KOFでエロパロしてみるスレ

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462龍と霞14/19
 リョウとキングは現れたものの、ユリがなかなかやって来ない。
そのため様子を見ることにした3人だったが、香澄はだんだん気持ちが沈んでいった。
ドレスを着たキングは見違えるほど美しく、その前に座ったリョウは明らかにキングに見惚れていた。
これまで戦っているリョウしか知らなかった香澄にとって、思春期の少年のような慌てぶりを見せるリョウの姿は
信じられないものだった。
電話をかけながらもチラチラとキングの方を見るリョウと、それを優しく見守るキング。
そんな二人の姿を見ているうちに、香澄は何故自分がここにいるのか分からなくなっていた。

 最初は、仇敵だった。
何度も拳を交え、その度に負かされてきた。
そんなことを続けるうちに、いつしか香澄はリョウに惹かれていた。
父の仇を倒す為の戦いのはずが、いつの間にかリョウと戦うことを楽しみにしている自分がいた。
でも、リョウはそう思っていてはくれなかったのだろうか。
戦いが終わったあと、まぶしい笑顔を向けてくれることはあった。
しかし、今キングに対して見せているような……女の前で見せる顔を、自分は見たことがない。
………どうしようもない喪失感。隣でなにやら話しているチームメイトの声も耳に入ってこない。
どんどん心が冷えていくのを感じる。
(リョウさんは……リョウ・サカザキは……私のことなんて……)
そう思ったとき、香澄はなりふりかまわずリョウの前に飛び出していた。