分はまだいい。伊達に何回も夫と夜の睦事をしてきたわけではない。
小娘が関係を迫った所で軽く捻りかえす自信はある。男が相手でも、
自分には呪文がある。でもタバサは。どれだけ呪文が得意でも頭が良くても。
あの子はまだ、ほんの子供なのだ――タバサの顔が思い浮かんで、それだけで
ビアンカはいてもたってもいられなかった。
アリアハンの地図やら水やら食料やらを整理しつめなおした布製の袋と、
自分への支給品として渡されたスーツケースを掴んでビアンカは扉を開けた。
衝撃。ドアが上手く開かない。立て付けが悪いのかと押す。何度も何度も。
何か声が漏れた気がしたが多分気のせいだろう。ビアンカは力を篭めて蹴りを――
「てめぇ、ちょっ、ちょっと待て!」
いいかげんにしろ、とばかりにドアの影から男が顔を出す。
年若い男だ。スーツ姿が様になっていないのだからこれを着始めたばかりか。
似合っていないのは年季がないのよりもその目つきにあるようだったが。
ルラフェンの町をさらにややこしくしたような仏頂面。
髪の毛に隠されていた額が一瞬だけ見える。十字の傷がくっきりと痕になっていた。
それを見た瞬間、ビアンカは思いっきり扉に向けて蹴りを放っていた。
ドアに体を強打されて男がうめく。その隙に逆に扉を閉め……ようとしたが、
それは上手くいかなかった。男の靴が隙間を塞ぎ、それを足がかりに扉を開けようとしている。
踵を思い切り靴に叩き込むと構わず無理矢理に扉を閉めた。
がちゃり。錠を下ろす。大丈夫、もう安心――
「だから……人の話を聞きやがれ……!」
轟、と言う男の掛け声と同時に、その扉が四つに分断された。
これには流石のビアンカも驚くしかなかった。さて次はどうしようと思っていると、
目の前の男に肩を掴まれた。
「良いか、オレは、そんなんじゃ……」
「ギラ!」
ビアンカの指から閃熱が迸る。それが直撃する前に、
男は身を捻って回避した。その隙にビアンカは距離をとる。
家の中で使える呪文は限られている。その中でこの男を確実に
仕留められる呪文を放たねばならない。次に接近されたら自分は終りだ。
油断なく自身の最強呪文を詠じていると、男が吼えた。
「いい加減に……しやがれっ!」
男の周囲が青く発光する。膜のように青い光が体を包み込んで、そして……
黒い甲冑に身を包んだ騎士が男の頭上に現れた。
黒騎士は剣を振り上げビアンカを見据えている。
再び男が吼えた。轟という掛け声と共に剣をびしりと振り下ろす。
途端、ビアンカの胸に楔が打ち込まれた。
「……!?」
赤い楔はすぐに消えてしまった。傷はどこにもない。
見知らぬ技だが効果を表さなかったのだろうか?
だが、そうではないことはすぐにわかった。
メラゾーマを唱えんとしたその瞬間、
あるはずの無い楔が軋みビアンカの声を蝕んだ。
「マホトーン……!? あなた、一体何者なの!?」
「話を聞く気になったか……? いいか、オレは……」
言葉を最後まで言わせなかった。俊敏な動きで近くのスーツケースを手に取ると、
全力で男の頭向けて振り下ろす。男はそれを白刃取りのように掴んだ。
どれほど力を篭めてもびくともしない。それでもビアンカは諦めない。
「ここであんたに犯られる訳には行かないのよ! 私には夫も子供もいるのーっ!」
「なっ!?」
今度こそ、男は驚愕の表情を浮かべた。一瞬だけ力の均衡が崩れた。
外れかかっていた留め金が外れ、中身が散乱する。
気にせず角を頭にぶつけようとしたが、難なくいなされてしまう。
空になったスーツケースを、男はぽいと床に落とした。
「ったく……とんだじゃじゃ馬だぜ、あんたは」
一歩ずつ彼はビアンカに歩みを進める。ビアンカは気丈な表情で彼を睨みつけた。
「こんな所でやられたりなんかしないわよ! そ、それ以上こっちへ来たら舌噛んでやるから!
あんたみたいな男の屑にやられるくらいならー! こ、こないでよっ!?」
この世の不幸を一身にしまいこんだような仏頂面が怖かった。
きっかり三歩の位置まで男が近寄ると、拳を突き出した。
殴られる、と思って顔を庇う。だがそうではなかった。
ぱちっ。
手をどかすと、そこには花があった。真っ赤な薔薇が。
それをビアンカによこしながら男が呟く。
「指を鳴らしゃあ、花が出る……キレイだろ?」
ぱちん。ぱちっ、ぱちん。男が指を鳴らす度、次から次へと花が現れる。
色鮮やかな花々が床に落ちていく。それに気をとられた隙には、
男は手を合掌させ、力を篭めるそぶりをしていた。
「手と手を合わせて……幸せ、パワーだ……」
手をばっと開く。紙吹雪が辺りに舞う中、一匹の蝶が空へ羽ばたいた。
「……落ち着いたか?」
思わずビアンカは頷いていた。
「……と、いうわけでよ……俺の商売道具を持ったあんたがいたから、
話を聞こうとしたら……いきなり襲い掛かってきやがったからよ……」
そっぽを向いて頭を掻いている男――レイジに、ビアンカはただ平謝りするしかなかった。
「あぁ……別にいいぜ。慣れてるしな……それより、さっきの話は本当なのか……?」
「ええ、本当よ……あたし達のような美人ばかりが集められたの」
ビアンカが美人かどうかはさておき、と前置きしてレイジが語った内容は、
以下のようなものだった。リリスから招待状を受け取り、この島に連れてこられたこと。
島で女を犯さない限りそこから出られないこと。その他諸々の注意点を
あのリリスから聞かされ――全てを冗談めかした口調で――最後に魔力で魅了されたこと。
「……俺は、そういうのがきかねェペルソナを付けてたから助かった。
だが、よ……きっと、多くの奴はダメだったと思う」
「ダメ……って?」
「あのリリスってガキの目を見たとき……吸い込まれそうな気持ちになっちまった。
感じるままに全てを壊しちまえ、自分の物にしろ、そう言ってるみたいだった。
マリンカリンを反射する俺でさえそう感じたくらいだ。だから他の野郎どもも……」
「……どうしよう。あたしには亭主も息子も娘もいるのに……ねえ! あんたが見た中に、
紫のターバンをして杖を持った黒髪の人は見なかった? うちの人なの!」
「……いや、薄暗かったし一瞬の事で良くしらねぇ……だから、俺は見てない」
「そう……」
幼馴染みだった少年、あの村で再会した青年、そして一緒に冒険し結ばれた愛する夫はいない。
もしいたとしても、彼も……考えたくないがそうかも知れない!
(だってあいつは踊り子の胸を見る為に二階から覗くような男なのだ!)
だがビアンカには不安になっている時間はなかった。少女の頃ならともかく、
今は一人の母だった。母は強い。家族を守る為にならば。きっとどんな事でもできるだろう。
どんな羞恥にも耐えて見せるだろう。どんな手段も……とってみせるだろう。
今度こそ、ビアンカはすっくと立ち上がった。
「タバサを探すわ。今までずっと、そばにいられなかったのよ!
やっと会えたのに、またいなくなってしまうなんて……今度こそ、
ううん、今度はあたしが探す番よ! タバサをこの手で抱きしめてあげなくちゃ」
鼻息も荒く、飛び出していかんばかりのビアンカを制したのはレイジだった。
「待てよ……アテはあんのか」
「当て? そんなのないわよ。でも、いつまでもここでじっとしてたって
タバサは見つからないわ! 人と会えば知ってる人がいるかも知れない。
野山を行けば、足跡がみつかるかも知れない」
「だがよ……男に遭えば襲われる。女だって、皆あんたみたいのとは限らねぇ。襲ってくるかも」
「その時は、あたしがけちょんけちょんにしてやるだけよ! 怖くなんて無いわ」
だってあたしはお母さんだもの。ビアンカはレイジにそう微笑みかけた。
(オフクロ……か)
いつもの癖で、首の辺りに触れる。二年前まで首に鎖をぶら下げていた。
鎖の先はロケットになっていて、そこには母の写真を入れていたのだ。
レイジには物心付いたときから母しかいない。母を愛し、母に愛され、
そして父を憎み育ってきた。
「俺も……アンタを、手伝わせてくれ」
「えっ?」
「いや……なんだ。俺にも大事な女房が居てよ……そいつが、危険な目に会ったら、
俺はどうしていいかわからねぇ。遭わせた奴を殺すかも知れねぇ……
きっと、あんたの旦那もそう思うだろうと思ってよ。それに俺の知り合いも
いるかも知れねぇしな……だからアンタが安全になるまでは、付いていこうと思うんだが……」
レイジが語ったのは真実の半分だった。もう半分は、心中に秘めた思い。
ビアンカに母性を感じた結果のことだった。
暗い表情で、ビアンカの返事を待つ。
「うーん……あんたが後ろにいたら、怖がっていい壁避けになるかもね。
でもあんた、子供は好き? タバサまで怖がっちゃったら意味ないわ」
「心配ねぇ……ガキは嫌いだが、俺ももうすぐ父親になるからな……」
「なら決まり、ね。行きましょ、レイジ。……とりあえず、街で聞き込みね」
散乱した手品の道具をスーツケースに詰め込んで、ビアンカとレイジは一緒に家を出た。
表通りを目指しながら、疑問に思ったビアンカが尋ねる。
「そういえば……あなた、何の仕事してるの? ……手品師?」
「…………セールスマンだ。……包丁とか……売ってる」
「…………強盗と間違えられそう、ね……」
「…………よく言われる」
【美女と野獣ペア】
名前 ビアンカ(ドラクエ5)
行動目的 タバサを見つける。邪魔する人はけちょんけちょん
所持品 果物ナイフ お鍋の蓋 (民家から拝借)
現在位置 アリアハン城下町、住宅街
名前 城戸玲司(ペルソナ2)
行動目的 ビアンカの探し人を見つける。自分の知り合いを探してみる
所持品 スーツケース(中身は手品道具)
現在位置 アリアハン城下町、住宅街
「………」
男は壮大なる海を見下ろしていた。
自分の知らぬ建築様式。自分の知らぬ建築素材で成り立った塔のある一角から、眼下に聳える蒼い海を見下ろしていた。
男の手には、これまた男の知らぬ作りの布袋が二つ。
男性には何も支給されぬこの遊戯の性質上、当然これ等は彼の物ではない。
彼より先にこの場に居た者達が置いていったのを、彼が拝借しただけの事だ。
ただ、「拝借」した時点で、これもまたこの遊戯の性質上、これ等はもう彼の物なのだが。
一旦意識を眼下の光景から離し、男は布袋の中身をあらため始めた。
そうして中から出てきたのは、派手な色をした茸が三つと、やたらと肌に張り付きそうな紺色の衣──スクール水着と呼ばれる事を彼は知らない──だった。
(こちらは明らかに毒茸ですが……これは始めて見る物ですね。後で誰かに訊いてみるとしましょう)
そう思考しながら男がそれ等を布袋に仕舞い込んでいると、緑髪の男が一人、彼が眺めていた海に走って行くのが見えた。
「……無駄な事を」
そう呟いて小さな、本当に小さな溜息を吐くと、男は再び彼が向かった海に視線を戻した。
──数分前──
「えっと……一条あかり……さん?」
「あかりでええよー。ウチ、堅っ苦しいんは嫌いやし」
「は、はい」
「せやから堅っ苦しいんはえーって今言うたやん」
「あ、うん。…ごめんね、あかりさ……ちゃん」
「えーってえーってわざわざそないな事謝らんでも。…んで、お嬢ちゃんは名前、何て言うん?」
「えっと、私はリムルル。宜しくねあかりちゃん」
「ん! こっちこそヨロシクや、リムルル! 折角齢近い娘に会えたんや。仲良ーしよな」
「うんっ!」
アリアハン西の孤島に建てられた、ナジミの塔。
その塔の二階部分で、あかりとリムルルは出会った。
「あのペチャパイ妖怪が何企んどんのか判らへんケド、イかせあいなんて誰が乗るかっちゅうねん。なあ!」
「…イかせるって、何処へ?」
「……リムルル。アンタはウチが絶対に守ったるからな」
「? あ、ありがと…」
そんな会話を交わしながら、塔の出口を探していた二人の目に、それは飛び込んだ。
塔の外。見下ろす海の沖合いで、両手をバタつかせて必死にもがく人影が。
二人は迷わなかった。
「コンル、お願い!」
リムルルがそう叫ぶと、彼女の周囲を浮遊していた氷の塊──正確には氷の精だ──が、直前の質量を上回る台座に姿を変えた。
「うひゃ!?」
思わずあかりは声を上げて仰け反る。
そしてその僅かな間に、リムルルはコンルに跳び乗る。
「あかりちゃん、乗って!」
「え? あ、よっしゃ!」
リムルルに促され、あかりも慌ててコンルに跳び乗り、リムルルにしっかりと掴まった。
「行っくよー!!」
ビュウンッ!!
高く短い風切り音だけを残し、二人を乗せたコンルは海へと飛んでいった。
そして、その様子を一部始終物陰から観察していた男が居た事に、二人は遂に気付かなかった。
物凄いスピードで海が近付く。
溺れている人影が段々鮮明になってゆく。
性別は男で、髪は短い。
溺死を避ける為にそうしたのだろうか、衣服の類は身に纏っておらず、鍛えられた胸板が見える。
そして海面下には、この男を捕らえているのであろう、桜色をした無数の触手が──
ビシュシュッ!!
「えっ!?」
「んなっ!?」
──瞬く間に二人を絡め取った。
「ははは。一度に二人引っかかるとは、開始早々にしては上出来だ」
ついさっきまで溺れてもがいていた筈の男が、妖しく舌なめずりをしながら言う。
そして男の下半身は、つい今し方、「男を捕らえている」と勘違いしていた触手が構成しており、それ等は今、あかり達の全身に不気味に巻き付いていた。
「痛っ……いやあぁ! 姉様助けてぇ!!」
「ちっくしょー気付くんが遅れた! アンタいったい何モンや!!」
あかりが叫んで問うと、男はニヤリと口の端を歪める。と同時に、二人を締め付ける触手の力が増した。
「「あぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
「私の名は七英雄のスービエ。…と言っても、異世界の者は私達の事など知らないのだろうな」
二人の悲鳴を聞きながら、スービエは悠長に自己紹介すると、別の触手を幾つか伸ばし、あかり達の衣服をはぎ取り始めた。
「!!!」
「うわぁ何するんやこの変た──」
「やめろっ!!」
「「え?」」
「む?」
あかりの拒絶の叫びを遮り、その後方から、新たに男の叫び声。
咄嗟に三人が声のした方を向くと、そこには緑髪の青年が、ざぶざぶと海を泳いでこちらに向かっていた。
やがて青年は三人のもとまで泳ぎ着くと、形の良い眉を釣り上げ、びしっとスービエを指差した。
「その子達を放せ、モンスター!」
「断る」
青年の要求をスービエはあっさりと一蹴し、まるで彼を歯牙にもかけぬ様に二人の衣服をはぎ取り続けていく。
「やめろって言ってるだろ! …メダパ──」
ビシュッ!
「がっ!?」
青年が得意の混乱呪文を唱えようとした刹那、スービエの触手の一本が彼の首に巻き付いた。
「ぐっ、が……!」
青年が必死に抵抗しようとも、さながら万力のように、スービエは青年の首を締める触手に力を加えていく。
「…確か男は殺しても構わないのだったな」
「!!!」
「アカン! やめ──」
ゴキイッ!!!
「───!!!」
その瞬間、言葉を紡ぐ者はいなかった。
静かな海原にただ、頸椎の砕ける鈍い音だけが響く。
するちとスービエが青年の首から触手を解くと、青年は静かに海中へと没して行き、その一連の出来事のあまりの衝撃に、リムルルは意識を失った。
──聞こえる。
──何か聞こえる。
──誰かの声が聞こえる。
──若い女の人の声。
──でも姉様の声じゃない。それだったらすぐわかる。
──シャルロットさんでもない。あの人は若くない。
──ああそうだ。これはあかりちゃんの声だ。
──あかりちゃん。
──ここで出会った友達。
──あかりちゃん、どうしたの?
──あかりちゃん?
──あか
「ひゃああっっっっ!!!」
「あかりちゃんっ!?」
目が醒める。
意識が戻る。
妙に肌寒くて、身体の所々が酷く気持ち悪い。
それでも何とか気を落ち着けて見てみると、何故か自分は何も着てなくて、不気味な触手があちこちに巻き付いている。
そして、あかりちゃんは………。
「いひゃあぁぁっ!! あ、アカン! ウチ…もうっ……イってまうっっ!!」
四肢を絡め取られ、柔肌を舐められ、秘所と菊門にずちゅずちゅと卑猥な音を立てて侵入され。
あかりの全身をスービエの触手が蹂躙し、この上無い恐怖と快楽を彼女に与えていた。
「くくく。生娘の割には意外と早かったじゃないか。普段から自分で遊んでたのか?」
スービエの言葉が、更にあかりをなぶる。
「そんな……ウチ……あ……いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ぷしゃあっ! とあかりの膣口から勢い良く潮が噴き、スービエの顔を濡らす。
直後、あかりは何処から現れたのかも判らぬ蝙蝠の群に包まれて消えた。
「えっ……。あかり…………ちゃん?」
そして、すぐ隣。目の前で事の全容を見ていたリムルルには、しかし、何が起きたのかを全く理解できないでいた。
「さて、それじゃあ貴様も戴くとしようか」
未だ事態を飲み込めないでいるリムルル自身の事などお構い無しに、スービエはあかりの破瓜の血に塗れた触手をリムルルの秘所に突っ込んだ。
「いっ…痛いぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
「ははは…何となく今ならダンターグの気持ちも解るな」
「…儚い物です。命など」
ナジミの塔の二階。男──風間蒼月は、眼下の海で起こっている狂宴を目にして、ただそう呟いた。
(しかし、あんな海魔まで召喚されていようとは…厄介ですね)
蒼月はリムルル達の残したバッグの荷物を一つに纏めると、次の瞬間にはもう、その場から姿を消していた。
そして、海上から新たな蝙蝠の群が飛び立った瞬間を見た者は、誰もいなかった。
名前 スービエ【ロマサガ2】
行動目的 溺れる人間の振りをして参加者を待ち伏せ
所持品 無し
現在位置 ナジミの塔南の沖合い
名前 風間蒼月【サムスピ】
行動目的 不明
所持品 ベニテングダケ(×3)、スクール水着
現在位置 ナジミの塔二階→?
【ヘンリー(DQ5) 脱落】
【一条あかり(月華の剣士) 脱落】
【リムルル(サムスピ) 脱落】
保全
198 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 01:59:00 ID:tLMYTGGk
ほす
──そこには男と女がいた。
女は露出度の高い装束を身に着け、大木に背を預けて目を閉じていた。
より正確に言うならば、彼女は気絶していた。
男はその女の所持していたバッグの中から現れた、血に濡れた武器をしげしげと眺めていた。
女にとって幸いだったのは、今彼女の荷物を漁っているこの男に、ゲームに乗る気が全く無かった事だろう。
逆に女の不幸は、最初に出会ったこの男が血も涙も無く、かつあまりに手強かった事だろう。
彼女の炎を使った技──不知火流忍術と言う──は、一撃も放つ事を許されず、逆に男の不可視の一撃で大木に叩きつけられて気を失った。
「こんなモノでも無いよりはマシか…」
そう呟きながら彼女──不知火舞を一撃で昏倒させた男は、彼女に支給された“バールのようなもの”を手にすると、ごく自然な動作で背後に振り向いた。
「ほう……いつから我に気付いていた?」
「…この女を眠らせる前からだ」
「ふむ」
舞を倒した銀髪の男の背後に現れた新たな、対照的な金髪の男は特に表情を変える事無く、感心し、ごく小さく心中で頷いた。
「クックック……愚問だな。私はこんな児戯に付き合うつもりなど無い」
金髪の男の端的な問いに、銀髪の男はそうせせら笑って答えた。
「ふむ。だが銀髪の男よ。ここは我等の居た世界とは異なる世界のようだ。
あの小娘にはいずれ裁きを与えるにしても、先ずはその為に障害を排除せねばならない。違うか?」
「詭弁だな…だが正論だ。星の浄化を果たす為にも、こんな児戯に時間を割く訳にはいかない」
「ふむ。貴様の目的はそれか。ある意味神となるべき私のそれと近しいものがあるな」
「大層な目的だな…お前の様な者にそれが為せるのか? 金髪の男よ…」
「その問い、そのまま貴様に返そうか?」
ゆらり、と金髪の男の纏ったマントが翻り、その端々から光が生まれ出す。
「クックック…いいだろう。大口を叩けるだけの力があるか見てやろう」
それに対し、銀髪の男も“バールのようなもの”を真一文字に高く構える。
暫し、硬直状態。
「ムン!」
先に動いたのは金髪の男だった。
マントの先端の一角が意志を持ったかのように銀髪の男に向かって伸び、その眼前で光を放った。
「フッ」
だが、銀髪の男はその光が前髪に触れるよりも早く、構えた“バールのようなもの”を縦方向に上昇一閃し、マントごとその向きを空へと逸らした。
「………!」
そして次の瞬間にはもう金髪の男の眼前まで踏み込み、袈裟掛けに“バールのようなもの”を振り下ろしていた。
「ムンッ!」
だが金髪の男もまた、その一撃に刹那の反応を見せ、光を帯びた左掌で受け止める。
ダメージを受けた様には皆目見られない。
「…なるほど。口ばかり達者な訳ではなさそうだ」
「貴様もな。見てくれの割に合わぬ力と覚悟を持っているな。叶うなら我を殺すつもりだったのだろう?」
「当然だ」
そんな短いやり取りの後、二人はそのままの体勢でどちらからともなくクックッと小さく笑いだした。
「以外とお前とは気が合うのかもな」
「同感だ、銀髪の男よ。…そう言えばまだ名を問うてなかったな」
「……セフィロス。それが私の名だ」
「ふむ。…我が名はイグニス。ひとまずは「よろしく」と言っておこう」
「…さて、イグニスよ。私は気が進まないのだが、あの娘、どうするつもりだ?」
暫くした後、セフィロスは未だ気を失っている舞にくいと親指を向けてイグニスに問いかけた。
「その辺の処理は私が請け負おう。それにあの女、知らぬ者でもないしな」
「なら、一応見張りは私がしておこう」
イグニスの答えに満足したのか、セフィロスは手近な大木の枝の上に飛び乗り、周囲に意識を配り始めた。
それを確認しイグニスも舞に歩み寄ると、マントを操り舞の両手足を拘束し、自由な手で忍装束を乱暴に剥ぎ取る。
すぐに舞は一糸纏わぬ姿となり、その中心──晒け出された秘所に、イグニスは前戯も無しに己の逸物を突き入れた。
「!!あっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
事の衝撃と激痛に、流石に舞の意識も覚醒するが、自分の状況を判断するや、ボロボロと大粒の涙を零し始める。
「嘆く事は無い不知火舞。神の御子を宿せるのだ。光栄に思うがいい」
「いやぁ……アンディ……アンディーーーーーーっ!!」
(やれやれ…耳障りの良いものではないな…)
そう樹上で思うセフィロスの五感は、舞にとっては悲しいかな、近くに誰の存在も感じ取っていなかった。
そして結局、舞が蝙蝠に包まれて消えるまでの十五分の間、誰一人としてこの場に近付く者はいなかった。
果たしてそれは他の参加者にとって幸か不幸か──。
名前 セフィロス【FF7】
行動目的 脱出の為にイグニスと共闘。他の参加者は積極的に攻撃。
所持品 バールのようなもの
現在位置 岬の洞窟西の森林
名前 イグニス【KOF】
攻撃目的 脱出の為にセフィロスと共闘。他の参加者は積極的に攻撃&強姦。
所持品 自分のマント(チェーンブレイドはリリスに没収されているらしい)
現在位置 岬の洞窟西の森林
【不知火舞(餓狼伝説) 脱落】
うおっちゃあカキコミス発見!!
>>200を↓に脳内変換してください○| ̄|_
「銀髪の男よ、一つ訊こう。貴様はこのゲームに乗る者か?」
「クックック……愚問だな。私はこんな児戯に付き合うつもりなど無い」
金髪の男の端的な問いに、銀髪の男はそうせせら笑って答えた。
「ふむ。だが銀髪の男よ。ここは我等の居た世界とは異なる世界のようだ。
あの小娘にはいずれ裁きを与えるにしても、先ずはその為に障害を排除せねばならない。違うか?」
「詭弁だな…だが正論だ。星の浄化を果たす為にも、こんな児戯に時間を割く訳にはいかない」
「ふむ。貴様の目的はそれか。ある意味神となるべき私のそれと近しいものがあるな」
「大層な目的だな…お前の様な者にそれが為せるのか? 金髪の男よ…」
「その問い、そのまま貴様に返そうか?」
ゆらり、と金髪の男の纏ったマントが翻り、その端々から光が生まれ出す。
「クックック…いいだろう。大口を叩けるだけの力があるか見てやろう」
それに対し、銀髪の男も“バールのようなもの”を真一文字に高く構える。
暫し、硬直状態。
「ムン!」
先に動いたのは金髪の男だった。
マントの先端の一角が意志を持ったかのように銀髪の男に向かって伸び、その眼前で光を放つ。
保守ついでに書き込み予告!
週末完成予定
保守
207 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/16(土) 15:03:32 ID:WuM0RYJu
おわり
ただ笑顔が見たかった、それだけのこ
sage
ビアンカが楽しみなのさ
212 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/24(日) 22:22:22 ID:bBXoDUAT
今やってるの
213 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/25(月) 23:59:58 ID:oXq91z0j
定期
保守だきさまらー!
俺しか書き手がいない予感
じゃあ頑張れ
うん
頑張るつもり
219 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 02:18:12 ID:h9rX56Iy
キャラをしぼりましょ
乳を?
221 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/30(土) 23:59:14 ID:h9rX56Iy
人数を!
222 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 00:36:18 ID:jSYLbmgP
サタン塔いらね
100人ぐらいにしたら?
ビアンカがレイプされるこれ重要
犯人はギルダーだな
知らないキャラ書きにくいからリストにある中で男女ともに
登場先着順で100人にしとけばいいんじゃね
226 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 16:39:53 ID:XsawUBBm
角煮の雑談スレが落ちた件について
保守と他作者さん復活を兼ねて投下。荒らしではないということだけ解ってくれ! 頼む!
「ウエーッハハハハハッハhッハハハッハ!!! おっぱいおっぱいおっぱいおpっぱい!!!」
「んーっ……んっー!!!」
静かな森に、男の笑い声と、女の悲痛な呻き声が木霊する。
「いいぞ、これこそ俺が追い求めていた至高のおっぱいだ!!」
頭から男物のパンツを被った欧米人の青年は、発情期の猿のように、一心不乱に女体を貪っていた。
対する東洋人の女は泣いていた。
女の口には、女が先ほどまで着用していたと思われる忍装束の帯が無理矢理押し詰められ、言語の自由を女から奪っていた。
男の腰の動きに合わせて、重たい二つの膨らみがたっぷんたっぷんと揺れる。
男は女の胸を鷲掴みにすると上下左右にそれを揉みしだいた。
「たまんねえ! おっぱいおっぱいおっぱい!!」
「うっ、うっ、ううっ……んん」
女の声が高くなる。
女の腰が能動的に動き出す。
男の自分勝手な欲を何もかも受け入れる。
男のおもちゃになっている胸は更にぶるんぶるんぶるんと揺れ、男の本能に火をつける。
「いやっほーーーーーーーーい! おっぱいサイコーーーーーーーーーーー!!!」
「ううっーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
女の悲鳴が消えるのと同じ瞬間に、男の手の中の柔らかい感触が消えた。
「Sit! 俺としたことがついイカせてしまったようだぜ!!」
男は名残惜しそうに手を結んだり、開いたりして、さっきまでの豊乳の感触を反芻した。
「気を落すな、俺! まだここには百以上のおっぱいがいる!!
KUNOICHIおっぱいが消えたなら、次のおっぱいを捜しに行けばいいじゃないか!!
待ってろよ! New おっぱい!! この電光石火の貴公子ジャッキー・ブライアント様がもみもみしてやるからな!!!」
ジャッキーが指差した先には……!!
「兄さん……」
なんと、実の妹のサラ・ブライアントがいた。
「私の兄さんは、強いけれど、優しくて、真面目な人よ……こんなことするはずがないわ」
サラは顔を青くしながら兄を見つめていた。
「全部見ていたのか?」
「途中からだけど、何をしていたかぐらいはわかるわ。」
「あたたたたったたたt」
ジャッキーは肩を揺さぶられる。
「ねえ、兄さん。どうしちゃったの? 私の知っている兄さんは、そんな人じゃない!」
「何言ってるんだ! 俺はお前のお兄ちゃんだ! お前も妹なら兄を信じ、兄を愛せ!」
言っていることはまともに見えるが、この状況下では全く言葉の重みを感じない。
「私だって出来ることなら信じたいし、愛したいけど……今は……」
当然無理である。
「サラ、俺をそんな汚物を見るような目で見ないでくれ。俺は……」
真剣な兄の眼差しに、サラは息を呑んだ。
次の瞬間、兄は口を開いた。
「おっぱいを誰よりも愛し、おっぱいに魅せられてるだけなんだ!!!」
ズルッ。
思わずその場でずっこけるサラ。
「男は皆おっぱいの虜にして、おっぱいの探求者! 俺は男としてその理に従っているだけだ!!!
悪いのは俺じゃない!! おっぱいなんだー!!!!!!!
I LOVE OPPAI! I NEED OPPAI!
OPPAI IS WONDERFUL!!!!!!!!!
フゥーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!」
それから延々とジャッキーの熱弁は続いた。
「やっぱりおっぱいは最低でもEカップからだよな! 柔らかーい美乳ならDでも特別に許す!」
「母乳プレイは男の浪漫! しかし、そう都合よく母乳を出せる美女おっぱいがいるかは別だ!」
「しまった。今のJAPANESE★OPPAI★KUNOICHIの乳拓とっときゃよかった」
「おっぱい美女を集めまくってワールドカップを開くのが俺の野望だ! どうだ、ロマンだろ?」
サラはそれらを自然と右の耳の穴から、左の耳の穴へと流していったが、兄への不信感だけはどうしても流すことが出来なかった。
ついにネタが尽きたのか、ただ喉が渇いただけなのかは知らないがジャッキーのマシンガントークが止まる。
刹那、脱力しきったサラは地面へと押し倒された。
余りに突然すぎる兄の奇行に、サラは思わず抵抗すら忘れてしまった。
「な…………!!」
「サラはお兄ちゃん想いだからわかってくれるよな? な? な? Na?」
色男が台無しといわんばかりのパンツ男のにやけた顔が、美女の視界を占領した。
「やらせてくれええええええええええええええええええ!!!!!!!」
名前 ジャッキー・ブライアント【バーチャファイター4】
行動目的 おっぱいを見つけ次第強姦。狂乱気味。第一目標は妹・サラ。
所持品 かすみからルートしたビネガーパンツ(クロノトリガー)
現在位置 アリアハン城最寄の森
名前 サラ・ブライアント【バーチャファイター4】
行動目的 今は兄からの逃亡あるのみ!
所持品 謎(次の人にお任せします)
現在位置 アリアハン城最寄の森
【かすみ(デドアラ) 脱落】
こんなの待ってた
G&J
ちょwかさぶたジャッキーかよwwワロスwww
キタ─wヘ(゚∀゚)√レ( ゚∀)wヘ( ゚)√レ( )wヘ( )√レ(゚ )wヘ(∀゚ )√レ(゚∀゚)√レv
一度の投下にキャラは何人まで使っていいのかな?
今書いている話だとヒロインが4人(アケ1、サタン1、ゲサロ1、FFDQ1の割合)出てくるんだが…
話に矛盾が生じなければ何人でもいいんじゃまいか?
期待age
236 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 02:46:51 ID:f8hQxIW4
リセ
コレット「ビュウー」
ビュウ「コレットー」
アンアンアンアアアアアアアアアアアアン
orz
「オラオラぶっ壊れろぉやこの糞売女がぁぁぁ!!」
メリメリと音を立てながら、捻り込まれるビュウの拳を飲み込んでいくコレットの女性器。
「ひぎっひぎぃぎぃいぃいぃいいい!!」
鼻水と涎と涙を垂れ流し豚のように喘ぎながら、このような男に体を許してしまったことをコレットは後悔した。
「ホラホラなんつったっけ?ロイドだっけ?おめぇの大好きな腐れチンポに助けを呼んでみたらどうだ?
私のおマンコ壊されちゃうよぉぉってよなぁっはぁっ!!」
更に力を込めて拳を捻り込む。肉壁からは血が溢れ、拳が暴れる度に吹き出す。
「ロッロイ…ひぎゃあっ!!あっ!ほぎゃああああ!!もう嫌ぁあああああ!!」
助けを呼んでも無駄なことは知っている。もう頼れる人は死んでいるのだから。
めり込んでいく拳は子宮に到達し、ビュウは拳の先で子宮口を持て遊んでいた。
「はぁっ、ははっ、ははははははは。悪い夢は、もう終わりなんだ、
終わるんだ、終わるんだ。助けてあげるよ…」
ビュウの瞳から滴が落ち、コレットの頬に垂れた。
(ああ…この人も…私と同じか…)
悲鳴をあげるのを我慢し、包み込むようにビュウの背中に腕をまわした。
グチッ
【コレット死亡】
つ【ビュウ:性器切断】
もう来るな
241 :
ビュウ:2005/08/15(月) 16:52:15 ID:nM+oP8dk
リセット
仕切んな( `・ω・)つ))Д´)・∵.
>>241
まだか
244 :
コレット:2005/08/20(土) 01:42:43 ID:AMBQactG
リセット
仕切ッテンジャネーヨ( ・∀・)σ))д`)
>>244
246 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/20(土) 23:10:19 ID:kqBmnERV
作品がなきゃリセットされても仕方ないよ
247 :
アルル:2005/08/27(土) 04:38:38 ID:m4Pmh7Xa
リセット
248 :
コレット:2005/08/29(月) 07:30:52 ID:fPVWqCU6
リセット
249 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 19:48:26 ID:KVF+WIkJ
書きたくてもわからんキャラ大杉
250 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 13:03:04 ID:/7KbAHE5
ゲサロ、サタン塔は元スレが過疎スレだし、思い切ってFFDQとアケロワのみに絞ってやり直したほうがいいと思う
251 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 13:17:09 ID:/7KbAHE5
因みに人数は41+36で77人。ちょうどいいんじゃないかと思うんだが
俺はアケロワの方が分からん
つうか格ゲーキャラにあんま(*´Д`)ハァハァできん
じゃあいっそキャラ選抜制にするとか
選ばれなかったキャラのファンから苦情がきそうだが
ジャンルごとにわけてやれば?
>>250の案でもいいけど。
255 :
ビュウコレ:2005/08/31(水) 05:01:19 ID:9EOMl7T4
リセット
256 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 18:47:30 ID:kx26+gQD
ここ何人いるの?
へんじがない ただのしねばかのようだ
ぶっちゃけ書きたくても童貞にはエロ小説なんか書けません。
259 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 20:11:53 ID:F/2b98ia
リセット
260 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 23:56:55 ID:+pQMHMzV
ほ
く
262 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 15:54:00 ID:yrpdY9BB
リセット
263 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 00:26:07 ID:A5Nytw/w
A
264 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 21:30:31 ID:04FecCKG
ほしゅ
もうっジラさないで★
もう寂れてる事だし、ルールを考え直してみる。
まず、一回イったらおしまいというのが色々と不便だ。
参加キャラも広いロワから参加させてみたいし。
というわけで色々考えてみた。
・基本的に女キャラ同士でイカせあい、最後まで残っていた者が優勝となる。
優勝は基本的に最後の一人になった時に決定するが、
女が一人になった後に半日が経過すると残り男を無視して優勝が決まる。
もしも女が全滅し複数の男だけになった場合、後日談的にとっとと終了させる事。
場合によってはダイジェストや年表を使用しても構わない。
更に男を壊滅させて優勝した場合、特別に準優勝者も元の世界に帰る事が出来る。
・優勝者は元の世界に帰れる事に加え、優勝賞品として一つ望みを叶えるというおまけ付き。
収容所に送られたキャラを救出するという望みは一人までなら許可する。
理想型では優勝者と準優勝者、更に優勝者の望んだ一人の計三人で帰還する事が出来る。
・参加女キャラは最大で90人。
作品に出した早い物勝ちだが、必ず何処かのロワからの参加者である事と出元を明記する事。
また、一つのロワから参加出来るのはそのロワの総参加者数の1割(端数切り上げ)まで。
例えばアケロワからの場合、9名までの参加となる。
・参加男キャラは最大で30人。
基本的に女キャラと同じルールだが、一つのロワから参加出来る人数は半分となる。
アケロワの場合、5人までとなる。
リリスの気まぐれにより発情状態になっていたりする事があるが、確実ではない。
・複数回開催されたロワや、分裂したロワからの参加限界人数は次のように計算する。
最初にキャラ出した人が計算しなくても良い。暇人が計算するのを待て。
例)ゲサロワとRPGロワの場合
被りを抜いた合計は176人。
その1割の端数切り上げ、つまり2ロワから合計で18人まで参加できる。
・脱落した女キャラは性奴隷として性奴隷収容所行きとなっる。
リリスの加護により死亡はしないが、戦闘能力を奪うまでの制限は無い。
なお男キャラは性的不能、または戦闘不能になるまで戦い続け、死んだら回収される。
その後で収容所に登場するかはまた別の話である。
・性奴隷収容所はいわゆる敗退者収容スレとして実際に立ててしまい、
キャラ同士の雑談やエロなりきりも可能。
この点は変わらないが、本スレだけでも楽しめる方向で。
・魔法、必殺技は男女問わず弱体化。即死能力のあるものは禁止。
・アイテムは女キャラ一人にひとつ支給。基本的に性的なアイテムとなる。
武器を支給された場合、性的な用途にも使えるように改造されている。
『グレートソード→ボタン一つでグレートバイブに変形☆』
男キャラには支給品はない。
・また、アイテムに加え全員のデイパックには食料や地図や名簿などが入っており、
更に性的知識の無い参加者の為に冊子『性の手ほどき【入門編】』が含まれている。
・全員が拘束具として魔法をかけられた首輪をつけられている。
首輪は決して外れない。また、盗聴機能もある。
ちなみに首輪が出来ない参加者の場合、体に首輪が張り付いている。
これは参加者を集めた後で首輪が填らない事に気づいたリリスが強引に接着した為である。
・ゲーム会場から出ようとした場合、魔法の力で強制絶頂。収容所行き。
24時間以内に1人もイッた女がいない場合、魔法の力で強制的に全員がイカされ収容所送りに。
誰かがイッた瞬間に、タイムリミットはリセットされる。
禁止エリアに入るとやはり絶頂。収容所送りにされる。
1:他人にイかされた場合、イかした相手は被害者を収容所に送らず、
代わりに性的かつ継続的『ペナルティ』を課す事ができる。
道具による“放置責め”の場合はリリスの気分次第で処遇が決まる。
2:首輪が発動した時の魔法の力による絶頂時は基本的に即収容所行きだが、
リリスが気まぐれを起こすと凶悪ペナルティで済む事も有り得る。
○ペナルティについて
他の参加者をイかせた場合、収容所送りにせずにペナルティを課す事が出来る。
この時、ペナルティも課さない無罪放免は不可能。
これは自慰で絶頂に達した時も適用され、その場合は自分でペナルティを課す事。
道具による放置責めなどイかせた相手が居ない場合、リリスが処遇を決定する。
このルールは自慰の敷居を低くして徐々に転がり落とす他、
相手を収容所送りにしたくない平和主義者を徐々にゲームに落としこんだり、
『マーダー』が性奴隷を従え単純戦力を拡大出来るようにしたり、
イかせた加害者がもうしばらく楽しむ事を許可する為のルールである。
・ペナルティの内容は基本的にイかせた者が決められるが、幾つかの条件が有る。
[1]必ず性的で継続的なペナルティにしなければならない。
○感度が倍増する。痛みが快感になる。
×痛覚が倍増する。力が出なくなる。
[2]ゲームバランスの為、完全に逆転不可能になる物は認められない。
○命令に逆らうと快感が襲う。
×如何なる時も性的命令には絶対服従。
[3]あまりに軽い、逆に重い内容を課そうとすると、リリスが代わりに決定する。
○感度倍増、自慰の禁止、性欲が湧き続ける、排泄で快感を感じる
×[重すぎる]それだけで絶頂する快感を感じる、触れるだけで絶頂に達する
×[軽すぎる]自慰制限ただし10回まで可能、感度がほんのちょびっとだけ上がる
[4]ペナルティの数は5つを限界とする。
5つペナルティを受けている状態で更に絶頂に達すると、基本的に収容所送りとなる。
[5]その他・ペナルティの例など
クリトリスのみ感度が跳ね上がる、恥ずかしい事で快感を感じる
既に感度倍増している状態で二つ目のペナルティで重ねて感度倍増なども可。
というわけでロワ内での調教も可能にするルールを提案してみた。
性奴隷を従えたマーダーチームなんぞも可能。
ん、それだけだと「連続で逝かせてペナルティだらけ」があまりにたやすく出来てしまうのでは?
・感度倍加
・恥辱の快楽化
・自慰禁止
・反抗すると快楽の罰則
とかテラヤバスwwwww
一応、目的からして多重ペナ掛けすぎはしづらいんだが、
確かに制限掛けた方がいいかも。
目的からして掛けづらい理由は次の通り。
・自慰の場合 →止めなきゃやばい
・相手を無力化したいだけ →目的上、極力ペナルティは少なくする。抵抗が激しい場合は別
・性奴隷として戦力に従えたい →ペナが大量に掛かっていると使い物にならない
・楽しみたい場合 →南無。命運見えてるな。助けが来るのを祈れ(w
まあ、4つ目の例の事を考えると実力差が開いてるとそうそう逆転出来なくても良いんだが。
一応は逆転も不可能ではない程度で。
というわけで微妙な追加設定を出してみる。
・絶頂時の快感は通常より激しく、しばらくは気絶して何も感じなくなる。
……むしろ悪化するか?(ぉ
とりあえずルールに対するそれ以上の意見は無い……
というか閑古鳥で意見する人自体が来ないようだな。
次のアプローチに進まないといかんか。
ともあれ保守。
妄想もとい構想はまとまってるのに書く時間がありません
どう見ても精子です
ありがとうございました
男キャラの名簿って無いのか?
ないならランス(アリスソフトの)とか出していいのか?
ランスはエロゲ板のアリスロワに参加してるのでアリじゃね?
まあアリスロワもこのスレと似たような状況のようだが。
そういやここ、住人は基本的に他のロワから流れてくるんだよな。
……参加キャラは他ロワの最新の状態で参加するとかも手だろうか?
アケロワのアルルが暴走状態で参加するとか。
ゲサロワとRPGロワのMONOが同キャラ対決組んず解れつとか。
ラノロワのシャナが吸血鬼感染状態で参加するとか。
279 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 17:23:26 ID:SWDPBA+u
あるる!はもう出てるはず
280 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 17:52:13 ID:zRm/U2L8
アケはアケ、FFDQはFFDQでやったほうがよくない?
281 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 01:23:41 ID:apz8ePnk
やおねちゃん参加キボン
282 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 00:12:03 ID:/w8ND3tG
|∧∧
|・ω・)<人がいない……
|∧∧
|・ω・) <投下するなら今のうち?
|o旦o
|―u'
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ∧∧
|(・ω・)
|o ヾ
|―u' 旦~ <コトッ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ∧∧
|(・ω・)<トリップないけど堪忍。
|o ヾ
|―u'−○○○−旦~ <コトトッ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ミ ピャッ!
| −○○○−旦~
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
タバサとM.O.M.O.は二人、仲良く手を繋いだまま森の中を歩いていく。
「……ねえ、モモちゃん……気付いてる?」
歩みを止める事無く、タバサは小声で話しかけた。
「はい。誰か……ついてきています。」
「やっぱり。ここに連れて来られた女の人かなぁ?」
「わかりません。何となく、男の人の歩き方のような気もしますが……。」
M.O.M.O.の言葉にタバサはさっきの事を思い出して蒼褪める。
「……どうする?ついてきてる人が私達の事を狙ってるとしたら……。このままじゃ……二人ともやられちゃうかも。」
「でも……二人なら、勝てるかもしれません。ですが……体格差がある大人の男の人を相手にしては、やはり難しいかもしれませんね。」
さっきM.O.M.O.がタバサを助けられたのは、相手が然程屈強な男ではなく、しかもタバサを襲っていて油断していたためで、幸運だったといってもいい。だが……今度は違う。相手は明らかにこちらが二人だと知っている上に、二人の背後を取っているのだ。
「じゃあ……二手に分かれて逃げよう!さっき通ったところに泉があったよね?うまく追っ手を撒いて、あそこで落ち合おうよ!」
正直なところ、二人とも折角巡り会えた友達と別れるなんて嫌だと思っている。
でも、共倒れになるのだけはどうしても避けたい。
何としても、この馬鹿げたゲームを止めさせなければならないのだ。
「了解しました!では……いち、にの……さん!!」
掛け声と共に二人は左右に分かれて走り出した。
「!!」
前を歩いていた子供が突然二手に分かれてしまい、一瞬どうするべきか考えた――が。
「ちっ……!」
人に非ざる髪の色をした子供よりは、少なくとも人である金色の髪の異人の子供を追いかけた方が良さそうだ。
そう判断して二人の背後をつけていた人物――真田小次郎は、タバサの後を追う事に決めた。
隠密部隊である新撰組零番隊の組長として任務に携わっている小次郎にしてみれば、子供の足取りを追う事など容易である。数刻もしないうちに、小次郎はタバサの襟首を捕らえる事に成功した。
「異人の子!悪いがこれも運命……覚悟を決めて貰うぞ!!」
「きゃあああ!!離して、お願い!!助けてお母さん!!……お兄ちゃん!!!」
首根っこを持ち上げられ、子猫のようにじたばたと暴れるタバサが叫んだ単語の一つに小次郎は身を強張らせる。
――兄上。
「其方……兄が、いるのか?」
躊躇いがちに問うた小次郎の言葉に、タバサがこくこくと頷く。
「いるよ!!そりゃ、生まれたのは一緒だけど……お兄ちゃんは、間違いなくタバサのお兄ちゃんだもん!!」
――何をするにも一緒だった、双子の兄。
「……まいったな。」
聞くのではなかった……正直なところ、小次郎は直前まで迷っていたのだ。
この理不尽なげえむとやらから抜け出して元の世界に帰るには、他の参加者を性的に辱め、生き残らなければならぬという破廉恥極まりない手段しかないらしい。
元々新撰組零番隊組長として、人には言えぬ裏側の仕事もこなしてきた事を鑑みれば、不本意ながら乗るしかあるまいと思い始めていた小次郎がこの世界で出会ったのが、タバサとM.O.M.O.の二人組であった。
こんな年端も行かぬ子供達まで参加させられている事に憤りを感じ―― 一方で、子供だからとて容赦は出来ぬ、そのような甘い考えは捨てねばと、まずはタバサに狙いを定めたのであった。
だが……よりにもよって、その子供が己と同じ境遇とは。何とも間の悪い事である。
「落ち着け……拙者は其方に何もせぬ。否……出来ぬよ。」
小次郎は嘆息しながらタバサを地面に下ろすと、未だ恐怖に泣きじゃくるタバサの顔を法被の袖で拭う。
「……ひっく、っ……本当に?」
「ああ。拙者も双子の兄妹であった。だから……其方の事が他人とは思えぬよ。」
「えっ?!」
目をぱちくりとさせるタバサに、小次郎は寂しそうに笑った。
「もっとも……もう、拙者の片割れはこの世におらぬがな。」
「えっ……?」
タバサは小次郎の瞳を見つめる。……嘘を吐いているとは思えない、哀しみを湛えた黒い瞳。
「お兄さんの妹さん……死んじゃったの?」
その言葉に小次郎は一瞬戸惑った様子を見せたが、すぐに気を取り直して言った。
「ああ。……そういえば、名乗ってすらおらなんだな。拙者は真田小次郎と申す。異人の子、名を何と言うのだ?」
「私?私はタバサ。」
「ふむ……異国の者は変わった名をつけるものだ。……タバサ、とは如何なる意味だ?」
顎に手を掛けて真面目な表情で呟く小次郎の様が何だか可笑しくて、タバサはくすりと笑った。
「意味なんて分からないけど……でも、お父さんとお母さんのつけてくれた名前だもん、私は大好き。」
「それもそうか。」
タバサの言葉に小次郎も笑った……が、そこで険しい顔を作った。
「……そこにいるのは誰だ!?」
近付いてくる人の気配を敏感に察し、背後を振り返った小次郎であったが、その人影を捕えた瞳が驚愕に見開かれる。
「な、っ……!!」
そこには――小次郎と同じ顔をした男が立っていた。
タバサは思わずきょろきょろと二人を見比べる。
同じ顔、同じ背格好の二人。自分と兄とは異なり、瓜二つの容姿。
それは双子だと言う小次郎の言葉を雄弁に裏付けている。
「あ、兄上……何故、ここに……?」
震える声で問い掛ける小次郎に、男は微かに笑ってみせた。
「俺にも分からぬ。だが……気が付いたら、ここにいた。そして……お前の姿を見つけた。」
「正体を現せ、物の怪!!兄上は……兄上は、もうこの世におらぬ!!」
恫喝する小次郎の言葉に、タバサは混乱する。
あれ?小次郎さんにいたのは、妹じゃなかったっけ?
今……兄上、って呼んだ?
あれれ?じゃあ、妹さんっていうのは……?
「俺が本物か否かは、お前が一番良く分かるのではないか?……香織。」
小次郎――否、香織はその言葉に戦慄する。目の前の男の腰には、香織が元の世界で差料としていた刀があったのだ。
「それは、……!!」
香織の視線に気付いた小次郎が、その疑念に思い至って微かに笑った。
「俺にも理由は分からぬが、どうやらこの世界に来た時にお前の手から離れ、元の主たる俺の元に還ってきたらしい。どういう訳かどうやっても抜く事は出来ぬのだが……これは間違いなく俺の刀、百舌だ。」
「では、矢張り……本物の兄上、なのですか……?」
――リリスとやらの魔力は、死した者すら呼び戻すというのか。
「兄上!!」
思わず駆け寄り、小次郎に抱きついた香織であった……が。
「兄上……どうし、て……。」
香織の瞳が再び驚愕に見開かれる。――小次郎が、香織の鳩尾に手刀を叩き込んだのだ。
「すまぬ、香織……。」
耳元に囁かれる懐かしい声を聞きながら、香織の意識は遠退いていった。
「そこな異人の子。……其方にも、双子の兄がいると言っていたな。」
気を失った香織の身体を抱き寄せると、小次郎が問い掛ける。なす術もなくその場に立ち尽くしたまま、タバサはこくりと頷いた。
「ならば……人の倫を外れぬよう、気をおつけ。……我らのようになってはならぬ。」
胸に掻き抱いた香織の手を取り、愛おしむように己の頬に擦り寄せながら小次郎は続けた。
「其方は目を瞑り、耳を塞ぎ、急ぎ退くがいい。……決して、振り返らずにな。見届けてやる事は叶わぬが、其方の友人と無事に再会出来る事を祈ってるぞ。」
そう言って優しく笑った小次郎の言葉に操られるかのように、タバサはくるりと踵を返して走り出す。
小さくなるタバサの後姿を見送って、小次郎は香織をその場に横たえた。
「香織……お前が元の世界に戻っても、待っているのは血腥い……いつ殺されるやも知れぬ人斬りの日々。」
己が凶刃に倒れたように、いつか香織もまた、闘争で命を落とす日が来るかもしれない。
「お前にそんな修羅の道を歩かせてしまったのは、この兄だ。……元の世界に戻り、誰かに斬られて命を落とすくらいなら、……この世界で、他の者に辱められる位なら……せめて、俺の手で引導を渡してやろう。」
香織の頬に、唇に何度も口付けながら、小次郎は香織の衣を脱がせていく。きつく巻かれた晒しを解くと、現れた柔らかな乳房に顔を埋めた。
「お前は気付いていなかっただろうが……俺はずっと……お前を愛していたよ、香織。」
許されぬ思いはずっと一人で胸に秘めたまま、あの世まで持っていった筈だった。
香織には、真っ当な恋をして、人並みの幸せを掴んでもらいたかった。
なのに……何の因果か、こうして仮初の命を与えられ、再び出逢ってしまった。
「香織……。」
小次郎の手が、香織の身体を弄っていく。最早、小次郎は生前のように欲望を押さえる術を持たなかった。
目をきつく閉じ、タバサは森の中を懸命に走り続ける。
遠くで女の甘やかな嬌声が聞こえたが、何も聞こえない、聞いてないと念じてタバサは一心不乱に泉を目指した。
「タバサさん!!無事だったんですね!!良かった……!!」
先に泉に辿り着いていたM.O.M.O.がタバサの姿を見つけて駆け寄る……が。
「どうしたんです?大丈夫ですか?!まさか……どこか、怪我とかされたんですか?」
瞳にいっぱいの涙を溜めているタバサの様子を心配し、M.O.M.O.がそっと手で涙を拭う。
その行動に香織の事を重ねたタバサの瞳からまた涙が零れそうになったが、タバサはぶんぶんと振り払った。
「ううん、大丈夫……違う、平気だから、……!!」
なんで、こんな……人の心まで弄んで……間違ってる!!
絶対、ぜったいこんな事、終わらせてやるんだから!!
「モモちゃん、私達、絶対に許さないんだから!!頑張ろう!!」
「はい!!」
名前 タバサ 【ドラクエ5】
行動目的 M.O.M.O.と共にこのゲームを止めさせる
所持品 点棒(スーチーパイ)
現在位置 アリアハン西の平原から北の森の泉
名前 M.O.M.O. 【ゼノサーガ】
行動目的 タバサと共にこのゲームを止めさせる
所持品 フライパン
現在位置 同上
【真田小次郎(※真田香織)(月華の剣士) 脱落】
真田小次郎と香織を両方出すのは反則かもと思いつつ、
折角タバサたんも双子なので話に絡めたかったのでご容赦を。
NGならこの話はなかったものとして破棄してください。
288 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 14:28:31 ID:BL+GpdLj
GJ!
でも小次郎兄貴ってバトロワシリーズ本編に出てたっけ?
かさぶたでジャッキーと一緒におっぱいおっぱいやってたのは知ってる
289 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 01:34:30 ID:wmQysWQ6
保守
290 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 00:45:53 ID:98IzR0pu
保守
いま誰のこってんの?
292 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/11(日) 20:49:42 ID:7QzetBeV
保守
保守っとこう
295 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/02(月) 00:19:15 ID:fRykROT0
保守
296 :
名無しさん@ピンキー:
保守